蒼天紳士チャンピオン作品別感想

バイオハザード 〜ヘヴンリーアイランド〜
第19話 〜 最新話


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第19話[脱出]  (2015年 39号)


別作戦に参加中のクリス。
今回は参加できそうにないようですが、まあクレアがいれば何とかなるでしょう。
そのクレアのもとに派遣部隊到着。いよいよ乗り込みの時間でありますな。

さて、ゾンビたちが焼かれる惨状に気付いたモリオ。
と思いきや、ゾンビたちのことは別にどうでもいい感じである。
それよりも頑張って作っていた家が焼けていることの方が辛い様子。
家の中にはガスボンベでもあったのか、発火の結果爆発四散。
あー。せっかく歪ながらも組み上がっていたというのにねぇ・・・モリオ絶叫

この隙にと逃げ出すトミナガ。
モリオは頭を押さえてのたうち回っているし、逃げることは容易い。
ただその姿を目撃されてしまいましたし、今後は復讐に燃えて迫ってきそうですなぁ・・・

奥に続く洞窟はトミナガの予測通り海に繋がっている。
そこから浜辺へ逃げ出す2人。
暗い森に洞窟。それらを抜けてようやく陽の光差す浜辺へと戻ってきた。人心地ついた感じでありましょうな。
まさかこんな明るい場所にも容赦なくゾンビがやってくるとは思いますまいて。

そんな油断した2人の前に現れるのは・・・紫麗
マイクPが死んだ後、彼女もずっとジャングルを逃げ回っていた様子。
うーむ、拳法の使い手であろうとも、さすがに徒手空拳でゾンビの相手は辛いか。

村もビーチもゾンビにやられて壊滅状態。
ならばとクルーザーに向かうトミナガたち。
この森で夜を迎えれば最悪なことになる。それだけは何とか避けたい・・・

避けたくても残念ながら既にクルーザーは安全な場所ではなくなっている。
むしろそこから逃げて来たのがローラたち。
ブラウンもちゃんと生還できたみたいで何よりです。
そして窮地を共にしたこともあってか何やらロマンスの匂いが。おやおや。いいですねぇ。

そして生存者たちが合流。
どうやらこの5名が最終的な生き残りである様子。
いや、村の住民やイネスもいるし、島の生存者ならまだいそうかな。

合流できたのは喜ばしいが、脱出手段が断たれたという情報は辛い。
それでも生き残るために動くべきと述べるブラウン。頼もしいですなぁ。
まずはこの夜を無事に切り抜けることですね。誰も知らないことだが救助は今向かってきている。
希望を捨てずに生き抜くこと。それを胸に抱えてようやく生存の一歩を踏み出せるって話であります。



第20話[対ゾンビ陣地]  (2015年 40号)


生き残るために動く。
ブラウンの指示の下、生存者たちは陣地作りに動き出す。
海辺の漂流物を集め、中央にビニールシートを使ったテントを作る。ここで皆が寝る。
交代で周囲の見張りに付くためのシェルターも作成。
更にゾンビの侵入方向が分かるようにロープを張り巡らせて空き缶で音が鳴るようにする。
周囲に罠を作り、皆がその位置を確認できるように目印を作る。

陣地が完成して仮にも身を隠す場所が出来ると不安は少し減って・・・皆の間にも小さな希望が生まれ初めていた・・・

ただ不安を抱えてうずくまっているよりはこうやって動いた方が心の為にも良かったという話ですな。
生き延びるために必要なことはやっておく。人事を尽くして天命を待つってやつですな。

人数が居るため、交代で見張りに立ち、順に休息を取る。
のだが、その休息の間にも男たちは見張り用の武器を作成している。
そしてそこでブラウンの過去が明かされることに。

俺は昔BSAAにいた

BSAA。クリスも所属している最強の対バイオテロ特殊部隊。
なるほど、そりゃあゾンビ対策について詳しいはずですわな。
5年前のアフリカでのバイオテロ対策に参加したブラウン。そこで仲間が皆死に、引退を決意したらしい。
そんな地獄を生き延びたというのに、またここでもバイオテロに巻き込まれるとは・・・
そういう運命なのかもしれないが、何とも因果な話である。

皆、生きて帰れるか分からずに怯えている。
それに対し無駄な怯えだと切り捨てるブラウン。俺たちは分からなくても戦わなきゃならない、と。
ふうむ。兵士らしい心得でありますな。分かろうが分かるまいが襲ってくる者がいるなら戦わなければならないわけだ。

トミナガ・・・女たちを守ってやってくれ・・・

クレアやイネスのように頼もしい女性はいますが、やはり女性を守って戦うのは男の本懐。
それがアイドルたちであるならば尚更ってことでありますな。
トミナガもそれに異論はない。それでもどこまで出来るかどうか・・・不安はなくならない様子。むう。

そういった不安もあるのでブラウンは頼りにしたい。
にも関わらずこの様子。これはもしや・・・ゾンビに一度引きずられてましたしなぁ・・・うわぁ・・・

ブラウンが不穏な上に更なる不安要素はしぶといモリオ。
モリオの夢はいい村を作ることだったそうな。ほう、これは生前の夢でありましょうか?
何にしてもトミナガたちが破壊したためその夢はまた振り出しになってしまった様子。おやおや。
うーむ、予想通り復讐鬼と化して襲ってきそうでありますなぁ・・・
どこまでも厄介な出来事が続く。平穏の時は遠い。



第21話[暗闇の中で]  (2015年 41号)


対ゾンビの陣地を築いて多少の安心を得たトミナガたち。
完全な安らぎは得られないものの、今はただ少しでも休息を取らないといけない。

さて、ローラとブラウンは見張り。
普段は強気であり、実際に強く生きる意志を持っているローラ。
しかし大分弱っているためか、相手がブラウンであるためか、弱気を見せたりしている。
そんなローラに対し、君は生き残ると述べるブラウン。
おやおや。なんですか。随分といい雰囲気ではないですか。おやおや。

てな風に茶化している場合でもない。
やはりゾンビに引きずりこまれた時に感染していたブラウン。ああ・・・

だが完全にゾンビにはなりきっていない様子。半身のみなので必死に抗う。
とはいっても正常に戻る見込みはないのか、自らの手で引き金を引いて自身の始末をつけようとするブラウン。何とも悲しい。

愛によるものか意地によるものか。
とにかくローラを傷つけまいと自身の体を刺し止めてでも逃がそうとするブラウン。
そんな騒ぎを聞きつけてやってくるトミナガたち。
うーむ、頼りにできる人が現れたと思ったら、大変なことになってしまいましたなぁ。

トミナガとしてはブラウンに女たちを守ってやってくれと託されている。
となれば行うべきは1つ。ブラウンを楽にしてやること・・・
約束を果たすために引き金を引かなければいけない。まさしくバイオハザードの悲劇でありますな。何ともはや・・・



第22話[ブラウン]  (2015年 42号)


約束を守る。そのために約束した相手を撃たなければいけない。
何とも皮肉な話であり、トミナガの指が動かなくても仕方がない。
つい先日まではこういう荒事とは無縁な生活をしていたただの若者だったわけですしねぇ・・・

強くなれよ・・・次は自分で決めるんだ。約束だ

決断できないトミナガに対し、自らの手で処理をつけるブラウン。
むう、今度は文字通り命をかけた約束となってしまいましたな。
託された想い。無下にするようなことは出来ない。

雨が降りしきる中、痛いような長い沈黙。その中で心を決めるトミナガ。

何とかこの夜を生き残ろう。絶対誰かが救助に来る・・・
僕がリーダーになる。ブラウンさんから引き継いで・・・誰か反対意見があれば言ってくれ。

頼れる者はいなくなった。自分が皆を守らなくてはいけない。
もうただの青年ではいられなくなってしまったトミナガ。辛いですなぁ。
そして仕方がないことだと思ってはいても、どうしても気持ちが整理しきれないローラ。これもまた辛い・・・
それでもブラウンと約束した以上、もう誰も犠牲を出すようなことは出来ない。
皆で助け合って生きていこう。それがリーダーとしてのトミナガの最初の命令である。

今は争っている場合ではない。ローラもそれは分かってくれる。
まずは何とかこの夜を耐えて朝を迎えること。なのだが・・・

悪夢は途切れることなくやってくる。モリオ襲来
うーむ、今回のモリオは復讐者としてやって来るだろうし、最後まで諦めそうにないですなぁ。厄介だ。
でも話がまとまったタイミングで来てくれたのはちょっとだけ有難い。
気持ちが纏まる前に来られたらどうにもならなかったでしょうからねぇ。
このわずかな希望を生存に繋げられるかどうか。期待したいところです。



第23話[忌わしき夫]  (2015年 43号)


モリオ襲来。
ゾンビ用に色々準備していたが、さすがにこの相手には通じない。逃げるしかない。
しかし逃げたからこそ希望の灯を目にすることもできる。
空を飛ぶBSAAのヘリコプターを発見する!!

救援だ・・・!!皆!!ヘリの方に走るんだ!!

一気に希望が見えてきたトミナガたち。
まさかモリオにヘリが落とされて救援メンバーほぼ壊滅なんて事態はないと思いますが・・・どうなることか。

さて、トミナガ以外にも逃亡を続けているのはイネスたち。
B.O.W.からどうにか逃れて廃墟で暖を取っている。
そこでマリルーから語られるのは怪物の正体の心当たり。
ロペという青年。かつてマリルーとは親が決めた許嫁の間柄・・・ほほう。

忌わしき夫の名が示すのはそういうことでしたか。
そのロペという男がどうしても好きになれなかったというマリルー。
いなくなったと思ったらこんな姿で追いかけてくるとはなぁ・・・そりゃ怖いわ。
頼れる兄もいなくなってしまっているし、マリルーの不安は大きい。友人のイネスが来てくれてて本当に助かってることでしょう。

とはいえこちらもモリオと同様しつこい怪物。
島にいる間は安寧の時を与えてはくれないようである。

マリルーと怪物の間に立つイネス。
とはいえ銃は弾切れ。そもそもハンドガンでどうこうできる相手でもない。となると・・・

このB.O.W.・・・アウトボクシングな戦闘スタイルなら接近戦は脆いんじゃないか!?
両腕のスクリューの軸の長さ。このリーチ内の戦いは得意でないとみた。

確かに懐に入り込まれたら苦しそうな腕の作りである。
しかしだからといって素手で挑もうと言うのか・・・!?
アウトボクサーにはインファイトでってことなんでしょうが・・・勇敢ですなぁ。
果たして殴り倒せてしまうのかどうなのか。注目の戦いです。




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