週刊少年チャンピオン感想
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2012年 30号
・バチバチBURST
巻等カラー!見開きで描かれる龍虎の2人。
凶虎咆哮。
昇鯉睥睨。
2人の幕下本場所の戦いも近く行われそうで、楽しみですが怖いものもありますなぁ。
マスコミが虎城部屋の稽古風景を取材している。
相変わらず猛虎さんの稽古は激しい。気の抜けている他の虎城部屋の関取とは激しさが違うってわけですな。
虎城部屋はここ最近、十両が二人続けて廃業したらしい。へぇ。
だが、猛虎関が幕内に上がり、王虎も快進撃ときている。
いや・・・王虎のは快進撃どころの話ではない。
その強さは幕下以下では飛びぬけている。勝って当たり前といえるぐらいなのだ。
現に稽古相手が務まっているのは幕内の猛虎関だけってのがいい証拠だ。
やはり蛙の子は蛙ってことだな。
ことわざだから仕方ないけど、虎が蛙呼ばわりされてしまっているのもどうなんでしょうか。
さらに言うなら、竜――火竜の子である鯉太郎も蛙の子呼ばわりされている。
記者たちの間でも、王虎と鯉太郎の対決は期待したいところらしい。
前相撲で国技館を埋めた2人である。
幕下で闘いとなったら、またあの異様な熱が再燃するかもしれない。そりゃあ期待は高まるってものさね。
さて、猛稽古をしている王虎。それとは違い、新弟子の指導に忙しい鯉太郎。
まあ、教えることによって逆に学べる点ってのもありますしね。これも稽古の一環である。
一抱えもある丸い石の玉。これを抱えるようにして持つ。
すると自然に脇がしまり腰が落ちる。そのまま股を割ってスリ足をする。そういう稽古だ。
やってみろと渡された大吉。そのまま倒れこんで動けなくなる。バタバタ。
何するんですか〜僕は漬物じゃないんですから〜〜!!
肉の漬物ってのは聞いたことがないからなぁ。塩漬けにはするかもしれないけど。
てなことはどうでもよく、いちいち泣き出すなよ。面倒くさい。
涙はストレスを緩和するタメに体が行う生理現象なんですよ!
わかりますか?僕がどれだけ肉体的に苦痛を強いられているか!!
知らんがな。というか、我慢しなさいな。本当、甘えが抜けきらない子でありますよ。
それはそれとして、涙はストレスを緩和する生理現象というのは納得できる言葉かもしれない。
蒼希狼が泣きまくっていたのもそういうことなんですね。
一緒にされたら蒼希狼が怒り出しそうだな。バカ〜〜
てなこと考えてたら、大吉が常松にはたかれていた。パン!
その一撃だけでなく、往復でパンパンと張り、おまけに腹に蹴りを入れる。
おいおい。張るのはともかく、蹴りはまずいだろ。相撲取り的に。
慌てて止めに入る鯉太郎。そうか、常松のことはツネと呼ぶのか。
イラつくんだよお前は・・・口だけは一端に回りやがって・・・消えろよ。
多少やり過ぎな気はするが、こういった甘えた相手には少しばかりの厳しさは必要である。
先輩ではなく、同期が厳しいところを見せるというのもいいことかもしれませんな。
萎縮させつつも、兄弟子への反感は少なくできるでしょうから。
とはいえ、さすがに兄弟子になったばかりの鯉太郎にそこまでの考えを持てとは言えない。
教育を任されているのはオレなんだからと常松を抑えようとする。
いいんですか?鮫島さん。こんな無能に時間を割いていて・・・
心配なんですよ。来場所・・・あの王虎と同じ番付でしょ?
自分は虎城部屋で彼を見ていたのでわかるんですよ。今のままじゃ鮫島さんは王虎には・・・
負ける、といいたいわけか。まあそう思うのも無理はないですわな。
ならば試してみますかという流れになり、土俵で鯉太郎と常松が相対する形となった。
さて、その勝負の間にメディアから取材を受けている王虎。
相変わらずメディアの前ではいい子ちゃんでありますね。
殊勝な様子を見せ、さらに内心では絶対許さない相手である空流と鯉太郎を持ち上げる。
強いですよ彼は・・・勝利のタメならなんでもするという怖さがある・・・
それはむしろ王虎に言えそうな言葉でありますな。
こやつこそ、勝利のためになんでもしてきそうな怖さがある男であるからして。
それにもう一つ・・・今の空流には彼がいますし・・・
王虎のいう彼。それは学生横綱・・・常松洋一のことである。
常松は今年一番の逸材と言われていたらしい。
虎城部屋に入るものと誰もが思っていたのだが、何故か空流に入った。
記者だけではなく、王虎も意外そうにしている。ふむ。
常松さんは・・・彼が中学の頃から度々部屋に出稽古に来てましたし・・・僕も兄のように慕っていたんです。
彼ほどの人がなぜそんな不義理を・・・いまだに理解できない・・・
尊敬してましたから・・・彼の相撲を真似るほどにね。
あの王虎が人のスタイルを真似るだと!?
その言葉が示すとおり、常松は人を壊す相撲をとることができている。
鯉太郎との再びの勝負。
最初のときとは違い、右肩をかちあげるのではなく、横合いから振り下ろすようにぶつけてくる。
そうしてブチカマシの威力は殺した。だが、すぐに左手で常松の前ミツをとり、下手投げの態勢に入る鯉太郎。
が、それこそが常松の仕掛けであった。
鯉太郎の左手に絡みつく常松の右腕。これは・・・小手投げの構えだ!!
王虎が得意とし、何人も壊してきた必殺の技である。
下手を取りやすいように立ち合いを工夫してみたら、やっぱり取りにきましたね・・・
ちょっと見てたら下手を取った瞬間に脇が空くんですよね〜〜
どうやら完全に誘いに乗ってしまったということらしい。
これが学生横綱の実力ということなのか・・・眼力もハンパではないようだ。
完全に投げずに止める常松。これ以上やったら腕を壊し、ヤマに行くことになる。
だが、そう言われて引く鯉太郎でもない。意地っ張りですからなぁ。さすが空流といえなくもない。
ならばと力を篭める常松。
おい!!!
さすがに見ているわけにはいかず乱入する白水さん。川さんもしっかり止めに入っております。
ヤマ行かせ気かテメー!と吠える白水さん。その白水さんに対し、意外そうな様子を見せる常松。
へぇ・・・意外なコト言うんですね・・・同部屋同士で潰し合いをした人とは思えないな・・・
ハハハ・・・悪い意味で言ったんじゃないですよ。本当に感動したんですから、あの無情さに・・・
吽形さんでしたっけ?仁王関の踏み台になった・・・
言葉を続ける常松。
さすがにこれは聞き逃せない。鯉太郎が殴りかかり、喋るのを辞めさせる。
やっぱりガキだな・・・
まあ、なんだかんだで鯉太郎はまだ17歳ですからねぇ。ガキ呼ばわりされても仕方がない。
尊敬する兄弟子を愚弄されたのだから、手も出るってものなんでしょう。
でも土俵の上で拳で殴るってのはいかがなものかと。稽古場ならノーカンなのか?
鯉太郎はこの困った弟弟子をしっかり教育してみせると言う。
責任感はさすがに人一倍ある男である。しかし、これはさすがに難しいんじゃないだろうかねぇ。
常松は結局誰と連絡を取っていたのだろうか。
そして、空流に何をもたらそうとしているのだろうか。
王虎と似たようなスタイルであるし、上手く稽古に付き合ってくれたら鯉太郎にとってはありがたい存在になる。
のだが、常松の目的がわからないと、お願いしていいものかもわからない。うーむ。
弟弟子が空流に、鯉太郎に暗雲をもたらすという予告もある。嫌な予感がバリバリしますなぁ。
常松が大吉を稽古場の壁に叩きつけたら部屋がドリフのコントのように崩壊するとか。
そしてあいにくの曇り空だったので、空流に、鯉太郎の頭上に暗雲が立ち込めちゃいましたとか。
そのぐらいのオチで済んでくれると助かるんですけどねぇ。
まあ、これはこれで財政難の空流部屋には本当の意味で暗雲立ち込める結果になりそうだけど。
・弱虫ペダル
大下りの下で選手がやってくるのを待つ人々。すごい人だねぇ。出店まで出てるよ。
こうやって選手を今か今かと待ちわびるワクワク感はロードレース観戦の醍醐味のひとつといえる。
てなこと言いながら現れたのはヒロくんこと広田弘司くん。どーん。
また懐かしい顔が出てきましたね。1年生ウェルカムレース時のキャラじゃないか。
「ふじあざみライン」はサイクリストの間でも最もハードな登りで有名らしい。
しかし、一ヶ所だけ下りの区間がある。ハードな登りの中にある唯一の下りは天国だったよ!まさに。とヒロくん。
確かに普通なら登りの後の下りは天国に感じる。
長い登りで疲れた脚と心臓を休めながら速度を上げて進めるわけですからねぇ。
しかし、トップ争いをしている今はそんな悠長なことは言っていられない。
下りは速度が出る分危険に見舞われる可能性が高くなる。すべって落車したらひとたまりもないリスキーさがある。
そこでの勝負。むしろ地獄なんじゃないか!と名も無き観客は告げる。うーむ。
それはさておき、ヒロくんに聞いておきましょう。
春先にサイクリング中に出会った高校の子はどうかなぁ?
ボクが言えることはひとつだよ。全国レベルは厳しい!あの少年たちが活躍できるほど甘くはないということだよ!!
絶対そう言ってくれると思ったよ。この手のキャラの発言の当たらなさは神がかっているとすら言える。
ヒロくんはまるで杉元のようなキャラでございますな。経歴を述べてみたりとか。
嫌いではないが、彼女とサイクリングしたりとかできるのは正直羨ましい気がしないでもない。嫌いだね!
それはさておき。
地獄の大下り区間をリスク度外視して先頭争いしながら駆ける男2人。
この下りをもの凄い速度で、体をぶつけながら走っている。こりゃ間近で見たら怖いなぁ。
最後の下り!!
下りってのはリスキーだ。体重とスピードがのる分、ちょっと砂をひろうだけで車体はバランスを失ってあばれだす!
けど!リスクの中で何かをしねェ奴には絶対に"勝ち"はない!!
わかってんだろおまえも、御堂筋。
ギリッギリで前出ようって闘いなんだ、下りは!!
今泉君が一瞬かわして御堂筋君の前に出る。
ギリギリの闘いでは今泉君が一歩有利か?今まで精神的にギリギリになったこと多そうですもんね。
とはいえ、御堂筋君とて2日目での敗北というギリギリの状態から立ち直った経験はある。
元々簡単に諦める性質でもないし、身を削ってでも勝ちに行く執念は人一倍。
横から当たることができないなら、後ろから当たってやるぜ、と今泉君の尻に頭突きをかます。ドス。何すんの!?
割と予想外の当たり方だし、前方に投げ出されたりしないかと思ったが、そこまでの威力はないんですな。
余裕あんじゃねーか。
いいぜ!来いよ御堂筋!!
これは余裕があるということだったのか?よくわからんが、2人とも笑顔なのでいいやって気分にはなるな。
リスク上等!いくぜ!!
この180度カーブで勝負だ!!
180度カーブ。不思議な言葉を聞いた気がするが、ちゃんとある言葉なんですね。カーブなのに180度とはこれいかに。
調べてみると、大抵ヘアピンカーブのことを刺しているんですな。
方向的にはまさしく180度逆に向かうことになっている。ふうむ。
カーブを危険な速度で突っ込む2人。
今泉君は普通に抜けたが、御堂筋君は・・・後輪が滑った!!ズルッ。
これは危ない!自転車に乗ったことのある人なら誰もが経験したことはあるんじゃないでしょうか。
雨の日なんかだと顕著ですね。濡れた溝ブタでズルッと行くこと。
体が横にぐわっと流れるので非常に事故になりやすい。デストラップだ!
下りの途中にこんなものを仕掛けているとは、ふじあざみライン・・・恐ろしいところ!!
しかし、そんなデストラップも力技で切り抜ける御堂筋君。こりゃすげぇ。
だがまだカーブは続く。次は下りの右カーブだ。今度はヤバイぞ!!とのこと。
ヤバイって何がヤバイんでしょうね。
さっきのカーブよりもヤバイのが仕込まれているってことなんでしょうか。
さりげなく段差があるとか、さりげなく砂利がまいてあるとか、さりげなくウサギが飛び出したりするのかしら。
溝ブタを越えるデストラップが仕掛けられている可能性がある。おぉ、恐ろしい。
果たして2人は無事にこの下りを抜けることができるのだろうか。心配にはなりますな。
・侵略!イカ娘
愛子先生はどんどん幼くなっていくように見える。可愛いからいいんですけどね。
下手したら渚ちゃんより幼く見えてしまいそうであるからなぁ。どっちが妹なんだか!
しかし、愛子先生。生徒が卒業したら扱いはどうなるのだろうか。
いきなり態度が変わったりしたら戸惑いそうな気もするが・・・気になるところだ!
・毎度!浦安鉄筋家族
確かに小鉄の家系は危険な遺伝がありそうですな。
まあ、ずっと坊主でいれば、髪への負担は少ないかもしれない。
のり子の頭部攻撃もむしろいい刺激になるかもしれないですし・・・いい環境かもしれませんな!
・スポ×ちゃん!
センターカラーで登場。得物をかまえるかすみんの姿はよい感じ。
なんというか、こう、いい感じですね。どこがどうとはあえて言わないけど。
さりげなく紹介されているけど、持っている得物は長剣。約100cmで、竹刀とほぼ同じ長さ。
大会では両手で操る「両手長剣」と持ち方自由の「長剣フリー」の2部門があるとのこと。へぇ。
序列を決める戦いの翌日。本日はあいにくの雨。「花散らしの雨」である。なんだかちょっと憂鬱。
花の名前を持つだけに雨は苦手ってわけですかね。
そんな気分を吹き飛ばすように猫耳レインコートで登場のリリィ。よう似合っとる。
ナノちゃんはすっかり筋肉痛。
まあ、筋肉痛になるってことは筋肉が鍛えられているってことだ。よいことである。
なっている間は辛いだろうけどね。
筋肉痛慣れしているアヤちゃんは色々とアドバイスをしてくれる。
さらに、アミノ酸とクエン酸たっぷりの特製筋肉痛解消ドリンクまで作ってくれている。
効果はあるかもしれないけど、マズイらしい。ウフフ。判って飲ませているのか!
まあ、主目的は筋肉痛解消ですしね。
続いて、本格的な筋肉痛解消に乗り出すアヤちゃん。
ナノちゃんの服を脱がし、マッサージ。これは気持ち良さそうですね。もみもみ。
なんだかすっかりだらしない顔になっちゃってるナノちゃんでありました。
放課後。筋肉痛はある程度よくなったのか、部活に参加しているナノちゃん。
しかし体が硬い。やっぱり運動不足だと体力も柔軟性も損なわれるってわけなんですかねぇ。
あ、かすみんも柔らかくはないんだ。
逆に元体操部のリリィの柔らかさはさすがと言える。サソリのような構えでありますなぁ。
続いて、2人ペアになっての山囲いという練習。
片方が面を打ち、もう片方は両手で得物を構えてそれを受けるという練習のようだ。
かすみんやリリィの小太刀と違い、ナノちゃんの小太刀は音がヘッポコな感じ。
どうも得物の問題ではないようだが、振りが遅いのかなぁ?
河上さん。それは「手の内」を使ってないからよ。
土方先生の指導が入ります。
剣道において竹刀を握るときは「卵を潰さないくらい」「小鳥を絞め殺さないくらい」の力と教えられる。
そのぐらいの力で小指と薬指を締めて軽く保持することになる。
早く打とうと力んで握り締めてしまうと得物は手の内で動かなくなる。
逆に力を抜いて軽く握ることで得物が手の内で動けるようにしておくと・・・
握りこんだ瞬間、手の内で得物が加速する!
親指と人差し指の間が支点に。小指が力点になるような感じね。
手の内だけじゃなく、これは全身の運用にも言えることなの。
宮本武蔵はその兵法を記した「五輪書」で「いつくは死ぬる手なり いつかざるは生きる手なり」と言ってるわ。
力を抜くことで速く振ることができる。そして打突の瞬間に握りこむことで剣に体重を乗せられる。
なるほどね。やはり脱力することが重要なんですな。
脱力と力みの振り幅の大きさこそがダメージの増大に繋がるわけだ。
とはいえ、力を抜きすぎると得物がすっぽ抜けて飛んで行きます。これはこれで攻撃にはなるな。
脱力を意識せずにやるのは難しい。意識するとかえって力むこともよくある話。
ならば自然に力が入らないようにしてあげるのが一番でありましょう。
というわけで、何やらナノちゃん以外の3人に耳打ちする土方先生。
菜花「な・・・何?」
綾女「いいからいいから♪」
百合「大丈夫だヨ〜」
あ〜〜〜〜〜っ!あっひゃっひゃっひゃっ。
3人がかりでくすぐられて悶絶するナノちゃん。ひゃははははは。
この「くすぐり脱力特訓」によってすっかり力が抜けた状態にさせられてしまいました。
うーむ。それはいいが、なんというか・・・ね、なんというか。エロイ。ビクッビクンッ。
いい感じに脱力できたみたいなのでその状態で打ってみる。
すると、見事に手の内が使われているのか、いい音がするようになりました。おぉー。
しかし、ツボに入ったらしく笑いがとまらなくなるナノちゃん。あらあら。
いろいろ目覚めちゃったナノちゃんでありましたとさ。
ふむ。マジメに部活やっていたはずなのに、なんだかとてもエロイことになってしまってますね。
こういう路線で行くのは正直・・・キライではありません。もっとやれ!
・囚人リク
やったぁ・・・やったぞ・・・
俺はクリアしたんだ・・・!!お題の答えを見つけたんだ!!
全身を床に投げ出し、喜びを噛み締めるリク。
その様子を見つめる田中一郎の表情が妙に優しいものになっている。いいですねぇ。
おっと、忘れていた。
起き上がり今更ながらに告げる。自分の名前は栗田陸であると。
いきなり言い忘れたことがあると言うから何かと思えば、名前でしたか。
名前なんかなくても生きていけると田中一郎。
そういいつつ、よく答えを見つけたなと褒めながらリクと名前を呼んでくれたりする。
なんですかねぇこれは。素直じゃないってことなんでしょうか。もっとデレててもいいのよ。
リクは今回かなりのたうちまわって考えた。
今まで何も見ていなかったことや、ものの見方とか、あらためて自分の無力さも思い知った。
それに関しては田中一郎の狙い通り。
答えを出してくることには正直期待していなかった。
大事なのはそういったものの見方ができるようになれということだったのでしょう。
まあ、もし答えが出なかったら手錠抜けは教えてくれなかったでしょうけどね・・・
ただひとつ約束を破ったかもしれないとリクは言う。
1人で答えを見つけるという話だったが、1人で見つけれたわけではない。
もちろん相棒に相談したというわけではない。
だが、同房の連中は励ましてくれた。
狭い房の中で、答えが見つからずイライラしてうっとうしいだろうなと自分でも思える。
そんな自分を、訳も聞かずに励ましてくれた。
だから・・・1人で答えを見つけたって、これじゃあ言えないのかもしれない。
マジメですねぇリクは。
まあ、答えを見つけるにしても何にしても集団の中で気づくものですからね。そういうのも悪くない。
田中一郎も述べてくれます。
学もない、腕力もない、ないものづくしのお前が巨大な敵と戦う術はなんだ?
大切にしろ。
それが何もないお前の最大の武器となる。
まあ、そうでしょうね。
リクは力も知恵もない。あるのは揺るぎない人柄ぐらいなものである。
まさにそれを大切にすることが最大の武器となりえる。
なんせレノマさんを陥落させる程の武器ですからねぇ。有効度は相当高い。
ま、時間はかかったとはいえ、何だかんだで看守から服を奪うプランまでは考え付いたわけだ。
その点に関してはリクに功績がないわけではないですわな。
いや・・・まあ、あれはさ・・・相棒が服脱がせんの上手いんだよ。それがヒントになった。
服を脱がすのが上手い?
なんだその、誤解を招きそうな表現は。
戦っている最中にズボンをずりおろして相手を辱めてくるような人だと思われちゃうじゃないですか。
あれ、これは全然誤解じゃないな。まあ、史郎さんぐらいにしかやらないでしょう。たぶん。
さて、約束どおり手錠抜けを教えてくれることになりました。
ただ、準備がいるので実際に抜くのは明日になります。
準備というのは、手錠に小細工をするというもの。手首の関節をはずせばすむというわけではない。
舎房に戻り、今夜みんなが寝静まったことを確認した後、
流し台の裏側の奥にシンクを固定するためのL字型の部品が3か所ある。そのうちの左の角のやつを外す。
多少硬いかもしれんが、ビス止めはされてないから前後にスライドさせれば簡単にはずせる。
それがはずせたら、手錠の掌側の裏に差し込め。
部品のL字部分のカーブが手錠の裏にある溝のカーブと一致してはまるはずだ。
はまったら、それを時計回りに回せ。それで・・・
プーンと音を立てて手錠が緩む。おお!
まさかこのような解除の仕方があろうとは・・・!!よく気づいたな田中一郎。
まあ確かにこの手錠は出所時に外される。となれば鍵はあるはずだ。
そうして見つけたのが手錠の裏にある溝だった。
そこが開錠するための鍵穴とアタリをつけたわけですな。なるほどね。
ただ、手錠のロックは2段階式になっている。部品で外せるのは1段階目まで。
さすがに2段階目は複雑な構造となっているため難しい。
そこで、ロックの解除に終始するのではなく、手首の関節をはずす方に考え方を変えた。
なるほどね。施錠(ロック)の解除でなく関節(ロック)の解除に変えたわけか。ロックだねぇ。
初めは痛いが慣れれば誰にでも出来る。そう言ってリクの手を取る田中一郎。
まずは中手骨と基節骨をはずす。
そういいながら実行しようとするが、その前にちょっと質問。
初めて手錠抜けを見たときやっていた、つばをペッて吐きかけるアレはなんだったんだ?
フ・・・あれはただのまじないだ。はずしてもまた後でちゃんと元に戻りますようにってな。
ほう。田中一郎ほどの男でもそういうのを気にしたりはするんですな
。
そう聞かされたらやっておきたくなるものである。ペッペッペッ。
さて、では外していきますぞ。まず小指から。ボリ。
さすがに関節を外したときに痛みが走る。が、ここで挫けるわけにはいかない。
早く・・・相棒にも教えてえんだ。
泣きそうになりながら耐えるリク。
それを受けて、田中一郎も続ける。薬指・・・中指・・・人差し指。
そして手根骨と中手骨。これで最後だ。親指の第1中節骨。これをはずす。そうすれば・・・
手錠外しの技を教わったリク。
久しぶりにらしい顔を見せて運動場にてレノマさんと相対する。見せたいものがあるんだ。
驚くなよ、というリクに、ちょっとやそっとじゃ驚かねえぞと返すレノマさん。
看守はよそで起きたケンカに気をとられている。今のうちに見せたいものを見せてしまいましょう。
つばをつけておき、まずは小指の中手骨と基節骨を・・・こうして・・・外す!ボリ。
そして薬指・・・中指・・・人差し指・・・そして手根骨と中手骨・・・そして最後は親指を・・・
いくぞ・・・
ズルン・・・と音を立て、外した指を手錠が滑り落ちて行く。
そして、カラカラと乾いた音を立て、手錠は地面に落ちた。
どうだ。
お・・・お・・・おおおおおおおおお!!!
収監以来ずっと苦しめられ続けてきた手錠が外れている。
これを目の当たりにしたレノマさんの感激はいかばかりであろうか。
9年の長きに渡ってずっと苦しめられてきたんですものねぇ。
思わず絶叫しちゃっても不思議ではない。
でも、あんまり叫ぶと看守に見つかっちゃいますよ。落ち着けー。
ちょっとやそっとのことでは驚かないと言っていたレノマさん。
関節を外している間も手錠抜けを行えるとは考えていなかった様子。
まあ、手首の関節を外して手錠を抜けるなんて常套手段ですからねぇ。これまでに試しもしたのでしょう。
だが、1段階目のロックを部品で外すところまでは思いつかなかったはず。
その2段階の仕組みで見事に手錠外しをやってのけた。この構図は上手いですなぁ。
さて、ついに手錠を抜ける方法を手に入れた。
次回は歓喜のレノマさんがまさかの行動を取るという。なんだろう?
嬉しさのあまりに歌って踊り出したりするのだろうか。
それにつられて囚人が皆で踊り出すとか。ミュージカルか!
でも現実でも囚人が集団で踊ってる映像があったりするし、可能性がないわけではない。
レノマさんの激しいダンスに期待したいところである!
・ドカベン ドリームトーナメント編
3月3日。甲子園球場。ついにドリームトーナメント開幕の日が来た!!
セ・リーグの2球団誕生を祝って総裁が計画したセ・パ16球団によるドリームトーナメント。
ルールとしては以下のように設定されている。
※予告先発なし
※DH制なし
※試合形式は引き分けなし(決着がつくまで延長戦)
主にセ・リーグ方式ですね。
まあ、プロが甲子園で戦うというコンセプトだから、高校野球式といったほうが正しいのかもしれない。
抽選で奇数を引いた方が一塁側のベンチで後攻めとなる。
1回戦の東京スーパースターズ対新潟ドルフィンズではスターズが後攻めとなる。
さて、先発投手の発表。スターズは里中がいきなりの登場。初戦は重要ですからねぇ。
そして新潟は越後獅子が先発で出てくる。ほう。
どんな投手かはわからない。ならば事前の打撃練習で打撃陣だけでも見せてもらおうか。
そう思ったのだが、ドルフィンズの選手は誰も打撃練習に来ない。やらないのか!?
外野でウォーミングアップはしているが、打つ気配は全くない。
これはデータを渡したりはしないよという作戦か。シブいことをする。
どうせならデータがありそうな鉄五郎が打ってればいいんじゃないだろうか。必要ないか。
ここでドルフィンズのスターティングメンバーが紹介される。
一番セカンド ジンクス 背番号2
二番ショート 小白鳥 背番号6
三番センター ジャンボ 背番号5
四番キャッチャー Kジロー 背番号4
五番ファースト フォアマン 背番号3
六番ライト 朱鷺 背番号90
七番レフト 大白鳥 背番号7
八番サード 浪花 背番号60
九番ピッチャー 越後 背番号19
見事に無名の選手が揃った感じがありますね。
ジンクスとかジャンボとかKジローとか、新選手の割に特徴的な名前が多い。
小白鳥と大白鳥が揃っているのは偶然なのかどうなのか。
そして、注目は五番のフォアマン。
初期のドカベンにも登場し、スターズにもいたあのフォアマンだというのだろうか?
里中がいうにはよくある苗字。大病のお袋さんの介護で野球を辞めて米国に帰ったきりだとのこと。
であれば、戻ってきている可能性はなくもないんじゃないかな。
里中の母親のようによくなったということで。
その場合、スターズに戻ってこない不義理を問われそうな気もするが、まあいいか。
Kジローのキャッチャーも気になるところ。
単に他の選手にキャッチャーできそうな人がいないから、だったりして・・・
さて、いよいよ開幕である。
試合に先立ちまして始球式が行われます。
始球式をしてくださいますのは、このドリームトーナメント開催に絶大なるご尽力をいただきました、
日本野球機構総裁の崖渕壮兵衛様です!
このドリームトーナメントを自分の一投で始めれるとは感無量であると総裁。本当に泣いてるし。
総裁、涙の始球式!ここにプレイボールです!!
ついに始まるドリームトーナメント。
次号は表紙&巻等カラー&大増27ページという形で盛り上げてきます。
さてさて、どのような試合展開になることか。
キャラクターファイルの11回目。
今回はまた地味なところが来ましたね。現在はスターズの選手である国定忠治だ。
元々はわびすけこと木下次郎と共に群馬代表・赤城山高校のエースだった国定。
現在はスターズの先発投手として活躍しているとのこと。先発投手だったのか。
たいした特徴もないけど勝つ。その辺りが特徴かな、とか言われている。
考えてみると凄い特徴だ。果たしてトーナメントで出番があるのだろうか!?
・クローバー
前田対真田のタイマン勝負。両者譲らず接戦となっている。
フン。1年坊なんかに苦戦しちゃって。牙抜かれてすっかり弱々だな。
1ペン負けて、目さませ!!
兄のために厳しいことを言うエリナちゃん。
でも真田が殴られているところを見ると、反応してしまう。可愛いことですな。
ハヤトはそれなりに真田との付き合いも長い。
しかし、ケンカしたことはない。ので、まともに真田のケンカを見たことはなかった。
強かったんだな。
今更ながらに真田の強さを認めるハヤト。遅ッ!
お前がウチの兄貴を評価してるんじゃねーよと思ってハヤトの足を踏みつけるエリナちゃん。ハッハ。
横から見たアングルのエリナちゃんは何だかやけに可愛いですねぇ。
タイマン中の前田は思う。
それはまだ華咲に入る前。中学生の頃の話。
華咲も最近はなめられっぱなしだという。
守谷が1年にやられて頭のいなくなった華咲は今バラバラ・・・
哲の結束とか言われた華咲は見る影もないとのこと。
守谷やった1年が次の頭になったんじゃねェのかと問う前田。
しかし、真田や菊池は結局守谷にまぐれで勝っただけで、実際はたいしたことはないという噂。
それだから、他の奴らは誰もついていかないんだ、とのこと。
うーむ、噂は無責任に一人歩きしているんですなぁ。
単に真田たちは頭になるとかそういうのに興味がないだけなのに。
まあ、それを言うと、別にこの2人が守谷に勝ったわけじゃないって話にもなるしなぁ。うーむ。
たいしたことねェ奴ら・・・ウソつけ。
たいしたことあんじゃねェか。
真田の蹴りを受け吹き飛ぶ前田。これは勝負ありましたかな。
兄が勝利する姿を見て思わず歓声を上げてしまうエリナちゃん。
本当、なんだかんだで兄が好きなんですねぇ。
前田が真田たちを狙った理由も、たいしたことない奴がまぐれで守谷を倒し、華咲をダメにしたと思ったからなわけだ。
その誤解の一つは解けたわけだが、この先どうなるんでしょうね。
・聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話
圧倒的存在感を放つ獅子座のカイザー!
という構図のはずなのだが、瞬のすぐ前にゴールディが立ち、離れたところに小さくカイザーが描かれている。
これだとどちらかというとゴールディの方が存在感あるように見えてしまうのだが・・・
それはさておき。このまま引き下がるわけにはいかない瞬がついに攻撃を仕掛ける。
銀河をつらぬく時空の鎖。ネビュラチェーン!!
大仰なアオリをのせて放った鎖であったが、途中で落ちてしまう。
サンダーウエーブも同様。途中ではじき落とされる。むううっ。
ならばこれでどうだと回転をつけて放とうとする。が、カイザーの攻撃により瞬本体ごと吹き飛ばされる。
鎖が途中で落とされたのはカイザーの光速の拳によるものである。
黄金聖闘士は光速で動くことができる。
特に獅子座といえばその光速拳を必殺技として扱う聖闘士である。青銅聖闘士の攻撃など届くはずもない。
だが、それでも瞬は引くわけにはいかない。
どんなことがあっても行く。未来でもそうやって戦ってきたのだから。
よかろう。ならばとどめをさしてくれる。死ね・・・
背中を向けたまま光速の拳を瞬に向けて放つ。
その横着さがいけなかったのか、間に割り込んだゴールディに拳を炸裂させてしまう。ギャワァァン!
ゴールディは瞬をかばうようにして立つ。なんと。一体どうしてまたそこまでしてかばうのやら。
先ほどから妙になついているが、その男は敵だぞ。あやまちに気づかぬのか。
説得を行うカイザー。しかしゴールディはどこうとしない。
ならばおまえごとぶちぬくぞと脅しをかける。
主のその言葉に涙目で懇願をするゴールディ。なんとも表情豊かな獅子である。
バカめ!!
どこうとしないゴールディごと吹き飛ばさんと拳を繰り出すカイザー。
だがその右手に瞬の鎖が絡みつく。なに!?まさか光速を見切ったというのか!?
い・・・いえ・・・今のは光速ではありませんでした・・・
あなたはいかにゴールディが命令に従わないからとはいえ、うちぬくのは忍びなかったのでしょう。
だから迷ったあげく、放った拳も光速にはならなかった。おかげでぼくにもなんとかとらえることができました。
カイザーさん、あなたはいい人です。いかに闘いとはいえ、軽々しく命をうばうことのできない人です。
ぼくにはよくわかります。
カイザーが強面の割にいい人だと言うのは同意する。
こんな大きな動物を飼いならしているのですもの。悪い人なわけありませんわ。
でも、軽々しく命をうばうことのできない人って評価はどうだろうか。
ペットの命とそこらの他人の命を並べたとき、カイザーはペットの命を重く見る人なのかもしれませんぞ?
それを証明するかのごとく、右手に巻きついた鎖を掴み、瞬を空高く放り投げる。
そして瞬は伝統に従い顔面から落下する。ぐっ。さすがですね。
確かに今は迷ったかもしれん。だが敵に対してはこのカイザー、少しも迷わぬぞ。今度こそ覚悟しろ!
とどめをさそうというカイザー。そこにフラフラと現れたのは、天馬である。
血を吐いたりしてたから心配していたが、どうやらまだ動けはしたようだ。
獅子の黄金聖闘士は仁力勇にすぐれたすごい男だと聞いてたが・・・見ると聞くとじゃ大ちがいだな。
現れるなり挑発を開始する天馬。
あんたはそこのでかい猫より劣るってことだよと挑発を重ねる。
ついでにゴールディのことも猫呼ばわりしている。そりゃゴールディも怒る。ガウウ〜ッ!!
天馬の乱入によって事態は好転するのだろうか?
未来では星矢が光速を学び、身につけようとしたのがこの獅子宮である。
金牛宮の光速学習の部分はスルーしたので、ここで光速を学ぶ可能性はある。
が、さすがに今の弱った天馬に獅子座の光速拳を受けるのは致命的にすぎる気がするが・・・どうなるのか。
そして、天馬の言う仁力勇とはどういう言葉なのか。
普通は仁智勇である。智がなく力に変わっているとは・・・貴様ー!カイザーは脳みそまで筋肉だと愚弄するかー!!
まあ、人々にそういわれるぐらいだし、普段からそういう行いが多いんでしょうね。
最初は割と思慮深い人なのかなと思ってたのに、結果はこのありさまですよ。
自分の見たものしか信じないというのは言葉の通りの意味だったのですね。
説明されてもわからん!目に見えてわかりやすい証拠を持ってこいといいたかったわけだ。
果たして天馬はカイザーにわかりやすく力の証明を行うことができるのだろうか。注目です。
・範馬刃牙 SON OF OGRE
最前列に歩み出てきた謎の男。オーガに対し祈りを捧げている。なんだ!?
さらに、気づけばいつのまにか観客に外国人の姿が増えてきている。
メガネの男性と同様に最前列に出てきてオーガに祈りを捧げる女性が現れた。
この人たちは一体何者なんでしょうか。
オーガに偶然救われて神のごとく崇めているとかそういう話なんでしょうか?
当のオーガこと勇次郎は息子と殴り合いの最中。
見開き4連発!!地上最強のブン殴り合いが行われ、観客の興奮も最高潮に達する。
感想を書いている方としては、書くことが少なくなってありがたいやら泣けるやら、だ!!
オーガと正面からブン殴り合う。この世にそんな奴がいたのか・・・
汗を流し語るオリバ。
貴方もバキとは正面から殴り合っていたじゃないですか。その結果負けたけど。
登場時は勇次郎とも正面から殴りあえそうなキャラだったのになぁ・・・オリバサン・・・
あの範馬勇次郎とブン殴り合っている。
根性では誰にも負けないと言われる柴千春をして信じられない光景と言わせてしまう。
花山さんも、この光景を見て思わず妬けてしまうらしい。あらあら。
それでしたらどうでしょう、もっと前へ・・・
花山「いや・・・ここでいい・・・」
千春「・・・へい」
観客「最前列じゃん・・・」
いいツッコミが入った。
前に感想で、段々近づいている。最前列まで来たら決着かなとか書いた。
が、まさか本当に寄ってくるとは思いませんでした。それもかなりの速度で寄って来やがった!
ヤロウ・・・俺の予想を覆しやがったぜ!!
ここでいいとは言ってるけど、また近づきだすかもしれない。
そのまま2人の間に割り込むぐらいまで近づけたら逆に凄いって話になるが、さすがに無理か。
さて、独歩ちゃんがこの親子喧嘩の決着について語ってくれます。
この・・・無呼吸連打が停止るとき・・・そのときこそがこの親子喧嘩の決着!!!
ついに決着の時が来たようです。いやぁ長かった。
この決着を受けてのことになるのかどうか、板垣先生は別冊少年チャンピオンのセレモニーである言葉を発した。
曰く「バキはあと10回くらいで終わる!」というもの。
衝撃的な発言であるが、本当に終わるのだろうか。
巻末コメントでもひとまずのピリオドと言っている。
しばし休んで再開するという可能性は十分ありそうだ。
再開したときにはバキというタイトルじゃなくなっているかもしれない。そういう意味での終わりなのか?
気にはなりますが、ともかく残りの回を見守ることにしましょう。
・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
ビンディちゃんが用意したボウガンを用いて反撃を開始するリッキー。
残念ながら矢尻が爆弾になってたりはしなかったようだ。
続いて弓を装填しようとするが弦を引くことができない。
地面に足で固定して、両手で思いっきり引かないといけないのですよ。
そのことに戦いながら気づくリッキー。中々カンのいい子である。
OK!理解した!!
リッキーがどうにか戦えているころ、死んだばかりの友と再会を果たしたタヒル。
レイ教諭はゾンビになった後もサーベルを手にしている。
形見とかいってサーベルだけでも持って行くべきでしたね。
辛ければ下がっていたまえ・・・私一人で何とかしよう・・・
教授がなんだか勇ましいことを言っている!いやあ、貴方一人じゃ無理でしょ。どう考えても。
というわけで、かつての友と戦うハメになったタヒル。
意を決したつもりではあったが、やはり動きが鈍い。迷うな!カプール!!
苦戦しているタヒル。一方のリッキーも苦戦。
ボウガンは何発か当てているが動きを止めるには至っていない。
それに相手の動きが急に早くなり、外れてしまっている矢もある。
残す矢はあと一本。なんとかこれを頭に決めないといけない。
どうする!?コイツのトリッキーな動きを捕らえるには・・・!?確実に頭を捕らえるには・・・!?
ああ・・・そんなに喰いてぇんなら・・・喰わせてやるよ!!
こうすりゃ動けねぇ!どうだオレの味は!?
左腕を相手の口に向けて突き出す。わざとかぶりつかせ、動きを止めたところに頭部に向けてボウガンの一撃!
なるほど。なかなかいい手段でありますな。
ゾンビの基本的な攻撃は噛み付きである。その噛み付きを封じれば動きも止まるし狙いやすいってわけだ。
リッキーの矢はゾンビの頭を貫き、機能を停止させる。
しびれるねぇ・・・この痛み・・・
大丈夫・・・!!オレは噛まれても感染しなかった・・・
大丈夫・・・きっと大丈夫だ・・・
てな風に強く言われるとかえって大丈夫じゃないんじゃないかと思えてしまって困る。
抗体を持っているのか、単に死なないとゾンビ化しないだけなのか。
現状はどちらとも言えないのが困りどころでありますな。
さて、教授と警備員のコンビの方。
私一人で何とかしようとか言ってたダグ教授が切られている。おじさーん!!
タヒルも頭を切られるが、致命傷というわけではない。
その隙に教授の手斧がレイの足に叩き込まれる。バランスを崩すレイ。
ダグ「カプ――ルッ!!」
タヒル「ああ!今度こそ任せろ!!」
なんだか仲のいい感じになっている2人。戦いの中で友情が芽生えた?
ともかく、タヒルのハンマーがレイの頭部を捕らえる。
さらに追撃でパイプにレイの頭を叩きつけとどめをさす。
レイ・・・・・・
黙祷をささげるタヒルでありました。辛い出来事でしたねぇ。
さて、そんな辛い出来事はさておき、ビンディちゃんのサービスシーンでございます。
地下水道らしきところで水に濡れたビンディちゃんを発見。んー妙にエロイ。
それにしても、なんだってこんな所に打ち捨てられているのだろうか。
気を取り戻したビンディちゃんは言う。懐かしい顔に会いました、と。
ナナンが・・・ナナンが・・・あの時のまま・・・で・・・
ナナンとは一体誰なのか?
フードの女の正体はビンディちゃんがよく知る相手ということなのだろうか?
ここはリッキー、一発言っておくべきですな。ナナンとか一体ナンナンだ!?と。
地下水で濡れた体も一気に冷え込む一言になりそうだな。うん、やっぱり言わない方がいいよ、リッキー!
・ガキ教室
楽しい楽しい夏休みの夜。だったはずなのに、いきなり道端で正座させられることになったバタヤンたち。あらら。
人の女に手ぇ出しやがってとムカつく気持ちはわかるが、中学生相手に大人気ない奴らである。
その大人気なさをいかんなく発揮し、有り金を全部出せと言い出すチンピラ。
そんな相手にはバタヤンのゲボ攻撃をお見舞いじゃ!!
バタヤンは花火で怒られたときもそうだが、怒られると見事な反撃を見せてくれますね。
意図しているわけじゃないけど。追いつめられると強い男だ!
まあ、それで事態が好転するってわけではない。
泣きながらお金を出しますと言い出す一行。だが、そのお金を管理している竹本は絶対出さないと言い出す。
おやおや?意外なところで意地を見せようとしてますね。
さて、先生たち。
店を変えようという話だったが、結局、晶は途中でフェードアウトしようとする。
だが、萌ちゃん達と別れて帰る途中。青山先生が息を切らしてやってくる。大変なんですよ!!
青山先生に連れられてやってきた晶。目撃するのは3組の生徒たち。
斉藤先生は生徒が正座させられているのを見てチンピラたちに向かっていったようだ。
さすがは体育教師。勇敢ですね。
竹本は鼻血を出している。お金を出さずに抵抗して殴られたのだろうか。
ふむ。こういうところで抵抗してみせるってのは意外と立派ですな。男をあげたかもしれない。父ちゃん喜ぶで。
カンケーねえヤツが出てきてんじゃねーぞ、とか言ってくるが、担任だし無関係ではない。
というわけで、何がどうなっているのか尋ねる。と、相手も正直に答えてくれます。
そいつらがオレの女にチョッカイ出したんだよ。んで慰謝料払えっつってんの!!
本気で言ってんのアンタ?そう聞きたくもなる話である。
慰謝料払う必要があると本当に思っているのだろうか。
顔を見ていると、脅しで言っているのか本気で言っているのか区別がつかなくて困る。
聞ーたかお前ら・・・・・・
ガチで勉強しないとコイツみたいな中坊にしかインネンつけられない情けない大人になっちまうぞ!!
確かに情けない。スロで負けて中学生相手に金をせびるとか、情けない以外に言葉が思い浮かびませんわな。
いーかげん、おまわり呼ぶぞと脅しをかけてみると、あっさり引き上げようとするチンピラ。
今度会ったらブッ殺スからな!と定番の脅しをしてきてくれます。やれやれ。
チンピラを追い払った晶。オラとコラしか言えねーのかっつーのと子供たちと談笑する。
しかし、その笑い声が癇に障ったのか、去ろうとしたチンピラがいきなり迫ってくる。は?
ガキが!オレのこと笑ってんじゃねーよ!!
子供に笑われるような大人にはなりたくねぇなぁ。
そして笑われたからって手を出すような大人には絶対になりたくない。見事な反面教師である。
というのはともかく、腹を蹴り飛ばされるターツン。
晶と斉藤先生でチンピラを抑えようとするが、それより蹴られたターツンが大変なことになっている。
地面に倒れたまま動かない。その後頭部には血だまりのようなものが・・・
青い顔して逃げ出すチンピラ。下手したら傷害致死事件になりますからねぇ。
思わずチンピラを追おうとする斉藤先生。
しかし、晶はターツンを救うことを第一に考える。というか、それしか考えれずにいるようだ。
救急車!救急車呼べよ!早く!!
普段であれば救急車も簡単に呼べるのだろうが、やはりこういう時は冷静になれないのか。119番もすぐに出てこない。
萌ちゃんたちが救急車を呼んでいる間、晶はターツンこと立木に呼びかけを行う。
アタマぬれてる・・・これ血?ボク死ぬの?嫌だ〜〜怖い〜〜!!
泣き出すターツン。そりゃあ怖いでしょうさ。
だが、みんながいるだろ、怖くないさと励ます晶。
上着を脱ぎ、後頭部にあてがって少しでも止血をしようとする。
頭ってのは少し切っただけでも出血が酷いものである。
でも、ちゃんと喋れているみたいだし、命にかかわるようなものじゃないはず。大丈夫、何でもない。大丈夫・・・
救急車が来るまで呼びかけを続けようとする晶。
と、そこで何かおかしいことに気づく。液体が流れ出てるのって、ターツンの背負ったリュックからじゃね・・・?
それに気づいた晶。流れた血のようなものを舐めてみる。バ、バンパイヤ!?
水々しくて甘いんだけど・・・
結局、血かと思ったのは割れたスイカの汁でありました。
泊めてもらうおみやげとしてリュックの中に入れていたことを本人も忘れていたそうだ。
なんというお騒がせな。脳ミソと間違えられるようなスイカはいらね〜。
まったく。人騒がせなヤツである。でもまあ、大事に至らなくてよかったよ。
念のために救急車に乗ってもらうことにする。晶はその付き添い。
そんな風に生徒を気遣ってみせる様子を見て、斉藤先生。
少し前までケンカをしていたはずだったのに、今ではすっかり見返してしまった様子。
ひねくれてんねアイツ・・・
捻くれてるわけではないと思いますよ。
手のかかる子はキライだというのは本音だと思う。晶はむしろ正直すぎる男なんでしょう。
でも、キライだといいつつも放っとけないし、何とかしようとしてしまう。
根がいい奴なんでしょうな。こういう風にいうと本人は嫌がるんでしょうけど。
そういう意味ではやっぱりひねくれてるってことなのかな。
斉藤先生との確執は起きる前に見事に収束した感じ。よかったよかった。
しかし、飲酒喫煙深夜徘徊と補導される確率120%のシノケンたちが無事に帰れるとは・・・予想外である。
だが、親の金を持ち出した竹本は帰ったら制裁が待っているのではないだろうか。
竹本家の長い夜は始まったばかりだぜ!そこに焦点はいかないと思うけどね。
・空が灰色だから
中3女子の物語。
関西から関東に引っ越してきたという木崎藍夏ちゃん。15歳。
人見知りで、関西にいたころもあんまり友達は多くなかった。
関東にやってきて、ちゃんと友達を作ることが出来るのか不安で一杯の様子です。
人見知りやけど、仲良くしたってください。よろしくお願いします。
関西弁を出すことで沸くクラス。出た!大阪弁ですやん!
大阪人とは違うけど、まあうけたからよしとしましょう。
関西弁使ったらやっぱり大阪の人間だと思われてしまうのがテンプレートなんですかね。
テンプレートな話はさらに続く。
関西人と言えばみんなネタ帳を持っているものである。んなアホな。
1家に1台タコ焼き器がある。これは本当にあることが多いらしい。
関西弁を使うだけで、ほんま芸人さんみたいやー!!と沸くクラスメイト。
標準語に直そ思ってたけど、こんな簡単に笑いとれるんやったら関西弁のままでええかなーと考える藍夏ちゃん。
ふむ。掴みはオッケーというやつですかねぇ。
転校生として、インパクトを与えることができたといったところか。
中3という中途半端な時期の引越し。
藍夏ちゃんによく似た感じの母親も少し心配であった様子。
だけど、みんな関西人ってだけで私に興味を持ってくれたと嬉しそうな様子の藍夏ちゃん。
そらよかったとお母さん。安心した様子でありますな。
転校当日はいい感じでありました
。
しかし、段々と微妙な雰囲気を感じていく藍夏ちゃん。
やはり関西人といえばお笑いができるものだという思い込みがあるのか、そういう会話を求められる。
ボケたのだからつっこんでよ!とクラスメイトは言うのだが、これは正直ボケの内容がよろしくない。
「木崎さんてなんで転校してきたの?やっぱり先生との禁断の愛でっか!?」
「クラス中の男子と20股したんだよね」
いやいや。なんでそうなんねん。
正直、面白くないボケは流してボケ殺しを食らわすのが正しい姿勢といえなくもないのかもしれない。
特に今回のは、相手を揶揄するような内容のボケですからねぇ。あまり気分のいいものではない。
なんでもかんでもつっこんでもらえると思うなよ!
それはさておき。
集団でいるときにカラオケに誘われる。誘われたと思ったら誘われていなかった。あれ?
まあ、こっちに来てからまだ10日くらいしか立ってないしと考える藍夏ちゃん。
来週からは自分から話しかけようと決心します。健気ですな。
体育の授業。バレーの練習ということで適当に3人グループを作りなさいと先生は言う。
グループが作れず、1人取り残される藍夏ちゃん。あらら。
これはしょうがない。まだ友達もいないようだし、あぶれることもあるか・・・
あはははさすが師匠!笑いに体張ってますなあ!
木崎さんおいしいー!!
わざとかい。
いや、皆が狙ってやったわけでもないだろうが、狙ってたやつはいそうな流れである。
このシチュエーションは中々厳しい。というか、笑えない。
よく声をかけてくれている瀧本さんたち。今週もカラオケに行こうと話している。
私も一緒にカラオケ行きたいなと考える藍夏ちゃん。ドキドキしながらも思い切って声をかける。
私も行きたいなと言ってみるが、どうにも渋い反応。
ていうかさ、師匠って関西人のくせにノリ悪いし、面白くないじゃない。
転校してきて未だに関西弁しか使わないし、こっちに馴染む気とか全然ないんでしょ?
なんですかい、それは。
関西人だから面白くないといけないとでも言うのでしょうか。
それでいて、面白くあるように、うけるように関西弁を使ってたら馴染む気がないんでしょとか言われるのかい?
まあ、確かにクラスには馴染めていなかったという話なのかもしれないが・・・
なんやろこれって。私、あかんのかなあ。
壁に向かい、一人トスの練習をする藍夏ちゃん。いかん、これは泣ける。
こうなってくると、完全にクラスメイトと距離ができてしまっていることが浮き彫りとなる。
藍夏ちゃんは、昔を懐かしむように、関西での友人に電話している。よっちゃん元気?
また電話しよな。こっちひまやねんと藍夏ちゃん。
友達が出来ないとこの年代はひまになりそうでありますな。ううむ・・・
お母さんにお使いを頼まれる藍夏ちゃん。その際、クラスのみんなとは仲良くやっとるかと尋ねられる。
・・・大丈夫やで。
短くそう答える藍夏ちゃん。
うーむ、どう見ても大丈夫ではなさそうな雰囲気ですなぁ。
友達が欲しいけど作れない状況は悪化している様子。
休み時間に話す相手もいないので寝た振りをして過ごす。ぐわわわ。
そんなある日、先生が職員室に呼んでるよと言われる藍夏ちゃん。どうやら早退することになったらしい。
家に帰ってみると、引越しのしている母親の姿があった。
お父さんところ結局いろいろあってな、もう時間ないねん、と母。な、なにがあったん・・・?
またあっちに戻るんやって。すぐに引越しやわ。こっちに何しにきたんやろなあ。
母親のその言葉を受け、つい泣き出してしまう藍夏ちゃん。
本来は面倒な引越しであるが、今の状況を避けることができるというのは、藍夏ちゃんにとっていいことと思われる。
受験生やのにいろいろ迷惑かけてもて、ほんまごめんなと母。
ううん。大丈夫やで!
涙を見せてしまったが、笑顔を見せる藍夏ちゃん。
母はそんな藍夏ちゃんの頭を撫でて言う。
ようがんばったな。
藍夏ちゃんは母に抱きつき泣き出す。
ずっと我慢していたのがあふれ出しちゃった感じでありますなぁ・・・切ない。
というわけで、何とも切ないお話でありました。
最後の母のごめんな、という発言からして、母は娘が苦しんでいるのに気づいていたってことでしょうか。
まあ、電話の様子とか聴こえていたとしたら簡単に推察できるでしょうしねぇ。
関西人はノリがいいとか、お笑いができるというパブリックイメージみたいなものがある。
とはいえ、もちろん皆がそういうわけではない。
作り上げられたイメージと異なる行動を取られると、何故か拒絶しだす人というのは存在する。
今回は本当、悪い方にはまってしまったパターンということなんでしょうかねぇ・・・
ひとりぼっちになり、苦しんでいた藍夏ちゃん。
瀧本さんたちからしてみれば、からかっているつもりも、ましてやイジめているつもりもなかったかもしれない。
しかし、正直感じの悪い子らである。
他人をダシにして笑いを取るタイプといった風に見える。
笑いを取るのにだれかを卑下するような真似は慎んで欲しいものなんだがなぁ。よろしくない。
笑いを取るときは気分よく、不快にさせる人がなるべくでないように留意して欲しいものである。
むう。なんだか飲み会での会話を思い出す流れだな。最近はそういう笑いを取ろうとする子が多い気がする!
ところで、藍夏ちゃんらしき人物が他の回にも登場している。
あの子の脳は〜の橋野くんと別府さんの回であります。
この回の最初の方に、藍夏ちゃんらしき人物がいる。その横の子はよっちゃんと呼ばれている。ほう。
となると、藍夏ちゃんが関西にいたときの話なのだろうか、と思えるが、周りは誰も関西弁を使っていない。
不思議ではあるが、関西の中でも一部地域は標準弁のところがあったりするという。
藍夏ちゃんは関西弁の地域だけど、橋野くんや別府さん達は標準語に近い地域の子だったということなのかもしれない。
てなことを考えると、またいろいろと今回の話が深いことになりますなぁ。
前の学校では一人関西弁であってもはみでることはなかったのに・・・てな話になりかねん。
なんだか心がわさわさする話でありました。灰色ですのう。
初対面の相手にあんまり勝手なイメージを持ったりしない方がいいってことですよね。
感想サイトで普段ボケとか書いてるからって、リアルで喋りまくれる人間とは限らないってことですよ。うむ。切ない!
・てんむす
開始30分15秒。遊ちゃんは11皿目を完食する。
残り18分。荒木選手1皿差をおいつけるか!?
残り18分・・・?いつのまにか45分制限ではなくなっていたのか!?
まあ、この司会の述べる時間はアテにならないので気にしないことにしましょう。いいのか、それは?
ひたむきに食べ続けたことで、ほんの少しずつ食べるのが早くなってる遊ちゃん。
その遊ちゃんのペースアップに焦りを隠せない黄桜さん。
黄桜さんの策により、スピードにおいても満腹感のたまり方においても相手より有利になれたはず。
実際1皿のリードを確保できたのだが、相手に焦った様子がないのが予想外だったみたいですな。
遊ちゃんのことを気にする余り、気づけばラインより食べ過ぎていた黄桜さん。
これじゃリードが作れない!もう!
・・・あれ?でも、食べたとカウントされるラインは、この量だった・・・かも。
食べすぎる分にはよしとするにぃと考える黄桜さん。おやおや。
まあ、確かに今の現状。一番避けたいのは食べ残しによる-1皿のペナルティ。
今それを受けたら致命傷になる。それだけは避けないといけない。
とはいえ、ラインがかなり気になっている様子の黄桜さん。
皿を置く直前に何度も食べなおし、ようやく皿を置く。
そんな様子を見て、今の12皿目、食べるの遅かったねと響香ちゃん。
たまたまでありますよ!と妙に気楽に構えている亀子ちゃん。
いやいや。遅かったねも何も、あれだけ皿を置く動作を取りやめたりしてるの繰り返してたら遅くもなるわい。
亀子ちゃんにしてみれば、緊張したフリをまだ続けているのだろうなと思ったのでしょう。
つまりまだまだ余力のある証拠でありますよ、ということ。
貴様の目は節穴か。
貴様は真偽の見分けもつかぬのか?
物凄く怒った様子の紫乃さん。怖いですわー。
紫乃さんは看破している。今の黄桜さんは集中が乱れていると。
少なくとも、探りあてたラインを把握し損ねるほどに。
1皿のリードを生んだあやつの食べ方には、食べすぎず食べ残さず・・・極限の集中力が必要。
しかしその集中力が乱れてしまえば、奴の食べ方は思案に時を浪費するだけの足かせになりかねんぞ。
紫乃さんの言うことは正しい。
まさしくその思案が足かせとなり、食べ直しの無駄な時間が生まれることとなっている。
今回もちゃんとグラフを作成していた様子の哲っちゃん。
相変わらず人物アイコンを作るのが上手い子である。
少しずつだけど確実に相手においついていってるのがこのグラフからもわかるとのこと。
遊さん。あんな・・・料理をバカにした、汚ぇ食べ方する奴に負けないでください。
オレのエゴかもしれねぇっスけど――でもあんな食べ方する奴が勝つのが大食い競技だなんて・・・オレはイヤっスよ。
だから・・・遊さん!勝ってくださいよぉぉぉ!!
精一杯の声援を飛ばす哲っちゃん。
それを受けても遊ちゃんに大きな動きは見えない。集中しているってことですかねぇ。
でも声援が聞こえなくなるってほどではないようだし、哲っちゃんの声は心に留めているって感じでしょうか。
開始41分10秒。黄桜さんは14皿完食。
一方の遊ちゃん。あと手羽先半分で14皿完食。その差は約20gと縮まっている。
既に黄桜さんのお腹はパンパン。ラインはあやふやでもう訳がわからない。
それでも勝つのは・・・私だにぃ。
根拠があるというわけではない。ただ、勝たねばならないという意志があるだけである。
食べて勝って、勝って天娘になって、私の宝物を取り戻すんだにぃ!!
必死に食らい付く黄桜さん。残り時間は1分を切った。
今更気づいたが、会場は時計が2種類あるんだろうか?
加算式と減算式の時計があるように見受けられる。
背後の大時計は加算式のようだが、減算式はどこに・・・?残り1分を切ると変わるのか?
てなこと考えているうちに試合終了。
タイムアップ直前に遊ちゃんが15皿目を完食。
天食祭本戦出場決定戦副将戦の勝敗は、1皿差(120g)あった差をひっくり返し・・・
15皿(1800g)対14皿と2本と1/2(1780g)で、結日高食い道部、荒木選手の大逆転勝利ぃー!!
なんとまぁ。
勝ちの意志を持ち続けはしたものの、最終的には抜かれてしまった黄桜さん。なんとまぁ。
今回の試合を振り返る紫乃さん。勝てた試合だった。
確かに相手のスピードは尻上がりに上がっていった。
しかしそれでも奴が自分の食べ方を貫けば勝てた試合。
自分の食べ方を貫き通したか否か。それが勝利の別れ目だった。
終わってみれば相手が1枚上手だったということか。
一人頷く紫乃さん。やはり大食いの基本は相手に惑わされず集中して食べることなんですかねぇ。
だが、ここで待ったの声がかかる。
最後の皿、相手の方が手羽先小さくなかったかにぃ?
おっとぉ。物言いが入りましたよ!
黄桜さん曰く、最後だけではなく、相手の手羽先はずっと私のより小さかったとのこと。
これは延長戦で平等にもう一度勝敗を決めるべき。だから今の私の負けはまだ負けではないと主張する。
うーむ、かなり無理矢理な話でありますなぁ。
そこで司会は言う。骨入れを持ってきてくださいと。
骨入れ。積み上げた皿の下に骨はないだろうなと思ったが、ちゃんとまとめて入れていたんですな。
黄桜選手。いや・・・会場の皆様も一緒にお聞きください。
確かに今回の手羽先のような、骨つき肉は骨によって肉の量が違うかもしれません。
その点において選手の方が不満に思われるのもわかります。
ですが――それは競技に勝つだけでなく、料理に対しても真摯に向かい合った選手だけが言えることです。
並べられた骨入れ。それを見れば食べ残しの量は一目瞭然。うーむ、これは主張がし辛い。
平等を期すなら両者の食した骨から、肉の量を丁寧に比較してみてもよろしいですが、いかがなさいますか?
いや、むしろそうすべきなんじゃないでしょうか?
今回は結日側が勝利したからいいものの、これで黄桜さんが勝っていた場合、どういう話になっていたのかと。
平等を期すなら、というか平等を期すのが大会運営側の仕事の気がするのだが・・・
まあ、本当に平等であるなら試合前に計測するということを告げるべきでもあるしなぁ・・・
それを言ってしまうと、そもそも量が計りにくい骨つき肉なんて出すなよということになりかねん。
格好が変わったので前よりは大分マシになった司会だが、いきなりマジメなことを言われてもなんだか困る。
マジメなことを言いたいならば、残り時間を頻繁に間違える癖をどうにかしなさい!!
といいますか、実のところ骨入れの骨を見ても遊ちゃん側の手羽先が小さくなかった証明にはならないと思う。
そもそも最初に120gあるという前提だが、黄桜さんの主張はそれが守られていないというもの。
なので、骨の大きさが同じだったとした場合、最初から手羽先そのものが小さいならやはり差がでるということになる。
つまり、司会のその説明では、結日側の手羽先がみんな小さかったという主張に対する反論とはなっていないのだ!
まあ、この骨入れを並べられちゃうと、これ以上の主張はしにくいでしょうけどね。
というわけで、黄桜さんの主張は退けられました。
黄桜さんは赤西さんに、ぽかっと殴られて退場。勝負は終わったのにグダグダ言わないの!
てな感じで妙にグダついた副将戦。ともかく遊ちゃんの勝利であります。
これで尾張側は1勝2敗。後がない。
結日は勝ち数では有利。だけど、食した総量では負けている状態。
総量差は60g。尾張側は紫乃さんが勝利した場合、60g差以上をつけていないといけない。
微妙な差なので、大将戦を勝利した方が勝ちと考えてもいいくらいでしょうな。
次の大将戦を制した方が、天食祭本戦に出場できる!!
天子ちゃんと紫乃さんの戦い。これはどうなるのか・・・?
紫乃さんはいいキャラでありますので頑張っていただきたいところなのですがねぇ。
まずは料理の発表からですな。一体何が来るのか。
前の試合で天子ちゃんのトラウマとなった熱い料理は出るのだろうか。
それが来なければ、普通の勝負になるような気もするが、はてさて。
猫舌の天敵といえば鍋焼きうどん。名古屋ということで味噌煮込みうどんが出ることを期待したいところだ!!
・シュガーレス
余所見からの一撃が正門に炸裂!
どうやらこの一撃で勝負あったらしい。
――椎葉の野郎・・・ボロボロにならねえと勝てねえのかよ・・・!
勝てないんじゃないですかね。
むしろボロボロになることで強くなるのが岳の性質ですから。
ボロボロ+余所見カウンターという必殺技コンボを受けたのだ。正門もひとたまりもなかったってことですよ。
これでトーナメント準決勝の片方は岳が制したことになる。
あとはもう片方の準決勝。マリモとシロの戦い。この決着がつけば、いよいよ決勝となる。
勝った方が俺と・・・と勇ましく宣言しようとするが、戦いが終わったということで気絶する岳。
うーむ、やはり気絶はするんですな。
まあ、勝負がついてから気絶するようになっただけずいぶんマシといえますか。
倒れそうになる岳を支えようとするマリモ。
だけど、伸ばした手は怪我した手だったので、やっぱり辞める。
倒れそうになった花瓶に対しては思わず手を伸ばしちゃうマリモだが、岳は花瓶にしては頑丈というイメージ。
支えなくても大丈夫だろと判断されたってわけですね。うん、しょうがない。
犬1匹支えられないようじゃ完治には程遠そうだねと判断するシロ。
今日この場で、もう片方の準決勝という話にはならないようだ。
・・・骨をつくるためにカルシウムとマグネシウム。ビタミンDの摂取量を増やすか・・・
相変わらず妙なところの知識が深いマリモ。
頭は悪いと本人は述べているが、化学的な雑学はやたらと豊富な様子である。
というわけで、ファミレスで栄養補給を行うマリモ。
お前、単純にハラが減ってるだけじゃないのか?
そう突っ込みを入れる三田さん。確かにそのように見えますな。
一応カルシウムのサプリとかも食べてるので、気を使っていることにはなっているらしい。ふむ。
しかし、三田さんは本当に足しげくこっちの町に来ておりますな。別にいいんですけど。
大量の食事を終えたマリモ。さて、次はどこで何を食うか。ってやっぱハラ減ってるだけじゃないのか?
前から思ってはいたが、マリモの食事代はどこから捻出されているのだろうか。
親は亡くなっているわけだが、どうやって暮らしていけているのか不明。
ヒュウゴが定期的に仕送りをしてくれているということなんでしょうか。いいお兄ちゃんだな!!
さて、町を歩くマリモと三田さん。その背後から鉄パイプ持って襲い掛かる男。
・・・鉄分なら足りている。
鉄パイプを歯で受け止めるマリモ。化物め・・・!!
不意打ちは免れたが、いつのまにか複数人に囲まれている。
どうやらこいつら、トーナメント参加者のマリモを潰し、シャケと戦う権利が欲しいらしい。
なんだか回りくどいことしてますなぁ。
シャケに挑みたいなら普通に挑めば受けてくれるでしょうにねぇ。
九島の屋上まで辿り着くのは大変だけど、登校中に狙うって手はないわけではないですし。
拳を怪我しているマリモに代わり、三田さんがこいつらの相手を勝ってでる。
まあ、名も無きモブたちが束になってかかっても三田さんに勝てるとは思えませんわな。
だが、横合いからいきなり殴りつけようとする相手を見て、マリモが動く。
壊れたはずの拳を、鉄パイプ持った男の顔面に叩きつけた!!
凄い勢いで吹き飛ぶ男。最近のシュガーレス世界は人がよく飛びますなぁ。
拳をイワしていたはずなのに、なんだあのパンチはと慄く襲撃者たち。
過保護にしすぎていたようだな・・・
どうやら懸命なリハビリの甲斐があり、ほとんど問題ないようになっていたらしい。
痛覚がないだけだろってツッコミに、俺は甲殻類じゃないと返すマリモ。
ですよね。植物ですよね。マリモなだけに。
そういえば、魚には痛覚がないと聞く。つまりシャケも痛みを感じていない可能性がある。
別にだからといって強いって話にはならないでしょうけどね。
拳が治り、これならシロと戦えると考えるマリモ。
しかし、拳が治ったのなら俺との決着をつけるのが先だろと現れる男がいた。宮華亮だ!!
ドッ。ゴキゴキ。
格好良く宣言して現れたのに、マリモの一撃で首をゴキゴキならして倒れる宮華。
マリモの拳より、お前のケガの方を治すのが先だったんじゃないかね!?
宮華はすっかりこういう役回りが板についてしまった感じがある。
でも出番があるだけ井純とかよりはましなのかもしれない・・・こともないか。
というわけで、襲撃者は全員返り討ちになりました。合掌。
さて、次回はマリモとシロの初タイマンになりそうな様子。
マリモの拳は本当に完治しているのか。本人曰く、殴れればそれでいいとのことであるが。
元々、無理をせずに取れるような頂点でも、無理をせずに勝てるような相手でもないんだからな・・・!
そうかもしれませんね。
まあ、過保護にしすぎずに無茶をすることで逆に治癒を促進するって手がないわけでもないですし。凄いね人体。
マリモとシロの初タイマン。この勝負の行方はいかに。
シロが勝つ姿が思い浮かばないのが辛いところではあるが、頑張って強さを見せて欲しいところではある。
いまいち薄くなっているキャラの補強をお願いしますよ、シロさんよぉー!!
・ANGEL VOICE
ペナルティエリアの少し外という位置でパスを受けた尾上。
強烈なミドルを持つ尾上からすれば、いい位置である。
他の市蘭の選手や観客などはシュートを打つものだと思い込んでいる。
しかし、乾が期待しているのは成田へのパス。
成田だ!成田を見ろ!!
見ました。尾上は成田を。成田は尾上を。
それを受けて成田は動き出す。相手の裏を取る・・・消える動き。
プルアウェイによってDFの裏に周り、パスをもらいやすくする成田。
その動きを終えたとき、足元には――ボールがある。尾上からのパスであった。
広能は思い出す。かつてマイちゃんが言っていたセリフを。
尾上クンはパスを出すお。
乾クンがサッカーは1人じゃできないって言ってたでしょ?
そんなこと・・・尾上クンにもわかってるもん。
大事な試合――どうしても勝ちたいって思ったとき、尾上クンは迷わず――成田くんにパスを出すお。
その言葉の通り。どうしても勝ちたい大事な試合で、成田へのパスが通った。
そして皆川との1対1!
走りながらシュートを行う成田。
もっと慎重に・・・と思った脇坂さんであるが、この思い切りのよさも重要である。
その速度に皆川も対応しきれず横を抜かれ・・・蹴り込んだボールがゴールネットを揺らす。
後半ロスタイム。市蘭がついに八津野から1点をもぎとった!!
やった!!やったぞ!!
全身で喜びを表す黒木監督。ブンブン。
思わず涙する広能。校長も泣いちゃってますね。
そして市蘭の観客は一斉にバンザイしながら歓声を上げている。
間宮先生も泣いてはいないもののバンザイはしている。さすがですなぁ。
尾上が成田にパス。あれだけいつも通りのプレーをしろと言ったのに、結局ゴールに結ぶついたのはいつもと違うプレー。
久住先生はそういうが、いつも通りですと黒木監督は言う。
いつも成田は、尾上からのパスを待ってました。
うむ・・・!いい言葉ですなぁ。まさしくその通りです
!
いつものプレーを行った結果、それが昇華され得点に繋がったと考えるべきなんでしょうな。いい話だ。
さて、この様子はもちろんマイちゃんにも伝わっている。
さらに松田の手による写メも届いている。
ゴールの瞬間は撮らなかった。その子が見たがってるのはそういうものじゃないと思ってたからである。
その代わりに撮っていた写真とは――
成田と尾上――そして乾が肩を組んでいた。
なんと、よくもまあこんな嬉しい写真を撮ってくれたものである。
これにはマイちゃんも感極まって泣いてしまう。そりゃあもうしょうがないですよ。
うーむ、松田の株は本当に天井知らずでありますなぁ。
脇の不良からは攻められてますけどね。ハハハ。
さて、時間的には決定的といえるゴール。
だが天城はまだ試合を諦めていない。まだ・・・あと2分あると考える。
確かに。キーパーが素人の万代さんであることを考えると2分は長い。
これまで八津野は延長を考えてベタ引きしていた。
今度は逆に延長にするために大攻勢をしかけてくるでしょう。
果たして市蘭は2分を守りきることができるのだろうか・・・怖い時間になりそうだ。
・秘みこさまー!
時代的にアレとか今更言われても困りますな。サングラスも普通にあったりするようだし!
夢見る大婆様。心はいつも少年って話ですね。
デザインはかなりアレだけど、覇-20という名前は結構気に入りました。
・LUCKY STRIKE
6回裏、最終回。リードは1点。果たして亀塚はこのリードを守りきることができるだろうか!!
ここであきらめるくらいなら、とっくにあきらめてるさ。
俺はあきらめない・・・俺はこのチームで勝つ!!
最後の攻防を迎えてた亀塚リトル対荒川南リトル。
荒川南の攻撃は下位の8番から。
気合を入れた江夏の投球により、この8番伊吹は3球三振となる。ナイス健太!
衣笠は思う。今の状況に至るまでのことを。
ずっとさがしてたんだ・・・あいつらのバッティングは一流だ。でも、それだけじゃ勝てない。
やっと見つけたんだ――
江夏の球の凄さ。そして気が強く、なによりわがままなところ。
あいつならエースになれる。
そう、亀塚が勝てるチームになるには、どうしてもエースが必要だったのだ。
やっと見つけた亀塚のエース。健太は続く9番も三振にしとめる。これで残りは1人!!
俺たちならやれる――俺たちは勝つんだ!!
あと1つ。アウト1つで勝利である。
だが、ここからは荒川南の上位打線。
しかも死に物狂いで向かってくる打線である。
1番の藤田弟。際どい球を自ら当たりに行き、出塁する。まさか名門の荒川南がそんなマネを!!
続いて2番の藤田兄。
荒川南の意地、見せてやる・・・
エリートチームがなりふりかまわず攻めて来る。
ツーアウトからセーフティバントを敢行し、見事に成功させる藤田兄。俊足を生かした攻撃ですな。
こうして3番。京本に打順が回る。
まだまだ。あきらめの悪さなら、俺たちも同じさ。
伊達に強豪と呼ばれているわけではない。土壇場の強さも本物だからこそ、強豪なのだ。
京本は粘り、フォアボールで出塁する。これで満塁。
ここで迎えるは・・・新堂!!最強の打者が最後の場面で登場である。
念のため、マウンドに向かい、のまれるなよと忠告する衣笠。
のまれる?喰い殺してやるよ・・・!!
いい気迫でありますな。気迫で負けてちゃなんにもならないってのをよくわかっているってことだ。
やっぱりお前は、亀塚のエースだ。
改めてそう口にする衣笠。
そして江夏とグラブを合わせ、ぶっとばそうぜと誓う。いいシーンですねぇ。
さあ、泣いても笑ってもおそらくこれが最後の勝負!
江夏は新堂を抑えることができるのか。新堂は4番の意地を再度見せつけるのか。注目であります。
・推薦ヤンキー
第77回新人まんが賞受賞作家である、滝口翔太先生が鮮烈デビュー!!
ケンカは強いが友達ゼロの悲しきヤンキーの物語、読みきりで登場です。
主人公の五十嵐千斗くん。
ガキの頃から腕っぷしが強くて毎日のようにケンカにあけくれていた。
その結果――ケンカ相手以外は誰も寄り付かなくなってしまいました。うむ、自業自得っすね。
もっと青春がしたい!友達が欲しいと今更ながらに考える千斗くん。
部活でも始めたらいいんじゃないですかね。空手道部とかオススメだ!
と言おうと思ったが、どうやらいい手段を思いついたらしい。生徒会長候補・・・
そういえば・・・と3日前のことを思い出す。
クラスメイトの誠実そうな少年、誠 実くん。
彼はクラス全員の意志により、会長候補として選出される。
モヒカンの生徒まで慕うという誠実っぷりはハンパないってことですね。
これだ!と考える千斗くん。
立候補者には推薦人がつくのが決まりである。その推薦人と共に選挙活動を行うのだ。
千斗くんが考えたのは、この推薦人になって、誠くんを会長に見事当選させるというもの。
そうすれば皆自分のことを見直し、人気者になれるという考えである。
浅い考えだが、まあいいんじゃないですかね。やる気になるのはいいことである。
しかしこのクラス、モヒカンどころか弁髪なんているんだな。どういうクラスだよ。
推薦人らしく選挙活動に勤しむ千斗くん。って脅しはいかん!!
そんな問題行為したらダメに決まってるでしょー!と誠くんに後ろからラリアットでツッコミを受ける。ゴバッ!?
なかなか激しいな誠くん。物怖じしないというかなんというか。
誠くんはただのマジメな人間かと思ったが、結構強情な子らしい。
ただ、その誠実さはやはりハンパではない。
暴れん坊な千斗くんは校長から見ても鼻つまみ者である。
校長は誠くんに、千斗くんを推薦人から下ろすよう伝える。が、それを拒絶する誠くん。
確かに彼は自分のために推薦人をやろうとしてるかもしれません・・・
ですが自分自身を変えようと必死なんだと思います。もう少し、五十嵐君を見守っていくべきではないでしょうか。
そう言ってくれる誠くん。へっ、いい子ぶりやがってよ。だけどよ・・・
ガチの涙がおさまんねぇっっ!!
ぶわわっと涙を流す千斗くん。これが人の優しさに触れた時に流れる涙ってやつなのか!!
誠!オレはお前のためにひと肌脱ぐぜ!ガチの涙を受け止めろ!!
と、いうわけで。完全に誠くんを応援する気になった千斗くん。
髪も黒くし、マジメな格好で選挙活動を行う。
おぉー拡声器も用意して本格的ですねぇ。本格的過ぎて学校の選挙活動じゃねぇ!!
まあ、学内でやるのは迷惑な気はするが、気持ちは伝わってくる。
校長が咎めようとするが、誠くんは彼はボクのためにやってくれているんですとかばう。
そうやって自分をかばってくれたことに対し、号泣する千斗くん。
いい話ですね。思わずクラスメイトも微笑ましく見守ってしまってますよ。
立会演説会の当日。
いい感じに選挙活動を進めていたが、さすがに大勢の前でスピーチするのは緊張する様子の千斗くん。
そんな千斗くんに、これまでしてやられていた不良のヨッちゃんの魔の手が迫る!
推薦人なんてやってる今なら手出しはできないだろうと考えるヨッちゃん。
でも、基本的に及び腰なので一回殴っただけで道を開けてしまう。何やってるのヨッちゃん。
頭から血を流した状態で立会演説会の会場にやってきた千斗くん。
生徒たちは大盛り上がりであるが、校長は激怒。この神聖な演説会に立ち入るのは許さんぞと言い出す。
まあ、完全に売られたケンカとはいえ、ケンカはケンカですしね。校長の言い分もわからないでもない。
だからこそ、千斗くんは頭を下げお願いする。
お願いします。少しだけ時間をください・・・
あの五十嵐が頭を下げている・・・!
?
囃し立てていた生徒たちも思わず静かになる行為。校長の目も思わずキレイになっちゃうような行為だ。
そして、千斗くんによる推薦人演説。
カンペで用意した言葉ではない。本当に思っている感謝の気持ちを言葉にする。
オレみたいなしょーもない不良でも、びびらずぶつかってきて・・・感謝までしてくれて。
オレ・・・人から感謝されたの初めてだから、何て言ったらいいのかわかんねーけど・・・
誠ってヤツはーただのマジメ君じゃなくて、本当に純粋な優しいヤツなんだと思います・・・
だから・・・まぁ何つーか。
オレはコイツのおかげで何か変われた気がします!
オレのほうこそありがとうな、誠!!
気持ちの篭ったいい演説でありますね。
その結果か、見事に新生徒会長に選ばれる誠くん。
号外として映し出された写真には、誠くんと、推薦人である千斗くんの姿が共に映っていた・・・
いやぁ、友達って本当にいいものですね。最高だ!
タイトルや一枚絵だけでは思いも寄らなかったぐらいにいい話で驚きました。
新しい展開とかそういうのがあるわけではないけど、温まる話ってのも時にはよいものですね。
画力もよい感じですし、新しいアイディアを見せての作品を見てみたいところであります。
滝口翔太先生の次回作に期待です。
・さくらDISCORD
楽しかった夏合宿も終了。お別れの時間と相成りました。
受験終わったら今度はこっちから行くからな、と修一先輩。
その修一先輩に対し、また語り合いましょう!と答える丘。
確かにこの2人よく話をしていたが、何について語り合っていたのだろうか・・・?
そして、ノ宮とハルカさんは泣きながら飛び上がって抱擁を交わす。
初日ケンカをしていたはずなのに、いつのまにやらマブになっておりました。
まあ、お互い悩みとか弱いところとか見せた仲でありますからねぇ。
仲良い分には問題ない。まさしく芽吹の言う通りである。
ホント、あっという間だったな・・・
先輩たちと別れ、しんみりする康介。
その背中に黒木さんたち野球部員たちの声が投げかけられる。俺らに一言もなく帰ろうなんざ、いい度胸じゃねぇか!!
「また来いよクソ野郎!!」
「今度はいっそ女の子10人くらいつれて来い!!」
「メールシカトすんなよ?」
「元気でな!じゃねーとまたぶん殴ってやる!!」
「また野球やろうぜ!このメンツで」
「いや、あれだ。桜島っつったか!?今度はそいつもつれて来い!!」
修一「康介!絶対だぞ!絶対にまた会うんだからな!」
ハルカ「康介!そいつら大事にしろよ!今度会ったらまた腹いっぱい肉食わせてやる!!」
未練を引きずるような別れになりそうであったが、これはまたスッキリとした別れになりましたね。
一度別れはするが、また会うこともある。そう思えるいい話であります。
康介も見開きでいい笑顔を見せてくれますわ。よかったよかった。
何がよかったってさりげなく島の名前が出されているのがよかった。やったね島公!
帰り道。電車で並んで座る5人。帰り道は疲れて眠ってしまうものである。
丘は鼻ちょうちんまで作って豪快に眠っている。その肩にもたれるように芽吹が眠っている。
うーむ、なんですかねぇこの2人・・・!!まるで夫婦のような見せ付けている・・・!!
皆眠っているのかと思ったが、ノ宮と康介は起きていた様子。
改めて2人はこの1週間の夏合宿のことを思い起こす。あっという間の1週間だった。
あのね?こーちゃん・・・ありがとね。
もう私、時間は怖くなくなったから。
ノ宮はそう告げる。ふむ、それはよかった。
野球部の連中を集めたのも、元はというとノ宮に時間は経過すれども、希望はあると教えるためだった。
その結果、ノ宮は時間を怖くないと思えるようになった。
そしてまた、その行為により、康介はまたあの野球部の連中ともう一回会うことができた。
康介のおかげであり、ノ宮のおかげでもある。
だから・・・その・・・礼を言うのはこっちの方なんだよ。ノ宮。・・・ありがとな。
礼を述べる康介。その言葉を聞き感極まったのか、ノ宮がいきなり康介の唇を奪って・・・なにぃ!?
はあぁぁぁぁああああああぁ!!?
ノ宮「なっ何、何してんの!?こーちゃん!?こーちゃん!?」
康介「はぁぁぁぁ!?んなもんこっちのセリフだろうが!?」
なんだか大混乱な2人。康介はともかく、仕掛けたノ宮までこの反応とは。
意志よりも先に体が思わず動いてしまったということなんでしょうかね。そりゃあ戸惑いもするか。初々しい。
こ・・・このこーちゃん君め。ノ宮パンチ、ノ宮パンチ!!
ゴッ。と派手な音を立てて繰り出されるノ宮パンチ。並の威力じゃなさそうだ。
いやノ宮、電車で人を殴ってはいけない!いや丘、そういう問題じゃないんだ。電車じゃなくてもよくないよ。
一体何がどうなっているのやら。起き抜けの丘や芽吹にはわからない。
しかし、住吉さんは起きており、全て目撃しちゃっていました。プルプルプル。あーあ・・・
なんだかとんでもない事態で終わりを告げた夏の合宿。
時は流れ、夏休み終了。何!?補習の話に行くと思ったらもう夏休み終わりだと!?
だが、久しぶりに島の姿を見ることはできた。
島は夏休みの課題をまだ終えていない。そう島の夏休みはまだ終わってないのだ!ダメじゃん。
島はどうやらちゃんと陸上部に復帰しているらしい。
同じ陸上部の速水くんと親しく話をしたりしている。おやおや、島ってば。
誰か俺に優しくしてくれ!!
おやおや、島ってば。陸上部でも扱いは変わりないようですな。さすがぁ。
新学期早々、芽吹とお話。
そして芽吹は言う。あれどうにかしてくんない?と。・・・あれ?
芽吹が向けた視線の先にいたのは・・・住吉・・・さん?
あら島くん。ごきげんよう・・・ふふふ。夏休みは満喫できたかしら・・・?
す、すす住ヨッシーが故障しているーッ!!プルプル。
玉砕を仕切れなかった結果がこれであるか。なんというか・・・なんというか。可愛いなオイ。
住吉さんは夏休みの間ずっとプルプルして過ごしていたのだろうか。
そうなると結構長い間プルプルしていたことになる。それでも立ち直れなかったというのか・・・
果たして住吉さんに復帰の目はあるのだろうか。
島がどうにかしてくれるのだろうか?というか出来るのだろうか?
人を立ち直らせるにはショックを与えるのがいいという。
うむ、島なら何か住吉さんを怒らせる手段がいくつも思い浮かぶはずである。
それらをいくつか、というか全部実行して怒られてみていただきたい。
島の芝生が無くなって平地になるころには住吉さんも元に戻っているかもしれない。いないかもしれない。
・ちぐはぐラバーズ
全力を尽くして女王を守ろうとするアヴァロンの騎士たち。
ようやく間に合ったわだかまりのようなものが解消されたようですね。よかったよかった。
無心も悪役を買って出た甲斐があるというものである。
気を失う無心。しかし、爽さんに抱きかかえられ、すぐに目を覚ます。
今こうして見ると抱きかかえられている状態だが、無心は爽さんを救った。
その事実はハッキリと残っており、2人の気持ちを満たしております。
無心が気がついたので、改めてその腕でよく5人を相手にと驚くガレス。
全く。よくそんな左腕で・・・左腕?
ゲーッ!?ガントレットブレイクのダメージが左腕に移っているーッ!!
なるほど。これなら、ボールスの攻撃を右腕一本で払った理由になる。
覚醒無心は右腕のダメージを左腕に移すことで戦闘を継続できるようにしていたのだよ!!
てなことはさておき。
ケガのことはともかく、やっぱり覚醒した無心の強さは異常である。そりゃガラハドも何者だよと問いたくもなる。
天原無心・・・本当にたいした奴だべ。
おめえは大切な女性を守り抜いだだけでねぐ・・・モルガンを――俺だぢ全員を救ってくれだんだがら。
バリンがいい感じに話を纏めてくれました。さすがですな。
そしてモルガンは無心に告げる。
やっぱりあなたは最高に素敵な騎士よ。
でも・・・私の騎士じゃない。
・・・さよなら。無心・・・
そう言って立ち去ろうとするモルガン。
ついでに爽さんに、ちゃんと自分のものは自分のものと公言しておかないと、またいつ誰かに狙われるとしれないと忠告する。
モルガンが立ち去るのに合わせて騎士たちも天原道場を後にする。
モルドレッドは無心に向け、これで一勝一敗。同じ中学生同士、次はインターハイの決勝で会おうと約束する。
モルガンってば〜〜あれほど無心ちゃんにご執心だったくせに。
ふられたら即、身をひくなんて・・・男らしいと言うか・・・あなたの素敵な所よ。
そうボールスは評する。うむ、やはりボールスとモルガンは女友達みたいな関係だったんですね。
きっぱりと身を引くことは決心できたが、それでも涙は溢れてしまうモルガン。可愛いですねぇ。
そんなモルガンにハンカチ代わりと上着を投げつけるガラハド。ぬははははっ。
段々とモルガンと騎士たちの関係も元に戻っていってる感じがあります。
そういえば、ガラハド。爽さんのことを名前で呼んだりして、結構気にしていたんじゃない?
一人で落ち込んでるあいつに――誰かさんがかぶって見えたのかもな。
あらあら。ガラハドってば・・・カッコイイじゃねぇか。
思わずモルドレッドもヤバイ!点数稼がれる!と危惧しちゃうぐらいにカッコイイガラハド。反則っすね。
そういえばアヴァロン学園退学になってたんじゃなかったっけ?
と思ったが、どうやら本当に退学になんてしたりはしていなかったとのこと。ああ、そうなんだ。
停学状態になっていただけだったので、すぐに解いてあげるとモルガンは言う。寮にも戻れそうですな。
負け犬には用がないとか言っていたモルガン。しかし負け犬とは負けを認めた者のことだと言う。
フフ・・・今のあなたはすごくいい顔してるわ。
まさしく、ですね。ガラハドも今回の件を受けて人間的に一回り成長したのかもしれないですな。
さて、残された天原姉弟。
爽さんはモルガンに言われたことを反芻している。公言しておけ、か。
たしかにモルガンの言うとおりだ・・・それにお前からあんなことを言われて、私だけ何も言わないというのも――
そう言い出す爽さん。さらに、今しばらくここに――私の側にいてほしいと無心に告げる。
お前が・・・さっき・・・命がけで私を守ると言ってくれた時は本当に・・・本当にうれしかった・・・
だから無心・・・今度は私の気持ちを伝えさせてくれ・・・
私はお前のことを・・・お前のことがず・・・ずっと前からす・・・・・・・・・・・・
・・・すまん駄目だ!!
これで許せ。
告白は空振り。と思いきや、言葉で表すよりも直接的な行動に出る爽さん。
うーむ、これはわかりやすいですね。口づけにより気持ちを表すか。わかりやすい。
恥ずかしくて言葉には、と言う爽さんに対し、無心は言う。ギュッとしてもよろしいでしょうか!?
・・・受けて立つ!!
やたらと男前な顔で受けて立ってくれる爽さん。
無心はその爽さんの広げた腕の中を目がけて飛び込んで行くのでありました。
これにて――小生と爽さんのお話はひとまず幕となります。それでは皆様、またいつかどこかで・・・
おしまい。
と打たれていましたが、まだちょっとページが残っていたらしい。
というわけで、この出来事があってからの後日談でございます!!
モルドレッドが無心と約束した中学男子インターハイの決勝戦。
今年の中学男子はレベルが高いと噂されている。モルドレッドは順調に決勝に勝ち残っているらしい。
そんな声が聞こえる中、可愛い少女がキョロキョロと誰かを探していた。
誰だ?と思ったら胸には土門の文字。ち、千春ちゃんか!髪を下ろしているからわからなかったよ。
千春ちゃんも中学女子のインターハイで武道館に来ている様子。
そして探していたお相手は、どうやらガラハドだったらしい。声をかけられて嬉しそうな千春ちゃん。
ガラハドは千春ちゃんに対し、言う。
そうだな・・・てめえがいつか――
「艶っぽい声と」「切れ長の目の」「大和撫子」か、
「高飛車で」「甘っちょろい」「女王様」になったら、遊んでやってもいいぜ?
という言葉を受け、顔を輝かせる千春ちゃん。可愛らしいですねぇ。
爽さんになるかモルガンになるか。千春ちゃんはどっちの道を選ぶのか。
今更切れ長の目になるのは難しいし、やはりモルガンルートであろうか。
うーむ、微妙にいい雰囲気になっていたとは思ったが、よもやここまでハッキリガラハドに好意を示すようになるとはねぇ。
海兄としても、妹が色気づいていることに対し複雑な様子。
女は恋をしてキレイになるものよ・・・この私みたいに・・・ね。海きゅん。
ぬんっと海兄の背後に立つボールス。
おやおや海兄。素敵なお相手が見つかって、というかお相手に見つかったみたいですね。お幸せに!
というのはさておき。
いよいよ始まる中学男子インターハイ決勝!!
まずは大会本命、アヴァロンのモルドレッド=ライト!
それに対するは、今大会決勝初進出の――泉の剣中学、苑辺野猛武!!!
ド―――ンと効果音つきで現れたスキンヘッドの男。フッフッフと不気味な含み笑いをしている。
この存在感・・・その辺のモブではない・・・!!いや、苑辺野猛武なんですけどね。
というか、無心は?あれ・・・?
モルドレッド呆然。応援に駆けつけていたモルガンや騎士たちもビックリ。
はい、無心は34大会初戦敗退記録を更新していたのでありました。
ごめんなさい!モルドレッドくん。約束守れていませんでした!!
やはり無心。覚醒すれば敵は無しだが、簡単には覚醒できないってことですね。
近しい人がピンチにでも陥らない限り、早々は覚醒しないのが無心の悩ましいところ。
まあ、これからの課題ってことですな。モルドレッドには悪いですけど。
たとえ試合には勝てなくとも・・・お前は私にとっての最強の剣士だ!!
爽さんはそう言ってくれます。
まあ、そういうことなんでしょうね。無心としての剣の道も大切な女性を守ることが第一でしょうし。それでいいのだ。
仲良くしている2人だが、お爺様の邪魔が入る。
うむ、お爺様としては、わしの目が黒いうちは度を越した行為は許さないって感じのようですな。
つまり、黒くなくなれば許すというわけですな。
爽さんの今後の行動の指針は、いかに邪魔なお爺様をどうにかするかという話になるわけだ。恐ろしい子!!
てなわけで、ちぐはぐラバーズ。本当におしまいでございます!!
92°ほど方向性が変わったという連載でしたが、何だかんだで上手いこと収まった感じがあります。
バリンだけ必殺技が出せなかったりとかはありましたけどね。
それでも、それぞれのキャラが魅力的に描かれ、楽しい連載でございました。
海兄やガラハドのキャラが特によくできており、この2人の存在が方向性を狂わせたのかもと思えなくもない。
まあ、どうせなら虚数方向に展開し、つゆだく丼子ちゃんの仕事風景の話に展開していてもよかったのですが・・・
やるなら掲載誌を変えないといけないでしょうな。
さて、短期集中連載は無事完了。
単行本は上・下巻が8月8日に同時発売!!
連載前の読みきりももちろん収録されてるし、描きおろし漫画も収録されているとのこと。楽しみですなぁ。
面白い作品でありました。またいつか続きが描かれることを期待しています。
また、ちぐはぐラバーズ以外の先生の連載というのも期待しております。
鈴木央先生の次回作に期待しております!!
・りびんぐでっど
今日も仲の良い青山夫妻。2人だけで旅行に出かけます。
相変わらず青山パパの羨ましさはこの上ないことでありますなぁ〜爆発しないかしら。
ホント仲睦まじいよと送り出す青山君。
その青山君に対し、代わりに2人ものんびりすればいいじゃないかと言い出す。
ママ「あら――あやまちを犯しちゃったりするのかしら」
パパ「そういう雰囲気になったら押すのみだぞ、圭太くん」
何という色ボケ発言!自分たちがこれからそういう旅に出かけるからって、なんてことを!
すぐに恋愛に絡めるのはおよしなさい!
マジメというか、時代錯誤というかな青山君には刺激の強いアオリでございますよ。
そういえば、前にもこの夫婦、青山君に風呂場の覗きを推奨しようとしたこともあった。
ハプニングを期待したということでありましょうが、中々に押せ押せな夫婦である。
逆にそんなんだから青山君がそういうことに抵抗感を持つ少年になってしまったということなのだろうか?
それはさておき。
夕飯について、もなこちゃんが手料理をふるまってくれることになりました。
それはいいのだが、もなこちゃんえらく挙動不審。
パパたちに言われたことを気にしているのだろうか。常時顔真っ赤でありますよ。
って考えてみると、もなこちゃんの体色だと顔赤くなってても気づきにくいな。
青山家の洗剤はぴかぴかピカリン。ジャンケンポン。
というのはさておき、夕飯は予想通りの肉料理。肉の塊でけぇ。
なんだかボロボロになりつつ料理完成。お味の方は・・・お、うまい!
まことに!?まことしやかに!?
そりゃあもう、まことでございますよ。本当と書いてまことと読むぐらいだ。
ドキドキしながら食事を終える。
両親の言葉のおかげで、青山君もなんだか赤くなっている。ドキドキしまくりですね。
初めてというわけでもないが、今更ながらにふたりっきりということを意識してしまう青山君でありました。
部屋に戻って落ち着こうとしたが、もなこちゃんは休ませまいとやってくる。
ゲ、ゲゲゲームでもしないかい。ツイスターゲームを!!
懐かしのゲームを持ってきましたね。分離できるもなこちゃんならどんなポジションも可能!ぐふふ。
という反則技はさておき。
ゲームがダメなら映画でも見ないかと言い出すもなこちゃん。
なんだか今日は積極的に青山君と関わろうとしておりますなぁ。
何かよさげなものはあるかと本棚を漁るもなこちゃん。
おいおい、男の子の本棚を漁って、何か怪しいものが出てきたらどうするんだい?
処分したはずが何故か戻ってきていたツインテ本が発掘されたり、とかさ。末期患者め!!
まあ、見つかったのはそういうのではなく、ゾンビ関係の映画。
ゾンビ・ストリッパーズってなんだろう。ストッリップなのにエロくない感じ。不思議!
これらの映画はあいすちゃんから借りたものらしい。
ふむ。意外とそういう交流があったりしたんですな。仲いいんだ?
アンリちゃん以外にも仲良くして・・・・・・
青山くんてそういうとこあるよね・・・アンリちゃんだけじゃないんだ・・・
なにやらブツブツ呟いているもなこちゃん。可愛いことですな。
この間アンリちゃんとイチャイチャしていたことを突っ込まれる青山君。
そこを突っ込まれても、あの時は記憶がいまいちなくてですね・・・恥ずかしいセリフ言いまくりだったけども。
でも、学校でも仲いいんでしょ?そうやっていろんな女のコに気を持たせて・・・
どーせ私にくれたラブレターだって・・・クラスメイトが死んだってだけで夜中のテンションで書いたんでしょー!!
どかーんと思わぬところに飛び火しました。
確かにクラスメイトの死という衝撃は大きいし、勢いでそういう行動に走ることもあるかもしれない。
だけど、あのポエミィな文章は青山君の真摯な気持ちが篭って・・・いるはず。
ともかく、今日はなんだかテンションがおかしいもなこちゃん。
どこが!?超プリティーじゃないか。
おかしいよ!!
たしかにプリティーではあるが、様子がおかしいというのはそういう意味合いではない。
全く。これでは2人きりを意識しすぎてるみたいじゃ・・・ハッ。
もなこちゃんを抑えようとしたところで、自分もその2人きりを意識してしまう青山君。
ともすればそのまま抱き合えてしまうぐらいの距離で立ち尽くす2人。これは・・・
おいおい一体何が始まるんですか!?おじゃまします。
文字通りおじゃまが入ったー!!
大きな声がするからついに捕食が始まったと思って来ちゃったじゃないですか、とやってきたあいすちゃん。
ビデオカメラ片手に乗り込んでくるとは、さすがに研究熱心でありますね。
どうやらまだ何もなかった様子でつまらなさげにするあいすちゃん。
まあ、せっかく来たのでついでに最近のオススメ映画を持ってきてくれました。
なんですか、その希薄な反応は。この間はあんなに熱心に頼みこんできたから持ってきたのに。
ゾンビの生態をもっとちゃんと知りたいって・・・正直感心しましたよ。
ふむ。さすがは青山君。もなこちゃんのために日々研究を怠らずにいたらしい。
その事実を知り、改めて感激するもなこちゃん。後ろから青山君に抱きつく。きゅ・・・
ヘンな事言って・・・ゴメンね。
私・・・今日ね、青山くんの気を・・・引きたかったんだ・・・
こ、これは・・・これは・・・もしやそういう話なのか!?
パパが言うところのそういう雰囲気ってやつなのか?押すのみという状況なのか!?グイグイなのか?
よくわからんがこの流れに・・・・・・と行きそうな青山君であったが・・・あいすちゃん・・・
さすがに撮られながら押しまくるようなことはできなかった様子であります。
パパならばそれでも押しまくれたのであろうか。
あいすちゃんも一体どんな場面を撮る気でいたのだろうか。興味はつきないところでありますな!
それにしてもやたらとラブラブしておりますなぁ。
こうやって押されると、恋愛関係がハッキリ決着してしまいそうな怖さがあるのだが。
もう少し、この固まらない感じのドキドキ感を味わっておきたいところでありますのですが・・・はてさて。
・木曜日のフルット
引越しの挨拶をもらったことはあれど、作りすぎちゃったのでというシチュエーションはついぞお目にかかったことがない。
一体どこに行けば若い娘から煮物を分けてもらえるような場面に出くわすのであろうか。
出会って5コマで美化する佐藤君の純朴さに乾杯。
料理が下手でも気にしないってことですね。やぁ純朴ですなぁ。
量を測れない辺りも料理ベタの特徴ってことなんですかねぇ。
先輩のところに持っていけばと思うけど、鯨井先輩じゃまた食べて倒れそうだしな。悩ましい。
・総合感想
今号は目次でミスがあったような感じ。
よく見ると、目次の範馬刃牙の項目位置がおかしくなってますな。本当は星矢とバイオの間のはずである。
最近は誤植とかが前よりも見受けられるようになってきた気がする。
別冊の創刊とかで色々とゴタゴタしているんですかねぇ。
それに、連載作品の入れ替えとかもありそうだし、まだゴタゴタしての誤植は続きそうな予感。
面白い誤植ならありだけど、こういう部分での誤植は厳しいので勘弁して欲しいところですな。
さて、次号はクローズZEROの作画を行った内藤ケンイチロウ先生が新連載で登場。
巻等ではなくセンターカラーでの新連載というのが気になるが、まあそれはよし。
普通の学園ものかと思ったら妖怪コメディらしい。ほう。
ちょっと興味を引かれる言葉でありますな。どんな妖怪が出てくるやら。楽しみだ。
2012年 29号
・バキ外伝 創面
第0話と銘打たれた今回。
花山薫が高校生活を送るためには、学生服の存在が必要不可欠・・・!!
さすがにこのサイズは普通には売ってないからオーダーメイドするしかないですわな。
花山薫は花山薫な時点で凄いので学生服も標準型で問題ない。
むしろその方がネタ的に引き立つ。なんだネタ的にって!?
ともかく、別冊にて花山薫の学生生活エンジョイ物語が始まるって話なんだぁ!!
・囚人リク
2号連続カラーの第2弾。
サーチライトに照らされるリクとレノマさん。この事態だけは避けなければならない。
そのための看守の目をなくす方法。それは停電を起こすことだ!
と思ったら、それは不正解。
あんなに頭ひねって辿り着いた答えだったのに、自信もあったのに・・・
頭を抱えるリク。苦悩している状態だと周りの笑い声が耳障りに聞こえるもので。
笑ってんじゃねえよ。おてんとさんよぉ。
太陽に当たり出したぞ!!すさんでますなぁ。
なんですか?皆が笑ってるからお日様も笑ってると思ったのかね?ルールルルルッルー。
ともかく、がっくり気落ちしながらN棟に戻ろうとするリク。
その途中、例のじいちゃんと出会う。
だけど、今日はお話をする気分にもなれない。謝りながら戻ろうとする。
そんな気落ちしたリクの背中にじいちゃんは声をかけてくる。
リク坊。何があったか知らんが・・・考えすぎはよくないよ。自分を見失っちまうでよ。
ありがたい忠告であります。
しかし、状況が状況ですからねぇ。これがうまく行かないと、結局自分は何の役にも立たないままかもしれない。
しょせん、俺1人の力なんかじゃ無理なのかなぁ。苦悩するリクでありました。
そんなリクを他所に、自由時間を楽しく過ごそうとする天野たち。
考え事してるんだから、も少し静かにしてくれよと叫ぶリク。おやおや。
それを聞いた天野。リクに近づき、何イラついてんだよと尋ねる。そして――
なんなら相談に乗るぜ。
力不足かもしんねえけどよ。気のいいオメーが荒れるったぁ、よっぽどのことだろうからな。
ま・・・気が向いたら話してくれよ。
そう言って、肩に拳を当てる天野。
おぉう。さすがに天野・・・何だかんだでレノマさん不在時に27を纏めていただけのことはある!
その天野に叩かれた肩がじんじんと響く。
・・・八つ当たりなんか・・・俺は・・・なんて最低なんだ!!
苛立ちよりも、後悔で泣きそうになるリク。そういうことをちゃんと反省できる子である。
しかし、そっちに囚われている時間もないわけであるが・・・
あれ?あれ?あれ?ないぞ。あれ?
リク・・・なぁリク。知らねえか?
なあ、俺の眼鏡知らないか?
す、菅くんのメガネ芸だー!!
頭に上げてメガネメガネとはまた古典的な!
気づいたところで、ストンと落とすという技も合わせてくれます。
メガネを外した見た目は凶悪犯なのに、気のいいことですなぁ。
これには思わず笑顔を見せてしまうリクでありました。あはは・・・
リクの笑顔に合わせるように笑い出す一同。
この所ずっと考え込んでいたリクは笑っている余裕もなかった。久しぶりに笑ったね、とノギは言う。
やっぱりリクはさぁ、笑ってる方がいいよ!!
そうですわな。下手な考え休むににたり。笑う角には福来る。
じいちゃんも言ってた通り、考えすぎはよくない。たまには息抜きだって必要なわけだ。
須藤「眼鏡がそんな所にあるなんて、まさに灯台下暗しだね」
菅「まったくだ」
ノギ「何それ?トーダイモトクラシー?」
トーキョーデモクラシーみたいなことを言いやがって。
それにしてもノギは学がない。まあ、スラムじゃ学校にも通えないだろうししょうがない。
その割に字とかはちゃんと読めそうなんだよね。親が教えているってことなのか?
まあ、スラムにも寺小屋みたいなのがあるのかもしれない。
須藤くんや菅くんはちゃんと学がある感じですしねぇ。
改めて考え直すリク。
徹夜で考えようとしているため、夜中でも小用を足したくなり、トイレに入る。
そこで、いきなりリクの顔にサーチライトが当てられる。なんだ!?
と思ったら、鳥が飛んでいたので、それを追ってのサーチライトだったらしい。厳重であるなぁ。
サーチライトは向こうにもある。と思ったら、あれは海岸の灯台か。見分けがつかねぇな。
灯台下暗し。灯台・・・下暗し・・・監視塔も・・・下暗し・・・監視塔も・・・
つまり看守も・・・下暗し・・・看守の下?看守の・・・
そうか!!
何かに気づいたリク。看守の下を抜ければいい・・・?地下か?地下を掘るのか?
道具を使うことなく、己の手足を用いて、外へのトンネルを掘り進めるレノマさん。一晩で。
確かにそれができれば、刑務所の脱出なんて簡単な話になりそうだ!!
というのはさておき、翌日。お題のタイムリミットの日。
田中一郎は例のじいちゃんと並んで座っている。
リクという共通の知人がいるとはいえ、なんだか仲が良さそうだな。
田中一郎は、口ではなんのかんのと言っていたが、やはりリクを気にかけているようだ。
やってくるかどうか心配な様子。しかし、リク以外にも子供がS棟に来たりするんですな。
リクの登場に、思わず微笑む田中一郎。ふむ。
とはいえ、ハンパな答えを持ってきても許してくれるような人ではない。
改めて問う。看守の目をなくす方法とは何か、と。
いや・・・その前に・・・
おっちゃんずるいよ。「目をなくす」なんて言うから、見られないようにすることばっかり考えちゃった。
・・・でも答えはそうじゃない。見られたってかまわないんだ。
答えは看守になりすますこと!味方を監視する看守なんかいない。
そのためには、看守の服を手に入れなきゃならない。
まず1着目。舎房から出る時に看守から奪う。
そして、俺の分を手に入れて房まで持ってきてもらう。俺は背が低いから、脱いだ寝まきをブーツにつめてあげ底にする。
それで・・・看守の目はなくなる!!
これが・・・最後の答えだ。
己の考えを述べるリク。そしてその考えの結果は・・・正解だ。
田中一郎の正解宣言を受け、思わず泣き出すリク。
ここのところずっと苦悩しっぱなしでしたからねぇ。嬉しいでしょうよ、そりゃあ。
しかし、そうか。変装が正解でありましたか。
確かに定番の手法である。変装までは思いついたが、あげ底は思いつかなかったなぁ。
まあ、あげ底をしても大きさ的に不自然じゃないか?という気はしないでもない。
逆にレノマさんは看守の服を着れるのだろうか。
鍛えすぎた体がアダとなり、服が入らなかったりして。
看守には体格のいいのもいるだろうから、そいつが通りかかるのを待って舎房に招き入れればよいか。
まあ、そもそもレノマさんは有名人な気がするので変装がうまくいくかって話もある。
首周りに入墨もありますし。包帯でも巻いておくしかないかな?
まあ、手錠が外されている時点で囚人とは思われないでしょうしねぇ。
元々は、地上に降りて、壁に向かうまでの目をなくす方法だし、短時間ごまかせればいいわけだ。
壁まで辿り着いて、そこからどうするか。それはまた次の課題ですなぁ。
というわけで、答えに辿り着いたリク。
次回はついに手錠抜けの秘技を習得することになるが・・・果たしてできるのだろうか?注目です。
・弱虫ペダル
4300・・・4200・・・ゴールまでのこり4100m!!
近い!近づいてる!!
あと「15分」――15分もしない内に見えてくる。最後のゴールゲートが!!
それまで御堂筋をおさえきれば、総北の勝利だ!!
今泉君が、おさえきれずに追い抜かれるフラグを立ててくれました。やあ、これは立派なフラグだ。
まあ、まだ4kmもあるところで立てたフラグですし、折られてもまた立て直せばいいですよね。
斜度のキツイ坂ですし、さすがにロードレーサーでも時間はかかるようだ。
この先、毎週のように残り何メートル!とかいう描写が入るのでしょうか。分かりやすくていいかもしれない。
のこり3700。この段階でも今泉君は御堂筋君を抑えている。
ブタ泉――ボクを抜いたー!!
"成長した"いうんか?この3日間で!!
ええやろ。そういうこともある。けど。
ボクには"勝利"――それ以外何の興味もない!!
前へ。前へ。進むんや!!
ええやろ。見せたるわ・・・ボクの真の姿を・・・
キミにはここで――オチてもらうから!!
手足の裾をまくり、クビを伸ばし、前傾姿勢となる御堂筋君。
これが真の姿・・・やっぱり真の姿はあったんだ!
前に真の姿がどうこう言い出して、何もしなかったときは残念に思ったが、出てきてくれてよかった。
まあ、これまでにも見たことある気がしますが。でもやはり手足や首が伸びる姿は異様である。
いやちょっと待って欲しい。本当に手足は伸びているのだろうか?
ドカベンに犬神という選手がいる。
この選手、投球中にアンダーシャツの長さを変えることで腕が伸びたと錯覚させる技を使ったことがある。
御堂筋君が行ったのも同様のこと。裾をまくったので手足が伸びたように見える。簡単なトリックという奴ですよ!
え、首についてはって?そりゃーアナタ。伸びたんでしょ?にゅうるるうッて。
御堂筋君だもの。首ぐらい伸びるさーそりゃ。
てな感じの適当な分析はさておき。
体の全ての力を解放する御堂筋君。地面につきそうなくらいに前傾する。
勝利勝利勝利勝利勝利――――
まさしく欲するは勝利の2文字のみといった感じ。
だけど、その思考にはちゃんとした計算も働いている。
長い登坂はメンタルが最後を支える!心が折れたら足は止まる!
追い抜いて背中見せて、たったの5m引き離せば、人は敗北を感じる!!
敗北を感じればずるずると落ちて行く。体があきらめる!!
ここでオトしたるわブタ泉!!おまえを地の底まで!!
折れろ!折れろ!折れろォォ!!
加速して追い抜く御堂筋君。やっぱり押さえきることはできませんでしたね。フラグ回収か。
だが、引き離されるわけにはいかない。ここで押さえ返せばまたフラグも立てれるってもんだ。
必死に喰らいつこうとする今泉君。離されそうになったが、気合を入れて追いつく。
先頭は、オレが走るんだよ!!
今泉君もメンタルが強くなったものである。
先頭が好きという昔の気持ちを取り戻したからといえようか。
せやからおれろいうとるやろ!!
ガシガシと体をぶつけて駆け上がる2人。激しくぶつかりすぎて出血までしている。
一時はハンドル当てられて吹っ飛んでいた今泉君が、今はちゃんとぶつかり合うことができている。
いい勝負になってるじゃあないですか。
だけど、そんな速度でつっこんで大丈夫でしょうか?
なんせ、この先は、あざみライン唯一の大下りだ!!
加速した2人を待ち受ける大下り。
争っている2人は気づいていないかもしれないが、これはどうなってしまうのだろうか?
速度が出すぎて、ジャンプ台のように射出されてしまうのだろうか?スポーン。
よほどの速度がなければそんなことにはならない気もするが・・・
過度な前傾姿勢をとっていたため、御堂筋君は打ち上げられることはなかった、てなことはありそう。
その代わり、地面に顔面をこするハメになる御堂筋君。地にオトすつもりが、地にオチてる!?
逆に今泉君は昇天。高く天へと打ちあがる。2人は対照的に道を違えた。なんて展開が来るかもしれない。
そんな展開はさておき、2人は無事に下りを抜けることができるのだろうか?
下手したら双方クラッシュでリタイアなんてこともありうる。怖い流れでありますなぁ。
・侵略!イカ娘
海にゴミを捨てるのはダメ、ゼッタイ。
でもメッセージボトルはいいらしい。流れ着くかわからないのに!
3バカの発明品も久しぶりな気がする。
しかし、最初のメッセージが宇宙に流れなくてよかったよかった。
宇宙人さんも小粋なことをなさるものである。いいオチだ。
・バチバチBURST
空流部屋に住み込みをすることとなった大吉。というわけで、持ち物チェック。
ゲーム機にソフト。パソコンに、トレカ、着替えと携帯に。んで・・・何だソレは・・・
何って!?え〜〜知らないんですか!?
「マジカル少女マホ」じゃないですか!?
びっくりしたな〜びっくりさせるな〜
これは劇場公開記念で作られた限定10体の超激レア1/1フィギュアに決まってるじゃないですか〜!!?
知らねーよ。知ってたとしても何だソレと言っちゃうわ。
大吉め。シャツの胸が怪しいなとは前々回から思ってはいたが、やはりそうだったのか。
荷物少ないなと思ったら、とんでもないのを持ち込んでやがったもんだぜ。
もはや異邦人とアオリを受ける大吉。
こいつ、学校にも行かない引きこもりのくせに、こんなフィギュアをどうやって買ったというのだろうか。
親の金で通販でこんなの買ってたという話なら・・・そりゃあ、相撲部屋送りでも仕方ないですわな。
本人も捨てられたんだとか言ってたが、そうされるだけの行為をしてた自覚はあったんだな・・・
なんにせよ、ただでさえ狭いのにそんなモン置けるかよって話ですよ。四畳半に5人だぞ。
・・・ハァ?知りませんよ、そんなコト・・・
これはイラッとくるな。
でも髪型が坊主になっているせいか、前回ほどはムカつかない。不思議。
フィギュアもそうだが、そもそも相撲にカンケーないものを持ち込んではいけない。
ゲームも携帯も空流部屋では禁止である。
え―――!?何ですかソレ!?昭和じゃないんですから!!
時代錯誤な気は確かにするが、仁王さんがキメたことである。
そういうのは関取になって一人部屋をもらってからだ、と。
一人部屋もないんですか!?納得できませんよ!!プライバシーはどうなるんですか!?
そもそも何も無しでどうやって生きてけばいいんですかー!!?
相撲取って生きるんだろーが・・・
相撲部屋に入るってのはそういうことですわな。
相撲取って食って寝る。生活の全てが相撲取って生きるということとなる。
うーん、元々ストイックな鯉太郎はともかく、やはり現代の若者には受け入れがたい環境であるな。
学生横綱としてやってきた常松はこの環境をどう考えるのだろうか。
さすがに学生時代はこういう環境でやってきたわけじゃないだろうし。
何しに来たんだ・・・お前は・・・
マホのフィギュアを軽く突いて破壊し、述べる常松。全くですな。
常松としては、空流の決まりごとについてどうこう言う気はないらしい。
まあ、大吉と同じレベルで語るのは嫌だという気持ちがあるのかもしれませんな。
しかし、限定10体のフィギュアは一体いくらぐらいの価値があるのだろうか。
常松も挑発的な意味を込めて優しく押したが、まさか壁にぶつかって壊れるとは思ってなかったのかもしれない。
いや、ひょっとしたら首はアタッチメントで着脱式になっており、壊れてはいないのかも!?
まあ、どうでもいいことでありますが。
何てコトをと怒りを見せる大吉。だけど、常松に睨まれただけで怒りを引っ込める。
怒りに任せて突っかかるだけの情熱はないか。甘いな大吉も。
それはそれとして、同期なんだし仲良くしろよと仲介に入る鯉太郎。
ダメですよ鮫島さん。こういうアホにはガツンとカマしてやらねーと・・・
自分は大学で主将をやってたんでわかるんです。甘やかすと付け上がるだけですよ・・・
それに同期といってもコイツはまだ17のガキでしょ・・・自分22ですよ。仲良くは無理がある。
俺も17だ。この世界、年は関係ねーんだよ。
そうですね。先に入っているか、番付が上か。それらが重要な世界である。
実際のとこ、空流の力士は全員常松より若い。
年上の弟弟子相手にどういう態度をとるかと思ったが、すっかり力士としての考え方が身に付いているようですな鯉太郎。
そういえば、川さんも常松より年下なんだろうか?
地球の人間に換算すると若いのかもしれない。または設定年齢19歳とかそういう話なのかもしれない。
ゴタゴタはさておき、就寝。
明日は4時半起床で掃除。6時から稽古というスケジュールになります。
四畳半に大きな男が5人丸まって眠っている。やっぱり狭いなぁ・・・白水さん脚痛めそうな寝方だ。
そして、仁王さんも首だけ大部屋に入り込んでいる。
どうやら、例の一畳だけの一人部屋の壁を破って大部屋に繋いだらしい。
なるほど。私物の本などは棚に仕舞い、寝るスペースだけは確保したわけか・・・!!
関取になれば、体を伸ばして寝るぐらいのことはできるようになるわけだな。いやいや。
早い所お金を溜めて増改築しないといけませんね。プレハブでも建てるか?
朝6時。予定通り早朝稽古が行われる。オラッ!オウッ!デェイ!!
全身を砂だらけにする鯉太郎と白水さん。その横で、妙な声で悶えている大吉。
何をしているのかと思ったら腕立てをしようとしているらしい。1回もできないのかよ。
体格に見合った太い腕してるっていうのになぁ・・・その分自重がありすぎて厳しいのか。
俺が何とかするよ・・・新弟子任せられてるのは俺だから・・・
頑張って教育しようと考える鯉太郎。健気でありますな。
まぁお前が新弟子の頃に比べたら大したことねーか・・・兄弟子の苦労を思い知るがいい・・・
鯉太郎は鯉太郎で別の意味で手のかかる弟弟子でしたからねぇ。
やる気が無いのもありすぎるのもどちらも大変である。
まあ、鯉太郎は基本的に素直な子なので最初の時と、ときおり荒れる以外は大丈夫だったのではないかと。
大吉も手がかかるのは最初だけだといいなぁ。
常松も土俵外で四股踏みなどで汗を流している。
しかし、取組は避ける模様。首を痛めたみたいと言っているが、本当かな?
というところで、仁王さん登場。関取になったということで、白いマワシをしております。
仁王さんに稽古を受け、さらに全身砂まみれとなっていく鯉太郎。何度も転がされてるんだろうな。
そして、その稽古の様子を見てなんだか悪い顔をする常松。なんだ?
朝10時。朝の稽古終了。風呂の時間。汗を流してさっぱりしましょう。
ただ、下っ端は関取の背中を流す決まりとなっています。これも大事な稽古だ、とのこと。
強くなる稽古というよりは、精神性を磨く稽古ってとこですかねぇ。相撲部屋は厳しい。
というわけで、風呂場。ポーズを決めた仁王さんの体を洗う。っていちいちポーズを取るな!こっち見んな!!
テキトーに洗うと殴られると聞いたのでデッキブラシで洗おうとして殴られる大吉。そりゃ殴られるわ。
というか、いつまでマワシをしているんだお前は。
教育係である鯉太郎も責任とって殴られている。おやおや。
入浴後は食事。
これも関取が終わってから食べることになる。
って何でこの2人、後ろで待機しているのでしょうか?配膳でもしてるのか?
白水さんたちがいないのだが、何をしているのだろうか。川さんは行方不明がデフォルトかもしれんが。
最初の頃は、食事の前にマワシを洗って干すなどの作業があった。
白水さんはそっちをやっているのだろうか?
関取が食べ終わるまでただ待機しているのなら、そっちを手伝った方がよいのではなかろうか。
今の生活が嫌なら強くなるしかない。番付上がれば世界も変わる。ここはそういう世界だ。
鯉太郎はそういうが、じゃ僕なんて無理じゃないですか、と大吉。僕の肉は飾りの肉なんですよ〜〜
うるせーぞ!!いちいちブータレやがって!!!
文句があるなら仕事の一つもまともにこなしてからにしろ!それに才能がねーだ!?あぁ!?
その体で生まれて、才能ねーなんてほざくんじゃねーよ。
普段は大人しそうな表情の鯉太郎だけど、やはり怒ると怖いっすね。
それでも殴りかかったりせず説教に留める辺り成長が伺える。
そして、才能について。
大吉は痩せの暴論というが、鯉太郎にとっては正直羨ましい才能ですからねぇ。
食えば太るだろ、とか言われたら逆に太れる人間の暴論だと思ったことでありましょう。この仕事で太りにくいのも辛い。
まあ、何にせよ仁王さんが食べ終わったら死ぬほど食わせてくれるはず。
食って寝ることも力士の大事な仕事でありますから。
な〜〜〜に〜〜〜!!?食って寝る仕事!?
確かに今言った!そんな夢みたいな・・・そんな夢みたいな仕事だなんて・・・
におうぜき!!
僕も早く仕事がしたいので・・・とっとと食べ終わってください!
シュピっと敬礼して言ってのける大吉。なんてヤローだ。
まあ、確かに食って寝るのも仕事のうちであるが・・・
「食って寝るのも仕事」と「食って寝るのが仕事」一文字違うだけで大違いになりますね。
後者だったらまさしく夢のような仕事である。そんな仕事ありえねーよ。
大吉がゴタゴタぬかす展開は予想通り。
しかし、ここで予想外の動きを取る男がいた。常松である。どうやら誰かと連絡を取っている様子。
あぁ・・・予想通り大したことないよ。心配するな。約束は守る。
もう待てねーな・・・仕掛けていくか。
どうやら常松、単独の考えで空流部屋に入ったわけではない様子。
一体誰と連絡を取っているのだろうか?そして、約束とは一体なんであろうか?
大したことないというのは仁王さんに向かっていっているのか?
そして仕掛けるとはどういうことなのか。かなり考えさせられる展開である。
他のスポーツであれば、空流部屋でゴタゴタを発生させ、逃げるように移籍って手が考えられる。
しかし、相撲部屋の移籍は基本的にないとのこと。となると、部屋そのものを傷つけるマネはできない。
いや、移籍できないと言っても、まだ1日泊まり稽古をしたこの段階なら可能なのでは・・・?そこはよくわからない。
そういえば、空流は携帯禁止じゃなかったっけ?
ひょっとしたら誰もスマホの存在を知らなかったので見逃されたのかもしれない。ありうる話だ。
何にしても、早々と常松の実力と策謀が明らかにされそうである。
裏で動かずに、土俵上で仕掛けるような流れになってほしいところであるが、果たして?
・クローバー
前田が悪の華に拘る理由について回想が入ります。
カツアゲしようとしたチンピラを返り討ちにしてやった。
よっぽどくやしかったのか、すぐ4・5人つれて仕返しにきた。
殴られすぎて意識がもうろうとしていた。
そこに現れたのが・・・"悪の華"の頂点!守谷直人!!
チンピラたちは大人らしく、高校生のガキがいきがって文句たれてんじゃねぇぞと守谷に絡む。
そんなチンピラにアッパー。一撃で空高く吹き飛び、落下するチンピラ。
ひ、人ってこんな風に上に飛ぶんだな・・・
一撃で戦意喪失するチンピラたちでありました。そりゃそうよ。
華咲の守谷・・・その日からオレの頭から離れない存在になった。
華咲高校。
この辺りの各中学で1番悪かった奴らが集まる超ヤンキー学校だ。
ヤクザ養成学校なんていう奴もいる。
それを力だけで1つにまとめたのが、頭の守谷直人だ。
兵隊が150から200人て言われててよ、守谷のひと声で全員が動く。
守谷直人ってのはこの町で一番敵に回しちゃいけねェ最強最悪の男だ。
最強・・・最悪・・・いいじゃねェか。
守谷直人。いつのまにか、オレの目指す目標となっていた。なのに・・・
中学を卒業する前にその守谷が、華咲と他校の1年に負けたと聞かされることになる。
その衝撃はいかばかりであったことか。
そして、その負かした男たちはヘラヘラした感じの腑抜けた連中である。そりゃあイラつきますわな。
オレの華咲にテメエはいらねェ!!
守谷の強さに魅せられた前田。
かつて守谷に抗い続けた真田。
並べてみると真田の方が有利なようにも見えるが・・・果たしてどうなることやら。
勝っても負けても物語は展開しそうなので読めない戦いですな。
・範馬刃牙 SON OF OGRE
地上最強の親子喧嘩も終幕が近づいている。
その最後を締めくくるのはやはり単純な強さ比べということでしょうか。
拳骨が顔面を打つその音は――今宵、2人が放った、一番大きな音だったろう。
お互いの攻撃がお互いの顔面を捕らえる。
たたらを踏んで後退した。
と思ったら再び強く踏み込み、再びお互いの顔面に突きを見舞う。
刃牙の攻撃もしっかりダメージを出しているのか、顎を打たれて崩れそうになる勇次郎。
刃牙の奴・・・ここにきて、まるでこれまでも互角だったかのような戦いを見せやがる。
この力比べを見て、ため息をつく独歩。
我が身を危険から遠ざけつつ敵を制す。
それが武。それが格闘技。
急所が集中する人体前面を――防御をかなぐり捨て刃に晒す。
最早それは、武術ではなく、格闘技ですらなく。
強さ比較べ。男雄漢比較べ。
「男雄漢」と書いて「おとこ」と読む。
一体どれほどのオトコが詰まってやがるのかわからない言葉であるなぁ。
今度はお互いの顎をアッパーで捕らえる。気の会う2人だ。
と思ったが、その直前。自分の顎をお互い差し合っているんですな。ここを打とうぜ、と。
さすがにそういうジェスチャーは必要になるんですな。
そんな風に比較べっこをしている中、観客という人混みを掻き分けて最前列にやってくる男がいた。
細身でメガネをかけた黒人。これは・・・・・・・・・・・・誰だ?
メガネの黒人は、勇次郎の姿を見て涙を流す。
アレガ・・・アレガオーガ。
そして祈りを捧げるように手を組み、頭を垂れて地に伏せる。
一体この人物は何者なのか!?このタイミングで出てくるような人物なのか?
知られざるオーガの謎が今明らかに!とか言ってるが、まだ謎があったのか?
新しい謎より、世界中にバラまいた種とやらについて明らかにして欲しいところであるのだが。
・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
レイ教諭が噛まれてしまった。なんてこったい。
使い手のような雰囲気で出てきたくせに、まさか真っ先に脱落しようとはな!
もしかすると、ゾンビも一番手強そうな相手を潰そうと考えたのかもしれない。やりおる。
ダグおじさんの手斧アタックで引き剥がそうとするが、全く効果は無い。
タヒルのハンマーアタックでようやく引き剥がされるゾンビ。
それと同時に明かりが戻りました。なんだったのだこの停電は?
喉を噛み切られたレイ。天に浮かんだマザーの幻影に向けて手を伸ばす。うーむ。
友をやられ、怒りのタヒル。
そのハンマーの一撃により、襲ってきたゾンビの頭部は見事に粉砕されたのでありました。
タヒルめ。威力が明らかに増しおるな。
ゾンビをしとめた頃にはレイ教諭はこときれておりましたとさ。あらあら。
作業員には冷徹だったタヒルだが、レイ教諭の死には体を震わせる。
まあ、知らない人間の死と近しい人間の死では大きな違いがあるって話ですわなぁ。しょうがない。
そんな中、ビンディちゃんがフードの女に攫われる。
まさかそんな直接的な手段をとってくるとは!
さっきの停電もこのフードの女の仕業と考えるべきなんでしょうかね。
ビンディちゃんを探して走り出す一行。
途中でゾンビに足を取られる教授。コイツを倒せばゾンビは最後だ!!
というわけで、ソンビは教授とタヒルに任せてリッキーはビンディちゃんを探しに行く。
その途中発見したのはビンディちゃんが持っていたボウガン。一体どこに連れ去られたのか・・・?
奥で物音がする。これはビンディちゃんか?
と思いきや、出てきたのは・・・片腕のゾンビ!!
どうやら、さっき話を聞いた後で亡くなった作業員がゾンビと化したらしい。
だからちゃんと処置をしておくべきだと言ったのに。
オイオイ・・・おとなしく死んでてくれよ・・・
皮肉を口にするが、そんな場合でもない。
俺一人でどうしろってんだぁ!と吠えるリッキー。碌な武器を選択しないからそういう
ことになる。
実際、ゾンビ相手にするなら銃器以外ならハンマーみたいな鈍器が優れてますわな。
頭部を潰さないといけないのだから。スタンガンが効くかは一度試してみて欲しいところですけど。
来るんじゃなかったこんなトコ・・・来なけりゃ今頃大学でカワイイ女の子と・・・
いやあ、別に大学に残っててもカワイイ女の子とはどうもうこうもならなかったと思いますよ?
という突っ込みはさておき。
ビンディちゃんが落としたと思われるヘアピンを見て元気付けられるリッキー。
はは・・・何やってんだかな・・・オレ・・・
1人・・・がんばってる女の子がいるってのにさ・・・
逆に心配されて・・・ビビってばっかいて・・・
だよな・・・もうやるしかねえんだよな!オレは約束を守る男だぜ・・・ビンディちゃん!!
タイトルからしてもインスタンスヒーローなどと揶揄されるリッキー。
だけど、その行動はカッコイイ。見事に立ち上がり、生き残って見せい!!
ビンディちゃんのボウガンを扱うリッキー。果たしてゾンビにボウガンは通用するのか?
ひょっとしたら矢尻に爆薬が仕込んであるスペシャル仕様かもしれない。期待したいところだ。
一方、教授&タヒル組は最後のゾンビをしとめていた。が、そこに新たなゾンビがやってくる。その姿は・・・
・・・見たくなかったぜ・・・お前のそんな姿はよ・・・
ゾンビと化し襲ってくるかつての友、レイ。
噛まれても感染しないタイプのゾンビかと思ったら、死んだらゾンビになるわけですか。
感染しないなら大して増えないし、脅威はそれほどでもないなぁと思ったのに、コレですよ。
ひょっとしたらタヒルやリッキーも死んだらゾンビになるのだろうか?
まあ、抑制の薬はあるし、死ななければいいんでしょうけど・・・怖い話である。
・ガキ教室
仕事後、同僚と楽しく飲み会中の晶。
夏休み実家にテキトーに顔出そうとか言ってるが、顔出す気あったのか・・・?
それより、萌ちゃんの実家は名古屋だったのか。へぇ。
晶「どーりで名古屋美人だわ。オレも一緒に名古屋行こうかな」
萌「マジ?親に会ってくれます?」
気軽な感じのトークが繰り広げられてますね。これがホストを務めた男の話術か!!
しかし、名古屋美人か。そんな言葉あるんですなぁ。と調べてみたら、あらビックリ。
明治、大正期には、美人の産地として有名だった、秋田、新潟、京都を圧倒する日本一の美人の産地として絶賛された。
てな話があるらしい。へぇー。嫁入り道具が凄いとかは知ってたんですけどねぇ。
それはさておき、斉藤先生が何やら険しい表情でいる。
さっきのお前のセリフ・・・やっぱ聞き逃せんな・・・とのこと。
そりゃあ、萌ちゃんの実家に行って親に会うなんて話は聞き逃せませんわな。
いや、そっちの話じゃない。たぶんそっちも聞き逃せないと思うが、そっちじゃない。
自分に面倒かけない生徒だけは好きだって。ありゃ、どーゆー意味だよ。
突っ込まれてしまいましたねぇ。そりゃ突っ込まれるか。正直すぎるよ晶は。
さて、面倒かけそうな雰囲気の生徒たち。
竹本はいいことを考えたというが、その内容は立川でオールナイト過ごすぜって話らしい。
まるで大人になったみたいだとワクワクする中学生たち。気持ちはわからないでもない。
バタヤンの家に親はおらず、他の子らは泊まると言ってるので親が心配することはない。
家に電話とかあったらどうするのか、という気はするがとりあえず気にしないでおこう。
まずはカラオケボックスに入る6人。
お金は全員が持っている分を足して2万2千円。これだけあれば一晩くらいは過ごせそうだ。
って竹本が全体の金を管理しているのか?まあ、宵越しの金は持たないって感じだし別にいいか。
夜中のカラオケボックスだが、バタヤンのおかげで保護者同伴扱いとして入れたらしい。バタヤンスゲー。
バタヤン、大人ってことになってるから、お酒にしないとマズいんじゃない?
いやいや。そんなことはねーよ。大人だからって皆お酒飲むわけじゃないでよ。
というか、中学生がいきなり飲酒の話をするんじゃありません。
それどころか、竹本が取り出したのは・・・親父のタバコ!ゲェー喫煙だとー!?
酒にタバコに深夜徘徊。補導のスペシャルコースでありますね。
なるほど。副校長の言うとおり、中学生の夏休みはただでは済まないわけだ。恐ろしい。
竹本はタバコ吸えるぜみたいな顔してたが、実際吸えるわけではない。
まあ、学生がタバコ覚えるのはまず好奇心や見栄といったところからでしょうからねぇ。
20歳までには卒業しておくとよいですよ。
すっかり酔っ払って騒ぐ一同。
バタヤンだけじゃなく、他の連中も酒を飲んでいる。カクテルは飲みやすくていいですよね。
ホワホワと飛び跳ねる一同。すげぇ楽しそうだなぁ。いいなぁ。でも酔っ払いのノリはアレですけどね。
一方、大人の酔っている方たちはマジ話をしようとしている。
言うこと聞かないガキより聞くガキの方がかわいいじゃん、と晶。
そりゃそうだけど、斉藤先生としては納得がいくはずもない御様子。
お前さ、調子よくやってるけど。オレはダマされねーぞ。お前からは生徒に対する愛情が感じられねーんだよ。
まあ、子供が好きで先生になったってわけでもないですしねぇ。
ガキは嫌いだとずっと言ってきている晶である。
面倒じゃないのは好きだと言うようになっただけ改善されていると見るべきでしょう。
愛がありすぎて中坊のこと盗撮しちゃうよーなバカよりはマシだろ?
アッハッハ。いや、そのネタはさすがに笑えない。本当にある話だからなぁ・・・
というかその愛は本来子供に向けるべき愛とは違う愛でございますからねぇ。よろしくない。
ゴマかすな。お前、何で教師になったんだ?
斉藤先生の追及は止まらない。面倒ですなぁ。
そう突っ込まれたなら、晶も気分を害するってものである。ちっ。るせーなァ。
たまたま教免持ってて、たまたま桃中に数学教師の空きがあったからだよ。
まさにその通り。とはいえ、気になるのは何故教免を取ることにしたのかという辺りである。
その辺りを聞き出してくれるとよかったのだが、そういう流れにはなりませんでした。
むしろ険悪になり、掴みかかってしまうぐらいである。わわっ。
文句あるなら文科省に言えや!愛情なんてなくたって教免持ってりゃ教師になれんだから、しゃーねーだろ!
ぶっちゃけますねぇ、晶。
まあ、その辺りはどうにかならないかと思うけど、難しいところなんでしょうな。
子供に歪んでいない愛情をちゃんと持っているかどうかの調査をするなんて、どうすればいいのかわからないし。
とりあえず、今回の話は萌ちゃんの取り成しでなんとかなりました。
お酒は楽しく飲みましょうという話ですよ。
その通りだけど、斉藤先生引き下がるの早くないかね?それで引き下がるならもう少し早くてもよいはず。
もっとこう、腕にしがみついてくるぐらいまで粘ってみるとかしないとさ。粘りが足りない。
ともかく、場所を変えて飲みなおすことになったらしい。これは・・・?
一方、すっかり酔っ払った子供たち。
カラオケだけでオールというわけではなかったらしい。
徹夜でカラオケなんて普通の行為だと思っていただけにこれはちょっと驚きだ!
それにしても、全員いい感じに酔ってますねぇ。楽しそうなことで。
カラオケボックスから出た6人。次は何をするかを考える。
そこで思いついたのは・・・ナンパ。ナ、ナンパっすか、竹本さん。
さすがにこれは誰もやったことがない。
だけど、酒の勢いを借りて思い切って行うことにする。
万一うまくいったら、ということを期待しての行為であります。
にしても、もう少し相手を選んでもいいのではと思わなくもないのだが・・・
ナンパ開始。トップバッターはシノケン。さすがエロ王子。
お姉さんに対し、これから一緒にバタヤンちでDSやらないかと誘う。中学生っぽくてよいですね。
面白いけど、ナンパじゃないな。いや、むしろこれはアリか・・・?
ともかく、交代。二番手はターツン。
お前ら!オレの仲間になれ!!
お前はどこの海賊漫画の主人公だ。
胸にショウチャンを飾っておいてそのセリフはいかがなものかと。
というか、お姉さん方、これが何のマークか御存知ないというのですか?おのれ・・・帰れ!!
三番手はまさかのオッサン登場。いや、これバタヤンですから。中学生ですから。
誘いも一緒に花火とかやる?だし。可愛いものである。ウエストバック超ウケるんですケド。
四番手は竹本。金持ってるから一緒にマック行こーよ、とのこと。
竹本らしいというかなんというか。そこで誘う先がマックなのも竹本らしい。可愛らしいですわな。
お姉さんたちも面白がってはいるが、さすがに誘いに乗ったりはしないようだ。それがいいですわな。
しかし、そんな風に声をかけているのを面白くなさそうに見ている男たちがいた。
どうやらお姉さんたちのカレシたちらしい。
見るからにガラの悪い男たち。
しかもスロで負けて気分も悪い状態とのこと。こいつはヤベーな・・・
果たしてバタヤンたち親子連れに見える中学生たちは無事に済むのだろうか!?
さすがに中学生にそこまで酷いことはしない。
と思いたいけどなぁ。この手のチンピラはどこまでやるか想像がつきませんしなぁ。
飲み直しで場所を変えた晶達が通りかかってくれるかもしれない。
そして斉藤先生がカッコよく立ち回ってくれるかもしれない。期待したいところだ。
・聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話
突如カインの横に浮かび上がるアベル。
アベルが実体化することによりカインは消滅する。
どうやら実体化するまでの間に2人が同時に存在する時間ができるようだ。
実体化したアベルは一輝の頭を掴み、拳を叩き込もうとしている。
起死回星を邪魔するのではなく、直接とどめをさすつもりか。
おまえのような男を生かしておいては、わが野望のさまたげになることは必至。
だからここで殺してくれるのだ!
アベルの野望とは一体なんなんであろうか。
その辺りがわからないので、いまひとつ立場が判別しない。
冥土の土産というやつでひとつ喋ってもらえませんですかねぇ。
消滅したカインだったが、すぐに姿を現し、逆にアベルを消滅させる。
しかし、アベルもまたすぐに姿を現し・・・堂々巡りが開始された。
こ・・・このふたり、どちらかが現れればどちらかが消える・・・
いったいどちらが実体なのだ・・・!?
ま・・・まさか・・・ふたりとも・・・
どちらも実体ではない。ありえそうな話ですな。
でなければ片方が出たら片方が消滅するなんてことはないはずですし。
しかし、虚像の身でギャラクシアンエクスプロージョンが使えるとしたら大変なことである。
実体はどれほどの力を持っているのかということになりますからなぁ。
それにしても、こうやって堂々巡りしてるなら一輝がとどめを刺されることはないのかな?
とも思うが、起死回星も施しきれてないし、そのまま死んじゃうかもしれないな。
いや、一輝がここで死ぬとは思ってないけど。
気を失ったのか一輝の小宇宙は消えたらしい。瞬もそれを感じ取る。
だが、戻ろうかなどと考える前に背後に強烈な存在を感じる。
振り向いたとき、そこにいたのは・・・巨大な獅子!!で、でけぇ・・・
なんて巨大な獅子なんだ。しかも鎧をまとっているという。
さらに、その獅子の側から男が現れ、説明をする。その獅子はただの獅子ではない。
オレと共にこの獅子宮を守る、聖なる獅子ゴールディだ、と。
ということはあなたは!?
獅子座の黄金聖闘士、カイザー!!
これがこの時代の獅子座か!なんとも厳しい感じの人ですね。
頑固そうな印象だったが、とりあえず瞬の話を聞いてくれる様子。ほう。
実は・・・と現在の状況を説明する瞬。
確かに最前から十二宮にたちこめる異様な小宇宙を感じていたとカイザーはいう。
しかしおまえの言うことをうのみにすることはできぬ。
瞬に帰れといい、踵を返すカイザー。
教皇の謀反によってアテナが危ない。時間がないんですよと言葉を続ける瞬。
しかし、カイザーはこう答える。
それが事実かどうか、自分の目で確かめねば信じるわけにはいかぬ。
だが事実であればたとえ教皇であろうと、このカイザーがただちに首を引き抜いてくれるわ!
カッコイイことでありますね。
まあ、初めて見た青銅聖闘士の言葉を聞いて、いきなりそうだったのかーと思う人はおるまい。
うすうす怪しんでいたとかそういう前提があるならともかくね。
そして、カイザーはシジマのテレパシーが聴こえていなかった様子。
まあ、技に特殊系があるわけでもないし、しょうがないのかな。
カイザーは瞬に戻れという。これ以上獅子宮のまわりをうろつくとゴールディに食い殺されるぞ、と。
だが、瞬はもちろん戻るつもりはない。どんなことがあっても行かなければならないのだ!
であれば勝手にするがよい。おまえの獲物だ。好きにしろとゴールディに告げるカイザー。
瞬に飛び掛るゴールディ。だが、そのガウガウという咆哮はすぐに止む。
なんだ?もう食いおわったのか・・・なにい!?
振り向いてみると、けしかけたゴールディがカワイイ顔して瞬になついていた。グルルル〜ッ。
バ・・・バカな・・・オレ以外には決して心を許さぬゴールディが・・・猛気をすべてぬきとられているとは・・・
さすがは瞬と言うべきでしょうかね。
聖闘士であれば、並の猛獣なんてどうということはない。
けれども、ここまであっさりと懐柔してしまう聖闘士はなかなかおるまいて。
これがもし一輝だったらどうなっていたことか。
ゴールディの首がもぎとられていたかもしれないな。ゴ・・・ゴールディー・・・!!
そして、真に恐るべきは瞬。ゴールディは一輝を相手に死を恐怖したが、瞬の前では死を覚悟した!
とかそういうフォローがカイザーから入るかもしれない。別の漫画だな、コレ。
いったいお前は何者だ?というカイザーの問いに、ぼくは未来の聖域から来たのですと返す瞬。
一九九〇年の青銅聖闘士。アンドロメダ瞬です。
そうかー作品世界ではまだ20世紀だったんですねー。
瞬のこの自己紹介に対し、そのようなことを言うからなおさらうのみにできぬと言うのだと返すカイザー。
これは全く持って正論。正直に言えばいいってものじゃないって話だ。
信じるに足りそうな男だが、こうも信じにくいことを言われては対処に困る。
なので、覚悟のほどを尋ねることにした。
ゴールディに指示を出し、先ほどの獲物を連れてこさせる。
オレの許しを得ず、この宮を通ろうとすれば、なんぴともこうなるのだぞ。
その言葉と共に、ゴールディに咥えられて運ばれてきたのは・・・水鏡先生!!
さすがの水鏡先生もボロボロでしたからねぇ。力尽きたか。
力尽きるにしても何て姿に・・・
よもや、獣に咥えられて運ばれるような姿を晒すことになろうとは思いもよりませんでした。
この男も押し通ろうとしたゆえ、先ほど成敗した。これでも戻らぬか。
も・・・もちろんです。闘いは好みませんが!
鎖を構える瞬。一触即発の気配だが・・・どうなるのか。
カインもそうだったが、やはり最終的には拳で語るのが一番ということなのでしょうか。
最大奥義をぶつけて見せれば、カイザーも真の聖闘士として認めてくれるかもしれない。
ただ、瞬の最大奥義は威力があるので、カイザーの身が危うくなる危険もあるのが危ないところだ。
どういった戦いになるのか、注目ですな。
というか、そもそも戦う必要はあるのだろうか?
カイザーは自分の目で確かめねば信じるわけにはいかないと言っている。
ということは、これから自分が確かめに行くよと言っていることになるんじゃないだろうか?
瞬が呼び止めたりせず、そのままにしておけば、カイザーは教皇のところに向かったかもしれない。
それを待ってから悠々と移動を開始すれば、瞬も楽に通貨で来たでしょうに・・・早まったな!
まあ、これから説得も並行でやるのかもしれませんし、見守ることにしましょう。
・毎度!浦安鉄筋家族
足がつったときの痛さはまさに絶叫ものである。とにかく声を出さないといけない気になる。
運動不足だとなりやすいというが、この3人はまさしくなりやすそうですな。
だからといって同時多発はどうなんだろうか。凄いきつそうだ・・・なりたくねー。
というか、なんでそんな難しいポーズで固まったし。
・スポ×ちゃん!
リリィとかすみんの三戦目。
同じ武器でお互いの手の内を知った状態での戦いである。
さすがに集中したかすみんが相手では、リリィも早々楽には勝たせてもらえない。
パンッ、バシッと剣戟の音が響いております。
お互い見切りも見事なものである。
かすみんは脚の斬激への対処も抜かりない。成長しましたなぁ。
だが、やはりまだ小太刀の間合いはつかみきれていない様子。
剣道の間合いでかわすとどうしても距離を取りすぎてしまう。
向こうの剣もこっちの剣も届かない。
そんな膠着の最中、リリィは小太刀を掲げ上段の構えをとる。
かすみんもそれに合わせ、上段の構え。
ステップを踏むリリィ。勝負の一閃となりそうな雰囲気だ。
リリィの鋭い面打ち。これを引かず紙一重でかわすかすみん。
もらった!と逆に面を打ち据えようとする。
が、リリィはしゃがんでそれをやりすごす。となれば、そのリリィの剣の軌道は・・・脚!?
打たれるのを警戒し、踏み出した足を咄嗟に引くかすみん。
リリィの小太刀は地面を打った。
だが、その態勢はすぐに次の斬激に移れるものだった。
それに対し、かすみんは脚を引いたことで両足が揃った態勢となり、動きづらい状態。
それゆえ、リリィの逆袈裟に対処することはできず、打たれてしまうのでありました。
この逆袈裟決める前のリリィはいい表情してますなぁ。やはり斬る前は笑わないとね。ニィー。
いい内容ではあったが、まだかすみんは及ばずってところか。今後に期待ですな。
さて、消化試合になる気配がする第6試合。リリィとナノちゃんの試合。
始まる前からヤバイと考えているナノちゃん。
というのも、脚がパンパンでガクガク。もう動くことができないって状態である。
瞬発力はあるが持久力はないからねぇ。何戦もできる体ではまだない。
こうなったら一気に飛び込んで、メチャクチャに振り回してやる!!
わーんと飛び込もうとするナノちゃん。
だが、いきなりずっこける。ビターン。
前のめりに倒れこんだわけだが、その剣はリリィの脚を捕らえている。
どう見てもコケただけだけど剣はキレイに入っているわけで・・・審判の判定はアリという形になりました。
こういった不測の事態にも冷静に対応しないといけないって話ですわな。
よもやの1勝を得るナノちゃん。おめでとう。またカワイイ顔しておりますなぁ。
というわけで、現在の部内序列はこんな感じ。
宮本 ≧ 佐々木 ≧ 近藤 ≧ 河上
しかしこれは今の「とりあえず」序列であり、半年後、1年後にはどうなってるかはわからない。
皆、それぞれに頑張りましょうと先生は言う。
ちなみに土方先生は部員の数倍強いという自己評価。
いや、自己評価でないことはすぐにわかる。
じゃあ、最後に1人ずつ私と試合をして終わりましょう♪
実際にやってみたところ、まさしくバケモノのように強かったらしい。
かすみんをして5秒持たなかったとのこと。どれだけやねん。
お姉ちゃんとどっちが強いだろうと考えるくらいだし、相当なものでしょうなぁ・・・
それはそうと、部活ですっかり脚がはってしまったナノちゃん。
歩けないのでかすみんがおんぶすることになりました。
これも部長の務めってやつですかね。まあ、仲がよろしくていい話ですわな。
部はいい感じに始動した。これからは大会に向けての練習とかをしていくのですかねぇ。
大会では男子が出たりもしそうだし、楽しくなりそうな気配がします。
・シュガーレス
退院したマリモ。風車の旗を見上げています。
しかし拳の方はまだリハビリが必要らしい。
シロとのトーナメント準決勝の決着はまだ先のことになりそうですね。
同時期に正門も退院した様子。
となれば、岳の方は先に準決勝を行えますね。
もっかい病院送りにしてやるぜ、あのバッテン野郎!!
シロ「・・・むしろ君が入院すべきだろ」
マリモ「賛成だなシロ」
岳「ああ!?どういう意味だ!!」
騒がしいからって意味じゃないですかね。
いや、ひょっとしたら女医好きな岳のために入院を勧めているという可能性も・・・ないな。
それはさておき、1年4強の中で、一人トーナメント敗退した卜部さん。
イライラするぜ。俺だけ取り残されたみたいでよォ・・・
確かにそんな感じがありますね。
輪に入ることもできない雰囲気ですし、寂しいですなぁ。
俺の目標は変わってねぇ。シャケを倒して九島の頂点を取る。
なのに、先に進めねぇ。
キリオみたいに九島の生徒全員ブッ倒して屋上登ろうにも、トーナメントのカタがついてねえままじゃ、
椎葉に負けた俺があの3人無視して進むわけにはいかねえ。
昨日のシャケとキリオのタイマンのせいで気持ちが昂りっぱなしなのに、
それをどこにぶつけりゃいいかわかんねえ・・・!
どうすりゃいいんだ。どうすりゃ・・・クソが!!
苛立ちをぶつけるように素振った拳を受け止めるものがいた。バッテン野郎こと神楽の正門夕志だ!
どうでもいいが、バッテン野郎だとなまってる人みたいだよね。
正門「空気しか殴る相手がいないのか、卜部治」
卜部「テメーにゃ俺の気持ちはわかんねーだろうよ」
正門「八つ当たりの次は泣き言か」
まさしく泣き言でありますな。これはそう言われても仕方ない。
トーナメントは勝者と敗者をハッキリと浮き彫りにしてしまう。後々の関係にも色々と響きますなぁ。
だけど、岳の場合はどうなんだろう。例えトーナメントで負けていても変わっていないかもしれない。
変わらず、狙った相手に噛み付こうとしているかもしれない。そういう奴である。
バッテエエン!!
その岳が登場。
飛びつくように正門に殴りかかる。ようやく闘えるなって感じで嬉しそう。
その岳の攻撃に合わせ、正門も攻撃を合わせる。こちらもなんだか嬉しそう。
あらやだ。この2人、なんだかまるでライバル関係のようになっているじゃないですか。
岳「今のは退院祝いだ。こっからは・・・全力でブッ倒す!!」
正門「やってみせろ!!」
出会って早々にトーナメント準決勝再開。話の早い奴等だ。
派手に打ち合う2人。それを見て、卜部さんのイライラは更に強くなる。
――クソッ。これ見よがしに殴り合いやがって。そんなモン俺に見せびらかすんじゃねえ。
お前ら、怖くねえのか。勝ってその先に進むことしか頭にねえんだろ。
負けてこんな惨めな気持ちになるなんて考えてもいねえんだろ・・・
そりゃあ、そうですよ。
考えているわけがない。なんせこいつらバカですもの。
殴り合って嬉しそうに笑みを浮かべているようなバカたちである。
まさに、勝ってその先に進むことしか考えていないように見える。幸せそうだなぁ。
――そうだよな。何下らねーこと考えてたんだ俺は・・・
なんだか吹っ切れた様子の卜部さん。
岳と正門のケンカを見物していた九島の生徒をいきなり蹴り倒す。何してんだ!?
今の俺じゃシャケに挑めねえなら、シャケが俺に挑みたくなるくらい強くなってやる・・・!!
逆転の発想でございますね。
先に進めないなら向こうから来てもらえばいいじゃないって話だ。
しかし、これだと八つ当たりが酷くなったように傍からは見えなくも無い。
まあ、爽やかな顔してるからそうは見られないかな。
はいずり回ってでも、今の俺にしか進めない道を。
シャケやあのバカどもや誰より俺自身を納得させるために突き進むだけだ・・・!!
神楽にも手を出す卜部。手というか足というか。
どうせ不意打ちかますなら、位置関係無視して生駒を蹴り倒して欲しかったですね。
そうすれば、生駒は3戦3敗3不意打ちという栄光を打ち立てることができたかもしれないのに・・・!!
ともかく、派手に暴れる卜部さん。
思わず岳が余所見をする。殴られる。ヨソ見してんじゃねえ!全くですな。
――ハッ。何やってんだバカ犬。さっさと先進まねえと追いついちまうぞ。
るせー!!
卜部さんの言葉に発奮して、ヨソ見からのアッパーが炸裂。
アオリ曰く。バカに刺激されたバカの強烈な一撃、とのこと。バカはやっぱり強いなぁ。バカバカ。
トオルに勝った辺りから、岳は一旦ヨソ見してからの攻撃を得意としている感がなくもない。
図らずも誘い込んでのカウンターになっているということでしょうか。
もちろん、バカなのでその辺りを考えてやっているわけじゃないでしょうけどね。
多人数に強いのは、複数相手にすると常時ヨソ見カウンターみたいになるから、と説明がつく。
アノニムの連中も、1人ずつかかっていれば勝てたかもしれないのに・・・!!さすがにそれはおかしい。
トーナメント自体は中止になったけど、岳たちはまだまだ続ける気満点なんですな。
シロの出番もできそうだし、悪くない。
まあ、マリモに勝てる気があまりしないのと、場合によっては省略されるんじゃないかという危惧があるのがアレですが・・・
と、とにかく活躍に期待しておりますぜ。
・空が灰色だから
今回のタイトルはまた扇情的でありますね。スカートで隠した、と来ましたか。
隠したものが尻尾であろうと、爆弾であろうと、大砲であろうと、見るまではドキドキする。そういうものだ。
さて、中3男女の物語。
食後の昼休み、人間ウオッチングをして過ごす男子2人。
人間ウオッチングとか言ってますが、どう見ても女子限定の観察ですよね。
健康的な肌色の足に汗ばんだ雫が夏の太陽を反射させて眩しいったりゃありゃしねえぜ。
微妙にポエミィな文章であります。
が、その意見には同意しないことも無い。
低いところから女子の足などを観察していた男子2人。
そのうちの1人が今回の主人公の桑島くんであります。
そんな桑島くんの前に突如現れたのが、今回のもう1人の主人公、波岡さん。
前に立ち塞がり、スカートの中覗こうとしてただろ、と指摘する波岡さん。
桑島「スカートの中覗こうと、人の勝手だろ!」
波岡「勝手ではないだろ!」
そりゃ勝手ではないわな。今のうちだから許されるかもしれない行為だ。
いや、中学生でももう許されない気はするな。
だが、桑島くんはさらに許されるかどうかわからない行為を敢行する。スカートめくりだ!!
バーンと波岡さんのスカートをめくりあげる桑島くん。
中に穿いていたのはスパッツ。ふむ。しかし、なんだか妙に絶望的な表情をする波岡さん。おや?
・・・死ね!
目に涙を浮かべながらそう言い、立ち去る波岡さん。うーむ、これは妙にドキリとする。
桑島くんと一緒に行動していたメガネくんが、桑島くんの行動を嗜める。
今のは無神経だろ?波岡が泣いてる所、初めて見たぞ。
知らねーよ!
あいつそういや、やけに長くスカートはいてるからよ。
どんなもんかと気になっていたがスパッツだとよ。
なのにあんなに嫌がるか?普通何かあるぞ、あの中には。
いや、そりゃ波岡が、桑島のこと好きだからだろ。
は?
まさか気づいてなかったのか?お前、波岡のこと好きなくせに。
は?
メガネくん、中々にズバッと切り込んできますね。やり手だわぁ。
誤魔化して去ろうとする桑島くんに、波岡さんが南校舎の西口に入っていったと教えてあげたりする。
本当にやり手ですなこのメガネくん。
南校舎の階段で、人知れず泣いている波岡さん。桑島に見られたかな、と何か気にしている様子。
そこにやってくる桑島くん。さっきはすまんかった!と謝罪。
謝罪されて、それはそれで悪い気分ではないという感じの波岡さん。これはすぐに許してもらえそうですね。
改めて、もう1度スカートの中をじっくりと見させてくれる許可をくれ!!
お前、マジで死なしてやろうか。
不意打ちのスカートめくりでは怒られたので、許可をもらってじっくり見せてもらうようにした桑島くん。
しかし、なんだか余計に怒られてしまっております。不思議だなぁ。いや、当たり前だ。
スパッツはいてんだからいいだろという桑島くん。
いやあ、それでもスカートまくりあげられるのは恥ずかしいでしょ。
人によってはそのスパッツ姿がいいとかいう人もいたりするわけですし。
オレはお前の隠したがるこのスカートの中の真実を知りたいんだ!
スパッツはいててなんでさらにこんな異様に長いスカートはいてるんだよ!
桑島だけには見せたくないからだよ。
頼む!オレは今世界で1番波岡のスカートの中を、波岡の隠してる真実を見たいんだ!もう引けねえ。
この目を見てくれ!この燃えるような想いを。中学生のオレには止められやしねえんだよ、くそおおおおおお!
隠されているからこそ逆に興奮するってやつなんですかね。
むしろ、発見する喜びみたいなものがあるのかもしれない。
桑島くんの探究心があふれ出して止まらない様子。スカートの中ということでなければいい話なんだがな。
熱く語っても、くたばれアホが。で済まされてしまうような内容である。普通ならば。
もういい。じゃあ勝手にめくれよ。桑島だけだからな。
桑島が思うようなものはこの中には入ってねえから。
惚れた弱味という奴なんですかね。
覚悟を決めたように後ろを向き、スカートをめくるに任せる波岡さん。なみおかあああああああああ!!
めくりあげたところにあったのは、荒れたヒザ裏の肌。
波岡さんは肌が弱いから、特に夏は汗でヒザ裏がすごく荒れるらしい。
なるほどねぇ。長いスカートで隠していたのはこれだったのか。
桑島が見たがったようなキレイな足や、かわいい下着なんてのは私にはないんだよ。
そう告げる波岡さん。しかし桑島くんの反応は・・・
ふんふんふんふんふんふんふんふん。
ボタボタと鼻血を零す桑島くん。どう見ても興奮してますねこれは。
女の生ヒザ裏をじっくり見たの初めてで、ちょっと刺激が・・・とのこと。
まあ、わからんなくはないですな。そこまで興奮するかはさておき、わからなくはない。
桑島だけには見られたくないと悩んでいた波岡さんですが、よかったじゃないですか、気にしない相手で。
気にしないどころか、むしろ興奮するような相手で。いや、それはよかったのか?
もう1回見せてくれ、波岡の真実を。とか言い出す相手であるが、やはりよかった・・・のか?
桑島「なんてもん隠してくれてたんだ波岡あー!!」
波岡「わあああ!さわるなキモい桑島!」
まあ、好きな子相手ならすべてが好きになったりすることもあるかって話ですかね。
なんだか微笑ましい話になりましたな。
幻滅されたりするよりは、波岡さんにとってはいい結果になったんじゃないでしょうか。
好きになった相手が変態っぽいと知った気持ちはどんなものかという話もありますが。
まあ、「紳士は3日で飽きるが、変態は3日で慣れる」という言葉もある。嘘です。今作りました。
しかして、変態と紳士が混ぜ合わさったようなチャンピオン紳士ならばどうなるのか?
これは想像がつきませんね。いつまでたっても慣れないとか言われたら困ってしまいます。飽きもしないかもだが。
・ドカベン ドリームトーナメント編
ついに小次郎監督は決心した。結果を恐れず勝負に賭けたんだ。
そして今日、再びプロに旅立つんだ!!
どうやら小次郎はドルフィンズに入る決断をしたらしい。
また別のアプローチを行ったりするのかなとか思ったのだが、そういうわけではなかった様子。
まあ、鉄五郎の予言どおりといったところですかね。
鉄五郎と五利の掛け合いは相変わらず健在。
果たして鉄五郎が選手としてマウンドに立つ展開はくるのであろうか?
トーナメントでは1回戦でスターズと当たるだけに難しそうだが、はてさて。
球場内の練習は雪のため中止。
しかし、ファンのために雪をものともしない勇姿を見せてやりたい。
というわけで、新潟市中を走り、走りながらファンと声をかけ合って交流しろ、とのお達し。
個人でも良し、グループでも良し。3時間後にここに球場に戻ってくるという内容だ。
Kジローは選手登録もKジローで行っているらしい。背番号は4番。
そのKジローと一緒に走るのは越後獅子。背番号19。
越後獅子とは、新潟県発祥の郷土芸能。主に児童が演じる、獅子舞の大道芸のことらしい。
これはまた郷土では有名になりそうな名前でありますね。
とはいえ、また獅子でありますか。
越後獅子は名前の通り、新潟出身らしく、詳しい。
万代橋は新潟の象徴。昭和39年の新潟地震の時、他の橋が崩れたのにこの橋はビクともしなかったと紹介してくれる。
なかなかいい観光ガイドでございますな。Kジローも楽しそうだ。
2人は日本海の見える西船見町にある護国神社に必勝祈願をしにいこうと考える。
結構げんを担いだりするんですな、Kジロー。
安産で有名な神社なんだけど問題ない。なぜなら、出産は命がけの勝負なのだから!うん、正しいな。
神社に向かう途中、ホットドッグにかぶりついているドルフィンズの選手を発見。
へい!ジャンボ。
どうやら、ホットドッグ屋の宣伝をして欲しいということで呼び止められていたらしい。
交流ができていて結構なことですな。
おれジャンボというんだ。
まともに本名で呼ばれたことがないんで、本名忘れちまったよ。
だから登録名もジャンボだよ。よろしくな。
ハハハ。いくらなんでも本名を自分で忘れたりはしないでしょ。しないよな・・・?
まあいいか。にしてもジャンボはジャンボと言われるだけあってやはりでかい。
でかくて気の良さそうなスポーツ選手。これは活躍すればファンに人気がでそうな予感がしますな。
護国神社に到着。さすがにバテたぜ、と余裕の表情で言うKジロー。本当にバテてるのか?
越後獅子も余裕そうだし、結構な体力がありそうなキャラである。
神社で引いたおみくじ。結果は3人とも凶。
昨今では凶を抜いている場所もあるというのに、3連続で凶が出るとは、なんという・・・
しかし、低確率を引き当てたということで前代未聞の超大吉と考えれなくも無い。Kジローは前向きだ。
さて、いよいよドリームトーナメントの開幕が迫って参りました。
今回のキャラクターファイルは、今回登場したジャンボ。
なんと週刊少年キングで1972年から連載されていた『へい!ジャンボ』の主人公らしい。
キングかぁ。それはさすがに知らないわ。
昼間はホットドッグの売り子として働いていたという。なるほどねぇ。本編はそういう繋がりだったのか。
しかし、ジャンボはプロのサッカー選手を目指していたということだが・・・?
野球でどういった活躍を見せるのか。期待でありますな。
・りびんぐでっど
冒頭から、アンリちゃん赤面&鼻血。
そりゃあ、男の子とべったり座ってポテトを食べさせてもらうようなアツアツっぷりを繰り広げてはなぁ・・・
一体この相手の男は誰なんだ!?
青山君のような見た目だが、青山君がこんな大胆なはずはない。
かわゆい鼻からきれいな液体が出てしまってるよ。
何を言っているのだこの男は!でもこの微妙な詩的表現は・・・青山君!?
ど・・・どどどど――しよ――ッ。夢みたい!!
こんなに効くとは思わなかった・・・
ここで、今の状況に至るまでの出来事の回想が入る。
ようするに、アンリちゃんは作ってしまったのだ。ホレ薬を!まさかできちゃうなんて!!
スランプはすっかり脱したようですね。
早く試さなくては!飲んでみてください!
2コマで登校&青山君にスライディング土下座しながらの頼み込み。なんという展開の早さか。
朝一番に、クラスメイトが見ている前でホレ薬を飲んでもらおうとする。大胆な行為ですな。
前に私が作った薬、青山くんにはよく効いたから・・・おっお願いします。
そういう理由付けで来ましたか。
しかしこの薬。ビーカーなのはともかく、カエルとか魚とかモロに入ってるのですが・・・
どんな薬かもわからないし、躊躇する青山君。しかし、クラスメイトは飲みなさいよと迫る。
まどろっこしいわねー。霊媒師が困ってるんだから手伝いなよ。
飲むぐらいいいじゃん!
草食系!
小せェ!
さげぽよ〜!
クラスメイトからブーイングの嵐。
アンリちゃんはすっかり霊媒師としてクラスでは一目置かれる存在になっている様子。
これももなこちゃんのおかげということなのかなぁ。
というわけで、ぐびびとホレ薬を飲む青山君。その効果は・・・
麗しい・・・なんて可憐なカスミ草なんだ!!天使かと思ったわ、ホントマジ。
アンリちゃんに迫り、詩的な表現を口ずさむ青山君。マジキモいんですけど!
付き合ってください!!
ええーッ!?
草食系の青山君からこんなハッキリとした言葉が飛び出すとは。クラスメイトも驚きだ!
何はともあれ、ホレ薬の効果はバツグン。まさかの放課後デートと相成ったわけでございます。
俺の愛のようなアツアツポテトを食らえ。
何を言っているんだこの男は・・・?
テレを失っているのか、息をするようにポエムを吐いてきやがる。
ちなみにこのホレ薬。効き目は1日ほどとのこと。その間くらいなら恋人同士の気分でもいいよね・・・
と思っていたら、もなこちゃんに見つかってしまいました。思いっきり!わーお。
現状に至った経緯を説明するアンリちゃん。
媚薬みたいなものだと説明。媚薬と言われるともっとこう、なんというかエロスな匂いがしないでもないですな。
もなこ「なんでそんなものを青山くんに?」
アンリ「あ・・・いっいや、それは・・・効きそうだったからっていうか・・・」
戸惑うアンリちゃん。そこに青山君が割込み、盛大なフォロー。抱き寄せながら。おーう、大胆な。
さらにもなこちゃんを置いてデートを続けようとする青山君。
それはまずい。もなこちゃんも同伴させていただきます!
えーとその・・・こんな状態の青山くんじゃ・・・い・・・いつ狼になるとも限らんから、アンリちゃんの護衛しないと!!
なんせ媚薬をかがされているようなものですからねぇ。
元が草食系なので積極的になるぐらいで済んでいるのかもしれない。
肉食系に飲ませたら、即狼になっていたかも?
それでもいいかも・・・と考えるアンリちゃんが可愛い。
肉の匂いで狼のようになりかけた、肉食系女子のもなこちゃを沈め、同伴デート開始。
スケート。もなこちゃんの上半身と下半身が泣き別れになりそうになってる!?
ボーリング。手首ちゃんごと転がってったー!!
ゲームセンター。ゾンビシューティングは定番ですよね。お仲間がやられてる!まじこわい!!
なんだかここぞとばかりにゾンビの特製を発揮している様子のもなこちゃん。
しかし、いつもはフォローする立場の青山君がアンリちゃんにベッタリ。
アンリちゃんが気にしてあげないといけないという状態であります。うーむ。
ゲームセンターでクラスメイトに遭遇。
ホヤホヤカップルと囃し立てられる。まあ、今日の朝一番に誕生した出来立てホヤホヤですからねぇ。アッツアツやで。
これは薬が、と説明するアンリちゃん。それに対しクラスメイトはまたまた〜という反応。
「2人ってもともとデキてるのかと思ってたよ」
「今さら感あるよねぇ」
「これを機に公認にしちゃいなよ〜〜」
まあ、アンリちゃんが青山君を好いているのなんて傍目からも明らかだったでしょうしねぇ。
もなこちゃんは気づいていなかったみたいだけど・・・どうも気づいてしまった様子。あらあら。
アンリちゃん・・・・・・そっか・・・
気づいてしまったもなこちゃん。2人を残してそっと立ち去ろうとする。寂しい。
ホレ薬が効きまくっている青山君は、そんなもなこちゃんを放置し、アンリちゃんに夢中。
プリクラの機械の前でアンリちゃんに正面から迫る。近い近いくそ近い!!
もなこちゃんが帰ってしまいそうであるが、水森さえいてくれればそれで、と答える青山君。
男らしくはある。だが、違う!青山くんはそんなんじゃない!!
もっとやさしくって・・・面倒見がよくって・・・
もなこちゃんのことも・・・ちゃんと・・・心配したりできる。そんな青山くんが・・・私・・・
アンリちゃんの盛大なビンタで吹き飛ぶ青山君。横に張ったのに上に飛ぶとは不思議な。
だが、その効果により青山君は正気に戻った様子であります。
ん!?な・・・何してんだ俺。な・・・なんだこの若者スメルがはげしい場所は!?灰田は!?
若者スメルってアナタ。
草食系というか、相変わらずお堅いお父さんみたいですな、青山君。
ともかく、帰りかけていたもなこちゃんを引き止めることに成功。
どうにか元の関係に戻れたような様子。ふー、やれやれですな。
ちゃんと正気な青山くんと付き合いたいな・・・
そんなことを考えるアンリちゃんでありましたとさ。
うーむ、どこまでも片想い体質なんですかねぇ。
迫られると戸惑ってしまうんでしょうな。まあ、基本的にホレ薬でも飲まなきゃ迫ってこない相手でしょうしね!
しかし、もなこちゃんはアンリちゃんの気持ちを知ってしまった。
これからの人間関係は少々複雑な感じになりそうな気がしないでもない。
うーむ、まるでラブコメのようではないですか。いつのまにそうなったのか!不思議だなぁ。
・秘みこさまー!
2話目にして影武者であることがサクッとバレてしまったビミョコ。
まあ、これはこれでいいんじゃないですかね。悩み相談もできそうですし。フォローもしてくれそうな相手だ。
しかし、なんで芸人養成のような人物になってるのだ、大婆様。
カリスマを保つためには笑いを取るのが重要らしい。そ、そうなのか。
ヒミコは小粋なトークで皆を楽しませたとのこと。やりますなぁ。これがヤマタイコクジョーク・・・!!
トークができないのなら、一発ギャグでいくしかない。そっち方面の芸人ですか。
正直滑りやすいところを勢いで押す芸風だと思うのだが、ビミョコは苦手そうな分野じゃないかね?
まあ、トークよりはマシかもしれないが・・・そもそも貝塚ゲッツはどうなのよ。
身のない貝ゲットしてどうするんですか、というビミョコの少し外れたツッコミはよし。
そしてやはりお滑りになられるという結果に。まあ・・・しょうがないな。
国のナンバー2にバレたのに緊張感の欠片もない展開となっている。これはこれでよい流れだ。
このままゆるゆる進んでくれてもよいが、果たしてどうなるのか?
ビミョコの可愛さに期待しております。
・ANGEL VOICE
天城のフリーキックは壁を越え、ゴールに向かう。
これはいった!八津野はそう確信する。市蘭も、やられた!という表情。
しかし、そこで突然ボールが流れる。風が・・・吹いた!?
ボールが落ちきることは無く、ゴールバーに弾かれ、外れる。
あっ・・・あっぶね〜〜
風上からのフリーキック。追い風にボールが流され、落ちなかったんだと説明する百瀬。
向かい風だったら、間違いなく入ってただろう、とも。
追い風?ゴールエンドを選んだのは八津野じゃないか。
運動量で上回るオレたちが後半は風下になるように、てめえらで選んだんだろ!?
――それがウラ目に出やがった。
オレたちには――まだツキがある!!
結果として、このフリーキックで市蘭を活気付かせることとなりましたね。
まあ、後半も残り5分。
この時間で点を入れることができないと正直厳しい。
八津野は早くも残りの時間を守ることにしようと判断したようだ。
市蘭のキーパーがドシロートなのは観客にすらバレバレである。万代さん・・・
となれば、延長に引きずり込むのが確実。間違いのない話である。
延長はやべえぞ。
市蘭もそれは重々承知しております。時間内に決めなくては。
万代が抜けたディフェンスは、左サイドに山守が入った。
そのディフェンスライン全体を押し上げて、市蘭は攻撃に出る。
八津野は完全に引いて守っている。さすがに八津野。中途半端なことはしない。
勝利のために確実に守り、延長戦につなごうという体勢だ。
最後の交代枠も使用する。
これは時間稼ぎの意味合いもあったりする。嫌らしいわぁ。
残り時間は3分。焦りの余り取られてカウンターを取られそうになる。ビクつく万代さん。
しかし、これはカット。再び市蘭の攻撃。よかったね万代さん。
乾は百瀬からボールをもらう。そして一発で寄って来たDFをかわす。すげえ!!
突破を図る乾。そうはさせじと、八津野は3人で囲もうとする。
この流れは、さっきの攻撃のときと同じ。足の速い15番が成田のマークを・・・外した!!
乾は側に走りこんでいた尾上にパスを出す。
コースは空いている。シュートは打てる距離だ。
だが、右足で打つには難しそうな位置。DFもすぐ側に詰めている。
乾は成田に出すことを期待して尾上にパスを出した。
15番のマークが外れている今、成田ならば決定的なチャンスを作れる。
だが、今ボールを持っているのは、あの尾上。果たしてここでパスを出すのか・・・?
最初は勝利のために成田にパスを出した尾上。
2度目は、成田が外したのを受けて、パスを出さなかった。
3度目はどうなのか?マイちゃんは、きっと出してくれると言っていたが、今がそのときなのか・・・?
なかなかにドキドキするシチュエーションである。尾上の選択はいかに!?
・ちぐはぐラバーズ
爽さんの窮地に駆けつけ、立ち塞がる無心。
敵対される形となったモルガンとしては動揺するしかない。そんな目で私を見ないで・・・
爽さんは聞く。なぜここに・・・?と。それに対し、無心。
爽さん・・・小生は命にかえても、あなたを守り抜きます!!
はい!
真っ赤になりながらいい返事をする爽さん。はいと来ましたか。
姉としての返事というより、プロポーズされた女性の返事みたいでございますね。まさしく。
天原姉弟の方は上手くいった。というか、元の鞘に収まった感じ。
しかし、モルガンの方は大変な状態である。盛大に泣き出してしまっております。
結局・・・私を守ってくれる人なんてどこにも――
運命の騎士なんてどこにもいないのよ!!
なんとも寂しいことをおっしゃりますねぇ。
あの時、守ることはできなかったものの、今でも守りたいと思ってる人は大勢いるのに。
それを伝えたい無心。伝えるにはどうすればよいか考えた結果――悪くなることにした。
たしかに・・・あなたを守ってくれる人なんて、どこにもいない。
言葉と共に、立ち尽くすモルガンに斬りかかる無心。
・・・でもそんなことはどうでもいいことだ。小生は爽さんを傷つけようとしたあなたを許さない。
竹刀を打たれ、倒れるモルガン。そのモルガンにきつい表情で近づく無心。
その両者の間に割り込んできたのは、アヴァロンの騎士の1人、バリン。
二刀を用い、無心を弾き飛ばす。
が、素早く雷を纏った無心の素早い打ち込みが行われる。受け止めはしたが、その重さに打ち据えられるバリン。
続けてボールス。必殺の大上段の一撃を叩き込もうとする。
が、無心の片手での横薙ぎの一撃で打ち払われる。ぎゃっ!!な、なんてパワーだ・・・
異常な強さを見せている無心。
その無心の前に立ち塞がったのはモルドレッド。
バリン・・・ボールス!二人ともモルガンについててくれ・・・こいつは僕が止める!!
モルガンがこうなったのは・・・僕の責任なんだ!!
そういい、無心と対峙するモルドレッド。しかし、今の無心の強さはハンパじゃ
ない。
速度がそもそも違いすぎるのか、簡単に胴を打たれて悶絶するモルドレッド。
あの日――モルガンが倉庫でリンチにあった時・・・
君たちや・・・ガレス・・・ガラハドはモルガンを守る力を持ちながら・・・不運にもその場にいなかった。
だけど・・・僕はその場にいた!!
怖くて何もできず、ただモルガンの後ろで震えていたんだ!!
あの時の僕に力が・・・いいや・・・勇気があれば、モルガンを孤独に追い込まずに済んだ!!
ああ、やはりその場にいたんですねモルドレッド。
その場にいたけど、リンチを行った連中にもほとんど触れられていなかったと。
これを見ると、叶わないくらい強大な相手に立ち向かった無心との差が大きく感じられてしまいますね。
なるほど。モルガンが無心に運命を感じるのも無理はない流れだったのかもしれませんな。
なんにしても、モルドレッド1人では今の無心を抑えることはできない。
ならば3人がかりではどうだ!ダメっぽい。マジかよ。
であるばならばと、倒れたはずのガレスも参戦。
無心の一撃で頭から血を流しているが、どうにか戦うことはできるようだ。
そういえば、ガレスから受けたガントレットブレイクはどうなったんだ?
普通に右手を扱えている。どころか、ボールスの剣を片手で弾き飛ばしたりしてるのだが・・・
走っている間に治りました。血がついてるけど、拭いたらもう完治してます。とか言い出したりして。
手負いのガレスが参戦したところではやはり抑えきれない。
ならば、もう一人の手負いも参戦する。ガラハドだー!!
ガラハドの助力を見て、追い出したモルガンはどうして・・・?と疑問を口にする。
勝手にやられんのは許さねえ!!
てめぇの首は俺がとるって約束忘れてねーだろな!?
口ではこういってますけど、ガラハドはガラハドでモルガンを心配していたんでしょうな。
これまでの行いを見る限り、それなりに気遣いができる人でありますし。
折れた竹刀で無心と対峙するガラハド。おぉ、凄い打ちあいだ!しかも無心を弾き飛ばした!?
他の誰よりも奮戦しているガラハド。これは意外である。
距離をとったところで、改めて無心と対峙する5人のアヴァロンの騎士。
天原無心・・・お前はさぞ僕たちが憎いだろうな・・・
ボールス「モルガンが・・・大切なお姉さんを狙ったこと・・・知りながら止めなかった私たちに怒りを感じるのは当然のことだわね」
バリン「そして今おめぇに五人でこうして剣を向げるごど、心底恥に思う・・・」
ガレス「でも・・・これが、三年前彼女を守れなかった――」
ガラハド「俺たちにできる、唯一の償いだ」
モルドレッド「さあ来い・・・天原無心!!<アヴァロンの騎士>は――」
命にかえても<女王>を守る!!!!!
格好のいい連中でありますね。
モルガンも自分がこれほどに強く思われていたのだとようやく知ることができた。
無心も悪役を買って出たかいがあったってものです。
しかし、それにしても無心。強すぎっショ。
覚醒すれば海兄をも一撃で切り伏せてしまうぐらいだし、強いのだろうとは思っていた。
だが、まさかアヴァロンの騎士複数を圧倒するほどとは思いませんでした・・・ヤベェー。
最初はこの流れに持っていく演技かなと思えなくもなかった。
バリンやボールス辺りはその辺の気が効きそうな気もしますしね。
でも、他の連中も苦戦してるし、そういうことでもなさそうですなぁ。うーむ。
さて、次回はついに最終回!
アレ。前回もそんなこと言ってたような・・・?
作者コメント曰く。今週じゃなく来週で最終回です(笑)とのこと。(笑)じゃないっすよ!!
すっかり騙されてしまいました。
まあ、懸念すべき点はほぼ解消されたことですし、後はどう収めるかですね。
そして、後日談といった形になるでしょうか。キレイに終わりそうな気はしますな。
・てんむす
開始10分経過。両者は同時に4皿目を完食。
いや、ほんのひとかじり分だけ黄桜さんがリードしているといった状況だ。
1皿目から3皿目までを費やし、4皿目で再確認した。
この肉の残し方が、食べたとカウントされるギリギリのラインだにぃ。
線引きは完全に行われた様子。後はこの状態を保つように食べ進めるのみ。
5皿目完食した際に、遊ちゃんとのリードを確認する黄桜さん。
今5皿目を食べきるまでの2分半で、私が作れたリードは手羽先約1/2本(20g)。
手羽先は1皿3本(120g)。残り時間は約32分30秒。
このペースでいけば、試合終了までに手羽先6本分(240g)・・・2皿差がつく計算。
実力が全くの互角であるならば、この計算は間違いではないかもしれませんね。
食べれる量とか、スパート時の速度とか、その辺りは計算に入ってなさそうであるが、はてさて。
黄桜さんは食べ続ける。
紫乃さんは、亀子ちゃんにその姿を目に焼き付けておくのだぞと言う。
一見こざかしく、相手を愚弄する卑怯者の食べ方の様だが、
その実少しでも肉を食べ過ぎれば差は生まれず、少しでも食べ残せば-1皿のペナルティ。
極限の慎重さと繊細さ。集中力が要求される食べ方だ。
しかもそれでできる差などたかが知れる程。
だが、勝利のためならガムシャラに、卑怯と思われるようと貫き通すあの姿。
貴様もいずれ競技に携わる身なら、かくあるべきであれ。
なんだかベタ褒めじゃないですか、紫乃さん。
勝負に真剣な姿勢というのが、紫乃さんにとっては好ましい姿であるんでしょうな。
そうこうしているうちに、開始から22分30秒経過。
荒木選手8皿目、黄桜選手9皿目完食!
両者の差はついに1皿(120g)まで広がりましたぁ!!
15分で1皿差がついた。計画通りとほくそ笑む黄桜さん。ん?15分?
5皿目完食したのは12分30秒のときだった。あれから10分しか経過していない。
10分で1皿差ついたとなると、残り20分以上あるのだし、最終的には3皿差になるのでは・・・?
なんだか改めて計算してみるとよくわからないことになっているな。
遊ちゃんは1皿を2分半で食べることを続けている。
と思ったのだが、それは5皿目までで、22分30秒の時点なら9皿完食してないといけない計算になるのだが・・・
やはり司会の言う通り、遊ちゃんの速度が落ちているのか?ううむ?
なんというか、数値を考えると色々とわけがわからなくなりそうになってくる。
こんなときこそ、哲っちゃんの進捗グラフが役に立ちそうなのに。見せてくれよーう。
ともかく、試合が半分経過したところで差は1皿差。
徐々に差をつけられていったという形。
しかし、遊ちゃんに焦りの色はなく、黙々と食べ進めている。少し不気味だにぃ、と黄桜さん。
落ち着いている遊ちゃんとは違い、差が広がっていることに焦りを感じる九士朗。
相変わらず驚き役ばかりで、仕掛けを見破ったりとかそういう役割が回ってきませんな、この人。
なんで1皿もの差がつくのかさっぱりわからないといった様子。
汚ぇ食べ方しやがって・・・
始まってからずっとずっと。審判も注意しろってんだ。
黄桜さんの食べ方を見て怒りに震える哲っちゃん。
・・・まだ食えるのに次の皿頼む奴、料理バカにされてるみたいで腹立つんスよね。
哲っちゃんのこういう姿勢は当初から変わらないですな。安心できる要素といえる。
そしてわかる話でもある。逆に、食べ終えていないのに下げられることもあるから困ることもある。
まだ、少し残ってるじゃねぇか!とか思ったり思わなかったり。
天子ちゃんとの絡みもあるので、いつのまにかマネージャーの後継のような位置にいる哲っちゃん。
だけど、本人は大食い競技が嫌いで、未だに部にも入っていない。
この確執が解消されることがあるのでしょうか?
実際、天子ちゃん以外は食べるのを楽しんでいる感じはあまりしない。
それどころか、終盤はみんな苦しそうにしてしまっている。哲っちゃんがお気に召す光景ではありませんわなぁ。
そういった哲っちゃんの想いはさておき。
今はこの戦いに勝つことを考えなければいけない。
九士朗は黄桜さんの皿に食べ残しが多いことに気づく。今頃。そして、こう考える。
遊ちゃんも相手をまねて食べるべきかもな。
勝つために相手の食べ方をまねるのも戦法の1つである。
実際2回戦のおやきでも、二子さんが行った割り食いを相手側もまねしてきていた。
これは競技なのだから、勝つために最善を尽くさないといけない。
そう考える九士朗。わかる話だが、今更まねをしても遅きに失するどころの話じゃないと思うが・・・
言い争っている男性陣を尻目に、女性陣は一心不乱に遊ちゃんの戦いを見つめている。
その遊ちゃん。25分10秒経過したところで9皿目完食。黄桜さんも同時に10皿目完食。
おや、1皿差のまま全く差が広がってませんね?
食べる量にも差が出てきているし、先に満腹になるのは遊ちゃんのはずなのだが・・・?
不思議に思う黄桜さん。まあ、そんなこともあるかと気を取り直す。
だが、開始から20分20秒。両者10、11皿目をほぼ同時に完食。
いや・・・今回は遊ちゃんの方がわずかに速かった。
これは・・・差が縮まっている!?
面白い現象が発生してますね。
でも、それよりも気になるのが、さりげなく時間が巻き戻っていることだったりする。5分近く戻っている!?
まあ、司会が言い間違えたんだと思うことにしましょう。きっと30分20秒の間違いなんでしょう。おのれ司会め。
というのはさておき、二子さんが入部時のことを話してくれます。
遊ちゃんは入部したとき足が遅かった。
なんと二子さんよりも遅く、部の練習ではいつも二子さんが勝っていたという。
そしたらあのバカ、いつの日からか考えながら走りだしてさ。
こう腕を出せばより早い。こう足を踏み出せばもっと早いって。
それに加えてバカみたいに走ったからってのもあるんだろうけど。
いつのまにか私より早くなって、私を抜いて、気づいたら・・・食い道部のくせに陸上部並みに足早くなってたのよね。
あのバカ、試合開始からずっとずっとひたむきに同じ食べ方してるようにみえるかもしれないけど、
そのバカみたいなひたむきさが1皿ごとにほんの少しずつ、ほんの少しずつ、着実にあの娘のペースを早くしてないかしら?
慣れというやつでございますかねぇ。
確かに食べるのが難しい食材なだけに、食べ方によっては速度があがることは十分ありえる。
遊ちゃんは30以上かけて黙々とそれを探りつつ食べ進めていったわけだ。
こちらはこちらで地味な作業だけど、遊ちゃんらしい感じはありますなぁ。
黄桜さんも相手が間違いなく早くなっていることには気づいている。理由はわからないみたいだけど。
ならば、こっちから差を広げるくらいでないと負ける、と思ってしまう。
その焦りがミスを生む。
待て!!
紫乃さんの怒声。気づけば、置こうとした手羽先。どの骨もラインより食べ残しが多すぎる。
今の食べ直しは-1皿のペナルティ。ここで受けるわけにはいかない。
と思っているうちに、遊ちゃんが食べ終え、1皿の差が割り込まれてしまう。
残り15分。遊ちゃんは果たして追いつけるのだろうか?
まだ私の方がリードしてるにぃ。全然焦る状況じゃないにぃ!!
凄く焦っている様子の黄桜さん。大丈夫でしょうか。
それにしても、紫乃さんは凄いですなぁ。岡目八目という言葉はあるし、傍から見てるほうが冷静になれるという話はある。
けれど、あの距離でよく食べ残しが規定より多いと気づけたものである。マジ達人。
黄桜さんの食べ方は、精神的な磨耗が激しそうな食べ方である。
45分これを続けるというのは厳しい。
だけど、そっちに神経を使うことで満腹中枢が鈍くなるという結果が生まれるかもしれない。ものは考えようだな。
遊ちゃんの、食べ方を工夫することで早くなるという理屈はわかりやすい。
けど、実際のところ、最初のときより食べる時間がかかっているような気がしないでもないのだが・・・?
慣れよりも疲労の方が大きいだろうから仕方ないんだろうけど、なんだか残念な気がしますなぁ。
勢いと展開を追うことに注力し、実際の時間とかは余り気にしない方がいいかもしれない!
・さくらDISCORD
合宿のシメは祭り!!祭りだ祭りだー夏祭りだーい!!
どうやら、野球部の連中はあれからもずっと一緒に遊び歩いている様子。
康介たちと同じくぞろぞと連れ立って夏祭りに来ております。
ねぇねぇこーちゃん。花火って何時から?何時から!?
浮かれまくりのノ宮。はしゃいでうろうろしたら迷子になりそうな勢いだ。
ならば、手でもつないでやったらどうだ、とハルカさん。くそう、面白がってやがるな!
まあ、この2人の組み合わせを見て面白がるのはわからないでもない。
しかし、それをやられると住吉さんの立場が大変複雑なものとなるわけでして・・・
芽吹。あれ美味そうじゃない?食べましょ?ねぇ、食べましょ?
微妙にやけ食いを始めてしまう住吉さんでありました。切ねー。
なんだかんだと色々会った合宿も今日で最終日。明日には帰る予定となっています。
なんせ康介は明日補習が待っておりますからねぇ・・・ということは、島もか・・・ノ宮はどうなんだ?
というか、黒木さんたちこそ・・・いいんスか?受験生なんでしょ?
全くですね。思いっきり遊び歩きおって。いやまあ、ときには息抜きも大切かなぁ。
現実逃避して何が悪い!!
開き直るなーッ!!中谷さんってば・・・しょうのない人である。
ちなみに黒木さんは就職とのこと。就職かあ。顔に傷つけた状態だと色々難しそうですなぁ。
本当、どこでその傷をこさえたのだろうか。
仲間からもチンピラ扱いされてますしねぇ。怖いお人である。上司殴るなよ?
そうこうしているうちに花火が始まる。
そのタイミングで食べ物を買いに行く黒木さん。
このタイミングならみんな花火見てるから客足は少ないという計算だ!さすが黒木さん。計算高いわぁ。
それにしても、康介が立ち直ったのが今年でよかった。
あと1年ずれていたら、就職組みも多く、揃うことは難しかったかもしれない。
康介としては、就職した後はどうなっちゃうのだろうかという危惧があったように見える。
だけど、修一先輩は言う。
大丈夫だよ。いつかまた集まれるよ。おまえが集めてくれたこの野球部なら。
そうですね。そう信じたいと思います。皆いい奴らですものねぇ。羨ましいわぁ。
さて、皆とは少し離れた場所で花火を楽しんでいるノ宮。
側にいたハルカさんは、神社の本殿を前にして立ち尽くしている。
どうやら昔のこと、弟のことを思い出してしまったようだ。
よくここに足を運び、弟の病気が治るようにお願いしていたというハルカさん。
表面には出さないようにはしてたみたいだけど、やっぱり必死だったんですねぇ・・・
あたしはさ、弟が向こうにいっちまった時、泣かないって決めたんだ。
泣いても喚いても何も変わらない。
だから立ち止まらないように、「昔話は昔の話」ってフタをして線を引いて。振り返らず生きようって。
・・・けどさ。たまにゃこうして振り返るのも、いいもんだな。
・・・あんたと昔の話して、康介がああして昔の野球部連中集めたの見てさ、なんか気付いたよ。
あたしは辛い結末と一緒に、こんな楽しかったいい思い出にまでフタしちまってたんだなって。
なんだかスッキリした感じに見えるハルカさん。
野球部連中が集まったのを見たとき、かなり呆けた様子でしたが、そういった思いでいたんですね。
ハルカさんのそんな言葉を受け、ノ宮も身の上話をする。
ノ宮の両親は2人とも事故で亡くなった。
・・・私はハルカと違って立ち止まっちゃったから、ハルカの「昔話は昔の話」っての聞いて、すごいなって思った。
でもね私・・・立ち止まって良かったと思うことが一つだけあるんだ。
一つだけ気づいたんだ。どうしようもなく辛くて悲しくて、さみしかったけれど・・・
こんなに辛くて立ち止まっちゃう程大切でかけがえのないものが私にはあったんだって。
だから、辛い分だけ「ありがとう」って。
それを辛い思い出と一緒に忘れたくない。
辛い思い出も、いい思い出も、一緒に前に進もうって。今はそう思うんだ。
よい話ですね。
前に進もうって思えたからこそ、立ち止まった時の大切さを振
り返ることができたともいえる。
そして、その大切な時の象徴がドーナツだったわけですな。
そうか、ノ宮にとってドーナツは亡くなった両親との絆の証みたいなものだったのか。
そりゃそのドーナツを奪ったハルカさんに牙をむいても仕方がありませんわなぁ!
そして、さらに判明した事実。
ハルカさんと康介がつけている桜のピアス。
これは幸助くんがハルカさんの誕生日プレゼントとして贈ったものだった。
なるほどねぇ。これならば、ハルカさんがずっとピアスを外さずにいた理由もわかるってものである。
ノ宮はハルカさんに対し、言う。
私も・・・泣いても喚いても何も変わらないと思うけど。
だから私は、泣いても喚いてもいいと思うんだ。
ノ宮のその言葉にほだされたのかどうなのか。
弟のことを思い出し、涙するハルカさん。
花火の音に紛れ、その泣き声は誰かに聞かれるようなこともない。今は思い切って泣くとよい。
それは思い返せば花火のように一瞬で。目に焼きついて消えない記憶。
大事で大切で幸せで大好きだった日々。
この痛みと、大好きだったあの日々に。限りない感謝を込めて――
・・・ありがとう。ありがとう幸助・・・!!
楽しかった過去、悲しかった過去。
それらに立ち止まることなく、感謝を込めて振り返り、前に進む。とても大切なことでありますな。
強そうに見えたハルカさんも、そういった悩みを抱えた人だったということであります。
先輩たちの悩みを吹き飛ばし、明日には帰ることになる康介たち。
伏線はほぼ全て回収されてしまったような状況だが、今後どういう展開になるのでしょうか。
とりあえず、補習と島が待っている。その顛末が描かれることになるのでしょうな。
果たして島はちゃんと陸上部の合宿に合流できたのだろうか?
反省の意味も込めて坊主になってたりして。島の芝生が刈られているだと!?驚きの新展開。ありそうな気はします。
・LUCKY STRIKE
最終回ツーアウト満塁。
一打同点のチャンスだが、最後の打者になる可能性も高い場面。
ここで打席に立つのはキャプテン衣笠。
諦めの悪いこの亀塚というチームは衣笠が作ったチームだった。
というところで回想。今明かされる亀塚リトル誕生秘話!!
河原で石を打ち、どっちが遠くまで飛ばせたかを競っている2人。
そんな2人をスカウトする衣笠。
合言葉は、「俺たちと一緒にホームラン打たないか?」だ。
やはり亀塚。結成当初から合言葉はホームランだったんですね。
そして、ホームランだったらなんでもいい。
それがゲームであろうと、アイスの当たり棒であろうとなんでもいいのだ!!そんなバカな。
川口くんはこの頃から観察と分析を行っていた。
恒美ちゃんは最初から男も怯む腕前を見せ付けていた様子。
そして野村くんと衣笠はまるで恋愛漫画のような出会いをしたと。
同じ本をとろうとして見つめあうとか、何その王道!!
なんだか色々と面白そうな結成秘話だが、実に5ページで纏められてしまうという。
こんなに短縮できるものなんですなぁ。
ある意味期待していた監督との出会いもサラリと流される。頼んだだけかい。
これはもう監督の見せ場はないかもしれないなぁ。
いや、酒店の人だし、打ち上げで何か魅せてくれるかもしれん・・・
と、その前に試合試合。
回想の間にワンボールツーストライクと追い込まれた衣笠。あと1球・・・まだ1球ある!!
絶望的な状況に追い込まれようと、衣笠は決して諦めない。
チームメンバーが揃ったときのこと。
人数は揃ったが、グラウンドはゴミ捨て場と化しており、練習もできない有様だった。
そんな中、一人で率先してゴミを片そうと動く衣笠。うおおおお!!
冷蔵庫をひとりで持ち上げる衣笠の勇姿は周りをビビらせるのに十分だったようだ。スゲェ。
実際に練習試合を行う運びとなったが、ポジションも打順も決まっていない。
全員がホームランを打ちたがるという亀塚リトル。打順も回って来やすい1番が人気。
危うく試合が始まる前にケンカ別れをしてしまうところだったが、クジで順位を決める解決策を思いつく。
なるほどねぇ。こうしてクジで打順とポジションを決める風習ができあがったのか。
こうしてみると、衣笠も色々と大変ですな。
自分で作ったチームなだけに、崩壊しないように気を使っているように見える。
だけど、譲れない部分は絶対に譲らないのが衣笠である。
ある試合のこと、野村くんは最後の走塁を諦めたことがあった。
状況的には仕方ない。確実にアウトな場面でありますからねぇ。
だが衣笠には許せなかった。ので、ぶん殴る!センパイだろうが知ったこっちゃねぇ!
どうして最後まで走らない!?途中であきらめるんじゃねえ!!
どこまでも筋の通った男である。気遣いだけの男じゃないんだぜって話だ。
その迫力に正田も思わず震えてしまっている。ハッハッハ。
と、こんな具合に絶対にあきらめたりしないのが衣笠という男である。
だから、あと1球まで追い込まれたとしても諦めることはない。
その後は6球連続ファールで粘る。
まだだ・・・たった2点差。あきらめてたまるか。
バッティングバカのあいつらと、そして――ピッチャーバカの江夏がいれば――
俺たちは誰にも負けねえ!!
踏み込んだ足を滑らせながらも、気合と顔芸で打つ衣笠。
打球はレフトオーバー。ランナーは次々生還し、同点。いや、逆転の一塁ランナーもホームに突っ込む!!
中継に入った3塁手がバックホーム。これは際どい。
ランナーは野村くん。
その脳裏には、例の衣笠の言葉が浮かんでいる。途中であきらめるんじゃねえ!!
そう、諦めない。
たとえ一度ボールに追い越されても諦めない。むしろ追い抜き返す!!
気合の走りで、見事に逆転。やったぜメガネセンパイ!!
メガネセンパイがメガネを飛ばすほどの力走で点をもぎ取った。やるねぇ。メガネ。
そのおかげで、メガネのリトルマニアがユミ姉に抱きつかれてだらしない顔になっている。おのれメガネ。
ナイスラン俺。
メガネをとった野村くんはイケメンだった。な、なにぃ!?
なんというメガネ祭り。いいキャラ立てしてくれますねぇ、全く。
さて、虎の子の1点を頂いた江夏。
最後の回の攻防でこの1点を守り抜くことができるだろうか?
強敵との対決もクライマックスが近づいてきた感じですねぇ。
果たして新堂との最後の対決の結末はいかに!?
・ましのの
ERO先生主導により、増埜さんの除霊式がとり行われることになりました。
十字架にはりつけられた増埜さん。何式だよ、この儀式。
ERO先生の説明によると、この儀式は増埜さんと年の近いものの協力が必要とのこと。
集中力の欠ける子供には頼めず、この年まで待っていたそうだ。
エロの呪いなんてあまりにも非科学的な話。
だけど、これまでの増埜さんを見ていると、そういうのがあるんじゃないかと信じられる。
これまでの行いってのはやはり大事ですね。
さて、除霊の方法について説明がされます。凄く適当な絵がボードに描かれていますな。
これから皆にはとにかく意識を同じことに集中してもらう。
そうするとオレの力ですんごいパワーに変換できるので、
すんごいパワーを増埜に憑いている怨霊にぶつけて倒すことができる。
ちなみに失敗したら全員にエロが全力で降りかかる。
まあ「増埜助けたい」とかそんなんでいいから心を一つにしてくれ。
すんごいテキトーな説明だ!!
でも、なんとなく説得力はある。想いを一つにして、ぶつけるんだ!って話ですね。
すると、怨霊もやってらんねーと出て行くと。なんて軽いノリだ・・・
しかし、エロが全力で降りかかるとは一体どういう状況になるのか。それはそれで見たい気がしないでもない。
ちなみに除霊式には沙姫ちんの姿もある。来てくれたか!やっぱりいい子だったんだな!
増埜さんを救えなきゃ・・・・・・全員エロ・・・
緊張で震える室井さん。
その室井さんの頭を優しく撫でて勇気づける山縣くん。あら、おいしい。
山縣くんはこれまでも色んな場面で力になってくれたりしてましたからねぇ、
しかしよもや、ここにきて好感度バツグンなフラグたてを行ってくれるとは!スゲェ!!
おかげで今泉くんが嫉妬の塊に!!気持ちはわかるが、集中してください。
集中力が足りてるはずの年齢まで待ったのに、心バラバラすぎる連中。しょうのない子らだ。
だが、除霊の気配を感じ取ったのか、増埜さんの中の霊が暴れ出す。ウガアアアアア!!
こんなん見せられたら、一層集中ができなくなってしまうのではないだろうか。
ん?こんなん・・・?
乳揺れすげー!
皆の心が一つになった!そんなんかい!!
だが、わかる。そりゃあそう思うのは当然というものでありましょう。
芸は身を助くというが、増埜さんも巨乳であるがゆえに皆の心を一つに纏めることができたのだ!
うーむ、実にバカバカしい流れですね。最高だ!!
一つになった想いがズンと増埜さんに衝突し、怨霊は体外に排出されました。
これにて除霊成功。増埜さんは普通の女の子に戻ったのであります!!
こうして私はエロの呪いから解放されました。が。
怨霊はいなくなったけど、十二年間染みついたエロハプニングの癖?は、まだしばらく抜けきりそうにありません。
まあ、突発的なハプニングはともかく、ドジっ娘なのは本人の特製でしょうからねぇ。
これは今後も大変なことだらけになるんでしょうなぁ。ハッハッハ。
というわけで、ましのの。終了であります!
なんだかんだとおバカな流れで1年間楽しむことができました。
シリアスな流れにいきそうなところだったが、バカバカしく締めてくれたのはお見事と言わざるをえない。
キャラクターたちの掛け合いも楽しめるよい漫画でありました。
そういえば、今回の柱で各キャラクターたちがコメントを寄せてくれたりしてますな。
野村さんは、ここでも「乳首はアメジスト」を勧めるのか・・・!!
当初から強引な展開が多く、ネタぎれが早そうと言われていました。
それでも、1年間続けることができたというのは、なかなかに凄いことなのかもしれませんなぁ。
また、ネタをためこみ、帰ってきていただきたいものであります。
八谷美幸先生の次回作に期待しています!
・木曜日のフルット
鯨井先輩はよく倒れている気がしますね。白川先生も大変だ。
しかし、それによって家賃の催促を免れることができたわけで・・・まさか、計画的犯行!?
フルットのお腹は、頼子の料理を撃退するぐらい丈夫ですからね。
そうそう食中毒なんかになったりはしないってことですよ。さすが!
・総合感想
菅くんはメガネを外したら凶悪犯みたいな顔をしている。
野村君はメガネを外したらイケメンである。メガネ男子にも色々いるものだ。
でも、どっちも行いは格好良かったよ!格好良かったよ!
さて、次号は滝口翔太先生の読みきりが掲載。
そろそろ新連載攻勢が来そうな気はするのですが・・・発表は来ないのかな!?
2012年 28号
・クローバー
連載250回記念巻頭カラー!!
ドラマも絶賛放映中と波に乗るクローバー。
しかし、その肝心の250話のタイトルで誤字が出るという。
「ヘラヘラしんてんじゃねぇ!!」
最終回の最終ページの決めゼリフで誤字を出したりするよりはマシとはいえ、これは酷い!!
それはさておいて、本編。
バイト終了したハヤトと菊池。帰ろうとしたら、表にはエリナちゃんの姿があった。げっ。
エリナちゃんのめんどうなんて見切れないということで帰ろうとするハヤト。
しかし、美咲隼斗という存在は前田にとっても大きな存在である。
なんせ華咲の頭だった守谷を倒した男であり、華咲凋落の原因を作った男ですからねぇ。
ちょうどよかったってわけか・・・テメエらまとめてやってやる。
前田の挑発を受け、真田は場所を移すことを提案する。おぉ、ついにその気に?
路地裏で相対する真田と前田。
まずはテメエで準備運動だ真田、などと強気な発言を行う前田。
いつのまに準備運動相手に格下げになったのやら。
エリナ・ハヤト「おい、菊池。なんなんだあいつは?」
何故かさっきから声と表情を揃える2人。気が合うというかなんというか。
元気のいい1年、前田の目的は真田と菊池を倒し、前の華咲に戻すことである。
そういった説明をする菊池。
こんな仲間はずれの2人倒しても、なんもなんねェだろ。
な、仲間はずれいうな!群れないだけだ!!
ものは言いようですね。まあ、華咲でまったく誰とも交流がないってわけではないしなぁ。
ハヤトだってたいして友達いねェだろと煽られたら必死に反論はしたくなるだろうに。
ヘラヘラしてんじゃねェ!!
そうやってよその奴とヘラヘラしてっから、華咲はなめられんだ。
おぉっ・・・あいついいこと言うじゃねェか。
前田の言葉に賛意を示すエリナちゃん。
まさしく思っていたことを言ってくれた!って感じですな。これはポイント高い。
テメエら倒して・・・華咲はオレが復活させる。
そう言いながら攻撃を仕掛ける前田。その強さはホンモノ。
ハヤトや菊池が強いと認めるほどのものである。それはヤバイですね。
このところ出番がなかったおかげで体が鈍っている可能性のある真田。ピンチである。
クローバー世界では、戦っていないとかなりの勢いで体が鈍りますからなぁ。
暴れまくって経験を溜めている前田相手にはかなり不利な状況。
本当に準備運動代わりになってしまうのだろうか。真田はハヤトの引き立て役になってしまうのか?気になる所だ。
・侵略!イカ娘
腕輪の位置で重さが変わる設定はちゃんと生きていたらしい。
まあ、触手を使うには理論的な設定ですからねぇ。
でも、普段が一番重い状態に設定されているのではないだろうか。
バケツを被っただけで、宇宙的な何かに変貌をとげることができるイカ娘。これは怖い。
宇宙的な恐怖に正気度を削られたりする可能性がでてきそうだ。
そういえば、ニセイカ娘に似ている気もする・・・近づいたな!本家の方が。
・毎度!浦安鉄筋家族
アイスに包まれて眠るフグオちゃん。このぐらいでないと体温調節が厳しいというのか!?
食べてる姿が幸せそうなフグオちゃん。餃子おいしそうっすね。
しかし、2日でここまで太ることができるとは・・・どれだけ食ったというのかプー。
・弱虫ペダル
坂道を楯に追い抜いた!!
決して縦に抜いたわけではない。
てなこと書いたら、坂道の上をジャンプして越えて行く御堂筋君の図が思い浮かんだ。これはこれでいいな。
ともかく、御堂筋君は後続から追い上げて、ついに先頭に立った。
20%以上ある富士の急斜面をものともしないで登って行く。
御堂筋君の加速に総北は引き離され、さらにその後ろのハコガクも置いていかれる。
計算してたってことか・・・ヤツは。
坂道にハンドルを少し当て追いぬいたあのカーブのすぐあとに、この壁のような登りがあることを!
斜度のキツイ登坂では、よほどの実力差がない限り、追い抜くことはできない!!
ちゃんとコースを理解している御堂筋君ならではの仕掛け方だったってわけですな。
カーブの図も出ているので分かりやすいけど、前回、最初は右から仕掛け、次に坂道のいる左から仕掛けた。
どちらもカーブのイン側から仕掛けようとしているのがわかる。
最初から坂道を楯にする予定だったんだろうな。その前の油断を誘う動作として右側から抜こうとした・・・
全て計算どおりだったということを好意的に解釈するとこういうことになる!!
「抜かせない気」か・・・ゴールまで・・・このオレに!!
させねーよ・・・
ゴールは、誰にもゆずんねーんだよ!!
坂道に、チャンスがあればゴールを狙えと言ってはいたが、やはり譲る気はなかった様子。それは当然だな。
抜かれたことは気にしなくていい、オレがとり返すと宣言する今泉君。
だからおまえは、絶対ついてこい!!
よほどの実力差がないと追いつけないと言う斜度の坂。
その坂で、じわじわと御堂筋君に追いついていっている今泉君と坂道。
どけ。どけ!どけぇぇ!!どけよ御堂筋!!
あと少しで追いつく。というところまで近づいたが、いきなり加速を開始する御堂筋君。
さすがにそう簡単には追い抜かせてはもらえないか。
しつこいなァ・・・休めばええやん。もう。あの時みたいに、ペダル止めて足ゆるめて。
フクゥトミくんをォ・・・クタクタにさせたのはキミやろ。そらスゴイわ。
けど、そんくらいじゃあボクには届かんよ!?
福富さんがダシに使われている
。
これは、御堂筋君に認められるあたり、スゴイと考えるべきなのか。
やっぱり貶められているじゃないかと悲しむべきなのか。悩むところだ。
オレは、派手好きな真っ赤なヤロウに、やるときゃトコトン派手にやって限界まで走れって教わったんだ。
地味なメガネの男には、"壁ができたら突破するだけだ"って教わった。
そいつは壁ばっかの男さ。ちょっと走りゃあすぐ壁の。
けど、そのことごとくを1枚1枚悩みながら、苦しみながら、全部ぶちやぶってきたんだ。オレの目の前でだ!!
割かし衝撃的なことですよね。
下手すると、その衝撃で逆に潰れる選手もでちゃうんじゃないかってぐらいである。
それを見て、凹まずにいられた今泉君。実のところ芯は強いのかもしれませんな。
思わぬべた褒めに戸惑う坂道。ハッハッハ。
教わったのさ・・・オレは。そんなバカげたすげえ奴らがいなかったら、ここに立っていない!!
それがさっきおまえがした"1人だったら抜かれなかったんじゃないか"って問いの答えだ!御堂筋!!
ハァ?何言うとるの。ソレ友情の話?
友情ぉでゴールとれるんやったら、全員1位やろ!!
そんなに"友情"大事やったら手ぇつないでゴールせや!!
1人や!勝利すんのはたった1人!!それがロードレースの真実や!!
その場合は友情パワーが一番強い人たちが1位になるんじゃないでしょうか。
友情にだって強弱はあるんだ!
それはさておき、手ぇつないでゴールするというのは、ある男のかかげた夢であったな。
つないだ手をかかげてゴールする・・・赤い髪のヤロウが描いた夢は実現できなかった。
けどそいつは力になるんだ。積み重なった"想い"ってのは、こういう時に背中押すんだよ!!
鳴子の生霊が現れて、文字通りに今泉君の背中を押す!!
おるああああ!鳴子ぉォォ!!
仲間の想いを背中に受け、御堂筋君を追い抜く今泉君。
実力差がなければ埋めれない坂での戦いを、仲間の力で押し切ったという形だ。
いやあ、スポーツものらしくてよい展開でありますな。
こうなってくると、鳴子が精魂尽き果ててリタイアしたのは大きい。
その行為により、こうしてレース中も生霊となって支援することができるようになっている。
金城さんは怪我によるリタイア。田所さんは後ろで走行中なので生霊にはなれない。
箱根学園のリタイア組も全員後ろに下がっただけなので生霊にはなれない。これは総北有利だ!!
いや、だが生霊になれるのはもう1人いる。そう、石垣さんである。
鳴子のように生霊として石垣さんが現れる展開。ありそうな気がします。
でも、果たして石垣さんの生霊が出たとして、友情を否定する御堂筋君の力になるだろうか?
石垣さんリタイア後の回想を見ても、1人で走ることに拘ってた御堂筋君だし、それを肯定した石垣さんである。
今更生霊になって激を飛ばすのも難しい気がします。
そこで石垣さんは考えるわけだ。押して駄目なら引いてみろ、と。
声援を飛ばすのが駄目なら、逆に罵倒して発奮を促したらいいんじゃないか、と。
「負けちまえー!!」
いきなり生霊として背後に現れた石垣さんにそんな言葉を叩きつけられる御堂筋君。
発奮するどころか、思わぬ相手に思わぬ言葉を投げつけられ、目に見えて動揺する。
その結果敗れるが、最終的に友情の大事さを知ってめでたしめでたしとなる。
なんて展開が待っている気がするのだがどうなんでしょう。うん、どこかで見たことがある気がするのは気のせいさ!!
・バチバチBURST
伝統もいいですが、どうせならそんな根性試しみたいな稽古じゃなくて・・・ガチで一番取ってもらえませんか?
いきなり強気な発言を行う常松。
さすがに学生横綱。その自負は十分にあるって感じでしょうかね。
白水さん、鯉太郎にプロの厳しさを教えてやれ!と言い出す。これは受けて立つって話か。
話が纏まったので、メガネを外し、臨戦態勢に入る常松。
持ち上げてた大吉はゴロゴロと隅に転がしておく。よく転がりおるわ。
常松「ハハ・・・楽しみだな・・・手は抜かないでくださいね」
鯉太郎「心配すんな。俺はそんなに器用じゃねぇ・・・」
まあ、そうかもしれませんね。生き方からして不器用な男ですから、鯉太郎は。
というわけで、学生横綱・常松とのガチ勝負を行うことになりました。
常松の右肩には傷だらけのコブがある。
あのコブを見るに、立ち合いは右からのカチ上げかと推察する鯉太郎。
まあ・・・学生横綱だろーが、受けて立たねーとな・・・
元より、誰が相手だろうが正面から突っ込むのが鯉太郎の相撲でしょうからねぇ。
なので、今回もブチカマシを敢行する鯉太郎。
それに合わせるように、下から右肩でカチあげを行おうとする常松。
ゴン!と派手な音を立てて衝突!!
鯉太郎の状態が反れ常松の右腕が跳ね上げられる。
マジか!?鯉太郎のブチカマシを止めやがった!!?
驚愕する白水さん。だが、土俵上の鯉太郎は冷静な感じ。今更初弾が止められるなんてのは慣れっこって感じか。
すばやく追撃のブチカマシを行う鯉太郎。この追撃の早さも特徴である。
バランスを崩したところに、胴体へブチカマシを決められて思わず土俵を割ってしまう常松でありました。
ガチの一番、これを制したのは鯉太郎。やはりプロとしての経験の差がでたのか?
あんまり常松には必死な様子が見受けられなかったし、本気だったとは限りませんけど。
だが、それでも、強さの片鱗は垣間見せた常松。
白水さんも、これが学生横綱かと内心ビビル。椿も使えるわ!と思わずガッツポーズ。お嬢・・・
立ち合った2人は、お互いを凄いと褒め称える。
常松はともかく、鯉太郎は本心で言っているんだろうなというのが伺える。いい子ですな、相変わらず。
まぁ・・・ある程度の強さは不思議じゃねーさ・・・
常松は来場所からいきなり幕下・・・つまり、白水・鯉太郎と同じ番付なんだ。
そうですね。学生横綱には幕下付出の資格がある。プロの経験はないが、番付としては互角なのだ。
しかし、この親方の「ある程度」という言葉に内心反応してしまう常松。
思ったよりも評価されていないことが気に入らないって感じですね。ふーむ。
ならば、次は俺とだ!と白水さん登場。白水さんもごっつくなったなぁ。
だが、今日はもうやめておきますと言い出す常松。
やはり自分はまだ本調子じゃないですし・・・じっくり馴らしていきたいので・・・
そんな言い訳が通用するのだろうか?試験というわけではないが、稽古の一環なのに。やめておきますはなかろう。
参ったな・・・僕の力はある程度わかったはずですよ。これ以上やった所でただのイビリじゃないですか・・・
今の僕をガイにした所で白水さんの貫目を落とすだけですよ。
大丈夫ですよ。自分はプロをナメてませんし、スカしもしませんから・・・
なんとも常松、口のうまいヤツである。こう言われると白水さんも強くは出にくい。
ある程度、という言葉の辺りには親方の言葉に対してのトゲがあるように思えなくはないですけどね。
だが逆に、説得力を増す要因にもなっているわけだ。
ここでちょっとした回想。常松が空流に入りたいと申し出てきたときのこと。
虎城部屋に入門するとは一度も言っておらず、一方的に目を掛けてもらっていただけと常松は言う。
既に虎城親方には空流に入るとキッパリ告げ、渋々とだが了承を得ているらしい。
何でウチなのかと問う親方に対し、W優勝決定戦を見て、と説明する常松。
本当に・・・それだけか?
親方の鋭い問い。その問いに対し、見えないような角度で笑みを浮かべる常松。なんだこの笑みは・・・?
空流に入れなかったら相撲は辞めるつもりです!!
お願いします!親方に損をさせるコトは絶対にありません!!
ゴンと音がするほどの勢いで土下座を行い、頼み込む常松。
そこまで言われちゃ仕方あるまい。
だけど、そこまで言い出すなんて、怪しいと思うなって方が無理と言える。
一体どういう目的で空流に入ったんでしょうかねぇ。
空流の方がオイシーわ、とは一体どういう意味なのだろうか。気になる。
さて、白水さんとの一番は結局流れることになりました。ヤル気がねーなら仕方ねーだろ、とのこと。
(そうね・・・ついに手に入れた即戦力だし・・・これ以上やってスカされでもしたら大変だわ・・・)
お嬢がなんだか悪い顔をしている!!
いや、別に悪いことを企んでいるわけではないが。部屋の娘ってのも大変であるなぁ。
だけど、もう一つの伝統でもある・・・丸坊主にはしてもらうからな!!
そういえば、鯉太郎も丸坊主になってましたな。
まあ、鯉太郎の場合、染めてたってこともあるし、坊主にした方が手っ取り早いって話もあったわけで。
常松も、新人は坊主だなんて時代錯誤もいいとこですよと嫌がる。
困るでしょ・・・関取になった時、ザンバラならまだしも・・・伸びかけの坊主じゃ格好つかないじゃないですか・・・
なんとも自信満々なセリフですな。
まあ、確かに幕下付出という資格持ちだし、十両まではあと少しという位置の人間である。
髪が伸びきるまえに昇進ってのも十分ありえる話だ。
しかし、そう思ってるならもっと髪を伸ばしておけよといいたくはなるな。
ともかく、簡単に十両になっちまうような言い草に、白水さんブチギレ。
なんだかんだで結局プロをナメてんじゃねーかって話ですわな。
一触即発な雰囲気。だが、そこに割り込んできたのは鯉太郎。
この世界じゃテメーより強ー奴なんて山ほどいるんだよ。
そんな人間が必死になっても届かねー場所なんだよ。十両ってのは・・・
生意気な口は俺を倒してから利け・・・相撲取りナメんなよ!
ハッキリといってのける鯉太郎。立派になったものである。
いっぱしの兄弟子っぽいじゃねーかと親方も満足そうな様子。
なんだかずっと不機嫌そうだった親方だが、ここで妙案が思いついたかのような表情になる。
鯉太郎・・・オマエがそいつら二人の面倒見てやれ。
お前のやり方でいい・・・色々と教えてやれ!
鯉太郎がこの二人の指導係!?
大吉はまだしも、年上で同じ番付で野心家な後輩という常松の指導は難しそうであるな・・・
いや、大吉は大吉で面倒くさそうですけどね。どうやって自信をつけさせればいいのやら。
とりあえず、気絶しているうちに丸坊主にはしておきましょう。伝統です。
川さん、相変わらず寝てる相手の頭を剃るのが得意ですな!!
こうして空流部屋に二人の新弟子が加わったのである。
しかし後にこの二人が空流に・・・鯉太郎に・・・暗雲をもたらすことになるとは・・・
また不吉なナレーションが入りましたな。怖い怖い。
しかし、このナレーション。中途半端なところで終わっていますな。これは解釈の余地がある。
暗雲をもたらすことになるとは・・・みんな思ってたが結局なりませんでした・・・と続くとか。
暗雲をもたらすかどうかはともかく、面倒なことになるのは簡単に予想できますしねぇ。
しばらくは空流の新弟子の話で回るのでしょうか?
大吉の稽古の様子とか、色々とネタはあるでしょうしね。
一番気になるのが大部屋の様子。大吉は泣きながら従うだろうけど、常松はどうでるのか。
ここで住まずに、近くに部屋を借りて通うようにしますとか言い出したりして。
この人数で一部屋に詰め込まれるより、一人でも少ない方が皆にとってもいいでしょ、とか言って。
ありえる気がして怖いな。
あと、仁王さんは結局あの一畳個室で暮らしているのだろうか。その辺りも気になるところであるな!
・範馬刃牙 SON OF OGRE
道着を身に纏い、我が子と相対する勇次郎。
己の手を広げて見せ、こう述べる。
この世で一番優れた道具だ。
日常のあらゆる道具の役割を果たす。そして、言わずもがな武器になる。
ハンマーとなり、刃となり、槍となる。
そう言ったあと、刃牙の手をとり、拳の作り方を指導する。
小指から・・・こう。各指の根元へ順に。薬指から中指へと。
ここからは先ほどと逆だ。人差し指から順に折りたたみ、仕上げは親指で締める。
実際に自分でも拳を作りながら指導する勇次郎。なんと優しい指導であることか・・・!!
まあ、これは本当に大事なことでありますからね。
何が大事であるかというと、それはこの後のセリフでハッキリさせられる。
何を握った・・・力だ。力を掴むのだ。
掴んだ力を打ち込むのだ。
掴んだ力を刺し込むのだ。
人類最古にして最良の武器。それが拳だ。
なるほど。拳を握るという行為は、力を掴む行為であると。
そして、その掴んだ力を打ち込むことで武器となると言いたい訳だ。いい教えですな。
折りたたんだ指は力を抜き、親指でそっと抑えておく。
構えには拘るな。拳の配置は肉体に訊け。
最初の最初・・・初めて親父がくれた知識・・・
なんだかいい話でありますね。親子の融和は原点へと至ったわけだ。
決着をつけるために原点に帰る。なるほど、これは本当に決着が近いんじゃないかと思わせてくれる。
だがちょっと待ってほしい。
前に刃牙はこう言っていた。「ボクの格闘技修行は、父にコンクリートに叩きつけられるところから始まりました・・・」と。
刃牙の最初というとここではないかと思えるのだがどうだろうか。
いや、今回の刃牙はこう言っている。最初の最初、と。
始まるまえの最初に知識としてもらったと考えれば問題ないことになる。なるほどなー。
つまり、この回想のあとコンクリートに叩きつけられたわけだ。鬼親め!!
アレ。あの時の回想では、刃牙は出生直後の姿だった気もするが・・・衝撃で走馬灯が走って若返っていたのでしょう。きっと。
さて、前回結局親子喧嘩の観戦に駆けつけていた花山さん。
この場所でいいと言ってたのに、どうやら少し近づいている様子。あと10列くらい、とのこと。
今回もここでいいと言ってるが、前回そう言っておきながら近づいてますからねぇ。
次週は最前列まであと5列ぐらいのところまで近づいてくるかもしれない。最前列に来たところがリミットだ!とか。
防御の一切を忘れろ。重心を前足、拇指球へと集めろ。
打ち込むことだけに集中しろ・・・その他一切を濁りとしろ。
己の全存在を乗せた"拳"は全てに勝る。
通用するもしないもない。思う必要すらない。
"強さ比べ"ってな、そういうもんだぜッッ。
力を掴んだその拳に己の全存在を乗せて打ち込む!!
その拳はお互いの顔面を捕らえた。
このまま殴り合いが始まるのだろうか。それともこの一撃を持って決着ということにするのだろうか。
決着の時は迫る。果たして勇一郎の予言は当たるのだろうか?
親子喧嘩の決着後の展開はどうなるのだろうか。気になるところであります。
・囚人リク
"自由"へ飛翔せよ!!
2号連続カラーの第1弾。元気なリクの姿。
なのはいいけど、何故か囚人服がオレンジ色である。
頭もオレンジになってる部分があるし、日光に当たって色が変わっているのだろうか。
それかもしかして、このツナギ・・・実はリバーシブル!?なんのために!?
疑問はさておき、本編。
田中一郎から出された看守の目をなくす方法。1週間以内という制限で出されたこの問いに苦悩するリク。
具体的なプランは後回しでいいから、とりあえずその「方法」だけを見つけてこいと言う。
それもできないよいうな奴にその先のことなど何もできんよ。もってのほかだ。脱獄など。
昼休みにその課題を出され、午後の間からずーっと考えているが、答えは出ない。
看守の目をなくす。つまり目を隠すことか。
なるほど。実際に看守の目をバリィッと潰し、監視カメラもバキィッとへし折れば目はなくなるな。目がー!目がー!
んなことできるわけねえだろうがっ!
全くでありますな。それやりながら駆け抜けれるなら、正面から堂々と出てもいいくらいである。
だが、できるわけねえなんて言ってる場合じゃない。
なんとしても答えを見つけ出さなければいけないのだ。なんとしても!
翌日。工場勤務している間も答えを考えるリク。
集中して作業などできないものだから、彫刻刀で手をざっくりやってしまう。こりゃ痛い。
血が溢れてきて、作製していた品物に血が付いてしまう。
それを見た看守、リクを殴り倒す。怪我した囚人よりも品物の方が大事って話らしい。
まあ、納期がどうとか言ってましたしなぁ。囚人などよりよほど大事なのでしょうさ。
とはいえ、床に流れた血をなめて掃除しろとか言い出すのはどうかと。
床を汚すことになったのは、アナタが殴り倒したからじゃないですかー。
品物は汚すわ床は汚すわあげくの果ては、周りの気を散らせて他人の足をひっぱる・・・この役立たずが!!
・・・役立たず・・・俺は・・・俺は・・・役立たずなんかじゃ・・・
今、一番リクが気にしている言葉を言われてしまいましたね。
全く持って脱獄の役に立てていない。そんな自身を不甲斐なく思っている状況でコレは厳しい。
思わず反抗的な態度を取りそうになってしまうリク。
さっさと謝れ!!
警棒で殴りかかろうとした看守に割込み、レノマさんの蹴りがリクに炸裂する。
ゴロゴロと吹き飛ぶリク。軽いな。
看守さんのお手をわずらわせることもないかと。
これ以上、看守に責めさせているとどこまでエスカレートするかわかりませんしねぇ。
こいつには俺からよく言ってきかせますからとまとめようとするレノマさん。さすがボス。
レノマ・・・また俺をかばって・・・
ありがとう・・・でも・・・このままじゃだめなんだ!!助け舟はいらない!!
レノマ。すっこんでろ。
助けを断ったリク。看守に謝罪し、言われたとおり、床に零れた血をなめて拭き取る。
レノマさんのキックで吹き飛んだ分、長い距離を掃除しないといけなくなりましたな。
レノマ・・・オメェはいっつも、ここぞって時に助けてくれるよな。ありがとう・・・
でも・・・俺!!もっとがんばらなきゃだめなんだ!!
自分だけでがんばらなきゃ!!この先、オメェを俺のドジに巻き込むわけにはいかない!!
いい心がけでありますな。
レノマさんもその辺りの察しはついているのか、なんともいい笑顔を浮かべております。
工場勤務が終わり、床についても答えを考えるリク。
一晩中考えてもいい考えは浮かびません。
おてんとさん・・・もっとのんびり動いていいんだよ。
ねぇ・・・なんでもお見通しのおてんとさんならさぁ、なんかわかるんじゃない?
やめたやめた!やっぱりいいよ。今回ばっかは俺、自分だけでやるって決めたから!
そう決意しているリク。だが、いいアイディアが浮かぶこともなく、日数だけが経過する。
おてんとさん・・・
あんたもさぁ・・・毎日毎日看守みてぇに・・・そんな所からずーっと見て・・・一体何が楽しいんだよ、ちくしょう。
リクがすさんどる!!
まあ、禄に眠れもせず、堂々巡りの考えを続けていたのではすさみもするさね。
何も思いつかないまま、残すはあと2日。
工場勤務後の入浴の時間も考えるのに費やすが、答えは浮かばない。
時間よとまれ・・・なんてな・・・
リクの呟きに応じたわけではあるまいが、いきなり風呂場が暗闇に包まれる。
これは・・・停電だ!!何も見えない!!
看守は懐中電灯を持っているが、こんな小さな明かりではなんともならない。
しばらくすると、暗闇に目が慣れたか見えるようになってくる。
が、そのころには全員手錠がロックされた状態になっている。何か悪さされるとも限りませんしねぇ。
そして点灯。不祥事らしいことは起きていないが、暗闇に紛れてある事件が起きていた。
看守さん!ずっと好きだったの!こんなチャンスを待っていたのよ!!
暗闇にまぎれてチューしようと男の看守に組み付いている男の囚人の姿があった。ワーオ。
ロックされた腕を警官の後ろに回しているので逃げにくい。早く手錠のロックをはずしてくれ・・・
災難ですな看守さん。ハハハ。いけいけー。結婚しろー。
おかしな状況に、周りの囚人から囃し立てるような歓声が飛ぶ。いい見世物ですわな。
しかし、暗くなれば看守のスキをついてこういった行動に出ることもできるのですな・・・そうか!!
何かに気づいた様子のリク。
翌日、昼休みになればさっそくS棟に向かって駆け出して行く。
向かうのはもちろん田中一郎のもとである。
房から地上まで降りるプランは立っている。そこから先、看守の目をなくす方法は・・・
極楽島の内燃力発電所を破壊して、停電を起こすことだ!
内燃力発電所?
そういわれれば、この刑務所には送電線がない。
となれば、きっと内部に発電所があるに違いない、という考えだ。
案の定、西エリアのすみっこに発電所はあった。今朝見取り図で確認してきたとリクは言う。ほう。
方法はわかんないけど・・・脱獄する夜、ここを破壊すればカメラもサーチライトも機能しない。
停電を起こし暗闇で看守もパニック。つまり目はなくなったも同然だ!どう?
・・・ずいぶんがんばったようだな。
だが、不正解だ。
偶然も合わせて、ようやく辿り着いた答え。しかしそれは不正解と断じられる。な、なんでなのさ!!
これだけの規模の刑務所だ。万が一の停電に備えて蓄電施設もあるはずだ。
この島に着く時、発電所のプロペラを見たか?あれを蓄電施設と見るべきだろう。
昨日の停電も復旧が早かっただろう。あれはその蓄電施設があったからだ。
なるほどねぇ。さらに田中一郎がいうには、別電源があると思われる証拠があるという。
昨日・・・まだ明かりが復旧する前に、電子手錠がロックされた。
停電状態にもかかわらず、手錠の電子ロックは正常に作動した。それはどう説明する?
つまり別電源が存在しているという証拠。
極楽島の監視態勢においては絶対的なこの電子手錠。その電源が一時たりとて途切れることはありえない。
その電源を一般の電源に流用すれば、あらゆる電子機器はたやすく復旧する。
そうなれば一巻の終わりだ。
田中一郎の指摘に、二の句を告げずにいるリク。
期限は明日だと言って去って行く田中一郎。容赦ありませんな。
頑張って考えたから、ここまででOKだよなんて言ってくれそうもない。
まあ、脱獄に惜しかった、あと一歩なんて慰めはありえないわけだし、それも仕方がないか。
しかし、これが正解でないとすると、本当に何を行えばいいのやら。
暗闇に乗じて看守にチューしようとするオカマを大勢そろえるとかいうのはどうだろうか。
この部隊がいる限り、簡単に刑務所側も手錠のロックは行えなくなるぜ!!
いや、手錠が問題じゃないんだったな。問題は、看守の目をなくす、ということだった。
一体どうすればいいのやら・・・
運動場に出たところで全身に砂を被って背景と同化するとかどうだろうか。ギソウだよ。バレるに決まってるわな。
看守を殴り倒して、その服を奪うとか。
レノマさんはともかく、リクが看守役はさすがにムリがありすぎる。
でも、目を隠すという内容の答えとしてはアリかもしれない。どうなんでしょうね?
・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
ゾンビに追われて逃げ込んだ先には瀕死の証言者が。
作業員は言う。"フードの女"がこっちを見ていた、と。
声をかけたんだが・・・反応がなくて・・・虚ろな瞳が・・・だんだん・・・こ・・・怖くなって・・・きて・・・
思わず逃げ出す作業員たち。
すると、急に仲間達が苦しみ始め、証言している作業員も息苦しくなったという。
そして気づけば、作業員の一人が化物と化しており、腕を食いちぎられたそうな。
その腕、切り落としたのではなく、食いちぎられていたのか。
ゾンビ化した仲間に襲われながら、どうにか部屋にまで逃げ込んでいた作業員。
しかし、そろそろ限界が来ている様子。
笑って・・・やがっ・・・た・・・
全部・・・全部、あの女の・・・せいだ!!
そう言い残し、作業員はこときれる。可哀想に。
せめて安らかに天国へ行かれますようにと祈るビンディちゃん。優しいですなぁ。
死んだ後、ゾンビになって復活したらどうしよう。安らかじゃないな。
それにしても、"フードの女"とは何者なのであろうか。
警備員であるタヒルによれば、感染者が発生した前後での出入りは教授とリッキーのみとのこと。
業者の出入りとかはなかったんですかね。
こうなってくると、人為的な、そう・・・"バイオテロ"の可能性が高くなってきた。
ひょっとすると、学園の関係者がウィルスを散布したのかもしれない。
であれば、一刻も早くココを片付け、マザーに報告しなければと考えるレイ教諭。まあ、片付けるのには賛成ですけどね。
そのマザー・グラシア。ダグ教授の私物を勝手に漁ってゾンビの研究を行っている。
ラクーンシティの惨劇をまとめたファイルを見て、今更ながらに動揺しているようにも見える。
どうしたら・・・
いや、どうしたらもこうしたらも。専門家に任せるしかないんじゃないですかね。
微妙な知識しか持たない教授ではなく、実戦で現場に立っているチームにさ。
そういえば連載再開してから、クリスたちの描写がないな。
地下室のゾンビをさらに1体撃破することに成功する教授たち。
さすがに頭が弱点とわかっているなら、多人数でかかることで1体を仕留めることも可能らしい。
これで残り2体か。しかし、1体倒すだけでも結構消耗してる様子ですな。
そういえば、タヒル。右腕を噛まれていたが感染とかは平気なのかね?
リッキーも大丈夫だったんだろ?というタヒル。
確かにリッキーは感染しなかったけど、熱とか出て一晩寝込んでた気がするのだが。思い込みの熱だったりして。
ゾンビと化した作業員に対しても祈りを捧げるビンディちゃん。律儀なこって。
この人だって元は何の罪もない人・・・マザー・グラシアが事件を隠蔽しようとするからこのような災難に・・・
と口走るビンディちゃんに対し気色ばむタヒル。貴様ー!マザーを愚弄するかー!!
追従しようとするリッキー。だが、そのリッキーに刃を向け抗弁するレイ教諭。
あの方の理想がお前などにわかるはずがない!!
理想とな。何か大きな理想があるんでしたっけ?
彼等が傾倒するようになった理由がいまいちわかりませんな。
ダグ教授は倒れたゾンビの口に何かを突っ込んでいる。ゴリゴリ。
どうやらサンプルを取っているようだ。学者らしい行動ですね。
今後のことも考えると、こういったサンプルが有用になってくるのは間違いないですな。
さて、残るは2体。この調子で片付けてしまおうと考える一行。
だが、突然辺りが暗闇に包まれる。電気が消えた!?
いきなり、リッキーの顔面に降り注ぐ鮮血。そして悲鳴。どうしたレイ!?
気づけば、暗闇に紛れて飛び出してきたと思しきゾンビにレイは首を噛まれていた。
レェエエエエイッ!!
まさかレイ教諭はここで散ってしまうのか!?
妙なスタイルのキャラでキライではなかったのだが・・・!!
どうでもいいが、レイに噛み付いているゾンビ。一瞬ダグ教授に見えないこともなかった。
おじさん、そんなにこいつらのことがキライだったのか!?
それはさておき。
銃も持たない連中だと、ゾンビの1体にも手こずるんだなと分かる話でした。
腕を食いちぎるような奴相手にナイフでチクチク刺して倒そうだなんて普通は思いませんわな。
やはりゲームのキャラたちは違うということか・・・蹴り1発で頭部吹き飛ばすし。
今後そういった描写とかがされることがあるのだろうか。リッキーキックで1発よ、とか。なさそうだな。
・ガキ教室
冒頭からいきなり溺れている晶。なんだ、どうした?と思ったら夢でした。
今回、この夢の意味が明かされることはありませんでしたが、何かの予知無だったりするのでしょうか?
気になるところでありますな。
学生は夏休み。しかし教師は学校で仕事。
とはいえ、萌ちゃんと会う機会が増えるわけなので、斉藤先生にとっては悪い話ではない。
2人しかいない時を見計らって、今夜食事とかどうでしょうかと誘いをかける。
萌ちゃん、この誘いを気軽に受ける。ならばとランクを上げて飲みに誘う斉藤先生。
萌ちゃんは結構酒好きだから、ホイホイついてきてくれそうですね。実際、乗ってくれてるし。
そんなところに、部活が終わって汗だくの晶が登場。か〜〜アチアチアッチ〜!!
熱くてもはやグロッキー状態の晶。ビール飲みてーとグチりだす。おや、この展開は。
片桐先生!先生も一緒にビール飲みに行きません?
やっぱり萌ちゃんからお誘いがかかっちゃいました。
意外と鈍いのか、斉藤先生が萌ちゃんに寄せている想いに気づかない晶。この誘いを受けてしまう。
ついでに青山先生も誘ってしまう。コラコラコラコラ!増やすな増やすな!
というわけで、若い先生が4人集まって飲みに行くこととなりました。
みんなで飲む方が楽しいしね〜〜!!ね!斉藤先生!!
あ、みんなで・・・いーですね、楽しそーで・・・
ものの見事に落ち込んでいる様子の斉藤先生でありましたとさ。ハハハ。
さて、夜の7時。
シノケンたち生徒は夏休みなので早速夜遊びを開始する。
といっても、友達――バタヤンの家に泊まって遊びというだけの話ですけどね。
花火やってスーパー銭湯行って、寝るときDSと怖い話というプラン。子供っぽくてよいですね。
バタヤンは家族旅行の予定だったが、1人だけ家に残ることにしたらしい。つまり親は不在か。
家族旅行って言ったってじーちゃんち行くだけだし、TV局2局しかない田舎だし、ウチにいたほうがいいとのこと。
まあ、子供からしたら親戚の家に行っても退屈なだけってのは往々にしてあることですからねぇ。
親戚側にも、遊んでくれるキレイで優しいお姉さんを用意してくれるぐらいの構えが欲しいものである。
おじいちゃん、バタヤンに会いたいんじゃない?というツッコミ。
それに対し、オレと同じ顔の妹が行ってるからオレと会ってる気になってると思うわ、とのこと。
なるほどねぇ。それなら何の問題もなさそうですな!!同じ顔の妹ってのがすごい気になるけど。キンモ〜!!
さて、まずは花火からである。4人でそれぞれ買ってきたのを持ち寄っている様子。
そこに、コラア!と怒声。なんだー!?PTAの見回りか!?
と思ったら、竹本と真鍋の2人じゃありませんか。
どうやら花火大会が催されるのを大佐から聞き、混ぜてもらいにきたらしい。
なんと・・・この2人、あれだけ嫌われていたはずなのに・・・もう、すっかり馴染んでいるだと・・・?
やっぱり子供ってのはスゴイね、先生。
2人加入しても問題ないくらいに花火を持ち込んできている竹本。
どうやら、母ちゃんのサイフから五千円を抜いたらしい。それは・・・帰ったらキツイ仕置きが待ってそうですね。
これでさ、3対3に分かれて打ち合いしよーぜ。
また危ないことを言い出しましたね。子供だけで遊ばせるのがいかに危険かわかる。
一方そのころ。晶達。
約束どおり、4人で飲み会。とりあえず、夏休みがほとんどないことについて改めて愚痴る晶。
だって普通、教師の夏休みってメチャ長いって思うじゃん。
したら何コレ?部活やら研修やら会議やらで。ヘタしたら夏休みの方が忙しくね?
そうか。研修とかがあるんですな。夏休みの間何してるのかと思ったら。
教員免許の更新を行う話も出てきそうな流れですし、教師も色々と大変そうですなぁ。
相変わらずグイグイ飲む萌ちゃん。また吐くようなことになっても知りませんよ。
それはさておき、話題は教師になろうと思ったときのことについて。
斉藤先生は、金八先生を見て先生になろうと思ったらしい。DVD全部持ってるそうな。ベタっすなぁ。
青山先生は不況でなかなか内定もらえなくて、就職しないワケにいかないので安定した教師を選択したそうな。
理科の教師は競争率も低いし、なりやすかったとのこと。アハハハ。
まあ、この不況の折、そういう選択をする人もいますよね。ていうか多いらしい。
晶が教師になったのは成りゆき。
さすがに借金を肩代わりしてもらったので、教師として働いているとは説明できないですわな。
前の職業の部分にまで触れることになりかねんし。
まあ、大分親しくなったし言っても問題は・・・ありそうな気がするな。特に萌ちゃんは口が軽そうだ。
しかし、教師となったのは成りゆきだが、何故教育実習を受けていたのでしょうか。
青山先生のように、取れる資格は全部取っておこうと思ったってわけでもないでしょうし。
恩師との出会いとか会ったんじゃねーの?という問いには、恩師なんていねーよと返す。
でもガキは好きだよ。オレに面倒かけないヤツだけな。
さすがに晶。ブレない意見でありますな。
とはいえ、そこまで腹を割って話されるとビックリせざるを得ないわけで。
萌ちゃんなんてヒゲ生やしてしまってますよ。って相変わらずこの子はよ!!
しかし、面倒のかからないガキは好きだよってのは凄くわかる話である。
元気に動き回る子供を見るのは楽しい。
けど、奇声をあげたりされると途端に苛立たしくなる。この感覚がなんともいえない。
教師の語らいはともかく、子供たちの花火大会。
非常に危険な戦いが繰り広げられておりますな。でも正直楽しそう。
6人で笑いながら楽しんでいたのだが、そこに今度こそ大人の怒声が響き渡る。コラー!!
ここは花火禁止だぞ!すぐやめんと警察呼ぶぞお前ら!!
花火禁止でありましたか。それはすみませんでした。
まあ、緑がそこそこあるところだし、下手したら燃え移る可能性だってありそうな場所ですからねぇ。
そんな中、保護者扱いされて怒られるバタヤン。さすが30歳くらいに見られたりするだけのことはある。
自転車でその場を後にする6人。
花火は中断。だけど、竹本はいいこと考えたんだとか言い出す。
何やら悪い顔をしているが、何をやらかすつもりなのだろうか?
何でもいいけど、補導されるようなことはやめてくださいね。
夏休みに入って早々、迷惑かけてくれるとか本当にたまらんから。
ついでに、また飲み会の後で警察沙汰かよという話になる。また萌ちゃんが失礼なことをしちゃうことになる。
というわけで、今日ぐらいは大人しくしておいて欲しいものでありますな!!
いや、ひょっとしたら皆でゲボーンの家に乗り込んだりする流れもありえるのかも。
・聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話
いくぞ双子座!フェニックス最大の拳!
話を跨いで、再び見開きで放たれる鳳翼天翔。気合十分でありますな。
逆に受ける方のカインは余裕綽々。相変わらず背中を向けております。
そして、技が放たれる瞬間には、青銅聖闘士よ、これで貴様は死んだ・・・などと発言し――
なにい!?
いきなり焦って振り向くカインでありました。おぃい。
バ・・・バカな!!これが青銅聖闘士の力か!?
お・・・押されている・・・黄金聖闘士のわたしが青銅聖闘士の力に・・・むううっ・・・むおおおおおっ!!
鳳凰の羽ばたきにより、双児宮の柱が吹き飛ばされる。
カインも受け流すことができず、後退。壁に叩きつけられる。
だが、浮き上がったわけでもなく、大きなダメージを与えられたわけではない。
なんと・・・すべてのものを吹き飛ばす鳳翼天翔が・・・双子座の体をわずかに後退させただけとは・・・むううっ。
なんという強さだ。敵味方、これまで闘った相手の中でもおそらく最強・・・
一輝から最強と認定されました。
確かにカインは強い。けど、本当に今までで最強と断言しちゃっていいんでしょうか?
シャカに至っては、鳳翼天翔で小揺るぎもしなかった気がしたのですが。
あの時とは威力が違うってことなんでしょうけども。
一輝と言ったな。青銅聖闘士の身でありながら、よくぞ黄金聖闘士のわたしをここまで後ずさらせた。
おまえの言うことを信じてもよいのかもしれん。
おや、カインがいきなり一輝を認め出したようですよ。
なんだかんだで鳳翼天翔によるインパクトは大きかったらしい。名前も呼んでくれてますし。
だがまだ勝負はついておらん。
わたしは今、おまえを真の聖闘士と認めた。ゆえに葬るにも最高の技をもってすることが礼儀と心得る。
双子座究極の技をもってな。
その言葉と共に、カインの腕が頭上で交差される。こ、この構えは・・・!!
銀河も鳴動する双子座最大の奥義。
ギャラクシアンエクスプロージョン!!
ドーン!と双児宮の天井を突き破る衝撃。
見開きで放たれたギャラクシアンエクスプロージョン。さすがの威力を見せている。
前回、死んだようにうずくまっていた天馬も、この衝撃で思わず目を覚ます。よかった、生きてた。
そして、先を急いでいた瞬も思わず振り返る。
あれは双児宮の方角・・・ならば天と地を突き抜けるようなこの衝撃は、まさしく双子座究極の奥義。
GEX(ギャラクシアンエクスプロージョン)にまちがいない・・・
そういう略称で来ましたか。
たしかに、ギャラクシアンエクスプロージョンは字が長い。
口にするとさらりと言えるのだが、文字で書くとやけに長くて大変な技だったりする。略称はありがたい。
GEXの衝撃で瓦礫の山と化す双児宮。誰が修復するのだろうか。
惜しや・・・青銅聖闘士とはいえ、あれだけの男を・・・
フェニックス一輝・・・おまえは本当に未来から来た聖闘士だったのか・・・
惜しいなんてもんじゃないですわな。これまで存在しなかったフェニックスの正統な装着者であるぞ。
しかも、聖戦が始まろうかとしているこの重大な時に実力者を失うのは痛手どころの話じゃありますまいに。
まあ、生きてたみたいだからいいんですけど。な・・・なにい!?
GEXが効かぬとは・・・な・・・なぜ・・・なぜだ!!
聖闘士に同じ技は通用せぬ・・・ということよ。
さすが一輝。やはり一度見た技は聖闘士には通用しないんだ!!
未来の闘いにおいて、GEXを何度もくらったことがある一輝。ならば効かないのも当然というものである。
だ・・・だがさすがにGEX。致命傷にならぬとはいえ全身の細胞がズタズタ・・・も・・・もはや・・・ここまでだ・・・
倒れる一輝。効かぬとはとか言ってたが、めっちゃ効いてますやん!!
いや、本来ならGEXが直撃すれば宇宙の塵となるはず。
五体満足で生き残っているだけでも効いてないと判断されてしかるべきってことなのでしょう。
しかし、一輝。全身の細胞がズタズタなのは致命傷というんじゃないだろうか?即死じゃなければいいってものじゃない。
この場合、正しくはこう言うべきだった。
さすがにGEX。なんとか致命傷ですんだようだ。と。ダメじゃん。
倒れ伏した一輝の体を抱え起こすカイン。
そして、その胸に手の平を押し付ける。これは・・・!?
動くな。今、起死回星をほどこしている。
起死回星?どうやら新たな技が飛び出してきたようだ。
しかし、その原理は昔から語られている星命点に関わるもの。
知っているように聖闘士の体の急所は星命点にある。おまえの星命点は今GEXによって消失しようとしている。
フェニックス座の星命点は七つ。その七つ全てが消失した時、おまえは死ぬ。
だがまだ間に合うかもしれん。星命点を回復させる法、起死回星がうまくゆけばな。
そういう技でありましたか。
星命点って急所だと言われるぐらいだし、少ないほうがいいと今まで思っていた。
これだと逆に多い方がタフだったりするように聞こえますね。ペガサスはフェニックスの倍近くタフだったのか!?
それはさておき。カインは一輝を救おうとする。
それは一輝の言葉を信じたからだ。
おまえは敵ではない。少なくとも弟のアベルよりは・・・な。
いい感じに認めていただきましたね。キリッと決めたカインもカッコイイ。
しかし、そこに邪悪な影が忍び寄ってくる。
カインのすぐ側に、黒髪の双子座、アベルの姿が浮かび上がる。
青銅聖闘士とはいえ、こんな手強い男を生かしておいては後々面倒!だんじてここで殺さねばならぬのだ!!
起死回星を邪魔しようとするアベル。
この男こそが、カインのいう邪悪な弟だというのか。
だとすればこの時代における双子座の正体とは・・・まさか・・・またしても呪われた星座だというのか・・・
まあ、呪われた星座なんでしょうね。
双子座である限りはそういった流れになってしまうのはしょうがない。
牡牛座が立ち往生しちゃうのと同じくらいしょうがない。宿命ってやつだ。嫌な話っすね。
ここはひとつ、鳳凰幻魔拳でも食らわせてみたらいいんじゃないでしょうか。
光と闇が溶け合って頭がおかしくなって死んでくれるかもしれん。いや、死なせたらいかんのか。面倒なヤツだ。
・シュガーレス
屋上でやりあうシャケとキリオ。その衝突音は下の階にまで響いてくる。
スゲーことになってるみたいだな・・・
シャケの拳とキリオの蹴り。お互いの攻撃が交差し、突き刺さる。アウチ!効くねえシャケ!
それならッ。ワンモア!!
追撃の蹴りを放つキリオ。
楽しそうにはしているが、内心いい加減に倒れろよという焦りが見える。
何度も何度も俺の前に立ち塞がって・・・これでもダメか・・・
反撃のシャケパンチで屋上の芝生の上を転がらせられるキリオ。
それならもっとだ。さっきよりも1秒前よりも、もっと力を振り絞れ!
さらなる力を引き出し、攻撃を仕掛ける。だが――
ガッデム・・・!!
それでもまだ足りないっていうのか・・・!?
再びシャケのパンチにより凄い距離を飛ばされるキリオ。
さすがにまだまだその差は歴然といったところでありましょうか。
だが、キリオはここに来て悟る。
シャケは・・・自分や頂点の座を守ることなんて考えていないんだな・・・
いつだって純粋に、今のこの瞬間のことだけを考えて・・・
――そうだ。バーニングだけじゃ足りないんだ・・・
俺の全てを、この一瞬にエクスプロージョンさせないと勝てるわけがない・・・!!
笑顔で立ち上がるキリオ。これまで以上に出し尽くす。燃やし尽くす。爆発させる。そういった意志が見て取れる。
と、階下が何やら騒がしい。
どうやら岳たち1年生たちがキリオが挑んだことに気づいて駆けつけてきたらしい。
どうせ屋上についたところで、他人のケンカは邪魔できないでしょうに。
それでも、いてもたってもいられなかったんでしょうなぁ。
そんな1年たちの気持ちもわかるので、苦笑するキリオ。
けど、この場所は誰にも譲る気はないよ。
頂点を取った次の瞬間に、誰かに蹴り落とされてもかまわない。
1秒前のことも1秒先のこともどうでもいい。
今のこの瞬間がハイライトなんだ。
粉々に砕けて何も残らなくても、君を倒す・・・!!
渾身の一撃が交差する。
キリオの放った一撃は・・・シャケのくわえたタバコをへし折った!!
これは・・・兼光さんがシャケに与えた一撃に匹敵する威力ということではないだろうか!?
だが、それではシャケを倒しきるには至らない。
渾身の一撃の交差の結果、倒れ伏したのはキリオ。さすがに起き上がることはできない様子。
仰向けに倒れた空には、風車とそこに掲げられたハタ。シャケの文字が翻っている。
・・・負けた身にはトゥーブライト。眩しすぎるね・・・
そう述べるキリオに、上着とサングラスを投げかけてあげるシャケ。いい話ですなぁ。
楽しかった。また来い。
・・・俺は優しい男だからね。
君が屋上で1人寂しそうにしてたら、何度でも来てあげるよ・・・!
よい喧嘩でありました。
敵わぬながらも挑み、ついには兼光さんと同じくらいのダメージを与えるに至ったかのように見えるキリオ。
見事でありました。お疲れ様であります。
そして、キリオと同じように九島の頂点を狙う1年たち。
様子からして、3年を蹴散らすことはできてるが、少々ダメージをもらっている風に見える。
岳に至っては一人だけ殴り倒されてたりする。さすが岳・・・!さりげないところで魅せてくれる・・・!!
というのはさておき。その結果からしても、今のキリオと1年の間には結構な差があるように思える。
シャケに挑む前に、今のキリオに追いつくことができるのか。それが問題でしょうな。
次回からの新展開での活躍に期待したいところです。
・ドカベン ドリームトーナメント編
京都ウォーリアーズの本拠地、わかさスタジアム京都。
2月1日のキャンプインを前に、自主トレも本格化していた。
チームの中心。エース・中西球道、走る走る。
そして打ちまくるコーチ兼任の鹿馬牛之介。
って何!?お前コーチだけじゃなく、選手も兼任してたのか!?
それはさておき。微笑さんも選手として始動している。
のだが、グラウンドに携帯を持ち込み、連絡を心待ちにしている様子。
どうやら今日が約束の日なのだが、一向に連絡が来なくて気もそぞろといった感じらしい。
たしかに虫のいい話だが、おれは藁にもすがる思いで楽天の星野監督にお願いした。
星野監督は「新球団の一年目の厳しさは、どの球団より楽天が一番よくわかる」と話を真剣に聞いてくれた。
楽天も一年目は他の球団から選手を譲ってもらい、助けてもらったという。
しかし監督が承知でもオーナーが承知とは限らない。
てなことを考えている微笑さん。どうやら楽天から選手を融通してもらおうと思っていたらしい。
楽天といえば、あの選手。そういえば、何か妙な動きを見せていたようだったが・・・
と思ったらやってきましたよ。一球さ〜〜〜ん!!
微笑監督、遅くなりました!!
ウォーリアーズの真田一球、ただいま到着いたしました!!
なんと、一球さんがウォーリアーズに合流とは。
ということは、中西球道と真田一球の競演が見られるということであるか。これは豪華な取り合わせである。
なんだか一気にトーナメントの優勝候補に躍り出てきたんじゃないかという気さえしてきた。
九郎さんも一緒にきただーよ。
しかし、一球さんも九郎さんも、普通にさん付けで呼ばれる辺り、人徳ですかね。
まあ、一球さんは一休さんに掛かっているからなんだろうけど。九郎さんは完全に人徳ですね。だーよ。
球道が投げて一球さんが二塁なら、一・二塁間のヒットはほとんどないと考えていい。
15球団にとっては大変なライバル登場だぞと考える山田、里中のバッテリー。正しい認識ですな。
とはいえ、まずは初戦の相手、ドルフィンズである。Kジローも含めて、どんな戦いをしてくるやら。
そんな感じでキャラクターが出揃いつつあるドリームトーナメント。
総裁によると、優勝チームは米国メジャーのNo.1チームと戦うことになるらしい。
これこそが真のクラブチーム世界一決定戦じゃ!とのこと。
さあー世界一をめざして殴り込みだー!
何をいきなりさらっと重要なことを述べているんですか総裁。
これまでそんな話はどこにも出ていなかったじゃないですかー。恐ろしい人だ。
ともかく。2月1日。16球団一斉のキャンプインの日を迎えたのでした。
だが、その中でたったひとつだけ雪の歓迎を受けた球団があった。
地元、新潟市をキャンプ地にした新球団・新潟ドルフィンズだ。
だけど、さすがに男・鉄五郎。新球団一年目を地元でキャンプせずにどうすると雪の中を決行。
雨にも風にも雪にすら負けないドルフィンズの選手のど根性を地元の人に見てもらうんじゃってことだ。
よい覚悟でありますな。
この覚悟を受けて、光の小次郎は現れるのでしょうか。
そして、まだ現れていない水島キャラが合流したりすることもあったりするのでしょうか。気になります。
さて、今回のキャラクターファイルは、Kジローこと岡本慶司郎である。
1989年から1995年にかけて週刊少年チャンピオンで連載されていた『おはようKジロー』の主人公である。
仲間のためには極道を相手に一歩も引かない胆力の持ち主でとのこと。
いきなりのスターズとの戦いで見せる活躍に期待だぁ!!
・りびんぐでっど
ツインテ大魔神青山君。
未だに自分の病を認めることができずにいる様子。早いところ認めてしまえ。
前回買ったツインテール関係を処分しようとする。
が、やはり惜しいかなとか思ってしまったり・・・ってバカーッ!捨てるんだ!!
そうやって玄関に向かっているところで驚きの光景が。
なんと、もなこちゃんがツインテールじゃなくなっている!!これは、ポニーテールだ!!
どう考えてもツインテ病末期患者への当てつけでございますね。
青山君に向けて舌を出し、びーっして走り去るもなこちゃん。可愛いことで。
あの反応・・・やっぱりツインテしか好きじゃないんだ。とんでもない変態だよ!!
犬のお父さんに愚痴をこぼすもなこちゃん。
まあ、髪型に対する好みってのはあったりするものですからねぇ。
個人的にはツインテよりポニーテールの方が好きだったりするわけですが。好きだったりするわけですが。
それはさておき。
もなこちゃんが愚痴っているところに通りがかる、あいすちゃん。事情を聞く。
そして、なんか家に帰りづらいよという発言を聞いたことにより、それなら私のとこに泊まりませんかと発案。
ゾンビ用の対策ならバッチリですのでご遠慮なく!!
というわけで、学校には向かわず、とって返して家に向かう。
なんせ学校の授業よりゾンビ授業の方が有益ですから!!
そんな風に述べるあいすちゃんの部屋は・・・見事に趣味の世界!
ロボの人の部屋に負けず劣らずのやばい香り。
ポスターやフィギュアはもちろんゾンビ。棚にはゾンビ関係のDVDがギッシリ。こいつは厄いぜ。あばばば。
ここがもなこさんの席です!と紹介されたのは大きなチェア〜。
せっかく作ったのでどうぞと勧めるあいすちゃん。作ったのかよ。
と思ったら、もなこちゃんが座った瞬間ベルトで拘束を始めるあいすちゃん。作ったのはそういう部分か!!
ま・・・まさか研究するつもりで・・・!?
失礼な!私は野に咲く花は愛でるタイプですよ!?
ただ、私はもなこさんの非常食の身といえど・・・一応、自分の命が惜しいだけです!
なっ、なにィ!?
まあ、非常事態でもないのに小腹が空いた程度で食べられるわけにはいかないという理屈なら・・・
そういうことなのかどうなのか。
ゾンビ映画ではゾンビを甘く見た者から順に命を落としますからね。念には念をです。
その意見はまあ、わからないでもない。
だからといって檻まで用意するとは。拘束監禁でございますか。
その状態で肉を差し出されましても。手の拘束をほどいてくれないと食べれない!!
と思ったが、その気になれば手首外して、ベルトから抜いてまたつけなおせばいいんですよね。便利な体だ。
まあ、それをやると警戒させてしまうことになりそうですけどね。
なので、この状態でくつろがないといけない。こいつは大変だ。
あいすちゃんは秘蔵のゾンビ映画でも見ますかと聴いてくる。いそいそ。
そして思わずキモい笑い方をしてしまう。ドゥフフ。おっとこいつは失敬。
いや・・・その、私・・・こんな変なシュミだし・・・ちゃんとした友達がいたことなくて。
自分の部屋に友達呼ぶなんて初めてで・・・ちょっとハシャいじゃってるんです。
だから勝手がわからなくて・・・なにか変じゃなかったですかね?
まあ、色々と変ではありますけど。
アンリちゃんの部屋も趣味満点な気がするし、もなこちゃんの周りにはこんな子だらけなのだろうか。
とはいえ、確かにあいすちゃんを襲うことになるよりはマシである。
そう思いなおし、この状況で楽しもうとするもなこちゃん。いい子でありますな。
あいすちゃんが喜んでいる姿を見て自分も嬉しくなってくるという。
しかし、1時間後。なんだかブルブルと震えているあいすちゃん。
どうしたのかと思ったら、部屋が寒いらしい。って5℃て!!なんちゅー地球に厳しい温度設定!!
あんまり暑いともなこさんの体が傷んでしまうと思って・・・
ダメだよ〜生者の人生を死者によっておろそかにしちゃ。
深いセリフでございますな。
新陳代謝とかしているワケでもないのに、何故か傷まないもなこちゃんのボディ。
多少のすり傷なんかも修復しているんでしょうな。不思議なボディである。
まあ、今更その辺りを疑問に思ってもしょうがない。キレイな体の方が嬉しいじゃないかと思うぐらいでよいわけだ。
しかし、あいすちゃんとしてはどうにかして鮮度を保っておきたいご様子。
あいちゃん!リモコンを渡すんだーッ!!
あいすちゃんをカゼッぴきにしないために、イスごと移動して迫るもなこちゃん。温めてやる!!
このままでは柵も破られてしまうかもしれない。やっ・・・殺られる!?
こっ・・・来ないでくださいー!!
机から取り出したゾンビ撃退用のアイテム。それは・・・たいまつ!!
ゾンビのセオリー。それは・・・ゾンビは・・・火が苦手ッ!!
いや・・・誰でも怖いよ!?
全くでございます。まあ、これで温まって問題解決。ってなわけにはいきませんわな。
それはさすがにシャレにならん。痛くないですからって?そりゃそうだが、そういう話では。
危ないところであったが、どうにかおばさんが介入してくれてことなきを得るもなこちゃん。
さすがのもなこちゃんのボディでも、燃やされたら・・・再生するまでに時間がかかったかもしれない。
うん。再生するのは間違いないでしょうな。
というわけで、あいすちゃんの部屋へのお泊りは無しになりました。すごい部屋だった・・・
もしかしてゾンビへの対応ってアレが普通なんだろうかと考えるもなこちゃん。
まあ、暴走する可能性のある子だし、警戒してかかるのが当然とは思えるが・・・
両親の住んでいる家に住まわせたりは普通はしない。青山君の肝要さはスゴイ。
結局、青山家に帰ってくるもなこちゃん。
青山君は今日は自宅待機していたらしい。過干渉にならないように気をつけているのですな。
そんな様子の青山君に笑顔を向けるもなこちゃん。あら可愛い。
なんだかんだで住みなれた家が一番って話でありますな。
もうすっかり青山家が我が家になってるもなこちゃんでありましたとさ。
・秘みこさまー!
吉沢緑時先生による縄文式女王喜劇が短期集中連載で掲載開始だ!!
女王ヒミコには双子の妹がいた。その名はビミョコ。そいつは微妙な子ですね。
双子と言っても似て非なる存在。ダンボールとダンスホールぐらい違うらしい。
そりゃ違うけど、なんだその例えは。そういう緩い世界観だとすぐにわかってよろしい。
体調が悪いと自己申告する姉のヒミコに代わり、公務につくビミョコ。
神の声を聞いたりできないけど、どうにかごまかしつつやっていくしかない様子。
にしても、身辺警護多すぎ。気の休まるときなさすぎ。トイレも人いるのかよ。
というか、その消音は意味があるのだろうか。別の音にしなさいよ。
結局、姉のヒミコは失踪。長い延長戦に突入せざるを得なくなったビミョコでありましたとさ。
うーむ、ゆるゆるっとしながらも所々つっこみどころが用意されている内容でありますな。
とにあえず、ビミョコはなかなかに可愛いのでよし。
話を展開していけるのかどうかはわからないが・・・まあ、可愛いからよしとしましょう!!
・ANGEL VOICE
絶対に失点できない試合終了間際のこの時間。
八津野にとっては絶好の位置でのフリーキック。市蘭ピンチ!!
このチャンスはものにしたい八津野。
とはいえ、試合を急いだりはしない。なぜなら、今の状態で延長に入れば八津野の方が有利になるからだ。
そうか――所沢が退場して10人対10人――数的な有利さはなくなってたんだな。
それにいくら八津野の方が疲労が激しいと言っても・・・こっちのキーパーはシロート同然の万代さん・・・
延長になったら勝負にならない。これは確定事項である。
そんな中、ロスタイムは4分と長め。
この場をしのげば、十分反撃で得点まで結びつけることができる時間である。
逆にここで入れられた場合どうなるか。同点は可能かもしれないが、逆転は難しいことになる。
それだと延長戦になっちゃうし、やはりここは止めないといけませんな。
このフリーキック。当然天城が蹴ってくる
!
と思ったのだが、ボールを挟んで天城の反対側に13番が立っている。これは・・・どっちが蹴るんだ!?
クソ・・・実戦でこのパターンは初めてだ。
初めての状況に目に見えて戸惑う市蘭。
天城が先ほどのファウルでケガをして、代わりに13番が蹴るんじゃないかと予想する山守。
確かにこの13番刈谷は前の試合でフリーキックを1本決めている。
利き足は左だし、立っている位置から走り出して蹴ることができる。
これはまた大詰めでやっかいな小細工をしてきたものですなぁ。
黒木監督。この大事な場面、天城で来るぞと推測。指示を出すが、八津野の声援にかき消される。
だが、監督が指示を出すまでもなく、ちゃんと脇坂さんは理解していた。
蹴るのは天城!!
13番につられて跳ぶんじゃねーぞ!!
見事な判断でありますな。ハラくくっていけ!
というところでプレー開始。
先に13番刈谷が助走を開始。一拍遅れて天城が動く。
もしそのまま13番が蹴ったら・・・跳んでないとカベの意味がほとんどない。だが――
跳ぶなよ〜〜〜
跳ぶなよ〜〜〜
跳ぶなよ〜〜〜
跳ぶなっ・・・よっ・・・
思わず体が動きそうなプレッシャー。だが、全員どうにかこらえる。
やはり13番はボールをスルー。蹴るのは天城であった!!
天城に合わせたからといって、あいつがカベに当てるようなヘタなキックをするとは思えねえ。
・・・それでもっ・・・もしっ。
少しでもミスってくれたら・・・
跳べ――――!!!
一斉に跳ぶ壁。さすがに成田は群を抜いて高く跳んでいる。
だが、天城の蹴ったボールはその成田の頭の上を越えて行く。この高さでも届かないのか。
カベは越えた。そのままの軌道ならゴールバーのずっと上を通過する。
だが、もちろん制球はしている。そこから曲がりながらっ・・・落ちる!!
ゴール右上の隅に突き刺さる軌道を描いているのがよくわかる。
これは危ない。カベを越えられた以上、キーパーが防ぐしかない。万代さん――
万代は―― 一歩も動けなかった。
おぉいい!!
やってやるぜと気合を入れたものの、やはりそうそう上手いことは行きませんでしたか・・・
キックはほぼイメージ通り――天城は勝利を確信する。
これは、ミスキックというのは望めない。となると防ぐしかないわけだが、誰がどう防ぐ?
このタイミングで次回に続くとか、またヒヤヒヤさせられる展開じゃないですかーイジワルな話である。
万代さんが動けないなら、いち早く動いた広能や百瀬が防ぐ形になるのだろうか?
思わず広能が手を使って防ぐとか。その場合、退場くらった上にPKになるので確実に点をとられることになる。ダメだな。
それか、ここで突風が吹いてゴールバーに当たって難を逃れるとか。そういう展開は来るかもしれない。
後半攻めるために風下に陣取ったのがアダとなったのだ!!みたいな。
なんだったら松田が風を吹かせたとか、そういう話でもいい。あいつなら風くらい吹かせれるだろうさ!!
そのくらいの奇跡をひとつお願いしますよ、ほんと。
ところで、今回の話のタイトルについて。
『フリーキック』って134話目に使ってますよね?
単語でのタイトルは被りやすいから注意が必要ですな。まあ、気にしなくてもいいのかもしれないけど。
でも、もっと気になるのは、話数が飛んでいないかということ。
本誌では249話になってるけど、順番で言うなら248話では・・・?実は前の号から飛んでいる気がするという・・・
ちゃんと飛んだ話数が戻ることがあるのかどうなのか、気になってしょうがないぜ!!
・空が灰色だから
ある中3男子の物語。
放課後の校庭。わいわいとグループに分かれて楽しんでいる中学生たち。
そんな中、一人腕組みをして佇むのは今回の主人公、橋野くん。
橋野くんのクラスは体育祭の男女混合ダンスのための放課後練習をするために居残っている。
今は先生を待つ自由時間といったところらしい。
もう中学3年生だというのに自分はクラスになじめていない。
こういう自由時間みたいなものが現実を思い知らされて1番つらい。
自分が好き好んで1人でいるという態度を虚勢することに務めるだけだ。早く先生来ないかな。
独りで仁王立ちしてたりしたのは虚勢でしたか。そいつはまた。
なんとなく気持ちがわかってしまうというのが嫌な話である。
橋野くんのクラスメイトの別府さんはかわいい女の子。
あの屈託のない透き通った瞳。あの目が僕と合った時が学校で数少ない至福の一瞬だ、とのこと。
なんだかかなり寂しい学園生活を送っておるんですなぁ。
いや、恋をしていると考えるならそれはそれで充実した学園生活。なの、か?
別府さんは何やら女子に聞いて回っているが、同意を得られていない。
そこに話しかけてくる、クラスの男子。
かわいいから別府さんは男子にもモテる。
僕なんか頭も悪くて運動神経も悪い。社交性もなくて性格も暗い。
だから別府さんはおろか、女の子とお話なんて1度もしたことない。
男子にも何やら尋ねてみたようだが、同意を得られない別府さん。何を聞いているのだろうか。
ついには女子と関わりの少ない男子グループにまで聞きに行くが、やはり同意されない。
それはそうと、今目が合いました。ふふ、幸せだ。
そろそろどんな話をしているのか気になりだした橋野くん。
僕に聞きに来ないかな。僕なら別府さんの話をわかってあげられるかもしれないのに。
まあこんな僕に話しかけてくれるわけなんてないだろうな。
最初から諦めムードな橋野くんでありました。こりゃ暗い。
やっぱり男子はダメだわ。他に聞こう。と別府さん。
あれ、橋野くんは男子に含まれていないのですか?こういう存在しないもの扱いされるのが1番つらい。
別府さんは躊躇いがちに、あんまり仲良くないグループの女子にまで聞きに行く。答えはやっぱり否定。
橋野くん、別府さんがどのグループと仲が良いかとかちゃんと把握しているんですな。
普段から観察しているってことなんでしょうか。そういうのは把握してるのが普通だったりするのか!?
それはともかく別府さんはどうしても誰かから賛同を得たいと思っているらしい。
同意を得るまでクラスの全員に聞いて回る気なのか・・・
ということは、もしかしたらさすがに僕にも聞きに来るんじゃあ!?
同意しよう!別府さん、絶対に同意するから!!
どんな珍妙な考えでもどんな反社会的内容だろうと、僕は世界でただ1人でも別府さんの理解者でいてあげたい!!
健気な話である。
しかし、そういう同意の仕方をされて嬉しいものなのであろうか?
心からの同意でないと、突っ込まれたときに危ういことになりはしないだろうか。危うい危うい。
目が合った。聞きに来る!?
なんだかしっとりとした感じの別府さんの表情。これはいいですね。ふふ。
誰も私の話に頷いてくれないよお。ふえふええ。
目が合ったのに、やっぱり橋野くんには聞きに来てくれない別府さん。なぜ・・・?
これはやはり僕なんか眼中にないってことなんだろうか。
あっ、今も目が合ったけど、石ころくらいにしか思ってないんだろうな。
あの子の脳はあの子の眼球に僕が映った時にあの子の視神経に視覚情報の僕を通わせてちゃんと視認しているのだろうか?
ああ、こうやってタイトルに繋がるんですな。
橋野くん以外のクラスメイトに聞いて回った感じの別府さん。
一周して最初に尋ねていた友達のところに戻ってくる。
その友達はニヤニヤしながら、まだ聞いてない人がいるじゃんと言い出す。それはもちろん橋野くんのことですよね。
えっ。あっ。いやー、それは・・・
なんだか目をそらしている別府さん。おや?
友達曰く、本人にも聞かないと、とのこと。本人にも・・・?
どうやら尋ねていたのは橋野くんのことだったらしい。
さすがに本人には聞けないことらしいが・・・?
じゃあ私が聞いてきてあげるよクククっと友達が歩み出す。ププププ。うわっ、来た。
来たのなら仕方がない。どんなことでも同意してみせる!
別府がさあ、あんたのことさあ――
「一匹狼みたいで結構かっこよくない?」だって。どう思う?
僕もその意見に同意だ!
ほう。同意でございましたか。
さすがロンリーウルフ。浸っていたんですね。俺って孤高って感じだったんですね。
あっ・・・へー橋野くんって自分でそう思ってたんだ。それってあんまり一匹狼ぽくないかも。なんかショックー・・・
別府さんは、橋野くんのことをちょっとよさげに思っていた。
しかし、クラスメイトはそんなんじゃないっしょと思っていたわけだ。
まさしくクラスメイトの意見が正しかったわけですな。
本当だねー。みんなの言うことが正しかったんだ!さめちゃった。
呆然とする橋野くんに、別府さんの言葉が突き刺さるのでありました。南無。
まあ、ひょっとしたらそういう話なのでは?と思ったら、やっぱりそういう話でした。
でも、いきなり打ち砕かれるとは思いませんでした。
ラブコメにありそうな話でありながら、現実的な流れで収束してしまった感じ。
もし橋野くんが上手い返しをできたとしても、結局本質は一匹狼ではない。
後々バレて結局はってことになるのは目に見えている。最初から上手く行く2人ではなかったのだよ・・・南無。
しかし、別府さんの質問は本当に友達が言ったような内容なのだろうか?
正直疑問である。ひょっとしたら、友達が改変して伝えているのではないだろうか。そう思えてならない。
というのも、クラスメイトたちの答え。これが質問に対しておかしいことになっている気がするからである。
Q:「橋野くんって一匹狼みたいで結構かっこよくない?」
A1:「別府ーそれはないよ!ひでえー」
A2:「いや、考えたことない」
A3:「そこまで思ったことないわ。結構えぐいね、別府さんって」
A4:「いや・・・うーん。別府さんってそういう人なんだ・・・」
A5:「はあ?急に何言ってんの!?そんなんだからあなたとは合わないのよ」
A2やA5はまだしも、他の答えが妙におかしい。特にA3。えぐいってなんぞ。
しかもA3の答えをもらったときの別府さん。リアルな話だよ、とか言っている。どういうこと?
このことから、別府さんはもっと過激な質問をしたのではないかと推察される。
橋野くんって一匹狼みたいだよね。狼なだけに人を襲って生肉にかじりついたりするのかな。
のどに喰らいついたり、腹かっさばいて臓物を喰らったりしたりしてるんじゃないかな。
とかそういう聞き方をしていたのかもしれない。
これなら、えぐいとかそういう人なんだ・・・という反応を返されてもしかたないことになる。
そして意訳すれば、一匹狼みたいでかっこいいということに・・・なるようなならないような。
それか、友達がからかって全く違ったことを言ったとも考えられる。
実は別府さんはチャンピオン読者で、橋野くんもそうなんじゃないかと考えたとか。
そして、チャンピオンって最高だよね。モツとかやたらとまろびでたりするしね、とか聞いて回ったのかもしれない。
うむ、これならえぐいとか言われるのは当然である。リアルな話だよー。
いや、これだとオチの橋野くんとの会話につながらない気がするが・・・まあいいか。
ともかく、別府さんのように可愛い子がチャンピオン読者であったらいいなという願望ですよ。
そして、クラスの子に誰にもチャンピオン最高という意見を同意してもらえなかったとしたら・・・!!
これは相当なチャンスである。自分のところに聞いてきてくれれば完全に同意できる。勝利は確約されている。
そんな展開があったらいいのになーとか思ったりするのでありました。リアルな話で。
・てんむす
大食い競技の全国大会。天食祭に優勝して天娘になると、
"神様に直に願をかけられて願いが叶う"
赤西さんはこの話に乗り、弟の優二くんのために願いを叶えれるようにしたいと考えた。
というわけで、高校入学したての新1年の身で部を立ち上げる赤西さん。
そうか、尾張大付属も歴史は結日と変わらないぐらいだったんですね。
そして、その部には黄桜さんも加入する。
私にも天娘になって取り戻したい、宝物があるんだにぃ。
よい笑顔でございますね。
さて、その天娘になるための本戦出場決定戦の副将戦。
黄桜さんは骨に肉が残りすぎなので食べ直すよう司会に請求される。ちぇっ。ケチ。
ケチって。あんな残しとったら食べ直しくらって当然だわ。
テンパっとるか知らんけど、あんな急いで食べとったら手羽先キレイに食べれるわけないがや。
そう考えながら、手羽先を折る遊ちゃん。キレイに食べれる方法ですね。
結局、食べ直した黄桜さんと遊ちゃんは2分30秒というタイムで同時に1皿完食。
急いで食べたのに、食べ直しのせいで結局・・・ゆっくり丁寧に食べてる相手と同じタイムでありますか。
メイ子先輩。今までの試合では普通に食べられていたでありますのに。
なんでこの試合に限って、あんなに緊張してるでありますか。
不思議に思う亀子ちゃん。
他の先輩方は黙って黄桜さんの戦いを見守っている。ふむ。
黄桜さんは2皿目も豪快に食べ進む。かじかじ。
開始4分20秒。2皿目を完食する黄桜さん。と思いきや、これまた骨に肉が残りすぎで食べ直し。1皿目よりはましですが。
緊張してるのはわかりますが、もし3皿目以降も食べ残しによる食べ直しがあれば、-1皿のペナルティをかしますよ!
さすがにペナルティが来る可能性はあったか。
食べるのに難儀する鶏の手羽先で-1皿のペナルティは大きい。
結局、黄桜さんの2皿目は食べ直しにより遊ちゃんと同時。5分経過で2皿完食といったところ。
そして、3皿目も変わらずにかぶりつく黄桜さん。ガシガシ。いや、擬音的に威力があがってるか?
メイ子先輩落ち着くでありますよー!!
むしろ亀子ちゃんの方が気が気ではないって感じでありますな。まあ、落ち着けよ。
赤西さんたちは静かに黄桜さんの戦いを見守っているんですし、ね。
猛烈に3皿目の手羽先を食べ進める黄桜さん。
かんっと置かれた手羽先。その食べた量は2皿目までとは違う。多少肉は残っているが・・・セーフ!!
開始7分25秒!黄桜選手、3皿目完食!
しかし、そのすぐあとに遊ちゃんも完食。
2分30秒で1皿のペースを保っているようですな。
急いで食べた割には大したことのないリードでありますな。とため息をつく亀子ちゃん。
しかし、先輩方の意見は違います。
ふん。卑怯者めが。
紫乃さんが実にいい笑いを浮かべております。楽しそうですなぁ。
ここでようやく、1人だけ理解していなかった亀子ちゃんへ向けて、響香ちゃんから説明が入ります。
メイちゃんは今、線引きをしていたんだよ。
手羽先みたいな骨つき肉は、厳密にキレイに食べるのが難しいからさ。
ある程度の量で食べたとカウントされるものなんだ。
メイちゃんはその食べたとカウントされるギリギリのラインを1皿目から3皿目まで食べる量をかえていくことで探っていたんだ。
しかも審判になるべく悪く思われないように、わざと緊張したフリをしてね。
あの緊張、わざとでありますか!?
すっかり騙されていた亀子ちゃん。
自分でも思ったように、この試合だけあからさまに緊張しているのだし、気づこうよ。
黄桜さんのことだし、どうせ演技であろうなあと思ったが、予想通りでありましたな。
ライン際を食べ進めていったところで、できるリードはたかが数秒。
しかしそれも皿を重ねれば勝負をわかつ程の大きな差となる。
敵ならこうも憎らしい戦い方をする奴もおらんな。
やはり楽しそうな紫乃さん
。
勝利を目指し、全身全霊を尽くしている姿が喜ばしいようだ。
黄桜さんの作戦。時間のリードについてもそうだけど、微量ながら食べる量にも差が出てくる。
その点も考えると悪くないかもしれない。面倒くさい食べ方にはなりますけどね。
あと、審判の心理をついた作戦でもある。
審判としても勝負を決することになりそうな-1皿のペナルティは言い辛い。
微妙な量であれば通そうとするでしょう。つまり、-1皿という言葉を口に出した時点で審判も嵌っていたのだ!
この心理はこの試合の間もずっと続くことになるわけだ。ふむー。
ここで赤西さんは言う。メイにはそこまでしても天娘になって取り戻したい宝物があるそうだ、と。
恐らく私の弟の優二の病気が治って、健康に戻ってほしいということだろう・・・
優二はメイにとっても弟のようなものだったからな。
なんだか可愛らしい表情で語る赤西さん。
ま!優二を1番愛しているのはこの私だがな!!
むっはーと思わず立ち上がって宣言するひなりん。ファンが見ているかもしれないっていうのに!!
まあ、溢れる気持ちを抑え切れなかったのでしょう。まったくこの人は。
そういえば、さすがに1時間近く経過したおかげか、体力も戻ってきているようですね。
立浪部長もそろそろ応援できるぐらいには回復しているのだろうか?
それはさておき、黄桜さんの願いについて。
それはやはり優二くんに関わることだが、それだけではない。
今年こそ天娘になって、宝物を取り戻すにぃ。
優二ぃが元気になって、またごはんがいっぱい食べられる様になって――
その横でひなりんが優二ぃにデレデレしてて――
キョンキョンはおいしいおいしいって笑いながらごはんを食べてる。
机の上には食べきれないほどのひなりんの作った料理。
そこに!私がいる。
誰1人欠けてもダメな"私の宝物"。
それを取り戻すためにも・・・策の限りを尽くして、勝利をもぎとるにぃ!!
開始10分、黄桜選手4皿目完食。遊ちゃんもほぼ同時に完食。
今のところ、黄桜さんの作戦はまだ目を出していない。
作戦による効果が現れ出すのは中盤を過ぎたあたりからだろうか。
しかし、黄桜さんの夢。いい夢でありますね。
黄桜さんの立ち位置がまるで一家の中での父親ポジションのようになっているのが気になるが・・・
まあ、そういう立ち位置が似合う感じでもあるし、問題はないか。
黄桜さんの策を受けて、遊ちゃんはどのような立ち回りを見せるのだろうか。
何気にこれまで負け無しの遊ちゃん。
しかし、特に目立って凄いという活躍をしたわけでもなかったりする。
ここらで凄いところを見せたいところであるが・・・何かいいワザあったりしますかねぇ。
基本的にワザとかは滅多にない漫画だから難しいところであるが・・・期待だけはしておきます。
・スポ×ちゃん!
総当たり戦の組み合わせはダイスロールで決定される。
うん、やはりランダムで決める場合はサイコロの出番でございますよね。
この順に試合するわよと決まったのは以下の通り。
1 近藤 × 佐々木
2 佐々木 × 河上
3 宮本 × 近藤
4 河上 × 近藤
5 佐々木 × 宮本
6 宮本 × 河上
というわけで、第1試合はかすみん対アヤちゃんでございます。
得物は両者とも小太刀を用いる。
かすみんとしては慣れた武器ではないが、構えはさすがに堂に入っていますな。
この対決は即座に決着がつく。踏み込んでの小手でかすみんの勝利。
素人相手にこの小手は交わしづらい。容赦ないですなかすみん。
まあ、やられたアヤちゃんは何だかうれしそうな様子でありますが。ウフフ。
第2試合。かすみん対ナノちゃん。
今回のかすみんは落ち着いている。さすがに何度も不覚はとれないってところか。
瞬発力をいかして振り回すが、間合いを見切られているナノちゃん。
ならば奥の手。ゴキブ・・・リ・・・
言い終わる前に、かすみんの得物がナノちゃんの得物を叩き落とす。
うーむ、さすがに同じ手は2度も使えないですわな。
というか、もう少しフリを入れるとかしないとバレバレですわ。
ちなみにスポチャンでは得物を落としても試合は続行される。
落とした人はすぐに拾うか場外へ逃げること。場外2回で一本となる。へぇ。
そういうところはやはり実戦っぽい感じでありますな。
奥の手も封じられたナノちゃん。結局特攻をかまし、撃墜。面を受けて沈んだのでありました。みし。
第3試合。リリィ対アヤちゃん。
これも即座に決着。アヤちゃんが振りかぶったところに、リリィの横薙ぎの一閃が命中する。
さすがにリリィとかすみんは強いですなぁ。
この勝負が終わったところで、リリィからアヤちゃんへアドバイス。
最初から上段に構えてみたらどうかということ。
相手が間合いに入ったら思いっきり振り下ろす。振り上げてから振るより早いわけだ。
確かに上段からの打ち落としは技の出が速く、威力もある。いい考えですね。
そのアドバイスを受けて4試合目。アヤちゃんとナノちゃんの戦い。
上段に構えて立つアヤちゃんの威圧感は相当なものがある。踏み込んだら殺られる・・・!!
その考えは間違いではない。振り下ろされる上段は物凄い音を立てている。怖〜〜っ!!
リーチでは負けている以上、間合いに踏み込むしかないナノちゃん。
なら、自分の剣で相手の剣を防御し、反撃!よし・・・これだ!!
作戦を立て、実行に移そうとするナノちゃん。
しかし、見誤ったのは相手の剣の威力。
防御したはずの剣ががくりと傾き、振り下ろしたアヤちゃんの上段はそのままナノちゃんの面を捉える。
おやおや、アヤちゃんの勝利でありますか。
今後もこの構えをするようになったら、アヤちゃんは相当強いかもしれませんな・・・
防御をするときは両手でねと教える土方先生。確かにそうしないと威力に押されて抜かれてしまいますわな。
まあ、両手でもアヤちゃんのパワーは押さえ込めるかどうか・・・
その辺りの対策はおいおい教えてくれるとのことです。
さて、それでは総当たり戦のメインイベント。
リリィ対かすみん。3回目の勝負であります。
かすみんが相手ならば少しでも軽くしたいとジャージを脱ぎ出すリリィ。下にはレオタードを着込んでいた。
やはりリリィの勝負着はレオタードでありますか。
さて、同じ得物を用いての勝負は初めてとなる2人の対決。
かすみんには今までのような油断はない。これは一体どういった勝負となるか。注目です。
しかし、思った以上に勝負がさくさくと進んでいきますな。
迷いのないかすみんがリリィから初めての勝利を得るようになるのか?
そして、消化試合っぽい6試合目は消化試合気味に終えられてしまうのか。気になります。
・さくらDISCORD
頑張って再び中学の野球部の部員をそろえようとした康介。
その結果を修一先輩とハルカさんにお披露目します。というわけで移動中。
肉か!?この先に大量の肉でも用意してんのか!?
ハルカさん・・・
康介を大きくするために肉を用意していたのかと思っていたが、単に本人が肉好きだったらしい。
その肉食っぷりで今の豊満で俊敏な肉体を手に入れたということなのだろうか。
住吉さんも少しは見習ったほうがいいかもしれませんね。金かかりそうな食生活だけど。
それにしても、やっぱり康介の顔の傷はツッコミを入れられてますな。
そりゃあね。ノ宮と2人、長いこと夜中をほっつき歩き、帰ってきたらボコボコなのだもの・・・
ダメだぞ康介。無理矢理は。ドーナツだっていきなり押し倒されたら・・・
そういう風にからかわれるのは当然ですな。ハッハッハ。リア充め!
ま、そんなからかいにも耐えて、見せたいものを披露する康介。
・・・先輩、ハルカさん・・・これが、これが見せたかったものです。
特に問題なく部員全員をそろえることができたらしい。よかったよかった。
丘たちも、康介が集めた部員たちを受け入れてくれます。
しかし、部員たちにしてみれば青天の霹靂。なんせ女子が3人もいるのだ!!
そりゃあ驚きでしょうさ。しかも皆可愛かったりするという。これはまた・・・この野郎。高2の夏をエンジョイしやがって。
おい!もう一発殴ろうぜって流れになるのは必然というか当然の帰結。
そういえば、前回は笑顔で康介を殴っていた日焼けの先輩。
今回はちゃんと笑顔で怖そうな顔になっている。やっぱり笑顔の裏で怒ってたんや!!
ともかく、康介は先輩のために部員を再びそろえたのでありました。いい後輩じゃねぇか。
・・・あぁ。康介は最高の後輩だよ。あの頃からずっとな。
よい話でありますね。
さて、大人数になったところで広い場所に移動する。野球ができるくらいに広い場所だ。
そこで軽く交流。よかったな野球部員共。女子と交流できる機会が設けられたぞ!!
・・・どうやったら女子と旅行できんの?
おい康介。もう一発殴ってもいいか?
まだ殴る気ですか!?
フッ。部員たちは知る由もなかろう。
まさか康介がこの女子3人のうち2人からすでに好意をよせられていようなどとは!!
知られたらもう一発ずつなんて優しいことになっていたかどうかわかりませんやね。
逆にいうと、住吉さんが告白するタイミングは今かもしれない。惨事を起こすという意味では。
それはさておき。
ハルカさんはこの光景を見て呆然としている。
わかるよハルカ。おまえが戸惑うのも。
俺だってまたこのメンバーが集まれる日が来るなんて、思いもしなかったから。
このまま思い出は思い出のまま。再び集うこともなく、離れ離れになる。
そんな風に思っていたらって状況ですからねぇ。そりゃあ戸惑いもしますわな。
まさしくサプライズ。康介の狙い通りになったと言えます。
というわけで、野球開始。
人数は18人に少し足りないけど、まあなんとかなるでしょう。どういう風にチーム分けしたのか。適当かな。
ともかく、プレー開始。死ねぃ!康介!!この幸せもんが!!
いきなり殺意向き出しのバッティングを見せる部員。気持ちはわかります。
でも、その打球は丘を直撃。ゴッ。丘ぁ!!なんだか久しぶりに叫ぶな。丘ぁぁぁ!!
あー悪い悪い。康介狙ってたんだけど・・・
悪いで済んだら警察はいりません。芽吹もいりませんって話です。
というわけで、ぶつけた部員はブッキーに連行される。ちょっとそこまで歩こうかって話だ。くいっ。
やっぱり芽吹は怖いですなぁ。ほどほどになー。
どうやらその部員。無事に帰ってきたようだが、青い顔をしている。何があったのだろう。何があったのだろう。
気にはなるけど。それはさておいて――
・・・なぁ康介。
きっとさ。おまえが一番気に病んでたと思うんだよ。『一勝』できなかったことを。
誰より頑張ってたのはおまえだからさ。
だから皆思ってた。そんなおまえを差し置いて、俺たちだけ集まって楽しくやるのは何か違うって。
そしてもう一つ、皆ずっと思ってた。
もしいつか、康介おまえがもう一度集まりたいって言ってくれたのなら、何が何でももう一回集まろうぜって。
なぁ幸助。
おまえが好きだって言ってくれた野球部は、そんな簡単に消えてなくなるものじゃなかったみたいだ。
よい話でありますね。
うがった見方をすると、康介が沈んでたせいで部員が集まることがなかったと読めなくもないが・・・
ま、まあ。今こうしてちゃんと復帰した康介の呼びかけでまた集まることができたわけなんですし、ね。
プレーは続く。
そんな中、守備につく康介は横に抜けそうな打球に思い切って飛びつく。ダイビングキャッチだ。
その光景は、今でも頭にこびりつく、あの中学野球部での最後の試合の光景。
『あと一歩』が届かなかったときの光景にそっくり。だが、今回は届いた。『あと一歩』に手が届いたのだ。
・・・先輩・・・俺・・・届いた。
俺・・・俺っ・・・届きましたよ・・・!!
・・・先輩・・・俺っ・・・ずっと言いたかったことがあるんス・・・
ずっと・・・ずっと言い残してて・・・「すみません」とかより・・・ずっとずっと強く・・・
ずっとずっと本っ当に、ありがといございました!!
夕焼けに染まる空の下、康介の感謝の叫びが木霊する。
・・・バカだな康介は・・・あのな、そんなの・・・こっちのセリフに決まってんだろ・・・?
最高の野球部をありがとう。康介。
涙する男2人。うーむ、青春だねぇ。
ずっと康介の中でわだかまりとなっていた『あと一歩』という状態。
それを届くことができた。感無量でありましょうな。そして、ようやくずっと言いたかったお礼を言うことができた。
康介自身の足を止めていたものから解消され、部員たちも心配していたものが解きほぐされた。
皆によい結果となった同窓会といえましょう。よかったよかった。
『さくら』たちも、皆康介のことは気にかけているだろうし、康介が幸せになれたのなら嬉しいはず。
丘も打球をぶつけられた甲斐があったってもんだ。そこはなくても問題なかったろうけど。
そういえば、こんな感動的な光景だが、島はいないのですな。
康介が過去の因縁から解放された記念すべき瞬間だというのに・・・!!
しょうがないっちゃしょうがないけど、間の悪い男である。そこが島らしいといえなくもないんですけどね。
さて、いい感じに話がまとまってきました。
合宿も残り2日ほどだと思いますが、後は何をするのでしょうか。
次回いきなり帰宅する場面になったりしてそうな気はしないでもないですけど。
住吉さんはもう告白する機会はなさそうだし、合宿中にやることはもうないかなぁ。
せっかくだから少し足を伸ばして川かどこかに行ってみんなで水着に着替えてって話になってもいいのよ?問題ないのよ?
・LUCKY STRIKE
ここで打たねば4番ではない!
4番打者の覚悟を見事に見せつけた新堂。さすがである。
一方の衣笠。タイミングを計っていることに気づくべきだったと悔しそうな様子。
ここに来ての2点差は厳しい・・・だが、まだ負けときまったわけではない。
気持ちを切り替えて行くぞと江夏に告げる衣笠。そう、まだ負けてはいないのだ。
5番の信夫、6番のマイケルに進塁打を許す江夏。
しかし、7番の打撃を川口がうまくキャッチし、5回裏終了。
残り1回で2点差は厳しい。だが、まだおれたちに――勝ち目はある!!
最後の攻撃を迎えて、円陣を組んで気合を入れる亀塚。チームプレイっぽいことできるじゃない。
勝ちを意識するようになった亀塚ですからねぇ。これまででは考えられなかった姿だ。
そんな円陣の中で、衣笠はみんなに頼む。江夏と俺にもう1度勝負させてくれ、と。
そのためにはあと2点。お前たちのバットで・・・
断る。
頼まれて打つなんて俺はゴメンだ。
俺は打ちてえから打つ!それだけだ!!
まあ、結果は一緒なのでそれでいいんですけども。素直じゃないですねー興津。
それでいい。それが亀塚だ。
興津の言葉を肯定する衣笠。うむ、こういった部分は大事な部分だし、残しておきたいところですよね。
勝ちにも拘るが、一番大事なものを見失ってはいけない。
亀塚の大半の選手にとって、それはバッティングであるということだ。大事にしないとね。
行くぞ!!亀塚ファイオゥ!!
打順は3番の正田から。ケッ。
出塁すれば、主砲の興津の一打で同点もありえる・・・と思ったが三振。正田、てめえ〜〜!!
残り2人。というところで登場の興津。相変わらずのフルハイテンション。
ランナーはいないのだし、思い切って投げてくるマイケル。
結果は興津のレフト線ギリギリを破るツーベース。
さらに5番の佐々岡はセンター前へのヒットを放つ。
そして6番の野村は・・・デッドボール!!
コントロールが悪いのだし、いつかはこうなると思っていましたが・・・おいしいなメガネ先輩!!
ワンアウト満塁。亀塚逆転の大チャンス。
この番狂わせが起きそうな予感に会場は亀塚コールが巻き起こる。
そして、登場する打者は、前の打席でホームランを打っている川口!!ぶちかませ、イケメン小僧!!
ダメでした。
恒実ちゃんからの評価は、やっぱり顔だけね、川口君。というものに落ち着いてしまいました。しょうがないね。
さて、最後のバッターになるかもしれない打席に立つのは、8番の衣笠。
今日はここまでノーヒット。このまま終わってしまうのか?
というところで回想!!
衣笠と興津。2人が亀塚ではない別のチームに所属していたときのこと。
大差をつけられ、勝負を諦めたチームメイトに食って掛かる衣笠。
こういった勝ちへの執念は大事ですよね。明日の戦いに繋がるわけですし。
しかし、そういった考えもそうそう受け入れられるものではないですわな。
既に5チームもクビになっているという2人。ならばと衣笠は考えた。
つくるか・・・俺たちのチームだよ。
なんとここで亀塚リトル誕生秘話となるとは!!
しかも、チームを衣笠が作ったという話になるとは!!
思いも寄らなかった展開である。これは回想が終わってたら、いきなりホームラン打ってるってことありえるで!!
しかし、興津はいろいろと絡んでくるキャラでありますな。
作者にとっても描きやすいキャラなんでしょうね。
・ましのの
霊能力者の本田さんことERO先生から室井さんに電話。
増埜さんと近い年齢の子を集めて、次の日曜に儀式をしたいと言い出すERO先生。
儀式って・・・一体何の話ですか?
ここでついに明らかになる衝撃の事実・・・!!
そう、あれは十二年前。まだ増埜さんが五歳のころのお話。
室井は聞いたことないか?絶倫神社が昔有名な神を祀っていたという話。
今は神無し神社な絶倫神社。なんて名前だ。
その神社の境内にはかつて「セクシーの女神」とされる像が祀られていた。
それは乳首が異常に突出した女神像で。
その飛び出た乳首と乳合わせをした女性はセクシーさを増し、大変モテるというご利益で知られていた。
バ・・・バカバカしすぎる!!
ご利益はさておき、その行為は本当にいかがなものかと。
乳合わせしている女性は確かにセクシーに見えますけど。というか、この女神像のデザインがまた酷いな、おい。
その噂を聞いて、当時他県に住んでいたERO先生もこの地におとずれていた。
そして、見かけたのが当時五歳の増埜さん。
友達がいないみたいでよく一人で神社に遊びに来ているらしい。
そんな増埜さん。興味を持ったのか、いきなり女神像の突出した乳首を掴んだ。そしたら折れた。
折れ乳首!!ってなんだその表現は。ポキン。
その瞬間、怨念が噴き出した。
「神」と呼ばれたものの正体は世の女性たちの「セクシーになりたい」という強烈な願いが集まったものだった。
その依り代を失って「神」は「怨霊」と化し、増埜に取り憑いた!
今まではオレの力で怨霊を押さえていたから増埜本人は今でも取り憑かれている自覚はない。
しかし怨霊は年々強くなってる。
このままでは増埜は「生きた呪い」となってしまう。
そうなる前に早く本格的な除霊の儀式をせねば!!
ちょっと何を言ってるのかわかりませんが・・・
ヒートアップするERO先生とは対照的に戸惑いを見せる室井さん。そりゃそうだ。
普通に考えて、何を言い出すのだろう、この人と思うべき内容である。
だが、室井さんだって見て来たはずだ――
アイツがやたらエロハプニングに遭うのは全て霊のせいだ。
な・・・なんですって!?
増埜さんの数々のハプニングが全て・・・霊現象!?
「セクシーでありたい」という念が乳首を折られた恨みで負の方向に変質し呪いと化した。
このまま増埜の意識が乗っ取られ、その肉体が「生きた呪い」になったら。関わる者全てにエロが降りかかる!
周囲のお前たちにも既にそのエロの呪いは現れ始めているんじゃないか?
このまま放っておけば増埜による被害は甚大だ!!
日本・・・いや世界規模でどんなエロ残念なことが巻き起こるかわからない!!
立ち上がるんだ!!増埜と・・・世界を救うために!!
いきなり物語が世界規模になった!
しかも、その内容がエロ残念なことになるかどうかというお話!!
うむ、実にバカらしい。もっとやれ!!
といいたいところだが、当の世界の住民からしたらたまったものではないですわな。
なので儀式を行うことになります。増埜さんに近しい子をなるべく集めて――何をする気だろうか?
という流れで次号、涙と笑いの最終回。
いきなりの展開でありましたし、やはりとは思いましたが・・・!!
ギャグ漫画が怒涛の展開を見せたら終わりが近いというパターンですな。
そのパターンにおいても、これだけバカバカしい流れに持って行くのはさすがと言えますけど。
そして、ERO先生の話はなんだか納得行く話だから困る。
そうかー増埜さんのエロハプニングは霊の仕業だったのかー。
こういわれれば、思い当たるところの多すぎる室井さんは納得せざるを得ないでしょうな。
次回の最終回では、思いっきりバカな流れを期待したい。バカ収めってやつですね。楽しもう!!
・ちぐはぐラバーズ
アヴァロン学園の天原道場急襲を食い止めるため、走る無心。
しかし、その前に立ち塞がる「アヴァロンの騎士」の一人、ガレス。
邪魔するものは打ち払うとばかりに渾身の一撃を振り下ろす無心。な・・・にぃ!?
どうやらこの無心の斬撃はガレスにとって予想外のものだったらしい。
どうにか受け止めたが、こらえきれず、大きく後退する。そこをさらに詰めて攻勢をしかける無心。
まるで稲妻・・・!!
調べた情報とはまるで別人だ!!
これが剣道歴10年の間に出た大小33回の試合全て初戦敗退した奴の――踏み込みか!?
これがうちの補欠にも歯が立たなかった奴の――打突か!?
これが本当の天原無心の力!?僕ちんの完全な誤算だ。ますますモルガンの元には行かせられない!!
さすがにガレス。ちゃんと無心のことは丁寧に調べていたらしい。
とはいえ、さすがにその潜在能力についてまでは調査が及びませんでしたか。
わずかな人間が知るぐらいのことでしょうからねぇ。
この攻め入る隙のなさ。そしてこちらの隙を決して見逃さない鋭さ!!
ま・・・負ける!!
敗北を予感するガレス。だが、まだ手はある。
僕ちんの・・・負けだ・・・斬れ。
竹刀を下ろし、潔い様子を見せるガレス。
隙を見逃さない今の無心は、聞くや聞かないやのうちにがら空きとなった面に打ち込みを行う。
容赦ないですね。何の躊躇いもないや。
だが、この一撃を受けることこそがガレスの狙いだった。
隙を見せればそこに打ち込んでくる。打ち込んでくる場所がわかれば、耐えれなくもないわけだな。
僕ちんは・・・<謀剣>
<女王>のためなら、どんな手も使う。
頭を打たれ前のめりに倒れこみそうになるガレス。しかし、踏みとどまり、強く竹刀を握る。
そして、強烈な小手を無心に見舞った。
手甲砕き(ガントレットブレイク)!!!
試合では行えない、一本後の攻撃。手段を選ばない<謀剣>ならではの攻撃といったところですな。
全ての力を出し尽くしたガレスは倒れる。
しかし、無心の右腕もまたガレスの技によって砕かれてしまった。
僕ちんは・・・ね。好きな女性に幸せになってほしい・・・だけさ。
その執念は見事といえますな。
ただ、その行いで果たしてモルガンは本当に幸せになれるのかどうか・・・疑問に思えて仕方がない。
砕かれた腕で竹刀を拾いなおす無心。
「手甲砕き」をくらえば、手甲をつけてさえ一日は腕が使いものにならない。
手甲なしでくらった無心は数週間は使用不可能である。無茶すれば・・・壊れるぞ!!
小生も己の想いを貫くまでです!!!
ガレスの行いが好きな女性を幸せにするためのものであるなら、無心だってその想いは負けていない。
ガレスが身を張って攻撃に出たのなら、無心とて止まるわけにはいきませんわな。
その覚悟はガレスにもわかってしまったようだ。うーむ。切ないっすね。
さて、天原道場。
やはり爽さんの剣にはまだまだ迷いが見える。
無心とのことについてふっきらねばと思ってはみるものの、ふっきることなどできようはずもない。
無心・・・お前に会いたい・・・
庭にて物思いにふける爽さん。その背後から鋭い殺気と共に近づいてくるのは・・・モルガン!!
会わせない。
モルガンの横薙ぎの一撃。これを紙一重でかわす爽さん。
この動きにはアヴァロンの騎士たちも感心した様子を見せる。
だが、紙一重の回避だったので、道着の分は避けられず、ハラリと切り裂かれる。
おやおや。さらしとかじゃなかったんですね。おやおや。
モルガンの命令でついてきたモルドレッド、ボールス、バリンの3人。
しかし、さすがにモルガンの状態が危ういのに気づき、止めないといけないのではと考える。
問題を起こせば学園にいられなくなるぞと説得しようとするモルドレッド。
だが、暴走しつつあるモルガンは止まる気配を見せない。
何を失ってもかまわない。私を守ってくれる無心さえいれば。
だから消えて!!無心の心を私に頂戴!!
これは、完全に暴走しておりますな。
下手したら本当に殺してしまいかねない勢いである。
殺したら殺したで、爽さんは無心の心にずっとあり続ける気がするが・・・
そんな分析ができるぐらいなら暴走しているとは言われませんわな。
モルガンの猛攻を紙一重でかわしつづける爽さん。袴も斬られ、キレイな脚が露になる。ふむ・・・ふむ。
追撃の一刀!!
だが、そこに割り込んでくる竹刀。これは・・・ガラハド!?
アヴァロンの騎士ではなくなったガラハドだからこそ、<凶剣>の持ち主だからこそできることはある。
暴走したモルガンの前に割込み、着衣の乱れた爽さんに上着をかけてあげるガラハド。
実に紳士的でありますな。
そして、ガラハドは両者に声をかける。モルガンに一体どうしちまったんだ、と。
爽さんに、いつまでも腑抜けてんじゃ――
邪魔。
言葉の途中でモルガンに切られるカラバコ。もといガラハド。
竹刀を突き出し牽制していたはずなのに、その竹刀が容易くへし折られ、さらに肉体が切り裂かれている。
一体モルガンの斬撃はどうなっているんだ?竹刀ってレベルの攻撃じゃないぞ!!
よく内臓がはみ出さずにすみましたね海兄は。
せっかく肉体美を見せ付けつつ割り込んだガラハドだったが、実にあっさりと切り伏せられる。
そして、モルガンはこう言う。
可哀想な天原爽・・・あなたを守ってくれる騎士はどこにもいない・・・
そう告げながら、上段に振りかぶるモルガン。しかし、そこに稲妻のごとくかけよる男の姿が。
ここにいる!!
爽さんは・・・小生が守る!!
ようやく言えた守るという言葉。やあ、無心も立派になったものでありますなぁ・・・
しかし、モルガン。かつて自分が言われて深く傷ついた言葉をここで発するとは・・・陰湿でありますなぁ。
あなたを守ってくれる騎士はどこにもいない、か。
相手の心を抉るにはどうすればいいか、自分の体験でよくわかっているということなのでしょう。
でも、守ろうとした騎士はいたけど、切り捨ててから言ってるんですよね。それは何だかシチュエーションが違うような。
あなたを守ってくれる騎士はどこにもない(いたんだけど)。って状態だ。ガラハド・・・
さて、無心はモルガンの暴走を止める事ができるのだろうか。
次で最終回!!ってアレ?終わりなのか!?
確かに、読みきり2回を入れると、16話になるし、単行本2冊としてはいい具合ではあるが・・・
作品の最後には最終回のアオリがない。しかし、作者あとがきには最終回とある。これは一体・・・!?
話的にはキリがよさそうだが、もう1話くらいないと後日談が詰め詰めになりそうであるなぁ。
そしてバリンの技だけはお披露目する機会がなさそうである。
他の4人はきっちり自分の技を見せる機会があったのになぁ。間に合わなかったか・・・!!
で、今回の作者あとがきによりますと、最初考えていた展開とは92°くらい変わってしまったとのこと。
連載は生き物ですからねぇ。プロットが大きく変わるのもよくある話。
とはいえ92°って相当な変化だと思いますが・・・一体何がどうなってそうなった!?
とにもかくにも最終回。どんな決着を見せるのか楽しみです。
あの時のモルドレッドの動きは明らかになるのか?
そして、我らが海兄は姿を見せることができるのか?注目であります。
・木曜日のフルット
集中線が上手な辺り、さすがプロの漫画家のアシスタントでありますな。
人物に関しては、あれだ。白川先生から見たら十分及第点なんじゃないでしょうか。うん。
読者は作者とは違った視点でものを見るというのがよくわかるお話ですね。
そんなつもりで描いていたわけじゃないけど、そう読み取られるのはよくある話。
ひょっとしたらだが、読者が勘違いしているだけで、チャンピオンは少年誌ってこともありえるわけだ。
ハハハ、これは突飛な例えでしたな。ハハハハ。
・総合感想
6/12(火)ついに別冊少年チャンピオンが創刊。
週刊少年チャンピオン本誌の方も負けないように頑張っていただきたい。
このところ、作品がいくつも終了しておりますが、連載開始予定がでてこない。
これは、激しい新連載攻勢が行われる前触れとみてよいのでしょうか。
見ておきたいところであります。見させてくれなさい。
別冊の感想については、とりあえず星矢LCは詳細を書くとして、他は簡易感想を日記に書こうかと思います。
シュガーレス外伝はどうしようかなあ・・・
どうでもいいが、編集後記。シャケ様はやめなさい。さすがに様づけはいかがなものかと。
もっとフレンドリーな存在だと思いますよあの人は。望めば殴れるし殴ってもらえるぐらいフレンドリー。死ぬわ!
2012年 27号
・聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話
連載再会!!
春頃に復帰と言われていましたが、どうにか春頃に間に合った様子。
アニメでΩが放映中ですし、さすがに時期を外してくることはありませんでしたね。
さて、物語は双児宮から。
巻頭カラーでカインが吠える。
アベル出てこい!これ以上おまえの勝手にはさせぬぞ!邪悪な弟め!!
もはやおまえを打ち消すことになんのためらいももたぬ!出てくるのだアベル!
1人で叫んでいるカインのところにやってきたのは・・・青銅聖闘士のフェニックス一輝!!
突然のこの乱入者に、カインの態度も硬くなる。
青銅聖闘士ごときまでがこの双児宮に入り込んで来るとは、などと言い出す。
普段、十二宮は聖闘士が入っちゃいけないような決まりでもあるのでしょうか?
それはともかく、一輝は質問する。アベルとは誰だ?と。
しかし、それについては、おまえには関わりのないことだとスルー。
さらに、わたしは闘いを好まぬから来た道をまっすぐに戻れと忠告してくるカイン。
命はすでにすてている。
命がおしければ、という脅しに対しそう答える一輝。もう何度も死線をくぐりぬけてきたわけですからねぇ。
そんな一輝に対し、そこから一ミリでも入ったらそれが証明されることになるぞ、とカイン。
バコオッ。
言葉どおり、足を少し踏み込んだだけなのに、一輝の体に衝撃が走る。
いつやられたのかもわからない。何も見えぬ・・・なにも・・・
前のめりに倒れる一輝。しかし、それで終わってしまうような男でもない。立ち上がる。
カインは言う。おまえなぞにかまっておれぬ、と。
アベルが白日のもとに牙をむきはじめた今、なんとしても滅せねば。猶予はないのだ、と。
な・・・なにがアベルだ。そんな男がどこにいる。
おまえはどう見たってひとりだぜ。アベルなんて男はどこにもいやしない。
おまえはひとり芝居を演じてるだけではないのか・・・
一輝の鋭い指摘!!
確かに、傍から見れば虚空に向かって吠えてるだけの危ない人に見える。
ひょっとしてそのアベルというのは貴方の空想上の弟ではありませんか?って話だ。
貴様になにがわかるかぁーッ!!
お、怒られた。
さっきまで背を向けていたはずなのに、いきなり振り向き殴りかかってくるカイン。
一撃で柱に叩きつけられる一輝。さらにドカバキと追撃を行うカイン。容赦ないな。
再び倒れ伏す一輝に、命だけは助けてやるから消えろと言う。
アベルだけでなく今、聖域には邪悪な小宇宙がうずまいているのを感じるのだ。
一刻も早くアテナの身だけは守らねば・・・
さすがにカインはアテナの身を案じているようだ。
とはいえ、自ら救いに行って、アベルが出てきたら厄介なことこの上ない。
なので、アテナのところに向かう前に消そうと思ったら一輝が来ちゃった。こんな流れでしょうか。
そんなカインに対し、一輝は言う。
オレはそのアテナを守るためにやって来たのだ。未来から・・・な。
不思議なことを口にする一輝に対し、カインはどのような態度を取るか・・・
一方、巨蟹宮を抜けた天馬と瞬。
次の宮へと急がねばならないのだが、さすがに一度死んだばかりの天馬はダメージがきつそう。跪き、激しく咳き込む。
このままでは瞬の足も止めてしまうと考えた天馬。少し休めば大丈夫だから先に行けと言い出す。
先に行って安全を確保しておいて欲しいわけですね。わかります。
そんな邪推はさておき、天馬は瞬に尋ねる。
オレたちは神々の時代から地上の平和のために闘ってたんだよな。
おまえのいた未来ってのはどんな世界だ。ここから数百年後には地上に争いも悪人もいなくなってんのか。
厳しい問いでありますな。残念ながら、戦争も飢餓もなくなってはいない。
しょせんおんなじってことか。
いくらオレたちが命がけで闘ったとしても、結局この世から悪を一掃することはできない。
だからいつかは神々の罰をうけ、地上から人間は抹殺されるんじゃないのかな。
そう思うのも仕方あるまい。
人間の闇はそう簡単に払えるものじゃない。厭世観に捕らわれてしまうのも仕方がない。
そういう考え方になった人が、聖闘士を裏切り冥王につくようになるのかもしれない。
この時代の教皇や魚座のカルディナーレはどういう考えであるのか。気になるところです。
それはさておき、瞬は天馬の問いにこう答える。
たしかにいつの世にも争いや悪人は絶えません。
でもきっといつかは世界中に人々が微笑んで暮らせる時代がくるはずです。
その時こそ、神々は本当に人間に地上を与えてくれるのでしょう。
この時代も、ぼくがいた時代も、アテナの聖闘士は必死で闘って地上を守り抜いてきたのです。
だからこの先も闘いぬいてこそ、いつか・・・いつかきっと・・・
静かに語る瞬。その返事に笑顔を返す天馬。
おまえに言われると不思議にそんな気持ちになっちまう。そのいつかの日のために闘いぬくか・・・
未来で聖戦を戦い抜いた男のセリフはやはり違うということでしょうか。
瞬はとくにハーデスとの関わりもある肉体の持ち主だし、思うところは多かったはず。
そんな瞬の言葉だからこそ、短いやりとりでも天馬に納得させるものがあったのでしょう。
ともあれ、瞬は一人で先に向かって駆け出す。
一人でその場に留まった天馬は血を吐き出す。がはっ。
まだまだこんな所でくたばるわけにはいかないぜ・・・い・・・いつかの日のために・・・き、きっと・・・
壁にもたれて座り込む天馬。おぉ・・・まるで死んでしまったかのようではないすか!?
さすがに、ここで死ぬってことはないと思うが・・・危険な状況である。
さて、双児宮に話は戻る。
未来から来たという一輝の話だが、さすがにすぐに信じられたりはしません。
乙女座くらい物の考え方が飛んでいないとさすがにねぇ。
ならば、ここは押し通るしかない。地上の正義とアテナを守るために!いくぞ!!
カインに殴りかかる一輝。激しい攻撃を加えるが、一発もかすりもしない。
当たらない理由はごく簡単。速度が違いすぎるのだ。
いくら小宇宙を高めようとも青銅聖闘士はしょせん音速どまり!
だが黄金聖闘士は光速なのだぞ!!
その言葉とともにカインから放たれる無数の光。その光速の拳が一輝の骨身を削る。
一輝にはこの光速の拳が見えない、とのこと。
未来では黄金聖闘士相手に闘ってきたというのに、見えなくなっているというのか?
不思議な気もするが、きっと小宇宙が高まりきってないのでしょう。
連打を受け、再度床に叩きつけられる一輝。ぐうう〜〜っ。
そして、再度後ろを見せるカイン。
カイン、なんで毎回後ろを見せるんだ?余裕を見せているのかもしれないが、倒しきれてないのに後ろを向くのはどうかと。
おかげで、後ろを向く→前を向く→倒す→後ろを向くのループになってしまっている。
ハッ。もしやこれはカインの戦闘スタイルなのではあるまいか?
アルデバランの腕組が構えだったように、一度後ろを見せるのがカインの戦闘スタイルだった!とか。
水鏡先生のときはやってなかったような気もするけど、それはそれだ!!
さ・・・さすが十二人の黄金聖闘士の中でも最強を誇る双子座よ・・・
この時代においても例外ではないらしい・・・
何!?やはり双子座は最強だったのか!?
全員と戦ったりしたわけでもない一輝がそれを言っていいものかはわからないが、ともかく見解は出された感じである。
その最強の黄金聖闘士を相手取り、負けるわけにはいかないと呟く一輝。
今こそオレのすべてを放つ時・・・うけろ双子座・・・フェニックス最大の拳・・・
くらえ!鳳凰のはばたき!!鳳翼天翔!!
見開きで放たれる鳳翼天翔は迫力抜群である。
しかし、この技を放つ前のポーズが何とも言えませんな。はばたくぜって感じの手がよい感じ。
それはいいけど、鳳翼天翔はすっごいビンタな印象があるので、両手で打たれるとなんだか違和感がある。
実は構えの途中で、次回の冒頭では放っている場面になっている、なんてこともあるのかもしれない。
ともかく、カインにどのくらいの効果を見せることができるのか注目である。
あと、今回はどのくらいの期間連載が続くのかも注目である。
荒獅子の出番はあるのか?その獅子との決着がつくとこまでいくのか?気になりますなぁ。
紫龍の出番も気になりますが、カラーで出なかった以上、今回は出てこないかな?次のシーズンに期待だ。
・毎度!浦安鉄筋家族
れいんちゃんがまさかの復帰。そうか、在学はしたままだったんだ!
雨女の力は弱まり、今はただの暑苦しい雨ガッパーと揶揄される。
でも、その下って何も着てないって話だったよね・・・?
感情で降らせることができるとしたら、かなり便利な能力になったと言えますね。よかったよかった。
・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
悪夢再開。巻中カラー!!
コミックスの1巻も6月8日に発売。この表紙は怖いな!!
さて、さっそく本編。
アンダーグラウンドへゾンビ退治に向かおうという男たち。
レイ・スー主幹教諭、そのライトの持ち方は不便じゃないですかね?
いざ出陣といったタイミングで、後方から何者かがやってくる。
待ってください!!私も・・・私もお供します!!
やってきたのは生徒会長のビンディちゃん。
その手にはボウガンが携えられている。どこからそんなものを仕入れてきたんだ!?
御丁寧にスコープまで着いている。とはいえ、ゾンビ相手に通用する武器なのかなぁ。
女子生徒など足手まといだと追い返そうとするタヒル・カプール特別高等警備員。
だが、事実を知った以上黙っているわけにはいかないとビンディちゃん。頑固な子である。
それよりも、危険なところに踏み込むのだから制服じゃない方がよいのではないだろうか?
まあ、そこはサービス要員という自覚がなせる技なのかもしれないが。
追い返そうとされたので、マザー・グラシアが隠している情報の全てを全生徒に明かすぞと脅すビンディちゃん。
その用に言われると黙って返すわけにもいきませんわな。
結局リッキーがビンディちゃんを守るということで連れて行くことを認めさせた。
レイ教諭ため息。うむ、先が思いやられますな。
地下に入り散策を始める一行。
なのだが、何故か早速いい雰囲気になっているリッキーとビンディちゃん。
私のピンチの時は・・・リッキーさんが守ってくれるんですよね!?
ふむ。そのように言われると張り切らざるをえないじゃないですか。リッキーも男の子ですゆえ。
てな雰囲気の中、ガタンと物音。何かと思えばネズミでした。ビックリさせやがって。
ってネズミってこの間追い掛け回していたやつじゃないのかね?
まあ、さすがに今ネズミの捕獲を優先するわけにはいかないか。
・・・ヤツらと出会ったら逃げることが得策だ!街でおかしな奴と絡まれた時と同じようにな。
ゾンビはチンピラと同じ扱いですかい。
そもそも、武装して入った時点で殲滅することが目標となっている。
マザー・グラシアも全て退治せよと言っているのだし退却はありえないとレイ教諭。
どうやらこの2人は完全にグラシアの信仰者らしい。
あの方の理想が・・・と言っているが、彼らはどこまでグラシアのことを理解しているのでしょうかね?
その問答はさておき、レイ教諭はおかしなものを発見する。人間の手首だ。
機械の陰になっててわからないが、誰かが倒れているのだろうか。
ビンディ「つ・・・作り物ということは・・・?」
レイ「何のために?」
うむ、冷静なツッコミである。確かにこんなところに作り物の手首が落ちていたりはしないでしょうさ。たぶん。
というわけで、ジリジリと近づくレイ教諭。
その体勢、後ろから見ると微妙にこう、なんというか・・・うん。
緊張した瞬間であったが、危険は無かった様子。
というのも、手首から先がない。胴体部以降はどこかに行ってしまったようだ。食べられたのか・・・?
1人喰われたとしたらゾンビは残り4体と冷静に分析するタヒル警備員。
そんな風に話しているのを高いところから見物するネズミ。なんだ?
気にはなるが、とりあえず置いておきましょう。
よいか!ヤツらの筋力は極度に衰えていて動きは非常に鈍重だ。
距離を取って戦うことを心掛けろ・・・戦わずとも全力で逃げれば十分にやり過ごせる!!
力強くいいきるおじさん。
しかし、その背後から急接近してくるゾンビ。うむ、実にアテにならん情報だ・・・教授!!
ダグおじさんの危機を救ったのはタヒル警備員のハンマー。
走って襲い掛かってきたゾンビに対し、横薙ぎの一撃を顔面にくらわせる。
"走った"・・・だとォ!?バカな!!感染者が"走った"!?
そんな前例はない・・・!!!
おじさん驚愕。いきなりの想定外の事例に戸惑ってしまう。
これではアドバイサーとして知識を買われてやってきた自分の立場がないではないか!!
新種!?
とりあえずそう結論づけるおじさん。まあ、そう考えるよりほかないでしょうな。
ゾンビを退治するためにハンマーを叩きつけるタヒル。ゴズ。
その一撃でゾンビの腕が吹っ飛ぶ。が、それを意に介した様子もなく噛みついてくるゾンビ。ぐあッ!!
っていきなり噛まれたぞタヒルー!!こいつはもうだめだな。
右腕を噛まれ、早く何とかしてくれと助けを請うタヒル。
その要請に応え、レイ教諭のサーベルがゾンビの胸を貫く。やったか!?
いや、やってない。ていうかリッキー、そのセリフは倒せてないフラグだ。余計なことを言うな!
頭を狙え!それ以外はムダだ!!
アテにならないおじさん情報。
とはいえ、胸を刺して効かなかったのだからそれに従うしかない。
サーベルを振り下ろし、頭頂部を切り裂く。どうやらこれで動かなくなった様子。おじさん情報も今回は役に立ったな。
だが、安心するのはまだ早い。
騒ぎを聞きつけたのか、残り3体のゾンビが接近してくる。こいつらも走るのか!!
まずい!いったん退く!!急げ!!
さすがに1体相手するのに負傷者が出てるのに、3体も同時には相手にできない。
というわけで全員一旦退避。手近な部屋に逃げ込む。
どうにか逃げ込んだ一行。息も切れ切れである。
考えてみると、ゾンビは体力が切れることはないんですよね。
走って逃げても向こうは変わらない速度で追ってくるわけか・・・怖いなぁ。
だが、今回はなんとか振り切れた様子。ほっと一息。
と思いきや、部屋の奥で何かが倒れこむ音が響く。まさか、ここにもゾンビが!?
逃げ込んだ先にゾンビがいるのはホラーの常套だ!
と、思いきや。どうやら生きた人間だった様子。
倒れこんだその男の右手は先のほうが失われている。止血した後もあるし、今失った様子。
どうやらさっきの手首はこの男のものだったようですな。
生存者を発見した。が、この重症では我々の手には負えないと判断するレイ教諭。
ならば一つでも多く情報を得た方がいいと考える。冷徹でありますなぁ。
はぁ・・・はぁ・・・フードの女だ・・・
傷ついた作業員はそんな言葉を振り絞る。
全部・・・全部あの女のせいだ・・・!!と。
ところどころでその存在を匂わせていたフードの女。
その存在がついに周知されることとなった。果たしてこの女は何者なのであろうか?
新種のゾンビが現れたことと関係していそうだが果たして?
再開していきなり物語が動き出しそうな気配。これは楽しみになってきましたな。
話の最後にマルハワズレポートの第7回が掲載されております。
今回はゾンビの話が特集されている。その中でちょっと気になる話が書かれてますな。
リッキーが噛まれてもゾンビ化しなかった。通常のゾンビとは異なる存在なのかも・・・!?だと?
主人公だし耐性を持っているからって理由じゃなかったのか、リッキー。
そうなると、やはりリッキーは主人公じゃないという可能性がまで残ってきてますな。
クリスが出てくる前に死ぬ可能性が出てきたということでもある。頑張って生き延びろリッキー!!
ついでに、タヒル警備員が噛まれたけど感染しない可能性もあるということだ。
というかおじさん、噛まれたタヒルの処置をどうにかしましょうよ。詳しいのだから。
・弱虫ペダル
おまえもゴールを獲れ、坂道!!
今泉君により、ついにゴールを獲れという指示が下された。
指示さえもらえれば、あとはそれに邁進するのが坂道のスタイルである。これは活躍が見込めそうだ。
チャンスがあると思ったらとびだせ。オレたちには今2枚のジャージがある。
どちらかがゴールに届けばいい。尽くすぞ。オレたちの全力を!!
そういいながら、腕を伸ばし、坂道の右肩にパンチをお見舞いする。肩パンってやつですな。
飛び散り、地面に落ちる汗。パァッ。
そして、今泉君は自分にも同様のことをしろと手招きする。ほう、友情ものっぽいですなぁ。
思わず自分の手を確認する坂道。まあ、間違いなく誰かを殴ったりしたことはないでしょうからねぇ。
それでも意を決し、今泉君に肩パンをしてみせる坂道。よい光景である。
素人なので加減がわからなかった!てなことで殴り飛ばしたりしたらどうしようかと思わなくはなかった。
そんなことでリタイアしたりしたらキモ泉言われても仕方なかったかもしれないね!!
いくぞ、この道の果てのゴールに!!
ともあれ、気合は入ったようで何よりです。
そんな2人の様子を見て嬉しそうな表情を見せる山岳。
先の3人の争いでは、坂道には勝つって意識がなかった。ただ並ぼうとしただけである。
そこに、今泉君との話により勝つという意識が芽生えた。これは山岳にとっては嬉しい話でございます。
福富さんは言う。オレはあの176番がこの先頭集団に加わるとは思ってなかった、と。あの男・・・どうだ!!
――ええ、危険ですよ。
そう答える山岳。さすがに山岳は坂道の怖さをきっちりと理解しているようですなぁ。
それはそうと、このやりとり。聞き様によっては福富さんが非難されているように思えなくも無い。
「オレはアイツをあんまり凄いとおもってなかったたわけだ。どうだ!!」「ええ。その考え方、危険ですね」
そんなやりとりに聞こえなくもない。初日、2日目であれだけ活躍してるんだし警戒しようよ。
それはさておき、御堂筋君。
前回の終わりに引き続き、ガブガブと食事中。
観客から見ても実にブキミな食べ方であります。引くわー。
食べ終えたゴミは道路に放り捨てる。後続が踏んだらどうするのかと思ったが、ちゃんとスタッフが回収するらしい。
あれ、でも田所さん確かジャージにゴミ突っ込んでましたよね?
・・・うむ、田所さんは回収するとわかっていてもゴミを捨てることができない人なんだと納得することにした。紳士だなぁ。
キモ泉ィィィ!!!
残りの食料を食いつくし、吠える御堂筋君
。
正直、残り5kmでは消化のいい食事とはいえ、食べてもあまり効果がない気がするが、まあいいか。
ともかく、どれだけ食べたのやら腹が異様に膨れている御堂筋君。そんなには食べてないっショ!?
いや、これは胃を膨らませて消化を促進し、エネルギーを得ようとする技ではあるまいか?
胃を膨らませてどうして消化を促進することになるのかは知らないけど。
ニラんどるのか・・・このボクを!!
教えたるわ、おまえの本当の姿。おまえが・・・自分が・・・どれくらいキモイか。
身をもって、ボクが教えたるよ?
ヒヨコがどんだけ努力しても空はとべんということを!!
ピヨ泉!!
一気に加速し、坂道と今泉君の間に割り込んでくる御堂筋君。
体を預けてくるが、それを吹き飛ばす今泉君。冷静だな。
だが、反対側。体を当てて、吹き飛ばされるのは計算済み。その行動により空いた側から抜き去ろうという話だ。
さすがに御堂筋君。キレて変な顔になっていても、行動はちゃんと計算されている。
このままゴール獲ったるわ!と加速を開始する御堂筋君。だが――
言っただろ御堂筋。行かせないんだよ、おまえ!!
抜き去った!と思ったはずなのに、御堂筋君の前を走っている今泉君。
あのアタックを見切り、止めたというのか!!やるねぇ。
何度でもやってみろ、その度全て止めてやる!!と宣言する今泉君。これはカッコイイ、気がする。
それは友情の力いうやつか・・・
肩なぐり合って、士気高まって、力も増した言うんか。ジャージ2枚になってパワーは4倍いうやつか!!
なんだその理論は。いかにもマンガちっくな理論ですよ御堂筋君。
こういう例えが出るあたり、やはり御堂筋君もそっち側の人間なのか・・・!?とか思えちゃったり。
ブ、タ!!
今度は坂道がいる左側から追い抜きにかかる御堂筋君。これはまた妙な味のある表情だな。
ヒヨコかと思ったら、群れんと何もできんブタやった。
行かせへんて?ブー。ええやろブー。行ったるわ・・・ブウウウウ!!
ノリノリな御堂筋君。だが、そのプレーはやはり冷静。
坂道を抜き去る際、ハンドルを当てて揺らがせる。
その揺らいだ坂道に邪魔され、今泉君が御堂筋君をブロックできなかった!!
――坂道を楯に!!
一人やったら止められたんやないの?
ブタ泉クン、いいかげん気づいたらどうや。ロードレースに一番いらんものが――友情やよ!?
さすがに御堂筋君は上手い。
罵倒のセンスが下がってきている気がするのは残念だが、レースは上手い。
技術力で先頭を譲らないようにしてきた今泉君がここで先頭を取られてしまった。
これはどうなるのか。追いつく手段はあるのだろうか?
追いつくだけなら坂道が出来るだろうが、御堂筋君の足を鈍らせることができるのだろうか?さてはて。
それはそうと、前回の最後にあった、本当の姿。
あれはやっぱり今泉君に対して言っていたセリフだったんですね。
さすがに今このタイミングで変身とかしたりはしないか。でないと2日目負けて帰ったのはなんだったのかになるし。
安心したような気もするが、まだ何かあって欲しかった気もする。不思議な話である。
・囚人リク
極楽島ではシャバからの手紙はすべて中身を確認される。
もちろん田中一郎の手紙も検閲されます。
なんせ脱獄を繰り返す革命の闘士だ。そのチェックの目も厳しくなる。
が、他愛もない普通の手紙ということで合格印が押されます。
果たしてこの手紙は本当に他愛も無い内容のものなのか?
たしかに、挨拶やら犬の話やらしているだけでたいした内容ではない。
だが、文章が一行空きになっているのがポイント。
こっそり地面に隠していたライターを用いて手紙を裏から温めれば・・・隠れた文章が浮かび上がる!!
ゲェー!!あぶり出しーッ!?
まさかこのような古典的というかなんというかな手段が用いられるとは!!
透かしてみたら見えたりしないものなんだろうか。チェック甘いな。
鬼道院ノ決定的ナ証拠ハイマダ掴メズ。
弱者救済のタメ総統の脱獄ヲ望ム!!
新東京革命党代表代理 笹原守
何で「の」だけひらがななんだろう。
それはさておき、田中一郎の脱獄は切望されている様子。
だが、俺はもう闘う資格を失ったのだと言い出す田中一郎。これは一体・・・?
そういえば、田中一郎は何度も脱獄を繰り返して極楽島にやってきたという。
ということは、スラム出身ではないということなんでしょうか?
軽犯罪でもスラム出身なら極楽島に追い込まれる。テロリストで入れられない理由も無い。
スラムの人間でなくとも、重犯罪者だと送り込まれる施設って話なんですかねぇ。
それにしても、田中一郎の言う闘う資格とは一体何なんだろうか。
それがわかればリクも説得の目が出てくるのだろうか。
ライターを隠し、中へと戻る田中一郎。
中では、またもや例のお爺ちゃんが虐められていた。
ヒマ潰しに、刑務所に入れられた理由を教えろと迫られていたらしい。
人を殺めたことを悔いているお爺ちゃんはあんまり話したくない様子だが・・・しかし、意外と出番あるなこの人。
そんなお爺ちゃんと男の間に割り込む田中一郎。
ナイフを持っているフリをして追い返したりする。おや、優しいことで。
その様子を偶然目撃したリク。なんだか嬉しそうだ。
田中一郎が割って入らなければ、またリクが飛び込んでいったんでしょうなぁ。
もっとぶっきらぼうな人かと思ってた。
嬉しそうなリクである。うむうむ。
それはさておき、今日こそは田中一郎と話をしないといけないリク。
前に周りこみ、土下座ができる体勢を取る。
が、ろくに話を聞かないまま立ち去ろうとする田中一郎。
ならば、その体勢のまま周りこむまでだ・・・座った体勢のままジャンプ!!
ドンドンと跳ねながら前に周り、手をつくリク。ようやくお願いの体勢になれたぞ!!
どうしてもあの手錠抜けを・・・教えてほしい。
真剣な表情のリク。
他の刑務所と違って、極楽島ははるかに脱獄の難易度が高いが、それでも挑戦するのかと尋ねる田中一郎。
リクは威勢よく返事をするが、それでもダメだという。若い命をムダに散らすことはないってわけだ。
極楽島は脱獄しようとした相手を容赦なく殺しにかかるでしょうからねぇ。
捕まえれるぐらいの相手なら捕まえるでしょうが、その場合は永久に独居房なんてこともありえる。
リスクは他の刑務所とは比べ物にならないほど高いってわけだ。
ありがとう。命の心配・・・
でもさ、あきらめるとかあきらめないとか・・・俺にはもうそんなんじゃないんだ・・・
やらなきゃなんないことなんだ。
おっちゃんも何度も脱獄やってきたんだろ。
何度も・・・何かのためにやらなきゃならなかったんだろ。
田中のおっちゃん。こんなガキの俺だけど、男ならやらなきゃならないときがあるって思ってる。
鬼道院を、どうしても許せない。
きっちりと土下座をしてみせるリク。あげたその表情は男の顔。
その表情に魅せられたか、田中一郎も話を聞くようになってくれました。
計画はどこまで進んでる。舎房を出るまでか?それでマスターキーを手に入れて・・・
問いかけを行う田中一郎。
エレベーターが使えないことについても言及してくる。
さすがは脱獄のスペシャリスト。リクたちが何日も頭ひねって辿り着いたことを・・・!!
エレベーターは使わないことはリクの考えではない。
非常階段を発見したのはリクだが、それ以外は全てレノマさんの活躍によるものである。
非常階段の入口の扉、鍵の位置を確かめ、見取り図を手に入れた。凄い活躍である。
特に見取り図に関してはさすがの田中一郎も驚きの表情を見せている。そりゃそうですわな。
なかなかよく働く仲間だな。
それで・・・お前は何の役に立っている。
理想を信じることはお前の勝手だ。だがな・・・役立たずが動き回っても、仲間も殺すことになるだけだ。
厳しいことを言われた!!でも、その通りである。
実際、これまでの脱獄計画のほとんどはレノマさんの活躍によるものである。
リクは精神的な支えになってくれればいい。レノマさんはそう考えている。
とはいえ、リクとしてはそんな考えに甘えているわけにはいかないでしょうな。
自分が役に立っていないという自覚があるだけに、焦りが募っているのも感じられる。
・・・で、地上へ降りてからどうする。建物から出て次は壁があるぞ。
建物から壁までかなりの距離がある。その間にはいたる所に看守の目。目!
無数の目がある。さあ、それはどうする。
ぐ、ぐわっぐわからないいっ!!
確かに、そこはレノマさんも考えあぐねている部分である。リクが考えてすぐ答えがでるはずもない。
門番、巡回、監視カメラ、24時間眠らない看守の目・・・打つ手なし。
ところがだ、そのまとわりつく看守の目をなくす方法がある。
1週間以内。このお題に答えられたら手錠抜けを教えてやる。
ただし、おまえひとりで見つけてこい。
田中一郎から出された難題。これはどういう答えが正しいのだろうか・・・?
数多の監視の目をかいくぐるにはどうするのか。真っ先に思いつくのは騒ぎを起こすことである。
それこそ、先のテロリストによる奪還騒ぎでも起きればヒューマンエラーも発生しうる。
とはいえ、その騒ぎの場合、最初の演技で誘い込んでマスターキーを奪うという手は使えない気がする。
まあ、監視の目をなくすというお題に対する答えにはなるかもしれないが・・・
または、刑務所内の一大イベント中に行動を起こすとかでしょうか。
刑務所内のNo.1を決める闘いであれば、看守はみんな見物に来るからそのスキがチャンスとか。
極楽島には最強の座を決めて争う場所が用意されており、優勝者は鬼道院とのシングルマッチが組まれるとか。
む、なんだか別のマンガになりそうな気がしてきた。
なんにしても、次回からは2号連続カラーでございます。
リクの出す答えを楽しみに待つことにしましょう!!
・ガキ教室
単行本1巻発売目前、センターカラー!!
このヤンチャそうな単行本表紙はどんなもんでございましょうか。まあ、らしい感じはありますな。
グアムのパンフレットを見ている晶。
何をしているのかと思ったら、夏休みの計画を練っているとのこと。
実は元カノとヨリが戻りそうでさぁ〜〜
ホ・・・ホホウ・・・元カノねぇ。いつのまにそんな話が。
まあ、晶だったらそりゃ元カノぐらいいるだろうけど。
なんだか普通のヒロインがでてこなさそうな環境を着々と作り上げている気がするな。
夏休みは40日もあるし、南の島にでも行きたいな〜というお話。
いやいや、生徒は夏休みだけど、先生は休みじゃないでしょ?
生徒が来なきゃオレらやることねーしと考えている晶。
いやいや、部活があるでしょ。部活。誰が見るんだ?
生徒がいなくたって仕事は山程あるよ。夏季休暇は3日!サラリーマンと一緒だよ!!ハハハ。
ハハハじゃねーよ・・・
そっかー。教師は夏休みでも休みじゃなかったんだ。実は知らなかった。
部活で出てくるのは知っていたけど、それ以外でも仕事あったんですな。何してるんだろ?
いやしかし、そうなるとオレの元カノとの南の島旅行は?
またまた〜旅行のパンフなんて小道具まで使って今日も冴えてるな片桐ちゃん!行けるワケないだろ!!
どっはっはっは。どうやらギャグだと思われているらしい。
ギャグじゃねーよ。元カノはいるよ。たぶん。
夏休みが先生の醍醐味じゃないの!?ブラックすぎるっしょ教師!!
ブラックすぎるかはさておき、大変ですね。残業代もあんまりでないようですし。
そういえば晶、3年で校長に借金を返すとか息巻いてなかったっけ?
南の島とか行っている余裕はあるのだろうか。まあ、息抜きは大事だと思うけどさ。
ともかく、夏休みを迎える前にやるべきことがある。それは通知表。
もらう側の生徒にとって厳しいものだが、作る先生にも難しいものである。
まだつき合って1か月そこそこのガキを・・・どーやって評価すんだよ。
確かに難しそうですな。シノケンぐらい関わっているならまだしも、よくわからない生徒もいるでしょうし。
それでも、なんとか通知表を書き上げ、配る晶。竹本の評価はこんな感じ。
授業中の徘徊、居眠りが改善されたことは嬉しい。
だが暴力を男らしさとカン違いしてる点はいただけない。
80年代アイドル風パーマは、個人的にはありえないがヤンキー的には◎か。
ファミ通のレビューかよ!てか、これ天パーだっつーの!!
なるほど。そういうところを参考にして評価したわけか。やるじゃん晶。
しかし、竹本も声に出して読み上げる必要はないでしょうに。
何だかウケを取りにいっていないかい?竹本もクラスに馴染んだものだ・・・
通知表の結果を見て青ざめている生徒がいたりする。よくみる光景っすね。親の反応が怖いわぁ。
全員に行き渡った通知表。と思いきや、ひとるつだけ余っている。
そこに書かれた名前は沼田進。
どうやら、前に話にあがっていた不登校の生徒らしい。
1度も学校来てないヤツの通知表って、つける意味あんですかね?
家庭訪問は1度したけど、顔すら見せてくんないし・・・
確かにその状態では何も評価のしようがないですわな。
村山主任は、マメに家に顔を出すことで何かが変わるかもしれないとのお考え。それはわかりますけどねぇ。
斉藤先生は晶のいいたいことがわかるという。
オレらがガキんときは不登校なんて珍しかったのに。今じゃクラスに1人があたり前だもんな・・・
なんとも世知辛いというか、嫌な話でありますなぁ。
この厄介な不登校児が今回のお相手ということになりましょうか。
果たして夏休みの間に解決するのだろうか?
解決のための情報収集。ってわけなのかどうか、生徒達に沼田の話を聞く流れとなった。
沼田はゲボーンって呼ばれてたよ。アイツ、よくゲボってたから。
それでタケがゲボーンってアダ名つけてさあ・・・
竹本の命名か。つけそーなアダ名だな。
小4の頃は、遠足で3回も吐き、ハットトリックって言われたとか。これも言ったのは竹本である。ブワッハッハ。
ふむ、これはアレか?お前らがイジメるから学校来なくなっちゃったんだろ!
そう指摘する晶。だけど、生徒は違うんじゃないかなーという反応。
うしろめたいというわけでもなく、純粋に違うと思っている感じである。
というのも、イジメるような相手というわけでもなく、むしろ生徒達は凄い奴だと思っていたようだ。
ゲボーンってさ超アタマよくってさ、テストなんか100点ばっかで、天才少年ゲボーンって呼ばれて結構喜んでたよ。
小説とかね、パラパラパラ〜って読んじゃってね、それで内容全部わかってんだよ!
みんなビックリしてさ、竹本が未来少年ゲボーン!って言って。これもゲボーンはすごく喜んでたよ。
ふむ。変なアダ名ではあるが、別に嫌がっていたわけでもないと。
速読ができるのは凄いが、なんで未来少年なんだよ。
さらに凄い話があるんだよと聞かされる晶。どんどん情報が集まっていきますな。
「アイツ、先生も書けないよーな漢字書けたよ」
「霊長類最弱で体育は全然ダメだった」
「宇宙少年ゲボーンって言われるくらい宇宙に詳しいよ」
「足すごく遅くて逆ボルトって言われてた」
「ゲボーンの怒りって言われて怖がられるくらい、泣いたら手がつけられない」
「5年の終わりくらいかな・・・休みがちになって6年からは学校全然来なくなっちゃった」
なんでだろ?と不思議そうにしている竹本。
不登校になる子にはそれなりの理由があるんでしょうが、周りにはわからないですわな。
自分が小学校だったとき、隣のクラスに不登校の生徒がいたが、理由はわからなかった。そういうものですわな。
生徒達から話を聞いて、ゲボーンに興味が沸いた晶。
それはそれとして、明日から夏休みなので生徒に注意事項を述べる。
と思いきや、面倒くさいからさっき渡しといた学年だより読んどいてで済ませる。おい。
あと念押すけど、夏休み、いい子でいろよ。
お前らのことで呼び出しくらうのマジカンベンだからな。
相変わらず正直な男である。まあ、そういう状況になったら文句言いながらも来てくれるんでしょうけどね。
生徒達もそれがわかっているのかどうなのか、普通に返事を返す。ハァーイ。
さて、放課後。晶は通知表を渡すためにゲボーンこと沼田の家を訪問する。
今回は副担任である萌ちゃんも一緒だ。
沼田のお母さんは今までで一番普通な感じの人。普通すぎて難しい子供に対処できてないのかな。
2階の部屋に引きこもっている様子のゲボーン。
母親が、呼びかけるが、部屋の壁をドンドンと叩いて拒否の意志を示す。2回はNoってことなのね。
ならばと、母親に代わり晶が呼びかける。
これには激しい連打で応答。
わかった!連打は歓迎するって意味じゃないスか?
そんなわけないだろ。どういうポジティブシンキングだよ晶。
もちろん答えは強い拒絶であります。
今日のところは諦めて引き下がる晶たち。
そんな様子を2階の窓から見ているゲボーン。うーむ、難しそうな子だ。
やはり不登校児の扱いはムズかしいという萌ちゃん。
しかし、晶。アイツ面白くね?と返す。
オレ、夏休みもちょこちょこ来てみよーかな。1度本人に会ってみたいわ!
なんと・・・これは思ってもみなかった反応。面倒は嫌な晶だが、興味を持ってしまったのなら面倒でもないってことか!!
萌「ベテラン教師さえ手こずる不登校児をそんな風に思えるなんて・・・先生の心は宇宙ですか!!」
晶「いや・・・単純に変わりモンの顔見たくないスか?」
萌「ここで謙遜するところが宇宙すぎる!!」
宇宙ってなんなんだろうね。
ともあれ、夏休み突入であります。
興味を抱いて動くようになった晶だが、果たして上手いこといくのだろうか。
顔見て満足して後は面倒くさくなっちゃったってなことにはならないだろうか。
まあ、面倒くさそうにしながらもなんとか解決しようとするのが晶のいいところなんですけどね。
まずは不登校の理由を探るところからですな。
アダ名を喜んでいるように見せて実は嫌がっていたというのはありえる話。
ガマンして流していたら定着しちゃったってパターンだな。これは地味にダメージがある。
それとも、小学生の頃に過剰に熱血な先生に指導されたのが原因だとか?
本人はゲボーンと呼ばれて楽しくやっていたけど、その先生の指導により他の子と遊びにくくなったとか。
そんなことがあるかもしれないし、ないかもしれない。難しい話になりそうだ。
・クローバー
エリナちゃんに声をかけたユイちゃん。
何の話かはわからないが、女子2人でドーナツでもってことで店に行く。
わるいな、こんなおごってもらっちゃって。
モグモグと食べ始めるエリナちゃん。遠慮とかする気はまるで無し!まあ、いいんですけどね。
ともかく、話を始めるユイちゃん。もちろん話は美咲隼斗。ハヤトのことである。
なんでそんなに嫌ってんの?
単刀直入に切り込んできましたね。
そんな風に聞かれたなら、エリナちゃんも聞き返す。オマエあいつのスケか?
スケって。今時の女子高生にそんな言葉が通用するのだろうか。ユイちゃんは理解してるようだけど。
い、いや・・・まだそういうわけじゃ・・・なったらいいなあとか思ったりするけど・・・
どうやらユイちゃんの気持ちはまだ冷めていなかったようだ。それは何より。
最近アピールしてこないから、もう諦めたものかと思っていたよ。
ユイ「そんな風に見える?」
エリナ「あ?別に」
煽っておいて、酷い返し方である。まあ、確かに付き合っているようには見えないけどね。
ともかく、何でエリナちゃんがハヤトを嫌っているかを尋ねる。
その質問に、兄貴はあいつのせいで変わっちまったんだと答えるエリナちゃん。
華咲入った頃の兄貴は・・・3年の守谷って奴に菊池と逆らって、いつもギラギラしててカッコよかった。
それが美咲隼斗に会ってから・・・
ヘラヘラヘラヘラ・・・・・・
いつも飢えたオオカミだった2人は牙ぬかれて、すっかりカワイイ犬コロになりさがっちまった。
カワイイ・・・?
はさておき、それは違うんじゃないかと反論するユイちゃん。
昔の真田さんと菊池さんはよくわからないけど、ハヤト君にあってなりさがったっていうのは違うよ。
お兄さんの何を見てるの?
ハヤト君に会って変わったのは本当かもしれないけど、どう変わったかちゃんと見たほうがいい。
ハヤト君はあなたが思ってるような人じゃないよ。
いいこと言いますねユイちゃん。
まあ、ハヤトは恩人でもあるしなぁ、いい評価になるのは仕方ない。いや、実際いいヤツですけどねハヤト。
ギラギラしているかというと疑問ですけど。
オマエ、男の趣味悪いな。
い、言われた!!これはユイちゃんには耳の痛いお言葉。いやいやいや。
オマエは勝手にシャバ増とイチャついてろと言って出て行くエリナちゃん。
そうか、エリナちゃんからしてみれば、ハヤトはただのシャバ増なんだ。
だったら強いところを見せれば、言うことを聞いてくれるようになるのだろうか・・・?
いやあ・・・まだ・・・イチャつくとかぜんぜん無理だよお。
そこに反応するのかよ。可愛いな、ユイちゃん。
ドーナツを食べまくったのに、今度は菊池に牛丼をおごってもらおうと考えるエリナちゃん。
兄は奢っているのに、妹は奢られまくるとか。
牛丼魔王には真田が先にやってきていた。菊池にお金を渡している。
なるほど、エリナちゃんの食事代を払っているんですな。気のまわる兄貴だ。
親友とはいえ、金銭関係はしっかりしないといけませんもんねぇ。菊池は気にしてない様子だけど。
気のまわるいい兄貴だが、そんなヘコヘコした様子が気に入らないエリナちゃんでありました。
今日メシおごらしてくれ。
また真田のメシ奢りが出たぞー!!
この提案を断ろうとする2人。だが、遠慮すんなよと押し切られる。
ただより高いものはないっていうよな・・・
だな・・・
どうやら問題児の妹のことを頼まれるのが目に見えている様子の2人。
そりゃあわかりますわな。
そんな風に妹を色々と気づかっている真田。だが、その前には真田を付けねらう男、前田の姿が。
ギラギラした男の姿が好きなエリナちゃんの前に、今最もギラついていそうなヤツが現れた!!
これはどういう展開を見せるのか。
まあ、エリナちゃんはなんだかんだでお兄ちゃんっ子な気がするので、前田に興味はいかないかもしれないが。
恋愛模様も絡めて、楽しみな展開になってきましたな。
ハヤトが活躍する隙間があるかどうかがわからないところだけど、まあなんとかしてくれるでしょう。たぶん。
・バチバチBURST
東京上野駅から徒歩で約20分。
不忍池を少し行った住宅地の中に・・・空流部屋があります。
朝っぱらからどしんどしんと暴れまわる相撲部屋が住宅地の中にあったりするんですなぁ。
まあ、近隣住民は理解している人ばかりでしょうけど。
そんな空流部屋の前に朝っぱらから立ち尽くす男が1人。
ここまではおじさんが来てくれたようだけど、直前でおっぽり出されたようだ。
あさっぱら ぱんだせおった でぶひとり
住み込みするにしても荷物少ないなと思わなくはない。が、それはいいや。
どうせ荷物あってもあの大部屋には入らないだろうし。
部屋の前でウロウロする大吉。
もはやいっぱしの男になるまではお前の帰る家はないと思えと宣言されてしまっている。
僕にはもう・・・帰れる場所はないんだ・・・
始める前から打ちひしがれている大吉。早いな。
そんな大吉の背中にクランクションが浴びせられる。パフッパフー。
鳴らしたのは誰あろう、空流部屋の三段目、川口義則(仮)さんである!!
ヘルメットにサングラス。カマキリのように高く上げたハンドル。
ブイブイ言わせそうなスタイルであるが、実際は自転車です。速度はハトが止まるほどです。
その集まってきていたハトを空に帰し、空流部屋に戻る川さん。一体何をしていたのだろうか・・・?
不良だ・・・
いや、不良じゃないですよ。最も悟りに近いお人に対してなんてことを。
それはさておき、部屋から出てきたのは一人の女性。椿である。
あんまり椿は前と変わった感じがしませんね。完成された川さんとは違い、もう少しイメチェンしてくるかもと思ったのだが。
出てきた椿と目が合い、挙動不審になる大吉。照れてるとかいう感じじゃなく、ビビッてる感じだな。
ちょっと誰か来て!外に不審者がいる!!
朝っぱらから何だとー!!と椿の叫びを受けて部屋の若いものたちが飛び出してくる。出入りだ出入り!!
白水さんに捕まり、ヘッドロックを極められる大吉でありました。
まあ、鯉太郎は前に見知っているから、すぐに入門希望者だというのがわかりましたけどね。
ただ、鯉太郎はまだ学生横綱だと間違えている様子。
その誤解はすぐに解けることとなりました。
朝6時。
空流親方の前には2人の入門希望者が並んでいる。
一人は大吉。そしてもう一人。メガネをかけた体格のいい男。
はじめまして。今日から空流部屋に入門させていただく、常松洋一と申します。
この常松こそが、学生横綱である。やっぱりそうだったんだ。
へ〜・・・んじゃ、二人も学生横綱が入るのか・・・
なんでやねん鯉太郎。天然か!
大吉は勘違いされているだけで、一度も自分から学生横綱と名乗ってはいないというのに。
だけど、オタオタと言い訳されると逆にイラつきますね。イラッ。
彼は武川さんから預かった丸山大吉君だ。まあ煮るなり焼くなり好きにしろって言われてるから好きにしろ!
親戚と親方からお墨付きがでてしまいました。こりゃ大吉、大ピンチだ!!
そんな風に言われちゃうものだから、いきなり泣き出してしまう大吉。うーむ、こりゃスカすな。間違いない。
大吉の方は置いておいて、常松に質問。
元々は虎城部屋に入る予定だったのに、それを蹴って空流部屋に入ったという。なんでまた?
感動したんです。W同部屋対決に・・・アレを見てしまっては他に行く気にはなれませんでした。
今だって緊張してるんですよ・・・僕にとって白水さんも鮫島さんも憧れのヒーローですから。
これはまた、口が上手いというかなんというか。
前回、怪しいセリフを吐いているのを見てなければうっかり騙されてしまうかもしれないところである。
実際、白水さんはすっかり騙されちゃいそうな表情になっている。キラキラするな!!
さすが学生横綱を張った男、よき眼力をもっとるわいと褒める白水さん。
だが、すぐに空流の看板を背負わせるわけにはいかない。
まずは空流の伝統行事"勝ち押し負け押し"稽古をやってもらう。
勝ち押し負け押しってのは、1人ずつが鯉太郎たち既存のメンバーと何番か続けて取ってもらう稽古である。
それで空流の看板を背負っていけるかどうか見せてもらう。鯉太郎も通った第一関門だ。
ちなみに川さんが背負っているネコは数に入りませんのであしからず。
関取は・・・仁王関はいないんですか?
常松の質問に、オメーらごとき関取が相手にするワケねーだろと返す白水さん。これはよろしくない。
おかげで常松の本性らしきものがちらりと顔を出しそうになっている。危ういなぁ。
実際、仁王さんはどこに行ったのだろうか?相手はともかく、顔見せに参加ぐらいはしてもよいだろうに。
入門志願者は増えたけど、毎回これで逃げちまう・・・
空流は盆中なんてしねーからな・・・覚悟しろよ。
盆中とは、気をきかせること。また、気分よく勝たせてあげることを言う。なるほどね。
しかし、空流部屋。人手は足りないままなのかなと思ったら、志願者を追い返していたのか。
稽古についてこれるやつだけ取りたいという気持ちはわからなくもないですけどねぇ。
ただでさえ十両が誕生し、人手が欲しいという時だと言うのに。
ともかく、稽古の始まりである。
常松がまわしをつけている間に、大吉は上半身裸になって準備運動をするよう言われる。
無理無理無理無理。僕、相撲なんてやったことないですから〜〜!!
ぶるぶると肉を震わせて拒絶する大吉。
さすがに素人にいきなりは無理なのはわかってる。受ける鯉太郎は何もしないよと言う。
お前は頭から突っ込んで思いっきりただ押せばいい。
な〜〜に、土俵はコンクリートじゃねえんだ。死にはしねぇよ。とのこと。
素人と力士じゃあ、体格の差なんて関係なくどんだけ押しても動かねぇ。
そんだけでも十分ビビる。白水さんの考えていることはそういうことである。
でも、常松が川さんを押し切れないと言う想像図はどんなもんだろうか。
大吉だったら押し切れずに耐えれるのだろうか?川さんは想像がしにくいから困る。
コンクリートじゃないと言われても、踏み固められた土俵は十分硬い。
投げられたりして頭から落ちたらグシャッと行きかねん。そりゃ怖い。
でも、相手は何もしないと言ってるんだし、思い切っていきなさいよ。
と思ったが、どうも何もしないという言葉を信じていない様子である。おのれ。
恐ろしい目に合いすぎて帰りたいと考える大吉。しかし、もはや帰る家はないと宣言されている。
そういえば、武川のおじさんは言っていた。バァさんだって本当はお前が心配なんだぞ、と。
バアちゃんも言っていた。一度思い切ってやってみんしゃい、と。
ダメならそん時帰ってくればいい・・・と。
そんな言葉が大吉の脳裏に思い起こされる。そして――鯉太郎をも驚愕させる出来事が発生した。
こ・・・こいつ・・・
気絶(いっ)てる・・・
肉体をその場に置き去りにして心だけがスカす。
そんな離れ技を丸山大吉君は初日にして見せつけたのであった。
流れ的に、ここは一念発起してブチカマシ、潜在能力を見せるという展開!
と思いきや、まさかの立ち気絶という離れ技!!
この流れはさすがに予想できなかった。やろう・・・オレの予想を覆しやがった!!
アハハハ。仕方ないですよ。鮫島さんのオーラはすごいですもん・・・
でもコイツはダメですね・・・どう見ても向いてない・・・
僕には遠慮しないで全力できてください。
プロってのがどれほどのモノなのか体感したいんです。
じゃあ・・・始めましょうか・・・
まわしをつけた常松登場。
130kgはあるという大吉の体を片手で吊り下げるその筋肉。す、すげぇ身体してやがる・・・
特に右肩のコブのようなものがすごい。あれはぶちかまし続けて出来上がったコブなのか?
傷も目立つように数がついているし、なかなかの迫力を見せてくれる。
それはそうと、常松。メガネは外さないのか?それはさすがに危険すぎるでしょ?
ぶつかられても危険だが、ぶつかっても危険すぎる。さすがにやる直前に外すとは思うが・・・
あと、鯉太郎のオーラがすごいという件について。
確かに本番でのオーラはすごいけど、気を抜いているときの鯉太郎はむしろ可愛い方だったりするのだぜ。
気を入れたときと抜いたときの振り幅の差が鮫島鯉太郎の特徴だ。なめるなよ!!
まあ、ともかく。新入り2人は共にキャラが立っている感じがします。
常松がどのように暴れるのか。それとも暴れる前に食い止められるのか。
楽しみな展開になってきましたな。
・範馬刃牙 SON OF OGRE
勇次郎の鼓膜破りが決まった!!
思い返せば、刃牙の母である朱沢江珠もまたこの技を受けていた。
刃牙がそのシーンを回想するのも当然といえましょう。
森羅万象。諸行無常。全てに終了りがある。
鼓膜破りを行ったのち、ふたたび両手で刃牙の顔面を挟みこむ勇次郎。ぐにー。
そんな風に、親子喧嘩が終末へと向かっている中、ギザのピラミッド。
ちょっと話が出ただけで放置されていたピラミッドの壁画の話がまたも出てきた。
見たまえ君たち。絵物語だ。壮大な一代絵巻なのだよ、これは。
壁画には、何度も描かれた悪魔と、それに向き合っている小さな悪魔の姿があった。
教授はこれを見て、おそらくは・・・親子・・・父親と息子だろうと推測する。
なかなか鋭い教授でありますな。
それにしても、この父親の背後に描かれた夥しい人の群れはなんであろうか。
よく見ると実にバリエーションに富んでいる。
人種も、性別も、年齢も。
一見、部下に見えるこれらの群れだが・・・或いは彼、父親悪魔を讃える存在なのではないだろうか。
カリスマだと・・・
うむ・・・多分だけど・・・
推測で語っているのだが、凄い正解していそうな気がするのは何故でしょうか。不思議だなぁ。
そう考えると、この壁画はひょっとすると、古代人の漫画という可能性が出てくる。
きっとハンマーパッキーとかいうタイトルが刻まれていたりするんじゃないでしょうか。
ということは、何千年かの未来、この漫画が古代人の歴史として研究されることがあったりするかもしれないわけだ。
古代には、このようにビルから飛び降りてもクッションがあれば平気なほど頑丈だったとか言われるようになるわけだ。
うーむ。怖いね、未来。
それはさておき。ケンカの方に戻る。
鼓膜を破られ、音を聞くことができずにいる刃牙。
聴覚のないまま、聴こえぬまま聞け。
顔面を挟み込んだまま何事か話しかけている勇次郎。なかなか酷い話である。
そんな親子喧嘩の最中、花山薫と柴千春の2人が現場にやってきていた。
結局見に来ちゃったんですね。
しかし、もはや人だかりで近づけずにいる様子。だが、オーラが感じられるぐらいのこの距離でいいと花山さんはいう。
まあ、勇次郎が万一暴れても安全と思われる位置ですしね。
幼年期編での親子喧嘩後、暴れ出した勇次郎の攻撃に巻き込まれた経験のある花山さん。学習してるな!!
オリバが離れたところから見ているのもそういう理由なのかもしれない。
さて、勇次郎は刃牙の顔に自分の顔を近づける。
って、刃牙の体が地面から離れてるじゃないですか。こりゃ辛い体勢だ。
勇次郎と刃牙。今から成すこと。これまでの継続ではない。
ましてや、開始まりでもない。
これを以って〆とする。これを以って終了りとする。
そう言って、勇次郎は刃牙の手をとる。
そして、小指から順番に折りたたみ、拳を形作らせる。
これは一体なんであろうか?最後は拳の打ち合いで決着としようというのだろうか?
鼓膜破りを決めて、とどめの一撃が来るかと思ったら、まさかの一幕。
果たして本当に勇次郎の言うとおりに、この攻防で終わりとなるのだろうか?
果てしなく疑問だが、もはや見守るより他ありますまい。
・侵略!イカ娘
イカ娘、地上侵略計画!!
恐れるがゆえに、そういったことを事前に考えておく必要がある。
災厄に対する心得は大事ってことですね。もはや願望になっている感じもあるが。
まあ、イカ娘をずっと怖がっているのは難しいでしょうな。
どうせなら、もっと千鶴さんに絡んでいってはどうだろうか。副次的な効果で怖がられるかもしれないぞ。
いや、そんな度胸がないのがイカ娘であるのだけどね。あ、安心すぎる。
・りびんぐでっど
あなただけが僕の恋のナインボール・・・
あれは告白というものなんだろうか・・・?
前回、青山君が体を張って阻止した告白。
と思いきや、しっかり聞かれていたようです。倒れ損!?
いやまあ、あの場で返事をうやむやにできたという効果はあったか。
本日は日曜日。もなこちゃんは何か予定があるのかと聞かれて、特筆することは何一つと答える。
それはいいが、なんだか様子がおかしい。呆けすぎ。ぽけ〜。
様子がおかしいので、青山君はじっと観察を行う。心配性であるなぁ。
でもその、隠れて覗き見るという行為は年頃の娘さんに対していかがなものか。
こないだバストアップ体操のぞいた時みたいにのぞこうとしてたの!?
そんなこともありましたな。あれはよい絵でありました。
それはさておき、何やら隠し事があるもなこちゃん。何も隠してないよ、ケータイにはと口走る。
ふむ、ケータイに何かあるんですな。
な・・・なぜバレたんだ!?頭の中までのぞき見を!?
自らバラしてますがな。何うっかりしてんの!?
そんな風に言われてしまうと気になっちゃうじゃぁないですか。ウッソピヨ〜ン。ではない。
ケータイを奪って確認する。どうやらメールが来ているようだ。
送ってきたのは緑川くん。ちゃんとお話をしたいので、日曜日に映画でもと誘っている。
こないだのことあきらめていなかったようですなぁ。そりゃそうでしょ。
その日曜日というのは今日のことである。うむむ。
もなこちゃんとしては、ちゃんと話をしておかないとということで、行こうかどうか迷っている様子。
そんなもなこちゃんに、青山君はダメだダメだと行かないように言い出す。
デートなんだろ?しかも映画って・・・何かいかがわしいこと、しようとしてるに決まってるじゃないか。
映画館はいかがわしいことをするための場所だったのか!!
そういえば、青山君も映画館にもなこちゃんを誘ってましたね。いかがわしい!!
青山くんのバカッ!!
おっと、怒られた。やっぱりいかがわしいのがよくなかったのか!?いや、そういう話ではない。
ひとのケータイ平気で見るし・・・行くなっていうし・・・
なんの権利があるの!?保護者か何かなの!?
行くかどうかくらい自分で決めるもん・・・青山くんなんてどうせ・・・
どうせツインテール好きなだけの、ツインテ病末期患者なだけのくせに!!
大きな声で叫んで走り去るもなこちゃん。
うむ、御近所に響き渡るぐらいの声である。
あいすちゃんにもバッチリ聞かれてしまう。変態がいると聞いて。ああ・・・手遅れ!!
ツインテ病とか終わってますね。
ほ〜れと煽られる青山君。弁解をさせてくれって弁解の余地あるのか?
さらに、通りがかったアンリちゃんにも聞かれていた様子。
もなこちゃんに新しい魔術を見てもらおうと来たけど、それどおろじゃあないわ!!
ちょっくら帰る!と走り去るアンリちゃん。おやおや。
走り去ったもなこちゃん。青山君の干渉にプンスカしている模様。
誰とどこに行ってもカンケーないもん!もう行っちゃうもん!!って来ちゃったもん!!
というわけで、緑川くんと合流してしまったもなこちゃんでありました。
デートの誘いに返事をしていなかった様子だけど、緑川くんは律儀に待っていたようだ。
それを受けてか、もなこちゃん。今日はちゃんと楽しまなきゃと考える。
さて、青山君。ついムキになってしまったことを反省中。
緑川くんが絡んでくるとさすがに余裕がなくなってしまうようですね。
積極性もあるし、ライバルとしては厄介そうな相手でありますわな・・・はっ。
うおーッ何やってんだ俺はーッ!!
つい、いつものクセで肉の荷造りを。やっぱり過干渉なのか!?灰田にも保護者とか言われる始末・・・
まあ、保護者と呼ばれてもいいぐらいの活動はしてますからねぇ。
いや・・・しかし、ツインテ病はいくらなんでもない!それだけは多分おそらくメイビー。
部屋の中で悶え苦しむ青山君。落ち着けー。それよりも、お客さんですよっと。
お客さんとは、アンリちゃん。
どうやら急いで帰ってツインテールにしてきたらしい。ちょん。
と・・・特に用事はないんだけど・・・イメチェンしようかなって・・・にっ似合うかどうか聞きたくて。
ふむ、なんとも可愛らしいじゃないですか。
しかし、ツインテにするにしては少々髪が短かったかなという感じがしないでもない。子供のように感じる。
だが、肝心の青山君の反応は――
なんというか正直・・・ちょっとアリ・・・
違う!!断じて俺はツインテ病などでは・・・
ああああと悶え苦しむ青山君。認めなよ。
アンリちゃんは、反応がよろしくなかったのか、恥ずかしがって逃亡。残念!!
で、映画館に向かった2人。見た映画はゾンビもの。
しかもゾンビが大量に殺される内容であった。お仲間が大変な目に・・・
昔は怖かったけど、今は感情移入してしまう。大変だー!!
あわあわしているもなこちゃん。
それを見て、怖がらせてしまったかと勘違いする緑川くん。いや、勘違いじゃないけどね。怖がってはいるか。
というわけで、本日のデートは早めに切り上げ。今度は、灰田さんの好きなところに行きましょうねと言う。
うーむ、優しい上に、次の話にまで持って行くとは・・・実に侮れない男であるなぁ。
それはさておき、青山君に謝らないといけないかなと考えるもなこちゃん。
ツインテ大魔神とか思っちゃいましたしね。というわけで、帰宅したわけだが・・・
うーん・・・やはりかわいい気がする・・・やはり俺はただのツインテール好き・・・?いや、そんなことは・・・
適当に買ってきた雑誌を見て、己のツインテ好きを自覚し出す青山君の姿がそこにはあった。
や・・・やっぱりツインテール大魔神なのかーッ!!
そうなんでしょうね。
かなこちゃんにも思わずときめいちゃったりしてるし。これは末期患者と言われても仕方あるまい。
どうでもいいが、雑誌の中にウルトラ大怪獣が混ざっているのだが。
そのツインテールは違うっショ。それにもときめくようになったら末期にもほどがある!!
ツインテ病がバレた青山君のことはさておき。
単行本3巻が6月8日に発売。表紙のもなこちゃんはこれまた可愛い。
可愛いけど、なんだか別人のように思える。なんだこのあどけない笑顔は!!ヤベェ!!
アンリちゃんの大胆描きおろしも収録ということである。楽しみですなぁ〜。
・どっち?
鈍速毎日先生の再登場。読みきり6ページ!!み、短けぇ!!
年の差従姉妹のほのかな日常と銘打たれたお話。ほのかというかなんというか・・・!!
先生に対する、あなたの気持ちをスキかキライか2文字で答えなさい。
なんという大胆不敵電光石火な質問。口頭で答えるあかりちゃんも対したものであるが。
肉じゃがとカレーはどっちが好きかと何故か比較される料理。
なら、肉じゃがにカレー混ぜればいいじゃないというお話。月姉の発想ハンパねぇ!!す・・・すき!
面白くなりそうな気がしないでもないが、やはり6ページではなんとも判断がし辛い。
これはもう少しページ数を与えてもらうべきだったのではないだろうか。
はたまた、続きをどんどんと描いて行くべきではないだろうか。
なんなら連載という流れも!!それならそれで別のキャラでも見たいですし・・・
ともかく、鈍速毎日先生の次回作に期待しているんだぁ!!
・ドカベン ドリームトーナメント編
素晴らしい打撃センスを見せるKジローという男。
どこで野球をやっているのだろうかと山田も興味を示している。
山田がこの場所に来たのは、近くの柔道館にじっちゃんの作った畳を届けるためである。
どうやら、指名で畳作りを依頼された様子。それは嬉しいですな。
全部わしの作りじゃないとダメだと言われちゃーな。大変だったけど嬉しい仕事だったよ、とのこと。
職人気質っぽいですからねぇ。山田のじっちゃんは。
畳を届けた帰り道。フットサルコートで見かけた顔を目撃する。
シュート!!どりゃー2点目だー!!
バシィっとKジローがシュートを放っている。凄い反射神経だ・・・
いやそれよりも、ドカベンでサッカーだと!?これは凄い絵じゃないか!?
ところが、サッカーだけには留まらない。Kジローは続けてテニスを行う。
ドカベンでテニスだと・・・?
でも、相手の体に直撃させるシーンがわざわざ描かれる辺りがドカベンっぽい。
なんでもできるからあれこれと頼まれて、助っ人してるようだけど、とにかく凄い。
山田からの太鼓判が出る凄さ。
続いてはバスケ。このシュートの描き方はなんというか、独特ですなぁ。
そして、Kジローは反射神経だけではなく、技術もあるんだというのが見て取れる。
もしかして十種競技のスペシャリストなのかもよと考える山田。
いやいや、水泳だってやっちゃいます。水の中も自在だよ!!
さすがにこれで終わりか。技術も凄いが、何よりも五種目やってのけた体力が凄い。
この凄い男。山田はどこかで見たような顔なんだけど、と言っている。
そんな風にじっちゃんと話しているところに、当のKジローが登場。こんにちは。
どうやらテニス辺りからずっとついてきているのに気づかれていたようだ。
山田と話すKジロー。最近ようやく一つの競技のプロになった、とのこと。
この度、プロ野球の新球団、新潟ドルフィンズに入団しました、岡本慶司郎です。よろしくお願いします。
なんと、スターズの最初の相手ではないですか!!
なるほどね。今から入団できるのか?と疑問だったが、もう入団してましたって話であったか。納得だ。
まだ一軍に入れているわけではないが、Kジローの身体能力なら即一軍レベルでしょうよ。
ポジションに関しては、好き嫌いなく、出られるならどこでもOKという。
本人は器用貧乏というが、やはり凄い話であるなぁ。
ついでに、これから走ると言い出す。五種目終えたあとにマラソンだと!?
マラソンって42キロでしょ。とんでもありませんよ。
川崎までですから42キロなんてありませんよ。10キロちょいです。
それはフルマラソンの距離でしょ。10キロだってかなりの距離である。
それを平然と行おうとするのだから、本当に規格外れの男である。
この男の野球は一体どんな野球になるのか。これは楽しみな相手になりそうですなぁ。
さて、第8回を迎えたキャラクターファイル。
今回はブルートレイン学園のエースだった隼走。
ナイターに強い男なだけに、ナイターの多いプロでは活躍の機会も多いってわけだ。
先発や中継ぎだけでなく、投手なのに代走にも出れるという珍しい選手。面白い活躍が見込めそうだ。
・スポ×ちゃん!
部員が4人揃ったことで、目出度く部として認められたスポチャン部。
これから毎日地道に訓練をすることになる。まずは己のダメさを自覚しよう!!
というわけで、走りこみ。体力競技では必須の練習ですな。
この走りこみのときでも袴姿なかすみんは徹底してると言わざるを得ない。
まだグラウンド1週しかしてないのに、死にそうな勢いのナノちゃん。
他の3人は元運動部だったり筋トレ好きだったりと体力はある様子。
いや、筋トレ好きと持久力はあんまり関係ない気がするが。
ナノちゃん、瞬発力はあるけど持久力はさっぱりなんですな。
それでも「走る意志」を止めないのが大事だと土方先生は言う。うむ、大事ですな。
さて、体育館に移動。今日から正式に土方先生の指導のもと、練習を行うことになる。よろしくお願いします。
まず得物に空気を入れる所から始めます。
柄のゴムキャップを外して、バルブから空気を入れます。自転車の空気入れと同じ要領ね。
空気は足りないと剣がフニャフニャになるし、入れ過ぎてもパンクしちゃう。
表の布がピンと張るくらいでいいわ、とのこと。
最初に教わる得物は「小太刀」
「スポチャンは小太刀に始まり小太刀に終わる」と言われるくらいすべての基礎となる得物である。
全長60cm。片手で操作する武器。攻守のバランスが良く、最も使用者が多いのが特徴である。
この小太刀、刃に該当する部分が約40cmあるけど、有効打突として認められるのは剣先の方のみである。
竹刀でいうところの「物打ち」のようなものですな。
日本刀は「切っ先三寸」が最もよく斬れると言われている。
遠心力を最も効率よく伝えることができるのがこの部分だからだ。
また、スポチャンの得物は柄側の途中まで硬い芯が入っているから、ここで打つと危ない。
だから「元打ち」は認められないというルールになっている。なるほどねぇ。
続いて、リリィを手本にして構えの講座。
まずは「気をつけ」剣は左手で鞘の部分を持つ。
「構え刀」の号令で利き足を肩幅分前へ。小太刀は中段に切っ先を相手のノド元につけるように構える。
左手は腰に差した鞘を押さえるつもりで。上半身は半身で首から上は正面を向く。これが基本の構えだ。
みんなも手本にならって構えをとってみる。
さすがに剣道経験者のかすみんは問題ないが、他の2人は棒立ちになっている。
ようするに、ヒザが伸びきっているって話ですな。
かすみんはヒザが少し曲がっており、柔軟な動きが出来るようなたち方を心がけている。
袴をめくりあげて見せてくれたから、その辺りはよくわかる。うむ、なんかエロいネ!
次は基本動作。
構え刀の状態から、面、小手、胴、脚、突きなど色んな箇所に打ち分けを行う。
脚があるところが剣道との大きな違いってところでしょうかね。
今日はこの基本動作をみっちりやることにする。スポチャンにも基礎ってちゃんとあるんですなぁ。
割と自由な動きだけしていればいいのかと思ったが、やっぱり基礎を学ぶのは大事ってことか。
10分ほどの休憩時間。
ナノちゃんはこんなに運動したの、人生で初めてだという。
中学で部活やってなかったの?というリリィの問いに、アタシ「ゲーセン部」だったからと返すナノちゃん。
「ゲイせん」?
なんだ、そのゲイ専門の略みたいな言葉は!!いや、ちゃうねん。
ゲーセン部というのも部活ではなく、帰宅部でゲームセンターに通っていたって意味である。
ナノちゃんは大会に出て入賞したこともあったらしい。ほほう。
ゲームはゲームの面白さがあるけど、それはどこまで行ってもプログラムの枠の中だけの「勝負」なんだ。
アタシはそれに少し不自由を感じてた。
そんな時、見たのが、リリィとかすみの勝負だった――
「コレだ」って思った。アタシが求めてたのは「コレだ」って!!
そうか、その戦いのときからもう入る気でいたのですな。
自分の身体を自由に動かしてやるゲーム。これがアタシの求めてた「自由なゲーム」だと思った・・・
でも・・・身体って自由に動かないもんだなー
そりゃあね。普段運動してないとなかなか・・・体ってすぐ衰えちゃうもんだしなぁ。
反復練習をしてれば少しずつ思い通りに動けるようになります、とかすみん。
それはゲームも同じですからね。やはり地道な練習が一番であるか。
休憩終了。そして、いきなり総当りの試合を行うという。いきなり?
うん。だって知りたいでしょ?この中で誰が一番強いのか!
親しき仲にも序列有り。
いきなりの総当たり戦であるが、誰が抜きん出るのであろうか?
身体能力と経験の分、リリィが一番抜けていそうな感じはある。
逆に、最下位が誰になるかは予想がつきづらい。
かすみんが隙だらけになるかどうかでも勝敗がわかれそうだし、予想は難しいな。
それにしても、意外なほど真面目に部活をやっててかえって驚いた。
まあ、紹介漫画的な意味合いもあるだろうし、ちゃんとスポチャンはしないとね。
・空が灰色だから
クリオネも飛び交う高2女子の物語。何故にクリオネ?
拝啓と唱えながら現れたのは、今回の主人公の円さん。
委員長である円さんは提出物を集めて回っています。
クラスの稲葉さん、有田くんだけ未提出。なので、出してもらうようお願いする。
が、代わりに出しといてくれないとかいい出す2人。なぜ私がですか?
と思うけど、ついつい引き受けてしまう円さんでありました。
夏休みの計画表なんて代わりに出したりできるものだろうか。疑問ではあるが、どうにかしたようだ。
全員分の提出物を持って職員室に向かう円さん。
ついでに先生に教室までこれを持って行ってくれないかと頼まれる。
すまんな!マジメでいつも助かるわ、円。
マジメ。マジメマジメマジメマジメマジメマジメ。
別に私はそんなつもりなにのに、みんなそればっかりです。
要は私がサプライズ性の欠片もない、つまらない人畜無害な人間って思ってるんでしょうね。
1度は私が不良なことして、私に安心しきってるみんなの美しい笑顔を驚きで歪ませて差し上げたいです。
ぷんぷん、とご立腹であらせられる円さん。
ここはひとつ不良なことをしてやるぜと、ゴミ箱をポコッと蹴り倒す。
こんなものはこうです!先生のおばかさん!
ドキドキしながらの不良行為。こいつは悪いことしちゃいましたね。ムフーッ!!
自分が散らかしたものは自分でおかたづけです!
倒したゴミ箱を戻し、散らばったゴミの掃除を始める円さん。そこに通りかかるクラスメートの稲葉さん。
プリントありがとうね。こんな時間まで掃除なんて本当にマジメだね。
なんでですか!?私、今不良なことしたのにー!!
不良な部分を目撃されず、その後の善行だけ目撃されてちゃそりゃあねぇ。
それに、結局自分で元に戻すのでは、わざとじゃなく事故だったとしか思われない。
たとえガラスを叩き割ったとしても、その後、自分で新しいものをはめ直せば不良と思われることもない。わけないな。
こうなったら僭越ながら取り返しのつかない悪行をさせていただきますよ!
何やら決意した様子の円さん。
帰り道、コンビニの前で顔見知りの生徒たちと出あう。
ちょうどいい。目にものを見せてあげます。そう考えながら店内に入り、何か買ってくる。
買い食いです。
おぉー買い食い。若い子が放課後に物買って食べたりするだなんて。こいつはワルだぜー。
どうですか!?私って大変不良でしょう!恐ろしいですか?驚愕しましたか?
するわけがありませんでした。一体、円さんの観念はいつの年代で止まっているのでしょうか。
いかがでしょうかと見せびらかしてみた結果、新発売のジュースは飲まれ、スパイスチキンも奪われる。
なっ、なんですかこの人たち。回し食い回し飲みという下品で愚劣な行為を平然と行っているじゃないですか。
わ、悪すぎます。
さすがにここまで来ると、育ちがよすぎるのかと思えてくる。貴重な箱入り娘というやつであろうか。
稀有な存在と言えますので、このまま育って欲しいものでありますが・・・
円さんとしては意識しているわけでもないのにマジメ人間とカテゴライズされてしまうのが不満なご様子。
やはり私は不良になれないのでしょうか。マジメという無難な人種に振り分けられてしまう定めなのでしょうか。
踏切にて。電車の通過待ちをしている人の群れの中にいる円さん。
その側に帽子が落ちてくる。どうやら子供が落としてしまったものらしい。お姉ちゃん取って!と泣きながら頼む子供。
なんで、私なんですか!?
こんなにたくさんの人がいるのになんで私を選んだんですか、このお子さんは!
私が無害そうな何ひとつできない温室育ちのお嬢さんとおなめになっているからでしょう!
てなことを考えながらも、しっかり帽子を拾って子供に渡してあげる円さんでありました。
一体どうすれば私はマジメじゃなくなれますか?
あれですか?
私だと、クーデターを起こすとか、熊さんを素手でお殺しするとかそれくらいしないとインパクトがない感じですか?
確かにそれはインパクトあるけど、あまりにぶっ飛びすぎでありますね。
そんなことより、拗ねた感じの円さんの表情がなんとも可愛い。インパクトあるぅ!!
僕さん楽しそうですね人生。子供ですもんね!何も怖いものなんてないんでしょう。
お母様の方も元気なお子さんがいて一点の曇りすらなく幸せそうな、美しく素晴らしい仲睦まじい家族です。
・・・例えばもし、今その幸福をひび割るような行為をすれば、
お子さんを傷つければ私は不良になれるんじゃないでしょうか。
なんだか危ない思考にシフトしかかっている円さん。
それはいけない・・・踏み出しちゃいけない一歩だ。踏み切りの手前だけど、踏み出しちゃいけない。
うむ、シャレてるね。いや、そんなこと言っている場合じゃないんだ。
まさか私が傷害行為などという大罪を犯すなんてきっと誰も思ってないでしょう。
もしそれをすれば。
この親子は私に帽子を拾わせたことを後悔してくれるのでしょうか?
先生は私を信用しなくなってくれるのでしょうか?
クラスのみんなは私を不良と蔑んでくれるのでしょうか?
その小さな小さな背中を軽く軽く押すだけです。
それができれば。
私の世界は、変わるのでしょうか――
変わってしまう一歩を踏み出そうとする円さん。
と思いきや、いきなり見開きで倒れこむ円さん。な、なんだー!?ダイナミック土下座!?
?
円さん本人も何が起きたのか分かっていない様子。
鼻からは盛大に鼻血が噴出し、共にクリオネも舞い踊る。ヒラヒラ。
何してやがるんだこのヤロー!!竜二を突き飛ばそうとしていただろ!
どうやら、子供の兄の竜一くんが、弟が突き飛ばされると思って、先に突き飛ばしたらしい。
なるほど。罪悪感に駆られて一人でダイナミックな土下座でもしたのかと思った。違ってた。
竜一「お母さん、こいつ悪いやつだから突き飛ばしてやったよ!」
母「ばかちーん!」
竜一「はんぎゃー」
母のビンタ炸裂。今時ばかちんはないでしょお母様。
というかビンタなのか?バキィとかいってるけど、実は裏拳だったり。バイオレンスだなお母様。
この人はいい人なのよ!悪いことなんてするわけないじゃない!
ああ出血・・・!!すぐに救急車を呼びます。本当にごめんなさい!
何故そこまでいい人だとわかるのだろう。
やはり円さんにはあふれ出すほどのいい人オーラが出ているのだろうか。
それがクリオネを形作っているのだろうか。謎である。
それはさておき、円さん。これは天罰であると考える。
こちらこそ大変申し訳ありませんでした。と言い、そそくさとその場を後にする。
私はなんて愚かだったのでしょう。これは天罰です。
私が一瞬とはいえ邪な気持ちを持った天罰です。
神様が私の心を汚さないようにお叱りになってくださって天罰です。
ありがとうございます。私は過ちを犯さずにすみました。
また私のことをそのように見守っていただけているなんて幸せです。
やはり不良行為はいけませんね。このように自分の身を滅ぼします。
明日からまたマジメに生きさせていただきたいと存じます。
マジメに生きるのが私には一番楽です。
かしこ。
拝啓で始まったのだから、かしこで〆るのが正しい。うむ、さすが円さんはマジメですなぁ。
天罰覿面したおかげで、めまいでチカチカした世界になったという円さん。
本人に見えていたのかどうかわからないクリオネが、いまや無数に飛び交って見える。
これは元に戻るのであろうか・・・?とりあえず鼻血拭こうよ。
クリオネといえば、流氷の天使の異名を取るほど可憐な姿を見せる存在。
しかし、その捕食シーンは衝撃ともっぱらの評判。
円さんもいつそのクリオネのような豹変を行うのか。ドキドキしていたが、そうはならなかったようで安心。
でも、竜一くんに突き飛ばされなかったらどうなっていたことやら。
場所が場所ですからね。突き飛ばされた竜二くんが踏み切りに挟まって、対抗列車がやってきて・・・
なんて想像ができなくもない。不良どころの話ではない。そんなことにならなくてよかった!!
マジメであろうがなんであろうが、自然体でいるのが一番であります。
無理して不良行為なんてする必要は無い。
世の中には、埋没したくないからという理由で悪いことをして目立とうとする子が見受けられる。
それで目立っても、疲れるだけであまり得はしないというのは往々にしてあること。
やっぱり人間自然体が一番ってことですよね。平和が一番。
それはそれとして、私事で恐縮でありますが、述べさせていただきたく存じます。
この私、歩いているとよく道を尋ねられることがあります。
それこそ、知らない土地に出向いたときですら聞かれることがあったりするのです。
この間など、イヤホンをして自転車に乗っている最中だと言うのに、信号待ちの間に訪ねられました。
なんでございましょう、これは。私はそんなに道を知ってそうに見えるのでしょうか?物知り博士っぽいのでしょうか?
むしろ方向音痴なことを自覚している私にそのような質問をするなど、笑止千万でございます。
いつもわからないので、答えることが出来ず、恐縮に思ったり思わなかったりしております。
もっと質問されがたい雰囲気を身にまとうべきなのでしょうか・・・
いや、私は今のままの自分でいたいと思うので自然体は崩さないようにしたいと思います。
うむ、丁寧な言葉遣いって、口にするのは難しいけど、文章で書くと意外と書きやすいですね。
ところで、今回の主人公である円さん。
前に別の話で出ているんじゃないかという指摘がありました。
なるほど。「黴春」回で、委員長が出てきておりますな。
そのマジメな委員長、ちょっと転んだといい、鼻に絆創膏をしている。これは怪しい!!
噴出しに隠れて特徴的なアホ毛はみえないけど、本人と確定していいかもしれない。
うーむ、こうやって各話毎の世界が繋がっていくのですなぁ。
・シュガーレス
舞台は神楽から再び九島へ。
マリモは無事拳を治して退院した様子。どのぐらい時間が経過したんでしょうかねぇ。
そして相変わらずギラギラしている岳や卜部さん。
しかし、今現在最もバーニングしているのは、この男。キリオでございます。
とうとうシャケに挑む気か・・・!!
敏感にその気配を感じ取ったシロ。まあ、九島の人間は他人のケンカに割り込んだりしませんからねぇ。
挑むと決めたのなら、さっさと挑んできなさいと見送るしかない。
そのキリオ3年生達を大量に沈めている。
キリオ曰く、3年の君たちを倒さないと、シャケにチャレンジできないからさ・・・!とのこと。
そういうものなのだろうか?まあ、大したダメージは受けてないようだし、準備運動のようなものか。
頂点取るためにこの階段昇るのは3度目か・・・
1度目はソーヤングだった1年の頃。
2度目はシロちゃんたちに触発されて、ナンバー2のポジションに満足できなくなって・・・
その度に返り討ちにされてるけど、今の俺は過去最高にバーニングだからね。
今までと同じようにはいかないよ。シャケ・・・!!
屋上の扉を開けば、いつものように見上げている体勢のシャケの姿。
挑むべき頂点の姿がある。
・・・ヒマそうだね。人の気も知らずに。
せっかく今日は、昨日までの雨もあがって、絶好のケンカ日和だってのにさ・・・!
その宣言と共に、シャケの顔面に蹴りを叩き込むキリオ。
その一撃で柵から体を放すこととなったシャケ。おぉ?
俺は優しい男だけどね、君のヒマ潰しに付き合いに来たわけじゃない。
本気のシャケを倒して、俺自身を満たすために来たんだ。
君に闘る気がないなら・・・その気にさせてみせる!!
再びの蹴り。今度は空へと突き上げるような前蹴りがシャケの顎を捉える。ガコオ。
まともに入った蹴り。
だが、シャケはそこから反撃をしてくる。拳がキリオの顔面に突き刺さる。
いやそれより、シャケが笑っている。いつも笑っているけど、これは本当に楽しそうな笑い方だ!!
笑うという行為は本来攻撃的なものであり 獣が牙をむく行為が原点である。
シグルイ風に言えばそんな感じの笑みでありましょう。
シャケの攻撃で吹き飛ばされるキリオ。
屋上の入口にぶつかって止まったからいいものの、柵の方に飛んでたらそのままフェードアウトしそうな勢いだ。
よかった・・・どうやら、手加減なしで闘ってくれる気になったみたいだね、シャケ。
俺はお前を手加減して倒せる奴だとは思ってないさ、キリオ。
うーん、なんともカッコイイ会話じゃないですか。
シャケに認められ嬉しいキリオ。おかげで膝まで笑ってるよ。ガクガク。
けど・・・!!
バーニングな俺のハートは、そう簡単に吹き消されるモンじゃないよ。
君のケンカはいつも正々堂々で嘘がない。だから皆、君を越えたいと思うんだろうね。
君を頂点から引きずり下ろそうとしてるのに、
胸の中に手を突っ込まれて逆に自分の心ごと釣り上げられるような、不思議な気分だよ。
心も体もフライハイだ。頂点以外の着地点は見当たらないね・・・!
たしかに今日は、ケンカ日和だな。
上着を脱ぎ、サングラスを外し、本気で打ち合える体勢となったキリオ。
完全な状態で頂点を目指し挑む!なんとも燃える展開である。
現状を見る限り、兼光さんに挑んだ成瀬さんよりは可能性があるように見える。
2発で出血まで持っていっているわけですからねぇ。
急所を蹴り抜かれてまるで効いた様子のない兼光さんとは大違いだ。
だが、シャケのタバコは未だ健在。
やはりこのタバコを飛ばすぐらいにまでいかないと兼光さんの戦果には並べないか。
キリオが勝つのは無理にしても、どこまでやることができるのか。楽しみなところでありますな。
・ましのの
久しぶりのERO先生登場。
そして、先生の職業、本当の姿が明らかになる!!
その正体は・・・霊能力者の本田さん!!
さらっと本名まで明らかになってしまいました。なんと。
今から仕事なのでお前も来いと言うERO先生。
増埜さんに対し、そろそろお前にもオレの仕事を分かってもらう時期だしな、と言い出す。
なんでしょうかね、それは?
疑問に思いつつ仕事の現場に向かう増埜さん。
現場は大学生の住む、とあるアパートの一部屋。どうやらこの部屋「出る」らしい。
ERO先生に除霊をお願いする大学生。
幽霊が出たら絶対怖がるな!!
人間のほうが強い!ハッキリ言って気持ちの問題だ!!がんばれ。
えっ。そんないい加減な?
でも、強気で押す辺りは霊能力者っぽい気はしますわな。ビビッていたのでは除霊も出来ないでしょうし。
てなこと言ってたら、さっそく幽霊が出てきました!!
扉をすり抜けるようにして、髪の長い女性の幽霊がブツブツいいながら現れる。
脚とかはちゃんとあるので、すり抜けてこないと幽霊かどうかわからないところでありましたな。
お助け〜っとERO先生に抱きつく大学生。
怖がるなと言われても無理がある。増埜さんも怖がって暴れ出す。ビチビチ。
ムリだよ怖いもん幽霊!!初めて見たし!
いやお前は初めてじゃ・・・ま、いいか。
ん?なんだか気になることを言ってますなERO先生。今回は気になることが多い。
だが、ともかくこの場を収めることが肝心である。そこでERO先生はこう言った。
こうなったら二人ともエロいことを考えるんだ!!
エロいことを考えるってことは生きるってことなんだぜ!!
生命エネルギーに満ちた個体には霊はとり憑けないのだ。
なるほどー。思わず納得しちゃうような理論である。
この持論から世間ではERO先生と呼ばれているそうな。そ、そう繋がるのか・・・!!
いや、だとしても今は怖くてやっぱエロいこととか考えられませんって!!
ですよねー。
これが成年誌とかであれば、エロいことを考えさせるための展開に転がるところであるが・・・!!
曲がりなりにも少年誌ですので。コレ。
幽霊に近づかれて大いに怖がる増埜さん。
その増埜さんに、怖がるな!お前はエロい!!と声援を送るERO先生。そんな声援がありますか。
来ないでーと叫び、幽霊の服を引き裂く増埜さん。すっぽん。あら可愛い。
大学生もこれには目の色を光らせる。この娘、めっちゃ可愛いじゃん!
霊体の服を破るとは・・・増埜、恐るべきエロ力!!これほどかっ!!
す・・・げー!!俺もうこの霊のことエロい目でしか見れないっス!こわくねええ!!
てなことを言われたら、幽霊も泣きながら逃げ出すしかない。いやあ、生きてる人間って怖いですね。
彼女はこの部屋で死んだ悪質な地縛霊だったが、もう二度と出てこないだろう、とERO先生。
なるほどねぇ。幽霊が出てきたらエロい視線で追い返せばいいというわけなんだ。なるほどなー。
男の幽霊が出てきてもエロいことを考えないといけないのだろうか。それが問題だ。
それはさておき、今回のヒキ。
ましの・・・霊体を触れるようになっていたとは。そろそろヤバイな。
なんでしょうか、このヒキ。なんだかマジメな展開になっているように思える。
せっかく幽霊が可愛く、妙にエロくてよろしかったのに、この不思議な展開はどうしたことか。
ERO先生は、増埜さんにやけにエロい指導をしていると思ったら、霊能者としての将来を見越してのことだったのだろうか。
そうなると、増埜さんが幽霊を見たのは初めてじゃないという話も、次に出てくるのかもしれない。
子供のころの話とか、ERO先生に出会うことになった話とかになるのだろうか。
そして、ましのの極楽大作戦が始まったりするのだろうか。
なんだか分かれ道に来たような雰囲気があって怖い感じでありますな。
・てんむす
立浪部長が破れ相手に傾きかけた流れを、二子さんが引き戻した!
さあ、残るはあと2戦。
それでは、只今より副将戦を開始いたします!!
やってやるにゃあ!!
熱苦しいくらいの気合を見せる遊ちゃん。流れも戻って安心安心っていったところか。
それだけではなく、二子さんが頑張ったので自分もという気でいるのでしょうね。
遊ちゃんが副将ということは、天子ちゃんが大将ということになる。
九士朗の事前計画としては、天子ちゃんを赤西さんへの当て馬としようとしていたらしい。
熱い料理さえこなければ確実に1勝を得れそうな天子ちゃんなのに、勿体無いことを・・・
あまり、天子ちゃんはその凄さが部の中でも認識されていない気がしますねぇ。
作品の中では唯一、満腹感を覚えている描写がされていない子だというのに。
あ、赤西さんが倒れたのが疲労だとするなら、満腹感は描写されてないか。
1回戦のような素人の集まりが相手なのと、去年の中部予選の覇者を相手どるのとでじゃ、大将の重みは段違いのもの。
それだけに先鋒の部長に勝ってもらい、その勢いで3連勝して大将戦の前に勝負を決めたかったけど・・・
見事に皮算用に終わっちゃったって感じですね。まあ、作戦としては悪くない。
それはさておいて、副将戦の料理の発表でございます。
副将戦の料理は、次鋒戦にひきつづき、両校御当地の名古屋名物です。
この料理・・・とある名古屋の料理店が発症となり、今では全国で食べられているポピュラーなもの。
塩・こしょうで味つけされたものが全国風でありますが、今回は名古屋でメジャーな味つけにさせて頂きました!
その料理は――鳥の手羽先!!
カラッと揚げた手羽先を、甘辛い特製ダレでつけこんだ名古屋独特の味つけ。
そこにゴマをふりかけて――完成。1皿3本(120g)でございます。
手羽先かぁ。これはまた食べるのが面倒くさそうな食材が出てきましたねぇ。
骨の部分が多いような気がして、あんまり大食いには向いていない気もするが、はてさて。
ともかく、料理の発表もありましたので、両校の選手出陣。
遊ちゃん、なんだか男前な表情になって戦いに挑もうとしています。よいですね。
一方の黄桜さん。ご自身の試合前くらい、キリッとあるべきではありませんか?と亀子ちゃんに言われる始末。
まあ、こういう人ですからねぇ。しょうがないしょうがない。にっしっしぃ〜。
てな風に表面上おちゃらけているが、1対1に持ち込まれたことは悩みどころ。
だが、まだこちらに分はあると考える黄桜さん。
次鋒戦で負けたキョンキョンも、相手とわずか20g差。
総量ではまだこちらの80gリード。
それに、うちの大将は紫乃っち。
紫乃っつの実力は、中部トップクラスのひなりんと同等。ひなりんがいなきゃうちの不動のエースだにぃ。
しかも紫乃っちの相手は1年生・・・
先週の3回戦でやけどして負けてるところを見るに、紫乃っちの敵ではないにぃ。
例え自分が負けたとしても、大負けしなければ大将の紫乃さんがどうにかしてくれる。
その辺りも含めて、まだこちらに分があると考えているようだ。
正しい気はするけど・・・やはり天子ちゃんを甘く見ちゃってますなぁ。
やけどするような食べ方はどうかと思うけど、それまでの食べた量を見て欲しかった。
その辺りも鑑みれば、ただの1年生ではないと気づけたでしょうに。
まあ、ただの1年生ではなく、おバカな1年生と認識しちゃってもムリはないのが先週の試合でしたけどね。
というわけで、尾張大付属副将、黄桜メイ子選手出陣。
亀子ちゃんは、メイ子先輩やる気あるでありますか?と不安そうな様子。
しかし、響香ちゃんがフォローしてくれます。大丈夫だよ、と。
いつもチャラチャラしててわかりづらいけど、誰よりもひなちゃんを天娘にしたくて頑張ってきたのは、メイちゃんなんだから。
その黄桜さんが、壇上に立つ。
遊ちゃんが立浪部長から聞かされていた黄桜さん像は、お祭りみたいな人。ノー天気な奴ってことかえー。
よ、よろ・・・よろしくお願い・・・しま、します・・・にぃ。
なんだか緊張した様子になっとるー!!
壇上に上がるまではくねくねにっしっしな感じだったのに、この変わりようは何事であろうか。
遊ちゃんとしてみれば、本戦出場のかかった試合だし、緊張して当然かとの判断。
それでも勝負は勝負。こっちはこっちで勝つために精一杯いかせてもらうわ。
気合を入れる遊ちゃんでありました。
さて、いよいよ副将戦。手羽先勝負が始まります。始め!!
序盤はあせらず、1本1本じっくり食べ進めるかと考える遊ちゃん。
それに対し、開始早々凄い勢いで手羽先にむしゃぶりつく黄桜さん。早い早い。
開始1分、あっという間に1皿完食してしまう黄桜さん。
と思いきや、その食べ終えたはずの皿には、肉が多く残った手羽先が。
黄桜選手、骨に肉が残りすぎ!!食べ直してください!!
緊張してるとはいえ、焦らずしっかり頼みますよ!
ちぇっ・・・ケチ。
食べ終えたかと思いきや、食べなおしをすることになった黄桜さん。
果たしてこの緊張は本物なのだろうか・・・?どうにも演技くさい気がする。
緊張したふりして、ずさんな食べ方しても怒られないようにしたってことでしょうか。怒られたけど。
でも、演技をしていなかった場合、計算でやったとバレて、1皿減点とかされたかもしれない。
それを防ぐための演技だったと考えられなくもない。
では、それが上手く行かなかったからもう演技の必要はないのだろうか?
いやいや、もう少しは続けるでしょう。
今回はさすがに残しすぎたけど、これ以後はバレにくいように少しずつ肉を残して食べ進めて行くはず。
そうやって皿は増やしつつ、食べた総量は遊ちゃんより少なめにって戦法を取るのではなかろうか。
手羽先は食べにくい。
けど、食べやすくする方法っていうのがあるらしい。専門店では手順が載ってたりしますな。
関節の端を取り除き、手羽先の端をくわえて、骨をスルリと抜き出す。
これが今、遊ちゃんがやっている食べ方と思われます。
これだと骨がキレイにとれて、肉を大いに味わえるらしい。
店で食べるにはいいけど、大食い的にはその分量を食べることになるというデメリットもでてくる。早そうだけどね。
策士と思われる黄桜さんの作戦は実を結ぶのだろうか?この先にも作戦はあるのだろうか。気になるところです。
もう1つ気になるのは、黄桜さんがゼッケン1番を背負っているんですなってこと。
赤西さんは4番だった。先鋒だから多い番号なのかと思ったがそうでもない感じ。それなら大将が1番になるだろうし。
どういう基準なんだろう?謎だ。
・ANGEL VOICE
最後の砦である所沢が抜かれた!!市蘭、絶体絶命!!
ここまで・・・ここまで何とかくらい付いてきたのに。
たった1本のカウンターで負けんのかよ。
そんな諦めが頭によぎりながらも、必死で走る市蘭イレブン。
その様子を見た所沢。ある行為に出る。
それは――横を通り抜けようとした天城の足を掴み、払うこと!!
ここを通すわけには・・・いかない!!
盛大に払われ、胸から着地する天城。
その横を走り抜け、ボールを追う脇坂さんと成田。
ボールはゴールに向かっていたが、どうにか追いつきクリアする。
そのクリアを見た後、主審が笛を吹いた。
ふむ、これはアドバンテージってやつですね。
ボールがゴールに向かっていたから、明確なファールでも一旦流していたわけだ。
主審が所沢に示したのは、レッドカード。退場でございます。
ったり前だろーが!
どう見てもワザと天城を倒したんだからよ!!
ですね。このレッドはしょうがない。所沢も覚悟しての行為だったでしょうし。
キーパーはいないと試合が成り立たない。なので、退場になったあとはポジションの入れ替わりが認められる。
ここで代理のキーパーとなるのは、練習をしてきた万代さん。ついに練習の成果を見せるときが来たか・・・
所沢がファールをしたのはペナルティエリアの外。なのでフリーキックになる。
ここで得点されるわけにはいかないので、頑張って壁を立てる。
万代さんが壁から抜けたので、代わりに高さのある成田を基準。外に二宮さん、内は山守から立てる。
グラウンドから去る前に、天城にケガしなかったですかと声をかける所沢。
だが、天城はそんなことに構っていられない。もう次のプレー、フリーキックに集中しているんだ。
一礼して立ち去る所沢でありました。
所沢のこのプレー。関根のじっちゃんは高く評価する。あのファウルがなかったら試合が決まっていた、と。
まだ教えとらんかったことを、一瞬の判断でようやってのけた。あっぱれじゃ!!
さすがワシのでしっ。と嬉しそうな様子の関根さん。
黒木監督も、退場する所沢を労う。
また、皆川もこのプレーを評価している様子。
アニキ――ケツに火がついてんぞ。オレ以外にも・・・あんたに追いつきそうなやつがいるんだよ。
あの皆川がここまでの評価をしてくれるとは・・・!!
どれだけ良いプレーであったのか、松田が説明してくれます。
プロフェッショナルファウルといって――チームの危機を救うためにワザとやるファウルがあるんだよ。
相手の選手にケガをさせず、審判の目を欺かないという条件付きでね。
なるほど。それはプロフェッショナルな感じがありますな。
やむおえず手を汚すときであっても、正々堂々と行うって話か。なんだか格好良く聞こえるな。
でも、凄いヤジが八津野からは飛んでいる。反則野郎が!!帰れ帰れ!!
八津野の生徒は強豪校だけあってサッカーを見慣れているからね。ヤジって追い出すのが八津野の伝統なんだよ。
ハハァ。つまり八津野もあのファウルは仕方ないものだとわかっているわけだ。
ちゃんと天城をケガさせず防いだ所沢に敬意を表する意味も込めてのヤジなんですかねぇ。
サッカーをわかっているチームの観客は違うなぁ。
ちなみに船学の応援団は――まったくの無言でいたたまれない雰囲気を作るよ。
そ、それは嫌だな・・・
ヤジってくれたほうがまだ気が楽な気がする。伝統にも色々とあるものだ。
さて、所沢が己の退場をかけてまで防いでくれたゴール。
このフリーキックで明け渡すわけにはいかない。ぜってー勝つ!と気合を入れる市蘭。
万代さんも、やってやらあと気合十分。
それはいいけど、頭の色とキーパーのユニフォームの色が凄く似合わないですね、万代さん。
キーパーは所沢じゃない。あの壁を越えれば――ゴールだ!!
一難は去ったがまた一難。
所沢のいないゴール前は凄い不安感がある。ここで点を取られたらまさに元の木阿弥。
果たして天城のシュートを防ぐことができるのだろうか?
おそらく直接フリーキックでしょうし、直接ゴールを狙ってくると思われる。こりゃあ怖い。
逆に、ここを防げばカウンターのチャンスが・・・と思ったら壁に成田がいるな。
場合によっては延長になるかもしれない。が、その場合所沢抜きで攻撃を耐えないといけなくなる。
それは厳しい。なんとか後半で勝負を決めたいところだが・・・果たしてどうなるか。
あと、所沢はやはり次の試合出れないのだろうか?
そうなると、あの松田率いる習志野の攻撃を所沢抜きで防がないといけないことになる。
二強の一角である八津野を破ったとしても、困難な試合が待っていることになるわけだ。上手いなぁ。
・LUCKY STRIKE
五回裏。荒川南は1番からの上位打順。
1人出れば出番が回ってくるということで、新堂は1人一心不乱にバットを振り集中を高めている。
脇目もふらず、ただ黙々と――
信夫がそろそろネクストに入らないとと呼びにくる。
その声をうけ、汗にまみれたアンダーシャツを着替える新堂。
その肉体、そして相当な回数バットを振ったと思われる手の平。
すべてが強豪の4番を思わせる風格を携えている。
が、それをしてこれだけ思いつめさせているというのも現実である。
一、二番を連続で三振にきってとる江夏。いい調子だ。
だが、続いては3番の京本。死んでも新堂につなぐという気迫で向かってくる。
その気迫により、なんとかバットに当てる京本。
内野ゴロではあったが、全力で走り内野安打にしてみせる。これで新堂に回ったぞ!!
さあ、ここで4番の新堂の出番。
ベンチは大きな声を出し、新堂に期待をかける。ここで打たなきゃ4番じゃねえぞ!!
そう。ここで打たなければ4番ではない。
新堂はそれを痛いほど理解している。
あれはそう、1年前の全国大会準々決勝のこと。
最終回ツーアウト二塁。新堂は5年生にして4番を任されていた。
点差は1点。ワンヒットで同点という場面。ここで打たなきゃ4番じゃねえぞ!と激が飛ぶ。
だが、結果はキャッチャーフライ。
荒川南の全国大会はベスト8という結果に終わった。
悔しく思い、ベンチに戻って謝罪する新堂。
しかし、そのベンチで見たのは、涙に暮れる先輩たちの姿。
6年生の先輩たちにしてはこれが最後の全国大会だったのでしょう。そりゃ涙も流すさ。
気にするな。4番のお前が打てなかったらしょうがない。
そう言って慰めてくれる先輩。
しょうがない・・・・・・?
先輩たちは俺を4番として信頼してくれていた。
それなのに・・・俺には4番打者としての覚悟があったのか?
自問自答する新堂。
その覚悟を身につけるため、バットをひたすら振ってきたのでしょうな。
その手は1年前とは比べ物にならないほどゴツゴツとした豆だらけの手になっている。
その手でバットを握り、今4番としての覚悟を背負って打席に立つ新堂。これは危険な相手だ。
江夏の初球を見送る新堂。だが、これはタイミングを計るための見送りだった。
イチ・・・ニィ・・・サン・・・
イチ・・・ニィ・・・サン・・・
イチ・・・ニィ・・・サン・・・
1 2 3!!
投げのモーションから、投球。そして手元に来るタイミング。
それらを全て見切り、バットを振った結果、センターの頭上を越えるツーランホームラン。
俺は荒川南の4番、新堂清春だ!!
拳を握る新堂でありました。うーむ、これぞ4番の覚悟ってやつですな。
マイケルに向けた言葉を守り、4番としての責務を見事に果たした新堂。見事という他あるまい。
同点に追いついたものの、再び2点差をつけられてしまう亀塚。
残りの2回で追いつくことができるのだろうか。
江夏が5年ということもあり、ここで亀塚が勝つとも限らないのが面白いところ。
はてさて、残りの回、どのような展開を迎えるのか!!
・ちぐはぐラバーズ
バリンが語る過去の出来事・・・
あれはまだ俺が東北弁を覚えでねがった頃――
どうやら生まれつき扱えるようになっていたわけではないらしい。
後から学んでこのような見事な東北弁を身につけるとは・・・
ともかく、バリンはガレスやボールスたちと同じようにモルガンに付き従う騎士の一人であった。
モルガン・ウィンチェスターは16世紀から続くワイン事業で財をなした名家の一人娘。
アヴァロン校でも公私において特に目立つ存在だったが、その家柄を鼻にかけることなく、
いつも剣道仲間である俺たちの中心にいた、とのこと。
俺にとってモルガンは街の剣道クラブで唯一対等に戦える剣友的存在であり――
ガレスは不登校で休学中、モルガンに無理矢理連れ出され剣道をはじめた。
ボールスは元々、空手をやっていたが、モルガンの男らしさ(?)に一目惚れして剣道に転向したらしい。
モルドレッドの家は代々ウィンチェスター家に仕えているとかで、いつもモルガンの側にいた。
三年前はそんな感じの関係だったのですね。
そうか、ボールズは女同士の友情って話ではなく、男女の仲という意味合いがあったのですね!!
うん、どっちがどっちか非常にややこしい話になっとる。
モルドレッドはこの頃まだ剣道をやっていなかった。
だが、奴は俺たち以上にモルガンを一途に慕い、彼女もまたモルドレッドを実の弟のように可愛がったという。
そんな5人が街の見回りをしている際に、事件が勃発。
ここらで知らない不良はいないと言われる暴れん坊が暴れている現場に出くわす。
その暴れん坊こそ・・・<狂犬>ガラハド!!!
鉄パイプ片手に暴れまわるガラハド。実にガラが悪い。ガラハドなだけに。
そんなガラハドを、何だかおもしろそうなコと評するモルガン。
噛み殺すぞ・・・コラ!!女だからって俺が手を出さねぇとでも思ってんのか・・・!?
鉄パイプを折り曲げてみせるガラハド。まさしく狂犬っぽい奴ですな。
そんなガラハドに対峙し、私が直接確かめるわと言い出すモルガン。
おもしれえ!「英雄気取りで」「身の程知らずの」「じゃじゃ馬」が!!
三拍子は昔っからのクセなんですね。
ともかく、鉄パイプを振るうガラハド。その突きはモルガンの袖をかすめ服を抉るほどである。
鉄パイプの先を曲げていなかったら、腕に突き刺さっていたかもしれませんなぁ。何故曲げたし。
・・・素晴らしい突きだわ!
――でも、剣の腕はまだまだのようね。
モルガンの竹刀がガラハドの喉元に突きつけられている。勝負ありの体勢だ。
なんで打ち込んでこないというガラハドに対し、竹刀は無闇に人にふるうものじゃなくてよ、と答える。
そして、早速アヴァロン学園剣道クラブに入りなさいとスカウトする。
元々、見回りと称した人材スカウトが目的でしたからねぇ。ガラハドはお眼鏡にかなったというわけだ。
それから・・・<狂犬>はよくないわ。<凶剣>に改めなさい。
なるほど。こうしてガラハドの異名は<凶剣>と相成ったわけですな。紹介されてよかった!!
おい・・・!「高飛車で」「甘っちょろい」「女王様」よ!!
言っとくが俺は負けを認めちゃいねえからな!!てめぇの首をとるまで狙い続けんぞー!?覚悟しろよっ!!
・・・なら常に私の側にいることね。
――ってなわけで、モルガンの周りには騎士が増えることとなったわけです。
そして俺だぢは――モルガンを中心に剣道での数々の大会を制し、アヴァロン学園内でもその地位を確固たるものとすると、
モルガンは「アヴァロンの女王」と――モルドレッドを除く俺たち4人は「アヴァロンの騎士」と呼ばれるようになっでいだ。
――それがらしばらくしてだ。
ウィンチェスター財閥が経営失敗によって倒産寸前に陥ったどの知らせが流っちゃのは。
モルガンは学園生活を送るごどすら、ままならなぐなって、実家を手伝うためにしばしば休学した。
ウィンチェスター家の周りがらは人が去り、同じくモルガンをちやほやしていだ連中も引く波のごどぐ消えでいった。
そんな折、あの事件が起きだんだ。
この時を待ってだとばかりに日頃モルガンを妬んでいた連中がモルガンを吊し上げだ。
モルガン1人を多数の男女が取り囲み、没落していい気味だと責め立てる。キョホホ。
結局、あんた自身には何の価値も力もない!あんたを本気で思ってくれる人間なんて一人もいないってこと!!
この発言に、そんなこと・・・ないわと反論するモルガン。だが――
現にあんたの危機の前に立ちはだかって守ってくれる騎士は一人もいないじゃない!!
一人寂しくボコられなさい!!
なんとも陰湿ななぶり方でありますなぁ。
実際、この時のモルガンは一人であり、守ってくれる騎士はいない孤独な女王であった。
「アヴァロンの騎士」たちはその時何をしていたのか。
バリンは運悪く、親の仕事の都合で日本の叔父の家にいっていたという。
こ・・・この叔父は・・・ゴルフ漫画で主人公を務めてたりしそうな人じゃないか・・・!!
なるほど。この人に日本語を学んだなら、東北弁にもなるさ。イエスは「んだ」な。標準語を教える気がまるでない!!
ボールスは爺さんの葬式に。ガレスは試合中の怪我で入院中。ガラハドはいつもの暴力沙汰で謹慎中・・・
唯一モルガンの側にいたのはモルドレッドのはずだが、その件について奴は一切口を閉ざしている・・・
結局リンチにかけられたモルガンは、全員を病院送りにした。
リンチにかけられたはずなのに、結果はご覧のありさまだよ!!
竹刀のようなしなる武器で複数の男女を叩き伏せるとは・・・モルガンはどれだけ強いっていうのだろうか。
本来なら謹慎。もしくは退学騒ぎになる所だが、
からんだ側があまりに陰湿だったことからモルガンは幸いにもお咎めなしで済んだ。
一方、経営を持ち直し、ウィンチェスター財閥は倒産を免れた・・・が、モルガンは家を出た。
モルガンは独りでバイトをかけもち、自活しながらも奨学金を得て高等部へ進んだ。
元々の人間性もあってか、彼女は今度こそ自分の力のみで<女王>であることを周囲に認めさせた。
そして三年後――剣道の本場である日本で勢力を拡大すべく学園の意向により、
俺たち6人は<王女>と<騎士>として再会を果たした。
――だが、全て元通りどはいがねがった。
事件があってから三年間は騎士たちともバラバラに過ごしていたんですねぇ。ふうむ。
モルドレッドはその三年の間に剣道を始めて強くなったわけか。ふうむ。
一見、昔のままの勝気で強気なモルガンだげっちょ、<王女>と<騎士>の間に目に見えねぇ小さな溝がでぎでる。
・・・それは本当に守っでほしがった時、誰にも守ってもらえねがったあいつの心の傷そのものがもしんねぇ。
だからモルガンにとって天原無心・・・おめえは見ず知らずの自分を体を張って守ってくれだ<運命の騎士>なんだ。
なるほどねぇ。
モルガンが無心に拘る理由はわかる気がします。
勝気で強気に見えるけど、孤独な状況に追い込まれた際の心の傷はまだ残っているってわけなんだ。
そんな状況でも守ってくれるであろう存在が無心であるとモルガンは思っている、と。
まあ、確かにそんな状況で出会わせたなら間違いなく立ちふさがる男ではありましょうけどね。
そんなことがモルガンさんに・・・でも・・・でも小生が守るべき人は――
バリンから話を聞き悩む無心。
だが、ともかく今はモルガンを止めるために天原道場に急がないといけない。
しかしそこに立ちふさがるアヴァロンの騎士が一人。<謀剣>のガレスである。
モルガンを天原道場に仕向けたのはこのガレス。すべてはこの男の筋書き通りに展開していることである。
そう、全ては我らが<女王>のハッピーエンドのためさ〜。
でも、君に知らせなかったのは僕なりの配慮なんだよとガレスは言う。
モルガンに無惨にやられるお姉さんを見たくないだろ?
イメージの上であるが、切り裂かれる爽さんの姿が描かれている。うん、エロい。さすがというかなんというか。
ともかく、そんなことを聞かされたら無心がじっとしていられるはずもない。
無心「ど・・・どいてください」
ガレス「ダ・メ〜〜〜」
無心「・・・どくんだ」
ガレス「ダ〜〜〜〜〜メ!!」
無心「どけ―――――――っ!!!!!」
強い口調と共に繰り出される鋭い剣戟。
しかし、ガレスはこれを受け止める。
なんだかんだでガレスもアヴァロンの騎士の一人である。腕前もかなりのものでありましょう。
果たして無心はガレスを破り、道場へ駆けつけ、2人の女性の戦いを止める事ができるのか?
色々と風雲急を告げる展開になってきましたなぁ。
それにしても、気になるのはモルドレッドである。
モルガンがリンチにかけられたとき、モルドレッドは何をしていたのか。これが最大の焦点になりそう。
側にいたけど、何もできなかったというなら、これはモルドレッドにはきつい過去である。
そういった過去があるという前提で、前の話を読み返すと面白い。
モルガンがモルドレッドに無心を語ってみせるシーンは凄い皮肉に聞こえてくる。
果たしてモルドレッドはどんな行動を取ったのか。気になるところであります。
・さくらDISCORD
康介とノ宮、二人で踏み出す一歩。
まずは、修一先輩と一番仲の良かった黒木さんという人を尋ねるとしましょう。
――って、今夜からいきなり始めるのかよ!!
飯も食べずにご苦労なことである。
動き始めた青春は止まらないって話でしょうか。文字通りメシ食ってる場合じゃねぇ!!
あの野球部をもう一度集める。
あの日、『一勝』に手が届かなかったあの日、野球部から逃げ出した俺が。
・・・今日じゃなくても、今日じゃなくてもいいんじゃないか。別にまた明日にでも・・・
そもそも今更どの面下げて・・・
悩み出す康介。まあねぇ。別にこんな遅い時間に訪れなくたって、と思いますわなぁ。
だけど、今日やろうとしたことを明日に送るのはよろしくない。
今日逃げたら明日はもっと大きな勇気が必要になるぞ。とは、あるチャンピオン作品のキャラのセリフ。
うーむ、名言であるなぁ。
こーちゃん。『あと一歩』だよ。
まあ、康介としては、この言葉で十分でありますな。
ノ宮がついてきてくれるのはやはり大きかったようだ。おかげでその一歩を踏み出すことができる。
正直・・・怖い。けど、だからこそ踏み出さなきゃいけない。
立ち止まったままのあの日から、今とをつなぐ新たな一歩を。
インターホンを鳴らす康介。はいはいっと出てきたのは黒木さん本人であります。
・・・その・・・夜分にすみません。・・・作楽康介というものですが・・・
この挨拶だけで十分だったのか、ドタバタと大きな音を立てて黒木さんが玄関を開き姿を現す。
黒木さん・・・?
なんだか、その・・・なんでしょう。その左頬の傷は?
昔の回想を見る限り、そんな傷なかったですよね。あの・・・正直怖いんですけど。
別にそれでビビッているわけではないが、ともかく恐縮している康介。
今の今まで何の連絡も取らなかったことも含めて謝罪しようとする。
おい、てめぇ康介。歯ぁ食いしばれ。
その言葉と共に、康介の顔面を殴りつける黒木さん。ドッ。
これで全部チャラだ。
全部チャラっつってんだよ。てめーが謝ろうとしてる、くっだらねぇこと全部な。
んなくっだらねぇことよかなぁ・・・康介てめぇ、元気にしてたか?
笑顔で語りかけてくる黒木さん。あらやだ、かっこいいじゃないですかこの人。
そりゃあ康介も思わず肩を震わせてしまうってもんですよ。仕方ない。
実際のところ、黒木さんは康介がこっちに来ていることは修一先輩に事前に聞いていたらしい。
なるほど。であるからこそ、家にやってきたことに対する驚きは半分くらいで済んだわけだ。
黒木さんは、野球部全員集めて同窓会という案に乗り気な様子。
だけど、4日のうちに全員集めることはできるのかね?と疑問。高校の寮に入っている人もいたりしますからねぇ。
全員の連絡先を教えてやろうかという黒木さん。そうすればわざわざ全員の家を回んなくても・・・
あ・・・いや。その・・・ありがたいんスけど・・・
ちゃんと全員直接会えるなら・・・それが一番いいのかなって。
まあ、そうでしょうね。それぞれ会いたいと思っているでしょうし。会うのが一番いいでしょう。
それはそれとして――だ。
康介てめぇ・・・あの娘なんなんだよ!?てめぇの女か!?
ようやくノ宮の存在に気づいたらしい黒木さんの突っ込み。
いきなりそんな風に言われたりしたら恥ずかしいじゃないですか。
でもまだそんなんじゃなくて、その、説明すると長くなりますけど。
てめぇの長ったらしい説明なんざ聞いてられっか。
さっさと他の連中んとこ行って殴られてこい!!この女たらし。
蹴り飛ばされる康介。そりゃあそうですよね。この女たらしが!!
ともかく、黒木さんの家を後にし、他の人の所を回ることにする。
・・・ねぇ、こーちゃん。もしかして私・・・いる意味無い?
まあ、確かにあんまりない気がしないでもない。面識のない相手ですし、気まずかろう。
・・・でもさ、その・・・ノ宮さえよけりゃなんだけどよ。
俺は・・・ノ宮にいてほしい・・・かな。
それでもし俺がビビッてたら一声さ、ダッセェって言ってほしい。
なんつーかさ・・・その。そしたら俺は、前に進めるっつーか・・・ダメか?
・・・いいよ。こーちゃんの側にいる。
あら?なんだかプロポーズでも受けて、返事したかのような流れになっていないですか?
まあ、似たようなものか。なんとも幸せそうなオーラでも漂わせてしまいそうな流れでございます。
そんな状態で野球部という、彼女とかがいそうにない連中の家を回ったりするわけでして・・・
「くらえ康介!!」「いくよっ!!」「このリア充がっ!!」
最後のセリフが全てを表しておりますね。そう、それだ。康介てめぇ・・・このリア充が!!
これは殴られても仕方ない。むしろ積極的に殴られてしかるべきでありましょう。
長く連絡も取れず、どうしているかと心配していた後輩が可愛い彼女つきで現れました。
これは祝福の意味も込めて殴っておかないといけますまい。やっかみも半分くらい乗せたっていいよね?
最後の日焼けした先輩だけ笑顔で殴ってきているが、これは本人彼女持ちの余裕ゆえってなことなのだろうか?
それとも、笑顔の裏には大きな怒りが潜んでいたりするのだろうか。
あの可愛い康介が女なんか連れてくるだなんて・・・とかそういう。いや、そういった流れは勘弁なんだ。
なぁノ宮。不思議なもんだな。
こうやって同窓会だっつってさ、昔の仲間と再会して昔に戻ってるようで、
その反面あれからそんなに時間が経ったんだなって自覚して。
戻ってるようでちゃんと進んでる。だからさ、矛盾してるけどさ、戻りたいのなら進まなきゃいけないのかなって。
胸張って再会出来るように。
胸張って再会してまた別れて。いつかまた会えるようにそれぞれの場所で頑張ってさ。
「あいつも頑張ってる」なんて思いながら。
顔はボコボコになったが、かえってスッキリしたって感じですかね、こーちゃん。
同窓会の話は皆ノリノリらしく、乗ってくれる。これで残るのはケンヤとカズユキの2人のみ。
ってなんで黒木さん含めてみんな集まってきてるんですか。別にいいですけど。
つーか康介てめー、同窓会で何やんのか決めてんのかよ?
つまんねーことだったら容赦しねーぞ?
その黒木さんの問いに、康介はこう返す。このメンツでやることなんて、一つしかないでしょ?と。
当然!!これっきゃねぇわな。
みんなグローブやボール、バットを持参してきている。用意がいいというか、ちゃんと理解しあっているって話だね。
でも、なんというか・・・バット持った黒木さん。似合いすぎて困るんですけど。
いや、野球選手としてのバットという意味じゃなくて、別の意味合いで。
・・・「あと一歩で世界は変わる」
またあとでこーちゃんに聞いてみよう。
『あと一歩』踏み出して、こーちゃんの目には、今どんな世界が映ってるのかって。
かつての仲間に囲まれ嬉しそうにしている康介。
ノ宮もこの姿に希望を持ち、進むことが怖いことじゃないと思ってくれるなら、それは何よりのことでございます。
思ったよりも遥かに早い速度で集まる野球部員たち。
今日と明日で集めると言っていたが、下手したら今日だけで全員揃ってしまいそうな勢いだ。
にしても、顔を腫らして帰ったらさすがに追求されたりしないものだろうか。住吉さん辺りに。
まあ、若い男女が夜中に帰ってきて、男の方は顔をボコボコにしてた、なんていったらねぇ・・・奥さん。
茶化すネタには事欠かないことになりそうである。楽しみであるな!!
・木曜日のフルット
相変わらず頼子は料理が駄目な様子。ねこまんまでお腹がおかしくなるってどういうことだ!?
ザ・コック・オブ・デス!よりデスコックの方がわかりやすくていいかもしれないデスね。
善玉菌の方が凶器攻撃をしかけてきているというのがよい感じ。
勝てば官軍。負けられない戦いがここにあるって話ですね!!
・総合感想
ツインテ病の末期患者が現れた今号。いや、前から現れてはいましたけど。
自分にもそういった病があるのかと考えなくも無い。
そういえば、袴をはいた娘っていうのはちょっとトキメクものがあったりしたりしなかったり。
いやだからといって袴娘病ってことはない。それだけは多分おそらくメイビー。
それはさておき。
次号は吉沢緑時先生の集中連載が開始。
できない女王の邪馬台国GAGと銘打たれています。ほう、ヒミコさまでありますか。
ヒミコの妹であるか。巫女であるし、袴姿ということはありえますよね・・・
いや、別にだからといってどうだこうだって話ではないんですよ。ホントホント。
2012年 26号
・てんむす
淡く特徴的な色彩で巻頭カラーを飾る次鋒戦。
残り時間は9分。両者の差は1/4杯(約88g)に縮まっている。
この僅差、これは計量勝負となるかー?と司会。
計量勝負とは!
目算で勝敗がわからない際に、計量器具を用い、正確に重さを測り勝敗を決することです!!
また終了時、選手の口に入ってる料理は食べた分として計算します。
容器の重さは事前に引き、食べた量を計測するってわけですね。
しかし、やっぱり口に入っている分は有効だったのか。
なら、なぜ今まで接戦だったときに最後に頬ぼったりしなかったのだろうか。
二回戦では同じく接戦で、あと少しを差し込まれていた。残り少しだったし口に放り込めそうだったんだがなぁ。
疑問ではあるが、そのときはルールを知らなかったということにしておきましょう。
黄桜さんの冷静な分析から、この勝負は今手にしてる親子丼をより多く食した方が勝者と目される。
両者とも限界が近いので、この1杯を残り時間で食べきれるのは難しいってわけですね。
満腹感がかなり来ている両者。
しかし、手を止めることはせず、ゆっくりではあるが1歩1歩食べ進めて行く。
響香「今年こそ、ひなちゃんを天娘にするんだ!!」
二子「集中!!今は目の前の親子丼に食らいつくことだけ考える!!」
重い足を引きずるようにゴールへ向かう2人。
そして、試合終了は目前。カウントダウンが開始される。
残り10秒となったところでラストスパート!
がっつけぇ!!
両者えらい表情になりながら親子丼をかっこむ。
そして試合終了。両者の食した量は目算では計れない。よってこの勝負、計量勝負とあいなりました。
口いっぱいに親子丼を頬張ってお互いを睨みつける2人。
うん、なんだかスポーツものっぽい熱さを感じないでもないですな!
見方によってはにらめっこしているようにも見えなくはない。
その場合、噴出したほうが確実に負けになりますね。見た目とかいろいろと併せて負けた気分になれる。
それはさておき。
最後の丼を係員に渡して計測開始。
計量器の数値が少ない方の勝利となる。果たしてこの戦いの勝敗は!?
天子ちゃんたちが緊張して見守る中、結果がはじき出される。
尾張大付属(95g)
結日(75g)
よって、20g差で結日高校、井端二子選手の勝利である!!
死力を尽くしたといった様子の二子さん。
勝ったという実感を得ることもできないほど疲れ果てているようだ。
それでも、口に含んだのはちゃんと食べ終えたのですね。えらい。
ふらふらと自陣へと戻る二子さん。そこに駆け寄るのは満面の笑顔の部員たち。
天子ちゃんが、げっ歯類みたいな歯になっておる!!
というのはともかく、いい雰囲気。
沈みきっていた結日高校が、二子さんの勝利により一気に活気付きました。
遊ちゃんの願いを見事に叶えてくれたといった感じでしょうか。やればできるじゃニャアか!!
この二子さんの活躍は九士朗もまったく予想外だった様子。
僕は二子ちゃんを見くびっていたんだ。
・・・だから、先鋒の部長が負け、場が沈んだ時、終わったと思ったんだ。
二子ちゃんはこの重い空気に飲まれ、何もできず負けてしまう。
結日高も重く暗く沈んだまま敗退する。そう思っていたんだ。けど――
嫌な予想は覆された。それもこれも、全て二子さんの頑張りである。
自分で九士朗のオーダーの意図に気づき、自分で発奮し、そして期待に応えた。見事なものである。
二子ちゃんが次鋒でよかったよ。
全くでありますな。"二子だけに!"ですか。と茶化す余裕も持てている二子さん。
うーん、成長したように見えますねぇ。
実のとこ、結日は部長以外プレッシャーに弱いヤツラばかりでしたからねぇ。
次鋒に遊ちゃんが出ていた場合、もっとまずかった可能性がある。
自分への怒りで発奮することもできずに負けていた可能性は十分ある。
そういう意味では、九士朗のオーダーによって九死に一生を得たといえなくもない。
天子ちゃんだったら・・・普通に勝っていた気がしないでもない。
あんな美味しそうな親子丼なら一口食べたら元気になりますよって言ってたし、実際そうなりそうだものね。
さて、勝って明るい様子の結日高校。
一方の、敗退した尾張大付属の方はどうであろうか。
負けてしまったことを謝罪する響香ちゃん。
その響香ちゃんを温かく迎える尾張大付属の面々。
赤西さんが頑張ったなと称え、紫乃さんも貴様にしては上出来な試合だったと認めてくれる。
うーむ、このチームは本当に仲が良いというか、いい雰囲気の連中である。
お疲れ様。
その言葉に泣き出してしまう響香ちゃん。
うむ、残念ではあったが、あとは仲間を信じて見守るしかないですよね、響香ちゃん。
さて、天食祭本戦出場決定戦も2戦を終え、両校1勝1敗。
いよいよ次は後半戦の副将戦だぁー!!
"副将"という言葉を聴き、私ですよねと飛び出そうとする天子ちゃんに遊ちゃん。
なんですか?2人ともそんなに流れに乗りたいんですか?
もし負けたら勝負が決まっちゃうことになる大将は嫌だーってことなんですか?
積極性があって前に出ているような気がしないのが困ったところである。
ともかく、副将戦のオーダー発表。
荒木遊 対 黄桜メイ子。
ある程度予想はしていましたが、副将戦はこの2人の戦いになった!
全体的に黄色い対決になった感じでありますな。
黄桜さんは頭脳担当といった感じであるが、大食いの方はどんなもんなのだろうか。
少なくとも、響香ちゃんよりは食べれるということであるが。
ならば、遊ちゃんと実力は同じくらいということなのでしょうか。
似たような実力であるが、そこで差をつけれるだけの頭の冴えを見せてくれるのか、気になるところ。
出番が回ってきたことで、微妙に表情が引き締まっているが、一体何を考えているのだろうか?
料理の内容も含めて楽しみな一戦である。何が出てくるかな?
・弱虫ペダル
坂道たちが追いつき、最終ゴールまで残り6kmというところで先頭集団は5人に。乱戦ですな。
今泉君に追いついた坂道。これだけは言っておかないといけないことがあった。
ごめん。
ボクはエースを守れって言われたんだ。巻島さんに託されたんだ。
なのにボクは――御堂筋くんを止められなかった!!
指示待ちスタイルの坂道。その分、指示はキッチリこなすのが信条である。
だが、さすがにどんな指示でもこなせるわけではなかったらしい。
そんな指示を受けていたことなどすっかり忘れていたが、坂道にとってはとても大事なことだったようだ。
あきれたぜ。おまえって男には。
突然の坂道のセリフにそう答える今泉君。まったくですね。
ここは先頭だ。インハイの・・・最終戦の。
そこに、おまえは後続からとびだし、登り、他の奴に遅れることなく追いついた。たった今。
とんでもなく凄げーことしてんのに、最初に言った言葉が「ごめん」かよ!!
そこは「どうだ来てやったぜ、感謝しな」って胸はるくらいで丁度いい。
あやまることじゃねーんだよ、バカヤロウ。
よく来た。小野――いや、坂道!!
土壇場で先頭に追いついた坂道を迎え入れる今泉君。名前で呼ばれて赤くなる坂道。赤くなんな。
名前で呼んだのは、鳴子が散ったとき以来の2回目でありますかな。
あの時は名前で呼ばれたのに気づいていなかった様子の坂道。
なので、今泉君も今回はわかりやすく、苗字をいいかけて、名前に切り替えるという技を使っている。
なるほど――1回だけ坂道と呼んで、すぐに戻ったのは、呼び方変えたのに全く気づかれなかったからだったんですね!
それは恥ずかしい。いや、別に恥ずかしいわけではない気もするが、そう考えたのなら仕方あるまい。
それはさておき、今泉君は言う。オレはホントよくおまえに追いつかれるな、と。
全くでございますね。まあ、最初の勝負が今泉君であり、その今泉君に追いつくのが坂道の原点であった。
そう考えると、インハイという大きなレースで原点に返るというのはありえる流れではある。
坂道「い、今泉くんの方の力だと思う。引っぱる力があるんだ、今泉くんに!!」
今泉「そんな人徳オレにはねーよ。けど、おまえが言うとソレっぽくきこえるな」
坂道「あ、あるよ。今泉くんはつよいし。あ・・・カ、カッコイイし、やさしいし、気さくだし」
今泉「――いや、気さくはねーだろ」
さすがに気さくはないな。
でも、凄い久しぶりな回想が挟まってますね。
確かに、アニ研のために興味ありそうな奴に声をかけてくれていたのは凄いありがたい。優しい。
でも、今泉君のことだし、全然興味なさそうな奴に声をかけちゃってたことは十分ありえる。
あ、あと友達想いだし。
坂道のその言葉で、鳴子のことを思い出す2人。
うむ、友達想いであるならば、その友達が託した想いを遂げねばなるまい。
鳴子は望んでいた。3人肩を並べてゴールすることを。
さすがに本気ではなかったろうが、出来たらいいなとは想っていた。
鳴子。おまえの夢、オレたちがゴールに届けてやるぜ。
最終ゴールに向けて走り出す坂道と今泉君。
その横を、猛烈な勢いで追い越そうと飛び出しをかけるのは・・・御堂筋君だ!!
だが、その飛び出しを察し、一瞬のうちに追いつき、追い越し、ブロックする今泉君。
福富さんのアタックを再三潰してきたのはダテではないわけだ。
なんや・・・のんびり再会を楽しんどる思うたら。この・・・キモ泉!!
いつものように、精神的な揺さぶりをかけようとする御堂筋君。
だが、今泉君の表情に乱れはない。落ち着きが見える。今までの今泉くんと違う・・・!!
追走が追いついたり、集団にのまれたり、状況が追いつく瞬間がアタックがきまりやすい――
だからとびだした――意外にセオリー通りだな、御堂筋。
オレがサイクリングでも楽しんでるとでも思ったか。キモー筋。
出た!キモー筋出た!
これは今泉君、一本取りましたね。
なんせ、キモ泉より、キモー筋の方が語感がよい。これは非常に大事。
流行るアダ名ってのは、何より語感が大事でありますからねぇ。
そういう意味では、キモ泉よりも弱泉で押したほうがよかった。これは凄く語感がよいアダ名であった。
でも実際のとこ、今現在この場にいるわけで弱いわけじゃないから自重したのでしょうかね。
ところで、状況が落ち着いたときにアタックが決まりやすいとのことであった。
が、福富さんはこの状況でもアタックは仕掛けなかった。どういう考えなのでしょう。
今の今泉君はそんなに甘くないと理解しているということなのでしょうか。
そう考えると、さすがの分析力。やっぱりエースは違うな!と褒めることもできなくはない。
こういう褒め方より、走りでの褒め方をしておきたいところです。
さて、緊迫した先頭の空気。
指示待ちスタイル坂道は、今泉君にも指示を仰ごうとする。
ボクは・・・この先何をすればいい!?役割は・・・今泉くんのアシストって・・・
・・・あの、ボクは巻島さんに2人でジャージをゴールに届けてこいって言われたんだ。
その――言葉の通りだ小野田。
オレたちがもってる2枚のジャージ。どちらかをゴールに届ければいい。
あれ、また名前の呼び方が苗字に戻ってる。まあ、いいか。
ともかく、今泉君は大事なことを喋って威いる。
ゴール前に平坦のない頂上ゴールの登りステージでは、いわゆるアシストの"発射台"ってヤツは役に立たない。
登りではそこまでの速度がでないから、風の影響も少ないし、発射台が機能しないってわけですな。
登りは個の強さの勝負になる。脚の強さ・・・精神力、ひらめき、状況判断。
全員が出し切って、そいつが他のヤツに少しでも上回った者が勝つ。総北にはそのジャージが今、2枚ある。
おまえもゴールを獲れ、坂道。
敵はハコガクだ。御堂筋だ。この先ゴールに向けて戦いは激化する。
その混乱の中でもし自分にチャンスがあると思ったらとびだせ。
ゴールをえぐり獲れ。尽くすぞ、全力を!!オレたちの!!
――ボクが、ゴールを!!
まるでそんな認識はなかったという様子の坂道。滅多に見れないぐらいシリアスな顔になっている。
それにしても、また呼び方が坂道になっているな。
どうやらどっちで呼べばいいのか本人もまだ定まっていない様子である。
強い言葉を乗せる時は名前にしようってことでしょうか。
それはさておき、ゴールを意識させるのはよいのかわるいのか。
引っ込み思案な坂道である。変な遠慮が出なければ良いのだが・・・
まあ、万一今泉君がリタイアすることがあったら、この指示が最後に生きてくることになりますからねぇ。
さて、アタックを押さえられえて下がった御堂筋君。
キモー筋呼ばわりされて落ち込んでいる様子。どしたー?
うまく言ったつもりか、キモ泉・・・自分がどんだけキモイかわかってへんのかキモ泉。
キモッキモッキモッキモッ。
おしえたるわ・・・真の姿を・・・
取り出したパワーバーをがっつき、暗い表情を見せる今泉君。
やっぱり上手いことを言われたのが相当ショックだったらしい。このボクが言葉で一本取られるとは・・・!!ってことか。
そして、真の姿。これは一体どういうことを意味しているのだろうか。
最初聞いたとき、今泉君の本当の姿はもっとキモイんや、それを引きずり出したるってことかと思った。
が、さすがにそれはないか。この状況でどうやって引きずり出すか想像できないですし。
前のように、母親のことを口にしても信じられるはずはないですわな。
そうなると、やはり御堂筋君本人が真の姿を見せることになるのでしょうか。
本当のとっておきは、最後の最後までとっておく。判断としては間違っていない。
ただ、そんなものがあるなら、見せもせずに3日目帰ろうとしたのは問題のある行動と言えなくもない。
まあ、帰ってきたのだからそれはよしとしましょう。
御堂筋君の真の姿とは一体なんなのか。
なんせ御堂筋組んだから多少のムチャはやれそうな感じがある。なので予想がし辛い。
前傾姿勢を究極まで行うことで、手を地面につけ、加速を手伝うスタイルになるとかどうだろうか。
まるでチーターのような加速だ!二輪なのに、四足歩行の獣のような走りを見せているぞ!みたいな解説つきで。
どう考えても遅くなる気がするが、それは迫力で押し切るってことで!どうでしょうか!?
・バチバチBURST
力士として心身ともに成長を遂げた鯉太郎。
その様子をみて、なかなからしい空気を纏うようになったと評するのは新寺親方。
そして、その前に座っていたのは・・・空流親方!
頭を丸めたように見えるが、一度坊主にしたんでしょうか?
親方なりに吽形さんの件に対しての反省を見せようとしたということなんですかね。
空流親方は、鯉太郎の成長もまだまだだと評する。
撒き散らしていたエネルギーを土俵に集中させるコトはできるようになってきているが、まだまだ・・・
新寺親方に、順調に育ってるじゃねーかと言われるが、まだまだ、と答える空流親方。
これは、まだまだこんなモンじゃない、これからこれからって意味が篭っているのでしょうな。
やはり目指すのはあの悪タレ大関、火竜の強さでありましょうか。
目つきの悪い鯉太郎が睨みつけているのは王虎。
その王虎、インタビューに真摯な意見を述べる。自分は天才なんかじゃないです・・・
彼の前じゃ私の連勝なんて何の意味もないです。本当の天才は僕に土を付けた彼の方ですよ・・・
彼を倒さないかぎり・・・僕の何もが始まりはしないんです・・・
謙虚な意見ですね。
土をつけて天才なら、王虎に勝った鯉太郎に勝った白水さんや渡部も天才になるな!やったね!!
まあ、実際のとこ本気でそんなことは思ってはいないだろうけどさ。
さて、鯉太郎に続いての出番はこの男。
今、関取に最も近い男、空流部屋の幕下、白水英樹さんである!!
そうかー白水さん、関取まであと一歩のところに来ているんだ。
ということは、鯉太郎よりも番付は上になっているってことなんでしょうか。
それはさておき、頭はやっぱりそのままなんですね。
そこは変わらず、ナマズのようなヒゲが装備されました。そっちを伸ばすのかよ!!
すっかり頭の方は見慣れたので別のインパクトを持ち込もうとしましたね。
土俵に笑いを持ち込むとは許せん奴だ!とか昔の白水さんに言われちゃいそうだ。
所変わって、取組を終えた田上さんの場面。
鯉太郎に負けた田上さんは虎城親方に酷く罵倒されている。
貴様は何をやってでも勝つという・・・勝利への執念が圧倒的に欠けとるわ!!
俺に恥をかかせおって!と吠える虎城親方。
公衆の面前で酷い怒り方であるが、手玉に取られたのは事実だし、反論のしようも無い。
やめちまえ・・・貴様なぞとうに底が見えとるわ!
これは酷い。
でも、竹虎さんの件の際、この手の言葉は口癖のようなものだという話があった。
竹虎さんにはそういって慰めた田上さんだったが、いざ自分が言われるとそう考えて落ち着くことはできずにいる。
それは自分でも、底が見えてきているということなのかもしれない。切ないな。
幕下まで順調にあがっているのに、虎の名を与えられないのもそこに原因があるんですかねぇ。
虎城親方が荒れているのは、因縁の火竜の息子が相手だったからというのもある。
さらに、因縁の空流の弟子でもあるのだから、鯉太郎に抱く苛立ちはハンパではない。
その上、新弟子のことで最近色々あったという。
なんでも虎城部屋に入る予定だった学生横綱が空流部屋に取られたという。そりゃ機嫌も悪くなるよな。
親方に罵倒され、沈んでいる田上さん。
その様子を見かけた王虎、惨めだなと話しかけてくる。
いっそ本当に辞めちまったらどうだ?と言う王虎の胸倉をつかむ田上さん。
何で・・・テメーにまで・・・そんなこと言われなきゃいけねーんだよ。
ジジイの言うとおり、底が見えてんだよお前は・・・
お前だって本当は感じてるんだろ?ここが限界だってな・・・
だが・・・俺ならまだお前を上に・・・引き上げられるぞ・・・・・・
択ぶのはお前だ。このまま終わるか、一瞬でも華を咲かせるか・・・
た、田上さんが悪の道に誘惑されているーッ!!
これは、耳を貸しちゃいけませんと言うべき所なのだろうか?
いや、でも確かに田上さん自身も限界を感じているのは確かである。
ならば、ここはいっそ悪の道に身を委ね、強くなるのもありなんじゃないだろうか。
ていうか、悪の道といってもどういうことをするというのかはわかったものじゃない。
相撲ですし、いきなりマワシからセンヌキを取り出して相手の額を割ったりはしないでしょうしね。
まあ、虎城親方がいうところの、何をやってでも勝つという執念の部分を鍛えてくれるのでしょう。
田上さんに最も欠けている部分を王虎が補ってくれる。そう考えると悪いことではない気がする。
というか、王虎。胸倉つかまれているというのに落ち着いて話してますね。
これが田上さん以外の人間だったら、どうなっていたことか。
その場は公衆の目があるから無事かもしれないが、後日ボコボコにされていたことでしょう。
そう考えると、田上さんと王虎の仲は結構良好なのではと思える。
田上さんは卑屈にもならず、やっかんだりもせず、対等の立場で話してくる相手である。
王虎にとっては滅多にいない貴重な同僚だ。そりゃ思うところも少しはあるんじゃないだろうか。
そう考えるとこの悪の道への誘いは、田上さんについて来てほしい、辞めないでほしいという心の現われ・・・
なんていう風に取ることも出来なくもない。それはそれでいい話な気がする。
さて、場面変わって外をうろつきまわる大吉の方。
前回食べてたちゃんこは、自身の少ない小遣いで買ったものらしい。
このまま武川のオジさんのところに戻れば、相撲部屋に投獄されちゃうと泣き出す大吉。
僕はただ誰にも迷惑かけずひっそりと暮らしたいだけなのに・・・
なんでこんな目に遭わなくちゃいけないんだよ〜
親に食わせてもらってる引きこもりが言っていいセリフではありませんな。
ひっそり暮らすなら、自給自足が出来るぐらいでないといけませんわ。
そんな大吉がフラフラと歩き、寝ていた誰かの顔を踏んづける。グニャ。こりゃ痛い。
誰を踏んだのかと思ったら・・・空流部屋の十両、仁王 剛平(元・阿形)さんではないですかー!!
何故か盛大にモミアゲを伸ばしている仁王さん。
おかげで剃りこみが前以上に目立つことになっている。怖い!
こんな男に睨まれては、そりゃ殺されると思っちゃいますよね。
必死で空流部屋に入門するために騙されて連れてこられたのを説明しようとする大吉。
そんな説明をしちゃ逆効果ですわな。
いきなり兄弟子の顔踏んづけるとは・・・いい根性だなぁ・・・オイ!
まあ、そういう話になりますよね。大吉の運命やいかに!
と煽ってみたが、一発殴られたぐらいで済んでいたようだ。よかったね。
白水さんの取組は豪快な押し出しで勝負あり。
さすがに関取に最も近い男。危なげの無い勝利ですな。
来場所は仁王もほぼ幕内確定とのことだし、ここに学生横綱が加わればますます空流は勢いづくことになる。
その噂の学生横綱は今日この場所に来ているというのだが・・・なんだか空流親方の表情が冴えない。
なんだ?学生横綱に思うところでもあるのでしょうか?
幕下の取組も終盤の様子。そろそろ仁王さんも大銀杏結って化粧回しを締めないといけない。
関取はそういった準備が大変なため、普通複数の付け人が存在する。
関取一人に対し平均3〜4人が付き、位が高くなればその数も多くなる。
空流部屋は人数が少ないため・・・仁王一人に対して全員が付け人という形になっていた。
大変な話ですな。
これで白水さんまで十両になったら、ほんと人手が足りなくなってしまう。
若い衆をもっと引き入れていかないといけませんなぁ。
で、新弟子として入門する予定の大吉は早くもコキ使われている。
仁王さんは、大吉のことを、入門予定の学生横綱と勘違いしている様子。
親方は、学生横綱の件については弟子達に話していたのですな。そういう勘違いか。
まあ、勘違いとはいえ、早くも面通しが出来たわけで、よかったと言えなくもないですな。
さて、準備が整った仁王さんが土俵に上がる。
化粧回しは独自の物を締めている。これはかっこいい仁王象ですな。
大吉たち新弟子は、前相撲を取った後はこの化粧回しを身につけることができるわけだ。よいな。
神事ということで、十両たちは大勢で土俵にあがり、型を取る。
化粧回しも華々しいし、取組とはまた違った雰囲気がある光景である。さすがの大吉も圧倒されているな。
この世界で関取になるってのはスゲーことなんだ・・・
何百人もの力士が必死になって目指すのが関取だ。それでも辿り着かない者がほとんどなんだ。
俺は土俵に立って初めて納得したよ・・・選ばれた力士には・・・神が宿る。
そのような言葉がありましたね。
横綱は神の依り代であるというものでしたか。
神もできれば強靭な肉体に宿りたいってことなんでしょうかね。
神・・・様?・・・って宗教か・・・?
いきなり神様とか言われても一般人にはピンと来ない。当然だな。
あまりそういうことを感極まった様子で言われると宗教扱いされちゃってもしょうがなくなってしまう。
まあ、そのうちそういう考えに大吉も染まるかもしれないですけどね。ならないかもしれないけど。
相変わらずパワフルな相撲で勝利を収める仁王さん。
戻る途中、母親に頼まれて女の子を抱っこする仁王さん。お、貫禄っすね。
でも、よりにもよって仁王さんに抱っこさせるとはどういうことか。そりゃ子供も泣くわ。殺される〜!!
という一幕はともかく。仁王さんの取組を見て、技もへったくれもないと評する男が一人。
やっぱ虎城より空流のほうが・・・オイシーわ。
目付きの悪い眼鏡の巨漢。この男は一体何者であるか!?
普通に考えるならば、こいつこそが噂の学生横綱でありましょう。
どこぞの少年漫画雑誌の編集長に似ている気がしないでもないけど、それは気のせいということにしまう。サワー。
かなり生意気そうというか、波乱を起こしそうなこの男。
空流親方が難しい顔をしていたのはこの性格によるものなのでしょうか。
それに、空流の方がオイシイとはどういう意味なのでしょうか。
空流部屋なら自分が一番になれる可能性が高いってことなんでしょうかね?
確かに空流部屋は現在十両が一番上という状態。
学生横綱の場合、大相撲におうて幕下15枚目格の幕下付出の資格を取得できるという。
これは下手すると、現在の鯉太郎よりも上の番付になる可能性があるということだ。
大吉はさておき、やってきた新弟子が自分より上の番付になる。
これはどう扱っていいものやら困る弟子である。たぶん年上でしょうしね。
素人の新弟子に学生横綱の新弟子。これはかなりタイプの違った弟子達である。どうなるのか。
それはそうと、学生横綱が力を発揮して早くも十両昇進したら大変ですよね。
何が大変って、付け人の数がまるで足りないって意味で大変。
空流部屋も増築しないと、十両が大部屋暮らししないといけないハメになってしまう。
今必要なのは、すぐに十両にあがれる学生横綱より、じっくりとした成長の見込める素人なのだよ!
空流親方の表情はそういう意味合いが篭っていたのかもしれない。親方も大変ですな。
十両が大勢になっても川さんならなんとかしてくれる!
場合によっては分身して別々の十両の面倒を見ることだって可能だ!
と言おうとしてみたが、新章になってから川さんの出番が無い。
これはひょっとすると、いなくなっている可能性も考慮したほうがいいかもしれない。
突然医者を目指すと言って出て行ったという可能性もなくはないですしね。
その辺りも含め、旧キャラの現在を知りたいところでありますなー。
・侵略!イカ娘
磯崎は今でも柱のキャラ紹介でナンパ成功率100%のイケメンプレイボーイと書かれている。
まあ、所詮は自称ですからね。それが延々と残るのは本人にとっても恥ずかしそうだ!
子供たち曰く、ナンパしまくってるわりに成功しているところは見ないとのこと。やはり自称か・・・
斉藤先生は美人なんだが、相変わらずの様子。
普通であれば、生徒を助けた磯崎にフラグが立つぐらいのことはしそうなものであるが・・・
生徒に気に入られると逆にライバル視されてしまうという。厄介な人だよ本当に!!
・範馬刃牙 SON OF OGRE
2人は闘争いの最中、仲睦まじい親子の姿を見せる。これが家庭内融和・・・!!
肩車をしたまま歩き出す勇次郎。何してるの?
うわァ・・・親父の頭・・・範馬勇次郎の頭蓋骨・・・
こんなふうに・・・触れるのは・・・初めてだ。温けぇや・・・
普通に考えたならば、人体の急所である後頭部を無防備にさらしている体勢である。
戦いの最中、これはありえない。でも、親子の仲睦まじい様子を描いているのなら何の問題もない。
グルグルと肩車しながら廻っても何の問題もないのである。
・・・なんて夜だ・・・・・・
培われた全部を使用わせてもらった・・・
この親父が・・・全てを受け止めてくれた・・・
おまけにこんな・・・特典まで・・・
まさしくサプライズ。そっかーこの肩車は特典だったんだー。
どんだけ親父好きなんだよテメーは!!
まあ、幼年期があれでしたし、その分を取り戻しているって感じなんでしょうけどもさ。
刃牙よ・・・なァ!
なにさ、なァ!って。
どうやら範馬勇次郎をして言いにくいことってのがあるらしい。
それぞれは、それぞれに宴の終了を予感し・・・覚悟していた。
どうやら、本当に戦いの終了が近いらしい。
勇次郎も、楽しいときが終わることを言い出しづらいと考えていたようだ。
それはそれとして、さりげなく首相が戻ってきている。ほんと、さりげないな。
ただ、黒目が描かれていないのが気になる。もしや気を失っている?
その状態でみっちゃんの横に運ばれたというのだろうか。運んだ人は結構な鬼畜だな。
足を止める勇次郎。そろそろだと言う。
思い残すことはないかと問う勇次郎に、うんと返事をする刃牙。
その答えを聞き、ゆっくりと刃牙を肩から下ろす勇次郎。
地面に降り立った刃牙は早くも戦闘態勢に移行する――
はは・・・
思わず笑ってしまうような戦闘態勢への移行の速さである。
繰り出したのは、ジャーマンスープレックス!!
見事なブリッジを描いて高速で勇次郎の後頭部が地面に叩きつけられる。
なるほど。頭蓋骨の形を確かめたので、叩きつけてみたくなったのですな!鬼畜だな、この息子。
こらこら・・・イカンな・・・
コンクリートの地面に後頭部を叩きつけられる勇次郎。
しかし、全く怯んだ様子がない。受身すら取ってないのに、むしろコンクリートの方が割れている!!
だが、今更それで怯む刃牙でもない。
起き上がった勇次郎に拳を、蹴りを浴びせて行く。だが、これも効いた様子がありません。
俺とて辛い。継続たいのだ。
何にだって終わりがある・・・
その言葉と共に放たれたのは、勇次郎の得意技、鼓膜破り!
この攻撃だけでも致命的な一撃になりうるのだが、勇次郎の場合、ここで怯んだときに追撃を行うことが多い。
繰り出されるのは、これまでの例からして、鬼の背中が哭き出す必殺の一撃でありましょうか。
この決着を迎えようかという場面で、また刃牙の攻撃が勇次郎に通じなくなってきた。
その状態で、フィニッシュホールドを放とうとする勇次郎。
果たして刃牙はその攻撃に対抗することができるのだろうか?
鬼の一撃を受けて再び虎王を決めたらあるいは。二番煎じになりそうだし、それでの決着はないか。
どちらが勝つかはわからないが、決着の時は間近に迫っている!!・・・はずだ!!
・毎度!浦安鉄筋家族
トムさん、笑顔で本当とんでもないことを実行するから困る。
そしてさりげなく、新品のデニムを半額で買って伝説の男にはかそうぜ、とか言い出す。何故半額で買う!?
クラッシュジーンズの魅力はさっぱりだが、国会議員色に染まったダーティブラウンデニムはもっと厳しい。
さすがにこれは買い手がつかないと思うが・・・どうなのだろうか!
・囚人リク
スラムと外の世界を隔てているのは透明で巨大な壁。
その壁一枚を隔てているだけで、子供の暮らしが大きく違う。なんとも厳しい光景である。
警視総監であり、極楽島矯正管区局長である鬼道院永周の講演会が大学で催される。
大学の名は大東京大学。ほう。新しく出来たのか?
ともかく、その大学で鬼道院が雄弁に治安を語る。
目先のヒューマニズムで家族を守れるか?恋人を守れるか?答えはNOだ。
しかし今!
平和を望む人々がおだやかに暮らせる新たな社会のあり方が、世界に先駆けてこの国から構築されつつあるのです。
あの超犯罪多発地帯のスラムを隔離し、犯罪者は容赦なく迅速に刑務所へ送り込む。
それこそが1億総国民を守るという私の理想を叶える唯一の術である、未来へ繋がる偽りなき真実のヒューマニズムなのです。
その言葉で鬼道院の講演は終了する。
安易なヒューマニズムではなく、未来を見据えた大多数の国民のための治安。
そういう言い方をされると、とても魅力的に見えてきますね。
前にテレビで極楽島のことを語ったときもそうだったが、鬼道院はこういう演説が上手い。
裏の顔を知らない人間であれば、強引で強行的だが、それもまた魅力と映るかもしれない存在である。
さすがに警視総監という立場もあり、スケジュールは分刻みな鬼道院。
そんな予定の中に、料亭「信濃」での定例食事回が含まれている。
その食事会の相手とは、三村副総理。
食事会などと銘打っているが、そんな優しいものではありませんな。
あの鬼道院が頭を下げ、今月の賄賂・・・いや、心づけを報告する。
どうやら、あの溜め込んだお金のうちのいくばくかかを賄賂として提供しているらしい。
現在の与党、民寿党は近々総裁選を行う様子。
この三村副総理は、最大派閥を率いる存在。であれば、次の総理の座はほぼ手中・・・
その支援を行ってきた鬼道院にとってはかなり旨味がとれそうな流れである。
三村副総理によれば、鬼道院は長年献金を行い、総理へ推し上げようとしてきたという。
その魂胆は一体なんであるか。
もちろん、賄賂を行うような人間が何の下心もないとは思えない。
さすがに三村副総理もそこまで能天気ではない様子。鬼道院の腹を問いただす。
三村様が総理になられた暁には・・・私を是非!防衛大臣の座に!!
警察と新自衛隊。この国の二大暴力機構を渡り歩こうとする鬼道院。
変わった奴だと評されるが、その願いは聞き届けられました。
食事会は終わり、退席する三村副総理。頭を下げ、見送った鬼道院。一人残って放ったセリフは――
呑気なブタめが。
この俺が防衛大臣など取るに足らんポジションを本気で望むとでも思っているのか。
やっぱりそうですよねー。全てを手中に収めると宣言した男の野望がそんな小さいもののはずはない。
今の警視総監も、防衛大臣もただの通過点。
この俺が本当に手にしたいのは・・・この国の独裁政権!!
その暁には三村、貴様を真っ先に葬ってくれる。
それはそれで私怨が混じってそうで格が落ちそうな発言ですな。まあ、いいですけど。
それより気になったのが新自衛隊という言葉。
隕石落下から色々様変わりしている様子の日本。
警察がやたらと装備を強化しているように、自衛隊も強化している感じがします。
防衛大臣となった鬼道院はそれらを駆使して独裁政権を作ろうというのだろうか?どうやって?
クーデターでも起こすのだろうか。さすがにそれが易々と受け入れられるほど国民は疲弊していないと思うが・・・?
一刻も早く計画を進めたいと考えている鬼道院。
接待の後、早速メガネの秘書と共に動き出す。
車上で人権団体から抗議文書が届けられていることを聞かされるが、捨て置くことにする。
その目に映ったのは、スラムからの出稼ぎ労働者。
マイナス100の生活をたかがマイナス90にするために労働ビザを取り、足かせをはめられ、焼き印まで押されることも厭わぬ・・・
知恵なき者など虫ケラ同然。生きるに値せぬわ。
さすがというかなんというか。
適役としてはこの上なく相応しい考えの持ち主である。
リクはこういった思想の持ち主と闘っていかねばならないのだ。脱獄が上手く行ったとしても困難は続きそうですなぁ。
さて、夜なのにサングラスをかけた鬼道院。
どこに向かうのかと思ったら、車はスラムへと向かう。
定期視察と称してやってきたスラム。訪れたのは怪しげな男たちのアジト。
そして、その男たちに軍資金として2000万を手渡す。
さらに明日、ライフルM16を100丁届けさせる、とのこと。
私が号令するその日まで軽挙妄動を慎め。
そして来たるべきその日こそが、私たち「新世界革命党」がこの国の歴史に名を刻む時だ。
どうやら、この男たちは革命家の集団らしい。
その革命家に軍資金と武器を提供するとは・・・鬼道院の狙いは一体!?
それはそうと、鬼道院のサングラスって変装のつもりでかけているんですよね?
そんな目立つ傷をつけておいて、サングラスだけで変装できたと思っているのか!?
スラムじゃ顔の傷くらい普通なのかもしれないけど、鬼道院の名前と顔はそれなりに有名なはず。
少なくとも、革命家を名乗る連中なら共通の敵として認識されていそうなものである。
そんなところに自ら乗り込み、手渡す鬼道院。大胆なのか何なのか。
というか、部下に任せてしまえばいいんじゃないかと思うのだが、自分で動かないと気がすまないのだろうか?
動かせる部下がいないのかもしれないが、このメガネの女秘書に任せればいいのになぁ。
新世界革命党の連中は、スラムに住む裏社会の資産家ということで一応納得しているらしい。
まあ、怪しいと思わないでもないけどって所でしょうか。
実はもうとっくに気づいてて、号令をかけにきたところで裏切る算段とか。ありえそうだが、ないだろうな。
車中にて、メガネの秘書が鬼道院に語りかける。
総監も悪いお方。ある時は革命家を利用し、ある時は徹底的に殲滅する。新東京革命党の時のように。
革命家などしょせん理想偏愛主義者。
力なき正義をふりかざす阿呆など、王者を目指す俺のエサとなればいい。
そう言い捨てる鬼道院の過去の回想。
まだ警視長だったころの鬼道院。
とはいえ、その身分でありながら自らスラムに降り立ち、革命家の逮捕に動いていたという。
破れたマントをたなびかせて立つ様は、まるで世紀末の人間である。ヒャッハー。
ちょろちょろ逃げ回りおって。トップが捕まって新東京革命党も終わりだな。
なあ、革命の闘士、田中一郎よ。
ここで絡みが出てきました、鬼道院と田中一郎。
高笑いする鬼道院にビンタをかます田中一郎。それがよほどプライドに触ったのか、刃物を取り出す鬼道院。
ゾギギと田中一郎の顔面に刃物を走らせ、大きな傷を作る。
なるほどね、こりゃ田中一郎も鬼道院の名を聞いて傷を疼かせるわけだ。
田中一郎は鬼道院がスラムの人間を食い物にし、私服を肥やすど外道と知っている様子。
証拠こそはないものの、これを知っているというだけでも武器となる。
うまく脱獄した暁には、それらの証拠を集めて廻ることになるのでしょうな。
お前のようなヤツが世を騒がし、我々が鎮圧する。そして俺は出世する。実にかわいい奴よ。
革命家など自分のエサにすぎないという鬼道院。
ということは、新世界革命党に軍資金を出しているのもそのためなのでしょうか?
防衛大臣に就任した後、大規模なテロを起こさせる。
それを鎮圧してみせ、その功績で権力を広げるという考えでしょうか。
ついでに、武装強化を図るための法案とかも可決させようとしそうな気がする。
いや、それくらいで済めばいいのだが――
ひょっとしたら、新世界革命党により、現政権の崩壊を目論んでいることもありえる。
現体制が崩壊し、それを鬼道院が鎮圧したとしたら・・・
崩壊の具合にもよるが、独裁政権の目は出てくるかもしれない。
外交とか考えると色々と難しいと思うけど、国内だけ考えるなら上手く行きそうな気もする。
果たして鬼道院の計画は進んでしまうのか。リクたちが刑務所にいるまま独裁政権の樹立はなるのか。
気になることが増えたって感じでありますな。
・空が灰色だから
小4男子と中3女子の物語。
歳の開いた2人によるお話であります。
中学3年生の真子ちゃんが、従弟の響平くんの家に遊びに来ていた。
真子ちゃんはおばさんに挨拶した後、響平くんの部屋に入る。久しぶりー。
って今すげえ忙しいとか言ってたくせに、すっごい暇そう!!
真子が入ってくるまでそれはもう納期がアレで修羅場ってて忙しかったんだよ。
漫画家みたいな言い訳をしおって。相変わらず嘘ばっかりとか言われる響平くん。
生意気そうな見た目にたがわず、素直な子ではなさそうだ。
真子「響平、今日1泊よろしくね。お姉ちゃんと会えて嬉しいかい」
響平「ああ嬉しいぜ、真子」
あら、可愛いこと言ってくれるじゃない。
と思ったら、真子が泊りにくるとお袋が奮発してカラアゲしこたま作るから、だそうな。カラアゲ目当てかい!
突っ込む真子ちゃん。でも、カラアゲは見逃せない要因ですからなー。
ただ、描かれているのがあんまりカラアゲっぽくないのが気になる。
ピーマンの肉詰めとかそっち方面の食べ物に見える。それはそれで好物っすよ。
夏休みの宿題はもうすんだの!?という問いかけについて。
7月に終わらせたぜとか言い出すので、それも嘘でしょ、今年も手伝ってあげるから頑張りなさいと言う。
なんだよ、なんでもかんでもオレが嘘つくって決めるなよ。
4年生からはがんばろうって決めて、毎日必死に勉強したのに、
そんな風に言われると、もう何もかもやる気なくなっちまうだろう。
まあ、嘘なんだけどね。
しんみりした様子で言ったあと、これですよ。もーっ!
どうにも振り回されてしまっている様子の真子ちゃんでありました。
その後は、1泊を満喫する2人。
縁側でスイカを食べて過ごしたり、一緒におフロに入ったり、大量のカラアゲを頂いたり、花火をしたり・・・
って、この年頃の従姉弟で一緒におフロに入ったりするものなのでしょうか?
まだセーフな気もするが、そろそろアウトな気もする、微妙な年齢だ!
まあ、そんな風に過ごした後、就寝の時間。
同じ布団にまくらを並べて眠る2人。ってこの年頃の従姉弟が一緒に寝たりなんてするものなのでしょうか?
まだセーフな気もするが、もう少ししたら完全にアウトになりそうな気がする。微妙な年齢だ!!
はあー。明日からまた塾だよー。嫌だなー。
この家にもっと泊まりたいよー。夏休み中はさぼっちゃおうかな。
思わず愚痴ってしまう真子ちゃん。
そんな真子ちゃんに、いきなり質問を投げかける響平くん。
ところで真子は学校で男とかできたのか?んー?
なんとませた質問をする子であるか。そんなのいるわけないでしょ、と答える真子ちゃん。
それに対し響平くん。オレは好きな女がいるぜと言い出す。
年上だけどおっちゃこちょいで、世話焼きでこうるさくて、でもかわいげあってほっとけないっつーか。
響平「というのは嘘で、クラスのまぶい女のことなんだけど!本気にしてやがんの」
真子「わっわっわっわかってるつーの!」
思わず布団を跳ね上げ取り乱す真子ちゃんでありました。からかわれてるねぇ。
でも、とアドバイスを送る真子ちゃん。
嘘ついてばっかじゃダメだよ。女の子にも嫌われちゃうぞ。嘘つきを直さないとね、と。
なんで嘘ついちゃダメなんだ?
嘘ついちゃダメっていうのがもう1つの嘘というパラドックスを起こしてないか?
なんだか難しいことを言われた。
いやいや、簡単に嘘はついちゃダメですよ。これは嘘じゃないっすよ。
9割の真実に1割の嘘を混ぜる。これが騙しのテクニックだと聞きますし。
普段から嘘ばっかり言ってては、肝心なときに騙せなくなっちゃいますからねぇ。
って別に騙しのテクニックを教えているわけじゃなかった!!
狼少年になるからよくないという話ですわな。
真子はブス!真子は寸胴短足!真子はマヌケ!
嘘をつかないとこんなことばかり言うことになるのだが、いいのか?
そういう真実は言わなくていいのー
沈黙による嘘はある程度認められるものですからねぇ。言葉って難しい。人間関係って難しい。
でも、好きな子の前でもそんなイジワルしてたら嫌われちゃうよ。
女の子には素直な気持ちを伝えなきゃダメよ!
安心しろ。好きな女の前ではオレはいつだってジェントルメンでいられるからな。
また意味不明な嘘をつくんだから、この子は。
なんですかジェントルメンって。紳士たちっていいたいのか?複数形?分裂しただと!?
好きな女の子を前にすると紳士って分裂しちゃうものなんだってことか。えーと、うん、分かります。え?
てなことを言っている間に眠ってしまった様子。
響平くんが起きたときにはもう翌日の夕方。寝すぎでありますな。
気づけば真子ちゃんは帰り支度をしております。1泊を終えて帰ることにするらしい。
明日塾があると行っていたが、夕方から帰って間に合うのだろうか?結構家は近いのか?
響平「?昨日、夏休み中はここに泊まるって言ってたじぇねえか」
真子「まあね。そうしたいけど、明日の朝から塾があるから」
明日からといってたのに、実はもう1日後だったのか!!嘘つき!!
いや、その話をしたときにはもう日付を越えていたとするなら嘘ではないわけか。は・・・計ったな。
さぼっちまえよという響平くんに、今年受験なんだからそうはいかないわよと答える真子ちゃん。
おばさんに挨拶して帰ろうとしたところ、響平くんがすがり付いてくる。
嘘つき。
帰るなよ!昨日もっと泊まりたいって言うから信じて楽しみにしてたのに。
それが嘘ってわかってたらこんな時間まで寝てなかったのに。
いやいや、嘘じゃないよ。本当にもっといたいよ。けど塾が――
それが嘘だろ!
じゃああと1日くらい塾なんか休めよ。嫌なんだろ!誰にも迷惑かからないだろ!
かんしゃくを起こす響平くん。
受験が終わったらまた来るから。私も早く響平と遊びたいよと慰める真子ちゃん。しかし――
もういい!おまえなんかもう一生来るな!この嘘つき!
好きな女には素直でいろって言ったのはお前じゃないか。
嘘つきはよくないって言ったのはおまえじゃないか。うわあああああ。
泣き出してしまった響平くん。
おばさんは、すぐケロっとするからといって送り出してくれたが・・・
私はバカをした。ちょっと大人びたと思って響平の気持ちを踏みにじってしまった。
もう来るなって言ったけど、こんなにも嘘であってほしいと思ったことなんてない。
来年も会ってくれるだろうか。
幼き嘘の破壊力。少年少女の苦い夏。
そんなアオリがピッタリくるお話でした。うーん、ほろ苦いねぇ。
別れの直前までは甘々な展開だったのに、どうしてこうなったのやら。
切ない別れな上に、今後どうなるか予想がつきにくい別れ方になっている。
このまま気まずくなって疎遠になる可能性は十分あります。
が、逆に。本当にケロッとして来年は楽しく過ごせるという可能性もある。
もっと言うと、来年はもっと積極的に迫ってくるという可能性もある。あらあらうふふ。
そもそも真子ちゃんは希望を述べていただけで、嘘はついていないはずなんですけどなぁ。
泊まりたいなぁと言っただけで、泊まるとは言っていない。
でもこんな微妙な言葉のやりとりは子供には通じないか。厄介だのう。
傍から見ると、いきなり響平くんが都合のいい展開にならなかったので暴れたように見える。
泊まりたいと言ったのはもう夜中だし、その発言が出る前は、翌日帰ることはわかっていたはずである。
勝手に期待して勝手に裏切られたと思って勝手に暴れている感じがとてもする。
でも、それっていかにも子供らしい心理な気がします。
響平くんが大人になれば、そんな恥ずかしい暴れ方したなぁと笑い飛ばせるようになるかもしれませんね。
逆に、ちょっと大人びた真子ちゃんの方が大変かもしれない。
響平くんを傷つけてしまったという罪悪感に潰れないといいのだけど。受験の年に重荷を背負ってしまいましたなぁ。
なんとも切ないお話であります。
おばさんの目がなければ、抱きしめるなりキスのひとつもするなりで誤魔化せたかもしれないのに・・・
いや、これこそその場しのぎの嘘ではないだろうか?
いやでも、そういう嘘なら響平くんも歓迎するのではないだろうか?
歓迎したい嘘もあるってことなんだね、と響平くんは大人の世界の複雑さを学んだりするのだろうか?
そういう展開があってもよかったかもしれない。その場合、もやもやは今より増しそうな気がしますけどね!!
・ドカベン ドリームトーナメント編
球史の動く平成24年が明けた!!
セ・パ合わせて16球団誕生の新年である。
正月七日。門松をとって正月気分も終わります。
それと同時に箱根の自主トレが今日から始まる。山田たちの新年はそこから始まるのだ。
今年も明訓メンバーが揃っての自主トレ。
微笑さんも誘われたようだが、さすがに監督ともなると忙しいらしく参加できていない。
新球団ということもあり、やることは目白押しでしょうからね。
近々トーナメントもあるのだし、気が抜けない日々を送っているのでしょう。
トーナメント戦はセ・リーグ方式。
打ちたがる里中としては、DH制がない方が嬉しい方式である。
ほとんど打撃練習はしていないはずなのに、すばらしいバッティングを見せる里中。
やはり打撃はセンスか、と山田。
なるほど。よく打つ自分はセンスが抜群と言いたいわけですね。ぬかしおるわ!さすが!
あっという間に一週間が経過。自主トレは終了しました。
そしてさらにその一週間後、所変わって神奈川県の保土ヶ谷市。
おはようKジロー!!
1ページの大ゴマ使って現れたこの青年。い、一体何者なんだ・・・!?
いや、まあ。思いっきり名前で呼ばれてるので、何者も何もないんですけどね。
Kジローと呼ばれた青年。子供達とバッティングセンターに赴く。
プレーするのは2ゲーム。40球。
午後からアルバイトがあるので、午前中に少し体を作っておきたいとのこと。
このバッティングセンターではホームランが出ると1ゲームタダになるシステムがある。
子供達はそのタダ券が狙いらしい。正直な子らだ。
そのバッティングセンターの前を偶然通りかかる山田。
子供たちの声につられて覗いてみると、Kジローがバッティングを行っている最中。
フェンスにはホームランと書かれ下げられている的がある。これに当てればいいわけだ。
とはいえ、ボール球が多いバッティングセンターでこの的に当てるのは難しい。
傍から見ていた山田も、あの小さな的に当てるのは難しいよと考えている。
残り4球。感じが掴めたぞというKジロー。
その言葉通り、見事にホームランを当ててみせる。タダじゃーん。
さらに、ホームラン。その次もまたまたホームラン。
子供達3人分のタダ券をゲットしたのでありました。すっげえー。
それはいいけど、鼻デカの子、お前さん2枚目も3枚目もおれの分だって言ってないか?なんという強欲!!
しかい、いきなりのKジローの登場とは。
「おはようKジロー」という作品名そのままと共に登場したわけですが、果たして今後の活躍はあるのでしょうか?
どうやらプロ入りしているわけでもなく、バイト生活をしている様子。
ドラフトとかもあるわけではないし、この状態でプロで活躍することがありえるのだろうか?
既にどこかの球団が動いていて契約している・・・なんてことがないと難しい気はするが・・・?
ファンサービスで登場しただけで、どこかの球団に入ることはない、なんてことはないと思いたい。
さて、今回のキャラクターファイルは木下次郎。わびすけである。
柔道部の主将として登場したわびすけがまさか、野球では敵として出てくるとは!
左右投げで、山田へのワンポイント起用など面白い展開が見受けられた高校時代。
今ではスターズのローテーションの一角を占めているという。
うーむ、果たしてトーナメントで出番があるのかどうか。それが心配ですな。
・クローバー
真田&菊池の中学生時代。
桃北三中の極悪コンビとして名を馳せていた2人。
ある日、その片割れである真田の妹、エリナちゃんが悪いヤツラに連れ去られる。
抵抗したためか、鼻血を流し震えているエリナちゃん。
この頃は髪も黒く、大人しい子といった印象の子であります。
兄の呼び方も「お兄ちゃん」であります。うーむ、今とは大違いだ・・・!!
お・・・おい・・・妹殴ったバカはどいつだ。
テメエら全員ぶっ殺す!!
真田の妹思いはこの頃から変わっていない様子ですな。微笑ましい。
てなことが3年前にありました。
中1になったばかりのエリナちゃんに、オレのせいで本当怖い思いをさせてしまったと真田。
ところがだ・・・
よっし!そこだ!!そこだ、そこ!!
す・・・すごいよ!兄ちゃん!!
お兄ちゃん・・・カッコイイ・・・
目の前で暴れる兄達を見てすっかり感化されたエリナちゃん。
というわけで、颯爽と中学デビュー。夏休み入るころには今と変わんない感じになってたそうな。
へぇ・・・それは、素養があったんでしょうな、きっと。
女の子が悪党に攫われる。かなり危険なシチュエーションである。
が、クローバーだとやけに安心して見ていられる。
酷いことはそうそう起きないよという安心感が成せる技だろうか。大事にしていただきたい。
真田はご飯をおごりながらこの話をハヤトに聞かせる。
その目的は、エリナちゃんが面倒を起こさないよう見張って欲しいと頼むことであった。
ムチャをする妹のことが心配でたまらない様子。気持ちはわからないでもないですな。
妹のことを心配するのはいいけど、自分のところも妙なことになっている。
田端は焼肉屋で助っ人を頼んでいる。五十棲という男だ。
その際の食事代は2万3千百50円。よう食いおる。
そんな五十棲。ヤバそうな男にいきなり殴りかかりボコボコにする。なんだ?
気に障ったとかそういう理由でもなさそうなのがまた怖い。
こうすりゃええっつうことやろ。
といいながら田端の前にボコボコにした男を差し出す。
それを言うためにわざわざボコボコにしたというのか・・・?
まあ、一般人をやったりしない辺り良識的と言え・・・る?
男のほうはさておき。
下校時、校門の前でキョロキョロするエリナちゃん。このエリナちゃんはやけに可愛いな。
どうやら兄が迎えに来るのを待っているようだ。
口では恥ずかしいから来るなとか言ってたけど、迎えに来て欲しがっていたんですな。
妹の態度に振り回される真田も災難である。
と、そのエリナちゃんに話しかける人影が。これは・・・ユイちゃん!?
ちょっと時間いいかなと呼び止めているが、一体何の要件なのだろうか?
なんだかマジっぽい顔をしているが何なんだろうか。ハヤトの絡みなのか?
久しぶりにユイちゃんのターンが来るのかどうなのか、気になる展開である。
そろそろユイちゃんも攻勢にでないと、影がどんどん薄くなっていきかねないですからね!
・LUCKY STRIKE
さあ、勝ちに行こうぜ!!
元気に駆け出す亀塚ナインの描かれたセンターカラー。
なかなか青が映えるユニフォームでよろしいですな。
二死一塁。なんとか1点でも差を詰めておきたい亀塚の攻撃。
相手は本当の姿を見せてきたマイケル。豪快な投法による速球を武器にした投手である。
それに対して打席に立つのは・・・川口慶彦君!!
ボクが顔だけじゃないってところ見せてやるとやる気十分。しかし、周りは非難轟々。
「あぁ〜せっかくのランナー一塁のチャンスが〜〜」
「代打ボク、代打ボク〜〜」
「川口〜〜打てねえなら、当たってけ!!」
ギャーギャーとわめきたてる仲間達。その言葉を背負い、みんなの声援に応えるぞという川口。
なんというか、肝の太い子ですね。
一球目。マイケルの速球はボール。112kmのストレート。速い!
だが、なんでも振る亀塚という印象だったのに、初球を見送るとは一体どうしたことか?
他の部員は、振らなきゃマグレもねえぞと煽ってくる。
振れー、フレー、川口〜〜!!シャレかよ!!
二球目。今度は振る川口。
しかし、ボールとバットが30cmは離れている。これではマグレあたりも期待できないか?
いや、タイミングは合っていると衣笠。
タイムお願いします。
打席を外し、素振りをする川口。そんな川口に味方からヤジが飛ぶ。うるさい連中っすね。
タイムを解除し、三球目。
バットはボールをかすめ、後ろに。ファールとなった。
あれだけ離れていたはずのバットが、掠った?
ボクだって・・・ボクにだって。
川口にも秘めた思いというものがある。というわけで、回想だ!!
今よりもさらに小さい頃。川口が小学2年生の頃の話。
今日も1本も打てなかったよと嘆く川口。その横には父親の川口マコトさん32歳が連れ立っている。
今日は打てなかったけど、次はきっと打つよ、という川口。
そんな息子に対し、父はこう言い聞かせる。
よく聞けヨシヒコ。お前には才能がない。
な、何を言うのですかこの父は!?
そんなのわかんないよ、と反論する息子に、わかると返す父。
お前はパパの息子だからな。
歯を光らせ断言する父。た、確かに顔はイケメン同士そっくりであるが・・・才能がないところまで遺伝すると!?
家に帰った2人。食卓にはニンジンにタマネギ、ジャガイモといった野菜の入ったボウルが置かれている。
これを見た川口は今日はカレーだと考える。が、父はシチューと予想する。
結果は父の言った通りにシチューでありました。なんでわかったの?
昨日ママが観ていた「おちゃめキッチン」がシチューだったからな。
なるほどねー。すごい!パパ天才だ!!
感心する息子。しかし、パパは天才じゃない。凡人だと返す。
ヨシヒコ、凡人に必要なのは、観察と分析だ。
カンサツとブンセキ!カッコイイ!
カッコイイか?いやまあ、なんとなく難しい言葉に思えるし、子供心にはかっこいいと思えなくもないか。
父のその言葉を聴き、観察と分析を始める川口。
そんな息子の様子を笑顔で観察し続ける父。っておい。その壁に身を隠して観察するスタイルはやめなさい!!
母に対しても似たようなスタイルだったし、父はこうやって生きてきたんだなぁと思わせる。
凡人が生き残るにはこの手段が必要不可欠だとやり続けてきたのでしょう。
そう考えるとカッコイイような気もする。何事もやりぬけるのはえらいってことだ。
回想終了。
これまでの他の子らの打席と、自身の打席とで観察は行われた。
そして分析する。タイミングはとれたが、あの高さから投げ下ろされたらミートポイントを合わせづらい。
それなら・・・
スウっと自然にボックスの前に足を進める。
ボクには・・・興津君のようなパワーも、恒実ちゃんのようなセンスもないけど・・・
観察して、分析して、ボクにだって打てるホームランがあるんだ!!
豪快に投げられた速球に、見事に合わせてみせる川口。
その打球は空高く飛び、センターの頭上を越え、フェンスも越える。
打球を見送るたびに、ええ〜〜ええ〜〜ええ〜〜!!と驚きの表情になる亀塚ナインたち。
失礼なヤツラだ。まあ、しょうがないけど。読者も同じ気分ではあったし!
まさかの川口による亀塚、同点ツーラン!!
今日の川口、顔もバットもイケメンだ〜〜
グッジョブだ、ヨシヒコ。
ゲェー!!父親見てたー!!しかも、今日も壁に身を隠した状態で観ている!!
本当、この父親は徹底しておりますなぁ。今後気づいたら父の姿が壁から飛び出したりしてるなんてことがあるかもしれない。
気づいたら噴出してしまいそうである。凄い存在感だ・・・!!
リトルマニアも川口の攻略法を褒め称える。
打席の前に立つことで高低差を減らすとは、お見事。ってあの一打席でそれに気づいたのか?
このリトルマニア、なかなかの慧眼の持ち主・・・?
ベンチでもみくちゃにされる川口。
よくわかんねえけど、あいつ、たま〜に打つよな、というのが川口の評価。
なるほどね。観察と分析がはまれば打てるって話か。
亀塚には似たようなバッターしかいないと思ったが、これは大きな誤算でありましたな。
悔しそうな京本。同じく悔しそうなマイケル。
後続の8番、衣笠は三振に切ってとったが、同点に追いつかれてしまった。
消沈した様子の荒川南ナイン。
マイケルは監督の指示を破ったということで説教を受ける。
誰がオーバースローで投げろと言った!!
怒って見せるが、間に京本が割り込み、オーバースローで勝負させてくださいと進言してくる。
確かに、亀塚の打撃力にサイドスローでは対抗しきれないのは事実である。
川口はともかく、振り回すタイプの亀塚には荒れ球のオーバースローが有効なのは変わらない。
必ず押さえて見せます。そう言う京本のセリフに監督も黙るしかないのでありました。
そして、打たれたマイケルを励ます京本。
さらに、ナインたちも口々に励ましてくれます。これはなんだか嬉しいですねぇ。
交代させられた森脇まで応援してくれるってのがよい。上級生の威厳を見せてくれた!?
最後に勝つのは俺たちだ。俺のバットで取り返してやる。
新堂が力強く述べる。ほほう、荒川南もなんだかんだで信頼関係が生まれているじゃないですか。
やっぱり野球はチームプレイである。こういう展開は見ていて気持ちがいいですよね。
さて、4回裏の荒川南の攻撃。下位打線とはいえ油断は出来ない。
一丸となって向かってこようとする荒川南。
せっかく追いついてくれたのだし、ここで流れを変えさせられるわけにはいかない。
白熱するゲームは振り出しに戻った。いざ、江夏の踏ん張りどころだ!!
・スポ×ちゃん!
2人の新入部員、ナノちゃんとアヤちゃんを迎えて、4人揃ったスポチャン部。
入部記念に皆でお祝いをしようと提案するリリィ。
「私とかすみんでおごるからさー」「えっ?」
いきなりのおごる宣言。
とはいえ、リリィのおごるといえばアレでしょうし、そんなに高いものではない。
問題ないと考えるかすみん。
これで、意表をついて高い食事とかだったらびっくりですよね。
その場合でも、かすみんは二言はありませんと無理して捻出してくれたことでしょう。健気な子だ。
まあ、そんなことはなく。買って来るのは駄菓子。
ちゃんとした駄菓子屋さんは初めてというかすみん。色々会って面白いですよね。
戻ってみると、ナノちゃんとアヤちゃんが腕相撲をしていた。
怪力のアヤちゃんに叶うはずもなく、あっさり敗れるナノちゃん。
私、毎日部屋でこっそり筋トレしてるの。
その怪力は天然物ではなく、鍛え上げたものだったというのか・・・!?
是非、その筋トレ風景を見てみたいものですな。じっくりと。
それはさておき、並べられる駄菓子。懐かしいものがあるなぁ。
これだけ色とりどりに並べられているのに、全部で440円しかしない。安い!
アヤちゃんは駄菓子を食べたことはないらしい。
「家で出されたもの意外は食べたらダメ」とのこと。お嬢様っぽいですなぁ。
場が進む中、リリィがおもむろに取り出したのは、オモチャの剣。
中に液体が入っている。ジュース?いや、ゼリーか?なんなんでしょうか?
これはねー
といいながら、柄を握って中のものを取り出し、駆け出すリリィ。
そして、舞い踊るシャボン玉。ああー、シャボン玉の容器だったのか!!
舞い散る無数のシャボン玉。それを、おもちゃの剣で次々と斬りおとしてみせるリリィ。
なるほどーこういう楽しみ方ができるものなんですな。考えられている!!
型はメチャクチャだけど、あんなに動いてるのに身体の軸がブレない・・・
やっぱり・・・リリィの身体能力は凄い・・・
まるで・・・花びらが舞ってるみたい・・・
キラキラと輝いて見えるリリィ。
アヤちゃんのキレイね、という言葉に思わず同意するかすみん。ほっほ。
しかし、その後の・・・白・・・という言葉には思わず聞き返してしまうかすみん。何を見てるのアヤちゃん!!
その日の夜。
今日も姉と剣道の稽古に励むかすみん。スポチャン部に入ったとはいえ、稽古は怠りません。
とはいえ、今日も試合で敗北を喫してしまったかすみん。
あのようなことを言われた場合、お姉ちゃんはどう反応するだろうか。
気になったかすみん。その視界に、本物のゴッキーの姿がよぎる。ひっ・・・!!
その名を叫ぼうとしたところで、姉に面を決められる。完全に気持ちが抜けてましたな。
うーん、やはり隙が満点でありますな、この子。
ま、本物のゴキを見つけちゃったのなら動揺しても仕方ありますまい。そこにいると指摘するかすみん。
動いているのを見つけた姉。ふむと認めた後、素手でひょいっと掬い取って、外にポイッと投げ捨てた。
もう虫の息吹く季節か・・・春だな・・・
フフ・・・じゃないですよ。なにをさりげなく凄いことをやってくれるのだこの姉は!!
オトコ前すぎて慄く。でも、害虫だし生かして返すことはありませんでしたな。
道場を汚したのだし、伊達にして返すべきだったのではないでしょうか?
それはそれとして、素手で掬い取るのは凄い。衛生的な部分もそうだけど、実力的にも凄い。
まるで箸でハエを掴んだというある剣豪の故事のようではないですか!!
名前的にニアピンだけど別人の故事ですな。
そういえば、武蔵はその後その箸で食事を続けたのだろうか?剣豪は色々と凄いっすね。
・ガキ教室
野球部をやめると言い放ち走り去った土井くんを追いかけた松田。
ふざけんなよと泣き出してしまう。悔しそうですなぁ。
ボールの直撃を受けた土井くんの頬は腫れている。そりゃ腫れるさ。
オレはそんなにダメなエースかよ、カズ・・・
いちいちグローブパクらないと後ハイにだって勝てないのかよ・・・
悔しげに呟く松田。土井くんとしては、そんなつもりではなかったようだが、そういうことになる。
お前がやったことは、オレをバカにしてるんだよ!!
怒る松田。土井くんとしては、親友の松田にずっとエースでいて欲しいという思いがあった。
だけど、それで行ったのがアレでは松田も怒りますわな。
じゃあもっとオレのこと信じてくれよ!!
オレだって矢島に負けたくなくてウチに帰ってからも走ったりしてたんだぞ!!
小学校ん時からのコンビなのに!そんなにオレはダメか!!
お前キャプテンだろ!後ハイのグローブパクるよーな卑怯なマネすんな!!デブ!!ドリチン!!
バコバコとボールを投げつける松田。頭はやばいよ。背中にしな背中。
ごめんな・・・まっちゃん・・・
自分のしたことが親友をも傷つけていたことを知り涙する土井くん。
涙ながらに謝罪する。
だが、謝るのはオレにじゃないだろ、という松田。ちゃんと謝れよ・・・
矢島・・・グローブ盗ったりして・・・本当にゴメンな・・・
涙を流し謝罪する土井くん。それを受け、ピロアキは気にしてませんと許す。
なんだかんだでグローブは返ってきたわけですし。
いや、それよりも、先パイたちに言われたことが嬉しいといった感じのピロアキ。
ボクの球って、そんなに速いですかね?
テヘヘと照れるピロアキ。密かに先輩たちに恐れられていたというのが照れくさい様子。
むしろその反応かよ、と周りは呆れた感じですがね。
松田曰く、速いしコントロールもまあまあだとのこと。
つーか・・・あのさ・・・お前の大事なグローブ、汚ねぇなんて言ってごめんな・・・
土井くんに続き、謝罪する松田。
ピロアキもムキになってすいませんでしたと謝罪する。
この謝罪の波に乗るしかないと入ってくるシノケン。松田を犯人扱いしたことを謝る。
なかなかいいタイミングで入ってきましたな。松田も気にしてないと言ってくれます。
本人としても、1年に嫌われるようなことをしてたという自覚があるようですしね。
そ、そんなことより篠田!!
さっきオレがバッターボックス入った時、陸上部の森田がオレのこと見てたって言ってたろ。
アイツそんなにオレのことばかり見てたの?
あ〜〜あれ、ウソです。ささやき戦術なんで。
アッハッハッハ。そーゆーこと・・・そっかぁ〜〜
やっぱお前許すのやめるわ!!
アッハッハッハ。
なんだかんだでシノケンのささやき戦術は尾を引いていたんですな。そりゃこの年頃には気になろうて。
でも、ようやく確執のあった1年、2年の間に笑顔が見える。
そこに話を持っていった松田も対したものである。わざとかどうかはわからないけど。
センパイ!そろそろ、さっきの試合の続き始めませんか?
いい試合だったし、決着つけましょうよ!!
ピロアキの提案を受けて、やろうやろうとグラウンドに戻る部員たち。
最後まで立ち尽くしていた土井くんに松田が声をかける。
何、突っ立ってんだよ。1年に実力の違い見せてやろーぜ。
そして再会される試合。
土井くんも元の通りにプレーできている様子。よかったなぁ。
これにはさっきまで憤慨していたはずの土井父も感心している。
先生、さっきまで、とっくみ合いのケンカしてたのに、もう仲良くやってるよ。すごいね子供は。
逆に、そういうところまで行ったからこその解決だったのかもしれませんな。
陰湿なことになりやすい事件。モヤモヤがたまって消化不良に終わりそうだった事件。
明るみに出て、動機も判明し、謝罪も行われた。許すこともできた。
土井くんのこれまでの行いや、ピロアキの懐の深さもあるが、いいところに収まった感じがあります。
結構危うい線だった気もしますが、無事解決したようでよかったよかった。
子供達を優しい目で見守る土井父。
一方、晶は昔のことを思い出していた。
アキラ。お前もやれよ。野球、面白いぞ!
晶の子供の頃の話でしょうか。似たような顔の少年。これは兄か?
こんなことんなるなら、野球教えといてもらえばよかったな・・・
しんみりとした様子の晶。なんでしょうかな?
晶の家庭は色々と複雑な様子である。が、この頃の兄弟はどこにでもいそうな関係に見える。
過去に何があったのか。晶が抱えているものが気になりますな。
というわけで、部のゴタゴタはどうにか解決したため、先生たちに報告する。
土井くんは部に残したけどキャプテンを辞めさせ、新キャプテンを松田にしたとのこと。
松田といえば、1年に色々乱暴なことをしてた子だけど、大丈夫ですか?と萌ちゃん。
まあ、キャプテンという立場の方が言いやすいこともありますしね。
そんな返事をする晶に、主任の村山先生は感心した様子。
松田にキャプテンをさせて、逆に!!アイツに責任感を持たせようという考えか・・・
さすが主任・・・スルドイっスね!!
あんまりそこまで考えていなかった様子の晶。でも、ここはその意見に乗っておこうって感じだ。コイツ〜〜。
しかしアイツ、グローブパクりゃ矢島の球が遅くなるとでも思ったんスかね?
魔法のグローブかっつーの・・・中坊の考えるこたァわかんね〜なァ〜・・・
自分だって中学生だったころはあったでしょ。
でも、それを踏まえても、意味不明な行動である。こんなだったかなぁ。
各先生方も、こんなの序の口だぞとか、理解不能なことの連続だよねと言い出す。
まだまだ子供だからな〜〜。ま、それがザ・中学生だよ。
思春期の子供たちは何かと不安定でありますからねぇ。
その相手をする先生たちも大変って話ですわな。
感想書きとしては、子供の心を失いたくないと思うけど、さすがにこの不安定さは持ち続けられないですよ。
野球部の件は見事に解決を見た。その様子を見て残念そうにしている副校長。
やっぱりまだ、晶がヘマをしないかと期待しているんですな。
まあいい。じきに夏休み。中1の夏休みが無事に終わると思うなよ・・・
怖いことをいいなさる。
補導される生徒とか出てきたりするんですかねぇ・・・怖い怖い。
まあ、すでにシノケンのように捕まっている生徒が出ていますし、今更ですよ!いや、勘弁して欲しいですね。
それと、夏休み中に何があったのか、中学デビューを果たす子が出てくるのもいる。
どういう付き合いがあったのか、元クラスメイトが授業中に族のような男の単車の後ろに乗って走り去ったり。
そんな光景を中学時期に見た記憶があります。
似たようなことが晶のクラス内でも起きるかもしれない。厄介な話ですなぁ。晶の手腕に期待だ!
・ANGEL VOICE
百瀬ー!!決めろー!!
決定的なチャンスで、ボールは確実性のある百瀬の足元に。
・・・落ち着いて。シュートコースはキーパーの逆――
ゴールマウスに詰めている15番の左。高さは足でもヘッドでもクリアが難しい腰の上あたり。
百瀬、インサイドキックでシュートを放つ。
冷静である。最もコントロールしやすいキックで放たれたシュートは、狙いをたがわずゴールに向かう。
枠は外れていいないし、高さもばっちり。
八津野の15番、小座間。身体をぶつけて止めるしかないと横っ飛びをする。
だが、間に合わない・・・!!
残り3分――これが決まれば勝てる。
八津野に勝っ――
思わず勝利を確信しそうになる二宮さん。それがフラグだったというわけではあるまいが・・・
バシッと横っ飛びでボールをキャッチする皆川。
あの距離を追いついたというのか・・・!?
百瀬の判断が間違っていたわけではない。
この状況、強く蹴って枠を外すのが一番まずいわけですし、正確にコースを狙うのは正しい。
だが、その分威力は抑えられ、皆川に間に合わせる結果となってしまった。
しかも、弾くのではなく、完全にキャッチされている。
となると、この後行われるのは――
百瀬「戻れー!!」
皆川「上がれー!!」
皆川のスーパープレーで止めたことによる観客の反応。
その湧きかえりよりも、選手の動き出しは早い。
前線を上げていた市蘭はいちはやく戻らなければならない。
八津野もカウンターチャンスなのだから、いちはやく動かなければいけない。
こんな状態の中、一番に反応したのは天城。
反応したのが早かった分、後を走る脇坂さんが追いつけないでいる。
1点――1点取ればケリがつく!!
八津野としても考えていることは同じようだ。その1点を取るチャンスがやってきた。
死ぬ気で走れ!と激を飛ばす八津野陣営。
前線に送り込んだ皆川のパントキック。八津野で唯一前線に残っていたFW蓑部に正確に届く。
同じく残っていた万代さん。ボールは取れなかったが、蓑部の足止めには成功。よくやった!!
が、そこに走りこんでくる天城。前ー!!
蓑部が前線にボールを放る。そこに向けて走る天城。
所沢がクリアしようと飛び出しをかける。どっちだ?どっちが先に追いつく?
早い飛び出しに定評がある所沢。
その所沢をして、天城が先に追いつくと判断される。
ペナルティエリアを出たところで、足を止めた所沢。
ボールは跳ねている。落ち着かせているヒマはない。最初のボールさばきで・・・すべてが決まる、と天城。
そのボールタッチは完璧。
ファーストタッチで所沢の横を抜ける。
このまま天城がボールを追って蹴りこめば、無人のゴールにボールは吸い込まれることになる。
これは・・・絶体絶命か!?
松田の写真フラグもあったので、ここは得点シーンが来るかと思ったのだが、むしろ得点されそうな市蘭。
最後の砦、所沢も抜かれそうになっている。これは一体どうなるのか?
いや、所沢はまだ抜かれていない。腕を伸ばせば天城を引きずり倒すことぐらい可能である!!
まあ、それをやったら確実にレッドカードでしょうけどね。
ただ、ペナルティエリア外なのでPKにはならない。
所沢が退場になっても、キーパーの練習をしていた万代さんがなんとかしてくれるかもしれない。
ただ、退場した場合、所沢が次の試合に出れない可能性がある。
あの松田がいる習志野相手に所沢抜きではハッキリいって厳しい。となるとファールで止めるのはないか?
近くまで戻ってきている成田の足に期待したいところである。
・りびんぐでっど
店長がバイト帰りにビリヤードに連れてきてくれました!
ゾンビっ娘・もなこ、初めての夜遊び!!
これは夜遊びになるのか?
まあ、大人の遊び場だぜと紺野さんも言っているし、夜中だし、うん。夜遊びだな!!
紺野さんを始め、女性陣は大人の遊び場に緊張した様子。
連れてきた店長もなんだか緊張している。楽しんでもらえるか不安なようだ。
そんな中、一人緑川くんは余裕そうな表情。こういうところも慣れたもんだってことか!?
ビリヤードはもちろん初めてのもなこちゃん。
そのもなこちゃんに楽しく過ごしてもらいたいと考える緑川くん。
全力でサポートに励もうと考える。
それはいいのだが、そのサポートの体勢が微妙にいやらしい。
触れ合いですか?スタイルを見るとか行って体に触ったりするんですか?どうなん!?
基本的にモテ男な緑川くん。他の女の子に教えて欲しいとせがまれる。
もなこちゃんは、私は独学でなんとかしてみせると言い、他の女の子に譲ってしまう。
そう言われると言う事を聞くしかないのが緑川くん。
フェミニストですねぇ。女のコに優しくしてしまう緑川くん。だからモテるのか?
そっかー緑川くんってモテてたんだ!!
その認識もなかったというもなこちゃん。うん、そうでしょうよ。さすがもなこちゃんだ。
バイトの面々を連れてきた店長。
若いヤングは楽しめているだろうかとビクビクしている。
店長という身も大変でありますな。気を使ってらっしゃる。
そんな店長が好きな紺野さん。店長に話しかけられて真っ赤になっている。あばば・・・ビリヤードバリケード。
なので、紺野さんを店長の前にぐいと押し出し、やさしく教えてやってくださいと押し付ける。
おやおや、もなこちゃん。いい仕事するじゃないですか。ガンバレ紺野さん!!
好きな人か〜〜
なんだかちょっと考えてしまう様子のもなこちゃん。おやおや。
そんなもなこちゃんの思いが通じたのか、青山君。もなこちゃんの帰りが遅いのに気づく。21時か。
ママにもなこちゃんが帰ってきてないか尋ねる。
あ〜〜それなら、メールが。
ビリヤードするので遅くなりマンモスウレピー。
若い身空で何を!!
青山君のお父さん的な心配性が飛び出しましたね。夜遊びとはけしからんってことでしょうか。
はたまた、若い身空でマンモスウレピーとかありえないでしょってことでしょうか。
確かに、年齢がバレてしまいそうなネタである。
真夜中にうろつくゾンビとかシャレになりません。
もなこちゃんは夜中の方が動きがよかったりするのだろうか。今のところそういう傾向は見えないですな。
もなこちゃんを迎えに走り出す青山君。
その様子を見送るあいすちゃん。ゾンビだから心配なだけなんですかね〜〜とのこと。
むう、もしや青山君の秘めた想いに気づかれている!?あんまり秘めていない気もするし、しょうがないか。
さて、ビリヤード場では緑川くんが大活躍。慣れたものである。
どうやらジャンプショットとかもできるらしい。手馴れすぎだな。
というか、素人にジャンプショットを教えてもどうにもなるまい。だから鬼畜〜とか言われちゃうのだよ!
さすがにジャンプショットで鬼畜呼ばわりされる意味はわからんが。
つい、誰にでもいい顔をしてしまうことを悩む緑川くん。
もなこちゃんが一番気になっているのに、そのもなこちゃんだけをかまうことができずにいる。
まさしく八方美人。それがアダになっているのは本人も理解している様子。
そんな中、青山君のメールが届く。近くにまで来ている、とのこと。
青山君がビリヤード場に来たとき、緑川くんは思い切った質問をしていた。
灰田さんは・・・あの青山って男と付き合っているんですか!?
これは、青山君としても気になってしまう会話だ。思わず隠れて聞き耳を立ててしまう。
その結果がコレ。
青山くんとは全然そういうんじゃないよっ!!
ですよねー。落ち込む青山君でありました。ハハハ。
なんてな風に言ってますけど、盛大に照れているもなこちゃんの様子からして、ねぇ。
まあ、鈍い青山君には言葉通りに受け取ることしかできないんでしょうけども。
というか、やはりゾンビであることを気にしている様子のもなこちゃん。
(ゾンビだし)付き合うとかそういうのはちょっと難しいっていうか・・・すぐ(人)肉とか食べたくなっちゃうし。
もなこちゃんの、この発言に、もしや重い病気とか?と考える緑川くん。
基本的にはいい人なんですよねぇ。
でも、病人が食欲旺盛で肉ばっか食べているわけないっしょ。
まあ、逆にそれだからこそ病気になるってケースはありえるか。いや、そういうことじゃないんだ。
そういえば灰田さんはいつも気をつかっているふしがある・・・自分の気持ちは後回しにして・・・
もなこちゃんも優しい子でありますからなぁ。この世界は優しい子が多い!!いいことだ。
そんなもなこちゃんの心を感じた緑川くん。
他人にいい顔をしたいくせに、灰田さんと一緒にいたいなんて、と反省している。
なので、田中さんや間宮さんといった女の子に謝り、もなこちゃんとお話がしたいと言い出す。ほう。
そして、ビリヤードを交えながらの告白。
勝負に勝つためには、最後の球。ナインボールさえ落とせば勝利できる!!
といいながら、自分の気持ちを伝えようとする緑川くん。
さすがのもなこちゃんも、ここまでハッキリ出てこられると、どういう話か認識できてしまうらしい。ドキドキ。
ナインボールが落ちるとき、口説いた女の子も落ちるって話ですね。なんてキザな流れだ!!
あなたこそが僕にとっての恋のナインボー・・・
あやうい所であったが、青山君の乱入。
最後の球が落ちなかったので、告白も失敗だったということにしたいらしい。
すべってしまったから・・・9番が落ちなかったなーッ!!
どやァと決める青山君。
すべったからオチなかったとか・・・なんて漫画にとって不吉なことを述べるんだこの男は!!
確かに強引過ぎてオチていない気がする。
そういう意味合いも込めてのオチなのかと考えると、逆に納得がいくような気もしてくる。
まあ、とりあえず告白は阻止できたようでよかったよかった。
・シュガーレス
兼光さんに立ち向かうことで覚悟を示そうとする成瀬さん。
今日ここで兼光さんを負かして、フルヌードにしてやりますよ・・・!
その言葉と共に、裏回し蹴りを放つ成瀬さん。
後頭部を兼光さんの首に叩き込む。・・・どうだ!!
どうにもなっていません。微動だにしない兼光さん。化物め。
これだけ太い首じゃあ、攻撃が効かないのはしょうがない気がします。化物め。
かなわないのは最初からわかってる。けどそれは、俺があきらめる理由にはならない・・・!!
今度は回転をしての後ろ回し蹴りを叩き込む。
人体の急所であるコメカミ。屋狩を倒したときも、このコメカミ蹴りであった。
が、やっぱり全く効いていない。弱い箇所を狙おうが何をしようが、通じないものは通じないのだ。化物め。
こんなものか?お前の覚悟は。
叩きつけた足を握られ、片手で投げ飛ばされる成瀬さん。
うーむ、膂力からして圧倒的でございますなぁ。
さて、成瀬さんが兼光さんに挑んでいることが、生駒経由で与崇さんや恩田に伝えられる。
かなうわけねえから放っとけという恩田。
そりゃそうだけど、今の成瀬さんはまともにケンカできる状態じゃないと言う生駒。
1人で乃元高校をシメてきたことを明かしてしまう。
なるほど。そんな戦いの後じゃ、まともに戦えるはずないですわな・・・
と思ったが、今成瀬さんがボロボロなのは、そもそも兼光さんに殴られたからでは?
むしろその一撃が未だに尾を引いていて、まともにケンカできる状態じゃないんじゃないかという気もする。
――だが、兼光さんのことだ。何故、成瀬が挑んでくるか事情を察して・・・
・・・察したところで、ケンカの最中に手加減するような人じゃないな、兼光さんは・・・
全くその通りですね。
というわけで、急いで体育館に向かう幹部達。成瀬が粉々にされるぞ!!
粉々って貴方。兼光さんを何だと思っているんだ!
いくらなんでも、動けないようにしてしまうようなことはないでしょう。
でも、兼光さんなら、粉々にした成瀬さんを超握力で握って元の形につなぎ合わせて復活させることも可能かもしれない。
少しだけ前より縮んでいたそうじゃ、とかそういう。そういうってどういうよ。
体育館に向かった幹部達。中からは激しい戦闘音がする。どうやらまだ生きてはいるようだ。ギシッギシッ。
しかし、成瀬さんは地に伏し、戦いは終わろうとしている。
強ェ・・・体力の差なんて言い訳にできねぇくらい・・・
これが神楽を背負う者、兼光一哉の力なのか・・・!!
力尽きようとしている成瀬さん。そこに扉の向こうから声がかかる。
恩田「おい成瀬!やられっ放しじゃねえだろうな!そんなんじゃ誰もついていかねえぞ!!」
与崇「成瀬!誰が相手でも強がってみせるのがお前だろう!」
生駒「負けたらフルヌードですよ!!」
なんだかんだで恩田も成瀬さんを認めてはいるような感じでありますなぁ。
与崇さんは言うに及ばず。そして生駒・・・成瀬さんを理解した激ということなの、か・・・!?
・・・チ。どいつもこいつも好き勝手言いやがって。
地球外生命体に1人で立ち向かう俺の身にもなれってんだよ・・・
なんと!兼光さんは地球外生命体・・・宇宙人だったのか!!
衝撃の事実が明らかになりました。いや、むしろ納得の事実であるか。
シャケもそうだが、余りにも人類とは懸け離れていると思ったが・・・やっぱりねぇ!!
それなら、急所に蹴りを叩き込んでも全く通じないに決まってますよ。化物め。
まあ、そんな化物が相手であろうと、ここで終わってしまうわけにはいかない。
次の頭になるなら、兼光さんを倒してからですよ・・・
負けたまま、言われるまま、神楽を背負うなんて納得できません。
俺に次の頭になってほしけりゃ、大人しく負けてください。
てなことを言い出す成瀬さん。もちろん、わざわざ負けてやるなんて気はない兼光さん。
だからこそ、成瀬さんは何度でも兼光さんに挑むという。
かなわなくても、届かなくても、壁を越えることをあきらめない。
フルヌードの自分の心から目を逸らさないのが、俺の覚悟です。
よい覚悟である。
普通は裸の心とか言うところであるが、わざわざフルヌードになっているのは、成瀬さんゆえしょうがないこと。
なるほど。生駒には負けたらフルヌードですよ!と脅されたが、心はフルヌードなので問題ないと言えるわけだ。
これからも、心は常にフルヌードだぜ、とか言えるわけだ。
言動だけ見てると本当に変態でありますな。今更だけど。
ドゴッと派手な音を立て、ギシギシと揺れる体育館。
思わず扉を開けて中に入る恩田。
扉のすぐ側にいたのは・・・兼光さん!?
成瀬さんは立っている。となると、今の派手な音を立て、兼光さんを扉にたたきつけたのは成瀬さんだったのか!?
・・・俺とこれだけ闘り合えた奴は、シャケ以来だな・・・
・・・魚と比べられても嬉しくはないスね。俺は、神楽を背負うんですから・・・
――ああ。お前には神楽の羽根がよく似合っている。成瀬。
体育館の垂れ幕に描かれた大きなコウモリの羽根。
その神楽の羽根を背負って立っているように見える成瀬さん。うむ、これはよく似合う。カッコイイ!!
体格的に見合っているというのもあるんでしょうかね。
これには、幹部連中も思わず息を呑んでしまう。
とりあえず、この場のケンカはここで終了。
勝つことはできなかったが、覚悟を示すことはできたようだ。
卒業までならいつでも受けて立つ、と兼光さん。ヌードになる気はないがな、とのこと。
・・・チッ。いつか絶対剥いてやる・・・!!
グラつく成瀬さん。
その成瀬さんに幹部達が駆け寄り支える。
俺のように後ろにつき従わせるのではなく、肩を並べる。これが成瀬の造る新しい神楽の形か・・・
兼光さんはあまりに強すぎて、肩を並べれる仲間がいませんでしたからねぇ。
これはもう後ろにつき従えるスタイルになってしまったのはしょうがない。
しかし、それを踏襲するわけではないというのが、成瀬さんの奔放なところってことでしょうか。
立派な後継ぎになれそうで、神楽も安泰のような気がしないでもないですな。
足りない部分は他の幹部達が補ってくれることでしょう。
さて、成瀬さんが兼光さんに挑んだことは他の学校でも話題になっている。
もちろん、九島でも。
・・・やるねえ成ちゃん。
俺もいつまでもルックアップしたままじゃいられないね・・・!!
覚悟を示した神楽のNo.2、成瀬さん。ならば、九島のNo.2であるキリオも示さねばならない。
本格的にシャケに挑もうという気配が見受けられます。これは・・・!!
もちろん勝てるとは思えないけど、今のキリオがシャケにどこまで通じるのか。楽しみな気はします。
なんせシャケも地球外生命体でしょうしねぇ。果たして人類でどこまで対峙できるものか。
魚に対してカニが立ち向かうと考えれば、こっちだって人外だぜ!て話には持っていけるが・・・
持っていってもあんまり有利になる気がしませんな。
・ちぐはぐラバーズ
モルガンさんがなぜこれほどまでに小生にこだわるのか。
こんな状況でモルガンさんに聞けるはずもなく。彼女の問いに応えることができるはずもなく・・・
泣きはらしたモルガンに抱きしめられ、ずっと私の側にいてと言われる無心。
それに対し、応えることができずにいる無心。
繰り返される、・・・ね?の問いが物悲しい。
巻き込まれた結果のものとはいえ、さすがにこの無心の態度はいただけませんな。
やはり恋愛ごとに鈍いのは周りを混乱させる原因になりやすくよろしくないようである。留意せねば。
さて、翌日。天原道場には久々に門下生が集まっている。
もうガラハドにやられた傷はすっかりよくなっているようですな。
そんな中、爽さんと対峙しようとしているのは・・・お爺様!?
天原の爺様が、爽さんに勝負を挑もうとしている。
この6年、スナック通いを続け、ろくに稽古している様子もなかった爺様が勝負を・・・?
いーじゃんいーじゃん。爽ちゃ〜〜ん!!
儂だってたまにはアケミちゃんにいいトコ見せたいじゃ〜ん!!
ぺたぺたと小柄な体を防具に包む爺様。
これは・・・胴とか打つのが凄く難しそうだ!!その代わり、面は凄く打ちやすそうだけど。
爺様、アケミちゃんに煩ちゃんと呼ばれているが、もしや本名は天原煩悩・・・?ありえそうで困る。
ともかく、嘆息し試合に応じる爽さん。いざはじめ!!
めんっ。どおっ。
爽さんの一撃をひらりと交わし、飛び上がっての面。続いて胴を決める爺様。うそ・・・!
今のお前なら儂の半分の力でも楽勝ってカンジ?
まさか・・・そんなに強かったというのか、爺様!?
いや、爽さんが迷いによって弱対しているからなのか?それを差し引いても凄い動きである。
伊達に一道場の館長ではないと言うことであるのか・・・
しかし、この面の打ち方はよろしくない。凄く痛い当て方をしているぞ。その部分は防具が薄いのだ。
まったく面倒のかかる姉弟じゃ〜〜ん?「面・胴」だけに!ぬわーんちって。
やかましいわ。
まあ、どうやら爺様は爺様なりに子供達を気遣ってくれている様子ではありますな。
最近、お前がボンヤリしっ放しなのを心配した匿名希望の外国人に相談されちゃって〜〜
考えることは結構なことじゃが、ボンヤリするのはただの時間の無駄って言うか〜〜
話し方はウザイが、言うことは正しい。
それにしても、ガラハドは何かと気づかいのできる男でありますねぇ。
剣の方に関しては多少非道な部分もあるが、それを除けばかなりいいヤツである。
迷いのなかなか晴れない爽さん。表情に色気があるのはよいが、そろそろ立ち直っていただきたいところ。
アヴァロン学園。
巨大なライオン像の上でボンヤリたそがれている無心。
どうやら、爽さんのこととモルガンのことを考えているらしい。難しい立場でありますわな。
悩むのは大いにわかる。悩め。といいたいところだが、そのバックは一体なんだ。
涙に濡れる2人の女子。なんというか、アレだよね。アレ。うん、エロイ。
悩んで頭をかきむしる無心。その頭上に声がかけられる。
ライオン像のたてがみから現れたのは・・・バリン=フェニックス!!
ここで、アヴァロン学園で今までほとんど出番のなかったバリンがようやくの登場!!
無心がモルガンから聞いた話によると、バリンは「アヴァロンの騎士」の中でも一・二を争う腕前。
アヴァロンの騎士の中で唯一、二刀流を操る<双剣>のバリン!!
<謀剣><剛剣><双剣>と来ました。モルドレッドは<流剣>でしたっけか。
となるとあとはガラハドの異名であるが、何が来るのでしょうか?判明しなかったりして。
ナーシテ、オメソッタラドコサインダー?
なに、これは・・・東北弁!?
いきなり聞かされたら英語か何かかと思ってしまうぐらいのなまりっぷりである。
漫画ではわからないが、イントネーションも完全に東北弁なんでしょうな。聞き取りづらそうだ。
ライオン像の上はバリンの瞑想場。
こんなところ、怖がって普通は誰もやってこない。なので穴場として利用していたらしい。
そこにいたのが無心。ただ、無心もボンヤリしていつのまにか来ていたらしく、ここがどこなのか今さら気づいた様子。
どーやって、こごさ登ってきたのが覚えがねえって・・・どゆごど?
ライオン像の上で丸まって震える無心。
さっきまで皆と稽古をしていたはずなのに、気づいたらここにいたらしい。
無心は考え事をすると周りが見えなくなる傾向にありますからねぇ。
興味深え奴だな、おめ。
バリンは無心に問う。どんな理由でアヴァロン剣道部にやって来たのかと。
周りの連中からすると、無心がモルガンをたらしこんで、剣道部のレギュラーの座を狙っているように見えるらしい。
確かにそう見える。モルガンの推挙を受けてガラハドの換わりに現れたわけですからねぇ。
腕前の程を見る限り、コネで入ったと思われてもしょうがないし、実際のとこそれに近い。
だが、バリンはそうだとは思っていない様子。
そんなただの優男だら我武者羅に稽古したり、
まして――「アヴァロンの騎士」相手に戦おうどなんて危険な真似はしねえはずだっぺ。
アヴァロン剣道部やってきた理由。それはどうしようもなく弱い自らの剣と心を鍛えるため。
たとえ動機が不純だと笑われても、剣の道を志す資格がないと言われても。
小生は・・・小生は・・・大切な女性の笑顔を守るため誰よりも強くなりたい!!
・・・たまげたな。さっきまで隣で丸まって震えでたもんが――
本当に興味深え奴だ・・・!!
強風の中、ライオン像の鼻先に立ち、町を見据える無心。
ボンヤリしているほうが無心に近いってことなんですかねぇ。
パーフェクト!!
剣の道さ動機はいらねぇ・・・必要なのは剣にどんだげの思いを込められっか・・・
抜げ・・・!!俺を倒せれば「アヴァロンの騎士」全員に勝ったも同義だ・・・!
無心になった状態の無心はいい目をしている。
この状態であれば、アヴァロンの騎士相手でもいい勝負ができるかもしれない。
しかし、こんなところで戦ったら危険極まりない。敗れたほうはそのまま落下しそうである。
それとバリン。ぬげとはどういうことでしょうか。なまってるからってのはわかってるけど、これはマズイ。
言葉通りに脱ぎ出したら困るところでしたな!!
それはさておき。対峙して緊張感が高まる瞬間、それを邪魔するように呼び出しがかかる。
懐から携帯を取り出すバリン。すぐ合流すると応えている。
天原無心!今すぐ天原道場さ帰れ。俺だぢが着くより早ぐ・・・!勝負は一旦預げる。
今がらモルガンが天原道場さ強襲をかげる。おめを完全に手中にするためにな。
なんと。モルガン、早くも行動に出たか!!
少し出かけるとは言っていたが、まさかこうも早く潰しにかかるとは・・・!!
海兄というメッセンジャーは届いていなのに強襲とはね。これは奇襲であるぞ!!
まあ、どちらでもいいんでしょうけど。
必死に走り天原道場へ戻ろうとする無心。
その前に無心はバリンに尋ねていた。どうしてモルガンはそんなに無心に拘るのか。
バリンはその問いに答える。
たしかあれは・・・もう三年前のごどだ――
女王・モルガンとアヴァロンの騎士たちが共有する"過去"とは一体・・・?
というか、この最後のページは三年前の姿ってことでいいのか・・・?
全員たった三年で変わり過ぎだろう!!
ハッ、そうか、成長期か・・・!!それならしょうがないなー。成長期だもの。そりゃ成長するさー。
それはそうと、アヴァロンの騎士たちの中にガラハドの姿がないのだがどういうことだろうか?
ガラハドは後から加わった人間ということなのだろうか?
だからあっさりと切り捨てられた、という話だと一層酷い話となるなぁ。
しかし、前回の話を見る限り、ガラハドもモルガンの過去の出来事を知っていた様子。
どういうことなのでしょうか。もしやガラハドが起こした事件が原因だったとかそういう。
なかなか気になる話でありますな。
さて、ようやく出番が与えられたバリン。
この1話だけでいきなり存在感がバツグンとなりました。こういう辺りのキャラ立てはさすがにうまいですなぁ。
東北弁やフェニックスという苗字が、昔の作品を邂逅させるのもキャラが立つ要因になっていそうである。
停滞しそうになった話は、モルガンの強襲という形で動き始めた。
過去の回想を経て、直接対決を経れば、ひとつの結末を迎えそうな雰囲気である。一体どうなりますのやら。
その場合、海兄は強襲までに復帰できているのかどうか。
ある意味それが一番の懸念点であるといえなくもない。頑張って復帰して!!
・ましのの
街で偶然出合った増埜さんと春田兄妹。なんだか一触即発な雰囲気。
増埜さんを睨みつけるミオちゃん。だっておかしいじゃないですかぁ、とのこと。
この広い日本でこうして道を歩いてて偶然出会うなんて・・・奇跡か?
そうでないなら、あなた、お兄ちゃんのストーカーか何かでしょ!?
どうしてお兄ちゃんの外出先がわかったのよ!
ドーンと言いがかりをつけてきたミオちゃん
いや、ミオちゃんにしてみればいいがかりではない。本当にそう思っているのだ!厄介な。
日本は広いけど、住んでいる街は同じだし、出会うこともありましょうさ。
実は他県にまで足を伸ばしていたとかいうなら話はわからなくもないけど。
あと、春田君の外出先をチェックしているのは普段のミオちゃんの行いではないかね。
自分がやっているから他人もやっていると考える。よくない傾向だ!!
困った子ではあるが、デフォルメとかが可愛いのでよしとする。
増埜さんもミオちゃんはお兄ちゃんっ子だねぇ、カーワイーと好印象ですし。カーワイー。
それっ!?
お兄ちゃんと袖のデザインがかぶってるじゃない!ペアルック気どりですか〜〜〜!?
えー何!?着がえの段階から知ってるって、盗撮ですかー!?
うちにカメラ仕込んでるでしょ、とミオちゃん
。
自分がやってるから他人も〜の法則に従うと、ミオちゃんは兄を盗撮している恐れがある・・・?
その辺りは怖いので考えないようにしておきましょう。
どうやら春田君は本屋を目指しているらしい。増埜さんも目的地は同じであった。まねすんなー。
というわけで、一緒に本屋に向かうことと相成りました。
それにしても――困るなぁ。
もじもじとしている増埜さん。どうしたのかと思ったら、タイツが本来の位置より下がってるらしい。
ひっぱり上げたいのだが、ミオちゃんにじっと見られているので出来ずにいる。
歩いているうちに段々下がってくるタイツ。
家出たときはそうでもないのに、歩くことで確実にズレていく。タイツ・ストッキングの反乱である。
いや、そんな年表に載りそうな名称で言われましても。
てゆーか、タイツが下がることでパンティも下げられる。
なかなか厄介な状態でありますな。
歩きにくいのでひょこひょこと妙な歩き方になる増埜さん。
おかげで豊かな胸がたぷたぷと揺れる。ごく・・・
何だよ妙な歩き方してー!揺らしたいか?そんなにも揺らしたいのかー!?
ガン見してたら目の前でたぷたぷ揺らされて、思わず生唾飲み込んじゃうミオちゃんでありました。
うむ、すっかり増埜さんのおっぱいに誘惑されておりますな。
なにはともあれ、本屋に到着。ブックセンターほんやで。本屋なんやで。本やで。ほんまやで。
本屋に到着したので、こそこそとトイレに向かう増埜さん。トイレでタイツを直そうって話ですな。
ところが、そこにもついて来るミオちゃん。
さっきみたいに兄の前で乳揺らして歩くのやめてくださいよと言うので、タイツのことを説明する。
タイツが下がって何で乳が揺れるんだよ!関係ないだろ!騙されないぞ!証拠見せなさいよ!
まあ、ミオちゃんはタイツが下がろうが何しようが揺れることはないでしょうからわからないか。
それはさておき、証拠を見せないさいと言われても、どう見せろと・・・
さあ、どれだけ下がってるやら!!
直接的に触れて確かめに来たー!!ずぼっ。
しかし、これはわかりやすい。本当に下がっているとすぐにわかる。さわさわ。
上げなさいよ早くーっ!と引き上げるミオちゃん。ぐいーっ。ビリッ。お・・・っ。
盛大にタイツの内股の辺りがビリビリになってしまいました。あらあら。
はめられた!自分の手を汚さず露出に誘導するなんて鮮やか過ぎる手口!
何という思考の痴行!しかも・・・しかも私は破った手前、こう言うしかない・・・すみませんでしたー!!
屈辱!
いやいや。普通にミオちゃんが悪いっしょこれは。
今回は増埜さんは悪くないよ。うん。
結局、タイツは脱いで帰ることになりました。春田君には伝線しちゃったからと説明する。大変だね。
しかし、春田君。生足だったっけ?とかよく気軽に言えますな。
割と恥ずかしいセリフな気もするのだが、どうなんでしょうか。
もうすっかり慣れてしまったということなのだろうか。割と気になる話である。
・さくらDISCORD
修一先輩とハルカさんの弟。もはや記憶だけの存在となってしまった子。
修一先輩はその弟のことを振り返る。
あいつは野球部の話が好きだった。だから部活の日は見舞いをハルカに任せて、俺は野球部に顔を出し続けた。
そして、見舞いの日には野球部の話を聞かせてあげることにしているらしい。
ある日、面白い話があると切り出す修一先輩。
こないだ新入部員が来てさ、そいつの名前がなんと・・・『さくらこうすけ』
漢字は違うけど、おまえと同じ名前なんだよ。幸助。
作楽康介と桜幸助。感じは違うけど、同じ名前の2人。ふうむ・・・これは。
修一先輩やハルカさんが格別に康介を構っているのはそういったわけがあったということなのだろうか?
いや、康介とこの2人であるならば、そういった接点がなくても仲良くなっていたに違いあるまい。
それはそれとして。
康介が幸助のことを知っていたことを今更ながらにハルカさんから聞かされる修一先輩。
・・・おかしいとは思ってたんだよ。
いくらなんでも康介のヤツ・・・『一勝』出来なかったこと、気にしすぎじゃねぇかって。
どうせ黒木か中谷辺りだろ?あいつら口軽いからなー、と修一先輩。
確かに、その2人は聞いていた。修一先輩が幸助くんに言っていた言葉。
もしこの弱小野球部で一勝出来たら、おまえの病気もきっと良くなる!!という言葉。
・・・俺はキャプテン失格だな。そんなもんまで康介に背負わせちまって・・・
・・・結局、康介から野球とか野球部連中とか奪っちまったのは、俺だったんだな。
そう述べる修一先輩の背中はなんとも寂しそうである。うーむ、切ない。
確かに、康介は『一勝』をプレゼントできずに内に篭るようになってしまった。
それは、先輩たちに『一勝』を送れず、弟の死という結果を迎えることになってしまったため。
せめて幸助くんが元気になったというのであれば、康介がこんなに思い悩むこともなかったかもしれない。
とはいえ、それで康介が悪いなんて話はあるはずもない。
誰が悪いとか、誰の責任とかでもないし、全部もう済んだ話である。
・・・ったく。ホントよく似てるよ。あんたと康介。
ホント、クソ真面目で、なんでもかんでも一人で背負い込んで。
・・・かもな。
軽い様子で、包容力がある感じだった修一先輩。であるが、実のところ康介と似たような性格であるらしい。
康介が中学2年で俺が中学3年で、俺の引退試合となったあの日。
あれ以来、野球部のメンバーで集まることはなかった。
ごめんな、幸助。
おまえが好きだって言ってくれた野球部は、もうないんだ。
なんとも切ない話である。
あれだけ仲の良さそうに騒いでいた野球部の連中とも、会うことはなくなっている。
時が過ぎれば、自然とそうなる。数が多ければ多いほど、疎遠になる人数は多くなる。そういうものだ。
わかってはいるけど、改めて言われると切ないものがありますなぁ。
さて、思いっきり弱音を叫んでいた康介とノ宮。喉がガラガラになるくらい叫んだようだ。
すっかり汗だくになっている。けど、思いっきり弱音を吐いたことで少しスッキリした様子。
結局さ、もしかしたら何が問題なのか理解するのが一番難しいのかもな。
そうかもしれませんな。それが分からなければ、向き合うとか逃げるとかそれ以前の話になってしまう。
これまでの住吉さんや島、芽吹の問題も、原因がわかるまでが一番難しく感じられた。
逆に原因さえ判明してしまえば、意外なほどにスッキリと解決したりしてしまっている。
やはり何が問題なのか理解するのが一番難しいって話なのであります。
・・・案外自分のことってわかんねぇもんだなって。もう大丈夫だって思ってても、大丈夫じゃなかったりさ。
自分が何の前で立ち止まってるのか、それさえわかれば弱音とか愚痴とか言いながらでも、ちょっとずつでも進めるのかなって。
ノ宮にそういいながら、康介は気づいたことがある。
きっと俺は、あの中学時代の野球部の日々をまだ終われずにいるんだ、と。
あの結末を、いつまでも受け入れられずに。
過去には戻れないし、変えることなんて出来やしない。でも、だからこそ。
だからこそ。過去じゃなく、今。もし俺に出来ることがあるのなら。
そしてもしそれが、俺と同じように立ち止まってるノ宮の・・・ノ宮の勇気になるのなら。
過去じゃなく、今。
そんなことを思いながら、思わず島の言葉を浮かべる康介。
そう、嫌な思い出のまま終わりたくねぇからさと今を見据えて島は陸上部に戻ることにした。
こうして見ると、その一歩を踏み出した島のことが凄いヤツに思えてくる。不思議だ。
やり直すことなんて出来ないけれど、時間を越えて、今、続きを紡いでいけることもあると俺は知ってる。
俺たちが出会って、また始められたように。
バラバラになってしまった『さくら』たちが、人数を増やしてまた一緒に行動している。
そうやって新たな関係を紡ぐことができる。康介はそれをやれることを知っている。
であれば――なにやら、康介には思いついてしまったことがあるようだ。
・・・なぁノ宮・・・言ってたよな。時間が怖いって。
『さくら』たちと過ごす時間もいつか終わるんだって。
・・・もしいつか『さくら』たちがバラバラになったとしても、また集まれる日が来るって思えたなら、もう時間は怖くないか?
そんな風に思えることが出来たら、怖くなくなるかもしれない。
だが、どうやったらそんな風に思うことが出来るのか。
『さくら』たちを集めた奇跡はある。が、それ以上の奇跡を起こせば、そんな風に思えるようになるかもしれない。
出来るかどうかはわかんねぇ・・・けど、けどさもし・・・
もし俺があの野球部をもう1回集められたら、『さくら』だっていつかバラバラになっても、また会えるって信じられるか?
・・・まあ、同窓会ってヤツだよ。
それが出来たらその・・・ハルカさんにも先輩にも、泊めてもらってるお礼にもなるかな・・・なんてな。
康介の提案に、驚きの表情を持って応えるノ宮。
しかし、その後は満面の笑顔で肯定してくれます。
うん!!びっくりさせようよ。ハルカと修一を。
そうか、修一先輩も呼び捨てなんですね。いや、それはまあいいか。
ともかく、ノ宮も肯定してくれたようですし、野球部の仲間集めが始まることになりそうであります。
ノ宮、俺とおまえが同じように立ち止まってるなら、今、一緒に踏み出そう。
昔話が昔の話であるように。
そう決めた2人でありました。
次回からは野球部の仲間集めが開始されそうな流れ。何人いるのだろうか?
それはさておき、康介たちは一体どれだけの時間叫んでいたのだろうか?
夏だと言うのに、暗くなるまで外にいた様子。
ノ宮がハルカさんと争ってから後は康介と一緒であった。その後は2人で叫んでいた。
うーむ、やはりどれくらいの間叫んでいたことなのか・・・気になりますなぁ。
そして最後のページ。あいつらだってさ、いつまでも子供のままじゃねぇんだからさ、と言われているページ。
2人が並んで歩き、光の中に消えていこうとしているかのように見える。
過去、未来を紡ぐ今!なんてアオリが入っていることも含め、タイムトラブルでも始めるのかと思えてしまう。
むしろそういった話もありかもしれませんな。
過去の出来事が忘れられないから、過去の野球部の連中を集めてくるぞ!とか。
いや、それじゃ全く未来を紡げていないじゃないか!じゃ、じゃあ未来の自分たちも集めてくれば・・・
過去と未来の野球部員が同じ時に揃った!紡がれたよ!!タイムパラドックスなんて怖くないよ!!
そんな展開があるかもしれません。ねーよ。
・ハンザスカイ
なぁ先輩――ちったぁ俺、強くなってんのかな・・・?
0対7となったこの戦い。次、穂波嬢が決めたら8点差がつき終わる。
せめて一撃でも決めたい。前の戦いでは結局届かなかった一撃を。
もし俺が少しでもマシになってるのなら。
「強くなりたい」最初にそう思わせてくれたアンタに――届けてぇんだ。
届けてぇ。届・・・届け!!
激しい突きと蹴りの応酬。そのやり取りを切り裂くように放たれたのは、半座の中段突き。
アンタが教えてくれたこと。その全てを拳に込めて・・・!!
叩きつけた拳。それがようやく穂波嬢に届いた!一撃が入ったのだ!!
1ポイントであるが取り返した。これは何とも嬉しい話である。っしゃあーっ!!吠える半座。
くっそ・・・ホントに変わったなぁ・・・
穂波嬢も悔しそうにしながらもどこか嬉しそうな様子であります。
そして決着の時。ポイントを得て勢いづこうとした半座。
その出足を穂波嬢が払い、倒れたところに上段突きを決める。1本となり3ポイント取得。
これにて穂波嬢の勝利が確定したのであります。やっぱり強ぇなぁ。
ちぇっ・・・まだまだ・・・か・・・
倒れながら自分の拳を見つめる半座。
その半座に手を差し伸べる穂波嬢。
キレがあった・・・タイミングも申し分ない。イイ中段突きだったぞっ。
そんな穂波嬢の姿を見て、なんとなく納得する半座。
だよな・・・だから俺・・・追いかけられるんだ。もっと上にいてくれなきゃ困るぜ。
俺さ、アンタが――
その強さが――と内心でつけくわえながら、何事か述べる半座。
手を取り立ち上がりながら述べる。
歓声がわきあがっているので、他の連中には聞こえない。けど、穂波嬢にははっきり聞こえたようだ。
何か呆けた様子の穂波嬢。
そして、戻ってきた頃には息が荒く――
やられたっ・・・くそっ。くそっ!!あんなの反則だっ!!
あんな極め方っ・・・
盛大に赤くなっている穂波嬢でありました。
半座め、大体想像できるけど何を言ったのだ!!
まあ、半座自身は、その強さが――の部分を込めての言葉を送ったのでしょうけど、省かれると言われた方は困る。
とはいえ、完全な勘違いってわけでもないってのがなぁ。
偶然ではあるが、半座側には恥ずかしげもなく言えた言葉であり、より破壊力が増しているといったところか。
うーむ、まさしく反則!!穂波嬢の照れ顔も反則!!
いつからか捜し求めていた・・・俺の心に咲く―― 一輪の花。
・・・そんなモノは咲いちゃいなかった。
けど――生えてた。
未熟な小っちゃい芽だけどよ、太く、高く、強く――伸びていけ!空へ!!
仲間たちの声を背に受け、高く空へと伸び上がる。
そういった希望を乗せて、ハンザスカイ終了であります。
いやぁ、終わってしまいましたね。
全国大会が始まるかと思ったところで、始まらずに終了。なるほど、こういう終わり方もありましたか。
大会の魅せ方は予選でほぼ出尽くした感じはありましたからねぇ。
全国大会本戦の方までいくと蛇足感がどうしてもでてしまったのかもしれません。
そう考えると、これまでの話で、空手道漫画という意味合いでは描きたいものが描ききれたのではないか。
そのように思えたりもします。そうであって欲しいかなとも思っています。
空手道部分はさておき、恋愛要素の部分はもう少し見てみたかった感じはありますね。
最後の穂波嬢の照れ顔がよかっただけに、もっと見てみたかった・・・!!
大谷さんと財前さんの馴れ初めというか、現在の様子など、知りたい部分はありましたし。
試合以外の部分もいろいろと見てみたかった。その点は少々残念でしたなぁ。
ハンザのキャラたちが見れなくなるのは寂しい。が、それはまた新たなキャラクターの出会いと考えることができる。
また、新たな作品との出会いと考えることもできます。
というわけで、佐渡川準先生の次回作を期待してお待ちしております!!
・ファントムアトモスフィア
蕾よ花ひらけ、蛹よ蝶になれ。
第77回新人まんが賞を受賞した高橋良介先生の、アルティメット昆虫戦記が読みきり掲載だ!!
咲きほこる花畑で幼虫たちが大きくなったときのことを夢見ている。
成虫になったら、誰よりもきれいな羽で空を飛びたい。オレはおっきな羽で誰よりも高く飛ぶんだ、と。
そんな幼虫のうち、メテオラと呼ばれる個体はこう考える。強い羽が欲しい、と。
そう!!誰よりも強い羽でみんなを・・・守りたい!!
純粋な願いでありますなぁ。
その願いが叶ったのか。時は流れ、大きく育ったメテオラ。
武器に変じる羽を振るい、みんなを守ろうと戦っている。
アゲハたちは・・・ボクが守る・・・
メテオラと対峙し、敗れ去ったこの昆虫の名はヴァイオラ。
右刃羽をやられて、逃げ帰った様子。
その話を、昆虫蜜場クラブバグに集まった昆虫たちが噂している。酒場ならぬ蜜場っすか。
この蜜場にて、現在の状況が説明される。説明セリフってやつですね。助かる!!
「奴は生き残ってるだけマシだ。花畑に蝶を喰らいに向かった捕食者は、全てメテオラに殺されている」
「あの忌々しい「ライオマダラ蛾」。奴がいるせいで我々捕食者は誰一人花畑に辿り着けない」
「そもそも花畑は「ライオマダラアゲハ」のテリトリー。メテオラは何でアゲハたちを守っているのか?」
「大方エサであるアゲハどもを一匹占めにしたいんじゃないか?」
捕食者たちにとっては、アゲハは貴重なエサである。
それが、ライオバダラ蛾であるメテオラに妨害されて喰らうことができずにいる。
このままでは全員オマンマの食い上げだぜって話だ。なるほどねぇ。
そんな風にどうするかと触覚突き合わせて話し合う捕食者たち。
そこに現れたのが、先日撃退されたヴァイオラ。
ヴァイオラは提案する。みんなでメテオラ・・・シメようぜ、と。
大の捕食者が頭数を揃えている。数でかかって邪魔者を始末しようぜって話だ。わかりやすい。
だが、ヴァイオラの提案を聞いた捕食者はみんな逃げ出してしまう。
まったく、弱虫どもが・・・やるせなくなってくるぜ。臆病な虫なだけに弱虫って奴だぜ!!
てな風にうまいこと言っているのはともかく、1匹だけ残っていた昆虫に話しかけるヴァイオラ。
残っていたのはカマキリのアルテミス。ほう、メスカマキリか。
行きますよ。私も・・・そろそろお腹がすいてきましたし・・・
それにヴァイオラさん・・・あなた、あれほどのタンカを切ったということは・・・
あるんでしょう?メテオラを・・・殺す策が?
なかなかに頭も切れるようですな、このアルテミス。
しかし、メスカマキリっすか。
交尾の前後でオスを食べることがあるというあのメスカマキリですか。
ふうむ、面白い生態ですよねぇ、それ。是非アルテミスさんのその辺りの話も見てみたいものであるが・・・!!
それはまたの機会ということで。
ここでちょっとした回想。ヴァイオラがまだ幼虫だった頃の話。
実はヴァイオラも「ライオマダラ蛾」である。
「ライオマダラ蛾」と「ライオマダラアゲハ」は幼虫時期は一緒に暮らすことができる。
が、成虫になったらこの2種は縄張りをめぐって争うようになるという。
ヴァイオラは捕食者として行動しているような感じであるが、蛾は昆虫を捕食することがあるのだろうか?
この言い方だと、単にテリトリーを争う間柄というだけにしか聞こえないが、はてさて。
「ライオマダラ蛾」であるメテオラとヴァイオラ。
メテオラは蛾でありながら、蝶に味方するという。
かつては兄弟の間柄であった2人だが、この考えの違いにより対立し、今に至っているらしい。
しかし、何故メテオラはアゲハたちを守っているのだろうか。
そのアルテミスの疑問に、ヴァイオラは答える。イカれちまってるのさ、と。
いわゆる「個体密度によって生じた多形性」という現象だ。
つまり・・・まわりの生き物の個体数によって種としての質が大きく「変性」する現象のことだ。
今回、稀な例だが、卵の頃から大量のアゲハに囲まれて育ったメテオラにそれが起きたのだ。
なるほどね。朱に交われば赤くなるってやつでしょうか。
メテオラは自分を蝶の群体の一部だと思っている。
いや、思っているというより、最早頭の中は蝶に「変質」しているという。言わば奴は兵蝶という訳だ。
そんな話をしている間に花畑に到着する2匹。
よくみると、ヴァイオラはアルテミスに掴まれた状態で移動してるんですな。
羽をメテオラにやられて飛べないって話なのか。なんだか滑稽な状態である。
花畑には、蝶の大群と、巨大な蛾の化物の姿がある。アルテミスビックリ。
だがこれはメテオラの幻影。
誘引フェロモンと羽の威嚇模様で作り出した幻影とのこと。
理解っていれば!!恐るるに足りん!!
手筈どおりにやっちまおう!!!
小さくデフォルメされていたヴァイオラの体が輝き、戦闘形態に変形する。
とはいえそんなに変わたってわけでもないですな。変身ポーズとって輝いたのに大きく変わっていないとはどういうことぞ。
メテオラアアア!!アアアア!!
てめえの!!強く歪んだ刃羽ぇぇぇぇ!!
今日こそ!!このヴァイオラが2枚まとめて引きちぎってやるぜぇ!!!
左刃羽を刃と貸し、巨大な蛾の幻影に突き立てるヴァイオラ。
その勢いで幻影が吹き飛ぶ。いい気合だ。
しかし、メテオラアアのとき、途中で息継ぎをしているっぽいのが気になる。気合が足りてない感じがする!!
そんなもんだから、幻影は吹き飛ばしたものの、メテオラの刃羽に自分の刃羽を破壊されるヴァイオラ。
だが!!勝つのは!!この!!ヴァイオラだ!!
1対1では勝てなかった。
だが、今回は伏兵がいる。生き残った者が勝者というのが自然界の掟。
であるならば、こういう勝ち方でも勝ったのはこのヴァイオラだと宣言できなくもない。自然な流れだ!!
アルテミスの鎌がメテオラの体を貫く。
いまわのきわに、メテオラはヴァイオラの名を呟く。変質した頭が戻ったのだろうか?
だが、そのまま力尽き花畑に落ちて行くメテオラ。
そして幻影が完全に解除される。そこに広がっていた光景は――
あの蝶の大群すら幻だった・・・オレは・・・メテオラに見せてやりたかったんだ。
この醒めることの無い現実を・・・
アゲハたちはとっくに繁殖期を迎え、大移動してしまった。
メテオラはその時、群体に拒絶され、ここに1匹で残されることになったわけだ。
では、メテオラは何故誰もいない花畑に留まっていたのか。
自らの幻影に飲まれていたか・・・あるいはそれすらも理解っていながら、戻りえない幻想にしがみついていたのか。
それはわからない。わからないが、なんとも切ない話である。
頭の中は変質してしまったが、個体が別であるということは変わりようがない。
そういった現象の引き起こした悲劇という話でありました。うーむ、切ない。
高橋先生はあとがき見る限り、今後も昆虫漫画を描いて行きたいと考えている様子。
擬人化はなされており、読みやすくなっていますし、意外とウケる可能性はありそうですな。
虫の生態は特徴的なのが多いですし、それらを紹介しながらの漫画とか面白そうです。
バトルがアッサリした感じなのと、見開きでのオチがわかりにくかったなど、改善して欲しいところはあります。
が、全体的には好きな作品と言えるかもしれません。
久しぶりにこう、昔の少年漫画らしい感じを受けたというかなんというか。そんな雰囲気を味わえました。
高橋良介先生の次回作に期待します。
・木曜日のフルット
鯨井先輩は風呂掃除のときもだけど、割と凝り性なところがあるらしい。
漫画家のお手伝いには向いていそうな気がしますね。狂頭先生の絵はアレだけど。
頼子の食品のチョイスはいったいなんなんだろうか。
せめて弁当系でも買ってきてくれたらいいのに。てきとうにもほどがあるよ!!
・総合感想
ハンザスカイ終了!!
寂しいけれど、これはまた新たな作品への第一歩と考えましょう。次回作に期待しています!
さて、今週は第78回新人まんが賞の最終選考結果発表がありました。
その入選作「DAMNDE」は近日掲載決定ということで、期待させられます。
しかし、今回の評価。浜岡先生が手厳しい。
どうやら今までは甘めに採点していたとのこと。やっぱりそうだったのかー。
各先生、色々とタメになるアドバイスをされているように見受けられますが、特筆したいのは小沢先生でしょうか。
「DIABOLU」に対しての評価。男の煮こごりのような作品。君が連載するならチャンピオンシしかない。
とか、「骸」に対しての、チャンピオンで連載狙うならもう少しエグさが欲しい、とか。
佐藤先生もおっしゃられているように、無難ではなく、もっと攻撃的に出た作品を読んで見たいと思う。
チャンピオン読者としても、エグさというか、どこか突き抜けた感じのする作品を読みたいと思う。
そんな作品が飛び出してくることを期待しています!!
2012年 25号
・バチバチBURST
1ヶ月強の期間を経て、バチバチが新章となって帰ってきた。
タイトルも改題。バチバチBURSTとして新たに一話からスタートだ!爆ぜる!!
BURSTというタイトルについては思うところがなくもない。
が、そのうちなれるということで目をつむりましょう。
さて、大相撲巨編の再開が巻頭カラーで描かれますぞ。
直径十五尺(4.55m)の円の中で執り行われる神事・・・
大相撲は他のスポーツとは一線を画した崇高なる神事という一面を持っている。
毎年四月上旬。東京靖国神社では、奉納相撲としてその神事がとり行われていた。
しかし・・・神聖なる土俵に・・・まるで神事とはほど遠い・・・
禍々しいまでに血腥い因縁が生まれていた・・・
満開の桜の下で、2人の力士がすれ違う。
これは間違いなく宿敵である2人の姿でありましょうなぁ。
奉納相撲は桜の花と共に見ることができるようになっているらしい。
桜と相撲。両方眺めることができるとは、なんとも粋なことであるな。
まわし一丁でぶつかり合う!これぞ日本男児!益荒男よ!
そう叫ぶ、武川水産のおっちゃん。タニマチなんてやってるだけあり、こういう場所は外さない感じですかね。
にわかにざわつく観客。
その理由は、これから出てくる男の存在によるもの。別格と呼ばれる男・・・
序の口、序二段、三段目。そのすべてで全勝優勝。いまだに負けなし・・・
序の口からの27連勝という現在の記録も楽に越えちまうだろうと言われとる天才・・・
虎城部屋・・・王虎剣市。
かの大横綱・虎城の血を継ぐ男。人を惹きつける華があるよとおっちゃんも絶賛。
体格、風格、実力。どれも兼ね備えているだけに、その意見は納得せざるを得ない。
さっそくその王虎の取組。
正面から王虎に思いきってぶつかる相手力士。しかし、手応えがまるでない。
そう思ったときには投げられていた。
小手投げ。左のわきに相手の右腕をはさみ、関節を決めるようにして投げ捨てる。
メキメキと悲鳴を上げる関節。下手に踏ん張れば、壊されてしまう技だ。
王虎はこの小手投げで連勝中らしい。
技術があれば、片腕だろうと、大きな相手を投げることができる。
観客の中でもそんなことを言っている人がいる。
ってこのバーカとか言っている人、鯉太郎と蒼希狼の取組にもいたような・・・?
それはさておき、王虎は投げ飛ばした相手を助け起こす。これはよいパフォーマンスですね。
清々しい!未来の大横綱!と褒め称える観客。
単に本場所でもないので折らずにおいただけだというのに・・・
武川水産のおっちゃんもこの表面上の姿に騙されている様子。
気は優しくて力もち・・・力士はこうでなくっちゃな!と絶賛している。
そして、三段目ですでに人気があるとも言う。
さすがに連続優勝を果たしたとは言え、人数が多い三段目は一場所で抜けたりはしないのか。
コワイ・・・あの人・・・コワイ・・・
絶賛するおっちゃんの横で、大きな体を震わせている少年がいた。
丸山大吉、17歳。土俵で戦っている力士と比べても遜色ないぐらいの体格の持ち主。
であるが、どうにも気弱そうな感じの子であるな。
王虎の内面の殺気を感じ取って怖がったのかと思ったが、単に相撲そのものを怖がっている感じです。
僕はただのデブなんだ・・・無理だよ叔父さん・・・相撲部屋に入門だなんて・・・
どうやらこれから相撲取りになろうという少年らしい。
なるほど。武川水産のおっちゃんはこのためにやってきていたんですね。
しかし、大吉くん。学校へも行かずに家に篭っていたとな?そりゃ両親も心配になるわ。
果たしてこんな気弱な子が激しい相撲界でやっていけるのでしょうか・・・?
大吉くんのおばあちゃんは、一度思い切ってやってみんしゃいと勧める。駄目ならその時帰ってくればいい、とのこと。
その言葉に泣き出す大吉。僕は厄介払いで相撲部屋に入れられるんだ!と。
そりゃ、引きこもっちゃった息子なんて厄介者以外の何者でもないですわな。
泣き出して逃げ出す大吉。とはいえ、小銭しか持ってないし、すぐに戻ってくるよとおばあちゃん。
いつものことと言ってますが、いつも泣いて逃げて戻ってきてを繰り返しているのか・・・?
これから入門する親方に会わなくちゃいけないというのに・・・これでは先が思いやられる。
入門前にスカすなんざ聞いたこともねぇぞ。
アイツはまず強くならんといかん!イジめられたら倍にして返してやるぐらいにな・・・
どうやら引きこもっていた理由はイジメらしい。
なるほどね。イジメられないよう強くするために相撲を学ばせるってのがおっちゃんの考え方でありましたか。
間違ってはいないかもしれないが、やはり厳しいんじゃないでしょうか?
ニキビすら痛くて潰せないという子である。向いている訳がない。
体が少し人より大きいからって相撲の才能があるなんて・・・痩せの暴論だ!!
泣きながら走る大吉。と、廊下の曲がり角で誰かにぶつかり倒れる。アウチ!
人とぶつかったのだが、大吉はまるで壁にでもぶつかったのかと思ったらしい。
巨体を弾かれた大吉。弾き飛ばしたのは、優しそうな表情の男。
空流部屋の幕下――鮫島鯉太郎だ!!
鯉太郎は片腕で130kgの大吉を助け起こす。涼しい顔をして。さすがであるなぁ。
大吉が一般人であることを知った鯉太郎は言う。いい体格してんな。羨ましいよ・・・と。
羨ましい・・・?僕のことなんかを?
初めて言われたそんなコト・・・・・・
鯉太郎っていうのか・・・嫌みな人だな〜
そんな結論かい。
まあ、イジメられっ子の体格がよくてもなぁって部分は確かにありますわな。余計に引け目に感じる気がする。
とはいえ、勿論鯉太郎は嫌みで言っているわけではない。
今でこそ立派な体格になっているが、太れずに悩んできたのが鯉太郎ですからねぇ。
太れるのも才能の一つである。鯉太郎としてはそういう意味を込めての羨ましいよ、なんでしょう。
でも、大吉も稽古を始めたら急激に痩せたりして。
ところで、鯉太郎を呼ぶこのチョンマゲの人は・・・やはり白水さんなんでしょうな。
やっぱり頭はそのままなのか。まあ、この頭で名を馳せたし、簡単には辞められないか!
さて、仕度部屋。
出番を控えて体を温めている力士がいる。虎城部屋の幕下、田上大さんである。
その田上さんを気持ちワリーとくさす力士は、王虎。本場所でもないのに気合入れてんじゃねーよ。
王虎のセリフに、相手は鮫島だし本場所じゃなくても気合が入る、と田上さん。
キラキラした顔で喋るなバカが・・・だからテメーは駄目なんだ・・・
テメーのやってることは相撲じゃねぇ・・・ただのジャレ合いだ。
ハッキリ言いますね王虎。
しかし、目を閉じて喋られるとうっかり猛虎さんに見えてしまって困る。猛虎さんが暴言吐いてる!?ちゃうねん。
髷を結うと見分けがつき難くなるキャラが何人がいそうなのが問題ですな。
猛虎さんは大銀杏になっているので、そっちで見分けないとなぁ。稽古場では違うけど。
田上さんによると、王虎は連勝中に何人も小手投げで力士を壊しているらしい。
やっぱり犠牲者は複数でてるんだ・・・対戦相手を何だと思ってるんだ・・・?
じゃあお前は・・・地を這う蟻を気にして歩けるのか?
王虎にしてみれば、相手はそのぐらいの存在でしかないってことらしい。キツイねぇ。
暴言を吐く王虎に、周りの力士は面白くないといった表情と意見を述べる。当たり前ですな。
だが、王虎はただの苦労知らずの天才というわけではない。
記録に残らないとはいえ、前相撲で鯉太郎に破れ、その屈辱をしばらく引きずることになった。
いや、立ち直った今でもその屈辱だけは胸に刻まれている様子。
天才なんて都合のいい言葉で語れるほど・・・簡単なモンじゃねぇんだ・・・
うちの関取と地獄の毎日を・・・あいつは過ごしているんだ・・・
すべては鮫島に喫した、たった一度のあの敗戦を・・・拭いさるタメに・・・
猛虎さんとの稽古は熾烈を極めるらしい。これは猛虎さん自身が強くなるためってのも含まれているからなんですな。
ボロボロになって横たわる田上さんを始めとした虎城部屋の力士たち。
その中にあって、同じくボロボロになりながらも立ち向かおうとする王虎の姿。
なるほど。こういうのを見ている田上さんとしては、完全に王虎を否定する気にはなれないわけだ。
まぁ・・・その地獄のような稽古のおかげで・・・オレも幕下に上がれたんだがな・・・・
そういう話でありましたか。
田上さんも鯉太郎に遅れることなく幕下まで昇進できていたというのは僥倖。
そして、奉納相撲という舞台で鯉太郎との戦いでありますか。
田上さんはライバルポジションというわけでもないのに、存在感がありますなぁ。
だからこそ、こういった場面で出番が回されるってわけだ。あ、カマセとか言ったりするんじゃないぞ!!
鮫島・・・とんでもねぇ怪物が育っちまってるぞ・・・
相対する鯉太郎に心で語りかける田上さん。しかし、鯉太郎もまた成長している。
拍手ひとつで観客達を注目させる。その威圧感は観客にも伝わり、実際より大きく見えるという・・・
虎城に王虎なら、空流にはアイツがいる!見ろバァさん!あいつが角界一の悪タレと言われた・・・
あの大関火竜の息子・・・空流の鮫島鯉太郎だ!!
体格や風格、実力では王虎に及んでいないかもしれない。
しかし、それでも宿敵として並ぶだけの格が鯉太郎にはあるって話ですね。
悪タレの火竜の息子ではあるが、土俵での所作などは昔から感心されていた鯉太郎である。
品格のようなものが備わっているということでしょうか。これは王虎には見られない部分ですな。
さて、田上さんとの奉納相撲の開始だ!
相変わらず体格は田上さんの方が上。見ている大吉も、相手のほうが大きいし、勝てないと思っている。
だが、開始のブチかましは鯉太郎が優勢。大きいはずの田上さんが揺らぐ。
そしてすばやくハズ押しを決めるためにワキをとる。
入った!と思ったが、これは田上さんに素早く切られる。
そして、四つに入ろうとまわしを取りにかかる田上さん。
だが、今度は鯉太郎がその腕を交わす。そして、逆に組み付いた!
前ミツをとり、一気に押す鯉太郎。オオッ!!
そうはさせじと足を踏ん張り、押し返し、留まろうとする田上さん。だが、その体重移動は鯉太郎の狙い通り。
繰り出されるのは鯉太郎の得意技。左の下手投げだ!!
巨体が回転し、土俵に叩きつけられる。見事な技である。
完敗を喫した田上さん。悔しそうだが、確実に相撲が上手くなっていると鯉太郎を評価する。
だが鮫島・・・それだけじゃ・・・その程度じゃ・・・
来場所幕下に上がってくる・・・王虎には・・・
親子二代にわたり土俵で生まれた因縁が・・・
来場所・・・若き二人の力士により再び角界を震撼させることとなる。
王虎はまだ三段目か、と思ったら来場所はもう幕下になるらしい。
鯉太郎が幕下何枚目かはわからないけど、同じ幕下であるならばぶつかる可能性はある。
お互い途中で負けることがなければいつかはぶつかる。果たしてそれが早いのか遅いのか。その違いでしかない。
前相撲の試合は記録に残らない。
とはいえ、そこでの敗北の記憶を王虎に刻まれている。
ついでに満員の観客の記憶にも刻まれているはずである。これは幕下での対決が盛り上がりそうだ。
そして、気になるのが田上さん以外の同期の存在。
石川や渡部は幕下まできているのだろうか?どんな姿になっているのだろうか。
蒼希狼はどうだろうか。天雷はさすがに上がっているだろうけど、髷を結った姿はどんな感じなのだろうか。
髷といえば、鯉太郎はやはり髪が伸びるのが遅い気がしますね。
顎の下で結べるくらいでないと髷は結えないというが、まだかかりそうな感じである。
そういえば、田上さんはちゃんと髷が結えてよかったですね。剛毛過ぎて結えなかったらどうしようかと。
他にも、白水さんはどうなったのかなとか、川口さんはどうなったのかなとか気になることは多い。
さらっと川口さんも関取になっていたらどうしよう・・・!!
阿形さん改め仁王さんや、猛虎さんも気になるし、気になることが一杯だぁ!!
次回は誰が登場することになるのか、凄く楽しみです。
楽しみすぎて、大吉がどこの部屋に入るかとか考えている余裕がないくらいである。
いや、武川水産のおっちゃんもいるんだし、空流部屋に決まってるんだろうけどね。
間違って虎城部屋に入れられたりしたら間違いなくイジメられてスカすことになるでしょうなぁ。
立派な体格だが、白水さんよりも逃げ出しそうな感じの大吉を迎えたとして、空流はどんな風に迎え入れるのか。
大吉自身はともかく、兄弟子として振舞う鯉太郎の姿というのは見てみたいところでありますな。
・弱虫ペダル
コースアウトしたはずなのに、いきなり二人に追いつき、並んでしまう坂道。
前をも見ないがむしゃらさが功を奏したのだろうか。
ぅあ。並んじゃった!
こら。気がつくな。そのまま走り抜けんかい!!
いい!そのままいって!!
ナイスなタイミングで激を飛ばす山岳。これはよいサポートですね。
はい!と元気よく返事をして走り出す坂道。
さすが山岳。見事な味方の支援・・・いやいや、色々とおかしい!何、敵を支援してるわけ?
勝負っていうのは、わからない方がオモシロイ!!
なるほど。不確定要素が入るならその方が面白いっていう話ですね。
山岳も結構なギャンブラーでありますなぁ。チームプレイには向いていない気がするけど。
組織だった行動が目立つ箱根学園において、山岳の存在はかなりイレギュラーと言えるでしょう。
これまで目立った行動がなかったのもその辺りに原因があるのかもしれない。
指示されて動くのは気が乗らない。好きにやれる状態でないとイマイチ本気になれない。そんな感じに見える。
ある意味、指示待ちスタイルの坂道とは真逆のタイプなのかもしれない。
坂道の指示待ちスタイルは徹底している。なんせ他校の山岳に指示されて返事しちゃうぐらいですから。
指示した山岳より、素直に言うことを聞く坂道に問題がありそうですな。
とらえた先頭!福富さん。今泉くんもいるね!
御堂筋くん!この勝負――先に福富さんに並んだ方が勝ちだよ!!
どうやら福富さんの少し前に今泉君がいたようだ。
前回は福富さんの姿しか出てなかったし、差がついているのかと心配したがそうでもない様子。
どちらにしろ、後ろにいるのは福富さんなので、福富さんがゴールテープ役となるのに変わりはない。
先頭に追いつくってことなら、一番先頭の今泉君に並ぶのが正解な気がしてきたがどうなんでしょうね。
ともかく、一気にいくと走り出す山岳。と ど けぇぇ!!
その山岳の飛び出しは読めていたという御堂筋君。
ロードレースの勝敗の決まり方はどんな時でも2通りしかない!!
先にしかけて逃げきるか、うしろから動きを見てラストラインギリギリで刺すか!!
御堂筋君は山岳の動きを見てから動き刺し込む方を選んだらしい。
みるみるうちに山岳との間を詰める。キモキモキモキモキモキモ。キモ!!
のこり数10cm。のびろオォ!!
叫ぶ御堂筋君。うむ、御堂筋君なら手足の数10cmくらいは伸びそうだ。自転車が前に伸びるわけじゃないだろうけど。
それを利用したハンドル投げすれば凄く強くね?とか思わなくもないな。
福富さんの後方左右から迫る山岳と御堂筋君。
しかし、さらにその御堂筋君の左後方から接近する存在。坂道である。
『そのまま』って、並ぶってこと?
指示待ちスタイルの坂道は、並ぶという指示を果たすために加速を続けていました。
なので、2人が飛び出したのだから自分も加速しないとと思ってついてきたらしい。
いやいやいやいや。元々並ぶのが目的じゃなかったはずでしょ!?
坂道の目的が段々変遷していっている!
御堂筋君を先頭に追いつかせない → 防げないのではりつく → 並んで走る。
どうしてこうなってしまったのやら。山岳の指示が入って回路に支障をきたしたか?
ともかく、3人は一斉に福富さんを追い越す。なんだ?どうなった?誰が一番だったんだ?
残念。
勝負は、一戦横並び。ゴールラインまでおあずけだね!!
そ、そうか。その結末があったか。
何故かその結末だけは考慮していませんでした。考慮したくなかったのかもしれないけど。
実際のところ、わずかな差はあったかもしれないが、機械で測定しているわけでもないし、それはわからない。
山岳が横並びだと主張したからそうなっただけという可能性もある。
山岳の場合、負けていても、下手したら勝っていても、ゴールまで楽しみたいからと同着と言っている可能性がある。
福富さんは誰が一番だったかわからないんですかねぇ。
まあ、勝手に行われた賭けの裁定をやる義務はどこにもないんですけど。
そういえば、抜きさって疲れ果てているはずの3人と並んで走っているんですな福富さん。
今泉君の言によれば、乱戦を狙っている、とのことだから紛れ込むのは狙い通りなんでしょうけど。
健闘を称えて御堂筋君に握手を望む山岳。さすがにこれは避けられる。いややキモイ。
ならばと坂道に握手を求める山岳。これは受け入れられました。
勝負という感じで走っていたわけじゃなくてごめんと謝る坂道。
しかし、山岳は言う。追いついてきたことに対する握手だと。
この最後のステージまで。選ばれた者しか来れない、この場所へ。
キミは闘いボクらと並んだ。しかも無自覚でだ。もしそこに"勝つ"って意志があったら――
十分に資格がある。のこり5km闘おう。最後のゴールだ。
底知れない坂道の力を認めた山岳。
先頭に5人がそろい、最後のゴールを目指して戦いが始まる・・・
という展開なのですが、山岳の最後のセリフは果たして正しいのだろうか?
確かに、勝負を自覚せずに並んだ坂道は凄い。勝つ意志があればと思ってしまうでしょう。
しかし、それは普通のスポーツマンとしての考え方と思われる。
坂道からしてみれば、勝負に勝つことより、指示を達成して見せることの方が重要なのかもしれない。
つまり、並ぶという指示を認識したからこの結果になったということだ。
もし指示が"抜け"ってことだったとしたら――
この場合、坂道が2人を抜いて一番速く追い越していたのは疑いようがなかったでしょう。
うーん。恐ろしい男ですな、坂道。
ボクをゴール寸前まで連れてってくれと指示したらその通りにしてくれそうな気もしてくる。
結局のところ、脱落者は出ずに5人での勝負となりました。
今後はどういった展開になるんでしょうか。
まず気になるのが、誰が真っ先に脱落するか、だ。
一番の候補が福富さんだと言うのが困る。だからというわけではないが、福富さんを応援したくなっちゃって困る。
1番を背負った男の走りというのを1年生たちに見せ付けてください、福富さん!!
なんだったら他4人まとめて自爆してくれてもいいぐらいである。
そして勝負の結果は後続の巻島さんや東堂さんに委ねられると。そのぐらいの3年の意地は見せて欲しいな!
・侵略!イカ娘
清美ちゃんなだけに、その目に映るものは全て清らかに見えるわけですな。あの早苗ですら・・・!!
まあ、早苗はああ見えても淑女ですから。
目的に向かって邁進している姿は美しいって解釈でも間違いは・・・ない?
汗を流す清美ちゃんの姿も美しい。
これは金をとってしかるべき写真でありますな。イカ娘もいい仕事してるぜ。
・範馬刃牙 SON OF OGRE
恋人の存在を外に、父子の闘争いは燃え上がる!
お互いの拳はお互いの顔面に突き刺さっている。
なんだかんだで刃牙は対等に闘えるところにまでやってきている。突然でしたけどね。
少年も・・・父親も・・・恋人も・・・気づき始めていた。
近い・・・・・・
終了りが近い・・・
ようやく終了と言う言葉が出てきました。
長く続いた親子喧嘩もついに終焉を感じさせてくれたようである。
まあ、もうっちょとだけ続くんじゃよと言ってから長かったという例もあるので油断ならないが。
いったい・・・幾万いるのだろう・・・
高層ビル街を埋め尽くす、人・・・人・・・人・・・
一目でいい・・・この目で見てみたい。
そういった人々がまた大勢集まっている。
どうやらビルから見ている人も多数いた模様。
特等席を確保していたオリバだが、周りに人が来れない様にしているのだろうか。
ともかく、人々は思う。
自己の肉体から、自己の人生からいつしか去っていった・・・野性を目の当たりにしたい。
学歴を手に入れた。地位も・・・そこそこの収入も・・・結果――
一体何を失ったのか・・・
そしてもう一つ・・・もはや数時間にも及ぶこの肉の削り合い。
何ッ!?
この親子喧嘩、もう数時間もやっていやがったのかッ!?
見ている方も疲れてしまいそうな状況である。
そりゃ、闘っている時間より語っている時間の方が長そうな戦いだもの。ダレるさ。
にもかかわらず、再燃するって言うんだから困る。いつ目を放せばいいのかわからないじゃないか!!
それはさておき。もう一つの思うことについて。
地上最強の親子喧嘩。家庭内不和。
子を持つ親。親を持つ子。
多くの親子達が気付き始めていた。
この親子喧嘩は不和ではない。
これって融和だろ!
世の全ての親子達が・・・見本とすべき親子関係だろ!!!
いやーいやいや・・・いや。
だろ!と言われましてもね。いやいやいや。
仲の良い親子だとは思いますよ確かに。だからといってこのお手本はないですよ。ほんと。
父の側にも子の側にも立ちたいとは思わない。
でも、この関係は多少羨ましく思わなくもない。不思議な話だ。
あ、でも恋人との契りを交わす際に乱入してくる父親はいらないと思います。あれは手本にしちゃいけねぇ!
でも逆に父親の立場ならどうだろうか。息子のそういう現場に足を踏み入れる・・・やっぱイヤだ!
それにしても、転蓮華を決めようとした刃牙だが、それを止め歩き出す勇次郎。
その姿はまるで肩車をする父親のようであった、という流れでしょうか。
これは少年時代に行った親子喧嘩の別バージョンであろうか。
あの時は、まるで子をおんぶする親のようと言われていたものだが、今度は肩車ですか。
ならば次の親子喧嘩があったら高い高いが始まるわけですね。どんどん高度を増していっている!!
ともかく、終了が近いと言われた親子喧嘩だが、どのような決着を見るのでありましょうか。
なんだったらこのまま2人で飯でも食いにいくかと帰って行く、という流れでもいい。
数時間たってるし、腹もまた減っていることでしょうしね。
・クローバー
桃浜に入ったヤンチャな妹、エリナが心配で仕方ない真田。
真田が帰ろうとしたとき、駐輪場に座り込んでいたのは前田。傷だらけの有様である。
ボロボロだが、準備運動みてぇなもんだと言ってのける前田。ほう。
回想。1年のチャンピオンを決めようやと殴られたときのこと。
殴りかかったのは田端要という男。
周りにいるのは田端の仲間らしい。
チャンピオン決めようやというから、バトルロイヤルでもするのかと思っんだが違うらしい。
テメエはこの数に勝てるつもりかよ!!
滅茶苦茶数を頼りにしてるー!!
タイマンですらないというのか?それでよくチャンピオン決めるとか言い出せたものである。
そんなんだからあっさりと前田にやられてしまう田端。
サブタイトルにVS扱いで名前を載せられているというのに、この有様は酷い。
勝利はしたが、さすがに多人数が相手では無傷ではすまなかった前田。
その状態で真田に挑むのはさすがに無理がある。軽くいなされる。
そして、今日は先約があるから行かねぇといけねぇんだという真田。
それに・・・その体でオレを相手にしようなんて、なめすぎだよ前田君。
覚えてないみたいに振舞ってたけど、ちゃんと前田の名前覚えていたんじゃないですか。
ダメダメにみえて、実はキレモノ・・・みたいな演出しおって。ニクイやつだ。
さて、その真田のいう先約とはハヤトのこと。もちろんケンカの用事ではない。
ファミレスで食事をおごる真田。どんどん食ってくれという。
やはり桃浜に行っているということで、ハヤトに面倒を頼みたいってことなんでしょうな。
トモキとかではなくハヤトに頼む辺り、信頼されているのか・・・?
まあ、トモキでどうにかなる妹ではないとわかっているからってとこなんでしょうね。
真田の奴、オレに突然おごってくれるなんて。そんなにオレと仲よくしたいのかな。
下心とかそんなことを考えないハヤト。
能天気というかなんというか・・・いいヤツじゃねぇか!!
実際、友達のためなら体を張ってくれるヤツですからねぇ。そりゃ真田も仲良くしときたくなるさ。
一方その頃。前田に敗れた田端要もまた他の人間に食事をおごっていた。
ようは、その1年をオレにやれっちゅうとるんけ。
関西弁を扱う謎の男が登場。
田端め。まさか助っ人まで使うとは・・・
こいつが華咲の頭になったら今よりもさらに凋落するんじゃないだろうか。そんな風に危惧してしまう。
そう考えると、登場時はどうかと思った前田が格好良く見えてくるから不思議である。
真田や菊池には華咲をまとめるつもりはない。
ならば前田に任せてしまうのもありなんじゃないだろうか。前田が納得するかはわからないけどね。
・毎度!浦安鉄筋家族
行徳にはUFOの秘密基地があるらしい。へぇー。
漫画家がバイトしてるだけじゃなかったんですね。行徳凄いなぁ。
ノブの聞き上手はもはや芸の域に達しいている。
普通といわれまくったノブであるが、もはや普通じゃないですよね。
3時間も話をマトモに聞ける人間はそうそういない。ってバイトの面接はどうしたんだろう。
・囚人リク
父の死を知り悲嘆していた松尾。
しかし、ひとしきり泣いたことである程度は昇華できた模様。
おおおおおおおお。まぶしすぎるぜ!!ユリチン!!
そりゃふっ切れすぎだろ。カラ元気もいいけど、公共物壊したりしないでおきなさいよ。
あと、キャラ変えとかそういう話ではない。
なぜなら天野とキャラかぶることになっちゃうから。それは松尾も本位じゃあるまい。
それはさておき。本日も昼休みにS棟へ足を向けるリク。
どうやって鬼道院のことを教えてもらおうか、考えたが答えは出ていない様子。
とにかく田中一郎を探そうとする。が、その前に見知った顔に声をかけられた。
昨日、殴られていたところを助けたお爺ちゃんである。
昨日はありがとよ、とのこと。どういたしまして。いいってことよー。
名前を告げて去っていこうとするリク。だけど、どうにも気になっちゃったらしい。
じいちゃん、いっつも1人なのかい。
S棟は年齢幅が広そうな棟ですし、御老人が集団の輪に入るのは難しいのかもしれませんね。
おじいちゃんはもう6年ここにいるという。そして刑期はまだ10年残っている。
今の年齢を考えると生きては出られないでしょうな。
しかし、それを当然の報いだと受け止めている。一体何をして・・・?
人を殺めてしもうた。
ワシの人生はもう刑務所で締めくくりじゃ。もう出たいとも思わん。
ふうむ。さすがにこの歳では未練ももうないといった感じなんですかねぇ。寂しい話だ。
身寄りもないというし、もし出れてもスラムで1人生きていけるはずもない。
ここにいればメシも出るし服や仕事もある。怒られもするが人とも関われる、とのこと。
最後のがなんとも寂しいセリフですね。
やはり人との関わりがなくなるのは耐え難いことなんでしょうか。
じゃがな、こいつだけは出してやりたい。
羽根を傷めていたんじゃがの。ようやっと治ったようじゃ。
そういいながら、懐に入れていたのはスズメである。ほほう。
しかしな・・・ここんところワシの足が調子悪くてな。外に出してやれんのだ。
・・・なあよ、リク坊。頼まれてくれんか?こいつを外へ・・・
おじいちゃんの願いを聞いて外に向かうリク。
スズメだけではなく、おじいちゃんも外へ連れ出してあげる。
だってさ、あのスズメはおじいちゃんが可愛がっていたものなんだから、おじいちゃんが返してあげないと。
そんな風に語るリク。あいかわらず人のよい子である。
おじいちゃんの懐から出されたスズメのチュン吉。自由な空へと羽ばたいていくのでありました。
そうじゃ。それでいいんじゃ。達者でな・・・チュン吉。
なんだか染みる話でありますねぇ。脱獄を夢見るリクにはなんとも言えない光景だ。
さて、おじいちゃんを連れて戻ってきたところで昼休みは終了。
今日は田中一郎に会う時間も取れませんでした。残念。
でもよかったとリクは言う。おじいちゃんが喜んでいたから、と。
その独り言を聞きつけたレノマさん。なんだかしらないが全身汗だくである。
なんだ?筋トレか。それともまた史郎さんと腕相撲でもしてたのか?
いや、今日はこいつだ。
ピコピコと親指を動かすレノマさん。その構えは・・・指相撲!?体ほてりすぎだろ!!
いやいや、指相撲はなかなか熱くなる競技ですよ。
指を動かすだけではない。周りこむようにして押さえ込んだり、押さえられたら暴れたりと熱くなれる。
子供の頃を思い出す競技である。とはいえさすがにここまで汗だくにはならねぇよ。
夜。今日もリクが考えるのは革命の闘士・田中一郎のこと。
手錠の抜け方のこと、鬼道院のこと、聞き出したいことは一杯ある。
一体あの男は何を知っているのだろうか・・・
その田中一郎は第4印刷工場で勤務。ガシャコンガシャコン。
さすがに名前は知れているだけあり、工場内でも仲間に引きこもうとする奴が現れる。
俺のチームに入れよと声をかけてくる男がいるが、その男を軽く張り飛ばす田中一郎。
衆を頼んでしか事を成せないハナタレ小僧が。知った風な口の利き方をするもんじゃない。
2度と俺に話かけるな。
目力によって脅しをかける田中一郎。シブイな。
さて、場面は刑務所から一転して本土。鬼道院の方に移る。
鬼道院の前には6億もの金が入ったアタッシュケース。
だが、今月のあがりはこれですべてですと差し出している方は申し訳なさそうにしている。
先月より2000万のダウンか。
来月これ以上下げれば、貴様はあの島行きだ。
凄い表情で脅しをかける鬼道院。うーむ、いかにも悪党って感じでわかりやすいですね。
鬼道院が本棚の本を操作すると、音を立てて本棚が開く。
その奥にあるのは、高く積まれた札束や金塊。溜め込んだものであるなぁ。
この熱い札束が俺の夢を実現する。
俺は統べるのだ。このことごとくを。
窓の外に見えるのは高層ビルが立ち並ぶ都市の姿。
鬼道院はこれらを全て統べようとしているという。
そんな鬼道院が野望を語る都市の上空を、スズメが鳴きながら飛んで行く。
果たして鬼道院はこの自由に空を飛ぶスズメも統べることができるというのだろうか?
刑務所を出て自由な空へと飛び去ったチュン吉は、鬼道院の前を飛ぶことができているのだろうか。気になります。
鬼道院はスラムで相当あくどい事をやっているとおじさんは言っていた。
それもこれも、巨万の富を得て、国の支配を企んでいたからなんですねぇ。
その計画はどれぐらい進んでいるのだろうか。そして実現の目はあるのだろうか。
なかなか気になるところです。計画が進む前にリクたちは脱獄できるのか?不安ではあるが楽しみでもありますな。
・空が灰色だから
高校3年生男女の物語。
それはいいけど、またこの手のタイトルであるか。
表紙と併せて、ヤバイ話じゃないだろうなと不安になってしょうがないです。はてさて。
今回の話は男女のカップル。男の子の名前は栄花くん。女の子は寺尾さんでございます。
本日は初のデート。遅れて来てごめんね、色々迷っちゃってと言いながら現れる寺尾さん。
服選びで迷っていたのでしょうか?いや、それだけではない。バスで行くか徒歩で行くかも迷っていた。それと――
今日デート行こうか行かないかですごく迷っちゃって。
何ですかそれは!?デート開始直後になんてことを言い出すのだこの子は!!
とんでもない発言だ!と思ったが、なんだか嬉しそうな様子の寺尾さん。ふふっ。
今日初デートしちゃうともう2度と私たち初デートができないと思うとなんだか惜しくなっちゃってさ。
だから精一杯初デートかましてやろうね!
なるほどー。最初のセリフはどうかと思ったが、この説明で凄く納得してしまいました。
初めてというのは1回きりでありますからねぇ。この特別感は確かに大事にしたいものでありますわな。
栄花くんは、並んで歩く最中、寺尾さんに告白したことを思い出す。
まさかずっと好きだった寺尾と恋仲になれたなんてな、と感慨深そうだ。
栄花「寺尾!好きなんだ!オレとつきあってくれ!」
寺尾「どっちでもいいよー」
栄花「どっちでも!」
これはまた、なかなかない答えが笑顔で返って来ましたね。
能動的な問いかけをしているのだから、どっちでもいいと言われたら、付き合いお願いしますというしかないじゃないか。
恋人のいる私の人生もおもしろそうだけど、その機会を逃した私の人生も味がありそうだし。
どっちともそれが人生だからどっちでもいいよー
そういう話であるか。納得・・・してもいいのかな?
確かにどっちに転ぶかの分岐点であるが、そのどっちに転んでも問題はないというなら、どっちでもいいわけだ。
その判断を相手がしてくれるというなら、相手に任せるというのも一つの方法である。
そういう意味を込めてのどっちでもいいなのでしょうか。なんであれ言われたほうの驚きは半端じゃない。
とはいえ、結局寺尾さんは今自分の横に、自分のためにいる。これを喜ばない男子はおるまいて。
そして、そんな寺尾さんがじーっとこちらを見ている。なっ、なんだよ?
栄花くん、エリ立ててるぅーっ!
大きな声で指差ししながら言われた!これは恥ずかしい!!
だってメンズ誌を見たらそういう着こなしをしてたから・・・!キザすぎたか・・・!!
素敵ーっ!!
マジかよ。うおおおありがとうメンズ誌!
目の中に星を浮かべるほどに輝かせる寺尾さん。そんなに喜んでもらえるとはね。
エリを立たせない自由もあったのに、エリを立たせる自由を選択したのはまぎれもなく栄花くんの意志!
18年生きてきていろんな物を見て、いろんなことを聞いて、いろんな思考して、いろんな人に影響受けて。
その想像もできないほどの莫大な情報量の経験を積み重ねて弾き出した、
今出せる答えをこのデートで見られるなんて!素敵だよお!
なんだろう・・・そういう風に褒められると・・・なんだか恥ずかしい気分になってくる。
慌ててエリを下ろす栄花くん。
そしてエリを立たせない自由!これが今の栄花くんの吐き出した答えだ!これもまた素敵ー!!
思いっきり寺尾さんに言われたことによる結果な気がしますが。
でも、寺尾さんの言葉に影響を受けたにせよ、下ろす選択をしたのは栄花くんですからねぇ。
行動をしたということが素敵だと寺尾さんは言っているのでしょう。
つまりは全肯定してくれているということになる。そう考えるとラブいな。
さて、歩いている最中、猫が寝ているのを見つける寺尾さん。
あっ栄花くん見て。猫だよ。見なくてもいいけど猫だよ!
いや、そう言われれば見るさ。確かに猫だな。微妙に可愛くない猫だ。
寺尾は猫好きなのか?と尋ねる栄花くん。
その質問に対し、好きか嫌いかで選ぶなら好きになるかなと答える寺尾さん。
栄花「オレん家、猫飼ってるから今度来いよ」
寺尾「本当に!?ばりアガる!」
なんだかテンション高めなセリフを放つ寺尾さん。
栄花くんもナチュラルに家に誘えたと内心でテンションアップ。ありがとうニャー助♂10歳!
私は猫飼えないから嬉しいなという寺尾さん。ペット禁止とかそういう話ですかね?
だって生物を飼うという選択は、同時に生物との死の別れも選択することじゃない。
私、そんなの悲しくて耐えられない!
いきなり重い話になった!!
ニャー助、長生きしてくれ・・・!!
思わず願う栄花くん。10歳だとそろそろ危うい頃だし、怖い話になりますな。
そして、寺尾さんの話は凄く共感できる話である。
自分もペットは似たような理由で飼えない。いつか死に別れることがわかっている相手ですしねぇ。
死んでしまったら、埋葬とかもしないといけないですし、これもまた悲しい。
死んだペットはペットじゃない。ペットの形をした肉だ、とかいってゴミ箱に捨てるわけにはいかないですし。
そういうことを考えちゃうとなかなかペットは飼えないですなー。
なんだか気まずい雰囲気になっちゃった2人。
話題を変えるためにカラオケにでもいかないかと勧める栄花くんでありました。
寺尾さんの返答は安定のどっちでもいいよ、であったが。
さすがに自信があると言ってのけた栄花くんである。なかなかノリノリに歌ってくれる。上手上手。素敵ー!!
逆に寺尾さんははっちゃけれていない。声ちっさ!
だってはっちゃけちゃったら、はっちゃけた自分とはっちゃけてない自分が生まれちゃうじゃない。
コンビニ弁当を1人でモシャモシャ食べてる時にはっちゃけてた自分を思い出すとなんだかつらい気持ちになりそうで・・・
それは考えるのがよくないのだ!
などとは言わない。考えてつらい気持ちになるのではなく、楽しい気持ちになるのだ!
いい感じにはっちゃけれたなーと考えれるようになれば、はっちゃけるのも怖くはないよ。
やらかしちゃったなーという感じの場合はそんな風には考えれないだろうけど!!
ここまでのデートの状態を鑑みて、栄花くんにはある疑問が浮かんでいた。
なあ寺尾。オレといても楽しくないのか?
つきあうのもどっちでもよかったり、オレとじゃはっちゃけられなかったり、でも猫のことははっきり好きって言うし。
オレなんて寺尾からすれば本当にどっちでもいいんだな。
あ、栄花くん怒ってるの?怒ってない栄花くんも素敵だけど、怒ってる栄花くんも乙なもんだねえー!!
ふざけるなよ!オレは本気なんだぞ!
確かにこの返しは怒ってもしょうがないものである。
だからというわけでもないだろうが、本気で寺尾さんのことを思っているという栄花くんに、私だった本気だよと返す。
私は栄花くんと一緒になる道と、栄花くんとは一緒にならない道の眼前で今の選択をした。
それは18年生きてきて、いろんな物を見ていろんなことを聞いて、いろんな思考して、
いろんな人に影響受けて出した、今の私の答えだから。
私は今まで1人での選択をしてきた。栄花くんのいない道を長く歩いてきた。
これからも多くの選択をするんだろうけど、これからは栄花くんと2人で選択する。
それは初めての経験で楽しみでならないよ。
なんだろう、それは・・・なんというか、その・・・まるでプロポーズのようではありませんか?
そんな風に言われちゃったら怒ることも忘れて赤くなるしかないじゃないですか。
そういえば、寺尾のこういう不思議な空気に惹かれて惚れたんだった、オレ。
栄花くんも初心を思い出してしまったようであります。
交際してる私たち2人がいるということは、いつか交際してない私たちが同時に存在するということだけど、
その日までがんばろうね!
なんだか酷いことをさらりと言われた気がする!
その日が生まれるとは限らないでしょ!がんばるからな!な!!
てなわけで、2人での選択をしていくことを選んだ寺尾さんでありました。
今、笑顔でその選択を口にできるというのは、その選択は間違いではなかったということなのでしょうか。
でも、選択しなかったらもっと面白いことが待っていたかもしれない。
そう考えると、今の選択が本当に最善だったのかと考えてしまわないでもない。
しかし、寺尾さんはそういった過去の選択を後悔するような発言はしていない。
基本的にポジティブな思考をしているのでしょうか。なかなか羨ましい話ではあります。素敵ー!!
なんというか、寺尾さんは落ち着いているというか、不思議な雰囲気の子である。
発言を追っていると、今までの子のようなテンションが散見されるのに、不思議と落ち着いて見える。
ばりアガる!とか口走るのに落ち着いた子に見えるとは一体どういうことであるのか!?
自分の考えをちゃんと持っているというのがわかるからなんでしょうか。不思議な話でありますなぁ。
人生は選択の連続である。さまざまな場面でさまざまな選択をして今がある。
地上最強の男を目指すのを諦めなかったら今どのような人間になっていただろうか、とか考えるわけだ。
果たしてチャンピオンを読まない選択をした自分はどうなっていただろうか。
きっとチャンピオンの感想を書くこともなく、ネットに自己の考えを大衆に晒すなんてこともなかったに違いない。
長い年月生きてきて、色んな漫画を読んで、色んな経験をして、チャンピオンを選んだ。
その選択に間違いはないと思っている。少なくとも今は。
チャンピオンの感想を書いているということは、いつか書いていない私も存在することになる。
それまでは頑張ろうと思います。がんばるから!な!!
・ガキ教室
矢島のグローブをとったのは自分だと告白する土井くん。
さすがにこれには父親も動揺の色を隠せない。
キャプテンだからってそんなウソつかなくても、と認めようとしない土井父。
だが、土井くんはハッキリと自分が犯人だと口にする。
これでは父親も認識せざるを得ないですわな。自分の息子がこの不和を引き起こした犯人であると。
この野郎!!
思いっきり引っぱたこうとする土井父。
その土井親子の間に割って入る晶。まずは息子の話を聞こうという構えだ。
だけど、父の手は止まらずに、晶の頬を痛打する。ぎご!何すんだゴルァ!てな感じですね。
土井さんの掌底がクリーンヒット!片桐は動けない!!
なぜか実況を始める近藤大佐。なにしとんねん。
動けないことはないさ。すぐに動いて土井父を押さえようとする晶。
アイツ、ブン殴りたいんなら家でやれよ!ここ学校だし!
それは全くでありますな。
まあ、ここは土井くんが皆に理由を説明するのが先ってもんである。
というわけで、話を聞くことになりました。なんでこんなことしちゃったの?
まさかあのキャプテンが・・・と1年も動揺を隠せないでいる様子。
オ・・・オレ、怖かったんだ・・・
矢島がエースに選ばれるのが怖くて・・・グローブ隠したらアイツのピッチングに影響するかと思って・・・
やはりそれが理由でしたか。
松田先パイとは小学校からバッテリーを組んでいた仲である。
ピロアキがエースに選ばれたら、松田先パイはどうなるのか。それが怖かったのでしょうな。
しかし、そんな風に思われてしまった松田先パイの方はなんとも屈辱である。悔しかろうて。
でも、菊池さんの抑えもあり、とりあえず話を最後まで聞くこととした。
みんなでがんばってきてやっと3年がいなくなってさ、やっとオレたち2年がレギュラーだってすごくうれしかった。
1年が入ってきて・・・その中に矢島がいた。ウワサは聞いてたけど、予想よりずっとうまいし球も速くて。
菊池さんも父ちゃんもすごいホメてたし、片桐先生も矢島の球に驚いてたから・・・
気がついたらオレ矢島のグローブ、カバンに入れてて・・・
でもそのことで1年と2年の仲が悪くなっちゃって、怖くなってグローブ捨てようかもと思ったけど、
矢島のグローブは使い込まれているけどよく手入れしてあって、
きっと大事にしてたんだなあって思ったら捨てられなくて・・・
こっそりバックネット裏に置いておこうとしたら片桐先生に見つかっちゃった。
片桐先生はオレが見つけたことにしといてやるって言ってくれた。
なるほどね。これがグローブ盗難から発見までの経緯でありますか。
気持ちはわからなくもないが、さすがにこれはなぁ。
捨てたりしなかった分、最悪の事態は回避できたかもしれないけど・・・
片桐先生がうまくやってくれると思ってたんだけど、なんか・・・1年と2年がますます仲悪くなっていっちゃって・・・
コラコラコラコラ!
何かオレが悪いみたいになってるぞ。
思わずつっこむ晶。まあ、うまく言ってくれることを期待したんでしょうけどね。
さすがにそれは虫のいい話ってやつですよ。
まあ、晶の誤魔化し方がうまくなかったのは事実ですけどね。
あと、晶がピロアキの球を褒めたのも犯行に至る後押しになったわけで・・・そう考えると晶にも罪はある!?
いやいや、さすがにこれで罪があると言われては困ったことになるわい。
というわけで、全面的に己の非を認めて謝罪する土井くん。すみませんでした!
キャプテンとして1年と2年をまとめていかなきゃいけないのに、卑怯なマネしてみんなに嫌な思いさせてしまって・・・
本当にゴメン。オレ、野球部やめます!!
確かに。このような事件を起こしてしまっては野球部にいられるはずもないか。
土井くんのこの言葉に沈黙で返す部員たち。
いたたまれなくなり、駆け出す土井くん。
その後を追おうとする土井父であったが、これを晶が押しとどめる。いーんだよ、アンタは行かなくて!
オレ、アイツの父親だぞ!
そう抗弁する土井父だが、晶の意見は変わらない。
また、先生は行かなくてもいいのかという問いに対し、こう答える。
なぁーんでオレが!やめるも続けるもアイツの勝手じゃん!
オレはただ野球部の顧問ってだけだから、と続ける晶。全くその通りですな。
しかし、その物言いは・・・と思ったら、晶は部員たちに向けて言葉を続ける。
お前らは?
追っかけんのはむしろお前らじゃね?行くなら今だぞ。
明日になったらチョ〜声かけづらくなんだろ。どーせ行くなら今行けよ!
い・・・いいこと言っている!!
確かに。なんだかんだで一番接することになるのは部員たちなのである。
であるならば、一番に和解しないといけないのは彼等なのだから、彼等が向かってしかるべきなのである。
この辺り晶は上手い。ただの熱血教師ではできないことをやってくれる。
基本的に事なかれ主義で面倒を起こして欲しくないという考えの晶。
だが、その処理には中々の手腕を見せている。うーむ、いいこと言いなさるなぁ。
晶の言葉を受けて、まずは松田先パイが走り出す。それに続き2年達が駆け出す。
そして矢島の勧めを受け、1年達も走り出す。
最後までブツブツ言ってたのはシノケンだが、取り残されてしまい、待ってよーと駆け出すのであった。
確かに・・・ここで追っかけんのはオレじゃないよな先生・・・
土井父も理解してくれたようです。よかったよかった。
試合が始まった時、土井父も言っていた。ガキはケンカしてもすぐ仲直りするって。
晶もそれを信じたいと思ったからこそ、子供たちに土井くんのことを任せようとしているのでしょうな。
とりあえず、自分ができるのはここまでかなとベンチに腰掛一息をつく晶。
その晶に、さっきの掌底について謝る土井父。痛くなかったってか?
痛くないワケないし!裁判起こしたら絶対勝つわ!
よほど痛かったようだ。まあ、これは貸しにしておくということで決着はつきました。
どうでもいいが、このデフォルメの晶は可愛いな。無駄に。
さて、野球部の部室。
土井くんは駆け出して、部室に来ていたらしい。その手にはボールが握られている。
今までお世話になったボールとか、いろいろ、ありがとうって感じで磨いてやろうと思って、とのこと。
大丈夫。何もとらないからさ。磨き終わったら帰るから気にしないで。
そういう土井くんだが、そう言われて引き下がるために追ってきたわけじゃないぞ!!
磨いていたボールを取り上げた松田先パイは、そのボールを土井くんの顔面に叩きつける。パコッ!!
音は軽いが、至近距離だし結構痛そうである。
さすがにこれは何をするんだよと周りが止めに入るレベルの出来事だ。
だが、投げつけた松田先パイが先に涙を流す。
カズ!てめぇ・・・ふざけんな・・・
悔しそうな感じの松田先パイ。そりゃあそうでしょうな。
だからといって、勝手に辞めていくのか、と。そういった行動もまた怒りをかきたてているのでしょう。
子供の頃からやってきた相方が、自分を信じず、自分のために手を汚し、勝手に去っていこうとする。
これは確かにふざけんなとしか言い様がない。
果たしてこのこじれきってしまった野球部の関係を元に戻すことができるのだろうか?
人のいいピロアキはグローブの扱いを褒めてもらったことで許してくれるかもしれない。
しかし、他の部員との確執はそうそうなくならないでしょう。
ある意味当事者よりも根深く残ったりするものである。シノケンとかうるさそうだ。
スッキリする解決が果たしてありえるのか。気になりますな。
・ドカベン ドリームトーナメント編
ついに来た!ドリームトーナメント組み合わせ抽選会!!
もっとキャラの追加があるかと思ったのだが、意外と早かった。
帝都ホテルに日本プロ野球の16球団全監督が終結している。
さすがにこの壮大なトーナメントの抽選会は注目の的となっており、報道陣も詰め掛けてくる。
そのドリームトーナメント。開催球場は阪神甲子園球場。3月3日プレーボール。
試合はセントラル形式で行い、予告先発なし、DH制なしとなる。
組み合わせは一回戦、二回戦、準々決勝、準決勝とその都度抽選を行い決定する。
こういった条件を受けて、抽選会が行われようとしている。
結果を日本中が見守る瞬間。
明訓勢は山田の家に押しかけている。中西球道は何故か銭湯の掃除をしている。何故!?
それはさておき、抽選開始!
まずは新球団の監督2人からクジを引いてもらう。
岩田鉄五郎監督は2番。つまり一日目の第一試合を引き当てる。いきなりじゃん。
続いて微笑監督。8番。二日目の第二試合である。
新球団同士の対決はなかった。
だが、次に引いた土井垣監督が1番を出す。おかげでいきなり組み合わせができあがった。
ドルフィンズの相手はスーパースターズだ!!
他の抽選はざっくりと省略。
トーナメントは以下のような組み合わせとなった。
スーパースターズ 対 ドルフィンズ
タイガース 対 アイアンドッグス
カープ 対 マリーンズ
ライオンズ 対 ウォーリアーズ
ホークス 対 スワローズ
ベイスターズ 対 ジャイアンツ
ファイターズ 対 イーグルス
ドラゴンズ 対 バファローズ
ぱっとトーナメント表を見ると、右半分は既存球団で埋められている。
もしや、決勝の相手は既存球団のどこかになるのか!?
とか思ったら、2回戦以降も新たに抽選を行うらしい。この表だけでは全ての戦いの日程はわからないわけだ。
1回戦から決勝までは11日間の日程で行われる。
1回戦は1日2試合。2回戦からは1日1試合の工程となる。豪快な使い方であるな。
組み合わせが決まったことで、各対戦相手同士の監督の交流。
胸をかしてくださいなどと謙虚なことを言う微笑さんだが、勝つ気はもちろん満点のはず。
よお、辰徳。事実上の決勝戦だなー
なんだかノリノリな様子の中畑監督。今のベイスターズでトーナメントを制することができると思っているのか!?
それはさておき、この組み合わせ。一回戦の一番の注目は3試合目でしょうな。
カープ対マリーンズ。微笑さんや中西球道といった主力が抜けた両チーム。
トーナメントによる被害を一身に受けた両球団の対決はまさに見ものである。
その球道、銭湯の掃除が終わったと思ったら、鹿馬道場に顔を出している。
そして何故か先斗三十郎と武器持って相対している。
先斗、その鋭さで獅子退治頼むぜ。
何・・・?先斗め、野球にはもう興味なしみたいな態度だったのに・・・まさか加入するのか・・・?
いや、これは違う意味を持っていると考えるべきでしょう。
武術家としての先斗に獅子退治を依頼していると受け取るべきである。つまり闇討ち!!
まさかウォーリアーズがそこまでダークな球団になるなどと誰が想像できただろうか!ってな展開もありえるな。
一回戦でいきなりスーパースターズと当たることになったドルフィンズ。
新田小次郎は走りこみを行っているが、果たしてドルフィンズに入ることになるのか?
そして、光の小次郎のストッパーは機能することはあるのだろうか。
いきなりの対決に、小次郎の見せ場がなくなっちゃうんじゃないかと不安になって仕方がない。
そして、最後に登場したのは真田一球と九郎さん。
そういえばこの2人はまだイーグルスにいたんだっけか。
オリジナルキャラを有しているイーグルスは結構有利な状況といえるかもしれませんな。
と思ったが、なんだか様子がおかしい。まさか1回戦は参加しない構えなのか・・・?
それともまさか、別の球団に移籍する構えだったり?このタイミングでそれはない、と思いたいけど。読めん。
さて、組み合わせが出来上がったところで、次回に続く。
今回のキャラクターファイルはプロ野球総裁、崖渕荘兵衛さんである。
日本中をプロ野球のチームでいっぱいにするという壮大な夢の持ち主であった崖渕総裁。
ついに夢を叶えて16球団を作り上げた。その手腕はさすがといわざるを得ない。
この世界ではまだまだ野球人気は凄いんだろうなと思わされました。
総裁の野望は果たしてここで終わりなのだろうか。
下手すると全ての県に球団を用意すべきとか言い出しかねない。
県がかぶっている既存球団あるけど、それは移転とかそういうことで。ありうる話だな!
・てんむす
二子ちゃんなだけに2番手の次鋒がぴったりかなって。
そんな訳ない!!
この言葉のやりとりだと、単にシャレに対するつっこみを入れているように見えますな。
二子さんが否定しているのは、九士朗がそんな意図で自分を次鋒にしたわけがないということ。
部長が勝った後の次鋒は一番楽な順番。
だから1番役立たずの私が選ばれた。そんなこともわからずにいたなんて、私はバカだ!!
己の無力さに怒る二子さん。突然目を覚ましたかのように猛ダッシュを開始する。
よもや自力で気づくことができるとは思いませんでした。やるなぁ。
まあ、九士朗が普段あんまりダジャレを言っていなかったのが功を奏しましたな。
これが本当にダジャレ言いまくりの人間だったら意図に気づくこともなかったかもしれない!!
それはともかく。
目を覚ました二子さん。親子丼の美味しさを味わう余裕も出てきました。おいしっ・・・
それはさておき。
相手との差は約1杯。350g差。これは多少ムリをしないと追いつけない差である。
このまま負けたら私は役立たずのままだ!!
試合前、二子さんは遊ちゃんに、お前さんが勝ってこの空気をなんとかせんとあかんわと言われた。
投げっぱなしという感じがしないでもないが、頼られていると見ることもできる。
ならば、やってやるわよ!!ってなもんだ。
響香ちゃんの算段としては、二子さんがショックで呆けているうちに絶望的な差をつけるつもりだった。
もう追いつくこともできないだろう大差がついていれば勝負はそこで決まる。
そういう算段であったが、1杯ではそれも望めない。
なら――1杯以上の差をつけるだけだ!!
目論みは外れたが、だからといって負ける気は毛頭ない。
去年のような悔しい思いをしないためにも、私は負けない。
ひなちゃんにあんな顔はもうさせたくないんだ!!
無理した笑顔でしたからねぇ。でもあれはあれで可愛いと思いました。
あの笑顔をもう一度見てみたい。とか歪んだ思いを抱かれても仕方ない笑顔だった気もする。
抱かれていないようで本当によかった!
開始20分。二子さんは2杯目を完食。
両者の差は3/4杯(約263g)に縮まった。
新しい親子丼を受け取る間に相手の表情を観察する二子さん。
さすがに疲れが見えてきていることがわかる。残り25分。逆転の目はある!!
1杯以上の差をつけてやると言ってみたが、実際は追いつかれてきている響香ちゃん。
試合序盤からのスパートのつけか、満腹感で動きが鈍くなってきている。
手を動かすのもつらくなってきている状態。そんな時、頭に浮かんだのは紫乃さんの言葉。
つらいときこそ手を動かさんかタワケ!!
見事な激励でございますな。それに従い、どうにか親子丼を口に運ぶ響香ちゃん。
動きが鈍くなっているのは、傍から見ても明らかであり、応援している亀子ちゃんも心配そうだ。
そんな響香ちゃんに対し、たかが20分で動きが鈍るなど軟弱者だと断ずる紫乃さん。けっ!
ま、勝つための作戦なら仕方ないがな。
くさすと同時にフォローも行う紫乃さん。
響香ちゃんの作戦を理解していなかった亀子ちゃんに説明をする。
序盤で大差をつけ、前半で勝負を決めようとしたこと。結果、それが果たせず今の状況であること。
亀子ちゃん以外の3人は皆それがわかっているようだった。
ここで、少し回想が挟まる。紫乃さんが響香ちゃんから相談を受けたときのこと。
去年の大会で敗退した後、響香ちゃんは強くなることに熱心であった。
だから、紫乃さんに食べ方のアドバイスをして欲しいとのこと。
紫乃さんとしては、未だ響香ちゃんの態度が気に障っていたので、始めは断る。
"大食い競技楽勝"で、お強い貴様にアドバイスなど必要なかろう。
強くないよ。私は弱いよ。
だから強くなりたいんだよ。
そう述べる響香ちゃん。うむ、慢心が抜けて己の強さを見つめることができているようですな。
だからこそか、紫乃さんも響香ちゃんにアドバイスをしてあげる気になってくれたようだ。
つらくても料理から目をそらすな!!
つらいのは相手も同じこと。そこであきらめた方が負けるのだ!!
ゆっくりでもみにくくともよい。あがいてあがいて最後まであがき抜いた者が、勝者だ!!
食べ方のアドバイスというより、精神論的な話になってますな。
いや、とても大事な話ではありますけどね。実際はもっと細かいアドバイスもあったのでしょう。たぶん。
今、この内容が思い起こされるのは、現在の状況にあっているからだ。
あがいてあがいて逃げ切ってみせる。響香ちゃんからはそういう気迫が見て取れる。
開始34分で響香ちゃんは4杯目を完食。二子さんは3杯と2/3。
現在の差は1/3(約117g)という段階。残り10分でこの差は縮まるのだろうか!?
響香ちゃんのペースは確実に落ちている。
しかし、さすがに二子さんにも満腹感が来ている。
目を覚ましてからは差を縮めることができていたが、これからは厳しそうな状況。
果たして追いつけるだろうか?
不安に感じた二子さんが目を転じたのは、自分の部員たちの方。
部長・・・いつも優しく凛として、私達を引っぱってきてくれた部長。
その部長が先鋒戦で負けた・・・
3年の部長は今日が本戦出場のラストチャンス。
次鋒の私が勝って、部長の負けをとり返すの!
今がんばらないで、いつがんばるのよ!?
二子さんにも、響香ちゃんに負けない気迫が伺える。
残り10分。果たしてどちらが勝つのか。逃げきるか、追い抜くか!?
私が勝つ!!
両者、抱いている思いは同じ。
赤西さんのため、立浪部長のため、負けられない。勝たなくてはと思っている。
意地と意地のぶつかり合い。いやぁ、スポーツものっぽい展開になっておりますなぁ。
今ひとつ相手と比べると繋がりが薄いと言われている結日高校ですが、今回の話はよかったですな。
部長のためにというモチベーションがあるだけでもかなり違うって話ですよ。
尾張大付属の方は、やはり皆仲がいいなぁという印象。
亀子ちゃんは紫乃さんの態度が気に入らない様子でしたが、見る限り普通に仲がいいんじゃないかね?
厳しいことを言ってのけているように見えるが、紫乃さん実際はいい人の可能性あるぜよ。
紫乃さんの活躍に早くも期待が高まってきたぜ。
・ANGEL VOICE
残り5分。市蘭の攻撃。
乾が突破をかける!
成田の側には俊足のDFが張り付いており、簡単にパスは出せない。
百瀬につなぎ、左サイドの尾上へ。
このパスは通るが、ボールを中に入れることはできず、クリアされる。
さすがだ。集中力はまだ切れていない。だが・・・間違いなく疲労はピークにきている。
この残り約5分。ここで決めようと考える市蘭。
そんな中、やはり俺が決めるんだと考えている成田。
乾がパスをくれなかったのが不満な様子。
とはいえ、位置取りを変えるなりして15番のマークを外してくれないと乾も出しようがない。
速さだけでどうにかなる相手ではないことはこれまで散々試してわかっていることである。
次は絶対振り切ってみせる。このままじゃオレのプライドが許さねえんだよ。
おめえのプライドはこの試合とは関係ねえ。
いやまったく、乾の言うとおりでありますな。
次もある試合ってわけではなく、3年生にとってはこれが最後になるかもしれない試合だ。
残念ながら成田のプライドに拘るわけにはいかない。
さて、ここで決めようと決意した市蘭。全体を押し上げて攻勢に出る。
そんな中、松田は携帯をカメラモードに切り替えようとしている。
決定的瞬間を写メで送ろうという話ですな。
スタンドからいい写真が撮れるものなんでしょうか?
いや、なんせあの天才と呼ばれる松田である。まるでバックネットから撮ったような見事な写真を写してくれるに違いない。
残り時間から考えて、観客ももう1点勝負だなと考えるようになっている。
1点を取った方が・・・勝ちです!
その1点を得るために、再び乾が突破をしかける。
動きの鈍くなっている八津野のDFを交わす乾。
このまま突破もありえる。なので、そうはさせじと3人がかりで囲む八津野DF陣。
気づけば、15番が成田のマークを他の奴に渡して乾の側に来ている。
これは・・・と思ったが、乾から成田にパスを出すコースはない。
後ろに戻す乾。そこに走りこんでいたのは・・・尾上!!
打て尾上ー!!
コースは空いている。そこに向けて見事なミドルシュート!!
並のキーパーであれば碌な反応もできなかっただろうミドル。だが、さすがに皆川。これを防ぐ。
だが、キャッチはできなかった様子。ルーズボールとしてゴール前に転々と転がる。押し込めー!!
成田のシュート。これは倒れたまま伸ばした皆川の手に阻まれる。
ならばと詰めて来た二宮さんが押し込む。しかしこれは八津野のDFに阻まれる。
ルーズボールは八津野の足下に。ここは大きくクリアだ!
そう考えるが、既に疲労はピークに達している。踏ん張りが効かない。
それでもなんとか蹴り出したボールは、間近まで来ていた乾の体に当たり、ふわりとゴール前に転がる。
そして、その決定的な場面にボールを得たのは・・・百瀬!!
ゴールにはDFがいるのみ。皆川はまだ起き上がりきってはいない状況。
この決定的なチャンスを百瀬はものにできるのだろうか!?
コーイチさんなら決めてくれる。そういった信頼感はある。あるが・・・どうなるかわからないのがこの作品である。
期待できるとしたら、松田の写真フラグ。
あれはここでのゴールシーンを写すことを意味していたのではないかと思える。
が、ひょっとしたらここでカウンター喰らって逆にゴールされる場面を写すことになるとかいうのもありえる。
いや、別にゴールされたシーンを撮る必要はないか。それを送ってもマイちゃんを喜ばせることにはならないしな。
・りびんぐでっど
祝☆連載50回!
記念すべき今回の主役は、圭太ママこと恵子さんであります。ワーイ。
ギャーンと体重増加にショックを受けている恵子さん。
タオル姿が艶かしいというかなんというか。素晴らしい。
しかし、相変わらず青山君はママの体重増加の悩みに対して冷たい。呆れた目をしている!!
メイドロボのかなこちゃんに長い間家事を任せてたのがいけなかったのかしら・・・
このままだと脂肪製造会社を経営するはめになっちゃう・・・
脂肪を製造しても売れるわけじゃないしなぁ。
売れても買い手があまりつかない気もするし、経営してもあまり儲けがなさそうだ。
そんな分析はさておき。
実は5時間ほど前に喫茶店でケーキを食べたという恵子さん。おやおや。
その最中、奥さん友達とダイエット話をしていたという。
私は水泳行ってるけど、けっこういいわよ〜〜
ほほう。水泳でありますか。確かに水泳は消費カロリーが高い割に体を痛めることもない、いいスポーツだ。
私・・・水泳するわ!!
泳ぎまくって、脂肪燃やしまくって・・・やせまくってやるわ!!
なんとも頼もしい発言だ!
でも、やはり青山君も青山パパも懐疑的な表情である。信じてあげてよぉ。ムリな気は確かにしてるけど。
というわけで、屋内プールにやってきた恵子さんともなこちゃん。
まずは準備運動ということで、柔軟を始めます。ほう・・・これは・・・ほう。ほう・・・ほう。
水着になるとやはり肉付きがいいのがはっきりとわかりますね。しかし、これはこれで、うむ。
まずは肩慣らしにウォーキング。
陸よりも負荷がかからないから疲れないのよね、とは恵子さんの言。
実際は水中は余分に負荷がかかるから痩せるのにいいはずなんですけどね。
浮く分足への負荷は軽減されるので、長く歩いても疲れにくいというのは間違いではないか。
長い間歩いてボーっとしてきた結果、コースロープが無限ソーセージに見えちゃうもなこちゃん。迷惑な!
ボーっとしないように泳ぐことにしました。それがいい。
まずは息つぎの練習をするために潜る2人。
と、気づけばもなこちゃんの姿がない。どこに行った?
ちょ・・・ちょっと!!
何ゆっくりと、しかし確実に幼児の群れにしのびこもうとしているの!?
いかん。(死んでるから)呼吸しなくていいのをいいことに、つい潜水して幼児を襲うとこだった。おそろしい!!
これは相当にヤバイ。なんというか、社会的に色々とやばい。やめるんだもなこちゃん。それは幼女だ!!
そういえば、この子ってエレベーター回で出てたモツ煮ちゃんなのか?
ともかく、いらぬ心配をかけさせぬよう、恵子さんの水泳指導に専念するというもなこちゃん。レッツスイム!!
恵子さんはバタ足しかできないので、もなこちゃんに手を持ってもらいながら泳ぐことにする。
そんな2人の様子を見て、仲のよい親子ですねぇとか言われちゃう。
これはなんだかテレてしまう話ですね。テレテレ。
恵子さんとしてみれば、娘がいるみたいで嬉しい話。もなこちゃんにとってはどうだろうか。
私も・・・物心ついた時からお母さんいなかったし・・・
だからおばさんがお母さんみたいなカンジで・・・
あら、もなこちゃん、お母さんいなかったのか。
お父さんは海外に行っているということでしたが、母の話は初めて聞いた気がしますな。
なるほど。考えてみれば、母が家にいるならここまで死後活発に動き回って気づかれないはずもないか。
もなこちゃんの話も気になるが、とりあえず恵子さんの脂肪を燃焼させるのが第一目的。
頑張ってスキンシップをしようとする2人。
だが、ここでもなこちゃんの下半身に違和感。ま、まさか・・・
あァーッ、やっぱり!!下半身ちゃんと離ればなれに!!
なんてこったい。ていうか、やっぱり脆い体だな。バタ足の補助で分離してしまうとは!
頑張って恵子さんに25mを往復してもらい下半身の回収をしようとするもなこちゃん。
だが、上半身を求めて泳ぎ出してしまっている下半身ちゃん。おばかさーん!
しょうがないので、さらなる往復を恵子さんにお願いするのであった。スパルタすぎる!!
ていうか、下半身ちゃんが泳いで来てるんだから、待っていればいいじゃないですか。ああ、遠ざかっているのか。
しかし、結局。スパルタな指導のおかげもあり、恵子さんの体重を3キロも減らすことに成功したのでありました。
一度の運動で3キロ減って結構なものですな。問題はそれが持続できるか、だが。
ともかくプールは最高だった。また来ようという回でありましたね。
恵子さんにとっても最高だし、読者にとっても最高である。皆によし、だ!!
・スポ×ちゃん!
かすみんの敗北姿はきっちりとカメラに収められてしまいました。これは恥ずかしい。
新規入部者が現れ、活気づくスポチャン部。
そこに、さらに私もやってみたいと言い出す少女が現れた。
縦ロールの大人しめの子である。
縦ロールといえば、高慢なお嬢様が定番だが、おさげの縦ロールならおさげ成分で清楚になるって話ですな!
小太刀を握ってゆっくりと振りかぶり、ゆっくりと振り下ろす少女。お・・・遅い!!
驚くほどのんびりしているが、大丈夫だろうか。
疑問ではあるが、とりあえずやってみる。
ほいっ。
やはり、禄に動くこともできていない少女。あっさりとリリィに面をはたかれる。ポコンッ。
はたかれた状態で固まる少女。あれ?痛かった?
いや、どうやらそういう話ではないらしい。
うれしいの!
いきなり目を輝かせる少女。もう1回打ってとせがんでくる。な、なんだ?
なんだかよくわからない子であるが、ここで身の上話を聞かせてくれます。
私ね、子供の頃から格闘技が好きだったの。
それで自分でも何かやってみたかったんだけど、親に「危ないからダメ」って言われて・・・
男の子がチャンバラとかプロレスごっこをするのを見て、うらやましいってずっと思ってたの!
この剣なら風船みたいで柔らかいし、ケガしないから大丈夫かなって・・・
私、1年A組の近藤綾女っていいます!私も入部していいかしら!?
ほう。近藤さんでありましたか。
のんびりとした子ではあるが、今のスポチャン部は来るもの拒まず。もちろんOKであります。うんうん。
入部は許可したところで、さらにスポチャンの楽しさを知ってもらおうとするリリィ。
打たれるより打つほうがずっと面白いし気持ちいい、とのこと。
試しに面を打ってみるように勧める。
ゆら〜〜〜
ゆる〜〜〜〜
これだけゆっくり動かすほうが疲れるんじゃないだろうかと思えるぐらいゆったりとした動きである。
遠慮しなくていいよというリリィ。何度か打たせてあげる。もっともっと!もっと思いっきり!!
全力!全力で打って!!
全力・・・!
ズパァンッ!と盛大な音を立てて打ち込まれる。
余りの衝撃にリリィの体が崩れそうになる。こりゃビックリだぁ。
しかも、打った綾女さんの小太刀がおかしなことになっている。何じゃこりゃああ!?
剣の先から小さな風船がにゅっと飛び出している。
何かと思ったら、中の風船が飛び出してしまっただけのようだ。
ゴム風船を布の袋で覆っている構造なので、切っ先の縫い目がほどけるとこうなってしまうらしい。
これを「風船」というそうな。そのまんまっすね。
ほどけただけなので、縫い目を直せば簡単に直る。
それはいいんだが、まだ新しい道具が簡単にほどけてしまうとは・・・どんだけ怪力なのよ・・・
リリィたちも口々に凄い打ち込みだったと褒める。剣がまったく見えなかった、と。
ん、これはもしかして・・・親が「危ないからダメ」って言ったのは・・・
ええ。「怪我させるから危ない」って・・・
そっちかー・・・
おっとりとしたお嬢様かと思ったら、よもやの怪力娘の参戦でございました。
剣速の凄まじさとか考えると、実は期待のホープ?
ともあれ、これで一気に部員が4人揃いました。これで部の設立申請ができるようになったわけだ。
次回からは部活動開始ということになるんでしょうけど、どういった話になるんでしょうかね。
部であるならば、大会に出るというのが基本的な流れだが?
まずは練習から始めるのだろうか。スポチャンの練習って何をするのだろうか。
色々と気になるところですな。菜花ちゃんと綾女さんの戦闘着も気になるぜ。
・ちぐはぐラバーズ
無心が強くなりたいと願う本当の理由を知ったモルガン。
はてさて、その衝撃はいかばかりであることか。
ここでようやくボールスは海兄のことに気づく。
どうやら2人は去年のインハイでぶつかっているらしい。
その上段をかわしたのは、去年のインハイ以来、二度目だ、とのこと。
まさかあなた・・・あの海きゅん?
体をくねらせ名を呼ぶボールス。元気そうだな。
まあ、それは置いておいて。
無心は迎えにやってきた海兄の手を振りほどき走り去る。
追いかけようとする海兄。だが、その眼前にモルガンの竹刀が突き出される。
あの女が次に無心に近づけばどんな目に遭うか。あなたにはその伝言役になっていただくわ・・・
表情を固くしたままそう述べるモルガン。そして――
侵入者の撃退を終えたモルガンは踵を返す。
倒されていた部員たちも周りの手を借りながら起き上がる。ボールスは元気一杯な様子。タフだな。
引き上げるモルガンに近づき、天原無心を今すぐ追い出したほうがいいと進言するモルドレッド。
あいつのせいでアヴァロン剣道部員に被害がでた。それに、今度は君を狙い襲ってくるかもしれない。
万が一のことがあったら僕は――
あなたには関係ないでしょ!!?無心は絶対離さない!!!
きつい一喝を受けて黙ってしまうモルドレッドでありました。うーむ。
さすがに幼少の頃より仕えているであろうモルドレッドに、関係ないでしょはないですわな。落ち込むわ。
そんなモルドレッドの様子を眺めるガレス。微妙に真面目そうな顔だが何を考えているのか。
用意された寮の自室に戻った無心。海兄が言っていた爽さんが重症というセリフに思い悩む。
本当は今すぐにでも戻りたい。そういう思いはないでもない。面倒な話ですな。
そんな悩める無心のところにやってきたモルドレッド。
出迎えた無心をいきなり殴り飛ばす。バキッ。
お前が誰を好きであろうと構わない!!
だがモルガンの心をもて遊ぶような真似は絶対に許さないぞ!!
モルガンに言っても通じそうにないから、無心に言いに来たわけですね。それは正しい気がしますな。
とはいえ、モルガンの王子様に乱暴を働くのはまずい。止めに入るガレス。
まあ、確かにね。下手するとガラハドのように追い出されちゃう可能性もあるわけですからして。止めてくれてよかった。
モルドレッドとガレス。
体格はさておき、性格は大きく違う2人。
真面目なモルドレッドに比べ、どうにもお気楽な様子のガレス。
モルドレッドは吠える。何故モルガンはあんな奴にこだわるのかと。
「剣の腕は僕の方が絶対上だし」
「僕の方がずっとモルガンを知ってるし」
「僕の方がずっとモルガンを想っているんだ」
・・・なーんていう君の気持ちは知ったこっちゃない。大事なのは我らが女王様の気持ちのみ・・・さ。
ガレスに言わせれば、モルガンの気持ちを汲み取るのが第一ってことらしい。
これが<謀剣>ガレスの意見でありますか。
一体何を企んでいるのか。そう問いただすモルドレッド。
その意見に、ガレス。君って本当にモルガンが好きだよね〜と答える。
僕ちんに負けないくらいに。
ふむ?ガレスもモルガンのことを想っていると?
あんまりそんな様子は見えなかったが、今の真面目な感じを見る限り、これが本心なんでしょうかね。
どんな理由かはわからないけど、モルガンは天原無心を選んだ。それは認めざるを得ない事実なのである。
モルドレッド・・・君はモルガンが好きだから無心くんが気に入らない。
――でも、僕ちんはモルガンが好きだから無心くんを呼び寄せた。
僕ちんたちはさ「アヴァロンの騎士」であり。アヴァロンを統べる「女王の騎士」だよね〜〜
女王の幸せのため騎士がすべき事としてどちらが正しいのかな〜〜〜〜〜?
うーむ、難しいことを言ってきますね。
騎士道に従うのであれば、ガレスの行いは全く正しいような気がしないでもない。
しかし、モルドレッドはその考えに従うことができるのだろうか。
これはちょっと気になるところですね。
さて、アヴァロン学園からカメラは移り、土門剣道場。
結局千春ちゃんはガラハドを家につれてきたらしい。海兄の言いつけを守ったのですね。
だーから、自分ん家に連れ込んでまで俺に襲って欲しかったのかって言ったんだよ。
いきなり何を言い出すのだガラハド!?
まあ、家に呼ぶのはともかく、自室にまで入れる必要はない気がしますわな。まさか・・・!?
間近に迫られるとじたばたと暴れる千春ちゃん。無心くん一筋なんだから〜と叫ぶ。
けど、なんだか思いっきり嫌がっているというほどにも見えないのは気のせいだろうか?
ガラハドの方には全くその気がないみたいだから、いいんですけどね。
そんな風に2人がじゃれているところに、アヴァロン学園に行っていた海兄が戻ってくる。
任務・・・失敗・・・だ。
やっぱりやられたの!?
やっぱりとは何だやっぱりとは。こう見えてもかっこよく決めては来てたんだぜ。
実際<剛剣>オネエは倒したという海兄。
<剛剣>といえばボールスの呼び名である。あのボールスを倒すとは・・・ガラハドも驚きの表情を見せる。
ガラハドは海兄とインハイなんかで会ったりしてないのでしょうか?
お互い面をつけた状態で向き合うだろうから、顔の認識がし辛いのかな?
海兄が受けた一番の致命打は引き胴。
右のわき腹に一直線に引かれるような筋が走っている。
上着とシャツがはじけ飛んでいる。この鋭すぎる太刀筋はモルガンだな、とガラハドは断ずる。
一体どれほどの鋭さの剣だったというのだろうか?
海兄の竹刀は折れている。まさか、受けた竹刀をへし折って胴を決めたというのだろうか?
鋭すぎるってレベルじゃねーぞ!!単に杖にして歩いてたら折れただけかもしれんけど。
なるほど・・・あの・・・
金髪ロングでスタイル抜群。ボインで目つきのエロいかなり高慢な美人のことか・・・うぐっ!!
喋るだけで傷が痛むのに、ムリして特徴を羅列する海兄。
重要なことだったので、口にしたかったのですね。わかります。それでこそ海兄だ!
まあ、それはさておき。
自分がやられたことは爽さんには秘密だぞと千春ちゃんに告げる海兄。
モルガンは俺を・・・爽さんへの伝言役にしたわけさ・・・
無心くんを・・・取り戻そうとすれば、こういう目にあうという宣戦布告だ!!
海兄の言うことは正解でしょうな。
爽さんのことを「あの女」呼ばわりしているモルガン。
無心と爽さんが義理の姉弟ということは知らないだろうが、そんなことはどうでもよい感じである。怖いわぁ。
たしかにやばいかもな。モルガンが試合以外で他人に竹刀を振るうなんてことは普通ない。
あン時と同じだ・・・モルガンが暴走しかけてる・・・!!!
何やら意味深なセリフを吐くガラハド。一体何があったというのだろうか?
さて、カメラは再びアヴァロン学園に。
ガレスに言われ、モルガンをなぐさめにいこうとする無心。
でも、どうして自分がモルガンさんを?と、わかっていない様子の無心でありました。
モルガンの部屋の前に到着。中のモルガンは、外にまで聞こえるぐらいの声で泣いていた。
絶対に嫌・・・!!
無心は誰にも渡さない!!!無心は私のものなの・・・
無心はやっと・・・やっと巡り会えた理想の騎士よ・・・
もう・・・あの時みたいな思いをするのは・・・・・・いや!!
ふうむ。やはりモルガン。過去に何かがあったみたいですね。
そして、それだからこそなのか。
無心にとってはモルガンをただ犬から守ろうとしただけの行為は、モルガンにとってそれ以上の意味があった。
小生はまたしてもやらかしてしまった。
会いに来てくれて嬉しいと、涙を拭いて笑顔を見せるモルガン。
うーん、健気というかなんというか、なんとも染みる笑顔であるな。これはなかなか・・・
単なる高慢なお嬢様かと思ったら、意外と深いキャラになりそうなモルガン。
秘められた過去に、暴走。一体何があり、何を起こそうというのだろうか。
そして、やらかしてしまったことに気づいた無心はどのような行動に出るのだろうか。
爽さんには、強くなるまで顔を合わせることはできないと言っていた。
ならば、モルガンにも同じ態度を取るのではないだろうか。ああ、次は土門道場に居候という展開だな!?
こうやって、余計に女性を傷つけていく無心という流れになるんじゃないかと危惧する。
もしそうなったら、無心は皆にボコられても仕方ないですね。仕方ない。
・シュガーレス
兼光さんにブン殴られた後、成瀬さんの姿が見えない。
恩田も気にはしている様子。
与崇さんは知っている。成瀬は――あいつなりの覚悟を示しに行ったと。
結局本当に単身で敵陣に乗り込むことになった成瀬さん。
前には多数の敵。さらに後ろにも周りこまれている。ザッ!
テメーに見切りつけてる奴はなァ、神楽の中にも大勢いるんだぜ。
ブチのめして次の頭の座からひきずり下ろしてやるよ・・・!
威勢のいい様子を見せる屋狩イサキ。
てっきり日本語の達者な山猿かと思ってたぜ。
その屋狩に対し、軽い口調でケンカを売る成瀬さん。
わざわざ乗り込んできたのは、お話をするためではない。さっさとやろうぜってなもんだ。
相手もそれがわかっているので、いきなり大将自ら殴りかかってくる。
強がってんじゃねえよ!!
兼光さんにブン殴られたんだろォ!?立ってんのだってやっとだろうが!!
どうやら兼光さんの一撃は気絶から醒めてもダメージが芯に響いて残るものらしい。厄介ですな。
これはシャケの一撃にも同じことが言えるようである。
昔、キリオがシャケに殴られて帰る途中、周防にあっさりとやられたことがあった。
あのときもキリオは立っているのがやっとな様子だったのでしょう。
つまり、今の成瀬さんも似たような状況ということになる。これはピンチだ!!
兼光さんが見込んでくれたってのに、こんなサル共にひざまずいてたまるかよ・・・!!
集団でボコられながらも、意識は萎えていない。
気力を振り絞り、反撃を開始する成瀬さん。おあ!!
俺は、多少のハネッ返りは笑って許してやるなんて、兼光さん程人間できちゃいねえぜ・・・!?
まあ、兼光さんはさすがにスケールがでかすぎますからねぇ。
そこまでにはなれないと認めてしまうのもいいことかもしれません。
む、もしやこれはキリオに言われたことを受けての発言ということになるのか?
ともかく、段々とリズムに乗ってきた感じの成瀬さん。
コンディションは最悪であるが、その状態でも負ける気はしない。10人以上で来られても負ける気がしない。
この世界、あんまり数の暴力って言葉がないですからねぇ。強い奴は単身でも勝つものである。凄ぇ。
これが神楽の副長、成瀬尚の力なのか・・・!!
俺が本気出せばザッとこんなもんよ。
頭に興味なんか無かったけど、兼光さんにブン殴られて気合入っちまったからな・・・!
結局、屋狩以外のザコ共は全員地に伏せることになる。残った屋狩もボロボロだ。
その屋狩に対し、成瀬さんは言う。
俺を倒して神楽乗っ取ろうなんて考えてるお前にゃ、次の頭は無理だ。
兼光さんが造った今の神楽を壊す覚悟が、お前にあるか?
俺は兼光さんの遺産をそっくり譲り受ける気なんてねぇ。俺なりの神楽ってヤツをイチから造る。
ハネッ返り共も1人1人ブッ潰して、力尽くで俺にホレさせてやる。
そのためには、身内だろうが容赦なく蹴りとばすし、フルヌードになって本音さらけ出す覚悟だってあるぜ・・・!
やはりフルヌードにはなるんだ!
やっぱりこうでないとな。これが神楽の副長、成瀬尚のキャラなのだ・・・!!
フルヌードになって本音をさらけ出すのか、フルヌードになりたい本音をさらけ出すのか。
これは難しい話である。なんとなく哲学っぽい気がする。いや、気のせいだな。
・・・クソッ見誤ったぜ。成瀬尚。こいつはヘナチンなんかじゃねえ・・・
イキり立ってやがる・・・!!
またえらい表現をしおって。
このままエスカレートされても困る、ってわけじゃないでしょうけど、蹴り倒してしまう成瀬さん。
こうしてみると、成瀬さんが言っていた、1人1人力尽くでホレさせるというのは間違いではないとわかる。
さっそく屋狩を見返すことに成功したようですからなぁ。有言実行、さすがです。
けど、力だけじゃ頭は務まんねえぜ。
そう言いながら現れたのは、浦居高校2年、真淵奨。おぉ、いたなこんなの!
ボロボロになって、最後に成瀬さんのみが立っている。この状況を待っていたという様子の真淵。
なるほどな。こいつが屋狩という山猿を動かしたサル回しであったか。つまり元凶・・・!!
わかったところでもう遅え!!
襲い掛かる真淵。だが、成瀬さんの前蹴りひとつでメガネ割られて倒れるのでありました。
なんなんだ、コイツ。さしずめ神楽のヒラオリといったところでしょうか。初期の。
成瀬さんに弱すぎると言われてしまった真淵。この男の明日はどっちだ。
思わせぶりに出てきてあっさりやられおって・・・そんな気はしていたよ!!
この敗戦をバネにして、今のヒラオリのように成長してくれることを望みます。
思ったより手こずっちまったな・・・まだ大仕事が残ってるのによォ・・・
そう述べる成瀬さん。その大仕事とは一体何か。それはすぐにわかる。
神楽に戻り、体育館で兼光さんを出迎える成瀬さん。お待ちしてました。
成瀬「俺と、イッパツやってください・・・!」
兼光「・・・高くつくぞ!!」
危ないことを述べる屋狩を倒して、やれ一安心と思ったら、成瀬さんがやらかしてきやがりました。
こいつは高くつきますね。来週は怪しい言葉を口にする成瀬さんが教育的指導を受けることになるのだろうか!?
挑むのはいい話だし、燃える展開なのに、なんでそんな言葉が飛び出しちゃったのやら!!
でもまあ、しょうがない。これが成瀬さんがさらけ出した本音であるならばしょうがない。
俺と、フルヌードでイッパツやってください・・・!と言わなかっただけマシと考えましょう。
もし、そこまで言ったとしたら、来週を待たずに今週の残り半ページで吹き飛ばされていたかもしれない。仕方ないね。
・LUCKY STRIKE
見事に立ち直った健太。
1点こそは取られたものの、新堂に打ち勝ったことは精神的に大きい。
その勢いで信夫を三振に仕留める。速度はさらに増しての115km。どこまでいくのだろうか。
見事な球だったよ健太君。やっぱり君はボクの・・・
ボクの・・・なんだというのか。気になるので最後まで言ってもらいたい。
別に言葉の途中で爆死したとかいうわけじゃないんですからさぁ。
江夏の好投に観客もざわつき始める。
荒川南のクリーンナップを仕留め、球速も増しているのだ。そりゃ注目も浴びるさ。
現在の点差は2点。勢いにのって一気に逆転したいところである。
打順は4番の興津から。
要注意の相手であるが、投手のマイケルの様子がおかしい。どうした?
ハワイ、オアフ島。
ここはマイケルの故郷である。
マイケルはハワイでも野球をしていた。
そこでのチームメイト、ジャック・スペクター。なんだか興津に似た雰囲気の男である。
マイケルが日本に行くことになる前日まで一緒に野球をしていた仲間だ。
野球つづけろよ、マイケル。
野球なら日本にだってあるんだろ。お前は日本で1番のピッチャーになれ。俺は米国で1番のナッターになる。
そしたら世界大会で勝負だ。
ったく、男が涙なんて見せんじゃねぇ。
俺たちのこと忘れたらぶっコロしてやる。
泣くなといいながら、自分は大泣きのジャック。いい子ですなぁ。
そんな涙の別れを果たし、荒川南に入ったマイケル。
当時は豪快なフォームから繰り出す球威が特徴な選手であった。長身のピッチャーだし、利点を生かしている。
だが、その特徴は監督によって封じられてしまう。
今からサイドスローで投げろ。うちでピッチャーをやりたければ、球威よりコントロールだ。
監督のこの言葉に逆らえず、従ってしまうマイケル。OK。
ジャック。日本の野球は俺たちのベースボールとは違う。体格も違えば考え方も違う。
俺たちの大好きなベースボールはここにはない。
野球とベースボールは違う。よく聞く気がする言葉ですね。
特に荒川南は子供のやりたいようにやらせるようなチームではない。
こういった日本式で管理されたチームに入ってしまったのがマイケルの不幸であったかもしれませんな。
俺のやりたかった野球・・・
思い悩むマイケルの前に、ジャックに似た興津がフルテンションで登場。
ボールにメッセージでも書いときな。ふるさとまでカッとばしてやるぜ!!
なんだかカッコイイこと言ってやがるなぁ。
それはさておき、マイケルは江夏に目を向ける。
忘れかけていたことが思い起こされる。こいつらを見ていると思い出す。
これが、俺のベースボールだ!!
前の回までのサイドスローとは違う。ダイナミックなオーバースロー!
長身から繰り出されるその球速はいきなりの112km!!
マイケル。わがままも貫き通せば、立派な才能だぜ。
ジャックの言葉が蘇る。そう、監督の言葉に対してもわがままを貫いてみせる。それも時には大事なことである。
WOHHHHHH
吠えるマイケル。球を受けた京本も何だか嬉しそうにしている。おやおや?
監督の叱責を覆い隠すように声をかける京本。これでは監督も下げてしまうわけにはいかないか。
おもしれえ!!
相手がいい球を投げるというなら更に燃え上がるのが亀塚の連中である。
眼を輝かせ、マイケルの球を迎え撃つ興津。
2球目はそのバットで見事に捉える。三遊間を抜ける当たり!だが、シングル止まりとなった。
続いて5番の佐々岡。
この佐々岡に対してもマイケルは思いっきり投げる。
高めの球やワンバウンドの球などが続くが、基本的に何でも振る亀塚には関係ない。
というか、亀塚にとっては非常に相性の悪い相手と言える。
手足が長く、170cmを超えるマイケル君のオーバスローはそれだけで変化球のようなもの・・・
しかもコントロールの悪さが、何でもかんでも振ってくる亀塚打線を苦しめる。
リトルマニアの解説の通り、これは厳しい。
6番の野村も三振となりツーアウト。4回の表、ここで1点でも返しておきたいところなのだが・・・
このままでは興津が残塁のままで4回が終わってしまう。
どうにかしないといけない。という状態であるが、次のバッターは誰だ!!
か・・・川口ーぃいい!?
ボクが顔だけじゃないってところ見せてやるぞ。
勇ましいことを言ってのける川口であるが・・・正直、期待ができない!!
これは、一体どういう展開になるのだろうか?
実際、点はどうしても欲しい。しかし、バッティングに期待はできない。
ならば、フォアボールに期待するか?相手はコントロールが悪いのだし、歩ける可能性はある。
でも、ヘボなのに大振りする可能性があるのが川口である。始末におえない。
ならばあれだね、デッドボール。これしかない。川口一世一代の見せ場として思いっきり当たれ!
なんなら顔面で受けてもいい。大丈夫、美形は顔を怪我してもすぐ再生するって、とある漫画の美形が言ってた。
というわけで、次回は川口の盛大な顔面ホームランに期待だ!やったれ!!
・ハンザスカイ
半座龍之介VS藤木穂波。師弟対決が実現しようとしている!
半座がまだ空手を習ったばかりの未熟な頃にも2人は対決している。
あの時は穂波嬢の圧勝であった。空手を習う前の、ケンカルールでも穂波嬢の圧勝。誰がクソ女だ!!
しかし、あれから半座は強くなった。
穂波嬢にもその精神は認められていっていた。帰れだの不良は大ッ嫌いだの言われたものだが――
私がお前の根性、試してやる!
そう言って、今に至るまで鍛え上げてくれた。
そんな師匠であり、憧れの相手と全力で立ち向かう機会を得た半座。
燻っていた火が燃えるところを見つけた感じで一気に燃え上がる!!
半座龍之介(1年) 168cm、65kg
藤木穂波(2年) 155cm、47kg
男女の違いによる筋肉量の差はある。
さらに、この身長と体重差。ポイント制の空手道でないなら負ける要素は見当たらない!
ように思えるけど、実際は負けてるんだよな。バネとかそういった部分がハンパじゃないのだろうか、穂波嬢。
ともかく、試合開始。
開始と共にいきなりふっかける半座。
飛び込むように上段。さらに中段。連打を行うが、体を反らしかわす穂波嬢。
さらに、流れるように上段蹴りを放って反撃してくる。がつん。
いきなりの穂波嬢の3ポイント選手。
くっそおお!!
ビリビリと震えるほどの咆哮を放つ半座。悔しそうですね。
見た感じ、公式の試合よりも気合が漲っているように見える半座。無理もありますまい。
続けての開始。
今度はフェイントを織り交ぜての攻撃。
気迫の乗ったフェイントは、さすがの穂波嬢をも惑わす。
だが、すんでのところで攻撃はかわされ、逆に上段突きをもらってしまう。これで4ポイント差。
とはいえ、今のは惜しい。藤木も危なかったなと周りの評価。
続いて始め。
今度も積極的に押し込もうとする半座。
いきなりの攻撃ではなく、サイドステップを織り交ぜ、突きをもらわないようにしながら接近する。
この動きにはさすがの穂波嬢もビクッとしたようだ。ビックリしたかい?
表情からしてかなり驚いた様子の穂波嬢。
ついさっきまでやる気の出ない様子だった男が、対戦となったらいきなりいきり立ってつっかけてくる。
そう考えると、穂波嬢が戸惑ってしまうのは当然な気がする。身の危険を感じるくらいだ。
隅へと追い込む半座。あの穂波嬢が追い込まれている・・・!?
だが、ここで穂波嬢の表情が驚きから引き締まったものに変わる。
圧力をかけて接近してくるのであれば、こちらはその勢いを潰しにかかる!
というわけで、足を払って倒し、上から潰すように突きを顔面に叩き込む穂波嬢。らああっ!!
ドンと派手な音を立てているが、大丈夫かね?ちゃんと拳は引いているようだから平気か。
なんせ本気で振りぬくと、コンクリートに拳の型を残すぐらいの威力がある穂波嬢の下突きである。
ケンカであれば死んでいた・・・!?
とはいえ、これは空手道の試合である。ポイントは7点差であるが、まだ負けたわけではない。
素早く起き上がり、審判の合図すら待てずにつっかかる半座。
この気迫。やらなきゃやられるという気迫が藤木を追いつめているんだと番場さんは解説する。
であるならば、ひょっとしたら1ポイントでも取ることができるかもしれないということか?
まるで本番のような勢いでつっかける半座に驚きを隠せない野田。
何言ってんだよ。今、俺は――本番より本気なんだよ!!
そういうことなんでしょうな。
憧れの人に、身につけた全てをぶつけようとしている。本気の本気にならんでどうする。
ま――このくらいが丁度いいんじゃねーの?
青柳さんも認める半座の勢い。それもそうだな、と声援を送り始める部員たち。
行け半座ー!取り戻せー!!
藤木ー!何やってんの、押し返して!!
半座が穂波嬢に転ばされたところで、止めの合図が入る。ゆっくりと起き上がる半座。
俺よォ――今でも一番深く刺さってんだ。アレが――
だってアンタ弱いもん。
なぁ先輩。俺、今どんくらいなのかな。ちったぁ、強くなってんのかな・・・?
疑問を投げかけながら、威を放つ半座。
昔はケンカだけが俺の居場所なんだとか吠えていた男が、一丁前の空手家の顔になっている。
変わったな・・・
その変化を認め、胸を貸そうと吠える穂波嬢。その変化は確かな成長であります。
というわけで、次回、ハンザスカイ最終回!!なにぃ!?
全国編が始まるものと思って油断していたら、その幕間で終了とは・・・その手があったか。
区切りがいいといえば区切りがいいところではあるが、なんとも残念な話でありますな。
試合の連続でマンネリ気味になっていた部分もあった感じはあるし、仕方ないのかもしれないが・・・残念である。
だが、ちょっと待って欲しい。
ハンザスカイは最終回を迎えるが、別視点からの仕切り直しが行われるという可能性はないだろうか。
時間を来年に進めて、新しい主人公の新入生視点から新たに物語が紡がれるとか。
そう考えた場合、更に視点を変えて、女子部員からということもありえるんじゃないだろうか。
つまり、女子主人公による、空手道女子部門編の開始という流れだ!!
なんだったら半座には妹がいたんだよという設定がいきなり湧いてきたということにしてもいい。
これなら主人公が変わってもハンザスカイのままでいられる。うむ、いい考えな気がしてきたぞ!!
・ましのの
あ〜〜・・・三十歳に・・・なってしまう。
いきなり深刻な悩みが飛び出しました。
こればかりは誰にでも平等に訪れるものですからねぇ。長谷部先生とはいえ逃れられん悩みだ。
ただ、独り身での三十路はやはり身に染みるものがあるらしい。
普通彼氏が出来る年齢っぽい高校時代に女子高だったのがマズかったのだろうか?
うちの高校、先生も男はおじちゃん先生ばっかりだったから、大学生の男のノリに全くついていけなかった。
いや、それより前にまず高校時代だ。
合コンに誘われてもつい断ってしまう長谷部先生。
行っときゃよかった!!三年間もキッチリ男子から離れることなかったよ!
何かスカートの下も短パンだし、女子力(笑)なかったわー!
女子高の中であったら女子力とやらを発揮して無くてもよかったんじゃないですかね?
というか、そもそも女子力とは一体なんなんだろうか。何の力なんだろうか。
私の女子力だってパワーアップしているんだ!とか言ったりしているんだろうか。謎な言葉だ。
高校時代から長谷部先生はお堅い感じでありました。
膝上丈のスカートという校則で短パンはくなって・・・パンツ見せろってことですか!?
制服でそんなこと強要していいんですか!?
てか全校集会、アレ何ですか?
全員スカートで体育座りって!パンツ見えますって!!
自分で短くしてるギャルのパンツが見えるのは勝手だが、真面目に校則守った人間がパンツ見られるなんて変だ!!
これはよい主張。というか、言われてみれば当然に思える主張ですな。
ちなみに、作者の美幸先生の高校がそういうスタイルだったらしい。大変ですな。
・・・パンツくらい見せる覚悟でいるべきだったのか?それが女子・・・力?
それが女子力だとしたら、とんだ話でございますな。
長谷部先生は中学の頃も変に慎み深かったという。
インナーがベージュでおばさん臭いといわれたことに対しても反論する。
何言ってんだよ、ベージュは透けないんだよ!
お前ら清楚ぶって白着けてるけど、白なんかスッケスケなんだよ!
っつーか、インナーつけずに白ブラってバカか痴女か!
なるほどーベージュにはそういった効果があるんですなー。
本当、知ってもどうにもならない知識がたまっていく漫画だぜ。
うんうん、このへんだよな、私が彼氏できない理由。
どうやら、昔を振り返って現状の問題を洗い出そうとしているようだ。
中学からの失敗ならやり直せる。
「三つ子の魂百まで」と言うが、逆に言うとそれ以上の歳で身についたことは修正できるってこ・・・
三歳・・・?そういえば園児の頃、ガキ大将だった私は男子に酷いことしてたかも。
そう・・・男子を一列に並べて定規で一人一人の・・・ぞうさんを叩く遊びをした・・・ッッ!!?
ぺちぺちぺちーんと音を立てて叩かれるぞうさん。なんてことをするのか!!
まあ、ぞうさんの鼻の部分であればそんなに痛くはないはずであるが。耳に当てるのは止めて!!
とはいえ、長谷部先生。あのときのぞうさんの呪いが身に及んでいるのではと考えてしまう。
そりゃあ、幼心に女の子に叩かれたりしたら、恥なことこの上ないですし、絶対許さねぇと思われても仕方ない。
変な趣味に走るようになった子がいたりしたらどうする!!いやな三つ子の魂が生まれそうだ。
ぞうさんの呪いに怯えて震える長谷部先生。
そこに、見回りを終えたらしき鬼塚先生が職員室に戻ってくる。
一緒に帰りながらぞうさんの呪いについて話を聞く。男性に話すような話じゃないですよね。
それはそれとして、ぞうさんの呪いでモテないんですと言う長谷部先生。
そんな呪いは現実にありえませんよと否定する鬼塚先生。
じゃあ、モテないのは私の責任ですね。
そうかもしれませんね。でも、モテない理由もそんなになさそうな気がするんですけどねぇ。
厳しい感じはするけど、美人で真面目なのに。
だから、鬼塚先生も言おうとする。秘めていた想いを打ち明けるチャンスと見たか!?
長谷部先生はモテてますよ。だって少なくとも俺は好
パオオーン!!
!?え、いや好
パオオオオォン!!パオオオン!!!
突然の酔っ払いの乱入で、鬼塚先生の一世一代の告白チャンスが潰されたぁー!!
なんというタイミング・・・もしやこれが・・・?
いえ・・・あるかもしれませんね、象の呪い。
しゅんとしてしまった鬼塚先生でありました。可哀想に。
長谷部先生も、この空気まで出来たのだから少しは察してあげてもよいのに。
この鈍感さも彼氏ができない一因なのでしょうな。
でも、この調子ならまだまだフリーでいそうな感じはある。がんばれ鬼塚先生!気を取り直せ!
上手く行くといいですね。
長谷部先生は、作中でもかなりの美人だと思っていました。
しかし、美人だからと言ってモテるとは限らない。世の中不可思議なものである。呪いって怖いね。
・さくらDISCORD
康介は、再会した時のノ宮のセリフを思い出している。
変わりたくても変われないものがあるのと同じ。
変わりたくなくても変わっちゃうことは、きっとこの先本当にたくさんあるんだよ。
・・・以前、ノ宮が言ったことだ。
「変わりたい」
「変わりたくない」
一見真逆のようで、根底にあるのは同じなのかもしれない。
きっとそんなことを考えるのは、いつまでも同じ時間に立ち止まっているからなんだろう。
康介とノ宮。2人は真逆のようでいて同じである。
だからこそ、康介は尋ねる。俺のいなかった4年間。どんなだった?と。
・・・うん。今度はちゃんと話すね?
ノ宮の口から語られる、康介が転校した後の4年間の話。
康介が引っ越してすぐ、事故でノ宮は両親を失った。
そのショックから、康介からの手紙に返事を出すこともできずにいたらしい。
なるほどね。それで音信不通の状態になっていたわけか。
両親が死亡したことは、芽吹以外知らないんじゃないかというノ宮。
あんまり人に言うことでもないと思うし、とのこと。
確かにわざわざ口にすることではありませんな。
でも、友人の親が無くなったことぐらいなら、親伝いに聞かされそうな気がしないでもない。
島や丘は、親からその辺りの話を聞いて既に知っているという可能性もありますな。
・・・気を遣われるのが嫌だったからってのもあるけど、
きっと一番怖かったのは、気を遣われて母さんにも父さんにももう会えないって実感したくなかったんだと思う。
実感したくなかったから、じーちゃんとばーちゃんにわがまま言って、あの市営住宅に一人で住むって言い張って、
けどやっぱり一人であの部屋にいるとさみしくて、誰も待ってない家に帰りたくなくて。
・・・それで4年間、ずっと一人で水切りしてた・・・ってか・・・?
そういう話でありましたか。
島や丘がノ宮と疎遠になってたのも、この辺りの気遣いがあったのかもしれない。
2人がノ宮の両親の死を知っており、ノ宮がそれを認めたがっていないのを知っていたとする。
それゆえに、そっとしておこうと距離をとっていたとしたなら・・・会う!ツジツマが!!
・・・今になって思うと、きっと私はこーちゃんを待ってたんだ。
こーちゃんにまた会えれば戻れる気がしてたんだ。こーちゃんも、母さんも父さんもいたあの頃に。
だからあの春の日、こーちゃんが帰ってきたあの日。
その後ろ姿を見て、もしかしてと思った。
その顔を見て、やっぱりと思った。
泣き顔を見られたくなくて、必死に走った。
なんとも・・・そういう思いがあの時にあったのか・・・!!
となると、先についていたノ宮がトイレで遅くなったというのもウソなんでしょうな。
泣きながら走ったあと、それに気づかれないように涙の跡を拭いていたので遅くなったわけだ。
うーむ、そういうことだったのか。なんだか感動的な気がしてきた。
両親の死でノ宮が弱っているなら、島もその隙に心に入り込んでおけば・・・
なんて思っちゃったりしたが、どうやらやらなくて正解だった気がします。よかったよかった。
芽吹がノ宮の家に遊びに来たとき、ノ宮はこんなことを言っていた。
ブッキー知ってた?私たちっていつか誰かが結婚したとしても、みんな『さくら』のままなんだよ?
ああ、言われてみれば確かに。
そうか、それで女子の名前は3人とも『さくら』なんだ。
男は苗字が『さくら』だから結婚しても変わらないし、女子は名前が『さくら』だから変わらない。
桜ヶ丘さくら・・・いやいや何考えてんだ。
ブブブブブッキー!?
何をいきなり乙女な発想をしているんですか。学校中にいいふらしてみたくなる衝動に駆られる。ウズウズ。
まあ、丘とのデートの様子からして、結構乙女であることはわかっておりましたけどね。
・・・みんな同じ『さくら』同じ名前・・・
それってさ、なんかまるで、まるで家族みたいじゃない?
なるほどねぇ。これが芽吹が言っていた、『さくら』に一番拘っているのはノ宮という話の理由であるか。
『さくら』という名前を揃えることで、家族が揃うような気になっていたわけだ。なるほどぉ。
しかし、そうなるとハルカさんだけはその規則から外れることになるんですな。
思わぬところで修一先輩がハルカさんより有利な箇所が出てくることになった!やったね先輩!!
まあ、ハルカさんは家に婿養子を迎えるようにすればいいって話ではあるんですけどね。
・・・『さくら』6人揃った時は嬉しかった。
結局昔に戻るとか代わりとかじゃなくて、また見つけられるんだなーって。
けどその後、すぐ怖くなっちゃった。この時間もいつか終わっちゃうんだなって。
戻りたくても戻れないし止まってもくれない。
一方通行でただ進んでく・・・
私は、時間が怖いんだ。
・・・本当はちゃんとわかってる。いつまでも子供のままじゃいられないって。ちゃんと大人にならなきゃって。
時が進めば、環境は変化する。否が応でも変わってしまうものはある。
今できあがってる大切な関係も、変わってしまうことはありえる。それが怖いとノ宮は言う。
わかる話ですな。
楽しい時間ほど早く過ぎ去ってしまうものであるし、切なく感じるものである。これが青春か・・・!!
今でも辛いか?と問いかける康介に、辛いとはちょっと違うかもしれないけど、時々たまらなくさみしくなることはあると答える。
きっといつか大丈夫になる日は来るかもしれないけど、やっぱり忘れられる日は来ないと思う。
それはきっと・・・こーちゃんも同じなんでしょ・・・?
変わりたくても変われないように、変わりたくなくても変わってしまう。
忘れたくなくても忘れてしまうように、忘れたくても忘れられない。
ちゃんとわかってる。それは仕方ないことで、どうしようもないことだって。
忘れられなくて悪いかくそったれ!!
そんな簡単に割り切れるかこんちくしょう!!
いきなり、遠くに向かって叫びだす康介。えぇ!?こっ・・・こーちゃん!?
康介がまた壊れたぞって感じである。心配そうにするノ宮。だが大丈夫。まだいつもよりは平静な康介だ。
・・・ノ宮。おまえの言う通りだよ。いつまでも子供じゃいられない。
いろんなこと受け入れながら、ちゃんと大人にならなきゃって。
だからさ、ちゃんとわかってるからさ。ちょっとくらい愚痴ってもいいだろ?
そういう話でありますか。まあ、いいんじゃないんですか。ちょっとくらいなら。青春には必要だ。
康介「女々しく悩んで何が悪ぃ!?そんな簡単に大人になれたら誰も苦労しねぇっつーの!!」
ノ宮「時間が戻らないとか止まらないとかそれくらいわかってるよ!!ちょっとくらいそんなこと考えてもいいでしょ!?」
遠くに向かって並んで叫ぶ2人。やあ、青春が迸っているかのようだ。
きっとみんなわかってる。いろんなことが仕方ないことも、どうしようもないことも、何が正しいとかどうすべきとか。
ちゃんとわかってる。だからさ、せめて今はちょっとくらい愚痴ってもいいだろ?
言うだけ言ったら、ちゃんと前に進むから。
こーちゃんのアホーっ!!
えぇっ!?
ぐ、愚痴っていいとは言ったけど、まさか悪口が飛んでくるとは思いませんでした。酷いよ!!
まあ、溜め込んでいいようなものではないし、この機会に言っておくのはいいかもしれませんな。
いや、ノ宮ならこのぐらいは普通のときにでも言うかもしれないが・・・
ともかく。
ノ宮の両親の不在、そして『さくら』を集めようとする拘りについて判明してしまいました。
順調に伏線は回収されていっている様子。
これはこのまま大団円を迎える流れとなってしまうのでしょうか?
ここで、あえて話を逆転させる流れとか来たりしないものだろうか。
住吉さんの母がまた倒れちゃうとか、島が陸上の合宿で潰されちゃうとか、芽吹兄がまた暴れるとか。
まさかの2週目!てな展開がないとも限らない。何故ならそれもまた青春であるから!な!!
・琉神マブヤー
みんないなくなっちゃった!!
みんな飲み込まれてしまった・・・
全てを託されたマブヤー。沖縄に残ったのはマブヤーただ一人である。
まさしく最後の希望となったマブヤー。沖縄を救えるのはマブヤーの力のみである!
でもガナシー、カナミーでもどーにも出来なかったのに、オレ一人で!?
なんとかなるのか・・・出来んのかよ・・・
立ち尽くしてしまうユウ。
そんなユウに超拳骨をかまして喝を入れるマブヤー。あれ?
気づけばユウは変身が解けた状態で立っており、その前にはマブヤーがいるという状態。
どうやら魂での会話を繰り広げている様子。
悩むならやってから悩め!なんとかなる、ならないなんてやってみないと分からないんだぞ!!
しくじったら謝ればみんな許してくれるよ!それで次の手を考えればいいんだよ。
なんとも男らしい発言でありますな。
でもヒーローならこれくらいの前向きさがないといけないか。
自信を持て、仲間ユウ。
キミにボクが・・・マブヤーの魂が入ったのは偶然かもしれない・・・でも。
仲間ユウがマブヤーになって沖縄を守ってこれたのは、偶然じゃないんだ!
告げるべきことを告げて、マブヤーの魂はユウの眼前から消える。
そして、再びマブヤーの姿に変身するユウ。
今度こそ迷いはない。やるだけやってみる!やってやる!やるだけやってそれからだ!!
太陽(ティーダ)・・・灸(ヤーチュー)!!
胸に燃え上がる炎を投げつけるマブヤー。
冷たいヒジュルーゾーンも、燃え上がる太陽であればなんとか出来るかもしれない。
だが、太陽灸は表面で止められてしまう。ガナシー、カナミーの攻撃の時と同じだ。
このままでははじかれてしまう・・・
バシュ。
はじかれた!マズイ!これでは打つ手がなくなってしまう!!
と、ヒジュルーゾーンから長いものが伸びてきた。
あれは・・・ハブデービルの腕!!?
伸びたハブデービルの腕は、はじかれた太陽灸に喰らいつく。
そして、伸びた腕を元に戻す。そうすれば当然、太陽灸はヒジュルーゾーンの中に入り・・・はじけ飛ぶ!!
一瞬にして吹き飛んだヒジュルーゾーン。
中に吸い込まれた人々も一瞬のうちに元の場所に戻る。
あまりに一瞬の出来事で、沖縄の人々は何があったか理解できずにいるようだ。
しかし、ガナシーたちは理解している様子。なんとかしてくれたマブヤーを褒め称える。信じてたぞ!!
でも、これはマブヤー一人の功績ではない。
今回のもう一人の殊勲は・・・ハブデービル!!
ヒジュルーゾーンから解放されていたハブデービルさんを発見したマブヤーは正面からこう告げる。
ニフェーデービル(ありがとう)
おまえの助けがなかったら太陽灸でヒジュルーゾーンなんとか出来なかったしさ!助かったよ。
真正面からの例に思わず照れるハブデービル。
わんはわんのタメにやっただけだ!勘違いするな!マブヤー!ヤーはフラー(バカ)か!
それでも・・・助けてくれたことに変わりはないよ。だからニフェーデービルだ。
マジムンが相手であってもこういった態度を取ることができる。
これがユウのえらいところでありますな。マブヤーとしてふさわしいと言える部分である。
ヒジュルーゾーンを破った殊勲のハブデービル。
だけど、呼んだのもハブデービルであり、バレたらマジムンのみんなに怒られる・・・
てなこと言ってたらしっかりばれちゃいました。うひょう!!
というわけで、この事件によりハブデーブルさんは戦闘員に格下げとなってしまうのでした。哀れ!!
かっちゃんは大主の力を失い、ただのヤギとなった。今でも仲間家でのんびりと過ごしている。
戦闘員に格下げになったハブデービルに代わり、ハブクラーゲンが新たなドンとなった新マジムン軍団。
今日も手に入れたマブイストーンで悪いことを企む。
しかし、そんなマジムンたちの前に立ちふさがるヒーローの姿がある。
マブヤーは今日も戦う。沖縄の平和を守るために!!
マジムン・・・いったあ、むる、たっぴらかす!!(おまえら、みんな、たたきつぶす)
というわけで、琉神マブヤー完結でございます。
駆け足でキャラが増えてのいきなりの最終回。いろいろとゴタゴタしてた感じがしないでもなかったですな。
それでも、最終的にはマブヤーとハブデービルの共闘による強敵退治という構図を見ることができた。
そして、今日も仲良くケンカしている風情な双方。
こういった雰囲気がマブヤーの魅力なのではないでしょうか。
丸山哲弘先生も、そういった雰囲気を引き出せていたように思えます。
でも、次回作としては原作も自身で担当した、哲弘先生らしい作品を見たいなと思ったりもします。
というわけで、丸山哲弘先生の次回作に期待しております!!
・木曜日のフルット
エリザベスカラー。確かに立派な名前ですな。見た目からつけられた名前なのかな。
直立歩行する猫であれば普通に外せそうだが、外さないのがえらいところである。
こう見えても猫ができないことは簡単にはやらないようにしているのさ。たぶん。
・総合感想
スポ漫祭りとは一体なんだったのか。
バチバチが帰ってきて、ようやく企画の作品が誌面に出揃った!
という号の次回予告でそのうちのひとつが最終回宣言をされている。
こういったことが起きるからチャンピオンは油断ならない。
油断していなくてもボディに聞いてくるから困る。ゴフ・・・!!
編集後記でバチバチBURSTの呼び名について悩んでいる様子が書かれている。
「BBB」「バババ」「バチバー」「バースト」
どれもいかがなものだろうって感じである。BBBだと別のゲームとかぶるしなぁ。
新章になっても、やっぱりバチバチはバチバチってことでありますな。それでよい。
刃牙や浦安がタイトル変わったからって新しい呼び名にしたりはしないですからねぇ。
2012年 24号
・弱虫ペダル
異色の3人による三つ巴の攻防が始まる。
確かに見た目からして揃わない3人である。全員細身ってところぐらいだろうか。
そういう意味では総北3年の3人よりは揃っている部分があるといえなくもないか。
それはさておき、先頭の今泉君。
静かな先頭にいて気がよくなっているのか、あいかわらず鋭敏なレーダーを備えている。
もうすぐ後方から3人が迫ってくるのがわかっているようだ。
来てる・・・もう来る。
真波、御堂筋、そして――小野田か!!
チラリと視線を逸らして認識する今泉君。何を見ているの?
やはり現在の今泉君の脳内はゲーム画面のようになっているのではないだろうか。
画面下には後続がどのくらいまで近づいてきているかわかるように表示されているとか。
この俯瞰視点こそ覚醒今泉君の真の力よ!
てなこと言っている間に、今泉君が3日目の山岳を制す。
まさかまさかでありますな。
しかし、3日目の山岳ゼッケンとか獲得しても来年もらえるわけじゃないんですよね?
あんまり意味がないポイントですな。と思ったが、表彰式には出れるようになるのか。
やったね今泉君。表彰式の席を1つは確保できたよ!
山岳ラインを通過したらいよいよゴールまであと6km。
これまでの会話からして、この先も登りは続いての頂上ゴールとなるのでしょう。
今泉君の少し後ろを走る福富さん。追い抜けはしないが、離されてはいない様子。
疲弊しあきらめうつむき走るエース。外から見ればそう映るだろう。だが。
再三のオレのアタックに反応し、ついてきた。
狙ってる・・・この人はまだ死んでない。
最後の一矢を、淡々と内に秘め、最後のゴールを狙ってる!!
おそらく真波か東堂さんどちらかが追いつくことを予測して――
あるいは御堂筋のことも――
この先うしろの3人が追いつけば5人でのゴール争いになる。
混戦・・・そうなれば勝てる・・・そういう計算ですか福富さん。
問題ない。それさえ問題ない!!誰が何人こようと、ゴールはオレが獲る!!
実に強気になっている今泉君でありました。
何だか福富さんが舐められている気がするぞ!?
今泉君の考えに従うと、福富さん単独では勝ち目がない、と言っているのと同じことになる。
覚醒したからって強気になりすぎじゃないですかね、今泉君。
しかし、この調子だと本当にヘタレることなく走ってくれそうですが・・・それはそれで残念な気がするのは何故?
さて、坂道たちの三つ巴戦。
御堂筋君の前に回りこんだ坂道。おさえるおさえる!と念じながら走っている。
今泉君がゴールするまで、ボクはキミを止めるんだ!!
という考えも虚しく、あっさりと横に並ばれてしまう坂道。ヌルウッ。
ライン取りが下手な坂道。カーブでイン側がガラ空きなもんだから簡単に差し込まれてしまう。
ボクを止めるぅ・・・?
カッコエエけど、ムリやよ。技術的に!!
全くその通りですな。坂道は基本性能はハンパないけど、技術が足りていない。
なので、おさえるとかそういう難しいことには向いていない様子。
方法を考えずただ追いつく、とかいう話なら強いんですけどね。
当然、山岳もおさえられることなく、御堂筋君と並ぶ。
御堂筋君は山岳にルールの確認を行う。
先にエースに並んだ方が勝ち。しかもその勝負負けたら、負けた方は勝った方をゴールまで追い抜かないってヤツだ。
そのルールは今でも有効である。
そして、坂道もこのルールに加えられることになる。
仮に坂道が一番になったとしても、ルールは適用。他の2人は追い抜けないことになるわけですな。
って、その話。坂道自身は全く聞いてないようだけどいいのかい?確認とらなくても。
負けた後もルール知らなかったからーということで普通に追い抜いてきちゃうかもですよ。
御堂筋君をおさえることができず、どうするか悩む坂道。
悩んだときは昔聞いた言葉を思い出すに限る。
「どこかにあるはずや得意分野が」「あいつは一度はりつくと離れない」
鳴子や今泉君の言葉を頼りに、自分の得意な行動をとることに決める坂道。
おさえるのがダメならはりつく!!絶対はりつく!!
というわけで、御堂筋君の背中を凝視してはりつこうとする坂道。
が、突然曲がられたので反応できずコースアウト。
はりつきすぎて道見てなかったー!!
このまま観客の中に突っ込む!のかと思ったが、危ういところで体勢を立て直す。
1日目の細い溝を走ったときとかもそうだったが、悪路に強いというか・・・やたらとボディバランスがいいですな坂道。
この状況で倒れることすらしないとは。
ボクは下手だ。だからひとつのことをがんばってやるしかないんだ。
田所さんは、倒れても走れと言った。
巻島さんは、どんな状況でもやるしかないっておしえてくれた。
ボクしかいない。今、この状況を何とかできるのは、ボク1人しかいないんだ!!
鳴子くんは背中をおしてくれた。
今泉くんはいつも一緒に走ってくれた。
金城さんは、絶対あきらめるなって言ってた!!
仲間の教えと思いを乗せて走る坂道。
御堂筋君と山岳の2人は3日目の山岳ラインを越えて先頭に迫る。
観客達によれば、これは先頭に追いつくぞ、とのこと。御堂筋君ももうすぐやよと言い出す。
ついでに、「サカミチは――」っていうのはやっぱり「もし」やったなと言っておく。
そりゃあ、あのタイミングでコースアウトしちゃあね、勝負から脱落したと見なしてよいでしょうさ。
そして、ようやく見えた先頭。福富さんの背中。
フゥクトミくぅんの並んだ方が勝ちとなる。果たしてどちらが先に並ぶことになるのか!?
御堂筋君と山岳の一騎打ち!と考えていたのだが、そこに割り込んでくる男がいた。
サァカミチッ!さっきコースアウトしたやろ!!
いやまったく。なんで普通に追いついてきているのだろうか。こいつは本当にわからん!
しかも離れん。離れない。はな――
構わん!!このままフクトミクゥンに並べばマァナミを並ばせなければ、ボクの勝ちや。
そうすれば、王者は潰せる!!
やっぱり福富さんは甘く見られているような気がしてならない。
今泉君に続き、御堂筋君にも単独では負けるはずがないと思われているように思える。
なんだか悔しいので奮起していただきたいものであるのだが・・・なんとかならんですかねぇ。
はりつく。はりつく。はりつく。はりつく!!
坂道はまたも一心不乱に念じている。
そのせいでコースアウトしたっていうのに、なんともはや。
しかも今は前を見てすらいないという。
その一生懸命さ故に並ぶことができたというのだろうか。うーむ。
まあ、余所見している山岳が並ばれるのは仕方がない気はしますけどね。並んだ!じゃないよ、並ばれたんだよ!!
やはり山岳はよくわからないヤツである。不思議ちゃんめ。
ゴールまで残り6kmというところで混戦になりそうな気配になりました。
しかし、後続の面々は追い抜き不可というルールを設定してしまっている。
果たしてこのルールはどのように適用されるものか。
割とこのルールのおかげで、誰が一番に並ぶのか予想できずにいる。
御堂筋君がトップだった場合、山岳は大人しく従うかもしれないが、ルール理解してない坂道はどうだろうか。
山岳がトップだった場合、同じように理解していない坂道はどう動くか分からない。
また、御堂筋君が大人しくルールに従うとも思えない。反故反故。
そして坂道がトップだった場合どうなるのか。これも予想がつきづらい。
トップになった本人が理解してないみたいだから無効や!と言ってなかったことにしてくるかもしれない。
いずれにせよ、ルールそのものが反故になる可能性が高そうですなぁ。
それにしても坂道って下ハン使わないですよね。
御堂筋君も山岳も下ハン持って加速しているのに、一人だけ巡航スタイルである。
まあ、平地と違ってそこまで風の影響は受けないだろうし問題ないのかもしれないが・・・?
むしろ登りでは坂道の持ち方の方が走りやすかった。コースアウトしても並べたのはそのおかげだった!とか。
だとすると、他の2人は何でそんなこと知らないのよって話になる。グ、グムー。
とりあえずその辺りは深く考えないようにしよう。
次回はおそらく福富さんの活躍シーンになるはず。
後続が迫るところで一気に加速する福富さん。
並ばせないことでルール適用もへったくれもなくなってしまうという展開だ!あると思います。
そろそろ福富さんの名誉挽回のシーンも欲しいところですしね。1年に侮られすぎっすよ。
・ANGEL VOICE
再開される八津野の猛攻。
1人減って10人になったはずなのに、その激しさは11人の時を上回っているかのように思える。
10人になった方が、かえって11人の時よりも攻撃のリズムが良くなることもあるんだ。
と松田は言う。それはまたなんで?
11人が10人になるってことは、パスの受け手が1人少なくなるってことだろ?
パスの出し手にとっては出しどころの選択肢が1つ減るわけだから――その分考えることも迷うことも少なくてすむからなんだ。
なるほどね。確かに選択肢が少ないなら迷うことも減りリズムはよくなるわけだ。
ただ、その分相当な運動量を要求される。
それぞれが確実にパスを受けられる位置に常に走りこまないといけないわけだからだ。
八津野は天城をトップ下まで上げたので中盤にスペースができている。
これからは市蘭の攻撃機会も増えるだろうというのが間宮先生の見解。
だが、攻撃の機会は増えるが、なかなか得点には結びつかないでいる。
そうこうしているうちに後半も25分経過。さらに30分経過――
両チームとも1点が取れず、膠着したゲーム展開となっていた。
1点取った方が――この試合に勝つ!!
その意識は両チームとも持つようになっている。
そんな状態で後半35分経過。残り5分。
八津野側に動きが見られた。選手の交代だ。
故障による交代じゃない。疲労による交代だ!!
交代した選手だけではなく、八津野の選手は皆限界が近い。
1人減り、少ない人数でやっている分、疲労はかなり大きいのは当然である。
それに対し市蘭。さすがに体力は得意分野としているだけあり、まだまだ走れる。
となると、ここで作戦を考える必要が出てくる。
引いて守りを固め0対0のまま延長に引きずり込めば――こっちが圧倒的に有利!!
どうするっ・・・?守るか?
それとも数的な有利さも含め、得点するチャンスと見て一気に前に出るか?どうする?
悩む百瀬。周りを見渡す。
「らしくねえことさせんじゃねえぞ」
「いこうぜ」
「攻め続けたから、オレたちはここまで来れたんだろうが」
皆、口には出さずとも思いは同じようだ。
1年生たちも、いきましょう!と声をかけてきてくれる。ついにで丹羽さんも。おぉ・・・ちゃんといたんだ!
広能のスローインを乾が受け取る。
これを合図として、百瀬が右腕を振り上げ、号令と共に下ろす。
オレたちは――オレたちらしく。
上がれー!!
残り5分。文字通り――双方が"死力を尽くす"5分間になる。
黒木監督がハーフタイムで言っていたセリフの通り、最後までらしくやりぬこうとする市蘭。
ここからの時間帯は市蘭にとって有利な時間である。
だが、それでも万一ということはありえる。
攻めきれず、カウンターで失点なんてのもあるわけで、怖い状況には変わりがない。
しかし、果敢に攻めていって欲しいという思いはもちろんあります。
この5分で勝負は決まるのか。それとも延長に持ち越すことになるのか。
死力を尽くす5分に期待だ!
・てんむす
比内地鶏、薩摩地鶏に並ぶ日本三大地鶏、名古屋コーチン。
そのプリップリの鶏肉を、みりん・醤油・砂糖――コーチンの鶏ガラスープで煮込みます。
そこにコーチンの卵をそそぐ!!
そしてもう一煮立ちしましたら、更に卵をそそぎます。
こうすることで表面はとろとろの半熟の状態になるのです。
そしてそれをほかほかのごはんに盛り、三ツ葉をのせたら完成の――
天食祭本戦出場決定戦、次鋒戦の大食いメニュー、名古屋コーチンの親子丼!!
これはなかなかに美味しそうなものでありますね。
暗い顔してたはずの遊ちゃんも思わず、うまそうだニャ・・・と呟くほどである。そうですニャー。
観客もおいしそうと呟く親子丼。しかし、緊張している二子さんは味わう余裕はなさそう。
天子ちゃんに言わせれば、あんなおいしそうなの一口食べたら緊張もふっとぶかも、とのことですが・・・
・・・味がしない。
さすがにそんなにうまくいくわけもないですよね。
緊張しすぎて味を感じることすらできずにいるらしい。あらあら。
でも逆に、これなら苦手な料理でも味わわずに食せるってもんじゃないでしょうか?緊張食いと名づけよう。使いづらい技だな。
二子さんの様子をじっと観察する響香ちゃん。
自分たちの部長が負けたショックから立ち直れていないことを見抜く。
なら、この勝負を制するためにも、相手が本調子でない今の内に・・・相手が絶望するくらいの差をつけるべき!!
というわけで、開始早々にモーレツに食べ勧める響香ちゃん。
先行逃げ切りは失敗するケースが多い気がするが・・・果たしてどうなるか。
尾張大付属高食い道部で私は一番弱い。
ひなちゃんや紫乃さんは言わずもがな。メイちゃんより私は弱い。
なのに去年の私ときたら、予選の私の相手がたまたまみんな弱くて。予選で負けなしだったからって。
食べながら去年のことを回想する響香ちゃん。
あの龍聖学院の次鋒相手に勝利、負けなしの状態での優勝に気を良くしております。
大食い競技って楽勝だねっとダブルピース。
まあ、実のところ、龍聖学院は全員1年生の消化試合だったわけなんですけども。
調子に乗っている響香ちゃんに、あまり天狗がすぎると痛い目をみるぞと忠告する紫乃さん。
練習でケガするとか、試合で苦手なものがでて苦戦するとか。
実際、響香ちゃんにはねりものという苦手なものがある。
とはいえ、そんなの試合ではそうそうでないよと気楽に構えている響香ちゃんでありました。
苦手克服の練習も理由をつけてさぼっている様子。おやおや。
ひなちゃん!天食祭本戦でも私負けないからさ。
本戦優勝して天娘になって、優二くんの病気を治してって神様にお願いしようね!
笑顔でそう述べる響香ちゃん。優しい子ではあるんですけどねぇ。
競技を甘く見ていたというのには変わりないんでしょうな。
本戦にて苦手なねりもの。笹かまぼこが出たことにより全く食べることができずにいる響香ちゃん。
歯形をつけるぐらいにしか食べることができずにいた模様。
その試合。私は大差で負け、尾張大付属高食い道部は天食祭本戦1回戦で敗退した。
私のせいで負けたと涙を流し反省する響香ちゃん。
苦手克服の練習をさぼっていたことはとっくに気づかれていた様子。こりゃぐうの音も出ませんな。
赤西さんにも深く謝罪する響香ちゃん。
優二くんのためにも皆で頑張ってきたのに、私のせいでダメになって・・・と。
その謝罪を受けて赤西さん。
また来年頑張ろう。
なんとも健気な笑顔でありますね。
そんな表情されたら、後悔極まるしかないじゃないですか。
というわけで、今年こそはと今日に至るまでずっと練習に打ち込んできた響香ちゃん。
ひなちゃんにもうあんな顔させないためにも、去年の私から前に進むためにも。私は勝負に万全を尽くす!!
開始13分。響香ちゃんは2杯目を完食。
同時に二子さんは1杯目を食べ終える。その差は丁度1杯。
親子丼は1杯で350g。つまり開始13分でそれだけの差がついてしまったということになる。
差がついてしまっただけではなく、二子さんの緊張も解ける様子がない。
下手すると最後まであのままかもしれないと哲っちゃん。
だが、遊ちゃんは大丈夫だわと断言してくる。ほう?
二子は緊張癖とアガリ症克服のために、うちの店でここ1か月ずっと働いとったんだわ。
あのまま二子が終わるわけないて・・・
と言って見せる遊ちゃんであるが、やはり心配そうな様子。
終わって欲しくないという願いが出ているといった感じですかねぇ。二子ぉ・・・
試合中の二子さんは相変わらず沈んだ様子。
先鋒の部長が負けて、空気が重たく沈みきったというところで次鋒が自分。
それも、忍足先輩がダジャレで決めたとかふざけた理由で、である。
そんな状況でまともに食べられるわけないじゃないの!忍足さんのバカ〜!!バカ!バカ!バカ!バカ!バカ!
違う。
突然、何かに気づいたかの様子の二子さん。
ゆっくりにしか動いていなかった箸が素早く動き出す。
バカは私だ!私が次鋒なのはそんなバカな理由なわけがないじゃない。
忍足先輩は部長と赤西さんの直接対決を避け、先鋒戦で確実に勝つつもりだったのよ。
"部長が勝って次が私"のはずだった。
部長が勝って場が盛り上がり、1番楽な次鋒が私のはず・・・
天子さんでも遊でもなく、私が次鋒に選ばれたのは――私が1番役立たずだからだ!!
そこに気づいたか!!
自力で気づけたのはえらいですな。
状況を他人のせいにするだけでなく、自己の責任を追求することができる。これは大事な話である。
そして、自分が1番役立たずだったんだという怒りに震える二子さん。
これまでも、1番食べれていないと凹むことはあったが、ここにきて突きつけられた感じになっておりますな。
自分への怒りにより、力が解放される・・・なんて展開が来るのでしょうか?
二子さんの復活により結日の選手にも明るい表情が見えてくる。
外野が声をかけて復帰する展開かと思ったら、選手に外野が元気付けられる展開とは・・・これは予想外でありました。
さて、二子さんの追撃はどういった結果になるでしょうか。
最初からモーレツな勢いで食べていた響香ちゃんは途中でペースが落ちるのは間違いない。
逆に最初ゆっくり食べてお腹の調子を整えていた二子さんは有利に・・・なんて流れになるのかな?
さらにいうなら、怒りによって満腹感を感じない状態になっているかもしれない。
怒りを持続させることにより、満腹感を感じなくなる怒り食いだ!
これを独自の技として昇華できれば、二子さんは一気にエース選手になれますね。
つまり、試合前に毎回怒りを覚えるようなことをされないといけなくなるってわけだ。わぁ、なんだか陰惨!!
ともかく、この次鋒戦で星を五分に戻すことができるのでしょうか。
逆に響香ちゃんが負けたら、また泣き出しちゃうんじゃないかと心配にもなる。
そういえば、本戦では響香ちゃんが大差で負けていたが、もうひとり負けた子がいるはずなんですよね?
総量対決で差分で負けたってことなんでしょうか。その辺は曖昧だが、どうなのだろうか。ちょっと気になる。
・範馬刃牙 SON OF OGRE
父と子が・・・繰り広げる人ならぬ人ならぬ領域の戦闘い。
神々しいまでの超人技。
今や取り締まる側は、いつしか見物人と同じ方向へ向き直り、特殊警棒と共に、手に汗を握っていた。
あ、ちゃんと残っていたんだ警備の人!
観客と一緒に逃げて、そして戻ってきていたんですね。職務熱心な。
総理は逃げ出して戻ってきてないというのにね。
見過ごそうではないか・・・
"最強の警察官であろう"と胸を焦がす彼等なのだ。
"最強の兵士であろう"と昼夜戦う彼等なのだ。
今、彼等が目の当たりにしているのは、頂・・・・・・"強さ"の結晶体。
高純度に濃縮された"強さ"そのものなのだ。
興味を引かれて当然・・・・・・憧れて当然ではないか。
見過ごそう。
取り締まるはずが、最前線のいい席を確保できちゃったって状態ですね。
まあ、お金払っているわけでもないですしいいんですけども。
勇気があるなら、もっとこの親子の側まで近づいて見る事だってできるわけですし。
ん、そういえば梢江はどうやって入ってきたんだ?警備に止められなかったのか?
蹴り倒して入ってきたとかそういう話なのだろうか?パネェな。
勇次郎の蹴り足を掴んだが、振りぬいた衝撃で遠くに飛ばされる刃牙。着地は成功。
その間、勇次郎は梢江とお話。
喰らっても喰らっても喰らっても尚・・・喰らい尽くせぬオンナであれ。
前に梢江に送った勇次郎のセリフでありますね。
その言いつけを守れなかったと?
尋ねる梢江。それに対し、何ととったらいいのかわからない笑みを返す勇次郎。
倅がおまえを喰らい尽くしたのか尽くせぬのか。それはいい・・・
確かなことは、刃牙は強くなった。無関係ではあるまい。礼を言う。
相変わらず勇次郎は息子の恋愛を祝福してくれる父親でありますなぁ。
とはいえ、最愛に比べれば最強なんてが持論の梢江としては、そんなことで礼を言われても困る。
それに最近あんまり会っているわけでもないし、微妙に冷えていたようにも見えるし――
時間だ。オンナがいつまでも居る場所じゃない。
礼を言い終えたということで、さっさと御退場願おうという感じの勇次郎。
その勇次郎の言葉に追従する刃牙。
ハリ倒されないうちに、隠れてねェと怪我するぞ、とのこと。
そいつは怖い。でもそんな言葉に屈するわけにはいかない梢江。何か言いたいことがある様子。
だが、その言葉を待つ気もなく、再び親子の間で攻撃が交わされる。
さてはて、今度こそ親子対決は佳境となるのでしょうか?
梢江は親子対決に巻き込まれてハリ倒されてしまうのでしょうか?
親子対決がいつまで続くのか。もはや予想することも儘ならない状況である。一体どうなるっていうんだぁ!!
・侵略!イカ娘
歯医者。子供にとってはまさしく恐怖の対象である!
大人にとっても時間がかかって面倒で仕方がない対象である。虫歯はイヤですねぇ。
それにしてもイカ娘の歯は永久歯なのだろうか。抜け替わったりするのだろうか。
そういえば保険証とかはあるんだろうか、イカ娘。
ひょっとしたら千鶴さんは戸籍ごと用意してくれている可能性もあるが・・・どうなっているのだろうか。
・毎度!浦安鉄筋家族
あかねちゃんの顔芸は異様にうざいな。可愛くある分、うざいときはかなりうざくできるようだ。
しかし、今回のオッサン凄い怖いんですけど。
リアルにいそうな感じがしないでもないのがまた怖い。
学校に不法侵入して女子児童に迫るオッサン。怖いってもんじゃねぇ!!
サッカボールキックは強めにやっといても問題ないと思われます。
しかし、のり子の甘え顔はまた可愛いっすなぁ。
・囚人リク
鬼道院の名を聞いた田中一郎に異変が生じる。
顔面に斜めに走る疵をいきなり掻き毟り始めた。ガリガリと掻き、血が滲み出る。
そして、リクに2度と俺の前でヤツの名前を口にするなといい去って行く。
革命の闘士と言われた人と鬼道院。一体どのような因縁があるのでしょうか・・・
鬼道院って一体何者なんだ・・・
今更ながらにそのことを考え出すリク。
同じ仲間のおじさんを拳銃で撃ったり、平気で無実の人間を刑務所にぶち込んだりする悪い奴。
リクが知っているのはそれだけである。何故おじさんが殺されることになったのかもわからない。
逆にその理由にリクが気づくことができれば、脱獄後の攻撃に役立つわけですが、はてさて。
しかし、田中一郎のあの疵は鬼道院がつけたものなんでしょうか。
なんとなく、手刀で田中一郎の顔を切り裂く鬼道院の姿が思い浮かんだ。スゲェ!
とにかく、今日の散策はここまで。
明日になったらまたS棟に行き、鬼道院の話を聞こうと考えるリク。
とはいえ、2度とその名前を口にするなとか言われちゃったし、どう聞いたものやら。
思い悩むリク。そのことに頭が一杯で、自分の房に戻っても上の空って感じである。
天野がシャバにいたころの話をしているが、聞いている様子もない。
まあ、天野としてみるともっと気になっている奴がいたので、リクの様子には気づかなかったみたいですけどね。
しかめっ面して辛気臭ぇ空気かもし出しているのは松尾。
こんな狭ぇ7人部屋で、せっかく1日で1番ゆっくりして笑って過ごせる時間だぞ。
1人でも調子のくるった奴がいるとどうなるんだよ、と天野は問い質しだす。
どうした?なんか悩みごとでもあんのか?
おふくろさんの手紙が届いてから松尾の様子がおかしい。そのことを天野はすぐに感じ取っていた。
カラ元気出してごまかそうとしててるのもわかっていた。
だからあえて何も言わなかったが・・・それが続くようならば、1人で抱え込ませるわけにもいかない。
俺たちに話してみろよと促す。
一つ大きく息をつき、松尾は話始める。父親の死について。
病気か何かで亡くなったのかと思ってたのだが、どうもそういう話ではないようだ。
松尾の親父は隕石で店がふっとんじまってからは元気がなくなっていた。
それでもなんとか家の隅で細々とクツ屋は続けていたという。
スラムの貧しい人たちにやっすーい料金で細々と。
でも仕上がりは抜群だった。その噂を聞きつけて特機の偉い野郎がある日家を訪ねてきた。
予約がたてこんでるだとぉ?そんなもん後回しにすればいい!ワシのブーツを先に作れ。
いかにも権力を笠に着た人間の喋り方でありますね。
このハの字ヒゲのオッサンの申し出を松尾の親父は一言で返す。断る、と。
それ以来嫌がらせが始まった。材料が違法のモノだのなんだのって難癖をつけたりしてくるという。
親父のクツをはいている奴は逮捕するとまで言い出し、買ってくれたお客さんのクツまで没収したという。
裸足でウロウロしているお客さんを見て本署まで訴えにいったという親父さん。
立ち話もなんだからと奥の部屋に連れて行かれ・・・そして、骸となって戻ってきた。その体はアザだらけであったという。
なぜこうなったのか、ろくな説明もしてもらえない。
ただ、翌朝の新聞で親父さんはただの暴漢扱いにされ、死んだ事実すら書かれていなかったという。
松尾のおふくろさんは、この事実を息子に知らせるかどうか悩んだ。
でも、息子には真実をわかっておいてもらいたかった。だから手紙に残したのだという。
なぜ壁の内側で暮らしているというだけでこんなひどい扱いを受けなければならないのでしょう。
でも母さんは、もし・・・また生まれ変わることがあっても、壁の向こう側で生まれたいとは思いません。
壁のない世界で・・・またお父さんと結婚して、あなたを生んで、クツ屋さんをしながら暮らして見たい。
お母さんは大丈夫。あなたが帰ってくるのを待っています。
体には気をつけてください。お母さんより。
この手紙は・・・なんとも悲しい内容ですね。
父の件もあるが、母の言葉がなんとも染み入る。
壁の向こう側に行きたいとかではなく、壁のない生活をしたい。立派なお言葉であります。
スラムの意義ってのは大きく問われてしかるべきなのでしょうが・・・一度出来上がってしまった以上難しい話になりそうだ。
・・・スラムの俺たちにゃ・・・ちっぽけでささやかに暮らす自由はねえのかよ・・・
悔しそうな松尾。その肩に手を回し、レノマさんは言う。
だがな。そんな俺たちにも大切な人を泣いて弔う自由はある。
泣け、松尾。
レノマさんの言葉を受け、盛大に涙を流す松尾。胸に飛び込み、声をあげて泣きじゃくる。
やっぱりレノマさんは大きい人ですねぇ。慕われるボスだというのもわかる。
この一件は、リクの考えに一石を投じる結果にもなった。
自分のことに夢中になりすぎて、こんな近くにいる友達の悲しみにまったく気づかなかった。
ごめん・・・ごめんよ松尾。
夜。月を見ながらリクは思う。
おじさん・・・松尾のお父さんが天国へ行ったらしいんだ。
もし会うことがあったら、いろいろお話を聞いてあげてほしいんだ。
おじさん。今、俺にはさ見えないんだけど。
天国に行ったらさ、命ととかって見えんの?大きいとか小さいとかさ。
人の命って全部一緒なんだろ?
俺・・・絶対そうだと思ってるんだ・・・
命とはなんだ。難しい話でありますね。
スラムという、そこに居るだけで差別されるという空間。
外の世界とのあまりの扱いの差を見れば、そういったことを考えてしまうのも当然でありますわなぁ。
こういった出来事を知り、リクは何を考え成長するのか。
脱獄がうまくいった後のことを考えると、大事な話だったように思えますな。
脱獄し、鬼道院を倒し、スラムの解放を訴える。こういう流れになっていきそうな気がします。
とはいえ、まずはその脱獄がうまくいくかどうかですね。田中一郎の協力をあおげるのかどうか。注目です。
・ガキ教室
対立する1年と2年。試合で決着をつけることになったが、はたしてうまくいくかどうか。
冒頭、いきなり土井くんによるタイムリー。
ライトの頭上を越える長打コース。というか、何故かライトの近藤大佐が直立不動で動かない。
センターがフォローに回っているありさまである。なにしてんだ?
大佐は空に向けて敬礼をしている。何かと思えば自衛隊のヘリが飛んでいた。
大佐は自衛隊を心から尊敬してるから、自衛隊機は飛んでる時は見えなくなるまで敬礼を崩すことはありません!
いや、そんな。力強く断言されても・・・意味、わかんね〜〜〜
大切な試合中であろうがなんであろうが崩れない意志は立派だと思わなくもない。
まあ、レギュラーになれるかどうかは疑問ですけどね。
誰も文句言わないのは、大佐だからなぁと諦められているからなのだろうか。
と思ったらシノケンが思いっきり文句言ってた。そりゃ言うわ。
今日は絶対に負けたくない!絶対に2年に勝つんだ!
シノケンは熱いっすね。すっかり単なるエロガキではなくなっている。
逆のパターン。真面目だったのが単なるエロガキになるのはよく見かけるが、このパターンは珍しい気がする。
対戦中も1年と2年の確執は続いている。お互い気に入らないからやっちまおーぜな煽りを行っている状態。
こりゃ犯人の土井くんは複雑な心境ですわ。
1回裏。1年の攻撃は三者凡退。これにはシノケンもさすが松田さんと言わざるを得ない。
1年相手に本気で投げやがって〜
いや、それはさすがにしょうがないっしょ。
それよりも菊池さんの審判が凄い。メジャーの審判みたいな派手なアクションをとってくれる。
酔っ払った状態でそんなに派手に動いて気持ち悪くなっても知りませんよ。
その状態でも正確な判定ができるってのも凄いけど。曖昧でもやはり凄腕ってことなんですかね。
松田先パイは土井くんと小学校3年からバッテリーを組んでいるという。
土井父に言わせれば、松田もオレのガキみたいなモンだよ、とのこと。
1年の矢島も速くていい球投げるしな。今年の野球部は楽しみだコリャ!!
確執が起きてる最中だと言うのに呑気なお父さんですね。
晶も、試合すりゃ仲良くなるってのは少しイージーじゃね?と疑問を口にする。
先生、アイツら子供だから!一緒に体動かしてりゃすぐ仲良くなるって!
中学生ぐらいまで成長するとそんな理論は通じにくいと思いますけどねぇ。
野球だと人数がいるせいか、メッセージが伝わりにくいでしょうし。
最終的には肉体言語で語るのが一番早いんじゃないかと。ナックルトーキングしてダチになるってワケだね。
1年のキャッチャーはシノケン。
2年に対抗するためにノムさんばりのささやき戦術を行う。
今日の女子テニスの小池先パイのピチTヤバくないですか?
え、マジ。
こんな言葉に乗せられるほうも乗せられる方ですな。
でも乗せられたけど、気づけて感謝しちゃう坂井センパイ。なんやねんこの子!
こんな軽い子ばっかりだったら確執もおきなかったんだろうけどなぁ。
初回こそ大佐のせいもあって3点取られた1年生だが、それ以後は3回まで無失点。
逆に2点を返し、1点差の状態で4回表に。
その間、両投手の力投は見受けられるが、さすがに中学生。エラーも多い。ドンマイドンマイ。
ドンマイじゃねーわコラ!!
土井くんに心の中でツッコミを入れる晶。ですよねー。
他の先生にうまくやるといった手前何もしないワケにはいかないが、どう処分したらいいものやら。
時間が解決してくれるって感じでもないし、晶には悩ましい事件でありますな。
さて、4回表の2年の攻撃。ツーアウト1、2塁で3番の松田先パイが登場。
4番はキャプテンの土井くんだし、ここで切っておきたいと考えるシノケン。
得意のささやき戦術で動揺を誘おうとするが・・・通じない!やるな。
松田さんだけには打たせたくない。
シノケンの抱いている確執はかなりのものらしい。
だから、こんな言葉も飛び出してしまう。
ボク知ってます。ピロアキのグローブとった犯人、松田さんですよね。
これまで動揺しなかった松田先パイだが、さすがにこれは聞き捨てならなかったようだ。
はっきり犯人呼ばわりされたわけですしね、気分を害しても仕方がない。
思わずシノケンに掴みかかる松田先パイ。手を出しそうになるのを慌てて止める晶。
他の部員も飛び出してきて2人の間に割って入る。ふう。
矢島くんもシノケンに対し、証拠もないのにそんなこと言ってんじゃねーよと仲裁する。
被害にあった当人ではあるが、もうグローブも戻ってきたし、犯人の特定はそれほど興味なさげな矢島くん。
しかし、そんな矢島くんにも強く当たってくる2年はいたりする。面倒くさい。
おかげでそこかしこで言い争いが起き・・・暴れだす。
コラコラ〜!!メジャー級の乱闘するんじゃない!!
乱闘だけならメジャーでも通じるぜ!ってか。
しかしこうしてみるとやはり中学生は小さいですね。晶が混ざっていると他の子らが凄く小さく見える。
掴みかかったりして暴れる1年と2年。
そこに、土井キャプテンからやめてくれとの声がかかる。
ごめん・・・あの・・・オレがやった・・・
オレがとったんだ・・・矢島のグローブ・・・
乱闘を止めるために自ら罪の告白を行う土井くん。
事態は思わぬ方向に転がってしまったわけだが、はたしてどのような解決を迎えるのだろうか?
選手たちは皆気まずいし、いつも見に来ていた父親は凄く複雑な気持ちになるでしょう。
土井家の今後も気になるし、色々厄介なこと極まりない。
こうなってくると、やはり動機が気になるところですなぁ。
松田先パイとはずっとバッテリーを組んでいたという土井くん。
となると、その辺りが原因で、有望な矢島への嫌がらせを?てな感じでもないんですよね。
何か納得がいく理由でもあるのだろうか。気になるところだ。
病気の弟の見舞いにダルビッシュモデルを見せてやりたかったとかそういう話だったりするかもしれない。
でもそれなら理由話して貸してもらえよってことになるし、うーむ。わからん!
・ましのの
春眠暁を覚えず。暖かくなったのだから眠くてもしょうがないですよね。
と言って許してもらえるほど世の中は甘くない。早弁もよろしくない。
というわけで、おねむな増埜さん。
キーンコーンカーンコーンとチャイムがなったところで目を覚ます。
室井さんに、さっき寝そうになってたでしょと突っ込まれる増埜さん。やっぱり傍から見てるとわかっちゃうのよね。
寝ちゃダメだとわかっている。眠りたいわけでもない。なのに眠い。
この感覚は凄くわかる。厄介な奴だよ眠気って奴はさ。
眠くなったときに自分で皮膚をつねったりするのもあまり効果がない。
眠いからつねる力も弱いし感覚も鈍っているのか効き目を感じられない。
眠気を払うにはアドレナリンを出すことっていうよね。
ほう。アドレナリンですか。
副腎髄質から分泌されるホルモンの一種で、これが分泌されるととにかく眠気が飛ぶらしい。
これを出すにはどうすればよいかというと、興奮すればいいらしい。
ボクサーなどは対戦時に興奮してアドレナリンが多量に分泌するという。
それにより痛みの感覚も鈍り、ノックダウン、眠らされることも少なくなるのだとか。
え?またHぃこと考えなきゃいけないパターン?
なるほど。そういう手もありましたか。
眠気覚ましにHぃこと考えて興奮する。そういう方法もあるのか!
眠気スッキリとか銘打って興奮剤とか売られたらどうしましょう。さすがにそれは風紀が危ない。
まあ、コーヒーとかのカフェインも一種の興奮剤ですけどね。
他の方法として、眠っちゃいけないという状況を作ることを提案する室井さん。
例えばこうやってシャーペンを立てていれば、眠って"カクンッ"てなったらのどに芯が突き刺さる。
これは怖い。そう考えれば眠気も失せるんじゃないだろうか?
そっかあ・・・でも・・・何だろ。ピンとこないっていうか・・・
危機感がそうでもない割にいざ寝たときのヤバさはでかいというか。
よくわかります。実際やってやらかしたときのダメージは半端じゃない。
けど、そうなっちゃう!という危機感がどうにも薄い。やはり自分でセッティングすると手心が加わっちゃうからね。
増埜さんの眠気を払うにはどうすればいいのか。熟考する室井さん。
そこで、先ほどの野村さんとの話を思い出す。
ねー室井さん、見て見て。
アメジストのガチャポン!レアが出たの。
ガチャポン出る程メジャー作だったの!?
まさかあのBLモノ・・・「乳首はアメジスト」がそんなに人気であったとは・・・
レアと言われても何がよいのかさっぱりわからねぇ!
いや、これはBLモノに限った話ではないんでしょうけど。
ともかく、この話を思い出した室井さん。カプセルとミニブックを貸して貰うようお願いする。
実物じゃなくて写真だけで満足するタイプ?ミニブックに全種類載ってるもんね。
いいよ。コレは同じの沢山持ってるから。あげるよー。
にやにやしながら言う野村さん。
なんだ・・・その・・・お仲間発見みたいなにやつきは。ちゃうねん。そういうことじゃないねん。
室井さんがアメジストを貰ってきたのは増埜さんのためである。
これを使えば緊張感がほとぼしるハズよ、とのこと。
アメジストミニブックが入ったカプセル。コレを授業中股に挟んでおくの!
そしたら眠ってしまうと床にコレを落としてしまうというスリルからアドレナリンが分泌されるハズよ。
なんという危険なことを考え付くんだこのお人は・・・!!
こんな物私が持ってると知られたら・・・っ。
学校にホモ持ち込むな!!
うん。長谷部先生ならそのぐらいザックリとしたことを言ってくれるでしょうな。
タイトルもイラストもひと目でやらしいし、危険すぎる!!
その位のリスクがないとアドレナリンが出ないのよ!!
時間がない!覚悟を決めて・・・増埜さんが本気で居眠りをしたくないのなら。
眠らぬことで挟み続けるしかないのよ。
室井さんの説得により、本当に挟むことと相成りました。
――なるほど。これは気を抜けない。抜くとカプセルが落ちちゃうもんね。
起りーつ!
は!?
しまった。授業といえばまずは先生への起立、礼があるじゃないですか!考えてなかった!!
だが、これはどうにか足を締めてカプセルを支えることで難を逃れる。ホッ。
――しかし、礼の動きは耐えられるのか!?
いや、立ち上がることができたのだ。前のめりも可能だろう。自身を持て!華南。
こんなこと・・・絹ごし豆腐を箸で掴むより簡単!そうだろ?そうさ!がんばれよ!!
この思考に至るまでの間わずか0.001秒。覚悟完了。
礼ッ。おねがいしまーす。
汗ですっぽぬけた!!
とぅるんとカプセルが飛び出す。覚悟は決めていてもうまくいかないことはあるものさ。
こんな薄いプラスチック製品が床に落ちたら音でクラス中が気づいちゃう。
そして今日から私のあだ名は「ホモエロ」になるんだわ・・・
さらば清純な学園生活・・・
と高速で思考展開していたわけですが、実のところカプセルは椅子の上に落ちたところで停止。
音も小さく誰かに気づかれることはありませんでしたとさ。よかったよかった。
緊張しまくって眠気もスッキリ。ラッキーなお話でしたね。
かように、眠気の対策というのは難しいということなんでしょうな。
寝ちゃいけないとわかってはいるねんで。でも睡魔ってのは突然襲い掛かってくるもので。ムニャムニャ。
アドレナリンの件でボクサーを例に出してみたが、眠気はノックダウンに似ている。
本当に、眠りに落ちるという感覚もなく、フッと意識が途切れるのである。
意識の外からキレイな一撃をもらったかのように、フッと、だ。
これに耐えるのには相当な鍛錬が必要なのは疑いようもない。
好きな時にアドレナリンが出るようになっておかないといけないわけですな。
つまり、常時Hぃこと考えてればいいわけか!?いや、それはちょっと・・・考えるだけならまだしも常時興奮はちょっと。
・クローバー
華咲の新1年生、前田誠。
入学早々から真田や菊池に宣戦布告したり、2年の頭と勝負したりと目立った動きをしている。
なかなか荒っぽいやつだ。まるで不良漫画のキャラみたいな奴である。うん?
この前田、真田がとぼけた態度でいるのが気に入らない様子。
まあ、確かにとぼけた態度だったが、普段はもう少しましだったんですよ。時期が悪かったな。
真田は妹のエリナちゃんが心配で仕方がない様子。
って妹の名前、エリナですかい。漢字で書いたりするのだろうか?
エリナちゃんは桃浜に通うことになった。そこしか受からなかったからだ。
まあちょうどいいか。あそこはあいついるし。
あいつってのはハヤトのことなんでしょうか?
真っ先に顔を見にきたりしてるし、気にはなっている様子ですな。
しかし、この子もまた男らしいというかなんというか。こりゃ中学時代浮いててもしょうがない。
女友達作るより男とつるんでいたって感じの子ですわな。
それに、またあん時みたいに・・・
いやいやいやいや。そんなこともうあってたまるか。
なんだか不穏なことを呟いている真田。エリナちゃんの過去に一体何があったというのだろうか・・・?
てなわけで、真田はずっと心配で呆けまくっている状態。1年のことなんて気を回す余裕はない。
新1年の前田が2年トップの灰原をやったと言われても気にはならない。
まあ、これは別に普通のときでも気にするような情報じゃないですわな。
学校での抗争なんて知ったこっちゃないっていうのが真田と菊池のスタンスである。
しかし、他の連中はそう見ていない。実質華咲の頭はこの2人だと思われている状態である。
2年の頭がやられたんだから、次にそいつが狙うとしたら・・・
もちろんそういう話になるんだろうけど、まあ来るなら迎え撃つだけですよねって話だ。
さて、牛丼魔王。
ハヤトと菊池はバイト中。そこにエリナちゃんが客として訪れる。これは面倒な客だ。
ハヤトへの不平を述べ、菊池におごってくれよなと言って去って行くエリナちゃん。
奔放というかなんというか。いいのかよ菊池。
真田の妹だからな。
そうか。友達思いでよいことですな。
で、その話題になっている前田ですが、放課後に他の1年に囲まれる。
2年をいきなりやっちゃった前田に、順番ってもんがあんだろと言ってくる。そう、順番・・・
まずは1年のチャンピオン決めようや!!
学年トップを決めて順番に挑戦して行くと。なるほど、真っ当な主張ですな。攻撃は不意打ちだけど。
まあ、単に先を越されて悔しいだけという気がしますけどね。
元気な新入生が暴れて騒がしくなってきたが、主要キャラたちにどんな影響を及ぼすことになるのか。
エリナちゃんの動向に注目でありますな。過去に何があったのやら・・・
・ドカベン ドリームトーナメント編
湯船の中で一触即発の雰囲気。
牛之介に喧嘩を売るこの男は一体何者であるか。当ててみろと男は言う。
どうやらこの男、微笑さんがよくここに来ているのを知って待っていたらしい。
男の目的は、微笑監督に自分を買ってもらう事。
体の作りからして、右投げの投手であると推測される。
ドラフトが終わった今の時期に買ってくれということは、ドラフトに関係ない資格を持っているということだ。
つまり、元プロか現在プロかと言うことだ。
元プロならプロ復帰はどの球団でも自由。
そして現在プロなら自分の意志で自由に動けるFAの資格を持っているということである。
ここまで推測できたなら当たりも一緒だな、と顔を見せる謎の男。その正体は・・・
球道!中西球道!!
まさかの中西球道でありました。
後姿を見たときは球道っぽいなとは思ったが、本当にそうだとは。
ロッテが出すわけないだろ、と思ったが西村監督は心良く承知してくれたらしい。おやおや。
球道は京都でやる代わりにプレイング監督を約束しろと要求してくる。
この要求を快諾する微笑さん。こうして中西球道の京都ウォーリアーズ入りが決まったのでした。
球界トップクラスの投手が入団。
これでいきなりウォーリアーズもトーナメントにおける強者の位置に立ったと言える。
毎日投げるプロでは球道一人が入っても影響はそれなりでしかない。
しかしトーナメントならば話は違う。一発勝負だし、中西球道の力は相当大きい。
これは大甲子園における山田との因縁の対決の再現が来るか・・・?楽しみである。
さあ、いよいよ抽選会。スターズの第一試合はどこが相手か?
実存する球団はドカベンオリジナルキャラをほとんど手離してしまっている。
オリジナルが数人いるのは西武ライオンズくらいだろうか。ロッテも剣や瓢箪がいるか。
それらの球団以外は初戦敗退が濃厚だったりするから困る。
微笑さんを手離したカープ。球道を手放したロッテ。この2球団の結果が気になるところですな。
さて、今回のキャラクターファイルは鹿馬牛之介。
剣道に注力していたはずなのに、いきなりヘッドコーチに抜擢された謎の男。
一体どんなコーチングをするのか興味がなくはないですな。
・さくらDISCORD
康介の過去。
中学の野球部は弱かった。連戦連敗。ただ一勝を求めて邁進しているのであった。
「康介が全打席ホームラン打たねぇから!」
「完全にそれが敗因だな」
仮に打っても負けてますからね!?コールド負けだし。
どうやら邁進しているわけでもなかったようだ。
とはいえ、ゆっくりと進もうとはしている。一歩ずつ一歩ずつ。
ゆっくりでも進んでいきゃそのうち『一勝』出来るさ、というのが修一先輩のお言葉。
というわけで、負けた日は桜家にやってきて肉を食うのが恒例となっている感じ。焼肉だ!!
出迎えてくれる中学時代のハルカさん・・・中学生とは思えない体つきっすな。
ハルカさんに高い高いされる康介。うむ、やはり日常的にリフトアップされていたんですねぇ。
その日々は長い人生でのたった1年半の記憶。
思い返せば花火のように一瞬で、目に焼きついて消えない記憶。
康介にとっては忘れられようもない思い出の時間ってことなんですかねぇ。
ちなみにこの野球部の連中、学校の成績はボロボロで野球もヘタクソな奴等の集まりだったらしい。
文武両道とはかけ離れた連中ってことですな。
修一先輩、丘のような雰囲気がある人なのに成績ボロボロなのか・・・?
公式戦でも練習試合でもいいからとにかく『一勝』を目標とする野球部。
ある日、ハルカさんが珍しくやってきたとき絶対勝てる秘策を授けてくれる。
男は黙ってフルスイングだ!!
そんな案だろうと思ってましたよ。でも、ちゃんとその通りにやってみようとする部員たち。
そして見事に玉砕する部員たち。
・・・康介・・・フルスイング作戦はダメだ・・・
実行すんなよ!!
なるほど。これは成績もボロボロなわけだ。修一先輩・・・
試合をしては負けて焼肉を食うというサイクル。
いや、一応練習もしてはいるみたいですけどね。康介が呼びかけて朝練とかもしていた。
全然勝つことはできなかったが、雰囲気はとてもよいチームである。
週一でしか顔を出していなかったハルカさんから見ても十分いいチームだったと思うよ、とのこと。
そんな感じはしますね。しかし、こーちゃんいじられすぎじゃないですかね?
中学の野球部に美人な女子マネージャーがいる。
このシチュエーションであれば、マネージャーはアイドル扱いされるのが普通なのだが、ハルカさんだからなぁ・・・
なので代わりにこーちゃんがマスコットとしていじられることになる。これは仕方ない。
中学時代の康介は今よりもさらに小さいですしね。こりゃいじられても仕方ないさー。
むしろハルカさんが率先していじってる感じがありますしね。皆が追従しても仕方なし。おお仕方なし仕方なし。
それはさておき。康介が『一勝』に拘っていたことについて話が出てきます。
・・・ハルカさん。その・・・聞きました。ハルカさんがたまにしか顔出さない理由。
あの時は何となく言った言葉だったけど。
俺っ絶対に『一勝』プレゼントしますから!先輩と、ハルカさんに!!
部室の裏なのかどこなのか、狭い所でそんな宣言を声高に行う康介。
ここで先輩の名を出さずに、貴女に勝利をプレゼントします!なら告白と間違われるぐらいのシチュエーションである。
・・・ったくバカだよな康介は。んなこと気にしなくていいっての。
そう言って、昔話はこの辺にしとくかと切り上げるハルカさん。あれ、もう終わり?
一体ハルカさんがたまにしか顔を出さない理由とは何だったのか。
それにこーちゃんが野球部を辞めた理由もノ宮は聞けていない。
それと、ピアスの話とか・・・
やはり気になるピアスの話。
ノ宮のそんな様子に笑顔を見せるハルカさん。頭を撫でてくれます。わぁ、お姉さんっぽい!
そんなに気になんのなら、康介に聞けばいい。
あたしは康介じゃないし、康介が何考えてんのかなんてわからん。
なにより。今、康介の隣にいるのは、あんたなんだからさ。
・・・あたしにとっちゃ昔話はさ、やっぱ昔の話なんだよ。
ハルカさんはそういい、ノ宮を康介のもとに送り出す。
最後のセリフを聞き、ノ宮にはわかってしまったことがある。
ハルカは、時間の流れに逆らうことなく生きていた。
それは、いつまでも立ち止まったままの私にはとてもまぶしくて。少し、さみしいことだった。
康介のもとにやってきたノ宮。
ハルカさんから野球部の話を聞いたと言い出す。
そして尋ねる。こーちゃんにとって野球部っていい思い出・・・?と。
・・・そうだな。楽しかった。そりゃ間違いねぇよ。
ただ・・・まぁ『一勝』したかった。それだけが心残り・・・かな。
・・・ハルカさんと先輩には弟がいたんだよ。
「もしこの弱小野球部で一勝出来たら」「おまえの病気もきっと良くなる」
ただ、それだけの話だよ。
そういう話でありましたか。ハルカさんが週一でしか部活に顔を出せない理由。
康介が『一勝』をプレゼントすると宣言するに至った理由。
だけど、その『一勝』をあげることはできなかった。
『一勝』そんなことで何か結果が変わっていただろうか。
そんなことはもう誰にもわからない。もう、結果は出てしまったのだから。
確かに。これは所詮願掛けのようなものでしかない。
例え勝利をものにしていたとしても、弟さんの結果は変わらなかったかもしれない。
でも、もしかしたら。そういう思いがずっと康介には残っている様子。
そんな康介に、ハルカさんからの伝言を伝えるノ宮。
「うぬぼれんなバーカ」
「あれは誰にもどうしようもなかったし」「ましてや」「康介の力でどうにか出来た話じゃない」
「だからもういい」「もういいんだ」って。
ハルカさんからの伝言。それを聞き、改めて思い直す。
あの時の康介は「あと一歩」が届く人間になりたがっていた。
俺は変わりたかったんだ。
「俺はもう無力じゃない」ただそう思いたくて。
最後の試合でも一勝をプレゼントできず、気に病み、燻っていた康介。
そんな康介に、ハルカさんはピアスを送った。
そして、ハルカさんは中学を卒業する際、康介に対し言う。
康介・・・そのピアスはあたしからの免罪符だ。
あんたがどれ程気にし続けようが、あたしが許し続ける。
だからもういい。もういいんだ。
そのセリフ。改めて聞かされたのだということを思い出し、康介は涙を流す。
そんな康介を見て、ノ宮は思った。
こーちゃんもずっと立ち止まっていたんだ、と。
私とこーちゃんは、同じだったんだ・・・!!
康介は2年間の間ずっと『一勝』をプレゼントできなかったことを気にし続けていた。
免罪符を与えられたとしても、それで自分を許すことができなかったのでしょうな。
「あと一歩」そこに向けて踏み出せる人間になれたのはつい最近の出来事である。
それまではずっと立ち止まっていた。過去に囚われ続けて。
そんな康介と同じだとノ宮は言う。
一体ノ宮の過去はどうなっているのだろうか?
前からノ宮の過去は気になっておりました。家族はおらず、携帯も持ち歩かない。
島や丘と疎遠になっていたころは、一人で水切りをして過ごしていたという。
住吉さんと仲良くなったときは、そういう寂しさもなかったんでしょうが、その住吉さんとも距離が空いてしまった。
次回からはノ宮の過去か、立ち止まっている理由についての話が出そうな気がしますね。
快活そうな少女が抱えているものとは一体何なのか。
家族がいないことも含め、康介はその抱えているものを背負うことができるのだろうか。
そして、ドーナツが主食になった理由も明かされるのだろうか!?
全てはドーナツが原因だったという話に収まるのだろうか・・・これは壮大なドーナツ会社の陰謀劇だったんだよ!!
そんなオチが待っていたりしたら本気で困ります。
・空が灰色だから
この柄が微妙なマスコットは一体なんだーという表紙から始まる今回。
高1女子3人のお話。とはいえ、いつもの3人組女子とは様子が違うようで。
登場人物はタレ目の田中さんにパイナップルのように頭頂部を縛った佐藤さん。
そして跳ねるようなツインテールが特徴的な小さな女の子、大垣内さんの3人であります。
田中さん曰く、私って変わってるからダメな男がいいんだよねーと言い出す。ダメ男ほど構いたくなっちゃう。
ダメ男好きってのはそれなりにいるみたいですね。母性本能をくすぐられるのだろうか。
色々苦労しそうな気がするんですけどね。
田中は変子だからねと言う佐藤さん。
その佐藤さんも暴力男も悪くないって言っているらしい。DV男ですか。それはよくわからん。
危険な男は好かれるのかもしれないが、暴力男が悪くないってのはよくわかりませんなぁ。
男のタイプについて話す2人。残る大垣内さんはどうなのだろうか?
大垣内「えへへ。私は恋人できたことないからわかんないなー」
田中「ええー恋人できたことないの!?もう高一だよ!あるでしょ普通!私なんか二股中だし」
大垣内「えっ。二股ってダメじゃない」
佐藤「二股なんて今時普通でしょ」
いやいや。さすがに普通ってことはねーよ。普通にやってる人はいるかもしれないけど。
というか、倫理的に普通になって欲しくは無い。
続いて所有しているマスコットアイテムのお話。今回の話の表紙に並んでいたアレだ。
田中「ねえ見てこのストラップ。個性的でいいでしょ!」
佐藤「私もそれのレアバージョンだよ。一般ウケしないデザインがクールだよね」
確かに一般ウケしなさそうなデザインだ。一時期聞いたキモカワってやつなのか?
大垣内さんは知らなかったようで、変なのーそんなのあるんだーという反応。
田中「えっ、コレ女子でめちゃくちゃ流行ってるのに!知ってるでしょ普通」
佐藤「ねえ普通知ってるよ!個性的なキャラで流行してるのに」
へー。そうなんだー。って・・・
うるせええええんだよ。この土腐糞共があああああ。
お前らさっきから好きなタイミングで自分を特別にしたり普通にしたりしてんじゃねえよジャリがあ。
お前らのしょうもないアイデンティティ確保のために、なんで私が異常扱いされたり凡庸扱いされなきゃならんのだ。
お前らの価値観なんてなんの意味すら持てねえ薄っぺらい思考だって早く気づけやドアホウが。
突然真っ黒になり、歯をむき出しにして憤慨する大垣内さん。
特徴のツインテールも逆立ち、まるで角のようである。黒鬼と化したかのようだ。
しかし、この憤慨の内容は心の中で唱えるに留めている。
黒鬼の表情も、2人には見せない。こちらを向いていない間にこっそりと行っているわけだ。
てなことをやっていたら遅れそうになる大垣内さん。2人が振り返る。
表情をぱっと元に戻し、考え事してたとごまかす。それに対し、天然だからな大垣内はと言い出す佐藤さん。
大垣内「よく言われるー。私ちょっと変わってるのかな?」
田中「いや、変わってはないよ。普通のどこにでもいる天然でしょ」
佐藤「天然って言われてまんざらでもなさそうなのが普通って感じだよねー」
だからどっちなんだよ!意見に合わせて否定されるのは嫌な気分になるものですわね。これは黒鬼化してもしょうがない。
でも、天然って言われて喜ぶのは確かに普通な反応の気はしないでもない。
天然という言葉が褒め言葉というか、可愛い特徴のように使われているからだろうか。
天然ボケの略だろうから、あんまりいい感じはしないんですけどねぇ。
さて、場所を移してコンビニ。
まずは飲む物で2人との食い違いが発生。
大垣内「朝はコーヒーに決まりだね」
田中「えっ。朝は水でしょ普通。サラリーマンじゃないんだから」
佐藤「っていうか缶って。今飲み切る気?携帯性のあるボトルでしょ普通」
続いて購入時の袋の有無。袋はご入用でしょうか?
大垣内「はい」
田中&佐藤「えええ。袋なんていらないでしょ普通」
購入後の小銭の扱いについて。
田中&佐藤「えっ。お釣りの小銭は募金するでしょ普通」
お釣りが間違っていて多く返ってきたときの扱い。
大垣内「お釣り間違ってますよ。100円多いです」
田中&佐藤「ええええ。それはもらっとくでしょ普通!」
うっるせええええええええええええええ。
飲み終わったら袋にくるんでカバンにしまうんだよ1ボケ。
募金は他人がとやかく言うことじゃねえだろ2ボケ。
人をケチ扱いしといて今度はいかれたお人よし扱いかよ。
本当お前ら3ボケの思考は4ボケ自由だな5ボケがよー。
678910ボケ百ボケ千ボケ万ボケ億ボケ兆ボケどもがああああ。
こう立て続けに行動を否定されるとたまらない。
黒鬼化し、食いしばった歯の間から泡が吹き出しそうなほど憤慨する大垣内さん。
でも相手の前ではその表情は見せません。
怒ってないよ。全然怒ってないよ。私怒らせたら大したもんですよ。怒ってないわけないけどな。
購入後のお話。よいしょっと飲み口をアルコールで消毒する大垣内さん。
さっきの店員さん、お金とか触ってる手で飲み口に触れてたし、他の誰が触ってるかわからないから、とのこと。
なるほどね。そういえば、さっきの店員さんどっかで見たことがある人ですね。
もしかして宇佐美さんの回での面接を行おうとしていた店の店長?似てはいる。
それはさておき、大垣内さんの行動は今回も否定される。
そんなことしなくても別に大丈夫でしょ!
缶コーヒー飲む前に拭くとかなんか恥ずかしいからやめてよ、と。
飲食だよ。バイ菌とか気にならない?普通。
普通、という言葉を使って反論してみるものの、2人は目を見合わせるだけで、えーっといった表情。
大垣内って、ちょっと異常だよね。
お昼ごはん前は必ず石鹸で何分も手洗いしてるし。
電話の連絡とか2度も3度も内容を復唱確認してくるし。
いやいやいや。その行動を例に出して異常と言われても困りますよ。
復唱確認している大垣内さんはやたらと可愛いですし。いや、そういう理由ではなく。
でもそれはやって損なことはないし、別にいいじゃない。
さすがにそんなことまでつつかれては表情を引きつらせるしかない大垣内さん。ヒク。
反論するが、やはり2人はえーっといった表情。なんだよその目は。
2人みたいに体育や授業でいろんな物に触った手でそのまま食べ物を口に入れる方が変だと思うけどなー。
それに口頭は聞き間違えが多くなるし、1時とか7時とか間違えたら大変だから確認は大切だと思うけど。
2人ともよくそういうミスをするじゃない。
私のやってることの方が常識的で普通であるべきだと思うけどなー。
ヒクヒクと表情を引きつらせながら反論する大垣内さん。
大人しくしていたが、さすがに黙ってはいられなくなったようですな。ヒクヒクヒクヒクヒク。
正面向いて話しているのに段々と黒鬼化していっている。でも、これはちゃんと言っておかねば――
佐藤「いや、しないよね普通」
田中「うん。しない普通」
ダメだ。こいつら。
自分だけの普通を公平性のない多数決を根拠に世間一般の普通に平気でしやがる。
こんなアホ共に、私の普通がおかされるなんて。
くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそ。
なんだか悔しくなって涙目になっちゃう大垣内さん。
黒鬼化したままの涙目。これはこれで可愛いけど切ない。角もしおれちゃってるよ。
そんなタイミングで同じ学校の生徒らしく女子4人が登場。
その4人に対し、ちょっと聞いてよとさっき起きた出来事を話し出す佐藤さん。ケラケラと。
大垣内ったら二股はダメ言ったりするんだよ。別に普通だよねー。
高一にもなって恋人の1人もいないから変なこと言い出すのよ。
缶コーヒーの飲み口を消毒したり、食事前に石鹸で丹念に手洗いしたり、そんなのしないでしょ普通。
他に、多くもらったお釣りを正直に店員に申告したりして。ネコババするでしょ普通。
大垣内って普通じゃないよねー。
いやー。そのような内容を並べ立てられましてもー。
それって普通でしょ?
って返されるに決まってるじゃないですか。えっ。じゃないですよ。
「ていうか、田中さんたちが普通じゃないよ」「二股なんてしないだろ普通」
「不潔だな」「ごはん食べる時はみんな手を洗うよな普通」
「だよな、大垣内。普通」
うん、普通。
汗だくだく、涙目の黒鬼化していた大垣内さんでしたが、思わぬ同調者の登場により救われた。
だよなと問われて、黒鬼状態で笑っているのが面白い。笑った黒鬼。
そして、最後はキレイな表情に戻っての笑顔。いい締めでありますな。
それにしても、最後のページを見たとき、愛智ちゃんがいる!?と思ったら別人でした。
よく見たらやってきた4人組はみんな特徴的な目をしていますな。+−▽□ですか。
なんでしょうなこれは。各種ドライバーに対応していますってことなんでしょうか。
六角レンチでもなんでもこいやーってことでしょうか。あ、六角形いないや。
普通ってなんだろうね、という今回のお話。本当に普通ってなんなんでしょう。
普通じゃない苗字の大垣内さんが普通な苗字の2人に普通を問い問われるというのも面白い。
大垣内さんは、公平性のない多数決を根拠にするなと主張している。
でも、世間一般の普通というのは、公共性があるかどうかはさておきやはり多数決じゃないかと思われるのですよね。
自分はこれがいい、と思っても多数派がそれは普通じゃないというと普通じゃなくなってしまう。
これはチャンピオン読者ならば普通に味わっていることではないでしょうか。
週刊少年誌ならやっぱりチャンピオンだよねーと主張しようものなら、一気に反論されること間違いない。
まあ、普通じゃないよなと自覚している人が多いと思うので主張はしないでしょうけど。
できれば思いっきり主張してみたいものだ。
逆に考えると、多数のチャンピオン好きで囲めばそれを普通にできるのではないだろうか。
4人くらいのチャンピオン好きのグループを集めて、そうじゃない1人に説いて回るとか。
やっぱり一週間の楽しみはチャンピオンだよねー普通。
木曜の朝は早起きしてチャンピオンを読むのが普通だよね。
そして日中はチャンピオントークを行うのが普通だよね。普通。
こんな発言を繰り返していけば、相手はそれが普通だと思ってくれるんではないだろうか!?
大垣内さんのように、うるせええええとか言われるだけになりそうな気がしないでもないけど。
それにしても、人の感情は面白い。
変わってるとか、ちょっと他人と違うよねって言われると自尊心をくすぐられる。
でも、異常だよねとか普通じゃないみたいなことを言われると抵抗をしめしたくなる。
大垣内さんにしても、天然はいいけど、異常はイヤだというところに現れていますな。
ところで、大垣内さんは何で合わない2人と行動を共にしているのだろうか。
高一だし、まだ気の合った仲間を見つけれずにいる状態ってところなんでしょうか?
これを機会に普通で居られるグループを見つけるのがいいと思います。
ああ、どこかにチャンピオン読むのが普通なグループはいないものか。
チャンピオンってのは購入して愛読して感想まで言い合うものでしょ、普通。普通普通。普通?
・スポ×ちゃん!
部の設立に必要な部員は最低限あと2人。というわけで、部員勧誘の回となります。
お昼ごはんを食べながら部員勧誘の方法について話す2人。
土方先生曰く「体験入部をやったらどう?」とのこと。
確かに。スポーツチャンバラは認知度が低い。
それでいて気軽に参加して楽しめそうなものではある。体験入部は面白そうだ。
それはさておき、リリィの昼食は駄菓子。うまい棒のみであるらしい。不健康な!
というわけで、かすみんからおひたしとキンピラを進呈。あら美味しそう。
こんなに美味しそうなのにリリィはホウレンソウはキライという・・・なんでやのん。
それはさておいて、体験入部。
手書きのポスターを持ち、試合着に着替えて勧誘を行う2人。
リリィはレオタードが正式な試合着ってことでいいんですかね?それはそれで嬉しいが。
宣伝のかいあってか、それなりの人数が体育館に集まりました。この学校、第2体育館とかあるのか。
今日は小太刀と長剣を複数持ってきている様子。
リリィとかすみんの2人がそれぞれ、やってきた子達を相手する。
柄を持ち、切っ先の所だけでうつ。当たればそれで勝ちというシンプルなルールは馴染みやすい。
和やかに行われる体験入部。
しかし、実行する前に土方先生から注意事項があった。決して本気を出さないでね、ということ。
この2人が本気で打ったら皆怖がって逃げちゃうから!とのこと。それはそうかもね。
とはいえ、キャッキャウフフしてるだけでは本格入部してもすぐに逃げられるのではないでしょうか。
とりあえず人数そろえて部を設立すればこっちのもんだってことなんでしょうか。さすが土方先生。腹黒い。
先生の言いつけ通り、手を抜きまくっているリリィ。
そのリリィを見てなんだかイライラするかすみん。
私に勝った人間が、素人に簡単に負けたりする姿が見ていられないという様子。複雑ですね。
私と戦った時は、あんなに凄い動きで容赦なく打ち負かしたくせに!!
ふ、複雑ですね。なんだこの表現は。合ってるけど、今思うべき内容でもないような。
それはさておき。かすみんの相手として名乗りを上げてきた少女がいる。
1年A組の河上菜花ちゃん。ヘアバンドで前に髪を垂らさない様にまとめている。
ひょっとしたらおでこが広いのかもしれない。いや、この状態でも十分広そうな気もする。デ子だデ子。
長剣をそれぞれ持ち、対峙する2人。
菜花ちゃんは、その長剣を逆手に握り、腰を落とした構えを取る。なんだこの構えは!?
新聞部に入ったメガネちゃん。あ、あの構えは・・・!!と驚きを見せる。知っているのかメガネちゃん!!
パッと見た感じではア○ンストラッシュに見えるが、他紙の技だしその名称は使えまい。
牙王剣旋風斬!!
どうやら格闘ゲームの技だったらしい。格闘ゲーム「牙王伝」の主人公ファングの必殺技だ!おおぉ。
奇抜な技を行うのであれば、格闘ゲームから流用するのが一番ですよね。
こういった行動をしても怒られにくいのがスポちゃんのいいところですよね!本当に怒られないのかな?
旋風斬は回転力により剣を振り回すのでうかつに近づけない。
が、そのまま移動してくるわけでもないので、待っていれば勝手に回転は止まる。隙だらけだ!
あっさりと面を打たれて負ける菜花ちゃん。
しかし、手を抜かれた感じが気に入らなかった様子。再戦を申し出てくる。あんなんでアタシに勝ったつもりかよ!
アタシはな、小さいからって手加減されたりするのが一番キライなんだ!!
そうは言われてもな。手加減する気がなくても、いきなり自滅されては何ともしがたい。
まあ、そう言う話であれば改めて尋常に勝負するしかありますまい。
相変わらず逆手持ちを行う菜花ちゃん。
あの構えから繰り出すとしたら、どうしても横軌道になるはず。
というかすみんの予想を裏切り、跳躍から体を捻っての縦の軌道!!
しかし、これは後ろに引いて交わすかすみん。すかさず前に踏み込んでの面!
鋭い面であったが、菜花ちゃんもこれを飛びのいて交わす。
激しい動きに歓声が起こる。これはこれでいい見世物でございますな。
菜花ちゃんは素早く振りも早い。
しかし、逆手は順手に比べて圧倒的にリーチが短い!!
逆手は近接での奇襲のための持ち方!!
普通の間合いでも当たることはまずない・・・十分に引きつけてカウンターで勝つ!!
さすがにかすみん。冷静に戦える相手だと普通に強い。
ジリジリと間合いを詰めようとする2人。と、菜花ちゃんは何か思いついたかのような表情を見せ――
あ、ゴキブリ!
ひゃあっ!?
スキありっ!!
うん。スキだらけでございましたね。
武道家だというのに、この子はなんでこうもスキだらけなんでしょうか・・・
予想外の行動に弱すぎる。そういう意味では、予想外の行動が多いスポチャン部はいい鍛錬になる・・・か?
面白いね!スポチャン。アタシ入部するぜ!
というわけで、部員1人を見事にゲットすることに成功したのでありました。
卑怯者?それは褒め言葉だぜ。兵は詭道なり。戦いは騙しあいってわけだ。これぞ真剣勝負!!
ちなみに今回の河上菜花ちゃんだが、名前の元は河上彦斎と思われます。
別名「人斬り彦斎」片手抜刀の達人で、幕末で活躍した剣士である。
これで部員は3人。続いて4人目のゲットもなるか?
今度はどんなタイプの子が入部するのだろうか。色んな属性の子が現れるのは楽しみであります。
・ちぐはぐラバーズ
アヴァロン学園は夜でも稽古を行う学生達でごった返している。
さすがに夜で、雨が降ったこともあるせいか、屋内で稽古に励む部員たち。
無心は前回登場した轟さんと戦っている。
補欠であるはずの轟さんだが、強い。腕力・速さ・技量全てが無心の2倍も3倍も上回っている。
ガラハドの代わりにやってきた無心がこの程度の強さでは轟さんも納得はいかない。
コネでアヴァロン学園に入ってきたと思われても仕方がないところである。
貴様にガラハドの代わりが務まるほどの価値があると思うな!
それを決めるのは私よ?
轟さんの宣言に応えるようにモルガンが現れる。
ボールス、モルドレッド、ガレスの3人も付き従っている。
こいつら道着の色とか統一する気が微塵もないんですな。
モルガンに挨拶する部員たち。ってなんだか見覚えのある顔のやつがいるなぁ。名前のところにクロマクと・・・
鈴木央先生ってばCTC好きですなぁ!なんとも好感触であります。
他のメンバーが出たとき、クロマクが悔しがっていたのを見てくれたのですな。
それはさておき、モルガン。
汗だくになった無心を抱きしめる。さすが淑女。大胆なことでありますな。
モドルレッドとしてはとても面白くない状態である。おさえておさえて。
ついでに豊かなおっぱいを無心の頭に乗せたりもする。
これはモルガンも重さが軽減されて楽という嬉しい構えだ!
姉以外に興味のない無心にしてみれば単に重いだけらしいけど。なんという・・・
人目を憚ることなく無心に取り縋るモルガン。
しかし、あの程度の腕前の人間がガラハドの代わりに入るなど納得いかないという様子の轟さん。
他の誰も何も言えぬ状態でも、つい不平を口にしてしまう。
だが、文句があるのならば、堂々と言える立場になればいいじゃない。と言ってのけるのはボールス。
補欠ではなくレギュラーの立場になれば、モルガンにも堂々と申し上げるようになれる。
聞き入れてくれるかどうかは全く別の話でありますけどね。
このボールスが胸を貸してア・ゲ・ル。
ハートマークつきでそんなこと言われましても。貸されたくねぇー。
いいから早く面つけろや。
脅された!これは怖い。親しげな様子から豹変されると怖さが倍増しになるから困る。
柔らかく接し、いきなり強く当たる。この振り幅の大きさが恋愛の奥義・・・!!なんか違う。
げ・・・下克上戦だー!!
にわかに騒がしくなる道場。
轟さんとボールスが相対することとなった。これぞ補欠による下克上。
レギュラーと戦い、勝てば自動的にレギュラーの座を奪い取ることが出来るらしい。
実力主義のいいシステムでありますね。
面や防具を装備した轟さん。それに対し、防具を何もつけていないボールス。
これでは突きや面をくらったら大怪我ものである。
サイズの合う防具がなかったりするのだろうか。それなら仕方がないですね。
というわけではなく、一撃喰らうこともないというほどの自信があるからのようだ。
そ・・・それほどの実力差があるというのか・・・?
さあ、死ぬ気で私から一本取って・・・取れば晴れてレギュラーよ〜〜?
ホラホラホ〜ラと誘いをかけるボールス。
しかし、轟さんは完全に萎縮してしまっている様子。あらあら。だめね。
もう一人相手を増やしたほうがいいみたいね・・・轟ちゃんだけじゃ話にならないわ!
まさかの二対一。これで勝ってもレギュラーの座はいただけるのだろうか?
二人で一人の剣士とかそういうのもありかもしれませんな。公式戦には出れないだろうけど。
誰か相手をしてあげなさいとモルガンが言うが、部員は一斉に目をそらす。情けないわね。
そんな中、自分がやりますと手を上げる者がいた。無心である。
この申し出には色んな反応が見える。嬉しそうにする人、呆れる人。様々だ。
モルドレッドがバカめといいながらどことなく嬉しそうにも見えるのはなんだか面白い。
嘲笑しているわけではない・・・と思う。騎士様ですし。
「アヴァロン騎士」はいずれ戦い越えねばならない相手・・・
ならば少しでも多く彼らと手合わせすることはいい経験になるはずだ!!
なかなか立派な考えでありますな。強くなろうと思っているならこうでないといかん。
というわけで、異色の二対一戦開始!!よし!行くぞ・・・!!
断頭台(ギロチンスタンド)の構え!!!
単なる大上段の構えなんでしょうけど、その威圧感は凄まじい。
おぉ・・・ボールスがでかく見える!いや、元からでかいけど。
そうではなく、ただでさえでかいボールスの、その腕から先が巨大化して見える!!
な・・・ななな・・・なんて重圧感!!よ・・・よけなくちゃ。
こんな一撃を振り下ろされたらひ・・・ひとたまりもない!!
・・・なのに、足が動かない!!
完全に威圧されてしまった無心。横の轟さんに至っては腰が抜けたかへたり込んでしまう。情けない。
というわけで、残った勇気ある無心には御褒美としてボールスの熱烈な一発を・・・ア・ゲ・ル!!
強烈な一撃が無心の頭部めがけて振り下ろされる。
と、その時。道場に緊急を知らせる報が入った。部外者が道場に侵入したのだ。
何ソレ?とボールス。振り下ろそうとした竹刀は無心の面のスレスレで当たる前に止まっている。
打たれてもいないのに打たれたような衝撃と痺れが残っている。相当な威力であるな。
さて、侵入者の撃退に向かう部員一同。モルガンやボールスたちも一緒に向かっている。
侵入者の数は一人。そして「天原無心」を出せと言っている。
数人がかりで止めようとしたのだが、恐ろしく強い剣士だという。それはまさか・・・
か・・・海さん!!?
そう、海兄だー!!
複数の部員をひとりで打ち倒し、平然としている海兄。なんだかかっけぇな。
おっ。無心くんいたいたっ。なーんだ元気そうじゃない!!
ビッと挨拶をする海兄。爽やかっすね。
無心を探すなら力ずくで通ってみろと言われたのでお言葉に甘えて通ってみたらしい。
そんな海兄に、突如声もなく襲い掛かるボールス。
得意の大上段の構えから一足飛びで長い距離を詰める。巨体をいかした飛込みだ。
断頭台(ギロチンスタンド)!!!!
強烈な振り下ろしに海兄のメガネが割れて飛ぶ。
だが、片側しか割れていない。いきなりの振り下ろしを交わして見せたのだ。
そして、すれ違い様に抜き胴を決める。バシュッ!!
ズゥンと倒れ伏すボールス。まさか・・・海兄がこうも鮮やかに決めてくれるとは・・・!!
フウ・・・さすがは「アヴァロンの騎士」だ。
でも・・・ここで負けるわけにはいかないさ。
俺には無心くんを連れ戻すという重大な使命があるからね。
フッと笑ってみせる海兄。実にかっこいい。しかし、そのTシャツの柄はクロマク。
こんなところにまで姿を現すとは・・・!!前に一人だけハブられたのがよほど悔しかったのですね。
俺のかわいい妹が君を想って泣いているんだぜ、と海兄。
でもそれより爽さんは――相当重傷だ。わかるよね?・・・君のせいだよ。
確かにその通り。強くなろうという無心の考えは間違ってはいないが・・・誤解をそのままにしてていいはずもない。
だからこそ、海兄は無心を連れ戻そうとやってきたのである。
モルガンは海兄を、お義姉さまの使いと認識し、過保護じゃありません?と反論。無心を返す気はないようだ。
豊かなおっぱいに気をとられそうになる海兄。だが、今はシリアスモードなので、なんとか言うべきことを言う。
シリアスモードじゃなかったらどんな行動に出ていたかわかったもんじゃないですけどね。
君が誰だか知らないけど他人が口を出すべき問題じゃないよ。
無心くんにとって姉の爽さんはただ唯一の想い人なんだから。
おやおや、それを口にしてしまいましたか。まあ、いずれ知られることになったでしょうけどね。
無心が強くなりたいと想ったのは、自分のためではなく、唯一の想い人である爽さんのため。
そのことを知ってしまい、怒りに燃え上がるモルガン。
はてさて、これは一体どうなってしまうのでしょうか?
とりあえずの怒りの矛先はどこに向けられるのか。海兄か、無心か、倒されたボールスか。
いずれは爽さんと直接対決を行うのでしょうが、とりあえずの怒りの向けどころが気になります。
思わず気になって様子を見に来ていたガラハドが叩きのめされたりしたらどうしよう。
さすがにそれはない・・・と思うけど・・・それもありな気がしてきた。
・シュガーレス
兼光さんの拳を受けて盛大にすっ飛んだ成瀬。無事目を覚ましたようです。
神楽の次の頭には、お前が相応しい。
こんなセリフの次にいきなりぶん殴ってくる兼光さん。
ここだけ切り取って見ると何が起こっているんだ!?と混乱しますね。
・・・ったく。あの人の拳は何でできてんだ。首から上が消しとんだかと思ったぜ。
よく生きてたもんですよね。さすが成瀬さんと言うべきなのか。
その成瀬さんが起きるのを待っていたのは与崇さん。
兼光さんは相手がお前だから殴ったんだと言い出す。ほう、分かっているじゃないですか。
恩田のような勘違いはしていない。与崇さんは兼光さんの考えをよく汲み取っている様子です。
・・・わかってるよ。
今の俺じゃ神楽を背負えないかもしれない。
――けど、兼光さんから本気をぶつけられたなら、俺も本気で応えるしかねえな・・・!
見事にやる気が注入されたようですね。よいことだ。
そんな成瀬さんに与崇さんは言う。
お前のことを認めてるのは兼光さんだけじゃない。そういう奴らはちゃんとお前についていく。
外野の言葉に惑わされることはない。
いいこと言ってはる。与崇さんも頼れる人みたいなポジションを確立しているようで、何だか妙に嬉しい。
しかし、裏を返すと認めていない人はついてこないって言ってるようにも聞こえる。
ある意味当然と言えば当然ですな。だから、そういう奴らも認めさせないといけない。
俺なりに、覚悟ってヤツを見せるのさ。
だからこそ成瀬さんも動こうとする。兼光さんの本気に応えるために。
というわけで、生駒を使って情報収集を行う成瀬さん。
生駒は成瀬さんの側につく構えなんですかね。ふむ、これは楽しみですな。
何が楽しみかって、新しい敵に倒される生贄になってくれそうなポジションにいるのが楽しみである。
生駒には期待しているので本気で応えていただきたい!
それはさておき。生駒が調べていたのは神楽の兵隊を襲った奴の情報。
乃元高校の屋狩が最近怪しい動きをしているとの話。
乃元高というと恩田がシメてる高校である。
む、そう言われてみると乃元の「乃」の字が恩田の髪型を現しているように見えなくもない。
いや、冷静に考えると見えないのだが、頭をぼやかしながら見るとそう見えなくもない。なくもない。
情報を手に入れた成瀬さん。しかしその情報は誰にも言うなよと言い出す。
まさか1人で向かう気ですか?
兼光さんだったら1人で何とかしちまうさ。だったら俺だって、な。
手をヒラヒラさせてそんなことを言う成瀬さん。
うーん、そりゃ兼光さんなら1人でどうとでもしちゃうだろうけど、だからといって1人で行くだろうか?
兼光さんだったら皆の先頭に立ち、意を示しながら動きそうな気もしますけど。
1人でどこにでもブラリと現れるシャケとは違うところですな。
この成瀬さんの行動に冷や汗を流す生駒。
このままでは自分の汚名挽回のチャンスがやってこないと心配しているのでしょう。せっかくの見せ場が・・・!!
生駒の件は心配だが、それはさておき。
成瀬さんが兼光さんにブン殴られたことは既に校外にも噂として流れている。
神楽の校内でも、もちろん広まっているので、成瀬さんをジロジロ見ている兵隊が多かったわけだ。
この情報を聞き、野心を燃やす屋狩イサキは嬉しそうにしている。
兼光さんも煮え切らねー成瀬にとうとうキレたかと解釈する。
成瀬の野郎には野心ってモンが足らねえのよ。なあ真淵。
そう呼びかけた相手は浦居高校2年の真淵奨。
黒縁メガネで髪をキッチリとなびかせた男である。どことなく恩田の髪型にかぶる部分がありますな。
屋狩は真淵に続けて言う。成瀬さんは頭に向いていないということを。
何が何でも頭になってやるっている、ハッキリとした強烈な意志が無え。
そんな奴が頭になったって行き先が示せねえナビみたいに役立たずのお飾りだ。
俺が頭になったら九島も呑み込んで神楽を今以上にデカくしてやる。
この街だけじゃねえ。どこまでも突き進んでやる。
そいつはまたわかりやすいマニフェストでございますな。お前に1票と真淵。
神楽なんてそういう奴らの集まりだからな、と言い出す。そうだったのか?
2人とも別の高校なのに神楽の人間であるかのように振舞っている。
もはや神楽は高校名というよりは組織名となっていると見るべきなんでしょうか。
でも、意を示すなら幹部に高校をシメられているという事実をまずどうにかすべきじゃないでしょうか?
というわけで調べてみたが、浦居高校をシメている幹部は結城弘大でありました。誰だっけ?
シロとやりあってた、その他幹部の1人ですな。まさか結城の実力がこのシリーズで明らかになる・・・!?
そうなるかどうかは不明だが、成瀬さんは1人でどうにかしてしまおうと雨の中乃元高校に向かう。
その途中にある男と出くわす。
グッドアフタヌーン。成ちゃん。
後ろ向きでもこの言葉遣いだけで誰だかわかるというのが凄い。もちろんカニ頭。キリオだ。
なんだか知らないがボロボロになっているキリオ。
今の俺はバーニングなのさ、とか言っている。それじゃ説明になってねーよ。
キリオは神楽が跡目争いでモメてることを知っている。
成瀬さんがクラシックスタイルのカチ込みでもかけようとしているのにも気づいているらしい。
この辺の目端が利くところがキリオの特徴ですな。
成瀬さんは言う。俺のせいで起きた騒ぎなら、俺1人で片付けなきゃならない、と。
神楽を背負うために、兼光さんに少しでも近付くために、1人で治めてみせる。
成瀬さんもバーニングしておるようですな。ユートゥ。
――けど。
いきなり蹴りつけてくるキリオ。何しやがるカニ頭!
少しアタマ冷やした方がいいよ。
誰も君に兼光の代わりなんて期待してないと思うな。
自分捨ててまで頂点に立つなんて、俺ならゴメンだね。
シャケのマネがしたいわけじゃないし、卑怯な手を使ってひきずり下ろしたいわけじゃない。
俺は俺のままで九島の頂点に立ちたいのさ。そのためにはボロボロになったって構いやしない。
何せ今の俺のハートはバーニングだからね。けど、アタマはクールだよ。
さすがにキリオは良いことを言う。言い方はともかくとして。カニ頭が冷凍されてるってか。
1人で乗り込んでなんとかしてしまおうとするってのもなんだか成瀬さんらしくない。
兼光さんに近付こうと思って無理をするというのも、兼光さんが期待する新しい頭の姿とは何か違うと思っていました。
キリオのこの忠告を受けて成瀬さんは何を思うのだろうか。
今度会ったら蹴り倒してフルヌードにしてやるよ。
・・・グッドラック。
なんだかいい感じに別れる2人。仲がよろしいですなぁ。
さてさて、成瀬さんはそのまま乃元高校に向かうのであろうか?それとも?
展開が読めないところなので微妙に予想がし辛い。
下手すると乃元高校にトラックが突っ込んできて、暴れようとしていたやつらが既に倒されていた!とかもありえる。
通りすがりのメイヘムさんの暴力に巻き込まれて壊滅してるってこともありえる。
なんというか、長く戦えるような感じに見えないのが屋狩なんですよね。途中退場する気がしてならないぜ。
・LUCKY STRIKE
いきなりのリトルマニアによる解説。便利なキャラだなコイツ。
2回表、亀塚の攻撃。1点返したもののその後は凡退。
まあ、下位打線の3人川口・衣笠・江夏とあんまり打撃が期待できない子たちばかりだからなぁ。
2回裏、荒川南の下位打線を三者凡退に抑える江夏。
しかし、3回表。亀塚打線も快打なく凡退。
そして3回裏。再び荒川南の上位打線が襲いかかろうとしている。どうする江夏君。どうなる江夏くぅ〜ん。
どうするもどうなるも、抑えるしかありませんわな。
亀塚の打線であれば必ず点を取ってくれる。
あとは・・・俺がこいつらをぶっとばせば、勝ち目がある!!
1番の藤田弟。104kmのストレートを投げて、内野ゴロ。
打ち取ったかと思ったが、足の速さで内野安打になる。速ぇなぁ。
2番の藤田兄。106kmを出してみるが、送りバントをやってくる。
しかもこのボールをサードがエラー。ノーアウト一・二塁となる。
地味にこのエラー時のやりとりが亀塚では新鮮なものとなっている。
エラーした選手が謝り、投手が気にするなと許す。他の学校では普通にあることなのに、なんて珍しく感じることか!!
それはさておき。3番の京本。
こちらも堅実に107kmの球を送りバント。ワンアウト二・三塁となったところで、主砲・新堂の登場。
新堂とはここまで2戦2敗。もう負けられない。
とはいえ送りバントで一塁は空いている。ならば敬遠をするのが普通の判断。
相手は怪物バッターだし、俺なら歩かせるねと観客は言う。
リトルマニアもさすがに敬遠を勧めている。が、ユミ姉の考え方は違った。
チームが勝つために何が本当に大切か。わかるでしょ健太。
そう。江夏はわかっていた。
ここで逃げたら、この試合勝ち目はねぇ。
気迫で負けたらそこで終わりですからねぇ。
主砲を捻じ伏せることで、勝機を得る。相手が格上であるならば、なおのこと引くわけにはいかないのだ。
バックも当然のごとく乗り気。基本的に亀塚の連中は強気ですからねぇ。やっちゃえ江夏君!
新堂をぶっとばし、オレたちは勝つ!!
新堂への初球。112kmをマークする。これは速い!
逃げる気の見えない真っ向勝負の姿勢に、新堂が笑顔を見せる。おぉ、なんか怖いぞ!
続けて放った球は113km。最高のストレートを投げてみせる江夏。
その球を捉える新堂。打球はセンター。大きい、が、もう一伸びが足りず、結果はセンターフライ。
ただし、三塁にランナーがいたためタッチアップ。1点を追加されることとなってしまいました。
ナイス犠牲フライと新堂を褒めるベンチ。
だが新堂はまるで満足している様子はない。
犠牲フライを狙ったつもりはない。
悔しそうですね。
そりゃ、三塁にランナーがいたから結果がでたけど、2人の勝負としては敗北である。
これまで勝って来た相手に敗北を喫した。この悔しさ。チームを引っぱる主砲としては妥協できぬものがあるのでしょう。
新堂の次は5番の信夫。
初回は新堂に打たれショックが尾を引いていたために打たれた。だが今度は違うぜ。
新堂のときよりも更に速度を増し、114kmのストレートを放り込む。
この速さではタイミングが単調とか言ってはいられないようだ。
俺は逃げ出してこのマウンドに立ってるわけじゃねぇ。
勝つために掴んだマウンドだ。
カッコイイことになってるじゃないですか江夏。
しかし、かなりの力投であるが、体は大丈夫なんでしょうかね。
無理しすぎると反動が出たりしそうな気もするが・・・
とはいえ、多少のムチャなんていくらでもしそうな奴等であるし、今更心配してもどうにもなるまい。
死なない程度にムチャして頑張れ!!
・ハンザスカイ
全国高校空手道大会まであと3日。
半座を除く部員は皆IH本戦に向けて気合を増していっている。
どうやら半座はまだ完全にやる気を取り戻せてはいなかった様子。
停滞、焦燥。出口はどこだ。何とも焦る状態でありますな。
ともかく、今はもなかちゃんの指導を行う半座。
自分が習ったことを教えていっているって感じですな。さすがにいきなり中段逆突きを教えたりはしないか。
周りと同じように、正拳突きを行うもなかちゃん。
しかし、その軌道は上げ突きとなっている。
上げ突き。拳を突き出すときに曲線を描いてしまい、腕がまっすぐに突き出せていない状態。
この状態で何かに当ててしまった場合、手首を傷めることになる。
なので、ワキをしめて肘を前に出す。拳を回すのは腕がのびた後。これでまっすぐ突くことができる。
なるほどね。ワキをしめろとか、拳は突き出してから回すというのは聞いたことがあります。
でも、実際にやってみないと身につくかどうかはわかりませんな。
半座の指導を受けて頑張るもなかちゃん。
その様子を見て、自分と比べてしまい焦る半座。それに比べて今の俺ときたら・・・
サエねぇ。やる気がでねぇ。なんなんだよコレ・・・!
くっそよくわかんねぇケド、コレが敵だったらブチのめしてやるのにっ・・・!!
かなり焦っている様子の半座。
こればかりは焦ったからと言ってどうにかなるものじゃないですからねぇ。
走り出そうとしても空回ってしまうだけ。まずは歯車を合わせないといけないのだが、それが難しい。
野田くんは半座がそういう悩みを抱えていることには気づいていない様子。
経験の長い野田くんはもうとっくにそういう悩みを乗り越えている段階。
だけど、他の人がそういう悩みを持つのだ、というところまでは気づけないでいる様子。若いですな。
ん。今の表現。逆に言うと気づける菅野先生は若くないことになっちゃう?い、いや・・・そのような意味では・・・決して。
上げ突きについて教えてもらったもなかちゃん。
とはいえ、聞いてすぐにできるわけでもない。
頭では理屈はわかっているが、身体がその通りになってくれない。
それでも一生懸命に繰り返し、どうにか身につけようとする。が、先に身体の方が限界に来ていたようだ。
足がパンパンに張り、がくんと崩れ落ちる。起き上がろうとしても前から倒れちゃう状態だ。可愛い。
しかし、15分もやってないのにこの調子であるか。普段身体を動かしていないのがよくわかりますね。
裸足で動くのは慣れていない。足の裏もまだまだ柔らかい様子。
というわけで、足の裏の皮がむけてしまっています。これは手当てしないといけませんな。
救急箱を取り出す半座。右足の裾をまくり、足を突き出すもなかちゃん。
細っせー足してんな・・・とは半座の言。
うむ、たぶん細いのでしょうけど・・・アップで見せられてもよくわからないじゃないですか。
そこはもう少しわかるように、全体像をこう、だね。
そういう話ではなく。
半座が言いたいのは、もなかちゃんの肉体は戦うとか鍛えるとかそういうのにむいている感じがしないということ。
そのことについてはもなかちゃん自身がよくわかっている。
だからやるんだよね?稽古って。
むけた足の皮を治療してもらい、立ち上がろうとするもなかちゃん。この表情と構図が妙に色っぽい。
「いいなぁ」って思っただけで始めたけど、イイことばっかじゃないってこともわかってるよ。
わかってるけど、認めないっ。
確かに・・・私、戦いとかケンカとか全然だと思う。
でも、自分となら。自分の弱い心とならいくらでもケンカしちゃうもんね!
そう言いながら、正拳突きの練習を再開するもなかちゃん。
と、そのうちの一つがぴしっと決まる。上げ突きになっていない、ちゃんとした突きだ!!・・・・・・できたっ!
はは・・・コイツすげえや。心とケンカ・・・か・・・
もなかちゃんの言葉に感心する半座。
そして気づく。自分の中に巣食っている者について。
そっか。じゃあ・・・こいつも――!
今までのどの相手とも違ぇ。俺の中の敵――!
敵――・・・
上等だ。ブチのめしてやるよ!!
これが敵ならばブチのめしてやれるのに。半座はそう考えていた。
そして、その敵とは己の中にも存在しているということに気づくことができた。
ならば決まりだ。その自分の中の敵をブチのめす!これこそがやるべきことだ!
教えられちまったぜ。
もなかちゃんに休憩を勧め、自分は拳をうずうずとうずかせる半座。
どうやら完全に停滞感を吹っ切ることができたみたいですね。
その空気を読み取ったのかどうか、半座の指導は中段。3日ぶりに拳サポをつけての稽古となる。
IHにむけての総仕上げ。試合形式での練習だ。
本番を想定した本気の戦い。とはいえ、さすがに練習でケガするわけにはいかないので無理はしないようにする。
実際に本番でケガした奴が2人もいますからね。これは言っておかないといけない。
というわけで、対戦の組み合わせを決める。
番場(赤) 対 高津(青)
野田(赤) 対 青柳(青)
そして、半座(赤) 対 藤木(青)!
自分の中の倒すべき敵に気づいた半座。
そして、さらに立ちはだかるのは自分以上の強敵!これは盛り上がるシチュエーションだ。
憧れの相手であり、明確な実力差を有している穂波嬢。
この相手に半座はどのように立ち向かうのだろうか。
正直、まだまだ勝てるような気はしないけど、半座も大分成長はした。
多少のポイントは得ることができるかもしれないが、果たしてどうなんでしょうか。注目の一戦ですな。
・琉神マブヤー
突如現れた、一度入ったら抜け出せない冷たい異次元。沖縄のブラックホール、ヒジュルーゾーン。
ハブデービルさんもあっさり吸い込まれてしまいました。
みんないなくなれといったら自分までやられてしまうとは!!
ヒジュルーゾーンは思ったよりもでかい。
これは沖縄全域がピンチになりそうである。
もちろんマジムンだけではなく、沖縄の人間達も次々と飲み込まれていく。
おばぁもなごみちゃんも既に飲み込まれてしまっているようだ。
最強のおばぁでも抗し切れなかったというのか!
マブヤーでも気を抜いたら吸い込まれそうな勢いである。
一体どうしたらいいのか。悩んでいるところにガナシーとカナミーが登場。
とりあえず必殺技を放つ。
龍神拳骨!!
フェーヌアタック!!
龍と鳳凰がブラックホールに向かう。
が、これはあっさりと弾かれてしまう。
吸い込まれるどころか弾かれるだと?どうやって弾いたんだ!?
そうだ!マブヤーの太陽灸なら、この冷たいヒジュルーゾーンをなんとかできるかもしれない!!
冷たいの相手なら熱いお灸でって話ですか。安易だが、とりあえずよし。
しかし、熱さを失っている今のユウには太陽灸を出せずにいる。ぷすん。
てなことやってたら、ヒーロー3人もまとめてヒジュルーゾーンに飲み込まれちゃいました。わあー。
上も下も右も左もまっ暗な世界。これがヒジュルーゾーンの中であるか。
どこに行けばいいのかわからない。出口があるかもわからない。
そんな中で響く声。これは・・・かっちゃん?
そういえば一緒に飲み込まれていたなかっちゃん。無事なのか?
お、いたいた、かっちゃん・・・ってなんじゃこりゃ!?
つっこみどころが多すぎる!!
口の中からおっさんが?いやかっちゃんがおっさん食った?おっさんがかっちゃんの中に?
つーか、かっちゃん?で合ってる?
落ち着けユウ。
落ち着けるか!!
全くである。なんて姿になってしまったのだかっちゃん!
確かにヤギ年齢からしたらもうおっさんだったのかもしれないけど・・・
おっさん一体誰なんだ?ていうか、もう。なに!?
おっさんの口で、かっちゃんは語る。
この姿は、森の神様。森の大主(うふぬし)
ユウの家の裏にある森。そこにある拝所の神、森の大主。
マブヤーになったユウを助けるために、神から力を授かったんだオレは。
さっき拝所が封印されたとき喋れなかったのはそのせいだ。
なるほどねー。かっちゃんが喋れるようになったのは、森の大主のおかげだったのか。
それについてはわかりました。でも、なんでまたそんな姿になってしまったのか。
それは、本気を出すためである。
神さまの力を使って、ユウをこのヒジュルーゾーンから出す!!
この神様の力を使いきってでも。
神様の力を使い切る。そんなことをしたらかっちゃんはもう喋ることはできなくなるのではないだろうか。
まあ、死ぬようなことはないでしょうが、そうなってしまうのは寂しい。
それに、ユウが1人で外に出たところで何ができるというのだろうか。さっきも何もできなかった。
そんなことねぇよ。
ユウは頑張れる。ユウならできる!!
ユウなら大丈夫って知ってる!!
小さい頃から見てたからわかるんだ。オレも神様も。ユウなら大丈夫だって。
つーことでいくぞ!!歯くいしばれ!!
ユウ!!沖縄を・・・救ってくれ!!
体よりも大きくなるほど腕を巨大化させ、そのままユウを殴りつけるかっちゃん。
その勢いでヒジュルーゾーンから吹き飛ばそうという話のようだ。
それで外に出れるのか?とも思うが、神様の力なのだから疑いようもない。迫力があるから説得力もあるって寸法だ。
頼んだぞ・・・ユウ・・・
森の大主の姿は消えた。
そしてユウは外に出る。なんだか、気絶してそうな感じだけど大丈夫だろうか?
気づく前にまた飲み込まれちゃったりしたら会わせる顔もありませんよね。
それより、次回は感動の最終回とのこと。
駆け足で進んでいたこともあり、こうなるんじゃないかとは思っていました。
強大な相手にユウは1人で立ち向かうことができるのだろうか。
頑張れユウ。頑張れマブヤー。ちゃんとした大団円を見せてくれ。
・りびんぐでっど
今日もひとりでオカルトしているアンリちゃん。
でも、どうにも失敗続きの様子。こんなんじゃ・・・ダメ!!と何かを決意した様子だが・・・?
一体何を調合しているのだろうか、アンリちゃん。
部屋の壁には何かのリストのようなものが貼られている。よく読めないが・・・ホレ薬?
2〜3日後に相手を誘うと喜んで応じてくれる、とか書いてあるように読める。
アンリちゃんだったら、誘えばそりゃ相手は喜ぶでしょうさ。
いや、まあ、相手は鈍いことに定評のある青山君だし、そう上手くはいかないか?
さて、青山家。
もなこちゃんはおでかけ。公園に行くのだった。
それに気づいたあいすちゃん。お供しますとやってくる。
そこに通りがかったのがアンリちゃん。リュックを背負い、帽子をかぶった登山ルックでございます。
どうやら山のぼりに行こうとしているらしい。それを聞いたもなこちゃん。私も行くーと言い出す。
ついて来てもかまわないけど・・・
甘く・・・ないわよ。この旅・・・
なんぞ?
というか、旅なのか?遠い目をしおって。心の旅人ってやつなんですかね。何言ってんだオレ。
というわけで、4人で山のぼりを行うことになりました。
アンリちゃんを先頭にもなこちゃんが従い、あいすちゃんがお供をする。
そして、青山君も非常時の肉を持ってやってきていました。肉が重いのか、ひとりだけやけに疲れていますな。
ところでこのページの柱に人物紹介があるけど、青山君の紹介で使われる絵は他になかったのだろうか。怖いよ!
山についたところで、ようやくあいすちゃんのことに気づくアンリちゃん。
あいすちゃんは微妙に人見知りなのか、恥ずかしげにしている。趣味のこと以外ではこうなのかね?
初めて会ったときは、人の家に乗り込んで大暴れしていたって感じだったのに。
ゾンビ以外の人間は恥ずかしい・・・
そうですか。
でも、アンリちゃんの趣味はオカルトですという発言に一気に心囚われる。
あいす「オ・・・オカルト!?ということは・・・ゾンビを作ることで有名なブードゥー教とかも知ってます!?」
アンリ「まあ、ちょっとはかじってるけど。ゾンビ・パウダーとか情報が少ないから・・・」
あいす「一度ハイチにご一緒しませんか!?」
なんだか知らないが盛り上がってしまう2人。まったくついていけん・・・!
あいすちゃんはアホ毛が帽子で隠れてても絶好調でありますなぁ。
逆に、アンリちゃんは今ものすごいスランプに陥っているとのこと。ふふふ・・・
どんな薬の調合をしたところで失敗続き。
もう私、オカルトやめた方がいいかなとか考えちゃったりそうじゃなかったり・・・
それで考えたんだけど・・・材料をその辺にある花とか虫ですませてたのがいけないんじゃないかって思ったの。
ちゃんとした野性味あふれる植物じゃないといけないのよきっと!
力説するアンリちゃん。
なるほど。それで山に極上の材料を集めに来たというわけですな。
今回集めようとしている材料は、シャクナゲの花とヒルガオとナンテンの実とカマキリ。
なるべく新鮮なものを採りたいとのこと。
この材料で一体なんの魔法を使えるというのだろうか?
と・・・とにかく、私は魔術が使いたいので、とりあえず集めて!!
何であれ、魔術が使えればなんでもいいらしい。さすがでありますな。
というわけで、手分けして材料の採集に動く4人。
もなこちゃんはカマキリを捕まえるときにさりげなく暴走したりしている。
さすが029なんて帽子をかぶっているだけのことはありますな。お肉っすか。どこで売ってるんだ?
そして青山君はもなこちゃんがすっぽり入るぐらいの網を用意していた。準備いいな!
さて、なんだかんだでシャクナゲの花以外はみつかりました。
薬の材料に使われるカマキリが微妙に可愛そうに思えなくも無い。ここどこ・・・?とか言ってるし。
シャクナゲの花を発見するあいすちゃん。
何故かガケのあたりに密集していて、たいそう危険。
でも、そんな危険なところにあえて踏み込もうとするアンリちゃん。ダメだとゆうとろーに!!
いや、大丈夫。根拠はないけど大丈夫というアンリちゃん。
あのね青山くん!オカルトは・・・信じこむことが大事なのよ!
「どうせできない」と術者が思っていたらできっこないの。つまり思いこみの力が源なのよ。
だから大丈夫だと思いこめば、大丈ブイなの!
微妙に古い表現が飛び出した気がする。
よじよじとガケを横移動するアンリちゃん。なんか来てるわぁ・・・とはシャクナゲの言。
無事にシャクナゲの花をゲット。と思いきや、足場が崩れて落下しそうになるアンリちゃん。はわーっ。
これは危ない。咄嗟に手を伸ばす青山君ともなかちゃん。
もなかちゃんが伸ばした腕とは反対の腕をあいすちゃんが掴む。これで万全!支えられる!
と思ったら、もなかちゃんの腕がPON、PONと取れる。わーい全員道連れだー!!
落下する4人。実のところ、そんなに高くはなかったので、みな無事だった様子。
ただ青山君は膝を打ったのか出血してしまっているイテテ。
私のせいで青山君をケガさせてしまった。自責の念にかられるアンリちゃん。
なので、今手に入れたばかりのシャクナゲの花をすりつぶしだす。
さっき採ったばかりの新鮮な花をすりつぶして・・・これを・・・飲んでもらえば大丈夫!!
そうよ・・・私がダメだったのは自分を・・・信じていなかったからだわ!!
どんな魔術をかけるかも決めずに・・・ちゃんとした目的がないのがいけなかったんだ。
思いこみが大切。その言葉を思い出したアンリちゃん。
だからこそ、今こそ思いをこめる。これを飲めば治る!
絶対・・・絶対治るから!!
強い気持ちがあれば大丈夫!!これぞ魔術の基本だ!
涙目になるほどに気持ちをこめるアンリちゃん。これは飲まぬわけにはいけませんな。ぐびっ。
とはいえ、苦さ極まる。思わず吐き出しちゃう青山君。そりゃそうだ。
でも、効果があったのか、ケガがあまり痛くなくなったという青山君。ほほう。
なんだかしらないがよかったよかった。
植物図鑑を見ていたあいすちゃんは思う。
アンリちゃんは植物についての知識はまるでないけれど、彼女はいずれ素晴らしい魔術師になるでしょう、と。
自分だけでなく他人にまで治ると思いこませてしまうなんて・・・
だってシャクナゲの花って・・・毒があるのだから・・・
ひどいオチだ!毒があるからね!飲まないでね!絶対だよ!!おなか壊しちゃうからね!!
これはあれなんですかね。毒も少量なら薬になるという。
身体が痺れて痛みを感じなくなったとかそういう話だったりするのだろうか。まあ、それはそれでよし。
思いこみの力はやっぱり大事なんだなというお話でした。
思い込みの力さえあれば、人間大のカマキリを想像してバトルしたりすることもできますしね。
アンリちゃんは今後目的を持って魔術に取り組むという。一体何を作るのでしょうか。
私もひとつ、魔術なら知っている。ハートの引力を引き付ける呪文だ。
まず、月夜の晩の丑三つ時にヤモリとバラとロウソクを焼いて潰して粉にしてスプーン一杯なめる。
そして呪文を唱えれば世にも不思議な呪文になるらしい!
この呪文が何なのか。すぐに思い浮かんだ人は同じ趣味の持ち主であると想定される。ふふふ・・・
・川井とはじめてのともだち
第77回新人まんが賞[準入選]作掲載!!
受賞時、若干18歳という新鋭。円山晃先生の作品でございます!!
今春には美大に入り絵の勉強を頑張るとのこと。楽しみですな。
さて、さっそく本編。
これは、とある高校生・川井にはじめての友人ができた日のできごとである――
1人の女子が、カラオケができたというゲームセンターに向かった。
そこで見かけた同じ学校の制服の男子。それは・・・川井!?
間違いない、川井だ。
どのグループにも属さず教室の隅でオリジナルの小説を書いていて、
暗黒オーラを発しまくるあまりに、イジメっ子からも敬遠され、
真面目そうだから頭が良いのかと思いきやそうでもなく。
にも関わらず体育祭の野球では4打席連続で完璧な送りバントとスクイズを成功させて野球部に勧誘されまくっていた。
あの川井がなぜここに!?
若者ですものーゲームセンターぐらい来るさー。
若者とは思えない容貌してますけどね。めちゃ笑ってる!!
異様なオーラを放ち、殺し屋のような目つきをしている川井。
一体何をしているのかと思ったら、音ゲーでありましたか。楽しそうに始め出す川井。
これは見てもいいんだろうか・・・?
街外れのゲーセンで草食系・・・というか雑草、むしろ土といった感じの奴が遊んでいる。
見られたくはないだろうけど・・・とりあえず写メ撮っとこ。パシャ。
さりげなく酷いことしますね。見世物ではないぞな。
ゲーム画面を見ると、流れるようにターゲットが現れる。
しかし、これを手が見えないぐらいの速度で動き完全に捌ききる川井。ヒュアア・・・カチャチャアン。
見事な動きで、記録更新。
ゲーム上にはその男の名前が刻まれる。『朱雀☆流星群』と。
そして、見事にやってのけた川井はこう呟く。
あくびが出るぜ・・・
と。
そんな川井の後ろから近づき話しかける女子、糸田さん。
これは・・・もしや今のを見られた?しかも、恥ずかしいセリフを聞かれた!?
そう考えると、思わず逃げ出すしかない川井。てけてけてけ。
あまりの恥ずかしさに顔を覆って駆け出す。おかげで障害物に当たって転倒。大丈夫か川井ー!!
駆け寄ってきた糸田さんに対し、川井なんて奴は知らねーと言い出す川井。
これは、とぼけようとしている!?なんという全力のとぼけ方であることか。殺し屋のような目つきはどうした。
そんなやりとりをしているところに、謎の男が登場。
川井のことを、朱雀さんか?と尋ねてくる。アンタ朱雀さんだろ!?あの伝説の!
朱雀☆流星群だから朱雀さんでありますか。
ハンドルネームをリアルで呼ばれるのは色々と厳しいものがありますな。
このままでは完全にバレてしまう。なんとかシラを切らなければと考える川井。
このままではこのゲーセンに来れなくなる!市内全店舗制覇の夢が途絶える!それだけは避けたいッ!!
壮大な夢でありますな。というわけでとぼけるのを続行する川井。
とはいえ、そんな露骨に動揺されては認めたも同じでございます。
朱雀・・・朱雀て・・・アハハハ!だっさ!!
あっはははは。あひゃー。痛そうで全然痛くないし。朱雀て・・・!流星群て・・・!
アホだなーすごいアホだなーどうしてその2つを・・・関連性もないのに・・・!
関連性のないものを2つ組み合わせることで何かしらの意味が生まれることがあるかもしれないじゃないですか。
朱雀☆流星群で何か生まれた感じはしないけど。
でも、痛そうで痛くないというのは地味によいことかもしれない。逆に褒め言葉だったりする?
笑い転げる糸田さん。
その糸田さんに掴みかかる謎の男。テメー!朱雀さんバカにしてんのかコラァーッ!!
朱雀さんはなァ!この街のどこかのゲーセンに、流星のように現れてはその店の音ゲーランキングを全て自分で埋めつくす。
音ゲーマーの俺たちからしたらレジェンドと呼ばれる男だぞ!!
そいつはまた。ハッ。もしや流星のように現れるから、このハンドルネームなのか!?
でも一人で流星群はないだろ。一人で練り歩きをするようなものだ。
いや、これはランキングを自分の名前で埋め尽くす部分にもかかっているのかもしれない。
なんせランキング1位から100位まで全部埋め尽くしているというのだ。さすがレジェンド・・・!!
男の名前はジョルジュ黒山。ジョ・・・ジョルジュ?
ハンドルネームだとは思うけど。思うけど、自分で口にする気分はどんなもんなんだろう。
ともかく、黒山は初めて音ゲーを遊んだ時、あまりにも上手くできなくてイライラしていたという。
そこに現れたのが朱雀さん。替わってくれやと始めた朱雀さんの動きは「凄い」の一言。
音ゲーは楽しくやるもんだぜ、兄ちゃん。
名前も告げず夕日に消えていった。
その後、改心した黒山は朱雀さんが全国でも指折りのプレイヤーだということを知った。
ここでこうして再び会えたのもなにかの縁だろう・・・と感激している。
ふむ。感激しているところ悪いが、肝心の朱雀さんこと川井は黒山のこと覚えてないみたいですよ。
まあ、覚えてなくてもいいみたいである。
黒山としては、また会えたらあの美技をもう1度見せて欲しいと思っていたそうな。
なるほど・・・これが信者という奴なのか。見たくてしょうがない黒山は泣き出してしまう。泣くなよ。
泣き出しちゃった黒山を放って帰ろうとする川井。
そうはさせじと遠まわしに脅しをかける糸田さん。フッ・・・あくびが出るぜ・・・
酷いことをしますな。これではクラスに言いふらされる可能性がある。
それだけはやめてと取り縋る川井。これはみっともない。
糸田さんも、取り縋られるのは迷惑なので、言ったりしないことを約束する。
代わりに、そこで泣き伏している黒山をどうにかすることになった。
黒山に話しかける川井。もじもじとした感じで。
俺の知ってる朱雀さんはそんな女々しい口調じゃなかった・・・
もっと男らしくて常人じゃ恥ずかしくて真似できないくらいキザだった・・・
俺が知ってるのはこんな朱雀さんじゃない・・・この朱雀さんはニセモノだ・・・
信者は面倒くさいですねぇ。勝手に理想を作り出すから困る。
とはいえ、幻想を与えてしまったものの責任ってのも少しはある。といわけで、演技を始める川井。
おい黒山ァ。お前に見せてやるよ・・・"夢"ってヤツをよォ・・・
ノリノリじゃないっすか朱雀さん。黒山もノリノリなので問題ないか。その声はァ!?じゃねーよ。
さて、音ゲーの前に移動。糸田さんも見に来ている。
ギャラリーは多い方が盛り上がるでしょ、とのこと。
な・・・なんちゅう優しいことを言ってくれるんじゃ・・・
生まれてこの方、幽霊扱いされてた俺にこんな心優しいこと言ってくれる人間がいたとは・・・
川井感激。そんな優しくされたら・・・そんなに優しくされたら〜!!
おやおや、川井ってば。恋は突然ってやつですかい?
意識して見だすと、目とか首筋とか制服についている毛玉まで可愛すぎるように見えてくる。
惚れてる・・・!!これは惚れてる顔だ!!
黒山にまで気づかれるぐらいにわかりやすい川井。なんてピュアな人なんだ!
お前の痴態を見てやるって意味だよマヌケ。
ああっと。糸田さんはバカにする気まんまんだったー!!このすれ違いは恋愛ってやつですね!そうなのか?
ともかく、選曲を開始する川井。
ミスは許されないが、ここはあえて再難曲の『漁師たちのテーマ』を選ぶ。
黒山は糸田さんに言う。「本気」の朱雀さんなんだぜ?惚れちゃうぜ、と。
あの人のプレーは!万人を魅了する!!
それほどのものだというのか!?
とりあえず見てみましょう。他人がゲームやってると見入っちゃうんだよなぁ・・・
漁師たちのテーマは先日配信された史上再難曲である。
それを相手取りノーミスはおろかパーフェクトでこなしている朱雀さん。
だがそろそろくるぞ。この曲再難関!ノーミスプレイヤー泣かせの・・・『滝』が!!
なんだこりゃ。全部ターゲットで埋め尽くされているじゃないですか!!
ぷよぷよでもやってフィーバーくらったかのような状況である。ばよえ〜ん。
あんなの無理に決まってるだろ。腕が足りてねーよ!!
できる!朱雀さんならやれる!
根拠はないが、信者はそう信じている。だからこそ信者なのだ!その自信はどこから来るんだよ。
無心になる朱雀さん。その時、朱雀さんの手が・・・止まった!?
いや・・・スコアは凄い勢いで上がっていっている。これは・・・残像だーッ!!
余りに速い動きすぎてかえって止まって見えるという。常人では追いつけない世界。一体何が起きているんだ・・・!?
これは凄い。予想以上の動きである。さすがの糸田さんも興奮してしまう。
これが万人を魅了する朱雀さんの技か・・・いつのまにかギャラリーも増えていっている。朱雀さーん!!
やるじゃないか川井ー!!見直したぞー!!
糸田さんからお褒めの言葉が飛び出した!輝いているぜ!なんだかスタイリッシュなポーズ決めてるし。
涙を流す川井。だがラスト一瞬まで華麗に決めてくれる。
チャッと決めて、見事にパーフェクト!
湧き上がるギャラリー。老人までいる。まさに老若男女。万人を魅了したってわけだ。ドワァァァ。
見事にやりとげた川井に駆け寄る糸田さんと黒山。
しかし、そこにかかる大きな声。これは・・・糸田さんの友達の女子たち!?
川井と仲良さそうにしているところを見られてしまった糸田さん。これは・・・誤解される!?
付き合ったりなんて、と言われたらあるわけないよと全力で否定する。神に誓ってあるわけないよ!
アイツが私を脅して無理やり・・・な!?無理やりだよ。サイテーじゃね!?
これは酷い。ついでに音ゲーやってたこともさらりとバラされてしまった。
膝から崩れ落ちる川井。可哀想に。
そんな川井に手を差し伸べる黒山。
こうして生まれて初めて真の友情を知った川井であった・・・
そして数年後、2人が手を組み開発した音ゲーが世界的大ヒットを記録することになるのはまた別の話である。
なるほど。これが川井の初めてのお友達でありますか。ってお前かよ黒山!!
流れとしては当然な気もするが、なんだか凄く意表をつかれた気がする。してやられたわ!!
絵は確かに荒い。というか古臭い感じ。けれども見づらいというわけでもなく、読み出しさえすれば問題なく読めてしまう。
背景がほぼ白いのは気になるといえば気になりますけどね。
でも、まだまだ若い。この先、絵の面ではどんどんと伸びて行くのではないでしょうか。
その分、話作りができるというのは大きいと思われます。テンポもよいですしね。
多少ページの多さもありダレそうになる部分もあったが、最後で笑わせてもらったので問題なしと思いたいところです。
あと、地味に糸田さんが可愛く見えて困る。なんだろう、なぜ可愛く見えるのか。よくわからん!!
成長した円山晃先生の次回作を期待しています!
・木曜日のフルット
1000円札を頭に乗せている鯨井先輩が可愛い。なんで乗せたの?
トロジーくんをやけに警戒している様子のフルットも可愛いですな。
働いていない鯨井先輩なら3日間結構な頻度で喋りかけることが可能。
であるならば、トロジーくんの反応は当然のものと言えなくもない!いや、当然だけど怒るさ、そりゃ。
・総合感想
スポ漫祭開催中の中、ついにあの作品が帰ってくる。次号からバチバチが読めるぞー!!
しかし、リニューアルタイトルは本当にいかがなものなのだろうか。
タイトルデザインがよければそのうち慣れるのかもしれないが・・・バースト。
別冊刊行に向けて、週刊少年チャンピオンの方も連載枠が色々と慌しい様子。
とはいえ、しばらくは大人しくなるような雰囲気もあるが・・・果たしてどうなるのか。
スポ漫祭中だし、この関係はすぐには終わらない!
なんて予想も容易く覆される可能性があるから厄いですわね。泰然として待つしかないか。
2012年 22+23号
・範馬刃牙 SON OF OGRE
親子喧嘩の最中に息子の恋人が乱入!
よくあるとは言わないけど、ないとはいえない光景だ。
ただ、それが範馬家の話だと色々事情が異なる。
地上最強の親子喧嘩。この出来事はテレビでもネットでも大騒ぎになっている。
戦いの始まりのころは、政府により防衛ラインが引かれていた。
しかし、首相も逃げ出した今ではその辺りどうなっているんでしょうかね?
梢江さんが警備を蹴り倒して乱入した可能性もなくはないけど。
ともかく、テレビで喧嘩のことを知って駆けつけたという梢江。
止めに来たのかと思ったが、そうでもないらしい。
いいよもう・・・やるならやる、止めるなら止める。
一つ叩いてはペラペラ。二つ蹴ってはイチャイチャ。
見てらんないよッまどろっこしくてッッ!
せ・・・正論だ!
戦っている時間と同じくらい喋っている時間が長いような気はする。
観客にも似たようなことを突っ込まれていたが、あれは教育だからと納得されていた。
勝負じゃないよ、こんなのと梢江は言う。そりゃあ、教育っすから。勝負ではない。
そもそも親子喧嘩と銘打たれているのだし、まともに勝負をしなければいけないわけでもない。
喧嘩なんだから、口でやりこめるのもありって話だ!
その辺りについて刃牙も説明をする。
おっしゃる通り、よく喋る。その通り。
試合ではない。ただしこれは、勝負ではある。
親子だからね。そりゃ喋るさ。いちゃいちゃもするさ。親子だからね。
同じポーズを決めて並んで立ってみせる2人。いちゃつきすぎだろ。
しかも嬉しいことに、親子だからこそ出来る"遊び"がある。
今夜俺が使った技術、そのほとんどは親父だから使用した。
他人にはとうてい使用えない、死んじゃう技術だ。
親父に至っては、繰り出す技術そのどれもが兵器並だ。
信頼できる身内だからこそ使ったと刃牙は言う。
かつて鎬昂昇は、身内には使えぬ技だと致命傷を与える攻撃を放つときに言ったことがある。
刃牙の場合はまるで逆のことを言っているが、まあ死ぬことはないという信頼がなせる話なのでしょうね。
梢江。だからこそ君は止めたのだろう。
"会話する余地があるのなら"
"イチャつく愛しさがあるのなら"
"戦闘うなんて・・・ッッ"
"止めたらいい"
"死んじゃうくらいなら・・・"
"殺しちゃうくらいなら・・・"
"「敗北」なんて受け入れちゃえばいい"
梢江・・・女性の君には、或いは理解し難いだろう・・・
備え続けた技術を・・・積み上げ続けた苦痛を・・・
存分に発揮できる幸せを・・・ッッ
思うさまに解き放つ喜びをッッ
俺にとっての親父は、親父にとっての俺は――
そんな我儘が許される、唯一無二の存在なんだ!!
梢江への説明を心の中で行いながら、高度な闘いを繰り広げる2人。
刃牙に至っては、これまで身につけてきた技術、使われた技術を発揮しようとしている。
合気。さらには烈先生が行った、足の指での髪掴み。
このままいけば、更なる秘儀の応酬が繰り広げられることになりそうだ。
消力を使ってみたり、完成された音速拳を使ってみたり、オリバのパックマンまでやりだすかもしれない。
なんなら、ゲバルでは不発に終わった地球拳を使ってみてもいい。
何が飛び出すかわからなくなってきたぜ。グルグルパンチも来るか!?
どうでもいが、今回の梢江さんは眉毛がやたらと太くて驚く。
・侵略!イカ娘
みんな大好き能面ライダー!!ええ〜〜!?
毎朝これで起こされるのはかなりの苦痛を伴うなぁ。
そういえば千鶴さんの部屋とか今まで描かれたことがないが、どうしているんだろうか?
断末魔を連続で聞かされるのはかなり厳しい。ヒギィじゃねぇよ。
そしてたける・・・これは酷い。さすがに擁護しきれないっす。
・弱虫ペダル
突如現れた坂道に困惑する御堂筋君と山岳。
確かに。なんでキミがそこにいるんだよと言いたくもなる。
追い・・・ついたよ。御堂筋くん、真波くん!!
追いついてキタ!?ボクらに。ハァ!?
こいつ・・・こいつだけは、こいつだけはイミがワカラン。
何のために追いついてきた。何で追いついてきた。何が欲しくてここまできた?何がしたい!?
何やおまえは。何しにここまで登ってきた!!
御堂筋君大困惑。
確かに坂道は他の連中とは思考パターンが違う。
不思議ちゃん呼ばわりされていた山岳も、戦う人間ではあるし、御堂筋君には理解しやすかった。キモくない。
しかし、坂道はよくわからない。本当に何を考えて追いついてきたのかわからない。キモイ。
そして、山岳も愕然とする。
何で追いつけるんだ・・・ボクらはね、勝負して、本気の走りをしてたんだよ!!坂道くん!!
人間では敵わない自然の力まで利用して走っていた2人。それなのに追いついてきた。
これは確かに不可解である。山岳が不思議がるのも当然だ。それに対し坂道。
真波くん・・・御堂筋くん・・・追いつけてうれしい・・・
登りながら何回も顔がうかんで、登る先に2人がいると思うとドキドキして力が湧いてきて、ボクは笑ってしまった。
キモォ!!
御堂筋君の口癖であるキモォ!だが、今回のは使用する場面としては抜群である。まさしくキモイ。
また一緒に自転車であの・・・一緒に走れると思ったら、すごく嬉しくなったんだ。
だけど、ボクは巻島さんにエース守れって言われた。
みんなにジャージ託されて、ゴールを今泉くんと2人でとってこいって言われたんだ。
だから御堂筋くん。
ボクはキミを止める!そして絶対に・・・エースのとこへは行かせない!!
その決意を秘めたおかげで追いつけたと?説明にはなっていないな!
でも、追いついてしまったものは仕方がない。山岳もそれで納得してください。
ボクを?止める!?
少しワカり易くなったわ・・・
不可解な坂道であるが、多少の目的意識は見て取れた。
御堂筋君にもその目的はわかる。これで少しはレースをしている感覚が取り戻せたって感じだ。
ここで坂道が、一緒にゴールまで走って楽しみに来た!とか言い出したら困惑が止まらないだろうな。
インターハイという大舞台で、何を言い出すのかって感じで思考回路はショート寸前になったことだろう。
どうでもいいが、並んだ坂道を見下ろす御堂筋君の図はかなり窮屈そう。
にゅるんと飛び出す御堂筋君の首だが、折りたたむこともできたのか!!
ともかく。少しは理解できたという御堂筋君。車体をギシギシと軋ませ、加速を開始する。
要するにチギればエエということやろ!!
らーらーッらー!!らーッ!
まあ、レースですからね。やることはとにかく変わらない。
側にいてキモイ相手なんだったらチギってしまえばいい。これは当然の話である。
とはいえ、その叫びは何だ?何がらーだ。何を意味している。何がしたい?イミがワカらん!
いや、ひょっとしたら太陽神ラーの名前を叫んでいるのかもしれない。ムーの秘術か!?
御堂筋君がまさか呪術にも長けていようとは思いもよりませんでした。
止めるやて?アホやろメガネ。ボクを?どうやって。何をして。何より、おまえの実力でか。
「イミがワカラン」やったらワカランままでエエ。
チギればおまえの存在そのものを無意味化できるぅ!!
その通りでありますが、御堂筋君もどうにも坂道の実力を測りきれていない様子ですな。
確かに昨夜の薬局までのレースでは勝利していた。
でも、1日目の100人抜きのときは潰せずにいたではないですか。
量産型ではないな、とは思っていたが、まさかここまで不可解な機体とは思ってなかったって感じであるか。
加速する御堂筋君に対し、坂道。
ダメだダメだダメだダメだ。止める止める止める。絶対止める。御堂筋くん!!
何だか知らないが、凄い気合の入りようだ。
すぐ側でその様子を見ている山岳も驚きの表情。
間近で見ると――これがキミの本当の力なんだね。
ドンっと御堂筋君に追いつき、追い越す坂道。ハァァ!?
ハァ!?追い・・・ついたぁ!?ボクにぃ!?おまえが!?ボクより前にィ!?前に!?
あの時はカケラも勝利を感じさせんかった男が前に出る!?抜く!?この山で!?
ここはインハイのラストヒトケタ(km)やぞ!!
御堂筋君再び大混乱。
抜き去ってしまえばええねんと解釈したのに追いついてくる。まるで怪談ですね。
寝て忘れようと思って目を覚ましたら横に立っていたとかそういうレベルの出来事である。怖い!
サ・・・カミチィ!!
メガネだの総北メガネだの呼んでいた御堂筋君だが、ついに坂道を名前で呼んだ!?
山岳と同じような感じでの呼び方。これは強敵と認めざるを得なくなったということなのだろうか。
理解はできないが、とにかくヤバイ相手であることはわかりますからねぇ。
そして、御堂筋君の瞳が変形する。
2日目に見せた本気の目だ。そうか、まだ御堂筋君にはこれがありましたな!
御堂筋君にはまだ表情変化による加速があった。では、山岳はどうなのだろうか?まだ何かある?
オレが思った通り・・・いや、それ以上だよキミは!坂道くん!!
何で追いつけたのか。それは山岳が思ったより坂道が凄かったから、ということらしい。なるほどなー。
納得していいものかどうかはわからないが、事実を見据えるより他あるまい。
そして、その事実を見据えた山岳はどのような走りを見せてくれるのだろうか。
もう1つ2つぐらい切り札がないと、この三つ巴レースには生き残れそうもないのだが。
自然走法も御堂筋君に真似された山岳。果たして活躍するタネはまだ残っているのか?
どうせなら、もっと荒ぶって欲しいものである。大雨を呼ぶとか、地割れ起こすとか、山火事起こしてみるとか。
いや、自然は操れないと宣言しちゃってるからその辺りは無理なのか。妄想しづらいやっちゃな。
偶然のつむじ風に乗って山の高いところまでワープできるとかならどうだ?
これなら発生した自然の力を利用するということで、山岳の従来の力によるものであろう。
そのぐらいしないと山岳が勝ち残るどころか、競っていける場面が思いつかないでいる。もっと何かを見せるんだ山岳!
・クローバー
ハヤトたちが進級したので、真田や菊池たちももちろん進級する。この2人も3年か。
菊池が珍しく話しかけているのに真田は上の空の様子。どうした?
いつもどおり2人で屋上にいるところにガタイのいい1年生がやってくる。
そして、華咲はオメエらのせいでダメになったと言ってくる。
確かに、ここのところの華咲はパッとしませんからね。
昔は悪の華とか恥ずかしい名前で呼ばれていたというのになぁ。
とはいえ、それが2人のせいと言われても困る。好きなようにやってるだけだからなぁ、この2人は。
1年の前田誠だ。ちょっと前の誰もが恐れた華咲にオレが戻す。
1年生は夢に溢れていてよいですね。
菊池も元気のいい1年坊だなと微笑ましい様子。
というか、なんだか菊池の顔が菊池っぽくないような。
真田が喋らないから進んで喋ってるし。これは本当に菊池なのか!?実は違う人だったりして。
さて、前回見知らぬ女の子に絡まれたハヤトの方。
オメエが美咲隼斗か!しょぼい顔してんじゃねェか!!
テメエむかつく顔だなぁ!調子こいてんじゃねェぞバカ!なんだその頭、ぜんぜん似合ってねェぞ!!
言いたい放題でありますな。そして言うだけ言って去ってしまったそうな。うーむ。
トモキはこの女の子の目つきに覚えがあるらしい。ほう?
放課後。帰宅しようとするハヤト。何やら校門が騒がしい。
何かと思ったら真田がバイクに乗ってやってきていた。これは一般人には怖い。
気のいいやつではあるが、見た目は相当怖いっすからねぇ。
テメエこんなとこまで何しに来てんだよ!!
たまたまちょっと通りがかったからとかハヤトに言い訳している真田。
その真田に怒声を浴びせているのは、例の女の子。え?真田の知り合い?
コラァ!ふにゃチンヤロウが兄貴と気安くしゃべってんじゃねェよ!!
ほう。真田の妹でありましたか。
真田が上の空だったのは、妹が心配だったとかそういう話だったんですかね。
ここのところ目立てなかった真田だが、妹を出すことによって出番を増やそうと画策したと見える。汚いな真田!!
美咲、妹をよろしくな。
なんだかんだで真田もハヤトを信頼してはいるんですかね。
大事そうな妹をよろしくと言ってくるとは。どうよろしく扱えばよいんでしょう。
新入生の登場で各校色々と騒がしくなった様子。
華咲も久しぶりに勢いを取り戻すことができるのか?他校からすれば面倒な話であるな。
真田が妹を連れて復帰しようとしている。
となれば、菊池も妹を出すべきではないだろうか。
なんなら真木さんの妹や竹下さんの妹でもいい。
せっかく可愛い女の子を描けるのだから、ここらで一気に増やしてもいいんじゃないでしょうか。
不良漫画のはずだったのに、気づいたら多数の可愛い女の子と釣りしかやってねぇ!
てなことになるかもしれないが、それもまたよしだ!!
・囚人リク
手錠という名の拘束を嘲笑うこの男、一体・・・!?
とアオリの入ったカラー絵がなんともカッコイイ。
外された手錠越しに映された月がまたいい感じを出していますわぁ。
手錠を外す場面を目撃してしまったリク。
その男は撃墜されたヘリの男に似ている。なにかつながりがあるのか?
いや、今はそんなことよりも、手錠をあっさり外したことが重要だ。でもあの人と似てたりするし・・・
2つのことを同時に考えようとしてしまって混乱するリク。ギー!!
てな風に悶えていたら、相手に発見されてしまいました。何をしているのやら。
男はリクに眼を向けはしたが、特に何かを言うでもなく手錠をつけて去って行く。
いつでも外せるって感じですね。
とりえあず、リクも頭を冷やすためにN棟に戻ることにする。
S棟には脱獄のスペシャリストがいる。そしてそのS棟には手錠をいともたやすく外してしまう奴がいた。
電子ロックをかけられて誰もが平常心を失っている中で、
淡々と・・・すずしい顔して、まるで知恵の輪で遊んでるかのように。
そしてその後、俺を見つけた時の獣のような鋭い視線。
ためしに手錠を外すのを試みてみるリク。当然ながらうまくいくはずもありません。
・・・きっと。いや!絶対そうだ。スペシャリストはあの人だ!!
・・・でも、ヘリを撃墜された人とそっくりなのは・・・
思い悩むリクの後ろに木材担いだレノマさんが登場。
って何で木材担いでるんだ?昼休みだし、時間外作業を進んでするとも思えない。
筋トレの一環で道具を使って何かしてたんでしょうか。
リクはレノマさんに、手錠を外せるような奴がいたらどうすると尋ねる。
そんな手品師みてえな奴がいたら会ってみてえもんだ。力ずくでタネ明かしさせてやる。
まあ、レノマさんならそう言うでしょうな。
となると、スペシャリストのことをレノマさんに話すとややこしいことになりそうな気がする。
S棟に乗り込んでいって乱闘騒ぎにならないとも限らない。
小さいリクは見逃されても、レノマさんだとオーラがでかすぎて目立つだろうからなぁ。
ん?何か言ったか!?
しばらく黙っていようと思ったら、いきなり振り向いてくるレノマさん。
なんとも鋭い。こういう鋭敏な感覚があるから生き残ってこれたんでしょうな。
ヘリで撃墜された人とそっくりな理由もわかってないし、ちゃんとはっきりしたら教えると考えるリクでありました。
その夜。
リクは寝る前にS棟の人のことを考える。脱獄のスペシャリストは間違いなくあの人だ、と。
そして、ヘリの人とは兄弟かいとこか、いずれにしても大切な家族なんだろうと考える。
だとしたら、あれ返さなきゃ・・・
何やら考えているリク。あれとは、もしや例の墜落時のあれか?
昼。今日はテレビでアイドルがゲストに出る日なので大半はテレビ観賞。レノマさんは筋トレ。
それらを尻目にリクはトイレの一室に向かう。
どうやら、例のヘリ墜落現場で拾ったものをここに隠していたらしい。
うっかり飲み込んで、それからどうしたのかと思ったらちゃんと吐き出していたんですな。やりおる。
飲み込んだのはヘリの部品。かと思いきや、どうやら乗っていた人の遺品らしい。
懐中時計のようだが、蓋を開けると時計の針は止まっている。墜落した時の時間であるか。
さて、今日もS棟に向かうリク。スペシャリストはどこかと探し回る。
その途中、凶悪犯っぽい男が足の悪くなっている爺さんを蹴りつけている場面にでくわす。
こりゃ関わるととばっちりが来そうですね。くわばらくわばら。
くわばらくわばら。なんて言いながらしっかり介入するリク。弱い者イジメはやめろ。
なんて言ったりするから殴られたりします。
さらに、床に転がされゲシゲシと踏みつけられる。
でも蹴られながらも這いずって動き、爺さんを回収して退散するリクでありました。
こういうところで黙っていないのがリクの凄いところですよね。変わっていないようで何より。
さらに、レノマさんや椿といった強者の攻撃を受けてきたせいか耐久力が上がっているようにもみえる。
名も無いキャラの攻撃なんて大したダメージにもならない。
じいさんを壁際に退避させ、立ち上がるリク。その目の前に現れたのは・・・昨日の男!推定脱獄のスペシャリストだ!!
昨日のことなら忘れろ。お前の身のためだ。
そう言って立ち去ろうとする。
まあ、何のつながりもないリクが手錠の外し方を教えてくれと言った所で教えてくれるはずもないですわな。
そこでリク。まずはとっかかりとしてヘリの人の話を出す。
家族だろ?あんたとそっくりな人。ヘリが落ちる直前、俺・・・目が合ったんだ。
そう言うと、リクは時計を取り出し差し出す。あの次の日に拾ったんだ。渡さなきゃと思って、と。
時計は撃墜された時点で止まっている。
が、それより大事なものがある。時計の裏に敷かれた家族のものと思しき写真。
二郎・・・
どうやら家族で間違いないらしいですね。
写真には、男とその弟、弟の家族が映っていた。良さそうな家庭じゃないですか。
男はリクに尋ねる。あいつの最期はどうだったか、と。
とても・・・無念そうだった。
そうでしょうね。もちろんそうだっただろう。リクの話を聞き、男の表情にも暗いものが宿る。
それはそれとしても、届け物をしてくれたリクには礼を言わねばならない。ありがとよ。
そして、何か礼をさせてくれと申し出てくる。
相手が子供ということもあり、甘シャリか何かがいいかと尋ねてくるが、そういったものじゃなくていい。
俺にも・・・俺にも・・・あの、手錠の外し方を教えてくれっ!!
革命の闘士、田中一郎!!
ようやくその名前が出ましたね、田中一郎。
男は、昔の話だと言う。ということはやはり田中一郎当人であるのは間違いないんですかね。
弟の名前が二郎だし、さすがに間違いはありますまい。
それより、なぜ教わりたい。
脱獄か。仲間もいるのか?
問われる度に挙動不審になるリク。本当、こいつは腹の探り合いとかそういうのに向かないなぁ。
そういうのを担当するキャラじゃないからしょうがないんですけどね。真っ直ぐなのが特徴だし。
でも、仲間のチンコロは御法度。そういう面では信頼ができる。
だがな、命を落とすことになるぞ。遊び心ならやめておけ。
そう言われるとさすがのリクも反論する。遊びじゃねぇよ!!
遊びなんかじゃねぇ。おじさんの仇をとるんだ!!
大好きなおじさんの仇をとる。それが刑務所に入って誓った事柄である。
スラムで、家族のいない俺をいつも守ってくれた警察のおじさん。
いつものようにおじさんについて語るリク。しかし、警察という単語に引っかかりを覚えてしまう一郎。
警察なんかろくなもんじゃない。
そう言い捨ててくる。おじさんだけは違うと抗弁するが、聞き入れてはもらえない。
あそこはトップが腐ってる、とのこと。
知ってるよ。煮えくり返るくらい知ってんだ!!
おじさんを殺したのは他でもない、その警視総監のクソ野郎なんだからっ!!
じゃあ、お前の仇ってのは・・・あの鬼道院か。
おじさんの仇である鬼道院。その名前を口にした革命の闘士からは竦みあがるような気迫を感じた。
田中一郎と鬼道院。何か因縁があるのだろうか。
革命家なんてやってるんだから、そりゃ警察のトップとは因縁があってもおかしくないですわな。
鬼道院は、おじさんによると銃器密売などあくどいことを色々とやっているらしい。
そういったのを相手しているとなると、田中一郎もただのテロリストとは言い切れないものがある、かもしれない。
リクの仲間となるには十分な資格があると言えるかもしれませんなぁ。
レノマさんとの相性は今のところあまり良くはなさそうだが・・・はてさて。
しかし、この最終ページの鬼道院。凄く強そうなんでけど。
プロレス技とか使ってきそうな感じがある。
または実践的古武術を扱い、病院の廊下を一人で練り歩いたりしそうな雰囲気がある。とにかく強そうってことなんだぁ!!
それにしても、田中一郎と二郎は本当の兄弟なのだろうか。顔も似ているし間違いないと思うが、一つ疑問を呈したい。
田中一郎は渋すぎるぐらいにカッコイイキャラなのに、名前が平凡すぎる。麗乃真とは大違いだ。
となると、これはコードネームだったりしないだろうか。
田中という組織の幹部は数字+郎をつける命名規則があるとか。
一郎、二郎、三郎、とつながり、八郎とか百郎とかいるのかもしれない。
そして、実はあの人がチーム田中の幹部だったという驚愕の展開がくるかもしれない。
「そう、本来の呼び名は史郎ではなく・・・四郎!」「な、なんだってー!!」
うん、あるかもしれないし、ないような気もする。たぶんないな。
・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
倒れたフェルサーの体から夢神が飛び出し姿を現す。
忌々しいアテナの聖闘士めと悔しそうなボペトール。
だがいい・・・その男の働きで封印されていた力は取り戻した。
なればカタラニアを我が故郷、夢界に引きずり込み消滅させる!!
お前たちは我と我が一族の糧となるのだ!!
ドコンと空が割れて、暗い空間が現れる。これが夢界というやつだろうか。
ボペトールが宣言するだけで、この場にいる全員の熱気が吸い取られていく。
観客だけではなく、ラカーユやフェルサー、エルシドの熱気まで吸い取ろうとしている。
このままでは全員助からない!
ハハハ。この町は陽炎のようにかき消える。神話の時代のようにな!!!
かつて神話に語られた陽炎の町も、また夢神によって生み出されたものだったのでしょうか。
今回のカタラニアの夢の核となったのは峰の夢。
ボペトールは再び次の町の核となるよう飼ってやろうと宣言する。
さらばだ、力弱き人間ども!
勝ち誇る夢神。だが、まだエルシドさんは立ち上がる。
させんぞ!お前を夢界に帰すことも・・・この場にいる者の心や夢を食い荒らすことも!
フェルサーに斬られ血は足りず、熱気も奪われて半死人のような状況でも闘志は萎えていない。
虚勢だなどと言われるが、この闘志こそがエルシドさんの本領である。
ならばまずお前から喰らってやろう!!
ボペトールの攻撃は人の熱気を喰らいつくす。
それは肉体に向けた攻撃ではない。エルシドさんの鋼のような精神を削る攻撃である。
急速に心が萎え、拳が緩むのを感じるエルシド。
夢神はその巨体をエルシドの前に近づけ、直にその熱気を喰らいつくすつもりでいるらしい。
攻撃にさらされ、気が遠くなるエルシド。
その心に過ぎるのは峰の夢について。
・・・これが、あの日のお前の無念が呼んだ惨劇か・・・峰。
横たわり、問いかけるエルシド。
そのエルシドに応える声があった。
そうだエルシド。だがこれはかつての夢なのだ・・・
この夢を終わらせて欲しい・・・エルシド。
・・・今、私の見たい夢は・・・聖剣となったお前を見ること。
熱気を吸い尽くされ、倒れ伏したはずのエルシド。
しかし、その身は起き上がり、拳は研ぎ澄まされた刃と化している。
俺にとっての熱や夢は尽きるものではない・・・俺それ自体がそれをはらんだ道なのだから!!
そうだ峰・・・それがあの日からの俺の夢でもある!
体ごと突っ込み、手刀を貫き通すエルシド。
巨大な夢神の身体が貫かれ、奪った熱気が人々のもとへと戻って行く。
これでもう、この任務も・・・
そう考えたエルシドさんの目に映るのは、穏やかな峰の姿。
着物をきっちりと着込み、微笑を見せてくれる峰の姿は実に美しい・・・
刀鍛冶の娘ということもあり、あまり姫という呼び名とは縁遠い感じだった峰。
しかし、今の楚々とした感じは何とも惹かれるものがございますなぁ。
そんな峰の姿にエルシドさんは誓う。
聖剣になった俺を見るのが夢と言ったな・・・必ず叶える。
あの日、泣くことも告げることもできなかった。
見ていてくれ、その研ぎ師の目で。その東洋の朱色に輝く目で。
峰の姿は一礼して消え去る。後に残ったのはさび付いた日本刀のみ。
これは研ぎかけたまま錆ついていた峰の刀である。
全てはこの錆びた刀の見る夢だったのだ。
なるほどね。峰の夢ではなく、峰の刀が見た夢であったのか。
それで、エルシドと会っても特に反応を示したりしないわけだ。
夢の中で自らを美姫として設定したりするのもどうかと思ったが、これなら納得ですね!!
愚かだった・・・峰はすでに次の夢に思いを馳せていたというのに・・・
礼を言うぞエルシド。愚かな思い込みが大きな苦しみを生み出すところだった。
今度こそ己の道を見つける・・・この罪を償うためにもな。
悔やむフェルサー。エルシドに礼を言い、この場を後にする。
まさか生き残るとは思いませんでしたが、せっかく生き残ったのだし、フェルサーには頑張ってもらいたい。
本編では出番はなかったが、何をしていたのでしょうか?
きっとエルシドさんにとって役に立つ何かをしてくれていたのだと信じます。
または、本編後の聖域の復興に尽力してくれたということでもいい。フェルサーの活躍を期待したい。
ボペトールが倒れたことで、カタラニアは陽炎のごとく消えて行く。
実体のある観客たちは我先にと逃げ出す。
そして町は神話のように一瞬にして消え去ってしまったのでありました。
まさに浮世は夢でしたねェ、とはラカーユのセリフである。
任務を終え、聖域へと戻ろうとするエルシド。その横を並んで歩くラカーユ。
どうやらラカーユはエルシドについていき、聖闘士になろうとしているようだ。
常人では耐えられない程厳しい道。引き返すなら今のうちだぞとエルシドさん。
しかしラカーユ。生半可な気持ちじゃない。俺が自分で選んだ道っスよ!と笑顔で返す。
逃げは許さんぞ。
はい!必ず追いつきます!!
そして辿り着く聖域。ラカーユはここで修行して見事に白銀聖闘士になるのだが、それは本編での話。
いやまあ、本編ではその後・・・なわけだが。うーむ、それを思うと物悲しい。
その件よりももっと物悲しく衝撃的な事態が発生しました。
エルシド編は今回で終了。次回は童虎編となる。
続いて脱衣か!というのはさておき、掲載氏が週刊少年チャンピオンではなくなるのだ!!
6月12日創刊の別冊少年チャンピオンに移籍決定!!
これはなんとも衝撃的な話である。
しかし、月刊ペースなら話を練る時間もじっくり取れそうだし、いい話だったりするのかも・・・?
手代木先生も、別冊では更にクオリティ高く熱い作品を作っていけるよう頑張りたいと思いますと語ってくれている。
というわけで、この感想も別冊まで追っていって続けようと思います。
次回の更新まで1か月以上間が空きますけどね!!
・毎度!浦安鉄筋家族
結婚は人生の墓場。よく言われるセリフだが、小学生の女子に言うセリフじゃないな。共感されるはずもなし。
結婚すると男のサイフは嫁が管理するとのこと。これは怖いっすね。
でも大鉄、タバコ以外に何か買ったりするのかという疑問はある。
順子さんは何故大鉄と結婚したのか。
なんだかんだで仲が良いように見えるし、子供もたくさんいる。不思議だ。
べーやんの店長はチョッとだけ気持ちがわかるというが、そ、それはどういう意味ですか・・・?
・ガキ教室
夜の学校に不審者発見。何者かと思ったら・・・キャプテンの土井くんじゃないですか!!
こんな時間に何をしているのだろうか?
あ・・・あの〜ボ、ボクは・・・イヤ・・・こ、これ、これ見つけて・・・
ち、違・・・ボクじゃ・・・
物凄く挙動不審になっている土井くん。まあ、落ち着けよ。
余りに焦りすぎて抱えていたグローブを落としてしまう土井くん。あらあら。
そして翌日。HRでピロアキにグローブを渡す晶。
晶は説明する。体育館とその裏のフェンスの間にあったと。
昨日戸じまりしてた時に見つけちゃったという。ふむ。土井くんのことは言わない方向ですな。
クラスメイトは口々によかったねピロアキと言ってくれる。
ピロアキも何度も晶に頭を下げて感謝の意を示す。
これ・・・5年の時にお父さんに買ってもらった初めてのグローブだから・・・よかった〜〜
うむ。よかったよかった。これで矢島のグローブ事件は解決!
てなことにはならない様子。まだ事件は終わっていない!とシノケンは言う。
問題は誰がピロアキのグローブを盗ったかだよ。犯人見つけなきゃ解決って言えないと思います!
面倒なことを言うなぁシノケン。
晶としてはグローブも戻ったし、元の通りになってくれるのが望ましいのだけど。
近藤大佐も、体育館の裏とかあの辺みんなで何度も探したんだけどなぁと怪しんでいる。ドキ。
たぶん、誰かがグローブで遊んで、あそこにポイしたんじゃないかなと晶。苦しい話ですな。
こんな風に晶が苦しい言い訳をするのにも理由がある。昨晩の土井くんとのことだ。
グローブを落とした土井くん。汗まみれになりながら言い訳をする。
帰り道にそれ見つけて、持っていかなきゃって思って・・・とのこと。
だから、こんな時間にコソコソと閉まってる門のりこえて、職員室じゃなくてこんなトコに持ってきたと?
さすがにこの言い訳は通じませんわな。
確かに野球部のベンチに置いておけば誰かが翌日見つけるし、犯人にもうやむやになったでしょう。
とはいえ、それはそれで腑に落ちない結果になるし、難しいところでした。
晶が見つけたのは僥倖と言えるかどうか。それはこれから次第ですな。
ボ、ボク・・・見つけたから、持ってきたんです!!
なんだか泣き出しそうな顔で言い募る土井くん。
うーん、そんな表情をされるとなんとも追求しづらいですね
。
とりあえず、今夜はもう遅いので帰らせる。グローブは晶からピロアキに渡すことにする。
回想終了。昨晩のことを思い出していた晶。
その回想を打ち破ったのは、やっぱり2年が怪しいよなというシノケンの予想。
だって部室に置いといたグローブがなくなったんだもん。野球部以外は考えられないよ。
ですよねー。この予想は正しかったりするから困る。
だからといって、まさかシノケンも慕っている土井くんが犯人とは言い難いですし・・・
なんとか無事にグローブ返ってきたことでヨシとしませんか、篠田さん・・・
ダメ!
そうですか。クラスの他の子も、ちゃんと犯人捜そうよとノリノリである。
お前ら先生の気も知らないで好きにいいやがって!
前は騒ぎにしたくなさそうだったピロアキも、グローブが戻って来たことが嬉しくて周りが見えていない様子。
うーむ、これはまた解決しないとうるさいことになりそうだなぁ。
職員室でもグローブ盗難事件は話題になっている。
校長や副校長もグローブが戻ってきたことを聞きつけて、職員室に集まってくる。
犯人については誰にも言わないでいる晶。
まあ、人の口に戸は立てられないっていいますしね。
誰か一人に漏らしたら、その誰かが誰か1人だけにっていう風に連鎖するものである。
でも、犯人がグローブを持ってきたということは喋ってしまったらしい。これは追求が面倒くさそうだ。
クソ・・・喋んじゃなかった・・・
オレだって、土井がこんなんだったら警察つきだして面白おかしく報告して終わりなのに。
と晶が考える土井くんの想像図。
1年のクセに生意気なんだよとグローブに包丁を突き立てる図。こりゃ危ねぇ!警察呼ばれてもしょうがない!!
というか、わざわざこんな時間に学校に乗り込んでやることか?それも含めて危ねぇ。
確かにこれなら、面白おかしく報告して終われそうだ。野球部はえらいこっちゃろうけど。
あんなツラされたらな。嫌がらせならとっくに捨ててるだろーし・・・
しかも土井のオヤジが毎日嬉しそうに息子の練習見に来てるしよ〜〜
土井のアホ!バカ!腐れチンコ!!
キャプテンのクセして面倒くせえ事件起こしやがって・・・
なんとも悩ましいことですね片桐先生。
まあ、職員室での追求は校長先生のフォローで逃れることができました。
この先追及されないようにどうにか片付けたいところですが・・・難しそうだなぁ。
でも、見捨てずにかばってみたりするのが晶のいいところですよね。
なんだかんだで、人情味があるようにも思える。いい奴だ。
期末の採点は終わったという晶。どうやらもう期末テストも終わっている様子。となるともう夏休みか?
楽しい夏休みだが、その前にこのグローブ事件をどうにかしないといけない。
1年はピロアキのグローブが戻ってきたことを喜んでいる。
だが、犯人がまだ見つかっていないことに対し、2年への疑いの眼差しを向ける。
部室のグローブは、部員じゃないとパクれないし・・・
そう述べるシノケンに、2年の松田先パイ。バーカと返す。
そんな小汚ぇグローブ誰が欲しがるかよ。
おやおや、これはよろしくないですね。大切にしているモノをそんな風に言うのはよくない。
温厚なピロユアキもこれには怒った。
人の大事なモノを、そんな言い方しなくたっていいでしょ!!
全くですね。でも、その怒りに対して反省の色を見せない松田先パイ。
おかげで1年と2年の間の軋轢は広がり、乱闘寸前といった形になっている。
その原因を作った土井くんは何とも口出ししにくい雰囲気。うーん。本当、なんであんなことしたのやら?
嫌な雰囲気になったところで響くのは土井父の声。
試合しろ試合!!
なんかここんとこ1年と2年仲悪いしよぉ。
せっかく野球部なんだしよ、1年対2年で試合して決着つけろよ!!
野球部らしい話になりましたな。プレイボール!!てかっ!!
青春モノならこの試合で両者の溝が埋まって・・・てな話になるんだろうけど、うーん。期待しづらい。
やはり土井くんの動機が分からないと解決は難しい気がしますねぇ。
果たしてどうなるのか。成り行き任せで上手く行くのだろうか?晶の行動に期待したい。
どうでもいいけど、土井くんって何だかチャンピオンの誰かに合致する部分ありますよね。
「野球部のキャプテン」「キャッチャー」「M字のマークの帽子」「土井」「ガキ教室」
ど・・・土井が・・・おっと、これ以上はいけねぇ。
きっとその土井○さんも高校でポジションを後輩に奪われたりとか辛いことがあったりするんでしょうな。
そういえば、ベンチに酔っ払いがいる点でも合致しているのか。
よし、頑張れ土井垣!ちがった土井くん!将来は甲子園にいってプロ入りするかもだぞ!!
・空が灰色だから
高校2年男子の物語。
珍しく男子が主人公。本日の主人公は本田貴斗くん。
自室でメールのやりとりをしている貴斗くん。
今日も学校を休もうかなとか書いている。どうやら何日もズル休みしているらしい。
母親も、これじゃ高校卒業できないよと怒っております。
学校なんて意味がない。あんなところ通ったってオレにとっての答えなんてあるわけない。
同じレベルの知恵の奴らを囲って集団生活させて風紀だ規則だで個性を弾いて、
行儀のいい社会の歯車にしつけしてる犬の施設みてぇな場所だ。
懐疑的になってますな。
まあ、若いうちは反社会的思想に陥り安いものですよ。無闇に情熱がありますからね。
母親の説教がうるさいので、カバンも持たずにブラリと出歩く貴斗くん。
歩きながらも学校に対しての内心の否定は留まるところを知らない。
夢を持てだの現実を見ろだの、気分で好きなことを吐いて、
ガキになめられないように精一杯虚勢張ってる教師共の話を3年間聞いて何を得られるのか。
そんな輩の言葉を大切そうにメモとるようなマヌケ共の生徒ともつるむ気もまるで起きねえ。
小学生の頃はおもしろかったな。
おもしろい仲間と自分たちの頭と自分たちの足で行動して、あの名もない小さい山を探検したな。
あてもなく歩いた先には立ちはだかるkじゃのように高い壁があって、それ以上進めなかった。
あの先には何があったのだろうか。
きっと何かあるはずなんだ。
高校生にして、早くも子供の頃の思い出に浸っている貴斗くん。早すぎます。
まだまだ今を楽しめるような年頃だというのにねぇ。
散歩している最中に、偶然知り合いである加藤さんと出会う。
この子は加藤幸枝さんかな?最初に学校休もうかなという貴斗くんのメールに返信をくれてた子だ。
どうやらメールを交わすぐらいには親しい関係であるらしい。
もう学校は始まっている時間のはずだが、寝坊しちゃって今から登校という加藤さん。
じゃあ、一緒に学校さぼらない?と提案する貴斗くん。
この提案に、じゃあ一緒にさぼると返事してくれる加藤さん。ほう。
加藤さん、オレのこと好きなのかな。
早いな少年。思考がホップステップしてるぞ。
まあ、そういう風に考えてしまうのもまた楽しいものですし、それはそれでよしだ。
さぼってどうするの?という問いに貴斗くん。あの山登ろうかと言い出す。
これは思いがけない話ですね。加藤さんも楽しそうーと快諾してくれます。
とはいえ、山道は厳しい。
何か変わったものがあるというわけでもない小さな山ですし、ぶらりと足を運ぶには厳しい。
加藤さんを気遣い、ゆっくり歩くことにする貴斗くん。
でさー、当時のおもしろかったツレは早々に学校辞めてバンドしに東京行ったりでさー。
オレも学校辞めて東京行こっかなー。学校なんて行ってもその先になんの答えもないだろ。
鬱屈としていた自分の思いをここぞとばかりに述べている貴斗くん。
そういう考え方もなくはないんでしょうけどね。それでやっていけるかはまた別の話として。
加藤「本田くんってさー、彼女いるの?」
貴斗「え!いないよ」
加藤「どれくらいいないの?」
貴斗「なんだよ急にー」
加藤「別にー」
貴斗「なんだよそれ」
ふむ、この会話は?何だか気のあるように見える会話であるが、果たして?
真偽はどうあれ、貴斗くんは加藤さんが気があると判断した様子。舞い上がってるなぁ。
箱の中でマヌケ共がなんの疑いもなく数式とか漢文とか脳みそにねじ込んでるこの時間に、
青い空の下で好きな女と2人きりの時間を過ごせてる。最高だな。
そう言われると惹かれるものがなくもない。
そんな毎日を送って過ごせたら楽しいでしょうね。
とはいえ、将来のことを考えると不安にもなる。加藤さんも無断欠席なんてして大丈夫かなと不安そう。
どうしたんだよ今更。大丈夫大丈夫!オレなんて10日連続無断欠席だぜ。
だいたい学校なんて自分を持ってない抜け殻みたいな輩が答えを求めて通うところだ。
学校に通ったところでなんの答えもないのにな。
相も変わらず持論を唱える貴斗くん。
加藤さんはそんな貴斗くんに、本田くんはなんか夢があるの?と聞いてみる。
いや別にそれはないけど。
自分の頭で考えて、自分の意志で歩いて、自分の目で探さないと答えなんて見つからねえんだ。
冒険者みたいなことを言う。この貴斗くんの意見に、加藤さんも反論してみる。
でもみんなは自分の意志で学校に行って進学や就職を考えてるよ。
みんなもう高2だから、将来を必死に悩んでるよ。
卒業を控えた時期ですからねぇ。進学にしろ就職にしろ、将来を悩むことになる時期だ。
義務教育をやっていた中学生までとは違い、これからのことを自分で考えることになる。
加藤さんが言うとおり、みんな必死に悩んでいるのでしょう。
と、いう言葉を聞くこともなく、目的の壁を見つけて嬉しそうにしている貴斗くん。
あれだよ、オレたちに立ちはだかった憎き壁。うわあ気分が高揚してやがる。
思ったより高くないぞ。今なら越えられる。
オレはずっとこの先に何があるか気になってたんだ。
ほら!その先の答えを。
壁を登った先にあったのは、整備されていない道。
草が生えまくり、先に進むこともままならない。何もない場所。
加藤さんの、何もないね、という発言に、でもさ、何もないっていう答えを手に入れたと言ってみる貴斗くん。
うん、その返しはダメだろう。自分でもダメだと思ってそうな感じが見受けられる。
携帯を操作しだす加藤さん。カチカチ。
ねえ、もう帰らない?私やっぱり学校今から行くよ。着信量やばいし。
2人で来た同じ道をまた通って帰った。その間に会話はなかった。
ならばせめてと、別れ際にまたさぼろうぜと言ってみる。
加藤さんは返事はするものの、こっちを向くどころか携帯から目を離したりしない。ああ・・・これは・・・
その日以来、加藤さんから返信があることは2度となかった。
オレは学校を辞めた。
辞めるんかーい!!
なんだか暗澹たる雰囲気の漂う回でありました。
自分で定めた壁。その先には何かあると信じていた。でも、実は何もなかった。
それを見たときに、自分の思い込みなんてそんなもんなんだと悟ることができていればよかったのかもしれないが・・・
明確な夢を持ち、それに邁進しているなら学校を否定するのも考えのひとつなんですけどねぇ。
否定しながら、特に何をするでもなく日々を送っているのはさすがにどうかと思われる。
加藤さんもそういった相手とは付き合えないってことなんでしょうな。
加藤さんの話といえば、彼女いるの?どれくらいいないの?という質問。
これは気があるというよりむしろ見下されているという意見がありました。
ふむ。確かに、いるの?だけならともかく、どれくらいいないの?という質問は厳しいものがある。
深読みすれば、こんなことしてる奴に彼女なんてできるわけないじゃーんと言ってるようにも聞こえる。
さすがにそれは邪推しすぎか?でも、彼女いない歴=年齢の子には厳しい質問になりますしね。
貴斗くんが普段学校をさぼって何をやっているのかは知らない。
けど、もし山登りでなく、加藤さんを楽しませるようなところに連れて行けたらどうなっていただろうか。
加藤さんが学校をさぼろうとしたのも、何か新しい刺激を欲してのことだったのでしょう。
そういった刺激を与えることが出来ていたら、加藤さんの将来もどうなっていたかわからない。
うーん。学校を辞める子ってのはこういう考え方をしているのかなぁと考えさせられる回でした。
熱血きらら先生だったらどう対応するのだろうか。高校生の受け持ちはしないと思うけど。
理屈ばかりが先行し屈折した若者に感情での押せ押せは通用し辛い。
母親の説得も感情的になるだろうし、学校を辞めた貴斗くんの将来はどうなってしまうのか。
心配にはなるが、キャラクター的に、んーまあどうでもいいかと思えてしまう子だから困る。
・ハンザスカイ
ねえねえ野田くん。逆突きって・・・どうやるのかな?
稽古前の掃除中にいきなりそんな質問を投げかけてくるマネージャーのもなかちゃん。
こうだよっとと放ってみせる野田くん。なんだか和気藹々としてますな。
それはさておき、半座は相変わらず気が入りきらないといった様子。深刻ですな。
燃え尽きた情熱。燃え残る白い倦怠。
このアオリはなかなかよい感じ。もやもやとした倦怠感があらわされておりますやね。
今日も体が重く感じられる半座。これじゃダメだとわかっていても、何故か気合が入らない。
みんなギラついてんのに・・・俺だけ空回ってるカンジだ。
ちくしょう。IH近ーってのに、俺は・・・!!
空回っているというのは上手い表現ですね。
必死で漕ごうとしているが、チェーンが外れているので前に進んでいない感じ。
この状態だとどれだけ自分が進もうとしても、他人が進ませようとしても進んでいかない。
空回りしてしまっている心をちゃんと嵌めこませないといけないのだ。難しい。
悩みを聞いてしまった穂波嬢は菅野先生に相談する。よい判断ですね。
先生は半座の状態を魔法が解けたのね、と判断する。まほう?
やり始めの頃は稽古量に比例して上達を実感できるから、魔法にかけられたようにのめり込めるケド、
やり続ける中でいつかは伸び悩む時が来る。高原状態(プラトー)っていうのよ。
グラフに表すと山に登った後の高原のようだからそう呼ばれているの。
そうなると稽古が、ただただしんどくなる。魔法が解けるのよ。達成感という魔法がね・・・
達成感。これは非常に大切な要素である。
この手ごたえを感じられるから継続できるって部分は確かにある。
目標を向けて進んでいる場合は特にだ。達成感を得られない状況では、
本当にこれでいいのかと迷うこともある。
そうなってくると、本当にしんどくなってしまうんでしょうなぁ。
HP運営も似たようなことがいえる。
見てくれる人やカウントなどが増えるとやる気が出てくるが、それも段々と慣れて来てしまう。
贅沢な話であるとわかっているが、達成感は段々と慣れていってしまうものらしい。贅沢病に近いものか。
菅野先生に言わせれば、これは誰の前にも必ず現れる壁、とのこと。
楽しいことばかりじゃない、つまずくこともあるって――そう思うのはむしろ成長した証拠なんだから、ね。
確かにその通りですね。この悩みもまた成長に必要な話なのかもしれない。
しかし、そのつまずき。それを与えた原因である穂波嬢としては複雑な様子。
結果的にはIH出場はなったわけであるが、あの約束で追い込んでしまったのも事実。
約束があったから奮起できた面もあるが、今引け目に感じてしまっているのが現状。うーむ。
そういえば、穂波嬢はそういう壁にぶつかったことないんでしょうか?
何だか鍛えれば鍛えるほど加速的に強くなっている感じがするから困ります。
今日も野田くんは残って地稽古をしようとする。が、半座は付き合ってくれない。つきあいわりーな。
その背中を見送り、どうしたものかと考える穂波嬢。
その穂波嬢に、お話があるというもなかちゃん。どうした?
翌日の放課後。半座が道場に足を運ぶ。今日も足取りは重い。
扉を開いたところで、何やらテンションの高い穂波嬢が声をかけてくる。
お前に一仕事してもらう。来い!
・・・仕事?
そうだ。こいつの相手をしてほしくてなっ。
と指差す先にいたのは・・・純白の空手着を纏ったもなかちゃん。
おすっ。
ほう、これはこれは・・・
なるほど。これが純白のさくらってわけですか。キレイだなー。
半座に与えられた仕事とは、もなかちゃんの指導。
教えることは学ぶこと。これも稽古と思え!とのことである。
よろしくお願いします!と気合たっぷりのもなちゃん。
しかし、半座。こんなことしてるヒマあんのかなと迷いを見せている様子。そりゃそうだわな。
どうにも動いてくれない半座に、殴りかかってみるもなかちゃん。
あ゙ぁーいっ!
なんとも可愛い絵じゃないですか。
もなかちゃんの力じゃ全力で殴ってもたいしたことないでしょうし。
そもそもフォームも決まってないから痛くはないはず。ビックリはするだろうけど。
ちゃんと教えてよというもなかちゃんに、まずは座礼を教える半座。
俺が最初に教わったのもコレだからな。
そう。番場さんに最初に教わったのがこの座礼である。
指先で三角を作るかんじに手を置き、膝の感覚は拳がひとつ入る程度に開く。
足先は親指の上に親指をのせて――
番場さんに教えられたときのことを思い出しながら話す半座。
さすがに座礼の形はそんなに難しいものではない。もなかちゃんでもすぐにできる。
それはいいけど、その体勢のまま見上げてくるのはなかなか反則のものがある。可愛すぎて参る。
でも、この短い間に足をシビれさせるのはどうかと。血行がよくないのか?
それにしても、もなかちゃん。なんで急にこんなことを言い出したんでしょうか。
急じゃないよ。前から・・・みんな見ていいなぁって思ってたんだ。
横で応援しててますます思った。私も――「そっち」へ行きたいな。
同じコト頑張って、同じコトで喜べたらどんなに気持ちいいかなぁ・・・って。
そしたら――我慢できなくなっちゃった。
そっか。何か懐かしいと思ったら。こいつ・・・俺だ。
そう。昔の半座の姿である。
道に迷ったときはスタートに戻ることも大事とよく言われる。
壁にぶつかったのならば、初心を取り戻すことが大事って話ですね。
最初の気持ちを思い起こせた半座。これである程度は空回りが解消されるとよいですな。
見守っていた穂波嬢も笑顔を見せている。うーん、いい話だ。
そんな穂波嬢が表紙となっている単行本11巻が5月8日発売。
なかなか汗をかいた姿が艶っぽくてよいですなぁ。魅力的に感じるぜ!!
それにしても、もなかちゃんが参戦とはねぇ。
教える側としては色々と楽しみがありますよね。いや、成長が楽しみとかそういう意味でダヨ。ホントホント。
それはさておき、御門はこれで女子部員が3人になった。
せっかくだし、今のうちに部員を増やして来年は女子団体も出場できるようにしたいものでありますな。
1人は初見ちゃんに転校してきてもらうとして、もう1人必要ですね。
そして来年は女子団体に大きくスポットが・・・てな展開になっても、私は一向にかまわんッ!!
・スポ×ちゃん!
部長はかすみんに決定した。とはいえ、まだ部の発足には至っていない。
やはり部に認められるには人数がいるようだ。
4人いれば部として認められる。そのため、明日からは部員集めを行うことになる。
土方先生曰く、部費も出るからそれで得物も買える、とのこと。
スポチャンの武器ってそんなにお金のかかるものなの?と思ってちょっと調べてみた。
小太刀などの短い武器で7500円程度。
槍などの長い武器だと2万円前後するらしい。うーむ、これは自費で買うには厳しい!
やはり部費は必要だとわかった。面も1万以上するし、数揃えるには金がいる。
それはそれとして、汗をかいた2人。シャワールームを使えるようにしておいたので入るといいわ、とのこと。
並んでシャワーを浴び、話を始める2人。話題は土方先生のことについて。
リリィは入学前から土方先生と知り合いだった。
出会ったのは中3の秋。体操の大会があった同じ体育館でスポチャンの大会もやっていたんだそうな。
さすがに服装が自由なスポチャンである。老若男女、いろんな年齢のいろんな格好の子がいる。
ジャージと道着が公式戦で戦うなんて滅多に見られない光景ですね。
パーカーの子もいたりするし、自由な感じだ。いや、その子は出場者じゃないかもしれないけど。
体操部の仲間と共に更衣室に戻ろうとするリリィ。
すると、女子更衣室から、見るからに怪しい人が出てきた。何だ?チカン!?下着ドロ!?盗撮!?
悲鳴を上げる女子。ヤバイと思った痴漢は逃げ出そうとするが、その前に立ちふさがるリリィ。逃がさない!!
そのリリィに対し、ナイフを取り出して脅す痴漢。怖いもの持ってるじゃねぇか・・・
さすがに慄くリリィ。そのリリィを下がらせて前に出てきたのは・・・土方先生!
どうして先生がこの場所に?
師匠はスポチャンの大会に出場してたんだヨ。
なるほどね。
そのヘソ出しルックもスポチャンの大会用の試合着といったところでしょうか。
いくらなんでもこれが普段着ってことはないでしょうし、そうなんでしょう。たぶんきっと。
土方先生は、痴漢の声を聞いて体格はいいけどまだ中学生くらいだろうと見抜く。
そのくらいの年頃じゃあね、女の子に興味があってしょうがないくらいでしょう。
だから先生も、あまり強くはいわず、今なら謝れば許してもらえると諭す。
うっ・・・うるせえっババア!!
中学生くらいの子からじゃあ、ババア扱いされてもしょうがないかぁ。
とはいえ、そんなことを言う子にはお仕置きせねばなりますまい。
テーブルの上に置かれていた広告の紙の束を手にする土方先生。
それをぐるぐると細く巻、武器とする。長さとしてはナイフより少し長いかというぐらいの武器だ。
紙の束を手に、じりじりとナイフを手にした痴漢に近づく先生。
痴漢は威圧するかのようにナイフを前後させている。
刺す気があるかどうかは不明だが、まかり間違うと危険なことになる。
が、先生は恐れることなく踏み込み、ナイフを握っている右手に紙の束を叩きつける!!
小手は弱点になる場所ですからねぇ。衝撃を受けると得物を取りこぼしてしまう場所である。
思わずナイフを離してしまう痴漢。本来ならこれで終わるところだったのだが、追撃を開始する土方先生。
横薙ぎの一撃を顔に決め、続いてスネを強打。
足を押さえてうずくまったことで打ち込みやすくなった頭頂部にトドメの一撃!!
痴漢は見事に撃退されたのでありました。
ババアなんて言うから・・・手加減できなかったじゃない・・・
そりゃあ仕方がないっすよねー。
というか、土方先生もいくつぐらいなんでしょうか。
中学生からしてみればそれなりのお歳でしょうが、実のところは・・・?
それはさておき、土方先生のかっこいい姿に惚れこんだリリィ。
「私もあんな風になりたい」って思って、その場で「弟子にして」って頼んだらしい。
それ以来個人的に教えてもらっていたそうな。
月女に入ったのも師匠が先生やってるからなんだー
体操で推薦決まってたんだけど蹴っちゃった。
そこまでしてスポチャンを始めようとしていたのか・・・
でも、推薦が決まっていても、身長的問題で体操は続けられなかったんじゃなかったっけ?
そういう意味では、推薦も蹴って正解だったのかもしれませんな。
土方先生のカッコイイ話を聞いたかすみん。今後見る目が変わるか。
と思いきや、脱衣所で何やら怪しい動きをしている土方先生を発見してしまった。何やってるんですか?
どうやら抜き打ちの服装検査ということらしい。
最近の子はどんな下着なのかなって気になっていたらしい。
なるほどねー。チカンっすね。中学生じゃないですし、謝っても許されないよ!!
そういえば、シャワーを勧めたのも先生であった。これは計画的な犯行だよ!!
チェックするのにどれだけ時間かけてんだよって話もあるが。
尊敬されそうで尊敬されない土方先生でありました。まあ、これぐらいの緩さでいいってもんですよね。
それにしても、紙の束ってそんなに威力あるものなのでしょうか?
勢いをつければそれなりの打撃にはなるだろうけど、倒れるほどまでいくかな?
と疑問に思ったが、巻末コメントで紙は束ねると存外重いものですので遊び半分で殴らないようにと注意されていた。
なるほどねー。遊び半分ではなく、本気で打ち込めってわけですね!わかった!!
いや、危険だから止めときます。はい。
・ドカベン ドリームトーナメント編
新田小次郎の入団の件についてはとりあえず先に置いておく形になりました。
今回はまず、スーパースターズの様子。
ドリームトーナメント優勝に向けて秋季練習に励んでいる。
トーナメントに向けて気合十分の山田。
11月後半というペナント終了の時期にもかかわらず調子を上げている。
外野にシートを敷いて座っている若手投手陣。なんでシート敷いているんだ?
その若手投手陣は、使用球場が甲子園だから張り切っているんだよと分析する。
山田さんにとって甲子園は庭みたいなものですよね。
確かに。明訓高校時代5回連続出場。4回日本一だからなぁ。
そして山田は甲子園大会通算7割5分という成績を残している。
ホームラン20、打点51!!
ん、ホームランそれだけしか打ってなかったのか。もっと打ってそうな気がするのに。
もしかしたらその甲子園でまた7割5分打つつもりじゃないだろうか。
その意見は夢物語としても、今まで以上に鬼気迫る山田さんが見られるかもしれないとのこと。
山田が気合十分ならば、岩鬼も気合十分。
山田と同じように明訓を優勝に導く原動力だった岩鬼である。そりゃあ気合も入るってもんだ。
まもなくトーナメント戦の組み合わせ抽選会。
果たして第一戦、俺はどこのチームを引くのかな。
土井垣監督はなんとなくクジ運とか悪そうですよね。一体どこと当たるのやら。
京都。
余り動きを見せていない微笑三太郎のもとにカメラは移る。
微笑さんはファンの声を拾うために銭湯通いをしているらしい。なんでまた。
それに昔ならいざ知らず、今は家庭に風呂があって当たり前の時代である。
客もこなくなっているし、行きつけの寿湯は銭湯を閉めると言う話が出ている。
貴重な昭和の名残なのだが、思い出だけじゃ飯は食えないのさね。
ところが、微笑さんが通っていることもあり、運営している爺様は続けることに決めたらしい。
そりゃなんともくすぐったい話ですな。
湯の名前も侍湯に改めようかと考えている。ウォーリアーズにちなんでかね。
銭湯には先客が1人いるだけである。
その先客が話しかけてきた。妙に喧嘩腰ではあるが、微笑さんを立てている感じはある。
一体この男は何者だろうか。さすがに後姿では予想がし辛いが・・・?
次回からはウォーリアーズの大物獲得話になりそうな感じですね。
というところで、選手名鑑の第4回は、いわき東高校出身の投手、緒方勉だ。
凄いフォークの持ち主で、明訓も苦しめられていましたなぁ。
ってなんでこのタイミングで緒方?今週出番なかったじゃないですかー。
まさか緒方がスターズからウォーリアーズに移籍とか。銭湯の男は緒方だったんだよ!!
本当にそうだったらガッカリされそうな気がしますな。どんなもんなんでしょ。
・ANGEL VOICE
八津野が一人抜けたことで、市蘭のボール支配率は上がっている。
乾が突破し、再びゴール前での得点チャンス!
低くて速いボールを受け、前に飛び出す。成田の足でそれに合わせると言うパターンだ。
だが、このパスが抑えられる。市蘭イレブン驚愕。
これが島村監督が小座間というDFを投入した効果である。
成田についていけるぐらいのスピードの持ち主。そんな奴もいる。さすが八津野は層が厚い。
助かったよ。
お前みたいなやつがいないと、なかなか試合に出る機会がなくてな。
本当はもっと前でやりてえけど、技術がおっつかねえんだよ。
と語る小座間。スピードは凄いが、技術は追いついていないってことか。
そういう意味では、成田のような選手に当てるとか局所的な使い方しかできないですわな。
この小座間に対抗するため、もっとギリギリのところにパスを出せと要求する成田。
余裕で追いつけるところじゃあいつがついてくる。
オレでも追いつけるかどうか・・・もっとギリギリのところに出せ。
あんなやつ・・・振り切ってやらあ!!
やる気になっていますね成田。果たしてそれは吉と出るか?
後半13分。ボールは市蘭が支配している。
さすがに八津野も10人となると苦しいんですねと判断する校長。
しかし、間宮先生は冷静。うちに攻めさせているだけかもしれませんと考えている。
天城とFWの11番。前に2人だけ残して全員がベタに引いている。
攻撃方法をカウンターだけにしぼったということなのか?
八津野ほどのチームがそんなことをするだろうか?
その懸念は正しい。黒木監督も八津野が積極的にボールを取りに来ないのは理由があると考えている。
10人体制になってからの守備の連携を確認しているからだ。
その確認ができたら――また一気に全体を押し上げてくるぞ、とのこと。
ならば今のうちに得点をしておきたい市蘭。
乾がボールを持ち、成田の要求どおり、ギリギリ追いつけるかの速いパスを出す。
が、これも小座間に追いつかれてしまう。
乾をして、あれが通らねえのか?と驚く位置である。これは厳しい。
よし――いこう。
天城の指示を受け、八津野がボールを持ち、ラインを前へと押し上げだす。
後半18分――八津野再び攻勢に転じる。
やはりこの短い時間で得点に結びつけることはできなかった市蘭。
再び開始される八津野の猛攻に耐え切ることができるだろうか。
小座間がスピードがあるのはわかったが、高さに関しては成田の方が上である。
ただ、ヘッドでゴールを狙う場合、キーパーが飛び出せるところに蹴ることが多くなる。
そうなると、キーパーは皆川。抑えられないようにするのがかなり大変となる。
セットプレーならまだしも、前に待つ成田に向けてパスを通すシチュエーションでは難しい。
これは市蘭の得点がまた厳しい展開になってきましたよ。
でも、その前にまず八津野の猛攻を防ぐところからだ。DF陣頑張れ!!
・ちぐはぐラバーズ
天原道場を訪れた土門兄妹の目に突然飛び込んできた光景。
爽さんとガラハドが抱き合っている・・・だと!?
これは一体どういうことであるのか。戸惑う千春ちゃん。海兄は千春ちゃんの竹刀を取り出し、襲い掛かる。
爽さんから離れろ間男がっ!!
間男言うな。勢いよく飛び出した海兄だが、爽さんに止められる。
まさか爽さん、外国人好きだったのかー!?
と驚かれるが、実のとこそういう話ではない。
どうやらガラハド気を失っているらしい。それを支えていた爽さんだが、力が足りず段々と崩れて行く。ぐぐー。
目を覚ましたガラハド。ものすごい勢いで食事をとっている。
まずい!!おかわり!!
爽さんの手料理であるが、出来はかなり酷いものである。
それでも、空腹のガラハドならば問題なく腹に収めれるらしい。空腹は最高の調味料っすね。
しかし、どういう経緯で先のようなラブシーンになっていたのやら。
つまらん話だ。
私への届け物を渡すに渡せず、昨晩飲まず食わずの空腹のまま一睡もせず、
道場周辺をうろつき歩って憔悴しきっていたのだ。
なるほどね。それで憔悴したまま渡すには渡したが、限界が来て倒れてしまったと。
仕方ねーだろ!俺は今「文なし」「宿なし」「孤高の剣士」なんだからな!!
そうなんだよね。ガラハドは退学処分を受けてしまっている。
異国の地で退学処分を受けて文無し。どうやって生きていけばいいのかわからない状況である。
この状況では、飯がまずいから食えないとはいえないわけだ。
何であろうと食い尽くす執念がいるわけですね。納豆をスプーンで食べるのも厭わない!!
千春ちゃんに言わせれば、無心くんをいじめたバチが当たったとのこと。
ちゃんと無心くんに土下座して謝んなさいよね・・・!
確かに、退学処分まで行ったのは無心に手を出したからなんですよね。
酷いといえば酷いことをしたが、退学処分まで受けるのはさすがに可哀想であった。
仮にガラハドが無心に謝ろうと思ったたとしても、今は無理である。
なんせ無心はアヴァロン学園に行ってしまったのだから。
ガラハドのその話を聞いて、激しく取り乱す千春ちゃん。
爽さんに、今から私と無心くんを連れ戻しに行きましょう!?と催促される。しかし――
私は・・・行かない。
無心が・・・自分で選んだことだ・・・天原道場を出て、アヴァロン学園に行くことをな・・・
わだかまってますねぇ。まあ、昨日の今日の出来事ですからね。
その辺りのことを解消するにはまだまだ時間がかかりそうだ。
どの道、無心がアヴァロン学園にいるなら手出しは不可能だとガラハドは言う。ニンジン齧りながら。
無断でヨソ者が立ち入ろうとすりゃ、やつらが黙っちゃいねーぜ?
「アヴァロンの騎士」!!
海「俺も剣道やってるからよく聞くよ。アヴァロン剣道部のトップ5だったっけ?」
ガラハド「化物ぞろいさ。そしてこの俺も元「アヴァロンの騎士」だ」
なんだかいい雰囲気の男性陣。真面目な感じがする会話だ。
でも、男共は黙っててと一喝されてしまう。酷いよ千春ちゃん。
爽さん・・・きっと無心くんはそのモルガンって女に騙されてるのよ!!
放っといたら無心くんがナニされるか――
騙されていたのは・・・私かもしれん。
すまないな・・・今は一人にしてくれ・・・・・・
なんとも確執は深いようですな。悩ましい状況だ。
ともかく、この場は帰ることにする土門兄妹。
海兄とガラハドは「メガネくん」「道場破りくん」と呼び合う仲になった。別になったってわけでもないな。
ガラハドはガラハドで、今後どうするかは特に決めていない様子。
逞しく生きていきそうな気もするが、果たしてどうなることか。
道場で物思いにふける爽さん。一人でいるとどうしても無心のことを思い出してしまう様子。
そこに空気を読めないガラハド登場。
食後の運動につき合えよと言ってくる。とはいえ、爽さんはそんな気分でもない。
だが、質問はしてみる。
なあカラバコ・・・・・・・・・一つ聞かせてくれぬか・・・
お前にとって、あのモルガンという女は――なんだ。
・・・もしお前にとって信じるべき存在だとして、
その信じるべき存在に学園を追放されたお前のモルガンへの気持ちは今も変わらぬままか?
どうなんでしょうね、その辺り。
モルドレッドはわかりやすいが、他の面々はモルガンに対してどういう思いを抱いているものなのか。
ガラハドは答えない。代わりに竹刀を取れという。
そういう気分ではないという爽さんに、だから剣を振るんだろ、と答える。
何も考えず無我夢中で竹刀を振ってりゃ、気分もクソもどーでもよくなっちまう!!
まあ、そういう考えもありですよね。物思いにふけっても、解決にはなりそうにないですし。
剣士は剣士らしく、動いて気持ちを切り替えるのが正しい行為ではないでしょうか。
そうだ・・・天原爽。いつもどおりただ無心に剣を振りつづければ、こんな気分など、すぐに晴れる。
竹刀を取り、立ち上がる爽さん。ガラハドとの打ち合い稽古を始める。
ただ無心に――無心・・・どうして。
無心。無心。無心。無心。無心。無心!!
さっぱり無心になりきれていない様子の爽さんでありました。切ないですねぇ。
見ていた千春ちゃんもやりきれない気持ちになっている。
爽さんがあんなで、無心はアヴァロン学園に行ってしまった。寂しさはこらえようもない感じでありますな。
私・・・私っ、このまま無心くんと会えなくなったら・・・やだよ。
泣き出す千春ちゃんの頭に手を置き、海兄は言う。
千春。安心しろ。無心くんは俺が連れ帰ってくるよ。
海・・・兄・・・キモいよ?
普段からふざけている海兄が真面目なことを言っている!それが逆にキモイってことっすかね。
慣れない姿だからつい悪態をついてしまったのかもしれないな。
ともかく、千春ちゃんの竹刀を借りてアヴァロン学園に向かおうとする海兄。
危ないって!あいつが言ってたじゃない!!化物みたいな剣士たちがいるって!!
ここには天才剣士がいる。
格好良く言い放った海兄!いやー格好いいっすわ。
普段三枚目なだけに、こういう時にいい表情されるとポイントが高い。
次回、海兄はアヴァロン学園の剣士相手に腕前を披露・・・できる?
アオリが疑問系で不安はあるが、海兄には頑張ってもらいたい!!
実際のところ、読み切りでの表現を見る限り、海兄は爽さんと互角以上の腕前らしい。
天才剣士の名は伊達ではないってことですよね。
顔はよく、天才剣士の異名を持ち、道場の跡取りとして将来は安泰。
こんな優良株なのに、連載が始まってからは特にいいところを見せていない。
読み切りを読んでいない読者は、海兄のことをメガネの割れるエロ好き兄貴としか思っていないのではなかろうか。
それはそれで事実なんだけどね。そんな海兄の活躍もちょっとは見てみたいな!!ちょっとでいいから。
・りびんぐでっど
いきなり響くもなこちゃんの悲鳴。ぴぎゃー。
何だ?カラスに襲われたのか!?
居間におばさんと一緒にいるだと?カラスが!?母さん何してる!!
ってロボオタクだったー!!
いくら恵子さんでも、カラスを居間に招いて談笑したりはしないでしょ、青山君。しないよね・・・?
ロボオタク。今日はもなこちゃんに用事があるわけではなかった。
用事は、メイドロボであるかなこちゃんのことについてである。
コンチニハ。
か、かなこちゃんが喋った!しかも、ちゃんとこっち向いて喋った!!ビポー。
こないだまでは手が動いたり伸びるだけだったというのになぁ。
なんだかんだでちゃんと改良しているんですね。ロボオタク。
かなり改造してメイドロボとしての機能を付け加えたらしい。
ただ、作者本人だけの視点では客観的評価がしづらい。
というワケで、メイドとしてどれだけ役に立つか、師匠の家で試して貰おうかと思って。
なにィ!?そういう話で来ましたか。
ロボオタクは論文を書かないといけないので、ということで帰って行く。
ホレちゃダメですよと言い残して。さすがにホレはせんわ。
てなわけで、置いていかれたかなこちゃん。
懐の深い恵子さんは、せっかくだしお願いしてみましょうと言い出す。
家事はなんでもできるらしいので、まずはお夕飯。
ゆっくりと台所に向かうと・・・腕が生えて4本になった!!
しかし、その腕前は見事なもの。非の打ち所のない料理ができあがる。すごい!!うまい!!
しかも栄養バランスも考えられてて気がきいている!!
次ハオ掃除デス。
なぬ。命令されることなく自発的に動いているだと!?
風呂掃除、アイロンがけ、床の拭き掃除。
見る見る間に部屋がピカピカになっていく。なんというハイテクメイドロボであることか・・・!!
時間があけば肩まで揉んでくれるという気のききっぷり。
こんなに高性能なものに仕上がっていたとは・・・凄いなロボオタク。
でもこのロボットずっと動きっぱなしだけど、なんで動いてるんだろ。
それについてはもらった説明書に書いてある。
えーとなになに。かなこちゃんは連続で働きすぎると・・・暴走しちゃうので注意してください。
暴走!?熱が篭りすぎちゃうのか!?人もロボも連続稼動は危険っすよね。
暴走を止めるには、バッテリーをかなこちゃんの口に入れればOKとのこと。
そういう話なら任せておけ!
女の子の口にモノを突っ込むならなれたものの青山君ですぜ!卑猥な表現に聞こえるのは気のせいだ!
どっせい。
勢い天って頭が取れちゃうかなこちゃん。まあ、これも見慣れた光景ですよね。
口からバッテリーを投与するんじゃなくて、口が接続口になっているらしい。なるほど。ビポポ。
かなこちゃんは2〜3時間おきに充電しないと暴走するそうな。ほう。
しかし、暴走したり首とれたり、なんか灰田と似てるな。
こっ、こんなには怖くないもん。
いや、お前いつもあんなだから!
まあ、大体こんな感じですよね。止め方も大体こんな感じである。
しかしまあ、暴走の問題はあるものの、それは気をつけていればよいだけの話。
なんだかんんだでかなこちゃんは青山家に馴染んでいったのでした。
元から懐の深すぎる両親はすっかり家政婦として扱っている。馴染みすぎ。
まあ、確かにロボットとは思えないくらい気がききますからねぇ。
でも、それを忘れるくらいになってしまうのもいかがなものやら。
そういう不安を見抜かれたのか、かなこちゃんが心配そうにしてきています。
カナコハ心配デス・・・
!?
か、かなこちゃんが美少女に見えた・・・ぞ?
顔だけじゃなく、体も人間のように見えてしまい、こいつは思わずドッキドキだ。
思わず逃げ出す青山君。
なんでまたかなこちゃんが美少女に見えたんだろう。ツインテールにやられたのか?
と自己診断しているところにもなこちゃんがやってくる。
なんだか浮気の現場を見られたかのような状況で気恥ずかしいな、おい。
そこにかなこちゃんも、気遣わしげに乱入。
ゴメンナサイ・・・余計ナオ世話ト思イツツ・・・
心配デ心配デ来テシマイマシタ・・・ゴ迷惑デシタデショウカ。
手を握って見つめてくるかなこちゃん。うーん。こりゃ美少女に見えちゃっても仕方がない?
思わず赤くなってしまう青山君。もなこちゃんもこれにはぷんすかだ。
な・・・なんでかなこちゃんにドキッとしてしまうんだ・・・しっかりしろ!
し・・・しかしこの優しさとツインテールはたまらないものが・・・いや、正気に戻れ俺!!
このままじゃとりかえしがつかなく・・・
悩んでいたところで、その悩みを吹き飛ばす出来事発生。2人とも充電切れで暴走を開始したのであった。
同時はほんと困る!!
だが、さすがに青山君。普段鍛えられているだけあって2人同時でも問題ない。
手は2本あるのだから、両手で食らわせればよいのだ!
でも、間違っちゃうとどうにもなりませんな。逆だったー!!
というわけで、かなこちゃんはロボオタクに返却されることになりました。
暴走をなんとかしてくれれば、かなりのものですよね、かなこちゃん。直してくださいお願いします。
実は高性能なロボを作れると判明したロボオタク。
そう考えると、まずは内装からと考えたのは正解かもしれない。
外観は割と後からどうにかなりそうな気もしますし、今の性能で外観を整えたらかなりのものになる。
まあ、今のままでもうっかり美少女に見えちゃうくらいのものだったりするようだが・・・
いや、それは青山君のツインテール萌えがさせる幻覚症状なのでしょう。たぶん。
・てんむす
天食祭本戦出場決定戦。その先鋒戦で立浪部長がまさかの敗退。
これによる結日高校のショックは隠しようもないほど大きい。空気は重いし雰囲気は最悪。
この状況で戦いに挑む次鋒には大きなプレッシャーがかかる。
なのになんで僕は次鋒に――緊張しいでアガリ症の二子ちゃんを選んでしまったんだあぁっ!!
なんででしょーねぇ。
九士朗の狙いはまあ、悪くはなかったと思いますよ。
先鋒の部長が勝って勢いをつけ、緊張がほぐれたところで二子さんに回す。上手くいけば理想的だったろう。
でもその考えが悪いほうに出てしまいました。まさしく最悪の采配となってしまったわけだ。
それ自体は結果論なのだが、この重い雰囲気を払拭できずにいるのが辛い。
九士朗がアゲアゲで行こうとハイテンションでいるけど、正直空回りでウザイだけになっている。
こうなってくると、むしろショック療法でも与えないと意味がないんじゃないかと思えてくる。
と言ってもどうすればいいのやら?あまりいい方法は思いつかないな。
尾張大付属の次鋒は青葉響香ちゃん。ナルトほっぺの子であります。
部長対決の先鋒から一転して地味な戦いになった感じがしますね。次鋒っぽい。
そして――その次鋒戦のメニューは、こちらだ!!
親子丼!
1杯350gという丼もの。これが次鋒戦のメニューであります。
とろりとした卵が美味しそう。落ち込んでいたはずの天子ちゃんや遊ちゃんも目を輝かせている。ゴク。
しかもこちら、ただの親子丼ではありません。
なんと――比内地鶏・薩摩地鶏に並ぶ日本三大地鶏の一つ、名古屋コーチンの親子丼です!!
よく聞く名前ですな名古屋コーチン。地鶏の名前だったのか。
他は〜地鶏なのに、なんで名古屋だけコーチンなのよ。
それはともかく。今回の試合、結日と尾張大付属揃って名古屋の高校。
ということで、メニューにも名産品を、御当地色を出してみました!とのこと。
鶏ガラスープ・玉子・肉、すべて名古屋コーチンで作られた絶品親子丼!!
正に名古屋同士の対決にふさわしい逸品だぁ!!
うん、確かにこれはよいものである。
でもなんで次鋒戦から御当地色を出し始めたのか。初戦からでよかったじゃないですか。
名古屋名物の食べ物なら色々あるでしょうし、予想もしやすくて楽しめたってのにさ。
たぶんそうなった場合、天子ちゃんには味噌煮込みうどんが来るんでしょうけどね。
美味いけど、猫舌の人には天敵と言われる鍋焼きうどんだ。冷ましても冷めないんだぜ!!
それはさておき。
メニューが発表されても二子さんは縮こまったままである。美味しそうとか思う余裕もない。
普段なら元気付けるのは部長の役目なのだが、敗れた上に苦しくて動くこともままならない立浪部長。
ただ、二子ちゃんに託しことしかできないからね、と述べるに留まる。
うーむ、雰囲気がよくなる気配がありませんな。
鶏肉、ごはん、卵に三ツ葉。
親子丼にねりものは入ってない。
くっそ〜〜!!4回戦でもでないかねりもの!!
尾張大付属の響香ちゃんは、メニューの発表で何やら悔しそうな表情を見せています。
そんなにねりものお好きでありますか?
大嫌いだよ。
見るのも嗅ぐのも噛むのもイヤ。ねりものなんてこの世から消えればいいよ。
思わず頭身が上がってしまうぐらいにねりものがキライらしい。なんでそんなに・・・?
"昔・・・カゼの時かまぼこ食べて気分悪くなったから"なのと・・・
給食で男子に"なるとほっぺがなると食べてる〜"って泣かされたからかな。
なるほど。三つ子の魂百までってやつですな。
子供の頃に苦手意識を持つと大きくなっても苦手なものってありますよね。
ものによっては好みが変わって好きになるのもあるけど、苦手なままってのももちろんある。
響香ちゃんにとってはねりものがそれに当たるわけですな。なるほどであります。
じゃあ、大食い競技でねりものが出た暁にはパニックでありますな。
!・・・かもね。
なんだか激しく反応する響香ちゃん。
そういえば、さっきはむしろねりものが出るのが待ち遠しいかのような反応をしていたが・・・?
その件については詮索無用と言った感じの響香ちゃん。そりゃあ、言えないにぃ〜♪
去年天食祭本戦で笹かまぼこがでて、一口も食べられず負け、壇上で大泣きしたなんてにぃ〜
そういう話でありましたか。
去年の予選では負けなしだったという響香ちゃん。
天狗になっていたところにそれであったわけか。いい薬だったな、とは紫乃さんのお言葉。
予選の貴様の相手がたまたま全員弱かった。だけなのに、去年の貴様は――
"大食い競技って楽勝だね"
否定する気もおきんかったわ。
これはなかなかに恥ずかしい過去であります。そりゃ詮索もされたくないですわな。
どうでもいいけど、今週の紫乃さんはなんだか色気があるというか、よい感じになっている。
初登場時と違い険が取れているというか、なんだろう。ともかく、その膝を上げた座り方は・・・よいね!
去年のことを知る2人にボコボコにされる響香ちゃん。
けど、それは去年の話だ、と赤西さんからフォローが入りました。
赤西「今年のキョンキョンは去年と違う」
黄桜「そうだにぃ」
まぁね。と笑顔で応える響香ちゃん。
去年より私は前に進んでいたい。ねりものだって、好きとまではいかなくても食べられるようにはなった。
大食い競技を頑張る理由も、ひなちゃんや病気の優二くんのためだけじゃなくなった。
あの日、頑張るべきことを頑張らず、泣くことしかできなかった自分から、一歩でも前に進むために。
私は私のためにも頑張るんだ!!
なるほどねぇ。短いエピソードながらも、悔しい思いと願いが伝わってきました。よい話だ。
そんな響香ちゃんを相手取るのは、緊張しまくりの二子さん。大丈夫・・・じゃなさそうだなぁ。
緊張したまま壇上に上がろうとする二子さん。
立浪部長は消耗し、天子ちゃんは落ち込んだまま。
二子が負けたらうちはもう――
心配になった遊ちゃんが歩き出した二子さんの腕を掴む。む、何か言うのか?激励してくれるのか?
二子ぉ。お前さんが勝って、この空気をなんとかせんとあかんわ。そうせんとうちは――
お・・・追い込んでどうする!?
激励どころか、遊ちゃんが縋っているかのような形になってしまいました。
遊ちゃんもなんだかんだでメンタルが弱いところがあるんですよね・・・
本当、結日高校は立浪部長がしっかりしてないと脆い。来年大丈夫か?
――なんでこの状況で、次鋒が私なのよ!?
遊ちゃんの願いを受けたものの、そんな重責を被せられても困るって感じの二子さんである。
二子だから二番手の次鋒に選んだ!?は!?
忍足さんどれだけダジャレ好きなのよぉ!?
とってつけた嘘だったが、かえって信じられてしまい、不信となっている九士朗。
うまくいかないときは何をやってもうまくいかないという見本みたいな流れですな。
というか、九士朗ってそんなにダジャレ好きかね?
思い出したように言っているような覚えしかないので、人物紹介でのダジャレ好きの紳士という扱いに毎度疑問を覚える。
壇上に上がった二子さん。
実際にはそんなに高いわけではないのだが、二子さんにはとても高い場所に思え――ドキ・・・
固まった表情のまま、次鋒戦開始!
いららきあぁす!!
真っ白になるぐらいにガチガチになっている二子さんでありました。
これは・・・・・・ダメかもしれんね。
結日のチームワークの悪さはなんとかならないものでしょうか。
立浪部長がいないと本当にどうにもならなくなりそうな状況じゃないですか。
遊ちゃんの激励には期待したのだが・・・遊ちゃん自身が参ってしまっているという状況ではなぁ。
ここは、ひとつあれかな。遊ちゃんの兄貴にお出ましいただくしかないか。
馴染みの客と共に現れて、遊ちゃんの喫茶店と似た雰囲気にして緊張を和らげるとかそういう手で。
二子さんが立ち直るにはそのぐらいの方法しか思いつかない。
逆に、響香ちゃんが動けない状況になるというのも考えられる。
名古屋の親子丼だと、中にうすく切ったかまぼこが入っていることがあったはず。
意識してないところにねりものの一撃を受けて、激しく衝撃を受ける響香ちゃんの動きが止まるとかそういう。
・・・なんか、グダグダな次鋒戦になりそうだな。本戦出場をかけた戦いなのに。
それにしても、響香ちゃんのほっぺは漫画的演出じゃなく、誰にでも見えるものだったんですな。
一体なんなんだろう?家の風習で入墨でもしているのか・・・?謎である。天才一家の慣わしというのなら納得もできるのだが。
・さくらDISCORD
合宿3日目の朝。島、笑顔の離脱!!
え?帰るの!?いきなり!?
あぁ。もう十分満喫したしな!!
確かにやりとげたって感じではあるが、まさか帰るとは思いませんでした。
翌日以降ノ宮と気まずくなるかなと思ったが、なるほど。これなら問題はありませんわな。
・・・俺さ、陸上部に戻ることにしたんだ。
今日から合宿らしいから、頭下げて参加させてもらおうって。
ああ、そういう話ね。ちゃんと島なりに日程を、この先のことを考えていたんだ。
陸上部の合宿に合わせて、2日目の夜にケリをつけると心に決めていたわけなんですな。
今度はマジだぜ、嘘じゃねぇってと島。いや、さすがに今は疑ったりしないよ。
今って高二の夏だろ。だったらさ・・・だったらギリで間に合うかなー・・・なんてな。
嫌な思い出のまま終わりたくねぇからさ。
・・・そっか。
そういう話なら笑顔で送り出すしかないですよね。
康介「島、頑張れよ!!」
丘「島、おまえはもう大丈夫だよ」
島「おぅ!!」
3人ともに拳を突き出し、それぞれに挨拶を交わす。よい光景だ。爽やかだなぁ。
去り際に島、おせっかいかもしんねぇけどと前置きし、康介に言葉を残す。
康介もそろそろ自分のこと考えてもいいんじゃねぇかな?人のことばっか心配してねぇでさ。
じゃあまた補習でな!!
いいこといいつつ、最後に嫌なことを思い出させて島は帰っていった。
やはり島も康介も補習であるのか・・・
ノ宮も島並の頭脳であると判明したし、補習に来るのかな?
男たちで島の見送り。残った女性陣は一体何をしているのだろうか。
ノ宮は庭を前にしてぼへーっと呆けていた。
まあ、昨夜衝撃の告白を受け、断り、自分の気持ちを吐き出させられ、泣かされたわけですからねぇ。
こうして書き上げてみると色んなことがあったもんだ。呆けもしますわ。
住吉さんと芽吹はその様子を物陰から見守っている。まあ、そっとしときましょうやと芽吹。
・・・芽吹、貴女はよかったの?島君いなくなっちゃったけど。
なんのことだろうか。と思ったら、丘との約束のことについてだった。
『さくら』6人でっていう。
それに関してはまあ、問題はない。島クンも納得してることですし、別にケンカして帰ったわけでもない。
それに『さくら』なら今現在でもまだ7人いるわけですし。いや、これは何か違うか。
・・・それに、『さくら』ってのに一番こだわってんのは、たぶんミヤなんじゃないかなぁ。
何やら訳知りの様子の芽吹。
ノ宮の家庭について知っているのは芽吹だけなわけだが、『さくら』に拘っている理由も見当がついてるのかな?
その辺りも含めてノ宮の話が掘り下げられていきそうですなぁ。
放心しながら、思い悩むノ宮。
島公は前に進むって言ってた。誰の背中を追うでもなく、自分で選んだ道をって。
わかってる。どれだけ願ってみても時間は止まらないし、ましてや戻っちゃくれないって。
私だけがいつまでも立ち止まったままじゃいけないって。
最初の頃もノ宮はそんなことを言ってた気がしますねぇ。
元気な少女のように見えて、ときおり酷く空虚に見えるのがノ宮である。
立ち止まってしまっている原因は一体なんなのか。知るのが怖い気もしますなぁ・・・
そんなノ宮の頭にいきなり冷や水が浴びせられる。パシャア。な、なにやつ!?
なーにしょぼくれてんだドーナツ!!隙だらけだったぞー?
さすがハルカさんである。暗い雰囲気なんて私が吹き飛ばしてやるぜって感じで現れおった。
昨日の水合戦、2人の決着はまだついていなかったから、ここでつけるぜって感じだ。
悪いけど、今そういう気分じゃ・・・というノ宮に容赦ない攻撃を浴びせるハルカさん。
クケェーッ!!
よしきた!!
結局暴れだすノ宮でありました。
ちょうどそんなタイミングで戻ってきた康介。いいタイミングだな。
康介は余り落ち込んでいるノ宮は見ないほうがいいでしょう。ややこしいことになりそうだし。
そういう意味ではハルカさんはいいタイミングで元気付けてくれたわけだ。
と思ったら、康介。朝からノ宮が落ち込んでいたのは気づいていたらしい。朝食も共にしてるだろうし、そりゃ気づくか。
ノ宮が元気ないのと島が帰ったことに何か関係があるのだろうか?
その康介の問いにはちょっと答えづらいですな。
康介「ただ・・・まぁ、ハルカさんなりにノ宮の心配してんじゃねぇかな」
住吉「いやいや、それは無いでしょ」
康介「・・・そういう人なんだよ」
なんだろう、この康介の表情と発言は。
尊敬の念も受けるし、捉えようによってはノロケに見えなくもなく・・・こいつは住吉さんも気が気じゃないっすね。
うーん・・・ややこしくなってきたねぇ・・・
芽吹も同じコトを考えております。やっぱりそう思う?
恋心とかそういうのじゃないんだろうけど、特別な気持ちはありそうな感じなんですよねぇ。
そんな康介は置いておき、広い公園に戦いの舞台を移そうとする2人。
結局汗だくになるまで戦い続けたらしい。いい運動になりましたな。
気づけば、空はとても青い。
立ち止まってはいられないと思いつつも立ち止まってしまっていたことを思い知らされるかのようだ。
・・・ハルカ。その・・・なんか、ありがと。ちょっとスッキリした。
ノ宮は言いながら思い出す。
初日の夜、康介がハルカさんに語っていたこと。
ハルカさんが今日みたいに隣でバカやってくれて俺は救われてたんだと思います、というセリフ。
・・・こーちゃんが言ってたこと、少しわかった気がする。
なんだか少しハルカさんとも打ち解けれそうな雰囲気のノ宮であります。いいね。
だけど、ノ宮にはどうにも気になることがあった。
こーちゃんはあのピアスは接着剤で固定されて、ただ外れないだけって言ってたよね。
ハルカはどうしてそのピアスをこーちゃんにあげたの?
ハルカはどうして今もそのピアスをつけてるの?
疑問には思うが、そのことは口に出せずにいる。
だから、遠まわしに康介の中学時代のことを尋ねてみる。
康介は野球部に入っており、ハルカさんはマネージャーだった。どういう間柄だったのだろうか。
・・・こーちゃんはハルカのことどう思ってるの?
・・・ハルカは、ハルカはこーちゃんのこと、どう思ってるの?
戻れるもんなら戻りたいね。修一がいて野球部のバカどもがいて、こーすけがいたあの頃に。
このセリフは・・・!!
おそらく、奇しくもノ宮が思っているのと同じ内容ではないのでしょうか?
戻れるものならあの頃に戻りたい。ノ宮はそう願ってやまないように思える。
その同じ思いを、ハルカさんは抱いている。そう知ったからには、ノ宮も止まれない。
・・・私は。
私は知りたい。ハルカのこと・・・もっと。もっとこーちゃんのこと・・・!!
だから・・・教えて?中学の時のこーちゃんとハルカの話・・・!!
最初の頃の回想で描かれているだけだった、康介の中学生の頃の話が描かれる!
その回想ではハルカさんの出番はなかったが、どのように過ごしていたのでしょうか。
野球部にいた頃は、昔の康介らしく一生懸命だった。
その頃のことも語られるでしょう。そして、最後の試合に勝てず落ち込んでいたときの話も。
そして、ピアスの話にも繋がるのでしょうが・・・その話を聞いたらハルカさんの気持ちも明らかにされるのかなぁ。
うーむ、なんだか怖い気もするなぁ。どういうオチが飛び出すのやら。
とりあえず、回想で修一先輩の出番があるんじゃないかなということを喜ぶとしよう。
今は影が薄いけど、回想でなら目立てるよ!きっとそうだよ先輩!!せめて回想でぐらい・・・!!
・ましのの
増埜華南、三年生になりました。
な、なんだぁー!?進級しているだとー!?
いきなり三年生になったという増埜さん。そうかーサザエさん時空じゃなかったんだー。
まあ、三年生だけ長い漫画ってのもありますし、とりあえずよしとしましょう。うん。
クラス替えは仲の良い子たちが変わらず一緒なので特に困りませんでしたとのこと。
そして、なんと今年度も春田君と!同じクラス!!
嬉しそうですなぁ、増埜さん。
男子も似たような面子。ちゃんと今泉君もいて安心ですね。漫画的に。
そのクラスメイトの男子が噂話をしている。一年の女子ですげー可愛い子がいたそうな。
オレンジの髪でツインテールでキリッてした感じの。
お兄ちゃんっ!!
言っている側から、そのオレンジツインテールの女子が現れました。
これは凄い髪型だな。オレンジというのも合わせて現実にいたら驚く感じの子だ。可愛いけど。
あ、ミオ。どうしたんだ?
どうやらこの子は春田君の妹さんらしい。へぇ。
そしてどうやらこの子はブラコンらしい。人目も憚らず兄に会いに来たと言い出す。おやおや。
さらに、増埜さんの存在に気づいて睨んでくる。な、なんだぁー!?
面識はないはずなのに睨まれるとは一体何故?
増埜さんには心当たりはなくとも向こうにはある様子でありますな。
私は知っているのよ。お兄ちゃんとデートした事実を!
確かにしてましたな。といってもその時は増埜さんが風邪ひいてて中止になったんだけど。
お兄ちゃんの携帯を日常的に盗み見している、この私の目を欺くことはできないのよ!!
な・・・何を堂々と盗み見発言をしているのだこの子は・・・心の声とはいえ。
私のお兄ちゃんに手を出すなんて、なんて恐ろしい女なの!?絶対許さない!!
いや、恐ろしいのは・・・うん、みなまで言うまでもないな。
どうでもいいけど、春田君は携帯を脱衣所にまで持ち込んでいるのか?
家の中でも常に携帯しているってことなんでしょうか。それが普通なのか?
ついでに風呂場も覗きかねないからこの妹は怖い。
でも一体どんな人なのかしら?
許さないといいつつも気にはなる様子。素敵なお姉さんだったらという気持ちもあるのか?
実際のところは、とんでもないドジっ子でござったりするんですよね、これが。
キャーッ!増埜さんがまたご飯のどに詰まらせたー!!
またか!
と言われるほどによく詰まらせているらしい。さすがですね。
慌ててお茶を用意する春田君。お優しい。
さらに背中までさすってくれます。ますますお優しい。でもその行動でエロトラブルが発生してしまう。
背中をさすることでブラのホックが外れてしまったのだ。こりゃ大変。
お兄ちゃんの世話好きを利用してブラホックを外させるなんて。プロだわ!プロの痴女だわ!!
流れるようなスムーズな痴行・・・あの女只者じゃねえ!
どうやら一見にして痴女認定されてしまったらしい。
狙ってのことではないが、そう思われても仕方ないことしまくってるからなぁ。
というわけで、ミオちゃん。兄を呼び、あの女に騙されちゃダメと忠告をする。
お兄ちゃんはあの女のこと好きだと勘違いしてるけど、それは吊り橋効果ってやつなのよ!!
吊り橋の揺れに対するドキドキを一緒にいる女性に対するドキドキと錯覚するっていうアレよ。
お兄ちゃんが恋だと思ってるのは単なるエロ――
失礼なことを言う妹ですね。
そりゃ確かにエロハプニング起こす人が身近にいたらドキドキしちゃうと思うけど。
世話焼きの春田君にとっては放っておけないところがあるってのも事実であるけどさ。む、やっぱり吊り橋か?
のどに詰まらせた時に差し出してくれたコップを持って増埜さんがやってくる。
そして、お約束のように足をくじき倒れる増埜さん。
倒れこんだ勢いで、ミオちゃんの顔面に胸を押し付けてしまいました。ぱふっ。
気持ちいい・・・
・・・また来ます。
なんと、おっぱい一つで妹を陥落してしまうとは!さすが増埜さんですね!!
というわけで、お騒がせな妹も簡単に落としてしまいました。なんだったのやら。
八重歯が可愛い子ではあるんですが、なんだかおバカな子でもあるようですな。
ある意味増埜さんに関わる子としては問題ない子ということなのかもしれないが・・・今後の出番が楽しみだ。
・LUCKY STRIKE
信夫のホームランにより、いきなり荒川南に勝ち越されてしまった亀塚。
ナイスバッチとベンチに迎えられる信夫。監督にもよくやったと言われる。
おや、この監督が褒めるとは珍しい。
得点圏にランナーがいるのだから大振りするなぐらいはいいそうな人なのに。
信夫は、前回と違い、ボクにも打てたよといきなり謙虚になる。新堂君のアドバイスのおかげ、と。
たしかに江夏の球は速いが、タイミングはとりやすい。
やはり新堂が言っていた弱点とはタイミングの話だったらしい。川口君正解。
それでも球威は凄いので並のバッターでは打ち崩せないって話らしい。負けずに打てたのは信夫の力か。
新堂、信夫に続けて打たれてトルネード小僧茫然自失・・・
なんとも物凄い顔になっています。鼻こんなにでかかったっけ。
この状態では1回でどれだけ打たれてしまうことか・・・
活を入れるためにタイムを取る衣笠。江夏に声をかける。
また、次の回の先頭打者である佐々岡も早く終わらせろよと声をかけてくる。
聞いてんのかよ江夏!!
ガッと肩に手をあて振り向かせると、凄い顔の江夏が現れた。ずっとその顔で固まってるのかよ。
さすがに固まったまま動かれたりすると笑えてくる。ぷぎゃはははは。
佐々岡だけではなく、興津や恒実ちゃん。衣笠まで思わず笑ってしまっている。くくっ。
ププッ。お前が誰に打たれたなんて興味ねえんだよ。プププッ。
笑いながらそういう佐々岡。
普通のチームなら元気付けるためのセリフと取れるが、亀塚だと本気でそう言ってるんだなと思えるから困る。
ようやく顔が元に戻った江夏。よかったよかった。
何なんだあいつら・・・人が真剣になってる時に笑いやがって・・・
荒川南に3点取られた重み、わかってんのか・・・
なんだかんだで古巣の荒川南を高く評価している江夏。
勝ちを意識するようになった以上、勝ち越されたことに対するショックは大きい。
と思っていたのだが、他の連中はそうでもないらしい。
口だけだったのかよ。アレは。
ふざけやがって・・・後でぜってえぶっとばしてやる!!
荒川南の6番は千葉マイケル。カモン。かもんじゃねえ!!
マイケルは江夏の球を打つがサードライナー。佐々岡がキャッチして1回裏終了。
崩れるかと思ったがすぐに収まりましたね。
笑われて肩の力がいい感じに抜け、伸びのあるいい球が投げられたそうな。なるほど、そう来ましたか。
でもチェンジになった後も延々笑われてしまう江夏でありました。不遇な。監督まで笑っとる!
さて、2回表。亀塚の攻撃は5番の佐々岡から。
亀塚らしくバットを長く持ってのフルスイングが続きます。
ならばインコースでつまらせるぞと要求するキャッチャー。その通りの球を投げるマイケル。
しかし、腕をたたんでキレイにセンター前に返す佐々岡。さすがである。
6番センター野村。当初はクジ運に恵まれず試合にでれなかったメガネ先輩がようやくの出番。
センパイ!メガネもバットもダテじゃないってところ見せてやれ!!
6年生が2人しかいない亀塚だからそういう意識があったかわからなかったが、ちゃんと先輩後輩意識あったんだ。
野村くんだけが特別なのかもしれないですけどね。やっぱりメガネは先輩っぽいってことか?
低目でゲッツー狙いをしようと考えているバッテリー。セオリーですな。
しかし、長いリーチを活かしてうまくすくい上げる。
一塁線にスライスして伸びる打球。ラインギリギリに落ちて転がる長打コースとなった。
走る佐々岡。二塁を回って三塁。そして三塁も回る。コーチャーの丸ちゃん止める気配なし!
クロスプレーだ!ぶっこめ佐々岡!!
タッチを受ける佐々岡。と思ったら飛んだヘルメットでありました。
狙ったものなのかどうかわからないが、忍者みたいなことしやがる。
見事な打撃と走塁であっさりと荒川南から1点返す亀塚。
むかつくけど、こいつらの打撃はなんだかんだすげえ・・・
3点くらいならこいつらはきっと取り返す。ってことは・・・
俺のピッチング次第でこの試合、勝ち目がある!!
その通りでありますな。
勝ちの目が見えてきた以上、江夏の投球もさらに気合が入ることでしょう。
だけど、タイミングが取りやすいという弱点が解消されないとまた打たれることになってしまう。
さらに速い球を投げて緩急をつけるといっていたあの言葉が実戦されるときが来るのだろうか。
次の回の江夏の投球に注目だ。
・シュガーレス
結局サボることもなく学校にまでやってきた成瀬さん。
神楽の副長ということで、兵隊からは挨拶される立場であるが、生返事で返す。成瀬さんらしい話であるな。ウース。
校舎をぶらついていると、前から恩田が現れた。話があるとのこと。
もちろん兼光さんの後継についての話でしょう。
でも、成瀬さんはそういった真面目な話はいなしてしまう性格。まともに取り合わず去ろうとする。
だが、殴りかかってくるというのであれば話は別となる。
後ろから殴りかかろうとした恩田を振り向きながらの後ろ蹴りで返り討つ成瀬さん。
雨の日は調子が悪いみたいだな。髪形も腕もよォ・・・!
そういえば、恩田は髪型が決まらないと力が出ないとかいう設定がありましたな。
前の感想の時も、水で髪塗らしてやれば弱体化できるんじゃね、とか書いた覚えがある。
雨の日は髪が濡れて力が出ない〜とか言い出しそうなキャラだ。困った幹部だね!
それはさておき、幹部同士が廊下で激突するのは色々とまずい。兵隊達も騒いでいる。
なので、突然現れた与崇さんが見事に仲裁してくれます。
成瀬さんを問答無用で担いで運ぶという方法で。み、見事だ・・・!
しかし、足持って抱えあげるというのもなかなかに不自然な体勢ですな。成瀬さん辛そうだ。
でも、これができる与崇さんのパワーも相当なものである。成長してるな、与崇さん。
成瀬さんを連れて体育館へ向かう。そこには兼光さんが待っていた。
兼光さんが何か言う前に、恩田が口を開く。
成瀬!神楽の副長って自覚が無ェのかよ!兼光さんはテメーを次の頭にしようとしてるんだぞ!?
やはり兼光さんはそういう考えでいたんですね。
しかし、成瀬さん自身はどうにも乗り気ではない様子。
カタ苦しいのは嫌だし、ガラではない。他にやりたい奴がいるならそいつでいいんじゃないスか、とのこと。
2人で話をする。他の者は出ろ。
成瀬さんの言葉で騒然としそうになった幹部だが、兼光さんの一言で静まる。
強さということならばやはり成瀬さん。
恩田自身も、あれだけの強さの差を見せておきながら・・・と強さは認めざるを得ない様子。
ただ、それなのにやる気がないってのがどうにも気に入らないって様子ですな。
他の幹部も今の成瀬さんについていくのは・・・という雰囲気。うーむ。
2人きりになったところで、改めて成瀬さんは兼光さんに頭の辞退を申し出る。
俺は兼光さんが頭だからついていってるんです。
兼光さんが抜けた神楽に興味は持てません。頭に立ちたいだけなら九島に行きますよ。
この言葉が、何だかんだで神楽という組織に属する人間であるということを示してますね。
ただ強い奴が上に立つという九島のシステムを否定している。
そんな成瀬さんのことを兼光さんはちゃんと理解している様子。
正門は今日退院らしいな。
毎日見舞いに行っているお前は知っているか。言い訳しないのは損な性格だな。
見えないところでちゃんと組織のための行動をしているんですね、成瀬さん。
そういう話を聞くと好感度が上がりますわ。
お前は今でも十分に、俺に頼らず神楽のために動いている。
それが大人しく命令に従う他の幹部との違いだ。
俺に頼らないお前だからこそ、次の頭に相応しい。後は――
という言葉を聞いた後、物凄い勢いで吹きとばされる成瀬さん。
勢いが凄すぎて体育館の鉄扉が2枚まとめて外に吹き飛ぶという。ど・・・どんなスピードだよ。
さすがの成瀬さんもこの一撃を受けて気絶してしまっています。いや、並の奴なら死ぬぜ。ほんと。
後は、覚悟を決めろ。
兼光さんからの激励と気合の一撃ってわけですか。なるほどね。
でも、幹部達はそうは受け取らなかった様子。
あの兼光さんが身内を殴った。ということは、成瀬は次の頭失格ってことか?と判断してしまう。
逆に、自分の力を頼らず動く成瀬さんだからこそ殴ってもらえたってことなんでしょうけどねぇ。
その辺りの話を勘違いしてしまうのは無理もない話しであるか。
兼光さんの後継については神楽内部でもどうなるのか不安半分に囁かれている状態。
中には野心をはっきり示すものも現れだしてくる。
――まだわかんねえのか。成瀬如きヘナチンに次の頭任せてたら――神楽は潰れちまうってよォ!!
神楽の兵隊相手に暴れまわる十字傷の男。
こいつは乃元高校2年、屋狩イサキ。神楽の次の頭を狙う男である。
これはまた・・・体格的には強そうだが、かまされそうな雰囲気を漂わせた男ですねぇ。
乃元高校といえば、宮華がいた高校である。
またこの高校かぁ・・・今度は活躍してくれるのだろうか?途中退場する気配がしてしょうがないのだが。
まあ、あれさ。生駒を殴り倒すぐらいの活躍はしてくれると信じよう。
不意打ちワンパンでの生駒のダウン。この伝統芸能を見ないと神楽の戦いは始まらないぜ!いやな伝統だ。
前回までは成瀬さんが頭だと神楽っぽくないなぁとか思ったものですが、評価が変わりました。
兼光さんの言葉を聞いた感じだと、立派に努めてくれるんじゃないかという気がしてくる。
後は幹部や兵隊たちにそういう奴なのだと知れ渡らせることが大事ですね。
それにしても、成瀬さんたちも3年生になったら兼光さんのような力が手に入るのだろうか・・・?
いくらなんでもあれだけ吹き飛ばすパワーは学年があがっても身につかない気がするが。
兼光、シャケのいる位置までは果てしなく遠そうだ。
・鈴木華子ちゃんの健康
編集長「当たって砕けろ!」の精神でやってきています。
なんだか段々慣れっこになってきてしまっているのが怖くもあるのぜ。
最初のアオリ。犬系男子ってなんだ?これから流行るのか?今犬系男子がブーム!わんっ。
仲村くんもそれは俺のポジションだろうと主張してるし、やはりブームなのか・・・!?
今回も華子ちゃんがやけに可愛いコマがありましたね。
描こうと思えば全体的にそう描けるんだろうけど、わざと崩しているようですな、やはり。
しかし今回はなんだか密度が厚かったですね。
2ページ目とか詰め詰めに描かれているので、いつものような荒さを感じなかったという。
そしてタイマン張ったらダチ。チャンピオンらしい締めであった。やっぱりこうでなくっちゃな!!
・琉神マブヤー
ユウたち4人で仲良く下校中。
同年代じゃない青さんがいるけどもう慣れっこでありますね。あおいちゃんがいるなら青さんもいるさー。
今日の話題は拝所(うがんじゅ)について。
あおいちゃんによると、子供の頃からのなじみの神様がいる場所、とのこと。
その神様に困った時に相談やお願い事をするそうな。
お祈りをすることでお願いを聞いてくれたり、力を貸してくれるんです。
拝所の話を聞いたユウ。おばあに裏の森にあるという話を聞く。
ユウが生まれた時も神様に報告にいったりしたそうな。へぇ。
というわけで、さっそくその拝所に向かうユウでありました。お願いごとがあるらしい。
オレが女子にモテるようにしてくれるようお願いするんだ!!
そんなお願い神様にすんなよ!叶わない上に怒られるぞ!!
ほんと、ユウはブレないというかなんというか。
だってオレ、頑張ってマブヤーやってさ!でもでもマブヤーはモテモテだけど人間のオレさっぱりじゃね?
まあ・・・そうかもね。
でも行いは良いのだから報われることもあるんじゃないかなぁ。
というか、なごみちゃんとは仲良くやっているんだし、それだけでも満足しなさいな。
見つけた拝所でモテたいっすオレとお願いするユウ。バチあたりな。
と、いきなり拝所が消失する。これはもしや・・・?
かっちゃん、マジムンの仕業だろうか!?
めぇー。
あれ?拝所が消えてなんだかピンチって状況なのにかっちゃんの声が聞こえなくなっている!?
これは一体どういうことだろうか。
かっちゃんの声が聞こえたのは拝所の力だったというのだろうか。
ユウが小さい頃からかっちゃんと話したいと願っていたとか?それだとちょっといい話になりそうな気もするな。
さて、マジムンの方。
拝所のマブイストーンを手に入れ封印し、ノリノリのハブデービルさん。
マングーチュ曰く、あれはこの前私を人間にしてマブヤーとイチャイチャさせてくれた拝所のマブイストーンだ、とのこと。
イチャイチャするだけなら人間体じゃなくてもできたでしょうけどね。
拝所なくなったら人間困るぞー
人間が神様にお願いどころか、会うこともピンチの時に助けてもらうこともできなくなるし!!
よーし、このスキに人間全滅だ。
乗り気なハブデービルさん。
でもマングーチュにはセコイとか言われてしまいます。
いいじゃないですか。マブヤーたち強いんだから、こうでもしないと渡り合えないんだし。
もーマブイストーンとかやめて正々堂々戦えばー?
というマングーチュ。しかし、それに反論するヒオハブデービル。
ぶっちゃけハブデービルはセコイけど、アンタと同じ意見になるのイヤだから反対とのこと。そうか。
というわけで、またケンカを始める2人。面倒な話ですねぇ。
さらにハブクラもハブデービル批判に回ったりとハチャメチャ。
人数が増えたのはいいけど、すっかりまとまりをなくしてしまった感じがありますね。これが真マジムン・・・
手がつけられない状態になり、ドンのハブデービルさんは気苦労が耐えない状態に。
こうなってしまうと自棄になっちゃってもしょうがないですよね。
もーやめろ!つーかオレもーやーめた!!
沖縄征服もーやめだ!!
マブイストーンの封印も解除しちゃったぜ!!
どいつもこいつも勝手なこと言ーやがって。ケンカばっかしてさー。もーヤメだヤメ!オマエらで勝手にやれよもー。
泣き出しちゃうハブデービル。
でも可哀想がられることもなく、アンタがちゃんとしてないのがいけないとかえってなじられることに。
うう・・・ちきしょう、こいつら。
言うことはきかねーし、オレがキレたら逆ギレするし・・・
もーやだ・・・こいつらも人間も・・・どいつもこいつも・・・
みんな消えてしまえばいーんだ!ヤガマサン(うるせー)!!
誰でもいい。なんでもいいからみんな消しちゃって!!
なんだかいじめられっ子みたいなことを言い出したハブデービル。実際そんな状況ですけどね。
しかし、拝所のマブイストーンを持ったままそんなことを願ったりすると・・・
輝きと共に、ハブデービルさん以外のマジムンの姿が消える。クーバーたちまでいない。
気づけば沖縄の空に浮かぶ黒い存在。あ・・・あれは・・・!!
そんな・・・アレはまさか・・・みんなアレに飲まれてしまったのか!?
オレがこの拝所のマブイストーンを持ちながら、みんな消えてしまえと願ってしまったせいで・・・
アレを呼び出してしまったのか!!全てを飲みこみ冷たい異次元へと送ってしまう沖縄のブラックホール。
ヒジュルー(つめたい)ゾーン!!
沖縄の空に広がるブラックホール。
このままではハブデービルの願いどおりみんな消されてしまう!!
思わぬことで沖縄が大ピンチになってしまいました。
これはマジムンとか人間とか関係ないほどのピンチだ。共闘フラグとなるか?
とはいえ、ブラックホール相手ではマブヤーといえども戦いようがないのではないか?
一体どのように対処するのか。楽しみなところでありますな。
・木曜日のフルット
さすがにデン。熊にも勝てると思った空手家をも倒してしまうだけある。
というか、本当に猫なのか・・・?
二足歩行で歩いているし。いや、それはみんな同じか。うん、立派な猫ですね。
それはそうと、寝起きのデンが妙に可愛い。やっぱり猫は可愛いっすな。
・総合感想
星矢LCの別冊への移籍はかなりの驚きでした。
賛否両論な意見も見受けられますね。別冊が長く続き、きっちり完結まで続いて欲しいものであります。
ここ最近のチャンピオンはスポーツ系が充実している。
というわけで、青春!スポ漫祭の開催だ。
めざせ!ドカベン!ということで、ドカベンを除いたスポーツ連載陣が祭に参加している。
こうしてみると多いですねぇ。さらに今はスポチャンも加わるし、かなりのスポーツ率だ。
ちぐはぐは、ラブコメ成分が多いってことなんでしょう。おそらく。
さて、合併号なので次週はお休み。
なので恒例の掲載順位の集計を行いたいと思います。
作品別のページの並びも変わりますので注意してください。
2011年 21号
・囚人リク
オレたちは拘束られない!
今週の囚人リクは表紙&巻頭カラーで登場。
表紙をでかく飾るとは・・・リクもチャンピオンの顔らしくなってきたと言えますな。
そして、見開きで描かれるカラー扉がまた凄い。絵画のような迫力がある!
さらにページをめくると、肌を大きく晒したレノマさんと史郎さんの対立構図。これもまた凄いね!色んな意味で。
ひと言断ったらんかい。
火曜はいっつもワシら第26木工場がここで野球の練習する順番やろが!!
何を揉めているのかと思ったら、昼休みの場所とりで揉めていたらしい。
悪友でもある2大ボスの争いが再び始まろうとしている。これには周りの面子も大慌て。
開戦。戦いの方法は・・・腕相撲!
見開きで描かれる筋肉の祭典。そして互角の戦い。
結果は・・・土台にしていたベンチが壊れたことで無効試合。引き分けということになりました。
クソったれえい。なんじゃいこのベンチ、ペラペラやんけぇぇ!!
思いっきり公共物破壊ですがな史郎さん。看守に見つかったら懲罰ものである。
ベンチが壊れたことについて、レノマさん。そのおかげでお前は負けずにすんだと述べだす。
レノマ「この引き分けで73勝72敗5分。俺の1勝勝ち越しのままだな」
史郎「あ、アホか!勝ち越してんのは俺や!おんどれぁ、算数できひんのか!!」
本当にパワーは互角なんですねこの2人。しかしよく争っているなぁ。仲が良いというかなんというか。
睨みあう2人。その間に全員で割り込んで仲介に入る26、27の面々。まーまーまーまーまー!!
結局、今日は両工場野球中止ということで収まりました。
両工場ともボスは凄いのだが、それ以外は普通というかなんというかなキャラが多いですね。
野球は中止になったので、リクとお話の時間。
フェンス際に立つリクたちの前に見えるのは高い高い塀。
地上に降りるまでの一応のプランは立った。次は塀だ。これを乗り越えるか、トンネル掘るか。どっちかしかない。
だが、その前に建物から塀まで看守に見つからず辿り着くのは至難の技である。
運動場は野球ができるくらいだし、それなりの広さがある。
その間にカメラ、見張り、おまけに金網が立ちふさがっている。それらを越えてやっと塀まで辿り着ける。
さらに、それ以上の問題としてあるのが、この手錠。
囚人は例外なくつけられている手錠であるが、脱走したことが気づかれた瞬間に電子ロックされて終わりとなる。
両腕が自由にならない状態じゃ、脱獄なんて無理にもほどがあるってもんですよね。
ガギン。
リクの手錠に音を立てて齧りつくレノマさん。
冗談だ・・・とは言ってますが、やってみないと気がすまない状態だったんでしょうな。
こんな小せえ輪っかごときに、俺たちの願いは阻まれるのか・・・
吠えるレノマさん。この悩みはかなり大きい。
電子ロックについてもそうだし、手錠したまま金網を越えようとすれば電流が走る仕掛けになっている。
やはり脱獄するにはこの手錠をどうにかする方法を考えなければいけないようだ。険しい道のりだ・・・
他の連中と離れた場所で苦悩する2人。
遠くからそれを見ている天野たち。あの2人最近なんだろ、と気になる様子。
まあ、隠してはいるけどどうしても怪しまれますよね。苦悩の様子も出ちゃうだろうし。
夜。見張りの看守が銃を装備していることについて考えるリク
。
もちろんその装備は、あの塀を越えようとする奴を撃ち落とすためのものでありましょう。
中からも外からも、撃ち落とすんだ・・・
あの同士奪還戦で撃墜された人の顔が目に焼きついて・・・
目が合っちゃったとか言ってましたからなぁ。今でも思い出してしまう光景らしい。トラウマものですよ。
つい思い出してしまい、震えだすリク。
そのついでに、その撃墜された人の同士が、今はS棟にいる脱獄のスペシャリストだと思い出す。
脱獄というおっかないことを繰り返した男。一体どんな奴なんだろうか。
翌日の昼休み。通路を進むリク。その先はS棟。
なに!?S棟って普通に行き来できる所だったのか!?
区分けされてるんだし、てっきり簡単には行けない所だと思ってたよ!
S棟はN棟とは雰囲気がかなり違う。
大人も多く、おじいさんまでいたりする。やはりN塔は未成年専用の棟なんですかねぇ。
そう考えると、N棟の人間は早々S棟に足を踏み入れたりはしないでしょうね。怖そうだ。
てなこと考えてたら、いきなり揉め事発声。
もう今日こそはガマンならんぞ!若造がぁ!それが年上に対する言葉遣いかこらあ!!
暴れだす囚人。看守を殴り倒している。
俺にも殴らせろと多数の囚人が暴徒と化している。怖い怖い。
こういうことがあるんじゃあ、看守が普段ボスにビビッてたりするのも当たり前になりますわな。
大慌てで司令室に連絡し、手錠のロックを作動してもらう。
工場の区分けなく、S棟の総員、電子手錠を遠隔操作で施錠される。
ラグビーのときは27木工場の人間だけが施錠されていた。施錠できる範囲は自在にコントロールできるのだ。
脱獄が知れたとしたら、全ての電子手錠が施錠されるかもしれない。そうなったら完全にアウトですわな。
俺たちは関係ないだろ、はずせよと騒がしいS棟。
今日のところは出直すかと引き上げようとするリク。
だが、その視界に気になる姿が映った。
施錠された電子手錠にツバを吐き、さらに両手をゴキゴキと鳴らす男。
その手はするりと手錠を外す。関節を外して抜けやすくしたというのか!?
器用な芸である。その後、自力でポキポキと指を戻して行く。うーむ、凄い。
な、何者だっ!!
慌ててその囚人の顔を見ようとするリク。
そこにいたのは・・・あの時、同士奪還戦で撃墜されたヘリの男・・・!?
まさか、生きていたというのか!?
いや、よく見ると顔の傷の位置が異なる。これは、よく似た別人ということなのか?
ひょっとしたら兄弟なのかもしれませんな。同士であり兄弟とかそういう話か。
はたまた、椿たちロン毛軍団やハゲ軍団のように、同士は同じような髪型にしている可能性はある。顔まで似せるなんて!?
この男が脱獄のスペシャリストなのだろうか。
手錠を外す技を持っているが、自分にしか使えない技に見えるんだがどうなんだろう。
そして、手錠は完全に外したら遠くから察知されたりしないのだろうか?
色々と気になることはある。でもとりあえず、リク。レノマさんと情報共有を早めにした方がいいと思うぞ。
渋いオッサンの登場で、破獄劇はさらに加速しそうな雰囲気。男臭さも増して行きそうだ!
でも、今週のアンケートで囚人リクに期待する項目に女囚の登場という内容がある。
この項目の票が多く集まったら、女囚が仲間になる可能性もあるのか・・・?
S棟以上に行き来は難しいところになるでしょうけど、どうやって扱うのか。気にはなりますな。
・侵略!イカ娘
ずっと夏の漫画。なので怪談だってやります。
しかし、悟郎は怖がりですねぇ。基本的には男らしいのに勿体無い。
赤いサンダルなんて最初からなかったんだ!
そうそう。なかったなかった。オバケなんて嘘さ。サンダルなんてないさ。見間違えただけさ。
なので、その目の前のサンダルには気づかないほうがいいですよ。はい。
・範馬刃牙 SON OF OGRE
地上最強の父の腹を貫く拳。
捻りこむ様子が詳細に描かれます。おお・・・お・・・
いい・・・い〜〜〜いパンチだァ・・・
何時以来か・・・腹筋を貫かれるのは・・・・・・
嬉しそうな笑みを浮かべる勇次郎。
そして、その勇次郎と似たような形に口を歪める刃牙。
すっかり勇次郎のスマイル形態として定着した笑い方だが、刃牙も強くなるとこんな風になるのだろうか。
それとも、単に真似してみただけなのか。前にも親父のモノマネとかしてたな。
親父・・・退屈してはいないかい。
オーラを纏いながらそう口にする息子に対し、勇次郎は静かに語りだす。
退屈を嫌い・・・国内・・・国外・・・地球の裏側、果ては北極にまで。
遊び相手は、武術家、アスリート、猛獣、大型獣、武器、闇社会、国家権力、軍事力。
それ等に見つからなかった心満たす玩具が、こんな近くに・・・
感慨深そうな勇次郎。
このアスリートってひょっとしてアイアン・マイケル?似ているだけのハゲかもしれないけど。
しかし、元々勇次郎は自分のエサとして刃牙を育ててたわけですよね。
狙い通りだったのに、意外そうにするというのもどうなんでしょうか。
近くどころか・・・
勇次郎の言葉に追従する刃牙。そう、近くどころの話ではない。
放浪い、探求し続けた「青い鳥」は、辿り着いた我が家どころか、俺の一部だった。
まあ確かにね。元は親父の遺伝子から生まれたわけではありますが。
血を分けた息子でありますし、その表現は間違っちゃいないけど、うーむ。
我が子刃牙・・・その両の拳は過去のいかなる刃より鋭利で、いかなる弾丸より迅く、
いかなる巨漢より重く、いかなる殺意より凶悪で、いかなる狙撃より予測不能だ。
そして――天使のように優しく、恋のように甘い。
何言ってるんだ、この息子は?
確かに予測不能な言動である。でも、それをちゃんと動かし難い事実だなと肯定する父親。
なんというかな親子ですね。
親父・・・幼児が玩具を手に入れたとき、どうなると思う。
夢中んなって遊び、遊び、遊び、最後は破壊しちまうんだ。
確かに。夢中になりすぎるが故の悲劇ってやつなのでしょうか。
しかし、これはどういう意味を持っての発言なのだろうか?
そういえば勇次郎はやりすぎて独歩を殺してしまったことがあった。蘇生には成功したからよかったものの。
そのときの勇次郎はどことなく寂しげにも見えた。あれこそ玩具を壊してしまった幼児の姿ということなのだろうか。
そーだよ。
あ、やっぱりそうなのか。いや、その返事じゃないな。
なんの返事なのかよくわからないが、肯定しながら現れた一人の女性。
男同士イチャイチャと・・・見てらんないよ。
こ・・・梢江だー!!
まさか親子喧嘩に恋人が乱入してくるとは!!何をしにきたのだ?
破壊してしまうという話の流れから、てっきり江珠さんの霊が出たのかと思ってしまった。
勇一郎の霊が出るなら、江珠さんの霊が出ても不思議はないものと。
しかし、現れたのは別の巨凶、梢江。
花山さんのスネを蹴り飛ばした経験もある梢江だ。勇次郎相手でもやらかしてくる可能性はある。
最愛に比べれば最強なんてが持論なだけに、突っかかってきそうだが・・・果たしてどうなるのか。
邪魔をするのでは、とも思えるが、逆にハッパをかけに来た可能性もなきにしもあらず。
愛を加えることで刃牙にさらなるパワーアップを促す流れかもしれない。
戦いが終わったら勝利のメイクラブだ!とか言い出せば刃牙も奮起するかもしれないですしね。実行されても困るが。
・弱虫ペダル
今泉君を守るため、巻島さんに送り出された坂道。
御堂筋君や山岳に追いつかないといけない。1人で。
田所さんも、金城さんも、鳴子くんもいなくなって。
巻島さんに送り出されて、ボクは今このインターハイの登りの道を1人で走ってる。
前には強い御堂筋君がいる。速い真波くんもいる。
その2人に追いついてエースにも追いついて今泉くんを守るのが、ボクの役目。
だから、絶対に足は止めない!!
相変わらず指示を与えられると強い坂道である。
指示待ち人間と言われればそうなんだけど、その分成果は抜群というタイプの人間だ。
坂道の走り方は効率が悪い。
ライン取りとか考えず、外側を大回りし、余分な距離を走っている。
だが、その走りはまっすぐだ。余分な考えもなく、ただまっすぐ走っている。だから速いってことなのだろうか。
坂道は2日目の夜、金城さんに言われたことを思い出す。
最終日は全員が必ずゴールできるわけではない。
チャンスをつかんだ者は、置いていった者の心を積んで走ればいい。
金城さん・・・!
!
ボクはそのチャンスをもらったってことになるんですよね。
重たいです。正直重たいです。
だけど、ボクが皆さんを支える番なんだ。ボクがやらないとダメなんだ!!
田所さんはいつも前を引いてくれた。鳴子くんにも力をもらった。
皆このレースに全てをかけてるんだ。そう、なんですよね。巻島さん!!
ちょっとした回想。
坂道は巻島さんに尋ねたことがある。巻島さんはインハイにおける夢とかあるのかな、と。
そりゃあ決まってるっショ。クライマー全員の夢だ、と答える巻島さん。
それは、山頂ゴールのトップ獲ることショ。とのこと。
夢を託されて走る坂道。ゴールまでは残り9km。
ずっと一緒にいてくれた巻島さんはもういない。
1人だ、1人なんだ。ボクは強くならないといけないんだ。
つよくなれ、つよくなれと念じる坂道。つよくなーれ。
あがれ、あげろ。もう30回転ケイデンス!!
これも目標意識ですね。とにかく、これと決めたものがあると坂道は強い。
追いつく、ケイデンス上げる。その目標を定めて邁進する。それが坂道の強さだ!ヤバイくらいの。
巻島さんと東堂さんはトップ争いから完全に脱落した様子。
先頭集団からは大きく離され、消耗した状態でようやくレースを続けているという状況。
東堂さんは御堂筋君のことを改めて規格外だと認める。あれ程の追い上げをみせるとは・・・と。
弱気なコメントだが、それでも箱学が負けると思っているわけではない。
うちにもどうやら規格外の男がいたのでな。心配はしておらんよ。
山岳のことですな。確かに御堂筋君と渡り合えている。
まるで今しがたレースを始めたかのように飛ぶように追い、その集中力も並々ならない。
福富がオレのうしろで温存しておけと言っていたのがよく判ったよ。
荒北までつかって集団から連れ戻させていたからな。
山岳がこれまで目立った活躍がなかったのは福富さんの指示だったのか。
ブレは激しいが、はまった時は規格外になる男ですからねぇ。
その才能を見抜いていた福富さんも凄いってところでしょうか。お、久しぶりに福富さんを褒めれた気がするぞ!
トンデモない2人が今出てる。そしてそれを追ったメガネくん――正直、実力差は歴然。
巻ちゃん・・・御堂筋のフィジカル速い判断と真波の一級の登坂に、遅れてとびだしたメガネくんが追いつくと思うか!!
当然だ!だからオレは魂をあずけた!!
疑問を呈する形で話しかけている東堂さんだが、その語尾は疑問系ではない。
巻島さんが力強く返してくることがわかっているかのようですな。
あいつはふり返ったり立ち止まったり器用じゃねェ・・・けど。
一歩一歩確実に登る男なんだヨ!!
と、巻島さんが述べてみたら、本当に追いついてしまった坂道。え?もう!?
御堂筋「ハァ、ハァ!?メ・・・ガネ!?」
山岳「なんでキミがそこにいるの、坂道くん」
坂道「ついた・・・追いつきました巻島さん!!」
この坂道の追いつき方に、さすがの2人も驚きを見せる。
強大な自然の力を借り、突風を背に受けキモイ加速までした2人。
完全に後ろは引き離し、先頭に迫っていると確信していたはず。それなのに追いつかれた。
そりゃあ、なんでそこにいるのと言いたくもなりますわな。あの山岳をしても。
さすがに普通に追いついてしまうのはどうかと思うので、ちょっと理由を考察してみましょう。
トンデモない2人に、坂道は何故追いつけたのか!
坂道はもっとトンデモないから。む、凄く納得できる答えだが、考察になっていない!
それはおいておいて。
巻島さんは言っていた。魂をあずけたと。
金城さんは言っていた。置いていった者の心を積んで走ればいいと。
つまり、坂道は味方の魂を吸収して力に変えているんじゃないだろうか。
リタイアした鳴子の魂あたりは完全に坂道に吸収されていそうだ。
1人だと言いつつ1人じゃなかったから強かったって寸法だ。
それか、坂道には特殊能力があると考えられる。
その特徴は、追いつくのには強いが、追い越してからは弱いというもの。
これは磁力の力が関係しているのではないかと推測される。
目標の自転車に向けてマグネットパワーを発射し、その力で加速しているのではないだろうか?
これなら普通に漕ぐよりも少ない体力で加速ができるというわけで、納得もできる!
坂道本人は気づいてないけど、そういう特殊能力があるってことにすれば納得の考察になるで!!
上記考察が当たっていた場合、どうやって坂道を倒すかについても考えてみた。
マグネットパワーは地球エネルギーによるものとキン肉マンでは言われていた。
となると、そのエネルギー、アポロンパワーを封じてしまえばいい。
幸いここは富士である。アポロンパワーを放出するアポロンウィンドウが近い。それをロックすればよい。
たぶん、真っ先に秘密に気づいた福富さんが己の右腕をカギにして封印してくれるとかいう話になるのでしょう。
レースを捨て、自転車をカギに変形させ、己の右腕を犠牲にしても坂道の力を封印する。将来のために!
なんて展開が来たら、福富さんの株は爆上げになるのだが、どうでしょう?ええ、妄想ですけども。どうなんでしょうかね!
・毎度!浦安鉄筋家族
サイレント金鉄じいちゃんシリーズは安定しておりますなぁ。
おじいちゃん1人にしていると毎度バイオレンスな出来事を引き起こしている気がする。
まあ、浦安の連中ならみんなそうなのかもしれませんけどね。
最後の青田くんがえらいことになりすぎてて慄く。ホラーですよホラー!!
・ガキ教室
野球部顧問になった途端にトラブル発生。ピロアキのグローブがなくなった?
必死に探すが見つからない。先輩たちに報告するが、大事としては扱われない。
そんなになくなるもんじゃないし、ヒョッコリ出てくるよ、とのこと。
しかし、ピロアキはもう少しだけ探したいと願い出る。
その申し出に苦い顔をする松田先パイであった。嫌な先パイだね!
おい!早く練習始めよーぜ!ノックやろうノック!!
練習してうまくなってから、ノックが気に入った様子の晶。
顧問になる前はブツブツ言ってたくせに。始めるとハマるタイプだな。
しかし、前から思っていたが晶のシャツのセンスはどうにかならんものだろうか。
晶は置いておいて、ピロアキのグローブについて。
たたんで制服の上においておいたのだが、トイレから帰ってきたらなくなっていたという。
なんとも怪しい話であるが、とりあえず晶が探しておいてやるという。
ピロアキを練習に行かせ、グローブ探しをする晶。しかしその日は見つけることができませんでした。
翌日、職員室でその件について話す。
サッカー部の顧問でもある斉藤先生、その犯人は部員の誰かで間違いないと断言する。
アレ、意外。てっきり"生徒を疑うな!"ってメチャ怒りそうな人なのに。
体育の先生である斉藤先生は部活の顧問も長い。
それゆえ、こういったケースはよくあるんだと実感している。
去年サッカー部でも似たようなことがあったらしい。
ある部員のクツがなくなり、カッターでズタズタにされて学校の外に捨てられていたという・・・
クツの持ち主はサッカーうまかったから普通に考えればねたみによる犯行だ。
それ1回で終わったから犯人を特定するまでにはいかなかったらしいが・・・なんとも気分の悪い話ですね。
鳴海先生曰く、女子バスケでも同じようなことがあったらしい。
この手の事件はつきものなんだろうけど、解決は難しいですよね。
サッカー部の件は、アレだ。天狗の仕業とかにしておけばよかったんじゃないですかね。
神隠しにあって竜巻で切り裂かれたとかそういう。悪いことは天狗のせいにしとけばええねん!
実際のところ、証拠でもない限りは追求できない。
生徒が犯人だとは思っても、もし間違ってたら先生に犯人扱いされたことになってしまう。
今後のことを考えるとそれはかなり難しい問題になる。
また当たっていたとしても、もやもやは残るだろうしなかなかスッキリした解決にはならないでしょうな。
一連の話を聞いた萌ちゃん。晶を給湯室に呼び出す。
萌ちゃんは、この事件についてシノケンのことを疑っているらしい。手クセが悪いからってことで。
ふむ。万引きしてたのは事実だし、そういう疑われ方をするのも仕方ないですな。
いや、アレはエロ目的でやろうとしたのだし、グローブパクるのとは動機が全然違う。
一応同じ男なんでわかるんスけど、アイツエロってるだけっスよ。
それにアイツ友達のグローブパクるよーなヤツじゃねーし・・・
シノケンは若さゆえに暴走したところはあったが、基本的にはイイやつですからねぇ。
スパイとして送り込んだ分、色々と話す機会が多いので晶はよく知っている。
その観点から意見を述べたのだが、萌ちゃん。晶は生徒を信じているいい先生だと思ったらしい。
ふーむ。なんだかどんどんと好感度が上がっていっている気がするぞ。さすが晶だ!
次の日の給食の時間。
グローブが見つからないので落ち込み中のピロアキ。
元気がないことを女子に尋ねられたのだが、シノケンがグローブ盗まれたんだよと答えてしまう。ええっ!!
そういう決め付けはどうかと思いますよシノケン。いや、シノケンにしてみれば色々推理した結論だという。
こー見えても推理小説好きで、小学校の時はコナンとか一休さんて言われてました。
合ってんのボーズとメガネってとこだけだろ。
最近はそうでもないが、登場時はかなり老けて見えたシノケン。
頭脳もそれに合わせて高い!ってなわけにはいきませんわな。
でも、シノケンの推理も聞く価値がないわけではない。
1年にはピロアキのグローブを盗む理由がない。盗むとしたら2年。
野球がうまいからビビッた2年が嫌がらせでやったんだよと決め付ける。ずぇ〜〜〜たいそう!!
特に松田さんは怪しいな。ピロアキと同じピッチャーだし。あの人、1年に嫌なことばっかりするし!
確かに怪しい。だが、推理小説好きならわかるだろうシノケン。怪しいから怪しくないんだ!
その理屈で考えると、一番動機のなさそうな人が怪しいことになる。つまり犯人は晶だな!アレ?
やったヤツわかってるなら兄貴に言ってシメてもらおか?
何を言い出すんだ竹本。お前はヤクザか。
でも、なんとなく竹本もクラスでの位置を見つけたかのような感じですね。
荒事等の悩みがあったらウチに相談せいよって感じの立場だ。お前はヤクザか。
簡単に決め付けるわけにはいかない先生と違い、生徒は勝手に決め付けて盛り上がる。よくある話だ。
しかし、当事者のピロアキとしては騒ぎにしたいわけでもない。難しい話ですね。
キャプテンが言った通り、ヒョッコリ出てくれば、なかったことにしてこれまで通りに過ごせるかもしれないが・・・
練習中。グローブが見つからないピロアキは元気が無い。
なので声出してけって言ってるだろうと松田先パイに肩パンをくらう。
肩パンって肩ぶつけるのかと思ったら肩を拳で殴ることだったのかよ。ゴチ。いてぇなこりゃ。
というわけで、いちいち肩パンしなくてもいーじゃないですかと意見するシノケン。
さらに意見ついでに言う。ピロアキのグローブ返してください、と。
言っちゃいましたか!友達思いですねぇ、シノケン。先パイに対する鬱憤もあったんでしょうけど。
周りの静止を振り切り、センパイたちがピロアキをねたんで意地悪したんでしょと決め付ける。
これはマズイ。ハッキリとした確執が生まれることになってしまう。
松田先パイなんかは今にもつかみかからんばかりに激昂している。
来るなら来い!と鶴の構えで迎え撃とうとするシノケン。アチャーッ!!
2人共やめろ!!やめやめ!!
土井キャプテンが間に入って仲裁する。
しかし、1年と2年の間に生まれた確執は簡単には解決しそうにない雰囲気。むむむ。
これには晶も渋い顔。めんどくせーこと持ち込んでくれますよねホント。
夜。本日は晶が戸じまり確認の当番。
萌ちゃんは合コンがあるので先に引き上げる。合コンかよ。
ヒロインっぽいポジションなのにヒロインっぽくないなぁ。らしい気はするけど。
面倒くさがりながらもグローブを探す晶。
こういった苦労で厄介ごとが解決するなら安いもんだって話ですね。
晶のそういう意識は好感が持てる。面倒ごとは早めになくなってほしいですもんね。
懐中電灯を片手に調べまわっているとき、校門の柵を乗り越えて侵入する人影を発見する。
こんな夜更けに不法侵入かい?人影は野球部のベンチへと向かう。
その不信な人影に向けて懐中電灯を向ける晶。そんなトコで何してんのアンタ・・・
え・・・土井!?
ライトの先にいたのは、野球部キャプテンの土井くんだった。
その手にはグローブが抱え込まれている。こ・・・これは一体!?
果たして、犯人は土井くんなのでしょうか。
だとしたら動機は一体なんなのか。キャッチャーである土井くんがピロアキをねたむ理由は薄い。
そこで、実は土井くんは犯人ではない説を押したい。
自分のグローブも誰かに盗まれたことにして、1年と2年の確執を解消しようと考えたというのはどうだろうか。
部員が盗んだのではなく、誰か外部の人間の仕業だったんだよ!とか言えるようになるわけだ。
なんなら天狗の仕業ってことにしてしまえばいい。悪いのは全部天狗のせいにすればええねん!!
なんにしてもスッキリとはしない解決だな。
果たして晶はスッキリとした解決をすることができるのだろうか。
・てんむす
天食祭本戦の出場が懸かった大事な試合の先鋒戦。
いきなりの部長対決、その戦いに負けてしまった結日高校。これは最悪の立ち上がりだ!
ごめんね・・・みんな。
謝る部長。その姿には当然のごとく精彩がない。
迎える部員たちもなんだか絶望に彩られた表情をしている。
普段強気な感じの遊ちゃんが一番泣きそうな感じになっているのは・・・悪くない。
調子は万全。今までにないくらいに集中していた立浪部長。
しかし、ふと集中力が切れてしまった瞬間が命取りでございました。
皿差はそんなにないけど、敗れたという事実と敗れ方に問題がありましたな。
部長の私があとにつづくみんなのためにも負けるわけにはいかなかったのに・・・
そういった意識が強くなりすぎたのが敗因だったかもしれませんな。
まだ先鋒戦が終わったばかりで、残り3戦ある。
しかし、結日は既に敗戦ムードが漂っており、一様に暗い表情をしている。最悪だ。
九士朗の当初の予定では大将戦での部長対決を避け、確実な1勝と流れを得るはずだった先鋒戦。
それが、1勝を獲り逃し、得るはずだった流れも獲得できなかった。
精神的支柱の部長が負けたことでみんな呑まれてる・・・最悪だ。
このままでは残り3戦全敗もあるえる・・・最悪だ。
3年の僕と部長にとって今日の試合が天食祭本戦出場のラストチャンス。なのに・・・なのに・・・最悪だぁ!!
最高だにぃ。
最悪を連呼する九士朗に対し、尾張大付属は最高の結果を得ている。
ムードを取り戻すために明るく振舞う九士朗。喜びを押さえて無表情に喜ぶ黄桜さん。なんだこの対比は。
黄桜さんの策は見事にハマッた形。
1、2、3回戦の相手は強い選手を、大将のひなりんを避けてきた。
なら今回はとひなりんを戦法に据えたら相手の部長を緒戦で下すことができた。
100点満点の先鋒戦・・・キスしたくなるくらいベストな活躍だにぃ、ひなりん。
そんなベストな活躍をした赤西さんだが、部員の前でいきなり謝罪を口にする。ん?
相手より、たった100gしか多く食べられなかった。
全4戦2勝2敗の際は総量が勝敗をわける。万全を期すためにも、もう少し食べるべきだったのだが・・・
そういう謝罪でしたか。そんなことなら、く・だ・ら・ん!と切り捨てる紫乃さん。
周りが見えなくなる程集中した貴様に状況判断する頭などないであろう。
できもしないことほざくな。ひっこんどれ。
全く持って正しい指摘でありますな。
ひなりんの集中モードは満腹感を消し大量に食べれるメリットはあるが、状況判断はさっぱりできなくなる。
ある意味先鋒に持ってくるのが正しい人なのかもしれない。
最後、追い込みが必要って状況でもスパートかけたりとかできないわけですからねぇ。
さらに、集中モードには副作用がある。
無敵ではあるが、集中が切れた後は倒れるほどの疲労がおそう。
人間、集中できる時間は限られているといいますからねぇ。深く集中するとその分疲労も激しいってもんだ。
倒れるほど疲れている赤西さんだが、こんなもの優二に比べたら大したことはないと言う。
優二ぃの病気を治してと、天娘になって願うためにも、まずは天食祭本戦出場・・・
次の次鋒戦に勝てば2勝で、本戦出場に王手をかける。
その次鋒戦。一体どのような組み合わせになるのだろうか。
結日の面々は次は誰が出るのか聞かされていない。オーダーは九士朗が組んでいるが、順番は明かしていない様子。
心の準備とかあるんだし、事前に明かしておきなさいよ。
気分をチェンジしてこーと叫ぶ九士朗。相変わらず必死だ。
でも全くついてきてくれる感じがないので、仕方なくマジメな顔になる。
次鋒は――二子ちゃん。
二子ちゃんなだけに2番手の次鋒がいいってね。
そんな理由ですか。
いや、さすがの九士朗もそんな理由で決めたりはしない。
当初の予定では先鋒戦で部長が勝ったあとの次鋒戦。
緊張しいの二子ちゃんでも大丈夫。そう考えての順番だったわけだが・・・よりによってこの結果だ。
というわけで二子ちゃん!勝ってこの空気を変えてくれ!!
思いっきり沈みきったこの空気を変えるには勝利が一番である。
その勝利は二子さんに託された。さあ、その意気込みを聞かせてくれたまえ!
む・・・む、無理よ!!
こんな状況で食べられるわけないわよ!!
キレた・・・酷い逆ギレだ!!
体育会系の競技っぽい大食い大会で、試合前に無理と叫ぶのいかがなものだろうか。
長野女子だったら制裁されそうなセリフである。
しかし、アガリ症の二子さんですし、これは逆にうまいこといくかもしれませんなぁ。
勝敗を考えるのが怖くて仕方なく、とにかく食べることに集中する二子さん。
集中集中集中集ちゅ――
食べることに集中することで、二子さんも集中モードを会得するのであった。とかいう流れで。
周りの声とか勝敗が気になるなら食べることに集中すればいいじゃないって話だ!
まあ、逃避したら強くなるっていうのもどうかと思いますけど・・・瓢箪から駒ってやつですよ、うん。
・クローバー
季節は春。ということでお花見でございます。
バイトの休憩時間に抜け出してやってきたハヤト。
牛丼魔王の牛丼を差し入れに持ってきてくれました。
それも、特別にハヤトがよそってくれた奴である!
赤井「じゃあオレパス」
ケンジ「望月さん、危険だからね。オレ達もパスしとこっか」
酷い奴等だ。よそうぐらいでは危険はないよ!たぶん。
優秀なバイトリーダーの指導を受けてるんだし、大丈夫だよ!たぶん。
花見に牛丼はどうかと思ったが、鍋をつくっていたというし、別に問題はなさそうな感じ。
ユイちゃんは唐揚げを作ってきたという。これはまた手間のかかりそうなものを。
久しぶりの登場でいいアピールができましたね。
今日の花見は水沢さんがいなくなったトモキを元気付けるために開いたものだった。
春ということは、既に水沢さんは卒業式を終えて広島に行ってしまった後である。
遠距離恋愛をする宣言はしたものの、やはり寂しいことは寂しい。
とはいえ、しっかりしないとね。トモキも来年には卒業なのだから。
トモキ、心配しなくても絶対ダメになるから大丈夫だ。あんなカワイイ子、広島の奴がほっとくわけねェし。
暗くなっているトモキに声をかけるハヤト。って酷い!
まあ、トモキにはこれぐらい言ってやっても問題はない気がしますけどね。
ハヤト、トモキ、ケンジ。久しぶりに初期のクローバー面子が集まる。
トモキは言う。夏子さんが卒業してあらためて実感したと。
ハヤト・・・ケンジ・・・オレ達も来年、卒業なんだなあって。
来年の今ごろ、オレ達はどうなってんだろな。
なんだか青春っぽいこと口にしてやがるな。
センチメンタルな気分に浸っているようだけど、2人はそれに付き合ってはくれませんでした。
バイトがあるのでさっさと戻っていってしまう。ま、付き合うには面倒な話ですしね。
4月。ハヤト達は3年生に。ユイちゃん達は2年生になる。
3年ともなると大人っぽく見えてくるものである。ケンジはまだまだ学年が追いついていない様子だが。
それはさておき、3年になったということでハヤトも髪型チェンジ。
前に変えたときはかなり唐突で違和感バリバリだった。けど、すっかり慣れてしまった。
今回のチェンジは最初のハヤトに近い感じだし、そんなに違和感はないですね。
今年もハヤト、トモキ、ケンジの3人は同じクラスである。
あんまり学校の描写はないから同じクラスでも関係ない気はしますけど。
ハヤトと同じクラスだと落ち込むトモキ。そんなトモキを締め上げるハヤト。
そんな最中に、見知らぬ女子が声をかけてくる。
オメエが美咲隼斗か。
誰でしょうかこの女子は。新入生かな?
進級したってことは新しいキャラが増えるってことでもある。これは楽しみな展開になりそうだ。
しかし、この子ちょっとゲンゲンに似ていないでもないのだが、まさか・・・女装か!?いやいやいや。
・スポ×ちゃん!
センタカラー&前号に続いて今号も2本立てでございます。
勝負に敗れ、スポーツチャンバラ部に入ることになったかすみさん。
放課後、リリィはかすみさんに声をかけ、途中まで一緒に帰ることになりました。
かすみさんの中学のアダ名。男子からは「カス」とか「スミっ子」とか呼ばれていたそうな。
それはまたなんとも酷いアダ名でございますね。
可愛いのにそのような呼ばれ方をされるとは一体・・・?
というわけで、リリィはかすみさんを「かすみん」と呼ぶことに決定しました。決定ネ!
かすみん、リリィと呼ぶことになった2人。
親睦を深めるために何か食べてくことになった。リリィのおごりで。ってうまい棒かよ。
コンポタとめんたいを一緒に食べると美味しいらしい。へぇ。
並んで座って食べる2人。ちょっとした沈黙。気まずい。何か喋らないとと考えるかすみん。
そのかすみんにリリィ。
結構カワイイのはいてるよネ〜〜ピンクの水玉〜〜♪
いきなり何を言い出すのでしょうかこの子は。
脚に切りつけるために上体をそらしたときにチラッと見えたそうな。
あんな一瞬で見えたって、どんな動体視力なの・・・と驚くかすみん。
いやあ、目立つ部分ではありますしね。記憶されてもおかしくはないさ。
リリィのスポチャン歴は半年ほど。中学までは体操部だったという。
ははぁ。だからあんなに身体が柔らかかったりするんですな。身のこなしもそれっぽい。
体操はやらないのかという問いに、私みたくデカくなりすぎるとダメなんだよネとの返答。
ふむ、胸が大きくなりすぎると色々と動きづらいわけですな。あ、身長の話か。
中2で160あったというリリィ。大きすぎると体操は無理がでてくるらしい。
身長が伸びる度、体重が増える度、身体のバランスが崩れるんだ。
橋の欄干に登り、歩きながら話すリリィ。
今までできてたこともできなくなって・・・という言葉と共に足を滑らせる。
が、その瞬間に跳躍。一回転しつつ、うまい棒でかすみんに面を決めてみせる。
片足滑らせてからもう片方の足で跳躍し、一回転しての斬撃!これはなかなかにアクロバティックな技ですよ。
その技を目の当たりにしてのかすみんの反応は・・・!?
本当に水玉だった・・・
ああ、リリィも今日は水玉だって言ってましたね。っておい。
斬られる瞬間に目を閉じたりしてるし、かすみんは色々とスキだらけであるなぁ。
体操は続けられなくなったリリィ。しかし、今はスポチャンが面白いからいいんだと笑顔で言う。
前向きですね。かすみんは未だに剣道部に入れなかったことを後悔しておる様子ですけど。
その様子を感じたリリィ。本当にイヤだったらいいよ・・・スポチャン部・・・入らなくても・・・
ちょっと憂いを帯びた表情が可愛いリリィ。
それにほだされたわけではないと思うが、かすみん。負けを反故にするのは剣士ではないと宣言する。
そして、うまい棒の先を交わして3年間ヨロシクと挨拶するのであった。
夜。かすみんの家はお寺らしい。月尚寺に帰宅する。
庭では姉が素振りをしていた。弛まぬ鍛錬って奴ですね。なかなかカッコイイ姉だ。
その姉に、勝負に負けて剣道部に入れなかったことを報告する。
どこのどいつだ!?私が代わりに話をつけてやる!!うぉのれい!!
真剣をギラリと光らせて意気込み姉。怖いっすよ。
憤る姉を、負けた私が未熟だった、それだけですと宥めるかすみん。
かすみがそう言うなら矛を納めようと姉。次は必ず勝てよ!とのこと。
どう報告しようか悩んでいたかすみんだったが、何だかあっさりと収まってしまいましたね。
頑固な姉というわけでもないようですし、早めに纏まってよかったよかった。
いい感じになったところで2本目にGO!!
部員は2名。顧問は既に候補がいる。
この人数でも部の申請はできるらしい。どちらが部長になるか決めておいてね、と土方先生。
部長はどっちがやるか、これは勝負で決めましょう!とかすみん。
次は必ず勝てよ!と姉に言われたのだ。今度こそリベンジを果たす!!
というわけで、前回と同じく体育館。
今回は気合を入れて剣道着を着てきたかすみん。よいですね。
勝負を行うと宣伝しただけあり、ギャラリーが詰め掛けている。賑やかな状態だ。
スポチャンでは服装は自由となっている。剣道着でも問題ない。
リリィも動きやすい服装に着替えてくるといい、現れた姿は・・・レオタード!!
これが一番動きやすいからとのこと。本当に自由なんだなぁ。
ただ、面をつけるというルールはある。
この面をつけることにより首から上の打突も解禁され、どこを切ってもOKとなる。
スポチャンの面は微妙にダサイ気はするが、透明感があって顔が見えやすい。漫画にはよいですな。
剣道の面に比べると凄く軽い。まあ、武器が武器なだけにそんなに厚くする必要なないですものね。
目とかに当たったりしないように防御できればいいって話だ。
さて、今回もかすみんは長剣。リリィは小太刀を持っての勝負となる。
かすみんは前回の反省をいかして下段の構え。
現代剣道ではほぼ使われない構えだが、相手の出足を制するにはよい構えである。
打ちかかってこようとするリリィの剣を弾くかすみん。
長剣は小太刀より40cm近く長い。冷静に受ければ打たれることはない。
しかし、剣が柔らかくしなって、どうしても一拍遅れてしまうとのこと。やりづらそうですな。
それゆえか、間合いに入ったけど一本を取れず逃してしまう。決め手にかけますねぇ。
ならばと後ろを向いて思いっきり距離を取るリリィ。ん?なんだなんだ?
いくよーと宣言して始めたのは・・・側転からのバク転。回転しながら迫ってくるリリィ。
いきなり何をするんだこの子は!!
とはいえ、人間が縦回転しながら迫ってくるのは想像するとなかなか怖いものがある。
混乱したかすみん。迫ってくるリリィに悲鳴をあげながら斬りかかる。わああっ。
そのかすみんを宙返りで飛び越し、背面に回って面を叩き込むかすみん。えいっ!!!
勝負あった!って凄いことをしてきましたな、また。
奇策にもほどがあるし、実戦で使えるかは不明だが、とにかく派手でよい。
しかし、かすみん。目をつむって斬りかかるのはどうなのよ。
言葉の割に剣道少女として未熟な部分が見られるかすみん。実はそれほど強くないのでは・・・と思えてしまう。
そんなかすみんですが、スポチャン部の部長に認定されました。
勝ったほうが部長になるなんて誰が決めた?
だって部長って面倒臭そう!というリリィの意見。土方先生もかすみんの方がしっかりしてそうでいいとの判断。
というわけで、かすみんが部長に決定ネ!!
負けたのに部長になるなんて納得いきません!!
気持ちはわかるが、受け止めてもらうしかありませんな。ハハハ。
始動したスポチャン部。まずは部員集めでしょうか。
その後は試合を行ったりするのだろうか。大会とかあるのかな?
どんな風に展開して行くのか読めないのはいいところですな。
服装は自由とのことだがどこまで自由なのかも気になります。
公序良俗に反するくらいでも問題ないのかな?んなわきゃーない。
・空が灰色だから
今回の主人公は教師生活1年目の竹尾きらら先生23歳でございます。
新任教師ということで燃えております!ふんふん。
登校中。小学生たちに挨拶される、きらら先生。
きらら先生は生徒を名前で呼ぶらしい。気合入ってますね。
挨拶をしてきた誠也くん、剣くんには挨拶を返す。
そして、進くん。
ちょっと大人しめな進くんは声を出すのが恥ずかしい様子。
挨拶されるけど、なかなか声に出して挨拶を返せない。
というわけで、きらら先生。挨拶の練習をしようと復唱させます。道の真ん中で。これは恥ずかしい。
まあ、小さな声でも許してくれましたのでよかったよかった。
きらら先生は4年2組の担任。ということは生徒たちは10歳でありますか。
このぐらいの子供はまだまだ積極的。
授業中に手を上げて回答する子も多数いる。
でも、この頃から引っ込み思案な子ももちろんいる。進くんはそんな子である。
4年2組は活発な子が多いが、進くんはその流れには乗っていない。
それが浮いて見えるのか、きらら先生は心配になっている御様子。1度ちゃんと個人面談してみようと考える。
下校時、進くんを探すきらら先生。
その目に飛び込んできたのは、多数のランドセルを抱えてクラスメイトと下校する進くんの姿。
懐かしいですね、カバン持ちゲーム。
ジャンケンに負けたら人数分のランドセル持って一定の距離を歩くってやつ。
男子は大抵経験しているんじゃないでしょうか。今の子供はどうかしらないけど。
しかし、割って入ったきらら先生にはどうもイジメのように見えてしまった様子。
本当に!イジメじゃないの!?ちゃんとズルしないでじゃんけんした!?
進!本当に?いじわるされてないの!?
なんとも真剣ですねぇ、きらら先生。
遊びのつもりだったのに真面目に接せられると子供たちも黙って聞くしかない様子。
進にこのゲームをしたいかってちゃんと聞いたの?と問われるとそれは聞いてないと答えるしかない。
人はいろんな性格があって、気が弱くて嫌でも嫌って言えない子もいるの。
剣も勇悟も誠也もいい子なんだから、もっと他の子の気持ちも考えてあげて。
いいことを言っている。確かにそういう子は存在する。
他の子の気持ちを考えてあげるのはとても大事なことだと思います。生徒も、わかったよ先生と返答する。
ごめんな進。2度とゲームに誘わないから。
いや、それは何か違う。断りを入れましょうって話であって誘わないのはなんかアレじゃないっすか、ねぇ。
それはさておき、個人面談をしたいので進くんだけ残される。
ベンチに並んで座り個人面談開始。
進はもっとハキハキしてなきゃ。子供は元気なものだよ!
先生は教師やってて辛いこともあるけど、クラスのみんなが元気なところを見ると幸せになれるんだ!
だから進の元気なところも見たいな!
気が弱いのもダメだぞ!男の子なんだから!
そんなんだからさっきみたいにいじわるされるんだぞ。元気元気!
元気になるよう話しかけた後、自分の昔話を始めるきらら先生。
先生が小学生の時ね、男の子なんかよりやんちゃで元気がありあまっててね、
大人や友達からもっと女の子らしくしろーだなんてしょっちゅう言われてて傷つくことが多かったの。
でも、その時の恩師がね。
「女の子らしくなんてことはないんだよ。それは個性だから。
子供は自然体のままが1番。私はあなたの元気な姿が見られるのが嬉しいわ」
って言ってくれて、私はすごく救われた。
その時に、私も子供の救いになる小学校の先生になろうと決めたんだ!
昔のことを思い出してつい涙が出てしまうきらら先生。あっ。
あはは、ごめんね!先生なのに。
とにかくもっと進は自然体でいていいと思うの。子供は元気が1番だからね。
という言葉を受けた進くん。今は1週間ほどお休みしています。
この前まで元気そうだったのに何かあったのだろうか。クラスメイトも気にしている。
「オレがゲーム貸したからズル休みしてやってるのかも」
「それはないよ。進はそんな曲がったことしないじゃん」
「登校拒否だったりして」
あはははと笑い飛ばすクラスメイト。はっはっは。まっさかー・・・
笑うな!!
いきなりの先生の怒号にざわっとなる4年2組。
いや先生、何でバカにするのと言われても、別にバカにしているつもりはなくてですね・・・
そう思ってなくても本人がそう感じることもあるんだよ。
進は気が弱い子なんだからみんなもっと優しくしてあげて。
男子も女子も進と遊んであげて。みんないい子だから。先生信じてるからね。
いいことを言ってはいる。言ってはいるんだが・・・なんというか、凄い温度差を感じる。
やはり熱血教師は相手していると疲れるものなのだろうか。
休んでいる進くん。カーテンを引いて暗い部屋で読書中。目が悪くなるぜよ。
そんな最中に、ドアをドンドンと叩く音。そして、進!と呼びかけるきらら先生の声。
いるんでしょ、聞こえてる!?
いつでも学校来てね進!先生がいるからね!
みんなも進といじわるしないで遊んでくれるって先生と約束したから大丈夫だよ!
もう何も怖くないからね進!みんな進を待ってるよ!
ドンドンと叩きながら叫び続けるきらら先生。これは怖い。
アパートだというのに、近所迷惑なこと甚だしいですな。
ようやく去ったかと耳を塞いでいた両手を離す進くん。
しかし、今度は窓の方から声がしてくる。表から叫んでいたのだ。
進!最後に1つだけ聞いて!
私は川野進を4−2のクラスの一員として必ず迎え入れるからね。
先生は恥をかいても命をかけても南小学校4−2みんな、最高の思い出になる学校生活にしてみせるから!
それには進の力が必要なの。先生待ってるからね!
きらら先生の言葉に、うすく開いていたカーテンは完全に閉ざされる。
そして、ヒザを抱えて暗い部屋にうずくまる進くんでありました・・・
そして僕は追い込まれる。
見事な編集の最後のアオリであります。いやあ・・・追い込まれてますねぇ。
なんというか、凄く寂しいものがあるお話でありました。
きらら先生の言っていることは部分部分は間違ってはいないのだが・・・
相手によってそれが当てはまるかどうかを理解できていない節がありますな。
判断基準を自分の子供のころに定めてしまっているので、それと違う子が理解できていないというか。
基本的に悪い人ではない。だから厄介というお話ですな。
悪意のない善意ほどタチの悪いものはないというやつです。周りも否定がし辛い。
進くんを追い込んでいるのは先生の方だと誰かが言っても、聞いてくれるかはわからない。純粋な善意は怖い。
しかし、読み返してみると、言っている内容はかなり矛盾しているようにも見えますな。
恩師の言葉でもある、子供は自然体のままが1番という言葉。
この言葉をきらら先生は、子供は元気なのが自然体であると取り違えているように思える。
だから、大人しい子は自然じゃないと矯正しようとしてくるわけだ。
うーむ。体育会系の教師みたいな苦手さがあるな、コレ。学生時代が思い起こされる・・・!!
女の子らしくしろと言われて傷ついたと言っているのに、男の子らしさを押し付けてくるのも厳しい。
これは子供に限らずだけど、女らしくしろは反発されやすいが、男らしくしろは通り安いんですよね。
大人しい子には色々と大変である。
やっぱり、先生とはドライでいい関係なクラスが一番ですよ。熱血も度が過ぎると疲れるだけになる。
多感な小学生の時期にこういう目にあうと、将来本当に厳しいことになるが・・・進くんはどうなるんだろう。
ゲームを貸し借りしたり、クラスメイトとの仲は良好に見えただけに残念でならない。
今後も親と先生が揉めたりとか、落ち込む話になるかもしれないが、強く生きて欲しい!
・シュガーレス
未だ遠い頂点の背中――
キリオはシャケの後ろに、成瀬さんが兼光さんの後ろにいるというカラー絵。よい対比ですな。
本日は雨。こんな日は風車の旗もなびかない。
さすがのシャケも屋上にはいない様子。雨ですしねぇ。
シャケは、今日はサボリかな?
どうやら雨の日でも屋上にいるのがシャケらしい。
雨の日にあのポーズをしているのはかなり辛い気がしますけどね。頂点ってのも大変だ!
シャケがいないと退屈な1日になりそうだと考えるキリオ。
――とも限らないか。
校舎に入ったらいきなりそこは戦場となっていた。九島の生徒が皆あらぶっている。
キリオにも早速突っかかる生徒がいるが、文字通り一蹴するキリオ。
近くにいたトオルに状況を確認する。グッドモーニング。
どうやら、シャケがマリモに対し放った卒業宣言。それを聞いた奴がいたらしい。
なるほど。それで皆火がついてしまったというわけか。
シャケに挑戦するのはオレだっていう話ですね。
名もなきモブキャラであっても挑戦心をまったく失っていない。これが九島の凄いところですね。
・・・ヤレヤレ。火を付けるのはタバコだけにしていただきたいね。
オフコース。ミートゥ。バーニングだね・・・!
なんだかんだいいながら、キリオも燃え上がろうとしているようだ。楽しみな話ですねぇ。
一方、神楽工業高校。
シャケが卒業をチラつかせて九島が荒れていることは神楽でも評判になっている。
ってなんで今更それで荒れるんでしょうね?
3年生なんだし、いずれ卒業するのは目に見えていたでしょうに。
シャケは敗北するまであそこに立ち続けてくれると思われていたんでしょうか。
そういえば、今って何月くらいなんでしょうか?
シュガーレスは割と季節感がないから卒業までどのぐらいの猶予があるかわからない。
岳は腕まくりし、マリモは半袖。と思いきや卜部さんは長袖ジャージでシロはきっちり着込んでいる。
上着着込んでいる連中が多いから、今は秋ごろだろうか、と考えれなくはない。
が、ひょっとしたらまだ5月の頭くらいという可能性も無きにしも非ず。
実は入学してから1か月くらいしか経ってないぜって話だ!!
それはさておき、神楽の話。
シャケが卒業という話なら、神楽では兼光さんの卒業を考えねばならないでしょう。
兼光さんが頭退いたなら、次の頭はやっぱ副長の成瀬さんだよな・・・?
そんな噂話が神楽には流れる。まあ、当然そういう話も出てきますわな。
いつも通り、体育館に集まる兼光さんと幹部達。
正門は今日退院ということでまだこの場にはいない。
そんな状況だが、シャケの卒業宣言を聞いた兼光さん。いい機会だから自分の後のことを幹部に話そうとする。
さすがに兼光さんですね。もう、どうするかはあらかた決まっている様子だ。
兼光「・・・成瀬がいないな」
与崇「――そういえば」
生駒「いつものことなんでつい・・・」
成瀬さん、いつもサボってるのか。
神楽の幹部連中初登場時も姿が見えなかったが、そうか、いつものことだったのか。
そんなNo.2に対しイラだちを見せる恩田。ふむ。
その話題の成瀬は雨の中を登校しようかどうしようか考えながら歩いていた。
その目の前に現れた人物は・・・シャケ!
神楽の成瀬尚か・・・オキラクそうだな。
確かに。九島も神楽も頂点の卒業のことでピリピリしているのに、オキラクな感じの成瀬さん。
でも、面と向かって言われるのはさすがに気に入らなかった様子。
オキラクだとか――アンタにゃ言われたくねえな!
それは確かにそうだ!
フッかけてんならノリますよ・・・!と成瀬さん。戦闘意識が低いってわけではない。
対峙する2人。だが、シャケはノリ気ではない感じ。
ポケットからいつもの鮭の文字入り灰皿を取り出してタバコを処理する。
この灰皿ポケットに入れるにはでかくないか?ズボンが膨らんじゃいますよ?
次の頭がコレじゃあ、兼光も苦労が多そうだ。
さすがにシャケ。他校の生徒のことを心配する余裕がある。
九島の連中はあらかた燃え上がらせたので、他校にも火をつけて回ろうと考えているのだろうか?
・・・アンタに神楽のことクチ出しして欲しくないね。
神楽は九島とは違う。サル山みたいに強い奴が頭ってわけじゃないんだ。
だから、だよ。
そういうことなんでしょうね。
成瀬さんは強い。兼光さんを除けば、おそらく神楽では1番強いんじゃないでしょうか。
だけど、正直頭には向いていないと思われる。
規律は守れないし、後先考えずケンカするような奴である。それなのに本人にその自覚は無い。
もし、成瀬を頭にするというなら、俺は反対ですと述べる恩田。
与崇さんもまた、似たような意見を述べる。
兼光さんの決定なら従う。ただ――納得しない者が現れるのは当然だと思います、とのこと。
組織として成り立っている神楽では、奔放すぎる成瀬さんは浮いている感じがあるんですかね。
兼光さんという強大な頭がいるときはそれでもよかったんでしょうが・・・
シャケと別れた成瀬さん。
歩いているところ、路地裏で神楽の兵隊達が倒れているのを見つける。
お前ら、捨て犬のマネか?と近づく成瀬さん。捨て犬と不良か・・・いい話フラグですね!
誰にやられた?しょっぱい相手だったらフルヌードの刑・・・
雨の日の捨て犬をフルヌードにしようとする不良。うん、いい話にはならんな。
というか、さした指を払われてしまう成瀬さん。おや、これはなんとも。
すみませんと謝り、逃げて行く兵隊。なんとも不穏な空気でありますねぇ。
神楽の跡目争い。これはなかなかに興味深い題材でありますな。
九島とは違い、強いだけではなく貫目も必要になるのが神楽という組織の頂点だ。
その跡目争いに名乗りを上げる男が現れるということだが、一体誰でしょうか?
与崇さんなら頑張って後継ぎになってくれそうな気はしますが・・・はてさて。
正門辺りも名乗りは上げそうな気もするし、まさかの新キャラの可能性もある。
新キャラだった場合、また生駒が瞬殺される可能性が出てくる。
3戦3敗3瞬殺という記録を打ち立てる生駒!という流れだったら色々と印象的になれるよ。やったね生駒!!
・聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
黄金聖衣を脱ぎ捨て、フェルサーと対峙するエルシド。覚悟の決戦、参る!!
傷ついた体でどうするつもりだと問われたならば、ただ一つ、抜き身の刀となると答える。そして――
貴方が持ち、峰の研いだその剣と語ろう!
剣と、斬桜鬼と語ろうと来ましたか。エルシドさんらしい話である。
だが、光速を見切れる黄金聖闘士といえども、それは不可能だとフェルサー。
振り被ることもなく、俺が思考した時にはお前は斬られている。
見切ることなどできぬ!ましてや・・・語り合う間などない!
両断されるようなことはないが、体を大きく斬られ、大量に血を噴出すエルシド。
常人ならば失血死するのではという勢いで血が噴出している。
フェルサーも終わったなと背を向けようとするが、気づけば立ち上がり構えているエルシドさん。
己が浮かび上がってきた・・・
血が抜けていき、指先が冷えると拳が本当の刃になったように思う・・・
己の内なる剣が見える・・・荒く固く・・・欠けた剣だ。
聖剣とはまた違った感じの剣でありますね。あまぎれとは程遠い。
自身の性格がそういったものであると認識できているということかもしれませんが。
だからこそ、その己の内なる剣を研ぎ、鍛え上げようとしているのでしょうな。
己の内なる剣を見据えるエルシド。
さらに、フェルサーの持つ斬桜鬼の姿も見える。
斬桜鬼には、その剣を研いだ峰の姿が映っている。
生前・・・というか、フェルサーが別れたときの、少女だった峰の姿が浮かび上がっている。
斬桜鬼の大きさと身長がマッチしているので、この時の姿のほうが色々と都合がよさそうだ。可愛いし。
これが斬桜鬼の姿。峰の剣に込めた魂。
聖剣を目指した果てが、まるで悪霊だ。これが聖剣なのか?いや・・・これでは魔剣だ!!!
思考と共に切り裂く斬桜鬼の一撃をかわすエルシド。なに!?
斬桜鬼に見える峰の動きを辿れば攻撃の瞬間がわかるって話ですね。
それはそうと、魔剣呼ばわりは今更な感じがありますね。
峰が斬桜鬼を出した時点で妖刀呼ばわりされていたじゃないですかー。
だが、改めて斬桜鬼に対して語りかけるエルシドさん。
聖剣とは武器として圧倒的なだけではいかんのだ。夢は妄執に変われば邪道に落ちる。
聖剣とは・・・仁をもって己を研ぐ、その先にあるものだ!!!
エルシドさんらしい言葉でありますね。
仁のため、義のため。己を研ぎ澄ますことで聖剣に至ろうとする。なんともらしい話である。
心まで刃になれば涙も流せん・・・!
それはそれで悲しい話ではありますけどね。
攻撃を交わし、フェルサーと斬桜鬼を切り裂くエルシド。
勝負はあった。観客の熱気を吸ったフェルサーの体も元の大きさに戻って行く。
倒れたフェルサーに近寄り、尋ねるエルシド。
強く優しかった貴方がなぜ・・・夢神を操りこのような修羅の巷を作らねばならなかったのか。
なにも・・・なかったからよ。
フェルサーはそう答える。
全身の火傷で戦士としてまともに戦えぬと聞いた時もさしたる感慨はなかった。
むしろそれほどの気持ちしかなかったのだと、そちらの方が俺を失望させた。
この観客たちは俺だ、エルシド。
俺が優しく見えたならそれは間違いだ。俺には執着がなかっただけなのだから。
やはりそういうことだったのですね。
観客に対して皮肉めいた言い方をしているなと思ったが、己に向けての言葉でもあったのですな。
フェルサーもまたエルシドさんの兄弟子らしく不器用な生き方というかなんというか。
俺はただひたむきなお前たちを見て心の隙間を埋めていただけだ。
そんな俺がいつまでも側にいられるわけもない。
聖闘士以外の道を見つけようと思った。お前たちの夢が叶うよう祈ってな。
だが旅先で一つの噂を聞いた。それは俺の唯一の望みを打ち砕いた。峰の死だ・・・!!
不憫だった・・・あの娘だけ夢半ばで倒れるなど・・・
あの異国の朱色に輝く瞳が二度と見れないなど、俺は峰にもう一度夢を見て貰いたかった・・・
夢神の力で峰の魂を復活させたのだ。峰の魂の見る夢と共に・・・
なるほどねぇ。
フェルサーの気持ちもわからなくはないというお話しですな。
しかし、旅先でどうやって峰の死を伝え聞いたのであろうか?意外とそんなに遠くに行ってなかったのだろうか。
旅に出るといいつつ山のふもとをうろつくフェルサーとか想像するのは嫌だな!
それはさておき。フェルサーの語りは続く。
全ては峰の夢のため・・・
もしかすると、お前がこの町にやって来ることも、自分の研いだ斬桜鬼と戦うことも、この町の叶えた峰の夢なのかもしれん・・・
この町はフェルサーの夢というよりは、峰の夢であったのか。
自らの研いだ聖剣の力を発揮させる場所を作りたかったということなのでしょうか。
そして、その力を貸した夢神は、観客の熱気を食らうことを対価としたと。
話し終えたところで、フェルサーが苦しみだす。
・・・スマン・・・エルシド。
このまま・・・俺と共に逝ってくれるかと思ったが・・・騒ぎ出した。
夢神ボペトールが!!
フェルサーの体から黒いものが噴出してくる。
これが夢神ボペトール!?ボペトールは観戦していた峰の周りに集いだす。
そして、この場にいる全ての人間どもの夢を喰らって滅してくれると宣言する。
休む間もなく夢神との対峙を迫られるエルシド。
未だ完成に至っていない聖剣で神を斬ることができるのだろうか!?
次回はエルシド編の最終話。見事な闘いを期待しております!!
・ドカベン ドリームトーナメント編
輝きを失った"光る球"
9球を投げてみるが、ここまでの最高は139キロ。プロだった割には遅いと子供たちに酷評される。
ラストの10球目。これはどこまで行くか?
結果は140キロ。並のスピードでございます。
久しぶりで140キロは上等という鉄五郎。とはいえ、光の小次郎の球でこれはガッカリといえる。
肩は特に問題ない様子。これ以上投げたらわからないが、10球程度なら問題ないか。
だが、これだけのスピードしか出せなかったことに忸怩たる思いがある様子の小次郎。うーむ。
鉄五郎は今のままでもドルフィンズの投手として新田小次郎を採用しようとする。
だが、小次郎としてはそれは納得がいかない。
この球でお世話になる気にはなれないとのこと。
全盛期の球でプロとしてやってきたプライドもあるでしょうし、今の状態でお世話にはなれないのも無理はない。
今日のところは失礼するよと退散する鉄五郎。しかし、小次郎の獲得は諦めてない様子。はてさて。
子供達は小次郎にプロに戻れと言い募る。
監督がドルフィンズに入れば、おれたちいつもハードオフエコスタジオにタダで入れるじゃん!
そうだ、そうだ。決まりましたー!!
何を言い出すのだこのガキ共は。いくらなんでもタダでは入れないっしょ。たぶん。
子供達が騒いでいる中、出張から帰ってきたぜーという男が女池少年野球部の部室の扉を開く。
武蔵と呼ばれたこの男。優勝したはずなのに盛り上がっていない少年達を見てがっくりきている。
優勝して嬉しいけど嬉しくない。
なぜならば、監督がドルフィンズの入団を断ったからだ。
武蔵は子供達から一連の説明を聞き、小次郎にプロ入りを勧める。
小次郎としては、今の状態じゃ客寄せパンダにしかならないと考えている。
しかし、武蔵。いいか悪いかは入ってから考えろと説得を行う。子供達も口々に入れと言い出す。
プロは野球少年たちの夢の世界よ――監督!その夢を見せてくれー!
子供たちの説得が続く頃、新潟ドルフィンズの球団事務所。
鉄五郎と五利は新田小次郎の獲得について揉めていた。
光どころかサビだらけだったので諦めようという五利。しかし、鉄五郎は譲らない。
受けた10球で十分。その10球を小次郎が光らせてくれりゃ、試合を引っくり返すストッパーに作り上げてみせる、とのこと。
小次郎のストッパーは従来のストッパーとはわけが違うという鉄五郎。
勝ちゲームのラスト、九回の登板はわしに言わせればストッパーとは言わない。
回が何回であれ、ここで失点したら試合が決まってしまうような大事な場面にこそ出て、
抑えて流れを戻す投手こそが真のストッパーなんじゃ。
そして、その10球。新田小次郎は見事に光らせて必ずわしを尋ねてくる。
自信満々の鉄五郎であるが、果たしてうまくいくのか?
荒波を打つ日本海を見て思い悩む新田小次郎。プロ復帰か否か。その決断は!?
今回の選手名鑑は、今回登場した山本武蔵。この男も『光の小次郎』の登場キャラである。
新田小次郎と合わせると、武蔵と小次郎のコンビなんですな。
小次郎がプロ入りを拒否して浪人生活を送った時、トレーニングパートナーとして小次郎を支えたという。
捕手も捕れないという「光の球」を小次郎が開発したとき、専属捕手としてプロ入りを果たしたそうな。
この武蔵が、再び小次郎をプロの世界に連れ戻すのだろうか。楽しみな話である。
・ちぐはぐラバーズ
本当の強さを身につけるためにアヴァロン学園へやってきた無心。
編入手続きを済ませる間、モルドレッドが学園の案内をしてくれる。
とはいえ、もちろんモルドレッドとしては歓迎などしていない。
荷物にまとまって今すぐ出ていけ。
訂正する・・・荷物をまとめて今すぐ出ていけ。
相変わらず決めるべきところで間違える子である。前者でも問題ない気はするけどね。
どちらにしろ、無心はまだまだ戻れない。
――小生は、爽さんを守ると。誰よりも強い剣士になると、そう決めたんだ。
なんともすれ違いな話でございますねぇ。
まあ、2人の距離が近すぎた気もするし、一度離れてみるのも刺激になっていいかもしれん。
朝4時というのに各部は猛練習を行っている。さすがにスポーツエリート校。
エリート・・・?笑わせるな。
このアヴァロンにいるのは戦いの食物連鎖を生き残る捕食者たちの群れだ。
気をつけた方がいいぞ?捕食者の領域に踏み入ったら無事では済まないからな。
そいつはまた恐ろしい話ですね。
実際、ごっつい人が多い。ランニングに巻き込まれただけで小さな無心の体は吹き飛ばされてしまう。
うーむ、見事なまでの被食者っぷりですね。
身体が小さいのに剣も持っていないのではいかんともしがたい。
剣道部はこちらだと案内されたところは建物もなにもない広場のようなところ。
そこに100人以上の部員が入り乱れ稽古を行っている。
アヴァロン学園剣道部は120名を擁し、総生徒数の一割を占めているという。
それだけの生徒が一斉に争っているとは・・・まさに合戦といった雰囲気ですな。
その中の一人、轟という黒髪の選手はなかなかに強い。
隣接しているゴルフ部からの流れ弾を空中ではじき落としたりする。
剣道部と双璧をなすゴルフ部は校庭に隣接して18ホールまるごと入っているため、飛ばし屋のミス球が飛んで来る。
ただそれだけの話だとモルドレッドは言うが・・・どう考えても普通の環境じゃないですよね。
相手と組みで稽古中に後ろから飛んできたゴルフボールを反射的に叩き落とす。
これほどの腕前を持つ男であるが・・・剣道部においては補欠扱いだという。ううむ・・・!!
レギュラーであるモルドレッドの話を気をつけの姿勢で聞こうとする部員一同。
だが、その前に質問をする轟。
ガラハドが――あの人が退学になったとの噂は本当ですか?
その質問に肯定するモルドレッド。そして、そのガラハドの代わりに来たのがこの天原無心だと紹介する。
これには部員たち、納得がいかない様子。
ふーむ、ガラハドは意外と部員に慕われていたのでしょうか?あの人とか言われてるし。
敵には容赦なく残忍だが、味方には稽古に付き合ってくれる優しいお兄さんだったのかもしれない。
単に強さに惹かれていたというだけかもしれませんけどね。
納得いかなさそうにしていた部員たちだが、突然一斉に頭を下げる。失礼しました!!
何事かと思ったらモルガンがやってきていたのだった。
気づけば校庭にいた人間全てがモルガンにひれ伏している。なかなかに異様な光景だ。
ひょ・・・ひょっとして小生は――とんでもない学園に来てしまったのかもしれない!!
とんでもない数と強さの剣道部員。更にその上を行くとんでもない実力者のモルドレッドくんたち。
その全てをかしずかせるとんでもない女王。
誰よりも強い剣士になるためには――この全ての剣士たちを越えなければならない・・・
無理だ。今までの小生から生まれ変わらねば!!
アヴァロン学園の制服に着替える無心。これでもう後戻りはできなくなった。意外と似合ってるじゃないか。
強くなるにはよい環境かもしれないが・・・果たしてどうなることか。
1か月もしたら身長が今の3倍になっていたりするのだろうか?それはそれで見物である。
さて、何も言わずに行ってしまった無心。
転校を知った千春ちゃんは悲しみのあまり、海兄を連れて天原道場に向かう。
爽さんならば何か知っているかもしれないと考えてのことでありましょう。
海兄としては、無心くんがいなくなるのなら千載一遇のチャンスが訪れたと考えれてしまう。この機会を活かせるか?
爽さんは中庭にいるらしい。
玄関から周りこみ、土門兄弟が見たものは・・・ガラハドと抱き合っている爽さんの姿・・・!?
目を疑うこの光景。い、一体何がどうなっているというのか!?そりゃ海兄のメガネも割れるさ!!
ガラハドが竹刀を届けに来るのは想定内の出来事。
しかし、この光景がいきなり出てくるのはあまりにも想定外である。一体どういうことなのか?
単に当身を食らわして気を失ったガラハドの崩れる体を爽さんが支えただけだったとかいうオチだったりして。
ガラハドが妙に脱力して無表情になっている辺りが怪しい。
ただその場合、支える理由はあまりないんですよね。うーむ。一体どういうことであるのか。
・りびんぐでっど
桜が咲いたのでお花見にやってきました。
もなこちゃんに、アンリちゃんに、青山君の3人。
青山君はまた両手に花でありますか。花見なだけに華々しいことだな!!
シーズンということもあってか、凄い人混み。座れるかどうか怪しい状況だ。
こんな状況の中に突っ込もうとするもなこちゃん。待て待て。
もなこちゃんが人混みに入るとまた分離しちゃうことになりかねん。正月の再現になる。
というわけで、もなこちゃんは待機し、青山君が場所の確保。水森さんは食料調達に向かう。
食料持参せずに現地調達をする流れなのか。
待機を命ぜられたもなこちゃん。とはいえ一人だけ何もしないワケにはいかない。
なので、公園の秩序を守るために掃除とかしちゃったりする。
と、怖そうなおじさんに気に入られてしまいました。あらら。
最近の若い者は風紀が乱れてそうなものなのに感心だねぇと誘われる。
メシを食わしてやるとか言われると、怖い人でもホイホイ乗っていきたくなっちゃうもなこちゃん。
メシは魅力ですが。メシは魅力ですが!!
結局も〜ぐも〜ぐと食べ放題のもなこちゃんでありました。さすが!絡まれまくり、なじみまくり!
なんてことしてたら、怖い人たちの組長登場。おぉ、こりゃひときわ怖い。しかも不機嫌!
何でかというと、クリーニングに出したばかりの組長のお気に入りスーツにべったりとアイスクリームがつけられている。
イチャついているカップルの女にやられたそうな。そ、そいつはご愁傷様です。
なんで女なんかがいるんだァ・・・?
機嫌が悪いときに、女子が面子の中に紛れ込んでいて、不機嫌さMAXな組長。あわわわわ。
これはいけない。こうなれば灰田ちゃん。なんか芸して組長を喜ばしてくれ!
ってなんでそうなるの!?組長怒らせると怖いのはわかるけど、無茶振りにもほどがある。
芸・・・芸か。もなこちゃんにもできる芸・・・やるしかないのか、あの技を・・・
マジックショーのような空想を繰り広げるもなこちゃん。
おぉ。タネもしかけもなく、腹から万国旗と腸が。おい。
さすがに公衆の面前でそれはまずい。というわけで青山君が体を張って割り込む。さすがの度胸だ。
怖いけど、何とかやってみせるぜ。よみます、即興ポエム!タイトル「桜」。
「桜」詞 青山圭太
先の見えない未来が怖い
うつむいて歩く僕の目には
固く冷たいアスファルトがうつるばかり
もうダメだと絶望する
そんな中に一筋の光
さくら色の光それは足元に落ちてきた桜の花びら
ふと見上げてみれば一面の桜色
こんな僕にも春は来る
いつか・・・・・・きっと
いつか・・・きっと
おぉ・・・文章を書き起こしてみるとこれは・・・見事に内容がない!!
ポエムに内容があるものなのかどうかは知らないが、お世辞にも出来がいいとは言えない。
いきなりこんなもの聞かされちゃ、怖い人たちも意識が吹き飛びそうになるってもんだ。
こういうの青山くんにやらせちゃだめだーッ!!
さすがもなこちゃん。よくわかっている。
そういえば青山君、もなこちゃんへのラブレターもこんな感じでしたな。
本人は渾身の出来だと思ってたりするようだし・・・
色々とそつなくこなす青山君にも苦手とするものがあったか!このセンスは致命的やで!!
怖い人たち審議中。今のはギャグだったのかと考える。
とりあえず組長が喜べば問題ない。組長の判定は・・・有罪(ギルティ)!!
当然のごとく非難ごうごうでありましたとさ。当たり前だ。
そんな環境にアンリちゃん登場。これはまずい。よりややこしいことになる。
なので、来ちゃいけないとブロックサインを送り出す青山君。
全身を使ってアンリちゃんに来ないように伝える青山君。うん、恐ろしいほど伝わっていないな。
だが、その鬼気迫る迫力は本物。そりゃあ必死ですから。
それゆえか、組長にはあるものが見えてしまっている。
見える・・・桜の木が・・・
ポエム「桜」を体全体で表現しようとしているのか!?
驚きに包まれる怖い人たち。
力強くゆっくりとした生命力を感じさせるあの動きは・・・桜の木そのもの!!
あまりの美しさに涙を流す組長。周りの怖い人たちにも桜が見えたらしい。なんと・・・
全く意識はしていなかったが、どうにかこうにか楽しませることができたらしい。
俺たち桜を見に来たんだ・・・怖がらせちまって悪かった。
いいモン見せてくれてありがとな。
青山君たちに場所を譲って退散する怖い人たちでありました。
うーん、これが芸は身を助くってやつなのか。
お花見シーズンの折、一芸ぐらいはできるようになっておかないといけないって話ですね。
即興でポエムをよめるぐらいになっていないと怖い人もやりこめれないぞ!
いや、ポエムでやりこめれてはいなかったわけだが。
ゾンビっ子を落とすときぐらいにしか使い道はなさそうだぜ、即興ポエム。
・ANGEL VOICE
皆川のスーパーセーブに沸き返る八津野の応援団。そりゃ沸くさ。
逆に声を失ってしまう市蘭応援団。これは悔しい。
決めて当たり前と言われるPK。それをあの乾が止められる。
ルカさんも、あいつでも止められるってことがあるんだなと意外そうにしている。
どうやら乾の狙いより内側に入ったらしい。
本来はゴール右隅ギリギリを狙っていた。
そこならイチかバチかでキーパーが同じコースに跳んでも絶対届かないからだ。
だが、その隅より内側に入ってしまった。それゆえ、止められることになってしまった。
では、何故内側に入ってしまったのか。それは大事な試合だったからだ。
百瀬は言う。
たぶん乾は、今までのどんな試合よりこの試合に勝ちたいんだよ。
そりゃあそうでしょうね。ここまで来て負けたくはない。
八津野に勝利することが、これまで目指して来た目標の1つなんだから。
隅を狙うのは止められにくいが、逆に外側に行ってしまうと枠を外してしまう。
そうなれば、絶対に得点にはならない。それを恐れてしまったのでしょうね。大事な試合ゆえの慎重さがでたわけだ。
このPK失敗の報告はマイちゃんのもとにももたらされる。残念です。
ぶるぶると震える手を押さえながらうなずくマイちゃん。うう・・・
今のPKについてだが、責任はゴール前にいた全員にあると関根さんは言う。黒木監督も同意見。
というのも、ルーズボール。
皆川がキャッチできず弾いたボールを押し込んで得点にするチャンスはあった。
ところが、簡単にクリアされてしまった。
それは近くにいた二宮さんの責任だけではない。
エリアの外で待機しとる者全員――キヨハルが蹴った直後の動き出しが遅かったわい。
なるほど。皆どこかで乾なら確実に決めると思い込んでいたから、か。
試合中のPKはキッカーとフォローする者全員の連動が欠かせんからのぉ。
せっかくのチャンスだったのに、その動き出しの悪さも手伝ってフイにしてしまった。
二宮さんは自分で気づいているようですが、悔しい話でしょうな。
チャンスをものに出来なかった場合、流れが相手側に行ってしまう可能性がある。
あいつら大丈夫だろうかと心配する不良くん。
それに対しマイちゃん。大丈夫だよ。応援団が一杯いるから、とのこと。
気持ち切り替えて行こうぜー!!
八津野相手にまだ0−0じゃねぇか!!
まだまだー!ここからよ!!
いけるいける!!八津野に勝とうぜ!!
口々に応援してくれる生徒達。これは嬉しいですねぇ。
かつては嫌われ者だった市蘭サッカー部。それがこれだけ温かい声援を受けれるようになるとは・・・
なかなか感無量なものがあります。市蘭イレブンも落ち着きを取り戻したようだ。
なんだかんだで、退場者を出した八津野は1人少ない10人になる。有利にはなるはずなのだ。
その八津野。PKをクリアした直後に選手交代を行う。
FWの仁科を下げ、DFの小座間を投入する。
天城はポジションを1つ上げ、トップ下で攻撃に専念する。
こうやって攻撃は激しくし、守りはしっかり固めようという考えらしい。
中盤が空くような形になるけど、ある程度はしょうがないんでしょうな。
それと、オレたちは風上に立っている。追い風を積極的に使えってよ。
島田監督の言葉を天城に伝える小座間。
風ねぇ。最初の陣地決めがどこまで影響してくるのか。見物ですな。
その結果いかんによっては、百瀬のジャンケンの弱さも鍛えなおすことを考える必要が出てくる。
習志野にPKを先行されたときも百瀬のジャンケンの弱さ故だったからなぁ。
小座間は成田より身長が低い。空中戦は圧倒的に不利だ。
とはいえ、ヘッドの打点の高さで成田に勝る者はうちにはおらんと島田監督。
競い合いにもならん空中戦に備えるより、スピードと反応の早さで競り合える者を入れたほうがよかろうとの判断だ。
果たして島田監督のこの判断はどういった結果となるのか?
反応が早すぎて成田の足をかけてしまって2人目の退場者になったりしたら意外すぎますよね。
いや、さすがにそういう展開にはならないと思うが・・・意外すぎますよね?
・ましのの
体育の時間。増埜さんは男子の注目の的。
やっぱすげえなあの胸はって話です。
その様子が面白くない沙姫ちん。この不機嫌そうな表情がなかなか可愛い。
増埜さんをライバル視する沙姫ちん。胸では明らかに負けている。
こっちは寄せて上げて詰め物して大きく見せてるっていうのに。
そうだ。どうせ普段増量してるニセ乳でバレてないし、更に盛っちゃえばいいんでないの!?
というわけで、ニセ乳の作り方講座。ああ、またいらない知識が・・・!!
ブラジャーの内側のポケットにパットを詰める所。これに入る限り詰めまくる。パッツンパッツンやないかい。
それを前屈みで、重力を利用して胸肉全てをホールドし、上げる!
ダメ押しで更に背中・脇肉もかき集めてブラに詰め込む!
そこで出来上がるのが沙姫ちん特製の盛り乳だ!
――で、今回はそこに強化を加えての・・・
パット入れる袋部分に入りきれない分も更に肉とブラの間に詰める!大増量ってお話です。
――の結果。もりっと詰め物がいっぱい入った状態。胸やパッドがブラからはみ出そうである。
でも、服を着たらわからないし、巨乳に見える。
これならもっと大きいブラを買えばよい話になるなと御満悦。
そして登校。エセドジっ子らしいところを久々に見せる沙姫ちん。
シャツの胸元を大きく開け、リボンも忘れたことにする。露骨なアピールや!!
でも、そのおかげで実は着やせするタイプだったのかと思わせることに成功。ニヤリ。
男子の話題独り占め・・・と思ったところに増埜さん登場。ぐぬぬ・・・
しかし、今日は一味違う沙姫ちん。増埜さんに匹敵しそうな巨乳だったとはなと評判になっている。
勝ってる私の方が目立ってる!!よかったね沙姫ちん。
喜んでいるところ、予備のリボンを貸してあげると近づく増埜さん。
エセではなく本物のドジである増埜さんは普通によくリボンを忘れるらしい。なので予備を持っているとのこと。
しかし、足を滑らせ、沙姫ちんの胸にダイブする増埜さん。
その衝撃で、パットが押されて飛び出た。
さらにシャツを掴んで隙間を作ると・・・パット落つ!!
まるで産卵みたいにポロポロポロっと何かが落ちて行く。
結局増埜さんには痛い目を見せられてしまう沙姫ちんでありましたっと。
まあ、男子にはパットが何かはよくわからない。使用しない増埜さんにもよくわからない様子。
気づかれはしなかったみたいからよかったね沙姫ちん!!
そうかー盛ろうと思えば大量に盛れるんだなーというお話でした。
沙姫ちんは元のままのスタイルでも問題はないと思うが・・・注目を浴びたいのだからしょうがないですよね。
そういう意味では、注目浴びれてよかったじゃないですか。そういう注目はいやであるか。そりゃそうだ。
・LUCKY STRIKE
1回の裏。荒川南の攻撃。古巣を相手に江夏がマウンドに立つ。
姉のユミちゃんも応援にかけつけました。
打席に立つのは、4番の新堂清春。埼玉最強のバッターである。
遅れてやってきたユミちゃん。スコアブックを持っている観客に状況説明を願い出る。
このメガネのリトルマニア、連続での登場とは・・・なに無名の男がキャラ立ててきてるわけ?
1回表。恒実ちゃんが初球先頭打者ホームランで1点を先制したが後は凡退。
1回裏。まず荒川南の1番、藤田進(弟)が意表をついたセーフティバントで出塁。
次に2番の藤田駿(兄)が送りバン。
3番の京本政也の進塁打によりツーアウト3塁。
そしてこの場面。迎えるは荒川南の・・・いや!埼玉の主砲!4番、新堂清春。全国トップレベルの怪物バッターだ。
一打同点という場面で迎えた最強の相手。江夏の鼓動も早くなる。
忘れもしねえ。新堂に打たれたあの一発・・・
荒川南を辞めた理由の1つは、てめえともう一度勝負するため。
行くぜ、新堂!!
全力で放つトルネード。初球は見送る新堂。衣笠も満足な一球がミットに吸い込まれる。よし!!
いい球だ。5年生にしては、いい球だ。
投手を圧倒する威圧感を放ちだす新堂。
江夏の球は5年生にしては圧倒的だが、6年生では並だとでもいいたいのだろうか?
確かに、この年頃の1歳差は大きな差であるが・・・
なめんじゃねえ!!あの時の俺と、同じだと思うなよ!!
ボビウっと投げられた2球目。
これをドキャっと芯で捕らえる新堂。
打球はセンターオーバー。同点タイムリーとなりました。
うーむ、さすがは新堂。打ってきますねぇ。
残念だ。来年のお前と勝負してみたかった。
そんなに1年の差は大きいというのだろうか。新堂も歳の差に拘るやっちゃで。
観客のリトルマニア。やっぱりレベルが違うなぁとの感想。トルネード小僧、江夏君でも通用しないかとのこと。
ちゃんと江夏の名前も抑えている辺り、リトルマニアですねぇ。
しかし、隣にいるのが姉の江夏ユミだとは気付いていなかった様子。
江夏ユミだって〜〜〜〜〜〜〜!!
あのトルネード・・・いや!!
ユミネードで恐れられた全国2位のリトルの女神がッッ!!ボクの目の前に〜〜〜〜〜
リトルの女神と来ましたか!さすがユミ姉ちゃんっすね。
女子高生というネームバリューより、リトルの女神という実績のほうがリトルマニアには大きかったらしい。
全くこのリトルマニアが。なに無名の男がキャラ立ててきてるわけ?
てなことを言っている間に、5番の鈴木信夫君に打たれてしまう江夏。
しかもその打球はライトのフェンスを越える。勝ち越しのツーランホームランだ!
まさかのホームランを許す江夏。それもあの信夫に!
ベースを回る信夫。その手の平は豆が潰れた痕が大量に見受けられる。努力したんですねぇ。
確かに荒川南の練習はどこよりも厳しい。
でもボクはあきらめず、ずっとがんばってきた。健太君とは違う。
君は荒川南を辞めたんじゃない。逃げ出したんだ。
厳しいことを言いますねぇ信夫。
でも、江夏にしてみれば、5年生でいる間はマウンドに立てないのなら荒川南にいられるはずもなかったわけだしねぇ。
努力すればレギュラーになれる信夫とは立場が大きく異なる。
と思いきや、マイケルは5年生でマウンドに立てているし、うぬぬ?
ともかく、プライドを打ち砕かれた江夏。かなり危険な表情になっている。今にも崩れ落ちそうだ。
1回の裏でこの状況とは・・・果たしてどうなってしまうのか。
衣笠にまた鉄拳でも食らわしてもらうしかないのだろうか。
あと信夫。この間の練習試合を見学してたときは凄く弱気じゃなかったかい?
新堂に、ボクが健太君の球を打てるはずは〜みたいなこと言ってなかったか?もしや、ブラフか!!やりおるな信夫。
・ハンザスカイ
IH予選から1か月が経過。
御門高校空手道部一同、IHにむかって燃えてます!
さすがにIH出場となると学校側も評価してくれる。
男子団体組手と穂波嬢の名前が大きく貼り出されている。
空手道部のところが貼り紙になっているのは使いまわしだからなんでしょうな。
1か月も経過したおかげで番場さんのケガもすっかりよくなったようだ。
IH本戦がいつ始まるのかはしらないけど、いい感じに仕上げていかないといけませんな。
次の相手は各県を制した強豪どもだ。今まで以上に気合入れろよお前ら!
青柳さんの激のもと声を張り上げ突きを繰り返す一同。
南は一度御門の中堅を勤めたこともあるせいか、すっかり番場さんに目をつけられた様子。
ゆくゆくは番場さんの跡取りになったりするのだろうか・・・できるのであれば、ね。
めらめら――いえ、ごうごう燃えてます!
見てるとなんだか私まで・・・!!
熱くなるものを感じるといった様子のもなかちゃん。
予選で初勝利を収めた野田も頑張っている。本戦ではどれだけの活躍を見せることか。
半座もどうやら怪我はよくなったららしく、御門のメンバーはフル稼働でいけそうですね。
ここで半座と大谷さんの組手が実現。
女子の人数が少ないせいもあるけど、空手道部は男女混合で組手するんですな。
そういえば前も穂波嬢が青柳さん蹴ってたりしたなぁ。
崩し技とかもあるし、事故とかあったりしないかとか思わなくもない。
穂波嬢だと強すぎてそういうこともないだろうが、大谷さんなら・・・!!
と思いきや、半座を押している大谷さん。あらら。強い?いや、どうも半座の様子がおかしい。
手足が――重い。
おかしいな、オレって――こんなに息切れ早かったっけ?
崩すどころか崩されて突きを決められる半座でありました。あらあら。
稽古終了。1年は掃除をしてから上がることになる。
野田くんは稽古が終わってからもまだ道着姿。どうやら動き足りない様子。さすがのスロースターター。
こんな野田くんに付き合える相手と言ったら半座くらいしかおるまい。
そう思って、半座に組手に付き合ってもらおうとする野田くん。しかし、今日は帰るという半座。おやおや?
どーしちまったんだろ。最近・・・ただ・・・疲れるな・・・
気だるげな様子の半座。その前に現れたのは穂波嬢。
どうやら忘れ物を取りに戻ってきていたようだ。
月明かりの下の穂波嬢はなんだか色気があるように感じなくもない。
というか、初期の頃に比べると足が長くなったような気がしますな。
IHまであと1週間。気合を入れていこうという様子の穂波嬢。
しかし、半座はどうにも暗い表情である。
そういえば最近は動きも重いなと心配する穂波嬢。それに対し半座は尋ねてしまう。
・・・アンタさぁ、「練習が面白くねぇ」って思ったことあるか・・・?
いや、んなこと言ってる場合じゃねえってのはわかってるんだけどよ・・・
前はさ、稽古をするとスカッとしてたんだけど・・・なんか最近しんどいだけでさ。
意味あんのかなぁっ・・・て・・・
俺なりに稽古したつもりだったけど――約束も守れなかった・・・
IH本戦を前にして、どうやら精神的な不調に陥ってしまった半座。
これはまた厄介な話でありますね。
敗北のショックは優勝による感激で吹き飛んだと思ったのだが、根強く残っていたらしい。
昔の穂波嬢であれば、ぶん殴って説教していたところであるが――
なんせ、最強相手に無理な約束をさせてしまったのが他ならぬ穂波嬢ですからねぇ。
これは強くでにくいところがある。果たしてどうするのか。
簡単な精神論でどうにかなるなら不調になんて最初からならないでしょうしねぇ。
下手すると不調なまま本戦に突入することになりかねない。
苦戦するのは悪くないのだが、雰囲気が悪くなるのは勘弁して欲しいところですなぁ。
半座の早い段階での復帰に期待したい。
このままではIH前の日常生活とかが期待できないではないか!
いや、1か月いきなり飛んだ段階でもう描かれることはないんでしょうけど。
・琉神マブヤー
マングーチュとヒメハブデービル。2人の女マジムンの殺気がぶつかり、竜巻を生み出した。
げに恐ろしきは女の怒りって話でありますな。おぉ怖い怖い。
ガナシーも吹き飛ばされる竜巻。
これに立ちふさがったのは・・・あおいちゃん!?
私がこれをなんとかします。
あおいちゃんはサーダカであり、凄い力を秘めている。
それでも生身の人間が竜巻を止めるなんてことができるのだろうか?
くわっと目を見開くあおいちゃん。そして竜巻に飲み込まれる。あおいー!!
さらに、マジムンが、マブヤー、ガナシーが、なごみちゃんやかっちゃんが竜巻に飲み込まれる。
このままではみんな・・・マジムンもまとめてやられてしまう。
さすがのマブヤーも大自然の力には形無しであるか。いや、起こしたのはマジムンだけども。
竜巻に飲まれながら、マブヤーは大きな鳥を見る。いや・・・あれは、鳳凰!?
まさか・・・鳳凰がなんでこんなところに?まさか・・・あおいちゃんが呼んだ!?
やってきた鳳凰は、あおいちゃんの姿を見つけると、勢いよくその身体をぶつけにいく。
そして、あおいちゃんの胸の中に吸い込まれていく鳳凰。
あおいちゃんの身体は変身を遂げる・・・そう、これは新たなヒーローの誕生シーンなのだ!!
竜巻の中央は無風状態。
2人の女マジムンが相変わらず火花を散らしている。のんきというかなんというか。
そこに降り立つ、変身したあおいちゃん。
これ以上争いを続けるようなら、たっぴらかす!!
2人の間に立って仲裁、というか説教をするあおいちゃん。
しかし、言って聞くような2人でもない。さらに竜巻は激しさを増そうとしていた。このままでは・・・
というところで、あおいちゃんが動く。右手を空に掲げ、叫ぶ。
フェーヌ(南風)アタック!!
その声ひとつで、猛威を奮っていた竜巻が一瞬で消し飛んでしまいました。こりゃすげえ。
あまりの威力に2人もビビリまくり。ケンカを続ける気もなくなったらしい。
ここでかっちゃんの説明が入る。
彼女は・・・ニライカナイ第3の勇者。鳳凰の魂を宿した、凰神カナミー!!
女性のマジムンが出るなら女性のヒーローが不可欠って話ですね。
しかしまさかあおいちゃんが変身するとは・・・
兄とは違い、コネではなく実力で変身したって感じがする辺り、さすがやわぁ。
でも、このデザインはどうなんだろう。あおいちゃんの姿が変身するとほとんど見られなくなってしまう・・・
それはそれで残念でならないので、なるべく変身せずにいてくれると嬉しいなぁ。
しかし、次々とキャラクターが登場しますが、これから先の展開はどうなるんでしょうかね?
マジムンと協力して全く別の強大な敵に当たる展開になるのだろうか。はてさて。
・さくらDISCORD
長かったな。ここに来るまで。
走って走って走り続けて、ようやくここまで来たんだ。
さぁ、あと一歩だ。桜島結太。
さぁ、始めよう。俺の、桜島結太の卒業式を。
あと一歩。例のワードが飛び出したというのに、残念ながら卒業式を迎える気満々の島でありました。
まあ、うまくいっての卒業ってのもあるかもしれんが・・・期待はしにくいな。
ノ宮は島の初恋の相手である。
小学生の頃に出会ってすぐにやられたっぽいですな。
そして、島は出会ったときから島公呼ばわりされていたらしい。
行いを見るまでもなく島公扱いだったとは・・・さすが島というかノ宮というか。
決して報われることのない、長い長い俺の初恋。
夜に2人きりでノ宮と会う島。まずは思い出話に花を咲かせようとする。
2人が出会ったのは小2の頃。ノ宮に島、康介と丘の4人が同じクラスになった。それ以来の縁である。
小3の時、島は罰ゲームでボウズにされたことがある。
芝生がキレイに刈られちゃったわけですね。そりゃキツイ。
小4の頃。市民プールで丘が25m泳げるように練習したことがある。今も泳げるのだろうか?
修学旅行で康介と島は鹿に食べられそうになる。ノ宮が鹿せんべい粉々にして2人に振りまいたからだ。
島「それで、康介が引っ越して・・・中学入って初めて全員違うクラスになったんだよな」
ノ宮「そこで私はヨッシーに会ったんだよ!」
島「あー・・・住吉苦手だったなぁ・・・」
ノ宮「島公いっつも説教されてたよね!!」
そうか、島と住吉さんは中学のころから知っていた間柄だったのか。
ノ宮との絡みが強かったせいか、どうにも昔この2人に繋がりがある感じがしなくて困る。
今はずいぶんと繋がりができている感じですがねぇ。
ノ宮と島は丘と住吉さんに熱心に勉強を教えてもらってなんとか高校受かったらしい。
この発言からしてノ宮の頭の程度は島並ということがわかる。康介も似た感じだったか。
さくらの面子って、割と頭悪い方が多いのでは・・・?
あ・・・あれだよ。島公はずっと走って頑張ってたし・・・私は水切り頑張ってたから仕方ないよ!?
そいつは仕方ないですよね。おかげでノ宮は記録に迫るスコアを出せるようになっているわけで。
努力が実ってるねぇ。島とは違う。
・・・あぁ、そっか。
ちゃんと覚えててくれたんだ。ノ宮は、ちゃんと見ててくれたんだ。
だったらもう十分だよな。もう十分、報われたよな。
ありがとな康介。おまえのおかげで俺は前を向いて走れるようになったんだ。
ありがとな丘。俺が腐ってた時励まし続けてくれて。
芽吹、丘のことよろしくな。おまえらならきっとうまくいくよ。
ありがとな住吉。おまえが背中を押してくれたから、俺は最後の一歩を踏み出せるんだ――
ノ宮。
桜島結太は、桜ノ宮さくらのことが、ずっと好きでした。
静かにはっきりと、その言葉を述べる島。過去形になっちゃってるのはいかがなものかと思うが。
いや、現在進行形ということなのかもしれんか。
いきなりの島の言葉に思わず聞き返すノ宮。
だからさ、おまえが好きだって言ったんだよ。
一度本気で口に出した以上、もう迷うようなこともない。さらりと口にする島。
その言葉を聞いたノ宮はというと・・・走って逃げ出してしまった。うわっ本気ダッシュかよ!?
だって!!だってだって!!
そんなの急に言われてもワケわかんないよっ!!そんな真剣な顔で・・・
告白とは真剣にやるものですからねぇ。それはしょうがない。
普段の島とは違う雰囲気だし、真剣で茶化すこともできないから逃げたってことなんですかねぇ。
本気で走るノ宮を本気で追う島。今こそ鍛えた足の見せ所だ。
悪いとは思ってる!!いきなりこんなこと言われても困るって!!
でもっ頼むから!お願いだから!!
人の顔色ばっかうかがって生きてきた俺だけどさ、誰かの背中ばっか追いかけてきた俺だけどさ。
ようやくさ!違う道に進もうって思えたんだ!誰の背中を追うでもなく、ちゃんと自分で選んだ自分だけの道を!!
だから!ちゃんと終わらせてくれっ!!
なんとも悲しい告白でございますなぁ。
島の言っていることが、なんとなく分かってしまったノ宮。足を止め島の方をふり返る。
・・・もう覚悟は出来てんだ。きっともうノ宮だって自分の気持ちに気付いてんだろ?
ただおまえの口からそれを聞きたいだけなんだ。
・・・それを言いたくないから、走って逃げ出したんだろ?
俺なら大丈夫だから、聞かせてくれないか?
島「ノ宮はさ、目を閉じて最初に誰の顔が浮かぶ?」
ノ宮「・・・・・・こーちゃん」
島「ノ宮はさ、誰といると一番楽しい?」
ノ宮「・・・・・・こーちゃん」
島「ノ宮はさ、誰か好きな人っているか?」
ノ宮「・・・こーちゃん」
だよな。
島の問いに涙しながら答えてくれるノ宮。
思った通りの答えが返ってきた。それでも、それを聞くことで終わらせることができた。
長く燻っていた初恋をちゃんと終わらせることができた。
おかげでスッキリしたような顔をしている島。もうとっくに諦めはついてたって感じですよね・・・
逆に泣き出してしまったノ宮を慰める島でありました。
・・・ありがとなノ宮。おまえを好きになって良かった。
諦めなくても、望んだ結果が得られないことはある。
けどきっと、諦めなかったから、ちゃんと走り終えることが出来たんだろう――
その仕上がりが満足いくものでなくても、最後まで成し遂げるってのは大事なことである。
キレイさっぱり玉砕したと、住吉さんに報告する島。
やっと終われたよ、となんとも味のある笑顔を見せてくれる。
だからこそ、なんだか感極まってしまい泣き出してしまう住吉さん。うーむ、ほろ苦いっすねぇ。
康介がいない間、島が燻っていた4年間。
その4年間のうちにノ宮に告白できていたら結果は違っていたのだろうか?
ノ宮が自分の気持ちに気付きだしたのは本当につい最近のことである。
ならば、その間に告白すればひょっとしたら違っていたのかもしれない・・・
いや、告白を機に、気付かず潜んでいた康介への想いが表面化しちゃった可能性もあるか。
それに、康介と勝負していない島は闇を抱えたままで、とても今のような笑顔での告白はできそうにない。
告白するために闇を払うには康介が戻ってくる必要があった。
康介が戻ってきたことで、ノ宮との初恋は実らないことが確定した。うーん、酷い積みっぷりですね。
もっと早い段階で住吉さんと康介をくっつけるように画策しておくべきでしたな。甘かった!!
さて、自分の気持ちを口にしたノ宮。
果たして合宿のうちにその気持ちをぶつけるようなことがあるのだろうか。
そして、島に先立たれた住吉さんはどう動くのか!
まだ島は死んでないよ!といいたいが、告白直前のありがとなラッシュはどう考えても死ぬ間際のセリフだったからなぁ。
明日には修一先輩の家の庭にキレイな緑の芝生ができあがっているかしれない。
島が、あいつが・・・埋まっているんです、とかそういう。島ー!!
・木曜日のフルット
鯨井先輩が迷惑をかけている相手といえば、白川先生が一番なのか。
頼子はどうしたんでしょう。後輩はやはり苦労をかけても問題ないってことなのか!?
カニは美味しいけど食べるのが面倒くさいですよね。
誰か剥いて食べさせてくれませんかねー。
・総合感想
別冊少年チャンピオンにショートギャグ系の連載陣の発表が!
これはかなり購買意欲が促進されましたよ。
フルットはずっとそっちでも連載をするのでしょうか?
その場合、単行本はどうなるのだろうか?両方をあわせたものになる?
2巻には出張版の内容も載ってましたしねぇ。
さらに阿部先生の新連載というのも気になる。
本誌で連載しながら月刊も連載とは。ショートとはいえよくやる。
期待して見ていきたいものでございます。
さて、来週は合併号。
恒例の通り、合併号の後は掲載順位の集計を行おうと思います。
また、作品別一覧の並びもそれに合わせて変えようと思いますので、位置で覚えている人は注意してください。
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