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蒼天紳士チャンピオン作品別感想

バイオハザード
〜マルハワデザイア〜

第24話 〜 最新話


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 各巻感想

1巻 2巻 3巻



第24話[決断]  (2013年 6号)


ゾンビの群れなす絶望の学園と化したマルハワの校舎でうずくまるリッキー。
こめかみに拳銃を当て、喰われる前に自決をと考える。
が、そこに現れたのはこの上なく頼りになる男。クリス・レッドフィールドの参上。まさに英雄到来である。

対バイオテロ部隊、BSAAの到着に喜ぶリッキー。おじさんの言っていたクリスという名も聞けましたしね。
だが、安心するにはまだ早いと当のクリスから告げられる。
元々クリスたちはダグ教授に会うために来ただけである。
そのためメンバーは3人。装備も十分ではないし、最悪の状況は変わらないとのこと。ううむ。

まあ、正直クリスがいるのといないのとで状況が変わらないとはとても思えないんですけどね。
少なくとも自決を考えるほどの最悪の状況は脱したと考えていいんじゃないでしょうか。
そういえば、3人はちゃんと最低限の装備とか持ち歩いていたんですな。
対バイオテロ部隊の肩書があるとはいえ、飛行機で移動とかしてた気がするし、その辺りはどうしたのだろうか・・・

まあ、それはさておき。今はこの場を切り抜けることを考えるのが先決。
予備のインカムをリッキーに渡し、BSAAの3人と情報の共有を行うこととなりました。

学園で起きた出来事をすべて話すリッキー。
マザー・グラシアの隠蔽や、それを恨んでのビンディの行動。
死亡したはずのナナンという生徒が化物として復活し、そしてバイオテロを引き起こした。
どうして生徒がそんなモノを・・・と疑問に思うピアーズ。
そう思うのは当然ですが、今追及しても答えが出る話ではありませんわな。

さて、話を聞いたクリス。現状ではここを鎮圧するのは不可能だと判断する
極東支部に出動を要請し、これを待つ。無駄な戦闘は可能な限り避けろ!との指令をピアーズとメラの2人に下す。

ピアーズには一旦外に引き返してもらうこととなる。
車内の無線からHQへの呼びかけを繰り返しながら街の方角に向かってもらうという算段だ。
果たしてピアーズは極東支部の応援を無事呼んで戻ってくることができるのだろうか!?
本人は無事かもしれないが、戻ってきたら全て終わった後でしたって可能性はあるな。出番的に被害にあいそうなピアーズでありました。

メラは実行犯の1人であるビンディ・ベルガーラの捜索を行う。
こちらは出番が凄く多くて目立てるポジションだが、危険度が半端ない。
ゲームに登場しないキャラの命の保証はまるで無い状態ですし、危ういわぁ・・・
いやまあ、この作品のピアーズもゲームに登場するのとは別人の可能性もありますけどね。
実は同じ顔と腕と声の兄弟が別にいたとかそういう話だったとか。それなら出番も増えるし、遠慮なく死なせることもできる!!
結局死ぬんかいという話になりそうなので、出番が増えても喜んでいいのか悩むところだな。

メラは体術に優れているので、装備が不十分な状態でもある程度は渡り合うことができる。
まあ、通常のゾンビ相手に渡り合っても凄いのかどうかは判断し辛いんですけどね。強敵との戦いが待たれる。

クリスはリッキーと共にダグ教授の救出に向かうこととなりました。
叔父さんとこの闘いに決着をつけようって約束したんだと叫ぶリッキー。それを見て微笑むクリス。いい感じですな。

約束したんだ・・・・・・だから・・・俺は・・・!!待っててくれ・・・叔父さん!!

願いを込めて走るリッキー。
一方その頃。その叔父さんは夢を見ていた。
前にリッキーと約束した特別な試食会。
2人で危機を切り抜けて、平和を満喫する。嬉しそうにするリッキーを見守る。そんな夢をダグ教授は見ていた。
しかし、その身を横たえるベッドに先に現れたのはリッキーではなかった。
側に現れたナナンはその唇をダグ教授に向けて・・・

ベッド横に置かれたグラシアからのメッセージカードがまた物悲しく映る。
そしてナナンは去り、遅れてやってきたリッキー達が見たのは・・・感染してゾンビと化したダグ教授の姿

嘆き悲しむリッキー。辛いでしょうな。
クリスも旧知の人間がゾンビと化したのは辛い。が、放置することができないのは誰よりも理解している。
暴れるダグ教授を取り押さえるクリス。だが、ダグ教授は生殺与奪は極東支部の預かりである。
なのでメラに処分の判断を任せる。辛いだろうが、やっておかなければいけない処置だ。

リッキーは10年前のことを思い出す。
母親の葬儀に参列しているリッキー。あの時から、叔父さんはガキだった俺をいつも守ってくれた・・・
だから・・・大人になったら、俺が叔父さんを守るんだって――そう決めてたのに・・・

涙を流しながら立ち上がり、銃を構えたクリスを制するリッキー。

俺が・・・・・・やります・・・せめて俺の手で・・・

なんとも悲しいリッキーの決断。
うーむ。覚悟していたとはいえ、本当にダグ教授が感染してしまうとは・・・辛いなぁ。
腹に穴開いても無事だったダグ教授ならもしやと思ったのだがなぁ・・・
グラシアと寄りを戻せそうだというタイミングで引き起こされるパンデミック。
むしろあれが死亡フラグだったということなのだろうか・・・?
ホラー者でうかつに恋愛フラグを立ててはいけないって話ですな。世知辛い。
逆に言うとモテないリッキーはそれが故に助かっていたのかもしれない。そう思うとなお一層世知辛い。不思議!!



第25話[残された手紙]  (2013年 7号)


覚悟を決め、叔父さんとお別れの決意をするリッキー。
せめて俺の手で、と武器を構える光景はよく見るが、本当に倒しきってしまうというのは割と珍しい気がする。
その辺り容赦がないから困るぜバイオハザード。

容赦がないのは徹底している。
ゾンビの群れなすマルハワ学園でかろうじて逃げ延びていた生徒たち。
聖堂に集まり、一心不乱に祈りを捧げている。もはや神頼みをするしかないという状況ですわな。
だが、その祈りが通じることはなかった。
聖堂にやってきたのは異形と化したビンディ。その姿を見た生徒たちはもはや絶望のあまりか声も出ない様子。

――あなた方で最後です

本当に容赦がない。自らの足で生徒を殺して回っていたと宣言している。
クワンちゃんの段階でわかってはいたことだが、自ら手を汚すことに躊躇うこともない。完全に化物となってしまったんですなぁ。

ダグ教授はリッキーの手によってゾンビという呪縛から解放された。
とはいえ、生きて救うことはできなかった。泣き伏すリッキー。うーむ、悲しい。
そのリッキーにクリスはベッドに置かれていた手紙を差し出す。グラシアからダグ教授に宛てた手紙だ。

グラシアからダグへ。

あなたが"一緒に考えよう"と言ってくれたこと、何よりも嬉しかった。
ですが私は、これまで権力と欲望に取り憑かれ、数多くの罪を重ねてきました。
その贖罪が終わるまで、あなたの許へ行くことはできません。
学園は今、何者かの陰謀によってバイオテロに晒されています。
数多くの罪なき命が奪われ、あなたやリッキーまでも傷付けてしまった。これ以上、あなたたちを巻き込むわけにはいかない。

ダグ、リッキー。この手紙を読み次第、急ぎ地下制御室に向かってください。
制御室の奥にあるゲートの先に非常事態の際に使用する緊急用ヘリがあります。
格納庫の解除コードは"1017"どうかご無事で。

地下制御室。前にレイ教諭たちと一緒に潜ったあそこか。そこにヘリがあると。
ふむ、それがあれば生存者と一緒に脱出ができますな。まあ、もう他に生存者はいないみたいですが・・・

クリスの予備の弾薬をもらい、脱出の体制を整えるリッキー。
最後に叔父さんに別れの挨拶をすませる。

叔父さん・・・俺・・・約束は必ず守るよ・・・この闘いに・・・必ず決着をつける・・・!!
俺は・・・俺は叔父さんやグラシアの分まで生きなきゃなんねぇ!!

ゾンビの群れを強行突破しながら地下制御室に向かうクリスとリッキー。
一方、バイオテロの首謀者であるビンディを追っていたメラ。聖堂でご対面と相成った。

ナナンを傷付け命を奪ったこの学園を・・・跡形も残さず壊し尽くすことが神様が私に与えた使命・・・邪魔はさせない!

すっかりやる気満々のビンディ。それに対しメラ。
ビンディを本件の重要参考人としてBSAA極東支部へ連行すると宣言する。
逆らえばB.O.W(有機生命体兵器)として処分するとは言っているが、可能なら生きて捕えようと考えているのだろうか。

次回からメラとビンディの戦いが開始される。この戦いはどのような展開を迎えるか想像しにくい。
ビンディがさらなる異形へと変化を遂げるのか・・・注目である。



第26話[死なない女]  (2013年 8号)


クリスの指示通り、ピアーズは街へと向かいながら車の無線で応援要請をかけている。
通信は問題なく繋がり、応援要請の合意もされた。
しかし、先遣部隊が到着するまで丸1日かかるという
既に学園はパンデミックになっているのに、それではなんとも・・・

しかし、極東支部としてもそれが限界なのでしょう。
元々マルハワ学園自体が人里離れたところにあるのである。
部隊が装備を整えてここまでたどり着くとなるとそのぐらいかかってもしょうがないのかもしれない。
ピアーズは納得し、このまま単独で学園に引き返し、仲間と共に生存者を連れて脱出することを決意する。

ゾンビの群生地と化したマルハワ学園。
プールサイドをヒタヒタと歩くナナン。うーむ、やっぱり全身図は視覚的にキツイものがあるなぁ。
何か羽織ってくれるとありがたいのですけど。うら若い娘が全裸で徘徊するなど、目に毒だ。
そのナナンにフードの女が声をかけてくる。
面白い変異を遂げた実験体を連れて行こうとしている様子。
だが、ナナンはビンディの言うこと以外は聞く気が無い様子。ふうむ、自我はなくとも本能的な部分が人を選ぶのかねぇ。

さて、クリスたちが脱出のためにヘリに向かっている最中、メラは怪物と化したビンディと遭遇。
早速対決が始まります。
怪物と化したビンディの身体能力は相当高い。
だが、こちらもBSAAの肉体派。怪物の素早さをも上回る身軽さで背後を取り、銃撃を浴びせるメラ。

死ぬのはあなたよ

銃弾は過たずに後頭部を直撃し、額に抜ける。
とどめとばかりに背後から首にナイフを当て、頸動脈をかっきる。おお、まるで処刑人のようですな。

見事な手際でB.O.W.化したビンディ・ベルガーラを仕留めるメラ。
その報告を聞き、リッキーは複雑そうな表情である。内心も微妙にちゃん付けに戻っていたりする。
叔父さんのこともあるし許せない相手ではあるが、それでも狂った経緯を知っているだけに微妙な気持ちなんでしょうな。

メラに地下制御室のことを伝える。生存者を連れてそこのヘリを使って脱出しましょう。そうメラに告げるリッキー。
メラはビンディ捜索と同時に生存者を探していたが、どこにも生きている人間の気配はなかった。
まさしく全滅という事態である。なんともやりきれん。
仕方がないのでピアーズが戻ったら地下制御室まで誘導し、クリスたち4人で脱出をすることにする。
が、メラはもうしばらくかかりそうなので先に行っていてくださいと通信を送ってくる。
その理由は・・・ビンディ。あれで仕留めれていないというのか・・・!!

クリスは深追いするのは危険だと退くように言う。
しかし、これほどの事件を起こした人物を捨て置くわけにはいかないとメラ。

極東支部の人間として、管轄地域で起きた事件の元凶は責任を持って制圧します。

そう告げて通信を切るメラ。これは・・・やばいフラグが立ちまくっていますよ・・・

銃撃を受けたはずの頭部や切り裂かれた首は煙をあげている。
頭部を見る限りもう出血もなく、元の通りとなっている。完全にノーダメージだというのか・・・?
なかなかにしぶといビンディ。しかし、動きの素早さではメラの方が上である。
首を完全に落とすことができれば、ひょっとしたら倒せるかもしれない。
もしくはしばらくの間は活動を停止できるかもしれない。
だが、今の装備でそこまでの攻撃がはたしてできるものか・・・
死亡フラグが立ちまくりのメラであるが、なんとか意地を見せて欲しいものでありますな。



第27話[サナギ]  (2013年 9号)


メラVSビンディ!
女の戦い。というには片方がかなり異形になってしまっているのが厳しいな。
というのはさておき、仕留めたはずのビンディが起き上がってきたのに内心動揺が隠せないメラ。

t-ウィルスや既存のウィルス症状とは明らかに特徴が異なる
再生って・・・何なの一体・・・

確かに今まではなかった話ですかな。
だがそれで戦意喪失するほどメラもヤワな女ではない。戦闘再開だ!!

残り少ない銃弾を畳み込むように浴びせかけるメラ。
頭部を初めとした急所に的確に叩き込んでいく。
その結果、動きを完全に止めることに成功・・・したと思いきや、すぐに動き出すビンディ。
意外と再生の速度が速いのか、それとも致死までが遠いのか。
攻撃後のスキを突かれ、異形の左腕にとらわれてしまうメラであった。

あれだけの弾丸を撃ち込んでも死なないなんて・・・コイツ・・・不死身ッ!?

いや・・・そうではない。
再生しているビンディの様子を見て違うと確信するメラ。
左手のナイフで異形の腕を切り裂いて脱出をする。そして弾切れになった銃を投げ捨て、ナイフを構える。

その貧相な刃物1つで私に勝てるとでも?と挑発するビンディだが、その体はうまく動いていない。
どうやら再生が間に合っていない様子。
タフだし再生力もある。だがその再生速度は物凄く速いというほどではない。
ならば倒す手立てはある。

放っておけばそのうち元通りになるんでしょうけど・・・それより早く片づけてしまえば問題ない・・・!!

その言葉通り、ナイフ戦闘を繰り広げるメラ。
もともとゾンビを蹴り倒すぐらいに身体能力に優れたメラである。こういう戦いは慣れたものだ。
異形の腕の攻撃をいなし、ナイフの連撃を叩き込む。肘まで入れてやがる!!

一気にたたみかけ、押し切る。再生する暇は・・・与えない!!!

そのナイフテクニックは凄まじく、ビンディの異形と化した腕をも斬り飛ばしてしまう程である。
おぉ。こうなれば確かに怖い攻撃もないし、負けることはないんじゃなかろうか。
と思いきや、ビンディの体に異変が発生する。
体がボウッと燃え上がり、表面をドロドロとしたものが流れる。
そしてその流れたものは一瞬で固まり、ビンディの全身を覆い尽くす。これは・・・この形態は・・・サナギ!?

追い込まれたビンディであるが、ついにサナギ形態に変化してしまった。
このサナギから孵ったとき、どのような異形へと進化しているのだろうか。
できればもう少しキレイ目な姿になってくれると嬉しいのだが・・・
逆にもう原形をとどめていないという状況になるのもアリか。ナナンのように部分的に残されるのはキツイので勘弁だ!!



第28話[完全変異]  (2013年 10号)


戦闘中にサナギと化し動きを止めるビンディ。
知識があればここで休まずに攻撃をとなるのだろうが・・・
メラは活動を停止したと認識し、あとで技術班に解析してもらおうと考え身を翻す。
だが、サナギから孵るのは本当にすぐのことであった。

クリスたちは地下ではなく高所へと向かっている。
それは上からメラを援護するためである。
広い敷地だし上からの方が速いという判断だ。なるほど。でも礼拝堂の中で戦闘してるのでは射線が通らないのでは・・・?

BSAAメンバーは俺にとって家族だ。家族を見捨てたりはしないさ。
ここでメラを見捨てたら後でピアーズに怒られる・・・仲がいいんだよ、あの2人は・・・

よい話ではあるが・・・やはり順調に死亡フラグを立てられているようにしか見えないな。

その死亡フラグを回収するべく、サナギの背中が割れて完全変異を遂げたビンディが姿を現す。
その姿は巨大なクモに人間の頭部がくっついたようなもの
目は陥没し、口を全開にした凶悪な表情は姿にマッチしているのでかえって怖さとしては薄らいでいる。
しかし、長い黒髪は部分的に残っていたりして、その面影を感じさせるところがなんとも物悲しい。

どう考えてもサナギのときよりも遙かに大きい姿と化しているビンディ。
まあ、急成長してサナギを破り出てきたってことなんでしょうな。

異形の姿で襲い掛かってくる。複数の腕を同時に振るわれ、さすがのメラもナイフを弾き落とされ、痛打を浴びる。
どうにか肘で受けようとしたが、それでも流しきれず吐血する。むう、内臓にまでダメージが達しているか。

絶体絶命の窮地に陥るメラ。ここで負けるわけにはいかない理由を回想で語ってくれることとなります!!

3年前――BSAA極東支部・技術研究局

その頃のメラは天才科学者と呼ばれるほどの研究畑の人間であった。
ラーメンすすっているのは時間が惜しいからなのか単純に好きだからなのか。

どうやら両親をラクーン事件で亡くし、それ以来B.O.Wの効率的な殺傷方法を研究しようとしているようだ。ほうほう。
負けられない理由はバイオテロに対する復讐でありますか。
その思いは非常に強い。研究だけで収まるものではない。
研究のメドがついたメラ。あとは実践でと考える。

特殊作戦部隊へ異動を希望します・・・!!

研究班からいきなり特殊部隊へ。なんとも変わり種でありますなぁ。
周りの反応としてはさすがに長続きはしないだろうというもの。
まあ、見学に来ていたダグ教授は別の感じ方をしていたようですが。お、回想だから叔父さん出てきてるぞ!やったね。

意外に研究者というのは執念深い人種だからね

教授という立場ですし研究者というのもよく知っていそうな人の言葉は違うな。
って語ってる相手はメラの研究部門の上司。つまり研究者じゃないか。アレレ?

それはさておき。メラは確かに執念深い。ここで一番強くなるとの誓いを立てたりしだす。
そういえば研究者時代はメガネだったけど、このタイミングで外すようになったんですな。

1年後――執念は実った。
元技術研究院が極東支部のナンバー1となる。驚きの執念深さでありますなぁ。

化学蜂(ケミカルクインビー)の異名をとるメラ・ビジ。
ピアーズはそんな彼女と一度手合せ願いたいとか言っている。
ふうむ、この過去回想で2人の仲の良さが描かれたりするわけですな。
果たしてそのピアーズはメラの窮地に駆けつけることができるのだろうか・・・難しそうだなぁ。



第29話[極東のエース]  (2013年 11号)


研究者から極東支部1の武闘派へと羽化を遂げたメラ・ビジ。
言うなれば彼女も一度サナギを破って化学蜂へと変化を遂げたという所であろうか。

そのメラに話しかけて来るのは北米支部のピアーズ・ニヴァンス。
俺も手合せいけますか?という誘いを受けるメラであった。

ピアーズは狙撃だけではなく体術の方も結構なものらしい。
極東支部で1番になったメラを投げ飛ばし、拳の寸止めで勝負を決めてみせる。
ほほう・・・思った以上にやるもんですな。
ちなみにクリスはさらに上とのこと。まあそうでしょうな。

また手合わせ出来る?ピアーズ・・・
クリス、あなたもいつか超えてみせます

彼らとの出会いで、さらに覚悟は固まった。あんな思いは、もう誰にもさせない・・・
こんなところで・・・負ける訳にはいかない!!

さらに腕に磨きをかけて、実践もこなしてきたメラ。
復讐のため、また、自分と同じ思いをする人間を増やさないためにも負ける訳にはいかない。
痛む体を叱咤し、ナイフを拾ってクモの怪物へと変化したビンディに立ち向かう。

正面から飛びかかるメラ。勇敢だが、単に回り込むほどの体力がないということなのかもしれない。
迎撃しようとビンディの背中?から触手らしきものが襲い掛かってくる。
複数の足だけでも厄介なのに、こんなものまで動き回るのか・・・変化したばかりとは思えない戦いぶりだ。本能のなせる技かね?

触手で腿を切り裂かれながらもナイフを叩き込むメラ。しかしあまり痛痒を与えている様子はない。
逆に足の一撃を受けて再び吹き飛ばされる。うーむ、さすがに今のビンディに連続攻撃を叩き込むのは難しいか・・・

こんな・・・ところで・・・負ける・・・訳には・・・

霞む目で標的を捕えようとする。ビンディは足をメラに向けて動かしとどめをさそうとする・・・
が、そこで救援はやってきた。
1台のジープが大聖堂の扉を破り侵入。そのまま加速し、ビンディに体当たりを仕掛ける。
このジープに乗っているのは・・・もちろんピアーズ!!おぉ、まさか間に合うとは!!

そう簡単にやらせるかよォッ!!

見事なハンドル捌きで壁と車の間にビンディをサンドイッチ状態にしてしまうピアーズ。
本人も無事なようで、普通に車から降りてきました。
そして、落ちていたメラの銃を拾い、予備の弾薬と一緒に渡してくれます。

メラ「ありがとう・・・一つ借りね」
ピアーズ「じゃあ帰ったらバーで一杯どうです?」
メラ「考えとく」

笑顔でそんな会話を交わす2人。あらいい感じ。戦場では不吉なこと極まりない会話ですけどね。

ピアーズがメラと合流したことはすぐにクリスに報告される。
クリスは屋上へ走り損だったわけだが、まあともかくメラが無事でよかったと言ったところ。

極東支部の到着は早くても明日である。しかしこの状態で1日も待つことはできない。この場は撤退するしかないでしょう。
しかし、ピアーズが使っていたジープはビンディを轢くのに使ってしまっている。
となればやはり地下制御室のヘリしかない。
のだが・・・ビンディはこれで撃破したことになるのだろうか?もちろん倒しきったとは思えない。
すぐにも車を破壊しながら復活して襲い掛かってきそうではあるが・・・はてさて。
メラが無事に生還できるか、だいぶ分からなくなってきました。戦士として致命傷を負うぐらいで済めば良いのですが・・・



第30話[ピアーズ・ニヴァンス]  (2013年 12号)


ビンディの撃破に成功したピアーズ。しかしクルマは潰してしまった。
だが、脱出する手段はまだ残されている。地下制御室のヘリだ。
合流してヘリで脱出をすることを告げるクリス。
メラも戦いが終わったので通信を回復させ、クリスに勝手な行動を取ろうとしたことを詫びる。

クリス「無事ならいいさ・・・」
メラ「はい・・・」
ピアーズ「じゃあ、行きますか・・・!!」

なんともいい感じな3人でありますな。暖かい。
しかし、このまま立ち去るという話にはならない。
クルマで潰したはずのビンディが意識を取り戻したのか、激しく暴れ出す。
だがそういう時の備えも万全にしていたりするピアーズ。
車中に備え付けられていた爆薬を起爆装置のスイッチを押すことで爆発させる。おぉ。これで完全にクルマは潰れましたな。

爆風で腕が吹き飛び、身体を焼かれるビンディ。
そしてピアーズはとどめとばかりにライフルの銃口をビンディの顔面へと向ける。
射撃。見事にその弾丸は眉間を貫く。やがて炎に包まれたまま動かなくなるビンディ。おっと、勝負あったか?

立ち去るメラとピアーズ。ビンディはもはや2人を追う力は残っていない様子。
火が消えた時、ビンディはナナンの面影を追ったりしている。ふうむ、力尽きそうな演出ですな。
だが、そこに現れるフードの女。
彼女はビンディに向けて、あなたのお友達は私たちが責任を持って連れて帰ってあげるからと述べる。
これを聞いたビンディはどうするだろうか・・・まだまだ奮起しそうな気配があるなぁ。叫び出してるし。

メラとピアーズはゾンビの群れを排除しながら地下制御室へと向かうことになる。
強敵が相手ではないが、弾薬や武装が頼りない時に大量のゾンビが相手というのは面倒くさい。
まあ、突破するより他に道はないんですけどね。

一方のクリスとリッキーは地下制御室付近までやってきている。
だが、そこに強敵が文字通り降って現れる。音を立てて着地したのは・・・ナナン!!
なんだか体が少し割れているような感じになっているが、ともかくナナンの登場である。
脱出寸前で強敵が現れるのはお約束の展開であるが・・・果たして今のクリスたちの武装で対抗し得るのだろうか?

ビンディはまだまだ復活してきそうな様子ですし、予断を許さない展開。
しかし、復活したとしてビンディは相変わらずキモイ姿のままなのであろうか?
ここはいっそもう一段回変化を遂げてみてはどうだろうか。
そうだ、せっかくだからナナンと合体してみてはどうだろうか!!本人たちも願ったり叶ったりでしょうし。
ナナンとビンディが悪魔合体。その結果聖獣ナンディが誕生するとかそういう展開。
怪物と怪物を組み合わせたらインドの聖獣になるとはこれいかに!?マイナスを掛け合わせたらプラスになったんだ!みたいな。
面白そうな展開にはなりそうだが、ゲームが違いますと言われちゃうそうだな。会社すら違うし難しいか!!



第31話[クリスVSナナン]  (2013年 13号)


ヘリを抑える所まであと僅かというところでやってきたのは凶敵ナナン
その振りまくガスは人間をゾンビに変える力がある。厄介な相手だ。

リッキーはナナンの境遇を聞かされている。
しかし同情よりも先に、叔父さんがゾンビにさせられたという怒りの方が強い様子。
わざわざ病室までやってきてゾンビ化してくれおりましたものねぇ。

くそったれがあああッ!!

怒りのままに引き金を引くリッキー。
しかしその銃撃は外れ、後ろのパイプに命中。そして跳弾がリッキーのすぐ側を掠める。おぉう怖い。

この狭い部屋ではナナンに当たらなかった弾がどのように跳ね回るかわかったものではない。
それどころか、タンクにでも跳ねたりしたら爆発することだってあり得る。銃が使いづらい空間だ。
というわけで、場所を変えることになりました。
クリスとしては当てる自信がないってわけでもないのだろうが、万一ってことはありますものね。

場所を移動しながらピアーズとメラにナナンと交戦状態に入ったことを報告するクリス。
ピアーズは出来る限り急いで合流すると告げる。

――結構厳しいですが

そう言いたくなるのもわかるほどにゾンビの数が多い。
1体1体は大したことはないとはいえ、さすがに同時にこられると厄介だ。
充分な数の弾薬やそれこそロケットランチャーのような重火器があれば問題ないのだろうが・・・
集団戦には向かないライフルやナイフを駆使して突破を図る2人。
ピアーズはこの難しい状態でよくメラをサポートしているよと感心する。これはメラの表情も柔らかくなろうってものだ!!

それはさておき、2人が合流するまでは時間がかかりそう。
一方のクリスとリッキーは地下制御室の深部までやってきている。
天井は高く、跳弾は方向さえ考えれば多少はマシになりそうな場所だ。
外はゾンビだらけだし、まだここで戦った方がいい感じですな。

しかし、その高い天井のパイプにぶら下がるようにして現れるナナン。迎撃しがたい上からの攻撃とは小癪な。
触腕を振るうナナン。しかしクリスは冷静に銃でそれを防ぐ。
さらにナイフを振るい、触腕を切り払う。お、ナイフ戦闘で十分いけそうじゃないですか。
だが、クリスは確実性を取るためにある兵器を用いる。

リッキー!!目と耳を塞げ!!

そう述べて投げ放つのは・・・スタングレネード!!
光と音で相手を行動不能にする武器である。
化物となったナナンにどこまで効果があるのか・・・でもそういえば水面を見ていたりしてたなナナン。
いや見えてなかったのかもしれないか。見えているとなると自分の姿を直視しないといけなくて大変だし。

ともかく、ナナンの懐に飛び込むことに成功したクリス。
この距離なら外さないと宣言するが、果たして仕留め切ることはできるのだろうか?
当たりはするだろうが、どこまでしぶといかが問題になりそうですな。
あと至近距離でガスをばら撒かれたりすると厄介な感じだが、はてさてどうなるか。
ついでにリッキーが活躍する機会がこの先あるのかどうかも心配しておくとしましょう。
まあ、ビンディが復活すればそっちで活躍の機会はあるかもね。ないかもね。



第32話[リッキーの戦い]  (2013年 14号)


ナナンの懐に飛び込み、銃撃を浴びせるクリス。反撃開始だ!!

しかし、レポティッツアの体はダメージを受けるとガスをまき散らしだす。
追撃はできず飛び退くクリス。厄介な相手ですね。
さらに言うならナナンはそこらのゾンビとは比べ物にならないくらいタフである。
屋上での戦いもそうだったが、多少の弾をブチ込んだくらいでは通用しない。
ビンディも再生していたわけですし、ナナンにもそういった力はあると考えてしかるべきでしょう。

凶敵と対峙している最中、地下制御室に現れるのはフードの女
目ざとくその存在に気付いたリッキーは階段を登り、その女のもとへと駆け出す。

ビンディの話の通りなら・・・この事件の張本人・・・!!

リッキーが上へと向かったのでナナンとは1人で相対することとなったクリス。
まあ、守る必要がなくなった分、まだ戦いやすいかもしれない。
ガスの放射と上空に跳びあがってからの触手攻撃。
これを組み合わせて行われるとさすがのクリスも必死に防御に回るしかない。
この触手の一撃は人間の腹や腕を吹き飛ばすぐらいの威力があるわけですからねぇ。
しかも飛び跳ねたりとトリッキーな動きを加えて来る。元の素体の運動神経が高すぎるのが何よりも厄介な点か

リッキーはフードの女と対峙し、問いただす。
テメェが全部やったんだよな。ビンディをそそのかしてこの学園を地獄に変えやがった、と。

言いがかりね。私は"力"を与えただけ・・・それを使うか使わないかは彼女次第・・・
彼女が望み安定が崩された・・・ただそれだけよ。

決断を下したのはたしかにビンディだが、そそのかしたことに変わりはありますまい。
教唆は十分罪となる。言いがかりでも何でもありませんわな。

何が目的でこんなことをしたのか問うリッキー。しかしフードの女は答える気はない様子。
気の利かない人である。そこはほら、冥土の土産とかで色々と教えてくれる場面じゃありませんか?
まあ、それはもっと優位な状態になってからのことなのかもしれない。

激したリッキーが引き金を引く。それに先んじてワイヤーガンの引き金を引くフードの女。
打ちだしたワイヤーの勢いで空を舞い、リッキーの背後を取る。そして足を絡ませ、ダウンさせてしまう。

そうね・・・あなたにも"実験"に参加してもらおうかしら
光栄に思いなさい。あなたにも・・・与えてあげる。

そう言いながらフードの女の手にあるのは、ナナンやビンディを化物へと変えた注射器。
その注射器がリッキーの首に突き刺さった!!

安心なさい。まだ刺しただけ・・・今・・・流し込んであげるわ。

なんという絶体絶命の状態であるか。
女に馬乗りされ、得体の知れないものを体に流し込まれようとしている。
男としてはいろいろと屈辱的なシチュエーションである。喜ぶ人もいるかもしれないが、まあそれはそれ。

リッキーに今後見せ場があるのだろうか?などと呑気なことを言っている場合ではありませんでした。
下手するとラスボスの位置に食い込むようなことになるかもしれない・・・!!
いや。ビンディを見るかぎり化物に変じても意志は残っているみたいだからなぁ。
それなら化物の力を身につけながらも人のために戦う男になってくれたりするのではなかろうか・・・?
ナナンは仮死状態で変化したからこの状態なだけという感じでしょうし。
まあ、そもそも流し込まれずに助かる可能性も残ってはいるんですけどね。

リッキーがどうなってしまうのか。その答えが出るのは休載明けの5月からとなります。
うーむ、ここで休載となりましたかぁ。相変わらず引きが上手いというか何というか。
毎回コミックの最後は楽しみな感じのところで引きとされるから困る。
構成が上手いというか引き逃げされているというか。これもテクニックという奴なのか・・・!!




第33話[起死回生]  (2013年 27号)


連載再開!!
約3か月もの間、首に寸止め注射をされた状態でよく耐えたリッキー!!
というメタな話はさておき、大ピンチである。今すぐにもリッキーが化物にされてしまう。
と思いきや、フードの女の後ろ、空中にナナンの姿が・・・

異形乱入
リッキーの危機を救ったのはナナン。その触腕は正確にウィルスの入った注射器を破壊する。
そして追撃の触腕を避けながら飛び去るフードの女。おおっと、これは完全に危機を回避できたようですな。

意志のないナナンがリッキーを救った。これは一体どういうことか。
ここにきてリッキーにモテフラグが現れたということなのだろうか?
生前ならともかく、今の状態で好かれましてもなぁ。
いや、どうやらリッキーも攻撃されているみたいだから別にモテているというわけではないか。
これが愛情表現の一種という可能性はなくもないが、それはさておきとして。

意志はないけど自分を今の姿へと変貌させるに至ったC-ウィルスについては何か感じ取るものがあったのでしょうか。
そう考えれば真っ先に注射器を破壊しようと飛んできたのも頷けるというものであるが。

ともかくフードの女の危機はひとまず去った様子。
しかしリッキーの次はクリスがピンチの状態。
ナナンがガスを頻繁に撒き散らすので避け続けなければならず、連続しての攻撃もままならない。
どうにかしてあのガスの発生を防ぐなりなんなりしないといけない。何か・・・ないのか・・・

策をめぐらそうとするクリス。一方のリッキーは何かを発見したらしく操作室を探し出す。
あれなら・・・!!もしかして・・・!!

リッキーが動き出す間にも徐々に追い詰められていくクリス。
マシンガンを触腕に吹き飛ばされ、胴体を絡めとられそうになる。
が、ナイフの一撃で切り払うことで死のキスはどうにか回避する。
メラもそうだけど、ゲームと違ってナイフの一撃の威力がでかいですなぁ。
さらにクリスキックでナナンを吹き飛ばす。どうにか距離は保つことができるか。

と思いきや、何やらナナンの様子がおかしい。
ガスを自身の周りに充満させ出し・・・そして・・・クリスに向けて放射し出す!!
その場に発生させるだけでなく、放射させることもできたのか!!
マシンガンが吹き飛ばされ、ナイフ片手と言う状況のクリスにこの攻撃はかなりヤバイ。

だが、ここで起死回生の一手。
ゴオオオオオと音を立てて地下室の天井のファンが回りだしナナンの放出したガスを吸い上げていく。
なるほど。換気システム。地下ならば当然あって然るべきものでありますな。
リッキーが見つけて操作しようとしたのはこれだったわけだ。
モニターでクリスが無事であることを確認し一安心のリッキー。ま・・・間に合った・・・

リッキー「今のオレに出来ることはこれくらいッス。あとは任せますクリスさん!!」
クリス「ああ・・・任せておけ!!

ガスの脅威は去った。となればレポティッツァもそれほど怖い相手ではないはずである。
触腕の一撃は人間の腕を吹き飛ばし、胴体に穴を開けるほどだがまともに喰らわなければどうということはない。
というわけで、反撃を開始するクリス。ここからは激しい肉弾戦が繰り広げられることとなりそうですな。

フードの女が去りリッキーは割と安全な操作室に退避。
タフマンのクリスならまず持ちこたえるでしょうし、大分いいムードとなってきた。
残りの不安要素はビンディでしょうかね。死んでいないとしたらナナンがやられる前にここまで来るかもしれない・・・

他に気になるのは換気システムの排出先。
ガスを吸い上げてクリスは助かった!
と思いきや排出先にメラたちが丁度いて困ったことになった!てな展開になったらどうしよう。
リッキーの起死回生かと思いきや別の方に致命的なフラグを作っていたとかそういう流れ。
本当にあったらまたリッキーが重いものを背負うことになっちゃいそうで・・・さすがに可哀想になるわ!!



第34話[欲望の犠牲者]  (2013年 28号)


ガスの脅威は去った。ならばと近接戦闘を仕掛けるクリス。
まあ、ロケットランチャーでもないと火気では有効な打撃を与えれそうにない感じですしね。
伸ばしてくる腕をナイフで斬り落としつつ接近していく。

クリスが優勢に転じたのを見てようやくリッキーは化け物とかしたナナンに思いを馳せる余裕が出てきた様子。

ナナン・ヨシハラ――
エリートばっかの学校で除けモンにされて・・・学園に疑問感じて逃げ出して・・・
その行き着いた先がこれかよ・・・!!

何とも不幸すぎる話であるわな。
化け物になってからの行動は本人の意思によるものなのかも怪しいですしなぁ。
その境遇の不幸さは言葉で言い表しようもない。父親にはどう報告すればいいものやら。

ようやくピアーズたちも地下の入り口に辿り着いた。
手持ちの弾薬が尽きる前に到着出来てよかったですな。
急いで地下へ向かう2人。
しかしその陰でガサガサと動く巨大な影。む、これは・・・暗くてよくわからんが、やはりビンディなのか・・・!?

クリスはナイフを振るいながらこの学園での犠牲者について考える。
ゾンビになったもの。そのゾンビに襲われたもの。ほとんどは罪のない子供たちである。
欲望の犠牲者
グラシアの学園を楽園にしようという体裁を整えんとした欲望の犠牲者。
それを誅するためにパンデミックを引き起こすという生きすぎたビンディの欲望の犠牲者。
そしてウィルスの実験体の記録を取るためビンディを唆したフードの女の欲望の犠牲者。
なんともやり切れない話でありますな。これがデザイア。マルハワデザイアか。

この子も・・・

一瞬目を閉じ、黙祷を捧げるクリス。
その一瞬後、押し切る形でナイフでナナンの胴体を真っ二つにしてしまう
まさかナイフで真っ二つにしてしまうとは思わなかった。どういう剛力とナイフの厚さだよ!!

倒れ伏し、動かなくなったナナン。
それを見てクリスはリッキーを呼ぶ。これであとはピアーズとメラが来ればヘリで脱出できますな。
と思いきや――まだ倒しきれていない者がおりました。

扉をガンガンと派手な音を立てて破り、走っている2人に追いついたのはクモの異形――ビンディ。
メラたちはこの場での戦いはせずにまずは合流するべく走る。
そしてついにクリスたちと合流し、4人が一箇所に勢ぞろいすることとなりました。

やってくるビンディは脱出までの最後の障害となるのか?
変わり果てたビンディの姿を見てリッキーは何を思うのか。
また変わり果てたビンディはナナンが真っ二つにされたのを見て何を思うのか。
欲望以外にも色々な想いが渦巻きそうでありますな。

クモ型ビンディが最後の相手となるのだろうか?確かに強いといえば強いがこの4人相手となるとどうだろうか。
ナナンの亡骸を見て更なる変貌を遂げるという可能性もあるのではなかろうか。
取り込んで最終進化とかそういう展開。やはり聖獣ナンディの出番なのか・・・!?
そうなった場合どういう姿になるのかが気になる所。驚きの変貌を遂げて欲しいところでありますな。



第35話[迫り来る憎悪]  (2013年 29号)


脱出用のヘリまであと少しというところでビンディ襲来。
そしてそのビンディの足元に横たわるのは真っ二つにされたナナンの姿。

オ・・・オ・・・オ・・・!!オオオオオオオオオオオ!!!

ナナンの上半身を持ち上げて嘆きの声をあげるビンディ。
化物へと友人を変貌させた結果がこれである。そりゃ悲しむしかないですわな。
その悲しみの声も自身が化物となっているのでは不気味に響くしかないわけですが・・・
そりゃリッキーだってもうやめてくれと声をかけたくなってしまうわけですわ。

しかしそんなリッキーの声も届かない。
化物となった故か、ナナンを殺された恨みからか。
どちらにせよ今のビンディを説得しても大人しく引き下がるはずがない。
構わずに撤退をすることとなりました。いくぞ!!

狭い通路を抜けてヘリまで走る4人。
ビンディは巨体故色んな所にぶつかり破壊しながら進む。
おかげで地下制御室に異常が発生したと警告音が鳴りっぱなしとなってしまっています。迷惑な話だ。
場合によっては異常制圧のための警備ロボとか出てきたかもしれませんな。
ゲームの方だったらそういう展開もあったかも・・・

走り続け、ようやくヘリの格納庫までやってきた。
格納庫の解除コードは"1017"。グラシアの手紙に書かれていたコードですな。
ちゃんと覚えていて感心ですなぁリッキー。

格納庫内にはちゃんとヘリがある。
扉を閉めてロックし、ビンディが破ってくる前に離陸準備を始めるピアーズ。
手際のいい操作により、リフトアップ開始。天井のルーフもオープンしていく。
どうにか脱出なるか・・・と思ったところで扉を破ったビンディがリフトに乗り込んでくる。
うーむ。さすがに簡単には逃がしてくれそうもありませんか。

全員戦闘態勢!!

ヘリは地上にまでリフトアップされてきました。
ん?地上まで上がるのであれば、メラとピアーズは地下制御室まで走ってこなくてもよかったのでは?
いやまあ、それまでの間ゾンビ相手に防衛線しているなら消耗はあまり変わらなかったか。

ともかく、地上にてクリス、ピアーズ、メラ、リッキーの4人がビンディと対峙することとなった。
この場は柵で覆われているのでゾンビたちは簡単にはやってこれない。
が、時間をかければ柵を破られて押し寄せてくることになるやもしれない。
ボス戦の最中にザコが大量に乱入するというのは避けたい事象である。速攻で行きましょう!!

終わらせる・・・・・・

決意を込めたリッキーのセリフ。
脱出まであと少しですし、決着の時は近そうでありますな。
さて、こうなってくるとメラは死なずに生き残る可能性が高くなって来ましたな。
ビンディがさらなる変化を遂げて、今の装備じゃどうにもならないとかならない限りは。
頑張ってリッキー共々生き残ってほしいものであります。



第36話[血戦マルハワ学園]  (2013年 30号)


最終決戦開幕
このビンディを倒しておかなければヘリでの脱出もままならない。
もはや戦うしかないと覚悟を決め、クリスたち4人は一斉射撃を開始する。撃てェ!!

が、その巨体に似合わぬスピードと跳躍力を見せるビンディ。
4人を飛び越えて背後に回って来る。
慌てて振り返る4人だが、ピアーズはビンディの足のひとつに背中を打たれて吹き飛ぶ。
背中の中心辺りを叩かれたはずなのにやけに回転しながら吹き飛ぶピアーズ。なんだか楽しそうですね。

ピアーズの回転に気を取られたのか、隙をつかれて首を絞められるクリス。
そのクリスを救うためにナイフでビンディの腕を斬りおとすメラ。
うーむ、相変わらず切れ味のいいナイフでありますなぁ。まあ、腕は細いし体重をかければ斬りおとすのも不可能ではないか。

一進一退の攻防を繰り広げる両者。
しかしそこで、ビンディはヘリへと躍りかかる。
なるほど。知性があっての行動かはわからないが、これは有効である。
脱出の手段がなくなれば、いずれ柵の向こうのゾンビが押し寄せて圧倒的に不利になるわけですからねぇ。

しかし、そのビンディを撃ち落とすピアーズの狙撃の一撃。
おぉ。見事な回転で距離を取ったのは、狙撃体勢に入るための前振りだったんですね!!さすがピアーズ。

そしてどうやらビンディは泣き別れになったナナンの上半身を担いで上がってきていたらしい。
狙撃の衝撃で吹き飛ぶナナンの身体。最初見た時はナナンの上半身がぶつかってきたのかと思いましたよ。

ともかく、ライフルの狙撃をまともに受けてさすがに身動きが満足にできなくなっているビンディ。
そこに体勢を整えた四人の集中砲火が浴びせられる。

次は外さない・・・!!

メラの宣言の通り、動けなくなったビンディへ次々と銃弾が浴びせられる。
ただ、外さないと言った割には随分外している弾があるように見えますが、それはご愛嬌。

3人と並んで撃ち続けるリッキーの脳裏をよぎるのはビンディの言葉。
結局あなたは誰ひとり救えない・・・
その言葉を思い出し、涙を浮かべるリッキー。

・・・1人だけいたよ・・・俺の手で救える人が・・・

まあ、もはや後戻りもできないぐらいになってしまいましたからねぇ。
せめて楽にしてあげ、ナナンのもとに送ってあげるのが救いということでしょうか。
ん?楽にしてあげるのが救いなら既にダグおじさん相手にやっているのでは・・・
おじさんに対してはそれでは救いにはならないということであろうか。
そりゃまあ、ビンディとは親しさが違うし仕方ないことでありますかね。

集中砲火の結果、ビンディの身体が傾き、仰向けに倒れる。
その身体は燃え上がり、真っ黒に焦げ付いていく。
それをじっと見ているナナンの目。その目は変わらず虚ろであるため、生きて見ているのかどうかはわからない・・・

ビンディは真っ黒に燃え尽きた
これはもう復活はないということでありましょうか。
しかし、単行本はどうなるかですが、本誌で見ると何がどうなっているのかもわからないくらいに真っ黒ですなぁ。

決着。後は脱出のみ。
と思ったところで柵が破られ、大量のゾンビがなだれ込んでくる。
結構倒したと思ったのだが、まだこんなにいるんですなぁ。
さてはて、この窮地をどう切り抜けるのか。
たまたまヘリに重火器――ロケットランチャーが積まれていて吹き飛ばして脱出するという流れだろうか?
何にせよ脱出の時は近そうでありますな。



第37話[その命を賭けて]  (2013年 31号)


4人の集中砲火でどうにか撃退したB.O.W.ビンディ。
しかし息をついている暇もなく、ゾンビたちの足を止めていた柵が破られ、大量に雪崩れ込んでこられる。

さすがに現有の装備でこれだけの相手を処理するのは無理がある。
素早く撤退を開始する4人。
元空軍のクリスがヘリを操縦。
他の3人はゾンビを銃で牽制しながら乗り込む。
しかし大量のゾンビたちに気を取られ気付かなかった。地面をはいずり近づいてくる怪物の姿があることに。

虚ろな目はそのままに、触手をゆっくりと振り上げるナナン。
前回生きているのか死んでいるのかわからないと書いたが、よもや本当に生きていようとは・・・
ビンディの死を目の当たりにしたことで死力を振り絞っているのだろうか。

ヘリは離陸する。これでゾンビに追いつかれることはない。
安心して外に背中を向けるピアーズ。その無防備な背中にナナンの触手が迫る!!

ピア――ズッ!!

叫び、ピアーズを突き飛ばすメラ。
その勢いでピアーズの体は押され触手は当たらなかった。
代わりに3本の触手は全てメラの体で受けることに・・・

激しく喀血するメラ。しっかり背中まで突き抜けてるしこれはさすがに・・・
いやでも、ダグおじさんだって触手に腹を貫かれていたが死ぬことはなかった。
でもさすがに3本同時は多いよなぁ・・・即死ではないみたいだし、なんとか持たせられれば・・・

治療のためにも急いで脱出しないといけない。
が、ヘリの上昇がいきなり止まる。
何事かと思ったら、ナナンがヘリを掴んでいる。別の触手は地面に固定されている柵を掴んでいる。固定された!?

離しやがれとピアーズの狙撃。
狙い過たずナナンの眉間を貫く。が、それでも離そうとしないナナン。なんという執念か。

激しく揺れるヘリ。中で体勢を崩すリッキーの前に長細いトランクが落下。蓋が開く。
これは・・・もしや重火器か!?ロケットランチャーが来るのか!?

ヘリを掴んでいるナナンの目にはもう現実の光景は映っていない。
思い起こすのは今のような姿になる前のこと。
零落し、学園内でイジメられていたナナン。
腕っぷしは人一倍であるが、そういったイジメを大人しく受け入れていたナナン。
そのナナンを救ったのがビンディ・ベルガーラである。今、そのキレイな姿だったビンディがナナンには見えている。

ナナン・・・もういいわ・・・もう十分だから・・・
ずっと一緒だから・・・

輝きの中でビンディの姿を見るナナン。
現実に起きた輝きは光の雨。まさしく雨のように降り注ぐ銃撃であった。

リッキーがトランクから見つけたのはどうやら重機関銃であったらしい。
リッキーが固定を手伝い、ピアーズがナナンに向けて銃弾を浴びせかける。
うむ、さすがにこれならばしぶといナナンも仕留められるでしょう。
ナナンもビンディの幻覚を見ることが出来たし、安らかに眠ってくれるといいですなぁ・・・

このまま脱出できるかと思ったがやはり甘かったかぁ。
今号のマルハワデザイアレポートにもサナギを見たのはメラのみだったとか書かれてるんですよね。
未来の話となるゲームのバイオ6のクリスとピアーズはサナギのことを知らなかった。
となるとメラがサナギのことを2人に教えなかったこととなる。
教えないのは不自然。そうなると、教えることができなかった理由があるという話になるわけで・・・
いやまて。これで死亡とは限らない。
バイオ6が始まるまで意識不明の状態となるだけで済むかもしれない。急いで治療できればひょっとしたら・・・!!
武器を積んでいるヘリだし、漁ればハーブなり救急スプレーなり見つかるかもしれませんぞ!!



第38話[BSAAの誇り]  (2013年 32号)


悲しみと怒りの銃撃の雨が降り注ぐ
自分を庇って倒れたメラ。その敵を討つべく、ヘリ内にあった機関銃を打ちまくるピアーズ。
さすがにそこらの小火器とは違いますな。撃たれた場所が穿たれ、粉々になっていくナナン。

ナナンの体が散り散りとなったことでヘリを縛り付けるものはなくなった。
ゾンビたちを地上に置き去りにして離陸するヘリ。
悪夢を展開していたマルハワ学園からの脱出に成功した瞬間であった。

しかしその解放の喜びに浸ってはいられない。
最後の最後で倒れたメラ。さすがに傷は深く、長くは持ちそうにない。
なので言葉を遺す。願いを込めてクリスにバイオテロのない世界を作る夢を託す。
そしてピアーズにはそのクリスを傍らで支えてほしいとお願いする。あなたたち2人なら・・・きっと・・・

お願いね・・・ピアーズ・・・

その言葉を最後に力尽きるメラ・ビジ。
うーむ。何とも惜しい人を亡くしたものである。
可愛い子であろうが良い子であろうが容赦なく悲劇は襲ってくるものでありますなぁ。切ない。

BSAA極東支部のブラボーチームは救援要請を受けて急ぎマルハワ学園に急行中。
警戒レベル4という厳重体勢で向かっている。
しかしその向かう途中で本部からメラの死を聞くブラボーチーム。衝撃波隠せない。何てこった・・・

こういう仕事をしているのだし、死に別れる可能性はいつだってある。
わかってはいるけどショックを受けるのもまた当然のことである。
メラが極東支部のエースだったからってこともあるだろうが・・・
怒りをぶつけるような後処理となってしまいそうですね。

フードの女は全てを見届け終えたので去る構えの様子。
元々ここは新種ウィルスの実験データを取るための場所に過ぎなかったわけで。
そのデータが取れたのであればもう用は無いといったところなわけですな。
このフードの女との決着はゲームのバイオ6まで持ち越しとなるわけですか。

というわけで、次回最終回!!
なんとも切ない幕引きとなったわけであるが、リッキーはこの先どうするんでしょうかね。
バイオテロを憎むエースが誕生する流れとなるのかどうか。気になる所です。



最終話[浸食する闇]  (2013年 33号)


マルハワ学園からの脱出に成功し、悪夢の夜は明けようとしている。
しかし最後の最後でメラという犠牲者を出してしまったことを悔やむ3人。
無事に脱出できたという喜びもなければ、疲れ切っているので休もうという様子もない。みな厳しい表情でいる。
そんな中、リッキーは銃を置く
戦いを終えたことを示すものでありましょうか?その虚ろな表情で何を思うのかリッキー。

BSAAの部隊はマルハワ学園に突入。
残ったゾンビたちの殲滅にかかる。
途中グラシアやダグおじさんの遺体を発見。
なんだかんだで綺麗な体で死ぬことができたグラシアは恵まれている方なのかもしれませんな。

一連の事件が終わり、マルハワ学園での出来事は"一つの学園を壊滅に追い込んだ不可解な事故"として全世界に伝えられる。
フードの女の正体は分からずじまいでBSAA内のみの極秘事項となったそうな。
だが、事件を調べる一部のマスコミによりマルハワ学園が隠蔽し続けてきた事件の数々が明らかになる。
うーむ、結局そういうことになってしまいましたか・・・グラシアの改心がもう少し早ければなぁ・・・

何にせよヨシハラさん。ナナンのお父さんが悲しむことには変わりはなかったか。
遺影を手に涙するヨシハラさんの姿が何とも悲しい。

グラシアの件に関しては結果的にはビンディの思惑通りということになった。
だがしかし、それでも生徒全員を殺すようなマネをする必要はなかったよなぁ・・・クワンちゃん・・・

リッキーは花を持ちダグおじさんの墓参りをする。
おじさんの墓の隣にはグラシアの墓があった。ふむ、ようやく寄り添えるようになったわけですな。遅すぎた話ではあるが・・・
ちなみに2人のフルネームと生没年はこんな感じ。

ダグ・ライト(生年1968〜没年2012)
グラシア・デレニカス(生年1980〜没年2012)

ほう。2人は12歳差でありましたか
というかダグ教授老けてるように見えたがまだ44歳だったんだな!!
しかし44歳と32歳ならまだお似合いな気がするが、昔付き合っていたというのはいつの話なのだろうか?
グラシアが学園を継ぐ前であるし十代?16歳と28歳だとするとこれはなかなか・・・なかなか・・・

それはさておき。
やがて事件は全てが謎に覆われたままこう呼ばれるようになった・・・
マルハワデザイア――と

後日、クリスたちの話によるとリッキーは大学を辞めて行方不明となったらしい。
感染の兆候はないらしいので人知れずゾンビになっているということはあるまい。
しかし大学辞めてしまったのかぁ。
おじさんと一緒に帰れなかったので仕方ないのかもしれませんなぁ。
さてそうなると今後はどのようにして生きていくのか。気になる所です。

さて、マルハワ学園を使って実験データを取っていたフードの女。
女は通信先の相手からエイダと呼ばれている。ほう・・・
まあ、この辺りの話はゲームのバイオ6でって流れでしょうな。

最後にマルハワ学園の描写。
封鎖された学園。BSAAによってゾンビたちは殲滅されたはずである。
のだが、撃ち漏らしがあったのか、一人彷徨う女生徒のゾンビ。
人知れず悪夢は歩み続けるということでありましょうか・・・怖い怖い。

というわけで、マルハワデザイアは完となりました。
が、実はまだ終わらない。

"マルハワデザイア"の悪夢を経て、ゲームシリーズナンバリング最新作『バイオハザード6』の舞台へと続く、
「マルハワデザイア〜スペシャルエピローグ〜」が10月頃、本誌掲載決定とのこと。

ほほう。完結となる単行本5巻も10月発売ですし、続きとして読めそうな流れですな。
果たしてそのエピソードはどういった視点で描かれることとなるのか・・・
まだ先の話となりますが楽しみに待つとしましょう。リッキーのその後の消息も分かるといいですな!!



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