蒼天紳士チャンピオン作品別感想

777 スリーセブン
#25 〜 #LAST


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 各巻感想

1巻 2巻



#25 かかってきなさい  (2013年 50号)


優希の乱入で混乱した隙に峰岸を連れて脱出しようとするフェイク。
峰岸は目の前で見捨てられそうになりながら、それでもなおヒロのことを救おうとしています。ほう・・・

もういいの・・・ヒロがアタシのことなんてそこらのブスくらいにしか思ってないことがよ〜〜くわかったから・・・
完全にアタシのカン違いだったわ。
それはいいんだけど・・・ここにヒロ残しといたらあとであの男たちにホントに殺されちゃうかもしれない。
ヒロも一緒に連れて行けないかな

うーむ、何だかんだでいい子であるのか。
一途な想いを裏切られてもなお、見過ごすことができずにいる様子。
そんな峰岸に対し、男の趣味は最悪だけどブスじゃないよと言葉を送るフェイク。
確かに・・・というか、なんか今回の峰岸はずいぶんいい感じになってないかい?
殴られて顔を腫らしているのに殴られる前よりいい感じになっているとは・・・ナチュラル整形!?

ある意味このヒロと峰岸の関係というのは燈ちゃんと峰岸の関係にも言えることなのかもしれない。
自分をイジめていた峰岸なのに、放っておけずに助けに来たフェイク。
まあこちらは相手の考えていることが分かってきたから情が移って・・・という流れなんですけどね。

ともかくフェイクはヒロと峰岸を連れて脱出。
マスクは製造工場の中身を調べるために動いている。
つまり、組織の連中を相手するのは優希ただ一人と言うことだ。
その優希は大人数に囲まれ、ボクを怒らせない方がいいですよと聞く側からすれば挑発以外の何物でもない言葉を述べている。

当然の如く組織の連中の方が怒り、優希を追い回す。
飛び蹴りをかまして哄笑される優希。が、ここで動きが一変する。うむ、今回は早く出てきてくれましたな。
飛び蹴りをしてきた相手を逆に蹴り倒し、踏みつぶす。

お前ら、耳聞こえねーのか?
言っただろ・・・怒らせるなって。アイツを怒らせるなって言っただろーがよ!!

相変わらずイカレているとしか思えないセリフである。
二重人格ってのはこれだから・・・
フェイク曰く、あの子ハーブ吸ってなくてもハイだからとのこと。その説明でいいのか!?

マスクは工場内の調査は終わったのか、ヒロたちを連れだす役目を請け負う。
代わりにフェイクはチェリーと共に組織の連中を倒す役目に回る様子。

チェリー「ボーっとしてんじゃねーよ。ブス」
フェイク「るせえ。イカレ野郎」
チェリー・フェイク「どっからでもかかってこい!!

イカレた格好のイカレた奴らだが、まさしく最強といえる2人。いやあ、カッコイイなぁ。
どれだけ大人数でもこいつらなら問題ないだろうという安心感があるのが凄い。
しかしこの場は片がつくとしても、組織は壊滅させられるのだろうか?
どうも上の連中がいるみたいですし、そこにまで手を伸ばすことができるのか・・・注目であります。



#26 スリーセブン  (2013年 51号)


怒りが炎上し、暴れまわるチェリーとフェイク。
さすがにこの2人が揃って暴れると手が付けられない。強すぎると組織の連中も怯んでおります。
そんな連中に対し、警告を放つチェリー。

選ばせてやる・・・まとめて病院送りになるか、ここにあるハッパ燃やして廃業するか・・・どっちがいい?

敵いそうにないと分かっていながら、それでもこの選択を突き付けられ、立ち向かおうとする連中。
組織の一員である以上、後には引くことができないってことなんでしょうかね?悲しい奴らだ。

しかしここで思わぬ乱入者。警察の登場だ。
どうやらチェリーたちが大暴れしたことで近所から通報されてしまった様子。そりゃされますわな。

サンダーボルトの件でやってきたわけではない。
それを知った組織の連中は警察に泣きつく。
自分たちは楽しくダベっていただけなのにアイツらがいきなり殴り掛かってきたのだと言い出す。
うーむ、そんな凶悪なツラして言われてもなぁ・・・いや、チェリーたちの格好が格好なだけに通じなくもないか。
アイツら変なんです!!と言われたら確かにそうねと言ってしまいそうである。

まあ何にしても警察が現れた以上、さらに暴れるというわけにはいかない。
建物の中を調べてみろよと述べて立ち去ろうとするチェリーたち。
しかし、そこで後藤田刑事。なんと拳銃を取り出して動くなと制止をかけてくる。おっと・・・

あのプロテクターつけたヤツら・・・オレが追いかけたマスクのヤツの仲間かも・・・
これ単なるチンピラのケンカじゃないスよ。
見たとこどっちもマトモには見えないんでね・・・

いやまったくもってその通り。後藤田刑事の発言は間違っていないから困る。
が、さすがに撃たれては困りますわなぁ。プロテクターがどれだけの耐久性があるのか知りたくはあるが・・・
ともかく、この場は登場したマスクの行動によって水入りとなる。

離れた方がいいぜ。

その言葉と共に、建物に仕込んだ起爆装置のスイッチを押し、中を吹き飛ばすマスク。
ふむ、脱法ハーブは警察としては扱いにくい物件であるし、こうした方が後腐れはないのかもしれませんな。確かに。
一応こいつらがサンダーボルト製造に関わっていたことは示したが、警察としてはどう扱うのやら。

怖い顔すんなって!!お前らみたいな使えないお巡りの代わりに働いてやってんだぞ!

挑発的なセリフを述べるマスク。いやマスクにしてみればまさにその意識が大きいんでしょうがね。
そんなマスクの側によっていくチェリーとフェイク。
後藤田刑事に何者だお前らと言われた時には三人揃って屋根の上に立つ。何者かと問われたなら、あえて言うなら・・・

スリーセブンだ!!オレらが3人揃ってフィーバーしたら誰も止められない!!
止められるもんなら止めてみろ!!

ついに飛び出ましたタイトルコール。やっぱりグループ名となったかー。
しかしチェリーも優希と同じようにすっかり3人組に馴染んだ様子ですなぁ。いい傾向である。
でも今回のチェリーはいつにも増して目が血走り過ぎじゃないですかね・・・怖いよ。

スリーセブンはチェリーのアドリブで決まった名称であるが、マスクには何か考えがあったのだろうか。
あえて言うならの続きが気にならなくもない。まあもう名乗っちゃったしね。スリーセブンで決定だ。仕方がないさね!!



#27 ザワつく街  (2013年 52号)


脱法ハーブの製作に関わっていた連中は無事逮捕された様子。
報道ではマスクが爆破した建物の件についても故意に起こされた可能性があるという表現にボカされている。
まあ、その辺りは別にハッキリさせなければいけないというほどではないのかもしれませんな。

それよりもついに3人のプロテクターたち・・・スリーセブンの名が公になりました。
名物司会者であるトニーさんは大いにこの呼び名が気に入った様子。
独占インタビューいきましょうとか何とか言ってるけど・・・気楽なもんですなぁ。ホント。
何かと不祥事続きの警察はアテにできないと煽るトニーさん。マスコミも似たようなものだが・・・まあ、それはいいか。

何にせよスリーセブンにも確実にコケにされた警察。
目の前で爆破事件を起こされたこともあり、民衆にどう思われようとも犯罪者として逮捕しなければいけないと考える。それはそうだ。
現場に残った痕跡から何かつかめないかと動き出すようだが、果たしてどうなりますかねぇ。

後藤田刑事は当然上司である川さんにマスクと話したことについて詳細な報告を行う。
うーむ、何というか非常に怪しいんですけどねぇ、この川さん・・・
この街ではいい警官は早死にする。この言葉が何を示すのか。気になる所です。

さて、脱法ハーブ製造に関わっていた男が面会として女性に会っている。
女性は大きな声で泣き叫ぶが、それとは別に小声で誰にやられたのか聞きだそうとしている。
そしてスリーセブンの仕業であると確認したのち、組織のことは言わないよう口止めをする。
組織のことを言わない限りこんな所すぐ出してやるとのことだが・・・何か警察にコネでもあるんでしょうかねぇ。怪しい。

組織の上の方っぽい連中が姿を見せたが、今の所いままでの連中とそれほど変わらないように見える。
はてさて、こいつらがトップの連中なのかどうなのか。
何にせよスリーセブンもついに狙われる側の立場となってしまったようですなぁ。

とりあえず一連の事件は落ち着き、日常に戻る3人。
燈ちゃんは相変わらず苛められている・・・かと思いきや、峰岸はすっかり丸くなった様子。
自身が酷い目にあったことからか、ブスと罵ることもなく優しくしてくれた人に出会えたからか・・・
ともかく、燈ちゃんに対し、これまでのことを謝罪したりしている。
うーむ、性格に変化が見られるようになったからなのか、ずいぶんいい顔になってるじゃないですか。よい傾向でありますよ。

峰岸とフェイクのやり取りは今後どうなるのか。
アシがつくかもしれないから止めた方がいいよとは言われているし、それは燈ちゃんも分かっている。
だからまた遊ぼうねという峰岸の言葉に対しても、また、いつかねという返答をするだけに留める。
まあ、逆に言うといつかまた遊ぶことも有り得るという返答なわけでありますが・・・うむ、よい後味だ。

峰岸の成長を密かに喜ぶ燈ちゃん。似た部分のある人が変わってくれた。嬉しく思うのは自然なことでありましょう。
これを受けて燈ちゃんも普段からもう少し明るく振る舞えるようになるといいんですけどねぇ。
3人でいる時は敬語ではあるが多少明るい感じを見せているし、これを他の人にも見せることができればいいのですが。

ともかく、これでチェリー、フェイクと見せ場の回は終了。
順番的に次はマスクの掘り下げとなるのか?それとも組織の連中との戦いが激化するのか?注目であります。



#28 777包囲網  (2014年 1号)


今夜も悪の街・立山ではクズ共が犯罪事件を起こしている。
車を盗もうとしている連中。その連中を車中から引きずり出し、制裁する3人組。スリーセブンの登場だ。

人のモン、パクって金稼ぐってどーゆー神経してんだお前ら。ムカつくわー

まったくもってチェリーの意見に同意せざるを得ない。
同じような被害に遭ったとしたら、自分でも犯人をボコボコにしたいと思っちゃいますものねぇ。
そういう思ったことを実行してくれるから、スリーセブンの面々は大衆にも地味に人気がありそうである。
通りがかった一般人らしき連中に激写されたりしている。
ノリノリで写真を撮られるチェリー。変身してるしマスクもしてるから別にいいけど、そのポーズはダサイからやめなさい。

今夜だけで自販機ドロ1人、ひったくり2人、車ドロ2人を発見して制裁を加えた3人。
まだまだ活動できそうな感じでありましたが、今日はもう店じまいだと宣言するマスク。どうも嫌な予感がするらしい。
その予感は的中。どうやら組織の連中が犯罪者を躍らせて様子を見ていたようですな。
マスクの乗る車に当たりがつけられた。正体を探ろうと考えているわけか・・・

マスクの車はヨコタの黒のペリオス
ナンバーは偽造のものであり照会にかけても何も出なかったとのこと。
この情報は警察でも検証。スリーセブンの正体を掴むための素材として用いられている。
さすがにマスクはこの街を熟知しているらしく、防犯カメラの多い地区を避けて走行しているらしい。
ふーむ、伊達に警察無線を傍受したりと色々しているわけではないってことですな。

今のところスリーセブンでわかっているのは男2人、女1人の3人組。
マスクによって面はわからないが、歳はおそらく10代後半から40代。そして車・・・
ペリオスの黒となると何千台にしぼられる。1台1台の所有者をあたって行くしかない。

その年齢分析の曖昧さもさることながら、何千台までしかしぼれないのにそこから1つ1つあたるのかよ・・・
凄い手あたり次第な感じではあるが、こういう地道な迫り方が警察の本分なのかもしれませんなぁ。
時間はかかるが確実に追い詰めていくというやり方。追われる側には厳しいものでありましょう。

さて、そのスリーセブンであるが、しばらく活動停止するらしい。
勘のいいマスクのこの行動はさすがといえるが、2人は何となく不満そう。
ストレス解消的な部分もあるだろうが、まだまだ悪い奴らがいっぱいいることを実感してもいる。
自分たちが活動停止している間に凶悪犯罪があったとしたら・・・そんな不安もあるんでしょうなぁ。うーむ。

スリーセブンの正体を探る組織の人間と警察。
その間を繋ぐ人物はやはり存在した。川さんと呼ばれていた年配の刑事。やはりこの人が内通者でありましたか・・・
マスクの車の情報を組織から貰い、それを元に警察の力で洗おうとしているわけですな。
会話の内容からして金銭目的での繋がりのようであるが・・・ふーむ。
素直にクズなやり取りをしていると考えていいのか、組織を後々どうにかするために企んでいると考えたらいいのか・・・
今のところはなんともいえませんな。

本当に1軒1軒まわっている刑事たち。
そしてついに、後藤田刑事が間宮先生の前に姿を現した。
さてさて、この出会いは何をもたらすのか・・・さすがに会話しただけでアタリがつけれるとは思わないが・・・
ここからマスクの、間宮先生の抱えているものが少しは見えてくるかもしれませんな。期待です。



#29 黒い影  (2014年 2+3号)


スリーセブンの車の調査と言うことで間宮先生の家に辿り着く刑事たち。
とりあえず和やかな様子で話を伺おうとしている間宮先生ですが、どうなりますか・・・

理科教師と言っていた間宮先生だがもっと詳しく言うと化学専門であるらしい。
物理か化学かと言われるとやはり化学っぽいですよね。あのプロテクターも化学の賜物か?

間宮先生は兄と2人暮らし。両親は既に他界しているとのこと。
ふむ、するとあの寝たきり状態になっているのは兄なんでしょうか。

当たり障りのない話だけをして去っていく刑事たち。どうにか危機は回避できたか?
と思いきや、背格好や刑事たちを見た時の表情を目ざとく見とがめられていた様子。
うーむ、何だかんだでやはり警察も侮れませんなぁ。こういう所から追及が深まって行ってしまうのか。

所に戻って間宮先生について詳しく調べようとする刑事2人。
資料室を漁ったところ気になる事件の記事が見つかる。
川さんが関わったとされる7年前の事件
男が数人のチンピラに暴行されているのを見かねた親子が止めに入った。
しかし逆ギレしたチンピラに暴行され親父さんが脳挫傷で死亡。長男が意識不明の重体となったという。ほう。

母親も心労のためか事件の2年後に急死。なるほど元気なのは次男の間宮先生だけというわけですな。
そんな酷い事件があったが、どうやら犯人はまだ1人も捕まっていないらしい。そりゃまた酷い話だ。

悪に対し強烈な復讐心を持ち、警察を嫌悪するようになっても不思議ではないと思います。
背格好もマスクの男と一致してます・・・

そのように述べる後藤田刑事。
川さんは先入観はダメだぞと忠告するが、後藤田刑事は何やら確信めいた気持ちを抱いている様子。
まあ直接会話を交わした間柄ですしね。気になるのは当然であるか。

さて、後藤田刑事には断定はできないみたいなことを言っているが、組織の連中にさっそくタレコミを行う川さん。
どうやら間宮先生の家族の事件には組織の連中も絡んでいる様子。なるほど、それで捕まらずに済んでいるのか。
うーむ、思った以上に根が深いというか、酷い状況のようですなぁ立川市。

目をつけられているということで休止状態のスリーセブン。
燈ちゃんは何だかつまらなさそうな表情。
優希も内心ではこれでいいのかなという思いを抱いているでしょうし、どうなりますか・・・

さて、間宮先生が学校から帰ろうとしたところで怪しい連中に尾行されることとなる。
警察ではなく組織側の連中が来ましたか。
まあ強引に調査するなら警察より向いてそうな奴らですからねぇ。
うーむ、これは一体どうなるか・・・早くもスリーセブンの正体が割れることになってしまうのか?気になる所です。



#30 秘密  (2014年 4+5号)


学校を出たところで怪しい男たちに追跡される間宮先生。
さすがにすぐに尾行には気付いたようだが、その気配は追っている男達にも感付かれた様子。むむむ・・・

しばらく車を走らせたところで強引に前に割って入ってくる一台の車。
急ブレーキで停止したが、すぐさま前後に停車され、逃げられない状態となった間宮先生。
余りのことにメガネが1コマ吹き飛んでしまっております。急ブレーキ掛けたから仕方ないですな。

それはさておき、男たちの要望通り大人しく車を降りる間宮先生。
まあ、大人しくしているはずもなく、扉の前の男を吹き飛ばし、警棒を取り出しての登場であります。
しかしこの恐れ気のない態度が逆にマスク疑惑を濃厚にしてしまっている様子。
うーむ、よろしくない状況ですなぁ・・・

さすがに間宮先生はそれなりに強い。複数人相手でも簡単にはやられない。
とはいえチェリーほど反則的に強いというわけではない。
これだけの多数が相手では一度捕まってしまうと厳しいですわなぁ。

後ろから組み付かれ、刃物を突き付けられる間宮先生。それなのに怯んだ様子をまるで見せない。
これじゃあ確かにただの教師じゃないだろ?とか言われても仕方がありませんわな。
化学教師ならこのぐらいは普通ってことなんでしょうか?なんせ化学だしなぁ。

というのはさておき、間宮先生がどこかに連れ去られてしまう。
そんなピンチの状況で現れたのは後藤田刑事。
どうやら独自に間宮先生のことを張っていたみたいですな。今回はそれが吉と出たか。
さすがに組織の連中も事情を知らない警察官を相手取るのは面倒なことになると承知している。
間宮先生を置いて急ぎ逃げ去ることとなりました。ふむ、この場は助かったか・・・

だが今の連中がただのチンピラじゃなさそうだと思い至った間宮先生。イヤな想像が頭をよぎる。急いで帰ろうと車を走らせる。

何者だアイツら。オレが教師ってことを知っていた。
ウチが知られてたら、ヤバい・・・

そこには眠ったままの兄がいる。確かにヤバイ。
人質に取られるようなことになればマスクは身動きが取れなくなるかもしれない。
うーむ、司令塔であるマスクが動けなくなった場合、スリーセブンはどうなってしまうのか。
敵の正体さえ掴めればどうにかなるのかもしれないが・・・ここからすぐにカウンターアタックを仕掛けるのは難しそうだなぁ。
後藤田刑事の活躍に期待したい所である。色々と協力的になってくれるとよいのだが。



#31 袋小路  (2014年 6号)


謎の集団の襲撃を受けた間宮先生。
兄の眠る自宅へと血相を変えて戻ることにする。
もしも先に踏み込まれて人質に取られるようなことがあったら・・・嫌な想像が先に立ってしまいますなぁ。

スタンガンを構え、警戒しながら家の鍵を開ける。
中に入ってみたところ、どうやら襲撃を受けた感じはない様子。
兄も無事に眠りについているみたいだ。よかった・・・

安堵したところでインターホンがなる。
どうやら後藤田刑事が追ってきた様子。まあ追ってきますわなぁ。
少し考えたところで後藤田刑事を中に招き入れる間宮先生。
色々と話をしなければならないと判断したみたいですね。
あのタイミングで自分を張っていたとなると、かなり警察に怪しまれていると考えて当然でしょうし。

自分のことを調べたのなら兄や父のことも知っているはずである。
それならば兄貴を移動させたい。もうここには住めないと言い出す間宮先生。
確かに住居がヤバイ奴らに知られてしまったのにノンビリとはしてられませんわなぁ。
しかしいきなりそんなことを言われてもさすがに後藤田刑事も戸惑うしかない。
そもそもあの連中は何なのか?何か狙われる心当たりでもあるのか?

さあね。もしかしたら気付かずにアイツらの仕事のジャマしてたのかもな

直接的にではないが、自分がスリーセブンの1人であると明かす間宮先生。
後藤田刑事がいい警官であると信じて告白したって感じでしょうか。
今はとにかく兄を無事な場所に運びたい。それが第一であるってことでしょうかねぇ。

だが後藤田刑事としてもすぐにハイそうですねってわけにはいかない。
何故こんなことをしているのか。その目的を問い質す。身内をひどい目にあわせたヤツへの復讐か?

まさしくそれこそが間宮先生がマスクとなって戦う理由である。
昔っからおせっかいだった父と兄。その2人がこんな目に合わされる。それなのに犯人が捕まる気配もない。
そりゃあ、自分が悪を駆逐してやると動き出すのも無理はないと思わされますわなぁ・・・

後藤田刑事は同じように父親を亡くしているらしい。
6年前、ある事件を捜査中に撃たれた。犯人はまだ捕まっていないとのこと。
ふーむ、間宮先生の父は7年前に亡くなったとのことだが、何か気になる時期の話ですなぁ。同一人物が関わってたりする・・・?

警察は・・・よくやってくれたとは思えなかった。他のことで忙しいとか人手が足りないとか言って動いてくれてるのかどうか・・・
オレは自分で犯人を見つけ復讐することに決めた。体を一から作り直して、自分なりに事件に関する情報を集めた。

その結果、間宮先生の敵の情報が見つかった。ソイツは左肩にサソリのイレズミがあるのだそうな。ほほう・・・

目立つ特徴だし、見つければはっきりわかるのだろうが、探し出すのは難しい特徴である。
だから悪そうなヤツを片っ端からたたくと決めたと間宮先生は言う。途方もない話ですなぁ・・・

スリーセブンの残り2人。優希と燈ちゃんのことは教えるつもりはない間宮先生。
それどころかもう会うつもりもないとのこと。

さっきのヤツらの正体がわからない以上、危険すぎて2人をまきこめない。しばらくオレは姿を消すよ

そう判断しましたか。まあ大人としてみれば常識的な判断でありますな。
頼ってもいいんじゃないかという思いもあるけど、さすがに子供をはっきり分かるほどの危険に巻き込むのはアレですわなぁ。
いや今までもしっかり巻き込んでいた気がしないでもないが。

事情を説明したが、後藤田刑事はオレたち警察がアンタとお兄さんは守ってやると言い出す。
そうは言っても警察は信用できない。なんせ先程の連中は間宮先生の個人情報まで知っていた。
これは警察の捜査状況が漏れているのではないか。そのように考えてしまう。

誰かがオレの情報をリークした・・・警察にはアイツらの内通者がいる

そう言われて悩みだす後藤田刑事。ふうむ、川さんの態度はやはり気にかかるものがあったんですな。
シンゴ先パイは怪しまれない辺り、人徳ですかねぇ。
ともかく、頭を抱えて悩みだす後藤田刑事に対し、間宮先生はこう述べる。

わかってるハズだ。良心に従え。正義を成すんだ

刑事としてではなく1人の人間として動けと間宮先生は言う。
マスクとしてスリーセブンとして動いてきた人の言うことは違いますな。
さてさて、情熱のある若い刑事で後藤田はどのような判断をくだすのだろうか・・・気になる展開でございます。



#32 あれから  (2014年 7号)


ヤバイ奴らに居場所を知られた間宮先生。
後藤田刑事の協力を得ることが出来たのか、それは分からぬまま行方不明となる。何!?

間宮先生が消えてから3日後、先生の家が火事になった。
幸い中に人はいなかったらしいが放火の可能性が高いと警察の発表。
うーむ、報復勧告ってことなんでしょうが、何とも怖い話である。

学校では色んなウワサが飛びかった。自殺・無理心中・家出・ヤミ金に手を出したため今はマグロ漁船に乗ってるなどなど・・・
どの説も間宮先生がおかしくなったからで一致した。
それについてはボクもフェイクも異論はない。あの人は十分すぎるほどイカれていたんだ

優希や燈ちゃんはともかく他の生徒からもそんな風に思われていたんでしょうかね?
マジメな教師と言う肩書だったと思うが・・・まあ、風聞が飛びかうには十分すぎる状況か。

間宮先生の家の焼け跡を訪れる優希と燈ちゃん。
もしかしたら殺されちゃったのかもしれませんねと燈ちゃんは述べる。
まあ実際何もせずに家に居たら殺されていた可能性が高いですわなぁ。
実際スリーセブンが相手してきたのはなかなかヤバイ連中が多い。
特に麻薬製造ともなると色々とバックが絡んでくるでしょうし、こういうことも見越しておくべきだったかもしれませんな。

マスクがいなくなりスリーゼブンはこれからどうやって活動するのか。
そう尋ねる優希。しかし燈ちゃんの反応は冷ややかなものである。まだやるつもりなんですか?

悪人は放っておけない。放火魔のあの事件からそう考えるようになった優希。
確かに燈ちゃんにもそういう気持ちはあるだろうが、下手すれば殺される可能性がある。
間宮先生のことを考えれば、この先同じような目に合う危険な橋を渡りたくはない。そう考えてもおかしくはない。
そもそも元々はマスクに脅されてスリーセブンの活動をしていたわけですからねぇ。
脅していた本人もいなくなったのだし、続ける意味は確かになさそうである。うーむ。

もうフェイクという名前で呼ばないで欲しいといって去っていく燈ちゃん。
そして学校でも話しかけないでください。変なウワサがたって迷惑ですからとのこと。どこのギャルゲーのヒロインのセリフだよ!!
まあ、それはさておき優希は思う。

フェイクの言うことはもっともだった。人の数だけ悪の種はあるんだ。
放火魔に捕まった子を助けることができたじゃないか。あれがボクの精一杯だ。もう・・・終わりにしよう・・・

そう決意する優希。それから2年の時が経過する・・・

あれ以来フェイクとは話していない優希。
だが竹内さんとは距離が縮まり、いつしか彼氏彼女の中になっていたという。まあ、ここは順当なところですな。
そしてずいぶん前からチェリーは出てきていないそうな。怒りの溜まる生活をしなければ問題ないってことなのかな?
これまでにチェリーとして怒りを発散させてはいたようだが、優希の過去はそれで消えるぐらいの怒りだったのだろうか。

そんなことを考えている間に通り魔が2人の前に現れる。
逃げ惑う人々の中立ちすくむ優希。そして現れる久々の別人格、チェリー。
やはりそう簡単に悪への怒りを消してしまうことなどできはしなかったようですな。

というわけで、次号、衝撃の最終回
うーむ、時間も飛んだしそうなるのではないかと思っていましたが・・・うーむ。
間宮先生と後藤田刑事との協力体制をとりつけ、スリーセブンが活躍の場を広げる流れとなるかと思ったのですが・・・
なんとも残念であります。せめて間宮先生と後藤田刑事の消息と優希の過去の話は知りたい所ですがどうなりますか。
ともかく最終回を見守ることにしたいと思います。



#LAST 正義と悪  (2014年 8号)


迫り来る通り魔。長い間出てこなかったという別人格チェリーも出てくる流れとなるか!?
と思いきや、横合いから突っ込んできた車が通り魔を撥ね飛ばす
かなり遠慮容赦のない一撃。こりゃ竹内さんも悲鳴あげますわ。一般人は人が車に轢かれる所なんて普通目の当たりにしませんし。

だが、その車から出てきたのは優希としては見知った姿。
気軽に久しぶりとか言って片手をあげているのは全身プロテクターの男、マスクである。

マスクは道々説明するから乗れよと告げる。
どうやら優希――チェリーの力が必要であるらしい。ほう、早速ですか。

竹内さんには後で連絡すると言うことでマスクの車に乗る優希。説明面倒くさそうですな。
ちなみに轢いた通り魔は放置する。人間簡単には死なないよとのこと。さすがというか何というか。

前の車はバレてしまったので車を変えたマスク。
燃費を考えずに買ったぞ。カッコいいだろとのこと。呑気な発言だが、優希もその意見には賛同している。
プロテクターのことといい、こいつら地味に趣味が合うんだよな。

優希は問う。何故消えてしまったのか。てっきり殺されたと思ってたよ、と。
それに答えるマスク。まず蠍の会という組織の名前を出す。
どうやら東京で最大の犯罪組織であるらしい。ほう。

ヤクザよりタチが悪い。殺人を犯しててもおかしくない集団だ。もともとは立山の犯罪グループだったんだ。
オレたちがツブしたスネークやサンダーボルトもそこが指揮してたんだ。
蠍の会は警察も買収している。警察だって人間だ。クズだっている。
警察からリークされた情報でオレは狙われた・・・
お前らが狙われるのは避けたかったから姿を消したんだ。

何だかんだで優希たちに気を遣ってくれていたマスク。最低限の大人の気遣いってやつなんですかね。
だが、今になって帰ってきたと言うことは反撃の準備が整ったということでもある。
この2年で味方も情報も武器も揃えたというマスク。今ならアイツらに勝てる。そのためにチェリーの力がいるようだ。

もちろん車に乗った時点で優希の心は決まっている。やることに異存はない。
だが警察まで買収されているようだが勝ち目はあるのだろうか?
その問いに対し、警察にならこっちにだって仲間がいると返すマスク。
おお、後藤田刑事。やはりマスクと協力体制をとるようになってくれたのですね・・・
この2年でずいぶん貫録もついたようである。酸いも甘いも噛み分けるようになった感じでカッコイイ。

そしてマスクが車を走らせた先で待っていたのはフェイク。
もうしないと言い、言葉を交わすことも無かったのにこうして戻ってきている。
まあ彼女にも悪をのさばらせたくないという思いは確かにあったでしょうしねぇ。
なにはともあれ、これで久しぶりのスリーセブン再結成となったわけだ。

優希はマスクが消えてから1回もチェリーが出てきていないようだが大丈夫なのだろうか?
不安そうにしてみせるがマスクは大丈夫だと述べる。そう、悪を憎む心があれば大丈夫なのだ!!

その言葉が示す通り、蠍の会の親玉の姿と語る言葉を聞くだけでチェリーが顔を出す。
まさに嬉しくなるくらいのクズでありますからねぇ。何の遠慮もなくブッ飛ばすことができそうだ。

ハデに行こうかと宣言し、銃器の箱に爆発物を投げ込むマスク。上手くすればこれで一網打尽にできたのだが、惜しかったですな。

チェリー「やっぱりアンタはイカれてるよ」
マスク「イカれたヤツ相手にするんだから、しょーがない

さらりと返すマスク。いいノリでありますな。
さあ、今こそマスクの復讐の時である。
それ以上に大きな悪を駆逐するチャンスの瞬間でもある。

行くぞ!!正義を成すんだ!!

イカれた奴らが正義を成す。イカれた奴らをブッ潰すにはこっちもそのぐらいで丁度いいということなのかもしれない。
この戦いも、これからの戦いも応援していきたいものであります。

というわけで777 スリーゼブンは終了となりました。お疲れ様でございます。
うーむ、単行本四巻で収めるためでありましょうが、この終わり方は・・・うーむ。
あと1巻分くらいの余裕があれば、蠍の会との戦いも含めて綺麗に終われたかもしれないんですがねぇ・・・
雰囲気が少年誌に合わなかったのか、スッキリするまでの間が少し長かったのか、ヒロインが本当にブスなのが問題だったのか。
色々と気になる部分はありましたが、それでもイカれた奴がイカれた奴らをブッ飛ばす流れは楽しいものがありました。
小沢としお先生の次回作に期待させていただきます!!




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