週刊少年チャンピオン感想

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2012年 20号


・クローバー
クローバー3倍祭!
オールカラー袋とじに一挙2話掲載。袋とじはドラマ放送直前スペシャルのPHOTOストーリーダイジェストだ!

さあ、華々しく始まったこの3倍祭。カラーを経て最初に現れたのは・・・

んークリアスカイ。ベストフィッシング日よりだ

イイイイイ・・・イージスさんだー!!
先陣を切って、この男が現れるとは・・・まさしく祭りの予感がします。

先日、真木さんがハヤトの前に現れ、釣りの件について注文を行っていた。
そうイージスさんとの釣り初めの約束についてだ。
その約束を果たすために、バイトリーダー竹下さんに頼み込むハヤト。
しかし竹下さん。それはバイトリーダーのオレに言う話じゃないなと言い出す。

釣りの話をする時はイージスと呼んでくれないかな

おぉうなるほど!公私をちゃんと使い分けているわけですね!
さすが竹下さん!めんどくさ・・・いや、さすがさすが!
というわけで、こんどの日曜来てくれる事になったわけであります。

今日はありがとうございます!!

竹下さんの登場に、背景をキラキラさせて出迎える真木さん。凄い嬉しそうだぁー!!
しかし、嬉しさのあまり緊張気味な真木さん。リラックスリラックス。

真木、緊張したら今日をエンジョイハッピーできない。魚の前ではエブリワン平等だぜ!!

さ・・・さすが、いいこと言うなイージスさん。

ハヤトには何言ってるか全然わからないようだが、真木さんには伝わったらしい。それで十分ですね。
早く始めよう。グズグズするのはディスライクと竹下さん。
しかし、準備を始める竹下さんに、真木さんは何か言いたそうにしている。あ・・・あの・・・
何だかうまく伝えずにいる真木さん。それに対しイージスさんは言う。

シャイボーイ遠慮するな。じゃないと・・・伝わらないぜ

やっぱり竹下さんはいい人である。悩める若者の後押しをしてくれる。
真木さんは竹下さんにアドバイスを頂きたいと思っていた。
イージスさんと釣りなんてめったにできないと思い、図々しいとは思いますが・・・とのこと。
奥ゆかしい話ですね。誰なんだお前は。いやいやハヤト。真木さんらしい話じゃないですか。

真木よ、なぜオレが今あそこに投げたかわかるか?

早速イージスさんのアドバイス開始。
竹下さんの質問に対し、それは今までの観察と経験を考慮した結果、あそこにいるかなってと返す真木さん。

NOッ!!

大仰な振りで否定するイージスさんにビクッとなる真木さん。

レッスンワン。
いいか・・・「かな」じゃない。いるんだ。
そこにいると信じることが一番大事なんだ。No Goodはウダウダと悩むこと・・・
迷い。それが最大の敵。フィーシュッ!!

勇気を持て、真木

アドバイスを語る間に、見事にデカいバスを釣り上げてしまうイージスさん。
さすがというかなんというか・・・この自信こそが最大の味方ということなのか!?

イージス竹下のアドバイスを受けて、話は2本目に続く。

真木さんもまた、釣ってみせるぜと竿を振るう。

Hey!真木!
ホワイ!真木、そこにバスはいるのか?

イージスさんの問いに、たぶんと返す真木さん。Noッ!!

言っただろ真木。たぶんじゃダメだ。いる・・・いると決めたら覚悟しろ。覚悟を決めて勝負しろ

ありがたいアドバイス。それを受けて頑張ってみる真木さん。
しかし、ルアーを揺らすなどして誘いをかけても食いつく気配がない。ダメか・・・?

ダメではない。簡単に諦めるな。そこにはいるぜ。
チャンスは今日、今この時しかない。そのポイントは正解。
が・・・やめたらそこでエンド。何を恐れてるんだ。
わかってるはずだ。今がその勝負の時。結果を恐れちゃ何も始まらないんだぜ。

きた。

フィーシュッ!!

見開きでザッパッと釣り上げられる大物のバス。
駆け上がるような体勢で釣り上げる真木さん。指をさして決めてみせるイージスさん。唖然とするハヤト。
それぞれの姿が描かれた見事な見開きである!
そして、師匠のアドバイスで釣った初めてのランカー記念として写真撮影。
イージスさんと並び、釣り上げた魚を手にハヤトに写してもらう真木さん。すげぇ嬉しそうだ。
真木のあんな笑顔初めて見た・・・

よし・・・じゃあ今日はそろそろ帰るか。

あれ?もう終わりですか!?
ハヤトはまだ1匹も釣れていない。そのハヤトに対し、イージスさんはアドバイスをくれる。

アドバイスだ。バイトも釣りも同じ。しゃべってないで体を動かせ。

ですよねー。しかし、結局ボウズに終わったハヤトでありました。
ブツブツいいながら帰るハヤト。その前に・・・なんだかイチャイチャしている男女の姿があった。

おい・・・何神聖な釣り場でイチャついてんだよ

知り合いだから別にいいけど、不良みたいな絡み方をするハヤト。
でも、これは絡まれてもしょうがないですよね。うざいっすよ!

トモキと水沢さん。どうやらうまく遠距離恋愛をする話に持っていけたようだ。
どちらも、自分から会いに行くよ、とか言っちゃっている。
さらに、離れ離れになってもつき合い続けることになった記念としてハヤトに写真を撮らせる。
まあ・・・解決してよかったんじゃないですかね。
もともと悩むほどの話ではなかったわけですし、うん。解決してよかったですね。

というわけで、イージスさん祭りとなった3倍祭でありました
イージスさんのアドバイスは場所を越えて、悩める若者たちを救ってくれたってことですね!ありがたい!

・ドラマ「クローバー」撮影現場レポート
帰ってきたNJ先生!ドラマ、クローバーの撮影現場に潜入だ!!

蹴られてベンチに突っ込む役者さん。痛そうな絵面である。
NJ先生に平川先生もビビッてらっしゃる。怖いー!!

平川先生は特に学生時代不良だったってわけでもない。
イスを曲げてふんぞりかえっていたぐらいのことである。
しかし、先生にバレると逆に曲げられて座りづらくなったとのこと。寂しいエピソードだ!

怖くてあまり撮影現場を見れなかった2人。だけど、この後の対談は和やかに行われたようですね。
怖そうに見えるけど、怖くないってのはよくある話ですよ。
というわけで平川先生。せっかくだしハヤト役の賀来賢人さんに色紙あげてもいいんじゃないでしょうかね。可愛いし。

てなわけで、ドラマ『クローバー』はテレビ東京系で4月13日の深夜0時12分スタート。
テレビ大阪は毎週月曜深夜0時12分からのスタートとなります。お楽しみに!

・スポ×ちゃん!
小太刀護身道!スポーツチャンバラ始めよう!
キラキラ乙女のロマンが燃え盛る。
「かるた」「釣り屋ナガレ」でおなじみの竹下けんじろう先生による新連載開始だ!!

あいかわらず飛ばしたアオリであるが、それもまたよし。

入学の時期。桜が満開の時期でございます。
掃除中の女子高生。入る部活は剣道部と定めている様子の黒髪の女子、佐々木かすみさん。
そのかすみさんに階上から突然斬りかかる金髪の女子がいた。
慌てて持っていた得物で防ぐかすみさん。何!?辻斬り!?

お互い掃除道具ではあるとはいえ、突然斬りかかるとは穏やかではない。
いや、辻斬り?とか考えちゃうほうが穏やかではない気がしないでもない。

鍔迫り合いになりそうなところだが、金髪の女子、宮本さんはあっさり離れて距離を取る。
そして、かすみさんに宣言する。新しい部活作るんだ、と。佐々木さんも入ってヨ!と。
新しい部活。それは一体・・・?

スポーツチャンバラ!!だヨ!

チャンバラ!それは、子供がよくやるあのチャンチャンバラチャンバララってやつですか?
今の子供もやるのだろうか?いや、掃除の時間があるなら子供はやる!確実に!!

あれは・・・スポーツというか・・・「お遊び」ですよね。

まあ、そのように捉えられても仕方がないですね。宮本さんも否定はしない。
剣道部に入ると決めているのだと渋るかすみさんに、お願いと足に取り縋る宮本さん。公衆の面前で何してるんですか!
そこに先生が登場。
かすみさんの友達のメガネちゃんに説明を受けるメガネの先生。

じゃあ勝負して決めたらどうかしら

突然の提案でございますね。
まあ、剣士同士でありますし、それが一番手っ取り早いってことなんでしょう。

佐々木さんが勝ったら宮本さんは諦める。
宮本さんが勝ったら佐々木さんはスポチャン部に入る。

わかりやすい話だけど、それかすみさんにメリットが薄いんじゃありませんか?
でも、友人メガネの面白そうという言葉で引き受けざるを得ない形になっちゃいました。
メガネ先生は見届け人になってくれるとのこと。ウフフフ。

体育館に到着。上着を脱ぎ、靴下も脱いで素足となる。靴下じゃ滑りますものね。
勝負の内容はもちろんスポーツチャンバラ。
シュコシュコと、チャンバラに用いる道具に空気を入れる宮本さん。
それを尻目に準備運動を行うかすみさん。負けるつもりはないとの心持ち。

私は10年近くお姉ちゃんと稽古してきたのよ。女子剣道日本一の佐々木蘭と・・・!!

姉の名誉にかけて負けられないと気合を入れている。
そのかすみさんに、膨らました剣を渡す。
しかし、2人が持っている剣は長さが違う。宮本さんが持っているのは小太刀。佐々木さんが持っているのは長剣。
長剣は約100cmに対し、小太刀は約60cmと短い。
でも、今日はこの2本しか持って来ていないからしょうがない。

佐々木さんてスポチャン未経験でしょ?ハンデだヨ!

なるほど。でも、そう言われるとかっち〜んと来るのが武道経験者ってもんだ。
手加減なしで打ちのめしてやると考えるかすみさんでありました。
チャンバラの剣だが、長さは竹刀とほぼ同じ。しかし、軽い。刀身は風船のようなものである。
柔らかすぎるため、強く振ると竹刀より振り遅れる感じになってしまう。

スポチャンのルールは1つ。単純明快。どこに当てても一本!だヨ!

実戦であれば、体のどこを切り込まれようとも大打撃になる。そういう話でありますか。
ただ、実際の競技では面をつけて行う。なので、今日は首から上はナシとなります。
危険さなんてなさそうな競技なのに、面は必要になるんですなぁ。

ともかく、ルールはわかりました。さっそく始めましょう!!

というところで、1本目終了。引き続き2本目に入ります。

勝負の前に少し回想。入学式のときのこと。
宮本さんの金髪は目立つ。否が応でも話題になる。かすみさんも目に留めていたようだ。
そして同じクラスになる2人。かすみさんは中学に剣道をやっていたことを挨拶で述べる。
これが元でスカウトされることになっちゃったわけですね。
一方の宮本さん。フルネームは宮本百合百合と書いてリリィと読むそうな。それはまた。
母はイギリス人。だけど日本育ちだから英語は喋れないヨとのこと。皆も日本語で話しかけてネ!!
なるほど。ハーフでありましたか。そりゃ金髪でも納得?

そんな2人が、放課後さっそく剣を交えようとしています。
小太刀と長剣。実戦でも相対してそうな2つの戦い。どのような形になるのか。

剣道経験者のかすみさん。剣の持ち方や姿勢も剣道に倣った形をとる。
一方のリリィ。半身の下段の構えをとり、ボクシングのように軽いフットワークをみせる。
とりあえず動き出してはいないが、すぐに駆け出しそうな足踏みでありますな。

フェシングみたいに突いてくる?いや、剣は短い。それはきっとないはず・・・
相手の出方を探るかすみさん。
しかし、フットワークが激しいゆえか、胸の揺れ方が気になります。かすみさんだって気になります。
姉のようにスタイルいいなぁとか考えちゃったりしたり。

ダンッ。
ビクッ。

突然強く踏み込まれてビックリするかすみさん。
胸を見ていたのがバレた?ニヤニヤされちゃってるし!?これは恥ずかしい。集中集中!勝負に集中!!

大振りは危ない。剣が柔らかいから振り遅れる・・・どうする?小手狙い?
いや・・・剣が柔らかいのなら・・・
剣道で禁止技の・・・「突き」が使える!!

せああアアッ!!

首から上は禁止と言われたが、首は問題ないってわけですね。
中学時代に使ったこともないでしょうに、いきなりの突きを放ってくるとは!なかなかの殺意でありますな。
野試合では遠慮なく刺し貫いたものよ!とか言うのでしょうか。

しかし、上体を反らしてこの突きをかわすリリィ。
そしてブリッジのような姿勢を保ったまま、剣を振るう。
振るった剣は、狙い過たず、かすみさんの左脚に命中するのでありました。おおっ。

倒立から一気に起き上がるリリィ。なんとも身軽でありますね。
脚に当たろうがどこに当たろうが一本となるのがスポーツチャンバラのルール。
実戦であれば、脚を斬られた時点で致命的。起き上がることもできず、一方的にやられるでしょう。
というわけで、この勝負はリリィの勝ちで確定となりました。

じゃあスポチャン部に入ってくれるよネ!?

そういう約束でしたね。剣士に二言はありません!!
姉のようになるために剣道部に入るつもりだったかすみさん。思わぬ回り道となってしまいましたな。
これもまた試練であるか。
メガネ友達もよく言った!と応援してくれる。いいのですか、それで?

部員1人目ゲットに沸き返るリリィ。
見届け人のメガネ先生に嬉しそうに話しかける。やったヨ師匠!師匠の言った通りに勝てたヨ!!

なに?この勝負の提案者であるメガネ先生。もしやグルだったと申すのですか!?

バレちゃったら仕方ないわね。
私がスポチャン部の顧問(の予定)土方桜よ。

担当は物理という土方先生。しかし、言った通りにってのはどういう意味であるか?
それは、試合前のこと。リリィにアドバイスをする土方先生。

いい?カウンターで脚を狙うのよ。剣道選手は脚がノーガードだから九割九分勝てるわ!!

なるほど。的確なアドバイスですな。
確かに勝負への持って行きかたは謀った感じがあるが、勝負の内容に問題はない。
これはかすみさんも諦めるしかないでしょう。

というわけで、始まりましたスポーツチャンバラ漫画。
最初から一挙2話掲載で部員を1人ゲット。よい流れでありますな。
しかし、キャラクター名。宮本、佐々木、土方と来ましたか。今後もそういう流れになるんでしょうな。
小太刀護身道というアオリが連載前からありましたが、リリィは小太刀を主にするのだろうか?
かすみさんは長剣で押し通しそうな雰囲気ですな。
今後どういった展開をみせるのか。とりあえずは部員集めから始まりそうだけど、どうなりますやら。
男女の混合戦もあるということだし、男の部員が入ることもあるのかな?
そうなると、試合中の色仕掛けとかも普通にありそうな気配がしますな。
かるたで色仕掛けがあるなら、チャンバラにだってあるさ!きっと。

・弱虫ペダル
御堂筋君と山岳の戦いが始まった。
その様子は箱根学園の部員たちに伝えられる。その反応は落胆。
東堂さんは巻島さんに押さえられ、追走しているのは山岳一人である。

かーっムリだろあいつ。
ボーッとしてるからなぁ・・・未だにあいつがメンバーに選ばれたの神風のおかげだってウワサだしな。

なかなか酷い評価をされておりますね山岳。
確かに荒北さんにも不思議ちゃん呼ばわりされてたしなぁ。
普段の態度が態度なだけに、信頼されていなくてもしょうがない。
そういえば、その荒北さんも練習はやる気がない口だけの男とか言われてたような・・・試合で実績はあるからいいけど。

いや・・・あいつならおさえるかもしれねぇぞ。

落胆する部員と違い、一人山岳を評価する人間がいた。黒田さんである
インハイ最終選抜戦で最後まで山岳と争った人でありますな。懐かしい。

偶然風ふいてオレに勝ったって語り草になってるけど、オレはそう思ってない。
そこに勝機があった。だから踏んだ。
登りてのは重力に逆らって走る。そこに偶然の勝ちはないんだよ・・・
あるとすれば勝機が見えてるかどうかだ。ヤツには見えていた。

さすがに黒田さん。山岳がいなければ箱学の代表としてインハイに出場していた男である。
一緒に練習しているだけの部員は感じれない凄さを感じ取っていた様子。

本気で・・・闘ってる時のあいつは。
オレはわかる。笑ってこそいるが、ゾッとする程のすさまじい集中力だ!!

黒田さんが認める集中力。
それは現在争っている最中の御堂筋君も肯定する。

みなぎる集中力、闘争心。そこらへんのザクとは桁が違う!!

闘争心はわかるけど、やはり集中しているようには見えない山岳。
ここらは凄腕にしか分からない領域に達した話なんでしょうかね。
まあ、少なくともボーっとはしてないな。

そんなに出しきって、先頭追いついてもエース守られへんのやないかと御堂筋君。
それに対し、勝負しとかなきゃもったいないと言ったでしょと山岳。

エースに追いついてもって心配はいらないよ。次のつづら折りでキミを引き離すから

勝利宣言が飛び出しました。ほほう。
しかし、御堂筋君。かく乱のつもりかもしれないがよく分からないことを言いますね。
先にエースのところにつけば、その後は追い越さないと言う約束なんだから守るも何もないはず。
約束なんて特に守る気はないですよと早くもバラしているのだろうか?
あ、そうか。今泉君から守るという話もあったのか。
いやでも、御堂筋君は今泉君が覚醒してることもしらないし、福富さんに勝ってるとは思わないでしょうしなぁ。謎である。

それはさておき。予告を行った山岳。感じている・・・風を。
来る・・・感じる!!ザワザワザワァッ!!
自然の力を感じ取りすぎて、透き通って見える山岳。

御堂筋くん、ロードは自然との闘いだ!!
けれど自然は大きい!相手にならない!!
道の傾斜がキツイからったって、ゆるくなんてならない。暑いからったって涼しくもならない。
自然ははじめから御することなんてできないんだ。
だから、声をきくんだ

つづら折の途中で吹く突風。それに乗り加速する山岳。バッサア。
その背中には純白の羽根が!出た!山岳の翼アピール出たで!!
どうだ御堂筋君。これでも山岳をキモクないなとか言えるというのかッ!?

何だ今のォ、6番。キモチわるい加速したぞ!風だよ、今の突風にのったんだ!

む。御堂筋君より先に観客からキモイ宣言が飛び出しました。キモキモキモ。
いや、羽根については特に言及されていない。さすがに観客には見えないのか。
しかし御堂筋君には一瞬見えたらしい。それがおまえの「とっておき」か。

この勝負、オレの勝ちだ!!

ハッキリとした勝利宣言を行う山岳。
しかし、早い段階での勝利宣言ほど覆されやすいのがお約束である。

ウッギャアア、マジハヤァァ!
それがとっておきか!!とっておきか!!て。から?カラカラ、カラカラ!

突風なら、一度とは限らんやろ。マァナァミ!!

再度吹く突風。その突風に今度は御堂筋君が乗った!!
バサアッと同じように羽根を広げる御堂筋君。しかし、その羽根は黒かった
キモチ悪いぐらいの加速をしてみせ、一気に並ぶ御堂筋君。
勝利宣言したばかりなのに並ばれた山岳だが、その表情は笑みを浮かべたままである。
なんだかんだでこの2人似た者同士なのだろうか。
御堂筋君のキモクないな発言は自分と似たような相手だから出てきた言葉なんだろうか。

一方の先頭を走る今泉君。
残り8kmというところで、後方から迫ってくる集団の気配を感じ取る。

来てる・・・!!うしろから2人・・・
御堂筋・・・ハコガク真波・・・か。
いや・・・もう、1人。

覚醒した今泉君は道の様子を俯瞰して見れるという。
つまり、ゲームをやっているような画面で自分たちの姿を見れるというわけだ。
ということは、後方集団が迫ってきているということも分かってしまう。何も不思議はない。いーや自然じゃ!

しかし、御堂筋君が迫ってきているというのに焦った様子がない。これは凄い。
覚醒した今泉君も御堂筋君が来たら簡単に崩壊しちゃうんじゃないかと思ったが、その心配はなさそうだ。
最後まで崩壊せずにいるかどうかはまだわからないけど。

それにしても、先行する2人が風を味方につけて走っているのだが、坂道は追いつけるのでしょうかね?
これで追いつけたとしたら、坂道はどんな手を使ったのかという話になる。
まあ、元々追いかけるのは得意な子でしたから、前に相手がいるなら追いつくだろうって話ですよ。
問題は、先頭集団に追いつくまでに追いつけるかどうかですな。
このままでは山岳の見せ場は御堂筋君との戦いだけで終わってしまうかもしれない。
一応始まる前は坂道のライバルポジションで出ていたのだから、本来は坂道が相手しないといけないはずなのに。
頑張れ坂道!山岳の見せ場をもう少し作ってやるのだ!

・範馬刃牙 SON OF OGRE
息子、刃牙の猛攻に倒れる父、勇次郎。
しかし、やはりと言うか何というか。普通に起き上がってくる。
いや違った。普通じゃない起き上がり方をしてくる

なァ刃牙よ・・・いいもんだなァ・・・・・・

腕の力で、下半身を持ち上げ、途中でポージング。
芸術点を稼ぎながら、そのまま倒立。審査員へのアピールをかかさない。誰だよ審査員って!!

親子ってのはいいものだ。こうして、親子水入らず
親であり・・・子であることを堪能する・・・
いいものだな・・・親子ってのは。

公衆の面前で水入らずとかよく言ったものである。
まあ、この親子喧嘩は大抵の人間には介入できないし、水入らずといっても差し支えないのかもしれない。
入り込もうとしたピクルは殴られて下がらされちゃいましたしね。

なァ

いや、いきなりなァ、とだけ言われましても。
その前のモノローグは思っているだけで口にはしてないわけですし。

なにが"なァ"だが知らんけど。
思ったとおり――否・・・思った以上に俺たちは繋がっている。

混じりっ気なしの範馬だ

父のこの言葉に、頭をかき、ため息をつく息子。しかし、言う。
嫌じゃないさ。範馬を生きることは、と。

範馬とは何・・・・・・??
質問するまでもなく、その実感は。
そう俺は、正真正銘範馬の子

努力しても、努力しても、努力以上が手に入っちまう

だからもう・・・諦めたんだ・・・
親父の面倒は、俺が見る!!!

親子だからな・・・・・・

立ち上がった勇次郎に強烈な一撃を叩き込む刃牙。
そして、息子は親父の介護を宣言するのであった。うーん、いい話ですねぇ。

しかし、努力したら努力以上が手に入ってしまう。
少年漫画では確かにそういう描写が多いが、それを口にする主人公はそうそうおるまい。
他の人間がいうならまだしも、仮にも主人公が口にするセリフなのだろうか!?
まあ、範馬だからしょうがないってことですよね。あの親父の子だししょうがない。
だからこそ、この一族の面倒を見れるのは一族の人間だけってわけですね。
刃牙も将来は息子のお世話になったりすることになるのでしょう。
いやまあ、親が将来的に息子の世話になるってのはそんなにおかしな話じゃない。
つまり、この親子風景も一般的な話ということに・・・ならんわな、やっぱり。

・シュガーレス
ヒュウゴに壊された拳の治療のため入院するマリモ。
そのお見舞いに三田さんと嘉上がやってきました。

ガラ悪いなこの病室・・・

三田さんがそう言うのも無理は無い。
マリモの見舞いに岳達、九島の残りの1年3人が来ている。
さらに、同じ部屋に正門が入っているため、神楽の兵隊達が複数詰め掛けていた。こりゃガラ悪い。
さらに謎のミイラマン。顔面に包帯をぐるぐる巻きにした男もいる。こいつはまさか・・・?

見舞いということで差し入れをもってきた三田さん。
マリモへの差し入れと言ったら食料と決まっています。
果物とかお菓子なんかじゃない。普段どおりの食料だ。いや、お菓子はあるか。
点滴では胃が満たされないとありがたがるマリモ。
健康そうな体であるが、食生活は不健康そうなマリモである。
意外と健康診断したら悪い数値が出るかもしれませんな。

さっそく食べ始めようとするマリモ。そのうちのひとつを手に取り、勝手に食べようとする岳。

岳「見舞いに来てやったんだぜ。少しくらいもてなせよ」
マリモ「手ブラで来た奴の言うセリフか。返せ」

相変わらず食料に関しては妥協しないマリモである。さすがに牛乳飲まれたのはスルーしてたけど。

お前はどーせ女医かナース目当てで来たんだろ

あらあら岳さんってば。そういうのがお好みでしたか。
そういえば、エロ本もそういう系統に手を伸ばそうとしていたような気が。

ここはお前の癖を満たす場所じゃない。帰れ。

なかなか恥ずかしい趣味を暴露されちゃったみたいな雰囲気がありますね。広められたら危険だ!

うるせーんだよ!!用が無ェなら出てけ!!

同室のミイラに怒られてしまいました。そりゃ怒られる。
しかも卜部さんは病室でタバコふかしてるし。普通に迷惑な集団だ!
ミイラの正体を尋ねる嘉上。もちろん、嘉上とは因縁浅からぬあの人ですよ。

・・・忘れたのかよ嘉上。テメーをブチのめした宮華亮だ・・・!!

腕の入墨を見せ付ける宮華。
そんな宮華に遠慮のない蹴りをかます嘉上。怪我人だからって容赦するようなやつじゃなかったー!!
頭部を鈍器でぶちのめされた奴の頭を蹴り飛ばすとか・・・鬼か!

なんだかゴチャゴチャしてきたので帰ろうとする岳。
その岳を呼び止める正門。ベッドから起き上がり相対する。
そして、俺とのトーナメント準決勝忘れるなよと宣言――だけではなく、拳を交える。
強者達が見守る中で交わされる拳と拳。
だが、ここでケンカが始まるわけではない様子。
さすがに入院するだけあって正門の怪我は大きいらしい。岳にまだまだみてーだなとか言われちゃう。チッ!!

去って行く岳。それに続きシロも病室を去る。
去り際にマリモに同じように忘れないでくれよと言うシロ。
こちらの準決勝もいずれ行われることになるんですかねぇ。

トーナメントの話が出たことでマリモは先日のことを思い出す。
兄に頂点を取ってみせろと言われたこと。その時はお前を認めてやると言われた。
そしてシャケも言う。グズグズしてると俺は卒業してしまうぞ、と。

やってやるさ。シャケ・・・!!

誓いを新たにするマリモでありました。

さて、他の2人も退散したことだし、自分も帰ろうとする卜部さん。
よく見ると、カーテンの向こう側にはさらに2人同室の人間がいたらしい。大部屋ですなぁ。
バカどもが騒いで悪かったなと声をかける卜部さん。
しかし、カーテンの向こうからは返事がない。
そりゃあ、こんなガラの悪い人たちに話しかけられても怖くて返事できませんよ。
入っている子は佐藤てるお鈴木ヨシオといった普通そうな名前の子らなんですから。

鈴木「やべーぞオンドリ。何でよりによって同じ部屋なんだ」
佐藤「慌てんなゴンタまん。こいつらバカだから気付きやしねえよ」

お前らかーい!!
本当、なんでよりによって同じ病室になってんだよ。
というかゴンタまん。入院するほどの怪我を負わされていたのか?

そう言えばあいつらどうなった?トーナメントに乱入してきたアノニムって奴ら。

さっそくその話題が出てきました。
しかし、どこの誰かもわからないし、今さら探し出してどうこうする気もないだろうとマリモ。
その話をカーテンの向こう側で聞いてほくそ笑むオンドリ&ゴンタまん。

俺はまだハラワタが煮えくり返ったままだ。見つけたら八つ裂きにしてやる・・・!

ボール扱いにされた正門はさすがに許す気はない様子。
結局やられたままになっちゃいましたし、反撃する機会もなかったですからねぇ。
でも、その目的の相手はすぐそばにいたいするわけで。
寝込み襲ってボコボコにしてやるゼ!トンガリ耳!とか息巻いていたりします。

よオ!オンドリ!ゴンタまん!ナースとベッドインできたか!?

隠れて機を伺おうとしていた2人の前にサングラスをつけた言語崩壊者が現れた。
キリオじゃなくてポニー太だ!
いきなり話題のアノニム登場に病室の一同目が点になっています。

――アレ?ここだよな。佐藤てるお(オンドリ)、鈴木ヨシオ(ゴンタまん)。

あっさり居場所を見つけられた上に本名まで知られ、成敗されてしまう2人でありましたっと。

いやぁ。まさかオンドリが2週続けてオチ担当になってくれるとは!!
前回でオチたと思ったかい?まさかの二段オチだよ!!

今回は色々と楽しい回でありました。
お前らちゃんと病院とかに行ったりするんだなぁ、とか。アノニムの乱入があった翌日には皆元気に動き回ってたのに。
そしてアノニム側はむしろなんで入院してるんだと。
というか、井純にやられ、神楽に掴まったポニー太の方がよほど怪我酷くないのかと。
つっこみたいことは山ほどあるが、アノニムがオチ要員に優秀とわかっただけでもよしとしましょう。
こいつらのアダ名は本当に本名とは何の関係も無いのな!
というか、ちゃんと本名も把握していることに逆に驚いた。意外とつながり深いのね。

・ガキ教室
息子の喜ぶ顔が見たくて、お父さん大奮発。
小学校の野球部に所属し、エースで活躍しているという裕明くん。
その裕明くんに新しいグローブをプレゼントするお父さん。いい話ですね。
裕明くんの横にいるのは若かりし頃のシノケン。シノケンもこんな頃があったんだなぁ・・・
いや、たぶん今と数年しか違わないはずなんですけどね。

ダルビッシュモデルのグローブを川上憲伸モデルとかえっこしよとか言い出す友人。誰がかえっこするか!
これ言い出してるのは近藤大佐なのだろうか。大佐もこの頃は軍オタじゃなかったのかなぁ。
なんだか野球部にクラスのオタが偏っている気がするぞ。

ともかく。裕明くん。お父さんのプレゼントに感激した模様。
大事に使うよと宣言してくれました。いい笑顔だ。

時は流れ、中学生になった裕明くんことピロアキ。プレゼントのグローブは今も大事に扱われています。

さて、その野球部の顧問を任せられた晶。
とはいえそればかりが仕事ではない。優先項目として期末試験の問題の作成がある。

期末の問題でけたどーっ!!

どうにか完成したらしく、さっそく部活に行くかと帽子を被って準備する晶。
なんのかのと言ってた割にやる気じゃないですか。
体育の斉藤先生はサッカー部の顧問らしい。
お互いの部の顧問としてやり合う2人。晶ってば、もう野球部の人間のような態度になってやがる!

晶「モテたいだけのチャラチャラした部のクセによ
斉藤「お前が言うな」

チャラい男には言われたくないですよね。そりゃ。
でも顔でいうなら、斉藤先生の方が野球部っぽいですよね。

部活に行こうとする晶だが、期末問題を教科主任に提出して確認してもらわないといけない。
学年主任以外にも教科による主任ってのがいるんですな。
そんなこんなしてたら部活に参加するのが遅くなってしまいました。メンゴメンゴ。

晶が遅れてきた間は土井くんのお父さんが見てくれていたらしい。
さらに、ベンチには厳しい顔をしたお爺さんの姿もあった。だ・・・誰?菊池さん?え、あのヨッパライの?

菊池さん、昔は実業団のチームにいたことがあるらしく、すごく野球を知っているらしい。
その経験を生かしていいアドバイスをしてくれるそうな。
シラフモードでは頼りになるアドバイザーってわけなんですね。
なんだかんだで20年も桃中野球部に顔を出したりしてないわけだ。
ただお酒が入ると泥酔モードになって役には立たなくなる、と。菊池さんが曖昧になっておられるとかなるわけか。

ダッシュ中に足を止めて説明してくれるシノケン。
そのシノケンの尻に蹴りを叩き込む先輩。パァン。
というわけで、追加ダッシュの刑を受けてしまうシノケンでありました。可哀想に。

さて、守備の練習開始。
ノックをお願いされる晶。野球の経験のない晶だが大丈夫か?
菊池さんはノックのコツを教えてくれようとするが、ゴロ打ちゃいいんでしょ!と気楽に考える晶。

行くぞーっ!!
ブン。ポテッ。今のはギャグね。
次、本気ね!次が本気の本気!!次ガチ!クソッ!!当たれボケェ!!

楽勝みたいに言ってたのにさっぱりな晶。やっぱり体動かすのはダメみたいっすね。若いくせに。
これでは練習にならねーよと生徒達に笑われてしまう晶。情けないですなぁ。
ノックはキャプテンの土井くんに代わってもらってベンチに引っ込む晶。
中坊の前でメチャメチャハジかいたと悔しがる。ので菊池さんにノックのコツを教えてもらおうとするが・・・

え!アタシ!?アタシャ神様だよっ!!

ダメだ。泥酔モードだ!菊池さんが曖昧になっておられる!!

そんなこんなで練習終了。
なのだが、晶は居残りでノックの練習をしようとする。
シノケンたちクラスの1年3人も残って晶の練習につきあってくれる。
担任がノックもできないなんてボクたちもハズかしいし、とのこと。そりゃそうっすね。

先輩たちは先にあがる。最後に先生に向かってお先に失礼しますと挨拶する土井くん。
中学生とは思えないぐらいにしっかりした子である。さすがキャプテンっすね。
父親は面倒くさそうな人だけど、その分息子がしっかりしてる感じだ。
シノケンたちにも優しくていい人と評判。ポジションはキャッチャーとのこと。

それにくらべて松田先パイは・・・

松田。シノケンのケツを蹴ってダッシュの本数を増やしていた奴のことですね。
晶のノックを率先して笑っていたのも松田だ。まあ、これは仕方ない。

野球部の3年は夏の大会予選で負けたんでもう部活には出てきてない。
なので、今いるのは1、2年。土井くんや松田は2年生ということになるんですかね。
その3年が来なくなったので松田はますます調子にのり、すぐ蹴ったり肩パンしたりしてきてウザイとのこと。

テキトーに調子合わせとけよ。先パイなんてそんなモンじゃん。

さすがに晶。テキトーに調子合わせるのは得意分野でしょうからな、説得力のある言葉だ。
ちなみにその松田、3年がやめた今では桃中のエースと言われている。
こいつはピッチャーか。そりゃウザい性格になりやすいポジションですな。
と思いきや、ピロアキもピッチャーだったらしい。おや。
松田よりもよほど速い球を投げれるというピロアキ。中1にして120km出せると近藤大佐は言う。
シノケンはそのピロアキの球を少年野球の頃からずっと受け続けていたそうな。ほう。

というわけで、晶の前でボールを投げてみせるピロアキ。
この球はどうやらガチで速いらしく、さすがの晶も叫んでしまう。
さらに、菊池さんが飲んでいたはずなのに表情がシラフモードになっているという。
ど・・・どれだけ凄かったんだピロアキ?

練習が終わり日が経ち、期末試験。
試験期間は問題なく経過。真鍋は体勢はともかく、一応解くつもりはある様子。
竹本は・・・まあ、親父からも勉強はできなくてもいいとのことだったから、解くつもりは全くない様子。なにしとんねん。
そういうわけで、この2人は今回は特に問題起こさずで保留。
事件は別のところで発生した。
野球部の練習に参加しようというところで異変が発生。ピロアキのグローブがないのだ
父に買ってもらい、大切にすると誓ったあのグローブがなくなった?
これは一体どういうことでありましょうか・・・!?

野球部の話でどういう展開になるかと思ったら、こう来ましたか。
野球部グローブ消失事件。この謎に晶が挑むってな展開ですね!
容疑者は松田、土井くん、土井父、菊池さん、近藤大佐、シノケン、晶といったところか。
さすがにここまでに名前が出ていないキャラの仕業ってことはないでしょうからね。
この中の誰が犯人なのか・・・おそらく晶ではない。はず。
また、犯行の動機なども気になるところである。
菊池さんが犯人だった場合、よりピッチャーとしての磨きを入れるために改造しようと持ち帰っていたとかそういう話が・・・
グローブ改造して何で投球に磨きがかかるのかは、私もよくわからん。

・毎度!浦安鉄筋家族
お呼びがかからないので勝手に3倍祭やっちゃいました!さすが浜岡先生。お茶目っすね。

なんでも3倍になるからっていいことばかりじゃない。
国会議員はそれを身をもって教えてくれたんだ!
いや、出てきただけですぐに思い知らされますからー!出さなくてもわかりますからー!!

あかねちゃんはやっぱりこういう戦いに巻き込まれる運命なのでありますね。

そして、今週は毎度の単行本4巻での誤植訂正がありました。
千葉ロッテ最下位という文字が抜けていたのだ!
涙としては忘れ去りたい記憶なのに、本誌で大々的に修正を載せられて・・・踏んだり蹴ったりだな!
まあ、ネタとしてはおいしいので涙には我慢してもらおう。

・ちぐはぐラバーズ
道場破りの詫びということで茶会に招かれた爽さんと無心。
招かれたからには応えるしかあるまいとやってくる。
が、ちゃんとそれなりの準備はしている。ようするに竹刀持参での参上だ。
「あきれた」「イカれた」「喧嘩中毒だ」

・・・道場破りの親玉の招きに手ぶらでは礼儀に欠けよう?

呆れたようなガラハドの言葉に皮肉で返す爽さん。
まあ、敵地に乗り込むのだし、装備も無しってわけにはいきませんわな。

さて、茶会の場所はアヴァロン学園の空中庭園。別名・林檎の島
2つの塔の屋上付近をつなぐようにして存在する島。
ここは空中庭園らしく天井や壁などはなく、樹木が植えられ庭園の様になっている。
高さ60メートルはあるので隙間から地上に落ちたりすれば確実に死ねる。

中央にはテーブルとイスが用意されており、招いた主人らしき人物の姿が見える。
あのシルエットは女の人?

今日は私の茶会にお越しいただき感謝しますわ。まずははじめまして・・・もう一人はお久しぶり――かしら?

そう挨拶する女性はもちろんモルガン。
前が大胆に開いた黒いドレスを纏い、妖艶な笑みを浮かべている。

私の名前はモルガン=ヴィンチェスター
後ろに控える彼ら――アヴァロン生徒会役員「アヴァロンの騎士」を束ねる生徒会長を務めています。

なんと、こいつら生徒会役員だったのか!?
どうみてもそういった運営をしている、というかできているように見えないのだが・・・
誰がどの役割についていても疑問に思えてしまうのが凄い。

それはさておき、無心はこの再開にショックを受けている。もし爽さんにあの件が知れたら・・・!!
そんな無心の動揺を知ってか知らずか、モルガンは無邪気に話しかけてくる。

無心はこの私を恐ろしい怪物犬から救い出してくれた理想の騎士・・・
私と無心がこうして再び巡り会うことは運命づけられていたのよ。

ウフフッと嬉しそうなモルガン。どうでもいいけど、その怪物犬は自分で追い払っていたじゃないですか。

何を言っているかわからないという様子の爽さん。無心はどうにかごまかして切り抜けれないかを模索中。
その間に話は道場破りのお詫びについてに進む。
道場破りの件だけではなく、無心にケガを負わせてしまったっということも兼ねてガラハドは退寮処分となった。――が。

退学処分へ変更します!!
やはりしでかした事が事・・・身内に甘くては他の者への示しがつきませんでしょう?

なんともはや。ガレスの取り成しで戻る可能性もあるかと思ったら、逆に酷くなるとは・・・
動揺するモルドレッド。噴出すガレス。無表情だがなんとなく険しい様子のボールス。
もう1人の修験者様は姿が見えないので反応はわからない。出番はまだ先か。

ガラハドの処分について、トカゲの尻尾切りのようで気に入らないと爽さん。いい答えですな。
でも、そんな反応は全く聞いていないかのようなモルガン。素敵な笑顔を浮かべ解決したことにしてしまう。
なんというか、基本的に人のいうことを聞く子じゃなさそうですね。

・・・悪いが私は茶会などする気分ではなくなった。

話を聞かない相手と長くいてもしょうがないって話ですわな。
無心もそれに乗じ、空いている席も1つしかないようですし帰りましょうと促す。
どうにかうまく逃げられそうだと考える無心。それは甘いな。

空いている席はお義姉様の分!無心の席は私の膝

無心をひょいっと抱え上げて自分の膝の上に乗せるモルガン。
大胆な行為にモルドレッドが真っ先に取り乱す。ガシャーン。
お詫びの茶会などという題目だが、本命はこちらのようだ。
今日は是非お義姉様に私と無心の仲を認めていただきましょう!とのこと。
慌てて竹刀を取り出し、モルガンへ打ちかかろうとする爽さん。無心から手を離せ!
しかし、モルガンが無心へ向けた一言で動きが止まってしまう。

今更何を恥ずかしがってるの?私たちキスをした仲じゃない!!

当然のようにバラされてしまう。
まあ、実際のところは頬への接吻。それもいきなりの行為であり、無心としてはやましい話ではない。
本人としては野良犬に噛まれたこととして忘れようと思っていた話でありましたからなぁ。
でも、この言い方は多分に誤解を招く言い方である。そういう風に言っているんでしょうけど。悪い人だ。

修羅場を察したのか、暗雲がにわかに立ち込め、雨が降ってくる。
もう少し速ければ茶会も中止になり無事に帰れたかもしれないのに、運のないことだ。

抜こうとしていた竹刀を竹刀入れごと放り投げる爽さん。踵を返し、帰ろうとする。
無心は必死で、事故のようなものと言い訳をするが、今の状況では爽さんの耳には入っていなさそうだ。

爽さんのことは置いておき、無心にアヴァロン学園へこないかと提案をするモルガン
あなたが私を守る騎士になるためにも世界トップレベルのアヴァロン剣道部への入部は必須と思うの、とのこと。
ガラハドの部屋が丁度空いたことだし、私といつも一緒にいられるでしょ?とも。
なるほどねぇ。それを企んでいたのならガラハドの復帰は最初からありえなかったというわけか・・・

モルガンの抱擁から逃れ、爽さんを追うために駆け出す無心。
一方、退学処分を言い渡されたガラハド。爽さんが落とした竹刀を見つめている。その胸中はいかばかりか。

学園からの帰り道、必死で説明をしようとする無心。
隠したくて隠していたわけではない。ただ爽さんには知られたくないと思っていた。

私も知りたくなかった・・・
私は・・・帰りの遅いお前がひどい目に遭ってはいまいかと――
道場破りがあったあの日――気が気ではなかった――

お前と私の思いはまるでちぐはぐだったわけだ・・・

タイトルコールが出ました!
などと喜んでいる場合ではない。無心が前に周りこみ、見た爽さんの表情は・・・
うーむ、雨に濡れた泣き顔というのはなんとも切ないものがありますなぁ。

小生は――小生は何をやってるんだ!!!
誰よりも強い剣士になって爽さんを守ると己に誓いながら、いつも爽さんに守られて守らせて。
それどころかその爽さんに嘘をついた挙げ句・・・爽さんにあんな表情をさせてしまった。
小生は剣だけでなく・・・なんて心も弱い。

いつか立派な剣士になってみせる。それが口癖であった。

いつかじゃ駄目だ・・・!!
強くならなければ。もっと自分を鍛え上げなければ爽さんに顔向けできない・・・!!

強くなるという思いを抱き、アヴァロン学園の門を叩いた無心。
今までとは表情も違い、決心した様子が見て取れるが・・・これは。
どうにも想いがちぐはぐなままで進みそうな気配がして怖い展開であります。
このまま2人の距離が開いたまま話は進むのでしょうか?
そして、退学処分となったガラハドは今後どうするのだろうか。
なんだか流石にガラハドが可哀想になってきたので、今後の救いに期待したいところでありますな。
爽さんの竹刀を拾ったようですし、天原道場との繋がりはできそうか?

・侵略!イカ娘
真夏の海は芋洗い状態。稼ぎ時ではあるが、事件・事故の発生率も高くなる。
たとえば置き引き。人がこれだけ多いと監視員の目も届かないし、被害は増える一方である。悟郎も悩みどころですな。
てなわけで、おとり捜査。適役として選ばれたのがシンディー。
シンディーはいろいろと隙だらけな美女と言いたいのか!その通りっすね。

あっさりバッグを取られるシンディー。それを追う悟郎。
触手のちょっとした応用って感じの空中遊泳ですな。これはなかなか面白そう。
吊り上げられるだけじゃなく、自分で操作できるとなると子供人気はさらにあがりそうだ。

犯人は無事逮捕。そしてオチは安定と信頼の爆発オチ
イカ娘でちゃんとしたオチがあるのは驚きな気もするが・・・たまには安定したオチもいいじゃなイカ!

・ANGEL VOICE
スタジアム中が固唾をのんで見守るPK。
決めるのか!止めるのか!一体どっちなのか!?

というところで回想が挟まる。
皆川総司と皆川裕貴という兄弟。小さい頃から仲が悪かった
とはいえ険悪というわけでもなく、兄弟喧嘩なんてどこでもやるだろって感じの悪さである。
というか、なんで兄だけケーキが2つ配られているんだろうか。その時点でおかしいっショ。

兄、裕貴がサッカーを始めた2年後。兄に反発する総司は野球をやりたいと言い出す。
でも、お兄ちゃんのお古のシューズがあるからあんたもサッカーやんなよと勧められてしまう。
なんとも兄弟模様でありますなぁ。

こうしてサッカーを始めた皆川総司。兄と違うチームに入ったのはささやかな抵抗である。
やってみたいポジションはフォワード。どうせやるなら華のあるFWがいいと思ったのだ。
しかし、あの皆川の弟であると知られると監督の態度が一変。
兄、裕貴は小学5年生にして名キーパーと言われていた。
そのため、弟の総司がキーパーをやってみなさいと言われる流れになるのも不思議ではない。

全部・・・全部あいつのせいじゃないか

なるほど。最初はキーパーが嫌いだと言ってたのはこういうことだったんですな。こりゃ仕方ない。
だいたいGKなんてポジションは運動が苦手なやつのポジションだろ、と考えている。
子供にとっては特にそういう思いは強いでしょうな。実のところ大事なポジションではあるのだが。

運動神経は図抜けていた。監督もすばらしいと賞賛する。
おかげで嫌で嫌でたまらないGKというポジションも定着してしまう。

考え方が変わったのは、無理矢理連れていかれた兄、裕貴の試合――初めて見た兄の試合だった。
0対0のままPK戦にもつれ込んだ。
味方が5本中2本外す中――裕貴は3本のシュートを止め、チームを勝利に導く。
その試合――その時の兄、裕貴は、間違いなくどんなサッカー選手よりもカッコ良かった。

オレも!!

あの時のPKを思い出したかのような皆川。これは・・・!?

乾――ボールの左後方から助走をつけそのまま真っ直ぐゴール右隅に向けてインサイドキックで蹴り出す。
これは最もボールにコントロールをつけることができる蹴り方である。
キーパーからは蹴る瞬間までキックの種類は判別できない。
キッカーが全く同じ助走からインフロントキックあるいはインステップキックでゴール左隅を狙うのもPKの常套手段である。

その乾の難しいキックを、こっちだと決めて飛びつく皆川。
伸ばした腕は――見事にボールに届き、ゴールに入るのを防いでしまう。
乾が止められた!?この出来事に驚愕する市蘭イレブン。
それゆえかルーズボールになったの飛び出しが遅れてしまう。うまくすればここも得点のチャンスだったのだがね。
八津野のDFのクリアによりスローインとさせられてしまう。うーむ、耐え抜かれちゃいましたね。

ああああっ・・・!!

吠える皆川。八津野の選手も皆一様に嬉しそうにしている。
退場となった佐久間もなんとも味のある表情となってますな。気持ちはわからんでもない。

逆に止められてしまった市蘭の意気消沈はかなり大きい。
こんなチャンスは・・・もうねえぞ!!

尾上ですらそんなことを考えるこの状況。
そんな中、ひとり決心したかのように頷く乾。一体何を考えているのだろうか?

回想が挟まったので、そうなるんじゃないかと思ったけど、やはりというかまさかというかのPK失敗。
この失敗が尾を引くと市蘭はやばいことになるが・・・?
安定させることができるか。その後の攻めにつなぐことができるか。
冷静に考えれば、人数が多い分中盤は特に有利になるのだから、市蘭が攻める形にはなりやすいはずだが・・・?
現在はまだ後半10分。どうとでも展開しそうで怖いところですな。

・空が灰色だから
ある夏の日。公園にて叫び声が。ふられたああああああああ!!

オレの高2の夏は早くも幕を下ろしたと泣いている男子、寛太

えっ寛太告白したの!?誰に!?誰に!?誰に!?誰!?誰!?誰!?

その寛太の発言にむっちゃ食いつく女子、茶々さん。
食いつきすぎだと突っ込む男子、風馬
この男子2人と女子1人が今回の主人公となります。

小谷に告白したのか?と寛太に尋ねる風馬。
その質問に対し、告白つーかと回想に入る寛太。
夏休みに入る直前。なんの予定もなくて寂しいぜと小谷さん相手に軽口を叩く寛太。独り身だぜ独り身。
その話題に、私もー。1人ぼっちの夏休みだよ。嫌だなー。と返してくる小谷さん。

あーあ、夏休みまでに彼氏になってくれる人いないかな

ふむ。いきなりそういう話に展開したのなら、いうしかあるまい。

オレが彼氏じゃダメかな!?

流れにそったよい質問ですね。でも、結果はスルー!
曖昧な返答をしつつ目を反らした後、偶然現れた女子のもとに駆け寄って行く小谷さんでありましたとさ。

なるほど。このパターンは確実にふられたと考えていいでしょうな。
風馬も諦めた方が賢明かもなと言ってくれます。心中察するぞ。
その話を聞いて大笑いする茶々さん。わははははは。完全に眼中にないじゃん。諦めな諦めな!酷い。
傷ついた寛太。もうオレ夏休みはずっと家にひきこもる!と宣言。傷心っすね。
というわけで、茶々さんのフォロー?が入る。

私だって友達の寛太がコケにされて腹立ってるよ!
小谷さんってかわいくてモテるからってなんかぶりっこしてるくせえし!
どこがいいのあんな没個性のマドンナ型女なんて。

微妙なフォローでありますな。女子らしいといえば女子らしいような気もする言い方だが。
その意見に対し寛太。高校男子だぞ、理想に完璧を求める年頃だぞ!と返答。なんだか納得。

かわいくて、優しくて、明るくて、話してて楽しくて。
なんだかずっと一緒にいたいって感情が胸に激しく渦巻いて仕方ないんだ。この感情が恋ってやつなんだろ

力説する寛太。しかし、それって一言で言うと八方美人じゃない。誰にでもそうよと斬られる。

ええーやっぱりそうなのか!
それは萎えるなあ。あんな自然な態度勘違いするじゃん。ひどいな小谷さん!

熱く語ったはずなのにいきなり手の平返しちゃった寛太。これは微妙によろしくない。
というわけで、風馬からの説教。

惚れた女のこと悪く言ってんじゃねーよ、寛太。1回ふられただけで諦めるのか?お前ださすぎるぞ。

諦めろといったはずだけど、前言を翻す風馬。
でもまあ、この言葉自体は筋が通っていて男らしい。寛太も認めちゃう。
風馬なら小谷さんとお似合いかもなとまで考えてしまう。

寛太「茶々も風馬みたいな男がいいだろ?」
茶々「いやあ、別に

さらりと流された!OH!これには寛太も抗弁。

寛太「本当かよ!風馬はオレが誇る最高のツレだぜ。女ってわかんねえな」
風馬「・・・(汗)」
茶々「わかんないのは男でしょ!いつまでも未練持たずに諦めて次の恋行けよ!」

そうは言われましてもね。ふられてすぐに次の恋というのも節操のない話である。
少しぐらいは傷心するのも青春ってもんじゃないですかね。
淡く抱いていた小谷さんとの夏休みの計画が全部真っ白だと落ち込む寛太。

寛太「海行ったり、祭り行ったり、花火したり、そういう当たり前の青春をこの夏こそはと思ってたのに・・・」
茶々「じゃ、じゃあさ!私が代わりに海や祭りや花火付き添ってやるよ!仕方ないなー」
風馬「もちろんオレだって付き合うぜ。3人で思い出作ろうや

徐々に人間模様が見えてきた感じがありますな。
2人の申し出に、みんないい奴だなと感激する寛太。
実際気を遣わないでいい分、風馬と遊んでいる方が楽しいしな、と寛太。

茶々「!?あれ、私は!?」
寛太「だって一応女だし、気を遣わないってことはムリだし」
風馬「ばかやろう。なんて冷たいこと言うんだ!!茶々をその辺の女なんかと一緒にすんなよ、寛太!!

風馬の叫びに、茶々も乗りかかる。

寛太、今一度考えてみて!本当に大切な人を!
大切な物ほど実は気づかないくらいすぐ近くにあるものなんだよ!

わかりやすいアピールにでてみた茶々さん。これには風馬も頭を抱える。

大切な人・・・オレにとって大切な人・・・それは――風馬か!

その結論に至っちゃったかー。

優しくて、明るくて、話してて楽しくて、ずっと一緒にいたくて。
風馬が小谷さんに何1つ負ける要素ねえ。1番風馬と一緒にいたい。よってこれは恋という感情なのでは!

どうやら寛太。恋というものが実のところはよくわかっていない様子。
そういう風に分析したら、そりゃそういう結論になっちゃうかもしれないけどさ。

寛太「ほらそれに風馬って結構かわいいし」
茶々「でもベビーフェイスの男って、私ないわ

さりげなく茶々さんに否定されてしまった。なんだか悲しい風馬。
とりあえず。オレはその気はない。男だからなと寛太に断りを入れておく。

その1点!その1点だけが1点にしてもっとも風馬に対するオレの情熱に壁を設けて妨害しやがるんだ。
なんで人間は疑いもせず異性だけしか好きにならないんだ!
たまたま男だったり、たまたま女だっただけじゃねえか!
男とか女とかの区別は非文化的すぎるぜ!オレたちは人間だぜ。21世紀になっても性の前では動物でしかいられないのか!

そんな屁理屈で同性を好きになる方がおかしいっつーの!
しょせん私たち人間も恋の前では動物でしかないのよ。デオキシリボ核酸の記憶には抗えないのよ

寛太の言うことも一理なくもない。
好きになった子がたまたま男だっただけとか。たまたまロリだっただけとか、ある話ですしね。
しかしその辺りを文化的に解決しようとするのはややこしい。だからって核酸まで持ち出すことはないと思うが。

ちなみに茶々は好きな男はいないのか?と寛太。
このタイミングでそれを聞くか。寛太の鈍さも相当なものである。
茶々さん、照れながら、んなもんいるに決まってるじゃないと回答。

じゃあ例えばそいつが女だったら、お前の気持ちは疑いもなく間違いだったと認めるってことだな!

そういう話に持ってこられると茶々さんも困る。それでも好きかなとか言っちゃう。
惚れてから性別判明するとややこしいかもしれませんね。人間の愛なめんなよって話。なのか?

つーか。寛太のことが好きなのよ。気づけよあほが

意を決しての告白が来た!まあ、ハッキリ言わないと通じそうになかったですからねぇ。
とはいえ、突然の告白に対応しきれない寛太。気色悪い冗談言ってるぞ、笑ってやれよと風馬に振る。

オレは茶々のことが好きだ

おおっと。負けずとこっちも告白が来ましたよ!
この展開には寛太も茶々さんも唖然となる。はあああああああああ。
こっちから告白されたと思ったら、あっちからそっちに告白が。みんな今日おかしいんじゃないか?

ちなみにオレが好きなのは風馬らしい

寛太が1番おかしいだろ!

いや全く。おかげでキレイなトライアングルが出来上がってしまいました。
これが三角関係・・・!!なんか違う。むしろあれだね。三竦み

茶々「誰がナメクジで誰がカエルで誰がヘビよ。えらくじめった関係だな」
風馬「たしかナメクジは雌雄同体だったな・・・

まあ、とりあえずこれからも3人一緒ってことだな。

という寛太の締めでこの場は収まったのでした。え、それで収まるのか!?
まあ、三竦みの関係は壊さないのが一番でしょうからねぇ。このままで・・・いいのか?
そうなると問題は誰が雌雄同体のナメクジ役になるのかという部分になりますな。
風馬が収まるといい感じになりそうだが、それだと茶々さんがヘビになっちゃう。
当てはめてみようとするとなかなか難しいですな三竦み。

夏は恋の季節ということで、こんな悩みを抱えている少年少女が随所にいるのでしょうな。
いや、こんな三竦みになっている集団はそうそういないと思うけど。
というか、今回のサブタイトルの黴春とはどういう意味なんだろうか。
青春とは青黴のようなものというのだろうか。そんな普通な解釈しちゃってもいいものか。
実は赤黴かもしれませんしね。黒黴もあるか。
赤く燃え上がった恋心は青く消沈し黒く染まるって意味合いがあるのかもしれない。なんかダークだ!
まあ、とりあえずこの3人については温かく見守るとしましょう。うん。

・ドカベン ドリームトーナメント編
新潟ドルフィンズの監督、岩田鉄五郎が伝説の投手、新田小次郎をスカウトに。
女池少年野球部の子たちはこの話に驚愕の様子。そりゃそうでしょうね。

小次郎は肩を壊してから6年投げていない。硬球を握ってもおらず、キャッチボールすらしていない。
ならば治っているかもしれんわなと鉄五郎。そういうものか?

鉄五郎は小次郎を戦力として誘っている。観客動員のために誘っているわけではない。
とはいえ、小次郎自身がすっかり諦めてしまっている様子。これを覆すことができるのだろうか?
というわけで、ミットを取り出す五利。投げてみないとわからないよな、という話だ。

小次郎が投げて鉄五郎が受ける。これで全てを明らかにしようという話です。

子供達は夢を見ている。
自分たちの監督がプロに入り、山田選手や岩鬼選手と勝負する。
そしてスーパースターズをバッタバッタとやっつける。これは燃える話ですな。

ただ、小次郎としてはさすがにその夢を見られるだけの歳ではない。
以前は160キロ出ていた自分のストレートが今はどれだけ出るか。興味はあるが不安でもあるといった面持ちだ。

まずは肩慣らしのキャッチボール。
新田小次郎といえば光の球。受けている鉄五郎もコーフンする。
別に今光っているわけではないが、わしには小次郎の投げる球は全部光ってるんだよと返す鉄五郎。そうですか。

キャッチボールをしているところを見物する子供達。
どうやら小次郎が肩を壊して引退したということは知らない様子ですな。ただクビになったわけじゃないでよ。

スピードガンを取り出して、小次郎の160キロの球を計ると言い出す五利。
昔はともかく、今はそんな夢みたいな球が投げられるわけがないでしょ、と小次郎。
その会話からして、昔は投げていたということじゃんと感づく子供達。

うそだよ。160キロといったら不知火や中西球道と同じじゃん

その2人の何年も前に160キロを出していたわけなんだから、小次郎の凄さがわかるってもんですな。
疑うなら、両親に聞くとよいですぞ子供達。小次郎は地元の英雄らしいからなぁ。

小次郎の生の球を見るのは初めてという五利。
現役時代に対戦したりはしなかったんですかねぇ。年代が合わなかったのか?
別作品だから戦っているはずはないのだが、同時に存在するこの世界的にはどうなっているんだろう。

いよいよ光の小次郎の投球。
フォームはまさしくプロのそれである。制球も見事なものだ。
け、けどあきまへん。初速が140キロ、終速が137キロ。つまり137キロ程度である。
肩に痛みはなかったようだが、このくらいの速度なら普通の高校生でも出せる。

よっしゃー新田小次郎決まりじゃ!!おまえたちの監督いただいたぜ!!

全盛期とは程遠い小次郎の現状。それでもプロで通用するという鉄五郎。どういうことでしょうか?
肩に痛みはないようですし、これから投げ込めばモノになるという話なのか?
基本的に鉄五郎は強情ですからねぇ。勝算があるのかどうか怪しい話だぜ。

さて、選手名鑑の2回目。
今週は作中にも出ていた五利一平について。
少年マガジンで連載されていた『野球狂の詩』で登場。メッツで岩田鉄五郎とバッテリーを組んでいた。
ドカベン世界では大甲子園にて鉄五郎と同時に登場。
不知火や中西といった投手のスカウトをしたいと考えていた。
今も昔も鉄五郎のよき補佐役となっておるんですなぁ。いいキャラである。

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
決勝の舞台で相対するかつての兄弟弟子。
自らを窮地から救ってくれた兄弟子を前にしたエルシドさんだが、任務のためならば斬れると言う。

たとえ貴方でも・・・!!

それでこそエルシドさんである。フェルサーも満足そう。
それこそがお前の望んだ道だ。己を刀と・・・長切と鍛えた男よ。そうでなければ盛り上がらん!!

意を確認したフェルサーが早速攻撃を仕掛ける。決勝戦開始だ!
馬を操り突進してくるフェルサー。
さすがに黄金聖闘士。その馬の一撃を正面で受け止めるエルシド。
このぶつかり合いに観客は大いに盛り上がる。ワアアアッ。

フハハ・・・!盛り上がってきたではないか・・・
俺の望みを叶えるこの最後の熱気・・・お前と作り出せることを嬉しく思うぞ!!

楽しそうなフェルサー。その乗馬の押す力が増してくる。
いや違う!これは・・・熱気を吸収して巨大化している!!

観客の熱気はただ喰らうだけではない。それを糧にしてより強大となっていくのである。
そして、熱気を喰い尽された人たちが次々と倒れて行く。
さすがにノーリスクってわけじゃなかったんですな。
観客は興奮できるし、フェルサーは熱気食べれて満足って関係ではなかったわけだ。

熱気を喰らいつくそうとするフェルサーの後に影が見える。あれは・・・

フフ・・・見えたか?
そうだ・・・これがお前の探す神だ・・・夢神ボペトール!!俺の望みを叶える神よ・・・

ボペトール!?これは聞いたことのない夢神が出てきましたね。
本編で出てきた夢の神とはまた違った存在なのでしょうか。
と軽く調べてみたところ、名前間違ってるんじゃないかというツッコミが散見。えー。
夢神ヒュプノスの息子にポベトール(Phobetor)という名前がある。
本編でも出てきたイケロスの別名がポベトールというそうな。へぇ。
これはイケロス自身なのか、それとも違う名前だから別の神として扱われているのか。
たぶん後者として扱われそうですな。そうなるとこの外伝で夢神退治までやってしまうのか?

夢神のことはとりあえず置いておき、まずはフェルサーとの闘い。
巨大化したフェルサーの力に押されるエルシド。持ち上げられ、壁に叩きつけられる。
だが、その間にも鍛え抜かれた手刀は振るわれる。

流石だエルシド・・・たゆまず聖剣を追っていたようだな。

その声と共に、フェルサーの鎧が断ち切れる。
右のわき腹から顔面の中央に斬れ筋が入るが、中のフェルサー自身は無事。ただ鎧を断っただけである。
ただ、馬の装甲も切り裂かれており、馬はダウン。フェルサーを地面に降ろすことに成功した。

言ったはずだ・・・任務のためならばためらわんと!

それでこそ長切・・・ならばこちらも本気を出そう。

そう言いながら手にした武器を構えるフェルサー。その構え・・・そしてこの剣気!これはまさか!?

そうだ。これもまた斬桜鬼
持ち主が斬ると思った瞬間に相手は斬られる!峰の到達した究極の研ぎだけが為し得る聖剣よ。
峰の夢そのものだ

その言葉に偽りはない。フェルサーが斬ると思った瞬間、光が走る。
そして、黄金聖衣を越えてエルシドの肉体のみを切り裂く。
光の速さで動く黄金聖闘士であっても反応できない。そして黄金聖衣でも防ぐことはできない。
次元をも断つこの刃の前ではいかな聖衣も無意味!勝負あったな!

早めの勝利宣言であるが、これはされてもしょうがない。圧倒的と言える武器だ。反則級ですよ。
勝利が見えたということで、少し話をしてくれるフェルサー。

この観客ども醜いとは思わんか?
こいつらはいつも人の夢を食い物にして下衆に喜ぶ。
己に夢も望みもないから他人の夢を傍観してそのスキ間を埋めるのだ
全くくだらない奴らではないか。エルシド!!

これはまた皮肉な話でありますな。
かつて、自身に夢がなく、エルシドや峰の夢を守れてよかったとか言っていた男のセリフとは思えない。

聖闘士の一線を離れて気づいたのだ。この世に必要なのは己が夢を道として実現する者のみ!
ボペトールの力はそれを可能にするこの町を作った!
そうだ・・・こいつらは人の夢を喰らっているつもりが、廃人と化すまで俺とカタラニアのエサになるのだ!!

フェルサーの全身、至る所にやけどの痕が見えて生々しい。
それも全てエルシドさんたちを庇ってのものであった。
しかし、そんな優しいフェルサーの姿はいまやない。夢神に取り込まれているのか、魅せられているのか・・・

お前の首をここで落とせばまた異様に盛り上がろう!
お前の夢もまた観客の食い物にされ俺の糧となるのだ!!
お前の道もここまで!

斬桜鬼を構えるフェルサー。もう一度、斬ると念じればそれで終わってしまう。
だが、エルシドさんは立ち上がる。まだだ・・・まだ俺は全てを見せてはいない・・・
そう宣言すると、黄金聖衣のスキマから輝きがもれる。そして、キャストオフ!!エルシドさんが聖衣を脱いだ!?

まさか・・・まさか。エルシドさんが聖衣脱衣組に加わるとは!なんという予想外。
もちろん脱いだのは上半身だけです。伝統と格式に乗っ取ってね。
まあ、聖衣をも抜けて切り裂く刃が相手なんだし、無防備となっても問題はないですよね。

俺の歩んで来た道は・・・己を刀と練磨する道。
なればこの身、一振りの抜き身となって切り開いてみせよう
貴方と峰と約束した道なのだから。

フンッ。しぶとく折れぬ刃よ!

鍛え上げた刃を振るい、死中に活を見い出そうとするエルシドさん。
斬桜鬼の攻撃をも断ち切ることができるというのでしょうか。熱くなってきやがったぜ!

しかし、エルシドさん。峰にもフェルサーにも長切と言われまくりでありますね。
ラカーユの親父にはあまぎれとなれと言われたのだが、果たしてなることができるのでしょうか?
基本的に固い人だからなぁ。あまぎれとなる姿が思い浮かばない。
というわけで、以下のような妄想をしてみた!

フェルサーとの決勝戦を制し優勝したエルシド。峰も夢神と共に消滅してしまう。
勝利し任務を果たしたがその表情は晴れやかではない。
その状態で闘技場を出ようとするエルシドにラカーユが話しかける。
「なーにしょぼくれてんですか。皆待ってますよ」「みんな・・・?」
ラカーユが視線を向けたその先には大勢の男たちが詰めかけ――「遅ぇぞチャンプ!!」
その通路にはこれまで戦った大勢の剣士が集まっていた。
電気仕掛けのパルマー、その操縦者、鬼旋風のジェリコ、それにやられた雑魚たち、
試合に参加する前に斬られた斧持った大男や、フェルサーの馬までエルシドさんの祝福に来てくれる。
戦いを経て、皆に祝福され、エルシドさんの顔にもようやく笑みが戻ったのでありました。
という流れなら、エルシドさんがあまぎれになることも可能じゃないかと思うのだけどどうでしょうか!?

上記の流れだと最後はこうなるな。
「もう沢山だ・・・もうこりごりだ・・・幾度もそう思ったハズなのに、もうこんなに人斬りたい」
むう?なんだか台無しな感じなセリフになってしまったぞ!?お、おかしいおかしい!!

・てんむす
あの2人をじっと見てるとひきこまれるようで・・・

天子ちゃんの言葉に従いじっと見てみると、確かに。
彼女たちの食べている姿以外は何も見えなくなる。これは、天食祭の正しい見方なのかもしれない。
これならウザイ司会も視界に入らず、女の子だけが見れる
なるほどー。推奨すべき試合の見方って話ですやね。

ここでいきなり試合開始直前に時間は巻き戻る。
料理を目の前にし、いざ勝負という段階。その時点でも緊張が抜けていない立浪部長。
地に足が着いてる感じがしないとのこと。これまでにない重圧がかかっているようですな。
もし負けたら・・・その考えがどうしても負担となってしまっている。

ダメね〜余計なことばかり考えちゃうわ。集中!!

丹田に力を入れ、深呼吸。なんとか落ち着こうとする立浪部長。
余計なことは考えちゃダメ。今は赤西さんに勝つことだけ・・・いやそれも余計なこと。
今私が考えるのは――私のベストを尽くすことだけ!!

その結論に至った直後に試合が始まる。
とはいえ、すぐにそれが実行できているわけではなかった。
どんなペースで食べればよいか。赤西さんはどんな攻め方をするのか。そういったことが気になっている。
だけど、それらが気になるのは集中できていない証拠だと考える立浪部長。

この世界にあるのは私とコップと広島風お好み焼だけ。それ以外のものはないのよ〜
集中。集中。集中。集中。集ちゅ――

意識を集中させまくった結果、立浪部長は1人の世界を作り出すことに成功した。
まさしく、自分とコップと広島風お好み焼のみの世界である。

前回天子ちゃんは、試合開始からずっとこんな様子だと言っていた。
でも、最初の5分ぐらいの間は集中しきれていなかったんですな。
まあ、だからといって、天子ちゃんの話は嘘だったんだね!なんていうつもりはないですけど。

世界に没頭している立浪部長。時間も対戦相手も気にせず、ただ食べることに集中している。その結果――

おいしい・・・おいしい・・・幸せね〜

なるほど。余計なことを考えることもせず、幸せそうに食べ続けることができていますな。

あら〜何か大事なこと忘れてるような〜
そうだわ〜今大食い競技中だったわね〜
えっと・・・今わたし何皿食べたのかしら〜
あら〜・・・11皿!いつの間にかしらね〜
残り時間は・・・あと6分・・・なのにこんなに体が軽いなんてはじめてね〜
・・・じゃあ、相手の赤西さんは・・・どんな様子かしら〜

残り6分という状態で、己の世界から飛び出してしまう立浪部長。
赤西さんは己の世界に没頭したままであり、こちらのことは眼中にない。
その様子に気づき、慄く立浪部長。なんだか猫に睨まれたみたいな感じっすね。

ぷつん

急に体が重く感じられる立浪部長。忘れていた満腹感が襲ってきたのだ。
その立浪部長の様子を見て嬉しそうにしている黄桜さん。
あたふたと周囲を見回す素振りから、集中力が切れあっちからこっちに戻ってきたとわかる、とのこと。

それで今まで無自覚だった満腹感を認識してるのも顔に出ちゃってるにぃ〜

龍聖学院の三ヶ月っちやひなりんばりの集中力にはおみそれいった・・・
けどそれが途中で切れるようでは立浪さんもまだ雑念が多いにぃ。
ひなりんなら試合終了まで、槍が降ろうとも途中で集中力が切れるなんてありえない・・・
あっちにいく程集中したひなりんには雑念どころか・・・
天娘の願い事とか天食祭とか、病気の弟のことすら頭にないんだろうにぃ

そんなひなりんは相手からすればさぞや鬼のようにみえるだろうにぃ〜

ふむ。これが鬼食いの正体でありましたか!
一応、鬼気迫る様子という伏線は回収された・・・?
天子ちゃん視点というか、傍から見ている分には鬼どころかむしろ可愛い食べ姿に見えましたけどねぇ。
没頭しすぎていて逆に怖いという意味合いだったとは、いやはや。
立浪部長も今まで見たことがないような表情で怯えている。誰だアナタは!ってレベルだ。
どうでもいいが、この1ページ丸まる描かれたひなりん。足はどうなっているんでしょうか?
映っているのは左足なのだろうか。そう考えた場合、右足はフキダシに隠れていることになる。
だとすると、微妙に大股開いているような気がしないでもないが・・・
槍が降っても気づかないひなりんである。微妙な姿勢になってても気づいてないかもしれないな!

それはさておき。タイコの音が鳴り響いて試合終了。
結果は12と1/3皿(1850g)対13皿(1950g)。両校部長対決の先鋒戦勝者は――尾張大付属高食い道部、赤西選手!!

大黒柱の立浪部長敗れる!!
結日高校としては恐れていた事態となってしまいました。
しかも、敗れた姿が痛々しいという感じで、より敗北感を引き立たせる・・・
実際のところ皿差はそんなにない感じなんですけどね。
集中が切れた後もよく頑張っていた感じが見受けられます。さすがに立浪部長といったところか。
それでも敗北は敗北。今後の3人への影響は大きい。果たしてどうなるか。

己の世界に没頭する食べ方はどうやらかなり強力ということだが、果たしてそうなのだろうか。
一番有効な点は、満腹感すら忘れることができるという部分でしょうね。
立浪部長も言っていた通り、40分近く食べていたのに体が軽いという。
途中で集中が切れなければ、満腹を覚えることすらなく最後まで突っ走れたかもしれない。
逆に、現状の差とか気づけないのでスパートとかもかけようがない。
出足が少し遅れていたのに気づかず淡々と差がついたままペース維持して終わるってこともありえるわけだ。

そう考えると、ここでこそ3回戦のような熱々料理が生きてくるんじゃないでしょうか。
熱い料理であれば、食べる速度は集中していようがいまいが余り変わらない。満腹になることもない。
いくらなんでも、口がやけただれても集中してるので気になりませんって話ではあるまい。
集中したひなりんは淡々と食べ続けたので、リンちゃんのスパートに気づかず敗北・・・なんてあったかも知れない!!
リンちゃんだと、それよりも前の段階で鬼食いにビビって動き止ってたかもしれないですけどね。

そういえば、赤西さんはなんでタイコの音だけで戻ってこれたんでしょうね。
事前に帰ってくる合図を定めていたのでしょうか?
そう考えると催眠状態に近いものがあるのかもしれませんな。
全国辺りには、控えに催眠術師がいて全員あっちの世界に送ってくるという高校が現れるかも。卑怯な!

・りびんぐでっど
他人には聞かせられない女子トークが開催されるとのこと。ほう、興味深いですな。

あいす「もなこさんはどういう人間が食べたいですか?ぽっちゃり?マッチョ?」
もなこ「やわらかい幼子が一番タイプかな
あいす「なるほど」

うーむ、こいつは他人には聞かせられませんよね。そういう話かよ!

あいすちゃんはゾンビ大好き。もなこちゃんがゾンビと判明してから常にべったり状態である。
これじゃいつか本当に食べられかねん。ここは俺が気をひきしめないとと青山君。苦労性ですな。
トイレに入りながらそんなことを考えていたのだが、いきなり扉が開かれる。

トイレに入る時っていつもそんなに油断してるんですか?

どわーッ!!何入ってきてんの。非常識だぞ!!

一応ノックはしてたみたいですけどね。
というか、青山君もなんでカギもかけずにいたのかと。誘っていたのではないのかね!?
非常識という青山君のセリフに抗弁するあいすちゃん。

ゾンビと暮らしているのにこの程度の気配に気づけないなんて・・・素人ですか!?

なるほど。許せないものがあるというのは分かりました。
あいすちゃん曰く、ゾンビとの共同生活なら首輪をしたり隔離するのが普通とのこと。
そういう映画とかあるんでしょうな。首輪かぁ首輪ねぇ。もなこちゃんに首輪ねぇ。ふむ、首輪か。

あいすちゃんのゾンビ感からしてみれば、この家はなごやかすぎるとのこと。
人間扱いしすぎですよ!ていうかなんですかバイトって!!
そう言われましても。恵子さんたちはゾンビだって知らないわけですし。人間扱いもするさ。

あいすちゃんは青山君に聞きたいことがあると廊下に連れ出す。

ゾンビの暴走から人を守れるのはゾンビを理解する人間のみ・・・あなたがもなこさんの一番の理解者なんですね?
もなこさんが他のゾンビと同様、噛めば感染させてしまうのだとしたら・・・
これまで他人を守り通せているのはすごいと思います。

おや、なんだか知らないが褒められた。確かに青山君はゾンビの勉強とかもしてたしなぁ。
理解しようという努力はしているし、守ろうという行動力は相当なものがあった。
必要とあれば、女子トイレに肉を差し入れることだってしてきましたし。どういうタイプの変態!?

しかし・・・私にはこの事実が信じられません!

あれー?認められたかと思いきや、認められていなかった!

この家は危機感がなさすぎるし管理状態もなってない。ゾンビ知識なんて絶対私の方が詳しいです!
今日1日あなたともなこさんの生活を観察させてもらいます。
あまりにもおそまつだったなら・・・もなこさんは私の家に来てもらいますから!!

ドンと力説するあいすちゃん。なんだとー!?
特にゾンビ知識の部分で譲れないところがあるっぽいですね。マニアめが。

とりあえずバイトの時間になったので家を出るもなこちゃん。
そのもなこちゃんに非常食としてカルパスを渡す青山君。カルパスはおやつか。
そういった様子を側で観察しているあいすちゃん。
非常時のためのお肉を忘れないようにさせる。基本中の基本、とのこと。

そのお肉には自分の血がにじませてあるんですよね?

せんわ!それはそれで面白い気もするけど。
それにしても、もなこちゃんが何だか2人のことを気遣っている様子なのが気になりますね。そういうのやないねん。

バイトに向かうもなこちゃん。さすがにバイト先まで付き添ったりとかはしない。
プライベートとかもありますし、四六時中つきまとうわけにはいきませんわな。

し・・・信じられない。感染源を野放しにするなんて・・・この人でなし!アンブレラ社よりひどいわ!

でっかい声で言わないで!少女に人でなしだの言われるろくでなし。御近所の評判が悪くなっちゃ!
まあ、お腹さえ空かなければ人を襲うことはないですからねぇ。
バイト先なら肉もあるし、そうそう惨事にはならないって経験則でしょう。
バイト先から出てきてさっそく暴走してた時とかあった気もするが。まあ、その時もちゃんと駆けつけてたしなぁ。

あいすちゃんはもなこちゃんに気づかれないように尾行する。
ゾンビについて少しだけ詳しい私のもとに置いた方がもなこさんにとってもいいはず・・・と考えるあいすちゃん。
相変わらずそんなに詳しくないですよと奥ゆかしいアピールは忘れないんですね。マニアほどそういうこというものだが。

道中で犬のお父さん登場。最近出番多いですね。
一緒におやつを食べる。超ほのぼの!
人間を食べられない間は仕方なく他の肉を喰らうゾンビも実際に存在するとのことなので、犬も危険かと思ったのに。
もなこちゃんはゾンビにしては分別がありますからなぁ。
しかし、バイト先ではどうなることやら!阿鼻叫喚間違いなし!

ところが結果はくそまじめ!
この有様にはあいすちゃんもばびょーんとカッ飛んでしまう。古いリアクションだ。
さらに、生身の人間がいるというのにお店の肉を喰らう、甲斐甲斐しいもなこちゃん。
どうでもいいが、外から見えるところでつまみ食いしてるのか、もなこちゃん。

つまみ食いがみつかり、店長に叱られる。めっ!
そこにあいすちゃん乱入。もなこさんはこんなに譲歩してるというのにと殴り込みだ!

肉ぐらい無限に食べさせてください。
もなこさんは生前ベジタリアンなのかってくらい、優良クリーチャーなんですよ!?

何、言ってんの!?
いきなりクリーチャーとか言われても色々と困りますわな。
ものわかりの悪い大人ですと憤慨するあいすちゃん。いやあ、理解するのは難しいと思うが。もなこちゃんでもそう思う。

1日中見張ってはみたが、あいすちゃんが活躍できる機会はなかった。
今日は思わぬ暴走をしたりといったことはなかったですしねぇ。
逆に、そこまで私のことを気にしてくれなくてもいいよともなこちゃん。
あんまり気を遣われちゃうと・・・あいちゃん自身の時間が減っちゃうみたいで悪いな、とのこと。

さすがにもなこちゃん。ソンビなのに気を遣える女の子である。これにはあいすちゃんも衝撃。

もなこさんを見張るのがゾンビを知る者として当然だと思ってたけど・・・そうじゃない・・・
もなこさんはゾンビである以前にしっかりとした人間!
もなこさんは一人でなんとかできていたのに・・・私の行動はゾンビの人権を無視したもの・・・

このパターン・・・甘く見たせいでゾンビに拳銃で撃たれた「死霊のえじき」と同じ末路!!

拳銃使うゾンビなんているのか。そういえばゾンビコップとかも使ってた気はするか。
ようやくもなこちゃんをしっかりとした人間であると認めてくれたのか・・・どうなのか。
ともかく、なんだかこれまでの行いが恥ずかしくなってきたというあいすちゃんでありました。

帰り道。青山君が迎えにやってきました。まるで彼氏のようですね。
くやしいけど、今日のところはこの人の勝ちということなのかと考えるあいすちゃん。
そのあいすちゃんの口に食料を突っ込む青山君。むぐっ。な・・・なにを。

俺もそうだからわかるけど・・・灰田ばっか見て自分のことおろそかになって、やたらと腹が減るんだよ。

なるほど。経験則からして、あいすちゃんにも食料が必要だと判断したわけですね。
もなこちゃんの腹具合がわかる青山君なら、あいすちゃんの腹具合もわかろうって話だ!すげぇな。

しかし、あいすちゃんは頻繁に口が消えるんだが、どういうことでしょうか。
無表情系のキャラってことで、冷血面っぽさを出そうと言う演出なのだろうか。
そんな口が見えないあいすちゃんに対し、正確に食料を突っ込む青山君は凄いですね。
というか、かなり失礼な行為な気もするのだが。
しばらく前の漫画に、そういった行為をして惚れられるという展開のものがあったが、まさか青山君それを見越して・・・!?
なんだか不穏な話になりそうな気がしないでもない。少女の口に食料を突っ込むタイプの変態か!これは本当にいそうで困る。

・ハンザスカイ
県立御門高校・・・優勝!IH出場決定ー!!

この結果に当然のごとく沸き返る御門陣営。
観客席から競技場に飛び出して行く大谷さんたち。
穂波嬢は感極まったような表情をし、番場さんは満足気に佇む。

IHへの出場権をもぎとった青柳さん。まずは先生に勝利の報告。表情だけで、ですけどね。
そして、飛び出してきた部員たちに盛大に出迎えされる。
勢いに押されすぎて、真っ先に飛び出した野田くんや南がぶっ倒れているじゃないですか。ハハハ。
さすがにこの人数で襲い掛かられては青柳さんも転倒するしかないですよね。

さて、勝って帰った青柳さんの向かい側。負けて帰ることになった徳良さん。

・・・まだまだだ。どのへんからかな。目の前の敵に憧れちまった・・・
・・・そりゃあ、勝てねぇぜ。

反省はキッチリできている様子の徳良さん。確かにそれでは勝てませんわな。
しかし、そんな徳良さんを部員たちは温かく出迎えてくれる。

ドンマイ。いい試合だったよ

吹越さんが真っ先に声をかけてきてくれる。
イヤミってわけではないでしょうな。あの応援っぷりからして、本当にそういってくれているのでしょう。
これから先、吹越さんは1人でいることはなくなるのでしょうか?
要陵の今後の状況というのも気になるところですな。
とりあえず、団体戦は終了した。来年は各校が優勝した御門を標的と定めることになる。

御門・・・その王座、ひとまず預けておく。
ただ――長くはないと思え。次は――俺たちが・・・!!

そう言っているのは各校の1、2年たち。来年はこの連中が各校の主軸になるのだ。
さすがに現3年生に比べると小粒な印象があるが、頑張って成長してくれることでしょう。
ところで、見切れているし後ろ向きだが、蓮城に伊奈さんらしき姿が見える気がするんですけど・・・?
他は1、2年の姿しかないのに、伊奈さんはいる。ま、まさか留年・・・?いやいや。

潰されていた青柳さんが起き上がる。重ーい!!
吹っ飛ばされる衝撃でケガの痛みを思い出す半座。嬉しすぎて痛みを忘れていたみたいですな。

なんでだろうなぁ。俺、負けたのに。初めてだ。人の笑顔なのに、こっちまで・・・!!

よい話でありますね。
初めての試合での敗北であったが、そんなことを忘れてしまうような嬉しさがある。
逆にいうと、野田くんも自身の初勝利以上の嬉しさを今感じているのかもしれないですな。
戸惑う半座の体を起こし、整列の後押しをする菅野先生。その背中に呼びかける。

も――素直に喜びなさいよ。仲間でしょっ

やはり、一人ではなくひとつ。それが半座の気づいた答えってことになりそうですな。

あーもう、なんだこりゃ。
足、超痛ぇのに、んな事どうでもいいくらいに――ココが熱い!!

ありがとうございました!!

両校の礼をもって、男子団体組手は幕を閉じる。おめでとう御門!

そしてIH予選は全種目が一気に終了する。
他にも女子の団体組手、男女の個人形、男子の個人組手が行われるが試合内容は割愛される。
なんだか凄く残念ですな。特に男子の個人組手は見たかった・・・!!

ちなみに結果は以下の通り。
男子団体組手――優勝、御門高校
女子団体組手――優勝、蓮城高校
男子個人形――優勝、上条文彦(藤ヶ丘)
女子個人形――優勝、深沢楓(幕張学道)
男子個人組手――優勝、吹越竜之介(要陵)
女子個人組手――優勝、藤木穂波(御門)

さすが吹越さん。しっかり個人組手を制していたようだ。
半座に苦戦したのはメンタル面でのマイナス要素が大きかったからでしょうし、その不安がなければこの結果だ。
青柳さんとの直接対決があったりしたのかなぁとか色々と気になります。うーん、見たかった。

形で名前があがっている藤ヶ丘や幕張学道はベスト8にまで残っている高校。
なんだかんだでそれなりに出来るところが優勝してるってわけですね。

さて、激戦を制した千葉の精鋭たち。
IH――日本全国の強者が待つ舞台へと駒を進めるのであった

おぉ。全国だ!全国編が描かれることになるとは・・・これはまた楽しみでありますな。
しかし、全国までにはどれぐらいの期間があるんでしょうか?
大会に入るまでに、日常生活とか練習風景の話とか少し挟んでいただきたいところであるが・・・
それと、半座と番場さんのケガの完治もどのぐらい先になるのだろうか、それも気になるところ。
半座はまだしも、番場さんは結構重そうな感じだしなぁ。気になります。

・さくらDISCORD
バケツ娘・住吉が島の助太刀に現れた!これは頼もしくない!いや、まあ数は力ですよ。
とはいえ、バケツ持って現れたろしたら康介でも怯む。
なんせ一度住吉さんのバケツで水浴び食らった経験もあったりしますしね。

住吉「島君!!勝つわよ!!」
島「おう!!」

並んで攻める島と住吉さん。なんだこの絵になる構図は。おのれ島公。
恋煩う者同士の共闘。切ないものはあるが、青春という感じもある。

一気呵成に攻めてくる2人。一旦退こうとする康介だが、ノ宮は強気。
バケツなんて弾数少ない上に小回りもきかない・・・隙だらけの武器だよ!!

その発想は正しい。ノ宮の二丁拳銃が水を吹き、住吉さんに襲い掛かる。
が、その放たれた水をバケツでガードする住吉さん。
おぉ・・・凄いぞバケツ!攻守共に扱える優れた武器だったんだ!!
これなら、弾数が少なくなっても相手から奪うことで補給もできるわけだ、凄いねバケツ。最強よ最強!!

てな感じで盛り上がっている4人。
そんな中、ハルカさんは芽吹と対峙していた。こっちはこっちで頂上決戦っぽいですね。
丘が倒れているので、修一先輩は余っている。
ハルカさんに手を出すなと言われたので相手がいなくなる先輩。さっさと丘を倒したツケが来たか!

さっさと康介たちの方に行きたいハルカさん。
しかし、芽吹としては住吉さんや島の事情を知っているだけに邪魔は入れたくない。

芽吹「こっちはこっちで楽しもうじゃないのさ!!」
ハルカ「上等っ!!」

なんとも楽しそうな2人でありますねぇ。いい勝負になりそうだ。
康介たち4人も一進一退の攻防を繰り広げている。
まさか住吉さんが善戦するとは・・・やはりバケツは強いっすね。

そんな中、ハルカさんの盾にされて修一先輩脱落。丘と並んで休憩。やっぱりこの2人は似た者同士だな。

決着がなかなかつかないので、走り回って汗だくの島に住吉さん。
バケツ持って走り回るものだから腕もパンパンになっている。
そんな状況なのだが、楽しい。笑顔でそう言える2人。うーん、なんだか切ないねぇ。

楽しいよな住吉。泣きたくなるほどに。
俺がノ宮に告白したらこんな時間も終わっちまうのかな?

結果なんてわかりきってるのに、それもこんな合宿2日目にさ、バカだよ俺は。
けどさ俺はバカだけど、ノ宮に告白できなかった時に、
こんなにも大切な時間を「壊したくなかった」とか「守りたかった」とか、
自分を守るためのつまんねぇ言い訳に使っちまうような、そんな大馬鹿野郎には絶対なりたくねぇから。

もはや、すっかり玉砕モードに入っている島。気持ちはわからなくもないですけどね。

4人の激しい戦いも佳境。ノ宮のダブルバケツは意味をなさなかったので割愛。
給水よりも大事なドーナツを補給したノ宮は新たな戦法を思いつく。
ってまだドーナツ持ってたのかよ。一体どれだけ持ち込んできているんだ?合宿終わってもまだありそうだ。

島公!ヨッシー!これで終わりだよ!!
爆裂!水風船!!

両手一杯に抱えた水風船を空に放り投げる。なるほど、これは怖い。
でも自分たちの頭上まで投げたら自分たちも危ないじゃないですかー。
しかも、両手一杯に抱えていたものだから、今のノ宮はフリーハンド。無力な状態。
というわけで、バケツ持ってノ宮につっこむ住吉さん。
頭上からの水風船は浴びてしまうが、バケツを浴びせることには成功する。ノ宮、えらい顔になってるぞ。

島君、貴方は一歩を踏み出しなさい!
だから貴方は、勝ちなさい!!

住吉さんの言葉に後押しされ、康介に銃口を向ける島。
康介もまた、その動きに反応し銃を向ける。
2人の親友が互いに銃を向け合う。なんだかスタイリッシュな構図じゃないですか。

ああ・・・ちくしょう。すげぇ・・・楽しかったな

島のモノローグが入り、空が映し出される。そして銃声が鳴り響き決着がついた。
うーん。まるでアクション映画っすね。実際はただの水鉄砲なのに。
さすがちょっとしたことでも本気で立ち向かえる連中である。遊びも全力さね!!

最後の勝負、制したのは島の方。やるじゃん島公!
そして、芽吹とハルカさんの勝負は芽吹の勝ち。
髪の長さの分当たりやすかったのがハルカさんの敗因だったわけだ。なるほどね。実弾なら分からなかったわけか。
というわけで、第1回さくら対抗水合戦!勝者は赤チーム!!

さぁて・・・罰ゲームは何にするかねぇー

凄くいい顔で呟く芽吹。いやあ怖い怖い。ハッハッハ。コワイコワイ・・・

罰ゲームはさておき、島が勝ったら話したいことがあると言ってた件は今晩果たされることになる。
合宿2日目の晩。こんな早い段階で大勝負に出るとは。
住吉さんは未だに及び腰の様子。そんな住吉さんに決意を述べる島。

・・・俺は腰抜けだからさ、いつかいつかと思ってるうちにここまできちまった。
ありがとな住吉。背中押してくれて

・・・ああ、ホントダメだな俺は。
ここまで来てまだこの時間を終わりにしたくねぇとか思っちまう。

でも今日ノ宮に告白出来なきゃ、きっと俺はずっと終われねぇと思うから。
だからこれはきっとずいぶん早いけど俺の・・・桜島結太の卒業式なんだ――

一世一代の告白を敢行しようとする島。
もうやる前から既に結果が見えていると思い込んでいるが、その態度もいかがなものか。
万に一つの可能性だってあるだろうし、諦めた態度で挑むのはノ宮は好きじゃないと思いますけどね。
それに、これまでは恋というものを知らなかったノ宮だが、今はそれに気づきつつある。
その恋心を上手く自分の方に誘導できたら可能性もないことはないんじゃないだろうか。いや、ないな。

まあ、実際のところ、今の島は大分悟った感じになっているけど、その前は卑屈だったからなぁ。
康介のいない4年間ずっと燻っていたわけですし、そりゃ自分でも腰抜けとか言っちゃう。
島がそんな自分を卒業し、どんな島になるか楽しみであります。
岩礁のような島から北極のようなでかい島になってやるぜ!とかそういう話になるのだろうか。
島が島さんと呼ばれるようになる日は近い・・・気がしないこともない。

・ましのの
本日は野村さんと室井さんと一緒に下校する増埜さん。
その途中、思い出のある公園を通りがかる。
増埜さんはここに小さい頃よく来ていたという。

回想。小さい頃の増埜さんの姿が描かれる。
小さい頃は人見知りで友達もつくれず、友達と遊ぶと嘘ついてここで一人で遊んでた。
そんなましのかなちゃん6歳のころのお話。

今みたいな桜の季節にある子に出会ったという。
同じくらいの年頃の子が公園に現れた。人見知りのする、かなちゃん。声をかけられたらどうしようとドキドキ。

ブシュー。

声どころか水を浴びせかけられましたよ!?
その水道はいつも近所の中学生がイタズラで蛇口に詰め物をしていたので、水が変な所に飛ぶ仕様となっていたのだ。
いきなりの水攻撃でパンツがぐしょぐしょになってしまうかなちゃん。
あまりのことに泣き出してしまう。ううわああーん。

私が泣き止まないからその子も凄ーく困ってた。
だからその子は自分のパンツを脱いでかなちゃんに差し出すのであった

なーちゃんのパンツはいていいよ!
なーちゃんはね!お金持ちだからおパンツはいっぱい持ってるの。だから心配しなくていいんだよ!!

今考えたら「そういう問題じゃない」って気づくけど、その堂々とした態度に当時は凄く安心させられた。
もらったパンツをはいて二人で砂遊びをしながら、友達をつくるって怖いことじゃないんだなって思ったの。

ふーむ。なんだかいい話に纏まった感じがしないでもないですな。
とりあえずこの公園に他の子や大人がいなくてよかった・・・

そのときは名前も聞けなかったというが、大事なことを教えてもらったという増埜さん。
しかし、その女の子は実はすぐ側にいた。まあ、面影とか思いっきりあるから読者はすぐ気づきましたけどね。
はい、室井さんの子供のころの姿です。撫子だからなーちゃんか。

・・・それ。多分、私だわ

増埜さんの話を聞いて思い出したという室井さん。
この事実を知り、いきなりヒートアップする野村さん。

これってまるで、盃を交わして兄弟になる儀式みたい。
二人はパンツを交わして友達になったってことなんだね!

いやいやいやいや。そんな儀式は色々な意味でゴメンこうむりたい。
でも妄想する分には色々と考えれる儀式になるらしい。野村さんってば・・・

素敵っ!薄い本が1冊できそうだわ!!

盛り上がってる内に文章におこさなきゃと帰って行く野村さん。
うーん・・・どんな本になるのか。気にならなくもないが・・・どうなることやら。

野村さんの作品はともかく、ましののの薄い本とかは期待しなくもないのよっと。

・琉神マブヤー
マブヤー&ガナシー絶好調。というか、すっかり負け癖のついた感じのあるマジムンたち。
開始1ページで退場はどうにもなりませんわな。

というわけで、マブヤーやガナシーを倒すための策を練ったというハブクラーゲン。
その後ろには謎のマジムンの姿があった。新たなマジムンか?

ハブデービルたちを追い払ったマブヤー&ガナシー。
なごみちゃんやあおいちゃんに褒められている。その様子を見て、断言するハブクラ。

2人は女子に弱い!!

む、これは図星でありますな。マブヤーは普通に弱いし、ガナシーは女に手が出せない。
なかなかいいところをついてきたんじゃないですかね。

というわけで、新たなマジムンがいきなりマブヤーに後ろから襲い掛かり、倒す。
それに気づいたガナシーは殴りかかろうとするが、動きを止めてやられてしまう。

よくやったぞ!ヒメハブのマジムン・・・ヒメハブデービル!!

なんとまあ、こんなマジムンもおりましたのか。
ヒメハブ。ハブに比べて体が太く短い。「ヒメ」という割にはあまりかわいくない。とのこと。
なんだかガッカリな情報だ!
ハブデービルのように腕がハブだが、人間の手になったりもできるようだ。

ガナシーは相変わらず女子に手を出すことが出来ない。
マブヤーは・・・おっぱいに気をとられてやられちゃった。こっちも相変わらずだな!

そしてマジムンたちはまたドンの座を争ってゴタゴタを起こしている。相変わらずじゃのうー
ハブがつくなら誰でもドンになれるって話なんですかね。
強いこともあり、ハブクラより人望があるヒメハブデービル。こりゃハブデービルさんピンチやで。

沖縄はマジムン・・・いえ・・・私だけのものよ!!

高らかに宣言するヒメハブデービル。
マブヤーやガナシーは動けず、マジムンたちはほぼ傘下に入りつつある。そりゃ宣言もできる。
だが、そんなヒメハブに攻撃を加えるものがいた。マングーチュである。

ヒメハブ・・・久しぶりに会ったら相変わらずやなやつ!マブヤーぶったでしょ!!

そっちこそ相変わらずマジムンのくせに目的忘れて、バカ丸出しね!

これは・・・女の戦い!?
なんだかピンチの種類が別のものに変わったような気がします。
女同士の戦いに巻き込まれるのは色々と危ない。
2人の殺気がぶつかり、大きな竜巻が発生する。「厚化粧!」「偽乳!」「ガキのくせに!」

台風レベルの殺気。さらに竜巻は巨大さを増す。このままでは沖縄が危ない。
意を決して突っ込むガナシー。だが弾かれてしまう。これは力ではどうにもならないか。
そんな巨大竜巻。その前に単身立ちはだかる少女の姿が・・・あおいちゃん!?

ガナシーでも吹き飛ばされてしまう竜巻を前にして、あおいちゃんは何をしようというのか?
女同士の戦いに介入できるのはやはり女子だという話なのだろうか。
まあ、酷いことにはならないだろうから、期待して新たな展開を待つとしましょう。

・ハツゴチ!!
12号で読みきりが掲載された新人まんが賞入選作家、金井大起先生が早くも再登場。
いや、これはかなり早いですよ。

すし屋のアルバイトを頑張る、チャライ見た目の健人。
今日は初の給料日。振込みではなく封筒に入れて渡されるという古めかしい給料システムである。
初めて自分で稼いだ金。健人はもう使い道を決めているというが、果たしてなんでしょうか。

バイト先のすし屋を出たところで友人達登場。
給料日と知ってゴチになりにきたようだ。おのれー。
でもダメ。今日はもう先約が入っているのです。自分はこれから重要な任務があるので失礼すると去って行く。
なんだが浮ついた感じの健人。もしかしてデート!?

友人の予想は当たっていたのか、健人の前には女性が現れる。
リンちゃんと呼ばれる女子と食事に行くという様子の健人。
と思いきや、リンちゃんは妹でした。そして、これから誘う相手こそが今日の本命でございます。

家の扉を開く健人。そう、誘う相手とは自分の母親。
いつも迷惑ばかりかけているお詫びに、初給料で寿司でも食いにいかないかと誘う。

かなり恥ずかしそうではあるが、よく言えました!やったな!
初給料を親のために使うとは、なかなか感心な若者である。
苦労をかけたという自覚がある分、そういう気持ちになっているんでしょうなぁ。

短いながらもなんだかいい話でありました。
金井先生は、主人公の見た目とかの割にいい話に展開することが多かったりするんですかね。
少年誌向けの話かどうかはともかく、たまにはこういう気分になれるのもよいものですな。

・LUCKY STRIKE
1球で交代させられた森脇。もうずっと情けない顔になっちゃっている。試合終了までこの顔だったりして。
そして、代わりにマウンドに立つのは千葉マイケル。
小学5年生にして170cmくらいの身長を持っている。これはでかい。
そして、その投法はサイドスロー!なんとも目立つやっちゃなぁ。
日本のリトル界に黒船が殴り込みだ!カモン亀塚!

荒川南は「投手は6年生のみ」という制限があった。
だからこそ江夏もマウンドに立つことができず、チームを後にしたのだった。
そのマウンドに5年生で立つ千葉マイケル。これは一体?

亀塚の攻撃。打順は2番の小早川くん。
マイケルの投法は打たせて取るというもの。派手な投法の割に堅実な様子。
キャッチャーの指示に従い、見事な制球を見せる。オーケー
初球からフルスイングして内野ゴロに倒れるバーちゃん。
3番の正田くんも初球フルスイングで内野ゴロ。2球でツーアウトとなってしまう。サクサクな展開だな。

ここで4番興津の登場。
クジによる全くの偶然だが、ここで亀塚の主砲の登場だ。
リトルマニアである観客もこの男の打席は注目だと解説する。
荒川記念大会で宮本リトルの澤村相手にホームランを放ったことは記憶に新しいですしね。
そんな興津だが、荒川南に通用するのだろうか?

インコースギリギリ。打ち気を削ぐ際どいボール。
しかしこれを迷わず踏み込み打つ興津。だが残念ながらファール。
ファールではあるが、ボールは外野まで運んでいる。さすがでありますな。

ならば、今度は外角に大きく外そうとする。ボールになるカーブだ。
大きく外すぞと言っているけど、ストライクゾーンから球1つぐらいしか外してないじゃないか。
その位置に正確に投げ込めるマイケルもまた凄いということなんでしょうけど。

マイケルの球は正確。だが、球速なら江夏の方が上。次は芯で捕らえてやるぜと興津。
外角に逃げるボールを見事に捕らえる。
遠くに離れた球であり、本来なら右に大きく流れて行くところなのだが、スイングスピードで軌道を修正する。
これにはキャッチャーの京本もさすがに驚いた様子。

打球はライトオーバーになる当たり。変わったばかりの森脇のところに飛んでいった!
森脇のグローブを抜け、長打になる・・・と思いきや、なんとセンターがいつの間にかライトの後ろに走りこんでいた。
ダイビングキャッチをしてこの打球を捕ってしまう!
さすがハヤブサ!藤田兄弟の弟!足の速さは折り紙つきってわけだ。

さすがに名門・荒川南。守備の厚さはかなりのものである。
興津がアウトになったことで1回の亀塚の攻撃は終了。ブーブー。
しかし、1度の打席であいつは要注意とマークされるようになった興津でありました。オーケー。

さて、今のプレーについて荒川南の監督から叱責。
ライトについていた森脇。出足の一歩目が遅いと怒られる。これはその通り。
さらにリードを無視したことについても怒られる。これもしょうがないですわな。
そして、ファインプレーを見せた藤田兄弟の弟、藤田進も叱責を受ける。
ダイビングをするな!抜けてたらランニングホームランだぞ!とのこと。
上手くいったからいいようなものの、上手くいかなければ大変なことになる。
堅実な野球を目指す荒川南の監督としては怒っておかなければいけないところなわけだ。
うーむ。言いたいことはわかるが、これは江夏もつまらないチームと言っちゃいますわ。

勘違いするな!お前のためのチームじゃない!!

これも前に言っていたセリフですね。
まだまだ我の強いだろう小学生を纏め上げるには必要な言葉なのかもしれないけど・・・うーん。

1回裏。荒川南の攻撃。1番バッターはいきなり怒られていた藤田進。
古巣を相手にして、マウンドに立つ江夏。その心中は?

たしかに荒川南の野球はレベルがたけぇ。けど・・・やっぱ俺には性に合わねぇ。
俺はこのチームに移籍してよかった。色々あったが今こうしてマウンドに立ってる。
だからこそ、負けられねえだろ!!

このチームで勝つ!そういった意気込みが見えています。なかなかよい心境ですな。
しかし相手は荒川南。江夏の球でも完全に押さえ込むのは難しいでしょう。
ナインも勝つつもりはあるみたいだが、その守備はどこまでのものであることか。
芝岡のときは恒実ちゃんの守備が冴え渡っていたが、あれはモチベーションがかなり高かったからなぁ。
あのぐらい、負けられないって思いを常に持っていられたら・・・うーん、どうなるか。

それにしても、千葉マイケル。登場時に比べてなんだかいきなり老けてないですかね?
ライトにいたときはそうでもなかったのに、球を投げ出したら一気に老け込んでしまったように見える。
このオーケーマンの本領はいつ発揮されるのか。その辺りも注目ですな。

・木曜日のフルット
肉にかぶりつく頼子が怖いっす。

相変わらず酷い目に合いながらも懲りない鯨井先輩でありますな。
頑張って妨害するフルットも報われない。
しかし、妨害するフルットと妨害される鯨井先輩の絵は可愛くっていいですな。

・総合感想
ガキ教室の感想を書いてて思ったが、サッカー部の松田さんと野球部の松田先パイ。どうしてこんなに差があるのか。
かたや不良が感激するほどの優しさの松田さん。かたや後輩に鬱陶しがられる松田。同じ名前でも大きな差である。
そういえば、ガキ教室には他にも似たような人がいますな。
かたやツッコミ上手でラブコメもこなす青山君。それに対し、影の薄い青山先生。
かたや地獄大将と呼ばれる真鍋さん。それに対し、地獄のような生活環境の真鍋くん。
ん、最後のは微妙にあっているようなあっていないような。

別冊少年チャンピオンの連載陣にブラック・ジャック創作秘話が加わりました
全体的に濃ゆい編成になってきましたねぇ。このままの路線で行くのだろうか?気になります。



2012年 19号


・木曜日のフルット
ふわっとシレっと3倍祭開催!
まずは巻頭カラーからだ。

カラーをいかした色つきの設定でございますね。
2巻を見ると、ちゃんと単行本でもカラーで見れそうで安心であります。

2本目は前の方で登場。
鯨井先輩は何の大学に通っていたんでしょうね。
霊感が強いと言って霊にツッコミ入れられる鯨井先輩。やっぱりまだいたんだなこの地縛霊。
そしてまさかのバチバチコラボ!擬音だけですけどね。最終回記念ってやつだ!

最後は安定の巻末。
白川先生のマンガを読んでくれている人がちゃんといたんだ!
まあ、なんだかんだで単行本が5冊以上出ているわけですからねぇ。読者もいるか。
先生のために読者の声を聞いて伝える鯨井先輩は甲斐甲斐しい。と言えなくもない。
気にしないほうがいい気もするんですけどね。
理屈よりも気合で済ましたほうがいい場合は往々にしてある。クソ根性でどうにかした、の方が面白かったりね!

・毎度!浦安鉄筋家族
カラーが赤く染まる。カープファンの勇子ちゃんがミスター赤ヘルと写真撮影だ!!
名前は知っているけど、顔だけ見せられても確かにわからないだろうなぁ。
知らないの山本さんを!?ここはホントに地球?
地球規模とは・・・!ファンの欲目は限りないっすね。

チャンピオン作品に対して同様の態度をとられても、さすがに勇子ちゃんのような対応は取れないなぁ。

・弱虫ペダル
御堂筋君と対峙する山岳。ついにその力を見せるときが来たのか!?

熾烈なサバイバル。インターハイの3日目のここまで生き残っていながら、未だ未知数の男マァナミ!!

それだけ働いていないという風にいえなくもないのが困りどころですね。
他の箱学の連中は1、2日目と見せ場を作っていたというのに。
逆に言うと、必死で見せ場を作らなくても働けているというわけで、それはそれで凄いのか?やはり未知数だ。

登りながら笑う男・・・同じや・・・総北のあのメガネと。
けど・・・こいつの笑いはメガネとは違う!!その根本が!!

御堂筋君。ちゃんと坂道のことを覚えていたんですな。なんだか安心した。
山岳の笑いは坂道のものとは違うというがどう違うのだろうか。
確かにここ最近の山岳の笑い方は不敵というかなんというか、厄い
まあ、坂道もときおり厄い笑い方するときありますけどね。

さすがにこの2人の戦いは一進一退になる感じ。
15cmくらいしかない内側のスキマをにゅるうんと攻めてくる御堂筋君。
頭が通りさえすれば狭いスキマでも通り抜けるぐらいの特技は持っていそうだ。
ロードレースはわずか白線1本分のスキマをこじ開けられてこそ勝てる競技や!とのこと。得意そうですよね。

見せろォ。マァナミ!
その何考えとるかわからんキモイカオの下に眠る、おまえの業を!!

脚はある。センスもある。たしかに強い。そりゃあ王者(ハエ)のゼッケンつけとるから当然や。
けどこの最終戦で最も大切なのは、個人の精神力、飢餓心、執着。ゴールへの渇望や!!

御堂筋君らしい主張でありますな。誰よりもそういったものに飢えていそうな人でありますし。
というわけで、山岳にある提案を行う。
このまま先頭に追いついても、ハコガク2匹に増やすだけ。

条件つけよか・・・エースまでたどりつくこの勝負・・・
「負けたら勝った方をゴールまで追いぬかない」コレどや?

最終ゴールまであと10kmというところで出されたこの提案。さて山岳は乗るのかどうか。

おもしろそうだね、それ!!ギリギリじゃないか!!

御堂筋君の提案に一瞬で答える山岳。速い!
まるで何も考えていないかのような回答速度である。もし負けたらゴール獲れないという条件なのに・・・いや。

負けることは最初から想定に入ってないいうことか!!

戦う前から負けることを考えるバカがいるかって話ですね。
山岳はなんだかんだで自信家っぽい感じはありますからなぁ。
勝負を受けて加速を開始した山岳。それに追いつくために御堂筋君もキモヤハァーと加速する。

ギリギリだ・・・ギリギリだよ。でもこゆのオレ好き。オレ・・・生きてる!!

またこの言葉が飛び出しましたね。山岳こだわりのセリフらしい。

御堂筋くん、ねェ。キミは学校で授業うけてる時"生"を感じる?オレは感じない!!
外に出て、空気にふれて、風や雨や日差しや寒さを感じて五感を解放して道や自然と対峙して、
あらゆる手段を使って前の敵を追い抜こうってもがいて、体中の力を使ってギリギリまで追いやって、
それってすごく"死"に近いと思うんだ
けれど、わかるだろう人は誰しもそうなんだ。そういう時に湧き上がるんだよ。
自分が本当に生きてるって感情が!!だからオレは自転車に乗ってるんだ!!

不思議ちゃん呼ばわりされる山岳であるが、割とシンプルな考え方をしているのかもしれない。
興味の無いことにはとにかく興味を持てず、興味をそそられる事にただ邁進したがる。
そうやって生きられればそりゃ理想的でありますがね。
ギリギリの戦いでこそ興奮する。この感情もわからなくはない。
ゲームで圧勝するよりも、ギリギリの攻防を制しての勝利のほうが燃えるのと似た感じでありましょう。
しかし、若いのに"生"を感じられないとかいう発言はどうなのだろう?
と思ったが、若いからこそこういう発言になるのかと妙に納得した。青いともいう。嫌いではない。
スポーツしていなかったら、エクストリームなギャンブルにはまりそうで危ない感じですけどね。

御堂筋君も、そういった山岳の性質を理解する。こいつはより「リスキー」な方が燃える奴だと。
心の底から闘いを楽しんどる!だから笑う!と。

おまえ、キモくないな

み・・・御堂筋君が相手をキモくないと言い出しただとーッ!?
この発言は少々驚きである。御堂筋君にも理解できてしまう心情だったということだったのでしょうか?
まあ、楽しんでいるから笑うんだなって解析できたわけだし、理解できても問題ないわけか。
理解できたのだからキモくないと繋がるわけか。うん、理屈は通る。

いつも通りに厄い笑顔を見せる御堂筋君に対し、山岳は言う。見てみる?と。

あるんだ。まだとっておきが!!

風が出てきたところで、山岳がとっておきを見せるという。
IH前に見せたあの走法をようやく見せるときが来たというのか?
風に乗り、翼を生やすあの走法。あれは理解し辛いものだ。
理解し辛すぎて御堂筋君がまたキモキモ言い出しそうな走法である。キモォ。

2人の戦いはどこまで発展するのか。ここで山岳はとっておきを見せてしまってよいものか。
とっておきを見せておきながら、坂道に普通に追いつかれてしまったらどうしよう。
さらに、先頭に追いついた時点で2人のうちの勝者が決まってしまうという条件はどうなのだろう?
最終ゴールを争う戦いからどちらかが外れてしまうのでしょうか?
いや、坂道が最初に辿り着いたので条件は無効という結末はありえる。
もっと酷い結末だと、追いついたときには既に先頭の2人は倒れてリタイアしてたということもありえる。
それはそれで何があったんだ!?って感じですけど。

・侵略!イカ娘
ふむ。清美ちゃんかどうかを判別するにはそこを触ればいいわけか。ペタペタ
3D回で一度確かめておりますしねぇ。確かによい判別方法だ。ペタペタ

ニセモノとわかりやすいというのは大事だということですね。
マフラーの色が違っていたり、爪先がとがっていたりとちゃんと判別しやすいようにしてくれないといけない。
だからといってニセイカ娘はわかり安すぎる!

・囚人リク
リクが刑務所に入れられて3か月が経つ。
朝日が昇る時間が変わるぐらいの時間が立ち、入った時とは大きく境遇も変わった。
324房の連中がこんなにいい子揃いとは、初めて入った時には想像もできなかったでしょうな。

入った当初よりはよくなったとはいえ、刑務所には違いない。
今日はそんな刑務所の1日の紹介となります。

AM 6:50
起床の合図と共に飛び起きる。
その前に目を覚ましていたとしても起き上がったり話したりしてはいけない。
アナウンスがあったと同時に飛び起きる。そして10分後の「点検」までいろいろと済ませないといけない。
まずは布団の片付け。折りたたんで端に積む。
中には一連の動作で空中で一気に四つ折までしつまう猛者もいる。
天野め・・・そんな特技を!と思ったら成功率は高くないらしい。何やってるのやら。
まるで箱のようにきっちりと畳む。習慣づいてくるときっちりできるように気を使うようになってしまうものだ。

そして、朝一番のトイレ。房には1つしかないから待ってる間に寝巻きから舎房着に着替える。時間はムダにしない!
その後、やっと目覚めの洗顔。さらに掃除。
そして、点検が来るのを座して待つ。

AM 7:00
点検。看守がやってきたら番号を口にする。いわゆる点呼ですな。
自分の房だけではなく、他の房すべての点検が終わるまで待たなきゃならない。

AM 7:10
朝の戦争第2ラウンド。配食。ようするに朝食の時間ですね。
おかずはみんな同じ量だが、ご飯の量は仕事の種類によって変わる
リクたち木工場など立ち仕事もある場合多めのA食。印刷工場など座り仕事なんかは少な目のB食となる。
宗教やアレルギーの理由から「豚禁」「牛禁」「魚禁」なんて別メニューもあるらしい。
まあ、リクたちスラム出身者はなんでも食べるから別メニューなんて関係ない話である。
ただ・・・レノマの分はなんだかいつも多い・・・気がする。とのこと。

こいつのガタイを見てると絶対根回ししてるとしか思えねえんだよな。
ま・・・気のせいだ・・・ということにしておこう。

たぶん気のせいではないんじゃないでしょうか。
どう考えても、これだけ大きくなるには足りない気がする。
なんせ刑務所の食事はやはり粗食であるからして。本日の朝食はうずら豆に小女子の佃煮。
トレーは3つに分けられているのに、2つしか使ってないとはどういうことか。
みそ汁はわかめ、ふ、ねぎが入っており、ご飯は麦飯(麦:白米=3:7)である。

いただきますの声と共に一斉にがっつく。
時間が限られてるから囚人ってのはメシを食うのがやたらと早い。
この後、出房するまでに食器洗い。これは当番制。
その他に、歯磨きや排便などの朝の準備が必要となる。
もしも食うのが遅いとその2つを同時にこなさないといけないことにもなる。
こいつは朝から想像以上にブルーになる行為だ。

AM 7:50
出房。2列縦隊で行進をして工場に出役する。
その前には検身場があり、検査を行う。
舎房着を脱いで素っ裸になり、あやしい物を持ち込んだりしてないか検査をする。カンカン踊りというやつだ。
舌を出して口の中に何か入れてないか腕をヒラヒラ脚をバタバタさせて何も挟んだりしてないか。
はた目には全くこっけいなもんだが、当人にはみじめ以外の何ものでもない。

毎日のようにこんな検査をさせられるとは屈辱の極みでありますな。
レノマさんもこれを毎日やっているというのだろうか・・・どんな表情でやっているのだろう。

AM 8:00
検査を通過し作業着に着替えて整列。
月曜の朝に限っては「工場三訓」を大きな声で言わされる。
・みんなで咲かそう無事故の花!
・みんなで励もう明るい工場!
・みんなで迎えよう希望の社会!
なんだよ、無事故の花って。まあ、こういう訓示は一般社会でもありそうなものだ。

続いて天突き体操
腰を落とし、その後天を突くように立ち上がって両手を空に突き上げる。
まるでヒキガエルのようだと恥ずかしがるリク。絶対にシャバの友達には見られたくない姿だ。
ヨイショーの掛け声も微妙にダサイっすね。
でも何が楽しいのか、この体操を全力で挑む奴もいる。誰だ、そんなダサイ野郎は?

ヨイショアー!!

史郎さんでした。他の囚人が恥ずかしがっている中、一人元気のいい史郎さん。
隣の工場なのにここまで聞こえてきているという。元気でいいですね!

その後、工場勤務。リクたちが働く木工場では木工工芸品を作成している。
タンス・机・イス・お盆にキーホルダー。
安い値段でシャバに提供している。そのもうけは国に納められてるらしい。
囚人にも給料のようなものが与えられる。作業報奨金ってやつだ。
その金で本やシャツやくつ下なんかを買うこともできるし、シャバの家族に送金する者もいる。
とはいっても1番時給の高い1等工でも時給は45円程度である。うーむ、なかなかの薄給。

AM 12:00
昼飯の時間である。
本日の昼食の献立は、ビビンバ山菜にカッパ漬け。パイン缶が2枚。
そしてタンメン。塩ラーメンの上に八宝菜風野菜炒めをトッピングしたものである。
このような、めん類を刑務所用語で長シャリという。
ちなみに正月三が日や運動会など特別な日にのみ出ることがある白米のみのご飯を銀シャリといい、
パン食の時や祝日の時などに出される特食と言われる甘いジュースや果物・菓子などを甘シャリという。

食堂にはテレビがある。大概決まったチャンネルである。
食後の時間は自由だが、だいたいそのテレビ番組に左右される。
ゲストがおやじだと野球でもしようかと外に出る。かわいいアイドルだとテレビに釘付けとなる。
なんてわかりやすいやつらだ・・・!!
そういえば、愛ちゃんの登場でレノマさん以外ノックアウトされてたりしたものなぁ。
27木工場の連中はとくに免疫のないヤツラが揃っていそうである。

昼休み。外に出たリクは見知った顔を見つける。おぉ・・・椿だ!出てこれたのか。
眼鏡と義眼を自弁で購入したという。報奨金が溜まってましたのかね?
椿はリクに座れよといい、隣に招き寄せる。
血みどろのケンカをした2人とは思えないぐらい、いい雰囲気の2人であります。
リクはレノマさんから椿や椿の妹のことを聞いているらしい。憎む気もなくなっているでしょうな。

食事時間も含めて休憩時間は40分間。
シャバと同じ空の下にいられるわずかなひとときである。

午後の勤務後、風呂の時間が設けられることがある。
冬は週に2回。夏は3回。囚人を一斉に入れるためにとてつもなくデカイ風呂場となる。
とはいえ、湯船がでかいわけではなく、横になるぐらいのスペースもないギチギチの入浴状態である。
囚人は刺青をしている人が多く、まるで博覧会の様相を呈している。
この辺りの刺青は全部菅くんが彫ったという。いい仕事してるねぇ。
髪を下ろした菅くんはなんだか知的というか、落ち着いて見える。当初は目付きが鋭すぎて怖かったのになぁ。

坊主頭の外国人の背中に彫られたのは"鉛筆"の文字。外人は漢字を描いたりするの好きっすね。
芯が通っていてまっすぐで男らしいシンプルな絵柄というリクエストなのでそうしたというが・・・よりにもよって。
まあ、間違ってはいないですけども。芯は通ってるね!間違いなく。傑作だ。

なんて話をしていたら、風呂場に悲鳴が響き渡る。なんだ?

シャバでテメェに殺された親分の仇討ちじゃあ!!地獄に落ちさらせやぁぁ!

どうやらヒゲソリの刃で相手の首筋を掻っ切ったらしい。
シャバでの因縁をムショにまで持ち込んでくるやつもいるらしく、安心はできないもんですな。
この男は、親分の仇を狙うためだけにこんな所に自ら入ってきたわけだ・・・怖いねぇ。

騒然とした風呂場は即刻閉鎖。お風呂タイムは中止を余儀なくされる。
そして各自の房へと行進をして帰還することになる。

PM 5:25
夕食の時間。
本日の夕食は、味付けゼンマイにピリ辛きゅうり、唐あげチリソース。和風スープに麦飯。

PM 6:00
夕食後には正座の時間がある。被害者や家族へ謝罪・反省の気持ちを見つめ直し祈りを捧げる。

黙想を終了したあとは仮就寝
9時の就寝消灯まで各々好きなことができる時間である。

朝こそ早いものの、労働時間はそんなに長くないんですな。
毎日3時間もの自由時間がとれるとは・・・!まあ、刑務所で出来ること自体限られているんでしょうけど。

ノギには妹がおり、その妹から手紙が来たという。嬉しそうだな。
松尾にも手紙が来ている。母ちゃんからの手紙だ。こちらも嬉しそう。
ただ、天野に気を使ってそういう姿はなるべく見せないようにしている様子。
天野も家族とかいなかったりするのですかねぇ。なんだか寂しそうな表情だ。

しかし、松尾の母ちゃんからの手紙には訃報が書かれていた。父が亡くなったのだ
松尾にとっては憧れであり、いつかは跡を継ぎたいと思った父が亡くなった。
自らは獄中にあり、その死に目に合うこともできなかった。松尾の悲しみはいかばかりか。

3度の飯もある。雨露しのげる屋根もある。服もただで借りられる。
刑務所はスラムよりも恵まれてるかも・・・
いや・・・家族や友達や大好きな場所に会いたい時に会いに行けるっていう・・・
そんな"当たり前"が俺たちにはない

寝食には不自由しなくても、自由がない。刑務所とはそういうところですわな。
年を取り、身寄りもない人間であるならともかく、まだ年若い彼等には獄中生活は厳しい。
リクやレノマさんとは違い、あと5年もしないうちに出れるとはいえ、さすがに長い。
2人が脱獄の計画を実行に移す場合、同じ房にいる彼らはどう思うのか・・・さらに気になるようになりましたな。

刑務所の風景が見えたところで、次週はお休み。
しかし、翌々週は表紙&巻頭カラー巨弾30Pで再開されるという。新展開が楽しみだ!!

・クローバー
相変わらずのバイク少女である水沢さん。
バイク屋にやってきてなんだかうかない表情を見せている。
お互いが近いっていいですよね、とはまた意味深な言葉であるが?

一方トモキ。相談事があるということでハヤトにご飯をおごる。
内容はもちろん水沢さんとのこと。ふられたのかー。ん、違うのか?
ある日、別れ際に気になることを言われたらしい。

私が遠くに行ったらどうする?

楽しくデートをしていたはずなのに、なんだか気になる発言ですね。
それは物理的に遠くなるのか、精神的に遠くなるのか、立場的に遠くなるのか?

水沢さんとしては、物理的な意味で言っていたらしい。
どうやら父親の実家が広島にあり、そっちでおじいちゃんがお店をやっているらしい。
もう歳だから向こうに帰って手伝うことになり、家族全員で向こうに行くという話になっているそうな。
水沢さんはもう高校3年生。近々卒業である。
就職先ももう向こうで決まっているというし・・・これは広島に行かない理由はないですわな。

トモキにそのことをなかなか伝えれない水沢さん。
それで、それっぽいことを言ったというのが、このセリフですか。それわかんないよ。

受け取り方によってはどうとでも取れる言葉ですからねぇ。
ひょっとしたら、アイドルデビューして立場的に遠くなるとかそういう話かもしれないですし。
あの人は遠いところに行っちゃったのね、みたいな。

それ、ふられたんだよ

ハヤトは精神的に遠くに行ったという解釈をしてみせる。その見方もありますね。

遠くに行ったってことは、心が遠くに行ったってことなんだよ。うん・・・完全にふられた。
なんでそんな簡単なことがわかんねェかな〜〜〜

酷いことをいうやつだ。でも言われているのがトモキなので、まあいいかと思えるから困る。
言われたトモキは反論するでもなく、もうダメなのかなあと沈んでいる。
こいつは。それだからダメだっていうんですよ。

んなのオレに聞いてどうすんだよ。直接本人に聞いてこい
それでスッキリふられてこい。

さすがハヤト。なんだかんだでいいアドバイスをしてくれる。
ウジウジしてたってしょうがないですものね。当たって砕けるのが青春だ。本当に砕けてもいいのよ。

日曜日。水沢さんを呼び出したトモキ。はてさて、どういう風に話を繰り出すのか・・・
いきなり土下座から入ってみるとかどうだろう。いや、本当にやりそうな気がしないでもないからなぁ。やっぱりやめて。

・範馬刃牙 SON OF OGRE
父の憂鬱を包み込み、途切れぬ刃牙の猛攻、猛攻、猛攻!!

刃牙の金的は一応効いている様子。さすがの勇次郎も腰が引けている。
でも、やっぱり範馬の一族。タマが潰されるようなことはないらしい。
相手のタマは潰しても、自分のは潰れない。これが範馬だ!ズリィ。

強ければ強いほど手に入らないものってなァ〜んだ

いきなりクイズコーナーでありますか。というか、なんだそのノリは。なァ〜んだじゃねぇよ。

答え:栄光

そしてその答えはなんだ。一瞬、それが答えだとはわからなかったじゃないか。

何・・・?違う・・・?
強くなければ栄光は手にできない?
ウム・・・なるほど。一理ある。

一体誰に話しかけているのでしょうか。勇次郎の自我が暴走でもしているのかと思える状態だ。
そんな勇次郎相手に、こいよと挑発してみせる刃牙。
相変わらず刃牙は有利になるといきなり調子に乗り出すから困りますな。
その挑発を笑顔で返し、襲い掛かる勇次郎。

確かに、栄光をものにするためには強さは欠かせぬ要素だ。
だが皆の衆。もしその栄光とやらが端っから手の内にあるとしたら。
皆の衆ならどうなさるんだい・・・・・・?

たとえばまるで・・・缶ジュースでも買いに出掛けるように、その栄光の場所まで歩いて行き、
自販機で缶ジュースを入手するように栄光を手にする。
そこには、挫折、障害の一切が存在しない
皆の衆・・・・・・手にした缶ジュースに達成感はあるかい・・・?
皆の衆・・・・・・そのジュースを栄光と呼べるかい・・・!!?

勇次郎のジャブより速いと言われる踵落とし。
それを掻い潜って軸足を払い、逆に勇次郎の顔面に踵落としを決める刃牙。
勢いよく吹っ飛ぶ勇次郎。観客はその姿を携帯に収める。
この画像が出回ったとしたら、色々とセンセーショナルでしょうなぁ。

そして、刃牙の脳が光輝く。なんだぁー!?脳だけではなく、全身が輝いている。
そして、歪んだ風景の中、勇次郎がうつ伏せに倒れている姿が描かれる。
これは一体どういう意味なのか・・・?
刃牙は何かに覚醒したと思われる。
その力によって勇次郎を圧倒した・・・ように見えるが、まだ安心ができない。
余りにもいきなりのパワアーップにさすがについていけずにいる自分がいる。
下手したら、催眠術にでもかけられているんじゃないかという不安までよぎってしまう。
いつから親子喧嘩が始まっていたと勘違いしていた?とか言われかねない不安がある。そ・・・そこから・・・だと・・・!?

親子喧嘩の決着は近いのか遠いのか。まったくわからない状態だぜ。五里霧中!

・ドカベン ドリームトーナメント編
ひまわり杯の野球大会が行われている鳥屋野潟少年野球場。
レフト後方にはハードオフエコスタジアムが見える。
その反対のバックネット後方は中央区の女池町。
女池の紫鳥線通りに面した所に、山田の新婦、彩子さんの実家、やおみつの本店があるのであった。

やおみつさんは岩田鉄五郎に果物の注文を受けていて、その配達を行う。
配達先は、少年野球場。いままさにひまわり杯が行われている場所だ。

女池リードで迎えた最終回。1点差でツーアウト満塁という状況。
ヒットが出れば逆転に繋がるピンチという場面です。
この状況に女池の監督、小次郎が動く。伝令を出して投手を安心させようとする。その方法は?

え〜〜〜〜〜「魚へんに」「青」という字か?

それがわからないとピッチャー交代だってさ。

野球とは関係ない問題を出すことで頭を切替えさせようという手のようだ。
正解はさば。鯖でございます。少しは落ち着いたということで投手は続投。
相手のバッターは5番。逆転サヨナラに向けて西堀のテンションも上がる。

初球攻撃!
サードにうたせろ。軽くさばいてやるぜと言って見せた悪道のところに打球が行く!ドキ!!
ガッチガチでボールを見送る悪道。口ほどにもないですな。
まあ、ファールだったので捕る必要はなかったわけですが。

二球目は逆方向にファール。打たれそうではあるが、カウントは追い込んでいます。
三球目。このボールを打者は空振り。
ひまわり杯は女池小学校の優勝にて終わったのでした。おお〜〜〜。

その試合の終了と同時刻、大盛況のうちにスターズのファン感謝祭が終わっていた。
新ユニフォームのお披露目とかやっていたアレか。
その控え室で、義父となったやおみつさんから情報を受け取る山田。

えっ岩田さんと五利さんが?まさか〜〜?

山田のまさか〜〜?が出た。またか。
やおみつさんは鉄五郎が果物を送る相手も見当がついているという。その相手とは新田小次郎。

小次郎は自由契約になった選手なので、ドラフトに関係なく入団できる。
しかし肩の故障が長引き、ついには治らず6年前にクビになった選手なのがこの新田小次郎。
その後は野球を続けていたという噂もない。
だが、小次郎は地元のスター投手だった男だ。鉄五郎以上に客を呼べる男である。
そういう男だから、やおみつさんが知っていたとしても全然不思議ではないというわけか。

肩を壊して使えないと言われている小次郎を鉄五郎はどう使うのか?
客寄せパンダに使おうなんて話じゃないと思うが・・・はてさて。

表彰式を終えた女池小学校野球クラブ。
優勝おめでとうと乾杯をして祝う部員たち。
そこに果物を抱えた鉄五郎と五利がやってくる。

新田小次郎君。お迎えにあがりましたぞ

さっそくスカウトの話を切り出す鉄五郎。上手く誘うことができるのだろうか。

今号からドリームトーナメント編に登場する注目キャラクターを1人ずつピックアップして毎号紹介する企画が始動。
その第1弾が、今回も話に出ている新田小次郎。
『光の小次郎』の主人公で、高校時代に160キロのストレートを投げて日本中の注目を一身に浴びた男。
さらに後には捕手さえキャッチできない「光る速球」を開発し、プロで活躍した天才左腕だ。

この小次郎が復活したとあれば、相当な戦力となるが果たして・・・?楽しみである。

・りびんぐでっど
もなこちゃんをゾンビと呼ぶ謎の少女。一体何者なのか!?

突然ゾンビと言い当てられて、びっくりして家まで逃げ帰る青山君たち。
もなこちゃんに至ってはびっくりしすぎて心臓が止まるかと思ったそうな。
そりゃ大変。鼓動が聞こえなくなっちゃいますね。もう止まっとるがな。

なんでバレたのか考える青山君。
首取れてるとこや暴走してるとこを見られたのだろうか?まあ、頻繁にやらかしてますしね。
もなこちゃんが言うには、初対面だしそれはないとのこと。
いや、面識がなくても離れたところから見るだけで十分だと思うの。
でも、青山君。しらばっくれれば大丈夫かなと判断する。

わかった。しらばっくれる!

って灰田うしろー!!

大声でしらばっくれる宣言をしたが、その少女はもなこちゃんにピッタリくっついていた。驚愕!
更に今の話もおもっくそ聞かれていた。こりゃヤバイ。
ここはどうにか言い逃れないといけない。いやー恥ずかしい。ゾンビごっこですよ。高校生にもなって!

じゃあこれもゾンビごっこのせいで・・・

少女の手にはわきわきと動くもなこちゃんの右手ちゃんが握られていた。何しとんねん!
どうやらもう逃げられないようだ。うわーッ。

結局説明することになりました。部屋にあげて、死んで生き返ったことを説明する。まあ気にすんなよ。
今まで何とか隠してきたけど、とうとう他人にゾンビだとバレてしまった。
ゾンビに興味があるという少女。一体もなこちゃんをどうしようというのだろうか?
やっぱり社会に明るみにされてしまうのだろうか。そうなったら・・・

青山君(「解剖」「抹殺」)
もなこちゃん(「映画出演」「アカデミー賞」)

抹殺の仕方がなんでスイカ割りやねんと思ったが、もなこちゃんはさらに酷かった。
表情は青山君の想像と同じなのにどうしてこれだけポジティブな考えに!ノーベル賞でいいんで、じゃないよ。

少女は勢いよく、もなこちゃんの手を握ってくる。そして、キラキラした目で言う。

あなたが本物のゾンビ・・・ホントにいたなんて・・・夢みたい

かなり興奮している様子の少女。
もなこちゃんが本物のゾンビとわかったので、質問攻めをしてくる。
一見すると顔色が悪いだけで、意思疎通もできるしかなり人間に近いもなこちゃん。
腐敗化している様子もないし、言われなければゾンビとは思われないかもしれない。
でも、こういう場面で決定的な証拠を見せてしまうのがもなこちゃんである。ナムサン!
上半身を押しすぎて下半身とパカーと割れてしまうもなこちゃん。内臓デローン

たまらん!

ブバーと鼻血を噴出す少女。えーッ!!
デロリと飛び出した内臓を、鼻血をたらしながらじっくり見ようとする。へ、変態だー!!

どうにか落ち着いてもらい、もなこちゃんの胴体も接続したところで自己紹介。
少女の名前は紫野あいす。15歳。
親の仕事の事情でおばさんの家に住まわせてもらう身になったとのこと。

私、気持ち悪いものとか・・・ゾンビとかが好きな方なんです

どうやら、おばさんにゾンビっぽい子がいると聞いて興味を抱いていたらしい。
前回、あれだけ意味深な出方をしていたのにそういうオチでございますか。予想通りだったよ!
きもちわるいと言われてショックを受けるもなこちゃん。
でも、憧れの目で迫られるのは悪くないかもしれん・・・鼻血をふけ。

ゾンビ好きな人とかいるんだなーという青山君に対し、あいすちゃん。
他の人に比べたらそんなに好きな方じゃないですから!とのこと。そ、そうなのか?

私はブレインデッドとか大好きですけど、他のゾンビマニアに比べたらゾンビとかそこまで好きじゃありませんから!

何故かDVDまで持ち歩いておきながらそんな宣言をされても!
まあ、確かに濃いマニアは濃いからなぁ。いや、そんな人たちと比べてそこまでじゃないと言われましても。

走るゾンビが許せない人とかいますからね。私はどっちも好きですけど。

最近話題になった気がしますな、走るゾンビ。やっぱり賛否両論なのか。

とにかく!ゾンビ好きはたくさんいるんです。とくに最近はゾンビブームが来ていると言ってもいい!
ゾンビの格好で街を歩く「ゾンビウォーク」は大盛り上がり。
週チャン掲載の「バイオハザード〜マルハワデザイア〜」@巻は世界12か国同時発売のお祭り騒ぎ!

なにィ!あの週刊少年チャンピオンにもゾンビ漫画が掲載されているですってー!!
噂によると、他にも可愛いゾンビっ子の漫画も載っているとかいうが・・・ど、どんな雑誌なんだ・・・!?

それはさておき、あいすちゃんによれば、本物のゾンビがいると知ったら喜ぶ人いっぱいいるとのこと。
もっと他の人にも正体を教えたほうがいいと言い出す。
とはいえ、人の好みは千差万別。腐敗もせずにいるゾンビをゾンビカテゴリーにいれていいものなのか?
その辺りで議論とか巻き起こってしまいそうな感じ。
青山君もゾンビというのは大っぴらにしたくない。なんでこうなったかの原因も不明ですし。
幸いまだ誰も襲ってないから感染もさせていないし、しばらくはこのままでいたい。

何・・・言ってるんですか?誰も・・・噛んでない・・・?
人を食べてないって・・・どういうことなんですか!?
今までどうやって防いで・・・ていうか、なんでもなこさんが生きてこれたんですか!?

基本的に暴走したら青山君が止めてくれていましたからねぇ。
ふつうのお肉を食べて暴走を止めるゾンビとか前例がない。
牛とか豚とかふつうのお肉で済ましていると聞き、衝撃を受けるあいすちゃん。ウ・・・ウシー!!

そんなんじゃダメです!満足できないでしょう!
ていうか、それただの肉大好き女子ですから!

まあ、その通りでございますな。もなこちゃんもたしかにそうかもしれんと納得。
あいすちゃんとしてみれば、このままでは憧れのゾンビがダメになってしまうと危惧してしまう事実。
なので、自らの身をベッドに投げ出すあいすちゃん。どうぞ、遠慮なく。

据え膳食わぬはゾンビの恥・・・食べてください。私を!

カッと目を見開き、そんな宣言をする。な、何を言うだぁー!?

人を食べないとゾンビ強度が下がるばかりです!そんなんじゃ・・・立派なゾンビになれませんよ!

いや、そう言われましても。そっちを目指しているわけじゃないですし。
さらに、服とかジャマで食べづらいなら脱ぎますからと脱ぎ始めるあいすちゃん。がば。キャー!!
大胆というか何というか・・・この子も目的のためには周りが見えなくなる子でございますな。
下着が見えないような感じではあるが、基本的に描かれないので、見切れているのでしょう。たぶん。

あいす「さあ、食べてください」
もなこ「いやーそこまで据え膳だと逆にムリ!!」

というわけで、いつでも非常食にしていいですよということで収まりました。
もなこちゃんにピッタリくっついているあいすちゃん。非常食ゆえ常に携帯していないとってわけだ。

新たに現れたお騒がせ少女。
今後どのようなトラブルを巻き起こすのか。派手に動いてくれそうで期待がもてるぜ!

・ガキ教室
家庭訪問を無事に終えた晶。
本日は給食の人気メニューを美食のプロ風に判定。おぉ。シノケンがマスコットのようだ・・・?

最後の1品は照焼きチキン。給食のオバチャンが秘伝のタレで仕上げた桃中1の人気メニューだが・・・
はたして桃中美食アカデミー片桐の出した判定は――

でた〜〜片桐スマイル!!

ちょいキビ判定員・晶も大満足の1品です!なにやっとるんでしょうね、この子達。

時間は戻って、家庭訪問を終えた次の日の朝。
主任が警察から電話があって驚いたと笑い話にしている。
そりゃ、警察から"片桐晶って人、お宅の先生ですか?"だなんて言われちゃあなぁ。
聞かれた瞬間"ああ、やっぱりアイツ何かやりやがった"と思ったとのこと。
酷い言い草だけど、本人の前でさらっと言えるあたりイヤミでもないし、親しげな感じがありますな。

体育の斉藤先生も、アキラは偉いよと褒めてくれる。名前予呼びとは・・・こっちも親しげですね。
実際、真鍋家での晶は立派だったといえる。
騒ぎを聞いて中に踏み込めていける人がどれだけいるだろうか。教師だってそういうのを見て見ぬフリをするのが多い。
直接行かなくても、児童相談所に連絡するって方法もあった。
しかし、すぐに来てくれるかわからないし、どこまで解決できたかは疑問ですな。

晶の行動に尊敬の眼差しを向ける萌ちゃん。
最初はとんでもないことを言い出す人だと思ってたのに、どんどん評価が上がってますね。
最初の評価が悪いことで逆に上昇の度合いを増すという。恋愛シミュレーションで有効なテクニックだ!

気がついたら中入ってたんスよね〜包丁持ってきたってひかないスよ!子供守ってナンボの教師なんで!

晶が調子に乗っている!まあ、いいんですけどね。
とはいえ、竹本の家とは違い、さすがに真鍋の家庭問題は簡単には解決しない。
暴れたからといって、誰か刺したわけでもないし、チンピラはすぐに戻ってくるでしょう。
根本的な解決はまだまだこれからになりそうだ。
村山主任も、問題はあの母親にあると断言してくれます。

誰とつき合おうが、私たちにどうこう言う権利はない・・・
今の男と別れたって、また同じような男を選んでしまう・・・あの手の人はな。

そして、1番かわいそうな目にあうのは子供ってわけだ。やりきれない話ですなぁ。
副校長もさすがに心配になってか、今後もよく注意して置くように言い出す。
最近は虐待死なんてニュースが珍しくなくなっているからなぁ。警戒が必要です。
見る限り、母親が自分で虐待したりはしなさそうだが・・・間違いは起きないとも限らないわな。

ともあれ、晶の家庭訪問はひとまず上手くいった感じ。村山主任も褒めてくれる。

少しは見直したよ。今どきの若いのにしてはよくやってるよな。その調子でがんばってくれ!

相変わらずいい主任っすね。頼れる。
一方、晶の失敗を見越して送ったはずなのに、という副校長。評価上がっとるやないかーいとガックリ。
思わずマジアドバイスとかもしちゃうし、笑うしかないわ!ドワッハッハ。

昨日のことなんてどうってことないスよと晶。残業代も稼げたし、とのこと。
いやいや。残業代なんて出ませんよ、片桐先生。基本つきません。

何ソレ鬼すぎる!昨日マジ死ぬかと思ったのに〜〜!!

ハッハッハ。いいオチをつけてくれるな晶。
そんな晶に主任から素敵なお知らせがあるとのこと。ほう。なんだろう?

という朝のやりとりから昼食。
そういえば中学校は先生も給食を一緒に食べているんでしたな。
それで教室で判定をしていたわけですか。ちなみに人気2位はリンゴ入りポテサラ。えぇ〜!?
まあ、今日の献立の中での2位ってことなんでしょうね。

晶のパフォーマンスは生徒たちに大ウケ。アッハッハッハ。
竹本や真鍋まで一緒に笑っている。おや、いい感じじゃないですか。

生徒は晶に部活の顧問について質問する。何をやることになるのか?
その質問にはとぼけて答えようとしない晶。帰宅部の顧問でいいわ。そりゃ楽そうですね。

昼休み。相変わらず保健室で横になる晶。保険の先生とかいないのかね?
側にいるのはシノケン。竹本と真鍋の2人が大人しくなってたことを報告する。
どうやら他の先生の授業も大人しく受けていたらしい。そりゃよかった。
これにより先生の評価が一転。片桐株急上昇ですわ

当面の問題はキレイに片付いたのに、なんだか元気がない晶。
どうやら新しい問題が浮上した様子。悩むというほどではないが、解決するものではないから難しい問題。
それは、顧問を務める部活が野球部に決まってしまったということ。
なるほど。これは落ち込む。人数も多いし大変そうだ。
というわけで、なるべく大変にならないように頑張ろうとする晶。

まぁ・・・高校野球じゃないんだしさ、楽しんでやろうな!
土日とかはさ、あんま無理して練習しなくていいと思うよ。
平日に短時間で実のある練習してさ!土日はホラ、お前ら塾とかケータイゲームとかで忙しいだろ?

そうか。顧問になると土日が潰れる可能性も出てくるのか。そりゃ大変だ。
晶が嫌がっている理由もわかるってもんだ。放課後も練習で遅くなるだろうし。

ダメダメそんなんじゃ!そんなんじゃ勝てないよ!!

晶のやる気のない発言に、外野からヤジが飛ぶ。
何故か2年の土井くんの父親がベンチに座っていた。迷惑な父親だー!!
単に好きでやっているだけだろうし、悪いことではないんだろうけど、迷惑な父親っすよね。
子供にとっては恥ずかしい。真鍋の母とは違う意味で恥ずかしい。

他にも酔っぱらったおじいちゃんがいたりする。
近所に住んでいる菊池さん。もう20年くらい桃中野球部の応援をしているという。
誰かの父兄というわけでもない、単に野球部を見に来ているだけのようだ。
最近の中学校はセキュリティ厳しくなってるはずだけど、部外者が入れるのか?
20年も通ってたら部外者じゃないと言えなくもないかもしれんけど。
村山主任に言わせれば、国技みたいなモンだからいろんな人が見にくるよ、とのこと。そういうものスかね。

晶のもとにシノケンたちが寄ってくる。
シノケン野球部だったのか・・・朝練がどうの言ってたし、何かの部に入ってるとは思っていたが。
野球部のくせにオタク臭いんすね。スポーツ関係者がオタクじゃないだなんて思うなよってことだ!

晶は特に野球の経験があるわけではない。いるだけ顧問になりそうな雰囲気。
でも、試合の申し込みとか色々とやることがあったりするんだろうなぁ。大変だ。
期末の準備やら何やらとやることは多い。教師もなかなかにハードな仕事である。

次回から、野球部顧問片桐晶が始まるという展開。
本格的な野球漫画浪漫が始まる・・・!わけはないですわな。

・バチバチ
場所が終了し、鯉太郎たちは最後である3回目の教習を受けることになる。
その教習所で異常事態発生。
石川が倒れ、蒼希狼もやられている。何が起きたんだー?
はい、王虎の仕業であります
見開きで鯉太郎の顔面を鷲掴みにしている姿が危なすぎる。

吽形さんが去ってから数日。吽形さんの存在はやはり空流部屋にとって大きく・・・
部屋の中にデカイ穴が空いたようだった。

燃やせるモノは何も残ってない。

その言葉の意味が・・・日に日に俺の中に染みこんでいった。

いつかは慣れるかもしれないけど、今はまだ寂しく思う時期でしょうなぁ。

さて、十両になった阿形さん改め仁王さん。
鎖で封印されていた個人部屋に移れるようになりました。
己の力でとってみろ!と書かれた部屋に乗り込む。フリーダーム!!
しかし、中は一畳ほどの狭ーい部屋でありましたとさ。プッ。

さすがに元からこんな狭い部屋だったとは思えない。物置だったのかもしれないけど。
半分潰して駐車場にしたという話はあったし、そのあおりで狭くなったのですかねぇ。
まあ、頑張って稼いで大きくしてくださいよってことだ。

吽形さんがいなくなった喪失感は消えないまま・・・また相撲漬けの日々が始まる

三期目の教習所。そこには新たに入門してきた新弟子たちが教習所一期目として加わっている。
どいつも新人らしく目を輝かせている可愛いものだ。
そして、鯉太郎はその憧れの視線を向けられる側の存在となっている。成長したものだ。

カッケーなー鮫島さん・・・貫禄あるよな〜・・・
すごかったよなー見たか優勝決定戦?
っつーかA土俵の人達全員まだ負け越しがいねーんだろ?

最初に教習所に来た頃は虫のような腹をしていた鯉太郎。
二期目の前半なんてボロボロにされていたというのに、今では見事な貫禄を見せている。
体もちゃんとできあがってきているように見えますな。腕とか太くなってるし。

天雷もまた憧れの目で見られる。A土俵で一番強いという大物感は健在。
石川も好評価。押し相撲の強引さなら誰にも負けないとのこと。
渡部も鯉太郎に一度勝っているということで評価が上がっている。のはいいが、聞き耳立てるなよ。
蒼希狼や田上さんだって相当な実力者だという評価。
総じていうなら、スゲー世代だよなってことである。

しかしそこにはケガのタメに今回が一期目として教習所に加わった・・・
もう一人の、忘れてはならない鯉太郎と同期のあの男がいたのである。

田上さんと一緒に現れたのは・・・そう、狂える虎、狂虎!いや、王虎!字面は似たようなもんだな。

王虎の強さとヤバさを理解している田上さん。教習所だし落ち着けよと忠告する。
が、どうやら周りがまず放っておかなかったようだ。
石川が絡み、さらに蒼希狼が絡んでくる。蹴りまでいれて、どこまでも挑発的な蒼希狼。
鯉太郎の評判も知っていたし、蒼希狼は王虎が強いという評判も知っていそうだ。だから挑発する。
その結果が・・・あっさり気絶!ビクッ。ビクッ。
あのタフな蒼希狼が土俵に額を打ち付けられて気絶・・・しかも、王虎は片手だと・・・!?

へっ・・・上等じゃねーか。買えよ。次は俺だ!

青い顔しながら強気な発言を行う石川。やるじゃん。
棒立ちの王虎に得意の突っ張りと張りのコンボを叩き込む。
だが、棒立ちでもそれを受けることができるだけの余裕が王虎にはある。

な・・・なんだコイツ・・・まるで手応えが・・・

どういう感じなんでしょうかね。効いている手応えがないとかいう話なんでしょうか?
ただ受けるだけでも怪物という感じが漂ってくるのが王虎である。表情も厄いし。
ある程度受けたところで、反撃。よかったね石川!唇を切らせるぐらいはできたよ!
そして、右手で石川の顔を鷲掴みにし、後頭部を土俵に打ちつける王虎でありました。
酷い。でも、ちょっとラッキーだったかもしれない石川。
王虎の標的は鯉太郎だし、それまでにつまみ出されたりすると困る。
そうじゃなかったら、投げるときにそえてた左腕で、石川の右腕をへし折ってたかもしれない。怖いわぁ。

危ない目つきで鯉太郎を見てくる王虎。
その様子を感じ取り、俺が行くと天雷。竹虎さんが評価した王虎と天雷の戦いがなるか?
と思われたが、これは鯉太郎が売られたケンカである。割り込ませたりはしない。

対峙する二人。
周りはどうするべきかを判断しかねている。
止めるか・・・ヤバイだろ・・・でも・・・でも・・・見たい・・・

前相撲での直接対決以来のぶつかり合い。
まさしく喰らい合いといった感じの見開きが凄まじい。これぞバチバチって感じだ。

そんなやり取りがあった二か月後。
福岡で行われる大相撲十一月場所に元気な姿で出ている鯉太郎。
しかし、その脳裏には教習所での戦いの記憶が残っていた。

王虎との対決は、やはり王虎が圧倒的な強さを見せている。
ぶちかましが決まったのか、鼻血を一筋垂らしている王虎。
しかし、鯉太郎はさらにボコられたのか、王虎の右手で顔面を鷲掴みにされ吊り上げられている。

よーく聞け・・・俺はここから負けなしで番付を上がる。
テメーに俺が味わった屈辱を返すタメにな。
安心しろ・・・こんなトコじゃ殺さねぇよ。
大勢の間の前で大々的に喰い殺してやる!

やはり、そう来ましたか。まあ、王虎自身が大勢の前で恥をかかされましたからなぁ。
でも、いい顔したがりの王虎が大勢の前で本領を発揮できるのだろうか。
この男、危ない本性を全開にした方が強いと思いますの。

土俵の上で俺を殺せるもんなら・・・殺してみろよ

吊り上げられたまま、鯉太郎の左腕が王虎の顔面を掴み、きしませる。さすがに鯉太郎。ただではやられていないか。
こうして、2人の教習所での応酬は水入りで幕を閉じた。
ここから王虎は駆け上がってくるのでしょうねぇ。おぉ、怖い怖い。いつ頃に直接対決になることか。

俺は土俵で生きる・・・吽形さんのように力士として燃え尽きるまで・・・
しっかり見てろよクソオヤジ・・・

親父である火竜に向けて誓う鯉太郎。そして、火竜のあの言葉が思い起こされる。

土俵には俺の全てがあるんだ。わかるか鯉太郎・・・
俺が俺を証明できる唯一無二の場所よ。相撲ってのは生き様だ。それをバチバチにぶつけ合うのが力士よ!

死んで生きれるか!!

鯉太郎の闘いは続く。いつか闘神に至るまで!
ってな感じでバチバチ第一部完結であります!

もちろんまだまだ夢は終わらない。新章は本誌25号より再開!
かつては素人であった少年も立派な体格となり、生き様をバチバチにぶつけ合うようになった。
現在から時は経ち、吽形さんの抜けた空流部屋に新たな新弟子が加わる。
また、付け人を従えて関取となった阿形改め仁王にあの好敵手が!?
そして、関取を狙う鯉太郎の背後には、血眼になって番付を駆け上がる、あの血に餓えた虎の影!!

どのぐらいの時が経過したのかはわかりませんが、鯉太郎の髪はさらに伸び、後ろに垂らすようになっている。
顎の下で結べるようになったら髷の結い時というが、まだそこまではいってないかな?
他の同期がどんな姿になっているかも気になります。
さらに、新弟子の存在も気になる要素だ。どんなキャラが登場するのか・・・!
新章が待ち遠しいぜ!!

・空が灰色だから
ある女子高生の物語。
うん、それはいい。けど、なんだこの表紙・・・なんだこの・・・湧き上がる不安感・・・!直視できん!!

今回の主人公は犬神愛智さん、17歳。
オシャレでキュートで新学校に通いながら小説も執筆するスーパー女子高生ちゃんである。
書いているといっても、今はまだプロットの段階で実際に発表してたりするわけではないようだ。
それでも、高校生の間に文学賞に登校して受賞する予定と言い切る。自信家ですなぁ。

スナップ誌に載るぐらいのカリスマ女子高生
寄ってくる子も多いらしく、まだ見ぬ小説も犬神さんのなら絶対受賞するよと言っちゃったりする。ふふん。
そんな愛智さんは色々と調子ノリノリな時期という感じ。
近くの子達の髪型が自分とそっくりなのが気になっている。嫌だわ私の影響力ったら。

ちょっと雑誌に載ったからって私の髪型真似なんかしないでよ。私はまだただの女子高生なんだから。

調子ノリノリですね。いやいや、真似ではなくて単に今すごく流行ってるだけですから。
愛智さんに言わせれば、私のスナップ発でみんな真似して流行したんじゃないの!てなことになる。
私なんて先週美容室でおまかせでやってもらったんだから、とのこと。
いや、数か月前から流行ってるので、おまかせしたらそうなるという話ですがな。

ふーんだっ。素直じゃないわね。みんな私に憧れて真似してるの丸わかりなのに

なんという自信家っぷりであることか。
まあ、小説なんて書いて世に出そうとする人間は、ある程度そうじゃないといけないのかもしれないですけどね。

愛智さんにはお姉さんがいる。
さらにいとこの千佳ちゃんは週末に出産を控えているという。それはおめでたい。
なので出産祝いに行こうという姉に対し、小説のプロットがスランプでそれどころじゃないと返す愛智さん。
それを聞いた姉。参考になればと大ヒットと帯に書かれた小説を渡してみるが、酷評。

何よ!こんなのゴミじゃない!!ひどすぎ!!
だってこれ完全に盗作じゃない!

マジで!?

そりゃいけませんわな。というか、一瞬で盗作と見切ったというのでしょうか?
ついでに、姉に対し私の格好真似ばっかしないでよと言い出す愛智さん。これも盗作っすね。
いや、あんまり似ているようにも見えませんが・・・?

バス通学で、最近私が読書し始めるとみんなも読書するようになった。
それに他の時間にもバスあるのに同じ時刻とか、私に憧れすぎ。
雑誌で有名になりすぎちゃったかな。群を抜いて目立ってたし。困るなーカリスマなんてなりたくないのに

まあ、そういうシンクロニシティはありますよね。うん、あるある。
私がチャンピオン感想を始めたら、他の人も始めたりとかさ。あれ・・・ないぞ?カリスマが足りないのか!?

教室に沢山の恋愛小説を持ってくる愛智さん。
全部映画化やドラマ化している有名な名作である。
小説にはビッシリと赤チェックが入っている。ほう、熱心でありますな。

それ、全部私の小説の盗作なのよ

え!?ていうか、犬神さん。まだ作品発表してないじゃん。

友人のツッコミは至極もっともであります。
しかし、愛智さんは言う。私の書き溜めてるおもしろプロットにそっくりだと

主人公が学園一の美少女とか、主人公に惚れる男キャラも強豪バスケ部のエースとか学年一の秀才のメガネ男子とか、
普通ここまで設定って偶然で被るワケないでしょ!?
女主人公の恋物語っていう斬新な私のアイデアを私がデビューするより先に盗作するなんて卑怯にもほどがある!

大体文体からしてパクリ丸出しなのよ、外道めが!

いやいやいや。結構昔から似たような設定は多いですよ。むしろ王道。
文体とかは見てみないことにはなんともわからないけど。というか、プロットで文体はわからないっショ。

ふぁ〜〜〜!?
だって日本語で、しかも若者言葉を混ぜてるなんてそのまま私の専売特許じゃない!
そのうえ主人公が人間でしかも10代で恋愛物って、ここまでそっくりなのが偶然なワケないでしょうがぁ〜〜
あんたの目は節穴ぬわんですか〜〜〜!?

なんだかテンションが上がりまくりの愛智さん、落ち着けよ。
さすがに友人もただ事ならぬ様子に一歩引き気味。

・・・?
ていうかこの私のプロットもなんなのよ
黒髪で美人で学業優秀でモテモテの女子高生の人間って、まんま私のパクリじゃない!

いきなり自分の書いたものにまでツッコミを入れだしたぞ?
自己批判ができるとは凄いっすね。いや、どう見てもこれはそういうレベルの話じゃないな。

どうして誰も彼も私を憧れてやまずに真似ばかりを・・・

と呟いたところで、愛智さんの目には、とんでもない光景が映っていた。
友人たちの顔が全部自分の顔に見える・・・
それはいいが、いやよくないが、なんでデフォルメ形態の顔なんだよ。怖いよ!

何よアンタたち!格好を真似するだけじゃ飽きたらず、美人な私を真似て整形までするとか憧れすぎにもほどがあるでしょ!

い・・・色々とヤバイ。というか、もう手遅れ感がバリバリしている。

私の才能にみんなが憧れて真似をする。この現実はそろそろ受け入れなきゃいけないのかな・・・

そっちを受け入れようとするのですか!?
まあ、貴女がそれでいいというなら、まあ・・・
しかし、その結果がこれである。愛智さんが見える景色はどんどん自分の姿になっていく。
姉の顔も自分ソックリに見える。街行く人もみんな自分ソックリ。標識まで自分の顔が描かれている。
窓にも床にも顔が描かれている。それだけではない。至るところに目がある。
見てる見てる。こっち見てる。ありえない角度でこっちを見てる。あらゆるところからこっちを見てる。

それでこの見開きだよ!なんだよコレは!言葉で言い表せるわけねぇだろうがぁぁぁぁ!!

あえて言うなら、読者の精神にダイレクトヒットを試みている絵といいましょうか。
じっくり見ることができない。焼きつきおこしちゃったらどうしようってなもんだ。
たくさんの愛智さんの顔で埋めつくされた見開き。
しかし、よく見ると手前に一人だけ笑顔の愛智さんがいる。
他の顔はデフォルメの厄い系なのに、この一人だけは満面の笑顔である
これは愛智さん本人なのですかね。
みんなが憧れる現実を受け入れた結果、こんな風に見える世界を楽しめるようになったと・・・?

姉に連れられて、いとこの千佳ちゃんの出産祝いに訪れる愛智さん。
さっそく可愛い赤ちゃんを見せてくれる。
ちょっと愛智ちゃんに似てない?と千佳ちゃん。あはは、わかるわかる。ビバ5親等

あははははははははは。
目と鼻と口がついてる顔とそれに四肢とが胴につながり神経を通わせてる!
完全に私の盗作どうぅわわわわわわあ!
母体から生まれてくるという、胎児にして初球から私の真似するとかみんな憧れすぎい!
どんだけカリスマなの私!もう参っちゃう!

・・・・・・
どうしてこうなった?という回でありました。

飽 和 す る 自 意 識世 界 の 中 心 の 私

このアオリが全てってことなんですかねぇ。
過剰な自意識が行き過ぎるとこうなるという話でしょうか・・・いやぁ、怖い。
幸いなことに病院に来ているわけですし、ここはひとつそのまま入院させた方がいい気がする。厄介な。
でも、こういう人は本当にいないとも限らないんですよね。
こういった風に世界が見えているのかどうかは知らないけど、自意識過剰な人はいるらしい。
作中にもあった、自分のプロットのパクリだと主張する人は本当にいたりするらしいし・・・怖いねぇ。

それにしても、どうしてこんなデフォルメになった。
可愛い顔の子が乱舞している光景であれば・・・うーん、それはそれで厄いな。難しい話である。

・シュガーレス
マリモの迷いなき拳がヒュウゴを捕らえる。おおおお・・・!!
壊れた拳を強く握り、渾身の力で暴力を吹き飛ばす。
これにはシャケもキリオも思わずマジメな顔になる。
いや、このケンカ中は割とマジメな顔が多かったですけどね。不思議と。

吹き飛び、地に伏せるヒュウゴ。決まったのか・・・?
いや、気絶したわけではない。横になったまま喋りだすヒュウゴ。

――甘いな。俺ならトドメを刺すぞ。完全な勝利を掴むために。

それをしてしまうと、勝っても心から笑えなくなってしまう

なるほど。いい答えでありますな。
己が納得するような振舞う。我を貫く道がケンカであると定めたのだから、トドメまでは必要ない。
心から笑うためには、そういったやりたくないことをやらずに置くというのも大事なことのわけだ。
マリモの言葉を受け、無理矢理自分の口を曲げて笑みを作ろうとするヒュウゴ。

・・・俺の表情筋はすっかり硬直しているようだ。口角がうまく上がらない

そいつは悲しいですな。いや、今でも十分笑えている気がしますけど。
とりあえずは、そのくらいの笑みでいいんじゃないですかね。
ヒュウゴが腹を抱えて大爆笑!とかされてもなんだか困りますし。

そういった会話を交わした後、普通に起き上がるヒュウゴ。まだ闘る気か!?

タイジ。俺はまだ、お前を認めてはいない。
頂点を取ってみせろ。その時はお前の力を認めてやる

屋上にいるシャケを見上げて言うヒュウゴ。その言葉に、言われなくてもそのつもりだと返すマリモ。

・・・フッ。楽しみだな・・・

おや、いい笑顔ができるじゃないですか。
こころなしか、目元も綻んでいるように見えなくもない。次は眉毛を生やすところからだな。

散々好き勝手暴れていたヒュウゴ。
マリモとのケンカが終わったということで、帰ろうとする。
納得はしていないと口では言っているが、その生き方を否定する気は無くなっているのでしょうな。
マリモが頂点を取ることができたら、この2人がまた一緒に暮らすこともあるのだろうか?
あんまり一緒に暮らすという光景が思いつかない2人ですけどね。

帰ろうとするヒュウゴに襲い掛かる九島の生徒。しかし、それはキリオが制する。
まあ、ちょっと弱っているからって一般生徒が敵う相手ではないですわな。
どちらにせよ、帰る相手を襲うのはあまり格好がよろしくない。九島の流儀ってやつだ。

勝負が終わったということで、屋上から校庭まで降りてくるシャケ。
壊れた拳に表情を歪めるマリモに、それ早く治せよと言う。

グズグズしてると、俺は卒業してしまうぞ
俺が頂点にいる間にちゃんと上がってこい。

・・・留年する気はないのか?

なんて質問をするんだマリモ!あんたちょっとセコイよ!
今年中に間に合いそうにないなら、シャケに留年してもらえばええねんって話だ。む、理に適ってる。
まあ、シャケは留年するつもりはないみたいですけどね。
そうかーシャケ卒業するつもりあったんだー。あのまま屋上で生活するのかとも思ったんだけどなぁ。

――そう言えばお前はトーナメントの優勝商品だったな・・・

そのことに気づいたマリモは岳たちの所に向かう。
岳たち九島にいないと思ったら、帰ってくるのを待ってたんですね。
待たせてすまなかったなと謝罪するマリモ。早速シロに準決勝を闘ろうかと言い出す。
しかし、拳が壊れたような相手とは闘やれないよと断るシロ。

それを断る。グズグズしているヒマは無いんだ。

そうですか。まあ、卒業するまでに闘えるようになっていないといけないですからねぇ。
とはいえ、別にトーナメントを制さなくても、シャケは挑めば答えてくれると思いますけどね。

結局、九島の1年生4人で乱闘が始まってしまう。なんだかんだでケンカっ早い奴等である。嘉上も満足。
その現場にオンドリ登場。岳にぶっ飛ばされたことを音に持っているようだ。
バット持って後ろからいきなり襲い掛かってやるぜ。これが暴力だ!おおお!!

ケンカの邪魔をすんじゃねー!!

卑怯だ・・・4対1は卑怯だよ・・・多人数で1人をヤルなんてさあ・・・

オ・・・オンドリーッ!?
まさかのオチ要員に使われるオンドリ。
アノニムの中でも強そうに見えたのにどうしてこうなったのか・・・?
まあ、元々全員が弱っているところに現れて武器持って暴れただけのキャラでしたし、こんなものであるか。
考えてみるとオンドリも常に多人数で相手を制しようとしていた男だからなぁ。タイマンの強さは不明。
だからこそ、最後の言葉が、何を言ってるのやらってことになるんでしょうけど。
オンドリはさておき、武藤は一体何だったのでしょうかねぇ。
なんだか曰くありげなキャラだったのに、いきなりのフェードアウト。残念なキャラであった。
いや?あれは本当に本物の武藤か?武藤の皮を被った別人ということも考えられないだろうか?てな望みを抱いたりしてみる。

残念といえば、宮華も残念でしたね。
井純はさておいて、宮華は割といいキャラしていただけに惜しい。
というか、アイツちゃんと助かったんだろうか?下手するとまだ窓にひっかかってる可能性があるんだが。
そういう意味では正門もですね。ちゃんと助けられてますよーに。

次回はマリモの拳の治療のために病院に行くというお話。
マリモも、今の状態では拳を握った状態で固まってしまいそうですしねぇ。
む。握れる方で固定されるなら、殴れるし構わないか?いや、飯を食うのに困る。それは死活問題だ!!

・ましのの
ぽっちゃりプヨプヨで一部から人気の榊さん。
今回はそんな榊さんの家の話でございます。

榊さんには弟がいた。小五の充くんは巨乳好き。両親も認める巨乳好き。

おっぱいはFカップから!!

まあ充ったら。本当・・・アレね!アレ特有のアレね!!

食事中でもこんな主張を堂々とできる小学五年生。うーん、将来が思いやられる。
いや、小学生だからこそこうやってハッキリできるのかもしれないが。
というわけで、巨乳の増埜さんに家に来させろよと姉に注文する充くんでありました。
友達を生贄にしろと申すのか!?

それはさておき、巨乳好きということであれば、榊さん自身もそうじゃないかな。父もそう言う。

はあ!?姉ちゃんはただのでぶだろ!!

直球が、ど真ん中に決まりましたね。さすが身内。容赦のない言葉だ。
しかし、榊家は皆よく食べますなぁ。
両親も充くんもごはんが大盛り盛り盛り。充くん至ってはハンバーグが4段重ねである。
榊さんは余り食べない。というか、人並みくらいでしょうか。それなのに一人だけ太っている。何故?

何でなの?謎・・・だわ。ほんっと・・・謎だわ。

なんてモノローグを立てている間に、アイスを舐め、ポテチや甘いお菓子をコーラと合わせてむさぼる榊さん。
いやぁ謎ですね。ほんっと謎だわ。うん。

その謎の追求はさておき、いきなりの土砂降りが榊家を襲う。
その結果、充くんの部屋には雨漏りが。これは困りましたね。
夜遅くなので修理もできない。勢いは小さいがこれでは眠れないでしょう。
というわけで、充くんは榊さんの部屋で眠ることになりました。仲良くしなさい。

フローリングに敷布団を引いて寝ることになる充くん。
時期はわからないが、長袖のパジャマに厚手の掛け布団の充くん。
それに対し、薄着でタオルケットをかけるだけの榊さん。暑くない?厚いよ(姉ちゃんの肉が)。

深夜、おかしな時間に目を覚ましてしまう充くん。
そこで見かけたのは・・・尻?何故か榊さんのパンツがずり落ちていた。
肉が厚くてもさすがに腹出してたら冷えるだろうと、パンツを上げておく充くん。優しいね。
しかし、少ししたらまたずり下がっている。これは一体・・・?
特別寝相が酷いってわけでもないのに、何故?
上げ方が甘かったのかと、今度はきっちりと上げようとする充くん。

きっちり・・・穿けない!?
既にパンツのゴムが、腹肉に負けて押され気味・・・だと!?

なるほど。元々めくれてるから、少しの動きでも脱げやすいのか!なるほどなー。
となると、榊さんの腹肉に負けないパンツがあるとしたら・・・ウエストより高い位置で穿く超デカパンしかないだろう!

なら、お手上げだぜ

ふーやれやれという感じで眠りにつく充くんでありました。うん、しょうがないね。

服を着ているときだと、まだそこまでは・・・と思ったが、腹肉をそのまま見せられると・・・うーん。太い。
そういうのが好きな人にはたまらない回だったということなんですかねぇ?

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
1回戦を見事に制して見せたエルシドさん。次はフェルサーの番である。
通路へと戻る際にフェルサーとすれ違う。

ならば再び峰の前で相まみえよう。眩い夢は続く

・・・さあ!!観客諸君よ、興奮に抱かれるがいい!!

相変わらずフェルサーが登場すると闘技場は凄い熱気に包まれる。その熱気を喰らうフェルサーの鎧。
エルシドさんは、先ほどの言葉と、今の様子を見て、やはりこの男が標的なのかという想いを強めている。

そこにラカーユ登場。エルシドに対し、あの人も知り合いなのかと尋ねてくる。

俺の兄弟子だった男だ

ほう。兄弟子でございましたか。
なんとなく、優しいという記号からフェルサーの方が若いのかと思ったが、そういうわけではなかったようだ。
かつて、エルシドさんと峰はフェルサーを兄のように慕っていた。
けっして争いを好まぬ優しい男だった・・・だがその強さは本物。
仁智勇を兼ね備えた、真の聖闘士となるべき者だった

優しかったはずのフェルサー。
しかし今はそんな様子はない。騎士様との1回戦を繰り広げているが、その攻撃は苛烈。
馬上で繰り出す一撃は、騎士様の剣をへし折り、鎧を裂いて血飛沫を噴出させる。
様子のおかしい観客は熱狂しているが、割と凄惨な光景である。

あれが優しかった男の姿なのでしょうか?ラカーユの問いに、エルシドさんはそうだと答える。
あれは俺がまだ聖闘士候補生だった頃だ・・・

回想。
まだエルシドも峰も子供といえるぐらいの年齢のお話。
2人は山里で隠れ住み、共に聖剣に至るために邁進していた。
だが、その山が山火事に包まれる。火勢は強く、このままでは山は炎で染められ、中にいる生物はひとたまりもない。
どうにか山から降りようと走る2人。しかし、途中で峰が足をくじいてしまったようだ。
自分に構わず行けという峰。聖闘士候補生のエルシドならば逃げれるだろう、と。
だが、そんな言葉を大人しく聞くはずもないエルシド。おぶってでも連れて行こうとする。
しかし、そこに焼けた木々がバキバキと倒れて迫ってくる。うわあああーッ!!

幼い2人が火に包まれようとするとき、現れたのはフェルサー。
その大きな体で2人に覆い被さり炎から守ってくれる。
頼れる男の登場に、緊張が解けたのか気を失う峰。
2人をかばったフェルサーは酷い火傷を負っているが、このくらいなんともないさと強がってみせる。
さらに、峰と共にこいつも守ってやってくれと狐の子をエルシドに預けるフェルサー。
この猛火の中、動物まで助けようというのですか?優しい男である。
フェルサーはその人柄ゆえか、動物にも慕われていたようですからねぇ。見過ごせなかったのでしょう。

そら!行こうかエルシド!!

ウオオオオオと手刀を振るうフェルサー。
側にあった火に包まれた大木を切り倒す。なるほど、周りに燃えるものがなくなれば火に包まれることもない。
そうやって、次々と木々を薙ぎ倒して行くフェルサー。逞しい。
そしてついには・・・焼けた山に一箇所・・・芝生が残った
だが、その代償も大きい。フェルサーの拳は焼け爛れている。
そんな状態で手刀を振り続けていたのだ。これではもう・・・

心配そうにフェルサーを見上げるエルシド。
その腕には気絶した峰と狐の子が抱えられていた。
しかし、この気絶した峰はなんだか可愛いですね。
大きくなると職業柄かがっしりした感じになっているが、この頃は肩も小さく、可愛い感じ。

やはり眩しいな、お前たちは

フェルサーは2人を見てそんな言葉を漏らす。

お前も峰もハッキリとした進みたい道、夢がある。それが俺にはたまらなく眩しい。
いくら強い拳があっても、俺にゃそれがない。だからせめて、お前たちのそれを守れたことが俺は嬉しい!

笑顔でそんなことを述べてくれるフェルサー。うーん、いい人である。そして悲しい話でもある。
ただ強いだけではいけない。智勇を兼ね備えた男だからこそ、その結論に至ってしまったのですかねぇ。
エルシドを守ったことは大きいが、優秀な戦士を失うことになったのは痛手でありますな。

エルシドの懐から狐の子が飛び降り、朝日に向かって駆けて行く。
その朝日を見て、フェルサーは言う。

・・・ああいう朱色になるんだよ・・・夢に燃えて道を見る目は朝日のように輝く。
俺はそれが好きだ・・・だから、叶えて欲しいと思ってるんだ。お前たち2人には。

それから間もなくしてフェルサーは俺たちの前から姿を消した・・・

そして現在。今こうして闘技場で相まみえることになったわけであるか。
優しかったフェルサーに一体何があったのか。その黒い鎧はなんなのか。峰は何故生きているのか。謎は多い。

というところで回想終了。
その間にフェルサーと1回戦を闘っていた騎士様は無惨な姿になっている。
血みどろになり、仰向けになって倒れている。が、担架で運ばれているので死んではいない様子。よかったね。

それにしてもこのフェルサー、見た目からしてかなり強そうである。
ただでさえ馬上という有利に加え、武器も長大にして幅の広い大剣。
そんなドでかい武器を片手で携えている。大型動物でも切り裂いてしまうんじゃないかというシロモノだ。
あんな奴と戦うなんて無茶っスよとラカーユ。そこまでして遂行しなきゃならない任務とは一体何なのか?

「夢」を討つことだ

夢?
エルシドさんは説明する。己に与えられた任務はある神々の調査であると。
その神々が古代、力をふるい滅ぼした町があったのがここなのだ。
そこに突如陽炎のように出現した町。恐らくここはその神々関わる場所・・・夢の神のな

夢の神の調査は本編でもエルシドさんがこなしていた任務である。
そうか、昔からずっと継続して調査していたのですね。さすがに一朝一夕で見つかる相手でもないわけか。
先日、シジフォスの調査で夢神の一人の封印が何者かに破られたことがわかった。

お前なのだなフェルサー!!夢神の力を利用しようとする者は・・・

ようやく明らかにされた任務。
なるほど。夢神に関わる者でしたか。そしてその所縁の地であるカタラニア。
そりゃ制しに来たという話でも何の不思議もないですな。
夢神が関わっているとなると、カタラニアが一晩で現れたというのもわからない話ではない。
全てが解決したときには泡沫の夢のごとく消え去ってしまうのでしょうなぁ。

決勝戦開始。エルシドとフェルサーの因縁の対決。
峰が見守る中、2人はどのような戦いを繰り広げるのだろうか。

夢神といえば、冥王軍に関係する神である。
となるとフェルサーは冥闘士なのだろうか?でも、鎧の質はそれっぽくない。
武器も携えているし、違うのだろうか。いや、冥衣に備え付けられている武器なのかもしれないですけどね。

峰は夢を叶えるために蘇り、剣を鍛え上げたと推測される。
では、フェルサーは一体何を考えて夢神の力を利用しようというのか?
熱気を喰らうのは一体どういう理由からなのか?
よくわからないが、なんとなく楽しそうには見える。
大舞台に立って始めて自分の夢を見つけちゃったとかいう話なのでしょうか?
観客の熱気が、興奮が忘れられないんだよ!とかそういう。世が世ならアイドルを目指してたかもしれませんな!

・ちぐはぐラバーズ
今回の表紙は各キャラクターの幼い頃。天原の姉弟は昔から仲がよろしいことで。
ゲームの画面に懐かしい姿が見えたり、ボールス・・・てな話は置いといて。
土門兄弟の長男の姿がちらりと見えるのが気になりますな。果たして本編で出番はあるのだろうか?

爺様の勧めで町内の縁日にやってきた天原姉弟。もちろん目的は温泉旅行の宿泊券!
縁日なんて幼い頃以来だと懐かしがる2人。
何度もはぐれる無心を赤ん坊のように抱いて歩き回ったという爽さん。
またやってやろうか?とか言っちゃってお互い赤くなる。抱っこですからねぇ。抱っこ。

いい雰囲気になっているところにお面をつけた怪人物が現れる。フハハッ!
まあ、一発でバレちゃいましたけどね。土門兄妹でございます。

祭りになんぞ目もくれない剣道一筋の天原姉弟がここへ来たということは・・・
君たちの目的もズバリ男女ペアバトルの優勝商品!!

海兄の鋭い指摘。しかし、卓球勝負ならばこちらのものだとほくそ笑む。温泉といえば卓球っすからね〜。
しかし、バトルの内容は思わぬものであった。
そのテーマは――「ラブラブカップル」じゃ!!

そう来ましたか。アテが大ハズレで思わずメガネが吹き飛ぶ海兄。相変わらずっすね。

出場するカップルは自分たちのアツアツぶりをアピールするだけでOK!
体当たりであろうと道具を使っても結構!
どれだけ三人の審査員の心を鷲掴みにするかが高得点のカギじゃ!
最高得点30点のラブカップルを目指してがんばってくれーい!

わかりやすいルールでございますな。
三人の審査員は、全員どこかで見たことがあるような顔ぶれ。
・暇人中学生 田口好男
・地元ヤンキー 小林康毅
・辛口女子高生 菅原明子

無心の友達に千春ちゃんの友達にミルミル番長じゃねーっすか。なんという御当地審査員!
小林くんはともかく、他の2人は若いくせに、いや若いからこそスレた感じ。厳しい審査だ。

アツアツぶりをみせればいいわけだが、あまりに破廉恥な行為は即失格となってしまう。
少年誌で見せられないようなモザイクがかかる行為はNGってわけだ。家でやれ。
こう言われてしまうと爽さんには厳しいですね。モザイク行為はNGですよ爽さん!!
しかし、目が点になってる爽さん可愛い。

さて、天原姉弟の前に、土門海・千春のペアが登場となります。
アテは外れたものの、目標に向かって邁進する2人。さすが武人ですねぇ。
土門道場の次男と長女は町でも有名である。2人とも見目はよいですしね。
そんな実の兄妹がどんなアツアツっぷりを披露してくれるのか。観客も楽しみにしている。
でも結果はご覧の有様。まあ、しょうがないですよね。やはり実の兄妹の壁は厚いか。
しかし、なんだかんだでこの兄妹仲はいいと思う。恋愛感情には行かないだろうけど。

なんのかのと審査は続き、最後のエントリー。
観客席には見知った顔が見えるが、他作品のキャラなので割愛。
登場したのは姉弟のカップル。そう、天原爽・無心のカップルである。
爽さんは評判の美人。無心も可愛いとお姉さん方に人気。これは期待できそうな組み合わせと会場も盛り上がる。
しかし、こんな公衆の面前で何をすればいいのやら。
出てきたはいいものの、特にプランがあるわけではない爽さん。どうする?

何をするかなら・・・小生はもう決めました。

そう。抱っこである。
小さな無心が大きな爽さんを抱っこする。これはなかなか可愛い構図。
なんだかんだで鍛えているだけあり、無心もそれなりの力があるんですね。
爽さんは細いとはいえ、身長はそれなりっぽいし、重さもあるだろうというのに平気な顔で抱えている。

そこからどういった展開を見せるのか?と思ったが、抱っこから先の進展はない様子。
と思いきや、なんだか2人の間で気分が盛り上がっていっている。
ただの抱っこなのだが、なんというか・・・纏う空気が違う
初々しいラブさが辺りに振りまかれているというかなんというか・・・見てられない!!
辛口女子高生も、これでご飯三杯いけると大絶賛!
他の審査員も悶絶&納得の満点で文句なしの優勝ぉ〜〜〜〜〜〜!!

というわけで、見事に温泉宿泊券をゲットした2人でありました。
ひゃっほう。爽さんと温泉だ。ワ〜イ。
というところに、参加を促した爺様登場。旅行中の留守番を頼んだぞとか言い出してくる。はい?

爺様の話によると、ちゃんと宿泊券の詳細に書いてあるとのこと。
このペア温泉宿泊券は土・日・祝日を除く平日のみの利用とさせていただきます、と。

なるほど・・・学生の身分で学校をサボって温泉に行くわけにはいけないですよね。
なので、宿泊券は爺様が使い、アケミちゃんと楽しんでくるとのこと。やっぱりそんなオチかよ・・・!!

そんで平日の夜。
爺様はまんまと温泉にでかけ、天原家には姉弟が2人きり。
爽さんは、爺の居ぬ間に羽をのばそうと言い出す。ほう、硬い人かと思ったがそういう面もありましたのな。
食後に横になり、伸びをする爽さんがたまらなく可愛い。

どうせ今日は私とお前の二人きりだ

え?

ま・・・まさかっこれは!!!

思わぬところで2人きりというシチュエーションが出来てしまいました。
これはものすごいチャンス?いやさ、千載一遇の好機!!
焦る無心に比べ、爽さんは結構押せ押せの考えでいる模様。さすがですね。
男女二人が夜にすることを考えます。花札?それは確実に違う。
無心くんは、もしここが温泉だったらと考え、ひとつの提案を行う。

一緒におフロに入りまひょう!!

風呂ォ!!?

興奮して真っ赤になって思考がオーバーヒートしているっぽい無心。
だが、温泉に入る際にそれは想定していたことである。
2人でおフロに入れば温泉に行った気分になるのではという提案だ。

お前という奴は・・・!なんて不埒な・・・!!
名案だ!!早速湯をわかそう!!

さすが爽さん・・・!不埒だー!素晴らしく不埒でございます。最高だ!
早くもボタンを外して準備しようという爽さん。不埒すぎる!!

が、ここでジャマが入ります。少年誌っすから。
呼び鈴の音が聞こえたので2人で玄関に向かう。いいところだったのになァ。
だれだっ!?こんな夜更けに!!と勢いよく玄関を開けたところにいたのは・・・カラバコ?いや、ガラハドだ。

菓子折り片手に現れたガラハド。得意の三拍子で謝罪を言って見せる。
「色々迷惑かけて」「反省してる」「このガラハド様が」「菓子はその侘びだ」
これでは四拍子じゃないですか。ガラハドも爽さんの前では形無しですね。
それはさておき、ガラハド。俺のボスが侘びにお前ら二人を今度の日曜の茶会に招きたいという。
場所はアヴァロン学園だ!

どうやら、ガレスが仕掛けようという遊びはここからが本番だった様子。
ペアバトルとは一体なんだったのか・・・?いやまあ、不埒な爽さんが見れたので必要な話でしたけどね!!

不穏な空気渦巻くアヴァロン学園へ向かう無心と爽さん。一体どうなってしまうのか?
モルガンによる無心へのアタックと、それを見た爽さんの反応が今から楽しみでしょうがないぜ!

・ANGEL VOICE
結局PKは乾が蹴ることに決まりました。コーイチさんが言うんじゃあしょうがないですよね。
しかし、なんでそんなに自分で蹴りたがるのやら。

成田「おめえらもオレが蹴ったほうがドキドキできるだろーが!!
二宮「そんなドキドキいらねえんだよ!!

まったくその通りですな。確かにドキドキできるけど、いらねー。

オレだって・・・絶対に決める自信があんだよ。

自信だけなら一丁前ですからねぇ。
とはいえ、初めてのPK戦のときは凄い緊張してましたけどね。
あれから練習を重ね、自信を持てるぐらいにまでなったということなんでしょうけど・・・やはりこの場面はねぇ。

それを・・・コーイチさんのたっての願いでおめえに蹴らせてやるんだ。外したらブッ殺す!!

たっての願いだったのか!?うん、もうそれでいいや。

さあ、後半10分。確実に1点をもらえそうなチャンスが巡ってきました。
乾であるならば、問題はない・・・そう思えるのだが果たして?

PKの知らせはマイちゃんの病室にも届く。
さすがにこの一報は興奮なしでは伝えられなかったようだ。不良君も焦りながら報告する。
蹴るのはまだこれから。という場面なので、マイちゃんは横たえた体を起こし、お祈りしようとする。
しかし、その右手はブルブルと震えている。緊張とかそういう話ではない。
病状は、右半身の震えを自分では全く抑えられないほどに進行していたのだ。
母親の助けを借りて、胸の前で手を合わせるマイちゃん。

乾くん――決めて!!

必死のお祈り。これは・・・見ている方も余りに辛い。

決めてくれっ乾!!

市蘭イレブンも必死で願う。
その緊張感の中で成田が口を開く。

いっ・・・いいかキヨハル。蹴る直前にコース変えるとか・・・変な小細工するんじゃねーぞ!!
前もってコースを決めて、迷わずそこめがけて蹴っていけ!
こういう時のPKはその方がいいんだ。考えすぎるなよ!!

成田のアドバイスは正しい。
あいつ・・・そんなことまで考えながらPKの練習してたのか?
二宮さんもちょっと成田のことを見直した様子であります。ちゃんと頭使ってたんだ・・・!!

蹴るコースも蹴り方も決めてある。迷うのはキッカーの仕事じゃねえ。
迷うのは・・・GKの仕事なんだよ

乾は流石ですな。まさしく釈迦に説法といったところでしょうか。

皆の祈りを背負った乾。気負いもなく、決めてくれそうな雰囲気。
しかし、ここで松田による皆川の解説が入ってしまう。
皆川は兄もGKである。皆川裕貴――高校サッカー界ではナンバーワンのキーパーと言われた男
船学の正GKとして活躍し、卒業後はJリーグに進んだ。
さすがにJリーグに入ってすぐレギュラーというわけにはいかない。
GKというのは経験が最も大事なポジションである。いくら皆川さんでも卒業してすぐレギュラーなんてことはありえない。
それに、いくつものチームから入団オファーがあった中、皆川兄が選んだのは、日本で1番レギュラーになるのが難しいチーム。
現日本代表の正GKがいるチームである。

もっとヘタクソなキーパーがいるところに入れば、すぐにレギュラーになれる可能性はある。
だが、わざわざ凄い人。日本代表になるくらいの人がいるところを選んだ。
そのチームに入るほうが盗めるもの――吸収できるものが多いからという判断だ。

その人に追いつき――追い越す。
たぶん皆川さんは自分が日本代表GKになることを目指してるんだよ。
その兄――皆川裕貴に追いつき追い越そうとしてるいるのが、あいつなんだ

さすがに松田も皆川弟のことを詳しく知っているわけではない。
でも、皆川兄の名は知れ渡っている。その兄に追いつき追い越そうとしている弟。注目するには十分ですわな。

オレの名前を知ってるか?皆川総司ってんだ。総てを司ると書いて総司――
GKになるためにつけられたような名前だと思わねえか?

皆の川を知り、総てを司るってわけですね。なんだよ皆の川って。
ちなみに、この皆川。
こんなことを言っているが、少年期。サッカーを始めたばかりの頃はGKというポジションを毛嫌いしていた。
そんな皆川がGKというポジションに本気で取り組むきっかけになったのは――あるPKだった

子供の頃はとにかくボールを蹴りたいと思うものですしね。
GKというポジションを進んでやる人はそんなにいなかったでしょう。
そのきっかけになったPKとは一体なんなのか?
その内容によって、止められるかどうか決まってしまうのでしょうか?
これは・・・どうなるか本気でわからん。
しかし、マイちゃんの祈りを叶えてあげてほしいという思いは強い。決めてくれ乾!!

・てんむす
本日最初の大食い料理は――
クレープ状にのばした生地に、けずり粉にたっぷりのキャベツにもやし!!
そこにいためた豚肉とそば!!さらに玉子でふたをして〜ひっくり返す!!
焼けたらソースとマヨネーズ。広島ねぎで彩り完成の――広島風お好み焼!!

こげたソースの香りだけでごはんが何杯も食べられそうだぁ〜〜!!

お好み焼きをおかずにご飯を食べる、か。よく聞く話ですね。煽りとして。
その点はさておき、目の前で調理過程が実況されるのはよいですな。食欲をそそられる。
遊ちゃんもヨダレを垂らして可愛いことになっている。
まあ、天子ちゃんは相変わらず耳を塞いで苦しんでますけどね。

1皿1/4枚(150g)で競われるこの試合。
公平さを保つため、両選手の食す皿は、各々個別のお好み焼よりお配りします!

そうしないと公平性を保てない意味もよくわからないが、まあいいですわ。
配られる具材の配分で差がでるかもって意味かもしれないが、それならあんかけおこげのあんでも差がつきますですの。

まあ、ともかく。
全4戦、天食祭本戦出場決定戦の先鋒戦!始め!!

いただきますの声と共に開始される両校の部長対決。
開始から結日側は立浪部長に勝ってくださいーと声援をあげる。
逆に尾張大付属は静かなものである。亀子ちゃんは応援したがっているが、他の3人は座って見守るのみ。

くだらん。誰が好き好んで赤西の応援などせねばならん。

とは紫乃さんのお言葉。
でも、赤西さんが負けそうになったら一番に声をかけちゃったりするんでしょ?わかってるねんで。

青葉「"自分の応援するより休んで〜"ってひなちゃんがさ――」
黄桜「戦ってるひなりんに応援は無駄だからにぃ〜」

付き合いの長い2人としては、これが普通といった感じのスタイル。
そんなこと言われましても。ならば自分だけでもと声援を送る亀子ちゃん。しかし、赤西さん無反応。
なるほど。戦っている間は集中しすぎていて周りの声なんて聞こえようもないって話か。
でも声援ってのは魂に響くもんなんだよ!たとえ耳に入らなくても心に届くかもしれないじゃないか!
少年漫画ならそういった展開がありそうなものなのですが残念ながら――ん?

今日のひなりんもいつも通りの集中モード。この試合も問題ナッシングだにぃ〜

何はともあれ、集中しているのはよいことだって感じですかね。

お好み焼の角をむにっと切り取り口に運ぶ。そばがばらけて食べづらそうだ。
そう考えると、皿に散らばった食材とかはどうなるんだろう?
残していたらさすがに完食したとは見なされませんよね。
となると、最後に散らばったものを処理しないといけないわけだが、ひとつひとつ摘むのは時間の無駄である。
てーことはあれだ。あれですよ。皿を舐めるようにして残ったものを処理するって動作があるんじゃないか?
皿を口に近づけて流し込むのでもいいけど、そっちよりはこの動作のほうが速い。
少女たちの皿舐め映像が延々と繰り広げられるという展開になるのでしょうか!!?

なりませんでした。アレー?
そういう行為は礼儀的にアウトとか言われちゃうんだろうか。切ない。

それはさておき。九士朗は緊張した面持ちでこの試合の行方を見守っている。
この先鋒戦・・・仮に部長が負けでもしたら、残りの3試合相手にそのままのまれる危険がある。
この試合の負けはそのまま、結日高食い道部の敗退につながるんです・・・
部長、この試合。どうか勝ってください。

そんな大事な試合に、なんで部長を先鋒に放り込んだし。
精神的な支柱でもあり、確実に1勝が欲しいなら次鋒にすべきでしたね。
それなら仮に先鋒が負けても、次の部長が動じず取り返してくれ、望みをつなぐこともできた。
九士朗の策は本当に裏目裏目でありましたな。勝てば結果オーライなんだろうけど。

開始35分経過。展開早いな。
両者、差はほぼなしで10皿を完食する。
どちらの表情にも満腹による限界は見受けられない。残り10分でどこまで食べ進められるか。

さすが部長だ!赤西さん相手に互角に渡りあってる

裏目マネージャーの九士朗が立浪部長を褒め上げる。不吉な!
その横の天子ちゃん。顔を紅潮させて試合に魅入っています。思わず息をするのも忘れていたって感じだ。

私・・・試合始まってからずっと、部長さんたちを観てたんですけど。
あの2人、35分ずっと自分のコップとお皿しか見てないんですよ

見てないというか、見えてないというか。
あの2人をじっと観てるとひきこまれて、観てるこっちまで力入ってしまって、それで・・・

言われてみるとたしかに。2人とも自分の皿だけを一心に見つめている。
相手もタイマーも見ずに45分間ずっと食べ続けようとしている。
1対1の勝負で相手の動向が気にならないわけないのに・・・
大食い競技中にタイマーや皿の枚数に視線を向けずにいられるのか!?

・・・2人とも、自分のベストを尽くすことだけに集中しきってる!?

2人をじっと観てるとひきこまれてしまうと天子ちゃんは言う。
どれどれ・・・
おぉ。確かに。観ていると、タイマーも司会も、机もイスも、背景まで消失する。
こ、これが2人の世界ってやつなのか・・・?
集中しすぎて2人が独特の世界を作り上げてしまっているようだ。これには九士朗も驚愕。

・・・まっさか中部予選で龍聖学院の三ヶ月っち以外にひなりん側の奴がいるとはにぃ

なんだそりゃ。
黄桜さんが怪しげなことを言い出したぞ。あちら側とは一体どういう意味なのだろうか。
九士朗はすぐには気づけず、天子ちゃんがすぐに気づけた辺りにヒントがありそうだ。
元々天子ちゃんは花の咲いた空間を生み出す能力の持ち主。
ならば、独自の空間を生み出す2人の姿を真っ先に見分けられても不思議ではない。
あちら側ってのはようするに、あっちの世界に行っちゃう人のことを指しているのだよ!!本当にそうだったらどうしよう。

それかアレですね。大食いの境地の更に奥。そこには3つの扉があったとかいう展開。
ここからてんむすも超スキル大食い漫画になるって布石だ。
・百錬自得の極み――現在の両部長の能力。集中することで爆発的な食事量を誇ることができる。
・才気煥発の極み――三ヶ月部長の能力。頭脳を活性化させることで、どのペースで食べれば相手を1皿だけ上まれるかがわかる。
・天衣無縫の極み――天子ちゃんの能力。難しいこと考えずに、んっまいよー言ってればいっぱい食べれて勝てる。

てな感じに分類とかされちゃったりするんじゃないかと思わないでもない。どうだろうか?どうなんでしょうね。

・ハンザスカイ
青柳さん、まさかの蹴りだけでの逆転。
蹴り技への信頼感がハンパじゃないってことなんでしょうけど、よくやりますわ本当に。

よ――ずいぶんと魅せ場作ってくれたじゃねぇか。俺の番だぜ。
こっからは俺劇場だ

鍛え抜き、磨き抜いた蹴り。これが青柳さんの最も信頼できる武器!
徳良さんは、足技での勝負は完全に諦め手技で迫る。
連打連打。しかし、それは全て青柳さんのブロックの前に弾かれる。
それどころか、突いた手を足で払われ、さらにその足が頭部を狙ってくる。なんて動きだ・・・!!

ならばこちらもと足技を繰り出す徳良さん。
得意の変則蹴り。中段に行くと見せかけて、途中で軌道が変化して上段蹴りになる。
しかし青柳さん。この蹴りを上体を落として避ける。そして、逆に後ろ回し蹴りを徳良さんの頭部に叩き込む!!

なんという攻防であることか・・・
変則蹴りに対処しようとした伊奈さんは翻弄されていた。
しかし青柳さんは、それを上回る動きで対応しようとしているように見受けられる。
それも、考えてそうしてるっていうよりは、自然にそうなっているって感じに見える。
ノリノリになった青柳さんは本当に怖い存在やで。

今の上段蹴りでポイントは5点差に広がる。
そして、そのまま決めちゃってくださいと青柳コールが巻き起こる。

・・・ひとつだ。ひとつになってる・・・
アイツが戦う。その戦いがおれたちをアツくする。そのアツさにアイツは戦いで応えてくれる!!
それをオレたちは――
スゲェ・・・ひとつだ。いや・・・アイツがひとつにしてるんだ

俺も――アイツみたいに――強く!!

半座もそのひとつに加わろうと声を張り上げる。いい光景ですねぇ。
この決勝戦の前、半座は吹越さんを相手するということで、ひとりの力というのを考えさせられることになった。
結論としては、ひとりよりもひとつ。仲間の力を受けてひとつになるのが最適解だったというわけですかね。
少なくとも半座はそういう理解に至ったように見える。

仲間の声援を受けて圧する青柳さん。
だが、徳良さんだって仲間の声援を受けている。
圧され押されそうになる背中に、仲間の。吹越さんの声援が響く。
気迫の前進。青柳さんの前蹴りを交わし、懐に入りながらの背刀!
巻き込むようにして打ち込むその攻撃は青柳さんにも有効なはずである。
しかし、その攻撃が当たる前に、蹴り足を踏み込んで前へと出る青柳さん。
攻撃をしかけていた徳良さんに近づくことで、完全に密着した体勢となる。

蹴り技主体の青柳さんが密着してどうなるのか?
巨塔は相手の侵入を許さないことも含めて名づけられたものである。
この体勢なら手技の方が当然有利。徳良さんが肘を折りたたんでの突きを見舞おうとする。
しかし、青柳さん。密着しながらその身を横にずらす。半身の構えだ。
そしてその右足は徳良さんの思わぬ角度から迫ってきた。
サソリのような曲芸蹴り。とでも言えばいいのだろうか。なんとも形容しづらい蹴りを放つ青柳さん。
密着したとしても、こんな手段で蹴りを決めてくるとは・・・もうさすがと言うしかない。

そして上段蹴りが決まったということで3ポイント追加。5対13。その差は8ポイントとなる。
つまり・・・青柳さんの勝利!御門の優勝だ!!

まさかの青柳さん圧勝。
これまで1ポイント差の接戦が多かった決勝戦なのに、まさかの展開でありましたなぁ。
気分がノリすぎた青柳さんはそこまで強いということなのでしょうか。
逆に、徳良さんが大将勢の中でちょっと劣ると言われると・・・そうなのかもしれませんけどね。
伊奈さんだって朝食がカツ丼でなければ・・・いや、そのネタはもういいか。

団体戦を制した御門でありますが、今後の展開はどうなるのだろうか。
個人戦は行われるのだろうか。全国へ話は発展するのだろうか。注目です。

・さくらDISCORD
俺はこの合宿中にノ宮に告白するよ。住吉。お前はどうする?

島の決意が頭に響く。果たして住吉さんはどんな結論を出すのでしょうか。

翌日。いきなりのイベント開始。
第1回さくら対抗水合戦大会!!ドンドンパフパフ。

一体どこにあったのか、各々が水鉄砲を手にしている。
ごっついものを手にした丘のワクワク顔が可愛いっすね。
水合戦とは一体何か。それは雪合戦の水版である。水鉄砲とか水風船を用い、とにかく水で濡れたら負けというわけだ。

・・・深いな。雪合戦が冬に動いて体を温めるのに対し、水合戦は夏に水に濡れて体を冷やす・・・

なるほど。そういう話でありましたか。いや、濡れたら負けですけどね。
この水合戦。ただのレクリエーションというわけではない。
先輩曰く、目当ての女子に水をぶっかけろ。そうすりゃスケスケだ!とのこと。
なるほど・・・先輩。なんつーか・・・がっかりです。
だったら何でチーム分けとか言って黒と赤のTシャツ配るんだよ!スケスケなら白だろそこは!
てなことを島が口にしてくれました。本当島さんは読者の声を代弁してくれるお人やで!

・・・丘クン。アタシをずぶ濡れにしてもいいんだよ?

さりげなく何か言っている人がいるぞー!?不埒不埒。相手が鈍い丘だからいいようなものの。
というかブッキー下に黒いの着てますやん。あんまり嬉しくはならないな。

チーム分けは総勢8名なので4対4。
黒チーム:先輩、康介、ノ宮、ハルカさん
赤チーム:芽吹、丘、島、住吉さん

なんだろう。どうみても赤チームが圧倒的に不利に見えて仕方が無いのですが。
このチーム分けはどういう意図を持ってなされているのか。決めたのは誰なんだ!?
まあ、赤は芽吹がいるからどうにかならなくもないか。

さっそく味方同士で撃ち合いを始めるノ宮とハルカさん。しまったこっちのチームはこれがあった!
ハルカさんの相手をしててもキリねぇぞと止めに入る康介。
腕を取られて顔を赤くするノ宮が・・・なんでしょうね、この・・・なんだぁーっ!?カワイイ。

そんな2人の様子を見てなんだか諦観した感じの島。うーん、切ないっすね。

芽吹の提案により、この勝負に何か賭けることになりました。そういうの好きですね芽吹。
その方が盛り上がるということで喜んで採用する修一先輩。

だったら負けたチームは勝ったチームの言うことを何でも聞くってのは?

・・・へぇ・・・「何でも」ねぇ・・・

芽吹が黒くなった!これは・・・危険だ。危険が危ない。
始まってもいないのにすでに全員ずぶ濡れになっている黒チーム。果たしてこのチームで勝てるのか?
というか、黒が勝ったらハルカさんが。赤が勝ったら芽吹が「何でも」の権利を行使することになる。
これは・・・どんな結果になっても惨劇しか思い浮かばないぜ!

このタイミングで島が動き出す。ノ宮に近づき、言う。

もし俺らのチームが勝ったら、ちょっと時間作ってもらっていいかな?話したいことがあるんだ

まさか、もう告白を行うというのか?合宿はまだ始まったばかりだというのに。
罰ゲームとしてじゃなくても、話なら聞くよ?とノ宮。
いや、そういうことじゃないんだ。島としては勝つことが踏み出す一歩になるということなんだ。
不退転の意志を見せる島。前回からちょくちょくカッコイイところを見せだしてきており、なんだか困る。

・・・康介。絶対負けねぇからな!!

爽やかな勝負宣言ですね。
20話ほど前に思いっきりブラックな様相を呈していた人と同じだとは思えない!

それじゃあそろそろ・・・さくら対抗水合戦開始ーっ!!

まず地図を片手に作戦会議を行う赤チーム。
トイレ付近の手洗い場が赤チームの水の補給所。いわば弾薬庫だ。
康介たち黒チームは公園の反対側、水飲み場が拠点となる。
手洗い場と水飲み場は通路で隔てられており、それぞれの拠点とするにはいいぐらいの距離がある。
武器は水鉄砲と水風船。一回撃たれた人はアウト。全滅したほうが負けだ。

ワクワクしながら作戦会議を行う丘。芽吹も「何でも」権を行使するためには負けられない。
というわけで、なんだかノリノリに作戦会議をしている2人でありました。
ほっときゃ向こうのチーム自滅しそうだけどね。

そんな熱中している2人とは違い、別のことに気をとられている住吉さん。
島が早くも告白をしようとしているのに動揺している。どうなることやら。

てな話をしてたら・・・丘が水風船の一撃を食らって失格となっていた。は・・・早いよ!丘ァー!!

一番ワクワクしていた人が真っ先に脱落とは世知辛い。でも、そんなもんスよね。
今の一撃は水飲み場から修一先輩が水風船を遠投してきたもの。さすが野球部。いい肩してる。
当たればラッキー的な攻撃だったのだろうが、見事に命中したって感じですな。

康介も動き出す。うかうかしてるとすぐに終わってしまうかもしれないですからね。
あの2人。ノ宮とハルカさんがちゃんと協力している限りは早々負けはしないですよっと。

ハルカ「撃墜した数の多い方が勝ち。いいね!?ドーナツ」
ノ宮「絶対ハルカには負けないよっ!?」

いい感じに協力してるじゃないですか。こりゃ強そうだ。
ならばとこちらも迎撃にでようかという赤チーム。丘クンの仇も討たないとね。

そういった戦いの空気の中、住吉さんはやはり別のことに心囚われている。
島の決意が住吉さんには眩しく感じられているらしい。

・・・島君。私には出来ないわ。いつか必ず終わるとしても。その時どれ程後悔することになったとしても。
私にはわかるもの。その一歩がどれ程怖くて重くて震えるか
だから、だから私は――

住吉さんが想いに囚われている中、水合戦は続く。
島は康介とノ宮に追いつめられていた。ノ宮は二丁拳銃か・・・雰囲気だけでやってそうだが、ノ宮らしい。
並んで島を狙う2人。くそったれ・・・いちいち見せつけやがって・・・!!
いやまったく。島にはそのセリフを言う資格が十二分にある。
ならば、その島に加勢があってもよいのではないだろうか。

バシャァと凄い勢いで水が康介とノ宮の間にぶちまけられる。
島の後ろから現れたのは・・・バケツを手にした住吉さんだ!!

だから私は――私は、精一杯、島君に肩入れするわ。
さぁかかってきなさい、ノ宮!作楽康介!!この住吉さくらが相手よ!!

島の覚悟に共感したバケツ娘・住吉が恋愛最前線に介入!一体どうなってしまうのか?

住吉さんの行動は正しい。
島に肩入れして万が一、億が一、兆が一上手くいくことがあったなら、住吉さんの可能性も大きく跳ね上がる。
そういった打算は無いと思うけど、行動としては正しい。
だが、それによって誤解を招くこともありそうなのが危ないところだ。
前の教室の出来事もあり、康介は島と住吉さんの関係を誤解してたりしますからなぁ。
誤解から生まれる恋ってのもなきにしもあらずなので怖いところであります。

告白についてどうなるかはさておき。とりあえずこの水合戦を制することができるかですな。
バケツの扱いには長けている住吉さん。康介をずぶ濡れにすることなら任せろー。
きっと住吉さんの足元には多数の水入りバケツが用意されていることでしょう。
重弾幕を展開しそうな住吉さん。島がそのサポートを受けて活躍できればあるいは・・・!!
なんとなく、住吉さんのバケツ攻撃を島が食らって自滅という流れになりそうな気がしないでもないな。

・琉神マブヤー
今日も元気に人間をハゴー(いや)な目にあわせに行くぜ!と大張りきりのハブデービル。
さすがにマジムンのドンだけある。行動力ありますなぁ。
と思いきや、ついてくるクーバーやオニヒトの姿がない。マングーチュはいつものことだけど。どこいった?

クーバーたちはユウたちが通う学校の前にやってきていた。
沖縄の未来を担う若者が集まる場所。この生徒たちをひどい目にあわせるのが先のことも考えて有利だと言う謎のマジムン。
どうやら新たに復活したマジムンにクーバーたちは従って動いているようだ。

さすがハブクラーゲン様!!マジムンのNo.2!!

ここに来てマジムンのNo.2が登場した様子。ハブクラーゲン。
大きさ的には大したこともないし、強そうには見えないのだが?でも、毒は持ってそうだ。毒舌とかそういう意味でなく。

マジムンたちが盛り上がっている最中にハブデービル合流。ハブクラの復活を喜ぶ。
しかしハブクラーゲンはそんなハブデービルを呼び捨てにする。おや?

マジムンたちが校舎の外にいると聞いたユウ。早速マブヤーに変身して駆けつける。
最近はすっかりヒーローらしくなってきましたね。怖がることもそうそうなくなったようだ。
しかし、今回ユウが目にした光景は・・・

おまえよく自分の腕に噛まれるんだってな。でーじダセぇ。自分もうまく操れんのにマジムンのドンとか笑えるな!!

なんだと!!おまえだってなんだよ・・・その・・・アレだ!!バーカ!!

バカっていう方がバーカ!

じゃあバカって言う方がバカって言う方がバカ!!

なにしとんねん。
張り切って出てきたのに、目の前では子供の喧嘩が行われていた。がっくし。
そんなマブヤーに、どっちと戦いたいか問うてくる2人のマジムン。
遅れて現れたガナシーにも同様の質問を行う。
ふむ。ハブクラは下克上を狙っているようですね。
いっつも負けるハブデービルには任せていられないとのこと。それについては全くその通りですな。

第一回、どっちがどれだけハゴー(わるい)か!?マジムンのドン決定戦!!
マジムンならハゴーなことしなきゃだめ!
最近したハゴーなことでよりハゴーな方がマジムンのドンと言うことで!!

審査員はマブヤー!ゆたしくや(よろしくね)!!

なんだかわからないけど、ともかく成り行きを見守り、それぞれの主張を聞くことになりました。
まずはハブデービルのハゴーな行い。

ハゴーなことしすぎて選べんが、一番はこれだな・・・
ここらにある家のドア、窓開けまくってクーラー逃がして暑くしてやったばーよー!!
この暑いときに暑すぎて人間でーじ困るやしえ!!でーじハゴーだろ!!

ハブデービルさんらしい悪事でありますな。ちっちゃいけど迷惑な話である。
クーバーたちも、しにハゴー(ちょーわるい)と大絶賛。うご!
しかし、ハブクラーゲンはそんなもんですかと見下した雰囲気。
そんなんだからいまだに沖縄征服できないんだよ!!
まあ、それはその通り。というかこの行為で征服できてたら凄いわい。

真のハゴーをキサマらに教えてやる。ぼくちゃんのハゴーを聞いて驚け・・・
ぼくちゃん常に女子をえっちい目で見ているのだ!!今も!

これはハゴーだ!つーかサイテーだ!!
そんなこと堂々と宣言されたら気持ち悪いことこのうえないっすよ。
ガナシーもアイツは最低最悪だと太鼓判を押す。
この勝負、ハブクラーゲンが上ということになるのか?いや、ここでマブヤーが待ったをかける。
おまえの負けだ、ハブクラーゲン。

女子をえっちな目で見ちゃうのはしょーがない。普通すぎてハゴーのかけらもない!!

決めポーズをとってキリッとした感じで言ってのけるマブヤー。かっけぇ。
こういう主張を堂々としてのけるのはある意味凄いと思う。やるなら堂々とやるべしってことだね!
いや、堂々とえっちい目で見るのはやはりどうかと思うけど。

なんかマブヤーが言うとイヤじゃない。むしろ嬉しい!

くっ。これが恋愛補正という奴なのか!?
えっちい目で見ても問題ない。ただしイケメンに限るってことなのか!?なんだか世知辛い。

審査員のマブヤーの結論により、ハブデービルが変わらずドンということになる。
クーバーたちもほっとした様子。やっぱドンはハブデービル様じゃなきゃ!
ハブクラさんハゴーですけどあのハゴーはなんかイヤすぎるし・・・チャラすぎ・・・

言われちゃいましたね。
マジムンのドンどころか、なんか全てを失った気がするハブクラ。
しかし、その落ち込むハブクラに優しい声をかけるハブデービルさん。男前やでぇ。
というわけで、なんだかんだあってマジムンたちの結束は固まったのでありました。いい話だなぁ。
でも、目の前にマブヤー&ガナシーがいる状態で人間に悪さしに行こうとか言っちゃダメ。

龍神・・・
超・・・
拳骨!!

頼もしい仲間が加わったとはいえ、1コマで蹴散らされてしまうのでありました。
次回はまたもや新たなマジムンが加わるとのことだが、戦闘力の足しになるのであろうか?
どんな変態が来るのか楽しみだ!ん。変態なのか?わからんけど、楽しみだ!

・鈴木華子ちゃんの認識
編集長、悪あがき。まだまだあがきそうな気がしますぜ。

仲村君の特徴が消えてしまった!これは大問題。
仲村推進派と仲村擁護派が争っても仕方が無い出来事である。
モジャモジャはモジャモジャのままがいいってことでモジャるな。

しかし、なんだかんだで仲いいなこいつら。
今回は仲村君もそんなには不幸な目にあってないですし。

・LUCKY STRIKE
ここから踏み出す第一歩。全国制覇への道!
亀塚リトルと荒川南リトルの戦いが始まろうとしています。

荒川南はさすがに注目されている。練習の様子からもレベルの高さが伺える。
江夏はその練習の様子を見て相変わらずだなと評する。
自分がいたときから変わらぬ顔ぶれといった感じらしい。信夫はさておいて。

予選からいきなり本気じゃねえか。たまんねえな

2軍が出てきたりしないかなと思ったが、どうやらそんな心配はなかったようだ。
江夏は荒川南に在籍していた。
ということを知らなかったんでしたっけ、衣笠?
割と驚きの話でありますが、まあ、前にどこに属していようが関係はないですわね。
いつものようにクジ引きを行っている連中だが、江夏が引くクジはない。

てめえはピッチャーだろが

どうやら衣笠と同じで固定ポジションが与えられたようです。
特別扱いするなんてめずらしいという監督に、だってしょうがないじゃないと返す恒実ちゃん。

勝ちたくなっちゃったんだもん

ふむ。なんだかよい返事ですな。
なんだかんだで梅宮との試合も意識改革には役立っていたということなのでしょうか。
衣笠の頑張りは無駄ではなかったってことですね。よかったよかった。

江夏が荒川南を辞めた理由は、つまんねえから。
そんな江夏が、ここで投げて勝ちたいと思えるようになっている。思わせるようにした衣笠は凄い。

さて、先行は亀塚リトル。1番は恒実ちゃんでプレイボール。
試合の様子を見守る両校の監督。
きっちりとした面持ちの荒川南に対し、選手の弁当をつまみ食いする亀塚。なにしとんねん。
というか、どっちにも似たようなメガネがいるのが気になる。
ついでにいうと、観客席にも似たようなメガネがいる。なにこのページ。トライアングルメガネ!?メガネの競演だ!!

それはさておき、恒実ちゃんは相変わらずバットを長く持って打つ気満々。
コンパクトに振って出塁するのが仕事とかそんなの知ったことではない。ままごと野球が!!
相手を見下した感じの荒川南の投手、森脇。
キャッチャーである京本の指示は、セオリー通り外して様子を見るというもの。
しかし、それを破りストライクを取りにいった森脇。結果はプレイボールホームランでありました。ダキィ。

きもちいい〜。

さすがに趣味はホームランを打つことという子である。気持ちよさそうだ。
亀塚の切り込み隊長の一打により早くも先制。そして早くも投手交代。早い!!
森脇にかわり、ライトの千葉マイケル君がマウンドに立つことになる。
いきなりの降板とは可哀想に。でもベンチにまで下げられなかったのは温情なのかな。
打たれただけならまだしも、キャッチャーの指示を無視しての失点だからねぇ。こりゃ代えられても仕方がない。

かわりに現れたマイケル君。く・・・黒い?GO!!いや、GOじゃなくてだな。

江夏も知らない千葉マイケル。実力の程はいかに?
見る感じからして強そうであるが・・・ここから先はさすがに亀塚でも追加点は難しそうかな?

ようやく勝ちを意識するようになり、応援しやすくなった亀塚リトル。
相手は強豪中の強豪であるが、どのような試合展開を見せるのでしょうかね。
マジメな試合を期待しております!

・総合感想
6月12日、別冊少年チャンピオン創刊!
この時期に新たな雑誌を創刊してくるとは思いませんでした。一体どんな雑誌になるんでしょうか。
毎月12日発売の月刊誌。
目玉作品は、バキ外伝創面(きずづら)に、平川哲弘先生が描くクローズZEROU
創面は、花山さんが学生服を着ているところからして、疵面より前の話でありますのでしょうか。
この2本が目玉となると、ヤンキー成分が高そうな雑誌になりそうな感じだが果たして?

ちなみに、フルット最新刊の単行本の帯に、フルットも別冊に電撃参戦とありました。
それはずっと居つくという意味なのか、創刊号だけ参戦という意味なのか?
ちょっと気になる情報ですね。
ともかく、他の連載作家陣が気になるぜぇ!!

次号は竹下けんじろう先生が新連載で帰ってくる。スポーツチャンバラという珍しい題材をどう料理するのか。
第77回新人まんが賞入選の金井大起先生も新しい読み切りを描いて帰ってくる。これは早い。
そして、NJ先生が1週間の時を経て期間。突撃レポート漫画をひっさげて帰ってきた!!はえーよ。

終わってしまった悲しみを感じている間もないほどの速さの帰還を見せたNJ先生。
今後もちょくちょく姿を見せてくれたりするのでしょうか?気になる!



2012年 18号


・ドカベン ドリームトーナメント編
ドカベンシリーズ連載40周年&新連載ドリームトーナメント編開幕!!

本誌連載作家全員による描き下ろしお祝いイラストとコメントがよせられております。

それではいよいよ最終章の始まり!
スーパースターズも新ユニフォームに着替えて、まさに装いも新たに出発って感じだ。
緑基調というのが微妙に古い感じがあるが、まあそれもまたよし。

プロ野球が16球団になりました。
セ・リーグに増えた二球団の一つである新潟ドルフィンズのホームグラウンド、ハードオフエコスタジアム新潟。
そこから鳥屋野潟を挟んだところに鳥屋野潟少年野球場がある。
その野球場のライト後方の畑の片隅にポツンと女池少年野球クラブの小屋がありました。

本日は雨。女池少年野球クラブのメンバーは集まってビデオ鑑賞。
映っているのは山田太郎のバッティング姿。ああ〜〜〜すっげえー。

ビデオを見せながら野球クラブの監督は選手たちに語りかける。

この山田選手がスリムか?あらためてよーく見直してもやっぱりおデブだろ
この体で17年間・・・しかも今でもプロでやっている。努力すればこんなにすごい選手になれるんだぞ。

酷いことを言っているような気がしないでもない。
しかし、太っている利点はないわけでもない。
打つ構えがどっしりとして見える。太っているからそう見えて得しているのだ!
まあ、あと力がつきますから、ムチャな大振りしなくてもよくなったりしますね。

痩せる努力より、太ったまま強くなる努力を選んだのが山田というわけだ。やっぱり山田は凄い!

山田の力を見せたあとは殿馬。
殿馬は体が小さく力はない。だが打率は山田より上。力じゃないってことだな。
山田には力があると言った側から力じゃないと言われた!?
いや、力だけじゃないって言いたかったんでしょう。たぶん。そうだよね監督?

殿馬の特徴はボールをじっくりと見ているということ。
それで球種を見定めた後に打っている。
その状態でも間に合うってことはバットスイングの速さが凄いということである。なるほどね。

その次に参考として出てくるのが岩鬼。
普通ならマネしちゃいけない選手なのだが、ボールばっかり手を出す悪童にはいい見本である。
岩鬼の打法は悪球打ちと言われているが、そのルーツは少年時代にある。
少年時代の岩鬼はとにかく凄いバッターだった。あんまり打つので全ての打席で敬遠され打たせてもらえなかった。
それは可哀想に。頭に来たことでしょう。
ところが、岩鬼少年は頭に来なかったのだ。打たせてもらえないのなら打つしかないと色々な練習方法を考えた。

というわけで、ぶらさげたボールをとびつきなら打つという特訓方法を編み出す岩鬼。
どこに来るかわからない球に対して反応できる動体視力を得ることが出来たわけだ。
ボールにばかり手を出してしまうなら、むしろそのボールを確実に打てるようになればいいわけだ。

このエピソード、大甲子園でも出てましたなぁ。
でもあの時の岩鬼。思いっきり怒ってた気が・・・怒ったままでは済まさなかったのが大事ってことだな、うん。
しかし、中学生になったら野球をしてたことなんてすっかり忘れているのが岩鬼という奴である。
まあ、しょうがない。岩鬼ですし。

ビデオ鑑賞を終えた女池少年野球クラブ。
明日は少年野球大会の決勝戦である。相手は五連敗中の西堀。
さてさて、ビデオで学んだ結果はどうなるか。

まずは岩鬼を参考にした悪童。岩鬼らしい先頭打者ホームランを見せる。パカァーン。
いつか打撃音も岩鬼みたいになるとよいですな。

2番の駿介。殿馬を真似して打ったらうまいことベースに当たってヒットになる。
これが秘打か・・・!まぐれでのラッキーは秘打じゃねえづらよ。

3番の島本は残念ながらダブルプレイ。誰を真似したんだ?

山田を真似した4番の福丸は初球をホームラン。やっぱり山田の真似が一番っすね!

このように、監督の的確な指導によって宿敵に勝利できそうな女池少年野球クラブ。
その試合を身にやってきたのは、新潟ドルフィンズの新監督、岩田鉄五郎!
そして、この監督こそ人呼んで"光の小次郎"こと新田小次郎である!

光の小次郎。マガジンで1981年に連載された作品の名前らしい。
プロ野球の作品だったから、大甲子園にはでなかったが、今こそ満を持しての登場ってわけですかね。
水島先生によると、岩田鉄五郎は水島作品のキャラクターで三本の指に入るらしい
どういった意味合いでの三本指なんでしょう?好きなキャラってことか?
ともかく、そんな鉄五郎の率いるドルフィンズに小次郎が加わる。強敵になりそうな予感だ。

ちなみに、キャラクターの中でネーミングがナンバー1なのが微笑三太郎らしい
京都の監督に起用されたのもそれが原因だと言うのか・・・!?

ついに始まった最終章。負けたら終わりのトーナメント!
だが、トーナメントが始まるまでに時間がかかりそうな気がするぜ!

・弱虫ペダル
エースの今泉君を守るため、坂道発進。ペダルが唸りをあげるぜ。あああああ!!
ペダルよりも坂道が唸っているな。

こいつがオレから言える最後の言葉だァ!
エースを守れ!今泉と2人でオレたち総北のジャージを――

(金城の、田所の、鳴子の、オレの夢(ドリーム))

一等最初にゴールにたたきこめ!!

ドリームと来ましたか。フッ。巻島さんもなんだかんだで若い。
普通に夢といえばいいのに、わざわざドリームだなんて・・・ツッコミ入れてくれと言わんばかりだ。

まあ、それはともかく坂道が飛び出して行く。
そんな坂道の背を押し出し、想いを伝える巻島さん。

重荷かァ、坂道。けどおまえならやれるショ。
おまえは今まで何度も――やってきたっショ。ドリーム!!

だからドリームは止めろと。ツッコミ入れてくれと言わ(略)

まあ、ともかく。
巻島さんから、他の3人分の想いを託され、走り出す坂道。
御堂筋くんに追いつき、今泉くんを守るのだ!

さて、坂道より前を先行する御堂筋君と山岳。
余裕でついてくる山岳に話しかける御堂筋君。返事はあたり前とのこと。オレ、坂好きだからとのこと。
ボトルを回転させながら取り出し、一飲みした後再び回転させて戻す。
曲芸?いや、サービスだ。御堂筋君への。

もえるでしょ?こうやって敵に余裕ある方が

なるほどね。なんだか挑発的でありますな山岳。
御堂筋君のキャラをちゃんと把握しての行動ということか。坂道相手じゃやっても意味がないでしょうし。
いや、尊敬されそうだから意味がないとは限らないか。
といいますか、この曲芸でボトルを落としちゃったらどうなったでしょうか。
恥を忍んで御堂筋君にボトルを分けてもらおうと頼んで断られたりするのだろうか。
いやいや。そんなマネはできまい。どこかの闘犬じゃあるまいに!

それはさておき。
山岳は内心で東堂さんの指示に了解ですと答える。
ほう?一応エースを、福富さんを守るつもりはあるということなのかな?
都合よく解釈して、守るためには戦わないといけない。戦うなら相手を煽って面白いほうがいい。
だなんていう思考展開をしているのかもしれませんけどね。

マァナミ。
ハコガク6番目ぇ・・・真波山岳ぅ。クライマー・・・データー・・・なし!!

やっぱり御堂筋君のデータにも無い山岳。
とはいえ、あの箱根学園をして1年生でIHに出場する権利を得た男である。ただもののハズはない。
御堂筋君の飛び出しに即座に反応して並ぶ。

やっぱりフツウのやり方じゃ無理!!

山岳「やろうよ勝負!前のエースのとこまで、どっちが速いか!!」
御堂筋「それ――先頭に僕を追いつかせんようにするのが、キミの仕事ちゃうの?」

どっちにしたって追いついちゃうでしょ。
だったら闘っとかないともったいないだろ!!

そうですか。
結局、福富さんを守るつもりがあるのかどうなのかよくわからない山岳。
巻島さんがやったみたいにブロックを続けるなんてのは無理というのはわかった。
たぶんその走り方じゃ面白くないから、モチベーションが続かないという意味で無理なのでしょう。
天才型なので、モチベーションの維持は重要な課題なのだ。

ププ。モッタイナイ・・・!!オバケか!!

オバケ?それはキミだろう!!
おいでよ御堂筋くん。五感の全てを使った勝負をしよう!!

全てを解放しないと話にならないと感じた山岳。
グローブを取り放り捨て、素手となって駆け上がる!

山岳は風を感じ取り、味方につけて走るような技を使うことがある。
他にも、敏感に後方の気配を感じ取ったりと、感覚が鋭いところは前にも見せてくれていました。
グローブを脱いだのは肌をさらすことで感じ取りやすくしたということなのでしょう。
つまり、今後はどんどん脱いでいく可能性が高いということだ!
ジャージの前をはだけるぐらいまでなら先輩もやっている。その上までいけるかが山岳の課題だ!なんのだよ。

加速を開始する山岳。
本気を見せて誘おうという作戦でしょうか。それにあえて乗ろうとする御堂筋君。

どっちにしても目の前の全員をけちらさんとゴールにはたどりつかんのやから!!
フクトミくん。今泉クゥン。そしてマァナミ!!

誘いに乗り、先行した山岳に一息でおいつく御堂筋君。
どうでもいいが、顔に手を当ててずるずると汗を拭き取り、払うしぐさ・・・
それ自体はいいのだが、ずるずるという擬音が・・・の、飲んでるわけじゃないよね?モッタイナイオバケか!?
それはさておき。御堂筋君は山岳に言う。
おまえ・・・笑いながら走るのキモイな、と。

そぉ?こんなにギリギリの勝負ができるんだから、誰だって笑うでしょ!!

楽しいと感じるかもしれないけど、誰しもが笑うってわけではないと思うよ。
まあ、素直に感情を出して走るってことなのかもしれませんが。
というか、御堂筋君もよく笑いながら走ってるじゃないですか。キモォ!!

一方。もうひとりの笑いながら走る男、坂道。
前を行く2人に追いつこうと必死になっている。でも・・・なんでだろう、さっきから。
インターハイなのに、3日目だっちいうのに、真剣に走らないといけないのに。
息だってあがって苦しいのに、前に――今泉くんや真波くんや御堂筋くんがいると思うとドキドキして笑ってしまう

やはりこっちも素直に感情があふれ出ていたようですな。
先頭に立つ鉄面皮の2人とは違い、よく笑顔を見せる3人が戦うという構図になってきました。
やはり笑顔はパワーだということなのでしょうか?スマイル!スマイル!
次回は坂道が追いついてスマイルペダルが始まるって展開ですね。わかります。

しかし、絡みがないからしょうがないとはいえ、坂道の回想に福富さんがいないのがなんだか寂しい。
御堂筋君の方にはいたから、このまま空気化はされないと思うけど・・・思いたいけど。
福富さんにもなんらかのテコ入れが必要になってくるのではないでしょうか?
強い強いと言い続けたけど、自分は本当に強いのかと見つめなおしだすとか。
オレは強い・・・のか?と自分の弱さに気づいた福富さん。そう、それが強さへの第一歩だった。
フッ。よもやIHの3日目で第一歩。ふりだしに戻るとはな!
とか言い出してより強くなるなんて展開がないとも限らない。ああ、そいつは厄介だ!
そういった展開がこの先なさそうな気もするのであえて書いておくぜ!

・範馬刃牙 SON OF OGRE
ようやく刃牙の反撃が始まった。
顔面に突き刺さった拳により、あの勇次郎が鼻血を噴出す。
オオオッ。息子強ええッ!!

そりゃもう・・・退屈で・・・退屈で・・・
辟易していたんだ・・・人生ってやつに・・・・・・

いつだったか・・・あっちからもこっちからも集まっちまった。
死刑囚5名・・・いい風貌構えの5名だった
合言葉は。フフ・・・敗北を知りたい・・・?

フフ・・・一人は・・・俺が葬ったっけ・・・

まさかここでいきなり死刑囚たちが出てくるとは思いませんでした。
今更風貌構えがいいとか褒められましても。
登場した頃は、すわ範馬に並ぶ強敵かと騒がれた5人だったのになぁ。どうしてこうなったのやら。
しかし全員微妙に顔が変わって見える。
勇次郎が思い出して語っているから誤差があるってことかな。
下手するといい風貌に見えたのも勇次郎の思い違いだったという可能性がある。それはさすがに酷いか。

ああいうのって理解るよ・・・痛いほど実感る

死刑囚たちの敗北を知りたいという言葉を理解するという勇次郎。
この男こそ誰よりも敗北を認めたがらないような気がする人なんですがねぇ。

いつしか・・・立っていることに気づいたんだ・・・
頂上へ・・・
目指すべきものが何一つない場所だ・・・
踏み出せる道がない・・・
だからといって・・・歩かねェって訳にゃいかねえわな。
歩み出したさ"道"を探しに・・・・・・

理解んねェだろオマエたち。
"手こずる"――ってことがないのは悲劇なんだ。
理解んねェだろオマエたち。
"強さ"も度を越すとよ夢を奪い去っちまうんだ。
強さも度を越すとよ、人生から光を奪っちまうんだ。
富・・・名声・・・地位・・・この強すぎる腕っぷしが全てに手が届いちまう。
理解んねェだろオマエたち。
強過ぎちまって、俺は手こずれねェんだぞ!!?

強すぎるという悩みを抱えた勇次郎。
その悩みは前も吐露していた気がしますね。
しかし、手こずれないんだぞ!と言いながら金的を蹴られる図はいとおかし。

強すぎて光を、夢を奪われたという勇次郎。
ああ、それで恐竜を眺めて闘ってみたいなーとか子供みたいな夢を抱いていたわけなのか。
現実に存在する動物とでは闘えるし、勝ててしまうので夢がないですからねぇ。

しかし、結局のところ刃牙の攻撃は勇次郎に効いているのだろうか?
なんだか殴っているうちに鼻血も止まっているように見えるし、どんなもんなんだろう。
手こずれて嬉しいのか、やっぱり手こずれないよと悲しいのか。
この段階ではどちらともとれそうな気がするので何とも言えませんな。
まあ、勇一郎のフラグもあるので、刃牙は強くなってるだろうし、手こずってはいるのだろうが・・・
やっぱり理解んねェや!

・侵略!イカ娘
支配下の安全を守るためにパトロールするイカ娘。
さすがの侵略者でありますね。アフターサービスも万全ってわけだ。

子供たちに注意を続けるイカ娘は本当によい子である。
本を読みながらの自転車は本当に危ない
曲がる道をひとつ間違えてドブに落ちることだってありえるのだぞ!ええ、子供の頃の体験談ですとも。

イカ娘を尾行して、そういう趣味があったんだと早苗にひかれる渚ちゃん。
なんだか不条理なものを感じる。私の同類だ何てマジひくわーとか思ってそうだ。不条理な!

・クローバー
新展開!センターカラー!
というアオリだが、まずはハンマーヘッドとの戦いの後日談から。

あれから1週間。
建築現場では寅男と千尋がマジメに働いている。
予定よりもずっと長く仕事を休んでいたが、なんとかクビは免れたらしい。よかったな。
とりあえず1か月はただ働きらしいが、まあ、元気でやれてるみたいでよかった。
そういった報告メールを受けているハヤト。
ちゃっかりメール交換とかしてるんですなぁ。友人が増えてよかったね。

オレと千尋は今もこの間のこと感謝してる。本当ありがとな。
わざわざバイト休んでよぉ。うううっ(泣)
オレは本当に(泣)本当に(T_T)(T_T)
なんど礼を言ってもいいたりない・・・(号泣)(T_T)(T_T)(T_T)

こ・・・これは・・・ウゼェ!
友人が増えたと思ったらうざったいメールが何度も届くようになりましたってオチとは。
そりゃハヤトも溜息をつくってもんだ。ハァ。

早く釣りに行きたいと考えるハヤト。
そのことで思い出した、バイト先での出来事。
相変わらずバイトリーダー竹下さんに注意を受けるハヤト。
正月、シフト代わった菊池は頑張っていたのでハヤトも頑張らないといけない。
しかし、ハヤトのケガはもうほとんど消えている様子であるが、本当に回復早いなこいつら。

竹下さんに説教をうけるハヤト。そこに客としてやってきたのは真木さん。

こんにちは!イージスさん。お仕事おつかれさまです!!

バッと頭を下げて挨拶する真木さん。
本当、真木さんはイージスさんを尊敬しているんですね。

ストップ真木。
イージスなのはフィッシングフィールドでのオレ。ここではただのバイトリーダーだ
真木、シークレットで頼むぜ。

決して釣り場以外では偉ぶったりしないという竹下さん。ウッス!さすがっす!
真木さんも名前を覚えていただいて光栄ですって姿勢である。
さらに真木さん。ハヤトに釣りの注文を出す。

約束は守れよ

イージスさんとの釣り初めの話であるか・・・本当に楽しみにしてたんだなぁ・・・
こりゃ本気で約束を守らないと真木さんとの友情も危ないぜ!

さて、前回までの相手であったハンマーヘッド。
ケンカに明け暮れていた5人だったが、今では走り屋としての本分を取り戻したようだ。
つまらない絡みをしてくるやつは放っておいて、走り続ける5人。
穏やかに暮らしていられるといいですね。

後日談は終わり。最後に新展開に向けての布石がされる。
眠ってしまったハヤトを揺り起こすトモキ。
オレ・・・もうおしまいだあ、とか言い出すのだが、何があったのやら。

どう考えても水沢さん絡みの話だとは思うが、何をしたんでしょうね。
このヘタレが踏み込みすぎて嫌われただなんて展開はないでしょうし・・・逆はあるかもしれんが。
よりにもよってハヤトに相談しようだなんて、相当追いつめられている様子だが・・・はてさて。

・毎度!浦安鉄筋家族
家族の集合に照明弾を使うのも凄いがちゃんと集まる家族も凄い。
桜ちゃんに至っては恋人を置き去りである。
これは弥生ちゃんに花丸木君をとられる展開があるの・・・か?

あったか家族だが、賑やか過ぎる面はある。順子さんのカミナリで納まるから問題はないのかもしれないけど。
しかし、晴郎。指が折れたままで完食し、笑顔でいられるとは・・・スゲェな。

・囚人リク
本日は週に1度の官本貸出日。
リクに読書とアダ名されている須藤くんは官本を借りる。
ノギも暇潰しに図鑑を借りようとしている。
さらに天野。こちらは購入した私本を受け取ろうとしている。
刑務所で作業することで囚人には作業報奨金が入る。その報奨金を溜めて本を買ったりできるのだ。

購入した本は実話マックスマックス。
天野のようなリーゼントをした男が表紙に描かれている。
特集はスラムのふんどし祭だ!
ドッコイショと描かれたふんどし姿の男たちによる祭。刑務所内でもできそうだな。
しかし・・・激熱!ふんどしはカレーライス!とは一体・・・?
どう受け取ったらいいアオリなのかわからないよ・・・

天野の地元はスラムの栞町というところ。
毎年この時期になるとふんどし祭の特集を行ってくれるらしい。なるほど、この記事が見たかったのか。
菅くんも懐かしいと覗き込んでくる。
菅くんの出身は川端町だが、彫師のデリバリーで栞町に行ったことがあるらしい。その際に見たわけか。
彫師は10歳の時から始めていたという菅くん。
5年前。12歳でパクられるまで2年間独学で必死だったという。
ほう。菅くんは17歳でしたか。ほう・・・

スラムで10歳やそこらのガキが1人で生きていくのは並大抵のことではない。
ではそんなスラムでリクはどうやって生きてきたのか。
と聞かれてもな。魚釣って売ったりとか荷物運びとか・・・

普通だなオイ。

根性や優しさはとび抜けてるが、なんだかんだで普通の子供ですからねぇ。
あと、警察官のおじさんに色々面倒を見てもらってたし、生きていけなくはなかったわけだ。

天野は一体何をしていたのだろうか。答えは暴走族。族かよ。
栞町スコーピオン初代総長。天上天下唯我独尊!スラムの赤い流れ星、天野渉ったぁ俺のことよ!

それ職業じゃねーじゃねぇか。
でも、族の頭をやるだけの器量はあったんですね。なんだかんだで27ではボスに次ぐ男だけはあるわけか?

松尾は建設関係でまじめに汗を流す勤労少年だったらしい。
そのころの松尾は髪の毛が生えていた。なんで剃っちゃったんだろう。今の方が似合ってるけどさ。
本当は靴屋の親父の後を継ぎたかったという松尾。
しかしあの隕石で店は全部吹っ飛び、親父さんもすっかり元気をなくしてしまったらしい。
そんな状況で追い打ちをかけるように息子が刑務所に・・・親父さんの心中は察するに余りあるな。松尾も気にしている様子。

一体松尾は何をして刑務所に来ることになったのか。
いけすかない先輩を酒の勢いでたった1発殴ってしまった。
それで相手は骨折・・・頭がい骨、ろっ骨、大腿骨。そして全身大やけど。
なぐったときの場所が悪かったですな。
しかしそれで何年もブチ込まれることになるとは・・・やりきれませんなぁ。

菅くんが掴まった理由。
無許可で商売をしていたのを通報されたかららしい。
そんな奴はいくらでもいるんだけど、時期が悪かった。
代金を後払いにしていたのだが、それを払えない奴が警察にチクったらしい。
通常は無許可営業なんて小さい犯罪、警察は相手にしない。
しかし、ちょうど警察じゃ摘発数のノルマを達成しなきゃならない時期であったという。
ついてなかった・・・菅くんはそういうが、これもまたやりきれない話である。
スラムじゃ摘発数のノルマ稼ぎなんて格好のマトですわなぁ。
刑務所の収容人数が溢れかえるのも、警察のこういう行為が原因なんじゃないかね。

ノギは前に話したとおりのニワトリ泥棒。
全部オスだったからついてなかったとノギ。そういう問題じゃないだろ。

最後に須藤くん。
1人だけ絶対に悪いことしなさそうな彼は一体何をしたのか。
悪いことをしている意識はなかったという須藤くん。
行ったのはハッキング。警察とか防衛省のコンピューターに入り込んでただ覗いて回ってたらしい。

ハッキン・・・覗いて・・・?チカンみたいなもんか?

そりゃ発禁じゃねーか。違うよ!
侵入したというだけで捕まってしまうわけか。そりゃ厳しい。
スラム住民だと掲示板で犯罪予告をしただけでも数年ブチ込まれそうですなぁ。
まあ、スラムの人間だと犯罪予告は予告に留まらない可能性もあるからそれはしょうがないかもだが。

須藤くんはただ外のことが知りたかった。
スラムじゃ、ずっとあの壁に囲まれたままだったから

スラム全域を覆う透明の壁。
あの壁さえなきゃ俺たちもう少しマシな人生だったかもしれないよな、と松尾。
松尾の働いていたところにも、あの壁の建設の下請けの話があったらしい。
しかし、そこの親方は金はいいはずのそんな仕事を頑として引き受けなかったという。

あんなクソみてえな壁を造るために、この仕事をしてんじゃねえってな

ほほう。しぶいですなその親方!
親方の話で盛り上がる松尾たち。しかし、天野は一人うわの空といった様子。どうした?

その夜。全員が寝静まったと思われるころ。天野は寝付けずにいた。
リクは問いかける。何をやってここに来たのか、と。

スラムの壁をぶっ壊そうとしてよ・・・捕まっちまった

へぇ。そいつはやってくれるじゃないか。さすが初代総長。
いや、そういう話ではない。そうじゃねぇ・・・そうじゃねえんだ。
天野は男らしさに憧れて土木作業で食っていた。さすがに暴走族では食えないか。
シャバの職業も松尾と一緒か。と思ったが全然違う、大違いだと天野。

俺はこいつみてえなしっかりした考えもなく、ただ金を稼ぐことだけしか考えてなかった。
俺はよ・・・あの現場で働いてたんだ。
なーんも考えずに、せっせこ、せっせこと・・・

でもある日よ・・・あの透明な壁の向こう側によ、見つけちまったんだよ。
目が大きくて、せっけんの匂いがこっちまで届いてきそうなきれいな髪だった。
初めはいつもの調子だったんだけどよ・・・
でもよ・・・日が経つにつれ段々・・・なんか・・・いつもの調子で収まんなくなってる自分に気づき始めた。
どうしても。どうしても会いたい。
でも、そこには壁があった。しかも俺はそれを必死で造ってる。そんな矛盾はねえだろ

どうすりゃいいのかわかんなくて走り回った・・・走るしかなかった・・・
だからって親方や工事現場の仲間を見る目が変わるわけじゃない。
あの人たちだって生きるために必死なのは知っていたから・・・
でも・・・でも俺は段々・・・あの壁が恨めしくてしょうがなくなってきた・・・

結局さ、ムショなんかに来ちまったら会えやしねえのにな・・・
あんな巨大な壁が壊れるわけもねえのにな。

乗っていたバイクを思いっきり透明の壁にぶつける天野。
丁度その光景を、通りがかったパトカーが発見していた。
取り押さえられる天野。ふむ・・・これは確かに数年うたれるぐらいの罪にはなりそうだ。
スラムを象徴する壁を壊そうとしたわけですからねぇ。まあ、壊れなかったからそんなに刑期は長くなかったわけか。

あーあ・・・しゃべっちまった・・・

今まで誰にも話したことはなかったんでしょうな。
しかし、今日は324房の全員が聞いていた。
皆、色々なことを抱えて刑務所に入ってきたんだなぁ。

ありがとう。話してくれて。

囚人たちを月は優しく照らしてくれる。過ちを犯し、青春を置き去りにした男たちを照らしてくれる。

324房の連中はいい子が多いですねぇ。
レノマさんも、3人殺しの件は情状酌量の余地はある話でしたし。
その後のスラムでの活動はそれなりに苛烈だったかもしれませんが。
現実の刑務所とは違い、些細な事件でも刑務所に入れられ数年単位の刑期が課せられるのがこの世界である。
ともすれば、こういったいい子たちが集まる房ができてもおかしくはないってわけだ。
下手すると27木工場はそんな子ばかりのところかもしれない。だからレノマさんがいないと弱いんスね。

天野の刑期も気になるけど、脱獄をしなければいけないほどの長さではないっぽい。
いざ脱獄となった時、彼らはどう動くのか。その辺りも気になりますなぁ。

・行徳魚屋浪漫 スーパーバイトJ
主任からの問いに悩むNJ先生。
その結論は・・・僕、マンガ家になります!!

本当に、何をいまさら宣言してるんだよNJ先生。
なんだかんだで単行本を数冊出していたりするのに、まだマンガ家じゃなかったというのか!?

鮮魚部辞めてマンガに専念すると宣言する。職場のみんなはあっさりとした反応。
ミツイシさんのアジが売れますねとはどういう意味?

1か月後。餞別をもらって泣いちゃうNJ先生。しっかりおし!

いい感じに見送られたのに、バイトJが終わったので鮮魚部に出戻るNJ先生。おいー・・・

まさかのオチ。
どちらかに専業するのか?もうマンガ家じゃなくなってしまうのか?
なんて気にしていたのに、結局元の鞘でありますか!
でも、マンガ家に専念しようとしたNJ先生の心意気は伝わったよ!

最初は単行本が出ず、次は1巻のみ。その次は2巻まで出た。
となれば、次の単行本は3巻でるのは約束されたようなもの!
切りのいい感じの長さの連載を待っています!沼田純先生の次回作を待っています!!

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
峰に続き、知った相手が眼前に現れる。
フェルサー。けっして争いを好まぬ男が何故ここに!?
二人は5年ぶりの再会だと言うが、それだけの期間があればどう変わってもおかしくはない。
とはいえ、こんな形での再会は衝撃が大きいですわな。さすがのエルシドさんも汗を浮かべる。

昔の話だ。今の俺は・・・鮮血により闘技場を黒き戦慄で覆いつくす、カタラニアの覇王よ!!

覇王と来ましたか。これはまた。
だが、さすがに英雄などと呼ばれるだけある。観客席はフェルサーの登場に沸きかえっております。
そんなフェルサーの体からは黒い小宇宙が立ち昇る。
なんだ?さすがに暗黒聖闘士ってことはないだろうが、もしや冥闘士なのか?

さあ、観客の諸君。楽しもうぞ!!今日もまたこのカタラニアで諸君の望む宴が始まる!!
武人達による血と熱によって諸君の興奮をこの会場に解き放つのだ!!

フェルサーの宣言により、闘技場を異様な熱気が包む。
ラカーユすら熱気に当てられたかのように歓声をあげている。なるほど、これは異様だ。

さらに異様なことに、フェルサーの鎧の胸に口のようなものが現れる。
上下に長大な牙を携えたそれは、観客たちの熱気を食っていた
これが武闘会を開いている目的ということなのでしょうか?
では、エルシドさんが任務として仕留めるべき相手とは、やはりこのフェルサーなのか?

フェルサーが踵を返すとあれだけの熱気を放っていた観客達が元に戻る。
見たところ、観客達に何か害があったりするわけではないようだ。

熱気は力となり夢を実現する糧になる・・・そういうことだ

そういうことか!
夢を実現するには夢に向かって前進するパワーが必要ですもんね。
そういった熱気を食らうのは割かし理に適ってる気がします。ボンバー。

宣言だけして立ち去ろうとするフェルサーに声をかけるエルシド。
しかし一回戦の相手はフェルサーではない。
道化のような姿をした人形が剣を握り、エルシドさんに向けてきている。
どうやらこちらが人形のようだ。黒い帽子の男が操縦者ということか。
それはそうと、前回のときとデザイン違ってないかい?人形と操縦者双方。
まあ、普段着と戦闘着は違うんだと好意的に解釈しましょう。

テメエもしかして聖闘士って奴だろ。キキッ。まさか本当にいたなんてな!!
テメエのことはたっぷり分析させて貰ったぜ。

俺は今世紀最大の科学者。この人形は俺の最高傑作。電気仕掛けのパルマーだ!!

俺の分析の前に敵はいねェ!さあー!!
第一回戦開始だぜーッ!!

凄い速さで剣を振るう道化人形のパルマー。
人間では不可能な速度の回転も人形ならば容易く行えるってわけですね。
しかし聖闘士からしてみればどうということのない速さである。
交差した一瞬でパルマーの胴体は剣ごと上下に真っ二つとなる。

・・・聖闘士の力。常識で測らぬ方がよいぞ。

いえいえ。極めて常識的に考えなければ。フヒヒヒ。

科学者たるもの、常識を忘れてはいけないってことですね。
どう見ても非科学的な作りの人形に見えるけど、それはそれ。
倒れたはずのパルマーの体からコードのようなものが延び、エルシドさんの首筋に刺さる。

今、貴方の中枢神経に直接電極をつないだ。
古代ギリシャの文献では貴方がた聖闘士の闘技は小宇宙というものを利用しているという
小宇宙とは研ぎ澄まされた感覚の更に先の感覚。
その感覚を高めることによって物質を構成する原子をも砕くという。
予選で見せた貴方の鋭い手刀も同じ原理なのでしょう。

その電極はテメエの神経に届いて感覚を封じる!つまり小宇宙は使えん!!
テメエの手刀はナマクラ同然・・・俺の科学の前に敵はいねェーっ!!!

泣き別れになったはずの胴体を浮かばせ、短くなった剣を振り下ろすパルマー。
しかし、操縦者もちゃんと自分で喋るときとパルマーで喋るときとで口調変えてますのね。
少なくとも、貴方とテメエとは分けている様子。

真っ向唐竹割り!とばかりに振り下ろされた剣。
だが、斬ったのは残像だった。エルシドの本体は一瞬にして操縦者の背後にまわりこんでいる。
操縦者の左手には小形のリモコンのようなものが握られている。
これで人形を操っていたというのか?よもや無線とは。
しかも、リモコンが小さすぎて、細かい動作とか絶対無理なんじゃねって感じのものである。
さすがに今世紀最大の科学者を名乗るだけあり、不思議な原理で動いてそうな人形だ。
進みすぎた科学は魔法と区別がつかないって奴ですね。

だが、リモコンは破壊され、人形は地に落ちた。勝負あったな。
と思いきや、まだこれからという様子の操縦者。

小宇宙を封じられた土壇場でこれだけ動くなんて・・・さすが聖闘士。闘技大会に来てみるものだ!!
墓場の死体以上の材料が転がっているのだものなァ!!

死体・・・!?

もしかすると、パルマーには死体の脳が移植されていたとかそういう話でしょうか。
細かい動きとかは人形の脳が判断する。
その脳を活性化させるためのリモコンだったと考えれば小型でも説明がつく。
極めて常識的に考えるとそんな推察が出来てしまうのですよ。フヒヒヒ。常識的か?

小宇宙のないお前にこれは防げまい!死体人形になるがいい!!

操縦者の体もまた人形のように無数の機械に覆われていた。
自らの体を改造したのか?その体にも死体の肉が使われていそうである。
だが、襲い掛かる無数のアームを手刀で全て切り裂いてしまうエルシドさん。

確かに小宇宙を燃やせば切れ味はあがる。
だがこの拳、それだけでは鍛えあげられん!

さすがでありますな。
エルシドさんの右手は過酷な修練によるものか傷だらけになっている。
素の状態でそこまで磨き上げ、今に至っているのだ。侮ってはならない!

エルシドさんの手刀により、人形遣いは崩れ落ちた。第一回戦突破だ!

活躍を見て微笑む峰とフェルサー。
前座は終わり、いよいよ本格的に任務を遂行するときが来そうな雰囲気でありますな。

カオスなカタラニアの闘技場が、人形遣いの登場でさらにカオスになった今回。
錬金術とかそういうのも含まれているのでしょうが、凄いテクノロジーでありました。
しかし、人形遣いが語っていた小宇宙の原理は正しいのでしょうか?
研ぎ澄まされた感覚の更に先の感覚。
科学者としての分析だから、わかりやすくそういうものだと思ったのかもしれない。
実際のところはもっとよくわからない原理なんじゃないかなと思わなくもない。
セブンセンシズなんて本当によくわからないものですからなぁ。
エルシドさんも封じられたと勝手に思ってたけど、実は封じられていなかったのかもしれない。
封じられたとしても、普通に勝てますしってところを見せたのかもしれない。どうなんでしょうね。

・ちぐはぐラバーズ
これで貴様の首も落ちたわけだな・・・「張り子の虎の」「下劣極まりない」「卑劣漢」め!!

ガラハドの首筋に竹刀を押し当て宣言する爽さん。格好いい。
でも、土足で体育館に上がってくるのはどうなんでしょう。
まあ、無心がやられている姿を見たらいてもたってもいられずに飛び込んできたんでしょうな。
ガラハドも土足だし。
その土足で無心を蹴り倒し、爽さんに向き直るガラハド。

てめぇとは一度戦りてぇと思ってたんだよ〜〜!!さあっ遊ぼうぜっ!!

黙れ・・・・・・私の無心を甚振った罪は重いぞ!!!!
その身をもって購え・・・・・・!!!

真っ黒なオーラを噴出す爽さん。怖ェ。
その怖さにより、さりげなく私の無心宣言を聞き逃させようって魂胆ですな。そうはいくか!

このガラハド様にハッタリなんて通じねえぜ・・・「艶っぽい声と」「切れ長の目の」「大和撫子」が!!

え・・・?アレ?

普段なら口から自動的に出てくるはずの罵倒が何故か全部褒め言葉になっている。
モルドレッドもおかしいと思えたようだ。

ちがう!くそ!「薔薇色の唇に」「雪のような肌の」「美人剣士」・・・じゃなくて・・・くそ!!

悪化してるじゃないですか。おやおやガラハドってば。
女慣れしていなかったのが悪いほうに転んじゃったみたいですね。

さっさと来い・・・「見掛け倒しで」「三下の」「負け犬」が。

酷いことを言いますな爽さん。
負け犬呼ばわりされてブチッと切れたガラハド。ツァキィ!と渾身の突きを放つ。

死突(デスストライク)!!

防具をも破壊する必殺の突き。生身で喰らったら間違いなく死ねる。
だが、ガラハドの視界から爽さんの姿が消える。フッ。
気づいたときには、脳天に竹刀の一撃を受けていたガラハド。成敗っ!!!!!

勢いが強すぎて、ガラハドの体が回転。しかも体育館の床に穴が開いてしまう。どんな威力!?
まあ、突きに比べれば死ぬことはないはずですよ。たぶんね。

成敗を果たした爽さん。無心、千春ちゃんと一緒に下校する。
爽さんに礼を言う無心。一方の千春ちゃん。やられるのを黙って見てることしか出来なかったと泣き出してしまう。
まあ、相手が相手だしねぇ。
ただでさえ中学生が高校生に立ち向かうのは怖いのに。少女が外人の男子に、だしなぁ。

それにしても、爽さんが見せたあの技は一体?
不思議そうにする無心に対し、微妙に歯切れの悪い爽さん。あまり人前で使ってはいけない技だったのかな?

あれこそは秘剣「朧月の太刀」

ほう、やはり秘剣でございましたか。本来は秘めていないといけないわけですな。
その名を口にして現れたのは・・・海兄!
どうやら爽さんの戦いをきっちりと見ていたらしい。
爽さんと一緒に駆けつけて、入口で見ていたと海兄は言う。本当だ!2P目の2コマ目にいやがる!

ずっと黙って見てたんかい!!

ボコォッ!おばまっ!!
割り砕けるメガネ。相変わらず海兄のメガネは割れやすい。
まあ、確かに海兄が出るタイミングはなかったのだし見ていてもしょうがないですわな。
ちなみにずっと見ていた海兄はちゃんとセリフも聞いている。
「私の無心」発言もきっちりツッコミを入れてくれる。さすがぁ。怖い爽さんも見慣れてるってわけですね。

さて、爽さんに敗れたガラハド。
アヴァロン学園に戻ったところでモルガンに退寮を宣言される
退学とかじゃなくて退寮なのか?その辺りはよくわかりませんな。

あなたが度々、暴力問題を起こしても無事に済んでいたのは、女王の騎士の名に恥じない完璧な強さの持ち主だったから。
・・・それをどこの馬の骨ともわからない小娘に負けたですって?恥を知りなさい!

ふむ。ガラハドたちとモルガンの関係性が見えるような見えないような。
退寮させられたらガラハドはどこで暮らすことになるのか。帰国するしかなくなっちゃうのか?
そんなガラハドを案じるモルドレッド。
同じように可哀そ〜にと声をあげて現れたのは、自由人のガレス。いや、あんまり案じてる感じはないな。

何故かモルガンのクローゼットに入り込んでいたガレス。
まだガラハドにも使い道はある。
うまく活用すればモルガンも気に入るおもしろいゲームシナリオが作れると思うんだよねと言い出す。

ガレスの発言に何やら思うところがありそうな表情のモルガン。はてさて、どうなりますやら。

爽さんと無心は無事に帰宅。
家には道場生の角山さんと助山さんがお礼に訪れていた。角さん助さんっすか。
道場生の怪我も大したことはなく、来週にはみんな稽古にやってくるそうな。それはよかった。
安心する2人のもとに、2人のじいちゃんが現れる。

無心くんに爽ちゅわ〜〜ん!チミら明日の土曜ヒマってカンジ〜〜!?

相変わらず軽い感じのじいちゃんである。
無心を突き飛ばしたので爽さんから制裁を受けるじいちゃん。成敗!!

「剣士に一時の休息なし」明日も当然稽古に決まっているという爽さん。
しかし、じいちゃんが持ってきた話はなかなかに興味深いものであった。
土曜日に開催される町内会の祭りで自由参加型の「男女ペアバトル」を行いますというもの。
一体何のペアバトルなのか詳細は書かれていない。曖昧な。

ペアと言うからには――ボウリングとかプロレスとかそういうものでしょうかね?

ボウリングはともかく、何故プロレス?
女子とプロレスしたいと言うのですか。おませさんですこと。
しかい可愛い絵のチラシだな。

問題となるのはその先。優勝ペアには賞品として・・・南茶羅温泉――ペア宿泊券!!?

ほう。男女2人水入らずで温泉とな・・・?
これはさすがの爽さんも惹かれるものがあったらしい。参加するのもかまわないと言い出す。
じいちゃんはなんでこの話を持ちかけてきたんでしょう?
何やら思惑がありそうな雰囲気だが・・・?しょうもない思惑がありそうだ。

土門妹「温泉とくれば卓球と相場は決まってるよね〜〜っ!?」
土門兄「かつて温泉卓球の土門兄弟と言わしめた俺たちに敵はなーし!!」

相変わらず仲が良いなこの兄妹は。
どうやらこの2人もペアを組んで出場するらしい。
想い人は別だが、その2人は姉弟で組むだろうし、一緒に出場は出来ない。
だが、ペアの宿泊券が手に入れば別だ。なんとしてでも奪い取る!

・千春ちゃんの妄想
千春「夕食のあとは卓球?温泉?そ・れ・と・も・・・」
無心「千春さんをいただきます

なんという大胆な無心であることか!どういう意味で言っているかわかってるのか!?

・海兄の妄想
爽「土門くん背中を流そう」
海「背中からでも前からでもOKさ!ハアハア

海兄は平常どおりっすね。これでも少し遠慮気味の妄想と言えるかもしれない。
婚前旅行とか気の早いことを考えている海兄。さすがは残念なイケメンだ!

・無心の妄想
無心「爽さん水入らずですねー」
爽「水入らずだな・・・無心」

一番大人しめな感じの無心。なんだかんだで純でございますな。よいことです。

・爽さんの妄想
見せられないよ!

妄想は全てモザイクに隠されていました。無心と・・・・・・・・・・・・ハァ
い、一体何を想像しているというのだーッ!!?
顔を真っ赤にし、唾を飲み込む爽さん。い、一体何を想像しているのか・・・・・・!!

色々な展開を見せた回だったが、最後のモザイクに全てしてやられた感じがある。
妄想逞しくしている男女たちの明日はどっちだ!

・バチバチ
断髪式を終え、完全に力士ではなくなった吽形さん。
幕下の横にあった己の名札を取り外す。
その裏には本名である吉田の名前があった。なるほどこうなっているのか。
す、すると川口の名札の裏には川さんの本星での名前があったりするのだろうか・・・!?

それはさておき。
吽形さんは立ち去る前に、世話になった部屋を隅々まで見て回る。
そして、稽古場の土俵に向けて一礼。染みる光景ですな。

親方のもとには吽形さんの父親らしき人物が現れている。
岩手県議会議員の吉田務さん。議員さんの息子だったのか吽形さん!
それが高校を飛び出して相撲部屋に入るとは・・・そりゃ勘当も同然になりますわな。
しかし、それでも父親は迎えに来てくれたわけだ。ふむ。

本当似てないわね〜〜(性格が)

床上手さんに言わせれば愛想がない父親ということらしい。
面影は思いっきりあるんだけど、厳しい感じはしますね。

空流親方は吽形さんにマネージャーとして残ってもらうことも考えていた。
確かに技術面の指導など、できることは多いような気がする。
しかし吽形さんは丁重にお断りする。

スミマセン・・・やっぱりここは俺にとって力士として戦う場所なんです
素人になった今、ここにはもういれません。

残念な話であります
。 まあ、せっかく阿形さんに消してもらった相撲の炎をまた燻らせるようなことになりかねませんしね。
では、これから一体どうするのだろうか?後援会長の振ってくれた職も断ったというし。

もう一度高校入って大学を目指そうと思います

ほほう。そういう手段がありましたのか。
実は退学ではなく休学扱いになってたりするんですかね?
まあ、吽形さんの頭なら、やる気さえあればどうにかなるんじゃないかと思います。

長い間・・・本当にお世話になりました。

部屋を去り、父と一緒に地元へ帰ろうとする吽形さん。
その途中で父は言う。結局お前は無駄な時間を過ごしたんだな、と。
吽形さんはこの世界に入るときに啖呵を切っていた。

俺の道は俺が決めるよ!何言われたって俺は力士として生きていくんだ!!

わかっただろ・・・どんなに努力しようがしがみつこうが世の中叶わんことだらけなんだ。
バカな奴ほど一握りの勝者の言葉に己を重ねて勘違いした夢を見る・・・

無駄だったかどうかは・・・これからの俺を見て言ってよ

父の言葉に、ただ静かにそう反論する吽形さん。
力士として生きて行く道は途絶えた。それでもその道を歩んだことが無駄だったかどうか。
それはこれからの吽形さんの行いが示してくれるってことですね。
断髪式のときにも言った通り、空流の看板を背に逃げずに立ち向かってくれることを期待したい。

さて、ホームがにわかに騒がしくなる。
湿っぽいのは嫌だからと黙って出てきた吽形さんであったが、気づかれてしまったようだ。
鯉太郎たちが見送りにやってくる。来るなってほうが無理ですよ!

ダンディーなお父様は先に電車に乗ってもらい、吽形さんとお別れの言葉を交わす。
椿は吽形さんの写真をまとめたアルバムを渡す。たまにはこれを見て思い出して欲しいとのこと。
川さんは何かのチラシを渡す。空中都市マチュピチュ
こ・・・これは・・・!!一体何を意味しているのかさっぱりわからねぇ!?
まさか、川さんの正体に繋がるヒントをさりげなく与えてくれたというのか!?
大学に入った吽形さんは考古学者となり、空中都市の秘密を解き明かすとかそういう布石か!?

見送りに阿形さんの姿はない。照れ臭いんですかね。
そんなことで来れないなんて、全く駄目な男ですよ。こりゃ来場所早々にも十両陥落だな!
と相変わらず憎まれ口を叩く白水さん。
残念ながら別のホームにいた阿形さんにバッチリ聞かれちゃっていました。ハハハ。
ホームを間違えたらしき阿形さんの顔がなんだか可愛いことになっているのはなんなんでしょう。恥ずかしかったのか?

阿形さんは吽形さんにこの浴衣を見せようと思って来たという。
十両になれば自分の四股名入りの浴衣を着ることができる。
乾ききっていないのか、名前から墨が垂れているように見えるが、それもまた迫力だ。似合ってるぞ。

阿形じゃねぇ・・・俺はお前を喰って関取になった。
俺は四股名を変える。お前の名も背負って土俵に上がる。
阿形吽形二体で一対・・・俺はこれから・・・仁王だ!!

におう
に・・・臭う!?
なんで平仮名なんだよ!しかもえらい丸文字だなおい。臭いそうだよ!!

それはそうと、仁王でございますか。改名はあると思ったけど、金剛の方ではなかったんですね。
しばらくは改名後の名前で呼ぶのに戸惑いそうだ。
天雷は割とすぐに慣れたんですけどね。

白水さんの頭を掴んで振り回す阿形さん。
その様子を見て笑う吽形さん。父はそんな吽形さんの姿を見て何を思うのだろうか。

そして、いよいよ電車の時間が来ました。お別れの時です。
空流部屋に来て様々な思い出が出来た。吽形さんの胸には色々な出来事が去来する。

吽形!!
またな!

ああ・・・またな・・・

別れの言葉を告げ乗り込み、静かに崩れ落ちる吽形さん。うーむ切ない!!

吽形さんが将来どのような人物になるのか。期待しておきたいところですが、その前に重大発表。
次号はCカラー大増27P。そして何かが始まる最終回!!
ナ、ナニィ!?
・・・そして、次章開幕の重大発表あり!!とのこと。

どうやら普通に終わるって話ではなく、区切りとして最終回とするみたいですね。
そして新章の開幕でありますか。チャンピオンではよくあるタイトルの変更が来ますかね?

単行本も数十巻になると新規が入りにくいという傾向がある。
なので定期的に改題して入りやすくするという手法があると聞きます。
完結しているのを見ると集めやすいという心理もあるみたいですしね。

改題が来るとしたならばどんなタイトルになるのだろうか?
相撲とわかるようなタイトルになるのだろうか?鯉太郎を中心とした感じのタイトルになるのか?
そもそも新章はすぐに始まるのか。始まるとしたら、数年先の出来事になったりするのか?
色々と気になってしょうがないですな。

・りびんぐでっど
月末。給料日前のもなこちゃん。残金を数えて考え込む。
今月は終盤かなり節約して800円ちょっと残った。
今日は最後のこのお金で自分へのごほうび級のお肉を食べる!!

いざ行かん!お肉のお店たっぷりの駅前商店街へと!!

朝食もとらずに飛び出すもなこちゃん。おかまいなく!
なんせごぼうび肉ですから。ハラを空かして行くことに意義があるのです。

商店街に向かうもなこちゃん。途中で近所のおばさんに出くわす。
このおばさんはもなこちゃんの顔色が悪くてゾンビみたいと指摘していたおばさんである。
こんなに元気じゃそんなワケないもんね〜と言うが、なんとも危ないな。

いやね〜〜私の姪っ子がね、そういうの好きでね。女の子なのに!
年はね、もなこちゃんとかわらないくらいなんだけどね?
小さい頃はよくうちに遊びに来てたのよ〜〜
まあ最近はもう来なくなっちゃって・・・やっぱり同じ年の周りの子と遊ぶほうがおばさん家よりいいわよね。

これは・・・長話につかまる!お肉を食べる時間が遅れる!!

確かに。これはこのまま長話にもつれ込むという展開だ。
朝食も抜いているというのに、空腹が限界に達したら危ないことになりかねん。

すみません、急に来ちゃったみたいです。
食欲という名の大潮が・・・もう大漁の予感です。私の胃袋は大海原!

えっ・・・何言ってんだか全然わからん!!
もなこちゃん・・・今のはちょっと圭太くんぽいわ。

何か酷いことを言われた!けどそう言われるのは確かにわかる。
というか、もなこちゃんの顔が青山君の顔になっている。
よくわからない言い回しでごまかすのは青山君スタイルだったというのか!?

灰田ー母さんに聞いたぞ。朝飯を食えー!!誰かを甘噛みしかねん。

追ってきた青山君。甘噛みぐらいならいいんじゃないですかね。
いや、色々と誤解させてしまうかもしれんか。幼女をかぷかぷしても逆に問題だし。

おばさんから全力で逃げたら青山君も振り切ってしまったもなこちゃん。
しかし、思わぬ運動によりエネルギーを使ってしまった。もうお腹はスッカラカンだ。
商店街まで走ってあと5分くらい。なんとか持つかどうかというところ。
よし!何食べるか考えてテンションあげよう!

第一候補はやっぱり伝統のスタミナ丼特盛り・・・
あの誰にもマネのできない濃い味とボリューミーな肉・・・真ん中に乗った卵がニクイ!
し・・・しかし、その隣の中華料理屋さんの特大肉まんも捨てがたい・・・
フワッフワの生地に包まれたジュースィーな肉は圧巻の一言!!
あーっでもそこならギョーザ&シューマイもいいんだった!!
ごはんに合う2大主演をあえてゼータクに同時食いしたい!!

色々と食べ歩いているんですねぇ。
そんなこと考えていたら余計にお腹が減ってしょうがなくなるもなこちゃん。
商店街までもつか・・・とフラついた所に青山君登場。青山くん・・・スマネエ。

ほらっこれを食うんだ!

か・・・からあげー!!超うまそう。
そ・・・そうだ、ここはガソリンすっからかんの車をムリして動かすよりも・・・
ちょっとだけレギュラー入れて走ってから満タンにした方が・・・

そいじゃちょっとだけかじるだけ。お肉かじる女子〜♪
てな感じに流されそうになるもなこちゃん。
いやいやいや。ちがうだろう。私のしたいこと・・・目的は・・・
極限まで自分を追いつめて。究極においしいお肉を食べること!!

ごめん・・・そういうんじゃないんだ!!

え!?
なんだか知らないが青山君がフラれたような格好になっている!?
そういうのってどういうのだ?お肉はかじる系の女子ではないとかそういうことか?どういうこと!?

もう少し・・・もう少しなんだ・・・私の最高のお肉まで!!

商店街に到着したもなこちゃん。その瞬間、商店街は大騒ぎ。
灰田ちゃんだ。灰田ちゃんが来たぞーっ!!やべえ。

色々な店がもなこちゃんに商品のアピールを始める。何だ?お得意様か何かなのか?
だが、皿に乗せられたそれらの商品には目もくれず、目的地に向かうもなこちゃん。

私の欲しいものは・・・お肉そのもの!!

肉・・・肉の揚げられてる音・・・香ばしい匂い・・・
店主!このお金でありったけのソレをくれ!

――承知した。

どこのスジもんだと思える店主だが、出てきたのはトンカツ。

こっれっだ〜〜っ!!

疲れた体にしみこむ豚肉・・・そしてこの厚さ・・・噛みごたえ。もう・・・もうこれしかない!!
たンまらァ〜〜ン!!

はわわわわと幸せそうにトンカツを頂くもなこちゃん。
トンカツなのにこのミルキーさ!ごはんが欲しい!
ミルキーでごはんが欲しいというのはよくわからんが、ともかく美味そうだ!
幸せそうなもなこちゃんにつられて、店にはお客さんが殺到する。
なるほど。もなこちゃんが食べるとそのお店がもうかるというジンクスがあるのですね。
その分もなこちゃんも店選びは気が抜けないと。
商店街の人々が呼び込みをかけるのもわかるってもんですよ。やべえ。

食べ終わった帰り道。近所のおばさんにおみやげを買って来たので届けようとするもなこちゃん。
800円ちょっとでおみやげまで買えるとは、どれだけ安い店なんだ?

おばさんの家にお肉デリバリーに訪れる。
すると、おばさんは奥からあいちゃんと呼ばれる女の子を呼び出してくる。
行きで言っていた姪っ子さんでありますか。事情があって今日からここに住むことになったらしい。
遠目にはずいぶんチビっ子に見えるけど、もなこちゃんと変わらないくらいの年齢なんですよね?

もなこ・・・あなたが・・・例のゾンビ・・・女・・・?

えっ!?
もなこちゃんをゾンビだと認識しているだと!?
正体を知っているこの女の子は一体何者なのか?これは急展開が来る前触れなのか!?
予想としては、そうなんじゃないかなと思い込んだだけの子というオチが来ると思っています。
ゾンビ化の件については置いておいて、新たな女の子とのトラブルに期待したいところだ!

・てんむす
本戦出場をかけた中部予選第4回戦。その先鋒戦は部長対決!
九士朗としてはまさかの展開であったが、黄桜さんとしてはしてやったりの流れ。
というのも、今年の尾張大付属。中部予選1、2、3回戦の相手はみんな大将のひなりんに三下をあててきた。

"強い選手は対象のひなりん以外と戦って1勝を"作戦
ちっと厄介だったからさ、今回は手を打たせてもらったにぃ。

なるほど・・・奇策をうってみた。どうだ!という感じの九士朗でしたが、奇策でもなんでもないと。
それどころか、他のところと全く同じ考えでしかなかったわけだ。
そりゃどこも考えることは同じだと言われますわ。
って。オーダー任されたのなら、今大会の尾張大付属のことも調べておきなさいよ!
そうすれば、今までの尾張大付属の相手と同じようなことしたよなんて解説にはならなかったでしょうに・・・
九士朗は本当にこういう仕事が荒い。まあ、最初から知恵役としては期待してませんですけどね。

緒戦からひな様の出番だと嬉しがるファンの女子達。
試合前なのになんか凛として堂々って感じで表情1つ変えずクールなひな様。超かっこいい!!

きゃあきゃあと騒いでいる女子には悪いが、その実ひなりんの内心は揺れていた。

どうしよう・・・相手は部長・・・きっと強い。
この先鋒戦、落としたら流れはあちらだ。
私が負けたら尾張大付属高は負けるかもしれない。
負けたら天娘になれない。天娘の願い事ができない。弟の――優二の病気が治せない。
そう考えると私は・・・私は――

緊張でガチガチだ。うえ〜〜ん

とか言いながら固まっている赤西さんで遊ぶ黄桜さん。何をしてますの。
実は大事な試合の前になるといつも緊張でガチガチになるという赤西さん。
二子さんとは違い、キリッとしたまま固まっているので傍から見れば凄そうに見えるって寸法だ。
どうやら遊んでいる黄桜さんの声も聞こえていない様子。やれやれ。

くだらん!何が弟だ・・・そんな些事にとらわれおって・・・
だから貴様は甘いというのだ!赤西陽菜!!それでもこの紫乃ゆかりのライバルか!?

カッと挑発する紫乃さん。しかし、その声も聞こえていない様子でありました。トホホ。

ひなりんと紫乃っちの絡みは面白いにぃ〜と黄桜さん。楽しそうで何よりです。
とはいえ、このままでは本領を発揮できない可能性はある。
見た目はクール、中身は普通のひなりんのためにも、もう一手打たないとにぃと黄桜さん。どこかにメールを送る。

さて、一方の結日高校。してやられたと悔しがる九士朗。
思いつきの奇策なんて早々うまくはいかないって話ですわね。
部長なら赤西さんだって倒せるはず、と言いながらも鬼のような赤西さんを思い浮かべて震える二子さん。
あの遊ちゃんですら思い出して震えるぐらいだし、やはり凄い食べっぷりのようだ。

先鋒戦どころか、オーダー戦の時点で敗北を喫したような様子の結日高校。
天子ちゃんや哲っちゃんがどう声をかけたものかと焦っているじゃないですか。

そうこうしているうちに、先鋒戦のメニューが発表される。
皿には蓋がされている。蓋はコトコトと揺れ、中にはじゅうじゅうと音を立てた食べ物が用意されている。
その様子に3回戦のマーボー豆腐を思い出して青くなる天子ちゃん。

本日1発目のメニューは――広島風お好み焼!!

1皿1/4切れで150gでございます。
大漁のキャベツに、焼きそばらしき麺が見える。ソースの上にはネギが振りかけられている模様。おいしそう!
観客は沸き返るが、天子ちゃんはやはり青い顔。

熱いの・・・コワイ

じゅうじゅうと言う音が聞こえただけで真っ青になり震えだす天子ちゃん。
うーむ、やけど自体は大したことなかったが、思ったよりも精神的ダメージは大きかったようだ。
行くべきは口腔内科ではなく、精神科だったかもしれませんな。

2年の2人とは違った理由で震えだす天子ちゃん。皆が一様に不安そうにしている。
そこで立浪部長。自身も不安そうな様子ではあったが、なんとか笑顔を作り出してみせる。うふふ〜。

ダンゴちゃんはお好み焼食べなくていいのよ〜
それにお好み焼はあんかけおこげやマーボー豆腐ほど熱くないしね〜
今日はダンゴちゃん。なんでもガツっと食べないようにね〜

改めて注意される天子ちゃん。定期的に言っておかないと忘れちゃいそうですしね。
そして、天子ちゃんだけではなく、他の部員も元気付ける立浪部長。

私が赤西さんをしっかり倒しちゃうから応援よろしくね〜

この言葉に一斉に元気を取り戻す結日高部員。わいわい。部長ならきっと勝てるわよね。
なかなか信頼されているじゃないですか。
叱ることはできない部長だが、元気付ける点に関してはちゃんと部長らしい行動ができるようだ。

私がしっかりしないとね〜
今年が天食祭本戦出場のラストチャンス。
相手は去年の中部王者の部長さん。もし私が負けたら・・・

私が不安がっちゃダメ。しっかりしないと・・・
私は部長なんだからしっかりしないと。しっかりしないと・・・

口では倒しちゃうと言ったものの、やはり不安は大きいようだ。はてさて。

そして、いよいよ始まる先鋒戦。
出番というのに相変わらずガチガチしたままのひなりん。
そのひなりんに向けて黄桜さんは携帯の画面を目前につきつける。
映っていたのは弟の優二くん。
ヒナ姉ちゃんファイトとスケッチブックに描き、持った姿を映して送ってきてくれたようだ。
これはこれは・・・思わずひなりんの顔が緩んでしまってもしょうがないってもんですよね。

どうやら赤西さんの緊張は解けたようであります。
ガチガチだった状態から、黄桜さんに拳骨をかませるぐらいには回復した模様。

まったくメイは・・・余計なことして。

そう言って試合の場に向かう赤西さん。なんだかよい関係ですね。
黄桜さんができる小細工はここまで。
いつも通りのひなりんなら相手が誰でも食材がなんでも問題なしだにぃ〜とのこと。

さあ、両校の部長が舞台に上がった。
これより先鋒戦。45分制広島風お好み焼勝負・・・開幕いたします!!

部長という立場ゆえ、皆を元気付けねばならなかった立浪部長。
部長という立場であるが、仲間に元気付けられる赤西部長。
微妙に対照的な感じの出だしとなった2人。
みんなのためにも勝たないとという想いが立浪部長にはあるが、赤西さんも弟のために負けられない。
モチベーションは互角となると、実力差がある以上、立浪部長の勝ちは難しいところだが・・・?
試合展開によって状況を好転させることができるかどうかになりますな。どうなることやら。

・空が灰色だから
中3男子3人組が下校中。その内の一人、若林哲人くんに一本のメールが届きます。
よもやの男子3人組!?と思ったがこの3人で話を展開したりはしない様子。
まあ、阿部先生としては女の子を描きたいでしょうし、男だけってのはないですわな!

哲人くんがよくメールしている相手は雨宮京さん。
中学3年になって以来ずっと病欠設定で登校拒否しているクラスメイトの雨宮さんである。
哲人くんは雨宮さんとどういう関係なのか?

カテゴライズするなら、いわゆるただの幼なじみ

ふむ。ただの幼なじみねぇ。
ちょっと用事を思い出したと2人と別れて去って行く哲人くん。用事って何かねえ。ニヤニヤ。

歩いている最中にも哲人くんの携帯にはメールが届く。
死で埋めつくされたメール。
さらになんでかな...と題名されたメール。

この世界は不条理なことなかり...
何故...苦しいんだろう...?何故悲しいんだろう...?
熱がさがらないよ私...死ぬ...のかな...?

これはまたネガティブ要素満載のメールでございますね。
登校拒否になるぐらいだし、色々と抱えてますのかねぇ、雨宮さん。

哲人!今日も来てくれたんだ!

アパートを訪れた哲人くんを元気一杯に出迎える雨宮さん。
あれ?色々と抱えていそうな要素が全く見えないですよ。アレアレー?
元気そうだなとツッコミを入れられるとわざとらしくめまいが、とか言って見せる雨宮さん。舌を出すな。

死をあれだけコピーペーストできるなら体力余ってるだろ。
三点リーダ使って文面に感情演出とは随分ご機嫌そうだな。

もうバレバレって感じですね。そりゃバレるだろう。雨宮さんも演じる気が薄そうだ。
どうでもいいが、文面見る限り三点リーダじゃないですよね。...は…と違っていちいち半角にするので打っててめんどいぜ。

哲人くんにしがみつき、部屋までおぶっていってと言い出す雨宮さん。
甘えまくりでございますな。おぶりはしないが、抱きつかれて引きずったまま部屋に到着する。
メールで呼ばれたということもあるが、溜まっていたプリントを渡す用事もあったらしい哲人くん。
それはさておき、何やら語りだす雨宮さん。

人間ってなんで生きてるんだろう。
つまらない社会、つまらない生活。私、生きてるのが嫌になってきやたよ。

そうなのか。じゃあ。

って、おーい!!

鬱な語りなどマジメに聞く気もないといった感じの哲人くん。正しいですな。
私がどうなってもいいのという雨宮さんに、別にどうにもならんだろお前と返す哲人くん。正しいですな。
しかし、雨宮さん。うつ過ぎて自傷行為をしてしまったという。
それはいけない。それは本当に引かれる行為だよ雨宮さん!

ほら!(くわっ)

お前それ蚊に刺された所を爪で十字切っただけじゃねえか。痒み対策かよ。

ずいぶん健康的な自傷もあったものですね。
これなら深爪とか掻き過ぎてミミズ腫れになった方がよっぽど傷ついてるよ!
というか、十字にしているところ多すぎ。どんだけ刺されてるんだ。

ならばと次の気をひく作戦に出る雨宮さん。
わざとらしくゴホゴホと咳き込んで見せてベッドに飛び込む。もうダメゴホゴホ。
ねーよっと!ねーよっと!ねーよっと!(チラッ。チラッ。チラッ)

こっち見んな。
雨宮さんのアピールは死ぬほどわかりやすくてたまりませんな。
でも、哲人くん。あっさりスルーして帰ろうとします。おやすみ。じゃあ。

哲人のマヌケ!そばにいろっつってんの!

業を煮やした雨宮さん。ハッキリ言ってくれました。ふむ。可愛いじゃないですか。
哲人くんも、ハッキリ言われたのならしょうがないかなとベッドに腰掛ける。

雨宮「ねえ。私たちってもうつきあってるのかな?」
哲人「?つきあってないだろ?」

ハッキリ言われたー!まあ、登校拒否しているようでは付き合いもできないってもんですわな。
なので哲人くんは言う。元気なんだから学校来いよと。今年受験生だぞ。
重要な問題があるわけじゃないのに登校拒否なんてするもんじゃない

正論ですな。哲人くんは正しい。

「登校拒否」じゃない!「不登校」ですー!!行くも行かないも私の意志なんですー!!

ぷんぷん。いや、知らねーよ。
自分の意志で変えれるなら来いと言っているわけなんですから。雨宮さんは正しくない。

2年まで普通に登校してた。話す相手がいないわけではない。
勉強ができないわけでもない。ただ簡単に逃げられることに味をしめてしまった。
このままだともっと辛いことがあった時に、逃げ癖がついていつまでも逃げるだけの人生になるかもしれないぞ

ふむ、哲人くんはいいこといいますなぁ。格好いい。
でも雨宮さん。この現世から逃げ出したいよとか、相変わらずのネガティブ。

あのなあ。そういう気の引き方もやめろ!傷つくのは自分自身だぞ。

全くですな。やりすぎると相手も離れていくでしょうし、うまいことはなさそうだ。
うつなことばっかり言ってると、本当に気分も落ち込むってものですしねぇ。
そこで雨宮さん。さっきから私のこと心配しているような口きいてさ、とか言い出す。
それに対し、哲人くん。そうじゃなかったら来ないだろ、とのこと。

雨宮「えっ。私たちつきあってるの!?」
哲人「つきあってはない」
雨宮「くそジャルァァァァァ!じゃあもう学校行かない!!」

本当、元気一杯ですなこの子は。
そもそもなんでつきあったら学校行くことになるんだよ。

そんなの、好きな人と一緒に長くいたいからに決まってるでしょ

ふむ。これはよいセリフだな。さすがに哲人くんも赤くなる。
どう考えても哲人くんには正攻法で攻めるのが効果的ですよね。遠まわしな気の引き方よりよほどよさそうだ。

つきあわないとやだやだー。
2人きりで会うためにこれからもバッチリズル休みするもんねー。

雨宮さんは本当にダメな子だなぁ。
学校に行きながら、帰りにこうやって2人きりになれば一緒にいられる時間がもっと増えるでしょうに。
哲人くんとしてもそういう関係を望んでいるのかもしれなくもないのかもしれない。

そこでメールが着信。冒頭で出てきた島本くんからのメールだ。

ボウリング明日になったから^^良かったら雨宮もつれてこいよ^^

ほほう。これはよいメール!
哲人くんは友人にも恵まれているようですな。人徳というものでしょうか。
メールの内容は見れていない雨宮さん。誰とメールしてるのよ。女!?とお冠。
なので哲人くんはあえてこう言う。

・・・実は最近クラスの子とメール交換をしている。

!!!!

と、いうわけで。
嫉妬に駆られて電撃登校を果たした雨宮さんでありました。
意志で不登校を跳ね除けたってわけですね。
やったね雨宮さん。放課後はボウリングだ!

最初のメールの段階ではうつな展開になりそうであったが、最後までノリのいい感じで終わりほっと一息。
実際に哲人くんに相手がいたりしたら、雨宮さんは本当に病んでしまったかもしれないですけどね。
お相手が哲人くんだったからこそ、うまく行った感じはあります。
しかし、哲人くんは言うことは正しいし、中学生とは思えないぐらい身が固い。
あれだけ胸のでかい女の子がベッドでチラチラと誘ってきて男子中学生が平静でいられるものなのか!?
まあ、幼なじみだったからというのがいい方向に働いたのかもしれませんな。

ところでこの雨宮さん。前にも別の話でモブとして出てきていないでしょうか?
具体的には「こんなにたくさんの話したいことがある」の回だ。
冒頭で城田さんと話している女子はどうみても雨宮さんである。というか名札にそう書いてある!!

宇佐美さんがコンビニバイトをしていたこともあるし、こういったクロスオーバーはこれからもありそうですな。
時系列は違うっぽいけど、同じ世界で生きているキャラたちと分かるとなんだか面白い。
気をつけてみていると、これからも関連性が出てきそうですな!
高校名とかも同じ名前が出ることありますし、要チェックやで!

ちなみに城田さんと話をしていたときは2年生。今回の話とは時間に開きがあるっぽい。
そういえば、雨宮さんの部屋には夜景の写生を行ったとおぼしき絵が飾られている。
賞を貰ったようにも見えるし、城田さんの言うとおり絵のセンスがいいんですな雨宮さん。
この絵に描かれている2人は一体誰なんだろうか・・・!もしや・・・!?
なんて考えることもできちゃうのがクロスオーバーのいいところですな。
これから気にかけれる要素が増えて楽しみが倍増って感じですよ!イイネ!

・ガキ教室
チンピラが包丁持ちだしてきた。ヤバイヤバイヤバイ。どのくらいヤバイかってマジヤバイ。
これにはさすがの晶も謝るしかない。メンゴメンゴ!!
そんな怒んなよ〜〜!な!!

ハ、ハロワ行けって言われたってこの時間もー閉まってるもんな!悪ィ悪ィ!!

そこじゃねーわ!!

晶は謝る気があるのかないのか。そりゃチンピラも大声でツッコム。
そして包丁で刺すぞと振り回してくるこりゃ怖い。
とはいえ、いきなり襲い掛かるのではなく包丁を持ってきたということはおそらく脅しですね。
いきなりぐさりと来ずに、前に出したり戻したりしている。本気で刺す気は今のところなさそう。

この女がガキをどう育てよーがオメーに関係ねぇだろ。人んちのことに首突っこむんじゃねーよ!
今すぐ出てけ。2度と来んな。

お前も人んちにあがりこんでるだけの他人じゃねーか。
とはいえ、やはりこのチンピラ。今すぐ刺すってことはなさそう。
でも晶が挑発を続けたらやってきそうな気もするし、怖いことにはかわりないか。

早く出ろ!

晶の脳が危険信号を発している。

こんなバカとつきあって生活保護でパチ打ってるよーなダメな母親だ。
オレの話すことだってどーせまともに聞いてねえよ。

先生!早く帰って!ややこしくなるから早く帰ってよ!

ややこしくなるからっていう理由も酷いな。
確かに部屋で刃傷沙汰なんておこされたらややこしくて仕方がないでしょうけど。

母親もあー言ってるし、早く出なきゃ・・・逃げねーと・・・早く・・・

いや・・・オ・・・オレ・・・出てかない・・・

思いとは裏腹に、晶の口から出たのはそんな言葉だった。おやおや?
晶にしてみれば、本当はこんな奴らと関わりたくない。関わりたくないが・・・光一くんの言葉を思い出してしまう。

バーガー屋での出来事。
母を愚弄されたことを怒る光一くん。ハズかしくなんかねーよ!

オレが小さいときたくさん遊んでくれたし、おいしいご飯だって作ってくれた・・・
今はちょっと変だけどさ・・・だけど1人でオレを育ててくれてるじゃん。
オレ・・・オレ、母ちゃんのことハズかしいなんて思ったことねーよ!!

ふうむ・・・いい子ですねぇ。光一くんは。
あんなこと言われてしまうと放ってはおけなくなる。
チャライ晶であるが、思うところはあったようだ。

悪ィけどさお母さん。今日はガチで学校の話聞いてもらうから。

さすがに晶の話を聞いて、少しまともな顔になる真鍋母。子と向き合ってどんな心境であるのやら。
晶はチンピラを再度挑発する。
1番カンケーねぇのオメーだからマジでどっか行ってくれねーかな、と。
刃物持った相手によく言えたな晶。頭に来ていたんでしょうね。

えいっ!!

晶が気をひいている隙に、真鍋母がフライパンで包丁を持っている男の手を叩く。
痛さで思わず包丁を取り落とすチンピラ。よし、これで怖さは半減したぞ。
とはいえ相手はドアブチ破るような相手だ。まともに戦えるものか?
真鍋母にも容赦なくグーで殴るチンピラ。光一くんが母を守ろうと飛び掛るがさすがに体格差が厳しい。
ドタバタと乱戦模様になる。が、ここで助けの手が入った。

ハイ、ヤメヤメ〜!皆さん落ちついて!

お、お巡りさんだ〜!助かった!
隣の部屋のおばちゃんが通報してくれたらしい。ほう、マジ助かる。
まあ、そりゃドア破った音がしたら様子も見たくなるわな。様子見て、包丁持って脅してるの見たら通報もするわ。

お巡りさんアイツ!アイツカルト信者です!!

しまった!うまい言い逃れと思ったら尾をひいてやがった!
まあ、その件は追求されなかったみたいなのでよかった。危ない危ない。
とはいえ、一応当事者全員から話を聞くことになっているので、真鍋親子も含めて全員で署に行くことになる。

南大和警察署。
村山主任が迎えに来てくれました。こんなとこまでワザワザ来てもらってサーセン。
詳しいことは聞いてないけど、簡単には話を聞いたっぽいですね主任。
晶と光一くんは話を終え、今は母親が話し終えるのを待っている。
母親はあのチンピラをかばうような発言をしている。うーむ。

主任が飲み物を買いに立ち上がったところで晶は光一くんに一言告げておく。

母親に期待するなよ。あの人・・・たぶんこれからも何度もお前を裏切るぞ

ふむ・・・なんだか厳しいお言葉ですね。
でも、それを語る晶の様子はマジメな感じ。光一くんも無闇に突っかかれないものがある雰囲気だ。

村山主任の車で真鍋親子を家まで送り届ける。
そして、晶と2人になったところで先ほどの発言について問いただす主任。聞こえてたんですね。
母親に期待するなって言った晶。なんでそんなことを言ったのか?

母親つっても人間スからね。ずっと味方でいてくれるワケないんスよ

何か物寂しげな表情で語る晶。
普段のチャライ感じもナリを潜めており、主任も気遣わしげである。
晶は家庭で何か複雑な事情がありそうですなぁ。借金抱えたときも親を頼りたくないとか言ってたし。
チンピラと相対するようになったのも、光一くんの態度に思うところがあったのも、自分の家庭環境に関わりがあるのか?

これまでは軽いノリで展開してきたが、ちらほらと重そうな部分が散りばめられている。
いつか、晶の過去が明らかにされていくことになるんでしょうなぁ。
でも、次回はまた軽いノリに戻ってるとよいですな。担当クラスでの晶の地位復権はなるか?

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
アリサちゃんが焼かれ処分された場所に訪れるビンディちゃん。
その手には友の形見のペンダントがあった。切ないねぇ。
黙って立ち尽くすビンディちゃんを高台から見下ろすハイヒールの人物
前にもちらりと出ていたけど、何者だろうか?すぐに姿を消してしまった。

そこにリッキー登場。アリサちゃんの鎮魂のために花束を買って来たらしい。
この学園はなんでもある。ショッピングモールがあり、花屋まで普通に開いているという。
外界から途絶しているのに、品物をどうやって仕入れているんだ?ショッピングモールの人たち。
たぶん移動する足があるんでしょうな。教授たちもそこから借りればいいのに。

ビンディちゃんはリッキーに学園で起こっていることを尋ねる。そりゃ気になりますわな。
迫られたリッキーはしょうがないなと話してしまう。赤くなるなよ。

学園を離れる手段を封じられたと思った教授はグラシアに協力することを約束する。
グラシアに従うわけではなく、罪のない生徒達がウィルスの犠牲になるのを見過ごせないと言う理由からだ。

さて、リッキーとビンディちゃんが歩いているところ、作業員らしき人たちが説明を受けている現場にでくわす。
ビンディちゃんによると、地下制御室の定期調査とのこと。
学園のシステムは地下に集約されている。定期調査は必要不可欠ってわけですね。

それはともかく。ビンディちゃんはリッキーに調査の協力をさせて欲しいと願い出る。
まあ、話してしまったらこういう展開になるのは必然ですわな。
生徒会長として学園の危機を見過ごせません!とビンディちゃん。
グラシアから微妙に距離が開いているせいか、あんまりイメージないけど、そういえば生徒会長なんだよねビンディちゃん。

すっげースベスベして柔らかいのな!女の子の手って!!

ビンディちゃんに手を握られて御満悦のリッキー。まったくこの男は。
というわけで、叔父さんによる説教。喋ったりして・・・もしあの子も巻き込まれたらどうするんだ!!バチン。
現場を見られちゃったからしょうがないとはいえ、とりあえずうかつそうなリッキーに注意だけはしておく叔父さんでした。

一方そのころ。地下制御室。
定期調査は予定時間をオーバーしていた。
様子を見に来た教師。地下に入ったところでゾンビに襲われる。ウワー。
でもどうにか逃げ切って戻ってきたらしい。鈍いゾンビだわぁ。
地下制御室には調査に向かった5体のゾンビがいるものと推測される。
グラシアの命により、全部"処分"するという話になりました。

学園側からは戦力が2人。
主観教諭のレイ・スーと特別高等警備員のタヒル・カプール
それぞれサーベルにハンマーといった装備を携えている。

この2人に教授とリッキーを加えた4名で地下制御室のゾンビと闘うことになるらしい。
教授は戦闘要員というよりは、事件の手がかりを調査する人員ってところですかな。
でもとりあえず武器は携帯します。手斧のようなものを受け取る教授。
リッキーはバチバチと放電しているスタンロッドのようなものを手にしている。ゾンビにそういったものは効くのか?

さあ行きますよ、皆さん!!

レイ・スーの号令のもと、4人が地下制御室に挑む・・・

というところで、バイオハザードはしばらく休載!!エー!?
再開は5月31日発売の27号からとなります。
話が動きそうになったところで休載とはな・・・!長い序章だったと考えるべきか。

ちなみに6月8日には単行本の1巻が発売されます。
それも、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポーランド、ブラジル、
台湾、香港、タイ、インドネシア、ベトナム、日本の12か国で同時発売だという!
うーむ、凄い話でありますなぁ。
休載は残念だが、再開したときは盛り上げていって欲しいものであります。

・シュガーレス
ヒュウゴに拳を潰されてしまったマリモ。これでは右手は使いものにならない。
右手の指がそれぞれあらぬ方向に曲がってしまっている。一体どうするのか?

ぐきっ

無理矢理握りこんで拳を形取り、潰された拳で殴るマリモ。おお!!

まさかこう来るとは。
無理矢理に拳を作るというのは分かる。しかし、まさか左手も使わずに右手だけでやるとは思わなかった。
どうやって折れた指先に力を入れたのだろうか?
そこはもうあれですね。迫力があるから説得力があるという理論。これを用いたということにしましょう。
または、普段から拳を握ることを続けてきたから、肉体がその動きを覚えていたとかそんな感じで。

ともかく、折れた拳で殴りかかるマリモ。しかし、ヒュウゴには効いていない。
まだまだと殴りかかるが、見苦しいぞと迎撃される。
マリモの右拳に己の右拳をぶつけるヒュウゴ。青ざめるマリモ。
でも力づくで押し込んでしまう。おやおや?マリモがパワーで勝った?

・・・スパルタンだねぇ

キリオが一言呟く。言葉の意味はわからんがとにかくすごく意味がありそうな一言だ。スパルタンX?
最後は跳び蹴りで締めるだろうという暗喩でしょうか?

・・・見苦しいのはお前のほうだ。ヒュウゴ。
お前は暴力だけを信じて、それ以外の何も認めていない。認めようとしない。

ヒュウゴの行為の否定を始めるマリモ。
ヒュウゴに言わせれば、自分より劣るものを認める必要など無い。
ケンカは暴力より劣るのだから認めることなどないのだと言う。

違う。お前はそう言って暴力にすがっているだけだ
酸素や水を補給するのと同じように暴力を振るい続けなければ自分の存在を保てなくなってしまっている。

お前は暴力を振るっているんじゃない。暴力に振り回されているだけだ。
今のお前の行動は本当の意志によるものじゃない。
・・・俺を守ってくれた時にはまだあったはずだ。

マリモの言葉により、否が応でも思い出させられる。先ほどのシャケの言葉。
「――で、お前は何がしたい?」「お前は暴力で何を守ろうとしたんだ?」

・・・俺が守りたかったもの・・・
親父に打ちのめされていたタイジか・・・?
それとも――暴力を振るい続けることでしか自分の存在を見い出せない、俺自身か・・・?

ヒュウゴが揺らいでいる。
暴力こそが自分の存在証明だと言ってのけたはずだったのに、それでしか示せないのはどうなのかと考えてしまう。
なんとも矛盾した話でありますね。戦闘用に生み出されたロボットが抱えたジレンマのような話だ。

――タイジ。お前は何故ケンカを選んだ?

迷いを見せ、弟に尋ねる兄。弟は答える。平等だからだ、と。

親父は俺を一方的に打ちのめした。
お前は他人から奪った金を与えてくれ、親父から守ってくれたが、俺にとって暴力は対等に扱われるものじゃなかった。
だが、1対1のケンカをしている時はお互いを1人の人間として認められる。
自分の存在をハッキリ感じられる。俺の居場所だ

ケンカによって自分の存在を証明することができる。マリモはそう言っている。成程な。

俺が暴力で手に入れたものを、お前はケンカで手に入れていたのか

マリモに暴力に手を染めさせ、自分と同じように存在を証明できるようになって欲しかった。
ヒュウゴとしてはそういった想いがあったんでしょうな。
しかし、既にマリモは自分の存在を証明する手段を手に入れていた。余計なお世話だったとも言えるわけだ。

・・・ヒュウゴ。俺はもう迷わない。
お前を止める。それが命を救ってくれたことへの礼だ。

・・・大人しく受け取る気は無い。力尽くで渡してみせろ。

余計なお世話であったと気づいたとしても、それで大人しく引き下がるほど大人ではないってことですかね。
お兄ちゃんにもプライドがあるってわけですな。
交錯する拳。
お互いの顔面を捕らえるが、打ち勝ったのはマリモ。
壊れたはずの右拳であったが、今や精神的な勢いはマリモにある。見事にヒュウゴを吹き飛ばして見せた。

兄弟対決も決着のときが来たのでしょうか?
自らの暴力に疑問を抱き、弟がすでに己の存在を証明する手段を持っていたと知ってしまったヒュウゴ。
もはや闘う理由はなさそうだが・・・はてさて。
どんな形で戦いの決着がつくのか気になります。
それ以上にどんな形でオチがつくのか気になります。またキリオが〆てくれるのか!?ガッデム!!

・ましのの
本を読みながら歩く今泉君。読んでいる本は、すぐわかるFX。ほう。
しかし、読みながら歩くという行為により前方不注意で校庭に大きくあいた穴に落ちてしまう今泉君。ドサッ。

穴の下にはクッションが引かれているが、結構大きな穴である。いわゆる落とし穴だ。
中には先に落ちていた増埜さんと友野さんの姿があった。
2人が歩いていたときは土で隠されており、まさしく落とし穴だったという。

一体誰がこのようなイタズラを・・・
と考える前に、増埜さん。今泉君が読みながら歩いていた本に興味を示す。
FXとか難しそうな本読んでるね。すごーい。
と思ったが難しそうなカバーに隠しているだけで中身はエロ本でした。
エフエックスじゃない。エロエックス・・・だと!?

いつもながらの今泉君で安心するやらなんなのやら。
カバーで偽装しているとはいえ、堂々と読みながら歩くなんて普通はできないぜ。

それはさておき、どうやってこの落とし穴から出ようかと相談する増埜さんたち。
この落とし穴、人の身長を越えるぐらい大きいし、手がかりも少ないので登るのも難しい様子。
ならば、ここはアレしかないかねと友野さん。

ビンビクしよう

ビン・・・ビク?
なんだかわからないが、なんていやらしい響きなんだ

言いたいことはわからないでもないですよ今泉君。ビクンビクン。
でも、落とし穴から出るのにいやらしい話は関係ないですよね。
と思ったが、何やら2人の話している内容を聞いていると全くいやらしくないとは思えなくなってきた。
せっかくいるんだし、男子とした方がいい。パンツ見えちゃう。今泉君の上でなんて・・・恥ずかしいよぉ。

ボ・・・ボクの上でパンツが見えて恥ずかしい何かを行おうとしている!?

ふむ。さすが恥将。キーワードからエロイ展開を見事に導き出しましたね!
しかし、このシチュエーションで何故そんな話に?
いや、この落とし穴が2人がしかけた罠だったとしたらどうだろうか。
彼女らの目的が何かしらのHいことで、男子が罠にかかるのを待っていたとしたら・・・

合う!つじつまが

なんだか久しぶりに聞くワードが飛び出しました。
ともかく、答えを導き出した今泉君だが、好きな室井さんの友達にいやらしいことなどできないと考える。
男らしくはあるが、室井さんの友達じゃなければOKだったととれなくもない。まあ、今泉君ですしね。

何なんだよビンビクって!!

肩車のことやけど。あ、そうや。山口の一部の方言よ。知らんよね。

やっぱりそんなオチでしたか。
というか、普通に考えたらそっちに考えがいきそうなものなのだが・・・さすが今泉君といったところか。

結局、落とし穴はタイムカプセルを埋めようと掘った生徒たちの仕業でしたっと。
無事救出されてめでたしめでたし。ビンビクはしませんでしたとさ。

妄想が逞しいのはよいが、暴走してしまわないように気をつけるのだよ今泉君。

・さくらDISCORD
桜家にお泊りの1日目。
夕食は豪勢に肉づくし。そしてハルカさんが康介を肉攻め!肉・・・攻め?なんだかわからないが、いやらしい響きだ。
さらに芽吹がハルカさんと結託して攻めて来る。ほう・・・ほう。ってなんで!?

いやぁ、その方が面白そうだから?

丘と仲良くなっても芽吹の黒さは変わりがなかったようで安心ですな。
ともかく、大きくなるように肉を大量に食わされる康介でありました。肉食え肉ー。

楽しそうにしているハルカさんと康介。いや、楽しんでいるのはハルカさんの方だけか?
ともかく、そんな様子を不機嫌そうに見守るノ宮。むっすー。おやおや。
ならばこちらもと康介の気をひこうとするノ宮。取り出したのは・・・ドーナツ!
あのノ宮が康介にドーナツを勧めている・・・!?
ドーナツは全て自分のものだと言って憚らない――と思われる――ノ宮が、あのノ宮がドーナツを提供しようというのか!?

特別だよ?何を隠そうこのドーナツは一部では有名な・・・

おぉ?確かにうまいなこれ。

もっしゃもっしゃとハルカさんに頂かれてしまいました。
通常ドーナツに続き、特別ドーナツまで食べられた!!この悲しみは果てしない!!ギャース!!
どうでもいいけど、ノ宮はどこにドーナツを隠しているんでしょうね。
逆さにして振ってみたらボロボロ出てくるかもしれない。

食事中に暴れだすノ宮を嗜める住吉さん。さすがー住吉さんは落ち着いてるなー。
そーだぞドーナツ。クマさんパンツの言う通りだ。

ノ宮・・・一緒にドーナツの仇とりましょう・・・

落ち着いた姿から一瞬にしてこれだよ!
というか、そのあだ名で固定するつもりでありますかハルカさん。
昼間に続き、今度は大皿でノックアウトさせられる島。島ぁぁぁ!!
こーちゃんはまた住吉さんに組み付いたりしたんですかねぇ。ハハハ。

そうこうしていうちに先輩が追加の肉を。芽吹が追加の肉を持ってくる。どんだけあんだよ!

しかし、先輩の発言によると、ちゃんと家にはおふくろさんがいる様子。
まるで出てくる気配はないけど、ちゃんと両親はいるようでなんだか安心しました。
これだけ肉を用意するということは、両親もハルカさんのことをよくわかっているということなのか?

ドーナツと島公の仇ぃーっ!!

ノ宮の絶叫が木霊する。いや、その芝生はハルカさんがやったわけではないですし。
あ、やっぱり島は芝生扱いなんだ。まあ、緑だしなぁ。しょうがない。

芽吹はハルカさんをアネゴと呼ぶ。
丘はなんだか先輩と気が合うのかツーショットが目立つ気がする。
8人に増えたさくら達であるが・・・実に賑やかなことになりましたなぁ。
しかし、見事にまとまりが無いようにもみえる。これがさくらディスコード・・・!

食事を終えて部屋に案内される。
ノ宮、住吉、芽吹の3人は女子部屋。1室で布団を3つ並べて眠ることになる。
ん?考えてみると丘。芽吹とは部屋こそ違うものの一つ屋根の下で寝ることになるのでは?
これはいけない不純だよ異性が交遊しちゃうよ。
いや、丘ならこんなこともあろうかとテントを用意して屋根の下を回避するぐらいはやってくれる・・・?

それはさておき。
部屋で休む女子3人。話題はハルカさんのこと。
住吉さんは初日から振り回されっぱなしでグッタリしている。
芽吹は面白い人じゃないのさとご機嫌。被害にあってない人は気楽でよいですな。
そしてのノ宮は毛嫌いしている感じ。これは珍しい。芽吹もそうつっこむ。ドーナツが原因ってワケでもないでしょ?

んー・・・それもあるけど

やっぱりあったのか。いやまあ、ドーナツはノ宮の血肉ですからねぇ。そりゃしょうがない。
でも、それ以外の理由だってもちろんありますのよ。

ハルカとこーちゃんが話してるの見てると、なんか・・・・・・ヤダ

ほう・・・それはそれは。
やはりノ宮の恋心はまだまだ幼いもののようですな。
高校生とは思えない純真な感じでありますがノ宮らしくてよろしい。ニヤニヤ。
しかし、そんな純真さを見せられると住吉さんも態度に困りますよねぇ。

・・・スミ。誓うよ。これに関しちゃアタシは絶対余計なことしないって。

ふむ。そうしてくれるとありがたいですな。
さすがに恋愛話はナイーブに過ぎますからね。
しかし、さすがに芽吹。住吉さんの気持ちもちゃんと気づいていたんですね。いや、気づかない奴もどうかと思うが。

ハルカさんが乱入してきたところでまくら投げに移行。住吉さんは退避するのであった。

外に出て1人になり、ようやく落ち着いた住吉さん。田舎だけあり外は凄い星が綺麗だ。

・・・何を動揺しているんだろう、私は・・・
あの二人の関係なんてわかりきったことなのに。たとえそれが、二人が自覚がないとしても――

綺麗な星のもと黄昏る住吉さん。そこに現れたのは・・・島!?なんで島がここに?

・・・ハルカさんが来たから避難してきた。

すごく納得した。
何故かまくらで狙い撃ちされる康介の図がとても・・・なんだろう。うらやましいという気がしないでもないぞッッ!?

ここで島。ちょっと気になったことを聞いてみる。
住吉さんは普通に合宿に参加してるけど家のことは大丈夫なんだろうか?
確かに。弟のこととかどうしているのだろうかと気にはなっていました。
読者が気になることを尋ねてくれる島は本当に気が利いている。
住吉さんには痛い目に合わされてばかりなのに、よく気のつく男やで。

・・・母さんが退院したのよ

ははぁ。そういうことでありましたか。
それならば貴樹くんを他所に預けたりとかしなくても問題ないですわな。良かった良かった。
良かったはずなのに、なんだか浮かない顔の住吉さん。
嬉しいことは嬉しい。だけど、母が退院したことで気づいてしまったという住吉さん。

「何をしてもいい」って言われて私は何も思いつかなかったの。
・・・将来、どんな自分になりたいのか。
今は貴方たちと一緒に過ごせて楽しい。こうして合宿も参加出来るようになって嬉しい。
けどきっとこういう時間もずっと続くワケじゃないから

高校生活はあと1年半。楽しい時なんてのはすぐに過ぎ去ってしまうものである。
それに、悩んでいることはそれだけではない。
作楽康介もノ宮も自分の気持ちに気付き始めてる。
二人が自分の気持ちを自覚した時、それでも私は二人の側にいわれるのだろうか

楽しそうにする二人の後姿を見て歩く住吉さん。
その姿を想像するだけでブルーになってしまう。うーん、想像に難くないだけに厳しいですねぇ。
というか、この構図、島とそっくりなんですけど。

・・・住吉はさ、康介に告白とかしねぇの?

思い悩む住吉さんにズバリ切り込んでくる島。ほほう。

・・・住吉の言う通りだよ。こうやって皆で過ごす時間はいつか終わる。たぶん、卒業なんかよりずっと早くさ。

やたらとイケメンな顔で述べる島。
どこか達観したかのような表情で述べられるから住吉さんも注目せざるを得ない。

・・・俺だって気付いてるよ。最近のノ宮と康介・・・前とはちょっと違うもんな。
・・・だから、いつか終わりを迎える前に。
結果なんかわかりきってても、可能性なんか全然なくっても。

俺はこの合宿中にノ宮に告白するよ。せめて、後悔だけはしないようにさ

・・・住吉。おまえはどうする?

ナンテコッタ・・・島がカッコイイ・・・
その島に煽られた住吉さんはどういった決断をするのか。
なんだか恋物語も急展開というか、風雲急を告げてきた感じがありますなぁ。

果たして思い悩む2人に逆転の目はあるのだろうか?
島は今回のようなカッコヨサをちゃんとノ宮の前でも行えるのだろうか?
合宿が終わるまでは日数もあるけど、早くも告白話になってしまうのか。気になります。

・ANGEL VOICE
乾から出た最高のパス。これに成田が先に追いつくことに成功した。
今度こそ先制することができるかもしれない。決めろ成田ー!!

キーパーとの1対1。さっきの通りなら決めることだって不可能ではない。
だが、成田の体が前のめりに倒れる。これは・・・足をかけられた?
八津野のDF佐久間が成田を止めようとして足をかけてしまったらしい。
ってこれ思いっきり真後ろから行ってるじゃないか。悪質ですよ。

当然のように笛が鳴る。これはもしや・・・?
審判の判定はエリア内でのファウル。つまりPKだ!PKだあああ!!

1点をほぼ確実にものにできるチャンスであるPK。
この獲得に沸き返る市蘭。間宮先生も凄く嬉しそうにしています。ハハハ。
ルカさんの表情が一人だけ浮いていて逆に目立つな。

思わぬPKの獲得に逆に衝撃を受ける市蘭。
これで確実に1点取れる!あの八津野から・・・全国2位の八津野から先制できる!!

さらに市蘭にとっては嬉しい出来事がある。
佐久間の行為は悪質と判断され、レッドカードが出される。つまり一発退場だ
ほぼ確実に1点をもらえ、さらに相手の人数が減る。
市蘭にとっては美味しい事このうえない流れでありますな。

フィールドを去る佐久間に天城が話しかける。らしくねえぞ、と。

佐久間もクリアできると思ったわけではない。ただ・・・点を取られたくないという気持ちを抑え切れなかったのだ。

バカヤローが・・・1点取られるより、1人少なくなるダメージの方が大きいんだぞ

天城の言うとおりですな。八津野にとっては大きな痛手である。
しかし、天城はそれで佐久間を責めたりはしなかった。ただ一言だけ言う。後はオレたちに任せろ、と。

天城もキャプテンとして頑張っているようですなぁ。
これは、市蘭が得点したら久々に鬼天城が現れるか?

この展開に、島村監督もマジメな面持ちになっている。
ハーフタイムで言っていた言葉を守りきれなかったことを惜しく思っているようだ。

格下の市蘭から思ったように点が取れず焦ったようだな。
1点をめぐる攻防・・・ぎりぎりの試合・・・
そんなもの今まで数えきれんくらい経験してきただろう。
相手が船学だったら、同じような試合の流れでもあんなところで足をかけたりはしなかったはずだ。

いつも通りのプレーに・・・徹しきれんかったか

寂しい話でありますね。
考えてみると市蘭と八津野は状況がかなり違うんですな。
市蘭は強豪とやるのは初めてではない。というか、もう慣れっこなぐらいである。
逆に八津野。格下と思った相手に接線を強いられている。経験の少ない出来事だ。
どちらがいつものプレーに徹することができるか、考えるまでもなく明らかだったわけですな。

さて、PKをもらった市蘭だがなんだか揉めている。
どうやら成田。オレが蹴るといって聞かないようだ。うむ、いつもどおりだ!徹してるねぇ。いやいや。

PKは乾が蹴ることに決まっている。誰が決めたんだ?誰が?監督だよ!!
うむ、まあそれが一番確実でありますからねぇ。
別の試合では成田にチャンスを譲っていた二宮さんも必死で成田を止める。
さすがに1点を争う八津野との戦いですからねぇ。チャンスをフイにはしたくない。
というか、その譲ったときも止められてましたからなぁ。

それでも、オレがもらったPKだからオレが蹴って何が悪いと譲らない成田。
そうだな成田・・・習実戦でPKを止められてから、お前は誰よりも真剣にPK練習にとり組んできたんだもんな。

成田の頑張りを知っている百瀬。静かに成田に声をかける。

ここは乾に任せよう

えええっ?
あれだけ成田の頑張りを認めたような振り返りをしていてその結論ですか!?
いや、当然の選択ですけどね。
それはそれ。これはこれというやつである。キャプテンである百瀬は決断をしなければならないのだ!

まあ、万一キーパーに止められたとき、押し込むのは素早い成田が一番でしょうしねぇ。
そういう考えも含めて乾が蹴るのが一番いいのは間違いない。
成田がもらったPKとはいえ、そのチャンスをつくったという意味では乾にも権利はありますしね。

さて、このPKで先制点は入るのでしょうか?
これで勝負が決まるわけでもないだけど予想がつきにくい。入りそうな気もするが・・・はてさて。

・琉神マブヤー
びっくりしているマングーチュの子分のマングースちゃん。
一体マングーチュ様の身に何が起きたのか?
その手に握られているのはマブイストーン。
このマブイストーンのせいで・・・人間に変身しちゃった!!とのこと。

元々人型のマングーチュですし、大きな変化はないですわな。
顔がハッキリ見えたのはよいと思うけど。可愛い。

子分がマブイストーンを見つけたとき、マングーチュは思った。
これをハブに渡したら悪いことしてマブヤーに退治されて持っていかれる。
最悪マブヤーに嫌われてしまうかもしれない。そう考えるとハブに渡すのも躊躇われる。

もし私が人間ならこんな悩むことないのに・・・人間なら。
人間になればマブヤーと・・・マブヤーとイチャイチャしたいよ!!

純真な子でありますなぁ。
そんなマングーチュの願いを叶えてくれたのが、この拝所(うがんじゅ)のマブイストーンである。

拝所のマブイストーンなだけにお祈りすれば叶えてくれるわけか。
封印するだけが能ではないのですなマブイストーン。
どうでもいいが、あけちゃダメ。じゃねーよ。そんな書き方したらバレバレじゃないっすかー。

なっちゃったらしょーがないか!あそびにいこー!

前向きですねマングーチュ様。子分のマングースもノリノリである。
むしろこれでマブヤーとイチャイチャできるかもしんないし、逆にラッキーとのこと。
人間のお店であそび倒して色んなもの食べるぞー。
というわけでやってきた人間の店。しかし気づいたことがある。お金がない。
人間の身ではお金がないとお店で食べることもできないのだ!

そーだ!
ハブデービル!お金ちょーだい!

思いついたのは、ハブデービルにせびる事であった。
いやいやマングーチュ。たぶんハブデービルも持ってないよお金。景気悪そうな顔とかおばあに言われてたし!

そもそも人間の姿のままではハブデービルも相手してくれるはずもない。襲われるマングーチュ。
追われて逃げ惑うところに出くわすユウ。いいタイミングだ。
傍目には人間の女の子が追われているように見えますし、早速マブヤーに変身してたっぴらかそうとする。
しかし、マングーチュをかばってハブデービルの一撃をまともに受けてしまうマブヤー。こりゃピンチ。

ダメー!!

ピンチを救ったのはマングーチュのビンタ。
女にビンタされたハブデービルさん。ちきしょーと泣きながら逃げて行くのでした。可哀想に。

しかし、人間なのにマジムンを吹っ飛ばすほどのビンタが出るとは?
と思ったら、手だけ戻っちゃっている様子。マブイストーンの効果も永続ではないってことだね。
慌ててマブヤーの前から逃げ出そうとするが、お腹が空いてへたり込んでしまうマングーチュ。
というわけで、マブヤーが食べ物をおごってくれます。はい。
ユウはマブヤー形態のままで買い物したのか?
まあ、普通に緑のにいにいとしか思われないぐらいの町であるし問題ないか。

マブヤーからもらった食事を頂き、満面の笑顔のマングーチュ。
しかし、刻一刻とその姿は元のマジムンのものへと戻っていこうとしている。
まあ、戻ったからって可愛いことにはかわりないんですけどね。
でもこのままじゃ怒られちゃうと思ってしまっているマングーチュは泣いて逃げ出そうとする。
そのマングーチュの腕を掴んだマブヤーは・・・おみやげをくれたのでした。えっ!?

またおいでね

ほほう。これはよい一言でありますね。
ユウってばニクイことをするじゃないですか。そりゃマングーチュも赤くなるってもんだ。

人間の姿でもマジムンの姿でも特に扱いが変わらないユウ。いいことだ。
マジムンだからやっつけなければいけないというわけではない。マブヤーらしい行動と言えますな。
ユウのこういった面は大事にしていただきたいものでございます。
まあ、マングーチュはどっちの姿でも可愛いからね!可愛いは正義!これもまた揺るぎない真理さね!

・LUCKY STRIKE
朝早くに江夏家を訪れる車。
そこから降りて現れたのは、亀塚リトルの監督という古葉さん。女性監督だ!
いまごろ出てきたのかよ!と思ったら、アオリにいまさら登場とか書かれてしまう古葉さん。これはしょうがないっすね。
しかし、まあ。美人が増えるのはよいことである。うん。

今日から全国大会地区予選。
監督は試合場まで車で運んでくれるらしい。
車は古葉酒店と書かれたワゴン。中には他の面子が既に揃っている様子。
寝起きで寝ぼけ眼のユミ姉を置いて江夏は戦いの舞台に向かうのでありました。

早朝なので、乗り込んでいるナインは皆眠っている。
とはいえ、さすがにバスでもない車に11人は詰め込みすぎである。
江夏は全員の荷物に埋もれるように座っている。亀塚のエースも形無しだな。
他の男共も、1列に6人とか詰まって座っている。よく寝れるな。
そして恒実ちゃんは後部座席を独り占めにして、横になって眠っている
なんという贔屓。でもまあ、恒実ちゃんだから仕方ないですよね。誰も文句は言えねえ。

ここで地区予選。亀塚リトルの1回戦の相手が明らかになる。
相手は荒川南!江夏の古巣である。
この事実を知り、ニヤリと口元をほころばせる江夏。新堂に借りを返すときが来たようですな。

さて、試合を行うさいたま大野球場に到着。
さすがに狭かったのか、ぐでーとした様子の亀塚ナイン。
いや、江夏と興津は球場の大きさに興奮して、早くも投げたい、打つたい気分になっている。
全く子供のような奴等だな。いや、いいのか子供で。

誰か恒実ちゃん起こしてきて

ええ〜!!

なんだその反応は!?
そうか。恒実ちゃんが後部座席を独り占めしていたのは贔屓というだけではなかったのか。
そういえば江夏も蹴られまくっていたし、寝ている恒実ちゃんに近づくのは危険が危ないってわけなんですね。
しかし、だからこそトラブルもありえるってもんじゃないでしょうか。
恒実ちゃんが暴れたからーとか言いつつ覆い被さるぐらいの度量は欲しいところです。

それはさておき、江夏たちに声をかけてくるのは、宮本リトルの澤村。
かつての強敵が試合前に挨拶してくるとは。なかなかよい流れですね。
だが、澤村は開口一番残念だと言って来る。
まあ、亀塚の相手はあの荒川南ですからねぇ。そういう口ぶりになるのもしょうがない。
昨年の県大会優勝チーム、全国ベスト8の荒川南が相手じゃな。

その荒川南が登場。専用のバスで乗り付けてきた。で・・・でけえ!!

降りてきた選手の中でも主要な数名が紹介される。

5年生ながらクリーンアップをまかされる、荒川南の攻守の要、キャッチャーの京本政也!
荒川南で5年生でそんな位置につくことができるとは・・・凄い先取のようだな。

続いて、前大会盗塁成功率100%!!
ダイヤモンドをハヤブサの如く駆け巡る埼玉最強の1・2番コンビ、藤田兄弟
この2人は2人とも盗塁100%なんだろうか?
リードができないのに盗塁とかできるもんなんですな。

そして、真打登場。
前大会地区予選では打率7割5分本塁打15本。
全国でもその名をとどろかす荒川南の不動の4番、新堂!!

さすがに荒川南である。どいつもこいつも強そうだ。
そんな中、江夏の顔なじみである信夫が話しかけてきた。
信夫は言う。健太君の球打つの楽しみだな、と。

信夫め。なかなか言ってくれるじゃないですか。
新堂に何か吹き込まれていたようですし、本気で江夏の球を打とうとしているらしい。ふむ。
というか、信夫はレギュラー入りしているんですかね?
相手が亀塚なので2軍で出てくるとかそういう展開があったりするのかしら?

強豪の荒川南。それを相手することとなった亀塚リトル。その心境は・・・

大当たりじゃん。荒川南ぶっ倒せば優勝したようなもんじゃない

ダダンと凶悪な顔になって喜ぶ亀塚リトル。
こいつら、相手が強敵であればあるほど喜ぶ性格のようだ。それに比類して顔つきも怪しくなると。
下手に顔が整っている人ほどやばい顔つきになってますな。
でも、川口くん。そんな悪そうな顔してるけど顔だけなんでしょ?もうわかってるねんで!
つられて澤村の顔つきまで悪そうになってしまっている。どこまでもデタラメな奴らだぜ。

とにもかくにも、1回戦が始まろうとしている。
打てない人は帰りは徒歩よという先生の煽りに盛り上がる亀塚ナイン。一人川口くんを除いて・・・
本当に川口くんは顔だけなんですね。江夏より打てないんじゃないかと心配になる。

なんにしても、いきなりの強敵を相手取って亀塚はどのように戦うのか。
強敵上等!これが逆境だ!と楽しみだしたりするのでしょうか?見ものでありますな。

・ハンザスカイ
互角じゃ――駄目なんだよ!!

その言葉と共に放たれた一撃が青柳さんの頭部を捕らえる。
この一撃は有効となり、ポイントは3対2に。

背刀
手刀をつくり親指側で胸部、側頭部を狙う。後の先で有効的な技。
相手の技を引き込んで密着して巻くように打つから、密着に弱い蹴り技はかっこうの的となるとのこと。

なるほどねぇ。蹴り技に対して有効な手技というわけだ。
ひょっとしたら、徳良さんがちょっとダークな技でも使ったのかと思ったのだがそうではない様子。
徳良さんがいうところの、互角じゃ駄目というのは、足技だけでは互角。それじゃ駄目ということだったようだ。

速い!鋭い!
足技で張り合って勝てる相手じゃねえ。少々面白くないケド――足技は譲るよ
そのかわり――勝ちは譲らん!!

今度は手刀ではなく、拳を青柳さんの頭部に叩き込む徳良さん。有効を得て、ポイントは2点差に開く。均衡が崩れた!

当然だ。手技の方が速く、有効部位に近い

白黒バベル両方の強さを知っている伊奈さん。この戦いを冷静に観察している模様。
徳良さんが青柳さんからリードを奪っても不思議ではないと思っている感じですな。
ただ気になることはあるようだ。

続けて開始。
手技を駆使する徳良さん相手だが、青柳さんはいきなり足技で攻勢をかける。
左、右と蹴りを行い、徳良さんの蹴りを右足で受けてそのまま右足で蹴り込もうとする。
が、それよりも徳良さんの拳の方が速い。再び上段突きをもらいポイントを許してしまう。

ここにきて、伊奈さん以外の観客も気づき始めた様子。
まさか青柳の奴・・・足技だけで!?

マジかよ!?無謀だっ・・・!!

番場さんからも無謀と思われる青柳さんの暴挙。
野田くんも、突きを使って欲しいと思っているようだが・・・

徹底して足技を貫こうとする青柳さん。
直線的な蹴りを放ったかと思えばそれが途中で軌道を変えて回し蹴りとなる。
高等技術だが、それをも交わす徳良さん。さすがに足技は互角と自ら言い出すことはある。

このままでは手技で押し切られてしまうのではないか。不安に思う御門陣営。
だが、青柳さんの蹴り技はさらに冴え渡る。
徳良さんの手技を足で蹴り払い、そのまま胴体に蹴りを入れてしまう。無理矢理な!!
ポイントはこれで5対4。1点差である。

続けて開始。
その合図と共に、ずおおっと足を振り上げる青柳さん。本当に足技に徹底している・・・!!
この行動を見て、半座はある考えに到達した。

なんにも・・・考えてねぇんじゃねーか?

死ぬほど稽古した、一番信用できる技が――ただ出てんじゃねーのかな。

そういうことでありましたか。
能登さんがいうところの、一番信用できる技にすがっているだけだぜってことだったのか!
無謀な拘りとかそういう話ではない。
積み重ねた稽古により一番信用できる攻撃をこそ、大事な場面で用いる。何も間違ってはいない。
その証拠に、青柳さんの上段蹴りが決まり、ポイントは5対7。逆転となる。
これには無謀だとか言ってた番場さんもビックリ!

ホンット。裏切らねぇなぁ〜〜お前は!

やはりここ一番でも強さを見せてくれる青柳さんでありました。
しかし、足が強調されたわけではありますが、これは逆に青柳さんに故障が発生するフラグなのかもしれない?
と思ったが、真鍋さんで似たようなことをやっていますしねぇ。
怪我で倒れたところを攻撃しての終了は二番煎じになる可能性がある。
とはいえ、こうなってくると徳良さんが逆転する目が浮かばなくなってきた感じがある。
このまま徳良さんは押されて負けてしまうのか?
それともまだパワーアップする余地があるのか。注目である。

・木曜日のフルット
バタフライ効果。カオス力学でございますよね。
鯨井先輩はそういった知識も豊富らしい。
さすが本の虫。雑学とかは色々と蓄えていそうな気がします。
それがマンガのアシスタントにも役立ったりしているのでしょうか・・・!?

単行本2巻は4月6日発売!買い逃しがないように注意だ!

・総合感想
ドカベンシリーズ40周年の企画により賑やかな感じの紙面。
そんな中、NJ先生のバイトJが終了。お見送りといった感じになってしまいましたね。
さらに、バチバチが次回最終回!そして次章への新展開。
チャンピオンも停滞せずに色々と流動している感じがしてよいですな。

バチバチは新章となってタイトル変更があるのだろうか?
変更するにしても早い気がするが、ナンバMG5という前例があるので不思議ではない。
ナンバは18巻でナンバデッドエンドに変わったわけですからねぇ。
物語的にも区切りがよく、年代ジャンプもできそうだし、新章&改題はありえそうだ。
でも年代飛んでいきなり髷を結っている鯉太郎が出てきたら戸惑いそうだなぁ。

さて、次週は単行本2巻発売記念でフルット3倍祭!!
一挙2話掲載に加え、巻頭オールカラーもあるとのこと。
前回はグラビアで見逃しやすかったですからねぇ。今回も注意が必要だ!



2012年 17号


・弱虫ペダル
連載200回を記念して、弱虫ペダル3倍祭開催!
袋とじが一つに、本編を一挙2話掲載だ。

最初は袋とじ。総北クライマーのお話。巻島さんの髪はやはり目立つな。
自分の世界に浸り解説する坂道はオタクそのものである。キモイでキモキモ。
まあ、それで気分よく走れるならいいんだろうけど。

続いて、本編の1本目。

こーこーは・・・富ー士の・・・細道や〜
通ぉーりゃんせー・・・通ぉーりゃん・・・せ!!

赤と緑のダブルゼッケンを背負い走る男がカラーで登場。そう、御堂筋君だ!
相変わらず作者は御堂筋君の見開きが好きなようで何よりです。
坊主姿になってから初のカラー見開きや!クワッ!相変わらず怖いなぁ。でもやはり坊主だと違和感がある。

加速する御堂筋君。一方、その御堂筋君を引いていた石垣さんはえらい状態になっている。

御堂筋。たの・・・んだ・・・ぞ。オレ・・・たちの・・・ジャージを!!

倒れこみ、息を荒げていた石垣さん。
今はむしろ息が細くなっていっている。ヤバイ状況ですな。
肌はドロのような色になっているとのことだが・・・どういう状況なんだ!?

落車した石垣さんは、横に倒れた自分の自転車、アンカーを見て痛感する。

終わったんやな・・・オレの最後のインターハイ・・・
ありがとう・・・御堂筋。スタート前におまえがもどってきてくれた時、オレは嬉しかったんや・・・

誰がどう見ても嬉しそうにしてましたよね石垣さん。
しかし、この縦線でブレさせる演出のコマはどういうことなんだろう。死んだときの演出じゃないですかー!?
このままでは石垣さんが死んでしまう!そして顔色が悪いまま復活してしまう!
ゾンビとなって体のゆるい石垣さんになってしまう!うん、まあ、それもありか。

それはさておき。
切り離され単独で駆け上がる御堂筋君。キモキモ言いながら前傾ダンシングで加速。キモォ。

キモォ・・・石垣くぅん。キモすぎやわ

御堂筋君は振り返る。この3日目のことを。
荒北さんが落ち、総北と箱学は新開さんと田所さんのスプリンターを立てて加速する。
そのエーススプリンター2人に置いて行かれないためにペースを上げる石垣さん。
少々離れてもボクなら追いつくけどな、と心の中で考える御堂筋君。
だが、石垣さんにはもっともっとペースを上げるように要求する。

山の手前まで死ぬ気で引きや。あとはちぎれて倒れてもうてかまわんのや。そこまで必死にがんばりや。
うれしかったんやろ?ボクが3日目レースにもどってきてぇ。

そうや!!

煽り立てるつもりで囁く御堂筋君。だが、石垣さんは爽やかな笑顔で肯定するのであった。
意外そうな顔している御堂筋君の表情がなかなか面白い。

そして、石垣さんはド根性で引き続け山にまで到達する。
御堂筋君の指示は山の手前まで引くこと。だが、山に入っても足を緩めない石垣さん。
ボク1人で十分やと言う御堂筋君に、引かせてくれと言い出す。

御堂筋「元エースのプライドォ?ププ。そういうの捨てないうたやろ。カッコイイとでも思とんの?」
石垣「ああ、捨てた

2日目・・・昨日までは正直オレは「元エース」やと思っとった。
けどゴール前、おまえと2人で走って考えがかわった。
同じやった・・・形がちがうだけで目的は同じ「勝利」やった。


使えないと思うたらすぐに切り離せ!!それまでオレが全力で引く!!

己の気持ちが切り替わったことを伝える石垣さん。だけど、御堂筋君はそれを否定しようとする。

キモイで石垣くぅん!!捨てたァ!?
アシストォ!?ハァ!?「アシストとしてのプライド」!?くぅだらない!ごまかしやでそれは!!

人は誰しも1番にゴールしたいハズや!!
ロードレースにそれ以上の甘美は存在しない!!アシストいうてごまかしとるだけや。心の奥底にある己の本音を!!

煽り立てる御堂筋君。
しかしこれは、御堂筋君の本心を表した言葉なんでしょうな。
だからこそ、石垣さんは御堂筋君を純粋だと評する。
そして、出会った時それに気づいてやれなくてすまなかったと謝罪する。

人心を乱すような言動が多い御堂筋君。
その根底にあるのは、先の発言のように、誰もが1番にゴールしたいと思っているはずという考えなんですかね。
だからこそ、その考えを先んじて封じ、潰そうとしているのかもしれない。
味方に対してあの態度というのも、1年の自分がエースになるにはしょうがないことだったのかもしれない。
と、石垣さんは考えたのかもしれませんな。

オレは雑念も多い。負けたら言い訳するし、昔のことによくこだわっとる。実力も全国じゃとるに足りん。
けど今、オレはこのインハイをこんな上位で走っとる。
おまえが引っぱってきてくれたおかげや。おまえにその自覚はないやろうがな。

オレはおまえに変えられたんや。強さ、ひらめき、適応力、何があっても前進するその純粋さに!!
だからオレは心からそれをアシストしたいと思ったんや。夢を見とるんや。
おまえの背中に、全国制覇の夢を!!

そう叫び、自分のゼッケンを引きちぎる石垣さん。
安全ピンがビチビチと弾けとぶ。かなりの勢いだ。そして、御堂筋君に差し出す。

御堂筋!!こいつはオレの魂だ!ゴールまで一緒にもっていってくれるか!!
オレの3年間がつまったゼッケンや!!

いややキモイ

そうや!それでこそ御堂筋や!!

ハァ!?
盛大なパフォーマンスを見せたあと、盛大に断られ、盛大に嬉しそうにしてみせる石垣さん。
これには御堂筋君もハァ!?と呆れて見せるより他にない。そりゃそうよ。
しかし、石垣さんは確かめたかったのだ。
昨日のことがあって、今日のおまえに。おまえの気持ちが変わってしまってないかをたしかめたくなってな。

確かに。昨日薬局レースをする前の御堂筋君は弱っていた。
敗北を知り、3日目を放棄しようとしてしまっていた御堂筋君。変わってしまったと思われても仕方が無い。
改めて現れたら坊主になってたりするし、ひょっとしたら別人に入れ替わっている可能性だってあった!
石垣さんは知らないだろうけど、ひび割れた歯も元に戻ってるし、別人の可能性は本当にあるで!
人型決戦兵器の2号・・・いや、ひょっとしたら初号機かもしれん!この入れ替わりはもしかしたらあるで!

ハァ・・・かわらんよボクは。

入れ替わり説は否定されました。そりゃそうよ。

ロードレースは全てを削って最速を競う闘いや。くだらない布キレ一枚さえも重量物や。不要や。
ボクが欲しいのは勝利ただひとつや!!

最後の登りの入口まで辿り着いた御堂筋君。
このまま前の2校に追いつくことができるのか?観客はさすがにムリだろうという。

ムリ!?ププ。できるわ。何人たりともボクの前は走らせんよ。簡単や・・・所詮はザクレベルや!!

やはり変わっていない御堂筋君。表現の仕方も変わっていない。
その純粋な闘志というか妖気を前方へと振りかざし、それに反応してしまう坂道と山岳。
御堂筋君が山に入ることで山の雰囲気が変わったということでしょうかね。おどろおどろしい。

御堂筋君は言う。布キレ一枚さえも重量物だと。まあ、物のたとえなんでしょうけどね。
でも、石垣さんの3年間が詰まったゼッケンはなんだか重そうである。
下手したら潰されかねない重さが詰まっていそうだ。ボクそういう重いの苦手やわぁとか思って断ってそうだ。仕方ないね。

さて、続いて2本目!

連載200回となるこの回。
まずは巻島さんと東堂さんのエースクライマーによるぶつかり合い。
文字通りぶつかり、東堂さんの飛び出しを抑える巻島さん。
エースの福富さんを助けるために前に出たい東堂さん。
エースとなった今泉君を助けるために前に出させないようにする巻島さん。
方法は違えど、どちらもエースを助けるために鎬を削っているのだ。

たのむぞ。
この登りの道の果てにあるインターハイ最後のゴールを――もぎ獲れ!!

前に。エースに想いを託して走る2人。
あまりにも前方にばかり意識を持っていかれているためか、忘れていたことがある。
そう、後方にもう1校、優勝争いに絡める高校がいたということを、だ。

見ぃつけーたァ

ニコッ
。 き・・・聞いたことがある。富士の細い山道を振り返ると、首の長い妖怪が笑顔で迫ってくるという怪談話!
てな伝承が残りそうなほど厄い光景である。

91番・・・!!おまえはとっくに後方に沈んだんじゃなかったのか、京都伏見、御堂筋!!

どうやら眼中どころか頭にも残っていなかったらしい。
その京都伏見の登場に、驚くクライマー4人。
あの山岳ですら驚きの表情を見せている。割と珍しい絵柄だ。
逆に言うと坂道はいつも通りの驚き顔である。ギャップがないから、逆に冷静に見えると言う不思議な現象!

追いつき、2校の様子を見て笑いを抑えきれない御堂筋君。
確かに、今の状況は御堂筋君にとってはありがたい状況のようだ。

相当・・・おつかれの様子やな・・・エースクライマーのお2人さん。

一気に来る!
それはわかっていたのだが、抑えることができずに並ばれてしまう巻島さん。
東堂さんとの争いで疲れていなければこんなことはなかったというのに。
そう考えると、いいタイミングで御堂筋君は現れたということになる。

先頭に行かせまいとする巻島さんにより、東堂さんの加速は常に殺されてきていた。
巻島さんは加速を殺すために、横にスライドしたりと注意しながら走っていた。
こんな状態では速度が出るはずもないし、何より消耗する。
足をためていた御堂筋君があっさりと追いつき、追い越してもそれほど不思議はないでしょうな。
そして、今ここに4人しかいないということは、残り2人をエースとして送り出したと御堂筋君は判断する。

爆笑やね。総北はエースとしてあの弱泉クンを送りこんどるんやね。
勝負すてたとしか思われんわ!!

まあ、言われても仕方ない部分はある。
御堂筋君は2日目でそれなりの強者と今泉君を認めている。
それでもアシストクラスとしての強者であるし、現に2日目終盤ではぶっちぎられている。
だが、今の覚醒した今泉君を見れば御堂筋君も驚くに違いあるまい。
なんせ細胞が数秒で入れ替わるほどの変身を見せているのだ。
追いつく頃には3倍ぐらいに膨れ上がった今泉君がそこにいるかもしれない。成長しすぎたのか!?
逆に、御堂筋君が追いついたら覚醒状態が解除されるかもしれないのが今泉君の危うさですけどね。

オレたちゃ、その今泉にゴール託してんだ。全員が!
だから、おまえにいかせるわけにゃいかねーんだヨ!絶対に!

疲れた体にムチをいれ加速し、御堂筋君に並ぶ巻島さん。
一方、東堂さんは山岳に追うように指示を出す。
一瞬で加速し、御堂筋君に追いつく山岳。なんて登坂能力ショ!!
エースを守れという指令に応じて動き出したわけだが・・・なぜ今まで後ろにいたんでしょうね?
この加速を見た御堂筋君。山岳のことを隠し玉か?と考える。
新開さんの弱点を知るほどの調査力を持つ御堂筋君だが、さすがに1年の山岳のことまでは知らないか。

山岳「どっちが速いか勝負――ってことになるね
御堂筋「ププ。その目・・・とてもエース守ろういう目やないな」

どうやら山岳。福富さんを応援するより、御堂筋君との勝負を優先しようという考えらしい。
さすがに天才というか、気分屋というか、面倒な子である。

それはさておき、このままでは箱根学園は2人が先頭に出ることになる。
それに対し総北は今泉君1人だけになってしまう。つまり、坂道の出番だ!
東堂さんとの対決で足が消耗している巻島さん。先頭に追いつくことは出来ない。ならば、坂道に託すしかない。
後ろを振り返るが、坂道の姿は無い。
だよな・・・今のハイスピードな攻防についてけるワケないよな・・・あいつは・・・初心者――

未だに坂道は初心者なのだと思い込んでいる巻島さん。
さすがに、1日目、2日目の働きを見てたらそんな言葉は浮かばない気がするんですけどねぇ。
それを示すかのように、後ろではなく横に並んでいる坂道。
ハイスピードな攻防にもなんなくついていっているらしい。だが、ここで坂道の弱点が出る。

前を追いかけた方がいいですか!巻島さん!!

基本的に坂道は出された指示を何としても守ろうとする人間である。
逆に言うと、指示を出されていないと待機に回りそうになってしまう人間といえる。
この状況だったら、巻島さんの指示なしでも御堂筋君たちを追うべきでしょうに!

インハイだぜ?3日目だぜ?「追いかけた方がいいですか」――だと!?
バカヤロウ。きまってんじゃねェか。

アア!そうだ!ここから先は何も残さなくていい!回せ!ふみ切れ!使い切れ坂道ぃ!!
オレたちのエースを守れ!!

巻島さんの許可は出た!こうなれば坂道は速い!本当に使い切る勢いで走ってくれるぞ!
ゴールするころには本当に何も残ってないかもしれないな。指示通り。真っ白に燃え尽きてくれるかもしれない。

こうして、坂道、山岳、御堂筋のみつどもえ登坂が始まるわけですね。
このまま一気に先頭まで追いつくのか、この3人での戦いが描かれることになるのか。どうなるかな?

200回突破記念の今号。
第3回人気投票の結果発表がありました。以下にその結果を記します。
名前の後ろのカッコは投票数となります。

第3回の結果(194話で募集、200話で発表)

1位:小野田坂道(1112)  2位:巻島祐介(1027)  3位:荒北靖友(856)
4位:鳴子章吉(747)   5位:御堂筋翔(604)   6位:今泉俊輔(423)
7位:東堂尽八(335)   8位:新開隼人(267)   9位:真波山岳(183)
10位:石垣光太郎(141) 11位:田所迅(108)   12位:金城真護(83)
13位:福富寿一(65)   14位:泉田塔一郎(49)  15位:青八木一(21)
16位:待宮栄吉(15)   17位:手嶋純太(12)  18位:水田伸行(8)

ちなみに前回、前々回の投票結果はこうなっています。

第2回の結果(147話で募集、152話で発表)

1位:小野田坂道(1224)  2位:御堂筋翔(1052)  3位:巻島祐介(796)
4位:新開隼人(744)   5位:東堂尽八(525)   6位:鳴子章吉(303)
7位:今泉俊輔(276)   8位:金城真護(198)   9位:福富寿一(152)
10位:田所迅(121)   11位:寒咲幹(105)   12位:石垣光太郎(85)
13位:荒北靖友(72)   14位:真波山岳(55)  15位:手嶋純太(49)
16位:泉田塔一郎(33)  17位:青八木一(27)  18位:寒咲通司(20)
19位:水田伸行(12)   20位:3角メガネの委員長(10)

第1回の結果(96話で募集、101話で発表)

1位:小野田坂道(1253)  2位:鳴子章吉(825)  3位:今泉俊輔(698)
4位:巻島祐介(658)   5位:田所迅(326)    6位:金城真護(274)
7位:真波山岳(213)   8位:御堂筋翔(162)   9位:寒咲幹(158)
10位:東堂尽八(138)  11位:泉田塔一郎(114)  12位:手嶋純太(99)
13位:福富寿一(73)   14位:青八木一(50)   15位:寒咲通司(36)


坂道と巻島さんが1000票以上の獲得で1位、2位に。
これでカラー袋とじがこの2人の話だったわけですな。
そして、4位を当てろ企画の正解は鳴子でありました。わりかし順当かな。人気発表の直前に見せ場もあったし。
同様に見せ場が強烈にあった荒北さんが大きく投票を伸ばして3位。
見せ場があるように見せて噛まれてたような感じの新開さんは票を落としたと。
見せ場がなかった御堂筋君が票を落とす。が、同様になかったはずの石垣さんは票を伸ばす。
まあ、御堂筋君は元々の票数が多かったからなんでしょうね。とりあえず石垣さんの10位圏内入りを喜ぼう。バンザーイ。
10位圏内入りといえば、意外なのは山岳。さりげなく9位に入ってきている・・・!?
福富さんにはこれからの復権を期待したいところです。
そして、前回にいなかったのが待宮。3日目登場のキャラなのだが・・・うーん。
終わってみると、なかなかキャラが立ってた奴だったんだが、やはりあの回想は・・・うーん。仕方ないね。

チーム戦の結果は、計3533票で総北が勝利箱根学園は計1755票でした
こうしてみると、実にダブルスコアという差がついたことになる。さすがに驚きだ。
1位、2位を総北が押さえた点が大きかったですかねぇ。

レース終了時に人気投票を行ったらどういった結果になるでしょうか。
御堂筋君や山岳の順位はそれによって変わりそうな気がするし、4回目の人気投票があるなら期待ですな。
個人的には、福富さんの復権に期待したいのだが・・・どうにかなりませんかねぇ。
王者としての意地を見せていただきたい。

・囚人リク
製図作業室。ここに刑務所の見取り図が入っている。
持ち出したりせずに入れっぱなしにしてるんですな。
まあ、工場から出るときも身体検査があるらしいし、製図を持ち出すのは無理か。
誰かに見られたりしないといいんですけどね。

レノマさんと一緒に見取り図を見ようとするリク。緊張した面持ち。
生半可な気持ちでは見られないとリクは言う。
こいつを手に入れるのにレノマさんがどれだけ頑張ったのか想像すると、そういう気持ちになれますわな。

よーく見ろ、こいつがここの見取り図だ

ほう。これが見取り図!一枚ではなく複数枚あるので、ここで見えるだけではよくわかりませんな。
ともかく、まずは自分たちが入っている324房のある階から見ていく。
そこから出て、毎朝毎夕通るエレベーターへの通路などを見ていく。
そして、次々に見取り図を読み進めて行く2人。
「こんな所に・・・なんだこれ?」「看守の詰め所かなんだだろう」
「これはなんだ?倉庫か?」「看守用のトイレじゃないか?」「違うだろ」
「この壁の裏側って通路があったのか!」「どこ
「雑居房って他にもこんなにあったのか」「ちょっとどけ。見えねぇ」

なんだか微笑ましいですね。
しかし、レノマさん。どこ?はないでしょう。なんか可愛いじゃないですか。

「これ炊場かな」「そこがトイレだろ」「炊場はたぶんここだ」「広いな!!」
「それなんだろ」「わからねえ」「図書の倉庫かな」
「なんだよこれシャワー室か!?」「あいつらは好きな時にシャワー浴びれんのかよ!くそ!」
「これも通路か?」「いや配管スペースか」

見取り図を見て空想の中で駆け回る2人。なんだかドラマの演出みたいですな。かっこいい。
今まで想像すらできなかったものが確かに見えてきている。匂いまで感じられそうだ。

こんな見取り図を・・・オメェ・・・レノマ・・・オメェスゲェよ。
おつかれさん。ありがとう!

リクの満面の笑みに、微笑を返すレノマさん。
でも、口では浮かれてんじゃねえよとか言ってしまう。内心では嬉しいんでしょうけどね!

さて、ここいらで脱獄にあたってのシミュレーションをしてみようと考える。
まずは第1関門。85階にある324房から地上に出るまでやってみよう。
まずはスタート地点。324房を出る・・・出る?どうやって出るんだ?

オメェに迫真の演技をしてもらう

んあ!?
レノマさんの提案に驚くリク。概要はこうだ。
決行は当然警備が手薄になる夜中。看守が1人で巡回に来るタイミングでリクが突然腹痛に襲われる。
リクに悲鳴をあげさせ、医務室に連れて行くために扉を開けさせようという魂胆だ。
看守は自分の巡回時間に面倒を起こしたくないという心理がある。
放置して死なせたら色々と面倒でありますからねぇ。だからこそ、そうすれば必ず・・・扉は開く!!

開きさえすればこっちのもの。看守を蹴り飛ばし、脱出を開始できるってわけだ。
エグイなレノマさん。なにがエグイって、想像の中でリクの腕をつねりあげているのがエグイ
迫真の演技をしてもらうんじゃなかったのかよ!

ともかく324房はそれでいいとして、通用門はどうするのか?
こないだの襲撃事件のようなヒューマンエラーを期待するのか?
さすがにそれを期待するのは虫がよいし、時間がかかりすぎる。
そこで考てみたレノマさん。あることに気づく。おそらく看守はマスターキー1つでほとんどの鍵を開けてる、と。
これだけの数の房、扉。それぞれの鍵を持っていたら看守もえらいことになってしまう。ジャラン。
だから、そのマスターキーをぶっ飛ばしたときに奪えば通用門も開けられるって寸法だ。

それよりも問題になるのはその先。エレベーターだ。
エレベーターは決行時に使うわけにはいかない。乗っている時に電源を落とされたら終わりだ。
フロアは地上85階。窓を破って出るわけにもいかない。その窓とておそらくすべて鉄格子付きである。

自由落下はできない。だけど、エレベーターは使えない。
となると、自分の足で降りるしかないのだが・・・
そう考えたリク。見取り図に食いつき、あるものを探す。これだ、間違いねぇ。非常階段だ

非常階段。そういったものは大抵エレベーターのすぐ近くにある。が、見たことはない。
見取り図によるとエレベーターからはかなり離れた所に階段らしきものが描かれている。
フロアには看守だっている。停電とか何かのために階段は必ずあるはずだ。

間違いねぇ。こいつはたしかに階段だ!

毎日・・・9時間・・・そんなもんねえという思い込みで見落としていたな・・・

さすがのレノマさんも、長いこといると逆に思い込みをしてしまう部分があるらしい。
そういった気づけずにいる点に思い至らせることができた。これはリクのファインプレーである。
やるじゃねえか。

でかしたぜ!

ベシッ。どっはァ。
褒めてくれたのは嬉しいけど、手加減してくださいボス。凄い吹っ飛んだぞ!

見取り図の確認は終了。作業に戻る2人。
そういえば、これ作業時間に2人で製図室に入って密談してるってことなんですよね。
私語とか禁止されてそうな環境なのに、よく2人で密室に入れたな。
あんまり長いこと話し込んでて、看守が製図室に入り込んできたらコトでしたな。危ない危ない。

作業終了。囚人は列を作り行進を開始する。ういっちに〜ういっちに〜。
その際、看守の使う鍵について観察するリク。鈴のついたキーを扱う看守。
扉を開き、囚人の列はエレベーターに向かう。でけえなこのエレベーター。
どうやら数百人はいそうな囚人を一気に乗せて運ぶことができそうなシロモノである。
こりゃたった2人が脱獄する際に動かすようなものじゃないですわな。

前後に並んで歩くリクとレノマさん。
行進中、いきなりレノマさんがリクに殴りかかる。オラア!な、何をする!?

レノマ「こいつが俺の足を踏みやがったんだよ!!」
リク「踏んでねえよ。どういうつもりだこのやろう!!」

じゃあてめえかと暴れだすレノマさん。それを見ていた谷村看守部長はお怒り。

貴様ら罰だ!!第27木工場全員、今日は85階まで階段で登れい!!

階段!?
なるほど。これがレノマさんの狙いだったのか!
下手したらまた懲罰房入りかもしれないのに・・・見事な賭けでありましたな。
とはいえ、脱獄を考えていない他の囚人にはいい迷惑である。ボスゥー!何してくれちゃってんっスかー!!
下見が出来ると嬉しそうな2人と違い、落ち込む一般囚人たち。可哀想に。
登るのに相当時間もかかるので晩飯も抜きになるそうな。キツー。
それはさておき。
階段への道に繋がる扉を開ける鍵はさっきと同じ鈴つきの鍵である。
レノマさんの予想通り、マスターキーで大半の鍵は開くようになっているようだ。

階段の真ん中には天を貫くかのように立てられたポールがある。
これに掴まって滑り落ちれば一気に一階までやってこれそうだ。
実際に見ない限り思いつかないアイディアだな・・・これは大きい。
リクの気づきにレノマさんの行動力。脱獄の準備が一気に進んだように思えますな!

なんとも爽やかな笑顔で階段を登る2人。
それはいいけど、大変そうにしている他の27の連中も労ってあげてくださいね、ボス。

・侵略!イカ娘
海の家れもんの服は家から着たっきりなんですね、渚ちゃん。
それにしても渚ちゃんが斉藤先生と姉妹だったとは・・・そういえば苗字一緒だったか。気づかなかった。

まともじゃない斉藤先生にまともなことを言われると戸惑う。
でもやっぱりまともじゃないので安心する。困った人だ。

触手に釣り上げられて、先生イカ女に侵略されちゃうーとか言い出す斉藤先生。
なんというか、あまりに教育に悪いんじゃなイカ!?

・範馬刃牙 SON OF OGRE
振り回され、叩きつけられた息子から父への贈り物。どうか、受け取ってよ。
チャラと音を立てて渡されたものは一体何か。
受け取った勇次郎の目が驚きに見開かれる。

もらってばっかじゃさ・・・悪いから・・・

手にあるのは出来の悪い人形。オサムライ・・・?
ネジやワイヤー、コードなどをつなぎ合わせて即席で作った人形である。
これをいつ・・・

叩きつけられながらね、ひつとずつ、ひとつずつ。
繋ぎ、ハメ込み、ホントはも少しカッコよくなるハズだったんだけどね。手足がどーも雑で・・・

語る刃牙に対し、勇次郎。それは違うと返す。

叩きつけながら気付いた。
くるハズのこの掌に伝わるハズの衝撃が僅かずつだが足りない。
こいつは仕掛けてる。硬く鋭利な着地点に対し、ハジき、スカし、破壊し、我が身を護りきったということだ。
オマエは俺をして叩きつけられていない

何が違うのかと思ったら、その部分ですか。
叩きつけられていない、だからこそこういった小物作りなんてこともできるというわけだ。

それはそうと、この流れのポイントはちゃっかりプレゼントをポケットにしまう勇次郎ですよね。
内心息子からの贈り物が嬉しかったりするのでしょうか?この親父は本当に。

というところで、あることに気付く勇次郎。
さっき刃牙は何か言っていた。そう、”もらってばかりじゃ”と。・・・・・・!!

いきなり攻撃を仕掛ける勇次郎。それに対し、余裕をもって応える刃牙。

その通りだよ父さん。俺はもう受け取っている。
父からの勝利・・・!

何かまた大きなことを言い出したぞ!?
でも、今回はどうやら重いあがりとかそういう話ではなさそうだ。
勇次郎が腰を落とし、突っ込もうとしてくる。
それに対し、蹴りでカウンターを食らわせる刃牙。
それだけなら驚きではないが、刃牙の蹴りで勇次郎が鼻血を出している!?
さらに、勇次郎の顔面に刃牙の拳が突き刺さる。
まさか・・・効いているのか!?どういうことだ!?
範馬の血が本格的に覚醒した結果だというのだろうか?勇一郎はこれを知っていたというのか!?

それはそうと、この喧嘩、会話長くね?
教育だから。あれは教育だからッッ!

そ・・・そうですか。
長いこと親子喧嘩しているけど、教育を交えているのだから仕方ないってわけですね。
歪んでいそうな息子だし、親の教育にも時間がかかるのは仕方ない。ああ、仕方ない。
歪む原因になったのも親のせいの気がしますけどね!

・ドカベン スーパースターズ編
スーパースターズ編、最終回!!
そして、14球団時代は幕を閉じ、16球団時代へ移り行くわけですな。

とりあえず、14球団時代最後の日本シリーズ。
ドラゴンズ対スーパースターズ。
本拠地スタートで有利とされたスターズだが、いきなりの二連敗。
打たれて焦る里中が妙に可愛いことになっている。

ところが、敵地ナゴヤドームでは乗り込んだスターズが若手投手の活躍により連勝。
投手陣を好リードした山田のバットも冴えていた。

三連勝して逆王手をかけ、東京に戻ってくるスターズ。
しかし、六戦目は中日が勝利し、三勝三敗の五分。すべてビジターの勝利となったのでした。
勝負は七戦目までもつれこむ。
しかし、この日本シリーズでの山田の成績は凄いらしい。
六試合で12安打二ホームランの12打点である
それも当然。日本シリーズが終われば夢にまで見た結婚式。今張り切らないでいつ張り切るって話だ。

岩鬼は逆に日本シリーズでは振るわない結果になっている。
まあ、岩鬼からしてみれば、次の16球団誕生祝いのトーナメントシリーズが本番なんでしょうな。
でかい試合こそわいの見せ場やで、ってことだ。

最終戦。先発は春太郎。小きざみのリレーで総動員という体勢だ。
荒木、井端、森野の3人で仕留める春太郎。ラッキーなやつである。
しかし、スターズの攻撃も3人で終わる。中日、山井投手の立ち上がりはよさそうだ。
と思いきや、次の回。山田の先制ソロホームラン
さらに、次の出番ではシリーズ四本目になるツーラン
そして、その次はスリーランホームランである。なんとまあ。
機会があったなら、サイクルホームランとかやりかねんな、山田太郎。おそろしいドカベン・・・!

2011年の日本一はスーパースターズに決定。V2を果たすこととなりました。
同時にこの年、セ・パ14球団形式も終わりを告げたのであります。

そして、ようやく山田も結婚!
その様子は1ページで収められました。
まあ、結婚するという話自体は長く続いていたし、実際の風景はこんなもんでいいですよね。
岩鬼と夏子さんの結婚式だってさらりと描かれただけですし。
しかし、山田がタキシードとか着たらどうしようかと思ったがそんなことはないようで安心した。

里中の場合は相手がサチ子ということもあり、結婚式はちゃんと描かれてましたね。
まあ、あれはどちらかというと徳川監督の現在が描かれた回と見るべきかもしれない。
様子がわかってちょっと安心したような、心配になったような回でした。

さて、というわけでスーパースターズ編終了!
次号からはドカベン ドリームトーナメント編が始まる!
略すとDDTですかね。あれ、野球のトーナメントだよね、コレ?

そして、ドカベンシリーズ40周年記念を祝して様々な企画が発動する。
次号の本誌連載作家による描き下ろしイラスト企画が楽しみだぁっ!!

・りびんぐでっど
おはよう皆の衆!
空回りする熱血アラサー教師、黒川満子先生の主役回でございますよー。

今日も生徒が平和そうで大変気分がいいとのこと。
しかし、そんな気持ちが一変してしまう情報がもたらされた。
青山君がもなこちゃんに一晩中追い回されて寝れなかった・・・だと!?どどど、どういうことだ!?

どうやらもなこちゃんは色んな人に目撃されているらしい。
まあ、隠れて行動しているわけじゃないし、目立つ子だからねぇ。
青山家の前や公園での目撃情報が多いとのこと。
そういえば、前回公園でイチャついてましたよね。あれも目撃されてそうな気がするな。
ただ、もなこちゃんは幽霊として認識されている。ゾンビとバレているわけじゃないようだ。
アンデッド系という意味では似たようなもんだけど、バレてないってことでいいのか?

ともかく、この情報を聞いて盛大に怖がる黒川先生。
はっ・・・灰田のオバケなんて・・・いいいいるワケないだろう!!バカッ。

どうやら先生、幽霊とかそういうの怖がっちゃう系女子らしい。
本人は、熱血アラサー教師が怖いとかアホか!とか言っちゃうけど、どう見ても怖がってます。
というか、墓参りに行った時に滅茶苦茶怖がってたし、何を今更ですよ。

へー普段強がってるけど先生って・・・けっこうカワイーとこあるんだな〜

ボウズの生徒にからかわれて真っ赤になる黒川先生。カワイイっすね。

もなこちゃんの目撃談はバイト先にまで広がっている。
なんで幽霊がバイトしているんだろう?と疑問を持たれる。アンデッドも金がかかるんすよ。色々と。
もなこちゃんの正体が気になりだした生徒達。ならば私がその正体をつきとめてやると言い出す先生。

正体が知れたあかつきには・・・私がかわいいというのを撤回するんだぞーッ!!

なんなの?
かわいいんだからいいじゃないですかー。
でも、そうやってムキになる先生もまたかわいいと思います。

さて、もなこちゃんが出没すると噂の焼肉屋にやってきた黒川先生。
来てみると、本当に出たー!!
でも、ちゃんと足もあるしれっきとした人間である。やはり幽霊なワケがない。他人のそら似に違いないと考える。
転校に失敗した青山もなこちゃんのことはすっかり忘れ去られているのか!?

本当に灰田もなこちゃんなのかどうか、実際に話してみて探りを入れるしかないと考える黒川先生。
なぜか両手でピースしながら飛び出してくる。その後もその体勢のままだ。なんなの?

飛び出してきた先生に、思わず黒川先生!?と返してしまうもなこちゃん。
オバケになっちゃったの?という問いに、正体がバレたらマズイと考え別人のフリをすることに。
なんだー他人かーよかったー。ちゃんと生きてるんだー。バッサバッサ。

死んだーッ!?
話している最中にカラスに頭を持っていかれ、胴体と泣き別れる。
さらに、首がなくなっても胴体は動くのを目撃されてしまう。やべっ。

怖すぎると涙目になって逃げ出す黒川先生。
普段は強がってるけど、本当はただの怖がり系女子だったんだチクショウ!と考えてしまう。
いやあ、さすがに首なしで動き回る図はさすがに怖いっしょ。断面グロイし。

でも、胴体ちゃんの行動は割とかわいい。
頭を探してフラフラと車道に出て行ってしまう。これは危ない。
カラスに連れ去られようとしている頭部も危ない。全体的にもなこちゃんピンチだ。

とても怖い。怖い・・・けれども、み・・・見捨てられるかー!!

車道に飛び出した胴体ちゃんを抱きとめて連れ戻そうとする黒川先生。
そう、灰田は私の教え子なのだからー!!
ってウギャー!トラック!?これは死ねる・・・
と思ったとき、胴体ちゃんが黒川先生を突き飛ばし、トラックから救ってくれる。
代わりにはね飛ばされる胴体ちゃん。ドーン。胴体ー!!あらまぁ。

結局、もなこちゃんの頭部は犬のお父さんがカラスを襲うことで助かりました。ありがとうお父さん!
そして、はねられた胴体も大したことなかったらしい。マジで?
意外と丈夫な胴体ちゃんでよかった。
それはそうと、黒川先生。カッコよかったですね。もなこちゃんも尊敬しちゃいます。
これでオバケが怖いのも少しは軽減されるでしょうか。
ってやっぱりもなこちゃんはオバケ扱いなんですな。まあ、あれだけやって生物扱いは難しいか。

黒川先生、前と少し感じが変わった気がしますねぇ。
青山君そっくりな感じだったのが、少し遠ざかっているように感じた。
どこがどう変わってそう思えたのかわからないけど、何故かそう思えました。
しかし、黒川先生。もなこちゃんが死ぬまでは無気力な先生じゃなかったっけ?
突発の熱血系なのに、それを根っからのキャラのように振舞うとは・・・かわいいとこあるじゃなーい。

・バチバチ
さよなら、吽形
センターカラーで吽形像を背負った姿が描かれる吽形さん。カッコイイですねぇ。
その吽形さんの断髪式が行われる運びとなりました。いよいよ本当にお別れか・・・

九月場所千秋楽から三日後の午前。
協会からの正式な通知で・・・阿形の十両昇進が言い渡された

前回の打ち上げのときも、十両はほぼ決定という言い方でまだ確定ではなかった。
今回の通知でようやく関取になることが確定したわけでよかったよかった。
吽形さんの引退の件もあったし、ひょっとしたらもありえたからなぁ。

ちなみに通常の番付発表は一ヵ月後なのだが、新十両には色々な物の準備があり・・・
来場所に間に合うよう発注しなければいけないために通知が早いのである。

準備するものとは例えば、化粧廻し。シルクの締込。明荷といったものである。
空流部屋の後援会は阿吽像が描かれた化粧廻しを用意してくれるらしい。こいつはありがたい。
これで、少女漫画家が描いたどす恋廻しをつけて土俵にあがらなくてもよくなったわけですな!

そして翌日。吽形の断髪式がとり行われることになった。

全国から空流部屋に人がかけつけてくる。
逗留先から、合宿先から。これもまた吽形さんの人徳によるものですな。
ただ、両親はやってこないらしい。なかば勘当同然でこの世界に入ったからだ。
まあね。いきなり教師を殴って学校を飛び出し相撲界に入りました、では親との関係も悪くなりますわいな。
引退後は両親とも折り合いがつけれたらいいんでしょうけど・・・どうなるやら。

床上手さんは吽形さんの髪を整えている。そう、大銀杏の形にだ。
断髪式のこの日は幕下以下の力士であっても大銀杏を結うことが許されるのである
うーむ、凄い似合ってる!これは凄い!というか貫禄がある。
後援会の人々も、願わくば場所で見たかったと口々に叫ぶ。
さすがに関取の証である大銀杏。吽形さんもいつもより頭が重く感じるらしい。

さて、いよいよとり行われる断髪式。
断髪式で髷に鋏を入れる順番。
一般的には、後援会→お客さん→弟弟子→兄弟子→裏方→肉親→親方の順で行われることが多い。

段々身内に近づくってことなんですかね。
でも、最初が一般客なのは問題があるから、後援会が最初になっているってことなんですかねぇ。

所作としては断髪する力士の背後から一礼をし髷の数本に鋏を入れ・・・
向かい合わない位置に立つため背後から肩に手を置き一声かけるのが通例である。

後援会会長は悔しさに涙する。ケガに気付けず、浮かれていたことを悔やんでいるのだろうか?
お寺の住職も涙し、武川水産のおっちゃんも涙する。
まさしくこれからだというところだったのに。惜しむ人が多いのは当然ですよね。
涙にくれる断髪式会場。
所縁のある人たちばかりですし、ここでの涙は当然ですよね。泣ける。

お客さんの鋏入れが終わり、続いて弟弟子の番。
鯉太郎は緊張する。力士の象徴である髷を切るというコト・・・
それが俺には力士の命を・・・吽形さんの命を奪うような気がして・・・思わず口からその言葉がもれた。

スミマセン・・・

だが、吽形さんは言う。ありがとうな、と。

俺の・・・セリフです・・・本当にありがとうございました

最初に鋏を入れたのが、この上なく尊敬する兄弟子だった。鯉太郎にも辛い経験ですわなぁ。
しかし、こういう式があるからこそ、受け継ぐ気持ちというのが強くなるのかもしれない。
同じように受け継ごうとしている白水さん。
今日は泣かないと決めていたが、どうしても涙があふれ出てしまう様子。仕方が無いですね。
川さんはいつも通りの様子。こういう役柄が求められているならば、それを為すのがエンターテイナーってものだ。
二丁鋏をスタイリッシュに振るうぜ。シュピーン。
椿はあぶなっかしい。ちゃんと見て。耳が落ちちゃうよ!
床上手さんも涙にくれる。アナタのことは本当の息子のように思ってるとのこと。おっかさん・・・ん、ん?

この一連の流れで気付かれたが、阿形さんの姿がない。
どうやら断髪式には姿を現す気はないらしい。
まあ、既に阿形さんには土俵の上で鋏を入れてもらいましたからね。
髷ではなく、力士の魂そのものを切り取ってくれているわけだ。

では最後に、止め鋏を親方が行う。

親方・・・最後まで親孝行ひとつできない・・・ボンクラな弟子でスミマセンでした。

何を言っとる。お前は自慢の弟子だ。
お前が今日までどれほど必死にやってきたか俺が一番知っとる。
ヒザをやっちまってからも弱音一つ吐かず・・・愚痴もこぼさず・・・お前は本当によくここまで戦った。
必死に土俵に上がってきた者だからこそ・・・本気で相撲を取ってきたからこそ・・・見える限界もある。
わかっとったよ。お前が今場所最後の覚悟で土俵に上がっていたことは・・・

俺には・・・たとえ周りにとやかく言われようとも・・・
ただ黙って悔いなく・・・力士としての意地を貫かせてやることしかできなかった。
お前の生き様を・・・親である俺が否定することはできなかった・・・

現役時代の空流親方の姿が描かれている。
片目を包帯で覆った姿の親方。やはり取組で目の光が失われたのでしょうかね。
この親方はなんだか迫力がある様子。若い頃は結構な体格だったのかもしれませんな。
前にも本人がおかみさんに零してたように、自分がそうだったから気持ちがわかりすぎてしまう親方。
死んで生きられるか
これがテーマである以上、生き様を否定するようなことはできなかったのかもしれないですな。
親方の言葉を聞き、吽形さんも語り返す。

俺は空流で・・・親方の弟子で・・・本当によかった。
自分はここで生きることは戦いだと知りました。そして立ち向かって生きる気概を身に付けました。
人間は誰でも大なり小なりそれぞれに何かを抱えて、皆何かと戦っている。
嫌になって逃げたところで・・・逃げた先にも必ず戦いはある。
どうせ戦うのなら俺はこれからも正面から向かっていきます。

たとえうまくいかないコトだらけでも・・・決して引かず・・・前へ・・・
空流の看板を背に・・・立ち向かって生きていきます

吽形さんの宣誓を聞き、親方の止め鋏が入る。
断髪式は終了した。力士として吽形さんは本当に終わりを告げたのである。

お疲れ・・・頑張れよ吽形・・・

親方の激励を受ける吽形さん。
大銀杏から、力士の象徴である髷を落とした吽形さんは静かに語る。
頭・・・軽いな・・・と。

いつかそうなるだろうとは思っていたが、やはり吽形さんの引退は寂しい。
納得できない部分はもちろんある。
元の力は戻せなくても、ケガを治し、その時点での全力で挑めないものかとも思えた。
しかし、吽形さんがそうと決めてしまったのならしょうがないと思える。
ただ、とにかく惜しいと思ってしまうのは止めれませんな。
今後、吽形さんはどのようにして生きて行くのだろうか。
決して引かずに前へ立ち向かって生きて行くと宣言したが、今後の仕事先とかが気になります。

・毎度!浦安鉄筋家族
使ったばかりのリップを小鉄に渡すあかねちゃん。うかつすぎる。
この騒ぎ方は小学生っぽくてよいですよね。隠れてやると陰湿になっちゃうので開けっぴろげでよい。
その分、最後のページの小鉄がかなり変態っぽい。んんんん〜♪じゃねーよ。

スティックのりのオチは見えたが、馬場さんにつながるとは思わなかった!そうきたか!

・ちぐはぐラバーズ
爽さんの元許婚、土門海くんがようやく登場。いきなり登場シーンがこれか。
さすがに残念なイケメンとしてキャラ立てをしてきた奴だけはある。

今やAV界の至宝つゆだく・丼子ちゃんお蔵入りDVD・・・!!!

幻の牛丼つゆだくプレイ・・・!!
とか何を言っちゃってるんだか。そんなプレイがエロいわけないだろうから見せてみなさい。
実際のとこ、それとはかんけいなく、丼子ちゃんのこのパッケージはヤバイ。
どのぐらいヤバイかというとこのキャラで連載が始まったらどうしようと思えるぐらいヤバイ。破壊力高いわ。

教室の中で堂々とエロDVDの売買を行う海兄さん。
だけど、爽さんが来たら格好をつけたがる海兄さん。健気なことだ。
残念なイケメンだが、有名道場の跡取りである海兄さん。道場破りには気をつけねばという忠告でありました。

さて、モルドレッドに勝負を挑まれた無心。
体育館に移動して着替える。モルドレッドは防具もちゃんと持参してきてたんですね。
モルドレッドが昨日天原道場を襲った人間の1人だと知り、勝負する気になった無心。

それが本当なら許せない!みんなが一体何をしたと言うんだ!?

怒って全力で打ち込みを行う無心。
しかし、その打ち込みは全て捌かれてしまう。
ならば次はこちらの番だと動き出すモルドレッド。

流水の歩(ストリーム・スライド)!!!

あまりの高速の歩みによりモルドレッドの残像が多数見える。
目が動きについていけない!しかもこの速度で動いていながら剣先は常に無心の喉を指している。
なんという剣圧・・・!
圧されまいと踏み込んだ無心。だが、その隙を突かれ面抜き胴で一本を取られてしまう。無念!

とはいえ、これで勝負が終わったわけでもないらしい。
モルドレッドとしてみればここからが本番。十本でも百本でもかかってこいという所だ。

モルガンは言っていた。彼は負けるとわかりながらも身を挺して私を守ってくれた、と。
だが、そんなものは過ちである。それを証明したいとモルドレッドは言う。

勝負には勝たねば意味がないということを・・・
力なくしては守りたいものも守れないと言うことをな!!

このモルドレッドの言葉に拍手を送る人物がいる。ガラハドだ。
さすがは<流剣>のモルドレッドだ。良いこと言うねえと割って入ってくる。
モルドレッドと打ち込み稽古でもしようとあとをつけてきたら面白そうなことになっていたというわけだ。
とてもいい笑顔で俺も混ぜろというガラハド。ニコッ。
でも相変わらず女子にはつれない態度をとるガラハドでありました。もう、お子ちゃまなんだから。

お前のせいで興が醒めた。言っておくがこれは僕が問題――訂正する。僕の問題だ。

乱入者により勝負はお預けのような形になってしまいました。
負けてしまった無心を心配する千春ちゃん。
その目の前で、無心の喉に竹刀が突き刺さる。がはっ・・・

じゃあ俺一人で遊んでいくかー!!

といいながら、さらに立ち上がろうとする無心に二発目の突きを叩き込んでくるガラハド。
なんとも酷いやつであるな。
こいつはこういう面が無ければ割とストイックなキャラになれそうなのに。

本来は中学生は突きが禁止である。まあ、ガラハド自身は高校生だから使う分には問題はない?
でも無心は中学生である。抗議する千春ちゃん。
しかし、ガラハドに睨まれてガクブルになってしまう。あらあら千春ちゃん。

非道のガラハドの行為に、無心は気付く。昨日道場を襲ったのはこの男だと。

さっき戦った・・・モルドレッド君の剣には礼儀があった・・・
でも・・・!あなたの剣には・・・それが欠片もない。
爽さんがいつも言っている・・・剣の道は礼法・作法から始まると!!

許せない相手を目の当たりにし、無心の空気が一変する。
竹刀の先に雷が宿り、雷光のような打ち込みを行う。これは・・・「閃雷の太刀」!
奥義とも言われる技だが、どうにか受け止めるガラハド。やりおる。

生意気だな・・・これが真剣ならてめぇは「貧弱な首に」「風穴二つの」「土左衛門」だ!!

どうもガラハド、3つのワードを並べるのがクセらしい。
女性を罵倒するとき限定のやり方じゃなかったんですね。

ならば、これで貴様の首も落ちたわけだな・・・

ガラハドの背後から竹刀が突き出され、首に当てられる。
その感触に思わず汗を流すガラハド。
現れたのはもちろん・・・爽さん!!
花の嵐を吹かせながら颯爽と登場であります!カッコイイー。

礼儀を欠くガラハドの前に立ちふさがる爽さん。次回はガラハドとの正面対決となるか!?
女性嫌いのガラハドだが、剣が強い女性に対してはどうなんでしょう。
モルガンとの絡みがないので今のところはわからない。
場合によっては、また爽さんに恋焦がれる男子が増えることになるかもしれない。
そして、色々と手をつくして爽さんを襲うようになるかもしれない。

ガラハド「念願の爽さんを手に入れたぞ」
無心・海「殺してでも奪い取る」
ガラハド「な、なにをする貴様らーッ!!」

うん、こういう展開があるんじゃないかと思えるわけですよ。やっぱりね。

・ガキ教室
こっそり真鍋の家にやってきた晶。
まずは、家にいるかどうかを確認。扉に耳を当てて聞き耳する。
その様子をお隣さんに見つかってしまう晶。どう見ても不審者ですよね。
どうにかごまかそうとする晶のとった行動は・・・宗教勧誘者への成りすまし。

アナタは・・・神を信じますか?

いい笑顔でこんなことを言われたら、そそくさと立ち去りたくなってしまうのも当然。宗教か・・・
ご縁があればまた今度と去っていく真鍋家の隣人。
だが、その時。訪問予定の真鍋家で騒ぎが起きる。
隣人によれば、どうやら日常的に起きている騒ぎらしい。ふうむ。
真鍋の母親が変な男を連れ込んでいるとのこと。光一君が何やら大変な目にあってそうな声がする。うむむ。

怒声が響く部屋からジリジリと後ずさり、退散しようとする晶。
家庭の問題は教師の仕事外だし、また今度こよと考える。のだが・・・?

真鍋家。入り込んでいる変な男が光一を蹴りつける。こりゃまたなんとも。
光一君が家はダメだと強行に言ってたのはこいつが原因なんですな。こりゃ見せたくないわ。
出て行けという光一君に乱暴を働く男。そこに来客が現れる。

セーしま〜す!

晶じゃないか。どうしたんだ?こんな面倒なことに顔を突っ込むなんて!
どういう心境の変化かはしらないけど、とにかく来てしまったからにはどうにかしていただきたい。
しかし、真鍋家は玄関に鍵もかけないのかね?閉じまりちゃんとした方がいいスよ。

中学の先生であり、そいつの担任だと男に名乗る晶。
ズカズカと靴を脱いであがりこんでくる。ついでに母親にダメ出ししておく。
ドロンはねーよな、ドロンは!キャバ嬢じゃないんだから。

元ホストにキャバ嬢みたいなことをするなと言われた!説得力あるんだかなんなんだか。

というわけで、家庭訪問開始。しかし汚い部屋だな。
荒れた畳の上に座って話をすることになる。のだが、邪魔しようとしてくる男。
父親は離婚しているとのことだから、もちろん父ではない。
って死別じゃなくて離婚だったのか。ふーむ?

知らないヤツだよ、と光一君。
いっつもオレんちにいてさ、仕事もしてないクセにエラそーにするんだ、とのこと。
生活保護にたかってるヒモ男ってところか?色んな意味で最低ですな。
それでいてさらに光一君に乱暴な真似もしているようだし、なんともはや。

ともかく、家庭訪問を進めたいのでどっか行くか部屋で大人しくしててもらうようにする。
言われたとおり、大人しく漫画を読み始める男。
と思いきや、すぐにグチグチ口を挟んでくる。めんどくさいやっちゃな。
ビールビールとうるさいので、んなモン自分で取って勝手に飲めよと言う晶。
おやおや、なんだかケンカでも始まりそうな雰囲気ですよ?ヤンのかコラッ!んだぁ?

オモテ出ろタコ!!

おぉっと。常套句が飛び出したぞ!ケンカだケンカだ!
チンピラのような男と晶が戦うというのだろうか!?
先に外に出て行くチンピラ。すると、晶は家の扉に鍵をかけてしまうのであった。

そしてそのままハロワ行って仕事探して来い。バーカ!

そんなオチかよ!まあ、晶らしいっちゃ晶らしいけどさ。やるな。
しかし、騙されたチンピラは怒りが治まらない様子。ドアを叩き続ける。
まあ、さすがに人の家のドア破ったりしないだろうし、すぐどこかに行くよと晶は言う。
が、あにはからんや。このチンピラ、ドア破って入ってきやがった!!

マジかコイツ。ターミネーターか!

確かにこれはヤベェ。老朽化が進んでそうなアパートとはいえ、力づくで破るかフツー。
しかも、その後の行動がまたヤバイ。包丁を取り出してきやがった!

ちょ・・・ちょっとタンマ〜〜!!

これはヤバイ。色々とヤバイ。ヤバイヤバイ。
でも光一君的にはチャンスじゃね?チンピラが晶を刺せばさすがに警察沙汰である。
厄介な男も去り、母親も更生する可能性が出てくる。
嫌なことを知られた先生もいなくなるし、万事めでたしだ!どうよ、晶!うん。冗談じゃねーよだろうね。

しかし、このチンピラの服のマークが最高にヤバイ。
しょ・・・少年チャンピオ・・・ム?なんだ、少年チャンピオムか。
チャンピオンには関係ないですよね。刃物持ったキレ男の服がチャンピオンとかヤバイにもほどがある所だったぜ!

・てんむす
3週間の長きに渡る天食祭の中部予選もついに4回戦。
そして、本日まで勝ち残った4校の内、天食祭本戦に出場できるのは本日の勝利校2校のみ!
本戦出場をかけた4回戦が今、開幕する!

2試合しかないはずなのに、いつもよりも観客が多いように感じられる。
準決勝ともなると来年の天食祭のために観にきている人も多いとのこと。
つまり翌年に向けての視察ですね。結日も強豪としてカウントされるようになるのかな。

試合場は舞台のように一段高い位置に設置されている。
みんなに注目されると早くも緊張の二子さん。
まあ、本戦はもっと注目されるだろうし、今のうちに馴らしておかないとね。

さて、いよいよ姿を現す4回戦の相手。
去年の天食祭中部ブロック王者、尾張大付属高食い道部。
ひなりんと黄桜さんは既にお目見えしてるが、さらに他の選手達も姿を見せている。

ひっな様ー!
歩く姿もひな様格好いいわ〜
今年の本戦出場もひな様の学校に決まりね〜

ふむ。どうやらひなりんは女子に人気のようですね。
確かに格好いい系でありますからねぇ。普段の様子なら凛とした女性のように見える。
弟の前でなければね。ハハハ。この女子達にデレデレしてるひなりんを見せてあげたいぜ。

ひなりんをからかって遊んでいる黄桜さんことメイちゃんを注意するのは2年の青葉響香さん。
愛称はキョンキョンでございます。
頬にぐるぐるとナルトマークが浮かんでいるのだが・・・これはどういう現象だ?
天才一家の出であることでも示しているのでしょうか?

さらに尾張大付属のキャラが登場。1年の緑井亀子ちゃん。
先輩が十分に戦えるよう基地の設営を手早く整える。なかなかの手腕だね亀ちゃん。

キョンキョンはメイちゃんと親しげ。2年なのに3年のメイちゃんに拳骨をかませるぐらいに親しい。
というのも、子供の頃からの知り合いだったりするからである。
赤西さん、黄桜さん、青葉さんの3人はみんな同じ団地で、赤西さんの弟、優二君とも知り合い。
小学生の頃から4人でよくご飯を食べていたらしい

”神と人との橋渡しを担う天娘は神様に直接願をかけられる”

どうやら、この3人の願いは共通しているらしい。
”ひな先輩の弟くんの病気が治るように””またみんなでごはんが食べられるように”
それが願いなのである。

――そのために、ひなちゃんは尾張大付属高食い道部を創ったんだから・・・

赤西さんが尾張大付属の創設者でありましたのか。
1年のときから始めたにしても、2年にして予選優勝を果たすとは。
本戦では優勝できなかったとはいえ、たいしたものである。

ひな先輩方の心意気、あっぱれでありますと感心する亀ちゃん。
だが、その願いをくだらんと切って捨てる人もいた。
3年の紫乃ゆかりさん。なんだか一人だけ雰囲気が違う人である。剣客みたいな佇まいの人だ。

脆弱な者などどうでもよいではないか。勝負に必要なのは常に己の強さのみ
赤西といい、どいつもこいつも他人のためなどと甘いことばかり考えおってからに。

厳しい意見でありますね。
青葉さんは紫乃さんの意見に仕方ないかという表情。
対して、亀ちゃんはムスッとした感じ。意外と強情そうですな亀ちゃん。

さて。尾張大付属の選手の紹介も終わったところで、オーダー表の提出。
これにより、チームの戦う順番が決まる。
結日はマネージャーの九士朗が。尾張大付属は黄桜さんが提出する。
オーダーとか作戦は全部メイちゃんにお任せという尾張大付属
いつもチャラチャラしてるけど、そういうのは得意なんだそうな。

続いて4回戦のルール説明が行われる。
4回戦こと天食祭本戦出場決定戦のルールは、試合時間45分の4人制の1対1。
各4戦は45分の制限時間内により多く食した側の勝利となる。
そして勝利条件は2つ。
1つは”4戦中3勝”
もう1つは”2勝かつ4人の食した総量が相手を上回ること”
そして、全4戦のメニューは全て異なり、そのメニューは試合直前まで秘密となります

ふむ、つまりメニューが全て異なる以外は3回戦以前と一緒ってことですね。わかりました。

この勝負、勝利への鍵は――先鋒戦だね

両校とも最初が肝心だと考えている様子。
ならば、そう考える九士朗が組んだオーダーとは・・・

結日高食い道部――先鋒、立浪百合亜!!

部長が部長なのに大将じゃない。盛大に驚いてみせる天子ちゃんたち。
これはオーダーを一任された九士朗の策である。
本来なら第4戦――大将戦が部長で、相手の部長の赤西さんとの対決。
しかしいくら部長とはいえ、中部屈指の強さを誇る赤西さん相手では勝利は100%ではない。
だから結日高の1番の実力者である部長を先鋒に据えて、確実に1勝をとらせてもらう。
これが先鋒が大事だと考えた九士朗の作戦である。

相手の部長さんが先鋒とは――こりゃ全く・・・どこも考えることは同じだにぃ〜

そう、尾張大付属のオーダーも先鋒は部長の赤西陽菜選手!
第1戦は両校部長対決と相成りました!

まあ、九士朗の立てた策じゃあ裏目に出るに決まってますよね。わかってましたとも。
とはいえ、黄桜さんもさすがに相手がそう来ると思ってオーダーを組んだわけではないと思われる。
確実な1勝を得るために部長を先鋒に持ってくる。その考えがかち合った結果にすぎない。
ただ、かちあっても問題はないと考えたのが黄桜さんであり、考えなかったのが九士朗って感じはする。
知能対決ではやはり結日は分が悪いか!

とはいえ、これは割と楽しみな戦いでもある。
立浪部長は大将戦に据えられることが多いだけに、勝敗が読みやすい戦いが多かった。
先鋒戦に入ることで、緊張感を持った戦いが行われるのではないかと期待したい。

それにしても、尾張大付属の選手は皆色がついてますのね。
赤、黄、青、緑、紫か。紫が桃とかなら戦隊物になれましたのに。
最初は部長対決となったけど、後のオーダーはどうなるのだろうか?
やっぱり天子ちゃんが大将になったりしてるのだろうか?
その場合相手になるのは誰だ?やはり紫乃さん辺りか?
意表をついて亀ちゃんが相手になる可能性もなきにしもあらず。
実は紫乃さんは雰囲気要員で選手ではなかったんだよ!てな展開で。それはそれでアリだな。ネタ的に。

・空が灰色だから
こども以上おとな未満
今回もなんだか危なそうな表紙から始まります。開幕からドキドキするぜ。

とある団地。前もこんなとこに住んでる主人公いたな。
今回の主人公は杏奈さん。
小さい頃に同い年同じ名前の少女が戦うアニメを観て以来、私もこの世界の悪を倒すのが夢だったという。

愛の魔法戦士マジカルラブファイターアン!

これが杏奈さんが見ていたアニメでありますか。
その夢のためには普通の女の子の人生を犠牲にできる覚悟があったらしい。

私はマジカルラブファイター アンになったのだから!!

世界は悪に満ちている!
どうやら魔法戦士に変身した後の姿を普段からしているらしい。
そして、魔法戦士。というか魔法少女にはマスコットが憑き物。いや付き物。
マジカルラブファイターアンにはカル坊というマスコットがいた。
杏奈さんが持つのはクマの人形。目のボタンがとれかかってるのがなんだか痛々しい。
もっと痛々しいのは、カル坊の喋りを裏声で杏奈さんが演じている部分だ。こりゃ痛い。

悪の軍団ダークラボが世界征服を企んで人々を洗脳してるカル。

さすがマスコット。わかりやすい語尾である。

コラァ!杏奈。いい年してまたお人形さんごっこなんてして!

母親登場。お母さんはまともな人らしい。
杏奈さんは人形ごっこなんかではないと言い張る。
なんせカル坊の声や本当の姿は普通の人間には認識できないのだから!

聞こえてるし見えてるわよ!その気持ち悪い裏声の一人二役のことを言ってるのよ!

ズバズバ切り込んできますねお母様。それもそのはず。
杏奈さんは休みがちだった高校を退学し、5年も経っているという
そ、その間マジカルファイターとして過ごしてきたというのですか?
となると、どう見積もっても20歳越え・・・20歳越えの魔法少女とか許されるのだろうか!?
某19歳の魔法少女でも物議を醸し出したというのに!
いや、魔法戦士ならいいのか・・・うーん?でも、その格好はやっぱりなぁ・・・
それにしても、その後ろの髪の水玉模様はどうやって作っているんだ?

もう同級生は社会人だよ!働きなさいとお母さん。
杏奈さんは、やりたい仕事を今やってるし!と譲らない。
暇だからカレーでも買ってきてよというお母さんに対し、暇じゃないと返す杏奈さん。
ダークラボの魔の手が町に及んでないかパトロールする仕事があるのだ!

キュイイイイン

ステッキにまたがり、マスコットを引き連れて空を駆ける魔法戦士。というイメージ図。
実際はまたがってはいるけど、自分の足でとことこ歩いている。
マスコットのカル坊は首輪にヒモをつないでずるずる引きずられている状態だ。酷い!
またがった図を後ろから見ると滑稽さが半端ないな。ガニマタガニマタ。

パトロールに向かう杏奈さん。
とおりがかった先で、小学生がボールを使って遊んでいる。
剛くんを複数人が取り囲み、今にもボールをぶつけようとしている!
コラア!割って入る杏奈さん。

イジメでしょ!完全にイジメだわ。イジメなんて絶対許さないんだから!
アン!この子供たちの死んだ目は・・・ダークラボに洗脳されてるカル。

相変わらずの一人二役を演じる杏奈さん。
実のところ、ボールを使った増え鬼をしているだけでイジメでもなんでもない。
とはいえ、抗弁なんてアンは聞いちゃくれません。

なにい!許せない。必殺ぅ!きゅいいいイイン!
マジカルラブインパクツ!

ゴッ。
ステッキで殴りかかる杏奈さん。目にハートまで宿して殴りかかるとは・・・恐ろしい魔法戦士だ。

ギャア!大人にオモチャでどつかれた!
どこがマジカルだよ!フィジカルにもほどがあるだろ!

いいツッコミだ子供達。将来が楽しみだな。

剛「このーっ友達に手ぇ出すなおばはん!
杏奈「なにい剛!?あなたも洗脳されてるのね!」

ゴツン。ギャー。
全く持って話が通じない杏奈さん。こりゃやべぇ。
どうやら近所で有名な妖怪コスプレババアとして知れ渡っているらしい杏奈さん。こりゃやべぇ。
そんなことは気にせず、子供達からダークオーラが消えたと御満悦な杏奈さん。
世界は悪に満ちている。だから私が救わないといけないってわけですね。
しかし、引きずっているカル坊は目玉がとれちゃっている。きついな、この状態。

パトロールを継続する杏奈さん。
その目がとらえたのは、道にたむろする不良たち。
飲み食いして汚く道路を散らかしている。
しかし、見た目的になかなか危なそうな不良たちだ。怒るにはなかなか勇気がいりそう。
なんというすごいダークオーラ・・・

まあただのポイステに私が出る幕なんてないし。
マジカルラブファイターの管轄外だカル。

ダークオーラの強さに圧されてか、カル坊の裏声が普通になってしまっている杏奈さん。
ビビる杏奈さんを尻目に、不良達を叱るおじいちゃんが登場。

老人「コラアアくそジャりゃあああああ。道端にゴミ捨てるんじゃない!クソボーがオラア!」
不良「なんだこのジジイ、オレらに言ってんのか!」
老人「ジジイとはなんだおえええええええ」
不良「うるせー。今片付けようとしてたんだよ」
老人「わかりゃいいんだ」
不良「ちぇ」

なにこれ。
じいちゃんの啖呵というか、叫び方が危ないのもアレだけど、不良君が素直すぎる!
そして何だか和やかな終わり方をする。ちぇじゃねーよ。くそ!なんかいいな!

世界は悪に満ちている

スルーした上にあっさり解決してしまったが、とにかく悪に満ちているのだといい続ける杏奈さん。
世界は悪に満ちている。満ちている。満ちているんだ!

自分に言い聞かせるように叫ぶ杏奈さん。
その目の前に、嫌がる女性に、逃がさねえよと襲い掛かる男性の姿が飛び込んできた。

間違いなく悪だ!

マジカルラブファイア!

おぉ。飛び道具まで備えていたのかマジカルラブファイター!
まあ、ステッキを投げつけただけですけどね。
投げたステッキは見事に女性の後頭部にヒットしました。ゴッ。

男「何をするんだ!」
杏奈「嫌がる女性を無理やり連れ出そうなんてやめなさい!」
男「なんでその女性に器物をブチ込んでくれてんのか聞いてんだよ!

全くでございますな。
そもそも、この女性は別に被害にあっているというわけではない。
単に痴情のもつれ。しかも誤解による痴話喧嘩の最中だったらしい。
男――勝は、女性――瞳さんに、不安な思いをさせてしまい悪かったと謝罪する。

瞳、結婚しよう

まさかの目の前でのプロポーズ。見せ付けちゃってくれますね、お2人さん。
あまりの展開に杏奈さんの表情も激変。これはこれで可愛い。

世界は悪に満ちている。世界は悪に。

2人を置いてとぼとぼと去る杏奈さん。
ふと気づけば、首輪を残してカル坊の姿は消え去っていた・・・

夜。遅くなってから帰宅する杏奈さん。
お腹ペコペコになった母に代わりカレーを作るという。
できあがったカレーはパイン入り。凄い見た目だ。
でも意外においしいんだとテレビで言っていたという杏奈さん。

・・・なんだか世間ってのは意外と悪に満ちてないもんだね。仕事にならないよ。

ようやく世界は悪に満ちていることもないのかと認めた様子の杏奈さん。
世間という言葉に狭まっているのがなんとも現実的である。
母はそれを聞き、いいことじゃないと返す。その通りですな。
これを機にちゃんとした仕事を探しなさいとも言う。その通りですな。

私が今の社会に受け入れられるのかな、と不安そうな杏奈さん。それに対して母。

自意識過剰ね。あんたが思ってるほどあんたは社会にとってプラスでもマイナスでもなんでもないわよ
普通に受け入れてくれるわよ。

よい言葉ですねぇ。このお母さんは出来た人だ。
カレーのパインも意外にいけると認めてくれる
見た目はあれかもしれないけど、意外と溶け込めたりするといいたいわけですな!
いやでも、パインカレーって一応名前になるぐらいには存在するはずなんですよね。
見た目を整えてカレーという世間に入れば、違和感なく溶け込めるよってことなんでしょうか!

色々と痛々しい話の回でした。
けど、なんとなく救いが見えたような気がしないでもない終わり方がいい感じでした。
最後のコマの解き放たれたような表情の杏奈さんが気になりますねぇ。
今後どのように生きていくことになるのか・・・頑張っていただきたいものである。

途中で消失したカル坊の行方も気になりますね。
あれがまた他の夢見る女の子の手に渡ったらどういうことになるのやら・・・
杏奈さんが最後の魔法戦士とは思えない。いずれ第2、第3の魔法戦士、いや妖怪コスプレババアが・・・!!
勘弁してください。

・ANGEL VOICE
後半開始。両チームとも選手の入れ替えはなし。
松田の解説も継続中の様子ですし、マイちゃんも安心して聞けますね。

しかし、後半もまたキックオフ直後から八津野の猛攻が始まる。
天城が持ち込みシュート!
しかしバーに弾かれる。まあ、枠に入っていたなら所沢が抑えていたでしょうけどね。
後半は八津野が風上になる。向こうにしてみれば攻めるにはいい状況だ。
だけど、ここで失点を許すわけにはもちろんいかない。
今は耐える。耐え続けていれば、必ずまたチャンスは来る!

後半が始まって10分経過。
ボールはほとんど八津野が支配している。が、まだシュートは2本しか打てていないという。
八津野のDFにも焦りが見えていますな。
前半は10分のうちに4、5本打てたのに、何故こうなったのか?
その答えは簡単。

市蘭のディフェンスが・・・
前半立ち上がりより前半終盤。前半終盤より今・・・ディフェンスがどんどん安定してきてるじゃねえか

強豪である八津野の猛攻に最初は戸惑っていた。
それでも、そこで失点を許さなかったからこそ、攻撃にも慣れることができ、安定してきたということですな。
八津野の応援団にも焦りが見えてくる。
その焦りを隠すかのごとく、声援を送る応援団。

せき立てんじゃねえよ

そういった心理が見えてしまうのか、受ける八津野の選手の方にも苛立ちが見える。ううむ。

それゆえか、市蘭DFがクリアしたボールは前線に、乾へと繋がる。
乾はファーストタッチで八津野DFの有村をかわす。
さあ、市蘭の反撃の始まりだ!おおおおおキター!!

ボールを持ち込む乾。その前に走っている成田。
市蘭の攻めは2枚。八津野のDFも2枚。2対2という状況である。

うわっ・・・やべえっ・・・やべえっ・・・

ようやく八津野の観客にもハッキリとした焦りが見えてきた。いい気味である。

ねえぞ・・・こんなチャンス・・・そうそうねえぞ!!
乾・・・!成田っ!決めてくれ!!

二宮さんや脇坂さんの願いを受けて、乾が、成田が走る。
乾の選択肢は2つ。目の前のDFを抜いて自分で持ってあがるか、成田に走らせるか。
守備に時間を与えたくないなら成田を使うべき。だが、スペースに出すのは難しい。
少しでも球足が長ければ皆川が飛び出して抑えてしまう。
皆川が前に出られず、成田がDFを振り切れるギリギリのポイントに出せるか。それが問題だ。

松田も難しいというこのパス。これをきっちりと成し遂げる乾。
さすがに天才と称されるだけのことはあるということですよ。

DFが踏み込んだばかりの足のすぐ横を通るようにパスを出す。
そのタイミングでは、足も伸ばせず、すぐ横を通るのを見送るしかないって話ですな。
距離感もほぼ完璧。皆川も飛び出すことができない。
なんせペナルティエリア外で成田がボールを受けれそうな距離ですからねぇ。

あとは成田に併走しているDFの佐久間。この男を振り切ればGKと1対1である。
再び1対1に持ち込めれば得点のチャンスは十分にある。
だが、なんとなくここらで異変が起きそうな気配がある。
おそらくこの佐久間、何度も成田に裏を取られてなるものかという思いがありそうな感じがする。
つまり、無茶しすぎてペナルティエリア内で成田を倒してしまう可能性がある。PKだ!

1対1は克服した以上、成田が今一番苦手としているのはPK。
この場面でPKの機会を得たとき、成田はどうするだろうか?
大事な場面だからと乾に譲るか?それとも自分が蹴ると言い出すか。
PKになると決まったわけではないが、なんとなくそうなったら楽しそうな気がするぜ。

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
剣闘士たちの屍累々という闘技場に降り立ったカタラニアの美姫。
それはエルシドさんの知る、峰という女性だったのだろうか?
エルシドさんの問いに、姫は答えない。
代わりにお前の素晴らしい勝利に褒美をとらせようと言い出す。

いつのまにかその手には長い刀が握られている。柄も結構な長さの刀だ。
全て合わせれば、姫の身長ほどもあるのではないかと思われる。

これは私の魂、ありのたけを注ぎ研ぎ澄ました刀だ。その刃の冴え、とくと見ろ・・・

キン。
金属音が鳴ったと思ったとき、コロッセオの上部が切り落される。
刀を振ってもいないのに切ったというのか?どういう刀だ一体・・・

これが噂に名高い、妖剣・斬桜鬼!!

刀自体が持ち主の心に応え、自ら相手を斬る。
極限の研ぎが可能にする刀の完成形。私が到達した聖剣だ

・・・・・・!

姫の聖剣という言葉に反応するエルシドさん。その様子を見て、笑みを見せる姫。

本戦での戦い、楽しみにしている。

そう言い残して去って行く。
やはりこの長い刀では鞘もなさそうですなぁ。
切れ味が鋭すぎるのか、妖気によるものか、刀身に触れた花弁がスッスッと真っ二つになっていく。
取り出し時も、どこから取り出したかわからない刀。
妖剣などと呼ばれるだけあり、怪しげなことこの上ないですな。

しかし観客は、いやあー物凄いなァの一言で済ませてしまう。いいのか、お前らそれで?
まあ、ここは突然現れた陽炎の町ですしね。
こういったとんでもないものがあってもおかしくない場所なんでしょう。たぶん。

姫に会ってから、エルシドさんの様子がおかしい。
それに気づいたラカーユは気づかい、声をかけてくる。
見苦しいところを見せてしまったと思ったエルシドさん。水をかぶって頭を冷やす。ううむ、古風な。
ちゃんとヘッドギアを外してかぶっている辺りは律儀ですな。

何があったのかと問うラカーユ。その問いに、峰だったのだと返すエルシドさん。
峰という女性はかつての友・・・いや、友というより好敵手だったのかもしれないという。

オレは聖闘士として己を鍛えぬくことで己自身を聖剣へと完成させようとした
峰は研ぎ師として究極の研ぎにより刀に魂を宿らせ、聖剣の完成を目指した

道は違えど、目的とすべきところは同じだったというわけですね。
となると、峰は聖闘士というわけではないのかな。聖闘士が武器を作るというのもおかしな話ですし。

かつての知り合いに出会った。でも、動揺したのはそれだけが理由ではない。
峰は・・・既に死んだ筈の人間なのだ・・・!!

初めは人違いかとも思った。だが違う。あの刃への執念はまさしく峰だとエルシドさん。
確かに、妖剣を持ちながら、聖剣だなんて口走っておりましたしねぇ。間違いはないんでしょう。

あれは東洋より携えて来たという峰が愛した花が散る頃のことだ。
峰は胸の病に倒れた
完成されぬ刃と、痩せ衰えていく峰の肉体。
結核か何かでありましょうか?
今と違い、治す薬もないでしょうし、復調の見込みはない様子。
峰自身ももう長くはないのだろうと悟っている感じであります。切ないな。

なァ・・・エルシド・・・私の父の国では女が刃に拘わることは許されぬそうだ。
こうなったのは私が刃を汚したから・・・そう思うか?

思わん。お前は刃を汚してなどいない

峰の問いに即答するエルシド。ぶっきらぼうではあるが、真にそう思っているのが伝わる。
その答えを聞いたところで、激しく咳き込む峰。だが、決してエルシドには入って来るなという。
結核であるならば、菌が飛び感染することは十分ありえますからねぇ。

入れば恨む・・・!
無念だ・・・私はもうお前と共に刃の完成を目指せない・・・
せめてお前は・・・至れよ・・・!聖剣へ・・・!!

そう言い残し、峰は逝った。涙は出なかった。

うーむ。若い頃のエルシドさんにも色々とあったんですなぁ。
目指す場所を同じくした好敵手が病に倒れた。
その相手が今、眼前に生きて現れ、その上に聖剣を完成させたという。
生きて現れたのも衝撃だが、峰が先に聖剣に至ったというのも衝撃なんでしょうな。
まあ、聖剣というには禍々しすぎる代物でありましたが・・・

さて、エルシドさんの想いはさておき、本戦トーナメントが開始されようとしています。
一連の話を聞き、より心配そうになっているラカーユ。
ああいうタイプって欠けたら戻りにくそう。とのこと。
あまぎれになるにはまだまだってことですかねぇ。柔軟とは程遠そうですし。

それはさておき、まずは予選を勝ち残った3名の入場!
エルシドの他に2名の選手が闘技場に姿を現す。
ってこれはまた奇妙というか珍妙な取り合わせだな
ひとりは西洋の鎧をまとい、その上からマントを身につけた騎士のような男。
もうひとりは、人形のようなものを携えた怪しげな黒マスク。
いや、黒マスクの人形を携えた道化師のような男?どっちが本体かはよくわからない。
そして、金ピカ鎧のエルシドさん。怪しげな3人組だ・・・!

だが、最後に現れた男もまたこの3人に引けを取らない存在である。アナウンスも特別に熱が入る。

最後の一名はもちろんこの男!!
優勝候補にして我らが英雄・・・黒き戦慄のフェルサー!!

また仰々しい二つ名の奴が現れたものである。
真っ黒な鎧は全身を覆い、顔のほとんども隠している。ただ、その鋭い目だけは外から見えるようになっている。
そして、なんといっても
これまた黒い鎧をまとった黒い馬に乗って、フェルサーは現れたのでした。
なんという黒ずくめ・・・というか、馬かよ。これは戦慄せざるを得ない。

この剣気・・・まさかお前は!?

相変わらずの鉄面皮。久しいなエルシド

まさか、峰に続いての知り合い登場!
このセリフにより、フェルサーは単純なかませではないことが確定したようですな。

古代のコロッセオに集った剣闘士。
そこで勝ち抜いた4名が、素手の聖闘士、騎士、道化師、騎乗兵とは。
なんというか、もうなんでもありだったんじゃないかと思えてきますな。
馬乗ってくるのがありなのなら、ゾウに乗ってやってくるのもありだったんじゃないかと思えてくる。
まあ、ゾウがドラゴンだろうとエルシドさんの相手ではなかったでしょうけどね。

妙にエルシド所縁の人物が集まっているカタラニア。
任務としてやってきたということだが、こうなるとわかって送り込まれたのだろうか?
そのあたりについて、次回辺り教皇が遠くから解説してくれるかもしれない。

・ハンザスカイ
IH予選決勝、大将戦始めッ!!

合図と共に飛び出しぶつかりあう2人の大将。
その激突の余波は見ているもなかちゃんのところにまで及ぶ。
なんだか、こっちまで蹴りが届いた気がしたそうな。

このテの錯覚は――実は珍しくない。
身長160cmに満たない小柄な選手が、構えたとたんに10cm増しで見えるコトも、
全ては選手から生まれる闘志(オーラ)――

ひたむきな声援で闘志は更に大きくなる

両校の勝負をかけた最後の戦いである。そりゃ声援にも熱が入る。
財前さんですら大きく口を開けて叫んでいるように見える。口パクなどではない。たぶん。
しかし、オーラででかく見えるなんてことが実際あったりするんですかねぇ。
経験者である佐渡川先生なら、そういう相手と当たった話もありそうだ。
つまり、オーラで体が数倍に見えたりもするし、髪の一房に大の男を捕まらせて振り回したりもできるわけだ。
凄いねオーラ。相手が小さく見えるってことは私が勝つってことだ!

番場さんが、穂波嬢が、半座が口々に応援する。
IH、頂点への切符――獲って!

勝ってくれ!俺ァ藤木に惚れたケド――アンタにも憧れたんだ――負けるトコなんざ見たかねえっ!!

なかなかいい回想でありますな。
青柳さんは後輩に慕われていますなぁ。それだけの行いをしてきたということなんでしょうけど。
しかし、この穂波嬢は割と可愛くてよいですな。

声援を受けて、先にポイントを得たのは青柳さん。
徳良さんの蹴りを右足で受け流し、体を流したところに左足で胴体に蹴りこむ。
中段蹴り。技ありにて2ポイントの先取だ!おぉーっしゃ!!

もっとだ。もっと騒げお前ら。勝って応えるからよ!!

相変わらず大舞台というか、こういう場面が好きな人ですなぁ。
続けて、始め。
ポイントを先取された徳良さんだが、果敢に攻め込もうとする。
取り返してくれと必死に声援を送る要陵の部員。
だが、ひとりだけ声をあげずにいる者がいた。はい、吹越さんです。

何やってんスか!声小さいっスよ吹越さん!!

おっと、ここで能登さんが吹越さんに声を出すよう求めてきた!
それに釣られてか、昔のこと。徳良さんと一緒に稽古をしてきたことを思い出す吹越さん。

とっ・・・徳良ファイトだー!!

なんと!?
まさかいきなり吹越さんの声援が飛び出してくるとは!?
もっと逡巡するかと思ったのですが、意外と早かった。これは驚き。

そして、思わぬ声援をもらった徳良さん。吹越さんとは違い、戸惑うこともなく力を発揮する。
吹越さんとは逆に嬉しくって動揺するかなとか思ったけど、そういうことはなかったようだ。

柔軟な膝関節を利用した変則の蹴り。
膝から先をぐるんと廻し、フェイントをかけておきながら、まっすぐに突き出してくる。
あまりの予想外の軌道に、さすがの青柳さんも戸惑ってしまったようだ。
徳良さんの中段蹴りが入り、ポイントは2対2の同点になる。
だが、この蹴りを放つ際に、徳良さんの膝がみきんと音を立てている。
かなり無茶な蹴り方だからなぁ・・・試合中にボリンといってしまわないか心配である。
だが、そんなことを気にかけている徳良さんではない。

巨塔は――もう一本あるぜ青柳。折れるもんなら折ってみろ!!

青柳さんとは違う、巨塔。一部では黒バベルなんて呼ばれている徳良さんである。
白黒両巨塔の対決。
洗練された王道千変万化の変則
オーソドックスとトリッキー。そのぶつかり合いは互角!

・・・互角じゃあ・・・駄目なんだよ!!!

ぶつかりあう蹴り。その中を突き破り迫る徳良さん。
トリッキーな足技だけではない。手を出し、青柳さんの頭部を狙う!
これは・・・?
単なる上段突きとは思えない。
振りかぶった徳良さんの手は平手になっていた。インパクトの瞬間がわからないからなんともいえませんが・・・
ひょっとしたら、喉のあたりを抜き手で狙ったのだろうか?
でも、当たった音からしてそういう行動には見えない。
ひょっとしたら、掌底を打ち、頭部を揺らすのが主目的だったのかもしれない。
互角じゃ、駄目。その言葉の意味が次回に明らかになるかもしれませんな。
頭部を揺らされた青柳さんが乱れ、リードを許す展開になるのかも・・・

盛り上がっている大将対決。
なんだかんだで徳良さんはあの伊奈さんを破った実力者である。カツ丼で弱っていたとはいえ、あの伊奈さんをだ。
しかし、膝に爆弾を抱えていそうだし、吹越さんの応援という覚醒要素を早くも使ってしまった。
今後、青柳さんに押されだすことがあったとき、徳良さんに逆転の目があるかどうか。
それはわからないが、なんにしても楽しみな戦いには違いないですな。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
隠し持った拳銃でゾンビを打ち抜くグラシア。
躊躇無く打ち込みを続けて頭部を粉砕する!
この口径の銃でここまでの破壊力が出せるものなのだろうか?
ともかく、頭部を破壊すればゾンビは大人しくなる。これは間違いない。

ゾンビ化した取り巻きを撃ち殺し、誰であろうと容赦はしないというグラシア。
”処分”しなさいと生きている取り巻きたちに命令する。
さすがに取り巻きたちも少し引き気味な様子ですな。

一刻も早くダグ教授にウィルスの発生源を突き止めさせないといけないと考えるグラシア。
しかし、従うだろうか?いや、従うより他ない。
なぜならば、そうする以外に学園から出る方法はないのだ。

グラシアの言葉の意味はすぐに明らかになる。
教授が学園まで来るのに使っていたジープが破壊されているのだ。歩いては出られない・・・か?
人里離れた学園である。さまよってグラシアの手下に捕まるか遭難するのがオチとのこと。
つまり大人しく戻るしかないってことですね。うーむ。

大人しく言うことを聞いて調査するしかないのだろうか。嫌だなあとリッキー。
まあ、前途有望な若者たちを守るためと考えましょう。
結局明日から調査を再開することになりました。
明日になったら額のアザも消えているといいですね、教授。

寝る前に、リッキーは教授に問う。
教授はグラシアと昔は恋人同士だったらしいが、昔からあんな無茶苦茶な女だったのだろうか?
いや・・・むしろ今とは正反対だったと教授は言う。
何が彼女をあそこまで変えてしまったのだろうか・・・

どのぐらい前の話かわからないが、回想。
グラシアは、マルハワ学園の前理事長。父の遺言によりこの学園の理事長に就任することとなった。
グラシアの父はこの学園を創設し、わずか一代で世界有数の名門校に育て上げた人である。
その言葉は数多くおり、幼少の頃から様々な国へ教育に出されていた。
グラシアもそのひとりなのだが、父は自分のトコロには全く会いに来てもくれなかったという。
そんな私にこの学園の全てを託すと・・・!?

さあ今日からこの学園は全てはアナタのモノです。”マザー”グラシア。

この、遺言を伝えている男は一体何者なんでしょうかねぇ。
それはともかく、生徒達が一斉に頭を垂れる姿はなかなか魅了されるものがありますやね。

コレが・・・すべて私のもの・・・私に絶対の忠誠を誓う人々・・・
お父様がくれた・・・私のために存在する場所・・・
学園は私を中心に回る穢れなき聖域・・・

なるほど。これが父の言う、”我が子たちの中でもグラシアこそこのマルハワ学園の頂点に相応しい”という理由か。
思い込みの強い子だから、必死に父からもらった居場所を守ろうとするだろうと思われたのですね。

グラシアの学園への想いはわかりました。
でも都合の悪いことを闇へと葬っていく彼女のやり方は認められない。
バイオハザードの拡大を防ぐために感染源の特定は続けるぞとダグ教授。

ココから先・・・グラシアとは戦いになるな

ようやくその心積もりができたようです。
しかし、このゾンビ化の発生源は一体なんなんでしょうね。
グラシアは黒幕ではなさそうだ。その父が何かの研究に携わっていた可能性はある。どういう話なんでしょうかね。

それはそれとして、グラシアは今一体いくつなのだろうか?
割と若く見えないでもない。
教授との恋人時代というのがいつだったかにより、グラシアの年齢も変わりそうな気がする。
教授が現在40歳だとしよう。
教授が20歳のころ、グラシアが9歳だったとするなら、現在のグラシアはギリギリ20代ということもありうる!
まあその場合、教授はとんでもないロリコンだよ!ということになるのだが・・・別にいいか!

・ましのの
増埜さんと室井さん。2人で水族館にやってきました。
前にも2人で山に行ったこともあるし、なんとも仲がよろしいですなぁ。

イルカショーにかぶりつく増埜さん。
ただ、水槽に近づきすぎると水をかぶる可能性があり・・・思いっきりびしょ濡れになった。ざっぱー。

・・・救えなかった

そんな深刻そうな顔をするほどのことではないですけどね。
とはいえ、このままでは風邪を引いてしまう。濡れた服は脱いだほうがいい。
もちろん人前で脱ぐとかそういう話ではない。トイレで脱ごうという話だ。
水族館の売店には服とかも売っているものだし、それを買って着替え用ということですね。

しかし、服は売り切れ。
びしょびしょのままでいさせる訳にも、裸にさせる訳にもいかない。どうするか・・・
しかもこの水族館、周りには何もない。外で服を調達するのも難しい。

久しぶりに知の室井の頭脳が冴え渡るときが来た。
お嬢様キャラなんだし、電話して服を持ってきてもらうわけにはいかないものなのだろうか?
そういう解決法にいかないところが室井さんの魅力ですよね。

室井さんは長いコートを着ていたので、これを増埜さんに着せようと考える。
脱いだ服は売店でもらったビニール袋に入れる。
パン一姿になった増埜さん。上に丈の長いコートを着て過ごすことになりました。
襟も開いてないし、TKBが立ってもボタンでわからない!なかなかのものだ。

これなら安心と調子に乗った増埜さん。お昼は館内で食べて帰ろうと言い出す。
水槽がすぐ側にあり、魚が見えるレストラン。シーパラダイス。シーフードが新鮮なのがウリらしい。
店内に入ったところでコートを預かられそうになるが、寒がりということで切り抜ける。
しかし、その発言により背中に温風を受ける温かい席に案内されてしまう増埜さん。暑い!
暑いけど、コートを脱ぐわけにはいかないし、今更移動するのも不自然である。
その上暑いピラフを注文してしまいますます暑い。エビプリプリ。
結局暑さで倒れ、医務室に運ばれることになりました。

医務室に運ばれた増埜さん。
一目でのぼせたんだなと分かる状況らしい。
なのでとりあえずコートを脱がせないといけない。おっと。
コートの下はノーブラ。女医さんとはいえ見ず知らずの人にTKBを見られるなんて増埜さんは嫌な筈!

私が隠さなきゃっ!

シャッ。もむん。
そういう隠し方でよいのですか室井さん。それしかないといえばないんでしょうけど。
割とエロイ絵柄になりましたね。良き哉良き哉。
相変わらず増埜さんの最後のラインはTKBなのだということがわかるお話でした。
しかし、本当、手の込んだ痴女二人組であるな。病気の振りして露出したがっていただなんて!

・さくらDISCORD
夏休み。合宿に突入したさくら達。補習とかは大丈夫だったのかな?
ともかく、はしゃいだ様子で歩くさくら達。
夏の暑いさなか、飲み物なしでドーナツを口にするノ宮。スゲェな。
それはそうと、丘が暑さで干からびそうになっている。丘ーッ!相変わらず貧弱な。

丘がやばくなるぐらい歩いたところで坂の上に人影発見。あれはもしや・・・
2つあった人影。そのうちの1つが凄い勢いで走って近づいてくる。

康介!大っきくなったなー!!

といいながら、康介のワキに手をさしいれ持ち上げるハルカさん。
いくらこーちゃんが小さいとはいえ、それなりの体重はあるはずなのに、軽く持ち上げおった!
こりゃ怪力女と呼ばれても仕方がないですわな。

出迎えに来てくれたハルカさんたちについていき、家にやってきました。
そこで改めて自己紹介を行ってくれるハルカさんたち。

あたしは桜ハルカ
俺が桜修一。よろしくな。

やっぱり先輩も『さくら』だったんだー!
2人は二卵性の双子で、康介の中学時代の野球部のキャプテンとマネージャーだった。
まあ、ハルカさんは週一ぐらいの間隔ぐらいで顔を出すマネージャーだったみたいですけどね。

突然の『さくら』登場に驚くノ宮たち。
驚きのあまり、喉の辺りにドーナツが出現する。ってどういう状況だこれ?
驚きのあまり、口を開けたらドーナツがポロリしちゃったのだろうか。ポロリもあるよってか。

『さくら』が7人を通り越して8人・・・!!
こーちゃん・・・これはもうこの8人で何か魔王でも倒しに行った方がいいんじゃないかなっ・・・!?

オロオロしながら妙なことを口走るノ宮。
2パーティに分かれて行動か。どういう組み合わせになりますかね。どっちが馬車組だ?

そういえば、さっきから芽吹の姿がない。
どうやら朝が弱すぎて後から一人で来ることになっているらしい。
丘は芽吹を待たずにみんなと来るほうを選んだのか。
恋人関係になってもベタベタしすぎないのはいいことですな。

先輩の家には1週間ほどお泊りする予定
そういえば、住吉さん。弟は一緒じゃないのかね?
弟は弟でどこかに預けているのでしょうね。島の家か芽吹の家か。安心できるようなできないような。

いきなり泊めてもらうなんて大丈夫でしょうかと今更ながらに気にする住吉さん。
しかし、先輩。ウチは大抵のことなら大丈夫だと言う。
なるほど。破天荒なハルカさんがいるのが日常だし、大抵のことは問題ないわけか。
そのハルカさん、何故か康介に肉を食わせようとしている。肉食え肉。熱っ!!

康介!肉食わないと育たないぞ!お前はその程度の身長で満足か!?

確かに。こーちゃん、もっと食え。ちっこいままと言われ続けてよいのか?牛乳を飲め牛乳を。げげぼ。

無理矢理牛乳を流し込まれる康介。
それは放置するとして、島はハルカさんの耳についているピアスが気になっている様子。
その桜のデザインは康介のものと同じ。偶然ってことはないでしょう。

康介はあのピアスを毎日かかさず身につけてる。これはひょっとして・・・確かめてやる・・・!!

島は単刀直入に切り出す。
そのピアスは康介と同じものですよね、と。
ひょっとしてそれ・・・ハルカさんが康介にあげたものなんじゃないですか・・・?と。

その指摘に、驚いた様子を見せているのが住吉さんとノ宮。あらあら。
でも、言われた側の康介とハルカさんは、相変わらず騒がしい。色気のある流れにはならなかった。あれ?
康介は島に話す。このピアスをつけることになったいきさつについて。

俺はこの女にのせられて耳に穴開けてこのピアスを試しにってつけられたんだ。
そのあと、この女はこのピアスを接着剤で固定しやがったんだ!
どうだ島っ色気のかけらもありゃしねぇ!情けなくて話せなかっただけだ!

なるほど・・・
なんで寝ているときも外さずにいたのかなと思ったら、外せなかったというオチであったか。
早速ピアスのことについて切り出してきた島はえらいが、まさかこんな返しが待っていようとは・・・

康介「せめて笑ってやってくれ!!」
ハルカ「ギャッハッハッハッハッハッ!!」
康介「てめぇは笑うな!!」

全く楽しそうな人でありますな。
ともかく、荒れる康介を宥めようとする住吉さん。
仮にも私たちは泊めてもらう立場なんだから・・・と諭す。

そうだぞークマさんパンツの言う通りだ

って、何しているんですかハルカさん・・・!?
いえまあ、確かにこの年でこれは無いと思いますけど・・・!!

作楽康介・・・島君・・・その女の面したおっさんを捕まえなさい・・・

住吉さんが暗いオーラを放っている!石持って。
石はやべぇよ!取り上げるぞ島ー!へぶっ。島ぁぁぁ!!

クマさんパンツのヨッシーが暴れ島が倒される。
その様子を呑気に見守っていたノ宮であったが、そのノ宮にも累が及ぶ。
手にしていたはずのドーナツがハルカさんに食べられてしまっていた。ド・・・ドーナツが・・・?キシャーッ!!

ドーナツの仇ぃ!!

ハルカさんに挑みかかるノ宮。ハッハッハ。やるね!

そして、暴れる住吉さんに抱きついて止めようとする康介。
住吉さんってば真っ赤になって、もう正気だから、離してお願いとか言い出している。ほう・・・ほう!
なんだか、色々と惨事になっておりますなぁ。
一方、残った丘と修一先輩は呑気に座って話をしていた。似た者同士か!?

騒動に一段落が・・・つく前に芽吹がやってくる。
とりあえず何があったのか芽吹に話す島。バカ!そんなの芽吹に話したら・・・

しまったなぁ。もっと早く来れば良かったよ

黒い笑顔を見せる芽吹。しまった!芽吹はあちら側の人間だった!
こりゃ、今後はハルカさんと芽吹のダブル攻撃が行われる展開がまっていそうだ。色々ピンチ!

修一「いやー悪いねウチのハルカが」
住吉「傍観決め込んでたあんたも同罪よ!」

すっかり冷静さを失ってますねヨッシー。
まあ、遠慮する気持ちもなくなったということでよかったんじゃないでしょうか。
しかし、先輩と丘。すっかり打ち解けた様子ですね。普通に談笑しておる・・・!

ドーナツを奪われたノ宮は未だに傷心中。愛しのドーナツを奪われた衝撃は大きいようですな。
家の中をうろついていると、康介とハルカさんが話しているところにでくわす。

康介が向こうで楽しくやってるみたいで良かったよとハルカさん。
にぎやかな連中じゃんと言うが、ハルカさんが一番にぎやかですよね。ハハハ。
まあ、それはさておき。ずっと連絡しなかったことについて謝罪する康介。

俺が野球やめてくさってた時期、励ますでもなく、叱るでもなく。
ハルカさんが今日みたいに隣でバカやってくれて、俺は救われたんだと思います

ふむ。立ち直らせるほどには至らなかったものの、康介の救いにはなっていたのですな。
ハルカさんに感謝の言葉を述べる康介。
その様子を物陰から聞いていたノ宮の胸にはズキリとした痛みが。

・・・なんか不思議な感覚だった。
知ってるけど、知らないこーちゃんがいる。そんな当たり前のことがただすっごく不思議で

ノ宮の体を駆け巡る違和感。それはやはりアレでしょうな、アレ。
なんだか甘酸っぱい話になってきましたよ!
なんだか恋愛物のような流れになってきたけど、果たしてすんなりとそういう流れになるものだろうか?
桜家はそれなりに大きな家のようだけど、両親はいないのでしょうか?
その辺りも含めて、何か大きな展開がやってきそうな気がしないでもない。
でも、今回のようにてんやわんやの大騒ぎな話をもっと見たい気はしないでもない。
しばらくはこんな調子で進んでみて欲しいですな!

・琉神マブヤー
ガナシーが登場したことでさらに沖縄征服がめんどくさくなってしまった。ちきしょう!
というわけで、人間にやつあたりしようと考えるハブデービルさん。小さい!
狙おうとしたのは・・・ユウのおばぁ。
けど気づいたら何故かお手伝いをしてしまうのでありました。
どうでもいいが、おばぁににぃにぃ言われても・・・なんか、困るな

人間のおばぁ恐るべし。
こっちの話いっさい聞かないで勝手に話を進め、気づけばおばぁのペース。しかもほめられると悪い気がしない。
あるイミ沖縄最強の人間であると称される。
だが、大人しくしているわけにはいかない。おばぁを酷い目に合わせてやるとハブデービル。くっくっく。

ハブデービルの企みを知ったかっちゃんはユウにそのことを報告する。
慌てて駆け出すユウ。そして、あおいちゃんにお願いされてユウを追う青さん。いたんですか!?
ガナシーになってもやっぱり妹にベッタリな青さんでした。

さて、マブヤーに変身してハブデービルのもとに駆けつける。
しかし来るのが一足遅かったようだなとハブデービル。
その手に握られているのは・・・沖縄おばぁのマブイストーン!
あるイミ最強の人間、おばぁを封印してやったぜ、とのこと。

なんて都合のいいマブイストーンであることか。
ハブデービルをこらしめるのはガナシーに任せ、おばぁの安否を確認しに行くマブヤー。
封印されたおばぁは一体どうなってしまったのか!

はい、若返ってました。な・・・なるほどなー。

ガナシーにたっぴらかされたハブデービル。
ユウのもとに引っぱっていかれる。そしてマブイストーンを返すよう請求される。
が、今回はこのままでいーかなーとか言い出すユウ。
いーわけねーだろとガナシーは言うが・・・でも、今の現象はこれですからねぇ。

おばぁが消えるんじゃなくておばぁじゃなくなるだけなのか!!

それなら被害はないというか、色々と嬉しいというか。このままでもいいかなと思えちゃうよね。
ハブデービルさんにしてみればガッカリな現象である。
さらに、若くなっただけではない。
おばぁがちょっと優しくなったんですよ!とユウ。
拳骨をくらっても、前より痛くないそうだ。って盛大にタンコブ作って言われてもなぁ。
そりゃ変わったのはおばぁじゃなくてお前だろうと。

同じメーゴーサーならリアディゾンばりの美女にやられた方がいーじゃないスか!

かんぜんにおまえしだいだろ、それは!

全くその通り。でもまあ、相手によって痛みが変わるというのはわからなくないこともない。
バカなことを言っているユウを嗜めるおばぁ。
ってあれ?より若くなってる!?おねーさんのようだったのに、今ではちまっとした女の子だよ?
なるほど。マブイストーンによる封印は失敗ではなく、ゆるやかに継続中だったのか!
段々と小さい子供になっていくおばぁ。
眉毛の感じとかがユウに似てますね。キリッとした感じからだんだんぼんやりした子供時代の姿になっていく。
このままでは完全にマブイストーンに吸い込まれてしまうのではないか!?
と心配したのだが、マブイストーンの様子がおかしい。ブルブル振るえ、そして閃光を放つ。ガカ!!

沖縄の空に浮かぶは、でっかい透明のおばぁたち。
ヨッシャーって感じで凄い元気そうなおばぁたちだ。

おばぁの魂が勝手に自力でマブイストーンの封印をやぶった!?

まさか勝手に封印を破るとか・・・おばぁ、まじ最強ですなぁ。
もうおばぁひとりでいいんじゃないかなとすら思える最強っぷりでございました。
いやまあ、マジムンをこらしめる役はね、勇者の仕事ですし。
おばぁも若いものの仕事を奪っちゃいけないとかそういうこともあるんですよ。きっとね。

・シュガーレス
ヒュウゴの締め技の前に窮地に追い込まれるマリモ。
ヒザが落ちた。このままでは絞め殺されてしまう・・・!
さすがに死にそうになる状況はヤバイ。
見守るキリオやシャケの表情からも笑顔が消えている。死者が出るのは色々と責任問題になりそうですものね。

どうにか体を動かし、ヒュウゴの腕を振りほどこうとするが動かない。
これがヒュウゴの本気の力なのか・・・!どうする・・・?

こんな時、岳ならどうする・・・?
卜部なら。シロなら。シャケなら、どう切り抜ける・・・!?

どう切り抜けるんでしょうね。
岳はとりあえず気絶しておいて、後から復活すればいいとして、他の人はどうしただろうか。
シャケなら普通に力ずくで抜けれそうな気がする。
シロも、やるとするなら力での脱出を図るだろう。卜部さんは本当にわからん。
気合を入れることで、髪形が昔のトンガリに戻り、背後の敵に突き刺さるとかしないと無理かな。

締めている腕を殴りつけるが、それでもヒュウゴの拘束は外れない。
他の人ならばどうするかを考えたマリモだが、それでは駄目だと考え直す。

・・・打ちのめされたまま他人に答えを求めていてはあの時の繰り返しだ。
ヒュウゴの言う通り、俺は何一つ成長していない・・・
迷うな。俺のやり方で・・・俺の力で――ヒュウゴに勝つ!!

足に力を入れ立ち上がるマリモ。
そして、無理やりヒュウゴをバックドロップのような体勢で投げる!
背負い投げではなく、後ろに投げるだと!?なんて無理矢理な。
一度ヒザが折れて体が下がっていたので、ヒュウゴの足をつかみやすかったというのはあるかもしれないが、無理矢理だ。
とはいえ、見事なブリッジ。弧を描いてヒュウゴの後頭部が地面に叩きつけられる。
と思いきや、腕で後頭部をブロックしていたヒュウゴ。
スリーパーなんて仕掛けてくるだけあって、バックドロップの対処方法も心得てやがる。
まあ、なんにしてもどうにかスリーパーからは脱出できた様子ですな。

お前は暴力を過ぎた力だと言ったが、俺に勝てないお前に理想を語る資格はない

倒れた状態のマリモを見下ろし、ヒュウゴは言う。
たしかに言っていることは理想かもしれない。だが、マリモは立ち上がり言う。

それでも俺は、この手に何かを掴む時には・・・笑っていたい。九島でなら、ケンカでならそれができる

暴力に屈することなく、笑顔でいたい。
そのための手段がケンカであるとマリモは言うわけだ。
とはいえ、ここでヒュウゴにやられてしまうようではその主張は通らない。
マリモの魂を篭めた一撃がヒュウゴをグラつかせる。

何を言われようと、もう退く気はない。

追撃の一撃。と繰り出したマリモのパンチはヒュウゴに止められる。

忘れたわけじゃないだろう?タイジ。
俺は自分の存在を手に入れるために奪ってきたということを・・・!

メキッ!!
なんと。受け止めたままマリモの拳を握って破壊してしまうヒュウゴ!
ど・・・どんな握力だよおい。
ゴリラなんかだと普通に人間の手を握って破壊してしまうというが・・・恐ろしい。

拳を破壊されてしまったマリモ。果たして勝ち目はあるのだろうか?
まあ、プロレス技で決着するのなら、拳が砕けていてもなんとかなるとは思う。
そろそろ決着時の技の予想でもしておきましょうか。
締め技を先に使われた以上、マリモが決着に使うとしたら、関節技がいいんじゃないかと思われる。
右手を使わずに効果のある関節技・・・そう、卍固めだ!
決着はスタンドでの卍固め。余った右手でアピールすると九島が沸き返るとかそういう展開。
なんだったら、キリオがレフェリーとして出てくるのもありだな。

ミスターメイヘム!ギブアップ!?ギブアーップ!?

ノリノリでこんなことを聞いてくるキリオの姿とか容易に想像できて困るぜ。

・行徳魚屋浪漫 スーパーバイトJ
マンガのネタまだあるのかと主任に心配されるNJ先生。ハハハ。
というわけで、朝3時に集合して築地に行くことになりました。魚屋さんの朝は早いなぁ・・・

築地で走り回るターレーという乗り物。
ぶつかると人が飛ぶらしい。痛いし、と主任。
その感想が出るってことはぶつかったことがあるんですか?飛んだの!?

おだてられてつい買っちゃう主任。わかりやすくデレるなぁ。安いギャルゲーか!

それはさておき。主任が唐突に切り出してくる。仕事はひとつにしぼった方がいい、と。
選ぶとしたら魚屋とマンガどっち続けたいんだ?と。

え・・・?
いきなりの決断を迫られるNJ先生。
しかも次回は最終回。SSKですよSSK。ササキさんではなく最終回ですよ。

一体どちらを選ぶのかNJ先生。
主任のこの言葉はバイトから正社員への誘いの言葉と受け取っていいのか?
漫画家一本にしぼるとなったらバイトを辞めないとという話になっちゃうのか?
色々と気になる展開だぁっ!!

・LUCKY STRIKE
河川敷の高架下で無我夢中に投げ続ける江夏。
結局、自身の弱点がなんだったのかはわからず仕舞い。
しかも、弱点があると言い出したのはあの新堂であると知ってしまった。
であるならば、ハッタリとも思えないし。一体何なのか気になってしょうがなくなってもしょうがない。

ひとりで投げ込んだ後は、亀塚練習グラウンドでチームメイト相手に投げ込みを行う。
チームメイトにしてみれば、最高のピッチングマシーンとのこと。
興津が前回言ってたように、こいつの球を打つのは面白いってやつですかね。
そして、川口君はやはり今回も顔だけっぷりを見せてくれる。駄目な子!?
と思いきや、ちゃんと弱点を言ってみてくれます。あら、できる子?

川口君が指摘した弱点は、リズムが単調で一本調子なところ
確かに勢いで投げている部分があるし、単調そうな気がしますな。

練習が終わってからも延々高架下で投げ込みを続ける江夏。肩がいかれるぞ。
そこにやってきたのは江夏の姉ちゃんであるユミちゃん。
江夏の球を受けてくれます。
ついでに新しいチームメイトについて話をする。

打つことしか興味ねえバカばっかだよ、と江夏は言う。
だけど、そのチームメイトの言葉によって江夏自身に変化があったらしい。

今まで自分が気持ちよければよかった。でも今はそれだけじゃ満足出来ねえ。
俺はこのチームで勝って、気持ちよくなりてえ

ほう。ずいぶんと変わりましたね。
ただ投げて気持ちよくなれればよかったと言っていた江夏が・・・変わるものだねぇ。

江夏が5歳の頃。ユミ姉は11歳。リトルリーグで活躍していたころである。
ユミ姉の投げる姿を見て感化された江夏。
自分もピッチャーになりたいと考えるようになった。
初めて手にするグローブに感激し、朝も昼も夜も雪の日も投げ続けた。
そんな江夏だからこそ、名門である荒川南にも入れたのでしょうが、辞めて帰ってきてしまう。
ピッチャーをやりたいという気持ちが強すぎて、それだけになってしまっていたんですなぁ。バカね。

ようやく、弟がチームメイトのことを考えるようになってくれた。
ユミ姉ちゃんはそれが嬉しい様子。よいね。
そして、久々に硬球に触ってたら投げたくなったとのこと。ほほう、ユミネードが拝見できるのですかな。
スカートの状態で投げる投げ方じゃないけど、まあ弟以外誰もいない場所ですしよいでしょう。

迫力のトルネード。
ギュボっと投げた球はギュワパァンと江夏のグローブに収まる。
これがユミネードの味であるか・・・!!

球を受け取った江夏。わかったぜと立ちあがる。
俺の球が一本調子ってんなら、今よりもっと速い球投げて緩急つけりゃいいんだろ、とのこと。

そういう発想で来たか〜。
短所を補うより、長所を伸ばす!
緩い球を投げるのではなく、より速い球を身につける!
江夏らしいバカな考えだ。でも、それはそれでよい。どこまでも突っ走ってみて欲しいものである。

大分、江夏とチームメイトとの間の関係はよくなってきたように思えます。
そして江夏の意識の変化。チームメイトにも同様の変化があるといいですね。

・木曜日のフルット
ラーメン富竹でもアルバイトしているという鯨井先輩。
アパートの関係者とはコネで繋がりがあるって状態ですね。楽しそうなアパートだ。

しかし、この商法は・・・まあ、注文する方も楽しんでいるならいいんですけど・・・
素直に私が儲かりますと言ってのけるサナちゃんは魅力的と言えなくも無い。

夜のお仕事でもないですし、お客さんも手を出してくることはないでしょうから安心だ。

・総合感想
チャンピオンのお婆ちゃんは強いっすね。
ユウのおばあも、山下のお婆ちゃんも強い強い。これが年の功というやつか。
そりゃCTCにも65歳の投稿戦士が現れるってばよ。

ドカベンが最終回。
と思いきや、バイトJも最終回を迎えるという。
色々と激動の時期になってきそうでありますなぁ。



2012年 16号


・クローバー
ドラマは4月13日(金)テレビ東京系にて放送開始。
1か月を切ったというところで、ようやく役者さんの紹介であります。
ハヤト役の人はかなりイケメン。しかし、細い感じがしますな。
実際のコーンロウは痒くて臭くて寒くて人が近づいてこないらしい。そりゃそうだ!

さて、本編。
カラーはいきなりハンマーヘッド戦終了の状況から始まる。おや。

克哉は兄と会話中。元々こうやって2人で話をするためにケンカをしていたのである。
これができたことこそ、ハヤト達の勝利を意味しているといえますな。

千尋も克哉がいい仲間を見つけたということを認めてくれたらしい。
兄弟の想いは複雑なところもあったけど、殴り合って分かり合えた部分もできたんですかね。

千尋「オメエはここでちゃんとやってんだな。オレもおせっかいがすぎた」
克哉「兄貴!!たまにはこっちにも遊びに来いよ!!」

いい感じに会話を交わし、別れる兄弟。なんだか爽やかだね。
話を終えた克哉はハンマーヘッドたちの所に戻ってくる。
兄と話していたことを少し後ろめたく感じる克哉だが、吉良はいいよと認める。

悔しいけど、あいつの言ったこと・・・その通りかもしんねェ・・・

ここで回想。ハヤトのバックドロップはちゃんと決まっていたらしい。
真木が投げるならオレだって投げてやるぜってことですかね。
床に後頭部を打ち付ける吉良。下手したらヤバイことになりそうだが、タフでよかった。
倒れて苦しそうに呻く吉良に対し、ハヤトは言う。

裏切られるとかダマされるとかどうでもいいんだよ。
大事なのは自分がそいつを信じてるってことだろ。オレはゲンゲンと真木を信じてる

オレは信じてねェけど

いいこと言ったのに、一瞬で否定されれしまうハヤト。なっ・・・!!
まあ、騙して呼びつけるようなヤツだしなぁ。罰も込めてこういうしかあるまいて。
ゲンゲンに関しては、内心デレデレらしいですけどね。フッ。

ハンマーヘッドは負けを認めた。しかし、爽やかにそれを認めることができている。よい感じ。
一方のハヤトたちは祝勝会。
寅男と千尋のオゴリで本場のハンバーガーが振舞われる。
寅男もすっかり丸いキャラになりましたなぁ。
まあ、関係する人間なのにケンカには負けるし、道案内もできず逆にされちゃうしでいい所なかったからね。

バーガーを奢った2人はそろそろ帰るという。いいかげん帰って仕事しないとクビになってしまうからね。
とはいえ、当初の予定を遥かに超えているわけで、大丈夫なのかねぇ。
仕事といえば、ハヤト。また顔腫らしちゃって、バイトに顔出せるのかね?
その点に関しては頼りになるバイトリーダーがいるから問題ないか!

立ちさる2人に対し、今度は何もない時遊びに来いよと声をかけるハヤト。
前に来たときとは違い、爽やかな別れである。
ケンカしまくった後とは思えないほど、勝ったほうも負けたほうも爽やかな状態。
やはりタイマン張ったことで友達の輪が広がったってことなんでしょうかね?

2人を見送ったハヤトたち。そろそろ帰らないと終電がなくなってしまう。
いや、真木さんはバイクで来たから大丈夫なんだった。
ゲンゲンを後ろに乗せて送って行くと真木さんは言う。
ハヤトは置き去り。ダマした罰ということでございます。やれやれ。

きっちりとオチもつき、ハンマーヘッド編終了!
次号は休載し、18号からセンターカラーで連載再開でございます。
日常に戻り、どのような展開となるのか。また釣りを楽しむ日々が戻ってきそうだぜ。

・弱虫ペダル
まさかのこり15kmの最後の登りでいきなりエースがとびだすなんてー!!

いきなり驚愕してみせる東堂さん。
想定外の事態に焦りまくっているようですな。
はじめから総北はそういうつもりだったのか?と問いただす。

いやぁ!!オレも想像してなかったァ!!

あっさりと自分も想定外だったとバラす巻島さん。
まあ、総北は事前の打ち合わせとかほとんどしていなかったチームですからねぇ。
金城さんが適宜指示を出して方針を打ち立てるようにしていた。
その金城さんがいないのだから好き放題――もとい、臨機応変に選手が戦法を模索できる。

普通に考えたら今泉君の飛び出しは無謀である。できるワケがない。考えもつかない。
最終日の登りで15kmも残してのムボーなアタック。
ましてやインハイは大事なレースだと頭にすりこまれている。考えることも実行することもできない。

オレたち3年なら特にだ!!

なるほど。経験の差が裏目に出たというわけですか。
やるわけがないという飛び出しも、経験のない1年ならば出来る。
さすがの福富さんも、レース経験が豊富だったがゆえに出し抜かれているってわけですね。

思い込んでたのサ。
大事なレースのラストゴールは最後の最後にキメるって!!オレもオマエも!福富もだ!!

出し抜かれことを理解し、焦る東堂さん。
巻島さんを交わし、福富さんの応援に向かおうとするが、そうはさせじとする巻島さん。
現エースの今泉君がうまくやってみせたのだから、それをサポートするのが役目ってわけですね。

東堂ぉ。若さってのはさ、いつだってぶつかって失敗して潰れて、
思い通りになんねェってクチャクチャになるモンだ。
けど万に1回――誰もが想像できなかった”でたらめ”をやっちまえるもんなんだ!!

なるほど。これが若さか。
ためらわず、振り返らず踏み込む!そんなガムシャラさが若さってわけですね!
2歳しか違わないのに老成した意見が出てくるのもどうかと思うが、とにかく納得だ!

巻島さんの言葉に、東堂さんはどんどん焦りを強くする。
総北が・・・オレたちに”勝つ”など・・・

どけ。ジャマだ巻ちゃん!どけぇ!!

なんだかんだで東堂さんも王者である箱根学園の人間ですね。
認めたライバルのチームであろうと、うちを破るようなことは許さないって感じでしょうか。

さて、そのでたらめな飛び出しを行った今泉君の様子はどうなのか?カメラは先頭に向かう。
福富さんは今泉君に50m以上離されていた。
王者箱根学園、ゼッケン1番のエースが、千葉、総北の1年生にリードを許している!
電話で聞いただけでは、にわかには信じられない情報でしょうな。

大好きな先頭を走ることができた今泉君。これまでとはどうも様子が違う。

なんだこの感覚――「わかる」――!!
道がどれくらいの斜度でギアは何段目を選択して何%のパワーでいけば、
どのコースを通れば最も効率よく進むか、ゴールまで最短か――自分の進むルートがわかる。
予測できるんだ。道の凹凸や観客の位置まではっきりと。
上から見てるくらいに、具体的に今から起こることがわかる!!

そう、たとえば後ろから福富さんが加速して抜き去ろうとしていることもわかる。
50mもの差を一気に詰めて来た福富さんも凄いが、追いつこうとしたところで引き離す今泉君。
タイミングはバッチリ。これは追いつこうとする側にはショックが大きい。

神経がギリギリまで研ぎ澄まされた感覚ってこんな感じなのかな・・・
ニオイも音も――ムダなものは一切入ってこない・・・
やっぱ先頭。すげぇ静かだ!!
キモチイイ・・・・・・
このキモチよさは、強くなるキモチよさだ!!

脳内に快楽物質でも多量に分泌されているのでしょうか。
強くなるってキモチいい!その気持ちはわからないでもないが、割と危ない宣言にも見える。
髪がバサアっと尖がってたりしてくる今泉君。
その衝撃でヘルメットが弾けとんだ!?いや、いつもの通りヘルメットが消える演出だな、たぶん。

腕も脚も髪も入れかわってる。数秒単位で、細胞が!!
わかるオレは今、成長している!!あの人よりはるかに強く!!

勝てる・・・!!
今このまま、この状況が変わらないのなら、オレは優勝できる

無謀な飛び出しは福富さん潰しの策かと思っていました。
どうやらそれは誤りだったようです。まさか本気でこのままゴールしようと考えていたとは!
若さによる無謀さを乗り越えての成長か。これはこれでよいものですな。
しかし、このまま状況が変わらなければ・・・ってフラグですよね。
絶対にこの先状況が変わる展開が待っていそうである。どうみても前フリだ!

それを示すかのように、カメラは後方へ。
鳴子がリタイアした山中湖の登りが映し出される。
ここに2名の選手が飛び込んでくる。
1人は、ここで力尽きた。回収車の目の前なのですぐに拾ってくれる位置での落車だ。やりおる。
倒れたのは、京都伏見の石垣さん。い、石垣さん!石垣さん?石垣さん!?
脚はブルブルと震え、呼吸もままならず咳き込んでいる。
そりゃあ、この3日目。ずっと1人で御堂筋君を引っぱってここまで走ってきたんですものねぇ。なんというド根性か。
それでも、さすがに先頭集団に追いつくことはできなかった。
後は1人になった御堂筋君が独力で追いつくしかない。
御堂筋君は追いつき、今泉君の状況を変化することができるのだろうか?

御堂筋君は1日目、離れた状況から一気に追いついてゴール争いに加わった経歴がある。
それに、今回は登ったままゴールである。2日目のように長い平坦でのゴールではない。
登れる人である御堂筋君には有利なステージだ。
とはいえ、この差。普通に走っただけで追いつけるかどうかわからない。
そこで、状況変化の別のパターンを想定してみた。
山の天気は変わりやすいという。そんなに登ってないのはさておいて、変わりやすいという。
ならば、突然の雨もありうる。さらに落雷なんてことも十分ありうる。
つまり、トンガリすぎた今泉君が落雷被害にあうって流れなんだよ!!これが状況変化だ!!
トップ集団が落雷でスピードダウンすれば、御堂筋君が追いつき追い越せても何の不思議もない。
落雷被害にあいながらもレースを続ける今泉君とかいう展開があるかもしれませんね。
落雷で焼け焦げた細胞を数秒で入れかえたので助かったんだ!とか。

そんな超常ペダルはさておき、次回は第3回キャラクター人気投票の結果発表である!
さらに、オールカラー袋とじもに加え、本編を一挙2話掲載!
表紙も飾るというし、200回に向けて頑張っておりますな!話が一気に進みそうで楽しみだ!

・囚人リク
見取り図を手にいれ、新章突入!
というか、実際の新章に入る前の幕間のような回ですな。

今日も野球を楽しもうとする天野たち。
やれることが少ないとはいえ、毎日野球をしても楽しそうですな、こいつら。
レノマさんに今日も1発頼みますよと声をかけるが、レノマさんの姿はない。
どうやら、体がなまっているから筋トレをするそうな。
懲罰房明けですからねぇ。そりゃ体もなまっているでしょう。
昨日、あんな凄いホームランを打ったけど、どうやら飛距離に納得できていないらしい。マジかよ!!

ボスが筋トレモードに入ったら誰も近寄れない。なので天野たちはボスを置き、野球を始める。
しかし、1人で筋トレではなく、リクも連れてきているレノマさん。
2人で話をするのに怪しまれないよう、筋トレという言い訳を用いたわけですね。
でも、ちゃんと筋トレもするレノマさん。なまっているのは事実のようだ。リクも天野もやっておけ。

留守の間、何か進展があったか問うレノマさん。
リクは極楽島に脱獄のスペシャリストがいるという情報を手に入れていた。
が、その情報が霞むような収穫をレノマさんは得ていた。刑務所の見取り図を手に入れたのだ!
さすがにこれには派手に驚くリク。
しかしレノマさん。運がよかっただけだと言ってのける。

勝手に危ねえ橋を渡っちまって悪かった

結果まで出しているのに、そういって謝るレノマさん。
まあ、確かに一歩間違えたら永久に独房入りなんてこともありえたわけですからねぇ。
でも、あのタイミングでないと交渉はできなかったのだとレノマさんは言う。
看守とゆっくり2人だけで話ができるチャンス。
それと、交渉には互いの心理的立場が五分五分である必要があった
だいたいの看守は内心では囚人のボス連中にビビってる。
だからそのボスが持ちかける買収話になんて容易に乗ってはこない。
ところが、囚人を懲罰房に落とし込むと、看守は途端に警戒心を解くらしい。そのスキを狙いうったわけだ。

焦りすぎじゃない?とも思ったけど、交渉する舞台としては最善だったわけですな。
確かに山岡。レノマさんが懲罰房に入ったときはやたらと強気に見えましたわ。というかイヤミが強くなってた。
しかし、そうなると谷村看守部長はビビらない人なんですかね?
ボスの中でもかなり強いレノマさん相手に強気に出る上に、賄賂まで貰ったりしている。
何気に谷村株が上がった気がしないでもない。

勝手に動いたことを説明しようとするレノマさん。
だが、タイミングがどうこうより、もっと思ったことがある。

ただでさえ外に飛び出してえんだぞ。それをあんな狭っ苦しい所で何日も座るだけで過ごしてみろ。
我慢なんかしてられるかよ、バカヤロー

笑顔で言って見せるレノマさん。やっぱ魅力的ですなぁ。
若さゆえの危うさもあるが、それもボスとしての魅力であるのでしょう。

レノマさんは懲罰房に入れられながらも頑張っていた。
それに比べてリク。顔も知らない脱獄のスペシャリストから手口を盗み出そうと思ってはいたが、動いてはいない。

全然がんばってない!!

唇を噛み、悔しがるリク。何もなかったとしか言えずにいる。
だが、レノマさんは、よかったと言う。
リクを勝手に1人で行動させるとろくなことがないでしょうし、そう思うのは当たり前か。

何もなくて・・・よかった

脱獄計画のこともあるけど、リクに何もなくてよかった。レノマさんはそう言いたいのでしょうな。
そのセリフは、リクのおじさんがよく言っていたセリフである。
「何もない」ことない時もでも言ってくれたそうな。ふむ。

筋トレを追え、座り込んで2人でおじさんのことについて話す。
優しいおじさん。全然怒ったりしないのかというと、そうでもない。はっきり覚えていることがある。
リクが今よりさらに幼い頃のこと。
近所の年下の奴ら連れて、そこらじゃ1番高い煙突に登ったそうな。
これは怖い。でも子供ってこういうことしますよね。大人になってからは考えられないことだけど。
警察であるおじさん。説教のひとつでもしてやらんとと震えながら登る。がんばれー。
でも、到着したら絶景を楽しんだりしている。何をしているのやら。
しかし、その目に映ったのは壁。
まだ建設途中だったスラムを覆う壁を見て、めちゃくちゃ怖い顔をするおじさん。
人を差別するための壁の建設に怒っていたんでしょうな・・・

すごく正義感があり、かっこいいおじさん。だけど、少しズレているところもある。
警察なので犯人を逮捕することもある。
町中で包丁を振り回し、5人も大ケガさせたヤツを捕まえたときのこと。
その兄が報復に来た。戦車に乗って。バカが戦車に乗ってやってきやがったー!!
戦車というか、ジープにガトリングガンをつけたようなシロモノである。
それを用いて、交番を吹き飛ばしてくる。凄い威力だなおい。
とっさに地下の収納庫らしきところにリクを押し込みかばうおじさん。
銃撃が去ったころには、交番は跡形もなくなっていた。ガラーン。
でもおじさんは言うのである。よかった、何もなくて、と。なさすぎだよ!!

片側を盛大に焦がしながらも、おおらかに何もなくてよかったと言うおじさん。
リクはそんなおじさんが大好きだった。

俺も会いたかったな

青い空を見つめ、おじさんに想いを馳せるリク。そして、レノマさんも会ってみたかったという。
レノマさんにとっての月がリクであるように、リクにとっての月はおじさんである。
リクに影響を与えた人物なのだから、レノマさんが会いたいと思っても不思議はないですわな。

おじさんは鬼道院の悪事を暴こうとして殺された。
ならば、レノマさんもおじさんの追った道を辿り、鬼道院の悪事に気づくという展開があるかもしれない。
まだまだ気が早いけど、脱獄後の展開も気になりますぜ!

・範馬刃牙 SON OF OGRE
範馬を名乗るのならば、護身り切れ!

我が子を用いて盛大に車を破壊する勇次郎。これは何てボーナスステージ?
凄いもの見たさで集まってきていた観客もドン引きの光景である。
親子喧嘩がただ見たかったのか、凄い戦いが見たかったのか。
少なくとも、公開殺人が見たかったわけではないらしい。それはそうだ。

だが、その殺されようとしている刃牙は意外と余裕があった。

うん・・・やっぱりそう・・・間違いない。
持ってる・・・俺は・・・与えられている・・・
こいつらを相手に・・・俺は対応している。護身りきっている

今まさに激突かろうとする角に、ガラスに、タイヤに、機関部に。
その・・・どれもこなしている。
事前にハジき・・・事前にスカし・・・外し・・・或いは破壊し・・・
こんな目にあいながら、こんな目にあいながら、俺は回復しつつある。

なるほど。確かに致命傷になりそうなものとぶつかりそうなら交わしている。
護身れというのはそういう意味合いがあったのですな。

あの日々があったからだ

こんな目にあいながら生きているのは、父の教育があったから。
子供のころの刃牙は文字通り崖っぷちに立たされていた。
勇次郎は言う。跳べ。と。
これが我が子を千尋の谷に突き落とすというやつか!そのまんまやないかい。

持って生まれたのか、或いは置いて来ちまったか。
五体に流れる熱き液体。それが如何なるものなのか・・・見つけてこい

言葉と共にデコピンを放ち、刃牙を谷に突き落とす勇次郎。
どうでもいいが、道着姿の勇次郎は新鮮だ。ちゃんと帯とかしたりするんだ〜〜

護身れ!!

谷に突き落とされた刃牙。突き出た岩場に当たりそうになるが、これを弾く。
次々と危険なものを交わし、破壊し、落下する。
どうにかこうにか川に落下し、助かった刃牙。
なるほど。こうして死に際の集中力を物にしたわけですね・・・アレェ!?
朦朧として、微妙に記憶がごっちゃになっているのかもしれない。
夜叉猿と戦う前から落ちる経験はしてましたよと言われても、今更困るよ!

それはさておき。
回復して自分の足で地面に立つ刃牙。
だが、それでも仲良く手を繋いでいる。親子だもの、手ぐらい繋ぐさ。
散歩にでも出掛けるか・・・?という勇次郎。微妙に凄い顔だ。
それに対し刃牙は言う。

お礼と言っちゃなんだけど、親父にプレゼントを

握られた手の中でチャラと音がする。なんだ?
まさか金を握らせたというわけではあるまいな!不正だ!
その場合、もちろん買収が目的ではない。賄賂のやりとりがあったと観客に見せるのが目的だ。
そうすれば観客が勝手に八百長だと騒ぎ立ててくれるはず。
気まずくなった勇次郎が逃亡し、刃牙勝利という流れがあるかもしれない。
まあ、気まずくなっても吠えて黙らせてしまいそうですけどね、勇次郎の場合。

・バチバチ
親方に支えられ、戻ってきた吽形さん。意識はちゃんとあるようだ。
白水さんが駆け寄り、俺が医務室に連れて行きますという。
だけど、勝者である白水さんはこれから表彰式がある。連れてはいけない。

カッコよかったぞ白水。いい取組だった。

吽形さんの言葉に黙って涙を流す白水さん。
その白水さんに代わり、鯉太郎が吽形さんに肩をかして連れて行こうとする。

惜しかったな鯉太郎・・・潰されはしたが、最後の投げはよかったぞ。
でも今回は白水の・・・兄弟子の意地が勝ったな。

白水さんに続き、鯉太郎の取組も褒める吽形さん。
そして親方にも礼を言う。俺なんて半端者の気持ちを汲んでいただいてありがとうございました、と。

もう・・・思い残すことは何もないです。
今場所をもって・・・引退させていただきます

吽形さんの覚悟はずっと聞かされ、覚悟していた親方。この発言を受け入れる。
だが、つい先ほど知ったばかりの鯉太郎としては納得がいかない。

来場所十両じゃないっスか!!

幕内に入るのがどれほど厳しいことか。鯉太郎は身にしみてわかるようになっている。
尊敬する兄弟子が、ついにその領域に入ろうというのに引退を決めてしまう。納得はいかないでしょうな。
しかし、吽形さん。来場所はどうであれ、今場所で終わりだと決めたのだという。

膝なら治しましょうよ!手術でも何でもして!!
諦めるなんて吽形さんらしくないっスよ!!

諦めなかったからここまでこれたんだよ

吽形さんは静かにそう答える。まあ、それは確かに事実であるな。
一度壊されたのを、諦めずに練り上げ、ここまで持ってきたわけですから。
手術すれば元に戻せるというほど単純な話ではない。
再びメスを入れても、前回以上のパフォーマンスがでるとは・・・
いや・・・何より・・・今日以上の取組を・・・これから取る自信がもうない。

俺にはもう、ここから先は見えてこない。
阿形のおかげで、俺の中に燃やせるモノは何も残ってない。

全てを出し切ったと告げる吽形さん。でも、鯉太郎はそれでも納得がいかない。
俺なんかよりずっと強ーのに・・・まだまだ聞きてーことだらけなのに・・・
何で・・・何で・・・

もう・・・家族が・・・いなくなるのは嫌だ・・・

素直な感情を吐露してみせる鯉太郎。
納得いかないというか、納得したくないんでしょうな。
母が父のもとを去っていったことを思い出す鯉太郎。そしてその父も死んだ。
家族と別れる痛みはこの上なくよく知っているわけですからねぇ。
そんな鯉太郎に吽形さんは言う。

心配すんな・・・繋がりは消えねぇよ。俺らは一生、空流の兄弟弟子だろ。
鯉太郎・・・お前はそのまま曲がるなよ。
俺は不器用なお前が真っ直ぐに伸上がる姿を見てみたい。そして必ず自慢させてくれよ・・・
アイツは俺の弟弟子なんだ・・・ってな

こうして力士たちの思いは受け継がれていくのでしょうかね。
引退した竹虎さんは吽形さんに言葉を残した。
それは果たしきれなかったが、吽形さんは鯉太郎に言葉を残す。次こそは果たせるといいですな・・・

さて、翌日。
二日後の番付編成会議を前に・・・空流部屋から吽形さんの引退届が提出された。
新十両確実。期待の新星の予期せぬ引退。
これは空流親方のW同部屋対決で上がった信用を失墜させるのに十分であった。

それはそうでしょうね。
阿吽という2人組。2人揃っての十両昇進!
角界にも久しぶりに明るそうな話題が飛び込んできたという矢先にこれだもの。
大相撲教会会長、北ノ山光史さんも難しい顔をしている。地顔かも知れんけど。

そして、この日は吽形さんが入院で不在ではあるが、後援会による打ち上げが行われていた。
店には、盛大に祝うための用意がされている。
そりゃ、幕下、序二段の優勝者が出て、さらに新十両が2人も出るなんてなれば祝うのにも気合が入る。
そのお祝い気分に、吽形さんの引退という水を差された。罵声にも似た非難が飛ぶのもしょうがない。
楽しみにしていた後援会会長も顔を真っ赤にしております。ポックリ言っちゃうよ!

何を考えとるんじゃ!!辞めるなら来場所十両になってからでもいいだろうが!!
どの世界に関取になれるのに辞める力士がいる!!

それはそうでしょうな。関取になれたのとなれなかったのでは、今後の肩書きも大違いらしいですし。
十両にあがれば、給金もかなりの額になる。大森海さんが豪遊してたように、結構な収入になるそうな。
1場所でもいいから、上がってほしい。後援会としてはそういう思いもありましょう。
引退するにしても、せめて大銀杏姿が見たいという気持ちがあるんでしょうな。それはわかるわ。

そういった罵声に対し、親方と何故か川さん、ただただ無言で頭を下げ続けるだけであった。
結局止めることもできず、引退という事態を引き起こしてしまった親方。
吽形さん自身の思い、更に阿形さんの思いがあったとはいえ、本来は止めるべき立場である。
それを果たさなかった以上、罵倒されるのは当然だし、本人もそれは重々承知しているのでしょう。
普段ならば、打ち上げはわいわいと楽しく行うものなのであるが、誰もそんな気分にはなれずにいる。
いつもとは違う暗い雰囲気。になるはずが・・・

ビッ・・・ビール足りてますか!?ビッ・・・ビール・・・

目を真っ赤にした、しゃがれ声の鯉太郎がその場の空気を懸命に変えようとしていた。
力士だから・・・だから、後援会の人の前では笑う。
兄弟子にそう教えられたのだ。それを実践しないといけない。
悲しみに浸りながらも、教えを頑張って守ろうとする鯉太郎の姿は健気ですねぇ。

吽形さんに教えてもらったコトだから・・・

そう言われてしまったらしょうがない。
納得いかない部分もあるし、悲しい部分も大いにある。
それでも、残ったものは前に進まねばならないのである。
お星様になった吽形さんの分も祝儀を弾まねばならんのである!ってオイ!勝手に殺すなバカゴリラ!!

こうして、九月場所は歓喜と悲哀の混じる中、幕を下ろしたのであります。
黙ったまま頭を下げ続ける川さん。
川さんは、取組後、医者を連れて疾走したりと、影での活躍が多かったですね。
今回も謝罪を続けることで、後援会への謝意を大いに示しているのでしょう。
次回はCカラーで力士の散り様を見せるというが、どういう展開になるのか。断髪式はするのか?
その散り様によっては、後援会会長も認めてくれるかもしれない。どうなりますかな。

・ちぐはぐラバーズ
アヴァロン学園剣道部と名乗る5人組に襲われた天原剣道場。
怒りを胸に秘めた爽さんは道場にて竹刀を振るう。

始めはただ、交流試合がしたいと申し出てきた。
のだが、戦意喪失した後も相手を執拗に打ちのめしたという。何度も何度も。
止めに入った全員が返り討ちにあい、あの有様だったという。
静かに怒る爽さん。そこに無心が帰ってくるボロボロの状態で。
気配に気づき、キリっとした表情の爽さんが、いきなり心配そうな表情に切り替わる。見事な切り替え・・・!!

無心・・・その顔は!?

顔!?そういえば頬にキスされていたような!?
慌てて頬をぬぐう無心。いやまあ、そのことではない。
確かにそっちが知られたほうが大変だろうけど、そっちではない。

さっきの五人衆だな!?奴らにやられたんんだな!?
骨は折れてないか!?脈は止まってないか!?
あの中の誰がお前の可愛い顔にこんな酷いことを!?奴らめ・・・絶っ対に許さん!!死ぬな無心!!

スリスリしながら言う爽さん。落ち着け。
抱きつかれたものだから、ただでさえ弱っている無心が鼻からも血を噴出しておるぞ。

包帯でぐるぐる巻きにして寝かせたところで勘違いに気づく。
なんだ、犬に襲われただけか。ええ。体長210cm、体高140cmの犬にね
あれ?人に襲われるよりよほどヤバクない?小田尻ジョー恐るべし。
それにしても、ジョーは隣町の犬なのに、何故無心はそこに?
その問いかけには真っ直ぐ答えられない無心。元は迷子を送っただけだったんですけどねぇ。

こんなにも間近に爽さんがいるというのに・・・爽さんの顔をまともに見られない!!

あのことは2匹目の犬にでも噛まれたと思って忘れよう

ひ、酷い言い草だ!
モルガンもよもやこんな扱いをされていようとは夢にも思うまい。

さて、夜は明け翌日。
アヴァロン学園の中を歩くガラハド。そこに声をかけてくる女子達。
ガラハドはモテるんスね。でも、すげなく扱ってしまうんスね。性悪め。
女の子泣かしちゃダメじゃない、と注意するのはボールス。

そんなんだからいつまでも彼女ができないのっ!これだからもうお・子・様は!!

あれ?ボールス?お前こういったキャラだったっけ!?
前回格好良く諌めたボールスはどこに行ってしまったんだ!?
その体格と性格から、5人の中ではもしやリーダー格では?と思ったがわからなくなった。
シャワー浴びたばかりだからと打ち込み稽古を断るリーダーは嫌ですわな。

残りの3人の名前も一気に明らかになる。
バリンは求道者。ライオン像の上で黙想をしているという。
ガレスはリベラリスト。学校さぼって新作ゲームを買いに行っている。自由すぎる。
そして残る1人がモルドレッド
その彼は、モルガンのために紅茶を淹れていた。
高い距離から浴びせるようにして熱湯をそそぐ淹れ方。見事なものですね。

モルガンはアヴァロン学園の女子寮に住んでいる。
帰るって学園に帰るつもりだったのか。あれだけデカイ目標があるのに何で帰れなかったのだろうか?
傘が邪魔で視線の上部が遮られ、高い建造物が目に入らなかったとか?それはさすがにマヌケすぎる。
それはともかく、モルドレッドは言う。

モルガン・・・昨日、犬が君に襲われたと聞いて――なのに僕はキミの側についてあげられなかった。
・・・・・・訂正する。”君が犬に襲われた”だ。

いや、むしろそれで合ってる。ジョーは酷い目にあいそうになりましたからね。
この紅茶はその場に居合わせなかったことについての詫びらしい。
そのことより、数時間迷子になったときに側にいなかった方が減点対象じゃね?
モルガンは問う。熊のような怪物犬が相手だったとき、あなたはどうするか?
当然君を守ると答えるモルドレッド。

犬だろうと熊だろうと勝つのはこの僕だ

自信満々ですな。さすがは完璧な騎士である。
しかし、そのセリフは勝つのがわかっているから守るというセリフである。

でも彼は負けるとわかりながらも身を挺して私を守ってくれたわ。
私・・・ね?ようやく本物の理想の男性にめぐり会えたみたい。

動揺しているモルドレッド。モルガンが持つ竹刀袋に書かれた無心の名前を覚える。
強がりながら、君につり合う男なんているわけがない。そいつだってもう君のことなんて忘れてるさと言う、が。

そうかしら・・・私とのキスが忘れられるはずないでしょう?

これは強烈なセリフである。思わずティーカップを取り落とすモルドレッドでありました。
しかし、このときのモルガンはなかなか可愛いっすね。
確かに普通なら忘れられない思い出になりそうだ。
等の無心は、犬に噛まれたと思って忘れたがってましたけどね!なんだこの温度差。

さて、ここでアヴァロン学園について説明。
元はゴルフ事業で学校を運営していた二つの組織「キャメロン」と「グラール」が合併したことで誕生した。
今では各種スポーツに力を入れていて、世界各国の有望な生徒や帰国子女で構成されているという。
決してお金持ちだけではなく、素質さえ認められれば奨学金を十分に受けられるそうな。
そして、その学園でゴルフと並んで強いのが剣道なのだという。

キャメロン学園やゴルフ事業の話も出てきました。
これは確実にライジングインパクトの世界と繋がっていそうですな。
どれだけあの世界の未来の話かわからないけど、作品のキャラがチョイ役で出たりするかもしれませんな。

学園の説明を行っていたのは千春ちゃん。
千春ちゃんによれば、兄の土門海もインターハイでそこの選手とやり合ってたらしい。ほう。
とりあえずすごい学園というのはわかりました。
相変わらず昼は千春ちゃんと一緒にいるらしい無心。
稽古だけでなく、お弁当も一緒にするようになっておったとはな。
それでいて相手の思いに気づこうとしない無心。罪な男よ。
でも、キスのことがバレたりするのは怖いんですね。ほほほ。

竹刀袋をどこかで失くしてしまったという無心。
それにより、これから大変なことになるとも知らずに呑気なことである。
このシーンで、運動場にCTCのキャラクターたちが走っている姿が描かれている
チャンピオン読者へのアピールもバッチリということですね。鈴木央先生も粋なことをなされる。

さて、帰ろうとしたところ、校門前が騒がしい。キャーキャーと黄色い歓声があがっておる。
何かと思ったら、美形の外国人が無心を探しにきていたらしい。ってモルドレッドか。
モルドレッドは無心に近づき、そして指をさしながら言う。

お前に奪われた唇を奪い返す!!

な・・・なにを言い出すのだこの男!?
もしやの禁断の関係?黄色い歓声に桃色が少し混じった感じがするぜ!
どうやらこのモルドレッド。完璧に見えて結構言い間違いが多いキャラらしい。
最初のモルガンへのセリフもわざとかと思ったらそうじゃなかったんですな。
にしても、この間違いは色々と致命的になりかねん。ともかく、訂正する。

お前に奪われたモルガンの唇を奪い返す・・・!!

そう言われましても。どうやって奪い返すというのだろうか。
この言葉はこの言葉で、千春ちゃんが穏やかじゃなくなってしまっている。そりゃそうだ。

僕はアヴァロン剣道部。モルドレッド=ライト
天原無心・・・お前に剣道での決闘を申し込む!!

決闘とは、これまた騎士様らしいセリフでございますね。
日本には決闘罪というものがあるんだぜ!とツッコミを入れたら訂正してくれるだろうか。
なんにしても、いきなりの戦いになりそうな展開。
アヴァロン学園の連中も、いきなりキャラクターが立ってきたし、面白く立ち回ってくれそうな気配がある。
これからの展開に期待だ!

・侵略!イカ娘
金縛りにあうイカ娘。
脳は起きているが、体は起きていないので動けないという現象だったか。
その状態でも触手一本は動かせるらしい。便利だな。まあ、余計に厄介なことになってるけど。

しかし、イカ娘を置いて仕事にいっちゃうのはどうなんだろう?
ひょっとして働かずに遊んでいてもいいということなんじゃなイカ?そんなわけないよね。

さて、イカ娘の最新12巻にオリジナルアニメDVD付限定版がでるらしい。
発売日は8月8日だ!遠いよ!まあ、また近づいたら宣伝してくれると思いますけどね。

・さくらDISCORD
こーちゃん!起きてよ!起きてってば!!

涙目になりながらユサユサと康介の体を揺するノ宮。
いきなりなんだー?と思ったら、ラジオ体操に間に合わなくなるでしょ!?とのこと。
高校生にもなってラジオ体操とは。ノ宮らしいぜ全く。
というか、朝から大接近ですね。
起きたら眼前にノ宮がいる夏休みですか。あらあら、こーちゃん。大変ね。

うぉぁああっ!!ノ宮っ!!?

朝弱いんだよと宣言したはずなのに、見事な飛び起き&ダッシュを見せる康介。
部屋の角まで避難する。こーちゃん、朝弱いってウソでしょ。

ラジオ体操を誘いに行くと昨日約束していた。
だからといって部屋の中まで入ってくるとは誰も思うまいて。
子供のころからの知り合いとはいえ、年頃の娘さんを部屋に入れるとは。
康介の両親はどういう風に考えているのだろうか。ニヤニヤしてそうな気はしなくもない。

ところで、夏休みに突入したということは、球技大会はどうなったのだろうか。
その点については、残念なお知らせ。

康介「まさか野球じゃなくて・・・バレーだなんてな・・・
ノ宮「なんかもう・・・がっかりだよね・・・」

6人で出来るスポーツだし、さくら達には都合がよかったんじゃないかね?
事前にそうと分かっていればね!
野球やる気満点で用意してきた康介たちにしてみれば残念無念といったところか。
全身をキャッチャー装備に揃えた丘の姿が素晴らしい。移動中に着るなよ。

ってそんなこと言ってる場合じゃないよ!ラジオ体操間に合わなくなるって!

Tシャツとジャージで寝る派の康介なので、起きた姿のままラジオ体操に向かう。
到着した頃には既にラジオ体操は始まっていた。もう折り返しの第2まで来ている。
そして、そこには住吉さんと丘の姿がいた。
うむ、こいつはまたあられもない姿ですね。いい年してガニマタ姿を晒す住吉さん。ハハハ。

た・・・ただのラジオ体操第2よ!?私はただラジオ体操第2をっ!!

流れでやっていたら気にならないだろうけど、いきなりこのシーンだけ見られたら恥ずかしいわな。
携帯で撮って待ち受けにして恥ずかしがらせることもできそうな姿だ。

住吉「私はただノ宮に誘われて健康のために・・・!!」
丘「そうだぞ康介。これはいい運動になる。終わる頃には汗だくだ
康介「それは丘だけじゃねぇかな」

ラジオ体操で汗だくになる丘。普段どれだけ運動していないのやら。
騒がしい住吉さんに、黙々とラジオ体操を始めるノ宮。愉快な連中っすね。

途中参加ではあったが無事にハンコをもらえたノ宮。表情も明るいぜ。パァァアア。
体操が終わる頃、島も合流。夏休みの朝もランニングであるか。ご苦労様ですな。
結局島は陸上部はどうしたんだろうか?気にはなるけど、まあどうでもいいか。

さくらが5人集まった。しかし芽吹は朝が弱いらしくこの場にはいない。
朝が弱いらしいというのは丘情報。
らしいというのは聞いただけで、一緒に朝を迎えたことがあるワケじゃあない。ないよな!?ならいい!!
相変わらず島の焦りが凄いぜ。

それにしても、夏休みの初日からさくら達を集めてどういうつもりなのでしょうか?
何やらノ宮には考えがあるらしい。重大発表があるとのこと。

『THE☆さくら』で夏合宿をおこないます!!

合宿と来たか!既に芽吹には了解をもらっているとのこと。ナイス手際!
だが、残りの4人の反応は薄い。まず名前が・・・さくら・・・ディスコード・・・丘、ドンマイ!

そもそも部活でもないし、合宿はないでしょ。
ようするに、みんなで旅行に行こうって話ですよね。
夢のあるお話だけど、現実問題、お金はどうするのかと言い出す康介。
何泊かによるけど宿代結構するだろうし、場所次第じゃ移動費だけでそこそこ行く。
安い宿選んだら飯は無いだろうしその辺も・・・とくどくどと述べる康介。

こーちゃん君、君にはがっかりだよ!!

こーちゃん君ってなんだよ!?
まあ、夢を見るのは大事だけど、現実を見るのも大事って話ですわね。
行くにしても、宿が一番の問題である。キャンプという手もなくはないだろうけど。
芽吹はその辺り特に何も言っていなかったらしい。
まあ、芽吹だしなぁ。いざとなれば、サバイバルでもして食糧確保してくれるでしょう。芽吹だし。

・・・でも、芽吹ん家、別荘とか持ってそうじゃね?ヘヘ・・・

島、その最後の笑いが下世話すぎる。
確かにいい家に住んでいるし、いい食事をしていた。
でも、地味にローンが残っているような家ですよ。別荘なんてあるはずもないのであった。
わざわざ芽吹に電話して確認する丘。
朝が弱い芽吹は丘が相手でも言葉少なであったという。ううむ。

こうなるとまさしく手詰まり。はてさてどうするか。
考え込むノ宮。閃いた。そうだ、こーちゃん!
こーちゃんがこっち戻ってくる前に住んでたとこ!そっちで誰か泊めてくれそうな人いない!?

はぁ!?6人をか!?そんな無茶OKしそうな人なんざ・・・あ。

康介「・・・いっ、いないぞ」
住吉「いた!!絶対いたでしょ!?」
島「康介、今完全に思いついてただろ!?」
丘「そうか・・・いないか・・・」
ノ宮「こーちゃん!!それはダメだよ!?」

一斉にツッコミを入れる。と思いきや丘だけ足並みが揃わない。これがさくらディスコード・・・!?
というのはさておき。とりあえず心当たりに聞くだけ聞いてくれることとなりました。

知らねぇぞ?

何やら青い顔をしている康介。なんだ?
疑問には思うがともかく、電話をしてくれる康介。
かけた相手は、例の野球部の先輩。おぉ、ここで出番が回ってくるとは!

ずっと連絡取らなきゃって思ってた。だから・・・いい機会なのかもしれない。

康介が2年間無気力になってしまった原因。
あげたかった1勝を最後まであげれず、あと1歩で逃してしまったこと。
その点について改めて先輩に謝罪する康介。

・・・康介。あの時も言ったろ?
お前のおかげで野球部楽しかったって。いつ聞かれてもそれが俺の答えだ。
ったくおまえは相変わらずクソ真面目だなぁ。

この先輩は相変わらず優しいですねぇ。
燻っていた康介も、元のがむしゃらさを取り戻せたし、胸を張って会いに行けそうだ。
とりあえず、さくら6人の話をし、泊めてもらえるか聞いてみる。
むしろ大歓迎とのこと。それはよかった。
でも、康介は青い顔をしている。先輩がよくてもハルカさんがいるんスよね?
先輩がよくてもハルカさんがよくないんじゃないかなーって・・・
なにやら必死そうな康介。なんだ?と思ったら、そのハルカさんが電話にでる。

よー康介・・・いい度胸だねぇ。
今の今まで何の連絡も無しって。この桜ハルカ様に。
待ってるからね。他の『さくら』ともども!!

7人目のさくらが登場!?
しかも、その耳には康介と同じ桜のピアス!
こいつは夏休み初日から波乱を感じさせる展開が来たものですな!
やたらと獰猛そうな笑顔を見せるハルカさん。康介が青い顔するのも分かる気がする。
先輩の家に行ってどのように康介がいじられるのか。
それを見て他のさくら達はどう思うのか。色々ワクワクしてしまいますね!

それにしても、ハルカさんと先輩はどういう関係なんでしょうね。
家族なのか?それとももしや同棲しているとか!?
その場合、康介の反応からして高校生時代から同棲していることになってしまう。
不純異性交遊ってやつですね。丘が眉を顰めそうだ!
家族だった場合、先輩もさくらであり、さくらが8人という展開になる。これはこれで面白そうだ。
芽吹編のおかげですっかり影が薄くなった康介だが、一気に復権の兆しが見えてきたぞ!頑張れこーちゃん。

・毎度!浦安鉄筋家族
のっぺらぼうとはまた古臭い妖怪ですね。
でもアクティブなのっぺらぼうはやたらと怖い。
最近はアクティブなゾンビとかもいるらしいし、なんでも予想外な動きをされると怖いものである。

・ましのの
バレンタインチョコのお返しに、春田君から映画でもどうかなと誘われた増埜さん。
だが、その日曜日の朝。たっけー熱に悩まされる増埜さん。
アホ毛も元気がなくなるほどの熱だが、ドタキャンなんて感じの悪いことはしたくない。困った。

いや、行く!
この異常な寒気、これは厚着でカバーする他無い。
まず本能が薄着に対して警笛鳴らしてるもんね!
だからといって着ぶくれするぐらいに着込みすぎ。凄く太ったように見られても仕方ない。

とはいえ、さすがにやりすぎだったので多少服を減らす増埜さん。
両親に熱があると怪しまれないうちに家を出るのでありました。
元気さゆえに遊びに行ってきます!元気さゆえに・・・ね!!

どうにか待ち合わせ場所に辿り着いた増埜さん。
出会いがしらに熱で倒れこんでスキンシップ!これはこれでよい。

さて、何の映画を見るか。って事前に内容を決めてないのか。
映画を一緒に見るという過程が重要であり、内容はそこまで重視してないってことなんですかね?
だからといって18禁エロはまずい。まだ18歳未満だし。危うい!というか嫌なポスターだコレ。
ならばと次に指したのはゲイポルノ。とってもゲイだね。直球なタイトルだなオイ。
熱で朦朧としているとはいえ、ここはしっかりしていただきたい。
てゆーか、この映画館エロ系豊富すぎだろ!!
ツッコミを入れるだけの体力は残っていたらしい。

慌てまくる増埜さん。熱くなってきた服も汗で濡れ濡れ。
もう濡れすぎて、映画はいいから脱ぎたい

これはまた痴女度満点な発言でありますね。ジト目されてもしょうがない。

病院行こう

病院レベルの痴女認定!?どんだけ!
いやいや。ちゃんと熱があるって気づいてくれたって話ですよ。
春田君が優しい子でよかったですなってお話でした。
ドタキャンもあれだけど、熱があるときは素直に休んだほうがいいですわね。ちゃんと説明してさ。

ところで、他の映画の内容が色々と気になる。
特に診察!?医者娘はかなり気になる。何かに似ている上に、もぐりの医者だと!?実にチャンピオンらしい。

・空が灰色だから
今回は表紙からして怖い!何事!?
歯が舞い飛び神経が二重螺旋を描いている。よく見ると芸術的かもしれない。いや怖い。
この絵で、さらに小学6年生のお話とか書かれているのがなお怖い。

その小学生の女の子が繁華街にお出かけしようという所から物語は始まる。
ニュースでは、XX区で少年少女ばかりを狙った障害恐喝事件が多発していると言っている。怖いねぇ。
かわいいバッグを抱えるようにして歩く女の子。
道中で学生服の不良とぶつかる。どん。いってー。すみません!

不良「これ肩折れちまったかも。古傷があー。いってえー」
女の子「え!?女子と接触で骨折って貧弱すぎません!?えっ!?」
不良「人の心配しろよ!

お互い最もな返しだというのはどういうことだろうか。
とにかく、話があるからお嬢ちゃんちょっとこっちについて来いと不良。

はい、ついていきます!!

なんで返事が気持ちいいんだよ。ハキハキとした子だ。
というわけで、路地裏に連れてこられる女の子。人は早々来ないだろう場所だ。
不良は慰謝料を請求する。典型的な恐喝っすね。
ついでに名前を尋ねる不良。女の子は名乗る。
脇野和気和気子です!小6です!と。本当かよ!すげえ親だな!
どこで切るのかなと一瞬思ったが、和気和気子ちゃんでいいらしい。長いのでここではワキ子ちゃんとする。

不良は、ワキ子ちゃんを脅し、示談にしたほうがいいとか言い出す。
ようするに金払えといいたいわけですね。えっ、これってカツアゲですか!?今気づいたのかよ!
逐一ツッコミを入れる不良。律儀なものである。
すぐに軌道修正を行うし、なかなか口が達者なのかもしれないなこの不良。

不良がワキ子ちゃんを狙った理由は、おめかししている女の子だったから。
なるほど。このロリコンめ。いや、そういう意味じゃない。
そういう子はおこづかいをたくさん持っているから、それを狙っての犯行ということらしい。
狙い通り持っているのか?と思ったら、バッグから出てきたのはたった100万。ひゃ、100万!?

不良「こっちが引くわ!ガキがなんでそんなに持ち歩いてるんだよ!」
ワキ子「何を急にそんな取り乱してるんですか」

クラスメイトの優子ちゃんのお父さんは今日びボーナスが現金受け渡しだそうで、
給料日を狙って遊びに行って給料袋をこっそりギって参りました。
何も知らない優子ちゃんが自慢げに今日は特上寿司なんだって言ってきて笑けてしまいました。あっはっはっは。

いや、笑い事じゃねえよ!それはダメだろ!
恐喝している最中なのにダメだししちゃう不良君。ものには限度ってものがあるとのこと。
まあ、さすがにその件は嘘です。

本当は私のお母さんが交通事故を起こしたらしく、さっき被害者の弁護士から示談で済ますから、
早急に指定の口座に振り込むよう電話がありまして・・・

まて!落ち着け!それ騙されてるぞ多分!

え?でも警察の方や、声が変わるくらい泣き喚いているお母さんも電話に出たから本当ですよ?

お手本のような劇団型詐欺じゃねーか!振り込むんじゃねえよ!

女子を恐喝するような奴なのに、詐欺被害を止めようとする不良。なんなんだアンタは。
親切というか、ノリがいいというか。
ともかく、ワキ子ちゃん。100万円を損せずに済みましたという。

不良「おうおう。謝礼に1割の1万円払え」
ワキ子「えっここに100万があるのにたった1分の1万円でいいんですか?なんでですか」
不良「さすがに100万は事すぎるだろ!」

なんだかんだで、子供を狙うような不良である。多額の金にはビビってしまうようだ。
結局どういう金なのかも不明ですしね。
それはそうと、100万の1割で1万はないだろ。さらりと訂正するワキ子ちゃん、お優しい。

あなたに過ぎるとか過ぎないとかの感覚あったんですか。節度があって素敵ですね。
あれ?あなた学生なのにタバコ吸うなんて不良なんですか?

タバコといえば、この前コンビニで未成年の不良が、
「タバコ売れオラァ」「ろっすぞ!」
って大人しそうな店員に威勢よくどなりちらしてたんですけど・・・
もともと未成年は違法だし、不良なんだから窃盗すればいいじゃないですか!
怒りながらもちゃんとお金は払う気があるってツンデレちゃんなんですか!?
未成年なのに健康を犠牲にしてタバコ税納めるなんて、もしかしていい人なんですか?21世紀の義賊!?

しらねーよ!
まあ、これも不良君の言うところの限度のお話なんでしょうかね。
それはそれとして、この大人しそうな店員。どこかで見たことがあるような。
そう、バニーガールの姿でもしていたことがあるような。相変わらずのようですね宇佐美さん。

それはさておき、ワキ子ちゃんの主張は続く。

この前、スーパーで不良にレジ待ちの割り込みされました。
やっぱりちゃんとお金は払う気があるんですね!
アウトローならレジ並ばずに出て行っても不自然じゃないのに!
一般人には強がれてもローには逆らう気ないんですか!ローの奴なんていばいちゃってくださいよ、ほんま。

い・・・言われてみればそうだ。
不良とはアウトロー。ローからアウトしているのだから、法に従ってはいけないはず。
でも実はソフトにはみ出すぐらいが不良という定義なのかもしれない。不良って難しいね。

どんどんと語りがノリノリになってきているワキ子ちゃんに苛立ちを見せる不良君。

お前さあ、さっきからオレのことなめてんのか。
あまりイラつかせるなよ。オレ、キレちまったら何するかわかんねーぞ、おい。

来た!不良の常套句来た!
キレたら何をするかわからない!?何それ怖い!

それは例えば全身タイツで落涙のていでアリスを熱唱しながら盗んだホッピングで
世界の中心エアーズロックで盲導犬募金のボランティアを始めだすくらいに何するかわからないんですか!?
何をするかわからなすぎる!こわい!ほんま!

目の前でこんなことされ出したらそりゃ怖いですよね。
酔っ払いが酷くなったようなものであるか。こわいで、ほんま。
もちろん不良君が言いたいのはそういうことじゃない。
キレたら暴力で手加減できねえくらいにお前をキズモンにしちまうってことだ。
少女をキズモノにするとか凄い発言ですね。やはりロリコンだった!やべぇで、ほんま。
でも、ワキ子ちゃんはほっとする。

なんだ、キレたらご自分が何をするか事細かにわかってるじゃないですか。
自我のコントロールがすごいですね、あなた。

バシ

おぉっと。コケにされまくったと感じたか、ついに不良君が少女に手を出したー!!
女子供だろうが容赦なく手を出すらしい。やはり不良はやばいっすねアウトローっすね。
とはいえ、目的は恐喝である。金を出させ、家族にはタレないよう脅す。
叩かれて痛さと怖さに震えるワキ子ちゃん。

痛い痛い痛い。こわいこわいこわい
殺される殺される殺される。いやだいやだいやだ。この感情は恐怖恐怖恐怖

ようやくいつもの展開に持ち込めたようで満足気な不良君。
オレはマジで殺せるからなと追撃で脅しをかける。

いやだ。殺されたくないよ〜

血走った目と笑顔でそう述べるワキ子ちゃん。え!?
そして静寂。

なにがあったのかはわからない。場面が展開した時、動いていたのはワキ子ちゃんだけだった。
不良君の懐からサイフを抜き出し、ワキ子ちゃんは言う。

恐怖のあまり正当防衛しちゃいました。これは慰謝料としていただいときます。
意外にあるじゃないですか。自分より確実に弱そうな小学生からこつこつ溜めてたんですね。

あなたみたいな人間がいるおかげで私の懐も潤います。ありがとうございます

指先を血に染め、飛び散った血が手全体に広がり、顔のあたりにまで点々とついている。
そんな状況で、お札を手に素敵な笑顔を浮かべるワキ子ちゃん。なにこれこわい。
手についた血の幾何学模様がさすがというかなんというか。凝っていますなぁ。

ワキ子ちゃんは最初から反撃を狙っていたんでしょうな。
ニュースで恐喝事件が起きているのを知り、すわ稼ぎのチャンスと町に繰り出したわけだ。
バッグをこれ見よがしに掲げ、狙われやすくし、誘いにホイホイ乗ったのもそのためか。
そして、正当防衛という言葉を出すために、先に殴らせる必要があったので挑発したと。
考えてみれば、タバコの話の辺りから露骨に挑発的になっておりますな。

不良君が存外ノリがいいというか、ワキ子ちゃんの話に逐一ツッコミを入れてくるような相手だった。
なかなか手を出してこないから、ワキ子ちゃんも内心焦って挑発をくり返していたのかもしれない。
・・・今、気づいたのだが。少女が挑発して男に手を出させようとするとか、危ない表現じゃね?
意図せずエロ漫画の解説みたいなことを書いてしまっていた!なにそれこわい。

それにしても不良君はどうなってしまったのか。さすがに死んではいないと思う。
でも歯とかヤバイことになってるんだろうなとは思う。表紙の絵からして。
最後まで読んだ後、表紙を見返すとアチャーって気になれますよね。
さらに読み返すと、ワキ子ちゃんの手が絆創膏だらけに気づいてアチャーとなる。常習犯だ!わかってたけど。

しかし、ワキ子ちゃんと不良君とでは体格差があるのに、一方的に倒せるものなのだろうか?
まあ、ワキ子ちゃんは手馴れてそうですからねぇ。
よく見ると拳が血に染まってるわけではないんですな。
指先が血に染まっており、歯が抜ける。どうやったのだろう?引っかくようにして前歯をこそぎ取ったのか?怖ェ!
ワキ子ちゃんは殴られたことにより、危機意識を高め、脳内物質を分泌させ力を増幅させていたのかもしれない。
なんだったら、第2の人格とやらにより体格もマシマシになって普通に倒したとかでもいい。
あの狂気の表情を見たら何をしてきてもおかしくないですから、怖いですよね。

なんにしても、万引きもカツアゲも暴力も絶対にダメという教訓的なお話でした。
悪いことすると少女が手を出せと挑発してくるぞ!あれ?この標語は何か逆効果っぽい!?

・ガキ教室
クラスの問題児、竹本。いつもの手で授業をサボろうとするが最早通じない。

ひえ〜〜っ!!父ちゃんごめん!!もー弱いモンイジメしないから!許してっ!!

親に叱られている竹本のマネをしてみせる晶。
簡単に言うことを聞かせれてこりゃ楽だ。アッハッハッハ。指差して笑う晶。ひでぇ。
こんな手使って生徒に言うこと聞かせるなんて、それでも男かよ!と竹本。

オレは最弱にして最低の教師だからな。なんっとも思わね〜よ!

言い切りやがった。これはこれで堂々としてて男らしい?

問題児の一人を大人しくさせたことで、晶の評価は少し上向いたかもしれない。
ミカワに言わせれば、ママに言われてやっとヤル気をだしたのかもねって感じだが。
実は言いくるめられて和やかに帰らされていたとは思うまいて。

シノケンはさりげなく晶の肩を持つ。既に共存関係でありますからね。大変な立場だ。
だが、まだ問題児はもう1人いる。真鍋の件が解決しないと評価が覆ることはなさそう。
その真鍋の親は、クラスでも評判が悪い。
クラスメイトが直接知っているわけではないだろうが、彼らの親曰く真鍋の親はおかしいとのこと
一体どんな母親なのであろうか・・・

相変わらず真鍋の母と連絡が取れない晶。しょうがないので、いきなりお邪魔することにする。
下校中の真鍋に追いつき、一緒に帰ろうとする晶。
それはいいけど、自転車の2ケツはどうなんだろう。先生がしていいのかという行動だ。
まあ、真鍋は乗ってくれなかったから問題ないけどさ。

母ちゃん帰ってくるまで2人でプレステやろう

何故プレステ!?
いや、特につっこむところでもないが、なんとなく突っ込みたくなった。
ひょっとすると晶のゲーム環境はプレステで止まっているのかもしれない。携帯機は持ってないのか?
というか、真鍋の家にプレステがあるとは限ら・・・まさか、その晶のバッグに入っているのかッ!?

てなことはさておき。
来るな来るなという真鍋に対し、1度会ったらチャッチャと話してすぐ終わる。
お互いヤなことはサッサと終わらせよーぜと語る晶。相変わらずチャライな。

そんな晶を連れて真鍋がやってきたのはパチンコ屋。母ちゃんここで働いてんの?
いや、そういうわけではない。中で打っているのが真鍋の母である。
当たりがこなくて台に当たっている母親の隣に座る晶。光一君の担任になった片桐ですと自己紹介する。

給食費なら払えないよ!生活保護受けてて払えるワケねーだろ!!

ああ、取立てに来たとでも思ったのですかね?
っていや、生活保護受けてるなら払えないワケもないと思うのだが?
というか、パチンコ打ちながらそんなこと言われても・・・
てな話は心に閉まっておき、今日話したいのは光一君の生活態度についてのことである。
あと宮田先生ことや過程での光一君のことを聞きたい。

何万突っ込んだと思ってんだオラッ!!

話聞けよ。
晶の話を全く聞かずパチンコに夢中の母親。独自のオカルト必勝法まで飛び出したし、完全な中毒者じゃねーか。

イカれてる・・・

パチ屋の中じゃ話しにならないと判断する晶。
真鍋を連れてパチ屋の前のハンバーガー屋で出てくるのを待つことにする。終わったら来てくれるそうな。
どうでもいいが、座り込んでいる真鍋はなんか可愛いね。

ワクドンでコーヒーを飲む2人。晶は言う。何で真鍋が母親に会わせたくなかったかわかったと。

あの母親じゃな・・・あれじゃハズかしくてオレだって人に会わせたくねーわ

さらりと宮田先生と同じようなことを言う晶。
そんなんだから、真鍋に怒られ、コーヒーを投げつけられる。アッツ〜〜!!

ハズかしくなんかねーよ!!

このガキ!と掴みかかる晶に涙目で抗議する真鍋。ふーむ。
傍から見ればどうみてもクズな母親だが、それでも真鍋にとっては母親なんですなぁ。
シノケンの話によれば、小5までは明るかったという真鍋。
それまでは母親も普通か、いい感じだったのでしょうな。
父親がいないことも含めてその辺り色々とありそうだ。ううーむ。

さて、待てど暮らせど母親はやってこない。
とっくにパチ屋から出て姿をくらませてしまっていたようだ。面倒な人ですこと。
こうなればしょうがない。真鍋の家で待つかという晶。プレステもしたいですしね!
だが、強行に家はダメだと拒絶する真鍋。ダメダメダメダメダメ!!
そこまで言われちゃ仕方ない。今日は諦めることにします。なーんてな。

来んなって言われてハイ帰りますってなるかよ。あんま大人ナメんじゃねーぞ。

帰る振りして真鍋の後をつけて家に行こうという話ですな。って、つけなくても住所はわかってるか。

しかし、真鍋が家はダメだと嫌がる理由はなんなんでしょうな。
育児放棄どころか、まさか虐待までされているなんて話じゃないだろうな・・・?
それか、父親とは違う男が転がり込んでいるとか。
なんだか重い話になりそうで怖いぜ。チャラく解決していただきたいものだが、果たしてどうなるか。

・ドカベン スーパースターズ編
日本人は野球がこよなく好きじゃ
プロ、社会人、独立リーグ、大学、高校と野球とともに生きていく術を知っている。
野球を楽しみながら、いつも力に変えて生きている。

本当に、普段から草野球を楽しみながら生きている先生に書かれると奇妙な説得力があるから困る。
まあ、実際の世界ではむしろ球団が減りそうな勢いだったのだが、それはさておき。
ドカベン世界では球団が増えて16球団になるくらいには盛況なのである。盛り上げてくれ!

セの新たな球団追加の件はさっそく新聞にのる。
新潟ドルフィンズはドルフィンなのでもちろんイルカ。
京都ウォーリアーズはウォーリアーなので侍。ん?それは正しいのか?
まあ、侍ということなら京都でもいいのかなという気がする。サムライズという名には出来ないししょうがない。
しかし、京都の監督は本当に微笑さんなんですなぁ。
カープは野球界発展のために快く放出に了承してくれたというが、本当か?
あれだけ盛り上げて迎え入れたのにすぐに放出してしまうことになったカープファンの心境はいかに。

オールスター戦の途中での発表なので、もはやオールスターの話題などぶっ飛んでしまっている。それはそれで迷惑な。
そして、オールスターも終わり、ペナントは中盤。
ここでもやはり話題は新球団についてだ。
京都の監督は微笑さん。さらにヘッドコーチは紫義塾の鹿馬牛之介。どういう組み合わせだ、本当に。

総裁の実に絶妙な組み合わせだ

え、そ、そうなんですか?まあ、山田さんがマジ顔で言うならそうなんでしょう、ええ。

そしてペナントは後半戦。
アイアンドッグスとスターズが快調に飛ばし、優勝争いを行う。
そして、スターズのこの選手のバットが火を吹き、優勝を決める。
そう、スターキングこと星王の一打でだ!ま、まさか!?星王が勝負どころで打っただとー!!?
いや、打つこともあるだろうけど、こういう重要な場面で打つイメージがなかったから。驚いたわぁ。
最後の最後に大まぐれやーと岩鬼。
岩鬼のいつものセリフだが、本当にそうなんだろうなと思えてしまうから星王さんは困る。

パ・リーグではスターズがV2を達成。
セ・リーグでは中日が制覇。落合監督が監督を勇退することが記事となっている。
8年間Bクラスなしというのはなかなかの偉業ですよね。

さて、場面は紫義塾。
かつて紫義塾に隣接していた新撰組道場も今はなく、鹿馬牛之介の道場に変わっていた。
その道場に足を運んでいる微笑さん。ヘッドコーチに会いに来たんですな。
そこには近藤と先斗の姿がある。共に紫義塾の野球部の選手をしていた2人だ。
まあ、野球部自体は十年も前に廃部しているらしいですけどね。
もともと本職は剣道だったのが、日本一を目指すために野球界に乗り込んだというだけでしたからね。

牛之介曰く、今回の総裁の誘いを受けたのは、一級師範代の近藤が道場に残ってくれるからだとのこと。
近藤さん、師範代なんだ。鹿馬道場というから、もちろん牛之介が道場主なんだろうけどさ。
なんだか、近藤さんのほうが下というのは割と驚きだったりする。

1週間後、わかさスタジアムでウォーリアーズの入団テストがあるらしい。どんな選手が来るのかね。
その3日後には新潟のハードオフエコスタジアムでドルフィンズの入団テストも行われたらしい。

その間にクライマックスシリーズも行われる。
結果は変わらず、セはドラゴンズ。パはスーパースターズが優勝。

テレビでクライマックスシリーズを観戦しながら、このCSには同感できないと言い出す鉄五郎。
話している相手は五利さん。この年になっても相変わらず仲が良さそうで何よりですな。

こうして日本シリーズは東京ドームの開幕で始まった。

駆け足で駆けて行く2011年のペナント。
次回はスーパースターズ編の最終回
新シリーズに向けて今からダッシュダッシュって感じですな!

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
友の焼死を目の当たりにして気絶してしまったビンディちゃん。保健室に寝かされている。
寝ている姿がなかなか色っぽいっすな。ヒロインっぽいぜ。

そのビンディちゃんを見て、生前、そして焼死時のアリサちゃんを思い出すリッキー。
その拳は激情に震えている。さてはて、どのような行動を見せてくれるのやら。

教授はマザー・グラシアに直談判。
あのような行為でもみ消しを図ろうなどとは言語道断って感じだ。
しかし、グラシアの取り巻きは男ばかりですねぇ。武力集団と考えれば当然かもだが、なんか気になる。

なぜそこまで学園の威厳にこだわる!?という教授の問いに対しグラシア。
あなたは黙ってウィルスの発生源を突き止めればよいのですと答える。冷めた答えだな。
思わず飛びかかろうとしてしまう教授。それを押さえようと取り巻きが動く。
掴みかかってきた取り巻きを投げとばす教授。おぉ、強いぞ叔父さん!
と思ったら別の取り巻きに蹴り倒されちゃいました。もろいぞ叔父さん。
投げた後呻いていたし、昔取った杵柄で投げたはいいが、体がついてこなかったんでしょうかね。

どちらにせよ、グラシアに教授をどうこうする意図はない。
下がらせ、ウィルスの発生源を突き止めるようにいう。それ以上の詮索は無用とも。うぬう。

おでこにアザを作って部屋に戻ってくる教授。お怒りの様子。プンプン。

グラシアには話が通じん!!

まさしくその通りですね。
というわけで、ここを出てBSAAに連絡を取ることにします。
マルハワ学園ではケータイは使えない。学園には固定電話もないらしい。なんという隔離施設。
牢獄のような学園とまで言っちゃう教授。
だが、生徒達を放っておくわけにはいかない。なんとかして助けを呼ばないといけないのだ。

一方のグラシア。
誰であろうと私の聖域である学園を汚す事は許されないと独りごちている。
その背後にはゾンビと化した取り巻きの1人の姿あった。
グラシアー!後ろ後ろー!
窓には血が飛び散る。グラシア殺られたー!?
かと思いきや、さすがにそんなことはなかったらしい。
ゾンビと化した取り巻きの生徒を後ろから別の取り巻きの生徒が燭台で刺していたのだ。
盛大に血を浴びるグラシア。なんというか、血濡れの姿が異様に似合うっすね。

さすがにゾンビ。刺されたぐらいでは簡単には死なない。
暴れまわって燭台を引き抜いてしまう。厄介な。
ならばと打ち込まれるのは銃弾。グラシアが放った銃は見事にゾンビの目を打ち貫く。

マルハワ学園は私の聖域・・・汚す事は許されない・・・そう・・・誰であろうと・・・

普通に拳銃を所持し、人前でそれを使うことを躊躇わないグラシア。
まあ、人前と言っても取り巻きの前ですし今更なのかもしれないですけどね。

それにしても、いきなり感染者が飛び出したりするようだが、一体どうなっているのでしょうか?
ウィルスの発生源がわからないと、本当にいきなりゾンビが現れたようで割とビックリする。

ゾンビの増殖をとめるため、教授たちはBSAAに連絡が取れるのか?
取り巻きが教授の脱出を防ごうと追ってくるとかいう展開になりそうな気がしないでもないが、はてさて。

・行徳魚屋浪漫 スーパーバイトJ
ヨシノさんが怖いものなさすぎて怖い。
一応社長と知らずに偉ぶってみせたときは慄いていたけど、すぐに馴れ馴れしくなってたしなぁ。
主任も基本的には丁寧な人だから、年上には弱いのか。
仕事関係ならちゃんと怒れるけど、普段のことでは怒りにくそうにしているっぽい。

そんな時たよりになるのがパートさん。特にコジマさんだ。
ヨシノー!いきなり呼び捨てだ!さすが!
しかし、コジマさんの怒声はなかなか怖そうですな。聞きたくはないですな。
あとイライラした時の顔が凄いことになってるけど、まさかこれが本当の・・・いやいやいや。嫌々。

・LUCKY STRIKE
握り締めた拳が悪を砕く!
いきなりバイオレンスな展開から始まる今回。なにごとだ?
どうでもいいけど、お前どこ中だよとか本当に言っちゃったりするんですかね。

興津猛。藪河小学校5年だ!!

中学生に見えるぐらいの体格だが、小学生であります。
大人しそうなヤツに絡んでいたらしき不良達を倒してしまう興津。かっこいいじゃん。
でも、本人としてはウサ晴らしの意味合いもあったようだ。あら。
荒れている理由は先日の新堂のセリフ。
江夏のピッチングには弱点があるという例のセリフだ。

あいつが気づいて、近くにいる俺が気がつかねえたあガマンならねえ

そういうことですか。相変わらずの負けず嫌いですね。

さて、やきとり江夏。
相変わらず江夏は家の手伝いでやきとりを焼いている。
さらに姉が登場。姉も店で働いている様子。親はいないのか?

姉のユミちゃんは高校生。リトルを経験しており、今も軟式で野球を続けているらしい。
リトル時代はトルネードを投げるピッチャーとして活躍。
全国大会準優勝を果たし、「ユミネード」と呼ばれて恐れられていたそうな。
江夏がトルネードを投げるようになったのは姉の影響だったのか。へぇ。

そんなやきとり江夏にやってきたのは興津。
健太君はいますか?と来たもんだ。
照れながらではあるが、ちゃんと敬語を使って呼べるゴリラ。あら、やればできるじゃない。
でも友達かと言われると、答えづらいようだ。は・・・はい、いや、いいえ。
グローブ持ってそこの河原に来いと江夏を呼び出す。

仕事中だというのに抜け出すことになってしまった江夏。客の入りは上々だったのによ。
というか、まだ夕方ぐらいにみえるのだが、なんでこんなに客が入っているんだろう。

さて、河原にやってきた江夏に対し、興津は言う。

てめえには弱点がある!!

何だそりゃ。弱点ってなんだよ。言ってみろよ。

今からそれを解明すんだよ!!

そういう話か。まあ、分かりやすい話ではありますな。
江夏の弱点を打席で見極めてやろうとする興津。
さすがに江夏はいい球を放る。興津ですら空振りしてしまう球だ。

全然わからん!むしろいい球じゃねえか!!
球威も球速も申し分ねえし、コントロールも悪いわけじゃねえ・・・

弱点探しに夢中になって絶好球を見逃したりしてしまう興津。俺らしくもねえ!!
結局、弱点探しは置いておいて、とにかく打つことに専念する興津。

ぶっとべゴリラ!
くたばれサル!!

やはりなんだかんだで似たもの同士ですなこいつら。
投げては打ち、投げては打ち。空振りすることもあれば、ヒットになることもある。
一進一退の攻防を続ける中で、ついに興津のバットが芯をとらえホームラン級の打球が飛び出す。

弱点が何かよくわかんねえけど・・・こいつの球を打つのは・・・おもしれー!!

逆に江夏の方も、やっぱりいいスイングしてやがると認めざるを得ない状態。
改めて問う江夏。俺の弱点わかったのかよ?と。

全然わかんねえ。

やはりそうですか。ただわかったことはある。
コイツのことは好きじゃねえが、コイツの球はキライじゃねえってことだ

打撃バカが認めた投手バカの豪速球。
この意識が次の試合に繋がるといいんですけどね。
次の大会ではクジ引きはどうなるのかなぁ。気になるところです。

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
カタラニアのコロッセオに剣闘士たちが集まった。
生きて還るは一人のみ。バトルロイヤルの開戦だ!

怪しげな鎧マスクの男が闘技会予選の開始を宣言する。

各地から集った強者たちよ!己が力存分に出すが良い!最後の一人になるまでな!!

ウオオオオと歓声をあげる剣闘士たち。
その中にあって一人、静かに佇むエルシド。
これだけの大歓声の中で少しもたじろがない。本当に鋭い鋼みたいな人だとラカーユ。
叫ばなくても、その金キラの姿だけで十分目立ちますものね。

鎧マスクは続けて言う。
最後まで残った者は、この闘技会本戦出場の権利が与えられると。
更に本戦を勝ち抜いた者にはあらゆる富と名声を!
そしてあそこにおわす・・・このカタラニアに君臨する美姫の伴侶となる権利が与えられる!!

示された天蓋の下には仮面をかぶった高貴そうな女性の姿がある。
大小様々な剣に囲まれ座る姿は、このような大会を開く町の姫という印象を強めてくれる。
それはいいが、中に着ているのは洋服っぽいのに桜柄の羽織りとか、わらじのような履物とか。
和洋折衷というのですかね、これも。
ともかく、カタラニアの姫。仮面をかぶっても気品溢れる姿に観客が沸き返る。
そして、その美姫を手に入れる権利を手にするため、剣闘士たちは高ぶるのでだった。開始!

合図と共に、エルシドさんの周りの剣闘士が一斉に切りかかってくる。
コマに映っただけでも5人はいる。そのいきなりの攻撃をさらりと交わすエルシド。
どうも、金ピカで丸腰という目だったスタイルが気に入らないらしい。そりゃそうだ。
最終的には10人ぐらいに囲まれ、一斉に攻撃される。
剣どころか槍なんて持ってきてる奴がいるじゃないか。
しかしまあ、予想通りというかなんというか。エルシドさんの手刀がきらめいただけで、地に倒れ伏す剣闘士たち。
手に持った武器はどれも砕かれている。これでは戦闘不能でしょうな。
見た感じ血飛沫も待っているので体も斬っちゃったのかな?

ナマクラはいくら集まってもナマクラ・・・この俺の手刀の前ではな!

あれだけの武器を手刀だけで薙いだのか!と観客騒然。そんなァー!?
だが、そんなエルシドさんの美技にも怯まない男がいた。
エルシドさんの身長ほどもあろうかという鉄球。それは鎖につながれ、大男が振り回していた。
この男こそ、今回の大会の大本命。
鉄球で築いた屍の山は数知れず!凶気と戦慄の大量破壊兵器・・・鬼旋風のジェリコ!!

フハ・・・テメェはもうこの闘技場でシネだぜ!!ヒヒヒ・・・!!

強そうだが、あまり言葉に頭が回ってなさそうな発言をするジェリコ。
その鉄球を放つたびに、ザコ剣闘士が巻き込まれ、吹き飛ばされる。グシャア。うぉ、グロイ音しとる。
ザコたちが次々巻き込まれ、残るはジェリコとエルシドさんのみ。
そのエルシドさんも壁に追いつめられている。
そら終わりだァァー!!

回転させたまま歩いていき、そのまま回転に巻き込んで倒そうとするジェリコ。
だが、エルシドさん。鉄球の回転の間をすり抜け、身を低く倒し、鎖の下を跳んでジェリコに近づく。
そして手刀一閃。鉄球ごとジェリコを切り裂いてしまうのであった。
ってわざわざ交わさなくても、鉄球真っ二つになってますがね!
普通に切り裂いて迎撃もできたのに、わざわざ交わしてあげるエルシドさんは気遣いができる人。

遅い旋風だったな

いや、どうやらこのセリフがいいたいので交わしたかったらしい。なるほどー。
しかし、でかい斧持ったヒャッハーさんといい、大男が集まる街ですね。

予想通りのエルシド無双でありました。まあ、予選で黄金聖闘士の相手になる奴が出るとも思えないわな。
バトルロイヤルを制した後も、直立不動を崩さないエルシド。
その鼻にかすかな花の匂いが漂う。
気づけば、闘技場にカタラニアの姫が下りてきていた。おお・・・姫自ら・・・

見事な長切の如き手刀よ。誉めてつかわす戦士よ

仮面を外しながら語りかける姫。
エルシドさんはどうやらこの声に心当たりがあるらしい。
驚きながら振り返るエルシド。まさかと思いつつ、そこにいた者は・・・か・・・!?

あのエルシドさんが驚いている。
観客席から見ていたラカーユも異変を敏感に察知する。

その時のエルシドさんを見て一瞬思ってしまった。
戦いの中、一度もゆるめなかったあの手刀が一欠け刃こぼれた・・・と。

エルシドの過去に深く関わるといわれる峰という女性。一体何者なのか!?
名前からすると、和風。日本人の可能性もありますな。
ラカーユの親父様が日本刀の話もしていますし、その辺りに絡んだ展開がありそうだ。

女っ気が全くない展開になるかと思いきや、まさかの因縁がありそうな相手の登場。
果たしてエルシドとはどんな関係だったのだろうか?
あんまり色気のある関係とは思えないのがアレですな。
逆に、そういう相手だったけど、求道者であるエルシドさんは別れたという展開はなくもないか。
では、そういう相手が何故ここにいるのか。そして何者なのか。
仮面をつけていたけど、すぐに外したし、女聖闘士というわけでもないのか?
色々と気になってきます。今回のボスはどういった存在ですかなぁ。

・てんむす
病院で検査した結果、天子ちゃんと立浪部長のやけどは大したことがなかった。
翌日、部室で病院のことを笑顔で話す立浪部長。
本当大きくて迷子になるくらい、と。
それを聞いて大げさだにゃ〜と笑う遊ちゃん。方向音痴って知らないのか?

立浪部長に比べ、天子ちゃんはなんだか沈んだ様子。
哲っちゃんが気にして話しかける。試合後のときのようにからかったりはしないよう気をつけているようだ。
天子ちゃんの悩みは昨日会った尾張大付属高の赤西さんのこと。
病院で会ったと発言したら、立浪部長以外の全員が驚いている。
遊ちゃんと二子さんなんて鼻からジュース噴出してるぜ。ハハハ。
口からなんだろうけど、位置的に鼻からにも見える。

尾張大付属高校。去年の天食祭中部ブロックの王者。
遊ちゃんと二子さんも、去年の試合は会場で観ている。
赤西さんの鬼のような食べっぷりは今思い出しても震え上がるほどだったという。コワイコワイつよいコワイ。
二子さんはともかく、遊ちゃんが震えるほどとはどんなんやねんな。

直に会った天子ちゃんに赤西さんはどんな人だったか尋ねる遊ちゃん。

えっと、赤西さんは料理上手で、弟さんにラブラブな人でした

はい、正解。
全く持って威厳もへったくれもない姿をさらしてくれていましたね。ひなりん。
さらに、もう一人。尾張大付属高の生徒がいたが、この人はお祭りみたいな人だったと立浪部長は言う。
黄桜さんの名前はちゃんと覚えてくれているんでしょうかね?部長。
ともかく、なんだかイメージと違う尾張大付属。
まあ、試合に弟はこないだろうし、たぶん怖いままですよ。たぶん。

弟君はうちの病院に入院中ってことなんだねと九士朗。
その通り。まだ小さいのに入退院が多く、食事制限でアイスもろくに食べられない。
だから、赤西さんたちは弟の病気が早くよくなるように神様にお願いしたいと考えている。
天食祭本戦優勝――天娘になることによって。

天娘になると神様に直接願がかけられる。
この情報を遊ちゃんも二子さんも知らなかった。
まあ、部長が知らなかったのにこの2人が知っているはずないですわね。
知っていたら、知りながら部長に知らせなかったことになるし、それはそれでなんか大変。

天娘のお願い事。もし叶ったとしたら何を願うか。

遊ちゃん――ぐーんと高身長。
二子さん――堂々とした態度。
立浪部長――ぱっちりとした目。
哲っちゃん――立派な料理人。

って何さりげなく願い事考えているんだ哲っちゃん。天娘目指す気かよ!?
それと、部長がそこまで細目を気にしているとは知りませんでした。
この想像の絵より今の方が可愛いと思いますがのう。

それはさておき、天子ちゃんがぼうっとしていた理由。
天子ちゃんが大食い競技をしているのはごはんが好きだから。食べるのが楽しいからやっていた。
でも赤西さんは弟さんのため。弟さんの病気を治すっている願いを叶えるために大食い競技をやっている。

そんな人達に私は勝てるのかな・・・って。
そもそも戦う資格があるのかなーっ・・・て

ふむ。ちゃんとその辺りを悩むようになってくれたのですね。いいことだ。
ならばその次のステップに行きましょう。
九士朗は語る。結日高食い道部は2年前部長が1人で作った部なんだ、と。

高校入学したての部長が1人でちらしを作って部室を確保して、
大食い競技なんて誰も知らないからさ、大食いの実演をして部員集めをしたりしてね。
”見せもの”よばわりされたりして、部長も1人で大変だったと思うよ。

大変だったでしょうな。自分も大学時代だがサークルを立ち上げメンバーの募集をしたりしたものだ。
まあ、TRPGサークルだったので遊び仲間を見つけるだけの話だったのですけどね。
実演はさすがにしなかったが、ポスター描いたりとかしたよ!
それはさておき。九士朗の話の続き。

天食祭本戦出場を夢見て部長がたった1人で立ち上げた結日高食い道部。
そこにまず、部長が1年の時、僕がマネージャーとして入部。
2年の時、遊ちゃんと二子ちゃんが入部して、そして今年・・・天子ちゃんが入部して、
3年生でやっと天食祭本戦を目指せるメンバーがそろったんだ。
3年の僕たちにとっては次の試合が天食祭本戦に出場できるラストチャンス。
負けられないのは僕らも一緒なんだ

今までの対戦相手だってそうさ。
桜学院だって長女体大付属だって以勢日輪だって、みんな負けたくなかったはずなんだ。
だからさ、天子ちゃんが考えるのもわかるけど、まずは次の試合に全力を尽くそう。
結日高食い道部としてさ。

なかなかいいこといいますな、九士朗も。まるで先輩みたいだ!いや、実際にそうなんだけども。
特にこれまでの対戦相手に言及したのはポイントが高いですな。
と思ったが、桜学院については喰い道部だからってバカにしてたやないかーい!!
微妙に詰めが甘い。まあ、九士朗らしくてよいけど。

ともかく、そんな九士朗の言葉に、食い道部をやめたくないと思ったときのことを思い出す天子ちゃん。
口元を軽く歪めるのだが・・・どういう意図を込めての表情なのかいまいちわからない。
笑みなのか、痛みを思い出しての苦しみなのか、微妙な口の歪ませ方である。
それともやってやるぜ、という意味合いなのか?天子ちゃんらしくはなさそうだが。
でも、九士朗は事前の警告はオーバートレーニングはダメだよというもの。
大食い競技は長期的なトレーニングしか効果がない。
ふむ。そうすると、やはりやってやろうじゃん的な表情だったのかね?天子ちゃんがやる気になっておる。

やる気になってきたところで、部長が全員に声をかける。

今日もいつも通り過ごしましょうか

それがいいんでしょうね。大会中だし、このタイミングで焦ってトレーニングしてもあまり効果は無い。
ならばいつも通り過ごし、体調を管理するのがよいという話ですわな。
二子さんはアガリ症克服のためバイト。
遊ちゃんと天子ちゃんはランニングに行く。二子さん、遊ちゃん不在でもバイトできているんだ・・・!!

遊ちゃんと二子さんは廊下で語る。負けたくないのはみんな同じよね、と。
相手も弟が病気というのはかわいそうやけど、それはそれ。
絶対に部長と本戦に行く。そう誓って今までやってきたのである。負けられない気持ちは同じですわな。

選手達が負けられないと気合を入れている中、哲っちゃんもテーブル拭きに気合を入れている。
確かに部室だけど、普段はここ理科準備室ですぜ。
まあ、他の子が頑張ってるのでいてもたってもいられなくなっているんでしょうな。
九士朗は言う。今年3年の部長と僕はもうすぐいなくなってしまう。
だけど、結日高食い道部はこれからも続いていく。

来年からみんなを支えていくのは哲くんの仕事だよ

おっと、頼られてますな哲っちゃん。
まあ、実のところまだ入部してもいないんですけどね。ハハハ。
入部はしてないものの、すっかり関係者となっている哲っちゃん。
一応働いてもいるし、間違ってはいないか。
マネージャーだから大会にでるわけでもなく、いつ正式入部しても関係ないしね。

さて、結日高のモチベーションが高まったところで、次回は4回戦開幕。
どんな料理が出るのか。対決方法はどうなるのか。尾張大付属の残る2人はどんなキャラか。
司会はちゃんとマシな人に入れ替わっているのか。楽しみです。

・りびんぐでっど
おかえり青山くんシャー!!
帰宅したらT-VIRUSのシャツを着た女の子に喰われそうになりました。文字通りの意味で。
急いで冷蔵庫から肉を取り出して難を逃れようとする青山君。
全く気が抜けない状況である。と思いきや追ってこない。ん?

えっ・・・おっかなびっくりのぼってる!?

シャーシャー言いながら、階段を怖がるゾンビでありました。
がんばってのぼったところで肉を頬張るもなこちゃん。もぐもぐ。
ここでようやく判明した事実。今のもなこちゃんは階段が苦手だったのだ!

階っ・・・か・・・かか階段!?怖くなんてなくにしもあらずだが!?

いいよ虚勢はらんでも!
そういえば、前の肉食べ放題の時も階段避けてエレベーターに閉じ込められてましたな。
階段がのぼれないゾンビとかいたし、それでかと考える青山君。
相変わらず青山君はゾンビ知識が豊富である。
でも、正解は違う。もなこちゃんの死因が階段で落ちたからだった。しまった!まいった。

階段はやはり怖いっすね。本当に死者が出ることもある場所なので警戒が必要だ。

のぼりにくいのでゆっくりしかのぼれないというもなこちゃん。
ただ、全然のぼれないワケでもないから大丈夫とのこと。
またうっかり落ちたりしなけれ・・・つるっ。ばー!!

えー早すぎるフラグ回収!!

立てながら回収するとはさすがに早すぎる。
肉を踏んで階段から落ちるもなこちゃん。
危ない!と腕を掴む青山君だが、腕はスッポンポンと取れてしまい、もなこちゃん落下。ですよねー。
ドンガラガッシャーンと派手な音を立てて階段から落ちるのでした。
どうでもいいが、こんな嬉しくない女の子のスッポンポン擬音はそうそうないですよね。

再びの階段落ちにすっかり恐怖症となってしまったもなこちゃん。
ヒモがゆるんで段々になっている雑誌すら怖くなっている。重症すぎる。
もう1階で寝ると涙目のもなこちゃん。1階で寝れない理由ってあったんだっけ?部屋がないのかもしれんが。

青山君は頑張ってもなこちゃんを励まそうとする
。 このままずっと階段をのぼれないと、また前見たくエレベーターにとじこめられたら困るだろうと説得。

たしかにそうだ。あの時、食べ損ねたモツ煮ちゃんおいしそうだった

何かさらりと危ないことを言い出しているもなこちゃん。
そんなに幼女をしゃぶしゃぶできなかったのが気がかりだったのですかね。

というわけで、手ごろなものを用いて階段恐怖症を克服する訓練を行うことになりました。
近くの公園に到着。初心者向けの段差として2段だけの階段を発見。まずはここをのぼろう!

あれくらいならきっと・・・やれる!

凄い助走をつけて挑むもなこちゃん。普通にジャンプして越えれちゃうよ!

うおおお階段さんよォォォ。べらんめい。
今からのぼってやるから覚悟し・・・覚悟し・・・調子のってました!

弱腰!階段さんに向かって土下座するもなこちゃん。なかなかにシュールな光景だ。
ムリに強気にならなくてもいいからと諭す青山君。
それに対し、すっかり弱気になったもなこちゃん。手・・・つないでくれる?とか言い出す。
なんというか、涙目でそんなこと言い出すのは反則っすよね。色々と。

男の手を取り段差をゆるゆるとのぼる女の子。
公園で何をイチャついているのだろうかと傍から見たら思われていること間違いないね。

もなこちゃんはすっかり階段は落ちるものというイメージがついてしまっている様子。
ならば、聞いてみましょう。

階段の高いところから落ちたらその後どうなるか?
死ぬ!
死んだらその後は?
その後は、生き返ってゾンビになる。
その後は、ゾンビになってお肉食べたりハロウィンしたりクリスマスしたりとパーリナイ
楽しいことできる!?

その通りだ!
いやまあ、確かにそうだったけど。間が色々とおかしい。
まあ、落ちても大丈夫。死んでも大丈夫なんだったと思えるようになったのは前進か。
というわけで、頑張って初心者向けの階段をのぼることができたもなこちゃん。やったー!
その間だけでも手がもげちゃってますけどね。

それから――圭太との長い特訓を経たもなこはついに・・・家の階段ものぼれるようになったのだった!
素晴らしい。やったな!
青山君は階段師匠としてもなこちゃんに崇められるようになったのでした。
大げさだっちゅーの。大げさだっちゅーの。

頑張ってのぼることが出来たもなこちゃんを祝して今日はごちそうにしましょうと言うママ。
しかし、ここで問題が発生。降りれない。
のぼる時は怖くないように足元見ないで行けたけど、下に行く時はどうしても足元が見えちゃうのだ。
まあ、本当は足元を見ないと危ないんですけど、怖いのはしょうがないか。ううむ。
のぼれたといっても、恐怖そのものは消えていない。これは万事休すか?
諦めかけた青山君だが、もなこちゃんは諦めない。
せっかく青山君が頑張って特訓してくれたのだから、絶対ムダにはしたくないらしい。可愛いことで。
というわけで、なんとかして怖くならずにおりる方法を模索する。

よし!足元を見ずに天井を見て、階段に手をつけて安全に!
で・・・できたーっ!!

エ・・・エクソシストやー!!
T-VIRUSのシャツを着た女の子が奇妙な体勢で階段を這いずり下りてきた!怖い!
こりゃカラスも大量に飛び去るってもんですよ。青山家の恐怖にまた1ページって感じですね!

しかし、この降り方普通より相当怖いと思うのだけどな。つるっといったら頭ごっちんですよ。
そんなことになったらまた真っ二つになっちゃうじゃないか!それで済むだけだろうけど。便利だなゾンビ!

・シュガーレス
シャケとヒュウゴの間に割って入るマリモ。
普段ならこういう行為は御法度のはずなのだが、シャケは快く譲ってくれる。
理由はケンカをしていたわけじゃないからだそうな。
では何をしていたのでしょう?お悩み相談?カウンセリング?ありえそうだな。

ともかく、因縁の兄弟ゲンカが開幕だ!
いきなりの蹴りを放つヒュウゴ。顔面にくらい吹き飛ぶマリモ。
あのカラダを中庭まで蹴り飛ばした!?さすがの威力である。
起き上がろうとしたところにさらに蹴りを放つヒュウゴ。そして語りかける。

思い出せタイジ。親父に打ちのめされていた頃を。
親父の暴力からお前を救ったのは俺の暴力だ
今度は待っても助けは来ない。お前に手段を選ぶ余裕は無いぞ。

マウントポジションをとって殴り始めるヒュウゴ。この体制は親父を殴り殺したときのものだ!
そして、逆の立場からすると、その手に暴力の味を覚えたときの体勢となる。
弟に自分と同じように暴力をその手に掴ませようとしているのですな。

その手は飾りか!タイジ!!

マリモの両手はヒュウゴには向かわず地面を支える。
そして腰を上に突き出す。ブリッジでマウントポジションを跳ね返したのだ。
そして距離が開いたところにドロップキックを叩き込むマリモ。いかにもプロレスチックな戦い方だ!

――これが、俺を救ってくれた拳か・・・
過ぎた力だ。俺の手には余る

俺はこの手に九島の頂点を掴みたい。だがシャケを屋上から突き落として手に入れても満足しないだろう

満足しないというか、それで手に入るとは思えないのだけど?
シャケが高いところから落ちたぐらいでどうにかなるわけないじゃないですかー。
落として、やったかと下を見たらもうおらず、気づいたら後ろにいるぐらいのことはしてくれますよ。
落ちた後、瞬間で跳ね起き、階段をダッシュで駆け上がり屋上にやってくるシャケとか考えたらシュールなことになった。

シャケがそれで倒せるかどうかはさておき。
ヒュウゴに言わせれば、それでも頂点を取ることに変わりはないではないかとのこと。
しかし、マリモはきっぱりと違うと否定する。

暴力は、振るうたびに心が欠けていくものだ。手に入れるのではなく失うものだ

あの時、お前が泣いていたように、振るえば振るうほど心が無くなっていく。そんなものを自分とは呼べない。
俺は心が在るままで手に入れたいんだ。だから俺はケンカにこだわる

なるほど。これはなかなかいい発言ですな。
暴力とケンカの違いは心が篭っているかどうかということなわけですか。
だが、暴力を否定するということは、暴力に救われた自身も否定することになる。マリモもそれはわかっている。

だからこそ、ケンカでお前で勝つことが俺の新しい存在証明になる

心を篭めたケンカは暴力に勝る。それをヒュウゴに勝つことで証明しようとマリモはいうわけですな。
この試みを、シャケは屋上で見守ってくれる。いつもの体勢で。
心意気はよくわかった。迷いも消えつつあるようだ。
だが、ヒュウゴは強い。ボディブロー1発でマリモの巨体が浮く。
横殴りで吹き飛ぶことは多いけど、上空に浮かすのは重力の関係で難しい。それをやってのけるとは・・・!
シャケは2話の時点でやってましたけどね。まあ、あの人は規格外ですし。

ボディのダメージに気を取られた隙に後ろに回りこまれてしまうマリモ。
そして、ヒュウゴが使ってきた技はスリーパーホールド!!

負ければ俺の存在が無くなってしまう。だから負けるわけにはいかない。
お前には九島の頂点はおろか、何も掴ませない。堕ちろ・・・!!

暴力を否定されることは自らの存在意義そのものも否定されてしまうと考えているんですかねぇ。
そんなものなくてもいい兄貴としてやっていけそうな気はするんですけど。
最初に見つけてしまった拠り所が暴力だったのだから色々と難しいのかもしれない。

さて、プロレス技の応酬となった兄弟対決。
マリモは打撃や投げ技はあるが、締め技とかないなと思ったら兄が先にやってきましたか。
果たしてこのスリーパーから逃れる方法はあるのだろうか。
急所を突くという手はあるが、どちらかというと暴力寄りの脱出方法でオススメしかねる。
投げて脱出というのは一般的だが、それは普通すぎる気がしますな。
というわけで、オススメの脱出方法を考えてみた。屋上で見物しているシャケがヒントだ。
そう、ヒュウゴを引きずって一緒に屋上まであがり、そのまま飛び降りる!
位置エネルギーを破壊力に変換した必殺技を叩き込むわけですよ!
見よ、黒衣の男が2人落ちて行く。これはまるで暗黒流れ星・・・!!
ただ落ちるだけなのでタフな方が勝つ!あれ、ヒュウゴもタフじゃね?ま、まあスリーパーからは逃れれるよ、たぶん。

・琉神マブヤー
マブヤーだけでも大変なのに似たようなのが現れちゃった!
このままじゃえらいことになるので泣かせちまえーと襲い掛かるハブデービル。
しかし、現れたのはマブヤーと同じニライカナイの勇者。
龍神の魂をやどした龍神ガナシー!

飛び掛ってきたハブデービルたちを一瞬で吹き飛ばす。
その攻撃の軌道は光の線のようであり、一瞬光っただけなのに凄い回数の攻撃がされている!
うん。まるでライトニングプラズマっすね!

この強さにユウも喜ぶ。スゲー!ヒーローじゃん!ヒーローだよ、かっちゃん!

いや、おまえもヒーローなんだけどな。一応。
ガナシーはユウの名前を呼ぶ。それと同じくして、あおいちゃんもユウの後ろから現れる。
そう、ガナシーの正体は青さんである。マジ話。
いつから?と問われるとついさっきであります。
あおいちゃんがマブイグミして入れたのだ。
ちなみにちゃんとガナシーの魂だと分かって入れている。おばあの時とは違う。

話し込んでいるヒーローたち。
一方のマジムンたちだが足並みが揃っていない。
オニヒトデービルが参加してないと思ったら、いけっていわれなかったかららしい。ダメな子だ!
指示待ちというかなんというか、とにかくダメな子みたいになっているオニヒト。
それでも戦闘力だけなら最強なんですよね。一応。
そんなオニヒト相手でもわたりあえる青さん。スピードがあるから翻弄できるっぽいですな。

青さんの戦いを見て感心するユウ。やっぱたまたまマブヤーになったオレとは違うなと思っている。
やっぱ選ばれし者みたいな特別な人間なのかなと考える。
そんなユウに、ガナシーのマブイをもらったいきさつを語るあおいちゃん。

海が好きだったお父さんは死んでからもよく海に行っていたそうです・・・
その時、海で龍神サマに出会い、海の素晴らしさについて語り合い仲良くなったんですって。
龍神サマはガナシーの魂をお父さんに託し、お父さんが魂を持ってきてくれたんです。

つまりコネでにぃにぃはガナシーになりました

コネ!?

いい話が始まると思ったらそんなオチかよ!
まあ、特別な存在ではないんですよと言いたいのかもしれないが、コネ・・・

たまたまお父さんと龍神サマが仲良しだったから。
だから、たまたまマブヤーになったあなたと一緒ですと、あおいちゃんは言う。
にぃにぃのバアイそのうえコネです、と。いや、それは許してあげましょうよ。

ユウがマブヤーであることを知った青さん。
あおいちゃんが神々しい魂をユウが持っているということにも納得がいったようだ。
じゃあ一緒にマジムンを倒すぞ!と言う青さん。
だけど、ユウはとぼけた返事。えっ!?

トートーメーが封印されたせいでマブヤーの魂が安定していない。戦っている最中に変身が解けそうなのだ。
そういう意味ではガナシーも同じじゃないかね?って現に解けかけているー!!

ふん!!

気合で変身を保つ青さん。これだから熱血系は!大抵気合でなんとかなると思っていやがる!
そして本当にどうにかしてしまうから困る。
というわけで、ユウは言う。青さんは才能あるからできるかもしれないけど、自分にはできないと。
ですから今回はオレは見学ということで!とか言い出す。

わかったよ・・・今回と言わずずっと見学してな。
やる前からムリとか・・・才能って言葉を頑張らない自分の言い訳に使うな
いいか・・・頑張らねえでなんとかなったヤツなんていねえんだぞ。

青さんの言葉は染みますなぁ。本人が頑張りまくる人だから余計に伝わる。

ともかく、独力で戦おうとするガナシー。
だが、そこで参戦してきたのはマングーチュ。杖のような鈍器を振り回してくる。
ようやく戦ってくれたかと喜ぶハブデービル。

だってマブヤーじゃないもん!マジムンのジャマ者はマブヤー以外は許さないから!!

この子は結構一途だったんですね。可愛いことで。
青さんも、相手がマジムンとはいえ女の子を殴ることはできない様子。こりゃ困った。
躊躇している間に、一斉に襲い掛かられる。ピーンチ!
しかし、そのピンチを救ったものがいる。誰あろうユウ。マブヤーである。
変身して飛び出し、ガナシーを突き飛ばしたようだ。
突き飛ばした姿勢のまま倒れる姿はカッコ悪い。けど行動はカッコいいよ。

マブヤーを殴り倒しちゃって泣き出すマングーチュ。ひんひん。
それはさておき、宙に逃れたガナシーが必殺の一撃を放つ。

龍神・・・拳骨!(ドラゴンメーゴーサー)

拳に龍が宿り、飛び出してくるというド派手な拳骨が放たれる。
直撃はしなかったものの、当たっていたらそのまま倒せそうな一撃だ。

イミないことしてスミマセンと謝るマブヤーに対し、ガナシーは言う。
来てくれて助かった。うれしかったよと。

拳骨の威力で浮かび上がったトートーメーのマブイストーンはガナシーが確保した。
さあ、あとは2人でマジムンをやっつけるだけだ。たっぴらかす!!

とはいえ、2人揃って出てこられちゃなんともならん。逃げ出すマジムンたちでありました。またねー。

新たなヒーローであるガナシーは正体である青さんが頼りになるので、かなりイケている。
今のところはドジな面も出ていないですし、頼れそうですなぁ。

・ANGEL VOICE
得意の距離!角度!尾上のミドルシュートが放たれる!
さすがの皆川にも焦りが見える。
GKは通常ゴール中央とボールを結ぶライン上にポジションをとる。
乾がパスを出す直前、皆川はそのラインより右側に移動していた。
ゴール右サイドに回りこもうとした成田を警戒したためである。
尾上が放ったシュートはゴール左サイドの枠を捉えていた。

成田の動きは意図せずに尾上のシュートの助けになっていたわけですね。
これはなかなかよい展開。99回無駄に走れと言われたが、無駄じゃない走りも結構あるもんだ。

横っ飛びする皆川。だが、これは届くまい。決まった!!
珍しく笑みを浮かべる尾上。
だが、必死に腕を伸ばした皆川の執念が勝り、指先が触れ、軌道が変わる。
惜しいところで枠から外れ、ゴールにはなりませんでした。ぬう。

八津野の観客は、外したとか言っている。外すわけねえだろ!!
市蘭のくせにビビらせんじゃねーよとか言い出す。
相変わらず市蘭をナメているみたいですねぇ。
まあ、昨年の練習試合ではボコボコにした相手だしなぁ。
市蘭の強さが知れ渡るようになるには、この八津野を破らないとダメか。

皆川のこのセービングには関根のじっちゃんも内心驚いている。
あのキーパー、ワシの見立てより上なのかもしれんと考えているようだ。ううむ、やっかいな。

今回は防がれたわけだが、今度はぜってぇ決める!と気を取り直す尾上。
その尾上に、なんでオレによこさねえんだよと突っかかる成田。

おめぇまさか・・・まぁだオレのシュートを信用してねえんじゃねぇだろうな。

信用・・・?してねーよ

相変わらずの憎まれ口でございますな。
あ・・・コーイチさん、今の聞きました?
いいから集中しろ成田!これからコーナーキックだっての。

このコーナーキックは八津野がクリア。
ここで前半終了のホイッスルが鳴る。

一方的に攻め込みながら得点をあげることができなかった八津野。
猛攻に耐え、幾度かの決定機を作りながら得点できなかった市蘭。
双方にフラストレーションがたまる前半だった。

前半終了と同時に、習志野の面々が立ち上がる。
後半はマネージャーがビデオを回してくれるので、直接の見学はここまでらしい。
となると松田も帰ってしまうわけで、これは困った。
また全然伝わらねえ解説だと怒られることになってしまう!不良困った!
しかし、そこにかかる松田の声。

おーい。コーヒー!ミルク入りとブラック――どっちがいい?

――!!
これは・・・残って解説を続けてくれるということなのか!?
松田の優しさは本当、天地に染み渡る優しさやで。
しかも、コーヒーの好みを聞くとは・・・奢ってくれるというのか?なんてお人だ!

さて。ハーフタイム。控え室で監督から話を聞く。
まずは八津野。島村監督は言う。市蘭は去年試合をした時より遥かに強くなっている。まずそれを認めよう、と。
そして確認しておこう。うちはいつも通りのうちらしい試合ができているということを。
焦るなよ。後半も前半と同じでいい。
いつも通りの――うちらしいプレーをな

一方の市蘭。黒木監督は言う。上出来だお前ら!と。
どこが上出来なんだよ!?ああ?いつ点取られるかわかんねえ展開じゃねーか!!
八津野とは違い、一言喋っただけで詰め寄られる黒木。ハハハ。

いつも通りのプレーで、八津野にリードされてないだろーが!!
それだけお前らには力がついているんだ!!
後半も――この調子でいこう

試合前の練習でも、両監督は似たようなことを言っていた。
さすがに良い監督は似たような考えを持つということなんでしょうかね。

後半試合が大きく動くのは――いつも通りのプレーが崩れることがきっかけだった

不吉な言葉が出てきました。
先に崩れるのはどちらなのか。そして、崩れたことが悪いほうに傾くのか、逆によくなったりするのか?
どちらともとれる予言なだけに、なんとも困る。
ともかく、後半戦である。1点勝負になりそうな状況だが、果たしてどちらが先制するのか。
そしてどんな決まり方になるのか。注目だ!

・ハンザスカイ
2勝2敗で迎えたIH決勝戦。御門の巨塔、青柳栄治が牙を剥く。俺の出番だ
相変わらず、主人公側の人間なのかどうかわからない凶悪さが見える青柳さん。
地獄大将とのときも、どっちが主人公側だかわからなかったぜ!

勝って戻ってきた財前さんとハイタッチを交わす青柳さん。

ホンット、いい仕事してくれるぜお前ら。
だけど――もっとだ。もっと――

気分がアゲアゲな青柳さん。大舞台での緊張感とかより、楽しみの方が上回っていそうな感じですね。
なんというか、頼りになる大将である。

ここでちょっとした回想。
2年前。まだ青柳さんが1年の頃の話である。
個人戦で優勝を果たした青柳さん。この頃の御門空手道部は1人だけ。
青柳さんが起こした暴力沙汰がもとで、部員がいなくなっていたのだ。

優勝を喜び合う相手もなく、武道場に戻ってくる青柳さん。
手に入れたトロフィーもそこらに投げ出してしまう。あらあら。
せっかく貰ったのにと回収する菅野先生に対し、嬉しくなんかねーっすよと返す青柳さん。

結果出してようやく人並でしょ。俺みてーな前科者は。

微妙に不貞腐れた様子の青柳さん。その様子に、菅野先生は言ってのける。

結構弱いのねっ
そんなに一人が辛い?

挑発ですね。それに容易く乗る青柳さん。若い。
「弱い」って発言は看過できなかったようで、反論してくる。
一人でもきっちり稽古できているし、実際こうやって結果を出している。
しかし、先生に言わせれば、本心か目を背けてつまらなそうに空手やっているようにしか見えないようだ。

小っちゃいのね

挑発しまくりの菅野先生。若い青柳さんには色々と耳に痛い。
とはいえ、頑固な人なので、口で言ってもわかりそうにない。
ならば体でわからせるしかしかないかとジャージを脱ぎだす菅野先生。すとん。
脱いだら、下には空手着が。な・・・なにぃ!?
予想はしていたことだけど、それでも異様にエロイ。
この頃はまだ先生、経産婦じゃなかったんだよなぁ・・・うーむ、エロイ。

しかし、ジャージの下に空手着なんて着れるものなのでしょうか。
着れたとしても普通に着ぶくれしそうなものである。
となれば、答えはひとつ。
ジャージを脱いだ後、空手着に着替えるまでのシーンが割愛されているのだ!
本当は、2ページかけて着替えのシーンが挟まる予定だったのだよ!!
単行本ではきっちりと加筆されているって流れですね。わかります。さすが佐渡川先生!あざとい!買っちゃうよ!

それはさておき。
相手してくれるならばと嬉しそうにつっかかる青柳さん。
しかし、さすがに菅野先生。日本一の国島太陽が恐れる先輩なだけはある。
突っ込んでは崩され、突かれ、蹴られと相手にならない。
汗だくになってしゃがみこむ青柳さん。それと共に弱音を吐いてしまう。

俺ァ強くなきゃいけねーんだ・・・
俺には約束がある。今・・・弱さを認めちまったら、俺ァ戦えねぇ。
気持ちぶちまける仲間もいねぇ。
先生・・・辛ぇよ、コレ・・・

しかし、その弱音を吐くことこそ、先生の望んだことであった。
弱さという心の中の敵を敵と認める
認めた以上、目を背けずそれと戦う。これこそが先生が青柳さんに言いたかったことである。

ここからよ青柳。強さへの――第1歩

個人戦で優勝を果たすぐらいだというのに、ここでようやく第1歩か。
「振り出しに戻る」ってやつですね。やれやれ。
・・・ま、わかりやすいか・・・

第1歩を踏み出し、1人での練習を続ける青柳さん。
2年生になったころ、約束していた相手である番場さんや穂波嬢が御門に入学。空手部に入ってくる。
さらに、大谷さんが入り、財前さんを引き入れ、チーム戦も行えるようになる御門。
そしてさらに1年。今では5人で団体戦に参加できるようになった。マネージャーも加わった・
そして、今。IHで優勝争いをしている。

決戦の舞台に立つ青柳さんに向けて歓声が飛ぶ。青柳先輩ファイトー!

もっとだ――もっと言え。今、何歩目か知らねぇけど。
まだまだ。まだまだまだまだまだまだまだまだ、俺は強くなる!!

さらなる高みを目指し、大将・青柳出陣!

決戦へ向けての回想回といった感じの回でした。
しかし、青柳さんの株があがるというよりも、菅野先生の株があがったような気がしなくもない。
まあ、これはこれでよい。髪を纏めた先生はまたよいですなぁ。
ここまで持ち上げられている様子を見ると、青柳さんが負ける姿が思い浮かばないのだが、どうだろうか。
徳良さんがどれだけ善戦することができるかに注目がよせられる。
まあ、吹越さんが万一応援してくれるようなことがあれば、嬉しすぎて通常の倍強くなりそうですけどね。
そうなってからが本番になりそうな気がする。ともかく、楽しみな一戦だ。

・木曜日のフルット
盛大に照れる鯨井先輩の可愛さは一体どういうことであろうか!ヤベェ!
プロポーズの言葉に見えなくもないし、普通に受け入れられそうな流れである。ヤベェ!
白川先生もその気になればよいのにね。
まあ、わざわざ2人で貸し切りの遊園地に行く夢なんてみてるんだし、意識してないはずもないか。

・総合感想
今週のリクの飛距離に満足していない発言でシュガーレスを思い出した。
今週の空灰のタバコを売れと迫る不良でシュガーレスを思い出した。
今週の刃牙の手をつなぎ見つめ合う親子でシュガーレスを思い出した。

シュガーレスのチャンピオン他作品への影響度はハンパないっすね!!

さて、次号はドカベンが最終回!
そして、クローバーはお休み。その代わり、弱虫ペダルが3倍祭り!
色々と賑やかな感じになってきましたな。盛り上げていきましょう!



2012年 15号


・ちぐはぐラバーズ
2011年の20号、21号と前後編で掲載された、鈴木央先生のちぐはぐラバーズが本格連載で登場!
単行本2冊分の短期という話でありますが、楽しんでいきましょう!

朝早くから稽古の音が鳴り響く。天原家の剣道場で姉弟が稽古を行っているのだ。
弟の名前は天原無心
子のなかった天原夫婦に養子として育てられて早13年。この天原剣道場で日々剣の鍛錬と心の精進に励んでいる。
そして、同じくして13年前。無心より1日前に養子として迎えられたのが――姉のさん。
迎えられたのが13年前というだけなので、2人とも13歳というわけではない。
強く、美しい姉の爽さん。この人こそ、小生の想い人なのであります!!

美人な義理の姉ですからね。まあ、想い人としてしまっても無理はないし、問題もない。
ただ、想いが強くて日々ボンヤリしてしまうのは問題である。頭がお花畑っすね。

そう。小生の目標は誰よりも強い剣士になって、爽さんを守ることなのです・・・!!

そんな決心をボンヤリしながら行う無心。ガラの悪いのに絡まれたのにも気づかない。
それどころか、爽さんが倒してしまったのにも気づかない。ボンヤリしすぎ!
現状は守るどころか守られている状態である。まあ、夢は大きくってことですね。平和な奴め。

さて、無心たちの隣町に新しい学校が開校したらしい。
その名はアヴァロン学園。日本の風情も情緒もへったくれもない建物である。
広大な土地に建てられた巨大な学校。横のライオン像が違和感バリバリでありますな。

アヴァロン学園は超有名なスポーツ名門校。
中高一貫教育で生徒のほとんどが帰国子女や海外の人間ばかりらしい。
そんな名門校がなんで新たに開校を?学校ごと移ってきたというのか?

無心が通うのは市立花鈴中。いたって普通の中学校である。生徒も普通。
クラスメイトの田口君も普通の中学生。金髪美人のボインちゃんが好みだったりする。普通にオッさんだな。
姉の爽さんが金髪だったらと妄想する無心。しゃわホワワ〜ン。いいっ!!
てなことはさておき、クラスの菅原さんにお願いをされる無心。
帰り道に千春ちゃんの家に寄って宿題出た分のノートを持っていってほしいとのこと。
土門千春ちゃん。読み切りで出ていた土門兄妹の妹の方ですな。
千春ちゃんは風邪でお休みだったとのこと。ふむ。
今日はやけに静かだと思ったらそのせいだったのかと納得する無心でありました。

おかげで今日の昼休みに千春さんと恒例の打ち込み稽古ができなかった。
どうも習慣になってるから物足りないな・・・

それだけ習慣になっているほどの相手の不在を忘れるとは・・・千春ちゃんも不憫よのう。

・・・そうだ!!
物足りなかった分は爽さんにうんとしごいてもらえばいいじゃないか!!

楽しそうに妄想する無心。
「今日は寝かさぬぞ無心!!」
「まだまだだ無心!!もっとしごいてやる!!」
「覚悟しろ無心!!しごききってくれる!!」

一体ナニをしごいてもらうのかしらね、ウフフ。
だなんて下品な感想は抱きませんよ。抱いているキャラはいるみたいですけどね。

やーね・・・こんな子供のくせにそんなコト覚えて。
日本人はもっと貞操を大切にする奥ゆかしい民族ではなかったの?聞いてた話と全然違うじゃない。

そう口にするのは、金髪に紺碧の瞳のボインちゃん
貞操を大切にするというのも今は昔な話でありますからなぁ。悲しいことに。
まあ、確かに無心もけしからんことですな。
普段相手してくれる女の子が休んでて物足りないので、夜は姉に眠れなくなるほどしごいてもらいたい、とか。
そりゃ日本人の貞操観念が疑われるってものですよ。おぉ卑猥卑猥。

それはさておき。ボインちゃんは芝生に椅子と傘をセットしてティータイム。ズゴゴゴゴ。
でも、すみませんがその芝生は立ち入り禁止なのですよ。無断で入ったら怒られますよ?
余裕ぶりながらも慌てて立ち退くボインちゃん。可愛いじゃねぇっすか。
それでは、と別れようとする無心を止めるボインちゃん。ん?と思ったら迷子だったらしい。
四時間ほど道に迷い、疲れたので芝生に入り休んでいたらしい。なるほどね。迷いすぎ。
それだけ迷ったおかげで、隣町まで来てしまっていたらしい。迷いすぎ。
ボインちゃんを道案内する無心。商店街らしきところに到着したところでとんでもないものに出くわす。

小田尻さん家のジョーだ!!
み・・・見ろ!また超合金製の鎖を引きちぎって脱走したんだ!!
飼い主がエサを忘れたままロンドン一週間旅行に行ったという噂は本当だったのか!!

なんという説明セリフ!隣町の人々はノリがよいっすね。
この犬は隣町の町長さんが飼っている犬。四足歩行なのに、立った状態の無心よりでかいという犬である。
そもそもこれ犬?と不思議がられてもしょうがないな。デケェよ。

エサがなくてハラヘッタ状態のジョー。肉付きのよいボインちゃんに狙いを定めたらしい。
一体何を頂こうと考えているのでしょうかね、この犬。
自分が狙われているようだから、今のうちにお逃げなさいと無心に言うボインちゃん。
だが、無心はボインちゃんの前に立つ。ほほう、男らしい。

ここで退くは剣士の名折れ!お守りします!!

竹刀を抜き放ち、ジョーに斬りかかる無心。だが、簡単に組み伏せられる。あらあら。
だが、弱くてもこの無心、根性だけは立派なものがある。
巨大な獣にのしかかられボコボコにされながらも、ボインちゃんのもとには向かわせまいとする。

小生のことは気にせず逃げて・・・ください!!
もし・・・お姉さんに怪我を負わせたら小生はずっと後悔します・・・だから!!

健気なセリフである。こいつはズドキューンと来ますね。どうやら来たらしい。
無心を蹴倒し、ボインちゃんに迫るジョー。
ツイタヨ。ハラヘッタヨ。クッテイイ?
いいわけないっしょ。DIE・・・!!

傘を構え、剣気を噴出すボインちゃん。その禍々しい迫力にジョーは逃げ出すのでありました。
そして、ボロボロの無心のもとに歩み寄るボインちゃん。

見つけた・・・私の騎士・・・!!
私はあなたのような男性をずっとずっと・・・ずっと探していたの!!

そう言い、無心の頬に軽く口付ける。ほう。
大慌てで真っ赤になって逃げ出す無心。純情っすね。
ここでようやくボインちゃんの名前が判明する。モルガンというらしい。ほう。
逃げて行く無心にまた会いましょうと声をかける。
無心は竹刀入れを落としていった。そこには名前もバッチリ書かれている。こりゃすぐに会うことができそうですね。

ねえ・・・もし運命の女神がいるのなら、感謝してあげてもよくってよ?

微笑むモルガンでありました。

さて、無心の姉、爽さん。
隣町まで出ていた無心と違いもう帰っているのかと思いきや、文化祭の準備で遅くなってしまったようだ。
夜の道を女性一人で歩く。歩きながら今朝の無心のことを思い出す。かわいい奴と。
今日もみっちりしごいてやるか、と爽さん。ナニをしごく気なんですかね?日本の貞操が乱れる!

家路を歩く爽さんは謎の集団とすれ違う。
集団の1人が足をとめ、竹刀を抜き放ち、爽さんに斬りかかる!
が、素早く抜き放った竹刀で受け止める爽さん。殺気を感じ取っていたので迎撃もバッチリだ。

襲ってきた男はガラハド。そのガラハドに対し怒ってみせる男はボールス
どちらも円卓の騎士の名前でありますな。先生も好きですねぇ。
ガラハドは名乗る。俺たち、アヴァロン学園剣道部!!と。

隣町のアヴァロン学園の剣道部が何故こんな時分にここに?
尋ねる爽さんに、剣道の本場がどんなものか試しに有名な道場に行ってみたと答えるガラハド。
ということはつまり――急いで道場へ向かう爽さん。そこには倒れた門下生の山ができていた。

この日の出来事が小生と爽さんの運命を大きく変えようとは、まだ知る由もなく。

波乱の幕開けとなりそうな1話目でした。
しかし、相変わらず鈴木央先生は円卓の騎士が好きですねぇ。
アヴァロン学園の名前からしてそんな気配はしていたけど。そういえばライジングインパクトにもあったなアヴァロン学園。
そして、ボインちゃんことモルガン。こちらはモーガン・ル・フェイのことなんでしょうな。
アーサー王の異父姉にして魔女として知られる女性だ。

5人組のアヴァロン学園に対し、天原姉弟は2人。どのように対抗するのか。
土門兄妹は次回あたり出番がありそうな雰囲気。協力して戦うことになるのでしょう。
しかし、それでも4人。人手が足りない。5対5を演じるにはあと一人必要なのだ・・・!
となると、やっぱり彼しかいないっすね。ミルミル番長。
さりげなく見開き表紙にも混じってやがるし、これはもう間違いないっすよ!ミルミル番長の活躍に期待だ!!

それはそれとして、アヴァロン学園の連中より、小田尻さん家のジョーの方がインパクトがあって困る。
これで、剣道部の半数は帰り道にジョーにやられた!とか言って減ってたら面白いですよね。どうであろうか!?

・囚人リク
見取り図を手にしたレノマさんは絶好調でございます。
昼休みは野球を嗜み、快音を響かせる。うおーっ、ボス!さすがっスー!!
懲罰房明けとは思えない好調っぷり。そんなレノマさんが何かを発見したらしく、野球を中断してフェンスに近づく。
フェンスの向こうには帰宅しようとしている山岡の姿があった。

取引を終えた男たちがフェンス越しに会話をする。
レノマさんは見取り図が無事に手に入って嬉しい様子。爽やかな笑顔を浮かべている。
約束どおり、残りの500万を入金するようにすでに手配してあるそうな。
正直、本当に持ってくるかどうか気が気じゃなかったのだが、安心して気が抜けたって感じですかね。
嬉しそうに語るレノマさんに対し、山岡は神妙そうな様子。どうした?

あれは・・・あれは・・・ニセモノ・・・
俺が製図したニセモノだ・・・

テメエ!!ハメやがったのか!!

爽やかな笑顔から一転して怒髪天を突くレノマさん。まあ、そうなりますわな。
しかし、さすがにレノマさんもニセモノを用意されるとは考えもしなかった様子。怒ってる怒ってる。

あれは・・・ニセモノ・・・の・・・はずだった。
ニセモノのはずだった・・・

はずだった?どういうことだろうか?
レノマさんも怒りを抑え、話の続きを待つ体勢に移る。
山岡は語る。自分はレノマさんが睨んだとおり借金漬けであると。
嫁にも愛想を尽かされ、離婚を迫られている。
だからお前からこの話を持ちかけられた夜、俺は自宅で独り悩んだ。
金はほしい。でも囚人から賄賂を得るのは犯罪だ。
そんな時、ある閃きが舞い降りた。ニセモノの見取り図を渡せばいいと・・・

計画を口にする山岡。元建築家志望だった山岡は製図の描き方も心得ている。
これがうまく行けば金は手に入るし、自身は潔白でいられる。
公務員の職を剥奪されるわけにはいかない。家族とやり直すために必要な肩書きを確保するために・・・俺は保身に走った。
お前から大金を受け取った後、俺が自らお前の脱走計画を発覚させるつもりだった。

谷村に賄賂を渡してもみ消し、レノマさんを永久に独居房に沈めるつもりだったと語る山岡。
その山岡の目論みに、クソ野郎だなと返すレノマさん。

クソ野郎・・・ああ、そうだ。
そうやって同じように俺は・・・囚人のことをただのクソ野郎としか思っていなかった。

そんな山岡がなぜいきなり計画を取りやめたりしたのだろうか。

なんでだろうな・・・うまく言えそうにないが・・・
俺はクソ野郎だ。でも、最低のクソ野郎にはなりたくなかった。
俺は自分の身の丈くらいわかってるつもりだ。エラくもないかわりに極悪にもなれねぇ。中途半端な人間だ。
そんな俺にとって今回の件は一世一代の決断だった。
だがよ・・・やっぱりブルっちまった。
お前みたいな囚人なんて地獄に落ちればいいと思ってた。でも・・・
でも・・・オメェが・・・子供みてえな顔で脱獄の夢を語った時、今の俺はお前よりマシな顔してる自信がなかった。
だから・・・だからなんだ・・・

そんな顔で、どうあいつらに会えっていうんだよ!!

最低のクソ野郎になりかけたのを食い止めたのは家族の存在であった。
だから、ケジメをつけるために、所長に辞表を出してきたと山岡は言う。ああ、やはり辞めるのか・・・

別にお前に同情したわけじゃないし、残金の500万はきっちりいただいておくと山岡。
それは約束だし構わない。それより、今後の暮らしはどうするんだと尋ねるレノマさん。
おや、優しいですなレノマさん。気にかけてあげるんですか?
その質問に対し、ただがんばるだけだと答える山岡。オメエの脱獄より無謀じゃねえだろ、とのこと。それはそうだ。

まあ、そういうこったからよ。安心しろ。
あの見取り図は俺がたしかに建設会社から手に入れた正真正銘の本物だ

ニセモノではなく、本物だったと言う山岡。
自ら安定した職を辞してまで言う男の言葉だ。疑うこともありますまい。
だからこそ、長話を終えて去って行く山岡にレノマさんはサインを送る。
親指と中指を立て、残りの指は伏せた状態にしている。中指だけだと危ないサインですが、これは違う。
スラムのギャング間で使われるサインだ。
親指は「大切な人」その意味は「ファミリーを愛せよ」である。では中指は?

決まってるだろ。ファミリー以外クソファッキンだ

スラムらしいっすね。でも大切な人を愛せよというのはいい教えである。
山岡も囚人に教えられるなんてよ、とか言ってしまう。囚人どころか何十歳も年下相手に、だからなぁ。
そんな年の差を感じさせない相手だから問題ないけど。

・・・佐々木。死ぬんじゃねえぞ
やってみせろ脱獄を。この息苦しい世の中に風穴を開けてやれ!!

一応、レノマさんは3人殺しの凶悪犯という認識なはずなのだが、そのセリフはいかがなものか。
でも、ついそう言いたくなるぐらいに夢を語るレノマさんが魅力的だったのでしょうね。
当初は全く持って仲がいいとはいえない2人だった。
お互い見下し、ウサ晴らしにしたり、利用したりする関係だった。
交渉をした後も、協力関係というよりは、腹の探り合いといった関係だった。
それがいつの間にやらお互いの未来を気に掛けるような間柄になってしまうとは・・・
ただ言われたとおりに見取り図を置くだけではこの関係にはなれなかった。山岡の行動による結果である。

その山岡。仕事をやめて早い時間に帰宅。
今日は日曜日なので子供たちも家にいる。
その子供達を遠ざけ、妻と相対する山岡。行うのは土下座。謝罪の動作である。

明穂!!やり直させてくれ!!

ダアアンと音を立てて頭を下げる山岡。
だが、奥さんの反応は冷たい。振り返りもせず、料理の手も止めない。
またいつ来るかわからない借金取りに怯えて生活するなんてムリだという。最もだ。
だが、山岡は言う。借金は返した、と。やけくそで買った宝くじが当たったんだ、と。
さすがに囚人との取引のことを口にするわけにはいかないので、ムリヤリ理由をこじつける山岡であった。
しかし、奥さんは言う。それでも同じだと。あなたはまたパチンコにくるいきっと同じことをする。

今朝刑務官を辞めてきた!!

この言葉はさすがに驚きである。思わず振り返る明穂さん。

甘えも、驕りも、すべて捨てて・・・俺は再生したい
安定した収入は約束できないが・・・幸せな家庭を作りたい

山岡の真摯な表情に、崩れ落ちる明穂さん。そして、抱きしめる山岡。
見守っていた子供達も泣きながら抱きついてくる。それを受け止める山岡。
とったサインはレノマさんが示したもの。大切な人を愛せよ。その教えを受け取った形になったわけだ。

やはり借金は山岡のパチンコくるいのせいだったのか!
でもまあ、その反省はきっちりとしてくれたようですし、二度と堕ちることはないでしょう。たぶん。
これからは家族を守る大黒柱としてしっかりやっていって欲しいものであります。

それにしても、このサイン。やろうとすると指がつりそうになって困る。
山岡がやっているように、何か支えになるものがないと厳しい。
折り曲げた指が手の平につかないぐらいに曲げるようにしておくのがいいんですかね?小指たっちゃう!

それはさておき。見取り図を手に入れたレノマさん。
次回からは本格的に脱走計画を練ることができそうですね。楽しみだ。

・ドカベン スーパースターズ編
7月22日。プロ野球の歴史が動いた
この日はナゴヤドームにてオールスターの第1戦が行われていた。
微笑さんは今年もオールスターに出れるようでなによりであります。六番打者ですけど。
山田に言わせれば、技術・頭脳とトータルすれば文句なしの三番だ、とのこと。そうなのか?

同日。東京・日比谷の帝都ホテルではプロ野球の代表者会議が開かれようとしていた。
まさに球史が動く招集だったという。ほう。

代表者会議の場には、新潟、京都という野球では見慣れぬプレートが飾られている。
総裁は言う。日本プロ野球は久しくパ・リーグ八球団、セ・リーグ六球団の変則リーグで運営してきた。
しかし、ここにきてついにセ・リーグも八球団になることを全球団に承認していただき、めでたく誕生に至ったのだった。

しかも新潟と京都と新たな地域に誕生。
日本中プロ野球だらけのわしの夢が実現したのです。諸君、本当にありがとう!!

それが総裁の夢だったのか!まあ、日本中プロ野球だらけという文言を聞くと夢っぽく聞こえるな、確かに。
チーム名も既に決まっているらしい。
新潟を本拠地とする新潟ドルフィンズ
そして京都を本拠地とする京都ウォーリアーズだ!
ドルフィンズはともかく、ウォーリアーズはどうなんだろうか?しかも京都で。
でも、ファイターズがあるならウォーリアーズもあっていいのか?なんだかかぶりそうな名前ではあるなぁ。

そして、両チームの監督も既に決定している。
新潟は岩田鉄五郎!おぉ、なるほどね。これが前に出ていた総裁の話し合いの結果か。
京都の監督は現役の選手でオールスター第一線に出場しているらしい。
今回はヘッドコーチの鹿馬牛之介に来てもらったとのこと。って紫義塾のお前か!!懐かしいー。

牛之介は高校以降野球に関わっておらず、剣一筋だったらしい。まあ、それが正解ですわな。
でも、そんな状態でヘッドコーチになれるってどういうことなんだろうか?
鹿馬道場の師範代を勤めながらヘッドコーチもやるという。大変ですなぁ。

そんな京都の監督は誰なのか?牛之介も知らず、ここで教えてもらうことになっていたらしい。
その監督は、今オールスターで打席に立っているとのこと。
テレビに映ったその打者とは・・・微笑さん!!?
まっさか〜〜。いや、まさか・・・まさかなのか?
話題になるくらいの勢いで広島にトレードされたのに、もう別の球団に行っちゃうんですか!?
微笑さんの不義理が糾弾されないか心配です。

さらに総裁は言う。
16球団の誕生を祝ってトーナメントを行う!!と。
来年三月、場所は甲子園球場だ!!と。

なんとまあ、トーナメントでございますか!こりゃ驚き。
さらに重大情報。スーパースターズ編は残り2話で終了である!
そして、ドカベンシリーズは最終章へ突入する!
連載開始から40周年。ついに最終章を迎えることになったわけか・・・長いなぁホント。

負けたら終わりのトーナメントで、水島オールスターが夢の競演。しかも舞台は甲子園!
大甲子園を再びって感じですかねぇ。割と楽しみであります。
とはいえ、高校球児ほどの必死さになるかどうかはわからないですけどね。
それでも、1試合の緊張感は生まれるでしょうし、面白いことになりそうだ。期待したい。

・バチバチ
勝者が兄弟子なら敗者も兄弟子。そこは非情なる土俵。
弟弟子たちが涙するなか、静かに勝負ありの声が国技館に響いたのであった。

声もない観客
。 眩しい天井の光を見つめながら、横たわった吽形さんが呟く。終わったな・・・と。
その足は歪な方向に曲げられている。
のだが、なんとなく内股ぎみに見えてしまってちょっと可笑しくも感じてしまうから困る。

その膝が激しく痛む。取組が終わり気が抜けたので痛みを感じるようになったようだ。
そんな状況であるが、吽形さんは言う。最高だった・・・と。

なぁ・・・阿形・・・俺は・・・俺はまだ・・・やれると思うか?

静かに問う吽形さん。その問いに、きっぱりと答える阿形さん。

無理だ
もう辞めろ

前に行った言葉がある。お前の最後は俺が決めてやる。俺の最後はお前が決めろ、という言葉。
それを実行しないといけない。勝負が終わった後でも、約束を守るために厳しい態度を取らねばならない。
厳つい表情で、搾り出すように辞めろという阿形さん。
未練を残させるわけにはいかないわけですし、阿形さんも辛い立場ですなぁ。

吽「そうか・・・無理か・・・」
阿「無理だ」
吽「終わっても・・・いいのか・・・」
阿「終われ」
吽「そうか・・・」
阿「そうだ」
吽「わかった」

言葉によるやりとりを追え、背を向ける阿形さん。気づかれぬように、それでも激しく涙を流す。

取組は終わったが、最後に礼をするのが相撲である。
倒れた状態の吽形さん。鯉太郎がいって起こそうとするが、それを止める白水さん。
そう、今はまだ手を貸されるわけにはいかない。

まだ・・・土俵を下りるまでは、俺は・・・力士だから

再び膝を無理に嵌めて立ち上がる吽形さん。
取組中よりはきれいに嵌めることができたでしょうが、その時よりも痛みは激しいはずである。
だが、それでも意地を張ってみせる吽形さん。この人は本当、最後まで強情な人でありますな・・・
その姿に再び涙を零す鯉太郎。泣きっぱなしの椿。そして走り出す親方。

阿形さんと同様に、吽形さんも昔の言葉を思い出す。阿形さんは言っていた。
お前がいるから俺はここまでこれた、お前もそーだろ、と。俺らは二人で阿吽だ!!と。

そうだな・・・
あとはお前に託す・・・

涙を流し礼を終える吽形さん。阿形さんも確かに受け取ったと頷きを返す。
そして、全てを終えた吽形さんは崩れ落ちるようにして土俵を下りる。
その吽形さんを支えたのは空流親方でありました。

翌日。大海一門空流部屋所属。幕下、吽形亘孝の引退が発表された

阿形さんからの終了宣言も出たことですし、正式な引退も発表された。
吽形さんの相撲はこれで最後と決まったようです。予想はしていたけど、やはり寂しいなぁ。
今後の吽形さんはどうやって生きていくのでしょうか。
ストイックすぎる人でありますし、普通の会社勤めとか出来るのか心配になる。
そして、吽形さんが抜けた後の空流部屋はどうなるのか。
十両になった阿形さんの付き人とかも含めて気になることは色々とある。
今日の取組を見て、空流部屋に入りたがる若者も出てくるかもしれない。新弟子の予感もあるか?
吽形さんの姿を見て入ってくるくらいなら、気合と覚悟が備わった新弟子になりそうだし、期待できる。
はてさてどういった展開になるか。

・侵略!イカ娘
前に買った大型テレビが海の家で有効活用されている。よかったよかった。
ずっと夏の世界だから、ずっと高校野球が楽しめるよ!やったね!

地元をついつい応援してしまうのが高校野球。これが郷土愛というものなのか・・・!

それにしても、千鶴さんは強いのにイカ娘の投げたものによく直撃してますよね。
今回はタマゴでツヤツヤしたかったという想いがあったのかもしれない。
それはそれとして1アウトにはするらしい。アウトって死って書きますよね。おぉ怖い怖い。

・毎度!浦安鉄筋家族
捨てるならくれと堂々と言える仁ちゃんは格好いい。
春郎はノムさんだけでなく中田さんとも仲良くなれる要素ができたらしい。やりおる。

本田スカイウォーカーの登場は何年ぶりになるのだろうか。

・範馬刃牙 SON OF OGRE
ゴシャン。
車に叩きつけられ、金属音を鳴らす刃牙。交通事故かと思うほどらしい。
その音を聞き、観客達が戻ってくる。
焦って逃げ出したのに、気になってしょうがないのか。仕方のない人たちだ。
まあ、怖いもの見たさって言葉もありますしね。

父に叩かれし車輌――半回転す。
使用せし凶器の名は我が子・・・・・・

この車も随分と災難ですわなぁ。こんな親子喧嘩に巻き込まれちゃってさ。

ワゴン車の向きが変わるほどの勢いでブッ叩く!息子で。
さすがにこの行為には怖いもの見たさで集まってきた観客もどよめく。あり得ない・・・鬼・・・非道いッ!
へっ。親子の喧嘩を見物しようなんてヤツラが何を言ってやがんでい。
そういった気分になったわけでもないだろうが、勇次郎は再び息子という名の凶器を手にする。

皆の衆・・・嘗めてはいけない。
我が子を・・・この子を。範馬刃牙を嘗めてはいけない。
範馬刃牙という"力"の形状を

嘗めませんよそんなの。

嘗めてはいけない

嘗めませんってばよ。そんなの。

一般の観客はどん引きし、言葉のわからないピクルは汗を流す。
しかし、オリバと独歩の2人だけは違う感想を抱いていた。ビューティフル・・・うらやましいや・・・

なんという信頼関係だ・・・

いえ、うらやましくはないと思いますよ。さすがに。
克巳も独歩に同じように扱われたいとは思わないでしょう。たぶん。
そんな信頼関係によって、揺り起こされる鬼の形状の脳。
範馬の力とは脳に由来する力だったというのだろうか?はてさて。
もう少し詳しく盛り込んで話をしていただきたいものですな。

・空が灰色だから
今回は中学2年の女子のお話。
人の話を聞くのが大好きな城田さん。いわゆる聞き上手ってやつですかね。
色んな人が城田さんに話を聞いてもらいたがっている。

頭がいい人優しい人器が大きい人小さい人勇気がある人怖がりな人。
いろんな人がいていろんな話をする。
それぞれがいろんな生活をして、いろんな価値観を持ってて、
なんだかその人が見てきたものを私も見れた気になって楽しくなる。

そんな城田さんが気になっているのは、まだクラスで1度も話を聞けていない不破さん。
彼女はいつも1人で濃い墨色の髪に黄色く映えるイヤホンで音楽を聴きながら読書をしていて人と話す様子もない。
城田さんも話しかけるのは得意じゃないが、最近は不破さんがどんな話や言葉や景色を持っているか気になっている。

ある日、思い切って帰りに不破さんに声をかけてみることにした城田さん。
一緒にお話しながら帰宅しない?と切り出すと、普通に受け入れてもらえた。
とはいえ、どうやって話を切り出したものか。まずは最近どんな音楽を聴いているのか尋ねる。

不破「ゴリゴリのヒップホップにはまってます
城田「なんかイメージと違う!」

大人しそうな感じだったがそういう趣味だったのか?
と思いきや、最近はそうだというだけで、言葉のわかる邦楽ならなんでも聴くらしい。
言葉や文の情報を頭に流し込むのが好きなんだそうな。
休日は流行歌をBGMに録画した漫才のDVDを流しながらラジオでプロ野球中継を聴いて、
独り言を垂れ流して思いついたことや気に入った言葉や文を紙に書き留めたりしているらしい。

すさまじい!聖徳太子の域に踏み込まんとしてる!

うむ。それら全てを把握しているのだとしたら凄いことだと思われる。かっこいい!

もう空が群青に染まってきましたね。
橙の夕焼けに夜のシロップを流したようにきれいに溶け合ってる夏はまだ向こうですね。

なにそれ!?

なんだか知らないが情緒に溢れた文章に聞こえる。
とりあえず、漫才のDVDの話から、お笑いとか好きなの?と尋ねることにする城田さん。
お笑いは血肉ですと返す不破さん。それはまた凄いですね。体はお笑いで出来ている。
意外にベタな話題で会話が弾みよかったと考える城田さん。なんだ、普通の子じゃない。
どういうネタが好きなのか尋ねてみることにする。

やっぱり言葉数の多い漫才を好みます。プロの話芸はすごいです。
そういえば以前、中田くんがお笑い芸人さんの1発ギャグをモノマネして周囲が爆笑で、
気をよくした彼がお笑い芸人を目指すとか息巻いていたのですが、
来週の課外授業では絵の具が必要で特に白はすぐなくなるから早めに文房具屋で購入しておきたいし、
既存のギャグでウケた笑いで自信を得るのは、
いささか継投のタイミングが悪いから監督のヤジもひどくなると思います。

確かに1発ギャグしか使えないのでは泡沫芸人にしかなれませんよね。
ん?ん?ん?
なんだか複数の話題がさらりと混じってきたような気がするのだが?
不破さん曰く、話したいことがありすぎてよくこのように話と話が混ざってしまうらしい

要点をまとめられず脱線ばかりで意味もオチもないようなことを、
黄緑色に鋭く刺すように光る電源ランプしか装置されてない機械のように終わりなく話をしてしまうんです。

すみません。初めて話すのに城田さんって柔らかいというか温かいというか安心してお話しやすくてつい饒舌になっちゃって。

こんなのだから1年生の時に気味悪がられて、誰もいぶし銀より生え抜きの若手の白色はすぐになくなるから、
身内とテレビのお客さんは音楽で飾りのない日常を描いた。
あっダメだ。ダメダメだ。

意味もオチもないというよりか、言葉を喋っているうちに別の文章が浮かんでそっちも口に出ている感じですかね。
それで話を続けれるというのはある意味凄いと思う。
話しながら別のことが頭に浮かぶのはあるけど、その場合話も途切れやすいものである。
しかし、凄いとは思うが、気味悪がられるのは最もな話である。
顔を覆い、ダメですよね、気持ち悪いですよねと自嘲する不破さん。

ダメすぎてなんだかもう来季もBクラスなんじゃないかって。あっまたやっちゃった。

落ち込む不破さんに、キリッとした表情をしてみせる城田さん。可愛い。

ダメじゃないし気持ち悪くないよ
やっぱり監督の采配は首を傾げたくなるし、白色ってすぐになくなるから多めに買っておきたいし、
男子の身内ウケって外から見るとしらけちゃうし、飾りのない日常こそがリアルだよね。

城田さんは胸を張って言う。私結構聞き上手なんだよ、と。

不破さんの言葉や文は個性的でパレットを開いたように色鮮やかですごく心高まるよ。
溜め込んでいる話を聞かせてよ
意味やオチなんていらない。もっと不破さんの話を聞きたい。

城田さんの言葉に、恥ずかしげに返事をしながら、不破さんが話し出す。怒涛のように。

白い絵の具が足りなくても海に沈む夜空にもたれてるひびわれた茶色のお月様を笑うように星めらは、
真っ赤な大量のプランクトンの死骸を飲み込んだ海に浮く洗面台の隅に咲いた黴キラーの
若き左腕の18番は生え抜き右腕のサイクルヤング村賞を片手に乗船し灰を熾して甲板に。

話が分裂するので、不破さんも分裂しちゃいました
いや、さすがにイメージ映像だとは思いますけどね!
2人になるところはともかく、4人になるときの絵が微妙にキツイ。
そして、このくだりの文章は本当に意味が不明になっている。とりとめないっすね。

秋刀魚は目黒に限ると大好きな秋に死ぬ蝉の羽根は?げ螺旋をなぞり地面に落ちて扇風機をしまう
美しい茄子紺色の茄子を嫁に差し上げましょうお母さん。
お母さんお母さん優しいお母さん。肩叩きの度に肌色の頭皮が増えた。早く大人になって親孝行がしたいな。

この段落あたりから、勢いが乗ってきたのか、不破さんも笑顔になりつつある。
話にも少し意味がある部分が出てきてなんだかしんみりしてきてしまってコンチクショウメ。

物心もついてない頃家族で出かけた遠い町。
太陽光を浴び黄金色に燃えていた麦畑に今度は私が連れて行くから、火が静まるまでお話しよう。
その後は一緒に流れ星を探そう。古旅館の頼りない窓を優しく開けてせーので見上げた夜空には、
星なんてひとつもなくて

いっきに話しきったのか、汗をかき、息を荒くしている不破さん。
どれだけの時間話していたのやら。日はとっぷり暮れて夜になり月が出ている。
しかし、言葉の通り星のひとつもない空となっている。オチがないようでオチているというわけだ。
最後の段落は語る不破さん満面の笑顔になっており、わかりやすい一文となっております。
調子が出てきていたってことなんでしょうね。調子こきすぎましたと思っちゃってるみたいだけど。
そんな不破さんに、城田さんはこう返す。

話に引きこまれちゃってもう真っ暗になってることに気づかなかったよ。
黒いね空。これなら白い絵の具は1つで充分かもね。

自分の話をちゃんと聞き、言葉も返してくれる相手。とても得がたい相手ですなぁ。
真っ赤になりつつ満面の笑顔を見せる不破さん。

なんだかすごく楽しいです!嬉しいの雫がポタポタと器から溢れ零れた水滴が満塁ホームランで打点王です!
お話っていいですね。1人で聞いたり喋ったりとは全然違う。
ああ、喉が痛くなってきて紺瑠璃の飴玉で渇きを癒したい所存です!

そりゃ、それだけ喋っていれば喉も痛くなりますやね。
不破さんの喜びように、そこまで言われると私もすごく嬉しいよと、照れながら応える城田さん。

じゃあ今度は城田さんの話が鼓膜と脳髄がバカになるまで聞きたいです。
私、人の話を聞くのも大好きなんです!

え?
私、話することに関しては青二才だから勘弁してよ、不破ちゃーん

思いっきり話をするのは楽しいねというお話でした。
自分も割と要点をまとめて話すのは苦手なほうでして、不破さんの気持ちはわからないでもない。
自分としては、意味やオチのない話はしたくない方なので、つい口が重くなってしまうのですよね。
話をするのなら、ちゃんとオチをつけたいと考えるタイプなのです。
だから、意味やオチなんていらないと言われると嬉しいのやら悲しいのやらと戸惑ってしまいそう。
城田さんのような聞き上手な相手がいてくれるといいですなぁ。

途中で城田さんがパレットを開いたように色鮮やかという表現を使っていました。
確かに不破さんの話は色を用いた表現が多いように思われます。
色を用いることで、文章にその色のイメージを持たせることが出来て、なんとなく彩が良さそうに思える。
それを真似て、感想の文字を色分けしようかと考えないでもなかったが、たぶんグシャグシャになると思われる。
イメージの色合いはともかく、実際に色をつけたら台無しになりそうな、そんな感じ。

最後に呼び名が不破ちゃんになっていたのは、親類の証なのかツッコミとしての言葉なのか。
どちらかはわからないけど、なんとなくこの2人、幸せな関係になれるんじゃないかと思えます。
さりげなく、城田さんも色を用いた表現が多いですしね。

・クローバー
吉良の強烈な一撃にハヤトが沈む!?
美咲でも勝てなかったかと漏らす千尋。
これがハンマーヘッドの頭かと驚嘆しているようですな。
だが、負けたと思っていないヤツラもいる。ゲンゲンと真木さんだ。
2人は倒れたハヤトに悪態をつく。弱々だな。釣りもケンカもヘタクソってことだな

だれがヘタクソだ!!

ケンカと釣りのどちらに反応したのかわからないが、否定するハヤト。
勢いつけてブリッジのような体勢で起き上がろうとするが、失敗して頭を打つ。バカ。
そんなんだからヘタクソと言われるんですよね。

倒れた状態のままハヤトは言う。
おい、ハママヘッドの頭。気持ち悪いんだよオマエ

何わけらかんねェこと言ってんだ!!

その体勢で言われてもなぁ。と思いますよね、やっぱり。
というわけで、今度は勢いよく起き上がるのに成功するハヤト。
ハヤトはこういうところに拘ってみせるんですよね。
昔、服でナイフを絡めとるのに苦労しながらもやりとげたことがあったし、拘り派なのでしょうな。

仲間仲間・・・オレ達だけが仲間って気持ち悪いって言ってんだよ。
5人だけが仲間。それ以外の奴と関わることを絶対認めねェ・・・
それって・・・誰かがぬけがけしねェように見張ってんだろ。
いつ・・・誰が裏切るかって、怖いんだろ。

結局オマエ達は、誰も信じちゃいねェんだ

ハヤトのくせになかなかいい説教が飛び出しましたな。
吉良個人だけではなく、ハンマーヘッド全員に耳が痛そうな言葉である。
確かに。兄弟が関わることすら許そうとしないハンマーヘッドの考え方は狭量にも程がありますからなぁ。

吉良の強烈な蹴りを交わし、後ろをとったハヤト。
後ろから腰に手を回しホールド。そのまま後ろに投げようとする。バックドロップだと!?
果たして大技が炸裂するのか?
今週のブリッジはバックドロップを上手く決める練習だったのですね!
つまり、失敗して頭打ってハヤト敗北という流れもあるわけか。巻頭カラーでそれやってくれたらかなり面白いよ!

・ガキ教室
今頃ママが職員室に入ったころだとほくそ笑むミカワ。片桐の慌てる顔が目に浮かぶわ!
ミカワの母ちゃんは元・南大和小のPTA会長だったらしい。
なるほど、それは厄介そうな相手でありますな。
そんな教師、アタシがグビにしてやると息巻いているそうな。怖い怖い。

てかボク金本!金本だから!!ミカワって言うな!!

まだ諦めてなかったんですか、ミカワくん。
こういうあだ名はずっと残るのだ。諦めろ。
下手すると卒業して、再会した後でも言われるようになるものなのだ。諦めろ!

さて、ミカワの母ちゃんに相対する晶。今回は校長先生も同席する。
いや〜〜それにしても、マジ似てますねお母さん。
晶の切り出しはネタ振りか?
そう受け取ったので歌いだすミカワ母。パチパチパチパチ。
柳ヶ瀬ブルース。また古い曲が飛び出したものである。っておだまり!!

アタシはね!美川憲一に似てるって言われるのがも〜〜1番嫌なのっ!!やめてよもうっ!!

そうだったんだ!
これだけ似てて言われずにおくというのも無理があるって話ですよ。全く。
まあ、晶としては、息子の正君と似てますねと言ったつもりだったので、とんだとばっちりである。

初っ端から衝突する晶とミカワ母。
先日の竹本家への家庭訪問では何もおきなかった。
チンピラとチャラ男は根っこが一緒だからなと副校長は分析する。

だが・・・今度はどーかな・・・
元・小学校のPTA会長の金本さんは片桐とは真逆の人間・・・必ず衝突する!
そして片桐への不満はヤツを引っぱってきた華沢校長に向くのだ。

嬉しそうに語る副校長。はてさて、そううまくいきますやら。
確かに衝突は起きてるが、真逆だからという感じのぶつかり方じゃなかったぜ。

ミカワ母は言う。晶の初日での言動について、だ。
子供・・・中でも中学生は特にキライと言った件について言及される。
まあ、確かに親としては聞き逃せないセリフですわな。チクられると困る。
本当のことをチクられ、汗を流しまくる晶。ダラダラ。何とか言い訳をひねり出す。

確かに中学生はキライだと言いましたが、しかし!
ボクがキライなのは今の中学生のいじめ、不登校、学級崩壊、不純異性交遊といった負の部分を指しているのでありまして!
そーいった問題にはボクは全力でぶつかって対処してゆくつもりです!
心から大好きなクラスにしていきたいと!
こ、こんな意味をこめた好きの裏返しのキライなんですよ!

まあ、言い訳ではあるが、一片の真実はある。
学級崩壊とかになると教える側も面倒くさい。面倒くさいことにはしたくない晶には望ましくない話だ。
そういう意味では、心から大好きなクラスにしたいというのも本心でしょう。
ドライで面倒くさくないクラスが大好きという意味で。

しかし、ミカワ母に突っ込まれる。1年3組はもう学級崩壊してるでしょ、と。
先生に暴力を振るった子がおり、さらに1人不登校の子もいるらしい
真鍋のことは知っていたが、他にも不登校の子なんていたのか。そりゃ面倒くさい。

今からボクが改善していきますと宣言する晶。
が、ベテランの宮田さんでもうまくいかなかったワケじゃない?と懐疑的なミカワ母。
とはいえ、暴力を振るわれたのはその宮田先生のウカツなセリフが原因だったりもしますしね。

ウチの正のクラスを変えてもらえないかと言い出すミカワ母。それはマズイっしょ。
本当にクラス変えなんてできたら、ミカワが虐められることになりそうだ。贔屓だって。
その辺りもわかっているので、校長先生。正君だけを特別扱いはできないと言う。
それでも食い下がるミカワ母。しつこいっすね。もしかしてサソリ座じゃないスか?
ミカワ・・・サソリ座・・・パチパチパチパチ。サソリ座の女が始まったー!!

ってアンタ笑ってるでしょアタシのこと!!
だから振るなって言ってるでしょ!!

ノリノリで乗るくせに何を言っているのでしょうね、この人は。
イメージ映像かと思いきや、ちゃんとスリッパ握ってるし。
どうでもいいけど、膝蹴りはどうなんでしょう。暴力だよ!PTA会長が暴力を振るっているぞ!!
という追求より、晶としては言いたいことがあった。

だってだって、そのヘアースタイルとその衣装!!
絶対心ん中じゃ振ってくれって思ってるハズでしょ〜!!

これは晶が正しい。振るなよ!絶対振るなよ!と言っているようにしか見えない。
ホストマンとしたら、これは振らずばなるまいて。

ちょっと校長ォ!!
こんな失礼な男、今すぐクビになさい!クビッ!!

晶に指をつきつけ、宣言するミカワ母。ちゃんとネタ振りしてあげたのに不満とはな!

こんな感じで衝突しまくっている晶とミカワ母。
今頃は金本さんの前であのチャラ男め、土下座をさらしとる頃よと嬉しそうにしている副校長。
片桐と校長の苦渋に満ちた顔を拝んでやろうかと副校長自らがお茶のお代わりを運ぶ。
なかなかいい趣味をしてますね副校長。いい小物っぷりだ。
失礼しますと入ってくる副校長。中では談笑により笑顔が溢れていた。あれ?

指をつきつけたとき、晶の目に入ったのはミカワ母の指輪。
どうやらこれは、「レア中のレア」とも言われる超高価なカラーダイヤモンド、レッドダイヤだったらしい。
メチャクチャ高いレッドダイヤ。その価値を誉められ、ミカワ母は一気に機嫌がよくなったらしい。
ホスト時代にそれを見ていた晶。経験が生きたな。
とっかかりもできたことだし、うまく会話を弾ませる。アハハハ。

なん〜〜〜だ、コレ・・・

アテがハズレまくる副校長。いい小物っぷりだ。なんだか面白いキャラになってきたぞ、この人。

というわけで、どうにかミカワ母にはお帰りいただけることになりました。
とはいえ、これは猶予を与えたというだけに過ぎない。
まず1年3組の問題児をなんとかしなさいとミカワ母は言う。
問題児2人のうちの1人、竹内の件は事前に片付いている。
となると、もう1人の問題児、真鍋か。これは厄介ですな。
でもちゃんとやらないとPTAが動くという。ううむ、面倒な話ですな。

真鍋の母とはなかなかアポがとれず、家庭訪問に行くこともできないでいる。
副校長は早目に行ってきなさいというが、どうやって会うのでしょうかね。
副校長は真剣な顔で考える。

真鍋の親こそ本物のモンスターよ・・・
育児放棄(ネグレクト)だからな。新米のお前に何が出来る?

本物のモンスターと相対することになりそうな晶。
これまでの2対とは格が違う相手のようだが、果たして晶は討伐できるのであろうか?
副校長が自信満々で送り出す、強敵モンスター。果たして打ち破ることができるのか!?
こんな風に書いていると、なんのマンガだかわからなくなるな、おい。

・弱虫ペダル 特別編
本編は1回お休み。
特別編の内容は、舞台の激アツSPレポートである。

2月1日〜2月6日まで計9公演を激アツな演技で駆け抜けた、舞台『弱虫ペダル』をレポート。
さらにその様子を渡辺航先生がレポートマンガにしたぞ!

まずは舞台の写真が掲載。うむ、怖い!
圧巻といえば圧巻だが、やはり切り取って見ると怖いものがありますなぁ。
制服を着た坂道はやけに体格がよく見える。
だけど、今泉君と鳴子と並んだ写真では小さく見えていい感じになっている。ほう。
鳴子の髪も、紹介写真では違和感バリバリだったが、舞台では意外とキレイに見える。
暗い舞台上だからこそより映えるってことなんですかね。

さて、レポートマンガで情景が描かれます。
舞台は2段になっており、舞台装置として坂道が用意されている。人名じゃなく、坂の道の方ね。
舞台装置なので左右に動き回転もするそうな。ほう。

入口にはすごいたくさんの花が届けられている。
今回は人気のキャストを揃えたので、キャストあての花も多いそうな。へぇ。
逆にキャスト目的で来ているって人も多そうな気がしますなぁ。舞台のファンは固定層がいそうだし。

舞台でロードレースなんて世界初!歴史的な瞬間の幕あけです!!

まあ、そりゃ初めてだろうさ。舞台で自転車だなんて考えもしなかったよ!
その答えがハンドルのみのエアロードとはまたビックリだ!

舞台の幕開けと共に一斉に横並びで走る。ような演技をするキャストさんたち。
写真で総北ジャージが7マイあるのが気になってたが、寒咲兄も走っているのか?なんで!?
あと、写真ではわかりにくかったが、後ろの黒いのはモブなんですな。
モブを現すため黒タイツ着て走っているわけか。なるほど。

モモあげダッシュのような姿勢で足ふみしながら声をだすので、キャストの人たちはマジで汗だく。
客席からも光る汗が見えるらしい。スゲー。
写真だけで見ると違和感あるエアロードだが、実際に見ると走ってるように見えるんでしょうな。
パントマイムはその場で見ないとってわけか。

内容は原作でいうと1巻〜4巻。坂道が今泉や鳴子と出会い、1年生レースで山を制するまでのストーリである。
その内容なのに、巻島さんと東堂さんの対決が入ったりする。
昨年のIHの試合の内容とかもやったということですかな?
原作にはない野獣VS田所のパワー対決もあったそうな。荒北さんはパワーキャラだったのか!?
そして、金城VS福富のライバル対決も・・・
それはあれか?ジャージか?引っぱったのか?金城さんハデに転倒したのか!?どうなの!?

ミュージカルの舞台なのでもちろん歌もある。
恋のヒメヒメペッたんこもちゃんと舞台で流れたそうな。ヒーメヒメヒメ。

最後の挨拶ではキャストの皆さんのペダル愛が炸裂。
つづきやるなら、オレ新開やりたいですと言ってのける金城さん。オイ!
逆に今泉役はオレしかできないので次回あったらオレがやりますとキッパリいってのける人もいる。カッコイイ。

どのくらい成功したのかはわからないけど、キャストのみなさんお疲れさまでした。
しかし、舞台に男性はどのくらいいたのでしょうかね?
マンガだとちょっといるように描かれているが、果たして?
そして、メディアミックスは今後も続いて行くのでしょうか?アニメ化とかありえるのか?気になります。

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
美しき一閃が醜き悪を斬る!!
今シリーズもアオリがノリノリだぜ。

良い剣だ。だが、斬ったものはつまらなかったな

またつまらぬものを斬ってしまったといいたいわけですね。わかります。
エルシドさんはラカーユに剣を返す。
ラカーユは今の光景に興奮して顔を赤くしている。
あんな大男を一瞬で斬った・・・あんなに綺麗に・・・圧倒的に!!

まるでこの人自体が、一振りの剣みたいだ!!

立ち去ろうとするエルシド。それを追おうとするラカーユ。その背後から怒声が飛ぶ。こォら!ラカーユ!!
現れたのはラカーユの親父様である。遅いから様子を見に来たようだ。
親父様の登場にエルシドも足を止め、話しかける。
見事な剣でございましたと褒め称える。
が、その言葉は親父様には気に入らなかった様子。

最近の若ぇのは剣の扱いはーそりゃあ酷くてな。そのクセ口ばかりが達者になって知ったかばかりだ。
正直、オレはそんな奴らに俺の剣を使って欲しくも、ましてや薄っぺらに誉めて欲しくもねえ!

ガンコな職人って感じの人ですねぇ。気難しい。
そんな親父様の言葉をエルシドさんは黙って膝を折り聞き入れるのであった。ほう。

確かに良くも知らずに、ご無礼申しました・・・
俺もまた己自信を一本の剣として完成させようと生きる身
その道を物知らぬ他人に心無く評されるのは確かに耐え難い。ご無礼、お許しください。

礼儀正しいですねぇ、エルシドさん。相手の技量を認めた上での発言なのでしょうな。
逆に親父様はエルシドさんの腕を見ていないので、若造を相手取った態度でいるって感じですかな。
道という言葉を出したエルシドさんに対し親父様。
カタラニアの武闘大会に出ればその名は広まる。金、女、名声、称号、全てが手に入る。
お前さんはそのためにここへ来たのか?と問う。

確かに俺はこの武闘会制しに参りました。
・・・だがそれは、ただ任務という名の過程!
どんな贅も名声も俺の道に続いているようには思えません。

キッパリと言ってのけるエルシドさん。これには親父様も軽く笑みを見せてしまう。
口では、こんなつまらねェ武人は久しぶりだとか悪態ついちゃいますけど。

だから餞別に持たせてやるよ!

言葉ではなく、行為でデレるってわけですね。剣をエルシドさんに渡す親父様。職人はデレも気難しい。
かたじけないと受け取るエルシドさん。
この沈黙はどういった意味があるのでしょうか。
正直、自分には剣は必要ないんだけどな、という思いもあったりしそうだ。もちろん口には出さないが。

剣を渡した後、親父様はエルシドさんに言葉を残す。
お前みたいな固い野郎に一つ教えといてやるよ。剣は硬いだけじゃあ折れちまう。

「あまぎれ」となれよ

親父様は東洋で刀剣製法の技術を学んだという。そこでの知識を披露してくれます。
東洋の刃にはザッと2種類ある。「ながぎれ」と「あまぎれ」だ。
「ながぎれ」は硬く鋭いが欠け易い。
「あまぎれ」は切れ味よく欠けにくくそして研ぎ易い。
人としていたいのなら「あまぎれ」でいよ。欠けず・・・そして人の手によって蘇る。
ま・・・どっちを選ぶかはお前さんしだいだがな。

中々面白い話ですな。剣にも柔軟性が必要ってことか。
でも、エルシドさんが柔らかいところを見せるのは想像しづらいなぁ。

武闘大会に赴こうとするエルシドさん。そこにラカーユもついてくる。
親父様に、一緒に行けとドヤされたらしい。エルシドさんから色々学べといわれたらしい。ほう。
どうでもいいが、このページのラカーユがやけに女の子っぽく見えるのだが?
服のふくらみで胸があるように見えるだけでなく、顔も女の子っぽく見える。可愛いとか言えちゃうぐらい。

さて、ラカーユの案内でコロシアムに向かう。
カタラニアの街中は凄い熱気である。腕一本で成り上がろうというゴロツキで溢れているのだ。こいつはむせる。
それにかこつけて、ここには怪しい商売の人も沢山きている。
娼婦らしきお姉さん方も存在し、エルシドさんに声をかけたりしている。ほほう。
ついてきたラカーユは色々とエルシドさんの世話をしようと考えているようだ。

大丈夫とは思うけど、エルシドさんちょっと浮世離れしてそうなんで・・・!

・・・・・・

まあ、その通りですね。ホイホイついて行くことはないと思うけど、あるかもしれない。
ついて行ってもどうにかされることはないと思いますけどね。
しかし、このカタラニア。少し前に出来たばかりだというのによくこんなに人が集まったものだ。
いつか本当に陽炎みたいにパッとなくなったりするんじゃないかとラカーユ。ふむ。

エルシドさんの任務がどんなか知らないっスけど、ここには皆、欲や夢や思惑を持ってきてる。
それだけでこの町が動いてるんなら、本当にここは陽炎みたいなもんだなァ。

思わず語ってしまうラカーユ。そうこうしているうちに町の中心部に辿り着いた。
カタラニアコロシアム。
歴史を感じさせる闘技場に剣闘士。古代の遺物って感じですよね。
この光景に思わずゾクゾクと身を震わせるエルシドさん。なんかヤバイ。人斬りの目になってないですか!?

今からここで本戦前のバトルロワイヤルが行われるらしい。
まあ、かなりの数が来ているみたいですし、一気に数を減らさないといけませんわな。
本戦に出るのは、最後に残った1人だけだそうな。なに?他の本戦出場者はもう決まってるのか?
他の連中が血走ってるのもそういう理由があるんですな。
早い段階で人数を減らせるならそれにこしたことはないというわけだ。

コロシアムの中に入る前に、親父様から受け取った剣をラカーユに返すエルシド。

お父上には申し訳ないが・・・本来俺たちは己の肉体のみを武器とせねばならんのだ・・・!

そういい、山羊座の黄金聖衣を纏うエルシドさん。
箱を開けたら自動装着!という描写が多かったが、今回は手作業で身につけます。
まずは右腕から。これは伝統ですね。腕からって身につけにくそうだけど。
そして、何故か上半身裸で身に纏うエルシドさん。な・・・何故脱ぐ?
よく見たら、左腕はまだシャツをひっかけたままなんですな。ちゃんと脱いでから着なさい!
きっちりしているんだか、だらしないんだかわからないお人である。これが浮世離れしているということか・・・?

ともかく。黄金聖衣を纏ったエルシドさんは言う。
案ずるな。我が拳に斬れぬものはなし!と。

やはりエルシドさんは山羊座のヘッドパーツをつけた姿が映えますね。
次回はコロシアムでのバトルロワイヤルだが、まさしく血の雨が降りそうな気配がする。
どう考えてもエルシド無双になる展開しか思い浮かばない!
まあ、本番は本戦からでしょうし、ここは腕前を披露する場面ってところですやね。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
シンガポール某レストランモール。
クリス達はダグ教授の在籍する大学へ向かう途中である。
教授と甥のリッキーは休暇が終わった後も行方知れず
マルハワ学園まで移動するのに数日かかるのに、3日しか休暇を取ってない教授に問題があるな。
行き帰りの日数だけで休暇期間超えてるじゃねーか!

律儀なあの教授にしては変だな・・・

律儀だけど抜けているんですね。わかります。
そりゃネズミに対して罠じゃなく人力で追い掛け回したりするわけだ。

クリスたちがマルハワ学園に来るまではまだまだ時間がかかりそうだ。
そのマルハワ学園。マザー・グラシアの手によりゾンビ化した生徒が燃やされようとしている。
火事だ!と驚く生徒に落ち着きなさいと叫ぶ生徒会長のビンディちゃん。
すぐに消防隊に連絡を、と言うが、ここには外に連絡を取る手段がない。まさに陸の孤島という環境です。
だが、外への連絡は必要ないと言ってのける人物が現れた。マザー・グラシアだ。

グラシアが現れ、皆冷静になるように言う。すると騒いでいた生徒が皆一斉に落ち着いた。
ビンディちゃんとは違い、カリスマ性に溢れているようですな。
火事という状況も忘れ、皆一様に頭を下げ礼の姿勢を取る。ちょっと異様。

燃えているのは取り壊す予定だった旧部室棟。
周囲に建築物はなく、延焼する心配もないとのこと。
放っておけば勝手に燃え尽きるので慌てる心配はないそうな。そりゃ安心。

今回の件は自らの放火だし、延焼する危険が薄いのはわかっている。
しかし、本当に校内で火事が起きたらどうするんでしょうね?
学長たちは外への連絡手段を持っているのだろうか?
それとも、学長配下に火消隊がいたりするのだろうか。昔懐かしの取り壊し方式の火消しとかいそうだ。

落ち着いた生徒たち。それとは逆に焦って動き出すリッキー。

あの女!全部なかったことにするつもりだ!!

なかなかよい勘をしているリッキー。燃え盛る小屋の中に飛び込む。
そこで見かけたのは、燃える女生徒2人の姿。アリサちゃんは例のペンダントをつけたままである。
鎖で縛るだけでなく、暴れてもいいように地面に杭で打ちつけてあるようだ。ムゴい。
燃える友人の姿を見てしまい、気を失うビンディちゃん。
割とセクシーな倒れ方でよいですね。いや、それはどうでもいいか。

マザー・グラシアはことを公にしないために隠蔽を図ろうとした。
しかし、これで済むと思っているのだろうか?
感染の元を辿らなければ、また被害者が出てくるでしょうに、何を考えているのだろうか?
グラシアのカリスマ性が高いのはわかったが、ビンディちゃんには余り通じていない様子。
今回のこともありますし、ビンディちゃんは協力的に動いてくれることになるでしょう。
いまいち頼りにはならなさそうだが、キレイどころなのでよしとしましょうぜ!

・てんむす
天子ちゃんにのしかかり、アイスを欲しがる少年の図。なかなか可愛らしい。
でも、食べさせてあげようとすると、いい!!と断る。なんでしょう?天邪鬼?
というわけではなく、医者にアイスも食べちゃダメと止められているらしい。あらあら。

天子ちゃんが少年と戯れているころ、上の階の立浪部長。
赤西さんと出会いそうだったが、向こうはこっちを知っているはずもないし、スタスタと去って行く。
が、赤西さんの連れの女子が立浪部長に話しかけてきた。

私!尾張大付属高校食い道部3年、黄桜メイ子。おしゃべりなところが玉に瑕の18歳。よろしくで〜す☆

なんだか一人で賑やかな感じの黄桜さん。お祭りみたいな人と称される。
黄桜さんは赤西さんも紹介してくれる。ほう、ひなりんですか。ほう。
確かに人前で呼ばれるには恥ずかしい名前ですね、ひなりん。はっはっは。

赤西陽菜さん。鬼の如き食べっぷりで、新星・尾張大付属高食い道部を天食祭本戦出場に導いた。
去年の天食祭予選、中部ブロック優勝校の部長。

その赤西さんが何故病院に?と思う前に、こちらが質問されてしまいました。
お口が少しねと答えると、おこげがっついてたもんねと返される。

あんな熱そうなの1分ちょっともがっつきゃやけどするよね。でもああしなかったら負けてたかもか。

どうやらちゃんと3回戦の様子を観戦していたみたいですね。
そして、スパートをかける必要があったこともきちんと理解している。九士朗とはモノが違う!
ふむ、伊達にメガネはかけていないようですな黄桜さん。

てな話をしているのに、さっさと立ち去ってしまう赤西さん。
目当ての相手は病室にいなかった。おそらく受付の売店にいるはずだと足を向ける。
受付!ということは、ついていけば帰れる。
そう思った立浪部長。迷子であることを告げて2人についていくのでした。
わざわざ告げなくてもいいんじゃない?と思わないでもない。
が、またフラフラしだしても、迷子になる人間なら誘導してくれるかもしれないし、事前に言っておくのは正しいかもしれない。
でも、この情報を敵に与えたのは致命的かもしれないな。
次の試合では部長が会場に辿り着けずピンチになるという展開が来るかもよ。これは黄桜の罠だ!

さて、売店。天子ちゃんは赤西少年とお話中。
赤西くんは現在入院3か月目だという。小さいのに大変だねぇ。
しかも、3か月というのは今回の入院の話であり、前から何度も入退院をくり返しているらしい。むう。
天子ちゃんは大食いの大会で口の中をやけどしちゃって病院に来た。
それを告げると赤西くん。うちのお姉ちゃんもやってるやつだと言い出す。ふむ。どんなお姉ちゃんなんだい?
そう聞くと、優しくて料理上手という返事が返ってきた。そいつはステキっすね。理想っすね。
何やら想像して嬉しそうにする天子ちゃん。赤西くんも苦笑してるではないか。
そんな赤西くんが家庭のことについて話をしてくれる。

うちさ、僕が病気してるせいでお金がかかるから、お父さんもお母さんも夜遅くまで働いてるんだ
家には僕と姉ちゃん・・・2人ぼっちで寂しいけど、そういう時は姉ちゃんが料理をいっぱい作ってくれてさー
テーブルいっぱい――どれもみ〜〜んなおいしそうなんだ!!

そいつはまた出来た姉でございますね。

でもさ――僕、病気であんまりごはん食べられないから、いつも殆ど残しちゃうんだ。
せっかく姉ちゃんが作ってくれたのにさ・・・

寂しそうにする赤西くん。ふうむ。

だから結局作った料理殆ど姉ちゃんが食べるんだ

なんだいそりゃ!?いや、まあ、食べ物を粗末にするわけにはいかないし、行動は正しい。
でも、少ししか食べれないのわかっているのなら、大量につくらなくてもいいんじゃないか?
色んなものを食べさせてあげたいということなのかもしれないけど、はてさて。
というか、食費がかかりそうですな。両親が入院費のために夜遅くまで働いているというのにこれはちょっと。
天子ちゃんもその辺りに思い至ったのかどうか。
赤西くんも早く病気がよくなって、お姉ちゃんのごはんいっぱい食べられるといいねと言ってみる。

そうこうしているところに立浪部長がやってくる。
そして赤西さんたちもやってくる。ヒナ姉ちゃん!そういう呼び方できたか。
なにやら身を震わせているヒナ姉ちゃん。力を入れすぎて花束が曲がりそうだ。ゴゴゴ。

優二ぃ〜〜〜
病室にいないからお姉ちゃん心配で心配で。

ハートマークを乱れ飛ばして弟に抱きつくヒナ姉ちゃん。すりすり。
人目を憚らぬその態度。優二くんも少し迷惑そうな感じであります。
花束も放り出されているので黄桜さんが回収している。ご苦労様です。

立浪部長に紹介され、このヒナ姉ちゃんが赤西陽菜さんであると知る天子ちゃん。
この人が赤西くんのお姉ちゃん・・・?
かっこいい+鬼+やさしくて料理上手=弟にデレデレなヒナ姉ちゃん
一体計算式にどのような要素が混じったというのか!?

優二ぃ〜病室にもどるぞ〜

はあ・・・はあ・・・
弟を抱き、息を荒げ、よだれまで零して言うヒナ姉ちゃん。危ねぇ。
せめて人前では抑えててくださいよ、ひなりん。周りの人がうろんそうにみちゃいそうだ。
いや、この病院ではむしろ日常的な光景かもしれない。
3か月の間に何回も似たようなことがあったのでしょうな。
可愛い弟にデレる美人の姉が売店で無料で見れる病院。どういう病院だ!OSHITARI HOSPITAL恐るべし。

それはさておき。
黄桜さんは天子ちゃんのこともしっかり把握している。名前もバッチリだ。
やはり、なかなかに侮れない人ですね。

次の相手だし当然☆
私たちはさ――君たちに勝って天食祭本戦に出て、そこでも勝って日本一になって天娘になって、
神様にお願い事しないといけないからさ〜

天娘のお願い事!?
どうやら、リンちゃんたちの願掛けの話だけで終わりではなかったらしい天娘の願い事。
黄桜さんは言う。ひなりんの弟は病気であると。
一朝一夕で治らなくて、今は病気を抑えることしかできないらしい。
それも何回もの入退院と厳しい食事制限ありきの話。完治がいつかは神のみぞ知るって状態。

だからさ――ひなりんの弟の病気が早くよくなるように、神様に直接お願いするためにも、
天娘になるまで私達は負けられないのよね。

わかりやすい理由が来ましたね、これは。
尾張大付属高食い道部。強敵そうだ。

特にお願い事があるわけでもない結日高校の面々が、果たして必死の尾張大付属に勝てるのか!?
まあ、勝つだけ勝って、お願いは私たちが代わりにかなえる!とでも言っておけばよいんでしょうけど。

逆に非情に走るのであれば、優二くんの情報はこの上なく同様を誘うことができるネタである。
いくらでも脅しに使えそうだ。病院側の人間はこっちの関係者だと伝えるだけでも危ぶまれる効果が十分ある。
どうせなら、対戦時にこそっと言ってみるとか。キミの弟、容態が急変したらしいで、とか。
そして、動揺してガタガタになった赤西さんに大差で勝利してみせる立浪部長。
私は弟が死んだくらいで箸をゆるめたりはせんよ!?とか言い出す流れなわけだ。
そこまでやってくれたら、逆につきぬけた人気が出そうな気もする。いやいや、本当にやられたら困るけどさ!

・行徳魚屋浪漫 スーパーバイトJ
相変わらずアサリとハマグリを間違えるNJ先生。いつになったら直るのか!

キレたりグレたりするのにもエネルギーがいる。これが若さか・・・
小悪魔のようなアピールをするササキさんは可愛い。
そして、せっかく集めたのにぞんざいに扱われてグレるミツイシさん。ド、ドンマイ。

・ましのの
雪村家の風呂が壊れたので本日は銭湯でございます。
初めての銭湯。向かうは、そこらの湯。適当な名前すぎる!

ここでも当然のように上ブラ派の雪村さん。
久しぶりにブラの付け方について指摘されてしまう。
パイ子の友達の笑い方が妙にむかつくな、オイ。あはははは。
さすがに見知らぬ人に上ブラの快適さを説く度胸はなかった雪村さん。残念です。
せっかくだからこの場で布教して人口増やせばよかったのに!
でも、姉好きそうなパイ子も上ブラはマネしないのね。妹にもそれはちょっとと思われてるのか!?

学校では結構流行っている上ブラ。増埜さんも友野さんも実行していたりする。
それなのに、布教した雪村さんが普通にブラをしている。こんなのおかしいよ!
どうやら、銭湯でプギャーされたのがよほど気にかかっているらしい。複雑ですなぁ。

体育の授業終了。汗をかいた。
いつもより胸にダイレクトに汗を感じる雪村さん。
シャツ一枚隔ててない分、締めつけがないかのようだけど、むしろ締めつけがキツく感じる。不思議だ・・・

二限目。汗をかいたせいで、ブラが当たってる部分がかぶれてかゆくなっている。
いつもはタンクトップがあるからかぶれたりしないのに、これは悔しい。
すごくかゆいが、かける場所ではない。
ココをかくということは、胸元に手を突っ込み、ブラをずらしてかくことになる。
そして、かゆいところをかくというのは恍惚である。
そんな様子を他人に見られたら、さながら痴女!
授業中に胸をいじくり倒している大胆な変態と認識されてしまう!!

これは危ないっすね。
でも、様子がおかしいと思ってくれた先生により保健室に行くことができました。
保健室の中には誰もいない。かき放題か!!
カーテンをしめて、ベッドのある空間で上着を脱ぎ、ブラの下をかく。ふぅ〜〜〜かりかりかり。
安心していたようだが、実はベッドに人がいました。
それに気づかず、さらにブラも外してしまう雪村さん。上につけかえるつもりのようだ。
慌ててかくれるベッドの子。ふむ、なんというシチュエーションであるか。

後日、そのベッドにいた1年の子は、今回の事件を言いふらしていた。
曰く、保健室で裸で自分の胸を揉みしだく女子を見たと
いやあ、痴女っているんですねぇ。ハハハ。雪村さん、アナタのことですよ!!

やはり、カンタンに決めた道を曲げてはいけないということですな。
ベッドにいた子が男なのか女なのか地味に気になる。髪留めらしきものがあるようにも見えるが・・・?

・さくらDISCORD
夏休みに入る前に学生には試練が待ち受けている。そう、期末試験だ!
テストの最終日。これで期末試験も終わりだ!終わったー!!
終了時の反応は人それぞれである。

康介「終わったぁ!!」(諦観)
ノ宮「終わったー!!」(開放感)
島「・・・終わった・・・」(絶望感)
住吉「ふぅ、終わった」(脱力感)
丘「あぁ、終わったな」(平常心)
芽吹「ん?終わった」(達観?)

試験が終わったので、さっそく夏休みは6人で何しようかとはしゃぐノ宮。
その後ろで、康介と島。一緒に補習頑張ろうぜと慰めあっている。お前等・・・泣けるなぁ。
ノ宮は意外と勉強できるんですかね?少なくとも赤点にはなっていなさそう。
丘はさすがといった感じ。住吉さんはまあ、普通の反応ですかな。
芽吹はどうなんだろう?寝ていたっぽいけど、解いてから寝たのか、解かずに寝たのか。
頭もよさそうな感じはあるし、普通に解いて寝てたんだろうな、きっと。

さて、夏休みの話はまだ早いと斉藤先生が寄ってくる。
なんでも、今から春先に延期になってた球技大会のメンバーを決めるらしい
でも、あなたたち『さくら』は帰ってもいいと先生は言う。
はい、もちろん春先と同じくこの6人でチーム登録されております。やっぱりか!!

よもやの球技大会復活!思わず康介もつっこみを入れてしまう。
でも、春先のときとは違い、それを嫌がる人は誰もいないという状況。いいねぇ。
たった数ヶ月のうちに見違えるように人間関係がよくなっている。

というわけで、球技大会に向けての練習を行うさくら達。
その前に重要なことがある。そう、チーム名の決定だ。
第2回、チーム名会議〜!!パフパフ。ドンドン。
ノ宮が考えた『THE☆さくら』と丘が考えた『さくらディスコード』で決選投票を行うことになる。

住吉「そんなのどうでもいいって言ってるでしょ」
丘(えっ!?)

派手に反応する丘。よほどその名前にしたいんですな。何照れてんのさ。
投票は挙手によって行われる。まずはノ宮の案から。『THE☆さくら』がいい人!シーン。ほほう。
誰も挙手しない。と思いきや、島が手をあげている!?
前回は丘のチーム名に対し、俺は好きだぜ!と言ってのけた島が裏切った!目をそらしているのが男らしくないな。

ありがとう島公!だよね、だよね。さすが島公だよ!

感激して島の右手を両手でガシィッと掴むノ宮。
思わぬ結果に頬を緩める島。なんというか、島は本当に等身大なキャラというか・・・
そんな島を眺めて不憫そうにする住吉さん。げぇ!!住吉っ!その反応が一番凹むよ!?

結局のところ、住吉さんはどちらにも投票せず。
康介、丘、芽吹の3人は『さくらディスコード』を押す。
芽吹め、最初にその名前が出たときは乗り気でもなかったくせに!
丘の意見だからと乗るようになってしまったわけですな。まあ、当たり前か。

いい加減納得しろという康介の言葉をスルーするノ宮。チーム名はなかなか決定しないようだ。ハハハ。

練習を行い汗をかいたのか、水を浴びている康介。そこに芽吹が訪れる。

芽吹「・・・なんか康介クンいつもずぶ濡れだねぇ
康介「はぁ?んなことねぇ・・・あれ?え?」

さすがチームずぶ濡れとか言われる原因の一端を担った男である。
芽吹が知らないところでもずぶ濡れになっていたし、どれだけ濡れたがるんだよ、こーちゃんは!

芽吹は最近ノ宮の家に結構入り浸っているという。ほう。
また来てもいいかなというセリフを実践しているわけですな。
この2人が普段何を話して過ごしているのかはちょっと気になる。
というか、芽吹曰く、丘クン家も近いし、とのことだがどういうことかね?
丘の家で遅くまで遊び、寝泊りはノ宮の家でしているということでしょうか?どうなの?

それはさておき、あの後家族とうまくやっているのか心配する康介。
まあ、さすがに今でも気まずいという芽吹。そんな簡単に埋まる距離でもないだろうし。

でもさ、それでも。その距離を埋めるための一歩は踏み出せたんじゃないかな。

その芽吹のセリフに、そりゃ良かったと返す康介。
そんな康介に芽吹は改めてお礼を言う。ありがとね、康介クン。
俺は何も出来なかったじゃねぇか、と康介は言うが、それは違う。

アタシは見てきたよ。康介クンが変えたんだ
5人がアタシの家の前に来た時、なんかそう確信したんだ。
丘クンも、住吉も、島クンもね、康介クンがあんまり不器用にバカみたいに直進するから、
器用に生きるのがバカらしくなっちゃったんだよ。

まあ、そういうことなんでしょうね。島の生き方が器用だったかはわからないけども。
なんにしても、その言い方じゃ誉められてる気がしないと康介。

・・・ほめてるさ。
どんな優しさより正しさより、生き様のほうが人を変えることもあるって話だよ

明るい笑顔で述べる芽吹。そういうこともありますよね。
でも、面と向かってそう言われると恥ずかしいものがありますね。
目をそらし、そんな大層なもんじゃねぇよ、と言う康介。ふむ。
まあ、康介自身も2年間くすぶっていた時期がありましたからねぇ。

休憩が終わり、ノ宮たちと合流する康介。ノ宮を見ながら康介は思う。

俺を変えたのはこいつだ。生き様なんて大層なもんじゃねぇ。
俺はただ、ノ宮にダッセェって言われねェよう、精一杯維持を張ってきただけだ

なんだか、爽やかな笑顔でノ宮を見つめつつ、そんなことを考える康介。
じっと見つめられてノ宮もなんだか恥ずかしそう。もー何さ何さ。
しかして、康介は気づいてしまう。

・・・あれ?それってつまり、俺はこいつに、ノ宮に惚れてるってことか?

うっうぁぁあああああああああっ!?

突然の気づきに思わず大声を上げてしまうこーちゃん。康介がまた壊れたぞー。
どうでもいいけど、見開きのこーちゃんはやけに体格がいいっすね。鍛えてる?
焦りまくって水で頭を冷やしたくなっている康介。
さっきまで行ってたよね?そうか?そうだっけか!?

なんだか大焦りな康介。それを心配するノ宮。
そして、そんな2人を離れたところで見つめる島と住吉さん。うーん、複雑。

夏が始まる。『さくら』たちの夏が。
・・・夏の『桜』これまた馬鹿げた話だ。
それは咲く季節を間違えた『さくら』たちの恋物語

まさか、こーちゃんが先に気づく展開になるとは!!
これで恋模様は混乱しそうで、確定しそうな雰囲気になってきましたね。
問題はノ宮の心はどこに向いているのだろうか、というところであるが、どうなんでしょう?
このまま『さくら』は6人で行くのか?それとも、球技大会に向けて新たな『さくら』が現れるのか?
新しいさくらが来れば、島にもチャンスは来るかもしれなくもないかもしれない!
と思わせて球技大会、再びの中止。ノーチャンスですってオチかもしれない!
まあ、島のことは割とどうでもいい。
それより、次回はセンターカラーで夏休み編に突入である
夏といえば海!旅行!イベントが色々とありそうな時期である。
楽しいことになりそうだ!と思わせて、ノ宮の闇が突然溢れ出てきたらどうしよう!
どうなるのか、楽しみなような怖いようなで複雑ですぜ。

・LUCKY STRIKE
試合はついに最終回。
亀塚が1点リードのまま、6回表二死。
最後の打者となりそうなのは梅宮である。さあ、決着の時間が来たぞ。

ここに来て、江夏に対して仲間から声がかかる。

恒実「江夏君ぶっとばせ!」
川口「後ろを信じて打たせてこう!!

結構意外ですな。少しはチームに認めてもらえたということなんですかね?
そんな様子を見守る芝岡リトルはどいつも複雑な表情
。 竹内に至っては早々に帰り支度を始めようとしている。うーむ。
まあ、それもしょうがないか。最終打者の梅宮は完全に冷静さを欠いている。
得意のバットコントロールも乱れ、ボール球に手を出してしまう有様。

どこでくるった。どこから間違えた。誰よりも勝ちにこだわってきた俺が・・・
あんなチビに、亀塚ごときに、負け・・・

どこからでしょうね?何か色々と間違えすぎだろ?と思うので何とも言えませんな。
そんな感じでうずくまる梅宮。
その背に味方からかかる言葉があった。がんばれ!!

あと1球残ってるよ!がんばれ梅宮君!!

なんと、ほとんどいじめられているようだった、芝岡リトルの山根くんが梅宮を応援している!?
前回あたりだったか、意味ありげに見ていたのはこういう伏線だったのか!?
この子も結構大人だということなんですかねぇ。
わだかまりはもちろんあるが、チームの仲間なんだということなんでしょうか。いい子だ。
梅宮も憎まれ口を叩くが、少し元気になった様子。ふむ。

勝つのは俺だ!!

最後の1球。元気を取り戻した梅宮。江夏の球を当てる。
が、そこまで。フラフラとピッチャー前にあがった打球を江夏が捕りゲームセット。
7対6で亀塚リトルが勝利を収めたのでした。

勝負を見届けた新堂は去る。江夏の弱点についてはここで語ることではないらしい。
語るとすれば、来月から始まる全国大会地区予選で、となるわけだ。

さて、敗れた梅宮。殴り倒した衣笠にボソリと謝罪をし、ベンチに下がる。
ベンチでは山根くんとも普通の会話を行う。おや、なんだかいい雰囲気じゃないですか。
このチームもこれからは多少は雰囲気がよくなるかもしれませんなぁ。
でも、それはそれ。

ねぇ。NNTしよっか

ハートマークつきで語りかける恒実ちゃん。そりゃそうっすよねー。
因果は巡るということか。ノーパンで座らされ、ヘルメットの上に携帯電話を置かれる梅宮。
画像を消去するだけではなく、携帯ごと粉々にしてやるぜってことですね。
やる前から既に涙目の梅宮。大丈夫よ、私、天才だから。いや、そういう意味じゃなくて・・・

振りかぶり、携帯に向けてバットをフルスイング!バキッ!見事に粉々になる携帯。
その待ち受け画像には、恒実ちゃんのあられもない姿が!
ふむ。まあ、このくらいでしょうな。さすがに小学生ですし。ヤバイ姿にはなるまいて。
正直、バラまかれてもそれほど危ないという画像ではない。
でも、撮られた方としては恥ずかしいだろうなという画像なのはわかる。ある意味適度な画像といったところか。
何にしても、その画像の呪縛は粉々となったのでありました。てへ。

ぶっ倒れた江夏に近づき、荒川南の奴らが弱点について話していたことを教えようとする興津。
だが、0打数0安打のことを煽られキレるゴリラ。仲いいですなお前等。
マウンドで争う2人を尻目にとっとと帰る亀塚ナインでした。
相変わらずチーム仲が良くなったとは言い辛い状態ですなぁ。まあ、少しは改善した、のか?

そして、梅宮以外の松竹も恒実ちゃんに捕まっている。
梅宮のNNT見物なんてしないでさっさと逃げていればよかったのにね!合掌。

さて、次号より新展開。全国大会の地区予選が始まりそうな気配である。
亀塚はそろそろ勝ちに向けたチーム作りにならないとまずいが、果たしてそのようになるものか?気になる。
あと、さすがにそろそろ監督も出てくるんじゃないかという点もありましたな。

・シュガーレス
マリモの兄、ヒュウゴがシャケと対峙する。
ケンカなどという遊びより、暴力のほうが正しいということを教えてやるというヒュウゴ。シャケに殴りかかる。
強烈な一撃だが、シャケは少し後ろに飛んだぐらいである。
兼光さんならばもっとダメージを与えていただろうし、やはりそこまでではないのか。

・・・それは難しいな。九島には、人に教わるのが苦手な奴ばかりいるからな

教える側に回ることが多いシャケの言葉は実感が伴ってますな。

ヒュウゴの拳ではシャケのタバコを飛ばすこともできずにいる。
ならば、暴力の真髄を見せてやろうという感じのヒュウゴ。
窓を破壊し、ガラス片を首につきつける。
そんな状況においても、シャケはハンドポケットのままで手を出そうとしない。

ならばこのまま――なぶり殺してやる!!

ガラス片は使わなかったヒュウゴ。だが、今度のパンチはなかなかの威力。シャケが大きく吹き飛ぶ。
それでも、タバコは口から離れないんですけどね。判断基準がわかりやすくてよいな。
それにしても、ここでヒュウゴがガラス片を使っていたらどうなっていたのだろうか?
さすがのシャケも刃物には敵わないのだろうか?
と思わせて、切れない!?なんて展開があったかもしれない。
鉄パイプで殴って無傷なんだし、ガラスくらいじゃ皮膚もきれないよってわけだ。化物め。

そんな化物のシャケだが、手をださずにいればさすがにボコられる。
首を片手で釣り上げられて状態。壁を背にしているので、そんなに苦しくはないのだろうか?
いや、普通に考えたら相当苦しい体勢である。
にもかかわらず、相変わらずタバコは咥えたまま、ハンドポケットのシャケ。うーむ、化物め。

・・・成程な。貴様が九島の頂点のシャケか。本当に腐った頭だ。
あくまでも暴力の相手をする気はないようだが、くだらないこだわりだ。だから貴様ら九島は弱い。

どうやら、ヒュウゴはシャケの顔を知らなかったらしい。
シャケは目立つ外観してるのに何故か顔が売れてないんですな。不思議不思議。

貴様が俺に勝つこともできず、1対1の勝負が終わるまで手出しできない奴らは、貴様の命を救うこともできない。
相手が誰だろうと何人いようと目的のためにはかまわず力を振るう。暴力のほうが正しい。
正しくないものは滅べ・・・!

俺は・・・高い高いされて喜ぶトシじゃないんでな。降ろしてもらう。

首にかけたヒュウゴの手を引き剥がそうとするシャケ。この力は・・・
さすがにヒュウゴ。それだけでシャケの力を感じ取ったようだ。
シャケは引き剥がす前に、ヒュウゴに尋ねる。お前は何がしたい?

お前の言いたいことはわかった。納得はできないがな。
何でそこまで暴力にこだわる?何のために正しさを証明したい?
お前は暴力で何を手に入れて、何を守ろうとしたんだ?

元々ヒュウゴが暴力に走ったのは、弟を守ろうとしたためであったか。
その暴力は正しかったはず。現に弟は無事だった。でも、それが本当に正しかったのか?
ヒュウゴも完全にそうとは思い切れていないのかもしれない。
だから、証明しようとしているのですかね。暴力こそが正しい。あの行為は正しかったのだと。

そんな事情を言うわけにもいかないので、黙って睨みつけるヒュウゴ。そして黙って返答を待つシャケ。
ふむ。手と手をとりあって見つめ合っているわけですな。
てな状況に割り込んでくる男が一人。キスシーンにエスカレートするんじゃないだろうね?

そんなシーンはカットさせてもらうよ。刺激が強すぎるんでね

全くですな。チャンピオンは健全な少年誌ですし、キスシーンなんて刺激が強すぎる!
というわけで、キリオの蹴りがシャケとヒュウゴを引き離したのでありました。
それにしても、今回のサブタイトルは『キスシーン』何かと思ったらこういうことかよ。
フルヌードに続いて扇情的なタイトルでありましたなぁ。
ヌードになってキスをして、次はどこに行ってしまうのだろうか?怖い怖い。
というか、どっちもキリオ絡みのタイトルなんだよね。本当、このカニ頭が出るとハッピーになりすぎて面白い。

シャケのケンカに割って入ったキリオ。シャケにぶっとばされるぞ?と心配される。
だけど、まあイエローカードで勘弁して欲しい。なんせ主役をここまでエスコートしてきたんだから。
その主役とは、もちろん丸母タイジ!挨拶代わりにと拳を叩き込む。

ヒュウゴ「暴力に救われた命など、要らないということか・・・!」
タイジ「迷いはまだある。だが、もう逃げないと決めた」

兄弟が対峙し、因縁の対決が始まろうとしている。やはり勝負を決めるのはマリモでありますわな。

しかし、ヒュウゴ。こうしてみるとやっぱり弟に自分の行為を認めて欲しかったように思える。
暴力の正しさを弟に理解して欲しいために、証明しようと暴れていたように見える。
うむ、ずいぶん弟好きな兄ちゃんなんですね、ヒュウゴは。
叩き伏せて、改心させればいい兄弟関係にまた戻れるかもしれない。
ケンカが終わった後は二人で鍋にしましょう。家族なんだからとか言い出すかもしれない。
この鍋小さいな。せっかくだからもっと大きな鍋にしようとか言い出すかもしれない。仲良しさんだねぇ。
そんな展開になるかどうかはわからないが、ともかくマリモに頑張ってもらいましょう。

・琉神マブヤー
大事なご先祖さまがいる、あの世とこの世を繋ぐトートーメー。
まさかそのトートーメーが封印されてしまうとは。
マブヤー緊急出動。急いでマブイストーンを取り戻すんだと張り切る。今回は動きが早いぜ!
だが、ここで異変が。なんとマブヤーの変身が移動中に解けて行く。
トートーメーが封印されたからだ!

あの世とこの世をつなぐトートーメー。つまり魂とこの世をつなぐ扉だ。
おかげでマブヤーの魂が安定しないから、変身が保てないんだ!

そりゃまた大変ですな。
全く変身できないわけじゃないけど、いつ変身が解けるかわからないわけだ。こりゃ怖い。

さて、ユウが焦っているころ、青さんも自宅で焦っていた。
つい先ほどまで話しかけていたトートーメーがなくなっている。
家捜しするが見つからない。まあ、いきなり位牌がそんなところに飛ぶわけないですわな。

トートーメーがないとオレは・・・オレは・・・

取り乱す青さん。家捜しを再開する。どこだ!?ここか!?
さすがに妹のスカートの中にはありはしませんでしょ。いけませんなお兄さん。
そりゃ両手を踏みつけられてもしょうがない。アガッ・・・!
スカートをめくられているときのあおいちゃんの後姿はなんというか、扇情的である。棒立ちなのに。不思議。

トートーメーがいきなり消えたことを聞くあおいちゃん。
マジムンがなんかの石で封印して消しちゃったんだと解説してくれる。
何故わかる?のかというと、あおいちゃんにしか見えない人が教えてくれたからだった。
トートーメーが無くてうろうろしている人がいるらしい。怖いよ。

ともかく、マジムンの仕業であるならば、そいつらから取り戻してやると青さん。
しかし、相手はマジムン。魔物である。にいにい死んじゃうよ、いっちゃだめだよ。
というわけでドロップキックをかまして止めに入るあおいちゃん。あがっ!!
玄関先で兄妹のプロレスごっこですか。元気なことですな!

マジムンの件についてはなんとかしてくれる人がいるという。あおいちゃんが見えている人たちはそう言っている。
マブヤーのことなんでしょうな。だから、とあおいちゃんが言いかけたところで遮る青さん。

だから!指をくわえてまってろって言うのか!?
トートーメーは死んだオヤジと・・・オヤジだけじゃない、ご先祖さまとオレらをつなぐ大事なものなんだぞ。
相手が誰であろうと、大事なもんとられてだまってられるほど、オレはかしこくねえしバカじゃねえ!!

威勢よく言ってのける青さん。格好いいね、本当に。
だが、トートーメーがなくなったショックは思いのほか大きかったようだ。膝が震えて立ち上がれなくなっている。

トートーメーが・・・おやじがいねぇつーだけで・・・ビビっちまって・・・くそっ・・・ちくしょう!

悔しがる兄を見つめるあおいちゃん。その後ろに立つのは何者であろうか?
あおいちゃんは言う。もう止めないと。トートーメー取りかえして来て、と言う。

だから今・・・動けるようにしてあげる。勇気を入れてあげる

後ろの人から何かを受け取り微笑むあおいちゃん。魂か?マブイか?
それはいいんだけど、あおいちゃんの笑顔が怖くてステキすぎる。可愛くて怖いやしぇ。

さて、マジムンたちのところに生身で辿り着いたユウ。
マジムンたちは雨宿りをしながら作戦会議中。
マブイストーンで封印するところまではいいんだが、いつもマブヤーに邪魔されるマジムンたち。
どうすればいいのかなーとは思うが、どうにもならないですよね、こればかりは。
そんな話をしている間に、そーっとマブイストーンを取り返そうとするユウ。
しかし間違ってハブデービルの左ハブを掴んでしまう。あらら。

つーかよりにもよってハブつかむとか!間違えるならそっちの女子だろ!!

そもそも間違えんな!
こんなときまで欲望発言をしてしまうユウ。若いな。
年季が入るようになれば、自然に手がそっちに伸びる系の主人公になれるでしょう。
おっと、マブイストーンをつかむつもりがおっぱいだったぜ!とかそんな主人公に。やな主人公だ。

ごめんね人間のオス・・・私、スキな人がいるから

フラれた!
マブヤーはユウだけどユウじゃないしなぁ。これは完全にフラれたということで間違いないはず。
まあ、人間の顔の区別もつかないというし、これはしょうがないっすね。

変身が安定しないユウに襲い掛かろうとするマジムン。絶体絶命。
というところに、雷が落ちる。至近距離だ!こりゃ怖い!耳を押さえるマングーチュが可愛い。
そして、落雷による煙があがる中、1人のヒーローが登場していた。
その名は・・・龍神・・・

龍神・・・ガナシー!!

新たなヒーローが誕生いたしました。琉神に続きやってきたのは龍神!
ガナシーは熱血漢がなることが出来るヒーローという話ですし、もちろんあの人でしょう。
ユウとは違い、勇気は満点、戦う意思も充実している。活躍が期待できそうだ!
でも、あの人は基本的におっちょこちょいだからなぁ。何が起きるかはわからない。ちょっと不安だ!

・ハンザスカイ
7点差を埋めて同点に追いつく財前さん。このまま逆転極めちゃってー!イケるイケる!
残り時間は10秒を切っている。先にポイントを奪ったものが勝ちとなりそうだ。

勝て財前!ぜってーだ。俺に回せ!!

青柳さんからの激も飛ぶ。気合入れて逆転を狙うぜ!
だが、要陵側も声をあげて能登さんを応援する。吹越さんはやはり沈黙してますけどね。
まだまだー!勝てー!
しかし、優勝を目前に7点という大差からの同点劇。ショックは大きいはず。
立ち直ることはできるのか?徳良さんも心配そうな表情。

だが、そこは能登さんである。財前さんの強さにむしろ笑みを浮かべる。

強えっ!!サイコーだぜ。きっちり稽古してたんだな!!
俺の知らねートコで、空手やってたんだな。

嬉しそうに踏み出す能登さん。これには徳良さんも、国島太陽も驚く。

なっげー時間全然会ってねぇ。全然違う時間過ごしてたのに――また俺たち道衣着て戦ってる。
それってサイコーじゃね!?
俺たち――全然違うようで同じだったんだ。
同じ空手馬鹿だったんだ

嬉しそうですね能登さん。昔の知り合いが自分と同じような存在だったというのが嬉しくて仕方ない様子。
友達とか欲しいのに、都合により一箇所に居続けられない能登さん。
そんな能登さんだが、離れた道を歩いていたはずの知り合いが同じ道に交わり出会う。
そういった偶然をこの上なく喜んでいるようだ。よかったよかった。

だが、勝負は勝負。いつか終わりが来るものであるし決着もつけねばならぬものである。
残り5秒。次の一撃で優勝が決まるか、それとも逆王手となるか。

ぼちぼち――終わりにしようぜ。俺の勝ちでさ

再び中段の構えをとる能登さん。やはり最後は一番信頼できる技・・・!
一度は破られたとはいえ、同じ破られ方はしないでしょう。
ならば、細野さんを打ち破った一番頼れる技にすがるのは正しい選択と言える。
しかし、その能登さんに対し財前さん。なんと同じ構えをとってみせる。同じ土俵・・・!?

負けず嫌い

確かに負けず嫌いだけど、ここに来てその行動はさすがにどうなのか
? 突き出す手足の左右が違う鏡合わせの状況。仕掛けたのは財前さん。

ホンット・・・バカだぜ・・・

突進する財前さんの胸に、カウンター気味に能登さんの拳が叩きつけられる。
財前さんの拳は交わされている。極まった!?
審判が手を上げ、ポイントを宣言しようとする。
だが、拳を極めたはずの能登さんの体が崩れる。財前さんが殴られると同時に足を払っていたのだ!
空手道では、当てた後は拳を引き、残心を示さねばポイントとはならない。
審判も今のは有効にはならないと首を振る。
逆に、体を崩れて防御が出来ずにいる能登さんに財前さんの拳が突き刺さる!

極まった!財前さんの上段突きが極まった!副将戦は御門の勝利だ!!

・・・最後の逆突きは・・・俺のが届いてた。
でも引き手をきった残心が安定しないと審判は点を認めない。その残心を――殺された

きっちりと分析する能登さん。さすがですね。
勝負は終わり、負けを認める能登さん。それに対し、笑顔で拳を突き出してみせる財前さん。
始めの挨拶と同じように、拳を突き合わせ挨拶をする2人。

また――戦ろうぜ

言葉を多く交わす必要もない。やはりよい挨拶ですなぁ。
子供のころのリベンジを果たした財前さん。そして御門も逆王手に成功したわけだ。
これまでの試合は全て1ポイント差で経緯していっている。
残るは大将戦。この勝敗で全てが決まるが・・・引き分けだったらどうなるのだろうか?
普通ならば総合ポイントが高いほうが勝ちとなる。
だが、それも同点だった場合どうなるのか。代表者による決勝となるのだろうか?
そうなると、青柳さんと吹越さんの決戦なんて展開もあるかもしれない。
とはいえ、今の吹越さんのメンタルはまだ揺らいでそうだし、どうなるものか。
徳良さんの試合で吹越さんがどういった風に心境を変化させるか楽しみです。

そういえば、能登さんの最後の一撃のとき、吹越さんも審判の判定を気にしていましたな。
なんだかんだで、吹越さんも仲間の戦いを気にするようになったのでしょうか。気になるところです。

・りびんぐでっど
チャーシュー丼ー!!
どーんじゃなくて、どんーだとかなり言い辛そうですね。
それはさておき、いきなり全力投球のもなこちゃん。子供に混じって何をしているのでしょうか?
単純に遊んでいるわけではない様子。というか何か怒ってらっしゃる?

それでもお前ら9人いんのかー!?もうタイマンで来い!

最初から打者とのタイマンだよ!
まとめてかかってこいじゃない辺りさすがというべきか。
ともかく、なんだか殺気だっているもなこちゃん。一体どうしたのやら。

チビッコとの野球終了。終盤は腸をはみ出しちゃったらしい。おい。
腕とか取れたりしないかと心配だったが、そっちで来たか。まあ、捻ったりするしね。
帰り道で青山君が登場。

いいかげん機嫌直してくれよ。黙ったままじゃわかんないだろ。

なんだ?痴話ゲンカか?チビッコたちも注目するやりとりだ。
あれじゃ気に入らないならもっといいやつ買って来たからと紙袋を差し出す青山君。
だが、もなこちゃんは走り去ってしまうのであった。
青山君のバカッ!!おバカーニバルー!叔母フェスティバル!
なんじゃそりゃ。

なぜこうなると落ち込む青山君。何がなんだか本人にもわからない様子。
とにかく話してみろ、面白そーだからとタッくん。頼りになる小学生だ。

昨日のこと。もなこちゃんとアンリちゃんが部屋で遊んでいるところに青山君がやってくる。
今回はちゃんとノックをしてから入っている。学んだようですな。チッ。
入ってきた青山君はなんだかもじもじしている。なぜ女々しい?
それもそのはず。ホワイトデーのお返しなんて用意しちゃったものだからだ。

もなこ「そ・・・そういやそんなイベントあったっけ」
アンリ「ど・・・どうしよ。お返しもらうことなんてシュミレートしてなかった」

これはまた可愛らしい反応ですね。新鮮だ。
アンリちゃんへのプレゼントはアクセサリですかね。

こ・・・これは・・・お化けマスコット!?
お・・・お化けマスコット?お化けマスコット?お化けマスコット?

何故4回言う。合ってるよ!
女子にこういうのあげたことがないからという青山君。
それに対しアンリちゃん。青山くんなら何もらってもうれしいよ!失禁寸前だよ!とのこと。
さりげなくはしたないセリフが飛び出している気もするが、まあよい。

続いてもなこちゃんへのプレゼント。肉だ。肉かよ。予想通りだよ!
しかも安くていいお肉らしい。へぇ。ってわざわざ安くてとか言わなくてもいいから!
最初は喜んでみたもなこちゃんだったが、だんだん暗くなっていく。
超うれぴいとは言っているが、明らかにキゲンが悪くなっていったのでした。

この話を聞いてもピンとこないチビッコたち。お姉ちゃんお肉大好きなのになぁと不思議そう。
だが、タッくんには分かったらしい。

それはカレシ・・・お前が悪い!

ずばり言って見せるタッくん。おぉ。
見るからに恋愛偏差値低そうだもんな、と言い当てられる青山君。ずぼし。
どうやらタッくんは割と女子にもてるらしい。
なんかエラそうだからすごいものを秘めてそうという理由で。そいつはまたリアルな理由だなオイ。

その恋愛巧者であるタッくんがアドバイスをしてくれます。
根本的に間違っているのはだな・・・その他の女とのプレゼントの違いだ!

青山君としてはそれぞれが好きなものをあげたつもりだが、少々異なる。
事前に、女子にこういうのあげたことがないと言っているが、もなこちゃんにお肉は散々あげている。
そこで女のコ扱いされてないのでは?という小さな疑惑がわきあがってくるわけだ。ほほう。
しかもホワイトデーに男からプレゼントをもらうということは特別感というものがある。
そんなイベントにふだんからもらってる肉を返されたら、
「とりあえずコイツは肉あげときゃいいカンタンなやつ」と思われていると感じてしまうだろう。

なるほど。全く持ってその通りでありますな。
さらに偶然にも不運な出来事が重なっていた。
昨日、もなこちゃんは近所の犬とたわむれていた。おや、犬のお父さん久しぶり。
そこで飼い主がビーフジャーキーを与えていた。それを見たもなこちゃん。

ともすればカレシは自分のことをペットと同じように考えているのではと思っている!!

うーむ、これも確かに。もはや肉を与えるのは習慣づいた行為になってますからなぁ。
まさにペットにエサを与えるかのようなものであるか。
しかし、それはそれとしてこの構図は色々とアレですね。
チビッコ的には単にペット扱いという構図なのかもしれないけど、別の意味にも見えちゃうよね。
まあ、それはそれでショックな話ではあるが。

アンリちゃんにあげたのはマスコットで自分は肉。
乙女度の差もかなり開きがある。つまり最悪のチョイスだったというわけだ。なるほどね。
考えもしなかったと落ち込む青山君。
どうせなら肉の形のアクセサリーとかよかったかもしれないね!む、これパパと同じ発想だ。

女心は難しい。タッくんは凄いなぁ。
さらにタッくん、もなこちゃんが物陰に隠れて聞いていることまで言い当ててしまう。スゲェ!

全て聞いていたもなこちゃんに青山君。考えが及ばなくて悪かったと謝る。
そう言われてしまうと真っ赤になってしまうもなこちゃん。
いきなり頭を外し、ふりかぶって遠くに投げてしまう。な、なにしてんの!?
この行為もタッくんは説明してくれる。

全部図星で恥ずかしい顔が見られたくないから遠くに飛ばしたと見える

なるほど!本当にタッくんさんは凄い子でありますなー。
女心は色々と難しいでありますなぁ。
もなこちゃんは結構単純そうではありますが、やはり所々でそういうところを見せてくれている。
最近は頻繁に照れた姿を見せてくれるのでうれしいやらなんなのやら。
ずっと大変なばかりだった青山君も段々といい目が見れるようになってきた感じがありますな。ふむむ。

・ANGEL VOICE
35分経過。前半終了まで残り5分。
再び八津野の猛攻が開始される。それに対して市蘭のディフェンス。
クリアすべきボールは大きくクリアし、中途半端に攻めにつなげようとする守り方はしていない。
この時間帯――特に相手がペースを変えてきたとき、それは非常に大事なことである。
市蘭のディフェンスは見事だと松田は褒める。
その話を不良から伝え聞き、笑顔を見せるマイちゃん。よい笑顔だ。不良達も喜ぶ。

頑張れよおめーら。悔しいけどよ・・・おめーらが頑張れるとゴッド・マザーが元気になるんだ。頑張ってくれ!!

もちろん言われるまでもなく、マイちゃんのために頑張る市蘭。
しかし八津野の猛攻はまだ続く。
天城がボールを持ち中央突破。と思いきや1人では行かず、蓑部にパス。
蓑部はこのボールをスルー。反対から10番の仁科が走りこんでいた!
これは危ない。DFは誰もおらず、前にはキーパーの所沢だけという状況だ。

八津野から点が取れるのは――せいぜい1点
2点以上取れるとはたぶん誰も思ってないだろう。
0対0だから、ワキさんたちもギリギリのところまで集中できるんだ。
オレがひるむわけにはいかねえ!!

シュートの場面に思い切りよく飛び出し、抑える所沢。これはかなり怖い。
まあ、所沢であればそうそう怪我したりなんかはしないと思うけどね。

八津野のDFは今のプレーを見てツキがないと感じている。
もう少しボールが仁科寄りだったらいけてたのにと考えているようだ。
だが、キーパーの皆川はそう考えていない。逆にこんなにツイてる試合こそめったにないと思っていた。
先のオフサイドの判定はこの上なくラッキーだった。それだけでもツイてるといえる。

再び八津野の攻撃。なかなか市蘭にボールは回ってこない。
だが、皆川はDFの有村に成田を見るように言う。そいつから目を離さないでください、と。
その意見に賛同するもう1人のDF佐久間。裏を取られたばかりだし、警戒しないわけにはいかないわな。

先ほどはオフサイドで点にはならなかったものの、1対1を止められなかったのは皆川の心に残っている。
成田の「1対1は不得手」というデータは書き換えたほうがいい、と皆川。
縦への突破の速さも含め、そいつは怖え!!

キーパーとしてみれば、ただ速いというだけでも脅威。
そこに加え、成田にも技術が身についてきている。さすがにこれは皆川といえども怖がらずにはいられないようだ。

前半の40分経過。ロスタイムは1分。
そのタイミングで所沢がボールを押さえ、乾の足下に投げ込む。これが前半最後の攻撃となりそうだ。
乾の切れ味はさらに増している様子で、天城一人では抑えきれない。あっさり突破を許す。
そして、成田はDFの右から周りこむようにして突破を図ろうとする。
この動きにCBの2人がつられた。
だが、そこから周りこんだとしても、成田へのパスはキーパーが先に抑えてしまう位置である。
ならば、自分が最後までいった方が・・・と思ったがパスを出す乾。
成田とは逆方向。そこには尾上が走りこんでいた。

成田がDFを右方向に引き寄せていたため、ゴールの向かって左側が空いている。
慌ててつめようとする有村だが、遅い。
得意の距離、得意の角度。コースを塞ぐ者はいなかった

尾上のシュートは果たして決まるのか!?
これは本当にわからない。決まらない気もするし、決まる気もする。うぬぬ・・・どっちだ?
皆川が反応し、弾いたところを誰かが押し込む流れかもしれない。
そして、その際の乱戦で天城がオウンゴールしてしまうかもしれない。そして鬼になる天城。またかよ。
そんな予想もしてしまうが、果たしてどうなるのか。期待して待ちたい。

・木曜日のフルット
二足歩行で歩くネコの時点で色々と騒ぎになりそうなものではあるがね。
しかし、フルットとマリアは本当に仲がよろしいですなぁ。
フルットは前も雷をくらって帯電体質になってたし、色々と影響を受けやすい体なんですかね。
影響を受けてラップとかもやっちゃってたし。これは違うか。

・総合感想
ドカベンが最終章でトーナメントが始まりそうだったり、クローバーがドラマ化したりで賑やかな本誌。
だけど、しばらくは入れ替えもなく進みそうな気配がありますかね?
竹下けんじろう先生の連載が4月にあるから、そこまでは安泰か。
と思いきや、星矢NDが4月に帰ってくる話もありますし、やはり気が抜けない。
まだ先のことかもしれないが、入れ替えはやはり気になりますなぁ。

18号には本誌掲載作家が40周年記念のドカベンイラストを描くという
それに合わせようとしてか、野球ネタが多かった気がする今回。
さくらやイカ娘、りびんぐでっどでも野球ネタが使われている。会話だけでいいなら空灰もか。
どんな気合の入ったイラストが飛び出てくるか、今から楽しみですぜ!



2012年 14号


・空が灰色だから
単行本1巻発売記念、一挙2話掲載。
その1話目はオールカラーでございます。
カラーだけどタイトルも情景も灰色。カラーだからできる技っすね。

空は灰色。私の心は曇り。3月だというのに昨晩、雪が降ったらしい。

なるほど。灰色に見えるのは曇っているからなんですな。
今回の主人公は名前が出てこない。寂しい。
ともかく、主人公がバイトの面接に行こうとしているところ、無邪気に走り回る小学生たちがいた。
近所の小学生の間ではリボンが流行っているらしい。
似合い不似合いも知らずに無邪気である。

主人公は思う。私も子供の頃なんかはブスのくせに勘違いしてリボンなんかをしていたな。
今思えば身の程も知らず恥ずかしい思い出だ。

ここで見開き。光の差す場所に出たのか、リボンが色鮮やかに映えている
なんとも味があるような、それでいて不安になるような、灰色な感じがする光景だ。
のっぺりとした感じなんだけど、背景の草の描きこみは相変わらずである。ううむ。

空は灰色。私の顔は曇り。雪は解けていく。

バイトの面接終えた。きっと今回もダメだろう。
こんな天候でもはしゃげる子供。
私はいつの日から、白くないものを美しくないと感じるようになったのだろう。
酔った勢いで子供時分愛用したリボンを急につけてみたくなって、タンスを漁ってみればすぐ見つかった。

色々と灰色だった

まあ・・・まあ、年を取ってのリボンとかは、まあ、色々と・・・まあ、ね!
でもさらりとつけこなす人もいるんだろうなぁ。
考えてみると、リアルでリボンをつけている人はあまり見かけない気がする。
少女でも最近の子はつけているのだろうか?
注意して観察してみるのもいいかもしれない。通報はしないでください。そ、そういうつもりじゃないので!

2話目。

第5話でクソったれトークをぶっ放したあの女子高生3人組が電撃再登場!!
やあ、ついに続き物ですよ続き物。
他にも続きが描かれる子が出てくるかもしれない可能性が出たわけで、楽しみなような不安なような。

3人組みはベンチで並んでお昼ご飯。仲がよろしいことで。
星畑さんはお弁当で、他の2人はパンでございます。

相変わらず猫口が可愛い華村さん。今日、クラスメイトの三波くんとしゃべっちゃったとご機嫌。ふんふん。
三波くんか。もやし呼ばわりされた男の子ですね。
星畑さんに言わせれば、華村さんは見る目がないとのこと。

星畑「オレからすれば、男なんてつまんねー輩ばっかだぞ

男嫌いなんでございますな。というか、それ以外の対象が好きだったりするからなんでしょうけどね。
なので、その対象にこんな質問されると果てしなく焦る。

華村「そういう珠は好きな人とかいないの?」
鬼ヶ原「昨日ついにあの」
星畑「はあ、いねねねねーよ!!」

咀嚼物を噴出し否定する星畑さん。わー焦ってるぅ。そりゃ焦りますわな。
そして、相変わらず話に入れない鬼ヶ原さん。これはタイミングが悪い。

星畑さんのお弁当は手作りらしい。ほうほう。そりゃ男子からのポイント高そうですね。
まあ、どうやら家計の節約のためらしいですけども。
星畑さんには3人の兄がいるとのこと。ふむ。そのせいで男嫌いになったんですかね?
3腐れ兄貴とか酷い呼び方してますし。何か色々ありそう。

そんなことは関係なく、星畑さんのお弁当がうまそう。ちょうだい!と口をあーんと開く華村さん。
その行動に星畑さんは顔をしかめる。

星畑(かわいすぎんだよ華村ばかやろおおおおおおお)

相変わらずきゅんきゅんしてますね。きゅんきゅんきゅんきゅん
硬派な星畑さんには食べさせてあげるなんてはしたないことはできません。

星畑(華村の小悪魔めが。なんなんだ、オレの胸をおかすこの苦しくも甘い気持ちは)

なんなんでございましょうかね。
一足先に食べ終えた華村さん。ボールで遊ぼうぜと言い出す。
それに対し、鬼ヶ原がまだ食べてるから待ってやれと言う星畑さん。お優しい。
もう少し早く食べろよと言われた鬼ヶ原さんは急いで食べだす。

鬼ヶ原「お腹もういらない。いっぱいだからお昼ごはん」

相変わらず独特の言語センスである。
それよりも、ケチャップが口周りにべっとりで凄いことになっている。食人鬼の如くだな!
しょうがないな、とハンカチを取り出し、鬼ヶ原さんの口を拭いてあげる星畑さん。
そうしていると、なんだか覚えがある感情が沸いてきたりしちゃいます。きゅんきゅん。

危うい感じになっている星畑さん。そこにバレーボールを持ってきた華村さん。
バレーしようぜといいながら、ボールを投げてくる。それはドッジでしょ。

星畑(なんて浅くてかわいらしいボケなんだ、華村ああああ)

この子はいつも内心できゅんきゅんしておりそうですなぁ。口に出さないのはたいしたものだ。
華村さんの投げたボールが鬼ヶ原さんの顔面を直撃する。ドーン。
全然痛くないといいつつ、無表情のまま涙を零す鬼ヶ原さん。痛いんなら声出して泣いていいんだぞ!!

星畑(はうっ!まただ。また胸を締めつける心地良い痛みが襲ってる)

星畑(華村のみならず、鬼ヶ原までかわいすぎんだよ、ばかやろおおおおおおお)

きゅんきゅんしっ放しでもう大変でございますね。楽しそうな高校生活だ!
ふと、眼下に気にしている男子の姿を発見する華村さん。
もやしで猫好きで珠にゲボ吐いた三波くんである。

華村「数メートル先でもクッキリかっこいい!」

確かに、見た目は悪くない男子でありますね。
それはともかく、華村さんの豊満な体に圧し掛かられた星畑さんが真っ赤になっておりますぞ。はしたない。
硬派な星畑さんは思わず突き飛ばす。
すると今度は鬼ヶ原さんが食後の軽いウォーキングを始める。
転びそうになったので、慌てて抱きとめる星畑さん。きゅんきゅんきゅんきゅん。
女子同士のラッキースケベとはこれはまた。

鬼ヶ原「ズレ

!?

鬼ヶ原「脳が発した電気信号と身体を動かす筋肉にズレが生じたのでこけた」
星畑「なんだよ!言いまわし不自然極まりないな!」

あまりにきゅんきゅんしすぎて危ない星畑さん。便所に行くと抜け出す。ふーやれやれ。
その途中で、猫を発見する星畑さん。
全裸で全身毛がボーボーの四足歩行で会話もままならないけだものである。

星畑(かわいいじゃねーか。ばかやろおおおおお)

これまたきゅんきゅんして頬ずりしちゃう星畑さん。妙にリアルな猫が迷惑そうな顔している!
このかわいい猫め、ねこじゃらしでじゃらしたおしてやると星畑さん。
だが、生えていたねこじゃらしを抜こうとしたところで、またあの感情に襲われる。

星畑(ねこじゃらしの野郎、かわいすぎてひっこ抜くなんてできねえじゃねえか、ばかやろおおおおお)

星畑(ダメだオレもう、目に映る生きとし生けるものすべてがいとおしいぞ、ばかやろおおおおおお)

苦悩する星畑さん。世の中ばら色というか、お花畑っすね。
そんな状態の星畑さんに話しかけてきたのは三波くん。どうやら野良猫を追ってきたようだ。
猫をかわいがっている星畑さんを見て、意外と女の子らしい部分もあるんだなと言う三波くん。
いやいや、男だって猫をかわいがったりするよ。星畑さんは硬派ですし。

星畑「はあ!?全然好きじゃねえよこれもんがあ」

言いながら全力で猫をなでなでする星畑さん。

三波「言動と行動がズレてるぞ」
星畑「ズレじゃない!

ええ、ズレじゃないれずよね。ええ。可愛いものが好きなだけですよ。それだけれず。
相変わらず言葉遣いが荒い星畑さん。
その星畑さんにアプローチをかける三波くん。おやおや、これは。
以前バス酔いして吐いた三波くんを手厚く介抱したのが効いているようだ。

三波「星畑って本当はすごくかわいいのに」

迫る三波くんに顔をしかめる星畑さん。

星畑「きもちわるいんだよ。いねよ、ばかやろおおおおお

いつも心の中で唱えていたばかやろおおおおがついに口をついてでた!
でも、きゅんきゅんした結果ではない。本当に気持ち悪がっている顔だ!
まあ、確かに迫った三波くんはなんだかムカついた感じがしないでもなかったからな。たらしっぽい。

星畑(男だけはどうあがいても全然いとおしくねえええ)

それは残念。まあ、全部にきゅんきゅんしてては身が持たないし、いいことかもね。
一方、見下されて平気で気持ち悪いとかスカタンとか言われた三波くん。その反応はというと・・・

三波「星畑珠姫良い!

そうですか。それはよろしゅうございました。なじられるのが好きなんですねこの変態が!!

また続きが出てきそうな感じの引きでございました。星畑さんに危機が迫る!?
それにしても、星畑さん。可愛いものが好きなだけだったんですね。
華村さんは特に可愛かったから真っ先にきゅんきゅんしちゃってただけと。なるほどなー。
男だけはムリという星畑さんだが、可愛い男の子はどうなんでしょう。
小さな男子児童にきゅんきゅんしてしまう星畑さんとかありえあそうだ。
やったね、星畑さん。異性だよ異性。でも年齢差によってはどちらにしろアウトっぽいけどな!
鬼ヶ原さんのような男の子を捜すしかないね!

・囚人リク
徹夜で偽の見取り図の作成に勤しむ山岡。もちろん家族には内緒である。
働きながら、短い時間で完成させなければならない。割と大変な仕事だ。
バレないように、普段は作成中の見取り図は押入れに仕舞い込んでいる。

妻は当然の如く冷たい様子。まあ、仲直りする要因もまだないですからね。
子供たちはそれを不安そうにしている。
やはり、子供からしてみれば両親が争っているのが一番不安になる要素なんですよね。
借金取りが来るのは確かに怖いかもしれないけど、両親がバラバラになるのはもっと怖いわけだ。
もう誰かに殴られて帰ってきたりしないでね、という息子。
その言葉に大丈夫だと返す山岡。

よかったー

笑顔を見せる子供達。こんなに落ち目で甲斐性なしの俺なのに、子供たちにはお父さんなんだ。
こんなに心配してくれて・・・あんなにうれしそうにしてくれる。
この家族を!!俺は絶対に手離さない!!

朝。取引をした結果により、前金の700万が隠し口座に振り込まれているはずである。
残高照会で確認する山岡。さすがに緊張する。
そりゃあそうだ。ここは大きな岐路なんだからな。俺の人生の再生が始まるか否かの!!

始まった。

前金は確実に振り込まれている。
しかし、それを確認したとき、山岡は感じていた。自分の足下が沼のようになっていることを。
このまま深みにはまり、沈んで行くのではないかと錯覚したのだ。
なんだかんだで、犯罪に手を染めることに相当な抵抗感があるのが伺える。
もしバレたら、確実に家庭は崩壊するわけですしねぇ。
お父さんを信じていてくれている子供たちにも向ける顔がなくなってしまう。
そういうことを考えると思わず吐きそうになってしまう。ひどい面だな・・・

職場に到着。今日も懲罰房の見回りを行い、レノマさんと会話。
前金の確認をしたことを話す。その際、顔色が悪いことを指摘される山岡。

意識して平常どおり過ごせ。他の刑務官に不信がられるぞ。
些細なほころびが命取りに繋がることもある。

レノマさんに言わせれば、でかいヤマを初めて踏むときはよくあることだと言う。
スラムの連中ですらそうなる。ましてや、下界の公務員で暮らしてきた山岡ではなおさらである。
やはり犯罪、とくに大金のかかった犯罪は緊張感がハンパないんですわな。
レノマさんは幼少からどれだけの数、大金を得る修羅場をくぐってきたのだろうか・・・

約束の日は3日後。
その日に第27木工場の製図作業室の図面収納棚に入れておくように約束する。
あそこなら、他の図面と紛れてまず見つかることはないはずである。

取引についての交渉は完了した。
念のため、バレても俺の名前は絶対に出すなよという山岡。
まあ、この念押しは当然のことでしょう。簡単に了解するレノマさん。

交渉は終わったが、山岡は立ち去らない。聞いてみたいことがあったのだ。
なあ・・・お前・・・犯罪を犯した時・・・どんな気分だった・・・

山岡のこの質問に、レノマさんは静かに答える。

目的を達成させるために、ただ・・・無我夢中だった。
後悔もなく。生きるためには間違っていなかったのだと、信じて疑わなかった

レノマさんのこの感想。山岡が感じているのと全く同じものである。
だが、今は少し違うとレノマさんは言う。

将来の夢はと聞かれても、死なないようにしたいだけとしか言えなかったこの俺が・・・
くだらねえ夢なんかを・・・見るようになった

夢。いつかリクに語った夢ですね。
でっけー荒野をバイクでただ走ってみたい。そんな夢。
後ろにはちゃっかりリクを乗せて2人で爆走ってなスタイルである。楽しそうな夢ですなぁ。

無謀だな。

山岡はそれだけ言い、立ち去ろうとする。
実際、この極楽島特級刑務所からの脱獄なんて無謀もいいところである。反論もできない。
だからこそ、レノマさんも夢だと言っているのかもしれないですな。

佐々木に渡す見取り図はニセモノである以上、どうせ脱獄は失敗するんだ。つくづく憐れな奴・・・

山岡は思わずハメようとした相手を憐れんでしまう。
そのレノマさんは、朝日を受け、嬉しそうにしていた。そして、決意を固めてもいた。

俺は・・・俺は1日でも早くここから出てえんだ!!

逸ってしまっているのは自分でも分かっている。それでも、早く出たい。
レノマさんの苦悩が見て取れますなぁ。

それから3日間。山岡は偽の見取り図作成に勤しむ。
レノマさんの姿を見て、山岡は何を思いながら作成を続けていたのだろうか。

そして、ようやく懲罰房から出てくることができたレノマさん。
第27木工場はボスの帰還に沸き返る。お帰りなさい!ボス!
しかし、そのレノマさんはそっけない感じ。交渉がうまくいったか気になってしょうがないんですな。

工場作業中、製図作業室に入るレノマさん。
前金はつかませた。山岡はすでに同じ穴の狢。だからありえないはず・・・!!今さら裏切りなど・・・!!

ないとは思いながらも、不安でいっぱいなレノマさん。
だからか、引き出しをあけ、そこに見取り図があることを確認した時、会心のガッツポーズを決めてしまう。
見よ!この恍惚の笑顔!レノマさんイカしてるわぁ。
でも、ニセの見取り図を掴まされてのガッツポーズですからねぇ。レノマさんヌケてるわぁ。

レノマさんが安堵しているその頃、山岡はある決意とともに所長室のドアをノックしていた
な、なんだ?何故所長室に向かっているんだ山岡?

緊迫の看守買収作戦編は次号決着!とのこと。
一体どのような終わりを迎えるというのだろうか?
谷村に交渉を持ちかけ、見取り図取得の現場を押さえるつもりだった山岡。
今の動きを見る限り、そういう気配ではなさそうだ。
知られるわけにはいかない所長のところに足を運んでいるわけですから。

所長室には本物の見取り図があるのかもしれない。
だからといって、今更本物の見取り図を奪取するとは考えにくい。
となると、所長室に向かったのは辞表を提出するためだろうか?

レノマさんの脱獄失敗を見届けるのは忍びなく、辞めるという話でしょうか。
そして借金を返し、今度こそと建築家の夢を再び追うという流れか?
でも、辞めたからといって、レノマさんと交渉したという罪は消えないですからねぇ。
脱獄に失敗したレノマさんが山岡との交渉を口にすれば、山岡は捕まってしまうはず。
一体どうするつもりなのだろうか?気になりますなぁ。

・弱虫ペダル
対峙する両校のエース。福富さんは感じている。今泉君の進化を。

レースは化学変化のようなものだ!!
お互いに積み上げてきたものをぶつけあい、眠る闘争本能をむき出し、磨き出していく!!
勝利は確信を生み、敗北は革命をうながす。
レースの結果は進化を造る!!
だが、時々いるんだ・・・こういうのが・・・レース中に・・・その中で進化を遂げる化物が!!

なんと、今泉君。福富さんから化物呼ばわりを進呈されてしまいました。
確かに、レース中にどんどん顔が険しくなってきてますからねぇ。
全体的に尖がった感じになっている今泉君。刺さりそうな鋭角さだ。それが進化と呼べるのかは知らないけど。

オレはエースです。だから、超えてみせますよ・・・箱根学園エース福富さん、あなたを!!

ビリビリとしたプレッシャーを放つ今泉君。やるじゃん。
このプレッシャーはあなどれないレベルにまできていると判断する福富さん。

これがチームメイトだと有難いが、敵となると・・・!!今泉・・・俊輔・・・!!

チームメイトだと有難いが、敵となると今泉俊輔
このフレーズだけ見ると、どういう意味で使われるのかすごく気になりますね。
味方にすると頼りないが、敵に回すと面白いというフレーズを思い出してしまった。
今泉君のこれまでの積み重ねを見ているせいか、いまいち信用しきれなくて困っているぜ!

ともかく、王者である箱根学園は今泉君からプレッシャーを感じている。それは確かだ。
ならば、王者にどこまでついてくる総北!と加速を始める箱学。

ここから先は最期の登り。最終ゴールまでのこり15km!!
登りが続く頂上ゴール、最後の勝負所。富士あざみラインだ!!

なんと、まだあざみラインに入っていなかったのか!
実はここまではずっと登りではなかったってことなんですかね?
そう考えると、鳴子がそういう地形でアタックをかけたのは正解に思えてくる。
本当にいい判断だったんだなぁ鳴子。さすがやで。

この先はずっと登り。しかけに一瞬でも反応が遅れれば、重力に引きずりおろされる。
そうなればゴールは決して獲れない――

なんて考えている間に、先に仕掛けられてしまう福富さん。仕掛けたのは今泉君だ!

総北からしかけるだと!!

驚きの福富さん。王者を出し抜いて仕掛けられるとは思っていなかった様子ですな。

アタック!!ここで!?エースが!?

反応が遅れるどころか、取り残される福富さん。大丈夫か?
その福富さんに対し、オレはフェイクはやりませんよと言う今泉君。

独走します。そしてゴールします。のこり15km。獲ります。

そう宣言し、加速する今泉君。
そうはさせじと追いつこうとする東堂さん。

オレたちを出しぬく――させないよ今泉くん!!

だが、その東堂さんの前に周りこむのは巻島さん。おまえの相手はオレッショ!!

・・・!!ジャマだ、巻ちゃん!!

さすがの東堂さんも、この最終日。巻島さんとの戦いを楽しもうという余裕はないらしい。
意外と個人の戦いとチームの戦いをちゃんとわきまえている人なんですよね。

独走する今泉君。東堂さんは巻島さんに抑えられている。
このまま今泉君単独で登りきるのは無理。いや、それをやる気か、今泉!

オレが出る!と飛び出し、今泉君を追いかける福富さん。
今泉君はレース中に進化を遂げ、その牙をむきおそいかかろうとしている。
そのプレッシャーにハァハァと息を荒げる福富さん。
うーむ、今回の福富さんはなんだか異様なまでに圧せられているような気がする。
前回、俺は強いとか言ったばかりでこれはなんとも。強い福富さんが見たいなー。

追いついてきた福富さんに、今泉君は語りかける。
力の勝負をして勝つのはどういう奴だと思います?
答えはカンタンですよ。強いヤツです

なんだ・・・こいつ・・・!?

自分で質問しておいて、答えを待たずに自分で答えを述べる今泉君。
そりゃ、なんだこいつと思われても仕方がないですね。そういうことじゃないだろうけど。

オレ昔から先頭が好きなんですよ・・・静かなんです先頭は・・・
わかるんです。オレ今、誰よりも強いです

なんだか久しぶりにこのセリフを聞いた気がする。
確かに、当初の今泉君は先頭が大好きな子でしたなぁ。ここでその言葉が出るのはちょっと嬉しい。
さらにアタックをしかける今泉君。あくまで独走にこだわる気か!

させん!と追いすがる福富さん。
その福富さんに対し、大丈夫ですかと声をかける今泉君。

今から、もう1回アタックやりますけど、ついてこれますか?

こいつ・・・こいつはオレを・・・オレを力でねじふせる気か!!

覚醒した今泉君の前に、福富さんがタジタジである。
あの鉄面皮の福富さんがこんなに焦りを見せるとは・・・いや、表情はあんまり変わってないけど。

今泉君は本当に進化し、強くなったのだろうか?
正直、メンタル的にはアップダウンの激しい子なので、今はノリノリなだけかもしれない。
成長した!と思ったら、また急激にダウンし、また成長した!と思わされる。
直前に情けないところを見せることで、急激に成長したように見せるのが今泉マジック!
レース中の相手ならともかく、全編通して見ている読者には通じにくい手法ですけどね。

今は強いほうのメンタルが表に出ているが、肉体面も進化しているのだろうか?
これは、おそらく変わりがないと思われる。
今泉君も、実は単独で登りきれるとは思っていないんじゃないだろうか。
目論みは、エースである福富さんを潰すこと。
無謀な飛び出しをして、アタックを繰り返し、箱学のエースを潰すのが目的ではないかと思われる。
それが目的なら、途中で自分が潰れてもいいわけだし、無茶な走りもできるわけだ。ありそうだね。

しかし、前回の次号予告であった、追いついてくる影とは一体なんだったのだろうか。
まあ、予告にウソ、大げさ、紛らわしい表現が入るのはよくあることですけど!!

そんな次回予告だが、次号は本編に代わり、舞台のSPレポートマンガを特別掲載とのこと。ほーう。
なんにしても本編はお休みってことですね。レポートマンガはどんな形式で描かれるのか楽しみだ。

・ましのの
春休みの予定を友達に聞いてみる増埜さん。
室井さんは特になく、野村さんは積みゲー崩し。友野さんはバイト三昧とのこと。
野村さんの積んでいるゲームの内容が気になる。
ガールズRPGに範馬勇次郎が出てくるゲームだったりするのかッ!?

友野さんはコンビニでバイトをしているらしい。この学校はそういうのOKなんですかな。
ライブに行ったりと、お金を使う機会が多そうですからねぇ、友野さん。

私もしてみたいなという増埜さん。短期で春休みだけという募集はあるはずなので探すことに。
ケータイから求人を探すのは探しづらいので、求人情報誌を見ることに。
求人情報誌バッチ☆コイ。バッチコーイ。
これだという所に、まずは面接の予約を入れる電話をする。ドキドキ。
出てきたのは若い女性の声。担当の月野さんという人だ。
次の土曜日の十四時から面接を行うように話は進む。
名前を聞かれたので、くっきりはっきりと答える増埜さん。

増埜「ましのかなです!」
月野「わしのかばさんですね

鷲のカバ!?なんだかメルヘンですね。いやいや。
カバって名前はないだろう。さすがにすぐに「かな」だと気づいてもらえる。
だが、苗字はそうはいかない。わしのさんですね。いえ、違います。

私滑舌悪かったかなと不安になる増埜さん。でもそういうことではない。
増埜という苗字は珍しいので、伝わりにくいのだ。
この月野さんなら人物の「人の苗字貯蔵庫」には「ましの」という苗字が入ってないんだ
だから認識できないでいる。そんな苗字ある訳ないと思っちゃうわけですな。

なるほどう。自分もそういった経験があります。
どれだけ伝えようとしても、向こうの脳内バリアーに阻まれて伝わらない。
違うと言っているのだから、同じ名前で何回も聞き返すな!

どうやったら伝わるのか考える増埜さん。
日本語で聞き間違ってるなら、英語に置き換えればわかってくれる!
というわけで、UPの増埜ですと言ってみる増埜さん。確かにUPは増すって意味だけど、わかりにくいな。

アップのわしのさんですね?

だからってこの聞き取り方はない。なんで所属名みたいなの付いてんの?
言われたことをそのまま受け取るとは、この月野さん。なかなかに危うい人である。

もう、わしのでいいやと諦める増埜さん。よくある話だ。切ない。

さて、バイト先の場所はかなり見つけにくいところらしい。
細い道の奥にあるパン屋さんらしいが、確かにこれは見つけにくい。
バッチ☆コイに地図はあるけど、かなり大雑把でわかりにくいらしい。
なので、田丸さんのお宅とラーメン屋の間の道を通ると覚えればいいらしい。
ふむ。でもそれならラーメン屋の名前も知りたいなと考える増埜さん。
ラーメン屋の名前までは認識していなかった月野さん。自分の店からラーメン屋の旗を確認する。

「ちんぱさ」って店です。

ほう、そりゃ変わった名前ですね。ってそれ店の名前じゃねーよ!!
ちんぱさは裏から見た姿であり、表から見た本来の文字は「さんぱち」380円ラーメンのことである。
断じてちんぱさなどではない!
しかし、その旗を見ていない増埜さんにその事実を知る由はなかった。
月野さんってば・・・増埜さん以上のうっかりさんとは、本当に社会生活をおくれているのだろうか!?

そして面接当日。道に迷った増埜さんは、近所の人々に尋ねる。
「ちんぱさ」知りませんか?
うむ、なんとも恥ずかしいフレーズだ。男性が繰り返し聞いて興奮したりしている。
なんとも動揺させられる言葉でありますよね。不良も照れちゃう。
子供は無邪気に答えますけどね。ちんちんぱさぱさ?知らなーいと。おい。

結局面接を行うところまでいくこともできず、不採用となった増埜さん。
世間の風ってのは冷たいものですねぇ。いや、今回はあまりにも特殊な例だと思いますけども。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
見えぬ恐怖。生ける屍と化した肉体。ウィルスによる感染によるゾンビ化。やはり怖いですね。
噛まれたら感染するぞと言われているのに早速噛まれるリッキー。
夜に男の悲鳴が木霊する。

一仕事を終えたクリスたち。
ダグ教授に報告に向かうというメラ・ビジと共に移動中。
その途中、教授に電話をかけるクリスであったが、電話が繋がらない。
メラの調べによると、教授は休暇をとっているが、行き先は不明とのこと。
ケータイも繋がらず、行方も不明か。なんとも嫌な予感がしますよね。
ピアーズはただの休暇だと思いますよというが・・・本人も自分の言をどこまで信じているやら。

マルハワ学園はケータイが通じない場所なんですかね。
わざわざ手書きの手紙を送ってきたところからして、ネットも通じてなさそうだ。
こりゃ、クリスたちが到着するまで時間がかかりそうですなぁ。

そのマルハワ学園。ダグ教授の悲痛な叫びが響き渡っている。リッキィィッ!!リッキィィッ!!
ゾンビ化したアリサちゃんは学園の警備員らしき人たちに押さえ込まれている。
前回のゾンビは誰が捕獲したのかと思ったら、警備員だったのか。
ゾンビを力づくで押さえ込むとは、ここの警備員は強いんすね。
まあ、噛まれて感染するなら、猿轡をしてしまえば怖くないってわけですよ。

リッキーは肩を噛まれただけで済んでいる。早い段階で悲鳴を聞きつけて警備員が踏み込んできたのか?
とはいえ、噛まれたことには違いがない。早くBSAAを呼んで処置しないと。
だが、グラシア学長は動こうとしない。この惨状を見ても、学園の威厳を第一にしようとしているのか?
このままではラクーンシティの再来だとダグ教授は言う。

ラクーンシティの壊滅――
”t-ウィルス”によりゾンビ化が蔓延。市警の特別機動隊による鎮圧も難航。
市外への感染が避けられぬ状況に、米政府は「滅菌作戦」を議決。
汚染された市はミサイルによって真相もろとも地図上から消え去った。

このままでは、学園も同様の末路となりかねない。
そう教授は言うのだが、グラシア学長は聞く耳を持ってくれない。ぐむー。
さらに学長は言う。この部屋の出入り口には監視をつけさせてもらうと。

あなたの甥が彼女のようになった時、速やかに”処理”できるように・・・

怖いことを言う。まあ、そうするしかないんでしょうけども。
アリサちゃんはタンカに括り付けられ運ばれていく。前のゾンビと同じように鎖で縛るのですかね。

わかっているのか!?グラシア・・・
昼まで普通に会話していた女生徒が夜にはゾンビ化していたんだぞ・・・これが何を意味するのか・・・

媒介になっているのがどこかにいるんでしょうな。怖い話である。
さて、噛まれたリッキー。意識を取り戻したらしい。
リッキーは言う。自分があんなゾンビになったら、遠慮なく殺ってくれよ、と。
あんなになって人を喰うなんて、絶対にゴメンだ・・・
甥の言葉に涙を流す教授。こんな所に連れてきてしまったわけですしねぇ。謝っても謝りきれない。

一方のグラシア学長。これで2人目と犠牲者を数えている。
教授の言葉を信じるならば、間もなく3人目が出てくる、と学長。
その表情に悲壮感はない。無表情なのでなんとも言えないが、ひょっとして期待しているのか?
なんだかとても怪しい学長でございますな。

ウィルスが暴れるのか、苦しむリッキー。くッBSAAさえ・・・クリスさえ呼べれば・・・!!
悔しがる教授。教授は語る。彼らはプロ中のプロだと。
対バイオテロ特殊部隊・・・BSAA。バイオハザード鎮圧に対して彼らの右に出る者はいない。

数年前。アメリカの某ショッピングモールでバイオハザードが発生。
ゾンビ化し、巨大化したクモが複数暴れている。
そんな状況を数分で鎮圧してしまうクリスたち。ハンパネェな。
ピアーズは狙撃の名手って感じですね。スナイパー枠か。最近の風潮からして、死にそうだな!

クリスはもう何年も前からバイオテロとやり合っているという。
ラクーン洋館事件の惨劇から生還し、BSAAのエースとなった男。
クリス・レッドフィールド・・・彼の長い戦いは使命なのか、それとも呪いなのか・・・

さて。夜中にグラシア学長の部屋を訪れる人物がいた。生徒会長のビンディちゃんだ。
アリサちゃんが部屋にいないのを心配しているらしい。学長は知らぬ存ぜぬといった態度。
まさかゾンビ化し、地下に閉じ込められているとは思うまい。
そのアリサちゃんに斧を振り下ろそうとしている人物がいた。何者だー!?

翌朝。リッキーはゾンビになることもなく目覚める。
噛まれた痛みがある以外は変わったこともなさそうだ。馬鹿な・・・。
噛まれたことによる感染は1時間以内に起こる。夜を乗り切ったということは感染していないということだ。
奇跡というにはでき過ぎている・・・何か妙だ・・・
不安がる教授。
でも、確か世の中にはゾンビ化への抗体を持つ人物が存在するというじゃないですか。
ゲームでの主人公は大抵この抗体を持っているという。
だからハーブ飲めば回復しちゃうんですよね。リッキーも煎じて飲むべし。

何としても感染の原因を突き止めなければと考える教授。
噛まれたリッキーも、このまま黙ってなんていられないしなと熱くなっている。
あれだけ怖い目にあったのに、臆することもなしか。なかなか熱い青年っすね。

授業中。デカイ声で捕り物を行う教授とリッキー。対象はネズミだ。
それは別にいいんだが、もう少し静かにできないものだろうか。
校舎の中の生徒達がみんな注目しちゃってますよ。なにしてんのこいつら。

今だリッキー!!
おるぁああッ!!

飛び込みながらの網を振るうが、空振り。ネズミを逃してしまう。

惜しい・・・!!

思わず力が入るビンディちゃん。ハッ・・・。
微妙に照れくさそうにしている姿が可愛らしい。この子もなかなか熱い子なんすね。

ネズミを逃して悔しがるリッキー。上等だクソネズミ!俺はなぁ超しつこいんだぜ!!

叔父「だから彼女もできんのだな・・・」
甥「うッ・・・うるせぇ!!」

仲のよい2人っすね。
この仲良しコンビは何をしに学園にやってきているのか?
マザー・グラシアの客人とは聞いているが、どうしてこのマルハワ学園に来たのか。
ビンディちゃんも気になっている様子。ふむむ。

さて、1日中走り回ったらしいリッキー。ベンチでへたり込んでいる。
初日と違い、近づいてくる生徒もおらず、遠巻きにヒソヒソ話をされている。
まあ、あれだけ盛大にネズミを逃しちゃ株も下がるってもんですよね。だから彼女もできんのだ。

結局ネズミ1匹捕まえることができなかった。これでは非効率的すぎる。
特定はできていないが、学園内のネズミがウィルスを拡散させている可能性が高いと教授は考える。
何としても検体として調べる必要があるが、このままでは・・・

女生徒のラクロスを見ながら休憩する2人。
ラクロスってなんだかお嬢様学校の競技っぽいイメージありますよね。激しそうなのに。
と、そこにビンディちゃん登場。アリサちゃんのことを尋ねてくる。
さすがに、グラシア学長のようにはとぼけれない2人。
ご存知なのですねと食い下がられてしまう。

お願い!教えてください!彼女は・・・私の大切な友人なんです!!

なかなか可愛いじゃないですか、ビンディちゃん。
だが、その友人であるアリサちゃんは前回のゾンビと共に焼かれようとしている。
離れの廃屋らしくところに、鎖で縛られたままガソリンをかけられているアリサちゃん。
この廃屋、男子生徒が見張りについているように見えるのだが・・・?
ガソリンをまいている防護服の連中は学生なのだろうか?むむう。

高いところに登った学長の指示により、炎が放たれる。ボオン。
その瞬間、リッキーの脳にはアリサちゃんの顔がよぎっていた。助けて・・・!!なんて声も聞こえてくる。
学園の本性が明らかになりつつある現状。
教授たちはどう動くのか。ビンディちゃんはヒロインポジションを確保できるのか。
クリスたちが来る頃にはどういった状況になっているのか。注目です。

・毎度!浦安鉄筋家族
いたざき先生、マンション丸ごと持っているのかー凄いなー。
まあ、1〜19Fに人はいなさそうですけどね。

つるつるの斜面は危ないが、ちゃんと手すりがついているところに優しさを感じる。

しかし、浜岡先生は楊海王が好きですね。というか、色々と反則だこのネタ!
板垣先生がアシスタント募集中にこの内容を載せるというのもまた凄い。
だからこそ、後は編集長よろしくってことなのかもしれないですけどね。逃げおった!!
先生の顔がそっくりだったりするのがなんとも笑える。

・範馬刃牙 SON OF OGRE
鼻から耳から噴出した血が糸を引き弧を描く。
振り回されるだけでもうグロッキー状態になってしまう刃牙。
それにしても、なんという技術であろうか。
人体とはここまで掴みやすくできていたというのだろうか!?

みっちゃんは得心したように呟く。なるほど、と。

前後、左右、上下。
勇次郎を覆い隠す半透明な・・・”刃牙”という名のドレスというワケかい・・・

ははぁ、そういう意味だったんですね。
もっと血なまぐさいものかと思ったのですが、それなら少し安心だ。
技術としては凄いし、絶対喰らいたくはないけど、死ぬ恐れは少し下がった。
肉片を纏ってドレスとか言い出さなくてよかったわい。

勇次郎のこの技術を見てオリバ。
かつて、バキをバサッとやったことを思い出す。

腕力の差を思い知らせるため・・・こう・・・まるでバスタオルのように――バサ・・・ッと
フフ・・・とてもじゃないが出来っこねェ。
タオルのように軽々と扱えても、道具のように巧みに扱うことはできない・・・

なるほど。オリバならできそうじゃないかと思ったが、技術が足りなかったか。
腕力だけではなく、ヌンチャクにはそれ相応の技術が必要になりますわな。

扱いなれた武器のようには・・・武器・・・?
そうだよ。ヌンチャクはただの道具ではない。武器・・・!
――だとするなら・・・この後は・・・!!

散々振り回したあと、脇に抱える基本姿勢に戻る勇次郎。
そして、ヌンチャクと化した刃牙に語りかける。

刃牙よ。聞こえてるか。
聞こえててもいい。聞こえてなくともいい。
護身れ・・・我が身を護身れッッ。
「範馬」を名乗るなら、護身り切れッッ!

死ぬなよ

ヌンチャクの正しい扱い。それは武器として叩きつけること!
刃牙の身体が振り回され、車に叩きつけられる。
死ぬなよと言われてもこれは死ぬ。
果たして刃牙は生き残ることができるのだろうか?
勇一郎は、勝てるぜとか言ったけど、実際は今にも死にそうじゃないですかー!
お爺ちゃんの妄言に付き合わされる格好になった刃牙は災難ですな。

・てんむす
3回戦突破の余韻に浸る結日高校食い道部。
今週の中部予選4回戦に勝てばいよいよ天食祭本戦のキップが手に入るのだ。
やる気もみなぎってきたので、今日も練習がんばるわよ〜!おお〜!!
と盛り上がったのだが、九士朗にダメ出しされる。おやおや。

立浪部長と天子ちゃんは口の中をやけどしたばかり。
前回も言われたとおり、傷が化膿したりしてないか病院で診察を受けることになる。
向かう先は忍足総合病院。OSHITARI HOSPITALである。
かなり大きな病院だ。外科・内科・小児科。色々取り揃えているらしい。へぇ。

忍足先輩、ただのダジャレ好きじゃなかったんだね

失礼な感想を述べる天子ちゃん。
でも、正直そんなにダジャレ好きって感じでもないですよね、九士朗。
柱の人物紹介でも書かれてはいるけど、あんまりダジャレを言っている印象はない。むう。

さすがにでかい病院である。門をくぐって内部に入るまででもそれなりに歩くようだ。
暑い中歩き、中に入るとさすがに涼しい。冷房がよく効いている。
口腔内科は8Fと受付に聞く。エレベーターに乗って向かおう。
病院に入り、エレベーターに乗って口腔内科に向かう。
これだけの距離なのに、何故かふらふらと違う方向に向かおうとする立浪部長。あら〜。
あの天子ちゃんが世話を焼いているだと・・・?

部長さん・・・試合の時はしっかり屋さんに見えるけど、普段はおっとり屋さんだったね。

試合の反動で、普段はぽやぽやしちゃってるんでしょうかね。
にしても、方向音痴とか言うレベルじゃない。目の前にあるでかい入口もわからないレベルだ。
ひょっとしたら、細目なんじゃなくて、本当に目を閉じているんじゃあるまいか?
普段から五感のひとつを封印することで、いざというときの力を蓄えているのだ!

口腔内科に到着。長椅子に座って順番待ちをする。
その間に、次の相手のデータを見ておこうとする立浪部長。
相手は去年の中部予選の優勝校
開会式で昇殿参拝してた、赤西陽菜さん率いる、尾張大付属高校食い道部である

あの格好いいお姉さんのいる高校!!

さすがに天子ちゃんも覚えていたようだ。
しかしまた、くせのあるキャラが出てきそうなシルエットですね。

去年の優勝校って強いんじゃ!?

今更なことに驚く天子ちゃん。どちらにせよ、準決勝の相手が弱いわけないっしょ。
病院では静かにと言われ、口にチャックをする天子ちゃん。キバみたいである。

天食祭の中部予選本戦出場枠は地区予選決勝進出校の2校のみ。
だけどその2つの出場枠の1つはこの10年間ずっと同じ高校なのだという。
その高校が――現部長、三ヶ月かずえさん率いる龍聖学院食い道部。花ぽんの高校だ。
中部地区は龍聖学院の一強体制。
だから出場校が2つといっても、実質1席は龍聖枠で、残りの1席をみんなで争っている状況なのだ。

へぇ。龍聖はそんなに強いところだったのか。
なんだか三ヶ月さんが凄そうに・・・見えませんでした!やっぱりだらしなかった!
でも、このだらしない感じがなんとも魅力的ですね。よいっすなぁ。
しかし、遊ちゃん。1開戦で花ぽんに絡んだとき、なんか言ってなかったか?
お前らんとこ、決勝までこれるんか?とかなんとか。
対戦表で高校名も確認してたし。実績を知らなかったんだろうけど、強豪に対し割と恥ずかしい発言だ!

龍聖学院以外どこが勝つかわからない。
そんな乱世の中部地区に去年現れたのが、尾張大付属高校食い道部。
優勝した尾張大付属は龍聖より強いのだろうか?
それについては、龍聖側は決勝出場選手が全員1年生という消化試合だったからわからないらしい。
部員はいっぱいいるみたいですからねぇ。強豪らしく、1年に将来の下積みをさせているのか。

でも去年の予選、準決勝の赤西さんの試合を観たのよ・・・
その実力もそうだけど、まるで彼女の食べてる姿は鬼のようだったわ〜・・・

立浪部長が観ててぞくっとするほど、鬼気迫る姿らしい。
まあ、かっこいい系のお姉さんですし、そういうスタイルになるだろうと思ってました。
これで赤西さんが天子ちゃん系の幸せ笑顔で食べる人だったら可愛いことになる。む、何の問題もないんじゃないか?

強敵のことを考えると、つい緊張してしまう2人。
何か楽しいことでもお話でもしましょうかと気持ちを切り替える。
天子ちゃんは立浪部長に尋ねる。天娘のお願い事を考えていますか、と。
しかし、部長は天娘になったら願いが叶うという話を知らなかった模様。
目を開いて驚いている。開眼。クワッ。有力な情報を得たって感じですね。

立浪部長が天食祭を目指す理由は、本戦で昔約束した友達と会うためでしたっけ。
その理由の場合、優勝して何か願いを叶えなければ、という物がないですわな。
結日高校だと、そんなに深刻な願い事を抱えている人はいなさそうな気がする。
あ、遊ちゃんの身長の件があったか。
天食祭を優勝した翌日、願いを叶えた遊ちゃんは身長2mのむくつけき大女に!おぉ。キャラが死ぬ!!

それはさておき。
診察を終えた天子ちゃん。どうやら異常はなかったらしい。
まあ、喉元過ぎればなんとやら。口の中の痛みってのは、そのときは響くけど後には残りにくいものですわな。

天子ちゃんが出てくると、部長の姿がない。もしかしてまた迷子に!?
それはないか。受付で待ってたら会えるよね〜と天子ちゃん。
フッ。立浪部長を甘く見てもらっては困る。この短い時間でも迷子になれるんだぜ!!
トイレを探して右往左往してたら戻れなくなったらしい。トイレにはつけたようでよかったですね。
1年のころ、部を創設した立浪部長。勧誘のビラに場所を書くのを忘れていたことがあった。
ひょっとしたら、あの頃から迷子になりやすい性質があったのかもしれない。地図とか見るのが苦手っぽそうだ。

さて、受付に戻るためにエレベーターや階段を探す立浪部長。
その前を横切るのは、先ほど話題にあがった赤西さん。花束を携えて登場である
病院に花束とくれば見舞い。その表情からして、相手の病状は深刻そうに思える。

一方の天子ちゃん。部長を待つついでに売店でアイスを買い食いしている。
やけどをアイスが癒してくれるってわけだ。
その天子ちゃんの後ろから近づいてくる少年の姿があった。胸の名札には赤西の文字
赤西さんの弟さんでありますか?
格好からして、この病院に入院している様子の赤西少年。赤西さんは弟の見舞いに来たというところか。

口腔内科の8Fで入院するほどの病状とはなんだろうか。
ちょっと姿を見せていた、口腔がんのパンフレットが怪しい。まさか、がんだというのか?
そうなると、赤西さんは天娘の願いを弟のために使いたいと考えるキャラになるかもしれない。
うーむ、結日高校とは違い、これまた深刻そうなキャラづけが来ましたね!
相手側の方の視点で展開されることが多いのがこの作品の特徴である。
尾張大付属のキャラづけもここから行われていきそうですな。

・クローバー
対戦を終えた8人が見守る中、勝負を決めるのはハヤト対吉良の一戦。

吉良は少し動揺している。司馬に続き、奥村までやられるとは・・・なんなんだこいつら。
逆にハヤト。真木の奴相変わらずやるなと満足そう。
信頼して呼んだ相手なだけあり、活躍してくれて嬉しいようだ。

吉良という人間について簡単に回想。
30人近くいる相手に対し、チームの頭でありながたいつも先頭に立って突っ込んで行く。
そんな頼れるリーダーって感じの吉良。
ここぞという場面ではきっちり決めてくれるという信頼感がありそうだ。

そんなあいつが・・・こんな奴に負けるわけがねェ。

似たような髪形に、似たような格好なので見分けがつきにくい2人の対決。
かと思いきや、吉良が上着を脱いでくれたので見分けがつきやすくなった!
見ている人に配慮してくれるとは・・・吉良はやはり頼れるリーダーっすね。

吉良はマジで強い。ゲンゲンや真木さんでもその強さに太鼓判を押すほどである。
ならばとハヤトも上着を脱いで応戦する。おっし!ここから本気だ!ウソつけ。ずっとマジだっただろ。

ぬるい・・・オレ達は・・・オマエら友達ごっことは違う。

その言葉と共に攻勢をかけてくる吉良。
その連打の前に倒されるハヤト。終わりなのか!?
まあ、実のところ、絶対に勝たなくてはいけないわけではない。ハンマーヘッドはそんなに悪い奴でもないし。
でも、楽しくない方向に進みそうなので、その目は覚まさせないといけない。
そう考えると、やっぱり勝たないといけないのかなぁ。
というわけで、立ち上がれハヤト。首を突っ込んだ以上、最後まで戦うのだ。

・侵略!イカ娘
50円玉を複数握ってゲーセンに向かう栄子。
遊ぶ金額を前もって定めているというわけか。なるほどな。

女の子なのに格闘ゲームが強い栄子。さすがゲームは生きがいといってのける人物である。

格闘ゲームで遊んでくれる女子って希少なんですよね。磯崎め、羨ましい奴だ。
そんな磯崎。ゲームに勝って栄子とデートする権利を得る。
本人が望んだかはともかく、栄子とのゲーセンデート。むむ。普通に羨ましいんじゃないか、コレ!?

・バチバチ
ぶつかり合う体力は使い切った二人。
しかし、まだ倒れない。フラフラになりながらも、ゆっくりとお互いまわしを取ろうとする。
ゼハッ。ゼエ。ゼエ。ウェッ。ウェ。ゼエ。ゼハッ。ゼエ。
息を荒げる阿吽。ウェウェ言うな。

見ている方にも限界だというのがわかる。
ならば、自分達が応援するしかない。堰を切ったように声をかける鯉太郎と白水さん。
頑張れー!うわぁー!!あー!!
って鯉太郎。吠えてるだけじゃねーか。

弟弟子の声に促されるように、椿も叫びだす。
そしてそれが伝染するように、頑張れ頑張れと声援が国技館中に溢れ出す。
感動一色!といった感じだが、椿の横の谷町のじいさんが呆けているのが気になる。
吽形さんのヒザを見たショックで逝ってしまっているんじゃないだろうな?怖いよ。

溢れかえる歓声が二人を包む。
幕内でもない俺たちにこれだけ声をかけてくれる。吽形さんも満足そうである。

お前の・・・おかげだ・・・お前が・・・相手だったから・・・

そう口にするが、まだ終わりではない。まだだ・・・まだ・・・終われねぇ・・・

まだ・・・俺の奥で・・・小さく燃えてるんだ・・・
このまま燻りつづけて生きるなんてゴメンだからよ。
だからもう二度と・・・火がつかないように・・・
ここで今、お前を倒して燃え尽くす・・・

こい・・・

叫びと共に押し出そうとする阿形さん。
その押し出しを受け、大きく右足を踏み込む吽形さん。
まっすぐ伸ばしてではなく、捻った状態での踏み込みである。当然の如くヒザはゴリンと外れる。
だが、それも全て織り込み済み。
低い体勢になったのを利用して、左足を軸に回転。投げを放つ。

これで・・・全部だ!!!

最後の最後で吽形さんが投げを放つ!
しかし、その投げは阿形さんの力で食い止められてしまうのであった。

止められちまったか・・・もう・・・十分だ。もう・・・
阿形・・・ありがとな

満足気な笑顔を見せる吽形さん。
その吽形さんを思い切り投げ飛ばす阿形さん。
情を殺した以上、生易しく決着なんてわけにはいかない。
だから、渾身の力を込めて投げ飛ばす。なんともはや。

阿吽対決もついに決着がつきました。
ヒザをあらぬ方向に曲げ、横たわる吽形さん。その前にヒザをついて崩れ落ちる阿形さん。
これじゃ、阿形さんが本当に吽形さん殺したみたいじゃないですかー!!

殺し合いだろ、とはいえ本当に殺してしまうのはさすがに問題がありすぎる。
まあ、さすがに死んでいるわけではないでしょうけどね。力を出し尽くして動けないだけかと。

死闘は幕を閉じたわけだが、今後の展開が早速気になるところである。
阿吽の戦いはさすがに決着がつくまでに長引いた気がするが、盛り上がれはしました。
観客が大泣きするのはさすがにやりすぎな気もしましたが、まあ彼らも場の空気に呑まれたのでしょう。たぶん。
なんせ、あの大横綱である虎城さんが見事だと述べてしまう取組である。
その虎城さんのコメントが会場を覆い、感動の空間を作ったとしても、何の不思議もない。
後は弟弟子たちが泣き出して吠えれば簡単に国技館中を感動の渦に巻き込めるってもんよ!

まあ、観客達はともかく。
2人のことを知る空流部屋や、読者たちには、ようやく決着をつけることができたのかって感じでありますな。
吽形さんは今後どのように生きていくのだろうか。
親友が去ることになる阿形さんはどのような活躍を見せてくれるのだろうか。
そして、鯉太郎はどのような成長を見せるのだろうか。注目です。
あ、あと白水さんの髪が伸びるのかも注目してます。川さんも今の白水さんなら髪を伸ばすのを認めてくれるはず!きっと。

・さくらDISCORD
「家族なんだろ」

丘に言われたセリフ。それは常に自分が言い続けてきたセリフである。
家族なんだから、他人にはわからない家族なんだから、と。

・・・クソッたれ。んなこと他人のてめぇに言われなくてもわかってるよ。
なのに、なんでだ。嬉しいと感じてしまうのは

誰かに殴ってほしかったんですかね?隠れた嗜好に目覚めた!?いやいや。

・・・そうか。俺はただ、認めてほしくて駄々をこねていたのか。家族なんだと――

そういうことなんでしょうね。自分では家族だなんだと言いながら、ずっと不安に思っていた。
母と血がつながっていないことで家族になり得ないのではないかと不安だったんですね。
ふむ。誰かに認めてもらうというのは嬉しいものですからねぇ。
それが、殴ったほうが倒れるような貧弱な相手であっても。丘っ!?

てなことをやっているところに、芽吹家が勢ぞろい。ブッキーと両親が真也の前に現れる。
息子を迎えにこようと、両親は走ってきたらしい。息があがっている。
芽吹も一緒に走ってきたと思われるが、全く平常どおりである。さ、さすがというべきか?
そういえば、芽吹ブーツ履いてますな。両親が持ってきてくれたのか?
芽吹の異様な身体能力はブーツに秘密が?いや、二階から飛び降りたときは履いてなかったな。

芽吹のことはさておき。
ケンカの現場を目撃しちゃった芽吹母。真也にビンタをかまします。パアン。
わざわざ丘が殴ったところにかぶせてくるとは!こりゃ痛い。
桜ヶ丘君に謝りなさいという母に、今更母親面して!と返す真也。

母親面するわよっ。私は貴方の母親なんだから!

ふむ。なんだか聞きたかったセリフを言ってもらえた感じですね。
父は言う。良かったな、真也と。
え?親父様。全てわかっていたという風情ですが、本当は真也が家族仲が悪くなった原因と気づいていたのか?
わかっていたけど、どうにもならなかったので放置していた。とでもいうのでしょうか。
意外とこの芽吹父もダメな人なのでは・・・?
ともかく。母に家族と認められた真也は涙する。

・・・はは。くそったれ・・・ガキか俺は。

自覚してくれて何よりです。

さて丘。ケンカも終わったので、へたり込んでいる。メガネも回収したし、元の丘に戻れたようだ。
そこに芽吹が現れ、礼を言う。それだけで丘には伝わったようだ。

丘「・・・そうか、決めたんだな」
芽吹「・・・うん。アタシ帰るよ。両親に迎えに来られたときは驚いたけどさ」

さすがに思い合っている相手というべきか、これだけのやりとりでわかってしまうのか。
そして、芽吹は母に促す。アニキにあれ言わなくていいの?と。
母は言う。

・・・真也。今夜は家族みんなで鍋にしましょう?

温かな家族料理といえば鍋!定番だ
! しかし、この洋風料理が似合う部屋で鍋とはアンバランスでございますな。
父もそう口にする。おいおい父め、余計なつっこみを!ま、やりたいことをやるのが一番ですよね。

芽吹はアニキに問う。丘クンは強かったでしょ?と。
真也は答える。モヤシだよあんなもん、と。
その通りだけど、そのモヤシをしとめ切れなかった貴方はなんなんだ。ゴボウあたりか?

・・・まぁでも、さくら。お前の男を見る目だけは認めてやるよ

妹「あっはっはっはっはっ。何それ!?ツンデレ!?」
兄「あ゙ぁ゙!?認めてやってんだから素直に感謝しろよ!!」

ふむ。いい会話が出来ているじゃないですか。
家族の中で一番のわだかまりであった、兄妹が笑顔で会話している。父も嬉しそうに微笑むしかない。
いやぁ、芽吹父は本当おいしい立場っすね。
この人割と何もしないまま解決にありつけちゃってるよ。ごっつぁんです。

食事を開始しようというところで、母は気になったことを娘に尋ねる。
さくらは桜ヶ丘君とは付き合ってるのだろうか。
それにしては、先日別の男の子を連れてきてたじゃない・・・?と。

娘「あぁ康介クン。康介クンは遊びだよ
母「あそっ・・・!?」

ガタッ。
知らない間に、娘が男を遊びで惑わすような子になっていた!これはショックだ!!
でも、言われたこーちゃんはもっとショックに違いない!立場ないねぇ。
まあ、実際のところ今回ほとんど活躍してなかったからなぁ、こーちゃん。
次の闇の解決に向けて力を蓄えるべきだと早くから省エネモードに入っていたのかもしれない。

食事中に鳴り響く柱時計。
前はそれが陰気な雰囲気を強調したものだが、今はもうその鐘の音は聴こえない。

昔のようにもう一度この家に、色鮮やかなピアノの音が響くことはもう無いかもしれないけど。
まだ少しぎこちなくて、少し気恥ずかしくて、それはまだ不協和音かもしれないけれど。
確かに今聴こえるのが、家族の音なんだ――

芽吹は思わず涙し、言う。
・・・なんでもないよ。ただ・・・この鍋、おいしいなって・・・!!

芽吹もなんだかんだで壊れた家族が元に戻ったことが嬉しくてしょうがないらしい。
こうやってみんなで鍋を囲めるようになるなんて、といった心境なんでしょうな。
思ったことも言えちゃっています。テーブルでかすぎて鍋に届かない、とか。
一番身長ありそうな真也がプルプルしてるくらいだし、本当に遠いんだな。
まあ、一番真也から遠くなるように置かれているんでしょうけど。おそらく父からも遠い。
兄の意見に思わず追随する父。・・・だなぁ。
それを聞いて母。思い切って小さいテーブル買っちゃう?と提案。
この意見に父追随。だなぁ。こんな大きさ必要ないな、と。
うむ、芽吹父は島並の追随者だったことが見て取れますな。
こうやって頷いているだけで家族がいい感じにまとまったとするならば・・・なかなかの追随力といわざるをえない!
それはさておき、テーブルが小さくなるのはいいですね。家族の距離が縮まるとも言えるし。

さて、後日。
どうやら丘と芽吹がデートをするらしい。ほう。
というわけで、残りのさくら4人が物陰からストーキング。

・・・お前ら、あの時もこんなことしてたのか・・・?

あれ、康介気づいてなかったんですか?
いや、思いっきり置き去りにしてたし、気づいてないはずはない。改めて問い詰めているのでしょう。

住吉「そっそれはノ宮がっ!」
島「いやいや住吉。お前もノリノリだったじゃねぇか

さすが島。住吉さんに対するツッコミは冴え渡っている。
でも余計なことを言うとまた蹴られたりしかねないぞ。
まあ、今回はその心配はない。そんなやりとりよりも衝撃的な者が現れたからだ。

ブブブブッキーがおめかししているー!!?
髪をおろし、なんだかヒラヒラした感じの格好で現れる芽吹。でもブーツはそのまま。
母がデートならば、とはりきって用意してくれたらしい。嬉しそうですね、母。

はっはっは丘クン、笑ってやってよ。こんなのアタシにゃ似合わないっての。

?いや?よく似合ってるぞ芽吹。俺は可愛いと思う

ふむ・・・ふむ!
さすが丘さんである。こういうことがさらりと言える。こんな男になりてぇもんだ。
丘の言葉に真っ赤になり、照れながら歩き出す芽吹。
そんな姿を見たことねぇ!とばかりに硬直する4人のさくら。うひゃー。

住吉「・・・芽吹。作楽康介の時は本当に悪ふざけだったのね・・・」
島「うらやましくなんかねぇ・・・うらやましくなんかねぇ・・・
ノ宮「・・・こーちゃん・・・なんて言うか・・・ドンマイ!」
康介「マジトーンで慰めんな!!」

島は相変わらず読者の意見を代弁してくれるなぁ。
いやいや、羨ましくはないっすよ本当本当。丘さんが相手ならしょうがないっすから。

康介は、2人のことを見届けれたし帰ろうとする。
こーちゃんやっぱり、ブッキーの気合の入れ方の差が・・・
ノ宮の哀れみに、違ぇっつーの!と吠える康介。
一時期はハーレムを築くのではないかと期待された男がこの哀れまれっぷり。どうしてこうなった!?
まあそれはいい。康介は語る。

・・・ほら、なんつーかさ。お前らも二人のあの顔見られただけで、十分だろ?

うむ、幸せそうな顔してますよね。よかったよかった。
まあ、島辺りは羨ましさで悶えまくっているかもしれませんけどね!

こうして、芽吹家の闇は解決し、丘と芽吹のカップルに障害はなくなったのでした。
次回以降、隙あらばラブラブする二人が見れたりするのだろうか!!う、うらやましくなんかねぇ・・・ぞ?
それでいて、次回予告は『さくら』たちに新たな恋の予感!?とある。
ど、どういうことなのか?また新たなカップルが誕生する気配になるのか?
島はまた羨ましがるのか?こーちゃんはまた哀れまれてしまうのか?
って流れだと、ノ宮と住吉さんの恋が始まるという展開がちょうどよく思えちゃいますね。
この組み合わせなら、島は羨めるし、康介は哀れまれる!いや、どっちも哀れまれるなコレ。ともかく楽しみだ。

・ドカベン スーパースターズ編
開幕を勝利で飾り、爽やかな朝を迎えている山田家。
長屋から出てくる山田と彩子さん一家。今日はここに泊ってたんですな。
しかし・・・なんだろうね、これ。
いい天気でよかったですね、と言った時の山田の構えが凄いムカツクんですけど?
斜めに構えてちょっとモデル風味というかなんというか。
斜に構えている感じがするせいなのか、異様にムカツク!!なんで!?

彩子さんと結婚して、新居はどこになるのか。長屋の住民はそれを気にしている。
が、彩子さんは長屋に住むという。えぇー?
新婚さんがこの長屋で暮らすとは。うーむ。できた嫁というべきなのか?

この決定を聞いて驚くサチ子。うそ〜〜〜。
サチ子は言う。お義母さんがこれでおじいちゃんの世話ができるって喜んで話してたところなのに、と。
そう言われた里中母。口では否定する。が、内心はお世話できたらいいなと思っていたという
山田のおじいちゃんも、世話されるのも悪くないなと思っていたという。
なんだろう、これは?
前回はねーよと思った、里中母と山田のじいちゃんの組み合わせがありえたということなんでしょうか?
なんだか、山田が結婚する気になったせいか、周りも浮ついてしまっているように見える。
山田の幸せオーラにやられたのか?おそらく錯覚だぞじいちゃんたち!目を覚ませ!!

それにしても、山田のじいちゃんっていくつぐらいなんですかね。
サチ子が小学校に入るくらいから今の姿だった。
きっとサチ子がおばちゃんになってもじいちゃんの姿でいてくれるでしょう。な、何者なんだ・・・!?

さて、今年のシーズンもあっという間に1か月が経過する。
いきなり交流戦。スターズの初戦の相手は巨人。両チームとも東京ドームが本拠地である。
開始早々、岩鬼のホームランで幕を開ける交流戦。豪快ですな。

さて、そんな交流戦の裏で、日本プロ野球の総裁は何やら動いている様子。
球団のオーナーか誰かに交渉しているのか?
どうやら、総裁の言葉を全球団が受けてくれたようだが、はてさて。

7月22日セ・リーグが変わる!!オールスターの日に、日本プロ野球が大きく変わるんじゃ!!

ほう。なんだか知らないが大きく出ましたね!
一体総裁は何を企んだというのでしょうか?
山田たちのいるパではなく、セの改革とは一体・・・?
まさか、リーグ解体して選手を好きに組み立てるとかそういうことを考えているのでは!?
架空のスターズ編から、完全に架空のプロ野球リーグをつくろうという水島先生の企みか?
次号は超必見の重大情報があるらしいが・・・一体なんであろうかね。

・ガキ教室
副校長に勧められ、嫌々ながら家庭訪問をするハメになった晶。
まずはキレイにならないジャイアン、竹本の家からである。
雨の中、竹本家にたどりつく晶。出てきた親父は見るからにヤバそうだった。ヤンキー一家か!?

職員室。晶が家庭訪問に行くという話を先生たちから伺う校長先生。
許可は私が出しましたと副校長。相変わらず表面的には笑顔満面でありますな。
校長先生は、この家庭訪問に賛成の様子。いーんじゃない?
1人で家庭訪問くらいできないと、親御さんにも信用してもらえないだろうしね、とのこと。ふむ。

この校長の態度に、なんと危機感のない校長よと内心でほくそ笑む副校長。
片桐が向かったのは1年雷輝、3年龍輝の親だぞ。マトモな親なワケないだろ、とのこと。
あの手の人間はエゴのかたまり。世界、いや宇宙の中心が自分だと思っている。一般常識が通用する相手じゃない!

副校長はかつて、3年の龍輝のことで母親を呼んだがヒドい目にあったらしい。
ならば、新米教師の言うことなど聞くハズがないという目論み。
ましてや今日は雨。大工の父親も在宅のハズ。

片桐がチンピラ共の不条理な物言いに舌をかみ涙する姿が目に浮かぶわ・・・
片桐よ・・・モンスターペアレンツの恐ろしさ、思い知るがいい!!

クックックックッと含み笑いを漏らす副校長。悪いやっちゃ。
とはいえ、確かにヤンキー夫婦が相手というのは怖い。何してくるかわかりませんしねぇ。
雷輝本人と、父母を相手取って、晶の家庭訪問が開始される。

雷輝が何かしたのかと問われ、やったことを口にしようとする晶。
授業中モノを投げたり、マンガ読んだり、外でて教室に戻ってこないことを問題としている。
だが、雷輝としては、そんなこと問題じゃないよってな態度。
モノ投げるといってもタマにだし、マンガは授業がつまらないから、だそうな。それでいいのか?

先生よぉ・・・勉強勉強・・・人生、勉強より大事なモンいっぱいあんだろ・・・ええオイ・・・?

ドヤ顔で聞いた風なことを言う親父。
その通りかもしれないけど、今はそんな話はしてねーよ。
両親にしてみれば、勉強なんか別にできなくてもいいらしい。
息子は自分の後を継いで大工になるんだよと親父。

コイツにはよ腕っぷしの強ぇーさ、男がホレるよーな男になって欲しいんだよ!

ソウデスカ。すっかり引き気味の晶。
最強にして最高ってヤツですね、と困りながら口にする。
しかし、このセリフがヤンキー親父の琴線に触れたようだ。

その言葉。アンタもしかしてクローズ好きだったりすんの?

ここから始まるクローズ談義。いきなり親父の機嫌が最高潮に高まる。
コーヒーやお菓子も出てきて、もてなしの体勢になったぞ!?

1時間後。クローズの話で盛り上がる2人。なにやってんだか。
さすがにホスト経験者だけあって、相手と合わせて話を盛り上げるのが上手い晶である。
場の雰囲気は一気に和んだ。やったね。

そろそろクローズ大河でやらねぇかなぁ

いや、なんで大河!?なったら凄いことだよ、ある意味快挙だよ!なるわけがねぇー。
しかし、来年あたりやるんじゃないすか?と晶。凄い適当にあわせてやがる!さすがやでぇ。

和んだのはいいが、このまま終わってしまっていいものか悩む晶。
しかし、向こうから元の話になるように振ってくれました。
マジな話、雷輝のことをどう思うと尋ねてくるヤンキー親父。最強にして最高な男・・・なれるかな?
この問いに晶は返す。無理っスね、と。
ひきつりながらも、言うべきことを言ってみせる晶。

雷輝君のやってること自体みんなの迷惑になってるし・・・そのぉ・・・
優しい先生とか自分より弱い生徒にしかチョッカイ出さないんスよね〜〜
最強の男にしちゃやってることがセケェーかな〜〜なんて・・・
ま、そんな男に男がホレるワケもなく〜〜頑張ってギリでヤスぐれぇになら・・・

晶のセリフを聞き、途端にキレるヤンキー親父。このガキャ!!
キレた対象は息子の雷輝に対して。オレにハジかかせやがって!ダセーことすんなっていつも言ってんだろ!!
教育と言い、顔を踏みつける親父。怖ぇ〜〜。
矛先がこっちにこなくてよかったですね、晶。

翌日。職員室で結果を報告する晶。
今度ウチのがヤンチャしたら、遠慮なくオレに言ってくれって言われたらしい。
カッケーこととカッチョ悪いことがちゃんとわかってるいい親父でしたよ、と晶は評する。
ふむ。クローズ好きなだけに、そういうところがポイントなんですな。
勉強ができなくてもいいが、ダセーことは許せないと。
兄の威光を借りて好きにやってるだけじゃダサイことこの上ないですからなぁ。
晶の報告を聞き、よかったよかったと和やかな感じの職員室。アハハハハ。

アレ?何で?

目論見が外れて笑顔のまま落胆する副校長。なんか面白いなこのオッサン。

さて、面倒ごとのひとつは解決したのだが、さらに新たな面倒ごとがやってくる。金本の母親がやってきたのだ。
金本こと美川の母。その姿は・・・美川やないかー!!
息子よりももっとはっきり美川憲一なのが現れてビックリである。ギラッ。

片桐よ・・・モンスターペアレンツの恐ろしさ・・・こっからが本番よ

悪い顔をしてみせる副校長でありました。
なんかこの副校長・・・ダメな悪の幹部みたいでなんだか楽しい。
今後も目論見が外れてガッカリする役どころで活躍して欲しいものだ。

晶はヤンキー親父にかなりビビっていた様子。やはり腕っぷしが強いというわけではないのかな?
中学生ぐらいにびびったりはしないけど、ヤクザな親父はそりゃ怖いわな。
単純に力押しでなく、今回のようにのらりとやってのける展開が続くと楽しそうですな。
さて、次の相手は固そうな人だが・・・どうなるのか。ホストの本領を見せるのか?楽しみである。

・行徳魚屋浪漫 スーパーバイトJ
買った刺身が多すぎた!え、それでクレームが来るの?理不尽すぎる。
そんな理不尽な相手も言いくるめるコジマさんは本当、カッコイイ。

男なら女にホレるな!ホレさせろ!

コジマさんはホレさせちゃう側の人じゃないですかー。
でも、そんなコジマさんも結婚してるんですよね。旦那さんはどんな男前な人なんだろうか・・・?
虫が苦手なコジマさんの前で格好をつけれるような人なんでしょうな、きっと。

3月8日、バイトJの2巻がついに販売されます
今回の表紙はよいぞ!可愛い!これはひょっとしたら売れる予感がしなくもない?
まあ、横置きされないと表紙買いもされなかったりするんですけどね。その前に入荷されるかどうか・・・
それはさておき、NJ先生初めての2巻刊行。祝福だ!

・LUCKY STRIKE
単行本1巻は3月8日発売。
有名女性漫画家により大野恒実ちゃんの描き下ろしイラストが掲載されるそうな。
有名女子漫画家・・・一体何者なんだ!?

その恒実ちゃんが表紙。趣味はホームランを打つことですという小学5年生。ふむ。

芝岡リトルの選手たちの心は動かされた。勝負はこれからだ!
審判と打者だけでなく、ベンチにいる芝岡の面々も野球をやろうとしだす。
梅宮のNNTの脅しも効かなくなっているようだ。
本当、ケツの穴の小さい男だな、梅宮。

まともに野球すると、さすがに江夏の球はそうそう打てない。3人で切って落とされる。
2回の裏。守りにつくさい、竹内ともめる梅宮。荒れてるな。
せめて松竹梅の3人だけでも呼吸を合わせねばならんというのに、本当器量の小さい子だ。

とはいえ、6点差である。興津も抜けているし負けるはずがないと考える梅宮。
芝岡はピッチャーを代えてくる。
クソルールじゃないのなら、松方が投げる意味はないってことなんでしょう。
強打の亀塚リトル打線が唸る!早速2点を返す、が川口君がアウトになってチェンジ。
ほんと、川口君顔だけね。と恒実ちゃん。顔だけだったのかお前!!そりゃクジじゃなきゃベンチになるわ。

三回はさらりと流し、4回表。梅宮の打席。
今度はてめえの左目をつぶしてやるよと梅宮。
だが、精神的に圧されているせいか、ピッチャー返しはできない。振り遅れて1塁方向に飛んで行く。
その打球を見事にキャッチしてみせる恒実ちゃん。
恒実ちゃん・・・この1試合で守りが凄い上達していないかね?真剣さが違うってことか。

試合は進み、5回裏。
芝岡のピッチャーが意外とやるのか、亀塚も思ったより点がとれていない。この時点で6対5である。
衣笠が出塁し、二死一塁。一発出れば逆転という状況。

恒実ちゃん、なんとかボクにまわすんだ!!

川口君が何か言い出している。顔だけじゃなく口もうまかったらしい。おのれ。

重要な場面で恒実ちゃんの出番。というわけで、例の画像を取り出し脅し始める梅宮。
打てばこの画像を世界中にバラまいてやると脅しかける。ギャハハ。
そういう脅しをかけるなら、もっと余裕があるときにしないとねぇ。
追いつめられている感じが満点の顔でやられても。
敵味方全員にしらけた顔をされてしまう梅宮。こりゃ屈辱的。
竹内はともかく、松方にまで引かれちゃお終いっすね。

打てるもんなら打ってみろと言われたので、恒実ちゃんは打つ。
球が空を綺麗に舞ってホームランでございます。
ベースを回る際、梅宮に対して恒実ちゃんは言う。

やれるもんならやってみろ。その瞬間、てめえNNTだぞ。

男前な恒実ちゃんの宣言に泣かされる梅宮。もうこいつもお終いっすね。
そして、川口君が三振して5回裏は終了。ほんと顔だけだな川口・・・

最終回。3人で抑えてやるぜと江夏。
そんな風に勢い込んで出てくるのを、土手の上から見守る選手がいた。
これは・・・信夫?それに新堂。
江夏が在籍していた荒川南リトルの選手たちではないか!?

新堂は言う。江夏のピッチングには弱点がある、と。

さすがに作中でもかなりの強者として描かれている新堂である。もう気づいていたか!
と言っても、江夏は結構打たれている感じがありますからねぇ。
その弱点とやらが誰でも打てるようになるようなものじゃないと、驚きは少ないが・・・果たして?
松竹梅との戦いも次回で決着になりそうですな。

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
ノン気に歌いながら刀を打つ少年の風景から始まります。

俺はノン気な鍛冶屋の子ー♪技は東洋仕込みの親父ですー♪
打っては研いで過ごしますー♪俺は剣の子親父の子ー♪

わっは!俺にしては上出来!!

出来上がったのはひどく歪な形の剣。
こんな剣でも少年にとっては上出来らしい。どころか、やっぱ俺って天才なんだ!とか思っちゃう。
なんとも前向きな子っすね。職人向けかもしれない。

少年の名前はラカーユ。親父はここの熟練職人である。
物心ついた時から囲まれていたからか、刀剣の類は心底大好きらしい。

親父の血は濃いぜと満足気なラカーユ。そこにその親父様登場。ラカーユの作った剣を眺める。
ラカーユは剣の中では親父の作る剣が一番好きだという。綺麗で鋭利さに温かみがある。
いつか絶対親父みたいな剣を打つ!それがラカーユの目標だった。
しかし、今回のは不出来。床に打ち付けたら簡単に折れてしまう。ギャー!!
なにすんだよ、酷ェよと掴みかかるラカーユ。
それに対し親父様。お前には俺と母さんの不器用なとこだけやっちまったのはもう仕方ねェと呟く。え?

だがな、鍛冶屋にとっては作る剣が俺たち自身を現すんだ。
見た目が歪でも武骨でも細くてもいいぞ・・・だが、すぐ折れるような剣だけは駄目だ!!
そんな剣を打つような奴にはなるな、ラカーユ。

なかなかに含蓄のあることをおっしゃる方ですねぇ。
早速感銘を受けたラカーユ。俺、絶対親父みたいな剣作る!と意気込んでみせる。
しかし、無理だってお前には、と即答。不器用じゃ仕方ないよね。哀れな。
それに、親父様はそろそろこの町で仕事をするのに嫌気がさしているという。
近頃、親父には剣の依頼が多い。
本当なら喜ぶとこだとは思うんだけど・・・それは、東の砂漠に急に現れた町が原因だった。
ある日一夜にして現れた町。陽炎(カタラニア)――みんな今ではそう呼んでいる。
ラカーユの町は剣士であふれ返るようになった。
それは陽炎で催されるイベントのせいだ。
闘技大会!!
そこで活躍すれば栄華が約束される夢のような大会。剣士らは皆それを目指してやってくるんだ。

コロッセオのような外観が描かれている。ここで闘技大会が行われるということでしょうか。
剣闘士による戦いとはまた古風でありますな。
そうやって人が集まり、賑わうのは悪くない。町の発展にも繋がる。
が、腕に覚えがある剣士が集まるとなると、ガラの悪いのが増えるのは必然。
元から済んでいた町民としては、ゴロツキが増えて苦労しているらしい。
親父様もそういったゴロツキ相手に剣を打つのに嫌気がさしてきてるんでしょうな。

サビだらけの剣を洗ってくるように言われるラカーユ。
水飲み場についたところで、物凄い悪寒に襲われる。
まるで首筋に鋭い刃を当てられてるみたいな・・・いや、実際当てられてたとしたら・・・殺・・・

振り向くラカーユ。気づけば、その隣には黒髪の男が座り込み、サビだらけの剣を手にしていた。

人だ・・・

物凄く鋭利な気配を感じたものだが、目に映ったのは普通の人間である。
少し安心したラカーユ。錆びてるから触っちゃ危ないっスよと警告する。
それに対し男。粗末な扱いだなと呟き、刀身に指を這わせる。
ジャアアっと音を立てて、根元から剣先まで一気に指を走らせると・・・なんと錆が一気に取れたではないか!!

どうなってんだ・・・この人の手・・・

全く驚きの技でありますな。
そんな技を見せながらも、男は剣について語る。良い剣だと。
ラカーユは、その剣は自分の親父が打ったものだと説明する。思わず正座しながら。

大した腕だ。どんなに使い手に汚されても、本質の清廉さは揺るぎない。お前の父の人柄が伝わってくる。

・・・この人、うちの親父と似たようなこと言ってる。剣は人を表すって・・・

剣について語っている2人。いい雰囲気だ。
だが、その背後に悪漢の影が迫る。悪漢というかなんというか・・・で、デケェ!!
俺たちも早く水飲み場使いてェんだけどなァ〜〜

ドオオオオオンと現れた悪漢は、後ろの男たちの倍はあろうかというデカさ!
いや、単に距離があるだけか。横並びすると、せいぜい頭2つ飛び出ているくらいだった。十分デカイけど。

悪漢は剣を握り、座ったままの黒髪の男に絡んでくる。
武闘大会に出る相手であるならば、今のうちに潰しちゃおうぜってことなんでしょうかね?ゴロツキらしい発想だ。
黒髪の男の体は細く、剣もそれほど大きくない。
なので、自分たちの剣を見せ付けてやるぜと悪漢。

いいかァー!?本当の剣ってのは・・・こんなのを言うんだよォ〜〜〜!!!

水飲み場を破壊する悪漢。剣というか、それ斧じゃないですか。
ていうか、デケェよこの斧。大人の体ぐらいありそうな斧である。こりゃ怖い。

・・・ダメだ・・・こいつら救いようがない・・・早く逃げないと。でも・・・

この人なんでちょっとも動かないんだよォーッ!!
心配するラカーユをよそに、目を閉じたまま微動だにしない黒髪の男。
その目を開き、悪漢の攻撃を雑な一撃だと言い捨てる。

己の武具と何ら通じ合っていない。力だけの一撃だ

これまた達人っぽい言い回しで来ましたね。
そんなこと言われても、頭の悪そうな悪漢には通じない。今度は体に叩き込んでやるぜと斧が振るわれる。

この人・・・殺られ・・・!!

心配するラカーユ。だが、座した体勢から、振り向き様の一閃。
男の持つ剣は悪漢を切り、倒れさせるのであった。

山羊座のエルシド。お前を斬った者の名だ

す・・・凄い!!
ラカーユも思わず興奮してしまうエルシドの技の冴え。こうしてエルシド編が開幕と相成ったわけであります!

今回のゲストは少年。ペフコとは違い、少し年かさの少年ですな。
で、このラカーユ。どうやら本編でエルシドさんの部下だった白銀聖闘士の一人らしい。へぇ。
マンガの方では設定はなかったが、アニメの方で名前が設定されているらしい。
将来死ぬことが決まっているゲストというのも悲しいものがあるが、まあ今はそれを忘れましょう。

舞台となっている町は一体どこなのだろうか?
エル・シドといえば11世紀のスペインの英雄の通称らしい。
スペインの南部は乾燥しており、砂漠もあったりするらしいから、舞台はそこなんですかねぇ。

それにしてもコロッセオで闘技大会と来ましたか。
今のところ女っ気が全くないエルシド編でありますが、闘技大会では女性が出てくるのでしょうか?
闘技大会の主催者が女性の可能性は高いと睨んでいる。
そう、誰か馬になりなさいとか言い出すようなお転婆なお嬢様が主催に相違あるまい!グラードコロッセオ的に。
それか、物凄く可愛い女剣闘士が現れる可能性もある。
切り裂くと中からオッサンが現れそうなぐらい可愛い女剣闘士とかが出る可能性がな!
あわわ。パンタソスの悪夢がどこまでもつきまとってきておるぜ!

果たして、このシリーズは女性不在で進むのかどうなのか。その辺りも期待しながら見ていきましょう!

・りびんぐでっど
冷蔵庫を開けたら肉がない。こいつは一大事
肉を補充しようとする青山君。ママに確認しようとするが、ママは電話中。
そして、なんだか怪しい様子。隠し事かなにかあるのですかね。怪しい。

なっ!?何してんのアンタら!!

扉を開くと、もなこちゃんと青山パパが壁に耳を当てて聞き耳を立てていた。
どうやらママの様子を不信に思い、調査しているようだ。ほう。

パパは言う。勢い込んで。
この間私が近所の奥さんになんて言われたと思う!?
知らんがな。
と思わず言ってしまうが、パパは止まらない。

近所の奥さんは言う。青山ママこと恵子さんは最近ウキウキしているそうな。
今度デートするんです、とか言っていたらしい。ほう、そりゃ夫婦仲のよいことで。
と思いきや、パパはそんな約束をみじんもしていなかった・・・
こ、これはどういうことであるか!?どう思う圭太くん!

もしかしたら、記念日を私が忘れてたかもしれないと思って確かめてみた。
しかし、そんなものは何もなかった・・・ということはだよ。

母さんは・・・浮気をしてるんだ!!

な・・・なんだってー!!
これはさすがに聞き捨てならない話でありますね。全く持って気が気じゃないパパである。
パパ曰く、母さんは若いうちに嫁にもらちゃったから、ホントはもっと遊びたかったんじゃないかと思う、とのこと。
ふーむ。若いって、いくつくらいのころにもらったんですかね?
12歳ぐらいで青山君を産んだと考えれば、実はママはまだ30前という可能性もある!
っていや、これは色々とまずい。パパが捕まってしまう。

ところで、さりげなくママの名前が判明しましたね。青山恵子さんでありますかーふむふむ。

浮気されているんじゃないかと落ち込むパパ。情けない。
こういうのはハッキリさせないから不安になるんだと、直接聞きに行く青山君。
さっきはなんでコソコソしてたのか尋ねるとするぜ。
ママのところに向かうと、おめかししているところに出くわす。
コートと化粧品を新しく買ったというママ。少しでも若く見えるものが欲しかったそうな。
い、今でも十二分なほど若く見えるのに、さらに若く見られたいとな・・・?

若く見られたい?やっぱり浮気なのか?と不安になる青山君。
いやいや、俺まで疑ってどうすると気を取り直し、さっきの電話の相手について尋ねる。
家族で隠しごととか良くないなーと思うんだよ。
その言葉を聞き、ママは打ち明けてくれる。どうやらエステの予約をしていたらしい。
ほう、エステ。割とおばさんらしい行為に思えますな。
でも、これまた若返りの願望のように思えますし・・・やはり浮気なのかも・・・
パパと並んで落ち込んでしまう青山君でありました。なんだ青山くんまで!

というわけで、デートの当日。
おしゃれなコートに身を包むママ。やっぱりちょっと若すぎたかしら、とのこと。
うむ。この上なく若く見えますよ。本当に子持ちなのか!?
ハシャぐママとは対照的に、パジャマで涙ぐむパパ。

素晴らしきあの日々には・・・

昔のママを思い出し、涙するパパ。
そのパパの様子を写真に収める青山君。何これ暴力!?精神的にすごいくるからやめて!

酷いことをしている青山君だが、これも全てパパを発奮させるためである。

みじめな写真にしてるのは父さんの方だ。俺はこんな画像欲しくないんだ。
こんな姿を見ながら育つ年頃の男のコは、大人に失望してグレちゃうかもしれないね!
見せてくれよ父さん、カッコイイとこを。アンタは・・・母さんの夫なんだろ!?

あっ、そーだった。

なんだ、その反応は。本当に忘れてたみたいな反応を返すパパ。情けない。
だがまあ、やる気は出てきたらしい。そう。母さんを止めることができるのは、他でもない私だけなんだ!!

父「カッコいいとこ撮ったあかつきには・・・ベストショットを待ち受けにしてくれ!」
息子「えっ・・・そこまではちょっと・・・」

相変わらず空気差がある親子である
。 ともかく、動く気になったパパ。ママのもとに向かう!
向かった先はもなこちゃんの部屋。ママはもなこちゃんに化粧を施していた。あら?
久しぶりに顔色がいいというか、白い感じのもなこちゃんであります。ふむむ。
ママは言う。今日は・・・女のコの日!ひなまつりよ!!と。

今年はもなこちゃんがいるんだし、せっかくの女のコを祝う日なんだからちゃんと祝わないとと考えたらしい。
だから、もなこちゃんをビックリさせるためにナイショでイベントを考えていたらしい。
情報が漏れないよう、パパと青山君にも秘密にしていたようだ。
2人でエステとバイキングを予約しているらしい。バイキングだと!?それは女のコらしいイベントなのか?

浮気じゃなかったのかと安心する男2人。よかったよかった。
心配したというパパに対し、ママは言う。
このコートね、もなこちゃんとデートだから買ったんだけど・・・

でも半分は・・・パパのために買ったんだからね

奥さんが若く見えた方がいいでしょ?との理由。
ふうむ。普通の家庭だとどうとられるかわからないセリフだが・・・恵子さんが言うのなら何の問題もない!正しい!
パパも喜んでいる。私の奥さんサイコー!!と。

なんだかんだで、夫婦のノロケを聞かされたような回でした。
うらやましいわ〜爆発しないかしら。近所の奥さんの言葉に素直に頷けてしまうぜ!

・琉神マブヤー
海でユウを助けてくれた青年、山城青さん。
越してきたばかりなので、今日は転校一日目ということになる。
朝、おやじさんに挨拶する青さん。しかし、その相手とは仏壇であった。

いってきます!おやじ!!ウートートゥ(ああ尊い御前に申します。という仏壇への挨拶)。

ちゃんとしている青さんに比べてユウ。
いつものように遅刻ぎりぎりまで眠っており、おばあに叩き起こされる。
ごはんを食べている時間もないし、トートーメーに挨拶する時間もない。
だからってそれをしないで行くなんておばあ許さないよ。拳骨ものだよ。

トートーメーとはお位牌のことである。仏壇には沢山の御先祖様がおり、いつも守ってくださっている。
だから、ちゃんと毎朝挨拶しないといけない。
学校に来てからもなごみちゃんに説教されちゃうユウ。
朝起きるのが辛いのは凄くわかるけど、頑張りましょうね。

さて、ユウのクラスには転校生が来る予定になっている。が、遅れているらしい。ほう。
転校生か・・・女子だったらいーなー、とユウ。
本当ユウくんそればっかだね・・・とがっかりさせられるなごみちゃん。いつものことですね。

転校生登場。山城あおいさん。ってあれ?青さん?なんで?名前も何か違うし?
って後ろに誰かいる!?いるというか憑いてる!変な音もするやしぇ!!

転校してきたのオレじゃないから。転校してきたのは、この妹のあおいだから

そういうことか!妹の付き添いで青さんが来てたというわけなんですね。
さすがに青さんがユウと同い年とは思えなかったし、安心したぜ。

よく寝てるんで起こせなくて・・・ホラ、歯ぎしりまでスゲーかわいいよ。

寝かせたままおぶってきたというのですか、青さん。起こそうよ!
変な音がしていると思ったら歯ぎしりかよ!色々驚かされる転校生だ。
とりあえず、あおいさんには空いている席についてもらうことにする。
妹を座らせたところで、先生に質問する青さん。

オレの席はどこですか?

ないよ!キミ高校生でしょ?ここ中学だから!早く高校行きなよ!
何を言い出すんだこの人は!ほう。転校初日だし妹のことが心配なんですね。

おやじが死んでからオレは兄であり、父なんスよ!!
つーか、静かにしろよ!あおい起きちゃうだろ!!

起きていいんだよ!学校で寝かせてあげててどうする!
青さん・・・物凄い兄バカぶりっすね。こういう人だったのか。がっかりさせられつつも面白い。

目を覚ましたあおいさん。それと同時に何事かに気づく。
すぐ側にいたのはユウ。そのユウに向かい、机を蹴って飛び掛るあおいさん。何だ!?

というところで、場面転換。
今度も負けちゃったハブデービルさんがヤケ酒を飲んでいる。
新必殺技の登場に荒れているみたいですね。
マングーチュは、必殺技見たかったと地団駄踏んでいる。この子は本当に。
オニヒトデービルも強いけど、なんやかんやでなんだかなあだし、ハブデービルさんも困った困った。
もーやめるか沖縄征服をさぁ?とダウン気味。
そこに、朝から姿を見せなかったクーバーたちがやってくる。
なんだか格好良いポーズを決めて喋るクーバーたち。何をいきなりキャラ変えてきてるんだ。

クーバーたちは言う。変身前のマブヤーをやっちまうセコイ手とか、力押しがダメだったら、初心にかえるんですよ、と。
そう言って取り出したのはマブイストーン。おぉ。

マジムンたちが新たなマブイストーンを手に入れたころ。ユウはあおいちゃんに土下座されていた。え!?

ユウくん、いったいこのコに何したの!?

いやいやいや。なんもしてねーし。つーかできないし!怖いってばよ。
なごみちゃんに泣かれ、青さんに睨まれるユウ。いきなり災難ですな。
あおいちゃんがいきなりの土下座をしてみせたのにもわけがある。
彼女には見えているのだ。ユウの中に存在する熱い魂。マブヤーの魂が!
その魂に向けて微笑みを見せるあおいちゃん。うぬ・・・これは・・・凄く可愛い・・・!!

すさまじく強くて神々しい魂が見えたのでつい・・・

神々しい!?ユウくんが?そんなバカな!逆だろ!!

あおいさんの言葉に、次々と反論が巻き起こる。まあ、そりゃそうだわね。
しかし、あおいさんの言葉は青さんが保証する。
昔からそういうのがわかる。人の目に見えないものが見えたりするらしい。
サーダカなんだ、と青さんは言う。
サーダカとは、霊能力があるということらしい。ほう。

だから心配なんだよ、兄として。という青さん。
しかし、その兄に向かい、もう帰っていいよと言ってのけるあおいさん。
帰るというか、高校に行かないとダメっしょ。
あおいさん曰く、このスバラシイ魂をもった人がいるから平気だよ、とユウを指す。
まあ、そりゃ危険からは守ってくれるでしょうけど・・・不安だな。青さんじゃなくても不安になる。

帰宅した青さんは今日の顛末をおやじさんに話す。
既に亡くなったおやじさんだが、位牌に向けて話すことで安心させてもらっているようだ。

こんな話じゃなく、次は楽しい話ができるようにオレがんばるよ。おやじ・・・

話し終えて、仏壇に背を向ける青さん。そのタイミングで異変が発生する。
位牌・・・トートーメーが消失したのだ!
これぞ新しいマブイストーンの効果。
このマブイストーンこそ、沖縄人の原点ともいえるもの。
先祖を祀るトートーメー。トートーメーのマブイストーン!

沖縄人の心のよりどころであるトートーメーを封印してしまう。
これはショックが大きい。特に、本当に拠り所となっていた青さんにはクリティカルな現象だ。
拠り所を失った青さんはどうなってしまうのか?
妹のようにダウナーになってしまうのだろうか?山城家が色々と危ない!

・ANGEL VOICE
DFの裏をとった成田にパスが通る。これは決定的なチャンスだ!
市蘭の一年たちも吠える。
こいつら、汗かいてるけどアップしているんだろうか?
というか、1年達はもう出場できるんでしたっけ?実力的に不足ではありましょうが。

1対1!決めてくれシンゴ!!
止めろ!止めろ!皆川ー!!

成田のシュートは皆川の手をすり抜け・・・ゴールに突き刺さる!

や・・・やった!やった!やったぜ!!

盛大なガッツポーズを決める成田。
しかし、スタンドは静寂。味方も冷めた表情。
はい、オフサイドでございます。
ぬか喜びをさせられたうえに、笑われる成田。うーむ、なんとも不憫。
でも、八津野の応援団も、あぶないところだったから、それを誤魔化そうと笑っているようにも見える。

ゲラゲラと笑い声が聞こえる中で、百瀬が成田に声をかける。ナイッシュー!!

お前のところに駆けつけて抱きしめたかったけど――そうも言ってられない。
あれでいいんだあれで。お前らしく――どんどん走り、どんどん打っていけ!!

さすが百瀬である。周りの声なんて気にすることなく褒めてくれる。
これだからこそ、精神的支柱と呼ばれるんですなぁ。

裏をとる動きは、それだけオフサイドになりやすい。
99回無駄に走る中にはそういったことも含まれているのでしょう。
それでも、うまくすれば点には繋がるのだということがわかった。収穫ではある。
皆川といえども、今の成田と1対1になったら止めれないことがあるのだ。
そういえば、前の美幕戦のとき、最後の1対1は決められてもしょうがないと皆川が言っていた。
つまり、今回のシチュエーションに持ち込めば、この先も得点のチャンスはあるってことだ。

シンゴとキヨハルは八津野の・・・全国2位の八津野の中央を突破した。
いけるっ!!・・・のか?

まだちょっと疑問には思いつつも、いけるんじゃないかと思いだし始める市蘭。
今の攻撃を観ていた習志野も、八津野のダメージはデカイと見ている。
松田は解説する。
オフサイドこそとられたものの、そのオフサイド自体微妙だった。
あのまま流されてもおかしくないくらい微妙なタイミングだった。
偶然もらったオフサイドに救われたようなものである。
特に成田に裏を取られた佐久間のダメージは相当なものだろうと分析する。

今の悪い流れを払拭しようとする天城。とにかく1点取ればこっちのペースに戻せる!
市蘭DF陣もそれがわかっているので、一層集中する。
天城のパスが八津野の蓑部という選手に通る。今度は八津野側がチャンス?
いや、パスが通ったタイミングで、市蘭DF陣の4人が一斉に手を上げる
オフサイドのアピールをしているのだ。
八津野のときのような、偶然のオフサイドではない。
ディフェンスラインをあげて、きちんと狙った状態でのオフサイドである。
同じオフサイドでも、止めろー!と叫んだ八津野のDF陣とは大きな差があるってものですな。
これは八津野側も理解しているらしく、余裕の表情が消えて行く。

そして、松田は宮部に市蘭のディフェンスラインをよく見ておけよと忠告をしだす。
そう、松田は八津野が勝つ前提で試合を見るのをやめたのだ

DF陣は市蘭が勝っているといって過言ではなくなった。
後は攻撃だ。なんとか繋ぎきって、皆川の牙城を崩すことができれば、勝利は近い。
後半、運動量が落ちてくる時間帯になれば、市蘭はかなり有利になる。
それまで0対0でいくか、それともどちらかが点を入れてしまうのか。目が離せない戦いですなぁ。

・シュガーレス
アノニムのアジトにやってくる卜部さんと周防。
どうやってこの場所を知ったのだろうか。ゴンタまんを拷問でもしたのか?
それか、典斗が隙を見て連絡したか、か。
ボールにされながらも連絡をとれたのだとしたら、なかなか典斗もやるものである。

だが、一足遅かった様子。ついたときには全員ぶっ倒れています。どーなってんだ、こりゃ。

椎葉のバカ犬はいつものことだが、正門やアノニムどもまで倒れている。
まさか、岳が全員倒したあと、気絶したとは思うまいて。ハハハ。

面白い顔してぶっ倒れている岳を蹴りつける卜部さん。簡単には起きてこない様子。
しょうがない。気付けにヤキ入れてやるかとタバコを近づける。
が、その卜部さんの後ろに人影が近づいてくる。鉄パイプ振りかぶった武藤だ!

しかし、武藤は鼻血を噴出しており、前のめりにぶっ倒れる。
その後ろにはシロが立っていた。どうやら、武藤を倒してここまで運んできたらしい。
アノニムの最後の希望だった武藤もやられてしまったかぁ。
それは仕方がないが、まさか戦闘シーンまで省略されてしまうとは・・・!!
結局、ゴンタまんやポニー太が一番活躍してたって流れになってしまって、なんともはやなアノニムである。
初登場ボーナス補正がなければ、こんなもんってことなんですかねぇ。

倒れた武藤の下敷きになった岳は目を覚ます。
黒コート、メイヘムがシャケを狙っていることを典斗から聞く卜部さんとシロ。
こうしちゃいられない。ヨソ者に勝手なマネさせるかよ!と九島へ向かおうとする。
しかし、岳はそっちよりも先に済ませたい用事があった。トーナメントの続き。正門との準決勝だ。
とにかく、今はトーナメントが最優先らしい岳。ブレないやっちゃ。
とはいえ、肝心の正門はメイヘムにやられて動けない状態。さすがにこれではケンカはできない。しばらくお預けだ。
ならばその間に黒コートをぶっとばしてやるかと考える岳。
優勝賞品を横取りさせるわけにゃいかねえしな・・・!とのこと。
やはりシャケは優勝賞品なんですね。お持ち帰りできるんですかね?

アジトから出てきた岳たちの前に姿を現したのは、マリモ。
ちょうどいい。シロも準決勝にコマを進めたことだし、さっさとやっちまえよと促す岳。
だが、シロの方は全くノリ気ではない。マリモを指し、あんな抜け殻みたいなのとは闘えないなと言う。

マリモが悩んでいるのは一目瞭然らしい。
ならばと岳が歩みでる。ゴチャゴチャ悩んでいるマリモのボディに拳を叩き込む!

いつまでも情けねえツラしてんじゃねえ。
他人に小突かれたくらいで、揺れるようなモンしか持ってねえのかよ。
それがあの黒コートのせいだってんなら、逃げんじゃねえ。答えが出るまで何度でも向かってけよ。
いつまでもグズってると、俺が先にいただいちまうぜ・・・!

相変わらずまっすぐな説教である。
バカ犬に説教されちゃおしまいだぜとか言われちゃうけど、まあ、これはこれでよい。
実際のところ、マリモの心は震わされたようだ。
いいパンチをもらった礼をしてくれる。お礼のドロップキックだ!

顔面にもらってふらつく岳。だが、倒れない。なんと!?
1話目の再現ということであれば、ここで倒されるのが岳のはずなのに!?
岳の成長っぷりがこういうところからも見て取れますなぁ。
1話時点では岳とマリモは大きな開きがあったはずなのに、いつのまにか互角のように見えている。なんてことだ。

2人の力関係はともかく、今はメイヘムのことである。
マリモはシロにトーネマントは一時中断だと宣言する。

今の俺のエモノはヒュウゴだ

マリモもようやくふっきれた様子ですな。よいことだ。
しかし、やっぱり最後に火をつけるのは岳なんですなぁ。

さて、メイヘムさんが九島に到着。
そして、校門には早速シャケの姿があった。
いきなりの開戦?
周防のときのように、戦わずにスルーという流れにはならないと思うが、どうなるのか。
戦うとみせて、マリモたちが一足飛びにやってくるのかもしれない。
いくらなんでも、シャケが弱らせておいて、そこをマリモが頂くという流れにはなるまい。たぶん。
しかし、どうなるかは正直想像がつかない。
シャケの拳で浄化されて、キレイなヒュウゴになってからマリモと戦うのかもしれないですし。
なんにしても、この戦いもそろそろ佳境でありますな。

・ハンザスカイ
これで決まりだと放った能登さんの蹴り技を押さえての財前さんのカウンター。
蹴りの・・・待ち足とでもいいましょうか。

んなことできんのか、財前!?

できるようになったってことでしょうな。
財前さんも勝負を決めるときは蹴り技が多かったように思える。
コンパクトな手技が持ち味だとなまじ知っていたために能登さんは不覚をとったわけですな。

あんな大足技隠してたなんてっ・・・!

かなり動揺してますね。
その足が踏み込まれただけでハッとしてしまう。
蹴りが伸びてくる!ように見えたのはフェイント。
大足技を見せたおかげで、こういった幻惑にも引っかかってくれるわけだ。
幻惑の蹴りで怯ませておいて、距離をつめての上段突き。
これが決まってポイントは3点差に縮まる。しゃー!いいぞ財前ー!
財前さんの反撃に応援も沸く。大谷さんもハートを飛ばす。相変わらずラブいっすね。

能登さんは気づく。財前さんの蹴りは青柳仕込みだと。
・・・いや・・・ソレだけじゃねーなぁ・・・

過去の回想。
財前さんは女子2人に、拳ダコがあるからという理由で武道場に連れてこられていた。
青柳さんは言う。空手が好きなら来るといい。死ぬほどやれるぜっ。と。
だが、それには付き合わず帰ろうとする財前さん。
空手をやめて数年立ってますでしょうし、簡単に再開ってわけにはいかないんでしょうね。
でも、女子2人に力づくで止められ、入部させられてしまう。ハハハ。
この辺りの顛末をもう少し知りたいところですな。特に大谷さんの心情を。

再開してみれば、やはり財前さん。空手自体は好きなのである。
特に、目標となる相手がいると燃え上がりそうな性格をしている。負けず嫌いなんすよね、基本的に。
青柳さんの足技に翻弄され、吹き飛ばされる財前さん。悔しそうだ。
その隣に、全く同じように吹き飛ばされ、同じように悔しがる番場さんの姿があった。
番場さんとも組手を行う財前さん。
オレも混ぜろやといった感じの青柳さん。
どいつもこいつも負けず嫌いで戦うのが、空手が好きな連中である。
のめりこみすぎて修羅と化す3人。やっぱりこんなときは笑顔の青柳さんが一番怖いっすね。

男子3人での団体戦。1人負ければそこで終了。
そんな状況で勝ち進む3人。最後は蓮城に負けてしまうが、快進撃であった。

一度は空手を止めてしまっていた財前さん。
しかし、今はその拳を振るうことができている。共に振るう仲間を見つけている。
いやはや、なかなかいい感じのサイレント描写ですなぁ。感動する。

回想の間も試合は続き、能登さんの上段突きが決まっている。これでポイントは10対8の2ポイント差。
だが、素早く取り戻す能登さん。やられっぱなしってわけにはいかないですわな。ポイントは11対8。
能登さんは気づいた。財前さんを変えたのは御門の仲間だと。

でもよ、だからって――負けるワケにはいかないっつの・・・!

激しく動いていた能登さんが、いきなりその動きを止める。
腰を落とし、左腕を前に突き出す。あの構えは・・・!蓮城の細野さんを苦しめた技・・・!
準決勝で見せた中段!!

左側面の手足を長く前に突き出している。そのため、的が狭くて懐が深い。
迂闊に突っ込めば逆突きの餌食となる。
実際に迂闊に突っ込みまくって迎撃された細野さんが言うと説得力満点であるな。

あんにゃろう・・・試合をたたむ気だ!

激しく動き回った時間を追え、ここからは確実な迎撃を行う構えなわけか。
ポイントもリードしているわけですし、能登さんの判断は冷静である。
多数の技を使えるのだから、こういった待ち拳スタイルだってできるわけだ。さすがだな。

どうする?財前――

仲間たちの視線を受け、動き出す財前さん。
右足を跳ね上げ、左足で地面を蹴って移動する。器用な構えだ。
その状態で蹴りを放つ、というわけではない。財前さんが狙っていたのは、能登さんの突き出した左足。
左足で地面を蹴って移動した後、右足は能登さんの左膝に着地する。
能登さんの足を踏み台にした!?
これにより、足の長さ分の距離が保たれることになる。
逆突きを打とうとした能登さんだが、財前さんの膝がジャマで届かない。

この試合とかけまして――かけまして――
いーや。思いつかねぇ。勝つ!!

ついに財前さんが詠みを放棄した!!まあ、必要ないといえば必要ないですしね。
というか、なんで詠み人になっちゃったんでしょうね、この人。その辺りの過去も気になる。

ともかく、能登さんの足を踏み台にし、右の前蹴りを放つ財前さん。
深い懐であったが、突き出した足を逆に利用するとは考えましたな。
上段蹴りが決まり1本。これでポイントは11対11の同点である。
勝負が決まりそうだった7ポイント差を埋め、一気に追いついてみせる財前さん。なんて奴だ・・・!
そして、拳で会話をしてみせる青柳さんと財前さん。カッケー。

終盤にきて勝負は振り出しに戻った。
勝負としてみれば、これでもうどちらが勝つかわからない。
団体戦ということと、漫画的展開ということを考えると、財前さんが勝ちそうだが、はてさて。
場合によっては引き分けという線もありそうですから、まだまだ先は読めない。
とはいえ、次かその次くらいには副将戦は終わりそうな流れですな。
最近はよいテンポで試合が進み、引きこまれます。面白い!

・木曜日のフルット
人類が産んだ最強の萌えアイテムは「メガネ」である
ってそんな力説をされましても・・・!!

富竹さんは一瞬でわかったが、サナちゃんと白川くんは一見でわからなかった。
黒髪にするとまたイメージが全然違いますな。

・総合感想
栄子とのデートを羨ましく思ったり、芽吹とのデートを羨ましく思ったり、
青山家の夫婦仲の良さを羨ましく思ったり、初対面であるあおいちゃんに気に入られて羨ましく思ったり。
色々と羨ましく思える号でした。妬ましいとまではいかないけど。
あ、ドカベンもあったが・・・それはまあいいや。

さて、次号はあのドタバタ剣道ラブコメが帰ってくる。
鈴木央先生のちぐはぐラバーズだ!
単行本2冊分の短期という話だが、だからこそ読み切りのときのような濃い話が展開されそうな気がする。
注目して見ていきたい作品ですな!期待期待!



2012年 13号


・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
悪夢開幕!
バイオハザードの完全新作公式ストーリーがコミカライズ。
描くは猿ロックの芹沢直樹先生。10年ほど前にもチャンピオンで連載されておられましたな!

高潔なる学びの園にゾンビが現れる。
ゾンビのくせに大人しく本を読んでいるだと?
と思ったが、そういえばゾンビは生前の行動を繰り返すことがあると専門家の人が言ってた!
というわけで、いきなりカラーページで被害者が出てしまいました。厄い。

惨劇の舞台はさておいて、シンガポールのベネット大学。
この大学の理工学部の教授、ダグ・ライトさんは細菌学を教えているらしい。
そして学内には甥がいる。リッキー・トザワ。理工学部の2年生だ。
彼女ができないまま20歳を迎えた男らしい。うっせー!!

授業を終えたダグ教授が部屋に戻ると、手紙が届けられる。今時手書きの封書での手紙とは珍しい。
宛名はグラシア。教授にとっては懐かしい名前らしい。
だが、その内容は不穏そのもの。「腐乱した生徒が暴れ・・・」ゾ、ゾンビ事件やー!!

まさか各園内でバイオハザード!!?

驚愕するダグ教授。これから3日間の休暇を取ると即決する。
そして、人手がいるかもしれないからと甥のリッキーを連れて行くことにする教授。
単位というエサをチラつかせれば学生なんて簡単に釣れますよね。
行き先はアジア最大にして最高の名門校マルハワ学園だ。

マルハワ学園は人里離れた全寮制の学園。
整備されていない悪路を車で2日程走ってようやく辿り着くという。
こりゃ、寮にいる生徒が抜け出して外に遊びにいけるなんて環境じゃないな。

道中、ダグ教授はリッキーに説明を行う。
マルハワ学園で生物兵器によるものかもしれない不可解な現象が起きている、と。
一介の教授が依頼されるにしては、ずいぶん大きな話ですな。なんでまたそんな依頼即断で引き受けたワケ?

その理事長、マザー・グラシアは・・・実は・・・私の昔の恋人でな・・・

マジで!?教授ってば意外とモテるんですな!
それはさておき、ようやく車はマルハワ学園へと到着する。
広大な敷地であるが、見えるのはやはり学園の姿ばかり。それ以外は寮と教会ぐらいか?
この学園はどこの国にあるんでしょうかねぇ。

教授たちを出迎えたのは生徒会長のビンディ・ベルガーラさんと副会長のアリサ・リンちゃん。
ほう、なかなかのキレイどころではないですか。
さすがに人材の園!生徒会も見目麗しくなくてはってことなんですかね!
これにはリッキーも感激。よかった!ココへ来て本当によかったぁ!!喜んでいただけて幸いです。
学長のところに案内される2人
。 途中、KEEP OUTの文字が見える場所がある。冒頭で事件があった教室のところかな?

さて、学長。マザー・グラシア登場。厳格そうな人である。
この服装だと年齢がよくわかりませんなぁ。教授の昔の恋人だし、それなりの年齢なんでしょうけど。

2人は学長に案内され地下に向かう。そこには鎖に繋がれた女子高生ゾンビがいた。
なんでまた生け捕りに!?ああ、調査してもらうためか。というか、誰が捕まえたんだろう。学長?

今は無き製薬会社アンブレラが極秘裏に開発していた生物兵器・・・
「t-ウイルス」によるゾンビ化か・・・

さすがに教授。お詳しい。噛まれたら感染することも知っている。
さらに、「t-ウイルス」のワクチンである「デイライト」の存在も示唆する。
これを全生徒に投与することで最悪の被害は防げる。のか?

ゾンビの最大の問題は被害の拡大である。1人噛まれれば2人。2人がそれぞれ噛めば4人に。まさにネズミ算。
この被害を防ぐには「BSAA」の力が必要だと教授は判断する。自分1人で解決できる問題ではない・・・!

「BSAA」――対バイオテロ特殊部隊
ダグ教授はこの部隊の人員と顔が利くらしい。
だが、グラシア学長はこのBSAAの招集を渋る。教授も他言無用で呼び寄せていたのだ。
それは事件を公にしないため。名門であるマルハワ学園でバイオハザードなどあってはならないってことか。
ってそういう場合でもないでしょうに。

すぐにBSAAを呼ぶかどうかはさておき、ウィルスの発生源は一刻も早く突き止めておきたい。
校内をくまなく調査。生徒はもちろん校内で飼育されている動物、周囲の密林の中の動物まで全部調べる。
ってリッキー1人でそんな調査は無理っしょ。
というか、生徒を調べる必要はあるんですかね?ゾンビならすぐわかるでしょうに。

教授曰く、ウィルスを媒介したものが必ずいる、とのこと。
主にあのウィルスは噛まれて感染する。つまり、ウィルスを保有し・・・あの少女を”噛んだ”ものがいるということだ。
理屈はわかりますが、発生源を突き止めるのは骨が折れそうですなぁ。

ゾンビ・・・とかクソ!!マンガかよ・・・

いえ、ゲームです。いやマンガでいいのか。
最悪な出来事に巻き込まれ、一人ジタバタするリッキー。哀れな。
でも可愛い女の子がいる学園なので頑張ろうかという気になっちゃおう。現金な。
そんなリッキーがチンピラのような学生に絡まれる。まずはアタシらにアイサツ・・・だよな?って何者だよオマエラ。
こんなエリート学園でもこういった生徒はいるもんなんですなぁ。ドロップアウトした連中なんでしょうけど。
しかし、そんな連中を簡単に追い払ってしまう副会長のアリサちゃん。すげぇ!

マルハワ学園の生徒は小学校からずっとこの学園にいて外に出たことがないらしい
名門校というから、外から優秀な生徒を募っているのかと思ったら、エスカレーター式かよ。
そりゃ途中でドロップアウトする生徒も出てくるわな。
なので、外から来た人物は魅力的というか、物珍しく見えるらしい。
リッキーが注目されているのはそのせいなのである。モテてるとか思うなよ!
まあ、アリサちゃんとはやけにいい雰囲気になっているみたいですけどね。アラアラ。

ゾンビのことを思い出すと吐きそうになるリッキー。でも夕食はいっぱい食べます。若いっすから。
与えられた部屋で、食後のコーヒーを嗜む教授とリッキー。
リッキーは、やはりあの学長は何かぶっ壊れていると言い出す。そうね。
生徒がバケモノになったのに、表情一つ変えずに学園のブランドを守ろうとしている。
この学園にはそうせざるを得ないぐらいの何かがあるというのですかねぇ?
学長の考えはどうあれ、教授はやはりBSAAの力を借りねばならないと思っている。そう・・・彼らの力を・・・

対バイオテロ特殊部隊。その一部隊の活躍が描かれる。
ゾンビと化した犬を素手で殴り飛ばし、怪物を銃でなぎ払う。
この男こそ、BSAA北米支部アルファチーム隊長、クリス・レッドフィールドだ!!
アルファチームには、他にもピアーズ・ニヴァンスという男がいる。
他のメンバーは不在なようだが、別行動をしているんですかね?さすがに2人チームってことはあるまい。

彼らの活躍により、生物兵器たちは鎮圧されて行く。どうやらこの場は治まったようだ。
アルファチームと同じく、現場で働いていた女性。
BSAA極東支部のメラ・ビジ。極東支部一と言われるエージエントらしい。
変則的な3人組で任務に当たっていたようだ。

メラは言う。司令部からの指令により、鎮圧後はダグ教授に報告するよう言われていると。
どうやら教授は極東支部のアドバイザーをしているそうな。へぇ。そりゃ顔も利くわ。
教授はクリスとも面識があるらしい。というわけで、クリスも来てくれることになりそうな雰囲気。やったね!

さて、深夜。
ダグ教授はリッキーが寝ている間もウィルスの媒介の調査を行っている。
かつてアンブレラの研究施設から1匹のネズミを媒介して流出したt-ウィルスが一つの都市を壊滅にまで追いやった。
この学園に同じ道を辿らせるわけにはいかない。
そんな風に必死に調査しているダグ教授の姿を、影から観察しているものがいる。
ヒールの高い靴に、フード姿の人物。何者だろうか?誰かに教授の存在を報告しているぞ・・・?

一方のリッキー。目覚めると叔父さんの姿がない。
代わりにベッドの上には、胸元をはだけた女子の姿が・・・え!?
そのペンダントはアリサちゃん?だ、大胆だね〜学園内は恋愛禁止って、その・・・いいのかな〜〜?
いや、よくないっショ。
まあ、今回はそういう話をしている場合ではない。なんせアリサちゃんがゾンビ化してしまっているのだから。
目覚めたらいきなりソンビ娘に圧し掛かられている。これは怖い。
でも、見た目があんまり変わってなかったらリッキーもどうしていたんでしょうかね。怪しいトコだな。

逃げ出すリッキー。だけど、あっさり捕まりガブリ。
噛まれたら感染は免れないと言われているのに、あっさり噛まれたー!!

そう・・・この日が俺たちのマルハワ学園での闘いの始まりだった・・・

主役のような立ち位置だったリッキーがいきなり噛まれた。これはどういうことか?
衣服の上からだったのでセーフなのかもしれない。
横に引くことで、簡単に前歯を持っていかれることがあると言われるからなぁ。
ザコゾンビになるとしたら、最後のモノローグの説明がつかないですしね。
いや、ひょっとしたら覚醒型ゾンビになるかもしれない
中途半端にゾンビの力を入れたけど、理性を保っているタイプになるとか。肉食ってれば平気。
そういう意味では、実はアリサちゃんも覚醒型ゾンビなのだろうか?
だとすれば、普段は理性を保って普通の姿でいられる説明がつく。
深夜なので肉の効果が切れてリッキー噛んじゃったわけですな。ちゃんと食べてから向かわないと!

リッキーはどうなってしまうのか?主役位置は守れるのか?
まあ、そもそも今号のチャンピオンの表紙を飾っているのはクリスでしたからねぇ。
その辺りからしても、クリスが来たらリッキーの出番はなくなっちゃうんじゃないかと思えてならない。
ゾンビヒーローとして頑張るしか活躍の機会はないかもしれない。
逆にゾンビ視点でBSAAとの戦いを描く展開がこの先あるのかもしれない。
なんせ相手はあのクリスだ。ゾンビ側には絶望的な戦いになりそうで、それはそれで興奮する。どんなもんでしょ?

・弱虫ペダル
い・・・今泉くんが、総北のエース!!

堂々と宣言する今泉君に驚きを見せる坂道。
でも、ここでエース!?と最後にハテナをつけてたりしたら割と失礼ですよね。
キミがエース?本気でゆうとるの、それ。ププッ。てな感じになる。あれ、これどっかの誰かだ。

よく言ったショ!今泉!!

巻島さんは今泉君の宣言を褒める。
坂道は、3年である巻島さんがエースになるのかと思っていたが、そうではない。
巻島さんには東堂さんと戦う大事な役割がある。

あいつはオレじゃねェと止められないし、オレもあいつじゃねェと止められないショ

お互いおそらく潰し合いになる、とのこと。
そうなった時に、本当にゴールを狙えるヤツを用意しておく必要がある。

それが箱根学園の福富ィ!!うちじゃあの今泉ショォ!!

なんだか、妙に力を込めて名前を呼ぶ巻島さん。今泉ショウという新しいキャラになっちゃいそうだ。
漢字で書くと今泉翔かな。ん?この名前どこかで見たぞ。読み方違うけど。

ともかく、自分の口でエースになると言い出してくれたことを称える巻島さん。
重圧――責任――全員の運命を背負って、全ての想いをうけとめて、一秒だって一mmだって退かない。
できてるってコトだ。そういう覚悟が!!

今泉君はできておるのうってコトか。
絶対にゴールはゆずらない。福富さんからもそういった覚悟が見える表情をしていると評される。
ならば・・・見せてもらおうか。その顔が本物かどうかを!!

東堂さんを先頭に加速する箱根学園。
ならば、こちらもと巻島さんが先頭に踊り出る。

巻島「オレがゴールまで引いてやる!
今泉「はい!!」

ゴールまで引いたら今泉君の活躍の機会がないじゃないですかー。
いや、直前で飛び出せって言ってるんでしょうけどね。わかってますわかってます。

金城の田所の鳴子の――オレの!オレたちの想いのつまったこのジャージ、まかせるぞ今泉!!

わかってますよ。オレがどんだけ重たいもん背負ったか。
今でもその重さでふるえて食ったもんもどしちまいそうになってる!!
巻島さん、金城さん、田所さん、鳴子、小野田、全員の。
今までの――ペダル回してきた時間の全てだ!!

福富さんと激しくハンドルをぶつけながら走る今泉君。
今泉君はやけにぶつかりながら走る機会が多い印象がある。
繊細だが攻撃的なキャラってことなんですかね。ガラスっぽいね。触るもの皆傷つけた。

ところで、今泉君。坂道の呼び名が小野田に戻ってますね。
あの時は勢いで言ってしまっただけで、呼び名を変える気はなかったのでしょうか。
それとも実は、この坂道を行くぞ!てな意味で言っただけだったんでしょうか。
だとすれば、それに気付かずに、自分が呼ばれたと思って返事した坂道。滑稽だぜ!

それはともかく。
いきなり、福富さんが前に躍り出る。エースの人出ます!!
どうやら今泉君の走りを試そうとしているようだ。
左側はカベ。右側はオレたちのチームに挟まれている。
巻島さんを交わして先頭に出て、追いつくにはスペースがない。
だが、その狭いスペースを強引に突破して先頭に飛び出し、福富さんに追いつく今泉君。

オレは強くなる!もっともっと強くなるんだ!!

ついてこいとばかりに飛び出た福富さん。
ついてくるどころか、前に出られてちょっとビックリ。格好悪い!?
だが、伊達に仲間からも鉄面皮呼ばわりされているわけではない。そんな動揺はすぐに押し殺す。

なるほど・・・単にエースを名乗ってるだけではなさそうだな、今泉!!
だが、先に言っておく――オレは強い!!

だったら、超えてみせますよ、それを!!

力強く宣言する今泉君。
ブレ幅は大きいけど、覚悟が決まった時の今泉君は強いメンタルの持ち主なのである。
これが、逆ブレすることなく最後までいければ、成長したなぁと思ってもらえるようになるが、果たしてどうなるか。

巻島さんと東堂さんの戦いが始まるかと思ったが、ここでエース対決をしてしまうのだろうか?
頂上ゴールである以上、この2人が最後まで残っていないといけないという話はない。
それに次回予告に、後方から迫る影が、という文がある。
なるほど。今泉君が目立つなら、彼がやってくることになるわけか。

迫ってくる影――それは一体何者なのか!?
予想では、あの人ですね。熊本台一の田浦さん!
待宮に騙され、集団で落ちていった選手の無念を背負い、追いついてくるという流れ。
これまで落ちていった選手の力が、魂が、田浦さんの大きな体に宿っているのだ!
途中、脱落した待宮に追いつくが、田浦さんは広い心で待宮を許し、その魂も連れて行く。カッケェ!
てな回想が来週始まると予想されるのだがどうだろうか。うん、ないと思ってる。

・毎度!浦安鉄筋家族
相変わらずの花丸木くんでありますな。ちくちく。
全身がマシュマロのようなプニプニとした手触りらしい。ほう、興味はあるな!

恋人が路上で友達と手をとりあって眠っている!?
てな光景だけど、手を叩いて爆笑する桜ちゃん。それでいいのか?

・囚人リク
レノマさんの買収計画は吉と出たのか凶と出たのか。
結局看守は駆けつけてこなかった。だが、一晩悩んで考え直したかもしれない。
朝、出勤直後に谷村に報告するという可能性だって充分にある。
もし、そうだとしたら・・・駆けつけてくるタイミングは・・・もうそろそろ・・・

座して判決を待つレノマさん。
その耳には走って近づいてくる看守の足音が・・・!!

オイこら出ろ!!

怒りの看守。どうやら懲罰房に入れている間に、囚人の房を調べたところ、食べ物がでてきたらしい。
バナナ!味付のり!コロッケ!たくあん2切!
どうやら後で食べようと残していたらしい。ふむ。ってお前誰だよ。
レノマさんの横の、名も知れぬ囚人の違反がバレただけでした。全く人騒がせな。
しかし、食べ物を残しておくのも違反なんですねぇ。

ほっと一息をつくレノマさん。そこに山岡がやってくる。
昨日はずいぶんボコボコにされたように見えたが、治療するとそんなでもなかったらしい。
山岡は言う。昨日は急な話だからびっくりしちまったが、よく考えれば願ってもない話なんだよな、と。
借金取りに追われてこのザマだ。隠し口座のナンバーと名義を用意したからこれで頼む、と。

賭けには勝った!ああ・・・繋がった
さすがのレノマさんも安堵の余りにぶっ倒れてしまう。
山岡が上に報告すれば終わりだと一晩中気が気じゃなかったのだし、しょうがない。
だが、ここで隠し口座の情報を得れば、まさしく同じ穴の狢となる。

まずは第1関門クリアだ・・・

そう考えるレノマさん。だが、山岡にも秘めた企みがあるのだが、さすがにそこまでは読めないか?
早急に前金の500万を入れるというレノマさんに、ちょっと待ってくれと言いだす山岡。

見取り図の原版は所長室に厳重に保管されていてな。ちょっと厳しいのよな・・・
だがな、ここの建設に携わった建設会社を買収すりゃ複製は手に入れられる。買収すればな。

ふっかけてきやがったな。クソッ。金の亡者め・・・

山岡の申し出はもちろん嘘である。報酬を釣り上げるためのデタラメだ。
レノマさんもそれは分かるのだが、立場が弱いことには変わりない。200万の上乗せを約束する。
だが、これはブラフ。もちろん報酬が上乗せされるのは嬉しいが、目的はそこではない。
山岡の本当の目的は、自分を金の亡者だと思わせることにあった。

俺へのその印象を強く根付かせろ!山岡は金の亡者だと!
金に目が眩んじまえばなんでもやっちまう金の亡者だと!!
まさか、ニセモノの見取り図を用意するはずの無い木偶の坊だとな!!

ムカツク顔して、謀を仕込んでいるとは・・・山岡め。なかなかやりよる。
レノマさんは山岡のこの策に気付けるのでしょうか?
ともかく、隠し口座の番号と名義は暗号化されることになりました。
極秘中の極秘であるゆえ、完全に暗号化し、外に回ることになる。
5桁の数字を複数並べるタイプの暗号文だが、読者には全部見えないしこれをもとに解読は難しいかな。
この暗号文を炊場の宮田に渡す。
そうすれば、あとはレノマさんの手下が明日の朝までに前金の500万と追加分の200万の合計700万を振り込んでくれる。

山岡「朝には700万が・・・」
レノマ「そうだ。入ってる」

微笑を交わす2人。
信頼とか親愛とかそういったものは一切ない。交渉をしたという証でしかない笑顔だ。
踵を返し、去って行く山岡。
その後姿を見送り、小さくガッツポーズを決めるレノマさん。よっしゃあぁ・・・

リクよ。勝手に危ねえ橋渡って悪かったな・・・でもよ。楽しみに待ってろや。

差し込む朝日が希望の光のように見える。
レノマさんとリクの脱獄計画は動き出そうとしているのだ。
その計画のとっかかりである見取り図を得るための報酬の暗号文は、山岡から炊場の宮田へ。
宮田から運送業者の手を通じ、島の外へと流れて行く。

さて、その夜。
レノマさんとの交渉を上手い事やりおおせた山岡は、今日も見取り図の作成に取り掛かる。
この偽の見取り図を渡せば、レノマさんの脱獄は脱走途中で必ず失敗する。

そんなことはどうでもいい。問題はその後だ

山岡は考える。ニセモノをつかまされたと知った佐々木は、怒りくるって俺の収賄罪を所長にばらすだろう、と。
徹底捜査を受ければいくら隠し口座とはいえ、俺の収賄罪が暴かれてしまう。
その時は金も没収され、公務員の資格も剥奪されたあげく・・・俺も囚人堕ちだ。
最悪だ・・・何か・・・何か方法は・・・

それしかないと思い、交渉を受けたけど、今更になってその後のことを考えて怖くなる山岡。
脱獄させなければいいってわけでもないんですな。

待てよ。所長まで届かなければいいんだ・・・
あくまで第27木工場内で解決できれば、谷村の権限のみで処理できる。
谷村は金に汚い。1200万のうちいくらか払えばこの問題をもみ消すだろう。
第一あいつも汚職まみれだ。俺を処罰できる理由はねえ。
そうなると・・・脱走前に佐々木の見取り図所有が発覚するのが理想的
大事にならず、佐々木は脱走を計画したとして独居房送り。
その後は谷村と共同で佐々木を永遠に独居房に閉じ込めれば完全犯罪の成立だ

・・・・・・!!
すべての金を受け取った直後、見取り図の隠し場所に俺自らが踏み込んで発覚させてやる!!

恐るべき山岡の謀略。
まあ、脱獄を成功させずに報酬を得ようとしたならこうするしかないんでしょうね。
本物の見取り図を渡して、失敗してくれと願うわけにもいかんでしょうし。
完璧だ・・・とにんまりする山岡。
だが、レノマさんを永久独房送りにするのに、多少の罪悪感を覚える。
なんだかんだで、18歳の少年ですからねぇ。レノマさん。見えないとしても。
その少年を永久に独房に閉じ込めるというのは・・・

そうじゃねぇ!!そうじゃねえだろ!!

迷いが生じそうになった山岡は、部屋を飛び出す。
足を向けたのは家族の寝室。妻と子供たちの寝ている姿を見て、山岡は思い直す。
俺の、選ぶべきものは!!俺の守るべきものは・・・!!

みんな・・・もう苦労はさせない

父親の顔で、キリリと決める山岡。
か・・・格好いいなんて言ってあげないんだからね!
実のところ、背景さえなければ格好良く見えてしまう場面だから困る。
借金の原因が分からないから微妙だが・・・苦労させた原因はあなたじゃないですかー!!
まあ、だからこそ、もう苦労はさせないと言っているんでしょうけども。

しかし、前金だと700万。借金返済の800万まで届かないのだがどうするんでしょうね?
一週間以内に残りの報酬も振り込まれると考えているのだろうか。
まあ、ニセモノの見取り図を渡せば、翌日には報酬がもらえるはずであるし、間に合わないこともないか。
借金を返した場合、残りは400万だが、それで谷村を買収できるのか?
その辺りの疑問は残るが、まあそれは今考えても仕方ない気がする。

レノマさんは山岡の謀略に気付くことができるのだろうか?
ニセの見取り図を渡されるなんて考えは全くないのだろうか?
まあ、ああ見えても18歳の少年である。そこまでは気付かなくてもしょうがない。
なんせ18歳だからなぁ。ああ18歳。すぐに忘れそうになるから何度も書くよ!レノマさんじゅうはっさい!

・りびんぐでっど
単行本2巻発売記念のセンターカラー
今回のもなこちゃんは青いっすね。青い肉っすね。
寝起きだと青くなるのだろうか?熱を受けると赤くなるとか?謎だ。

ゾンビといえど、勉強は怠らず!
青山家にて、アンリちゃんに勉強を教えてもらう、もなこちゃんでありました。
そうこうしていると、雪が降ってくる。これは帰り寒そうだなぁ。なんだって!?
雪の中、寒そうに帰るアンリちゃんを想像するもなこちゃん。しばれる。かわいそうに。

ダメだ!アンリちゃん。そういうのよくない。
今日はここに泊まってきなさい!絶対にだ!!

唐突な提案!でも、ここは青山家なので、青山君と一緒に過ごすことになってしまう。
意中の彼と一つ屋根の下で一晩を明かす。そんなふしだらな・・・

そんなのよろしくお願いします!!

土下座してまでお泊りを頼み込むアンリちゃん。さすが!どげー。

というわけで、アンリちゃんが泊り込むことになりました。女の子がたくさんでうれしいな、圭太くん。
夕食は鶏肉の唐揚げか何かか?肉がでかい。そして多い。いいなぁ。
居候の身だったはずなのに、すっかり馴染んでいるもなこちゃん。両親も気に入っているのだし問題はない。

青山君が自分の肉をもなこちゃんにあげる。何という光景。夫婦?うらやましすぎる。けしかランデブー・・・
うらやましすぎたので、アンリちゃんも攻勢にでてしまう。こいつは負けてられない!

男の子はもっと食べないと!私、今ダイエット中なので食べて!メタボな私を見たくなかったら食べて!!

自分の肉を青山君に差し出すアンリちゃん。
それならば、と箸でつまんだ状態の肉にかぶりく青山君。
なんだこれは。あーんして状態になっているじゃないか!恋人?けしかランデブー。

目の前で交わされるやりとりに赤くなるもなこちゃん。
差し出されている肉に横から飛びついてしまう。
大丈夫だ!アンリちゃんのダイエットは私が全力で援護する!もーぐもーぐ。

いやあ、なんとも華やかに賑やかな食事風景ですね。
こりゃいい酒の肴だとパパも御満悦。

さて、食事の次はお風呂でございます。これもお泊りの定番イベントっすね。
入浴中のアンリちゃん。そこに入ってくる背後霊。ではなくもなこちゃん。
食事時にムキになっちゃったことを詫び、背中を流しますと申し出るもなこちゃん。青山君ののぞきを阻止するためにも!

青山くん「だ・・・だだ誰がのぞくか!!」
青山パパ「えっ。のぞかないのかい!?信じられない」
青山ママ「ムリヤリおフロ場に行かせる理由を考えてる母さんの身にもなって!
青山くん「あんたらラブコメの見すぎだよ!」

なんというあったか家族であることか。ツッコミ役の青山君は大変っすね。
ゾンビであるもなこちゃんは温度が分からないらしい。
そういえば七輪もぎゅっと抱きしめておりましたし、熱さとか感じないのか。
なので、シャワーも熱かったり冷たかったり大変である。ギャー。今だ!おフロ場へ!なんで!!

おフロタイム終了。
迷惑かけたワビに打ち首獄門で許してというもなこちゃん。そう言われましても。
ならばと、コレで許して!と差し出すのはドライソーセージ。寝る前にこんなの食べちゃ太るよ!
そりゃそうっすね。もりもり。もなこちゃんが食べちゃいます。太るよ!

いや、実のところもなこちゃんはゾンビ化してからあまり太らなくなっているのである。
食べたものは一体どこに行ってしまっているんでしょうかね。
栄養は吸収されているのかいないのか。謎だ。
というわけで、寝ぼけて人に襲い掛からないよう、寝る前に肉を食べるもなこちゃんでありました。もりもり。

アンリちゃんは問う。ゾンビ生活ってけっこう大変じゃない?と。
針と糸を手離せないし、人を襲ったりとかも・・・いろいろ気をつかうこと多そうだなって。

そうかなあ。けっこう楽しいよ〜〜ゾンビも。自分の脳みそ見放題だよ?

別に見たくないよ!?

その脳みそは誰が判断しているというのか!?
と思ったが、左脳と右脳に別れれば、それぞれが判断してくれるのか。いや、別に見たくはないけど。

脳みそのことはともかく。どっちかというと、大変なのは周りの人だと思うともなこちゃん。

青山くんや・・・おじさんやおばさんが支えてくれるから私、生きてられるんだ。
ふつうゾンビと一緒に生活なんてしてくれないと思うし・・・感謝してもし足りないくらいだよ。
青山家には何に代えてもお礼しなきゃって思ってるんだ。私。

いい子ですねぇ。もなこちゃんは。
まあ、確かに普通はゾンビと一緒に生活しようだなんて思わない。青山君も色々苦労してるしね。
それだけもなこちゃんが周りに好かれてるってことだと思う、とアンリちゃんは考えるのでした。
アンリちゃんも、ゾンビになったと知りながらも仲良く接してくれているわけですからねぇ。いい子だ。

しかし、もなこちゃんにも悩みはあったりする。
ゾンビはもう成長しない。となると、その・・・

ア・・・アンリちゃんくらい大きい胸にはもうなんないのかなーと思うと・・・

ついにアンリちゃんの胸の大きさに言及された!いや、大きいほうだなとは思ってましたけども!
私の小さいからと泣き出すもなこちゃん。
フロ場のシーンを見る限り、そこまで小さいとは思わなかったが・・・じたばた。
ゾンビにならなければきっと伸びしろがと言い出すもなこちゃん。そうかな?
ならば、と自分の知っているバストアップ体操を教えてあげると言い出すアンリちゃん。ホント!?
脇のぜい肉を押し出すように、胸に集める。こう・・・
てなところに青山君登場。ガチャ。

アンリ「青山くん最低!!」
もなこ「記憶をなくせ!」
青山君「不可抗力だー!!」

ノックも無しに入っておきながら何を言っているのでしょうか。
でも、本人によると、これでも普段から一応気をつかっているとのこと。
そういえば、今回の途中。お菓子をもってきたときもノックしてなかったな。
そういうことを日常にしているとこういう場面に出くわしてしまうってことですね。ふむ。
ならば、青山君。これからもノックせずに入り込むのだ!頼んだぞ!いやぁ、いいおっぱいでした。

・範馬刃牙 SON OF OGRE
刃牙の足を掴み、繰り出すは人間ヌンチャク。ビュババババ。
なんだか神妙な顔して振り回す勇次郎がおかしい。
だからといって満面な笑みになってもらっても怖いから困る。ムンムンムンムン

される側にはいったい何が見えているのか・・・
見る――ではなく、見た。
超高速で入れ替わる映像は、一瞬で”過去”になり――”記憶”へと追いやられた。
未体験な遠心力は頭部へと血液を振り集め。
鼻、口、耳、目。それらの”穴”は血液の脱出口として機能した。

地面が・・・天空が・・・見物人が・・・景色が・・・赤い・・・
親父が・・・赤い・・・・・・

加えて、眼球へと大量に流れ込んだ血液は、航空業界で云う所謂・・・”レッドアウト”夜空をも赤く演出した。

やられている刃牙は大変だが、見ている方も大変。
なんせ突如眼前に巨大なエネルギーが発生したのだ。
一目見て実感する手に負えなさ。その危険度はまるで――密室のハンマー投げ
父と子の半径100メートルは、ほぼ無人と化した。

なるほど。そりゃあ逃げる。なんともわかりやすい絵面でありますな。
残ったのは、ピクルと独歩。それに徳川のみっちゃんだけである。
特等席で見れていたというのに逃げ出す野多。フン。
オリバは遠くから見ているので逃げ出す必要はなかった。いい機会だし近くで見ればいいのに。

見ているだけでも恐るべしな人間ヌンチャク。
だが、人間双節棍の双節棍たる所以はまだ見せていない・・・とのこと。

双節棍の本当の姿とは一体なんであるか!?
双節棍はその名の通り、2つの棍棒をつないだものである。
ならば、刃牙の体は2つに分かれ、その間を脊髄がつなぐとかそういう状態になるというのだろうか!?
その状態になって初めて人間双節棍は完成を見るのだ!
いや、さすがに刃牙でもそれは死ぬ。たぶん。
でもそれ以外に何かあるんですかねぇ。それと、ドレスの所以はどこに行ってしまったんだろうか。

・バキどもえ
今回は3DSで発売されたモンハンを遊ぶ刃牙。色々ハード持ってますのね。ひょう。
配信されたクエストは”漢の鑑”だ。宣伝宣伝。

似てる!格闘とモンハンはそっくりだッッ

まあ、画面の中では生死をかけて戦ってるわけだし、似てて当然っすよね。
でも、リアルの梢江ちゃんと戦ったほうが修行にはなるんじゃないすかね。修行のつもりなのか知らないけど。

そして刃牙を倒した後、3DS奪ってモンハンで遊ぶ梢江ちゃん。デートじゃなかったんかい!

・侵略!イカ娘
千鶴さんは・・・怪物です
うむ、正しい認識ですな。どういう姿に見えているかはわからないが、認識は正しい。

鮎美ちゃんにとってはイカ娘はイカ。ならば捌いて食べたりできるのか?
この問いに、食べるより眺めるほうが好きと返す鮎美ちゃん。
それって、その気になれば出きるってことなのでは・・・!?

早苗は妖怪という認識。うむ、凄く納得した。

そして、鮎美ちゃんは犬や猫の言葉がわかると判明した。
思い込みかもしれないが、アレックスに関してはバッチリだったりするので判断に困る。口調に脚色は入ってるけど。

人外は好きだけど、自分が陣外になるなんて死んでも嫌です!とのこと。そんなぁー。
でもまあ、分からなくはないですけどね。
美少女が好きなのと美少女になるのとでは意味合いが全然違うわけですし。そう考えるとわかりやすい。納得だ。

・クローバー
真木、強し!
奥村の勝利を信じていたハンマーヘッドだったが、勝利したのは真木さんでした。

ケンカが終わったので、早速釣りベストを着込み、上着で隠す真木
疲れたと座り込むのでした。全くこの人はよう。
そりゃゲンゲンにも本当に釣り好きなんだなと突っ込まれる。

戦い終わったハンマーヘッドの4人は一箇所に集まる。
司馬は先ほどの戦いで、奥村は今の戦いで負けてしまったが、まだあいつがいる。
このケンカ・・・吉良が勝って終わりだ

5対5マッチで2勝2敗だから、吉良が勝てば勝ち越しだといいたいのですね。
これは本当に不良の戦いなのか!?なんという正々堂々としたタイマン合戦。
まあ、どっちも生粋の不良ってわけでもないヤツラですしねぇ。
そう考えるとそんなに不自然でも・・・ないのか?

ハンマーヘッドが4人集まるのと同様に、寅男も真木さんやゲンゲンの所によってくる。
そして涙する。オレ達のためにこんな体張ってくれてよ・・・
いや、寅男。それは違う。

あいつだよ。あいつに頼まれたからやったんだよ。
美咲のために体張ったんだ

真木「だれが・・・」
ゲンゲン「そうハッキリ言われるとはずかしいだろ」

さすがに真木さんがハッキリとデレたりはしないか。これはしょうがない。
それにゲンゲンも、自分が言う分にはいいけど人に言われるのは恥ずかしいらしい。
まあ、あんまりベタベタされても困るし、これぐらいの関係がいいんじゃないですかね。

残るはハヤトと吉良の戦い。
しかしこの2人はやはり似ているな。編みこみがあるからハヤトと分かる感じになっている。
乱戦になって髪が乱れだしたら区別がつかなくなりそうだ。ハヤト!今からでも再び帽子を被れ!

・バチバチ
阿形さんの一撃で決着か。
と思わせてカウンターのブチかましを決める吽形さん。これは効いた。

さすがにヒザのことを知らなかった新寺親方や虎城親方も壊れていることに気付く。
気付いたときの虎城親方の表情がなんともいえない。
驚いているような少し嬉しそうなような。

だが、それでもまだ倒れない吽形さん。
確かに膝はもうイッちまってる。はまってはいるが、少しでも捻れば簡単に外れる。
だが曲げた状態で前進する負荷なら・・・まだ筋肉で補える。

前へ!!

さすがにこれまで不安定な膝と付き合ってきただけはある。
どのように動かせば戦えるかもちゃんと承知しているようだ。
しかし、その動きはやっと戦えるぐらいの動きでしかない。
正面からぶちあたるということは、あの阿形さんと力でやりあうことになるのだ。

力勝負で・・・俺が・・・負ける訳にはいかねーだろ。

全く無茶な話である。でも、今はその方法しかない。
だから、笑顔で正面突破を試みる吽形さん。
何度も何度も、お互いの頭をぶつけあう2人。
打ち負け、怯みながらも吽形さんは突っ込んでくる。そして阿形さんもそれに応え頭を突き出す。

同部屋なのに・・・仲間なのに・・・親友なのに・・・
これが土俵に上がった力士・・・空流の・・・俺の・・・兄弟子なんだ。

涙を流し吠える鯉太郎。誇らしげですなぁ。
観客もまた、愚直なまでに命を削る阿吽の取組を見て心を振るわせる。
相撲ってこんななの・・・
まあ、普通ではありませんよね。

高らかに響く頭と頭がぶつかる音。ゴンゴンゴンゴンゴン。
吽形さんが阿形さんの力に押し負けるのは時間の問題か?
と思いきや、徐々に押し負けなくなっているらしい。おや。
当たり方を見ていると、吽形さんの方が低い位置で当てているように見える。
おそらく出足も吽形さんの方が速いのでしょう。その差が回数によって生まれてきたのか?
多少の不利は力で補う阿形さんだが、それにも限界はあるってことですね。

空流親方は語る。
駄目だな俺は・・・土俵での気構えを教えておきながら・・・気を抜くと俺が目を逸らしちまいそうになる。
四股・・・摺り足・・・股割り・・・強くなりたきゃ基本の地金を鍛え上げろ・・・
アイツらは俺を信じ、不満も言わず毎日・・・必死に・・・愚直に稽古を積んできた・・・
あの足でも地金を崩さずに戦っとる・・・
その健気さに・・・どうしても涙が出ちまう・・・

鯉太郎や白水さんと同じく、涙を流しながら見守る空流親方。
そして、虎城親方もまた語る。

終わりを迎えた者の・・・最後の燃焼か・・・フン。
見事だ

虎城親方が認めてくれただと!?
あれだけ嫌っていた空流部屋の力士だというのに、褒め言葉を投げてくれるとは・・・
もちろん誰も聞いていないのだしリップサービスなんかではない。
その生き様に対し、賞賛してくれている。
最後だから、褒めてやってもいいかと思っているのかもしれませんけど。
そういう風に考えると、なんだかんだで竹虎さんの引退後の面倒もちゃんと見てくれてそうな気がしますな。

土俵での命のぶつかり合いもいつしか終わりを迎える。
阿吽の根性もまた互角であったということか。立った状態で2人とも動きを止めてしまう。

よくやった。お前らは・・・俺の・・・誇りだ

吽形さんは阿形さんにもたれかかっているように見える。
だが、阿形さんも意識が飛んでそうだし、もたれかかっているように見える。
まるで人という字が支えあっているということを表現しているかのようではないですか。

しかし、相撲に引き分けはない。
この後どちらかが倒れ、完全な決着を見るはずである。
ううむ、そこまではこの回で描ききって欲しかったですなぁ。

膝がボリっとなってから、これで決着か!と思える展開が2話続いてしまっている。
さすがにこれだと冗長な気がしてしまうのですよね。単行本で読むと気にせず一気に楽しめそうだけど。
しかし、この回は虎城親方のデレがあったので、必要な回だったかなぁと思えてしまうから困る。
虎城親方はこういう面があったりするから憎めないんですよね。
まあ、次の展開が始まったらまた小悪党全開で暴れてくれるんでしょうけど。それはそれでよい。

次回こそは決着でありましょうが、その後の展開が気になりますなぁ。

・てんむす
3回戦を終えた夜。家の仕事のお手伝いをしている天子ちゃん。
どうやら、やけどは大したことなかったらしい。
あれだけ痛い痛いと騒いでいたというのに!
まあ、口の中のやけどは治りやすいですからね。
でも、一応病院で診察を受けるように言われています。九士朗の病院か。

天子ちゃんは母に問う。天娘の狐塚さんって知ってる?と。
その言葉で母に緊張が走る!ざわ・・・

誰それ?

単に知らない名前が出たから緊張しただけだったらしい。そっかー。
天娘が今日の大会にきたんだよと報告する天子ちゃん。
なんで大食い大会に天娘の人が?と問う母の蒼子さん。って天食祭のことわかってないのかい?

お母さんが知ってる天食祭は大昔からある食育礼賛のだけど、今の天食祭はそんな風になっているのね。

遥か昔の天食祭は大会形式ではありませんでしたからねぇ。
大食い競技になったのはここ30年のことですし、知らなくても不思議はない。
来週、4回戦の当日は夏祭りらしい。ふむ。試合終了後に何かイベントが盛り込まれそうですね。

蒼子さんは狐塚さんのことを知らなかった。
せめて顔でもわかればね、という母に対し、息子の正数君。じいちゃんならその人の写真撮ってたりしない?と言う。
ありえる話ですな。噂をすれば影。勢いよくやってくるおじいちゃん。
相変わらずこのじいちゃんは天子ちゃんが大好きなんですなぁ。
怖い娘より可愛い孫が大事!ってなわけですね。
でも、そんな態度だと怖い娘に怒られちゃいますよ。おお、怖い怖い。

じいちゃんはバッチリ狐塚さんを写真に収めていた。
その顔を見てしばし考え込む蒼子さん。いい表情だ。そして思い出す。それは昔のこと・・・

蒼子さんが中学生のころ。そのころの蒼子さんは天子ちゃんそっくりの髪型だった
というか、これ顔も天子ちゃんになってるじゃないですか。
家族で以勢旅行に行った時、おじいちゃんとおばあちゃんはお参りに。自分はその間赤福をパクパク。
その時、店内では初代天娘となった狐塚さんが3皿完食していた。さっすがー。
でも、蒼子さんはもっと凄いペースで食べている。私より食べて!?私より目立つ!?
意地になって勝負を挑む狐塚さん。結果は惨敗。12皿対5皿。惨めよのう。
狐塚さんは蒼子さんに名前を尋ねる。春風――春風のダンゴ頭の疫病神ぃ!!

てなことがあったらしい。
うーむ・・・割とどうでもいい話でしたな!
狐塚さんも、屈辱だったのは分かるが、最後の捨てゼリフはおかしかろう。何故疫病神。
というか、昔からその顔だったんですね狐塚さん。ガラ悪いっすわ。
まあ、だからこそ蒼子さんが思い出せたんでしょうけど。
昔1度だけ会って罵倒されただけなのによく思い出せたものだ。
それもこれも、狐塚さんのガラが悪かったおかげってわけですね。

蒼子さんは天子ちゃんに聞く。”天娘のお願い事”の話は知ってるの?と。

天と人との橋渡しを担う、天食祭の巫女、天娘は神様に直接願をかけられるの

ほう。それはまた巫女っぽい話ですな。
じいちゃんが以勢の神主から聞いた話によると、逸話があるらしい。
昔の天食祭の話だが、戦地から父が無事帰還してほしいと願った天娘。
寝たきりの母とまた昔のように郷里を歩きたいと願った天娘。
どちらも、1年と待たず願いが叶ったそうな

ほほう。それはまた。神様も粋なことをなさる。
ま!ただの偶然じゃろがな。はっは!
笑い話にしてしまうじいちゃん。それでいいのか宮司!
というか、なんで悪そうな顔して話した?その顔はホラー話をするときの顔じゃないか。
実は、お願い事が叶う代わりに何か副作用があったりとかするのだろうか?
それと、狐塚さんは願い事とかしなかったのだろうか?
天娘としては質が悪かったから、疫病神しか願いを聞いてくれなかったとか?
ハッ!それで春風のダンゴの疫病神発言に繋がると・・・?いや、微妙に繋がらないな。

さて。天娘のお願い事とは別に、神頼みをしている人たちがいます。
神棚にお菓子を捧げお祈りするリンちゃんと烏井さん。SWEET。
リンちゃんは大会が終わり引退が決まったのだが、部室に来ている。
受験はあるが、勉強は勉強でしっかりやっている。それよりも――

私がいなくなったら部員は烏井さんお一人。せめて私の卒業まではご一緒させてほしいですの

ありがたいことを言ってくれますねぇリンちゃん。
この言葉を聞いた烏井さん。小さくガッツポーズしているように見えるのは気のせいだろうか。嬉しそうっすね。

来年からは烏井さん1人で直会の手引きを完成させていくことになる。
2人でも完成まで30年はかかりそうなのに、1人じゃ完成まで60年・・・
そうならないためにも、神様どうか来年こそは新入部員をですのー!!パン!パン!

困ったときの神頼み。実際それで大会の1、2回戦を切り抜けてきた実績がありますからねぇ。
そして、その願いは今回もまた通じそうになっている。
部室に向かって歩いてくる2人の女子。スミスさんに小鹿さん。
スミスさんはジャパニーズナデシコに感動し、ぜひスケダチしたいと考えている。
小鹿さんは、暇潰しに入部してやるだけだコラ、とのこと。
素直じゃないですね、小鹿さん。いい子だ。

ある程度予想は出来ていたけど、ちゃんと2人が入部するところまで描いていただけてよかった!
伝統が繋がった・・・と喜ぶところですかねぇ。
リンちゃんもしばらく残ってくれるようですし、烏井さんにとっては満足な状況でしょうな。
しかし、天娘のお願い事というのは、今後も生きてくる設定なんですかね?
その場合、前回大会の優勝者!先代天娘!とか出てきてお願い事パウアーで強力になっている、とかありそうだ。
まあ、ずいぶん先のことになるかもしれないですけどね。

・ガキ教室
晶は数学の教師。なので数学の授業を行っている。
見た目はチャラいが、ちゃんと勉強教えれるんですな。
しかし、その授業中も素行が生徒がいる。真鍋と竹本だ。
授業を聞かないぐらいならともかく、他の生徒の邪魔までしてくるのは鬱陶しいですな。
間に挟まれている女子が可哀想である。

面倒ごとには関わらない姿勢でいこうとしている晶。
問題児たちが騒いでも消極的な態度でいる。休みたいならさっさと保健室にいってもらいます。
まあ、これはこれで妨害されないから周りにもいいんじゃないですかね?
ところが、生徒にとってはひいきなんじゃないかと最悪の評価。うーむ、難しい。

アイツ完全にタケとナベにビビってるよ!
初日は元小学生なんかにビビるかよ!なんて言ってたクセにさ。宮田先生の方がビビってなかったよね!

かなり悪い評価でありますなぁ。
晶にしてみれば、生徒にはビビらないけど、親とか世間がうるさいからなぁ。
消極的な関わり方にしようと考えるのはわからないでもないのだが。

須藤くんに言わせれば、公立の先生なんてみんなあんなもんだろ、とのこと。
そのとおりだけど、冷めた言い方っすね。
美川こと金本くんは、その意見に反対。もっと強硬な態度に出ないとと考えている。

ママに言ってPTAで問題にしてもらおう!タケとナベ!あと片桐も!!

ママと来ましたか。というかPTAか。面倒な存在っすね。
晶にしてみれば一番出てきてほしくない相手でしょうな。

という生徒の様子を放課後にシノケンから報告される晶。オイオイオイオイ!何ソレマジ!?

晶の株価は短い期間ですっかり底値まで下がってしまっているらしい。
クラス全員が片桐って呼び捨てですわ。アタタタタ。
ハレものには触らず作戦が完全に裏目に出た以上、このままにはしておけない。
対策を練るために、シノケンから情報を集める。

まず、美川の母について聞くが、シノケンは美川とは中学からの知り合いなのでわからないとのこと。
次に竹本について。これまたシノケンは中学からの知り合いなので詳しくはわからない。
が、知っている情報までは教えてくれる。

ドラえもんのジャイアンっていますよね。あのデブ、たまにいいヤツになるじゃないですか。
いいヤツになる時が一切ないジャイアンが竹本君です

単なる嫌なデブじゃん!映画版を連れて来い!
そんなデブの竹本だが、3年にヤンキーの兄貴がいるらしい。
そりゃ1年にしたら恐ろしい存在だわな。でかい顔していられるわけだ。

続いて本命の真鍋について尋ねる。シノケンは真鍋と小学校から一緒だったという。
小学校の時はよく一緒に遊んだりしたものだが、6年生くらいから暗くなってしまったそうな。
うーん、何かあったみたいですね。父に不幸でもあったのでしょうか?

シノケンから情報を得て、放課後。
学年主任の村山先生曰く、晶は部活の顧問をこなさないといけないらしい。
野球、サッカー、バスケのどれかを担当することになる。
どれもハードなので、若い先生が担当するのが習わしだそうな。なるほどね。

職員室にいるとき、萌ちゃんが晶に相談事をもちかけてくる。真鍋と竹本についてだ。
音楽の授業のとき、ほとんど教室にいてくれないらしい。
国語の鳴海先生によると、授業中バキを読んでいたという話もあったりする。バキかよ。
理科の青山先生曰く、実験の時アルコールランプでお湯沸かしてカップメン作って食べてたそうな。どこかで止めろよ、それは。

さすがにこの状況は好ましくない。村山先生もこの2人の問題はなんとかしないとと考えている。
そこに、割り込んでくるのは副校長
あの2人のような生徒は学校だけが頑張っても限界がある。家庭と協力して正しい方向に向けてあげないとと言う。

1度家庭訪問してみてはどうでしょうか?

家庭訪問。それはまた面倒そうなイベントでありますな。
でもまあ、行けというのであればしょうがありますまい。晶としても親のツラは見ておきたいようだ。
晶を心配し、何なら私も同行するが?と申し出る村山先生。いい人ですね。信頼できそうだ。
でも今回はお断りしておきます。大丈夫スよ。

逆に、家庭訪問を持ちかけた副校長。こちらは裏の顔があった。廊下に出たところで、悪い顔になる。

あんなチンピラ教師引っぱってきて、何考えとるのかね華沢校長は

校長先生の名前は華沢といいますのか。ようやく名前が出てきましたね。
それはそうと、この副校長。どうやら校長降ろしを画策しているらしい。
今の校長を引き摺り下ろせば、自分が校長だってか?悪そうなやっちゃな。
晶に家庭訪問を勧めたのも、何かミスを起こすのではないかと期待してのことだったという。

なーにが民間校長だ。
子供が好きだからなんてキレイごとで教師がつとまるか!シロウトがシャシャリ出るんじゃないよ!!

うーむ。なんとも分かりやすいほどに確執を産んできそうな相手ですなぁ。
平穏に過ごしたい晶にとってはこの上なく面倒な話である。

さて、放課後に、桃中の不良達が一堂に会する。
その場所で演説しているのは、どうやら竹本の兄らしき不良。

今年も桃中のトップの座を狙ってイキのいいクソッタレどもが顔を揃えたな・・・
いいか・・・男なら拳1つでオレのとこまで登ってこい・・・
1年戦争を制したモンだけが、桃中トップのオレに挑戦することができるんじゃ!!

なんとも、古風というか。ヤンキーっぽいこと喋ってますな。
そんな空間にノコノコやってくる晶。真鍋〜ちょっといい?
かるーく割り込んでくる晶に邪魔するなと言う竹本兄。

オメーこそ何だよ。正気かそのヘアースタイル

全くビビる様子とかを見せない晶。生徒も見てたら驚いてくれただろう光景だ。
ビビるどころか挑発までしちゃってるよ。竹本のアニキ・・・老けてんなオイ。とか言っちゃう。

さらに、竹本に告げる。今度お前んち家庭訪問するからな、と。
この宣言にビビる竹本。なんだ?実は家ではマジメで過ごしてたとかいうのか?
なんせジャイアンだしなぁ。かーちゃんには弱いのかもしれない。

真鍋にも家庭訪問に行くことを告げる。
が、竹本母とは違い、どうにも連絡が取れない真鍋母。
真鍋に母ちゃんの都合のいい日を聞いといてよと言う晶。
はてさて、真鍋の家庭環境はどういったものなのでしょうねぇ。

竹本家の家庭訪問はなんとなく面白く終わりそうな気がする。
問題はやはり真鍋家でしょうな。ネグレクトの疑いもある真鍋家。母は一体どんな人であろうか。
晶にとってはいきなりの大きな難問になりそうな場面だ。
逆にここをクリアすれば、クラスの信頼は一気に取り戻せそうだが、はてさて。

・ドカベン スーパースターズ編
山田の婚約者、木之内彩子一家がスターズの開幕試合を観戦しにきている。
案内するのはサチ子。野球場の案内は手馴れたものである。

スターズの開幕戦の相手は東北楽天ゴールデンイーグルス。
スターズの先発は里中。楽天の先発は真田一球である。
今年の楽天はメジャー帰りの二選手を補強し、強力打線をつくりあげた。
松井稼頭央遊撃手と岩村明憲三塁手である。

彩子一家が案内されたのはボックス席のようなところ。
ほう、こんな豪華な部屋があったりするんだな。

楽天の一番、二番を簡単に打ち取る。
特に二番高須の打球はキャッチャーフライ。巨漢山田が宙を飛び、捕らえる。
里中は小柄なのにいい球を投げ、山田は太っているのに身が軽い。
そして、三番岩村の打席はセンターフライ。
美形の義経が華麗にキャッチするぜ。

感染席はボックスの中に入り、テレビで観戦することもできる。
広い空間にテーブルが設置され、コーヒーも飲めるのだ。いい席だなぁ。高そう。

サチ子は言う。途中、試合が退屈になったら新居のパンフレットを見たらいいわ、と。
試合が終わったら彩子さんの気に入った順番から見に行こうと言う。
なんとまあ。あの山田が色々と気の利いたことを!
山田としては、あの長屋でいいと最初は言っていた。
だけど、サチ子もおじいちゃんも反対する。2人は絶対に新居だと。それもとびきり上等の!

まあ、山田はトッププレイヤーで稼いでいる割にお金を使っている気配がないですからねぇ。
ここはひとつ、豪勢に使っていただいたほうが、日本の経済的にはよさそうだ。

サチ子の義母、つまり里中の母は、サチ子に赤ちゃんができるまで長屋に住んでおじいちゃんに強力するという。
ふむ、親戚ぐるみで山田と彩子さんを祝福しようという姿勢が見て取れますな。
だが、ここで妙な提案がされる。どうせなら、山田のじいちゃんと里中の母が結婚したら、と。

おじいちゃんとお義母さんの結婚???
でも、ない事はないわね

ねーよ。さすがにそれはねーよ。
というか、じいちゃんって今いくつなんだろう。
サチ子が小さい頃からずっと姿が変わっていない気もするのだが。

さて、二回裏。山田の打席である。
なんと、山田は彩子さんに開幕試合でホームランをプレゼントすると約束のメールを出していた
あの山田がこんな約束をしているとは!
子供相手に約束とかなら高校時代もしていたが、自主的に恋人相手にやりだすとはねぇ。
そして約束どおり打ちやがるからねぇ。まったく山田は凄い。

泣いて笑って怒って、今年も長いシーズンが始まりました。
そして、このシーズン後には山田選手もいよいよ結婚するのでしょうか?

やはり結婚するのはシーズン後か。結構先の話になりますなぁ。
と思ったが、今は2011年のシーズンだし、さらっと流して結婚話にいきそうな気がするな。

・空が灰色だから
いきなり黒一色の表紙。これはなんだか危険な匂いがプンプンしやがるぜぇ!

ワイワイワイワイ。
人の声が賑やかに聞こえる闇の中で一人の少女の意識が覚醒する。
少女のいる空間はロッカーの中のように狭く、少し動けば頭を打ってしまうぐらいである。ガン。
闇に目が慣れてきた少女。
目の前には光がうっすらと差す扉のようなものがある。
しかし、自分がなぜこの中にいるのかは思い出せないでいる少女。昨日の晩ご飯も何も思い出せない。

思い出せ。思い出せ――思い出しついでに自己紹介開始だ。

まず私は沢村亘理17歳。水瓶座の末っ子。OK。
東中卒、第一高校の女子高生。制服を着てることからも確実と思われるOK。
ちなみに彼氏絶賛募集中。OK
この状況の今も色恋のことばかり考えてしまってるOK。

なんとも可愛い子ですな、沢村さん。これでも彼氏がいないというのだから、世の中はわからない。
彼氏という単語を出すとなんだか凄く胸が痛くて気持ちが沈むらしい。
周りはみんな恋人を作ってるのに、私は未だにやもめだからだろうか。きゅん。

自分のことは大体思い出せたので、状況を確認する。
携帯や財布はなくなっている
この場所は非常に狭い。少し漏れる光、外からは喧騒のような人の声がする。ワイワイ。
大方昼下がりの町の路地裏の倉庫かなんかの中にいるのだろう。
このタイミングで出て、人に見られるのは恥ずかしいものがある。

状況は一通り理解できたので、次は推理の番である。
私はなぜここに入ってるのだろうか。気がつくまでの意識が飛んでいる。
ひどい頭痛。町の倉庫の中にいる。彼氏募集中・・・わかったぞ!!

酒だ
私には好きな人がいたが、なかなか話もできずにいる。そして昨日失恋したと思われる。
嫌なことがあるとすぐ私はお父さんの酒をガメる。
傷心のあまり、昨日は高校生離れしたヤケ酒をしたと思われる。
普段1本しか飲まないから、すぐベロベロになってなんだか楽しくなってきたと思われる。
着替えもしないで外に飛び出し、片手にビールを持ちつつ、深夜の町をはしゃぎまわったものと思われる。
思考能力が著しく低下している私が本能的に寒さを凌ぐために、
たまたま路地裏にあったカギの開いてる倉庫かなんかに入ってしまったに違いないと思われる。

さすが私、頭いいー!!推理能力にたけてるうー!!

穴があるようで、ないような推理だが、一応的は射ているな。
これなら携帯や財布を持たずに寒いのに薄着で出歩いたのも分かる。頭痛も酒のせいだ。

さて、その推理が出きたところで、どのタイミングでここを出るか、に問題は移行する。
今は人に見られる可能性が極めて高いので恥ずかしい。
とはいえお小生、お小水をしたい具合でもあるのだが
声はまるで遠くから聞こえてくるラジオのようなので人からは遠く、もしかしたら見られない可能性が高いのではないだろうか。
ここを出てすぐにトイレにありつけるわけでもないしな。
膀胱8分目で出ておくのが吉ってもんだ。そーれプッシュプッシュ。ぐいぐい。

・・・ん?おっ・・・?こいつは・・・開かない。
そうかなるほど。私が気を失ってる間に、バイトが外からカギを閉めちゃったんだな。
もうちょっとこの謎の密室状態を楽しんでいたかったが仕方ない。アレをやるか。
いや、あるいはアレをやらないか、それともやはりアレをやるか。
アレをやって恥をかくか、失禁こいて恥かくか二者択一。

膀胱8分目といい、微妙に余裕があるような感じの沢村さん。
プッシュプッシュしている姿が可愛らしい。
でも、さすがに失禁こくのは勘弁なので、アレを開始する。

すみませーん。誰か助けてください!閉じ込められてるんです。
必殺、恥も外聞も捨て大声を出して救出要請!!

ガンガンと扉を叩いて要請するが・・・反応が全然ない。
意外と人気のある場所から離れているのかもしれない。
さらに大声を出して助けを求める沢村さん。お願い!気づいて!私はここにいる!!
しかし、相変わらず反応がない。
うう。トイレもう我慢できないし、頭がズキズキ痛いし本当に最悪・・・

頭を抱える沢村さん。ここで気づいたことがある。
耳を閉じてるのに、あのワイワイという喧騒がまだ聞こえる。

あっこれ、頭痛により起こってる錯聴だ

ただ繰り返し繰り返し音が聞こえるように錯覚してるだけの、私の錯聴・・・
本当は私1人きりってことじゃない。
じゃあ、ここはどこで、なんの中なのよ。

推理は破られ、少女は1人闇の中に。
背景は真っ黒に塗り潰され、孤独の少女は黒の中に小さく描かれるだけ・・・黒だよ真っ黒!!

果たして沢村さんはどうなってしまうのか!?
ここで終わってしまうと、なんとも絶望的な感じがしてならず、怖い。
ここはひとつ、いい方向に考えていくとしようではないか。誘拐とか怖い方向はなしにして。

実は沢村さんは、学校ではセカンと呼ばれる存在の戦士。
常在戦場を常とするゆえ、立ったままロッカーの中で寝ることにしていたのだ。
が、カギをかけられちゃって、セカンともあろうものが参ったねって状態。
漏らして恥をかいたところで救出されるという流れだ。恥ずかしいけど絶望じゃないよ!

または、この扉は実は14話の、あの廃墟のお札で封印された扉に繋がっている。
外から見ると木の扉だが、中は鉄で覆われている空間だったのだ。
前園さんは、お札を剥がして、見事に沢村さんを救出したのだよ!
そうすると、何がとれちゃったんだろうという話になってしまうんですけどね。
うむ、気になって気になって気になってしょうがない。

・琉神マブヤー
沖縄の海が変形して行く。これがオニヒトデービルのトゲが起こす超満潮!
マブヤーもトゲにやられ、海に溺れ、ぐったりしてしまっております。
その代わり、他のマジムン達もあやうく溺れかけてますが、その辺はご愛嬌。

これぞ海力!

ハブデービルさんが解説する。
海にはみんなのテンションを上げる力がある!それが海力。
オニヒトのトゲは海力を自らの力に変えて使えるのだ!

なるほどー。それがオニヒトデービルの力の源なんですねー。パネェ。
仲間に褒められて赤くなるオニヒト兄さん。ハッハッハ。
だが、海はさらに異変を起こしている。
なんと、トゲを中心に海が浮かんでいるのだ!しかも、どんどん上空へと登っていっている。
さらに、登っているのにおろしかたがオニヒトデービルにもわからないと言う。ええ!?

ハブ「ちょっ・・・わかんないって・・・したらこれどこまで上がるわけ!?」
オニヒト「・・・つきとおんなじとこ・・・

宇宙まで飛び出しちゃうってか!?
さすが海力。ハンパない。って色々やばいっしょそれ!
おろしかたもわからないし、トゲの戻し方もわからないというオニヒトデービル。
ううむ。戦闘力は最強だが、色々一方方向過ぎる!パワー調節?なにそれって感じだ!
トゲの海から脱出しようとしても、地球の重力よりトゲの引力の方が強い。飛び出せない。
こりゃーどうにもなりませんな。ハッハッハ。もーだめだー!!

ユウもすっかり諦めモード。なんとかしようにも、月だよ、星だよ!ムリだよ!
月なんてどーにもできないよ・・・もームリだよ・・・

うなだれるユウ。しかし、諦めるなんてなしだ、どうにかしようと動く人もいた。青さんだ。
トゲが原因で海が浮かんでいるなら、そのトゲを破壊すればいい!
海に潜り、生身の人間の拳でトゲを殴りつける青さん。逞しい!惚れる。
青さんの行動に、皆が希望を持ち始める。私もやります!わんも!私も!
ユウも、何かを感じ取ってくれたようだ。かっちゃんの説得にも耳を貸すようになる。

月がなんだ!オマエの・・・マブヤーの魂はもっとスゲーもん持ってるんだ!!
でもな・・・オマエがそんなんじゃマブヤーの魂はなにも応えてくれないぞ!!

この言葉を受け、熱く燃え上がるマブヤーの、ユウの魂。
その炎は浮かび上がった海を熱く煮えたぎらせる。熱い・・・熱すぎる!煮えるよ、煮込まれる!
なんだかかえってピンチになってしまってないですか?かっちゃんもヤギ汁になりそう!
はやいところ、その燃える魂をぶつけてやってください。マブヤー!

ティーダ・・・ヤーチュー!!

胸から燃える炎の塊を打ち出すマブヤー。
炎の固まりはトゲを打ち砕き、空へと登って行く!
トゲが砕けたことで、海は重力に引かれ元に戻る。どうやら助かったみたいだ。
かっちゃんは解説する。
マブヤーの魂はやど主が熱くなれば本当に熱くなる。燃える。
その熱さは炎・・・いやティーダ(太陽)だ!
必殺ティーダヤーチュー(太陽灸)!!

太陽でお灸を据えるってわけですね。そりゃまた特大のお灸だ!
海力を扱うオニヒトデービルも、太陽の前にはさすがに砕けざるを得なかったというわけだ!
沖縄の空に浮かぶは2つの太陽。今日も暑い日になりそうだぜ!って感じですかな。

・ANGEL VOICE
皆川の前に市蘭沈黙。あのキーパーは凄い!と会場が一気に認めだす。
どうにも、市蘭の攻撃パターンは読まれている様子ですな。

先ほどの二宮さんが入れるクロス。
あれに合わせてゴール前に飛び出すのはニアサイドの成田だけ。
成田が走りこむコースを見れば、クロスのコースも読める。
だからあんな思い切った飛び出しができるんだ。
成田以外にもう1人、ファーサイドに誰かいれば皆川も迷うはずだが、
そんな全体を押し上げるような攻撃はさせてもらえない。どうする?

優秀なキーパーを相手にどういった形で攻撃を組み上げるのか。乾の真価が問われる。

この30分の間に市蘭が攻め込んだのは2回。
たった2回だけど2回ともゴールに迫った。
八津野も今まで見たいに人数をかけて攻められなくなるんじゃないかな、と松田。

ここからだぞ。双方とも図抜けたキーパーが最後の砦に控えている。
攻撃の中心となる2人は、どういう攻めを組み立てる?

尾上が中盤でボールを奪い、乾にパスを回す。
乾は前半30分で八津野の観客にも警戒される存在になった。うわ、またあの10番とか言われちゃう。
習志野のときも、乾は警戒されていたしなぁ。さすがだ。

その観客の不安を的中させるかのように、DFを抜きさる乾。
天城も思う。やっと戻ってきたって感じだな。中学頃のお前が、と。
乾があがってくるのに合わせ、成田は消える動きを試みる。
その成田にパスを出そうとするが、成田に気をとられたのとは別のDFに遮られる。残念。

天城は言う。乾のことを天才だと。イヤミで言っているわけではない。
千葉には2人の天才がいる。間違いなくキミはその内の1人だ――って。

あ!ちなみにもう1人は僕じゃないし、古川でもないよ。

天城は天才じゃなかったのか。天才肌っぽく見えたんだけどなぁ。
確かに中学時代は乾にしてやられているわけだし、違うといえば違うのか。ふむ。

市蘭もだんだんと八津野の動きに慣れてきている。一方的に攻められるだけってことはなくなった。
だが、全体を押し上げるような攻撃をしかけられるようになるには、もう少し――まだもう少しかかるだろう。

そうなるまでは、オレが1人で持っていく!!

乾の個人技!これは間違いなく市蘭の強力な武器のひとつである。
今回も乾はDFを交わす。そして成田は今回も消える動きを行う。
100回やってゴールに結びつくのはせいぜい1回か2回。99回無駄に走れと乾は言っていた。
ならば、それを実践しようとする成田。うーむ、いい関係になってきましたねぇ。

松田の隣で感染している茂森が問う。
乾を指し、あいつのことを天才だと言うやつがいます。そうなんですか?と。

ああ――天才だ。

――と、もう1人の天才は答えた

千葉の2人の天才の1人がこの松田である。
さすがに18歳にしてU−20日本代表候補に選ばれるだけのことはある。
八津野戦の最中だというのに、どんどん存在感を増していく松田。次が楽しみでならねぇ。

でも、今は目の前の八津野戦に集中だ。
消える動きを実践する成田。その足下にパスが飛んで来る。
キーパー皆川との1対1。
昔の成田ならいざ知らず、今の成田は1対1を苦手にはしていない。
決定的なチャンスをものにすることができるだろうか!?

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
暗い闇の中、アヴィドの魂が佇んでいる。
金も魂もその手には留まらず、すり抜けていく・・・
だが、失ったのであれば、また全て集めなおせばいい。
それがどんなに・・・多くの憎しみを生もうとも・・・

そう考えるアヴィドの前に浮かぶのは、デスクイーン島の仮面。
その背後には多数の死者の霊が浮かんでいる。凄惨な光景ですな。
アヴィドは仮面に向かって語りかける。俺を討ちにでも来たか?俺の殺した者らの憎しみをひき連れて、と。
しかし、その仮面の下からは思いもしなかった人物が現れる。

善事も悪事も突きつめた先に悟りがあるやもしれぬ。
お前には今・・・なにが見えておる。アヴィドよ!

仮面を取って姿を現したのは、アヴィドの師、ハクレイ。
一瞬驚いたような様子を見せるが、この期に及んでまだ師匠面か?と言ってのけるアヴィド。
道を誤った俺を導きに来たとでも?と尋ねるが、ハクレイは言う。

フン。本来人が人を導くなど傲慢よ。
最後、己の道を決めるのは自分!お前はわしに反する道を選んだ。
もう一度問う!お前は暗黒に堕ちて何が見えた!!

「満足」よ!!!

俺は根っから聖闘士は性に合わなかったのだ!たとえ生まれ変わっても俺はきっとこの道を行く。
導くは傲慢!・・・成程。確かに俺はあんたからなんの影響も受けていない!!
なにも継いでいない!!・・・なにもな。

師に背を向け、暗闇の中を立ち去って行くアヴィド。
なんだか悲しい別れ方に見えますなぁ。

視界が開けたとき、アヴィドが立っていたのは黄泉比良坂。この穴に落ちれば地獄行きである。
その場所に、アヴィドを追ってやってくるマニゴルド。ジョーカも連れてきたようだ。

払ってもらうぜ現世でのツケ。ジョーカと仮面の前できっちりとな!!

アヴィドはマニゴルドの冥界波で肉体からブッ飛ばされている。
さらに、その時の衝撃で魂自体ボロボロとなっているのだ。
だが、それを言うならマニゴルドとて同じ。現世での戦闘が既に魂まで響いている。
ジョーカの仇討ちどころか、返り討ちになるのがオチだろうよ、とアヴィド。

分かってねェな・・・今、テメエを追いつめてんのは俺たちだけじゃねェ。
そら、聞こえるはずだぜテメェには。テメェを憎む大勢の声がよ。

アヴィドの魂を、死者の群れが取りすがる。
これは全員、アヴィドの屋敷の一部にされていた者達である。
憎すぎて、行くべき天国にも地獄にも行けずにいる。

テメェを地獄に落とすまではな!!

まさしく、因果応報な状況。だが、そんな死者の群れにも怯まないアヴィド。

俺のせいでどちらにもいけないだ・・・?なんと惰弱な!
ならばいっそ俺自らの手で消滅させてやろう!!

取りすがる死者の霊を全て焼き払うアヴィド。魂だけでもまだまだ強い。

力にもならん憎しみなど今更気に留めんよ。
その数の分、俺はこの世を楽しんだのだ・・・この力と技でな!!

どこまでも我を貫こうとするアヴィド。ならばマニゴルド自身が戦うしかない。

テメェの最期乗ってやんぜェ!!

右の拳をアヴィドの顔面に向かって突き出すマニゴルド。
しかし、その拳は当たる前に止まる。

これで満足かよ。

ああ。次は地獄で楽しむ!!!

拳に吹き飛ばされることもなく、アヴィドは自らの足で死界の穴へと身を躍らせる。
そして、アヴィドは思う。師、ハクレイについて。

師よ。俺は証明してやりたかった
あんた程の力があったならば、金も地位も全て思うがままだったと。
俺がやれたならあんたもできたはず・・・見せつけたかった。愚かな師へな・・・!!

哄笑とともに落ちて行くアヴィド。
色々ととんでもない奴ではありましたが、師匠への想いってのはやはりあったんですな。
髪型まで真似ているぐらいですし、完全に嫌っているはずもなかったわけだ。

笑いながら落ちて行くアヴィドを見て、ジョーカは複雑な表情を見せる。
その頭に手を置き、マニゴルドは語る。

それなりに納得した人生だったんだろ。超ド級で迷惑な野郎だったけどな!
・・・俺には憎めねェタイプだよ

・・・俺に言うセリフかよ。
・・・でも、あいつもあんたたちみたいにブレないで生きてたんだな。

とんでもない悪党ではあったが、そのブレない死に様は何かを見せてくれたかのような気分にさせてくれる。
ジョーカもそういった信念のようなものを感じたようだ。

さて、暗黒聖闘士との戦いは解決し、マニゴルドとアルバフィカはヴェネチアを後にする。
デスクイーン島の仮面はジョーカから預かってきた。島へ返すことになる。
ジョーカは見送りにもこないのか。
と思っていたら、子供達に突き飛ばされるマニゴルド。どわあ!!
気づいたら、ジョーカにサイフを掏り取られていました。

へへ!仕事納め大成功だぜ!!

ありがとな。マニゴルド。アルバフィカ。
その仮面には自分の金と足で会いに行くよ。
もう決めた。その時はさ、必ず2人にも会いに行くよ。

楽しみにしてるぜジョーカ。そん時美人になったら付き合ってやるよ!

バ・・・バッカじゃねェの!!?

マニゴルドの軽口に真っ赤になるジョーカ。あらあらうふふ。
ジョーカは女の子であることを隠すのはやめたんですかね。上着は脱いでいるし、下もスカートなのかなんなのか。
これからどんどん女の子らしく成長して行くんじゃないかと楽しみである。
ただ、成長した後、マニゴルド達が聖戦で散ったことを知るんだよね。それがなんとも悲しい。

さて、次号は新章。山羊座のエルシド編が開幕!
個人的にお気に入りの黄金なだけに、活躍を楽しみにしております!

・シュガーレス
ハッハッと犬のように息を荒げる岳。
その足下にはオンドリを始めとするアノニムの3人が横たわっていた。
って岳が全員倒してしまっているだとーッ!?

ザコは寝てろってんだよ

いやあ、まさかまさか。他の2人はともかく、オンドリまで含めて倒してしまうとは思わなかった。
前から岳は複数人相手には強かったけど、いやあ、まさかまさか。
でも、そこまでが限界。白目むいて、ぶっ倒れる岳。
倒し終わってから気絶とは・・・今までとは違うパターンで来ましたね。
しかし、確実に勝ってからの出来事ですし、なんの問題もない。強くなったものだ。

さて、岳を放ってシャケの首を狙うメイヘムさん。
そんなことしてるから、アノニムがほぼ壊滅状態じゃあありませんか。どうでもいいのかもしれないけど。

――この街の不良どもは・・・どいつもこいつもヌルい顔をしているな。見ていて吐き気がする。
皆殺しにしてやりたいくらいだ・・・

ほんと、危ないですなこの人は。
不良達も、こいつマジヤベーよと関わらずに逃げ出す。賢い。

クズどもが。ケンカ如きで何か得られると思っているんだ。
暴力は俺の存在証明そのものなんだ

メイヘムことヒュウゴさんの回想シーン。
親父にいつも殴られていることを知られているヒュウゴ。
チンピラのような不良にからまれ、殴り倒される。虐めれる相手と思われたのですかね。

小さい頃から親父に殴られていた俺にとって、殴られるのは呼吸や歯みがきと同じ日常だった

それだからか、不良達に殴られても別にどうとも思っていなさそうなヒュウゴ。
坊主の不良は言う。俺らが貧乏人で母親もいねえおまえを殴る理由を教えてやるよ、と。

濡れた雑巾をよォ。水一滴残さず限界までしぼりきり達成感と同じだ
何も持たねえお前が唯一持ってる、プライドだとか自尊心とかそういうもんをカラッカラにしてやるのが楽しいんだよ。
だから少しは悔しがれよ!!

歪んだ楽しみ方でありますなぁ。
しかし、一介の不良でありながら、なかなかのポエム力の持ち主である。
この世界はこんなモブでも流暢な話し方をするのか・・・!!

・・・殴る理由なんて、考えたこともなかったな。
何かを手に入れるために殴るのか・・・

教えられたという感じのヒュウゴ。ボウズの不良を殴り倒す。
しかし、その手には何かを得られた感じはない。

まだ、殴りたりないのか・・・?

ヒュウゴは殴り続ける。この場だけではなく、色んな相手とケンカし、殴り続ける。
だが、どれだけケンカをしても、どれだけ殴っても、何も手に入らない。この手の中には何も・・・

ある時、油断したヒュウゴが後ろから角材で殴り倒される。
倒れたところにさらに乱打してくる相手。その相手の首に手を伸ばすヒュウゴ。

――ああ・・・ある。 俺は、初めて手に入れた。人の命を握っているという確かな感触
今、この場に俺が存在するという確かな証明を、俺は手に入れた・・・!!

た、確かに殴るよりもわかりやすく得られるものだけど・・・よりによってそれが存在証明になるとは。
こりゃ、自らを暴力だなんて名乗ってしまうわけだ。危ねぇ。

――そうだ。俺はケンカなど認めはしない。
ケンカではこの手に何も掴むことはできなかった。

そのことが理解できない九島は・・・滅ぶべきだ・・・!

自分の考えを証明するために暴れるヒュウゴ。
九島の制服を着た生徒を一方的に仕留めてしまう。やっぱ怖いっすね暴力は。
果たしてこのヒュウゴを止めるのは誰になるのだろうか?
シャケがすぐに出てきてナックルカウンセリングを行ってくれるのだろうか?
それとも、キリオや兼光さんが現れるのか。はたまたマリモが立ちふさがるのか?ヒラオリーィはまあ、いいや。

それにしても、アノニムで唯一残った武藤は今どうしているのか。シロと闘っているのか?
実はここにきて最終ボスは武藤だったりするのだろうか。
オンドリが意外にもふがいなかったので、ムーちゃんには期待がかかる。
いや、ひょっとしたらオンドリは既に矢坂兄との戦いでボロボロだったのかもしれない。
お兄ほどの男がむざむざやられるとでも思ったか!と岳が言った瞬間に、オンドリの頭が割れて倒れたかもしれない。
さすがアルデバラ・・・お兄!ただじゃ死なない!てな流れだったりするといいな!

・LUCKY STRIKE
衣笠の捨て身のダイビングにより、どうにか一死をもぎとる。
たかが一死ではあるが、このプレイにより亀塚ナインにも少し火がついたようだ。
芝岡リトルの連中にも、少し意識の変化が見られる。
でも、梅宮が怖いのか、そういった変化はすぐに押さえ込まれてしまう。ふうむ。

さて、梅宮の打席。
こんなクソルールの中で真剣にプレイする衣笠の態度にイラつきだしている。

お前が全力でかかってくるなら、応えてやろうじゃねえか。
俺もお前のお気に入り、全力で潰してやる

死ね!!

江夏の球に対し、ピッチャー返しを敢行する梅宮。
体勢の崩れた江夏の顔面に打球がぶち当たる。
右のまぶたが腫れあがり、とても痛そう。
だけど、江夏は痛くもカユくもねえぜ!と意地を張る。こいつも小学生とは思えない気迫だのう。

右目は塞がったが、なんとか片目は見える。
ボールはにぎれるんだ。まっすぐ投げりゃ、そこにミットがあるはずだ。
だが、やはり片目では制球が効かない。ストライクがとれず、次の松方を歩かせてしまう。
衣笠の返球もまともに捕れない。そりゃ距離感が変わってしまってますからねぇ。

情けねえ・・・マウンドでなんてザマだ・・・こんなんじゃ全力で投げられねえ・・・

江夏にとって一番大事なもの。それは投げること。
それを守るために、江夏はベンチへと走る。もちろん逃げ出したわけではない。
救急箱を見つけ出し、ハサミを手に取る。イテぇかな。イテぇだろうな。

関係ねえよ!!そんなもん!!

腫れ上がったまぶたを切開し、血抜きする!ザク。
勢い良く思いきって切ったものだから、血がえらい勢いで吹き出ております。
そうやって腫れを引かせたところで、テープで止血を行う。これで見える。
ボクシングでセコンドが行う治療みたいな行為ですね。とはいえ、自力でよくるな・・・ホント小学生は怖いっすね。
芝岡の審判にも、あいつなに考えてんだ、とか言われちゃう。
なにも考えてないのさ。速い球投げることしかな

どこまでも一途だということか。
恒実ちゃんのために勝利!なんて話にならないところが、この連中の凄いところというかなんというか。

治療を終え、再び投げ始める江夏。今度はちゃんとど真ん中だ。
しかし、このクソルールではど真ん中だろうと関係ない。梅宮も吠える。バーカバーカ。
だが、審判はコールする。ストライク!と。

ボ・・・ボクは、もうズルとかしたくない・・・ボクはちゃんと野球をしたい!!

ボ・・・ボクもだ。ワンストライクノーボール。勝負だ亀塚!来い!!

審判だけではなく、芝岡の打者もまともに野球をしたいと言い出す。
これには梅宮も形相を変えざるをえない。というか、今回ずっと焦りっぱなしの梅宮である。
クソルールで追い込んでいるはずが、なんだかずっと追いつめられているようにみえるぜ?

カカシ野郎が、人間にもどりやがったか!

江夏や衣笠の必死なプレーに感化される芝岡リトル。
ベタな展開ではあるが、これはこれでよい。
どうでもいいが、芝岡リトルの連中はなんか老けてないかね?
NNTなんていう精神的な陵辱を受けて、ショックが大きいのだろうか?まあ、どうでもいいんですけどね。

・ハンザスカイ
お前の知らない俺を――見してやんよ。

アクロバティックな蹴りを見せた能登さん。
奇天烈な攻めはその1回には留まらなかった。
上段蹴り。交わされることは織り込み済みで、戻すことなく一回転しての裏拳!
最初に財前さんからもらった分ののお返しである。
この能登さんの動きに、番場さんも驚く。

基本に忠実だった準決勝と比べて、なんたる変則!

トリッキーな動きはまだまだ続く。
前に向かって飛んできた!カウンターだ!
と思ったら、いきなり軌道が横にずれる。ずる。ぺたん。
え・・・ええ〜〜!?
御門、蓮城の選手も驚くこの奇妙なステップイン。
斜め方向から潜り込んで、上段突きを決める能登さん。これでポイントは5対3。

正面から来たはずが、急に視界から消えられて混乱する。
更に、正中線の真正面に立たれ、左右どちらの拳で対応すべきか一瞬迷う。
理にはかなってる・・・

変則的ながらも、きちんと理に適った動き。これが能登さんの本領なのか!?

続けて・・・始め!ぽーん。音を立てて跳び上がる能登さん。

おわーっ!?ちょー跳んだ

跳びながら蹴りを放つ。ならばそれにカウンター。
と見せて、蹴りは出さずに身を捻り、財前さんの拳を交わす。
そして、交錯して着地する寸前に、拳を出し切って死に体になっている財前さんの胴に蹴り!
2ポイントが加算され、ポイントは7対3となった。

予測で動く待ち拳と、その予測がつきにくい変則。最悪の相性だ
それにしても何て奴だ。型破りにも程があるッ・・・!

番場さんを始めとして、会場中が驚きっぱなしである。凄ぇな。

ならばと、財前さんも動き出す。ただ待ってカウンターを、とはいかないようですからねぇ。
だが、能登さんの技は攻めだけではない。

色んなコトができるぜ?
色んな道場を転々としてきた。いわゆる、流れ者だからな

財前さんの下半身に等高線のようなものが生まれる。
能登さんには、重心のかかっている部分が見えている。
つまり、どこに力が入っているかわかるから、そこを払えば、バランスを崩させることができる。
これは・・・吹越さんの技じゃないか!

お前にゃ――真似できねぇだろ?

出足を払われ、体勢を崩される財前さん。そこに突きを入れられる。一本だ!
これでポイントは10対3。あっという間に7点差となってしまった!

重心を消しての崩し。この技をもモノにしているとは・・・

すごいな・・・あいつ

吹越さんが感心するような表情で述べている。厄い笑顔でもなく、汗まで流して述べている。
これは相当凄いってことじゃないんですか?

色んな道場を転々としてきたという能登さんだが、流派に拘らず学んできたということでしょうか。
吹越さんの流派は和道流。崩し技を使って見せたのも、この流派の道場で学んだ経験があるからかもしれない。
しかし、色々学んだからといって色々できるとは限らない。
準決勝の基本に忠実な動きと、今回の変則。どちらもできるのが能登さんである。
なんというか、想像以上に凄い人だったようだ。驚くぜ。

各地を転々としてきた能登さんが道着の高校名を掴み、述べる。

今は――ここが気に入ってんだ
もっと――この面子と空手やりてぇんだ。
こいつらをIHにつれていく!

あばよ。財前!

ジクザグに突進し、意識を逆側に振っての後ろ回し蹴り!
決まれば終わりの一撃・・・だが、そういった蹴り技であれば・・・もっと凄いのを受けて来た。
高校からではあるものの、トップクラスの蹴り技を常に練習で受けて来たのだ!

能登さんの後ろまわし蹴りの途中を、足で押さえ込む財前さん。
そして、その押さえ込んだ足でそのまま上段蹴りを叩き込む!これはこれでなかなか大変な話だ。

財前さんの上段蹴りが決まり、一本。ポイントは10対6と縮まった。

そりゃーそうだろ。アイツが普段、誰を相手に稽古してっと思ってやがんだ

青柳さんが言うと説得力ありますなぁ。
その攻撃の圧力は練習であっても鬼気迫るものがあるという。
回想の場面では、財前さんや番場さんだけではなく、穂波嬢まで圧せられている。
む、この場面の穂波嬢はなんだか妙に可愛いっすな。

ともかく、財前さんとて負けられないわけがある。
能登さんが、要陵の仲間をIHにつれていきたいと思うように、財前さんも御門の仲間をつれていきたい。
ポイント差はあるが、まだ試合は50秒くらい残っているはず。まだまだ追い越せる。

しかし、今回は成功したものの、得意のカウンターとは相性の悪い変則な動きが出来る相手である。
財前さんも、何かとっておきの技とかないと、厳しいんじゃないでしょうか。
そう考えると、この能登さんに基本技しか出さないようにさせた細野さんって凄かったんだなぁ・・・
ここはひとつ、細野さんの猛攻を財前さんが使ってみせるとかいう流れはどうでしょう!

細野さんの復権もなったことだし、副将戦は佳境に入りそうですな。

・さくらDISCORD
芽吹と両親の間にある壁を作ったのは、目の前の男、芽吹兄だった!
なんだかすっかり歪みきっちゃった感じですね、アニッキー。

・・・母さんも父さんも限界は近い。もう少しで二人ともさくらに失望する
もう少し・・・もう少しで気付くんだ。さくらに期待すべきものなんて無いって。
本当に期待すべきは、この俺だってなぁ!!

言葉と共に丘を殴り倒すアニッキー。ノリノリっすね。
それにしてもなんだかこの兄、色々と勘違いしていそうじゃないですかね。
ピアノをやっていたころの芽吹はともかく、今の芽吹に何かを期待している様子は見えないのだが。
しかも母に至っては、失望するどころか、これでよかったのかもしれないと言っている現状。
住吉さんの助けもあり、家族はどんどんいい方に向かっていっている。
一人壁として悪い雰囲気を振りまいていた兄は本当に立場がないな。

さて、殴り飛ばされた丘に駆け寄る康介と島。
意地になんのもわかるけど、ここは俺たちに任せろと島。
だが、丘は意地を張る。ここで意地を張らずに、どこで張るんだ・・・?
そう言われちゃしょうがないですね。行ってこい!ぜってー勝てよ!
なんだか妙な表情で激励する康介と島。
やれやれ、見守ってやるか。でも、これ俺たちの出番なくなるよなって感じの表情なのだろうか?

・・・うぜぇ・・・

立ち上がる丘を再び殴り倒す兄。青春してるんじゃねぇってことでしょうかね。

さて、所変わって芽吹家。
お茶を御馳走になった住吉さんが帰ろうとしている。
さくらによろしくねと言う芽吹母。だけどそれは思い直す。

やっぱり、自分で伝えるわ

うむ。すっかりこの母も憑き物が落ちたような感じになってますな。
そして、その母の後ろから父もやってくる。
どうやら2人で娘を迎えに行こうと思うようになったようだ。穏やかな笑みを浮かべている2人。
兄がいないだけで、ここまで穏やかな表情になれるとは・・・!

・・・伝えたいことがあるの。さくらだけじゃない。真也にも・・・!!

アニッキーの名前が判明しました。芽吹真也さんです。わりかし普通っすね。
芽吹母は兄の苦しみも理解していそうな雰囲気。
なんだかんだで、空回っていたのは兄貴一人だったってことなのか?
誰も彼もがやばそうな芽吹家だったが、その実、兄意外はすぐにでもよくなれそうな状況だったと。
微妙に拍子抜けな気がしないでもないが、まあ、闇まみれの家庭よりはよほどいい。

芽吹兄こと真也は思う。どうしてこうなっちまった?と。
俺が、父の連れ子だからか?と。

どうやら真也は芽吹とは腹違いの兄妹らしい。
だから当時の真也は母に認めてほしくて、いい兄になりたくて。ただそれだけだったのに・・・

俺はお兄さんだから、俺に気にせずさくらの面倒を見てやってよ。

・・・ありがとね、真也。

真也の頭を撫でてあげる芽吹母。真也は知った。これが『母親』なのだと。
物心がついた頃にはもう父さんと二人だったという真也。母の温もりを知らずに育っていたのだな。

もっといいお兄さんになろう。俺はお兄さんなんだから。そうすればもっと――

自分で言い出したことではあるが、母の目が自分に注がれないことに不満を覚えだす真也。
テストで92点という好成績を得ても、妹のさくらが100点とっているならそちらを立てないといけない。
「さくら良くやったな!」「お前は自慢の妹だよ」
・・・俺はお兄さんなんだから。

それなら俺だって。母さん俺だって
そのセリフがいえないまま、悶々としながら妹を立てる日々を送ってきたという真也。
うーん。素直に言い出していれば、ちゃんと母も褒めてくれそうな感じですのにねぇ。

俺はお兄さんだから。
俺がお兄さんだから?
・・・俺が母さんの子じゃないから?
俺だけ他人だから?

さくらさえ・・・さくらさえいなければ・・・さくらさえ・・・!!

母を愛しすぎた息子の悲劇というものなのですかねぇ。
真也は思い違いをしている。昔、とあるチャンピオンの作品で、とあるイケメンは言った。
「ある日突然血のつながらない妹が出来たならッッ結婚するのが運命だろうが―――!!」と。
真也もイケメンの端くれであるのならば、この格言に習うべきだったのだよ!!
と書いて気付いたが、腹違いの兄妹だから父は同じなのか。
グ・・・グムー。そうなるとさすがにこの格言も通じないのか?
いかに実の姉弟でベロチューかました作者のマンガといえども、結婚まではさすがに厳しいか!?
でも、子供のころの芽吹の可愛さを見たら、そういう方向に走ってもおかしくはないんじゃないか?
と思ったが、どうやら真也はシスコンじゃなく、マザコン方向に走っていたらしい
ふむ、確かにこの母であるならば完全に血がつながってないわけだし、問題はなさそうだ。
「ある日突然血のつながらない母が出来たならッッ結婚するのが運命だろうが―――!!」といいたいわけだ。
これをそのまま言ってくれたら、新たなイケメンの格言になりそうっすね。

さて。
真也は汗だくになりながら丘を殴り倒す。
丘一人倒すだけなのに、そんなに殴らないといけなかったのか。割と非力ですな、この人も。
そんな真也に、島は語る。あんた気持ち、たぶんわかるよと。

「どうして俺じゃねぇんだ」「もっと俺を見てくれ」って。
でもさ、違うんだよな。そうじゃねぇんだよな。
仮にさ、相手がいなくなっても、自分が変わんなきゃ何も変わりゃしねぇって。
だからもがくっきゃねぇだろ
勝てなくても、情けなくても、無駄だとしても。それでも勝ちたいって
そんなこと、あんただってわかってんだろ?

自分の経験をもとに、年上の男に説教する島。
あれ・・・なんだか島が格好いいよ?不思議!

・・・くそったれ・・・よくわかったよ。次は、てめぇの番だってなぁ!!

言い負かされて島に殴りかかる真也。この子はどこまで堕ちていくのでしょうか。
丘を倒すのに全力を出さねばならないような男が、残り2人も倒せると思っているのだろうか?
勘違いするな真也よ!そいつは一番背が高いが一番非力な男なんだ。
残りの2人は小さいけど、戦闘力は丘より上なんだぜ!たぶん。

どちらにせよ、真也の相手をするのは島ではない。当然康介でもない。

・・・人よりも体力はねぇし、普段からズレたことばっかり言ってるけど、根性だけは誰にも負けねぇ。
それが桜ヶ丘奏。芽吹が惚れた男だ

ボロボロになりながらも、まさに根性で立ち上がる丘。
体力こそないが、精神力はバツグンってわけだ。
他人のクセにどうしてそこまで出来る!?と吠える真也。それに対し丘。

兄なら、家族なら、ちゃんと芽吹を守ってみせろ。家族なんだろ!?

ついに丘の攻撃が真也にヒットする!
育ちがよく、親にもぶたれたことがなさそうな真也である。丘の一撃でも倒れちゃいそうな雰囲気がある。
殴り合いはここで収束。家族がやってくる流れになりますかな?

真也が前々から、家族家族と言ってたのは、自分が母と血が繋がっていないことに関するわだかまりからだったのですな。
家族のことは他人には分からない、とか丘に言っている真也。
丘はそれを否定するように立ち上がり、家族なんだから守ってみせろよと言う。
なんとも皮肉な話でありますな。

しかし、真也。芽吹が期待されなくなったとして、今の自分が期待されるようになると思っているのでしょうか。
今の行動はさておき、ここ数日毎日のように丘の前に現れるってことは仕事もしてないんじゃない?
真也がそこそこの大きさのころに、芽吹は赤ん坊だった。
それなりに年は離れているようだし、大学生とは思えない。
それに、服装が子供の頃からずっと変わっていない。さすがにこの気にしなさは異様である。
パッと見イケメンなのに、着たきり雀の無職のマザコン。こりゃ彼女もいなさそうだわ!

なんだか、真也に同情しちゃいたくなってきました。
両親の説得を受け、闇を晴らし、真っ当になれるといいですね。

・木曜日のフルット
フルットのところがそこそこの勢力だったという事実に驚愕。

交渉というのは、片方に利益があっても上手く結ばれるわけないんですよね。
ノラネコの世界も色々と難しいものですなぁ。

・総合感想
次号は、空灰のブレイク寸前感謝祭!!
巻頭オールカラー+1話の一挙2話掲載だ!!

さらに、3月8日には単行本1巻がでますからね。攻めて来てますねー!よいことだ。

同じく単行本が出るリクも巻頭カラーである。
となると、空灰はまさか袋とじで出るとかそういう話だろうか?
立ち読みができないので、購入者が増えそうですな!うん。増えるといいな!



2012年 12号


・範馬刃牙 SON OF OGRE
勇次郎は静かに語る。
俺と・・・父、勇一郎はまったくの別人であると。

互いが対極に位置する
人生観。生き方。そして使用う技術も。

何をもって対極というのだろうか。
一般人からしてみれば、勇次郎も勇一郎も化物という括りで括られる。
範馬の中では対極に位置すると言いたいのだろうか?
やっていることだけ見ると似た者親子にしか見えないんですけどねぇ。
それこそ使う技術ぐらいしか違いがない気がする。
勇一郎が実は平和的な菜食主義者だった!とか言うなら話は違うが。

幽霊に向かって怒号を放った後、静かに語る勇次郎。
観客は、親子喧嘩は終わったのかな?と囁きだす。仲なおり?

安心しな、皆の衆。終わりなんかじゃない。範馬勇次郎はそんなタマじゃない。
もっ我が儘で、もっと徹底的で、そして――教育熱心なんだ

さすがに刃牙。よくわかっていらっしゃる。
テーブルマナーの件とか、勇次郎は普通に教育すると含蓄のある言葉で学ばせてくれる。
しかし、肉体言語の教育となると、より一層力が入りすぎてしまう傾向があるらしい。
教育熱心っすねぇ。ってそんな言葉で片付けていいのか!?

勇次郎は語る。そんな親父だが、たった一つだけ、渋々ながらも俺が誇りたくなる技術がある。
米国が誇る巨大戦艦「アイオワ」を、たった一人で”シージャック”した技術。
あの夜、乗員達が一目見て、迷うことなく”脱出”を決断した、あの技術。
言うなれば、米国に勝った技術だ。

ここまで言われてようやく気付く野多首相。

アレですッッ!アレのことですッッ!!

だまっとれいッッ!!

とっくに気付いて固唾を呑んで見守っているみっちゃん。そりゃ黙ってろと言いたくなりますわな。

動き出す勇次郎。
座り込んだ刃牙の足を払い、浮かせる。そしてその片足を空中でキャッチする。

この技術を海兵隊どもはこう呼んだと云う。ドレス

掴まれていない足で、蹴りを放つ刃牙。アキャッ!
だが、その視界が急激にブレる。
片足を掴んだ状態で、腕を振り回す勇次郎。刃牙の体が激しく振り回される。
その軌道はまるで双節棍。ヌンチャクのようだ

縦、横にブン回し、肩にかけて片方の節を脇の下に挟む。
なるほど。確かにヌンチャクの軌道っすね。これを人間でやるとこうなるのか〜〜ッ!!

ふしゅる・・・・・・

勇次郎が不気味な息の吐き方をする。どっかのロシア人もこんな吐き方してたな。
それはさておき。勇次郎は語る。
ドレス。直訳するならさしずめ――”装い”とでもしておこうか

皆の衆。俺の教育は・・・やりすぎかい・・・!?

コンクリートに叩きつけたり、コウモリの巣穴に放り込んだりするのは普通にやりすぎだったと思います。
まあ、そういう教育を経て刃牙も今の強さを手に入れたわけですからねぇ。
そういう意味では夜叉猿の犠牲も・・・いや、やっぱりアレは酷い。

ドレスとは装いの意味だと勇次郎は言う。
盛大に噴出した鼻血を見るに、返り血を浴びたりして装う姿を言うのだろうか?
と思ったが、アイオワの艦上に立つ勇一郎は別に血塗れていなかった。
ヌンチャクとしてボロ雑巾のようになった相手を纏うことを刺しているのだろうか?
そういえば、若い頃の勇次郎。ベトナム戦争で、米国の指揮官だったかの皮をかぶって陣地に潜入したことがあった。
あれもドレスの一種だったということなのだろうか!?
このままでは刃牙の生皮剥がされちゃう!!

・囚人リク
脱獄するには必須の見取り図。
看守、山岡を買収しようとするレノマさん。果たしてどうなるか?

見取り図を持ってくるだけで1000万。仕事の内容としては容易い。
意志の篭った目で睨むレノマさんだが、その首元は汗でぐっしょりである。
それはそうだ。ここで失敗すれば、脱獄の道は閉ざされてしまうのだから。気が気じゃないでしょうな。

壁一枚を隔てた心理戦。
レノマさんの申し出に、しばしの沈黙後、もっと詳しく聴かせろと言い出す山岡。いけるか!?
公務員とはいえ、山岡は一番下の階級。本人も言うとおり、そんなに給料が高いわけではない。
ならば悪くない話だというレノマさん。だけど――

そうじゃねえよ。
貴様・・・脱獄する気か。俺を買収してか!?ふざけるな!!

まあ、囚人が見取り図を欲しいなんて言ったら脱獄を企ててるとすぐにわかりますわな。
山岡もそれが分からないほどバカではない。
この買収の持ちかけにより、レノマさんがパチンコの話で近づいてきた意図も察してしまう。
金をちらつかせりゃなんとでもなると思ったか。このコウモリ野郎めが・・・

なめんなよ・・・テメェがどこまで俺のことを職業意識の低いダメ人間だと思ってるのか知らねえがな、
これでも国に仕える薄給の国家公務員だ、ちきしょう!!

踵を返す山岡。

見誤ったな。佐々木。

去っていこうとする山岡を必死で止めるレノマさん。
このまま行かせては終わってしまう。ここで引きとめねえと!!
というわけで、前金で500万支払う約束をする。

隠し口座を作れば・・・24時間以内に入金する。
頼む・・・お前しかいないんだ・・・たの・・・

懇願するレノマさん。だが、山岡はそれを聞き入れることなく去って行くのであった。
崩れ落ちるレノマさん。なんとも絶望感の漂うページである。
脱獄の意図がバレれば、監視は今の比ではなくなる。もはや可能性はなくなってしまう。愕然ともしますわな。

甘かった・・・すまねぇ。リク・・・

レノマさんの懇願を振り切り、足早に戻る山岡。
早速、谷村看守部長に報告を行うが・・・見取り図については報告しない。
まあ、手洗い用の石けんが切れてるのは一大事ですからねぇ。そっちを優先するのもわかる。
いや、そういうことじゃないのはわかってますけど。

すぐにレノマさんの買収話を上司に報告しなかった山岡。
思い悩んだ表情で家路につく。と思いきや、その途中でパチンコかよ。こいつは。
しかし、今日もツキがない山岡。その背後に、いかにもそっちの稼業の方な2人が現れる。
どうやら借金取りの人のようだ。路地裏に連れ込まれ、殴られる山岡。
今その金を返そうと、と言い訳するが、パチンコでか!?ふざけんな!?と殴られる。全くですな。
借金の額は800万。これをパチンコで返そうだなんてバカげた話である。
公務員である山岡なら退職金もそれなりの額になる。
嫁さんもいるし、なんならエエ働き口を紹介したろか?とか言い出す借金取り。いかにもっすな。
あと1週間だけ待ってやるといい、借金取りは去る。1週間で果たして返済できるものかねぇ。

今度こそ家に帰る山岡。
家の扉には借金返せの落書きがされている。これはあまりにも世間体が悪い。
帰ってきた山岡を出迎えるのは、奥さんと2人の子供。
殴られて血だらけの顔をしながら、大丈夫だよと言って見せる山岡。しかし――

私たちは大丈夫じゃないの!
今日も借金取りが来たわ。子供たちもおびえて・・・
もうこんな生活・・・がまんできない。離婚してください

離婚届をつきつけられる山岡。まあ、奥さんの行動は当然といえますわな。
借金の原因は何なのかわからない。が、もしも夫のパチンコ狂いが原因だとしたら、離婚の理由に十二分すぎる。
子供たちのためにも別れるのは正解といえるでしょうな。
しかし、この奥さん胸でかくて美人っすな。山岡め。

つきつけられた離婚届を丸め、ひとり部屋に篭り酒をあおる山岡。もう色々ドン底ですな。

・・・なんだ、これ・・・なんなんだこの人生・・・
どこで・・・くるっちまったんだ・・・俺の人生・・・

昔は建築家になる夢があった山岡。
しかし、その夢を諦め、公務員になる。それは安定した収入を得て、今の奥さんと結婚するためだ。
夢を追うよりも、好きな人と安定した暮らしの中で生きる。
このころの山岡は堅実というか、ちゃんとした考えを持っていたんですなぁ。奥さんも一緒になろうと思っても仕方ない。

わからない・・・どこでくるっちまった・・・

そりゃ、借金の原因のところを思い出さないとわからないでしょうよ。
パチンコ狂いという現状を見てしまっているだけに、同情もできないから困る。
悪徳金融が相手で、借金が膨れ上がったんだ、という様子もないですしね。どうやって800万も借金こさえたのやら。

金だ・・・金さえあればまだ・・・

確かに今のドン底状態の原因は借金である。
でも、金さえあればやり直せるとか考える辺り、やはりドン底思考でありますなぁ。
奥さんも、これで借金が消えても、何か悪いことしたんじゃないかと気が気ではなくなるでしょうに。
そういったことまでは気が回らない山岡。
だけど、さすがに脱獄に手を貸すようなマネだけはできない。犯罪者になる気はないのだ。だけど――

そうだ・・・正しい見取り図なんて誰も知らねえんだ・・・もちろん佐々木も・・・
だったら・・・俺が適当に描いたものを渡したって・・・

これだ、と笑みを浮かべる山岡。
脱獄の共謀に手を貸すことなく、かつ、報酬を得ることができる手段。上手いことを思いついたもんである。

一方のレノマさん。夜になっても看守が駆けつけてこないことを不信に思う。
山岡が報告していれば、もうとっくにやってきて拘束、尋問されているはずなのに。

奴は話に乗ったのか!!

そう結論づけるレノマさん。まあ、そう思うのが自然ですわな。
さすがのレノマさんでも、偽の見取り図を作成している最中とは思うまい。
それがわかるのは、お月様ぐらいなものである。
囚われたレノマさんを照らす月、偽の見取り図を作成する山岡を照らす月。
男たちの緊迫の心理戦を静かに照らしてくれております・・・
偽の見取り図作る山岡の後姿はカッコ・・・よくはないが、鬼気迫るものがある。
こいつはこいつで追いつめられていますからなぁ。人生の逆転を賭けた一手を仕込もうとしているのだ。

レノマさんはなんだかんだで、運が強い人なんでしょうな。
囚われの状態で、気弱になるのを防ぐために盲進してしまったレノマさん。
しかし、そのタイミングで買収の相手が借金を厳しく取り立てられ、離婚届まで出される展開。
このタイミングだからこそ、買収について報告されず、今後の可能性を得ることができるわけだ。
まあ、もう少し待っていたら、顔を腫らした山岡が出てきて借金に苦しんでるとわかり、もっと有利に交渉できたかもだけど。

しかし、この偽の見取り図を渡されたとして、話はどう転がるのか?
建築家志望だった山岡は、適当につくったはずの見取り図が、本物と完全に一致するものを偶然つくっちゃったとか!
それは余りにも偶然が過ぎる。レノマさん剛運ってレベルじゃねーぞ。
だけど、偽の見取り図であるということがわかれば、今後レノマさんは動きやすくなる。
偽とはいえ、買収の話に乗り、物を手渡したのだから、山岡が罰に問われないはずはない。
レノマさんがその辺りをついて、本物の見取り図を持ってこさせる展開があるかもしれない。
でも、山岡が言う、正しい見取り図なんて誰も知らない、ってのはなんなんでしょうね?
囚人は誰も知らないってことなのか、看守も含めて誰も知らないのか?
増改築をくり返しすぎて、もうわからないよってことなのかも。それはそれでズサンだな。

なんとも迫力があって楽しみな展開になってきました!この先、どう転ぶ!?

・クローバー
ドラマ化記念のセンターカラー!
そして、釣り用のベストを脱いだ真木さんが本気を見せる!

さすがに真木。本気を出すとかなりの強さである。
仲間に、本気を出したら勝てる奴はいないと言われた奥村もビックリ。

強ェ・・・強ェけど・・・負けるか!!

奥村は精神的にもタフですな。
おされながらも、負けないぞと踏ん張りを見せる。
その様子を見守る克哉たち。そして、その横で語り始めるゲンゲン。

オレ達はオマエらみたいにいつも一緒にいるわけじゃない。
けど・・・あいつ・・・美咲になんか頼まれたらオレ達は絶対断らねェ
今回だってそうだ・・・真木はともかく、オレはロン毛とボウズのことはほとんど知らねェ。
けど・・・美咲に頼まれたから、オレ達は手を貸した。全力で。

ゲンゲンがここぞとばかりにデレておりますな。
しかし、頼んだらなんでも言うことを聞くって本当ですかね?
釣り仲間になれ!と言ったら従ってくれるのだろうか?チャンスだぞハヤト!!

美咲ってのはよ・・・
バカでお調子者でウソつきで図々しくて適当で単純で、それに釣りバカで鈍感で・・・

長ェよ!!

いいツッコミっすね。
ハンマーヘッドの連中もなかなか会話のセンスがあるじゃないっすか。

とにかくだ。オレは結局のところ・・なんだかんだ・・・あいつを信頼してる

まあ、そういうことなんでしょうね。
ハヤトが頼むぐらいだから、それは大事なことなんだろうという風に信頼してるってことなんですな。
なんだかんだと事件に首突っ込んでは、お人好しなので解決してしまうのがハヤトであるし。

と話をしている間に、真木さんが優勢。
どうにか起き上がってきた奥村を投げる!なんと、真木さんは投げもできたのか!?
まあ、釣竿を振るのに必要な動作を応用したってことなんでしょうけどね。
全ての格闘技術は釣りの動きに通じる!ってなことをイージスさんが言っているかもしれないですし。

真木対奥村の戦いは決着。次回は真木さんのデレが見られるのか?注目だ。

・侵略!イカ娘
いつもと同じTシャツで前後ろ逆とは目だってしょうがない。
なのに誰も気付かないとはどういうことか。イカ娘の服の方がよほどわかりにくいのに!
たけるは余り注目を浴びていないのではないかと不安になっちゃうぜ。

人の振り見て我が振り直せというお話でした。
たけるともあろうものが、イカ娘の無言のメッセージをスルーするとは!やっちまったな!

・バチバチ
絶望。驚愕の眼の先に絶望。熱き土俵の上に、堪え難き絶望
アオリがこれでもかと絶望感を煽ってきてやがる!おのれーッ!!
そして、嗚呼、無情!特大フォントで締められる。まだ終わってねぇよ!

親方や椿、鯉太郎たちが絶望と驚愕を見せる中、ひとり何?何があったのって感じの虎城親方。
膝のことを知らなかったとはいえ、なんだかのんきな反応に癒される。
それはともかく、膝がゴリっと折れ曲がり、前のめりに崩れそうになる吽形さん。

瞬間・・・躊躇なく・・・その右手は振り上がる。

右手を上げたところで、阿形さんの頭には過去の思い出がフラッシュバックする。
吽形さんと出会い、共に鍛え、そして共に駆け上がった日々。
共に関取となる日を夢見た日々・・・
そんなことを思い出してしまったせいなのか、振り上げた右腕は崩れる吽形さんを支えるために使われてしまっていた。

覚悟は・・・決めていたはずだった・
この一戦への思いか・・・共に歩んだ時間の重さか・・・己の底にある願望か・・・
覚悟とは裏腹に、無意識に出た阿形のその手は・・・吽形の芯を深くエグった

何だ・・・この手は・・・
何でだ!何で・・・ふざけんな!違うだろーが!!

声を荒げながら、外れた足を体重移動で無理矢理折り曲げる。
そして、拳を叩き込むことで、外れた膝をゴリンと嵌め込んだ!!
やるんじゃないかと思ったが、本当にやるとは!!
まあ、吽形さんの膝は外れやすくなっており、その場合自分で嵌め直していたという描写があった。
嵌め方というのを心得ていたということなのかもしれませんな。
でも、関節ははまっても、靭帯は完全に切れちゃってますからねぇ・・・これではさすがに。

殺し合いだろーが!!
そんなもんかよ!?ああ!?
そんなもんは・・・いらねーだろーが!!
テメーは・・・空流の阿形だろーが!
ここは土俵だ!!クソみてーな情は捨てろ!!

怒りを込めた吽形さんの張り手の連打。その威力に、阿形さんの髪が乱れ、血飛沫が舞う。
しかし、吽形さんにはそれ以上を決めるだけの力は残っていない。
嵌めた膝もガクガクと震えている。
もともと、断裂した靭帯を補うために、筋力で支えてきたのだ。
嵌めなおしたところで、すぐに元通りに動けるってわけではないですわな。

そんなんじゃ・・・そんなもんじゃねーだろ俺らは・・・
土俵で情を殺せなー奴に・・・負けるわけにはいかねーよ。

吽形さんの覚悟に涙する鯉太郎。
そして阿形さんも言う。大丈夫だ、と。

もう・・・死んだ・・・

それでいい・・・

阿形さんの反撃の張り手が吽形さんに突き刺さる。
これにて阿吽対決は終了ということになったのでしょうか?なんとも残酷な結末である。

情を殺す。阿形さんは当然そういうつもりで土俵に上がった。
しかし、心の底の想いが溢れてきてしまった。殺しきれなかった証拠である。
だから、吽形さんに殺してもらったということで、もう、死んだという表現になったのでしょうかねぇ。
情を殺すことはできず、殺してもらったという風に見えて、なんだか悲しい。

阿吽の戦いは高度であり、結末は残酷なものであった。
しかし、その前の鯉太郎と白水さんの戦いを前座と呼べるほどであっただろうか?
見方は分かれるでしょうけど、やはり前座呼ばわりは言いすぎだったと言わざるを得ませんかなぁ。
ただ、読者ではなく、観客が一番この日に心に残ったのはこの取組だろうと思われる。
リアルで膝がゴリンとなってしまったのを目の当たりにしたわけだしなぁ・・・そりゃ頭を占めちゃうよ。

この戦いが終わったとして、今後の展開はどうなるのか?
吽形さんの今後の見の振り方はどうなるのか?気になることが一杯である。
いや、もしかしたら戦いはまだ終わっていないのかもしれない。
阿形さんが出した張り手を掴み、膝を顎に叩き込む吽形さん。
そして、体を相手の首の後ろに乗せ、関節を決めながら地面に叩きつける。虎王完了!!なんて展開があるかもしれない。
そして、それを見て、あれは・・・虎城親方の現役時代の決め技!?ってな展開があるかもしれない。ないな。

・弱虫ペダル
鳴子の全力引きにより、箱根学園をとらえることに成功した総北。
この頑張りはさすがに敵味方の誰もが認めざるを得ないところ。そう、今泉君も例外ではない。

鳴子。山に入って、スプリンターなのに登りでチーム引っぱって。派手やって。
今ハコガクにまで追いついている!鳴子。
今、オレは心からおまえに言う。おまえは凄い男だ!!

このセリフは口に出して言ったのか、思いとして言ったのか。
それはわからないけど、今泉君の宣言を受けたと同時に下がって行く鳴子。
これまでの思い出が走馬灯のように蘇る・・・
初めて坂道とであった時の鳴子は本当に別人だな。黒目大きいぞ!!

こうして3人で肩くんで、3日間。トップでゴールできたらいいやろな思うとるんや。

そんな約束をレース開始時にしていた。
さすがに夢物語な内容ではあったが、それを守れないのを悔しげにする鳴子。
遅れるだけでなく、カクンと鳴子の体から力が抜ける。

やっと休めるわ・・・もう目もアカン・・・脚も・・・体中限界や・・・
ごっつい充実感や・・・けど、ゴールくらいはこの目で見てみたかったな・・・

力尽きた鳴子。自転車ごとコースアウトし、草むらに転がり込む。ガシャ。
目の前で自転車が倒れこむ姿を見た観客はさぞ怖かったでありましょうな。
とはいえ、そんなことを気にしている体力はもうない。
鳴子にできることは、仲間に後を託すことのみである。

かわりにたのむで。スカシ・・・小野田くん。
ふり返る・・・な・・・行け・・・総北・・・

カクッ。
鳴子が力尽きてカクッとなったーッ!?
いやまあ、落ちたのは手ですから。首がなったわけじゃないし、死んではいない。たぶん。
と思ったが、病院のベッドで手が落ちて――なんて描写もあったりするか。どうなんだろう!?
後を託された総北の残る3人は走る。
坂道なんて、眼差しをきつくして、まるで親の仇を討つかのような表情だ。
あれ、そうするとやはり鳴子死んでる!?いやいや。
死んではいなくても、体力の限界を超えた走りを見せたことで後遺症が出たりするかもしれない。

鳴子「この走法を使えばスプリントスピードは何倍にも跳ね上がるんや!」
坂道「鳴子くん・・・酸素欠乏症にかかって・・・」

ありえる話だな。
それはともかく、お疲れ様でした鳴子。
人気投票を前にして、十分な働きを見せてくれたものです。さすがアピール時期をわかっている男よ。

箱学を視界にとらえるところまで来たのだし、あとは追いつくだけ。

今泉「いくぞ坂道!
坂道「うん!!」

今泉君が坂道を名前で呼んだ?あれ、今までそうだったっけ!?
鳴子がいなくなったことで、何故か坂道との距離を縮めようとする今泉君。ど、どういうこと!?まあ、いいけど。

鳴子・・・カッコつけすぎなんだよ、バカヤロウ。
1番よ、その絵空事みたいな約束守りたかったんだろ、おめェが!!
だったらやってやろうじゃねェか。
オレが!獲ってやるよ。トップゴールを!!

一気に加速し、箱学に並ぶ総北。
その総北に対し、福富さんは言う。確実に散ったと思ったが来たか、と。そして――

ならばきかせてもらおう。金城の代わり・・・エースはどいつだ!!

総北の――エースはオレです

今泉君がエース宣言を行った!これでもう後には引けないぜ。
鳴子に恥ずかしくない走りをどこまで見せることができるのか。今泉君の覚悟が試される。
でも、鳴子のように秘密兵器を持っているとは思えない。
ここはやはり、金城さんに言われたとおり、レース中に成長するって流れですかね?

次に脱落するのは、今泉君になるのだろうか?
箱学の方は東堂さんを先頭に立てている。ならば、これから巻島さんとの対決になるのか?
登りの勝負はこれからが本番といった感じになりそうですな。
京都はどのくらいのタイミングでおいつくのかなー。

・ましのの
室井さんの家はお金持ち。そりゃドレスだって一杯あるさ。
お金持ちキャラなのに、あんまりそういう感じがしないのも室井さんの魅力っすね。

祝賀パーティーに参加するためのドレスを友達に選んでもらう。
あんまり子供っぽくないドレス。となるとセクシー系でかなと考える。

ハ○ウッド女優とかよく着てる胸元ぱっくりドレスとか、いかにもセクシー。
・・・だけど、室井さんでは――横からTKBが丸見えになっちゃうのでは?

分析する雪村さん。
それはそれでセクシーじゃないですか。過剰すぎるか!

増埜さんが選んだドレスはリボンがついた可愛い系。これは子供っぽくないかね?
室井さんの、皆も着てみる?という提案に沸く女子。わあっ。

数分して。

ドレスを着てみようとするが、胸がつっかえてファスナーが閉まらない増埜さん。そりゃそうなるわな。

そんなこと・・・んっ。ない・・・から・・・締め・・・てっ

微妙にエロい感じがする!不思議!
一方の榊さん。着てみた段階で背中が破れた。バリッ。

ごめんなさい・・・太いくせに着てごめんなさい・・・

やはり室井さんの体型に合わせるには難しいですわな。雪村さんは普通に合いそうだけど。

青色のドレスを着る室井さん。室井さんは青が似合うという。ほう、よいことだ。
肩を露出した感じで大人っぽいドレスだ。いい感じ。
ファスナーはついておらず、胸の上のゴムで落ちないようにとめているのだ。
そんな仕組みなものだから、上体を伸ばすと、ドレスが下に引っぱられ・・・一瞬で剥けた!
ずれ落ちないように引っかけるべき胸のふくらみがないから、何にもせき止められず、つるっといったのか!!

雪村さんの分析は本当に的確ですな。
室井さんも、脱いだ状態で見るとそれなりに胸があるように見えるのだが・・・
それでもせき止めるだけのふくらみはなかったってわけですね。切ない!

というわけで、結局和服になりました。
スリムな美女には似合うし、大人っぽく見えるからね。よかったんじゃないですか!うん、うん?うん。

・ハンザスカイ
財前さんはあの時のアイサツを覚えていた。
つまり、能登さんのことを覚えていたのだ。それを知った能登さん。

あっは☆そっかぁ〜〜!

凄く嬉しそうな表情だ!♪に続いて、☆が出ちゃったよ!
嬉しそうに飛び跳ねる能登さん。ザッザッ。

そーだったのかよ隼人!便りの一つでも寄越してくれりゃよかったのによ!
――・・・そーゆー奴じゃなかったな。

全くその通り。
でも、そもそも行き先も告げずにいなくなってたじゃないですか。送り先も分からないよ。
まあ、ともかく。
財前さんは口数が少ない。その分、拳に出る奴だった。

じゃあ――拳でさ。昔話といこうぜ!

ザザザっとフェイントを交えながら接近する能登さん。
準決勝でも手こずっていた通り、財前さんは昔からフェイントが苦手であった。
いつも相手の手足ばかり見ていて惑わされたものである。
だが、それは既に克服している!本当にちょっと前に、ですけど。
相手の目を見ることで幻惑に惑うことなく、中段突きを決める財前さん。

じゃ、コレは?

突きの連携を放つ能登さん。しかし、目的は突きによって隠されたラストの蹴り。ブラインド!
傍から見ているとはいえ、真っ先に気付く穂波嬢はやはり凄い。
が、財前さんもこの蹴りを見切り、交わす。

次から次へと、昔と違ぇ。強えっ!!

成長した財前さんの強さに戸惑いを見せる能登さん。
その動揺を見逃さず、攻勢をかける財前さん。

能登良雅とかけまして――全身の痒みに怒りくるう犬の心情とときます
そのココロは――倒すのみ(蚤)!

能登さん相手じゃなくても使えそうな詠みっすね。
それはともかく、財前さんはさらに中段突きを決め、ポイントは3点差に広がる。いい調子だ。
逆に調子が出ていないと言われる能登さん。
徳良さんたちも、雑じゃないか?と心配している。

そっか・・・結局、昔話って昔の話なんだよな。
隼人は・・・もういねぇんだ。コイツは――御門の副将、財前隼人なんだ

足を払われ、体勢を崩す能登さん。
そこに財前さんが追撃をかけようとする。決まれば一本。差は一気に広まる!
が、床に片手をついた状態から、一気に宙を飛ぶ能登さん。
財前さんの肩にかけあがり、その状態のまま、空中で蹴りを放つ!

なんと・・・!?
なんというSFチックな離れ技であることか!あ・・・ありえねぇ!
まあ、蹴り込んだ水月を踏み台にして肩に駆け上がるよりはましであるか。

・・・悪かったよ。昔話はもうナシだ。
お前の知らない俺を――見してやんよ

能登さんの上段蹴りにより、ポイントは3対3の同点となる。
この試合はここからが本番って感じですかね。

蓮城の細野さんと戦ったときは堅実だった能登さん。
しかし、今回の能登さんはなんだか違う。まるで野生児のような動きを見せてくれた。
ひょっとしたら、これが本当の能登さんのスタイルなのかもしれませんな。

しかし、能登さんは財前さんの準決勝の試合を見ていなかったのでしょうか?
あの場にはいたけど、試合内容は見ていなかったとでもいうのだろうか?
目と目があったらミラクルでしょうな技術を身につけた試合だというのに。
それができるようになったのも、能登さんの教えのおかげだったというのに。
いや、能登さんのおかげで――の部分は見ているだけじゃ分からないだろうけど。

拳を交え、お互いの現在を知っていく2人。
試合が終わったら、2人の寂しさも解消できるようになっているとよいですな。

・シュガーレス
連載100回突破記念、爆裂センターカラー!
丸母兄弟と岳が描かれている。
この兄弟に挟まれると、さすがに岳が小さく見えてしまうなぁ。

アノニムの本拠地に単身で乗り込んでくる岳。
これ以上トーナメントの邪魔をするなら全員ブッとばしてやると宣言する。
が、いきなり階段の上からメイヘムさんが降ってきた!お前が来るのかよ!
メイヘムキックをくらい、吹き飛ぶ岳。

岳に蹴りをくらわしたメイヘムはハンドポケット状態で直立する。
そして、その後ろでアノニムたちが跪いている。ノリのよい奴らだ。

起き上がろうとするが、ふらつき、再び倒れこむ岳。
オンドリ曰く、管理人の蹴りくらって立てるわきゃねーだろ。とのこと。
いやあ、でも一撃で気絶しないだけ凄いっすよ。
昔の岳ならあっさり気絶してた。少し前の岳なら気絶してすぐ復活してた。今は気絶しない。成長したもんだ。

とはいえ、起き上がれないことには変わりがない。回復までは時間がかかりそうだ。
それもあり、正門は俺がやるから縄をほどけと言い出す。

テメーの相手は俺だろーが。俺とケンカすることだけ考えてりゃいいんだよ・・・!

相変わらず、標的を定めると一途な岳であった。
用事が終わると標的がコロコロ代わるんですけどね。フッ。情熱的なヤロウだぜ。

岳と正門のやりとりを聞いていたメイヘム。
縛られた正門の頭を踏みつけ、身動きができないようにする。

お前の相手なんだろう。今のうちだ。さっさとやれよ。

何を言い出すんだこの人は。当然ながら断る岳。
手出しできねー奴に何しろってんだ。ゴメンだぜ!
てなこと言ってみたら、メイヘムにやられてしまう正門。
ゴシャと頭を踏みつけられ、顔面から血を流す。
本当、メイヘムさんの暴力は派手な描写が多いですね。これも下手したら死ぬぞい。

何しやがるのかと咬みつこうとする岳。その胸倉を掴みあげ、メイヘムは語る。

俺に刃向かう者。障害になるものを排除するために力を振るっただけだ。
それを暴力と呼ぶなら、自分を守り生きるために暴力は必要な力なんだよ
そのことを理解できず暴力を振るえないのは、お前がヌルイケンカばかりしているからだ。

正論になりえなくもないけど、そもそもこのケンカはそっちからふっかけてきたものじゃないですか。
自分を守るための力が必要というのはわからないでもない話ですけどね。
そんなメイヘムの言葉に、はき違えんじゃねーぜと返す岳。

俺は他人にエモノを恵んでもらおうと思わねーだけだ。
正門がピンピンしてたらテメーを押しのけてでも闘ってるよ・・・!
俺のやり方で、真正面からキッチリ勝ってやる・・・!

さすがに、自分の信念を強固に持っている岳である。メイヘムの言葉で揺らいだりはしない。
まあ、この一連の流れで、暴力は正しいんだなーとか思う奴はいないと思うけど。

岳の反論に、弟のタイジの姿を見るメイヘム。九島の人間は皆愚かだと吐き捨てる。

魚は頭から腐る。ならば俺が・・・九島の頭を切り落としてやる

シャケが狙われる!?
しかし、シャケ。腐ったブタの頭の次は腐った魚の頭っすか。
まあ、シャケだしメイヘムの表現の方が正しいかもしれませんね。腐ってはおらんよ。

去って行くメイヘムを追おうとする岳。
しかし、その前にオンドリたちアノニムが立ちふさがる。
こいつらは暴力を肯定している。手出しできない奴をボコるのを楽しめる奴らだ。
こっちは遊びでやってるんだから、マジになられると困るというセリフからもわかりますわなぁ。

なんにしても、メイヘムの態度が気に入らない岳。

あの黒コート。俺のエモノを喰いちらかした上に、俺にトドメ刺さずに行っちまうなんてよォ・・・
ナメンのもいい加減にしろよ。噛み殺してやる・・・!!

力の差を見せられようとも、折れることがないのが岳の強みですね。
メイヘムを追うために、立ちふさがるオンドリを殴りつける岳。
3人もいるアノニムを叩き伏せ、メイヘムを追うことができるのだろうか?

最近の岳は強い。けど、さすがに3人相手にするのは厳しいんじゃないでしょうか。
というか、ここで倒してしまうと、アノニムのほとんどは岳が倒してしまうことになる。それはそれでどうよ。
なので、ここいらで援軍が欲しいところ。
誰が来るのがよいか。来てくれて、戦力的に期待できそうなのは三田さん。
キリオとかでもよいのだが、2年が参戦するよりは、因縁のある1年で処理していただきたい。
そういう意味で考えると、い、生駒の出番もあ、あるんじゃないかな?
正門のロープをほどくぐらいの活躍は生駒だってしてくれるかもしれないですし。

シャケのもとに向かったメイヘム。
さすがにシャケが負けるとは思えないが、素直に戦いになるとも思えない。
任せてしまえば簡単だけど、やはりこの戦いは1年が仕上げて欲しい。
このままシャケが倒してしまうと、マリモのわだかまりが中途半端になりそうですしねぇ。

・りびんぐでっど
いきなりの緊急事態。
青山君ともなこちゃんが停止したエレベーターに取り残されてしまった。
2人だけでなく、他にも乗っている人がいるのが、さらに緊急事態を加速させている。
灰田、大丈夫か?

うん?大丈夫だよ?そっちこそ肉なのにしゃべったりして大丈夫?

大丈夫じゃねーじゃねーか!!

すっかりゾンビ視点モードに移行しつつある、もなこちゃん。
どうやらお肉食べ放題の店に青山一家と共にやってきていたらしい。
しゃぶしゃぶの里。食べ放題という看板がある。
なるほど。里なだけに、さと先生の絵が描かれているのですね。里だけに!

今日は食べ放題と聞いていたので、何も食べていないというもなこちゃん。
さすが、肉のことになると超はりきりガールでありますな。

目的の店は3階。ママたちは階段で向かうことにする。
けど、もなこちゃんとしては階段はちょっと。オイドンはちょっと。ってことでエレベーターを使用する。
そういえば、階段から落ちて死んだんでしたっけ?ちゃんとトラウマってるんですな。

エレベーターに乗って3階まで行こうとする。が、その途中で停止してしまう。
押しても反応しないし、緊急の電話も通じない。密室だ!ワオ!うそやん。

そろそろ食べ放題してよろしいか?

まだ!まだだから!!

そんなこんなで小一時間ほど叫んでみたが、一行に助けなし。
腹ペコのゾンビと密室に閉じ込められるなんて、さすがの青山君でも打つ手なしだよ。
電話も圏外だし、こうなれば遺言を残すぐらいしかやることがない。辛いな。

2人以外にも閉じ込められている人はいる。
睦美ちゃんという小さな女の子は、おなかすいたよと泣き出してしまう。

こんなトコ基本的につまんねえ!食べずにいれば死んでしまう

幼女とは思えない言葉遣いだ!
それにしても。むつみちゃんですか。むつむ・・・むつみもつみもつに・・・モツ煮ちゃん?
かなり無理矢理に変換していった!?

しゃぶしゃぶしてやろうか!

灰田やめろ!それは幼女だ!!

すげぇセリフ!やっぱり幼女をしゃぶしゃぶするのは色々と問題がありますよね。
まあ、幼女以外でも問題がありそうなセリフだけど。

青山君は常に予備の肉を携帯している。
が、さすがに今日は食い放題の店に行くのだし持ってきていなかった。
しょうがないので、革のサイフを差し出してごまかす。牛(革)だぞ!ウシ!モ〜グモ〜グ。味しない。
それでも一旦正気に返るもなこちゃん。それでいいのか?

あ・・・青い肉。いや青山くん、食べ放題は・・・?

あまり正気でもなかった。サイフがしゃぶしゃぶされちゃってるよ。

助けを待つのも限界が来たのか、ここから脱出することを考えようとするエレベーター内の人たち。
こういうところに閉じ込められた場合、天井を突破するのが映画などでのセオリー。
男2人でどうにか脱出を図ろうとするが、もなこちゃんに邪魔される。ダブルハンバーグステーキ!ちゃうねん。

もなこ「食べ放題だろー!!」
青山「食べ放題じゃない!!」
もなこ「違う!?じゃあ・・・一体何処で食べ放題が始まるんだ!!」

マジギレだよこの人!かなりの極限状態でありますな。
とにかく、ここじゃなくて、このドアの外でやるんだよと教える。ナヌ!!
この外で食べ放題が。
うおお。うおおお。うおおおおお。うおおお。うおお。うおおおおお。

エレベーターの扉を力でこじ開け、天井に腕の力で登り、さらに、上の階へと登る。
あの体がゆるくて取れやすかったもなこちゃんが、なんというパワーを!!
怖いっすね。火事場のクソ力。

まあ、じっとしていてももう少しで助かったわけではありますが。
でも、早いところ肉を与えないと色々と阿鼻叫喚になっちゃう!
無事助かったようなので、いいんですけどね。

エレベーターにゾンビが侵入してくるのは割とありそうだが、最初からいるとは斬新っすね。
青山君の魔法のポケットも、常に補充をしなければならないシロモノであったか!
いや、普段から仕入れに困っている描写はされてましたけど。
本当に、肉が自在に出てくる魔法のポケットが必要なんじゃないかと思える。

・琉神マブヤー
必殺技を連打するマブヤー。だけどまったく効いていません。ボリボリ。
まあ、連打するようでは必ず殺す技とは言えませんしね。

耐久力だけでなく、パワーもケタ違いなオニヒトデービル。マジ強い。
格好良く倒したいところだが、さすがにこの相手では厳しい。
ので、なごみちゃんたちに逃げるように言う。

オレが・・・こいつを押さえている間に逃げてくれ!!

なんだかんだでユウもヒーローらしいことを言うようになりましたね。
自分が傷つくのがイヤで逃げることはあっても、他の人が傷つくのなら立ちふさがる。格好いいじゃないっすか。

みんな逃げるまでオレも簡単にはやられないぞというマブヤー。
そう宣言したけど、動こうとしないオニヒトデービル。
こないならおれも帰りましょうねー。じゃっ。
というわけにはさすがにいかなかった。
オニヒトデービルの表面を覆うとげが一斉に周囲に飛び散る。
このとげには毒があり、刺さると動けなくなるのだ!恐ろしい!
まあ、とげが刺さったのはマブヤーとマジムンだけなんですけどね。あががが。

ハブデービルさんが無力化したのは、この際どうでもいい。
とにかく、オニヒトデービルがやばい。
マブヤーもとげを受けて、毒が回り動けない状態。それでもみんなに逃げろという。オレはいいから!

バカやろう!
アンタも一緒に逃げんだよ!!このとげ抜けばちょっとは大丈夫になんだろ!!

あがぁ痛え!手に刺しちまった!!

よけいひどい状況に!?
青さんは、行動は格好いいんだけどなぁ。本当に残念な人である。大好きだ。

ともかく、このままではやられてしまう!
と緊張するが、またも動かなくなるオニヒトデービル。
どうやら海中じゃないのでこれ以上力が続かないらしい。とげに力の全てを乗せたらしい。
まあ、海の生物が陸地で長時間動けないのは当たり前っすよね。でかいし。
とはいえ、この状態で放置されても困るのである。なんとかして!

てなことやっている間に、マングーチュがなごみちゃんに襲い掛かっていた。
これはまずい。助けないとという青さん。
一方のユウは、女子同士でなんてえっちな、ありがたいという反応。さすがの差だな。
まあ、お気楽極楽なマングーチュ。危害を加えたりとかそういうことはしない。
単に衆人環視の中で、なごみちゃんの水着を剥ごうとしているだけである!かなりの危害だった!
マブヤーに気に入られたいために、水着が欲しいというマングーチュ。
この大変な状況で、本当マイペースな子だよ。

そんな風に混乱している中、何故か砂浜に海が広がってきている。
さらに海が高くなり、座り込んでいるマブヤーの胸元まであがってきている。なぜ?
その原因は、オニヒトデービルにあった。なんと満潮をつくりだしているのだ!しかんだか!!(ビビったか!!)。

月の引力により海水が引っぱられ満潮がおきる。
オニヒトデービルの力のつまったトゲは互いの先を引き合わせることにより・・・
月と同じくらいの引力をもった一つの星になれるのだ!!

マジですか?
オニヒトデービルの力は本当にハンパないですな。
海中になったということは、オニヒトデービルのパワーも復活する。
マブヤー今度こそ本当に絶体絶命!
この敵には本当に勝てる気がしないのだが、どうするのだろうか?
そして、マングーチュが泳げないことが判明したが、なごみちゃんは助けてあげるのだろうか?
そして、同じく毒で動けずに溺れた青さんはどうなるのか?
新たなヒーローが駆けつけてくれそうな期待をいだきつつ、次回に続く!

・毎度!浦安鉄筋家族
裕太は確かに可愛い。演技力もかなりあるほうだと思われる。
子役になるなら、演技指導で晴郎とかいますし向いているかもしれない。

しかし、大沢木家は仲がよいですなぁ。
大鉄の言葉に顔を赤らめる順子さん。なるほど。子沢山な家にもなるわけだ!

龍くんは友達ができたみたいでよかったですね。やはりこのぐらいの子供には友達が必要っすよ。
そして、コマンドサンボの師範と普通にやりあう順子さんは本当にパネェ。

・てんむす
残り2分のところでスパートをかけようとしたが、熱さで断念したリンちゃん。
ならば、残り1分15秒でスパートをかければ!
なんて思っていたら、先にスパートかけられちゃいました。そんなぁー。

リードしているこの状況でスパートをかけることに驚く結日陣営。
7皿(1050g)を食べるくらいは余裕の範疇。だけど、今回の料理は五目あんかけおこげ。

マーボー豆腐をこえる熱さの五目あんかけおこげを冷まさずがっつくなんて・・・
自殺行為だ・・・1分だってもたないよ

九士朗の分析でもかなり厳しい料理らしい。
しかし、そこをなんとか気合で食べ続ける立浪部長。
その姿に、天子ちゃんの応援も気合が入る。ファイト!

勢いが止まらない立浪部長に比べ、リンちゃんは箸が止まってしまっている。
相手がスパートをかけたのだから、追わないといけない。それはわかっている。
だけど、出端をくじかれてしまった以上、それで勝てるのかわからない。
動かないと・・・そう思うが、動けない。
烏井さんが声援を張り上げる。部長!部長ぉ!!

が、やはりダメ・・・!
走り去る立浪部長を立ちすくして見るしかないリンちゃんでありました。部長・・・

3回戦の結果は、8皿対7と1/4皿。結果的に最後のスパートで半皿分差が広がったことになります。
そして、2勝1敗で、総合的にも結日高校の勝利。準決勝進出が決まったのでした。

勝利して戻ってきた立浪部長のもとに部員がかけつける。
正面に寄って来る天子ちゃんたちとは違い、後ろから近づいてくる九士朗。
体を傾け、抱きしめるようにして口の中を調べる
なんですか、この光景は!?これが職権乱用ってやつっすね。
天子ちゃんの口に指を突っ込んだだけではなく、部長にも手を出すとは!?いや、こっちが本命か!?
ってまあ、そういうやましい心があるわけではないんでしょうね。たぶん。

口の中をやけどしていた立浪部長。
天子ちゃんと一緒に大会の救護室に連れて行くことになります。
おおげさですよとか言ってのける2人に怒りの表情を見せる九士朗。
うむ、マネージャーとしては非常に正しい態度ですな。
ん、そういえば九士朗はマネージャーなんだっけ?最近あんまり役に立ってないからただのパトロンかと思ったぜ!

救護室に向かう前に、何でスパートをかけたのか問う九士朗。
立浪部長は気付いていた。2分の時点でリンちゃんがスパートをかけようとしていたのを。
こちらが普通に食べて、向こうがスパートをかけてきたら負ける。
ならばこちらから勝負に出ようというのが立浪部長の判断だった。

残り1分45秒からのスパートは口が熱さに耐えられない。
残り1分30秒なら・・・1分25秒なら――
残り1分20秒なら耐えられるとふんでスパートしたのよ〜〜

5秒の差で先にスパートしたからこそ、勝つことができた。
立浪部長は言う。竹山田さん。強い相手だったわ、と。
ということはですよ、もしもリンちゃんが残り1分20秒でスパート開始。
立浪部長は残り1分15秒で開始する予定だったとしたら、どうなっただろうか?
リンちゃんのように、追いかけるのを諦めただろうか?そうはならない気がしてなりませんな。

さて、そのかけひきに敗れたリンちゃん。
戻ってきたところで早速、狐塚さんにいびられることになる。
のがわかっているので、間に入って励ます烏井さん。

部長!顔を上げてください!
部長も一生懸命戦ったじゃないですか。誰にもあやまる必要ないですよ

負けて帰ってきたリンちゃんをいびる気満々だったOGの前で言ってのける烏井さん。かっけー。
人の話を聞けと言い出す狐塚さんに言う。

うっさいな!部外者は黙っててよ!!

OGだろうが知ったことか。実際役に立ってくれたわけでもないですしねぇ。
それでも、初代天娘としてのネーミングバリューは高かったりする。めんどくさいことに。
開始時の挨拶のときと同様に、締めの一言をもらおうと司会が近づいてくる。
それに気付いているのかいないのか、第1回天食祭のレベルが低いことを口にしてしまう烏井さん。

あんたなんておにぎり4つで優勝したくせに。や〜〜い!!

烏井さんのセリフを、司会が反復する。おにぎり4つで天娘になったんですか・・・?と。
マイクつきで喋るものだから、会場中に事実が知れ渡ってしまう。
昔の大会とはいえなぁ。今ならザコじゃんとか言われちゃう狐塚さん。
いやいや。4つ食べれば勝てただけで、もっと食べれたかもしれないじゃないですか?
そんなことはなかったんだろうけど。

言い返すこともできず、逃亡する狐塚さん。逃げた!!
その様子を見て、笑顔を見せるリンちゃんと烏井さん。
これにはコラ子こと小鹿さんも頬を緩ませる。
が、次の瞬間には目の前の2人は泣き出してしまっていた。
手を握りながら泣き崩れる2人
以勢日輪高校食い道部、天食祭中部予選3回戦敗退。リンちゃんの最後の戦いが終わったのでした。

涙にくれるリンちゃんたちはひとまず置き、逃げ出した狐塚さん。
どうやら、彼女にとって天食祭は1年に1度の家事、育児のストレス発散の場所だったらしい。
なるほど。初代天娘としてちやほやされつつ、後輩をいびれる場所だったわけだ。
本当にダメな人っすね。子持ちだったのがむしろ意外だった。

逃亡先で、会場から出てきた天子ちゃんとぶつかる狐塚さん。
天子ちゃんを見て、さらに涙目になって逃げ出す。

春風のダンゴ頭の疫病神!!

なんだか酷い言いようですな。
一体過去に何があったんでしょうかね?
次回はその辺りが明らかになるそうだけど・・・やはり母との因縁があったりするのでしょうかねぇ。
気にならなくなくもないが、今はリンちゃんたちの去就が気になります。
ひとしきり泣いたあと、これからどうするか考えることになりそうですな。
リンちゃんがいなくなると、部員が烏井さん1人になってしまうが、どうするか?
まあ、この辺りは小鹿さんがどうにかしてくれると信じよう。
直会の手引きは今後も編纂を続けるのか?あんまり役に立ってなかった気もするが・・・まあ、それはそれ。
一部では、ですのノートだの、ですのートとか呼ばれる直会の手引き。
これを勝利した結日高校に渡すなんてイベントもあるかもしれないし、ないかもしれない。
長野女子も、試合後のエピソードが少しありましたし、今回もあってくれると期待したい。

それはさておき。司会について。
初代天娘がたいしたことないということを盛大にバラしてしまった司会。
これは責任問題じゃないですかね?更迭フラグが立ったと見るべきではないだろうか?
1週間後の大会では別の見た目の司会に入れ替わっているはず。ていうか、そういう展開を強く希望したい!

それにしても、あの司会はなんで初代天娘の強さも知らなかったのに、顔を知っていたのだろうか?
顔を見ただけで、ひょっとして・・・とか言っていたし。なんだ、もしや仕込みか?
事前にこのタイミングで来ますよとか打ち合わせしてたりしたんだろうか?
神事でバラエティのような仕込みを行う。これまた更迭フラグっすな。うむ、司会交代は確実とみたぜ!代わって!

・ドカベン スーパースターズ編
スターズの優勝で幕を閉じた2010年のペナントレース。
今年もオフは明訓五人衆が揃って箱根で練習する
トレードされた微笑さんがハブられることはなかったようで安心した!

その箱根に、元巨人学園の真田一球と九郎さんがやってくる。
相変わらず真田一球の身のこなしは超人じみておるなぁ。さすが忍者。

一球曰く、明訓の五人衆は素晴らしいとのこと。
その理由は、明訓時代のユニフォームを五人とも着れているから。
この自己管理は一流の証ですよと言う。
そういう一球も巨人学園時代のユニフォームを着てますけどね。
まあ、本人が一流の自己管理をしているからってことなんでしょうな。

2人がやってきたのは偶然ではなく偵察だと岩鬼は言う。
開幕の相手は2人がいる楽天である。そういう意図は確かにありそうだ。

2月。キャンプイン。
3月はオープン戦。
次々と2011年のスケジュールが消化されていく。

V2を目指すスターズの弱点は投手陣。と言われていたが、開幕が近づくに連れて充実していった。
トリオ・ザ・ブルペンこと本領、池田、飯島
新規の、立花光、酒丸諒太、冬木春太郎
ベテランの、隼走、木下次郎、国定忠治、緒方勉、里中智

こうしてみると数はいっぱいいるんですなぁ。
しかし、高校時代のドカベンのキャラが結構いるもんですなぁ。というか、本当によくプロになれたな。
まあ、投手陣が弱点とか言われているってのはそういうことなんでしょうけど。
というか、一番の問題は捕手なんじゃなかったっけ?
山田がまた故障したら一気に最下位に落ちそうな気がする。

それはそれとして、開幕の日が来た。
2011年のペナントレース開幕である。が、普通に始まってしまうのだろうか?
総裁は何か企みがあるようだが、それは先送りになるのか?
それとも、開催と同時に発動するのか?どうなのだ?

・ガキ教室
万引きで警察に連行されそうなところを、晶に助けてもらったシノケン。
月曜日、その件を許していないと言う晶に呼び出される。
果たして晶は何を考えているのだろうか・・・!?

どこに呼び出すのかと思ったら、何故か保健室のベッドで寝転んで相対する晶。
なんですか?ここでエロイ講習でもしてやるぜって言うんですか!?
単に横になりたかっただけみたいですね。

シノケンには仲のいい友達が2人いる。
一緒にトイレに行って用を足し、3人同時にションベンを出し切る絆の深さの持ち主達だ!
どうやら、家にまで呼び行って一緒に登校したりする仲らしい。
ええ友達もっとるやないの。
なんだったら、この友達にエロ本借りるなりエロサイト見せてもらうなりすればよかったのに。

月曜の朝一に晶に呼び出されたシノケン。
万引きは窃盗という立派な犯罪なんだと説教される。
もし、警察に連れて行かれたら・・・5冊すべてエロ本だし2、3年は少年院に入ることになっちゃうなとか言い出す晶。
正直、そこまでにはならんだろうと思うが、大げさに言ってるんでしょうな。
親も息子がエロ本万引きしたなんてことが知れたら、今の家にいづらいだろーなぁとか、
シノケンは将来大変なことになるだろーなぁーと脅しだす晶。
その脅しが効いたのか、すっかり萎縮しているシノケン。

そ!オレ、そーゆーこと言いたかったの。万引きのことは先生の心の中にしまっとくことにするわ・・・
ま、でも・・・タダってわけにはいかねーなァ・・・

やはりタダではなかった!
どうやら、交渉するために過剰に脅かしていたらしい晶。悪い先生やで。
まあ、万引きなんてして隙を見せたシノケンが悪いわけだから、しょうがないんですけどね。

晶が万引きを黙っている代わりに出した交換条件。それはクラスメイトの情報。
シノケンの口から、晶のクラスの生徒の情報が出てきます。

田端浩二。アダ名はバタヤン。老けてて30代くらいに見られることもしばしば。
西島茉莉。明るくて勉強もできて性格も◎。何よりもそのカワイサで、クラスの不動のトップ。
須藤敬。私立に行くはずが不合格で仕方なく桃中に。頭がよく顔がよく家が金持ちなんで3組のプリンスと呼ばれる。
金本。須藤君をライバル視している。自分ではセクシーゾーンのマリウス葉に似てると言うが、アダ名は美川である。似てる!
近藤。自衛隊大好き。卒業したら自衛隊に入るという。アダ名は近藤大佐。自衛隊雑誌『マモル』を愛読する。

ふむ。なかなか面白い情報が出てきていますねぇ。
ていうか、シノケンなかなか情報通じゃありませんか。
自分のクラスのヤツラの性格とか、当時どこまで把握していたもんだったかなぁ。
須藤くんは1話でもセリフがあったし、今後も出番のありそうなキャラだ。
西島さんもヒロインポジで動いてくれそうな気配。ヒロインにしては地味な気もするが。

放課後、理科準備室でコソコソと先生にクラスメイトの情報を流すシノケン。
これではまるでスパイのようではないですか。

オレはただ、万引きのこと黙っててやるかわりにクラスの情報をオレに流せって言ってるだけだぞ

うん、それスパイですよね。
スパイというか、チクリ屋みたいなポジションになっていて、正直居心地が悪そうだ。
生徒の情報があるとないとじゃ大違いという晶。これでスゲーやりやすくなったわ。
なるほどね。転んでもただでは起きないというか・・・大変な目に会ってきただけに狡猾なやっちゃ。

そろそろ部活に行かないといけないというシノケン。この子は何か部に入っているのか?
友達も朝練がどうとか言ってたし、朝練があるような部に所属しているのか?イメージが沸かないな。

最後に1つ、シノケンに尋ねる晶。
自分の前の担任である宮田って人をクラスの不良、真鍋君がボコったという、その話についてだ。
ボクが言ったって言わないでよと前置きしてシノケンは語る。
宮田先生の授業の時、後ろで真鍋君と武本君が少しうるさくしていた。先生は注意したが、2人はそれを無視したという。
そしたら先生はこう言った。先生がお前らの父親なら、2人とも張り飛ばしとるぞ!と。

ダメな母親1人じゃ躾もロクにできんらしいな真鍋。オレが代わりに躾てやろうか?ああ?オイ!

なんということを言い出すのか。これは蹴られても仕方ない。
聞きようによっては、先生、お前の母親に手を出すぜと宣言しているようにも聞こえる。そりゃ蹴られる。
宮田先生は、蹴られて転んで腰の骨を折り入院しているそうな。
ふーむ。お爺ちゃん先生というから、もっとヨボヨボした人かと思いきや・・・宮田先生・・・

シノケンの情報を得て、改めて真鍋君のことを調べる晶。
職員室で資料を読もうとしたところで、萌ちゃんが話しかけてくる。
ふむ、萌ちゃん。どうやら金曜日の万引き事件のことをちゃんと覚えているらしい。
篠田君迎えにいった時の先生、ステキでしたよと褒めてくれる。
それはいいけど、自分の醜態は覚えているのだろうか?笑い上戸にもほどがありましたぜ。

なんだかんだで、萌ちゃんから高評価を得ることが出来た晶。
まあ、本人にしてみれば、面倒くせぇことんなるくれえなら、土下座なんぞ何回でもするわってことなんですけどね。

社会経験のないまま教師になると、生徒のために謝るというのは難しいのかもしれない。
晶の考え方は、社会に揉まれた人間としてはしごく真っ当な考え方なんですよね。
頭下げるだけで解決するなら、土下座くらいしてもって話なわけだ。
前回、店長が土下座なんてしらじらしいと言っていたが、まさしく正解だったわけである。涙が出なければアウトだったな。

さて、資料に記載されている真鍋君の情報。
フルネームは真鍋光一。小学生の頃はカワイイツラしていたらしい。
今でも、髪型大人しくしたらカワイクなりそうな感じでしたものね。
小5の時、両親が離婚。母親に引き取られたが、情緒不安定。
家庭での育児放棄の疑いがあり、給食費も払われていないという

この情報は厳しいっすね。こりゃ宮田先生がダメな母親とか言っちゃうのも仕方がない気がする。
給食費を払わない親というのも、今いろいろと話題になっている話ですし。
でも、母親のみだと何かと難しいんじゃないかなぁという気もしますし、なんとも・・・
というわけで、晶は思う。

地雷だな・・・こーゆー面倒くせぇのには関わらねー方がよさそうだ・・・

てな風に事なかれに走るのでありました。やはり如才ない男でありますな。
実際のところ、一教師が首を突っ込んでどうにかなるのかという問題ですしねぇ。
漫画的には、教師の行動で色々事態がいい方向に傾いてってなるんでしょうけど・・・
この漫画ではその辺りに期待していいのかどうかまだわからない。
まあ、最終的にはハッピーエンドになってくれるんじゃないかと信じていますけどね!ね!

・さくらDISCORD
妹を奪還しようと動き出した芽吹兄。丘の胸ぐら掴んで脅しかけてきます。まあ、怖い。

・・・芽吹なら、そこのノ宮の家にいます

意外にもあっさり白状する丘。
ま、やましいところがあるわけではないですしね。自分の家に泊めてたらアウトだったよ!
芽吹兄も、こんなにあっさり差し出されるとは思わなかったと拍子抜け。
しかし、丘は言う。

芽吹と話してみてください。
その上で芽吹が自らの意志で帰るならば、俺は構わない。
けれどもし、あいつが無理矢理連れ戻されるようなことがあれば、
俺は何度でもあいつを迎えに行きます。何度でもさらいに行きます

最近の丘は本当に格好よくて、まいりますなぁ。
康介とノ宮も、丘の肩に手を置き、俺も私も同じと追随する。
この3人の意志を前に、アニッキー。ガキがっ・・・と吐き捨てるしかありませんでした。
そういう貴方はいくつなんでしょう?成人はしてそうだけど。

さて、学校の屋上で、芽吹を除くさくらが5人集まる。
丘は今朝の話を住吉さんと島にしているようだ。
それを聞いた住吉さん。私も同じ意見だと言う。

住吉「芽吹は家族のもとへ帰るべきだとは思う。けど、自分の意志で戻らないと意味がない」
島「・・・だな。俺も同じだ

おおっと、島さんまた追随っすか。
康介とノ宮も今回は追随だったが、島の追随はまた別の味わいがある。
特にコメントが考え付かなかったから合わせただけに見えてしまう!
これは島の持ち味といえなくもない。やったな島公!追随者という名の個性(オリジナル)!

長丁場になりそうね、という住吉さんに、服を貸して欲しいと言い出すノ宮。
ブッキー背ぇ高いから私のじゃ合わなくて。というのが理由。

いやいや、住吉のじゃ胸のサイズが

島・・・島ァ!!
ボソリとはいえ、思ったことを口に出来る島公さん。カッケー・・・!
その代償として殴られる島。そして放課後になってもずっと睨まれ謝らせられる島。
でも、そのおかげでノ宮からは最近仲いいね二人ともとか言われちゃう島。爆発しろ。

直後のシーンは放課後らしいのだが、芽吹がロングスカートをはいている。蹴りが使いにくそうな服装ですな。
しかし、これは誰が持ってきたのだろうか?ノ宮のにしては長すぎる気がするし。
ま、まさか丘の私物・・・?身長的に合う人物と言ったらこの中では一人。となると・・・合う!ツジツマが!!

そんなこんなで日は過ぎ去る。
意で絵でした状態ではやはり学校には来れない芽吹。制服もないし。
芽吹のいない学校を追え、男3人で帰っているところに現れる芽吹兄。
どうやら、何日もこうして丘に芽吹を返すように言い続けているようですな。

さすがに何日も休んでいると誤魔化すのも大変になりそうだ。
斉藤先生にさくら達が何か報告しているコマがある
何を説明しているのだろうか?あまり詳しい事情は話せないでしょうし、どうしているのかな?
まあ、斉藤先生は厄介ごとは避けたがりそうな雰囲気の人ですし、細かいことは突っ込まないかもしれない。

斉藤先生(地雷だな・・・こーゆー面倒くせぇのには関わらねー方がよさそうだ・・・)

とか考えていそうな気がする!
いや、ひょっとしたら親身に対応してくれる人なのかもしれませんけどね。
その辺りがどうなっているのか知りたいので、近いうちにスポットを当てて欲しいな!

さて。住吉さんが帰宅する途中、偶然に芽吹母と出会う。
お呼ばれして、共にお茶をする住吉さん。
芽吹母が気にしているのは、もちろん娘のさくらのこと。
住吉さんは言う。芽吹自身いつかこの家に帰ろうと思ってると思います、と。
その言葉に対し、芽吹母。

・・・私はね、正直このままでもいいんじゃないかって思ってるの。その方がさくらが笑えるなら・・・
恥ずかしい話だけど、私にはわからなかった。何が本当にさくらのためになるのか。どうすれば償いになるのか。
あの子が大好きだったピアノを奪ったのは、私だから。
私がこの子を守らなきゃ。何を犠牲にしてでも。ただそう誓ったの・・・

静かに語る芽吹母に、それ、少しわかる気がしますと答える住吉さん。

私の家・・・昔、父が家を出てから、幼い弟と体の弱い母が残されたんです。
だから、私が二人を守ろうって。友達なんていらない。全て二人のためにって。
でも、最近友達が出来て、ちょっとわがまま言うようになったんです。友達と遊びに行きたいって。
そしたら母さんは、なんかすごく喜んじゃって。弟なんて、交替で家事させろって言い出しちゃって。

・・・だから、おばさんも少しくらいならわがまま言っちゃっていいんだと思います
芽吹のためじゃなくて、おばさんがどうしたいかって

身の上を語る住吉さん。
さすがに経験者の語りは説得力がありますなぁ。
少し驚いた様子の芽吹母でしたが、その言葉を受けて微笑み、ありがとうと返す。
いやあ、いい話ですねぇ。
こうしてみると、母はあんまり壊れている感じは受けませんな。
ずっとどうしていいかわからずにいた。というのが実際の所なんでしょうね。
本当に娘のことを思っているんだなってのがわかって、なんだかいい気分っすよ。

さて、今日も男3人で下校する康介、丘、島。
行きは康介、ノ宮、丘なのに何故帰りは男3人になるのだろうか?
ノ宮はドーナツ屋にでも立ち寄っているのですかね?
それはともかく、丘が唐突に切り出す。明日から俺も学校を休もうと思う、と。
芽吹を連れ出しておいて、自分だけ普段どおりに学校に行っているのもどうかという判断からだ。
まあ、それは流石に気の回しすぎってもんですよね。
島の言うとおり、そんなことしても芽吹が気にするだけな気がする。
島もたまには追随だけじゃなくいいこと言うな。と思ったが丘は聞いていなかった。・・・丘!?
無視したわけではない。芽吹兄が現れたからだ。島の意見だから無視したわけではない。たぶん。

そろそろわかったろ?家出なんて誰も得しないって。

3人の前に立ちふさがる芽吹兄。
島にまたかよとか言われるぐらい頻繁に出没しているらしい。暇なんすかね?
滔々と、このままでは妹のためにはならないと説く兄。それに対し、丘は訪ねる。

・・・どうして芽吹本人に言わないんですか?
どうしてあなたは「芽吹は元気にしてるか」とか、一度も芽吹のことを俺たちにきかないんですか?

・・・君は他人だから、わからないかもしれないが・・・

どうして「家族」とか「他人」だとか、そんな言葉に頼らなきゃならないんですか?

・・・うるせぇよ。てめぇらは黙って、さくら差し出しゃいんだよ!!

アニッキーがいきなりブチギレたー!!
本当にいきなりキレたのでビックリであります。
まあ、それだけ丘の言葉が響いたってことなんでしょうけどね。
アニッキーに殴られ、尻餅をつく丘。その丘に芽吹兄は語る。

勝手にあのバカ幸せにされちゃ困るんだよ。あいつは両親に罪悪感でも感じてりゃいい。
さくらは部屋で一人うずくまってるのがお似合いだよ。
両親の的外れな「さくらのため」って言葉でも聞きながらよ

両親の言葉が的外れであることをちゃんと理解していた兄。
そういう感覚はマトモなんですな、このアニッキー。
ヤバイんだけど、微妙にマトモだったりするので扱いに困る。

・・・そうか・・・お前か・・・
芽吹と両親の間にある壁は、お前が作ったのか・・・!!

だったら何だ?

俺が壊す!!

最近の丘さんは本当に格好良すぎる。まいったね!

ついに問題の佳境というか、本丸に辿り着いた感じがありますが、どうなるのでしょう?
男3人でかかったとして、この芽吹兄に勝てるものなのかどうか。
というか、殴り倒して終わり!ってわけにはいかんでしょうしねぇ。
ナックルトーキングしたらダチじゃあ!ってわけにはいきますまい。

芽吹母の闇は住吉さんが浄化してくれた雰囲気。
ならば、兄の闇は誰がどのように払うのか。難問です。
それにしても、この兄。男ばかりに話しかけているのがなんだか気になります。
芽吹がノ宮の家にいると聞いても、ノ宮に返すように言ったりはしていないように見える。
そこから想像するに、アニッキーは女性が苦手なのではないだろうか?もちろん身内は除外して。
見た目はイケメン風なのに、服装がいつも同じだったりするあたり、女っ気はなさそうに見える。
ひょっとしたら、妹が先に相方を見つけてしまったのが悔しくて仕方ないのかもしれない。
そう考えると解決策が見えてくる。そう、兄を篭絡すればよいのだ。つまり色仕掛け。IROZIKAKEだ!!
というわけで、住吉さんがセクシーな服を着て迫ってみるとかしてみたらいいんじゃないでしょうか?
んーでも、住吉さんの胸では厳し・・・い、いや何でもないっす。何でも。

他にも、兄に彼女を紹介してあげるという手もある。
クラスメイトのキレイどころ紹介してあげようと言い出せば、アニッキーも本当!?ねえ本当に!?と喜ぶに違いない。
思った以上に器が小さいアニッキー相手だと、こんな想像もできちゃって困るぜ。
次回で芽吹兄の闇を払う展開となるか!?

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
屋敷自体がマニゴルドを追いつめる魂の火薬庫!
こいつはまったもってよくやるぜというしかない。
マニゴルドが言うには、こいつら一緒に爆破してアヴィドを倒す気概は正直ないとのこと。

だからって手が無くなったわけじゃあねェんだよ。
この場にいる魂全部無くなりゃあテメェは丸裸だ!!
食らいな!!積尸気冥界波!!

ついに飛び出しました、蟹座の代名詞。積尸気冥界波。
屋敷に充満する数多の魂を全て冥界へ送ろうというマニゴルドさん。さすがに数が多くて重いらしい。
だが、その掲げた人差し指に加重がかかり、地面を向けてしまう。

持ち上げかけた魂を戻された!?

屋敷の魂はアヴィドの小宇宙によってこの場につながれ、滅多なことでは動かせないらしい。

・・・だが、貴様の遊びに乗る気になった!!

その言葉と共に、アヴィドの頭上に暗黒聖衣が現れる。
あの形は祭壇星座(アルター)!あんな聖衣まで、暗黒聖衣にゃあるのかよ・・・

そうだ。これは教皇を補佐する者がまとう聖衣。
言わば、負け犬の聖衣よ

負け犬ですと?
現役の祭壇星座のハクレイは相当強い。負け犬どころか、教皇であり、マニゴルドの師であるセージをしのぐほどにだ。
だけど、アヴィドは言う。確かに我が師は強かった。だが!あの老人は負け犬よ、と。

その力があるのに黄金聖衣も教皇の座も手に出来なかったではないか!!
遠慮?諦め?それとも怠惰!?どれも言いわけに過ぎん!!
結局、弟であるセージに負け、遠いジャミールの地で惨めに聖衣を修復するだけの日々ではないか。

割とその生活を楽しんでいたと思いますけどね、ハクレイ。
面倒くさそうな教皇の仕事を弟に押し付けたように見えるのは気のせいだろうか。
まあ、怠惰も言いわけだ!とか言われちゃうから反論しづらいわけだが。

フフ。しかもあの老人。この祭壇星座を俺に継がせようとした。

アヴィドを後継者に選んだハクレイの意図は確かに分かりませんな。
教皇補佐という立場はあまり似つかわしくなさそうな人物ですからねぇ。

俺は人の下につくために力を求めたのではない!!
俺は俺のためにこの力を使う!他人のことは知らん!!

ハッキリと言い捨てるアヴィド。
こういう性格ですから魂送破のような、魂を火種にする技を平気で使えるんですな。
爆発させられた魂は、熱さと痛みを感じながら消えていく。なんとも哀れな。

魂を見送るマニゴルドの頭を掴むアヴィド。
貴様の肉体をバラバラにして聖域に送ってやると言い出す。あの老双児の顔が見物だな・・・!
そんなことを言い出すアヴィドにマニゴルドから一言。

怖ェぞォ後が!・・・知らねェの?

分かるぜテメェの理屈。どんなに長く生きても命は皆、塵芥!!テメェのために使うのが一番よ。
あのジジィ共の生き方ァくっだらねェよ。悪ガキだった頃の俺もきっとそう言ってたぜ。
だが、教わらなかったか?命は宇宙なんだってよ!
そこんとこスパルタだったからな!あのジジィ共!命は粗末にすんなってな!!

その言葉と共に、再び積尸気冥界波を放つマニゴルド。やはり重たい!
しかし、今度はアヴィドの力に押し負けたりはしない。
圧力をかけて魂を押さえようとするアヴィドに力ずくで対抗する。

へ・・・黒い祭壇星座よォ。誰でも皆、自分のためだけに生きてんのよ!
強ェ奴も、弱ェ奴も、オレもジジィらも、テメェがどう見ようと・・・塵みてェな命どうにか光らせて生きてんのさ・・・
それをテメェごときがもて遊んでんじゃねェぜ!!

言葉を張り上げ、気合を入れるマニゴルド。
突き上げた指の爪がはがれ、骨がメキと音を立てて変形する。
だが、その状態でも無理矢理体を起こし、指を高々と突き上げる。
今度こそ放つことができる。これこそが蟹座の奥義。積尸気冥界波!!!

屋敷全ての魂が、マニゴルドの指に導かれるようにしてあの世へと送られていく。
屋敷を形成していた魂が消えたため、屋根が消滅し夜空が見える。
夜空に登り、あの世へと向かう魂たち。それはまるで無数の星々のようであった。まさに命は宇宙か・・・

金は現世、魂は天国か地獄。金も命も人が好きにしていいもんじゃねぇんだ。
世界はテメェの強欲のためにあるんじゃねぇのよ。なァ、先輩。

マニゴルドの胸に浮かぶアヴィドへの共感と反感!
その果てに見せたのは魂への優しさだった・・・!!

予告どおり、漢を見せてくれたマニゴルド!
その優しさを持って無念の魂をあの世へと送り届け、アヴィドも倒してしま・・・何ィ!?
魂を送っただけかと思ったら、アヴィドが白目を剥いて倒れているーッ!!
この展開は地味に驚いた。というか、それでいいのかアヴィド?
暗黒聖衣を纏って、いよいよ本気かと思ったら、来てない時の方が活躍してたってどういうこと!?
なるほど。これが負け犬の聖衣と言った理由なわけか。
この聖衣を着たものは勝者になってはいけないと思っていたとかそういう。いやいや。

積尸気冥界波を食らって、アヴィドの魂もあの世へ飛んでいってしまったのでしょうか?
まあ、そうだとしても、積尸気を使えるアヴィドなら戻ってこれるはずである。
次回はマニゴルド編の最終話になるが、どのような決着になるだろうか。
ジョーカが仮面の力でアヴィドを完全に封じるという流れはありそうですな。
その後のマニゴルドとジョーカのやりとりに期待が高まるぜ。

それにしても、今回のタイトル。暗黒聖壇星座になっているのだが・・・これも誤植ですかね?
最近誤植が増えてきている気がして困ります。単行本で直りそうな気はしますけど。
アオリは気合入ってて格好いいのだから、この辺りも頑張って調整していただきたいですなぁ。

・ANGEL VOICE
ようやく回ってきた市蘭のターン。
乾が突破を仕掛ける。行けー!!
天城を抜き、DF2人を抜き去る乾。これで3人抜きだ!凄ぇ!

活躍しているのは乾だけではない。成田も地味にいい動きをしている。
ちゃんと習ったプルアウェイをやろうとしているのには好感が持てます。
その動きにより、DFが気を取られて、前方にいたDFが無害になる。
となれば、そのままエリア内まで突破するに限りますわな。

エリア内に入る乾。だが、右からDF杉原が張り付いてくる。
これではゴール右側へのシュートコースを切られる!
だが、似た状況は練習で何回も経験している。

左側だけで十分!!

乾は練習で所沢が届かない位置を狙う。キックは正確だった。隅へと吸い込まれるように飛んで行く。
決まった!やってくれたぜ!
仲間たちは、これは決まったと確信する。
成田も、ちぇっと悔しそうだが、これは入ったなと確信している。
だが、そのボールを弾き飛ばす皆川弟。

なっ――んだとぉ!?

これには市蘭イレブンも、黒木監督も唖然。観客も驚きに口を開きっぱなしになる。うーむ、やはりスゴイな。
関根のじいちゃんも、現状では皆川弟はヒサシ以上だと認めざるを得ないらしい。
いずれは追い越すけどの。ホッホッ。
いや、いずれじゃダメでしょ!いずれじゃ。

得点は入らなかったが、コーナッキックのチャンス。
セットプレーは市蘭にとって大きな得点源の一つである。乾がフリーで蹴れますからねぇ。
だが、成田の頭に合わせたコーナーキックも皆川にキャッチされてしまう。

再び市蘭に攻撃が移ったのはその4分後。
二宮さんが右サイドからゴールニアサイドに低く速いクロスを入れ、それに成田が頭から飛び込む。
これも市蘭にとって大きな得点源の一つ。
なのだが、これも防がれてしまう。

こっ・・・こんなやつから・・・点――取れるのかよ?

僅かなプレーであるが、皆川弟の凄さは完全に市蘭に浸透したらしい。
でも、攻められっぱなしだった市蘭が、5分の間に攻撃を行えるようになっている。
八津野の攻めが緩んできたということでしょうか。
ならば、矢継ぎ早に攻勢をかければ、皆川弟だってひょっとしたら。
昨年だって皆川兄から1点もぎとった市蘭ですし、ひょっとしたら・・・
どれだけ考えても、ひょっとしたら、の域を出ないってのがスゴイ。
全く凄いね皆川弟は。こんな唇なのにカッコヨク見えるんだもの。スゴイとしか言いようがないよ!

・LUCKY STRIKE
1番大事にしているバッティングを汚された興津。
ついに怒りを爆発させ梅宮を殴ってしまう。殴るならちゃんと1撃で仕留めなさいよ。

退場宣告を受けた興津。だが、去り際に一言残して行く。

俺のバットと本気でケンカ出来ねえ奴は相手する価値もねえ。
カラッポの勝利でよければくれてやるぜ

カラッポの勝利。確かにこれは正しい表現だ。
どんな手を使ってでも勝つというのも信念としてはあるのだろうが、さすがに手段を選ばなさすぎである。
小学生らしいといえばらしいんですけどね。チートしてでも勝てばよかろうなのだという精神っぽい。

退場になった興津に代わり、ベンチだった川口くんが打席に入る。
しかし、このルールではなんともしようがなくスリーアウト。2回の表に移る。

相変わらず芝岡の攻撃では、どこに投げてもボールになる判定。
あっというまに無視満塁。なんかもうアホらしくなってきたとか言われてしまう。そりゃそうだ。
その状態でも江夏は投げ続け、押し出し連続で4点差。
4点目が入るとき、江夏の球を取りこぼす衣笠。さすがに頭の傷が痛んだか。

その状態で2巡目の竹内の打席。相変わらず竹内の打席は普通にやるらしい。
なんだかんだでこいつもバッティングに拘りがあるんですかねぇ。
ちなみに松方は歩いてホームインしているコマがある。普通に勝負しなかったのかこいつ?

竹内の打席の1球目。ストライクを取ることはできたが、前の打席より球威が下がっている。
さすがに7人連続でフォアボール投げていれば疲れもするかね?
タイムをかけた衣笠がマウンドに向かう。なんだ?激励か?
いえ、ぶん殴りました。なに!?

俺のミットにハンパな球投げてんじゃねえ!!

なんとも熱いヤロウでございますねぇ、衣笠。
しかし、江夏が全力で投げなかったのにもわけがある。梅宮にやられた衣笠の頭を気遣っていたのだ。
ほう・・・あの江夏がキャッチャーを気遣い投球に手心を加えるとは・・・!
意外なところで成長が見えたような気がして驚く。
まあ、当の気遣った相手に怒られちゃうんですけどね。

あいつらが全力で打ち、お前が全力で投げ、俺がそれを全力で受け捕る。
それではじめて、亀塚は勝てるチームになる。

衣笠の信念は揺るぎませんなぁ。こいつはこいつで小学生離れしている。
去り際、興津にも言ったセリフを江夏に述べる。お前の大事なものはなんだ?

・・・言われるまでもねえ。ピッチングに決まってんだろ!!

衣笠にしてみると、好きなこと、一番大事なことを徹底的に貫くのが勝つチームの要因だと思えているようだ。
ふむ、だからこれまでのチームメイトの行動も口を出さずにいたわけなんですかね。
この間の大会では少し苦言を呈していたみたいですけど。

衣笠の拳で気合を入れなおした江夏。
死んでも捕れよと投げた球は威力抜群。
竹内も合わせるが、振り遅れ、さらに力負けしてしまう。打球は芝岡のベンチに。
そのフライを捕ろうとベンチに走る衣笠。飛び込み、見事にキャッチしてみせる。

これで一死だ!

勝利のためには、ここまでやらねばならぬというのだろうか。信念の男は気迫が違う。
ようやくワンアウトとなったわけだが、当然このままでは亀塚の勝利はない。
今後は勝てるチームになるかもしれないけど、この試合について衣笠はどう考えているんでしょうね。
負けたら芝岡に持っていかれてしまう身だというのに。
勝つ方針を考えるなら、芝岡ナインの心を入れ替えさせるしかない。
松竹梅以外の選手に少し声をかけているシーンもあったし、その辺りがカギになるか。
それとも、竹内辺りがバッティングで負けたことについて不服を述べだしたりするかもしれない。
こいつはなんだかんだで普通に勝負しようとしているやつだからなぁ。
3人の中では一番真っ当かも知れない。一番セクハラしてるけど。

・Secret base
第77回新人漫画賞入選作品が登場。
金井大起先生の作品がデビュー読み切りとして掲載!

主人公は高田啓太くん18歳。富山から上京してきたばかりで手持ちは数着の着替えと10万円のみ。
この状態で、まずは住み処を求める。まあ、拠点がないと動けませんわね。
出来るだけ安い物件を頼んだら、月7980円という物件が出てきました。安!
他の人に取られないようにすぐ契約してしまう高田くん。
まあ、そういうところはもちろん曰くつきだったりするわけで・・・

トイレなんですけどー!!

曰くつきにしてもこれはないわ。
低所得者向けの公団の一部として試験的に個室一つだけ賃貸しているという。
どうせだったら他の個室も貸し出しておいてくれればいいのに・・・!
契約しちゃったし、違約金も払えない。しょうがないので済むしかない高田くん。こうなりゃヤケクソだ!

リサイクルショップで机や収納BOX、寝袋などを購入して個室に配置する。
さすがにこの大きさの部屋だと設置するものも少なくていいですね。いや、よくはないな。

体を横にするだけのスペースはないので、寝袋に入り壁にもたれかかって寝る高田くん。
公園のトイレなので、夜中にはアベックが入ってきて行為に及んだりすることもある。
フフ・・・この家も捨てたもんじゃねー・・・
と思いきや、アベックはアベックでも男と男でした。覗いたら目があっちゃったよ!なヴァッ!?
バレてしまったので、男アベックたちに個室のドアを叩かれ脅される高田くん。
開けろオラー!テメーも交われや!
ヒィッ。それだけはマジでカンベンやで。

どうにか一夜を明かす高田くん。次の日は気合を入れてバイトを探す。
バイトで稼いで、早い所この個室から出て行きたいものである。
が、今日もトラブルが発生。
どうやら中学生らしき連中にトイレに住んでいることがバレてしまったらしい。まあ、表札も出てたりしますしねぇ。
トイレなので上から覗き見ることができる構造になっている。
いや、そこは別にそういう構造にしなくてもいいんじゃないですかね?どうでもいいけど。

中学生に脅されたりと散々な高田くん。
どうやら彼は漫画家を志しているらしい。
ってなんで上京してから描こうと思ったのだろうか?家で描いて応募すればいいのに。
まあ、家では描けない理由とかがあるのでしょう。たぶん。

漫画を描くにしても、この環境ではアイディアがでない。悪循環だのう。
苦しさに吠えていると、上から覗きこんでくるものがいた。昨日の中学生の1人だ。
しかし、今日は悪さをするつもりではないらしい。差し入れも持ってきてくれたそうな。

酒や食べ物を仕入れてくれる中学生。って中学生に酒売るんじゃねーよ。
ともかく、個室にその子を招きいれ、お話しする高田くん。
中学生の子はリョウというらしい。
そのリョウくん。友達は受験勉強で忙しく、ヒマだからここに来たそうな。ふむ。
この子は高校には行かないと宣言している。ふむ。だからヒマになってしまっているのね。

毎晩のように高田家に現れるリョウ。親は心配しないのかね?
そう尋ねると、父親は蒸発し、母親は毎晩仕事で家にいないとのこと。ふーむ。それはまた。
バカだから高校にはいけないというリョウ。
でも、母はリョウを高校に行かせるために今も必死で働いているんじゃないかと言う高田。
今更どうあがいたって・・・というリョウに、俺が勉強を教えてやると言い出す。
こう見えても進学校に通っていたという高田くん。それで何でまた漫画描きを志すことになったのやら。

受験までの3週間。
トイレの個室で、リョウと高田くんの2人の勉強が始まった。

高田「understandの意味は?」
リョウ「ボッキか?」

うん。間違っていない気がする。理解しているね!

てな風に瞬く間に過ぎ去り、明日が受験という展開。
リョウもなんだかんだでマジメに勉強していた様子。やればできるんじゃん。
実際、翌日の試験は手応えメチャアリだったという。笑顔のリョウ。報告を受けた高田くんも嬉しい。
だけど、高田くんはここで突然の宣言。今日でここを出て行く、とのこと。
そうか。なんだかんで1ヶ月くらい立ってますからねぇ。
バイト代も入ったでしょうし、部屋を解約して新しいところに住めるようになったのか。

俺に勉強教えるのに時間使って、全然漫画かけてないもんな。
俺は俺のことばかりで、と俯くリョウ。
だけど、そればかりが原因というわけではない。
高田くんは写真たてを見せて説明する。そこに映っているのは自分の子供のころの姿と、生き別れになった弟の姿。
高田くんの両親は離婚し、弟は父親に引き取られ、別れ別れになったそうな。
その直後連絡がとれなくなり、どこにいるかわからなくなったとのこと。

弟さ、ちょうどリョウと同じくらいの歳なんだ。

ほう。偶然っすね。
もしかしたらこの2人、本当の兄弟?
なんて思いもしたが、リョウが別れた兄のことを覚えていないはずはないですし、それはないか。

俺が漫画家になったキッカケは、弟が一番褒めてくれた絵で漫画家になって、また弟に会いたいんよ。

なるほどなー。そういう目的がありましたか。
でも、やっぱり上京せずに家で描いてからにしたほうがよかったのでは・・・!?
しかし、そのおかげでリョウに会うことができた。
リョウに会うことで、次は自分もと頑張れるようになったと高田くんは言う。

2人は握手をして別れる。ぜってー夢を叶えろよというリョウ。楽しみに待っといてと答える高田くん。

数ヵ月後、夢を叶えたという高田くん。
なんとあの有名な少年誌に作品が掲載されているのだ!やったな!スゲェじゃん!

弟・・・見てるといいな

夢に向かってまっすぐ進む。
どんな作品かは知らないが、18歳の高田くんは伸びていきそうな感じがある。
頑張って描き続けてほしいものである。

てな感じのSecret baseでした。
リョウが出てきたあたりから、トイレ関係ないじゃん!と思わなくはなかったが、うん、いい話だった。
改めて読んでみると、話的に荒いというか、不思議に思う部分はあります。
が、当初は割とするすると読めて、なんともスッキリ終わったなという感じの読後感。
少年漫画っぽいような、そうでもないような内容なのがポイントですかね。

・デザートローズ
統征のブロック攻撃により壊された木更木。
そうなるとやはり秀命館に勝ち目はなく、紅陽の次の相手は統征工業に決まったのでした。
結果は5対1。やはり木更木がいないとダメみたいですね。

指が完全に曲がってしまっている木更木。
あの調子では、今シーズンどころか、来年の夏も怪しいといわれる。
うーん、さすがにそれは可哀想ですなぁ
。 元々はわざとぶつけた木更木に原因があるとはいえねぇ。
いやまあ、ぶつけなくてもやられてたかもしれませんけど。

偶然にしても、後味の悪いっつーか、ひどい話だよな、と同情する紅陽ナイン。
しかし、中には全く同情していない汚いツラした男もいた。

でもよー、スポーツにケガはつきものだし。ぶっちゃけ俺たちにとってはラッキーだろ!
秀命館に勝ったっつってもマグレみてーなもんだし。センターの黒人だけ警戒しときゃ、
統征なんて格下なんだから、俺たちの勝ちっしょ!!?

うーん、やっぱり吉井さんは汚いツラしてやがんなぁ!
どうでもいいが、なんでお前一人横になっていたんだ?
途中で変なこと言って殴り倒されでもしたのか?
ともかく、そんな吉井さんに反論する筧。

秀命館は、そう思って負けたんだ

”俺たちの方が実力は上””勝つのは時間の問題だ”
そんな悠長なことを言ってるからつけこまれたんだ。
野球は所詮ゲームなんだ。
実力が上の奴が必ず勝つとは限らない。弱いやつでも勝てるチャンスは必ずあるんだ。
それに手段すら選ばなければ勝てるんだ。たとえそれが、ルールの枠を出る行為でもな。

今回のは一応、ラフプレイというぐらいでルールには乗っ取っているんじゃないでしょうか?
まあ、わざと潰したのは間違いないんですけど。
それはともかく、秀命館の負けは筧の言うとおり、油断によるところが大きい。
木更木が一足早くやばいのに気付いたのに、仲間は笑っていた。
そういうところが明暗を分けたって感じですね。

格下相手だから勝てるなんて浮わついた秀命館。
強かにチャンスをうかがってた統征に足をすくわれた。そこで勝敗がついたんだ。
そんな終わり方だってあるんだ。
この秋大会は俺たちにとっても最後なんだぞ。来年の夏と何の違いがある

・・・全てが終わったとき、最初に思い返すのは相手のことなんかじゃない
自分がそれのために何に挑み、どう挑戦してきたかってことだろ
なら、やるべきこと・・・後悔はしたくないだろ?

ああ・・・忘れるとこだった・・・試合は、もうはじまってるんだ!!

うつむく郁に、仲間たちが声をかける。安心しろよ。大丈夫と。

点は、俺たちが取ってやるからよ!

筧「いくぞ」
郁「うん!」

というわけで、デザートローズ終了であります
統征と秀命館の試合が終わり、さあ主人公チームの出番かと思ったところで終わりとは・・・!?
今回の後半辺りからやばそうなオーラが漂ってきたと思ったら、本当に終わりとは・・・

練習試合までの調子でしたら、まあ、終わってしまってもしょうがないかなと思っていました。
しかし、その後は弱点であるキャラの描き分けも行われ、面白くなっていた。
メガネ木更木はいいキャラでしたし、こういったキャラが初期に描けていれば・・・

昔から言われていることですが、打ち切りが決まると面白くなりだす作品というものはあります
終わるまでに、やりたかったものを詰め込もうと濃厚になるからですかねぇ。
逆に言うと、それができるということはそれだけの地力はあったということですので、
次回作ではその勢いを最初から保って頑張ってくれるのでは、と期待しちゃうのです。

しかし、単行本が出た翌週に終了とはなんとも微妙なタイミングですなぁ。
これでは、単行本を大量に購入して支援するという方法も行えない。
というか、単行本買いをした人がいきなり連載終了したことを知らされてどう思うのやら。
などと思ったが、チャンピオンにとっては1巻だけ出て2巻はでないなんてよくある話でしたね。
いや、最近は割となかったんですけど・・・やっぱり寂しい話ですわなぁ。

作者の成長も見れたことですし、鷹見隼人先生の次回作に期待したく思います。

・木曜日のフルット
鯨井風読書法は面白そうだけど、カバーを外すのは抵抗あるなぁ。
逆に同じカバーをかけてわからなくするって手もありますかね。

鯨井先輩が金欠な理由のひとつがこれであるか。
本読む時間を確保するには定職になんてついてられないってわけですね。わかりたくないけどわかる。

・総合感想
デザートローズがいきなりの終了!
2月8日に単行本が出たばかりのにいきなりの終了は慄かざるを得ない。
切られるのはしょうがないにしても、何故か妙なタイミングになることが多くなってきたような。
その辺り、もう少し気を使っていただきたいものであります。

さて、来週は芹沢直樹先生によるバイオハザードの漫画化が連載開始。
チャンピオンは最近カプコンと親密なんですかね?
この機に乗じて、他のゲームのコミカライズとかも考えてみてはいかがでしょうか。
魔界村とか、ロックマンとか、デビルメイクライとか、ジョジョとか。あれ?



2012年 11号


・バチバチ
素早く動こうとする吽形さんを捕らえた阿形さん。
今こそ力の阿形の本領が発揮される時か。

脇に抱えられた腕がミシミシと音を立てる。
だが、腰を落としてこらえる吽形さん。この体勢からじゃさすがの阿形さんも持ち上げれない。
一気に押し出してしまおうとする吽形さん。
ケガしてからは、この押しもまた鍛え上げてきたのだ!
だけど、やはり阿形さんの力は凄まじい。
押されながらも吽形さんを持ち上げ、振り回す。ぶぁっ。

だから・・・どうしたよ!

横に振り回されたので、ケガした足で着地する。
右のヒザがビキりと痛むが、そんなことで怯んでいる場合じゃない。
さらに体勢を低くして押そうとする吽形さん。
押されまいと、同じように体勢を低くしこらえる阿形さん。
両者四つにがっぷりと組み合った!

あの不利な体制で押し負けていないぞと感心される阿形さん。

あんなのが幕下にいたのかよ?

関取連中にも注目されているようだ。だが、さらに評されるのは吽形さん。

感心すべきは・・・あの力を巧みに押さえ込んでいる吽形って奴だ。

猛虎さんはそう評価する。
さすがに阿形さんの力をよく知っているだけありますね。
その力を巧みに押さえ込む吽形さんの技を評価している。
そして、その両者の取組を見て歯軋りしている人が一人。

ぐぐぐ・・・空流めぇ・・・

虎城親方だー!!
どうしたんですか?そんなに空流部屋に目立たれるのが悔しいのですか?
もちろんそれもあるだろうが、おそらくそれだけではない。
新寺親方は評する。
必死に魂を燃やす2人の姿は、ギラギラしてた若い頃の空流親方にそっくりであると。
虎城親方も、阿吽を見て空流親方の若い頃を思い出してしまったのかもしれませんな。

激しい展開を見せた阿吽の取組だが、四つに組み合ったところでしばし止まる。
拮抗している勝負の流れが変わる瞬間を捕まえようとする両者。

白水さんは思う。こんな時こそ力で勝機をこじ開けるのが阿形さんだと。
鯉太郎は思う。吽形さんは大鵠を飛ばしたあの投げを見せていない。アレがキマればたとえ阿形さんだって、と。

均衡を破り、先に動いたのは阿形さん。
覚悟をキメたその動きは無駄なく最短の距離でまわしを狙う。
しかしその時・・・それは瞬きほどの、まさに瞬間――
吽形の鋭利に磨かれた感覚が、その刹那を捕らえる。
一寸のくるいなく、静かにそして完璧に――体が投げへの軌道を描く・・・

それは意識よりも先に肉体が反応した・・・まさに稽古の結晶であった

が・・・

ボリ

無情にも・・・残酷にも・・・ここで絶望が訪れる・・・

最高の舞台で、いざ結末というところで・・・ついに訪れてしまいました。
今まで大丈夫だったのだから、きっと大丈夫。そんな風に思っていました。
しかし、そんな期待を一気に吹き飛ばすような事態に、思わず叫び声をあげざるをえない。うわああああ!!

脱臼だけではなく、靭帯までちぎってしまっている。
これではさすがにもう相撲を取り続けることはできまい・・・
と思わせておいて、これからが死闘の幕開けだ!ってなことにはならないだろうか?
倒れこまず、体勢を立て直し、四股を踏む吽形さん。その衝撃で外れた膝がピッタリはまったのだ!とか言って。
それはそれで恐ろしいことになるだろうけど、さすがにないか。

勝負はここまでと差し止めになるのか?
阿吽の決着はどういった形でつけられることになるのか。
そして吽形さんは今後どうなってしまうのか。続きが気になりすぎる。

・侵略!イカ娘
早苗も強引にいくだけではなく、合理的に密着する方法を常に考えているらしい。
強制よりも、合意があった方が楽しめるよねってことか。さすが早苗。淑女っすな。

スケートも普通にできるようになる早苗とイカ娘。
なんだかんだで学習能力の高い2人でありましたと。

・弱虫ペダル
ボトルを捨て、身軽となった状態で全力のクライムを行う鳴子。
この先のハコガクのいる先頭まで、自分が追いついてやると意気込んでいる。

そんで鳴子劇場総仕上げや!!

前髪の人――箱根学園、東堂サン。
追いつかせてもらいますわ・・・ゴールまで残り20km。あんたキッチリ走る走りでしょ。
すんませんけどワイはカッカッカ。
最初からそういう気ないんすわ!

前髪の人。そういう表現もあるのか!!いや、普通は出てこないと思う。
そして喋りの途中で笑うな。何がカッカッカだ。マッカッカだからそんな笑いだとでもいうのかッ!?
それはさておき。

片道切符の途中下車!!

のってけ!小野田くん、スカシ、巻島さん。
ハコガク行きの最速特急列車鳴子号や!!

途中下車と宣言する鳴子。や、やはり山から落ちるつもりなのだろうか?楽しみにしていいのか!?
それはさておき。

知っとるか。ガス欠寸前の体は軽くて速いんや!!

燃え尽きる前のローソクはって奴ですね
。 命を燃やして走る鳴子。ギリギリのコーナリングゆえか、ガードレールに腕をこすり血を飛ばす。

あいつ!切れてる・・・走りが・・・!!

どういう表現だ?走りが切れてる?キレッキレやでってことか?
皮膚が切れてる?あの走りはヤバイってことか?
どちらにしろヤバイと感じた坂道と今泉君。同時に先頭を代わろうとする。
だが、それを拒否して加速する鳴子。

鳴子列車の先頭はチームの先頭。ワイの特等席や!

下がる気がない鳴子。まあ、今更下がっても体力が戻るかは怪しいですしね。
意地をはるなという今泉君に鳴子は答える。

ワイは鳴子章吉やで?意地?・・・そんなもん張ってナンボやろ!!

”ゴールで勝つのは常に一人”
ワイの知っとる今泉スカシはもっとクールやろ!!

妙な対比が生まれておりますな。
合宿のころは、暑さでへばりそうだった今泉君を鳴子が気遣おうとした。
今は逆になり、そして逆に鳴子が意地を張って見せている。
今泉君も甘くなったなと思うところなのでしょうかね。

――ていうか、くそアカン。視野狭なってきた。

限界追い込みすぎて脳に酸素が足りなくなっているのだ。危ないことこの上ない。

けど、ここは”進む”が正解やろ!!

迷ったときはとにかく進む。熱血漢な選択であるなぁ。
観客が突き出した手が見えずに、ぶつかりながら進む鳴子。コースに手を出すなっちゅうに。
フラついたが、どうにか体勢を立て直す。しかし視野は相変わらず狭い。
だがまだ、足は動く。地面の白線なら見える。

こいつをたどれば繋がっとる!前の敵に!

えらい状態になっている鳴子を気遣い、ボクが引くと言う坂道。
それに対し鳴子。初めに3人で約束したことを持ち出す。

3人でトップゴールするって・・・ゴールまでいくっちゅーねん。最速でや!!
ワイは、小野田くん。トモダチとの約束は守る男やで。

あらぬ方向を見て喋る鳴子
なかなかドッキリするような光景である。
レースが終わってからも、日常的にあらぬ方向を見て喋るようになったらどうしよう!
何が見えているんです?いや、今は見えていないからなんだろうけど。

山が苦手で、きつくてつい顔下げて走ってしまうと言い出す鳴子。
白線を見て走るしか出来ないから、そうやって誤魔化すしかないわけか。
だけどカーブは事前に体を傾けないといけないので厳しい。
なので、坂道に右か左か教えてもらうようにする。
涙目になりながら、鳴子に道を教え続ける坂道。

小野田くん・・・なんていうか、成長したなァ。たのむで総北のゴール。

きたなァ。見えんけど・・・わかるわ。
肌で・・・このカーブの先に、おる!!おるやろ!!

そのビックリ顔。見たかったわ!!

本当に鳴子の引きで箱学に追いついてしまった。
これで人数は3対3。不利な部分はかなりなくなっている。
まあ、福富さんと今泉君の実力差の部分をどう埋めるかという課題はあるが、それはそのときのこと。
見事に仕事を果たした鳴子。あとは派手に落ちるのみであるか。よく頑張りました。
坂道が、追いついたことに気をとられて、カーブを教えなければ、普通に山から落ちそうだな鳴子。
リタイアするときも派手に!これが鳴子章吉の生き様か!って感じで歴史に残りそうだ。

それはさておき。
連載200回目前特別企画、第3回キャラクター人気投票が開始される!!わー。
今回は個人の人気投票だけではなく、チーム戦もあるという。
ようするに、チーム6人の総合成績で雌雄を決するのだ!
チーム6人での、と言われているのに京都伏見は2人しか紹介されていないのはなんででしょうね。
まあ、御堂筋君と石垣さんの2人ぐらいしか票は入らないってのはわかってるけどさ。水田クゥン・・・

参考までに、第1回と第2回の人気投票結果を載せて置きます。
名前の後ろのカッコは投票数となります。

第1回の結果(96話で募集、101話で発表)

1位:小野田坂道(1253)  2位:鳴子章吉(825)  3位:今泉俊輔(698)
4位:巻島祐介(658)   5位:田所迅(326)    6位:金城真護(274)
7位:真波山岳(213)   8位:御堂筋翔(162)   9位:寒咲幹(158)
10位:東堂尽八(138)  11位:泉田塔一郎(114)  12位:手嶋純太(99)
13位:福富寿一(73)   14位:青八木一(50)   15位:寒咲通司(36)

第2回の結果(147話で募集、152話で発表)

1位:小野田坂道(1224)  2位:御堂筋翔(1052)  3位:巻島祐介(796)
4位:新開隼人(744)   5位:東堂尽八(525)   6位:鳴子章吉(303)
7位:今泉俊輔(276)   8位:金城真護(198)   9位:福富寿一(152)
10位:田所迅(121)   11位:寒咲幹(105)   12位:石垣光太郎(85)
13位:荒北靖友(72)   14位:真波山岳(55)  15位:手嶋純太(49)
16位:泉田塔一郎(33)  17位:青八木一(27)  18位:寒咲通司(20)
19位:水田伸行(12)   20位:3角メガネの委員長(10)

1回目と2回目では結構結果が変わってますな。
インターハイを経て箱根学園と御堂筋君の人気が高まっているのがわかります。
果たして第3回はどのような結果となるのか?
荒北さんは伸びそうな気はする。福富さんはどうだろうか?
個人的にイチオシな石垣さんは最近出番がないので厳しそうだ。
杉元くんは1、2回両方4票だったが、今回もそれを保持できるのか?注目だ!!

・クローバー
無敵の最強集団、ハンマーヘッドに土がついた!
あの司馬くんがと克哉も驚いている。

あのボウズ・・・ただの数あわせじゃなかったのか・・・

そんな風に思われていたんだ!酷い話である。ゲンゲン強いのに。
まあ、普段の態度からして強そうには見えないから仕方ないけど。

仲間の敗北を見て、ようやく本気を出す気になった、真木さんの相手である奥村。
合わせて上着を脱ごうとするが躊躇う真木さん。
とはいえ、躊躇をしている場合ではない。奥村はチーム内からも強さを評価されている強敵だ。

本気になったあいつに勝てる奴なんて・・・いねェよ

その言葉通り、蹴り飛ばされる真木さん。
助っ人っつってもオメエはそんな強くねェんだなとか言われちゃう。
それもこれも、上着を着てて動きにくかったからなんですけどね。
脱ぎたくはなかったがしょうがないと上着を脱ぎ捨てる真木さん。
その下は・・・やはりの釣りルック。やっぱり楽しみにしていたんだ!
まあ、イージスさんを含めての釣り初めっすからね。そりゃ楽しみにもするさ。
装備を丁寧に机に置く真木さん。

これさわった奴は絶対許さねェからな

真木さん・・・本当に立派な釣り好きになって・・・!!
感動しちゃうけど、ケンカしてる相手からすれば、舐められているようにしか思えないわな。

真木さんと奥村の試合を、戦い終わった連中が見物している。
加勢しようとか考える奴が1人もいない。タイマンの邪魔はできないわけですな。男らしい。
ハンマーヘッドの連中の側に座り込み、語るゲンゲン。
馴れ馴れしいですね。まあ、タイマンはったらダチだって言葉もあるし、戦い終わったあとは問題ないか。

確かにオレと真木は美咲にだまされてここに来た。
けど・・・だまされただけでここにいるんじゃない。
だってそうだろ。だまされたんなら怒ってそのまま帰ればいいだけ。
だけど・・・今・・・あいつはここで戦ってる

そう真木さんは戦っている。
やっぱりハヤトと真木さんとゲンゲンは繋がりが深くなっている気がする。
新たなクローバーの誕生となりそうな予感がしまくっている。
前のクローバーの葉だった2人は女が出来て疎遠になったことだし、新たに結成する必要がありますわな。

・囚人リク
沢田と戦ったことにより、懲罰房に入れられたレノマさん。
やはり一人ですることもなく過ごしていると、脱獄への思いは募るばかりのようだ。

出てぇ!こんなところから!!

設備やシステムをどれだけ備えていようとも、ヒューマンエラーは必ず起こり得る。あの通用門のように。
もし、同じ状況が発声した時、通用門を1つ上手くくぐり抜けれたとする。
だが、そこから先がわからない。どこに進めばいいのか、どこが危険なのかもわからない五里霧中の状態。

やはり要る!どう考えても・・・刑務所の見取り図が必要だ!!

レノマさんが今受けているのは軽屏禁。正座、もしくはあぐらをかく他に何もしてはならない刑である。
見張りが来るときにはちゃんと座っていないといけないわけですな。厳しい。
懲罰房の見回りに来たのは、例のパチンコ好きの看守。
運動場だけの巡回だけではなく、こういったところも見回っているらしい。
いろいろやることはあって忙しいが、あの給料じゃ割に合わないとグチを零しだす。
そんなこと言われましてもね。
それより、この房は蚊が多い。つい顔に止まった蚊を叩いて潰すレノマさん。
しかし、それを自傷行為とみなされ、軽屏禁の3日延長を言い渡されてしまう。ふざけんな!

この看守もなんともゲスい奴でありますな。
しかし、それでも。自由を得るためには・・・なんとしてもあいつを抱き込んで見取り図を手に入れる必要がある!
落とすならパチンコ中毒で金に困っているあいつしかいないとレノマさん。

しかし・・・もしも失敗したら・・・
その瞬間に脱獄の意図がバレて・・・すべてが終わる!
刑期も10年は増えるだろう・・・看守のチェックも厳しくなる。そうなりゃ・・・
もう2度と・・・もう2度とチャンスは・・・

バチイイン!

弱気になる己の顔を叩き、気力を奮い立たせるレノマさん。

俺としたことが・・・何ブルってんだ・・・
やるしかねえだろ・・・やるしかよ・・・

思い悩むレノマさん。
一方のリク。簡単に人質にされ、見ているしかできなかった自分を情けなく思っている。
俺にも何かできることはないか考えるリク。
看守に怒られても、くじけずに話しかけてみる。
殴られてえのか?と言う看守の背景が拳になっているのが妙におかしいっス。

怒られたリクが軽くおべっかを使ってみせる。ほう。リクも色々と学んでいるな。
それによってか、看守の口が少し軽くなる。

俺たち刑務官がどれだけ苦労してるか世間は全くわかってないわな。
囚人を虐待しただの、脱獄犯が出りゃあ職務怠慢だの・・・

グチを零しだす看守。これは面白い。
脱獄犯というフレーズが出たが、ここを出た人間がいるのだろうか?
その問いに、看守は答える。極楽島では未だ脱獄した奴などおらん、と。
他の刑務所で脱獄をくり返してきた奴の話らしい

そいつがなぁ〜〜今度極楽島のS棟に入ってきたっつーんだよ。めんどくせぇ!

なんと!?
しかも、その男は革命の闘士ともてはやされているらしい。
この間のハデな奪還騒ぎで目当てとされていた人物だ、とのこと。
まさか・・・田中一郎のことか!?
そんなモブキャラっぽい名前なのに、まさかの重要人物だったというのか!?

脱獄のスペシャリスト!!いるのか!そんな奴がここに!

思わぬ情報を得て、震えが走るリク。己の顔を叩いて気をとりなおす。
レノマさんと同じことしてますね。よいつながりだ。

俺にも・・・俺にもできること・・・

S棟の脱獄のスペシャリストを探すことを決意するリク。
腕についた傷は、レノマさんとのブラザーの誓い。この誓いにかけて、何かしなくてはならないのだ。

レノマさんも、懲罰房で腕の傷を見つめている。
弱気になりそうな自分を奮い立たせてくれる。あの誓いにはそういった意味合いも含まれていたようだ。
じっと座るレノマさん。足音で看守の違いがわかるらしい。
今やってくる看守は例のパチンコ中毒者。
レノマさんは、まずは話のとっかかりにと最近の調子について尋ねる。クイクイ。
言いわけねえだろ、と看守。自分から話さないのはそういう時ということだ。

山岡さん。時計してないですね。

ようやく名前が判明した山岡看守が目を放した隙に、立ち上がり目の前まで来ているレノマさん。
扉越しとはいえ、間近まで迫られて驚く山岡。ハハハ。

刑務官という職務において時間厳守は必須。にもかかわらず腕時計をしていない。
1週間前に運動場で会った時からそうだった。質に入れたのか?
そう問いかけるレノマさんに対し、俺にも谷村看守部長みたいに時計をくれるのかと反応する山岡。
レノマさんが調達屋で、谷村にワイロを送っていることは公然の秘密らしい。
さすがに看守部長と言われるだけある。谷村って結構権限がある人なんですね。

その谷村ほどではないが、それでもいろいろできることがないわけじゃないぞと言う山岡。
この軽屏禁を甘くして欲しいんだな?と言い出す。が、それは的外れだ。
じゃあ、なんの話しかといいますと、これはワイロなどではない。

交渉です。極楽島特級刑務所の見取り図がほしい。報酬は1000万だ

ついに勝負に出たレノマさん
! 果たして看守の抱きこみ計画はうまくいくのだろうか?
正直厳しい気はします。脱獄に手を貸すのはさすがの山岡でも躊躇われることでありましょう。
それに、報酬はどういった形で支払われることになるのか。
外の仲間が払うにしても、見取り図を手に入れる前に支払う形式だと踏み倒される可能性がある。
よしんば上手く手に入れたとしても、チクられないとは限らない。
そういった危険性はあるが、それでも踏み出さなければいけなかったレノマさん。心中お察しします。

個人としてどれだけの強さを持っていようとも、脱獄には一定の働きにしかならない。
腕よりも弁。スラムが懐かしいわいってところでしょうか。
そういう意味では、弱いリクでもやれることがある。
今回のように、看守から情報を聞きだすことなんかもレノマさんよりはリクの方が向いている気がする。
手腕は見事だけど、やはりレノマさんは怒りっぽいっすからねぇ。
それに、26のボスということもあり、警戒されている部分もあるでしょうから。

リクとレノマさん。それぞれが脱獄のために動き出す。果たしてどうなるのか?
そういえば、脱獄のスペシャリストはS棟にいるとのことだが、どれだけ離れているんだろう?
リクのいるのはN棟である。方角を意味するのなら、逆側の棟だ。
極楽島は広い。果たして会えるものなのだろうか?
N棟は20歳以下の者が入り、S棟は大人向けのところなのかもしれない。
そう考えると、レノマさんは20歳超えたらS棟に転房させられてしまうのだろうか?
もしそうだとすると、リクと共に脱獄するチャンスは今しかないということになる。
話が動き出してきた感じがしますな!

・範馬刃牙 SON OF OGRE
前回、勇一郎の活躍が描かれた。
あれで終わりと思ったか?オレのターンはまだ終わっちゃいないぜ!!
まさかの続き。作戦指揮官が甲板に突き刺さったところから開始だ!

甲板の厚さは233ミリを誇る旗艦アイオワ。
乗員達は心底恐怖したという。木製の部分とはいえ、弾薬から守るために造られた甲板・・・
いったいどんなパワーで叩きつけられたのか!?
いったいどんな技術で・・・!?

確かに気になる。
ただ突き刺しただけではない。見事に直立するように刺さっている。
少し傾けたら膝ががくりとまがりそうなものなのに、この直立加減は凄い。芸術点が高そうだ。

ONI・・・!?いったいどんな怪物なんだ!?

堂々と甲板から立ち去ったという。
しかし、それは違う。この後に起こった事態を鑑みるに、別な事実が見えてくる。
去ったのではない。
2000名を超える全乗員。彼等が甲板に集まるまで身を隠していたのだと

異常な肩幅と、極太の――腕ッ、脚ッ、首ッ。
この男こそが”ONI”乗員達は一目見て理解したことだろう。

そのときの乗員の一人、ジョン・ヘイズ氏86歳は語る。
我がアメリカを代表する戦艦アイオワではあるが、戦艦はあくまで戦艦だ。外部に向けられて造られたもの。
VS船舶。VS航空機。或いはVS潜水艦。
それ等の戦闘ならば、当時の水準からしても我が”アイオワ”はAクラスを満たしていると言える。
しかし、いかなる戦力を備えてようが、戦艦には意外な弱点がある。
それは、船である以上――内側からの攻撃には極めて脆いという事実だ!

仮に船内への潜入が成功したならば、戦力は戦車一台で十分だろう。
ところが奴・・・ONIときたら・・・
戦車どころじゃねェ・・・
譬えるなら、幼児の集団へ暴れこむ一流ファイター

わかりやすい例ではありますが、なんとも凄い絵面でありますな。
範馬が暴れるというのはこういうことなのか!

その船上で勇一郎はある不思議な技を使用ったらしい

半世紀以上も前のことなのに、そのことを語るヘイズ氏は震えが止まらない。
あれを目撃まったため、もう終いだと語る。
あれを目撃まったため、好きな格闘技が見られなくなった。
あれを目撃まったため、J・ルイスもR・テーズも、俺の目からはマラソンや球技。一流スポーツ選手にしか見えなくなっちまった。

一体何を目撃したというのだろうか?
話によれば、ものの数分で、アイオワの2000名を超える乗員が雪崩を打って海へ避難したという。
それを聞いただけでも凄さがわかろうというものだ。
”アメリカに勝った”と言われたところでいたしかたあるまい。

その不思議な技を、乗員達はこう呼んだという。”ドレス”と。

徳川のみっちゃんの話は終わった。そして勇一郎の霊も消える。
本当に何をしに現れたのでしょうね、あの幽霊。
刃牙に勝てるぜと言いはしたが、本当なのだろうか?
勇次郎は、懐かしい面を見て、親父の得意技術を思い出しちまったと言い出す。
まさか、使うのか?アメリカを恐れさせた、あの”ドレス”を!!

ここにきて、新たな技術が飛び出した。
ドレス・・・果たしてどんな技なのであろうか。
もしや、某ゲームのドレスフィアのようにキラキラと光って変身するとか言い出すのではあるまいか!?

筋骨隆々の男が、光って変身し、ヒラヒラとしたドレスを纏う。
それも1種類ではない、複数のドレスが用意されており、何回も変身しなおすのだッ!!
これは逃げ出す。海兵隊だって海へと避難したくなる。
勇次郎もその技術を身につけているとしたら・・・恐ろしいことになる。
親子喧嘩を見に来た観客が騒然となり、我先に逃げ出す姿が想像できるぜ!怖い!

・りびんぐでっど
何故か父親と2人でランニングをしている青山君。
もう10Km以上走っているとのこと。ランニングってレベルじゃねぇ!
階段とか登ってるし、こいつは疲労がマッハだ。

それもこれも、青山ママが男衆を家から追い出したからである。
そして、追い出した家には女子が集まっていた。ママの他にはもなこちゃんとアンリちゃん。
3人による、バレンタインのチョコつくりが始まる!おーっ。

バレンタイン。それは想い人にアピールする絶好のチャンス。女子力が試されるイベントよ。
心をこめて男をとかすチョコを作るのよー!!

さすがは主婦!見事な包丁捌きを見せるママ。
手作りチョコを作るには、まず市販のチョコを刻んで溶かすところからってわけですね。
もなこちゃんたちも包丁を使ってザクザク刻み始める。
その間に、アンリちゃんは誰にあげるの?とザックリ尋ねるもなこちゃん。ザクッ。

もっ・・・もちろん、お世話になった方々に。
だから青山くんにもあげるよ!お世話になったから!!

赤くなるアンリちゃん。可愛いですな。
もなこちゃんも、お世話になっている青山君のためにがんばるんばって感じになっている。
ってしまった!銀紙をとらないで刻んでた!いいカンジにチョコと銀紙がまざっちまった!!
キレイに銀紙をとらないとと焦るもなこちゃん。
そのもなこちゃんに、溶かしたチョコをつけた指を差し出し、味見してくれないかと言うママ。

なんだこれ・・・このチョコがついた指の言いようのない魅力・・・これは・・・
指ごと食べてしまうこと必至!!

食べてしまうのはともかく、ねぶりたくなってしまう気持ちはとてもわかります。ハイ。
続いて、アンリちゃん。溶かしたチョコを顔につけてしまう。

!!!
さすがに生きたカエルを入れようとすると暴れて飛び跳ねてしまうようですね。やめて!
相変わらずのオカルト娘っぽい感じでいい子である。
でも、今はその顔についたチョコが問題。

ペロペロしてあげる!
なめるだけ!なめるだけだから大丈夫!!

問題だよ!もなこちゃんがおかしな方にいっている!
だけど、これはこれでよいのではないだろうか。見ているほうとしては。

チョコ(がついた肉)が気になってしょうがない、もなこちゃん。
そのせいで、バターを丸ごと入れたり、卵を入れまくったりしている。パカパカ。
おいしいチョコ・・・おいしい・・・おいしい指・・・

ブツブツと呟きながら作業するもなこちゃん。
私の言った事がプレッシャーになっているのかしらと心配するママ。
ここは失敗談でも話して緊張を和らげようと試みる。
昔、パパにあげるチョコに悩み、友達がフザけて言った事を実践したことがある。

体にリボン巻いて「私を食べてください!」って言ってドン引きされちゃったのよ〜〜
も〜〜恥ずかしくって!!

その話今も有効!?
しんぼうたまらん!!

もなこちゃんジャストアモーメント!!

青山ママにこんなこと言い出されたら、そりゃしんぼうたまらんくもなります。
もなこちゃんは間違っていない。誰だってそーする。俺もそーする。
しかし、リボン巻いたママはずいぶん幼く見えるが、いつの頃の話なんだろう?
それに対し、パパは大きめに見える。年の差があるカップルなのか?にしてもどっちも若く見える。
ママの胸、ずいぶん育ったんスね。

てなことをやっていたおかげで、できあがったチョコはすっかりボロボロ。やっちまった。
見た目は悪くても、味が良ければ・・・と慰められるが、銀紙入ってるしクドい。
落ち込んでいるところに、青山君たちが帰ってくる。

いやーいい汗かいた。ん?いいニオイだ。あっ、そうか〜〜今日はバレンタインだったな!

とても白々しいパパさん。まあ、毎年恒例でしょうしね。
マラソンで疲れきったところで甘いチョコを頂く。すると・・・うまい!
失敗チョコでも、ランニングの後は疲れていておいしい法則があるのだ
なるほど、パパはこれを狙って走らせていたわけですな!いい人だ!10Kmも走る必要はあったのか知らないが。

というか、これを知っているということは、ママのチョコの味の具合は・・・!?
クリスマス回を見る限り、創作料理は奇抜な方にいきそうなママですし、警戒してるのかもしれないですな。

ともかく、クドい味でもおいしく頂ける状態の青山君。ぱくぱく。
でもさすがに銀紙は食べれないと思うのだが、どうしてるんだろうね。
それはともかく、口の端にチョコをつけてしまう青山君。

ペロッ

美味しくいただいてくれて、安心して気が抜けたもなこちゃん。
思わず口の端についたチョコを舐めてしまう。こ・・・これは!うらやまけしからん。
なんだか久しぶりに青山君がいい目を見ている回である。
普段苦労しているのですし、こういった御褒美があってもいいですよね!
でも、次回はその反動でえらい目に会うらしい。
うん、まあ仕方がないか。人生において、不幸は幸せの倍あるという説もある。
幸せを得るために頑張れ青山君!

・琉神マブヤー
単行本1巻発売記念のセンターカラー!
カラーなので好きなのを描いたって感じが溢れてますね!よっしゃ!
しかし、本当に中学生とは思えない体つきであるな。

最強と称される、オニヒトデのマジムン。オニヒトデービル。
その復活を感じ取ったハブデービル。海へと向かう。

海の渦はオニヒトデービルが復活したことで収まったらしい。
青さんも何事もなく浜辺に復活している。
だが、ユウはオニヒトデービルに捕まってしまっている。こりゃ怖い。アゲッ!!

くっ・・・離せ、離してくれ・・・離してください!!

一瞬にして発言が弱気になっていくユウ。さすがだ。
離してくれと言われたので離してくれるオニヒトデービル。ポイ。
場面は変わり、雲の中。
飛行機の窓から手を振っている子供がいる。何に対して手を振ってるのー?
ひと!
人!?こんな高いとこに!?
はい。ユウはそんな高いところまで飛ばされていました。こりゃ普通は死ぬ。
どうでもいいけど、飛行機に書かれたGALの文字が気になる。一文字違うだけで大違いだよ!

よかったユウくん離してくれた!いい人だよあの人!よかったねユウくん!

なごみちゃんが錯乱している!?無理もない。
そうこうしているうちに、ハブデービルたちがやってくる。
青さんはマジムンについて知らないようだが、新たなヒーローってわけでもないのだろうか?
これからなるのかもしれないけど。

オニヒトデービル曰く、力加減を間違えちゃった、とのこと。
ふむ。この発言からすると・・・なんだか優しそうな感じのマジムンっすね。

さて、かっちゃん。オニヒトデービル復活の気配を感じて浜辺に急ぐ。
とんでもないことになっていなければいいが、とやってきたが・・・とんでもないことになっていた。
ハブデービルさんの左ハブが暴走している。
水着姿の女子達がハブに絡みつかれている。大変だ!少年誌的に大変だ!

ハブデービルさんも、左ハブが言うことを聞かないと大変そうな様子。
く・・・静まれ、オレの左腕!力が暴走して!うぉぉぉ!って感じだ。結果がエロスではあれだけど。

頑張ってハブをどかそうとする青さん。
他の男子は怖くてえっちすぎて動けずにいる。
これがイケメンとの差ということか!中学生にはキツイ画面っすね。立ち上がれない!

そんな場面にユウが落ちてくる。随分高いとこまで飛んでましたなぁ。
落ちてくるところに、かっちゃんのアドバイス。早く変身しろー!
どうやら変身できることをユウも忘れていたらしい。上空で失神しなくてよかったね。
ギリギリのタイミングで変身するユウ。
しかし、左ハブさんはいい仕事をするなぁ。水着の肩紐にもぐりこんで巻きつくあたりがわかってらっしゃる。

ともかく、マブヤー降臨。たっぴらかす!
いつになくやる気になっているマブヤー。一瞬にしてクーバーたちを拳骨で殴り倒す。
いつもとは迫力がちがう!一体どうしたんだ?

ハブデービル・・・なんてことしやがる・・・
水着女子になんてうらやま・・・ひどいことを!!
オレがしたい・・・じゃない、したくてもガマン・・・いや、そーゆーことしちゃダメなんだぞ!!

ユウくん・・・ほんとポッテカスー(バカ)。
かっこよく現れたヒーローなのに見事にドン引きでございます。うわぁ。

マブヤーに心配されて、あの人間のメスうらやましい!
ハビデービル、私もハブでぐるぐるして!!

マングーチュはぶれないなぁ。可愛いぜ。でもそれどころじゃないから!ハブデービルさんは本当に大変だ。

ドン引きされていることに気付いていないユウ。
今日は負ける気がしないとのこと。ハブデービルさんも勝てる気がしない。
超拳骨で一発だ!と殴りかかるマブヤー。
だが、横合いから割り込んできたオニヒトデービルに、その拳が受け止められる。
なんと片手で!?凄い余裕そうに受け止められてしまったぞ!?

さすがに戦闘力ではマジムン最強と呼ばれる存在。
必殺技が通用しない相手に、マブヤーはどう戦うのか?
話し合おうと言ったら、普通に応じてくれそうな気はしないでもない。
どう収拾をつけるのか、が課題ですな!
ドン引きされた空気とか色々な面の収拾を。

・ましのの
今週の冒頭のERO先生はやけに可愛い気がするのは何故だろう。
彼氏の上に座って電話している。
これは彼氏の筋トレに付き合っているだけなんだからね!そっすか。

バレンタインの準備はもうできたのか、と増埜さんに電話するERO先生。
高2にもなって生半可なチョコを渡そうとしてないかと心配になったそうな。

増埜さんは今年こそは手作りのチョコケーキをと思っていたらしい。私、気合入ってるんで!

バカかお前は!子供か!?そんな幼稚なチョコで男子高生が満足するか!?
男子高生は、お前が思ってる以上にエロイぞ!!

まあ・・・まあ、そうっすね。エロイぞと言われれば、そうだと言わざるを得ない。
でも、チョコでエロさを表現されてもなぁ。
この年代はもっと直接的なエロスを求める年代ではないでしょうか。どうでもいいけど。

ERO先生としては、弟が送ってきた大量のチョコを押し付けたかっただけだったらしい。
消費期限は2月いっぱい。どうにかして消費しないといけない。

さて、増埜さん。春田君はエロじゃないよとERO先生の勧めを断る。
だが、教室ではエロDVDの貸し出しが行われていた。
クラスで借りていない男子は春田君だけという状況。
つまり今泉君は普通に借りているってことっすね。むしろ、貸し出し元の可能性すらある!

本当に男子高生はみんなエロかった!
というわけで、ERO先生の師事を仰ぐことにする増埜さん。そんな師匠で大丈夫か?

相手がエロいからといって、自身にチョコを垂らして「私がチョコよ」などという痴行に走る訳にもいかず。
かといって興味を引かない幼稚なチョコを渡すわけにもいかない。

そういう方向に行くのかと増埜さんは想像していましたが、そういうわけではない。
その方法だとあんまりチョコ使いませんからねぇ。
大量にチョコを消費させるのが目的なのである。
よって、この場合のベストはおっぱいチョコだろう、とのこと。
もちろん増埜さん本人のサイズに合わせたおっぱいチョコである。こりゃかなり消費できそうだ。

え!?待って、それ十分変態じゃ・・・

いや、高校生らしく爽やかな範囲だ!!

キッパリと言い切った。どう考えても上級者向けっすよね。
皆、赤ちゃんのときはおっぱいを吸って大きくなるんだから、おっぱいが嫌いな筈がないとERO先生。
まあ、そりゃあ嫌いではないでしょうね。
ここで、ERO先生。なんだか難しそうな話を持ち出して説得を試みる。

「単純接触効果」アメリカの心理学者が論文にまとめている。
よく会う人や何度も聞く音楽を好きになって行く現象のことである。
例えば――商品選択に迷ったとき、全く知らない商品よりTVCMで見慣れた商品の方がなんとなく安心して買える。
どっちも初めて手にする商品なのにも関わらずに、だ。

彼の家に増埜の実物大の何かが置ければ好感度アップできるってことなんだよ!!
そして今まさにバレンタインという好機!
チョコであればプレゼントすることに何の不思議があろう!

無理矢理な理論だが、とにかく増埜さんは納得させられちゃったぞ!ちょろいっすね。
心理学まで利用してバレンタインに挑むなんて、気合入ってるぅぅ!
というわけで、型取りを開始する。
数時間後。見事なおっぱいチョコができあがりました。てってれー。
腕や頭がないから、微妙に芸術作品と言えなくもないかもしれませんな。ミロのビーナスみたいなものだ。

しかし、この製品の弱点が発覚。
なんせ表面だけでなく、中身もみっちりチョコが詰まっている。よって重い!持てない!

というわけで、断念。
新しいチョコを作る時間もお店で選ぶ時間も残ってなくて、コンビニのチョコを渡すことになりました。
まあ、そういう品でももらえれば男の子は喜ぶものなんですけどね。
むしろおっぱいチョコを貰うより素直に喜べているかもしれない。義理かどうかのドキドキも楽しめるぜ!

しかし、単純接触効果はなかなか気になるものですな。
つまり、日常的にチャンピオンに接しさせることができれば、好きになってくれるということだろうか?
確かにチャンピオンに一番足りないのは知名度と宣伝力だとは思っていた。
どうにかこれを利用した普及方法がないものか。か。みんなも考えてみていただきたい!

・ガキ教室
晶のクラスの生徒であるシノケンが万引きで捕まった!?
今はまだ警察には連絡されておらず、店で取調べを受けている段階。
しかし、反省の色は全く見せていない。

あれは3日前でしょうか・・・ボクの右手に何らかの意識体が寄生したのです!
それ以来、ボクの意識はこの右手に支配されてしまいました・・・今日の万引きもこの右手によって・・・

中学生だもの。右手が勝手に疼きだしたりしてもしょうがないよね。
なんて通じるわけないっしょ。
そうこうしているうちに、晶たちが到着する。
さすがにお酒には強そうな晶。赤かった顔も元に戻っている。
対して萌ちゃんは真っ赤なままである。大丈夫か?

とりあえず、ウチの生徒が迷惑をかけたということで謝罪する先生。大変ですな。
シノケンは、ずーずーしくも本5冊を万引きしようとしたという。
それを受けて、萌ちゃん。相手の顔を見て真剣に謝ろうと・・・ブッ!ダメ!なんかウケる!!

ちょっと!アンタ。人の顔見て吹くって失礼だろ!!

いや全く。ごめんなさいね店長。萌ちゃんも普段はマジメな人なんですけど、今ヨッパライなんで。
ブァッハッハッハ!
アンタいつまで笑ってるんだよ!!

シノケンが万引きした本は青年コミック。エロマンガっすね。
TKBが出ている?いえ、ハートマークです。紛らわしいけどギリギリセーフだ?

万引きする姿は防犯カメラに残っているので言い逃れは無理。
というわけで、別の言い訳にシフトするシノケン。
部活や勉強で疲れてらから、きっとボーッとしてこんな本を手に取っちゃったんだね!
そんなわきゃないっしょ。全く。
マジサーセン。コイツにはオレからガチで言って聞かせます!

頭を下げて頼む晶。その効果があって学生証を返してもらえた?
かと思いきや、それで済ましてはくれなさそうな様子。

生徒は素直に謝らないし、教師はヨッパライ・・・生徒が生徒なら教師も教師だな。

そう言われましても。タイミングが悪かったということですし。
別に仕事中に飲んだわけじゃないんスからね。
警察を呼ぼうとする店長の腕を掴んで止めようとする萌ちゃん。
ヨッパライだけど、可愛いものだから、店長の顔もついゆるんじゃう。

萌「ブハッ!!すいませんっ!!変な顔しないでっ!!
店長「絶対訴える!!警察呼ぶ!!」

別の意味で訴えたくなってきてませんか、店長?
どうやら萌ちゃんは笑い上戸らしい。大変な状況だな、全く。
話がややこしくなるから外に出てもらおうとするが、暴れられ殴られる晶。
色々と危ない状況だ。ならばと、晶は土下座を敢行する。この通りです!
さらに涙まで流してみせる。これが男泣きってやつか!?ブワッ。
まあ、萌ちゃんにハナ殴られたから涙が止まらないだけなんですけどね。

コイツ・・・まだ中学生になったばかりなんスよ・・・
オレが・・・オレが絶対根性たたき直すんで!!お願いします・・・

ふむ。こんな風に泣かれてしまうとな、店長もほだされてしまったようだ。
自分が昔ヤンチャしたときも、そん風に泣いて怒ってくれたセン公がいたっけ・・・へへっ。

この幸せモンめ!自分のために泣いてくれる先生なんてそうそういないぞ!

そりゃそうですわな。晶もそこまでのつもりはなかったわけですし。
でも、ラッキーなことですな。シノケンも感じ入ってくれたようだ。

ごめんなさい。ボク・・・どーしてもドスケベ無修正画像が見たくて・・・
でもケータイとか持ってないし・・・
パパのパソコンで・・・と思ったけどパスワードロックがかかってて。
ハッカーばりパスワード解除しようとしたけど無理だった。
その間にボクの中の思春期というモンスターは、レベルMAXまで成長して制御不能に・・・!!

それでエロマンガを万引きしたってわけですか。少年の性は怖いっすね。
今の子供たちなんてネットで見放題じゃないとか言われてるが、そうでもないんスかね。

店長さん・・・ボクをタイホしてください。

涙を流し反省するシノケン。
ふむ、そう素直に出られたのではしょうがないですな。
今回は先生に免じて許してやると言ってくれる店長。凄い、いい人っすね。
普通の店なら、先生呼ぶ前に即通報でしょうにねぇ。知らないけど、書店の貼り紙にはそう書いてる!
土下座で座り込んだままだった晶を立たせる店長。

ホラ先生、勃って勃って!

!?
なんだコレ・・・なんだコレー!?
いい話に収めようとしている中で、この発言はどういうことなのか?
微妙に酷い誤植!誤植・・・だよね?そうじゃなければどういう意図があったのか?
店長そういう趣味がありましたのか?変なのは顔だけで十分だよ!

ともかく。無事に解放されたシノケン。
酒が回って気持ち悪くなってきた萌ちゃんはコンビニにトイレを借りに行く。
その間、シノケンは言う。ボク、もう2度と万引きしません!と。
先生の涙で目が覚めました!と。しかし、晶は言う。

何調子コイてんだお前?万引きは犯罪だぞ。
さっきのヘンな顔の兄ちゃんは許してもオレは許してねーし・・・

月曜の朝一、授業前・・・オレんとこ来い!

呼び出しを受けてしまったシノケン。
大変な週末になってしまいましたね。まあ、自業自得ではあるが。

しかし、晶はシノケンを呼び出してどうするつもりなのだろうか?
面倒ごとが嫌いな男が、わざわざ説教をかますためだけに呼び出すとは思えない。
再発を防止するために、何か手を打つつもりかもしれない。
見放すのは簡単だが、それでまた問題を起こされたら、たまったもんじゃないですからね。

では、再発を防止するにはどうすればよいか?
シノケンの問題は、抑制されたモンスターが暴れたのが原因である。
ならば、それを取り払えばよい!
というわけで、本物の無修正画像を見せてくれるとかいう展開になる予感。
しかし、シノケンは訓練された変態だったので、満足できないとかいう展開。
なんだこれ!3次元じゃねーか!とか言って暴れるシノケン。そんな展開になったら楽しいな!

・毎度!浦安鉄筋家族
のり子はホンマ孝行娘であるなぁ。
今年の小鉄はいっぱいもらえたりしてないのだろうか?
一応チョコ持ち込み禁止令が出たりはしているようだしなぁ。

ハートマークを浮き上がらせるのり子の可愛さは異様。
安定のバレンタイン回で満足でありました!

・空が灰色だから
高校2年男子の放課後。
野球部の練習を遠くから見つめているのは、柏木涼くん。
その涼くんに声をかけるのが、今回の主人公である若葉ちゃんであります。

涼くんは野球部のエースだったのに、もう1年も練習に参加していない。
またさぼっているのかという若葉ちゃんに、あんな環境の悪い所で練習しても意味ないと返す涼くん。

まだ去年の高1の夏を忘れられないのか・・・?

若葉ちゃんのこのセリフに、1年前のことなんて覚えてねーんだよ。練習よりオレは用事で忙しいんだよと去って行く。
その涼くんの背中に、どうせまた遊びとかだろ!と言い捨てる若葉ちゃん。
だけど、実際のところ涼くんのことが心配な様子。

若葉ちゃんは涼くんと中学から一緒だったらしい。
涼くんは190cm近くの長身で、野球名門高校から誘いもあったが、専用グラウンドもないような公立高校に一般入学。
去年1年にして即エースとなり、激戦区の夏予選、決勝までみんなを引っぱっていった。
天才ピッチャーとして地元で一躍有名人になったほどである。

ところがその決勝。3点リードの9回裏。
あと3アウトという場面で、今まで無安打に抑えていたのに急に崩れてまさかのサヨナラ負けを喫し甲子園を逃した。
全打点をあげたのも涼なのに、一部の人間からは戦犯扱いされ、その試合以降、涼が練習に出ることはなかった。

それはまた酷い話でありますな。
ほぼ、涼くん1人で甲子園目前まで連れて行ったというのに戦犯扱いとは。

それでも、あいつは地元で人気者となった

まあ、高身長でスポーツマンの有名人ですしね。女性ファンもつくことでしょう。

しかし野球をやめ1年も経てば、周りを囲う人間なんてほとんどいなくなった。人とは現金なものだ。

涼くん自身は女子と付き合うとかそういった気持ちはなさそうな雰囲気。
ストイックな野球少年って感じなんですかね。伊達に坊主にしてないな。
今でも言い寄ってくる女子、千絵ちゃんの誘いもすげなく断ってしまう。

千絵ちゃんの周りの女子は涼くんのことを悪く言う。アレ性格悪すぎ。野球やってない柏木なんてただのヘタレじゃん、と。
それでも1年ずっと付きまとい、涼が野球をやるって信じてるという千絵ちゃん。
それを見て、まだ味方になってくれる人っているんだなと思う若葉ちゃん。しかし。

バカね。アレの味方がいない今が攻めどころなのよ
あんなウドの大木のハゲでも球を投げればプロ間違いなしなのよ。野球させればいいだけよ。
とりあえず唾つけといて損はないわ。あははは。

これはまた。計算高いというかなんというか。ハハハ。女子って怖いっすね。
というわけで、涼は私がなんとかしなきゃと思う若葉ちゃんでありました。

相変わらず遠くから野球部の練習を見ている涼くん。
その背中から声をかける若葉ちゃん。もうすぐまた夏だぞ、涼。

あの試合はお前の乱調で負けたかもしれんが、お前がいたから野球部は決勝まで行けたのも間違いねえ。
もっと自分に自信持てよ!
野球から逃げてる涼なんて見てられねえんだよ。拗ねちまってだせえ男だ!
中学の時はそんなだせえ奴じゃなかったじゃねぇかよ!
打たれても打たれても決して気持ちだけは屈しない泥臭いかっこいい野郎だったじゃねえか!

私はそんな涼のことがすっ・・・!すっすっスカしてんじゃねーぞ!

興味ないフリして野球に未練タラタラなのバレバレなんだよ!
女々しく練習風景眺めてるクセに。
もうじゃあやめちまえ野球!!才能なかったんだよ。とっととあきらめて次行けよ!!

なんとか発奮させようと、すがりつき、激を飛ばす若葉ちゃん。
このセリフを受けて、反応する涼くん。

あきらめてねえよ。
勝手に才能ねえとかあきらめたことにしてんじゃねーよ!オレは野球しかねえんだよ。
女が横からピーチクパーチク言ってんじゃねえぞ。黙って夏待ってろボケ!

ふむ。なんだかやる気になっているように見える涼くん。
もう大丈夫・・・だよな
ガッツポーズを決めてみせる若葉ちゃん。可愛いっすね。

宣言どおり、夏に見事な復活を遂げてみせる涼くん。
予選の準決勝でなんとノーヒットノーランを達成する。これは完全復活とみてよいでしょう。
この活躍に、これまで離れていたファンたちも戻ってくる。きゃーきゃー。現金な話だ。

試合を終え、球場の外を歩いている涼くんの前に若葉ちゃんが現れる。

やったな涼。かっこよかったぞ。
私の愛の叱咤が効いたんだな!また野球やるって信じていたぞ。
ほら、カバン持ってやる。今日だけだぞ!ふふふ。

触んな

オレが好成績を出した瞬間信じていた、か・・・
おまえよくぬけぬけとそんな手の平返しできるな

去年あと1回ってとこで肩がイカれて使いものになんなくなってよ、この年で手術に懸けるしかなくてよ。
2度と野球ができるかどうかわかんねえ状態で1年も地獄のリハビリに耐えてよ。
オレには野球の才能がねえとか、あきらめてだせえとか、よく言ってくれたなおい。
こんだけ付き合い長くて言っていいことと悪いこともわかんねえのか。
何が愛の叱咤だ。何が信じていただ。なめてんのか。

・・・
そっか、そうだな。
私、本当に最低だな。すまんかったな。じゃあ、明日も試合がんばれよ。

その場は笑顔で謝り、去る若葉ちゃん。
しかし、柱の影に入ったところで耐えられなくなり、涙し、うずくまる。

一方、その横を通るのは千絵ちゃんらしき人影。
あ、いたいた涼ー!!
親しげに名前を呼び捨て、抱きつき、そして最後のコマでは・・・

泣き崩れる若葉ちゃんとは余りにも対照的な光景が繰り広げられている。
ううむ、なんだこの最後のページは・・・!心がえぐられてしょうがねぇ。ぐおおお。

なんというか、今回の話。
リアルでは凄くありそうなすれ違いの話に見えます。
漫画、特にスポーツ物なんかだと、若葉ちゃんの激はまさしく愛の叱咤になるはずなのだが・・・
もちろん、若葉ちゃんに悪意などあろうはずもない。
しかし、なんとも間が悪いというか、認識が足りてないというか。
ケガが治るかもわからず、不安な日々を送っているところに、才能ないとか言われちゃ傷つきますわなぁ。
実際、それまでの涼くんはそれなりに若葉ちゃんと相対していたように見える。
けど、才能ないとかあきらめてださいとか言った時の表情は、かなりの怒りに見える。読み返すとなおさら思える。
やはりあの瞬間がBADENDへの分岐点だったんじゃないですかなぁ。

涼くんは、ケガのことは誰にも知らせていなかったように思える。
若葉ちゃんはもちろん知らないし、まわりの女子もそんな風な話はしていない。
ケガが原因だとわかっていたら、戦犯扱いする人もいないでしょうしね。いや、いないこともないか。

野球部のエースなんてやっているだけに、涼くんはプライドが高そうな人間である。ストイックすぎるともいえるかな。
ケガしてますとか、リハビリしてますとかそういった弱味を見せたくなかったのでしょう。
そんな状態だから、一人で不安を抱え込むような状況になる。
そこにあきらめろて次行けなんて言われては、ねぇ。
逆に、1年の間付きまとっていた千絵ちゃん。
この子は、打算はあったが、とにかく私は信じているからと主張していた。
涼くん自身も不安になりそうな状況で、信じていると言ってくれている。これは支えになっちゃいそうだなぁ。
そう考えると、最終的に涼くんが千絵ちゃんを選んだとしても、自然な流れと言える気がしないでもない。

若葉ちゃんが最後に声をかけたタイミングも最悪でした。
野球部に顔を出したあたりで、信じていたとか言えればよかったんでしょうけど・・・
よりによって、ノーヒットノーランを達成し、周りが騒ぎ出してからのセリフでしたからねぇ。
そりゃ手の平返しと映ってもしょうがない気がする。
この時の涼くんの表情は本当に憎しみが見えて怖かった。うぐぐぐ。

若葉ちゃんも、叱咤に行くよりは、素直に好きな気持ちを伝えることができてたら・・・
展開としては、しょうがないねと思うが、やはり最後のページの流れが切なすぎる!切なさ乱れ斬りだよ!!
ツンデレも、デレを分かりやすく主張して見せないとリアルでは通じにくいってことなんですかねー。
デレの見えないツンデレなんてただの嫌な行為だといいますし。
というか、ツン部分も、照れているだけなんだなってのがわかるぐらいのツンが嬉しい。
うーむ、やはりリアルでのツンデレとは難しいものなのか。考えさせられる話でございますよ。

次回辺りは気楽な話が来て欲しいところですな。って来週は休載かよ!
微妙にもやもやした気持ちのまま再来週まで引きずるぜ!ぐああああ。

・ANGEL VOICE
久しぶりに成田がいらつく展開になっています。
ほとんど八津野の攻撃となっており、前線にボールが回ってこないのだ。

またもや天城がボールを奪取。ゴールに迫る。
しかし、これまた所沢。見事な横っ飛びでゴールを守る。
こぼれ球もしっかりクリア。得点を許さない。
前半を20分回ったところで、八津野のシュート数は11本を数えた。
さすがに八津野の応援席もざわざわしている。

これだけ一方的に攻めてるんだし、もう、2・3点取ってもおかしくねえよな?
相手は市蘭だし・・・

やはり市蘭はまだ甘く見られているみたいですな。まあ、しょうがないか。
市蘭が強豪として完全に定着するのは、この八津野を破ったときからでしょうね。

なかなかゴールを奪えない天城。所沢を、まさに壁だねと賞賛する。

それはよいのだが、市蘭のシュート数は現時点で0本である。
去年の練習試合・・・市蘭がまだシロートだったころ。
その時でもここまで一方的ではなかった。
シュートはおろか、攻めらしい攻めが全く出来ていないのである。

業を煮やした成田がディフェンスにつこうとする。
昔はこういった行動が多くありましたね。ディフェンス陣が頼れるようになってからは見なくなったけど。
下がろうとする成田に乾。おめえは上にいろと言う。

この試合、こっちに回ってくるチャンスは少ねえかもしれねえ。
その少ねえチャンスが回って来た時、おめえはゴール前にいなきゃなんねえんだ

さすがに乾は冷静ですな。こう言われると成田も残らざるを得ないでしょう。

攻めらしい攻めが出来ていないことについて、百瀬も考える部分があった。

オレたちはもともと――もっとがむしゃらにプレーしてたはずだ
中途半端に強くなって、それを忘れていたのかもしれない。

強豪を相手にして、本来のプレーというものを思い出そうとする百瀬。
抜かれてもくらいつく。このがむしゃらさこそが、市蘭の最初の取り得だったはずである。

いつも通りのプレーをしろと言ったけど監督――これが本来のオレたちのプレーなんです

くらいつき、ボールを奪取する市蘭。山守から乾はパスが通る。ようやく攻めの番が来たか!?
成田には下がるなと言うが、自分は下がっている乾。
まあ、攻めの起点が乾なので、もらえる位置にはいないといけないですわな。

ドリブルを開始する乾の前に周りこんでくる天城。
やあ、天才クン。やっと本気モードかな?

うるせーよ

余裕そうな口を叩いた天城があっさりと突破される。これは格好悪い。
そして、前にやってきた別のDFをも抜きさる乾。
これは、来たぞ。市蘭のチャンスがやってきた・・・!

やっとかよ

見開きで皆川弟が現れました。
こ、これは・・・壁だ。この壁は、簡単に越えられる気がしねぇ!!

この試合、初めての市蘭のチャンスだとあがりかけたテンションが一気に落とされた。
どう考えても、この攻撃でゴールを割れる気がしない。
やはりこの試合は一点を争うゲームになりそうですな。
先に均衡を破るのはどちらか。この先の展開が楽しみだ。

・ドカベン スーパースターズ編
そしてついにその日がやって来た!!
というアオリだが、何が来たのでしょう?
スターズがパリーグ制覇するまでマジック1となっている。
スターズが優勝するのって初めてなんでしたっけ?その辺りの記憶はさすがに薄い。

今シーズン、弱いと言われていた投手陣。若手が予想以上の活躍を見せてくれた。
酒丸が10勝3敗。
冬木が8勝6敗。
光が10勝5敗。
どれも勝ち越しの成績である。
三太郎とトレードされてきた酒丸も面目躍如といった感じでありますかな。

そして、八球団一の中継ぎ、抑えであるトリオ・ザ・ブルペン
な・・・なに!?そんな高い評価を得ていたのかこいつら!?
ただの解説役じゃなかったんだ・・・驚き。

そして、すでにベテランとなった里中の活躍ももちろんある。
優勝を決めるオリックス戦では里中が登板。
9回まで無失点に抑えるが、味方も点が取れていない。
そんな状況で出番が回ってくる山田。
こういった場面を作れるというのも、やっぱり山田の凄さなのかもしれない。

見事なリードで山田を追い込むオリックスバッテリー。
しかし、勝負の三球目。
いい球だったが、一か八かのフルスイングが大当たりし、ライトスタンドへ。
劇的なサヨナラホームランとなったのでした。

スターズがパ・リーグを制したが、今はクライマックスシリーズがある。
その結果によってはどうなるかわからない。
と思いきや、そのクライマックスシリーズも1コマで制してしまうスターズ。すげぇ!
日本シリーズはセ・リーグの覇者、中日ドラゴンズとの戦いとなる。
その日本シリーズもスターズが勝ち、日本一となったのでした。

ライオンズ戦が長かった反動か、一瞬にして日本シリーズまで終わってしまった!!なんてこった。

そんな強いスターズを見て、何事か企んでいる様子の崖渕総裁。って凄い名前だな。崖っぷちなんすか?
日本一が決定する試合の裏側で、”球聖”と呼ばれた岩田鉄五郎を呼び出す
って鉄つぁん、そんな大層な呼び方されてたんだっけ!?

一体総裁は何を企んでいるのだろうか?
そして、連載はどういう方向に進むのだろうか。
これは、改題しての新展開とかありえるかもしれませんぜ。
なんだかんだで、もうスターズ編も44冊でようとしてますからねぇ。ありえる話だ。

・ブラック・ジャック −青き未来−
血塗れで現れたクロエに対し、必死で命乞いをするグエン君。

頼む!見逃してくれ!憎いなら!憎いんだったら僕を代わりに撃ってくれ!!
でもこの人だけは殺さないで!この人は・・・
この人は世の人々のために、いなくてはならない人だから!!

カッケーなグエン君。
まあ、せっかくの熱弁ですが、元々クロエにそんなつもりはありません。
銃を置き、ブラック・ジャックの顔を覗き込むようにする。
クロエ曰く、ブラック・ジャックに、むかし世話になったとのこと。
世界中を飛び回り世話している人だし、グエン君も特に疑問には思わない。

先生・・・私は、少しでも先生に近づけたら・・・と。
でも、なかなか先生のようには・・・
今までにも人の命を救うなんて事が出来なくて・・・
今日もいくつもの命が私の目の前で・・・
それでも私は、希望を捨てずに歩いて行くつもりです・・・

そう言って、寝ているブラック・ジャックに静かに口づけをする。ヒュー。

ブラック・ジャック先生・・・・・・てゆ

去って行くクロエ。
一方のブラック・ジャックは夢を見ていた。
若い頃のこと。丘の上の屋敷に戻る。そこから出迎えてくる少女が1人。ピノコだ。

お願い、思い出して・・・誰かの笑顔・・・

そして目を覚ます。妙に懐かしい夢を見たと笑顔のブラック・ジャック。いい表情だ。
そこで、独裁政権が倒れたことを聞く。はぁ?と驚くブラック・ジャック。いい表情だ。

表では、革命が成功したいうことで大いに盛り上がっている。
人民万歳!国民万歳!独裁者くそくらえ!
そこにクロエ登場。ブラック・ジャック先生は独裁に加担していないと説明する。
アヤラさんも口添えしてくれる。これにより、無事出国ができそうになる。
独裁者も捕らえたことだし、わざわざ医者を殺すこともないですわな。
その判断を聞けたクロエはサマムに銃を返し、キャンプへと帰っていくのでありました。せっかちな女。

サマム「でも・・・いい女だな」
アヤラ「うむ・・・まるで見ちがえるようじゃ」

アヤラさんは昔のクロエを知っている。
よく見分けがつきましたね。かなり容貌も身体能力も口ぶりも変わっているというのに。
それはともかく、なんとか無事に出国ができたブラック・ジャックとグエン君。
飛行機の中で、今回の報酬は国に返すべきだなと言い出すブラック・ジャック。
おや?もう最初からそのつもりなのかと思っていましたよ。
アヤラさんと共謀して、国庫の使い込みという理由を作るための芝居でもしているものかと。
ともかく、その意見に感動するグエン君。さすがだなー。

だーかーらーこそ、世界中で女の子にモテモテなんですね〜〜!
あの人も・・・赤ちゃん言葉だったのが少し笑えますけどね。

機内で、寝ている間にクロエがやってきたことを聞かされるブラック・ジャック。

へぇ・・・そうかね・・・
彼女も、元気でやっているか・・・

飛び立つ飛行機をキャンプ場で見守る。クロエことピノコ。

ブラック・ジャック先生・・・いつかきっとまた・・・

連載開始の時とは逆に、絵柄が原作へと戻って行く。
もちろんクロエというキャラは原作にはいないので、原作風の絵柄ということだ。
この手法はなんだか妙に感動するなぁ。グオーン。

というわけで、老ブラック・ジャック終了であります。
単行本も出るとのことですが、やはりそのために話が引き伸ばされていた感じがしますなぁ。
ブラック・ジャックが主というより、成長したピノコの物語となっていた感じ。
そういう話であると早めに打ち出しておけば、もう少し見方が変わったかもしれないが・・・
それでも話が薄めに感じるのは避けられませんなぁ。半分か1/3ぐらいの話数にすればいい感じだったのでしょうけど。

さて、さらにブラック・ジャックの企画は続けようという感じの編集部。
感動の医療エピソードを募集し、それをマンガ化しようというものだ。
これは大丈夫なんですかね?守秘義務とか色々。気にはなるとこですが・・・

まあ、新たなブラック・ジャックには期待したいところでありますな。

・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
被った仮面が光を放つ!気付いていたら、暗黒聖闘士のユドは地面に倒れ伏していた。
戦いが起きるどころではなかったようだ。これが封じる力ってわけか。
黒かった暗黒聖衣からは色が失くなっている
なるほどね。聖衣の力を奪う力があるわけか。よく、反乱とか起こせたものですなぁ。

子供の、なんにも強くない俺がやっつけたのか?と呆然とするジョーカ。
首飾りが切れていることに気付く。ジョーカの首飾りは、仮面の破片だった。
なるほど。ユドは、一部が欠けていて機能が失われていると言った。
その欠けた一部をジョーカが所持していたので、仮面の力が発動したわけだ。納得。

ジョーカもかすかに思い出す。
母さんらしき女の人が必死で俺を船に乗せている。
そのとき、首飾りを渡している光景も見えている。なるほどねぇ。

俺・・・ホントにデスクイーン島とか言う島の生き残りなんだなァ。

と、感慨にふけっているところで、いきなり立ち上がるユド。
お前、今やられたはずじゃ!?
仮面の力で暗黒聖衣の力は奪ったが、ユドのサトリの力は失われていない。
聖衣がいきなり重くなったのでぶっ倒れただけだったのですかね?
なんにしても、復活したユド。この場でジョーカだけでも殺そうとする。
が、その背中に突き刺さる白薔薇。これは・・・まさか!!

そうだ。その白薔薇、ブラッディローズは敵の心臓を一直線に狙う。
突き刺されば最後。その相手の心臓の血を吸い尽くす!
その花弁が真紅に染まるまでな!!

トドメを刺しに現れた感じのアルバフィカ。ごっつぁん。
積尸気のホールを抜けた後、アルバフィカは暴食の男、レマルゴスと戦っていた。が、もう倒してしまったらしい。
1コマだけ、暗黒聖衣を纏って倒れているレマルゴスの姿が描かれる。
なんとまあ。そうなるんじゃないかと思ったが、本当にそうなっちゃうとはね!
レマルゴスは、手足の聖衣の形状からして暗黒ヘラクレスじゃないかと考察されています。
原作のヘラクレスも1コマで倒されているし、踏襲された形なわけですね。
まさか紅玉髄を超える活躍のなさを見せてくれる奴が早くも現れるとは・・・レマルゴス・・・

それはさておき。
アルバフィカに再会できて安心した様子のジョーカ。
駆け寄ろうとするのを手で制するアルバフィカ。
毒の血の件もあるが、女の子であったことに驚いている様子。気付いていなかったのですね。

上着を破られたせいか、今回のジョーカはやたらと女の子らしく描かれている。
肩の辺りがなよっているだけでちゃんと女の子の体になるもんなんですなぁ。可愛らしい。

なんだか隠していたみたいでゴメンなというジョーカ。

でも・・・俺もう自分をだますのはやめる。
・・・そういうの、マニゴルドとあんたを見てたら、バカらしくなっちゃったよ!

どんな裏道歩いてても、自分まで裏に追いやることはきっとなかったんだ。
それと、暗黒猟犬座を退けた時、俺は確かに自分の中に熱いものを感じた。
それはきっとこの仮面のお陰でもあるんだろうけど・・・
進みたいよ。自分が少しでもなにかの役に立てるなら。

どうせ、どうせと後ろ向きになっていたジョーカだったが、吹っ切れたようですな。
前向きになって、笑顔を見せてくれるようになったのは素直に喜ばしいことである。可愛い。

さて、今回の主役であるはずのマニゴルドさんは、ボスのアヴィドと対峙しているところ。
アヴィドは、仲間の状況を逐一把握しているらしい。
レマルゴスに続き、ユドまでやられたことを、いち早く察知する。

まあいい。所詮は数合わせに過ぎん奴らよ

バッサリ切り捨てられた!
まあ、実際のとこ、アヴィドの力が圧倒的で、他はそれほどでもないって感じですからねぇ。
デスクイーン島での反乱も、他の4人は追随しただけだったのかもしれない。
それでいて、黄金聖衣は我々が譲ってやったようなもの!などという発言を行う4人。
振り返ってみるとなんとも滑稽でありますな。

他の暗黒聖闘士を倒して、ここに向かってくるという話を聞きマニゴルドさん。
俺んとこの仲間はテメェんとこと違って優秀だからなと言う。信頼してますのね。
とはいえ、このままでは見せ場が全部持っていかれてしまうかもしれない。
大ボスだけでも自分が倒さないといけない、と思ったかどうか。とっととおっ始めようぜと言うマニゴルド。

焦るな!どうせそいつらはここへは辿り着けん。
貴様も積尸気使いならば感じているはずだがな!この屋敷の正体!

この屋敷こそ俺の力そのもの・・・!!
この屋敷は今まで俺たちの殺った者らの魂で出来ている。ここは巨大な死霊の腸も同然!!

なんともまあ、悪趣味な!
屋敷の天井や壁、床には叫び声をあげる魂たちが浮かび上がっている。
屋敷はその時々で姿を変える。アヴィドの意のままに形を変えるそうな。
それで、アルバフィカたちは辿り着けないってわけですな。

考えてみると、原作の巨蟹宮も似たような状況だった。
NDの方の巨蟹宮の説明だと、死霊が集まりやすい場所だったとのこと。
それを模して屋敷を形成しているのかもしれない。
しかし、自分達が殺した人間の魂をわざわざ用いているところが悪趣味極まりない。

テメエ・・・集めんのんは金だけにしとけよ!やりすぎだ強欲野郎!

ああ、そうだが?金は現世の贅!ならば死界の贅とはなんだと思う?
それは人の命!魂よ!!
双方手に入れてこそ本当の富と力の象徴とは思わんか!?

なんともイカれた発言でございますね。そりゃ破門にもなるさ。
マニゴルドさんも怒る。確かにうちのお師匠はつまんねェジジイだがな。

テメエみたいなダセエハメの外し方はしねエんだよ!!

殴りかかるマニゴルド。その足下に葉巻の灰を落とすアヴィド。
と、その灰が床に接したところで爆発が発生する。

・・・んな・・・?これは・・・魂送破!?
・・・まさか・・・あの葉巻は・・・

そうだ!この葉巻もまた魂そのもの!

鬼蒼炎は霊的なものを火種として燃やす技。
魂送破は霊的なものを火薬とし、爆発させる技!
つまり!この屋敷そのものが俺の火薬でもある!貴様に逃げ場はありはしない!
せいぜい踊るようにあがくのだな!!

ただでさえ強いのに、フィールドがアヴィドに有利すぎる空間である。
だが、霊的因子がある場所であるならば、マニゴルドもその力が扱えるはず。
だったら俺もと魂送破を使おうとするが・・・いや、ちくしょ!やっぱダメだろ・・・!!
床に映る子供の霊を見て怯んでしまう。
霊を火薬として爆発させる技ですからねぇ。そりゃ躊躇う。
しかし相手に躊躇いなどはあろうはずもない。ヤバイ。

強欲とはそれだけで強い!そらな!貴様は既に牙を抜かれている!
正義のために振るうべき力もろくに使えない!

度重なる魂送破の爆発を受け、倒れるマニゴルド。だが、まだ闘志は萎えてはいない。

こっちはまだ遊び足りてねェんだよ。テメエの調子づいた技も屁理屈もよ・・・!
だからもうちょっと俺と遊んでこうぜ!なァ先輩!!

・・・よかろう。完膚なきまでな!!

強欲VS根性と銘打たれた戦い。
積尸気の力も振るえない状況に追い込まれたマニゴルドに残されたのは根性しかないのか?
次回、漢を見せると言われるが、どのように見せてくれるのか。
蟹座を象徴するヘッドパーツが飛んでしまったのは残念だが、マニゴルドの活躍は見たい!
根性決めた闘いを期待しています!

・てんむす
冒頭からリンちゃんの回想。
地元以勢の以勢神宮で、小さい頃天食祭の本戦を観たという。
俗界と聖界を分ける宇治橋前の鳥居。
そこに建てられた壇上でごはんを食べてるお姉さんは、なんだかまぶしくて、とっても楽しそうで。
私もいつかあの壇上に立ちたいなと、あの日から私は夢見続けていますの

リンちゃんは小さい頃から小さいですなぁ。いや、可愛いですなぁ。
天食祭の本戦は一般客にも見られながら行われるんですな。祭りっぽい。

さて、その本戦に進むためにも負けられないリンちゃん。
中部予選の本戦出場枠は2校。
つまり、この3回戦を勝ち、4回戦も勝てば本戦出場の権利を得ることができる。

夢に見た天食祭本戦にでられますの!!
その運命をわけますのは・・・この五目あんかけおこげですのね。

じゅうじゅうと音を立てるあんかけおこげ。
んぅ〜〜!!なんとかぐわしい音!!
やかましいわ。

熱々の料理を食べる際のスローな試合展開のおかげで、格上の立浪部長相手でも食らいついていけているリンちゃん。
しかし逆に急いで食べることは難しく、一度ついた差を取り戻しづらい。
残り15分で1/4皿負けの状況から勝つにはですの・・・

がっついて食えや・・・ボケ。
負けとんだでなんか仕掛けろや。今時の若い者はやる気あるんか・・・

相変わらずうるさいOGだぜコラ。
小鹿さんも段々ガマンしきれなくなってきている。いいぞ、やれやれー。
烏井さんもムカついている。しかし、これでも我が部のOGなのである。
それに、一応わざわざ応援しに来てくれてるんだしと耐える烏井さん。

まー勝っても負けてもどちらでも構わんしな
負けた後輩をいびるのも乙やろな〜想像するだけで笑けてくるわ。

こいつ・・・なんてゲスな顔を見せるんだ・・・!
このOGは徹底的にゲスなキャラでいくつもりなのだろうか?
微妙に狙いが見えないので困る。最終的にダンゴの春風の因縁によりギャフンされるキャラなのか?
とりあえずその顔芸はやめていただきたい。

そんなOGは放っておいて、勝つための方法を模索するリンちゃん。
やはり烏井さんと同じ様に、終了間際にやけど覚悟で勝負に出るしかないと考える。
その場合、終了何分前から勝負に出るか、ということになる。
烏井さんのスパートは終了5分前。
しかしそれはマーボー豆腐の話。
五目あんかけおこげはマーボー豆腐をはるかにしのぐ熱さ。5分なんてお口がとても耐えられませんの。
1分。3分。いや・・・終了2分前。開始43分に勝負をしかけますの!!

それまではこのペースで食らいつこうと頑張るリンちゃん。
一口ずつ、一口ずつ。一口ずつ・・・

開始から42分30秒。リンちゃんは7皿目を完食。
立浪部長もすでに7皿は越えており、依然としてその差は1/4皿。
どうにか食らいついていくという課題はクリアできた。やるね、リンちゃん。

あとは残り2分で勝負に出て、この皿を食せば逆転勝利ですの・・・
そして来週の4回戦に勝てば、天食祭本戦出場。

気が早い話。というか、今の以勢日輪で4回戦が勝てるとは思えないが、まあそれはさておく。

長かったですの。
小さい頃、天食祭本戦でみた、お姉さんの高校に入学しましたら、大食い競技を行う食い道部は廃れていた・・・
部員は集まらず、OGはうざい・・・大会は2年連続1回戦負け
だけどついに現役最後の高3の今年、天食祭本戦出場に手が届くところまできましたの。

必死に部員集めをするリンちゃんがなんとも愛おしい。
この魅力にかかったのが烏井さんだけとは驚きだ。

今年こそ・・・天食祭本戦に出場してみせますの!!

時計が43分を示すと同時。
これまで十分冷ましていたあんかけおこげを、冷まさずに一気に食いつく!パク!ぼっ!!

!?
口の中に火がついたかのような錯覚を覚える。
慌てて水を飲むリンちゃん。その様子を静かに見つめる立浪部長。

熱!!この熱さでは2分も急いで食べられませんの!!
残り1分からのスパートなら・・・でも1分では立浪さんにおいつけない・・・
残り1分30秒・・・それは私のお口が耐えられない・・・1分20秒・・・
1分15秒!43分45秒からスパートをかけますの。

それまでは今まで通りに食べるというリンちゃん。
残りの30秒からカウントダウンを開始する。8秒、7秒・・・あと6秒で、私のしょうりぃ・・・

え・・・

スパートを目論んだリンちゃん。
しかし、立浪部長はその直前の1分20秒でスパートを開始した。
呆然とするリンちゃん。なんで貴方が先にスパートしますの?って感じの表情だ。
というか、相手がスパートをかけてくるという発想がなかったようにも見える。
まあ、勝つつもりでいるなら、ある程度は都合のいい想像をしないと心が折れますからねぇ。
無意識のうちに、自分だけがスパートをかけるものと思い込んでいたのでしょう。

どうでもいいが、ラストの前のページ。リンちゃんがこんな顔になっている。
J( ∵)L ・・・

そして、ラストページは呆然とするリンちゃんのアップ。
うーむ、なんともかんとも。どう言ってあげたらいいんでしょうねぇ、この子はホント。

でも、ひょっとしたら部長のスパートが30秒くらいで停止するかもしれない。
1分20秒は早すぎたんだ!みたいな。
動きが止まっている間に、コツコツと進み逆転するリンちゃんとかそういう展開が・・・あるか?
果たしてリンちゃんはこのまま負けてしまうのか?
そうなりそうな気がするけど、ひょっとしたらを期待して待つことにする!

・LUCKY STRIKE
忘れるな。俺たちはケンカで勝つんじゃない。野球で勝つんだ。

乱闘を止めて、そう宣言する衣笠。
純粋ですねぇ。両チームともに、とんでもない奴が多いので、衣笠は清涼剤のようになっている。

さて、1回の裏。亀塚の攻撃。
芝岡のピッチャーは松方。あいつピッチャーなんて出来るのかよとか言われている。
そうはいうけど、お前等だって江夏が来るまでは適当なピッチャーばかりだったじゃないですか。
1番打者は恒実ちゃん。

いいよーグッとくるね、バットを握ってる恒実ちゃん。俺だ〜〜い好き。ギャハハ。

それは、どういう意味を込めて言っているんだろう。
なんともオヤジ的な発想をしてしまう発現である。お前は本当に小学生なのかと。

それはともかく。いきなりキャッチャーが立ち上がる。
なんだ?敬遠?離れたところに投げる松方。
しかし、判定はストライク。攻撃でもクソルールが適用されるのかよ!!
これは辛い。打つのが好きな亀塚ナインが打てない状況にされる。
確かにどこまで耐えれるかって話になりますな。

なめんな!!

そんな状況でも無理矢理打つ恒実ちゃん。
もっと豪快に外さないと、バットが届くところなら飛びついてでも打つってわけですわな。
打球はセンター前。シングルヒットである。

1塁に進塁する恒実ちゃん。
そして1塁手は竹内。また、尻をたっちしてきやがる。このおっぱい星人、気軽に触りすぎだろ。
触られても、殴りかかるためにベースから離れたりしてはいけない。
リトルリーグの試合では、原則リードは禁止されているのだ。
というか、殴ったらいかんわな。野球で勝つと決めているのだから。

2番はバーちゃんこと小早川くん。
ツーストライクからぶつけられる。酷い話だ。
涙目になりながらも、1塁に向かおうとするバーちゃん。
しかし、これもストライクをとられ、アウトにされてしまう。デッドボールも無効なのかよ。
さすがにこれは避難轟々。

野球で勝つだなんて、これでもまだ言えるか?衣笠。

興津の問いは最もである。
衣笠も沈黙で答えるしかないか?いや、ひとつだけ答えてみせる。
お前の1番大事にしているものはなんだ、と。

衣笠にとっては、正式に勝利することが一番大事ってわけなんですかね。
では、興津にとって一番大事なものとは。言うまでもない。

俺が一番大事にしているもの。バッティングに決まってるじゃねぇか

顔面にぶつけられそうになる興津だが、これを打ち返しホームランにしてしまう。やるねぇ。

グラウンドで売られたケンカはバットで返すのが俺の野球道。これがバットの正しい使い方だ。

宣言してベースを回る興津。だが・・・ファール。ファール!?
ハッキリ、ホームランだったが、審判がファールといえばファールになる。これも野球。
って、どこまでも無茶苦茶だなぁ、おい。
これには完全にブチ切れる興津。
目の前にいた梅宮に殴りかかる!ドカ!

一番大事にしている打撃をケガされたわけですし、ゴリラの怒りは最もですわな。
しかし、手を出したことにより、興津は退場になってしまう。
この無茶苦茶なルールでの試合に抜け道はあるのだろうか?
はっきりいって勝ち目があるとも思えないのだが。どうにか現状を打破しないといけない。
退場宣言されたことだし、とりあえずゴリラに思いっきり暴れてもらうのがいいんじゃないでしょうか。
松竹梅3人を再起不能(リタイア)状態にしてしまえば、審判も大人しくなるでしょうしね。
野球で勝つためのやむを得ない処置だと言っておけば衣笠も納得するさ。たぶん。

・行徳魚屋浪漫 スーパーバイトJ
結局シャコは何個売れてしまったんでしょうね。
数が少なければ、給料から補填されちゃったりするのでしょうか。気になる。

女房の肩を揉み、たまにおっぱい揉んで時給1000円であるか。
なかなかにいい暮らしをしているじゃないですか店長。チィ!

・シュガーレス
兄の迷いなき拳の前に敗れたマリモ。
倒れ伏しているところにやってきたのは、岳。
寝起きにはやっぱ牛乳だろ、という理屈で牛乳を顔にかけて起こしてくれます。幕を張って死ぬぞ!?
ついでに、人の牛乳を一息に飲み干してしまう岳。結構量あるのにな。腹下すぞ。

で?どっちが勝ったんだ?
トーナメントの続き。宮華と闘ってたんだろ?何で2人ともノビてんだ。

なるほど。岳の目からはそう見えましたか。わからなくはない。
というか、そろそろ宮華は誰か起こしてあげた方がいいんじゃないでしょうか?本気で死ぬぞ。
でもマリモは宮華をスルーし、岳に今抱えている疑問を投げつける。まあ、マリモも大変なんすよね。

・・・岳。お前にとってケンカと暴力はどう違う?
ケンカは理由をこじつけた暴力にすぎないのか・・・?

マリモの問いに対し、岳は答える。

知るか。俺にアタマ使わせんじゃねー!
今答えが出せねーなら、前に進みながら見つけりゃいいんだよ。
グダグダ考えて立ち止まるなんてなァ、自分の無駄遣いだぜ

俺は正門をブッとばしに行く。テメーもちゃんと先に進んどけよ。

全く持って答えにはなっていない。が、とても岳らしい答えである。
悩んでいるのがバカらしくなりそうなよい答えに、笑みを見せるマリモ。
やはりマリモにとって、岳は影響を与えてくれる人物なんですかねぇ。
シャケの影響も受けているし、九島イズムはマリモに与える影響がでかいらしい。
マリモも九島イズムを身につけることとで、兄の暴力に対抗することができるようになるのでしょうか?

さて、所変わってアノニムのアジト。

ピッチャーラン坊!第1球投げました!
バッターとしきゅん!ぐわきーん!!

縛った正門を突き飛ばし、金属バットで打つ。
倒れ方が悪かったのでファール扱いになる。1ストライク!
こいつは斬新な野球っすね。野球ってほんと怖いスポーツなんすね。
というか、なんで正門はアノニムに捕まっているんだろう?としきゅんが運んで来たのか?

顔面を打たれて座り込む正門。
その正門に対し、あの兄弟はもっと遊ばせてくれたぜ?と煽るアノニム。
矢坂兄弟も球にされていたのか。なんともはや怖いねぇ。

そんな状況でも正門の戦意は萎えていない。殺してやると宣言するが、殴り倒される。

怖ェーよ!喋る魔球だ!
何だその球種!ギャハハ!

相変わらず軽いノリのアノニムである。
殴り倒した後で、もう1回何か言ってみろと煽るとしきゅん。ホラホラ。
その耳たぶを食いちぎる正門。ブチッ。

テメーの悲鳴がよく聞こえただろ・・・!

さすがに正門。意地を見せますねぇ。
この行動に対し、としきゅん。

ごちそうさまでしたくらい言えねーのか。クソヤローが・・・!!

その反応はどうなのよ。
ポニー太といい、微妙に返し方がおかしいアノニム。余裕があるということなのかどうなのか。
あっさりやられたけど、ゴンタまんも実は面白い返しが出来る人だった可能性がある。
いや、今頃卜部さんの尋問を受けて面白いこと言ってるかもしれない。さすがゴンタまんやで!

怒ったとしきゅんに乱打される正門。
しかし、叫んだせいで外まで丸聞こえ。アジトを突き止められてしまう。
やってきたのは・・・岳!もう辿り着いたのか!?
としきゅんを殴り倒してしまう。としきゅん、今回やたらと目立ってるな。

ダセーな正門。こんな奴らに遊ばれやがって。そんなんで俺とトーナメントの準決勝、闘れんのかよ

言外に、井純は俺が倒したと言ってますね。正門もそれは感じ取ったようだ。
でもテメーに助けてもらおうとは思わねーよとか言っちゃう。やっぱ正門は意地っぱりっすね。

ああ!?どの体勢で言ってんだバッテン!!

バッテンと来たか。確かにそんな髪型だが、そこを突いてくるとは思わなかった。
耳とか目立つし、宇宙人とか呼びそうなものだが、あえて外してくる岳。
身体的な特徴より、髪型とかであだ名を決めるタイプなのかもしれない。マリモなんかもそうだな。

しかし、勢い込んでやってきた岳であるが、さすがに今の状況は不利じゃないか?
としきゅんはぶっ倒れたとしても、まだ元気なアノニムは3人いる。
おや、ムーちゃんの姿が見えないな?どこに行ったのだろう。
どこかでシロとやり合っているのでしょうか?

俺らの遊びを邪魔すんじゃねーよというアノニム。それに対し岳は言う。

テメーらの都合なんか俺は知らねーよ。
けどな、これ以上くだらねーマネして俺のケンカの邪魔すんなら、全員ブッとばしてやるよ

最近調子がいいからか、なんとも強気な発言の岳。いや、こいつはいつもこうか。
しかし、この場にはアノニムだけではなくメイヘムの姿もある。
アノニム3人でも厳しいのに、メイヘムさんが相手ではいかんともしがたい。
ここは援軍が欲しいところだが、果たして誰か来るだろうか。
トーナメントで、残った戦力・・・やはり奴らの出番か?ヒラオリ!ジャージ!本庄!
このズッコケ3人組みが援軍として、アノニムに当たってくれれば・・・3ストライクで1アウトは取れるはず!ダメだ!

シロに並ぶ強さと目される大熊さんは、おそらくシロと共闘という形になると思われる。
武藤対シロ。そして、武藤の側には逃げてきたゴンタまんが!
2対1になりそうなところを、颯爽と現れた大熊さんが共闘を持ちかけるという流れ。美しい!
まあ、そんなことになる可能性は低いとおもいますけどね。

今回は100話目
1話目では、岳の熱さにマリモが動かされた話が描かれていました。
100話目でも、岳によって動けるようになるマリモ。
この作品はこの2人がキーなんだなと思わされたりします。

そして、次回は100回突破記念のセンターカラーだ!
100回丁度ではもらえなかったが、無事もらえたようで安心。盛り上げていきましょうぜ!

・ハンザスカイ
因縁の副将戦。財前さんと能登さんの試合が始まります。
まずは回想から。子供のころ、道場で初めて出会う2人。
組手を行う前に、拳をチョンと合わせる。これが能登さん流の挨拶ってやつだ。

親父の仕事で引っ越しばっかでさ、その度、新しい友達作らにゃなんねぇ。だから――
俺流アイサツ。何処でも誰とでも――仲良くなれそうじゃん?

無邪気に語る能登少年と周りを取り囲む少年少女。
おぉ。まるで別の漫画みたいだ。絵柄がやけに違って見える。とくに女の子。

そんな能登少年も大きくなりました。首長くなったなぁ。これは財前さんにも言えることだけど。
髪がアップなせいか、よけいに首の長さが目立つ感じ。

懐かしいな〜〜!覚えてんのかな?俺のこと。
敵意むき出しの目。変わってねぇなあ・・・

忘れているはずはないですわな。財前さんにとって、能登さんは一時期の目指す相手だったような人ですし。
突然いなくなったものだから、しばらく空手を止めてしまったぐらい影響のあった人物だ。
まあ、突然いなくなった側の能登さんはそんなこと知る由もないんでしょうけど。
でも、東嶺大市川の試合を見てたら、思いっきり自分に反応してたんだし、覚えてると気付いてもよさそうなものだけど。

ともかく、能登さんは財前さんのことを覚えている。
無口で・・・いつも一人だった。
・・・のくせ俺にはつっかかってたな。負けず嫌いだったもんなぁ〜〜
俺は覚えてんだぜ。財・・・

楽しそうに回想する能登さん。♪まで飛ばしちゃう。
でも、自分が覚えているからといって相手が覚えているとは限らない。
その可能性に思い至ってしまう。

財前さんは仲間にもみくちゃにされていた。
なんせ御門は王手を受けている最中である。財前さんが負けたら終わりなのだ。
青柳さんも、俺の出番無くしたら承知しねーぞ!と煽っている。

神様仏様隼人様〜〜!

なんだかしっくり来る言い回しっすね。
まあ、ともかく。気合を入れて声を上げる財前さん。
いつも一人だった財前さんも、仲間に取り囲まれるようになりました。

だよな・・・普通そうだよな。
同じトコで、同じ時間過ごして、よろしくやってんだ。
俺のことなんか忘れちまってさ・・・

やはり転校続きの子供ってのは色々と大変なようですなぁ。
各地でお別れ会を開いてもらい、盛大に別れを惜しんでもらえる。
それでいて、別れてからは連絡もなく、繋がりがなくなってしまう。うーむ寂しい。
その都度友達を作り直している能登さんには、昔からの友達がいないわけか。
だからこそ、これまで仲の良かった子たちの写真を壁に飾ったりしている。それがまた寂しくてたまらない。
社交性の高そうな能登さんではあるが、やはり短い期間で人の心に残り続けるのは難しいかぁ。

忘れられてしまっても、それは仕方ないこと。
そんな風に自分に言い聞かせ、気持ちを切り替える能登さん。
さあ、副将戦の始まりだ!しゃっ!!

財前隼人 2年 177cm、68kg
能登良雅 2年 181cm、72kg

結構大きいんですね、能登さん。
隣に徳良さんが並ぶことが多いからあんまり目立たなかっただけなのか。

財前さんがカウンター使いだということもちゃんと覚えている能登さん。
じゃあ――コッチからいかせてもらうぜっ!と開始早々に仕掛けてくる。速っ!!

その能登さんの直進に対し、財前さんはゆっくりと右の拳を突き出してみせる。
これは・・・アイサツだ。能登さん流のアイサツだ!!
子供の頃のことを思い出しながら、能登さんはその拳に自分の拳を合わせる。
が、触れたところで、その拳が払われ、財前さんの裏拳が能登さんの顔面を捕らえる!
まずは1ポイントといったところでしょうか。

へぇ・・・覚えてんのかぁ・・・

相手も自分のことを覚えていてくれた。
そのことを知った能登さんはどんな気持ちでいるのでしょうか。
大きく開いた口は笑顔に見えるが、やはり嬉しいということなんでしょうかね。

にしても、なかなかに手厳しいアイサツである。
思い出を呼び寄せ、合わさせておきながら、それはそれと払って殴る。
勝手にいなくなりやがってという昔からの怒りが乗せられた一撃だったのかもしれない。
それが証拠に、殴られた能登さん。ビリビリと震えています
よく反則とられずに済んだもんだと思いますよ。
打ち抜いてしまわず、かつ強く叩きたかったから裏拳にしたのかな?

ともかく、因縁の勝負は始まったばかり。
対戦している相手同士が話をすることはない。お互い拳で語るしかない。
どんな濃厚なナックルトーキングが繰り広げられるのか。楽しみです。

・さくらDISCORD
芽吹、笑顔の家出!
ベランダから飛び出した勢いでそのまま逃げてきてしまったらしい。
さくら達6人、芽吹家から離れて一息ついている。
どのぐらい走ったのか知らないが、住吉さんは息があがっている。もちろん丘もあがっている。
他の4人は平気そうである。さすがだな。

このタイミングで康介は芽吹にテープで繋ぎ合わせた写真を渡す。落し物だ、と。
受け取る芽吹。その目には、ところどころ傷だらけになっているさくらたちの姿が映っている。
写真を拾い集めるために無茶をしてくれたんだなぁ・・・
って島はなんでケガしてるんだ?そんなにセロテープを買うのに困難があったのか!?

ありがとね

素直に礼を言う芽吹。だけど、康介は言う。俺らは何もしていないと。
だから、礼を言うとしたら・・・丘に、だろ?と。

謙遜ですなぁ。さすが康介。
芽吹はもちろん丘にも礼を言う。靴を貸してくれてありがとうと。そこ?
というか、丘は靴なしで走ってきたのか?それは疲れる。というか凄く痛そうだぞ?
まあ、途中から引きずられてきたのかもしれないけど。丘ーッ!

落ち着いたところで、改めて尋ねる住吉さん。芽吹は本当に丘のことを・・・?

ああ・・・そうだね。
アタシは丘クンが好き。だからここにいるんだよ

暗さのない笑顔でそう述べる芽吹。やぁ、美しいっすねぇ・・・
でも、街灯に照らされた芽吹の髪がなんだかヅラかぶってるように見えて、なんかアカン。
芽吹の頭に芝生が乗っているように見えてしまう。なんだか台無しだ!

なんにしても、やはりラブラブですなこの2人。
堂々とした告白に、聞いてるこっちが恥ずかしくなってくる。

島「康介。一発くらいなら、丘殴ってもいいかな?
康介「祝福してやれよ・・・島」

島のこういう正直なところ、嫌いじゃありません。
こういうときは、この幸せ者めといいながら割と本気で叩いてあげるべきしょうよ!エエ!

それはともかく。
芽吹は家出中なので誰かの家に泊めてくれないかと申し出る。
住吉さんの家は芽吹家に近いので、家族に見つかるかもしれないとのこと。これはまさか・・・!?

丘!!まさか「うちへ来い」なんて言わねぇよな!?

あ・・・あぁ。それだと不純異性交遊になるだろう?

それでこそ丘だ!!よく言った!!
不純異性交遊なんて単語を口にするなんて丘ぐらいしかいないっすよね。
さすが、男女の仲ではなかったとか口走る大人な丘さんである。
若い男女が一つ屋根の下に寝泊りするなどけしからんことだとか考えていそうである。お堅い。
そういえば、ノ宮と康介は今一つ屋根の下に暮らしているんじゃなかったっけ?ニタァ。
いや、まあ。同じ市営住宅にいるってだけのことなんだが。

というわけで、芽吹はノ宮の家に泊る事になりました。まあ、順当ですよね。
島の家に連れて行ったらどうなっていたか、とか興味もありましたけど。母や姉に茶化されそうだ。

さて、娘が家出した芽吹家。
兄は一通り周りを見て回ったが、この辺りにはいないみたいだと結論を述べる。
心配そうにする母に、兄は大丈夫だよと言って見せる。笑顔で。

さくらは一時の感情で周りが見えなくなってるだけさ。
すぐにわかってくれるよ。家族がどれ程大切か。

だいたい家を出て生活は成り立つのか?学校は?
金を稼ぐ手段もなく、他人の家の世話になり続けるのか?
ほら、冷静な判断とは思えないだろ?

さすがにこの兄は冷静でございますね。その通りである。
そして、相変わらずの暗い笑顔を浮かべている。

・・・俺に任せてよ。父さん母さん。
さくらは必ず俺が連れ戻すから。俺たち家族のもとに・・・!!

逃げられる訳ないだろう。さくら。
この家をめちゃくちゃにしたお前が、一人で幸せになっていいはずがないだろう?

芽吹編、最大の難敵であるアニッキーが動き出す・・・!

それはそれとして。
芽吹がノ宮の家にお泊りするシーン。
実のとこ、この2人は、ほぼ初めましてな間柄だったりする。
お互い相性で呼び合ったりしてるが、特に親しくしていたわけでもない。なんだか不思議な関係だ。
今日はありがとうねという芽吹。それに対してノ宮。

・・・こっちこそ頼ってくれてありがとね。
ヨッシーの時そうだったんだけどさ、何も出来ないって無力を嘆くのが一番辛かったから

ふむ。基本的にノ宮はいい子なんでしょうな。
ノ宮の家に到着。散らかっているとノ宮は言うが、そんな感じはしない。
というか・・・家族は?

いないよ?結構前からね

なんとまあ。ノ宮は家族なしで一人で暮らしていたというのか?結構前から。
他の連中はこのことを知らないという。
住吉さんは片親で苦労していたわけだが・・・こちらはまさかの一人暮らしだったとは。
住吉さんが知ったら泣き出してしまいそうだな。ううむ。

あんたも色々あんだねぇという芽吹に、そんなの誰だってそうだよと返すノ宮。
そりゃまあそうなんでしょうけど。そう軽く返せるノ宮はやはり凄いと思う。
そんなノ宮は芽吹に対し、言う。

きっとブッキーはさ、家族と仲直りした方がいいと思う。

家族がいないノ宮がいうと重いですなぁ。
今すぐってワケにはいかないかもだけど。ってそんなことブッキーだってわかってるよね。
そういったノ宮のセリフに、この一件が片付いたら、また遊びに来ていいかい?と尋ねる芽吹。
なんだか、今日一日でこの2人の距離もずいぶん近づいた感じがありますなぁ。
家族がいないノ宮に、家族関係が壊れてしまった芽吹か。
でも、やり直せる可能性があるだけ芽吹は幸せなんでしょうな。

さて、翌日。
相変わらずノ宮と康介、丘は一緒に登校をしているらしい。
余裕持って家を出れば走ることもないし、丘が摩り下ろされることもないわけだ。
芽吹の姿はない。今日はサボるらしい。制服もないし。
いつもジャージで来てるんだから、気にしなくてもいいのに。そういうわけにはいかないか。

てな話をしていると、横断歩道を渡って芽吹兄が登場。
むう、なんだこれは。ただ歩いているだけなのに凄い威圧感を感じるぞ!なんだ、プレッシャー!?

くくく・・・朝から元気だな、君たちは

そういう貴方は朝っぱらからこんなとこで何しているんですか?
アニッキーは大学生なんだろうか。そのぐらいの年には見えるが。
浪人生とかだったら色々悩みが深そうでちょっとやな感じっすね。

ともかく、芽吹兄は尋ねる。うちのさくらを知らないか?と。
その質問に沈黙で返す3人。

そうか。ならしょうがない。警察に行くとしよう
「大事な妹がさらわれて」「どこかに監禁されてる」って。

!?
あんた何言ってんだ!?

いやまったく。何を言い出すのだろう、この兄は。まさかの警察にチクるぞ宣言とは。

別に事実じゃなくてもいいんだよ。大事になれば。
警察には後で謝るさ。「妹が心配で」って。
その結果、さくらが帰ることになる場所は何処だと思う?

さくらは返してもらうぞ。他人ではない、俺たち家族のもとへ・・・!!

やはりこの兄、一筋縄ではいかない相手だったか!なかなか考えている。
といいたいところだが、この手法って何回も使えないですよね。
丘の家にいるなら色々問題だったかもしれないが、今芽吹がいるのはノ宮の家。
女友達の家に泊まっているぐらいだし、問題にはならない。
1度なら警察に謝るぐらいですむかもしれないが、2度、3度となれば警察も相手をしなくなる。
それまで耐えればアニッキーも打つ手がなくなるのではないだろうか?
まあ、芽吹家の名に傷がつきまくるのがアレですけど。
将来の義兄になるかもしれない人の経歴にドロを塗るのはあれですわな。
ん、考えてみれば、丘は既にこの若さで逮捕歴があるじゃないか?
将来の義弟になるかもしれない男が、既に前科持ちだと!?
こりゃ、丘の胸ぐら掴む手にも思わず力が入ってしまいそうな事実ですな。知られたら大変だ!

というか、胸ぐら掴んでいるこの光景はどうなんでしょうね。
現場を収めれば、逆に訴えることが出来る。
島辺りが、携帯でこのシーンを撮る。そして、逆に訴えてやるぜと脅す。やるじゃん島公!
そう思った次の瞬間、アニッキーに後ろに周りこまれ殴られ、携帯を奪われる島。だめじゃん島公!
ここまでは想像が出来た。あとはどういう展開になるか。具体的には、どう島が住吉さんに罵倒されるか、だな。

島はともかく、康介の活躍に期待したい。今度こそ康介の力を存分に発揮するときだ!

・デザートローズ
1点差のまま、試合は6回の裏。
メガネ木更木は、もう6回の裏だと焦りを見せているが、味方はまだ6回の裏だと余裕そう。
すぐに逆転してやるさとか言っている。

・・・そう言って、何回消費した?
いいかげん目ぇ覚ませよ!!
俺たちは凡退してるんじゃない・・・凡退させられてんだよ
あの統征のピッチャーにな・・・!!

さすが自他共に天才と呼ばれるだけある。木更木は統征のピッチャーの凄さに気付いたようだ。
今の状況。おそらく、ムービングンボールに近いものを使われているのだろうと推測する。
手元で微妙にボールを変化させ、打点をズラしている。
さらに、その変化の軌道を自在にコントロールもしている。
打たれる量のわりに、適時打が全然ないのも、それだと説明がつく。
つまり、狙った方向に打たせているってわけですね。

その気になれば俺たちを簡単にキリキリマイに出来たハズ。
それだけの力を持っているはずなのに、7回を回ってもまだ誇示しようとしない・・・
容易じゃないぞ。そんな奴から点をとるのは。まだ何か隠し持ってても不思議じゃない。

懸念する木更木。だけど、チームメイトはお気楽な様子。
ムービングだと分かってればどうということはない。なーにびびってんの!

とか言ってたら、急に打てなくなりました。
球威やスピードがここにきて上がったのだ。これがアイツの本当の姿・・・!
球のカラクリがバレた後の予防線まで張っていたのだ!

ムービングボールは、その速球に慣れさせないためだったのか。

統征のピッチャーも凄いが、それを的確に分析している木更木もなかなかやる。
惜しむらくは、味方が気楽過ぎたってとこですね。
名門チームのはずなのに、どうにも木更木以外がパッとしない秀命館である。

木更木の表情を見た、統征のピッチャー。そろそろ仕掛けてくる頃合だなとか考えている。
一体何を仕掛けてくるのかな?
早速、その読みの通り仕掛ける秀命館。

流れはやらねぇ・・・てことさ。勝つのは、俺たちだからな!!

打席に立つのは統征のピッチャー。そのピッチャーの肩めがけて投げつける木更木
暴投ではない。わざと狙ったのだ!
まあ、右投げ右打ちなので、当たったのは左肩。そんなに影響はなさそうですけどね。

ボールが指からスッポ抜けて、と謝罪する木更木。しかし、もちろんわざとなので内心はザマァって感じである。
次の回は、この俺からの打席。かーならず追いついてやるよ!とのこと。

試合を観ている紅陽。
スライダーがスッポ抜けてデッドボールになったのかな、ぐらいにしか思っていない。
悪意に鈍感なのか、なんなのか。故意じゃないと思っていらっしゃる。大貴はいい子っすね。
でも、統征のピッチャーはアブナそーだから、当て返したりするんじゃね?とは思うらしい。
やはり見た目で判断されるものなんですかねぇ。
木更木は、内心はともかく見た目はさわやか王子のスタイルを崩してないからなぁ。

7回裏。秀命館の攻撃。
その前に、なぜか固唾を飲む統征のメンバー。なんだ?理由については、後でわかります。

相変わらずキラキラした木更木。さっきの回でぶつけたばかりのくせに爽やかなやっちゃな。
木更木のバットはボールを捕らえ、左中間に。ツーベースヒットである。報復球はなしか。
続いて4番。センター前に抜けるヒット。
これを受けて、木更木は3塁を回って一気にホームまで向かう。
キャッチャーのベースカバーは完璧。だけど、わずかに隙間がある。

そんなんじゃ・・・俺は止められねぇよ。
俺たち秀命館は、こんなところで負けられねーんだよ!!

頭から滑り込み、隙間を縫うように手を差し入れる。
見事なヘッドスライディングだ。
そのおかげで、見事にセーフ。7回にしてようやく追いつくことに成功した。
しかし・・・
木更木の右手はキャッチャーのレガーズの下
隙間を縫って手を入れたのだから、その隙間を埋めたらどうなるか。はい、潰されます

1点をもぎとったが、エースの右手が破壊されてしまった。これは代償が大きすぎる。
そして、かすかに微笑む統征のピッチャー。計算どおりって感じですね。

報復球どころか、わざと接触させて潰しにかかるとは・・・凄く悪辣で怖いプレーである。
まあ、自業自得な面も多分にあるのでなんともいえませんが。

木更木は自分に自信がありすぎたのが欠点でありましたかね。
投手のくせに頭から滑り込むとか危険極まりない。まあ、ドカベンとかでもあったりする場面ですけど。

果たして木更木は、秀命館このまま負けてしまうのか?
そろそろ試合が長くなってきたので、次回ぐらいで決着するとよいですな。
あと、統征のピッチャーの名前もそろそろ出して欲しい

・木曜日のフルット
白川先生なら、お返しは十分期待できると思いますので、大穴でもないと思われる。
昨年もホワイトデーのお返し大変だなとか考えてらっしゃいましたし。
まあ、昨年はもらえてませんでしたけど。

コンビニの袋付きでチョコをもらったけど、凄く感動的な様子を見せる白川先生。
男なんていくつになってもこんなもんなんですよね。わかります。

・総合感想
先週の手代木先生の休載はどうやら体調不良によるものだったらしい。
掲載作品の調整とかそういう話じゃなかったんですね。
養生して頑張っていただきたいものである。

シュガーレスは来週100回突破記念のセンターカラー
先週、もらえないのだろうかと危惧したが、1回遅れで頂けたようで安心。

そして、来週は第77回新人漫画賞の入選作が掲載される
気にはなっていた作品であるが、どういった内容なのか!楽しみです。


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