ペルソナ4

総合感想

ようやくクリアしました。ペルソナ4。プレイ時間は112時間48分
全滅からのリセットやら、BADエンドからの巻き戻しやらを考えるともっと費やしていると思われます。
まずは、総合的な感想から。

ペルソナ4。前作のペルソナ3からあまり間をあけずに出た作品ゆえ、いろいろと前作と比べてしまいます。
戦闘システムや、1日ごとに進み約1年間のシナリオであること、
アルカナごとに分けられた絆システムなど同じ流れのものがあります。
しかし、今回のペルソナ4はユーザーインターフェースの向上と申しましょうか、
前作で不便に感じられていた部分が解消されているのが好感が持てます。
仲間に話しかけなくても装備の変更ができたり、街の移動を□ボタンですぐにできたりなどですね。

○仲間に関して
今回のメンバーも前作同様、個性的なメンバーが揃ったと思われます。
特徴的なのは、前作と違って皆仲がいい
前作はいろいろと仲間の間で抱える部分が多く、中盤はかなりギスギスしていましたからねぇ・・
ああ、後日談でもギスギスしてたな。
まあ、今作ではペルソナに目覚める時点で、思いっきり自分の弱さをさらけだしてしまっているものだから、
今更仲間の間で抱え込むようなこともない。ということもあったのでしょうね。
もうひとつ大きかったのは、前作以上に主人公に対しての信頼感が大きかったこと。
特に完二なんかは、ことあるごとに称えていた気がする。
先輩はおらず、同年代か後輩しかいない状況ゆえ、自然と主人公が指示し引っ張り、
他のメンバーが頼りにしてくれるという構図が築けていました。

○システムに関して
まずは戦闘システムです。前作に近い作りながらかなり違う部分が多くなっています。
仲間の行動を操作できるようになった部分が一番大きな変更でしょうか。
DQ4からDQ5になったときのことを思い出しますなぁ。
しかし、ペルソナ4のAIは割と優秀なので、雑魚戦闘のときは任せておいても結構安心だったりします。
実際私は、ボス以外では常時仲間の判断に任せていました
操作の手間がかからないですし、長く潜るには有効かなと自分で思ったり。
また、ダウンからの1moreシステムも変更され、全体攻撃持ちが有利になったり細かいながらも大きな変更がありました。
極めつけは、コミュランクが高い仲間がかばってくれるようになったことでしょうか。
これで不意の死亡率がかなり下がりました。

続いて絆システムについて。これは前作とほぼ同様ですね。
愚者〜審判までのアルカナに振り分けられた人物とコミュニケーションを取ると。
ただ今回は、戦闘に参加する男性メンバーともコミュが築け、さらにコミュの進行具合でペルソナが進化したりするという。
直斗と完二は間に合わず古いペルソナのままだった・・
あと、複数恋人もちになるかどうかはプレイヤー次第になったという点が大きな違いかな。
きっちり事前に計画を立てれていれば、一週目で全コミュ制覇も難しくはないんでしょうが・・
スケジュール知らなければ難しいぜよ。シナリオ的に雨になる事多いし、テストで時間が飛ぶし。

○総合的に
全体のシナリオはよかったです。ほとんど毎月何かしらのイベントがしこまれていることで飽きにくくなっておりました。
本流のシナリオに関しては、仲間が全員揃ってから本番という感じでしたかねぇ。
おしむらくは、仲間が揃ってからの時間が短かったこと。
生田目さん以降の流れはなかなかにドキドキしながら進めれました。急転直下といった感じでしたねぇ。
とはいえ、ラスボスの辺りは不満がないこともなかったり。
足立のあたりはまあ、まだ先があるだろうと思い、アメノサギリが出てきたときも、まだ先があるんだろうなと思ってました。
そのため、アメノサギリ戦後いきなり時間が経過したのはオドロキでした。
隠しボスとしてのイザナミもいましたが、1日で一気に解決してしまうのも急な気がしてなりませんなぁ・・
できうるならば、1月あたりを使ってじっくりとイザナミ戦をやりたかった。
そうすれば、逃したコミュのいくつかも達成できていたかもしれぬのに・・!
あと、街の人々の声も聞きたかったなぁ。
霧が晴れてからどう皆の心境が変わったか聞きたかった。

ということで、全体のシナリオとしては満足。
終盤間際の流れはかなりドキドキしたけれども、ラストで盛り上がりに欠けたといったところでしょうか。
全体の補足としては、雰囲気がとにかくよかったですね。
前作と同じくクールな感じが音楽によって引き出されている。
それでいて、基本的に明るめな仲間達とドタバタしながらも、ブレることなくひとつの目標に向かって進んでいく。
最終的には謎や心残りもなく、全て片付けることができたわけですから、スッキリ終えることができました。
そのせいか、2週目をすぐにやる気が起きなかったりするのが逆に難点でしょうかねぇ。



総合感想2.個別のキャラクターについて

○主人公
まずは主人公。今までの伝統に則り喋らない主人公です。
そのせいか、学校内ではクールな人ということで好評のようですな。
体格もよく、そのクールさゆえに頼られているという感じがでていましたねぇ。
入れそうだからといって店のテレビにいきなり頭をつっこむ行動力(考えのなさ)が一番印象的なところでしょうか。
あと、うちの主人公は純愛路線です。普通にハーレム状態になった前作主人公とは違うのだよ!

○花村陽介
最初の仲間ですな。見た目はよいけど口を開けばガッカリ王子。
しかし、この明るさは大事だと思いますよ。
いろいろなイベントを起こす発端になる人物でもある。そういえばこやつのせいで女装させられたんだったな・・!
コミュのシナリオでは、事件に向けて必死になりすぎてる部分もあるが、基本的にはさわやかな感じ。
前作の同じ立ち位置にいるキャラが何かとつっかかって来る相手だっただけに、
さわやかさが浮き彫りになっている感じが・・

戦闘面ですが、個人的な意見では中途半端
ネット上の意見では強いキャラという認識をされているみたいですが。
確かに素早さがかなり高いという点では有用。
なのですが、基本的に判断にまかせっきりにしていると、一番早い陽介が一番早くSPがなくなるという自然な流れに。
元々SPが多目のキャラでもないゆえ、すぐにSPぎれになるキャラというのが印象でした。
回復もディアラマまでというのが半端でしたねぇ。
せめてディアラハンぐらいまで欲しかった。回復は捨てればよかったかねぇ。

○里中千枝
陽介と並び、初期の仲間です。これまた陽介と並び賑やか担当。
千枝の思いつきの発言により、物語の謎がとけていくという。
製作側にもシナリオを動かすにはとてもいいキャラであったことでしょう。
千枝に関しての感想で、一番書きたかったこと。それは・・ムービーではキレイすぎるッ!
ムービーの千枝はかなりよい。OPもEDもかなり気に入って見てたぜ。

さて、戦闘面。序盤はかなり微妙な感じですが、終盤は物理系の勇として活躍してくれます。
魔法系はマハブフまでで、残りは物理系に関するものばかりと男らしいスキル。
チャージつけて放ったゴッドハンドでアメノサギリに900オーバー出したのはオドロキでした。
完二と違い、HPがそこまで高くはないところが女性らしさのアピール所でしょうか。
装備でHP伸ばせば解決するんですけどね。

○天城雪子
近作で一番怖い人です。
第一印象からガラリと変わった人ですなぁ。いや、本来の性格も悪くはないと思うのですよ。
友達として付き合っている分までは。
陽介とは別の意味でトラブルの発端となる人物。
なぜ、ヒロインは料理を振舞うときに味見をしないのかの謎に答えを示してくれたのがよかったな!

戦闘面では、魔法攻撃系の要
SPも多く、火炎が効く相手ならば弱点じゃなくても焼き払う火力は持っている。
ペルソナが進化しても弱点が消えないのが難点か。回復面も充実しており、いろいろな面で頼りになる。
HPの少なさは・・まあ、どうにかしてもらおう。

○巽完二
ネタ担当
という印象も大きいが、みなが落ち込んでいるときでもハッパかけれるだけの強さを持ち合わせていることを私は知っている。
いやはや頼りになるやつだよ本当に。
おかしなイベントが発生したときは大抵完二がひどい部分を請け負ってくれる。(クマのチッスなど)
本当に頼りになるやつだ・・
しかし、最初のサウナのシーンは唖然としたなぁ。
あそこからよく、今の頼りになるキャラへと印象を変える事ができたものだと感心する。
あと、完二もムービーでキレイになる人
ゲーム画面では猫背だったのがシャッキリしているので余計にキレイに見えるぜ。

戦闘面ですが、千枝と同じく物理より。
かと思いきや魔法系もわりと使えるタイプ。ペルソナが進化しなかったので最終的な強さはわかりませんな。
HPが異様に多く、SPが少ないのが特徴。あと遅い。
SPの少なさは順番の遅さで補うという逆転の発想。陽介とは違うのだよ!
完二の特徴は追撃かなぁ。複数の相手に追撃してくれるのは魅力。
しかし、ダウンしていない相手を逃すこともあるのが難点か。

○久慈川りせ
特別な関係となった相手です。
しかし、特にこれといったイベントはあんまりなかったような気がする。
クリスマスイベントを逃したのは痛かったなぁ。
シナリオ中は、好意を積極的に表してくれるキャラ。結構いい気分ではあった。
文化祭では予定をあけてくれていると言っていたのに、一緒に回っていなかったのが気になるが・・
まあ、自分はあいと回っていたので、とやかくは言えませんな。

戦闘面ではサポート要員。
総攻撃時にはいるときに、セリフの後半がかき消されるのがなんとも残念だった。
癒しの波動SPを覚えたら、ほとんどSPを消耗することなく戦い続けれるようになるのが大きいですなぁ。

○クマ
メンバーで唯一の非人間。
なのですが、人間臭すぎるので、シャドウだったと言われてもそんなもんだと思ってたぜで済まされてしまう。
これまた賑やかし担当だが、より本能的なトラブルを起こすことができる厄介なヤツである。
一歩引いたところで見ているなら楽しいが流れに巻き込まれると大変なことになる。
というかいろいろ大変な目にあった気がする。
まあ、何にしても最終的なエンディングでは、皆とも一緒にいられるようでよかったですわのう。

戦闘面では膨大なSPを生かした戦いが主となる。
千枝と同じく氷結系だが、こちらは完全に魔法系に特化。
さらに回復系も充実し、アムリタまで使えるようになっている。
しかし、雪子と同じくペルソナが進化しても弱点が消えないのがネック。
とはいえ、割と安定している性能なのでいろいろ安心。
歩くときに音がしているのはややうっとぉしいが、すぐ慣れた。

○白鐘直斗
最後に仲間になるのがこの直斗。
いやぁ、かなり驚かされました。普通に男の子だと、あの瞬間まで疑っていなかったからなぁ・・
疑いはしないでしょう?ロラン=セアックが女の子と言われたようなものですよ。
・・いや、それもありか!?
作中ではかなりスタイルがよさそうなことが示唆されています。
温泉ではやけに肩幅が広めに見えたのが気になりましたなぁ。着やせしすぎだぜ。

直斗は他のキャラとは違ったスタイル。
メギドとハマムド系に物理系とかなり特殊なスタイル。自分で動かすときは強いのかもしれない。
後半の敵は光闇のみ弱点の敵も多いため、そういう敵が出てきたときは活躍のチャンス。
なのだが、AIに判断を任せているとメギド連発をしてくれるので、すぐにSPがなくなるという困ったキャラ。
ボス戦でも決め手がなさそうなので運用は難しそうだなぁ。

さて、ここからは戦闘PT以外の各コミュキャラについてです。

○マーガレット【女帝】
本作でのイゴールの助手。
個人的には前作のエリザベスの方が好みではありますが・・ゴフゴフ。
小粋なジョークを嗜み自分で点数をつけるマーガレット。そんな彼女は最強の隠しボス
発生方法を知らなかったので戦ってはいませんけどね。
恋人関係にはなっていないのに親密になった相手だったりする。

○堂島遼太郎【法王】
おじさんです。
主人公がしっかりしているせいもあり、放任主義のようにみえるけれど、事件のことに関してはかなり厳しい。
おじさんに隠れて行動するのもなかなか大変だったなぁ。
菜々子ちゃんが大切なのは凄くわかったけど、無理はせんでください。

○堂島菜々子【正義】
菜々子ちゃんはコミュがあがりにくい!
ただでさえあがりにくいのにランク5からは伝達力が最大でないとあがっていかないという・・
その間に共通イベントで好感度があがるが全て無駄になったり・・
それでいて例のイベントで入院してしまうのでリミットはそこまでだとか・・!?おじさんもだが。
まあ、とりあえずコミュの方は、おじさんの寂しさを理解してもらいまして、
一応の解決のところまでいってたのでよかったんですけどね。

○キツネ【隠者】
キツネですな。会話することもなく真の絆を得るとはなんというか・・
そういえば、ジュネスの作戦本部のところ。最初はキツネもいたんだけど、仲間の人数が増えたらいなくなってたな。

○一条康&長瀬大輔【剛毅】
運動系部活の2人。どちらの運動部を選んでも2人共にからめるというお得なやつらだ。
日常のイベントでも遊びにいったりしているのも好印象ですな。
いろいろ抱えているくせにスッキリしたやつらだ。

○小西尚紀【刑死者】
発生は遅かったくせに怒涛の追い上げでランクMAXにたどりついた男。
立場的にこういう人もいるんだよなぁと考えさせられた相手ではある。
あと、場所が遠くて自分から会いに行くのは面倒なキャラであった。

○黒田ひさ乃【死神】
死神おばぁちゃんでございます。こう書くとコンピューターおばぁちゃんみたいだな。
休日をおばぁちゃんとの語らいで過ごす高校生・・さすがに主人公は只者ではないな!

○南絵里【節制】
若い母親である。最初の方でカウンセラーっぽい話が出たときはどうしようかと思った。
しかし、中盤以降では息子と分かり合えたようでよかった。
あと一歩でコミュMAXまでたどりつけなかったのが無念であるが。

○上原小夜子【悪魔】
これも最初のころは会うのが怖かったコミュであるが、中盤でかなり方向性が変わったなぁ。
小夜子の生き方は、この先も応援していきたいものである。

○中島秀【塔】
メガネの中島・・そういえば髪型もどことなく・・磯野という友達はいたりしませんかね?
中二という難しい年頃のため、なかなか難しいコミュでした。
これもあと一歩であがりきらなかったなぁ〜

○海老原あい【月】
これまた最初のころとはガラリと印象が変わったキャラですなぁ。可愛くなりました。
あとで調べてみると、このコミュは選択によってリバースが存在するんですな。
さすがにそれに当たったことはなかったぜ。

○小沢結実【太陽】
演劇部の子ですな。雨の日でもコミュを受けれるのはありがたかった。
演劇に参加していたのが最初の方だけであとはずっと病院と言うのが寂しかった。
最後には戻ってくるのかと思っていたのだが・・

コミュに関連した人物意外にもいろいろといますが、ここでは割愛させてもらいましょう。
エジプトの人とかナゾナゾ先輩とか大谷花子とかいろいろ気になる人もおりますが。
そういった個性的で気になるキャラクター達がいるのもこのゲームの魅力といえるのではないでしょうか。

さて、これでペルソナ4の感想はしめくくりとさせていただきます。



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