週刊少年チャンピオン感想

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2012年 53号


・バーサスアース
我々は・・・悪夢でも見ているのか!?

巻頭カラーでパニック状態の自衛隊員の姿が描かれています。
確かにこれは悪夢のような光景ですわな。
自衛隊はちゃんと深柱の存在を聞かされて、対策を練ってこの場にやってきている様子。
なのに、練馬の柱や池袋の円錐とは全然違うタイプのものが現れた。
これは余りにも想定外すぎるってもんですわな。

マントル熱線に対する防御陣形として水積カーゴを前に出したりしている。
が、減衰効果は不明な様子。ふうむ。手探り状態ですなぁ。

混乱をしながらも反撃に転じようとする自衛隊員。
目標を『深柱』と特定し、攻撃を開始。練馬の柱よりは華奢に見える。希望はあるとの判断か。

熱線発射直後の目玉を対戦車用の熱感知機能でロック!発射!!

島田2曹の放つ対戦車ミサイルは見事に目玉に命中。
だが、全く堪えた様子はない。
目玉だからといって脆いわけではないから、この深柱ってやつは困る。
攻撃が通用しなかったことで軽く混乱を見せる島田2曹。棒立ちとなったところにマントル熱線が襲い来る。
が、その熱線を巨大な影が防いでくれました。
そう、兵真くんが駆けつけてくれたのだ!!

「何だあの大男は!?」「あれが地災研とかいう民間の・・・!

え。民間の研究所だったんですか!?もっと公務員的な研究部署なのかと思っていたのに!?
なるほど。こりゃなかなか政府たちから信用を得ることができないわけだ。

兵真くんが防いでいるうちに退避を試みる自衛隊員。
しかし、その退こうとしたところに追撃がかかる。先を読んで防御を行う兵真くん。学習してるねぇ。

田中2曹は足を痛めたメガネの森1曹を担いでいるので素早く動けない。
面倒な状況だが、林くんに似ている森1曹を見捨てるわけにもいかない兵真くん。
マッスルコートの左腕を最大駆動し、森1曹を遠くに投げ捨てる。
その動きの際、熱線が肩をかすめ、マッスルコートを蒸発させる。おお怖い。

どうやら兵真くん。1人残らずこの場の自衛隊員を救う心積もりの様子。
前線には装甲車に乗ったままの隊員がまだいる。どうやらハッチが壊れて出れないみたいだ。これはまずい。
なまじ高さがあるので高度差の関係上、道路に立った状態の兵真くんでは防げない。
なので盾の方を大きくするしかない。早くも拠点防衛形態の出番だ!!

大活躍の兵真くん。その働きにより、無事装甲車から救い出され退避する自衛隊員たち。
まあ、その間にも耐熱パネルは凄い勢いで減っていってるんですけどね。それでもどうにか持ってくれている。

さすがはオレの相棒。地上最硬の盾・・・!!

と、誉めそやしたのがフラグとなったのか、最悪の事態が発生する。
底面装甲。深柱の部品が使われた箇所が損傷した様子。
その部分があるからこそ、地上最硬の盾を名乗ることができた。
が、それが損傷したことで、盾としての機能は全て喪失したことになる。次は、もう防げねぇ!?

こんなとこで終わる・・・!?オレは。
玲央・・・すまん!オレは・・・お前の盾なのに・・・

兵真くんはとことん盾役としての誇りを抱いて前線に立っているんですなぁ。カッコイイ。
玲央さんに対しての想いもひょっとしたらあるのかもしれませんが。
まあ、それ以上に誰かを守るという想いが強いのでしょうな。
だからこそ、自衛隊員を救おうとして今ピンチになっている。
そして、そんな熱い男だからこそ、見捨てることができない者たちがいる。

対熱線用に装甲を強化した装甲車が複数横付けになり、マントル熱線の射線を遮ろうとする。
兵真くんの体を張った勇気ある行動に、自衛隊員もまた答えようとしている様子。
うーむ。さすがに自衛隊として活動するだけのことはある。この人もまた何かを守るために戦う男なのですなぁ。
感動的だが、深柱の破片が用いられたわけでもない装甲車では熱線は防げない。このままでは・・・!!

兵真くんが孤軍奮闘している中、玲央さんと研究所のおやっさんの2人はトラックを飛ばして現地に向かっている。

何が1人でも多く助けたいだよ。マン熱防ぐことしかできねーくせに

どうやら兵真くんは他の面々を置いて独走していた様子。
それはさておき、マン熱という略し方はどうかと。特に玲央さんが口にするのはどうかと。

トラックにはアメリカ本部で研究された深柱攻略のための様々な試作装備が積まれている
柔軟性のありそうなヘビ型深柱にマガタマは通用するかわからない。
なので、それらの装備を使って対抗したいと考えているが・・・通用するかは正直わからん、とおやっさん。うーむ。

そんなこんなで現地が大変なことになっているころ、主人公であるハルトはどうしているのか。
家にやってきた訪問者はカナちゃんだったみたいです。まあ、これは想定内。
平日だったので、学校を経由してからハルトの家に来た様子のカナちゃん。
まだハルトが家にいたことに安心した様子。
だが、アウトドア用の動きやすそうな服に着替えようとしているのを見て不安が的中したかのような表情を見せる。
中に踏み込みチェーンをかけ、ドアの前に立ち塞がるカナちゃんでありました。

その角度からだと着替えは見えないんじゃないかな?という疑問はさておき。
カナちゃんの心配はわかる。が、正直ハルトが駆けつけないとどうにもならないような状況ではある。
果たしてハルトはどう動くのだろうか?心配するカナちゃんを振り払えるのか?
それに、自身もまた戦う意思を決めかねているのではなかったのか?非常に悩みどころである。

さて、場面は再び現場。絶体絶命の状況に追い込まれた兵真くんの方に移る。
とどめのマントル熱線が放たれる!かと思いきや、なんだか不発の様子。おや。
口に現れた目玉がヌルゥと飛び出し、地面に落ちる。目玉を吐き出した!?
まさか、球切れ・・・?打ち止めだとでもいうのか?
兵真くんのこの疑問に答える声があった。そう、左腕を大ケガして伏せっているはずの林くんだ!!

"奴"は今までの深柱と異なり完全に独立して動いています。
過去の深柱が地中からエネルギー供給を受けていた可能性があると考えるとあるいは・・・

ものすごい速さでデータ入力を行う林くん。自衛隊員もビックリ。
よく見ると、ノートPCと包帯にに隠れた左腕が接続されている様子が見て取れる。
これは・・・もしや、何か高性能な義手を手に入れた可能性が・・・?

ともかく、熱線の脅威は無くなった。
盾が壊れた以上、今の兵真くんが前線に立っていても意味はない。一旦退いて装備を整えようとする。
その際に、装甲車で庇おうとしてくれた自衛隊員と敬礼をかわす兵真くん。
うーん、いいシーンでありますな。熱い男たちだ。
が、そんな場面で襲ってくるのが絶望の担い手って奴なんでしょうな・・・
敬礼した自衛隊員が、ヘビ型深柱に襲われ、喰われてしまう。
マントル熱線が撃てないとはいえ、全く脅威ではなくなったわけではないのだ。

なんだ・・・一体お前は・・・なんなんだ。なんなんだよおおお!!

吠える兵真くん。ううむ、なんなんでしょうねえ、ホント。

自衛隊員との心の交流はよいものがありました。
今後は装備の提供も含め、肩を並べて戦える存在となってくれると嬉しいですなぁ。
しかし、ともかく。今はこのヘビ型深柱に打ち勝つことが先決である。

目玉を吐き出し、マントル熱線は打ち止めとなった様子。だが果たしてもう完全に撃てないのだろうか?
もしかすると、人間を食べることでエネルギーをチャージしているのかもしれない。
そうすると、ひとしきり暴れた後はまた目玉を生み出してくる可能性がある。厄介な奴だ。
それまでに玲央さんは来るだろうが、ハルトはやってこれるかはわからない。
そうなるとアメリカ本部から届いた新装備の性能しだいということになりそうだが・・・?
絶望は深いが希望も全く無いわけではない。新装備の性能と玲央さんの活躍にまずは期待だ!!

しかし、あれだけのケガを負ったのに、林くんは後方支援とはいえ現場に立つのに躊躇いはない様子。
犠牲を最小限にしたいと身を張る兵真くんもだが、それぞれ何か過去があったりするんですかねぇ。
玲央さんは確実に何かあるみたいですが・・・その辺りの話も気になりますな。

・バチバチBURST
大相撲五月場所。五日目にして異例の集客。
それもこれも、前相撲以来となる因縁の対決が今日再び行われるためである。

相変わらず気合が入っているというか、凶悪な顔つきで現れる空流部屋の面々。
参上時は皆黒い浴衣なのかと思ったが、鯉太郎だけは白い浴衣を着ている。今日の主役だから?
この辺りは自由だったりするのかどうなのか。
大吉と川さんは先にやってきている様子ですな。大吉は前相撲があったみたいだし、そりゃそうか。

相変わらず鯉太郎は嫌われている様子。
いくつかやらかしていることは事実だが、それが針小棒大に報道され、すっかりヒール扱いである。
だからといって、鮫島ごとき俺でも勝てるぜ!はねーだろ。
大きなことを言い出す観客ってのはどこにでもいるものですな。

周りが敵視している様子を見て悔しそうなマコ姉。
この状況は、子供の頃から鯉太郎を見ているマコ姉には辛いものがありましょうな。

さて、脱臼した人差し指を中指と纏めてテーピングしてもらう鯉太郎。
それはいいのだが川さん。一体どこを見ているのだ・・・?
いや、川さんの目がそこについているものだと決め付けてしまうのがそもそも間違いなのかもしれない。いやいや。

ともかく、昨日よりは多少マシな状態になっている鯉太郎の左手。
腫れも多少は引き、中指と合わせていくらかは曲げることもできる様子。
とはいえ大変なハンデとなっていることには変わりない。
なのであるが、それをネタにしてネチネチと突っかかってくる常松の態度は本当よろしくない。

ガキの頃からそうやって生きて来てたんだよ、俺は・・・

嫌われ者扱いは慣れたものだという鯉太郎。
とはいえ、その頃は本当にお先真っ暗だった様子なのが見て取れまして・・・辛いわなぁ。
今は人前であるが、もう少し態度を改めさせるよう、常松にはくらわしてやってもいいんじゃないですかね?兄弟子として。
それはさておき。因縁の対決を控えた鯉太郎を激励にやってくる者たちがいた。
同期の石川と渡部である。勝てよ、ブッ飛ばしてこい!
そんな石川の激励に、その場にいた力士たちが口々に追随し出す。

「おう!そうだ!!俺たちも応援するぞ!!」
「王虎のヤローにはウチの部屋の奴も壊されてんだ!!」
俺なんか出稽古行って泣かされちゃったんだぞ!!
「あんなヤローにデケー顔させるな!」
「行ったれや!」「頑張れよ!」「男だったらここは負けれねーぞ!!」

回りは敵だらけ。味方はいない。そんな子供時代を送ってきた鯉太郎。帰る場所はなんとかあったが、生きる場所は敵だらけ。
そんな鯉太郎であったが、今、激励してくれる者たちがいる。これはなんというか・・・くすぐったいものがありますな。
鯉太郎としてもそんな感じなのか、軽い笑みを浮かべながらも顔を伏せる。

うるせーよ・・・

つい突っぱねてしまう鯉太郎でありました。ハハハ。
まあ、力士になってからも回りは敵だらけとしてやってきた鯉太郎ですしね。この態度はいつも通りだ。
ただ、ちょっとハニかんだ様子がいい感じに映ったりしますけども。

応援する力士としても、鯉太郎を応援するというよりは王虎を倒して欲しいという想いが強い様子。同期の2人はさておいて。
まあ、それも当然といえば当然なんですけどね。王虎は他の力士に嫌われまくってますからなぁ。
とはいえ、泣かされちゃったんだぞ!とか言われましてもなぁ。そりゃうるせーよと言われるわ。

ところで、この激励のシーンの左端の力士、なんだか見覚えのある顔をしている。
これはまさか、教習所で一緒だった寺井くんではないのだろうか・・・!?懐かしい顔を見た気分だ!!
寺井くん、今は番付どうなっているんだろうかねぇ。
もしや鯉太郎たちに発奮させられ幕下に上がっていたり・・・!?
そうなると三段目に留まっているドングリの立場がなくなるが、面白いのでそれはそれでありとして欲しいところだな!!

さて。一方の王虎。
激励を受けていた鯉太郎とは違い、こちらは完全に周りの力士から敵視されている。
マスコミや観客からは逆の評価を得ているものの、実体を知っている相手からはこんなもんですわな。
だが、そこは王虎。評判がいかに悪かろうと、黙らせてしまう力がある。オーラがある。
仕上がった腕の盛り上がりは、場を静かにさせるのに充分なものがあります。うーむ、怖い。
その場にいた天雷は陰口も叩かず、ビビることもなく静かな様子。これはさすがですな。
そして、立ち上がった王虎に兄弟子の猛虎さん。落ち着いてなと声をかける。

うるせーよ・・・

奇しくも鯉太郎と同じセリフを口にする王虎。
しかしそのシチュエーションも想いもまるで違ったものに見える。
主人公とライバル。なかなかにいい対比となっておりますなぁ。

鯉太郎は子供の頃、周りが敵だらけで真っ暗に見えていた。
王虎もまた暗闇の中にいるのかもしれない。
ただそれは、自身が鯉太郎に敗れたことで生み出した暗闇によるもののような気はしますが。
その暗闇を晴らすために、王虎は戦う。あの屈辱の記憶を消すために・・・!!
大歓声を受ける王虎だが、その声が響いているとは思えない。
今の王虎の心中にあるのは、まさしく鯉太郎へのリベンジのみでありましょうな。

王虎とは逆に罵声を浴びながら登場の鯉太郎。
マコ姉はそんな観客に負けまいと声を張り上げる。頑張れ!負けるなー!!

内と外で真逆の声を受ける両雄。
いよいよ土俵で再び相見えることとなりました。
今回の対決はどちらが勝つのか・・・正直予想しづらい。
実力ならばさすがに王虎の方が上でありましょうが・・・どれだけ小手投げの隙の穴がでかいか、ですな。
その隙もまた王虎の仕掛けたワナだったりすると、鯉太郎の勝ち目はほとんどなくなりそうであるが・・・
なんにしても楽しみな対決なのは間違いない。
バチバチに熱く弾けた戦いを見せて欲しいものでありますな!!

・侵略!イカ娘
侵略者たるもの、幼稚園のバスとか襲ったりするのは常道ですよね。
まあ、イカ娘だとこういう扱いになってしまうのはやむなしであるか。でゲソー。

しかしこの保母さん。髪型のせいなのかやけに若く見えますな。
まあ、斉藤先生も若いように見えるし、可愛いほうが何かと嬉しいので問題はないんですけどね!

話が始まりそうなところで終わってしまった感じのある今回。これはこれで新しい?

・いきいきごんぼ
実際に皆横並びでゴールなんてやっている学校ってあるんですかね?
風潮は変わりつつあると思うが、授業もやりにくくて仕方あるまい。
だからといって早々の裏切りはどうかと・・・いや、普通にいるよねこういう奴は!!

ショートカットはいいが、そっちの方面から出てきたらバレるのでは?
普通は先生は入口で観測している気がします。まあ、それどころではなかったからいいのだが。

女子の前でなければいくらでもプチ奇行のできそうな吏毘堂さん。
いやまあ、それを見せても結局は辛いことになるだけなんですけどね。
そりゃあ山にも帰りたくなりますわ。森へお帰り・・・

・囚人リク
リクとレノマさんの絆の深さに戸惑いを隠せない加藤看守。
だが、頑強に口を割らない2人の態度を見て、隠し事の重要性を意識せざるを得ない様子。

やはり脱獄としか・・・
だが手錠がな・・・外せるはずもなく・・・ん!?はずもなく・・・その思い込みが間違いだとしたら・・・

慌てて何事か調べ出す加藤看守。なんだかヤバイ雰囲気。

この男は!?そうか、そうだったのか。こいつは極楽島前代未聞の一大事。
許さん・・・許さんぞ・・・俺の手で一網打尽にしてやる

真実解明に向けて意欲を見せる加藤看守。
どうやらリクのここ最近の動きを洗った様子。
そうなれば、当然あの男と頻繁にあっていたことは明らかになる。そう、脱獄のスペシャリスト、田中一郎だ。

というわけで、S棟を訪れる加藤看守。
看守にもN棟専門とかそういう分類はちゃんとあるんですな。
しかし、田中一郎。例のじいさんと並んで座っているが、何か話したりしているのだろうか・・・?
じいさんも多少は寂しさがまぎれるかもしれないし、よかったですね。

田中一郎は過去4度の脱獄すべてにおいて手錠を外している。いわば手錠抜けのスペシャリストだ。
ならば、この男がリクに手錠抜けを教えたのに違いない。加藤看守はそう考える。
というわけで、カマをかけてみる加藤看守。栗田はキサマに教わったことをゲロしたぞ、と。
しかしこれを理論的に返す田中一郎。

だったら極楽島の大事件でしょう。なのにS棟の看守は1人も来ずに、N棟のあんたがたった1人で来るのは不自然だ。

さすがでありますね。こういう分析の鋭さは随一である。
この場の追求を逃れ、リクが捕らえられていることを知った田中一郎。
何か動きを見せたりするのでしょうか・・・?

加藤看守は田中一郎から反応を引き出すことはできなかった。
だが、クロであることは間違いないと推測している。
そこがクロであれば、その先の推理は磐石のものとなりますからねぇ。

続いてレノマさんの周辺を探る加藤看守。
すると、前回の懲罰での不自然な点に着目してしまう。
前回の懲罰。そう、あの見取り図を手に入れた懲罰の話である。
それに関わったのは山岡さん。働き盛りで突然の辞職。しかも退職したその日にレノマさんは釈放。
これを偶然と考えず、怪しいと考える加藤看守。す、鋭い・・・

何か取引の臭いが・・・!!よし、ちょうどいい。明日は非番だ。奴を訪ねてみるか

もうフェードアウトするのかと思われた山岡さんにまさかのスポットライトが!
でもこのスポットライトはどちらかというと、脱獄犯とかに向けられるサーチライトの様なものですな。
あまり当てられたくない光である。逃げてー!!

というか、凄いですな加藤看守。まるで名探偵のようである。
真実を追究しようという意欲的な姿勢が垣間見える。
拷問もそのための手段の一つに過ぎなかったということなのだろうか・・・恐ろしい男よ。

未だ捕われのリクとレノマさん。
しかしレノマさんは面会の機会のあった森田に密かに言付けをしていた。
極楽島に潜ませてあるファミリーになんとかしてこの窮状を伝えて欲しいという内容だ。

だが、スコップ調達の件で外部と関わる仕事から外されどうにもできない様子の森田。そりゃそうか。
かといってあきらめるわけにもいかない。何とか他の手立てはないか考える。
そんな風にして動きの止まることのある森田に声をかける高木さん。冷凍室に呼び出し、相談を受ける。
こういう部下のケアとか、そういう行動は本当にマメな人でありますなぁ。
森田をどうにかして元気付けようとする高木さん。そんな高木さんに救いを求めようとする森田。

お頭なら・・・お頭なら・・・
しかし・・・この人の心を動かすには、すべてを話さなければ・・・でも・・・

悩みつつも意を決して高木さんに外への連絡を頼み込む森田。
そしてついに、高木さんにレノマさんが脱獄を考えていることを明かしてしまう。ほう、これは・・・
さすがに驚きを隠せない様子の高木さん。
その行動には心動かされるものもある。だが、炊場のお頭として力を貸すことはできない。

脱獄に協力したとなるとなんらかの罪が炊場全体に下される。すまんが協力はできん。

お頭という立場を誰よりも重んじる高木さんである。これは当然の判断か。
その代わり、脱獄の話は自身の胸に留めておいてくれる様子。ううむ。

高木さんがどうにかしてくれるという感じはもはや完全になくなったと見ていい。
ならば、もう、森田が自身でなんとかするしかない。誰にも頼めないのなら・・・俺が出るしかない!!

やるしかねぇ・・・やるしかねぇ・・・やるしか・・・やるしかねぇ!!
ボス・・・まかせてください・・・

グワッシャアァ

悲壮な決意を胸に秘め、自ら足を圧搾機に巻き込ませる森田。
ガシュンガシュンいってたからもしかと思ったら、本当にやりおったよ!!

左足大腿骨を粉砕骨折した森田。救急車で運ばれる。到着次第緊急手術の必要がある大ケガだ。
刑務所の医務課で対応しきれないほどの大ケガをすれば外の病院へ搬送される!
そうして外のファミリーに連絡を取るのが森田の作戦であった。
遠のきそうになる意識を気合でつなげる森田。
狙い通り、外の総合病院へ救急車で搬送されていきます。

ああ・・・シャバの空だ・・・
けど・・・予想以上の警備だな。こんな中この暗号文を落としても、ファミリーが拾って見つけてくれるのか・・・!?

不安に思うのは仕方がない。
当然囚人を外に出すのだから警備の数は多い。
さらに暗号文は簡単に見つからないよう、小さく折りたたまれてある。
こんな目に留まるかもわからないサイズのものを果たして見つけてくれるものか・・・?

信じろ!!ファミリーを信じろ!!必ず見つけてくれる!!
けたたましくサイレン鳴らして救急車が刑務所から出てくりゃ何かあったと察してるはず!!
接触できるチャンスはここしかねぇ!!頼む!!見つけてくれ!!

願いを込めて、暗号文を落とす森田。
救急隊員や警備の人間はそれに気付かない。
病院に入り、自動ドアが閉まろうとする中、新聞を持った男が暗号文を見つけて拾い上げる。
この男は敵なのか味方なのか。目を見開く森田。
その目に映ったのは、暗号文を拾った男がまくる右腕に刻まれたダブルドラゴンクロスの刻印
そして、その刻印の刻まれた右腕が形作るのはファミリーを信じろ。それ以外はクソファッキンの構え。
全てを懸けた森田の願いは届いた!!今は安心して休むといい・・・

森田は予想以上に熱い男となっている。ファミリーを信じる心の勝利だ!!
いや、今はまだ前哨戦に勝利したに過ぎない。
ここからダブルドラゴンクロスと加藤看守との戦いになるわけだが・・・一体どうなるのか?
加藤看守は山岡さんに接触しようとしている。見取り図の件がバレるのは致命的だ。
そうなる前にどうにかしたいところだが・・・どうするのだろうか?
さすがに消してしまうというのは・・・少年漫画の主人公側の行動としてはどうなんだろうか。ギャングらしいけども。

しかし、消さずにどう解決するのかは正直わからない。
もうこうなったら、脱獄のことはさておき、加藤看守にリクとレノマさんが身の上話をしたらいいのではないだろうか。
特にリク。無実の罪を着せられた。犯人は鬼道院だ、と告げたら面白いことになるのではないらろうか。
真実を追究する名探偵加藤であるならば、その件を探ろうとするかもしれない。
そして鬼道院に気付かれて消されるかもしれない。主人公側がやるわけじゃないから問題ないって寸法だ!!
はたしてどうなることか・・・目が離せない展開になってきましたな。

・名探偵マーニー
単行本1巻発売記念、2号連続2本立て&センターカラーの第1弾でございます。
週刊連載の1話完結型漫画でこれは凄い。

今回の1ページ目はマーニーとゆりかちゃんの体操着姿
なんてことはない姿のはずなのに、背景の効果のためか扇情的に感じなくも無い。不思議!

ゆりかちゃんによるとマーニーはやはり運動神経もよいとのこと。
伊達に襲い掛かってきた犯人を投げ飛ばしたりしてないってことですね。
自転車に乗ってる姿も頻繁に見かけますし。キコキコ。

学校ではスポーツ大会が催されている。
学園物としては一大イベントなのだが、この作品においては事件の背景ぐらいの扱いである。
今回主眼となるのは、大会で写真を取り捲っているニュースサイトの面々。
THE HIGH SCHOOL NEWS SITE 略してT・H・N・S。
まるで高校全体のニュースサイトのような名前だが、学校ホームページ規模の活動である。
元々は弱小の新聞部だったがデジタル化に成功し、今じゃ学校内のちょっとした権力になりつつあるとのこと。
メディアは流通すると権力を持ちやすくていかんですなぁ。情報は武器となりうるから怖い。

ちなみにゆりかちゃんは前に入ろうと思ったことがあるが落とされたという。
まあ、ゆりかちゃん。情報の仕入れは早いけど、流出も早いからなぁ。機密保持とかの観念は薄そうな気がする。

ちなみにホームページにはちょっとした有名人のリンクがはってある。
それで学校側を牽制して報道の自由を守っているそうな。ふうむ、政治的ですなぁ。学生のうちから疲れることを。

さて、スポーツ大会はつつがなく終了。
後日、その大会の時の写真ができあがっている。が、これがオークションで売りに出されているというから大変だ。

しかも私よりマーニーの方が高くなってんだよ!?どういうこと!?

そこが論点なんですか、ゆりかちゃん?
でも、ゆりかちゃんは1850円でベット中。マーニーは2000円で落札だし、まだ値が上がる可能性はあるじゃないですか。
なんて言ってみたら自分で値上げを行いかねない気もするな。

要は生徒の写真がオークション形式で裏サイトで売買されているわけですね。
人気の順に値段が高くなっている。ランキングで順位付けもされている様子ですね。これは色々と係争の元になりそうだ。
那智先輩は結構な人気の様子。この作品では珍しくまともな方の人ですしねぇ。立花さんって誰だっけか。
女子の人気はなんだかエロっぽいポーズが多いとのこと。しょうがない話なのかね。
だが、その中に色々と問題のありそうな写真が映っていた。

このケツは白鳥さん。スゴイ高額になってるけど・・・

いくらぐらいになってるんでしょうか。というか、どういうハプニングでこうなったのだ?
というかマーニー。ケツ言うな。まさに半ケツ状態ではありますけどもさ。
そしてこのタイミングでかかってくる白鳥さんからマーニーへの電話。用件が読めるなあ。

もはや意味の付かない勢いで電話越しにまくし立てる白鳥さん。
まあ、意味がわからなくても用件は大体分かります。
というわけで、マーニーにおまかせを、マーニーにおまかせをと引き受けることとなったのでありました。やれやれ。

調査するのはいいが、基本的にノープランの状態。
だけどまあ、ニュースサイトが犯人でしょと決め付けて直接乗り込むことにするマーニー。大胆な話だ。

ニュースサイトの部長はメガネの男子生徒、名前を露島十五さんと言う。15歳じゃないよね、もう。
それはさておき、オークションで売っているんでしょ?と問いただすマーニー。
しかし、露島さん曰く。カメラも画像も学校側が管理し、そんな二次利用は認められていないとのこと。
確かに部で撮った写真にはロゴが打ち付けられており、オークションに流れている方にはついていない。
マーニーがPCを確認し、撮影したものの中に販売されたものがあるか確認してみるが見当たらない様子。ふうむ。

ここで他のニュースサイトの部員の氏名があきらかになる。部長以外に男子3名、女子2名。
真下正輝 ・宮台陸也 ・森総一郎
吉沢美恵 ・高橋由貴菜

部長の露島さんに後ろめたい部分はなさそうだし、犯人はこの5人のうちの誰かに絞られそうな感じです。

改めて裏サイトを確認するマーニー。すると新商品が提示されていた。
ほう、写真だけではなくコメント付きの壁紙が・・・

お前のことを考えるだけで体があるくなるんだ

汗をかいたので着替えようとしている那智さんでございましょうか。
なるほど。コメントを付けると色々と楽しい場面になりそうな気がしますね。っておい。
いいキャラしてるな、那智さん。

商品の二次利用がひどくなっていっている。けっこうヤバい状況だ。
写真を利用して大きく設けるとした場合、今の時期に盛り上がるのはソーシャル形のカードバトルが鉄板か。
というわけで、本当にカードゲームバトル化しているという。だれがプログラムしているんだ?
というか、生徒によってちゃんと能力が違っている辺りマメというかなんというか。
ちなみにマーニーの能力はこんな感じ。

常に寝てるかダラダラしてる。たまに動くが長続きしない
一般生徒より弱いが一部の上位キャラにはクリティカルなダメージを与えることができる

的を射てるんだかどうなんだか。探偵としての側面を理解してないとこんな風に映るのかもしれませんな。
確かに寝てたりダラダラしてたりするのに白鳥さんや宮島先生と懇意にしているようにも見えますものね。

依頼を受けたわけでもないのなら面白がって傍観しててもよかったのかもしれないが・・・
さすがにそろそろ解決しないといけない感じになってきましたね。白鳥さんもせっついてくるでしょうし。

さて、考えがまとまったのか解決に向けて動き出すマーニー。
まず露島さんにニュースサイトはお金に困っているかどうかを確認する。
仕事は増える一方で収入もないし大変とのこと。
というのも権威を得るために各方面に繋がりを作っているが、そこから援助があるわけでもないし部費が上がるわけでもない。
大体露島さんの自腹で持ってて、内情はカツカツとのこと。ふうむ。
そういう辺りは健全なんですなぁ。学生らしく大変結構な話である。

マーニーが言うには、犯人はその露島さんの苦労を見て助けたいと思ってる人物とのこと。
なので撮影の五人を呼び出してもらうこととする。
ついでに何やら取り出して露島さんにお願いしたいことがあると言い出すマーニー。その手にしているものはもしや・・・?

撮影班の五人がやってきました。マーニーは監視カメラ越しにその様子を確認。
捜査に協力的な姿勢の露島さん。五人に裏サイトを知っているかと尋ねる。
まあ、これでいきなりボロを出すほどうかつな犯人ではないでしょうな。
表情に動きが無いのを確認し、マーニーは用意していた作戦を開始する。

マーニーによれば、撮影班にはカメラを2台持っていた人がいるとのこと。
公式とプライベートを使い分けて、人の倍撮りまくったわけである。
だから公式の写真と販売用とで似たアングルになる。カモフラージュはしてたろうが、さすがに数があれば分かりますわな。
犯行の方法はこれで明らかになった。後はその人物の特定である。
動機も想像がつくので、あるデータを露島さん経由で見てもらえば特定できるはず。
というわけで、そのあるデータが露島さんの携帯に届く。なんだコレは・・・

お前の気持ちは痛いほどわかってるんだぜ。オレに隠れてコソコソなにやってる。キツイおしおきが必要なようだな!

新商品としてコメント付きで設定されている壁紙。
その写真はブーメランな水着を穿いた露島さんの扇情的な姿でありました。なんだこれ!オエエエエ。
これを見せられた部員の反応は様々。
噴出したり、呆れたり、爆笑したり、吐いたり。いやさすがに吐くのは反応しすぎだろう。オエエエエエエエ。
そんな反応の中、一人思ってもいなかった、そんなまさかという表情を見せる子がいた。
女子部員の吉沢美恵さんである。

学校の相当の人数が商売に利用されたが、一枚も上がらなかった人がいる。それが露島さんだ。
マーニーが言うには、吉沢さんは他人を食いものにするのになんの躊躇もなかった。
しかし、そんな彼女が商品化を進める上で露島さんだけは手が出せなかったという。
露島さんが商品として他人の手に渡るのが許せなかったわけなんですな・・・うーむ、複雑な乙女心ってヤツか?

さて、マーニーの指示に従い吉沢さん以外は部屋から出てもらうことになる。
そして吉沢さんの側に立つ露島さん。

吉沢・・・お前の気持ちはうれしいが、今やってることは良くないことだ。俺のためにもヤメるんだ。

そのように述べると、泣き出してしまう吉沢さん。焦る露島さん。ど、どうすればいいの?
なのでマーニー。そこでためらわず、やさしく抱き寄せてとアドバイス。
なんのかのと吉沢さんの恋の後押しをしてあげるのでありました。なにやってるんだろうか。

一応これで彼女も手を引いてくれるんだろうけど・・・
まったく・・・やってられないよな〜実際・・・

いやまったく。やってられませんわなぁ。
というか、露島さんの気持ち的にはどうなんですかね?気持ちはうれしいが、は本心なんでしょうけども・・・
まあ、その後のことは本人たちの意思でどうかよろしくってことになるんですかね?
困った露島さんが将来マーニーに相談に来るのかもしれないが、それはそれってことで。
にしても、マーニー。どんな気持ちで露島さんの写真を撮ってコメント付きの画像にしたのだろうか。
その時の表情とかも見てみたいと思えるな・・・
ついでに、ノリノリで写真撮られたくせに、なんだコレはととぼける露島さんもイカしている。面白いやっちゃ!!

それはそれとして、白鳥さんにはどう報告したんでしょうね、マーニー。

てな感じでカオスな一本目は終了。続いて二本目の話に移ります。

マーニーの愛猫エリオット。
ゴハンの選り好みだけではなく、最近は猫砂にまでうるさくなった模様。
うーむ。猫の言いなりになってますなぁマーニー。結構尽くすタイプ?

猫砂を買い込み、荷台にくくりつけるマーニー。しかしここで悲劇が。
どうやら自転車のタイヤがパンクしている様子。一体何故!?
疑問に思ってもしているものはしょうがない。押して歩くこととなりました。ルールルルルル。

その途中、マーニーの横に並ぶのは、マーニーと同じ学校の制服を着た少女。
高そうなチャリに乗った表情の固い少女でございます。可愛いですけどね。

その少女が走り去ってからしばらくのこと。
マーニーの横に車が寄せられる。そして大変そうなので家まで送ろうと運転している老紳士は述べてくる。
さすがにそれはちょっとと答えるマーニー。
しかし、これを頼んだのは後ろの座席に座っていた先ほどの少女でありました。
ははぁ、老紳士はこの少女の大伯父なんですな。老紳士から見れば少女は大姪に当たるわけだ。

少女の名前は舞城天さん。マーニーと同じ学校の1年D組の生徒とのこと。
お礼にお茶でもと誘うが、なんとなく会話が続かない。無口な少女でございますな。
ただその無口さが動物に好かれるのか、エリオットは舞城さんに懐いている様子。
それを見てなんだかすごくイラっとするマーニーでありました。ハハハ。

さて。マーニーは舞城さんに本題を切り出す。
自分が探偵をやっていることは知ってるはずだし、何か相談したいことがあるんではないか?という流れだ。

確かに舞城さんには相談したいことがあった。それは大伯父のこと。
90過ぎになるが元気でお金持ち、世界中を旅しているお爺ちゃん。
最近はウチに滞在しているが家族は歓迎し皆喜んでいる。
そんな人気者のお爺ちゃんだが、たまにすごく辛そうな顔をすることがあるらしい。

大伯父はやさしくて、いつもニコニコしてる、私の大切な人。
それが昨日泣いてるのを見てしまった。
まだある。最近、私の家の近くで不審な人を見かける。私にはよくわからないけど、なにか胸騒ぎがする。
なんて言えばいいかわからない。他に相談できる人がいない。力を貸して欲しい。お願い・・・

真剣な様子の舞城さん。これは断りづらい。
が、内容はあまりにも曖昧なので安易に引き受けるのも怖い。悩ましいところだ。

情報を仕入れるために、ロイドさんに聞いてみると、どうやら話したことがあるらしい。
舞城さんのお爺ちゃんは元々ドイツの人だったらしいが、日本語もウマイ。
なるほど。世界中を旅しているだけのことはあるってわけですな。
スナックで知り合って気が合って、ドイツの歌なんかを聞かせてもらったそうな。
ほーう。そうかぁ。ロイドさんもそういう店に行ったりするんですなぁ。安いとかそういう問題ではなく!

その話を聞いた後、舞城さんの家を訪れるマーニー。
外から見ただけでもその大きさである程度わかる。お金持ちなんだにゃあ。と。マーニーのネコ言葉いいっすね。

例えば・・・舞城さんの家を監視するとしたら・・・私だったら・・・
電柱の変圧器にカメラを・・・

想定で調べてみたら、本当にカメラが存在しててギクっとなるマーニー。
ならば、次に監視対象の行動に対応できるよう、目立たない場所に拠点作りを・・・
と動いてみたら本当にそれらしき黒塗り窓の大型車を発見してやはりギクッなる。
うーむ。これは怖い
舞城さんのいう、不審な人というのは確実に存在する流れでございますな。
というか、それに気付いたマーニー。下手に察知されると危険なことになるのではなかろうか・・・さすがにヤバイ。

舞城さんの家から出てきたお爺さんと出会うマーニー。
話しながら歩き、舞城さんから相談を受けたことについても話す。
それを聞いたお爺さん。途中でバラを1本購入し、見晴らしのいい場所に移動する。

あせることはない。君はいずれ真実に辿りつく・・・
しかしそれは天にとって良いものではない。知る必要のないものだ。
約束してくれ。君が判断して、天のためにならないと思ったら、彼女には秘密に・・・

お爺さんのこの言葉を了承するマーニー。
それを聞き思い残すことはない。安心したよと言い出すお爺さん。
高台の上で吹いた風に、バラの花を乗せて解き放つ。なんとも意味深な行為ですな・・・

さて、その後の話。
舞城さんによると、お爺さんはいなくなったらしい。
書き置きがあって、また旅に出ることにしたそうな。
だが舞城さんはイヤな予感がするらしい。もう会えないんじゃないかという予感がするそうな。
その予感は正しい。カンのいい子である。
しかし、マーニーは簡単には真実を告げれそうにはない様子であります。

その日、ネットで小さな外国記事を見つけたマーニー。
内容は旧ナチスの青年将校がモサドによって確保されたというもの。
戦争犯罪人として70年逃げ続け、ついに公海上で本人と断定。本国に移送されたとのこと。
彼は過去血のユルゲと言われ、年の若さにもかかわらず恐れられていた。
彼に殺されたユダヤ人は数百、数千と言われ、未だに恨みは深く捜索が続いていたらしい。

逃亡先で被疑者を彼と決定づけたものは一本のバラ
彼は若くして亡くした妻を忘れず、その命日は必ず一本のバラを供えたという。

その命日がマーニーとお爺さんが約束したあの日だったとのことだが・・・なんともはや。
あの日の行動が特定される切欠となってしまったということなのか。
でも、お爺さんももう逃げ切れないという思いがあったのかもしれませんなぁ。
妙に切ない感じのするお話でありました。

ナチスやユダヤのことについて思うところは色々とあるが、ここでは割愛。
ってそこを割愛すると大きく語る部分がなくなってしまうことに気付いてなんともですにゃあ。
ともかく、フリーダムな一本目と比べ、しんみりとした読後感があった2本目でありました。
これが見事な2本立て構成って奴なんですかね。
次号の2本立て構成も楽しみである!!

・毎度!浦安鉄筋家族
転校生で引っ込み思案な感じの鈴ちゃん
でも笑った顔はなかなかに可愛い感じであります。
小鉄の言う事を信じてしまう姿もなかなかに可愛らしい。

こうやって小鉄の行動で笑顔になる生徒も多いんでしょうなぁ。
なるほど。モテモテになるわけだ。行動力のある奴はモテるよ!間違いない!!

・空が灰色だから
23歳女子の物語。

23回目の孤独なクリスマスシーズンを迎えたのは今回の主人公、亀村さん。
常に眉根を寄せて難しそうな表情をしております。

男女たちがこの時期になると特に熱心に得意面して恋愛ごっこに興じるものだが私には関係のないことだ。
当日からは破竹の10連勤シフトだ。恋人もいないフリーターにはシフトに口出す権利すら与えられてはいない。

まあ、その期間は休みたい人も多いでしょうしね。
逆に考えると稼ぎ時とも言える。手当てとか多そうな期間だ!!
という風に考えるのはやっぱり淋しい発想だったりするんですかね?

私はまったく男性にもてないという亀村さん。
なるほど。仕事先でもそんな様子が垣間見えますな。
女好きそうな主任からは迫られることもない。デートの話とか振られても経験がないので分からない。
それでいて見栄を張ってわかるとだけは答えてみる。うーむ、淋しい!

女としてこの子たちはよくて、私は何がダメなんだろうか?
なぜ私は男からもてないのか。
銭をケチって前髪のセルフカットを失敗したからか。
年で視力が落ちている事実を認められず、コンタクトもメガネもつけない頑固者だからか。
体重が年々増える一方だからか。
発泡酒を毎日飲んでるからか。
やはりもっと女性らしい愛嬌のよさとかがないとダメなのか。愛想が悪いからな。

確かに色々とダメな感じがしますね。まあ、愛想というのはやはり大事だと思いますよ。うん。
他の要素も色々とアレだが、最初に声をかけられない理由というほどではないと思える。

だったら別にもてなくていい。外面の一部しか見られない、男なんてバカばっかりだ

いやぁ・・・外面の一部しか見ないのであれば、亀村さんはモテモテになると思うけどなぁ・・・
具体的に言うと、そのおっぱいは注目の的になるはずでございます。
きちんと声をかければ嬉しがりながらついていきそうな雰囲気があるが・・・
でも、実際に声をかけたら先走って拒絶しちゃうのかもしれませんし、恋愛は難しいね。

ともかく、帰宅する亀村さん。
道中ハンカチを落とし、小学生に拾われる。おやおやこれはまたレトロなナンパ手法ですね。
いや、本当に落としただけだし、相手は小学生だし。
ハンカチを拾ってくれたのは南小学校のくん。どうやら亀村さんと会ったことがあるらしい。
まあ、地域交流会で同じグループだったというだけの関係ですけどね。

高校3年生の時、学校でムリヤリ参加させられた地域交流会のパートナーが慎くん。
現在は12歳なので、その頃は7歳ぐらいでしょうか。亀村さんとは11歳差である

屈託なく人なつっこい慎くんに、当時私は惚れられてしまって参ったものだった。
私の人生で1度だけされた愛の告白が慎くんだった

そのことを思い出して、ぬふふっと笑う亀村さん。可愛いがキモがられますぞ。

一緒に歩きながら学校のことなどについて尋ねる亀村さん。
顔見知りの小学生が相手だからかどうなのか、普通に喋れたりするのですな。

慎くん曰く、学校は楽しくない。
同じ班の吉永って奴がおっちょこちょいで、班長の自分が面倒をみないといけないから大変なんだという。
ふーむ。可愛い悩みでありますな。小学生らしい。
そんな慎くんに、班長なんてすごいね。女の子にもてそうだねと述べる亀村さん。
それに対し、女子って嫌いなんだと言ってくる慎くん。

僕、カメちゃんみたいに優しい人が好き!

おお!?
ナチュラルにたらし文句が飛び出してくるとは・・・慎くんの将来が思いやられる。
亀村さんもかなりドキッとしちゃったみたいですしねぇ。この時の表情が凄く可愛い。

というわけで、男子と遊んでばかりの様子の慎くん。ゲームとかして遊んでいるらしい。
が、来年に西学院を受験するので、それが終わるまではお母さんがゲームを買ってくれないことになってるらしい。
ふーむ。中学受験かぁ。最近の子供は大変だな。

新発売のモンスター育成ゲームが欲しいのに、おこづかいをせっかくためてきたのに。今すぐに絶対欲しいのに。

そのように述べる慎くんに対し、亀村さん。
勢いでおもちゃ屋に駆け込み、話題のモンスター育成ゲームを購入する。
そしてカメちゃんからのクリスマスプレゼントだ。お母さんには内緒だよ、と贈ってくれる。
悪いよ。今度代金返すからね!という慎くんに、子供なんだから素直にもらっときなという亀村さん。

カメちゃん大好き!

飛びつくように抱きついてくる慎くん。ぐぼぉっ!
満面の笑みで喜びを露にしてくれます。うーむ、お金を出した甲斐があったってもんですな!!

私を相手にこんなに朗らかに接してくれた人を初めて見た。
慎くん思ったより体ががっしりしてる。私ドキドキしている
いい子だし顔立ちもキレイで将来は美形になるんだろうな。
西学院中等部っていったらエリートだし、将来も安泰で、お嫁さんになる人はうらやましいな。

はっ!将来!?お嫁さん!?
いやいやいやいやないないないない。年の差が11歳もあるんだよ。
11歳差か・・・ってバカか私!いくらなんでも小学生相手に結婚とか考えるなんて終わってるでしょ。
慎くんが結婚できる年、18歳の時には私はもう29歳だっつうの!ん・・・?

まだ20代!全然いける!!
アリだな!いやむしろこれは運命だ!
慎くんはこんな私のありのままを見て大好きだって言ってくれている。
私もその気持ちを真剣に受け止めたい。
私自身、慎くんといると自然でいれる。素直でいれる。

惚れこんだ様子の亀村さん。にしてもやはり気が早いとは言わざるを得ない。
この年の差で結婚を前提にしたお付き合いとか重い、重いよ!!
まあ、最近は年の差婚とかも聞くしなぁ・・・でも片方が10代ってのはなぁ・・・
いや個人的にはアリだと思いますよ。うん。自分が年上の方であれば!!

そんな風に妄想している亀村さん。
だが、そのタイミングで先ほど話題にあがっていた吉永さんが登場。
あら、女の子だったんですね。ちゃんと挨拶のできる可愛い子である。
でも亀村さんはまだ慎くんのお母さんと言えるような年ではないですよさすがに。失敬な!

失礼だろ。吉永は失礼だな。ブスだし。

ん?なんか慎くんの態度悪いな。女子が嫌いって本当なんだ。
結婚する前にちゃんと直してあげないとね

もう結婚するってことは既定事項なんですな亀村さん。先走ってるぅ。
だが、その先走りが後悔のもとになる。

ついさっきプレゼントしたはずのゲーム。
それを、もじもじしながら誕生日プレゼントとして吉永さんに渡してしまう慎くん。亀村さんの目の前で。
ほう。これはこれは・・・すごいショックな光景だな!!
吉永さんが欲しがってたゲームを渡す慎くん。
もしかして私のこと好きなの?と問われたら、真っ赤になって嫌いに決まってるだろバーカ!と答える。
それでいて塾に一緒に行って算数を教えてあげたりするという。

これは――完全に好きすぎて素直になれない男の子じゃない!本当に大好きなの吉永さんじゃない!

どっからどう見てもそんな感じでありますな。
恋に破れた亀村さんはとぼとぼと帰宅。
慎くんの幸せに貢献できてよかったよ、などと申してはおりますが・・・心が篭ってませんな。完全に。
それを示すが如く、飲んだくれる亀村さん。
発泡酒だけでは足りないのか、ウィスキーのボトルやワンカップらしきものも見える。
酒が布団や畳に染みこんでおり、かなり酔った様子が見受けられます。

子供って残酷だなー私なんてどうでもよかったからなんだね。
男ってみんなバカだー。小学生のくせにいちゃってるんじゃないよ。オエエーっ。
・・・何やってるんだ私

ホントだよ!!
まあ、あれですよあれ。妄想で先走るのは危険ってお話ですよ。うん。
年の差婚だなんて綱渡りのことを考えるのなら、もっと慎重にいかないといけませんわな。
でも慎重にいったらいったで普通に逃しそうな気もする亀村さん。難しい話だね!!

飲んだくれてはいるが、まあ翌日には平常運転に戻れるんじゃないかと思える亀村さん。
そのうち理解してくれる人も現れますよきっと。たぶん。そのうち。

しかし、今回の話。男女を逆転させたら危なさはこの話の比ではなかったでしょうな。
まあ、妄想だけで済ますならそれほど問題はないかもしれないが・・・でもやっぱり危ないな。
幼女にドキドキしながら接し、欲しい物を買い与えて将来の結婚を夢見る。うん、やはり危ない!がり危ない!!

逆に慎くんの立場で考えるとどうなのだろうか。
気のない女性に対しては気がるに好きだのなんだのと述べ、抱きついて見せたりする。
本命に対してはもじもししながら気持ちと裏腹のことを言ってしまう。
素直な気持ちの表れなんだろうが、プレイボーイの行動と思えなくもない。振り回される方も大変だ!
と考えれば、男女逆転した場合、幼女に振り回される男の姿ということにならないだろうか。
欲しい物を買い与えて抱きつかれたりするけど、これは振り回されているだけなんですからね!ってことにならないか?
どこまでいったら危険なのか。その辺りの判断は中々に難しいところですね。
心の中で妄想するだけなら犯罪でもないですし!大丈夫大丈夫。夢破れたら飲んだくれればいいだけだしね!

妄想する自由があるってことを教えてくれた回でした。ん・・・なんか違う気もする・・・?

・あまねあたためる
新連載第2回は猫目線でのセンターカラー
ふうむ。なんだかブルマが小さいような感じがしないでもなく。

それはさておき。今回のあたためられる人の紹介。
蓮城高校の生徒会長、神崎拓人。校則を遵守し、遵守させる孤高の冷血漢
お菓子など、時間外の飲食は校則で禁止されているため、見かけたら没収してしまいます。
なるほど。お堅いですな。でもゴミとして捨てちゃうのはいかがなものか。

その生徒会長と廊下ですれ違うのは体操服姿のあまねちゃん。
両腕にやきとりや鮪の缶詰などを抱えて歩いています。飲み会でもやるつもりか!?

急ぎ、あまねちゃんの後を追う生徒会長。
体育館の前で見かけたのは・・・地面に寝転がりながら子猫にエサをやるあまねちゃんの姿でありました。
ははぁ。寝転がるためにわざわざ体操服姿になっていたってことなんですかね?
しかしなんだかデフォルメされた感じのネコでありますね。可愛いけど。
って子猫相手にするには量が多くはございませんかね?

ともかく、校内における鳥獣の飼育は違反されているとのこと。
その指摘に対し、授業の合間にごはんを食べさせているだけですと抗弁するあまねちゃん。
飼い主だって探しているし、それまでは私が親なんです、とのこと。

あまね「母親です!この子のためなら私・・・おっぱいあげれます!!
会長(卑猥!)

その通りかもしれんが、なんだその返し方は。面白い。
さすがに孤高の冷血漢。この程度の卑猥さは何とも無いぜって話か。

子猫を没収する会長。乱暴はやめてくださいととりすがるあまねちゃん。
それだけで地面に大の字に突っ伏すことになる会長。虚・・・虚弱だ!!

学校のために働き、働けば働く程嫌われる。その理不尽で食欲はなく、夜も眠れない・・・おまえらのせいだ!

なんとも不器用というか、損な生き方をしてますなぁ。
自分が規律を守らせないと学校は無法地帯になるという思いが強いのでしょうけども。
会長は自分を縛りすぎているんじゃありませんかね?

ああそうさ!じゃないと示しがつかない!縛られることこそ、我が青春!!

青春かーそれなら仕方がないのかなぁ。縛られるのが嬉しいとか堂々と言われても困る。この年で倒錯してるな!
てな風に、諦められるとかいうか、呆れられることが多そうな会長の人生観。
だが、あまねちゃんはそんな会長をネコのごとくあやし、なでつけ、抱き締める。ぎゅ。

笑ってください生徒会長。学校って――もっと楽しい所のはずです。

おっと。自らを縛っていたはずの鎖があっけなく粉々に吹き飛んだぞー!?
まあ、しょうがないっちゃーしょうがないか。
生き方を決定付けてしまうにはまだまだ若い。女の子の行為で揺らぐことだってあるさね。それも青春。

というわけで、子猫は会長の家で飼ってもらえることとなりました。ほう。
その代わり、ちゃんと名前で呼んではもらえないかなとか言い出す会長。ほう。

あまね「わかりました。お仕事がんばってください、神崎さん」
神崎「・・・やっぱり「拓人」でいいかな」
あまね「それはちょっと

フッ。おっぱいくれなどとは死んでも言えまい

なんだその流れは。もしや、下の名前で呼んでくれたのなら、勢いに乗じて言ってしまうつもりだったのか?
でも、反応は気になるので言ってみるのもよかったのではないでしょうか。
まあ、それこそれそれはちょっとで済まされそうな気はしますが。
というか、抱き締めるのはいいけど、下の名前で呼んだりするのはNGなんですな。
うーむ。あまねちゃんの許容ラインがよくわからん!!
肉体的な接触よりも精神的な接触を重んじてラインを引いているのかもしれない。
肉体的接触の時点で男の子は大抵誤解しちゃうものなのにね!!

まあ、何にしても今回はほどよい感じで収まった様子。
生徒会長も鎖が弾けてどこかくだけた様子になったみたいですし。よかったよかった。
ちなみにあまねちゃん、猫だけでなく犬の世話も学校でしていたりする。
なるほど・・・あの大量のエサは一匹を相手にしていたわけではなかったからなのか・・・!!
学校にどれだけの動物が迷い込んでいるのか、気になるところですな。

・クローバー
母親を探しに来ただけなのに、いきなりトラブルに巻き込まれているハヤトたち。
どう見ても友好的じゃなさそうな連中に囲まれる。

ハヤトをレオと呼び、頭を掴んで振り回すデブ。
すっかり勘違いしているみたいですが、アフロからこの髪型には難しいっしょ。

殴りかかってきたデブに対し、それよりも早く殴り倒すハヤト。
もう1人殴りかかってきたが、それも倒す。
ふむ、そんなに強い奴らではないみたいですな。

ど・・・どうなってんだ?レオ・・・こんな強かったか?

この反応を見ると、レオはハヤトほど強いわけではなさそうである。
顔が同じだから強さも同じくらいってわけにはいかないか。さすがに。

さて、小田原に向かう電車の中でトモキ。ハヤトに対しオマエに瓜二つの奴を見たと話し出す。
たぶんさっきの奴ら、そいつとハヤトを間違えたんだよと予想つきで。

おそらく、異父兄弟だ
つまりオマエにはオヤジの違うオマエにそっくりな弟がいるってことだ。

ケンジがなんだか微妙にブサイクじゃない顔でそう述べる。
まあ、大事な話ですしね。
しかし、異父兄弟という予想で話を進めてしまっていいものなのだろうか・・・?

その話題の人であるレオ。
帰宅中にハヤトを襲ったスクーター集団と出会う。が、焦って逃げ出すスクーター連中。
しばらくはハヤトの強さの威光のおかげで安泰っぽいですね。
まあ、そのうち強い奴を連れて襲ってくるフラグなんでしょうけども。

家に帰るレオ。すると、そのアフロの先端付近に包丁が・・・あ、危ねぇ・・・
まあ、入口から大きく外れているし、当たらないように投げてはいるんだろうが、とにかく危ない。
これがハヤトの母と目されている人物のようですが・・・
なんというか、肝っ玉は太そうな人のようですな。さてはて、どのような話になることやら。

・ハーベストマーチ
『騎士』それは守るべき者のため、猛き剣になり――勇む盾となる者。
私は私の子供に人を越えた力と持つべき能力を与え、地上に産み落とす。

冒頭からハートを大量に撒き散らしてハシャぐ天使さま。ハシャぎすぎっしょ!!
それでいて悲しい表情で泣いてみせたりと表情豊かだったりもする天使さま。
色々と面白厄介な方っぽいですなぁ。しかし、額のそれからも涙が零れているように見えるが、目なのかそれ?

どうか私の子供たち。私のために戦って私を守って・・・
人間が私を憎んで人間が群れを成して人間が私を、いつか私を殺しに来る。
私の子供――私の騎士たち。人間を殺して喰らい、また殺し。
そしていつか私たちの平穏なる世界を迎えましょう。人間の、滅びた世界

相変わらず表情の割に殺伐としたことを語る天使さまでございます。怖いわぁ。
その願いに答えるべく、騎士たちは暴虐の限りをつくしだす。
小さな小さな村で今、殺戮の宴が開始されようとしていた。

大きな納屋らしきところに立て篭もるクゥたち。
村長は扉に閂をかける。固く閉ざされた扉であるが、化物相手にどこまで有効であることか・・・

納屋の片隅でノイエさんを中心にし、左右からクゥとテレシアちゃんが寄りすがっている姿が見える。
どうにか隠れてやりすごしているうちに脅威がさってくれないかと願っているみたいですね。
禁じの森の大イノシシが相手ならばその選択も間違いではなかったんでしょうが・・・

3人だけではなく、村の老人や女性などは納屋に入っている。
どうやら若い男など腕に自信があるものは化物を退治してやると武器を手に外で闘っている様子。
その意気は良いが、相手は素手で人間を引き裂く化物ですよ?判断が甘すぎましたな。
それを示すかのごとく、村の大人が振うマサカリなどはハインツの肉体を傷つけることができない。
逆に叩きつけた獲物がへし折れてしまうぐらいである。ううむ。

化物・・・そうだ・・・ハインツとロバートも僕と一緒に天使の胎に飲み込まれて。
そして・・・僕と同じだ・・・『騎士』に。人間じゃないモノに生まれ変わったんだ・・・!!

胎から出てきたときはその辺りの言葉は漠然とした様子だったクゥ。
しかし時間を経たためか、『騎士』という言葉も思い出せるようになってきている様子。
自身が人間じゃないモノに生まれ変わったということも・・・

・・・いや違う。僕は人間だ。あんなことはしない。あいつらとは違う!!

煩悶するクゥに、姉さんが必ず守ってあげるわと優しく微笑みかけるノイエさん。
ふむ。まあ、ノイエさんが無事ならばクゥも人間でいられるんじゃないですかねぇ。きっと。

さて、ハインツとロバートの手により歯向かって来た村人は皆殺しにされる。
そこでようやく納屋に立て篭もった村長は間違いに気付く。完全に追い詰められてしまったことに。

人間って・・・あわれだなァ。とっとと村の外へ逃げてりゃいいのに。
いざって時に考えもせずに安心できる場所へ閉じ込もっちまう。そこが・・・安全とは限らねぇのにな。アホ共が。

追い詰められて冷静さを失うと、そういった行動を取ることは往々にしてあると思われる。
映画などでも怪人に負われて高いところに逃げ出すという光景はよく見られる。
自分で逃げ場を失くしているみたいなものだが、やはり人間にはそういう習性もあったりするんでしょうな。
そして追い詰められてから騒ぎ立てるのもまた人間のサガである。
もうおしまいなのか!?と村長に対策案を尋ねる。

奴らの目的がハッキリせん・・・無差別に殺し、喰らっているなら。
皆でいっせいに飛び出してそれぞれに逃げるしか・・・

割かしノープラン。だが、それ以外に有効な手立てはないようにも思える。
確実な方法がないのなら、少しでも助かる方法を考える村長の判断としては大きく間違ってはいないですわな。
動物でも飼っている小屋であればそれらを囮にって手もあったかもしれんが・・・

悩む村人たち。しかし、その迷いを断ち切るがのごとく固く閉ざされた扉がノックされる。
ノックしているのはハインツ。どうやら村人と交渉するつもりの様子。

俺たちはよっぽど・・・腹が空いてるわけじゃない。今しがたずいぶん喰ったからな。
だからあと2人。俺とロバートでひとりずつ喰ったら・・・終いにしてやる。
テレシアとノイエを寄こして出せ。それで俺たちは満足してこの村を去る。
この村で喰ってうまそうなのは、もうあの2人しか残ってないしな・・・俺たちにいい思いをさせておけば他に手出しはしねぇよ・・・

え?クゥも美味しそうじゃございません?
いやまあ、食べがいはないかもしれないが、そういう意味ではテレシアちゃんも同じだしなぁ。
やはりあれなのか?クゥは同じ騎士という認識でいたりするのだろうか?
その辺りはわからないが、ともかく村人はこの提案にすがる気満々の様子。
ノイエさんに取り縋るクゥを殴り倒し、2人をささげようとする。

村長は娘のテレシアちゃんがささげられようとしていることもあり、村人を止めようとする。しかし、止まらない。
被害は最小にし、自分たちの安全は確実になる。充分正気の判断だとすら言ってきます。

村長、あんたは子供の捜索だって途中で打ち切ろうとしていたし、
ついさっきは自分も『誰か』を犠牲にして逃げのびる提案をしていたじゃないか!
自分の娘は例外とでも言うのか?今度はあんたが諦める番だよ!

これは厳しいお言葉ですな。
村長としては最大限被害を出さないよう頑張っていたと思えるのですが・・・
でも、指名されたのがテレシアちゃんじゃなければ村長が率先して言い出した可能性はありますな。
というわけで、じりじりと2人の側ににじりよる村人たち。

さあ・・・かわいそうだが・・・ノイエ・・・テレシア・・・俺たちみんなを助けるためだ・・・喰われてくれ

むう。なにこれえろい
特にテレシアちゃんがいい感じの表情になっていて困る。ってそれどころではない。

ノイエ・・・お前は優しくていい子だもんな。わかってくれるよな?

1話の冒頭で楽しく朝のご挨拶をしていたはずのおじさんからそのような風に言われる。これはショックが大きい。
わかってくれるよな?と言われても、そんな風に迫られたらわかりたくもなくなるってもんである。
が、ノイエさんには何に変えても守りたい存在はあったりします。

クゥ・・・そうだわ・・・クゥは助かる・・・ハインツの言葉を信じるならクゥは助かる。
そして・・・えぇ、外へ出たらテレシアを逃がすのよ。
そうよ。私大きいもの。私だけできっと充分・・・そう言ってお願いして・・・そうしよう。
クゥとテレシアは私が守る!!

覚悟を決めて、私が外へ出ますと宣言するノイエさん。むう、なんという悲壮な決意。
テレシアちゃんもしっかり守ろうと考えている辺りがスゴイ。
その覚悟を讃える村人たち。

「おお、そうか。わかってくれてありがとうよ」
「ありがとうありがとう。よく言った」
すまないなァ。本当にすまないと思っているよ

感心しているというより安堵している様子にしか聞こえないのがなぁ。
特に最後のセリフにその辺りが現れていて・・・なんというか、切ない気分に拍車がかかる。

それら村人とは違い、姉が行ってしまうのを当然のごとく嫌がるクゥ。行っちゃイヤだよ・・・

クゥ・・・ごめんね。
あなたを――ひとりにしたくないけど。あなたは、大切な私の誇り。私の自慢よ。
かけがえのない大好きなクゥバンテ。いつだってあなたのためにがんばれていた。今だって勇気が出たもの。

涙ながらの別れの言葉。とても切ない。
のだが、そんな扉越しの空気は感じられないハインツ。さっさとしろとせかし出す。
扉をぶっ壊すのは面倒だが、出来なくはねえんだぞ、とのこと。面倒なのか。

ハインツの脅しを受けて、村人たちはノイエさんに急ぐように詰め寄る。
早くしないと俺たちだってやばくなるんだよ、とのことだ。うーむ。
さらに、ノイエさんが了承すると、もはや感謝の念すらも吹き飛び、安堵の色を全面に出すようになる。

ああよかったこれで助かる。みんな助かるぞ

みんなと来ましたよ。人質を捧げようかというこのタイミングで。
もう2人はみんなという分類には含まれないようになってしまっているんですな・・・
非常事態とはいえ、あまりに身勝手な物言い。これにはさすがにクゥも絶望と怒りに捕われてしまう。

や・・・やめろ!!バカ野郎共――!!

怒りのままに、身につけた力を解放するクゥ。
背中から飛び出した触手は村人を掴み、残りの触手で固く閉ざされたはずの扉を破壊する。驚きのハインツ。なんだァ!?
ここで天使さまの述懐が挟まれます。

そうなのクゥ・・・私のクゥバンテ。
私はあなたを騎士にしたけど、あなたは私の騎士にはならなかった。
それなら・・・あなたは持ってしまったその力の使い道を選択する権利がある。
従属せざる者の権利・・・!!

俺は、姉ちゃんのための騎士になる。姉ちゃんを傷つける奴は許さねえ・・・どいつもこいつもぶッ殺す

覚醒したクゥ。その髪は黒く染まり、額には何かが浮き出している。
手足は触手同様に硬く硬質化されているように見える。
というか、一番の変化は口調が変わったという部分でありましょう。
『俺』に『姉ちゃん』に『ぶッ殺す』と来ました。おぉう。

さすがに気弱なクゥバンテのままでは戦いには不向きでしたでしょうしねぇ。
覚醒することで闘志が全面に押し出される姿となったと考えるとわかりやすいし、期待しやすい。
さて、その荒ぶるクゥはハインツ&ロバートをどう処するのだろうか?
それ以上に、ノイエさんを捧げようとした村人たちをどうするのか気になる。
まあ、暴れそうになってもノイエさんが止めてくれるだろうし、それほど問題にはならないかな。

しかし、天使さま。意外と寛容なんですな。
従属せざる者が他の誰かの騎士になることも権利として許容しているのか。
まあ、それはそれとして排除にかかるんですけどね、とか言い出すかもしれないですけども。

次回は本格的なバトルが始まりそうな気配。
激しい戦いをするにしては、腰布1枚のクゥは危なっかしい。主に紙面的な意味で。
その辺りをどう防ぎながら戦うのか、気になるところですな!

・ドカベン ドリームトーナメント編
7回表。ドルフィンズの攻撃。
八番からの下位打線とはいえ、九番には大砲の七夕がいる。
上位打線に繋がれば大量点になる可能性がある打順だ。
八番の浪花だって長距離が出せそうなバッターですし、なかなか厄介な存在ですわな。

しかし、七夕はでかい。
ゴリラと称される浪花が小さく見えるぐらいにでかい。ゴホ。

試合も終盤に入り、そろそろ出番がきそうな光の小次郎。はたして光る球は何球投げられるのか?

八番の浪花は3球三振。里中の調子が良くなってきた様子。
そして九番の七夕。
ここはさとるボールで勝負。予想外の球だったのか、鈍い打球音の小フライとなる。
が、これがセカンドの頭上を越えるポテンヒットとなりました。
うーむ。一打席目といい、巨体の怪力選手の割に小粒な感じがするなぁ。

さて、勝ち越しのランナーが出て上位打順に回る。まずは一番のジンクス。
だが、ヒットが見込める鳩の姿は見えない。
さすがに毎度毎度上手く行くわけではないですわな。
というわけで、初球エンドランを仕掛ける鉄五郎。
であるが、スコアボードにはカラスの姿が。これはまずい。打ったらライナーかフライかで併殺の不吉だ!!
って、鉄五郎たち、ちゃんとジンクスの内容聞かされているんですね

エンドランのサインは絶対打たなきゃならない。
しかし打つと併殺という不吉。だが空振りをすれば間違いなく七夕は刺される。
というわけで、これしかないと判断したのは送りバント。
見事にバントを成功させ、七夕を二塁に進塁させたのでありました。やるじゃん。

さて、続いて二番の小白鳥だが、ここで代打の登場。
この大事な場面に登場するドリーム選手は一体誰なのか・・・そのピンチヒッターとは・・・

国立玉一郎。背番号29!!

ここで歌舞伎の女形、藤娘こと国立屋の登場でございます!!
メッツ不動の四番バッターがここで出てくるとは・・・何故スタメンじゃなかったのだろうか?

というところで、いきなり復活のキャラクターファイル。
今回登場した国立玉一郎について説明がされています。
歌舞伎役者を父に持つ国立は若手女形として注目されながらも高校野球に身を投じたという。
そして父親の反対を押し切りメッツに入団。不動の四番バッターとして活躍したそうな。
この大事な場面で登場して活躍しないとは思えない。これはドルフィンズ勝ち越しの可能性が高いか・・・!!

・シュガーレス
シロ&コウタは榊を探して走り回っている。
榊がいるとしたなら、かつてシャケに負けたあの場所しか思い当たらないというコウタ。
確かに榊はそこにいる。が、傷つき地面に倒れ伏した状態でございます。味方にボコボコにされて・・・

その榊をボコった主犯である宍戸。
土下座からの不意打ちアタックを岳に喰らわせる。
強烈な一撃だが、即座に反撃を行う岳。さすが。
と思ったが、やはりダメージはあるようで、くらっとした所に追撃を受けて倒れてしまう。
うーむ、まだまだですな。
鉄パイプでダメージを受けているようではまだまだシャケには遠く及ばない
うん、改めて書くとどんだけシャケは化物なんだよって話だな。

岳を倒し勢いづく宍戸。御辻の兵隊たちに九島潰すぞと呼びかける。
が、さすがに宍戸の戦い方がみっともなさすぎたのか、シラけてしまった様子の御辻。何や情けないッスわ。

榊さんはエゲツなかったけど、宍戸さんみたいに土下座してまで相手油断出せて不意打ちするなんてマネせえへんかった。

勝つために手段は選ばない。とはいえ、選ばないにも程があるって話ですわな。
後ろめたさを全く感じさせないってところはある意味凄いですけどね、宍戸も。

ゴタゴタしている中で合流したシロとコウタ。コウタは倒れた榊に駆け寄る。
シロは卜部さんと状況の確認。
御辻の話になって来ましたし、もう俺たちの出る幕じゃねーかもなと考えている卜部さん。

シロ「あのバカ犬は?」
卜部「いつものことだ。放っとけ

酷い扱いだ。でも確かにいつものことなんだよな。
どうせしばらくしたら元気良く起き上がって暴れ出すだろうし、近くにいると面倒なことになるだけですわな。

さて、榊をやったのが宍戸と知ったコウタ。睨みつけています。
そのコウタに対し宍戸。榊を止めてやったんだから感謝されてもええぐらいやぞと述べだす。

・・・何言うてんねん。
今の榊さんは倒れとるだけや。中身が変わったわけやない。そんなもん止まったとは言わんわ。
昔、俺を止めてくれた榊さんには心があった。せやから俺は止まれたんや。
それくらいの違いもわからんアホが勝ち誇んのもええ加減にしとけよ。
俺はアンタを止めようとも思わん。叩き潰す・・・!!

やっぱりというか、当然というか、人望のない宍戸。
榊にとって変わるために色々と手を尽くしていたのかと思ったが、人心掌握できてるわけでもない様子。
計画性があるんだかないんだか。

さて、ヒラオリもまた九島の生徒らしく御辻の生徒を探して放浪しているが誰も見つからない。
さては眠れる獅子たる僕を起こしたことを恐れて・・・とか言い出す始末。んなわきゃーない。

そんなヒラオリとジャージが発見したのは、大の字に倒れたマリモ。
空腹で倒れたわけじゃなさそうだぞ、と言っているが果たしてそうかな?
複数に襲われたのは間違いないだろうが、その直前は確かに空腹になっていた。
今も傷ついて動けないのではなく、腹が減って起きたくないだけなのかも知れない。牛乳でも撒いてやれ!!

それはさておき、宍戸とコウタのタイマン。
って宍戸、コウタ相手にも鉄パイプ用いて戦ってるんですか?本当になりふり構ってませんな。
なりふり構わないので、タイマンすら放棄しようとする宍戸。
うん、そんなだから兵隊がついてこないんですってばよ。

だが、そこにようやく名前有りの男が登場する。バンダナくんこと妹尾の登場だ。

悪く思うなよ。コウタ。コイツは俺が潰す!!

突然現れ、突然宍戸を蹴り倒す妹尾。
卜部さん、エモノが来たのだし突っかかるのかと思ったが、すっかり静観モードに入っていた様子。それでいいのか?

宍戸を蹴り倒した妹尾。だがもちろんコウタを助けたわけではない。
妹尾の後ろからは複数の男たちがやってくる。そいつらは御辻ではなく、他校の連中などで構成されている様子。

御辻は仲良う地獄行きやからな
榊さんが九島潰すみたいに、俺も御辻潰さんと――だれかさんにつけられた傷が疼いてしゃあないねん・・・!!

ずらしたバンダナの下の額には傷を縫った後があった。
うーむ。妹尾。バンダナをしている時は幼い感じの顔つきだったのに、いきなり割るそうに!!
ファイトスタイルといい、容姿といい目立っていた妹尾でしたが、ここに来て頭角を現しだしたか。

果たしてこの妹尾を誰が下すのだろうか?
エモノとして認識している卜部さんか?復活した榊か?コウタか?
裏切りに次ぐ裏切りで混迷の様相を見せてきた大阪編。どのように収拾をつけるのだろうか?
岳はもう一回ぐらい起き上がって気絶してくれそうな気配はあるが・・・
まあ、最終的には気絶したまま帰ることになるんじゃないかと予想してますけどね!!

・白銀ヴァンガード
新人まんが賞出身!虫まんが道をひた進む高橋良介先生の集中連載が開始であります。

蛹から・・・成虫へ・・・そして地上へ・・・その瞬間から彼は・・・世界を敵に回した・・・

なんだか知らないが不気味な生物に襲われる主人公。これは鳥か?
昆虫が地上に出たばかりで鳥に狙われるとは大変ですな。それはさておき、アオリに気合が入っている。

世界が俺に死ねという。無料で寄越せと手を伸ばす
だがこの命は俺のもの。いいなりはゴメンだぜ!!

やたらと気合の入ったアオリを見ると、作品の方向性もわかろうってものですな。

地上に出てからどのくらいたったのか。
主人公は今、昆虫ドヤ街を歩いている。ド・・・ドヤ街・・・?
数多の虫が集まり生活を営んでいる場所である。飛べる虫が多いせいか立体的な街だな。

そんな街を訪れた主人公はフリージャーナリストを名乗る女性に声をかけられる。
モノクロオケラのアビザエルさんでございます。まるで天使のような名前っすね。

取材に協力して欲しいというが、すげなく断る主人公。
だが、その目の前でトラブルが発生する。
店の外壁を吹き飛ばすような暴れん坊。最近この街にやってきたという外来種。
ヘカトンケイルカブトのジガンテ

ガァッハッハッハッハー!!弱虫どもが!!
黙って蜜(サケ)持って来おおおおおおい!!雌つれて来おおおおい!!

なるほど。文字通り弱い虫だから弱虫であると。相変わらず上手い事言いおる。
巨大なヘカトンケイルカブトにやられたのは、この街の衛兵カブトムシであります。
この惨状を見て、主人公へのインタビューを開始しようとするアビザエル。
だが、その聞くべき相手は既に側にはいない。どこに行ったかと思えば、件の暴れん坊の目の前にいた。

どう思うか・・・だと?まあ・・・気に入らんな。
どこのイナカ甲虫か知らんが・・・デカイ図体で・・・自分より小さい虫を相手にイバリ散らしやがって・・・
虫酸がはしるぜ・・・

相変わらず上手いことを言う。この集中連載で何回の虫ネタが飛び出すことか!!
それはさておき、銀色の姿を晒す主人公に対し、コガネムシの分際でオレに楯突くのかと吠えるジガンテ。
いやいやコガネムシじゃありません。カナブンでもないよ。カアアブトムシだよ!!カアアブトムシ!!
いや、そこは伸ばさずに普通にカブトムシと言っておきなさいな。

吠える主人公。その名はヴァン
勇ましい様子であったが、敵うわけもないと思ったアビザエルが肩に担いで飛んで連れて行ってしまう。おやおや。

少し離れた場所まで逃げおおせたアビザエルたち。
ヴァンとしては余計なことをしてくれたと憤る展開。
ちなみに、先ほどやられていた衛兵カブトムシも一緒に連れてこられている。
その衛兵カブトムシに対し、お前が情けないせいで同種のオレまで舐められているじゃないかと当たるヴァン。
しかし、当たられても衛兵カブトムシはショボくれた表情。
さっきまで大きな姿を衛兵カブトムシも今は何故かヴァンと同じ大きさに縮んでいる。おやおや?

とはいえ、ジガンテは強い。さすがにでかいだけはある。
おかげで衛兵であるカブトムシは皆ビビッてしまっているという。
そのアビザエルの言葉にそんなバカなと答えるヴァン。
しかしその脳裏には仲間の弱気な声が受信されてしまう。これが虫の知らせって奴か!!

勝てっこない・・・誰がやっても一緒だ・・・どうせオレなんて・・・

と弱気な声が満ち満ちている。
どうやら一種のグループエフェクトのようなものらしい。
5〜6匹ジガンテにやられたことで種族間に負け癖が伝播しちゃったそうな。へぇ。
街を守る衛兵のカブトムシがこの調子では、ジガンテのみならず、鳥やタヌキ等の外敵に抗する術がなくなってしまう。
アビザエルはその辺りを危惧している様子であります。

その話を聞いたヴァン。なっちゃいねーなと一蹴。
相手の方が優位種だからといって尻尾を巻いて逃げるのか?

どこでどう生きていようと譲っちゃいけないものがあるだろうよ・・・負けちゃいけない時があるだろうよ・・・
カブトムシならなおさらだ!!この衝角は何のためにある!!!
負けを認めて震えていたら!!死んでいるのと同然だ!!!

熱く語るヴァン。そこに折りよく現れたのは、ヘカトンケイルカブトのジガンテ。追っかけてきたんですな。丁度いい。

聞けい!!森の戦士たち!見るがいい!オレの勇姿を!!
そして思い出せ!!カブトムシの生き様を!!!
生き様とはつまり強くあることだ!強くあるとはすなわち――己の弱さに屈さぬことだ

突然頭身が大幅にアップするヴァン。これがカブトムシの戦闘形態ということなのか!?
それはさておき、なかなか格好のいいことを述べてくれる。
が、そんなへし折れた角で何を言っても負け惜しみにしか聞こえない、とジガンテ。
ああ、ヴァンの角は折れているんですね。
形が整っているから気付きませんでした。
そういえば、地上に出たばかりの頃はちゃんとカブトムシの角だったなぁ。
それで変異性の高いカブトムシでも、傍から見たらそうは見られなかったりしたわけだ。納得。

それはともかく、巨体を生かして突進を仕掛けてくるジガンテ。
それに対し、怯むことなく突っ込むヴァン。無謀です!!
このままでは押しつぶされる・・・と思いきや、巨大な衝角を破壊して押し進むヴァン。
短い分硬度はヴァンの方が勝っているということなのか!?
何故止まらない!?と驚愕のジガンテ。

おかしなことを言いやがる!!一度衝角を付き合わせたカブトムシが・・・止まる訳ねえだろう!!!

その言葉通り、相手の体を突き抜けるまでに前進を行うヴァン。
外骨格を砕き、ジガンテの体を突き抜ければ・・・相手は爆発し四散する!!な、何故!?
不思議な話ではあるが、ヒーロー的には別に不思議ではない。
キックして相手が吹き飛べば爆発して果てる。そういうお約束に従ったまでのことであろう!!細かいことは気にするな!!

今まで敗れたカブトムシたちは皆、自らより巨大な同属ヘカトンケイルを恐れていた。
だが、一瞬のい痛みに耐え、ヴァンのように突き進むことができれば、他のカブトムシでもあるいは――

そのように考えるアビザエル。ともかく、暴れん坊がいなくなって大はしゃぎです。
だが、はしゃいでいる場合ではない。
ヴァンの戦いが目立ちすぎたのか、鳥がたくさん集まってきてしまっている。

アンタのクチクラ(外骨格)は派手すぎるもんな・・・

そりゃあ、白銀色の外骨格では、昼でも夜でも光に照りかえって目立つわな。
ああ、だから地上に出た瞬間に鳥に襲われたのか。
目立つ虫というのは外敵に狙われやすい。となれば世界が牙を向いたと考えるのも間違いではないわけだ。
キレイな体というのも考え物でありますな。

ならば、あの鳥たちはオレたちに任せてくれと言い出すものがいる。
先ほどまでショボくれていた衛兵カブトムシだ。
今では立派に戦闘形態がとれるようになっている。頼もしい。

オレたちは・・・あんたのおかげで目が覚めたんだ

いつのまにか複数のカブトムシたちが集まってきている。
どうやらカブトムシとしての誇りを取り戻したみたいですね。よかったよかった。
空を仰ぎ見る姿が無闇に格好良かったりするから困る。

さて、目立つヴァンは木の下を通って街から出て行く。
銀色の輝きが獣たちを呼び寄せる。それが彼の宿命。
生きている限り、彼に安寧の場所は無いのかもしれない。
それでも彼は行くのだろう。己の生き様を貫くために。

てなわけで、始まりました。角折れた白きカブトムシ、ヴァンの物語。
妙に熱い物語はいい感じ。そして読み切りの頃からの虫ネタが健在で嬉しい限り。
このノリで突っ走ってくれることを期待します。
しかし、アビザエルは今後も出番があるのだろうか?それとも行く先々でヒロインが代わるのか?
アビザエルはどこかの新聞記者にイメージがかぶる感じがあるのが・・・悪くない。
そのうちアビビビビとか言ってくれるのではないだろうか。むう、それでは別のキャラだ!アビィ!!

・ANGEL VOICE
前半は残り約10分。
なんとかして前半のうちに1点は返しておきたいと考える市蘭。
となれば、頼れるのはやはりこの男。乾である。

後ろに下がっていた乾がポジションを上げた。
これで習実が中盤で一方的にボールを支配することはできなくなった。
が、ともかく最終的に効果的なパスさえださなければいい。
それだけを気をつけようと考える習実の面々。

乾が前に出たことで流れが変わるのか?船学の土岐監督はなんともいえないなって感じの答え。
体力万全の石持もついてますし、どうなるかは予想しづらいですわな。

さて、その乾にボールが渡る。
いつものようにパスを寄こせと叫ぶ成田。だが――

こんなところでやみくもに叫んでも意味がねえんだったな

すたすたと有効なポジションを取ろうと動き出す成田。おぉ・・・成長している!!
となれば、後は乾の活躍を祈るだけである。
石持が張り付いている以上、ボールをもらってからは簡単に前を向けない。
そうこうしている間にもう1人が別の選手がやってきて挟み撃ちになる。
今回も富樫が下がってきて挟み込もうという状況になった。

守りに自信を持てると、大胆な攻めができるようになる。
――ドリブルも含めてな

見事な突破!体を反転させ、石持を抜きさる乾。おぉ。
そしてサイドには二宮さんが走りこんでいる。
前半の初めのころ、予想外のセンタリングを見せた二宮さんである。習実の連中もコースを切ろうと必死になる。
しかし、乾は逆の方向に目を向けていた。

おい。このパスコースが――見えているか?

習実の選手の間を通り、茂森が進もうとした逆をつく早いパス。
このパスの絵は凄い・・・なんというか、凍りつくような感動が見て取れる。これがいわゆる冷血のパスなのか・・・!?

そして、その見事なパスを受け取るのは成田。
パスコースが見えていたのかはわからないが、そこに走りこんでいたのは紛れもない事実。
きっちりとトラップし、そしてきっちりとゴールを決める。

見事すぎる一連の流れに唖然呆然といった感じの習実。観客も驚きで静まり返っている。
さらに、あの土岐監督までもが無意識のうちに立ち上がってしまっていたという。

どーよ?

おぉっと。凄い嬉しそうな顔してるぞ天城!!
驚くユゥエルと古川とは違い、俺は分かっていたぜ!と得意満面な様子。
うーむ。天城の乾にかける信頼は相当なものがありますな。己が天才と認めるほどの相手だし、しょうがないか。

さて、前半35分。ついに1点を返し、士気の上がる市蘭。
この勢いで前半のうちに追いついたりするのだろうか?楽しみな流れだ!!

・スポ×ちゃん!
強くなるため、己の課題を克服する必要がある。
かすみんは家で黙々と打ち込み。道場に「回し打ち」用の機材を持ち込んでいる。
小手にローラーのついた人形のようなもの。
その人形に小手を打ち込み、その勢いを利用して肩を軸に回して元の構えに戻す練習である。

かすみんはその回して戻す時の動きがどうしてもぎこちなくなるという。
土方先生が言うには「力が抜けてない」とのこと。
なんとなくかすみんは脱力とかそういうのが苦手そうな印象がありますわな。剣士としては厳しい話だ。

かすみんの姉、蘭さん。得物を借りて人形の前に立つ。
スポチャンの小太刀を持つのは初めてのようだが、一度握っただけで特製は理解できている様子。
軽すぎるので剣の重さを利用して遠心力を作るのが逆に難しい。
だが、その軽さゆえに、ヒジや手首で返すのも速くてよい。

見事な軌道を描いての小手を決める蘭さん。これが脱力できているということなのだろうか。
さらに、かすみんに言われるまでもなく、ヒジや手首での回し打ちを行ってしまう。
肩の回し打ちを見ただけでそこまでわかるというのが蘭さんの凄いところでありますな。さすがに剣道家か。

剣道には無い動きでなかなか興味深かったという蘭さん。
その姉にかすみん、思い切って質問を投げかける。
お姉ちゃんにはやっぱり・・・スポチャンはただの「お遊び」に見えますか?と。
その質問に対し、蘭さんはこう返す。

例えば昔から「剣道は武道かスポーツか?」という議論があるよな?
「真剣での殺し合い」をしない時点で剣道もすべて「お遊び」とも言えるな。
私はこう思ってる。「登山口が違うだけ」だと。
開かれて楽な登山口。狭く険しい登山口。
同じ山でも様々な登山口とルートがある。
でも「遊び」「スポーツ」「武道」どこから入山しても目指す頂は同じ――「強くなる」という頂じゃないか?
「どこから入るか」は大きな問題ではない。大切なのは「どこまで登ったか」だろ?

なるほど。いい答えでございますな。
剣の道に邁進し、求道してきた蘭さんらしい答えと言える。
とにかく目標は強くなることであり、その道中に至る過程は人それぞれである。
そういう考えがあるから、妹がスポチャン部に入ることになっても反対したりはしなかったわけだ。
硬そうに見えてなかなかに柔らかさを持った思考の人である。魅力的ですなぁ。

さて、リリィの骨折は順調に回復している。そろそろギプスも取れそうだ。
だがしばらくは激しい運動は控えるよう言われている。
なので次の中野区大会は棄権する方向になりそう。うーむ、残念。
稽古も椅子に座った状態での素振りなどといったことしかできない様子である。ブンブン。

部活の稽古にて、早速習いたての「地走り」を披露するナノちゃん。
かすみんの振り下ろしを避けながら、右足首への一刀。足アリが決まった。よっしゃ!
しかし、今の打撃音は袴のスソに当たっただけで、足には当たっていない。抗議するかすみん。

う〜〜ん、これは難しいわね・・・
大会では審判によっては衣服に当たっても一本取る場合があるのよ
袴みたいに面積の大きい衣服はちょっと不利ね。

なるほどねぇ。体に密着した服装が有利になるというわけか。
ならばリリィのレオタードを、という流れにはならない。
私は剣道着を通します!と宣言するかすみんでありました。うん、それがいい。

剣道着に拘るかすみん。長剣も両手持ちに拘っている。
長剣は自由に持っていい「長剣フリー」と両手でしか持ってはダメな「両手長剣」のニ部門がある。
両手は体を正面に向けて剣を振るのに対し、片手は半身で剣を振ることができる。
片手の方がリーチの面で圧倒的に有利となるのだ。
もちろん両手の利点がないわけではないが、それゆえに区別されているという。

私は両手で通します!!

ハッキリと宣言するかすみん。
姉とはまた違い、頑固で不器用な面が見て取れる。
でも、だからこそそこを曲げずに強くなって欲しいと考える土方先生でありました。

さて、明日は中野区大会の前日。なので調整のために稽古はお休みとなる。
先生から遊園地のキップらしきものを頂いた4人はさっそく遊びに行くこととしました。
私服姿の4人。まずはループするコースターに乗る。好きだねぇ。かすみんは苦手っぽいようだが。
でもリリィに手を繋いでもらいながら一緒に乗ることになりました。おやおや。

私・・・リリィと出会ってから流されやすくなってる・・・?
振り回されてビックリさせられて、でもおかげで視野が広がったような・・・

まあ、それはそれでいいことなんでございましょうな。面白がられているのは間違いなかろうが。

苦手なコースターに乗せられて涙目になるかすみん。ハハハ。
しかし、その回転が前に見た姉の回し打ちにかぶさるイメージを感じ取る。
何かを掴みかけている様子のかすみん。ほう・・・これは・・・
日常の中でこういう発見ができるってのはなかなかに凄いことである。
かすみんが一気に強くなる可能性はありますな。次の大会が楽しみだ!!

・ひなこの失敗
朝食がカップラーメンというのもどうなのだろうか。ずびずび。
というか、可愛い顔してなんてこと考えてやがるひなこちゃん。

まあ、母親は早くに帰って来ることは見越せていたはずですし、もっと早く行動するべきでしたな。
今回はいかにも失敗失敗という感じの話でありました。
悪の道はかように厳しいものである。簡単にこなせると思うなよ!

・ガキ教室
教師を辞める。
晶の決心は既に固まっているらしく、簡単には動かせないように見える。
校長をはじめ、斉藤先生や萌ちゃんは引きとめようとするが、やはり覆せない。
代わりが見つかり次第サヨナラするよ、とのこと。
生徒が可愛いと思わねーの?という斉藤先生の問いについてはこう返す。

たった4か月ぐれぇの付き合いだったし、最初に言った通りオレ、子供キライだから。別になーんとも。

もはや飾る必要もないとばかりに語る晶。
とはいえ、最初の頃のようにその言葉をそのまま受け取るのは難しいと思える。
晶がこれまで子供たちのために奔走していたのは皆が知るところでありますしねぇ。

クラスの生徒にはまだ辞めることは言っていない。
次の人が決まったら言おうと思っているとのこと。それは逆に言うと決まらなければずっとそのままということか!?

4か月ほどの付き合いであったが、どうにか晶が辞めるのを止めたいと考えている先生は多い。
しかし、やはり晶の決心は固いらしく、誰がどう言っても覆せそうにはない。
そんな晶に対し、副校長。なんとも味のある表情で見ていたりするのだが、何を考えていらっしゃるのだろうか。

晶が辞めると言い出してから何日が経過したのだろうか。
それは分からないが、クラスには変化が生じている。
まず、須藤くんはちゃんと学校に来るようになっている。母親との問題はある程度よくなりましたのかね?
そして、那須くんとの交流を図ろうとしている須藤くん。微笑ましい。
那須くんも大分授業についていけるようになってるみたいですな。

給食のビーフシチュー。晶のはお祝いということで大盛り。
PTA総会で辞めさせられそうになったことは当然生徒たちも知っている。
が、無事に辞めずに済んだことをお祝いしたいと考えているシノケンたち。
うーむ。やはり懐かれておりますなぁ。株が下落した頃とは大違いだ。
どうでもいいが、シノケンの割烹着姿はなんだか貫禄があるな。

牛乳早飲み3秒に挑戦するちーちゃん。すげぇな。というか、この学校ビン牛乳なんだ。
そしてマネしようとして盛大に噴出す竹本。うーむ、中学生っぽいねぇ。バカバカしいねぇ。

てな風に食事を取っている時間。
職員室では副校長も自席で給食を頂いていた。
そこに校長先生に会うためにやってきた生徒が1人。
副校長派の先生であった屯林君、校長先生は食事中なので後にまた来て欲しいと言い出す。ようやく名前でたなこの人。
それはさておき、急用かもしれないんだし、先に用件だけでも聞いておきなさいよ。
そういって割り込んできてくれる副校長。相変わらずこういうところはマトモな人でございます。
そんなマトモな副校長だから、訪れた生徒が誰であるのかすぐに気付いた様子。驚いてる驚いてる。

放課後。部活の時間。
ユニフォームに着替える晶に対し村山主任。校長室に来るように言う。
言われてやってきた校長室。そこには1人の生徒の姿があった。制服を着たその生徒とは――

沼田!え!何?お母さんは?1人で来たの!?

やはりゲボーン様こと沼田くんであります。
長い引きこもり生活を脱し、ついに1人で学校にやってきたのでありました。
それもこれも、全ては晶と話したいがためである。

先生・・・やめないでよ。ボクも学校来るから・・・先生やめないで・・・

やはりそれを言いに来てくれたみたいです。これはありがたい。
そして、その言葉に乗るが如く、校長も晶への説得を開始する。

アキラちゃん。アナタ・・・まだ・・・お兄ちゃんのことで自分を許せてないの・・・

晶の過去は沼田くんとの2人の秘密ということになっていた。
が、今回の件もありますし、里親の校長先生なら信頼できると思って話してしまった沼田くん。
さすがにこの話を持ち出されると晶の表情も曇ってしまいます。

この子はね、自分は先生に助けてもらったって。今度は先生を助けてあげたいって私の所に来たの。
小学校の頃からずーっと来てない学校に1人で来たの。すごく勇気がいったと思うよ・・・
もし・・・あなたがお兄さんのことで教師を・・・

説得を行おうとする校長先生。だが、それを遮るように吠える晶。

バッカじゃねーの!!何度も言ってんだろ!!
ガキが嫌いだから教師やめんだよ!!頼むからやめさせてくれ!!

なんとも悲痛な叫びでございます。
そしてそんな晶を相変わらず味のある表情で見つめる副校長。い、一体何を思っていらっしゃるの・・・?

副校長も晶の過去について聞いたのだろうか?
少なくとも、須藤くんの件や、今回の沼田くんの不登校解消の件については高く評価しているように感じる。
そんな晶に対してどのように動くのであろうか・・・

さて。次号、最終回
なんとまあ・・・ついに来てしまいましたか・・・
晶の伏線をキレイに回収した辺りから恐れてはいたことでありましたが・・・
沼田くんも来てくれたし、辞めないよう思いとどまらせる可能性もでてきたと思ったのですがねぇ。
いや、辞めずにおくという可能性はまだ残されている。
だが、作品自体が終わってしまうのでは・・・なんとも勿体無い。
なんとか終わらないで・・・と懇願したいところではあるが、まずはともかく見守るとしましょう。

・パンダのこ
よほどのマニアでもないとパンダの見分けなんてつかないっしょ。
飼育員や乃仔ちゃんはちゃんと見分けがついているのか・・・!?

夏休み終了。難航していた宿題も、ゆうくんに全部見せてもらって解決した様子の乃仔ちゃん。
持つべきはベタ惚れしている幼なじみでありますな。

愛愛もずいぶん成長してきた様子。ミルクを待ちわびる姿はなんだか可愛い。

相変わらず一人遊びのようにして愛愛と戯れる乃仔ちゃん。
だがまあ、愛愛も中々に策士な様子ですし、意外と楽しい生活なのかもしれない・・・?
寝ているのならこちらも寝てしまえばいいわけですしね。パンダに合わせたライフスタイルって奴だ!

・ラララライブ
フジコさんの抱えるモヤモヤとした気持ちをズバリ言い当てるマリー。
そして自覚を促すために質問を開始する。

マリー「シローがあんたのことを呼ぶと?」
フジコ「なんだか嬉しいです」
マリー「他の女の子のことシローが呼んでると・・・?」
フジコ「・・・なんだかさびしいです」

うん。間違いなく恋しちゃってますね、フジコさん
答えながらも真っ赤になってますし、疑いようもない。
なのに、風邪ですからと誤魔化して逃げようとするフジコさん。あらあら往生際の悪い!!

逃げるな!ごまかすんじゃないの!気持ちを認めなさい!!

割とマリーもお節介でありますな。
引止められたフジコさん。シローさんには好きな人がいるし、その恋を応援したくてギター弾いたりしてたという。
その通りであるが、それとこれとはまた話が違う。
というか、この話をしているときのフジコさんが可愛すぎてたまらんのだが。

フジコ。1つ教えてあげる。恋は落ちたくなくても落ちるものなのよ!

おっと、深い言葉が飛び出しましたね。
フジコさんはもちろん恋愛経験などはない。可愛いのに勿体無い。
ジミ・ヘンに関しては恋と言うよりあこがれに近い感情であるとマリーは指摘する。
経験が無いから戸惑っている。初恋にどうしたらいいのかわからずにいると言う。
ふうむ。なんだかわかったような口を叩いてますが、マリーは恋したことあるのだろうか?そこは気になる点だ。

しかし・・・その相手があのシローだなんてねえ・・・もったいない・・・
ルックスダサイし、メンタルも打たれ弱くて泣き虫なあんな男の・・・一体どこがいいのか・・・

シローさんはダサくありません!
気取らず飾らずありのまま堂々としててかっこいいです!!
凹んだって、その分はね返して成長するたくましい人です!!

ムッとして言い返すフジコさん。あらあら。そんなだから――

ほら、やっぱり。大っ好きだ。シローのこと

てな風に言われちゃうのですよ。
それでも素直になれない様子のフジコさん。可愛らしいわぁ。
私がシローさんに恋なんてまさか、などと思っているが・・・本人を前にしたら自覚せざるを得ない。

シローさん・・・シローさんだ・・・私のこと・・・心配してくれてる・・・シローさん・・・

ドキドキしまくっているフジコさん。
だが、その口をついて出たのは――

心配しなくても大丈夫です!
子供じゃないんですから。シローさん私の親にでもなったつもりですか。

気持ちとは裏腹にツンケンするフジコさん。
好きな子に冷たくするとは・・・小学生か!!
まあ、恋愛経験がないのであれば、小学生レベルから始めないとってことなのかもしれないが・・・可愛いな、おい。

顔が赤いのはシローさんの風邪がうつったからですと言い訳するフジコさん。
そんなこといったら心配しないわけもないシロー。
フジコさんの気も知らず、薬を勧めたり額に触れて熱を測ったりする。
おやおや、そんなことをされたらもっと熱が上がってしまうじゃあないですか!!

てな感じでドタバタを開始する2人。それを見てちわゲンカとは珍しいとKUJIRAさん。
ああ、やはりそういう認識でいましたのね。って反応するな末吉くん。ちわ!?

フジコさんに激しく拒絶されてちょっと涙目になるシロー。うむ、打たれ弱い。
フジコさんとしては、この赤面を見られたくないだけなんですけどねぇ。恋心とはままならないものよ。

さて、デモテープの録音再開。フジコさんのギターソロから。
フジコさんは気持ちを切り替えるべく、ギターに集中しようとする。が・・・

集中・・・できません!!
そばにいるシローさんが気になって・・・コードを押さえ間違える・・・!リズムに乗り遅れる!
幼い頃から弾いてきたギターなのに、うまく弾けない。
シローさんがいるから・・・シローさんが見てるから・・・こっちを見てるから。こっちを・・・

集中しようとしてもどうしても意識してしまう様子のフジコさん。
なので、シローに当り散らしてしまう。シローさんのせいです!!と。
そして、楽器も弾けず、風邪で声も出ないシローさんに出来ることはありません!と叩きつける。
が、その直後いきなりボロボロと泣き出すフジコさん。

嘘です。ごめんなさい

そして走り去る。
うーむ、素直になれない子は大変ですねぇ。
でも、ツンケンしながらもそれを即座に反省できるというのは大事なことでありますよ。
ツンデレは破壊力があるが、デレまでの時間が長すぎると碌なことにはなりませんゆえな。

というわけで走ってライブハウスから逃げ出すフジコさん。それを追うシロー。
KUJIRAさんは未だに状況がつかめていない様子。さすがに毒キノコはないだろ。どっからその発想が出てきた。
まあ、そっちの方が解毒もできるしマシだったかもしれないか。
この病には中和剤も薬も効かない。お医者様でも草津の湯でも効果がない。それが恋の病。

こんなことになるなら・・・フジコに言わなきゃ良かった・・・
この問題、バンドの危機かも

何を今更。
考えがあって炊き付けているわけでもなかったんですな、マリー。
男女混合のバンドの場合、内部での恋愛沙汰は解散に大きく起因する。と思われる。
音楽性の違いといいつつ、その実は恋愛沙汰での解散ってのは多い。と思われる。
まさしくバンドの危機となったわけだが、どうするのだろうか?
ななみちゃんとフジコさん。シローに2人とも愛せる甲斐性があるとは思えない。いや、それを甲斐性というのか?
お前たち2人が俺の歌だ!で誤魔化せればいいんでしょうが、難しいでしょうな。
一体どうなることやら。

・てんむす
決勝戦もいよいよクライマックス。
というところで、哲っちゃんの述懐が入ります。

オレは天子がいるから食い道部にいるんだ。
料理や料理人をバカにするふざけた行為だと思ってたんだ。大食い競技なんて大嫌いだ・・・
なのになんでだろう。なんでこんなに目が離せないんだ。
ただたくさんごはんを食べてるだけなのに。なんで・・・こんなに神々しくみえるんだ・・・

可愛い女の子が並んで食事している姿に魅了されている!
って話ではないですわな。それについては今更という部分もありますし。
神社の内宮という場所が神聖性をかもし出しているのか、それとも聖なるラーメンの効果なのか。
思い込んでしまっているだけという可能性はあるが、そう思い込めるだけの舞台ではあるということだ!おそらく。

さて、天食祭本戦の決勝戦も残り3分。
この時点で候補は天子ちゃんと三ヶ月部長、マリーさんの3人に絞られている。
3人が14杯目を平らげている中、それ以外の選手はまだ9杯とか10杯といったところですからねぇ。

最後の瞬間まで花を見せながら幸せそうに食べ続ける天子ちゃん。
そしてタイムアップ。試合終了。
戦いの勝者は――15と1/5杯(3040g)を完食した――三ヶ月かずえ!!
よって本年度天食祭優勝校は龍聖学院食い道部!!

ついに悲願を達成した三ヶ月さん。
これも本戦決勝にむけて体力を温存してきたおかげであると振り返っている。
ああ、あの省エネ屋っぷりは本当にこの時のために体力を温存するためだったんですね!
いや、予選でそこまで温存する必要はないと思うし、性格によるところが大きいのでは・・・?
というか、体力を温存したいのなら、何故チームメイトに花ぽんを加えていたのだろうか?
謎ではあるが、終わりよければ全てよしということなのでしょう。うん。

天娘に輝いた三ヶ月部長はこの後、御正宮への特別参拝を許される。
天娘の願い事はそこで行うことができるようですな。
優勝にあと一歩手が届かなかった天子ちゃん。最終記録は15杯(3000g)の2位。
新しいラーメンを待っている間に終わっちゃった感じなんですかね?
戦いの結果はさておき、優二くんの病気を治す願い事ができなかったことを辛く思う天子ちゃん。
そんな天子ちゃんに勝者の三ヶ月部長が声をかける。

あのさ、そんなに叶えたい願い事があるなら・・・私が代わりにお願いしようか?
天娘の願い事でなんでも願いが叶うなんて迷信だろうけど。私、別にお願いしたいことないし。
私の願いは叶ったからさ

三ヶ月部長の勝利を目の当たりにして感涙にむせび泣く蒼雲さん。
それ以外の龍聖学院の面々もそれぞれに涙している。
それを見ながら、私の願いは叶ったという三ヶ月部長の姿というのは――うむ。いい光景だ。
というわけで、天子ちゃん。この申し出を素直に受けるのでありました。お願いします。

そして、三ヶ月部長の反対側。マリーさんも天子ちゃんに声をかけてくる。
龍聖のおまけではなく、ダンゴ頭ちゃん、と。

やるじゃないのっ

そう述べるマリーさんは天子ちゃんと同じく15杯完食の2位であります。惜しかったですな。
最後の最後でようやく認めてくれたって感じでありますか。

クソダンゴ頭ぁ・・・これで勝ったと思ってんじゃないわよ・・・次こそあんたを倒してやるんだから・・・

そう、息も絶え絶えに告げるのは花ぽん。
結果は7人中7位、8と3/5杯(1780g)完食という微妙なものであるが、まあ存在感は示すことができました。
ちゃんと今も言葉が天子ちゃんに届くようになっておりますしね!
まあ、あれはどちらかというと天子ちゃんの方の問題だったといえるが・・・
ともかく、それを払拭したのは花ぽんであるのに違いはない。お疲れ様でした。
また一緒に食べようねという天子ちゃんの呼びかけに、当たり前よと返す花ぽん。いい因縁が出来ましたね。

さて、全ての戦いを終えて、仲間のもとへ歩き出す天子ちゃん。
脳裏に浮かぶのは食い道部に入るのを決心した時にかけられた言葉――

ああ・・・食い道部に入ってよかったなぁ――

暖かく迎えてくれる仲間たちの姿を見ながら、そんなことを考える天子ちゃんでありました。

というわけで、天食祭本戦は終了。
そして時は一気に2年ほど経過する

2年経っても相変わらず理科準備室が部室代わりの結日高校食い道部。
本日は新入生の部活勧誘日。
部室では1人カップを磨いている男子生徒の姿があった。
どうやら完全にマネージャーとなった様子の哲っちゃんである。
おや、髪型が代わったせいなのか、少し大人びた様子に見えますな。

その哲っちゃんのもとに写真付きのメールが届く。
映っているのは九士朗や立浪部長、遊ちゃんに二子さん。
それに一緒にご飯を食べたという尾張大付属の面々。
中央には元気そうにしている優二くんの姿。そしてそれをデレデレと見守っている赤西さん。おやおや。

これを見る限り、優二くんは元気になったみたいですね。
それは果たして天娘の願い事が叶ったからなのかどうなのか・・・窺い知ることはできない。
まあ、赤西さんにしてみればともかく元気になってくれたという結果が大事なんでしょうけども。

時間は一気に2年飛び、遊ちゃんや二子さんも卒業している。
その2人が3年生だった昨年。どうやら昨年も結日高校は本戦準優勝で終わったらしい。
それは今年こそ優勝したいと思える状態でありますなぁ。
と、そんな貼り紙を見ているのは新1年生の大島美空さん。
食い道部って何する部なのかな?と興味を抱いた様子。

厳しい部かもだし、入部はやめとくか〜

昔の誰かみたいなことを考えてますな。
その後、キレイな先輩を見て足を止めてしまう辺りもそっくりである。

大島さんの前に現れたのは今の食い道部の面々。
調子のよさそうなメガネの子に、大人しそうな子、指を鳴らしてなんだか逞しそうな子と個性的な面々だ。
それはいいのだが、今年もこれで部員5人そろいますね!とはどういう意味だろうか?
出場には4人でいいし、部の存続に5人以上いないといけないという話も聞いていない。
まあ、少ないよりは多い方がいいとは思うが・・・ちょっと気になる。
さりげなく去年から5人での大会形式に変わってたとかいう話だったりして。

それはともかく、入部希望者らしき子が現れたと聞いて慌てて部室から飛び出してくる哲っちゃん。
その手には積み上げられたホットケーキ。
お菓子を見て蕩けたようになる大島さんは本当、食いしん坊な様子でありますな。

いやあの私、食べるの好きなんですけど。運動神経はニブくてその・・・食い道部ってどんな部なんですか?

よい質問ですね。問いかけられた現在の部長も、昔同じ質問したことを思い出す。
そしてその時に言われたことをそのまま口にする。

女の子らしくごはんをいっぱい食べる部だよ

そう、現在の部長である天子ちゃんは言うのでありました。

てな感じで、てんむすはこれにて終了であります!!
単行本にして10巻に及ぶ連載、お疲れ様でした。
終盤、本戦の途中辺りからかなり駆け足となり、立浪部長の友人など未消化の部分は色々とあります。
ですがまあ、きっちりと大会を終わらせましたし、優二くんのことも解決した様子。
いい具合には終われたのではないでしょうか。
いやまあ、長野女子や、以勢日輪の子らが全くでてこなかったりしたのは心残りでありますが。
というか、沖縄の子らや井川さんたちの活躍が省略されることになったのも心残りだったりするのですが。
それらはひとまず置いておくとしましょう。
ひょっとしたら単行本で加筆されるかもしれない。されないかもしれない。
ともかく、稲山覚也先生の次回作に期待しています。

・木曜日のフルット
微妙にハードボイルドな世界。
そういえばフルットは店から逃げ出した過去を持ってたんでしたっけ。
ある意味「昔の女」という発言はあっているわけだが、今の関係はどういうものなのか。
ひょっとしたら通い夫になる可能性もあったのだろうか?
半ノラのくせに住む世界が違うというのは微妙な話ですな。半端ものめ!!

・総合感想
2012年最後のナンバリングとなるのが今号でございます。
思い起こすとこの年は本当に色んなことがありました。
刃牙の終了。弱ペダのIH決着。バチバチの終了、そしてBURSTの開始。
ドカベン最終章の始まり、シュガーレスのドラマ化、3Stars.の復活・・・

何かが終わり、何かが始まる。
入れ替わりは激しい方の雑誌であるが、今年は特に激動の年に感じられました。
そういえば、ゲーム板も最終回となりましたし、CTCも今レースが最後でしたか。
新陳代謝は必要とはいえ、やはり淋しいものがありますなぁ。
次も楽しいものが来てくれることに期待したいものである。

さて、次号は星矢NDが帰って来る。
1号辺りでの期間は例年事項となりそうな雰囲気ですな。
ついに紫龍が登場しそうな感じですし、楽しみなことです。盛り上げていって欲しい!



2012年 52号


・あまねあたためる
チャンピオンの若大将、佐渡川準先生の新連載が始動!!
ソウルフルな美少女コメディ、巻頭カラー2本立てで開幕です。

遺書を置いて踏み切りの前に立つのは生きる気力を失った男。
誰のせいでもないが、生きていることに何の感情もわかなくなったそうな。
そんな男の横に立つのはひとりの少女。
踏み切りを待つ少女の髪にセミが止まる。そしておしっこひっかけて飛び去っていく。
おやおや。これは災難ですな。それを目撃して思わずハンカチを取り出そうとする男であるが――

御存知ですか?セミのおしっこって樹液を濾しただけのモノだからばっちくないんですよね!

ほう。それは知りませんでしたな。
だからといって拭かずにそのままにしておくのはいかがなものだろうか。
だが、その返しは新鮮である。純粋さが見てとれる。
それゆえか、男は自殺を思いとどまるのであった。明日もまた会えたりするのかなと思いつつ。

一人の男を自殺の危機から救った少女。いい話だ。
というか、この男。もしや電車に飛び込もうとしてたのか?
自身が死ぬだけじゃなくかなりの迷惑をかける行為となるのだが・・・思いとどまらせてよかった!

さて。そんな天真爛漫な様子を見せる少女の名前は、温周ちゃん。
うん、漢字だけでは読めませんな。温周(ぬくもり あまね)ちゃんであります。読めねぇ!!

あまねちゃんは私立蓮城高校の2年生。れ・・・蓮城?空手道部が強い高校だったりするのかね?

というのはさておき、のんびりとしたスクールライフを満喫しているあまねちゃん。
放課後の掃除の時間。
練習試合を控えた男子は掃除をしている暇はないと練習に向かおうとする。
ならばと自分が代わって掃除を引き受けてくれるあまねちゃん。いい子ですな。
友人のミホちゃんに、アンタいつか男に泣かされるよと心配されるぐらいにいい子だ。
その返しが、そしたらよろしくね。ってこれは、どういう意味なのか気になるところですな。何をよろしくすればいいのか!?

掃除を終えて帰るあまねちゃん。その道中で何かを発見した様子。
そして掃除を代わってもらった男子の西野くん。凡ミスをして走らされている。あらあら。
頭では分かっているがどうにも感覚が掴めない様子。センスの問題は難しいなぁ。

そんな悩める西野くんが、木から突き出している女子の下半身を発見。
一見首吊りのように見えるが何てことはない。単に手でぶらさがっているだけです。うーん。
どうやらあまねちゃん、巣から落ちた鳥のヒナを木の上に戻してあげようとしている様子。
だが、ぶらさがった体勢で停止してしまったようだ。ってどうやってぶらさがったのだ?

手伝いを頼まれる西野くん。
とはいえ、どう手伝えばいいのやら。体勢的にも目のやり場に困る状態でございますし。
落下しそうになっているのだから、支えてあげなければいけないのだろうが――

押して!おしり押して!

マジすか!?
まさに本人公認のタッチ許可。いやいや、人助けですからしてこれは、ね。
純情な若者である西野くんは躊躇いながらも迷いをふっきるように押し上げる。ぽふ。
両手で押し上げるその感覚は、西野くんに何かを掴ませるきっかけとなった様子。
あまねちゃんはしっかり木の上に登れ、ヒナも返せて御満悦。よかったよかった。

その後、部活に戻った西野くんは見事なトスをあげる。ああ、バレー部だったんですね。
なるほど。先ほどの行為で感覚を掴めたと言うのはこのことであったのか・・・優しく上げる!!

心地良く吹き抜ける――吹き抜けるだけのそよ風。これは、そんな少女のおはなしである

そよ風を感じられるときって気持ちがいいですよね。
あまねちゃんはそんな存在であるってことなのでしょうか。
少なくとも今日1日で関わった男子を2人も幸福にしている。見事なものである。
自身は木の上から降りられなくなって困っている様子でしたが。ハハハ。

さて、勢いに乗って2本目。

落研部員の昆野くんはお悩みの様子。
会話が棒読みだと先輩にダメ出しを受けたみたいである。ああ、そりゃダメでしょうな。落語家にとっちゃ致命的だ。

好きなんだケドねぇ〜〜やるとなると話は別だよお前さん。
カラオケだってそうだろ「好きな曲と」「歌える曲」って違うだろ?
・・・才能ないんだよ・・・

下手の横好きなる言葉ってのはありますやね。
あまり上手くはないがそれでも好きなものは好きである。
趣味で済ませるにはいいかもしれないが、才能がないと気づかされてしまうとなんとも。

と、悩む昆野くんであったが、ひとり噺を諳んじていたところをあまねちゃんに聞かれてしまう。
なんにも見ないでスラスラ言える昆野くんをすごいと誉めるあまねちゃん。もっかいやってよと言ってくれます。
これは嬉しい話ですな。リクエストされるってのはとても嬉しいものである。
というか、このタイミングで書かれるアオリがなんだかすごい。
「僕たちは女子にすごいねって言われたい。」
うーん。まあ、そうねー。そういう気持ちもあるかと言われればー・・・あるね。あります。確実に。

というわけで、なんとなくやる気になった昆野くん。
噺家らしく机の上に正座をして噺を開始します。毎度バカバカしい笑いをひとつ・・・

そうそう。一人でもお客さんがいるなら、コツコツやってけばいずれは――!!

そんな夢想をする昆野くんであったが、噺の途中でいきなり仰向けに倒れこむあまねちゃん。
これは、まさか――居眠り!?
「噺家殺すにゃ刃物は要らぬ、欠伸の一つで頓死する」お客に退屈されちゃ噺家は死んだも同然。
欠伸どころか居眠りされるなんて校長の長話並に退屈だって話ですよ。こりゃ厳しい!

が、別に居眠りをしていたわけではない。
あまねちゃんはむしろ昆野くんを天才だと褒め称える。

もう20分だよ。よくそんなに正座できるね!?

え。そこを褒めてるの?
というか、お客さんまで正座してなくてもいいんですよ。
単に足が痺れて倒れこんだだけというオチでありました。おやおや。

気を取り直して次。
寿限無を始める昆野くん。部活ではまんじゅうこわいとかやってたし、有名どころをやってるんですな。
長い長い寿限無の名前を噛まずに読み上げる昆野くん。すごい!ハラショー!!
いや、そういう褒められ方をされましても。

笑いどころなのに別種の褒められ方をされてしまう昆野くん。複雑そうな表情ですね。
まあ、気持ちはわかります。ネタを喋ったのに想定と違うところでウケると微妙な気持ちになりますよね。
喋り方が面白かったって、内容はどうなんだよ!とか。よくあります。

そんな擦れ違いが続く昆野くんとあまねちゃん。
刻そばをやれば、おそばをすする姿を褒められる。いや、これは悪くはないな。
噺家としてみてはこういう動きでの演出も大事な要素でありますし。
しかし、今、何時だい?の言葉に答えられてしまうと困る。落語の体を成していない!

笑え――っ!!!

我慢しきれずにツッコミというかなんというか、とにかく叫んでしまう昆野くんでありました。
その言葉を受けてのあまねちゃんの笑みはなんともシブイ。あははははは。

ゴメン。どこで笑っていいのかわからなかったの。棒読みで・・・

ああ。やっぱり棒読みなのは間違いないんですな。そりゃあ笑いづらいさ。しょうがない。

通り過ぎる――そよ風のように。しかしてその風は、彼にキレ芸を授けた

ってそんなオチかい!!
うんまあ、笑いがとれるようになったのなら、それはそれで・・・と考えていいのだろうか?
なんとなく笑わせているというよりは笑われているような気がしないでもないが、それでいいのか!?

あまねちゃんは何というか、本当に天真爛漫なんですな。
純粋であり、計算高くはない。逆に言うと正直すぎて余り深くは考えていない。
なのでお世辞とかが出来る子ではない様子。
本気で凄いと思ったことを讃えるし、思っていない部分のフォローは出来ないと。
割と危うい気はしますね。今回の昆野くんも元気付けられたのかどうかは微妙な所でありますし。
まあ、可愛い子と一緒の時間を過ごせたんだということで。納得してもらいましょう。

今後、どのように話を転がしていくのか読めない作品でありますが、どうなることか。
次回予告の堅物生徒会長との対比なんかは面白そうな感じでありますが・・・見守っていきたいところです。

・囚人リク
暴れだしたレノマさんに殴り倒されはしたが、ともかく看守の陰謀は成功しつつある。
って、あのレノマさんに殴られ蹴られしてるのによく無事でいられたな看守。
腕とか折れている様子もないし、なんだかんだでこいつらも鍛えているってことなのか!?

それはさておき。
加藤看守。ついに最後の仕掛けに入ろうとする。
裏切られたと思っているリクに揺さぶりをかけるためにささやかな取引をもちかけるつもりだ。
さすれば必ず吐く。奴の抱えるネタはきっと相当にでかい。そう考えている加藤看守でありました。

失意のリクに向かって静かに語りかける加藤看守。
自白しなかったお前は満期を迎えるまで昼夜独居が確定だとまずは脅す。
そしてその後でラストチャンスをやろうと言い出す。うむ、アメとムチですな。

どちらが先に計画を考えた?
首謀者じゃない方はある程度の温情をかけてやる。ただし!その逆は地獄だ。佐々木はお前が首謀者だと言ってるぞ。
さあ吐け。計画がどうやって進められたか。1からすべてを話すのだ。

首謀者と言われるとどっちがってのは難しい気がしますな。
先に脱獄を意図したのはリクである。
が、2人で協力してと言い出したのはレノマさんである。この場合どっちが首謀者となるのだろうか?

首謀者なんてどうでもいい。知りたいのは計画の内容だ

あ、そうでしたか。でも脱獄だと知ったらたぶん首謀者も知りたくなりそうな気がするな。

栗田よ・・・お前を支え続けた絆は決壊したのだ。
もはやためらうことなど何もない。佐々木に罪を被せてそのまま一気に吐いてしまえ!!
そうだ・・・恨め・・・憎め!!貶めてやれ!!言え!!すべてを溢してしまえ!!
どうした!!吐けっ!!全部!!何もかも!!

計画は・・・俺が立てた

それだけ告げて気を失うリク。
結局、リクはレノマさんに罪を被せるようなことはしませんでした。
これは加藤看守にしてみれば想定外。大焦りの様子。
上手くいったと思ったのだが、思わぬ反抗にあって愕然って感じですね。

夜。気絶から回復したリクはひとり特別懲罰房で横たわり呟いている。

レノマ・・・俺・・・裏切られたと思ってさ・・・正直お前を恨みかけた・・・
でもさ・・・恨めなかった・・・
俺もあのスラムで生きてきたんだ・・・わかってる・・・
誰かを裏切ったり見て見ぬふりをしなきゃ・・・自分は生きていけないことがたくさん・・・あって・・・
つらい思いをしながらも生きてきたんだ・・・必死に・・・おまえも・・・
そんな・・・お前をさ・・・恨めるもんか・・・

スラムという厳しい環境で過ごしてきたという身の上では同じ2人である。
恨もうと思っても、そう考えると恨めない。
てな風に考えれるリクはやはり優しい男だと思う。
恨む相手の境遇や過去を思いやれる人間なんてそうはいないと思えますものねぇ。

レノマさんにヘマして拷問に付き合わせてしまったことを詫びるリク。
そして月を見上げ、おじさんに脱獄できなくなったことを詫びる。

脱獄・・・そういや・・・あいつ・・・一言も脱獄のことに触れなかったな・・・なんでだろ・・・

一瞬頭を掠めた疑問。その疑問が回答へと導いてくれる。
ひょっとして、あいつら脱獄のこと掴んでねえんじゃねえのか!?という答えに!!

もし知っているなら必ずそのことを言う。隠す必要はない。そりゃあ確かにない。
全部知ってるふりをして吐かせようとしたんだと考えるリク。
そう考えると、あの映像も一瞬しか見せなかったのは明らかに不自然だと解釈する。

て・・・ことは・・・レノマはっ!!あいつぁ吐いてねえんだっ!!
おじさん!!レノマってばスゲー奴だよぉ!!

感激の涙をこぼすリクでありました。よかったよかった。これでまた闘える・・・!!

さて。仕上げと思っていたのに崩せれなかったことを知った加藤看守。荒れてますな。
しかし冷静さは残っている。覚悟を決めた2人にもはや拷問は通じないと認識している。

わからん・・・わからんぞ・・・囚人同士など利己的で自己中の獣同然。
それがあれほどまでに・・・認め合うことが・・・

2人を合わせてみるか、と言い出す加藤看守。
油断させて発言を引き出そうとかそういう意図があるわけではない。
ただ・・・あいつらの様子を見てみたいのだ、と加藤看守は考えている。ほう?

どのような思惑でセッティングしたのかはわからないが、数日振りに顔を合わせるリクとレノマさん。
お互いの指を見てそれぞれが酷い拷問を受けていたのだなと認識する。
そして、お互いよく生きてたなと確認しあう。よかった生きてて・・・

リク「でも、お前にはちゃんと謝んなきゃならねぇ。俺・・・お前を1度疑っちまった。ごめん・・・」
レノマ「俺は・・・1度お前を本気で売ろうとした。悪かった」

お互いが謝罪をし、しんみりとした空気が流れる。
そんな空気を打ち破るようにリクに頭突きをかますレノマさん。そして笑顔。
暖かい日が差す特別懲罰房。2人の顔にも笑顔が見えるのでありました。
さて、この様子を見た加藤看守は一体何を思ったのだろうか・・・?

ひとやまは越えた感じがありますが、それでも解放はされない2人。
再び特別懲罰房にそれぞれ送られ、枷をかけられる。
拷問する意味がないとはいえ解放はできないので、とりあえず繋いでおいてるって所だろうか。

リクよ・・・もはやなんの手立てもない・・・わけじゃない・・・
森田!!お前だけが頼りだ!!

2人の運命は森田秀充に託された!森田の方で来たか!!

きつかった拷問描写はとりあえず終了になりそうですね。よかったよかった。
さらに、逆転の兆しが出てきた様子。
軽塀禁から解放された森田はどのように動いて2人を救い出すのであろうか?
高木さんが関わってくるのかどうなのか。
それにしても、レノマさんは森田に指示を出していたのだろうか?
録音装置がある以上、声に出して指示はだせないが、指で背中に字をかくなりで伝える方法はある。
その指示に従って何かしてくれる可能性はあるが・・・一体何をしてくれるのか?
予想はつかないが、上手いこと働いて欲しいものである。期待しているぞ!!
にしても、加藤看守の心の動きも気になるなぁ・・・

・弱虫ペダル
いきなり冒頭で坂道を問い詰める母。
かくしごと・・・いや、してないしてない。ちゃんと説明してましたがな!!

あなた自転車で富士山まで行ったわねー!!

まあ、確かに箱根から富士山まで自転車で行きましたわな。
坂道はどういう風に説明したのかは知らないが・・・理解されていないのは間違いない様子。
というか、なぜか坂道と同様に正座して説教されている今泉君と鳴子の姿がおかしい。

今泉君に鳴子、鳴るに子ども文章に大吉で鳴子章吉の鳴子がフォローに入る。
小野田くんはめっちゃスゴイことしたんですよ、と。

年に1度のビッグレース、インターハイで総合優勝したんです!!

いんたーはいって何かしら!?

い、いかん。基本的な単語からしてまず伝わっていない!!これは手強い。
というわけで、鳴子。もっとわかりやすい方法で伝えるように頭を切り替える。
全国で1番早く富士山に登った男になった。
そう伝えると、それはすごいわと感心してくれる。それで伝わるのか!?
いや、もっといい方法がありました。知識のない母親でもよく理解できる凄さ。そう、雑誌に載ったということだ!!

写真つきで2ページに渡り雑誌に掲載されている坂道。
これは母親からしてみれば大騒ぎするような光景でありましょうな。騒いでる騒いでる。
ゴール直後手をあげたのはおぼえていないという坂道。ふーむ。クライマーの本能みたいなもんなのかねぇ。
というか、クロモリにはこだわりがあったのか?記事の内容が気になる。

よかったわーあの時カメラ掛川さんの車の中に忘れてたから写真とれなかったのよねー。坂道の。

母のこの発言で、あの場に母がいたことにいまさらながら気付かされる坂道。
レースが終わって3日以上経ってようやく知らされる事実でありました。これこそ隠し事ですよ!!

表彰式まで見ておいてこの理解力。坂道母のマイペースっぷりは本当に侮れない。
それでいて、マトモな顔をするときはマトモなことを言い出すから侮れない。
練習に向かう坂道に、これからも気をつけて自転車がんばりなさいと言う。
さらに、今泉君と鳴子にも、坂道のことをお願いする。ふむ、大事なことでありますな。

そういえば、何で2人はジャージを着ているのかと思ったら、練習前に迎えに来ていたわけなんですな。
家を出た坂道はジャージに着替え、3年の先輩たちが待つ場所へと走っていくのでありました。

昨日のミーティングで話した通りだ。
今日のメニューは、オレたち総北のインターハイの最高の高みまで連れていってくれた立て役者、小野田に順ずる。
好きなコースを走れ!!

ほほう。そういう話になりましたか。いい御褒美ですな
。 というわけで、前から行きたかった場所に向かおうとする坂道。
そこに行ったら少し歩くことになるという。え、それってまさか・・・

ボクはずっと皆さんと行ってみたかったんです。皆さんとアキバへ

やっぱり・・・か。
鳴子はある程度予想していたみたいだが、3年生たちにとっては見事な不意打ちだった様子。
今泉君的にはアキバはどうなんですかね?
黄色いジャージという目立つ姿でアキバを闊歩する6人。
いや、アキバなら逆にそれほど目立たないのか!?そんなことはないか。
ピッチリとしたジャージ姿で一般の店に入るのは恥ずかしいと言われることがある。
が、むしろこういう店であるならば逆に恥ずかしい気持ちなんてなくなるかもしれなくもなかったり!どうなんだろう。

店に入って金城さんにボーズキャラのグッズを勧める坂道。
そうかー金城さんのヘアスタイルはキャラ付けのためだったんだー。あらぬ疑いをかけられるな。

田所さんは恋のヒメヒメぺったんこを視聴。
合わせて歌えちゃうことに愕然としている。ハハハ。

巻島さんにはクモのストラップ。これは本当にいやしキャラなのか・・・?
疑問に思わないでもないが、嬉しそうに解説されてもそれはそれで困る。
この、暴走気味に解説をいきなり始める辺りは本格的なオタクっぽいですやね、坂道。

凄く楽しそうにしている坂道とつかれきった様子の3年生たち。うーむ、対照的。
だが、坂道としては坂道なりに感謝の気持ちを伝えたかったらしい。

あの・・・さしでがましいかもしれませんが。あの・・・さ、さき程の先輩方へのあれは、ボクからのプレゼントです!!
じ、自転車のせてもらって、インターハイまで連れていってもらって、ありがとうございました!!
1人じゃくじけていたし、1人じゃできなかったと思います。
ボク・・・可能性・・・ホントにありがとうございました。

ふむ。そのように言われてしまうとな。このプレゼントも大事にするしかないでしょう。
って巻島さんのプレゼントはやけに多いぞ!!
カオパターンが6までしかないのに何故10コも送ったし。シークレットも込みということか!?
いやまあ、感謝の気持ちが溢れているってことなんでしょうが・・・まあ、気持ちはありがたいか。
しかし、田所さんのプレゼントはやはりあのCDなのだろうか?
なんだかんだで付き合いのいい田所さんだし、貰ったものはちゃんと聞かないとと考えるかもしれないなぁ。ガハハ。

そんな田所さんにメイドさんがアキバの案内チラシを渡してくれます。
盛大に照れながら受け取る田所さん。何で英語やねん。言い切れてないし!

田所「なんだ今のは・・・"コスプレ"ってヤツか」
金城「ああ!!そうだな!!
坂道「アキバの案内をしてるんです。メイド姿でアキバのチラシをくばってるんですよ」
金城「ホウ・・・さすがだな・・・小野田・・・」

金城さん、何でそんなやたらと力強い返事をしているんですか?メイドに興味があるんですか?
実はそういうのが好きだったりするのかもしれない金城さん。意外な趣味が発覚!?
そういう喫茶店もあるんですよと紹介したら、ホウ・・・さすがだな。と乗ってくるかもしれない!!

そういえば、この面々クリートのままでアキバを歩き回っているんですな。大変そうだ。

てな風に、アキバを練り歩く一同の中、一人物思いにふける人物がいた。巻島さんである。

感謝――か。
オレもこのチームには感謝してもしきれないショ。いいチームだった。特に今年は・・・
・・・けどもう、オレは。サヨナラだ

3年生はもう次のインターハイに出ることはない。
が、金城さんや田所さんは練習にまだまだ顔を出すつもりでいる。
面倒見のいい田所さんとしては鍛えたい相手がいっぱいいるでしょうしねぇ。
しかし、巻島さんはその2人とは違った様子を見せている。なんだろう、一体?
金持ちの家なだけに、部活が終わったら家業を継がないといけないとかあったりするのだろうか?気になるな。

その巻島さんの離脱の理由を聞かされているっぽいのは2年の手嶋さんと青八木さん。
オレたちが強くなんなきゃならねェんだ!!と気合を入れています。

まあ、巻島さんの理由はさておき、3年生が抜けた穴はこの2人が埋めないといけないのは確かですものね。
強くならなきゃいけないのは間違いない。
のだが、話の流れからしてそこまで先の話をしているわけではないようだが・・・?
一体どんな話を聞かされたのか。気になりますねぇ。

さて、次号は本編に代わり『2012 ジャパンカップサイクルロードレース』のレポートマンガを特別掲載とのこと。
本編はその次の号で大増ページで再開とのことでございます。楽しみだ!!

・侵略!イカ娘
イカ娘の侵略を想定して対策を考えている渚ちゃん。
これは優等生といっていいのか、妄想が逞しすぎると考えたほうがいいのか・・・
まあ、誰よりも侵略という言葉に真摯であるのは間違いない。

オセロに完勝することで清美ちゃんの心を侵略できるのか。これは試す価値がありそうな話だな・・・!!

ゲソがゲショになることもあるのか。
まあ、それだけビビったということなのでしょうな。ショーがない。

・クローバー
髪はアフロ、顔はハヤト。一体何者なのか?
服装はジャージなのでゲンゲンですな。
となると釣りの腕はイージス、冷静さは真木さん、ケンカの強さはトモキというハイブリッドなキャラかもしれない。
最後ので一気に下がってしまった感じがあるか。

他人の空似にしては似すぎている。
というわけで、今のが何者なのか考察するトモキとケンジ。

異父兄弟
つまりハヤトの母ちゃんが新しく結婚した人との間にできた子供ってこと。
あのアフロ、ハヤトの弟だ。

やはりそこに考えが行き着きますか。まあ、最初はそう考えるよね。
でも、離婚したハヤト母がすぐに再婚して産んだとしたら、弟はまだ一桁台ということになるのだが・・・
まあ、可能性はなくはないね。早熟なんだよ。きっと。

とりあえず、さっき見かけたアフロについて、ハヤトには秘密にしておこうとする2人でありました。

トモキの母によると、ハヤトの母である弥生さんは饅頭屋で働いていたそうな
というわけで、その饅頭屋を探そうとする3人。
しかし、箱根といえば温泉であり、温泉といえば饅頭である。
そこかしこに饅頭屋があり、その手がかりだけではなんともならない状態でありました。ハハハ。

箱根に着いたのは夕方なのでもう暗くなって来ている。
しょうがないので宿を探そうとするが、ゴールデンウィークでいきなり泊まれる宿など早々ない。
とりあえず小田原まで戻って探すしかないかと移動を始める3人。
だがそこに、バイクの集団が迫ってきた。

やっと見つけたぞレオ!!
おい、レオッ!!なんだその頭!?変装してるつもりかよ!!そんなんでオレ達から逃げれるか!!

覆面にヘルメットという怪しげな格好のバイク集団。
レオというのはやはりさっきのアフロハヤトのことなんでしょうなぁ。
思わぬ展開となってきたが、どうなるのでしょうか?
敵の数は多いような感じだが、箱根に助っ人が現れたりするのだろうか?気になるところである。

・バチバチBURST
大吉の前相撲2日目はさらりと流される。
逃げ出すことはなく、やる気も出てきてはいるみたいですが・・・どこに向かおうとしているのだ。
昨日親方から基礎の型を学んだので早速使おうとしている。って間違いすぎ!!
その方向に進みたいなら鯉太郎より川さんに学んだほうがいいと思いますよ。

初日は鯉太郎がついててくれたが、今日は川さんのみである。
さすがに鯉太郎も因縁の相手との戦いが目前なのだし、調整に余念がないって感じですな。

しかし、人差し指がこんなになっている状況で王虎戦とは。心配する白水さん。
この勝負だけならまだしも、負けたら廃業なんてしょーもねーモンに乗っちまってるしなぁ・・・

ケガしたんだし、その話は今場所ではなかったことにならないだろうか?
とも思ったのだが、それについては回想で説明される。
田上さんとの取組を終え、記者の前で王虎が謝罪をしてきた時の話だ。

そのケガでは今場所はもういいパフォーマンスは出来ないだろ。
残念だがあきらめよう・・・僕たちの勝負は来場所だってチャンスはある。
今度こそお互いに完璧な状態で勝負がしたいんだ。
そのケガなら休場しても、素人は誰も逃げたとは思わないよ・・・

その言い方だと、相撲関係者は逃げたと取るって言ってるように聞こえますな。あざとい。
記者としては、2人の対決は楽しみにしているのだし延期にはしたくない様子。
前に王虎が骨折したときも土俵に上がったんだしなぁとか言い出す。
あれはケガしたフリだったんですけどね。まあ、本当に骨折するハメになったわけであるが。
王虎としてもその話は微妙なので目つきが悪くなってきている。

鯉太郎「くどくどくどくど・・・相変わらず口で相撲取るのはうまいヤローだな」
王虎「廃業・・・いいのかい・・・?
鯉太郎「うるせーよ・・・
王虎「わかった・・・土俵で語ろう・・・」

てな感じで、ケガしてても負けたら廃業という流れに変わりはなさそうな感じになっていました。
うーむ。でも、このやりとりだと鯉太郎はどこも肯定の返事はしてないですよね?
曖昧なまま立ち去った王虎もツメが甘いな。
これなら廃業しない言い訳が立つぜ!鯉太郎自身納得しないだろうけども。
逆にそういうことが出来る性格なら、最初の王虎の申し出を受けてしまう可能性もある。
そうなったとしたら王虎。自分で言い出したことなのにブチギレしそう。
まあ、鯉太郎がそういうことを言わないと確信して話しかけて来てるんでしょうけどね。

ともかく、絶対に負けない気持ちで挑む鯉太郎。
そんな鯉太郎に、その指で得意の下手投げを不安なく打てるのか尋ねる白水さん。

打つよ・・・小指さえ掛かってれば、投げる自信はある!

なかなかの自信でありますな。磨き上げてきたという想いはあるわけだ。
まあ、王虎に穴はないし、やっぱり投げに賭けるしかないか・・・

バカタレ。穴はあるだろ。デケーのが1つ・・・

黙って聞いていた空流親方がここで動いた!
なんですか?王虎にそんなデカイ穴があるんですか?知ってるんなら早く教えてくれればいいのに。このエロオヤジ。

王虎は得意の小手投げにいこうと脇を抱えた時、一瞬ではあるが体が半身に開くのよ
そこを・・・寄って・・・押す!

なるほど。タイミングさえあえば見事に回避してのカウンターになるわけですな。これは面白い。

横綱じゃねーんだ・・・穴がねぇ奴なんていねーよ・・・
天才だ関取クラスだ言われとる王虎だろーがな・・・
投げなんてハデな技はいらねー。基本で勝てる。ピンチな時ほど頼りになるのは基本だぞ鯉太郎・・・

いい教えでありますな。
この教えを受けるためにケガをしたと考えれなくもない。なるほどなぁ。

夜の虎城部屋。
虎城親方は息子の王虎を探して歩いている。
王虎は誰もおらぬ灯りの消えた稽古場に一人で佇んでいました。

いよいよ明日、憎っくき火竜のガキと取組だが・・・どうだ体調は。
まぁ・・・お前のコトだ。ぬかりはないと思うが・・・
だが1つ心配なのが、投げにいくとき体がバァーっと開いちまうクセだ・・・だからそこを・・・

空流親方が見抜いた王虎のデカイ穴。
元横綱である虎城親方にそれが見抜けないハズはない。
なのでそれを伝えようとするのだが、相変わらず要領の得ない伝え方である。
そうか、前のバァーっと開いてるといってたのはこのことを指していたのか!!
適当に言ってたわけじゃなかったんですな。さすが!!
まあ、王虎に拒絶され、静かに去るしかないんですけどね。切ない。

愛する息子に拒絶され淋しそうな虎城親方。
ならば、自分が王虎についていましょうかと申し出る男がここに1人いた。田上さんである。

おお・・・そうか・・・キサマは王虎と同期だったな・・・しっかり付いてやれ・・・

おっと。田上さんが付くことをあっさり認めましたよ虎城親方。
いつもの様子ならば、てっきりお前ごときがと激しく拒絶するのかと思えましたが・・・
虎城親方も息子との交流が途絶えて久しくなって弱っているんですかねぇ。
ひょっとしたらこれ、虎城親方からの田上さんの評価が爆アゲになる可能性、ありますぜ。
あらあらウチの剣市ちゃんにお友達が出来るなんて。仲良くしてあげてね・・・
という感じの評価を頂ける可能性があるって話だ。チャンスだ田上さん!!

まあ、そういう打算的なことができる人でもないのが田上さんである。
だから純粋に、田上さんは王虎に謝る。
お前にあれだけ稽古をつけてもらったのに、情けない取組しちまって、と。
俺は・・・お前を裏切ったも同然だ・・・

チッ・・・気持ちワリー・・・オメーごときゴミに手負いにされるようじゃ所詮鮫島もただのカスだな。

相変わらず口汚く田上さんを罵る王虎。しかし虎城親方の時のように出て行けとは言わない。
それどころか、内心を吐露しだす。

笑えるよな・・・そんなカスに・・・俺が・・・ここまで・・・ククク・・・俺が・・・この俺がだ・・・
やっとだ・・・やっと・・・クク・・・やっとアイツを頭から消し去れる。
やっと・・・やっと・・・・・・

涙を流し、狂喜の笑みを浮かべている王虎。
うーむ、よもやここまで思いつめていたとはねぇ。
いや、体が痩せ細るほどに病んでいた時期があるのだし、思いつめていたのは間違いないか。
しかし、復帰した後でも未だにここまでの勢いで引きずっていたとは・・・

相撲で全勝するのは難しい。
だが、カスと侮り、踏み台にするはずの相手に前相撲で躓かされてしまった。
エリートのプライドを持つ王虎としては耐え難い屈辱だったのでしょうな。
それをようやく払拭できると涙する王虎。
なんだかようやく心の底が見えた感じがして少し安心した感じになれますな。
そして、そんな内心を聞かされた田上さんはどんな気持ちなのだろうか。
おそらく唯一王虎の弱い部分を垣間見た男でありましょうし、今後の2人の関係が気になるところである。
田上さんの引退話は完全に消え、むしろ王虎の友人ポジが手に入りそうな雰囲気。いい流れだ!!

そして・・・ついにまたここで・・・

廃業を賭けた一番がとりおこなわれようとしている。
因縁の勝負はどのような展開を見せるのか!?実に楽しみだ!!

・ハーベストマーチ
新連載第2話のセンターカラー。
禁じの森に踏み入った9人の少年少女。
ある者は巨大猪に食い殺され、ある者は天使の胎に飲み込まれた。
せっかくカラーもらったけど、も3分の1は死んでるんだよな・・・

子供たちを捜している村人たち。
やはり森の中にいるのではないかと考える。
だが普通、大人たちですら森の中のごく浅い部分にしか足を踏み入れない。ましてそこは・・・
『王定不可侵危険領域』――『禁じの森』

禁じの森に踏み入ることはなく、引き返す大人たち。
いなくなった子供の1人、ロバートの母親は息子を溺愛していました。
その愛情の深さは村人も知るところだった様子。気の毒にと心配されております。
その心配は的中。戻らない息子を思い、かなり参っている様子を見せるエンデル夫人ことヘザーさん。
でも、夫にシチューを投げつけるのはいかながものかと。冷めてるからまだよかったものの。

ロバートが・・・今朝・・・私に聞いたの。

涙を流しながら今朝のことを語るヘザー夫人。
ロバートは母に、お金持ちになったら何が欲しい?と尋ねている。
そして、母の頬にキスをして旅立つロバート。まさか禁じの森に踏み込もうとしているなんて夫人は知る由もなく・・・

もし・・・今、ロバートが私のためにまだ帰らないのだとしたら・・・
何も・・・いらない・・・だからロバート。帰ってきて・・・

号泣するヘザー夫人。これにはシチューぶつけられた夫も宥めるより他にありませんわなぁ。
立派なおっぱいと、見せびらかすような格好をしているのに、悲しい顔ばかりで勿体無い。

森の奥以外の場所をしらみつぶしに探す大人たち。しかし見つからない。
クゥの姉、ノイエさんも声が枯れるほどに叫んで探しているが見つからない。
テレシアお嬢様はそんなノイエさんのことが心配になってしまっています。

夜も遅くなった頃合に、村長は大人たちを一所に集める。何の話でございましょうか?

子供たちの捜索をいったん打ち切ろう。これ以上、この夜の闇で森へ入るのは危険すぎる。
何より・・・子供たちが『禁じの森』へ入ったというならもはや手だてがない。

苦渋の決断を下す村長。
村長としてみれば、子供たちはもちろん大事だが、それで探しに行った大人たちまで被害を広げるわけにはいけない。
二次遭難を危惧するのは責任ある立場としては当然のことでありますな。
だが、自身の子供が行方不明になっている親としては納得行くはずもない。
村長としても、自分の娘が行方不明になったとしたら同じことが言えたかどうか・・・
ともかく、これから領主様にこのことを伝えに行くと村長はいう。しかし――

ムダだね・・・子供たちが禁じの森へ入った?だったらとっくに生きちゃいないさ。領主はそれに、何もしない。
お前らも知ってるだろ。200人以上の兵隊が生きて戻れなかった禁じの森だ!
あの柵がなぜ、なんのためにあるのか・・・知ってるだろ!!

禁じの森と設定されている場所には木の柵が設けられている。
村の裏手の森の奥には古くからテリトリーを侵すあらゆる生き物を殺し喰らう化物が棲むとされていた。
今から30年程前・・・実際に村人や旅人が化物に襲われていると知った当時の領主。
小さな村の事件アドは見向きもされぬと思いつつ、助けを求める手紙を国王へ宛てて出した。
するとほんの数日の後、王は200人の兵を従えた調査隊を『森』へ派遣した!!
そして、強者揃いの近衛兵200人と調査役の役人・学者、さらに領主の私兵50人。総勢250人以上が森へ入る。
たかが地方の小村のために大軍を送り込んだ王の真意はわからない。
事態を深刻にとらえたのか、大軍でなければならぬ相手と知っていたのか。だが、ともかく・・・
化物を仕留めること叶わず、兵は全滅
かろうじて生きて帰った学者の証言により、化物の存在と化物のテリトリーの向こう側に『天使の胎』の存在が明らかになった。
『天使の胎』それは決して触れてはならぬ、形を持った天罰

そう、これは天罰。そこを示すため、王の命により設けられたのが――『王定不可侵領域』それが禁じの森。

禁じられた森の血生臭い話はもう30年も前の話である。
大人たちはともかく、子供たちは知らなくても不思議はない話であるか。
だが、その話を知っている大人はさすがに禁じの森に立ち入ることに恐怖を抱いている様子。そう、危険なのだ。

だから私だけで禁じの森へ探しに行くわ。みんなを見つけて連れ帰ってくる!!
クゥ・・・待っていて。お姉ちゃんが行くわよ・・・!!

決心した様子を見せるノイエさんだが、慌てて止めるテレシアちゃん。
しかし、決心を見せたのはノイエさんだけではない。
同じように家族が行方不明になっている者たちがいる。その親は大切な子供たちを諦めきれない。
大切な息子。命より大事な娘を探すために禁じの森に踏み込むことを決意する。

が、そのタイミングで森から子供が出てくるのが見えました。おぉ・・・
松明を持って村の入口に集う村人たち。
そこに裸で、虚ろな様子の目で彷徨い出てきたのは・・・クゥだ。
喜び飛び出し、クゥを抱き締めるノイエさん。よかったよかった。
クゥも姉と再会できたことで、元の表情に戻り、泣き出している。

姉弟の感動の再会。だが、片方は裸だったりする。盛大に顔をしかめるテレシアちゃんでありました。オエーッ!!
いやまあ、クゥの裸なら可愛いものだし、いいじゃないですか。ねぇ?

クゥが戻ってきたことに元気付けられた村人たち。
ヘザー夫人を先頭に、森の奥に向かって子供たちの名前を呼ぶ。
ここで前回までに出てきていない名前、オデットという名前が出てきました。
これは、あの幼女の名前でありますかな?オデットちゃんでありますか。

他の子供たちがどうなったか尋ねられたクゥ。躊躇いがちに答える。みんな化物に喰われた、と。

その表現は正しいが、それを言うなら自身も喰われていますからねぇ。
確実に助かっていない3人以外にもその表現を使うのはいかがなものかと。
おかげでその話を聞いたヘザー夫人、大いに取り乱す。

うわああああああ!イヤだァ―――!!
私が・・・ロバート迎え・・・ッ!行かなきゃダメ・・・ッ!!うああ離せ・・・離せぇ!やだぁやだァアッ!!

泣き叫ぶヘザー夫人。村人たちも静かに涙を流す。
そして、その悲しみと怒りの矛先はただ一人の生存者であるクゥへと向けられる。

・・・どうして、どうしてクゥだけが帰ってきたんだ。くそッたれ・・・

八つ当たりでしかないが、言わざるを得ない気持ちのハインツの父、エルスターさん。
しかし、それを聞かされたノイエさんはえらく衝撃を受けた表情になっている。あら怖い。
大切なひとり息子を失って戸惑うのはわかるが、哀しむ親もいない奴がのこのこ帰って来るんだ?とか言われても困る。
哀しむのは親だけに限った話ではないんですからね。

クゥだって私の大切な家族よ!!どこの誰と比べたって侮辱なんて許さない!!

見事な啖呵を切るノイエさんでありました。頼もしい。
しかし、諦めきれないエルスターさん。クゥに森の奥まで案内させようとする。
無理に引っぱってでも連れ出そうとするのでノイエさんが止める。が、そのノイエさんが突き飛ばされる。
と、その瞬間。
エルスターさんの体が空を飛び、小屋の側の藁に叩きつけられる。
俺は今クゥの奴にふっ飛ばされたのか?と呆然とした様子のエルスターさん。
そんなはずはないと誰もが思うだろうが、実のところはそうなんでしょうな・・・

クゥの額から血が滲み出している。
これは触手が飛び出て引っ込んだことを示しているのだろうか・・・?はてさて。

泣き叫び疲れ、呆然とした様子になっているヘザー夫人。
その夫人が愛する息子の声を聞き、フラフラと歩き出す。

聞こえる・・・聞こえるわ!!すぐそこよ。森の入口まで・・・来てる!!
ロバートここよ、ママはこっちよ!!
ロバートは生きてたのよ。クゥったら勘違いしてるんだわ。困った子ね。

まるで幻聴でも聞こえているかのようなヘザー夫人の様子に戸惑う夫。
だが、それは幻聴ではなかった様子。これが母の愛なのか、確かに森の奥には子供がいた。
クゥと同じように裸で、ロバートとハインツの2人がフラフラと彷徨い出てきました。
同じく裸だったので顔をしかめるテレシアちゃん。オエ〜!!
一晩で3人も男の子の裸を見せられることになるとは、大変ですな。色々と。

助かったのは僕だけじゃなかったんだ。良かった・・・

嬉しそうな様子のクゥであります。それは嬉しかろうて。
喜んでいるのはクゥだけではない。他の子供も無事かもしれないと村人たちは希望を持つ。
息子が帰ってきたエルスターさんやヘザー夫人は大喜び。
優しく息子のロバートを抱き締めるヘザー夫人でありました。

ママがいけなかったのね。家が貧しいからこんなことをしてしまったんでしょ?
あなたを失う不幸に比べたらどんなことも幸せよ。
そしてこうしてあなたと抱き合えることが、私の何よりの幸せなの・・・

背景にハートを飛ばしながら溺愛する息子を抱き締めるヘザー夫人。
お腹が空いたと言っている愛息に、好きなシチューも用意してあると告げる。が――

ガパッ。ブツッ

母の豊かな胸にかぶりつくロバート。
いや、かぶりつくどころか、齧り取ってしまった。うわぁ。
突然変貌した息子に襲われるヘザー夫人。

やっぱりママが悪いの・・・?私が・・・悪い・・・?

とことん息子を愛していたんですねぇ。ヘザー夫人は。
突然のことで何が起きたかわからないという部分もあろうが、それでも自身を責めて息子を責めようとはしない。
立派な母親であったが、完全に化物へと変じつつあるロバートにとどめをさされる。ああ・・・

ハインツを連れて逃げ出そうとするエルスターさん。あれはロバートじゃない、化物だ!!

化物ォ・・・?無礼だぞ親父・・・口を慎みな。
俺たちは生まれ変わったんだよ・・・『騎士』に。な。

ロバートに続き、ハインツもまた化物に返事、親を殺す。
クゥは悟った。『力』を手に入れたのは僕だけではなかったと。
そう、シイドの約束した通り・・・僕らは『力』を手に入れた。全てを変える力を――

惨劇が始まりそうな予感であります。
クゥと違って途中で抜け出さなかった2人はすっかり心も化物になっている様子。
だが、どこまで染まっているのだろうか?完全に人間を滅ぼすつもりでいるということなのか?
愛していた様子の母親を喰らったロバートはどんな気持ちでいるのだろうか?
ハインツは普通に何の感慨もなく殺しているように見えるが・・・

それにしても、ついにフクイ先生の作品で生身の女性が殺されてしまいましたね。
過去話の回想とかにはあったが、現存のキャラで死亡するとは・・・しかも、胸の齧りとりとか。
今回は容赦のない攻めを見せてきそうな作品となりそうである。
こちらも覚悟を決めて読み進めねばなりませんな。
果たしてクゥとノイエさん、そしてテレシアお嬢様の運命は!?
この3人はしばらくは大丈夫なはず。たぶん。きっと。

・毎度!浦安鉄筋家族
2円なら残していても大差ないような気がするが、そんなこともないか。
その2円を足せば買える物もあるかもしれないしね。

確かにある程度は救済してあげてもいい気がする春巻先生でありました。
毎度のことならがよく生きて暮らせておれますな!

・いきいきごんぼ
ヘビ女と化したイマキマキが実によい感じでございます。

時折キレイなことを言い出す吏毘堂さん。
長続きはしないけど、試行錯誤するのはいいことだと思います。
悟りを開いても女子との接し方があまり変わってないのはさすがと言える!!

まさかこのタイミングで公家まろ美さんの名前が明らかになろうとは!!
まんまじゃねーか!それで全く文句がないから困る。

ノットエロスなことを考えて治めようとするのはありますね。
自分の場合は花山薫の胴回し回転蹴りのシーンがよく再現されます。
なんでこの場面を頻繁に思い返すのか・・・自分でも不思議であります。

保険医さんが本格連載でもちゃんと出てきてよかった。

・パンダのこ
可愛いけど、とてもBBQに行く格好とは思えない乃仔ちゃん。
というか、その位置にリボンをつけたら特徴のダンゴが隠れるじゃないっすか。

乃仔ちゃんのぼっちっぷりはなんとも物悲しい。
ぽつんとなるまでの流れに心当たりがあったりするから物悲しい。
嫌われているとかでなく、本当に馴染めてない感じなんですな。

ゆうくんとは普通に、というかむしろ強気なぐらいに喋れている乃仔ちゃん。
そういう意味では特別な相手といえなくはないのだろうが・・・
でも、今回みたいにフォローできないようではダメですね、ゆうくん。
ポイントはほとんど新キャラの猫村アンナさんが持っていってしまった感じ。
ん、大熊と猫村・・・?合わせれば大熊猫か!?
これはこの2人が、という展開があるかもしれない。むしろ乃仔ちゃんが望みだすかもしれない。

・空が灰色だから
待望の連載再開、センターカラー!!
夏の日射しに選ばれない私は、だから陰に融けて

いきなり不穏な文字が躍っている辺りさすがといえる。が、まだまだどうなるかはわからないさ!

今回の主人公は高校1年生のちゃんと知香ちゃん。
真夏の下校時間、2人で帰る約束をしていた満ちゃん。
しかし、知香ちゃんは他にも友達を2人ほどつれてきていました。
せっかくだから途中までみんなと一緒に帰ろうよ、とのことです。ははぁ。まあ別にどうだっていいんだけど

並んで歩く3人の後ろを少し距離を空けてついていく満ちゃん。
会話に乗って入ってみるが、聞こえていないのか流されてしまう。あらら。まあ別にどうだっていいんだけど

携帯のメールのやりとりを見る限り、2人は高校入学する前からの知り合いっぽい。
しかし、高校に入ってクラスが別々になってあまりおしゃべりができていないそうな。
というわけで、たまには2人で帰ろうと約束していたわけであったのだが。まあ別にどうだっていいんだけど

前を行く3人は先生のモノマネを行ったりと楽しそう。
その後、バイト先の話に移行する。みんなで団結してがんばり甲斐がある職場だそうな。
が、そのタイミングでツクツクボウシのものまねを披露する満ちゃん。
知香ちゃんには評価されたが、なんとなくすべったみたいになっています。まあ別にどうだっていいんだけど

公園に寄る事にした知香ちゃんたち。
そこで満ちゃん。突然中学の文化祭で2人で力合わせてがんばったことについて話し出す。
何かと思ったら、さっきのバイト先のがんばり甲斐がある部分に掛かってるのか。
絵のうまい2人が看板を任されて、毎日学校でも家でも一生懸命2人ですごいのを描いたそうな。
懐かしくも楽しそうな思い出。であるが、話が長いですな。
他の友達もいるし、呼ばれたので満ちゃんの話途中に移動する知香ちゃん。まあ別にどうだっていいんだけど

日陰でしばらく歓談をしている知香ちゃんたち。
満ちゃんは1人日陰のベンチで視線を彷徨わせている。うーむ、所在なさげ。
知香ちゃんに声をかけられるのは嬉しくもあるのだが、他の友達と一緒だとあまり構ってもらえない寂しさがある様子。
というわけで、再び長い話を披露してくれます。

こんなに暑いなら太陽なんていっそなくなった方がいいのにと思うけど
たぶん本当になくなったら生きていけなくなるのがやるせないけど、
夜に街灯の光につられて飛んでる虫けらがいるけど、昼は太陽が一番眩しいけど、
アホな奴は太陽目指して飛んで羽がとけてなくなるまで、
飛んで落ちて死んで。飛んで落ちて死んで。飛んで落ちて死ぬんだろうな。まあ別にどうだっていいんだけど

別にどうだっていいんかいっ。あははは。

さっきから口癖になっている言葉だが、知香ちゃんにうけた感じなのは嬉しい様子の満ちゃん。
手を引かれ、そのまま2人で帰れそうな流れになってますし、嬉しさも倍増し。
なのだが、一緒にここまで帰ってきていた知香ちゃんの友達が、今から4人でカラオケ行かない?と提案してくる。くっ。
ようやく2人で帰れるかもと思ったのに・・・
先ほどからとり残され気味の満ちゃん。想いを込めて知香ちゃんの手を握る。ぎゅっ。

じゃあ行こっか

想いは伝わらなかったみたいです。
どちらに分岐するかという話でしたが、今回は満ちゃんの想いが通じない方向でありました。
知香ちゃんは明るく社交的で人気者の様子。
こうして満ちゃんたちと帰りながらも休日遊ぶ予約が飛び込んできたりするくらいの人気者。
まさしく太陽のような存在です。逆に日陰に融けるしかないのが満ちゃん。まあ別にどうだっていいんだけど

別にどうだっていいことなんだよ。
いやまあ別にどうだっていいってこともないか。
別にどうだっていいことなんだと思う・・・
やっぱり別にどうだっていいことではないのかなあ。

辛いことを感じながらも、これは別にどうでもいいことと口にすることでダメージを減らそうとする。
意外と有効な手段だったりするのでオススメの手法である。
のだが、それを多用してもやはり哀しい気持ちってのは完全には消すことができないわけで、物悲しい。
最後のしおれたヒマワリってのも色々と想像できて物悲しい。

今回、センターカラーで書かれた文言を見ると色々と考えさせられます。
知香ちゃんは人気者の太陽。いろんな人に注目される。
その太陽の日射しに選ばれなかった満ちゃんは陰に融けるしかない。泣ける。
途中のセリフで満ちゃんが太陽と虫のことについて語ったりしていた。
これも知香ちゃんを太陽に見立て、自分を虫と定義しているのかもしれません。
そう考えてしまうと、2人のやりとりがなんともやるせない感じになって、まあ別にどうだっていいんだけど。

誰とでもすぐ仲良くなれる子というのは羨ましい。
特定の相手としか仲良くできず、その相手が社交性の高い相手だと満ちゃんのようになりやすい。
なんだか分かる話だったりするんですなぁ、これが。うーむ物悲しいなぁ。まあ別にどうだっていいんだけど。

ちなみにお気づきでしょうか。
今回の感想、満ちゃんの「まあ別にどうだっていいんだけど」発言は全部同じ位置に揃えてみました。
最初の2つが揃ったのは偶然でしたが、それ以降は文章を調節して揃えてたりします。
ってメモ帳で揃ってて満足してたらHP上ではフォントの関係でずれてる!まあ別にどうだっていいんだけど。
いや意外と気にする方なので、どうだっていいこととはいえないかもしれなかったり。くぅ。

・ドカベン ドリームトーナメント編
七夕VS山田というドリーム対決。
一番勝負したかったという山田を相手にし、七夕の気合も最高潮の様子。
重くキレのあるタマがMAX150キロで放り込まれる。
しかし、強打者はその投手のMAXを打つから強打者なのである。
山田もその強打者である。なので2球目は150キロだろうが、打つ!!

が、これはセカンドゴロ。
ダブルプレイ・・・かと思われたが、星王が体当たりでショートの小白鳥をふっ飛ばし、併殺は免れる。

ドリームな対決であったが、微妙な結果に終わった気はしますな。
初対決は山田の力負けと言ったところでしょうか。

続いて五番の義経。
これまた内野ゴロ。ショートの小白鳥が押さえてセカンドに投げる。山田は足が遅い。
が、なんとこれがセーフ。山田の足が速い!!
なんというか、物凄く違和感のある文言ですね。山田の足が速いだと・・・?
高校時代はライト前の辺りがアウトになるぐらいの遅さだったというのに・・・
まあ、プロになってから走ってる描写が多くなったし、多少は走れるようになっているのかもしれませんな。
ジンクスが球を捕ったとき、山田の足はベースに届いていなかったように見えるが気にしてはいけない。
たぶん滅多に見れない山田の見事な走塁の迫力に思わずセーフと言ってしまったのだろう。

すばらしいスタートの1歩目だ。
義経さんがスイングした瞬間にスタートしていた・・・山田さんだけは内野ゴロになるだろうと確信していた

その確信は・・・微妙に失礼な気がするのだが、それでいいのか?
さすが山田と言っていいものか、かなり微妙な気分。

さて、六番の賀間に代わり、三塁コーチを務めていた山岡が登場。
まさかの代打でございますな。そして、思ったよりも期待されていて驚く。
ブルペンではヒットなら山岡さんの方がかなり確率は高い!と目されている。
ふーむ。何だかんだでプロ選手の一員ってことなのであるか。

その期待に応え、右中間の深いところを破る山岡。
山田は二塁からホームへ生還。
一塁の義経も一気にホームを目指す。
フォアマンを中継してのバックホームはワンバウンド送球。
これを上手く捌き、そのままタッチに向かうKジロー。しかし、滑り込んだりはしていない。
そう、この場面で義経ならばやることは決まっている。そう、八艘飛びだ!!
華麗に着地を決めて、同点を決める義経でありました。カッコイイ。
飛んでるシーンも凄いが、着地シーンがまたなんとも目立った感じになってますなぁ。

同点に追いつかれた七夕だが、続くサルと足利は三振に仕留める。
調子がいいのか悪いのかよく分からないピッチャーでございますなぁ。

6回を終わって6対6と一進一退の攻防を続ける両チーム。
果たしてドルフィンズにはさらなるドリーム戦力が潜んでいるのだろうか?
誰か出るとしたら、それは誰なのか?楽しみでありますな。

・シュガーレス
榊を沈め、新たな御辻の頭を名乗る宍戸。
しかし、誰が頭だろうと関係ないという岳。そりゃそうだ。
というわけで、真っ向乱闘の開始です。頭になって早々壊滅の危機だな、宍戸。

自分のエモノを狙うのが九島流。
だが、エモノがいない上に向こうから突っかかってくるなら相手もする。
というわけで、卜部さんは雑魚を相手することとなった。
岳はもちろんエモノである宍戸とタイマン。
と思いきや、その途中で雑魚が攻撃を仕掛けてくる。面倒な話ですね。

榊のアホは1つだけええこと言いよったな。勝ってこそ、拳を振う意味がある!!

こういった形振り構わぬ戦法は宍戸も望むところといった様子。
手下と協力して岳を追い詰めようとする。
が、こういう乱闘に強いのが岳だったりするんですよね。

1人で榊に噛みつく度胸も無え野郎共が、そろいもそろって吠えてんじゃねえ!!

手下の雑魚を一発で仕留め、宍戸にも強烈な一撃を叩き込む岳。
一方、それらの乱闘とは離れた場所で1人御辻の連中と戦っていたマリモ。
5人を相手にして1人で倒してしまう辺りはさすがである。
が、食糧が切れているので力が入らなくなってきている様子。燃費の悪い奴だ。
そんなマリモに警告を行う御辻の生徒。

ヨソ者がヘタに首突っ込みすぎると、抜けられへんようになるで・・・!!

マリモの背後に迫る複数の影。これは一体何者なのか・・・!?
御辻との戦いでさらりと終わるかと思った大阪編だが、実はこれからが本番だったりするのか?
なんとなく大阪版アノニムとかが現れるんじゃないかとドキドキしている。

さて、乱闘の方に話は戻る。
数にそれほどの開きはなく、幹部クラスは宍戸しかいない御辻。
徐々に数が減らされていき、目に見えて劣勢となっている。
そして宍戸もまた岳に殴り倒され、不利な状況でございます。

立てよ!寝てる奴殴る趣味は無ェんだ!!

吠える岳。だが、劣勢と見た宍戸は背に腹は変えられないと、思い切った行動に出てきた。
その行動とは――謝罪。地面に両手と両膝をつけ、頭を深く垂れる。そう、土下座の構えだ!!

お前らの力はようわかった!この通りや!!
俺らかて好きでやってたわけやない。そもそも榊に命令されてたからや!
俺には頭としての責任がある。これ以上、ケガ人増やすわけにはいかん!
金輪際、九島には手ェ出さへん!!せやから勘弁してくれ!!

途中で投げ出すケンカなら、最初からやんじゃねえよ。

さすがに寝てる奴を殴る趣味はないというだけのことはある。
闘う気を失った奴を殴ってもしょうがないってことなんでしょうな。
というわけで、土下座している宍戸に背を向けて去ろうとする岳。しかし――

俺もお前ら見習うて・・・悪あがきさせてもらうで・・・!!

地面に転がっていた鉄パイプを広いながら土下座から飛び起き、岳の後頭部に不意打ちの一閃を叩き込む宍戸。
これは・・・!!果たして岳は無事なのか・・・!?
まあ、正直あんまり心配はしてないですけどね。
多少ダメージはあるだろうが、それでどうこうなるような奴ではあるまい。
頭を殴られたショックで少し賢くなる恐れがあるくらいだ。逆にな!!

しかし、寝ている奴を殴らないというのはある意味弱点になりうる。
というわけで、宍戸が勝つシミュレーションをしてみた。
今回の不意打ちで岳にダメージ自体はあったはず。
なので、倒れなかったのなら即座にもう一度土下座を敢行するのだ!!
そうすれば、殴れない岳はまた背中を見せるので再び不意打ちを行うと。これを繰り返せば勝てる!!
まあ、さすがに3回目くらいで不意打ちにカウンター喰らってやられちゃうだろうけどね!!

・バーサスアース
不穏に渦巻く雲。その奥からニュルっと謎の物体が姿を見せる。
人々が空を見上げる中、その物体は長く尾を引いて落下してくる。
それは――天より飛来せし凶兆

細く長い物体が空から地面へと降り立つ。
かなりの高度があったが、さすがの外甲の硬さか、傷一つ負った様子はない。
そして、長い物体の先端が上下に割れ・・・歯と舌が現れる。く、口だーッ!!

よもやの口。深柱なのだから目が出てくるのかと思ったら、まさかまさかだよ。
その口で落下に驚き倒れこんでいた人間の上半身を喰らう謎の物体。これが今回の敵か・・・!!

この物体が落下してきた件については早速ニュースで流れている。
付近の住民を襲っており、現在警察機動隊が対応に追われているとのこと。
当然政府も動いている様子で、西新宿を中心に立ち入りの制限が行われているみたいだ。
落下地点にいた人々は不幸としかいいようがないが、とりあえずすぐに被害が広まることはなさそうな感じですな。

さて、家でそのニュースを聞いたハルト。
深柱が来たのだと考える。これまでとタイプが違うが、あいつらなんでもアリだから間違いないとのことだ。まあ、そうね。
ハルトの命名に従い、今回の深柱はヘビ型深柱とでも呼称しましょうか。
目が開いてないからミミズの方が近い気もしますけどね。

今回は・・・警察や自衛隊もいるしな・・・
オレやカナの家からも遠いし・・・オレが行く必要なんてないんだ!

リビングのソファーで横になっていたハヤト。掛け布団に包まり、戦いを拒否する。
まあ、自分が出て行かなくても解決するならそれにこしたことはないわけですしね。
どうでもいいが、何もない部屋ですなぁ。
リビングということで応接室用に広々と空間を使っているのだろうか?
何部屋あるのか知らないが、結構いいマンションだったりするのか?
母親は仕事で忙しいようだし、割と稼いでいるのかもしれませんな。

その母親から電話が掛かってくる。慌てて携帯に出て無事を確認するハルト。
母は今後の会社の対応を協議しないといけないからしばらく帰れないそうな。
うーむ、それどころじゃないような気もするが・・・やはり仕事第一ということなのだろうか?
責任のある地位についている人なのかもしれませんし、難しいところですな。
どういう仕事をしているのか、ちょっと興味あります。

そんな風に母親と連絡を取った後、自身の右腕がビクビクと震えていることに気付く。
これは・・・また暴走!?ワクチン打ってもらったばっかじゃねーか!!

あの人たちに協力すればワクチンがもらえる。でも・・・深柱と戦わなきゃならない・・・
ワクチンを打たなきゃ、柱と融合していずれは・・・
くっそおおお。オレにどうしろっていうんだよおぉ。

悩めるハルト。覚悟も決まらないうちに次から次へと追い込んで来てくれますなぁ。辛い。

さて、地表に降り立ったヘビ型深柱は明治通りを池袋方面に北上。
警察機動隊も報告しているが、ヘビ型深柱は途中で通行人を食べながら進行している。
なかなかに悪夢と呼べる光景だが、何より池袋地下に現れた溶岩噴出体とは何もかもが違う。
聞いてた情報と違いすぎると戸惑いを見せる機動隊員たち。

だが戸惑ってばかりもいられない。
相手はこちらに気付いた様子。なので盾で防衛線を気付きつつ、小火器による一斉射を開始。撃てェー!!
だが、もちろん通常兵器が深柱に通用するはずもない。
もっと強力な武器ならわからないが、小火器程度ではどれだけ打ち込んでもムダでしょうなぁ。
先頭に立っていた橋本隊員は食われ、さらに踊り狂う尻尾で複数の隊員がなぎ払われていく。

絶望的な空気となりながらも、避難区域から出すわけにはいかないので抵抗を続ける機動隊員。
口の中を狙ったりしているが、それでも効果がない様子。うーむ。
そんな所に助っ人登場。市ヶ谷から陸上自衛隊が来てくれたぞ!!わーい。

装甲車とバズーカを装備した陸上自衛隊。
さすがに装備は機動隊員よりも上である。が、この装備でもおそらく通用しないでしょうなぁ・・・
それでも、マントル熱線を撃ってこないのなら正面から充分な火力を叩き込むことができるはず。
そのように考えていた佐藤三佐。だが、ヘビ型深柱の様子が変化する。
口の中から・・・目玉が現れた!!こ、これは・・・退避〜〜!!

移動力と単体攻撃力がこれまでとは段違いなヘビ型深柱。
その上、キッチリとマントル熱線を放つこともできる様子。これは厳しい相手だ・・・
さすがに空は飛んでこなかったものの、これまで以上に苦戦する様子が目に見える。

機動隊員や自衛隊は初めての深柱との交戦になる。
これで深柱のヤバさというのが認識してもらえるとよいのだが・・・
できればこういった組織の人たちと協力して人類の脅威と立ち向かうって話になっていって欲しいものですからね。

さて、ヘビ型深柱が猛威をふるっている最中、ハルトの家の呼び鈴が鳴る。
これは一体誰が来たのか?次号、大人気御礼の巻頭カラーでその正体が明らかになる?

やってきたのは、カナちゃんか迎えに来た玲央さんか。
はたまたこのタイミングでの新キャラ投入か。もしやのヘルメットマン再来か・・・?
ここは裏をかいて、池袋地下で生き残ったあの幼女がやってきたと推測するぜ!
幼女に改めて感謝の言葉を頂き、ハルトが何か感じ入るものがあるって展開になるわけですな。
今後も人助けを続ければ色んな幼女に感謝されるようになるかもと・・・む、その方向はいかんぞハルト!!

・名探偵マーニー
いつものように学校では居眠りしているのか、目が半分閉じた状態のマーニー。
その状態のまま宮島先生のもとにプリントを届けに行く。
が、宮島先生は何やら携帯でお話中。しかも怒っている様子で、これは怖い。
息も荒げているし、下手に腕を振り回されたりしたら巻き込まれて大変なことになる!!フーフー。

というわけで、柱の影に退避するマーニー。可愛い。
しかし、その後の宮島先生のマーニーへの「おいで」という言葉だが、なんか・・・なんか、いいね!

それはさておき。
今の電話の内容について、マーニーに話を聞いてもらおうとする宮島先生。
なんかまたメンドクサイことになりそうだなと考えているマーニーでありました。まあ、そう言うない。

曲がったことが大嫌いという宮島先生が憤慨するお話とは一体なんなのか。
どうでもいいが、この「努力、友情、勇気」という校訓はどうなのだろうか。いや、本当にどうでもいいな。

宮島先生が大学の頃に所属していたテニスサークル。
この頃の宮島先生はまだ線が細かったはずなんですよね。確か。
そのテニスサークルに所属していた部員が今回の登場人物となります。
一人は甲本晴志郎。宮島先生と同い年でちょっとオタクっぽい奴。
一人は相葉功太。宮島先生の一つ下の後輩で、典型的な雰囲気イケメン。雰囲気イケメン?

甲本はパッとしないが誠実で皆から信頼があった。
相葉は何が気に入ったのか、先輩先輩ってつきまとうようになった。甲本はまんざらでもなかった様子。
ふーむ。それはまたそこはかとないBL臭が。
って、マーニーもそういうこと考えちゃうんですね。誰の影響だ!?

相葉は何かと計算高い奴だった。甲本にとりいったのも自分を誠実に見せるための演出だと思う。

宮島先生によると、相葉さんは相当女グセが悪いらしい。
イケメンで口が回って誠実そう。とくれば女も放っておかない。
なので片っぱしからいい女を喰いまくっていたという相葉さん。ふーむ。
宮島先生は一途な人でしたから回避できたってわけですな。その一途に思った相手はああなってましたが。

さて、その話に出てきた相葉さんだが、とんでもないことをしでかした様子。
宮島先生の携帯に飛び込んできた情報。
それは、相葉さんが女を殺そうとして線路に突き落としたというもの。現場で取り押さえられて、今警察にいるそうな。

うーむ。これはなんともオオゴトになってますな。
しかし、女グセの悪い相葉さんが狙われたのではなく、逆に相葉さんが女を殺そうとしたとは?
なんだか気になってしまっている宮島先生。
マーニーは警察のツテを使い、この事件の概要を知る。どうやら突き落とされた女性は助かったみたいだ。

気になってるんでしょ?先生。日当五千円、経費は別で。マーニーにおまかせを。

というわけで、調査を開始するマーニー。
先生から大学時代のコミュニティを教えてもらいました。
相葉さんに関する情報がガンガン書き込まれており、人間関係の整理にも役立つ。これはいい。
アイコン操作をしてみると、相葉さんと関係する女性は凄い量となっている。わーお。
ならばと少し情報の確認。ニセアカを使って相葉さんについて尋ねてみる。
最低な奴、5マタをしてたという話はある。が、さびしがり屋なだけという話もある。
意外と悪い評判ばかりというわけではないみたいですな。
男の人気はないようだが、まあ妬まれるのはしょうがないですよね。
しかし、とっかえひっかえしてても女性からの評判が悪くないと言うのもどういうことなのか。憎めないタイプなのか?

コミュニティには甲本さんの姿もある。
一番の情報源になりそうな人なので慎重に接触を図るマーニー。
うまいこと信頼を得つつ情報を・・・まるで美少女ゲームの攻略だね

というわけで、直接甲本さんと会って話す機会を得たマーニー。なかなかのやり手でございます。

相葉さんのことについて・・・ちょっと・・・

何!?マーニーが色目を使っている!?
いや、別に変わった様子があるわけではないのだが・・・何故か不思議とこのコマのマーニーが可愛く見える!何故!?
美少女ゲーム攻略の気分に浸りすぎて顔もいい感じに決まっちゃったってことなんだろうか?
そういう意味では色目を使っているという表現は間違いないのかもしれない。不潔!?

それさておき。甲本さんから相葉さんの情報を聞き出すマーニー。

僕と相葉はサークルの新歓コンパで知りあったんだけど、お互いまったく逆な人間だと思ったよ。
相葉は華やかでいつも周りに人がいて、ものおじしなくって誰とでも友達になる。僕とは正反対だ。
しかしなぜか気は合った。僕はオタクな方だったから、彼には新鮮だったのか・・・
ただ、虚栄心が強いっていうのか、自分が人より下だと思うのが耐えられない。
知り合いがいい女を連れているのはゆるせない。他人の女を奪うのが上手い「寝取り屋」だ
そういう僕も・・・恋人を寝とられた一人さ

いきなり少女に対してなんてことを語り出すのだ、この人は。
今回のタイトルがNTRだったので、え?そういう話?と思ったら本当にそういう話だったよ!!
まあ、このぐらいの年頃の女子高生ならこういう話にも興味があったりするのかもしれないが・・・
個人的には聞かされても困るよって類の話でございます。

とはいえ、情報は情報。
甲本さんが最後に付き合った女性について調べるマーニー。
その調査の結果を見て異変を感じる。

アイツは結婚も近いって言ってたのに・・・こんなことになるなんてな・・・

甲本さんのそのセリフ。合わせて情報を整理し、導き出された答えは・・・相葉さんが危険というものでした。

通りがかった宮島先生と合流し、導き出した推理を説明するマーニー。
駅のホームから突き落とされた女性は無事で一時入院をしていた。
異常も無く先日退院。その後、行方不明となっている。ほう。

甲本晴志郎は以前、恋人を寝取られました。
その後、甲本は会社を辞職し放浪に出ます。
心のダメージがひどかったのか、各地を転々と・・・一年後に復職。
そして八ヶ月前。彼はスポーツジムで知り合った女性と交際を始める。
彼女は美人でジムでも目を引く存在だったと・・・

問題はその後。
甲本は比較的いい会社に入社して能力も認められていき、順調な人生・・・
一方の相葉の方は、大学時代とはウラハラに就職につまずきその後浮かばれない日々・・・
彼は人生で取り残されたと感じる。

ところが、ある女性が現れる。
彼女は資産家の娘で、彼女は相葉にベタボレし、父に紹介する。
彼は人生を立て直す。仕事を始めマジメに働き、一人の女性を愛することを誓った。
そして彼女と結婚を決めた日、偶然。相葉と甲本は再会した。

そして4人で食事。
その時、功元の彼女と始めて会った。彼女はだれもがうらやむような美人で・・・
相葉は、そこでまた悪いクセが出た。
今までの恩も忘れ、甲本への友情も忘れ、美女とともに逃げた。彼女がどういう人間かも知らずに。

彼女は非常に独善的でエゴイスト
男性への依存度も高く、以前交際中の男性から別れを告げられ、逆に男を刃物で切りつけ警察に拘束された過去があります。
相葉は二度友人の彼女を奪い、その結果彼は・・・結婚も仕事も将来も失い、そして背負うものは・・・

鐘が鳴り響く教会。
祝福されるべきその場所に現れたのは、包帯だらけの新婦と、それにズルズルと引きずられる新郎。
新郎の相葉さんは口の端から血を流していたりする。一体どれだけの目に合わされた事か・・・
新婦が満面の笑顔ってのがまた怖い。怖い。
しかし、怖い話はこれで終わりではない。

宮島「甲本の策略なのか・・・
マーニー「・・・私もその可能性はあるんじゃないかと・・・」

彼がこれを狙っていたんだとしたら・・・
相葉が彼女を当たり前のように奪っていき、そして彼女から逃げ出せなくなる。
それまでの年月、このために彼女と付き合い・・・この機会を待っていたとしたら、あまりにも・・・
あまりにもその策略は恐ろしくて恨みが深く・・・悲しいものですよね。

人間の愛憎の深さは恐ろしいものがありますなぁ。
まあ、寝取りなんてのはねぇ。寝取られたほうの恨みつらみと悲しみは耐えがたいものであるのは間違いないわけでして。
そういうのが好きという倒錯した嗜好の人もいるようですが、さすがにそれは理解しがたい。
一見誠実そうなオタクでも、こういった悲しみによる策略を企むこともあるので注意が必要であります。
まあ、今回の件は相当特殊なケースだとは思いますけどね。

復讐として地雷の女性と付き合っていたわけだが、相葉さんが成長して寝取らなかったらどうしたのだろうか?
それはそれで、友人が成長したものと喜び、女性と付き合ったままでいたのかもしれない。
依存心が強いだけなら、別れ話を持ち出さなければ・・・
と思ったが、独善的でエゴイストとか言われてるな。これは付き合うのも面倒くさそうだ。
考えてみれば、自分が別れられるのはイヤなのに、簡単に寝取られたりする女性である。
別れられるのはイヤだけど、自分から別れるのは問題ないってことか。うーん、独善的。

二度も友人を裏切った相葉さんとしては当然の報いなのかもしれない。
が、最後のフラフラした様子を見ると多少の同情もしたくなってしまって、困ったものである。
む、この感情が相葉さんは憎めないタイプと分類される原因となっているのか!?なるほどなー。

ところで、この地雷の女性。
file3で登場した亜羽さんにやけに似ている気がするのだが・・・まさか同一人物・・・?
なるほど。ロイドさんが恋愛話を避けたのはそういう面のある人物だと理解していたからだったのか・・・!!
いやまあ、同一人物と限った話ではないですけどね。
あの後、人格を持ったラブドールが動き回っているだけかもしれないですし。いや、そっちの方が怖いか!!
さらに量産されていたりなんかしたら手のつけられないことになりそうね。怖い!!

・ANGEL VOICE
仲間の姿に奮起し飛び出す万代さん。抑えろっ!!万代!!

だが、ここで松田のキックフェイント。シュートと見せてキーパーを交わそうとする。うまいでござるなあ。
しかししかし、万代さんも簡単に諦めたりはしない。
いかせるかと倒れこんだ状態のまま足を伸ばし、防ごうとする。

届けっ!!届け――!!

願いが通じたのか、伸ばした足がボールを弾く。
が、そのルーズボールに走りこむのは習実の富樫!!
落ち着いてインサイドキックでゴールにボールを押し込もうとする。
しかし、万代さんが飛び出した後のゴールに詰めている男がいた。水内さんだ!!

キーパーが飛び出したら水内さんがカバーする。
所沢が何回か指示を出していたパターンですな。
こういった地味な仕事をきっちりこなすから、派手な活躍も見込める。ジミーの本領発揮でございますよ!!

身体の正面でボールを受け、零れた球をクリアする水内さん。防いだ――!!

この一連の攻撃を防げたのは大きい。湧き上がる観客。
脇坂さんも、お前もいい飛び出しだったぜと万代さんを誉める。
おやおや。今日はどんなプレーをしても何も言わないんじゃなかったんですか?

言わずにいられないプレーもあんだろ?オレのミスを救ってもらったんだからよ。

確かにそうですな。
いやはや、相変わらず脇坂さんは男前である。

万代――松田に裏を取られた脇坂のミスをお前がカバーし、ボールを抑えられなかったお前のミスを水内がカバーした。
これがチーム!!これが――仲間だ!!

万代「サンキュー水内」
水内「ジミーと呼べ
万代「サンキュー・・・ジミー!!」
ジミー「(グッ)」

そう、フィールドの上では水内さんはジミーなのだ!!
当初は悩んでいたみたいですが、結局ジミーという呼び名が気に入ってきたんじゃないんですか?水内さん。

なんにしても、この一連のやりとりで万代さんの目に光が戻ってくる。
自身の叱咤も兼ねてか、手を叩き声を出す万代さん。おぉ。ここ一番、集中して守りたいですな!!

この様子を見て久住先生。万代さんが立ち直ったのでは?と嬉しそうにする。
が、関根さんはまだ手放しには喜んでいない様子。ふむ?
しかし、スローインからの習実の攻撃を万代さんが飛び出して防ぐと評価一変。

ワシの弟子じゃからのぉ。カッカッカッ。

調子のいい爺さんだぜ全く。まあ、関根さんがこう評価するなら、完全に立ち直ったと見ていいですな!
TVの解説も評価してくれるし、何よりマイちゃんがもう大丈夫と言ってくれる。心強い!

もう、こんなところにいても意味がねえな

万代さんの立ち直りを見て、ディフェンスに参加していた乾が動き出す。
万代の声に応えるかのように――乾はポジションを上げた。

ついに天才・乾が動き出す!
万代さんも復活したことですし、いい感じに盛り上がってきました!!いいねぇ!!
ここ最近ずっとしかめっ面の天城もようやくまともな顔に戻れそうな流れである。
前の試合では結局体力を消耗しきるまで抜ききれなかった石持を、今回はかわせるのか?注目です。

・ひなこの失敗
なんだかほんわかしたお父さんの赤田修仁さん。でも、男前ですな。
正論を述べても感情で覆される。でもそんな妻を愛せる男。大きいな・・・!!
これには扉ごと赤面しちゃってもしょうがないって話でありますよ。

・ガキ教室
溜めに溜め込んだ母への不満が爆発した須藤くん。
このまま勢いに任せて飛び降りてしまうのか?
必死になってそれだけは止めようとする晶。ダメだぞ!絶対ダメだ!!

お前まだ那須に謝ってねーだろ!!
アイツやさしいから、お前に何かあったら自分のせいだと思うぞ!!

おっと、ここでそう来ましたか!
なるほど。これは説得力がありますね。というか、本当にそう思いそうだ。
須藤くんが学校に来なくなったのも自分のせいかなとか言ってたくらいですし。

そして、母親のフォローも行う晶。
まあ、よかれと思って勉強しろと言っているのはその通りなんだろうケド・・・

そうよ敬ちゃん!!ちゃんと勉強しないといい学校にも入れず負け組になっちゃうの!!
お母さん敬ちゃんには勝ち組になってほしいのよ!!お母さんの気持ちわかるでしょ!!

いや、ここで口を挟まれても困るんスけど。
案の定、須藤くんがまたキレ始めちゃったじゃないですか。
息子に気持ちをわかってもらうより、息子の気持ちをわかる方が先でありますわな。

うるさい!!パパはめったに帰ってこないし、お兄ちゃんは勉強で全然一緒に遊んでくれない!!
ママは遊びに行くくせに、ボクには勉強勉強って!
家族でママのごはん食べることだってめったにないのに何が勝ってるの!?
勝ち組って何なの!?ボク、毎日全然楽しくないよ!!

幸福とは何なのか。この年でそんなことを考えてしまうくらいですからねぇ。
若いうちの苦労は〜なんて言葉もあるが、楽しみだって若いうちに知っておきたいものですわな。
なので、晶も須藤くんのこの発言によく言ったと賛同を示す。

嫌だと思ったらそーやって大声で言やいーんだよ!お前は別にお母さんの所有物じゃねーんだから。
ちゃんと話し合ってそれでも嫌なら言え出りゃいいんだ。
お母さんの言うこと聞いてるだけじゃお母さんが思ってる幸せにしかなんねーぞ。お前の幸せはお前自身でモノにしなきゃ。
そっから飛んだって、幸せになんかなんねーぞ
お前まだ13だろ。楽しーこといろいろあんだろ・・・
え〜〜と、ポケモンとか・・・・・・ミニ四駆とか・・・か?

微妙に古いものが飛び出しましたね。
いやまあ、やってる子はやってるんだろうけども。どちらにしろ、いつの話だそれと言われるぐらいではある。
が、それはそれとして。須藤くんも思わず笑ってしまっている。泣きながらではあるが笑っている。
乗り出していた半身を戻し、両手で柵を掴む。おぉ・・・
そして、晶が柵越しに体を押さえ、警察の協力を得て慎重に安全な場所まで須藤くんを移動させるのであった。
ふ〜〜とりあえず、最悪の事態だけは防げそうな流れですな。よかったよかった。

さて、屋上から地上までやってきた須藤くん。
心配したと触れてくる母親の手は振りほどきます。そりゃあ、まだ母親との確執は解消されてませんものね。
この部分がどうにかならないと、結局またストレスを抱え込んで元の木阿弥になりそうだが・・・

片桐先生・・・子供に幸せになってもらいたくて勉強させるのは、おかしいことなんですかね?

将来のことを見越して勉強をするのが大事だというのは分かる。
が、家庭内の付き合いを放り出して勉強だけしろというのは論外でありましょう。
須藤くんが泣きながら叫んでいたことが全く伝わっていない様子。これはさすがに呆れるしかない。

アンタさ〜〜子供がこんなことんなってんのに、まだそんなこと言ってんのかよ!!
勉強だけさせときゃ息子が幸せんなるとでも思ってんのか!!あ゙あ!?
一緒にメシ食うことすらロクにしてやらねーから息子がテンぱってることも気付けねーんだろ!!違うかよ!!
そんなに有名校の名前が欲しいのか!?須藤とブランドバッグ一緒にすんじゃねーよ!!

鋭い指摘ですな。
息子のためを思って、というよりも自身の虚栄心を満たすために息子に頑張らせているようにしか思えない。
有名校に入れなければ恥ずかしいと言っていたのは確かだし、これは反論のしようもないですわな。
怒られ、黙りこくる須藤母。珍しく熱くなってしまった晶を副校長が止める。おっと。

・・・なーんつって・・・須藤が何であそこまで追い込まれたのかよく考えてほしいな〜みたいな・・・

遅まきながらのフォロー。
こういうところでバランスを取ろうとするのは晶っぽいですな。面白いキャラである。

晶の説教が効いたのか、しおらしい感じになっている須藤母。
その様子を見て須藤くんも溜飲が下がった感じでありますな。母と共に警察に行き事情聴取に応じることとなった。

先生!ごめんね・・・ありがとうございました

憑き物が落ちたかのような顔でそう述べる須藤くん。よかったよかった。本当に・・・
これから須藤家が変化していくのかどうかはわからない。
が、須藤くんには子供らしい楽しみも覚えて強く育って欲しいものである。本当に。

翌日。須藤母は学校に対し、晶の処分を取り下げて欲しい旨を通達。
息子の口から悪いのはボクだと聞かされたのではしょうがないですよね。
というわけで、晶がやめる必要は全くなくなりましたし、万事解決!一件落着。よかったよかった!
・・・とはならない様子。

放課後、ゲボーン様の部屋でゲームに興じる晶。一連の出来事を話す。
結局次の日に須藤母たちは菓子折りを持って那須くんの家にお詫びに行ったそうな。
那須くん母は、そんなことでってポカーンとしていたそうな。ああ、しそうですな。

だろうね・・・那須君ちは昔から悪く言えば鈍感・・・よく言えばおおらかだからね・・・

さすがにゲボーン様もその辺りはよくわかっているみたいですね。
あの家族のことを知っていたら、このくらいのことで怒ったりはしないのも想像できるわな。

てな風にゲームをしながら喋る2人。お互い真剣な様子。
というのも、始めて晶がゲボーン様を追い込んでいるからである。いや、追い込むだけではなく初勝利までおさめたぞ!!

良かった・・・最後に勝てて。記念に写メ撮っとこ。

最後・・・?何の話・・・?

たぶんオレ、お前んち来るのこれが最後だから。勝ててよかったよ

笑顔でそんなことを述べる晶でありました。ま、まさか・・・!?うーむ、これはまさか・・・

晶は元々教師になるつもりはなかった。
亡くなった兄のことを思うと教師を続けていいのかという煩悶が常にありそうな様子。
なので、機会を見てやめようとするのはわからないでもない。
クラスの問題は一通り大体解決しつつありますしねぇ。
いや、まだ大きな問題は残っているか。ゲボーンこと沼田くんの不登校の件である。
晶の過去を知っている彼であるし、晶の辞職を止めることができる可能性を有しているのも彼くらいである。
沼田くんの登校と引き換えに、晶にも教職に留まってもらう、なんて展開にはならないだろうか。
このまま桃中を去ってしまう展開になるのはあまりにも惜しい。もっと読んでいたい。
沼田くんを始め、晶のクラスの生徒が引きとめようと動き出す展開に期待したいところであります。

・てんむす
天食祭本戦決勝の真っ直中、いきなり立ち上がりクソダンゴ頭と呟く花ぽん。
それはいいんだが、さすがにこの顔は怖い。

なんて顔してんのよ・・・

アナタもね、と言いたくなりそうになってしまった。が、まあそれは置いておいてと。

あんた・・・さあ。試合前絶対勝つとか・・・言ったり、試合中もまじめくさった顔をしたり、
ふざけるのも・・・いい加減に・・・してよ。

花ぽんのこの言葉に、ふざけてなんかいない。私は勝つために全力でやっているだけと考える天子ちゃん。
勝つために真剣にやろうとしている。だが、その姿勢、その表情こそ花ぽんの指摘したい部分である。

なんで真剣な顔で食べようとするの!?
私は今日・・・あんたと直接戦えるのを・・・本当に・・・楽しみにしてたんだから。

4か月前。
焼肉屋の大食い大会で笑顔の天子ちゃんに負けた花ぽんは、大食い競技でリベンジするために龍聖学院食い道部に入部。
それはいいけど、入部届けを出しただけなのに、なんで蒼雲さんたちは盛大に驚いているのであろうか?
あのアイドルの花ぽんがうちの部に!?なんて驚きをするとは思えないし。
入部申請期間はとっくに過ぎているのに飛び入りでやってきたから驚いていたのかもしれない。それならまだわかるか。

それからの4か月はつらくて最悪なことばかりだった・・・

大会でも練習でも勝てず、大量の荷物を運ばさせられる花ぽん。
そういえば、他にも1年はいたのに何で花ぽんだけこんなに大量に荷物を抱えているのだろうか・・・?
やはりこれも体力作りのウェイトトレーニングの一環であるのかどうなのか。
下手すると単にイビられているんじゃないかと思えてしまうのが厄い。

それでも花ぽんが大食い競技を続けてこれたのは天子ちゃんがいたからである。
天子ちゃんがノー天気に嬉しそうにしながら食べ続けている。
そんな姿を見て、闘志を燃やすと共に、嬉しそうな表情も見せる花ぽんでありました。
まあ、残念ながらこの烏井さんとの対決を機に、試合中の笑顔はほとんど失われてしまうのでありますが・・・

あんたは・・・いつだってバカみたいに楽しそうにゴハン食べてなさいよ
らしくない・・・こと、してん・・・じゃ・・・ないわよ。

それだけ告げると、よたよたと自分の席に戻る花ぽん。
はてさて、花ぽんの想いは天子ちゃんに通じたのでありましょうか?
いきなり敵に対して声をかける花ぽんに対し、怪訝そうな様子を見せる蒼雲さん。そりゃそうでしょうな。
三ヶ月さんも、内心でつっこみを入れている。
楽しく食べるって・・・こんな暑い中ラーメン・・・楽しくは食べられないだろ、と。

三ヶ月部長って意外とツッコミキャラなのかもしれない。
ここ最近、花ぽんの発言に内心でツッコミを入れていることが多い。
試合中だし、省エネ屋だしということで内心に留めているが、割とツッコミが好きな性格なのかもしれない三ヶ月部長。
ハッ・・・もしや花ぽんを抜擢したのは、部内で唯一ボケてくれるキャラだからだったりするのか・・・!?
さすがにそんな理由で抜擢されても困りますわな。

さて。開始39分経過したところで、先頭を走る三ヶ月部長とマリーさんは11杯(2200g)完食。
10杯完食したところで動きの止まった天子ちゃんとは1杯差がついた形となる。
完全に手が止まっている天子ちゃんを見て九士朗、立浪部長に進言する。

熱いラーメンを食べ続けることで体内から・・・夏の日差しを浴び続け体外からも熱せられる。
この状況がこれ以上続けば、天子ちゃんが熱中症で倒れるのも時間の問題です。
天子ちゃんの身体のためにも・・・手が止まった今、リタイヤすべきじゃないでしょうか・・・

そのように述べる九士朗でありましたが、そのタイミングで天子ちゃんの止まっていた手が動き出す。

私は・・・まだ・・・楽しくごはんを食べてない!!

どうやら花ぽんの言葉は天子ちゃんに届いた様子。鑑みるところがありましたかね?
そのおかげか、周りの声を聞くだけの落ち着きも出てきた様子。
遊ちゃんの助言を聞き、試合の度に心配かけてしまってすいませんんと内心で謝る。本当だよ!
というか、心配かけさせることよりも、ちゃんとアドバイス聞いてあげようよと思えてしまう。

このラーメン、こんなにおいしかったんだ

予選準決勝の二子さんもそうだったが、テンぱってると味がわからなくなる様子。
食べるのが大好きな天子ちゃんも、怒りすぎな上に勝つのに集中しすぎた結果、味がわからなくなってたんですな。

二子先輩。いつも色々なこと教えてくれてありがとうございます。

カレーを食べる時にヨーグルトを出してた頃の二子さんは知的な感じのするキャラでありましたなぁ。
大会が始まってからは段々とそういった面が薄れていった感じでありましたが・・・

開始44分。先頭の2人は12杯(2400g)完食。天子ちゃんとの差は1杯半に広がる。
が、マリーさんに言わせると天子ちゃんの食べる速度はどんどん早くなっているそうな。
ん?差が広がっているけど、食べる速度は早くなっている?ちょっとよくわからない言葉を聞いた気がする。
マリーさんたちも地味に加速していたのだろうか。

立浪部長の応援を聞き、出会ったときのことを思い出す天子ちゃん。
女の子らしくゴハンをいっぱい食べる部。
そう言われたからこそ、天子ちゃんは食い道部に入り、今ここに座っている。

このように、段々と昔のことを思い返していく天子ちゃん。
それにつれ、ラーメンの食べる速度が段々と上がっていっています。
これはつまり原点回帰。昔の気持ちを取り戻ろうとしているってことなのだろうか。
花ぽんに投げられた、バカみたいに楽しそうにゴハンを食べる姿。その姿を取り戻すために――

う、う、う、う・・・んっまいよぉぉぉ!!

久々に盛大に花が咲き乱れました。
テーブルも消失し、目の前が花畑になって驚いた様子を見せる三ヶ月部長とマリーさん。
そりゃあ、いきなりこんな怪奇現象を見せられたら驚くより他にない。
ツッコミ属性持ちの三ヶ月部長のことだし、今や内心でツッコミまくりでありましょうて。

久方ぶりのメローン&花畑。そして笑顔で食べ進める天子ちゃん。
この状態に戻った以上、天子ちゃんに怖いものはない。怒涛の勢いで食べ進める。
ふうむ。食事を楽しむ心さえあれば、暑さなんて気にならないよって話なのであろうか!?
とてもついさっきまで熱さと暑さで伏せっていた人間とは思えない速度で食べ進む天子ちゃん。
試合終盤なのに・・・とさすがに焦りと不思議さを隠せないマリーさんでありました。

残り10分。このタイミングで天子ちゃんは12杯完食。三ヶ月部長、マリーさんは13杯。差は1杯に縮まった。
そして開始55分。残り5分となった頃には差は半杯差までに縮まっている。
はたして天子ちゃんは追いつき、追い抜くことができるのであろうか?
にしても、天子ちゃんが元の姿に戻ったのを見て嬉しそうにしている花ぽんの姿は可愛らしいものがありますね。
ライバルキャラとしてはいい動きをしている。
惜しむらくは、その立ち位置のキャラとしては因縁が弱く、成長も余りしていないという点か・・・
まあ、来年以降も大食い競技を続けるのであれば、今回のことを因縁にし、成長して再戦という芽もありますわな。

だが、てんむすは次号で最終回!!
残り5分の決勝戦に決着をつけ、天娘の願い事の話とその後の話について次回だけで終わらせないといけない!
うーん。未来の話を挟んでいる余裕があるかどうか。
何にしても、最期まで見守ることとしますかね。

・スポ×ちゃん!
小さいのはやはり不利なのか。
自分より大きい相手とどのように闘えばいいのか、悩むナノちゃん。
土方先生も背が高い方なので有効なアドバイスは難しい様子。
なので、知り合いの小柄で凄く強い先生を紹介してもらうこととなりました。
その先生は山の中に住んでいるとのこと。ほうつまり・・・山籠りですな!!

熊でも出そうな山の中を不安気に進むナノちゃん。
そこに上から声をかけてくる存在があった。
木を抱えるようにして掴まった状態でズザザザと滑り降りてくる小柄な老人。その姿は・・・まるで忍者!!

忍者先生の名前は千葉修作先生でございます。
こりゃ元ネタは間違いなく千葉周作ですな。北辰一刀流の創始者だ。

千葉先生は元日本一という経歴の持ち主。それでいてナノちゃんより小さいという。
なるほど、こりゃ教えを受けるには最適な相手かもしれませんな。

千葉先生に小僧扱いされるナノちゃん。小学生扱いの次はこれであるか!!
ここは娘であることを盛大にアピールするべきではないですかね?ね?

それはさておき、早速スポチャンの修行に入る。
まずは腕前を見るために一本相手をすることとなりました。
ナノちゃんは長剣。千葉先生は小太刀。しかも先生は面をつけていない。相当自信がある様子です。
さらに、右足首をいただくと予告打突まで行ってくれます。ほほう。

来るってわかってて食らうほどバカじゃねーぞ!こっちの方がリーチはあるんだ!カウンター食らわしてやる!

そのように考えていたナノちゃん。
しかし、千葉先生。長剣も届かないような間合いから飛び込んでくる。
低く速く飛び込む、予告どおりナノちゃんの右足首に切りつける。さすがだ。

動くな。そのまま長剣をワシの頭へ下ろせ!

言われた通り、下ろしてみると、長剣の先がギリギリ頭に届くぐらいの距離の開きがある。
踏み出した右足を切りつけている分、リーチの差が解消されているわけですな。
相手が届かなくても、相手の踏み出した部位に手を伸ばすことで先に触れることができるって寸法だ。
しかも、背の低いナノちゃんでようやく先が届くくらい。逆に高身長の相手ならなおさら剣は届かない理屈となる。

超低空の飛び込み足打ち。その名も「地走り」!!

おぉ・・・必殺技ですよ、必殺技。格ゲー好きのナノちゃんにとってこれは嬉しい。
だが、この技を使うには足腰の筋力と股関節の柔軟さが必要である。
体の固いナノちゃんにはまだ厳しい。足腰も弱いのでそこから鍛える必要がありそうです。
うーむ、一度相対しただけでそこまで見抜かれてしまうとは・・・さすが老師!!

というわけで、ロープを用いた柔軟を行うナノちゃんでありました。基本は大事ですよね。
千葉先生は枝打ちの仕事が残っているということで、仕事をしながら指導を行ってくれる様子。
ああ、やっぱり鳶職とかやっているんですな。身軽だし適職かもしれん。

柔軟の後は飛び石。足腰とバランス能力を育てる訓練ですかな?
低く遠く飛ぶのが大事。高く飛ぶからバランスを崩す、とのこと。なるほどねぇ。しかしいい目してるな。

さらにロープを木に回して登る訓練。腕と足の力を均等に使えば疲れないとのことだが本当か・・・!?

自然を応用したトレーニングでボロボロになったナノちゃん。
疲れきった様子で千葉先生の山小屋に入る。
その小屋の中には何やら見たことのある少女の写真が飾られていた。あれ、これは・・・紅葉ちゃん?
と思ったら、千葉先生、紅葉ちゃんと同じ眉毛してるー!!
なるほど。紅葉ちゃんは千葉先生のお孫さんだったんですなぁ。眉毛は遺伝なのかよ。

紅葉ちゃんは定期的に米や醤油、酒などを小屋に運んできてくれているらしい。いい孫ですな。
食材なんかは山で採れたが、山では賄えないそれらの品はやはり必要になる様子。

というわけで、山で採れた材料を用いてのキジ鍋が振舞われる。ほう、これは美味そうだ。ホッカアア。
ナノちゃん、紅葉ちゃん、千葉先生の3人での食事風景・・・な、何!?ナノちゃんがでかく見える!?
この3人で対比すると一番大きいのだから当然なのだが、凄く違和感を覚える光景だ。

しかしあの土方妹が人を教えるようになるとはな・・・ついこの前まで小娘だと思っとったが、奴も「踏み台」が欲しくなったか

クックックと笑う千葉先生。踏み台とはどういうことですかな?

大人になるとな、稽古時間も稽古相手も不足する。1人でも稽古はできるが勝負勘は鈍っちまう。
だから育てるのさ。自分好みの「稽古台」を
そいつが強くなればなるほど手前も強くいられるってえ寸法だ。
剣士なんて人種はな、結局「最期は自分が一番強くなる」ことしか考えとらん。
「後進の育成」なぞタテマエじゃ。ワシが紅葉にスポチャンを教えるのも、ワシの相手をさせるためじゃ。

なるほど。業の深い者たちでございますな。
大人になると働かないといけないし、大会などに出る機会も減る可能性は高い。
なればこそ、孫娘を鍛えたり、学校に部を設立したりと稽古できる場を作り上げる必要があるわけなんですな。
まあ、働かないという選択をした剣士も中にはいるみたいですが・・・それは賢いといっていいものなのかどうなのか。

自分の孫がいるまえでハッキリと踏み台宣言をする千葉先生。
しかし、伊達にこの爺さんの血をひいているわけではない。同じようにニヤッと笑って紅葉ちゃんはこう述べる。

大丈夫。私の「踏み台」になるのはじーちゃんの方だから。大丈夫

なんとも似たもの同士でありますなぁ。剣士とはこうありたいものですね。
かすみんが姉の蘭さんとこういう雰囲気になることができれば・・・さすがに無理な話か。

土方妹に聞いてみりゃいい。「私たちは踏み台ですか?」ってな〜〜

笑いながらそんなことを言い出す千葉先生。
その勧めに応じて本当に尋ねてみるナノちゃん。
結果は千葉先生の予想通りの反応。目を逸らしてごまかす土方先生でありました。図星のようですな。

まあ、土方先生もまた剣士ってことなんですよ。
現代に生きる剣士は社会に溶け込みながらも牙を磨いているってことですな。頼もしい。

さて、千葉先生からの教えを受けたナノちゃんはどのぐらいの成長を見せているのだろうか?
次の大会の内容が楽しみでございます。

・ラララライブ
シローの恋の応援をするといっていたフジコさん。
そのフジコさんの気持ちに異変が生じています。

私が手助けしなくても、2人はもう大丈夫なのです。
喜ぶべきこと・・・喜ぶべきこと・・・なのに。私はなんで嬉しくないのでしょう・・・

トボトボとライブハウスに向かうフジコさん。
屋上での出来事があった当日の話なんですな。
ならばシローは風邪でお休み。と思ったら、薬飲んだら治ったのでやってきていたという。あらら。

なんだろう・・・なんか・・・

モヤモヤを抱えて気持ちの整理ができていないフジコさん。シローの顔をまともに見れない様子。あらあら。
ついでに、せっかくやってきたシローもマリーに病み上がりは引っ込んでろと大人しくされる。あららら。

そーでなくても今日はボーカルの出番無しよ!デモテープのためのベーシック録りだから

デモテープとはバンドの演奏を録音したものである。言わばバンドの自己紹介音源。
ライブをしたりライブハウスの審査に提出したりと、この先必要になるものだそうな。へぇ。
全員一緒にとる方法もあるが、フツーはまずボーカル以外の音源を録るらしい。それがベーシックトラックなのか。

ド素人がと舌打ちしながらも優しく教えてくれるマリー。成長の色が見えますね。
嬉しそうにしているKUJIRAさんが襲われている光景も微笑ましい。

そしてどうやらシロー、風邪をひきながらもしっかり歌詞は完成させていた様子。
録る前にマリーに見てもらう。というか音読されている。なんだか恥ずかしい!!
歌に乗せるならともかく、歌詞だけなぞられるとなんだか恥ずかしいですよね。
しかも内容はラブソングぽいですし。ついでにシローのななみちゃんへの想いを乗せた歌っぽいですし。
って話してたら、末吉くんが目を光らせておる!!や、やはり本気なのかい・・・?

もう、いいんじゃないですか?時間も限られてますし、早く録音始めましょう。

和気藹々とした感じの他のメンバーと違い、暗い様子でそう告げるフジコさん。
しかし、シローはそんなフジコさんの様子には気付かず能天気な感じ。うーむ。

やっぱり・・・そうです。
シローさんが近くにいると、なんだかもやもやします

気持ちに整理がつかないというか、自分の気持ちに気付けていない様子のフジコさん。これは厄介だ。

そんな中、演奏は開始される。
テンポは120。明るく楽しい10代の恋心のイメージで演奏が開始されます。そしてギターのソロ!
って暗い・・・!!物凄く暗い!!後ろに何か見えてるよ!!
ベースよりも低い音が出ているという。心の様子が音に反映されまくちゃってますな。
まあ、これも10代の恋心のイメージの一種には違いないのかもしれないが。

こんなことは・・・はじめてです。演奏なのに・・・全然、集中できません・・・

大変な様子ですなぁ。
何にしてもこれではバンドの練習にはならない。
というわけで、5分休憩を宣言するマリー。フジコさんを奥の部屋に連れて行く。あら怖い。
まあ、相手は女子ですし、さすがのマリーも手加減したビンタになるだろうとKUJIRAさん。手は出すのかい!!

なーにたるんでんだー!!しっかりせんかーゴラァ!ボケー!!

物凄い勢いの殴打。が、ライブハウスの備品らしきぬいぐるみに振る舞われる。なんてことをー。
男ならこうする所よと宣言するマリー。酷い話である。このぬいぐるみはオスか。
というのはさておき、あのフジコさんがこの調子になるなんて何か理由があるはずである。
それを聞き出そうとするマリー。

言いなさいよ!!私に不満があるならはっきりと!!
ちゃんと聞くから・・・嫌なとこあったら直・・・せるとこは直すから・・・言って・・・

あら、しおらしい。
自分のせいで仲間が黙って離れていくのはもう嫌だと考えているマリーでありました。
うーむ。思ったよりも成長しているんですなぁ、この子も。いい傾向だ。可愛いことである。

すいません。心配おかけして・・・
私・・・マリーさんにも皆さんにも不満なんてありません。
ただ・・・なんか・・・もやもやするんです。明るく楽しくなんて・・・演奏できないんです・・・
シローさんの歌詞・・・想像したくないんです。
今までは応援できたのに・・・シローさんの恋・・・今はなんだかとても、嫌なんです・・・変です・・・
自分でも分からない。ムジュンしてて・・・

ねえ。それって、シローのこと好きになったってことじゃない?

シローさんは・・・好きですよ?

ハッキリと言ってみたマリーに対し、とぼけた表情でとぼけた返事をするフジコさん。そーじゃなくて!!

恋してるってことだよ
嫌いじゃないのに近くにいると落ちつかなくてもやもやそわそわ?
他の女のコのことを想っているのをイメージするだけで、気になって他の物事に集中できなくなる?
そんなの100%恋じゃん!

私が・・・シローさんに・・・?

なんだか自覚してしまったのか、赤くなるフジコさんでありました。
というか、ね。この最後のフジコさんがたまらなく可愛くてたまらないんだが、どうしたことか。
よいですねぇこの表情!!このなんというか、この感じ!たまらない!!また代名詞ばかりの感想になっちゃう!!
今後は最後に必ず可愛いフジコさんで〆るようにしてくれてもいいんじゃなかろうか。

しかし、それはさておき。
バンド内で恋愛沙汰ってどうなんでしょうね。
上手く行くならまだしも、悲恋なんてことになったらゴタゴタの元になる可能性が高い。
それが理由で解散なんてこともありえる話でしょうし、危険が危ない。
すでにシローのことを想ってるバンドメンバーが1人いる状態だというのに!!
もうこうなったらバンドメンバー全員シローのことを想うようにしたらどうだろうか!!
もちろん、シローもシロー自身のことを想うようにする。これなら特定のメンバーともくっつかないし問題は起きない。
万事うまくいく解決策である。全て台無しにしちゃってるともいえるかな!!

・木曜日のフルット
左右のバランスが悪いのはよくないでござるとどこかのサッカー選手も言ってましたな。
くつに合わせて足の長さを調整するほうが歪な気がするのですが・・・
家の中の移動とかバランス悪いことになってそうである。
それはさておき、ボキボキされている鯨井先輩は別人っぽく見えるが可愛い

果たして頼子は長くした足を元に戻すのか、片方も長くするのか!?
両方短くしたりして。そういう前科がありますからなぁ!!

・総合感想
可愛いあまねちゃんから始まり、可愛いフジコさんで締める。いい流れでございました。
いや、最後は鯨井先輩になるのか?どちらにしても可愛かったから問題ないな!!

少し油断すると感想が〜〜可愛いばかりになってしまうのが危うい
でも可愛いと想ってしまうのは事実なので止められない。
フジコさんとかカナちゃんとかマーニーとかクゥとか色々と可愛いのですからして。

さて、次号は単行本第1巻発売目前記念として2作品がクローズアップされる。
バーサスアースが巻頭カラー&増ページ
そして、名探偵マーニーが2号連続センターカラー&2本立てでございます。
マーニーが2号連続で2本読めるってのもなかなかに贅沢な話ですな!!

そして、高橋良介先生の[白銀ヴァンガード]が集中連載開始。
前の読みきりでも昆虫漫画を描かれてましたし、お好きなんですなぁ。楽しみな話であります。



2012年 51号


・ハーベストマーチ
1年と少しの間を経て、フクイタクミ先生が帰ってきた!!
巻頭カラー巨弾62Pで始まる新連載。激闘開始!!

誰しも奥底に影を抱え、それでも健気に息をする。
ひとつの不思議。少年にもし、それが起きたなら?これは、そんなお話だ。
少年とともに試練の旅を始めよう

アオリからして気合充分な本作。期待が高まっていきますな。

変わりたいと思ったことはないか?今の自分を変えることができたなら、その先にあるのはなんだと思う?
お前の中に醜く禍々しい本性が潜んでいたとして、それをお前自身が忌み恥じていたとしても――
そいつはきっと、お前自身を裏切らない

物語の舞台はと或る時代の、と或る国。小さな谷間の村でございます。
いつものように朝を迎えた村では朝の支度に出歩く人々の姿が見える。
水汲みに出かけていたのは見事な巨乳の持ち主であるノイエさん。
胸に合わせた体格があるゆえか、力持ちであるのは間違いない様子。村の誰よりも働き者であると評判だ。

ノイエさんもいい年齢のようですし、そろそろ結婚の話も出てきそうな感じ。
だが、それは無理だろうなというのが村人の反応。
ノイエさんには手のかかる弟がいる。いつまでたっても弟のお守さ、とのこと。
つまり、姉ではなくすっかり母親になってしまっているって話ですね。若い身空で。
ノイエさんの両親は6年前に病で亡くなった。
ノイエさんが11歳。その弟が4歳のころの話である。

あの日からすっかり弟のために強くなった。だから何せ――あの弟がいたんじゃあ、ノイエもおちおちよそへ嫁には行けんだろ。
ああ・・・かわいそうなノイエ。

可哀想がられているノイエさん。
さて、その手の掛かる弟とはどんな子であるのだろうか。
布団に包まっているのは小さな小さな男の子。
立派な体格の姉とはずいぶん違いますな。足とか見ていると不安になるぐらいにか細い。
しかし、水を飛ばされて慌てている姿が可愛い。

さあ・・・顔をキレイにしたら、お姉さんに見せてごらんなさい。
『クゥ』・・・クゥバンテ・レンドルフ
私の誇り。私の大切な自慢の弟・・・

ふむ。本当にお母さんのようですな。母性本能が全開に溢れている様子。
そんな姉の抱擁から離れ、仕事に向かうクゥ。
小さな村ですし、10歳でも仕事をしていないといけないんですな。時代だなぁ。

畑の仕事の手伝いに向かうクゥ。
しかし非力なクゥに畑仕事は向かない様子。基本力仕事になりそうですものね。
頑張ろうとする意志はある。が、やはり体がついていかないようだ。うーむ。
というわけで、畑仕事からは放り出されるクゥ。
他の仕事をもらえないものかと村の中を彷徨うがどこも芳しい返事は得られない。
力仕事だけでなく、他もダメっぽい感じですな。女性の針仕事っぽい所でも断られている。

姉さんはがんばっているんだろうな。それに比べて僕は・・・ダメだな。
ごめんね・・・姉さん。

ポロポロと涙を零しながら村のはずれで一人昼食のパンを食べるクゥ。哀しい。
そんなクゥの側に通りかかるのは立派な体格の少年。名はシイド
右の頬から目の上にかけて大きな傷跡があるのが特徴である。

シイドはものすごくケンカが強く、村の男の子たちの誰より強いリーダー。
たまに村ですれ違ったりすると、クゥのことをじっとにらんだりするらしい。ほう。

・・・僕だけはシイドのグループに入れてもらってないし。僕・・・もしかして嫌われてるのかな?

不安に思うクゥに声をかけてくるシイド。

シイド「・・・それうまいか?ひとくち寄こせ」
クゥ「・・・食べさしだよ?
シイド「見りゃわかる。寄こせ」

何だか意味深な会話ですね。食べさしであっても問題ない。むしろそれがいいと感じれなくもない。
実際、クゥが口をつけていた部分から齧りつくシイド。
ひとくちで半分なくなってしまいました。口でけえよ。

コレうまいか?こんなもんうまいか?

『こんなもん』・・・グラーニンさんのおばさんがくれたお昼なんだ・・・ひどいこと言わないで。
・・・でも、おいしくはないや・・・僕・・・何も仕事ができなかったんだ。

・・・もっと、うめぇメシ食いてえか?

健気な様子を見せるクゥの両腕を掴み、迫るシイド。

変わりたいと思ったことはないか?今の自分を変えることができたなら、その先にあるのはなんだと思う?

今の自分を変える。変わる。それはどういうことなのか。
クゥにしてみれば、今のように弱虫やグズじゃなくなるということなのかと思える。
もっと強くなって、みんなにもバカにされなくなったらどうなるか。

クゥ。明日の朝、仕事の始まる時間に村はずれの森の入口へ来な。
変わりたいなら俺について来い

そう告げるシイド。何故クゥにそんな風に声をかけてきたのだろうか?グループにも加えていないのに。
訝しむ間もなく、村長さんが通りがかる。用件は伝え終わったので去ろうとするシイド。
そのシイドに村長さん、いつまでも子供じゃないんだ。村のガキ大将もいいかげんにしておけよと声をかける。

ああ、下らねえしやめてやらあ・・・じゃあーな。クゥ。

意味深な笑みを浮かべて去っていくシイド。
そして村長さんは残ったクゥに仕事がうまくできなかったからって逃げたり腐ったりするなよと釘を刺す。
シイドに連れられて道を踏み外すことを心配しているんですかね?
村の一人前になりたかったら、姉に恥をかかせるようではイカンぞ、とのこと。

僕のせいで・・・姉さんが恥をかく・・・

それが何より辛いといった感じのクゥであります。
まあ、弟好きのノイエさんにしてみればそこを気にした様子はないみたいですがね。
実際、今日のノイエさんはご機嫌。クゥが頑張って色んな仕事をしたのが嬉しい様子。
結果としては何ひとつできていないのだが、頑張ったこと自体が嬉しいのでしょう。ううむ、これが母性か!

僕・・・もっと強くなるから

決心した様子のクゥ。
そう、覚悟を決めないといけない。明日の朝、目を覚ました時――『姉さんに嘘をつく』その覚悟。

どうやらクゥ。シイドの言葉に従い仕事に行くと見せて指定の場所に向かうつもりの様子。

姉さんは『私の誇り』『ノイエの大切な自慢の弟』いつも僕にそう言ってくれる・・・
姉さん・・・僕は本当にそうなりたい。
僕はダメな自分を変えてみたい。今の僕は姉さんのことを困らせてしまうから。
どんなことで僕が変わるのかわからないけど。
きっと今日――いつもの毎日では得られないものが得られると。そんな気がする。

指定の場所にやってきたクゥ。そこに居たのはシイドを含めた8人の少年少女。
どうやら2人だけではなかったようだ。シイドに寄り添っている幼女が気になりますな。

シイドは少年たちを連れて向かう。村の外へと。
村の大人たちに入ってはいけないと言われている『禁じの森』のずっと奥――歩いてずっとその奥へと。

一方のノイエさん。仕事をしながらも何だかボンヤリとした様子。
そのノイエさんに声をかけるのはテレシアお嬢様。
どうやらこのテレシアちゃん、村長の娘さんらしい。ははぁ、それでお嬢様ね。
しかし、本人はお嬢様と呼ばれるのが恥ずかしい様子。可愛いことですな。

この村は本当に小さい。知らない顔はないし、知られていないこともない。
このままクゥがこの村での行き方しか教わらずに生きてゆくのが可哀想に思えるノイエさん。
そんなことを漏らすと、この村が嫌い?と淋しそうな様子を見せるテレシアちゃん。可愛いことですな。
心配してくれてありがとうといえば真っ赤になるし、本当可愛いことでございますよ。お嬢様可愛いよ

てな風に和気藹々としている場合ではありません。
村長さんが村の大人たちを連れて血相を変えている。
なんでも村の子供たちがいなくなったらしい。まさか村の外へ?と青くなるノイエさんでありました。

その心配の通り、村の外へと歩いているクゥたち。
禁じの森にはちゃんとした山道はなく、小川や段差を乗り越えての行軍となる。こりゃちょっとした探検だな。
そんな中、何度も転ぶクゥだが、泣くこともなく立ち上がり歩き続ける。あらなんだかいい感じ。
というか、基本的にこの子たち裸足なんだな。
荒れた森の中を裸足で移動するとは・・・鍛えられてるな!!

ここで少年たちの会話によりあることが判明する。
どうやらクゥ以外の子らは宝探しをしに来たと教えられている様子。
宝か。金銀財宝に鉱脈。大儲けすれば城が建つ。
腹一杯うまいもんを食べ、こんなボロ着ともオサラバ。ノイエみたいなメイドを雇える
てな会話がでるように、ノイエさんはやはり村でも人気なんですな。ふむ。

お前ら今の内に幸せな未来を想像しておけよ。
あの貧しい村で一生働いたって得られないもの。全てを手に入れる。そのための『力』を貰いに行くんだ

『力』それは一体何なのか。
シイドによれば、禁じの森の奥には人間に『力』を与えるものがあるそうな。そこに向かっているとのこと。
全てを変える――自分を変えるもの。それが存在する場所に向かっているのだ。

お宝と幸せな未来のためにシイドに従う少年たち。
今頃村は大騒ぎだろうなとイタズラっぽく笑ったり、帰ったらオフクロにおしおきされちゃうと心配したり。
なかなかに少年っぽい様子を見せる子供たち。それにしても、幸せな未来か・・・

僕は・・・姉さんと静かに暮らせているだけで幸せだと思うけど。姉さんの幸せって何かな・・・
・・・とにかくもっとしっかりして姉さんを困らせないようにしなきゃ・・・
今日の探検だけでも、なんだか少し強くなれた気がするけど・・・

そんな風に思えるクゥ。だが、ノンビリとした探検はここまででした。
森の木々が開いた場所。そこで見えたのは様々な動物の死体の原。
新しいのも古いのもある。どうやら何かの動物のエサ場のようだ。
って熊まで食われているじゃないですか。どういう動物がいるってんだよ?

やっぱりまだいたな。奴め

シイドはその動物に心当たりがある様子。クゥを側に引き寄せ、俺のそばを離れるなよと言う。何でクゥだけ?
と疑問を呈している間に、その動物がやってくる。
現れたのは巨大なイノシシ。四足歩行なのに高さが人間の倍以上あるという。で・・・でかすぎ。
そのイノシシの登場時に食われてしまったのは太目の少年、ジュリオ。
さらにマルクとミロンという少年たちも食べられてしまう。
それらを尻目にクゥを抱えて走り出すシイド。他の少年たちも慌てて追いかける。
お前、あの化物のこと知っていて俺たちを連れて来たのかよ!?

俺の親父も10年前奴に食われた。だからここを通り抜けるためには何人か必要だと思ったんだよ

それはハッキリと少年たちを囮の生贄にしたと言っていますな。
これを聞いてそばかすの少年ハインツ激昂。そりゃ怒るわな。クゥも泣き出している。
が、シイドに言わせればクゥは囮ではない。そりゃ囮を抱えて逃げる意味はないものね。
奴らは俺とお前の囮だ、とのこと。うーむ、そう言われるのも微妙な気分だ。

ハインツは他の少年少女に向かって叫ぶ。こいつらと一緒にいたら殺されちまうぞ!!

「俺はシイドについて行く。死ぬ奴がマヌケだ」
ねぇ。クゥばっかズルいよ。私も抱っこ!!シイドに抱っこしてほしい!!
「うう・・・わ、うわああん。ママあ、ごめんよォ!嘘付いてごめんよ。大好きだよおお!!」

三者三様の返答。って返答してるの最初の前髪長い子だけじゃねーか。
最後の母親に謝っている子はわからんでもない。切ない。
しかし、真ん中の幼女は・・・人が食い殺されている状況で何を言っているのだろうか!?
いや、緊急事態だからこそ欲望を全開させているということなのかもしれない。これが本能か!?

駄目だコイツら・・・やってられっかバカ野郎!!

ハインツがそう言いたくなる気持ちはわからないでもない。主に幼女のせいで。
だが、もう戻る必要はない。なぜなら目的地に辿り着いたからだ。
そこにあったのは不気味なオブジェ。その名は『天使の胎』である。

天使の内臓らしい。
天から人間を見守っていた天使がその愚かさ惨さに泣き腐れ果て、地上にまき散り堕ちた腐肉。臓モツ・・・残骸――
人間たちはこれを天使の胎と呼び、語ることも近づくことも禁じた。
天使の胎は人間に――過ぎた力を与えてしまう

そういいながら天使の胎に触れるシイド。
すると、組んでいた複数の手が開き、内蔵の入口から無数の触手が飛び出してくる。ガバ。
迫り来る触手。怯えるクゥ。だがシイドはクゥに怖くても逃げるなと言う。コイツがお前を変えてくれるんだ。

・・・みじめなボロキレに包まれて地べたで死ぬ奴と、天蓋付きのあたたかなベッドの上で安らかに死ぬ奴の違いってなんだ?
それは『力』だ。ある種の『権力』その『力』の差が地べたとベッドを分ける。俺はそう思う。だから力が欲しい。
ベッドで死にたいからじゃなく、ボロキレの中で死ぬのがイヤだからだ!!

俺は行くと決めている。来いクゥバンテ。

意志を既に固めているシイドに誘われるクゥ。
クゥがそんなシイドを信じたのは、シイドがいつも自信に満ちていてうらやましかったから。ちょっぴり憧れていたから・・・

でも、足を前に進めたのは・・・姉さんのために強くなりたい気持ちが、ほんの少しのちっぽけな勇気を生んだからだった。
姉さんのための――・・・一歩

触手に捕まり胎の中へと収められる少年たち。
おちる・・・おちる・・・あたたかい・・・

胎児のように丸まったクゥ。そこに語りかける存在があった。
これは・・・天使?やたらと立派な胸をしている天使の登場だ!!

坊や・・・かわいい坊や・・・私のお腹に宿った坊や・・・私の坊やに生まれ変わるの・・・
かわいいかわいい私の坊や。私に名前を教えて頂戴・・・
『クゥ?』まあ。いい名前。
それではクゥ。『力』を与えましょう。あなたにふさわしい『力』――

なにかがお腹に流れ込んでくる。体が熱い。体中に巡る・・・
溶けて少しずつ僕が――変わってゆく。
この手は。この体は――この『剣』は

さあ、クゥバンテ。あなたは今から私の坊や。私の『騎士』

目覚めるクゥ。だが、天使の言葉に反目を示す。
違う――僕はクゥバンテ。『姉さんの誇り』『自慢の弟』クゥバンテ。帰らなきゃ。姉さんの所へ帰らなきゃ。

強い想いで胎から出て行こうとするクゥ。
しかし天使は呼びかける。あなたはもう人間ではないのですと。そしてまだ早い!とも。

ああ・・・そんな・・・手が届かない・・・でもどうか忘れないでクゥ。
その力、その力は・・・!!
人間を殺し蹂躙するためのものです・・・どうか存分に皆殺すのですよ!!
存分に『力』を奮い・・・殺しなさい・・・元気でね・・・かわいい私の・・・クゥ・・・

切ない泣き顔をしながらさらりととんでもないことを口走る天使。
いやまあ、天使の胎の説明からしてそういう意識なんだなというのは分かってましたけどね。
にしてもそんな表情で言われても困る。困る困る。

さて、胎から飛び出たクゥ。
天使との会話についてはうまく思い出せない様子。
だが、さすがに胎に飲み込まれたことは覚えているようだ。
シイドを初め他の少年少女は未だに飲み込まれたままである。心配し、泣き出すクゥ。
だがそんな場合ではない。
例の巨大なイノシシが近くまでやってきていたのだ。
襲い来る巨大イノシシ。だが――

クゥバンテ。私はいつでもきっと見ています。さぁ――あなたの力を――見せて。

天使の声に合わせてか、クゥの背中から無数の触手のようなものが飛び出してくる
そのうちのひとつは先が刃となっている。
地面につきたったそれは、大地を削りながら伸び、イノシシの顔面を切り裂く。
そして残った触手はイノシシの鼻や歯を掴み・・・力任せに二つに引き裂いてしまう!!

これがクゥの得た力。人を喰らう巨大なイノシシをもものともしない『力』・・・

シイド・・・僕は・・・僕は・・・いったい・・・何を得て・・・何に――変わったの?

私の坊や・・・私の――『騎士』

というわけで、始まりましたハーベストマーチ。
直訳すると収穫行進曲?何を収穫するのでしょうかね。

ともかく、1話目からえらいことになっています。
えらいことだよ。えろいことじゃないよ・・・あながち間違いでもないな。
特にこの号は表紙の予告絵からしてえろかった。
でも、この感じ。ああ、フクイ先生が帰ってきたんだなぁという感じになれてなんだか幸せだ。

今回は1話で様々なキャラが登場しました。
可愛い少年に勇ましい少年。
優しく巨乳の姉にツンデレお嬢様にどこかズレた感じの幼女。そして巨乳の天使。
ハインツや他のシイドに従った少年たちの存在も気になる。
果たして彼らはどんな『力』を身につけたのか――

にしても、シイドの行動は色々と気になりますね。何でクゥを特別に扱ったのか?
親を亡くした境遇が似ているからか?それとも別に理由があるからなのか?
天使の胎の知識はどこから得ていたのだろうか?亡くなった父親が研究していたのか?
前にも訪れたことがあるって感じだが、その時に天使がかわいい少年好きだと知ったのだろうか?
あれだけかわいい坊や連発されたら、そういうのが好きと思われても仕方がない。
であるならば、シイドがクゥを連れて行ったのは天使に丁度いい供物だからなのか!?
つじつまは合うような気はしないでもない。
でも単純に、クゥを特別な目で見ているという可能性も捨てきれない。困ったね!

この後、姉のノイエと共に旅立つことになるクゥ。
となればこの後、村で悲劇が待っているとしか思えない。
テレシアちゃんの安否が何よりも気がかりとなります。どんな役回りとなりますか・・・不安でありつつ期待したい。

・バチバチBURST
颯爽とバイクを駆って空流部屋へやってくるマコ姉。似合ってるな。
鯉太郎がケガをしたと聞いて居ても立ってもいられなくなった様子。相変わらずですなぁ。

鯉太郎の指はどうやら脱臼しただけで折れてはいなかったみたいだ。
だが、普通に考えたらはずれただけでも痛いですわな。
出血したこともあり、負傷箇所は爆発しそうなぐらいに腫れあがっている。視覚的にキツイ。
大吉も思い出して吐きそうになっている。うっぷ。
しかし、当の本人は平然としたものである。

大ゲサに騒ぐなよ。相撲取るには問題ねーから・・・

鯉太郎のこの言葉を聞き、アンタそのケガで休まない気なの?とマコ姉。
もちろん鯉太郎にそのつもりはない。
この程度で休場するわけねーだろとのこと。
通りがかった仁王さんもそんなしょっぱいケガという認識である。
しかし、マコ姉に睨まれて気押される仁王さんの姿はなんだか面白いものがありますな。

上等じゃない・・・大吉!金属バット持ってきな!

ええっ!?
いきなり何を言い出すのかこの人は。
そんなものに頼らなくても見事な飛び膝蹴りとか持っているじゃないですか。いや、そういう問題ではない。
バイクに乗ってみたりと、そういう暴れ方がマコ姉には似合うから困る。

と暴れているマコ姉をとりなしたのは空流親方。
鯉太郎と一緒に稽古場に来てもらい説明をする。ついでに大吉も。

そもそも力士にとって人差し指をケガするなんざ恥じることなんだよ

そう説明する親方。それを示すために鯉太郎に基本の型を取らせる。
股を割って腰を落ろす。足の指はしっかり土俵を掴む。
ヒジを脇に付け、小指が前に出るように構える。これが基本だ。決して大吉のような構えにはならない。波ッ!!

張るにもまわしを取りにいくにもこの基本の状態からだと小指が先に出るはずなんだ。
つまり人差し指をケガするってコトはワキが開いてるって証拠よ
基本がおろそかになってるってことだ。
小指の負傷はいっぱしだが・・・人差し指の負傷なんざまだまだ半人前ってコトだ

基本は大事ですよね。
そういえば田上さん、鯉太郎に押されても脇が開かないと言っていた。
基本を鍛え上げた田上さんとおろそかになっていた鯉太郎の差で押されていたわけであるか。

人差し指は使わなくても握力にそう影響はない。
逆に小指が使えない状態だったら力は半減してしまうとのこと。
だからってあの指で相撲させるんですか?と反発するマコ姉。指導者なら止めるべくじゃないんですか!?

これだから暴力部屋なんで言われるんじゃないんですか!?

厳しい話でありますね。
でもまあ、ケガを押して出場している力士は大勢居ますからなぁ。
虎城部屋の竹虎さんだって全身ボロボロになりながらも引退試合まで取りきったわけですし。

とりあえずマコ姉には今日のところは帰ってもらい、翌朝。
マスコミがごった返す中、稽古中の空流部屋を訪れるマコ姉。
中に入ると、いつもと変わらず稽古に取り組んでいる鯉太郎の姿があった。親方怒鳴られてる。ハハハ。

とはいえ、負傷しているのは鯉太郎だけではない。
仁王さんは昨日の取組で張られた箇所が腫れてきているし、白水さんはムチウチになっている。
まあ、腫れぐらいならそこまで問題にはならないでしょうな。目立つけど。

鯉太郎だけじゃねーんだよ・・・ヤマ行ってる奴なんてな!
どこの部屋の力士も手の指が折れる程度じゃ普通に土俵に上がってるんだ・・・
一場所十五番、幕下以下は七番。取組は交通事故に遭ってるようなもんだ・・・
それが年に6場所。はっきり言ってじっくりケガ治してる暇なんてねーんだ。

この辺りが相撲の激しいところですね。
ボクシングなど他の格闘技に比べて戦いの間の期間が極端に短い。
その分取組自体は短時間で済むものではあるが・・・やはりケガは怖いですわな。厳しい世界だ。

だが泣きごと言わず痛い体をひきずって力士は土俵に上がる・・・稽古する・・・なぜかわかるかい?
恐ろしいんだよ・・・番付を落とすコト・・・何より・・・昨日より弱くなるコトが・・・

力士は番付一枚を上げるのに計り知れない血と汗を土俵に捧げるんだ。
だが気を抜けばあっという間に番付を下げちまう。
常に付き纏う不安を払拭するためには止まってられねーんだ。力士って奴らは・・・

鯉太郎は才能はもちろんあるが、基本努力を重ねている男ですからねぇ。
恵まれた体格を持っているわけではないし、その分を努力でカバーしないといけない。
だから、立ち止まって弱くなることを恐れている。分かる話であるな。

まあ、吽形さんのケガに比べれば致命的というほどではない。
よほど悪化しない限りは取り続けることも可能でありましょう。
マコ姉も休ませる気があるなら、鯉太郎の小指をはずすぐらいしてみたらいいのではないだろうか・・・!?
もしそれをやったとしても、次の取組は土俵に上がりそうすけどね。
なんせ次の相手は因縁の相手。鯉太郎にとっても空流にとっても。
そう、その相手とは虎城部屋の・・・王虎剣市

五日目にして因縁の対決が組まれることとなった。
思ったよりも早い展開であるが、果たしてどうなるのか・・・?
というか、ここで直接対決となると、ブタフグは何のためにコマとしたのかよくわからないのだが?
まさか田上さんを煽るために用意したってわけじゃないですよね?
王虎の計画はいまいちわからないので困る。

計画といえば、独自の計画を立ててそうな常松はどうしたんだ?
大吉もそうだが、稽古場にいないのが気になる。虎城部屋に出稽古に行ってたら面白いがさすがにそれはないか。うむ。

・いきいきごんぼ
早速使われる秘境ハンターのキメ顔。本当、いい顔しているから困る。

チャリ盗まれた時のマ〜〜ジでぇぇ〜感は異常。よく分かる。
アンチェインだからって施錠はしっかりせなアカンで!!

なるほど。どうせなら可愛い女子高生が罪の意識に苛まれながらやったと考えた方が楽しいですわな!
嫌なことがあったとしても、そう考えてその後の展開を妄想すれば精神衛生上いいわけだ!!
精神的にいいのかもしれないが、悲しいことこの上ないな。

デカルト読んで大笑いしている少年は一体何が見えているのだろうか。

バイト歴3か月の東さんに、バイト歴1か月の真田さん。ってお前のほうが短いんかい。
棚を開けながら迫ってくる店員は怖いですよね。まあ、立ち読みに夢中になってんじゃねーよってことで。

まあ、最終的にはカギを壊したとはいえ自転車が戻ってよかったといえる。
乗り捨ててそこらの河原に捨てたりとかするみたいですからねぇ。自転車ドロってのは。
自転車ドロと傘ドロボウは許されない行為ですよ!いやホント!!

・クローバー
ゴールデンウィークを利用して箱根で発見されたという母親に会いに行くハヤト。
友人であるトモキとケンジも付いていくことになりました。
そういえばトモキは今彼女が地元にいないから暇なのか。そういう話ね。

何故か駅弁について熱く語るハヤト。
発射する前に食べちゃいい景色見ながら弁当食べるって旅の醍醐味だいなしだろ!!この旅のシロウトが!!
釣りが趣味なだけあって、旅にも造詣が深いのですかね?

というわけで、ちゃんと途中で駅弁を食べる3人であった。モグモグ。
そして昔のことを思い出すというトモキ。
この3人、子供の頃は本当に仲が良く、色々と遊びまわっていた様子。
無断乗車で遠出し、切符の拝見をやり過ごしたりしている。子供らしいねぇ。

ハヤトは母親にあってどうするつもりなのか。
それはまだ本人にもわからないらしい。
それでも子供の頃のいなくなった時の気持ちに整理はつけられるかもしれない。そう期待しているのかな?
ハガキが届いて嬉しそうにしている少年ハヤト。
その内容を見て淋しそうにしている少年ハヤト。
表情だけではあるが、ある程度推察できてしまうのが物悲しい。

さて、そんなこんなで箱根に到着。
さっそくトイレに駆け込むハヤト。
それを見送るトモキとケンジだったが、逆の方向から電話をしているハヤトの姿が。アレ?

ていうか・・・アフロになってるし・・・

トイレに行ったらアフロにされて逆方向にワープされたのか。いや、そうじゃないな。
ハヤトそっくりのこの男は一体何者なのか?
まさかの兄弟?とはいえ、ハヤトの母が出て行ったのはハヤトが小学生の時である。
それから再婚して産んだとしたら年齢が合わない。
こう見えてアフロは小学生だとか。いやいや。
実は別れる前から出産してたとか。いやいや。
双子だったが、片方の子供は何らかの組織に奪われていった。
ある日、取り戻すことを決意した母親は出て行った。子供たちを危険に晒さないために黙って・・・
てな展開だったらいろいろとツジツマは合うけど漫画が違ってきちゃいますな!!

そういえば、駅弁の話のときにイージスさんのそっくりさんもいましたな。
こ、これはまさか箱根には各クローバーキャラのそっくりさんがいるという展開では・・・!?
クローン村を発見したハヤト達の活躍に期待だ!いや、やっぱり違う漫画になっちゃうよコレ!!

・毎度!浦安鉄筋家族
ゲー!ごんぼが表紙に!!
本当、浜岡先生はギャグ漫画が大好きなんですなぁ。

海王の名前をお題目にした習字か・・・本当にそんな小学校があったらどうしよう!!

兄の手の方の関節を外しての手錠抜け!そういう技術もあったか!!
やられてもデレデレとしながら誉める垣はまさに兄バカ。

・囚人リク
看守の策謀にかかり、信じた友の裏切りの映像を見せられるリク。

違う!!リク!!違うんだ!!
俺は自白なんかしてねぇ。信じろ!!信じてくれ!!

大暴れしながら祈るレノマさん
蹴りをくらって倒れた看守の左腕が折れ曲がっているように見える。すげぇ蹴りだ。
だが、そんなレノマさんもさすがにスタンガンには勝てない。
加藤看守にスタンガンを押し当てられ、崩れ落ちるレノマさん。
同じタイミングで、拘束から解放されて崩れ落ちるリク。シンクロしてますなぁ。

誰かリクに・・・伝えてくれ・・・俺は・・・何も・・・

スタンガンをくらって倒れたレノマさんを蹴りつける加藤看守。
そのもとへ、リクに映像を見せていた看守が戻ってくる。
リクが完全に心折れた様子と聞き笑顔を見せる加藤看守。顔の下半分を鼻血で血塗れにしながら。怖いよ。

拘束を解かれ、特別懲罰房の床に投げ出された状態のリク。
ここで終わりだなんて信じられない様子。

あの映像・・・あのレノマ・・・かもしれない・・・俺を騙そうとして・・・
あいつなら・・・やりかねない・・・
あの映像のレノマは看守がなりすました、にせもの!!

無理矢理に良い方に解釈をしようとするリク。
確かにやりかねないとは思いますけどね。
しかし、鎖の切れた拘束具が落ちた音に驚き、ひねり出した空想を自身で否定してしまう。
鎖が切れるとは・・・どれだけ激しく使い込んでるんだこの拘束具。

何を寝ぼけたこと言ってんだ・・・どっからどう見てもレノマだったじゃんかよ・・・

にせものを用意するという発想はあったが、騙されてメシを食っているという発想にはいかなかった様子。
まあ、それも都合の良い考え方といえばそうなんですけどね。

脱獄・・・
30年も・・・こんな所で生きてかなきゃなんないのかよ・・・
おじさんの仇をとれないまま・・・

絶望的な気分になるリク。
倒れたまま仰向けに移動し、鉄格子越しに空を見上げる。
が、空は曇っているのか優しく照らしてくれるはずの月の姿は見えない。

希望が・・・見えない・・・もう・・・生きる気力も・・・

希望も生きる気力もなくなった。
それでも体は生きようとして飯を食わせろと腹を鳴らせる。
そんな矛盾した状態にも苦悩してしまうリク。

・・・ちくしょう。どうすりゃいいんだ・・・今までの苦労は全部水の泡・・・
あれも・・・これも・・・全部・・・もう・・・どうにもならない・・・

悔しさの余りに足を打ちつけ、髪を引きちぎり叫ぶリク。
なるほど。完全に心を折られた様子でありますな。

なんで・・・喋っちまったんだよ・・・
レノマ・・・何折れてんだよ・・・デケェ図体してよ・・・
あの日の近いはなんだったんだよ。
信じてたんだぜ。丸太ん棒みてえな腕も。負けず嫌いなところも。優しいところも。過去を話してくれたお前も・・・
そういう強いところ全部・・・信じてたんだぞ・・・なのに・・・
なのに裏切・・・裏切・・・うら・・・ぎ・・・

裏切り。その一言を最後まで口にすることが出来ないリク
思い起こされるのはスラムの少年たち。
みな辛い想いをして生きてきている。レノマさんもそんな一人であった。
そして、強く思い出されるのはおじさんの教え。

わかってる・・・人のことを裏切り者だなんて・・・簡単に言っちゃダメなんだって・・・
ただ少し・・・しんどくて・・・
・・・・・・・・・・・・今度だけは・・・

涙を零すリク。
床に出来た水溜りには雲に隠されて見えなかったはずの月が映っている。
希望は見えない。それでもおじさんは優しく見守っていてくれているということなのだろうか・・・

どっぷりと絶望的な状況に浸ったリク。果たして逆転の目はあるのか!?
誰かリクに伝えてくれというレノマさんの叫び。
それを果たせるとしたら誰なのか?やはり高木さんの出番となるのではないか?
とはいえ、どうやってリクと話すところまで持っていけるかはわからない。
でも、どうにかして活躍していただきたい。
そろそろ責め苦を受け続けるのも厳しくなってきたのでスッキリした展開を見たいところであります。

・弱虫ペダル
各選手が次々とゴールしていくなか、進められる表彰式の準備。
田所さんもちゃんと坂を登りきった様子でゴールの山頂で休んでいます。
途中で諦めて車で運んでもらったわけではない!はず。たぶん。

田所さんは手島さんや青八木さん、寒咲さんを裏方としてよく支えてくれたと誉める。
さらに杉元くんについてもちゃんと誉めてくれたりする。
嬉しそうな杉元くんがなんだかいい感じである。ようやく嬉しいことが起きてよかったね。
総北の中でも後輩への気遣いという面では田所さんに勝る人はおるまい。
レースでの活躍以上に輝いている。それはそれでどうかとも思うが。

1位を取った坂道は記者たちに囲まれている。それはそうだ。
無名の選手がインターハイで1位を取った。これは記事になる。記者も群がるさね。
今頃記者たちはどんな二つ名をつけようかと悩んでいるに違いない。どんな名になるのかな?

田所さんは金城さんに連絡をつけようとしている。
ああ、金城さんと鳴子は山中湖の救護所にいるんだ
ゴールしたのにずっとテント内にいると思ったら、山頂の救護所じゃなかったのね。なるほどなー。

あいつがよ、一番この景色を見たかったはずだからよ。表彰式・・・
なんとか電話つないで声だけでも届けてやろうと思ったんだが。
一番練習して一番気ぃ張って引っぱってきたからな。
――オレたちはよ、3年間。あの表彰式のたった15cm。あれ登るために全力でやってきたんだからよ。

6人全員で登れりゃあ最高だったけどなァ

そんな風に考えている田所さんでありました。

さて、2位に終わった箱根学園。
荒北さんを除く3年生の3人がテントに会しているが、全員難しい表情である。
まあ、福富さんはいつもと変わらない表情ですけどね。いつも通り難しい顔だ。
というわけで、後輩たちはもうすぐ表彰式だと伝えることができずにテントの前で右往左往。
そんな所に現れた山岳。躊躇うことなくテント内に入っていく。

どこへ行っていた真波。

福富さんの問い。それに山岳はこう答える。

涙がたくさん出たので、おさまるまで景色見てました
負けました。ゴール寸前。彼にわずかにリードゆるしました。
せっかく福富さんが最強のチームをつくってくれたのに、オレが勝つことができなかったせいで台無しにしました。
皆さんの走りも・・・

頭を垂れる山岳。
その山岳の前に立つ福富さんは語る。

オレたちが2位――その意味わかるか。王者は勝ててこそ王者だ。
言い訳は通用しない。その中で戦ってきた。
今年はもう終わった。箱根学園がやるべきことは、次のインターハイで勝利する他ない。
そしてもう、次のインターハイにオレたちはいない

福富「真波おまえに来年その地位をうばいかえそうという強い意志はあるか!!」
山岳「はい!!」

気合を込めて、肯定の返事をする山岳。
その意志を聞き届けた福富さん。山岳の肩を叩き、最後の表彰式に向かうこととする。

努力。チームワーク。ボロボロになりながらオレたちをしのいだ総北の連中に見事だと惜しみない拍手を送ってやろう。

そう語る福富さん。もうとっくに気持ちの整理はついていたみたいですね。
それは他の2人、東堂さんや新開さんにも言えることである。
って新開さんはまだパワーバー持ち歩いているのかよ!!
自転車乗ってるんじゃないんだから、もっとちゃんとしたもの食べればいいのに。好きで食ってるのか・・・!?

まあともかく、山岳も今更ながらにいい感じにチームに溶け込めたんじゃないでしょうか。
もっと早くに・・・という気持ちもなくはないが、まあ来年以降に期待ですな。

さて、表彰式。
総合優勝を果たした総北は壇上に上がろうとしている。
そこにいるのは4人。金城さんと鳴子の姿がない。連絡もとれない。
そのことを残念に思いながら壇上に立とうとする田所さん。
だが、そのタイミングで審判車に乗って山頂にやってくる金城さんと鳴子。
これには思わず田所さん、司会のマイクを奪って叫んでしまう。一日目に続き、派手なオッサンやな。

大会の人が気を回してくれたらしいとのこと。よかったよかった。
よかったけど、監督たちは気を回してくれなかったのだろうか・・・?
意外と表彰式までの時間が短くて往復するのは間に合わなかったという話しなのか。どうなのか。
メッチャとばしてたとか言ってるしなぁ。まあ、何にしても間に合ってよかった。

というわけで、ジャージを着た6人が勢ぞろいし横並びになる。
そしてせーので一斉に壇上に上がった。たった15cmの最高の高みへ!!

優勝者である坂道には優勝カップと花束が渡されている。
その2つを高々と掲げる坂道。他の5人も手を繋ぎながら高々と掲げる。
笑顔を浮かべている総北の面々。
その中でただひとり、巻島さんだけは感動のあまりか涙を流していた。ま、巻島さーん!!うおっ。

優勝の紙ふぶきが舞う表彰式。
山岳はその様子を見て一人静かに来年で雪辱を晴らすことを胸に誓うのであった。
ユルユルしていた山岳もずいぶんと熱くなったものである。よいことだ。

そして、山頂の救護テントに運ばれたはずだが表彰式を見にきていない男もいる。
ゼッケンを2つつけたその男は――18時間目を覚まさなかった

というわけで、表彰式の様子でありました。
次号からは新章突入とのこと。それは楽しみだ。楽しみなのだが――他の高校の結果は!?
リストでもいいから、全体の順位が知りたいよ!!単行本のオマケまで待たされたりして。

長いIHの戦いを制した総北であるが、新章では何を行うのでしょうかねぇ。
実業団を相手するとかそういう展開になるのでしょうか?
簡単に時間が飛んだりはしないと思うがはてさて。

・名探偵マーニー
電話でジーチャンが倒れたことを聞かされるゆりかちゃん。これは心配な話だ。
ゆりかちゃんの家族が病院に向かい、ゆちかりゃんは学校が終わってから連絡を入れることになる。
ゆりかちゃん曰く、昔からカゼもひかない元気なジーチャンだった。
が、先週同窓会に行ってからどうも様子がおかしいとのこと。ふうむ?

病院に運ばれ検査を受けたところ、大きな異常はなく健康だったらしい。
むしろ病院なんかに運ばれるなんてと看護師に当り散らしているとのこと。迷惑なジーチャンだな。

一応病院にお見舞いに行くゆりかちゃんでありました。いい子ですな。
しかし、ここ最近救急車がよく走っているのを見かけるとのことだが・・・何か危ない話でも転がっているのか・・・?

家に帰ってみるとロイドさんが悔しそうにしている。
何事かと思ったら家族調査の依頼をキャンセルをされたらしい。
ここ数日この手の依頼が増えていたのだが、立て続けにキャンセル。これでもう三件目とのこと。
そりゃあまた嫌になる話ですな。
最初から仕事がこないならともかく、急に立て続けに依頼をキャンセルされるとは。
変なウワサでも立って評判が落ちたりしたのでしょうか?
というわけで、マーニーが調査に乗り出すことになりました。

ネットで炎上とかだったらどうしようと心配しつつ調査するマーニー。
だがネットでは逆に良識のある探偵社だと評判であった。これは嬉しい。ウヘヘヘヘ
というわけで、ロイド・インベスティゲーションには問題なしと判断。
依頼者側の問題ではないかと考えることにした。
依頼人同士の関係や依頼内容、キャンセルに至る内容を調査するマーニー。
しかしその晩は結果が出ることはなく、翌日の学校は疲れて過ごすこととなった。グッタリ。

昨日オジイサンのもとへお見舞いに行ったゆりかちゃん。
ちゃんとおみまいと書かれたおみまいを持っていっている。分かりやすいなコレ。
ジーチャンは元気であったが、すぐにこなかったゆりかちゃんに怒っていた様子。
"どうしてすぐこなかった"とか"死んでたらどうすんだ"とか。

ジーチャンは62、3歳くらいの年齢とのこと。
そしてキャンセルしてきた依頼人たちの年齢は二人とも62。関係性は・・・

ここで思考世界に没入するマーニー。ああ、こりゃ残りの授業があってもどうにもなりませんな。

考えがまとまったのか、その推理の裏を取るために動くマーニー。
キャンセルした依頼人の家に行き、アンケートをお願いする。
理由としては不快な点があれば改善していこうと思いまして、というもの。
ちゃんとアンケートにお答え頂いた相手には粗品として洗剤と調査割引券をつけてくれるサービスつきである。良心的!

このアンケートで聞き出したことにより、推理に確信が持てた様子のマーニー。
ゆりかちゃんに言わせればスッキリした顔になっているとのこと。
ふーむ。傍から見ているとわからないが、付き合いの長いゆりかちゃんには分かるのかねぇ。

2人で出かけているときにゆりかちゃんの携帯に電話がかかってきた。
相手は例のジーチャンであります。
どうやら瀕死になっている様子。家には誰もおらず、ゆりかちゃんにしか連絡がとれなかったと・・・

急いで帰宅するゆりかちゃん。マーニーも同行している。
焦りながら家に入ろうとするゆりかちゃんを制し、裏に回るマーニー。
見ると、窓辺に元気そうな姿を見せるジーチャンがいた。
タバコを吸ってイライラした様子だが死にそうな風ではない。

その姿を確認してから表から改めて入る。
と、いきなりジーチャンが倒れて苦しそうに呻き出す。
いやいやジーチャン。ネタバレしてるから。さっきそこで友達と見てたから。

というわけで、ジーチャンの仮病だったことが判明した
どうしてこんなことをしたのか。試すようなマネをしたのか説明をしてもらいたいゆりかちゃん。

東河中学一斉同窓会・・・それが原因ですよね

先週行われた、50年振りに同学年を集めた同窓会。どうやらそこでの出来事が原因らしい。
主催した人が元歌手とか元政治家とかで、自宅を開放して大ホームパーティーを行ったそうな。
だが、そこで事件が起きた。
主催の河野幽斉氏が倒れたのだ。元々持病があったらしい。
その時、幽斉氏の奥さんはちょうどお風呂に入っていた。そこに夫が倒れた知らせが入った。
その奥様は・・・すっぱだかで夫の元に駆けつけたんだって。
廻りの目なんかまったく気にせずに、ただ全力で夫の元に

高慢で太ったイヤミな奥さんで、酔っては人にからんで評判も悪かった。
ダンナとも仲がいいとは思えなかったって。
それが・・・年老いた自分の体を晒しても、すべてをおいても夫の元に駆けつけた。
皆考えたみたい。自分にこんな人が居るだろうか。自分の死の瞬間、自分を抱きしめる手はあるのだろうかって。

なるほどねぇ。
60を越えて死を意識する年齢となった時にこの光景を見せられたのでは考えもするか。
ゆりかちゃんの所は違うが、独居老人なんかは淋しくて色々とやらかしたりするらしいしねぇ。
マーニーのところに来た空依頼も同じパーティーに出た人たちである。
衝動的に家族の調査を依頼したけど思いとどまったのである。ジーチャンとは違って。

・・・まるでブタのような女だった。身も心もみにくく下品な女に見えたんだ。
でも死の瞬間、あのみにくく涙でグチャグチャな顔で送られたら、生きた甲斐があった。そう思えるだろうよ。

強烈な絵柄ゆえ思わず引いてしまいそうだが、言いたいことはわかる。
死ぬときは1人と言われてはいるが、それでも看取ってくれる相手がいるかどうかと考えると・・・なかなかに深い。
自分が大切な人の死を聞いて急いで駆けつけることができるかどうか。
逆に自分にはそんな人がいるのかどうか。考えさせられる話でありますなぁ。
だからって試すようなマネをしちゃあいけませんけどね。ジーチャンには反省していただきたい。
こういう軽挙妄動する辺り、ゆりかちゃんはジーチャン似なのかもしれないな。
まあ、ゆりかちゃんは本当に心配してたみたいだし、安心してくださいよ。ね。

・侵略!イカ娘
散歩と公園巡りが趣味の侵略者!!
ヒドイ柱のアオリだがその通りだから困る。

千鶴さんもダイエットには目がないですからねぇ。
エクササイズよりもっと激しい動きとか出来そうではあるが・・・

にしても悟郎の母ちゃんは強そうである。その正拳突きとか堂に入りすぎ。

・パンダのこ
他のパンダはともかく、ウェイウェイは本当に理解していそうで困る。
ウェイウェイさんは本当賢いお方。

パンダであっても強面集団が来るのはさすがの乃仔ちゃんも勘弁なのだろうか?
まとめてウチで面倒見ます!って話にはならないか。さすがに。

ジャンボぬいぐるみのスーリンはなかなかいいですね。柔らかそうだ。高そうだ。

しかし、乃仔ちゃんは本当に怖がりですなぁ。
携帯電話を手に入れた乃仔ちゃんはことあるごとにゆうくんを呼び出したりするのだろうか?
パシリと思いつつも嬉しそうに呼び出されるゆうくんの姿が目に浮かぶ。
まあ、本人が幸せならそれはそれでいいんじゃないかね!

・ドカベン ドリームトーナメント編
センターカラーでKジローのバットが里中の2球目を捕らえる。
その打球はレストスタンドに一直線。
見事に会心のホームランを叩きだした。
それも里中の決め球であるサトルボールをである。

里中独特のシンカーを読み、打つ。さすがにKジローといったところでしょうか。
これには味方の鉄五郎や敵の山田。
さらには観戦している他の球団の選手たちも口々に褒め称える。
読んだのもすごいが、それ以上に読んだ球を打ち損じないで確実にミートをしたことがすごいと。

この試合、ひょっとしたらスーパースターズやられるかもな

ついにその予想が飛び出してきました。
岩田鉄五郎も選手登録していることだし、打者1人くらいは投げるかもしれない。
そうなるとその相手は山田になるのか?
だとすると、九回で4、5点の差がないとなと考えるアイアンドッグス。
対戦自体はドリーム感があるが、さすがに鉄五郎には抑え切れんでしょう。
まだエースストッパーである小次郎がいることだし、鉄五郎が出なくてもドリームはまだまだ続くさ。

六回で6失点と不調の里中。
不調というよりは相手が凄いという面もあるんですけどね。
でもそうか、里中はもうプロに入って17年目なんだ。30半ばなんですなぁ。
無印ドカベンの中学生時期から考えると作中ではもう開始から20年は経過しているのか・・・それはそれで凄いな。

Kジローにホームランを打たれた里中だが、簡単には崩れないのが小さな巨人である。
五番のフォアマンをサトルボールでセカンドライナーにしてワンアウト。
六番の唐部へはストレート。サードへの小ライナーに切って取りツーアウト。
七番の丘はサトルボールを使わず速球で三振に仕留め、チェンジ。
Kジロー以外には山田のリードが冴え渡ったという感じですな。
この球数なら完投ペースかもね、とブルペンの光は考える。え?

先に1点取られたら里中は交代か・・・とか考えていたんじゃなかったんだっけ?土井垣監督?
まったく動く素振りも見せないようだが・・・最後まで里中でいくつもりなのかな?

ともかく、2点差を追わないといけない六回裏。
スターズの打順は三番の星王から。クリーアンップでございます。
星王、前の打席ではケガでもしたような感じだったのに・・・別にそんなことはなかったみたいですな。

星王は初球から気合の一振りで打ってみせる。
これが運良くのイレギュラーバウンドでヒット。一塁に出塁することに成功した。
これが逆転へのツキとなるか?
この場面で山田が登場。一発出れば同点という場面。
七夕か山田か。どちらが制する事になるのか?見物な対決ですな。

・バーサスアース
その身に宿した力の暴走に一人苦しむハルト。
そこに現れた玲央さん。何か訳知り顔ですな。いつのまにかハルトと名前だけで呼ぶようになっているし。

ハルト。お前の中の深柱が制御を失って暴れている。
だが・・・大丈夫だ。私といっしょに来い。元に戻してやる。

右手でハルトの肩を抱き、左手で、ハルトの右腕に刺さる深柱のトゲを握る玲央さん。
血が流れてもおかまいなしのその姿勢は頼もしく感じられる。いや、目の前で出血されたら怖い気もするか。
というか玲央さん、骨折した左腕治ってるんですな
地下鉄での戦いからそれなりに時間が経過したということか?

ともかく、意識が朦朧としてきているハルトを連れて行く玲央さん。
ハルトの様子がおかしいと気付いたカナちゃんがやってきたころには路地裏から連れ出されている。
うむ、苦しむ姿を見せずにすんでよかったですな。血塗れの路地裏見たせいで普通に心配しているようだが・・・

地質災害研究機構、東京新本部
ハルトはここに搬送されている。前に向かったのは奥多摩支部の研究所だったか。本部は東京にあるんですね。
そこには奥多摩支部長であるヒミコさんの姿があった。
そういえばこの人、本部長とかそういう立場でもなかったのか。もっと偉い人はどんな人なのだろうか・・・

ヒミコさんの手にあるのは注射器。中に収められているのはワクチンとのこと。

貴重な貴重な深柱髄幹液から作られたのよ。これを打てばあなたの中の深柱の暴走を抑えることができる。

ほう。そのようなものが。
仮にそれを打たずにおいた場合、どうなるのでしょうか?
ハルトの疑問に、あくまでひとつのケースとしてと前置きして答えるヒミコさん。

文字通りの融合・・・深柱にとりこまれて生きているのか死んでいるのか、人なのか柱なのかも分からない状態になる

それはまた恐ろしい話ですね。単純に死ぬよりもよくわからないことになりそうな恐怖がある。
その話を聞いたハルトはワクチンの投与を受け入れる。

あ・・・あんたたちのことは・・・信用しきれないけど・・・
ハンマーのお姉さんが・・・言うんだったら・・・あなたがそれで治るっていうなら・・・信じます・・・

何度か共に闘い死線をくぐった間柄ゆえか。玲央さんのことを信頼に足る人だと思っている様子のハルト。
呼び方も巨乳ハンマーからハンマーのお姉さんに格上げだ。格上げなのか?
要素が一つ削れているのはいただけないですわな。やはり巨乳ハンマーのお姉さんとでも言ってくれないと。
死にそうな状態で口にするセリフではないか。巨乳ハンマーも緊急事態に咄嗟に口にするセリフじゃない気もするが。

ともかく了承するハルト。が、本格的な交渉はこれからである。
ヒミコさん曰く、このワクチンは貴重なものである。
この貴重なお薬を使った先進医療を施してあげるかわりにハルトくんにも協力をして欲しいと言い出す。
研究データを取らせてもらうのはもちろん、それよりもさらに具体的な協力。

レオちゃんたちといっしょに深柱と戦ってほしいの

正式な依頼が飛び込んできました。まあ、そうなるでしょうな。
正直な所、深柱は手強い。
最初の茶筒型深柱のような相手ばかりだったら玲央さんたちだけで充分立ち回れていただろう。
が、深柱は急激な進化を見せている。この間の地下鉄でもハルトが戻ってこなければ全滅していた。
ヒミコさんが融合者であるハルトの協力を得たいと考えるのは自然な話ですわな。
だからといってワクチンという取引材料で脅すというのもいかがなものかと。
悪そうな顔が似合うから困りますなヒミコさん。どこまで演技なのか窺い知れない。

オレの戦力をアテにしてるのか。それは自分やカナを守るためで・・・そりゃ今までなりゆきで戦ったけど・・・
あの"柱"とこのまま戦い続けたら。戦い続けたら。オレも・・・林さんみたいに・・・
いや・・・あのくらいで済めばまだマシ・・・シンタ・・・ユミ・・・

いやだ・・・カナの前では何度もカッコつけたけど・・・やっぱ・・・怖ェ・・・
いやだ。いやだ。オレは・・・まだ死にたくない。

なんだかんだ言っても一介の高校生であるハルト。
命を失いかねない戦いに身を投じる覚悟なんてすぐにできようはずもない。
心の動揺に反応したのか、右腕の破片が活発になっていく。マズイ状況だ。
これからは自衛隊や大人の人たちがやってくれる。そう考えて安心しようとしてた部分もあったみたいですな。
しかし、残念ながら自衛隊ではおそらく深柱は倒せない。

ミサイルとか・・・戦車とか・・・あるじゃないですか・・・だ・・・ダメなの?

ダメなのでしょうね。可愛く言ってもダメ。
通常弾頭では外甲に傷をつけることはできない。戦車の装甲でもマントル熱線を一瞬しか防げない。
硬い上に高火力という厄介な存在が深柱である。
やはり硬いのは面倒ですよね。スーパーロボットを相手にする一般兵みたいな気分にさせられる。落ちないんだよコイツは!!

深柱を倒すには我々の装備が必要だ。もちろんこれは自衛隊より我々が強いといってるわけじゃない。
私たちが自衛隊と戦ったらすぐに制圧されてしまうだろう。
ただ私たちが深柱と戦うのに特化してるというだけのこと。
そしてさらにその私たち以上にハルト、お前の力は深柱と戦うのに有効なんだ

仰るとおりでございますなぁ。
しかし、融合者であるハルトの力はさておき、玲央さんたちの装備を自衛隊も使ったらどうなのだろうか?
まあ、マッスルコートやハンマーを扱う訓練をしているとは思えないし、数も足りないか。
でも、深柱との戦いに有効と分かったら接収しにこられたりしてね。
クサナギノツルギだけでもあれば対抗兵器の作りようはありそうな気はするし。
深柱が反応しないようにしながらマガタマを打ち込む機械とか作ってくれるかもしれない。
ん。それってスーパーロボットの出番ということか・・・?

それはさておき。
玲央さんの腕は治ったようだが、林くんは未だにベッドで静養中。
少なくとも死んではいないみたいで少し安心。
腕の火傷以上にマッスルコートの締め付けがきつくて消耗したんだったりして。
そんな林くんの携帯に女の名前で電話がかかってくる。林のくせに!驚く兵真くん。
いやいや、かけてきたのはカナちゃんですから。そういう関係とかじゃないから。たぶん。

さて、話を聞き終えたハルトはワクチンを投与される。
効果は覿面。活発化していた深柱が静まっていく。目玉が閉じ、破片も消えていく。
見た感じは元通り、何事もない右腕に戻っているが・・・なかなか怖い現象でしたなぁ。こんなの人間の体じゃねえよ・・・

今回のワクチンはサービスとのこと。
だが定期的に摂取をしないと意味がない。なので色よい返事を聞かせて欲しいとヒミコさん。
確かにこれはギブ&テイク。
最悪の事態にならないためにお互い協力できそうな話ではある。後はハルトの覚悟の問題だ。
玲央さんも、どうしてもハルトの力が必要なとき以外は戦わせないと約束してくれます。

いきなり身体こんなになっちゃって。ワクチンだとか。戦えとか・・
まあ自分の身に起こったことだからなんとかしなきゃってのはわかるけど。
ちょっと色々ありすぎてパニクってるから今・・・

自身に降りかかった出来事に心の整理が追いつかず涙を流すハルト。それを見て嬉しそうな様子のヒミコさん。
男の子の涙を見てキュンキュンきてるんですか?いい趣味してるなこの人!!
伊達に妙に若作りした格好をしているわけではないってことか・・・いくつなんだろう。

とりあえず今日は玲央さんに送られて帰ることになったハルト。
その途中、兵真くんに連れられてやって来るカナちゃん。
バイトは休んで、ハルトのために駆けつけてくれたのだ。いい子ですなぁ。

ドレッドさんからきいたよ。手のこと・・・でもよかった、いつものハルトだぁ。

安心して泣き出すカナちゃん。それを見てハルトも同じく泣き出してしまう。うーむ、物悲しい。

それにしても、カナちゃんも兵真くんのことをドレッドさん呼びなのですな。
林くんはちゃんと名前で覚えてくれているというのに・・・
このままではずっとドレッド扱いだが、それでいいのか兵真くん!?
ハンマーのお姉さんに比べるとインパクトがないしな。頑張ってドレッドのお兄さんと呼ばれるようにならないと。
む、なんだか体操のお兄さんみたいな表現だなコレ。

ハルトたちを送った後、ヒミコさんと話す玲央さん。
ここで読者としても疑問に思ったことを口にしてくれます。
曰く、髄幹破壊したら塔解するはずの深柱から髄幹液なんて採れるものなのか?という疑問。

本当のことを言うとワクチンは深柱から採れた物じゃないの

ヒミコさんは説明する。
先ほどハルトに語った融合者の末路。あのときひとつのケースとしてと話をしていた。
つまり、実際に柱と融合して死んだ人間が既にいるのだ。
アメリカの施設でホルマリン漬けになっている人物。
そこでは「彼」のことを深柱の囚人(ミスターピラー)と呼んでいた。

ワクチンや武装の外甲片などはこのミスターピラーから採取され作られたとヒミコさんは言う。
採取された外甲片を深柱塔解の際に採取される灰砂を埋め込んだ研磨機により整形。
整形され並べられた外甲片の隙間に溶けた合金を流し込み、もう一度整合する。
このようにしてマガタマやツルギなどの兵器は作られているとのことである。
ふーむ。ミスターピラーも色々と大変ですなぁ。
というか、本当に死んでいるのかねミスター?実は意識があるけどコンタクトは取れないとか。
それで採取するためにギリギリと抉り取られる感覚も味わっていたりするとか・・・やだやだエグイ。

深柱と戦うため人類は叡智を結集させツルギやマガタマを生み出した。
だがそんな我々を嘲笑うかのごとく・・・地球、天に怨嗟の渦を巻く

そ・・・空だと・・・!?
地球さんが何故空から攻撃をしかけてくるというのか!?
これは余りにも想定外の流れである。
どう考えても地上用武装しかないと思えるピラーブレイカーに打つ手はあるのか?
まあ、相手が勝手に落ちてきてくれて地上戦になるのかもしれないが・・・
なんだか人類の打つ手がまるで間に合っていないように思える。
地球さん日本に出突してから進化のペース早いですよ。もう少し抑えてくださいよ!!
これからも苦戦の連続が続きそうな気配ですなぁ。

・シュガーレス
九島の反撃は続き、各地で倒されていく御辻の兵隊たち。
マリモは相手した数が多いので倒す人数も多いですなぁ。

信念の無い奴は弱い
脅されて戦っている御辻の連中には信念は感じられない。だから簡単に狩られる。当たり前の話か。

さて、岳たちを一度は潰した榊。
しかし、やられても立ち上がってくる岳の姿を見て傷の疼きがさらに激しくなってしまっている。

俺はどうやった・・・?
あの時、この場所でシャケと闘り合うた時――1ミリも動かれへんくらい、全てを出し切って負けたか・・・?
あのアホみたいに、胸はって倒れてたか・・・?

いや、別に岳は胸はって倒れたってわけじゃないと思いますよ。
実際倒されたことに納得いってないので暴れているわけですし。
とはいえ、相手にもそういった感傷を抱かせてしまう岳ってやっぱりすごい人なのかも知れませんな。
コウタだけでなく、直接榊にまで影響与えてるよ。

てな風に感傷に耽っていた榊。その後頭部に鉄パイプが叩き込まれる。
やったのは御辻の生徒。
一発ではさすがに倒れない榊。それを見て何度も鉄パイプを打ち込むが、結局殴り倒される。
しかし、さすがにこの不意打ちは効いたのか、ふらついた様子を見せる榊。
うーん、この辺りはやはりシャケに劣る感じが見受けられますね。
シャケなら鉄パイプぐらい顔面で受け止めても平然としてるよ。実際してたよ!!化物め。

さて。不意打ちをしかけたの生徒の後は宍戸の登場。
九島にやり返された生徒たちを連れて榊に反乱をしようと企んでいる様子。

お前は自分がケンカ引き起こして自分で傷口えぐってんのに気付かんドアホや。
御辻をまとめあげたことは認めたるけど、もう用済みじゃ。

上等や。そう言うだけの力がお前にあんねやろな・・・!

対立を明らかにする2人。
御辻の兵隊たちも完全に宍戸についた様子。榊に襲い掛かる。
さすがに榊。多人数相手でも怯まずに闘う。が、やはり多勢に無勢の様子ですな。

これ以上、アンタの首輪につながれんのはウンザリなんじゃ!!

鉄パイプの一撃を受けて怯んだところに殺到される榊。

首輪、キツく締めすぎたな。皆息しとうて喘いでどるわ

・・・俺は、負けて、失うて。せやから力をつけて失うたものを取り戻して・・・せやのに。
また離れていく・・・

力があるせいで、手に入れたもんを強ぅ握り込みすぎたんちゃうか。拳開いてよぉ見てみィ。
とっくに粉々に砕けとるわ!!

なかなか良い言い回しをしますね宍戸。伊達に岳と打ち合えるだけの強者ではないということか。
宍戸のとどめの一撃を受けて倒れ伏す榊。
攻撃以上に言葉がクリーンヒットしたって感じがありますね。シュガーレスらしいわぁ。

わかったか!俺が新しい御辻の頭や!!
散々ド突かれて古傷の疼きもかすんだやろ!グズらんと寝とけ!!

呵呵大笑する宍戸。しかしその天下は長続きしそうにない。
この現場に九島登場。岳と卜部さん、それに幾人かの九島生徒がやってきました。
って卜部さん、相手の妹尾くんがいませんね。残念!!

俺のエモノはまだ生きてんな。食ったら腹壊すくらい腐ってそうだけどよ・・・!!

榊の力じゃ、お前ら倒せても心までは折られへんかったからな。俺の力見せたるわ・・・!!

榊は内乱で倒れた。ここで岳が宍戸を倒せば解決にはかなり近づく。
ボロボロになった榊相手ならコウタでも殴り倒せる可能性はありそうですしなぁ。
危険なのは卜部さん。妹尾と決着をつけることが出来るかどうかわからない。
結局見つからずにタイムアウト!残念!!なんてことにならないか心配です。
そう考えると前回のうちにちゃんと倒し終えることができたシロは珍しくファインプレーだったんですな。
いつもなら戦いの場面を飛ばされるのはシロの役目だったのに・・・成長したということか!?

・ひなこの失敗
怒ると時にも怒り方ってのはあるって話ですよね。
でも、このジーチャンの場合はもっとしっかり怒ってあげてもいいんでないかと。
さすがに火葬するぞ!はどうかと思うが。

しかし、祖父や母のキャラに既視感を覚えますな。
身の回りの濃いキャラを参考にしている感じでありましょうか。正しい判断だ。
リアルには漫画よりも奇なるキャラってのが転がってるものですものね!稀に。

・ANGEL VOICE
2点を失い、なおも立ち直れずにいる万代さん。
マイちゃんの声は脳裏に浮かぶのだが、それで復帰できるほど単純ではない。大変だ。

その万代さんの復活まで耐えようと奮起する市蘭DF陣。
脇坂・水内・丹羽の3人がかりで松田を追い込む。
さすがに先ほどと同じミスはできないので広能は富樫のマークに残す。
気合が増したゆえか、松田の攻撃を見事に抑えるDF陣。やるねぇ。

キーパーの万代さんが棒立ちなのはテレビで観戦している状態のルカさんにも分かる。
立ち直らせるにはどうしたらいいのか3崎に尋ねます。が、難しいなという返答。そりゃそうでしょうな。
しかし、マイちゃんは言う。特別なことはしなくていいの、と。

必至に闘ってる仲間を見てたら何か――自分に出来ることをやらずにいられなくなるから。万代さんは大丈夫。

力強く頷くマイちゃんに衝撃を受ける3崎。
すぐサッカー的な思考に走って難しいと断じてしまった自身を恥じる。
そう!立ち直るきっかけは――仲間だ!!

江崎が言うと説得力ありますね。
彼もまた確執を乗り越えて仲間に立ち直らせてもらった男でありますし。

守りを頑張っているのはDF陣だけではない。
少し下がった状態の乾も守りに参加している。天城は不満な様子ですけどね。
さらに百瀬が富樫にプレッシャーをかけてオフサイドポジションに追い込むプレイなども見せたりする。
これには古川もいいディフェンスでござるなぁと高評価。

各人が必死で守ろうと動いている。その様子を見つめる万代さん。
マイちゃんの言うように、胸に去来するものが大量にありそうですなぁ。

2点目を取られてから15分が経過している。
習実もそろそろ追加点を取らないとキーパーが立ち直るかもしれないと焦りを見せ始めた。
そういった点が欲しいという状況。
そういう場面で決めてみせるのがストライカーの役目である。
というわけで、ゴール前でパスを受け取った松田。
外へやろうとする脇坂さんをかわす。これはまずい!3点目が・・・

その時――自然に足が前に出た

棒立ちだったはずの万代さんが前に出てきている!!
ついに混乱から回復したのか!?
自身に気合を入れるためか吠える万代さん。シュート体勢に入る松田。
万代は身体ごと飛び込み――それを止めにいった

かなり立ち直った様子の万代さん。しかし、ここで止めれるかどうかはまた別の話。
なんせ相手があの松田ですからなぁ。一体何が起きるか。
身体ごと飛び込みすぎてファールを取られちゃう可能性もあるかもしれない。
それでイエローもらったりしたらまた萎縮したりしちゃわないだろうか・・・
いや、ここは立ち直ったものと考えよう!考えたい!でも点は取られそうな気はする。うう。

・あつい冬
空灰には載せられなかったという読みきり。
なるほど。分かるような分からないような。
ともかく、確かにどうすんねんと言いたくなる話でありました。

春恵ちゃんにちゃん。
梓ちゃんは可愛い感じだったのになんでまたこんなことに。
春恵ちゃんは何℃やねんのコマが可愛く感じる。不思議と。

最初はかずとひばしてがよく分かりませんでしたね。
飛ばしては分かったけど、一人とかずとが何故か繋がらなかった。
春恵ちゃんもその辺りのツッコミを上手くしてくれないとー。

溶けた後のツッコミ倒しは見事なものでありましたが・・・本当にどうすんねんって話になっている。
この面妖な読後感は何とも言えないな。ヤバス。

さて、次号はようやく空灰が連載再開であります。
そして単行本4巻と阿部共実作品集は1月8日にW発売予定であります。楽しみだ!!

・てんむす
7人がそれぞれの想いを胸に秘め、開始された天食祭本戦決勝戦。
天子ちゃんの両隣は実力者の2人。
共に開始早々スープから麺を高々と掬い上げる食べ方を見せている。
そしてグイッとかなりの速度で食べ始める2人。早い早いっ!!

周りの奴も私と三ヶ月の速さについてこれないか――
4日前と2日前、全力で試合した疲れが残ってるから仕方ないよね。
私と三ヶ月は4日前の1回戦は体力温存してたし。

常連校は皆体力温存してるみたいなことを1回戦終了時は言ってなかったっけ?マリーさん。
そういえば、2回戦の途中ではうちと龍聖ぐらいしか温存してないかとか言ってたか。
でも開幕ダッシュに差が付いているのは食べ方の差に拠るところが大きいんじゃございませんかね?

7人中2人だけが独特の食べ方をしている。
麺を高く上げることによって麺からいっぱいスープが落ちている。

麺を高く上げることでスープを落として食べる量を減らしてる!?

そっちの話なのか!?
スープから掬い上げることで早く冷ますのが目的と思ったのだが・・・量的な話もあったのか
。 というか、マリーさんは速度について言及していたのに、先に量的な話が飛び出してくるとは・・・予想外。
熱さにトラウマがあるはずの天子ちゃんが冷ますという発想が先にこないのも想定外。
うむ、まあトラウマは怒りで吹っ飛んでいるんでしょう。きっと。

予選の準決勝のわんこそば対決で極力つゆを飲まないようにしたことを思い出す天子ちゃん。
この食べ方ならより多く食べられる。あとはなんとしてもこの2人についていくんだ!と考えている。
うーむ。やはり量的な部分だけしか気付いてないみたいですなぁ。

開始2分で1杯(200g)を完食する三ヶ月部長とマリーさん。
通常より15分多い60分制の決勝でどこまで食べ進むのだろうか。

2人に続いての3番手は天子ちゃんであります。頑張ってついていこうとしてますな。
そんな天子ちゃんに向かい、相変わらず対抗心剥き出しな花ぽん。
"ラーメンんっまいよ〜"なんて言えるのも今のうちよ!!と指をつきつけ叫ぶ。
が、今回も花ぽんの言葉はスルーされてしまいました。集中しすぎですな天子ちゃん。
いや、集中しててもマリーさんの発言はちゃんと聞いてたのに何故花ぽんはガン無視・・・?
元からといえばそうだが、微妙に切ない一方通行になってしまってるぞ花ぽん。

2人に遅れちゃダメだ・・・もっと早く食べてついていかないと・・・

足に力を入れて踏ん張る天子ちゃん。長丁場の戦いなのに力が入りすぎじゃないですかね?

試合開始から全体の1/4である15分が経過。
現在トップは5杯を完食している村上、三ヶ月、春風の3名。4位以下に1杯差をつけている状態。
む、三ヶ月部長は得意の1杯差リードを保つ食べ方はできていないのか?
2回戦では怒涛の勢いで最初に1杯差をつけたものだったが・・・マリーさんが追いついてくるから出来ないのかな?

実力者である2人についていっている天子ちゃんの姿を見て喜ぶ結日の部員たち。
が、1人九士朗は調子がよすぎないかな?と不安気な様子。
他の選手が引き離される中、天子ちゃんだけついていけてるなんて、ちょっと変じゃないかな?とのこと。

他の選手は麺を持ち上げる食べ方をしていないからとかそういう話じゃないのかな・・・?
天子ちゃんだけでなく、九士朗たちもその食べ方での速度向上については言及しない様子。むう。

ともかく、天子ちゃんがついていけていることについて立浪部長は見解を述べる。

ひっぱられてるのかしらね・・・
ほら〜格上の実力者と一緒に運動するとその人にひっぱられて実力以上の力がでるっていうじゃない。
もし今ダンゴちゃんが両側の2人にひっぱられて早く食べられているなら・・・
それはつまり実力以上の力で食べ続けてる危険な状態。いつ限界がきてもおかしくないはずよ

まあ、無理をしているのは間違いないでしょうからねぇ。
天子ちゃんは食べる量に関しては一級だが、そこまで早食いが得意という感じではないように思える。ノドは強いらしいが。
少なくとも熱い食べ物を早く食べるには体力が必要だろうし、そこは弱点となる分野である。
ただでさえこの決勝、暑い最中に熱いラーメンを食べて熱中症の危険もあるという状況。
体力のない天子ちゃんには厳しいことこの上ないですわな。

それを示すかのように、開始から35分経過したところで天子ちゃんの動きが止まる
そこまでで食べた量は10杯(2000g)である。かなりのペースだ。
残りがまだ25分もあるのに2kgの壁を越えた3人。そして三ヶ月部長とマリーさんはまだ止まらない。
天子ちゃんも量だけならまだまだいけそうだが、体力はもはや限界か・・・意識が朦朧としてそうだ。

もう天子ちゃんは動くこともできないどころか・・・倒れてもおかしくない・・・

かなり危険な表情になっている天子ちゃん。
口の端には髪の毛のようなものが1本飛び出しているのが見える。
って何だコレ?誰の髪の毛だ?ラーメンに入っていたのか!?何だそれは!店主を呼べ!!

というのはともかく――疲労困憊の天子ちゃんに声をかけてくる人がいました。

クソダンゴ頭――なんて顔してんのよ!!

食べる手が止まってしまった天子ちゃんを一喝する花ぽん。
ここでようやく、ようやく天子ちゃんは花ぽんの声が耳を通るようになった様子。よかったね花ぽん。

ライバルきどりだなんてアオリにまでかかれてしまう花ぽんであるが、ここで何かいいこと言ってくれるのだろうか?
試合前の夜に立浪部長が言っていた、女の子らしくごはんを食べるという行為を思い出させてくれるのだろうか?
非常に重要な場面であるが、どのような言葉が飛び出すのか・・・期待しつつ不安しつつ、ですな。

そういえば花ぽんもすっかり食べる手が止まっちゃってますね。
まあ、実力的には決勝に残れたのが不思議な子でありますし、やはりここが見せ場であるか。
盛大に天子ちゃんが奮起するような言葉を投げかけていただきたいものである。
思いっきり利敵行為な気がするが・・・まあ、それはそれだ!後で蒼雲さんに怒ってもらっときましょう。

・ガキ教室
PTA総会は晶の辞職宣言で早々に終了しました。お、終わってるー!!
これは驚き。さらに驚きなのは前回神妙そうな表情をしてた須藤母が今回は冒頭から喜んでいるということ。
単に晶の言葉を信じてなかっただけだったみたいですね。うーむ。

嬉しそうにPTA総会で晶が辞職を宣言したことを須藤くんに伝える母。
そうか、須藤くんは今日PTA総会があることも知らされてなかったのか・・・

自分のついた嘘のせいで晶が教師をやめてしまう。
動揺した須藤くん。学校に行って先生と話をしようとするが、当然のごとく母親に止められる。

何言ってんのアンタ!これから塾でしょ!また休むの?ついていけなくなるわよ!

須藤くんの動揺は全く母親には伝わっていない様子ですな。
学校には行かなくてもいいが、とにかく塾だけは休むなという須藤母。うーむ、歪な話だ。

ごはん食べて、塾がんばってきて!
今日のごはんはね〜〜ホラ、カレーよカレー!今日はね、ちょっとスパイス変えさせたの!
高橋さんがアタシの言う通り作ってれば、おいしいハズ。敬ちゃんカレー好きでしょ。
チンして食べて、食べたらお皿、流しにつけておいてね。でないと、あの人嫌な顔するから。

そう言って、袋に入った状態のカレーとごはんを須藤くんの前に差し出す須藤母。これは・・・

仕事でいないとかならまだしも、目の前にいるのに温めもしないのだろうか。
というか、料理自体お手伝いさんにお任せって感じなんですな。
同じカレーでも那須くんのところで食べた温かみのあるカレーとは大違いすぎる・・・
さらに、須藤母はこんなことを言い出す。

あの男が教師やめるお祝いに、お母さん河合さんたちとお食事してくるから。塾帰ってきたら戸締り頼むね。

息子には作りおきを食べさせて、自分は遅くまで外食でありますか。
様子からして今回だけじゃないんですよね。こういう食事風景が既に日常と化している感じがある。
予想よりも遥かに冷たい須藤家の雰囲気にさすがに唖然とさせられる。
そりゃあ、須藤くんが泣き出しながら食器を叩きつけても仕方がないってもんだ。

こんなカレー嫌だ!!ボク、本当のカレーが食べたい!!

涙を流しながら叫ぶ須藤くん。さすがに母親も驚いた様子。
しかし、その後のセリフは高橋さんに言っといてあげるから、ときたもんだ。
味つけの話じゃないんですけどねぇ・・・こりゃ話が通じそうにない。須藤くんも、もういいよ!と叫び出て行くより他にない。

須藤くんが荒れている頃、辞職を宣言した晶。
しかし校長は辞めるなんて認めませんからねと宣言する。
副校長としてはこれで丸く収まるならいいんじゃないかね、とのこと。
だが、ここがチャンスとばかりに無責任ですなと攻撃を仕掛けてくる。
校長に、この無責任な男を連れてきた責任を取ってもらおうという考えでありますな。

しかし、そんな策謀をしている場合ではなくなりました。
校長室に焦りながら飛び込んでくる萌ちゃん。
どうやら警察から電話があったらしい。須藤くんが!と叫んでいるが・・・なんだ?何かしたのか!?

キレて軽犯罪にでも手を染めたのかと思ったら、それよりも深刻な事態になっていた。
警察が配備を完了し、ビルの屋上を見上げている。
そこには屋上の柵を越えて立っている須藤くんの姿があった。アイツ・・・マジかよ・・・

須藤くんは興奮しながら晶を呼んでくれと叫んでいる様子。
というわけで、晶は警官に連れられ屋上に向かうことに。
屋上では母親による説得が行われているが・・・どう見ても会話がすれ違ってますな。
須藤母としては本気で須藤くんの憤りが分からない様子。
まあ、対話をしていない須藤くんにも問題があるっちゃあ、ありますが。

屋上に晶が到着。緊張する場面なのにやけに緩い感じの喋り方はさすがというべきなのか。
そんな晶に須藤くん。何で総会で本当のことを言わなかったのか尋ねる。
それには丁度やめようと思ってたトコだったと説明する晶だったが信じてはもらえない。あらら。

先生に殴られたの・・・ボクが悪いんだ・・・
ボクが・・・那須のウチは親もバカだから那須もバカなんだって・・・
那須みたいなバカと勉強したくないって言ったから殴られたんだ。
先生は・・・悪くない。悪いのはボクなんだ。
先生・・・ウソついてごめんなさい・・・

涙ながらに謝る須藤くん。
須藤くん自身、それが暴言だということは分かっていたのでしょうな。つい口をついてしまっただけで。
殴られたことで意固地になってしまった部分はあるが、ちゃんと反省はできる子である。
その息子の暴露に対し、母親。

だ、大丈夫よ・・・敬ちゃんは全然悪くない!周りのレベルが低すぎるんだからイライラもするわよ。
そんなことぐらいで殴る先生が悪いの!敬ちゃんは悪くないよ!
大丈夫だからこっち来なさい。勉強がんばって海成高行けば、イライラもなくなるわよ
ね!がんばろ!お母さんも一緒に・・・

何で怒んないんだよ!!悪いのはボクだろ!!
勉強勉強ってうるせーんだよババァ!!アンタも勉強も大嫌いだ!!

そう叫び、半身を屋上から投げ出す須藤くん。
これで柵を掴んでいる左手を離せば、もう重力に抗う術はなくなる・・・

母親も勉強も、不甲斐ない自分も。何もかもが嫌になってしまった様子の須藤くん。
果たしてどうなってしまうのか。
一気に飛び降りたってとこまではいかなかったし、左手で掴んでいるうちに晶が抑えてくれるだろうか?
なんだか代わりに晶が落ちたりしないだろうかと不安になる。
代わりに落ちたが出っ張ってる看板で跳ねてパトカーの上に落下し、骨折ぐらいで済むとかあるかもしれない。
今後の展開は気になるが、とにかく今は命だけは助かって欲しいものである。

母親の最後のセリフも、状況が状況なので怒りにくかったのはわからないでもない。
が、イライラの原因をまるで理解していない様子なのはやはりダメですわな。
息子の気持ちを全く掴めていない。これではこの場は収まってもいずれ同じことを繰り返すことになるわな。
そういう意味では、須藤くんが最後に大嫌いだと叫ぶことができたのは収穫かもしれない。
ある程度本音でぶつかることができれば、少しは今後の改善の目もあるかもしれない・・・難しいかな?希望は持ちたい。

・スポ×ちゃん!
かすみんにまさかのラブレター!?
女子高でこのイベントが発生するとは、これは・・・またなんというか、なんといえばいいんだ!?

月島女子高等学校の新聞部が発行している月女通信
前日発行されたのはこの間のスポチャン部の大会の様子を記事にしたもの。
そこでは転倒するかすみんの姿が大きく取りあげられていた。
確かに印象的な場面だがこれを取り上げるのはどうなのかと!テレビでも取り上げられてたけどさ。

というわけで、すっかりドジっ子として有名になったかすみんでありました
。 まあ、事実ですししょうがないよね。遅かれ早かれ気付かれることだ。

かすみんは練習では強いのに本番はイマイチ活躍できない。
予想外のことや意表をつかれるととたんにパニクってしまうのが原因である。
というわけで、ナノちゃん発案。
かすみんがアクシデントに強くなるように鍛える計画の発動であります。悪巧みですね。わかります。

てな打ち合わせを前日の夜中にしていたかすみん以外の3人。
ラブレターを受け取ってドキドキしているかすみんにイタズラ開始だ!!

まずはブーブークッション。これはまた懐かしいシロモノが出てきたものだ。恥ずかしい。
続いては本などを開くと飛び出すゴムパッチン。これも懐かしい。
駄菓子を愛好しているリリィなだけに、なんだか懐かしのオモチャシリーズになってるぞ。

というわけで、続いてのナノちゃんは、もう少し新らしめなイタズラに挑戦。
リモコン稼動のマスコットで慌てさせるという作戦でございます。
さすがにこれで慌てふためくのはいかがなものかと思うが・・・いいリアクションしますよね、確かに。
そりゃあリリィたちも段々と調子に乗ってきてしまうってものである。しょうがない。目的変わってるがしょうがない。

ジャージのヒザのアップリケ。これはいつ用意したのだ・・・!?実はシールだとか。
これは結構長時間恥ずかしい目に合いそうで辛い。
そして、トドメにホラーメール。
イタズラを仕掛けられてるのを気付いているのにホイホイ飛び込むかすみんは警戒心が足りない。
対応力に欠けているのだから、せめて警戒心は持って欲しいところでありますね。

しかし、ホラーが怖くて気を失うってのは剣士としてどうなのか・・・いや、剣士なのは姉の方だけか。

気絶したかすみんは保健室に運ばれている。
リリィはその側で起きるまで付き添い。
どうやら今は保健室の先生はおらず、2人っきりという状況。
ベッドに腰掛けて迫るリリィ。何かいい匂いとか考え出すかすみん。オイ。
そして小声での好きだよかすみん発言に真っ赤になるかすみんであるが・・・いや、違う!!

これも「ドッキリ」だ!!きっとナノとアヤがカーテンの向こうに隠れてるんだ!!
私はエイプリルフール生まれなのよ!!これ以上引っ掛かるものですか!!

その辺りは関係ない気がする。
が、疑いやすくなったのはいいことなのかもしれない。
あまりやりすぎると不信感を生む結果になりかねませんけどね。
でもこと恋愛ごとに関しては疑ってかかるのは悪くないと思える。
それで機会を失うのはいかにもかすみんらしい気がしますしね!!

それはさておき。リリィの告白に私も好きですと返すリリィ。
そしてチュッチュッと分かりやすく要求するリリィを相手にして退くことはできず、2人の顔は次第に接近し・・・
なかなかに際どいシーンでありましたな。
リリィは本当に止めに入らなくてもいいヨと思ってそうで危ない。

悪巧みがバレたのでしっかりと謝罪の意を示す3人。
誠意のある謝罪といえば、そう土下座。謝罪のベスト・オブ・ベスト。
まあ、このぐらいはしていただきませんとね。

一応、最初はかすみんのためを思ってという部分は間違いなかったわけですし。
今回の件である程度鍛えられたのも事実ではありましょうな。
心臓に毛が生えてボーボーでありますよ。やな表現だ!

一度引っ掛かったネタなら冷静に対応できるのがかすみんである。
なので、思いつく限りのトラブルを事前に仕込んでおくのは悪くないかもしれない。
試合に関係しそうなトラブルに限定したほうがいいとは思いますけどね。
例えば、強盗団が襲ってきて試合が中断!なんてトラブルも事前に経験していれば冷静にかすみんは対処・・・
いや、無理っスね。さすがに。姉なら本気で対処しちゃいそうで怖いけど。

さて、リリィたちのイタズラは解決したとして、冒頭のラブレターについて。
アレはリリィたちの仕業ではない。
そう、本当にラブレターを出した子は存在していた。
1年A組の霧島美子さん。かすみのファン第1号である。
ファンという枠組みくらいの意味でのラブレターってことでよかったんですかね・・・?
ラブレターというかファンレターみたいなもんだったと解釈すればよいのだろうか。
ハートマークついてるけど、アクセント的な意味だけなのかもしれませんしね。
まあ、ガチな可能性も考慮には入れておきます。

最後にゴムパッチンの作り方を記載して締め。
む、考えてみると今回本当にスポチャンと関係ない話ばかりしているぞ!?
スポチャンも精神的な鍛錬が必要なのだよ!ってことでひとつ。どっとはらい。

・ラララライブ
歌詞を考えていたら夢中になって寝冷えして風邪をひいてしまうシロー。何してんだか。
フジコさんに学校と同じくバンドの練習も休むことを伝える。
メールでポチポチ入力して送信すると、返信がすぐに届いた。お大事に(返信不要)と。

単純ではあるが、返信の気遣いを与えない気の効いた一文である。
フジコさんもすっかり携帯の扱いに慣れた様子でありますなぁ。

昼休みの半分は屋上でシローとライブの練習をするのが日課のフジコさん。
ソロで弾くのは久しぶりで何だか戸惑っている様子。
シローに出会うまではそれが日常だったのですが・・・

なんだろう。なんか・・・すごく、退屈です。

うーんと唸るフジコさん。
そこに、同じように昼休みに屋上を利用している男子たちが声をかけてくる。
シローと一緒にいるときは遠目で見てる位だったのに、1人になるとやけに強気なバレー男子たち。
なんでしょうかねそれは。男つきには突っ込めないとかそういう考えでもあるのだろうか?

なんだか茶化した様子でオレ等聞いてやろうかと言い出すバレー男子。あまり気分のいいものではないな。
というわけで、結構ですとすっぱり斬るフジコさん。
だが、それよりももっと怖い視線が奥の方からバレー男子たちを睨みつけていた。ビクッ。

威嚇するような3つの目つきに怯えてコソコソと退散する男子たち。
その視線の主は・・・そう、ななみちゃんたちでありました。
どうやらフジコさんを応援しようと思って守ろうとしている様子。
そして気付かれたら気をつかわれちゃうからと影から守ろうとしている様子。ほほう。
でも、あっさりバレちゃいましたね。ハハハ。

あなたたちは同じクラスの畑中ななみさん・・・と、他お2人さん。

フルネームが明らかになったななみちゃん。
そしてその他扱いされる信子ちゃんに浅子さん。あらあら。
それはさておいて、ようやくヒロインである2人が接触する機会が訪れました。
からかう気満点の2人は置いておき、ななみちゃんはフジコさんに告げる。

ただ・・・あなたとシローのバンドを見守りたくて・・・

バンド活動を知っていたんだと驚くフジコさん。
なんだかんだでななみちゃんも結構見ていてくれているんですね。

昔から知ってるから嬉しいんだ・・・
ボケーとしてたあいつが、やりたいこと見つけて打ち込んでる姿が・・・
どこまで行けるかは分かんないけど、途中で挫折するかもだし、才能ないって絶望するかもだし、
飽きちゃったりするかもだけど、なれるとこまで私も応援したいなあって。

なります!!シローさんは絶対、ロックスターに!!

ハッキリと断言するフジコさん。
そのフジコさんの言葉に頷くななみちゃん。あら、なんだかいい雰囲気。
しかし、そんな雰囲気に水を差すバレー男子たち。
女子に睨みつけられて去るぐらいなのだから大人しくフェードアウトしておけばいいのに、まだいたのか。
夢見るのは勝手だけどなーと茶化す連中に、ななみちゃんたちのコンビネーションが炸裂する。

フォーメーションB!!鈴高校チアリーディング部、名物アターック!!

おう、フライングクロスチョップ!!
最近のチアリーディング部はこんな激しい動きもこなすのか!?
というか、チア部だったんですね、3人。

さっきから勝手なことばかり言って・・・あなたたちにシローの何が分かるの!?
時々だまされたり馬鹿にされたりしても他人は絶対傷つけず!
自分が弱いこともちゃんと知って、それを克服するためにちゃんと努力して!
夢に向かってまっすぐ進んでる・・・そんなシローを!馬鹿にしないでよー!!

叫び、泣き出すななみちゃん。うーむ。やはりあれですかね。持つべきは可愛い幼なじみってことなんですかね。
よく見ていてくれてるじゃないですか・・・
さすがにブリーフで迫られたときは思わず避けたりしちゃってたが、それはまあしょうがない。
ななみちゃんの発言を聞き、微笑むフジコさん。

私も知らないシローさんの良い所、いっぱい知っていて・・・影でずっと応援していた。
優しくてかわいい人・・・シローさんが好きになるのも納得です。
私が手助けしなくても二人はちゃんと想いあってた。良かったねシローさん。良かった・・・のに・・・

なんで私は・・・嬉しくないのでしょう・・・?

おっと、これは・・・!?
このフジコさんの表情は・・・なんとも切なげな可愛さがある。これはこれは。
この展開が来るとは・・・うーむ、なんだか面白いことになってきましたねぇ。これはこれは。
こう来るならばフジコさんの魅力が一気に引き出されてくる可能性が高くなるような気がしますぞ!
うん。なんだかこの、フジコさんの最後の表情を見ると妙に焦ってしまい代名詞ばかりになってしまう。これはこれは!!
今後の展開が楽しみですな!!どうなることやら。

・秘境ハンター
オムニバス集中連載の第3回!!

昔の悲劇的な出来事を夢に見て思い起こされる少女。
どうやらいくつもの賞を取るほどの陸上選手だったようだが、怪我で今は車椅子生活の様子。
怪我した時のことを思い出しての最悪の目覚め。こりゃあ泣き出してしまってもしょうがない。
しかし、親の前ではそんな様子を見せまいとしている。健気な子だ。

オデコを光らせて陸上にはもう未練はないよと母親に語るノゾミちゃん。
なんとも哀しい話でありますな。
母親は、いいお医者さんを紹介してもらった。元のように歩けるし、また走ることだってきっと――
と声をかけようとするのだが、遮られる。

もう、ムダになるのはいやなの。どうせがんばったって神様は・・・

すっかり消沈してしまっている様子のノゾミちゃんでありました。うーむ、切ない。

こわいの。努力が全てムダになるのが。神様はきっと意地悪だから

そう独りごちるノゾミちゃん。
ふと視線を上げると、いつも通っているはずの公園に見慣れない巨木が存在していた。
と思ったら、それは木ではなく・・・腕を広げて立つ秘境ハンターの姿でありました。お前か!!

今回は何をやっているのか。というと、これもまたトレーニング。
大自然と一体化し、猛獣との接触を避ける――
無駄な命のかけ合いをしない。そのために必要なトレーニングなのだ。

擬態の別バージョンみたいなものですね。
姿を近づけずにイメージ映像を見せることができるんだから、こっちの方が高度な感じはする。
さすがに高度すぎるのかすぐに気付かれてしまったみたいですが。仙道さんも修行が足りないな!

世界中の秘境をめぐるのが仙道さんの夢。いや、秘境ハンターの宿命である。
そのためのトレーニングはかかせないって話ですな。
そんな話を聞かされたノゾミちゃん。自身のことについて語り出す。

私もそんな無邪気な夢があったな。
私ね、こうみえて未来を嘱望された短距離の選手だったんだ。
万全の体調で臨んだ全国大会。やっとたどりついた大舞台。でも、スタートすらできなかったの。
神様って――よっぽど意地悪なんだね。

ふむ。ウジウジしててもしょうがないと分かっていても、やはり言わずにはおれない様子ですな。仕方なし。
そんな悩める少女を見て仙道さんは何を思うのか。

その夜。月の光をおでこで照り返しながら眠る少女のもとに秘境ハンターが現れる。
深夜の逢引でございますか。怪盗さんみたいですね。

会わせてやる。お前にクサリをつけた元凶に

よくわからない事を言い出す仙道さん。
しかし、仙道さんの存在感そのものに説得力があるのか、ついていってしまうノゾミちゃん。
秘境ハンターには女子を魅了する何かがあるのだろうか!?

背負子にノゾミちゃんを乗せ、秘境ハンターは夜を駆ける。
少女を背負って4時間以上休み無しでスピードを落とさす、槍ヶ岳を駆け上がる。これが――秘境ハンター!!!

でも、こんなにすごくて人間離れしてたって、いつかきっと――

少女の心に落ちた闇は暗い。
山頂から見えるキレイな日の出くらいでは払えないくらいである。
どんなにがんばったって、どうせ神様が奪ってしまう。その想いは払拭できない。

だったら聞いてみればいい。お前にそう思わせたモノ。お前の努力を奪いさったモノに――

仙道さんが指差すその先にあったのは――後光が指すかのように見える存在。神・・・さ・・・ま?

ブロッケン現象
太陽の光が観測者の背後から指した時、雲粒や霧粒によって光が散乱され、
虹に似た輪が影の周りに映し出される大気光学現象――だそうだ。
遠い昔、播隆という僧がこの現象を見て、阿弥陀如来が住立する姿を思ったそうだ。
信じる者にとっては神様にも仏様にもなりえる最高に神秘的な光景・・・お前の心にはどう映る?
お前の信じる神様は・・・お前に何を語りかけている?

ノゾミちゃんがどのような声を聞いたのか。それはわからない。
だが、その闇は払われたようである。
ママありがとうと書かれたシューズを履き、少女は再び己の足で走り出そうとする。

やってみるよ。たとえまた意地悪されても、あきらめないで何度でも走り続ける!!

秘境ハンター仙道天歩も走り続ける。そこに、秘境がある限り!!!

というわけで、秘境ハンター、秘境の入口から真ん中を経て出口まで辿り着き終了にございます!!
パターンとしては、トレーニングで驚かせ興味を持たせた少女を秘境に連れて行き感動させる。
3話ともこの形式になっているのだが、妙に飽きない楽しさがありました。
仙道さんのキャラがいいのか、少女たちがホイホイついていってもしょうがない気にされましたしね。
画力とあいまって楽しい作品に仕上がっていたと思えます。女の子が皆可愛かったしね!面白かった!
佐倉遼太郎先生&宮谷拳豪先生の再登場に期待しています!!

・木曜日のフルット
ダニーは初期からいる名のあるキャラなのに、まだメイン回は3回目なのか。
まあ、ノミがメインの回ってのが多くてもアレですが。

水虫は本当に一片でも残っていれば復活してきそうで怖いっすね。
逆に、こういうこと考えているのかなと思いつつ攻撃するのは楽しい気もする。

・総合感想
今号のフクイ先生の作者あとがき。
「夢や希望や楽しいことを沢山詰め込み頑張ります!」とのこと。
フクイ先生にとっての楽しいことでありますか・・・ゴクリ。

まあ、酷い目に会いつつもなんだかんだで乗り越えてくれそうな作風でありますしね!
夢や希望を失わないってのは大事って事ですよ!ウン。

さて、次号はフクイ先生に続き、3Stars.の一角であった佐渡川準先生が帰って来る。
巻頭カラー、一挙2話掲載。
どういうジャンルの話になるのか、予告絵だけでは想像できないが・・・期待したいところであります!



2012年 50号


・毎度!浦安鉄筋家族
実に狙ったかのような結果になりましたな。リアルでオチまでつくとは・・・
涙と勇子ちゃんは本当に仲がよろしくて結構なことでございます。

20周年記念の企画でキーワード12個を揃えるのか。
浦安鉄筋家族生誕20周年で12文字だったりするが。まさかね。ハハハ。

・囚人リク
リクが頑張っていることを聞き、落ちかけていたレノマさんが持ち直しました。
看守間で言ってはいけないことの連携が取れてなかったようですな。ハハ。

というわけで、加藤看守。レノマさんを解放すると言い出す。
持ち直したレノマさんを落とすのは難しい。なのでターゲットをリクに絞るとのこと。

奴を支えているのは佐々木との絆だ。もしその絆が壊れたら?

笑みを浮かべながら計画を口にする加藤看守。
炊場に配属されたばかりとのことだから若いのかと思ったが、そうでもないのかな?
少なくとも指示を行えるだけの立場にはあるようだ。
というわけで、今回は失敗しないようにちゃんと他の看守と話し合いをしておく。

まず、2人の絆を断つ為に誤解を生じさせる必要がある。
レノマさんに飯を与え、看守たちと和解したかのようなライブ映像を見せてやるとのこと。
その際、わけもわからず解放されたレノマさんの不信を払拭させねばならない。
騙すときこそリアリティが必要だ

栗田よ・・・お前は言ったな。死んでも佐々木を裏切らねえと・・・
だがな・・・希望を失った魂は簡単に折れるぞ

というわけで、加藤看守の計画がスタートする。
実のところリクも相当に弱ってはいる。そりゃあこんな拷問、弱らないはずもないわな。
だが、レノマさんもまだ頑張っている。それを支えにしてリクも踏ん張る。
俺から折れるわけにゃいかねえだろ!!って話だ。ヌハァ。

しかし、そうやって頑張るリクに対しやってきた看守はこう告げる。
佐々木が自白した、と。

そしてレノマさんを解放し、取調室に入れる加藤看守。
解放とは言っても特別懲罰房から出たというだけのようですな。またすぐぶちこむことも可能か。
それはさておき。突然解放されたことの理由を説明する加藤看守。

ひとまず今日から3日間休戦だ。
刑事施設視察委員会の奴らが来るんだよ!あの偽善者どもめが!!
おい。テメェ、これまでの取調べをチンコロして助けてもらおうとか考えてんじゃねえぞ。
残りの刑期19年。五体満足で過ごしたけりゃあ俺を怒らせんなよ。

ふむ。なかなかいい理由を考え付いたものですな。
まあ、椿のところの看守によれば特別懲罰房に入れてしまえば視察もされない様子ですが。
囚人が入ってなくとも、明らかに拷問器具が用意されてる部屋みたら一発で指摘されますものね。
とはいえ、その辺りの都合は囚人にはわからない話か。
どちらにしても視察委員会に拷問のことを話すわけにはいかないレノマさん。
今度はそっちにスコップを入れた原因を探られる可能性もあると考えるからだ。それよりもリクが心配なレノマさん。
加藤看守は先に解放し、今は別室だと説明する。
ちょうどそのタイミングで普通の懲罰房に移動させられるリクの声が扉の向こうから聞こえてくる。

リクの声・・・本当に解放されてたんだな。

嬉しそうなレノマさんでありました。いい顔している。
しかし、実のところは看守の芝居。
取調べ時に録音していたリクの声を再生し、移動させているように見せかけていたのだ!!
わざわざ重り入りの袋を引きずって演出までしているとは。これが騙すときに必要なリアリティ・・・

見事に誤解してしまったレノマさん。
その眼前に食事が運ばれる。思わず警戒して後ずさるレノマさん。
美味い飯を食わせてやれと前回言っていたが、普通の囚人食じゃないですか、これ?
いや、美味いことは美味いのかもしれないけども。

警戒するレノマさんに対し、栗田はしっかり食っていたと言う加藤看守。
なかなかに上手いことを言う奴だ。

そうか・・・あいつは食ったか・・・
きっと・・・3日後に再会する拷問に備えて体力をつけておこうとしたんだな。
わかった!リク!俺も食うぜ!!

てな感じで、見事に策に嵌ってしまうレノマさんでありました。
一方のリク。レノマさんが自白したと聞かされてもにわかには信じられない。そりゃそうだ。

敵を目の前にしてる時のあいつぁめっぽう強いんだ。特に、でっけえ敵に対してはな。

レノマさんを信じているリク。実はちょっと前まではかなり折れそうだったりしたんですけどね。
それはさておき、リクの眼前には信じられない光景が映し出される。
レノマさんが解放され、看守となごやかに過ごしている光景だ!!
背後からの撮影なので表情が見えないのはアレだが、見えたらあんまりなごやかにはなってないだろうしなぁ。
少なくとも刺青のおかげでレノマさんということは疑いようもない。

う・・・うそだろ・・・

これはやばい。リクも看守の策に嵌ってしまった様子。
レノマさんはすぐに看守の策に気付き、カメラも発見する。が、時既に遅し。
ライブ映像はリクのもとに届けられてしまった後でありました。

リク!!騙されないでくれ!!リク――――!!

すっかり心が粉砕されたような表情になっているリク。こいつはヤバイ。
果たして立ち直ることができるのか?出来るとしたらその切欠は何か?
信じられないからもう一度映像を見せてくれと頼むリク。
上手く言ったと思って警戒せずに看守が見せたら、その先には暴れているレノマさんの姿が。
なんて展開だったらすんなりやり過ごせそうなんですけどねぇ。
その場合、映像を見せた看守は前回に引き続き連続で失敗を犯すことになる。まあ、どうもいいけども。

次号予告の内容は、希望なきリクの明日はどっちだ!?である。
うむ、何が起きるのかさっぱりわからない予告なため、絶望感が増してしまう。困ったね!!

・いきいきごんぼ
相変わらずイマキマキたち3人娘は吏毘堂さんたちに構ってきてくれるんですね。
これは結構ありがたい。勉強会とか嬉しいイベントもありえる!
まあ、枷井のおかげで毎回未然に防がれるわけなんですけどね。ハハッ。
ん?そういえば吏毘堂さんがズル休みしてたときは普通に勉強会してたような・・・?

思春期の男子に、女子が言うこと何でも聞いてあげる。とか言っちゃあいけない。色々とマズイ。

漫画の評価。どこかで見たことあるような文言だ・・・!!
まあ、確かにどこかで見た絵でありますよね。好きですなぁ。

本当、作者は田上さんのネタが好きなんですな。私も大好きです。
ついでに注釈つきで相撲用語まで挟んでくるとは・・・色々と反則だな!!素晴らしい。
枷井のブタフグ顔が似合いすぎて困る。

技野くんはうまい落としどころを選択したものですね。うまし。給食のゼリーうまし。
一時の快楽よりも、今後の学校生活のためにはこのくらいがよいのかもしれない。
悔しがらせていることには成功してますし。これが脳内フローチャートの導きか・・・!!
しかし、麻呂顔の子の一人称がまろなのが面白い。喋れたんだ!?

・弱虫ペダル
突き上げた腕は勝利の証!!
というわけで、センターカラーで決着の様子が描かれています。
しかし、やはり坂道のバンザイは不思議な違和感を感じてしまう。なんなんだろう、これは。

届いた――ボクたちのジャージ。

総合優勝を果たした総北高校。
見事にゴールを決めて見せた坂道のもとに駆け寄る。
おっと、競技中は姿を見せなかった監督の姿もありますな。

バンザイを終えて、再びハンドルを握る坂道。
もうペダルを回してはいないが、慣性でいくらか進んでいる。それは山岳も同様であった。
並走する2人。そして山岳が口を開く。

出しきったよ。もう、何ものこってない。
おめでとう。勝ちだ。キミの

そう言って、握手を――しようと思ったのだが、腕を上げる元気も残っていなかった。
それは坂道も同様である。勢いでバンザイはできたが、そこで使い果たした様子ですな。
というわけで、倒れこむようにしてお互いの肩を当てる2人。こういうハイタッチもありかもね。

キミと走れてよかった

山岳にとっては山頂は生きる証。それを取れなかったのは相当無念と思われたが・・・
それでも、最終的には一緒に走れた喜びというのを感じることができたってことなんでしょうかね。

限界を迎えた2人のもとに、それぞれの高校のメンバーが駆け寄る。
感激の余り、うまく言葉が出てこない手嶋さん。
とりあえず坂道のシューズや手袋を取って楽な格好にさせてあげようとします。

本当によくやったァ!小野田ァ!!

手嶋さんに抱きつかれた際、坂道の目に飛び込んできたのは青い空。

あ・・・空。今日ってこんなに晴れてたんですね。

まっすぐ前だけを見て走ってきた坂道。空を見上げる余裕もなかったのでしょう。
緊張から解放されて思わずこういった感想が出てきたのかな。
その手とグローブは力が入りすぎてボロボロになっている。
なので寒咲さんはその手をぎゅっと握ってあげます。おや、ヒロインっぽい。

そんな風に、総合優勝の感激に浸っている間に、後続が続々とゴールを果たしてくる。
最終日の3位はやはりこの男。東堂尽八。山神。箱根学園。
そして4位でゴールをくぐるのは、こちらも王者。不動のエース、昨日ステージの覇者、福富寿一選手!!

これで、2・3・4位連続で箱学がゲットしたことになる。さすがに強い。
というか実績のある選手は紹介も長くてアナウンスもやりやすそうですなぁ。

今泉くんに送り出されて、3位取りに出たはずの巻島さん。
どうやらすっかり脚がオワッていたらしく、その今泉くんと並んでゴール。
最後に東堂さんと勝負するのかとも思ったが、もうその余裕はありませんでしたか。
3位は取れなかった。でも、それはまあいいやと思える。あいつが最っ高のモン獲ってくれたんだ!!

ヘルメットを投げ捨て、自転車に乗ったまま坂道のもとに駆け寄る2人。
巻島さんは抱きつき、そして今泉君は高い高いをしてくれる。何故?
でもまあ、嬉しそうだからいいか。
そして坂道は巻島さんに語る。本当は、途中苦しかったです、と。

苦しくて、途中何度も止まろうって思いました。
でも、その度に巻島さんや今泉くんや皆さんの声と顔を思い出してなんとか、なんとかふみとどまったんですよ・・・

それだけを告げて、力尽きる坂道。うむ。簡単じゃなかったことくらいは皆わかってますよ。
だからこそその健闘を讃え、感謝しているのだ。

ありがとよ。坂道

テントで結果を知った鳴子と金城さんも感激している。
感激のあまり、小野田!しか言えていない金城さん。鳴子も似たようなものである。
駆けつけることも忘れ、とにかく泣いて叫んで血を噴出してと忙しい。まあ、しょうがないよね。

というわけで、インターハイ3日目の上位結果が今回で判明しました。
しかし、まだ気になる部分はある。
そう、学校としての3位はどこが獲るのか?という部分だ。
来年のゼッケンが30番台になるのは果たしてどの高校なのか。
次回は表彰式。ここで3位高校も含めて総合的な結果が発表されそうな予感。楽しみだ!!

・侵略!イカ娘
相変わらず野良犬に弱い侵略者。まさしく体たらく。
触手で脅すなり撃退するなり普通にできそうなものであるが・・・アニメでやろうとしてたが失敗してたな。

情けないことでもハッキリ言い切れば迫力があって格好良くなる。
という話もあるが、やはり情けないでゲソ。南風のおっさん。

ニセイカ娘が弱いのか、野良犬が強いのか・・・
まあ、本気の野性を甘く見ちゃいかんってことですな。自爆にも耐えれるよ!

・バチバチBURST
幕下ながら、客を沸かせる大熱戦を制した鯉太郎。
さすがに勝負を終えて落ち着くと痛みが出てきた様子。
漫画ではこういうとき無理矢理元の位置に戻す手法がよく使われる。
鯉太郎もとりあえずそうしてみるかと手をかけるが、田上さんはそれを止める。

素人が無理に治療しよーとしちゃダメなんだ・・・
脱臼ならスジいわせてクセになるし、骨折なら変にくっついちまって後がやっかいだ・・・

なるほどねぇ。これは大事なアドバイスですな。
脱臼がクセになるってのは固定しているスジがおかしくなるからなんですな。

まぁ・・・ヤマ行かせた俺が偉そーに言うのも変な話だがな・・・
すまなかった・・・鮫島・・・

謝んなよ・・・こんくらい土俵じゃよくある話だろーが。
指1本でお前に勝てたと思えばラッキーだろ・・・

謝罪する田上さんに、ハッキリこう述べる鯉太郎。
本当、鯉太郎の勝負意識は高潔というかなんというか、真っ直ぐですなぁ。
今回センターカラーで鷹を肩にとめていた鯉太郎。龍なのか鯉なのか鷹なのか。
だが誇りを胸にという意味では孤高を意味する鷹はいいマッチングかもしれない。

勝負がつき、引き上げる2人。
さすがに田上さんには非難の言葉が飛んでいる。
指の件については事故かもしれないが、最初の立ち合いはどうみても仕掛けてましたものねぇ。
しかし、本当に王虎と同じ部屋なの?という疑問はどうなんだろうか。
力士壊しまくっている王虎と同じ部屋と言われたらかえって納得できるんじゃありません?
それはさておき、そこまでして勝ちたいのかよ。という言葉に内心で答える田上さん。

勝ちたかったよ・・・でも勝てなかった・・・ここまでやって・・・俺は勝てなかった・・・
思い知らされた・・・本物との差を。俺はこれで土俵から・・・

暗い顔で廊下を歩く田上さん。
そこに現れたのはブタフグ。出てきたな。
ブタフグ曰く、鉄板は入っていないとのこと。ああ、やっぱり入れてないんだ!よかった。
ちゃんと仕込んでたら最初の仕掛けで終わってたかもよ、とのこと。

田上「確かに俺はこんなコスイまねまでして勝ちたかったよ・・・でも・・・ソレは違う・・・」
ブタフグ「同じだろ。半端な奴だな

まあ、道具を用いて威力を上げていることには違いがない。
半端と言われても仕方がない部分はある。
やるならトコトン振り切る。真っ向勝負を捨てたなら心にチリ1つ残さず非道になる。
ブタフグらしい意見でありますなぁ。実践している人間が言うと説得力がある。
でもこれは正直性格によるものですからねぇ。田上さんには全く合わない手法だ。

というわけで、非道なブタフグ。田上さんをも精神的に追い詰め、引退を迫ろうとしだす・・・

やめてもらおーか・・・俺の弟弟子だ

このタイミングで猛虎さん登場!!田上さんを殴りつける。
おっと、ようやくお叱りの時間が来ましたか。
コイワコワイと立ち去るブタフグ。お前の精神攻撃の方がコワイわ。

それはさておき。殴られた田上さん。猛虎さんが説教をする前に、頭を下げる。

もう・・・底が見えました。俺は・・・ここまでです。
後がなかったんです。俺には・・・
キタネーマネまでして今日負けたら終わりだって・・・
真っ向からやっても勝てず・・・非道にもなりきれない・・・
王虎の言う通り、俺はダメな人間です・・・

すっかりしょげ返ってしまった様子の田上さん。追い込まれてますなぁ。

何をそんなに焦ってるんだ、お前は・・・歩む速さなんて人それぞれ違うだろ・・・

全くですな。
実際のところ、田上さんは結構な速度で強くなっていっている。
同期のライバルや部屋にいる強者と渡り合うことで、著しい成長を見せている。
その成長が頭打ちじゃなかったということは、今回の鯉太郎との取組でもわかったのではなかろうか。
しかし、幕下で燻っていた時間のある猛虎さんが言うと説得力のある言葉ですな。
15年やってきた竹虎さんにもまだ行けますよと言ってるぐらいだし。歩む速さは人それぞれだよねって話だ。

やめてくださいよ。アイツらと肌を合わせてればわかりますよ・・・俺に才能がない分・・・痛烈に・・・
結局そんな言葉は優しさでも何でもない!!
ならこの先が俺にはあるんですか!?俺に才能があるんですか!?

知らん!

お前に才能があってどこまで登れるのか・・・そんなことは俺は知らん!
ただ・・・今より弱くなることはない

きっぱりと言い切ってくれた!見事だ!!
まあ、そうですよね。無責任に才能があるとかないとか言えたものではない。
だが、努力は裏切らない。その分を応えてくれる。
才能がないのならば、その分を努力で補っていくしかありますまい。
実際、その努力によって今回鯉太郎を追い詰めることに成功している。
それはバンデージのおかげでも、負傷のおかげでもない。一番大きかったのはまさにこれまでの努力の結果だ。
一時は土俵上でも気付けていたんですけどね。自分を信じることが一番大事だということをさ。

俺がくらわせた弟弟子は・・・王虎とお前で2人目だ

手を差し伸べてそう述べる猛虎さん。いい言葉ですね。
虎城部屋で俺が認めたのは王虎とお前だけだと受け止めれそうな言葉である。
まあ、実際幕下以下の虎城で目ぼしいのはこの2人しかいないと思いますけども。
ともかく、涙を流してその手を取る田上さんでありました。
よかった。これは引退を回避できそうな流れでありますよ・・・

さて、鯉太郎のほうに視点を移してみる。
廊下を歩きながら、あいたたたた!!と派手な悲鳴が聞こえてくる。
叫んでいるのは・・・大吉でした。なるほど、見ているほうが痛ーよと言っているわけですな。
まあ、確かに血を噴出して曲がった指とか見てたら気持ち悪くてしょうがないですものね。解るわ。

治療に向かう鯉太郎の前に現れるマスコミ。おいおい。後にしてくれよさすがに。
虎城部屋の力士が立ち合いで故意に仕掛けてきた。指の怪我も故意なんじゃないか?と考えている様子。
というか、そういう風に煽って、空流と虎城の対決を盛り上げようと考えている記者。嫌な面してやがるな。
これには鯉太郎、くだらねーこと吐いてんじゃねーよと詰め寄る。
が、そこに突如現れた男が、あれは故意でしたと言い出す。王虎だ!何っ!?

敵対のつもりなんでしょう・・・僕が鮫島君に腕を折られたことを田上はずっと許せずにいましたから・・・
申し訳ありませんでした。兄弟弟子を思ってやったこととはいえ、許されることじゃない・・・

なんだろう、これは。
王虎はこのパフォーマンスで何を得るつもりなのだろうか?
許されないので田上さんに責任をとらせ、仲のよかった鯉太郎の怒りをあおるとかそういうのは止めて頂きたいところだが。
単にいい子ちゃんぶりたかったというのなら、まあそれはそれでいいや。
とにかく田上さんが無事ならそれでよい。

しかし、こういう風に負傷しているときには周りがしっかりしてくれないといけませんよね。
セコンドが記者を押しのけて治療室に向かうとか、ボクシング漫画なんかだとよく見る光景だ。
なので、ここでは大吉に頑張ってもらいたかった。
鯉太郎さんに故意ですよねって?それってギャグですか?プフー。
ぐらい言ってくれれば熱くなりそうな場を冷まさせることも十分できただろうに!!

それはさておき。
この日は衝撃的な割が発表されたとのこと。
一体どのような取組が発表されたのだろうか?
いきなり鯉太郎と王虎の一戦が実現することになるのか?
それ以外に衝撃的と言えるほどの組み合わせはあまり思いつかないが・・・
王虎と常松も面白そうだが、幕下に上がったばかりの王虎と幕下付出の常松が2戦目で当たるとも思えない。
そういう意味では王虎と天雷も遠いような気がする。白水さんも遠いか?
川口さんと渡部の取組だったら読者的には衝撃的かもしれない。
身軽な2人の衝撃的な取組とか考えただけで衝撃的だよ!!ショッキング!!
何が起きるか。楽しみなところであります。

・ひなこの失敗
ヌマタ式人生劇場開幕!!
というわけで、NJこと沼田純先生の集中新連載が開始であります。

主人公の赤田ひなこちゃん。
中2って色々考えちゃう時期ですよね。そういうものだ。
まあ、同じ中2の三島トワちゃんはあんまり考えていなさそうですが。そういうこともあるものだ。

野性のパワーは侮れない。愛玩動物と言って侮るなかれ。
おばさんのパワーは侮る気にもなれない。平気で車を停めて歩くその図太さは一体!?
いくつぐらいなんでしょうね、ひなこちゃんのお母さんこと赤田桃乃さん。

なんだか緩い感じで始まった今作。このまま緩い感じで続けていくのでしょうか?
まあ、それはそれでいいのかもしれない。
それよりも、沼田先生の作品にしてはやけに頭身が高い感じがして奇妙な違和感がある。
頭が小さくなっているということだろうか。ふうむ、色々と模索しておられるのですかねぇ。

・バーサスアース
池袋地下での深柱出突事件は死傷者百人に及ぶ惨事となったらしい。
さすがにこれだけの被害となると政府も何が起きたのか説明しなくてはならない。
だが、さすがに地下から目玉のバケモノが現れてビーム撃ってきましたとは言えまい。
言っただけではまず信じてもらえない。
映像付きで言ったら今度は逆にパニックになる。難しい話だ。

というわけで、官房長官の説明。
地面から岩石のようなもの・・・『溶岩噴出体』が出現し列車に激突。
その後・・・マグマというか、溶岩のようなものを噴出させ、多数の死傷者を出した。とのこと。

言い回しを変えてはいるが、まんざらデタラメってわけでもないな。
能動的に噴出したという部分を伝えていないだけとも言う。

そしてこの『溶岩噴出体』は今後東京23区北西部を中心に再び出現する可能性が否定できない。
なので、もしそういう事態が起こった場合はすみやかに政府の指示に従い避難をお願いするとのこと。
ふーむ、官房長官も大変ですねぇ。
さすがにこの説明は自身でも苦しいと感じているのか、言い回しが回りくどい。政治家っぽいけど。

一応、地質災害研究機構は深柱の詳細報告を政府に送っている。
が、まだまだ上の方はそれを信用していない様子。
もうそんなことを言っている場合ではなくなりつつあるんですがねぇ。

荒れるヒミコさんの側にいるのは、研究機構の医師である三輪さん。
おやおや、なんというか・・・悪そうな顔だな、三輪さん!!

三輪さんとしてみては、今回の発表がまあ落としどころとしては妥当だろうとの見解。
迫る危険と対策案を示す。今はそれだけで充分ですって話だ。
深柱のことは伏せたままだが、世間は今回の大災害を知ることとなった。

世界は・・・どう変わっていくのか・・・

ただでは済まないでしょうね。
官房長官はデマや憶測に惑わされてパニックを起こしたりしないようお願いしますと言う。
が、それでもパニックを起こすのが人間ってものである。
空などの交通機関は予約がいっぱい。チケットを取れなかった人が大挙してきている。
東京都内の店や会社では休みを取って田舎に逃げ出した人もいる様子。新幹線もいっぱいだ。
テレビでは報道管制をしかれている様子だが、ネットには深柱の画像が出回っている
なるほど。この画像を見ちゃったら危険が危ないと思っても仕方ないか。

あの事件から一体何日経過したのだろうか?
林くんはあの後、救急車に乗せられて運ばれていったがそれっきりである。ハルトも心配している。
そしてそんなハルトをカナちゃんは心配している。

ハルト曰く、あれからあの"力"は使ってないし、使おうと思ってもやり方がわからないとのこと。
それに、これからは自衛隊や警察も本格的にのり出して来るから対策は取りやすくなったと聞いたそうな。
であるならば、ハルトが危険に飛び込むことはもうないのだろうか?
カナちゃんにしてみればそれが一番の心配事である。
ハルトは危険な場所に向かうような気はもうない。そう聞いて安心するカナちゃん。安心したらお腹すきましたね。
というわけで、だるま亭につけめんを食べにいくことになりました。

しかし、だるま亭は臨時休業。どうやら店主は田舎に避難した様子。
隣の酒屋のおばちゃんが愚痴っていることから判明しました。ふうむ。
確かにインターネットは不安を煽る側面もある。
まあ、それを言ったらテレビだって似たようなものなんですけどね。
情報を受け取る側に落ち着いた態度が要求されるべきなんでしょうが、難しい話である。

実際のところ、深柱は人の多いところを選んで出突しようとしているのではと言われている。
ならば、都内が危ないというのは間違いないし、田舎に避難するのは間違いないとも言える。
避難した人の判断が吉と出るか凶と出るか。それはまだわからない。

カナちゃんが言うには、地方紙のニュースでこういう話があったらしい。

大阪府知事と名古屋の知事さんが今後の災害の拡大に備えて首都機能を早急に移転したほうがいいって提案してるって。

首都移転。
これはまた大きな話が出てきましたね。
それに掛かる費用とか莫大なものになりそうですが・・・
というか、移転してそっちが大人数になったら、今度はそっちが狙われることになる可能性が高いのだが・・・
やはりヒミコさんたちの研究資料とかはあんまり読まれていないんでしょうか。
というか、カナちゃん。名古屋の知事さんって。大阪府知事はちゃんと言えてるのに!!
まあ、高校生らしい表現かもしれませんな。名古屋は愛知県やで!!名古屋県じゃないで!!

怖くなってきて取り乱すカナちゃん。
確かに、このまま深柱の出突が繰り返されるのなら、カナちゃんの家も疎開を考えるでしょう。
そうしたら、ハルトと離れ離れになってしまう。って結局それが一番不安な要素なんですな。可愛いことだ。
なので、ハルトはカナちゃんを元気付ける。
出突する場所はある程度予測できるし、ここ数日は出突はないと聞いているとのこと。
だから落ち着いて今日はバイトに行け!と告げる。

ハルト。すごいねなんか。ハルトなんだか、あの人たちみたい。
私の知らない所へ行っちゃって・・・戻ってこなくなっちゃいそう・・・

やはり、先の池袋での際にハルトが戦いの場へ向かったことが尾を引いている様子。
こんなことが続いたら、ハルトがいなくなってしまいそうですごく怖い。
そういった不安な心持を告げるカナちゃんを見て、ハルトは抱き締めるより他になかった。えっ!?

ごめん。いつも前向きなお前がそんな風に思うなんて。よっぽど不安にさせたんだな。ごめん。
でも大丈夫。オレはいなくなったりしないし、東京もあの人たちが守ってくれる。
だからそんな顔するな。お前にそういうのは似合わないぞ。

不意打ちの抱きつき攻撃にすっかりドキドキさせられてしまったカナちゃん。
不安とかそういう気分も吹っ飛び、むしろ浮ついた感じになっている。
そういえば、あの夜カナちゃん告白してたんですよね。
有耶無耶になってしまったようですが、ハルトは返事をしなくてもいいんでしょうか?
まあ、今のままくらいが甘酸っぱくて楽しい距離なのかもしれませんがね。

浮ついた様子のカナちゃんであったが、ハルトと別れてからちょっと態度がおかしかったことに気付く。
確かに。優柔不断そうなキャラに似合わず大胆なことをしてきましたものねぇ。変に思っても仕方ない。

そのハルト。1人になったところで路地裏に移動する。
何事かと思えば、どうやら体内の深柱さんが暴れている様子。
額に現れた目が、体の表面を通りながら右手に出現し、睨みつけてくる。
そして生み出された無数の破片が、ハルトの右腕を貫いていく。うわぁ。

ちくしょう!こんな姿・・・見せられるわけねーだろ!!

どうやら、カナちゃんにこの姿を見せるわけにはいかないので、なんとか離れる口実を作りたかったらしい。
ははぁ。それで大胆な行動にも出られたと。つけめん食ってる場合じゃなかったってことだな!

いつから?
今初めてってわけでもないだろ。いつからだい?"能力"の反作用

苦しむハルトの前に現れたのは玲央さんである。
まだ尾行を続けていたんですかね?さすがに制服姿は止めにしたみたいですが。
にしても、意外と能力の反作用って激しいものなんですなぁ。
というか、今ひとつハルトと融合している深柱さんの考えが読めない。
緊急時には力を貸してくれるが、今のように暴れたりもするし、何を考えているのだろうか?

というわけで、仮説を立ててみた。
深柱が融合する際にハルトが大きく生み出したイメージはカナちゃんの姿である。
その可憐さに深柱さんが惚れ込んでしまったと考えるとどうだろうか。
であるならば、カナちゃんを守るためにハルトに力を貸すようになったと考えることもできるようになる。
では、何故今暴れているのか?
多分、側にカナちゃんいるんだしこの目で見させろよと暴れていたに相違あるまい。
なのにハルトは目玉の出現を封じ込め、あまつさえカナちゃんに抱きついたりしていた。
となれば、嫉妬に駆られた深柱さんがハルトの腕を攻撃したりしても不思議はなく・・・合う!ツジツマが!!

というわけで、深柱さんの嫉妬を抑えるためにもカナちゃんが側にいる必要がある。
てなオチであるならば色々と安心なのであるが・・・どうなることやら。心配ですナァ。

・ブラックギャラクシー6外伝
1コマ目から少し離れた位置で直立しているギドラが物悲しい。
逆に机に突っ伏しているカレルナの姿が可愛らしい。なんかいいな、コレ。

日本語は難しいっすね。誤用もよくある。
感想を書くときも怪しそうな言葉は調べながら書いていたりする。
でも気付かずに誤った使い方をしていることもありそうで怖い。
まあ、指摘するにしても笑うような話でもないってことですわな。うん。

ギドラもすっかりウザキャラが板についた感じがしないでもない。
そういう方面に特化するのはいかがなものかとも思うが。孤立しないといいが・・・
まあ、最終的にカレルナが慰めてくれることになるだろうし、大丈夫かな。
もっと慰めてあげてください!!野放しは危ない!

というわけで、ブラックギャクシー外伝は終了。
空灰の再会は再来週からとなります。
そして、次号は空灰には組み込めなかった衝撃のストーリーを特別掲載!!
つまり、阿部共実先生の読みきりが掲載されるって話だ!!
本当、休みなく走り続けていますなぁ。阿部先生。体に気をつけつつ頑張ってほしいものである。

・ANGEL VOICE
練習でやってきたことをそのままやればいい。
脇坂さんのその言葉に、やってやらあと内心で叫ぶ万代さん。
これで立ち直ってくれるといいんですけどね。

中盤での展開を有利に進める市蘭。
習実はFW松田のポジションを下げて中盤の人数を増やすことでそれに対応する。
だが、松田は非常にドリブル能力の高いドリブラーである。
中盤でボールを受けたとしても、そのままDFを抜きさってゴールまでいくことが可能な男なのだ。

その松田が中盤でボールをカットする。
山守が追いかけ、DF陣が外へと追いやろうと動き出す。
しかし4人がかりでも松田からボールを奪えない。
この辺りのキープ力は乾を髣髴とさせるものがある。
さすが天城がいうところの2人の天才のうちの1人であるか。

キープしながら、右サイドの神保にボールを流す松田。そう、これが怖い。
松田がボールを持つと、どうしてもディフェンスがそれに集中し、他への対応が遅れてしまう。
よって、あっさりとクロスを入れられてしまう市蘭。
クロスに合わせるべく冨樫が走り込む。

山守(万代さん!クリアして!!)
脇坂(前に出てクリアしろ万代!!)

そう叫ぼうとしたのだが、肝心の万代さんは前にでることはなかった。
呆然とゴールマウスに張り付いてボールを見ているだけである。
ヘッドで押し込まれたボールに対しても反応できず、そのままゴールを許してしまう。
うーむ。前に出ることが怖いのはわからないでもないが、横への反応すらできなくなっているとは。

松田の攻撃で前に出る判断が難しいのは解る。
だが、今のは前に出てれば余裕でクリアできたはずである。これは・・・マズイ。
予想以上に松田がしかけたループ攻撃が与えた影響はでかかったみたいだ。

ダ・・・ダメなんだ脇坂。練習でやってきたことを全部・・・全部忘れちまった
オレ・・・どうしたらいいんだよ?

自分で考えろ!!

まあ、これはさすがにね。自分でどうにかしてもらわないことにはどうにもならんのではないかと。
突っぱねる脇坂さん。しかし、このことも付け加えておく。

万代。この試合――おめえがどんなプレーをしてもオレは何も言わねえ
いや・・・他の誰にも何も言わせねえ
おめえが――ビビってゴールマウスに張りついたまんま点を取られても何も言わねえ。
前に飛び出してループを決められても――何も言わせねえ。
どういうプレーをするか自分で決めて――それを思いっきりやれ

本当、脇坂さんはいいことを言ってくれる。頼もしいお人であるなぁ・・・

万代さんにそう告げた後、ディフェンス陣を集める脇坂さん。
万代さんには立ち直ってもらうが、それは今すぐってわけにはいかない。
さすがに所沢の代役ができるやつなんかそうそういないって話ですわ。だから――

あいつが立ち直るまで、オレたちが守ってやろう

決意を新たにするディフェンス陣。
こうと決めれば市蘭は強い。のだが・・・力及ばないことは往々にしてある。
特にこの作品はそういう傾向、これで大丈夫と思わせつつ――という流れが多い。
今回も冒頭で万代さんが復活の気配を見せつつ、結果はこれでしたからなぁ。
前半の復活はもう見込めないと考えたほうがいいかもしれない。頑張れディフェンス陣!!

・名探偵マーニー
闇夜の街で女性の前に特殊部隊員現る!!な、何の漫画だこれは・・・?

いきなりぶっ飛んだ感じの冒頭ページ。
どうやら本物の特殊部隊員ではなく、変なカッコをしただけの変質者だそうな。へぇ。
それがどうも、マーニーの通う高校の生徒じゃないかという噂があり、生徒会長の白鳥さんにしては頭の痛い話。
警察も動き出しているし、このままにはしておけない。
というわけで、マーニーに調査をお願いしたいという話になりました。やっぱにゃあ。
面倒くさい依頼だけど、今月は支払いが多いしお金は必要だしなぁと考え込むマーニー。

白鳥「今回は通常料金の倍出してもいいかもって・・・」
マーニー「マーニーにおまかせを!!

まさに即答でありました。これは安請け合いと言っていいのだろうか?
それにしても白鳥さんは扱いやすいキャラですね。性格的にというか、漫画的に扱いやすい。
セレブである必要はあるのかなと思ったがセレブな生徒会長というのはいいポジションだ。
学校のために依頼を出すという名目があり、金払いがいい。
マーニーにとってはそれなりにありがたい相手なのではないだろうか。面倒な依頼が多いけども。

しかし今回の依頼。コスプレして徘徊ねぇ。その手のイベントにでも行けばいいのに。

軽犯罪メールサービスを調べるマーニー。
変質者としての情報で流れていないか確認しているわけですな。こういうのもあるのか。
調べてみると、ここニ、三か月で細かい軽犯罪が急に増えていることに気付く。
いたずら描きや動物に対する暴行、公共物破損に深夜の大声。なるほど、軽犯罪っぽいな。

犯罪発生の位置をマーク。
その何か所で特殊部隊風のコスプレをした男が目撃されている。ふうむ。
発生時間は学校が終わってから翌日の朝まで。
休日前に時間を絞り込み、出没する場所にアミを張ることにする。

というわけで、五日間張り込んだ結果不審者の映像を確保することに成功。
着替える場所を何か所か確保していると想定し、人気のない公衆トイレで発見。
着替えを行っている際の顔写真も含めて調べ上げ、自宅の特定まで行った。

結果を報告するマーニー。
白鳥さんは容疑者の顔に心当たりがある。2年C組の黒谷さんだそうな。
ふむ。まあ、何にしてもこれで事件は解決ですよね?後は説教なりなんなりしてもらうってことで。
と思いきや、まだ不十分とのこと。ん?

黒谷明彦黒谷雪彦。二人は双子なのよ。

一卵性双生児って奴でしょうか。そっくりな顔をした双子である。体格もそっくり。
髪の色が黒か茶色かで見分けるしかない。ちゃんと見分けやすいように色分けしててくれてありがたいわぁ。

黒谷明彦。二年。
バスケ部所属で成績は上の下。人当たりは少々傲慢。素行に問題なし。友人多数。

黒谷雪彦。二年。
囲碁部に所属。成績は下の上。グループ行動がうまくいかず孤立しがち。オタク気質

二人の仲はあまり良くなく、ケンカをしてるところをよく目撃されている。
この二人のどちらかがコスプレをして徘徊をしているとなると・・・

性格的にも雪彦で決まりでしょうね。彼の処分を会議にかけるわ。それでいいわね、マーニー。

いや、さすがにそれは乱暴ではないかと・・・
オタク気質と言われちゃ疑われても仕方がないと思いますが。

というわけで、ハッキリさせるために調査を続行するマーニー。
今日も特殊部隊の格好で出歩く黒谷さん。
マーニーが調べた結果、色々と出てきたイタズラや軽犯罪の数々は奴がやったことに間違いないとのこと。
落書きやエロ本のバラまき、ガラスを割ったり大便が落ちてたりといった内容の・・・
あの格好でどう大便を落としたのだろうか?いや、あらかじめという手もあるが。拘る話でもないか。

装備をとったところをおさえてどちらかを確かめようと考えるマーニー。
いざという時の護身具も持ってきたし、さて尾行しますか。

気をつけて尾行をしているが、特殊部隊員は何もしない。
悪さをするというよりは、むしろ何かを探しているかのような動きをしている。
そのことに疑いを持ったとき、マーニーの口が背後から男の手で塞がれた。
なんだ!?と思った直後、マーニーの背中にスタンガンが押し当てられる。あらら。
この際、マーニーのすぐ側に警棒らしきものが浮かんでいるのが見えるがこれが護身具だったのかな?
襲ってきた人を投げ飛ばしたこともあったし、結構肉体派ですねマーニー。

ともかく、不信な覆面男に捕まったマーニー。
人気のないところに運ばれ、上着のチャックを引き下ろされ・・・待てい!!

読者の叫びではなく、本当に作中で響き渡る待ていの声。
不審者はこの声の主に心当たりがある様子。オレのジャマするな。お前なんだろ!!と呼びかける。
そんな相手にキサマに名乗る名などない!言い出すのは特殊部隊風の男。高いところから登場。

オレは正義の特殊部隊J・O・Gの自宅警備員だ!!これより女子暴行犯を征圧する!!

じ・・・自宅警備員・・・?潔い宣言だなオイ。
というか、JOGって何の略なんだろうか?JGOなら自宅をガードする男で行けたのだがな!

というわけで、争いを開始する覆面男と特殊部隊風の自宅警備員。カオスな光景だ。
そんな中で目を覚ますマーニー。大丈夫だ。チャックをあけられているけど何もされてない・・・

なんだか微妙に興奮する言葉ですよね、これ。
無事でよかったという気持ちと何か別の気持ちがないまぜになりそうな不思議な感覚だ。

それはさておき。自宅警備員の拳が覆面男の顔面にヒット。ノックアウトに成功する。
覆面男の正体は黒谷明彦。となると、自宅警備員の正体は黒谷雪彦に間違いありますまい。

マーニーはこの自宅警備員が軽犯罪をしていたのではと考えていた。
が、実際はすべてが逆であった。
闇にかくれ色々な軽犯罪を犯していたのはお兄さんの方で・・・
それを武装して追跡し・・・アナタがそれを止めたり防いだりしていた・・・

アニキは上っ面を人と合わせるのが昔から上手かった。でも内面はそのストレスでヒドくてよ。
たまに爆発しては他人に迷惑をかけて、高校になってからそれがもっと酷くなっていて・・・
今まで本物の犯罪までは行わなかったが、それも時間の問題だったな。

確かにストレス発散っぽいイタズラが多かったですもんねぇ
。 でも今回のようにマーニーを襲ったりするのは立派な犯罪ですからね
。 確かに止めなければエスカレートする可能性は充分にあったと思える。
気絶はさせたけど、それ以上は何もしてない。上着が皺になるといけないから脱がせようとしただけだ!
なんて言い訳もできるかもしれないが、通じないでしょうな。
どうせなら待てと言われても待たずに脱がし続ける甲斐性があれば。おっと、こいつはいけない。本音が漏れそうに。

ともかく、兄を止めるために徘徊していたという雪彦さんの証言はわかった。
それはともかく、何でそんな格好で?

昔はよくアニキとヒーローゴッコしたけどよ、大体オレがゾンビとか妖怪、モンスターとかやらされてたもんだ・・・
今では、オレが本物のヒーローさ!

・・・・・・へぇ・・・

これにはさすがにマーニーも生返事。
これもまた一つの正義の形ってことなんでしょうなぁ。
まあ、今回みたいに渡り合うこともあるし、武装する必要はあるといえばあるんでしょうが。
偶然目撃した人からしてみれば怖いなんてもんじゃないですよ、ヒーロー。
まあ、民間人には中々理解してもらえないってのもヒーローの辛さですよね。
という風に酔っていそうな気がしないでもないのが厄介なお人である。

暴行未遂やら自宅警備員やら色々と驚かされた回でした。
事件の予想はしやすかったが、思わぬところから予想外の弾が飛んできた感じだったぞ!!

・パンダのこ
相相のことが気になっている様子のウェイウェイさん。
前の周期ではフラれた様子ですが今回はどうなることやら。

年間パスポートでどや顔をしてみせる乃仔ちゃん。これはうざったい。
パンダ舎は入口入ってすぐだからさすがに大人気。
動物園で長蛇の列ができたりすることってあるんだなぁ。

相相に挨拶する乃仔ちゃん。さすがに心の中で済ませているか。
そしてウェイウェイとはテレパシー交信
これは本当に行っているのか、乃仔ちゃんが勝手に思い込んでいるだけなのか・・・
本当にやっているほうが面白そうな気がする。

パンダ愛なら誰にも負けないと豪語する乃仔ちゃんが惨敗。ってそれはパンダ愛と関係なくない?
まあ、胸のサイズが惨敗であることには変わりはないと思いますけどね。

新米のパンダの飼育員さん。名前は"御卯月りん"さんでございます。
というわけで、りんさんとパンダ友達。略してぱんともになった乃仔ちゃん。
記念に本物のパンダのうんちを触らせてもらったりしてたという。なんでそこでいきなりうんち!?

ぱんともが出来たのはよかったが、この娘も中々に濃い感じでありますなぁ。
まあ、可愛くて胸も大きいですし、今後の出番に期待が持てるキャラクターではありますな!

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
クワンちゃんをゾンビの群れなす外へと放り投げるビンディちゃん。
バットで頭思いっきり殴られたぐらいでなんと惨いことを。
まさに心身ともに人に非ずって感じですね。
ウィルスを投与したことで精神的にもバケモノらしくなっているようだ。

迷っているヒマも与えられず、リッキーはクワンちゃんのもとへ急行する。
しかし、そこで見た光景は・・・
うーむ。まさかこんなにあっさりやられてしまうだなんて・・・予想外にもほどがある。
ビンディちゃんがこうなったし、新たなヒロインとしての活躍を期待したんですけどねぇ。

あら遅かったようですね。結局アナタも誰1人救えない・・・

挑発されるリッキー。これはむかつきますな。
だが、どうにもならないのは確かな話である。
銃があるので簡単にはやられない。とはいえゾンビの数が多すぎる。
1人で全部を相手にすることなど出来ようはずもない。

というわけで、頼れる相手であるダグ叔父さんのもとに急ごうとする。
その途中、絶望したのか首を吊った生徒や身を投げた生徒を目撃してしまうリッキー。
ゾンビだけでも精神的に大変なのに勘弁して欲しいですわな、ホント。

校舎の入口を探すが扉は封鎖されている。このままでは叔父さんのもとに辿り着けない。
そうこうしているうちに、ゾンビが群がってくる。うっとおしい。

触るんじゃねぇ!!ちくちょぉおッ!!

そりゃあリッキーも焦りすぎて妙な噛み方をしちゃいますよ。
極限ですものね。仕方ない。ちかたない。

俺は・・・俺は・・・ッ!!
誰も・・・救えない・・・のか・・・

ビンディちゃんの言葉と、これまで実際に誰も救えずにいた事実。
それらに押しつぶされそうになってしまうリッキー。
自殺した生徒を習い、ゾンビに食われるぐらいならばと、手にした銃を自らの頭に当てる。

ごめんな・・・叔父さん・・・

迫り来るゾンビを見ながら涙を流し、引き金に力を篭めるリッキー。
だが、間一髪の所で救いの手は現れた。
銃弾の雨霰が複数のゾンビを一斉になぎ払う。
このタイミングで現れたのは、もちろんBSAA。クリスだ!!

クリス、ピアーズ、メラの3人がついにマルハワ学園に到着した。
それぞれ学園の様子を確認しているが、今のところリッキー以外の生存者は見つかっていない状況。

ついに英雄が到着した
絶望に染められたマルハワ学園であったが、一気に逆転の目が出てきましたな。
しかし、もう少し早く到着してくれればクワンちゃんが助かったかもしれないと考えると・・・うーむ。

いやまてよ、本当にクワンちゃんは食われたのだろうか?
手が見えていただけだし、直接的噛まれている描写はなかった。
これはあれだ。奇跡的に動き出したタイミンがクワンちゃんに圧し掛かり身代わりになったとかそういう。
最後の最後でタイミンはクワンちゃんのために体を張ったんだ!!
てな話になれば、2人が登場した意味も多少出てくるんじゃないかと思えるがどうなんでしょうか?

それはさておき。次号からはしばらく休載。
次回は来年1月10日発売の新年6号より連載再開となります!!
面白くなってきたところなんですがねぇ。まあ、楽しみに待つとしますか。

・シュガーレス
御辻の生徒がたむろするゲームセンター。
どうやらもう九島との戦いは終わったものと思い込んで気を抜いている様子の御辻。
いやいや。これからが本番って話ですよ。
というわけで、九島の生徒たちが登場。逆襲開始であります。

どうやら鹿嵐を襲った奴がこの中にいた様子。
だが、そいつが襲った九島の生徒は鹿嵐だけではなくもう1人いた。
なるほど。であるなら2人で・・・

どっちが闘るか決めよーぜ!!

いきなり九島の生徒同士で殴り合いを始める。
これには御辻の生徒もビックリだ。そりゃ普通は驚く。何してんだと思うわな。

よし。これでお前は俺のエモノだ。

タイマンに勝利した鹿嵐はそう告げる。
相手よりも大勢引き連れているが、闘う時はわざわざ1人でやろうとしている。
なんとも考えにくい行為であるが、これこそ九島イズムという気もする。
鹿嵐もすっかり九島の気風に染まった感じなんですなぁ。頼もしい。

他の九島の生徒もそれぞれのエモノを狙って大阪の街を徘徊する。
デカヒュドラも見事にリベンジを果たすことができました。
ビール瓶で殴られたぐらいで怯んだりしないし、武器を用いるようなこともしない。格好いい。

鹿嵐といいデカヒュドラといい、モブになったと思った人物の復権って楽しいですよね。
まさかこの2人の活躍が見れるとは・・・
この話だけ見たら主用キャラの1人と思われるんじゃなかろうか!?

というわけで、本当の主用キャラの1人であるシロの活躍の番が回ってきました。
シロはここらで目だっておかないといけませんな。ただでさえ4人の中では影が薄いほうのキャラなんですから!
相手は御辻のネームドキャラである津野
しっかり名前を名乗り相対しようとするが、津野の方はまともに戦うつもりはない様子。
榊の教えに共感するところでもあったんですかね?

通行人をぶつけられてからの攻撃に倒れるシロ。
そのシロを見下ろし、大阪出て行く日まで大人しくしとけと述べる津野。
芝居でも何でも負けて死んだフリしとけば、それ以上痛い思いせんで済むって話だ。
しかし、もちろんそんな言葉を聞くつもりはない。立ち上がるシロ。

耳障りなんだよ。君の言葉には何ひとつ納得できない・・・!

・・・せやから幼稚園児以下や言うてんねん。雨の日の天パなみに言うこときかん奴っちゃな!

わかるようなわからんような例えだな。
津野のその頭のウェーブは天パだったのか?

九島にはバカしかいないから。自分をだますなんて器用なマネはできないんだよ。
自分を貫く以外のケンカのやり方は知らないんだ

強く踏み込み、力強く一撃を叩き込む。
シロ得意の一撃が津野を粉砕。かなりの勢いで顔面を歪ませることに成功した。これは立てまい。

ヒトの命令に従ってる奴には、わからないだろうけどね。

見事にリベンジを果たしたシロ。通りがかったコウタも賞賛する。
が、まだまだであります。
前の乱闘中に押さえつけてきた2人を探しだして殴らないといけませんので。

――ホンマに、九島にはアホしかおらへんねんな・・・!

全く。相手するのにこれほど面倒くさい連中は他にいないでしょうなぁ。相手したくねぇ!!

津野がやられた話を聞いた宍戸。
榊では九島は倒しきれない。あいつには御辻の頭を下りてもらうと言い出す。
このタイミングで動き出すのか宍戸・・・
岳がやってしまう前に榊にやられてしまう未来が見えてしまいそうなのですが・・・
エモノを失った岳の拳の行き場所はどこに!?
まあ、榊にも蹴られてたし、普通に考えればそっちに向かうか。

九島の九島らしさってのがよくわかる回でありました。
主用キャラじゃなくても九島イズムは身に染み渡っているんだぜ!!相手したくない連中だよ、本当!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
ワンアウト、ランナーは一・三塁の場面で打順は二番の殿馬。
これは一挙に同点、逆転のチャンスが見込める場面である。

しかし、七夕の弾は速くて重い。
さすがの殿馬もタイミングが合わずに振り遅れている様子。
となるとスクイズか?
ありえるかとも思ったが、鉄五郎はないと考えている。
打てそうにない球でもなんとかするのが殿馬だからだ
バッテリーもスクイズはないものと決めてかかっている。ふうむ。

バットを短く持つ殿馬。
スクイズかと思わせたが、そうではなくそのまま強打。短く持つことで速度に合わせたのですな。
結果はライトフライ。ちょっと浅いが唐部の肩で捕殺はどうか?

里中のタッチアップ。
Kジローは見事にベースをブロックしている。これは抜けない。
が、ライトからの返球がワンバウンドになったためブロックが崩れた。
スキをついて回りこむ里中。しかし、Kジローの素早いタッチに追いつかれダブルプレー。
絶好のチャンスを得ていたが、結局この回スターズは無得点に終わるのであった。

唐部と丘の日給制システムはなかなか有効に働いているみたいですな。
本塁打は1本で100万か。まあ、そうそう打てるものではないですわな。

さて。六回表。ドルフィンズの攻撃は四番のKジローから。
先の回では走った結果得点することができなかった里中。心身ともに疲労していると思われる。
なのでこの回で一気に試合を決めたいドルフィンズ。
そういう意味では先頭にKジローが現れたのは大きいですな。
この男ならばここで特大の当たりとか出してきても不思議ではない。
ここでの追加点はスターズにとっては致命的となるが果たして・・・?

思ったよりも苦戦しているスターズ。
というか、思ったよりもドルフィンズにいい選手が揃っている。
ジャンボの活躍もまだ残っているし、まだまだピンチが続きそうでありますなぁ。

・てんむす
以勢神宮内宮宇治橋を経て、以勢神宮内宮は神楽殿へと向かう2回戦の勝者7人。
この7人の中で決勝に勝ち残った1人が天娘となり、天娘の所属校が天食祭優勝校となる。

勝ち残った7名は長い机に横並びに座る。
正面にはそれぞれの選手が所属する高校の選手や応援団が試合を見守ろうとしている。
少し離れた所にいる人たちは何者なんですかね?

2回戦で負けた私たちの分も頑張ってくれやと天子ちゃんに頼む遊ちゃん。
東北ブロック1位の秋田サンライズの代表である鬼頭彩菜さん。
中国ブロック1位の鮫島高校の代表である黒田ナナさん。それぞれの自分の高校の選手と気合を入れあっている。
そうか、鮫島高校は中国ブロックなのか。どこの県なのかねぇ。

そして、ついに目的である天子ちゃんとの直接対決を果たすことができる花ぽん。
大会前の雪辱を決勝戦ではらそうとする。おぉ。こう書くとまるでライバルキャラのようではないか!!
でも、気合を入れて勝利宣言をしてみたのに天子ちゃんはこっちを見ようともしてくれませんでした。あらあら。
どうやら天子ちゃん、集中しすぎて花ぽんの声が耳に入ってない様子。

ダンゴ頭大丈夫!?"ごはん楽しみ。他興味ない〜あひゃあひゃ"とか言うところでしょ、今の!!
そんな真剣に試合に挑むみたいな顔して、あんたおかしいんじゃないの!?

別におかしくはないだろ・・・

いやまったく。普通に考えればおかしくはない。
でも天子ちゃんは予選の3回戦くらいまではそんな感じの子でしたからねぇ。
花ぽんの反応も大筋では間違ってない。焦ってる顔が本気で心配してるようにも見えて可愛い。

あらあら。龍聖のおまけさん、やる気満々だね・・・
がんばって天娘にならないといけないもんね。ありもしない天娘の願い事叶えるためにさ。

天娘の願い事はあります!!

花ぽんの言葉はスルーしたのに、マリーさんの言葉には即座に反応する天子ちゃん。
意識している相手かどうかの差ということなのだろうか・・・
この天娘の願い事の話に興味を持ったのか話に加わる三ヶ月さん。天娘の願い事って豊穣祈願の話?

マリー「神事の天食祭に優勝して天娘になったら、何でも願い事叶うとかこの娘思ってるのよ」
三ヶ月「・・・なんでもって、んなアホな
マリー「でしょ〜〜」

おや、三ヶ月さんも天娘の願い事の話、知らなかったんですね。
前回何やら気にしてたような様子を見せてたが・・・単に初耳だっただけというオチとは!!
でも、三ヶ月さんの反応はしごく当然だと思われます。そりゃあ、んなアホなとも言いたくなるわさ。
しかし、否定される度に天子ちゃんの怒りゲージはどんどんと溜まっていっている。
こ、こりゃまた怖い顔してきそうな気がするのう。

と、このタイミングで司会から決勝戦の料理の発表がされます。
いい割り込みだ。珍しくナイスだ司会。マイペースなだけかもしれんが。

ともかく、決勝戦の料理はこちら――ラーメン!!

ラ・・・ラーメン!?
よもやのラーメンである。日本の神事の決勝戦までカタカナ文字の料理で来るとは、一体誰が想像しただろうか!!
ちなみに1杯200g。大変熱そうなラーメンである。
熱さにトラウマを抱えている天子ちゃんには厳しそうな料理だ。
さらに、この暑い中で熱い物を食べないといけない。これまでの中でもさらに苛烈な競技となる。
九士朗も、体の内外両方から熱に苦しめられて、下手したら熱中症ものだよと心配する。
いやあ、熱中症なら1、2回戦の炎天下での戦いでも充分なると思いますよ・・・
それでならなかったのだから大丈夫ですよ。たぶん。

そしてこちら、一見ただの醤油ラーメンですが、実は天食祭のための特別製!!
神宮の神様へのお供えを作るためだけにある、畑や浜でとれた食材を使い作られた、厳粛かつ聖なるラーメンなのです!!

ほう。聖なるラーメン
なんだか凄い単語だな。厳かな様でいて全くそうでない様で。

なお、やけど防止のためにスープは飲まなくて結構です!!

おっと。重要な話が出てきましたね。飲まなくていいのか。
わんこそばの時のように、言い忘れてましたが飛び出さなくて本当によかった・・・!!

そして勝負は60分勝負!!
その60分の果てに勝者となった天娘は――
一般人の謁見は許されぬ日本の総氏神の祀られる、以勢神宮内宮御正宮へ特別参拝する権利が与えられます

ううむ。そう聞くとなんだか凄いことに思えてくる。
本来ならばやんごとなきお人のみが謁見を許される場所に、一般人で立ち入ることが許される。
そう聞くと、願い事の1つぐらい叶えれてもおかしくないような気がしないでもない。
まあ、以勢神宮の話なので、現実とはまた違う話なのかもしれませんがね!

スゴイ神様だからってお参り1つで願いが叶うわけないでしょ、とマリーさん。
おまけが天娘になれるわけないんだからさ、とも言ってくる。

天娘になります。
予選決勝で私達を相手にもしなかった龍聖の人達・・・
赤西さんや私達をバカにする東京の人たちにも、私はこの決勝――絶対に勝つ

立浪部長は、勝ち負けよりも女の子らしくゴハンをいっぱい食べてほしいと言っていた。
その言葉を思い出す天子ちゃんであったが、口から出てきたのは絶対に勝つという言葉。
表情も怒りに満ちている様子ですし・・・これでは花は咲かせられるのかどうなのか。

やる気があるのはいいが、入れ込みすぎてる感じのする天子ちゃん。不安な状態ですなぁ・・・

さて、全選手にできたて熱々のラーメンがいきわたりました。いよいよ決勝戦の開始です。
さすがに最後ということもあり、マリーさんは最初からリボンを取って臨戦態勢。
三ヶ月部長も最初で1杯差をつけないといけないので、準備運動を始めている。
これが泣いても笑っても最後の闘いとなるか。決勝戦、始め!!

7人の選手が続々とラーメンに箸をつけていく。
やけどに気をつけ、ゆっくりでもいいからしっかり冷ましながら食べる天子ちゃん。
だが、その両隣に座る三ヶ月部長とマリーさんは派手な食べ方を開始する。
箸で麺を多く掴み、高く持ち上げる。ぐいっ。

なんだい、この2人の食べ方は!?

混乱する天子ちゃん。
なんだいと言われても、麺を冷ますために持ち上げているんじゃないかい?
熱々のスープに浸したままでいるより、外気に当てたほうがすぐに冷めるのは言うまでもないはず。
さすがに手馴れた様子の2人であるが、他の面々もこの手法を真似るのであろうか?気になります。

しかし、スープを飲まなくてもいいのなら、ちゃんと食べきったのかってわからなくならないのだろうか?
こっそり麺を少しだけ残してスープの底に沈めておくとか。
1杯でできるのはわずかな量だが、何杯にもなれば大きな差になる!おっと、こりゃ黄桜戦法じゃないか。
と思いきや、取材協力にあげられているテレビ東京の大食い王決定戦ではこの手法は使えない様子。
食べた後の丼に小さいざるを通して食べ残しがないかチェックするそうな。そうなのかー。

そういえば、その大食い王では決勝がラーメンなのは定番らしい。
なるほどね。天食祭もその定番に倣ったということなのか・・・

どうでもいいが、何でこの決勝戦では全員名前付きのゼッケンを着用しているのだろうか?
7人しかいないし、もう名前の判明した人たちなんだから別になくても・・・
むしろ、名前の判明していない子が多い1、2回戦で着用していて欲しかったぜ。

・ガキ教室
自ら教師をやめると言い出した晶。
これを聞き、須藤母はどんな反応を見せるのか。
いや、先に反応を示したのは息子の須藤くんの方であった。
慌てて立ち上がり、外に向かう。塾に行ってる場合じゃねえって話だ!!

というわけで、男2人。お茶でもしながら語り合うこととなりました。

先生・・・あんなカンタンにやめるなんて言って大丈夫・・・?ウチのママ本気だよ・・・

心配そうな様子の須藤くん。
晶はオレがやめることになってもお前のこととは関係ないから気にしなくていいと返す。
いや、気にするなと言われても・・・
このタイミングでやめられたら、どう考えても自分のせいでと思っちゃうに決まってましょうに。

そんなことより、お前!那須んちでメシ食ったんだって?

おっとその話に持って行きましたか。いい笑顔してるな晶。
ただ、これだけはということも聞いてくる。ちゃんと謝ったか?という話だ。
悪者にならないよう、大人には暴言のことは言わない晶。
しかし、暴言は暴言。ちゃんと那須くんに謝るように説得する晶であった。

あれはー・・・別に本気で言ったワケじゃないし・・・
先生には・・・あの・・・ボクの立場もわかってほしい・・・

確かに面倒くさい立場に立たされている須藤くん。
兄がなまじトップの成績で海成に入ったりするので、弟にも過大な期待がかけられることとなっている。
ちょっと頭がいいくらいでは入れない。普通に学校の授業を受けているだけではダメなのだ。

ボクもっと!もっともっと勉強しなきゃ・・・

追い込まれているのはわかるさ。授業中に他の勉強をするのもわかる。
でも、だからって友達にヒドイこと言っていいっつーことにはならない。
その点については須藤くんも理解している。
自分が言ったことは暴言だとは理解している。が、今更どんな顔で謝ればいいのや
らって心境なんでしょうなぁ。 謝るべきという思いはあっても、その一歩が踏み出せない。分かる話である。

学校に来たくないのかどうなのか。須藤くんに尋ねる晶。
そういうわけではないが、ママが許してくれないとのこと。ふむ。

ママのことはオレがなんとかするから、とにかく登校しろ!で、那須にちゃんとあやまるんだな

晶にしてみれば、それが一番大事ってことになるんでしょうな。
自分の進退よりもそっちを気にかけているのが分かってしまう。ううむ。
ついでに、那須くんの家で何を食べたか聞く晶。まずくてもガマンしたか?って・・・失敬な。

残り物のカレー・・・いただきました。すごく・・・おいしかったです

その時のことを思い出し、しんみりした表情になる須藤くん。
カレーならあんまり当たりハズレねーしと返す晶。やっぱり失敬ですな!!
那須くん地の料理食べたことあるってのかよ!!とか書いてたらナスカレーとか浮かんじゃったぜ。美味そうだ。

先生・・・幸せって何ですか?
勉強して、いい学校行ったら、ボク幸せになれますか?

おいおい。中学生がいきなり何を聞いて来るんだよ。
いや、中学生だからこそ悩むテーマなのかもしれないが。でも答えにくいなこの質問。
さすがに晶も考えてしまっている。

よくわかんねーけど・・・幸せって感じる時が幸せ・・・なのかな・・・
だからその・・・人それぞれつーか・・・

まあ、人それぞれとしか言いようがないですわな。
傍から見れば苦労してそうでも、本人たちは幸せそうだったりすることもあったりする。
漫画家の先生たちも苦労して毎週描いているけど、書き上げた時は充実感があったりするんだろうな。
その瞬間は幸せだったりするのだろうかどうなのだろうか。感想書き上げたときは充実感あります。

先生は?先生は今、幸せですか?

残念ながら、ここんとこ幸せと思ったことァねーな

先生になってからトラブル続きですものねぇ。さすがに幸せを感じているヒマもないか。
生徒たちが問題を起こさないようになって平穏が訪れれば幸せを感じることもあるかもしれませんがねぇ。

というところで、須藤くんとの話し合いは終わり。
やはり学校に来て那須くんに謝れというのが一番言いたかったことなんですな。

さて。ついにPTA総会の日がやってきました。
さすがに晶が須藤くんを叩いて問題になったことは生徒たちも知っている様子。
やめさせられちゃうのかな?と心配するピロアキ。
一方シノケンは先生調子いいし、大丈夫じゃない?と気楽な様子。どうですかねぇ・・・

体育館ではPTA総会が進められている。
PTA会長から事件の概要が説明され、晶の処分を学校側に求めようとしている。
まずは、晶に事件のことについて謝罪なり何かないか尋ねられる。
それに応えて壇上に立つ晶。

え〜父兄の皆さん。今日はお忙しい所すいません・・・今回の事件の被告人、片桐晶です!こんにちは!!

うむ。さすがは調子のいい先生だ!ダメじゃん!!
さすが最初の挨拶でもやらかした男なだけある。こいつにマイク持たせるな!
こりゃ村山主任も頭が痛くなる。ミカワ母も思わずずっこける。

私、片桐晶は今回の責任をとり、教師をやめます!
せっかく来ていただいたのに早く終わっちゃってすんません!ご清聴ありがとうございました〜〜!

総会、速攻終了!
弁解どころかいきなりの辞職の宣言にざわめくPTAの父兄。
はてさて、本当にそう上手くやめることができるのだろうか・・・?
華沢校長は驚き、須藤母は落ち着いている。
落ち着いてはいるが、どういう心境でいるのかよくわからない表情の須藤母。
うーむ、それぞれに思惑があるような気もするし・・・はたして晶がすんなり辞めて片付く問題なのだろうか?

PTA総会の話は生徒も知っている。
ならば、その日の出来事を母親に話している子も多いだろう。
であるならば、PTAの方からその日の事実を述べるヒトが出てきてもおかしくない。
ミカワ母辺りはやってくれそうな気がするが、はたしてどうなることやら。楽しみなようで不安である。

・怪獣ヒーロー
新人賞出身の鬼才、本誌デビュー。
石丸なお先生の特別読みきりが掲載だ!!

怪獣ヒーローと呼ばれた伝説の少年
強いだけじゃなくカッコイイだけでもない。
でっかくて無謀で優しくて・・・憧れを追いかけた男の、青春エレジー!!

ヒーローに憧れた。あいつみたいになりたくて・・・
でもどうやらオレには・・・その資格がないらしい・・・

ケンカに敗れて天を仰ぐ少年、神風
どうやら友達から金を巻き上げた三年と戦ったが力及ばなかったらしい。

こんな時いつも思うんだ・・・あの声がどっかから聞こえてくるんじゃねぇかって。

小学生の頃。神風くんが苛められているとどこからともなく現れてくれる怪獣ヒーロー。
たぁぁがぁぁしぃぃ〜と叫びながら走る姿はまさに怪獣!!

お金を取り戻すことはできなかった神風。友達に詫びている。わざわざ詫びることでもありますまいに。

別に偽善でやってんじゃねぇんだ。オレの行き方は・・・あいつならこうしてたって生き方だ・・・

自分もヒーローを目指して頑張ろうとしている神風。だが上手くは行かない。
どうしてかは自分で理解している。途中で諦めてしまうからだ
ウルトラマンでいうなら、カラータイマーが鳴る前に宇宙に引き返してしまうようなものである。
いや別に3分立つ前に帰ってもいいんじゃない?怪獣を倒してさえいれば。

怪獣ヒーローことダーちゃんは6年の時、父親の仕事の都合でアメリカに行ったっきりらしい。
会いたいよと呟く神風。その時、眼前に現れたのは・・・去っていったはずの怪獣ヒーローだ!!

ダーちゃんこと大安丈。十六歳。
十四歳の時ダンプにひかれてその後遺症がまだ残っているらしい。
ようするに、頭を打って昔の記憶がないそうな。ハハァ。
この学校にやってきたのは父親の強い希望によるもの。
それは、唯一無二の親友である神風たかしがいるからである。彼なら救えるかもしれないと・・・

というわけで、子供の頃の記憶を手繰るために色んな場所を2人で歩く神風とダーちゃん。
思い出を語るが、ダーちゃんは何も思い出せない。なんだか哀しいですね。思わず泣き出す神風。

デブで悪人ヅラのくせに正義感が強くてよ、バカ強ぇのに絶対いばったりしねぇ。それが怪獣ヒーロー大安丈だ!!
オレはなぁダーちゃん。三歩歩きゃあ石にけっつまずいて転んでばっかのダメな男だ。
でもなぁダーちゃんとの思い出が・・・あの日々があったから・・・
今まで胸張って立ち上がってこれたんだぜぇ・・・

昔、泣き虫たかしと呼ばれていた神風。
その神風をいつも助けていたダーちゃん。
そんな神風がヒーローであるダーちゃんを失い、気持ちだけでもダーちゃんみてぇにってやってきた。
だから、一人でも戦えると神風は言う。

再び3年の不良にお金を奪われようとしている武本くんを救いに走る神風。
多人数相手に立ち向かう。今日はいつもとは気合の入り方が違う。カラータイマーが鳴っても絶対終わんねーかんなぁー!!

その言葉通り、今までとは別人のような暴れ方を見せる神風。
それでも多勢に無勢か、ボロボロになる神風。それでも立ち上がる。
その姿を見て武本くん。オマエはオレのヒーローだ!と言ってくれる。嬉しいねぇ。
そして、ぶっ飛ばされる神風を見て昔の記憶を呼び起こされるダーちゃん。フジュルルル。

意識が薄れていく中・・・確かに聞こえた・・・オレのヒーローの声が・・・

なんともいい話でありますな。
その後、ダーちゃんの記憶が戻ったのかどうかは定かではない。
が、昔のように神風のピンチには駆けつけてくれるようになりました。

オレらはこれからも一緒さ・・・未来の自分を奮い立たせてくれる・・・最高の思い出を作っていくんだ。

そいつがいるから強くなれる
泣き虫でもヒーローになれるんだってお話でありました。
いい話であるが、本当ダーちゃんが悪人ヅラすぎて困る。
というか、普通に喋っているシーンがあると凄く違和感を感じてしまって困る。怖い!

多少コマが白い、というか40ページある割に内容が薄い感じはしないでもない。
ですが、テーマは充分伝わってきましたし、いい話であるとは思える。
石丸なお先生の次回作に期待するとしましょう。

・スポ×ちゃん!
初めての公式戦である江東区大会を終えた4人。
休日あけての平日であるが、1時間目が終わっても教室にリリィの姿が見えない。
その1時間目が終わった休み時間のタイミングでかすみんのもとにやってくるアヤちゃん。
どうやらリリィから連絡を受けた様子。

いやぁ〜朝起きたら右足がすっごい腫れてたんだヨ〜。
病院寄ってから登校しようと思ったら「骨折してます」だって♪いや〜〜まいったネー。あっはっは。

なんてアッケラカンとした口調で述べてくるんだ!こりゃ驚き。
よくもんじゃ食べてる余裕があったものである。
いや、すぐに病院にいかずに寝たりしたから悪化したのかもしれませんけどね。
寝相が悪かったのが一番の問題だったりして。

今日明日は自宅で安静となったリリィ。
一人暮らしだし、足が悪いのでは買い物にも行けない。
というわけで、放課後お見舞いに行くことになりました。

食事等を買い込んで、リリィの済むアパートにやってきたかすみんたち。
入口のカギは開けっ放しというリリィ。無用心ですなぁ。
入ってみると、やたらと元気なリリィの姿があった。
まあ、病気ってわけでもないし、足を使わなければ元気に振る舞えますわな、そりゃ。

元気そうで何よりであるが、しかし・・・汚い部屋だ。
ずぼらな性格なのが見て取れますね
。 コンビニ袋の散乱もそうだが、洗濯物がそこらに放り出されている辺りがリアルである。
正直、ずぼらな子がロフトを使うのはオススメできない
なぜなら布団を干すのが凄く面倒くさいからである。干すのも戻すのも面倒くさい!!
高校卒業する頃には煎餅布団になってそうだな。

というわけで、掃除と選択をすることになった、かすみんたち。
まるで1人暮らしの大学生のもとにやってきた母親のようでございますね。

洗濯を開始しようとするかすみん。
その洗濯物の中には男物の下着が紛れ込んでいた?こ・・・これは一体!?
ダミーのパンツ?ダミー?誰だ?外国人か!?
いや、それはないでしょう。落ち着けかすみん。

女の子の1人暮らしと思われないよう、ダミー用に干すためのパンツですな。
リリィはこれを父からもらったとのこと。女の子の1人暮らしは何かと大変そうですものねぇ。必須か。
まあ、リリィは楽だからという理由で実際に穿いていたりするみたいですが・・・
下着ドロがいたとしても、まさかトランクスを女子が穿いているとは思うめぇ。

洗濯機を動かし、部屋に戻ってくるかすみん。
中ではアヤちゃんが看護婦の格好をしてリリィを解放していた。
そして、ネコミミをつけたナノちゃんが傷に向かってゴロゴロと喉を鳴らしていた。な、なんだこの光景は・・・

アヤ「やっぱり看護は形から入らないとね。さっき寄ったディスカウントストアで売ってたのー♪」
ナノ「知ってるかニャ?かすみ。ネコがノドを鳴らすゴロゴロ音には骨折を治す効果があるニャ!!

それは本当の話なのだろうか。眉唾だな。
というか、本物のネコじゃないっしょ。
本当に治るのかどうか、ウチにきて試してみてくれやがりなさい。

流されるようにしてメイド服を着せられるかすみん。うむ、よく似合ってますな。
その姿のままご飯を作り、食事を開始する。
ううむ、ナースとネコミミとメイドが一室に・・・どういう漫画だっけか、コレ。

かすみんは家のことをやっているのか、料理は得意な様子。いいですねぇ。
ご飯にみそ汁をかけて怒られるリリィ。コラーッ!!
全く。「ネコまんま」はご飯をみそ汁に入れるのが正解だというのに。
いや、そういうことじゃないと思いますよナノちゃん。ネコミミ状態だと説得力あるな!!

かすみんをお嫁さんにしたいと取り合いを始める3人。
うむ、かすみんは武道はさておき、いいお嫁さんにはなれると思いますからねぇ。
色々とからかい甲斐のある子である。

食事を終えたところでテレビを点ける。
どうやら今日は先の大会の放映日らしい。皆で見ようという流れのようですな。

まずは茜が小学生に1勝!

あ、やっぱり小学生だと思われたままだったんだ!そっかー。
そして、かすみんの転倒シーンもそのまま流れている。これは恥ずかしい。
リリィも映っている。さすがに華があるなぁ。素人とは思えん。

大会の様子を放映した後は斉藤茜ちゃんのインタビュー。
今回は惜しくも準優勝という結果。あと一歩というところでした。でもっ!

次はプリ☆マス全員がスポチャンに挑戦します!!

そういえばグループなんだよなと思ったら・・・まさかのプリンセス☆マスケティア5名全員参戦!!
これは驚きの展開である。
茜ちゃんの出番が今後もあるといいなぁと思ったが、まさかアイドル軍団を引き連れてくるとは・・・
他の子もなんらかの武道の心得があったりするんでしょうかね?

こうなってくると、リリィたちも5人目の剣士を見つけないといけないのではなかろうか?
新キャラの導入になるか、紅葉ちゃんの加入になるか。楽しみな話である。
まあ、リリィのケガが治ってからの話になりそうですけどね。

・ラララライブ
これで・・・分かったろ・・・?
そんなボロボロになってまで歌う必要なんてないんだ・・・芋村シロー。お前はボーカルにはなれない

いきなり荒野でそう告げられるシロー。
あ、あれこの人前にどこかで見たような・・・?

遡ること3時間前。午前0時。埼玉某アパート。
家族が寝静まり、集中できる環境でシローは初めての試みをしていた。

歌詞を考えるぞ!!

これもボーカルの役目って奴ですかね。必要な話である。
メロディは決まっているのだが、これまでは毎回アドリブで歌詞を変えているらしい。
それはそれで凄いことのような気はするが、聞いているほうは落ち着かないな。演奏している方も。
というわけで、ちゃんとした一つの曲にしようと考える。

しかし、いざ考えようとするとなかなか思い浮かばないものである。
ならばこれまで歌ってきた歌で考えてみよう。
たとえばフジコさんと初めてライブをしたときのこと。

俺は幼なじみのななみへの想いを歌った・・・そうだ。あの想いをもう一度歌詞にするんだ!

素直な気持ちを歌詞にしてみる。ふむ、悪くない。
が、ここで変なユーモアを出してみたりするのが間違いの元だったりする。なんじゃこりゃ。
リズミカルかもしれないが、何言ってんだかさっぱりである。
まあ、歌って割とそういう部分もあったりしますけどね。歌詞だけ聴くと繋がりがおかしかったりとか。

オイ・・・いいかげんにしろ。さっきからずっとふざけた歌詞作りやがって。

突然足元が底なし沼に変貌する。
引きずり込まれたシロー。気付いたとき、そこはコンドルが舞うモニュメントバレー。
そして目の前には先住民の姿があった。流暢な日本語喋ってるー!!

はっきりと夢と断じるシロー。そりゃそうですよね。
だが、先住民さんはさっきまで書いていた歌詞ノートについて感想を述べてくれます。
マジ最っ低でしたー、と。グフォ。

確かに歌詞については微妙といわざるを得ない。
真夜中は人が理性を失いやすい時間とのことだが、それが影響しているのだろうか。
ん・・・?まてよ。自分も感想を真夜中に書くことが多いんですが・・・この感想が正気ならぬと申したか!?

それはさておき。先住民はさらに歌声についても述べてくる。

ズバリ言うぜ。
お前、ボーカルに向いてないぜ。
他のメンバーに引っぱられてかろうじてついていってるだけで、才能ないよお前。
この先進めば音楽のことしか頭にないイカれた連中ばかりの世界。
「歌うのが好きー」くらいじゃ、すぐはじき飛ばされるぜ。
辛いだけの非日常より、おだやかな日常に戻った方が・・・幸せだぜ。あきらめな・・・

耳に痛い言葉でありますな。
それはおそらくシローも常々感じていることなのでありましょう。

倒れ伏すシロー。起き上がる気配はない。
しかし、そこに突如流れ出すメロディ。なんだこのうるさい曲は!?

・・・これは、俺が以前ストレス発散に使っていた曲・・・「夜明けのファイヤー」
俺が・・・一番最初に惹かれた音楽。聴くだけで、人をまるで別世界に連れていった曲・・・
うるさくなんか・・・ない。この人たちにあこがれた。
あきらめろ?
言われなくたって・・・あきらめてたよ
オレが歌手なんて、バンドのボーカルなんて無理って!その位の理性はあったよ!
でも根拠なく俺の歌いいとか言う女のせいで、一歩ふみ出す勇気、出ちゃったんだ・・・!
もうこの先ガケっぷちだろーが、俺はやりたいことやるっ・・・

見事な決意を披露するシロー。
そう、先住民さんもその言葉が聞きたかったのだ。
ってアナタ一体何者なんですか?え・・・音楽の神様・・・?

なんとも不思議な夢でありましたな。どこまで信じていいのやら。
この音楽の神様、前にシローの夢見た未来に割り込んできた人ですよね。
なるほど。神様じゃあ俺を倒すにはまだまだ早いと言われてもしょうがないよな。
まさか、あの時の誰なんだーの叫びに答えが出される日がこようとは・・・恐ろしい!!

で、歌詞とバンド名はいつ決めるんでしょうね。

・秘境ハンター
持ち込みをしているらしき文学少女。しかし、評価は芳しくない。
受ける評価に内心で反発する少女でありました。

ボクの作品は高尚で、ワカる人が読みさえすれば絶対――絶対そうにきまってる!

理解できないのは読み手のせいだといいたいわけですね。
ふむ。認めたくないものだなって話か。

というわけで、多くの人に読まれる可能性のある場所に出展する少女。いわゆるコミケですかね。
しかし人は素通りしていくのみ。
たまにパラ読みをする人がいるくらいで全く売れる気配はない。
硬い文章の話らしいし、こういう場所にはそぐわないんじゃないですかね?
少なくとも一見で購入を決めるには難しいと思われる。

なんで?なんで売れないの?オリジナル同人小説だから?違う。他の同人作家は売れてる人もいる。
宣伝――そうだ。まだここで売るの2度目だし、ボクの小説のおもしろさにまだ気付かれてないだけ!次こそ絶対!

とぼとぼとしながらも前向きな様子を見せる少女。その意気やよし。
しかし、その目には驚きの光景が映っていた。
通りがかったのはコスプレイヤーが写真撮影を行っている場所。
どこかでみたようなイカの娘や雌豚が撮影されています。
そんな場所に銅像がひとつ。有名な考える人ですねって、こ・・・このゴーグルは・・・!?

・・・も、もしかして銅像の・・・のコス・・・プレ!?マニアックすぎる。

こんなコスプレやってれば逆に目立ちそうなのだが、誰も見ていない。存在感うすいのかな?
少女は銅像を気にかけてしまう。ここまで無視されてきつくないの?ボクだったらとても耐えられないよ、と。

・・・すごい。揺るがない自信・・・なのか・・・まるで迷いを感じない。揺るがない自信・・・

思い切って銅像に声をかけてみる少女。
それに反応する銅像。よかった、本物の銅像ではなかったんだ!
反応してもらうために大声を出してしまって注目されて恥ずかしげにする少女でありました。

少女は問う。そのコスプレは誰からも注目されていないのに、なんでそんなに揺るがないでいられるのか、と。
話しかけるまで全く動くこともなかったし、何を考えてこの場でコスプレをしていたのだろうか。

・・・コス・・・プレ?

どうやらそういう意識そのものがなかったみたいです。
秘境ハンター仙道天歩さんがいうには、コスプレではなくギタイ。そう、擬態を行っていたというのだ。

危険をさけ、秘境を守る者たちを刺激せぬようその地へたどり着くため擬態をする
――んだが、俺の修行不足だったのか・・・今回はお前にみつかってしまった。

ハハァ。修行の一環だったわけですね。
コスプレ空間なんて一般人から見ると異郷のように映るが、その中に置いても異様な行為をしていたわけだ。
言ってることに現実味がなさすぎてさすがに困惑している少女。

ワケわかんない。ワケわかんないけど、この人の目を見てると――不思議と信じてみたくなる。
なぜかワカらないけど、もっとこの人のこと知りたい

なんでしょうかね。仙道さんには巨乳を惹きつける何かでもあるのでしょうか?
前回のヒロインもやけにムチムチした感じの少女でありましたし。これが秘境ハンターの力・・・?

聞かせてください。あなたの夢、目指すものって――!!

――ロマンあふれる地、心揺さぶる場――いわゆる"秘境"を見続けるコト。

そう、それを求めるのが仙道天歩。
お伽話みたいな話であるが、確実にあると断言する仙道さん。

だから秘境ハンターは存在し続けられる

揺るぎないですなぁ、仙道さん。
少女はそんな姿を羨ましく思ってしまう。あなたの進む道はボクなんかよりよっぽど厳しいハズなのに。

ボクなんてほんの一度二度批判されただけで、自分自身を信じることができなくなっちゃった。
これまでは書き続けることが楽しくて楽しくてしかたがなかったのに。

哀しげに語る少女に、ついてこいと言う仙道さん。
そしてやってきたのは高い高い塀のある場所。
その何の突起もないコンクリートの壁をすんなり登っていく仙道さん。ヤモリかお前は。

壁を登りきり、向こう側に消える仙道さん。そして中から大きな扉が開かれる。
秘境ハンターに連れられてやってきたのは森の中にある倉のような所。
カラスが一斉に飛び去ってみたり、臨場感は抜群だ。秘境っぽい。
こんな所に何があるの?という少女に、お前の目指す道がここにあると返す仙道さん。

倉の扉を開くと・・・そこにあったのは蔵書。それも膨大な数の本を蓄えた蔵書である。

ここはとある作家の蔵書室
見てみろ。ここには一人の作家の人生すべてが記録されている。
この作家は生前多くの作品を書き続けたが、そのほとんどが国に批判され発行禁止に追いやられた。
運よく出版できても作中の殺人が模倣され作家自信に容疑がかけられる始末。
だがこの作家は書き続けた。誹謗・中傷・批判に負けずさらなる作品を生み続けた。
そして・・・ついに彼は認められた!彼の名を知らぬ者は一人もいないほどに――

ここは普段一般には公開されていないが、特別に開けてもらったそうな。ある意味"秘境"でありますな。

その蔵書の量。作家の生き様に圧倒される少女。
そして仙道さんに、書き続ければいい。進み続ければいいと諭され涙を流す。

うん。やってみる。こんな大先生のようになれるかワカんないけど――

楽しみにしている。お前の作り出す"秘境"を――!

こうやって生まれる秘境もあるってことなんですなぁ。なんだかいい話でありました。
作中で出てきた大先生のモデルは江戸川乱歩ですかね?
貼雑年譜と書かれたタイトルも並んでいますし、間違いないと思われる。
なるほど、確かに有名な大先生でございますな。小学生の頃、この人の推理小説にハマったものである。

批判に晒されながらも書き続けるのは難しい。
商業主義に関してはさておき、とにかく進み続けるって言う姿勢は大事なんじゃないでしょうか。
少女の作品もいつか認められる日が来るといいですな・・・

それにしても今回の少女は属性が多すぎないかね?
メガネの文学少女にして巨乳でボクっ娘だ。なかなかに過積載である。
一話しか登場しないのが惜しく感じられてしまいますなぁ。

・弱肉強食 ガチ恋バトル
女子高生のストレス発散のひとつ、ヤケ食い
気持ち悪くなるぐらいケーキ食べ放題を堪能したみゃーこさん。
今日の授業で二宮くんをフッたことを後悔している様子ですな。

さすがに友達にはバレバレな様子のみゃーこさん。そりゃあ気付かれるさ。
そんなみゃーこさんが帰り道に目撃したのは・・・
夜の公園のベンチで女性と抱き合い歓喜の涙を流す二宮くんの姿でありました。ポンッ。

翌日の昼。この学校の屋上は男女問わずお弁当を食べる場所となっているらしい。
二宮くんは語る。今回こそはマジでイケそうなんだよ!と。
だから今朝から背筋がゾクっと妙な悪寒や重圧。時に殺気すら感じるんだけど、カゼひーてる場合じゃねーんだよ。
と語っているが、それはカゼの諸症状じゃないと思いますよ。
ああ、殺気を放っているみゃーこさんの姿が背後に・・・

とはいえ、相変わらず素直になれない様子のみゃーこさん。
おかげで周りの男子からは、二宮くんのことが大嫌いなのだと断じられる始末。ちゃうねんのにねぇ。

ともかく、ここで愛子先生登場。
二宮くんに例の如く話を聞いて恋問答を開始する流れとなりました。

昨日、突然だったんスけど、しばらく疎遠中だった彼女から久々に連絡が来て――

なるほど。弱っていたらしき彼女が甘えに来たという話ですか。
その場面をみゃーこさん達が昨日目撃したわけですな。
それで、その場はその限りで先にまでは進んでいないと。なるほどね。

その彼女がうさぎであるということは二宮くんも理解している。知っていて手を出しているそうな。
そう、今回の二宮くんは挑んでいるわけではない。挑まれているのだ
恋問答を学びわかったヤツらの特質・戦法・・・
我らの騎士欲を逆手にとってガッチリゲットこそがヤツ等の常套手段!ならばッ!!
その策にあえて乗っかり逆ゲット!!
つき合うっつー既成事実さえ手にはいりゃこっちのもん!という考え方でございます。

ほう。この考え方は正解なのか?
愛子先生が言うには、対うさぎ唯一の『負けるが勝ち戦法』として評価される策らしい。ほう。

コレでリベンジ達成だと嬉しそうにしている二宮くん。
前に彼女にフラれて疎遠になったのに、まさかの復帰。なるほど、リベンジと言えなくはないかな。
しかし、そんな様子の二宮くんに、みゃーこさん。聴かねばならぬことがあるみたい。

なんかさ・・・二宮はホントにその娘好きなの?
さっきからまるで自分に気があれば誰でもいいみたいに聞こえるんだけど!

いいよ。あとはそこにカワイイがつけば

ううむ。ハッキリした返答ですな!
愛するより愛されたい性質。ってわけでもないな、この男の場合は。
節操がないといえるが、すこぶる素直なだけと言われても、そうだなと思える。

とにかくオレは勝利が欲しいんだ!!彼女持ちの明るい青春送んのが今の人生の目標なんだよっ!!
お前に文句言われる筋合いねぇよ!一切関係ねぇんだから!!

おやおやこれはいけませんね。あらあら、泣いちゃいましたよみゃーこさん。あらあら。
ぢくしょおおおおと泣きながら去っていく姿はなんだか面白可愛い。
さて、みゃーこさんを泣かせた二宮くんは友達から軽く制裁。
そして聞かされる。リベンジは達成できていないことを。

実はそのうさぎの目的ってね、二宮くんのゲットじゃないんだよ。

ほう。それはつまり――?どういうことだい?それについては愛子先生が解説してくれる。

作為無作為にかかわらず涙は女性の必殺的武器!
大前提として男子諸君はそれを肝に銘じておいてください!
そして人は誰も心を温め癒したい時があるもの!
そこであみ出されたのが――優しさの使い捨てカイロ法!!!

な、なんともキッツイ文言であるなぁ。
弱った時に人の優しさに触れたくなるってアレか。
でも手を出そうとすると見事するりとかわされると。
向こうから呼び出しはあるがこっちの呼び出しには応じてくれないと。わかりやすいな!!

弱った女はオトシ安いなんて言葉もあるが、どこまで本当か怪しく思えてしまうぜ。
まあ、男をカイロとして使うぐらいの弱り方でしかないいうことなのかもしれませんな・・・
これが世にいう、いい人止まりって話ですな。

てなわけで、リベンジを果たしてなかったと気づかされた二宮くん。
ちっくしょおおおと泣きながら走り去る。
そしてみゃーこさんがいる場所へとやってくる。ここは二宮くんの泣きスポットだったらしい。
なんだか似たもの同士ですな2人。

二宮くんがリベンジを果たせていないことを知り、安心した様子のみゃーこさん。可愛いですな。

涙は女の最大の武器である。
が、出そうと思って出せる内はその程度の武器だとのこと。ふむ?

仰る通り、女の子はとても奥深いんですもの。真なる最強の武器に自分一人では届かない。
だからこそ男の子が引き出してあげてくださいな。

ふうむ。分かるような分からないようなって話ですな。
まあ、素直になれないみゃーこさんは実に可愛いと思いますですよ。ハイ。

というわけで、ガチ恋バトル終了!!
まあ、女子のことはやはりよくわかりませんねぇって話でありました。
二宮くん自身が特殊なケースの男子ということもあり、あまり参考にはし辛い。
みゃーこさんのような相手がいるのであれば、そりゃあ嬉しい話であるが、現実はなかなかにねぇ。
それよりも、女限定極度のアガリ症の克服方法を知りたいところでありましたな!

最初の頃に比べると最後の方は読みやすくなってきている感じはしますな。
とっちらかった感じがまとまった感じになってきたからだろうか?
絵柄的には好きな方なので、話作りに頑張っていってもらいたいものである。
というわけで、竹野嘉恵先生の次回作に期待しています。

・木曜日のフルット
締め切り間際で待たされているのに眼前でイチャつかれちゃ、たまったものではありませんな。
せっかく編集者がいるんだし、批評してもらったどうなんでしょう鯨井先輩。
絵はあれなのにキャラデザインは一貫しているのはえらいと思う。

しかし、この編集者さんの名前は沢村さんというのか・・・
なんだか名のある編集長の名前が2つぐらい混じっているような気が・・・!!

・総合感想
まさかの3Stars.復活!!
いやあ、この予告には驚かされましたねぇ。久々の衝撃でありました。
3Stars.の連載開始時期から始めた当サイトとしては感慨深いものがあります。

というわけで、次号はフクイタクミ先生が巻頭カラー巨弾62Pでの新連載開始!!
カラー絵からしてエロスな香りがするが、相変わらず情念の溢れちゃってるお人である。
どんな作品に仕上がっているのか、楽しみでありますなぁ!!

さらに、次回は阿部共実先生の新作よみきりも掲載
色々と濃い号になりそうであります。期待して待つとしましょう!



2012年 49号


・弱虫ペダル
長かったIHのゴールももはや目前。
勝つのは総北か箱学か。坂道か山岳か。最後の瞬間までわからない。
両校の面々ももう全力で応援するしかないという状況だ。
こんな時でも手嶋さんと青八木さんは息がそろってますな。

空耳が。皆さんの声がきこえる。
でもすいません。ふり返って答えることができません
もうほとんど力のこってないから。
ボクにできることはひとつしかないです。
ジャージを。皆さんに託されたこのジャージを。
精一杯ゴールに届けることしかできないんです

それでいいんじゃないでしょうか。
いや、それこそがまさしく今坂道のやるべきことでありますわな。
むしろここでふり返られても困る。

山頂は、オレの生きてる証。絶対に獲る!!獲るんだ!!

山岳にとっては人生の意義とも言える山頂獲り。
決して譲らぬ信念を持って駆ける。

そしてついに、車輪はゴールへと辿り着く。
多くの高校。多くの選手が参加したレース。
リタイアした者たち。未だ走り続けている者たち。
様々な選手がいましたが・・・ついにその決着が着こうとしている!!

ほぼ同時に駆け抜けた2人。
だが同着ではない。どちらが先であったか、それは走った当人たちがよく理解している。
勝者である一方の両腕が上がる。空へ向けて。そう。

3日目、最初にゴールラインに到着したのは、176番、小野田坂道選手!!

総北高校インターハイ総合優勝ォォ!!

実に長かったIHの3日間。
どうなるかとも思いましたが、本当に総北が制してしまうとは。
金城さんが走れなくなった辺りは、来年以降に夢を繋ぐ展開もあるかなとか思ってたんですがねぇ。
思い返してみれば、総北はこの3日間トラブルだらけでしたなぁ。
落車、体調不良、ケガ、マシントラブル・・・よく優勝できたもんだよ、本当に。

サイレントな見開きが多かったので、増ページの決着ではあるが、感想としては書くことが少なかったりする。
そんな中でも、いくらか読み取れる情報もあったりする。
呉南は集団と一緒に走ってるんだなぁ、とか。京伏の残り2人も一緒なんだな、とか。
3位の高校を決める争いはなかなか激しそうな気がします。
この集団から抜け出て3位入賞を果たす高校は果たしてどこなのだろうか!?
そっちに注目してみるのも意外と盛り上がれるかもしれませんな。

それにしても坂道のバンザイはなんだか凄く違和感を感じる。
なんだろう。上げ方に問題があるのだろうか?
まあ、坂道はあんまりバンザイとかそういうのに慣れてなさそうですからなぁ。
今後も活躍していって、どんどんと回数をこなしていくことになるのかもしれませんけどね。

というわけで、決着でございます。
次号はその決着を受けての描写がされる様子。
表彰式の様子や全体の順位発表など気になるところでありますな。

・囚人リク
レノマさんに取引を持ちかけた看守。
その効果を高めるために隣の房にいるリクを痛めつけて悲鳴を聞かせる。
看守はリクの爪も削ぎ、その肉に刃を突き立てる。
まさか2週に渡ってこの描写を目にすることになろうとは・・・!!あがが。

佐々木・・・今の悲鳴が聞こえたか?
限界を超えた苦痛にお前は今助かりたいと思っているはずだ。
ただ・・・仲間を裏切ることへの後ろめたさがそうさせないだけなんだろう。
だから俺は与えてやった。
仲間を苦痛から解放してやるという大義名分を!!
さあ吐け!!お前は必ず落ちる!!

なんともえげつないやり口である。だが有効だ。
実際レノマさんは落ちかかっている。
この拷問は人間の所業じゃねえ!!こんなのが何日も続いたら・・・と考えている。
自身だけではなくリクもその拷問を受け悲鳴を上げている。これは精神的にも磨耗しますわなぁ。

痛えよな・・・もう・・・もう・・・辛えだろ・・・
もともと・・・無謀だったんだよ。脱獄なんてよ・・・
もう・・・耐えなくていい・・・

そう・・・たった3か月の軽塀禁ですませてやるから自白しろ。
ただし栗田は昼夜独居の上、加刑10年だがな。

何!?リクの拷問中だったはずの看守が何故ここに!?
まさにいつのまにって感じである。
慌てて振り向き抗弁するレノマさん。

俺はなぁ・・・自分が助かりてえから自白するんじゃねえぞ・・・
俺はただリクを助けてえだけなんだ。この苦痛から解放してやるために!!
リクを・・・リクを助けるためなんだ・・・違う・・・俺が助かりたいんじゃねぇ・・・
俺はっ!自分が助かりたいんじゃねぇ!!

自分にそう言い聞かせるように叫ぶレノマさん。
実のところ、看守はそこにはいない。ゴキが這っているだけである。
己の挫けそうな心と、それによる後ろめたさが幻覚を生み出したのであろうか?
かなりの勢いで追い詰められていますな・・・

こんなバカげた拷問なんか終わらせてやる。

すっかり消沈した様子のレノマさん。扉越しに看守に話しかける。
拷問を行っていたのとはまた別の看守であるが、口を割るのに人を選ぶ必要はないでしょうな。
というわけで、リクの状況を尋ねるレノマさん。
その様子を聞き、解放するために自白するという流れに持っていくわけですな。
ところが、看守はこう述べる。栗田はツメをあんなにされても口を割らない、と。
さらにレノマさんがやられた爪はまだ1本だけか、と。
どういうことかと問うレノマさんに看守はこう返す。

あー知らなかったのか、お前の大切な恋人ちゃんの惨劇を。
憐れなもんよのう。栗田の奴は・・・特別懲罰房にぶち込まれた早々だ。
7日前から1日1本ずつやられてる

な・・・なんだと!?なぜリクだけ!?
あの拷問してた看守、やり慣れてないみたいなこと言ってたのに、ずいぶん前から練習してるじゃねえか!!

栗田の方が落としやすいと思ったんだよ。加藤さんはな。
お前も持ちかけられたあの取引をな、実はぶち込んでから2日目に栗田にも同じように持ちかけてたんだわ。

なるほどねぇ。
まあ、確かにリクの方が痛みに弱そうに見えますものね。
簡単に自白させれそうと考えるのは当然であったか。
小さい子供だから拷問しにくいとかそういう意識はまるでなかったらしい。おのれい。
にしても、ようやく看守の名前が出てきましたね、加藤看守
てなことはさておき、取引を持ちかけられたリクはその時こう答えたらしい。

ムダだ。俺は死んでもレノマを裏切らねぇ

相変わらずリクの根性は凄まじい。
こうと決めたら絶対に折れない信念ってのを感じさせてくれる。
看守も責め方を間違えましたな。もっと情に語りかけるような作戦。
誰かに罰が降りかかるぞと脅すような責め方ならばもっと揺さぶれたであろうにさ。
看守としては頑として仲間を売らない姿勢ってのは理解できないのかもしれない。
リクのその返事を笑う看守。
一方レノマさんは衝撃を受けていた。

あいつ・・・7日も前から・・・
それに引き換え・・・俺は・・・俺は・・・

悔しさの余り力が入り、拘束されている鉄棒が歪んでいる。
もちろんそれで脱出できたりはしないが、憤りは伝わってくる。屈しそうになった自分が許せないのでしょうな。
なので、やってきた加藤看守にこう告げる。
1日1本ずつなんてなまぬるい。なんなら10本まとめてやってみますか。と。

確実に落ちると見ていた相手が挑発を行ってきた!!
目論みの外れた加藤看守は怒りのままに本当に10本の指全ての爪を削いでくる。えぐい。
クソいてぇと呟くレノマさんであったが、その表情には多少の生気が戻ってきている。

ありがとよリク・・・お前のおかげで乗り越えたぜ・・・
すまなかったな・・・リク・・・かんべんしてくれ・・・

どうにか持ち直したレノマさん。
加藤看守もこのままでは口を割らせるのは難しいかと考えている。
だが、まだ別の手はある様子。

佐々木を解放しろ。そしてうまいもんを食わせてやれ
看守室で特別食を食う佐々木の姿。それを撮影して栗田に見せる。
友達はさっさと自白し解放されたと偽ってな。
希望をへし折る。これが本物の拷問だ!!

共に苦痛を与えたのでは共通の意識が芽生える。
なので、片方を甘く扱い不公平感を与える。
これによって信頼関係にヒビを入れさせる。いろんな所で目撃される策略である。
柱のアオリにも"離間の計"発動!!と記載されております。

果たしてこの作戦は上手くいってしまうのだろうか?
レノマさん、長い監獄生活で贅沢な料理を胃が受け付けなくなっていた!とかそういうオチはありえるのか。
それとも上等な料理のために出産を控えた豚さんが犠牲になりそうになって高木さん反発とか。
そろそろ、救いの手がどこからか差し伸べられるという展開が見てみたいところである。雰囲気だけでも。

・毎度!浦安鉄筋家族
100話目なので100円を題材にしたお話ですな。ハッハッハ。

最終的にあかねちゃんの50円得でありますか。
やはり金持ちのもとに金が集まるようにできているということなのか!?

・いきいきごんぼ
廃車を見てスト2のボーナスステージを思い浮かべた。
そしたら本当にやってくれた。こういうところがたまらねぇ!!

子供心に秘密基地ってのは憧れるものですよね。
快適に暮らすために色々と持ち込んだりしてさ。
それなのにそこを大人に占拠されるとかどういうことなのよ!?
他の子供にならまだしも、大人に占拠されるのは厳しいですな。イチャリイチャリしてんじゃねぇ!!

・シュガーレス
血塗れ姿が派手な文字通りの熱血センターカラー!!
それはいいけど、誰が主人公だかわからない並びですな。

コウタの拳は榊の心には届かず。
地面に叩きつけられて沈黙するコウタでありました。
そして仲間たちを脅す榊。こりゃあ御辻の連中も必死になるしかないですわな。

というわけで、タイマン中の岳、卜部さん、シロに多数で襲い抱える御辻。
マリモには凶器攻撃をお見舞いでございます。これはキツイ。
さすがの九島の4人組もこれにはたまらず沈められてしまう。
やはり多勢に無勢な上に手段も選ばないとなると厳しいか。

倒れた九島の連中を見渡す榊。
恨みのある九島の連中を叩き潰すことができました。しかし――

何で傷の疼きが消えへんねん・・・

消えるどころか、ますます疼きだす。
そしてここに来てコウタの言葉が思い起こされるようになる。
榊さんが拳向ける相手はシャケ1人のはずです・・・!!

まだだ・・・!まだ終わりじゃねーぞ!!

煩悶している榊。そうしている間にも岳は立ち上がってくる。
さすがに失神慣れしている男だ。この辺りのしつこさは折り紙つきでございますな。
御辻の皆さんもビックリしていますわい。
だけど、やはり限界はある様子で立ち上がって即再ダウン。
驚かすだけに留まりました。それが出来るだけでも大したものですけどね。

榊がハッパをかけたことによってどうにか勝利を収めた御辻。
とはいえ、仲間を省みない榊の態度にはやはり不満が出てきている。
宍戸も煽り続けてきているし、どうなってしまうことやら。
ちなみに気絶した岳たちは放置される。
何ぼアホでも、もう向かって来おへんやろ、との判断だ。甘すぎるな。

公園で目を覚ます4人。
マリモは早々にタコ焼き食ってエネルギーを補給している。卜部さんもタバコで補給中ですかね。
シロも何かそういう外部からのエネルギー摂取方法を身につけたほうがいいかもしれませんな。キャラ立てとして。
てなことはさておき、目を覚ました岳は早速リベンジに向かおうとする。
数的不利による戦局の劣勢はいかんともしがたいというヒラオリの言も一発で退けられる。ぎゃふん!!

ヒトに命令されるままケンカしやがって。あいつら全員気に入らねーぜ!
ブッとばしてやる・・・!!

相変わらず岳はケンカに純粋でありますなぁ。
まあ、何にしても4人ともこのまま黙って終わる気はないんでしょうけどね。
ヒラオリとしては次は必勝を期したいところだろうが、学習能力のない岳に有利不利を説いてもムダってものよ!!

全く諦める様子のない岳と違い、自分の拳では止められなかったと消沈しているコウタ。
そのコウタに岳のケンカ、ちゃんと見ていたか?と声をかけるマリモ。
この絶対に諦めないという姿勢だけは見習う部分もありますわなぁ。

復讐に逸る岳。そこにやってきた者たちがいた。これは・・・他の九島の1年たち!?

やられっ放しで終わらせる気なんて無えからよ。御辻に乗り込むけどお前らも行くか

さすがは九島の生徒である。どいつもこいつも諦めが悪い。
岳はとびっきりであるが、他の連中がしつこいのもこれまで描かれたとおりである。
そんな1年達の先頭に立つのはデカヒュドラと・・・鹿嵐。か、鹿嵐!?あの鹿嵐貴か!?
2話目に登場し、シャケに挑みかかって1撃で返り討ちにあったあの鹿嵐だというのか!!?
まさかの再登場に驚きの色を隠せない。マサカー。

勘違いすんなよ。手ェ貸すわけじゃねぇ。
誰に殴られたか1人1人覚えてんだ。俺たちは自分の相手ブッとばしに行くだけだ。

全く、九島の連中に手を出すってのは厄介なことになるフラグにしかなりませんわなぁ。
まさしく、とことんアホしかおらへんなって感じだ。
そんなやり取りを聞いていたコウタ。つい笑みが浮かんでしまう。そしてお前も行くだろと問われこう答える。

ああ・・・俺かてエモノゆずる気ィは無い。
ホンマに。どっかのアホが伝染ってしもたみたいやからな・・・

というわけで、九島の反撃が開始されます。
数的不利は解消されたし、今度こそ決戦となりそうな雰囲気ですな。
復活した鹿嵐の活躍に期待だ!!岳を怯ませた重いパンチとかがまた見れるのかな!?

・パンダのこ
パンダ、1日の食べる時間の割合多すぎないかね・・・!?そりゃ太るわ。

夏休みの宿題。おぉ、そのような学生らしいものが!!
つい学生であることを忘れてしまいそうになるが、学生なんですよね乃仔ちゃん。

何かしようと思ったのについ別のことに時間を取られてしまう。よくある話です。
勉強する前の部屋の掃除ってやけに捗るよね!!

多い分には問題ないし、そのまま提出したらいいんじゃないでしょうか?
やる気は認められるかもしれませんよ?ひょっとしたら。
というか、もう全部ゆうくんに見せてもらったらいいんじゃないかなぁ。
一緒に2人だけで勉強会しましょうとでも言えばホイホイやってくるよ。きっと。

・バチバチBURST
自分を信じ、真っ向勝負!!
と、ようやく立ち直った田上さんであったのだが、ここでアクシデントの発生とは・・・

指が折れ曲がったのは観客にもはっきりと見て取れる。これは驚くわな。
石川や渡部たちも青い顔をしている。
そんな中、1人目を見開く王虎。これは・・・どういう感情の表情なんだ?
微妙に微笑んでいるように見えなくもないが・・・微妙だな。

違う・・・鮫島・・・今のは・・・わざとじゃ・・・

思わず動きを止めてしまう田上さん。
だが、負傷したはずの鯉太郎は止まらなかった。

「かんけーねー」
鮫島は指の折れた左手でまわしぬ喰らいつき、そのまま躊躇なく左下手投げの動作へ入った。

相撲で重要なのは小指・薬指・中指の3本
投げを打つには何の支障もねーよ・・・

やはりそう来ましたか。
まあ、闘争心バリバリの鯉太郎が多少の痛みで止まるはずもありませんわな。

あぁ・・・これで・・・終わりか・・・

鯉太郎の下手投げで、田上さんの視界が土俵へと近づいていく。
人生を投げ打つかのような行為と反省。
それらを1つの勝負で一気に行い、今敗北しようとしている田上さん。それゆえか走馬灯を見ることになる。
田上さんの回想。
そこは子供の頃、わんぱく相撲で二位になり表彰されたときの事。
一位、二位の子は、なんとあの大横綱虎城さんと一緒に撮影されるという!!こりゃあスゲェ。
虎城親方は子供の頃の田上さんに聞く。相撲は好きか?と。もちろん、はいと返事する田上さん。

結構結構。君たちは宝だ・・・その才能を大事に伸ばしていくんだぞ

やたらとキレイな顔をして述べる虎城親方でありました。
対外的な表情なんだろうなとは分かっているが、こういうのを見るといい人なんじゃ?と思えて困る。
そうかー田上さんが虎城部屋に入ったのはこの日の出来事があったからなのかもしれませんなぁ。
子供心に偉大な力士に憧れても仕方なかったでしょうし。
虎城親方も見事に青田買いに成功したってわけだ。覚えていない可能性が高いけど。

まだ・・・終われねえ!!

回想から復帰した田上さん。
足を踏み出し、鯉太郎の下手投げを堪える。
そして右手で上手を取り、左手で鯉太郎の頭を抑える。打ち合う気だ!!

俺に誇れるものは相撲しかねぇんだ・・・こんな形で終わりにしてたまるかよ・・・

田上さんの勝負根性に鯉太郎も応える。
お互いまわしを取っている手とは逆の手でお互いの頭を押さえ、土俵に叩きつけようとする。
まさしく打ち合い、潰し合いといった感じですな。おぉお!!

力の篭る両者。思わず石川も渡部を締め上げるぐらいに見ている方も力が入る。
気合を込めて押し込む。押し込む。折れて避けた人差し指から血が噴出しても押し込む!!

その結果・・・土俵に頭を叩きつけられたのは田上さんの方でありました。

勝利して大きく息をつく鯉太郎。
敗れた田上さんは笑みと共に涙を流している。
精一杯やったという涙なのか、それとも・・・

熱戦は鯉太郎が制することとなった。しかし指の負傷は激しい。
相撲は結構ケガが激しい競技である。包帯やらテーピングやらで身を固めた力士も多い。
指をやってしまうことも無い話ではないようだが、今回はどうなるのだろうか?
無理をさせるべきではないと思うが、王虎のこともあるし無理をしちゃいそうだなぁ・・・

鯉太郎のことも気になるが、敗れた田上さんの去就は何よりも気になる。
最後まで取り組みをしっかりと見ていた王虎はどんな態度を取るのか?
再び鯉太郎に敗れたことで虎城親方はどんな叱責を飛ばすのか?ブタフグは絡んでくるのか?
できれば辞めるとかいう方向には行かないで欲しいところであるのだが・・・
竹虎さんを止めようとした猛虎さんの説得に期待したいところである。

・名探偵マーニー
帰宅したロイドさん。どうやら何者かに尾行された様子。
それは大変。と思ったら女子高生に尾行されたですって・・・?ウッソ〜〜〜。
受け答えするマーニーが全く信じてなさそうな表情をしていてよい感じである。
もう、パパァってば見え張りなんだから。

翌日。
学校にてマーニーに依頼をしに訪れる少女の姿があった。
カーディガンズの1人、一年A組の鈴村蝶子さんであります。
カーディガンズってまだグループ継続してるのか?
ともかく、鈴村さん。相談したいことがあるらしい。

鈴村さんには気になる人がいるらしい。
街で一回見てビビってきて、もうどうしたらいいかわからなくなったそうな。
夢中であとを追いかけたんだけど、途中で見失って・・・
もう一度会いたいんだけど、どうしたらいいのかわからない。てな話である。ほう・・・
なんとなく嫌な予感がしながらも相手の特徴を尋ねるマーニー。

ちょっとオジサンなんだけど、体型はガッチリ体型で髪は茶色。
その時はグレーのジャンパーを着てて、目は細くてやさしそうで・・・

ガリガリと頭をかくマーニー。
まあ、思考世界に入るまでもなく、鈴村さんの特徴はある人物を指しているとしか思えないわけですが。
というわけで、恐る恐る尋ねるマーニー。そのオジサンに会ってどうするの?と。重要ですよね。

それは・・・怖い人じゃなかったら・・・話してみたい。
あ・・・甘えさせてくれればって・・・
お願いマーニー、力を貸して!!

マ・・・マーニーにおまかせを〜っと・・・

プルプル震えながら答えるマーニー。
人探しなんて依頼はよくあることだけども、探す前から答えがわかっている依頼はなかなか珍しい。
というか、答えづらい依頼であるというのが珍しい。こりゃ震えるしかないわ。プルプル

ともかく裏を取るマーニー。
ロイドさんに電話して尾行してた女の子について尋ねる。
あまり見ないようにしていたというロイドさん。だけど詳しい情報が返って来ました。
髪は茶で肩まで軽くウェーブ。カーディガンでマーニーと同い年くらいであったとのこと。
うーむ。間違いなく鈴村さんのようですね。
この観察眼はさすがにロイドさんも探偵であるってことなんでしょうか。

パパと鈴村さんが・・・?ウッソオ。でも二人の言うことを合わせてみるとやっぱり・・・

なんだか赤くなっているマーニーでありました。可愛いことですな。
だが、全ての可能性を考慮するのがマーニーのスタイルである。
そういう色恋沙汰とは別口の依頼である可能性はないか。鈴村蝶子さんのプロフィールを脳内で再生する。
友人関係、家族関係。なにかヒントが・・・

と考えたとき、カーディガンズ内での会話を思い出す。
この記憶力は正直羨ましいですなぁ。思考世界ってこんな風になっているのか。
それはともかく、会話の内容について。
鈴村さんの親はまだ30代だという。どうやら鈴村家は代々早婚の家系らしい。お爺ちゃんにしてもまだ50代だそうな。
果たしてこの会話から何か判断できるのだろうか?
とにかく家族構成に手がかりがあるのではと考えたマーニーは調査を行う。
鈴村家は5人暮らし。両親と鈴村さん。妹とオバアサンの5人。オジイサンは三か月前に亡くなってる様子。ふうむ。

この段階で人探しの理由について見当がついた様子のマーニー。さすがである。
というわけで、鈴村さんに目的の人を発見したと報告する。
もちろんその人物はパパであるロイドさん。鈴村さんと引き合わせる。
マーニーとロイドさんは連れ立って鈴村さんの家に移動。そこでオバアチャンと出会う。

松次・・・まさか・・・いや本当に!!

ロイドさんを見て驚愕するオバアチャン。それを見てやっぱりとマーニー。

パパは鈴村さんのオジイサンにそっくりなんだよ

ハハァ。そういう話でありましたか。
色っぽい話ではなく、他人の空似だったというお話だったわけですね。
まず後姿がそっくりで、顔を確認した時は本当に生き返ったのかと思うぐらいだったという。ふむ。
で、そのオジイサンにそっくりなロイドさんに頼みたいことがあるという。これからが本題だ。

鈴村さんの妹である鈴村都ちゃん。
彼女はスゴイオジイチャンっ子であった。
それゆえ、今年の始めにオジイチャンが亡くなったのが凄くショックだった様子。
ずっとしゃべらなくなってしまったそうな。
鈴村さんたちも色々と試したのだが、もうどうすればいいのかわからないという状況だったらしい。
なるほどね。そこでオジイチャンそっくりのロイドさんを会わせれば、と考えたわけか。
その効果は覿面。嬉しそうにロイドさんに向かって話しだす都ちゃんでありました。

話だけではなく都ちゃんと遊んであげるロイドさん。いい人だ。
その様子を見て思わず涙汲んでしまうマーニーや鈴村さんたち。なんだか切ない話ですよね。

鈴村家の事情は分かりました。
そこで鈴村さんたちは、ロイドさんにたまに都の相手をしていただけないかと頼み込んでくる。
あの子も大きくなればわかると思います。
それまでの間オジイチャンとして振る舞ってもらえないか、との話。
ふーむ。難しい話ですねぇ。
相手するのは別に嫌ではない。が、それが都ちゃんにとっていいことなのかどうかは解らない。悩ましい。

昔を思い出したよ。マーニーがまだあれくらいだった頃・・・

悩んでいるロイドさん。しかし、そこで声をかけてきたのは他ならぬ都ちゃんでありました。

ありがとう・・・でも私大丈夫だから・・・
ホントはわかってるから。オジイチャンは死んだって。
ママもお姉ちゃんもすごく私を思って・・・でも・・・私も意地になっちゃって・・・

オジサンが来た時はビックリした。本当にオジイチャンが生き返ったかと。
でも・・・違う人
遊んでもらってわかった。
オジイチャンと仕草が違う。遊び方が違う。話し方が違う。私を撫でる時の触れ方が違う。違うところが悲しいの
だから・・・もう来ないで・・・

まさしく、それこそがロイドさんが危惧していたことなのでありましょうな。
大人の配慮でその違和感を誤魔化したままつき合わせてよいものかと。
オジイチャンとの記憶を上書きしていくことになりはしないかと。気にしてしまう。
だから、都ちゃんがそう言うならば、その方がいい。
ロイドさんは言う。僕も楽しかったよ、と。

昔は忙しくて娘とあまり遊んでやれなかった。その時のことを思い出した。
じゃあ都。元気でやれよ。オジイチャンがいなくなっても泣くんじゃない。

うん・・・サヨウナラ、オジイチャン

都ちゃんもようやくオジイチャンと告別することができたってわけなんですかねぇ。
なんとも悲しい話でありますなぁ。
でも大事に至らなくてよかったともいえる。
死別は悲しいことではあるが、祖父が先に逝くのは自然な話でもある。
しっかりと受け止めるのも生者の役目でありましょうな。都ちゃんの将来に幸多からんことを。

実際のところ、都ちゃんはかなり可愛いので今後も出番があると嬉しいかなと思わないでもない。
出番があると微妙に不幸なことになりそうな気がしないでもないのが怖いところだけどさ!

・侵略!イカ娘
前回りってお腹が痛くなりますよね。
何回もぐるぐるできるこの子には素質があるかもしれない。
まあ、早苗と同じでイカ娘が見ているとき限定の力かもしれませんけどね。

触手鉄棒にねじれ状態。安部先生はこういった物を描くのが本当に上手いですなぁ。可愛いし。

・ブラックギャラクシー6外伝
確かに800キロカロリーは結構なものですね。
でも、菓子パンって量の割に異様にカロリー高いの多いですから。大丈夫大丈夫。
いや、ギドラの腹肉的には大丈夫じゃないのかもしれませんが。

しかし、こんなデブメガネ、タイマンやったらいつでもしばけるしって凄いセリフだな。
使えそうでなかなか使う場面がなさそうな言葉である。

ハリセンは胸的な話も加えてあんまりガリガリでもないんじゃないかなぁ。
と思ったが、腹的な話だけをするならそういうカテゴリーに入るのかもしれないな。ふむ。
ところで、ネットでは本当にぽっちゃり系の方が人気なのだろうか?どうなんでしょうか?どうなんでしょうね。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
マザー・グラシアとビンディ・ベルガーラ。因縁の2人が対峙する。
先に動いたのはグラシア。狙い過たず、ビンディちゃんの顔面に銃撃を決める。なかなかの腕ですな。

普通の人間であれば間違いなく致命傷の一撃。
ビンディちゃんも地面に横たわっている。が、ゆっくりと身を起こしだした。
その顔は・・・なんだかグロイことになっているぞ!?

あッ・・・悪魔!!

立ち上がったビンディちゃんの体にたて続けに銃撃を浴びせるグラシア。
なるほど。悪魔相手ならシスターが銃を使っても違和感はないですな。祝福された銃とは思えないが。

銃撃を浴びせるが、浴びせた箇所がジュボボボと変形していく。
左腕が歪に大きく、異形へと変化する。これは一体・・・!?

さぁ・・・神様からの・・・贈り物かも・・・

異形と化した左腕でグラシアに襲い掛かるビンディちゃんでありました。

一方、リッキーとクワンちゃんの方。
合流を果たした2人はグラシアのもとに向かう。
ダグ教授のいる医務室は5階だが、グラシアのいる会議室は2階
先にグラシアの様子を見るのもそれほど遠回りではないし、リッキーにも異存はない。

というわけで、会議室。
中に踏み込んでみると、そこには血塗れで床に伏したグラシアの姿。
そして異形の姿のまま机に腰掛けるビンディちゃんの姿があった。

守れ・・・な・・・かった・・・学園も・・・生徒も・・・
報いならば・・・私1人・・・が・・・全てを受け・・・たものを・・・こんな・・・

助け起こすリッキー。グラシアはそのリッキーにダグ教授の姿を見て、そして逝った。
あっけない最期ではあったが、グラシアも普通の人間だしなぁ。
これまでの行いのことを考えると同情し辛い人物ではある。
が、単純に殺されるならまだしも、学園や生徒を破壊されて殺されるのはさすがになぁ。
グラシアのやり口に否定的だったリッキーとしても激情に駆られる展開である。
その感情のままにビンディちゃんに銃を向ける。が、もっと激情している人がいた。

ビンディぃィィィッ!!

ゴガンと後頭部にバットを叩きつけるクワンちゃん。勇ましい。
グラシアはともかく、一般性とであるクワンちゃんとしては正当な怒りですわな。
妄信していたから共に処罰するって言われてはいそうですかと受ける気にはならんわいな。

しかし、クワンちゃんの攻撃は全く通じていない。
さすがに並のゾンビとはわけが違うか。
異形と化していない右腕でクワンちゃんの喉を掴み、体を持ち上げるビンディちゃん。
そしてそのまま窓を破って校舎の外へ放り投げる。
幸い木がクッションになってくれたのか、落下の衝撃はそれほどでもなかった。
が、落ちた先は無数のゾンビが蠢く地獄であった。

うーむ。まさに奈落の底に突き落とされたって感じであろうか。
武器となるバットも手放してしまったようですし、絶体絶命。
果たしてクワンちゃんが救われる可能性はあるのだろうか・・・?

ようやく異形へ変形し出したビンディちゃん。
これはジュアヴォとかいうやつですかね?
ここからサナギを経てさらなる変化を遂げるのかどうなのか。
そしてリッキーはどう動くのだろうか?
ビンディちゃんと対峙するのか、クワンちゃんを救いに動くのかダグ教授のもとに向かうのか。
選択肢は色々とあるが、判断は難しい所である。
ダグ教授がいつのまにか行動しており、クワンちゃんを助けて2階まで来てくれる。
てな展開だったらリッキーとしては楽なんだろうけどなぁ。どんなもんだろう。

・ドカベン ドリームトーナメント編
岩鬼対七夕!!
これぞまさに夢の対決。ドリームマッチ。
これこそ水島先生が描きたいと思った対決の1つなのでありましょうな。

対決前から里中へのビーンボールを巡って火花を散らす2人。
まあ、岩鬼に対してはビーンボールはホームランボールにしかなりませんけどね。
ぶつけて乱闘という流れにはならない。はず。

七夕には越後のような上手さはない。全部が力だ
変化球はほとんどが悪球になる。結果はどうあれど真ん中勝負しかない。
というわけで、Kジローのリードはど真ん中。
しかし、全力で投げた七夕の球はコースを外れ、外角高めのボール球。
これを打つ岩鬼。ボール球だが悪球というほどではないので、微妙な当たりでございます。
一・二塁間に詰まり気味の球が飛ぶ。
一塁のフォアマンがボールをキャッチ。七夕がベースカバーに走る。
岩鬼と七夕。2つの巨体が一塁に向かって走る走る。

フォアマンのトス。送球が早いか足が早いか?という対決かと思いきや――う!!

なんと走りこみながら岩鬼の腹に肘を叩き込む七夕。なかなかエグイ。
だが簡単に怯む岩鬼でもない。七夕の足を引っ掛けて諸共に倒れこむ。
その結果、七夕はベースへの目測を誤り空タッチ。岩鬼はセーフとなったのでした。
うーむ、なかなかに迫力の見開き攻勢でありましたなぁ。

ちなみにその間に里中は一気に三塁まで行っているという。
これはこの回、同点そして逆転の可能性が濃厚になってきましたよ?
ノーアウト一、三塁で2番の殿馬。4番の山田まで回る可能性も高い。
となると、この回が試合を決める大山になるかもしれないと予想される。
であるならば、エースストッパーの出番かもしれない。
そう。小次郎の出番である。
果たしてこの回で早速小次郎が登板してきたりするのだろうか?楽しみな流れでありますな。

今回もキャラクターファイルは無し。
まだまだ紹介する選手はいっぱいいると思われるのだが・・・?
まあ、色々都合とかあるんでしょう。多分。

・秘境ハンター
キミの心の奥底に・・・秘めたる未開の地を開拓け!!
原作:佐倉遼太郎先生、漫画:宮谷拳豪先生による集中連載開始であります。

女子高生のチーコちゃんは日常に退屈していた。
毎日同じ時間に起きて同じ道を通学して似たような姿して流行の言葉を口にする。
最高!なんかどこにもナイ
そんな風に考えていたところ、とんでもないものを目撃する。

ふと上を見上げてみれば・・・校舎と校舎の間に人がいる。
文章で言うと何を言っているのかわからないが、いるのだからしょうがない。
足と右腕で校舎の間を繋ぎ、落ちないようにしている。
左腕は力なくぶらさがっている様子。ケガをしているのか?

偶然この光景を目撃してしまったチーコちゃん。急いで屋上に駆け出す。
上から引っぱり上げて助けようとするが、フェンス越しでは届かない。
なので、フェンスを乗り越えて危険な場所から救い出そうとする。
が、その救おうとした男にジャマするなと拒否されてしまいました。あらら。
しかも、自身を支えていた手が滑り、落下するチーコちゃん。
屋上から落ちたりしたら間違いなく死亡しますな。これはヤバイ。

こんな所で死ぬ?この私が?ありえない。ありえない。ありえな――

考えているうちに、さらにありえない事態が発生。
助けようとしてた男が、一緒に落ちてきて落下中にチーコちゃんの体をキャッチ。
そして校舎の間に手足を当てて摩擦で落下速度を軽減していく。にゃああああああ。
余りの摩擦熱に靴はボロボロになる。
それなのに指も足も出血すらしていないという。どれだけ鍛えているのだ・・・!?
結局、地表スレスレで完全に停止。無事チーコちゃんを救い出すのでありました。

ちなみにチーコちゃんを救った時、左腕で体を支えています。
つまり別に左腕をケガしていたとかそういう話ではない。あれはトレーニングの一環だった、とのこと。ほう。

シミュレーショントレーニング
地割れにのみこまれ左腕に怪我した時を想定したものだ。

なるほどーそういう設定だったのですね。
ってそんな無理な体勢になったら普通は助からないと思うのですが。
そもそも地割れにのみこまれるなんて普通に生活してたら万に一つもありえない話であるが――
ある。万に一つ。おこりえる場所へ俺は飛びこまなきゃならない。
断崖絶壁、ジャングルの奥地。その万に一つがおこりえる場所へ――
――この世のあらゆる未開の地――そのすべてをこの目で見、感動したい。
そう、それが――秘境ハンター!!!

なるほど。それがタイトルにもなっている秘境ハンターでありますか。探検家みたいなものですな。
しかし、聞かされたチーコちゃんは否定的。
今日びパソコン開けばどんな景色も見れちゃうし、検索すりゃ何でもわかっちゃう。
そんな世の中で秘境?バッカじゃないの!!
てなことを言われて泣き出す秘境ハンター。おう、マジ泣きだ!!
だからゴーグルしちゃうんですかね?涙は見せないぜ・・・いや、もう見せちゃってる。

悲しいな。この世には画面からじゃ伝わらない力を持つ世界がある

知ったかぶっちゃって!だったら証明してみなさいよ。伝わらない世界ってやつを!
どーせ口だけで何もできないでしょーけど!!

挑発するチーコちゃん。
それに乗せられたというわけでもなかろうが、ついてこいと促す男。
ちょっと期待してやってきた先は・・・マンホール。
まさかこの中に入れというのですか?どうやらその様子ですね。

さあ、秘境への入口だ

メルヘンな感じはしない入口でございますな。
ともかく、覚悟を決めて入ることにしたチーコちゃん。
どーってことなきゃそのダサイゴーグルたたき割るからね!!

マンホールを降りて地下を進む2人。このゴーグル灯りを発するのか。
しばらく歩いたが、道の途中でフェンスに遮られる。
南京錠がかけられ、行き止まりの状態でございます。
いや――男にかかれば、この程度は行き止まりではない。
鎖の1つをむりやり開いて鍵を無効化してしまう。ど、どんな握力だ・・・!!

色々と人間離れしている男である。
でも、だからこそ。何か本当にすごいものを見せてくれるんじゃないかという期待もさせられるわけで――

さあ、見てみろ。

辿り着いた先は広大な空間。
水害用の貯水タンクの中でありました。
もともとは地下工事用の搬入エレベーターとして使われていた。
工事完了後はこうしてタンクとして使われているとのこと。

この場にいて初めて体感じられるこの圧倒的存在感。
ネットやテレビじゃこの迫力は伝わりゃしない。これぞ秘境。
己の魂に直接に届き、心を震わされちまう

・・・う・・・ん。最高・・・かも!

男の言葉に納得してしまうチーコちゃん。
実際、この広大な空間と輝きによる存在感は迫力なのでありましょうな。
やたらと可愛い顔になっておって、いい感じでございます。

そんな体験をした後日。再度学校の屋上を訪れるチーコちゃん。
そこには今日もトレーニングをしている男の姿があった。
今日は廃ビルの階段が崩れ外壁からビルを足だけでのぼるトレーニングらしい。
またよくわからないシチュエーションですな。何故足だけで。そんなこと起こり得るのか?

あるさ。それが秘境ハンター仙道天歩の宿命だからな

宿命と来ましたか!!
まあ、超人的な肉体を有したからには秘境を目指すようになるのは確かに宿命なのかもしれないな。
その尖った頭も宿命によるものなのだろうか。気になる。

というわけで、秘境ハンターの開幕です。
予告で見たカットとは違い、かなり上手い感じの絵柄で驚いています。
チーコちゃんは肉感的で可愛いが、今後はどう扱われるのだろうか?
本当にジャングルの奥地などの秘境に天歩が向かった場合、出番はなさそうであるが・・・
チーコちゃんが出れなくても、現地で可愛い女の子と出会ったりするとよいな!!

・バーサスアース
絶体絶命のピンチに現れたハルト。
深柱の破片を武器にして球体深柱に叩きつける。これは反撃のチャンスだ!!

目玉に刺さってるいちばんでかい破片をツルギの代わりに打ち込もうとする玲央さんたち。
マガタマを振り上げ、叩きつける!
が、球体深柱は腕を使って回転。
硬い外甲部でマガタマを受けるのでありました。
球体というのも面倒くさい。支えがないところで打ち付けてもゴロゴロ転がるだけである。

そして、転がり終えたところで手で地面を支え、熱線を放とうとしてくる球体深柱。
急いで防御しようとするが、射線上に倒れた林くんの姿があった。これはマズイ!!

というわけで、ハルト。今度はいつものように盾を形成する。
林くんと深柱の間に走りこみながら盾を作り出し、割り込む。おぉ、攻守に渡って活躍してますなぁ。
林くんを連れて兵真くんのカガミの裏にまで移動するハルト。どうにか救出成功だ。

球体深柱は壁際に詰めている。
今ならば叩いてもゴロゴロ転がることはない。
このまま近づいて着甲爆震からツルギ圧入の定番コースだ!!
と、張り切った兵真くんであるが、球体深柱は移動能力を失ったわけではない。
玲央さんのコンディションも考えるとそのやり方は危険です、と林くん。
ならばどうするのか。
林くんはハルトが自由に深柱の破片を出現させ、なおかつ操ることができる点に着目する。

君に攻撃を任せます
できるだけ大きく鋭利な破片で奴の目を狙ってください。
そう・・・ぼくらの使ってるクサナギノツルギのように・・・

奴は今までの深柱と違い、本体に占める目玉の面積が圧倒的に大きい。
しかも今、断続的にマントル熱線を撃ち続けている。
目玉から髄幹を貫けば着甲爆震なしで深柱を倒せます。無論・・・僕らの装備では無理ですが・・・

やはり目玉部分は外甲に比べればモロイんですかね。
髄幹って深柱と地球を繋ぐ部分かと思ったのだが、どうもそういう話ではない様子。
単に急所というか、深柱を形成する大事な箇所って感じの部位なんですかね?

ハルトがやってみると決断をする。
その間にも球体深柱はさらなる変化を遂げようとしている。
いや、変化というよりは全力。すべての力を吐き出そうと力を溜めている様子である。
両脇の柱に手を添えて本体の支えにし、最大出力の熱線を放とうとする球体深柱。
ならば、こちらも余力は全て使い切る。攻撃はハルトに任せた!!

吸熱ジェル全散布!電磁防護幕出力全開!!
ヤタノカガミ拠点防衛形態!!!

まさしく全力の防御。とはいえいくらも持たないというのは感じられる。
球体深柱の放つ熱線は人の亡骸を、電車を、自らの抜け殻すらも吹き飛ばす。
すさまじいまでの破壊力。これぞまさに決戦という状態。

俺たちが死ぬか、柱が滅ぶかどちらかひとつだ!!

もはや逃げ場はない。ここで決めなければ終わる。
そう。ハルトはできるからここに来た。やれると思ったから戻ってきたのだ。
この人たちのように・・・!そうだろ、カナ。

もっと・・・大きく鋭利な、力を!!

深柱髄幹裂断刀(クサナギノツルギ)!!

目玉を中心に深柱の破片が集まり、形作られたそれは立派な武器となっている。
これまでに形成した不出来な盾や攻撃時の破片とは違う。
まさしく意志を込めて作り上げると決めたからこそ出来た形状といえる。カッコイイ。

見事ですハルトくん。その矛をもって貫けぬ盾などあるはずがない・・・

いいセリフですな林くん。
その言葉を証明するために、クサナギルノツルギを球体深柱目がけて投げつけるハルト。いっけえええ!!
投げたツルギは狙い過たず目玉に突き刺さる。やったか!?
と思いきや、刺さったのは先端のみ。
腕を使ってツルギを白刃取りしやがった!!
腕があるならそりゃ防御もできますが、この球体深柱、反射神経がよすぎる!!だが――

そのくらいにしときな。おイタがすぎるんだよ

白刃取りで抑えたツルギを、マガタマで圧入する玲央さん。
ツルギが深柱中枢部「髄幹」に到達。強敵であった球体深柱は塔解するのでありました。

片手じゃ振り上げることはできない。が、打点が低ければ体を回して振りぬくことはできる。
というわけで、見事にとどめを刺した玲央さんでありました。
ハルトの作ったツルギはちゃんと圧入がしやすいように柄の部分が膨らんでいて気が利いてるね!!

それにしても、いい戦いだった。
兵真くんが防御し、林くんが作戦を立案。ハルトが攻撃を仕掛けて玲央さんがとどめ。
見事なチームワークの勝利でありました。うーむ面白い展開だ!!
だが、そのチームワークの一環である頭脳担当の林くんが意識を失っている。
やはり左手におったダメージは大きかったか!
果たして林くんは無事なのだろうか?気になるところであります。

今後のハルトの去就も気になるところですな。
自分が力を扱えることを自覚した以上、組織の一員になる可能性は高いが、はてさて。

そして世間もさすがに深柱の存在に気づき始める様子であるが・・・気になる流れですなぁ。楽しみだ!!

・てんむす
結日の大黒柱である立浪部長が敗れた。
これは部員たちにはなかなかショッキングな出来事だった様子。驚いてますなぁ。
そんな最中、ブロック突破者の発表は続けられていく。

Dブロック1位は5と1/2杯(1925g)完食の秋田サンライズ高、鬼頭彩菜選手。
龍聖の2人を振り切って突破してきたか。

Eブロックの1位は6杯(2100g)完食の龍聖学院、三ヶ月かずえ選手。
なんのかのでマリーさんと同じだけ食べてるんですな。
蒼雲さんの嬉しそうな表情がたまらない。

Fブロック1位は5と2/5杯(1890g)完食、鮫島高校の黒田ナナ選手。
Gブロック1位は5杯(1750g)完食の龍聖学院、天咲花選手。

ゲェー!花ぽんが勝ち残っているー!?
食べた量を見ると明らかに他の子たちより劣っているのに・・・
Gブロックはそんなにできない子の集まりだったというのだろうか?そりゃ司会にもスルーされるわ!

ともかく、3回戦進出者である7名が出揃いました。
続いて3回戦の内容が発表されます。
ほう。今までは試合の前日にしか内容を教えてくれなかったのに、今回は随分お早い発表ですな。

司会「3回戦は以勢神宮・内宮にて正午より」
井川「また2日後!?全然休めへんやん」
司会「本日の勝者7人にて行われる総当り戦の勝者が本年度の天娘!!
並びにその天娘の所属校が本年度の天食祭優勝校です!!」

ん・・・ん?
この会話の流れで盛大に驚く選手たち。
どういうことだ?正直何回か読み直してしまった。
井川さんが2日後と勘違いして先走ったのかと思ったが、どうもそうではない様子。
では、ページをめくる前の司会の思わせぶりな笑みは一体なんなのか?
残り7人にまで減ってるんだし、次が決勝でもおかしくないわけですし――
今更そんな情報で驚くとは思えないが・・・どういうことなんだい、蒼雲さん!?

天食祭本戦は団体戦で行われる年が多く、その際は天食祭優勝校の部長が天娘となる
だが今年のように個人戦で行われる天食祭では最後まで勝ち残った1人が天娘であり、
天娘の学校が天食祭優勝校となるのだよ。

ほう。年によって団体戦の場合と個人戦になる場合とがあるのか。
さすがは何をされるかわからないと評判の天食祭。ランダム制が高い。
しかし、部長が天娘になれるシステムなら、3人強い部員を連れていれば部長がショボくても天娘になれるのか。
これはもしや、初代がおにぎり4個しか食べれなくても天娘になれた理由の一つだったりするのか・・・!?

というのはさておき。
つまり、蒼雲さんがいいたいのは3回戦が決勝戦ということである。
どうやら皆、次が決勝戦ということに盛大に驚いていたようだ。ほう・・・ほう。

司会の思わせぶりなタメに惑わされてしまったということなんですかねぇ。
井川さんのまた2日後?の発言を受けての笑みなのか思ったら、まさか全然その発言に沿った話ではないとは・・・
今まで1日前にしか発表してないことだし、次の試合は2日後などではない。明日の正午からだ!!
てな発言で繋げてくれれば選手たちの驚きは当然のものとして受け入れることができたのですがねぇ。うーむ。

そういえば見返してみると3回戦の説明を開始する時、司会がなんだか知らないがピースをしている。
井川さんはこれを見て2日後と読み取ったという流れなのだろうか?難解なやりとりだ!!

ともかく。2回戦は終了した。引き上げ始める各校の選手たち。
省エネ屋の三ヶ月部長もさすがに今回は本気を出さざるを得なかったようで疲労の色は隠せない。大丈夫かね?

もうあと1回本気で大食い競技して、天娘になる元気しかないね

おう、言ってくれますね三ヶ月部長。これには部員たちも喜色満面。
盛大に応援を開始する蒼雲さんたち。照れる三ヶ月部長。
同じく決勝に残ったのに話題から取り残される花ぽん。賑やかだな龍聖学院さんは。

一方、天子ちゃんは勝ち残ったものの大黒柱の立浪部長が敗れて消沈気味の結日高校。
そんな沈んでいる様子のところに今回もイヤミを言いに現れるマリーさん。
リボン付けなおしたらまた元の性格に戻っちゃったんですかね。

天娘の願い事なんか信じてるくせにと天子ちゃんを挑発するマリーさん。
天娘の願い事は関係ないし、それに迷信じゃないと言い返す天子ちゃん。
その天娘の願い事というフレーズ聞いて微妙な表情を見せる三ヶ月部長。ん?なんだろうこの表情は。
マリーさんはまるで信じていないが、三ヶ月部長はどういう風に考えているのだろうかね?
その辺りは気になるところである。過去の天娘の願い事がどうなったのかも合わせて気になる。
しかしどうでもいいが、何でまた三ヶ月部長は蒼雲さんに怒られているんだろう?
ちょっと前に格好いいこと言って見直されたばかりだというのに。セクハラ発言でもしたのか?

まーそんなこと・・・どうでもいいけどね。
部長も大したことない龍聖のおまけが天娘になれるわけないしね

最大級の挑発をかますマリーさん。おかげで天子ちゃんの表情がまた危ないことになってきている。
まあ、他の青葉の面々は勝ち残れなかったので口を挟んでこなかったのは幸いですな。
これまではマリーさん以外も追随するように攻めてきたから挑発具合が半端なかったわけで。
それにまた、マリーさんの今回の発言は本心からのセリフというわけではない様子。

・・・やばかった
試合前の段階で私と龍聖のおまけ部長との体調の差は歴然。
なのに――あいつは5と4/5杯(2030g)。私との差はたった70g。
もし私が本気を出さなかったら・・・あいつの体調が万全だったら・・・

ふむ。冷静な分析が出来ているじゃないですか。
理解しながらも強がって見せるために挑発をしているわけですな。ふうむ。
しかし、心の声でも龍聖のおまけ部長という呼び方をしているんですなぁ。
ここだけでも名前で呼んでくれたら感じ方がかなり変わったのであるが・・・まあいいか。

さて、どうにか決勝戦進出者を出した結日高校。とにかく明後日まで休みましょうという話になる。
3人は敗れたが、まだ天子ちゃんは勝ち残っている。

結日高の天食祭はまだ終わってないわ

まあ、その通りでありますな。今はとにかく決勝戦に向けて体を休めるのが大事である。
勝ち残った結日、なにわ、青葉、秋田、龍聖、鮫島の6校以外は全員敗退ということで会館から去っていく。
立ち去る土佐鳳や琉球の選手たちの姿が描写されています。島袋ちゃんや宮城さんは残念でした。もう少し見たかったなぁ。

学校としては勝ち残ったものの、個人としては敗れた遊ちゃんや二子さん。
その夜は布団をかぶって悔しそうに身を震わせている。
そして勝ち残った天子ちゃんは、立浪部長に絶対に勝つと誓いを新たにする。

勝って結日高を優勝校にして、天娘の願い事で優二くんの病気を治して、
部長さんをバカにした東京の人にも目にものみせてやります・・・

ふうむ。やる気があるのはなによりである。
が、どうも意気込みすぎている。というか、怒りが先走っているようにも感じられる。
それゆえか、立浪部長はこのようなことを口にする。

結果がどうあれ、次の試合が今年の天食祭最後の試合。
なら私は勝ち負けより、ダンゴちゃんには女の子らしくごはんをいっぱい食べてほしいわね〜

とのことであります。
競技者としてはまともになりつつあるが、その分個性的ならしさを失いつつある天子ちゃん。
決勝ぐらいは昔の楽しんで食べるというらしさを取り戻さないといけないのかもしれない。
昔の天子ちゃんと似たタイプの島袋ちゃんと2回戦で戦ったのもその伏線であるか・・・?

とにもかくにも1日限りの休養をはさみ、決勝当日。
以勢神宮の内宮、宇治橋前に決勝進出者が集結。
天娘をかけた7人の戦いが始まる

ついに最後の戦いとなった天食祭。
泣いても笑ってもこれが最後。果たしてどのような食材が飛び出すのでしょうか。
また変則的なルールが飛び出したりしないかにも注目である。

それにしても、立浪部長の友人の話はどうなったんでしょうかね・・・?
友人の方は勝ち残れませんでした。で済んでしまったりするのだろうか?
この伏線はできれば回収して欲しいところであるが、はたしてどうなることやらですな。

・ANGEL VOICE
準決勝の最中、マイちゃんの病室を訪れる者たちがいた。
それは――美幕の3崎!!花束持って登場だ!!

会いたかったんだ。市蘭というチームを作ったマネージャーさんに

この言葉に赤くなって照れるマイちゃん。あらあら。
まあ、市蘭が強くなった一因は間違いなくマイちゃんの存在ですからねぇ。
今の市蘭を作り上げたという意味では3崎の言う通りである。
しかし、マイちゃんが赤くなっているのは過大な評価に照れただけなのだろうか?
なんせこいつらイケメンですからねぇ。
不良達が病室を訪れるのは何回もあったが、今回はイケメンのスポーツマンが花束持って登場である
思わずマイちゃんが赤くなってしまってもしょうがないのではなかろうか。どうなのだろうか。
ルカさんはマイペースで大変結構。

前半10分経過。
この時間帯、市蘭が中盤を支配し始めている。
というのも乾が石持を連れて下がったので市蘭は余裕を持ってパスを回せるスペースができるようになった。
攻撃のパターンこそ減るものの、中盤で奪われて攻勢をかけられるよりいいとの判断でしょうな。
今の万代さんの調子を考えるといい考えかもしれない。
まあ、天城は思いっきり不満な様子ですが。乾のヤロ〜〜。

でもまあ、今はまだ仕方ない。なんせ石持のマークはユゥエルがキレるぐらいしつこいのですから。
との古川の説明を聞いてキレたのか?と尋ねる天城。
照れた様子で少しと答えるユゥエルがなんだか可愛い。こんな表情も出来たんだ。

さて、乾を絡めずの攻めを繰り返す市蘭。
成田が突破をかけようとするが、前方にはDFが2人いる。
同じように縦の突破をしかけようとしても、1人を抜く間にもう1人がクリアしてしまう形だ。
だが今回は成田の前に尾上が走りこんでいる。む、まさかこの2人で来るのか?

いや・・・この2人は2人とも自分で決めたがる
偵察した試合で2人がパスを交わしたのは八津野戦での1回のみ!!
犬猿の仲らしいな。成田の単独突破に備えろ!!

よく調査していますね。
だが、もはや昨日の市蘭は今日の市蘭とは同一視できない。
それを証明するように成田が尾上にパスを出す!!

尾上のミドルをキーパーが弾いたところに成田が走り込むのも市蘭のパターン。
急いでシュートコースを切ろうとするDF陣。
だが、尾上は成田にパスを出す。まさかこの2人のワンツーが見れるとは!!

そしてキーパーをかわし、見事にゴールを決める成田。おお!!
と思いきやオフサイドでありました。むう、惜しい。
でもまあ、点にこそならなかったがいいつながりでありました。マイちゃんも嬉しそうである。
というか、ずいぶんと生気が戻ってきているように見える。いい傾向だ。

過去まったくというほどやらなかったことを立て続けに行う市蘭に戸惑いを隠せない習実。
仲が悪いのは本当なんですけど、それを越えてのチームプレイが出来るようになったって話ですな。

さて、こうなってくるとせっかく作ったスカウティングレポートも忘れさせた方がいいなと習実の監督は判断する。
ヘタに情報に頼ると後手に回る可能性がでてきた。
選手たちもそれは感じている。
八津野戦から2週間・・・たった2週間の間に、コイツらどれだけのことをやってきたんだよ

まだまだ発展途上のチームの怖さでありますな。
八津野ほどの強豪を破っておきながらまだ成長する。これが市蘭のスゴイところでありますな。

見ただろ?万代。
ループで取られた1点は――いずれあいつらが取り返してくれる。

万代――!!おめえも練習でやってきたことを、そのままやりゃあいいんだ!!

今回の脇坂さんの言葉はちゃんと万代さんの耳に届いた様子。
多少生気の戻った表情で頷く万代さん。お、立ち直る兆しがでてきましたかね?

しかし、習実の攻撃となったらまた松田が万代さんの精神を削りにくるんでしょうなぁ。
なかなか気の休まらないことになりそうだが、どうなることやら。
とにかく早いところ同点に追いついて欲しいところですね。
万代さんだけでなく読者の気も休めていただきたいものである。

・スポ×ちゃん!
初の公式試合である江東区大会終了。
打ち上げにもんじゃ屋さんを訪れる月女の面々でありました。
ちなみに今回登場している東京、月島の「夢や」さんは取材協力ということでクレジットがでている。
これこそ作者取材の成果ってもんでしょうな。

もんじゃの作り方を詳しく説明してくれるナノちゃん。
具を炒め、軽く刻む。
炒めた具をリング状に広げて中に汁を注ぐ。そしてソースを好みでかける。
広げた具をダムと呼んだりするのは全国共通なんですかね。

あ・・・「お祭り」の匂いだぁ♪

はあああと幸せそうな表情になっているアヤちゃん。可愛いですなぁ。
外食とかはほとんどしないようですし、いい経験になってますねアヤちゃん。

全体を広げてチーズをまいて、チーズが溶けたら完成。
小さいヘラを使って少しづつ食べることになります。うーむ、美味そうだ。
食べた後のアヤちゃんのリアクションもまた可愛い。
これはナノちゃん、アヤちゃんを連れていろんな所に食べ歩くことにするのがいいんじゃないかな?かな?

さて、ここで新聞部の莉花ちゃんによるインタビュー開始。
皆の大会の感想を聞かせて欲しいとのことであります。
まずはリリィ。
結果はフレッシュマン部門で優勝(4勝)他は怪我で棄権となっている。
ああ、やっぱり小太刀のフレッシュマン以外にも参加しようとしてたんですな。
怪我せず、他の種目に出れたならリリィはまさに台風の目となったかもしれませんなぁ。

ナノちゃんはオープン小太刀部門で1勝を収めている。
オープン競技とは地域、年齢、性別の区別なく誰でも参加できる部門である。ほう。これぞスポチャンの醍醐味か。
描写こそされなかったものの、ナノちゃんも1勝できてたんですな。よかったよかった。
小さいのは不利と零しているが、紅葉ちゃんのように勝てている子もいる。
紅葉ちゃんを倣っての剣術を身につけてくれることに期待ですな。

アヤちゃんはフレッシュマン部門の敢闘賞(3勝)。それ以外では勝ち星はなし。
フレッシュマン部門で戦い方のパターンを見せすぎたので手の内がバレてしまった様子。
今後は上段振り下ろし以外の技も身につけるのが課題となりますな。

そしてかすみん。実はそれなりに成果を残しているかすみん。
オープン小太刀部門で1勝。オープン長剣部門で1勝。
そして基本動作部門、級の部で3位(4勝)とメダルを獲得している。

基本動作部門とは面・小手・胴・足・突きの5つの技の優劣を競う一種の型競技
2人同時に行い、3人か5人の審判が勝敗を決めるとのこと。
へぇ。スポチャンにも型競技なんてあるんだ。
こういうところで入賞する辺り、さすがにかすみんと言えなくもない。
そしてトータルの勝ち数もかすみんが一番となっている。さすが部長!!面目躍如ですな!!

獲得したメダルは人生初のメダルである。
まさかスポチャンを初めてこのような感慨を味わえるとは・・・
他の選手たちからの拍手を受けて思わずぞくぞくしてしまうかすみん。

拍手って・・・くすぐったいものですね・・・知らなかった・・・

もじもじと赤くなって語るかすみん。可愛いことである。
しかし「拍手はくすぐったい」か。なかなかいいフレーズだ。莉花ちゃんとしても新聞の見出しに使えて満足!!

フレッシュマン部門は入賞経験者は出ることができない。
型部門とはいえかすみんも入賞したので出場できない様子。
というわけで、次に出れるのはナノちゃんのみ。
これはうまくすれば上位入賞の可能性が出てきましたね。次までに鍛え上げたいところである。
まあ、次の中野区大会は来月なんですけども。早っ!!

全員の感想を聞き終えたところで、話題は星高の沖田部長のことに。
かすみんも思わず凄かったと口にする強さを見せた沖田さん。
土方先生曰く、彼は小学生の頃から強かったけど、この1年で格段に強くなったとのこと。
その沖田快人さんの結果はこんな感じ。

オープン小太刀部門優勝(5勝)
オープン長剣部門優勝(5勝)
オープン二刀部門優勝(5勝)

三冠かよ。すげぇな。相手するほうとしてはやってられないレベルかもしれない。
その強さは土方先生ですら危ういのでは、という程だそうな。マジか!?

リリィは沖田さんの戦いを見ていた。
その中でも一番印象に残っているのが二刀部門での戦い。
暴れまくる沖田さんの姿に思わず見惚れた様子のリリィ。相変わらず人斬り仲間が好きなんですね。

師匠!二等を教えて!!
二刀を極めて、沖田部長と戦りたい!!

ふむ。沖田さんが一番強いのは二刀の時なんですかねぇ。
その二刀の沖田さんにわざわざ挑もうとするリリィ。
一刀の時では見れなかった激しい斬撃が見れそうで楽しみではある。
大会は短いスパンであるみたいだし、今後の展開がどうなるか楽しみですな。
今後は槍とか盾とか扱っての試合にも参加するのだろうか?それらも見てみたいところである。

・ガキ教室
晶を桃中から追い出すためにPTA総会が開催されようとしている。
暴言を吐いたのは須藤くんだし、そこまで問題にならないと思っていたのだが、どんどんヤバイ方向に来ちゃってますね。

ともかく、PTA役員と華沢校長に副校長、村山主任と渦中の人である晶が出席。
ここでの話し合いの内容如何でPTA総会が開かれるかが決定する。
まずは懸案事項の事実確認。
総会の要請を行った須藤母から問題について述べてもらう。

私が問題にしていただきたいのは、息子のクラス。1年3組の担任である片桐先生のことです。
9月25日、片桐先生の数学の授業中のことです。ウチの敬は塾の問題集をやっていました。
あまりほめられた行為でない事は十分承知しています。
でも・・・やっていたのは数学の問題集ですし・・・わかっていただきたいのは・・・
片桐先生の授業はずいぶん遅れているので・・・塾での勉強についていくために仕方なくやっていたということです。
片桐先生はそれを見つけ問題集を取りあげ、息子を殴りました。ワケも聞かずいきなりです。
息子は口の中を切り出血もしました。それ以来怖くて学校には登校させていません。

ふむ。これだけを聞くとかなり酷い話に聞こえますな。
新聞に載ったりしたら普通に世間様に叩かれそうな内容である。
というわけで、PTA会長は晶に今の話は事実ですか?と確認する。

事実っスね。だいたい、そんな感じスね

おっと、あっさり認めた・・・認めた?
事実ではないことを認めるのを認めたといっていいものだろうか。
ともかく晶が認めたことによりPTA総会が開かれることは決定となった。
そこで何らかの処分が求められることになると思いますとPTA会長。ふうむ・・・

今回の件、村山主任は既に本当のことを聞かされている。
主任は校長にもそのことを伝えており、晶に本当のことを言えよと詰め寄る。相変わらず面倒見のいい人だ。
しかし、晶はどうにも言いにくそうにしています。
ようするに、本当のことを言うってことは須藤くんが那須くんに暴言を吐いたことを言う必要があるわけだ。
だから言いたくはない。
前に萌ちゃんが言っていた通り、須藤くんは簡単にそんなことを言う子ではない。晶もそう考えている。

何があったか知らねーけど。オレが今、本当のこと言ったら、須藤1人が悪者になっちゃうしな〜・・・

なんともはやですな。
確かにそうなるのは間違いない。生徒のためを思って本当のことを言えない先生。なんとも泣ける話だ。

意外にウェットだな・・・時にはドライでないと教師はつとまらんぞ

さすがに主任にまでなったお人の言うことは違う。
村山主任も色々と経験してきたんでしょうなぁ。

晶が須藤くんのことを気にかけている理由のひとつに、この間那須くんから聞いた話も関係している。
どうやら那須くん、須藤くんを食事に呼んだ時の話を教室で話していた様子。
なるほどね。その話を聞かされたのなら、単に嫌な奴ではないってのはわかっちゃいますわなぁ。
クラスメイトの会話を見ると普通に須藤くんを気にかけている様子。ふうむ、いい子達ですねぇ。

というわけで、本当のことは話したくないという晶。
その代わりちょっと考えがある、とのこと。
考えねぇ。村山主任には、どーせロクな考えじゃないだろ!と聞く前から断じられてしまう。
うーむ。一体どんな考えが飛び出してくることやら。

さて、会議が終わった日の夜。
須藤くんは母親からその日にあった内容を聞かされる。晶が須藤くんの主張を認めたという話だ。
さすがに動揺している須藤くん。
ウソがばらされたらどうしようという気がかりはあれども、逆に認めてしまうとは思ってなかったんでしょうな。

ついでにこの間の塾のことについても叱責される。
一応叱責で済んではいるんですな。ということは今もあの塾に通っているのか・・・キツイなぁ。

さて、そんな話をしている最中にインターホンが鳴る。
誰が来たのかと思ったら・・・まさかの晶。
よもやこのタイミングでやってくるとは。さすがに須藤母も度肝を抜かれたことであろう。
だからといって息子に会わせてあげよう。なんて話にはならないでしょうけども。

まーまー須藤さん。オレやめますから。少しだけ敬君と話させてください。
オレ教師やめるんで!お願いします!

ハッキリとその言葉を口に出す晶。こりゃー須藤くんの動揺は半端ないでしょうな。

元々晶は教師にはなる気はなかった。
なりゆきで教師になったというのが実際の所であるし、生徒に汚名を被せてまで続ける気はないんでしょうな。
しかしそれは淋しい話だし、すっかり馴染んだクラスの面々も嫌がるのではなかろうか。
庇うことが須藤くんのためになるかどうかも微妙なところである。
第一、須藤母がしてやったりな気分になったりするのは読者的に気分がよろしくない。
その一点だけでも晶には辞めないでいただきたいものである。
須藤くんがどう動くかが焦点になりそうな感じですなぁ。

・ラララライブ
今回はシローの幼なじみである、ななみちゃんのお話でございます。
よかった!出番がちゃんと回ってきた!!

ななみちゃんのお友達の信子ちゃんに浅子さん。
女三人寄れば姦しいといいますが、この2人だけで十分騒げておりますな。主に恋バナで
ずいぶんと盛り上がっているようですが、2人は最近何かございましたのかな?

信子「ねえよ!!人のネタ色々知ってても自分のネタは何一つねえよ!」
浅子「私も・・・そうね・・・若手実業家と別れてからは。こんなヒマになるなら別れなきゃよかったかしら」

なんだこのヒマな2人という共通点があるはずなのに明暗ハッキリ分かれた感じの発言は!?
まあ、浅子さんに言わせれば本人は年下好みなのにオジサマばかり言い寄ってきて困るとのこと。
ふむ。まあ、あれですね。贅沢な悩みって奴ですかね。こいつはな。

というわけで、信子ちゃん。ななみちゃんになんかないのかと詰め寄る。
何かあったかと問われれば、最近面白い形のサボテンを目撃したと・・・ってそうじゃないでしょ!!
話の流れからして求められてるのは恋バナでしょ!恋バナ!ななみちゃんは素でやってるから困る。

というわけで、シローのことについて水を向ける浅子さん。
どうでもいいが、女子にとってはブリーフって可愛いあだ名になるんでしょうか?
男子的には絶対ゴメンなあだ名なのであるが。
ともかく、シローとは何もないよ?とあっけらかんとした顔で答えるななみちゃん。本当に何もなさそうだ!!

てな話をしていると窓の外には話題の人であるシローがフジコさんと並んで歩いていた。

あの2人・・・デキているわね!
あの距離感。雰囲気。表情・・・あれはある一定以上の線を越えた者同士がかもし出す

まじすか浅子さん!一定以上の線ってやっぱりそういう線ってことなんですか!?デッドラインっすか!?なんか違う?

観察しているうちに2人はバスに乗って移動をしようとしている。
これは近場で知られちゃマズイことをする気ねと分析する浅子さん。ほうほう。
口じゃ言えない大人の事情・・・うむ、やはりその線の話であるのか!?マズイっすね。少年誌だし。
というわけで、現場を押さえるために2人の後を追う浅子さんたち。
ななみちゃんも無理矢理つれていかれるのでした。幼なじみとして。

ガラガラのバスの席で並んで座る2人。
ギターも座席に乗せているので狭そうだ。確かにこの光景だけ見ると寄り添っているようにも見えるか。
まあ、バスの座席に3人詰め込んでいるななみちゃん達よりは窮屈ではないかもしれんがね。何してるんだか。
そんな環境じゃ信子ちゃんも吐きそうになりますよね。何してるんだか。

バスの後は電車で移動。結構移動時間かかるんですなぁ。
移動中、電車がいきなり急ブレーキ。倒れそうになったフジコさんを体で守るシロー。
ほほう。男の子らしくていい行動じゃないですか。信子さんも目を輝かせております。好きそうね、そういうの。
一方浅子さんはそれを利用して見知らぬ高校の男子と仲良くなっていたという。
たったひとつの急ブレーキで電話番号の交換にまで行き着くとは・・・これがリア充ってやつなのか・・・!?

閑話休題。
電車を降りたシローたち。2人を追う女子3人。
バスや電車を乗り継いでわざわざこんな遠くの街まで来る。
となれば、この街には男と女をまどわす魅力があるってことになる!!この街怖い!!
まるで吸い込まれるように消える2人!大人の世界に旅立ってしまったのか!?
てな風に妄想を逞しくしている浅子さんに信子ちゃん。ストーップ!!
ななみちゃんの叫びで我に返る2人。
何やら諦めた様子のななみちゃんは、こう告げる。

2人の元へ案内するから。そのかわり、絶対みんなには内緒だよ。

みんなに知れることで気まずくさせたくない。多分シローは恥ずかしがるから、とななみちゃんは言う。
そう告げてななみちゃんが2人を案内したのはライブハウス。
ライブハウスは初めてという2人はドキドキしながらついていく。
そしてカウンターの下をくぐって無断で立ち入るななみちゃん。っておい。
さりげなくとんでもないことをしてますな。
でもまあ、客を入れているわけではなく練習してるだけみたいだしそんなに問題はない・・・のか?

爆音注意ね、といいながら扉を開けるななみちゃん。
その言葉の通り、物凄い音が扉から流れ出てくる。
それもそのはず、そこにいたのは音楽を奏でる若者たち。
1年C組、赤根フジコ。同じく芋村シロー。2人はバンドのメンバーだよ

初めて知ったときはビックリした。あんなまっすぐなシローの表情、見たことなかったから。
知らない世界にいるシローを知ってちょっとさびしくも思ったけど。
やりたいことに向かうシローの姿。今はそっと見守りたいんだ

なるほど。いい感じの関係でありますね。
信子ちゃんも気になってるみたいだけど、なんで最初シローの後を追ったのかね、ななみちゃん?
それってもしかして2人の仲が気になったとかそういうことだったりするのかね?どうなのかね?
その辺りのことをもう少し匂わせてくれてもいいんじゃないかね?ん?
一方、浅子さんはKUJIRAさんのドラムの音に酔いしれていた。何!?

なんとなく恋愛方向が盛り上がるような盛り上がらないような予感がするようなしないようなお話でした。
しかし、女の子が和気藹々と騒いでいる姿は楽しいですなぁ。
ここ最近はいいノリの話が続いていて面白い。この路線で突っ走って欲しいところです。
ななみちゃんもちゃんと登場できるんだと知って一安心だ!!

・鬼さんコチラ
運命の鬼退治、感動の最終回!!

記憶を取り戻した夜行ことナキ。桜田さんにクラギの姿を見る。いやあ、よかったね。
でも今を生きる金木としては言いたいことがある。

ちょっと待てぇーッ!!その娘はクラギじゃない!桜田だー!!

確かに金木が桜田さんを見つけたとき、なんだか懐かしいような感じがした。
しかしそれは金木の一部である夜行がその想いを引き起こしたにすぎない。
前世とか生まれ変わりとかはあるかもしれない。だが――

でも・・・今!オレはオレで!!桜田は桜田なんだよ!!
オレが!!その桜田を見つけたんだよ!!

そういったことを口にしているうちに、大事なことに思い至る金木。
そう。今こそ言わないといけない。ずっと言おう、言おうとしていたその言葉を・・・
ドクンドクンと胸を高鳴らせながら桜田さんを見据える金木。おう、ついにですかな?

金木が意を決して言葉を放とうとしているころ、倒れた夜行の側にはクラギの幻影が現れていた。

あの時・・・ナキが私に言おうとしていた気持ちを・・・ホラ・・・今からあの子が言うよ・・・

言葉途中ではありましたが、ナキの言わんとしてたことはクラギに伝わっていたんですね。
それはそれで悲しい話でありますが。
でも、千年の時を経て、今。生まれ変わりと目される2人が目の前で気持ちを通わせようとしている。
これにはナキも姿を元の状態に戻さざるを得ない。おぉ。

オ・・・オレは・・・桜田が好きだぁ!!

ついにその言葉を口にした金木。うむ、よくやった!!
が、その瞬間は先ほどまでいたどことも知れぬ空間とは違い、現実世界に戻ってきている。あれ?
さっきまで微妙に浮かんだ状態で倒れていた夜行はどこにいったのか?周りを見渡す2人。
その2人の間に現れたのは・・・透き通った状態でテンにまたがったナキとクラギ
すっかり穏やかな表情となって、空に向かって駆け上がっていく。
ハハハ・・・テンに跨って天に召されていったって話ですね。ハハハ。

わたし・・・金木くん、好きだよ・・・

おっと、驚きの中断はあったものの、いい返事がかえってきましたねぇ。
自分が告白するのに精一杯で、桜田さんの返事がよいものだったのが意外とさえ思っている金木でありました。ハハハ。

なんだそりゃ!!

ん?なんだって言われても。見ての通り告白ですよ天童さん、いやあ、甘酸っぱいですねぇ。
という話ではなく。ナキこと夜行が消えたことで鬼たちも押さえつけられることはなくなったらしい。
いや、それよりももっと大変なことになっている様子。
天童さんが地面に手をあて、揺らそうとするが何も起きない。
道留さんは何も視えず、ツマキさんや板尾は飛べない。ミナリさんもバチバチできていない。
これはあれなんですかね。鬼たちの力は千年前夜行によって植えつけられたものである。でもその夜行はもういない。

オマエら・・・もうッ人間に戻ったんだよ!!

はっきりと宣言する金木。これにはさすがに天童さんもガックリ来た様子ですね。

今、この時間ッ!この魂で生きてんのはオレだ!!金木京が生きてんだ!!

ようやく金木の下の名前が判明しましたね。
今日を、今を生きているのは京であるとかそういう話なのでございましょうか。
ともかく、夜行とは違い、今を生きているのは金木である。
その宣言を受けて、告白の前後ずっと左目に刺さりっぱなしだった妖刀が抜け落ちる。
のだが・・・その後の左目が・・・な、なんじゃこりゃー!!

溢れ出した地獄の力。その穴を塞ぐかのようにネジ山が現れています。
応急処置的に埋めたって感じなんですかね?それはそれでありがたいが・・・目立つなこれ!!
時が流れて高校生になってもそれは変わらない。
しょうがないので眼帯をして隠すしかない金木でありました。あらあら。
ついでに髪も元に戻っていない。何色なんですかね、コレ?どうせならもっとカッコイイ眼帯つけようぜ。

てな風に高校初日から失われた左目について思いを馳せている金木。
そこに同じく高校生になった桜田さんが登場。
挨拶をして、そして去っていく。ええまあ、別々の高校ですからそうなりますよね。
うむ、最初に金木が言っていた通りの流れだ!!そりゃそーだ。高校は別々ですよね。やっぱり。
ま、まあ。すでに想いは伝え合っているわけですし、そのうち進展とかもあるはずさ・・・たぶん。
そういえば告白の場には桜田さんの家の人たちがいっぱいいたけど、どういう気持ちだったんでしょ?
とりあえず家の使命は果たされてよかったと思っている様子ですが。孫娘の恋愛についても気にかけようぜ。

さて、この一連の騒動があって、夜行が消えてから約1年が経過している。
道留さんは遠くから視る力を失ったので、直接金木の様子を見ている。
昔は鬼たちでいっぱいだったCLUB・ゴブリンも今は閑散とした様子。
中ではミナリさんが呑んだくれていました。あらあら。
板尾はアメリカに行き、ツマキさんはどうやら仕事を始めたとのこと。
飛べなくなってクツの大切さに気付いたということで、クツ屋になったそうな。そうか。大事っすよね!
しかし、相方が仕事してるのに呑んだくれているミナリさんというのも悲しいな。バチバチできなくなったのは致命的か。

同じように酔いつぶれているのは天童さん。
誰よりも鬼であることに誇りを持ち、人間を滅ぼすのに積極的だった人である。
今更人間に戻ったと言われても納得できるはずもありませんわな。

こんなんで終わって・・・こんな・・・終わりがあってたまるかよ・・・
百鬼夜行だ!!終わらせねぇ!!人間一匹残らず滅ぼしてやるぞ!!

地面に手をあて吠える天童さん。
そのタイミングで、ゆっくりと地面が揺れる。震度としては2。たいした揺れではないが・・・これは?

というわけで、夜行サンノ百鬼夜行ハコレデオシマイ
今後、天道さんが地獄の扉を開いて新たな百鬼夜行を作り上げることになるのかどうかはまた別のお話となりそうだ。

てなわけで、鬼さんコチラ終了!!
いやあ、いい最終回でありました。
開始時は悲しい結末になる予感が大きかったのですが、いい感じに纏まりましたねぇ。
ミナリさんの様子は悲しいけど、まあそれはそれということで。
突如開始された連載でありますが、元から短期で予定されていたらしい今作。
長く続けようと思えば続けれそうな内容だったが、見事に凝縮されて作り上げられていましたねぇ。
絵にしても構図等に迫力があり、余分な線も取れて段々と見やすい感じになっていっていました。
つまり、今後本格的な連載があったときはよりよくなっていくことが見込めるんじゃないかという話であります。
あとがきでも必ず舞い戻ってきます!と言っておられますし、期待して待つとしましょう!
重本ハジメ先生の次回作に期待しています!!

・弱肉強食 ガチ恋バトル
恋問答上、人類は三種に分類される。
オスライオンにうさぎ、そして女ひょう。では女ひょうとはどういう存在なのか。
いわゆるツンデレというやつなのだろうか?

例えばそう「なんでオレ嫌われてんの?」と心に突き刺さるほどのトゲで攻撃してきたかと思えば、
540でひっくり返った愛くるしさでボクらを撃沈――そんなツンデレ女子と恋いしたい!!
これぞ男子たるモノ一度は憧れる恋愛!!

強く主張する今回の二宮くん。まあ、わからないでもない。
だからといってチカンしながらみゃーこさんに頼むのもいかがなものであろうか。
そりゃ蹴り飛ばされてゴールに放り込まれても仕方がない。

ともかく。今回の男子の狙いは女ひょう。
今までずっとうさぎタイプを狙ってたが毎回コテンパンの不戦敗となっている二宮くん。
その状況を打破するためにもそろそろ女ひょうの勉強がしたいそうな。
前に先生が言ってた女ひょう像とは、うざぎと違ってカワイク素直になれないというもの。
であるならばそれはツンデレを指すことになるのではないか?と予想している男子たち。浅はかな。

ちなみに二宮くん。入学当初から容赦のない鉄拳制裁をみゃーこさんから受けている。
その辺りの可愛げのなさが女ひょうっぽいと分析したそうな。失敬な。全部セクハラの報いじゃねーか!!

まあ、みゃーこさんが女ひょうであるかはさておき。
今回の授業はその辺りを焦点にあてることになります。女ひょうとツンデレとはなんたるか。それを知るために――

恋問答的ドッジボール。恋の球弾爆裂対決!!

ふむ。なんだかたいそうなネーミングでありますね?
まあ、基本的には普通のドッジボール。対戦は雄ライオンVS女ひょう&うさぎ。
そしてただ1つ、このゲームの特別ルールこそが、ボールは"自分の心"!!
攻撃すること。すなわち自分の気持ちを相手にぶつけるということです!!

ふむ。言葉のキャッチボールならぬ恋のドッヂボールですか。
避けられる可能性が高い辺りがいかにも恋愛っぽい感じがしますね。ハハハ。

正攻法でいくなら告白しながらぶつけるということになる。
が、うさぎ戦法でいくならばもちろんその限りではない。
というわけで、ゆきちゃん。可愛こぶって先行の権利をゲット。
弱らせておいて仕留めるという姿を見せてくれました。こりゃあゴムボールでも威力でるぜ!!

うさぎのオフェンスは超一級品ですからね。油断してるとパクッと狩られちゃいますよ。

恐ろしい話ですなぁ。まさに油断大敵。注意一秒怪我一生。心の傷で恋愛ができなくなっちゃう!
というわけで、今回はうさぎを避ける。
カワイ気のない女ひょうを狙うぜとわざわざ公言しながらみゃーこさんに狙いをつける二宮くん。
うん、その態度では盛大に怒られますわな。め、女ひょうのオーラが・・・!!

すっかり怯んでしまった男子。それに活を入れるために動き出したのはアヤさん。
なるほど。女ひょうといえば分類時にも言われたとおり、女王様タイプ。
まさにアヤさんはそのタイプを実践する存在といえます。
男の人って結構隠れM多い?と赤くなるみゃーこちゃん。
どうなんでしょうねぇ。まあどのタイプにも確実にSとMは存在しますですし。
多いのかもしれないし、思ったより多いのかもしれないし、やはり多いのかもしれない。どうなのだろうか。

ともかく。とにかく今回は女ひょう狙いである。積極的に攻撃をしかける男子。しかし――
否定。圧力。撹乱。
オフェンスに回ったはずの男子が逆にオーラで威圧されてオフェンス返しを喰らっているという有様。
なるほど。わかる感じはしないでもないですな。近寄りがたい雰囲気というやつか。

ヒントは――『警戒心』
アレをオフェンスと思っている内は、女ひょうを狩ることなど到底不可能!
女ひょうが自ら作り上げてしまった両刃の剣――それが鉄壁のディフェンス!!

なるほど。鉄壁のディフェンス。それは――まるでオフェンスと見紛うほど『守』に特化した女ひょうの性質からくる警戒心。
人がディフェンスに長ける時、それはオフェンスを恐れる時。つまり――
女ひょうは超押しに弱い!!
女ひょうの攻略法。それすなわち・・・ホメ殺し!!!

なんだかようやくまともな攻略法が飛び出したような気がする!!
実際、みゃーこさんにはかなり効果がある様子です。可愛い。
だがまあ、これはね。言っている相手が二宮くんというのもありますからねぇ。
だってホントはずっと――

てな雰囲気であったのだが、セクハラ発言により御破算。
うーむ。素のままの状態で接せれるのはいいことだと思えなくはないんですけどねぇ。お互い。
というわけで、本日の愛子先生の言葉はみゃーこさんに向けてのもの。
恋愛成就の近道はチャンスを上手に利用すること。であります。
うむ。結構チャンスな感じではあったんですが・・・まあ、長い目で見てもいいんじゃないかなぁ。

需要とはターゲットにアピールが成功して初めて生まれるもの。
『需要なきツンデレ』それが女ひょうである――

微妙に辛い〆かたでございますな。
そもそもリアルでのツンデレはどこまで需要があるものなのか?
デレを上手く見せないと、ツン部の不快さの方が表立ってしまってよろしくない。
感情の見える状態だからこそツンデレは描写が生きやすいのではないかと思えるわけでして・・・
まあ、ともかく女ひょうの警戒心はやっぱり怖いって話でございますよ。うん。

・篠原こだまの愛のかたち
3号連続登場のファイナル!!
こんにちは。篠原こだまです

あ、はい。こんにちは。今回の主人公の篠原こだまさんですね。よろしくお願いします。

最近ふと周りを見ると――イチャついてる男女――つまりカップルがたくさんいるのです。
ちょっと前まではこんなことなかったのに・・・急に盛りよってからに。
何で、こだまがカップルの排出した二酸化炭素の中を歩かねばならんのですか。
こだまの心身に甚大な被害ですよ。公害ですよ若者たちよ。

え?こだまですか?
いえ、こだまは友達はいますが、恋人はおらりれるません。
ま・・・まあその、好きな人ならいますが・・・

てな風にコロコロと表情を変えて一人芝居を行うこだまさん。
好きな人はいるが告白する勇気はない。勇気の原材料と生産方法がわからないって状態だ。
なので、こだまは告白なんかせずに平和に暮らします。と宣言し去っていく。
と見せかけてカメラの方を振り向いてきた。

あなた今、こだまをナメましたね?
「ハハッこの嬢ちゃんは告白する勇気もないのか。お家でママのミルクでも飲んでな」
ってな具合に小粋でアメリカンな感じでバカにしましたね?失礼な!
そんなことはないのです。こだまだって本気を出せば告白くらいお茶のこさいさいなのです。
それでも、こだまの勇気を疑うとおっしゃるのなら仕方がありません。
地球に巣食い、資源を食い潰すだけの小娘ではないところをお見せいたします。ついてくるがいいです。

というわけで、勇気を証明してくれるというこだまさん。
何故か教室にて教卓の上に座る。目の前には生徒たちの姿があります。注目されてるな。

突然ですが、冗談をひとつ。
「おいジョン。俺はこないだ新しい筆箱を買ったんだ」
「おお、そうなのか。で、どうだい?使い心地は」
「ああ、暖かくてはき心地がいいよ」
「おいおいトム。そいつぁ筆箱でなく、すててこだよ。ハハッ」

うむ・・・うむ。これはリアクションに困る。
聞かされた生徒たちも目を逸らすなり頭を抱えるなりするしかない内容だ。ハハッ。
どうでもいいが、なんでアメリカンなんだ?アメリカンジョークは皆こんなもんだと思っているのか!?失敬な。

続いてのネタを披露しようとしたが、即興なので速攻でつまり、中断。おあとがよろしいようで。
一礼をして教室を去るこだまさんでありました。

どうですか。泣きませんでしたよ
あの精神と時の部屋かのような重い空気の中、おあともよろしいはずがなく、それでもやりとげました。
絶滅危惧的勇気ですよ。

確かにすごい勇気ではある。正直マネはできない。したくない。
たいした勇気じゃないとは思えない。
でもそんなことはいいからさっさと告白しろという意見については同意する。

ふう・・・どうやら、あなたにはまだまだ私の勇気を味わってもらわねばならんようですね。

やれやれと述べるこだまさん。いやいや。こっちがやれやれだ!!

ついてくるがいいです。世界中の勇気を今ここに降臨せしめましょう。

と宣言し、やってきたのは女子2人が駄弁っている現場。
きゃぴるきゃぴると会話している2人。
太っちゃった〜とかいいながら、そんなことないよ〜とお互い慰めあったしている。
とはいえ、足首ならまだしも折れそうな太ももという表現はないでしょうに。
こだまさんもそう思ったのか、言われた女子の足を掴んでこう口にする。

おや・・・おやぁ・・・?これ・・・折れますか?
とても分厚い多重装甲で、骨が埋もれきってるようですが?
そもそも折れそうな太ももってのもどうなんですか?
立っては折れ座っては折れニーハイをはいてはゴムの圧力に耐え切れず砕けて砂のようなももをご所望なのですか?
ダメですよもったいない!お2人とも、そんなに立派な肉ヨロイをお持ちなのに!

いう事を言ったら、攻撃され出したので逃亡をはかるこだまさん。
立派な肉付きの足で蹴られそうになっております。危ない危ない。

ンだよ、あのアマァァァ!!
上等だ!肉ヨロイの肥やしにしてやんよォォ!!

これは怖い。まさに命からがらの逃亡劇でございましたね。
これも確かにマネはできない。というかマネする気にはならない。すごい勇気だ。
でもやっぱりそういうのはいいからさっさと告白しなさい。

いえ、ですから。私の本来の目的は告白ではなくあなたに私の勇気を見せしめることであってですね。
もういいじゃないですか。こだまは頑張りました。これ以上ふんばらせるのは酷というものです。
いいんです。思いを伝えられなくても。
こだまは一向に構いませんので。あ〜もう〜ですから〜
わかりましたよ。告白すればいいんでしょう!?

もう、こだまはブチギレましたよ!!それこそ持てる限りの勇気を持って告白に挑んでやろうじゃないですか!!
今更止めたって遅いですよ。
もうこだまのハートはとっくに走り出して、すでにリムジンで明日を迎えに行ってる勢いです。
さあ!!お見せいたしましょう!!
篠原こだまの、真の勇気を!!

時間を指定し、屋上で愛の告白をしますと宣伝のポスターを貼りまくるこだまさん。
結果、結構な人数の聴衆が集まることになってしまいました。皆ヒマですねぇ。

どうしてこうなった・・・?

どうしてだろう。たぶん勇気が溢れて暴走しちゃったんじゃないかなぁ。
やあ、勇気って本当に怖いものですね。このタイミングで我に返るって酷過ぎる。

何を・・・何をして・・・?何を思ってこんなに人を集めたもうた・・・?
こわい・・・一時のテンションこわい・・・このマイクの出所さえわからない。
いやいや、どうするですよ。。。告白どころか何も言葉が出てきませんよ・・・あぁ・・・風が泣いている・・・
でも今更逃げるのも・・・

なんだか律儀なこだまさん。
というわけで、ひとつ息をついて説明を開始する。

こだまの――私の恋は普通じゃないんです
というか私自身が普通じゃないんです。勢いでこんな騒ぎを起こしてしまうような、はた迷惑な変人なので。
こんな私の好意を受けてくれるような物好きのお人好しはそうそういないのです。
でっですから・・・そんな傷付くことも傷付けることも必至な告白をすることなんて・・・私には・・・

勇気のあるこだまさんが涙を流している!!切ない!!
だが、ここで。各話に登場し、誕生したカップルたちが声をかけてくれます。それは違うぞ!と。
まずは小雪くん。

あんたが変なのはなんとなくわかるけどさ、コイツなんか人のリコーダーバリボリ食いやがるし。
俺を溶かして飲もうとか考えやがった、とんでもねえ奴だけど・・・それでも俺は、コイツが好きだ!!

その話、公言しちゃっても大丈夫なんでしょうか?
まあ、この学校。結菜ちゃんクラスの変人はそこかしこにいるのでしょうな。たぶん。
そして赤音ちゃんも叫ぶ。

いっ今の奴の彼女さんには負けるが・・・コイツだって相当おかしな奴だぞ!!

えっ、会長がそれを言うのですか?
とのツッコミを受けてじゃあ私もそれなりに変らしいと言い直す赤音ちゃんが可愛い。
ともかく、宮くんはそれでも赤音ちゃんを好いてくれています。

それに私だってコイツのことが好きだ!何もおかしいことはないぞ!!
だって――愛のかたちは!!それぞれだから!!

いや全く。人の数だけ恋愛のかたちってのはあるって話ですよね。
勇気を見せるはずが、皆から勇気をもらった形になったこだまさんであります。

こだまは今度こそ――本当の勇気を出します!!
3年A組――川崎優先輩!!私は、あなたのことが――好きです!!

言った。言った。言ったった。告白したった。
でも、優先輩は女性でありまして、女性同士の恋愛とか想定外にもほどがありまして。

えっ・・・ご・・・ごめんなさい・・・

と否定されてしまうのでありました。うん、まあ、しょうがないよね。突然だしね。
愛のかたちはそれぞれだけど、受け入れるかどうかも相手によりますものね。しょうがない。

いえなんかこちらこそ、すいませんでした!!

なんだかスッキリした感じで叫ぶこだまさんでありました。

見事に玉砕です。その上、先生にも怒られてしまいました。でも後悔はしていません。
また新しい恋を見つけて、その時は自分に自信を持って、怖がらずに告白しようと思います。
だって――愛のかたちは人それぞれですから!

うむ。まさしくその通りでありますなぁ。
今回の3話目。読者に語りかけるようなこだまさんのキャラは秀逸でありました。
それゆえに、最終的に読者である自分に告白が飛んでくるのではないかと身構えたりもしたわけで。
もし、盛大に告白されたなら・・・やはり受けなくちゃいけないかな。勇気を持って。とか考えたりしたわけで。
まあ、そんな流れにはならなかったんですけどね。やれやれ
愛のかたちは人それぞれなんですし、二次元との恋愛もありですよね!!
うん、まあ。人に迷惑かけないならありじゃないかなぁ。うん。自分で言っててどうかと思うというのもアレだが。

というわけで、愛のかたち3作はこれにて終了でございます。
それぞれ新しい主人公を立てて独立しながらも先発のキャラが出てきてくれたりするのが嬉しいですな。
話的には3人目のこだまさんの話が好きです。
こういうトンチキな話の流れはよいですなぁ。読んでて楽しい。
今後の作品でも、こういったウィットに飛んだ感じのセリフ回しがもっと見たいものだねナンシー。ハハッ。

てなわけで、藤近小梅先生の次回作に期待しています!!

・木曜日のフルット
果たしてこの強面の編集者はどこの出版社の人なのか。どこの秋田の人なのか。
白川先生のところで作業している間、鯨井先輩の部屋で待っててもらったんですね。
理屈はわかるが、女性の部屋を待合所に使うのはどうなのだろうか。
まあ、色気がある部屋というわけではないので問題ない・・・のか?

鯨井先輩には借金があるのかないのか、気になるところではある。

・総合感想
次号から浦安鉄筋家族生誕20周年祭がスタートする。
そうか、20年も続いているのか。凄いなぁ。
そのくらい前だと自分もまだお父さんの中にもいなかったくらいですよ。ハッハッハ。嘘です。

さて、次号から5号連続は沼田純先生が登場。
レポ漫画だけではなく、ちゃんとした漫画も描いていたんですな。
そして石井なお先生のスペシャル読みきりが掲載されます。

集中連載が終わったら即、次の集中連載が開始される。
自転車操業と見るか、真新しいのを次々と見れると解釈するか。際どいところですな。
まあ、短期連載を経て本格連載という流れはいくつか見られた話ですし、今後に期待したいところですな。



2012年 48号


・バチバチBURST
卑劣な手段は捨て、ようやく真っ向勝負に向かい合った田上さん。
だがさすがに鯉太郎。
集中の差か、覚悟の差か、ブチカマシを当てて主導権を握ってくる。

得意の連続のブチカマシ。これで一気に相手を退け押し進むのが鯉太郎のパターン。
なのだが、2発目を当てられたときにおかしなことに気付く田上さん。

・・・!?
いつもより軽い・・・打ち損じか・・・?

迷う田上さんの顔面に張り手を見舞う鯉太郎。
ここで鯉太郎も異変に気付いた。田上さんが・・・いつもより重い!!
逆に田上さんは鯉太郎の攻撃がいつもよりも軽いと感じている。
さすが、稽古場で何回もやり合った仲である。その辺りの感触は記憶されているんですな。

何発も張り手を繰り出し押そうとする鯉太郎。
しかしその連打に効果はなく、逆に田上さんの一発で上体が浮くという結果に。おぉ・・・!!

コイツ・・・先場所とは・・・まるで別人じゃねーか!

驚愕する鯉太郎。田上さん自信も驚愕。読者も驚愕。
田上さんは鯉太郎を相手にしてもいつもの圧を感じない。
厚く巻いたバンテージのせいか?いや・・・そうじゃねぇ。
脇が開かない・・・腰が浮かない・・・足が出る・・・鮫島のブチカマシを喰らっても芯がぶれなかった・・・

そう、これは田上さんが強くなっていることの何よりの証拠である。
それもこれも、王虎と付き合い猛虎さんの地獄の稽古をくぐり抜けてきた結果である。

猛虎&王虎によって雰囲気の変わった虎城部屋。その稽古はかなり厳しい。
多数いる力士の中にも、稽古の厳しさについていけずに出奔する者たちが出てきていた。
そんな中、毎日1番ひどくやられているのに踏みとどまっている男がいた。田上さんである。
去っていく力士に何で耐えられるんですか?と尋ねられる田上さん。

否定したいんだよ・・・自分の限界を・・・
一歩でも・・・1mmでもいいから前に・・・強くなりたい・・・ただ・・・それだけだ。
・・・それだけだ。

積み重ねた努力は決して裏切らない。
積み重ねた分だけは実になっているのだ。
だが、その努力を信じきることができなかったのがさきほどまでの田上さんである。

情けねえ・・・何なんだよコレは・・・
アレだけの稽古をして・・・何で信じられなかったんだ。自分を・・・
否定どころか、自分で認めちまってんじゃねーか・・・ここが限界だって・・・
信じろよ・・・もっと・・・過ごしてきた地獄のような時間を・・・
信じろよ・・・磨いてきた俺の相撲を・・・

段々と田上さんの心が上向きになってきました。いい感じです。
その田上さんの取り組みを見る王虎の表情がやたらと真剣なのですが、これはどういうことなのか?
前回は小者がどうこうとか言っていた人なのだが、今回はやけにマジな感じじゃない?
やっぱり俺が見込んだ通りの男だったな!とか内心思ってたりするんでしょうか。それはそれで。

腰の浮かない田上さんの圧力は手打ちでは止まらない。
なので、カウンター気味の一発を叩き込む鯉太郎。だが、それでも今の田上さんは止まらない。

信じろ・・・押し相撲は、俺が上・・・!!

それを証明するかのように鯉太郎を押し捲る田上さん。ついに土俵際まで追い込む。
鯉太郎としては、なんとしても懐に入り込みたい。
だが田上さんも鯉太郎の左下手の怖さは十分理解している。そうはさせじと一気に勝負を決めにかかる。

見てるか・・・王虎・・・俺がとるぞ・・・鮫島を・・・!!

本当に田上さんが鯉太郎を降した場合、王虎はどんな反応を見せるのだろうか?
きっと田上さんに、俺の獲物だったのに余計なことしやがってと当り散らすのでしょう。
それでいて、内心ではよくやったと誉めたりするのでしょう。あれ?王虎にそういうキャラを望んでいるのか俺は!?

まあ、まだまだ田上さんの勝ちと決まったわけではない。
土俵際に追い込んだが、ここで鯉太郎の反撃。
押し捲ってくる田上さんの張り手を下からハネ上げる鯉太郎。
正面からの衝突では押し返せないが、下から攻撃を逸らすことならば力で負けていても可能である。見事な技術だ。

フン・・・吽形さんみてーなコトしやがって・・・

嬉しそうに述べる白水さん。いいですよね、こういう展開。
そして、田上さんの右腕をハネ上げた時、脇が開く。右のまわしががら空きになる!

あぁ・・・ここまで追い詰めて・・・
いや・・・はねのけろ!!
自分の力で切り開け!!ここで終わってたまるかよ・・・!!

弱気になりそうな自分に活を入れ、ぶち当たろうとする田上さん。
ハネあげられた右腕を即座に戻し、懐に入ろうとする鯉太郎を押し戻そうとする。が――

ベキッ

田上さんの右手と鯉太郎の左手が接触。
掌の部分に当たった田上さんと、人差し指1本で当たった鯉太郎。
結果は言うまでもなく、鯉太郎の指があさっての方向に折れ曲がる。うわぁ・・・

真剣に相撲をとったがゆえの不慮の事故。
であるのだが、ようやく立ち直り、真っ向勝負を挑んだ田上さんの取り組みでこれが起こるとは・・・
見た感じ指自体はまっすぐ伸びてますし、付け根で脱臼しただけかもしれない。
とはいえ、この手ではもう張り手は厳しいでしょうな。
だが、投げならば人差し指は関係ない
中指、薬指、小指。投げに必要なのはこの三本であると吽形さんは言っていた。
ならば、人差し指が使えなくても支障はないのではなかろうか。

とはいえ、ここでの負傷は今後の取り組みにも響きそうである。
五月場所はまだ二戦目。まだあと五戦もあるのだが、一体どうするのか?
負傷による休場を考えるのなら、今回の場所では王虎と当たることはなくなるのだろうが・・・はてさて。

ところで、ここ最近のサブタイトル。19話、21話、23話を並べてみるとなかなか面白い。

第19話/これでいい・・・
第21話/大丈夫・・・
第23話/信じろ・・・!

なんだかとっても言葉を投げかけられている気分になっていいですねぇ。
ちなみに、その間の2話の中に大吉回の20話が入っている。

第20話/どすこーい
第22話/

うむ、田上さん主導の回とは見事にがありますね。どすこーい。
ハッ!それを総括してここ5話のサブタイトルが決まっているということなのか・・・!?恐ろしい・・・!!

・弱虫ペダル
残り100mを切り、ゴールは目前。
同じタイミングで坂道と山岳の2人が立ち上がる。そう、これが本当のラストスプリントだ!!

ゴールまで60m。もう後はこの直線を走ればゴールという段階。
もはや新たな手が飛び出してくるということもない。ただ全力で突っ走るのみである。

山岳「山頂を!!
坂道「ジャージを!!
坂道&山岳「獲る!!!!

過去にないほどの接戦を繰り広げている今年のインターハイ。
最後の瞬間までどちらが勝つかはわからない状況だ。
盛り上がる観客。その喧騒から離れ、テント内のアナウンスで状況を知っている男たちがいた。
荒北さんと泉田くんである。あ、2人ともちゃんとリタイアしてたんだ!!
後ろに下がっただけでまだ走ってるのかと思ったよ。
まあ、確かにリタイアするなら鳴子みたいに毎度コースアウトして倒れなければいけないって理由はないわな。

ゴール前の現状を知り、つい笑ってしまう荒北さん。

真波と小野田チャン・・・あいつらがゴール争ってるだって。
オレが集団から引っぱりあげて運んだ2人じゃねェかよ。
やっぱよ。福ちゃん。オレはとんでもねーもん運んできちまったのか。

2人を集団から引っぱりあげてきたとき、荒北さんには2人に言いかけてやめた言葉がある。
「おまえらどこまで行くつもりだ」という言葉。
まさか先頭で、ゴールまでたァな・・・
小野田チャンだけ途中に置いてきゃよかったかな。

いや全くその通り。
共闘を持ちかけられた相手であるし、その時は脅威とも思ってなかったというのもあるだろうが・・・
やはり敵校の人間をわざわざ先頭まで連れて行くことはありませんでしたな。
最初は前を走ったりしてたが、途中からはずっと荒北さんが運んでたわけですし。
まあ、それも結果論という奴なのかもしれませんがね。

それにしても、箱学と総北は同じテントなのか?医療用のテントだから一緒なのだろうか?
そういえば御堂筋君はまだ車で運ばれている最中なのだろうか?
全力出して鼻血出せと叫ぶ鳴子自身が頭から血を噴出しているじゃないですか。ぴゅー。

テントにて金城さん、鳴子、荒北さん、泉田くんが勝負の行方を見守っている。
リタイアせずにレース中の田所さんと新開さん。
いつまでも続く坂にスプリンターの2人は辟易している様子。大変ですな。
でもなんだか2人、仲のよろしくて結構なことですな。
1人では辛いだけかもしれないが、話しながら登れる相手がいるってのはいいことだ。
というか、新開さんはまだ食ってんのか。

総北、箱学の残る4人は3位争いを行っている。
割れたフレームで必死に進み、巻島さんを運ぶ今泉君。
同じく、クライマーである東堂さんを運ぶ福富さん。
東堂さんと巻島さんの2人の争いにより、インターハイの3位が決定する
1位争いにはもう関われないものの、これはこれで大事な戦いである。
表彰台に立つために、今一度この2人の戦いが繰り広げられることとなりました。ほほう。

巻島「行けショ・・・小野田ァ・・・おまえのやり方で突破しろ!!」
東堂「羽ばたけよ。山頂へ。真波ィ!!」
福富「オレは史上最強のチームを作った!!掴め真波!!おまえならできるはずだ!!」

各チームメイトの想いを乗せて。
ゴールで待つ各高校の部員たちの声援を受けて。
ついに長かった戦いのゴールが決まろうとしている。

際どい差ではあるが、確かにゴール前で差が出来ている。
果たして先にゴールに辿り着くのはどちらなのか!?
次号、巻頭カラーで長かったインターハイも決着を迎える!!ついにだ!!
やぁ。年内で決着がつきそうで安心したやら何なのやら。

・名探偵マーニー
勢いに乗っている名探偵マーニー。センターカラーでお目見えです。

自宅にて昔のヒーロー物を見ているロイドさん。
その内容は昔も昔、三、四十年前の番組でございます。
さすがに現在に比べるとCGも何も使われておらず、しょぼく感じてしまうマーニー。まあ仕方ないでしょうな。

ロイドさんが見ているのは別に趣味からというわけではない。仕事の一環だ。
ヒーローの名はブリット
そのブリットがヒーロー映画に三十年ぶりに復活するらしい。ほう。
で、そのブリット役の光輪功士さんが現在行方不明中であるとのこと。
映画出演依頼のため、探して欲しいというのがロイドさんへの依頼内容でございます。

そいつはまたビッグな仕事でございますな。実入りもよさそう!
と思ったが、下受けの下受けということで、直接依頼を受けたわけではない。
なるほど。たまたまこの町に居るという情報があったのでお鉢が回ってきたわけか。
直接の依頼主の報酬からは中抜きされてしまったりするのかねぇ。
というマーニーらしいお金の心配はさておき。
ロイドさんとしてはこの依頼自体で困ったことが発生している。
実を言うと、この光輪さんはもう発見している。のだが、問題があって困っているとのこと。ほう?

どういうことかと訝しがるマーニーを連れて光輪さんに会いに行くロイドさん。
その眼前にいるのは痩せこけた老人。何やらブツブツ呟いている。

銀色の光線が束になって降りてきた場所がある。
その光線を浴びると脳に重大な影響を与える可能性がある。もう時間がない。止める方法も今では・・・

なんだか色々と危ない状況ですね。
アルミホイルで作られたような帽子と衝立は光線から身を守るためのものなんですかね?
こりゃあ確かに映画に出演できるような状態には見えない。
それなのに依頼人である会社側は連れて来いという。そりゃあロイドさんも困惑するわな。

結局、光輪さんはしばらく入院という形になりました。
病院に搬送される際、お隣さんから光輪さんの話が聞けます。
光輪さんが変なことを言い出したのは半年くらい前からだそうな。

アイツが言うには昔から宇宙人は周りに居たらしい。
もう長い間戦っていたのに、今負けそうになっているとか・・・
ずっと守っていたある星の姫が最近死んでしまったとか・・・

ふうむ。半年前ねぇ。なかなか詳しく覚えてますね、お隣さん。
気になる情報を耳にし、もう少し調べてみたいと言い出すマーニー。
そういうところは母さんに似たんだな、みたいなことをロイドさんに言われてしまっています。
うーん。母の存在も色々と気になりますな。
しかし、今回のマーニーはやたらと可愛い服を着てますなぁ。こういうのもアリだな。

早速調査を開始するマーニー。
ブリットを撮影した丸々撮影所で話を聞きます。
あの頃はこの撮影所も活気があり、いつもなにかの撮影に追われて夜も照明が消えることがなかったそうな。ハア〜。
光輪さんは当時期待の新人で、大作の主役もウワサされていた。
でも実際は当時ジャリ番組とバカにされてた子供用ヒーロー物。
本人も一時は大分落ち込んでいたらしい。
しかし、根がマジメだった光輪さん。途中から本気で役に入れ込んでいて、ヒーローになりきったいた。
ある程度好評だったようだが番組は終了。
その後、大した役も来なかったらしく、行方は知れなくなった。とのこと。

うーむ。なんだか悲しい話ですねぇ。
マニア的にはチヤホヤしたい役柄ではあるが、やはり役者的には微妙なところなのだろうか?
まあ、三十年まではそういうイメージが今よりも強かったのかもしれませんなぁ。

その後、光輪さんは転々と職業を変えて、住む場所も変えている。
建築現場や漁師、運転手・・・日本中をウロウロしている。
仕事を探して移動してるのか?でもそれなら都市に居たほうが探しやすい。
そうすると、何かから逃げていた・・・?借金とか・・・か?

集めた情報を分析し、思考世界に陥るマーニー。
一方、ロイドさんは依頼人である安崎さんと電話。入院したことを告げるが、それでも番組に出すと先方は言ってくる。
そんな状況じゃないですよ!?とロイドさんは抗弁するが、どうにも向こうの意思も固いようだ。ううむ。

半年前に何があったのか。
それまではそれなりにウマくやってきた。金もそれなりに稼いでて、一人で生活するには十分な。それが突然・・・
長い間戦っていたが、ずっと守っていた姫が最近死んでしまったとか・・・
お隣さんのこの発言で、マーニーはある可能性に思い至る。

一人じゃなかったのか・・・女・・・誰かがいたのか!?

ならばと新聞の死亡記録のデータベースを調査するマーニー。
ほほう。探偵らしいことをやってますな。こういう地道なデータ作成もちゃんとやっているんだぁ。
半年前のデータを引っ張り出し、光輪さんの住所と同じ場所で死亡した人を検索する。
そこで見つかったのは元女優の大空ひかりさん。本名は安崎みどりさん。
54歳で死亡。死因は肺血腫とのこと。ん・・・安崎?

調査の結果、マーニーはある事実に気付いた。
そのことを確かめるため、入院している光輪さんのもとを訪れるマーニー。

奥さんはご不幸でした・・・
アナタは三十年前、安崎みどりさんと駆け落ちしましたね
それを恨んだ父親が今もアナタを追っている。
丸々映画の重役、安崎良則・・・みどりさんの父親です。
彼から逃げるため転々と住処を変え、三十年も逃げきった。それも、もう・・・

ハハァ。なるほどね、それで転々としていたわけかぁ。
ここで光輪さんの回想。
1986年の冬のお話。
安崎みどりさんは父親から結婚の話を持ち出されている。
相手は広告代理店社長の御曹司。言うまでもなく明らかな政略結婚でございます。
2人が結ばれれば、映画会社の重役である安崎家への利益は計り知れないものとなるってわけだ。
父親に無理矢理結婚の話を進められてトボトボと肩を落とすみどりさん。
そんなみどりさんと親しげに話をしているのが、マイティ・ブリットの主演である光輪さんでございました。

なんで先方はみどりさんを気に入ったのか?
その理由を知ってしまうみどりさん。
どうやらみどりさん自身に興味があったのではなく、映画会社そのものに興味があったらしい。

オタクの女優さんたちに楽しませてもらいますよ
手とり足とり。この提携はそれが楽しみで楽しみで。

ゲ・・・ゲスだ!!ほんまもんのゲスや!!
みどりさんだけでも身に余るほどの美人だというのに、それに飽き足らずよくもそんなゲスな発言を!!
というわけで逃げ出したみどりさんは光輪さんのもとに。

お願い光輪さん!私を連れて逃げてください!!

なんともドラマティックな展開でございますねぇ。
ヒーローを演じていた光輪さんに、このような話が舞い込んでくるとは・・・
もちろん、みどりさんの父親はこの駆け落ちに激怒。
ワシの前に引きずって来いと追っ手を放つことになる。

それから逃亡につぐ逃亡・・・安崎はあらゆる手で追ってきたけど、僕たちは戦った。
今思い出すと、あの頃が一番充実していたのかもしれませんね・・・

・・・みどり。もう戦わなくていいのかい?
君を連れてだったら、僕は宇宙の果てだって怖くない。
だって僕は、宇宙の戦士マイティ・ブリットだからね

愛するものを最後まで守り通した男。それが宇宙の戦士マイティ・ブリットでございます。
うーむ、なんとも切ない話でございましたなぁ。
この語っている様子からして、光輪さんがおかしくなった様に見せてたのは演技だったのだろうか?
守るべき人を失って本当におかしくなった可能性も否定はできませんが。

駆け落ちの話を突然持ち込まれ、嘱望されていた将来を投げ打ち逃亡生活に身をやつす。
そんな生活を三十年以上強いられてきたのに妻を恨むこともない。
うーむ、まさしくヒーローだったといって過言ではないでしょうなぁ・・・

しかし、安崎は今でも光輪さんを恨んでいるのだろうか?恨んでいるんでしょうなぁ。
時間が経って恨みが解消されたのなら、病院に自ら足を運んでくるというのもあったかもしれない。
それなのに、わざわざ体調が悪いのを承知の上で引っ立ててこさせようというのは、やはり・・・
お子さんでも産まれていればまた態度が変わることもあったかもしれないのだが・・・
まあ、逃亡生活で子供を作るというのも大変な話であるか。それはしょうがないか。うーむ。

ドラマティックな話を現実にやるのは大変だなと思わせる話でした。
それをやってのけるのが真のヒーローってことなんでしょうなぁ。とても真似はできん。

・毎度!浦安鉄筋家族
相変わらずフグオ母はハロゥイン推しでございますね。
日本でも流行っているところは流行っているみたいですけども。

垂直落下式のブレーンバスターもよいが、DDTかパイルドライバーあたりもよいのではないかと。
ニードロップは確かに仕掛けるほうが危険でしたな。大丈夫か仁くん。
というか、同じくらいの硬さのヘルメットタイプカボチャがあるならそれで割ればよかったのでは?
つまりダイビングヘッドバットだ!形的にフルフェイスタイプの方が有利かもしれんが。

しかし、浦安アベンジャーズは順調に数を増やしておりますなぁ。なんでやねーん。

・いきいきごんぼ
子供がショーウィンドウにヤツメウナギのように張り付いていれば紳士が購入してくれる。
なんて上手い話は早々ありませんよね。
そもそもフィギュアを買ってもらっても、これで何を大成すればいいのかって話だし!

ともかく仕事です。中学生にして労働です。ジョブチェンジだ
どっちかっつーと働いたら負けかなってタイプの吏毘堂さんだが、世の中金・・・だってのは理解している。
うーむ、やはりバチバチネタは色々と使い勝手がよさそうですな。

金より愛の何でも屋だよと主張する吏毘堂さん。短い間で意見変わりますな。
というか、何でも屋でもお金を稼げなくはないんじゃないかね?宇宙の何でも屋的に。
それこそマーニーのように日当&成功報酬で稼ぐという手もあるのだろうが・・・能力的に不足すぎるな!

エビの尻尾を与えてしまうイマキマキさん。無防備でありますな。
まさか美味しくいただかれてしまうとは想像もしていなかったのでしょう。危うい危うい。

フレンドリーな体育会系女子とか色々と照れちゃいますよね。
気軽に手とか握ってこられたりしたら、そりゃーオメー。ねぇ。照れますよね。
ってバントでホームランしてるコイツは・・・コイツは・・・!!
というか、バントでホームランってネタ自体が古いなオイ!!

柔道部の人たちは読みきりでも居た人たちですね。再登場がありそうで嬉しい話だ。
何でも屋ってのもなかなか大変なんだなというのがよくわかるお話。
今日の部活は帰宅部だ。これから先も帰宅部じゃーい!

・侵略!イカ娘
相変わらず3バカはムダに天才である。
そしてアレックスは相変わらず頭がいいのか悪いのかよくわからない。

扉を開けたら可愛がっていたペットが死んでいた
うーむ、このなんともいえない雰囲気。経験のある人も多いんじゃなかろうか。
涙する栄子がなんとも可愛い。
結局色々と台無しになったわけでありますがね!!
でも、男の子的にはこういう変形もイケてるんじゃないんですかね?どうなん?

・ブラックギャラクシー6外伝
何!?チョロ助の頭のアレはリボンじゃなく髪の毛だっただと・・・?
言われてみれば同じ描き方をされている気がする。まさかまさか・・・!!

なかなかいいテンポで繰り広げられる会話。
チョロちゃんはイジられる姿が似合いますなぁ。
普段は無口そうなシロもこういう時はきっちりと喋るわけだ。ふんふん。

怖いのと怖くないのが順番に来るのではなく、理由もちゃんと述べられているのがいいですな。
動物の本気はなめたらダメっすってことだ。結論。

しかし、窓を割る奴は悪(ワル)ですかカレルナさん。やはりオヤジくさい・・・!!

・囚人リク
特別懲罰房に落ちたリクとレノマさん。
2人に看守の容赦ない責めが降りかかる。
それはいいけど、いやよくないけど、最初のページの看守は何なんだろうか。
視線を向けずにレノマさんに警棒を叩きつけている。
これはあれかね?カメラを意識しているってことなのかね?カッコつけやがって!!

ともかく。
看守はもうスコップをどちらが入れたかなんて気にしていない。
それよりもスコップを入れた目的を知りたいと考えている様子。
そりゃあ、困った話ですな。それが一番聞かれたく内容なわけですからして・・・

普通に考えれば脱獄のために持ち出されるか試したのだろうと考えられる。
が、この高性能の手錠がある限り、脱獄なんて出来ようハズもない。
遠隔操作でロックもでき、高性能のGPS付きで追跡も可能
古株のレノマさんがそんなことを知らないはずがないと看守は考えている。

真の目的はなんだ!!言え!!言うまでここから出さんぞ

なんですかね、それは?
脱獄が目的だったといってもウソつけとか怒られちゃうって話ですか?
だとしたらもう何も出来ることはないじゃないですか・・・
いや、それらしいウソをつけばなんとかなるのか?それらしいウソって何があるだろうか・・・

レノマさんたちの自白により特別懲罰房から出ることの出来た森田。
高木さんの嘆願と人手不足の件もあり、1週間の懲罰と3か月の減食で戻ってこれることとなった。
それ自体はよかったが、救われてしまった森田の心境はいかがなものであるか・・・

看守による拷問は続く。
万にひとつ、ここで折れてしまえばこの拷問地獄からは逃れられるかもしれない。
だが恐らくその後は満期で釈放されるその日まで昼夜独居房に閉じ込められる生活が待っている。
すなわち・・・それは脱獄の道が閉ざされるということ!!だから――

リク!!絶対に耐えぬくぞ!!

決意を篭めた表情のレノマさん。
その表情を7日間の間保っているのだから大したものだ。
いつしか欠けていた月も再び満ちようとしている。耐え抜けばいつかは光が差すこともあるか・・・?

レノマさんの向かいの部屋にはリクが拘束されている。
どうやら看守は順番に2人を痛めつけている様子。
悲鳴が漏れれば相手の方にそれが聞こえる。嫌な仕組みだ。

あいつもまた俺と同じように・・・必死で耐えてんだな。俺も、負けねえからな!!

意思を再度固めるレノマさん。さすがである。
だが、その意地が看守の責め苦をエスカレートさせる結果となる。
というわけで、やり方を変えると宣言する看守。取り出したりますは、どこにでもあるカッター
ただのカッターと侮るなかれ。これからやるのはまさに拷問といえる行為だ。

こいつは初めてやる方法だからな。ぎこちなくてもカンベンしろよ。

そう宣言し、レノマさんの左手の人差し指の爪にカッターを当てる看守。
中ほどに当てて、一気に先の方に振りぬける。
爪は指先の肉と一緒に削げ、神経が密集している指の肉が露になる。
さすがにこれにはレノマさんも悶絶。
悲鳴こそ押し殺した感じがあるが、押し殺したが故にその表情の変化は激しい。
おかげで看守は手応えを感じてしまったようだ。これはいけるな・・・と。

いかれてる。まるで遊びを見つけたガキ。エスカレートは明白。
こんなこと・・・延々とくり返されたらたまったもんじゃねえぞ!!

全くですね。カッターを見つめる看守の顔がすげぇヤバイことになっている。
微妙に無表情になっている感じがあまりに危うい。何だその目は・・・!!

剥きだしになった指の肉にカッターの刃を突き刺す看守ってうおあああああああ!!
さすがのレノマさんも悲鳴を上げる。これは見ている読者も悶絶する。感想書いてる自分も今悶えている。

喋るまでずっと続けるぞと宣言する看守。だがもちろんそれだけではない。
追い込みはするが、あくまでも目的は動機を吐かせる事である。なので取引を持ちかけてくる。

もし、お前が先に自白するっていうんなら、たった3か月の軽塀禁ですませてやる。
そして栗田のみ、昼夜独居の上10年の加刑だ。

中指の爪にカッターの刃を当ててそう呟く看守。
だが、自身が助かりリクのみ加刑される。そんなことをレノマさんが認めるはずもない。
それを認めるようでしたら、わざわざ森田を救いに落ちてきたりはしないですものね。

誰がリクを売るものか!

そんな意思を見せるレノマさんを見て、看守は責め方を変えてくる。カンのいい奴だ。

隣の栗田にも試してみようか
2人共黙っていれば、この特別懲罰房に延々といることになる。この痛みと共に。
だがな、お前が吐けばそれで2人共特別懲罰房から出られる。
栗田も・・・この痛みから解放してやることができる

この呟きはかなり効果があった様子。見るからに衝撃を受けているレノマさん。
そのレノマさんを残して去る看守。
しばらくした後、リクの房から悲鳴が聞こえてくる。これは厳しい。レノマさんの心が揺れている。

おまえもこの激痛を・・・そんな小せえ体で・・・

強固な意志を持っているレノマさんでありましたが、これは厳しい。
責め苦にはなんとか耐えられるかもしれない。自殺用の薬を用意するほど誇り高い人ですから。
しかし、仲間のためを思ってしまうとどうだろうか・・・
見事に弱味につけこまれてしまった感じのあるレノマさん。一体どうするのでしょうか。

レノマさんの行動も気になるが、今後の展開も気になるところである。
拷問を開始してから7日が経過している。つまり森田の軽塀禁が解かれる時期でもある。
解放された森田が高木さんと相談して動く可能性はあるかもしれない。
むしろそのぐらいしか事態を好転させる手段が思いつかない。
まあ、2人が動くにしても方法はわからないんですけどね・・・

それかあれだ。いわゆる恩赦って奴を利用したらいいんじゃないか?
難産だったブタさんが立派な子供を産んだ!今日はお祝いだ!特別懲罰房の2人も出してやれ!!
てなことが起きたりする可能性もひょっとしたら・・・いやぁーさすがにないかぁー?

・シュガーレス
コウタの決意の拳が榊の顔面を捕らえる。
が、さすがにその一撃で止まるほど簡単な話ではありませんでした。
ならばもう一撃!と拳を叩きつけるコウタ。しかし変化はない。

・・・お前の拳はキレイすぎんな。
まるで何にもまみれてへん。赤ン坊の手ェや・・・

そう述べながら、振り下ろすような榊の一撃。
その一撃でコウタは地面に這うことになる。うーむ、やはり地力が違いすぎるか。

・・・重い。初めてくらった榊さんの拳。こないに重いモンなんか・・・

コウタ。手に入れたことも失ったこともないお前にはわからんやろなァ・・・

榊の回想。
それはシャケにやられたときのこと。
仲間の仇を討つために挑んだが返り討ちとなった榊。
その際、仲間たちは手こそはださないが一緒にやってきていたらしい。
しかし、榊がやられたのを見て去っていく仲間たち。
ってこの時点で宍戸が暗躍しているじゃあないですか。こいつはこの頃から謀反気を出してたのか?

誰もおらんようになってしもたか・・・

翌日。さっそく榊が負けたことをクサしている宍戸。
ついたり離れたりクサしたり忙しい奴っちゃな。

まあええわ。勝ちも負けも俺1人のモンなら、1人でケンカしてた頃に戻るだけや・・・

そんな風に考えていた榊。
ふむ。仲間が離れるようになったからモンスターになったってわけでもない様子ですかな?

榊の精神状態はさておき、負けた事実は大阪の各校に知れ渡っている。
その結果、御辻の連中は他校の連中にマトにされることとなる。
それを偶然見かけて助けに入る榊。
仲間を助けに入ったというよりは、自身も大したことないじゃないか?と言われたので飛び出してきたように見える。
だが、助けた仲間は助かりましたと礼を言ってくる。ふむ、これは・・・

そうや・・・勝たなアカン。負けたら、ただ失うだけや。
勝たんと拳を振るう意味すら無い。どんな方法でも勝ちにこだわりきらなアカン。
勝ってこそ、手に入れられるモンがある・・・!!

ふーむ。なんだかんだで榊。仲間を求めているってことなんですかね?
負けたことによって仲間は離れた。だが、力を振るうことで再び仲間は戻ってきた。
つまり、負けたらそこで終わってしまう。どんな手を使ってでも勝たないといけない。
そういう風に考えるようになってしまったということなんでしょうか。
シャケに負けたのはきっかけであり、その後の扱われ方が榊のモンスター化に繋がったといえる。
つまり、誰に負けても似たような状況になっていたんでしょうなぁ・・・

勝つための拳と止めるための拳。同じ重さなわけないやろが

ふうむ。それもまた意志の差というやつなのだろうか。
コウタが自ら拳を振るうと決めたのもついさっきのことですしねぇ。まだまだ弱い。

わからんのか。勝たんと意味が無い。
せやのに何で九島のアホ共は、この人数相手にバカ正直にド突き合うことしかせえへんねん・・・

そりゃあ、勝つつもりでいるからじゃないですかね?
確かに人数差はあるが、雑魚はいくらいても雑魚ですし。マリモ1人で蹴散らせる。
それこそ榊がマリモを倒したのなら話は別なんでしょうが。
まあ、それでも退くような連中じゃないでしょうけどね。バカ正直というかバカなのだよ。バカ舐めるなよ!!

――たしかに榊さんの拳は重い・・・
けど、ケンカの手段選ばんようになってから強うなったんは、外側だけなんちゃいますか・・・?
肝心の中身。シャケに負けた場所に置き去りにしたままで。

そう言いながら起き上がるコウタ。
よいですね。拳が、言葉が、それだけでは通じないというのなら、重ねていくしかない。
何度やられようが、立ち上がり、止めるために拳を振るうしかない。
だが、非常な榊はさすがにヤバイ。
コウタの顔面を掴み、硬い地面に後頭部から叩きつける!!

地ベタの味。体によう刻んどけ・・・!!

なかなかにヤバイ攻撃をしかけてくる榊。普通なら死んでもおかしくはない一撃だ。
岳に精神を叩きなおされたコウタであるが、さすがにこれは起き上がれるかどうかわからない。
そうなると榊を誰が止める事になるのか・・・それもよくわからない。
割と出口が見えない大阪編。どのような結末を迎えるのだろうか?

・ANGEL VOICE
松田のループ攻勢によりすっかり精神的にガタガタにされた万代さん。
その様子はもう習実の連中にもバレバレになってしまっている。
万代さんは動揺がまっすぐ顔に出るからなぁ。ポーカーとか弱そうだ。

茂森。落ちついていけ。ギリギリを狙う必要はねえぞ。

この言葉に自信を持って応える森。ずいぶんな自信だな。
さすがにこれは成田の気に触った様子。
1回オレに競り勝っただけで、オレが存在してねえかのような言い方しやがって。

ナメてんじゃねーぞ!!

成田の意地はさすがである。
茂森よりも高い打点でクリアに成功する。
だが、成田の凄さはそれだけには留まらない。
クリアした当人だというのに、真っ先に走りこんでいる。
具体的に言うと、クリアボールを拾った百瀬よりも前を走っているという。す、すげぇ・・・!!
さすがにこれは茂森もギョッとするしかないな。

得意の俊足を活かしてカウンターを狙う成田。
百瀬のパスをファーストタッチで直前のDFの裏に流し抜きにかかる。
が、それはその奥にいた別のDFにクリアされてしまう。
どうやら成田の縦への突破のパターンは既に研究されてしまっている様子。
完全な2段構えで対応。逆に言うと、一度突破を許せば誰も追いつけないと言うことを意味しているわけだ。

カウンターは防がれたが、成田のクリアで多少流れは変わるかもしれない。
相変わらず乾には石持が張り付いている。
が、乾抜きでも今の市蘭は攻めの組み立てができるようになっている。
習実としてもそれは知っている。
だが、乾を自由にさせていなければ市蘭の攻めのバリエーションは一気にその数が減るというのも知られている。

山守から百瀬。百瀬から二宮さんにパスが回る。
サイドから突破する二宮さん。
この場合の攻めのバリエーションは市蘭には1つしかないと考える習実。

二宮がゴールニアサイドに低くて速いクロスを入れ、そこに成田を飛び込ませる!!
確かに成田のスピードは脅威だが、それしかないとわかっていれば十分守りきれる。

そのように考えていた習実だが、予想外の攻めが展開される。
二宮さんが出したセンタリングはニアサイドではなく、ファーサイド。
そこにはもちろん成田の姿はない。そこにいたのは・・・尾上!!

キタ―――――!!

実に嬉しそうな表情を見せる校長。まあ、気持ちはわかる。
だが、頭に合わせることは余り慣れていない尾上である。
このヘディングはクロスバーの上。外してしまいました。残念!

とはいえ、習実のスカウティングレポートにはなかった攻めを見せたというのは大きい。
それしかないとわかっているから十分守りきれる。
ならば、それ以外にもあると思わせればよい。それで十分従来の攻撃も通りやすくなる。
だが、それだけが目的というわけでもない。

市蘭はまだまだ成長期だからなぁ。昨日の情報は今日はもう役に立たねえぞ

いいセリフですね。さすがは二宮さんである。
習実の連中の表情にも緊張の色が見えてきました。いい感じだ。
そして、天城もまだまだ市蘭はこんなもんじゃねえぞと太鼓判を押す。

さあ天才クン――お前もそろそろガツガツいけよ

前の試合の時よりもさらに成長している乾。
今度こそは疲れていない石持を抜き去ることができるのだろうか?

試合が始まってからずっと翻弄されてきた市蘭であったが、ようやく反撃の狼煙を上げれそうな雰囲気である。
今回の攻めに、乾の活躍を加えれば、早い段階で1点返すのもありえない話ではない。
というか、万代さんのためにも早い段階で返してあげて欲しいものである。

それにしても、習実のスカウティングレポートはいつから作成されたものなんでしょうかね?
やはり一度戦った後から作成されたのでしょうか。
そうなると、昔の二宮さんはむしろ高いボールしか出せなかったというのは知らなさそうだ。
この先も、今までにない攻撃パターンが見られるようになるのだとしたら、それは楽しみな話である。
二宮さん自身が切り込んでのシュートなんて展開もあるかもしれない・・・!!楽しみだ。

・パンダのこ
相変わらずウェイウェイは物知りですなぁ。素晴らしい。

単純な計算も出来ない乃仔ちゃん。さすがに色々と心配になるレベルである。
よく一人暮らしが出来ているものだと逆に感心しちゃうくらいだ!!

乃仔ちゃんはこの20日付きっ切りでお世話をするために食糧を買い込んでいた。
つまり20日間ずっと引きこもっていたのか・・・!!それはそれで凄いな。

生後20日で嗅覚を身につけた愛愛のために外に連れ歩く乃仔ちゃん。大胆ですね。
まあその結果カミングアウトも出来たことだし、よかったと言えるのかもしれない。
乃仔ちゃん一人で育て上げるのはなかなかに厳しい。
なので早いうちに協力者は欲しかったところである。ゆうくんなら色々なんとかしてくれるよ!無料で!!

しかし、常識人のゆうくんは今回はどう動くのでしょうかね?
リニューアル前は動物園に返すことを諭していた。今回はどう動くのか?
これでまた返しちゃって再々リニューアルなんて流れになったら・・・さすがにそれはないよね。たぶん。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
ゾンビの群れから逃れるために職員室に向かって先生たちの指示を仰ごうとする2人の学生。
突然走り出す女生徒のクワン。どうしたの?と男子生徒のタイミン。
いや、どうしたのも何も、このタイミングで焦り出したのなら理由はひとつしかないでしょうに。
振り向けば、新たなゾンビの群れが襲いかかろうとしているところでした。
悲鳴を上げて逃げ出すタイミン。鈍いやっちゃ。

とりあえず、化学室らしきところに逃げ込んで何を逃れる2人。
ガラスを複数の手が突き破るところとか、いかにもホラーって感じがしていいですね。

どうにか入口はバリケードで塞いだが、長くは持たないのは容易に想像できる。
というわけで、脱出ものの基本を使うことになりました。そう、通風孔。ダクトである。
狭い通風孔の中を這って進む2人。タイミンはちゃんと体通ったんですね。よかったな。
ついでに狭い場所なので前を進むクワンの姿がやたらと扇情的に映る。よかったな。
でもそんなラッキーはそうそう続かない。
天井部とを繋ぐ柵に体重をかけた所、柵が外れ下半身が通路にはみ出してしまうタイミン。
そしてその下半身をゾンビに食いつかれてしまう。こりゃーよくなかったな。

クワンはタイミンを引き上げようとするが、その前に胴体部にも食いつかれるタイミン。これは・・・助からないな。
そのまま引き摺り下ろされ、複数のゾンビの犠牲となってしまいました。憐れな・・・
死ぬんじゃないかなとは思ってたけど、まさか職員室にすら辿り着けないとは・・・
なんで前回の時点で生き残れてたのか不思議に思えるぐらいですよ。

ちくしょおっ・・・!!アタシらが何したってんだよ・・・!!

悔しそうにうめくクワン。
マザーを妄信した結果だとビンディちゃんは言うのだろうが、さすがにそれだけでこれはなぁ。

許さねぇ・・・!!どこのどいつか知らねぇが・・・叩きのめすだけじゃ済まねえからな・・・!!

バットを持って這い進むクワン。頼もしいことである。
ここにきて新たなヒロインの誕生となるのか?注目したい。
ちなみに表ではリッキーが1人で銃を振るって奮戦中。
弾がどのくらい残っているのか気になるところでありますな。

職員室に到着。ダクトから降りて生き残っていた先生に駆け寄るクワン。
生き残っていたといっても、既にその男の先生はゾンビに襲われ瀕死の状態。長くはなさそう。
そんな状況で職員室にゾンビが複数体なだれ込んでくる。
男の先生は身を挺してクワンを逃がそうと囮になる。おぉ・・・カッコイイ。
マルハワ学園でもこういう教師は存在するもんなんですなぁ。いや、いないとは思っていなかったけども。

カッコイイ男の先生からマザーは2階の会議室にいると聞かされるクワン。
先生を見捨てることを悔しく思いながらも駆け出す。
が、倒れていたゾンビに足を掴まれ、噛まれるクワン。こりゃ痛い。
まあ、今回のゾンビは噛まれても感染はしないはずだし、痛いだけで済む分マシかなぁ。
そして、危ないところを救ってくれたのは、孤軍奮闘中のリッキー。
さすがに手馴れてきたのか、髪を掴み、銃を後頭部に押し当てて1発で仕留めることに成功している。弾の節約節約。

なぁ・・・医務室って・・・どこだ?俺の・・・叔父さんがいるんだよ・・・

どうやらリッキー。ダグ教授を探して彷徨っている最中だったらしい。
そういえば叔父さんは無事なのだろうか?
まあ、腹に穴開いても心配されなかったほどの人である。きっと平気でしょう。たぶん。

それはさておき、2階の会議室。
グラシアは一人の女生徒と対峙している。もちろんその女生徒とはビンディちゃんのことだ。

ビンディ「アナタの聖域も今日で終わりです。マザー・・・!!
グラシア「終わるのはアナタの方です。ビンディ・ベルガーラ・・・!!

銃を構えてビンディちゃんと向き合うグラシア。
しかし、今のビンディちゃんは普通の人間ではなくなっているはずである。果たして通用するものか・・・?

風雲急を告げ、ついに直接対決の場面となったマルハワデザイア。
果たしてグラシアの運命は?叔父さんは無事なのか?クリスたちはいつ到着するのか?
姿の見えないナナンやフードの女の動きも気になるところでありますな。

・バーサスアース
今までにない深柱の変化に面食らう3人。
そりゃあ、いきなり柱から腕が生えてきたら誰だって驚きますわな。
まあ、目がついてる柱という時点で普通の人は面食らうだろうけども。

しかし、変化はそれだけに留まらない。
腕が出てきてどうするのか?と思ったら・・・目玉の部分が本体から分離してきた!!
目玉を象る球体状の深柱。その球体に腕が生えた状態。
これは・・・もはや柱じゃねぇ!!進化しすぎている!!そりゃ林くんも、そんなでたらめなと呟くさ。

視界に誰もいなくなった場合、深柱はどうするのだろうという疑念は初期からあった。
だが、まさか分離して移動してくるとは想像の外でございますよ。
球体深柱は移動を行い、死角に隠れていた3人を発見。攻撃を開始する。
素早くヤタノカガミで防御を行う兵真くんであったが、林くんが盾に隠れるのが遅れた!!
その左腕が熱線に巻き込まれる。マッスルコートが瞬間で蒸発し、中の腕に深刻なダメージを与える。

そしてそれだけではない。
盾で熱線は防いだものの、段々威力があがってきている。
それもそのはず、球体深柱が腕で這ってどんどんと近づいて来ているからな!!こりゃ怖い。
でももっと怖いことをしてきました。
その腕を用いて、そっと盾をずらして覗き込んでくる球体深柱さん
むう・・・腕の存在を最大限に利用している・・・!!微妙に可愛い気がしないでもないな。

などと悠長なことを言っている場合ではない。かなりの大ピンチだ。
至近距離の熱線はどうにか身を翻して回避する。
そして玲央さんがクサナギノツルギを打ち込むことでどうにか距離を取ることに成功。
とはいえ、着甲爆震して外甲に亀裂が入ってない状態ではツルギも深くは刺さらない。
ゴロゴロ転がって刺さったツルギを抜こうと試みる球体深柱さん。こういうところは地味に可愛いな、おい。

だが、ここでさらに驚きの技を見せてくれます。
熱線を地面に放射することで、その勢いを利用して飛んだ!!
そして一旦退避しようとした3人の前の階段上に先回りする球体深柱。なんなの・・・!?お前・・・
そりゃあ玲央さんも叫ぶしかないな。なんなのよォォ!!

装備も新調したし、なんとかやれるだろうという玲央さんの考えは脆くも崩されてしまっている。
対深柱の実戦はまだ1、2戦という段階なのに、いきなりこうも進化されては対処のし様もないわな。

玲央さんたちが苦戦している中、先に逃げろと諭されたハルトたち。
ここを上がればもう安全という所まで逃げて、ようやくハルトの決心が固まる。

カナ・・・お前はいつも言ってくれるよな。オレはやればできるやつだって。
やれるなら、やらなきゃいけない気がするんだ。オレ
よくわかんないけど、やれるような気がするんだ。

それだけ述べると、少女をカナちゃんに預けてホームへと引き返すハルト。
中々決心は固まらなかったようですが、ようやくヒーローらしい精神が芽生えてきたようですな。

ハルトが来るまで耐えることができるのかわからない3人。
特に最初の熱線に巻き込まれた林くんは重症だ。左腕がえらいことになっている
やけどによるものなのか、皮膚は完全にただれ、筋肉などの筋が剥きだしになっている。うーむ、キツイ。

仲間がやられたことに憤りを感じる玲央さんと兵真くん。
しかし、球体深柱の攻めは容赦なく続く。
今回は高い位置にいるので熱線を使って飛ぶ必要はない。
腕の力で跳ね上がり、階段を派手な音を立てて転がってくる。く、外甲があって痛くないからって無茶苦茶しやがる!!

だが、柱に突っ込んで球体深柱の動きは止まった。しかも目の前であり、目玉はこちらを向いていない。チャンスだ!
この好機は逃さないとばかりにマガタマを兵真くんの補助つきで振るう玲央さん。
しかし、球体深柱さん、左腕を上げてマガタマを見事にキャッチしてみせる
く・・・腕は防御に使われるんじゃないかという読みは見事に当たってしまいましたか・・・
それ以外の用途にもたっぷり使われているのが想定外でありましたが。

腕でマガタマを受け止め、そしてお返しにマントル熱線を放とうとする球体深柱。
これはマズイ。絶体絶命だ・・・!!
というタイミングで現れるのがヒーローの役目。
そう、融合した深柱の力を発揮しながらハルトの登場である。
これまでのように盾を作るのではなく、破片を尖らせた状態で球体深柱めがけて投げつけている。
イメージが上手くいってないのか、それはひとつに綺麗に纏まった武器というわけではない。
それでも、深柱の素材が使われた武器である。球体深柱にも結構なダメージを与えてくれそうな感じはします。
というか、思いっきり目玉に刺さってますね。これは痛そうだ。
実はクサナギノツルギも目玉になら普通に刺さるのもかもしれないが・・・どうなのだろうか?
まあ、目玉の箇所には髄幹がないから刺してもトドメはさせないとかそういう話はありうると思う。

思わぬ深柱の進化具合に驚きを隠せない今回。
よもや、地面と繋がってなくても熱線を放てたとはねぇ・・・まさに想定外。
しかし、玲央さんたちが苦戦しながらも立ち回る姿はなんとなく応援したいものがあって、たまりませんなぁ。
今後も地味に武装強化しながら強敵に相対していってもらいたい。
林くんは負傷した左腕に何か仕込む流れになるのかな?いつしか全身凶器の林くんになるのかな?
その辺りの今後も楽しみでございます。戦えピラーブレイカー!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
弱気な足利は七夕相手にど真ん中3つの三球三振。
しかし、超強気な里中は当てれるものなら当ててみろと食いつく気満々。さてさてどうなるのか。

里中に対しての七夕第1球。
足利の時とは全然フォームが違う。全力で投げる構えだ。
そうか、足利の時は抜いてたからコントロールがよかったんですかね?

それが証明されるのか、第1球。
そのボールは里中の膝元すれすれを抜ける内角のボール。
球速は152km。当たったら膝が木っ端微塵になりそうな速度である。怖い怖い。

この一球を見て里中を呼ぶ岩鬼。
下半身は当てても危険球退場にはならない。だから当ててもいいつもりで投げてきていると岩鬼は分析している。
まともに食らえば続投できない死球になりかねない。
だから、あいつの料理はわいに任せて下がって立て、と岩鬼。
なんだか優しいお言葉でありますね。まあ、それを易々と受け入れる里中ではないんですが。
でも、この相談している2人の様子がチームメイトっぽくていい感じである。
ついでに、マウンドで?を浮かべる七夕も地味に可愛くていい感じである。

さて、2球目。里中はどこに立つのか。鉄五郎の推測では同じ位置。
はい。まさしくその予想通り、先ほどと同じ一番危険な位置に立つ里中でありました。

続いての2球目は154km。爆!!
だが、さっきよりも危険な位置に球は行っている。避けなければ確実に足に当たっていた位置だ。
見事な反射神経で回避し、背中から地面に落ちる里中。
手や肩から落ちてケガしないように背中から落ちるというのも見事なものである。やるなぁ。

3球目。今度は里中の後ろである。
これははっきりと外れているのでむしろ2球目よりは危険は少ない。
というわけでもないだろうが、怒る岩鬼を食い止める里中。
好きに攻めさせておけというが、岩鬼の怒りは治まっていない。

岩鬼「それでも当てたらその時は止めるなよ里中!!その時はやるぜ七夕!!」
七夕「おれが納得いけばいくらでも殴られてやるぜ!!わかったら邪魔するな!」

なんとも似たもの同士の2人。舌戦も激しい。
しかし、七夕はやはりよくわからないピッチャーである。
自軍からもよくわからんと言われるぐらいだから、相当なものですわな。

結局、里中への4球は全てボール。しかも全てビーンボールまがいのストレートでありました。
これを見て、光。計算上の四球だ。わざと歩かせたのだと分析する。

パ・リーグの投手って普段打たないから、塁に出ることって嬉しくないのよね

そういうものなんですかね?
まあ、走るのは大変だとは思うけど・・・
だが、次の打者の活躍いかんでは走る必要もなくなる可能性が高い。
そう、これこそドリームの対決。七夕対岩鬼!!
似たもの同士による夢の対決がついに実現した。これは一体どうなるのか・・・?

七夕が本当にコントロールが悪いのであれば、150kmが160kmでも岩鬼が勝ちそうな気がする。
しかし、本当のところはどうなのか・・・?わからない対決ですな。

今回はキャラクターファイルは無し!!アレ?そんなこともありえるのか?
紹介されていない選手はまだ無数にいそうな気がするのだが・・・?
いきなりサチコが出てきた辺りで違和感を感じないではなかったですがねぇ。これも気になるところだ。

・凪沢赤音の愛のかたち
オムニバス・ラブコメディなので毎回主人公は変わります。タイトルも変わります。
というわけで、今回の主人公は凪沢赤音ちゃん。
前回の主人公である花井結菜ちゃんの友達らしい。ほほう。

友人である結菜ちゃんに突然、好きな奴ができたとカミングアウトする赤音ちゃん。
意外な話に思わず大声をあげて驚く結菜ちゃん。
というのも、赤音ちゃんはそういったことに興味がないと思われていたからだ。
なんせ生徒たちによれば、赤音ちゃんは学校中で誰よりも恐れられているらしい。
曲がったことは許さない系の熱血生徒会長なのであり、男子のほとんどはただの更生対象。
好きだの何だのってのは全く興味がない様子。だったのだが――

そいつは隣のクラスの宮翔太。いわゆるひとめぼれというアレらしい。

ひとめぼれならしょうがないですな。理由なんてものはない!!
初めは更生対象だったが、いつしか・・・どころか、いきなりの恋の始まりだ!!

さて、どうやら時系列的には前回より後の話になっているらしい。
結菜ちゃんは無事に小雪くんとお付き合いをしているとのこと。そうか、無事にか。小雪くんはまだ無事なんだな。
で、結菜ちゃんは少女漫画の行動を参考にしてうまくいったという話を赤音ちゃんにする。
というわけで、自身の少女漫画を貸し出す結菜ちゃん。
本のタイトルは『お隣さんは永久歯浮遊症』ど、どういうことだってばよ・・・

内容を見ると、確かにリコーダー舐め舐めの話は載っている。食べるとは描いてないようだがな!
それ以外にも、永久歯浮遊症と聞いて胸が高鳴って前歯がズキズキするとかなんとか描いてある。なんだこれ?
色々おかしい感じの内容だが、ともかく赤音ちゃんはきゅうううんときちゃったらしい。そうか。

なっ・・・なんだこれは。
スゲェ、少女マンガ、スゲェ。全然通用する。いけるいける。これにときめかない奴、人間じゃない

ぷるぷる震えながらそのような感想を述べる赤音ちゃん。純粋ですなぁ。
というわけで、マンガの中から自分が実践できそうな物を探すことにする。
目に留まったのは手作り弁当。
しかも慣れない弁当作りで手にケガしちゃったというオプション付きだ。ふむ、割と強烈ですな。
というか、それはもう少し仲良くなってからのステップな気がしないでもないのだが。

作ってしまった

いきなり会心の出来栄えのお弁当を作成する赤音ちゃん。いいですねぇ。美味しそうだ。
作ってしまったからには渡すしかない。覚悟を決めて渡す決意をする赤音ちゃんでありましたとさ。

翌日の昼。
宮くんにお弁当を渡すためにやってきた赤音ちゃん。なのだが・・・なんだその姿は!?
包帯を巻いたり腕を吊ったり首を固定したりとなんだか色々と大変な様子!!
いや、ドジっ子をアピールしたいのはわからないでもないが、ドジというレベルのケガじゃないっすよ!!
そのズレ方がある意味ドジっ子。

目の前で頭をコツンどころか机に向かってゴッツゥをされるハメになる宮くん。恐ろしかろう。
でも弁当を差し出されてからは割と好印象になった感じ。
中々恐れ気のないというか、カラッとした感じの少年ですねぇ、宮くん。

とりあえず、過程はどうあれうまいこと渡すことが出来た。最終的な反応も上々である。
これも全てお前のおかげかもな、と少女マンガに感謝をする赤音ちゃん。
それはいいが、ショーマンという略し方はどうなのだろうか。少年なのか少女なのかショウチャンなのか分かりづらいぞ。
そしてこの取り出したショーマンも中々のタイトルである。
『恋のごじゅう☆がた!』なんで五十肩・・・厳しそうだな、近藤梅小先生よぉ!!

それはさておき。
赤音ちゃんのアタックはその後も続く。
ショーマンに描かれたことをそのまま実戦。いや、むしろ過剰に実践する赤音ちゃん。激しいな。
しかし、宮とネコミミ装備でのミャーをかけてくるとは。天才か!?

てなことを毎日のようにやっていたら好感度があがりまくり!なんてことはありませんでした。
あ・・・呆れられた・・・?
そりゃあそうだ。さすがにアピールだけでは前には進みませんものね。
というか、周りからは普通に奇行と思われていた様子。いや実際、奇行だったが。
とにもかくにも、自身が受身になっていたことに気付いた赤音ちゃんは意を決する。

待ってろよ宮・・・今度こそ・・・きちんと私の気持ちを伝えるからな!!

というわけで、宮くんの下校時を見計らい、道で待ち伏せをする赤音ちゃん。パンをくわえて。
赤音ちゃん・・・それは登校時の手段だ!それも曲がり角が狙い目の手段だ!!
まあ、ぶつかるのが目的というわけではない。いや、ある意味目的かな?
そう、思いを直接ぶつけるのが目的なのである。というわけで、大声で宮くんに叫ぶ赤音ちゃん。

宮翔太――!!
今まで回りくどい事をして悪かった!!実に反省している!!お前にも迷惑をかけてしまって、本当にすまない!!
だから私は・・・!!お前に正面からぶつかろうと思う!!物理的にもな!!
いいかよく聞け!私はな!!お前が好きだ!!
さ・・・最初はただのひとめぼれだったけど・・・!!
だんだん笑顔とか・・・優しさとかもわかってきて・・・!もっといいなって思って・・・だから・・・!!

今までの行動はそれを伝えたいがためだ!!
だ・・・だから!お前が私の気持ちを受け取ってくれるなら・・・私とぶつかってくれー!!

なるほど。物理的な話でありますな。
告白の返事をそのような形でさせようとは大胆な話である。
駆け出す宮くん。しかし、赤音ちゃんには別のものが先にぶつかってきました。ドーン!!トラックだー!!

物凄い吹っ飛び方をした赤音ちゃん。人が飛んだぞ!?
そして轢き逃げしていくトラック。なんだったんだ!?路上で青春してるんじゃねーよと突っ込みたかったのか!?
まあ、運転手の気持ちはわからないでもない。いや、ダメなんだけどさ。

それはさておき、宮くん。倒れた赤音ちゃんに駆け寄り無視したことを謝罪する。
最近の会長が変だから関わりたくないと思ってしまったようだ。気持ちはわかる。

でも・・・でも俺・・・いつも皆のためにがんばってる・・・そんな会長が好きだから・・・!

おやおや。なんだかいい感じに纏まったじゃないですか。
両想いの幸せに浸る2人。いや、その前にやることがありましたな。

とりあえず救急車を頼む・・・

ですよねー。
2人のお付き合いはこれからどうなるのか。まずは赤音ちゃんの無事が確認されてからということになりそうですな。

というわけで、凪沢赤音ちゃんの愛のかたちでありました。
多少行き過ぎている所はあるが、まあ、まだ真っ当な方じゃないですかね?
小雪くんと違って宮くんの方は命の危機を感じることはありませんでしたし。
でも、そういうアタックされる方が危険な内容のショーマンを借りていたら、命の危機の可能性はあったかもしれませんな・・・
とりあえず無事でよかったということですよ。
次回は少年と少女のどちらが危険な目に会うのか?注目です。

・クローバー
トモキの母から聞かされたのは、ハヤトにとって決して忘れることのできない人物の発見報告。
小五の頃にいなくなった母のことを聞いたハヤトはどう動くのか。

というわけで、今回は母がいなくなった時の回想話となります。
髪型がまともなせいか、トモキとケンジに比べると随分幼く見えるなぁ、ハヤト。

家にいなかった母親を探してトモキの家やケンジの家に聞き込みに走るハヤト。
今度は3人連れ立って商店街の方に足を向ける。
物凄く曖昧な情報で聞き込みを行うハヤト。
ケンジと揃ってサラサラサラサラーしてる後姿は・・・地味にいいな!!

母親の写真を使って聞き込みを再開。しかし手がかりはさっぱり集まらないまま暗くなってしまう。
明日は隣町に行ってみるかと提案するトモキ。
小学生の移動範囲からしてみれば、隣町でも遠くに感じられるんでしょうな。

ハヤトはしばらくトモキの家に泊まることになった。
どうやら父が母に会いに行くので、その間預けられる形となったようだ。お世話になります。

ハヤトの母親が見つかったのかと無邪気に喜ぶトモキとケンジ。
しかし、ハヤトは幼心に気付いていた様子。もう、母が帰って来ることはないということを・・・
うーむ。切ないお話でございますなぁ。

ハヤトを心配したトモキ。お土産の温泉饅頭を持ってハヤトの家を訪れる。
そのトモキにハヤト。箱根へ母に会いに行くと宣言する。ほほう。

複雑な家庭事情があるが、キッパリと意志を表して見せたハヤト。こういうところはさすがですな。
そしてトモキが久しぶりに幼なじみのような働きをしている。
彼女が出来てからはかなり疎遠になってた感じだったのにねぇ。
まあ、いざというときに動いてくれるのはいい友人ってことなのかもしれませんが。

気になる展開になりましたが、次号、次々号はお休み
51号からの再開となります。箱根に取材に行くのですかな?釣りにいい池とかあるのかしら?

・ガキ教室
スパルタ塾から逃げ出した須藤くんの前に那須親子が偶然通りがかる。
さすがに逃げたことは言えないので、塾は休みだったことを忘れててここで時間を潰していたと説明する須藤くん。
よろしくないですな。嘘に慣れると積み重ねていくことになりますぞ?

須藤くんは夕食はまだ食べていない。
塾が終わってから夜食として食べる予定らしい。不健康な話ですのう。

それじゃウチで食べてったら?ね!ウチ来なさいよ!!

気さくに声をかける那須母。那須くんも妹も歓迎しております。ほんわかした家族ですなぁ。
呼ばれた須藤くんはビックリ仰天って感じのようですが。

須藤君、ラッキーだよ!今日は昨日残ったカレーもあるし!!

1日寝かせたカレーって奴ですね。そいつはラッキーだな。
須藤くんはそういう庶民的な味は知らなそうなので、残りという時点でアンラッキーだと考えているみたいですが。

須藤くんはこのあいだ教室で那須くんを両親ごとバカ呼ばわりしたのを気にしている。
しかし、言われた那須くんの方は全く気にしていない様子。
割かし繊細な須藤くんには理解しがたい話でありましょうな。

断ろうとするが、結局、那須妹に強引に手を引かれてやってきてしまう須藤くんでありましたとさ。

団地で4人暮らしの那須家。何部屋あるんだろうね?ここ。
いいとこ暮らしの須藤くんにとっては衝撃的な狭さである様子。
まあ、思ったからといってそれを口に出したりはしませんけどね。
キレちゃった教室での時は例外として、それぐらいの分別はわきまえた子である。
なので、那須のお父さんがダメそーな人だなと思っても口には出さない。出さない出さない。
口には出さないが、那須家の面々の顔を見てさらに酷い事を考える須藤くん。

那須のアホづらそっくり・・・!ママの言う通りだ。バカは遺伝する・・・!!
低学歴は低所得・・・こんなせまい部屋に4人で住むなんて悪夢だよ!
この家に個人のプライバシーなんて存在しないな・・・

確かにそっくりだとは思う。というか、ホクロまで遺伝するものなのか・・・?
バカが遺伝するかどうかはさておき、学力に関しての向上は見込みにくいかもしれない。
あんまり勉強についてうるさく言う感じじゃなさそうですものね。
親を反面教師にして勉強を頑張るってのもあるだろうが、別に那須くんの両親は嫌な感じってわけでもないしなぁ。

ともかく、5人で志村動物園を見ながらカレーを食べることとなりました。
カレーって残りの方がドロッとしてうまいよね、と那須くん。フフ・・・
須藤くんにしてみれば残飯としか思えない食事であるのだが・・・ところがこれが、美味かった。
予想もしない美味さに素直に感想が漏れる須藤くん。よかったよかった。ラッキーだったな!!

食べながら志村動物園を鑑賞。本当、小沢先生は志村好きなんだから・・・
それはさておき、登場する犬が可愛くてたまらない様子の那須家。でもさすがに団地で犬は飼えない。
それよりも、須藤くんを見習って那須くんも塾に行くか?という話が出てくる。
けど、さすがに塾は難しいでしょうなぁ。特にスパルタ塾でモーレツに頑張るってタイプではないでしょうし。

そんじゃーさ、そんじゃーさ。
お兄ちゃん塾行かせたと思ってさ、チワワ買おう、チワワ!!

それはまたどういう流れだ!?
塾に行かせたと思って、そのお金でという話なのだろうか・・・!?
お金よりも一番の問題は団地であることですからねぇ。さすがにその意見は通らない!!
まあ、妹の麻奈ちゃんもさすがにわかってて言ったんでしょうけれどもさ。ハハハ。

何でもない家族の会話。
だけど、その空気が古く懐かしく感じられる須藤くん。

何年ぶりだろ・・・こんな風に大勢でごはん食べるのは・・・
クソ・・・低学歴のクセに楽しそーにしやがって。
低学歴のクセに・・・クソ・・・クソ・・・
みんなで食べるごはんって・・・なんで、おいしいんだろ・・・

感極まって思わず涙が零れてしまう須藤くんでありました。
うーむ、この子も辛い家庭環境にいるんですよねぇ・・・見てるこっちも泣けるわ。
ちなみに、突然の涙は番組のいい話によるものだと那須家の方々には解釈された様子。
なかなかのタイミングでいい話が始まっていましたね。
那須家の人たちも全員涙ぐんでいたし、須藤くんが泣いてしまっても違和感はないって話だ!泣きなさい。存分に。

そんなこんなで、食事は終了。家路につく須藤くんを途中まで見送る那須くん。
そして、別れ際に那須くんから一言。

あのさ・・・そろそろ学校来たら・・・?みんな須藤君が学校来るの・・・待ってるよ・・・

その辺りはどうなんでしょうかね?
那須くんは確かに待っているんでしょうけど、暴言吐いたのはクラス中が聞いているしなぁ。
晶の去就を危うくしているという話もあるし、クラス内の立場は微妙になるかもしれない。
まあ、そんな雰囲気になっても晶がなんとかしてくれるだろうし、そこは問題ないかな。

ボクが頭悪いせいで授業遅れちゃってと謝る那須くん。
それに対し、そんなこと謝るなよと述べる須藤くん。おやおや、いい感じじゃないですか。
須藤くんにしても、那須くんに対して言いすぎたという気持ちは間違いなくあるのでしょう。
だから、去り際に那須くんに一言述べようとする。
が、さすがに口に出し切るにはまだ勇気が足りない様子。繊細な子であるなぁ。

素直な謝罪の言葉を口に出来ていれば、もっと楽になれたのかもしれない。
けど、これまでずっと低学歴をバカにしてきた家庭で育った子なだけに、払拭するには時間がかかりそうな雰囲気。
なかなかにややこしい状態ですな。
しかし、須藤くんはこれからが大変なことになりそうである。
塾で結果が出せずに逃げ出したことはすぐにバレるでしょうし、家庭内でどんな諍いが起きることか。
それもこれも、あの暴力教師が悪いと須藤母がエキサイトしないかと心配である。
なんとかいい風に解決していただきたいものですなぁ。須藤くんも救われるような解決であって欲しい。

・弱肉強食 ガチ恋バトル
恋問答の授業は果たして効果を発揮する日が来るのだろうか?
とりあえず、今日も二宮くんは朝から撃沈している雰囲気。こりない子である。
リョータくんも邪魔する必要はないんじゃないですかね?

つかオレまだフラれてねーし!ちょっと相手が待ち合わせに来なかっただけだよ!!

すっぽかされたってことは、フラレたってことなんじゃないのか・・・?
何故そんなに自信を持てるのか。
二宮くん曰く、その娘に告られたのだから間違いないとのこと。えー!?

詳しい話を聞いたところ、その娘は近所の電気屋にバイトで来ていた子らしい。
彼女目当てに何回か通ったある日、耳元で甘い言葉を囁かれたそうな。ほう・・・
これは割とドキドキさせられるかもしれませんなぁ。
で、そのままデートに誘ったという二宮くん。相変わらずの行動の早さである。
しかし、連絡がないまま彼女は現れず、もしや何かあったのではと心配しているそうな。

そりゃ大丈夫でしょ。だって、その娘。来れなかったんじゃなくて来なかっただけだもん。
だってその娘、超うさぎじゃん!

あっさり言われてしまいましたね。まあ、わかってみればその通りなのでしょうが・・・
恋問答的に言うなら狩り易そうに見せるのがうさぎの十八番である。
事実、二宮くんはこう思っていた『コレはオイシイ勝ち試合』――と!!

ここまで思い込ませたらもう楽勝だよね、とクラスのうさぎさん。
このクラス随所にうさぎが盛り込まれている感じがして怖いわぁ。問答するにはいい環境なんだろうが。

毎回毎回うさぎに突っ込んでいく二宮くん。
別によりすぐっているわけじゃないし、気がつけばいつも自然と選んでいるだけと言い訳をするが――それは否!!

選んでいるのではなく・・・『選ばされている』のです!!

堂々と敵地に乗り込み様々なエサで誘導!
自らの足で陣地に辿り着かせることにより、それを自己選択行為と思い込ませるその神技こそ――
ごめんね、そんなつもりなかったのカウンター!!

ああ、それは強烈なカウンターですね。
思わせぶりな態度を取っても、そんなつもりはなかったのの一言で済まさせられるというあれか!!
その言葉に流されて朝まで公園で待っていたという二宮くん。
なるほど、そりゃ死にそうな顔になっているわけだ。そのまま学校に来たのかよ。

アンタ女に夢見すぎ。だからすぐうさぎに簡単にしてやられんの!

みゃーこさん、真顔でお説教。全く仰るとおりでございますな。
でも夢見がちな男ってのはいつまでも夢を追ったりするものですからねぇ。二宮くんは自覚ないっぽいが。

明るく清く純情で甘えん坊のサミしがり。
笑顔がとびきり可愛くてオレのワガママを困った顔しつつも笑って受け入れてくれるような・・・
そんな普通の娘さんだって・・・

だからソレ、フツーじゃないだろ!!

いや全くその通り。どんだけ夢見がちなんだテメエは!!
いくらかは妥協してしかるべきなんじゃないでしょうか。妥協の度合いは人によるでしょうけども。

でも、もし彼女が天然モノの理想の女なら?オレにとっちゃそりゃもう据え膳なんだよ!!

天然モノは釣りだして来たりしないのではなかろうか?
いや、それを計算せずにやるのが天然というものなのか・・・
でも天然のうさぎもいそうな気がするのが怖いところ。自然は怖い。天然怖い。
そういった辺りの駆け引きを行い、毒か薬かを見分ける余裕が必要と先生は言う。抱きつきながら。
なるほど。これが安易かつ成功率の高いワナ、色仕掛けであるか。こりゃ怖い。
それはそうと、ここでのみゃーこさんの反応が地味にアレな感じがするのだが、そういうソレなのか?ん?

ともかく、今回学ぶべきことはコレ。
まず敵のタイプをしかと見極めること!
そして何より、敵の懐に入る事、恐るるなかれ。である。

ふむ。駆け引きをする際にはあえて相手の土壌に踏み込むことも重要という話か。
大事な話ではあるのだが、具体的にどうすればよいのかはわかりませんな。
男の方が踏み込まれて一方的に荒らされているだけな気がしないでもない!!

というわけで、結局今回も二宮くんは踏み荒らされただけだったことが判明。
デートの約束をした彼女はバイトの契約が切れたのでさっさと立ち去ったのでありました。
歩合制の仕事なので愛想よくしていただけというお話ですわな。
うーむ。こりゃ二宮くん、将来は壷とか買わされないよう気をつけないといけませんなぁ。

まず敵のタイプを見分ける。非常に重要な話でありました。
でも、女性慣れしていないとそもそもその見分けが難しいのであるが・・・!!
何か指標が欲しいところでありますなぁ。
というわけで、次回は謎の存在である女ひょうに迫るらしい。ほう、一体どんなものであることか。

・てんむす
天食祭本戦2回戦も折り返しの22分。
しかし、伊勢神宮、外宮、勾玉池7つの特設舞台にて戦う大食い戦士達は、いまだ勢いおとろえず!!

Eブロックでは土佐鳳の4名が三ヶ月部長に追いつくために必死になっている。
現在1位は三ヶ月部長。2位は土佐鳳の袋田順さん。体格いいっすね袋田さん。

袋田さんの渾身のスパート。
しかし、それに対してもしっかりと1杯の差を維持する三ヶ月部長。
だが、間髪いれずに次は3位の土佐鳳の雀田美野里ちゃんがスパートをかけてくる。
雀田ちゃんは前回可愛いなと思ったあの子でありますな。名前が判明して嬉しい限り。

土佐鳳が4人もいるので、1人片付けても次の土佐鳳が続々スパートをかけてくる。
これじゃダラダラ食べてられないじゃないの、と省エネ屋の三ヶ月部長はまいったまいったな表情。
しかし、やはりこの作戦は不思議である。
1位2位がスパートをかけているのだから、その間は3位以降との差はかなり開くはず。
なので、3位がスパートを開始しても、その差分はダラけていられるはずなのでは・・・?
もっとダラダラしたいんだ!という主張でしたらスミマセン。

開始35分。
さすがにこの時間になるとどこのブロックの選手にも疲労の色が見えてくる。
天子ちゃんも、いつも大食い競技をしている時より体が重たい気がするそうな。
夏の日差しで頭が暑く、水面からの照り返しで足も蒸す。ステーキ丼が胃に重たいよ・・・

足元は涼し気な分、1回戦よりマシかと思ったら照り返しで攻撃してくるとは!!
やはり天食祭本戦は一筋縄ではいかない。何をされるかわからないといわれるだけのことはある。

本気の大食い競技を行った疲れをとるには最低でも予選のように1週間の休みが必要
だが1回戦はたった2日前のこと。
序盤は気力でどうにかできていた2日前の疲れが、終盤になり気力が衰え露呈してきたのだろう。
次の試合がいつなのか、残り試合が何試合かもわからないのが、天食祭本戦。
だからこそ、三ヶ月部長のように1回戦は力を温存しておくべきだったのだ。

と語る蒼雲さん。
あれ?蒼雲さんは三ヶ月部長の省エネ屋っぷりに否定的だったのでは・・・?
試合の経過を見て気付いたことを今、口にしているのかもしれませんな。如才ない人だ。

その三ヶ月部長のいるEブロック。
35分を経過して、ようやく土佐鳳の順次スパートの嵐が止んできている。
土佐鳳は1回戦で全力を出して1位を取っている。北海道を倒したいという想いが強すぎたが故の暴走だ。
その疲れは今も残っていると羽鳥さん。
それでも、私達4人で順に仕掛けたことで三ヶ月の疲れもたまっているはずだと分析する。

相手も自分と同じく苦しい今こそ三ヶ月を抜くチャンス!!

疲労した体に活を入れ、羽鳥さんがスパートを開始する。だが――

仮に三ヶ月部長が疲れていたとしても、それでも・・・本気を出した部長に敵うものなどそうはいないだろうな

三ヶ月部長はもしかしたらずっとスパート状態のまま45分間食べれる人なのかもしれない。
だけど、ダラダラしたいので1杯差がついたら休んでいるだけで、実はそんなに疲れていないのかもしれない。
そうだとしたら、土佐鳳には本当に勝ち目がないわけであるが・・・羽鳥さんも愕然とした表情になっておりますわい。

Cブロック。
各校の部長が5人出てきているこのブロックは接戦。
しかし、さすがに疲労で手が止まる部長たちが出てきた。
そんな中、1回戦では体力を残していた東京青葉の村上マリーさんはまだ余裕がある様子。
さすがに自ら体力温存していたと公言するだけのことはある。

次の試合のこと考えてたら、私みたいに体力残して戦うのが当然な・の・に。みんな天食祭なめすぎ

相変わらずのイヤミっぷりを発揮するマリーさん。
とはいえ、次の試合のことを考えて戦ってるのなんてうちと龍聖ぐらいなんだろうな、と考えるマリーさん。
おや、結日に対しては常連校は皆、力を温存しているよ(土佐鳳は例外)みたいなことを言ってましたのに・・・
あれはプレッシャーをかけるためのブラフであったのだろうか?
意外とマリーさん、結日を警戒している・・・?単にイヤがらせでプレッシャーかけただけかもしれないが。

そのプレッシャーをかけられた立浪部長。
1回戦の疲れは当然のごとくあるが、負けられない気持ちは何より強い。

予選決勝では龍聖の人に相手にされず、この人におまけ呼ばわりされて、このまま負けることなんてできないわよ!!
絶対に勝つ!!

立浪部長の気迫は衰えることがない。
他の部長たちが疲労で手を止める中、猛然と食べ進める。
これにはさすがのマリーさんも驚きの表情。あれ?マリーさんソバカスあったんですか?
カメラがアップになることで明かされる真実ってやつですね!!
というのはさておき。
いきなり頭につけていたリボンを外すマリーさん。

勝たないと大食い競技、楽しくないしね

どうやらリボンを外すことで本気モードに入ったと宣言している様子。
髪がほどけたら前にかかって食べにくくならないかしら・・・?
立浪部長もそう考えたのか、リボンを外した際の表情が戸惑っている感じで可愛い。
まあ、ともかく精神的なスイッチを入れるのにはいいってことなんでしょうな。たぶん。

Dブロック。
疲労が残っている二子さんは龍聖学院の2人より半杯の遅れが発生している。
まあ、疲労という意味では龍聖学院の2人も残ってはいる。
なんせ三ヶ月部長が力を温存した分、他の3人が頑張って1回戦を突破したわけですからして。
それでも、続く試合を考えてないヤツらより私に疲れはないはずと考える風間さん。そういうものかね?

しかし、その考えを否定するかのように龍聖に食らいつく秋田サンライズの部長、鬼頭彩菜さん。

私達が"天娘"になるんだ。今年の東北を背負った私達が

これも郷土愛ってやつなんですかね。
東北はそういう故郷に錦をという意識が高いという話は聞いたことがありますが。
ひょっとしたらもっと違った意味があるのかもしれない。
前回の天娘の出身が東北の高校だったとか。その天娘を率いる高校を破り、東北を背負ったと感じているとか。
そういう話が出そうであり、出なさそうである。

という感じで各ブロックの激戦が描かれた2回戦、終了!!
むう。結局終了までF、Gブロックの様子が描写されなかったぞ!!

それはさておき、ここから各ブロックの勝者が発表されます。
Aブロックは5杯と2/3杯(約1980g)を完食した天子ちゃんが突破。
おや?暑さと疲労で苦しんでいたはずなのに、何事もなく突破してしまったというのか・・・?これは驚いた。
2位の島袋ナミちゃんは5杯と1/3杯(約1870g)でした。
これは疲労以上に地力の差が出たということなのだろうか?

・・・ダンゴのお姉ちゃん。スゴイ大食いだったさ〜3回戦もがん・・・ばって。

疲労で力のない拍手であるが、勝者を讃える島袋ちゃん。
けど悔しくないはずはなく、その目には涙が浮かんでいたりする。うーん、健気ですねぇ。
それにしても、同学年なのになんでお姉ちゃんとか呼んでたりするのだろうか?小さいからか?

Bブロック。
ここの1位はなにわ商業高校の井川礼さん。5杯と1/2杯(1920g)で突破です。
11000円のお得や!と吠える井川さんはさすがの銭ゲバ。目標の15000円分は食べれませんでしたか。

遊先輩が負けた・・・

自身は勝ち残ったものの、チームメイトが負けて淋しそうな表情の天子ちゃん。
隣の島袋ちゃんも、同じくチームメイトの宮城さんが敗退しているせいか浮かない表情だ。可愛いけど。
どうでもいいが、なにわ商業の矢部さんの食べ終えた丼の数が多くないかね?

さて、激戦のCブロック。ここを制したのは・・・

6杯完食(2100g)で!!
東京青葉学園、村上マリー選手!!

しゃあっ!!

天を突くようなガッツポーズが飛び出した!!
この表現からして、神事には余り好ましくない行為に思えますな、ガッツポーズ。
さすがにガッツポーズダメ!とペナルティが来ることはないとは思うが・・・

ともあれ、立浪部長が敗れてしまいました。
意外なような順当なような。どちらとも言いがたい結果である。
食べた量だけで見るとかなりの量であるマリーさん。本気を出したらスゴイということか。
そういえば、頭だけではなくスカートにも大きなリボンをつけているんですな?
三回戦ではさらなるリミッターの解除が行われるのでしょうか・・・?

今号での結果発表はここまで。
残りの4ブロックは次回での結果発表となる。
二子さんが勝ち残れてるとは思えないし、結日は天子ちゃんだけになったか。
敗れた選手たちはずっと神宮会館に泊まることができるのだろうか?
選手でもない九士朗たちが泊まれているなら問題ないのかな・・・?その辺りは疑問である。
そういえば、立浪部長。負けてしまったけど、再会を約束した友人の件はどうなったんだ・・・?
その辺りは次の試合までの期間に解消される事柄だと思われます。たぶん。

・鬼さんコチラ
憎い!!憎い!!憎いぞ!!人間ども!!
我はキサマらに深き闇を、明けぬ夜を与えに行く者!!
我が名は夜行!!

首を狩られた馬にまたがり、復讐鬼と化した夜行が夜を駆ける。殺せ。滅ぼせ。人間を

夜行の力はすさまじく、瞬く間に人間の街は火に包まれる。
その際、恨みの念を抱いている人間を見つけては鬼としての力を与えて同胞とする夜行。

そうだ!!憎しみ深き者、恨み抱きあがく者!!
集え我の下に!!力を!!新たな命を与えてやる!!
そして我に従え!!我と共に!!人間を滅ぼすのだ!!
滅ぼせ!!人間全部・・・全て!!全て根絶やしにせよ!!

こうして生まれたのが百鬼夜行なのですね。これはヤバイ。
だが、その夜行の千年前の行いは1人の僧によって止められたと言われている。
その言い伝えの通り、夜行の前に一振りの妖刀を構えた僧が立ち塞がる。

一人とは面白いと夜行自ら相手をしようとする。
が、その僧の手に握られた刀を見て夜行の動きが止まる。そりゃあそうだ。思い出深い刀でしょうからなぁ・・・

何だ?アレは・・・アレは・・・あの刀は・・・何だった?
そうだ・・・アレは・・・アレは何か・・・何か・・・とても・・・大切・・・な・・・

戸惑ううちに、妖刀は夜行の力の源泉であると思われる左目を貫いてくる。
左目が妖刀に破られた故か、閉ざされていた右目が開く。
いや、開くのに至ったのは、その右目にかかった涙によるところが大きいかもしれない。
その僧は泣いていた。夜行を――ナキを想い、クラギは泣いていた

夜行がやられたことで鬼たちは総退散していく。ヒエエエエッ。
この場に残ったのは夜行とテン。そして僧の身に扮したクラギのみである。

クラギは斬られて死んだ。そう思っていた。
だがどうやら傷は浅く、死んではいなかった様子。所詮公家の一撃などでは碌に人は斬れはせんってことか。
しかし、テンとナキは助かるはずもなく、坊さんたちが通りがかった時には息絶えていた。
クラギは赤空と名乗る坊さんに助けられた。
ナキとテンは埋葬されたらしい。ああ、それで夜行になる際に地面から出てきていたんですね。

悲しみに暮れるクラギ。
寺にて過ごす時が1年ほど経過したある日、クラギたちのもとに鬼が暴れているとの報告が入る。
それを聞いた赤空さんはこう述べる。

そもそも鬼とは死後、地獄界に堕ちた罪人の魂に罰を与える恐怖の化身。いわば「魔」そのもの。
大陸で聞いた話では、もしこの世に鬼が出たなら、それは・・・地獄の鬼とは少し違う。
強烈な憎しみ恨みを抱き死んだ者の念が地獄の闇を呼びよせ混ざり飲まれ・・・形となった者。
この世に悔い残し・・・死んでも死にきれなんだ者。その成れの果てだとも云われておった・・・

ふうむ。詳しいですな赤空さん。
話を聞いたクラギ。その夜、枕元に死んだはずのナキのお父さんが立っています。オバケ!!
まあ、鬼が出るくらいだしオバケだってでるさー。
それよりも、ナキの父は我が子、ナキを救ってくれと頼んでくる。
ナキは死んだ。だが死ねなかった。飲まれてしまった。念に・・・闇に・・・そして・・・

ナキが鬼となったことを知るクラギ。
そして、ナキの父が鍛え上げた妖刀がクラギのもとへと飛んで来る。
事の発端である公家は都ごと打ち滅ぼされたらしい。それについてはとりあえずよかった。
となれば、ともかく後は夜行と化したナキを止めるだけである。
そして現在。変わり果てたナキとテンを見事に止めたクラギでありました。

そうだ・・・我・・・私は・・・ナキ・・・人間なのだ・・・ッ。
私は・・・何と・・・おろかな・・・
生きていたオマエを勝手に死んだものとし・・・己を無くし・・・恨みと憎しみにゆだねて・・・多くの人間を・・・

後悔の涙を流すナキ。
その腕に生えていた無数の角はバラバラと抜け落ちていく。
倒れたナキのもとへ駆け寄るクラギ。ナキは涙ならにクラギに謝罪する。
私は、私の中でオマエのことを殺してしまっていたのだ・・・どうか・・・許してくれ・・・

聞け!!神よ!!神よ・・・もし・・・いるのならッ・・・
あの日・・・私は神などいない。いるものかと・・・だが・・・だが・・・もし・・・いるのならッ!
犯した全ての罪、この魂で幾年月にかけてでも償う!!償ってみせる!!
だから!!どうか・・・ッ!どうかお願いします!!私に・・・ッ!
もう一度・・・人として・・・この世に生きることをお許しください!!

その時はッ!私も同じ年ッ!同じ時間をッ!一緒に・・・生きさせてください!!

ナキの叫びに合わせて叫ぶクラギ。
その叫びを聞き、ナキは人の姿に戻った。そして涙を流しつつも笑顔で逝くこととなった・・・

そうだ・・・そうだったのだ・・・
今のが・・・私の記憶。千年前の記憶・・・
クラギの生まれ変わり。そなたに会うために・・・私は・・・オマエとして・・・この世に・・・
なのに・・・私はまた・・・また・・・忘れてしまっていた・・・
こんな・・・大事なことを・・・大事なことなのに・・・ッ

きっと・・・それはアナタが人間だからだよ・・・
人間だからスグ忘れちゃうんだよ。

涙を流し、そう告げる桜田さん。その背後に確かにクラギの姿を見たナキでありました。

ありがとう・・・

時を越えて巡り会えた魂。
大事なことを思い出した夜行ことナキ。もう思い残すこともありますまい・・・
いい話でありました。
というところで、次回は感動の最終回!!
もはや夜行は人類の敵ではなくなった。ならば金木と桜田さんが争うことはないはずである。
となると、鬼たちとの戦いはどこに向かうのだろうか?
天童さんは人間との戦いを諦めるとは思えないし、徹底抗戦に出そうな気がしますね。
その辺りの鬼の去就や、金木と桜田の今後など気になる点は多い。最終回を楽しみに待つとします!!

・スポ×ちゃん!
過去の不満が今の活力!!
自分で稼いだお金でフェンシングをやれば、誰にも文句は言われない。
道場に通うことはできなくなったが、フェンシングでオリンピックに出る夢は諦めていない様子の茜ちゃん。
そうか、そこまで思い入れがあったのか。
最初にスポチャンをバカにしてたのも、私の信じるフェンシングが負けるはずがないという想い故の発言かもしれないですね。

さて、決勝戦の三本勝負もついに最終戦。
お互いに足を負傷したリリィと茜ちゃん。どのように勝負をつけるのか?

茜ちゃんとしては飛び込みの一撃に賭けるしかない。
一方のリリィ。体勢を変えて逆半身の一本足となる。
かすみん曰く、これは「待ち剣」相手の攻撃を受ける構えであるらしい。
突き出した左手が誘っているようで蠱惑的ですな。

「来い」ってことね・・・上等・・・!!

フェンシングに対する想い。アイドルとしての想い。
複雑な感情が茜ちゃんの中に渦巻いている。
しかし今は、勝つために全身全霊の一撃を・・・!!

渾身の力を込めて飛び、突き刺そうとする茜ちゃん。
しかし、リリィ。十分に待ち受けていたため、その攻撃に対して見事な反応を見せる。
一本足の軸である左足の踵を支点にして回転するリリィ。
完全に半身の状態になることで茜ちゃんの突きをかわす。
だが、それだけには留まらない。
回転はさらに続き、遠心力を生み出す。
突きをかわされ、飛びぬけて行こうとする茜ちゃんの背中に・・・回転したリリィの斬りが入った!!

見事なものですな。美しい。まさに体操、踊るがごとくの斬撃でした。

いい勝負ではあったが、最後はリリィに軍配があがった決勝戦。
すっかりしおらしくなった感じの茜ちゃんはかすみんに例の件について謝罪を述べる。

ゴメンなさい・・・
スポーツチャンバラを「遊び」なんて言ってゴメンなさい・・・
自分でやってみてよくわかったわ・・・遊びなんかじゃない。真剣勝負だって・・・

可愛らしいことですね、茜ちゃん。でもそんな風にしおらしくしている茜ちゃんにリリィはこう返す。

いや「遊び」だよ。
「遊び」だから本気で全力で真剣に勝負するんだヨ!
だってその方が絶対楽しいからネ!

命を奪い合う真剣勝負とはまた違う。遊びであり命は賭けない。だからこそ全力で戦える。
現代という環境では、遊びだからこそ本気で全力が出せるってことなのでしょうか。
なかなか深い話ですな。

茜ちゃんとしても心当たりはある。
仕事とか、家のこととか全て忘れ、無心になって剣を振るうことができたいたのだ。

・・・そうね。久々に人と真剣勝負ができて・・・楽しかった!ありがとう

健闘を讃えあい握手をかわす2人。うーん、いい絵ですなぁ。スタッフも満足でありましょうて。

さて、決勝の後は三位決定戦。
アヤちゃんと紅葉ちゃんの戦いは、アヤちゃんの大振りを冷静にかわして小手打ちを決めた紅葉ちゃんの勝利。
これにて江東区大会フレッシュマン部門(小太刀)は幕を閉じることとなりました。
1〜3位のリリィ、茜ちゃん、紅葉ちゃんにはメダルが。
4位のアヤちゃんには敢闘賞として賞状が送られました。よくやったね!!
一応銀メダルよね、と嬉しそうにしている様子の茜ちゃんが可愛い。

小太刀の試合は終わった。
それ以外の試合は行うのでしょうか?長剣や槍の部門もあると思うのだが?
負傷した茜ちゃんやリリィは出れないとしても、他の3人は出場しないのだろうか?
長剣部門であればかすみんが活躍する可能性もあると思うのだが・・・さてはて。

何にしても、この大会で茜ちゃんと紅葉ちゃんという新たな魅力のあるキャラが登場しました。
今後の出番や活躍に期待したいところです。

・ラララライブ
バンドの練習後は皆忙しそうにしています。
マリーはバイトに。フジコさんは夕食の買出しに。KUJIRAさんは・・・KUJIRAさんは・・・?
やっぱり暇人なんじゃなかろうか、この人。

ともかく、バイクなので一足先に帰るKUJIRAさん。
そうなると、取り残されるのは2人。そう、シローとベースの末吉くんであります。

・・・ちょっと、気まずい

無口で存在感の無い末吉くんとは余り話をしたこともないので、2人っきりは多少の気まずさが伴う。
が、逆に考えればこてはある意味チャンスかもしれない。
普段語り合う機会がないのだし、今ここで相手のことを知っておくのもいいかもしれない。

というわけで、あれこれと語りかけてみるシロー。
しかし話しかけた内容が仕草だけで回答されるので、投げたボールが返ってこない!!
これでは会話のキャッチボールも何もあったものじゃないですな。

ならば何か機会があればよい。
というわけで、折りよく福引の抽選会の現場に通りすがる。
末吉くんが持っていた福引券は4枚。そしてシローが偶然持っていた2枚。
これを合わせれば1回挑戦が出来る!!
サイレントだけどなんとなくコミニュケーションができたと嬉しそうなシロー。
でも抽選の結果はティッシュでありました。世の中そうは上手く行かないよね!!

また気まずくなったとトボトボ歩くシローたち。
その2人の前に風船を持ったクマが登場。ん?何かのキャンペーンですかね?
風船って、そんな子供じゃあるまいし。って末吉くん釣られてるー!!
ふらふらと近寄る末吉くん。その後を追うシロー。
と、いきなり風船を握っていたクマが2人を小脇に抱えて走り出す。確保ー!!な、なんだぁっ!?

クマに確保された2人はKUMA MUSICと書かれた看板のあるビルに連れ込まれる。まんまやんけ。
どうでもいいが、連れ去られながらも受け取った風船を放さない2人はやはり大物・・・!?

というのはさておき。
ビルには眼鏡の女性が待ち受けていた。
どうやら人材確保のために無理矢理な手段を講じてきたらしい。ほう。

私は音楽事務所社長、鮫島凶子。用があるのはそっち。末吉くん。あなたよ。
あなたをアイドルにスカウトします!!

アイドル!?末吉くんがアイ・・・ドル!?
働いてない怠け者だと言いたいのか!?うん、それはidleですね。

どうやら鮫島さん、例のスピーカーを壊した初ライブの場に居合わせていたらしい。
なるほど。その際に末吉くんを見初めたわけですな。

高まるメンバーの中、少し控えめがちなベースの末吉くん・・・
縁の下の役に徹して決して目立つことはなかったけど、私は聞こえた。
控え目な中に光る音を持つこと・・・
そして見つけた。なびくかみ、そのスキマからかいま見えたイケメン!!

顔か!!なるほど。顔がよかったのならしょうがないな。
音楽できてイケメンならアイドル絶対なれるわ、と鮫島さん。短絡的だが事実かもしれないですな。

シローのところのバンドについては代わりをよこすと言い出す。
末吉くんの代わりになる子ならいくらでもいる、とのこと。本当かいな?
ともかく、この発言を受けてシローが叫びだす。

バ・・・バ、バカヤロー!!
道具みたいに言うな!いくらでもいるか!!
末吉さんみたいな何もしゃべらない根暗な人!!

うん、そりゃあそんなにはいないわな。ってマイナスポイントじゃないか!!
いや、それだけではないぞ。
意外と福引の券集めてるマメっぽさとか、子供みたいに風船ほしがる無邪気な所とか、
毒舌マリーさんとお天気KUJIRAさんの間でやってこれたのもそもそも謎だし・・・
これからだってもっと変なとこ知れる!!
こんな変な人の代わり、いるならつれてこいよー!!

みつくろってきました

ゲー!!本当にいたー!!その展開は予想外。というか反則だ!!
というか、この子はベースできますの?

まあ、ともかくだ。一番大事なのは末吉くんの気持ちである。
こんな変人呼ばわりされてる所より、私の下であの時のような音、もっと響かせましょうと鮫島さん。

それは・・・ムリだなぁ。
あの時の音はボク一人で出したわけじゃない。皆がいたから出せた音だから・・・

顔を上げてイケメンを晒し、ついに末吉くんが喋った!!喋れるんだ!!
そのイケメンっぷりはまぶしさすら感じるほどであるという。うぉっまぶしっ!!

あなたのとこで同じ音は出せないという末吉くん。
そもそもこの子は陽の当たるアイドルよりも日陰の方が好きな子ですからねぇ。

見た目に目立たなくたっていい。主役の影の中でバンドを支えたいんだ

そういう縁の下の力持ち的な人も必要ですよね。頼りになる人だ。
しかし、鮫島さんは簡単には諦めてくれない様子。
仲間を思うためにウソをついているのね、と決め込む。
篭絡するためなのか熊出動。無数の熊が登場する。熊猫もいるよ。

・・・本当のことしか僕、話さないんだけどな・・・仕方ない。
バンドをやめたくないもう1つの理由を言うよ。
ここまで僕を知ろうとするシローくんに、惚れました

ほう・・・ほう・・・ほう。
愛か・・・なら・・・仕方ないわね・・・

諦めの悪そうな鮫島さんもあっさりと引き下がる。
周りを囲んだ熊たちもパチパチと祝福してくれる。うむ、愛は偉大なり!!ってええー!?

まさかのバンド内恋愛勃発!!
バンド内で恋愛関係が生まれると色々とギクシャクする可能性があるのだが大丈夫か!?
というか、そういうことをマジメに論じていい展開なのかどうなのか!?
仕方ねぇ・・・愛なら仕方ねぇ・・・
もうこうなったらもっとドロドロとした恋愛劇に発展してもいいんじゃないかな!!
全員シローに惚れておけばギクシャクもしないよ!!たぶん。

・ばどばどミント!!
走って走って走り抜いたその先に――見える光は明日へと続く!!

気力と根性で1ポイント返すことに成功したミントさん。
その後もポイントを取り続け、2ゲーム目を制する事に成功しました。しゃああ!!

さすがに村上部長もスピードバドミントンの酷使で体力がつきかけている。
だが、ミントさんはその村上部長より走らされていたので消耗はさらに激しかったはず。
なのに1-10から巻き返されるとは・・・もしかしてコイツの体力は無尽蔵だというのか!?

もちろんそんなはずはありません。
フラフラしてる。というか、前のめりにビターンと倒れたりする。これヤバイ倒れ方だー!!

フフフ・・・部長さん。私、じぇったい負けたくないですから!!

なるほど。この負けず嫌いっぷりこそがタフネスハートの正体。
かつて全国を取った人間のメンタルである。
が、負けず嫌いという意味ならば、この村上部長も大した者である。

ハッ。何が全国1位よ。
めぐまれた環境にいながらバドを捨てたアンタなんかより、100倍バドを愛してるこの私――村上竜貴!!
勝てると思ったら大間違いよ!!

体力を消耗しきった体に活を入れ、気力で立ち上がる村上部長。
そしてお互い負けないぞと叫びながら3ゲーム目を開始する。仲のよろしいことで。

全く・・・つい最近までは・・・点を取られる度こっちを向くような娘が・・・なかなかどうして

これは、中学生時代のミントさんだろうか?
メンタルが強いと言えたのかどうなのか割と疑問ですな。
ただ言えるのは、気弱な感じが可愛いということだ!!
こりゃファザコンと言われても仕方ない態度ですな。

そんなミントさんも多少は成長した様子が見て取れる。父も何やら満足したような表情。

フン・・・!もう高校生ということか。ミント!!勝てよ!!
さーて!仕事でもするかぁ!!

心配性の父親でありましたが、ようやく多少は安心できるようになったってことですかねぇ。
果たして戻る仕事があるのかどうかが気になるところでありますが・・・!!

それはさておき。さておいていいのか?ともかくさておき。
ミントさんはここ最近で初めてわかったことがある。

ずっと「やらされてた」バドミントンに、いつのまにか私――
誰よりも、誰よりも!!すっごいプライドがあることに!!
だから!負けたくない!!
だって――ずっとやってきたバドミントンだから!!

無理な体勢になり、倒れながら返すミントさん。
ならばと村上部長も無理をして切り返す。本当に似たもの同士ですなこの2人。
だが、気力尽きず、最後に決めの左のスマッシュを見せたミントさん。
見事に3ゲーム目を制し、勝利を手にするのでありました。
ミントさんの勝利の雄叫びは立ち去る父の耳にも届くほどであったという。フフフ。

さて、勝負がついたわけだが――

本当にすまなかった

綺麗な土下座を披露する村上部長。おう、これが謝罪のベスト・オブ・ベスト!!
バド部に入れるために脅し脅し無理矢理試合に持ち込んだことを謝罪している様子。
実のところ、すっかりそんなことを忘れていたミントさんであったが、言われて見れば酷い話だった。
というわけで、村上部長。私にできることなら何でもする!と宣言。
ほう・・・何でもとおっしゃったか?ほう・・・それじゃあ・・・

一体ミントさんは何を提案したのであろうか。それはわからない。
ただわかっているのは、その後のミントさんはバドミントン部に在籍するようになったということ。
そして1年生にしてエースプレイヤーとして恐れられる存在となったということ。
そう、彼女こそ神宮寺ミント!!仲間と共にてっぺんまで駆けあがれ!!

というわけで、ばどばどミント!!短期集中連載終了であります。お疲れ様でした。
話の流れとしては割と正道で意外性はない感じ。
父親も思ったよりはまともな感じでしたしねぇ。
逆にミントさんが思ったよりもファザコン度が高いのは意外でよかったかもしれない。
あと、ツリ目女子好きにはたまらない構成になっていましたな!!
そういう作者の好きそうな趣向に特化してみるのもまた面白いんじゃないかと思われます。
石坂リューダイ先生の次回作に期待します!!

・木曜日のフルット
ゴワゴワしている鯨井先輩も中々に美人でありますな。
ゴワゴワがゴゴゴゴでも違和感がないように思えるぜ!!

スベスベしてるフルットもなんだかいい感じである。すっごい滑るよ!!

・総合感想
たぶん皆さんが感じたことだと思うが、今号は手の痛くなる号でした。
編集後記にまで"痛み"のシンクロとか書かれてるぐらいですからねぇ。
しかし、編集後記では林くんが入っていない。字数の問題なのか・・・!?

次号はついに弱虫ペダルのIHが決着!!
浦安も毎度になってから100回を迎えましたし、色々と節目の号になりそうですね。
鬼さんコチラの最終回にも注目だ!!

そんな中、更なる集中連載が開始。
原作:佐倉遼太郎先生、漫画:宮谷拳豪先生で送る[秘境ハンター]どのような作品となるか楽しみです。
しかし拳豪とはまた豪快な名前でありますな・・・!!



2012年 47号


・いきいきごんぼ
まさかまさかの巻頭カラー!!さらに2本仕立て!!熱いねぇ!!
朝の眠気で死にそうな感じに蒼白な2人。
これはチャンピオンっ子はゾンビ好きにかけているということなのか!?

やはりバンドをやっているとモテたりするものなのだろうか?
まあ、そこまでいかなくても音楽やってるだけでイケてる雰囲気はある。
でも齧ってますくらいじゃ誰の意識の中にも刻まれたりしないんでしょうな・・・あ・・・ああぁ・・・!!

確かにいつも枷井一人で猛然と女子と戦っている気がする。
まあ、吏毘堂さんは呪い持ちですししょうがない。
技野君もシミュレーション能力に長けているのでしょうがない。つまりしょうがないってことだ。
なるほど。アクティブに消極的とはこういうことか!!

バンド解散時によく使われる方便である音楽の方向性。
それはよくわからんが、この3人の音楽の方向性が違うのはよくわかる。こりゃ組めんわ!!

2本目。

突発的にマイルールを設定することはありますね。
特に歩いているときとかに自然に発生することがあります。皆そうなのかな!?

バチバチした間柄だという3人。
それで今回はバチバチネタが多かったんですね!しかたねぇ・・・そいつはしかたねぇ・・・

女子トイレに潜入。これは厳しい。確かに足を踏み入れるのは躊躇われる場所だ。
もし見つかったら・・・という恐れは大きい。
そんな恐れを微塵も見せない枷井。尊敬・・・できんな、不思議と!!
ちっちゃいコマだけど、ビックリしてる委員長が可愛い。

何のてらいもなく男女で恋バナとか出来るグループ。
何なんでしょうねこの子達は。やはり住む世界が違うってことなんでしょうか?
空間というか絵柄まで別。まさに別世界の住民って話じゃないか!!紛れ込めん!!

てなわけで、2本立てになっても勢い満点なごんぼでありました。凄いな!!

・弱虫ペダル
予想だにしていなかった息子の活躍の場面を目撃した母。
驚きこそあったものの、そこまで不思議と思ったりはしていない様子。

まかされたのね。何かとても大切なことを。坂道。
旅館にいたにぎやかな赤い男の子?
まじめな顔の部長さん?
それとも携帯の写真でみせてもらった目の細いお友達?
いいえ、皆にかしら。
それならそれを裏切らないように走りなさい。きっとあなたを信じてのことなのだから

息子にそう心で語りかける母。
なんだかんだで、坂道のことを信頼しているんですねぇ。
うちの息子がそんなことを任されるはずがない!なんて思ったりはしない。
息子の話を余り聞かない人だけど、理解はしているわけだ。なんだか複雑な人だな。

一生懸命走ってたわ。あの坂道が。たくましくなった

嬉しそうでありますね、お母さん。
それはそうか。息子がたくましく成長するのを見て喜ばしく思わないはずもない。母さん嬉しいな。

そんな母から声援を受けた坂道。
だけど、一瞬のすれ違いだったこともあり、母とは認識できていなかった様子。
似たような声がしたから返事しただけだそうな。そうか。

母さん。もし見てたら――
「あぶないからすぐおりなさい!!アキバじゃなくて富士山にまで自転車で来て!!」
とか言うのかな。

そんな認識でありましたか。
息子の話を聞かない母であるが、息子の方も母のことを理解しきってはいない様子ですね。
大会後はちゃんとお話をするのがいいと思いますよ。

残りは200m。
つづら1本曲がったらあとはゴールという状況。まさにクライマックスですな。

狭い道でのつづら折り。
山岳ですら曲がりきれずにフェンスに当たりながら曲がっている。
それでもやはりカーブではテクニックの差がでるのか山岳が先行する。残り180m。

棒みたいだ足が。筋肉が痛い。ヒザから下が外れそうだ。
回れ。回れ。回ってくれ。
ゴールまでのほんのわずかな距離の間だけ回ってくれ。
胸が痛い。心臓、ゴールまで動いて

さすがの坂道もかなりギリギリの状態になっている様子。
山岳が痛みを感じているのと動揺に、坂道だって限界の痛みを感じている。

それでも――後を託してくれた仲間達の想いが共にある。
その想いがあるから耐えられる。ゴールまで!!

残り150m。残りはほぼ直線というところで再び並んだ2人。まだ勝負はわからない。

簡単じゃない。何だって。だから全力でやるんだ!!

普段はボーっとしてて、練習とかも全力な感じがしない山岳。
でも本気を出すときは全力でやりますよという話ですな。

残り100m。2人の目にもゴールは見えた。
だからこそ、この距離。最後の勝負が始まる。
2人同時に立ち上がり、ゴールスプリントが開始される!!

山岳「獲るよオレが」
坂道「ボクが獲る」

ついに決着が目前となりました。
さすがにここでハプニングが起きるとは考えにくい。どちらかの勝利となりましょう。
しかし、最終ゴールも同着だった場合はどうなるんでしょうか?
3位で先に入ってきたチームの勝利とかそんな変則的な判定になったりするのだろうか?気になる。

ゴールが見えたことだし、ゴールで待つ仲間達の姿が気になるところですな。
坂道には多くの仲間がいるが、山岳には山岳自身を応援してくれる人は少ない。
さて、その辺りが最終的な勝敗を分けることになるのかどうか。注目です。

・侵略!イカ娘
まだまだ侵略の夢を諦めていなかったイカ娘。よいことだ。
無理と思いつつも足掻き続けるその姿が可愛らしい。

しかし、海にはイカ娘の同胞がちゃんと存在するのだろうか?
海洋種を同胞と読んでいるだけで、似たような存在ってわけじゃないのかもしれないけども。

そして相変わらずイカ娘のこととなると超人的な身体能力を見せる早苗。
千鶴さんだけでも大変なのに、れもんは変人・超人が揃いすぎている!!

・毎度!浦安鉄筋家族
メガネのチョイスがよかったのか、確かに格好良く見える大鉄。
まあ、普段よりしゃっきりした顔をしているせいってのが大きい気もするが。

順子さんは本当に大鉄のこと好きなんですなぁ。
しかし、べーやんの店長の態度はやはり怪しいと思えてならない。

・バチバチBURST
ついに同期の鯉太郎に対しやっちまった田上さん。
なんだか吹っ切れたような表情になっていますが・・・起き上がる鯉太郎を見てまた戸惑い出す。
うーむ、なかなか覚悟が決まらないみたいですねぇ。

頼むよ・・・立つなよ・・・終わりにさせてくれよ・・・

やっぱり田上さんは精神的に、魂的にこういう行為が向いていないんですな。
取組を見ている石川も、田上はそんなセコイ男じゃないと保証してくれている。
虎城部屋の1人ではあるが、田上さんは田上さんとして同期に評価されている。そういう人なのだ。

さて、不意打ちでモロにカマされて倒れた鯉太郎。
だが起き上がり、頭を下げる。え?

やめろよ・・・俺がつっかけたんじゃねーか・・・何でお前が謝んだよ・・・

これは確かに田上さんが惨めになりそうな展開である。
狙ってやっているなら鯉太郎も酷い精神攻撃をしかけてくるもんだといえる話である。
が、もちろん鯉太郎にそんなつもりはない。
自身が受けたのは集中が足りていなかったからだと反省している。
そして、そんな不甲斐ない状態を見せてしまったことに対し、相手に謝罪している。
取組前も白水さんに言っていたように、田上さんを気の抜けない相手だと思っているのだ。

しかし、王虎はこう解釈する。鮫島にとっちゃテメーんなんて眼中にねーんだ。ナメられてんだよ、と。
いや・・・ナメるほどの存在でもねーんだ・・・

王虎によって闇堕ちさせられた田上さん。
そういった内容のことをたっぷり吹き込まれているせいか、鯉太郎は自分なんか眼中にないと思ってしまっている。

わかってたさ・・・お前にとって俺はただの・・・同期に過ぎねーってのは・・・
前相撲で初めてお前に負けた時、どこかで納得しちまってたんだ・・・
血が・・・才能が違うコトを・・・
負けへの悔しさも復讐心も湧かないほど受け入れちまっていた・・・・・・

そういえば、まだ教習所に通い出していたころの田上さんはそんな感じでしたな。
鯉太郎のことを、俺らみてーな人間とは根本が違うと評してしまっている。
あの時点で既に諦観の状態にあったということか・・・
同意しなかった石川はまだ活躍の芽があるってことなんですかね。

そんな俺が・・・お前の中に住んでるはずがねーよな・・・

悟った感じの田上さん。
だからこそなのか、自分を鯉太郎に刻み付けるために再度立ち合い不十分の状態でつっかける。
しかし、集中していた鯉太郎はこの攻撃を腕で防ぐ。

一撃目はかばっていた石川であるが、さすがに再度の行為は看過できなかった様子。
しょーもねーコトしやがって!と罵倒する。
そして田上さんも、ワザとだよと鯉太郎に明かす。

真正面から意地張って勝負すんのが俺ら同期じゃねーのかよ!!
ずっとそうやってきたじゃねーか!!
しょーもねーヤローに感化されてんじゃねーぞ、バカヤローが!

叫ぶ石川。想いはよく分かる。
しかし、王虎も一応は同期じゃないんですかね?
前相撲を取り直したり教習所の時期がずれてるから同期にはならないのか・・・?
化粧回しをつけて土俵に立ったのは同じ時期なのになぁ。
まあ、石川の言う同期とはもっと仲間的な意味が篭められているんでしょうな。
でも、だからとって仲間という言葉は使えない。勝負の世界にいる人間は複雑ですなぁ。

俺は虎城の田上だ・・・お前らはただの敵だ・・・

石川の罵声を受け、辛そうな顔でそう述べる田上さん。
しかし、鯉太郎は平然とその言葉を受け止める。

あたり前だ。土俵はそーいうトコだろ

言われて見ればその通りか。
元々鯉太郎は同期であろうがなんであろうが、土俵の上では敵と見なし全力で当たることを良しとしている。
土俵の外でも、他の力士を敵と見なし虚勢を張っていたこともある。
そういった意識を元から持っていたのが鯉太郎なんですな。
だから、多少ダーティーな手にこられたからといって、それで怒ったりするようなこともないらしい。
ううむ、なんとなく人間が大きく見えちゃいますな!!

肝が冷える・・・殺る殺られるの・・・圧倒的な覚悟の差・・・
そうだ。俺の方だったんだ・・・
本場所での鮫島が怖くて・・・俺の方が本気で向かい合ってなかったんだ・・・
だけど俺だって・・・俺だって!

過ちに気付いた田上さん。そういうことなんでしょうね。
もうずっと前に鯉太郎には敵わないと感じていた田上さん。
そうやって及ばないという意識に捕われていたから、先を見据えることが出来ずにいた。
その結果、王虎の悪の道への誘惑に流され、こんなことをするハメに・・・

ようやくハッキヨイの声もかかり、2人の取組が開始された。
果たして田上さんはここから巻き返すことができるのだろうか?
汚い手段ではなく、正攻法で鯉太郎に己を刻み込んで欲しいものである。

相撲とは違うけど、その人格の良さで読者にはいいイメージを刻んできた田上さん。
まあ、そっちの方面で人気が出ても田上さんとしては複雑な気分でしょうなぁ。
お前は俺ら同期の癒し枠なんだよ!とか言われても困るでしょうし。

いい具合に改心してくれそうな雰囲気の田上さん。
しかし、鉄板を仕込んでいたとしたら、さすがに去就に関わる話になると思われる。
ので、本当に仕込んだのか?という所に疑問を呈してみたい。

取組前の描写では確かに仕込んでいるように見える。
だが、あれが鉄板だと誰が言っただろうか。実はただの板チョコだったのかもしれないではないか!!
ひょっとしたら、虎城親方お気に入りの一枚を拝借してきたのかもしれない。
その一枚をトイレで食べる。しかたねぇ、勝つためだと言いながら食べる。
この行為を親方に知られれば相当に激怒されるのは疑いようもない。
が、鯉太郎に勝てばその怒りも帳消しになるかもしれない。
つまり、田上さんのここまでやってしまったんだ、は自分を追い込んだという意味での発言だったんだよ!!

こんな驚きの展開でもいいから、田上さんには元の姿に戻っていただきたい。
そして元気に相撲を取り続けていただきたいものである。癒し枠は重要ですよ!!

・シュガーレス
九島と御辻の乱闘中に姿を現す榊。いきなり大阪編クライマックスの予感!!

現れた榊は手始めに近くにいたジャージこと新呉に蹴りかかる。
その一撃でほぼ片付いていただろうに、さらに追撃を加える榊。容赦ない。

よりにもよってジャージを狙うとは・・・よくない行動だ。
何がよくないって、あっさり潰して見せてもあんまり強そうに見えないということだ!!
新呉も何だかんだで御辻の複数人を相手にしているので、そこまで弱くはない。
けど、シロや正門に一撃で吹っ飛ばされている姿を見ちゃってるからなぁ・・・
それこそマリモに同じことをやれたのなら驚きに値するのだけれども。

榊の容赦の無さを目の当たりにし、ケンカの手が止まっている御辻の兵隊たち。
コウタや宍戸の言葉の影響も残っている様子。
ならばと力尽くで言う事を聞かせようとする榊。えげつない。
さすがにこの行為はマズイ。余計に拒絶を招くハメに陥っている。
これこそコウタが恐れていた事態なのかもしれませんな。このままでは完全に榊は孤立する。

というわけで、いい機会と見た宍戸がここぞとばかりに対立をアピールする。
榊から離れた兵隊たちを手なずけて戦力に組み込もうって算段ですね。だが――

仲間割れなら後にしな。
テメーの相手は俺だろーが!!

相手がゴタゴタしてよーが、仲間割れの最中だろーが、岳には関係ない。
定めた獲物とのケンカを邪魔することは許されない!!
本当、宍戸も面倒な相手につっかかってしまったものですよ。

そんな岳に対し、横合いからいきなり蹴りを叩き込む榊。
おやおや。これで榊も岳の獲物リストに加わってしまいましたね。
宍戸を倒した後はお前もやってやるって勢いでございます。

さて、榊。フリーになっているマリモに狙いを定める。これはいい狙いだ。
しかし、マリモは榊を相手するのは自分ではないと理解している。
そう、戦うべきなのは、止めるべきなのは昔の榊を信望するコウタである。

シャケに負けた後、榊さんは変わった・・・
地ベタからはい上がるために自分を見限った奴も刃向かった奴も力でねじふせた。
たしかにシャケに負けた時より強なったかもしれん。けど。
うっとうしいくらい自分のエモノにこだわるアイツみたいに、榊さんが拳を向けなアカン相手は・・・

榊さん!!九島つぶしなんてしょうもないこと、もうやめてください!
こいつら潰すんはスジが違います。榊さんが拳向ける相手はシャケ1人のはずです・・・!!

力があっても意味のないことに拳使てたら、すり減ってそのうち芯まで無くなってしまいます。
昔、俺に拳の使い方教えてくれたんは、榊さん。アンタでしょ・・・
俺の拳は、榊さん止めるために使います

語りながら立ち上がるコウタ。うむ、立派である。
だが、榊は半端なことでは止まらない。本人も半端なことが嫌いだと言っている。
コウタもその辺りのことはよく理解しています。

今度は俺が、今の榊さんをヘシ折ってでも止めなアカンことも・・・!!

――アホが。よっぽど死にたいらしいな・・・!

対立するコウタと榊。
そしてコウタの振るった拳が榊の顔面を捕らえる。
おお、いきなり命中するとは・・・!?
もしや榊、わざと喰らったりしたのか・・・?

コウタの想いは榊に通じるのか。そして戦いはどのような結末を迎えるのか。
1日で戦いを終えてしまったら、残りの日は修学旅行で平穏に過ごせてしまうことになるのだろうか?
まあ、岳はまた修学旅行が終わるまで気絶してるんじゃないかと思えますけどね!!

・囚人リク
レノマさんの罪を背負って特別懲罰房に落ちた森田。
そしてその森田を救うために俺がやったと述べるレノマさん。男だねぇ。
言われた高木さんも戸惑っている。
高木さんとしてはどういう想いなんでしょうか?
森田を救って欲しいという想いはあるだろうけど、レノマさんがここまで言うとは思わなかったとか?

戸惑っている間に看守登場。
自白したということでレノマさんは取り調べに連れて行かれるのでした。

リク。こいつは恐らく特別懲罰房モンだ。厳しい追求を受けることになる。
だがな・・・俺は、死んでも口を割らねえからよ。
テメエは絶対にしゃしゃり出てくんなよ。安心してろ。わかったな!!

口には出さず、目だけで決意を露にするレノマさんでありました。

さて、いきなり特別懲罰房に入れられるようなことはない。まずは取り調べ。
レノマさん、ドラム缶にスコップを入れたのは炊場の仕事がキツイのでムカついてやったと説明。
あくまでも衝動的な行為であると主張する。
しかし看守は納得しない。補充まで行っているのだから計画的な行動としか思えん!とのこと。
うーん、そいつはどうだろうか?
衝動的に入れた後、こいつはマズイと後で冷静になって補充したかもしれないじゃないですか。
だが、そう言った説明をする前に看守はヤバイことに感づいてしまう。

計画的・・・スコップを搬出して・・・補充して・・・刑務所から出して・・・入れて・・・
まるで何かの実験・・・
だとすりゃなんの実験だ。刑務所に持ち込む実験・・・?
タバコ・・・クスリ・・・いや武器・・・

じゃあ、搬出・・・出すのはなんの実験だ・・・
まさか・・・脱獄

ヤバイ所に行き当たってしまった。これはマズイか・・・?
だが、レノマさんはあくまでも冷静な態度を崩さない。
脱獄なんて出来るわけない。考えるわけ無いじゃないかという態度を貫く。
遠隔操作でロックもできれば電流も流す、完璧に思える手錠をつきつけ、脱獄なんて妄想できるシロモノじゃないと述べる。

この発言でどこまで誤魔化せたものか。
とりあえず、脱獄を計画しているのが完全にバレた!って状態にまでは言っていない様子。
看守が去った後、さすがのレノマさんも息をついております。ふぅー。

看守と入れ替わりに取り調べ室に現れたのは森田。
特別懲罰房から解放され、スコップ調達の軽塀禁のみとなったようだ。それはよかった。
しかし、森田としては納得ができない。
覚悟を決めていたというのに、なんで自分を救うために動いてしまったのか。
今度は俺がボスを守ろうと思っていたのに・・・

なんで・・・なんでっ!!こんなの俺!!役立たずじゃないっすか!!

悔しさに震える森田。
お頭こと高木さんに伝えた通り、森田はボスであるレノマさんに夢に向かって突っ走ってもらいたかった。
そう、デカイ相手であるこの刑務所相手の脱獄という夢に。
しかし、その発言は途中でレノマさんに遮られる。
それもそのはず、机には盗聴器が仕掛けられており、2人の会話は筒抜けとなっていたのだ。
これは・・・危ういところでありましたな。
こういうことに気付く辺りがレノマさんの嗅覚の鋭さというところか。

大人しくなった森田に対し、レノマさんはただ一言こう告げる。すまなかった、と。

2人きりにすれば何かボロを出すんじゃないか。看守はそう考えていた。
だがそうは上手くは行きませんでした。
というわけで、特別懲罰房に連れて行かれるレノマさん。
見送る森田の心中は複雑である。

ボス・・・なんで来ちまったんですか・・・なんで・・・なんで・・・
けど・・・嬉しかった自分もいて・・・ちくしょう・・・ちくしょう・・・!!情けねぇ・・・!!

情けないと感じるのは、地獄から救われた、助かったという想いがあるからなのだろうか?
嬉しいと感じるのは、レノマさんが自分のために動いてくれたという想いからだろうか?
それらがない交ぜになっているのを感じる。複雑な想いですなぁ。
レノマさんが無事に出てくるまで森田はその想いに苛まれるのだろうか?それはそれで厳しい話である。

特懲に連れて行かれるレノマさん。その途中の通路で騒ぎが起きていた。
看守に取り囲まれて騒いでいるのは・・・リクだ!

俺だ!!俺がやったんだ!!スコップをドラム缶に入れたのは俺だ!!

叫ぶリク。まあ、確かにね。うん。入れたのはリクですよ。その通りだ。
3人目にしてようやく本当の実行犯が名乗り出てきたという流れでございます。

とはいえ、看守にしてみれば何が本当なのかよくわからない。
そもそもスコップを入れた理由もよくわかっていないわけですし。
てなわけで、面倒だからということで2人まとめて特懲送りとなってしまいました。

リクにとっては初めてである特別懲罰房。
果たして地獄の責め苦にどこまで耐えることができるのか?
月は大きく欠けており、このままでは夜を照らすことも難しくなるのではないかと思える。
そんな状況での特別懲罰房・・・不安ですなぁ。

やはりレノマさんも衝動的に罪を告白するべきではありませんでしたな。
ちゃんとリクに説明し、納得させてから動くべきでした。
目で訴えかけたからといってそれで納得するリクではありませんものね。

リクは痛みで喋ってしまうようなことはないと思える。
だが、精神的な揺さぶりやウソに対しての免疫はないと思える。
そういう戦法でこられたとき、果たして動揺をみせずにいられるのだろうか?
そして、この特懲からはどうやってでてくることができるのだろうか?
やはり高木さんの働きに期待するしかないのだろうか?
うーむ。脱獄遥かなり!!

・名探偵マーニー
掃除用具を用いて廊下で野球
男子はよくやる行為だが、まさか女子で見ることができるとは!
なかなかにやんちゃな感じですね、マーニーにゆりかちゃん。
まあ、廊下遊びの現行犯ってことで生活指導の宮島先生に捕まったわけですが。

宮島先生に連れられて生徒指導室に連れて行かれる2人。
生徒指導室は宮島先生の好みに改造されている。
まあ、腹筋器具とかバーベルとかあったりするぐらいですけども。け・・・健康的な女性ですね、宮島先生。

というわけで、1時間ほどこってり絞られた2人。
宮島先生は部活でもやって発散しろと忠告してくれます。ダンベルグイグイしながら。
まあ、マーニーは探偵をやってるしそんな時間は取れないでしょうな。
てなことをうっかり先生の前で口走っちゃうゆりかちゃん。
ん?宮島先生は探偵やってることを知らないのか?
前回、思いっきりTVでマーニーが探偵やってるって流れていたというのに。
あんまりTVとかみない人なのかもしれませんな。

マーニーの探偵業を知った宮島先生はそのことに興味津々な様子。
ゆりかちゃんを帰して2人で話したいことがあるらしい。
どうでもいいが、ゆりかちゃんの苗字が若島津と判明。ほう。
その流れでマーニーの苗字も判明なるかと思ったが、そうはいかなかった。残念だ。

宮島先生から人を探して欲しいという依頼を受ける。
名前は舟木真治。現在28歳。先生と同い年とのこと。
顔写真の参考は卒業アルバム。
となると、もちろん宮島先生の若い頃の姿もアルバムには載っていたりします。
へぇ、下の名前は小百合って言うんですか。この頃は線の細い感じだったんですねぇ。

探偵業としては人探しというのはよくある依頼。
その中でも初恋の人を探して欲しいという依頼はよくあるらしい。へぇ。
これまでの依頼の傾向からして、同じクラスの人が対象になっていることが多い。
最終学年をともにすごした方が後々まで引きずることになるらしい。へぇ。

マーニーの言う通り、宮島先生と舟木さんは高校時代付き合っていた仲である。
お互いには夢があった。
宮島先生は教師となり、舟木さんは卒業後夢を叶えるために卒業後ウィーンへ渡ったらしい。
お互い夢が敵った時には結婚しようと約束して・・・

なんか・・・くやしいくらいすがすがしい青春ですねえ

全くでございますな。ん・・・マーニーもそういうのに多少の憧れはあったりするんですかね?
まあ、それはさておき。
あれから十年もたったが、彼は帰ってこない。
しかし、最近日本で彼を見かけたと友達が報告をしてきたそうな。

写メまで送ってくれたけど、間違いなく舟木君なんだ!!

ふーむ。それは気になりますよね。探偵に探して欲しいと依頼するのもわかる話である。
実家の方には舟木さんが戻ってきている様子はないと。ふむ。

わかりました。
宮島先生の婚約者を探しますので、日当五千円。経費は別で。マーニーにおまかせを。

こうして生活指導の宮島先生の依頼を受けることになったのでした。
お、これはうまくすれば大っぴらに探偵活動を行えるようになるチャンスなんじゃないですかね?
バイト禁止かどうかはわからないけど、さすがにお金を取って仕事をしているのはどうかと思えなくはなかったわけで。
これで先生公認という形を取ることが出来るように・・・
一部の先生は既に知ってた気がしますな。
まあ、失敗して禁止にされる可能性はあるので、どちらにしろ頑張らないとはいけない。

それにしても宮島先生は28歳か。
適齢期だし、やはり多少の焦りはあるんですかねぇ。
そんな時期に昔の約束の相手が見つかったとあっては穏やかではいられますまい。

さて、まずは舟木さんを目撃し、写メを送ってきた人物に話を聞く。
見かけた時はスーツだったが、あれは喪服だったのかもしれない。
なにか身内の不幸があって一時的にもどって来たんじゃないかなと推測している。
なるほどね。本来ならウィーンにいるはずだけど、たまたま戻ってきていたと。

宮島先生はキツイ感じではあるが、カラッとしているので嫌われてはいない。
見たまんまの性格。男っぽいというか男だしとか言われちゃうような人でございます。

見たまんまね・・・そうは見えるけど・・・
結婚の約束をして十年・・・なんの連絡もなく・・・
その不安を埋めるため、強く強く、体をきたえ、心をきたえ・・・でも、それもそろそろ限界で・・・

相変わらずマーニーは心理分析が得意ですなぁ。
待っているだけの身って色々辛いんでしょうな・・・

さて、舟木さんの実家を訪れるマーニー。
母親曰く、息子の真治はまだ留学から帰ってきていないとのこと。
しかし、家には妹さんがいました。
妹さんは宮島先生のことも知っているらしく、詳しい話をしてくれそうな雰囲気。

妹さんによると、実家の方でも探しているけど兄の手がかりはないらしい。
ん?それって行方不明ってことなのでは・・・?
現代のストラディバリになると大きいことを言っていたが、さすがに現実は甘くない。
思ったようにはいかなかったのかもね、と妹さん。ふーむ。

一定の情報が集まったのか、マーニーは宮島先生に大事な質問をする。
それは、舟木さんが見つかったらどうするか?というもの。

正直、昔とは先生、大分イメージが違いますし。嫌われたりするかもしれないじゃないですか。

私はね、マーニー。区切りをつけたいんだ。嫌われたってさ、今の自分にも誇りはある。
何事も決着をつけないと先には進めないんだよ。マーニー

なるほどね。いいことを言っている。さすがに先生ですな。
新しい恋を始めるにしても区切りは必要って話ですよね。やはり待っているだけの身は辛いか。

後日。
マーニーは妹さんと会うために呼び出しをかける。
同じくその場に宮島先生も呼び出す。そして紹介するマーニー。

こちら現在の舟木真治さん
舟木さん、こちらは宮島小百合さんです

何・・・何!?え、何!?え、そういう話!?
どうやらそういう話らしい。
舟木さんには確かに妹がいるのだが、本人は現在北海道にいる。既に確認済み。
そう、舟木さんは留学先で壁にぶつかり楽器職人の道を断念。
本人の希望で性転換をしている
留学中に自分は女性的であることを自然と確信したそうな。
以前に目撃されたのは、法事に出る上でどうしても頼まれて男装をしたという話らしい。

なかなかこれは・・・ショッキングな話でありますなぁ。
妹さんスマートでなかなか可愛らしいとか思ったらこれだよ!!やられたよ!!
読者に代わって宮島先生の鉄拳制裁。バンバン。
普通の女性ならポカポカするぐらいの殴り方なんだろうが、なんせ体格は宮島先生の方がいいので大変なことになってる。

ごめん小百合!でもオレはこういう人間なんだ!

共に泣き崩れる2人。うーん、なんと声をかけてあげればいいのか分かりませんな。
区切りをつけるためとはいえ、知ってビックリすぎる真実でございますよ。
そうか・・・それで舟木さんの母親はああいう態度を取っていたのですな。
息子が性転換したことなんて早々人に知られたくはないですものなぁ。

そんな感じで辛い再会となった2人。
なのだが、もう一度落ち着いて舟木さんと会いたいと宮島先生は言っている。
時が経ち、見た目は変われど想いの変わらない部分はあったってことなんですかね・・・

うーむ。最後の一コマのおかげでずいぶんといい話に収まったような印象になっている。凄い。
まあ、心の持ちよう、考えの持ちようって話なのかもしれませんな。
宮島先生も男らしくなっちゃったのだから、舟木さんが女になったのはむしろ好都合、とか。
男女入れ替えでカップリングとして上手くいく可能性もなくはないか・・・?
まあ、色恋沙汰は抜きにしても、わだかまりがなくなるのであればそれに越したことはない。
マーニーもこれで心置きなく探偵業で稼げるって話ですし、嬉しい話でございますな!!
だからといって授業中の睡眠が見逃されることはないと思うけど。

・クローバー
新章スタート!!
今回はなんとなくホロ苦い話になりそうな予感がする始まり方。
そう、ハヤトの過去に関するお話でございます。

ある日曜日の朝。1人の男の子が家の中に見当たらない母を捜していた。
父は母は出かけたという。どこに行ったのか?と問えば、どこに行ったんだろうな・・・と帰って来る。
そう、ハヤトの母はこの日以来家から姿を消したのであった・・・

ハヤトはその後、父親を亡くして田舎の祖父に引き取られた。
祖父もなくなり、その遺産によって元の土地に戻ってきて生活を始めたというのが最初の頃の話だったかな。
割とハードな人生である。まさしく天涯孤独な身の上なんですよね、ハヤト。

さて、トモキの母は温泉旅行に行ってきたらしい。
その御土産として温泉饅頭を買ってきてくれました。
お菓子としてはいいけど、朝食にするのはさすがにどうかと思う。

それはさておき、トモキ母は旅行先であの人に会っちゃったという。
誰に?いやまあ、物語の展開からして誰かというのは言うまでもないことでしょうな。

母から驚きの話を聞かされたトモキ。
ハヤトが教室の机で寝ているうちにケンジを呼び出して相談をする。
ハヤトにこのことを言ってもいいかどうか。
あの頃のハヤトを考えると・・・と難しい顔になる2人。
おや、なんだか久しぶりにクローバーの2葉に相応しい感じになっているんじゃないですかね?久しぶりに。

トモキが悩んでいるうちにハヤトはトモキ母から話を聞いてしまう。
そう、温泉旅行に行った先でハヤトの母、弥生さんを見かけたという話を・・・

ハヤトも高校生3年生。そろそろ大人と言ってもいいぐらいの年齢である。
さすがに小5の頃とは違う。けれども、その時に受けた衝撃は尾を引いていそうな気はする。
なんだか重くなりそうな話でありますが・・・どう展開するのだろうか?
今は支えてくれそうな仲間や友達は一杯いる。
母親との関係にどのような結論を見つけ出すか。今のハヤトに期待したいところであります。

・ブラックギャラクシー6外伝
今号より4週連続で別冊から出張掲載をするブラックギャラクシー6。
それはよいのだが、4ページだと別冊の掲載ページよりも少ないじゃないですか!!

しかし、内容は割と濃いようにも感じる。セリフの量が多く勢いがあるからだろうか?
というか、ギドラさんはこっちの方が輝いている感じがある。
こういう風にぐいぐい来てくれると見ていて楽しいものがありますなぁ。
カレルナにぐんぐん詰め寄っている姿がいい感じだ!!

インテリジェンスのある笑いは必要ですよね。一発ギャグとかは余り好きではない。
いやまあ、一発ギャグも挟むタイミングを上手く考えればそれもまたインテリがジェンスって感じであるが。
難しいものですね、笑いって。

先週言われていた特報とはやはり短編集のことだったらしい。
作者コメントでしっかりばらしていたこともあって、驚きは薄かったですな!!
来年の1月、空灰の4巻と共に発売する。こいつはマストバイアイテムやで!!

・花井結菜の愛のかたち
現役高校生作家堂々デビュー!!
なんと17歳の新鋭が現れました。しかも読みきりでなく、3話連続掲載と!?
藤近小梅先生。これは将来も含めて期待が持てますな。

まずは第1話目。
これは、純情で不器用な中学生たちのちょっとおかしな恋物語・・・
そのアオリに相応しく、純情で不器用な行為に及ぼうとしている少年がいます。
中2の夏の放課後。島田小雪くんは好きな子のリコーダーをぺろぺろしようとしていた。

好きな子とは同じクラスの花井結菜ちゃん。
ちょっとドジでかなり天然だけど、笑顔のかわいいとてもいい子である。

そんな子のリコーダーにこんなことをするのは多少なりとも気が引ける。
けど、男子中学生の青い熱情を抑えるのはなかなか大変だということである。
わからなくはない。が、この行為を選択するのはどうかと思われる。こんなことするのは・・・

変態・・・
いっいやいや!普通だって!!普通のことだって!!
健全な男子中学生なら、みんな考えることだって!!

考えるのと行為に及ぶのとではかなりの開きがあるような気はしないでもない!
が、まあここまで来てしまったのなら後は意を決するだけですわな。
ちょっと口をつけるだけ・・・

ドキドキしながら行為に及ぼうとしたタイミングで、その結菜ちゃんが教室に登場。ガラッ。
見つかった!?かと思いきや、その一瞬で教卓の下に隠れている小雪くん。
なんという動きだ!?まさか無意識のうちに時空を操り跳んだというのか・・・!?

というのはさておき。
とっくに皆帰ったはずなのに、何故結菜ちゃんはまだいるのだろうか?
教卓の下の隙間から様子を窺う小雪くん。
すると、結菜ちゃんが小雪くんの机を漁っているのが目撃される。
そして取り出したりますは、小雪くんのリコーダー。
これはもしや・・・そういうことなのか!?相思相愛的な何かという奴なのか!?

や・・・やっぱりだめかなぁ、こんなこと・・・変態みたいかなぁ・・・

リコーダーを手に真っ赤になっている結菜ちゃん。
これは決定的じゃないですかね?リコーダーにする変態的なことなんて舐めるしかないよね。
いいよ、全然変態じゃないよ!遠慮なくペロッとガブッとお願いします!!
ん?ごめんね。って?とんでもないです。ありがとうございます!!

さぁ・・・ペロッとガブッとー!!

ガブ

本当にガブッと言ったー!!そして・・・ボリッと言ったー!!
ボリボリボリボリボリンボリン。
か・・・かみくだいている気がしないでもないけど・・・エッ!?

これは・・・何だろうか。愛情表現の一つなのだろうか?
舐めるのよりもワンステップ進んでいる感じはしないでもないけども・・・歯、丈夫だな。

あぁあ・・・食べちゃった・・・!小雪くんのドレミファ食べちゃったぁ・・・!
あぁあぁ小雪くんのソラシドが聴こえてくるよぉぉ〜!

リコーダー食われたら、音階を持っていかれた!?なんだか怖い話だ!!

んー・・・でもいくら小雪くんのことが好きだからって、やっぱりだめだったかなぁ。こんなこと・・・

おっと、ハッキリ好きという言葉が出てきましたよ!確定だ!確定だけど嬉しくない!!不思議!!
明日から音楽の授業どうすればいいのか・・・普通は味わえない悩みでありますな。

食べ終えた結菜ちゃん。今度は下を見ている。
何を見ているのかと思えば・・・小雪くんの机
最低小雪くんの肘くらいは触れてるであろう机。あわよくば昼寝時のよだれなんかもこびりついてるであろう机。

よし・・・舐めるか!
いやいっそ・・・食うか!いただきます!!

マジかよ!いっちゃったよ!!
派手な音を立てて、ずるぢょじぅゆるボリンボといっちゃったよ!!これは怖い。
結果、机の天頂部分が3分の1ぐらい結菜ちゃんの胃の中に収められてしまいました。

・・・ああっ!どうしよう!これじゃ証拠を隠滅できないわ!
どうしよぉぉ〜っごちそうさまでした〜っ。

ちゃんとごちそうさまが出来る子なんですね。いや、その辺りはどうでもいいか。
一部始終を見ていた小雪くん。もうなんか結菜ちゃんって何だっけと呆けモードに入っている。

どうにか証拠隠滅を計ろうとする結菜ちゃん。
机を丸ごと溶かして飲んでなかったことにしてしまえばとか発想している。
だが、その発想がさらなる展開を引き起こす鍵となった。

小雪くんを溶かして飲む?
わ・・・わぁ!その発想はなかった!わたし、すごぉい!!

いやいやいやいや。その発想には至らないで欲しかった!!
間接的に取り込むより直接取り込んだほうがいいという発想。
まあ、間接キスより直接の方がいいに決まってますものね。いや、だからってこれはない。

というわけで、早速しらみつぶしに小雪くんを探し始める結菜ちゃん。
手刀で机を破壊し、何故か窓を割りながら教室を散策。何故割る!?
教卓の下の小雪くん。逃げないととは思うが、今動いたら高確率で見つかる。ヤバイ!!
ばっくんばっくんと、さっきまでとは違う意味で心臓が高鳴っている小雪くん。
その音を聞きつけて、結菜ちゃんが真っ直ぐ教卓へと向かって来た!!何だそれー!!

どうすればいいのかと考える間もなく見つかる小雪くん。絶体絶命!!
と思いきや、本当にいるとは思ってなくて盛大に慌てる結菜ちゃん。
変態的行為という自覚はあったので、見られていたのが大層恥ずかしい様子。
いやまあ、変態的行為というか、なんというか、なんといえばいいのか。

てなことをしているうちに、小雪くんが握ったままの結菜ちゃんのリコーダーが発見される。
おやおや、両想いだったことがバレてしまいましたね。
うんまあ、数分前まではその通りだったのだけども、状況と心境が激しく変化することもあったりするわけで。
って聞く耳を持っていない!!

だって・・・だってぇ・・・
ほんとうにっ・・・ずっと前から好きでっ・・・ずっと・・・っみてたからあっ・・・

ふむ。まあ、その部分の気持ちはわからないでもない。
両想いと知って舞い上がってしまう気持ちもわかる。可愛いことだ。
小雪くんだって変態的行為に及ぼうとしたことにはかわりない。それに関しては気持ちは等しい。
ちょっと度が過ぎてるとはいえ、やってることは一緒なのだ・・・

じゃあ小雪くんっ・・・!
塩酸でじわじわ溶かすのと、硫酸でじょわじょわ溶かすの、どっちがいい?

そういう方法で溶かすのか!!
どっちがいい?と言われたってどっちもよろしくないよ!
そもそも両想いだとわかったのだし、わざわざ体内に取り込むことないですよね!ね!!

という必死の説得でどうにか結菜ちゃんを納得させることに成功した小雪くん。
これで恋人関係が成立することになりました。いやぁめでたいね!!

別れ話なんて持ち出したら、それこそ体内に納められそうな小雪くん。
これはもう観念して添い遂げるしかないのではなかろうか!
まあ、ゾンビ娘と暮らし、肉食わせてどうにか危機をしのいでいた先達もいることだし、平気平気!!
というわけで、花井結菜の愛のかたちは終了。
今後どうなるのかは想像にお任せって感じですね。無事でいろよ、小雪くん・・・

で、次回はマジメ女子・凪沢赤音ちゃんの愛のかたちが描写されます。
なるほど。オムニバス形式でタイトルまで変わるという仕組みですか。
まだあと2人もとんでもない娘が飛び出してくるというのだろうか・・・!!
注目であります。

・ドカベン ドリームトーナメント編
勝ち越しを許した里中。だけどまだ交代にはならない様子。おや。
しかし、ブルペンとしては微妙な心持ち。
二打席目は三振をしているジンクスに打たれ、大事な1点を簡単に奪われた。
今日の里中さんの調子は悪すぎる、という評価だ。

うーん。単にドルフィンズの打線が凄いだけだと思いますがねぇ。
ジンクスの二打席目は、ジンクス的な問題で見送っただけですし。
正直、里中じゃなくてもボコボコだったと思いますよ。

それを表すかのように、里中は二番の小白鳥を併殺打に切ってとる。
続いてのジャンボもショートゴロで抑えてスリーアウト。
今のところジャンボはあんまり見せ場がありませんなぁ。足が速かったことぐらいか?
というか、今週のジャンボはやけに小さく見えるぜ。

さて、攻守交替してスターズの攻撃。
ドルフィンズの投手は代打の七夕がそのまま入ることとなる。
越後よりもかなり手強そうな投手であるが、果たしてその球はどのようなものであるか。

でかいフォームから繰り出される球は速い。が、コントロールは悪い。
5球の投球練習があったが、最後までストライクなし。
左右上下に振られる球を全て捕るKジローも大したものである。

あの速さでノーコンではたまらん
というわけで、打席に立つ足利は及び腰。離れて逃げれる体勢を取っている。
まあ、基本的に塁に出て走れればいいスタイルだし、足利的には打てなくても四球でいいわけだ。
が、結局3球ど真ん中の三振で終わってしまいました。
なんだろう。コントロールが悪いのはブラフだったのか?
それとも岩鬼と同じで打者が離れるとストライクになるタイプなのだろうか。
いや、岩鬼は打者がいないときもストライク連発だったな。うーむ。

気弱な足利と違い、次の打者は超強気な里中。
内角いっぱいに立ち、当てれるものなら当ててみろという構え。
こういう負けん気の強さは本当、高校時代から変わってないですなぁ。里中。
おかげでケガが耐えなかった。
今回もケガを負って交代という流れになったりするのだろうか・・・?

今回のキャラクターファイルは里中サチ子
結婚したから名前が変わっているのはわかるが、子供時代の画が出てるのだし、山田姓でもよかったのでは?
子供の頃は色々と目立っていたさっちゃん。
さすがにプロ野球編になると、大きくなったこともあって出番がなくなってましたなぁ。
岩鬼との関係も面白かったのだが・・・まあ、里中と結婚したのもまたよしであるか。

・ガキ教室
スパルタ塾からの帰り道、晶の待ち伏せを受けた須藤くん。
さすがにこの待ち伏せは歓迎されてない様子。
自分の発言が原因とはいえ、殴られたことの恨みは確かにあるみたいですな。

ママの前でウソついてことを責めに来たのか。
ボクは悪くないぞ。悪いのは先生だ。ママが言った通り、生徒を殴った先生が1番悪い。

まあ、一番悪いという表現を使うのであればそうなのかもしれない。
晶もその点は認めて素直に謝罪をしてくる。

ごめん・・・正直、オメーにムカついてさ・・・

まさに正直な話でありますな。
そして、何に対してムカついたのか。その理由については須藤くんも理解している。
とはいえ、それを認めてしまうわけにはいかない須藤くん。複雑ですねぇ。
須藤くんの去り際に、晶はこんな言葉を残す。

那須が心配してた。アイツ、お前に言われたこと気にしてたんだよ。
お前がオレにビンタされたのも自分がバカなせいだと思ってるんだ。

この言葉、須藤くんの心にはどう響いたものか。

なんでボクがビンタされたのが那須のせいなんだよ。アイツ、ホントバカだな・・・

なんとも言えない表情の須藤くん。
まあ、今回のバカの意味はそこまで悪いものではなさそうな気がしますが・・・

須藤くんが学校に来なくなってから5日が経過した。
会って話はしたものの、やはりすぐに登校してくるのは難しいか。
須藤母は本気でPTAで問題にするつもりらしい。
それを示すかのように、PTA会長の元橋さんから、晶の件について電話がかかってくる。
うーん、これは難しい問題に発展してきましたね。そりゃ村山主任も思わず頭を抱えるわ。

しかしそうか、ミカワ母は小学校の元会長だっただけで、中学は別の人が会長なんでしたな。
むう、そうなると晶の良さは伝わっているとは限らないわけで・・・厳しいな。

須藤くんは母に対し、明日から学校に行きたいんだけどと言う。
しかし、須藤母。あんな学校行かなくていーわよと返して来る。
どうやら本気で晶を桃中から追放する気でいるらしい。
晶がいなくなってから登校しなさいとのことだ。
さすがにこの発言に驚きの色を見せる須藤くん。

あの人がいなくなったら敬ちゃんだって嬉しいでしょ。
塾の問題集やってたくらいで、生徒殴るような人間に、教師をする資格なんてないのよ!
公立の中学なんて行かなくたって、塾でずっと進んだことやってるんだから、学校なんて行く必要ないわよ。

勉強という意味ではそうかもしれない。
けど、学校は勉強をするためだけのところではないのだが・・・
こういうタイプの人には言っても聞きそうにないですな。
まあ、問題集やってただけで殴ってきたというのが事実ならば相当印象は悪くなっても仕方ない。
そんな教師がいるうちは息子を学校に通わせたくないと言う気持ちもわからなくはない。
須藤くんの咄嗟についたウソのおかげで話がエスカレートしていっちゃってますなぁ・・・

一流中学、高校受験のための森山塾。
そこはさすがにかなりの実力主義社会。
月例模試の結果が10位までのガンバリん子は3列目までのアリーナ席。
それ以下のクソ坊主どもは邪魔にならんよう、後ろにひっこんどれい!!とのこと。

さて、須藤くんは10位以内に入れているのか・・・無理でした。13位かぁ。
って、総勢何人中の13位なのだろうか?気になるところではある。
点数を見ると、10位とは5点の差しかないのだが・・・
それでも以内に入れるかどうかは受験に合格するか否かの差でもあるわけで。うーむ。

10位以下になった生徒たちに罵声を浴びせる塾講師。
殴っているわけではないが、ムカつき度はこっちの方が相当高そうだな。
須藤母的にはこの行為は正当な理由での叱責ということになるのだろうか・・・?

ともかく、須藤くん。罵声に耐えられなくなり、荷物をまとめて逃げ出してしまう。
よくない傾向ですね。逃げ癖がついてしまいそうになっているぞ。
まあ、この塾講師の下で勉強はしたくないと思いますけどもさ。
しかし一応この講師、須藤兄も教えていた実績のある人ではあるのよね。うーん。

塾から逃げ出し、家にも戻れず公園で佇む須藤くん。若いうちから切ないことであるな。
その目の前を、家族で楽しそうに横切っているのは・・・那須くんだ!!
那須くんは須藤くんを発見し、気さくに声をかけてくる。
そして、妹にお兄ちゃんの友達の須藤君だよと紹介をする。
ほほう。どうやら那須くん、須藤くんの暴言については本当に気にしてはいない様子ですな。
ちゃんと友達として扱い紹介してくれる那須くん。ええ子や。

しかし、須藤くんとしては気まずい相手である。
那須くん自身だけでなく、その親までも罵倒しちゃったわけですからねぇ。
だがこれは視点を広げるいい機会かもしれない。
那須家のことを知り、自分の家とは大きく違うことを知る。
それを知ることで須藤くんにも多少なりの変化が見られるかもしれない。
見られないと将来も厳しいことになりそうな感じはするが・・・果たしてどうなるのか。次回に期待だ。

・バーサスアース
自らを省みずに飛び出した玲央さんに感化されたハルト。
異形の盾を生み出し、見事に攻撃を防ぐことに成功する。

どうにか起き上がった玲央さん。子供を抱え、カナちゃんを連れて深柱の死角となる階段まで後退。
ああ、カナちゃんまだこの制服姿の女子が玲央さんだと気付いてなかったんですね。
ついでに西崎カナというフルネームが出ています。

これで玲央さんたちは助かった。
と思いきや、射角がだんだんとずれていく。
どうやら逃げている玲央さんたちを追いかけようとしている様子。
視線が負えば熱線も自然に追いかけるって話ですね。
だが、そうはさせじ。
ハルトの手元の深柱の欠片は形を変え、玲央さんたちを追うようにして熱線を防ぎ続ける。

こいつら・・・オレの思うように動いてくれる・・・
やったぞ・・・これで・・・助けられた!!

階段まで深柱シールドを伸ばすことによって救出に成功するハルト。
これはいいですね。盾だけではなく、自在に形作れるとことに気付いた様子ですよ。
しかし、まだまだコントロールするには十分ではない。
咄嗟の想いで生み出すことは出来た。
だが、一度落ち着いてしまうとどうやればいいのかわからなくなる。焦ったらもっとだ。
この辺りの力の制御については今後の課題となりますな。

救出には成功したものの、自身は無防備な状態に晒されたハルト。
しかし、時間を稼げたのは何より大きかった。
カナちゃんの背後から大きな影が躍り出る。
そう、ヤタノカガミを抱えた兵真くんでございます!!間に合ったか。

危ういタイミングであったが、ブロックに成功。
しかもヤタノカガミ、パワーアップしているのか前の時よりも耐熱パネルの減りが遅い。
多少は余裕が見込める状況です。
だが、ヤタノカガミだけでは何ともならない。防げても攻撃には移れない・・・
と、思いきや――

林くん!?

そこにはヤサカノマガタマを抱えたムキムキマッチョのメガネがいた
おぉ、そうか。マッスルコートさえ着ていれば林くんでもマガタマ操れるんだ!!
それはいいけど。それはいいけど・・・なんか林くんに偉ぶった顔されると困るな!なんだか知らないけども。

ともかく。
兵真くんが攻撃を引き付けているうちに横合いから攻撃を仕掛ける林くん。
着甲!!爆震!!ブラストストライ・・・うわっ!?

爆震の反動で吹き飛ばされる林くん。
やはりパワーが足りていない様子ですね。
だが、外甲にダメージを与えたことで数秒はマントル熱線が撃てなくなったハズ。
というわけで、今度は兵真くんが攻撃に移行する。
ああ、兵真くんの足にもクサナギノツルギが仕込まれているんですな。

ア●ロチョコみてーな形しやがって・・・これでもくらえ!!

アポ●チョコと来ましたか。正式名称として頂きました!
というのはさておき、飛び蹴りでクサナギノツルギを突き刺そうとする兵真くん。
が、ツルギといえど、外甲をそのまま貫けるわけではない。
滑って弾けて空を舞う。くるくる。そして玲央さんの側に落ちてくる。危ねぇ。

ヘタクソぉ!!ちゃんと割れ目狙え!!
頭のソーセージはかざりかあボケ!!

ブラストストライクは熱線を止めるだけではなく、外甲を破壊する意味もある。
なので、ツルギを打ち込む時はちゃんと割れ目を狙わないといけないって話だ。
パワーはある兵真くんだが、防御担当ゆえにテクニックが足りない様子。困ったね。

こうして見ると、実行部隊の3人はそれぞれに特色を持っているのが分かる。
防御担当の兵真くんに、攻撃担当の玲央さん。そして情報分析担当の林くん。
パワー、テクニック、メガネ。という分類だ。
この役割分担が崩れると、どうにもグダグダになるって話でございますね。

とりあえず、ハルトを連れて階段まで退避する兵真くんたちでありました。

全員無事だったのはよかった。
が、どうやら林くんはもう活動限界の様子。
マッスルコートはやはり訓練した身でも辛い。全身がしめつけられるので慣れてないと歩くのも大変だそうな。
そんなものを長時間着ていられる兵真くんと玲央さんは、なんだかんだで凄いんですな。

現状、駅の入口は封鎖されている。上が各省庁と連絡を取って警察を動かしてくれたのだ。
民間人が入ってきて犠牲が増えるということはなくなった。
が、このまま解決しない場合、機動隊が投入される可能性がある。
兵真くんたちはあくまで"特殊災害の先行調査"として様子を見に来ているという扱いなのだ。
もし、深柱の処理に手間取っている間に警察や救急が入ってきたとしたら。間違いなく全滅ですな。
普通の装備ではマントル熱線は防げない。いたずらに被害が増えるのみだ。
だから――自分たちがやるしかない。

林くん。具足を持てい!!

はっ!ここに!!

なんだかノリノリな2人。はっ!じゃねーよ全く。このノリは嫌いじゃないなー。大好き。
というわけで、玲央さんのマッスルコートを持って来ていた林くん。
ケガも治りきらないまま実戦に復帰でございますか。玲央さんも大変だ。

というわけで、マッスルコートを着るために生着替え開始。
下着の上から直接マッスルコートを着用しようという話でございます。
見られたりしないよう、兵真くんは林くんがマンツーマンディフェンス。
え、それって林くんが裏切ったら終わりじゃないですかね!?そんな度胸はないと見抜かれているのか。

一方のハルトの方は言わずともカナちゃんがブロックしてくれています。いい感じだ。
ガン見している子供がさらにいい感じだ。

着替えをしながら玲央さんは、ハルトとカナちゃんに子供を連れて退避するよう告げる。

何があっても生きのびるんだ。亡くなった友達のぶんまで

優しい顔でそう告げる玲央さん。あら魅力的。
追跡をすることで、ハルトたちの心境がより理解できているみたいですな。
うん、なんだかどんどんといい感じの関係になっているんじゃないですかね?
ハルトも、自らの危険を顧みずに脅威に挑む玲央さんの姿勢に感嘆している。
まあ、自分にはとてもマネできそうにない、というような表情っぽいのが気になるところですが。

さて、玲央さんが作戦に参加するとはいえ、折れた左腕は使えない。
マガタマは1人で持てないので林くんのサポートが必要となる。
ツルギの打ち込みに関しては基本的に足で行うので問題ないわけだ。

着替えは完了。深柱の様子をどうなったか?
深柱は無機物には反応しないので、デジカメを置いて逐一様子をスマホで確認している。
と、その画面に信じられない光景が映し出されている。

・・・・・・・・・手・・・?

手、ですね。うん。
深柱に手が生えただとー!!?
これはなんだか驚きの光景である。
でもなんか、こう。なんだろう。妙に可愛いじゃないですかね、この深柱さん。

次回、手を生やした深柱さんはどのような動きに出るのだろうか。
鈍重そうに見えて実は凄い手技を操ってくる可能性もあるな。
玲央さんの必殺の一撃を回し受けで受ける深柱さんとか。格好いい!!
そのうち足を生やして移動してきたりもするのだろうか?

深柱の進化が見れたのは僥倖である。今後を空想する予知が大きく広がりましたからな!!
続きが楽しみだぜ。

・パンダのこ
大隈優志こと、ゆうくんが早い段階で登場だ!!これはよかった。
さらに幼なじみらしく、小さい頃から一緒にいた姿も描写されている。
うむ、やはり乃仔ちゃんの家はお金持ちでございますな。

順調に成長中の愛愛。ケージに入れられていて色々と安全な様子。

パンダは成長するたびに肌の色が変化していくらしい
最終的には灰色の肌に白い毛と黒い毛が生える形になるそうな。へぇ。

乃仔ちゃんに男が出来たと勘違いして悶えるゆうくん。可愛いのう。
やはり大隈では猫成分が足りていないということなのか?こいつはクマッたね。
夕日に向かって走り出すゆうくん。明日はどっちだ!?

・てんむす
3回戦に進めるのは、各ブロック1位の7人だけ。
全13チーム52人による7ブロック制、天食祭本戦2回戦、始め!!

いよいよ開始される2回戦。
勾玉池に浮かぶ水上舞台は既存で存在する。
普通は1つの舞台だけ仮設する。新たに6つ設営したのが今回の会場となっています。
足元が涼しい分、1回戦よりはましになるのかな?
この池の上の舞台という仕掛けに天子ちゃんは御満悦。おとぎ話の中に入ったみたいだよと感じている。
それはよかったですね。だが、そういう感想は試合が始まるまでに終わらせておきなさい!!
他の選手たちは合図と共にがつがつと食べ始めている。当たり前ですな。

どうやら天子ちゃん、一昨日の一回戦の疲れがまだ残っている様子。
深夜にくじびきのために起こされたり、生活のリズムが狂ったのもよくなかったんですかねぇ。

とはいえ、他の高校の子たちは凄い勢いで食べている。
やはり本戦の2回戦まで勝ち残ってきた人たちは強い人しかいないんですね。

他の選手の勢いに気圧されている天子ちゃん。
同じブロックの選手を見ながらでは食べづらいといった様子。
うーむ。昔の天子ちゃんなら楽しく一緒に向かい合ってごはんというシチュエーションは喜ぶ所だと思うのだが・・・
やはり体調が悪いと気持ちも下降してしまうんですかね。

そんな悩んでいる天子ちゃんはさておき。隣の席に座る島袋ナミちゃん。
ステーキ丼んっまいさ〜〜と御満悦。
それに釣られたわけでもないだろうが、沈んでいた天子ちゃんもステーキ丼を口にしたらご機嫌になる。
ステーキ丼んっまいよ〜〜!!

うむ、実に似たもの同士でありますね。微笑ましいことだ。

さて、各ブロックの選手が猛然と食べ進める中、一際目をひくのはEブロック。
省エネ屋で知られる龍聖の三ヶ月部長が疾風迅雷のさまでどんどんステーキ丼を食べ進めている。
これは驚いた。まるで別人のようではないですか。あのダラダラした人がこのような形相を・・・

別人ではない。あれこそ三ヶ月部長の真の姿だ。結日高諸君

と親切に開設してくれるのは、龍聖学院のマネージャー、蒼雲ウタエさん。
蒼雲さんは1年の頃応援団に所属していた。
その関係で天食祭の応援にも来ていたらしい。
2年前の天食祭準決勝。そこで見せた三ヶ月部長の情熱的な大食いに一目で虜になった蒼雲さん
それ以来、食い道部専属の応援団兼マネージャーになったくらいだという。

ハハァ。元応援団だから学ランを着ていたわけなんですな。謎は解けた!?
しかし、大食いの姿を見て虜になるってのもなかなか珍しい話な気がしますな。

しかし・・・部長でも、まだ"天娘"になれていない。
大食い競技の才を持つ者が熱意を絶やさず努力を重ね、力の限り戦い抜く。
それでも届かない頂が天食祭本戦優勝・・・"天娘"だ。

昨年度の"天娘"を擁する優勝校ですら、その後1、2年は"天娘"になるどころか本戦出場できないくらいだ

え!?えーと・・・それはどういう意味でしょうか?
とりあえず、今年の大会に昨年の天娘を擁する高校が存在しないのはわかった。
だが、本戦出場できなくなるという理由がよくわからない。
強者がいたとしても、その強者がいなくなれば本戦に上がれないこともありうるという話なのか?
では、11年連続本戦出場の龍聖も1度優勝したらその後1、2年は本戦には勝ち残れなくなるのだろうか?
この一文の解釈はなかなかに難解である。

蒼雲さんの難解なお言葉はさておき。
開始2分30秒で350gのステーキ丼を1杯完食する三ヶ月さん。これは早い。
他の選手は6分ほどかけてようやく1杯を完食している。
その頃には三ヶ月部長は2杯目を完食しており、Eブロックの2位との差を1杯に広げている。すげぇな。
どうでもいいが、この時点のEブロック2位である土佐の子がなかなか可愛い。

今回の本戦に昨年・一昨年の"天娘"はいない・・・今年で引退の部長にとって"天娘"になる最後で最大のチャンス。
結日高の諸君には悪いが、負けないよ。
真の姿を現した部長はね――・・・

と、力強く宣言した蒼雲さん。
だが、次の瞬間には再び省エネモードに入っている三ヶ月部長。
その姿を目の当たりにして思わずデフォルメ状態になってしまいます。あら可愛い。

へにゃんとダラダラした状態に戻った三ヶ月部長。周りをキョロキョロ伺いながら食べている。落ち着け。
ここで、昨年三ヶ月部長と対戦した経験がある土佐鳳の羽鳥さんによる解説。

2位と1杯差がつくとペースを落とし、その均衡が崩れるとまた動き出す
負けてる側のスパートをつぶした後は優位を保ちつつ休める。
その戦法に去年の本戦、私はペースを乱し三ヶ月に敗れた。

ほう。これが三ヶ月部長の常に1杯もしくは1皿差で勝つ戦法の秘密であったと。
意外と地道な作戦だったんですな。
花ぽんの口ぶりだと気付いたら1皿差だった、みたいな感じに思えたのだが・・・
というか、マラソンならまだしも、大食いには満腹中枢の問題があるのにスパート挟みつつのスタイルって有効なんですかね?
ついでに疑問なのは本戦1回戦突破ギリギリの13位への調整。あれはどういう原理だったのだろうか・・・?

蒼雲さんの言葉に続き、三ヶ月部長の技も謎が残る。龍聖、難解なり!!

それはさておき。
Eブロックには土佐鳳の選手が4人もいる。
1対4なら三ヶ月に休む間を与えず、4人が順にスパートをかけられるこちらが有利、と羽鳥さんの算段。
ふむ、確かに早い段階で順にスパートをかければ三ヶ月さんは休んでいる暇がないかもしれませんな。
省エネ屋なのは性格によるものだとしたら、しばらくの間ダラダラできないのは辛かろう!!

1皿の数が少ないならともかく、ステーキ丼は350gと大きい。
リードを保つのもなかなかに大変である。ハッ、本気を出さないとと言ったのはこれが理由なのか・・・?
とにかく、最初の1杯を作るには最初だけでも頑張らないといけない。それで珍しくもあの形相にと・・・!!
納得したような納得しかねるような。

今年こそ土佐鳳から"天娘"を出すためにも、私達の力を合わせて倒して見せるよ三ヶ月!!

北海道がいなくなってモチベーションが低下するかと思った土佐鳳。
むしろマジメに天娘を目指すようになっていい方向に転換した様子であります。そっかー。

Cブロック。
開始13分。各校部長の5選手が同時に2杯目を完食。横並びの状況である。
そんな中、立浪部長へのお喋りを続けるマリーさん。余裕がありますな。
立浪部長はマリーさんに試合中におしゃべりがすぎないかしら?と注意。
それもあるが、箸を振るのはよろしくないな。巫女さんに怒られるぞ。

?話しながら食べたほうが楽しいじゃん。
せっかくこんな素敵な場所で神事のお祭りしてるんだよ。楽しく食べようよ。
楽しく食べなきゃ大食い競技じゃないしね

ほう。意外な心持ちでいたんですな、マリーさん。
楽しく食べる方がいいと考えるのは悪くない。見ていてもそちらの方が楽しく思える。
真剣なのは真剣なのでいいのだが、苦しそうにしているよりは楽しそうにしてた方が嬉しく感じますわな。

思いもしなかったマリーさんの発言に目を見開く立浪部長。
なんだか全体的にふっくらしたような感じになっているがどうした?

あっ!それとももしかして、一昨日の1回戦の疲れがまだ残ってるとか?
次の試合のこと考えないからだよ〜龍聖のおまけさん。

相変わらずおまけ呼ばわりは止めないのですね。
楽しく食べるのは悪くない。そのためにおしゃべりしたいというのもわからなくはない。
ならば、何故イヤミを口にするのか!片方だけ楽しんでも仕方あるまいに!!
いいこと言っているけど、肝心なところで台無しになった感じがしますなぁ。

Dブロック。ここも激戦区になっている。
龍聖学院の実力派である次鋒、副将の2人が同ブロックに存在する。現在同着1位なのもこの2人だ。
ちなみに次鋒の子は風間由美さん。副将の子は雪見音々さんであります。
しかし、二子さんも遅れるまいと喰らいつく。
さらに、秋田サンライズ高の3年部長、鬼頭彩菜さんも追いついてきた。
なかなかに混迷を極めた戦いになりそうなブロックですな。
そうか、前回、後姿だけ映ってたのはこの鬼頭さんなんですな。秋田サンライズの躍進がありえるか・・・?

Bブロック。
試合前は一昨日の疲れでぐったりしていた井川さん。
しかし、同じブロックにいた矢部さんからステーキ丼が1杯2000円はすると聞いて大復活。

どんな疲れもお得の前には吹っとぶ。さすが私の尊敬する銭ゲバや井川さん

何とも面白いキャラですなぁ、井川さん。可愛い点もポイント高いですぜ!!

試合も折り返しの開始22分経過。
どのブロックも接戦が続いている。
そんな中、Aブロックの天子ちゃんは現在2位。
1位の島袋ちゃんは3と1/3杯。天子ちゃんは3杯と一口という現状。
100gほどの差がついているようだが、ここから巻き返しを計ることができるのだろうか?
暑さによる影響はないのだろうか?
さすがの島袋ちゃんも終始笑顔ってわけでもなかったりするんですなぁ。

てな風に、各ブロックで緊張感のある戦いが繰り広げられている2回戦。
だが、次号でいきなり決着がつくという。これはまた展開早いな・・・!!
未だ語られてもいないF、Gブロックの選手たちが気になります。花ぽんはどこにいるのだろうか。

・弱肉強食 ガチ恋バトル
弱者は子孫を作ることすら許されず強者のみが勝ち笑う・・・
恐ろしく厳しい超資本主義世界『恋愛』!!!
その科目はそんな恋愛で勝ち組となるための授業。その名も――恋問答!!

本日の授業はまず前回のおさらい。
恋問答上、人類は三種に分類される。男は総じてオスライオン。女はうさぎと女ひょう。
その頂点に君臨し続ける最強勝者こそがうさぎである。
いかにこの状況を崩すのかが課題なわけでありますね。課題なんだっけ?

授業中にメールを閲覧している二宮くん。
どうやら本当に新しい恋に向かって動き出している様子です。
二宮くんは主張する。携帯は恋問答の自主勉強であると。

ケータイ。それはもはや、ただの通信手段にあらず!
自己表現からステイタス・・・そして恋にいたるまで、常に我々の側にありその生活をサポートしてくれる相棒!!

Lvの低いオスライオンでも手軽に持てる武器というのも特徴である。
女子にしてみても、メールのタイミングや返信の仕方というのは大事なポイントと取られています。
そういうのは確かにありますなぁ。女子に限らずだけど、やり取りの呼吸は大事である。

つまりケータイはもう一つの恋の戦場!!

なるほどね。今回はケータイに焦点を当てた話になるわけですな。
というわけで、早速二宮くんの恋愛状況をテキストに使わせてもらいましょう。
黒板に現在の恋愛相手の拡大写真がデカデカと貼り付けられる。って本当にデカいな!!
隠し撮りではなく、趣旨を説明して快く撮影に応じていただいたそうな。ほう・・・

前回フラれたばかりなのに、ヘコむとかそういうことはないの?とみゃーこさん。
それに対し、そんな暇はねーよ!と返す二宮くん。フラれたら次!次!次だ!!

まあ、確かに前回もさっさと次に行けよとハッパをかけられていたのだし、間違いではない。
青春に待ったなしって話ですわな。まあ、これだから1か月で16人にフラれたりもするわけであるが。

今回のお相手はテニス部のマネージャー。倍率はかなり高いとのこと。まあ確かに可愛いですしね。
その相手とどうなんだ?と問われれば、いい感じなんだぁと答える二宮くん。ふむ?
早速さきほどのメールの内容を見せてくれます。
絵文字いっぱいで女の子らしい。
二宮くん曰く、こうしてメール打ちながらオレのこと考えてくれてんだなぁって伝わってくるんだ、とのこと。
そんな夢見がちな発言に、クラスの女子一同から盛大な舌打ちが漏れる。チィッ!!

絵文字の量=恋のパロメーターだなんて本気で思ってるの?と女子。
んなことだから毎回うさぎにひっかけられんだよ!と冷たいお言葉。うん、まあその通りだと思うけどね。
二宮くんは先生にもメールを見せる。
内容はハートが複数入った文章。このメールだけじゃなく、ちょくちょく入ってくるとのこと。
ハートの真意なんて1つしかないじゃないですか!!

と、主張するのだが――それこそうさぎのテクニックに嵌っているといえる。首まで・・・!!

うさぎが操る高等恋愛テクニックの総称が『うさテク』!!
いかに強力で素晴らしい武器を持とうと、肝心なのは操るテクニックの有無です!!

今回の件でいくと、まさしくハートの使い様。
メール編初歩中の初歩が・・・とりあえずライオンにはハート乱れ撃ち砲弾!!!
シンプルながらかなりの確実さと破壊力があるとのこと。ほう。

ハート=LOVEじゃないと知って泣きぬれる男子たち。
このクラスの男子たちは純粋ですなぁ・・・というか、恋愛巧者が誰もいないのか!?
二宮くんは女子に問う。なぜホレてもない男にハートなぞ送ってくるのか!?
女子に言わせれば、ちょっとカワイイ句読点くらいのカンジらしい。彩りもいいし、とのこと。
まあ、そんなもんですよねー。
そうだろうとは思ったが、カワイコぶって答えてるんじゃないよ!!

躊躇なくそのテの攻撃が出来る強さもまた王者たる所以である。
本命にすらハートが使えないのが女ひょうでありますから・・・
と、女ひょうの本音を口にされると、それはそれで萌えるものがありますな。
男からするとハートの意味は重いものに感じられるものでしょうしねぇ。
いや、乱発されたらさすがに重いものじゃないことぐらいは分かりますけどね!!

先生は恋問答上、女ひょうに分類される。ならばうさテクを使えば勝ち組になれるのではないか?
その問いに、"やりたい"でできればこの世に女ひょうはいないんですよ!との返事。
まあ、人間譲れないものがあるって話なんでしょうなぁ。

――いいんですよ。うさぎに女ひょう。現実の女性はどっちもどっちで面倒くさいもの
両者のデメリットを理解し、公正な目を持っていただければ・・・
リセットです!
不変のピラミッド崩壊こそ、我が人生の目的!!そのためにこの学園を造り上げたのですからっ!!

なんとも遠回りなことをやっておりますなぁ・・・嫌いではない。
しかし、現実はどっちもどっちで面倒くさいという言葉が何よりも一番頷けてしまうのはいかがなものか。

というわけで、夢見がちな男子どもは吠える。
オレたちは信じたい!うさぎでも女ひょうでもない、明るく素直で原の真っ白な娘さんはいると・・・!!

そーだよなぁ!!そーさ!!女の子はきっと甘くてやわらかい最高の魔法なのさっ!

言いたいことはわからないでもないが・・・これはキモイ!!
そりゃクラスの女子から引かれてもしょうがないですよね。あらまぁ。

理想を信じたい気持ちはわからないでもない。それについては女子とて同じだ。
だが、今回の二宮くんのお相手の件についてはねぇ・・・
夢だけ見ていれば傷つかずに済んだのに、現実を知らしめされてしまう二宮くん。この子、彼氏い――

聞きたくないっ

オレは全部受け止める!と宣言した直後に逃亡を計る二宮くんでありました。
なにをやっているんでしょうかね、この子は。

彼氏がいるのに、なんでまたそういう男の気を引くようなマネをするのか!?
それは所謂当て馬にされたってことなんでしょうな。
クラスの女子曰く、彼氏の気を引くのにも手っ取り早いからということらしいが・・・正直これは参る。
本気じゃないからいいでしょって問題でもないわけで・・・とにかく参るんじゃよ、これは!!
普通にクラス内にうさぎが複数いるというのも怖い点であるなぁ。

またもや不戦敗。負けるにしてもせめて戦わせて欲しかった、と二宮くん。
フラれることを恐れない攻めの姿勢は凄いと思える。
が、ここで凄いことが暴露されました。
実は複数の女子を相手に同時進行で攻略を進めていた二宮くん。お前はどこのギャルゲーの主人公だ!!
この節操のなさには、さすがにクラス中がコケる。
うーん、でもそうかー。こうでもしないと2日に1人のペースでフラれるなんて出来ないものねぇ。
初日から当たって砕けているわけでもないようですし。

というか、上手くいっていないからいいようなものの、複数上手くいったらどうするつもりなのか?
ギャルゲーの主人公のような甲斐性もホレられ成分も持っていないでしょうに二股の危機を犯すというのか?
さすがに節操がないのはいけませんよね。
恋問答的にはサンプル数が増えるのはいいということなのかもしれませんが。

・鬼さんコチラ
夜行が思い出した昔の記憶。今、ここに夜行誕生のルーツが語られる。

金木に似た男の名はナキ
その手には桜田さんが持つ鬼を倒す妖刀が握られている。
そしてそのナキの前に現れたのは、桜田さんそっくりの女性。名はクラギ
ナキとクラギの2人は田舎から都にやってきたばかり。
ナキの父が命をかけて鍛え上げた刀を奉納するためにやってきたようだ。

その刀は美しく、公家たちもあっさりと祭りへの出展許可を出してくれる。
が、ナキたちの身なりは都にはふさわしくないと貶められる。おやおや、そう来ましたか。
結局見ているのは刀ではなく身分か・・・と暗い気持ちになるナキ。
しかし、クラギはもう少し前向きに考えていた。
美しき衣さえあれば、ナキも刀を祭りに出展することができる。
というわけで、己の自慢の髪を売って高価な衣を購入するクラギでありました。ほほう・・・

これが内助の功ってやつなんですかね。いや、別に2人はまだ夫婦というわけではないですが。
なのでナキは言う。祭が終わって村に戻ったら、私と・・・ッ!!

その告白が言い終えることはなかった。
ナキの左目に矢が突き刺さる。
その一撃で絶命することはなかったものの、一体なんだいきなり!?

どうやら刀に見惚れた公家が奪いにやってきたらしい。
刀を自分のものにするために、ナキたちを盗っ人に仕立て上げようという算段らしい。これはまた汚い・・・!!
もちろん納得のいくはずもないクラギ。公家に飛びかかる。
爪が掠めて公家の顔に傷をつける。その代価は高かった・・・

切り捨てられるクラギ。
クラギの愛馬であるテンはその光景に激昂。暴れ出すが、これもまた首を刎ねられる。
そしてナキもまた、怒りと共に飛びかかる・・・!!
全身を槍に貫かれるナキ。
だが、執念か。そのような状況になってもまだ怒りを篭めた目で公家を睨みつけるナキ。逃げ出す公家。

よくも・・・よくも・・・よくも・・・よくも・・・よくも・・・
クラギ・・・オマエがせっかくくれたのにな・・グチャグチャだ・・・すまぬ・・・
見せたかったな・・・袖をとおした姿・・・
クラギを乗せてもっと走りたかったな・・・テン・・・すまない・・・
そうだ・・・いつもオマエは全て・・・私のために・・・笑い・・・泣き・・・喜び・・・してくれたのだ・・・
なのに・・・守れなかった
すまぬ・・・すまない・・・クラギ・・・クラギ・・・
なぜだ・・・なぜ・・・私たちがこんな・・・こんなことが・・・許されて・・・なるものか・・・
ゆる・・・さぬ・・・ぞ

にくい。
その想いに突き動かされ、その身は地面から飛び出してくる。
ナキの左目は矢で貫かれ閉ざされている。
その左目から、呟くような声が聞こえてくる。にくい・・・にくい・・・そういった怨嗟の声だ。
声がする度に体を黒い何かが覆っていく。
その黒い何かが全身を覆ったとき、それは誕生した。鬼。人の憎しみから生まれた鬼である。

にくい・・・にくい・・・この憎しみ返してくれる・・・!!
人間ども!!滅んでとくと受けとるがよい!!

我は・・・人間に・・・永遠の夜を与えに行く者!!我が名・・・夜行ッ!!

憎しみに支配された、悲しき鬼。それが夜行でありました。
うーむ、ある程度の予想はできていたものの、悲しい話ですねぇ。
ナキが夜行となったのと同時に、テンもまた首なしの馬として蘇る。
1人と1馬はこの後、同じように人を憎むものたちを鬼へと変じ、百鬼夜行を率いることになるわけですな。

悲しいお話でありました。
何が悲しいって、この後、夜行は自らの父が命をかけて鍛え上げた刀に仕留められるんですよね?
そうなってくると、刀の持ち主であるお坊さんの存在が気になる。
そのお坊さんは後の桜田家に連なる人らしいが、何者であったのか。気になる話ですなぁ。

しかし、あれかね。金木が告白にやたらと拘るのは、前世に言い切ることができなかった未練故とかそういう・・・
だとしたら、やはり悲しい話でありますよ。本当に。

・ANGEL VOICE
万代さんの頭上を再びボールが越えようとしている。
こうなってしまってはもうできることはない。入らないように祈るしかない。
入るな・・・外れろ!!

その願いが通じたのか、ボールはゴールバーに当たって奥に落ちる。
あわや2点目・・・というところだったが、何とかそうはならずに済みました。怖いなぁ。
思わず息を止めてしまった校長の気持ちがよくわかる。

古川の言うように、確かにこの場面、松田なら万代さんを交わして確実にゴールをゲットできたであろう。
しかし、目先の1点を取得するよりも、先を見据えた戦法を松田は取ってきた。

松田のやろう。万代を潰しにきてやがる

さすがに天城もすぐに気付いたか。
この辺りの視点はさすがといえますな。
関根さんも今のループ2本で潰されたかもしれないと言っている。
前に出ることの恐怖心を植え付けた。
松田のやつ・・・即席キーパーの弱点を見事についてきおったわい。

肩を落とす万代さん。
その万代さんを元気付けるために脇坂さんが叫ぶ。

見ただろう万代!!
松田ほどのやつでも2本目は外した。ループなんかそうそう簡単に決まらねえんだ!!
ポジショニングには注意は必要だが・・・気にし過ぎるんじゃねーぞ!!

まあ確かに。松田ならばループを警戒させつつ得点も可能かと思いましたが・・・
利き足で蹴っていたら入っていたかもしれないってのが格が落ちないフォローでいいですね。

脇坂の声ははっきり聞こえていたが、その内容はすべて素通りした

マズイマズイマズイ。
万代さんが気弱な表情になっている!!
危惧していた展開が本当に来てしまったって感じですよ。
これは・・・どうすればいいんだろうか?自信を取り戻させるキッカケが見つからないよ?

キーパーの万代さんが不安を抱えている最中なのに、中盤も習実がペースを握っている。
どうやら開始早々、一気に突き放すつもりのようだ。ヤバイな。

松田と冨樫をオトリに使い、自ら中央突破を図る蓑部。蓑部・・・?
それに対し、万代さん。ゴールマウスに張り付いてて前に出てこれていない。
この状態ではシュートを広角に打たれてしまい、かなり防ぎにくくなる。
絶体絶命!という場面だが、そこに飛び込んできたのは水内さん。
ジミーの地味に派手な活躍により追加点を奪われるのは防げました。よしよし。

脇坂さんによる万代さんへの叱責。
これに万代さん。呆然としながらスマンとだけ返す。

スマンって・・・それだけかよ!?蓑部をエリアに入らせたオレのプレーも怒れよ

さすがに脇坂さんである。自分のミスの部分もちゃんと理解している。
そして、それを指摘してこない万代さんの危うい状況も把握している。
いや、それについてはさすがに市蘭イレブン皆が気付き出しているみたいですな。

というわけで、習実のコーナーキック。
このコーナーは全員で守ることにする。
ここで追加点を奪われるわけにはいけない・・・そのためにも成田の仕事は重要となる。
最初のコーナーの時のように万代さんは前に飛び出したりはできない。
ならば、成田が茂森に高さで勝つ。それが追加点を防ぐ最も大事なポイントとなる。

うーむ。思った以上に松田の攻撃は効果覿面だったみたいですねぇ。
まだ開始から10分も立っていないのにこの状況。
果たして万代さんは試合中に復帰できるのだろうか・・・?
ハーフタイムを挟めば何かがあるかもしれないが、前半はまだまだ長い。怖い時間帯が続きそうである。
松田を負傷退場させれば復帰できるかもしれないが・・・それはさすがに、ねえ?色々とまずかろう。

・スポ×ちゃん!
いきなりの回想。
親に言われ、フェンシング教室を辞めさせられる茜ちゃん
この様子を見ると、結構真剣にフェンシングに打ち込んでいたみたいですなぁ。
確かにちょっとかじったくらいの動きではないと思っていましたが。

茜ちゃんはアイドルとして学業の傍らお金を稼いでいる。
にもかかわらず、斉藤家は今月も赤字だそうな。一体何に消費されているのだろうか・・・?
なんとなく父親がいなさそうな気がする光景だ。

辛い背景を抱えながらも、アイドルとして健気に活動する茜ちゃん。
アイドル的には知られたくないかもしれないだろうが、読者的には応援したくなってたまりませんわいな。

スポーツチャンバラにおいては突きは胴と面のみ有効となる。
フェンシングではポイントとなる手や腕への掠めるような打突では一本とはならないのだ。
実際の獲物で掠めたらかなりの被害になりそうな気はするが、仕留めれるとは限らない。
実戦では脳内麻薬も出ているでしょうし、確実に戦闘不能にできる一撃が求められているわけですな。

茜ちゃんの足の痛みが段々と増してきた。
激しい前後へのフットワークを行うことができなくなっている。
小さい動きを行った際、両足が揃ってバランスが崩れる。
その隙を見逃さないリリィ。コンパス打ちで見事に茜ちゃんの足を刈ることに成功しました。

これで1対1。次のポイントを制したほうの勝ちとなる。
しかし茜ちゃんの足は限界が近い。
もうマルシェ(前進)もロンペ(後退)も満足に出来ない。
ならばフレッシュ(飛び込み)で一発にかけるしかないと覚悟を決めてくる。

覚悟を乗せた一撃。
だが、直前の痛みによりバランスが崩れる。
リリィは茜ちゃんの必殺の一撃を交わした。
が、その際に大きく踏み込んだ茜ちゃんの右足がリリィの右足を踏みつける
ゴリッと交錯し倒れこむ2人。
このタイミングで茜ちゃんの負傷が発覚。治療の時間が挟まれることとなりました。

どうやら茜ちゃん。足の裏の皮が破れたらしい。
痛みがある時点で剥けていたんだろうけど、さらに激しく動いたことで出血にまで至ったようだ。

フェンサーはグリップのあるシューズを履いて練習や試合をする。
素足での急発進、急制動に足の皮が耐えられなかったわけだ。なるほどねぇ。

痛み自体は準決勝からあった。
が、その治療を行うよりも衣装を変えることに時間を割いてしまった茜ちゃん。
これもまたアイドルのサガというやつなのか・・・!!
事務所の人も心配そうにしています。なんだかいい人っぽいですね。ちょっと安心した。

踏まれたリリィの方もタダでは済んでいない。足が腫れてしまっている。
さすがにこの足では先ほどのように動き回ることはできないでしょうな。

双方負傷。このままでは両者負けという裁定が下されることになる。
その審判の話を聞き、茜ちゃん。リリィにごめんなさいと謝る。

私のケガは自分のせいだけど・・・あなたのケガは私のせいだわ・・・だから・・・
私の負けで・・・いい・・・

しおらしい感じになっている茜ちゃん。可愛いですなぁ。
なのでリリィ、避けられなかった私も悪いヨと笑顔で返す。
そして、無理をしながらでも立ち上がり、まだ戦れるヨ!と宣言。

戦ろうヨ!不戦勝でも不戦敗でも面白くないでしョ?

リリィのこの発言を受け、茜ちゃんも立ち上がる。
両者負傷した状態で決勝三本目が再開されます。
条件は互角。この勝負を制するのは果たしてどちらか!?

いやぁ。本当、茜ちゃんはいいキャラに育ちましたなぁ。
トイレでのあの仕事を舐めた感じの発言は一体なんだったのか・・・!?
相手がそういう感じの人なので、合わせて思ってもいないことを口にしたのかもしれない。
そんな風にフォローしてもいいんじゃないかと思えるぐらい、いいキャラになっている。

大会の終わりは近そうですが、今後も茜ちゃんの出番があると嬉しいですなぁ。紅葉ちゃんもね。

・ばどばどミント!!
1ゲーム目を落としたミントさん。
2ゲーム目も既に7−0。1点も取れていない状態に追い込まれている。
やはりブランクの期間は大きく、全く身体がシャトルに追いつかないようだ。

ダメだ。もう私全然球に・・・ついていけない。
なんで?なんでなの?これぐらいのピンチ、今までだってのりこえてこれたのに!なんで!?なん――

半年前までと今とでは大きく違う点。
それは、こんな時に声をかけてくれる存在がいないこと。

フフ。なるほどね。だから私って強かったんだ。
だけど本当は、こんな風に。1人じゃ何も出来ない、ただのファザコン女だったんだ
ハハ。依存してたのは誰かさんではなく――私――

気付いてしまったミントさん。
その背中に、半年前のように声がかけられる。はい、父登場であります。
思ってた以上にピンチになっているミントさん。
なので父はこう言う。やっぱオレがいないとダメみたいだな、と。

普段ならばそんなことないと抗弁してくるであろう言葉。
しかし、弱気になっているミントさん。自らをただのファザコン女だと認めてしまいそうになる。

かぁつっ!!!!!

揺れすぎて目が増える勢いで叫ぶ父。
余りの勢いに体育館がビリビリ震えております。

・・・ならば、その誰かさんが騒いでただけで、全中のてっペンを取ったのはどこの誰だ?
全く・・・技術だけで勝とうとするから、そうなるのだ。お前の持ち味は、なんだ!?
早いドライブか!?強烈なスマッシュか!?違うだろ!!
ミント!お前の1番の持ち味は――どんな時でも折れないハートだろうが!!

いつも言ってたろ。シャトルは手首だけで打つんじゃない!
手首と――ハートで打つんだよ!

ふむ。やはりなんとも強烈な父である。他人から見たらドン引きなこと間違いない。
村上部長も、ミントさんがウチに来たのがなんとなくわかるとの感想。
しかし、どうやらミントさん。父の言葉によって立ち直った様子。だいぶいい顔に戻っています。

心は立ち直った。だが、スピードに追いつけていないのは事実である。どうするのか。
ラリーを続けるうちに、1歩。2歩と追いつけなくなる。
が、その追いつけないはずの球に飛びついてみせるミントさん。
実ることはなかったものの、追いつけない球に追いつけた。ナイスなガッツである。
次のラリーでも、粘りを見せて返してみせるが、最終的にネットに阻まれる。これで9−0。

神宮寺のやつ・・・さっきまではスマッシュやドライブで「キレイに決める」プレースタイルだったのに。
ここにきて――泥臭く、粘るようになった!!

だがなぜだ!?結局点数だって取れてない!!あと2点で試合も終わるのに!!
なぜ、なぜ、なぜそんな不様な姿になりながらも――シャトルを拾う!?

ポイントを稼ぎながらも、ミントさんの姿に気圧されつつある村上部長。
それでも、ついにマッチポイント。泣いても笑ってもこれが最後となる。

思い出した――私が強くなったのは――
単純に。誰かさんが教えてくれるバドミントンで、誰よりも、誰よりも!!
負けるのが嫌だったからだ!!

とことんな負けず嫌い。その気持ちを思い出したミントさん。
気持ちが通じたのか、返した球はネットをギリギリのところで越えて相手の陣地に落ちる。
苦しみぬいた結果、ついに返すことに成功した1点。
たったの1点ではあるが、ミントさんには非常に嬉しい話の様子。タフネスハートの復活なるか・・・?

色々と気付かされる結果となったミントさん。
それでいて父もそれにつけこむようなことはせずに指導をする。いい関係じゃないですか。
試合が終わった後はその時の発言をぶり返して来そうですけどね。
それはそれでいつもの関係に戻れそうな感じでいいのかもしれない。

さてはて、ここからミントさんの逆転はありえるのか。注目です。

・ラララライブ
前回の流れを受け、携帯電話を持つようになったフジコさん。
数量限定で機能の充実した最新機種。
初めて携帯を持つフジコさんには難しい代物かもしれませんな。
まあ、慣れですよ慣れ。若いんだし、すぐに操作も覚えるさ。

てな風にシローと並んで下校している最中にひったくりに会うフジコさん。
このひったくり、JKカバンフェチらしい。そうか・・・大変だな。
まあ、フジコさんの携帯の防犯機能により肉体的にも大変な目にあってしまうわけですが。
さすが最新機種。機能充実してますね。いや、普通はない!!ブンブン。

どこの世界にビームを打ち出す携帯があるのか。
まあ、さすがに標準機能というわけではないらしい。
どうもフジコの母、松子さんによってカスタマイズされた携帯だったようだ。
他にも色々な機能やアプリが付いているそうだが・・・嫌な予感しかしねぇな。

だが、そんなことで怖気づくようなフジコさんでもない。さすがの親子か。
平気で操作して、何かのアプリを起動させる。
どうやら育成ゲームのアプリみたいですね。
ロックスター、アイドル、様々なアーティストを1から育てるゲームのようだ。ほう。

自分たちの参考になるかもしれないということで早速開始するフジコさん。
キャラの名前はイモムラシロー。迷うことなくシローの名前を入力した!?
いや、確かにこのキャラならシローの名前を入れざるを得ない。
家族構成や好きな人、あだ名までシローと同じという初期設定。こ、これは一体・・・!?
どこからか情報が漏れているのではないかと思わされる設定だ。これも母のカスタマイズによるものなのか!?

数日後。ゲームのシローは見事に初ライブを成功させる。
スピーカーを爆破させたりもしてないし、現実よりうまくいっている感じがしますね。
いや、そりゃ普通は爆破したりはしないよ。
現実がゲームを超えているというのもどうかと思う。
と思いきや、ゲームはゲームの方で過酷なことになっていた。
幼なじみのななみちゃんは死に、シローはダンボールハウスで生活することに・・・なんでこうなっている!?
というか、ななみちゃんの扱いが酷いよ!!

まあ、ともかく。
ゲームのシローも頑張ってロックスターを目指そうとしています。
フジコさんも昼夜場所を問わずに育成を進める。現実のシローも忘れないでね。

3日後には、全米ロックフェスのトリ・・・10万人ライブを行うまでに成長したゲームのシロー。
やりますなぁ、フジコさん。ってハマリすぎです。ちゃんと寝ないと!!

とはいえ、確かに面白そうなゲームではある。
操作して客がダイブしたりもしてくるらしい。ん?客がダイブしてくるのか?
というのはさておき。
最新機種の携帯なだけに、音声認識もしてくれるらしい。
ついでに視覚認識もしてくれます。って、これどう見てもこっちを認識して話しかけてきている・・・!!

可愛かったキャラがいきなりリアルでトゲトゲしい感じになりました。
ロックスターめ。女の子の前だからってカワイコぶってやがったのか!?

初期設定は現実もゲームも同じであった2人のシロー。
しかし、ゲームのシローは今では数多の経験をへてロックスターとなっている。
見下されても仕方ないといえるのかもしれない。いや、ゲームのキャラに見下されてもな・・・

怒りのシロー。電源を切ってやろうとするが、この電話は持ち主以外じゃ切れないようになっている。
それどころか持ち主が近くにいない場合、紛失盗難に備えて自爆機能までついている。オイ。
個人情報保護のため、3分後に爆破するそうな
あー。確かに個人情報の保護は大事ですものねぇ。しょうがない。いやいや。

フジコさんと別れてからもう10分以上たっている。もう戻っても間に合わない。
ロックスターは早々に諦めて閉店状態を決め込んでいます。あらあら。
だが、そんな風に簡単に諦めてちゃロックスターとはいえないぜ!
ゲームと違って現実ではリセットは効かないのだ。爆破に巻き込まれるわけにはいかない!!

というわけで、トラックに飛び乗って急ぎフジコさんの所に戻ろうとするシロー。
こっちの方が危険じゃないか?というロックスターの突っ込みはごもっとも。
まあ、シローもこういうアクションには慣れたものって感じですよ。伊達にフジコさんと長く関わってはいない!

最後まであきらめんじゃねぇー!!

走るシロー。しかしそれでも間に合わない。
どこに投げても犠牲者は出てしまう。ならば、と覚悟を決めて自分の体で抱え込むシロー。男らしい。
だが、そこはさすがにロックスター。最後の最後で生き様ってのを見せてくれました。
いやあ、いい話でございましたね。これが男の生き様、死に様って話ですな!!ウン。

ちなみに、ゲームを壊したのは一応シローのせいというわけではないですよフジコさん。
というか、そんなに派手に爆破させる必要はなかったのではないでしょうか。
でも、本当に盗まれた場合は紛失相手の側で爆発してくれた方がスッキリしそうな気もするし悩ましい。

このところハイテンションなギャグが続き、読みきり時の勢いが戻ってきた感じがしますね。
後は幼なじみのななみちゃんの出番をもう少し増やしていただけると・・・!!遺影じゃなくてさ!

・木曜日のフルット
鯨井先輩、なかなかに器用でありますな。
技術もあるし、結構売れそうな製品に見える。
後はやる気さえあれば職につくことも可能なのだろうが・・・そこが一番の問題か。
仕事上のストレスは溜まらないが、家賃催促で結局頭を下げるハメに。難しい話だね!!

・総合感想
シュガーレスのヒラオリに続き、バーサスアースの林くんはいいメガネキャラである。
こういったメガネ男子キャラがこの先増えていったりはしないだろうか。
ゆくゆくはヒラオリ系男子というカテゴリとか生まれたり生まれなかったり・・・!!

次号はマーニーがセンターカラーで登場
反響があるようで何よりでありますな。この先も応援していきたい!!



2012年 46号


・シュガーレス
揉め事上等な九島1年4強。
さすがに修学旅行よりもケンカの方が大事と言い切るだけのことはある。

御辻高校の宍戸という男。
随分と榊を持ち上げていたので、かなりのシンパなのかと思ったらどうやらそうでもない様子。
前回殴られたこともしっかり怨みに思っているようだ。

・・・榊。いつまでも大人しく従ってる思うなよ。お前も必ず潰したるからな。
どっちが頭に相応しいかわからせたるわ
九島潰しも、こいつら手なずけるんにちょうど良え舞台や・・・!

そういうキャラでしたか。分かりやすいですね。
まあ、ギラギラしているのはいいんじゃないですかね。
手なずけるとか考えている辺りがアレですけど。この作品では、正面から挑めよと殴り飛ばされるタイプだ。

コウタに案内され、御辻高校へと向かう九島4強+ヒラオリとジャージ。
なんだかんだで付き合いがいいですな、ヒラオリ。さすがクラス委員である。
そんなヒラオリが真っ先に蹴り飛ばされるのは不運ということなのかどういうことなのか。
意外と一番オーラを発していたので狙われていたのかもしれませんな。
発していたのは一番蹴りやすいというオーラだった。てなオチになるかもだが。

御辻高校に到着する前に、宍戸たちに遭遇する。
お互い探していた相手と出会えたわけで、これは僥倖と言えるのではなかろうか。
しかし、コウタとしては難しい状況である。
榊の目を覚まさせるために岳達の案内を買って出た。
しかし、岳の言葉により自分の拳で榊の目を覚まさせることにすると決めた。
ならばこのケンカはどっちにつけばよいのか。
今の榊の命令に従う御辻の奴らと行動を共にするのはおかしい。だからといって九島の味方に回るというのも・・・

悩むコウタ。そんなコウタにマリモ、岳のケンカを見ていろとアドバイスをくれます。
その岳は狙い通り宍戸とタイマン。
シロと卜部さんも駅でやりあった相手とそれぞれタイマンを開始。
余ったマリモは雑魚を相当する役目となりました。あ、ジャージも何人かと対峙してるな。

見に回ったコウタ。しかし御辻の連中はそんなコウタに手を貸せと言う。九島つぶしは榊さんの命令やぞ!わかってんのか!

お前らこそ、いつまで今の榊さんに従う気ィや!何のためにケンカしてんねん!!

吠えるコウタ。想いが揺さぶられて声に出たって感じですね。
そしてそれだけではない。手も出てしまう。
岳がやられそうになったのを見て、宍戸を殴りつけるコウタ!え!?

俺はもう誰の指図も受けへん。榊さんも御辻もこの拳で力尽くにでも変えたる・・・!!

力強く宣言するコウタ。しかし、宍戸の反撃一発で沈んでしまいます。
うーむ。これでは榊の目を覚まさせるのは厳しいんじゃないですかね?
まあ、宍戸に殴られなかったらケンカの邪魔したということで岳に殴られていたでしょうけど。

さて、反逆の意図のある宍戸。コウタの行動を使って周りの連中に榊への不信を吹き込む。
榊の逆恨みに付き合わされたムダなケンカかもしれん。
俺だけやなく榊も殴る気ィとは、あいつも信頼されてへんな。てな風に。

――オイコラ。散々言いなりになってる野郎が、今更吠えんじゃねえ。
何のために拳振るうか。自分で選べもしねえ奴がよォ・・・!!

フラフラになりながらも立ち上がる岳。
そして宍戸へ強烈な一撃を与える。
そう、これが椎葉岳である。フラフラになった方がむしろ勢いを増すという厄介な男だ。
この男を倒すには、すぐには起き上がって来れない強烈な一撃を叩き込むしかない。
正直、かませ犬にするには面倒くさい相手である。

誰がかませだ。そんな都合の良い犬じゃねえよ・・・!!

犬であることはもう自他共に認めちゃってるんですよね。面白い。

宍戸が押され、マリモによって雑魚が蹴散らされていく。
4、5人が相手なのに戦況が不利になっていく御辻高校。情けのない話でございます。
中には仲間を見捨てて逃げ出そうとする奴まで出てくる。
が、そいつは真っ先にぶっ飛ばされた。
殴ったのは九島の連中ではない。渦中の人――榊である。

退がって手に入るんは恥だけやぞ。
お前ら、いつまで遊んでんねん。九島は皆殺しにせえ言うたやろ・・・!

御辻の頭、榊降臨。これはまた思ったよりも早い展開ですな。
主要なキャラは勢ぞろいしていますし、この邂逅で一気に決着まで行ってしまいそうな雰囲気。

しかし、肝心のコウタが倒れてしまっている状態だけど、どうするんでしょうか?
まずは岳が戦ってみたりするのか?
その岳のケンカを見て、俺もと起き上がるコウタとかそういう展開だろうか。
でも正直、岳のスタイルは早々マネができるものではないと思う。
マネできたらコウタは西の椎葉岳とか呼ばれるようになるかもしれない。それはそれでどうなのかなぁ。

ともかく、コウタには強烈な一撃と改心させるための見事なポエムを期待したい。期待してる!

・シュガーレス ドラマ現場レポ!!
やっぱり細川先生はポエマーだったんだ!知ってた!!
細川先生のあの顔はマスクだったのか!?知りたくなかった!!カツカレー美味し。

ドラマでもシャケのあのポーズは出てきたのだろうか?
実際あのポーズ怖いですよね。辛いし。見上げるの好きすぎだろシャケ。

弱いけど芯が通ってる岳が好きと言ってくれる岳役の白濱亜嵐くん。爽やかですな。
しかし、岳も今では結構強くなっているんですよ?ホントホント。
まあ、やられてから強くなるタイプなので、今ひとつ凄く強そうには見えないんですが。

帰るときにお見送りしてくれる主要キャストの方々。
いいですね。こういう姿勢は好感が持てるできたキッズだね。ソーグッドだね。

しかし、やはりNJ先生と細川先生は仲がよさげですなぁ。これもまたソーグッドだ!

・クローバー
真田エリナ軍団大勝利!!
希望の未来へレディーゴーしたくなるぐらいの勝利である。
その勝利後のお話。さてさてどうなりましたか。

まずは華咲。
どこから聞きつけたのか、田端が真田たちにやられたのは知れ渡っている。
でもさすがにエリナちゃんにとどめをさされたのはバレていない様子。
ケンカがあったのと勝敗だけは伝えられるシステムがどこかにあるのか?

敗北した田端についてくる奴は誰もいなくなってしまった。
とはいえ、そのアオリでボコられるってこともない様子。
田端くんは今後は華咲のイジられキャラとして生きていくことになるのかなぁ。

さて、倒された五十棲たち。
やられたからといって大人しく引き下がるような連中ではない。
とことん追い込んで地獄見せたると息巻いている。厄介だなぁ。
しかし、ここで緊急事態。買い物に出かけたサンタが信じられないものを目の当たりにしたらしい。

コンビニの駐車場に斗璃氣羅の車2台停まっとった。たぶん・・・オレ達を・・・

この情報に青ざめる五十棲たち。
一度集団でボコられた相手だし、バックにはヤクザもいる連中ですものねぇ。
五十棲の親父の力も東京では振るえるかどうかわからないですし。

というわけで、慌ててオットの親戚がいる博多へと逃げ出す3人でありました。
五十棲は最後まで悔しそうにしていましたけどね。

東京、ろくなことがなかったな・・・
2度と来るか・・・

なんだか物寂しい去り方をする五十棲たちでありましたとさ。
まあ、こいつらはどうせまた博多でも問題起こすんでしょうけどねぇ。
東西あっちこっちで問題ばかり起こして、迷惑な奴らである。
しかし、本当にトリケラの連中は3人を捕まえに来たのだろうか?
何か別の用事で来たのを偶然発見しただけにも思える。
まあ、事実はどうあれ、いいオチがついたってことですわな。

敗者はそんな具合でしたが、一方の勝者の方。
前田と真田はずいぶんと語り合える関係になった感じ。
仲良しこよしになったつもりはないとか言ってるけど、強さはもう認めちゃったみたいですしね。
真田にしてみれば、妹のことで世話になった相手ですし、気にかけもする。

前田と・・・あいつにはまたでかい借りができたな・・・

本当、真田は妹思いですねぇ。いいお兄ちゃんである。
今回のシリーズではそれなりに活躍できてよかったね!

さて、桃浜高校。
学生食堂ではハヤトたちが昼食を取っている。
その集団の中に堂々と割り込んでくるエリナちゃん。堂々とハヤトのオカズも奪う。
そりゃあ、エリナちゃんは大将ですものね。部下の食事は大将のものさー。

おい美咲!!この間はよくやった。さすがSEGの一員だ
まあけど・・・エリナのおかげで命拾いしたんだからな。忘れんじゃねェぞ。

兄である真田を救ってくれて感謝!!
の流れかと思いきや、恩人ということですっかり借りを返した気になっているエリナちゃん。
まあ、当初の否定気味だった時よりはいい感じじゃないんでしょうか。
それはさておき、美咲の女と言われて少し嬉しそうにしているユイちゃんがいい感じ。

美咲はSEGのものだからな。夜露死苦

それは私のもの宣言ということでいいということでしょうか?
いやまあ、エリナちゃんはあんまり色濃い事に聡い子じゃないとは思うけども。
SEG――真田エリナ軍団の名称は継続して使われていく様子。
前田とハヤトとエリナ。今後も軍団員は拡張していくのだろうか?楽しみな話である!!

それはそれとして、今回のタイトル。「SED」って何だろうか・・・?また誤植か!?
いや、ひょっとしたら真田エリナの団の略なのかもしれない。
いずれ真田エリナ軍団と真田エリナの団がぶつかるという展開も・・・く、何を言ってるんだかわからなくなってきた!!

・いきいきごんぼ
ツリ目女子の名前がついに明らかにされました。バンザーイ!
今木麻紀。通称イマキマキ。それは通称なのか!?
柱でわざわざ、ついに明らかになると煽られているあたりが面白い。

女子が何度も自分の席に座るのはフラグなのだろうか。果たしてどうなのか?
少なくとも、避けられている人間ってのは机や椅子も避けられる傾向にある。
平気で座っているってことは、そんなに避けられているわけではない様子。
気があるかどうかはさておき、よかったじゃないですか吏毘堂さん。

フラグが気になるのはわかるけど、家までストーキングするのはどうなのだろうか。
一昔前なら純愛で済んだかもしれないが、今はストーキングという用語がありますしね!

イカ臭い不審者相手に100人体制で警備とは大袈裟な。
まあ、昨今は不審者も多いですし、撲滅するのはアリかもしれませんね。

夜道を一人で歩く麻紀ちゃんの全身図が非常にいい感じでございます。よいねぇ・・・

さて、次号はまさかまさかまさかまさかの巻頭カラー。しかも2本立て!!
週チャンのNEW WAVEは我々が呼び込むぞと言わんばかりの順調っぷりである。
この勢いでブームを巻き起こす可能性もあったりなかったりするのだろうか!?

・弱虫ペダル
残り350m。
ついにゴールで待つ三角メガネの委員長や坂道の母から目視できる距離までやってきた。

見えましたよおばさま。選手・・・
あれが(うちの・・・じゃなくて)さんがくくんです!!
いつもボーとしてて遅刻ばっかりして授業中も居眠りしてて、プリントも――

限界まで、脈打てぇぇ!!

委員長の解説とは大違いの形相とセリフでございますな。
まあ、普段は確かに委員長の言う通りの奴なんですけども。

すごい伝わってくるよ。あなたの鼓動――

というわけで、回想シーン!!
山岳の回想はどこかで来ると思ったが、委員長視点で来ましたか。
どうやら委員長の家は山岳のお隣さんだったらしい。子供の頃からの仲か。
ちなみに委員長の名前は宮原さん。ようやく名前が出てきたかぁ〜。

子供の頃の山岳は体が弱く、学校や球技大会を休んだりしている。
退屈しのぎにゲームをしているが、別にゲームが好きというわけではない。

ほら、剣で刺されてもさ、これ。痛くないんだよね。
剣で刺された痛みってどういうのだろ
わかる?委員長ってさ、ふだんから生きてるって感じる?

宮原さんは子供の頃から委員長なんですな。
というのはさておき。やはり山岳は昔、体が弱かったらしい。
それで事あるごとに生きてるとか言い出してたわけなんですかね。

病気がちでずっと家に閉じこもっているからおかしな考え方になるのかもしれない。
そう考えた宮原さん。山岳をサイクリングに連れ出す。
自転車はふつうの運動と違って、休んでても進むから負荷が少ない。今の山岳にはうってつけだろうという考えだ。

わざわざコースまでやってきた2人。
自転車はなんでも好きなものがレンタルされています。
複数ある中、山岳が選んだのはロードタイプ。
初めて乗るロードなのでフラフラし、倒れながら走る山岳。でも楽しそう。

これ・・・フツーの自転車と違う!!すごい・・・これ。

笑顔を浮かべて走る山岳。
しかし、坂で大きく失速。苦しそうに息を荒げている。
が、宮原さんが止まろうとするのを制する山岳。

いってそのまま!追いつくから。必ず追いつくから。
あるんだ・・・つかめそうなんだ・・・オレが、求めてた痛みが

左胸を押さえて、そんなことを述べる山岳。
そうか、このクセは子供の頃からずっとだったんですなぁ。

結局コース1周の間、宮原さんに追いつくことはできなかった山岳。
ロードに乗っていても、乗りこなせないうちは、まあこんなもんですかね。
それとも宮原さんが思ったよりも速いのか。しれっとした顔して回しているのかもしれぬ。

何にせよ、これが山岳と自転車の出会いだったというわけだ。
つまり、宮原委員長は山岳と自転車の間を繋ぐ仲人だったというわけだ!!えー。

結局――一緒に行ったサイクリングはその一回だけだったね。
すっかり自転車を・・・自転車の方を好きになったあなたは体も丈夫になって。
隣の部屋からいなくなり、遠い世界に行ってしまった。

しかし、大きくなっても山岳は宮原さんに対して言う。勝負しようよ、と。

だってオレ、委員長にだけ勝ったことないんだ
あの日の委員長、どんなにペダルふんでも追いつかなかった。超速かった。たぶん世界一。

子供の、初心者の視点から見るとそう感じられても無理はないんでしょうな。
でも、だからこそ、勝負はせずに思い出のままにとっておくのもいいんじゃないでしょうか。
思い出の中の委員長は常に山岳の前を走っている。
ふむ、こう書くと何となく美しく思えなくもないですな。

ねェ、さんがく。もし勝負したら、私2秒で置いていかれるわよ。
ねェ、わかってる?私のこと見てるようで全然見てないんだから。そんなに遠くに行っちゃって。
オニギリだって渡せないくらい遠くに行っちゃって。だけどちゃんと届いてるよ。
あなたが言ってた、生きてるって感じ。
だからさんがく。私も届けるわメッセージ。

勝ってさんがく!!負けたらおこるから!!

身を乗り出し、声援を送る宮原さん。
必死の形相だった山岳の目や耳に届いたのだろうか。いや、届いた。
一瞬笑顔を浮かべ、そのまま通り過ぎていく山岳でありました。おやおや、いい感じじゃないですか。

一方、その山岳を追う坂道。
坂道の母は、目の前を息子が凄い速度で通り過ぎようとしているのを目撃する。

さかみち?同姓同名じゃないわ。何でそこにいるの?あなた何やってるの?
けれど、一生懸命やっているのなら、がんばりなさい坂道!!

はい!!

よ・・・ようやく母がレースをやっていることを認識してくれたぞ!!
いや、まだ認識はしていないのか。分からないけどとにかく頑張れとしか言ってないや。
まあでも、今度はちゃんと分かってもらえるように説明できるんじゃないかなぁ。たぶん。

母の声援を受け、坂道がダンシングを開始する。
イベントはこれで出尽くした感はありますが、この先の展開はどうなるのか。
まだゴールで待つ仲間たちの声援を届けるパートが待っているか。
そういう名前のある仲間の数では、坂道の方が山岳をかなり上回っている。
ここにきて、山岳が箱学では余り信用されていないというのがマイナス要素となるわけだ。逆転の目はそこになるか?

しかし、山岳は早いうちに自転車に目覚めていてよかったですね。
痛みを自覚することで生きていることを感じる。分かる理論だ。
これが行き過ぎるとギャンブル狂になったりしてエクストリームなことになったりする。
または格闘技なんかに目覚めちゃってたら大変なことになっていただろう。
わざわざ攻撃を受けながら戦うような選手になっていたかもしれない。プロレスラーには向いてるか?
子供の頃の出会いってのは大事なんだなと思える話でありました。

・侵略!イカ娘
鮎美ちゃんも色々と極端なキャラですよね。面白い。

そうか、劣等感が恥ずかしがりの原因となっているのですか。
とはいえ、栄子の言うように、可愛い上にそんな立派な物持って自信がないとは言わせない
いや、本当に立派な物をお持ちでございますな。

アイドル仕様の鮎美ちゃんはかなり可愛い。髪形が好みな感じになって嬉しい。

アガリ症の克服のため、観客はイモ畑と考えるとかいう手法がある。
なるほど、アイドルに群がる男どもは豚野郎かと言われれば、その通りと言えなくもないですしな。
イメージとしてはピッタリな感じである。
罵られても嬉しそうにする連中は見事なブタさんっぷりで素晴らしいですね。

・囚人リク
ボスであるレノマさんを庇い、口を割らない森田。
その森田の前に、現在のお頭である高木さんが訪れる。
どうやら森田を救うために自白するよう説得に来たようだ。
森田は高木さんのことも信頼しているだろうけど、聞き入れそうにはないですなぁ。

拷問を受けて傷だらけの森田。
水分が足りないのか、唇はカサカサにひび割れている。
流れ出た鼻血を舐めとり飲み込む画がなんとも生々しい。

そこまでして・・・なぜ庇う!!

森田の説得はできなかった高木さん。
どうにかしてあいつの証拠を掴み、お前をここから出してやるからなと誓いを新たにするのでした。

さて、リクとレノマさんがまた揉めています。
内容はスコップの件について。高木さんに言われたことが効いているみたいですなぁ。
名乗り出ないと炊場の奴らに連帯責任で迷惑をかけてしまう。リクとしては憂慮したい事態だ。
だが、炊場というのは特別な仕事である。
連帯責任で多数に影響を及ぼすと、刑務所自体が回らなくなる可能性がある。
だからレノマさんも大した罰は受けないよとタカをくくっている様子。しかし――

レノマさんを尋ねる高木さん。
その高木さんにより、森田が特別懲罰房に落ちたことが知らされる。
そして地獄の拷問にも一切口を割らないことを告げられる。

お前は、森田が体を張るに値する男なのか

怒りを必死でこらえている様子の高木さん。
森田のことは部下としてよく知っているが、レノマさんのことはよく知らないんですものねぇ。
しかし、森田はレノマさんに心酔している様子。
そう、あれはまだレノマさんがスラムでギャングをやっていた頃のこと。

俺ぁあん時、マジしびれたっすよ。
まだ小さなチームだった俺たちの「ダブルドラゴンクロス」が、
スラムNo.2のギャング団「Tears of GOD」をぶっ潰したあの日のあの瞬間・・・
ダブルドラゴンクロス以外のスラムの奴らは絶対に不可能だって思ってたことを・・・
俺がなんべん生まれ変わっても・・・自分じゃ絶対見れねえ景色をあなたは見せてくれる
だから・・・ボスはムダ足踏んでちゃいけねえんっす・・・
こんなところは俺にまかしてください。今度はまた刑務所相手に脱獄っていう大勝負を挑んでるんですから。

10歳にも満たない少年が巨大なギャング団を潰した。
そりゃあ、憧れもしますわな。ついていきたいと思わせますわ。
森田の背景も含め、憧れる要素はかなり多かったということですね。
なので、森田は高木さんを通じ、レノマさんに伝言を渡す。

「また夢をみさせてください」「ボスは俺のヒーローだから」

命懸けで憧れのボスを庇おうとする森田。
高木さんはそんな森田を救いたい。だが、その命懸けの行動も汲み取りたい。高木さんの思いは複雑だ。
なので、後はレノマさんに任せることにしました。
自白するか、森田を見捨てるか。そのどちらかの選択を。

苦渋に顔をしかめさせるレノマさん。
その結論は・・・森田の思いを汲み、見捨てる決断を下すこと。
リクには看守を買収して切り抜けたと説明する。
だが説明している間も、鉄格子を握った手には力が入り、辛そうな様子が見て取れる。ボス・・・

翌朝。
仕事中に高木さん。レノマさんたちの方を見ているが何も言ってこない。
その様子を見て、これでみんなに迷惑かけずにすみそうだと安心するリク。
それはよかったが、決断を下したレノマさんにもまだ後悔の色が見えていたりするのが気になります。

さらに1日が経過。
高木さんはこちらを見ている。複雑そうな心境で見ている。
見られているレノマさん。リクにはほっとけという。
が、これは自分自身に言い聞かせている言葉でもある。ほっとけ・・・ほっとくんだよ・・・

しかし、そう考えれば考えるほど、昔のことってのは鮮明に思い起こされてしまうものでして。結局――

やったのは俺だ。森田を解放しろ

手下を見捨ててまで夢を追うのがボスならよ、俺はボスじゃなくていい

やはりというか何というか。
口では非情なことを言っている人ですが、やっぱりなレノマさんでありました。
まあ、こういう人だからこそ今でも多くの部下に慕われているんでしょうしね。

森田を解放するために自白したレノマさん。
果たしてどのような目にあってしまうのか。
特別懲罰房は初めてではないとはいえ、何回も入りたいわけではない。当たり前だ。
それでも、己の矜持を曲げることが出来ないレノマさん。
脱獄をしようという人間とは思えない甘さではある。が、それもまた魅力であるんですな。
この甘さを持ちつつ、見事に脱獄を果たしていただきたいものであります。

しかし、突然レノマさんが自白しだしたもんだからリクは相当驚いたでしょうな。
聞かされていたことと全然違うじゃねぇか!!って話だ。
まあ、リクは人がいいから納得もしてくれるでしょうが・・・
結局お前も非情にはなりきれないんだな、ぐらいは言ってもいいかもしれない。

・空が灰色だから
校舎裏でカワイコちゃんがイジメられている。
内股で泣き出しそうなこの子の名前は菜野くん。男の子でございます。男の子です。
男の子なんですよね。かわいいんだけどなー男のクセに!!

てな風に複数人で菜野くんをイジメている男たち。
そこにヨダレを噴出しながら現れたのは、菜野くんのクラスメイトである甲賀くん。
ケンカで自宅謹慎を言いつけられたりするほどの乱暴者らしい。

もういこうぜ!あいつは本物だ。手、出してくる奴だぞ!

逃げ出すイジメっ子たち。しかしその理由はどうなんだろうか。
自分たちは手を出さずにイジメる人間だぜと言いたいのだろうか。陰湿じゃのう。

助けられてドキドキしながら涙目でお礼を言う菜野くん。
しかし、これで助かったというわけではありませんでした。
何故か甲賀くんが持ち歩いていたメイド服を着せられる菜野くん。メイッドー!

お前は今日からオレにイジメられるんだよバーカ!似合ってるじゃねーか、男のくせによお。
この写真バラまかれたくなかったら明日も放課後ここに来いよ。イジめてやる!

というわけで、この日から菜野くんは放課後、甲賀くんの呼び出しを受けるようになったのでした。

今日は婦警さんだ!

フッケーと取り出したのは婦警さんの衣装。
また菜野くんに女装をさせようという話ですな。
ふうむ。婦警のポーズを取る菜野くんはやたらと可愛いというかなんというか。可愛い。

ふははは。やっぱ弱いものイジメ最高だな!完全にイジメてるぜ!

笑いながら着替えた菜野くんの姿を写真に収める。楽しそうですね甲賀くん。
菜野くんは、もう帰らせてよ・・・と泣きそうになっておりますが。

僕、こんなだから昔からイジワルされやすかったけど、
あんなにかっこよく男の人に助けてもらえたの初めてだったから嬉しかったのに、ひどいよ。

不平を述べる菜野くんに対し、言いたいことがあるんなら、はっきり言ってみろと言う甲賀くん。

この行動はオレにとって楽しいものだ。何ひとつ不快のないな。だからやめるわけねえ。
やめさせたかったらこの行動をとると、オレに不利益を感じる言動をしてみることだな。できるんならな。

あっ。女装させるのが楽しいって意味じゃねえからな!いじめるのが楽しいってことだ!

やけに強調する甲賀くん。女装させる趣味もないのに、制服を持ち歩いたりするものかね?
彼女がいるのなら、彼女に着せるために持ち歩くのもあるかもしれないが。
菜野くんも、せっかく素敵な衣装なのに。彼女に着せればいいのにと言う。

はっはあああああ?そっそんなことねーよ!こんなクソコスなんてお前にはお似合いなんだよ!
女がいてもこんなもん着せるかアホが!!

やけに動揺してますね甲賀くん。まあ、落ち着け。

翌日。
今度はバニーの衣装を持ってきたという甲賀くん。
これで女装させるのが好きじゃないと言ったって無理があるってもんでしょ?
よく見たら首からやけにごっついカメラを下げて歩いてるし。
最初はケータイのカメラだったのに、やけに気合が入っていってるじゃあないですか。

放課後を楽しみにしている甲賀くん。
菜野くんが先日のイジメっ子たちに囲まれているのに気付く。
どうやらイジメっ子にも放課後呼ばれていたようだが、先約があるということで甲賀くんの方に来ていたらしい。
そんな話はさておき、囲んでいるイジメっ子のコメカミに膝蹴りをかます甲賀くん。
先日は投げたクツをぶつけられる程度で済んだが、今度は同じ箇所に膝だ!!これはキツイ。

甲賀「てめえら何勝手にオレの菜野に手出してんだよ、ドサンピン共があ!!」
菜野「えっオレの?」
甲賀「オレのツレの!わかるだろだいたい!」

いやあ、そういうニュアンスで言っているような感じでもなかった気がしますなぁ。
これはやはりそういう話なんでしょうか。不謹慎なそれなんでしょうか?

放課後。
イジワルばかりしてるのに友達だったんだ、と早速菜野くんのツッコミ。
それに対し、言葉のアヤだろと誤魔化す甲賀くん。あらあら。
それはいいから、今日のコスに着替えて来いよとバニー衣装を取り出そうとする甲賀くん。しかし――

僕もう嫌だよこんなの。毎日毎日遅くまで。
甲賀くんは僕を助けてくれたりなんか他の人とは違う接し方してくれるだなんて思ってたのに。
やっぱりイジワルなクラスメイトと変わらない人だったんだね。もうそんなの嫌だ!

泣きそうな顔でそう述べる菜野くん。
その表情を見て甲賀くんも大人しい感じになり、すまんと謝罪してくる。

・・・オレ、本当はイジメとかのつもりじゃなかったんだ。
イジメなんて最悪だと思ってる。説得力ねえけど。
オレもあいつらと一緒に思われてたんだな。そりゃ嫌だわな。すまなかった。
言いたいことをハッキリ言えなかったのはオレの方だ。

実は用意してる衣装、オレの自作なんだ

これまでのメイドや婦警さんといった衣装は全て甲賀くんの自作だったというのか!?凄いな。オイ。
どうやら甲賀くん、子供の頃から着せ替え人形が好きだったらしい。
けど、それがバレるのは恥ずかしいから表では男らしくケンカばかりしてたそうな。
中学生になったら自分でも洋服を作るようになった。
しかし自分で着るワケにもいかないし女友達もいない。
そんな矢先、菜野くんをみつけてこの機会をずっと伺っていたそうな。

お前とずっと友達になりたかったんだ
オレの作った服をかわいく着てくれるだろうなって。

ということだ。ケジメをつけてくれ!菜野!
何でもする!根性の汚いオレを許してくれ!!

ハッキリとした謝罪をしてみせる甲賀くんに菜野くんは笑顔を見せる。
じゃあ、これで痛みわけでしょ。とある提案を行う。それは――

いや、これはない!

揃ってバニーの衣装に着替える男2人。こ、これはない!!
でもまあ、痛みわけな感じがしないでもないけれどもさ。
ん、でも菜野くんは全然嫌がって着ている様子もないんじゃないですかね?むしろ嬉しそうだ。

着るのは甲賀くんが楽しそうにしてくれるし、もう慣れたよ。
嫌なのは、だって甲賀くんなかなか帰してくれないから門限過ぎちゃって親に怒られるんだもん。

なんだよその理由!かわいいなお前!!

てな感じで、2人とも同じ衣装を着た仲で本当の友達になれたわけでございますね。よかったよかった。

男の子2人で話を展開させるのは今までになかったパターンである。
が、菜野くんはしぐさとか言葉遣いが普通に可愛いからなぁ。何の問題もないのであった。

言いたいことはハッキリ言えるようにしておくといいんじゃないかというお話でした。そういう話なんだっけか?
まあ、不謹慎な話にはいくらでも持っていけそうな気はする話ですが――
不謹慎なそれは各自の想像に任せるということでいいんじゃないでしょうか。おぉ不謹慎不謹慎。

さて、次号から空灰はしばらく休載。52号からの再開となります。
その代わり、次号から別冊で連載中のブラックギャラクシー6が4週連続の出張掲載!
さらに次号は特報もあるという。
特報・・・い、一体なんだというのだろうか!?
と思いきや、巻末の作者あとがきで短編集の作業に入ると喋ってしまっているという。アレー?

だが特報が短編集のこととは限らない。いや、これはこれで嬉しいんですけどね。
それ以外の特報があったならそれはそれで面白い気がしますですし。
でもその内容にもよったりするので喜ぶ準備をしていいのかどうなのかに悩む。灰色ですなぁ。むふう。

・バチバチBURST
僕ならソレに鉄板入れちゃうかもな〜〜〜

ブタフグの悪魔の囁きに耳を貸す田上さん。

しかたねぇ・・・勝つためだ・・・
しかたねぇ・・・勝つためだ・・・
しかたねぇ・・・勝つためだ・・・
しかたねぇ・・・しかたねぇ・・・

それは、愛しき勝利のため
それは、憎き敗北のため

確かに、勝ったやつがえらいんだよとは言われてきていた。
だからといって、手段を選ばずに勝ったやつが果たしてえらいと言えるのだろうか。
しかし、どのような理由をつけようと黒星は黒星でしかない。
それを避けるためにはどんな手段も使う。勝負の世界とはそれだから非情と言える。しかし、これは・・・

苦悩しながら道を踏み外そうとする田上さん。
それに対し、鯉太郎はまっすぐ挑みかかろうとしている。
今場所は部屋がゴタゴタしていたからいまいち調整できていない。そのため直前まで白水さん相手に汗を流す。

鯉太郎は調整できなかったのは自分が未熟だからだという。大人な意見ですなぁ。
それを聞いて大吉、僕のせいじゃないのかと安心する。空気を読み取れ!まだまだ子供だな。

本日の相手は同期の田上さんということもあり、調整に余念のない鯉太郎。
白水さんも一度、まだ髷の結えていないビッグヘッド時代の田上さんと当たっている。
正統派の上手い相撲を取る奴だったという感想。いい印象ですなぁ。
でもその印象を覆すことになる場所となりそうだ。

東で空流部屋が調整を行っているころ、西の虎城部屋の連中はというと・・・ギスギスしていた。
悪堕ちさせてきた相手である王虎に話しかけられる田上さん。
やはりまだまだ覚悟は決まっていないようで、その表情に精彩の色はない。

壊せ・・・そこまでしたら後はねぇぞ・・・どーせやるならところんやれ。
己の存在を肯定してこい・・・

追い討ちをかけるように呟きかける王虎。うーむ、悪いやつだ。
というか、王虎は一体どういう結末を望んでいるのだろうか?
てっきり鯉太郎は自分の手で叩かないと気がすまない人間だと思っていたのだが・・・
ただ潰すだけではあきたらず、徹底的に追い込んでから潰してやるとか考えているのだろうか?
それとも、鯉太郎のことを逆に信じているという話だったりするのだろうか?
それともそれとも、鯉太郎よりも田上さんを育てるほうが大事と思っているとか・・・それはさすがにないか・・・?

わかってんだよ、そんなことは!!

声を荒げる田上さん。
そう、わかってる・・・もう・・・後戻りはできねぇ・・・
ここまでやったんだ・・・ここまでやってしまったんだ・・・
勝つために・・・鮫島に、俺を刻む・・・

暗い表情のまま土俵に上がる田上さん。
同期の面々は皆この取組を注目している。さすがに皆同期のことは気になるか。
あ、蒼希狼の姿だけは見えないが・・・まあ、アイツは前から同期の取組でも姿を見せてなかったしなぁ。

まずは立ち合いだ・・・呼吸を合わせて先にブチカマす。
集中だ。流れを掴んで一気に・・・・・・

右に寄ってる・・・!?

立ち合いの線の右の方に寄って腰をおろす田上さん。
何だ?と思ったら今度は左に寄っていった。
どういう考えか?と思ったら、単に動揺を誘い集中を乱すのが目的だったらしい。
さすがにそんなセコイ手は通じませんわな。技巧といえなくはないけど、妙にセコイ。

この土壇場の場面に来ても、最後まで迷いを見せる田上さん。
やるしかない。それは分かっている。覚悟は決めた。迷うな。

やれる・・・やれるやれる。やれ・・・やれる・・・のか・・・俺に・・・?

うわああああ!!

迷いを見せた。と思ったら次の瞬間には突っ込んでいた!!
これは読んでいる方もビックリな流れである。何!?いきなりだと!?
読者の読み方と呼吸を合わせていた鯉太郎も不意を突かれたに違いあるまい。
いや、こっちの呼吸に合わせてたわけじゃないのは知ってますが。

ともかく、手つき不十分の状態で強烈な突きをもらってしまった鯉太郎。
土俵の上に上半身を横たえるような格好となっているが・・・大丈夫か?これ・・・?

吹っ切れた様子の田上さん。これが最後の一線であったのか。
もう汗もかいてないし、完全に闇に染まったという感じの顔になっている。
まあ、苦しみながら悪いことをするよりは、こっちの表情の方が多少マシかもしれませんがね。

さて、不意打ちが決まってしまったわけですが、果たしてどうなるのか。
というか、本当に田上さんは鉄板を仕込んでしまっているのだろうか?
少なくとも自分でここまでやってしまったんだとか言っているからには仕込んでそうな気はするが・・・
やってしまったというのが全く別の話だったりする可能性もなくはないですけどね。
取組前に虎城親方に、負けたら辞めてやるぜと言い捨ててきたとかあるかもしれませんし。
まあ、そうでなくても田上さんの今後は気になるのですよね。
ここで鯉太郎に勝っても負けても明るい未来があまり見えない。
どうにか逆転の目はないものか・・・
頭を打ちつけて休場するが、一場所分くらいの記憶が吹っ飛ぶとかそういう展開ならどうだろうか。
引退しようとするところを猛虎さんと竹虎さんで説得して食い止めるとか。
そんな感じで元の気のいい田上さんに戻ってくれると嬉しいのだが・・・難しい話でしょうなぁ。

・毎度!浦安鉄筋家族
効果を試したいからってわざわざ床をビショ濡れにする順子さん。律儀というかなんというか。

床に零した水を吸い上げるのには確かに有効だが、怖すぎるタオルだなぁ。
うっかり置いといたら水分座れて干からびてシャオリー使えるようになっちゃうわけでしょ!?
それはそれで達人になれるということなのか・・・?

・名探偵マーニー
マーニーの学校の廊下を不気味な怪物が闊歩する。これは一体・・・?

図書室にてマーニーとお話しているのは、前花さん。
前に幽霊の話に食いついてきたあの黒髪メガネの少女である。
幽霊が見えるなどと口走ってたりすることもあるらしく、非常にオカルトマニアの臭いがしますね。

その前花さん。
昨日図書室で寝ちゃって、急いで教室に荷物を取りに行ったんだけど、その時。
教壇から頭だけ出してコッチをジッと見てるまっ赤な目が見えたそうな。ハハァ。それで怪物と?

前花さんはこの怪物の件については単に世間話の一環として話しているに過ぎない。
別に今の時点でマーニーに調査を依頼したいとかいう話ではないようだ。

どうやら前花さんはクラスでも微妙に浮いた感じの子らしい。
読んでる本を見たら殺人百科とかだし、怖い感じがするとゆりかちゃんにも言われている。
ふうむ。それは確かに少し怖いと思われても仕方がないかもしれませんなぁ・・・
まあ、マーニーは偏った目で人を見るのはよくないと考えているみたいですけどね。
そういう考えがあるからこそ、偏見にとらわれずに真実を見抜くことができるのですかねぇ。

下校時間。ゆりかちゃんは外から二階の調理実習室に怪しげなものがいたことを目撃する。
まっ赤な目がコッチを見ていたという。それは先ほどの前花さんの話に出た怪物の特徴・・・?

ゆりかちゃんはマーニーに調査を依頼しようとする。
が、別に困りごとでもない内容だし、ロハでやってあげる必要は感じない。ので日当5千円は普通に請求します。
そもそもゆりかちゃん、前のも払ってないですしね。

調査に関しての話は流れた。が、ゆりかちゃんは止まらない。口の軽い子である。
学校中はその怪物の噂で持ちきりだ。口頭だけではなく、今の時代はネットがある。
掲示板を利用してその噂は学校の中だけではおさまらず、マスコミの目にも留まることとなった。

というわけで、TV局が取材にやってきました。
ニュースキャスターの野宮真理さん。どうやら怪物の件をニュースで流すつもりらしい。
なんだか大事になってきましたねぇ。
てなわけで、目撃者の一人としてインタビューを受けるゆりかちゃん。
口の軽いゆりかちゃんが、この学校には有能な探偵がいるんですよとか言い出したからさあ大変。

ゆりか「マーニーって言ってえ。今、怪物のナゾを追っています!!」
マーニー「フザケンナテメー!!

おぉっと!マーニーが声を荒げて憤慨している!!これは珍しい!!面白い。
このコメントを頂いた野宮さん。
女子高生探偵登場!我々ニュース48はその挑戦を受けましょうと囃し立てる。

マーニーにおまかせって・・・言うかバカ!!
なに規定事項で進めてんだ!学校はなにしてる!!

何してるんでしょうね。周りは周りで盛り上がっちゃってるみたいですし、やるしかないんじゃないですかねぇ。
先生やクラスの子らも頑張れとか言っちゃってるし。お金は出るのコレ?
しかし、結構冷静な部分が見られるマーニーだったが、ちゃんと憤慨したりすることもあって安心しました。
なんだか新たな魅力を見つけた気分である。

TV局の面々は生徒の目撃情報を集めている。
それによれば怪物は犬くらいの大きさで目が赤くて人がいない場所に現れる。
さらに口を開ければ長い牙が見え、襲われるんじゃないかと怖かったそうな。

インタビューだけではなく、掲示板には次々と目撃証言があがってくる。
目撃証言だけではなく、妖怪や霊のたぐいじゃないか?なんて発言までとびかっている。
学校の前は実験用の施設だった。などと眉唾な話まで出てきているし、どこまで話は広がるのか・・・

ネットの中だけではなく、そこで出た情報をまとめあげニュースとしてTVで流れてしまう。
凶悪な怪物のイメージ図が放映され、外来種の変異。未知のウイルスを保持している可能性があるとか言われる。
そんな風に報道されたら、怖がって学校に行けなくなる子が出てきちゃうんじゃないだろうか?
実際、セレブの白鳥先輩も学校を休むことになってしまったみたいですし。
今更ながらに変にあおってパニックにならなきゃいいけどと心配しだす生徒たち。

もう遅い。これがパニックだよ

全くその通りですな。
無責任に噂が広がれば、こうなることは目に見えていたはずである。
学校の隠蔽体質が問われる昨今ですが、TVに介入させるとこういう被害も出てくるんですなぁ。

というわけで、パニックを沈めるためにマーニー調査開始。
目撃情報は多数あるが、眉唾なものがかなり多い。
なので、発端である前花さんやゆりかちゃんの情報を元に動くことにする。
この二人だけはなにかを見た。それは間違いないわけだから。

そして、見事に怪物を捕獲するマーニー。何!?正体を掴むどころか捕獲しただと!?
その正体を明かす前に、前花さんはこう証言する。怪物というのはウソなんです、と。
ウソ・・・?
しかし、目撃者はいる。全くのウソということではないのでは・・・?
と考えたところ、マーニーは言う。怪物ではないけど、ソレはいました。と。

介癬皮膚病のタヌキです

これタヌキだったのか!?
皮膚病ゆえか痩せ細ってしまい、タヌキとは見えない容貌になっているんですな。
目が赤いのもタヌキゆえということか。

前花さんは初めに見た時ある程度様態に気付いていた。
しかし、話をする時や掲示板に書き込む際に話を"盛った"のである。その話が"盛り上がる"ようにと・・・
ゆりかちゃんが見たのもコレ。調理実習室に巣を作っていたのだ。
ゆりかちゃんはネットで同体験者を見つけて自信を持っちゃったんだ。それ自体がウソだっていうのに。

皆が話を「盛り上げよう」「面白くしよう」「楽しくしよう」とした結果パニックまで起きたわけですが、
でも本当はなにもないんですよ。

面白おかしくしようとして話を盛る。
誰しもが多かれ少なかれ経験のある話ではないでしょうか。
それが今回はパニックにまで発展してしまったというわけですな。
発端は前花さんだったのかもしれないが、前花さんは前花さんで気を利かせた話題のつもりだったわけだ。
クラスで浮いた感じになっているし、話題の提供をしてみたかったのかもしれませんなぁ・・・

マーニーが真相を解明したことで学校のパニックはどうにか収まった様子。
しかし、TVは相変わらず怪物の件については盛り上げていこうという話になった様子。
真実を流すよりも、茶の間の目を引くのが重要って話ですな。この盛り上手が!!

盛りはほどほどに、というお話でした。
まあ、気持ちはわからなくはないんですけどね。
感想を書くときだって、そこまでは思ってなくても多少大袈裟に情緒溢れる感じに書くことはあります。
でもまあ、こっちは真実を伝えようとしてるとかそういうわけじゃないですからして・・・
多少の誇張表現は許してもらえるんじゃないかなとか思ったり。
そういう意味では感想の文章に関しては盛り上手というのは誉め言葉なのかもしれませんな。
文章量だけではなく、内容についても盛っていきたいものである。

・パンダのこ
ウェイウェイのコーナーが復活した!!
これは嬉しい。地味に嬉しい。
しかし、ウェイウェイは乃仔ちゃんが上野に毎日通っていたことを知っているのか?
もしやリニューアル前からのキャラとして登場という流れなのだろうか。

色々と初めてで戸惑いを見せる乃仔ちゃん。
まあ、パンダ飼うなんてそうそうないことでしょうしねぇ。
ってDVDレンタルも初めてなのかい!!

入れ物がないと危ないなとはリニューアル前から思っていました。
一緒に寝て、寝返りうったら潰れちゃうんじゃないかと。

生後4か月は自分で排泄ができないとのことだが、夏休みって長くても2か月弱ですよね?
夏休み明けたらどうするのか気になるところである。

・ドカベン ドリームトーナメント編
でかい背中に10000の番号が映える虹男
七夕竹之丞の登場にレフトスタンドのドルフィンズファンが沸き返る。
山田たちは七夕のことを知っているのだろうか?なんとなく知ってそうな雰囲気ですな。

注目の対決。
1球目は内角へのストレート。
外角にヤマを張っていたため身を乗り出していた七夕はこれに当たってしまう。
ストライクの球に当たったらタンカで運ばれてもストライクだ。
というわけで、1球目は七夕の辺り損って話でございました。
まあ、当人が言っている通り痛くも痒くもなさそうだが。

しかし、七夕は荒々しいキャラだな。岩鬼と張り合ってる。
高校時代のドカベンにはこういうキャラが多くいましたなぁ。

2球目は内角からのカーブ。
七夕は2球目も外角狙いで踏み込んでいた。
ので、この球を強引に打ちに行っても根元で詰まるはず。
その通り、バットは折れてどん詰まりのフライになった。
が、パワーで岩鬼の頭上を越えるところまで持っていく七夕。結果はレフト前のツーベースでございます。
七夕は足も速いって辺りがいかにもドルフィンズ選手らしいですね。

さて、一番のジンクス。当然送りバントの構え。
と思いきや、ここで鳩がやってくる。しかも今回は前と違ってカラスがいない。
打てばヒットのジンクスであるが、サインはバント。果たしてどうするのか・・・?

スターズの野手はバントを警戒したシフトを取る。
が、ジンクス。バントの構えからヒッティングに移り、センター前ヒットを叩きだす。
この結果、俊足の七夕は一気にホームへ。
えらく走っているけど、七夕は体力もありそうだから次の回での投球に影響はなさそうですね。

ジンクスはバントではなかったのか?
と思ったが、どうやらちゃんと監督と相談してサインを変えてもらっていたらしい。
なるほど。サイン無視ではないので問題ないって話なんですな。
フォアマンも事前に相談しておけばよかったわけだ。

ジンクス発動で1点を許し、さらにクリーンナップが待ち受ける。
これは里中交代か?しかし、里中が代わっても抑えられる感じがしなくて困る。
まだジャンボが事前に聞かされたジンクスが発動していないですしねぇ。どうなるのやら。

今回のキャラクターファイルは丘知将
あまり知将っぽい感じのキャラクターではありませんな。
前回の唐部と同じく野球狂の詩で登場し、TO砲の一人として活躍したキャラだ。
左右の目を別々に動かすという特技はこの試合で発揮されるのか。気になるところです。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
ビンディちゃんに投げ飛ばされて気を失っていたリッキー。
気付けば既に日が落ちている時間でございます。
廊下で気絶していたのによく無事だったなリッキー。運のいい奴。
一室ではゾンビと化したシスターに襲われる生徒とかもいたりするのに。

廊下で気絶してるリッキーは無事で、部屋で寝ていた生徒が襲われる
この不思議な現象は一体どうして起こりえたのか!?
窓から室内に入ったわけでもなさそうだし、なかなかに謎である。
気絶してたから生体反応が微弱で気付かれなかったとかそういうことなのだろうか?

生徒を襲っていたシスター服のゾンビを銃で始末するリッキー。
しかし、外では悲鳴が多重に木霊している。まさかコレは・・・まさか・・・!!

外に出てみれば、そこはまさしく惨憺たる有様。
ゾンビと化した生徒が複数うろつき回り、それらに追われ逃げ惑う一般生徒の姿がある。

早く対処しなければ被害は拡大する!!ラクーンシティの再来だ!!

まさしくこの現状はラクーンシティの再来と言える。
果たしてこの地獄をどれだけの人間が生き残ることができるのか。

恋人がゾンビと化していた少年は喰らいつかれながらも共に高所から身を投げて果てた。
ゾンビに追われ逃げ惑う少女たち。
その1人は、もう1人の少女をオトリにして助かろうとする。
が、それもほぼ意味はなく、2人とも餌食となってしまった。切ない話であるなぁ。

そんな中、マルハワ学園高等部2年の教室の1つにスポットが当たる。
同じ部の先輩である女生徒のゾンビに襲われている太目の男子、ヤン・タイミン
あわや食われるというところで、バットを用いてゾンビを撃退してくれる少女が現れた。
少女の名はグエン・ティ・クワン。2人は子供の頃からの知り合いらしい。

どうにか窮地を切り抜けたクワンちゃんとタイミン。
これがビンディちゃんが言っていたバイオテロであると悟る。
とはいえ、自分たちだけではどうにもならない。
ので、先生やマザーの指示を仰ぐために職員室を目指すこととなりました。

クワンちゃんたち2人と、グラシアたち。そしてリッキー。
クリスたちが到着するまでに戦えそうなのはこの3勢力ぐらいである。
果たして爆発的に増加したゾンビの群れを対処することができるのだろうか?

今回のゾンビは咬まれても感染はしない。ので、ゾンビにやられて増えるってことはないはず。
だけど、ナナンが存在している以上、最初の広場以外でもゾンビを増やしている可能性はある。
結局、生徒が死に絶えるか、ナナンを仕留めるかしないとゾンビの増加は止まらないわけだ。厄介な。

いかにもバイオハザードらしくなってきました。
というところですが、次号は休載!次々号から連載再開となります!!

・弱肉強食 ガチ恋バトル
新人まんが賞受賞者の竹野嘉恵先生が本誌初デビュー!!
青春ドキドキ短期集中新連載の開始であります。

ここは本年度開校したばかりの私立真之愛高等学園
無事高校生になれたオレ、二宮悟のでっかい目標は、彼女を手に入れるコト!!!

そいつはでかい目標でございますね。
場合によっては人生の目標と言えなくもない。
しかし、高校生になったばかりでもう告白であるか。アグレッシブな。

そのアグレッシブさが功を奏したのか、告白はいい感じ。イケる!
大好きと言えば相手も大好きと返してくれる。ほう!
しかし、つき合うとかはまだ自分の気持ちがわかんないとも言われる。え?どういう話?

というわけで、かわされ逃げられる二宮くんでありました。
祝う準備をしていた友達たちもがっくりの結果である。
というか、告白成功した時に出てこられても困る気がしますが。

さぁ。ではその恋の真理。紐解いていきましょうか

てな感じで、ガチ恋バトルの開始です。
"恋"はジャングルだ!サバイバルだ!!生き方を学べ!!

1−3で予鈴が鳴り響く頃にはクラス中に二宮くんがフラれたことは知れ渡っている。
なんとも情報の早いクラスですな。
ここで一気にクラスメイトの紹介が行われます。
大場都(通称・みゃーこ)
伊藤勝矢(通称・かっつん)
桜野雪(通称・ユキちゃん)
華条院彩(通称・アヤさん)
松本涼太(通称・リョータ)

かっつんとリョータの男子2人は二宮くんの告白に立ち会っていた。影で。
かっつんは素直に祝おうと思っていたようだが、リョータは上手くいったなら闇に葬ろうとしていたという。
なんとも歪んだメガネでありますな!!
しかし、メガネらしくマニュアル人間でもありますな。恋愛もマニュアル頼りか。

かっつんはOGKAの発作持ち。
OGKA――女限定極度のアガリ症の略。怖気えづいているわけじゃないぞ!!
まあ、でもこのアガリ症。二宮くんが言うように結構いたりするものなのですよ。
別に大して意識してるってわけでもないのに、まともに話せなくなっちゃったりとかね。
かっつんのこの症状は派手すぎるけども。
部活かけもちスポーツマンのかっつんは普通に免疫がなさそうだな。

というわけでこの男子3人が1−3のモテないトリオでございます。えらい言われ方だ。
アヤさんは二宮くんにさっさと次に行けよと示す。
が、スパッとフッてもらえたわけでもないので若干期待が残ってしまっている状況。悩ましい。

それこそ敵の術中にハマっている証ですよ二宮くん!

そう言いながら教室に入ってきたのはメガネの女性。
この学園の学園長、真之愛子先生でございます。

ムチムチな先生の登場に沸き立つ二宮くん。かぶりつくなっての。
まあ、他の男子もかなり魅惑されているようですが。

学園長自ら一体なんの授業を行うのか?
それはこの高校の教育理念である、この資本主義競争社会で勝者となる人材育成!!
なるほど。学校の特色を生かした特別授業って奴ですな。
高校の内からそういう社会勉強をしておくのも悪くは無い。

そこで私が生み出した我が校オリジナル必須学問こそ――
生命誕生の瞬間から背負わされた生存競争。オスとメスの存在する所、超資本主義は絶対不可欠真理!
――そう・・・"恋"という名の弱肉強食の戦場で勝者となるための授業!!恋問答!!!

恋・問・答!!チョークでどうやってそんなフォントの文字を描いたかはあえて問うまい。
とにもかくにも凄い響きの言葉である。
この恋問答を学べば、恋愛の勝ち組になれる。そういう授業なわけであるな!!
うーむ。地味に重要な授業かもしれない。既に恋人持ちの子らには関係なさそうだがな。

ちなみに二宮くんは入学から1か月ですでに16人にフラれているらしい。
そうか、入学から1か月は経過しているんですな。
しかし、その間に16人って・・・2日に1人のペースだぞ。

恋問答は禅問答からいただいたものである。
ようするに、問いと問いを繰り返し、恋の真理を悟りましょうという意味です。
その上で最も肝心なのは、いかなる戦においてもまず敵を知るということ!
そのためにまず覚えていただきたい基本。恋問答上、人類は総じてこの三種類に分類される。
・男は総じてオスライオン
・甘えん坊の姫ちゃまうさぎ
・女王な女ひょう様

女性は2パターンに分類されるが、男はライオンのみらしい。何故!?
まあ、恋愛に興味がない子はそもそも恋問答の分類から除外されてしまうのかな。

ここで男子に質問。分類されている女性のパターンのうち、うさぎと女ひょうではどちらが強いだろうか?
この問いに女ひょうの方でしょうと答える二宮くん。理由は?

だって・・・ホラ・・・うさぎって弱ぇーし・・・
オレがいなきゃさみしぐいて死んじゃうかも・・・なーんて・・・

バッカじゃねーの?

二宮くんの妄言は女子たちにバッサリ切り捨てられてしまいました。憐れな。
だが、これこそが答えである。
そう、"放っておけない"そう思わせることが出来ることこそ、うさぎが最強たる所以!!!

なるほど・・・所謂、姫ちゃん系のキャラって奴ですね。
オスライオンの"守りたい本能"を大いにかき立て、常に三歩先を読み、罠をはる。
その気の有無にかかわらず脈アリをのぞかせ、片っ端から敵を狩る大胆不敵なその戦法こそ・・・
狩り易そうに見せたモン勝ち幻魔拳!!!

くっ・・・好感度が上がったように見えたイベントも全ては計算によるものだったということなのか!?
好感度を上げて惑わしてやるぜというつもりが、跳ね返されて幻魔拳を自ら受けたような状態だと!?

ベタベタな手段であるが、心覚えのありすぎる二宮くん。素直に敗北を認めざるを得ない。
だが、これだけは言わせてもらう。
なぁーんでホレてもねぇ男にこーゆーマネすんだよ、お前らは!!?
その気もねぇのにがっつり自分の庭に囲いこみやがって!!

悲痛な男子の叫び。
しかし、女子に言わせれば簡単な話し。文句あんならさっさとその庭から出ていけばいーんじゃないとのこと。
くう、なんと恋愛の立場というものを明確にするような居丈高な発現・・・!!
出て行きやすい様、フる時はキッチリとフってくれという要求も拒否される。酷い!!

このクラスの女子たちはなかなかに可愛い子が揃っている。
だからこそか、こういう賛同の仕方をされると・・・その・・・困る。
女性不審によりOGKA濃度が高まったらどうする!!

でも、女子は結構こういう、うさぎちゃん系のキャラは好きじゃないみたいですね。
自身がやるかはさておき、漫画内でそういう風にみせるキャラは叩かれる傾向にあるそうな。
そういう意味では逆に女ひょう系の方が人気は高いらしい。
まあ、女ひょうが女子に人気が高くても恋愛ごとに勝てるというわけではないですからなぁ・・・

男の好みだって千差万別。そういう媚びが好かんという人もいるでしょう。
でも、媚びなのかどうかわからない様に仕向けられるから厄介なんだろうなと思えてしまう。
罠じゃなくても勘違いしてしまうってのが男の悲しいサガである。普段から罠には注意しようぜ!

ともかく、普通に戦っているのでは攻略は不可能。
なので、それを可能とするのが恋問答。打倒うさぎを目指し、共に学んで行きましょう!てな話だ。
この宣言からも分かるとおり、愛子先生も学ぶ側の人間だったりする。
そうかー愛子先生は女ひょう側でありましたか。うさぎにとられたんだ・・・

まあ、問答によって行う授業であり、導いてくれるってわけではないようですからねぇ。
恋愛巧者の1人ぐらいはクラス内にはいるだろうし、そういう人から聞き出せれば有益にはなるか?

ちなみに自分が意中の相手にとってその他大勢であるかを見抜く方法は存在する。
まずは意中の相手をかまいにかまって散々ホメにホメちぎった後、スパッと引いても痛くもカユくもない顔をされたなら――
あなたはただのホメ要員。すなわちキープ未満であります。

なるほどなー。そりゃーわかりやすいやー。泣ける。

というわけで、始まったガチ恋バトル。
果たして恋問答により、弱肉強食のジャングルで勝ち残ることができるのか!?
学ぶ前に、女子の惨さに心が折れたりしないかが心配だったりします。
まず大前提として、OGKAの治療方法を教えてください!割と深刻な病だぜよ!!

・スポ×ちゃん!
決勝戦を前にして、何やら企んでいる様子の茜ちゃん。

私はプロなんだから・・・素人に負ける訳にはいかないのよ・・・!!

普通なら、手段を選ばず勝つために反則を用いるというような感じのセリフに思える。
でも今回はそういう話ではない。茜ちゃんはなんだかんだで真っ直ぐなんですなぁ。

準決勝で見事な、というか派手な勝利を収めたリリィ。
対戦後に紅葉ちゃんと会話。
どうやら紅葉ちゃんも体操をやっていたらしい
なるほどね。それで後転倒立なんて言葉もスムーズに出てきたわけだ。
身体能力があるが、受賞歴がないってのも、これが理由なのかな?
リリィと同じように、他で鍛えられているが、スポチャンの大会は初めてという。

ずっとジト目のような感じだった紅葉ちゃんがようやく笑ってくれました。よい笑顔だ。
そんな紅葉ちゃんにうまい棒をプレゼント。
ってどこから出しているんだリリィ!!あんな所にいつも入れてるの!?そりゃかすみんもツッコム。
胸の谷間に挟んでてよく割れたりしないものですなぁ。弾力のおかげなのか!?

それはさておいて。いよいよ決勝戦であります。
リリィは変わらずのレオタード姿。
一方の茜ちゃん。全身を怪しげなローブに身を包んでいる。何だー!?
そして、試合場に立ったところで、バサアッとローブを脱ぎ捨てる。
その下からバキューンと現れたのは・・・ゲームキャラのコスチューム!!
これはまた・・・下手な水着とかよりもよほど恥ずかしい格好ですぞ!!

この格好を見て、アヤちゃんは可愛いと感じる。
ナノちゃんはむしろカッコイイと感じている。さすがですな。
そしてかすみん。

うわうわうわうわうわ。どうしよう・・・見てる方が恥ずかしくて顔が熱い・・・
って着てる本人も顔赤い!!恥ずかしいの!?恥ずかしいんでしょ!?

盛大にまっ赤になるかすみんでありました。
この子は純情と言うかなんというか。色仕掛けに弱い子ですねぇ。

恥ずかしくない!!
何を着ても堂々としてれば見る人を魅了する!!それがプロのアイドル!!(アイドル アイドル アイドル)
勝負に勝つだけじゃダメなのよ!人の視線を集めることでも勝たなきゃ!!

見上げたプロ根性と言う奴でございますな。エコーまでかかっとる。
そしてこの狙いは的中。会場の目は釘付け。対戦相手のリリィにもカッコイイと褒められる!!
褒められて、虚をつかれたように可愛い顔してお礼を言う茜ちゃん。いい子ですなぁ。

ちなみにジオ的にはブルマじゃなく、こっちもアリだそうな。そうか・・・鼻血拭けよ。

というわけで、決勝の三本勝負開始!!
大会では決勝のみ三本勝負になるらしい。へぇ。

相変わらずフェンシングの突き技が冴える茜ちゃん。
しかしリリィは持ち前の身体能力で突きをいなしながら前に出る。
前後のフットワークを織り交ぜる茜ちゃん。しかし、準決勝で痛めた足がうずく。
足を治療するよりもコスチュームチェンジに時間をかけたのが仇となったか!!

だが、それでも痛みをこらえて茜ちゃんは飛ぶ。
跳躍しながらの突き。
リリィはこれを交わす。が、手首を返して横から切りつけるように面を取ってくる茜ちゃん。
微妙な判定ではあったが、1本目を選手しました。

土方兄妹によれば、今のは完全に「手打ち」であり、あれでは斬れないとのこと。
ポイントにするかどうかはそういう所で判断してるんですな。当たればいいってわけではないのか。

1本目を先制した茜ちゃんだが、足はますます痛みを激しくしている。
それでも痛みを表情に見せない茜ちゃん。プロですなぁ。

何だかんだで一生懸命になっている茜ちゃん。いいキャラでございます。
プロ根性を見せてもらったわけだが、さすがにこのまま勝ってしまえるとは思えない。
ここからリリィの反撃が始まりそうな気配。
その際に足の怪我が明るみにでるのかどうか。気になるところですな。

・ガキ教室
須藤の思わぬ言動。
事実を捻じ曲げてきたその行為に晶はどう出るのか?
――特に何も反論しませんでした。

謝罪は受け入れられず、一度戻ることとなった教師2人。
村山主任は何で反論しなかったのか尋ねる。
話は食い違っているが、晶がウソをついているなどとは思っていない。流石ですな。

いや、オレもね。さっきはアレ?って思ったんスけど。
あそこで反論しても、須藤のママ聞いてくれないっしょ。
なんとかなるっしょ。オレ、もう1度須藤と話してみます。

相変わらず軽いというかなんというか。
深刻になりすぎないのが晶の長所であり短所と言えるかもしれませんな。
まあ、確かに反論しても聞いてくれないだろうなというのには同意します。

翌日。
須藤くんはお休み。昨日のこともあるし、ただの休みとは思えませんな・・・

というわけで、村山主任。今回も汗だくになりながら須藤家に電話。
感情で生徒を殴るような先生に子供を預けられないと言われてしまう。
そして、やはりPTAで問題にするらしい。ふうむ。
何とも面倒な話になってきましたなぁ。
でも晶は相変わらず楽天的。周りの先生は心配してるのに、当事者の晶が一番楽観してたりする。

今日もアイツんち行ってくるから!男同士、ガチで話し合えばオールオッケーじゃね?

いいこと言った!みたいな顔をしている晶。
だが、周りからはツッコミの嵐。そーゆー軽いとこがダメなんですよ!!
まあ。なんだかんだでこの一角は晶のことを案じてくれる先生たちばかりなんですよね。
一方では、晶の失敗を喜んでいる先生もいたりするわけで。
アレ?副校長。この役割はなんだか久しぶりですね。
一時期は晶のことを認めざるを得ないような状況だったのに。なんとも嬉しそう!!
まあ、副校長が嬉しそうにするってのはフラグみたいなもんですし、これで安心して展開を見守れますな!!

須藤家に行く前に、今日も那須くんの補習。
那須くんは須藤くんが休んだのはボクのせいじゃないかなと気に病んでいる。
あんな罵倒をされたというのに気に病んであげるとは・・・優しい子ですねぇ。
自分はバカと言われるの慣れてるから、あんなことしなくてよかったのに・・・
那須くんはそんなことを述べだす。
が、晶はそれについて否定する。お前は人より理解するのに時間がかかるだけだよ、と。

あと、なんかムカつくからよ。2度と自分のことバカだなんて言うなよ

いい先生ですねぇ。晶。
那須くんの方は特に悪いことになったりはしないようで安心した。
後は須藤くんの方を何とかすれば、ですな。難しそうですが・・・

須藤家を尋ねる晶。
インターホン越しに母親と会話をするが、とりつく島もない。
ちょっとだけ敬君と話させて欲しいと頼み込むが、すげなく断られる。
それどころか何故か大学を尋ねられたりする。大和大学ですけど・・・?

大和大?どこそれ?日本の大学よね?
ごめんなさい〜〜い。アタシ私学はよくわからなくて・・・
やはり公立は先生の質が落ちるわね〜・・・
は〜あの子さえ海成中に受かっていれば・・・一流の先生に見ていただけたのに・・・

うーむ。そういうことを言いますか、このオバちゃん。
まさしくこの子にしてこの親アリといったところだろうか。
須藤くんはストレスを爆発させての暴言だったが、この人は素で言ってそうで怖い。
そういう一族に囲まれているから、学歴が一番という認識になってしまっているんですかねぇ。

学校には行かず、塾で勉強をする須藤くん。
この塾の先生もなんというか、極端な人ですね。
須藤母的にはこの先生は一流扱いということになるのだろうか・・・?

塾を終えて帰ろうとする須藤くん。
学校のみならず、塾でも友達がいない様子。何だか淋しげだ。
そんな須藤くんの前に現れたのは、晶。おや待ち伏せですか?
真鍋の時も似たようなことをしてましたし、さすがにしぶといですねぇ晶。
まあ、須藤母にしつこく当たっても暖簾に腕押しになるのは目に見えてますからなぁ。
ウソをついた負い目も多少はありそうな須藤くんと直接話すのは悪くない。

さて、話せるかもしれない場は得たわけだが、果たしてどうなるだろうか。
1日経過し、頭も冷えているだろうが、須藤くんはどういう態度に出るのか。
晶は須藤くんの悩みを受け止めてあげることができるのか。気になるところですな。

・てんむす
早朝の熱戦。1回戦の敗者は神宮会館を去った。
次の試合は1週間間隔だった予選とちがい2日後。
こんな短期間での連戦を初めて経験する結日の選手たち。体力回復のためにその日は早く眠りについた。

しかし、その夜。深夜2:30の丑三つ時に突然の来訪者が

くじを引いてください。結日高校食い道部、春風・立浪両選手

扉を開けたらくじを持った巫女が立っていた。おばけだー!!おばけじゃないよ、巫女だよ。
まあ、こんな真夜中に怪しげなことを言い出す人がいたらおばけ扱いされてもおかしくないですけどね。
船幽霊みたいに、うかつにくじを引いたりすると何か悪い目にあうんだろ?騙されまいぞ!!

まあ、天子ちゃんたちは素直にくじを引いちゃうんですけどね。
天子ちゃんは。立浪部長はのくじを引きました。
その結果を見届けるとさっさと立ち去る巫女さん。なんだい今の・・・

翌日の昼。食堂にて一堂に介する結日の面々。
寝て少し起きては寝ての繰り返しでこんな時間になってしまったらしい。
それでも体力は万全とはなっておらず、食いしん坊の天子ちゃんが昼飯を辞退するという異常な事態も。シャレじゃないぜよ。

昨夜のくじについてだが、どうやら他校の生徒も夜中にくじを引いていたらしい。
まあ、結日だけ深夜に引かされたら不公平なことこの上ないですものねぇ。
というか、何で深夜にくじを引く必要があったのでしょうか?
修学旅行恒例のアレか?在籍チェックみたいな。
大会中に夜の街に繰り出すような選手がいないか確認も兼ねていたとかそういう。
でも普通に考えて安眠妨害ですよね。迷惑な運営だ。

そういえば、神宮会館は2人部屋ばかりなんだろうか?
メインの選手は4人だし、2人部屋で揃っていれば割り切れていいのかもしれないが。

ちなみに遊ちゃんはで二子さんはを引いたらしい。皆バラバラですな。

あのくじは何だったのか。悩んでいるところに東京青葉のマリーさん登場。
2回戦関係のくじに決まってるじゃないと言ってくるが、どう関係するかはわからないと返される。

1回戦も直前まで試合内容教えてくれなかったんだよ〜〜
何をされるかわからないのが天食祭本戦
まーこれ位で戸惑ってたら天食祭本戦優勝・・・"天娘"は遠そうね、おまけさん。

相変わらずイヤミを残して去っていくマリーさん。
しかし、何をされるかわからないという表現はなんだか秀逸ですな。
何が起きるかわからない、ではなく、何をされるかわからないってところが。

さて、16時になりました。
いよいよ2回戦についての詳細が明らかとなります。

2回戦は7ブロックにわかれての個人戦
昨晩、選手の皆様にひいていただいたくじを基に、AからGまでの7ブロックにおわけしました。
3回戦進出は各ブロック1位の計――7名です

まさかの個人戦!!
これまでずっと団体で行ってきていたのに、ここでいきなりの個人戦とは!?
これは中々に意表をつかれる展開でありました。
しかも、2回戦で脱落する選手は実に45人!!
1回戦は3チーム12人しか脱落しなかったのに、これはまたえらく切られるものですな。
なんだか展開に巻きが入っているように思えなくもない。

はぁ。2回戦は少し頑張らないとな

やたらとマジな表情になる三ヶ月さん。あら、こういう顔も出来たのか。
惜しむらくは可愛くはないというところですな。というか、なんだか違う作風に思える!!
でもまあ、蒼雲さんは嬉しそうにしているからいいか。
ようやく部長がやる気だしてくれて嬉しいんですね蒼雲さん。

2回戦当日。以勢神宮外宮。
午後2時50分。勾玉池に作られた特設ステージにおいて2回戦が開始される。
これまた昼日中の暑い最中での戦いでございます。厳しいなぁ。足元は池で涼しそうだけども。

2回戦の試合時間は45分。7つのそれぞれのブロックで一番食べた人が3回戦に進出。
2回戦の成績は3回戦と何ら関係はないとのこと。
とはいえ、これだけ盛大に足きりされるのでは力の温存とかも言ってられない状況でしょうな。

7つに区分けされた勾玉池の特設ステージ。
そこには机が横並びに配置されている。
三ヶ月部長はそれを見て、机を囲むようにして欲しいと要求。
同じブロックの選手を見ながらの方が食べやすいからという理由だ。

協議の結果、三ヶ月部長の意見が通り、机を三角形の形に配置して見やすいようにした。
まあ、見やすいだけじゃなく並んで座るには楽になっていいんじゃないですかね。
観客がいるわけでもないし、横並びになる必要は元々ないですものね。

三ヶ月部長はEブロック。
そのブッロクには土佐鳳高校が4人揃って存在していた。どうやらくじの結果全員同じブロックになったらしい。
そ・・・それはまた、なんとも偏った引き当て方をしたものですなぁ。
まあ、揃っていたほうが騒ぎやすい連中だし、これはこれでよかったのかもしれない。

天子ちゃんのAブロックには琉球女子の島袋ちゃんがいます。
1回戦では暑い中猛然と食べ進めていた島袋ちゃん。天子ちゃんもこの暑い中この娘に勝てるかなと不安な様子。
普通の場であればそう簡単には負けないだろうが、この環境では厳しそうですなぁ。

Dブロックの二子さん。同じブロックに龍聖のレギュラーが2人存在している
もちろん花ぽんではなく、強い次鋒と副将の2人でございます。あらあら、大変ですね。

Bブロックの遊ちゃん。隣には、なにわ商業高校の井川ちゃんが座っている。
1回戦張り切りすぎて疲れが取れていない井川ちゃん。まあ、タダ飯食っていってくださいな。

Cブロック。立浪部長のいるブロックは色んな高校の部長が5人もいる
そのうちの1人、東京青葉の村上マリーさんが立浪部長の隣に座っている。
なかなか激戦になりそうなブロックでありますなぁ。

ここで2回戦の料理が発表。
三重名産の松坂牛とブランド米・伊賀米コシヒカリを使った――ステーキ丼!!

1杯350gでございます。これまた和風な以勢神宮とはなんだか懸け離れた感じのものが出てきましたな・・・
まあ、一応御当地名産の品ということにはなっているようですが。

いつものようにノリノリで立浪部長に話しかけているマリーさん。そのマリーさんに立浪部長から一言。

ねえ。
結日高の部長の私が東京青葉の部長さんのあなたを倒したら、東京青葉さんは結日高のおまけね〜

どうやら、おまけ呼ばわりされたのはずいぶんと気に触っていた様子。
言い返しの内容はさておき、明確な対立姿勢を見せたのはいいことであります。
負けられない戦いというのが伝わってきますな。

さて、3回戦進出の7席を決める争いがいよいよ開始。
その際に、注目選手がピックアップされているのですが、龍聖の2人の下に見知らぬ後姿の選手が存在する。
これは一体何者なのでしょうか?
前回の覇者なのか?それとも立浪部長の友人なのか?それともその両方か?
次回はその辺りが明らかになるのだろうか。注目したいところです。
そういえば、花ぽんは注目選手の中に入ってませんな。まあ、花ぽんだしなぁ・・・
琉球女子の宮城さんもどこに分類されたのかわからないままなのが気になるところである。

・バーサスアース
真面目に働く運転手。
とはいえ、いきなりこんなデカイ異物が地面から生えてきてるなんて想定外もいいところである。
線路上に出突した深柱さんを見て慌ててブレーキをかける。が、電車は急に止まれないのでした。

深柱の出突はすぐに林くんの重力針によって探知される。
急いで向かうが、それでもすぐに駆けつけれるとまではいかない。
現場付近に玲央さんはいるものの、偵察任務故に装備は持ち歩いていない。そもそもケガ人だし。
というわけで、非常に危険な状態です。

電車は中が焼けているそうな。
ぶつかられて押されながらもマントル熱線を放っていたんですかね。

目玉はしっかりとホームの方を見据えている。これはマズイ・・・!!
そんなタイミングで向かい側の電車がやってきて扉が開く。
玲央さんは慌てて、出るな!というが、静止も間に合わず・・・うーむ。むごい。

この深柱の熱線はやけに細い。
けど、それを横薙ぎに払うようにして打つものだから、射線上にいた人間は斬られるようにして倒れていく。
レーザーによる切断系の深柱なのでしょうか。

どれだけその光景が続いたのか。
気がつくとそこは・・・この前のファミレス以上の血の海だった・・・

さすがに人数が違いますものね。惨事の規模は桁違いになる。
その分、目撃者も生存者も多そうだし、パニックは免れないかもですなぁ。

柱の影に隠れて深柱の目につかないようにするハルトとカナちゃん。さすがに経験者ですな。
なんとかやりすごして階段まで逃げれないか考える。
が、血の海の中に小さな少女が取り残されているのを発見する。
小さいから深柱の目にも留まっていなかったのか!!
だが、立ち上がって母親を探し出してしまう少女。これはまずい。深柱に・・・見つかった!!

少女を助けるために動くべきかどうか。逡巡するハルト。
そのハルトよりも早く、迷いのない動きで飛び出して少女を救った人物がいる。玲央さんだ。
玲央さんは正体がバレるのも構わずに少女をハルトたちの方に放り投げる。

!あんた、巨乳ハンマー!?

その覚え方はどうなんだろうか。まあ、インパクトのあるところを並べたらそうなっても仕方ないか!

少女は救えたが、代わりに玲央さんが深柱の視界に飛び込むハメになった。
血でスベって倒れこみ、折れた腕は痛む。素早く動ける状態ではない。
このままでは玲央さんが焼き殺される・・・!!
というところで、ついに動き出すハルト。
昔からよく知っているカナちゃんを守るために発動させた力。
その力を、この間知ったばかりの玲央さんを守るために発動させようとしている。

オレは・・・ヒーローとかじゃないから。自分を犠牲にして他人を助けようなんて思わない・・・
そんな勇気、オレにあるはずない。
あるはずないのに!!

思いとは裏腹に異形の盾を構えて飛び出すハルト。
おやおや、ヒーローらしくなってきたじゃないですか。
見知らぬ少女を救うために飛び出すことはまだ出来ない。
だが、少しでも見知った相手はさすがに見殺しにはできなかったか。
この意識を少しずつでも広げていってくれれば立派なヒーローになりそうな気もする。

今回も盾を生み出したハルト。まあ、まずは防御からですよね。
しかし、最初に深柱を出突させなくても、いきなり盾を生み出したりできるんですなぁ。
その辺りがヘルメットマンよりも上位の融合者の力ってとこなんでしょうか。

ハルトのヒーローらしい活躍に期待であります。

・鬼さんコチラ
鬼たちが全員地面に縫い付けられたかのように倒れ伏している。
起き上がることはできず、力を振るうこともできない。
色々と視ることができるはずの道留さんの目も働かなくなっているようだ。

夜行・・・だ・・・
鬼の力を増やすことが出来れば・・・力を0にすることだって・・・出来・・・

推測を口にする道留さん。この考えはおそらく正しいのでしょう。
鬼たちは夜行をパワーアップアイテムぐらいの感覚で蘇るのを待っていたのかもしれない。
しかし、これは・・・なかなかに危うい力である。
鬼は夜行に逆らえない。絶対服従するしかない。
反骨精神の旺盛な天童さんにはなかなか辛い状況かもしれませんなぁ。
そんな天童さんも、ハンドポケット状態ではあるがひれ伏しているように見えるという。

全ての鬼の力をコントロールする能力・・・それこそが・・・夜行の・・・鬼の長の能力なんだよッ!!

何とも凄まじい。
しかし、今問題とすべきは、この力を誰が扱っているのか?という部分である。
果たして、金木の意識は未だ夜行の中に留まっており、桜田さんの名前を叫び続けていた。

回り全てがネジだらけの空間。その中に金木の意識がわずかに存在している。
そのわずかな意識で鬼たちを止めたというのか・・・
これには転生した夜行も感心せざるを得ない。
というわけで、体内で金木と夜行が出会い、戦いが始まります。

今すぐオレの中から出ていけという金木。
出ていくべきはオマエだ。このままかき消えろという夜行。
今の状況では夜行の方が圧倒的に優位と言えます。

鬼なら最初から鬼としてどっかで勝手に復活してろ!と吠える金木。正論ですな。
巻き込まれた金木としては正直溜まったものではない。

鬼として・・・復活か・・・出来れば・・・ワレもそう願いたいがな。
ワレは本来・・・人間だったのだ。そのため・・・器なる人間。依り代が必要だったのだ・・・

千年前。夜行のもとに集った鬼たちとは、人間が夜行の力で鬼に変じたものたちであった。
時が経ち、夜行の力が薄れるにつれ姿形は人間に戻ってきているらしい。

ふーむ。なるほどねぇ。それで夜行は全ての鬼の力をコントロールできるわけなんだ。納得。

しかし、何で元人間なのに鬼に変じてまで人間を滅ぼそうとするのか。
その疑問に、夜行は叫ぶようにして答える。

なぜ人間を滅ぼすだと・・・?なぜ・・・ではなぜ人間は存在している・・・
人間は我が唯一の物を奪い・・・暗く深い憎悪と念をもたらせた・・・病のように・・・
そうだ・・・!ヤツらが生み出すは苦痛!!それのみなのだ!!

人間は夜行を悪と呼ぶ。しかし、人間の悪事で生まれた苦念の結晶。それこそが鬼なのだ!!
夜行はそう主張する。だけど金木に言わせれば、話が長えんだよと一蹴される。テメーは校長か!

千年前!?テメーに何かあった!?んなもん知るかぁ!!
オレはなあ!!桜田に告白してーんだよ!!だから桜田に何かあったら許さねえ!!人間も滅ぼさせねえ!!
オレはッ!オレは絶対消えねえ!!こんなんで消えてたまるか!!わかったかぁ!!

本当に、金木はブレない男でありますなぁ。
もし、夜行が復活する前に金木が桜田さんに告白し、玉砕したとしたらどうなっていただろうか。
まあ、それでも人間は滅ぼさせないと吠えていたかもしれませんけどね。

夜行は金木にとどめを刺そうとする。
最後の情けとして桜田さんの顔をよく見せてくれますが・・・むしろ夜行が桜田さんの姿に目を奪われる。

あの女・・・

桜田さんの後ろによく似た別の少女の姿を重ね合わせる夜行。なんですか?昔の知り合いですかね?

体内の夜行の動きは止まった。
外の世界では相変わらず夜行の肉体は桜田さんの名前を呼び続けている。
呆然とその声に聞き入る桜田さん。
しかし、妖刀には迷いというものがない。
鬼たちという障壁がなくなった今、妖刀はまっすぐに夜行を貫くために桜田さんを連れて飛ぶ。
そして、見事に夜行の隠された左目に刃を突き立てることに成功した

妖刀に突き立てられた夜行は光を発する。その光に飲み込まれる桜田さんと金木。
気付けば、光の世界に2人は存在していた。その間には刀の突き刺さった夜行の姿。

そうか・・・そうだった・・・そうだったのだ・・・全て・・・思い・・・出した・・・

光の世界がひとつの光景を映し出す。
これは・・・もしや、夜行が活動していた千年前の日本の光景か!?
そして、その光景の中で目立つのは、1人の少年。

父上!!見てください!!あの・・・宮中を・・・ッ!着きましたよ!!都に!!
この刀を・・・!父上の思いを・・・!祭典に献上しに行きましょう!!

感極まったように刀を抱いて叫ぶ少年。その姿は金木にソックリであった・・・

次号、夜行誕生の謎が明らかになる!!
元人間であり、人間の悪意から生み出されたという夜行。
何か大切な者を失ったのでしょうか。そしてその大切な者とは桜田さんに似た女性のことなのだろうか?
全てはこの回想で明らかになりそうである。
明らかになったとき、何が起こるか。その辺りはまだわからない。
わからないが、ハッピーエンドになる可能性も出てきた。今後の展開に期待したいところである。

・ばどばどミント!!
親バカのミントパパが会社で揉め事を起こしています。
そうかーちゃんと働いていたんだー。いや、ちゃんと働いてないから揉めてるのか。

新キャラの部長に毎度の早退を咎められるパパさん。
理由は毎回娘についてだったりする。親バカだものしょうがないですよね。さて今回の言い訳は?

スイマセン部長。ウチの・・・娘の父親がキトクでピンチなもんで!

いい笑顔でそんなことを述べるパパさんでありました。
うむ、この親バカっぷりはもはやキトクレベルだよ!!ピンチピンチ。デンジャー。
娘のピンチに駆けつけた後、クビになってたらどうしましょう。

それはさておき、村上部長とミントさんの試合開始。
基本的な腕前ではやはりミントさんの方が上手の様子。
1ゲーム目。早くも7−2の差がついています。
だがここで村上部長が動き出す。

時に神宮寺よ。お前は以前バドミントンに大切なのは「メンタル」だと言ったな。
一理あるが――1番かと言われると違うと私は考える。

メンタルよりも大事なもの。それは一体何か?

それは――「スピード」だ

スピード!!確かにバドミントンの初速は球技でも最速と言われている。
そのバドミントンにおいて、どの部分のスピードが重要なのか。
スマッシュのスピード?ドライブのスピード?フットワークのスピード?ラケットスイングのスピード?
この点差を埋める「スピード」とは――

答えは打点。打点のスピード!!

村上部長が打点のスピードを上げたことで、みるみる点差が縮まっていく。
どういうことかというと、村上部長は今、シャトルが落ちる前に普段より1歩速い打点で打っている。

当然相手は打つのが1歩遅れる!
→返った球をまた1歩早く打つ!
→相手は返すのが2歩遅れる!!
=お前は、私のシャトルについてこれなくなる!!

なるほどねぇ。よくわからんが、ハイレベルな攻防をしているところに1歩の差は大きいってことなんですかね。

神宮寺よ。お前は強い。だがそれは中学生が相手の場合だ
! このスピードをお前は全中で見たか!?これが高校レベル。いや――全国高校級のスピードシャトルよ!!

結構なものでありますな。
しかし、ミントさんだって家で毎日かなりのスピードシャトルを相手にしている。
だから負けるはずはない。そう思いはするのだが、上がったスピードについていけていない。
ついにはマッチポイントを告げる審判にあたり出してしまう。うーむ、メンタルが脆くなってますな。

何やってんだ。あせっちゃダメだ!
いつも通り・・・そう。いつも通り打つの!!
7−10?たったの3点差じゃない!!それなら・・・私が・・・私が3回スマッシュを打てばいいだけよ!!

ジャンプからのスマッシュ。ミントさんの得意技である。
いつものミントさんなら十分な射程距離だったのだろう。だが――2歩ほど遅い

ラケットは届かず、1ゲーム目は村上部長の勝利となりました。
追いつけない。打ち返せない。全力が通用しない。
重要と語っていたタフネスハートも崩れていく様子が見えている。
うーむ、やはり半年以上のブランクはかなり大きいと見えますなぁ。
村上部長の技もかなり疲れるものだという。
しかし、それを返せず走り回るミントさんの疲労はさらに大きい。
ブランクで体力が低下している段階でこの相手はかなり分が悪そうだが、果たしてどう対応するのか・・・?

ここで父親が颯爽と駆けつけて、なんて展開になったらどうなるだろうか。
ミントさんのファザコンはもう完全な物になってしまうのではないだろうか?
まあ、それはそれで面白い気がしないでもないが・・・はてさて。

・ラララライブ
下水道を走る忍者のような覆面をした謎の女。一体何者なのか?
見上げた先のマンホールの上では人の話し声がする。
話しているのはシロー。どうやら電話で母親から買い物を頼まれているそうな。今夜はカレーだね。

シローの家は妹弟がたくさんおり、両親は共働きで忙しい。
ははぁ、それでシローが小さい子の相手をしてあげたりしてたわけなんですな。
そんな家族構成を聞いて、ちょっとうらやましいというフジコさん。

そういえばフジコさんの両親は音楽家で世界中を飛びまわっているんでしたっけ。
おじいちゃんはいるけど、淋しく思うときもやはりあるんでしょうな。

母親はオペラ歌手。時々ミュージカルとかにも出たりする。オペラ座の怪人とか。
そう発言した時、オペラ座の怪人のテーマ曲が鳴り響く。
なんだ?どこから?と思ったら、マンホールの下からでしたー!!
マンホールに乗っていたシローを上空に突き飛ばしながら現れる謎の女性。はい。フジコさんのお母さんでございます。

そうか・・・このほぼ不審者な人がオペラ歌手なフジコさんのお母さん・・・
カエルスーツのようなもので全身を覆った大柄な女性。オペラ歌手らしく立派な体格ですね。
しかしなんでこんな格好をしているのだろうか?
フジコさんによると、前は突如ゴミ箱から出てきたりしたらしい。何でまた。

役作りよ!!オペラを歌うには演技力も必要!!

ハハァ。地下に潜む怪人の気持ちを知るために下水道を移動していたと。
だからってカエルスーツである必要はないじゃないですか!オペラ座の怪人ってそういうのだっけ?

お母さんは数年に一度のオフで日本に来ているらしい。
娘に会えて随分と嬉しそうですな。
しかもシローを紹介されて思わず嬉し泣き。初めてフジコの友達に会えたわ!!いつも一人だったから。とのこと。
フジコさんは可愛いけど、色々と奇行が・・・というか、思い込んで突っ走る傾向がありますからねぇ。
気の会う人がなかなか見つからなかったのは間違いあるまい。

というわけで、今日は記念すべき日。
フジコに男の友達が出来た!英語で言うとボーイフレンド。うん、そういう意味じゃないよ!

祝いということで豪華な食事が出てきます。ありがたく頂くシロー。
食事の注文の仕方も豪気で、なんとも豪快なお母さんでありますね。
なんだか一緒にいると元気になるような人である。だが、恥ずかしいと思える部分も多々ある。
格好もそうだが、気に入った音楽を聴くと自然にオペラし始めてしまうのだ
ああ。なるほど・・・フジコさんに似ていますね、そういうところ。

腹ごしらえが済んだら今度は遊びましょう。
くまらんどりあで遊ぶ3人。なんだか楽しそうですね。シローもなんだかんだで全力で遊んでいる。
が、体力は続きませんでした。ギブアップ!!

フジコさんもお母さんも体力の塊のような人である。この母にしてこの娘ありか。
ただまあ、母に関して言うと仕事で会えなかった分まで思い出を作ろうとしているのでしょうな。
娘がさびしい思いをしないように。

・・・でも。楽しければ楽しい程、会えない時のさびしさも増すんですけどね・・・

微妙にうれいを帯びた感じのフジコさん。さびしいけどなんだかいい表情だ。
そんな風にセンチな空気になったところで、襲撃。いたぞー赤根松子!!

複数の男女に追われるフジコ母こと松子さん。
何故かというと・・・今日休日というのはウソで、公演前に逃げ出してきたからであった!!
な・・・何をしているんですかッ!?
でも、そうか。そのカエルスーツは劇の衣装だったのですな。謎は解けた!!どんな劇!?

まあ、逃げ出してきたのも全てはフジコさんに会うためなんですけどね。
日本での公演は最近少なかったから、この期を逃したらまた長い間会えなくなる。
そう述べる母に、私はさびしくないから大丈夫だよと告げるフジコさん。しかし――

ちっが―――――う!
私がさびし――の!!

涙目で叫ぶ松子さんでありました。
いやあ、いいですねこれは。仕事は大事だけど娘のことを大事に思っているのが伝わってくる。
義務感だけではなく、娘と一緒にいたいのだという感情が感じられていいセリフでございます。
フジコさんもその気持ちを感じ取ったようで、味のある表情になってますな。

路地裏に逃げ込む3人。隠れて追っ手をやり過ごそうとする。
だが、追っ手は松子さんのことをよく知っている。
気に入った音楽が流れると歌いだしてしまうというクセを!!

というわけで、松子さんの主演史一の大役、夜の女王のアリアのBGMが流されます。
何百万回も練習したあのコロウトゥーラ!
必死で歌いたいのを我慢する松子さん。しかしこのままでは時間の問題である。
ならばと、先に躍り出たのは・・・芋村シロー!歌います!!

なるほど。BGMを即興歌で打ち消そうという考えなんですね。
シローの声量はかなりのものですし、打ち消すことも無理ではなかろう。そして追っ手の気も引き付けれる、と。

久しぶりの親子の再会なんだ。あんなさびしい顔するなよ・・・
夢中になって遊んで・・・笑え――!!

と、必死になって歌うシロー。
そのシローの歌が響いたのか、思わず歌いだす松子さん。飛び出してきたので捕獲。
ぎ、逆効果だったー!!
いやまあ、でもあれですよね。
プロのオペラ歌手である松子さんにいい曲だと認められたってことですよね。シローの即興歌。
気持ちが篭っていたことは見て取れるし、松子さんもそりゃ出てきちゃいますよ。仕方ない。

さて、捕獲された松子さん。説教されております。プロ失格だぞ!!
それについては反論のしようもない。
というかそれこそが悩みの種なのである。
大好きな音楽。そしてそれを待っている人たち。と、会いたい家族。
どちらか一方によればもう一方をないがしろにする。過去何度もやってしまった。

でも・・・でも、どうしたらいいの!?
家族と・・・フジコと話す時間、欲しいのよ!!

・・・なら、フジコにケータイ持たせれば?話せるよ。

なるほど!!

無事解決しました。
っておい!!それでいいのかよ!!
今まで誰もそれを勧める人はいなかったのだろうか・・・!!なるほどじゃねーよ!!
盛大にツッコミたい気分でいっぱいだ!もうツッコンでるけどな!!

音楽家ってのは感性が高いせいか、皆どこかズレているものなんですかねぇ。
これは父親も似たような性格と考えたほうがよさそうである。
あ、音楽家じゃないけどおじいちゃんも妙な性格でしたな。赤根家・・・恐ろしい家!!

そういえば、買い物とバンドの練習はどうなったんだ?

・詭弁士ユコの嘲笑
新人まんが賞出身の降る川光一先生が久しぶりに読みきりを掲載。
さすがに1年以上経過しているだけあり、線がしっかりした感じになっています。
さてさて、内容の方はどうなっていますかな。

憂鬱に振り続ける雨の中、中学生男子のに話しかけるのは詭弁士ユコ
その名の通り、詭弁を語り騙るのが己の使命と称して憚らない。
女性ではあるが、なんとも奇抜な風貌でございますな。苦手なタイプだ。

京とユコ。KYOUとYUKO名前がアナグラムになっている。
それゆえか、京が避けようとしても結局目の前に現れるユコ。
つまりは強い絆で結ばれた親友ってことですね。って思いっきり詭弁じゃねーか。

微妙に楽しそうな感じであるが、顔を逸らした京の視線の先は不愉快な光景が広がっていた。
京のクラスはいじめが存在している。
いじめっ子がいじめられっ子からお金を巻き上げているようだ。
これは立派な恐喝でございますのだがなぁ。
助けないの?というユコに、汗をかきながら良いんだよと返す京。

美人で成績優秀。品行方正な学級委員の常盤さんでさえ、くやしそうに傍観することしかできてねぇんだ。

女子じゃあ傍観するしかなくても仕方ないんじゃないですかね?
見逃すにしても、その言い訳はどうかと思う。
というか、先生はどうした?やはり見て見ぬふりとかそういう話だったりするんだろうか?

いじめられっ子の名前は君。元々京の友達だった子である。
いじめられてた京を助けたそのせいで、今では豊君がいじめのターゲットにされている。
それはまた・・・なんとも辛い立場ですな、京も。
京は言う。豊は頭良いから・・・こうなると分かって助けてくれたんだ。その好意を無にするわけには・・・いかない。と。

なるほどね。さきほどのイジメの現場で豊君が京に笑いかけていたのはそういうことだったのか。
豊君は強い子でありますなぁ・・・悲しいけども。

そんなこんなで豊君へのイジメは続く。
仕方ないと思いつつも、見ていられずに苦しむ京。
まあ、確かに京の言う通り。中学を卒業するまでの我慢かもしれない。
高校になれば同じ学力の奴らが集まる。頭の良い豊君ならばイジメのある学校に行くこともあるまい。
まさに正論ではあるな。それまでの間我慢してくれ、と。

『正しいこと』『善いこと』って果たして同じなのかねぇ?

ズバリ言われてしまいましたね。
正論で気持ちを誤魔化すことはできるが、それはそれで辛い。
だからだろうか。京が自信を煽る詭弁士という架空人格を創り上げたのは。
そう、ユコは京にしか視えていない
京自身も視たくないと言っている。それでも、自身が生み出したものだから視えないはずもない。

正論で言い訳するのはそんなに辛かった?ぎゃは・・・だが任せろ。
わたしの詭弁はおまえの正論を倒す武器だ

そのように述べるユコ。
いじめられている最中の豊君。僕のことは放っておいてよと、ここにきても京を庇おうとする。
豊君はもう覚悟が決まっているといった感じですなぁ。悲しい話だ。だが――

こいつはいつも突然、僕が困った時に現れる。
僕はこいつが嫌いだ。
だけどこいつの嘲笑はいつも、僕の本心を煽り立てる

正論で言い訳して逃げることを辛く感じる京。
ならば詭弁でその本心を煽り立てるのが詭弁士であるユコの役目というわけか。
心の中で思うだけでは燻ってしまう思いも、口に出せば実を結ぶこともあるって話ですね。

友達である豊君から救いの拒絶。だが、その拒絶に対し京はこう返す。

友達じゃねぇ。豊は親友だ。友達じゃぁない。だから言うことは聞かねぇ!!詭弁だけどな!!

そう吠えて、嘲笑しながらイジメっ子の倉田に殴りかかる京。
おやおや、やるじゃあないですか。男だねぇ。
まあ、結局ケンカ慣れしている倉田にボコボコにされちゃったみたいですけども。
ただ、いじめは無くなった。
負けはしないとはいえ、いつまた手を出されるかはわからない。
そんなリスクを犯すこともないと倉田たちは考えたのでしょうな。

親友宣言をした豊君とは元の通り仲良くなっている。いい感じ。
そんな風に快適な生活ゆえか、詭弁士の姿も視えなくなっている。
さらに、常盤さんからこの前はかっこ良かったよとお褒めの言葉を頂く。
これは・・・まさか・・・そういうこともあるのか・・・!?

いや・・・変な期待はよそう。僕なんかが・・・

てな風に後ろ向きになると現れる。
自身の心が正論で逃げようとするとき、背中を押すために現れるのが詭弁士ユコである。
頼もしくはあるが、色々と面倒くさい相手ではありますな。
そりゃ嫌いだと宣言してもおかしくはないって話ですよ。ハハハ。

てなわけで、詭弁士ユコの嘲笑でありました。
己の心と語る。それは頼もしくもあり、面倒くさくもあるというお話。
後悔しない生き方がしたいならこれもありなのかもしれませんね。
まあ、行動することがかならず後悔しない結果を産むとは限らないわけなんですけどもね!!

前作に続き、作中にチャンピオンの姿が見えるのがよいですな。
降る川光一先生の次回作に期待です。

・木曜日のフルット
トボトボ帰ってきて落ち込むフルット。可愛いですなぁ。

鯨井先輩は12月27日生まれですか
そうか、そりゃクリスマスと正月と誕生を一緒くたにされるわけだ。
まるでいいことのように少しずつ別個にしていく母親の姿が凄い。さすがMOTHER・・・!!

・総合感想
新連載も落ち着きを見せてきた。
と思いきや、またもや誌面が慌しくなっている。波か?新たな波が来ているせいか?
つまり、次号でいきいきごんぼが巻頭カラーを飾るのがそれほどに大事だということなのか!?

確かに。まさか新連載の巻頭カラー1番乗りがごんぼとは誰も思わなかったでしょう。
この激動が新たなチャンピオンの歴史を作り出す原動力になるのか・・・?

読みきりのために通常連載の枠を空けたりと色々と慌しい誌面。
今年は慌しいまま年を越しそうな気がします。激動の年となるのか!?

そんなわけで、次号から藤近小梅先生のハイテンションラブコメディが3話連続で掲載。
最近はラブコメに力を入れてきているのかどうなのか。
見事にラブってコメって欲しいところでありますな。



2012年 45号


・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
謎のフードの女から力を得たビンディちゃんたち。
彼女たちの反乱が始まる

物語の序章に登場した読書をするゾンビ。
このゾンビが誰であるか判明するときが来ました。
かつてアリサと共にナナンのイジメに加担していたラナである。

ナナンは例の脱走時の事故の後は転校したものとして処理されていたらしい。
まあ、いなくなったのを隠蔽するのならば、そうするしかないですわな。
親に何の連絡も入れてない辺り杜撰な隠蔽であるが。

ラナに近づいておきながら笑顔で何も言わないビンディちゃんが怖い。
そして振り向いたらいきなりクリーチャー・ナナン。これは怖い。
ナナンの口付けを受けてラナはゾンビと化したのでありました。

それから数日後。教授とリッキーが来訪した夜。
アリサちゃんはリッキーのもとに向かおうとしていた。
ああ、やはり篭絡しようとか考えていたんですな。
その途中でビンディ&ナナンに捕まり感染っと。

そして先日の地下制御室。
グラシアの古くからの知り合いであるレイ教諭をゾンビ化することに成功した。
その後、連れ去られた振りをしてナナンを人目に付かない場所まで連れて行ったわけだ。
なるほどね。あの時の姿のままでとか言ってたのは最初から狂言だったのか。

コレが私たちの真実・・・

そう・・・マザーが己の愚かさを悔いて全てを打ち明けると決意するまで少しずつ少しずつ壊していったんです・・・
・・・ですが、今日に至るまでとうとうマザーは考えを改めなかった・・・

扉越しに全ての真実を語るビンディちゃん。
もちろん語りかけていた相手はリッキーであります。
動機も気持ちもわからないではない話だ。
だがひとつ気になる点はある。作業員たちはゾンビにされなければいけなかったのかという点。
さすがにあの人たちはグラシアの思想と関係してるわけではないでしょうしなぁ。
無関係の人たちを巻き込んじゃったのはさすがに許されないんでないかい?

あの時の笑顔も涙も全部芝居だったと知ったリッキー。
銃を抜き放ちビンディちゃんへと突きつける。
いきなり撃てるような男ではあるまいが、問い詰めたい衝動に駆られてしまったようですな。
しかし、扉を開けた先にいたビンディちゃんはなんだか危ない笑顔を浮かべている。
その手からは注射器が零れ落ちる。これはもしやフードの女からもらったあの注射器か!?

ビンディちゃんの細腕がリッキーの首を掴む。そしてそのまま片腕でリッキーの身体を持ち上げ投げ捨てる。

すでにタイムオーバーなんです。リッキーさん・・・

リッキーを放り投げ立ち去るビンディちゃん。
その背中に銃を向けようとするリッキーだが結局撃つことは叶わなかった。

ビンディ・・・ベルガーラ・・・

ついにリッキーもビンディちゃんを呼び捨てにするしかない状況になってしまいましたな。切ない。
グラシアもようやく改心の兆しを見せたといいますのになぁ・・・

朝。
生徒たちが登校する時間。
広場の中央。目立つ像に腰掛けるビンディちゃんの姿。
どうやらこの像、マザーの理事長就任を記念して造られた像らしい。
さすがにこの行為に声を荒げて非難する学生たち。
その様子を見て妄信的な崇拝と揶揄するビンディちゃん。

決意が固まったのです・・・このような偽りだらけの楽園など消え去って然るべきだと

ビンディちゃんの言葉を受け、レインコートを纏ったナナンが登場。
掴みかかってきた男を触腕で貫き殺す。
ダグ教授は平気な一撃だったが、さすがにモブ生徒には耐えれない一撃だったようですな。

さぁ・・・始めましょうかナナン・・・

ビンディちゃんの宣言と共に、ナナンが脱いだ!!全裸だ!!うむ、嬉しくもなんともない!!
なんせそのコートの下は完全な異形だったわけだったのだからして。
顔の半分が異形なのかと思ったら異形体にナナンの顔が半分だけくっついてるって状況じゃないっすか。
このナナンを甲斐甲斐しく世話できるビンディちゃん。
もはやあの時点で精神的に壊れていたと考えざるを得ないんじゃないかと思える。

ナナンの全身にある肉腫からガスが放たれ、周りの生徒が次々と感染。ゾンビと化していく。
そうか、接吻による感染は対象を1体に絞るための手段なんですな。
本来はこうやってガスを大量に拡散し、大多数を感染させることができるクリーチャーだったと。

ついにパンデミックが引き起こされたマルハワ学園。
ビンディちゃんは注射を打つことでナナンと同じ存在になったから感染はしないのかな?

そういえば今回、本編の前にゲームのバイオハザード6の紹介記事が載っていました。
その中で、ゲーム本編に登場する異形が紹介されているのですが、その1体がナナンにそっくり。
レポティッツア。体の至るところにある肉腫から、青色の霧状のガスを撒き散らしバイオテロを引き起こすそうな。
うーむ。さすがにカプコンから設定資料をもらっているだけありますな。こういう流れか!!

こうなると、ビンディちゃんがどのような異形に変容するのかも気になるところですな。
異形はサナギ形態を経て変容するという。ナナンがなっていたのがその状態でしょうな。
ではビンディちゃんも同様にサナギ形態を経て異形になるのだろうか。
候補はオグロマン辺りだろうか。怪力の片鱗は既に見せてますからね。
つまり、サナギから出てきたら身長10メートル近いビンディちゃんが!てな展開がありえるわけだ!!
果たしてビッグビンディちゃんの活躍が見れるときが来るのか!!期待の展開だ!!

・囚人リク
ボスのレノマさんを庇う森田。
その挑発を受け、看守は森田へ攻撃を加える。
が、それが本当の理由だとは思えないとも考えている様子。
うーむ、結構賢いですなぁこの看守。厄介な話である。
この人、拙速ではあるが基本的に職務に忠実なんですよね。

まさかお前、誰かを庇っとるんじゃああるまいな

なので、怒るだけではなくこういうことにも感付いてくる。本当に厄介な人である。
とにもかくにも今日の拷問はこれまで。続きは明日となります。

クソが・・・絶対言うもんか・・・なめんなよ。
どんなことがあろうと絶対に裏切らない!あの人を・・・!!
あの日・・・俺は決めたんだ。

というわけで、まさかの森田の回想シーン突入だ!!
それは10年前。森田9歳の頃のお話。
東京スラムはギャング同士の抗争が頻発していました。

宝町野良犬軍団(ストレイドッグス)を、なめてんじゃねえぞ!!

どうやら森田はこの宝町野良犬軍団、T.S.D.に在籍していたらしい。
そのギャング団はダブルドラゴンクロスに敵対している。
そしてそして、そのダブルドラゴンクロスのボスであるレノマさんが野良犬軍団に捕まっていた。
どうやら闇討ちで襲って捕獲したらしい。
子供の頃のレノマさんとはいえ、よく闇討ちで捕獲なんてできたなぁ。

森田は野良犬軍団の中では単なる見張りの下っ端。
抗争の前夜祭にも参加させてもらえず、見張りのために手錠を人質のレノマさんと一緒にされるような扱い。
これじゃあ見張りどころか、人質の一員みたいな扱いじゃあないですか。

雪の降る寒い日の夜。
薄着で風邪気味の森田。であるのに、火の用心と称してストーブを消していく野良犬軍団の幹部達。
なんともはや。人を人とも思っていないような扱いですなぁ。

ヒザを抱えて寒さをこらえつつ、ウトウトとする森田。油断してますなぁ
。 レノマさんは隠し持っていたナイフを用いて縛めを解き、そのまま凶器として森田につきつける。
この辺りの抜かりのなさはさすがにレノマさんでありますね。

首筋にナイフを当てるレノマさん。
森田は慌てて殺さないように言う。死体を引きずっては逃げられないだろう、と。
ならば備え付けの手斧で森田の手首を切り離せばいい
ってそんなことされちゃたまらない。森田は必死で言い訳を考える。俺を連れていかねえと逃げらんねえぞ!!

咄嗟の言葉であったが、別にウソというわけでもない。
目隠しされて連れてこられたレノマさん。
監禁場所は元地下鉄予定地でまるで迷路のような道となっている。
なるほど。道案内なしでは抜けられないわけですな。
ついでに言うと、地形的に風の吹き抜けがひといので、薄着の2人が出歩いたら凍え死ぬ可能性が高い。
だから逃げるなんて諦めろという森田だが、レノマさんはかまわず外に出る。強引ですなぁ。

逃げ出してしばらく進んだところで、後方から扉の開く音がする。
どうやら幹部たちが様子を見に戻ってきたらしい。こりゃまずい。逃げたのに感づかれた。

探せぇ!!森田のやろう!!ぶっ殺してやる!!

人質のレノマさんはすぐに殺せないが、森田はすぐ殺せるぜってか?なんともはやだな。そりゃ森田も率先して逃げる。

逃亡を開始した2人だが、段差に躓き足を痛める森田。
これでは逃げられない。観念して助けを呼ぼうとする森田。だが――

あんの森田の野郎め!!これだから信用できねえんだよ!!親に捨てられたような奴はよォ!!

森田が辛く当たられてたのにはそういう理由があったんですか。
いや、捨てられた子に罪があるとも思わんが・・・歪んでるなぁ野良犬軍団。
そして、この声は当然すぐ側にいたレノマさんの耳にも入っている。
同じような境遇であるレノマさんがとった行動とは・・・寒さに震える森田に上着をかけてあげること!!

熱あんだろ。着とけ

そして、足をケガした森田を運ぶためのソリを用意する。
ちゃんとしたものではないので、引っぱるレノマさんの手は血塗れになる。
さらに2人の上に降り積もる雪。寒さと疲労でさすがのレノマさんにも疲れの色が見えているぞ。

何とかして森田を引きずったまま1号線へと向かおうとするレノマさん。
しかし森田。レノマさんにもういいと告げる。

上着を着せてくれたり。
俺を脅して道だけ聞いて、腕切り落としてあとは1人で行きゃあいいのにさ。
引っぱってきてくれた・・・
俺・・・人の優しさをさ・・・生まれて初めて感じた
ありがとよ。もう充分だ。
腕落として行ってくれ。1号線はよ、このまま行ってあそこのビルの角を曲がりゃすぐだ。

あーあ。俺もオメェみてえなボスがよかったな

覚悟を決め涙を零す森田。
その涙は生まれて初めて感じた人の優しさの温かみよるものなのだろうか・・・

静かに涙する森田。
しかし、その後はさらに号泣することになる。
結局、レノマさんは見捨てるようなことはせず、森田を背負って帰ったのだ。
そして森田はダブルドラゴンクロスの一員になったというわけですな・・・
号泣する男の姿をお月様は静かに見守っていてくれています。

そして現在――
同じく夜に輝くお月様が、獄につながれた傷だらけの男を優しく照らしている。

ボス・・・まかせてださい。
今度はこの森田秀充がボスを守ってみせます

嬉しかった。それだけでいい。三日月よ、拷問に耐えぬく強さを俺に。

相変わらず、この最終ページの柱のアオリは秀逸ですなぁ。格好いい。
レノマさんの行為と、森田の忠義に感嘆させられた今回の話。いい話であった・・・
ダブルドラゴンクロスの結束の強さはこうやって築かれていっているんですなぁ。

しかし、今後拷問は苛烈を極めるのは目に見えている。果たして森田は庇いきれるのか?
また高木さんから森田の投獄を聞いた場合、レノマさんはどう動くのか?
ファミリーを愛すことを掟としているレノマさんである。見殺しにすることなんて本当にできるのか?
前回はリクに甘いことを言うなとか、お前を見殺しにする覚悟があるとか言ってたりしたが・・・
正直レノマさんもそこまで非情に徹することができる人とは思えないのですよね。
というわけで、なんとか森田を救い出し、脱獄計画もバレずに済む方法を考えていただきたい。
そんな都合のいい方法があるのかどうかわからないが、レノマさんなら思いつくよ、きっと!!

・いきいきごんぼ
同じ班ということでよく一緒になる女子3人。
なんだかんだで吏毘堂くんたちと仲よさげな感じじゃないですかね?
枷井の職人芸と照れっぷりに意外な面を見た気分でありました。

やはり天才は縛りがないとリテイクの嵐になって先に進めないのか!?
あの漫画の神様も、編集がいなければ作品の半分は完成しなかったとか言っているし。
完成した後もリテイクですとか言ってた気がしましたな、神様は。

まさかの全面モザイク!何作ってんのコイツ!!
やっぱりこれは御立派なモノだったりするんですかね?
オチの絶望している和久先生の表情がたまらなさすぎますぜよ。

・シュガーレス
九島の連中を駅で襲った御辻高校。
頭の榊もちゃんと登校はしている。この学校も教師とかいなさそうだけどな!

駅で九島の1年のほとんどを倒した宍戸たちが榊に報告を行う。
軽く闘ってきたけど、今年のは大したことない。何人かオモロそうなのがおるとのこと。

軽く、て何やねん。九島は皆殺し言うたやろ

宍戸の報告に不満気な榊。
コウタが邪魔をしたという話にも耳を貸す気はないらしい。うーむ。

軽い皆殺しなんて聞いたことないわ。何事も中途半端はアカンで。もっぺんちゃんと行ってこい。

どうにか致命傷で済んだに近い響きがありますね、軽い皆殺し。
それはさておき、榊。恨みを晴らしたい割に自分は動かないのか?
自分がやらずに全部手下がやっちゃって、それで満足するのだろうか?
それとも、手下が全部やれるはずないと思っているのだろうか?実は九島信頼してる?

まあ、実際。シャケは別格にしても、九島の中でのトップクラスが揃っている今年の1年。
1年4強の4人とヒラオリとジャージが歩いている。
どうやらケンカを止めたコウタが道案内をかって出たらしい。
ちなみにヒラオリはケンカに出向く4人を止めようとして岳に殴られている。ぎゃふん!!

それにしても、コウタ。何のために岳たちを案内しているのだろうか?

俺は御辻高校1年、富坂コウタ
お前らには榊さんを止めるために手ェかしてほしい。
俺らの頭の榊さんは2年前シャケに負けてから変わった。
それまでは仲間動かしてケンカするようなことも、
九島やからゆうだけの理由でお前らに手ェ出すようなこともせんかった。
今の榊さんは本当の榊さんやない

しかし、大阪中の誰も敵わないくらい強いという。
だから九島の連中の力を借りたいというコウタ。借りたいと言われてもどうすればいいのよ?
シャケと反対方向の顔を殴れば性格が元に戻るとでもいうんですかね?

頼むわ。デカイ兄ちゃん

歩きながらさっそくタコ焼きをパクついているマリモに声をかけるコウタ。
どうやらこの中で1番強いのはマリモであると思ったらしい。
うん、まあ、仕方ないかな。
1番強いことになったはずの岳が一番不様な姿晒してたからなぁ。岳は本当最強になっても扱い変わらんな。

たしかに岳のほうが向いてるかもな。
榊という奴がシャケに負けて変わってしまったのなら、ただ勝つだけでは止められないだろう
負けた後の立ち上がり方なら岳の方がよく知っている

さすがにマリモ鋭い指摘である。
しかし、1番強い男が1番よく負けて起き上がっている感じがあるってのはどうなんだろうか。
まあ、負けた後の立ち上がりということなら卜部さんもよく知ってそうですけどねぇ。

コウタは岳と拳を交わし、強さを確かめる。
強さに関してはボチボチと認められた岳でありました。
が、岳は言う。そんなに止めてーなら自分でやれよ、と。

アホか。それがでけへんから頼んでんねやろ。
俺は榊さんに借りがあんねん。デッカイ借りがな。

軽い回想開始。
コウタが中学生の頃。
複数人にケンカで負けた腹イセに角材持って仕返ししようとイキって道を歩いている。
かなり危ない空気を纏っているのだが、通行人は気にした様子も見せていない。
さすが大阪。駅の様子もそうだったが、実にケンカ慣れしている感じですな!!日常茶飯事、日常茶飯事。

そんなコウタに声をかけて呼び止める榊。
角材をちゃんと持ってろよと声をかけ、一蹴りで蹴り砕いてしまう。バキッ。

ケンカする時大事なんはな、その手に何を選ぶかやない。選んだ道をどう進むかや
ホンマに勝ちたいんやったら、身ィひとつで進め。

ふむ。さすがに悪堕ちする前の榊である。いいこと言う。
ついでにフルネームも判明。榊了司でございます。

榊の説教を聞き入れたコウタ。エモノになんかに頼らず、素手で6人を相手にリベンジを行ったという。
なるほどね。その時のことを今でも恩に感じているわけだ。
榊が止めてくれたから間違えずに進めた、と。

俺はあの頃の榊さんに戻ってほしい。せやからお前らに頼ってでも今の榊さんを止めたい。

そう述べるコウタ。しかし岳。だったら尚更テメーが止めろよと返してくる。

お前にとってそいつは殴る価値も無えような奴なのか。違うだろ。
ヒト試すために拳使う前に、殴らなきゃいけねー奴がいるんじゃねーのかよ。
お前にとって本当に大切な奴なら、殴れ。他の誰にも手ェ出させんじゃねーよ

うーむ・・・実にいいセリフだ!!
岳の岳らしさが実にあふれ出している。
そして全くもってごもっともな話でもある。人使って殴って解決する話じゃないわな。
説得力のある言葉を聞けてマリモもなんだか嬉しそうだ。

榊の件はまあそれとして、九島としては襲ってきた御辻の奴らとの決着をつけないといけない。
というわけで、コウタの道案内は続行してもらう構え。

待ちたまえ君たち!
ケンカと修学旅行、一体どっちが大切だと・・・

うるせーメガネ!!
そんなモン、ケンカに決まってんだろ。行こうぜ・・・!!

この漫画を象徴するような問いかけでありますな。
ケンカと学内行事のどっちが大切なのか?ケンカに決まっている!!
きっと後者の問いかけに何を入れてもケンカに決まっていると言い出すに違いない。
金よりも女よりも進学よりもケンカを選ぶ!!いや、最後のはちょっとどうなのかなぁ。

さて、シュガーレスのドラマが放送開始されました。
開始された日はシュガーレスのページの閲覧数や検索数がはねあがって驚きました。
なんだかんだでドラマ化による周知効果は高かったりするのかなぁ。
内容については・・・・・・・・・ノーコメント!!
いや、見れる地域じゃなかったから見てないだけなんですけどね。たぶん見れないはず。
まあ、漏れ聞く話からしてかなりの別物に仕上がってるみたいですからねぇ。
というわけで、あまりドラマの方には触れない方針で行きたいと考えています。ウーム。

・毎度!浦安鉄筋家族
このオッサン、デザインも含めて怖すぎるんですよね。マジヤバイ。
警察呼ばれたと思ったのだが、出てきたのか!?そして早速再犯か!?

どちらかというと、のり子の方が可愛かったと思いますのになー。やはりこういう変態とは気が合わんな!!

大巨人に再起不能にさせられてくれると助かるのだが、はてさて。

・侵略!イカ娘
残り3分でよく半分以上残ってたエビ天食べれましたね。さすがエビニスト

悟郎の母ちゃんのスマイルが素晴らしい。いい写真だ。
しかし、大食いチャレンジってクリア選手が何度も挑んでいいものなのだろうかね?
あんまりやられると店側の損害が大きくなりそうで困る。母ちゃん化物だし!!

それにしてもやはり太ったイカ娘は可愛くないな。さすがにな。
イカだからってご飯を詰めちゃダメって話ですね

・パンダのこ
あのパンダのこがリニューアルして再登場!!
これがパンダ×女子高生のバンダフルDAYSだ!!上手いこといったつもりか!!

乃仔ちゃんのご両親がさらりと登場。
裕福な家とは聞いていたが、これはまた結構な御宅でございますな。

上野動物園の絵日記設定は消え、入口のパンダポストへの挨拶で済むことになったらしい。
ははぁ、それでサブタイトルも何ページ目という表記じゃなくなったんですな。
ウェイウェイとのやりとりとか好きだったんだけどなぁ。

乃仔ちゃんは完全にクラスで浮いちゃってる子らしい。
可愛いんだからある程度のことは許してあげてもいいんじゃないかね?無理か!?
しかし、乃仔ちゃんのお団子は耳代わりになっているのか?

トラックから落下した謎の生物を拾って帰り、パンダの子と判明する流れは同様の様子。
しかし、その後の悩みの深さはこちらの方が上っぽい。ページ数が増えた効果ですかな。

というわけで、まさかの育てなおしリスタート!!
短期で駆け足だったから、今回はじっくりという流れなんですかね?
同じような内容を見せられたという感じはなくはないが、今後の展開に期待したい。
ここまでは似た流れだが、赤ん坊時代をもう少し続けてくれるんじゃないかと思えますしね。

さりげなく気になるのはウェイウェイへの質問コーナーは閉鎖なのかなということ。
あのコーナー地味に好きだったので無くなるのは寂しいなぁ。どうなるんでしょうかなぁ。

・弱虫ペダル
ゴールにて選手たちの到着を今か今かと待ち構えている手嶋さんたち。
残り1kmの時点でアナウンスが途切れたせいでやきもきしちゃってますな。

あきらめんな。あきらめんな小野田!!
オレが証言する!!おまえの追い上げは一級品だ!!

手嶋さんは坂道に笑顔で張り付かれた経験がある人ですからねぇ。そりゃあそう思うわさ。
そしてその考えは正しかった。
残りゴールまで500mというところで山岳と並ぶ坂道。

坂道「追い、ついたよ。真波くん」
山岳「・・・すごいや」

山岳も、もう素直にそう言うしかないって感じですな。穏やかな表情になっとる。

ボロボロだけど。体バラバラになりそうだけど。やる?勝負
ここから500m先、このつづらの先、道の終わりにある大きなゲート・・・
そこを先にくぐった方が勝ち――だ。

ようやく、ようやく最後の勝負という感じの発言になりましたね。
この最後の勝負によって長かったインターハイの結果が出る。

うん。やる。競争しよう。真波くん

笑顔で答える坂道。その答えに笑顔で返す山岳。
夏の空、そこに一番近い場所まで駆け上がろうとする2人。決戦です。

まずは山岳が動き出す。
カーブの立ち上がりで激しくこぎ出し、差をつける。

山頂へはいつも孤独だと思っていた。
でも今日は違う。キミがいる!!

なんだかんだで勝負できることについては嬉しく思っているんですな。それでよい。

動けよ。もてよ。脚ィィ!!
限界まで。脈打て心臓ォ!!

ドップンと脈打つ心臓。それに合わせてますます加速する。
が、やはり坂道は凄い。そんな山岳にケイデンスを上げることで追いついてしまう。
カーブでは厳しいかもしれないが、直線で追いついてしまうのが坂道の走りだ。すごいや。

坂道「ああああああ」
山岳「そおおれぇぇぇ!!」

残り350m。ゴールまでつづら2本。
ゴールの方からも選手が見え出してくる距離である。
楽しみに待つメガネの委員長。そして坂道の母が目にしたものは・・・!!
うーん。どんな反応を示してくれるのか、楽しみなような不安なような。

だいぶ決着の時が近づいてきました。
さすがに必死の形相を見せる2人。
うん?坂道は笑ってた方が速いのではなかったかね?
基本、追い上げる時は速いけど、追いつくと安心しちゃうのか速度が落ちる坂道。
ただし、その分張り付きの力は凄く、引き離させてくれない。
一度くらいついたらどこまでも付いて回る男である。スッポンか!!

その特性もあるし、これまでの展開からしても、ゴール直前僅差の闘いになるのは予想できる。
さて、それまでにどのようなドラマが展開されるのか。
予告では山岳の過去、自転車との出会いが描かれるようである。ふうむ。楽しみな話ですな。

・クローバー
ハヤトの動きに合わせて暴れまくるエリナちゃん。
うーむ、気合が余りまくってるって感じですな。可愛いことで。

蹴りを受けて吹っ飛ぶニコニコヤロウ、五十棲。
起き上がる前にハヤトに砂で目潰しを行う。
これをもらってしまったハヤト。
しかし、五十棲の直後の狙いはハヤトではなかった。

ひとまずこの女利用して逃げる

勢いつけてエリナちゃんの方に走り出す五十棲。
それに正面から立ち向かおうとするエリナちゃん。勇敢っすね。
だが、五十棲の一撃は容赦なくエリナちゃんのお腹を捕らえる。
この一撃で気絶させて人質なりなんなりにしようという考えだろうか。

吹き飛ぶエリナちゃん。
エリナちゃんの鉄壁の守りが・・・!!スカート的な意味で破られた!!
防御的な意味では文字通り鉄壁だったりしましたけどね。
そう、振り回している石に釣られて忘れがちであるが、まだ他にも仕込んでいる部分がある。
カバンには鉄板を。腹には雑誌を仕込んでいたのだ!!

ヘヘヘッ。防御は最大の攻撃なり

物凄く誇らしげな顔で種明かしをしてみせるエリナちゃん。イカしてるわぁ。
思いっきり殴っちゃった五十棲はきつそうな顔をしている。
そしてそこに怒れるお兄ちゃん登場。

おい。テメエ妹に何してくれてんだ

怒りの右ストレート。振り下ろし気味の一撃が決まり、五十棲轟沈。
最後は真田兄妹が持って行くという形に落ち着きました。ほうほう。

どうにかなったなと一息をつくハヤト。
この一連の戦いの中、最初からいるのにずっと空気のような扱いをされていたのは、田端くん。

これはチャンスだ。
リョウ君もやられてやっかいばらいできる。
それに向こうでまともに動けるのは、美咲ハヤトぐらい・・・
ここでオレが一気に全員やっちまえば・・・

全く持って分不相応な野心家である。
鉄パイプ持って、唯一闘えるであろうハヤトに襲い掛かろうとする田端。
しかし、石入りのハンカチを振り回していたエリナちゃん。
すっぽ抜けて飛んでいった結果、田端の顔面にクリーンヒット
うーむ。さすがはエリナちゃん。借りを作らない女!!
ハヤトに兄を助けてもらった借りはこれで帳消しって話ですね!!

これにて五十棲たちとの戦いは完全決着!!
それぞれのキャラが立っていてなかなか面白い戦いでした。
というか、エリナちゃんを見ているだけで楽しめたシリーズとも言える。
後の始末がどのような展開になるのか。割と楽しみだぜ!

・バーサスアース
センターカラー!!
このカラーは非常に味わいのある絵でよい。けど、物悲しい。
二度と戻らぬかけがえのない日常。いい友人たちであったんですねぇ・・・

ファミレスに現れた深柱の情報は当然ながら規制されている。
店内32名の内30名が死亡。
つまりハルトとカナちゃん以外は全員死亡していたことになるわけだ。ううむ。

世間ではガス爆発という扱いになっているが、その爆発を見た人は誰もいない。
そんな疑惑のファミレス事故の生還者であるハルトたちは今日、学校に復帰。
どうやら事故の結果、入院していましたってことになっているようだ。

当然のごとく、クラス中に2人への興味がうずまいている。
謎のファミレス事故のこと、何故無事だったのかということ。興味はつきない。
でも、親友を失った2人でもある。さすがに軽々しく聞けない雰囲気ですわなぁ。
しかし、授業中にケータイでヒソヒソ話かぁ。最近はそんな時代なんですな。

現在はファミレスでの深柱出現から一週間ほど経過しています。
ハルトたちはその間地質災害対策機構――通称"ピラーブレイカー"の奥多摩研究所にいた。
健康診断の結果は異常なし
レントゲン、CTスキャン、血液検査すべてにおいて身体に変化は見られなかったという。
しかし念のため今後も定期的に検査を受けるようにと言われたそうな。

ちなみにハルトは結局母親と会っていないらしい。
無事だとわかったのですぐに仕事を再開したそうだ。うーむ。
そして、1週間研究所にいたこともあり、シンタとユミの告別式に出られなかった2人。
これはちょっと心残りでありますな。
そういえば、ガス爆発にしてはおかしな死に方している気がするのだが、遺族は気付かなかったのだろうか。
ショックの方が大きいだろうし、それを気にすることもできないかな。

そしてあれ以来・・・オレのおかしな能力も発動することはなかった・・・

危機にならなければ早々発動はしないって感じですかね。
まあ、日常生活でいきなり発動されても困りますし、いいんじゃないですかね。

さて、この一週間でピラーブレイカーの実働部隊3人もある程度回復した様子。
兵真くんは車の運転が出来るくらいまで回復しているみたいですな。
その隣に座る林くん。PCで深柱の探知を行っている。
重力針の仕組みは、貴重な深柱の破片を電極に繋いだだけの単純なもの。
しかしそこに電流を流すことにより微弱な電気信号の変化で、地下に深柱が潜んでいる可能性があるかわかるそうな。

ふーむ。深柱の探査にも深柱の破片が役立てられているんですなぁ。
本当、相手の身体を借りてようやく闘えているって状態だ。

ファミレスの深柱を倒したわけだが、重力針は相変わらず反応を見せている。どうやらまだ深柱は存在するようだ。
その現れる候補は東京23区北西部を中心とした広範囲。
やや強い反応も含めると、山手線内側すべてが深柱出突警戒区域といっても過言ではないらしい。

過去にこういった例は殆どありません。
まるで・・・柱たちが人間の多い場所を見つけて集まってきたかのようにも思えます。

ふーむ。深柱たちも本格的に人間を大量に始末することを考えるようになってきたのですかねぇ。
それはさておき、話題は融合を果たしたハルトについてに移行する。
上のやつらがあっさり帰したのは意外だという兵真くん。
だが、もちろんただで帰しているわけではない。

実のところ、ハルトには別のレントゲン写真でごまかしていたが、頭の中には小さな深柱の破片が残っている
とはいえピラーブレイカーはまだ政府に完全に指示された組織というわけではない。
警察や消防と十分な連携は取れておらず、1人の人間を拘束するのにも限度がある。
というわけで、ここは一度日常生活に戻ってもらい、それを常に監視しておくのが最上の策となる。
ハルトには常時3〜4名の人間が見張りにつくこととなった

人手不足の中、監視に人数を裂くとはご苦労なことだと兵真くん。
その発言を受けて林くん。補充人員が集まるまで我々も協力することにしましたと言い出す。
え?それはつまり・・・?

そう!監視員No.4。玲央さん、高校の制服姿で登場だぁっ!!!

折れた左腕はピアノ線で吊っている。
そのカモフラージュに荷物を持たせているわけですな。

監視員をやるにしても、2人に顔がわれている玲央さん。
というわけで、変装用の衣装として支給されたのがこの制服らしい。
更に髪をみつあみにし、メガネをかけることで変装完了!!
どこから見ても可愛らしい女子高生である!うん。可愛らしいですよ玲央さん。実年齢が気になるけどね!

放課後。ハルトとカナちゃんは2人であちこちをフラフラしている。
監視している玲央さんは大変だ。学校終わったらとっとと帰れコラ!
といいつつ、ファーストフードに目を輝かせる玲央さん。
クリームチーズベーコンバーガーわざび味。なんだか知らないが凄くカオスっぽい商品だ。

バーガー食いながら追跡を続ける玲央さん。
追われているとは知らない2人、ホテル街にて消息を絶つ。ま、まさか・・・!!
若い身空でなんとハレンチな!顔を赤らめふらつく玲央さんでありました。純情ですなぁ。
言い寄ってきた男も醜男爆震(ブサイクストライク)で撃退。
なんとも可愛らしいですよ玲央さん。

玲央さんの可愛さはさておき。
ハルトたちはホテルではなく、行きつけのゲーセンの側にしゃがみこんでいた。
何をしているのかと思えば、友人のシンタたちの追悼を行っていた様子。
いつもこの街で遊んでいた4人。思い出の場所を回っていたんですな。切ない。

誰もが深柱災害に遭えば大切なものを失う・・・
あの子たちも失くした日常を埋めようと必死なのかもな。
私と同じように――

何か陰のある表情を見せる玲央さん。
玲央さんも何か深柱絡みで過去がありそうでございますね。これは興味深い。

さて、池袋駅に到着。電車を待っている2人。
だが、突然響く異音。なんだ?事故でも起きたのか!?
と思ったら、はい。とんでもない事故が起きていました。
ガガガガガと電車に押されて駅のホームまで姿を現した物体・・・新たな深柱!!
なんとまあ、こんな所に深柱が出てしまうとは!!これは大変だ!!

新たな深柱の出現。
玲央さんは側にいるが、まだ片腕だしコートもないしで活躍は期待しづらい。
となるとハルトの活躍の番ということになるのだろうか?期待したい。

しかし、今回の深柱さんも大変ですね。
現れたと同時にいきなりの電車アタック。わけもわからぬうちに横合いから衝撃を受けてビックリだ!!
まあ、そのおかげで電車とその乗客にも被害を与えてるだろうから結果オーライか。
ついでに、ホームまで来れて人間が視認できるようになったのも大きい。
場合によってはトンネル内に出突して、誰も回りにいませんでしたって話になりかねないとこだったわけですし。

深柱は押されてきたわけですが、根っこの部分は繋がったままなんですよね?
これで、電車アタックで押されて髄幹が断たれてましたとか言われたらどうしようか。
新たな深柱出現!!と思いきや即塔解!!てな話になっちゃう。新しい!!

・バチバチBURST
え〜〜〜何ですかソレー!聞いてないですよ〜〜〜〜!!

夜の空流部屋に響き渡る覚悟なき咆哮。
どうやら大吉、前相撲のことを前日まで聞かされていなかったらしい。
たった三番相撲を取るだけと白水さんは言うが、ヘタレの大吉には三度も殺されるという連想にしかならないらしい。

わかったわかった。うるせーな・・・
こんな時は川さんが取って置きの秘策教えてくれっから・・・

川さんの秘策を大吉が用いるだと・・・?
どんな技が飛び出すのやら。あまり激しい動きはできなさそうですしねぇ。

さすがに早い時間は支度部屋もガラガラである。
中には緊張した面持ちの新弟子たちが準備している。
大吉は中の人たちが怖いので廊下で準備。鯉太郎がまわしを締めてあげている。
しっかり締めたほうがまわしを取られにくい
その理屈はわかるがさすがに締めすぎだろう。肉がはみ出してるぞ。ハムじゃないんですから!

まぁ・・・経験者なんかは結構やるけど・・・
あとは似たよーなモンなんだし・・・頭っから思いっきりやってこい!

学生時代にやっていたとかでもない限り、新弟子なんてまだまだ未熟な連中の集まりですものね。
鯉太郎は田上さんや王虎などと経験者ばかりと当たっていた感じですが。
その辺りも含め、鯉太郎の時期の新弟子って本当に黄金世代だったんだなぁ。

さて、土俵を挟んで東と西の新弟子たちが出揃った。
並んでいる順番で誰と当たることになるかわかる。指差し確認で対戦相手を確認する大吉。
そして、確認した対戦相手は・・・ピョコっと表現されるのが似合う小兵。
よっしゃ―――!!

思わずガッツポーズを決める大吉でありました。
そりゃあそうだわな。明らかに小さすぎる。本当に新弟子検査を通ったのかと思える小ささだ。

おいおいおい本気でござるか?こんな僕でもこれはわかるよ・・・
君は違う・・・・・・君は違う!!

そこまで力を込めて言わなくても。
でも油断は禁物である。目つきは鋭い相手だ。
新弟子検査ギリギリといえば、鯉太郎だって体重ではギリギリだった。むしろ文字通り水増ししてたくらいだ。
ならば鯉太郎のように暴力三昧の日々を過ごしてきた可能性はありえる。
それで町にはもう相手になる人間は1人もいなくなり、猛者を求め流れ流れてこの角界へ辿り着いたんじゃ・・・

勝手に空想を膨らませてビビル大吉。
それゆえか、小兵のはずの対戦相手、小林の体がやけに大きく見える。髪の量も大幅アップだ!!

殺される・・・

すっかり意気消沈してしまった大吉。さっきまでの浮かれた様子は一気に吹っ飛んでますな。
どうでもいいけど、四股名は丸山ではなく大吉の方の名前で呼ばれるんですね。
そっちの方が縁起もいいしって話なのだろうか。
ともかく、心のスカしを決めようとした大吉に喝を入れる鯉太郎。

起きろコラ!!取組前からのまれてんじゃねー!!
根性キメろ!!お前言ってただろ!もうただのデブじゃねぇ・・・相撲取りだってよ!!
仁王さんの顔を毎日見てんだろーが!こんなトコでビビッてんじゃねーぞ!!

鯉太郎のこの言葉は効果覿面。
そう、対戦相手を恐れる必要など無い。なんせそれよりもっと怖い仁王さんの顔を毎日見ているのだから!
思い出せ・・・あの恐ろしい・・・恐ろしい顔を・・・

思い出した結果、そっちでビビッちゃう大吉でありました。
その代わり仁王さんのオーラも背負ったので相手も驚いちゃってますけどね。ハハハ。

というわけで、ついに土俵にあがることになった大吉。
手をつく姿勢のへっぴり腰がなんだか面白い。内股すぎる!
小林の方も立会い時に腰が浮いてますね。新弟子はまだこんなものってことなんですかねぇ。
この取組前の連中も昔の白水さんのようなペシペシ相撲だったし。
ともかく、やるしかないと覚悟を決めた大吉でございます。

大丈夫・・・僕には川口さんから教えてもらった秘策がある・・・
やるしかない・・・秘策!

白水さん曰く、決まれば確実に主導権が握れるという技術。その秘策とは一体何か。
どうでもいいが、大吉の回想の白水さんえらい下衆な顔になってるな。
大吉ビジョンではそう見えているということなのだろうか。酷い話だ!!
というのはさておき、教えられた秘策とは・・・ネコだまし!!

なるほど。これならデカくて鈍い大吉でも十分できる技ですな。さすが川さん。
決まれば確かに主導権を握れそうな技である。
が、相手も同時にネコだましを放ってきていたという。
同時に決めて同時に驚きながら退くという2人。何この戦い。

ブタがネコだましだと・・・!!

言いたいことはわからないでもないが、そこはどうでもいいじゃないですか。
ともかく、立会いの衝突は起きず、距離は開きました。

さぁ・・・ショータイムだ・・・!

ファイティングポーズを取る小林。シュッという息吹と共にジャブのような張り手が繰り出される。あ痛っ!

お前に元ボクサーの俺の攻撃は見えまい。
高校インターハイ新潟県十日町ベスト16だった俺がなぜ角界に入ったのか・・・
今、体重を無差別に戦うプロの格闘技は大相撲だけ・・・最強の男・・・それが俺の夢!

夢はでっかくて素敵だと想います。
でも、町のベスト16でボクシング辞めた状態で言われましても・・・何なのこの人!
実際、小林の張り手は確かに早いのかもしれないがさっぱり効いていない。
ボクシングでも階級差があれば攻撃がほとんど効かないようになると言われている。
小兵の小林の張り手など、大吉の弾力の前にはほとんど無力!!

とはいえ、叩かれたら痛いことには違いない。倒れないけど痛がって立ち尽くす大吉。
その大吉に、自分の体信じて前に出ろ!と声援を送る鯉太郎。
確かに、デカイ体は才能だと言うのは痩せの暴論かもしれない。

でも・・・でも・・・僕にそんなコト言ってくれる人は・・・鯉太郎さんだけだ・・・
鯉太郎さんの気持ちに応えなきゃ・・・
僕はもうただのデブじゃない!!

うーむ、かなりいい信頼関係が築けているじゃあないですか。癒される。
覚悟を決めた大吉。頭から小林に突っ込んでいく。
両手を下ろして本当に頭だけで突っ込んでいく姿勢がなんだか可愛らしくもある。
何度か交わされたが、ついにその突進が小林を捕らえた!

こっ・・・これが力士・・・

さすがの体格差か。
大吉の体でまともにブチ当たれば素人は確実に吹っ飛ぶ。その考えは正しかった。
空を舞う小林。そして同時に空を舞う大吉のまわし。っておい!!

フッ・・・とんでもねー男がいたもんだぜ・・・大吉とか言ったな・・・覚えておこう・・・

クールに決める小林。
いや、この状況でそんな決め方されましても。
モロだしの状態のまま感極まってガッツポーズを決める大吉。
初めて相手を吹き飛ばしたわけでしょうし、その嬉しさは望外でありましょうな。
ただ、まわしが外れた場合は"不浄負け"という反則負けとなります。
結果は敗北。しかし、結果より大きなものを得たんじゃないかと思えます。
勝つことの気持ちよさを知った大吉。ひょっとしたら今後化ける可能性があるんじゃなかろうか。
ついでに露出が気持ちいいとか目覚めちゃった可能性もあるんじゃなかろうか。
勝利の興奮と露出の興奮が脳内でごっちゃになると危ないですね。だからまわしはちゃんと締めとけって言ったろ!!

てなわけで、丸山大吉の相撲人生の始まりでありました。
やぁ、鯉太郎のギラギラした前相撲とは大違いですねぇ。楽しそうだ。
この所、常松や闇堕ちした田上さんなど重い展開が多かったので、今回は癒し回になってよかったです。
しかし、まさか大吉が癒し枠になるとはねぇ。
丸坊主になった辺りから大分見た目もマシになってましたしなぁ。いいことである。
今後の大吉の相撲人生に幸あらんことを!

・ドカベン ドリームトーナメント編
同点の場合は監督勝負!!
つまり監督の采配が勝負を決めるという話ですね。
そうなるとスターズはかなり不利なんじゃないかと思えてならないのだが・・・!!

さて、四回裏。スターズの攻撃。
越後はこの回も続投。だが、守備陣の方で交代する選手が出るらしい。
レフトの大白鳥に代わり
ライトの朱鷺に代わり唐部
その昔、岩田監督が大物の素質ありと入団させたTO砲でございます!

TO砲。
素質を見込んで入団させたのに、遊び気分で危機感もなく全く伸びて来ない。
そこで岩田監督、この2人を日給制で雇うという作戦をとったそうな。
つまりヒット1本いくら、凡打がマイナスいくらという。

日給制。これが本当に出来る契約形態なのかはわからないが、面白い話ではある。
頑張れば頑張るだけ給料が増え、しくじればそれだけ減る。やる気にはなるし上達もしそうだ。
マイナス要素になる部分もありそうだが、面白い試みと思いますよ。

四回裏、スターズの攻撃は五番の義経から。
初球のチェンジアップをいきなり打つ義経。
ショートの頭を越える当たり。小白鳥はジャンプ一番これを取ろうとする。
しかし、火の出るような打球は小白鳥のグローブを弾き飛ばす。
レフト前ヒット。になりそうな辺りだったが、交代したばかりの丘が猛然とダッシュしダイビングキャッチ!!
超ファインプレーでヒット1本守ることに成功しました。やるねぇ。

代わった選手のところに打球が飛ぶ。これも野球のジンクスである。
そのジンクスに従い、六番の賀間はライト前。これは普通にヒットとなる。
七番のサルもライトに。だがこれは意外と大きな辺り。
非力なサル相手なので浅めに守っていた唐部。慌てて走る。
そして、観客席を見ながら、打球を見ずに背面キャッチを試みる。まさかその体勢で!?捕ったよ本当に!!

超々ファインプレーによりサルがアウト。さらに飛び出していた賀間がアウトとなりダブルプレー。
四回裏のスターズの攻撃は三人で終わってしまったのでした。
うーむ、ドルフィンズ、なかなかにスター選手を揃えているじゃないですか・・・
最初は数人しか凄いのいないのかなと思えたチームだったのに、どんどん隠し玉が出てくる!!
そして、その隠し玉の1人。七夕竹之丞がついに出陣。
越後の代打として登場する流れのようです。

大甲子園に虹でもかけるか

背番号10000の『虹を呼ぶ男』その力が発揮されるときが来た。
これは里中が交代することになる可能性がかなり高まってきましたよ・・・!!

今回のキャラクターファイルは登場したばかりの唐部大樹
「野球狂の詩」で東京メッツにTO砲として入団した男である。
そうかーやはりドカベン世界も昔はメッツがあったんですなぁ。
打撃の方もかなりクセのある人物のようですし、今後の活躍が楽しみですな。

・空が灰色だから
単行本3巻発売ということで、あの3人娘が再々降臨!!
高校生になってもネガティブ全開だ!!

というわけで、璃瑚奈ちゃん、美緒ちゃん、翔ちゃんの3人娘のお話でございます。
2巻のおまけでさらりと第三高等学校に合格していた璃瑚奈ちゃん。
3人揃って三高生になれたみたいでよかったよかった。

春。
第三高等学校前通学路では今年から高校生になった新入生の未来と希望を胸に秘めた活気でにぎわっていた。

やる気ねえー
朝早いわ学校遠いわ9時間しか寝てないわやる気でね〜〜

高校生になろうが春だろうが相変わらずネガティヴ全開の璃瑚奈ちゃん。
タイトルではやる気ありまくりな風を装っていたというのに!!装っていただけですけども。

さて、校門前ではメガネの女教師が短いバットを片手に挨拶をしている。
元気のいい先生ですね。ジャージだし。体育会系なのだろうか。
先生の挨拶に、元気よく挨拶を返す翔ちゃん。美緒ちゃんも挨拶を返す。璃瑚奈ちゃんは・・・

翔ちゃんの挨拶は先生にも評価される。いい挨拶だ。
美緒ちゃんの挨拶はもう少し声に元気が欲しい。
で、璃瑚奈ちゃんだが・・・「す」ってなんだ!?他人の「おはようございま」に隠れてバレないとでも思ったか!

やる気あるのか!もう高校生だぞ!そんなんで社会に出られるのか!?
放課後の掃除終わったら職員室こい。挨拶の仕方を教えてやる!!

早速怒られる璃瑚奈ちゃんでありました。
で、放課が終わったわけであるが・・・

絶対、行かねー

やっぱり行く気はないらしい。そうでしょうね。
しかし、翔ちゃんは相変わらず凄いバネであるな。どんだけ跳躍してるんだ。

先生の言った通り、挨拶くらいキチっとできないと社会でて恥をかくと思うよと美緒ちゃん。
そんな美緒ちゃんの意見に対し、璃瑚奈ちゃんお得意の独自理論展開が始まります。

だいたい挨拶って、人間の作ったごっこじゃねえか。
人間なんてそもそもただの動物だ。知恵があり文化社会を築いてきたただの動物だ。
その人間(動物)共が、挨拶もろくに出来ない人(動物)は社会人(動物)として恥ずかしいとか、
勝手なルール作ってみんなで息巻いてるんだぜ!
挨拶なんて「す」でいいだろ。複雑にルール作ってゲーム感覚味わいやがって!!

宇宙人がこの動物が勝手に作ったごっこを見たらカルチャーショックを受けるぞ!
ドキュメント番組で動物の変わった非合理的で意味不明の習性を見た時と同じような気持ちになるぞ、宇宙人が!
宇宙から見た時、私たちの習性は恥ずかしくないかどうか今一度考えるべきだろ!
常に宇宙人視点を持っておこうぜ!
そんな誰かが勝手に作った強制ごっこ遊びに、私は巻き込まれたくはない!

なるほど。宇宙視点でございますか。
グローバルを越えてギャラクシーな視点で見るのが大事ってことですね!
共感できるかはともかく、話はデカイな。

挨拶は理由も無くすれ違う人と声をかわせるものである。それがいいと翔ちゃんは言う。
けれどネガティバーとしてはその理由も無く人と声をかわさなきゃいけないのが嫌なのである。

そもそもやる気とは一体なんであろうか。

洗脳されたみたいにやる気やる気って、みんな使いやがって。
オーラとか気だとかの類に近いよな。自己申告制だろ。やる気あるとかないとか。
どうやら私はやる気なさそうな顔してるらしい。
だからすぐやる気がないって怒られて散々なんだよ。

確かにやたらとやる気がなさそう、というか常時ネガティブそうな顔をしている璃瑚奈ちゃん。
実際のところは言うほどネガティブってほどでもないんですがねぇ。
というわけで、今度はやる気についての講釈でございます。やる気って本当に必要か?

現に私はやる気がないと言われながらも絶対無理と言われた三高を合格したんだぞ!
私くらいになると、やる気なんていうスピリチュアルなもんに頼らなくてもできるんだよー!!

確かに成功例ではありますな。
でも、前々回は多少やる気になるかみたいなことを口にしてたような。
まあ、実際そのやる気が持続してたようには見えませんでしたしね。

中3の文化祭の準備でこんなことがあった。
私がアーケードの飾りを誤って剥がしてしまったときだ。

そのことを口々に責めるヤンキーたち。3−2と書かれたハチマキまで締めてやる気満々な様子。
責められて涙目になる璃瑚奈ちゃんと、慰める美緒ちゃんの姿が大変良い。
文化祭まであと少し!間に合わないかもしれないけどやる気で乗り越えよう!と叫ぶヤンキーたちだが――

だってあのヤンキー共最初はさぼってたんだぜ!
途中で勝手に青春ごっこに目覚めて、やる気に火がついて初日からずっと参加していた私をコケにしやがって!
こういう気紛れで最後は精神論で回収できるとか思ってる輩の犠牲になるのはいつも私だ!
お前らが最初から手伝ってれば誰もやる気出さないでも間に合わせられたんだよ!
だいたいやる気なんて本来必要ないものなんだよ!
やる気なんて出たり出なかったりいい加減な運要素だ!
やる気なくてもやることはしっかりやれ!
やる気が出なかった場合も想定して行動計画立てろ!

社会という戦場ではやる気がなくても戦える奴が強いんだよ!
やる気がーやる気がーとかってずっとこだわってる奴は、やる気がなくても戦える奴に置いてかれるぞ!

私はやる気なんぞに頼らないで生きていくつもりだ。それだけだ。

見事な演説を終えた璃瑚奈ちゃんでありました。
ドオオンと決めたコマの璃瑚奈ちゃんは上気したような表情になっていてそこはかとなくエロス。
他のコマでも妙に可愛さをアピールされているような描写がある。
これは自然に可愛さがあふれ出ているって話なのか!?やる気なくても可愛いんだぜ!!

璃瑚奈やる気すごい!やる気なくてもやるってやる気がすごい!

何がなんだかわからない翔ちゃんのセリフ。けどなんとなくわかる気もする。
美緒ちゃんは、なんでもいいからがんばろうよとまとめに入る。
やる気なくてもごっこだとしても、挨拶は身につけたほうがいい。私たちはそのごっこの中の住人なんだしって話だ。

いや絶対しない!恥ずかしい!宇宙人に笑われる!
マナーとかモラルとか作った奴らが有利なゲームだ。いっつもそうだ。調子ノリが始めるんだ!

さっきやる気なくてもやることはやれって言ったの璃瑚奈なのに、
やる気なくてもやることもやらないというやる気がすごい!

うん。えーと、まあ、そうだね。やる気がすごいってことだよね。翔ちゃんは正しいなぁ。
というわけで、長々と話したが結局職員室に向かうこととなりました。

おおー今朝の1年坊!
ばっくれるかと思ったらちゃんと来たか!意外にやる気あるじゃねえか!

やる気ねえつってんの。やる気がなくたって、私はこれくらい造作もない

てなわけで、やる気とはなんなのか考えさせられる回でありました。
まあ、毎度のごとくの璃瑚奈ちゃんの屁理屈でありますが、考えさせられる部分もある。
やる気に頼らずに計画を立てるのは非常に重要だと思いますよ。
感想を書く場合についても、後回しにしておいて、後はこれだけ今日中に気合で!とかやると大変な目に会いますしな!!

普段から淡々とそつなくこなせる人は貴重だと思われる。
いざというときの働きはともかく、平均的には活躍できているわけですからな。アベレージヒッターって奴だ。
考えてみると、翔ちゃんは普段も出来て、いざという時も出来そうな子だからすごい。
これは常時やる気に満ち満ちているからってことなんだろうか?
これがショートスリーパーなポジティバーの力か・・・!!羨ましい。

さて、三高に無事進学した3人。
三高生は他にも何人かいるが、特にあげるとしたら別冊のブラックギャラクシーの面々。
今回、画面にちらほらとその別冊のキャラたちが写っているのが見える。
特徴的な髪型をした子たちだから見つけやすくていいですねぇ。カレルナはわかりにくかったが。
今後も璃瑚奈ちゃんたちが登場した時に、さらりと顔を見せてくれたりすると嬉しいぜ!!

・名探偵マーニー
愛猫のエリオットにご飯をあげるマーニー。
しかしエリオット。いつの間にやら舌が肥えてしまったらしい。シーザーサラダ味しか食べなくなったようだ。
これはなかなかに面倒な状況ですな。お金がかかってしまう。
とはいえあげないと頭の上に乗っかってくるし、しょうがないですわな。

というわけで、パパの車でお出かけ。
パパは依頼人に会いに行くところだったので、帰りに買い物しようという話のようだ。

今回のパパが受けた仕事の依頼人は元政界の黒幕
現在は隠居して何の権力もないが、裏で色々やってた実力者だったそうな。

車を駐車場に止め、依頼人の村枝砂平さんと対面する。
マーニーは待機する予定だったが、怪しまれて怒られて結局一緒にくることになってしまった。
ちなみに頭の上のエリオットも一緒だったりするという。いつまで張り付いているんだ?

さっそく依頼を聞く。内容は村枝さんのペンフレンドを探すというもの。
なんでも四十年前から文通を続けていた相手らしい
最初は軽い気持ちで始めたもので、年に四・五回気が向いたら書く程度のものだそうな。
それがいつの間にか五年続き十年続き・・・気が付くと四十年。今では誰よりも長い付き合いになってしまった。
しかし最近相手からの返事がない。向こうもいい年齢だろうからもしかしたら・・・という話。
なるほどね。相手の様子が気になったから探して欲しいというわけか。
元政界の黒幕にしてはなんともほのぼのとしたお話ですな。

相手の住所を調べたら一発じゃないかとも思ったがそうは問屋がおろさない。
最新の住所は高級マンションになってしまっている。やはり一筋縄じゃ終わらないか。

とりあえず一度家に戻って、明日現地で調べようという話になりました。
ちなみに考え事してたおかげでエリオットのエサは忘れられている。ので頭の上で猛抗議。ガリガリ。
頭が傷だらけになっているマーニーでありました。可哀想に。

政界の黒幕。フィクサーと呼ばれる男、村枝砂平の四十年間の文通の内容。
実力者なだけに、大金を積んでも見たいと考える奴はいるでしょうな。
大金と聞いてクラクラするマーニー
だけどさすがにこれは危ない橋である。情報を漏らしたのを気付かれたらこちらが危ないですわな。
しかしそうか、やはりマーニー。お金にはそれなりに弱くはあるんですな。それなりに。

翌日。高級マンションの管理者に文通相手の亀井さんの行き先を尋ねるパパ。
既に引っ越したらしいので足取りを追うが、その先も引っ越した後であり、中々足取りを追えないでいる。
というわけで、マーニー。
捜査の役に立つと思うので手紙の中身を見せて欲しいと頼み込む。
プライベートなことは承知の上であるが、今のままではなんとも材料が足りない。
というわけで、村枝さんの監視の下でなら閲覧は許されることになりました。

再度訪れた村枝邸。今日はエリオットはお留守番でございます。がっかりしましたかね村枝さん?
それはさておき、手紙は大量に存在している。
どうやら村枝さんと文通相手の亀井さんとでは結構な年齢差があったらしい。
村枝さんが三十の時、亀井さんは十歳。実に20歳もの差があった。

資料として提示された手紙には村枝さんが出したものもある。
どうやら亀井さんは孤児らしく、フォローチャイルドネットという孤児支援団体が文通を仲介していたそうな。
なので、亀井さんが成人するまでの手紙は両者のものがそこに記録として残されている。
手元に村枝さんが出したはずの手紙があるのも、そこの記録を持ってきたからなんですね。ハハァ。

手紙の内容を見ると、どうも村枝さん。亀井さんにやたらと説教臭い文章を送っていた様子。
どちらかと言うと自分の自慢の方が大部分を占めているような内容・・・
と思いきや、どうもそれだけではない様子。
どうやら村枝さん。自身の境遇を偽っていたらしい。
人間不正をしてはならない、とか、家族はいいものだ、とか子供が産まれたとか手紙には記載されている。
しかし村枝さんはフィクサーであり、生涯独身。子供もいない。

ウソばっかりだ
手紙の中の村枝さんは結婚し子供も産まれ仕事も順調。人に好かれ協調を大事にし心の暖かい人に囲まれ自信満々で・・・
現実は、愛人はいっぱいいるけど結婚せず、友人と呼べる人もいない。廻りは敵だらけで・・・
黒い仕事をして人をダマしキズつけ、けっしてだれも信用することもなく・・・

なかなかに呆れた内容でありますなぁ。
しかし、マーニーもそれを指摘しちゃうほど世間知らずではありません。口ではスバラシイ内容ですと言っておく。

村枝さんによると亀井さんは色々とダメな奴であるとのこと。
学生の頃から勉強、スポーツもいまひとつ。ホレた女にも告白できず。
学歴も中くらい。やっと小さな会社に入ったくらいだそうな。
村枝さんの力で裏から助けてやろうかとも思ったが、自分の力で頑張りたいと断ったらしい。ふーむ、立派な人ですな。

ここまでの情報を統括するため、マーニーは思考世界に没入する。
人様の家で思考世界に入るのは色々と問題があるんじゃないでしょうか?イタズラされても知らんぞ!

まあ、その甲斐あってか答えは導き出されました。
亀井さんは大きい大学病院、ある程度設備も充実していて紹介がないと入れないような所にいるはず。
そのように考えたマーニー。パパに頼んで調べてもらいましたが、これが大当たり。
亀井支郎さんの入院している病院をつきとめたのでありました。が――
一足遅かった。
文通相手である亀井さんは既に亡くなっておられたようです。あらら。

マーニーによると、文通していた二人はどちらもウソつきであるとのこと。
村枝さんは自分を完璧な人間に見せようとウソをつき・・・
亀井さんは村枝さんを立てるために自分を低く見せる。
会ったこともない二人がお互いに気を遣い続けてたんだ

なるほどねぇ。
村枝さんも相手が子供だし、文通相手が悪い人だったなんて知られるわけにはいかなかったんでしょうな。
相手のことを思い、完璧な人間を演じてそうなってもらうように気を遣っていたと。
それゆえか勢い説教臭くなる文面。
亀井さんはそんな相手を立てるために自分を低く見せるような内容を書いて送っていた。
内容に悩み事が多かったりするのはそういうことだったからなんでしょうね。

最後のほうに書かれた手紙は村枝さんの健康を気遣う言葉ばかり。
それなのに心配させまいと自分のことについては一言も触れていない。
やさしい人程深刻な事態を隠そうとする
なので、体を壊して入院している可能性が高いんじゃないかとアタリをつけたってわけですね。

亡くなられた亀井さんの側には大勢の家族が看取っていた。
亀井さんの息子さんは、駆けつけた村枝さんに対し、これがアナタへの最後の手紙ですと手紙を差し出す。
どうやら亀井さん。最期まで村枝さんにお礼を言いたいと言っていたようだ。
さて、その最後の手紙の内容は・・・

村枝さん。
これが最後の手紙になります。
今まで四十年間、僕のような取りえのない男の相手をしていただいてありがとうございました。
僕がつらかった時、苦しかった時、いつもアタナの手紙のことを思い出し、
アナタに一歩でも近づこうとガンバリました。アナタを人生の目標としていたのかもしれません。
僕はお金は稼げませんでしたが、家族を作り全力で家族を守ってきたつもりです。
迷惑かもしれませんが、私はアナタのことを父親のように思っていたのかもしれません

亀井さんの最後の手紙を読み、涙を流す村枝さん。
いやあ・・・なんだかいい話でありましたなぁ。
ウソの内容ではあったが、亀井さんがそれを支えに頑張ってきたのは確かな話である。
世にある二種類のやさしさ。ウソをつくやさしさとウソを受け入れるやさしさ。
その二つが合わさった良いお話でありました・・・

ちなみにエリオットはウソを受け入れるやさしさを持っていないらしい。
マーニーも苦労しているんですし、少しは受け入れてくれてもいいでしょうになぁ!!

どうでもいいが、パパァと最後に小さいァをつけられるとババァと誤読してしまいそうになって困る。
パパァだよババァじゃないよ。BBAじゃないよ。本当だよ。

・てんむす
試合開始は早朝5時30分。
会場である聖地以勢神宮は涼やかな風と静寂に包まれていた。
そして現在、7時48分。
1回戦の大将戦が行われている現在、会場は真夏の日差しとセミの音に包まれているという。
日差しだけではなくセミの音まで響いているのか・・・余計に暑く感じるな!

ラストの大将戦は始まったばかりでまだ残り40分強ある。
しかし気温30℃を越す猛暑の中。試合を終えたはずの先鋒である大阪の井川さんもへばっております。可愛いのう。

・・・陽に照らされて頭がやけるようにあつい・・・
ハンバーガーも焼きたてで・・・熱々ね〜〜

こうなってくると、1回戦の食材がハンバーガーなのにも悪意があるんじゃないかと思えてくる。
帽子を被っているかどうかでかなり有利さが変わりそうなのだが、どうなんでしょうねこの試合形式。

大将戦開始から20分経過。
会場は立っているのでさえつらい夏の日差しが照りつけている。
ので、調理を行っているテント内の日陰に避難する司会。ずるいな!!
係の巫女さんたちは選手の横に立ちっぱなしだというのに。何時間もよくやってられるなと感心する。

北海道の両校はこの暑さがかなり堪えている様子。
夕張の部長の小泉さん、札幌白墨の副部長、鯱畑レイさん。どちらも苦しそうである。
というか、鯱畑さんの苦しんでいる姿は、なんだか見ていて辛いものがあるぞ。

苦戦する北海道勢。それとは対照的に快調に食べ進めてる高校もあった。
沖縄の琉球女子高校である。
大将は1年生の島袋なみちゃん。この子は1年生だったんですな。
しかし、この絵。
他が苦しそうにしているせいなのか、琉球女子のこのコマはやけに可愛く描かれているように見える
いや、琉球女子の子らは最初から可愛いと思ってましたけどね。
だけど、一番右の子の口の大きさ、というか口の裂け方がなんだか気になる。
よく見たら寝ているときの姿もなんだか厄い。すわ、沖縄妖怪の一種か!?

さすが常夏沖縄の大食い戦士。暑い中での大食いはお手のものなのかぁ!?

いや、さすがに沖縄でも暑い中でわざわざ食べたりはせんでしょう。
というか、本州より沖縄の方がずっと暑いのかどうなのか。まあ、その辺りは雰囲気で。

大将戦も残り5分。どこも苦しそうな表情を見せております。泣かないで鯱畑さん。
ちなみに大阪のなにわ商業高校の部長は3年の矢部賛歌さん。
ハンバーガーの値段を計測して見せた子でありますね。部長だったんだ。

という情報はさておき、大将戦終了。
天食祭本戦の1回戦がこれにて終了いたしました。そして総合ランキングの発表である!!

1位:土佐鳳高校(1) 31と1/2皿
2位:なにわ商業高校(3) 31皿
3位:讃岐北高校(12) 30と1/3皿
4位:木更津芸術高校 30皿(4)
5位:秋田サンライズ高校(5) 29と1/2皿
6位:九条清涼学院(7) 29と1/4皿
7位:東京青葉学院(6) 29皿
8位:鮫島高校(8) 28と4/5皿
9位:龍聖学院(2) 28と7/10皿
10位:結日高校(13) 28と3/5皿
11位:琉球女子高校(15) 28と1/2皿
12位:北九州総合大学付属高校(11) 28と1/3皿
13位:津軽あすなろ高校 28と1/4皿(14)
14位:夕張農業高校(10) 28と1/10皿
15位:札幌白墨高校(9) 28皿
16位:鳥取大山高校(16) 26皿

括弧内は副将戦終了時の順位となります。
まさかの北海道代表2校とも敗退!!
部員たちをかき抱いて泣く熊田さんの姿がなんとも頼もしくも物悲しい。
結日高校は10位でなんとか1回戦は突破でございます。よかったよかった。

しかし、7以から15位までは実にわずか1皿差で詰まっているという状態。
正直、どこが脱落してもおかしくはない状況でありました。
花ぽんがもう少しへたれていたら龍聖の負けもありえたわけだ。危なかったね。

なおベスト13に入った選手の皆様、2回戦は明後日・・・2日後の開催です!
詳細は明日夕方16時。選手宿舎神宮会館ロビーにて発表いたします!

予選は1週間に1度であったが、今回のインターバルは2日間でございます。
まあ、2日もあれば回復はすると思いますが・・・どうなんでしょうかね?
そして、2回戦もルールは直前の発表でありますか。まあ、前日に教えてくれるだけましか。

2回戦進出校の皆様は宇治橋を渡り、1回戦敗退の3校は係員の指示に従って別の道でお帰りください。

ああ、ちゃんと別の道が用意されているんですな。
敗退した選手はここに埋まってくださいとか言われなくてよかった。漫画が違ってしまいますからね!

帰りの宇治橋を歩けるのは、1回戦の勝者のみ。
最初に渡るときに言われた言葉でありますな。
そんな宇治橋の上で天子ちゃんたちに話しかけてきたのは東京青葉学園の部長、村上マリーさん。
相変わらずこちらを龍聖のおまけ扱いしてて嫌な感じである。
けどまあ、お疲れ様と声をかけてくれる辺り、多少は認められたのだろうかね。

マリーさん曰く、1回戦の順位は2回戦と何も関係ない。なら13位以内であれば13位でも1位でも一緒であるとのこと。
つまり、勝ったか負けたかの差でしかないわけですな。
勝った側である結日は青葉学園にそれなりの扱いがされると。ふむ、筋は通っているか。

本戦初出場組は必死で上位を狙っているがそんなのは疲れをためるだけだとマリーさん。
本戦常連校は不毛な上位争いより続く試合に力を残すため真ん中くらいの順位を狙っているという。へぇ。
ちなみに常連である土佐に関しては例外。あそこは打倒北海道の思いが強すぎるのだよ・・・

しかし、疲れがたまるというが、2日間で回復しないぐらいにたまるのだろうか?
胃腸にダメージが蓄積されるとかそういう話を危惧しているのかもしれませんな。ありえる話だ。
真夏の炎天下に大量に食べたのだし、体調がおかしくなる選手が出てもおかしくないですわなぁ。

ところで、常連校の中に見知らぬ高校の後姿がありますね
龍聖と土佐の間に挟まっているこの高校はどこなんだろうか。気になるところだ。

神宮会館に戻った天子ちゃんたち。
クーラーのありがたさを味わっているが、その目の前を荷物をまとめた夕張農業の面々が歩いていく。
ここは天食祭本戦の選手宿舎。敗者に居場所はない
1日で帰ることもあるとはやはりこういうことだったみたいですね。
敗れた選手は悔し涙を流しながら去っていくのでありました。

敗者の背を見て勝負の厳しさを知る天子ちゃん。
負けられない思いというものを理解するにはよかったのかもしれませんな。

というわけで、1回戦は無事に突破した結日高校。
2回戦までは間があるが、すぐに次の試合に入るのか?それとも幕間に話が入るのか?
部長の友人の話とかもそろそろ出てきてよさそうなものだが・・・?

そういえば、前回行った強豪予想。
全く気にしていなかった高校が、大将戦の結果で気になってきました。
それは最終的に3位になった讃岐北高校。
副将戦までは12位とギリギリのラインだったのに、いきなり3位にまで浮上している。
これは強敵が潜んでいる予感がしないでもないですぜ。

2回戦の試合形式と対戦校の姿が気になるところであります。

・ガキ教室
蓄積された須藤くんのストレスがついに爆発。暴言となって飛び出しました。
努力を認めてもらえないストレスが勉強のできない那須くんに向かってしまっているみたいですね。
自分の努力は認められないのに、那須くんはチヤホヤされる。それが悔しかったのだろうか。

しゃーねーだろ。1クラスに30人。
お前みたいに、勉強得意なヤツもいれば、苦手なヤツもいんの。な!

やなこと言わずに那須に勉強教えてやれよと言う晶。
しかし、須藤くん。無理、ムダだと切り捨てる。

頭の良さは遺伝で決まるってこと知らないの!?
ウチはパパもママも東大だよ!ボクがバカになるワケがないよ!!
アイツの親は!?どっちもきっと高卒でしょ!?
バカな親からはバカしか生まれない!もうバカに合わせて勉強するのは嫌なんだよ!!

鬱屈した想いを一気にぶちまける須藤くん。とはいえさすがにこれは言いすぎであろうて・・・
というか、須藤くんの目がかなり危険な状態になってしまっている。厄いわ。
この須藤くんの発言を聞き、晶はどのように思ったのか、それはわからない。
が、行動には示してしまった。バチっと平手で須藤くんの頬を叩いたのだ!!

さすがにこれにはクラス一同、声もなく驚いている。
むしろ殴った晶も驚いてしまっている状況だ。
殴られた須藤くん。口の中を切ったのか血を流している。あらら。
そして、荷物をまとめて教室から出て行く須藤くんでありました。

なんとも大変なことになっちゃいましたね。
あれは須藤が言いすぎだよなと思う生徒。でも、血が出ていたのはさすがに動揺する。
言い過ぎた須藤が悪いか、叩くのはやりすぎと感じるか。これは難しい話である。
須藤が爆発する直近の原因となった那須くんはかなり複雑でしょうな。
親をバカにされたということもあり、相当に陰のある表情をしている那須くん。何を想うのか・・・
とりあえず、授業は自習とし、須藤の後を追う晶でありました。

色々探したが、須藤くんは結局見つからなかった。
ので、職員室に行って教員たちに相談する晶。
副校長は自宅に帰ってるかもしれないから電話をしろとアドバイスをしてくれる。ありがたい。
さらに、村山主任が代わって電話をしていただけることとなった。これは本当にありがたい。

引っぱたいただけでも今の御時勢では問題になるが、さらにケガを負わせたときた。これは厳しい。
職員室も何だか諦めムードのようなものが漂っている。
うーむ。こういうのを見ると今の体罰を完全に封じられる風潮にも難しいものを感じるなぁ。

どうやら須藤は自宅に戻っていた様子。それはよかった。え?よくない?そりゃごもっとも。
汗だらけになりながら謝罪に伺わせて頂きますと述べる村山主任。
晶と一緒に須藤家へ謝りに行ってくれるそうです。
うーん、この人本当に頼りになりますなぁ。いい主任でございますよ。ありがたや。

いきすぎた指導について謝罪する晶と村山主任。
しかし、須藤母は息子が殴られたことについてハッキリと非難の色を示す。これ、れっきとした暴力でしょ!
その指摘について、殴ったことについては謝りますと謝罪する晶。
そうなると、殴ったことについての理由の話になってくる。

子供を殴るにはそれなりの理由がおありなんでしょうね・・・ぜひ聞かせて。
なぜ担任であるあなたが、敬ちゃんに暴力をふるったか。

難しい質問ですね。果たして正直に答えてよいものかどうか。
ちょっと悩んだ晶が口を開くその前に、須藤くんが口火を切った。

ボクが悪いんだ・・・授業中に・・・ボクが塾の問題集なんかやってたから・・・
もっと気をつかうべきだった・・・
ただでさえ片桐先生の数学の授業は遅れてるのに・・・ボク、中3でやるような問題集やってたから・・・
たぶんそれが・・・先生には嫌味にとたれたんだと思う。
いきなり問題集とられて、何やってんだって殴られた・・・

先生すいません!!ボクの配慮が足りませんでした!!

おやおやこれは・・・大変だ。
さすがに自分が暴言を吐いたことは理解しているらしい須藤くん。
だからといって、都合のいい用に事実を捻じ曲げようとするのはどうだろうか・・・?

これ!PTAで問題にしますよ!あなたみたいな暴力教師絶対に許しませんから!!

激怒する須藤母。まあ、この話が本当だったらそりゃ怒りますわな。
しかし事実は異なる。果たしてその事実が発覚した時、須藤親子の関係はどうなってしまうのか・・・
晶がなんだか悲しそうな目で須藤くんを見ているのはその辺りを考えているのかもしれない。

実際のところ、クラスの生徒が皆見ている状況で暴言が吐かれ、殴られている。
晶も素直に起こったことを職員室で話しているし、須藤くんの証言の食い違いはすぐにバレそうである。
PTAで問題にされたとしてもすぐに発覚しちゃいそうだわなぁ・・・どうするんだ、須藤くん。
そういえば、PTAといえば、会長はミカワこと金本母でありましたな。
もしやここにきてミカワ母の再登場がありえるのか!?
問題児のほとんどを対処した晶である。ミカワ母も評価してくれていそうだが、果たして?

どう解決するかわからないが、なんとか良い方向にもって行ってもらいたいものである。

・スポ×ちゃん!
細剣と戦斧の渾身の一撃が交錯!!
決まったのは・・・細剣の一撃の方だった!!

工夫により、アヤちゃんの一撃は前よりも速さを増していた。
しかし、茜ちゃん。上体を落とし、しゃがみこむように刺すことで相手の攻撃が届く前に刺すことに成功したようだ。
なかなかに白熱した準決勝ですが、最終的に制したのはアイドル茜ちゃんでありました。

よっしゃああ!どんなもんじゃぁ〜〜いっ!!

内心でガッツポーズを決める茜ちゃん。
あらあら、「お遊び」とか言ってたわりにずいぶんと熱くなってますね。よいことである。

しかも、勝負後にアヤちゃんから握手を求められたりする茜ちゃん。

悔しいけど、楽しかった!ありがとう!決勝頑張ってね!

素直な気持ちで差し出された手を取る茜ちゃん。うんうん、いい画だいい画だ。
茜ちゃんもなんだかフワフワして悪い気分ではないらしい。
うーん。この子も業界人なのでスレているところはあるが、基本的にはいい子なんだろうな。
冷めて可愛こぶったキャラより、感情を表に出した今の方が魅力的だと思うんですけどね。

勝負には勝ったが、左足に痛みを覚える茜ちゃん。
おや?無理な体勢での踏み込みで痛めちゃいましたかな?なんとも不安な要素だ。

さて、もうひとつの準決勝開始。
リリィと紅葉ちゃんの対戦であります。
紅葉ちゃんはかすみんに勝った強敵。かすみんが自爆しただけという気はしないでもないが、ともかく強敵。
というわけで、リリィも本気の衣装でお相手することになる。レオタードで出撃だ!!
この派手な格好に観客はざわめく。テレビは喜ぶ。そりゃあ喜ぶわな。
しかし、茜ちゃんとしては立場がない。
こっちは仕事でこんなのはいてるっつーのに・・・素人がプロより目立たないでよ!!

ああ、その格好は仕事でやっていたんですな。
しかし、考えてみると体育館の床を素足で体重移動するのって結構危険ですな。
急激な制動で足の裏がスレたり火傷する可能性がありますぜ。
フェンシングの動きは特に危ない気がする。

それはさておき、リリィと紅葉ちゃんの試合開始。
礼道館の紅葉ちゃんよりも大きな声で挨拶をするリリィ。紅葉ちゃん戸惑ってるな。

しかし、腕前の方はどうやら互角の様子。
紅葉ちゃんはリリィの強さを感じ距離を取っている。「お見合い」の状況。
おそらく紅葉ちゃんは相打ち覚悟でカウンターを打つ気だと、かすみんの見解。
ちなみにスポチャンの試合では相打ち2回で両者負けになるらしい。
そんなことになったら茜ちゃんが労せずして優勝になっちゃいますね。それはそれで面白い。

均衡を破り、リリィから仕掛ける。
その一撃は身を引いてかわし、横薙ぎの反撃を行う紅葉ちゃん。
リリィもそれをかわすが、バランスを崩し尻餅をつく。えっ!?
かすみんの時のようなチャンス状態!素早く紅葉ちゃんの追撃の一撃が迫る!
が、これはリリィの誘いでありました。
紅葉ちゃんの一撃を後転で回避するリリィ。そして獲物を持ったまま倒立!!
さらにその姿勢のまま反撃を行い、下から顎を斬り裂くように叩き込む!!

曲芸のような一撃が決まり、この勝負はリリィの勝利となりました。
倒れたフリして誘い込む。それだけならまだしも、この斬り方はリリィにしかできない技でしょうなぁ。

凄い・・・やっぱりリリィは凄い・・・!!

感嘆するかすみん。テレビクルーも大興奮。
下手なアイドルより、よっぽどタレント性あるぞと太鼓判を押してくれる。
確かにリリィは華がある。可愛いしスタイルもよい。まさに衆目の関心を集めておりますしな。
しかし、後転もうまく回避できたから格好良かったが、目測を誤って後転中に斬られたら格好悪かったですな。
それは結構みっともない絵面になっていたかもしれない。

さて、アイドルとしての注目度まであやうくなってきた茜ちゃん。
決勝ではその茜ちゃんとリリィが争うことになる。
テレビとしては非常に嬉しい組み合わせでありましょうが、これは一体どうなるのか?

いやあ、茜ちゃんも段々と魅力的なキャラになってきましたな。応援したい気分もある。
勝利した喜びか敗北した悔しさを基にして、今後もスポチャンを続けて欲しいキャラだ。

・ラララライブ
シローには小さい弟や妹がいっぱいいるらしい。けど、今回それは関係のない話。

いつも明るく豪快なドラムのKUJIRAさん。
そのKUJIRAさんが動揺した様子で今すぐフジコさんを連れて一緒に来てくれと電話してきた。
一体何事でありましょうか?

慌ててフジコさんを呼びに行くシロー。
しかしあの家に行くと言うことはお爺ちゃんに攻撃されるということを意味するわけで。
分かり合うことはできたが、フジコさんの手前、お爺ちゃんは音楽嫌いのキャラでないといけませんものね。
というわけでボロボロになったシローでありました。大変だなぁ。
ケータイは持ってなくても、さすがに固定電話はあるでしょうに。

さて、KUJIRAさんに呼び出されてファミレスにやってくるシローたち。
KUJIRAさん、なんだか沈んだ様子でありますが、一体どうしたのでしょうか?

俺・・・気付いたんだ。
バンド名!!決めてないよー!!
バンド組んで、バンド練習して、ライブまでやったけど、バンド名決めてなかったんだー!!
そのことに俺は・・・気付いてしまったんだー!!

気付いたというか、忘れてたんかい。
ライブでも締めくくりはバンド名はまだないというものだったというのに。
もっと深刻な話かと思ったシローは拍子抜け。確かに大事なことではあるんですけどねぇ。

そんなワケで、今日はみんなでバンド名を決めることになりました。
ちなみに他のメンバーもファミレス内にいます。
ウェイトレスのバイトをしているのは・・・近藤マリーさん!!
へぇ。マリーって本名だったのか。変なところで本名が明らかになりましたな。
そして、これがミニスカ・・・と変な所に注目するシロー。まあ、大事っちゃ大事か。

ちなみにベースの末吉くんは厨房でコックとしてバイト中とのこと。
なるほど。確かにメンバーは勢ぞろいしていますな。
本来ならファミレスの2人も休暇を取って集まるべきなのだが、KUJIRAさんが突然言い出したのでそれもできず。
というわけで、仕事しながら命名会議に参加する形となってしまいました。

早速名前を考える。相変わらずメンバーの名前から当て字を考えるのが好きなKUJIRAさん。
とはいえ5人分の文字を当てるのは中々に大変なようだ。
フジコさん提案はイッツバンド。これはシンプルすぎる。
シロー提案は青春16ビート。これはダサイ。いつのセンスだ!

2時間後。
すっかりいきづまった3人の姿がそこにあった。
いいのも出てないわけじゃないのに、なんて言うか決め手にかける。
こういうのはパッと思いつかないと泥沼にはまるものですからねぇ。
ちょっと聞いた感じではおかしくても、いずれ馴染むものってのもあるし、難しい話だ。

というわけで、マリーからアドバイス。
あてもなく考えればいきづまる。なのでコンセプトを考えるべきである。
この先の自分たちがどうなりたいかイメージする。それが大事って話だ。

この先どうなりたいか。フジコさんには明確な夢がありましたな。

ジミーと対バンしたい!!

そりゃあまさしく夢ですね。わかっていると思いますが、もう亡くなられておりますから。

はっ、ならジミのバンドに対抗してシローズエクスペリエンス!?

ジミヘンドリックエクスペリエンスにちなんでの命名ですね。悪くはない。
そういう方向性で名前を考えるのもありかもしれませんなぁ。

ジミヘン程じゃないけど、俺も聴かせたい人がいるとKUJIRAさんは言う。
チビで弱虫で泣き虫ですぐ逃げるような奴。
そんなイジメられっ子のような奴とは・・・昔のKUJIRAさん。
今の豪快でタフな様子とはまるで違った高一の頃のKUJIRAさん。今いくつなんだろうか?
昔のあだ名は「捕われの宇宙人」だったそうな。ほう。

何でチビってだけでこんなにバカにされるんだ?くやしい・・・くやしいよ。

って言う気持ちをしたためてラジオの悩み相談に送ったりしたらしい。く・・・暗いな、オイ。
そんなんだから、よく聴くラジオのパーソナリティにも暗いんだよバカヤロー!と怒られる。
ボコボコに怒られた後、リクエストも無視して即興ドラムを聴かされる。
流れてきたのは嫌がらせのような雑音でありました。
うーむ、ドSなパーソナリティですなぁ。
でも、送った本人はともかく、他の人からは爽快に思えるかもしれない。

でもそのおかげで俺は見つけた。あの雑音の中に希望を・・・波長を合わすドラムの楽しさを!!

大量の甘味を平らげ、誇らしげに語るKUJIRAさん。
いや、そこで見つけたと言われても・・・さっぱりなんですけども?

疑問符を並べるシローのため、わかりやすい例を示してくれようとするKUJIRAさん。
例えばあの子のあの足音。
早く帰ろうよと苛立って足踏みをする男の子の足音。
ちょっと気になる雑音だが、KUJIRAさんに言わせればあれはバスドラの音になるそうな。うふふ・・・

一定のリズムを刻む・・・ならオレは、その中に2つ・・・
机を叩き、リズムを、音を重ね合わせるKUJIRAさん。
さらには、幼児の激しい泣き声に呼び鈴の音を合わせてみせるKUJIRAさん。

どんな音だって、リズムを合わせれば。そう、楽しめば、それは音楽になる
そのことに気付いてから、俺はドラムに夢中になった。どんな雑音も気にならなくなったんだ。

どうやら、ドSパーソナリティさん。なんだかんだでリズムを合わせてしまっていたらしい。
そのリズムを合わせる楽しさを見い出したKUJIRAさん。
どんなことでも楽しめるようになったという。ほほう。
前向きになったおかげで体も大きくなったということなんですかねぇ。気の持ちようで人は変わるものだな!!

少年や幼児とのセッションを楽しむKUJIRAさん。子供たちも嬉しそうだ。
が、静かにしなさいと叩かれる少年。KUJIRAさんも呼び鈴で遊ぶんじゃない!と怒られる。
その叩いた音もまたひとつのリズムを刻んでおり――楽しげですねぇ。ハハハ。

結局本日の打ち合わせではバンド名は決まりませんでした。
しかし、シローは思う。メンバーは皆いい音を鳴らす・・・凄い人なかりだなぁと。
きっとこのバンドはすごいバンドになるな。大きな舞台の上で、たくさんの人の前で・・・
俺もその中の一人として・・・

未来の画を空想するシロー。
しかしそこに立っていたボーカルは・・・誰?誰だお前は!?フーアーユー!?

そんな簡単に想像させるか!!今のお前じゃまだオレは倒せねーぜ

倒せないぜと言われましても・・・本当に誰なんだお前はー!!
まあ、夢見る少年に立ち塞がる障壁のような存在なのでしょう。
この男を倒したとき、シローも大きな成長を遂げるに違いない。そんな重要なキャラかコイツ!?

・ANGEL VOICE
前半3分。松田、ゴール左隅に向けてループシュートを放つ。
必死に戻る万代さん。飛びつき、手を伸ばす・・・が、ダメ。
松田のシュートは市蘭ゴールのサイドネットを揺らすのであった。

うーむ。さすがは松田と言ったところですかねぇ。
ただのループではない。見事にコースをついてきやがった。

開始3分でいきなり点を奪われた万代さん。
観客席で様子を見守る所沢は何を思うのか。

何やってるんすか万代さん。止められないループじゃないでしょ!?集中してくださいよ!!

なぜか甘い見積もりを口にする山守。止められないと何故言える!?
二宮さんからも、前に出すぎているぞと叱責を受ける。これはその通り。
だが、これは何も最初に好セーブして調子に乗ったからとかそういう話ではない。

万代さんは万代さんで色々と考えている。
が、その考えていることが段々と裏目に出てきつつある。
再度の習実の攻撃。
宮部のスルーパス。ゴール前にボールが転がってくる。
本来なら万代さんが飛び出してクリアするところだが、今回は脇坂さんに任せてしまう。
ループを打たれたのがやはり効いているみたいですなぁ。

ちょっと前までの強気でキラキラした万代さんの表情が、今や見る影もない。弱気な顔になっている。あらあら。

万代さんは前日から一睡もしていなかった。そして一晩中考えた

DFは松田につられる。
つられるというより・・・ボールを持っていなくても、松田にはついていかなきゃなんねえから。
それをおとりにしてゴール前へのスルーパスが通りやすくなるよな。
脇坂たちディフェンスラインとオレの間にあるスペースを、どうやって消すか・・・だよな。

脇坂たちはラインを下げられねえから、オレがやるしかねえ。
積極的に出よう!!前へ!!

これが万代さんが出した結論でありました。
考えて考え抜いて決めた結論である。そう簡単に覆すわけにはいかない。
だから、次に松田が攻めてきたときは積極的に前に出る。
が、松田。
本来なら簡単にかわせる相手なのに、あえてループで万代さんの頭上越えを狙ってくる。

うーむ、やはり松田。勝負に関してはとことん非情の男である。
これで再度得点を上げられたら、いよいよ万代さんの精神が危ないことになる。
果たしてここで点は入ってしまうのか?入ってしまう気もするなぁ・・・うーむ。

万代さんは悩むのも考えるのもよい。
けど、そこで出した結論を誰かに相談するべきでしたね。
関根さんや所沢、脇坂さんたちでもいいから事前に聞いておくべきでした。
その辺りの意思の疎通を怠ったのは大きい。これはマズイ展開になってきましたよ。

ならばこちらも点を取ればいい。
と言いたい所だが、今回も乾は石持にマークされて動きづらく、攻めの流れが掴めない。
なんとも危ない試合展開になってきましたぜ・・・本当、どうなってしまうのやら。

・ばどばどミント!!
快適な女子高生ライフを満喫中のミントちゃん。
どうやら例の体育の試合でも過去のことはバレていない様子。
さすがに経験者でないとわからない話ですかねぇ。
いやまあ、経験者であるバドミントン部の部長にはしっかりバレているわけですが。

そんなミントちゃんが登校。下駄箱をあけるとそこから舞い落ちる便箋。
from村上竜貴とハートマーク付きで書かれたこれは、もしや噂に聞くあれなのか・・・!?

青春を満喫したいミントちゃんにとっては嬉しいサプライズ。
というわけで、呼び出されたとおり体育館にやってくる。
上目遣いで竜貴クンって人見かけませんでしたか?と尋ねるミントちゃん。可愛いのう。
だが残念・・・!!
手紙の主は女性。女子バド部の部長でございました!!
村上竜貴で女性の名前とはなかなか思わないですよねぇ。ミントちゃんは悪くない。

それはそれとして。
夜8時に男に呼び出されて体育館にホイホイ一人で足を運ぶのもどうかと思う
ミントちゃんは危機感が足りないんじゃないかね?お父さんも心配になるよ!?

というのさておき。
村上さんはミントちゃんが去年の女子バドミントン、シングルスチャンピオンであることを知っている。
むしろ、ファザコン女子のミントンちゃんという呼び名まで知っている。
さすがに経験者にはバレちゃいますよねぇ。

というわけで村上さん。ミントちゃんに部に入るように迫る。
脅すことも出来るが、それはしない。むしろ私と勝負しろと言い出す。

私が勝ったらお前はウチの部員。
お前が勝ったら私はおまえに金輪際近づかん。
もちろん、逃げるようなら即、お前の過去をバラす!これでどうだ!!

見事なお膳立てでございますね。
まあ、ミントちゃん。挑まれたとあっては血が騒いでしまう子のようですし。
試合の日時を決めている間にもうヒートアップしている。

さっきから好き放題言ってくれちゃって!いいかげんにしてよ!!
試合!?負けたら部員!?何、やっすい絵図引いてんのよ!!
それでアンタの部員になるほど、元全中1位は弱くないわよ!!

なんとも激しい子ですねぇ、ミントちゃん。
とはいえ、さすがに村上さん。全中1位に挑もうとするだけのことはある。それなりの強者である様子。
父の秀さんも簡単にいく相手じゃないかもなと言ってます。
ってこの親父、どこまで娘のことを知り尽くしているというのだ・・・?
警戒心の薄いミントちゃんだが、これなら安心ですね!!

ミントちゃんのシャワーシーン。やはり胸でかいっすねぇ。
というのはさておき。村上さんの情報。
村上さんは中学の時から県内有数の実力者。
しかし、中学最後の大会では結果が出せず、結局すべり止めの弱小バド部しかない高校に入ることとなった。
だが、その苦汁を糧に彼女は心底努力をした。

正直――半年以上もブランクのあるお前がカンタンに勝てる相手ではないぞ!?

なるほどね。こりゃ手強い相手っぽいですな。
それでも負ける気は微塵もない。基本的に強気なミントちゃんでありました。ツリ目なだけに強気なのかねぇ。
それを言ったら村上さんもツリ目か。あ、やっぱりこっちも強気だった。

1週間後。
隣野町乃市営体育館にて勝負が行われます。適当な名前だなオイ。
赤髪ピアスのショー子ちゃんは部長の指示により審判役になるらしい。ふむ。

というわけで、売られたケンカをハッキリと買ってのけたミントちゃん。
意地の勝負が始まります。果たしてブランクの差を跳ね返すことはできるのか?

・鬼さんコチラ
鬼を狩る戦・・・開始!!
敵は無数。しかも夜行の力でパワーアップしている。
いかに妖刀の力があろうと、これは・・・と思いきや?
見開きで何対もの鬼のツノが斬りおとされている。
ツノを失った鬼はポゴッと砕け散るのが運命。うーむ、凄いな妖刀!!

妖刀はツノめがけて攻撃をしてくれる。
それだけではなく、鬼たちの超常的な攻撃も防いでくれる。攻防一体の刀だ。
しかし、その動きがスゴすぎて速すぎて桜田さんの目で追えない。考えている暇もない。
反応して身をまかせるのが精一杯で全身が悲鳴をあげている。

こわい・・・痛い・・・でも・・・金木くんの辛さに比べたら・・・

金木を想い、止めるために刀を振るう桜田さん。
その勢いを鬼は止めることができない。どんどんと斬り伏せられていく。
ちなみにツマキさんとミナリさんは観戦
というのも、力が強すぎて制御が利かないからである。
ミナリさんの落雷は威力も範囲も凄いが、狙いが定まらない。鬼側も怖い。なので見ているしかない。

そんなミナリさんを見て、道留さん。今のままいっせいにかかってはダメだと判断する。
自分たちでコントロールしきれないほどの力を夜行の復活で手に入れた。
しかし、それに流されるまま闇雲にかかっていてもやられてしまうに決まっている。
そのうえ鬼たちは基本的に共闘をしない。
種族によっては仲間同士打ち消しあう能力だってある。大勢いれば有利ってわけでもないって話だ。

力を手に入れて調子ンのって忘れてたんだよ。重要なことを。
千年前・・・私たちの先祖が今とほぼ同じ状況下であの妖刀とたった一人の法師に負けたってことをね・・・

確かにその通りですな。
では、あの刀がある限り鬼に勝ち目はないのだろうか?そうとは言い切れない。

私が言いたいのは、壊すのは刀の方じゃないってことだよ!

というわけで、刀の持ち手である桜田さんを狙うことに決めた鬼たち。
ポニテの鬼が炎を纏った髪を振るう。すると、桜田さんの周りを円を描くように炎が取り囲む。
そこにツマキさんの風!炎は炙られ、物凄い勢いで燃え盛る。これは厳しい!!
だが、ここでも妖刀。その切れ味は風をも切り裂く。
桜田さんは無事。しかし、今の一撃でかなり消耗した様子。
致命的にはならなかったとはいえ、熱気を浴びただろうし、体力の消耗は激しいですわな。

というわけで、とどめをさそうとする板尾。
フワフワ飛んでいたが、板を凶悪な姿に変えて襲い掛かってくる!!

あわや桜田さんが串刺しに・・・!!
というところであったが、目測を失ったかのように途中で落下し、地面をえぐりながら倒れる板尾。
なんだろうか?まるで上から何かに押さえつけられているかのような感覚を味わっているようだが・・・?

気付けば鬼たちが全員倒れ伏している
板尾だけではなく、天童やツマキさん、ミナリさんといった鬼たち全てが動けないでいる。
そして、夜行へと覚醒を果たしたはずの金木が口を開く。サ・・・クラ・・・ダ・・・と。

果たして金木の意思は残っているのだろうか?
残っており、鬼たちを止めるために夜行の力を振るったということなのだろうか?
これはどちらに転ぶかわからない展開になってきました。
金木には頑張って夜行の力を抑えて欲しいものでありますが・・・どうなることやら。

・木曜日のフルット
会話なんてものは伝える気持ちと聞く気持ちがあればどうとでもなるんだよ!!
日本人は親切に教えようとするからいいですよね。
しかし頼子。どんどんアホの子になっていっているような気が・・・
まあ、前からそうだよと言われればそんな気がしないでもないですが。

・総合感想
週チャンのオリジナルグッズが10月5日に発売!!
注目は空灰Tシャツですよねやっぱり。う、売る気ねぇだろコレー!!
こんな心のざわつくTシャツをどう着こなせばいいというのか!?

リクやシュガーレスのTシャツはいい感じですな。神楽のデザインは欲しい。
ダブルドラゴンクロスのTシャツもいい感じ。表面のリクがなければ漫画のデザインとはわかるまい。
竹下先生以外にスポちゃんタオルを衆目の前で使う人は、はたしているのだろうか・・・!!

次号は降る川光一先生が特別読みきりで登場。久しぶりでございますね。
また、竹野嘉恵先生による集中新連載がスタートです。
恋愛バトルコメディとは一体何なのか。恋も戦わなければ生き残れないって話なのだろうか?
派手なナックルトーキングに期待したいところですね。



2012年 44号


・囚人リク
見事な機転により脱走前のチェックに成功するリクたち。
しかし、結果的にスコップの重複という疑惑を生み出す結果となってしまった。
呼び出される炊場のお頭、高木さん。果たしてどうなるのか・・・!?

3週連続巻頭カラー。
見開きカラーのトリを飾るのは実直の人、高木元文!
8巻の表紙は田中一郎だし、このカラーは色々と渋すぎる!!高木さん銀髪なんですな。

呼び出された高木さん。看守より尋問を受ける。
ドラム缶にスコップが入っていたこと。それは問題だが、まあそこまで大きな話ではない。
重大なのは返却されるまでのスキに同じナンバーを打ち、補充されたスコップがあったということ。
これは誰かが外部から品物を持ち込んだということを意味する。
スコップぐらいなら、とも思うが、他の物だったらと考えたら捨て置けない話ですわな。

木之内看守の質問に対し、高木さんは心当たりがないと答える。
が、様子からして疑っている相手はいる様子。まあ、そうでしょうなぁ。
つい最近豚舎の世話を任せるようになった目的不明の男たちがいたりするわけですし・・・

高木さんの返事を聞き、早急に該当者を見つけ出せと指示する木之内さん。
若い看守の方は片っ端から全員シメあげればいいんですよと血気盛んだが、それは最終手段だと止める。

高木・・・いいな。お前の手に負えん時にはそういう方法を取らざるを得ん。信用しているぞ。

やはり炊場の人間、さらにそのお頭である高木さんは信用されているんですな。
大事な職場であるだけに、片っ端からシメあげるマネは難しい。食事関係の流れが止まっちゃいますものね。
それに、木之内看守としてはなるべく高木さんの責任問題にはしたくないんじゃないかな?
うまく該当者を見つけ出せば、その相手だけ処分すればいい話になる。
高木さんは精力的に働き囚人の人望もあるので看守側としても重宝したい人でしょうし。

さて、看守に犯人を見つけ出すよう言い含められた高木さん。
真っ先に向かうのはやはりレノマさんたちのところ。そりゃそうですよねー。

豚舎の用具庫にリクとレノマさんを連れて行く高木さん。
そして、糞の回収業者が今朝スコップを返しに来たことを告げる。
となれば当然同じナンバーのスコップが重複することになる。補充したことがバレたわけだ。

ズバリ言う。やったのは、お前たちか

高木さんの問いに、逆ギレしてみせるレノマさん。証拠でもあんのか!!
レノマさんは平然ととぼけようという構えのようだが、嘘の苦手なリクには大変な話である。
しかも、この件により何も関係ない炊場全員が罰を受けることにもなりかねない。
自分のとった行為のせいでそんなことに・・・!!
まだ幼いリクには厳しい話でありますかな。

思わず口を開きそうになるリク。それを殴って止めるレノマさん。

女々しい!

強烈な高木さんの張り手が飛んできました。
その迫力に、ちょっと離れたところにいるはずの豚さんたちもビックリしている。
ストレスが溜まったりしないか心配になりますね。

やっぱり・・・やっぱり・・・ぅお前らだったのかぁ!!

はち切れんばかりに胸を膨らませ、号泣する高木さん。一体どんな気持ちなんですかねぇ。
一戦を交え、それなりに認め、豚さんのお産という重要な仕事も任せた人間のこの行為。
まあ、会ってほとんど日も経ってない人間ですし、信じるのが早すぎたといえなくもないですが・・・

レノマさんはリクに言う。甘えてんじゃねぇぜ、と。

俺は・・・オメェが死にそうになっても、目的のためなら見殺しにする覚悟はある
逆も然りだ。その覚悟がねえならとっととやめちまえ。

脱獄という一大事をこなすにはそれなりの覚悟がいるってことなんでしょうなぁ。わからなくはない。
下手すると同房の人間や昔の仲間が脱獄の責任を負って加刑なんて目にあうこともありえるのだが・・・
さすがに今のリクにそういうことは思い付くまい。思い付いて決心が鈍っても困りますわな。

翌日。
高木さんはレノマさんの部下である森田に声をかける。
そして誰もこない冷蔵庫の中に入り2人っきりで話をする場を設ける。
要件はもちろん重複したスコップのこと。
高木さんはレノマさんとリクの仕業であり、森田もグルであろうと考えている。

奴らがやったという証拠がほしい。正直に教えてくれ。
そうすればお前の共犯の罪は軽くしてもらえるように尽力する。
お前のこれまでの炊場での献身的な取り組みを俺はよくわかっている。

説得を試みる高木さん。
森田は言い逃れを試みるが、その胸に刻まれた刺青が繋がりを証明してしまう。
ダブルドラゴンクロス――レノマさんのシャバでのチームの名前だ。
2人が同じチームに属していたということは高木さんも調べがついているようだ。

今朝調べた・・・補充してあったスコップは、昨日お前が担当していた肥料業者のものだった。
正直に話せ!そうすれば必ず!俺が全力でお前の罪を軽くしてやる!!

真摯な高木さんの態度に、スコップの補充を認める森田。だが・・・

ドラム缶にスコップを入れたのも、この俺です。全部・・・1人でやりました

そう来たか!!
スコップに関する一連の問題を全て自分の行いにするつもりか!森田!!

誰も来ないと思われた冷蔵庫の中。
だが、折り悪くそこに足を踏み入れてくる若い看守。
森田の発言を聞きとがめ、自白したものとして引っ立てていく。
高木さんは止めようとするが、それも叶わず。森田は特別懲罰房へと引っ立てられていくのでした。

特別懲罰房。
椿が受けたように、固定された状態で警棒の乱打を受ける森田。相変わらずここは凄惨だな。
調達は自白したが、何のためにドラム缶にスコップを入れたかは話さない森田。
まあ、自分がやったわけでもないのだし、理由なんかあるわけないですわな。
しかし、そんな森田の態度が気に入らない様子の看守。
俺の心象をよくしねえと、刑期の1年や2年いくらでも簡単に増えるぞと脅しかけてくる。
そしてその状態で再度質問。なんのためにやった?

あんたみてえなクソ看守への腹いせだよ

傷つき、血塗れになりながらも、信じる人のために強がり罪を背負う。
うーむ。よもや森田がこんなに格好いい奴になるだなんて誰が想像しただろうか!!
これはさすがにダブルドラゴンクロスということなのだろうか。
ファミリーを愛せというレノマさんの教えが叩き込まれているということなんでしょうな。

さて、その大切なファミリーの一員である森田が酷い目にあっている。
果たしてレノマさんはその事実を知ったとき、どのように動くのだろうか?
リクにはキレイごとを言うなと言っていましたが・・・さてはて。

豚舎に入るまでは苦労はしたけどそれなりに順調であった。
しかし、今回はまだまだ大きな障害が控えていそうな予感がある。
下手したら高木さんに脱獄計画がバレてしまう可能性もあったりするのか・・・?
なんともはや、先の展開が楽しみであります。

・毎度!浦安鉄筋家族
ホラ吹きが1人ならまだしも2人に増えるとかなり厄介になりますよね。
老人の密かな楽しみって奴なのかもしれないが、迷惑な人たちだ!密かでもないし!!

対立しているようで何だかんだで仲がいいようにも見える2人。
まあ、小鉄たちも何だかんだで楽しく付き合っているように見えなくもないですしね。

・いきいきごんぼ
便意はキツイっすよね。想像せよ・・・と言われてもしたくないよ。ヤダヤダ。
それにしても冒頭からすでに漏らしているところから始まるとは・・・新しい!!
幼少の頃から枷井とは知り合いだったんですね、吏毘堂さん。

そうか、ムーンウォークはそういう場面で使うことを想定した技法だったのか!ポゥ!!
しかし、この便意の波ってのは何なんでしょうかねぇ。
自分の体のことなのにこのコントロールの利かなさは一体どういうことなのか。

中学校ぐらいだと、漏らすのはそもそもあれだが、学校のトイレで大をするというのも憚られましたな。
そのようなことしたら、色々と騒がれたりしたものです。
果たして吏毘堂は今後どう扱われてしまうのか!!――(想像)――まあ、あんまり変わらないんじゃないですかね。

・弱虫ペダル
後方より迫り来るその気配を察知して驚きの表情を見せる山岳。
そりゃあそうでしょうね。完全に置き去りにしたはずなんですから。
まあ、姿が見えたといっても両者の間はかなり離れている。
が、追いかけている相手の背中が見えたというだけで嬉しくなってくるのが小野田坂道という男であります。

あれ!?ほんの少しだけど足が、足が軽くなった

心が浮き立てば体も調子に乗るってものですよね。
先が見えないよりは見えていたほうが目標にはできる。わからないでもない。

回る!回る!不思議だ。心臓も痛くて足もギシギシいってるのに、足が回るよ!真波くん!!

調子が上がってきた坂道。
前回までは結構必死な顔つきだったのですが、今はかなり笑顔場面が多くなっている。
すこし山岳の背中が大きく見えたと思ったらまた足が軽くなる。
なるほど。追いかける方が早いという仕組みはここから来ているのですね。
追いつきたいという想いが一番の原動力になっているわけか。

近づいてる!!
キミとは決別したはずだ。トップギアに入れて――なのになぜ――!!

困惑する山岳。そりゃあそうだ。
山岳自身色々と規格外な男であるが、その男をして困惑させる坂道。凄まじい。

ギアはトップのまま。オレの速度はかわらない――てことは、キミが追い上げてきてるのか!!

見える!背中が!近づいてる!嬉しい!真波くん!!

本当に、セリフだけ聞くと危ない人のように聞こえちゃいますね。
笑顔でこんなこと考えながら迫ってくるんですよ。そりゃ山岳も困惑するわ。

道の両脇に設置されている敷居。
そのカベにぶつかりながら走行する坂道。
やっぱり坂道はコース取りが下手なんですね。でも速い。
最短距離をまっすぐ突き抜けようとするから速いってことなんでしょうか。
でも当たったことを意に介してないのはなんだか危ない。酸素足りてるか?
手が当たってしびれてるけど、まあいいか!で済ませる坂道。怖い子だ。

追いつく。追いつくんだ。真波くんのところに早く・・・早く!!まっすぐにいくんだ!!

非常に純粋な走りでありますね。下手といえば下手であるが、迫力は感じられる。何かすげぇ!!
S字コーナーがあってもコースのカベを破って直線を抜けそうな迫力が・・・いやさすがにそれはないか。

そして、いつしか山岳のすぐ後ろまで追いついている坂道でありました。
まっすぐ来ているとはいえ、ここまで迫ってくるとは・・・
山岳はここでようやく気づく。

CSPで出会った時の、あの時のような走り。
笑ってる。楽しんでる。その方が格段に速い。本当は――キミはそうやって速くなるのか!!

そういうことのようですな。
坂道の頭の中ではさっきから「恋のヒメヒメぺったんこ」がリピート再生されている。
心と体の調子がよくなったので歌もスムーズに歌えるって話らしい。
さすが田所さんの体調を復帰させた歌である。不思議な不思議な呪文であるのかどうなのか。

最終ゴールまで残り500m
その土壇場の場所で追いついた坂道。果たしてどうなるのか!?

うーむ。思ったよりも早いタイミングで追いついてきましたね。
もう少し先、それこそあと100mぐらいのところで追いつくのかと思ったが・・・予想を越えてきおったか。
しかし、坂道。追いついたことによってなんだか苦しそうな表情を見せる。
追いつくまでは早いが、追いついてからはそこまででもなくなるのが坂道である。
果たして前に出ることが出来るものなのかどうか。ゴール直前まで並走して最後で差し込むしかないか?

坂道は楽しんで走った方が速い。
責任とかを背負って走る柄ではないってことですね。そういう意味では山岳に近い。
まあ、まだ1年生ですしね。そういう重責を背負う立場の人間ではないですわな。
無責任とも取れるが、そういったものは一朝一夕で身に付くものじゃないですものね。
慣れ親しんだ、速く走れる方法。ようするに笑顔を忘れずにいるってのが大事ってわけだ。
この勝負、最後に笑ってゴールすることになるのはどちらになるかの勝負になりそうでありますが、果たしてどうなるか。
年内に決着がつくかどうかも気になるところである。

・侵略!イカ娘
千鶴さんは海の家という環境での食事なのに味に拘っている。結構珍しい気がしますな。
ひょっとしたら、将来的に海の家だけでなく普通にお店を構えることも考えているのかもしれない。
宝くじで資金は確保してますしな!

チャーハンは美味しいだろうけどやっぱり飲み物も欲しいところですね。
しかし前から思ってはいたが知美ちゃん胸おっきいな。

・シュガーレス
TVドラマ化記念ということで3号連続カラーが企画されています。これは嬉しい。

さて、新大阪駅のトイレは犠牲となった九島の生徒で埋め尽くされている。
勇敢なのは多いが、いまひとつ実力に欠ける気がしますね、このモブ生徒たち。
そんなモブたちとは違う、主役級の4人を要した九島の一行が御辻高校と対峙しています。

御辻高校の中で目立っているキャラは3人。
その中でも先輩格っぽい強面の男と戦う岳。
他の2人はそれぞれ卜部さんとシロとタイマンを開始する。
バンダナ君は蹴りが主体っぽいので卜部さんと気が合いそう。
もう1人の男は制服の前をきっちり閉めているところがシロとの共通点か。強引に考えて。
ちなみに余ったマリモは雑魚退治。図体からして一番目だってそうだけど、喋らないから後回しにされたのかなぁ。

また御辻高の奴ら暴れとんぞ!
邪魔くさい奴らやな!止めへんからサッサと終わらせてまえ!!

駅という公共の場所で大暴れしているのに警察を呼ぶどころかサッサと終わらせろと来たか。
アノニムが駅で暴れてたときはちゃんと警察が来ていたのに・・・
大阪というのは怖いところなんですなー。

御辻の強面と殴り合う岳。微妙に苦戦しています。
そんなだから、お前ホンマに九島なんか?とか言われちゃう。

2年前、俺らの頭の榊を負かしたあの金髪。シャケ言うのに比べたら、全然大したことないな!!

おいおい。よりにもよってシャケと比較するのかよ。
人外をものさしに使っちゃいけないよ。そりゃ大したことなくなるわ。

御辻高校の榊。
高校1年の時には既に無敵だったという。
そのくせ力を見せびらかすような安いケンカはしなかったので他校のモノにも一目置かれていた。
その強さと人格にホレて慕う仲間も大勢いたそうな。
で、その中のアホの1人が2年前、大阪に来ていたシャケにカラんで潰された。
そのため、仲間の仇討ちにやってきた榊。シャケとのタイマンを開始する。

詳しい勝負の内容は省略されているが、あのシャケにそれなりのダメージを与えている榊。
正面から殴り合ってここまで戦えるとは、なかなかの強さじゃないですかね。
ケンカ中、アクシデントで左目の上を切ってしまう榊。
それがどれほど敗因に関わったのかはわからないが、ともかくシャケに敗れることとなった。

負けた榊からは仲間が離れていった。
それだけではなく、負けた噂が広がると、それまで大人しくしてた他の高校の奴等に一気に狙われた。
左目が腫れて見えないからなりふりかまっていられない榊。
相手の目を潰すような一撃を叩き込んでくる。グチュ。

それまでのマトモなケンカやない。手段選ばんようになってから更に強うなった。
今の榊はシャケが作ったバケモンや

強い奴がなりふりかまわなくなったから更に強くなった。
当たり前といえば当たり前の話である。
しかし、シュガーレス世界的にはどうなんでしょうかね?拳の覚悟が鈍るとかそんな理由で弱くなりそうな気もする。
でも、ヒュウゴは手段選ばないけど強かったしなぁ。
やっぱりバケモノはどう転んでもバケモノってことなのか・・・

閑話休題。
岳と戦っていた強面の名前は宍戸
その宍戸に後からやってきて声をかける御辻の1年生がいた。名前はコウタ
九島潰しをしょうもないことと言い捨てるこの男。何物であろうか。
どうやら中学の時から榊に目をかけられていたようであるが。
今後はこの男が大阪編のキーマンになりそうな気がしますな。

水を差されたということで引き上げる宍戸。
卜部さんやシロと戦っていた妹尾津野の2人にも引き上げの指示を出す。
とりあえずはどこのタイマンも決着がつかずに水入りって感じですかね。

さて、最後に話題の榊が登場。
シャケにやられてからというもの金髪がすっかりキライになってしまった様子。榊の髪色は何なんだろね。
すれ違っただけの金髪の男をぶちのめし、その連れ2人をまとめて車道に蹴りとばす榊
威力は大したものだが、それ以上にその行動が危険すぎる。
車の回避が間に合ったからいいものの、惨事になるところでしたよ全く。
まあ、この大阪なら人がいきなり飛んで来るぐらい日常的だろうし、ドライバーも心得ているのかもしれませんがね。

傷と共に恨みを背負った男、榊。
どうやら九島を潰すために精力的に仕掛けてきそうな様子。

蹴りで2人まとめて吹き飛ばす。凄いけど、なんとなく普通に見えてくるから困る。
やはりシャケと争っていたというからにはもっと凄いパフォーマンスを見せてくれないとなぁ。
手前の車道じゃなくて奥の対向車線の方まですっ飛ばして見るとかさ。
まあ、1年時のシャケはともかく、今のシャケに比べるとやはり劣るって感じなのでしょうか。
岳がシャケに挑む前のステップアップにはいい相手かもしれませんな。
岳が負けて、他の九島の1年が勝った場合、シャケへの挑戦権はどうなっちゃうのだろうか。それは気になるところだ。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
マルハワ学園からの脱出を試みるビンディちゃんとナナン。
警備員を蹴り倒し、車道にまでやってくる。
そこで集配の車を待ち伏せるという計画だ。
説得して乗せてもらう予定だが、ダメなら力ずくで車だけいただくのも辞さない。
ナナンの強さがあっての強気な作戦である。

しかし、やってきたのは集配の車ではなく学園関係のジープやワゴンといった車。
乗せているのはもちろん学園の警備員の方々である。

追っ手がかからないよう移動手段は全部壊したはずというビンディちゃん。
さりげなく凄いことを言っている気はしますな。どうやって破壊したんだろうか。
ともかく、破壊した移動手段は目に見える部分の物だけだったという。
隠されていた車輌を用いて2人を追ってきた警備員。そしてマザー・グラシア。

逃亡劇もこれまでかという状況だが、ナナンは諦めない。
掴みかかってきた警備員を殴り倒し、ビンディちゃんの手を引いて森の中に入る。
そして交戦。
ビンディちゃんはさすがに心得がないのか簡単に捕まってしまうが、とにかくナナンが強い
大人の警備員が束になってかかっても返り討ちにあってしまうという。
仕方ないので、スタンガンを仕込んだ警棒で強かに打ちつける警備員。だがナナンは止まらない。
痺れさせたはずなのにまだ動けるというのか・・・!?

いや、効果はあったのかもしれない。
蹴りを放ったとき、軸足を滑らせるナナン。
落下し、頭をゴツンと打ちつけ、そして――あの血痕というわけか。
さすがのグラシアも目の前で起きた出来事に戸惑いの色を見せている。
それでも学園の安泰のために隠蔽を図ったりしたわけで。うーむ。

学園に引き戻されたビンディちゃん。悔しさと悲しさで泣きぬれている。
そのまま部屋に戻ったところ・・・部屋に何物かの姿があった。
この雷雨の中、どうやら窓から侵入したらしきフードの女
彼女は名乗りませんでしたが、何かのケースのようなものを渡してきました。

この学園の"安定"を壊す・・・その"力"をあげるわ・・・

医務室。
ベッドにはナナンが寝かされている。そのナナンの首筋に、フードの女からもらった注射器をあてがうビンディちゃん。
打ち込まれると同時、ナナンの体に異変が発生する。
メキメキと硬質な何かがナナンの全身を覆い隠す。これは・・・サナギか何かなんでしょうか?
医務室のベッドに寝かされているのを見る限り、ナナンはあの落下で死んではいなかったのか?
だけど、昏睡状態に陥って目を覚まさなくなったとかそういう話なのか。

ともかく、フードの女が言うところの学園の安定を壊す力とやらは手に入った。それは間違いない。
その力を用いて学園にバイオテロを引き起こしていたんですなぁ。
しかし、考えてみると自分たちでバイオテロを起こして自分たちで鎮圧。
そして事実を隠蔽しようとしたマザーを糾弾という流れだったんですな。見事なマッチポンプだ。
グラシアは事実の秘匿のため、ビンディちゃんを陥れた。と思ったが陥れるも何も実は正解だったというオチだったわけか。

この一連の出来事を知ったリッキーはどのように動くのだろうか。
さすがにビンディちゃんを撃つようなことができるとは思えない。
しかし、銃があってもリッキーじゃナナンに勝てる気がしない。
正直、バケモノになる前のナナンにも勝てる気がしない。
そりゃあね、あの強さじゃあ素体としてフードの女に目をつけられてもおかしくはないですよ!!
今後の展開が楽しみであります。

・バチバチBURST
脳裏によぎる悪魔の囁き。
執拗な罵倒を受け、闇へと堕ちた力士――田上。その表情は暗い。

バンテージをグルグル巻き、右手をモリっと膨らませる。
これで叩きつければ強烈な一撃になりそうですな。

そうやって事前準備を行っているところに、騒がしい連中がやってきた。鯉太郎と大吉である。
鯉太郎は前日取組があったので本日はお休み。
しかし関取は毎日取組があるので、仁王さんのために場所取りをしておかないといけない。
朝一で場所に入って明荷を置くのも付き人の大事な仕事である。
しかし、どうやら大吉。東と西を間違え、さらに一番奥。横綱が仕度する場所に置いてしまったらしい。
それはさすがに色々と問題になりますわな。
というわけで、鯉太郎。大吉に説教しながら西の支度部屋に荷物を移動させる。
が、この時間ではいい場所は既に取られています。
だが、三役クラスの場所に置いてまた仁王さんがケンカしたりしたら大変だし・・・

というところで、田上さんですよ。丁度いいところに知った顔を見つけた!
田上さんに場所を譲ってもらって事なきを得る鯉太郎たちでありました。

田上さん、闇堕ちしたかと思ったが、どうもまだ吹っ切れている感じはしない。
フレンドリーな感じこそはしないが、それでもちゃんと譲ってくれるとはお優しい。
なので、鯉太郎も素直にお礼を言い、さらに頑張れよと激励までしてしまう。
そんな激励を聞くと、王虎のあのセリフが思い起こされる。だから同期にもナメられるんだよ、というセリフが。

頑張れ・・・?
殺すぞ・・・

鯉太郎としては煽るつもりも何もない。特に意識したわけでもない激励であったろう。
しかし、ナーバスになっている田上さんには悪い意味で響いてしまった様子。うーむ。

土俵に立っても相変わらず深く悩んでいる様子の田上さん。
プロ入りをする際、監督にはこう言われていた。お前はこれ以上強くはならんぞ、と。
しかしその言葉に反し、成長して幕下まで上がってきている。それも短期間の内にだ。

虎城「やめちまえ・・・貴様なぞとうに底が見えとるわ!」
王虎「ジジイの言う通り、底が見えてんだよお前は・・・お前だって本当は感じてるんだろ?ここが限界だってな・・・」

部屋の親方とその息子による罵倒。それが田上さんを悩ませる。
怒りと共に繰り出される張り手。強烈!!
いや、待った待った。まだ相手の手付き不十分の状態ですよ。
まあ、一回ぐらいはよくある話でございます。やられた方はムカツクだろうけどね。

貴様は何をやってでも勝つという・・・勝利への執念が圧倒的に欠けとるわ!!!

虎城親方のこの言葉は重く圧し掛かっている様子。
だから田上さんは思うようになった。何をやっても、どんな手を使ってでも、認めさせてやると。

ベゴンと強烈な張り手が決まる。
だが、これまた立会い不十分の状態でございます。
覚悟が決まってない状態で強烈な張り手を顔面にもらうのはたまらない。今回はモロに入ったしなぁ。
結果、力が入らず、開始したところでブチカマシをもらって轟沈。
田上さんは確実な勝利を手にするのでありました。

もちろんこの取組の内容には観客席からブーイングが飛ぶ。
わざとかどうかは判断し辛いし、ルール的にはギリギリだが、心象は最悪ですわな。

とにもかくにも勝利はした。
だが、自分らしくない取組を行った罪悪感は後になって田上さんを責め上げる。
土俵を下りた時点で顔が真っ青になり、今にも吐きそうな様子の田上さん。
うーむ、やはり悪いことが体質に合ってないんじゃないですかねぇ?
王虎はその田上さんの様子を見て笑みを浮かべているが・・・これで予定通りなのか?

俺は間違っちゃいないと罪悪感に苛まれている田上さん。
その前に現れたのは十文字部屋の元十両。現在幕下の大鵠ことブタフグ!!
今や十両時代の肉体は見る影もなくやつれた様子であったのだが・・・復活したのか?
虎城部屋に稽古に来たときは廃人のような状態であった。
阿吽に敗れたショックがずっと響いていたのでしょう。
しかし、今は元の調子を取り戻しつつある様子。肉体はともかくむかつく喋りが戻ってきやがった!
いや、そこだけ戻ってこられても困るんですけども。

さすがに悪知恵の働くブタフグ。田上さんのバンテージ割り増しや不意打ちを見破っている。
しかし、この先もずっと通用するかは怪しいんじゃないか、とのこと。
なんせ同期の連中はハートもボディも強い。2発いいのをもらったぐらいでは倒れるまい。

ボクならソレに鉄板いれちゃうかもな〜〜〜〜

入れても倒せるかはわかりませんけどね。
というか、さすがにそれをやったらバレるし言い訳が効かないでしょ。
ブタフグも実際にはそういう後に証拠が残るようなマネは早々しないはず。他人事だから言ってやがるなこいつめ。

そういった感じで、闇堕ちしても相変わらず煽られる田上さん。
そんな田上さんに対し翌日の組み合わせが発表される。
三日目に発表された割は、鮫島−田上
いきなりの鯉太郎との戦いが実現することになりました。うーむ、早速でありますか。

闇堕ちした田上さん。
勝利への執念が磨かれたのかと思ったら・・・なんだか間違った方に突き進んでいる気がしてならない。
取組は普通に行うが、勝つための貪欲さが凄いって方に行ってほしかったんだけどなぁ・・・
勝つため、いざとなればヒジを使うことも辞さないとか。あれこれ蒼希狼のキャラじゃん。
なるほど。キャラ被りを避けるためにこうった方向に進んじゃったんですね。いやそれはどうなんだ・・・?

田上さんも色々と厄介な状況に身を置いている人である。
黄金世代と呼ばれるような同期と一緒なのは田上さんにとって幸か不幸か。
置いていかれるまいと自身も成長できたのは幸運だったでしょう。
しかし、その成長についていけなくなった時、それは逆に負い目となってしまう不幸。
実のところ、結構なスピード出世だし、期待されてもいいぐらいな成果をあげているんだけどなぁ・・・
竹虎さんが虎の名前をもらってるんだし、田上さんだってもらってもよさそうなものなんだが。
やはり鯉太郎に負けてしまっているというのが問題か。虎城親方の印象を悪くしちゃってるんですかね。
虎城部屋でなければ精神的に追い詰められなかったんじゃないかという不幸。
でも虎城部屋で猛虎さんに鍛えられたから幕下まであがれたんじゃないかという話もあり・・・うーむ。

ともかく、鯉太郎との取組である。
万一これで田上さんが鯉太郎に勝利したらどうなるのだろうか?
汚い取組であるが勝利した。虎城親方も誉めてくれた。
てな話になったらもう田上さんが戻れなくなってしまう気がしてならない。怖い。
でも、鯉太郎が勝ったら改心して引退なんて話になったりはしないかという怖さもある。
闇の力を取り込み、上乗せして正道に立ち返る田上さんが見たいところであるが・・・
その期待が叶うかどうかは難しいところでありますなぁ。

・バーサスアース
壮絶な戦いは終わり、ようやく目的地へ向かうことができるようになりました。
横転した車輌の代わりの車が手配された様子。連絡手段が生きててよかったね。
ハルトは新しい車でも横になっているが、融合を果たしたゆえか命に別状はない。
そういえば額の目が見えなくなっていますね。
普段は体内に引っ込んでいるのでしょうか。隠さなくていいので便利だ。

ハルトたちを乗せた車輌はごみの処分場のような施設に入っていく。
地上部分はそんな印象の場所であるが、どうやら本拠地は地下らしい。
どんどんと天井が高くなっていく施設。
しばらく走ったところで目的地に到着した模様。

PILAR BREAKER。その略なのか「Pb」という文字が壁に打ち込まれている。
林くん曰く、ここが"地質災害研究機構"の奥多摩支部になるらしい。ほほう。ちゃんとした組織っぽい名前だ。

日本神話になぞらえて"天岩戸"と名付けられていますが、ぼくらは研究所(ラボ)と呼ぶことが多いです。

またその系統のネーミングなんですね。
ていうかラボじゃそのまんまじゃないですか。そういったネーミングセンスが恥ずかしいのかい?

元気な林くんはハルトとカナちゃんの案内。
ケガ人である兵真くんと玲央さんは急ぎ治療室に運ばれる流れとなります。
いや、玲央さんの場合は治療室に運ぶ前に簡易診断。
纏っているマッスルコートはボタン1つで部位ごとに自動解放できるらしい。
というわけで、折れた左腕部位のマッスルコートを解放。
折れた尺骨が露出して内側からマッスルコートを損傷。循環液が血液と混ざり内側まで浸潤しているらしい。
うむ、よくはわからんが痛々しいことになっているのはわかった。

ついでに呼吸を楽にするためにか胸元を開けている。
おかげで立派なおっぱいの形がよくわかるようになっております。そりゃあハルトも見るさ。怒られるさ。
怒る玲央さんと、半目で見てるカナちゃん。うむ、いい感じだ。

一方治療室に運ばれる途中の兵真くん。
クサナギノツルギを紛失、及び折られたことについて本田主任に責め立てられている様子。
まあ、滅多に手に入らない深柱の残骸を用いた武器だし、高価なんでしょうなぁ。
それを言ったらヤタノカガミも大破してますが?

そのヤタノカガミの破損状態をチェックしている職員たち。
損耗率は80%以上。
スペースシャトルの耐熱タイルの技術を転用しているのにこのザマである。
そこから考えるとマントル熱線は摂氏10000度以上の火力を有しているということになる。恐ろしい。

ただ、最も重要な、いちばん下の底面装甲板は無事だった。
これならば上のパネルをはりかえるだけでいけるとのこと。

たりめえだろ、おやっさん。あんたらが整備してるたてに守られてんだ。心強いったらなかったぜ。

親指を立てて微笑む兵真くんに涙ぐむ本田主任ことおやっさん。
いい光景なんだけど微妙にハルトたちには冷めた目で見られてしまっています。
なんですか、暑苦しいとでもいいたいのですか?まあ、それはその通りだけども。

ヤタノカガミの底面装甲は唯一深柱残留物を使用している場所である。
深柱塔解時にわずかに回収できた"灰"をサンドブラストで吹きつけてあるそうな。
なるほどね。逆に言うとそこが無事なら他は既存の材料で流用が効くから安く済むわけだ。おやっさん安心。
だが、予算面はさておき、危惧しなければいけないことは他にある。

結局私たちは敵の力を利用しないと倒すべき敵に傷をつけることも身を守ることもできない

そう言いながら現れたのは、この奥多摩支部の支部長である、萩原火魅子さんであります。
林くん曰く、この研究所の責任者であり優秀な科学者。三種の神器などの装備を開発したのもこの人らしい。
そしてネーミングもこの人が考えたそうな
な・・・なるほど。本人がヒミコだから日本神話系の名前になっているんですね。納得した。
そして他の面々は特にそのネーミングが気に入っているわけではないことも分かった。それは少し淋しい。

林くんの送ってくれたデータは全部見たわ。
その上で判断すると、ハルトくんはかなり高位の深柱との融合者・・・ということになるわ

え。融合者について何か知っているんですかヒミコさん。
ヘルメットマンが融合がどうたら言ってたのを林くんが聞いて報告しただけなのかもしれんけども。
ともかく、融合を果たしたハルトの体がどうなっているのか検査をすることになった。
まあハルト自身も知っておきたいところでしょうね。
その検査を受けている最中にヒミコさんから深柱についての説明がされます。やあ、ありがたい。

基本的に読者には既知の情報が多い。ハルトとの情報共有の面が多い説明だ。
"装甲"と呼ばれる強硬な表面組織を持ち、中央にある眼のような器官から"マントル熱線"という光学兵器を発射する。
マントル熱線はどういうわけか人間のみに反応し、その射程は柱のサイズに比例すると思われる。
射程内にいる人間は皆死ぬ

最後のは新しい情報ですな。
そうか、やはり人間しか撃たないようになっているんですな。
どうやって人間と判断しているのかは不明であるが。
でっかいクサナギノツルギを熱線の射程外から発射したら迎撃もされずに刺さるのかな?
それにしても、射程内にいる人間は皆死ぬって凄いな。言葉面が。大味なゲームのような表現だ。

ちなみに海外においては深柱の出突は何度か確認されているが、今回のような大都市圏の出突は初めてとのこと。
なるほどね。それであまり深柱が脅威とみなされてないので政府から本格的な協力が得られていないわけだ。
研究者はともかく実働部隊が3人しかいないのもその辺の予算繰りとかにかかってるんですかね。
いや、林くんでもいないよりはマシだったんだし、もう1、2人いてもよかったんじゃない?

これまでの経緯からして、海外に現れた深柱は既に塔解しているはず。
どうやって壊したんでしょうかね?まあ、特注武器がなくても重火器そろえれば大きくない柱なら壊せるか。
犠牲と手間がかかりそうな作業になりそうですけども。
というわけで、専門家としての地質災害研究機構、ピラーブレイカーが出来上がったわけなんですね。ふーむ。

さて、検査は終了。結果はおって通知するといった流れ。
とりあえず着替えてカナちゃんのところに向かうこととなったハルト。
途中、林くんからファミレスで回収したという荷物を渡される。ほう、気の利く人ですな。

カナちゃんが待っているという部屋に移動。そしてサービスシーン。
なるほど。着替えのタイミングですし挟むならここになりますわな。実に自然な流れだ!!
盛大に照れる2人。なんとも初々しいですね。良き哉良き哉。

着替えが済み、荷物を確認するカナちゃん。
しかし、その荷物はカナちゃんのものではなかった。持ち主は友達のユミちゃん。
そう、ほんの少し前に死亡したユミちゃんのものであった。

危機から逃れ、ほっと一息。サービスシーンも交えてドキドキの展開。
かと思いきや、災厄の渦中にいたことを思い出させられてしまった2人。ムードも何もなくなりましたなぁ。
大切な友人を失った2人はこれからの生活をどう過ごすのだろうか。
この施設のことは口外無用にはなるだろうが、2人はどう動くのか。
特に融合者であるハルトは協力を頼まれたりする流れになりそうであるが・・・

組織の姿も見えたし、想像する余地がかなり出てきたのが嬉しい。
天井が高いことが強調されていたが、なんですかね?ロボでもでるのか?ロボ。
その辺りのことも含め、今後の展開が楽しみな作品であります。
相手側のことも徐々に判明していくといいですな!

・クローバー
何度も立ち上がる真田であったが、さすがに限界は近い様子。
兄が心配なエリナちゃん。今度こそ助けに行こうとするが動けない。
まさか、このエリナがブルってるっていうのか!?
いや、普通はそうなって当然です。むしろ今までが無鉄砲すぎた。

真田にとどめをさそうとする五十棲。
その様子を見て思わずお兄ちゃん!と叫んでしまうエリナ。あらあらうふふ。
そんなエリナの声に答えたわけでもないだろうが、横合いからハヤトの蹴りが五十棲に炸裂する。
蹴りというかドロップキックですな。
蹴られた五十棲がドザザッとふっ飛んでいく。派手だねぇ。

ようやくハヤトと五十棲のタイマンという形に持っていくことができた。
真田はそのことについてコメントする余裕もないらしい。
意地張って手を出すのを止めたりするかと思ったが、その体力も残ってないか。

既に一戦交えてボロボロのハヤトに襲い掛かる五十棲。なんだか凄い顔になってるな。
一気に勝負をつけるとばかりの攻勢だが、ハヤトには通じない。
逆に反撃を受けてしまう五十棲。

こ・・・こいつ・・・こんな強かったん!?

エリナちゃんを守りながらの上に3対1だったもんなぁ。前の戦いなんて参考にもなるまいて。
とはいえ、このハヤトはかなり強い。
さっきまでオットと戦っていたときよりも強く感じられる。
後の戦いを考えず全力で戦えているからか。それとも実は五十棲よりオットの方が強いのか。
それとも真田がやられたことについて怒りを感じているのか・・・

真田は、いくら3人相手とはいえここまで一方的にやられる奴じゃねェんだよ。どうせ汚ねェマネしたんだろ。

まさしくですな。
人数差がある上に武器持って後ろから殴りつけようとしましたもんなぁ。
しかし、ハヤト。結構真田のこと評価していたんですなぁ。相変わらず仲間思いのやつである。

五十棲を追い詰めるハヤト。その強さに前田も息を呑む。
エリナちゃんは奮闘振りにエキサイトしている。楽しい子ですね。
だが、追い詰められた五十棲。このままではまずいと考え出す。これは・・・?

決着は近いですが、もう一波乱ありそうな感じですね。
流れ的には五十棲がエリナちゃんを人質にしようとする感じでしょうか。
カウンターでエリナアタックが決まって轟沈という流れだと面白いが果たしてどうなるか。
あとついでに田端くんの生活がどうなるか。気になるところです。

・ドカベン ドリームトーナメント編
Kジローが走り、フォアマンが打つ!
完全にKジローに気を取られていたバッテリー。クイックな分、力が抜けていましたかな。
フォアマンのバットは芯を捕らえ、見事にバックスクリーンへ。同点ツーランが決まったのでした。

初球からのヒットエンドラン。
まさかの内容に動揺する一同。味方内でも予想が割れてるぐらいであります。
その真実はというと・・・フォアマンのサイン無視でございました

なるほど。山田達の読みどおり、監督のサインはKジローの単独スチールだった様子。
しかしファオアマンはそこで速球が来るとヤマを張った。
その通り速球は投げられ、見事にツーランを決めることに成功したわけだ。
だが、サイン無視であることには違いない。
今回は上手くいったものの、最悪の結果はありえた。野球に絶対はないですからねぇ。
というわけで、フォアマン交代。次の守りからは控えに回れと通告される。ジ・エンドや。

ノオー!ジ・エンド、ノオー!!

五利の説明を受けたフォアマン。急ぎ監督の下へ走りよる。
そしてその勢いのまま土下座を敢行。おぉ土下座。どこの国の人かは知らないが日本の文化に精通してますな。
土下座したって許す監督じゃやないでしょ、とはKジローの評。
しかし岩田鉄五郎は許してしまう。そういうのに弱い人なんですなこれが。昔気質だのう。

とはいえ、すぐに許すという話でもない。
五利に十分説教させ、反省させてから許す。なかなかのアメとムチの使い分けですな。
監督はKジローの足を使ってバッテリーの盗塁封じを見たかった。
だからホームランボールであるかどうかは関係ない。先の回のための作戦を行っていたのだ。
ふーむ。その考えはわかりますが、結局点は取れたわけですしなぁ。
結果だけを見るならそんなに怒らなくても、と思える。結果だけ見ちゃいけないんでしょうけども。

さて、ホームランを打たれた里中。
六番の朱鷺はサードライナー。七番、八番の2人は三振に切ってとる。
どうしてフォアマンにその球を投げなかったのよ!と味方にヤジられる里中。
そうは言われましてもねぇ。やはり野球は結果論なのかと思えるヤジである。

里中が三回で4失点。これは予想外の出来事である。
次の1点を先に取られるようなことがあれば里中は交代せざるを得ない。
そうならないよう、スターズは点を取ることができるのだろうか。はてさて。

今回のキャラクターファイルで紹介される選手は雲竜大五郎
初期の頃から強敵の1人として何度も明訓に挑んだ男である。
片手打法やピッチャー返しなど色々と目立った男であったが、東海に目立った選手が他にいなかったのが問題だったか。
今は四国アイアンドッグスの控えとなっているらしい。果たして出番はあるのか?

・空が灰色だから
中1女子の物語。

登校している生徒たちに向かって元気に挨拶している中学生の男女3人。
今回の主人公はその内の1人、中学1年生の流々香ちゃんでございます。

今日も元気に幸せいっぱい、おはようございます!

元気な挨拶でございますね。
部長と呼ばれる3年生の女子は笑顔で大きな声で挨拶をしている。
同じく3年生の男子生徒、俊哉くんも同じく笑顔で挨拶。
しかし、同じように並んでいる流々香ちゃんは何となく恥ずかしいのか声を出せずにいる様子。
そんな流々香ちゃんを叱る部長。
ふむ、どうやら部長と流々香ちゃんは幼稚園の頃から知り合っているようですな。

幸せですかー!と問われれば幸せでーす!と返す。そんな彼らは何物か。

はい、ハッピーハッピーハッピークラブ、部長こと私も世界で1番幸せでーす!

ハッピーハッピーハッピークラブ(H3C)とは全人類を幸福にさせることが目標のクラブである
それはまたでっかくぶちあげたものですな。全人類と来ましたよ!中学生らしい。
クラブの考え方、方針は以下のようなものである。

人とは自分が幸せだと他人にも幸せを分けたくなる。
例えば人に優しくされたら誰だって嬉しい。嬉しくなれば自分もまた誰かを同じような気持ちにさせてあげたくなる。
それはまるで幸福が感染するように。そうやって世界は幸せで1つにつながっている。

幸福菌を生産して世界中にばらまいて幸福パンデミックを起こす!
それがハッピーハッピーハッピークラブ!!

ポポポーンと幸福菌を撒き散らす部長たち。
ああ、さっきからポポポポと出てたのは幸福菌なんですね。
歯が飛んでいるのかと思ったりしたがそうではなかったらしい。安心した。

よーし放課後はH3Cの活動。1日100兆善よ!

本当、規模のでかいことを述べるお人である。まあ、その意気込みはよしといったところか。
その善行の活動内容とは以下のようなもの。
・小学生やご老人の横断歩道誘導
・道に迷っている人を道案内
・町のゴミ拾い
・駅前で帰りの社会人や学生に労わりのあいさつ

いかにもな活動でありますね。
労わりのあいさつをされてどこまで喜ぶ人がいるかは不明ですが・・・
いやまてよ。可愛い子が挨拶してくれるならそれは幸福に繋がるのではないか?ふむ、よい活動ですな。

そんなクラブに所属しているのだが、流々香ちゃんは恥ずかしがって行動できていない。
それが気に入らないのか、部長による説教開始。
自分の意志を表に出さず周りの人間の行動に受動してばっかじゃダメだ、とのこと。
そういった姿勢を正すためにH3Cに入れてあげ、人に幸せを配ることで精神を磨こうと考えたようだ。
そうかー流々香ちゃん、自分の意志で入ったわけじゃないんですな。
それは結構辛い話なんじゃないだろうか。まあ、嫌なら嫌とハッキリ言うのも大事な話ですわな。

そんな辛気臭い顔ばっかしてると幸せが逃げていくのよ!見てるほうも辛気臭くなる。
不幸だって感染るんだからね

確かに。不幸は幸せ以上に感染力が強い気がする。厄介な病だ。
しかし何をもって幸せとするか不幸とするかは人それぞれですからねぇ。
説教を受けて夜遅く家路につく流々香ちゃん。
携帯に打ち込むその文字の羅列は・・・死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死――

うーむ。病んでますなぁ。かなりよろしくない病み方だ。
そんなもんだから流々香ちゃん。1人でいるときは善行なんてするものかって態度。
道に迷っている人の質問を聞き流し、小学生にぶつかりながら道にポイ捨てをする。ワルだな。
そんな流々香ちゃんに声をかけてくる俊哉くん。相変わらず笑顔ですなぁこの子。
通常状態でも幸福菌を出現させている俊哉くん。なかなかに幸せな子である。

流々香ちゃんが昨日のことでご機嫌ななめなのは俊哉くんにもわかったようだ。
部長は流々香に厳しいけど気にすることはないよ。流々香は流々香だからねとフォロー。
これを聞き、嬉しそうに顔を赤らめる流々香ちゃん。あらあら。
しかし、その後部長を誉めてしまう俊哉くん。
部長は本当に全人類の幸福を願っている人だと言う。なんとも凄いエネルギーの持ち主ですなぁ。

憧れちゃうな、僕とか言い出す俊哉くん。
その発言を受けて、再び病んだ感じになる流々香ちゃん。うーむ女心っすかねぇ。

さて、この俊哉くんだがどうやら体が弱いらしい。
登校中前のめりにぶっ倒れる。ど、どうした・・・!?
見るとうつぶせになった状態のまま顔面から血が流れてきている。これはやばいのでは・・・?
遠巻きに様子を窺う中学生たち。顔を見合わせ誰も動けないでいる中・・・流々香ちゃんが動いた!
倒れた俊哉くんを抱き起こす流々香ちゃん。
どうやら貧血だったらしい。流れた血も鼻を打って鼻血が出ただけだったらしい。大事なくてよかった。

・・・流々香が僕のためにこんなに行動してくれるなんて思いもしなかったな。
優しくされたこととそんな流々香の一面を見れて、なんだか僕は幸せな気分だよ

満面の笑みでそんなことを言ってくる俊哉くん。ほほう。
かなり嬉しかったのか、流々香ちゃん。幸福菌が凄い勢いであふれ出している。
昨夜は死と打ち込んだ携帯であったが、今打ち込まれる文字はその真逆。
生生生生生生生生生生生生生生生生生生生生――

幸せな気分になった流々香ちゃん。
さきほどの道に迷っていた老婆にわかりやすく道を教えてあげる。
さらに自分が捨てたゴミを始め、ポイ捨てされたゴミの掃除を始める。ほほう。
そんな流々香ちゃんの様子を登校中に発見する部長。流々香――!!

やっと自分から行動したっていうの!しかもたかだかゴミ拾いとかー!!
あんた本当昔から手間がかかる子だわーこんちくしょーが!

流々香ちゃんがようやく動き出してくれたことに感激する部長。
厳しいことを言っていましたが、部長は部長で本当に流々香ちゃんのことを心配していたんですね。
さすがは全人類の幸福を願う子なだけはある。厳しさも必要と理解しているということなのか・・・!!
そんな部長の気持ちを理解した流々香ちゃん。幸福菌が部長のものとも結合する

本当これくらいH3Cの部員ならできて当たり前なんだからね。自惚れないでよ。
私たちは幸せを配布する活動をしてるんだから、流々香はまず自分から幸せを呼び寄せて掴まなきゃいけないんだからね!
だってそうでしょ!幸福パンデミックを起こそうという者が、自分の行動で幸せになれないなんてちゃんちゃらおかしい!
だって私たちハッピーハッピーハッピークラブなんだから!!

てな感じで、H3Cの活動は続いていくのでありました。
最後に流々香ちゃんを俊哉くんにぐいぐいと押し付ける部長がいい感じ。
なるほど。もっと自分から行動してってのはそういうのも含まれてるってことなんですな。

飛び出す幸福菌と、それが結合していく様がなかなか楽しい。
このように幸せの要素が目に見えたりしたら色々と交遊もやりやすくもなるんでしょうかねぇ。

世の中を知ってスレてしまった大人の意見としては、全人類の幸福なんて夢物語でしかない。
大きくなるにつれ、幸福を願う人の範囲は狭まっていくように感じられる。
部長はいつまでこの気持ちを抱き続けることができるのか。気にはなるところです。
全人類は無理だと悟ったとしても、幸福菌をばらまく活動は続けていって欲しいものですなぁ。
なんだかんだいっても、辛気臭い顔されるよりは笑顔の方がいいですもんね!可愛い子ならなおさら。
落ち込んでいる時なんかはその笑顔がうざったく思える時もありましょうが・・・それはそれだ。

それにしても、ふと思う。幸せってなんなんだろうか、と。
こういうことを考え出すとアレですよね。哲学的な思想にふけっているように見えていいですよね。学を哲してるよね。
人の数だけ幸せの形ってのはありますし、何を幸せとするかはわからない。
僕は君がいるだけで幸せなんだと囁く若大将とかいますしね。
自分としては感想にコメントや反応があったりすると幸せな気分になれますね。
自分に限らず、何かを書いている人は皆そういうところがあるんじゃないでしょうか。
H3Cの皆さんの活動にそういうコメントの書き込みとかも加えてくれないものだろうか。
ネット上で幸福パンデミックが起きないとも限らないですぞよ。

・スポ×ちゃん!
入賞経験のないフレッシュマン部門とはいえ、男子大学生相手に5秒で仕留めるリリィ。
さすがに月女最強は伊達じゃないって話ですね。
試合の様子を見ていた沖田さんも、これは優勝するかもなと考える。
そんな沖田さんと目が合い頬を赤らめるリリィ。あらあら乙女ですねぇ。

さて。早速2回戦が開始されていきます。
アイドル斉藤茜ちゃんの2回戦の相手は有明南中の渋谷友斗くん。
中学生男子に生足晒したアイドルの相手は色々と厳しくないですかね?色々と。
中学生じゃないけど、茜ちゃんのブルマ姿に興奮している男もいたりしますし。ジオ・・・

というわけで、茜ちゃんは2回戦も問題なく勝利。やはり男子中学生には色々と厳しいですよね。

アヤちゃんの2回戦の相手は礼道館の遠藤進也くん。やはり礼道館の子は礼儀正しいっすね。
相手が小学生ということもあり、加減して打たないといけないかなと考えるアヤちゃん。
しかし、1回戦の相手、君塚さんは言っていた。私の分も頑張ってねと。
そう。手加減して負けたりしたら、この子にも先の相手にも失礼にあたることになる。

全力を尽くそう・・・!!私はそのためにスポチャンを始めたんだもの・・・!!

なかなかいい心構えになってますな、アヤちゃん。
その姿勢がよかったのか、2回戦も勝ちを収めるアヤちゃんでした。よっしゃよっしゃ。

源紅葉ちゃんの2回戦の相手は有明南中の上島夏歩ちゃん。
しかしこの勝負は瞬殺で紅葉ちゃんの勝利。
紅葉ちゃんのセンスは土方先生が誉めるほどである。あんなに動ける子がどうして今まで受賞歴がないのか・・・

リリィの相手は青梅大の大下耕次さん。青梅大は相手が悪いですねぇ。
これもリリィの瞬殺で勝負ありでございます。
大下さん、その構えじゃ足狙いがバレバレじゃないっすかね?

ともかくベスト4が出揃いました。
このタイミングで面をとった紅葉ちゃんの顔が明らかになるのだが・・・麻呂眉だったんですな。

さあ、いよいよ準決勝。
まずはアヤちゃんと茜ちゃんの対決であります。
ナノちゃんのカタキとドキドキしながら挑むアヤちゃん。
茜ちゃんはさすがに試合の様子を見ていたので慎重な様子。
大振りであるがアヤちゃんの振りは鋭く強い。パラード――剣で受けたりしたら、剣ごと持ってかれる。
「剣」じゃなくて「斧」と思って戦らなきゃ。とのこと。いい認識ですな。

斧と突剣の対決。
踏み出す茜ちゃんの動きに合わせ、獲物を振り下ろすアヤちゃん。
しかし、その踏み出しは誘いであった。
前に出て、すがさず後ろに下がる茜ちゃん。初激をかわすのが目的だったのだ!

すかさず、攻撃後のスキだらけのアヤちゃんに迫る突き。
しかし、攻撃時にバランスを崩していたのが功を奏し、この突きは不十分となる。
フェンシングルールなら有効となる突きだったので追撃は出していなかった茜ちゃん。
スポチャンのルールに不慣れなのがここで響きましたね。いい展開だ。

前後の移動が速く、アヤちゃんの振り下ろしですら間に合わない。
必殺の一撃が通用しないのではアヤちゃんに勝ち目はない。どうすればいいのか・・・
そこで思い起こされるのが土方先生の指導。
一口に面打ちといってもいろんな軌道がある。
アヤちゃんは面うちを山なりに振っている。これは威力は出るけど当たるまでが遅い。
直線的に振る起動の方が速く相手に届く。わずかな差だがそれが死活を分けることもあるのだ。

直線的な軌道で速度アップを試みるアヤちゃん。
今度はド真ん中にブッ刺すと考える茜ちゃん。
2人の剣士たちの緊張は高まり・・・そして激突!!
会心の一撃・・・果たして勝者はどちらか!?

うーむ、なかなか試合描写も緊張感が出てきて面白くなってきましたねぇ。
危なげなく茜ちゃんが勝利するかと思えたがそうでもない様子。
さらに、別ブロックの方も予想外な展開になるかもしれない。
リリィが危なげなく決勝に行くかもと思えたが、紅葉ちゃんは結構な強者っぽい。
場合によってはアヤちゃんが勝利し、リリィが敗北するという準決勝結果もありえるかもしれない。
これはなかなかに先が読みづらい展開ですな。よい感じだ!!

・デビルマンG
チャンピオンREDで連載中のデビルマンG(グリモワール)が週刊少年チャンピオンに降臨!
単行本発売記念の特別読みきりだ!!
原作のデビルマンをもとにオリジナルの解釈と展開がなされているようです。

この作品における悪魔族とは、地球の先住種族である
他の生物と合体し急激に進化する能力を持つ悪魔族は恐竜の跋扈する古代の地上で覇者となった。しかし!!
悪魔族はある日忽然と姿を消す。彼らが"神"と呼んだ謎の超越的な力によって。
悪魔族は地球史からその存在を抹殺されたのだ。化石ひとつも残さずに!!

悪魔族が地球から消え去った一億年後の新宿。
会社員、出水マサミさんは残業の日々に疲れきっていた。
この日々から抜け出したい。結婚したいと考える毎日。
そんな折り、街角の占い師に手招きをされる。
占い師によれば、人生の重大な転機。これがたいへん近いとのこと。新たな出会いと状況の変化。
ほほう。なんだか知らないが望ましい結果が出たのですかね。結婚アンド退職・・・

待たずともあんたはもう出会っておる。あとは・・・食われるのを待つのみじゃ。

そして、あんたを食うのはわしじゃ。と占い師。
その目や鼻や口からは無数のヘビが飛び出してきている。おぉう。
あまりの事に直立し、ひきつるマサミさん。
しかし割と元気な人である。持っていたカバンで占い師の顔を何度も殴打する。
が、それは正体を晒させるだけの行為にしかならなかった。
占い師の頭は落ち、後には無数のヘビが首の上から生えているという姿があった。

ならばと金的をかますマサミさん。本当に元気な人である。
しかし、股間には顔があり、マサミさんがたたきつけた足はガブリと食い止められる。
そしてそのまま足を引きずられながら人気のない方へと連れて行かれるマサミさんでありました。
股間辺りに顔があるデザインを見るとデビルマンって感じがしますよね。

助けを呼びながら引きずられていくマサミさん。
その悪魔の前にブラリと立ち塞がる男がいた。

ようご同類。精が出るな

その言葉と共に変身し、悪魔の姿を晒すのは不動アキラ!
そして変身後のこの姿こそ獣魔族の勇者アモンである!!

アモンは悪魔を狙っている。
マサミさんを襲おうとした悪魔――爬虫族のロスシードもそれは理解している。
というわけで返り討ちにしようと襲い掛かるロスシードだったが・・・実力差は圧倒的。
無数のヘビを放つものの、アモンの触覚から放たれるソニック・アローに全て迎撃される。
さらにターミネーションビームで上半身を焼かれ、股間の口から内臓を引きずり出される。凄惨っすね。

悪魔との戦いを終えたアモン。
マサミさんの方へとゆっくり歩み寄り・・・その首筋にくらいつく!
という想像がされていましたが、そのようなことはなく立ち去るアモン。
助かった・・・安堵が一気に押し寄せたのか、狂ったように笑うマサミさん。あひゃひゃひゃ。
だがその表情がいきなりひきつる。

悪魔族は地球の先住種族である!
かつて地上から姿を消した彼らを呼び戻すのは我々人間である!!
限界を超えた恐怖や快楽によって、脳の未使用領域が覚醒する時、我々は彼らと接触する。
肉体を失って次元の狭間を漂う魂・・・かつて悪魔族と称した者たちとだ!
悪魔族は接触者の肉体を宿主として乗っ取り、この世に再び肉の身体を得るのだ

ここに人間・出水マサミは死に――悪魔族がまたひとり。獣魔族プフールが最誕する!

この物語は、高校生・不動アキラを宿主とする悪魔族の勇者アモンと、
その主となった現代の魔女・魔鬼邑ミキの鮮血と炎とにいろどられた戦いの記録である!!!

という感じで、デビルマンGの予告編でありました!!
奇才・高遠るい先生の描く新解釈デビルマン。単行本1巻は現在発売中であります!!

宿主となった不動アキラは死に、アモンとなってしまっているのか?
ミキちゃんは原作で確かに魔女と言ってるけど、本当に魔女なのかいな?
カラーに出ていた少女は一体だれなのか?
その辺りの疑問も単行本で解消されています。なかなか面白い。

週刊少年チャンピオンではさすがに手心が加えられた内容の予告編となってますな。
本編では人間は老若男女問わずに無惨に殺されることが多い。
想像でのマサミさんの死が本当に行われることが多かったりします。
エロスやモツが多分に表現されているあたり、ああREDだなぁと思わなくもなかったり!!

ちなみに恐怖や快楽で悪魔と接触できる時間は限られた時間のみとなっているらしい。
なので怖い目にあったら必ず悪魔になるってわけではないようだ。なるほどねぇ。
デビルマンファンの方は単行本の方も目を通してみるとよいかもしれませんな!

・名探偵マーニー
昼休みにワンセグでバラエティを見ながら笑っているマーニー。
こうしてみると普通の女子高生でございますなぁ。
その後ろから声をかけてきたのは1話に登場したセレブグループの1人、白鳥さん。
やっぱりマーニーはビックリすると直毛になるんですなぁ

さて、今回の白鳥さんの用件は何か。どうやら後輩が困っているので助けて欲しいというものらしい。
というわけで、今回の依頼人は二年の生徒会書記、香坂さんであります。
依頼を受ける前に昼食を共にするマーニー。
さすがに上流階級の食事。うまい・・・!!
地味な唐揚げに見えてシソの葉と明太子が挟んであってヘルシーな・・・
いきなり解説を始めちゃったマーニー。あかんでそれは。ジャンル違いや!!

それはさておき、仕事の話。
香坂さんの両親は離婚しており父親がいない。父親の記憶はぼんやりとしかないらしい。
ふーむ。なんだか重そうな話ですね?うまい食事しながら聞く話じゃないや。

僕の記憶にある父は寡黙な人だった。
家でもほとんどしゃべらず笑顔なんて見たことない。
夫婦ゲンカと言っても、いつも一方的に母にののしられていた。
ある日父は帰ってこなかった。それっきり・・・

ふむ。子供心には色々とショックな出来事でしょうなぁ。
そういえばマーニーのところも片親でしたっけ。ウチも似たり寄ったりと考えているようであるが、はてさて。

さて、ここからが肝心の話。
どうも香坂さん、最近父親の気配を感じるらしい
人の多い所、ノンビリしてる時なんかふと気づくと・・・どこかに居るんだ。それは確信がある。
でもいない。最近はもうそればかりが気になる。もうどうにかなりそうなんだ!!

ふーむ。妙な話ですなぁ。
精神的にまいっているのではないだろうか?とも思ったが、普段は問題ないらしい。
勉強もできるしスポーツもできる。生徒会でも問題ない。たまに思い出したみたいに近くに父がいると言い出すそうな。
なんとも奇妙な話ですね。生霊でもとり憑いているのかしら。
ともかく、この依頼を受けるマーニーでありました。マーニーにおまかせを。

それにしても、白鳥さんはいい人ですねぇ。後輩の面倒とか色々と見てくれそうな人である。
何故か妙に恐縮しているマーニーだが、セレブに引け目でもあるのか?

香坂さんの住民記録を調べるマーニー。
別れたのが5年前で、ダンナさんが養育費を払っている。月15万。そうなると死んではいないんですな。
養育費の相場から言って十五歳から十九歳でお父さんがサラリーマンだったら、年収一千万クラスか!
うーむ。それは凄いな。香坂さんもそれなりの家庭ってことなのだろうか。

それはさておき、何でそんなに身近に父を感じるようになっているのか。
息子を取り返そうと周囲に出没している?その可能性はありえる。
ならばその父親が出現するのはいつ、どこなのか。パターンがあるのか?屋外?屋内?

父親の気配を感じたところについて詳しく話を聞くマーニー。
場所、時間、周りにだれがいたか。何をしてる最中か。
書き出してもらったものを確認するが、なんとも曖昧。
夕方から夜が多く、朝も感じるときがある
場所にしても電車、喫茶店、街中。学校内や自宅でもすることがあるらしい。

ん・・・?これって・・・まさか。いや・・・

どうやら何かに気づいたらしいマーニー。なんだろうか。
とりあえずその気づいたことの確証を得るために白鳥さんに協力していただくことになりました。

ワンセグでバラエティを見させられる白鳥さん。ご苦労様です。
そのバラエティが流れている最中、香坂さんは確かに父親の気配を感じるのであった。

さて、確信を得たマーニー。調査を継続し、ついに居場所をつきとめる。
というわけで、香坂さんと白鳥さんを連れて会いにいくことになりました。
原因をつきとめるだけのはずなのに、再会のセッティングまでしてくれるとは。いいサービスですな。

お父さんはいつも笑いの中にいるんですよ

電車内で解説を始めるマーニー。笑いの中にいる?笑いものということか!!いや、違う違う。

お父さんの気配を感じる場所。必ず近くにTVがあったり街頭で宣伝などが多い場所。人の声を聞く機会が多い場所。
時間は夕方からゴールデンタイム。バラエティがよくやってる時間帯ですよ。

ふむ。そうなると香坂さんの父は芸人か何かだったと?

いや。「笑い屋」ですよ。
TVなどでよく聞こえる、ギャグやネタの合間に挟まる客の笑い声・・・
視聴者に笑い場所を教えるためにテロップといっしょに挟まれる人工的な笑い。
今はあらゆる番組に使われ、その笑い声を聞く機会も多い。
お父さんはあの人工的な笑いのプロフェッショナルです

なんとまあ。そう来たか!!
確かに。それならば時間がマチマチなのも頷ける。TVがついていれば色んな番組で聞けますものねぇ。

「笑い屋」というのも大変な職業らしい。
まずワザとらしくてはいけない。ここというタイミングをハズさずに突破口を作り客に笑いを伝染させる。
その笑いを冷まさないようリズムを作り場を操作する。
元々は寄席なんかで雇われていたり大御所が囲っていたり、歴史は古く側仕衆、太鼓持ちなんかの流れを組む。
今でもTVで笑う班として生放送から録画にまで立ち会い、お笑いライブイベントや明るい会合には引っ張ダコ。

香坂さんのお父さんもその中の一人。
老若男女の声と笑いを使いわける、笑い屋の中でも中堅に当たる実力派だそうで。

なるほど。そりゃあ年収もよさそうですなぁ。
しかし、香坂さんは父の笑い声なんか聞いたことはない。
それでも分かってしまうのは親子の絆ってやつなんですかねぇ。

肌寒い時期なので誰もいない海岸。
その浜辺で海を見ながら並んで立つ親子。なかなかよい光景だ。
その親子を離れた場所で見守るマーニーと白鳥さん。
マーニー曰く、笑い屋には職業病っていう俗説があるらしい。
上手な笑い屋になればなるほど、私生活でまったく笑えなくなるとのこと。仕事で細心の注意を払って笑っているから。
それなのにTVやラジオや楽しそうな所では自分の笑いが聞こえる。
街中で自分の笑い声が聞こえるのに、自分はまったくおかしくない。
なんだかノイローゼになりそうな状況ですなぁ。大変なお仕事だ。
離婚した理由もそれに関わっているんじゃないかと想像するマーニー。

なるほどね。ずっと笑わずにいたというのはそういう理由があったのか。
奥さんとしても、結婚した相手がどんどん感情を失っていくように見えたのが耐えられなかったのかも・・・

そんな父親との対面を果たした香坂さん。
仕事のことも聞きました。なので尋ねます。つらい?と。

いや・・・お前がいるからな

そう、笑顔で答える香坂さんのお父さんでありました。おぉ・・・

親子の絆により、笑えないはずの父に笑顔が戻った。いやぁいい話だ。
面白いと声を出して笑うのではなく、嬉しさと幸せを感じたときに浮かぶ笑顔。
さすがにそういった感情を失うようなことはなかったって話ですね。
いやあ、いい話でした。こんなにスッキリと終わった話は初めてかもしれない!!
もやっとした話も持ち味でしょうが、たまにはこういう終わり方もよいものだ。

・ガキ教室
人にものを教えるのは難しい。
教師ともなると、色んなレベルの子を一度に教えないといけないのだから、なお大変だ。
というわけで、数学がスラスラできる方法がないか相談する晶。誰にかって?そりゃゲボーン様に決まってる。
あの話をした後も普通にススム君の部屋でゲームしている晶でありました。すげぇな。

数学を簡単に理解する方法など存在しない。
公式を徹底的に覚えてカンタンな問題から数をこなすぐらいしかない。
頭や要領のいい子はこのこなす数を少なくできるって話ですね。

さて、晶のクラスには簡単な解法ができる子とできない子がいる。
まずはできない子である那須亮太くん。
晶は那須くん用に簡単な数学の宿題を毎日少しずつ用意してくれたそうな。
ススム君のアドバイス通り、数をこなさせようという話ですね。
というわけで、大好きな志村動物園も後回しにして勉強に頑張る那須くんでありました。

一方、できる子の須藤敬くん。
こちらは逆に勉強付けの息抜きにゲームでもという場面。
その最中に兄が部屋に入ってきます。これがいい学校に入ってる兄貴か。
塾の夏期講習のテストで10番以内に入れなかったことを責める兄。

お前が公立中に通ってるだけでもハズかしいのに、どれだけハジをかかせるつもりだ。
お前が海成中スベった時、ママ泣いてたんだぞ・・・
お前本当にオレの弟か?ん?そーだよな?
死にものぐるいでやれ。これ以上須藤の名前にドロをぬるなよ
次、海成高落ちたら、人生終わりだぞ

高校入試の段階で人生の終わりが決定付けられるというのか・・・!?
須藤の名前とか言っているが、そこまで凄い家柄なのだろうか。なんだか色々とツッコミたい。
母親のみならず、兄からもプレッシャーをかけられる須藤くん。
遊んでいたゲーム機を机に叩きつけ破壊してしまいます。オウPSP・・・

ここでゲーム機を破壊するという行動が須藤くんらしくありますね。
プレッシャーをかけてくる回りへの怒りもあろうが、同じように自分の怠惰な部分にも怒っている感じが見られる。
必死になってやらないと・・・と思いつつも思わずサボってしまう。
そんな自分の行動に後悔するなんて誰しも経験があることじゃないでしょうか。私も身に覚えがありすぎる。

那須くんと須藤くんの対比は勉強のできるできないだけではないですな。
家族など、周りの環境も大違いだったりするところが特徴的である。
そんなまるで違う2人が同じクラスに存在する。これが公立中の難しいところなのかもしれませんな。

授業中。晶の授業は無視し、もっと難しい先の方の勉強を行っている須藤くん。
塾で使ってる参考書を広げていたのだが晶に見つかって没収されちゃいます。
お前には退屈かもしれねーけどガマンしろって話ですな。

その間、那須くんは前に出て黒板に記載された問題を解いていた。
結果は・・・正解!!当たってるじゃんよ!!

な、何だと!那須が・・・!!
ついに覚醒したか!?

どよめくクラスメイト。ノリのいい奴らだ。
晶も那須くんを褒め称える。たいしてスゴくねーけどスゲー!と。正直だなオイ。
ちなみに竹本はわからなかったらしい。ハハハ。
ぬう。こういうところで茶目っ気を出す辺り竹本は人気取りというのを理解している。
そりゃあ、嫌われ者だったはずなのにいつのまにかクラスに溶け込んだりもするさね。竹本、恐ろしい子!

和気藹々としたクラス。
しかし、そんな中で一人ストレスを貯めつづけている男がいた。
伸ばしたシャーペンの芯が圧力で折れるように、須藤くんのガマンも限界に来た様子。

どこがスゴいんだよ。
そんな問題・・・できて当たり前じゃん。

ついに不平を口にしだした須藤くん。
バカの犠牲になるのはもう嫌だと言い出す。

無理があると思いませんか先生。
那須みたいなバカとボクが一緒に勉強しろってのが無理だと思いませんか!?
だって・・・あのバカがどれだけ頑張ってもボクみたいにはならないでしょ!?

溢れ出した不満は一度関を切ってしまうと止まらない様子。
気持ちはわからなくはないが・・・難しい問題だ。
果たして晶はこの問題にどう対処するのだろうか。
かなり難しい問題だとは思うが、晶ならきっとなんとかしてくれる・・・はず。
ゲボーン様の学校降臨イベントも含めて対処されるといいですなぁ。

・ばどばどミント!!
いいか赤髪ー!!今からアンタを指導してあげる!!
バドミントンの1番重要なトコ。タフネスハートって、もんをね!!

赤髪と書いてヤンキーと読む、と。やっぱりヤンキーだったんだなショー子ちゃん。

それはさておき。普通の高校生活を送るつもりだったミントちゃん。
しかしバドミントンそのものをバカにされたとあっては黙っていられなくなった様子。
一度火がつけば止まらないって性格のようですな。

ショー子ちゃんの高速ドライブをあっさり返すミントちゃん。そして指導。

これは覚えておきたい――バドミントン基礎講座!レッスン1!
「打ったら真ん中すぐ戻る」!ラケット競技の基本中の基本よ!!

確かに基本ですな。
でも、まだ振り切ってないぐらいのタイミングで返って来ているみたいなんですが・・・
その部分をうまく省略できるかが肝心なのですかね。

レッスン2――!!「ラケットは常に胸の前」!
レッスン3!!「構えは常に足、八の字」!!
レッスン4!!「打つ球相手のいないトコ」!!

指導しながら見事に相手を制していくミントちゃん。こりゃ凄い。
ポイントも9−0となりました。っていつのまにかスコアボードが!!
激しい指導のおかげもあって皆注目しちゃってるみたいですな。

――どう?左右に全力で走りまわされる気分は?
わかった?こういう競技だからこそバドミントンは1番――

ミントちゃんの言葉は遮られる。まだまだショー子ちゃんは折れていないようですな。その意気は良し。
必要なのはタフネスハート。であるならば折れない心も重要なんでしょうね。
レギュラー落ちしたからって八つ当たりするあたり、もう折れ曲がってる気がしないもないが。

ミントちゃんの実力は所属する部の部長より上じゃないかと思えるショー子ちゃん。
しかし、それでも退かない。
ここまで小バカにされてただで引き下がる程――アタシは!!
んな安い女じゃねェんだよ!!

飛び上がってのスマッシュ!!
と思わせて、バックへのドリブンクリアだ!!
スマッシュに合わせて腰を落としたことだし、後方への球は強くは返せない。
となればチャンスボール。そのときこそ左耳のピアスの借りを返す時!そうショー子ちゃんは考えた。
だが――ミントちゃんは空中にいた。後ろに落ちるように上げたのならその高さまで跳べばいいだけのこと!!

最終レッスン。
「最後勝つのは――タフネスハートの強い方」!!
それはバドがシャトルをせめぎ合うメンタルスポーツだから!!
バドミントンをイジメの道具に使う根性の腐ったアンタがラケットをふり回すなんて1億年!
いや!!いちおくまんねん!!早いんだから!!

一億万年。言葉の響きだけならなくもなさそうですな。ないよないよないよ。
そんな言葉よりも、無理な体勢からのクロスへのジャンピングスマッシュ。
ショー子ちゃんの右耳のピアスも吹き飛ばすその威力。ツッコむタイミングすら失う一撃だ。

それが直んなきゃ一生アンタはレギュラーなんかなれっこないわ!!

てなわけで、見事にお灸を据えるミントちゃんでありました。
ミントちゃん曰く、試合をするのは約1年ぶりとのこと。
なるほど。入学してからそれなりに時間は経過しているんですな。
それはさておき、友達にしっかりバドミントン経験者とバレたがどうするんですかね?
今更グルグル背景出しながら後悔しても遅い。

とはいえ、チーちゃん。中学生時代のミントちゃんのことは知らない。
ので、単に「バドが上手い人」という認識でいる様子。
なので、素直にお礼を言ってきてくれます。よかったよかった。
余りにまっすぐな言葉を受けて赤くなるミントちゃんがよい感じ。

そういえば他の2人と違ってミントちゃんだけは神宮寺さんと名前で呼ばれている。
よってここであだ名をつけましょうという流れになった。なるほどーそれで1人だけ苗字呼びだったのかー。
ってこの流れはまずい。バドミントンが上手いミントちゃんということは・・・

名付けてっ!バドミントン女子!!ミントンちゃ――

やはりそのあだ名でございましたか!!
まあ、バドミントンは関係なくともミントンちゃんなら言いやすくてありそうですしなぁ。
不本意かもしれませんが、受け入れてしまうとよいと思いますよ。

さて、そのミントちゃんの試合を見ていた1人の女子。
どうやらバドミントン部の部長だったらしい。
部長はショー子ちゃんに罰ランニングを化しながら、さきほどの試合に思いを馳せる。

あいつは気付かなかったようだが、あのスマッシュで私はすぐに気付いたぞ。
去年の中学女子全中チャンピオン。神宮寺ミント!!

さっそくバドミントン部の部長にバレてしまいました。
まあ、学校が違ったところで経験者にはバレますよねぇ。
さてさて、正体を知った部長はどのような行動に出るのか。楽しみなところであります。

・ANGEL VOICE
コーナーキックというピンチから一転してカウンター!チャンスの市蘭。
百瀬から成田にボールは渡る。
そして得意のメイア・ルア!!
見事に習実のDFの1人を抜き去る。が、もう1人のDFが素早く詰めてボールを奪っていく。むう。
さすがに成田の突破の対応もしっかりされているようですなぁ。

試合の様子を観客席から観戦しているのは王者・船学。
しかしまとまった席は確保できていないのか散り散りに座っている。
その中の1つ、古川とユゥエルが並んで座っている席に近づく男がいた。天城だ!!
古川・ユゥエル・天城が横に並ぶ。なかなかに壮観な状況。
しかし、コーヒーを巡ってやけに可愛い顔になっている古川。何してるんだか。
まあ、天城も別にユゥエルのためにコーヒーを買ってきたとは限らない。
ブラック飲めないのに間違えて買ったから押し付けたと見るね!!

さて。2人に市蘭の様子を聞く天城。
古川曰く。やはり所沢氏が出られないのは痛いでござるなあ。とのこと。
その言葉を聞き、そんなはずはねえんだけどな、と天城。
2人の意見は食い違いを見せている。はて、これは吉と出るか凶と出るか。

関根のじっちゃんは万代さんは無造作に前に出すぎるとダメだししている。
実際、ポジション通りに守っていたなら最初の宮部のシュートは余裕を持って止めることができたはず。
それに先ほどのコーナー。あれも万代さんはキックの軌道を見切る前に動き出していた。
つまり最初から茂森の頭に合わせてくると決めてかかっていたというわけである。

あいつは、前に出ることに気持ちが傾き過ぎとる

不安な話でありますねぇ。
とはいえ、いまのうちはそれがうまく回っている。
松田の動きにつられDFの壁に穴が開いたところをスルーパス。しかしこれを飛び出した万代さんが止める。
ナイスな飛び出しであるがあぶなっかしい。
何よりも、その一連のプレーを笑顔で見つめる松田の存在が危なく怖い。

キーパーのポジショニングは、まずボールと適切な距離を取るところから始まる。
バンにはボールと25メートルの距離を取れと教えてきたのに今のあいつは20メートルちょっとの距離しか取っとらん。
20メートルはヒサシの距離じゃ。

なるほど。教えが守れていないというのはそういうことだったんですね。
しかしまあ、所沢のことをよく見ていた人だけに所沢の距離で試合中動いてしまうのは無理ないのかもしれない。
本来ならばそれより5メートルは後ろで守っていないといけないということだが・・・それはどうして?

バンはヒサシと比べて・・・後ろの守りが弱い

やはりそれが弱点でありましたか。
そして松田はその弱点も見越しているように思える。
そのため、放たれたシュートの内容は・・・ループ!!
前に出ようとしていた万代さんの頭上を越えるループ。果たして万代さんはこれに対応できるのだろうか?
対応できたとしても、これを基点に次々と攻められて迷う展開になりそうな気もする。
なんとか先制点を取っておいて万代さんの気持ちを楽にしてあげたいところだが・・・
天城の言葉がいい方面のフラグになるかどうか。気になるところです。

・てんむす
全国の猛者16校が白熱した戦いを続けている本戦1回戦。
さすがに終了間際となったので司会も現在の皿数やトップの高校を公言しないようにしている様子。
観客席は正面だし、積んだ皿数である程度想像できそうですけどね。

ここで前回のキャラ紹介にはなかった部分の補足が入っていますので一応紹介。

夕張農業高校食い道部の部長は3年の小泉まり子さん。
ははぁ。北海道出身のまり子だからそんな髪型なんですねマリモさん。いや、まり子さん。

なにわ商業高校の井川礼ちゃんは3年生。とりあえず部長ではない様子。

琉球女子高校の先鋒である宮城なぎさちゃんは3年生で部長
え?なぎさちゃん部長だったのか!?3年生というのは意外で、少し驚いたよ。

朝もやが晴れ、日が照りつけるようになるころ、先鋒戦の45分終了。
続く次鋒戦は30秒後。その間に各テーブルの係員は先鋒の皿の回収と次鋒のバーガーの用意をする。
そうか、先鋒の食べ残しを引き継いだりはしないんですな。
というか、次までの入れ替えが30秒ってやけに短いなぁ。
その間に作りおきを、と言われたってどれだけできるものかよって話ですわな。

各校の次鋒は先鋒と席を替わる。一番右端に座るのが現在戦っている選手となるらしい。
二子さんに代わり席につこうとする天子ちゃん。
しかし、二子さんの奮戦にあてられた様子の遊ちゃんが割り込みをかけ、次鋒は遊ちゃんとなりました。

さて、次鋒戦が開始すると同時、先鋒戦の結果による中間順位発表の準備が進められていく。
食べ残した分の量なども測り、正確な順位を出そうとしている様子ですな。

全力を尽くした二子さん。せめて16位中半分。ベスト8には入ってて欲しいとお祈りする。
一方、本戦でも相変わらず省エネっぽい食べ方をしている龍聖の三ヶ月さんは余裕の表情。
そんな先鋒戦の結果は――こちら!!

1位:土佐鳳高校
2位:夕張農業高校
3位:鮫島高校
4位:札幌白墨高校
5位:木更津芸術高校
6位:なにわ商業高校
7位:九条清涼学院
8位:東京青葉学院
9位:讃岐北高校
10位:秋田サンライズ高校
11位:北九州総合大学付属高校
12位:津軽あすなろ高校
13位:龍聖学院
14位:結日高校
15位:鳥取大山高校
16位:琉球女子高校

龍聖学院は13位。予選通過のぴったしギリギリのラインでございます。
まさか・・・三ヶ月さん、あれだけの人数がいるというのに狙ってこの順位に入ったというのか!?
もしそうだとしたら、この人には一体何が見えているのだろうか・・・
対戦相手の皿だけが見えているわけではない。場の雰囲気みたいなものまで把握していそうな感じだ。
って凄いけど、普通にチーム的には不利になっているんじゃありませんか!?
というわけで、龍聖の次鋒さんはいきなりスパートをかけることになりました。大変ですねぇ。

1位を獲得し、北海道にも勝利した土佐鳳の皆さんは大喜び。
2位と4位に入っている北海道勢もまずまずの結果。
そして結日は、二子さんは――驚きのあまり目を見開いて固まっていました。あらあら。

がんばったんだけどな・・・

1回戦突破圏外。その結果にがっくりとうなだれる二子さん。
しかし、その二子さんを慰める立浪部長。
先鋒14位の二子さんが食べた量は6皿と4/5皿(1700g)くらい。
一方先鋒2位の瓜山さんが食べた量は7皿と2/5(1850g)くらいだったとのこと。
順位でいえば2位と14位の大きな差。しかし量で言えばわずか150g
きっと今の順位もたった一口で大きくかわったのかもしれないという話だ。
だから二子さんのがんばりはムダになってはいない。そう立浪部長は言ってくれる。

混戦模様がマラソンの集団のようなイメージで描かれています。
しかし、この絵から推察すると最下位の琉球女子はちょっと差をつけられているっぽいんですが・・・
色々と気になりますね。どの子がどの学校の子なのだろうか。手を上げてる子が気になる。

朝もやが晴れ、日はのぼってきたが、まだまだ朝の涼しい風が吹きぬける時間帯。
清涼な空気のもと、全国の女の子と焼きたてジューシーなハンバーガーを食べる。
天子ちゃんにとっては待ちきれないぐらい楽しみなシチュエーションであります。
だが、実際に戦いの場に立った時、その夢想は虚しく打ち破られることとなる・・・

次鋒戦の遊ちゃんの戦いは大胆にカット!
何!?遊ちゃんの戦いはさておき、他の高校の紹介も省略かい!?
それどころか、副将の天子ちゃんも既にラストスパート段階となっております。大胆な端折り方だなぁ。
ちなみに次鋒戦の結果、結日は14位と変わらずの順位。まだ突破圏外だ。

AM7:43。
夏でも日がのぼる前は風もあって涼しい。だがこの時間になると、容赦なく日は照りつけるようになってくる。
炎天下のもと、屋根もなく直射日光を浴びながらジューシーなハンバーガーを食べる
美味しいとはいえ、これは結構な苦行でありますな。
基本的に体力があるわけではない天子ちゃんにはなかなか辛い状況であります。
熱いのにトラウマがある天子ちゃんだが、このままでは暑いのにもトラウマ持っちゃいそうだ!!

よろよろになりながら副将戦を終える天子ちゃん。後は大将の立浪部長に託すのみ。
現在気温は31℃。下手したらもっと気温があがるかもしれないという状況。
そんな天食祭本戦1回戦、副将戦終了後の中間順位発表はこちら。

1位:土佐鳳高校(1)
2位:龍聖学院(13)
3位:なにわ商業高校(6)
4位:木更津芸術高校(5)
5位:秋田サンライズ高校(10)
6位:東京青葉学院(8)
7位:九条清涼学院(7)
8位:鮫島高校(3)
9位:札幌白墨高校(4)
10位:夕張農業高校(2)
11位:北九州総合大学付属高校(11)
12位:讃岐北高校(9)
13位:結日高校(14)
14位:津軽あすなろ高校(12)
15位:琉球女子高校(16)
16位:鳥取大山高校(15)

後ろの括弧は先鋒戦時の中間順位となっております。こうして見比べると変動がありますなぁ。
天子ちゃんの活躍でどうにか圏内の13位に上がれた結日。この順位を守れるか?
土佐鳳は首位をキープ。やりますね。
北海道2校は大きく順位を落としている。
まあ、夕張は先鋒の瓜山さん以外は微妙と自分たちで言っちゃってるぐらいだしなぁ・・・
龍聖はさすがの貫禄。三ヶ月部長がサボってても2位につけている。
ただ大将が花ぽんなので、ギリギリ通過まで落ちるという結果もありそうだ。
気になるのは15位の琉球女子。可愛い子がいるのに振るっていない。どうなるのか?

やはりキーになるのは暑さになりそうですね。
北海道が落ちてきたのはそのせいもありそうですし、琉球が暑さに強くて盛り返す流れも多少はあるか・・・?

ちなみに残り3分ほどの時点の副将戦。
絵を見る限り、夕張や札幌白墨の子達は5皿強しか食べれていなかった。
まあ、暑さにやられていた天子ちゃんも6皿強ぐらいだったようですが。
こうしてみる限り、立浪部長が暑さに強ければ問題なくいけそうな感じがしますが・・・
熱中症で倒れる子がいたりしないか心配になりますね。日陰とはいえ休みなくバーガー作ってるおっちゃんも大変そうだ!

あと、今回ようやく全16校の高校名が判明しました。
この中に去年の優勝校と、立浪部長の友達がいる高校が存在するわけですな。
既存の紹介された高校だとどこが怪しいだろうか。名前的には九条清涼学院が強そうな雰囲気。
他に気になるのは鮫島高校。ここは結日や龍聖と同じで名前だけで地域が判断できない高校である。
あとはやっぱり秋田サンライズ高校かなぁ。秋田でサンライズだよ。気にならないわけがない!!

鳥取大山と津軽あすなろは敗退する可能性が濃厚。
あと1つの敗退校はどこになるのか。注目であります。

・訪問者
第78回新人まんが賞入選作家のタカヲヨシノブ先生が早くも新作読みきりで登場。
高層階に住む冴えない男に襲い来る恐怖とは・・・

深夜の1002号室に訪問者が訪れる。
チャイムが鳴らされ、ノックの音もする。
覗き窓から見てみると、なんとも怪しげな女性の姿。
これは怖い。というわけで、居留守を使って引きこもる男。しょうがないですよね。

見えないものはいないもの。聞こえないものはいないもの。
というわけで、ヘッドホンで音楽を流し布団をかぶってやりすごそうとする。
時間は経過し4時。訪問者が来てから2時間は経過している。
だが相変わらずチャイムは鳴り続け、ドアノブはガチャガチャと動かされている。

しばらくすると、ようやくチャイムの音は止んだ。
覗き窓を見ても姿は見えない。去ったのか・・・?
と思いきや、扉の前の地面に何か書いてある。1001から入ります・・・
・・・え。

一体この訪問者は何物なのか。目的も含めて一切謎。だからこそ怖いというお話でした。
隣の1001からベランダ伝いに窓から入ってこようという流れらしいが、もしや・・・お隣さん!?
隣の住民が偉そうでうるさいからやってきたとかいう話かもしれない。
それならまだ目的もわかるし、怖さも半減するかもしれませんな。
だからって高層階のベランダを飛びわたる気には普通はならない。やはり普通じゃねぇな!

というわけで、ショート読みきりでございました。
今後もこういうホラー系の話で進めていかれるのでしょうか?次回作を楽しみしています。

・ラララライブ
見事に初ライブを歌いきったシロー。
しかし、今回はいきなりピザ屋のバイト風景から始まります。
電話対応も盛り付けもすっかり板につき、長期でのバイトも嘱望されるシロー。やるな。
しかし、バイトしている理由は先のライブでライブハウスを炎上させた弁償代金のためだったという。
そ・・・そうか。やっぱり前回の最後でスピーカー爆発してたんだな。

らいぶはうす炎上というのは言い過ぎた。
正確には大音量に耐え切れなくなったスピーカーが爆発、炎上したのである。
というわけで、スピーカーの修理代を稼ぐためにバイトをしているのでありました。
ちなみにシロー。この状態でも気付かずに歌い続けていたりする。
本当、この男。エンジンのかかりは悪いが、一度かかったらどこまでも突っ走りやがる。
そしてキンガンズのライブは他のライブハウスで行われることとなったらしい。中止にならなくてよかった。

・・・でもそれだけじゃない。
言葉には出来ないあの時の感情・・・早く払って・・・またみんなで一つの音を奏でたいんだ
あの時のドキドキを・・・もう一度・・・

いい意識になっておりますねぇ、シロー。
これならばすぐに凹んだりすることはなくなるんじゃないかなと思える。

そのためにもバイトバイト。
配達員の数が足りないので近くの家に配達にやってくるシロー。
しかし、インターホンを鳴らしたらいきなりでかいナタもったお爺ちゃんに襲われちゃいました。な、なんぞ!?
すんでのところを和服のフジコさんに救われるシロー。
な、なんで和服?ははぁ、部屋着なんですか。そうですか。そうか、ここフジコさんの家なのか。
そして襲い掛かってきたのは祖父の赤根源三郎さんだったとのこと。ほほう、元気な爺さんですね。

戦時中のくせで侵入者は反射的に襲ってしまうという源三郎さん。そんなバカな。
またもやケガをして包帯を巻かれているシロー。
フジコさんと関わると生傷が耐えないことになりそうですなぁ。

ちなみにピザは10枚で3万円でございます。10枚も食べきれるのだろうか・・・?

というのはさておき。
シローはさっぱりした家の中を見回して不思議に思う。
フジコさん、あんなに音楽好きなのにジミヘンのポスターとか音楽関係の物ないんですなぁ。
そういった感想をうっかり爺さんに漏らしてしまうシロー。
ついでにバンドを組んでて自分がボーカルであることも話してしまう。

誰が音楽好きじゃとぁああ!?

部屋の四隅が鉄格子で封鎖され、爺さんが鬼の形相で刀を抜く。な、なんだぁー!?
跳びかかってくる爺さん。
その攻撃を避けるため、フジコさんは畳を上げ、床下への退避を勧める。忍者屋敷か!?

おじいちゃんに音楽の話は禁句なんです!こーなるから。

そういう話は早めにしておいてください!
しかし、どうにも複雑な家庭環境にいるみたいですねフジコさん。
音楽好きなフジコさんなのだが、祖父にはそのことを黙っているらしい。

フジコさんの両親はどちらも世界を股にかける音楽家。
オペラ歌手の赤根マツ子。実力派指揮者の赤根真理夫
そんな2人の間に生まれた一人娘がフジコさん。
世界中を旅しているので両親はなかなか帰ってこずさみしさを感じていた。
私より・・・音楽の方が大事なんだ。そのように考えても仕方がありますまい。

そんな私をなぐさめてくれたのが、おじいちゃんでした。

私の代わりに怒ってくれた。
私の代わりに憎んでくれた。

孫娘にさみしい思いをさせている両親への怒り。
いや、それ以上に2人をかりたてた音楽が憎いと爺さんは言う。ははぁそれでこういう態度になったと。

だから言えないんです。そんな私すらも音楽のトリコになったなんて

色々と皮肉な話ではありますね。
やはり血は争えなかったということなんでしょうか。
でも、フジコさんとしてみれば、代わりに怒ってくれた祖父の気持ちをふみにじるようで言い辛い。
なので黙ったままでいたいという話だったわけでございますね。ふうむ。

面白い話であるが、聞かされている間にシローは落とし穴に引っかかる。あら。
そして地下の鍾乳洞のようなところで爺さんに追い詰められるシロー。
ピザ10枚届けに来ただけなのに何でこんな目に・・・ピザ・・・10枚・・・?

どうやらシロー。あることに気付いた様子。
よってここに断言する。爺さんに向かい、嘘つきは、あんただ!と。

COSMOピッツァキャンペーン!!
10枚食べてもらおうジミヘングッズ!!

ははぁ・・・なるほど!これが爺さんがピザを10枚も頼んだ理由なのか!!
そう。爺さんは既に知っていたのだ。フジコさんがジミヘンにハマリ、音楽好きになったことを。
でも大っぴらには受け入れられない。フジコさんにさみしい想いをさせた音楽を許すことはできないから。

複雑な心境ですね。
音楽は許せないが、大切な孫娘であるフジコさんの好きな想いを止めたくはないというわけだ。
だから気付いていない振りを続けている。そういうことなんですな。
いい話である。いい話であるが、気付けなかったらシローは斬られていたのだろうか?そこは気になる。
まあ、とりあえずは認めてもらったようでよかったよかった。
ただしシローは鍾乳洞に置き去りでございます。帰れない!!

なんとも難儀な赤根家のお話でありました。
音楽にかける想いは両親譲り。破天荒さは祖父譲りだったというわけですね。
そういえばフジコさんはスピーカーの修理代のバイトはしていないんでしょうか?
今日はシフトが入っていなかったとかそういう話かもしれませんな。

さて、次回はいよいよバンド名を決める流れになりそうです。
KUJIRAさんにとっては待望のイベントでしょう。
しかしKUJIRAさんの案は全部却下される予感がしてならない。そうなっても強く生きろよ!!

・鬼さんコチラ
鬼の長、夜行が覚醒する。
ネジの塊は膨張を続け、さらに巨大化する。
これはうかつに側にいることもできない状況だ。
それでも、見極めてやるぜと離れようとしない天童さん。なかなかに意地っ張りである。

膨張を続けるネジ。
しかし、それがいきなりフッと消滅する。
そして――そこには1体の片目の鬼が存在していた・・・

うーむ。これは驚いた。格好いいじゃあねぇか。
歯を見せずに落ち着いた表情でいるってのが格好良く見えているポイントなんだろうか。
天童さんも歯を見せなければイケメン度は高そうなんですがね。

というのはさておき。
夜行には特性がある。
それは他の鬼の力を引き出すという特性だ。
ツマキさんが髪をかきあげただけで竜巻が巻き起こる。
ミナリさんはこれまで出来なかった落雷が出来るようになっている。
他の鬼たちも力が漲ってくるのを感じている。これが夜行の力・・・!!

なるほどねぇ。これならば夜行の転生まで鬼が潜んでいたのはわかるという話。
ついでに潜んでいる間に鬼を狩る者たちも縮小しちゃってたみたいですしね。鬼には嬉しい話であろうて。

金木が変貌してしまった。その姿を見て震える桜田さん。
鬼の姿に変じた金木。そして自身は鬼と戦ってきた一族の末裔。

金木くんが鬼で、私が鬼を倒す一族の血を引いているから!?
だから・・・だから私は・・・金木くんのこと気になってたってことなの・・・!?

そういうことなのかもしれませんな。
少なくとも最初に目があった時に感じた、どこかで会ったような感じはそれに起因しているのかと。

人間を、みんなを守るために夜行を――金木を斬らないといけない。
このままでは確実に人間は鬼たちに滅ぼされる。
そうなる前に、鬼の長である夜行を斬らなければ・・・
理屈はわかるのだが、やはりほんの少し前まで級友だった相手を斬るのに躊躇いを見せる桜田さん。

金木くんは・・・そう・・・いつもぎこちなく笑ってて、いつも何かあたふたしてて・・・
見ててとっても楽しくって・・・
私を助けに・・・そうだ。さっきのあの瞬間だって私を・・・
金木くん・・・笑ってた・・・
・・・そうだ・・・そうだ・・・そうだよ!!
一番つらいの・・・一番かわいそうなの・・・金木くんだよ!!

金木を想い涙する桜田さん。
いきなり鬼と言われてわけのわからないままあんな姿になり、助けた桜田さんに斬られる。
それは確かにあまりにも悲しい出来事と言わざるを得ない。
だが、もし斬らずに人間を滅ぼすなんてことをさせる結果になるとしたら。
それはそれでつらく悲しいことになる。

させない・・・そんなこと絶対・・・ッ!
させない!させたくない!!
私の知ってる・・・あの金木くんのために!!私・・・止めるから!!

決意した桜田さん。
しかし、当然のごとくその間には鬼たちが立ち塞がる。
夜行の力というのを見せられたわけですし、鬼たちが守るのは当然の話でありましょうな。

金木のために涙を流し決意した桜田さん。
妖刀の力があるとはいえ、パワーアップした鬼たち相手にどこまで1人で立ち向かえるのか?
未だ動きを見せていないが金木の心はどうなってしまっているのか。
緊張の展開になってきました。

・木曜日のフルット
闇の商人は毎回ハンペンと交換しているように思える。好物なのか?
回数制限は厳しいがうまく使えば有用なのがあるってのもポイントですな。

猫じゃんけんがなんとも可愛らしい。

しかしデンは何が忙しいのだろうか?
普通に2人まとめて戦っても普通に勝てそうな気がするから困る。
そんなデン相手に道具の後ろ盾なく真っ向から挑むフルット。少年心をくすぐられますねぇ。
少年誌の読者だもの。少年心はいつだって持ち続けているものさ!だよね?

・総合感想
CTC連載7年目にして最終レースに突入!!
これはなかなかショッキングなお知らせである。多少予感はしてましたが。
他の週刊少年誌と比べても楽しい投稿ページでありましたのにねぇ。残念です。
最後のレースを楽しむことにしましょう!!

さて、次号はパンダのこがリニューアル連載スタート
一体どのような設定になっているのでしょうか?
まあ、乃仔ちゃんの性格なんかは特に変わってない気もするし、楽しみに待っているとしましょう!!



2012年 43号


・囚人リク
糞つぼの検査の手が止まった!!
果たしてスコップは発見されてしまうのか!?緊迫の瞬間である。

確かに異音がした缶はスコップが入っている缶である。
開けられたならば一瞬で発見されることになる。
しかし・・・異常なし!!
その宣言を受け、糞つぼを乗せたトラックが発進していく。

安堵の息と汗を流すリクとレノマさん。よかったよかった。

看守の木之内さん曰く。糞が水っぽい時はああいう音がするもんだそうな。
さらに言うなら、下手にフタを開けたら鼻がひん曲がって1週間は飯が食えなくなるそうな。
なるほどね。やっぱりチェックは甘くなっているということか。

やったな

上々の結果を得ることができた。拳をつき合わせて微笑む2人でありました。よかったよかった。
これで実行に向けて計画が進められると嬉しそうなレノマさん。
そこにスラム時代からの部下の森田がやってくる。
どうやらレノマさん、森田にスコップの補充を頼みたいらしい
糞つぼに突っ込んで運ばれていったスコップの代わりにしようという話らしい。なるほど。
忘れないように通しナンバーも入れておいてもらう。N-12と。
そういう番号のチェックもしている辺りがレノマさんの抜け目のなさですねぇ。大胆でいつつ繊細だ。
作業用具は看守による定期チェックが入る。その回避のためでありますね。
懇意にしてる肥料業者から分けてもらうのは訳ないらしい。ほほう。

夜。
今日も寝床は出産を控えた豚さんの部屋。
レノマさんはいい加減この扱いに我慢できず、高木さんにつっかかる。

なめんなよ。看守に何をアピールしてえか知らねえがな!
気にくわねぇ。ムショに来てまで仕事をがんばるとか、カッコつけてんじゃねえよ。

怒りのレノマさん。しかし、その怒りを受け流す高木さん。
逆に高木さんは質問する。なぜ炊場を志願したか?と。
炊場は看守のヅケ――評判や評価がいいので、仮釈を狙って志願してくる者は少なくない。
そういう者は表面的にでも一生懸命に仕事をする。が、2人にはそれは当てはまらない。

もちろん脱獄の下調べだなんて説明は出来ない。
ので、俺たちは延長職の甘シャリ目当てよと誤魔化す。
炊場は勤務時間が長いので、コーヒー牛乳やゼリーなどの簡易食が特別に与えられるらしい。へぇ。

豚の見張りに豚小屋で寝泊り。その処遇に不平を漏らすレノマさん。
しかし、高木さんは言う。誇れ、と。

昼間の仕事もだ。任されているということに誇りを持て。
こんな最果ての刑務所に放り込まれ生きていくのはとても辛いことだ。
だから俺はせめて唯一の楽しみの食事くらいは、生きている喜びを感じられるものにしたいと思ってる。

出産を控えた豚さんを見守るのは重要な役目だ。バカには任せん

それは事実でしょうね。
お産は大事でありますし、全く信用してない相手に任せるとは思えない。
特にあの高木さんである。豚さんを大事に思ってないはずもないですからねぇ。
しかし、高木さんもマメというか律儀な人である。
こうやって炊場1人1人に声をかけて気を遣っているんでしょうかね。そりゃ尊敬も集まるわ。

高木さんの言葉を受け、感じるところがあったのか、拳を収めるレノマさん。
仕事の様子は相変わらず適当ですが、高木さんに対する見方は変わった感じですな。

なんなんだろうな。なんかわかんねえけどよ、ムチャクチャむかつくけどよ。
なんかよ・・・殴る気にならねえんだ

真摯に語りかけているのが分かってしまうからなんですかね。
高木さんは面倒くさいけどいい人ですからなぁ。面倒くさいからむかつくけど、いい人なので怒りきれん。
なかなかよい上司と言えますな。

和んだ状態であるが、ここからいきなり危機的状況が発生する。
看守の木之内さん。慌ててどうしたのかと思ったら、スコップを片手に持っている。
どうも、糞の回収業者が、缶に入っていたスコップを届けに来てしまったらしい。
持ってきたのは今朝だったが、看守が確認するのは夕方になってしまった。
そのおかげで森田がスコップの補充を行える時間ができてしまい、結果・・・N-12のスコップが2本!!

これは一体どういうことか!?
急いで調べる看守。購入時に製造番号をメモしているので、それと照合する。
結果・・・本物は今朝、業者が持ってきた方だと判明。
ということは、もう1本はおそらく外部から持ち込まれたものであることも判明してしまう。

なんとまあな不正発覚!
脱獄計画に黄色信号が灯った感じがありますが、果たしてどうなるのか!?

うーむ。スコップの補充を聞いた時、気が効いてると感心したものだが、こうなるとはなぁ。
考えてみれば、業者が返しに来る可能性も十分ありえましたわなぁ。
かなり言い訳が効きづらい状態だが、果たしてどうするのか?
スコップ紛失したのでこっそり補充しました、で通用するのだろうか。
補充を行った森田が罰せられそうな流れになりそうで怖い。
そうなった場合、レノマさんがどう行動するか。高木さんは何を思うか。
緊迫した展開となってきましたぜ。

・いきいきごんぼ
すぐに話を下方面に持っていくのってよくないですよね。勘弁してくださいよ〜〜。
でも、ゲロが下ネタに含まれるのかどうかは気になる。
下の方のネタじゃないけど、下劣には違いないし。そういう意味で下ネタなのか!?

おしゃれなカフェ。高校生の身には辛いものがありますわな。
特に普段からバカな話をしてテンションが高い高校生には辛い。
しかし、長い品名を店側が略すのは確かに腑に落ちない。どないなっとんねん!!

アイスコーヒーをブラックで飲むとホットよりも苦く感じる。シュガーレスもほどほどにって話だ。
うかつに飲むとまっずいよぉ〜〜と黒いナイアガラが発生することになる。
いや、さすがにそこまで拒否感がでることはないと思うが!!

豚さんラメーンが気になります。
食べ終えると、後光が差すようなごちそうさまが出来たりするのでしょうか・・・?

・侵略!イカ娘
南風のおっさん、そんなに料理のスキル高かったのか!!
そりゃあ千鶴さんも南風に偵察に行ったりしますわな。

確かになんで一番使うボタンを自爆ボタンに設定したのか。
そもそもなんで自爆ボタンが必要なのか。ロマンか!?なら仕方ないな。
リモコンが併用できたら便利という意見は納得する。
でも1個しかなくても無くなる時は無くなるからなぁ。

・弱虫ペダル
残り1kmのゲートをくぐり疾走する山岳。
その速さはこれまで見たことがないほどのものだという。

よく見てろ。こいつがロードレースだ・・・
ゴール前まで生き残る選手てのは必ずこういう極限の中で強くなるんだ!!

先導車の運転手である名もなきおじさんが雰囲気のあるセリフを吐く。
くっ、名もなきモブのくせに知ったようなことを!!
実は実績のある人なのかもしれませんけどね。そう思うことにしておきましょう。

さすがにゴールが近くなったので両側に柵が張られ、観客が入れないようになっている。
抜くのに観客が邪魔ってことはなくなりそうだ。

あぁ・・・!!進む・・・!!速く・・・!!気持ちいい!!
緑も、空も、華やいで見える!!
あ・・・でも正確には脚もウデも背筋も痛いから、痛た華やいでるって感じだ!!

走りながら考えてるせいか、なんだかよくわからない言葉を作り出す山岳。
それは痛た気持ちいいみたいなものですか?
わざわざ華やいでいるの方にくっつけるとはよくわからんことをする。感性が痛々しいように聞こえるぜ!!

ともかく。この段階で後続を大きく引き離している山岳。
これはもう、今年の優勝はやはり王者、箱根学園で決まりだと確信する観客。

ところかわって、後方。
妖怪が捕獲されていました。違った。御堂筋君だった。ん、じゃあ違わないのか。
コースアウトして倒れた御堂筋君。救護車に回収されております。
ベッドに寝かされ、頂上の救護テントに運ばれていく。
その間、車からアナウンスされている実況で現在の状況を知る御堂筋君。

マァナミが先頭――のこりィ1kmォ・・・後続は総北・・・
ブタ泉はフレームがアレやから、てことは・・・追っとるのは、サァカミチ。

結局、あの時の勝負が全てを分けたいうわけか

御堂筋君と、山岳、そして坂道が争った勝負。
結局3人横並びという結果になったわけだが、あそこで勝負をつけれなかったのが痛い。

追走で先頭に追いつくあの段階でマァナミを潰しておかんといかんというボクの策略は正しかった。
潰せんかったけどもな・・・・・・

仮に、あの戦いを御堂筋君が制していたとしても、結局リタイアしたんじゃ無効じゃないかね?
まあ、潰すっていうのが精神的に敗北感を植えつけるということなら正解かもしれんけど。
そういうのよりも、頂上を取りたいという欲の方が強そうだからなぁ、山岳。

先頭の山岳を追う坂道。がんばっているが追いつけない。
このままなら確定やな、とは御堂筋君のお言葉。ベロン。

坂道も残り1kmのゲートをくぐった。
しかし山岳はまだ先におり、姿が見えない。
ツークリックダンシングを行い、加速しているが、それでも追いつかない。
カーブがあけるたびに、山岳の姿が見えないか確かめるが――見えない!!

残り800m。坂道はまだ追いつきたいんだと考えている。
そして、そのカーブを曲がったところで・・・ようやく、見えた!!
本当に小さくだが、山岳の背中が見える。まあ、追いついたといえる距離ではないですな。

たいていの選手がそうなんだ。最後マメみたいに小さく背中が見えても、その差にがく然として足が止まるんだ。
176番もそうだろう。見なよ、カオをふせて苦しそうだ。

というのが物知り顔の観客の評。
しかし、坂道は基本的にその辺りが一般とは異なりますからねぇ。
苦しそうにカオを伏せたということは・・・

見えたよ真波くん!!

出た、坂道スマイル!!
追いつかなきゃ追いつかんきゃと苦しそうに登っていた坂道であったが、ここに来てようやくの笑顔!
そう、この笑顔が怖いのである。御堂筋君もそれを認めている。

マァナミ、気をつけや。
あの男、けんめいなって走るより、笑うた時の方が速いで

よくわかっておりますなぁ、御堂筋君。
車に積まれたときも出しっぱなしにしていた下を格納し、御堂筋君もまた笑う!
これは車に乗っていた人も一安心でありましょう。
パッと見、生きているかどうかもよくわからない状態でしたものねぇ。
足をアイシングしたりジャージ脱がせる前に、まずやるべきことがあるでしょう!
開いたままの目が怖いから、閉じさせてあげるとかさ。なんか違うな。
相変わらず、インパクトは十分なお人でありますな、御堂筋君。

そういえば、リタイア組は一足早く頂上で待っている流れになるのか。
レースが決まる瞬間、リタイアした選手たちが出てきて待ち構える流れになりそうですな。

・毎度!浦安鉄筋家族
浦安アベンジャーズ!!
って鼻汁マンも入っているのか。いつのまに存在を知ったのだ晴郎!!

他の女と仲良くしてたと言われ、してないと答える晴郎。嘘だッッ!!
まあ、女性と仲良くしているという表現とは語弊があるかもしれないですが。
ノムさんとかと普通に仲良くやってらしたじゃないですかー。とぼけまいぞ!!

ビースト・ブレッド・エンジェル!略してBBA!!
どう読んでもこの略称はババアです。声に出しては読めない恐ろしさ。BBA怖いよBBA。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
ビンディちゃんが語るのは、ナナンとの出会い。そしてこれまでのこと。

最初にナナンと出会ったのは、3年生になった最初の日。
同じクラスになったからということなのか、気さくに話しかけるビンディちゃん。
ナナンという名はフランス語で"甘いお菓子"という意味があるそうだ。へぇ。

ビンディちゃんのこの行為に教室がザワめく
。 そしてナナンは言う。私には関わらない方がいいと思うよ、とのこと。
なんですかそれは?謎の力が暴れ出して、関わった相手を不幸にしちゃうの。とかそういう話ですか?
いや、そうじゃない。どうやら普通にイジメを受けている様子。
ナナンの席は、ペンキか何かで汚されている。陰湿なイジメでございますな。

ナナンの家は世界でも有名なレストランのオーナーでした。
ですが、私たちが高等部に上がる直前に突然の倒産・・・内部対立が原因だったようです・・・

ナナンの父は今、大学で雇われの料理人をやっている。
腕は確かだから評判はいいが、前ほど稼ぎがあるわけではない。
名門であるマルハワ学園に通えるほどお金があるわけではないが、借金しながらも学費を払ってくれているという。
そんな貧乏人の娘、エリートばかりの皆からしたら目障りなんだろうね、とナナン。
おかしな話ですなぁ。そんな所でイジメの標的になるか決まってしまうなんて。
ビンディちゃんも、何も悪いことしてないのにあんなこと許されない!と激昂する。

もちろん許さないよ。やられたら、倍にして返す・・・!!

ナナンは見た目に似合わず強い子でした
翌日――
クラスメイトの1人、ラナの机を拳で破壊するナナン
え!?見た目に似合わずの強さってそういうこと!?
机を破壊した後、昨日のアレは誰がやったのか問いただす。笑顔で。こりゃ怖い。
これにはラナもつい答えてしまう。目を逸らした表情が地味に可愛いな。

首謀者は副会長のアリサちゃんでありました。あらあら。やはり因縁がございましたのね。

次やったら蹴りがアンタの顔面にいくからね・・・!!

相変わらず笑顔で脅すナナンでありました。これは、イジメれる相手じゃねぇ・・・!!
というわけで、数日は何事もなく過ぎ去る。
その間にビンディちゃんは調べものをしていた。
生徒会長の権限により、過去の資料を漁る。
今回のナナンの件もそうだが、他にもいじめや自殺未遂、暴力事件が内々で処理されている。
全てマザーが学園の権威を守るために隠蔽している事柄である。
ビンディちゃんはこの間違った流れを変えることを考え出すのでありました。

ビンディちゃんがマザーとの対立を考えているころ、ナナンはピンチに陥っていた。
部屋にアリサちゃんと、取り巻きの男たちが入り込んでいる。
男の数は5人。そしてアリサちゃんは言う。ナナンをメチャクチャにしていいわよ、と。
アリサちゃん。ここをどこだと思っているんだ?天下の少年誌やで?許されないよ!!

男たちに襲われるナナン。
しばらくして、ビンディちゃんの下に襲われたナナンが逃げ込んでくる。
その頭や鼻からは血が流れている。え?メチャクチャってそういうことでしたの!?
まあ、チャンピオンは健全な少年誌ですからね。こういう流れになるのも不思議ではないさ。
女子の顔面殴っているのを健全というかどうかはさておき。

ビンディちゃんはグラシアに直訴し、暴行した生徒たちに然るべき罰を与えるよう掛け合う。
しかし、隠蔽体質のグラシアはこれを拒否。すげなく追い返す。
しょうがないので、直接アリサちゃん達に話をつけることにします。

こ・・・これ見たらわかるでしょ!?私たちがナナンに一方的にやられたのよ!!

取り巻きの男たち5人、全員包帯でぐるぐる巻きになっているという。
なんと・・・返り討ちにあってるのか!!
あぁ、なるほど。メチャクチャにしようとしたらメタクソにやられたというわけね・・・
ナナン、一体どれだけ強いんだよ!?
女生徒1人で男子生徒5人+アリサちゃんを倒してしまうとは・・・
ナナンパンチの一発で三人ぐらい吹き飛んだりしたんですかね?

撃退されたアリサちゃん。
このことは誰にも言わないでとビンディちゃんに懇願している。
うーむ、これだから下手に財力のあるエリート様は困った話になるんですよね。
まあ、ビンディちゃんも言いふらすつもりはない。
言った所で何も変わらないという考えになってしまっておりますゆえ・・・

この学園は、マザーも生徒も皆おかしくなっている。ビンディちゃんはそう考える。
外とは隔絶された世界でずっと暮らしてきた連中なだけに、感覚がマヒしてそうですわな。
おかしいと気付けたビンディちゃんの方が異端扱いされそうな空気である。
ナナンもマザーに「マルハワ学園は普通じゃない」と言ったが相手にされなかった。
私たちだけじゃ何も変えられない。それを痛感した2人。ならばどうするか・・・

ナナン・・・一緒に"外"へ逃げましょう!?
あなたの傷が治ったらすぐに・・・!!
この学園の真実を私たちの力で世界に伝えるの・・・!!2人ならきっと出来るわ!!

ビンディちゃんのこの提案に、笑顔で了承するナナン。
そして2か月後――
警備員を殴り倒して外への脱出を図る2人。だからナナン強すぎるってばよ!!

これが3か月前のこと。無力な私たちの精一杯の反乱でした。

森を抜けようと走る2人。
その後姿を見守るのは・・・フードの女!!
まあ、ナナンがクリーチャーになってるんだし、死亡時からこの女が関わってたのは明らかであるか。

なかなかに面白い展開となってきたマルハワデザイア。
というか、ナナン。たった1話の回想でキャラが物凄い立ったな!!
ナナンのあの強さは一体なんなんでしょうか?
机を破壊した時の構えを見る限り、空手でもやっていたのでしょうか?初等部に上がる前に。
まあ、日本人は皆ジュードーカラテの使い手であるという噂もありますしね。不思議ではないか!

これほど強いナナンが果たして事故で死んだりするものだろうか?
というわけで、ナナン生存説を提唱してみる。
今、ビンディちゃんの部屋にいるクリーチャーはナナンの細胞を下に作られた実験体。
母体であるナナンは別の場所で生存している!という考えはどうだろうか。
ナナンの強さは特殊な遺伝子によるものであり、フードの女の組織はそれを利用したのだ!とか。
辻褄は合いそうな気がしないでもない。

しかし、アリサちゃんはやっぱり悪いことやらかしてたんですなぁ。
取り巻きもゾンビ化した奴の中に含まれていた様子でしたし。ちゃんと選別してるんですね。
アリサちゃんがこういう性格だったとした場合、疑問が1つ解消する。
最初、なんでリッキーの所に肌蹴ながら向かったのか。
それこそ本当に、外部の人間であるリッキーを篭絡しようとしたからだと考えられる。
リッキーも悪い女に捕まらなくてよかったねと思える話でありました。

そういえばマザー。ナナンの死も隠蔽してるんですよね?
借金しながら学費を払っている父親が可哀想ってレベルじゃないぞ!!
やはり生存説は提唱しておきたいところでありますな。

・バチバチBURST
240kgの巨体を投げた!
ということで、観客の心をしっかりと掴んだ常松。アイツは本物だぜ!!

注目されながら引き返す常松。
その帰り道に待ち構えるは・・・空流親方。おやおや、ついに動きましたか。
親方だけではなく鯉太郎も動く。
投げなくても押し出しでキメれたというのは鯉太郎も気付いていた様子。
というわけで、鯉太郎も常松に説教食らわせてやろうと動き出すのでした。

さて、空流親方と常松のやり取り。
押しでキメれたはずなのにの、なぜすんなりキメなかったか?
その質問に対し、常松。今日は自分のデビュー戦なので、より強烈に顔を売っておこうと思いまして、と答える。
プロとして、外連味のある面白い取組を客に見せないと、とのこと。

勘違いするなよ、こわっぱが・・・

おっと。親方が怒った!!
この正面きっての迫力に、さすがの常松も黙る。
そして親方による説教開始。

力士ってのは勝ち星一つ手にするタメに必死に稽古をつんで土俵に上がるんだ。
キメられる時は無情にキメるのが相手に対する礼儀。
客・・・?マスコミ・・・?面白い取組だと・・・?
お前が今まず一番に意識すべきことはそれ以前に・・・相手への敬意だ
それがない者は強くなるどころか必ず消えちまう。

重要なものでありますよね。
さすがにブタフグのような腐った相手に敬意を払うことはないが、基本的には相手に敬意を払って欲しい。
なめた相撲を取られて涙を流す大森兄弟を見るとそう感じてしまう。
でかいがゆえにかませにされやすい兄弟は大変だなぁ。

常松よ・・・お前がなぜプロに入ったのかはわかっとるよ・・・
お前の大学の恩師に会ってな・・・だからこそまずは・・・

冷静に受け流そうとしていた常松だったが、いきなり血相を変えて親方に掴みかかる。
大学の恩師ねぇ。一体常松の過去には何があったというのだろうか?
金目当てにプロ入りする理由でもできたのだろうか?
そして、空流親方が前に誰かに会いに行ってたのは、この常松の恩師だったのですね。よい伏線回収だ。

親方の胸倉を掴んで凄む常松。その行為に、影で見ていた鯉太郎激怒。ツネマツー!!
テメーオヤジに何やってんだバカヤローが!!

いきなり蹴りが飛んでくるとは思いませんでした。ヤクザキックという奴か。前のめりすぎるけども。
言葉も合わせて聞くとヤクザキックという言葉が非常に似合うので困る。
そして常松を壁に押し付ける鯉太郎。
目を逸らして相手にするのを避けようとする常松は相変わらずヒネておりますなぁ。

今日という今日は勘弁ならねぇ!と怒鳴る鯉太郎。しかし、親方はそれを止める。
代わりに常松に対し、今場所はしっかりと兄弟子を見ておけよと忠告する。

お前に何が足りないのか・・・プロとは何か・・・きっとわかるはずだ。

そう述べる空流親方。分かってくれるといいですね。

さて、白水さんが勝利を収め、本日の幕下の取組は終了。
天雷の出番はなかったが、まあ危なげなく勝利したのでしょう。
というわけで、取組は進み、仁王さんの出番である。
仁王さんは十両から昇進し、今場所から新入幕となる。そうかぁ。仁王さんもついに幕内か。

仁王伝説の幕開けじゃ!!!

調子ノリノリの仁王さん。観客席にまで塩を飛ばして顰蹙をかっている。何をしているのやら。
硬くならないのはいいが、逆にもう少し落ち着けと。

相手が幕内のどのレベルなのかは知らないが、立ち合いから一気に仁王さんが押し捲る。
ぶつかった時点で優勢であり、押しも返される気配がない。圧倒的な実力差だ!
でも勇み足で負ける。またかよ!!
阿形時代からこういうところは成長してないんですなぁ・・・
毎回毎回黒星付く度に勇み足という仁王さん。学ばないお人だ。
だがまあ、勇みすぎた結果が勇み足だと考えれば気合十分とも言えるわけで。
ようするに基本ができてないってことだな。やっぱだめじゃん!!
これにはさすがの鯉太郎。ツネ見てるかな・・・と不安になっちゃう。困った兄弟子だよ!!

とまあ、星は落としたわけだが、相手力士を驚愕させるには十分だった様子。
今後も迫力で押しつつ、勇み足を続けていくことになるのでしょうな!

一日目に快勝を重ねる空流部屋。最後で一人思いっきり黒星つけましたけどね。
ともかく、そんな五月場所の一日目は終了。
続いて翌日の二日目。
一日目は取組がなかったあの男の出番がやってくる。
同じ虎城部屋の人間から、変わったな・・・あの人・・・と言われるのは・・・田上さん!!
ついに闇に堕ちた田上さんの姿が明らかになるのか!?
ある意味今場所最も注目される展開でございます。果たしてどのような姿になっているのか!?

今回は顔を伏せていたり後姿だったりでわからなかった。
しかし、おそらく見た目からして大きな変化があるんじゃないかと思われる。
そして取組の内容も大きく変化していると思われる。
勝ちを意識した相撲を見せてくれるようになると思うが、果たしてどうなるのか。
考えてみると、これまでの田上さんは相手に敬意を払った相撲をしてきた。
王虎はそれじゃもう伸びねーよと言い、田上さんをダークサイドに堕とした。
今回空流親方が述べた、相手に敬意を払えというスタイルとは真逆の存在になっている可能性がある。
常松の成長に関わるキーパーソンにもなりそうですな、田上さん。期待したい!!

・シュガーレス
新章開幕!!
シャケに殴られて絶賛気絶中の岳。
気づくと、そこは新幹線の中。名古屋を通過しようという所でした。名古屋!?

名古屋を知らないのか、岳。
エビフライきしめんひつまぶしういろう味噌カツ味噌煮込みうどんの名古屋だ。

何という過不足のない説明か!さすがはマリモである。
いや、たぶん岳が聞きたいのはそういうことじゃないと思うよ。

どうやら修学旅行に向かっているらしい九島の一向。目的地は大阪

タコ焼きお好み焼き串カツうどんの大阪だ。

これまた見事な説明をしてみせるマリモ。駅弁食いながらよくもまあ食べ物の話ばかりできるものだ。

それにしても、九島の一年4人はやはり実力者ということで敬意を払われているのだろうか?
というのは、この4人。それぞれ間を空けて座ることができている。広々とした空間だ!
単に横に誰も座ってくれる人がいないだけじゃね?などというのは言ってはならないことである。
というか、何で岳に一番近い席にいるのがヒラオリなんだよ!?

大変だったんだぞ。あの後2日間眠りっぱなしで。
君も修学旅行に参加できるようにと無理矢理ひっぱってきたクラス委員の僕に感謝するんだな。

ヒ・・・ヒラオリ、クラス委員だったのか!!
まあメガネですしね。適任と言えなくはない。
それよりも、九島にクラス委員なんて定める制度があったことに驚く。
修学旅行なのに教師の姿も見えない。なのにクラス委員は定まっている。
授業をしている光景はないがHRはあって、委員決めとかはしたということなのだろうか。
もしかして、九島にも生徒会とかあったりするんだろうか?うーむ、想像できない!

ふざけんなメガネ!

よかれと思って岳を連れてきたのに、殴られるヒラオリ。哀れ!ぎゃふん!!
今すぐシャケとタイマンを張りたい岳。大阪なんて行ってられないんだよって感じだ。
まあ、挑もうとしたのに気絶から覚めたら大阪に強制移動中ですからねぇ。
敗北し、2日間は普通に過ごしていたマリモたちとは違う。
そういえば岳は私服のまま参加なんですな。喧嘩中も制服でいることが多かっただけに目新しい。

岳のクラスは、岳のせいで1クラスだけ出発が遅れている。
にも関わらず、我儘をいう岳に卜部さんの怒りの蹴りが飛んだ!!
いや、怒っている理由は単にタバコを我慢してのイライラによるものなんですけどね。
禁煙車輌ですもの。そりゃあ真面目な卜部さんは我慢しますよね。ストレスも溜まるさー。
席で吸わずにデッキに移動すればいいんじゃないですかね・・・?

というわけで、喧嘩しながら新大阪駅に到着。
ようやくタバコが吸えると安心した様子な卜部さん。
ヒラオリは修学旅行のしおりを片手に、他のクラスとの合流を考える。真面目ですなぁ。
岳は帰ってシャケとの決着を、と考えるが切符買える金があるとは思えない。
そういえば九島はどこにあるんだろうか。名古屋より東なのは間違いないが、ハッキリしませんな。

言い争いをしている岳に向けて、いきなり何物かが奇襲を仕掛けてくる。
とび蹴り!!が、それをかわす岳。おぉ、岳が不意打ちをかわしただと・・・?成長しているってことなのか?

大阪到着早々に九島に喧嘩を売る高校生の集団。
周りの反応からこいつらは御辻高校の連中だということがわかる。
どうやらこいつら、岳たちのクラスだけでなく、先行していた他の九島のクラスの生徒も的にかけていたようだ。
駅のトイレは惨憺たる有様となっている。係員は大変だな。

なぜこいつらは九島を狙うのか。その理由はすぐに明らかになる。

2年前。シャケ言う奴に荒らされた借り、返させてもらうで・・・!!

そうかーシャケが原因だったのかー。じゃあ、しょうがないですね。
シャケだったら1人で大阪中の喧嘩自慢を、それこそ修学旅行中に倒してしまいそうだからなぁ。

というわけで、新章の修学旅行、大阪編が始まりました!
1年最強の座についたのにまるで扱いが変わっていない岳の姿に安心。
それはいいけど、逆に九島という高校に謎が深まることとなった。
1年目から修学旅行があるのか?とか、そもそも積立金とかあるのか?とか。
教師の不在やらはもう言い飽きたぐらいである。
クラス委員の制度もあるのかどうか怪しいくらいだ。
ひょっとするとヒラオリが勝手に言い出し、勝手に立候補し、勝手に当選したのかもしれない。
まあ、他に任せれる相手も、やってくれる相手もいないだろうし問題ないか。
にしても、偏ったクラスだな、ここ。

さて、シュガーレスのドラマは10/3の25:29〜放送開始
九島1年4人組のキャストが発表されておりますが、白黒だとよくわかりませんな。
顔だけ見るとそれなりによさそうですが、全体の体型を見ると・・・
まあ、それほど期待はせずに見守ることにしましょう。

・空が灰色だから
中2女子の物語。

自室で1人、パジャマ姿で何やら人形遊びをしている少女が1人。
今回の主人公は中2女子の久美子ちゃん。
手に握るは、女の子とパンダの人形。

リンダ「ゴード、いいかげんに男らしく私の恋人になりなさいよ」
ゴード「リンダ。よしてくれ。僕は君とはそういう気持ちになれやしないんだ」

どうやら女の子の人形はリンダという名で、久美子ちゃんはゴードという男子の役らしい。
と思いきや、久美子ちゃんはもう一役も演じる様子。
心に決めてる人がいるというゴードに迫るリンダ。それを止めようとやってきたのはアリス!

ゴード「あっ、彼女はクラスのマドンナのアリス。今日も今日にして麗しい!」
リンダ「キキー!アリスが私たちになんの用かしら!」
アリス「嫌がってる人を困らすなんてレディの風上にも置けないわ」

立ち位置を変えることでアリスとゴードの役を切り換えているらしい久美子ちゃん。
ゴードの場合は声色も変えているのが窺える。

マドンナのアリスの登場に焦ったリンダ。アリスをしこたま猛打しようと迫る。
そのリンダの攻撃を身を挺して守るゴード。ぐわー。

アリス「よしてよして。私を軸にして争うのはよして!
リキマル「なになに?何かあったのかい。それにしてもお腹が減ったでごんす」

ここでパンダの人形が登場。名前はリキマル
お菓子をあげるからということで暴走したリンダを止めてくれるリキマルでありました。頼りになる奴だ。

リキマル「やったーお菓子でごんす。セイントアターック!

ガコッと決まったセイントアタック。リンダの頭部がふっ飛ぶ。や、やりすぎじゃないかね・・・?
久美子ちゃんはセイントアタックを決めたあと、2体の人形を放り捨てる。
後はゴードとアリスの2人の世界ということらしい。

アリス「よかったゴード、あなたが無事で。ケガはない?私が手当てをしてあげる」
ゴード「ありがとうアリス。僕は平気さ。しかしどうしてこんな僕のためにそこまで気をかけてくれるんだい」
アリス「・・・取るに足らない質問よ。至って単純な気持ちたったひとつ。それは私が、ゴードあなたのことを」

いよいよ告白か、という流れの時に・・・
ノックの音と共に母親から声がかかる。
久美子ー!晩ご飯よー。今日は寿司だからー

ぎゃああああああ。スシダカラー!!

あなたがスシダカラーになってしまいました。あらあら。
急にノックしないでと不平を漏らす久美子ちゃん。
それに対し母、ノックする合図のノックが必要かしら?と返してくる。そりゃキリがない話ですな。
まあ、単にタイミングが悪かったという話でありますけども。

せっかくいい所だったのにまた最初から・・・

というわけで、一連の流れをまた最初からやることになりました。
リンダの頭部がないままに再開。それでいいのか!?
ドタドタと走り回りながら先ほどの流れを再現する久美子ちゃん。
最初からやってはいるけど、間は省きたいのか早送りでやっている様子。なんとも百面相ですなぁ。

セイントアタックど――――ん!

強烈なセイントアタックがべっこーと決まった。
ってリキマルじゃなくて久美子ちゃんが直接叩きつけてますがな!!
頭部どころか四肢まで吹き飛ぶリンダ。大変なことに!!

それはさておき、クライマックスである。
もう場所の移動もせず、声色を変えるだけで演じる久美子ちゃん。
そして、今度は間違えずに最後まで言い切ることに成功する。
それは私がゴード、あなたのことを〜す・・・す・・・す・・・好きだから

ゴード「アリス俺もだ。愛してるぞ!ブチュー」
アリス「私だってゴード。やっとこの灼熱千度の愛を伝えられたわ。ムチュー」

抱き合う2人。リキマルは結婚式のオーケストラのやつを流し祝福する。
リンダもまた妬みながらもお似合いの2人だと言ってくれます。やあ、ハッピーエンドですねぇ。

これで明日はばっちり

どうやら一連の演劇は明日のための予行演習だった様子。
さてさて、練習どおりの流れになりますやら。

朝の登校時。並んで歩く男子と女子。
男子の名前は神門。と書いてごうどと読む。ははぁ、彼がゴードですか。
そして、隣の女子がリンダってわけですね。人形と目がそっくりであります。
何やら親しげに話している2人。そこに登場する久美子ちゃん。

いいかげんよしたらリンダ。嫌がってるレディを困らすなんてえーと人に桶ないわ?

最初から思いっきり躓いている久美子ちゃん。何が何だかだ。
ここで久美子ちゃんのフルネームが判明。有須久美子ちゃんでございます。
ははぁ。それで演劇の主役はアリスだったわけですか。

台本と違う。これじゃあ大切なことを伝えられる構図にならない。私を軸に争いをしてくれないと。

そうは言われましても・・・事前に台本見せてくれないと合わせようもないですよ。
そもそも争いをしている所でやってこないと話は始まらないのではないかと。

リンダ「がんばれーアリス!」
リキマル「絶対告白成功するよ!」

カバンの中に詰めたリンダ人形とリキマル人形も応援してくれています。
リンダ人形、ちゃんと復元してもらえたんですな。よかったよかった。

このように2人も私の恋を応援してくれています。
それはなぜか?至って取るに足らないたったひとつの気持ちよ。

・・・神門!あなたのことが寿司だから!

グダグダの流れの上に、肝心なところで間違った!!
やっぱりあなたがスシダカラーは刻み込まれてしまっていたか!!
何が何だかわからないが、フォローもあって告白だと理解できた神門くん。
それはごめんなさい、とお断りをしてきてくれます。

思いもよらなかった断りの言葉に涙目になる久美子ちゃん。じわわ・・・
と、そのタイミングで力丸くんが登場。おぉ、なるほどこれがリキマルかぁー。さすがにごんすとは言わないな。

セイントアタックど―――ん!

べっこーと、体当たりをかます久美子ちゃん。
さすがに頭部や四肢が吹き飛ぶような勢いではない。ただの体当たりだ。
驚いた様子で体当たりを受ける林田さん。ああ、それでリンダでありますか。納得。

思い込みの激しい少女の恋は終わりを告げたのでありました。

うーむ。まあ、あれですな。予行練習も前提が間違っていたら何の意味もないってことですね。
せめて最後の言葉ぐらいはちゃんと言えたらいいのだが・・・
むしろ予行演習で刻み込まれた言葉がでちゃったという。
やっぱり寿司はダメですね。美味しいもの。あなたがスシダカラー!!

恋は盲目といいますか、人間関係を理解していないとなんともなりませんわな。
しかし力丸くんの扱いは色々とあんまりな気がしないでもない。
ついでに、自分をクラスのマドンナ扱いするというのはどうなんだろうか?
さすがにその設定は無理があろうし、その辺りから改善するべきでしょうな。
次があれば、設定を練る所からしっかりしていただきたいものである。頑張れ!

・ばどばどミント!!
第75回新人まんが賞出身の石坂リューダイ先生による短期集中連載が開始!!
思春期娘と親バカ親父の熱血バドミントン物語だ!!

バドミントン。それは初速400kmもの弾丸とびかう、地上最速のメンタルスポーツである
そんな激しすぎる球技バドミントンで激しく悩んでいる1人の少女がいた。
その少女の名は――神宮寺ミント!

なるほど。バドミントンに関わりそうな名前でございますな、ミントちゃん。
高校に入学したばかりのミントちゃんは友達と下校中。
父親はどんな人かと問われて、言葉をにごしております。
その様子を見て気を遣ってくれる友達のカナちゃん。いえ、別に不幸とかあったわけじゃないんですけどね。
そういうわけではないが、お父さんの話なんて出来るわけがない。
だって、私のお父さんは――

家に辿り着くミントちゃん。
玄関を開けたところで、果たして父親はそこに待ち構えていた。ネット越しに。ラケット構えて。

父、秀トゥ、サーブトゥ娘、ミント。ラブオール。プレイッ!!

帰宅早々撃ち放たれるシャトル。
それを素早く打ち返すミントちゃん。傘立てにラケットが!?

この人こそ、ミントちゃんの父親、神宮寺秀さんであります。
父親の言葉から、ミントちゃんが元・全国1位のバドミントンプレイヤーであること、
また高校ではバドミントンを行っていないことが判明する。

バドミントンで1番大切なこと。タフネス!そう、バドミントンはタフネスなのだっ!!

嬉しそうに吠えている父親のおでこにシャトルをヒットさせるミントちゃん。
ミントちゃんはこのバドぐるいのオトーサマに子供の頃からずっと指導を受けてきた。
その結果、小中学校でのミントちゃんの呼び名は――熱血ファザコン女子!ばどミントンさん!!

そこの熱血はファーザーの方にかかっておりますのかね。
小学校ぐらいまでならまあ、それもよしかもだが、中学ぐらいになると恥ずかしいでしょうなぁ。
というわけで、そういう過去を誰も知らない隣町の高校に入学したミントちゃん。

いい!?私はもう女子高生なのよ!?わかる!?
熱血親子バドミントン物語は、中学生編にてもれなく完!!よ!!

ハッキリと宣言するミントちゃん。
しかしこの父が簡単に引き下がるはずもない。
というわけで、バドミントンで決着をつけることになりました。
父が勝てばもう1度バドミントンをやる。娘が勝てば晴れて普通の女子高生だ!!
まあ、結局ドローで決着つかずという結果に落ち着くんですけどね。あらあら。

ああもう、いつもこうだ!あんの親バカバドミントン親父!!

そりゃあ私も、若いときゃあトロフィーや症状がとれてうれしかったケドさ・・・やりすぎよ!!
職員でもないのに学校の昼休みに来てバドの練習とか。そりゃファザコンって言われもするわよ!!
おかげで私は!クラスメイトから笑われ、部活仲間から妬まれ、友達と言えるような友達なんていなかった!!
全てあの熱血バド親父に奪われたも当然よ!!

可愛いし、胸も大きいのに勿体無い話ではありますなぁ。
普通の高校生生活を送りたいと考えるようになるのも無理のない話である。
クラスメイトと一緒に登校。こんな普通な行為すら前まででは考えられなかった。
なんせ朝は父さんとランニングで登校だったし。

うん!大丈夫よ私!!こんないい娘たちと一緒ならきっと!!
なれるよ!お父さんとバドミントンのない普通の女子高生ってやつに!!

まぶしい笑顔を見せるミントちゃん。しかし、そうそう呪縛ってやつからは逃れられないと知ることになる。
本日の体育。B組とD組の試合を行うことになる。種目はみんなのお待ちかねバドミントンですっ!!
どうやら学校でのバドミントン人気は高いらしい。
真剣にやるならともかく、素人なら楽しんでできるスポーツですものねぇ。

なんで言ってるそばからバドミントンなのよぉぉ!!
下手をしたら私の過去がバレちゃうじゃん!!もおぉぉぉぉ!!
こうなったら絶対にバレないように、完璧に初心者のフリをしてやるわっっ!!

ラケットを逆手に構えて張り切るミントちゃん。
自爆とかを織り交ぜつつ、初心者ですよーアピールを繰り返しております。逆に目立たないかね。
まあ、目立とうがなんだろうが、玄人だとバレなければいいわけか。

てなことやってるミントちゃんの横で、友達のチホことチーちゃんが痛い目にあっていた。
試合相手は赤髪にピアスの女子、ショー子ちゃん。
チーちゃんはショー子ちゃんにスマッシュの直撃を受けまくっている。なんだ、イジメか!?
こいつは黙ってられないぜと割って入ろうとするミントちゃん。
しかし、もう1人の友達であるカナちゃんに止められる。首をコキュっとされて
カナちゃんは本当に首を回すのが好きな子ですねぇ。
チーちゃんなんてこの1話だけでも2回は回されていたぞ!!

アイツは私とチホと同中の、バド部のショー子。
元々ガラが悪いヤツなんだけど、なぜか最近ちょっと荒れてるみたいで・・・

赤髪ピアスとかヤンキーっぽい感じですもんねぇ。あまり目はつけられたくないですわな。
というわけで、カナちゃんは先生を呼んでくることになりました。
でもカナちゃんなら目をつけられても大丈夫だったりするんじゃないかなぁ。コキュっとやっちゃってくださいよー。

というのはさておき。
ミントちゃんにしてみれば別の心配が浮かび上がってきました。
バドミントン部の人間ということは、自分のことを知っているかもしれない。
それじゃあもし下手に出て行って皆に私の過去がバレたりなんかしたら・・・
熱血ファザコン物語再びって話になりそうですな。ハハハ大変だ。

というわけで、大人しく観戦をするミントちゃん。
気合入りすぎで隣の子を殴ったりしてるけど大人しい。隣にいた子可哀想・・・

ショー子ちゃんはどうやら最近バドミントン部のレギュラーから外されたらしい。
なるほど。それでイラついてチーちゃんに当たっているということですか。
見かけはアレだが本当は頑張っているのにってキャラなんですね。
でも、その頑張っているのを知られたくないのか強がって見せるショー子ちゃん。素直じゃない子だ。

私が、がんばる?ハッ。
誰が今時こんな――ただ羽を突っつくだけのマイナー競技がんばるって?どこの熱血ちゃんだよ!?

どうやらショー子ちゃんはスポーツ推薦で入学しているらしい。
それでレギュラーから落ちたのでは荒れもするか。
とはいえ、その気持ちを誤魔化すかのようにバドミントンを侮辱するのはいかがなものであろうか。
傍で聞いているミントちゃんがビキビキなってますよ。

というわけで。試合中にいきなり乱入するミントちゃん。
ショー子ちゃんのスマッシュを打ち返す。
その威力はショー子ちゃんの左耳のピアスを打ち砕き、壁にシャトルが激突するほどだという!!
初速は凄いが、速度が急激に落ちるバドミントンでこのスマッシュは凄いな・・・怖い!!

いいか?赤髪ピアス。
バドミントンはアンタがほざくようなくさった競技なんかじゃない。
地上最速のメンタルスポーツよ!!

今から私が指導してあげる!
バドミントンの1番重要なトコ。タフネスハートつうもんをね!!

なんだかんだでバドミントン愛は体に染みこんでいる様子のミントちゃんでありました。
父の教えも身に染みているようですし、ファザコン疑惑もあながち間違いではない・・・?
ともかく、体育館の空気を震わせて、ミントちゃん出撃。
髪型を変えたことで変装もバッチリですね!!いや、おもいっきりチーちゃんにバレてるし、変装のつもりはないだろうが。
というか、ミントちゃんは髪を下ろしてた方が可愛く思えるなぁ。

というわけで、始まりました熱血バドミントン物語。
可愛い女の子たちによる激しいスポーツ展開が期待される内容です。
遊びでやっているうちはわからなったが、バドミントンのスマッシュでも結構被害が出るんですなぁ。
初速が速いのは知っていたが、速度が落ちきる前に被害を出せるのか・・・
今後、女子が酷い目に会うのを堪えながら戦う展開になるのかどうか。
それはそれで楽しみなような気がしなくもないのがアレですな!
うむ。そういうのに耐えるのもタフネスであり、メンタルなスポーツであるということですね!!
どんな展開になるのか、今後が楽しみだぁ!!

・パンダのこ
愛愛との別れを決した乃仔ちゃん。
最後に「外で遊びたい」という願いを叶えるためとはいえ・・・それはどうなんだ?
まあ、意外と通じるのが世の中だったりしますが。
よもや本物のパンダを散歩しているとは思うまい

降りるのは下手だが、着地はきれいだという愛愛。やるじゃん。
その姿を見て、笑顔になりながらも別れを思って泣く乃仔ちゃんの表情がよい感じ。

さて、これにてパンダのこは一旦完結。
そして、45号よりページ数も増した状態でリニューアル連載がスタート!!
パワーアップして帰って来る流れとなりました。これが重大発表の中身かー!!

果たしてリニューアルしたらどのような内容に変わっているのか?
愛愛との同棲生活という括りは変わらないのだろうか。
それが普通に許容される世界に変化したということなら問題はないが・・・はてさて。
ともかく、リニューアルが楽しみでありますな!

・ドカベン ドリームトーナメント編
四回表。バッターは四番のKジローからのドルフィンズ打線。
2点差を追う現状からして、ここで得点が欲しいところ。

一打席目は岩鬼のような悪球打ちを見せたKジロー。
そのKジローに対し、打ってもファールになるコースを要求する山田。
その要求どおり、インコースの球を打つがファールとなる。ただし打球はスタンド。
少しでもコースが中に入っていれば、きれずにホームランとなるところだ。

今度は外角を攻めてみる。
これもまたライトスタンドに向かって飛ぶが、結果はファール。
内・外と逆らわずに長打を飛ばす素直なバッティング。これがKジローの長所である。
ど真ん中に投げたらバックスクリーンにでも叩き込みそうだ。
里中は、おれの球がそんなに簡単に打ち分けられてたまるかよと強気な様子であるが・・・?

ここに悪球打ちを加えるとKジローは岩鬼と山田を合わせ持った打者ということになりますね。

それは凄い。Kジローの怖さがよくわかる表現だ。恐ろしー。
投げる球がない。ならば必殺の決め球を出すか?
と予測するブルペンであったが、その予想の裏をかき、投げた球はど真ん中。
しかし、Kジローの行動もまた予想外。セーフティバントだー!!

バントの技術もしっかり持っているらしい。どこまでも万能ですなぁ、Kジロー。
足もかなりの速さがありますし、ここは山田とは大違いなところである。

さて、続いては鉄五郎の切り札、五番のフォアマン。
巨砲ではあるが、その前にKジローは走るか?そのKジローを山田が刺すか?
盗塁を警戒した里中のクイックモーション。
Kジローは初球から走る気満々であったが、フォアマンはいきなりバットを振るう。
この判断は吉と出るか凶と出るか。
まあ、里中もKジローを気にしすぎて打者への意識がおろそかになっていたように思える。
確実にストレートでしょうし、フォアマンの判断は正しそうだ。
次号は特大の当たりが飛び出すかもしれませんなぁ。

そういえば、ファーストは星王が守ってますが、結局ケガとかはしなかったのかね?
我慢しているだけかもしれないけども。

さて、今回のキャラクターファイルで紹介されるのは阿波
四国アイアンドッグスの二番打者を務める男である。
いかにも徳島の選手ですよーというのが分かる男であるが・・・
まあ、活躍には期待するとしましょう。

・バーサスアース
融合者のハルトに気を取られたヘルメットマン。
その影から迫っていた玲央さんの姿に気づかなかった。
スルトにはクサナギノツルギが打ち込まれている。
ただ、塔解現象が起きていないということはまだ髄幹までは破壊されていない様子。
マントル帯炎が消えたから、完全に破壊されたのかと思ったのだが、まだなのね。
だが、それも時間の問題である。後は玲央さんがマガタマで打ち込めば破壊できる。

スルト!帰還しろ!!

おっと。その手がありましたな。
素早く地中に退避するスルトでありました。
途中でクサナギノツルギがひっかかって止まったとかいうことにならなくてよかった。
というか、持ち逃げされちゃいましたね。
1本は折られて、1本は持ち逃げか・・・損失激しいな。

スルトは無事逃げれたみたいだが、ヘルメットマンの怒りは治まらない。
その激昂しているヘルメットマンにいきなり素手で襲い掛かる玲央さん。素早い!

丸腰であろうと。片腕が折れてようと。
焼け跡から回収した新品のバッテリーを入れてある!
5分間だけは人工筋強化服の動力補助、全開で戦える!!

というわけで、剣を持ったヘルメットマンと白兵戦を行おうとする玲央さん。
鋭い水面蹴り。これを飛んでかわすヘルメットマン。
この安全靴キックが決まっていれば、足首を粉砕できた。惜しいところだ。

全開でも一発も届かなかった。ならば、肉を斬らせて骨を断つ位の覚悟でもっと踏み込むしかない!

覚悟を決める玲央さん。
どうやらヘルメットマン、生身でもとんでもない反射神経を有しているらしい。
これが融合を果たした人間の力ってことなんですかね。
つまり、兵真くんがあっさり返り討ちにあったのも不思議ではないという結論になる。
うん、クサナギノルツギとか折られても別に無理のない話しだったのだよ、兵真くん・・・

自分が負けたらこっちは終わりだと理解している玲央さん。
ならばと、フィジカルブーストを開始する。
アドレナリン注入及び、痛覚遮断。その言葉と共にモルヒネを使用する。
かなりのドーピングですが、これでは確かに長くは持ちませんな。
なので兵真くん。ハルトにさっきの力で助けてやってくれと頼んでくる。
が、ハルトもやはり力を使いこなせているわけではない。まだ緊急時以外の発動はできない様子。

であるならば、やはりここは玲央さんの独壇場。
折れた左腕を犠牲にするかのごとく、振り回す!もってけ!!

この一撃はかわされるが、それは囮。本命は右での一撃!!
だったのだが、これもさらりとかわされる。あらら。
まあ、ヘルメットマンはもう戦闘を継続する気はなかったみたいですからねぇ。
ここで玲央さんたちを仕留めるより、スルトの安否が気にかかっている様子。
バイクに飛び乗り、急ぎ撤退を開始する。

結局最後まで名乗ることもしないままだったヘルメットマンでありました。
うーむ、せめて名前ぐらいは知っておきたかったですねぇ。感想書き的にはさ。

脅威が去り、力が抜けたのか倒れこむハルト。
そのハルトに膝枕をしてあげるカナちゃん。おやおや見せ付けてくれますねぇ。
兵真くんが、俺にもああいうのやってくれとダメ元で言ってみるが・・・

玲央「林くん、兵真がひざまくらしてほしいって」
林「ぼ・・・ぼくでよければ

よいわけねーだろ。すっこんでいてくれやがりなさい。
見事にオチを持っていく林くんでありました。

長い一夜であったが、どうにか脅威を乗り越えることができた様子。
次回はいよいよ玲央さんたちの組織の本部に到着することになりましょう。
そこで、融合を果たしたハルトはどのような扱いを受けることになるのか。
実験材料として解剖されるようなことがなければいいんですけどね。
新たな局面での展開になりそうで期待大であります。次はスケールの大きな話がくるかな?

・クローバー
やられてもやられても立ち上がる真田。
さすがに最初に三人がかりでやられたハンデは大きいのか、耐えるので精一杯の様子。
兄のやられている姿を見るのに耐えられなくなったのか、前に出ようとするエリナちゃん。
もう我慢ならねェ!!

だが、そのエリナちゃんを止める真田。
黙って見てろ。オメエに何ができんだ。

まあ、そうですよね。
不意打ちならまだしも、でかい声で宣言して踊りかかっちゃどうにもならない。

倒れても倒れても意地を見せて起き上がる真田。
その姿。その根性。とても牙が抜けてしまったようには思えない。
確かにギラついてたころとは変わったのかもしれないが・・・

兄貴は・・・兄貴のままじゃねェか・・・

ようやくエリナちゃんが真田を見直してくれました。よかったよかった。
真田も頑張った甲斐があったというものです。
これで、この戦いが終われば、また兄にデレる妹が見れるようになるかな?
そうなるためには、この戦いに勝利しなければいけない。
となれば、もうハヤトの活躍に期待するしかないわけです。

み・・・美咲・・・兄貴助けてくれ!!

ついにハヤトに頼るようになったエリナちゃん。
身の程知らずに突っ走るのが魅力な子ではあるが、肝心な所で引けるのも良いですよね。
任されたわけですし、ハヤトには奮戦していただきたい。
今回で眼前の敵は倒せたようであるが、五十棲と戦う体力はあるのかどうか。気になるところだ。

・名探偵マーニー
マーニーの視線の先には華やかな人だかり。
三年の望月さんと、その取り巻きのカーディガンズであります。

望月さんも含め、全員同じようなカーディガンを着ていることから、呼び名はカーディガンズ。
ラクロス部のチームスタイルだそうな。
イケメンである望月さん目当てで大量の取り巻きが存在しているそうだが・・・
そういうのも楽しかったりしますのかね?アイドルのファンクラブみたいなものか?

我々庶民には雲の上の存在ですよと考えるマーニー。
しかし、探偵業を営んでいるマーニーはやはり一般生徒とは違う。
取り巻きを引き連れたまま、マーニーに相談事があると言い出してくる望月さんでありました。
そのイケメンオーラにクラクラするマーニー。何っ!?
マーニーも何だかんだで年頃の女子高生ということなのか!?何だか地味にショックだ!

相談を受けるために取り巻きをまくマーニーと望月さん。
ついでにマーニーはスーパーのセールで猫缶を大量購入。まあ、それは余談。
なんとか2人きりになれたので、詳しい相談内容を拝聴する。

望月さん曰く、だれかわからない相手にイヤガラセを受けているそうな。
まあ目立つ人ですし、そういうやっかみなんかは受けそうですわな。
心当たりについて問うてみると、自分のフォロワー達の誰かだと言う。
姿を見せないとことかやり口から、犯人は女じゃないか、とのこと。ふーむ。

詳細な内容を確認。
イヤガラセと言ってもデマ、中傷とか物を壊したりとか攻撃的なものではない。
ストーカー的に私物が盗まれたりされている状態だ
そういうことなら、確かに犯人はカーディガンズの中に紛れ込んでいる可能性は高い。
カーディガンさえあれば取り巻きに紛れ込むことだって簡単でしょうしねぇ。

望月さんに仲間で写っている写真を何枚か送ってもらう。
そしてフォロワーの中でリーダー的な立場の人を教えてもらい、コンタクトを取る。
どうやらリーダー的な人にチェックをしてもらおうという考えのようだ。
かなり仲間について詳しいリーダー。
結構な人数の取り巻きなのにちゃんと把握してるんですなぁ。えらいえらい。
ツーショット禁止の掟なんてものまで作るだけのことはある。

さて、そうやってチェックを行った結果、怪しい顔が浮かび上がる。
一人だけだれも知らず、ウチの学校の生徒でもない。アナタは一体ダレだ?

謎の人物の行為はエスカレート。
ついには望月さんの部屋の中にまで侵入してきた様子。PCの電源くらいは落としておきましょうよ。

さすがに不法侵入までされたとあっては落ち着かない様子の望月さん。遅くにマーニーを呼び出す。
盗まれたものとかないので警察沙汰にまではしたくないらしい。まあ、面倒ですしね。
望月さん曰く、事はあまり荒立てたくない。本人と一対一で話し合いたい。とのこと。
というわけで、部屋の中に監視カメラを設置し、証拠を保存する流れとなりました。

マーニーが設置するとのことなので、部屋の整理を行う望月さん。おやおや、エロモノとかあるんですかね?
まあ、女子を部屋に招くのだから整理をしないとと考えるのは心理ですわな。
複数個所に監視カメラを設置する。
その途中、寝室にて妙なものを発見。本をどかしたところに、何かの跡のようなものが残っている。これは・・・

思考世界に突入したマーニー。どうやら事件の骨格が見えてきたようですな。

カメラを仕掛けてから一週間。
帰宅した望月さんはPCを立ち上げて保存された監視カメラの映像をチェックする。
すると、午後二時半ごろ。望月さんが学校に行っている間に部屋に侵入者の姿がある。
どうやってカギを開けたものか、堂々と侵入する謎の女性。
女性は部屋部屋を回り散策している。が、いきなり何かに気づいたような反応を見せる。
そしてクローゼットに入る女性。出てこないが、まさか今もそこに・・・!?

というサスペンスな展開ではない。
どうやらドアが開いた音を聞きつけて反射的に隠れた様子。
謎の女性に続いて入ってきたのは、マーニー!
どうやら侵入者が入り込むのを見張っていたようですな。現行犯で捕まえるつもりか。
クローゼットの中からカッターを片手に飛び出してくる女性。危ない!
が、その女性を見事な動作で投げ飛ばすマーニー
さすがは探偵!このぐらいの心得はあって然るべきって話ですね。噂に聞くバリツという奴か!?

取り押さえたマーニー。女性と何か話している。何を話しているのだろうか?
そういえば、望月さんはこの女性に見覚えがある様子。
焦って、音声を大きく望月さん。音声も拾えるんだ。

私は半年前に望月に暴行されたんです
望月は卑劣な男で、自分とつながりの薄い他校の生徒を狙っては自宅に誘い出して・・・
簡単についていった私もバカでしたが、同じ手で望月に弄ばれた女子は何十人も・・・
だれも信じてくれないし、望月の周りはカーディガンズがガードしていて近づけない。
だから同じカーディガンで中に入り込んでなんとか証拠を探し出そうと・・・
偶然合い鍵を手に入れたのでココに・・・
望月はベッドルームを撮影していたので、それを探して警察に行こうと・・・

ははぁ。マーニーが寝室で見つけたのはソレだったのですね。
暴行した上に、撮影しておき、脅しに使っていたわけか。そりゃあ卑劣だ。少年誌で何をやってくれるのか!

撮影を保存したDVDも既に発見している。
不法侵入の責任は取るので、これを持って警察に行くという女性。
マーニーも一緒に行くと言い出します。となれば望月さんは・・・

望月さん。警察です。お話をうかがいたいことが・・・
いることはわかっています。開けなさい望月!!

なるほど。不法侵入されても警察沙汰にはしたくないわけだ。むしろ自分が捕まるものね。
だからって、安く上がるかもとマーニーに調査を頼んだのが運の尽きでしたな。
というか、行い的にはいずれ他の手段で身を滅ぼしていたでしょうし、逮捕されただけマシかもしれない。
場合によっては刺されてもしょうがない話ですからなぁ。

相変わらずマーニーは公平で安心する。
依頼人であろうとイケメンであろうと、犯罪者は犯罪者として裁ける公平さがある。
一般の探偵としてはどうなのかと思わなくもないが、ほら、女子高生探偵ですし。ちょっと違うってことで。
依頼する方はその辺りも鑑みてどうぞって話ですね。
まあ、ロイドさんでも逮捕した可能性は高い気はしますけどもさ。

・ANGEL VOICE
開始早々のコーナーキック。
見事なセーブは決めたものの、まだピンチは継続しているって状態だ。

割らせねえ!!ゴールラインは・・・絶対割らせねえ!!

意気込みを見せる万代さん。
その万代さんのプレーを気に入らないと言っていた関根のじっちゃん。
気に入らない理由とは・・・ポジション取り
ほほう。なんだか大事な話のように聞こえますな。どういうことでしょうか?

その話を伺う前に、今はコーナーに対処できるかどうかである。
セットプレーに参加する習実の新しい得点源――茂森隼人!!
存在感の塊と化した茂森は、前回の市蘭のミーティングで最も注目された男である。
プレーの映像を見ると、セットプレーではそのほとんどを茂森の頭に合わせてくる。
その圧倒的な打点の高さで次々と得点を重ねる茂森。すげえな。
この高さに市蘭は対抗しないといけないのだ。

万代が一気に乗れるかどうか――このコーナーにかかってるのかもしれねえ。頼むぞ成田!!
うちで茂森と競り合えるのは、お前だけなんだ!

身長としてはかなりの差があるが、とにかく成田は高く跳べる。
フィジカルとしても簡単に競り負けない強さがある。
だが、技術的な面ではどうやら茂森の方が上手だって様子。
先に跳び、押さえ込まれた体性になってしまったことで上にいけない。成田が競り負けた!!

ヘッドで合わせて、得点を!!
という流れであったが・・・飛び出した万代さんがパンチングでボールをクリアする!!
おぉ!やるじゃないですか!!
ヘッドの打点は成田に及ばなくても、腕を伸ばせばさすがに上回るって話ですわな!!

万代さんの活躍に沸き返る市蘭生徒たち。
メンバーも、さらには本人も嬉しそうであります。
だがやはり関根さんだけは浮かない様子。
今のプレーで相手に気付かれたかもしれん、とのこと。ポジション取りの話ですか?

バンは無造作に前に出過ぎる

ほう・・・そう言われれば確かにそんな風に思えなくはないですな。
あのコーナーでのパンチングは見事だったけど、最初から茂森に来ると確信しての飛び出しだったように思える。
もしあそこで茂森に合わせて来なかったらどうなっていたことか・・・
この万代さんのクセに気付かれたら、それを利用して点を重ねられる可能性がありますね。

松田が気付いた

お前が気付くのかーい!!
さすがは天城に天才と呼ばれるだけのことはあるってことか・・・!
この絶望感は中々にヤバイ。
万代さんが早いうちにポジション取りについて学びなおしてくれるとよいのだが・・・

前に出すぎということは、ループシュートでも決められる恐れがある。
そうなると、今度はループを警戒して慎重になり、逆に前に出れなくなるようになる可能性もある。
いわゆるループ恐怖症というやつですね。万代さんはこれにかかってしまうのか・・・?
まだまだ緊張状態が続きそうであります。先に点が取れればまだ安心できるんですけどねぇ。

・スポ×ちゃん!
莉花によるフェンシング解説。
フェンシングにはフルーレ、エペ、サーブルの3つの種目がある。
フルーレとエペは突きだけだけど、サーブルは斬りもあるんだそうな。

種目名ですが、それぞれ武器の名称でもありますね。サーブルは斬ることもできる武器なんでしょうな。
有効面もそれぞれの種目で違ったりする。なかなか面白い話ですな。

ちなみに、最後にタンタンっと踏んだ足踏みは試合終了の合図だったらしい。
ははぁ、別にバカにして鳴らしていたわけじゃないんですね。
小学生と認識していたはずの子に煽りを入れるとはさすがに思えなかったし、なんだか安心した。

ナノちゃんは下がるときに小手がガラ空きになるクセがある。
そのクセを見逃さずに打ち込む剣力。あのアイドルの子、素人じゃないわね、と土方先生。
伊達になめた口をこっそり叩いていたわけではないってことですよ。

さて、アヤちゃんの出番でございます。
1回戦の相手は大学生。青梅大学の君塚愛さん。地味だけど可愛い子ですな。
アヤちゃんは得意の上段の構え。
相手の攻撃をよく見て、間合いを測る。

攻撃するということは相手にスキを与えるということに繋がる。
特にアヤちゃんは振りが大振りだから、相手にかわされるとカウンターの格好の的となってしまう。
だから相手を見ずに無闇に振り回してはダメ。
必ず体か剣に「当てる」つもりで振ることが大事である。

動きから目を離さない。目を離さなければ・・・当てようとしなくても・・・当たる・・・!!

バッティングセンターでの練習を思い出し、当てるつもりで剣を振るうアヤちゃん。
君塚さんの小手に強烈な一撃が決まりました。パギャアッ!!
何かが破裂したかのような派手な音を立てる。
あまりの威力に獲物を零してしまう君塚さん。おやおや真っ赤になっちゃってるよ。
まあ、それでも風船剣ですし、後々まで響くほどの怪我ではない。よかったね。

この一撃はさすがに警戒されるに十分なものであります。
茜ちゃんも、あんなデタラメな大振りフェンシングじゃありえないと注意しております。
うむ、試合前からビビらせただけでも上々の結果を得られてますな。

さて、続いてかすみんの出番。
相手は小学生。礼道館に所属している源紅葉ちゃんであります。

礼道館は子供の指導に力を入れている道場とのこと。ナメてはかかれない相手のようですな。
名前の通り礼儀も正しいし、道場で鍛えられている感じがする。
しかし、そのスタイルはなかなかに独特のもの。左利きで、得物を肩に担いでいる
その状態でステップを踏みながら、突如踏み込み振り下ろし気味の攻撃を仕掛けてくる。
低くて速い。これはなかなか攻撃がし辛い相手ですな・・・
ナノちゃんが見習うべきスタイルじゃないですかね、これ。観察しておいた方がいいぜよ。

それはさておき、ここでかすみんにトラブルが発生する。お・・・おび!おび!
トイレのときに慌てていたのかおびがほどけて来ている。
まさしくトラブルって感じですな。なにやってんだか。
混乱したかすみん。慌てて場外に逃げようとするが、下がってきた袴を踏んで転倒する。
袴が半脱げという割とみっともない状態をさらし・・・そのまま敗北。
うーん。これは茜ちゃんにみっともないと言われてもしょうがないですなぁ。実際みっともない。

小学生相手に1回戦敗退。しかも敗因は袴が脱げた
この事実はかなり大きい。小さくなるしかないですよね。ううう。手乗りかすみんだと!?

やらかしてしまったかすみんに代わり、リリィは大学生相手に快勝。
相手は青梅大学の北山寛さん。青梅大学はいい所がありませんなぁ。ドンマイ!

リリィはさすがに華があるということか、カメラも多めに回してくれております。
かすみんも勝利していれば注目を浴びることができたかもしれないのに・・・
今回は渋い表情で締めている茜ちゃん。
でもむしろこういう表情の方が可愛く見える気がしないでもなかったりする。

意外と茜ちゃんは実力があるし、普通にマジメに勝とうとしているように思える。
トイレでのかったるい発言とは一体なんだったのかという感じだ。
ナメてかかっていたが、見ているうちに侮れないと感じてきたのだろうか?いい傾向だ。

それにしても、まさかかすみんが1回戦敗退とはねぇ。
まあ、スポチャンの強さを見せると言ったのだから、剣道上がりのかすみんが勝ってはいけないってことなのかもしれん。
そういう意味ではリリィに任せるというのは間違いではないですな。
とはいえ、茜ちゃんと戦う前に、準決勝で強敵と当たりそうな雰囲気。
リリィと紅葉ちゃんの戦いが今から楽しみである。

・鬼さんコチラ
妖刀は桜田さんの下へと飛んでいった。
桜田さんのお爺さんが困惑している中、事態はいよいよ深刻な状態へと動き出している。
中学校にやってきた鬼たちによる被害は早々と警察が出動するレベルである。
マスコミもやってきて報道を開始。
そんな中、長いネジを伸ばして金木がやってきました。め、目立ちすぎだ!!

高いところから失礼という感じの金木。アオリ気味な構図もなかなかいい感じ。
長く伸ばした足の裏のネジを消し、校庭に落下する金木。
桜田さんはその身を案じている。照れる金木に、その様子を微笑ましく見るツマキさん。
あら、なんだかいい雰囲気じゃないですかね?ププー。

だが、そんな場合ではなかったりする。
桜田さんの持つ妖刀は鬼を斬る刀。
当然、夜行を斬るという使命は最上のものでありましょう。金木に向かって刀が振り下ろされる。
ネジで受け止める金木。
さすがに夜行のツノ。この妖刀でも一撃で破壊されたりはしないか!!
それでもヒビは入っている。このままでは一刀両断にされてしまう・・・

というところで、邪魔が入ります。
地震のように揺れる地面。刀を支えている桜田さんが耐え切れず転び、金木は解放される。
妖刀の攻撃から解放された金木が見たのは・・・クラブ・ゴブリンの鬼たちの姿!
どうやらあの場にいた鬼たちが全員中学校にやってきたらしい
うーむ。容赦ないなぁ。
異変が起きたので戦力の逐次投入はせず、全員でやってくるとは・・・!!

まあ、判断としては正しい。
鬼を斬る刀に百鬼夜行の主である夜行。
それらの因子が一箇所に揃っているのである。警戒して行動するのは当然ですやね。

そんな場にさらに乱入してくる人影がある。桜田さんのお爺ちゃんたちだ。
修験者のような格好をした爺さん婆さんたち。
鬼退治の使命を帯びた桜田一族はこうやって技を磨いて来ていたんですね。

桜田さんのお爺ちゃんにより、自らの一族の使命を聞かされる桜田さん。
さらに、鬼の話と、金木がその鬼の長「夜行」の生まれ変わりであることを知らされる。
そして金木を斬れと言われてしまう桜田さん
そうすれば鬼どもの野望も砕け人類を救える、と。

全く持って突然に重い話が飛び込んできましたものである。戸惑いを隠せない桜田さん。
本当に斬らないといけないのだろうか?
力こそ目覚めつつあるものの、金木に人間を滅ぼす意志などまるでない。
まあ、だからといって後々その気になられては困るというのも分かる話である。

しかし、鬼としても夜行が殺されてしまうのは困る。
というわけで、金木を遠くにぶん投げて退避させる天童さん。
天童さん曰く、桜田一族という「鬼を狩る者」というのは伝承されていたらしい。
さすがに長い間の伝承だったので、妖刀の話とかは忘れられていたのですかねぇ。
割と夜行に並んで重要なことなので、忘れてはいかんのじゃないかと思うのだが・・・
まあ、天童さん。そんなに頭が回るタイプには見えませんしなぁ。

だが、力はさすがにたいしたものである。
天童さんが地面を掴むと、激しい揺れが生じる。さっきの地震もこの力によるものか!!
バランスを失った桜田さん。そこに襲い掛かる鬼たち。
桜田さんのピンチに、ネジを伸ばして割り込もうとする金木。
鬼の攻撃により、左目を覆っていた眼帯が弾けとび・・・
そして、金木の体は無数のネジに包まれた。な、なんだー!?

無数のネジは塔のような形を形成している。
いや、これが一本のツノだということなのだろうか・・・?
そして、道留さんは言う。覚醒する、と・・・!!

ついに夜行が本格的に覚醒してしまうのだろうか。
金木の精神のままならば問題はなかったのだろうが・・・果たして覚醒したらどうなってしまうのか?
金木の意思が消えてしまっていたとしたら、桜田さんは斬るしかないと考えるのだろうか。
事態は物凄い速さで急転している。
悩む間も与えられないって状態ですが、一体どうなるんでしょうかねぇ。気になって仕方ない!

・ガキ教室
夏休み明け。
久々に会うクラスメイトたちと楽しそうに歓談する3組の面々。
見る限りススム君の姿はない。さすがにすぐの復帰は無理であるか。

夏休み中に起きた事件は口づてに広まっている様子。
シノケンたちが立川で怖い人に絡まれたり、ミサキちゃんがネトゲで大変なことになってたり。
ゲボーン様が久々に降臨したことは話題になってないのかな?

竹本はどうやらグアムに行っていたらしい。
向こうは英語だったがノープロブレムと竹本。
そりゃあな。お前日本語で喋ってたやないかい。堂々としてて結構なことだけどもさ。

皆が夏休みの話題で盛り上がっている中、秀才の須藤君の表情は暗い。
夏休みの間、塾とか行ってたようですし、勉強して過ごしていたんですかねぇ・・・大変だな。

さて、新学期が始まったということで校長先生から先生たちへの訓示。

まだまだ夏休みボケの生徒が多く見られますので、生徒たちの少しの変化にも注意してください。
いじめ、非行などのサインを見逃さないように。生徒たちだけではありませんよ。
この学校にはいないと信じていますが、生徒への体罰。わいせつ行為。飲酒運転など。
教師による犯罪も問題になってます。私たちも今一度気を引きしめて生活しましょう。よろしくお願いします。

学校の問題ってのはどの時代も話題にことかかなかったりしますからねぇ。
そういえば、一般の教師である晶が副校長という立場ある人にいじめられてたりするのだが。
これはこれで問題じゃないっすかね。パワハラですよパワハラ。

それはさておき。
新学期開始ということで、授業も平常どおり行われます。
晶は数学の教師なので数学を教える。比例反比例とか懐かしいな。シノケン早速寝てんじゃねーよ。

面積24平方センチメートルの長方形。
長い側のxがさらに長くなった場合、短い側のyはどうなるか。面積は変わりません。

非常に簡単な例題である。
が、どうなるかを聞かれた那須くん。う〜〜〜〜〜ん。と固まってしまう。ど、どうした・・・?
竹本や真鍋たちでも分かる内容で詰まってしまう那須くん。うーむ、こりゃ大変だ。
教師は学力に関係なく、クラス全員に満遍なく教育しないといけないわけですからねぇ。
一方、できる方の子である須藤くん。
授業はそっちのけでもっと先の方の勉強を自習しちゃってたりする。うーむ、これはこれで浮くなぁ。

というわけで放課後。那須くんに補習を行う晶。意外とマメですな。
晶は面倒くさがりを自称する割に気を遣ってくれたりするから助かる。

数学なんて基本わかっときゃなんとかなんだよ。1年のこんなトコでつまずいてちゃ、この先ヤベーからな。

分かる話ですね。
数学辺りなんかは1度つまずくとリカバリーがかなり難しくなる。
理解できれば楽しくもあったりするんですけどねぇ。
というわけで、那須くんに質問。どこが?何が?どんな風にわかんないか。何でもいいから言え!と問うてみる。
これに対し考え込む那須くん。気持ちはわかる。
分からないのだけど、言葉にしようとすると何がわからないのかわからないって状態ですな。
単純に結果だけ答えるならできなくはないけど、余分なことを考えすぎてしまってるのかもね。
天才アインシュタインもガキの時はバカだったという。
公式を単にそういうものだと覚えるのではなく、どうしてそうなるのかを考えれる人間。
そういのが後に大成するんでしょうな。面倒なのでそういうのが好きな人じゃないと無理と思うけど。

那須くんの家は4人家族。妹がいるらしい。
両親が仕事などで帰ってきていない間に、妹のために料理をする那須くん
この年で魚が焼けるとはなかなかのものじゃないですかね?
楽しそうに食事を楽しむ那須家。いい家ですな。
それはそれとして、全員どこかしかにホクロがあるのが気になる。遺伝するものなのか・・・?

所変わって須藤家。
なんだかやけにいい家に住んでいるように見えます。
帰宅して早々に、夏期講座のテスト結果を母親に見せる。結果はまあまあであった。
が、まあまあの結果では納得してくれない母親。
そういえば中学受験に失敗して今の学校に来てたんでしたっけ。
母親としては高校受験も失敗なんてことにはなって欲しくない様子。
そんなことになったらおばあちゃまにチクチク言われることになっちゃうから、とのこと。

高校は、頑張って絶対にお兄ちゃんたちと同じ海成に行くのよ。
お兄ちゃんたちが行けたんだから敬ちゃんも絶対行けるハズだから。

期待する母親に、絶対頑張るから!と答える須藤くん。
しかし、夏休み中の頑張りを全く認めてもらえなかったストレスは結構なものがある様子ですね。
イライラしてる、イライラしてる。なんとも危うい雰囲気だ。

クラス内では勉強ができるかできないかで対極的な那須くんと須藤くん。
そして家庭内の雰囲気も対極であったと。うーむ、何が幸せなのかわからない話ですなぁ。
というか、須藤くん。外で食べてきたってのはどういう話なんだ?この年で外食?団欒がないのはよくないな。

次号は那須くんが自主勉強を始める流れらしいがどうなるのか。
これで那須くんがメキメキと頭角を現したら須藤くんの立場がなくなって非行に・・・なんて展開がありえなくもない感じ。
色々とリアルに在りそうな家庭環境なだけに、どういった風に解決するのか楽しみでございます。

・てんむす
朝もやの残る聖域、以勢神宮にて、天食祭本戦の1回戦が行われております。
女子高生の手に余るほど大きなハンバーガー。
しかし、開始2分のうちに半分くらい食してしまう選手たち。
いや、中にはもう1皿平らげてしまう選手もいた。
1番のりは――北海道ブロック代表、夕張農業高校食い道部先鋒、瓜山選手だー!!

夕張農業高校は今回が天食祭本戦初出場。
そんな北海道魂な夕張農業高校の代表であるおばさんパーマ女子、小泉さんは考える。

私達夕張農業高校食い道部は、農業高校ゆえに食べものや大食いの知識は豊富だった。
しかし、大食い競技に長けた人材には恵まれなかった
そこに今年瓜山くんという大食いの才能をもった人材が入った。

え?それって先鋒の瓜山くん以外は戦える選手がいないってことなのでは・・・?
その状態で一位突破できる北海道ブロックってどうなってますの・・・?
実は北海道だけは対戦形式が違って常に4人の総量勝負だったりしたのだろうか。謎だ。

巨大なハンバーガーをぐにぐにと回転させながら潰す瓜山くん。
そうすることでバンズの空気が抜け表面積が小さくなり食べやすくなる。
またつぶすことで肉汁が抜け、食べる量も減るという話。なるほどねぇ。っていいのか減らして?

ともかく、快調な様子の瓜山くんに気をよくしている小泉さん。
同じ北海道ブロックである札幌白墨高校にケンカ売ったりもしちゃう。試合中に何してるのやら。
札幌白墨の部長は熊田くるみさん。なるほど。熊っぽい体型ですね。
ここはどうやら部長自らが先鋒を買って出ている様子。
それはいいが、簡単に挑発に乗って手を止めなさんなや。

札幌白墨と同じように、部長が先鋒で出てきている高校が他にも存在した。
天食祭史上初、11年連続本戦出場校の龍聖学院である。
部長の三ヶ月さん、珍しく自分から先鋒をやると申し出たらしい。
が、様子は相変わらずも相変わらず。眠たげでゆっくりなペース。
現時点では全体の中でもビリに近い成績とのこと。ふうむ。
三ヶ月さんの行為は気になる。が、それ以上に花ぽんが大将位置に座っていることがもっと気になる。
まあ、間の2人でどうにかしちゃいますよって自信の表れなのかもしれませんけどねぇ。

龍聖の動きは不気味だが、とりあえず自分のペースを守って食べるのが肝要。
なのだが、瓜山くんの食べ方に係員の巫女さんから注意が入ります。

今までは見逃してきましたが、必要以上に料理をつぶして食べる行為は、天食祭の儀という神事の精神に反します。
以後同じ行為を行えば-1皿の罰則を課します。

最初の1皿目は注意が間に合わなかったので見逃したということですかね。
やっぱり肉汁落として食べる量を減らすのはマズイですよね。公平性にかける行為だ。
でも、食べやすくするようにつぶして食べるのは別に間違ってはいないと思うのだが・・・
必要以上にというのがどの辺りを指しているのかが曖昧ですなぁ。
それはそれとして、この巫女さんは可愛いですな。巫女さんというだけで好ましいのに可愛いとはグッドだ。

巫女さんの注意にやけにビビる小泉さん。震えすぎ。
そして、その注意の尻馬に乗り、罵倒を開始する東京青葉学園。相変わらず性格が悪いっすね。
つぶして食べれば早く食べられる。そんなのは皆知っているが、神事でそんな無粋な真似はしないとのこと。
さらに言うなら、そういう食べ方するのなら3分半で2皿は食べられて当然だとか言い出す。
そ、そんなにスピード変わるものなのかい?
東京青葉の先鋒、葛西ジュリさんはまだ1皿も食べれてない状況だというのに・・・?
口は達者であるが、煽ってるだけでたいしたことないんじゃないかと思えてしまうぜ。

開始10分経過。各選手、勢い衰えず続々と3皿目に突入。
その流れに二子さんも遅れずについていっています。
ここで哲っちゃん。前回の遊ちゃんと同じようなことを言い出す。
曰く、あんな気合の入った二子先輩――初めて見たっス。とのこと。
尾張大付属の時の気合はやはりスルーされているんですなぁ・・・まあ、開始から気合入ってるのは初めてか。

どうやらその尾張大付属の試合で次鋒に順番を回してもらったことが尾を引いている様子。
自分が一番役立たずだと思われているとの自覚がある二子さん。
そうではないと証明するために、いつもより力が入っているんじゃないかなと分析する九士朗。
ふーむ。やはり自分への怒りを昇華しての怒り食いでありましたか。アガリ症克服にはいい手段だ。

最後尾の席に座している結日高校
。 他の学校の様子が見れて有利かと思いきや、角では全体が見れなかった。
確かにすぐ隣なら見れるだろうけど、離れた所はほとんど見れない感じですわなぁ。
まあ、見れなくても司会が勝手に皿数を喋ってくれるからわかっちゃいますけどね。
中間結果で総量を発表しないとか言ったって、途中経過を喋り捲ってたらバレバレじゃねーか!!

各校が火花を散らす中。結日の隣の席の琉球女子高校は呑気な雰囲気。
呑気というか、先鋒の宮城なぎさちゃん以外は寝ているという有様。これが沖縄タイムって奴か!?
まあ、朝早いわけですし、稼動している選手以外は眠って体力温存するのも悪くはない。
そう、なんくるないさ〜って話だよ!うん、可愛い。

さて、開始から23経過。
現在トップで、唯一4皿(1000g)完食しているのが夕張農業の瓜山くんであります。
注意を受けてペースは落ちたものの、依然トップのまま。
おやおや、煽りを入れていた東京青葉の人たちはどうしたんでしょうかね?

二子さんはトップに食らいついている。
さらに、そのトップ陣営に並ぶ高校が出てきた。土佐鳳高校食い道部である。
先鋒の羽鳥愛菜さん、に限らず他の選手や応援団に至るまで特徴的な格好をしている。
これぞ高知県名物よさこいの衣装である!

土佐鳳高校は今年で本戦出場計10回の常連校。
さすがに龍聖のように連続ってわけではないようだが、結構な実績である。
しかし、本戦優勝以上に譲れないものがあったりする様子。

よさこいを自分の所の祭りのようにふるまってる、北海道の奴らには絶対負けられんきね!

ふむ。地元愛という奴ですね。結構な話であります。
和歌山と愛媛でみかん戦争したりしてるのと似たようなものなんでしょうな。今でもやってるかは知らないが。
というか、よさこいとYOSAKOIは区別しておいてもいいんじゃないかな?

今回はさらにもう1校、紹介があります。
龍聖の後ろの席に座っているのは関西ブロック1位通過の、なにわ商業高校食い道部
そこの選手の1人、矢部ちゃんの話によれば、このハンバーガー値段にして1500円はするとのこと。凄いな。

1500円のバーガーがタダで食べられる。1口約100円のお得。1口100円・・・1口100円・・・
食えば食うほど、ぼろ儲けやないのー!!
意地でも決勝まで残って、タダでええもん食いまくったるでー!!

てな風に楽しそうにしている先鋒の井川礼ちゃんでありました。
モチベーションの高め方は人それぞれですよね。こういう方法もアリといえばアリだ!

というわけで、今回新たに4つの高校が紹介されました。
これで紹介済みの高校は8校。残るも8校という状態です。
天子ちゃん、全国の色んな女の子と一緒にご飯を食べるってすっごい楽しそうじゃないかと嬉しそうな様子。
勝たないと勝たないとと硬くなっていたようですが、段々楽しさが上回ってきたようですな。
それはそれでいいことだと思います。やっぱり楽しげにしててくれた方が見てて気持ちいいですしね。

AM6:10。先鋒戦は残り5分。
朝もやも晴れ、段々と暑くなってくる時間です。
空調の聞いた屋内ではなく、日差しのある屋外。
先鋒はいいが、それ以降の選手の負担は結構大きくなりそうな予感があります。
はっ!だから三ヶ月さんは先鋒を買って出たのか!?一番気温的には楽な時間だから・・・!!さすがだ。

やはりこうやって各校の選手が紹介されていく展開はワクワクしますね。
それにしても、試合中に別の高校に舌禍を飛ばすというのはいかがなものか。
まあ、それをしないとひたすら食べてるだけの地味な構図になってしまうわけですが。
神事的には罵りあいとかそういうのは問題ないんですかね?
なんだったら、巫女さんは東京青葉の4人にペナルティとしてビンタかましてもよかったのではなかろうか。
ついでに、食した総量秘密なのにバラしまくる司会にもペナルティかまして欲しいですね。
それで司会を巫女さんが引き継いでくれるのであれば、私が嬉しい。これ重要ね!

・ラララライブ
正直、信用してなかった。
過去1度逃げ出した経験のあるシローである。
このぶっつけ本番の舞台で逃げ出さずにいるとは思えなかったというマリー。無理もないね。
・・・でも、こいつは逃げない!!

逃げることなく立ち向かうことを決意したシロー。
激痛ゆえとはいえ、とにかく一度声が出てしまえばこちらのものである。
とにかく、今感じていることを歌にするのだ!!

激痛っ鈍痛っ完治2週間後♪
激痛鈍痛完治長引く感じ♪
本当は行きたい♪病院今すぐ・・・♪
それでもここはホームグラウンド!"演者にとってのホームグラウンド"!!

どんなリズムに乗って歌えばいいのかいまいちわからない歌詞である。
歌になっているのかそれとも単に叫びと化しているのか。
それはわからないが、気になるのはこの言葉。演者にとってのホームグラウンドという言葉である。
これはシローがテストを受けた際にマリーに言われたセリフである。
そんな一言述べただけのセリフをしっかり覚えていたというのか・・・!!

負傷しながらも必死に、自らの想い隠すことなく歌うシローくん・・・感動したー!!
この歌に俺たちもノルぜ!!

ボーカルが歌いだしたならば、それに合わせメンバーも音を乗せる!
音にのりわき上がる衝動は、もう押さえない。
集まっていく音がどんどんと高まっていく。嬉しそうな様子ですなぁ。
この時の跳ねるように引くフジコさんがかなり可愛い。KUJIRAさんもカッコイイ感じ。イケテルわ。

ノリにのってきたバンドメンバー。であるが、好き放題やっているのでメリハリにかける感じになっている。

だめだ・・・こいつらまるで、パラシュートなしのスカイダイビング。暴走してる!!
パラシュートなしでのんきにフォーメーションしているイメージ図がいとおかし。
というか、飛び降りているときの末吉くんが妙に色気がある感じがして困る。

クジラと末吉はテンポを落として!リズム隊が皆の気持ちをおさえなさい!!
シローはサビばりの叫びはやめて、メロになったつもりで歌って!
フジコもソロばりに弾かずに、もっと落ちついた演奏を!

声によって指示を飛ばすマリーであるが、ノリまくってる連中の耳に届くことはない。むしろ――

申し訳ないですが・・・うるさいです
大体そんな言葉じゃ、私たちは止まりません。
ここで通じるのは音と音。話したければライブが終わってからにしてください。

さすがにフジコさんでありますな。
小言の多いマリーであるが、それを黙らせるだけの迫力と実力がフジコさんにはある!!
反論してくれる相手がいるってのはマリーにとってもいいことかもしれませんな。
余計なお世話だったかと考えるマリー。
が、それでおさまるような子ではありませんわな。ふっざけんなー!!

うるさいだと!?それはテメーらじゃねえか!バランスも考えずにただただ高まりやがって・・・
言葉が通じない?ならテメーらの共通言語の音楽で教えてやる!!

長手袋を捨て、ついに動き出すマリー。
早いテンポの中にも正確に繰り返すメロディ。KUJIRAさんに語るように弾く。
さらに、時になめらかにメリハリをつけたメロディをシローに語る。
かなりの早弾きに転調。凄い技術だが、これでは誰もついてこれないのではないかと観客には思えた。

またやっちゃってる・・・!
ダメ出しの押しつけ。メンバーに逃げられるいつものパターン。
でも、止められない!だって直せばもっと良くなる。まとまればきっと・・・もっと・・・

マリーとしても、別に追い出したくて厳しくしているわけではない。
高い技術で楽しみたい。その想いが強すぎて周りにも要求しちゃうんでしょうな。
それについてこれる人はなかなかいなかった。しかし今――

・・・合いましたね。リズム

誰もついてこられないと思えたリズムに合わせてくれる仲間たちがいる。
これはマリーにとってどれほど嬉しいことであったろうか。実に可愛い表情になっております。

OH・・・合わさるメロディ、背中押すぅ!

僕らはバンド!名前はまだない!!

1人じゃ出せない音も出る!!
これこそ複数名で演奏するバンドの醍醐味って奴ですね。
これまで通しでやったこともなく、ぶっつけ本番でまとまることができた。割と奇跡的な話である。
最初こそもたついて観客を退屈させたものの、この仕上がりはなかなかのものじゃないでしょうか?
どのぐらいの時間が経過したのかはわからないけど、前座としては十分な働きと思われる。
が、スピーカー壊れちゃいましたけど・・・大丈夫なのか?
キンガンズが到着したけど、ライブの継続は不可とかいう話になりそうな気がする。
まあその辺りのフォローは・・・KUJIRAさんがしてくれるでしょう。多分。大変だなKUJIRAさんも。

・木曜日のフルット
頼子め。無職の人間に会社の業務内容を尋ねたって答えられるわけがないだろう!
いばって言う話でもないですわな、鯨井先輩。
まあ、ドラマとか見ているだけではOLの業務内容とかわかんないですもんね。
自然と食べるシーンばかりになるのも無理はないって話です。
食べてるだけで給料が出たら楽でいいんですけどねぇ。そんな上手い話があるか!!

・総合感想
今のチャンピオンは少年誌の中でもかなり健全な雑誌になっていると思われます。
主にエロスが規制されているという意味で。
まあ、あまり開放的になりすぎず、たまに出るほうが楽しいという考え方もありましてねぇ。
少年的にはもっと直接的なエロスがあった方がいいのかもしれませんが。
そういう辺りも読者層が上の方になってしまっている原因の一つなのかも?

さて、エロスといえば、チャンピオンRED。
次号では、そのREDからデビルマンGがやってきて、本誌に特別読みきりで掲載されます。
さすがにエロスな内容で載せてきたりはしないと思うが・・・果たしてどうなるのか!!

そして、新人漫画賞出身であるタカヲヨシノブ先生の[訪問者]が掲載。
この間投稿作品が読みきり掲載されたばかりなのに、もう新作か!!
鈍速毎日先生といい、色々と有望な新人が試されている状況なんですかねぇ。楽しみであります。



2012年 42号


・囚人リク
こじ開けろ、俺たちの未来!!

3号連続巻頭カラーの第1弾。気合充満している様子が見て取れます!カッケェ。
そして、その巻頭カラーでいきなり豚のお世話が行われる。なんだか凄ぇな。

まずは高木さんによる注意項目。
豚さんに接するにあたって、ストレスを与えることは厳禁とされている。
絶対に豚さんを怖がらせないこと。そのためにはまず・・・笑顔だ

透き通った笑顔を見せる高木さん。
こ、この笑顔は・・・作り物だとかそんなんじゃねぇ・・・
本当に豚さんへの気遣いを見せて生み出される慈愛の笑みだ・・・!!
全く、この人は毎度全力過ぎて笑わせてくれる。

作業は2人だけでやるのかと思ったら、どうやらそうでもない様子。
他の炊場の連中もやってきました。皆さん笑顔です。怒るときも笑顔です。ニコニコ。
高木さんは別の場所に移動。その間は近藤という人が面倒見てくれるそうな。
というわけで、早速作業開始。
レノマさんも言われたとおりに笑顔を作ろうとする。って怖いよ!ビキビキになってるぞ!!

まずは糞集め。
スコップで糞を集め、ドラム缶の中に詰めていく。これはなかなかの重労働だ。
パワーのあるレノマさんの活躍が見込めるところだが、レノマさんはサボり中。悪い人だ。
そんなレノマさんに懐いてみたりする豚さん。妙に可愛い。
懐かれて多少怯んだ様子を見せるレノマさんもいい感じである。

作業が一通り終了するころにはもう夜の8時半になっていた。
木工ならとっくに仮就寝の時間である。早く帰って休みたいところ。
だが、高木さんのチェックによりやり直しとなる。
って、そのチェックの仕方・・・なんだか小姑みたいですよ高木さん。新しい家族へのイビリか!?

結局、1時間ほどやり直しをした2人。
高木さんはその2人に対し、今夜寝る場所はここだと宣言する。
その場所とは・・・豚さんが寝ている部屋。豚と寝ろってか!!

騒ぐな!!彼女はお産を控えてる!!

ほ・・・ほう。
なるほど。いつ産気づくかわからないから付きっ切りで見守ってあげろというわけですか。
何かあったときはインターホンで夜勤の看守に繋がる仕組みらしい。
豚のお産で呼び出される看守というのも大変ですな。
まあ、看守も看守で動物好きな人なのかもしれませんが。

この仕事の回され方に、相撲のことを根に持っているのかと疑うレノマさん。
どうなんでしょうかね。高木さんがそんな小さな人とは思えない。
これはやはり、出産に立ち合わせ、命の素晴らしさを見せようとかそういう話ではなかろうか。
いつしかレノマさんも豚さんを尊重するような人間に・・・そんな風になれるよう高木さんは教育しているというのか!?
なったらなったで、困るけど面白いな。面白くて困る。

なにはともあれ。部屋に敷かれた藁の上で横になる2人。
夜、車の音が聞こえてきたため、窓から外を覗き見る。
どうやら食糧の搬入車が入ってきたらしい。ほう、こんな夜中に。

食材・工場の材料・印刷物・薬品・・・刑務所に出入りする車は意外と多い。
なのに手続きは厳重。手間も時間もかかる。混み合う時間を避ける業者もいるだろう。

なるほどね。納得のいく話である。
搬入した品物のチェックに看守が2人出てきた。その後ろには4人の官炊
官炊とは刑務官の食事を作る受刑者のことである。
夜勤の看守の夜食係として夜に働いている囚人もいるようだ。
そしてこの官炊たちは搬入の手伝いもしているという。ふーむ。

品物に関して1つ1つ看守たちのチェックが行われる。
おかしな物が持ち込まれないよう、ちゃんとチェックしませんとね。
まあ、それでも見逃してしまうことはある。
レノマさんが外へ注文した時計とか指輪なんかはチェック漏れの産物でありますわな。

だが、生身の人間を隠すのは待ったく別次元の話だ

大きさ、重さ、さらに密閉した空間には入れれない手間。
これらを考慮すると、人間を見つからないように運ぶのは至難な業である。
しかも、運ぶ側の人間は協力してくれるわけでもない。
隠れたなら、後は見つからないように祈るしかないという状況。これは怖い。

糞つぼは本当にチェックが甘いのか、きっちり確認しとかなきゃならない。
豚の糞の回収は朝の8時30分。土日以外糞の回収車が来るとのこと。
幸い、2人は糞を任されているから搬出の作業にも加えられるはずである。
そこで看守のチェックの甘さを確かめる。

審判だ。その結果によって俺たちの潜伏作戦が通用するかどうか決まる!

翌朝。
どうやら産気づいていた豚さん、夜のお産はなかった様子ですな。
ともあれ、さっそく朝の作業として糞の詰まったドラム缶を運び出そうとする2人。
しかし、そこに高木さん登場。お前らは搬出の作業には入らんと言ってくる。え・・・?

搬出作業は外部の人間との接触がある、責任の重い作業だ。
昨日今日入ったお前たちには任せられん

なんとまぁ。でも、ごもっともでありますな。
搬出する業者と結託して物品のやり取りとかしないとも限りませんものねぇ。
まあ、実際レノマさんの部下がやり取りしてたりするわけですが。

それはさておき。このままでは潜伏作戦は決行できない。
確認もせず、大丈夫だろうとぶっつけ本番で行くか・・・それはあまりに危険すぎる。悩むリク。
そんな悩んでいるところに、豚舎の世話係である近藤さんが説教をかましてくる。
どうやらスコップが片付けられず、小屋に置いたままだったらしい。
看守が見つけてたら大騒ぎだったらしいこのスコップ。これが閃きの元となる。

搬出作業には加われなかった2人。洗体して、調理場の方に移動。
お、ついに調理か?と思ったが、基本は皿洗いな様子。そりゃそうか。
食器を洗っていると、どうやら糞の回収車が来た様子。
来たというのはわかるが、チェックの厳しさについての詳しい判断はできない。
だから、リクは一計を案じた。

糞つぼの1つにスコップをつっ込んできた
もしも・・・看守が1つ1つ丁寧にチェックしているのなら・・・スコップを見つけて大騒ぎするはずだ。
けど本当にチェックが甘いのならスコップは見つからず、静かに搬出作業が終わるはずだ。

なかなかの機転である!
とっさにこの作戦を思いつき、決行したリク。これは誉められてしかるべきでしょう。
レノマさんも驚いたとも感心したともつかない表情をしていますな。

さて、さっそく糞つぼのチェックが行われる。
警棒でガンガンと缶を叩く看守たち。
そのうちの1つが、妙な音を立てる。これは・・・見つかったのか、スコップ?

叩くことで異物が入り込んでいないかのチェック。
果たしてどのぐらいの精度があるものなのか。
スコップが混じったくらいでハッキリとわかるぐらいに音が変わるのだろうか?
その辺りは疑問である。ひょっとしたら別の要因で音が変わっただけなのかもしれない。
が、音が違えば中を改めるとなると色々と話は面倒くさい。
スコップはまだしも、人間が入ったら音が変わったりはしないだろうか。
というか、そもそも密閉した空間に糞と一緒に入ったりできるのだろうか?ガスとか充満してそう。

糞つぼに入っての脱出作戦。
その後どうするのか?という点も踏まえて乗り越えるべき課題は多いように思える。
とはいえ、まずはこのチェックの段階がどうなるか、ですな。
リクの機転はいかされるのか否か。注目である。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
眼前に立つは、絶望。
異形、月夜に降臨す。

話が急展開を見せたところで休みに入っていたマルハワデザイア。
ようやくの悪夢再開である。

実験体C16と呼ばれる、ナナンの姿をした異形が屋上で暴れている。
タヒル警備員の右腕が吹き飛ばされ、さらに体も切りつけられる。
これはいかん、今までのゾンビとは強さが比べ物にならない。
走るゾンビも脅威だったが、拳銃を渡された以上、そこまで怖くはないはずだった。
しかし、この異形。多少撃たれたところで怯む様子も見せない。タフな奴である。
というか、リッキー頭を狙わんか、頭を。

リッキーが撃ちもらしている間に、ナナンはタヒルのもとへと近づく。
そして、接吻を交わす2人。あらまぁ。
死への口づけとでもいうのでしょうか。
ナナンが離れると、タヒルの口からは白い煙のようなものが漏れ出ている。なんだろう、これは。ウィルスか?
ゾンビのウィルスはナナンの口づけによってもたらされるとかそういう話なのか!?

よくはわからないが、タヒルに口づけした後、ナナンは屋上から飛び降り去っていく。
とりあえずの脅威は去ったようだ・・・

後に残ったのは惨劇の爪あと。
血だまりの中に横たわるタヒル。リッキーに俺の頭をブチ抜いてくれとお願いする。
レイ教諭を始め、やられた奴はみんなゾンビとなっていた。
ならば俺ももうすぐ・・・とタヒルは考えている。正解でしょうな。

練習通り上手くやれよ・・・リッキー・・・

最後にリッキーを名前を呼んでくれるタヒル・カプール。
思ったよりもいいキャラになりましたなぁ。
最初に登場した時は真っ先に死亡するキャラと目されていたのに!

そんなタヒルの願いを受け引き金を引くリッキー。しかし当てることはできなかった。
甘い子ですねぇ。だが、そんな甘さもキライではない。
息を引き取ったタヒルだが、直後ゾンビとして復活する。
それを受け、リッキー。責任を取ってきちんとタヒルの頭を撃ち貫いてあげるのでした。切ないねぇ。

騒ぎを聞きつけ、現場にやってきたグラシア。
その目の前でゾンビと化したタヒルが撃ち殺される。
子供の頃から信を置いてきた人間が死ぬのを目の当たりにした気分はいかがなものか・・・
さすがに冷静な表情は欠片もなくなっておりますな。

タヒル・カプール死亡。これはまあ、予想できた。
しかし、ダグ教授はどうなっているのだろうか?
タヒルが死亡した後も、半分身を起こした状態でいるし、誰も心配していない。
前回の様子を見ると、お腹を貫かれていたはずなのだが・・・タフすぎるだろ、おじさん。

惨劇と化した屋上。
一方、ビンディちゃんの部屋には訪問者がいた。
その訪問者の体を拭いてあげるビンディちゃん。

そうだったの・・・今日も私の邪魔をする悪者をやっつけてきてくれたのね?
ありがとう!!とても嬉しい・・・!!

そう述べた後、今朝届いたというお薬を訪問者に投薬するビンディちゃん。
もちろん、訪問者とはナナン・ヨシハラのことである。
どうみても異形のナナンを甲斐甲斐しく世話をするビンディちゃん。

おやすみなさい、ナナン

この笑顔・・・!!行為と合わさり、なんとも正気とは思えない。
果たしてビンディちゃんは全ての元凶であるのだろうか!?

リッキーはちょっと話を聞きに行きたい子がいると言っている。間違いなくビンディちゃんでしょう。
となると、これはまた惨劇が起きそうな予感がある。悪夢の夜はまだ明けそうにないですな・・・

さて、タヒルが死に、ダグ教授も深手を負った。
ふ、深手だよな・・・?これで次号、おじさんが何事もなく動き回ってたらさすがに驚く。ゾンビ化を疑うレベルだ。
というのはさておき。
ナナンは今までのゾンビを相手にするのとはワケが違う。
素人が拳銃を持ったところでどうにかなる相手ではない。
対抗できるとするならば・・・BSAA
頑なだったグラシアも、ついにBSAAの要請を許可してくれました。
まあ、許可する前にクリスたちが向かってきてくれているんですけどね。

物語は大きく動き出している。
果たしてリッキーはクリスたちが来るまで無事でいられるのだろうか?

ビンディちゃんは真犯人という風に予告で言われているが、本当に最初からそうだったのだろうか?
地下水道で出会ってからおかしくなってしまったようにも思えるが・・・
そうでないと、副会長のアリサちゃんが感染したのも、ビンディちゃんにとって邪魔だったからってことになっちゃう。
そういう話が次回されそうな気もして怖いところではあるが・・・

フードの女はビンディちゃんとは別口で存在する気がする。
今のビンディちゃんがナナンを実験体呼ばわりするとも考えづらいですしねぇ。
となると、フードの女の組織に協力するような形で係わっているのか・・・
色々と気になる展開になってきましたねぇ。今後が楽しみである。

・毎度!浦安鉄筋家族
ノブの聞き上手っぷりは本当に凄まじい。
社会に出たら重宝される存在だ。これだけでも出世できるで・・・!!
ちゃんと聞いているし、内容についても受け答えできるわけですからねぇ。凄いや!!
リアクションも上々だしなぁ・・・
漫画の感想を書かせたらどんなものが仕上がるか、ちょっと見てみたい。

・弱虫ペダル
すでに脚カッチカチ。ギアもめっちゃ重たい!!
けど・・・もう一丁いくかァ。
ここなら――イケるでしょ。10段目!!

インターハイラストステージの山頂が待ってるんだから!!

山岳のような男でも、インターハイの山頂は別格として捉えてしまうものなのだろうか。
不思議ちゃんでもそういうところは変わらないのだなと安心する。

勢いに任せ、ラストギア――10段目に上げる山岳。この10段目は危うい。
なぜならば、これまで登りで10段目まで上げた過去2回。そのどちらも、むしろ失速している
重すぎるギアを回す力がないためでしょうな。

けど、この"感覚"。
握力底つきかけてるけど、今日なら――イケるって気がしてるんだ!!

"感覚"はイケると言っている。
だが肉体は、脚は――"感覚"とは逆に悲鳴をあげている!!

そりゃあそうか!?ここに来るまでに何回も全開にしてる。
でも、イケるでしょ。
"感覚"がイケるっていってんだから!!

出ろォ!!羽根ってヤツ!!

掛け声と共に疾走をしようとする山岳。
その背からは羽根が勢いよく飛び出し・・・たかと思いきや、同時にボロボロに舞い散ってしまう
そうか、羽根は意識して出しているんじゃなく、出てしまうものだったんですね。
その羽根がボロボロの状態となっている。これは分かりやすいイメージだ。

うごかない。踏めない!?
限界ってヤツ――?

気付けば風景が一変している。
草木が枯れて見える。花がしおれて土は荒んでる
さっきまで色鮮やかだった景色が、灰色で重たく暗い。空までも――

やはり登りで10段目は厳しすぎたのか。
体が限界を伝えようとしているようだ。
御堂筋君は限界を感じたとき、風景が黄色く見えた。幸せの色であった。
山岳は風景が荒廃して見えるらしい。幸せの色には見えないな。空が灰色だから幸せだ、とか歪んだ話はあるまい。

限界――いや!!!のまれるな!!
灰色の世界は脳がつくり出してるだけの幻!!
体の悲鳴を感じとって注意を喚起させるために見せている世界。それはそうだ。
今までやったことのないことをやろうとしているのだから、すごく当たり前のことなんだ。

変化。未体験。恐怖心。人は、できなかった記憶を振り払って進んできた
今までだってそうしてきた。"歩く"ことだって、できたってことなんだ。
その積み重ねが"走る"ってことなんだ。自然にできたわけじゃない。やり遂げてきたんだ!!
ペダルを回して進むってことでさえ、やり遂げてきたんだ!!

跳ね除け。逆らって先を見ろ。真波山岳。
イケるはずだ!!オレが今イケるって感じてるんだから!!
信じていけ!!苦痛をのりこえて次のステージにいく"力"は自分の中にある!!

なんと・・・
この土壇場で、ここまで理論的に考えれるとは・・・真波山岳、不思議な男である。
確かに人間は成長するにつれ、四つん這いから立って歩き、走ることもできるようになっている。
最初は倒れまくりながらも、いつしか二輪に慣れ、自転車を乗りこなせるようになる。
であるならば、いつしか最も重いギアを乗りこなすことだってできるはず。
今までやれなくても、できる時はあるはず。そう山岳は信じている。
なかなか純粋な想いですねぇ。挫折とかしてなさそうな人間の考え方だ。
実際、山岳は強すぎて孤独を感じるような人間だし、挫折とかは経験なさそうだなぁ・・・

その天才性ゆえか、今回も困難を乗り越えてしまう山岳。
苦境に立たされても、それを乗り越える。まさに才能の成せる技と言えましょう。

いっけ、回れえええ!!行けぇぇ!!

背中からは、ボロボロになりようもない、輝く羽根がまっすぐに飛び出してくる。
これは・・・光の羽根・・・光の羽根だ!!
決してガラスの羽根が反射して輝いているわけではない!たぶん。

一瞬失速し、超加速を行う山岳。
そして、ついにラストゴールまであと1km
山岳はこのまま単独で山頂まで登りつめるのだろうか!?

早い段階で切り札を出しきってしまった山岳。
この状態で、もし追いつかれることがあったとしたら、どんな表情をするだろうか?
普通の羽根から光の羽根にまで進化したのに追いつかれるなんて・・・
もうこうなれば、虹色の羽根でも出すしかない!とか言い出すかもしれないな。うん、まだ進化の段階は残ってる。
坂道もまあ、なんらかの方法で追いついてくると思いますので、争う方法を考えておいた方がいいですね、山岳。

・いきいきごんぼ
学校をサボって遊ぶ!この背徳感がたまらない!!ってな感じでしょうか。
経験はないが、気持ちはわかる。

いい顔して無職宣言か。技野の10年後には笑けんわーが手厳しい。

休んでいる間に周りが親睦を深めていた。これは厳しい!
休んでいるうちにクラス委員が決められてしまうこともあったりするし、なかなか休むのも怖いものである。
しかし、今でもきなこパンは人気メニューなんですなぁ

ベベルエンボスとは一体・・・?
ん、いや知ってるよベベルエンボス。あれだよねーベベルエンボス。知ってる知ってる。
ベベルとエンボスだよねー。レイヤースタイルと何か関係が?
吏毘堂さん、レベルが高すぎて分かりませんわ。

無職も楽ではない。そりゃあそうですよね。
色々と不安がたまらなかったりするでしょうし。
それでもそんな困難をあきらめずに乗り越えれたら、無職も続けれるものなのかな・・・?
いや、やっぱいいですわ。自分の限界はとっくに悟っているさ!

・パンダのこ
「パンダ」って言葉は「笹を食べる者」という意味から来ているらしい。へぇ。
それで、レッサーパンダとジャイアントパンダでありますか。
ノーマルパンダがいないのは何故なんだぜ?

その監視カメラ、ゆうくんも見れたりしたりしないのだろうか・・・?
まあ、ゆうくんがそういうことをする子ではないと信じている。ええ、信じてますとも。で、やってるのかね?

堂々と授業放棄している乃仔ちゃん。さすがである。
普段もずっと寝ているらしいしなぁ。堂々としたものだ!

さて、避けては通れぬ課題が出てまいりました。
愛愛にとって、本当に今のままの生活でいいのだろうかという悩み。
乃仔ちゃんは一体どのような決断を下すのか・・・!

そして、次号、重要なお知らせあり!
い、一体何事だ・・・?
まだ10話にも至っていない段階で重要な発表とは一体何なのか。
色々と予想できなくもないが・・・はてさて。
本格的な長期連載に向けて時間の巻き戻しとかあったら凄いが・・・どうなるのやら。

・侵略!イカ娘
イカ娘はすっかり清美ちゃんの胸の感触を理解しきっているのですな・・・うーむ・・・!

腕輪が当たるのなら位置をズラせばいいんんじゃなかろうか。
というか、語尾にゲソつけないように喋れるんだな・・・!!

千鶴さんは心理攻撃もイケるクチなのか・・・厄介なお人ですぜ!

・クローバー
3人がかりでやられ、ボロボロの真田。でも起き上がる。カッコイイぜ兄貴!
しかし、殴り飛ばされる真田。しっかりしろよ兄貴!

真田の救援に向かうためにも、早いところ目の前の相手を片付けたいハヤト。
1対1なら余裕と思っていたが、思ったよりも手強いらしい。
ふうむ。五十棲以外はそんなに大したことないのかなとか思ってたんですけどねぇ。
考えてみれば、ハヤトも最近ボコボコにされたばかりですしね。
ダメージが抜け切っていなくてもおかしくはない。

そういう意味合いでは前田も同様である。
ドレッドにドカドカと蹴りまくられる前田。
このドレッド、いきなり滑り込んできたり、地面に手をついて蹴ってきたりとトリッキーですな。
何か格闘技でもやってたりするのだろうか。

調子に乗って蹴りまくっていたドレッドであるが、前田に足を取られたのが敗因。
投げの一発で前田の逆転勝利となりました。やるじゃんオニギリ。

前田は勝利を収めたが、もう動けそうにない。
そんな中、再び真田が起き上がってくる。タフだなこいつも。
五十棲が真田を完全に叩きのめすのが先か、ハヤトが目の前の相手を倒してしまうのが先か。
真田の根性が試される場面でありますな。
まあ、妹の目の前ということもあるし、今まで以上にはりきってくれるんじゃなかろうか。

ところで、ハヤトが苦戦しているのは、次の戦いを見据えて力を温存しちゃっているからなのだろうか。
それでダメージを積み重ねる結果となっては本末転倒ですわな。
一気に仕留めて、五十棲の相手をしちゃってくださいな。
そして、最後のトドメは是非エリナちゃんに・・・!!大将の出番ってヤツだ!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
3回の裏。
殿馬が3球三振となり、続いての打者は三番の星王。
初球から行ったが、低い球だったのでバットが地面に激突。ぐわあーああ
空中を駆け上がってのキャッチを見せる越後。ピッチャーゴロでアウトという流れかな。
星王、凄い汗だがやはり負傷したんですかね?
そうなると交代でしょうか・・・誰が出るのだろうか。

さて、四番の山田登場。
というところで岩田鉄五郎がベンチを出てきました。
マウンドに向かい、越後とKジローに対し何事か話している様子。さてさて、どんな作戦があるのやら。

初球はボールになる緩いカーブ。
2球目も同様。ボールになる緩いカーブである。

ツーボールとなったが、敬遠はないと考える山田。
万にひとつ、Kジローと越後にその気があったとしても、岩田監督に絶対それはない、からだそうな。

続いての3球目はスライダー。これはストライクとなりました。
どうやら山田、速球が来るのを待っているらしい。
しかし、4球目はチェンジアップ。これもストライクとなり、カウントはツーツー。
決め球は速い球で来るか、それとも緩い球を続けるのか。
山田は変わらず速球待ちの構え。
その予想通り、投げた球はストレート。
いや、少し抜いている。ストレートではあるが、速球というほどではない。
だからこそ打ったとしても、もうひと伸びが足りない。ライトフライで終わりとなりました。

クリーンナップの攻撃であったが、終わってみれば三者凡退という3回裏。
特に山田を打ち取ったというのは大きな収穫となりましたね。
さて、続いては4回表。ドルフィンズの攻撃。果たしてリズムに乗っての逆転はあるか?

今回のキャラクターファイルは左貫
四国アイアンドッグスのご当地選手である。
幼い頃からこねていたうどん譲りの粘り強いバッティングが信条だとか。
正直、余り覚えのない選手であるが、活躍には期待するとしましょう。

・バチバチBURST
注目の新人、常松の初土俵。
その直前にあるのは日本人最重量、大森海。240kgの肉塊!!

大森海さんはいつになく燃えている。
それもこれも、相手の常松が空流部屋だからである。
本来なら初土俵だし、プロの厳しさをじっくりと教えてやろうかというところ。
しかし、今回はそんなつもりはない。完膚無きまで、速攻で叩き潰す!と考えている。

怨むのなら・・・お前の兄弟子を怨むんだな・・・!!

兄の大森山さんに続き、弟にまで怨まれている仁王さんでありました。
まあ、最重量の誇りを持つ肉体を持ち上げられてしまったわけですからねぇ。そりゃ屈辱でしょうさ。
というわけで、あの敗戦から20kg増量してきたらしい。な、なにぃ!?
素人目にはまったくわからんだろうがな!と誇らしげな大森山さん。確かにわからんわ!!
というか、大森山さん、前は幕下でしたよね。
今回の紹介では三段目になっているんだが・・・落ちたのか・・・

それはさておき。大森山さん。
弟の大森海さんに気をつけるよう警告する。
相手はあの悪魔の弟・・・つまり小さな悪魔・・・プチデビルだ!!

そんな可愛いもんじゃないっしょ。悪魔の弟は普通に悪魔さ。それを思い知る展開となる。

いよいよ立ち合い。
素人目にはわからない大森海さんの増量だが、常松は気付いている様子。
動画で見た時より少し太ったか・・・?とか考えている。

オイシーよな・・・初っ端カマすには最高の相手だ・・・

全くですね。
デカイ奴は強い。そのイメージは万人が持つものであるし、真実でもある。
そのデカイ奴を倒せば、倒した者はよりいっそう強く見える。
だから、漫画などではデカイ奴が真っ先にかませにされる。それはデカイのが強いと知られているからである。
プロレスなんかにもいえる話ですな。デカイのを倒すのが盛り上がるというのは観衆の心理なのである。

さて、そのデカイ相手に立ち向かう常松。

まずは立ち合い・・・十中八九体格の利を活かし正面から・・・前に出る。
この肉だ・・・どんな強烈に当たろうと吸収しちまうだろう・・・
まずは横にいなす。
が・・・このデブは付いてくる。

さすがに大森海さん。ただ太っているだけではない。意外に動けるからヤバイ。

だがこの時・・・右足が3cmほど浮く・・・!!

浮き上がった右足を蹴足繰りで払う常松。
危うく倒れそうになる大森海さんだったが、常松の頭を抱え込むようにしてこらえる。
本当、身体の割に身軽ですなぁ。動けてる!動けてるよー!

今場所は稽古十分。体はキレキレなんだよ。そう簡単にキマるかバカ!

大森海さんも、頑張って十両への返り咲きを狙っているんですなぁ。
まあ、夢のような時間だったようですし、そりゃあ必死に稽古にも取り組みますわな。

お前は全部研究済みだ。ブタ・・・

そんな大森海さんに酷いことを言ってのける常松。
そして、ハズをとり、一気に押す!!
ドドドドドと前に出る常松。大森海さんは止めることができず後退していく。
あんなデケーのに押し勝ってるなんて、スゲーバカ力だ!と驚く観客。
だが、これは力ではない。技術だ。
あれだけ背骨を伸ばさせられたら簡単に押されてしまう。
ハズをとり、相手の上体を起こして押す。理に適った攻め方である。

ヤロー・・・稽古場とは別人じゃねーか・・・

やはり本来の姿は隠していた様子。
稽古場では抑えるようにしているのか、本当に身内にも隠そうとしているのか。
どちらかはわからないが、鯉太郎にとっては気に入らない話でしょうな。
まあ、鯉太郎本人も本場所と稽古場では全然違ったりしますが、これは隠しているわけでもないしなぁ。

押し捲る常松。ついに大森海さんの足が俵にかかる。
が、そこで止まった。まさに土俵際という所でありましたな。
大声を上げ、必死で押す様子を見せる常松。だが、これは演技。
本来ならこのまま押し出せたのだが、わざとここで止めた様子。

面白くねーだろ・・・簡単に終わらせちゃ・・・
お前ら2人の取組の記憶を・・・完全に消してやる。よーく、見てろ!

意外と鯉太郎や王虎のことを意識している常松でありました。
王虎はともかく、鯉太郎に関しては眼中にないみたいな発言してましたのになぁ。
言い争いをしているうちに、踏み台以上に気にかける存在になっちゃったのかしら。

常松が大森海さんの右腕を絞る。
関節を決められた大森海さん。痛みで体が浮く。
これも素人から見れば、押されてパワーで浮き上がったかのように見えるわけだ。
そして、ここでひと押し。

どうした・・・頑張れデブ。

挑発。この一言によって、反撃にでようとしてしまう大森海さん。
しかし、その反撃は常松の狙い通り。
前に出ようとした大森海さんの力を利用し、横にいなす。
そして、右腕を取り、小手投げ!!
あごがビッタンとつぶれるような感じで投げられる大森海さんでありました。

あの巨体を投げるとは・・・!
! 観客は大盛り上がり。うーむ、常松は本当に盛り上げ方を心得ているようですなぁ。
学生横綱で今場所初土俵の、常松洋一。
観客や記者の心にバッチリ印象を植え付けることに成功した様子。
特に記者の関心は大きい。今後は優勝候補の一角として扱われることになるでしょう。
その小手投げは王虎並だと評しているが・・・

笑わせる・・・コピーはアイツの方なんだよ・・・
まあいい。すぐにわかる。今場所は俺の土俵だ

不敵に微笑む常松。
うーむ、小癪な感じであるが、結構格好良く見えますなぁ。

常松は技術力と分析力に長けた力士であると判明しました。
動画を見て研究し、弱点を発見する分析力。
そしてその見つけた弱点をしっかりとつける技術力。さすがに学生横綱。レベルが高い。
鯉太郎の下手投げに入るときのスキとかも観察してすぐに見つけてましたしねぇ。
うーむ・・・味方になってくれればすごく頼もしい男であるのだがなぁ。

常松は観客の盛り上げ方も心得ている。
デカイ奴を倒した方がオイシーという考え方。プロレス的な考え方も心得ている。
ということは、もしかして。前回鯉太郎に言っていた、わざと避けなかったんですよね発言。
あれは煽りではなく本心で言っていた可能性もあるんじゃないだろうか・・・!
いやぁーやりますね鮫島さん。あそこでわざと張りを喰らうなんて盛り上げ方を心得てますよ!
という気持ちで発言したのに、プロレスじゃねーんだと返されて、内心不満だったのかもしれない。
そういう擦れ違いが険悪な雰囲気を生み出してしまっているのかもしれませんなぁ・・・
笑っちゃいましたよとか言っている時点でありえないけど。

そういえば、今週の鯉太郎。氷で顔を冷やしてたけど、さすがにアイスは使わなかったか。
それとも、あれは砕いたアイスで冷やしているのか・・・!?いや、さすがにそれは・・・

初日から盛り上がりを見せている五月場所。
あとは白水さんや天雷の取組が残っているが、この2人が再び戦う流れになるのだろうか?
それと、田上さんやブタ河豚。BURSTになってから名前の出てこない蒼希狼。
まだまだ気になる顔ぶれは存在している。果たしてどのような取組が行われるのか。期待であります。

・シュガーレス
観客たちが真っ先に倒れ伏す中、戦いを続ける岳とマリモ。
そんな2人の対決も、ついに決着の時を迎えようとしていた。

お互いの顔面に強力な一撃が叩き込まれる。表情の変化からして、これは痛い。
しかし、マリモはこの一撃を受けてすぐに反撃に移ろうとする。
殴りつけてきた岳の右腕の裾を掴み、引き寄せる。

決める・・・!!

ラリアート
かつて岳を気絶させたことのある必殺の一撃である。
一話での戦いの再現なるか、という状況。
しかし成長した岳はあの時とは違う。
吠えながら、飛ぶ!掴まれた裾を引き散りながら飛び、マリモの眼前へ体を持ってくる。
そして・・・咬んだ!!
ヒジとヒザを用い、頭を対角線で挟むようにして砕く!!これは格好いい!!

上下から頭を咬み砕いたか。椎葉岳。まさに犬だな

兼光さんも認める一撃でありました。
この一撃で大きくぐらつくマリモ。
そして、そのマリモにとどめの一撃が放たれる。
魂の篭った一撃がマリモに突き刺さり・・・吹き飛ぶ。勝負――あった!!

これで、誰が1番強ェかハッキリしたろ!!

天を仰ぎ吠える岳。うむ、格好良かったですよ!!
でも、その宣言の後、いつものごとく気絶する岳でありました。
うーむ、こういうところのお約束は外さないか。いい主人公であるな。

――いいケンカだった。お前の勝ちだ。椎葉岳。

兼光さんが見届けてくれたことですし、トーナメントの優勝は決まりのようですな。
しかし、気絶から先に覚めたのはマリモの方だった様子。
岳が気絶から覚めたとき、岳はマリモの肩に担がれていた。
そんな状態ではあるが、マリモは素直に岳の勝ちを認める。
まあ、岳に言わせれば、素直に自分の負けを認める態度も気に入らないことになるらしいが。

お前といると大型犬と散歩している気分だ。振り回されて引きずらされて、それでもそれを楽しむように――・・・
置いていかれまいと、離されまいと、自分を奮い立たせて前進する

引きずられたくなきゃ、次はテメーが前に出ろよ。追いかけてケツ咬んでやるぜ。

ケンカした後の爽やかな空気っていうところでしょうか。
なんだか分かり合ったような会話をしております。
初めての本気のケンカを行うことで、色々と絆が深まったりしましたかねぇ。
ところで、マリモはどこに岳を運んでいるのかね?

九島の屋上だ。勝った方がシャケと闘るという話だっただろ。

マリモのこの話を聞き、早速覚えたての咬み技を使用する岳。
なるほど、肩に担がれた状態なら飛び上がらなくても頭を挟みこめますな!バコッ。

自分の足で屋上行かずに挑戦だなんて言えるかよ。余計なことすんじゃねー!!

マリモとしてみれば、純粋な好意であったろうが、岳の意見もわかる。
挑戦するときは自分の足で向かいたいですよね。
でも、気絶したまま放っておいたらシャケがいつまでも待ちぼうけになりそうでしたし。

九島の屋上まであと少し。
というところでいきなりケンカを始めてしまう2人。何やってんだか。
そのもつれ合った状態のまま屋上までやってくるのだから、まあ大変。

2人そろって、出直して来い

ですよねー。
シャケの一撃で2人まとめてふっ飛ばされるのでありました。

トーナメントの決着から、九島の頂点取りの決戦まで一気に行くのかと思いましたが・・・
どうやら、頂点取りは一旦お預けという形になるようです。よかったよかった。
まあ、岳もさすがに完全に体力戻してから挑戦した方がいいですよね。
マリモ相手にするときは完全に回復してから闘り合ったわけですし。

次号は新章突入とのこと。
街の1年の頂点に立った岳である。今後は挑まれる立場となるんじゃないだろうか。
名前も広まるだろうし、スバルも嬉しいでしょうな。
その辺りを絡めた展開になりそうであるが、はてさて。
まあ、岳は不意打ちに弱い印象があるので、あっさり敗北して街1番の称号を剥奪される可能性もあるのが怖い。
そうなったとしても、すぐに取り戻すでしょうけどね。
ともかく、どんな展開になるか楽しみだ。

・バーサスアース
スルトから力を吸収し、より強大になった炎の剣を構えるヘルメットマン。

そいつは柱を操る・・・人間の敵だあああ!!

兵真くんの叫びが木霊する。
そう、敵。人間なのに、柱を操る、柱の仲間である。

なんで。なんで、なんで、そんなことができるんだよォ!!

なんででしょうね。ヘルメットマンにも色々と思うところとかあるんでしょうさ。
しかし、今はそれを語るような場面でもない。
炎の剣が迫っている。防がねば殺されるという状況だ。

ハルトは再び左手を前方にかざす。
掌から飛び出した目玉に柱の破片が集まり、盾になっていく。
今回はハルトも現象を目の当たりにしておりますね。
だが、今度の一撃は――マントル熱線なんて目じゃない一撃である。

終末の炎を受けよ!!

レーバテインから噴出す炎が空高くまで伸び上がり、空を割る。
振り下ろす。
その威力は紙切れのように深柱の破片の盾を切り裂く
大きく作った分、狙いがそれたのか、後ろのハルトやカナちゃんは無事だった。
しかし、その威力。
狙いがそれ、地面に叩きつけられたレーバテインの威力は想像以上のものでありました。
山が割れる。それも1つの山の頂の向こうに至るまでという長さで、だ。

あ・・・圧倒的だ・・・!!
坊主が何かの力を使ったときはなんとかなるとも思ったが・・・
もはや別次元。こいつの力は柱そのものだ――

正直、柱がこれまで見せた攻撃と比べても別次元に見えますですよ。
侮っていた。ただの痛いことばかり述べる奴という認識しかなかったんだが、本当に凄かったんだな、コイツ。

あまりの圧倒的な力を前にし、へたり込むハルト。
少しずつ状況は飲み込めているようだが、それが悪い方に作用している様子。

オ・・・オレ・・・今度こそ、死・・・

そう認識した時、腕に抱いていたカナちゃんの様子が気にかかる。が、腕の中にカナちゃんの姿はない。
どうやら一連のやり取りの中で意識を取り戻していた様子。
ハルトとヘルメットマンの間に立ち塞がるカナちゃんでありました。勇敢ですねぇ。
いろいろと、この一晩で大変な目にあったカナちゃん。
だからこそか、己の一番大事なものがなんであるかを認識している様子。

私・・・ハルトのいない世界なんてイミないよ・・・
好きだよ
おかしいよね、こんなときに。でも、やっと言えた。

甘酸っぱい告白でありますね。
まあ、この状況。言えずに死んでしまう可能性が高い状況だ。ならば言わずにはおれませんわな・・・

カナちゃんの告白を受け、ハルトは動き出す。
守る。オレが。カナはオレが守る!!

男らしい行動に出るハルト。
能動的に左手を突き出し、柱の破片を集める。おぉ、ついに能動的発動をうながすようになったか!
だが、相手のレーバテインは強力。盾を形成しても防げないのは先の一撃でもわかっている通りだ。
このままではまっぷたつになる・・・
と思いきや、レーバテインの纏っていた炎――マントル帯炎が消えた!
威力を失ったレーバテインの一撃ならば、十分ハルトのたてで防げます。
この状況に、まさかと驚き振り返るヘルメットマン。
そこには想像したとおりの光景があった。

お・・・お・・・おのれえええっ!!

後方に控えていたはずのスルトにクサナギノツルギが突き刺さっている!
刺したのは・・・気絶していたはずの玲央さん!!玲央さんじゃないですか!!

ついに復活した玲央さん。そしてナイスな活躍を見せてくれる。
玲央さんの後ろにはなんだか偉そうなキメ顔をしている林くんの姿もあったりする。むう。
いやまあ、林くんが玲央さんを起こし、作戦を決めてくれた可能性はありますけどね。

そういえば玲央さんはマガタマを持っているが、折れた腕で振れたのだろうか。
まあ、林くんがハルトの代わりになったのかもしれないが。
それか、スルトがしおれていたので、足のギミックで打ち込んだらそのまま髄幹まで到達したのかもしれない。
だとしたらそれはそれで憐れな話である。
山奥にマンホール経由で呼び出され、自慢のマントル熱線は跳ね返されて眼窩底骨折。
さらに力を吸い取られ、しおれているために抵抗もできずにツルギを打ち込まれて崩壊。
スルトさんの不憫さは中々に極まるものがありますなぁ・・・
考えてみると、呼び出されてから人間誰も殺せてないですよスルトさん。

しかし、なかなかいい展開になってきましたな。
覚醒したハルトの1人舞台になるのではなく、今後も他の3人にも見せ場が期待できる展開。期待が持てる。
さて、あとはヘルメットマンを確保する流れになるだろうが、どうなることか。
知識はかなり持っている奴のようですし、なんとか捕らえて情報を聞き出したいところだが・・・?
押さえ込めそうな人員がいない。というか、軒並み負傷している。
この場は取り逃がすこともやむなしという展開になりますかなぁ。はてさて。

・空が灰色だから
中2女子の物語。

中学校にて女子が噂話をしている。内容は幽霊について。
どうやらこの学校、出るらしい。女子学生の幽霊が!
なんでも3年前に自殺した、当時2年の子らしい。そりゃ怖いっすね。

夜。1人の女子学生が怖がりながら廊下を歩いている。
と、屋上からしくしくという泣き声が聞こえてくる。これは・・・?
怖がりながら屋上に向かうと、そこには泣いている女子学生が・・・

ぎゃああああああああああ、出たー!!

悲鳴を上げる女子学生。と思いきや、相手の方も悲鳴を上げている。
どうやら双方、相手を幽霊と思ったらしい。
屋上にいた子は生きている人間と問われ、肯定する。
が、廊下から屋上にやってきた子は、自分は幽霊だと告白する。え―――!!そんな、あっさり。

言われてみれば体に触れることができない。すかすかとすり抜けている。
だけど見た目は普通。思ったより怖くない様子。

ここでお互いの自己紹介。
元から屋上にいた子は宮本さん。2年生。
屋上にやってきた幽霊の名前は磯辺さん。小学校の時のあだ名は磯辺っちょ。
どうやらこの2人、似たような性格らしい。
というのは、人との距離感を取るのが苦手な人間ということ。
話すのは苦手だけど、1対1とかならけっこう喋る。
だけど、調子のりすぎてすべって嫌われるという。ああ、あるある。凄くよくわかる話だ!

そんな似たもの同士ゆえか、夜の学校の屋上でお話を開始する2人。
宮本さんこと宮もっちゃんは、親が離婚するため遠くに転校しなければいけないらしい。
かなり人見知りで学校の集団生活が苦手で友達もほとんどいない宮もっちゃん。
転校となると、今の少ない友達なども全てリセットしてやりなおさないといけない。やっていける自信がない。
だから親に離婚をやめてもらうか、この世から逃げ出すかの2択しかないと思ったそうな。

だからさっきここで大量服薬で自殺をはかった
結果死ねてなくて、意識は戻り、ただ泣くだけしかできなかったけど・・・

バキャモーン!!

身の上を語る宮もっちゃんにとび蹴りをかます磯辺っちょ。
いや、すり抜けてしまうんですけどね。突然体をすり抜けられたら蹴られるより驚くかもしれんが。
ズザザザと滑りながら、説教を開始する磯部っちょ。

そんなノリで自殺なんてするもんじゃない、宮もっちゃん。自殺はあとが辛いぞ

噂通り、私も自殺した。
中学生になった途端、空気を読むことが大切になって、読めない私はすべりまくって、
冷ややかな目で見られてひとりぼっちになって世の中が嫌になって復讐のように自殺した。
予想外なのは地縛霊になってしまったこと

私は学校で自殺をした。
自分に無関心だったり自分を冷ややかな目で見てたクラスメイトたちがすごく悲しんで涙を流してるの見て、
最初は主人公になれた気分で嬉しかった。
しかしそんな時間も束の間。学校から誰もいなくなる時間。

夜の校舎のなんたる恐怖感!
しかも私はここで死んだから学校から出れないっていう!
ずっとこんなホラー施設に夜はいないといけないとかオイ!幽霊が出たらどうしよう!

というわけで、夜な夜な泣き叫ぶ磯辺っちょでありました。
なるほどー噂になっている女子学生の泣く声とはこのことだったんですね。なんか怖くないな。
というか、自身が幽霊のくせに幽霊を怖がるとはどういう話なのか。

自分が幽霊になっても幽霊はまだ怖いの!私まだ人間気分なの!

3年は経過しているはずだが人間気分でいるらしい。
まあ、姿とか見ても普通の人間と変わりないですし、しょうがないのかなぁ。

しかも。
次の日から、あんなに泣いてくれたクラスメイトもみんな笑顔!
テレビタレントの話や流行の音楽の話や、挙句スマホのアプリの話題とか普通にしてた。
切り替えはやっ!みんな前を向いて生きてるんだなあ〜っ!人間って強いな〜っ!

そして夜は恐怖の時間の幕開けだ〜っ!
どうせ死ぬなら24時間営業のスーパーとかで死ねば怖くなかったのに!

なんだか目的がズレてきている磯部っちょ。
まあ、でも確かに。学校に縛られても夜中は暇でしょうがないですよね。
悲しい話をしているのに、オチでそっちの話を持ってくるものだから、悲しくならない!不思議!!
とはいえ、死んだらもっとひとりぼっちになるというのは宮もっちゃんにも伝わったらしい。だしょだしょ!

でも私がここで死んでも、磯部っちょがいるからひとりぼっちじゃないね

面と向かってそんなことを述べてくる宮もっちゃん。
恥ずかしがりながらシュッシュッと殴りかかってくる磯部っちょ。物理攻撃の多い幽霊だな。

宮もっちゃんはこれからのことを考える。私が自殺をしたらお母さんはどうするんだろうか。
お母さんは厳しいから、これから2人でやっていってグズグズする私を見て毎日怒りそう。
やっぱり死んだほうがいいのかも、なんて言い出す。
そんな宮もっちゃんに対し、磯部っちょ。真剣な表情で答える。そんなわけないでよ、と。

私だってそう思ってたでよ。
兄弟の中で頭も運動神経も美術センスもない上にすべりたおしなんだから。

そんな風に思っていた磯部っちょ。しかし――

今でも毎月花を届けてくれる
それを毎月私は眺めている。声をかけてみるが、都合悪いことにこういうときだけ声がちっとも届かない。
見えてるのに、そこにいるのに、誰とも触れあえない。私は本当のひとりぼっちになった。

家族のみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいの毎日だよ。
後悔でたくさんの毎日だよ
ただひとりぼっちで後悔を繰り返すだけが、今の私の世界だよ。

涙を流す磯辺っちょ。うーむ、切ない話でありますな。
夜の怖さやら何やらという話より、後悔に苛まれて毎日を過ごす。これほど怖い話はない。
だから、宮もっちゃんも理解する。自殺なんて、私がバカだったよ、と。

磯部「経験者からの忠告だ。間違いない!生きろ!宮もっちゃん」
宮本「うん、がんばる。私甘えてたよ」

2人共に、涙と共に笑みを浮かべる。
短い間でありましたが、2人は友達と言える間柄になれたようですね。
転校する前に、似たような子に会えた。
幽霊になったのに、話せる子に会えた。嬉しい話じゃないですか。

屋上から去っていこうとする宮もっちゃん。その背後にエールを送る磯部っちょ。フレーフレー!
涙のエールに、思わず振り返りそうになる宮もっちゃん。

振り返るんじゃない!私はただの死人だ!
宮もっちゃんには無限の未来がある!人にはもっと頼れよ!甘えろよ!後悔するぞ!

よい言葉でありますねぇ。
しかし・・・宮もっちゃんが屋上から出ようとした時に発見したものにより、それらの言葉は台無しになる。

磯部っちょ。磯部っちょ。これこれ。
私もう・・・死んでた

指差す先には、宮もっちゃんの肉体が倒れている。
無限の未来があると言われたばかりなのに、実は・・・という流れ。これはさすがに気まずい。

でも・・・これでふたり、ずっと一緒だね!

宮もっちゃんのどあほ〜!!

結局泣き出してしまう2人でありました。
うーむ・・・なんとも切ないお話でありますなぁ。
結局、服薬自殺には成功しちゃってたんですね。
よく読むと、磯部っちょが屋上に入ってきたとき、ふきだしに隠れてるが宮もっちゃんの足らしきものが見える。
だけど、あれじゃないかね?仮死状態とかそういう。まだ間に合うみたいな話にはならないのかね?
無理矢理体に押し込んでみるとか、スープレックス叩き込んだりしたら戻らないものだろうか。
諦めずに試していただきたいものである。

親より先に死ぬのは最大の親不孝とよく言われますよね。
残された親兄弟にとってはたまらないものがありましょうて。
その悲しむ姿を見ることになった磯部っちょの心境も察してあまりあるが・・・
うーむ、やはり簡単に自殺なんてするもんじゃないですなぁ。

それにしても、幽霊同士でもお互い触れ合うこととかできないんだろうか?
認識力の問題なので、認識した今なら触れ合えたりするとか・・・あるかもしれん。
考えてみれば、触れ合えないとスープレックスも出来ない。頑張って触れるようになるんだ!!

にしても、今回の2人はかなり可愛い。
この丸い顔の感じが好きですねぇ。顎の辺りのラインとかに可愛さを感じる。

今後、2人はどうやって毎日を過ごしていくのか。
後悔しながらも、2人で慰めあって過ごしていくのか。考えると切ないものがある。
お仲間が徐々に増えていったりしてもあれだが、どうなるんでしょうかね。
幽霊仲間が増えると、その中でも孤立する子が出たりする可能性ありますしねぇ。
人との付き合いが苦手な2人にとってはよろしくない話だ。
なので、これ以上の自殺者がでないように尽力する2人という流れになるかもしれない。
それはそれでまた1つの物語になりそうですな。描かれることはないと思いますが。

・名探偵マーニー
マーニーの家は猫を飼っているらしい。名前はエリオット
放し飼いっぽいから半ノラなのかもしれませんけどね。

カンバンの電球が切れたのでガレージで電球を探すマーニー。
背後に人の気配がしたので振り向くが誰もいない。
ということを数回繰り返す。んん・・・?なんだ、これは・・・?

学校でゆりかちゃんに相談。
ゆりかちゃん曰く、幽霊じゃん。とのこと。
マーニーの家サビシイとこにあるし、出てもおかしくないんじゃないとの説である。動画録ろうぜ動画。

他人事だと思って気楽に言う子であるな。
まあ、実のところ動画に録ってたりするんですけどね。
監視カメラを仕掛け、ストリーミングで外から監視できるようにしているという。ハイテクですなぁ。
さらに低画質だが録画もしているという。探偵らしい話である。

早速再生してみるマーニー。映っているのは・・・子供?
深夜の一時くらいの時間に探偵社の前をうろつく子供か・・・事件の臭いがしますな。

幽霊の話をしていたら、黒髪の女子、前花さんが近づいてきた。
今回別に話に絡むわけではない前花さんだが・・・オカルトマニアの臭いがする!!
今後、そういう話でメイン回が回ってくる予感がするぜ!!

それはさておき。探偵社。
ロイドさんのネクタイが無くなっている。どうやら最近身の回りのものがよく無くなるらしい。
ははぁ、それはあれですね。妖精さんの仕業ですよ。イタズラな妖精さんの仕業。
決して無くし物をするのは年が原因とかそういう話ではない。妖精が悪いんや!!
というのはおいといて。
見つけたら置いといてくれないかとマーニーに依頼する父でありました。

さて、夜中のこと。
外で見張りをしていたマーニー。シャッターに取り付けた警報が作動したのを見て取り押さえに出てくる。
子供をふん縛るマーニー。御用だ!!
それはいいけど、これ何で縛ってるんだ?サスペンダーかとも思ったが微妙に違うか?
まあ、それより。イザという時の用意とやらが気になる。何を用意してたんだろうか。
たぶん非力と思われる女子学生ですし、身を守るための装備はあるんでしょうなぁ。何を持っているのか気になるぜ。

とりあえず、普通の子供だったみたいなので、解放し理由を聞くことになった。
どうやらこの少年、探偵社の近所に住んでいるらしい。
近所といっても森を下った先だそうな。こう見ると、本当にサビシイとこに立ってる事務所だな。

別にさ、金とかなにかが欲しいってわけじゃなかったんだ。
たださ、ウチはじいちゃんとばあちゃんが多くてさ・・・

少年にはじいちゃんばあちゃんオジサンオバサンで6人もの老人がいるらしい。
その老人たちにプレゼントをあげると、顔くしゃくしゃにして喜んでくれるそうな。
で、そろそろ敬老の日。
ちゃんと贈り物をしたいけど、金は無い。色々探っていたらこの家を見つけて・・・という話だったそうな。

身内へのプレゼントなんだし、花とか絵とか金のかからないものじゃだめなのかね?

ガキじゃあるまいし。そんな子供ダマシできるかよ

ため息ひとつついて述べる少年でありました。ガキの分際で生意気な。

というわけで、マーニー。ひとつアイディアを出してくれます。
この案に飛びつく少年。マーニー曰く、あまりいい手じゃないとのことであるが・・・?

ここでいきなり重大な事実が判明する。
マーニーの本来の名は真音(まりおん)。マーニーは愛称だったのだ!!
この字でまりおんとは読みづらいですねぇ。だから皆愛称で呼ぶということなのか?
父親も普通にマーニーと呼んでいたからそっちが本名と思い込んでいたが・・・愛称であったか!

それはさておき。
少年はマーニーのアイディアを聞き動き出す。
コソコソとタンスやらを漁っているようだが、何をしているんだ・・・?

一か月後。
少年――カナオの身内の老人たちは敬老の日のプレゼントを期待している様子。
老人たちは最近年のせいか身の回りのものが見当たらなくなって困っているそうな。
メガネのスペアはともかく、カツラって使うものなのか・・・?

老人たちとしても、過度な要求をすべきではないというのはわかっている。
私達は花一本でも喜ばにゃいかん。贅沢というものだ。
そんな風に考えている。いや、考えてない人もいるようですが。

そうこうしているうちにやってくるカナオ。
手にはそれぞれのプレゼントを入れた袋。
中身は・・・なんと、皆がそれぞれ欲しがっていたものでありました!
で、カツラは一体何に使うんだよ!?オシャレか。オシャレなのか?
まあ、喜んでくれたようだからいいか。

本当にありがとうカナオ。お前は我々の生きがいであり、ホコリだよ。
ああ・・・この幸せがいつまでも続くことを・・・

ハハハハハ。と笑顔が立ちのぼる。
さてさて、マーニーの出したアイディアとは何だったのか。種明かしの時間でございます。
実はカナオが使った手段は、過去にマーニーが父に対してとったのと同じ手法である。
マーニーは父のロイドさんの腕時計を隠し、誕生日にプレゼントしたという
な、なるほど・・・無くしたということは、代わりが欲しくなる。
ならばその代わりとなる物を渡せば嬉しいに決まっているわけか!!
代わりとなるも何も、無くしたもの自体だったりするし、隠さなければ無くなってないんですけどね!

確かにこれはマーニー自身が言う通り、あまりいい手とは思えない。
このプレゼントをもらったロイドさんはどう思ったのか?聞いてみる。

一番に思ったのはね、お前に気を遣わせて申し訳ないと思ったことだよ
プレゼントなんて10円でも100円でもいいのに、こんな手を使ってまで僕を喜ばせようとしたと思うとね。
どんなことをしても、キミだけは守ろうと思ったもんさ。

ほう。いい話でありますな。
大切なのはモノではなく、気持ち。喜ばせようとしてくれた気持ちが嬉しいというお話です。
でも、手段は多少ずれている気がしてならない。
まあ、子供のやることですからねぇ。今のマーニーは妙なことをしたなとちゃんと理解している。
逆にいうと、その辺りを理解しきれていないカナオは、まだまだ子供じゃのう。フフン。

エンディングとして、カナオの家を探すマーニーの姿が描かれている。
のだが・・・ここで妙な描写がされています。
カナオの所の老人たちが住んでいた家。それがボロボロの廃屋のように描かれている。
あれ?さっきプレゼントもらって笑っていたときの絵ではしっかりした家だったのに・・・
マーニーが探しているが、カナオの姿も見当たらない。
これは一体どういうことなのか。まさか、本当に幽霊だったとでもいうのだろうか・・・?
ここはひとつ、前花さんに相談してみるべき事象でしょうな!!

幽霊説。というのを念頭に置いてみると、色々と気になる。
マーニーからアイディアをもらった後のカナオ。林の中で何か漁っている描写がある。
あれはもしや、遺品が入っていたのではないだろうか・・・?
それに、老人たちの、最後のセリフ。この幸せがいつまでも〜も考えてみるとフラグっぽい。
カナオ自身はともかく、老人たちは幽霊になっていたという可能性はありそうだなぁ。

妙に考えさせられる終わり方でした。幽霊話だったのか違うのか、一体どっちなんだ前花さん!?

・ラララライブ
マリーがメガネを破壊したため、ライブ不可能になったキンガンズ。
メガネを取って戻ってくるまでの間を私たちがつなぎますと宣言するフジコさん。
さすがにこの宣言に動揺する一同。
マリーはハッキリ無理だと吠える。なんせまだ一曲もろくに完奏できてないわけですしなぁ。
でもその発言を無視して準備を進めるフジコさん。やはりいい性格しておる。

KUJIRAさんは、最初こそ戸惑ったものの、やる気満々の姿勢。
汗をかいても問題ないスタイルに着替えて既に臨戦態勢である。嬉しそうだな。

そりゃそーさ!時間稼ぎとはいえ久しぶりのライブだぜ。嬉しいじゃん!!

本当、ライブが好きなんですなぁ。シャツまで主張してやがる。
ギターやドラムの調整を始める2人
。 その間、シローはケガしていることを主張するが、ことごとくスルーされる。
主張するならデカイ声で言わないとな。言っても流されそうだけど。
というか、まだ曲も何も持ってないのにどうするのだろうか?
コピー曲やるにしても歌詞を覚える時間もないし、何曲やるかもわからない。一体どうするのか?

じゃあ・・・Adlibだな
いつ戻ってくるかも分からないんだ。決まった曲をやるよりアドリブ演奏した方がいい!

記念すべき初ライブ。その曲目は完全なアドリブ!
そりゃおどろいてアメコミ風にもなりますわ。NA・・・!
曲はそれで奏でれるかもしれないが、歌詞はどうすればいいのよ?
今思うことを歌えばいいと言われても・・・せめてテーマが欲しいところである。
いきなり、なんでもいいから面白い話をしてと無茶振りされる感覚に似ている。テーマをください!

ななみさんに歌った時のように。今までのように・・・
大丈夫。私が支えます。あなたは一人じゃありません

ふむ・・・そう言われてしまうとな。男の子としてはやらねばなりますまいて。
それはいいんだが、さりげなくハードルが上がっている様子が見て取れる。
なんだ、ライブハウス一押しのバンドって。いつのまにそんな噂が!

というわけで、前座の舞台に立つことになった一堂。
まずはKUJIRAさんが観客に向けて挨拶。堂々としたものである。
爽やかで健康的な肉体を晒すKUJIRAさん。固定的なファンがつきそうですよね。
実際、今の時点でいい・・・とか言ってるおねーさんもいますし。ほほほ。

さぁ、いよいよライブの開始である。
空気をふるわせドラムが音を出す。
合わせたベースに。鳴り始めたギターに高まるビート。リズムにのって・・・!今!

・・・って、やっぱりムリッスー!!

カッチコッチに固まるシロー。口を開けた状態で固まるとは器用な奴だ。
何も見えなくなる程にシローを照らすスポットライト。
それでもここに集う人々の息づかいが聞こえてくる。きっとみんな俺に注目してる。
この人たちが満足できるものを俺は歌えるのか?

観客が見えないんだし、いないものと思ってしまえばいいのに。というわけにはいかなかった様子。
一度意識してしまうと立ち直るのは難しいでしょうなぁ。
前奏だけでは間が持たない。なんとか歌いやすいようにフォローしないといけない。
ここはキーボードのマリーの出番ですな。歌いやすいメロディを奏でてもらいたいところだが・・・

・・・って、お前もかー!?

久しぶりのライブで完全に固まっているマリーでありました。こりゃ酷い。
前に立つ2人が固まっているとはなんとも酷い有様である。マネキンのようだ。
バンド名はマネキンズか?などと客に揶揄されてしまってもしょうがないですな。

バンド名。そういえばバンド名もまだ決めていない。
実のところ。今までマリーたちはバンド名というのを作ったことがない。
決める前にいつもメンバーが消えたから

どうやらマリーの激しいダメ出しによって次々とメンバーに逃げられていたらしい。
ふうむ。岬さんの言った通りですな。
少し厳しいことを言ったぐらいで逃げ出すような奴はどうせその先も続かない。
マリーの言うことは最もであるが、もう少しこう・・・手心を・・・

今、マリーの体が動かないのは、岬さんのあの言葉がひっかかっているからである。
「そんなんだからメンバーに逃げられる」

言われたときは反発したセリフであるが、自覚がないわけではない。
その行為によって一番被害を被っていたのは、メンバーであるKUJIRAさんでしょう。

きっと、ずっとライブしたい気持ちおさえて必死でメンバー探ししてたんだな。

私のせいだ、と項垂れるマリー。
自覚はすれども奮い立つことができずにいる様子。うーむ、難しいですねぇ。
問題がある性格だと自分でもわかっているんでしょうけど、そう成長した以上、なかなか変われない。
変わる切欠が欲しいところでありますが・・・

そんな葛藤の中、シローが先に動く。体を反転させ、背を向ける。
この様子を見て、またメンバーが逃げていく。こうなった原因を作ったのはまた私だと考えるマリー。
だが、シローは逃げ出そうとしたわけではない。
むしろ、マリーにダメ出しされた内容のメモを読み上げ、気持ちを落ち着ける。

読める。光に背を向ければ、アドバイスを書いたメモがはっきりと。
落ち着いて、音に耳をかたむけ、リズムに体をのせて。
聞こえるそれだけに集中して。今・・・感じることを。

アドバイスの確認を終え、再び前を向くシロー。こいつは・・・逃げない!!

魂のシャウトを響かせるシロー。
そりゃまあ、ケガした足で踏み込んだら痛みで叫びたくもなりますよね。まさしく魂の叫び!!
経緯はどうあれ、声はでた。とにもかくにも。
ならば後はこの勢いに任せてどんどん出していくだけである。
覚悟が極まったシローならば、この先もイケイケでいけるはず。
基本、エンジンのかかりは遅いが、回りだせば軽快に走る男である。
下手すればキンガンズが到着した後も歌い続けようとしそうな危うさがある!
この勢いでマリーも引っぱれるといいですね。

そういえば、今回やけに作画に力が入っていた感じがあります。
アメコミ風はさておき、全体的にトーンがかかっている感じ。アシスタントが入りましたのかね?
なかなかいい感じですので、このまま続けていって欲しいところですな!

・スポ×ちゃん!
初の公式戦である江東区大会が開会。
さっそく子供たちが対戦している様子が見える。微笑ましい。
1人くらい持って帰りたくなるわね、とアヤちゃん。
そうですね・・・とでも言うと思ったか!
さりげなく不穏当な発言をする子である。

まずは幼年の部。チビッコたちが一生懸命闘っている。
老若男女と戦えるスポチャンだが、さすがに幼年の部とかはありますのね。
年齢無差別の部とかもひょっとしたらあるかもですが。

大会の様子をアナウンスしている、アイドルの茜ちゃん。
その茜ちゃんの本音を聞いてしまったかすみん。複雑そうな表情をしている。
まあ、自身も昔は「子供の遊び」とバカにしていたわけですし、なんともいえない。
なのであの人のことはもう気にしないようにしようと考える。気にしない、気にしない。

なんて考えていたら尿意が襲ってくる。メンタル弱いですなぁ。
女子トイレに向かうかすみん。
中には着替え中の茜ちゃんがいました。ロッカールームとかないんですかね?

茜ちゃんは、トイレでうかつな発言をして聞かれてしまったことを気にしている。
なので、ネットで言いふらしたりしないように脅しをかけてくる。あらあら。
もちろんそんなつもりはないかすみん。
興味ありませんから、というのは本心のセリフなんでしょうが、アイドル的には傷つく発言だ。

というわけで、挑発を継続する茜ちゃん。
かすみんが剣道服を着ていることに目を留める。

あ、わかった〜〜剣道だと良い成績だせないから〜〜マイナーなスポチャンに逃げたんだぁ〜〜でしょ?でしょ〜?
でもさぁ〜剣道と比べたらチャンバラなんて遊びみたいなもんでしょ?
勝っても自慢にならないって言うか〜

挑発しまくりの茜ちゃん。かすみんもついそれに乗せられてしまう。

やれば・・・わかります。遊びかどうか・・・私も・・・そうでしたから!!

これは、よい因縁ができましたね。2人の対決が楽しみである。
かすみんが小刻みに震えているのは怒りによるものか。はたまた尿意によるものか。
モヤモヤは抱えるかもしれないが、あんまり感情で剣を振るう子ではないだけになぁ。

さて、フレッシュマン部門の順番が回ってこようとしています。
参加する人数は12人。組み合わせはトランプで決める。丁度いい数ですな。
ところで、土方先生大会の進行役をやっているのか?
そういえば、兄の方は幼年部の審判をやっていたな。そういうものなのだろうか。

トランプを引いた結果、ナノちゃんは@番。アヤちゃんはD番。リリィJ番に、かすみんG番。
1回戦は全員ぶつかることなくバラバラになった。
むしろ準決勝までは誰ともぶつからない状態だ。いい配置ですね。
ちなみに茜ちゃんはA番。いきなりナノちゃんとの対決である。
それはいいが、なんでブルマなんだ・・・?アイドルだからって話なんでしょうか?

カメラを回しながら、対戦相手のナノちゃんに挨拶にくる茜ちゃん。

なんと1回戦は小学生の子と対戦することになりましたっ!よろしくお願いしますっ!!

小学生扱いされた!!
まあ、しょうがないのかもしれませんな。ジャージだし。判別は付き難いか。
訂正する間もなく、試合に入る。
が、その前にかすみんからアドバイス。
フェンシング選手は9割9分突きで攻めて来る。突きを回避してカウンターで狙ってください、とのこと。

勝ってください!必ず!!

やはりわだかまりはあるんですな、かすみん。当然か。
しかしナノちゃんに勝てる相手であるかどうか・・・アイドルの力が今明らかになる。

開始前の挨拶はフェンシング流。構えもフェンシングな茜ちゃん。
フェンシングスーツ着てない状態だと・・・なんというか、なんというかですな。
ブルマなおかげでかよけいにこう、間が抜けているというかなんんというかな構えになっている。

構えの見た目はさておき、実力は確かなものである。
うねる様な突きが繰り出される。これぞまさにフェンシングの突き!
ヒュヒュっと連続で出てくる突きに翻弄されるナノちゃん。
そしてがら空きとなった持ち手に対し斬り付けてくる茜ちゃん。
中々に合理的ですな。手首の返しだけで、獲物の持ち手である手首を切り裂こうとしている
これがフェンシングの強さであるか・・・思った以上に厄介な存在だ。

後ろに逃げても一気に詰められる。突きだけではない自在さも持っている。なかなかに面倒な技術だ。
順当にいけば、茜ちゃんと次に当たるのはアヤちゃんであるが・・・さすがに勝てそうもないな。
ここはひとつ、負けてもいいから思いっきり振り回して心胆寒からしめていただきたい。
試合には勝ったが、下がった後で茜ちゃんの面がまっぷたつに割れるとかそういう演出で。怖ぇよ。

というか、茜ちゃん。最後のは挑発だったんですかね?大人気ない。
相手は小学生と思い込んでいたナノちゃんだったのに、挑発決めたんですかね?大人気ない。
いやまあ、小学生じゃないと分かってて言ったのかも知れないけど。それはそれで大人気ない。
大人気ないアイドルとの戦いはどうなるのか。注目ですな。
組み合わせ的に、リリィとかすみんが準決勝でぶつかることになるってのにも注目だ。どうなるやら。

・てんむす
以勢神宮の内宮。皇大神宮の神苑。
ここが天食祭本戦1回戦の会場である。
というわけで、審判によるルール説明が行われます。拝聴拝聴。

各校4名の選手がそれぞれ45分ずつ順番に大食い競技を行っていき、
計180分の試合終了後、4名の成績をあわせたもので全16チームのランキングを発表。
このランキングの上位13チームが2回戦進出。14位、15位、16位の3チームが1回戦敗退です。

そして1回戦には2つの要点があります。
1つ目は"順番の自由"
食べる順番は事前に決めるのではなく、交代時に自由に残りの選手から選択できます。
2つ目は"情報の提示について"
各校の食べた量は試合終了まで発表されず、中間順位の発表は次の選手に交代する際。すなわち計3回発表されます。

なお、1回戦の順位・成績は2回戦にはなんら関係ありませんのであしからず!!

ふうむ。つまり1回戦で圧勝しても、ギリギリ通過しても2回戦に影響はないと。
そう考えると無理せず、かつ確実に足きりラインを越えるようにするのが得策であるか。
とはいえ、各校がどれだけ食べたかはわからないわけだし、中間順位で判断するしかない。
そうなると、順番もそれなりに重要になってくる。
後の方に強い人を残しておけば、中間順位で下位のチームは逆転の目も出てくることになる。
まあ、その辺りはうまくいくかどうかはわからないですけどね。

ルール説明を受けてざわつく各校。
関東ブロックを1位通過した東京青葉学園食い道部。ここは正式メンバー意外にも人がいるんですな。
北海道ブロックを1位通過した夕張農業高校食い道部。北海道魂の人たちである。
キャプテンのおばさんパーマっぷりが凄い。目立ってる、目立ってるよ!!

今のところ本戦で明らかにされているのはこの2校である。
果たして夕張高校は1回戦を勝ち抜けるのだろうか!?

ざわざわと選手たちがざわめく中、審判によって鳴らされる太鼓の音。どん。
この音により、ざわついていた選手たちが一斉に注目する。
立ったまま寝ていた三ヶ月部長も目を覚ます。というか、なんかこの三ヶ月部長、やぶ睨みで怖いことになっている。
いい夢見ていた途中だったりしたんでしょうか?悪いことしましたね。

ともかく。審判が口上を述べ出す。

日本唯一の聖域といわれる以勢神宮を舞台とし、天壌宇迦産霊神子。
すなわち天娘をかけて争われる天食祭の儀。
その本戦の幕開けとなる1回戦の料理は、こちら!!

ハンバーガー!!

じゅう・・・じゅうう・・・じゅうう・・・
朝の内宮という清浄な空気の中で、音を立てて焼ける肉。うーん・・・スゴイ違和感・・・!!
さすがに選手たちにも内心で突っ込まれている。
ここまで和風に盛りたてておいてこれはないんじゃあないかなぁ。
ハンバーガーが悪い食べ物とは言わないが・・・やはり違和感が物凄い。

ともかく、ルールと食材は提示されました。いよいよ1回戦の開始である。
各校の席は事前に運営側で抽選して決められている。
応援の方は神苑の外で待機。選手たちは席につき、競技に参加する選手は一番左側にかけることになる。
左っていってますが、選手たちから見れば右側からですよね。

ここは私が先鋒かにゃと申し出る遊ちゃん。
しかし、それを制して進み出たのは・・・二子さん!?
アガリ症の二子さんが、本戦の初戦という場面で名乗り出てくる。
これはどういった意図があるのだろうか。やけに怖い顔してるし。どうしたのだ?

とりあえず、先鋒は二子さんと決まった。
次鋒は私が行きますと宣言する天子ちゃん。まあ、その辺りは流れで変化するかもしれませんな。

さて、いよいよ本戦の開幕。
ハンバーガー1つ250g、1人45分、計4人で180分の大食い競技。始め!!

ついに始まる天食祭本戦1回戦。
16人の先鋒が一斉にハンバーガーを食べ始める。その中でも、目をみはる勢いでとばす高校が1つ。
夕張農業高校先鋒、瓜山選手である。やるじゃん北海道魂。
審判の情報によると、予選でカツサンド(150g)を12皿(1500g)も食した猛者。
その実力は全国でも遜色ありません、とのこと。
1500gで遜色ない・・・?というか、150gの12皿で1500g・・・?
まあ、この審判は予選の頃から言う数値が適当でしたから。あんまり参考にしない方がよさそうである。

ともかく。勢いつけて食べまくり瓜山さん。
この瓜山さん。席としては二子さんのちょうど真ん前に座っている。

あんなスゲェ奴が前におったら、びびってまともに食えんのが二子・・・
なのに今の二子は・・・
こんな鬼気迫る二子、見たことにゃわ・・・

やけに気合の入っている二子さんでありました。どうしたんでしょうね?
予選で、己への怒りを篭めた際の怒り食いが好調だったので、今回もそれに倣ってみたのだろうか?
つまり、二子さんは今怒っている!理由は分からないが怒っている!
怒ることでアガリ症も気にせず食べ続けることができる!弱点を克服した二子さんの姿がここにある!
てな話になるのかどうなのか。
というか、遊ちゃん。尾張大付属との試合で見せた表情の方が鬼気迫ってたと思いますぞな。

特殊なルールで行われる1回戦。
総量を知らせないのは面白いと思う。
けど、各校の間についたても何もないし、外から見ている応援の連中には経過が丸分かり。
順位も発表されるわけだし、直近の高校の食べる量を観察していれば、おのずと判断ついちゃうのでは・・・?
そう考えると、抽選で一番後ろの席を確保している結日は強運と言えなくもないですな。
九士朗たちにはちゃんと他の高校の進行具合を観察しておいて欲しいものである。

・鬼さんコチラ
主の危機を感じ取り飛んできた妖刀。
鬼を狩る刀の異名の通り、郡さんの体を刺し貫いている。

腕を斬りおとされ、体を刺された郡さんであるが、流石に鬼。全く堪えた様子はない。
切れた腕もくっつければ治る感じです。タフだなぁ。
とはいえ、迎撃されたことに対するイラだちはある様子。
より苛烈な攻撃を仕掛けてこようとする郡さんでありました。

しかし、その攻撃よりも早く桜田さん・・・いや、妖刀が動く!
振り向き様の一撃をかわし、放った一閃は郡さんのツノを叩き斬る

ツノガ!!ツノ・・・

驚愕の表情を見せた後、ボコパっと弾けて消滅する郡さんでありました。
こりゃ完全に死亡したっぽいですな。

続いてツマキさん、ミナリさんに襲いかかろうとする妖刀。
危機は去ったからと大人しくなる様子はないみたいですな。まあ、鬼が側にいるだけで危機と認識するか。

ツマキさんは手から竜巻を生み出す。
しかし、この妖刀。その竜巻をも切り裂き、かき消してしまう。恐ろしい。
ツマキさんは言う。あの刀、知ってるよ!私たち鬼の弱点がツノだって!!と。

どうやら鬼の象徴であるツノは同時に弱点でもあるらしい。
強大な力を蓄えているだけに、折られるとそれに潰されるとかそういう話なんでしょうか?
そう考えると、ツノで攻撃していた天童さんとか危ないことしてたんですね。
金木が夜行の力だしてツノ折ってたらそこで死んでたかもしれないんだ。ハハハ。

クラブ・ゴブリンは大騒ぎ。
女子誘拐に差し向けた郡さんがやられたというのだから、そりゃ騒ぎにもなる。
妖刀の存在なんてまるで気にしてなかった連中なだけに衝撃は大きいみたいですなぁ。
百鬼夜行の伝承を言い伝えてるなら、僧侶の血筋と妖刀が継承されている話も残しておくべきでしたね。

鬼たちが騒いでいる中、意識を取り戻す金木。その身は鎖で縛られている。
しかし、鬼たちの話を聞く限り、中学校で何かあったのは間違いないっぽい。焦る金木。
その焦りともどかしい怒りが力を発言する。
足から生み出たツノ。それを長く伸ばすことで、天井を破り脱出に成功する。鎖もその衝撃で弾け飛んだぜ!!

脱出に成功した金木。そのまま中学校へと駆け出す。さ、く、ら、だぁァーッ!!
それはいいのだが、ツノ生やしたまま走るなよ!!すげぇ危ない。
幸い人には当たってないものの、凄いギリギリな感じでありますよ。怖い怖い。

桜田さんは校庭でツマキさん、ミナリさんと対峙している。
どうやら妖刀には雷も通用しない様子。

ウチら鬼の中でも「風神、雷神」て結構、力がある方なんだけど

ああ、やはり風神雷神なんだ。
そうなると、郡さんは何の鬼だったのだろうか?死亡する前に名乗っておいて欲しかったですねぇ。

対峙する面々の間に、鋭く尖ったものが突き刺さる。
これは・・・金木、いや夜行のツノだ!!

離れろッ・・・桜田から離れろォッ!!

吠える金木。この構図、いいなぁ。
高いところから踏み出しているってのがよくわかる、高さを感じる構図でなかなか面白い。
しかし、バランスが悪そうなのによく転ばずに走ってこれたものである。

目覚めた妖刀は相当強い。
そして鬼の弱点も明らかになった。これは鬼側は不利か?
まあ、百鬼夜行が起きれば、秘められた鬼の力も使えるようになるという話だし、まだわからない。
ともかく、鬼の力を身に宿した金木と桜田さんが邂逅を果たした。
果たして桜田さんはどのような反応を見せるのだろうか?

そういえば、金木のネジは本当にツノということでいいのだろうか?
次回、目の前にあるネジを妖刀がぶった切ってしまいそうな気がするんですけど。平気かねぇ?
まあ、力の篭ったツノは本命の1本だけ、とかいうのはよくある話ですしね。
さすがに無数にあるうちの1本斬ったら即死亡!なんてことはない。はず。きっと。

・ANGEL VOICE
準決勝が開始されます。
いくぜいくぜ、いくぜ!!

万代さんにとっては初となる、開始からのキーパーポジション。
もうハラをくくってやるしかない。と内心で考えているくらいだし、やはり硬さがありますなぁ。

ボールをキープして攻め上げようとする市蘭。
その基点となるのは乾。
そしてその乾にピッタリと張り付くのが・・・石持!!
関東大会ではこのマンツーのマークに、さしもの乾も苦しめられた。
しかし、終盤は石持も疲れ果て、脅威ではなくなっていたものだった。

関東大会の時と同じだと思うなよ

石持は言う。スタミナの重要性を学んだよ、と。
どうやら習実にとっても、市蘭とのあの試合は色々と勉強になった試合だったらしい。
夏の合宿以来走り込みをくり返し、今ではスタミナでも市蘭に引けをとらない自信があるそうな。
それは面白い話ですな。
いつのまにか市蘭は古豪にも影響を与えるチームになっていたんですなぁ。

関東大会の時とは違うという石持。
まあ、確かに。寡黙だったはずの石持がやけに雄弁になっている。
これは茂森が強面になったのと関係していたりするのだろうか?どうなんだろうか。

弁は立つようになったが、相変わらずDF能力の高さは健在な石持。
乾からボールを奪い、習実の攻撃に移行させる。
習実の攻撃の基点になると言われる、9番の宮部。
開始早々、いきなりミドルシュートを放ってくる。

まずはあの急造キーパーがどれ程のものか――見てみようじゃねえか。

およそ30メートルの距離から放たれるシュート。
それだけ離れているのに、ちゃんと枠に入っている上にコースをついている。宮部恐るべし!偶然かもしれんがね。
しかし、そのシュートを見事に防いでみせる万代さん!おぉ!!
いきなりのナイスセーブに湧き上がる市蘭の観客。
ベンチも今のワンプレーで硬さがとれるんじゃないだろうかと満足気な表情。一人を除いて・・・

習実のコーナーキック。
セットプレーであるし、ピンチは継続している。
しかし万代さん。スーパーセーブを決めたことで何だか自信を持ってしまった様子。
やれる・・・やれるぞ!!

やけにキラキラした目で頼もしげな万代さん。
しかし、関根のじっちゃん曰く、気に入らないとのこと。

教えたことができとらんわい

一体何ができていないというのか?
それは次号明らかになりそうな気がする。
なんとなく点を入れられて明らかになりそうな気がして怖い。

開始早々に万代さんの問題点がクローズアップされそうな展開。うーむ、厳しい流れだ。
早い段階で点を入れられたら、そこで試合が決まってしまう恐れがあるとのことだったが・・・
そう思わせて、立ち直って、万代復活!な展開もなくはないだろうが・・・
ともかく、楽な試合にはなりそうもないですな。

・ガキ教室
川の横断に失敗し溺れた幼き頃の晶。
晶を救うために兄が飛び込んだのだが・・・結果は悲劇でありました。

兄貴はオレが溺れた所から2km下流で見つかった
オレは近くで釣りをしていた人に救助され、奇跡的に助かった。
あん時。兄貴の言うこと聞いて川を横断するのなんてやめておけば、兄貴は今でも生きてたんだ。
オレを助けようとしなけりゃ兄貴は死ななかった。
みんなの忠告を無視して無茶したオレが死ぬハズだったのに。
オレを助けようとして、兄貴が死んじゃった。

オレが兄貴を殺したんだ

やはりそういう話だったようですな。晶が自責の念に駆られるのは当然のことである。
この話を聞き、事故ですよとフォローするススム君。
中学生にしてはなかなかに気の利く子だ。まあ、確かに事故ではあるんですけどね。
このフォローに、みんなそー言うんだよな、と返す晶。

聞き飽きたよ。
友達、先生・・・近所のおっさん。親戚・・・みんなそー言うんだ。
みんなオレさえあんなことしなきゃって思ってるクセに、気ィ遣ってよ・・・
ハッキリ言われた方がまだマシだぜ・・・

そんな風に言って見せる晶だったが、ハッキリ言われたことがないわけではない。
家族での食事風景。もう、かつての和やかな団欒はない。
食べる人はいないのに、4人分並べられた食卓。母の隣には誰も座っていない席。泣ける。
力なく箸を進める母親。
その母親を元気付けるために話しかける晶であったが・・・

誰のせいでお兄ちゃん死んだと思ってんの!!なんでアンタはそんなヘラヘラしてんのよ!!

ハッキリ言われてしまいましたね。それもよりによって、実の母に。
その方がマシだと思ったが、実際に言われるとなると・・・ううむ、苦い思い出でありますな。

兄貴の優くんの死によりかなりまいってしまった母親は実家に帰ってしまう。
そういったゴタゴタを受けて、晶は一時人の家に里子に出されることになった。
それが今の桃山中の校長の家である。ハハァ。話が繋がってきましたね。
校長の家に世話になっていたのは1年ほどの期間。
それぐらいの短い期間なのに、よく晶のこと覚えていましたな校長。見た目もずいぶん変わってるのに・・・

1年の間で両親は離婚。晶は父親に引き取られた。
その後はなんとなく高校行って、なんとなく勉強して、進路を決める時期になった。

オレは大学に行って教員免許を取るつもりだった。
兄貴は先生になりたがってたから、オレ、代わりに教免取らなきゃと思って
それで奨学金もらって、大学行って教免取ったよ。
でもオレ、先生になるつもりは、さらさらなかったから。
大学卒業してからは好きにやった。いろんな職についたよ。株屋やったり、ケータイ売ったり、ホストもやった。

おや、ホスト経験だったことも喋ってしまいますか。
まあ、ススム君なら早々バラしたりはしないと思いますけどね。
しかし色々経験してるんですなぁ、晶。人生経験を積むってのはいいことだ。
ある意味、そういう人間が教師になるってのも大事なことじゃないかと思える。

楽しくやっていたけど、ヘマして借金して住むトコもなくなった晶。
そんな時、あの人がまた声をかけてくれた。華沢校長である。
自分の学校で教師をするなら使ってやるとのこと。晶に選択の余地はなかった。
そして先生になり、現在に至るというお話であります。

面白かった?

予想外の話が飛び出したって感じでしたよね。
さすがにススム君。これは笑ってられないよって表情だ。
というわけで、述べる。結果、お兄さんの代わりに先生になれてよかったですね、と。

よくねーよ。
オレが教員免許を取ったのは、楽になりたかったからだ
兄貴を死なせた罪悪感から楽になりたかっただけなんだよ・・・
そんなんで教師になっちまって・・・オレは兄貴に申し訳なくてよ・・・

そういった経緯があったから、自分のような奴が教師やってちゃダメだと言い張っているんですなぁ。
なんとも悲しい出来事である。
酒の席での教師談義で話せるような内容ではないですわな。ううむ、辛いなぁ。

オレのしたことはもうとり返しがつかない。でもお前は違う。

晶は自分の話を終え、ススム君の方に話を戻そうとする。
大好きだった親父に捨てられたのはキツかったろうが、まだ思ってくれている、いい母親がいる。
だから晶は面と向かい、こう述べる。

いつまでこーしてんだ?よくあきねーな。
ここにこもってる限り、なーんにも変わんねーぞ

お互いの重い過去を話し終えた1日。
夜になったので帰る晶。
ススム君は帰る晶を見送ってくれる。素顔のままで。
これは晶の言った言葉を受け止めてくれているってことなんでしょうかねぇ。

だいぶ涼しくなってきた。夏も終わり、夏休みも終わろうとしている頃。
夏休みが明けた時、教室にススム君の姿はあるのだろうか。気になるところであります。

晶の過去は予想通り重いものでありました。
しかし、1話でさらりと流してくれたのは返ってよかった。
今後は重い話に悩まされることなく、前向きに展開していくことができるんじゃないかと思える。
伏線はほとんど放出してしまった感じはありますけどね。
まあ、まだ真鍋の家の問題とかは完全に解決してないですし、やれることは多いはずですよ!
とりあえず、次号の夏休み明けの様子というのを楽しみにしておきましょう。
きっとシノケン達は宿題が終わってなくて定番の言い訳をしてくれるはずだ!!楽しみ!!

・巨大魚
第78回新人まんが賞受賞作。杉浦洸先生の巨大魚が登場だ!!

女子とおしゃべりするのが楽しい男ばかりではない。うむ、非常に分かる主張である!
特に流行の話題とか振られても困る。そんな話など知りませんしな!!
趣味の合う子だったらともかく、そういう相手でないと色々と困ることもある。
男の子ってのは割と複雑だったりするんだぜ。

一人で海水浴に行くような若者。
そんな若者に襲い来るのは・・・巨大な魚・・・巨大魚だ!!

一瞬のうちの出来事で、巨大魚に飲み込まれてしまう主人公。これは怖い。
とはいえ怖がっていても仕方がないので、なんとか脱出できないか探ることになる。
とりあえず明るい方に向かっていけばいいだろうという考えだ。

途中、一面に水が張っている所で・・・なにやら女の子のような姿をした生物を発見する。
見た感じ人間ではない。いうなればクラゲ娘と言った感じだろうか?
人間ではない・・・のだが、可愛い。それもまた間違いのない話。やぁ、ドキドキしますね。

というわけで、少女と共に巨大魚の体内から脱出することとなった主人公。
いいですねぇ。ファンタジーですねぇ。
異常な空間にて、異種族の女の子と邂逅し旅に出る。王道な気がするよ。

女の子と一緒にいてこんなに居心地がいいと思えるのは初めてだという主人公。
今まで普通の女の子とお喋りすることがあっても違和感ばかりでノリが合わない。
逆に、今連れ立って歩く少女は何も喋らないが、それでも一緒にいて楽しく感じる。
ふうむ。言葉じゃないってことなんですかねぇ。
そんな気持ちにさせてもらったことに、主人公は礼を述べる。ありがとう、と。

・・・ア・・・アリガトー。

か細い感じであるが、少女がお礼の言葉を発する。
こちらの言葉をマネただけかもしれないが、赤くなったような表情で言われると照れるものがありますな。

出口に向かって進む2人。
だが、その途中。巨大魚の体内に潜む寄生虫が襲い掛かってくる!!なんだか卑猥だわ。

自分にびっくりした。逃げようって気が、まるでおきない!
こいつは多分巨大魚の腹の寄生虫か何かだ。そんなもん・・・!

勇敢に立ち向かおうとする主人公。
しかし、それよりも早く。一発の銃弾が寄生虫の頭部を破壊する。銃だと・・・!?

困惑する主人公。その前には、どこからやってきたのかオッサンの姿があった。
オッサンは言う。私は巨大魚保護チーム(KHT)の研究員である、と。
どうやらこのオッサン、巨大魚の中に入るのはもうこれで3回目とのこと。ほう。
保護目的で定期的に食われているんですかね?

研究員であるオッサンは、色々と詳しい。少女についても教えてくれます。

その子は、巨大魚の稚魚なんだよ

なん・・・だと・・・?
稚魚が体内で迷っていたというのですか?どうやらその通りらしい。
巨大魚は世界一巨大で頑丈な生物だが、そのかわり繁殖系の器官に色々難点がある。
稚魚が通る産道が迷路状になっていたり、寄生虫まで住んでいる。産み出るのも簡単ではない。
そこで巨大魚はどうするか。
人間を飲み込み、稚魚を守ってもらう!
そのため稚魚は、人間が「守りたい!」と感じるようなルックスや仕草をするのだという
人間の言葉を覚えたりするのも親近感を持たすための能力だと説明される。ほ、ほう・・・

・・・素敵だと思わないか?
彼らは人間のことを知ってるんだ・・・!
別種の生物に対し「守りたい」なんて感情を抱ける・・・
しかも迷路を案内できる能力がある・・・そんな生物は人間だけだってことを・・・!

言わば彼らは人間の「愛」と「知恵」を信じて進化したんだっ!!

それはまたロマンチックな話でございますね。
でも、巨大魚は今激減しているという。ロマンを忘れた人間が増えたってことなんですかねぇ。
うーむ。異界の地での異種族の美少女との邂逅なんてロマン満点なのになぁ。
巨大魚さんは、そういう相手だと理解して選別し、飲み込んでいるんだろうか・・・?

ピュアボーイの主人公は、真実を知り涙する。
生命の神秘と自然界のシビアさに触れつつ、少し大人になりました

ロマンティックな話であったが、ようするに利用されたって話ですしね。
可愛く見せるための擬態。人間にも通用するような擬態とは・・・まさに生命の神秘であるなぁ。

可愛ければ種族なんて別にどうだっていいじゃない。という意見もなくはない。
しかし、少女は巨大魚の稚魚である。
ようするに、成長したらアレになるのだ。さすがにそれは愛しづらいなぁ。ピュアボーイには厳しい話であります。
でもまあ、そんなもんですよ。世の中シビアである。中々うまい話はないってことさ!
少し大人になった主人公に乾杯ってとこですね。

なかなかにホロ苦くもサッパリした話でした。杉浦洸先生の次回作に期待です!!

・木曜日のフルット
軍手が落ちている理由については諸説あるそうな。
まあ、何が本当のところなのかは分からないが、分かっても特に得はないような・・・
片手分でも使えないことはないし、捨てなくてもいいじゃん。
というか、道に投げ捨てるなよ。

すっかり猫の二足歩行に慣れた気もするが、人間と一緒に歩いているのを見るとやはり違和感がありますな。
逆に白川先生と鯨井先輩が並んで歩いてても違和感がない。凄い!

そういえば、今回のタイトル、「巻」がついてないんですな。地味に気になるぜ。

・総合感想
今号、マーニーでオカルトマニアな予感がする前花さんというキャラが出てきました。
まだそうと決まったわけではないし、早計かもしれないが、確率は高いと思われる。
なんせチャンピオンには定期的に黒髪のオカルトマニアな美少女が現れるのだから!!

古くはエコエコアザラクの黒井ミサ。
最近としてはみつどもえの松岡さんや、りびんぐでっどのアンリちゃんなど。
かように、黒髪の美少女オカルトマニアという枠が設けられているのではないかと考えられる!!
と、ここまで考えたところで厄い人のことを思い出す。
う・・・うむ。「少女」の部分は再考の余地があるかもしれませんな・・・

さて、次号からは石坂リューダイ先生が短期集中連載を開始。
読みきりに続いてのバドミントン漫画であります!
今回は女子が主人公であるようですが、どのような話になるのか。楽しみですな。



2011年 41号


・ドカベン ドリームトーナメント編
今号は巻頭に付録としてスーパースター名勝負大全がついてきました。
各作品の名選手達が紹介されている付録。
この中では一球さんが好きでしたねぇ。色々とトンデモナイキャラでトンデモな試合が多かった。
しかし、ジャンボの紹介が異色過ぎてたまらん
ちょっと強すぎなんじゃないですかねジャンボ。

さて、本編。
投手の越後に打たれた里中。
ならば自分のバットで倍返しにしてやると打席に立つ。
得点的には同じであるが、リベンジには成功。里中による勝ち越しツーランが決まった。
まさしく油断大敵だったって話ですね。

続く岩鬼は3球三振。どうにか2回裏を終了したのでした。

というところでブルペンに現れたのはツトムこと緒方勤さん。
次に投げると思われる七夕のために球を受けてくれるようだ。
まあ、越後獅子で9回までいけるとは思えないですし、速いうちに肩を作っておいた方がいいですわな。

さて、3回表。ドルフィンズは1番からの攻撃。
ジンクスの次なるジンクスは不吉なもの。
打つ前にカラスを見た時は「打つな」というジンクスがある
フェアの打球は問題ないが、ファールになった場合に不吉となる。
そのファールの打球に当たると大ケガをするというものだ。
つまりそれが自打球なら自身が大ケガするということになる。
が、もしそのファールが山田に当たったとしたらどうなるか・・・

折れたー

足を押さえてうずくまる山田太郎。これは珍しい光景だ!!なんだか面白い。
狙う価値はあるかもしれませんね。自打球なんてそうそうないでしょうし。
いや・・・待て?
もしファールがスタンドに飛び込んだら・・・子供にでも当たったら・・・

やめよう。打つのはやめよう

スタンドに飛び込む可能性はかなり高いですし、ムリはできませんわな。
子供のことも気にすることができるジンクスは結構いい人っすね。

ちなみに鳩を見た時は「打て」のジンクス。長打が出る。
相反するジンクスの場合は「最初が優先」となる。
なので今回はカラスの「打つな」が優先されることになるわけです。
と、いうわけで3球とも見送って三振で終わるジンクス。
ジンクスの内容は本人しか知らないのだから、ベンチは振り回っされぱなしである。面倒な人だな!!

二番の小白鳥はキャッチャーフライでアウト。
どうやら里中、ここにきて良くなってきている様子。
乱打戦になるかと思いきや、そうでもない感じかな?
三番のジャンボもサードライナーで終わっちゃいましたしね。

さて、サックリと終わった3回表。続いては3回の裏。スターズの攻撃。
Kジローはあらかじめ越後に、この回はお前がリードしろと伝えておく。

スターズの攻撃は二番の殿馬から。
その殿馬に対し、クイックでの投球を続ける越後獅子。トントコトコトコ。
獅子囃子のリズムは殿馬のリズムとは違うらしく、殿馬もリズムは合わない。
最終的に好打者の殿馬を3球三振で仕留めてしまう越後獅子。やるじゃなーい。

おれの見たKジローは何をとっても超一級品だった。しかし実は1番上手いのはキャッチャーじゃないのか?

1ページ使って盛大に勘違いをしてくれる山田太郎
大増40ページなのに、今回はあんまりいいところ見せれてないですね山田さん。まあ、たまにはいいか。
この勘違いが後々に影響を及ぼすのかどうか、は何とも言えませんな。

さて。
作者の水島新司先生と、「SLAMDUNK」「バガボンド」の井上雄彦先生が対談を行った内容が掲載。
なんだか和やかな対談風景。いい感じでありますね。
しかし、水島先生はやはり凄いというか凄まじいですな。
漫画描いてるときは何もいらない。漫画を描いてる時が一番楽しい。体調も治るらしい。
草野球は別腹なのかもしれないが、凄い情熱だ。だからこそこの歳でも書き続けられるのかもしれませんな。
この人もまた偉人であるということか・・・!!

今回のキャラクターファイルは緒方勤
『光の小次郎』で登場した人情家のキャラである。
言われてみれば前にキャラクターファイルで登場した緒方勉と似たような名前ですね。
何作も作品を書いてキャラを出しているのだから、名前が似る事があっても仕方ないさ。
新潟草野球界の帝王と呼ばれた男だが、さすがに試合には出ないかな。
ブルペンでのキャッチャーと解説に期待だ!

・パンダのこ
バレちゃったけど、篭絡してどうにかしました。テヘペロ。それでいいのか?
いや、篭絡したのならまだいいが、本人はそんなつもりもないしなぁ。ゆうくんも大変だ。

パンダが大きくなったらどうするのか。非常に大事な問題ですね。
実際この大きさでも結構危険な気がするし。
そろそろ人間の言葉でも教えて意思疎通できるようにすべきでは?いやいや。

でも、将来的に普通に外に出して飼える様になるといいですよね。
ゆうくんの想像のような扱いで。
って、子供役なのかお父さん役なのかハッキリしたまえ!!

・バチバチBURST
鯉太郎と石川の対決は紙一重の差で鯉太郎の勝利。
悔しそうにする石川。惜しいところではありましたな。
新寺親方も笑顔で悔しそうにしている。のはいいけど、何を叩いてるんですか親方?

あんなにボコボコにされてたのに勝っちゃうなんて、と鯉太郎のスゴさを評価する大吉。
なんだかんだで素直な子になってきましたねぇ。よいことだ。
そして、含蓄のある言葉を述べるツッパリ君。中の人は一体誰なんだ!?

勝負は終わり、息を整えた鯉太郎が、起き上がろうとする石川に手を差し伸べる。
なんだかんだでこの2人は友達ですからね。
土俵の上では勝者となるべくバチバチと争うが、争い終わればこういう関係に戻れる。よいことだ。
喧嘩の後は仲直りよね、とマコ姉は納得した様子。いや、喧嘩じゃないですから。
というか、マコ姉はやっぱりそういう世界で生きてきたということなのだろうか・・・!?

手を差し伸べた鯉太郎だったが、結局フラフラと倒れてしまう。
天雷も認める山本、もとい石川の張りですし、さすがに無事ではすみませんわなぁ。
しかし、負けは負け。それを噛み締めて下がる石川。

こっからだ・・・俺はまだまだ強くなる・・・
今日の負けは飲み込め・・・次のタメに・・・今回は鮫島の方が俺より少し強かった・・・

そんな風に考えていたところ、廊下で王虎とバッタリ出会う石川。
いや、王虎が待ち構えていたといった感じであるか。

見せてもらったよ、お前らの勝負ってのを・・・どちらが勝ってもおかしくない取組だった・・・

と、王虎が評価してくれるようなことを言ってくれる。わけがなかった。

な〜〜んて言うとでも思ったか。バカが。
勝負ってのがどういうモノか見とけだと・・・?よくあんな遊戯で偉そーに語ったな・・・
負けたけどいい取組ができた・・・みんな誉めてくれた・・・次こそは勝つ・・・か?
くだらねぇ・・・仲良しこよしのお相撲ごっこか?
勝者は敗者を喰い、のしあがる。負けたら何も残らねーのが土俵だ。
だから負けた。お前は・・・ただの喰いカスだ

なんとも酷い言い様である。
しかし、それを言うのならば、鯉太郎に負けた王虎はどうなるのか。
ならテメーも鮫島の喰いカスだろーが、と石川。ごもっともですな。それについては王虎も否定しない。

あぁ・・・だから鮫島にエグリ取られたモノを取り返さないと俺は何も始まらないんだ。
次はない・・・負けたら廃業ってのは本気だ。
土俵ってのは、地獄なんだよ

相変わらず狂気を見せる王虎。
しかし、自身の廃業は本気で口にしていたことだったんですな。
うーん。こいつはこいつでストイックなのかもしれない。
というか、エリートすぎるんですかね。なまじ才能に溢れていただけに挫折に耐えられない類の。
実際、猛虎さんが立ち直らせなければ、そのまま腐っていたかも知れないわけですからなぁ。

土俵は地獄。その信念は凄いと思う。
けど、さすがに相撲で1度も負けずに横綱まで昇りきるなんて出来るとは思えない。
負けを飲み込み、糧として次の強さにする。石川の考え方は何も間違ってはいない。
王虎の考え方はいつか壊れてしまいそうな考え方であり、怖いものがある。
幕下の間はともかく、関取になったらどうなるのかって話ですわな。まあ、その前に今場所負けるかもだが・・・
というか、土俵は地獄という考えがあるからって、田上さんを引きずりこまないでくださいよー。
まさか王虎・・・石川も仲間入りさせてやろうと企んでいたりしないよね?
みんなで地獄行きなら怖くないぜー!とかそういう。迷惑な話だ!!

それはさておき。
勝った鯉太郎が控室に戻ろうというところで常松と出会う。

見てましたよ鮫島さん。いや〜〜面白い取組でした。笑っちゃいましたよ
あの張りワザと受けてたんですよね。お客を盛り上げるタメに・・・

んなワケねーだろ・・・プロレスじゃねーんだ。

さすがにそんなわけないですわな。避けれるものなら避けたかっただろう。
覚悟を持って受け止め反撃するというのはプロレス的ではあるが、まあ、そういう話ではない。

いやいや安心しました。さすがに俺も初土俵に少し緊張してましたから・・・
あの程度のレベルなら・・・問題はない

相変わらずナメた口を叩く男である。
というわけで、鯉太郎。兄弟子として警告をしておく。
昔、自身がナメていたんだと思い知った経験も合わせての言葉でしょうかね。

土俵はな・・・番付を一枚一枚必死になって上がってきた奴らが・・・戦ってる場所なんだ。
お前は何もせず幕下付出から始めるからわかんねーと思うが・・・そんな甘くはねーんだよ。

何も・・・せず・・・?
アンタは俺の、何を知ってる?

鯉太郎のその言葉に、珍しく真面目な表情で帰す常松。
まあ、何もしないで学生横綱になれたとは思えませんわな。
常松が相撲取りになり、学生横綱となり、金のために空流部屋に入った。
それらの行動にもそれなりの理由があるんでしょうな。垣間見える一瞬でありました。
その理由が語られるのがいつのことになるか・・・

ともかく、今回の言い合いは大吉が間に入ることで終了。ナイスだ大吉。
しかし、顔を冷やす氷が全部アイスなのはどうなのよ。食べて冷やせと!?
まあ、そういう気遣いが出来るようになっただけでも成長していると見ておきましょうさね。

さて、ついに初土俵の舞台に立つ常松。
その初めて相手はこの男。記者達が、相手が悪いよな〜〜と言う男。
日本人力士最重量、240kgの大森海さんだー!!

こ・・・これは・・・勝てる気がしない!!大森海さんが。
ここで出てきたのが天雷とかであれば、勝敗予想のしがいもあったのですが・・・うーむ。
まあ、いきなり天雷が敗れるのを見るのも嫌ですし、よかったと言えなくはないけども。

重さは力。というのは間違いない。相撲のみならず、格闘技全般に言えることだ。
というわけで、どういう風に大森海さんがやられるかで常松の強さを測ることができる。
あの巨体を寄り切ってしまうとかするのなら相当なものだが果たして?
勝利はほぼ確定しているので、勝利の仕方に注目するとしましょう!

しかし、柱の文言がなんだか厄い。
佐藤タカヒロ先生は原稿を土俵と呼ぶとある。
つ・・・つまり、原稿は地獄だと先生は仰ってるということなのか・・・!!
漫画道ってのは怖いっすね。

・囚人リク
炊場に転属ということで転房も行ったリクとレノマさん。
さすがに炊場に係わる連中は読んでいる本も違う。
というか、月刊・豚ってなんだよ。月単位で書くことがそんなにあるのか?豚のグラビアとかあるのか・・・?

レノマさんに言わせればくだらない本しかないとのこと。
それは仕方ないかもしれないが、読んだ後に放り投げるのはやめましょう。

さて、早速メシの時間である。
炊場の連中は房では食べず、食堂で食べる。
が、その前に配膳を行うことになる。作るだけではなく配るのも炊場の仕事だ。

早速炊場の仕事を開始する2人。
しかしレノマさん・・・恐ろしいほどにかっぽう着が似合わねぇ!!
まあ、高木さんも似合っているかと言われると難しいところであるが。体格がいいからしょうがないね。
逆にリクが可愛いことになっている。

さて、配食。
別れたばかりの27の連中にいきなり再会することになるレノマさんたち。

ボスー!おおーっ、ボスだーっ!!ボスーッ、似合ってますよ!!

かっぽう着姿のレノマさん、大人気ですな。
恥辱に震えるレノマさん。まあ、愛されているってことですよ、ボス。

そして324房。ここの連中も満面の笑顔で迎えてくれる。
本当に満面の笑顔だな、おい。凄いわ。
しかし、天野は余計なことを口にしたので量を減らされる。
ダメだよ天野。レノマさんは恥ずかしがりやなんだからね!

2人が配食してくれたご飯をありがたく頂く5人。
食事はありがたい。けど、その頂く場にリクとレノマさんの姿がない。
やはり寂しい感じは拭えませんなぁ。
今後もこうやって会うことはできるけど、寝食を共にすることはできないわけだ。寂しいですねぇ。

さて、配食完了。ようやくレノマさんたちもメシにありつける。
高木さんにより炊場の連中への紹介を済ませ、食事の開始。の前に、まず合掌。そして感謝!!

豚さん・・・お魚さん・・・お野菜さん・・・いつも本当にありがとう。いただきます

なんと感謝の篭ったいただきますであることか。
口にする高木さんの目は涙に緩んでいる。炊場の連中も同様だ。
これは、さすがになんとも言えない雰囲気でありますね。
しかし、食べ始めると早い。さすがに食事に関してはエキスパートということなのか!?
迫力と共に一気に食べ終える高木さん。そして炊場の連中。
いつもは1番に食べ終えるレノマさんが遅れての終了。おーイラついてるイラついてる。
負けず嫌いのレノマさんは、こういうところでも発揮しちゃうんですなぁ。

イラついているレノマさんに対し、ごちそうさまはちゃんとしろと説教する高木さん。
説教だけでなく、実演までして見せてくれます。
よく見てろ。極楽島で1番美しいと言われる俺のごちそうさまだ

嗚呼・・・ごちそうさまでした

合掌する高木さん。その姿の美しさは後光が差しているようであったという。
ウットリとした顔でそんな高木さんを見つめる炊場の連中。
なんというか、高木さんのカリスマ性が高すぎて危ない雰囲気になってねーか!?

この人いちいち必死だな。ちょっとめんどくさいけど悪い人じゃない

というのが高木さんに対するリクの評。その通りでしょうな。
悪い人じゃないけどめんどくさい。レノマさんとは合いそうにありませんな。
そういう2人だから、空下げ――食後の食器回収後に行われる炊場の掃除でも軽くモメたりする。
うーむ、このままだといつか諍いが起きかねませんなぁ。

炊場では洗体という時間がある。
要するにシャワーを浴びる時間が毎日設けられているのだ。
食事を扱う仕事だから、常に清潔でいなければいけないってわけですね。
きつい仕事ではあるが、そういう特典もあるってわけだ。よかったね。

だが、その前にもうひと仕事が2人に課せられる。
めんどくさい話・・・と思ったが、その割り当てられる仕事を見れば文句もふっ飛ぶ。

約束どおり豚さんの世話をしてもらう。まずは糞の回収だ。

リク「豚の糞!!
レノマ「よっしゃあ!!

念願の豚舎入り。これで調査が出来るようになった。気合も入れなおすことができますね!!

てな流れで始まった炊場編。
次号からは3号連続巻頭カラーが始まるという!!
そうかぁ。豚さんがいきなりカラーで見れるってわけであるか。こりゃあいわゆる高木さん得ってやつですね。

豚舎での内容も気になるが、一番気になるのはリクたちの同房の相手。
一体誰と同房になるのか?やはり高木さんと一緒だったりするのだろうか?
すぐに脱獄するとなると、同房の相手とは親しくなったりはしないのだろうか?
色々と気になるところでありますなぁ。先が楽しみだ!

・毎度!浦安鉄筋家族
スパイダーマ!そこで切ると、本家とは違う別のものを想起してしまう!!

どんな役に立つのかとも思ったが、電線を伝って移動するのは素直に凄いと思える。
ただ、糸が残ったままになるってのがヤバイ。色々とヤバイ。

・いきいきごんぼ
吏毘堂さん、委員長に恋するのは悪くないと思います。可愛いし。
でも、実のところ名前をちゃんと覚えてもらってませんよね!
まずは、そこから訂正していかないと話は始まりませんわな。

委員長のクシャミはピクシブ
ふむ、これは何かのアピールであるのか?描けと・・・!?
うむ・・・心得のある方がきっと描いてくれるに違いなさいさ!きっと!!

下ネタ降られて盛大にあたおたする委員長が可愛い。
お下げでメガネで委員長というスタイルに恥じない態度だ。素晴らしい!!

残り2ページ目。スーパーな頭突きでDOKKOIからの百裂張り手。
雰囲気を壊すためのものなのだろうが、漫画の流れまでも断ち切ってしまいおった!!
枷井さーん。破壊力ありすぎですよー。

・弱虫ペダル
いつも頂には誰もついてこなかった。
坂道くん。実はオレさ――もしかして、キミなら――て思ってたんだ。

でも、さよならだ!!

わかってる。山頂を獲ること、自由に走ること、その代償は少しの孤独

少しの孤独という割に、えらく寂しそうな少年時代のカットが入る。
山岳派子供の頃を寂しく過ごしていたというのでしょうか。
そういえば、御堂筋君は昔いじめられっ子だった。
弱虫ペダル的な話で考えると、実は山岳にもそういう過去が・・・!?ありやなしや?
自転車を始める前からフシギちゃんだったかどうかは気になりますね。

頂上に向かいながら、どんどんギアを上げていく山岳。
なーな!!と、7段目まで一気に上げている。
その走りを見て、すごいキレイとの感想を述べる女子がいるが、そうなのか?
まあ、ひょっとしたら観客にも羽根が見えているのかもしれませんな。それならキレイに見えるだろう。

のこり3段。上げるかァ。

シフターに手をかけた時、スタート前に福富さんに言われたことを思い出す。
最後の2段はあげるなよ。勝利を勝ち得るためには理性も必要だ、とのこと。
これは「足にきちゃうから上げるな」という意味である。
さすがの山岳も重すぎるギアで登りきるのは大変なようですな。

けど、ここインハイでしょ?ラストステージでしょ?
だったら上げとかないともったいないでしょ!!8段目!!

ガシャンとギアを上げて加速する山岳。
まあ、山岳に理性的な走りなんて似合わないってことですよね。それはそれでいいんじゃないでしょうか。

さて、先頭争いからは脱落した状態で並走している福富さんに今泉君。
その2人後方から追いついてくる影があった。
東堂さんに巻島さんである。
さすがにエースクライマー同士。なんだかんだで追いついてきたか。
とはいえ、ここから先頭に追いつくのはムリだと東堂さん。それは残念だ。

福富さんが山岳を出したことは、予想通りだという東堂さん。
しかし、8段目までにしておけという福富さんの忠告は無駄だと感じている。

あれは両刀の剣だ。速いが足へのダメージが大きすぎる。あれは、飛べばくだけるガラスの羽根だ

意外と詩的な表現を行う福富さん。意外意外。
というのはさておき、言葉を返す東堂さん。

クライマーって生きもののことを、まだ少しわかっとらんのだな。
登るしか、能がないのだよ。
それが唯一のプライドだ。登って自己証明する。そういう輩の頂上に対する渇望は他者とは比べられん。
特にヤツはそれが強い。何があったかは知らんがな

この前フリは・・・何かあったと言っているかのようでありますよ?
近いうちに山岳の過去が語られることになりそうな雰囲気である。

ともかく、東堂さんは言った。自由に走れ、と。輝けるステージで全てを出しきれと言ったのだ。

ヤツはもっとギアを上げるだろう。
だが心配するな。それで負けましたなんて言う程、あの男、やさしい男ではない!!

優しいかどうかはさておき、根性と執念はありそうに見える。
とにかく頂への渇望が凄いと言うのは見て取れます。
だからこそ、坂道が追いついてきても、気を取られることはない。

ごめん。オレもうキミとは決別したんだ

一生懸命歌いながら追いついてきたのに、一方的にお別れ宣言するとは酷いじゃないか!!
という話でもないが、というか、わざわざ宣言することもないですわな。
というか、いうか、だ。
何で坂道は普通に追いついてきているんだ!?歌か!?やはりその歌に秘密があるのか!?
山岳はギアを上げて軽快に速度を上げている。
足への負担はかかるが、速度が上がる理由は一応されているので納得できる。
しかし、坂道はどういう理屈で追いついてきたのだ!?いや、理屈はいいから何か言ってくれ!それで納得するから!
とりあえず、追う時が速いんだという手嶋さんの言葉で納得しておくことにします。

山頂が欲しい。
9段目!!
山頂は誰にも渡さない!!
10段目――!!

禁じられていた残りの2段。それを一気に開放しようという山岳。これは危ないフラグだ!!
軽快に走ってきた山岳だが、さすがにこのタイミングで上げるのは暴走気味ではないだろうか。
なんといっても、切り札がなくなってしまう。
10段まで上げてしまえば、もう坂道に追いつかれても手立てがなくなるのだからして。

だが、ガラスの羽根という表現は気になる。
坂道は山岳の羽根を一度引きちぎることに成功した。
だがガラスの羽根となればどうだろうか。ヘルメットがあるとはいえ、穴あきだ。ガラスに突っ込むのは怖い。
砕けたガラスの羽根の破片が飛び散ったら、ゴール前は惨憺たる有様になるだろう。
これは坂道、山岳がクラッシュして、後方4人によるゴール争いの可能性も出て来たで!!ないだろうけど。

・弱虫ペダル SPARE BIKE
巻島さんの初陣となるレースがいよいよスタート。
1年の巻島さんはまだ総北ジャージを与えられていない。期待されてませんなぁ。
寒咲さんは言いと言ってくれていたようであるが。

初レースということで、巻島さんに助言する先輩たち。
なるべくオレたちのどちらかについて、できる限り離されないように走れとのこと。
その言葉を受けて、巻島さん。

え・・・と。それ終わったら・・・抜いていいんすか?

おっと、いきなりの衝撃発言!やる気ですね巻島さん。
この言葉に思わず爆笑する先輩方、アハハハ。そして勢いでOKを出してくれる。あざます。

いよいよ練習の成果を出すときが来た。
独特のスタイルのダンシング。
直されるのを拒否し、コソ練で磨き上げてきたスタイルを見せるときが来た!

まだ集団で走っている序盤のタイミングで抜け出す巻島さん。
その異様に左右に傾いたダンシングは各校の強豪を驚かせる。速い!!

なんだメチャクチャだ。なんでオレが。優勝候補のオレが追いつかない!たかが1年に!!

沈んでいく鴨川高校の本田さん。まあ、相手が悪かったってことっスよ。

独走。1人で飛び出しての独走。
そのクモのような走りは速く、コースレコードまで叩きだそうとしている。

巻島ぁ。それがおめーの登りか。大胆に曲がってやがる。
イイじゃねぇか。最高だ!!
それでいいんだよ。貫け巻島!!

斜めっていても、傾いていても、それを貫く姿勢が大事ってことですね。信念ってやつだ。
それを貫きさえすれば、脚はガチガチかもしれないが気持ちよくなる。クハ・・・!!

やっぱ・・・やっぱそうだ。オレの思った通りだったっショ。
自転車は自由だ

クライマーらしく、空を仰いでゴールする巻島さん。堂々の1位であります。
いやぁ、総北ジャージを着せていなくて残念でしたね!

というわけで、初のレースでトップをとり、表彰台に立つ巻島さん。
相変わらず笑顔がギコチない人である。
こういう点だけは髪が伸びた現在でもあまり変わっていませんね。
東堂さんが矯正しようとしてくれたおかげか、3年時は笑っている時間が増えたように思えますが。

つうわけだ。

巻島さんの過去の話は終わった。
って。いやいやいやいや、なんで穴あいたかいう話、肝心なとこ聞いてませんけど!?

まァ・・・
当時の3年に川端って豪腕の超コワイ先輩がいてな・・・
その先輩がカベのラクガキ見つけたっつうウワサが流れてな・・・
その日の夜、部室にしのびこんで、ちょっとなかったことにしたのさ!!

ノコギリでギコギコと壁を切り取ってしまう巻島さんでありました。
なるほどーそういう破壊の仕方でありましたかー!!
いやいやいやいや。ラクガキどころじゃない、器物損壊でありますよ!!
さわやかに部室を破壊したことを述べる巻島さん。カッコイイです!ある意味。

巻島さんの過去話を聞いて憧れの色を見せる坂道。
よし、わかった。坂道もマネしよう。どっか部室壊そう!一歩先輩に近づけることになるぜ!!

しかし、川端先輩は気になる存在ですね。この先出番はあるのだろうか?
1年生時の田所さんが軽く転がされるぐらい豪腕だったりするのかしら。気になるわぁ。

というところで、SPARE BIKE 巻島編終了
次回掲載は決定し次第紙面で発表、とのこと。
ああ、さすがにこのままずっと同時連載を続けていくわけではないんですな。
10人分を4回ずつやっていたら、ほぼ1年近く同時連載を続けることになっちゃいますからね。
さすがの渡部航先生であっても厳しかろうて。
というわけで、次回の掲載に期待しています。次は誰の話が来ますかねぇ。

・クローバー
真田エリナ軍団参上!!

全員意図せずに揃って腕組みして立っている辺り、気が合っているといえなくはないんですかね。
そんな風に登場した妹を見て真田。エリナ、何やってんだよと呟く。
そりゃツッコミも入れたくなるわな。ちょっと目を離した隙に軍団なんて結成しおって!!何やってんだよ。

というのはさておき。
真田のやられた姿にショックを受けているエリナちゃん。
電話で聞いた時はドライな反応だったが、目の当たりにすると気になっちゃうらしい。複雑な妹心ですね。

兄貴の奴・・・こんな奴らに何やられちまってんだよ。

兄貴の借りはエリナが返す!覚悟しろテメエら!!

ズンズンと歩み出るエリナちゃん。力強いわぁ。
でも石は隠しておいてほうがいいな。不意打ちで決めた方が威力あると思いますでよ。

ともかく、エリナちゃんを止めるハヤト。オマエがいきなり先陣切って行っちゃダメだろ!

オ・・・オマエは大将なんだから!大将がいきなり出てくのはナシだろ!!

必死の説得を行うハヤト。
大将は後ろでデンと構えてオレ達部下に指示出してくれよ!と述べる。

しょ・・・しょうがねェなあ・・・

やたらと嬉しそうにするエリナちゃん。可愛いなぁ。おい。
というわけで、うまいこと説得に成功しました。ふーやれやれ。

さて、ようやく対峙できる展開になりました。この展開を受けて内心ほくそ笑む田端。
もし前田と美咲がやられたら華咲は完全にオレの天下だ。おまけに美咲やったってんでハクがつく。
あの3人がやられたらざまあみろだ。やっかいばらいができる。いいチャンスだ。
こりゃ、どっちが勝ってもオレにはおいしい展開だな

嬉しそうにする田端。この皮算用、どこまで通じるんでしょうかね。

エリナ軍団出陣!!いけェッ!!

ノリノリで部下に指示を与える大将、エリナ。
勢いよく前へと飛び出していく2人。
それぞれに標的を定めてタイマンの形にもつれ込む。

ハヤト「真田の妹を気にしないでいいなら、今日は思いっきりいける!!」
前田「3人いっぺんは無理だったけど・・・1人だけなら」

その通りですな。
前田もハヤトも実質3対1の状態だからやられたに過ぎない。
1対1で戦うのであれば敗北することはない。
とはいえ、今の状況では五十棲が余っている形になる。どちらにも加勢できる状況だ。
だが、そこに闘いに加わる人間がいた。前とは同じではない。

今日はオレがいる

ボコられて倒れたはずの真田が復活!!
おぉ。これは面白い展開だ。兄貴の意地を見せてくれ真田!!

ハヤトや前田が活躍するのは予想できたが、真田は予想外に活躍してくれそうな予感。嬉しいですね。
あとはエリナちゃんのとどめがどういう風に炸裂するか、だな。
余った田端に炸裂したりして。皮算用もそこまでだ!!

・スポ×ちゃん!
勉強会をやった結果はどうなったか。早速テストが返却されています。
ナノちゃんは81点という好成績。
赤点どころかこんな良い点とったのは生まれて初めてだ、とのこと。良かったねぇ。

それを聴いたかすみん。そうですかと妙に気のない返事だなと思ったら・・・
ナノちゃんに負けているとは・・・本番に弱いから、ということで納得してよいのかねぇ。

まあそれはさておき。テストによる部活禁止期間は終了。
大会に向けて練習を行うことになります。
大会に出場するのは高校生だけではない。スポチャン部のある高校なんて全国でも数えるくらいだしなぁ。
なので、一般の部のようにインターハイとかそういうものがあったりはしない
マイナーな部活の悲しいところである。
そのかわり、幼稚園児から老人までいろんな人と対戦できるとのこと。ほう。

1回の大会でいろんな部門があるからチャンスも多い。
目標はまず、全員1勝以上することと定めました。

大会を明日に控え、アヤちゃんからの提案。
大会なんだからおそろいのユニフォームとか作らないか?とのこと。
当然ながら明日の大会には間に合わないので、次の大会での話となる。
おそろいのユニフォームねぇ。全員レオタードとかか?なんとなく微妙なイメージ図だ。
アヤちゃんはフリフリした可愛い服で戦いたい、とのこと。
メイド服なんかはどうか?と言ってくる。悪くない。が、これに面をつけると違和感抜群だ。

アヤちゃんは前回もかすみんの巫女服がどうとかいう話題で目を輝かせていた。
そういうのがお好きなんでしょうか?アヤちゃん。巫女さんとかそういうのが。私は好きです。

最終的に、おそろいの何かを用意することになったのか、ここでは明らかにされませんでした。
次回の大会時には登場すると思いますので、期待したいところですな。
なんだろう。月女なだけに、月の女王様の何かを身につけるとかそんな話か?どうなのか。

スポーツチャンバラ江東区大会、大会当日。
中には子供が一杯待機している。なるほど、まさに老若男女って光景ですな。
そして、月女からは新聞部の子が取材としてやってきている。
広瀬莉花ちゃん。最初の頃にかすみんと一緒にいたメガネの女の子である。
そうか、新聞部に入っているんだ。らしい外見でありますわな。

月女に遅れて星高の男子3人もやってくる。ウィッス!
星高の先生曰く、今日はTVカメラが入るらしい、
なんでも、アイドルの女の子が飛び入りで大会に参加するためだそうな。
それはまた・・・緊張する話でありますな。
参加するアイドルとは、アイドルユニット「プリンセス☆マスケティア」の斉藤茜ちゃんでございます。

はいっ。茜、今日は都内のとある小学校へ来ましたっ!
今日ここでスポーツチャンバラの大会があるんですよっ。
なんと私っ、スポーツチャンバラに挑戦したいと思いますっ!

学校の前でカメラを回して撮影している茜ちゃん。
そうか、大会は小学校の体育館でやってるんだ。いかにもマイナースポーツらしい話であるな。

斉藤茜。17歳。特技はフェンシング
莉花ちゃんの情報により、それなりの心得がある相手だと分かる。
フェンシングかぁ。剣道とはまた違う、異色の相手となりそうですなぁ。

茜ちゃんはフレッシュマン部門に飛び入りとなるため、月女の面々と当たる可能性が高い。
フレッシュマンとは「入賞経験のない人」だけの部門のことである。なるほどね。
そういう分け方をしているのであれば、今回は星高の面々とは当たらなさそうですね。残念だ。

というわけで、アイドルと当たる可能性を受けて、土方先生は皆にこう伝える。

わかってるわね?
お客様は丁重にお相手するのよ?「手ブラ」で帰すわけにはいかないわよ?

そ・・・それは・・・やっぱり、そういう意味で言っているんですよね?
かすみんの表情からしても窺えるが・・・やはり、伊達にして帰せってことですよね。
息の根は止めず、目、鼻などを削ぎ、伊達にして帰すべし。
さすればその顔により、スポチャンの勇名を天下に轟かせることができる。とかそういう。
まあ、さすがにそこまでは土方先生も言うまいが、なめられないようにキッチリ相手しろとは言ってますな。
心胆寒からしめる。異種の相手には必要となる行為だ。努々怠るなかれ。
アイドル相手にも容赦はない。スポチャン道は厳しいものであるなぁ。

さて。
着替えをする前にトイレに駆け込むかすみん。
用を足していると、電話をしながら中に入ってきた人がいる。これは・・・アイドルの茜ちゃんだ!
茜ちゃんはなんだかダルそうな喋り方で電話をしている。
そしてスポチャンを舐めたような口ぶりをしている。
こちとらオリンピック競技のフェンシング経験者だぜ、本気なんて出したりしねーよってもんだ。
会場はガキばっかりだし、かったるくてやってらんねーよって感じ。

うーむ。やはりアイドルキャラってのはこういう扱いされるもんなんですかね。
誰もいないと思ってウカツなことを口にし、聞きとがめられると。
今回はかすみんが聞いてしまう側となった。
けど、特に何も言わずにそそくさと立ち去るかすみん。
これは、逆に茜ちゃんの方が聴かれてしまった!と慌てねばいけなくなる流れでありますね。やあ困った。

色々と波乱が起きそうな江東区大会。一体何が起きるのか・・・楽しみである。
そういえば、茜ちゃん。苗字は斉藤、とこれまた剣豪の名前でありますね。
フェンシングという突き技が得意な斉藤でありますか。
ここで因縁を持っておけば、これからの出番にも期待できるって話ですよ。

かすみんに会話を聞かれた茜ちゃんは、逆に大ハリきりしてみせたりするのだろうか?
その努力むなしく、リリィやかすみんに伊達にして帰されたりするのだろうか?
アイドルを獲物で切りつけるのはなんだし、当身にてとかいって殴りつけられたりするのだろうか?
スポチャンの場合はそっちのがよっぽど酷いか。
ともかく、楽しみな流れである。

・侵略!イカ娘
相変わらず子供に人気のイカ娘。
相変わらず子供が好きすぎる斉藤先生。そして相変わらずイカ娘が好きすぎる早苗。
相変わらずすぎる連中が相変わらずな行動をしておりますなぁ。相変わらず。

今回は連載250回という記念の回。でも内容は相変わらず。
こうやって相変わらずな毎日を過ごせるというのも大事なことなんじゃないだろうか。
そういう教訓めいた話だったりもするわけです。うそです。

・名探偵マーニー
相変わらず居眠り常習犯のマーニー。
罰として、背中に貼り紙をされた状態で掃除をしている
罰としては定番かもしれないが、不思議にエロく感じる。何故だ?

それはさておき。今回の依頼人は親友のゆりかちゃん。
どうやら好きな人が出来たらしい。それはメデタイ。

ゆりかちゃんは割とミーハーなところがあるらしい。
アイドルやバンドといった流行ってるものにすぐ飛びつくイメージ。
実際、この前も声優のコンサートに誘ってきたりしてたらしい。
グッズも山のように買っていたが、今は家の押入れに・・・く、なんだか悲しくなってきたぞ!

というわけで、ナチュラルに話題変更。
一月前のこと。イトコの結婚式にて気になる男の人と目が合った。
まるで時間が止まったように見つめあって・・・

・・・ていう。
え!?それで話は終わりなの!?
そこから何か発展するのかと思いきや、まだそんな段階ではなかったらしい。
まあ、人を好きになる時ってのはそんなもんなのかもしれませんな。
と思いきや、もう1つエピソードがあった。

その後、オバサンの葬式があって、参列するゆりかちゃん。
そこでまたその男の人と再会したとのこと。
ほほう。短い間の冠婚葬祭でバッタリとねぇ。それは確かに運命的なものを感じても仕方ないのかもしれない。
って、単に親戚の人だからって話じゃないのかね?
それなら両方に参加しててもおかしくはないわけですし。身内に聞けば誰かもわかりますわな。

やったんだよ・・・
ギリギリ撮れた画像で親戚中に聞きまくったんだけど、だれも知らない!ナゾの人物なんだ!

なにそれ怖い。
ナゾの人物なんだ!で済ませてしまっていいことなのか?
でもある意味、探偵に相談するにはピッタリな内容という気もする。

というわけで、恋に悩めるゆりかちゃんの依頼を受けてマーニーが動き出す。
ナゾの人物を探し、ゆりかちゃんに会わせるのだ。マーニーにおまかせを

親友が相手ですし、お金なんてもらえない。
というわけで、短期間でサクッとなんとかしたいと考えるマーニー。
早速結婚式があったパシフィックホテルに聞き込みに行こうとするが、毎日の催事の数が半端じゃない。
これは聞き込みにしても大変ですなぁ・・・

それとは別に気になることがある。
ゆりかちゃんと男の人が出合った結婚式場と、葬式の場所。
それぞれはそれほど離れていなかったりする。
他にも催事場はあるのに、近隣での2箇所で出会うとは・・・これは偶然か・・・?

なんとなくウロついていたら結婚式に紛れ込んでしまったマーニー。結構簡単に入れるんですね。
披露宴なんかと違って、教会で盛大に!なんて時だとあんまり客についてはうるさく言われないのかな。

もの凄い幸福オーラでむせ返りそうになっているマーニー。
しかし、そんな中。一人、娘を娶られて涙にくれる新婦の父がいた。
新婦の父はマーニーに絡み、愚痴を言ってくる。色々と大変ですね。
まあ、ウェディングドレスを着たがる男というのはなぁ・・・さすがにオカマ呼ばわりされても仕方ない。
何かあったら探偵事務所に相談したらいいと思いますよ。いい探偵社ありますしね!

新婦の父は、去り際に気になることを言ってくれます。
前にこの会場来た時に、マーニーと同じ制服を見たという。
それはマーニーの学校の誰かが結婚式場にいたということでしょうか?ふむ・・・?

結婚式場の次は葬儀場。
さすがに白い制服を着たマーニーではこの場には紛れ込めない。
というところで、気付く。
ゆりかちゃんが撮ってくれていた画像の男。
この男の服装、結婚式といえばそれっぽいが、喪服とも言える色だし、ネクタイを代えればどちらにも出れそうである。
ふーむ。冠婚葬祭どちらにも使えるというのは便利でありますな。一着あるとよいかもしれん。

というのはさておき。
葬儀場を見ていたら、目的の男が参加しているのを発見する。まさか・・・!!
慌てて走りよるマーニー。
男の人は、その剣幕に押されたのか逃亡を計る。マーニーは追うが、途中で撒かれてしまいました。

ここまでの情報を受けて、マーニーのシンキングタイム。
墓場の塀の上で思考世界に突入する。バランス悪そうですなぁ。

夜。ハンモックの上でグダーとなっているマーニー。
どうやら考察の結果を反芻しているらしい。

そうか・・・そうだよね・・・
先入観にとらわれちゃだめだ・・・事実を受け止め・・・すべての可能性を否定せず・・・

それからどのくらい経過したのか。
さすがに一朝一夕にはいかなかった様子。というのも、色々と裏づけが必要だったからだ。
連れてくるだけならそこまで難しくはなかったかもしれない。
だが、調べ上げた事実を解明するのに時間がかかったというのが今回の事件であった。

葬儀場に向かうマーニーとゆりかちゃん。
マーニーは前々回登場した那智さんと連絡を取っている。
どうやら那智さんが例の男の人を確保していてくれたらしい。
さすがは陸上部のエース。頼りになる人ですな。今後の肉体労働担当の活躍が期待される。

捕まえてるみたい、というか実際に男の人を捕まえた状態にしています。
この状況を見て戸惑うゆりかちゃん。
でも、大体の事情を察しているマーニーにしてみると、なんともなぁという反応。

・・・ゆりかちゃん。私に言うことがあるんじゃない?
人を探すのはいいけどさ。前提にウソがあるとコッチは振り回されて大変なんだよ
色々と調べることも必要になるし。

この人は片岡雪人。大学二年生。
地方から出てきていて近所に住んでいる。大学生活は順調だけど、あまりつき合いの深い友人は出来なかった。
そんな彼がコッソリやっていた趣味が、他人の葬式に出て一緒に悲しみを分かち合うことだったんだ

一方、ゆりかちゃんも人のこと言えない。
ゆりかちゃんの趣味は、他人の結婚式にこっそり参列して幸福な空気を浴びて、自分もその気になることだもんね。

なんともそれは・・・なんともな趣味だな、おい。
この二つのホールはどっちもセキュリティが甘く、入るのは簡単だったりする。
犯罪性がないかどうかについては確認済み。
香典や御祝儀といった、お金に絡む部分については特に手をつけられたりはしていなかった。
ようするに、純粋にこのニ人、冠婚葬祭が好きなのである

それまで二人の守備範囲はズレていた。
けれど、本当の冠婚葬祭の機会が訪れてしまった。
ゆりかちゃんは葬式。片岡さんは結婚式。二人の趣味とは逆の内容のものが。
なぜかそこで二人はお互いを意識してしまった。
同行の士ゆえか、それとも二人は以前にニアミスしていたのかも・・・
とにかく二人はそこで特別ななにかを感じてしまったらしい。

なるほどねぇ。
分かってしまえば単純な話。にはならねぇよ!
確かにこれは先入観を捨ててかからないと分からない話である。
普通、全く関係ない人が場に紛れ込んでいるだなんて思わないですもんねぇ。
結婚式ならまあ、お祭りですし、そういうこともあるかなぁと思う。
でも、所縁も何もない人が葬式に参加しているとは思わないじゃない?普通さ。

ゆりか「片岡さん・・・・・・」
片岡「ゆりかちゃん・・・・・・」

那智「おい、なんかアイツらわかりあってるぞ

常人には理解しがたいが、やはり似たもの同士には惹かれるものがあるということなのだろうか。
なんだか見つめあっている二人でありました。
まあ・・・その・・・いいんじゃないですかね?勝手にやってもらえれば。
理解できる趣味を持った二人が結ばれるってのは喜ばしいことだと思いますよ?
非常にはた迷惑な話になりそうな気はしますけども。
マーニーも妙な友達を持って大変ですなぁ。ほんと。

・シュガーレス
岳がしていた皮バンドは手首の噛み跡を隠すためのものだったんですね。
手首の傷を隠している!というと別の意味にとれてしまうな。
そんな・・・椎葉岳がそんな繊細な奴だったなんて・・・!
とか誤解されちゃう。まあ、自傷には違いないんだけどさ。

悪ィなマリモ。俺にはやっぱ立ち上がるのに特別な理由なんて無ェ。
――ただ、気に入らねえ奴はブッ飛ばす。それだけだ・・・!!

派手な一撃を喰らって気絶したが、昔のことを思い出して帰ってきた岳。
回想はパワーアップに繋がる重要なイベントである。
でも、大して重要な理由が思い起こされるわけではないというのが岳の凄いところ。
もう昔から椎葉岳という個性は完成されていたんですなぁ・・・

というわけで、足を止めての殴り合いを開始する2人。
さすがにここまでくると観客も岳をなめきったりは出来ない様子ですな。いいことだ。

・・・岳。
お前が立ち上がる理由は、きっと"理由"などと特別な言葉で表すものじゃなく、
ごく自然にお前の一部になっているものなんだろう
だからお前の拳には、迷いやブレが一切無い。
余計なことにとらわれず、今、この瞬間に全てをぶつけることができるんだな・・・!

誰より単純なのが、お前の強さか・・・!!

マリモもようやく理解してくれたようですな。
バカも徹底してしまえばそれは尊敬できるバカだということである。
それが分かったから、マリモは笑う。岳もまた笑っており、2人は笑顔のまま殴り合う。

ガンガンと音を鳴らして囃し立てていた観客も、段々と闘いに魅入るようになってきた。
そして見ているうちに我慢できなくなってくる者もいる。

ドガッ。と、並んで立っていた卜部さんとシロが同時に隣に立っていたお互いを攻撃する。

卜部「――何すんだ、シロ」
シロ「君こそ、何笑ってる。卜部」

この2人もまた、笑顔でそう言い、ケンカを始める。ほっほ。

戦いを始めたのはこの2人だけではない。
遠くに立っていた成瀬さんを標的と定め、襲い掛かるのは・・・キリオだ!
交錯するキリオと成瀬さんの蹴り。この2人の戦いはなんというか、スタイリッシュだなぁ。

キリオ「いつまでも観客じゃいられないだろ。成ちゃん・・・!」
成瀬「・・・キリオ!!」

この様子を皮切りに、様々な所で戦いが勃発する。
正門と井純が殴りあった。
周防と典斗が、ヒラオリとジャージを殴り倒した
――まて。なんか最後違う!!
最初の3組は良い感じに争っているのに、なんで最後はそうなった!?
ほんと、ヒラオリはオチ担当やで・・・と思いきや、もっとえらいことになっている奴らがいた。

兼光!!

座り込んで見物を決め込んでいた兼光さんに挑みかかる3人。
もちろんその3人に兼光さんは答えてくれます。

見開きで空を舞う3人
他の連中が乱闘をしている最中、空を舞うというのはどんな気分なんだろうか。
ていうか、これ凄い絵面だ。シュールにもほどがある!
でも、もう兼光さんの攻撃で人が飛ぶなんて日常茶飯事になっているのか、誰も騒がない。
4、5メートルぐらい飛び上がっているように見えるんですがねぇ・・・ほんと、ハンパじゃねぇわ。
こうなると分かっているだろうに挑みかかる連中もハンパじゃねぇわ。熱狂的になりすぎ!!

皆、笑いながら殴り合っている。
その様子にスバルも影響されてしまう。
手近な、目の前にある標的を殴りつけるぜ!えい!

ガキが・・・俺が乃元高校の宮華亮だと知ってやってんのか。
がはッ!!

ああ、宮華もちゃんと来てたんですね。
そして、宮華がいるのなら、嘉上が向かっていかないはずもないと。
未だに首を固定しているらしき宮華に飛び蹴りをかます嘉上。さすがである。
この2人の因縁はまだまだ続きそうですなぁ。楽しそうで結構!

恩田さんや与崇さんによると、まるで兼光さんとシャケのタイマンの時のようだ、とのこと。
その時も皆昂って大暴れしてたってことなんですかねぇ。
そうなると、正門が我慢できずに挑みかかったのも無理はなかったというわけか。

・・・いい風が吹いてるな。心を空高くにまき上げる・・・新しい風だな・・・

世代交代を告げる風は吹いているということなのか?
風車に掲げる旗を代える風が吹いているということなのだろうか?
ともかく、嬉しそうにしている兼光さんとシャケでありました。

暴れまくったあげく、決勝戦中の岳とマリモより先に地に伏せていく観客たち。
さすがに兼光さんは平然としたものだが、他は誰も立っていないように見える。
スバルは宮華の体の下に埋もれている。
これは、宮華。最初の嘉上の飛び蹴りでKOされたということなのか・・・?

シャケへの挑戦権を得るタイマンもそろそろ決着がつきそうである。
果たして勝利するのはどちらか。
そして勝利したとして、シャケに勝つことができるのだろうか?
風は後押ししてくれるかもしれないが、果たして勝利とまで行くかどうか・・・怪しいですなぁ。

それにしても、本当にこの場は兼光さんしか立っていないのだろうか。
いや、兼光さんはずっと座っているんですが。というのはどうでもよく。
ようするに、三田さんはどうなったんだろうか、という話だ。
因縁を持っていそうな相手が他にいない三田さんである。実は一人だけ退避していたり・・・?
まあ、その辺りは明かされないかもしれないが・・・地味に気になるところだぜ!

・空が灰色だから
中3女子と小4男子の物語。

泣きながら北公園にやってきた少年に声をかけてきたのは、誰かから隠れるようにしているお姉さんでした。

私は名乗る名もない中学3年生!
訳あって追われる身であり、一時的に身を隠している者だ!

ふんふんと鼻息荒く述べてくるお姉さん。さようですか。
一体何に追われているというのだろうか・・・
敵多き私にとってこの公園は安住の地だと言う。なぜ公園だと安全?結界でも張られているのだろうか。

それはさておき、少年の名は鈴鹿光生。小学4年生と判明。
光生くんは何故ないているのだろうか?やはりアレかね、いじめかね?いじめられっ子かね?

いっ、いじめられてなんかはないよ!

いじめられっ子は皆そう言うのさ。
光生くんによれば、最近友達が気に入らないことがあるとすぐ暴力をふるってくるとのこと。
ひどい時はみんなの前で泣くまで叩かれたりするという。
なるほどねぇ。いじめですな。

そんなの一発しばいたらいいじゃん。私なら男相手でもそうするな

お姉さんからの端的なアドバイス。
確かに有効だが、それができれば苦労はしない。
いじめてくる相手の中でも、翔栄くんは体が大きく、抵抗しても勝ち目はない、とのこと。

所詮小学生だろ。どうにでもなるだろ。

本当にアッサリと述べるお姉さんですね。
小学生だとガタイの差は致命的な気もする。が、まあ、やりようはあるっちゃあ、あるが・・・
なんにしても、光生くん自身が変わらないとどうにもならんでしょうな。

というわけで、お姉さんが光生くんに稽古をつけてくれることになりました。
私がお前の師匠になってやる。これからは私を姉御と呼べ!
いじめっこに勝つためにさっそく相撲で稽古つけてやるからこい!

私は170センチ以上ある!私に勝てるようになればそこらの小学生には負けないぞ!さあこい!

そりゃあでかいっスねアネゴ。
確かにそこらの小学生には負けなくなるでしょうさ。にしても、何故相撲?嬉しいじゃないですか。
実際、正面から組み付いて、その感触に戸惑ったりする光生くんだったり。
そんな光生くんを突き飛ばして倒すアネゴだったり。なんというアメとムチ

何回かぶつかり稽古を行う2人。
しかし、痛くて泣き出してしまう光生くん。ぐすぐす。そんな光生くんにアネゴから一言。

泣くな光生!意地でも相手に1発ダメージを与えるんだ!そういう奴らは実は心の弱い奴ばっかだ!
絶対仕返ししてこない奴しか狙わない卑怯な奴らだからすぐに手を引くに違いない!
1発かましてこい!光生
安心しろ!なんかあったら私がついてる!いつもここにいるから!

アネゴの力強いお言葉に感動する光生くん。
いやぁ、小学生は純粋でいいですねぇ。ふんふん。
どうでもいいが、光生とか翔栄とか、カッコイイ名前が多いのはやはり今時の流行なのか?普通に読めるだけいいけど。

さて、小学校。
早速、翔栄くんにいじめられている光生くん。
クリアもしていないゲームを貸せだと・・・?貸さないと暴力だと・・・?どうみてもいじめっすね。

でかくて怖い相手であるが、アネゴの教えを思い出す光生くん。
1発かましてこいという教えを守って、前に出る!
相撲の稽古の効果が出たのか、光生の鋭い飛び込みにビックリし、押される翔栄くん。
周りの連中も、アレ?実は翔栄たいしたことなくね?という評価に・・・

光生のくせによくも恥をかかせたな!

光生のくせに生意気だぞってやつですかね。
まあ、アネゴのいうことはある程度あっていそうな反応ですね。たいした相手ではない。
けど、こういう相手は面子を大事にするし、それを守るために暴力的になったりする。
というわけで、1発やり返した結果、いつも以上にやられることになった光生くんでありました。うっうー。

今日も北公園でアネゴと出会う光生くん。アネゴはまた隠れてるのか。
光生くんは言う。アネゴ!翔栄くんをやっつけちゃってよ!と。

バカ言うな!光生!それでなんの解決になるんだ。自分のことは自分で解決しろ!
男っつーのはいつもそうだ。強さを誇示したいくせに群れなきゃ威張れない奴ら。
翔栄みてえに弱い奴の気持ちを考えることできねえ奴ら。
男のくせに見てるだけで、自分から何もできない奴。何もしない奴ら。
光生は、お前もそんな情けない男になっていいのか?

なかなか深いことを言ってくれますねアネゴ。男のプライドをくすぐられる言葉だ。
というわけで、光生くんは述べる。もう1回、相撲で稽古つけてよ、と。
いや、抱きつけて嬉しいから、とかそういう意味でお願いしているわけじゃないですよ!たぶん。

稽古つけてもらったおかげでちょっとだけ強くなれたからだよ。
もっと強くなりたいから。本当だよ

純粋な光生くんの言葉に嬉しそうにしているアネゴ。ふんふん。
ならばと、早速稽古の開始!

もし私に勝てたら、褒美にチューしてやろう!

いきなりの御褒美提示。これは思わぬサプライズって奴ですね。
テンションが上がる前、戸惑いの内に突き飛ばされる光生くんでありました。ぐはぁ。

何度も挑んでは返り討ちにある光生くん。
口の辺りに何かあるなと思ったら、翔栄くんに殴られた時点で口を切ってたんですね。

ほらほらどうした!光生。全然弱いぞ、弱い弱い弱い弱い!
本当にお前はカスだな光生。お前なんか一生恋人もできないまま生きてくんだろうな。
ゴミ!ウジ!虫けらめ!生きてて楽しいのかお前?死んじまえば〜!?

妙に嬉しそうに罵倒するアネゴ。やたらと口汚いですね。いじめっ子のような口ぶりだ。
そんな罵声に対し、意地を見せようとする光生くん。
思いっきり組み付き、相手の脚を取る。
そうだ、上体に当たり、脚を崩せば、自ずと相手は倒れるものだ!

せいっ!

アネゴのエルボーが光生の背中に炸裂した。ヒデェ!!
相撲でいきなりヒジを叩き込んでくるとは。なんともルール無用でありますな。
まあ、ケンカってのは基本ルール無用なものであるが。
なるほど。勝つためにはクレバーであれという教えが篭っていたんですねアネゴ!!

まっ、敢闘賞だな。

というわけで、ほっぺにチューをしてもらう光生くん
あらあら。純粋な少年にこの御褒美は刺激が強いんじゃないですかね。真っ赤になってもじもじしちゃってる。
その様子を見て、ふんふんふんといつもより鼻息の荒いアネゴ。
まあまてアネゴ。それ以上は色々と危ない。

すっかりアネゴの虜となった様子の光生くん。
さっそく学校にて翔栄くんに1発かます。後ろから
そして倒れた翔栄くんをガッガッと踏みまくる光生くん。
取り巻きは卑怯だとかやりすぎだとか言うが、知りませんがな。
いじめなんて行っている子だし、ある程度の報復はされてもしょうがないってものですよ。
でも、翔栄くんがどれだけの状態になっているかはわからない。本当にやりすぎなのかもしれない。
なんせ、光生くんってば相手の様子も見ずに一心不乱に踏みまくってますもの。
しかも踏んでいる間も考えていることはアネゴのことだったり。アネゴアネゴアネゴアネゴアネゴアネゴ

恍惚そうな表情でいじめっ子を踏みまくる光生くん。
こりゃあ、今後色んな意味で注目を浴びる存在になりそうですなぁ。

アネゴ。
やったよ僕。翔栄くんに勝ったよ。翔栄くん泣いてたよ、女の子みたいにさ。
アネゴのおかげで僕変われたよ、アネゴはすごいよ。
僕を褒めて褒めて。アネゴアネゴアネゴ。アネゴ。

勢い込んで北公園にやってくる光生くん。
なんですか?チュー以上の御褒美がもらえるかもしれないとか期待してるんですか?
まあ、確かに言われた通りの成果を出してきたわけですしねぇ。期待するのもしょうがないか。

しかし、アネゴの姿は公園になかった。
だが、制服は北中のものだった。ならば、待ち伏せすれば会えるかも知れないと考える光生くん。
校門にてアネゴが出てくるのを待つ。

アネゴかっこよくて、きっと学校でも憧れの的なんだろうな。また僕にキスしてくれるかな。

妄想する光生くん。
そんな時、バカ笑いをしながら学校から出てくる一団があった。
悪そうな男女が1人の女の子を囲んでいる。女の子は荷物持ちをさせられながら、卑屈そうな笑みを浮かべていている
これが、学校でのアネゴの姿でありました。

ブス。ちゃんと持てよ!落としたらまた相撲の刑だぞ。
最近さぼってたからな。その曲がった根性叩き直してやる。
家にも行ったのにいなかったしねー。びびりすぎー。
何ヘラヘラしてんだよ。ゴミ、ウジ、虫けらめ。生きてて楽しいのかお前?

何だか聞いたことがあるようなセリフである。
そうか・・・アネゴ。言われたことを弱いものに言って悦に浸ってたんですね・・・

光生くんと目があったが、目をそらし、卑屈な笑みを続けるアネゴ。これは辛い。
一切、仕返してもこないし一言も喋らない。ただ成すがままにされているという様子でありました。

憧れのアネゴの本当の姿を目撃した光生くん。

それ以来、僕はあの場所に近づくことはなかった

なんという絶望・・・!!
信じていたものが砕かれた瞬間でございましたな。ああ、鬱だ。
オチを見てから読み返してみると、アネゴの言動は色々と酷い。
自分のことを棚にあげまくっている。
それが光生くんにも分かってしまっただろうから、より辛い。
アネゴ、自分なら男相手でも1発かますとか言ってたじゃないかー!とかね。

今後この2人はどうなっていくのだろうか。
アネゴの行いにより、良きにつけ悪しきにつけ、変わることとなった光生くん。
いじめられることはもうないだろう。翔栄くんがお礼参りしてこないとは限らないが。
そういう意味では変わる切欠を作ったアネゴの存在は大きいと言えなくもない。
その後、家に引きこもっちゃいました。なんてオチがないとも限らないのが怖いところであるが。

そしてアネゴ。まあ、この歳までいじめられていると、早々は変われませんわな。
幸い中3である。卒業は間近だし、高校になれば逃れれる可能性はある。
高校では、高身長を生かして部活動でも始めればよい。高校デビューってやつだ。
そうすれば、部員も守ってくれるようになるかもしれないし、楽しく過ごせる可能性はある!
家までいじめっ子が来たらどうするかって・・・?そりゃあ・・・そりゃあ・・・一発かませ!!無理か。
最後のアネゴの卑屈な笑みがなんとも心に突き刺さるお話でありました。うむむむう。

・鬼さんコチラ
無自覚のまま鬼の力に目覚める金木。
その金木に百鬼夜行の再開を告げる鬼たち。
主人公が事態を把握しきれぬまま、物語は急激に展開していこうとしています。

夜行が引き入る百鬼夜行。
しかし、鬼たちにしてみれば、夜行である金木の意志はどうだっていいらしい。

鬼たちは千年の間、夜行の復活を待っていた。
人間が進歩する度、住み処を追われ、鬼本来の姿を捨てて人間に化けてまで。

オレたちはこの血と力を守り通してきた・・・
それもこれも「百鬼夜行」には、テメーが。「夜行」が必要だと。
「夜行」がいねーと鬼本来の力が発揮されねーって言い伝えられてきたからなんだよ

なるほどねぇ。
どうやら「夜行」には他の鬼の力を引き出す力があるらしい。
その力ゆえに、百鬼夜行の主として君臨していたわけだ。
しかし、他の連中はこの千年間ずっと生きてきたんでしょうか?夜行は転生だけど。
血と力を守り通してきた、とか言ってるし、やはり血族の子孫なのかね?

ともかく、そんなことをいきなり告げられても金木にしてみれば知ったことではない。
鬼のことなんて知るか!勝手にやってりゃいいだろ!とのこと。
反抗的な態度を示す金木に、板尾は説得を試みようとする。が、それは罠だった。
会話から、金木が大事にしている人物の情報を引き出す。
頭の中で考えただけの桜田の姿。
しかし、道留さんはその姿を見て取り、さらに画像としてスマホに映し出してしまう。
うーむ、道留さん。凄い力だな。便利すぎる。最新機器まで利用できるのか!

というのはさておき。
板尾は言う。桜田さんを拉致して金木に言うことを聞かせよう、と。
意外と辛辣な手を使うんですね、コイツ。爽やかそうに見えてエグイ奴だわぁ。

オマエら・・・ッ!桜田に何かしたら・・・ブッ殺す!!

壁に盛大なヒビを走らせる金木。おぉ怒ってる怒ってる!
怒りの余り、壁には角を生やした1つ目の鬼の姿が刻まれている。これは迫力ですなぁ。
威圧していた鬼たちも、これにはビビった様子。
「夜行」であること、認めないわけにはいかないでしょうな。

気絶した金木はとりあえず縛っておく。
そして、言う事を聞かせるために、桜田さんの拉致に鬼たちは動き出すのであった。

中学校に鬼、襲来
真っ先に校庭に現れたのは、扇情的な格好をしたお姉さん。
中学校にやってくるには色々と刺激が強いんじゃないですかね。おい。

てなことを言っている場合ではない。
お姉さんの名前は。名前の通り、凍らすのが得意な鬼である。相変わらず分かりやすい名前ですなぁ。
その能力は凄まじく、一瞬にして校庭は凍りつく。
校庭にいた人間も一人残らずカチン、カキンと凍っていってしまいました。な、何をする・・・!!

拉致が目的なので、もう少し穏やかになるかと思ったらそんなことはなかったぜ。
むしろ、学校の人間を全滅させて、ついでに目標を連れ去ろうかって勢いだ。

教室を周り、桜田さんがいなければ全員凍らせて去っていくという迷惑行為を繰り返す郡さん。
この場には他にもツマキさんとミナリさんの合計3鬼がいる。
全員女性の鬼を送り込んでくるとはな・・・なんだか嬉しいじゃないの。いや、嬉しがってる場合ではない。

そうこうしているうちに、目標である桜田さんが発見されてしまいました。

どうやら郡さん。
一族が千年待った悲願の「百鬼夜行」の開幕戦が女児誘拐という状況に苛立っている様子。
まあ、小さいっちゃ小さい気がしますよね。
だからってそのイラだちの発散を人間相手にされてはたまらない。
桜田さんも襲われ、腕の1本や2本、斬りおとされそうになる。

が、ここで桜田さんの運命も動き始めた。
家に伝わる妖刀「桃鬼弥」。鬼を斬るための刀が自動的に倉を破り飛び去っていく。
持ち主として継承された妖刀の主である桜田さんを守るために飛んできたのだ!

あれぇ?手がないんですけどォ
てか・・・こんなアイテムどっから持ってきたワケ?ねぇ?ハハ・・・

腕を斬られ、腹を貫かれている郡さん。
桜田さんの手には飛んできた妖刀が握られている。

うむむ!なんとも急展開でありますなぁ。
果たして郡さんは無事なのか?ここで退場しちゃうことになるのか?
唇はカサついてるかのように見えるが、美人さんなのでもう少し見ていたい気はする。
が、暴れすぎて鬼にとっても迷惑な人ですし、ここで退場の可能性は高いかなぁ。

それにしても、鬼たちは「百鬼夜行」は言い伝えてるのに妖刀の存在は伝えられてないんですかね?
まあ、ツマキさんやミナリさんが知らないだけで、道留さん辺りは知ってそうな気はする。
妖刀の持ち主としてではなく、金木の大切な人という部分で狙われる桜田さん。これは意外な展開だ。
いきなり、見た目人間の鬼を刺した感触を味わうことになったわけだが、桜田さんは平気なのだろうか・・・?
その辺りも含めて、今後の展開が期待されますなぁ!

・ANGEL VOICE
練習をこなし、GKとしての技量を磨いてきた万代さん。
しかし、公式戦は初めてである。
しかも、負けたら終わり。自身にとっても最後の公式戦となる試合だ。しかも相手は強豪。

で・・・できるのか?オレに・・・オレがドジったら・・・
こいつらが今まで必死にやってきたことが・・・全部パーになっちまうんだぞ

怖え・・・

相変わらず万代さんはメンタル面に不安がありますなぁ。
これまでも、オレにはできねぇって、とヘタれる場面もありましたし。
まあ、逆に、根拠のない自信を得て活躍するって場面もあったりしたわけですが。
この辺りの精神的な浮揚は試合中ずっと描かれていきそうですやね。

監督の合図を受け、試合に挑むため動き出す市蘭。
万代さんは、試合に臨む前に所沢に問う。こんな大事な試合のキーパーがオレにできると思うか?と。
この問いに、できますよ。と即答する所沢。
万代さんにしてみれば、そう言われても簡単には自分を納得させられない。
そんな風に即答できるだけの根拠を示して欲しいと言い出す。

万代さんがいてくれてよかったと――そう思っているからです

所沢は真摯であるなぁ。
本当に心からそう思っているのが伝わってくる。
だからこそ、万代さんもそれ以上追及することはせず、試合場に向かうこととなります。やあ、いい話だ。

というか、背負いすぎですな万代さん。
ゴールキーパーが原因で負けた、なんてことはそんなにはないはずですよ。
DFの能力も上がっていることですし、決定的なチャンスが作られたのならそれはDFの責任となるわけですし。
自身もDFなんだからその辺りはわかると思うが・・・責任を感じちゃうタイプなんでしょうなぁ。
大丈夫大丈夫。トンネルとか、自分の手で自陣のゴールにボールを投げ込むとかしなけりゃ平気だって!
こんなこと書いて、やらかしちゃったらどうしよう。

さて。いよいよ準決勝が開始されようとしている。
マイちゃんの病室に設置されたテレビにも試合場の様子が映し出される。
病室にはルカさんがいて、一緒に観戦をしている。
そしてルカさんは言う。これをマイに見せたかったんだよ、と。

テレビに映し出されたのは市蘭のスタンド。
スタンドを埋め尽くさんばかりに駆けつけている市蘭の生徒たち。
さらに、市蘭イレブンを応援する横断幕やボードなどが用意されているという。
これはマイちゃんには嬉しい光景でしょうなぁ。
ずっと、いつかはこんな日が来ると信じてきた。その日がやってきていたことを知った。こんなに嬉しいことはない。
涙するマイちゃんでありました。うーむ、感動的である・・・

ところで、あのやっつけ仕事な水内さんの応援ボード。
あれはルカさんが担当して作った品だったらしい。なるほど。そりゃあやっつけだわ!!
というか、小さいんだからせめて手前側に回そうぜ。なんで毎回後ろに回すんだよ!

それはさておき。両校選手の入場。
対峙する強者たち。やはり松田は人間が出来た受け答えをしてくれますなぁ。
八津野に勝ったのはマグレだと言われたりもするが、冷静に返す二宮さんもカッコイイ。

マグレだろうが何だろうが、つかみ取る準備ができていたからチャンスをモノにできたんだよ

いいことを言う。まさしくその通りだ。
運だけではなく、その運が向いたときに、つかみ取ることが大事って話ですわな。

その時――スタンドの空気が変わった。

ざわざわとざわつくスタンド。
それもそのはず、試合を終え、決勝進出を果たした船学が偵察に現れたからだ!!
いやあ、やっぱり雰囲気あるなぁ船学は。最強のチームに相応しい。

この試合に勝った方に、次の大きなチャンスが回ってくる
そのチャンスをつかみ取ることができるか。
という話だが、まずはそのチャンスを得るために、この試合を勝たなければいけない。
つかみ取る準備をしっかりしておかなければいけないという話だ。

さて、いよいよ試合開始間際。
延長とかPKとか面倒くさいから、サクッとケリをつけよう!
関東大会の頃とは違うってわからせてやろーぜ!
という感じで景気よくぶちあげている市蘭イレブン。
そんな中、忘れてないか?キーパーはオレなんだぞ!と不安そうにしている万代さん。

頼むぞ――万代!!

忘れているはずもないですわな。
万代さんが頑張ってきたことは皆知っている。そして信頼できるほどに育っていることも知っている。
だからこそ、ゴールを託すことができるし、景気のいい話もできるってものだ。
とはいえ、実際のところどうなるか・・・
まずは開始の10分。この時間で点を取られないことが大事。
なのだが、どうなることやら・・・楽しみであり、不安であるなぁ。

・バーサスアース
深柱の中から現れたハルト。
予想もしない出来事に驚くヘルメットマン。
と思いきや、ハルトも驚き戸惑っていました。なんだこれは!!

どう見てもただの高校生。ドレッド頭の仲間には見えない。おそらくファミレスの生き残り・・・
ただの一般人が、このぼくと同じように深柱の力を手に入れたと・・・

なんですか、それは。
まるで自分は一般人じゃなかったとでもいいたげですね。
深柱の力を手に入れる前から一角の人物だったとでもいいたいのだろうか?

殺すより他ない

あっさりと敵対することを決めるヘルメットマン。
深柱を攻撃するのはダメだけど、自分以外に深柱と融合した人間がいるのは嫌なので殺すって話か。ワガママな。
ともかく、スルトのレーバテインが最大火力で発射される。逃げる間も与えない即断っぷりだ。
ハルトはカナちゃんをかばうように、左手を前方に突き出す。
すると、額に浮かび上がっていた目が閉じ・・・代わりに左手の掌に目玉が浮かび上がる!にゅろ。

な・・・!深柱の破片を盾に!?

前回、熱線を浴びて粉々になったはずの茶筒型深柱の破片が集まり、盾となる。
よく見ると、ハルトの手から目玉が飛び出し、盾の中央部に存在しているんですな。体から離れれるのか、この目玉。

はね返した!?

最大火力のレーバテインがはね返ってきました。これは痛い。
支えている部分が破壊され、眼球が垂れ下がる。人間でいうところの眼窩底骨折という状況だ。
この状態では正面を向けないので熱線を放つことができない。ほぼ無力化しちゃったようですな。

熱線を防いだ盾は再びバラバラと破片に戻る。
そして、手から飛び出していた目玉も再びハルトの額に戻ってきていた。
なかなか面白いスタイルでございますな。
強靭な深柱の破片を自在に形を変えて使うわけか。使いこなせるようになると強力ですな。

"盾"を構成していた破片が消えた・・・
こいつ・・・粉塵レベルまで分解された深柱を自由に操ることができるのか?
だとしたら認めたくないが、こいつ・・・ぼくより上位の融合者だ

融合にも上位とか下位とかあるんですね。
より深く根付いたのがハルトの方だったということか。
まあ、脳を貫き、血液にまで混じっちゃいましたしね。そりゃ融合レベルも高いさ。

しかし、肝心のハルトは未だ状況が飲み込めていない。
そもそもヘルメットマンが敵だという認識すらしていなかった。ので早く逃げろとかヘルメットマンに言っちゃう。
まあ、今外の様子に気付いたばかりですし、無理もないのかもしれませんな。
だが、そんなハルトの様子を見て、ヘルメットマンは許せない気持ちになる。

はは・・・これは傑作だ!
ぼくが求めてやまない人と深柱の完全融合に限りなく近づきながら・・・何が起きているかもわかっていない・・・
それどころか自分を殺そうとした相手の心配とは・・・なんて愚かな。
偶然とはいえ、こんな奴に・・・こ・・・んな・・・こんな奴に・・・深柱の力が宿るなんて・・・

どうやら、ハルトの甘い態度がえらく癇に障ったらしい。
状況把握できてなかったんだから仕方ないじゃないですかぁ。
ほんと、このヘルメットマンは狭量で困る。
というか、そろそろ名前の1つくらい名乗ったらどうなんですかね。感想が書きにくいぜ。

動揺を押し殺し、強がって見せるヘルメットマン。
想定外のことに少し驚いたが、切るべきカードはいくらでもあると宣言。
人類と地球の戦いに、一石を投じる身としては当然の準備だ。

そういいながら、手にした深柱の剣をスルトに突き刺す。ドッ。
そして、めきめきめき、とスルトから力を吸い上げていく。な、何をするんだー!?

マントル熱線を放ったり、破片を飛ばしたりするだけが、深柱の使い方ではないのだよ。
見せてやろう。レーバテインの真の姿を!

深柱の力はぼくだけのものだ!!
君にはふさわしくない。

スルトから力を吸い取り、剣は長大となった。これが真の姿か!!
それはいいけど、力を吸われたスルトがしんなりとしちゃっててなんだか可哀想な気がしてきて困る。
このままヘルメットマンがやられ、抵抗も出来ず折られたら本当に可哀想なことになるで!!

ヘルメットマンとの本格的な対峙は次号となる。
果たしてハルトは自身の力を認識し、使いこなすことができるのだろうか?
一発、大技のひとつでも颯爽と打ち出して、サクッと撃退していただきたいところでありますな。

・ガキ教室
兄との死別。
いきなり話が重い流れになってきました。
これにはススム君も、体を正面にして丁重に聞き入るしかない構え。

晶の兄は中2の時に死んだ。病気などではない。

オレが殺したんだ

なかなかに衝撃的な言葉が飛び出しました。兄を殺したとは一体どういうことなのか・・・?
今、晶の過去が語られる。

ウチは4人家族。
中学の教師の親父と、スーパーでパートする母親。
当時、中2で3つ年上のデキのいい兄貴。で、小5のオレ。
平凡な家族だった

平凡であるが、仲のいい家族って感じですね。
兄のくんはデキがいいと言われるだけあり真面目な様子。
親父の影響を受け、教師になるのが夢だったという。
一方の晶の夢はサッカー選手。これはまた子供らしい夢ですね。

兄弟とはいえ性格はまるで違う。でも、仲のいい兄弟であった。
さすがに兄が中学にあがってからはあまり遊ばなかったが、小学校の時は一緒によく遊んでいたらしい。
いつも兄貴と張り合っていたけど1度も勝てなかった、と晶。
まあ、子供の頃の3歳差は大きいですし、無理もないですわな。

8月29日。
その日は朝からスゲー暑い日だった。

夏休みも終盤というころ。
晶は友達と遊びに行く約束をしていた。
親にはプールに行くと言っていたが、実は内緒で川で遊んでいた
川はうるさい先生もいねーし、流れがあって面白い。オレたちは1日おきに川で遊んでた。
そして、この日。晶はムチャなことを言い出す。この川を横断しようというのだ。

オレ、走るのも飛ぶのも学年で1番だったからさ、泳ぎもスゲーぞって友達に見せてやりたくてな。
ただそれだけだったんだ・・・

晶が泳ぎ出そうとした、その時。
部活の帰りらしい優くんが通りがかる。川は危ないから行くなって言われただろ!と怒る優くん。

今やるしかないと思った。

兄の制止を振り切り、良い所を見せてやろうと川に飛び込む晶。
川は足がつかないし、流れがあるから一直線にはなかなか進まない。
すぐに怖くなったけど、戻るのはカッコ悪いと思った。
2つ目の橋ゲタの近くで足をとられて水をのんだ・・・橋ゲタの下で水が渦を巻いてたんだ。
パニクってまともに泳げなくなった。オレ、マジ死ぬと思った・・・
オレの様子が変なんで岸は大騒ぎだったそうだ。

晶の様子を見た優くん。友達には大人を呼んできてもらい、自身は弟に呼びかける。

今、お兄ちゃん行くからな!もー少しがんばれ!!

それが、オレが聞いた最後の兄貴の声だった

溺れた弟を助けるために躊躇なく川に飛び込む兄。
助かりさえすれば、美しい兄弟愛の話になっていたでしょう。しかし・・・
ああ、次号は凄く重い話になりそうな気がする。
平凡な家庭が1日で壊れてしまう過程を見せられることになりそうだ。

これまで、晶の過去については色々と伏線が張られてきていた。
親がいるのに里子に出されていたり、母親がずっと味方してくれるわけではないと発言していたり。
そういえば、夏休みに入るころ、晶は溺れている夢を見ていた。
それはこの時の夢だったのかなと思うと・・・なんとも辛い話になってくる。

しかし、ススム君も大変だな。いきなりこんな重い話を聞かされちゃってさ。
でもこれはこれで、ススム君の社会復帰の助けになるかもしれない。
色んな過去を背負った人がいるんだなと理解してくれれば、ひょっとして・・・とも思える。
過去の重い話ばかりでなく、希望の持てる未来の話も見れるとよいですな。

・ストライクライクラブ
新人賞出身の俊英、鈍速毎日先生が4度目の参戦!!
今回は30Pという長ページの作品を描いてくれたぞ!!

今回はヒメコちゃんとタイシくんという2人の男女の物語。

冒頭からプレゼントをタイシくんに渡そうとするヒメコちゃん。
渡すときの言葉はツンデレ感満載。
勘違いしないしないでよねッ!べ、別にあんたのこと好きなワケじゃないんだからね!!

嘘です。
――私は、この人が好きです

漫画的にはツンデレキャラというのは実に分かりやすい。なぜなら心の声が聞こえるから。
しかし、実際にいた場合はどうなるだろうか。難しい話である。
ヒメコちゃんは素直じゃない。それは子供の頃からずっとそうだったりする。
そう、この町の小学校に転校してきた時もそうだった。
ヒメコちゃんのお父さんはゲーム会社の社長です。お友達になればたくさんゲームができます。

け、けど勘違いしないでよねッ!みんなと友達になりたいワケじゃないんだからね!!

挨拶でいきなりこれはないでしょう。
特に子供にツンデレとかの機微が分かるはずもなし。
というわけで、スタートに失敗して即泣かされるヒメコちゃん。
イジメられ、泣いている時。助けてくれたのがタイシくんである。

突然現れて、私を助けてくれた。
そんな彼の姿は、私の目には完璧な王子様で
・・・私は初めて・・・初めて・・・素直に・・・素直になりそこねた。

感謝の言葉を述べようとしたヒメコちゃん。
しかし、その前にタイシくん。キライだ。泣いてる女。と言って去っていく。
ならばと売り言葉に買い言葉で、私だってあんたのこと大嫌いとか言っちゃうヒメコちゃん。
素直になれない性格は色々と大変ですなぁ。

という過去を経て現在に至る。
大きくなった今でもタイシくんのことが好きなヒメコちゃん。
あの時素直になっていれば、と後悔することしきりである。
だが、今回のプレゼント。これさえ渡せば――思惑のあるヒメコちゃんでありました。

作戦は、着々と進行中だ!

とか考えながら、いきなり電柱に登るヒメコちゃん
双眼鏡や、盗聴用の機器を背負っているようだが、まさか・・・!?
はい。タイシくんの部屋を覗き見しております。
いや、勘違いしないでよねッ!やましい意図で覗いているわけじゃないんだからねッ!!

あとは目標がプレゼントの、お父さんの会社の"恋愛シミュレーションゲーム"を起動すれば・・・
タイシの恋愛データを盗める!完璧な作戦よ!

好きな性格や髪型がまるわかりになるって話ですね。なるほど。それは凄い!
しかし、もう少しやりようがあるのではなかろうか。
電柱に登って張り込みを開始するヒメコちゃん。
電柱の上でカップラーメンまで作っちゃったりする。どうやって!?カラス天狗みたいな身軽さだな。

夜になっても、目標ことタイシくんはプレゼントを明けてくれない。
帰ってからずっと筋トレに明け暮れている。何時間やってんのよ!
業を煮やしたヒメコちゃん。タイシくんの部屋に乗り込み、無理矢理ゲームを開始させるのであった。
うむ、最初からそうすればよかったという話ですな!

昔懐かしのゲームウォッチのような外観。
書かれたゲーム名は、「ときめけ☆メモリアル」だ。うん、まごうことなく恋愛ゲームであるな!
ちなみに社外持ち出し厳禁と書かれているのだが・・・見なかったことにしよう。

早速女の子と会話するゲームの開始。
1人目はストリートファイト少女"竜子"!!タイシくんにはちょっとお似合いな感じの子である。
ゲームスタート!
ピロリンとボタンを押すと、オスッ!と竜子さんが現れる。リアルに。

あたしは竜子!恋しようぜ!!

まさか、立体映像とは・・・!外観の割に凄い進んだゲームである!
いや、映像どころか、部屋の扉破壊して現れたぞ?触れるのか!?スゲェナ。
ついでに竜子さんの胸もスゲェナ。破廉恥でよろしい。

それでは、竜子さんからの質問。戦いで重要なのは拳か?蹴りか?
それは恋愛の質問なのか?まあ、ストリートファイト少女らしくはありますけども。
ちなみに回答が遅いと多異夢亜雨斗。ボコボコにされます。腐政界拳!!

漢たるものハッキリしろってことですね。
タイシくんを殴り倒し、消えていく竜子さんでありました。おつかれっす!

1人目の攻略に失敗したタイシくん。
しかし、これがれんあいゲームであると気付き、俄然燃えてきた様子。ん?もしかして勘違いしてないですか?

次は勝つ。

うむ。確実に勘違いしてるっぽいぞ!まあいいか!!
2人目。
現れたのは子供。妹キャラか?いや・・・それだけではない。幽霊だ!妹属性の幽霊キャラだ!!
フワフワと舞いながらすきっていってと言ってくる幽霊ちゃん。
こういう娘がタイシくんのタイプだったらどうしようと嘆くヒメコちゃん。
であったが、タイシくんは返答しない。何故なら気絶しているから。

・・・よし、次は2人目か・・・

ごまかしている!?
どうやら幽霊は怖かったらしい。うむ、殴れないのは苦手ってことなんですかね。
とりあえず、ヒメコちゃんにはいい結果でありましたな。

さて、3人目。いきなり男じゃねーか。何が、来いよ!ボーイ!だ。

いやーん!コレはコレでッ・・・!

いやいやいや。ダメでしょヒメコちゃん。思わず趣味に走ってしまっておるぞ!
というか、このカット、どこかで見たと思ったら、予告に使われた表情じゃないか
なんでよりにもよってこの場面の表情を切り取ったし!!

ともかく、タイシくんの拳で男は撃沈。見事に1勝を収めるのでありました。やるねぇ。

4人目。ロボです。人じゃねぇ!!
いや、それは別にいいが、せめて女性型ロボとかにしようよ。ロボロボしすぎだ鈴木さん。

人はなぜ生まれ、恋をするのだろう。

なんだか哲学的な鈴木さん。
そして、タイシくんが殴りかかっても無傷な鋼鉄のボディ!文字通りの意味で。
そんな鈴木さんは述べる。

・・・恋を恐れるのか?そんなことでは何も始まらないぞ・・・言葉にするのだ。君の素直な気持ちを。

鈴木さんの言葉はむしろヒメコちゃんに届いている。
素直な気持ちを言葉にする。そんなことができていたら、こんな回りくどいことはしていない。
そんなこと、絶対できない!とヒメコちゃん。

・・・残念だ。やはり人間とは分かりあえない。自爆!

鈴木さーん!!何をしてくれますの。
家の屋根が吹き飛ぶくらいの爆発をしてくれる鈴木さんでありました。ぐぉおおお!!

そんなこんなで、夜が明けるまでゲームを続けるタイシくん。
戦績は1勝1分234敗。むう、なんと強敵の多いゲームであることか・・・!!
って引き分けは何なんだ?幽霊っ子の分は無効試合と判断されたのか?鈴木さんの自爆かもしれないな。
それはともかく、ヒメコちゃん。えらい姿になってますな。
爆風にさらされたからか、下着丸出しの姿である。うーむ、服の上からではわからなかったが、胸でけぇ。

次は勝つ。
宣言するタイシくん。その前に現れたのはサイ!?いえ、トリケラトプスです。
まともな女性はあんまり入ってないんじゃないのか、このゲーム。

トリケラトプスに挑むかかるタイシくん。
その前に、このゲーム面白いぜといい、ヒメコちゃんにありがとうなとお礼を言うタイシくん。男前やのう。

最初の作戦とは違うけど、今まで知らなかったいろんなタイシを知れた。
そして何よりも、一緒に入れて本当に楽しいよ!うれしいよ!!
私はやっぱり、あなたが好きだよ!!!

・・・もし、私が素直になれて、この気持ち伝えられたら。
あなたともっと仲良くなれるのかな・・・ううん・・・けど・・・いいんだ。
このままでいいんだ。ずっと続くなら、このままでもいいんだ。無くしてしまうよりは。

そんな風に考えているヒメコちゃん。
しかし、次に現れたのキャラは・・・ヒメコちゃんでございました。

ねぇタイシ。私、あなたが好き。初めて出会った日からずっと。あなたのことが大好きです

ゲームのキャラとして再現されたヒメコちゃんが、タイシくんに告白する。
その言葉を受けてのタイシくんの反応は・・・ごめん、という謝罪。

・・・終わっちゃった・・・私の・・・1番大切なこと・・・
ずっと逃げてたから?素直な気持ち伝えること。
本当の自分が傷つくのが怖かったから。
なのに、どうして?もう。止まらない!!!

こんなのいやだよ。どうせ終わらせるのなら、私の口で。私の言葉で。私の素直な本当の気持ちで!

意を決した様子のヒメコちゃん。だが、先に動いたのはタイシくんであった。

好きだヒメコ!!
・・・ごめんな。俺にこんなこと言われたくないよな。おまえが俺のことキライなの知ってるのに・・・

どうやらタイシくん。ヒメコちゃんのこれまでの言葉を額面通りに受け取っていたらしい。アラアラ。
だけど、タイシくんは言う。今日、一緒にいて本当に楽しかったと。うれしかったと。
初めて泣いてるヒメコを見た日から、もう泣かせないって決めてたのに。

泣いてるヒメコキライだから、せめて守れるようにって決めてたのに

俺がヒメコを泣かせちゃダメだよな・・・これじゃ嫌われて当然だけど。
それでも俺、ヒメコが好きだ。ごめんなヒメコ。

まっすぐですねぇ。タイシくんは。不器用だけど。
そんなタイシくん。勘違いをしているタイシくんに、ヒメコちゃんは言う。勘違いしないでよね、と。

私もあんたのこと大好きなんだからっ!!!

――そうか・・・難しいな・・・

額面通りに受け取るタイシくんには、まっすぐな言葉が伝わるって話ですね。
嫌っているように感じたのは勘違いだと。本当は大好きだったと。伝わった様子。

俺は
私は
この人が好きです

抱き締めあう2人でありましたとさ。
うーむ、なんとも爽やかな恋愛模様でございましたなぁ。
やっていることはトンデモな嵐であったが、恋愛感は実に爽やかでありました。大変よい。
この、さらりとトンデモない内容をテンション維持して突っ走る作風は読んでて楽しい。
これは次回作にも期待が持てます!

しかし、やはりツンデレは通じない相手にはマイナスにしかならないって話なんですかね。
早い段階で両想いになっていたのに、心が通じ合うまでずいぶん時間がかかっている。
まあ、そういう上手く行かない部分もあるゆえに、恋愛は難しいんでしょうな。
わかったような気になれるのが恋愛もののいいところである。

というわけで、鈍速毎日先生の次回作に期待しております!!

・ラララライブ
シローのソウルの篭った歌により、無事バンドの結成にこぎつけました。めでたいめでたい。
というわけで、早速4人揃って演奏をしましょうという流れ。しかし――

ドラマーはドラム。ギタリストはギター。
楽器とそれを奏でる手はミュージシャンにとっての資本。
楽器を持たないボーカルにとっては体そのものが資本。
・・・それが全治2週間って・・・何してんだコラァ!!

どうやら、前回のラストで歩道橋から落ちたのはそのまま採用されたらしい。
一応車に轢かれはせず、トラックの荷台の上に落ち、バウンドしての落下で済んだ。
その際に足を打ちつけたのがこの結果というわけだ。
まあ、この程度で済んでよかったじゃあないですか。
行動だけみていると破天荒な感じでロックに思えますし。なぁ。

返す・・・言葉も・・・ありません・・・

どよよんと落ち込むシロー。う・・・打たれ弱い・・・!!

ボーカルとしてこの先、大丈夫かな・・・?

さすがにKUJIRAさんにも不安がられてしまうシロー。打たれ弱いですよね。
でも、すぐに復帰はできたりする辺り、芯は強いのかもしれない。
まずは打ちまくって、表面を鍛えるべきでしょうな。

ともかく。バンドメンバーが揃ったことだし、さっそく始めましょう。バンド練習!
練習曲はロックバンドレコーズの「オン・パレード」!

演奏開始。
初めて合わせるわけだが、さすがにフジコさん。特に問題なく音を合わせている。
が、シローは初っ端から注意を受ける。まあ、まだ間奏なのに歌いだされても困るわな。
他にもマイクの角度、歌のノリ、音程に至るまでマリーから注意を受けるシロー。
って、ベースいたのか!?
本当にさらりと混じっているベース。後で追加になると思ったら、まさかもういたとは・・・!!

ああ・・・ダメだしのぉオンパレード♪

誰が上手いことを言えといった。
マリーに打たれまくって倒れるシロー。
大丈夫か?と思ったが、フジコさんは大丈夫と保証してくれる。ほう。
その言葉通り、倒れながらもダメだしをメモっているシロー。
基本的に打たれ弱いけど、一度打たれれば耐性ができる子なのかもしれない。
ふうむ。そういう風に考えるなら・・・もっと今のうちに叩いて鍛えるべきかもしれませんな・・・!

本当ダメだな・・・オレは。
俺を信じてくれる人がいるのに。俺の歌に感動してくれる人がいるのに・・・!
もっと・・・成長しなきゃ・・・もう一回、演奏お願いします!!

ボーカルとしての覚悟はできています!!

まあ、芯が折れないのは重要ですよね。
本番でもないのだし、まだまだこれからってことですよ。
そのうちマリーの叱責も涼風のごとく受け流せる強さが身に付くはずさ。
いや、叱責を受けないように頑張るべきなんでしょうけども。

ちなみに、影の薄いベースは末吉くん。
存在感が薄いからいつも忘れられるそうな。同じ場所に立っても気付かれないとはどういうことか・・・
さすがにベースの音自体まで聞こえなくなってるってことはないよね・・・?

ともかく。
やる気を見せているシロー。今までの目つきとは違う、とマリーも認める。
けど、時間オーバーでございます。

タダじゃないのよ、このスタジオ。練習に2時間借りてるだけ。
ボーカルがヘボだったから、ダメ出しばっかで、ちっとも練習にならなかったわ。

ぷんぷんしながら出て行くマリー。と思いきや――

続きはまた明日。学校終わってからここに来なさい。それまでに少しは上達してなさいよ。

と、今後も一緒にやっていく宣言をしてくれます。
あらあら、マリーってば。なんだかんだで認めてないってわけでもないんですねぇ。
とはいえ、基本的には毒舌なマリー。普段のお言葉が厳しい厳しい。
なので、そんなマリーの姿を歌われたりしちゃう。

WOW!相も変わらずぅ♪ドクのマリー♪
ほどほどにしとけよぉ!ドクのマリー・・・

ギターを奏でながら凄いシャウトを聞かせてくれる女性。この人は一体・・・!?

バンドキンガンズ
マリーと似たもの同士のギターボーカルと、心優しきドラマーだ。

メガネのギターボーカル岬さん。確かにマリーと同じで気の強さそうな女性でありますね。
KUJIRAさんが殴られるというのも同様ということか!!
にしても、このバンド2人しかいないのかな?
そして両方メガネなんですな。ああ、だからキンガンズ・・・なめるなぁ!!

というか、どう聞いても即興の曲と思ったのだが、サビとかあったんですかね、今の。
リハーサルに用いてたとのことだが、まさかわざわざ聞かせるために予め曲を作っていたと・・・?
サビが地味に気になるぜ。

今日はこれからキンガンズのワンマンライブが行われるという。
昔はそれほど売れていなかったバンドだが、今はチケット完売になるほどの人気を博しているという。ほほう。

・・・お前は、ちっとも変わんねーな。
だからメンバーに逃げられ続けるんだよ
お前自身変わらなきゃ、いつまでたっても舞台には立てねーぞ。

ふむ。どうやらマリー。性格がきつ過ぎてメンバーに逃げられまくっているようですな。
まあ、完璧主義者っぽいですからねぇ。満足できない相手には叱責と罵倒を飛ばしまくる姿が容易に浮かぶ。
となると、その罵倒に耐えているKUJIRAさんや末吉くんは・・・変態!?
いやいや。罵倒されないだけの実力があるってことなんでしょう。たぶん。

岬さんの指摘を受け、子供のような反応を見せるマリー。うるさい!と突き飛ばす。
が、その結果。岬さんのメガネが御臨終。メガネがー!!

岬さんの近眼は酷く、メガネなしではすぐに酔ってしまうという。
この状態ではとてもライブなんてできようはずもありませんわな。
替えのメガネは家にあるそうだが、片道20分はかかる。開演は間近だし、お客さんを待たせてしまう!

いえ。待たせません。
その時間。私たちがつなぎます

結成したて。ボーカルが負傷中。
そんなハンデ満点な状況なのに、自信満々に告げてみせるフジコさん。
まだ一度も完奏できてもいないのに、いきなりライブでありますか・・・!?
シローもまだまだ鍛えられている途中だというのに・・・ハードな展開である。
というか、怪我したままの姿で舞台に立つと言うのだろうか。しかも制服ですぞ!!
難題がてんこもりなこの状況。果たして覆すことができるのだろうか?

まあ、あれだ。歌は心だ!魂だ!!
最終的には気合が篭っていればなんとかなるものだ。怖気づくことなくただ心のままに叫べ!!
・・・やっぱり不安ですなぁ。どうなることやら。

・てんむす
宿泊先の神宮会館に到着。
緊張した面持ちの結日高の面々。ってジュゴンのぬいぐるみ背負った状態で緊張されてもな。

とにかく、中に入る。神宮会館の中では――各地の参加者たちがのほほんとしていた。
まあ、こんなもんですよね。
手前の串食っている子らが可愛い感じ。そして北海道魂。なんだ北海道魂ってーッ!?パーマだし。

色々と気になる人はいるが、とりあえずはさておこう。
この人たちと一緒にごはんを食べるのか〜楽しみだねぇ、と駆け回る天子ちゃん。
そんな天子ちゃんの特徴であるお団子頭に伸びる複数の手。がしっ。
なんですか?ちがいますよ!?これは食べられませんからね!!
さすが大食い大会の決勝進出者たち。食い物には目がないわけか。というわけではない。

どうやらお団子頭そのものに興味を持たれたらしい。
確かにどのぐらいの髪の長さが必要になるのかは気になるところである。

てな風に絡んできましたのは、関東ブロック代表。東京青葉学園食い道部の皆さんである。
この東京の人たち、皆足が長くモデルさんのよう。さすが東京人だよ!って風貌だと天子ちゃん。
うーむ。足は確かに長いけど・・・なんとなくバランスが悪い気がしてモデルっぽくはないなぁ。
スカートのふくらみのせいなのかどうか、もっさりとした印象がある立ち姿だ。

青葉学園の部長は3年生の村上マリーさん。それは本名なのか?まあいいや。

ともかく、マリーさんたちに挨拶を返す結日の面々。
中部ブロックといえば、11年連続で本戦に出場している龍聖学院のブロックとして有名。
話によると、全国でも11年連続出場を果たしたのは龍聖学院ぐらいしかいないとのこと。

私達の高校でも、まだ3年連続本戦出場だもんねぇ。

おや、青葉学園もそれなりの常連校だったんですね。
さりげなくやり手であったという話か。
今年こそ天娘になるよう頑張ろうと意気込み青葉学園の皆さん。
その相手に対し天子ちゃん。私たちも負けませんと宣戦布告を行う。

私達は天娘になって・・・天娘の願い事をするんですから。

真剣な表情でそう述べる天子ちゃん。しかし・・・

え〜〜〜天娘の願い事を本気で信じてるの?
全国きた人ならさ、天娘の願い事の伝説はみんな知ってるよ。
けどさ、普通に考えてみてよ。豊作祈願ならまだしも、天娘になったらなんでも願いが叶うなんてあるわけないじゃない。
多分そんなこと信じてるの、本戦出場者であなた達だけだよ〜〜

おぉっと。あっけらかんと天娘の願い事を否定されたぞぉー!!
まあ、確かにマリーさんの言う通りなんですけどね。
天子ちゃんのお爺ちゃんも迷信だと言ってたし、そう捉えるのが普通ですわな。
しかし、このタイミングでそれをつきつけられても困る。モチベーションが・・・

てかこの娘たち、中部の龍聖のおまけのくせに、天娘になるとか言ってなかったですかあ?

さらりと侮辱された!!
おまけ、おまけ、と連呼されて怒る遊ちゃん。

私らは、あの龍聖を倒して中部予選優勝して全国に来とんだわ!!おまけは龍聖の方だにゃ!!

売り言葉に買い言葉。
反論を試みる遊ちゃんであるが、これはよろしくない。
なぜなら、龍聖が予選決勝で手を抜いて2位で通過するのは全国では常識だからである。
中部の1位は龍聖に相手にもされないおまけチーム。これが全国の認識である。

うーむ。ずいぶん歪んだ認識でありますなぁ。
決勝で本気を出さない。だから中部の1位はたいしたことない。なんて直結はしないでしょうに。
相手の実力は知れないのだし、おまけだなんて言うべきではないですわな。
いや、まあ、遊ちゃんの発言のせいで、結日は龍聖の本気も探れないレベルの高校と思われちゃったかもだが・・・

去年の龍聖のおまけも弱かったですねぇ

と、去年の話をしだす青葉学園。
どうやら赤西さんたち尾張大付属が去年の1回戦で当たったのがこの青葉学園らしい。
大将の赤西さんは格好良くて強かった。でもあとは全員弱かった、とのこと。
え?紫乃さんは?
黄桜さん曰く、紫乃さんは全国区レベルの実力者ってことじゃなかったっけ?弱かったのか!?
響香ちゃんの回想によると、苦手な練り物が食べられず、その結果、尾張大付属は敗退したとのことだった。
が、青葉学園の話が本当だとすると、練り物が食べれたかどうかに限らず負けていたことになるのだが・・・
こ、これは一体・・・?

あんな実力で天娘になろうなんて、大食い競技なめすぎ。

くすっと笑ってみせるマリーさん。
角度の問題なのか、えらく嫌らしい笑みに見える。今のアンタが一番醜いぜ。
そして笑って立ち去っていくわけなのだが・・・後ろで睨みつけている天子ちゃんがマジで怖い
龍聖になめられた時に見せた表情なんて比ではない。今にも襲い掛からんばかりの表情を見せている。怖い!!
冷凍マグロでも渡したら、食べずにそのまま殴りかかりそうな雰囲気だ。

というわけで、早速初日から因縁ができてしまいました。
まあ、天娘の願い事のモチベーションはどうなったかわからないけど、
絶対に負けたくない相手というモチベーションは生まれたわけで。プラスマイナスゼロか。

さて。
会場に人数が集まったことを確認し、係の人が天食祭本戦1回戦の会場及び集合時間を発表してくれる。
1回戦は明日の明朝五時00分に開始。
選手並びに関係者は以勢神宮・内宮。皇大神宮前の宇治橋前集合。とのこと。

この発表が行われた同じページのうちに早速翌朝5:00となる。展開早ッ!!

時間厳守という注意書きもあるので、さすがに各校の面々は揃っている様子。
ただ、よくみると三ヶ月さんは花ぽんに背負われているように見える。やはり早朝は厳しかったか!!

1回戦の会場はここから宇治橋を渡った先となる。
宇治橋は右側通行なので、橋の右側を渡るようにしてください、とのこと。

神域と俗世をわかつ宇治橋の左側を渡れるのは、1回戦の勝者がこちらに返ってくる時だけです
・・・どうか、勝利を収め、左側を歩けますよう、がんばってください。

というような説明を受ける。ほほう。
宇治橋を渡る際、宮司さんにお払いらしきものをしてもらえる。
この辺りのイベントが絡むと、天食祭は神事なのだと思えてきてよろしいですな。
でも、勝者しか渡れないというのはどういう意味なのだろうか?
敗者は負けた地でどうなるというのか。その地で骨を埋めろというのだろうか!?
バトル漫画だったら確実にそう言われそうな展開でありますよ。

さて、宇治橋を渡りきったところで、ようやく会場が見えてきます。
そこには、予選の審判とそっくりの男が待ち構えていた。またお前か!!
同じ顔の人が何人もいる設定だとは知っているが、本戦にも出てくるのかよ!!

がっかりはしたが、それはとりあえずさておく。
何にしても、ここでようやく1回戦のルールが説明されます。

本年度天食祭本戦1回戦は・・・全16チームによる総当り戦です!!

各校4人で食した総量の合計を、試合終了後にランキング形式で発表致します!!
そのランキングでベスト13に入ったチームが2回戦進出!!
1回戦で姿を消すのは3チームです!!

なるほど。皆で一斉に食べて、総量を競っての足きり方式でありますか。
って、それって総当り戦っていうのだろうか?
チーム戦における総当り戦ってリーグ方式のことをいうのだと思っていたが・・・まあいいか。

残るのは13チーム。微妙に半端な残り方だ。
まあ、この方式をあと4回繰り返せば1校が残るし、そこが優勝としてしまえばいいわけであるが。
そうなるかどうかはまだわからない。2回戦以降の内容も明らかになってないですしね。

さて、1回戦ではどの高校が落ちるのか。
今回出てきた青葉学園はそうそうに落ちることになるのか?
そして何より、北海道魂はどんな活躍を見せてくれるのか!!
気になります。特に最後が気になります。

・木曜日のフルット
デンが味方になったと想定するなら戦術も何もいらないのではないだろうか。
例え本物のロードローラーを持って来てもかなわない気がする。どんなネコだ!

ネコも人も屁理屈が出来る人が強いという話ですね。
屁理屈がすぎるとリアルファイトになるのも同じということか。

・総合感想
今号の目次を見て思った。
ストライクライクラブラララライブサブ
繋げて読んでみるとなんだか凄い言霊を感じる。3回連続で言えるかな系の言霊が。
ラブ、イブ、サブ、と韻を踏む流れになっているのも面白い。これは偶然か必然か・・・!?

最近、チャンピオン内では相撲がブームだったりするのだろうか。
色んな作品で相撲ネタが見受けられる
そのうち、クローバーで五十棲辺りが本気を出すとか言って相撲技を見せたりするかもしれない。
イカ娘やパンダのこ、鬼さんコチラやマーニー辺りでも相撲ネタは出せなくはないと思われる。
次はどの作品が先んじるのか・・・気になりますなぁ!!

さて、次号からバイオハザードが連載再開
結構気になるところで止まってましたからねぇ。素直に続きが気になるところであります。
果たしてダグおじさんとタヒル警備員は何週間生きているであろうか!!

そして、新人まんが賞受賞作である杉浦洸先生の[巨大魚]が掲載。
どんな漫画なのか想像しづらいだけに楽しみである。派手な内容を期待しているぜ!!


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