蒼天紳士チャンピオン作品別感想

ガキ教室
第31話 〜 最終話


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 第1話 〜 第30話 (2012年 9号〜2012年 40号)   第31話 〜 最終話 (2012年 41号〜2013年 1号)


第31話 過去  (2012年 41号)


兄との死別。
いきなり話が重い流れになってきました。
これにはススム君も、体を正面にして丁重に聞き入るしかない構え。

晶の兄は中2の時に死んだ。病気などではない。

オレが殺したんだ

なかなかに衝撃的な言葉が飛び出しました。兄を殺したとは一体どういうことなのか・・・?
今、晶の過去が語られる。

ウチは4人家族。
中学の教師の親父と、スーパーでパートする母親。
当時、中2で3つ年上のデキのいい兄貴。で、小5のオレ。
平凡な家族だった

平凡であるが、仲のいい家族って感じですね。
兄のくんはデキがいいと言われるだけあり真面目な様子。
親父の影響を受け、教師になるのが夢だったという。
一方の晶の夢はサッカー選手。これはまた子供らしい夢ですね。

兄弟とはいえ性格はまるで違う。でも、仲のいい兄弟であった。
さすがに兄が中学にあがってからはあまり遊ばなかったが、小学校の時は一緒によく遊んでいたらしい。
いつも兄貴と張り合っていたけど1度も勝てなかった、と晶。
まあ、子供の頃の3歳差は大きいですし、無理もないですわな。

8月29日。
その日は朝からスゲー暑い日だった。

夏休みも終盤というころ。
晶は友達と遊びに行く約束をしていた。
親にはプールに行くと言っていたが、実は内緒で川で遊んでいた
川はうるさい先生もいねーし、流れがあって面白い。オレたちは1日おきに川で遊んでた。
そして、この日。晶はムチャなことを言い出す。この川を横断しようというのだ。

オレ、走るのも飛ぶのも学年で1番だったからさ、泳ぎもスゲーぞって友達に見せてやりたくてな。
ただそれだけだったんだ・・・

晶が泳ぎ出そうとした、その時。
部活の帰りらしい優くんが通りがかる。川は危ないから行くなって言われただろ!と怒る優くん。

今やるしかないと思った。

兄の制止を振り切り、良い所を見せてやろうと川に飛び込む晶。
川は足がつかないし、流れがあるから一直線にはなかなか進まない。
すぐに怖くなったけど、戻るのはカッコ悪いと思った。
2つ目の橋ゲタの近くで足をとられて水をのんだ・・・橋ゲタの下で水が渦を巻いてたんだ。
パニクってまともに泳げなくなった。オレ、マジ死ぬと思った・・・
オレの様子が変なんで岸は大騒ぎだったそうだ。

晶の様子を見た優くん。友達には大人を呼んできてもらい、自身は弟に呼びかける。

今、お兄ちゃん行くからな!もー少しがんばれ!!

それが、オレが聞いた最後の兄貴の声だった

溺れた弟を助けるために躊躇なく川に飛び込む兄。
助かりさえすれば、美しい兄弟愛の話になっていたでしょう。しかし・・・
ああ、次号は凄く重い話になりそうな気がする。
平凡な家庭が1日で壊れてしまう過程を見せられることになりそうだ。

これまで、晶の過去については色々と伏線が張られてきていた。
親がいるのに里子に出されていたり、母親がずっと味方してくれるわけではないと発言していたり。
そういえば、夏休みに入るころ、晶は溺れている夢を見ていた。
それはこの時の夢だったのかなと思うと・・・なんとも辛い話になってくる。

しかし、ススム君も大変だな。いきなりこんな重い話を聞かされちゃってさ。
でもこれはこれで、ススム君の社会復帰の助けになるかもしれない。
色んな過去を背負った人がいるんだなと理解してくれれば、ひょっとして・・・とも思える。
過去の重い話ばかりでなく、希望の持てる未来の話も見れるとよいですな。



第32話 晶の罪  (2012年 42号)


川の横断に失敗し溺れた幼き頃の晶。
晶を救うために兄が飛び込んだのだが・・・結果は悲劇でありました。

兄貴はオレが溺れた所から2km下流で見つかった
オレは近くで釣りをしていた人に救助され、奇跡的に助かった。
あん時。兄貴の言うこと聞いて川を横断するのなんてやめておけば、兄貴は今でも生きてたんだ。
オレを助けようとしなけりゃ兄貴は死ななかった。
みんなの忠告を無視して無茶したオレが死ぬハズだったのに。
オレを助けようとして、兄貴が死んじゃった。

オレが兄貴を殺したんだ

やはりそういう話だったようですな。晶が自責の念に駆られるのは当然のことである。
この話を聞き、事故ですよとフォローするススム君。
中学生にしてはなかなかに気の利く子だ。まあ、確かに事故ではあるんですけどね。
このフォローに、みんなそー言うんだよな、と返す晶。

聞き飽きたよ。
友達、先生・・・近所のおっさん。親戚・・・みんなそー言うんだ。
みんなオレさえあんなことしなきゃって思ってるクセに、気ィ遣ってよ・・・
ハッキリ言われた方がまだマシだぜ・・・

そんな風に言って見せる晶だったが、ハッキリ言われたことがないわけではない。
家族での食事風景。もう、かつての和やかな団欒はない。
食べる人はいないのに、4人分並べられた食卓。母の隣には誰も座っていない席。泣ける。
力なく箸を進める母親。
その母親を元気付けるために話しかける晶であったが・・・

誰のせいでお兄ちゃん死んだと思ってんの!!なんでアンタはそんなヘラヘラしてんのよ!!

ハッキリ言われてしまいましたね。それもよりによって、実の母に。
その方がマシだと思ったが、実際に言われるとなると・・・ううむ、苦い思い出でありますな。

兄貴の優くんの死によりかなりまいってしまった母親は実家に帰ってしまう。
そういったゴタゴタを受けて、晶は一時人の家に里子に出されることになった。
それが今の桃山中の校長の家である。ハハァ。話が繋がってきましたね。
校長の家に世話になっていたのは1年ほどの期間。
それぐらいの短い期間なのに、よく晶のこと覚えていましたな校長。見た目もずいぶん変わってるのに・・・

1年の間で両親は離婚。晶は父親に引き取られた。
その後はなんとなく高校行って、なんとなく勉強して、進路を決める時期になった。

オレは大学に行って教員免許を取るつもりだった。
兄貴は先生になりたがってたから、オレ、代わりに教免取らなきゃと思って
それで奨学金もらって、大学行って教免取ったよ。
でもオレ、先生になるつもりは、さらさらなかったから。
大学卒業してからは好きにやった。いろんな職についたよ。株屋やったり、ケータイ売ったり、ホストもやった。

おや、ホスト経験だったことも喋ってしまいますか。
まあ、ススム君なら早々バラしたりはしないと思いますけどね。
しかし色々経験してるんですなぁ、晶。人生経験を積むってのはいいことだ。
ある意味、そういう人間が教師になるってのも大事なことじゃないかと思える。

楽しくやっていたけど、ヘマして借金して住むトコもなくなった晶。
そんな時、あの人がまた声をかけてくれた。華沢校長である。
自分の学校で教師をするなら使ってやるとのこと。晶に選択の余地はなかった。
そして先生になり、現在に至るというお話であります。

面白かった?

予想外の話が飛び出したって感じでしたよね。
さすがにススム君。これは笑ってられないよって表情だ。
というわけで、述べる。結果、お兄さんの代わりに先生になれてよかったですね、と。

よくねーよ。
オレが教員免許を取ったのは、楽になりたかったからだ
兄貴を死なせた罪悪感から楽になりたかっただけなんだよ・・・
そんなんで教師になっちまって・・・オレは兄貴に申し訳なくてよ・・・

そういった経緯があったから、自分のような奴が教師やってちゃダメだと言い張っているんですなぁ。
なんとも悲しい出来事である。
酒の席での教師談義で話せるような内容ではないですわな。ううむ、辛いなぁ。

オレのしたことはもうとり返しがつかない。でもお前は違う。

晶は自分の話を終え、ススム君の方に話を戻そうとする。
大好きだった親父に捨てられたのはキツかったろうが、まだ思ってくれている、いい母親がいる。
だから晶は面と向かい、こう述べる。

いつまでこーしてんだ?よくあきねーな。
ここにこもってる限り、なーんにも変わんねーぞ

お互いの重い過去を話し終えた1日。
夜になったので帰る晶。
ススム君は帰る晶を見送ってくれる。素顔のままで。
これは晶の言った言葉を受け止めてくれているってことなんでしょうかねぇ。

だいぶ涼しくなってきた。夏も終わり、夏休みも終わろうとしている頃。
夏休みが明けた時、教室にススム君の姿はあるのだろうか。気になるところであります。

晶の過去は予想通り重いものでありました。
しかし、1話でさらりと流してくれたのは返ってよかった。
今後は重い話に悩まされることなく、前向きに展開していくことができるんじゃないかと思える。
伏線はほとんど放出してしまった感じはありますけどね。
まあ、まだ真鍋の家の問題とかは完全に解決してないですし、やれることは多いはずですよ!
とりあえず、次号の夏休み明けの様子というのを楽しみにしておきましょう。
きっとシノケン達は宿題が終わってなくて定番の言い訳をしてくれるはずだ!!楽しみ!!



第33話 須藤と那須  (2012年 43号)


夏休み明け。
久々に会うクラスメイトたちと楽しそうに歓談する3組の面々。
見る限りススム君の姿はない。さすがにすぐの復帰は無理であるか。

夏休み中に起きた事件は口づてに広まっている様子。
シノケンたちが立川で怖い人に絡まれたり、ミサキちゃんがネトゲで大変なことになってたり。
ゲボーン様が久々に降臨したことは話題になってないのかな?

竹本はどうやらグアムに行っていたらしい。
向こうは英語だったがノープロブレムと竹本。
そりゃあな。お前日本語で喋ってたやないかい。堂々としてて結構なことだけどもさ。

皆が夏休みの話題で盛り上がっている中、秀才の須藤君の表情は暗い。
夏休みの間、塾とか行ってたようですし、勉強して過ごしていたんですかねぇ・・・大変だな。

さて、新学期が始まったということで校長先生から先生たちへの訓示。

まだまだ夏休みボケの生徒が多く見られますので、生徒たちの少しの変化にも注意してください。
いじめ、非行などのサインを見逃さないように。生徒たちだけではありませんよ。
この学校にはいないと信じていますが、生徒への体罰。わいせつ行為。飲酒運転など。
教師による犯罪も問題になってます。私たちも今一度気を引きしめて生活しましょう。よろしくお願いします。

学校の問題ってのはどの時代も話題にことかかなかったりしますからねぇ。
そういえば、一般の教師である晶が副校長という立場ある人にいじめられてたりするのだが。
これはこれで問題じゃないっすかね。パワハラですよパワハラ。

それはさておき。
新学期開始ということで、授業も平常どおり行われます。
晶は数学の教師なので数学を教える。比例反比例とか懐かしいな。シノケン早速寝てんじゃねーよ。

面積24平方センチメートルの長方形。
長い側のxがさらに長くなった場合、短い側のyはどうなるか。面積は変わりません。

非常に簡単な例題である。
が、どうなるかを聞かれた那須くん。う〜〜〜〜〜ん。と固まってしまう。ど、どうした・・・?
竹本や真鍋たちでも分かる内容で詰まってしまう那須くん。うーむ、こりゃ大変だ。
教師は学力に関係なく、クラス全員に満遍なく教育しないといけないわけですからねぇ。
一方、できる方の子である須藤くん。
授業はそっちのけでもっと先の方の勉強を自習しちゃってたりする。うーむ、これはこれで浮くなぁ。

というわけで放課後。那須くんに補習を行う晶。意外とマメですな。
晶は面倒くさがりを自称する割に気を遣ってくれたりするから助かる。

数学なんて基本わかっときゃなんとかなんだよ。1年のこんなトコでつまずいてちゃ、この先ヤベーからな。

分かる話ですね。
数学辺りなんかは1度つまずくとリカバリーがかなり難しくなる。
理解できれば楽しくもあったりするんですけどねぇ。
というわけで、那須くんに質問。どこが?何が?どんな風にわかんないか。何でもいいから言え!と問うてみる。
これに対し考え込む那須くん。気持ちはわかる。
分からないのだけど、言葉にしようとすると何がわからないのかわからないって状態ですな。
単純に結果だけ答えるならできなくはないけど、余分なことを考えすぎてしまってるのかもね。
天才アインシュタインもガキの時はバカだったという。
公式を単にそういうものだと覚えるのではなく、どうしてそうなるのかを考えれる人間。
そういのが後に大成するんでしょうな。面倒なのでそういうのが好きな人じゃないと無理と思うけど。

那須くんの家は4人家族。妹がいるらしい。
両親が仕事などで帰ってきていない間に、妹のために料理をする那須くん
この年で魚が焼けるとはなかなかのものじゃないですかね?
楽しそうに食事を楽しむ那須家。いい家ですな。
それはそれとして、全員どこかしかにホクロがあるのが気になる。遺伝するものなのか・・・?

所変わって須藤家。
なんだかやけにいい家に住んでいるように見えます。
帰宅して早々に、夏期講座のテスト結果を母親に見せる。結果はまあまあであった。
が、まあまあの結果では納得してくれない母親。
そういえば中学受験に失敗して今の学校に来てたんでしたっけ。
母親としては高校受験も失敗なんてことにはなって欲しくない様子。
そんなことになったらおばあちゃまにチクチク言われることになっちゃうから、とのこと。

高校は、頑張って絶対にお兄ちゃんたちと同じ海成に行くのよ。
お兄ちゃんたちが行けたんだから敬ちゃんも絶対行けるハズだから。

期待する母親に、絶対頑張るから!と答える須藤くん。
しかし、夏休み中の頑張りを全く認めてもらえなかったストレスは結構なものがある様子ですね。
イライラしてる、イライラしてる。なんとも危うい雰囲気だ。

クラス内では勉強ができるかできないかで対極的な那須くんと須藤くん。
そして家庭内の雰囲気も対極であったと。うーむ、何が幸せなのかわからない話ですなぁ。
というか、須藤くん。外で食べてきたってのはどういう話なんだ?この年で外食?団欒がないのはよくないな。

次号は那須くんが自主勉強を始める流れらしいがどうなるのか。
これで那須くんがメキメキと頭角を現したら須藤くんの立場がなくなって非行に・・・なんて展開がありえなくもない感じ。
色々とリアルに在りそうな家庭環境なだけに、どういった風に解決するのか楽しみでございます。



第34話 出来る子 出来ない子  (2012年 44号)


人にものを教えるのは難しい。
教師ともなると、色んなレベルの子を一度に教えないといけないのだから、なお大変だ。
というわけで、数学がスラスラできる方法がないか相談する晶。誰にかって?そりゃゲボーン様に決まってる。
あの話をした後も普通にススム君の部屋でゲームしている晶でありました。すげぇな。

数学を簡単に理解する方法など存在しない。
公式を徹底的に覚えてカンタンな問題から数をこなすぐらいしかない。
頭や要領のいい子はこのこなす数を少なくできるって話ですね。

さて、晶のクラスには簡単な解法ができる子とできない子がいる。
まずはできない子である那須亮太くん。
晶は那須くん用に簡単な数学の宿題を毎日少しずつ用意してくれたそうな。
ススム君のアドバイス通り、数をこなさせようという話ですね。
というわけで、大好きな志村動物園も後回しにして勉強に頑張る那須くんでありました。

一方、できる子の須藤敬くん。
こちらは逆に勉強付けの息抜きにゲームでもという場面。
その最中に兄が部屋に入ってきます。これがいい学校に入ってる兄貴か。
塾の夏期講習のテストで10番以内に入れなかったことを責める兄。

お前が公立中に通ってるだけでもハズかしいのに、どれだけハジをかかせるつもりだ。
お前が海成中スベった時、ママ泣いてたんだぞ・・・
お前本当にオレの弟か?ん?そーだよな?
死にものぐるいでやれ。これ以上須藤の名前にドロをぬるなよ
次、海成高落ちたら、人生終わりだぞ

高校入試の段階で人生の終わりが決定付けられるというのか・・・!?
須藤の名前とか言っているが、そこまで凄い家柄なのだろうか。なんだか色々とツッコミたい。
母親のみならず、兄からもプレッシャーをかけられる須藤くん。
遊んでいたゲーム機を机に叩きつけ破壊してしまいます。オウPSP・・・

ここでゲーム機を破壊するという行動が須藤くんらしくありますね。
プレッシャーをかけてくる回りへの怒りもあろうが、同じように自分の怠惰な部分にも怒っている感じが見られる。
必死になってやらないと・・・と思いつつも思わずサボってしまう。
そんな自分の行動に後悔するなんて誰しも経験があることじゃないでしょうか。私も身に覚えがありすぎる。

那須くんと須藤くんの対比は勉強のできるできないだけではないですな。
家族など、周りの環境も大違いだったりするところが特徴的である。
そんなまるで違う2人が同じクラスに存在する。これが公立中の難しいところなのかもしれませんな。

授業中。晶の授業は無視し、もっと難しい先の方の勉強を行っている須藤くん。
塾で使ってる参考書を広げていたのだが晶に見つかって没収されちゃいます。
お前には退屈かもしれねーけどガマンしろって話ですな。

その間、那須くんは前に出て黒板に記載された問題を解いていた。
結果は・・・正解!!当たってるじゃんよ!!

な、何だと!那須が・・・!!
ついに覚醒したか!?

どよめくクラスメイト。ノリのいい奴らだ。
晶も那須くんを褒め称える。たいしてスゴくねーけどスゲー!と。正直だなオイ。
ちなみに竹本はわからなかったらしい。ハハハ。
ぬう。こういうところで茶目っ気を出す辺り竹本は人気取りというのを理解している。
そりゃあ、嫌われ者だったはずなのにいつのまにかクラスに溶け込んだりもするさね。竹本、恐ろしい子!

和気藹々としたクラス。
しかし、そんな中で一人ストレスを貯めつづけている男がいた。
伸ばしたシャーペンの芯が圧力で折れるように、須藤くんのガマンも限界に来た様子。

どこがスゴいんだよ。
そんな問題・・・できて当たり前じゃん。

ついに不平を口にしだした須藤くん。
バカの犠牲になるのはもう嫌だと言い出す。

無理があると思いませんか先生。
那須みたいなバカとボクが一緒に勉強しろってのが無理だと思いませんか!?
だって・・・あのバカがどれだけ頑張ってもボクみたいにはならないでしょ!?

溢れ出した不満は一度関を切ってしまうと止まらない様子。
気持ちはわからなくはないが・・・難しい問題だ。
果たして晶はこの問題にどう対処するのだろうか。
かなり難しい問題だとは思うが、晶ならきっとなんとかしてくれる・・・はず。
ゲボーン様の学校降臨イベントも含めて対処されるといいですなぁ。



第35話 衝動  (2012年 45号)


蓄積された須藤くんのストレスがついに爆発。暴言となって飛び出しました。
努力を認めてもらえないストレスが勉強のできない那須くんに向かってしまっているみたいですね。
自分の努力は認められないのに、那須くんはチヤホヤされる。それが悔しかったのだろうか。

しゃーねーだろ。1クラスに30人。
お前みたいに、勉強得意なヤツもいれば、苦手なヤツもいんの。な!

やなこと言わずに那須に勉強教えてやれよと言う晶。
しかし、須藤くん。無理、ムダだと切り捨てる。

頭の良さは遺伝で決まるってこと知らないの!?
ウチはパパもママも東大だよ!ボクがバカになるワケがないよ!!
アイツの親は!?どっちもきっと高卒でしょ!?
バカな親からはバカしか生まれない!もうバカに合わせて勉強するのは嫌なんだよ!!

鬱屈した想いを一気にぶちまける須藤くん。とはいえさすがにこれは言いすぎであろうて・・・
というか、須藤くんの目がかなり危険な状態になってしまっている。厄いわ。
この須藤くんの発言を聞き、晶はどのように思ったのか、それはわからない。
が、行動には示してしまった。バチっと平手で須藤くんの頬を叩いたのだ!!

さすがにこれにはクラス一同、声もなく驚いている。
むしろ殴った晶も驚いてしまっている状況だ。
殴られた須藤くん。口の中を切ったのか血を流している。あらら。
そして、荷物をまとめて教室から出て行く須藤くんでありました。

なんとも大変なことになっちゃいましたね。
あれは須藤が言いすぎだよなと思う生徒。でも、血が出ていたのはさすがに動揺する。
言い過ぎた須藤が悪いか、叩くのはやりすぎと感じるか。これは難しい話である。
須藤が爆発する直近の原因となった那須くんはかなり複雑でしょうな。
親をバカにされたということもあり、相当に陰のある表情をしている那須くん。何を想うのか・・・
とりあえず、授業は自習とし、須藤の後を追う晶でありました。

色々探したが、須藤くんは結局見つからなかった。
ので、職員室に行って教員たちに相談する晶。
副校長は自宅に帰ってるかもしれないから電話をしろとアドバイスをしてくれる。ありがたい。
さらに、村山主任が代わって電話をしていただけることとなった。これは本当にありがたい。

引っぱたいただけでも今の御時勢では問題になるが、さらにケガを負わせたときた。これは厳しい。
職員室も何だか諦めムードのようなものが漂っている。
うーむ。こういうのを見ると今の体罰を完全に封じられる風潮にも難しいものを感じるなぁ。

どうやら須藤は自宅に戻っていた様子。それはよかった。え?よくない?そりゃごもっとも。
汗だらけになりながら謝罪に伺わせて頂きますと述べる村山主任。
晶と一緒に須藤家へ謝りに行ってくれるそうです。
うーん、この人本当に頼りになりますなぁ。いい主任でございますよ。ありがたや。

いきすぎた指導について謝罪する晶と村山主任。
しかし、須藤母は息子が殴られたことについてハッキリと非難の色を示す。これ、れっきとした暴力でしょ!
その指摘について、殴ったことについては謝りますと謝罪する晶。
そうなると、殴ったことについての理由の話になってくる。

子供を殴るにはそれなりの理由がおありなんでしょうね・・・ぜひ聞かせて。
なぜ担任であるあなたが、敬ちゃんに暴力をふるったか。

難しい質問ですね。果たして正直に答えてよいものかどうか。
ちょっと悩んだ晶が口を開くその前に、須藤くんが口火を切った。

ボクが悪いんだ・・・授業中に・・・ボクが塾の問題集なんかやってたから・・・
もっと気をつかうべきだった・・・
ただでさえ片桐先生の数学の授業は遅れてるのに・・・ボク、中3でやるような問題集やってたから・・・
たぶんそれが・・・先生には嫌味にとたれたんだと思う。
いきなり問題集とられて、何やってんだって殴られた・・・

先生すいません!!ボクの配慮が足りませんでした!!

おやおやこれは・・・大変だ。
さすがに自分が暴言を吐いたことは理解しているらしい須藤くん。
だからといって、都合のいい用に事実を捻じ曲げようとするのはどうだろうか・・・?

これ!PTAで問題にしますよ!あなたみたいな暴力教師絶対に許しませんから!!

激怒する須藤母。まあ、この話が本当だったらそりゃ怒りますわな。
しかし事実は異なる。果たしてその事実が発覚した時、須藤親子の関係はどうなってしまうのか・・・
晶がなんだか悲しそうな目で須藤くんを見ているのはその辺りを考えているのかもしれない。

実際のところ、クラスの生徒が皆見ている状況で暴言が吐かれ、殴られている。
晶も素直に起こったことを職員室で話しているし、須藤くんの証言の食い違いはすぐにバレそうである。
PTAで問題にされたとしてもすぐに発覚しちゃいそうだわなぁ・・・どうするんだ、須藤くん。
そういえば、PTAといえば、会長はミカワこと金本母でありましたな。
もしやここにきてミカワ母の再登場がありえるのか!?
問題児のほとんどを対処した晶である。ミカワ母も評価してくれていそうだが、果たして?

どう解決するかわからないが、なんとか良い方向にもって行ってもらいたいものである。



第36話 この子にして この親  (2012年 46号)


須藤の思わぬ言動。
事実を捻じ曲げてきたその行為に晶はどう出るのか?
――特に何も反論しませんでした。

謝罪は受け入れられず、一度戻ることとなった教師2人。
村山主任は何で反論しなかったのか尋ねる。
話は食い違っているが、晶がウソをついているなどとは思っていない。流石ですな。

いや、オレもね。さっきはアレ?って思ったんスけど。
あそこで反論しても、須藤のママ聞いてくれないっしょ。
なんとかなるっしょ。オレ、もう1度須藤と話してみます。

相変わらず軽いというかなんというか。
深刻になりすぎないのが晶の長所であり短所と言えるかもしれませんな。
まあ、確かに反論しても聞いてくれないだろうなというのには同意します。

翌日。
須藤くんはお休み。昨日のこともあるし、ただの休みとは思えませんな・・・

というわけで、村山主任。今回も汗だくになりながら須藤家に電話。
感情で生徒を殴るような先生に子供を預けられないと言われてしまう。
そして、やはりPTAで問題にするらしい。ふうむ。
何とも面倒な話になってきましたなぁ。
でも晶は相変わらず楽天的。周りの先生は心配してるのに、当事者の晶が一番楽観してたりする。

今日もアイツんち行ってくるから!男同士、ガチで話し合えばオールオッケーじゃね?

いいこと言った!みたいな顔をしている晶。
だが、周りからはツッコミの嵐。そーゆー軽いとこがダメなんですよ!!
まあ。なんだかんだでこの一角は晶のことを案じてくれる先生たちばかりなんですよね。
一方では、晶の失敗を喜んでいる先生もいたりするわけで。
アレ?副校長。この役割はなんだか久しぶりですね。
一時期は晶のことを認めざるを得ないような状況だったのに。なんとも嬉しそう!!
まあ、副校長が嬉しそうにするってのはフラグみたいなもんですし、これで安心して展開を見守れますな!!

須藤家に行く前に、今日も那須くんの補習。
那須くんは須藤くんが休んだのはボクのせいじゃないかなと気に病んでいる。
あんな罵倒をされたというのに気に病んであげるとは・・・優しい子ですねぇ。
自分はバカと言われるの慣れてるから、あんなことしなくてよかったのに・・・
那須くんはそんなことを述べだす。
が、晶はそれについて否定する。お前は人より理解するのに時間がかかるだけだよ、と。

あと、なんかムカつくからよ。2度と自分のことバカだなんて言うなよ

いい先生ですねぇ。晶。
那須くんの方は特に悪いことになったりはしないようで安心した。
後は須藤くんの方を何とかすれば、ですな。難しそうですが・・・

須藤家を尋ねる晶。
インターホン越しに母親と会話をするが、とりつく島もない。
ちょっとだけ敬君と話させて欲しいと頼み込むが、すげなく断られる。
それどころか何故か大学を尋ねられたりする。大和大学ですけど・・・?

大和大?どこそれ?日本の大学よね?
ごめんなさい〜〜い。アタシ私学はよくわからなくて・・・
やはり公立は先生の質が落ちるわね〜・・・
は〜あの子さえ海成中に受かっていれば・・・一流の先生に見ていただけたのに・・・

うーむ。そういうことを言いますか、このオバちゃん。
まさしくこの子にしてこの親アリといったところだろうか。
須藤くんはストレスを爆発させての暴言だったが、この人は素で言ってそうで怖い。
そういう一族に囲まれているから、学歴が一番という認識になってしまっているんですかねぇ。

学校には行かず、塾で勉強をする須藤くん。
この塾の先生もなんというか、極端な人ですね。
須藤母的にはこの先生は一流扱いということになるのだろうか・・・?

塾を終えて帰ろうとする須藤くん。
学校のみならず、塾でも友達がいない様子。何だか淋しげだ。
そんな須藤くんの前に現れたのは、晶。おや待ち伏せですか?
真鍋の時も似たようなことをしてましたし、さすがにしぶといですねぇ晶。
まあ、須藤母にしつこく当たっても暖簾に腕押しになるのは目に見えてますからなぁ。
ウソをついた負い目も多少はありそうな須藤くんと直接話すのは悪くない。

さて、話せるかもしれない場は得たわけだが、果たしてどうなるだろうか。
1日経過し、頭も冷えているだろうが、須藤くんはどういう態度に出るのか。
晶は須藤くんの悩みを受け止めてあげることができるのか。気になるところですな。



第37話 ストレス  (2012年 47号)


スパルタ塾からの帰り道、晶の待ち伏せを受けた須藤くん。
さすがにこの待ち伏せは歓迎されてない様子。
自分の発言が原因とはいえ、殴られたことの恨みは確かにあるみたいですな。

ママの前でウソついてことを責めに来たのか。
ボクは悪くないぞ。悪いのは先生だ。ママが言った通り、生徒を殴った先生が1番悪い。

まあ、一番悪いという表現を使うのであればそうなのかもしれない。
晶もその点は認めて素直に謝罪をしてくる。

ごめん・・・正直、オメーにムカついてさ・・・

まさに正直な話でありますな。
そして、何に対してムカついたのか。その理由については須藤くんも理解している。
とはいえ、それを認めてしまうわけにはいかない須藤くん。複雑ですねぇ。
須藤くんの去り際に、晶はこんな言葉を残す。

那須が心配してた。アイツ、お前に言われたこと気にしてたんだよ。
お前がオレにビンタされたのも自分がバカなせいだと思ってるんだ。

この言葉、須藤くんの心にはどう響いたものか。

なんでボクがビンタされたのが那須のせいなんだよ。アイツ、ホントバカだな・・・

なんとも言えない表情の須藤くん。
まあ、今回のバカの意味はそこまで悪いものではなさそうな気がしますが・・・

須藤くんが学校に来なくなってから5日が経過した。
会って話はしたものの、やはりすぐに登校してくるのは難しいか。
須藤母は本気でPTAで問題にするつもりらしい。
それを示すかのように、PTA会長の元橋さんから、晶の件について電話がかかってくる。
うーん、これは難しい問題に発展してきましたね。そりゃ村山主任も思わず頭を抱えるわ。

しかしそうか、ミカワ母は小学校の元会長だっただけで、中学は別の人が会長なんでしたな。
むう、そうなると晶の良さは伝わっているとは限らないわけで・・・厳しいな。

須藤くんは母に対し、明日から学校に行きたいんだけどと言う。
しかし、須藤母。あんな学校行かなくていーわよと返して来る。
どうやら本気で晶を桃中から追放する気でいるらしい。
晶がいなくなってから登校しなさいとのことだ。
さすがにこの発言に驚きの色を見せる須藤くん。

あの人がいなくなったら敬ちゃんだって嬉しいでしょ。
塾の問題集やってたくらいで、生徒殴るような人間に、教師をする資格なんてないのよ!
公立の中学なんて行かなくたって、塾でずっと進んだことやってるんだから、学校なんて行く必要ないわよ。

勉強という意味ではそうかもしれない。
けど、学校は勉強をするためだけのところではないのだが・・・
こういうタイプの人には言っても聞きそうにないですな。
まあ、問題集やってただけで殴ってきたというのが事実ならば相当印象は悪くなっても仕方ない。
そんな教師がいるうちは息子を学校に通わせたくないと言う気持ちもわからなくはない。
須藤くんの咄嗟についたウソのおかげで話がエスカレートしていっちゃってますなぁ・・・

一流中学、高校受験のための森山塾。
そこはさすがにかなりの実力主義社会。
月例模試の結果が10位までのガンバリん子は3列目までのアリーナ席。
それ以下のクソ坊主どもは邪魔にならんよう、後ろにひっこんどれい!!とのこと。

さて、須藤くんは10位以内に入れているのか・・・無理でした。13位かぁ。
って、総勢何人中の13位なのだろうか?気になるところではある。
点数を見ると、10位とは5点の差しかないのだが・・・
それでも以内に入れるかどうかは受験に合格するか否かの差でもあるわけで。うーむ。

10位以下になった生徒たちに罵声を浴びせる塾講師。
殴っているわけではないが、ムカつき度はこっちの方が相当高そうだな。
須藤母的にはこの行為は正当な理由での叱責ということになるのだろうか・・・?

ともかく、須藤くん。罵声に耐えられなくなり、荷物をまとめて逃げ出してしまう。
よくない傾向ですね。逃げ癖がついてしまいそうになっているぞ。
まあ、この塾講師の下で勉強はしたくないと思いますけどもさ。
しかし一応この講師、須藤兄も教えていた実績のある人ではあるのよね。うーん。

塾から逃げ出し、家にも戻れず公園で佇む須藤くん。若いうちから切ないことであるな。
その目の前を、家族で楽しそうに横切っているのは・・・那須くんだ!!
那須くんは須藤くんを発見し、気さくに声をかけてくる。
そして、妹にお兄ちゃんの友達の須藤君だよと紹介をする。
ほほう。どうやら那須くん、須藤くんの暴言については本当に気にしてはいない様子ですな。
ちゃんと友達として扱い紹介してくれる那須くん。ええ子や。

しかし、須藤くんとしては気まずい相手である。
那須くん自身だけでなく、その親までも罵倒しちゃったわけですからねぇ。
だがこれは視点を広げるいい機会かもしれない。
那須家のことを知り、自分の家とは大きく違うことを知る。
それを知ることで須藤くんにも多少なりの変化が見られるかもしれない。
見られないと将来も厳しいことになりそうな感じはするが・・・果たしてどうなるのか。次回に期待だ。



第38話 狭いながらも楽しい我が家  (2012年 48号)


スパルタ塾から逃げ出した須藤くんの前に那須親子が偶然通りがかる。
さすがに逃げたことは言えないので、塾は休みだったことを忘れててここで時間を潰していたと説明する須藤くん。
よろしくないですな。嘘に慣れると積み重ねていくことになりますぞ?

須藤くんは夕食はまだ食べていない。
塾が終わってから夜食として食べる予定らしい。不健康な話ですのう。

それじゃウチで食べてったら?ね!ウチ来なさいよ!!

気さくに声をかける那須母。那須くんも妹も歓迎しております。ほんわかした家族ですなぁ。
呼ばれた須藤くんはビックリ仰天って感じのようですが。

須藤君、ラッキーだよ!今日は昨日残ったカレーもあるし!!

1日寝かせたカレーって奴ですね。そいつはラッキーだな。
須藤くんはそういう庶民的な味は知らなそうなので、残りという時点でアンラッキーだと考えているみたいですが。

須藤くんはこのあいだ教室で那須くんを両親ごとバカ呼ばわりしたのを気にしている。
しかし、言われた那須くんの方は全く気にしていない様子。
割かし繊細な須藤くんには理解しがたい話でありましょうな。

断ろうとするが、結局、那須妹に強引に手を引かれてやってきてしまう須藤くんでありましたとさ。

団地で4人暮らしの那須家。何部屋あるんだろうね?ここ。
いいとこ暮らしの須藤くんにとっては衝撃的な狭さである様子。
まあ、思ったからといってそれを口に出したりはしませんけどね。
キレちゃった教室での時は例外として、それぐらいの分別はわきまえた子である。
なので、那須のお父さんがダメそーな人だなと思っても口には出さない。出さない出さない。
口には出さないが、那須家の面々の顔を見てさらに酷い事を考える須藤くん。

那須のアホづらそっくり・・・!ママの言う通りだ。バカは遺伝する・・・!!
低学歴は低所得・・・こんなせまい部屋に4人で住むなんて悪夢だよ!
この家に個人のプライバシーなんて存在しないな・・・

確かにそっくりだとは思う。というか、ホクロまで遺伝するものなのか・・・?
バカが遺伝するかどうかはさておき、学力に関しての向上は見込みにくいかもしれない。
あんまり勉強についてうるさく言う感じじゃなさそうですものね。
親を反面教師にして勉強を頑張るってのもあるだろうが、別に那須くんの両親は嫌な感じってわけでもないしなぁ。

ともかく、5人で志村動物園を見ながらカレーを食べることとなりました。
カレーって残りの方がドロッとしてうまいよね、と那須くん。フフ・・・
須藤くんにしてみれば残飯としか思えない食事であるのだが・・・ところがこれが、美味かった。
予想もしない美味さに素直に感想が漏れる須藤くん。よかったよかった。ラッキーだったな!!

食べながら志村動物園を鑑賞。本当、小沢先生は志村好きなんだから・・・
それはさておき、登場する犬が可愛くてたまらない様子の那須家。でもさすがに団地で犬は飼えない。
それよりも、須藤くんを見習って那須くんも塾に行くか?という話が出てくる。
けど、さすがに塾は難しいでしょうなぁ。特にスパルタ塾でモーレツに頑張るってタイプではないでしょうし。

そんじゃーさ、そんじゃーさ。
お兄ちゃん塾行かせたと思ってさ、チワワ買おう、チワワ!!

それはまたどういう流れだ!?
塾に行かせたと思って、そのお金でという話なのだろうか・・・!?
お金よりも一番の問題は団地であることですからねぇ。さすがにその意見は通らない!!
まあ、妹の麻奈ちゃんもさすがにわかってて言ったんでしょうけれどもさ。ハハハ。

何でもない家族の会話。
だけど、その空気が古く懐かしく感じられる須藤くん。

何年ぶりだろ・・・こんな風に大勢でごはん食べるのは・・・
クソ・・・低学歴のクセに楽しそーにしやがって。
低学歴のクセに・・・クソ・・・クソ・・・
みんなで食べるごはんって・・・なんで、おいしいんだろ・・・

感極まって思わず涙が零れてしまう須藤くんでありました。
うーむ、この子も辛い家庭環境にいるんですよねぇ・・・見てるこっちも泣けるわ。
ちなみに、突然の涙は番組のいい話によるものだと那須家の方々には解釈された様子。
なかなかのタイミングでいい話が始まっていましたね。
那須家の人たちも全員涙ぐんでいたし、須藤くんが泣いてしまっても違和感はないって話だ!泣きなさい。存分に。

そんなこんなで、食事は終了。家路につく須藤くんを途中まで見送る那須くん。
そして、別れ際に那須くんから一言。

あのさ・・・そろそろ学校来たら・・・?みんな須藤君が学校来るの・・・待ってるよ・・・

その辺りはどうなんでしょうかね?
那須くんは確かに待っているんでしょうけど、暴言吐いたのはクラス中が聞いているしなぁ。
晶の去就を危うくしているという話もあるし、クラス内の立場は微妙になるかもしれない。
まあ、そんな雰囲気になっても晶がなんとかしてくれるだろうし、そこは問題ないかな。

ボクが頭悪いせいで授業遅れちゃってと謝る那須くん。
それに対し、そんなこと謝るなよと述べる須藤くん。おやおや、いい感じじゃないですか。
須藤くんにしても、那須くんに対して言いすぎたという気持ちは間違いなくあるのでしょう。
だから、去り際に那須くんに一言述べようとする。
が、さすがに口に出し切るにはまだ勇気が足りない様子。繊細な子であるなぁ。

素直な謝罪の言葉を口に出来ていれば、もっと楽になれたのかもしれない。
けど、これまでずっと低学歴をバカにしてきた家庭で育った子なだけに、払拭するには時間がかかりそうな雰囲気。
なかなかにややこしい状態ですな。
しかし、須藤くんはこれからが大変なことになりそうである。
塾で結果が出せずに逃げ出したことはすぐにバレるでしょうし、家庭内でどんな諍いが起きることか。
それもこれも、あの暴力教師が悪いと須藤母がエキサイトしないかと心配である。
なんとかいい風に解決していただきたいものですなぁ。須藤くんも救われるような解決であって欲しい。



第39話 行き止まり  (2012年 49号)


晶を桃中から追い出すためにPTA総会が開催されようとしている。
暴言を吐いたのは須藤くんだし、そこまで問題にならないと思っていたのだが、どんどんヤバイ方向に来ちゃってますね。

ともかく、PTA役員と華沢校長に副校長、村山主任と渦中の人である晶が出席。
ここでの話し合いの内容如何でPTA総会が開かれるかが決定する。
まずは懸案事項の事実確認。
総会の要請を行った須藤母から問題について述べてもらう。

私が問題にしていただきたいのは、息子のクラス。1年3組の担任である片桐先生のことです。
9月25日、片桐先生の数学の授業中のことです。ウチの敬は塾の問題集をやっていました。
あまりほめられた行為でない事は十分承知しています。
でも・・・やっていたのは数学の問題集ですし・・・わかっていただきたいのは・・・
片桐先生の授業はずいぶん遅れているので・・・塾での勉強についていくために仕方なくやっていたということです。
片桐先生はそれを見つけ問題集を取りあげ、息子を殴りました。ワケも聞かずいきなりです。
息子は口の中を切り出血もしました。それ以来怖くて学校には登校させていません。

ふむ。これだけを聞くとかなり酷い話に聞こえますな。
新聞に載ったりしたら普通に世間様に叩かれそうな内容である。
というわけで、PTA会長は晶に今の話は事実ですか?と確認する。

事実っスね。だいたい、そんな感じスね

おっと、あっさり認めた・・・認めた?
事実ではないことを認めるのを認めたといっていいものだろうか。
ともかく晶が認めたことによりPTA総会が開かれることは決定となった。
そこで何らかの処分が求められることになると思いますとPTA会長。ふうむ・・・

今回の件、村山主任は既に本当のことを聞かされている。
主任は校長にもそのことを伝えており、晶に本当のことを言えよと詰め寄る。相変わらず面倒見のいい人だ。
しかし、晶はどうにも言いにくそうにしています。
ようするに、本当のことを言うってことは須藤くんが那須くんに暴言を吐いたことを言う必要があるわけだ。
だから言いたくはない。
前に萌ちゃんが言っていた通り、須藤くんは簡単にそんなことを言う子ではない。晶もそう考えている。

何があったか知らねーけど。オレが今、本当のこと言ったら、須藤1人が悪者になっちゃうしな〜・・・

なんともはやですな。
確かにそうなるのは間違いない。生徒のためを思って本当のことを言えない先生。なんとも泣ける話だ。

意外にウェットだな・・・時にはドライでないと教師はつとまらんぞ

さすがに主任にまでなったお人の言うことは違う。
村山主任も色々と経験してきたんでしょうなぁ。

晶が須藤くんのことを気にかけている理由のひとつに、この間那須くんから聞いた話も関係している。
どうやら那須くん、須藤くんを食事に呼んだ時の話を教室で話していた様子。
なるほどね。その話を聞かされたのなら、単に嫌な奴ではないってのはわかっちゃいますわなぁ。
クラスメイトの会話を見ると普通に須藤くんを気にかけている様子。ふうむ、いい子達ですねぇ。

というわけで、本当のことは話したくないという晶。
その代わりちょっと考えがある、とのこと。
考えねぇ。村山主任には、どーせロクな考えじゃないだろ!と聞く前から断じられてしまう。
うーむ。一体どんな考えが飛び出してくることやら。

さて、会議が終わった日の夜。
須藤くんは母親からその日にあった内容を聞かされる。晶が須藤くんの主張を認めたという話だ。
さすがに動揺している須藤くん。
ウソがばらされたらどうしようという気がかりはあれども、逆に認めてしまうとは思ってなかったんでしょうな。

ついでにこの間の塾のことについても叱責される。
一応叱責で済んではいるんですな。ということは今もあの塾に通っているのか・・・キツイなぁ。

さて、そんな話をしている最中にインターホンが鳴る。
誰が来たのかと思ったら・・・まさかの晶。
よもやこのタイミングでやってくるとは。さすがに須藤母も度肝を抜かれたことであろう。
だからといって息子に会わせてあげよう。なんて話にはならないでしょうけども。

まーまー須藤さん。オレやめますから。少しだけ敬君と話させてください。
オレ教師やめるんで!お願いします!

ハッキリとその言葉を口に出す晶。こりゃー須藤くんの動揺は半端ないでしょうな。

元々晶は教師にはなる気はなかった。
なりゆきで教師になったというのが実際の所であるし、生徒に汚名を被せてまで続ける気はないんでしょうな。
しかしそれは淋しい話だし、すっかり馴染んだクラスの面々も嫌がるのではなかろうか。
庇うことが須藤くんのためになるかどうかも微妙なところである。
第一、須藤母がしてやったりな気分になったりするのは読者的に気分がよろしくない。
その一点だけでも晶には辞めないでいただきたいものである。
須藤くんがどう動くかが焦点になりそうな感じですなぁ。



第40話 晶の幸福論  (2012年 50号)


自ら教師をやめると言い出した晶。
これを聞き、須藤母はどんな反応を見せるのか。
いや、先に反応を示したのは息子の須藤くんの方であった。
慌てて立ち上がり、外に向かう。塾に行ってる場合じゃねえって話だ!!

というわけで、男2人。お茶でもしながら語り合うこととなりました。

先生・・・あんなカンタンにやめるなんて言って大丈夫・・・?ウチのママ本気だよ・・・

心配そうな様子の須藤くん。
晶はオレがやめることになってもお前のこととは関係ないから気にしなくていいと返す。
いや、気にするなと言われても・・・
このタイミングでやめられたら、どう考えても自分のせいでと思っちゃうに決まってましょうに。

そんなことより、お前!那須んちでメシ食ったんだって?

おっとその話に持って行きましたか。いい笑顔してるな晶。
ただ、これだけはということも聞いてくる。ちゃんと謝ったか?という話だ。
悪者にならないよう、大人には暴言のことは言わない晶。
しかし、暴言は暴言。ちゃんと那須くんに謝るように説得する晶であった。

あれはー・・・別に本気で言ったワケじゃないし・・・
先生には・・・あの・・・ボクの立場もわかってほしい・・・

確かに面倒くさい立場に立たされている須藤くん。
兄がなまじトップの成績で海成に入ったりするので、弟にも過大な期待がかけられることとなっている。
ちょっと頭がいいくらいでは入れない。普通に学校の授業を受けているだけではダメなのだ。

ボクもっと!もっともっと勉強しなきゃ・・・

追い込まれているのはわかるさ。授業中に他の勉強をするのもわかる。
でも、だからって友達にヒドイこと言っていいっつーことにはならない。
その点については須藤くんも理解している。
自分が言ったことは暴言だとは理解している。が、今更どんな顔で謝ればいいのや
らって心境なんでしょうなぁ。 謝るべきという思いはあっても、その一歩が踏み出せない。分かる話である。

学校に来たくないのかどうなのか。須藤くんに尋ねる晶。
そういうわけではないが、ママが許してくれないとのこと。ふむ。

ママのことはオレがなんとかするから、とにかく登校しろ!で、那須にちゃんとあやまるんだな

晶にしてみれば、それが一番大事ってことになるんでしょうな。
自分の進退よりもそっちを気にかけているのが分かってしまう。ううむ。
ついでに、那須くんの家で何を食べたか聞く晶。まずくてもガマンしたか?って・・・失敬な。

残り物のカレー・・・いただきました。すごく・・・おいしかったです

その時のことを思い出し、しんみりした表情になる須藤くん。
カレーならあんまり当たりハズレねーしと返す晶。やっぱり失敬ですな!!
那須くん地の料理食べたことあるってのかよ!!とか書いてたらナスカレーとか浮かんじゃったぜ。美味そうだ。

先生・・・幸せって何ですか?
勉強して、いい学校行ったら、ボク幸せになれますか?

おいおい。中学生がいきなり何を聞いて来るんだよ。
いや、中学生だからこそ悩むテーマなのかもしれないが。でも答えにくいなこの質問。
さすがに晶も考えてしまっている。

よくわかんねーけど・・・幸せって感じる時が幸せ・・・なのかな・・・
だからその・・・人それぞれつーか・・・

まあ、人それぞれとしか言いようがないですわな。
傍から見れば苦労してそうでも、本人たちは幸せそうだったりすることもあったりする。
漫画家の先生たちも苦労して毎週描いているけど、書き上げた時は充実感があったりするんだろうな。
その瞬間は幸せだったりするのだろうかどうなのだろうか。感想書き上げたときは充実感あります。

先生は?先生は今、幸せですか?

残念ながら、ここんとこ幸せと思ったことァねーな

先生になってからトラブル続きですものねぇ。さすがに幸せを感じているヒマもないか。
生徒たちが問題を起こさないようになって平穏が訪れれば幸せを感じることもあるかもしれませんがねぇ。

というところで、須藤くんとの話し合いは終わり。
やはり学校に来て那須くんに謝れというのが一番言いたかったことなんですな。

さて。ついにPTA総会の日がやってきました。
さすがに晶が須藤くんを叩いて問題になったことは生徒たちも知っている様子。
やめさせられちゃうのかな?と心配するピロアキ。
一方シノケンは先生調子いいし、大丈夫じゃない?と気楽な様子。どうですかねぇ・・・

体育館ではPTA総会が進められている。
PTA会長から事件の概要が説明され、晶の処分を学校側に求めようとしている。
まずは、晶に事件のことについて謝罪なり何かないか尋ねられる。
それに応えて壇上に立つ晶。

え〜父兄の皆さん。今日はお忙しい所すいません・・・今回の事件の被告人、片桐晶です!こんにちは!!

うむ。さすがは調子のいい先生だ!ダメじゃん!!
さすが最初の挨拶でもやらかした男なだけある。こいつにマイク持たせるな!
こりゃ村山主任も頭が痛くなる。ミカワ母も思わずずっこける。

私、片桐晶は今回の責任をとり、教師をやめます!
せっかく来ていただいたのに早く終わっちゃってすんません!ご清聴ありがとうございました〜〜!

総会、速攻終了!
弁解どころかいきなりの辞職の宣言にざわめくPTAの父兄。
はてさて、本当にそう上手くやめることができるのだろうか・・・?
華沢校長は驚き、須藤母は落ち着いている。
落ち着いてはいるが、どういう心境でいるのかよくわからない表情の須藤母。
うーむ、それぞれに思惑があるような気もするし・・・はたして晶がすんなり辞めて片付く問題なのだろうか?

PTA総会の話は生徒も知っている。
ならば、その日の出来事を母親に話している子も多いだろう。
であるならば、PTAの方からその日の事実を述べるヒトが出てきてもおかしくない。
ミカワ母辺りはやってくれそうな気がするが、はたしてどうなることやら。楽しみなようで不安である。



第41話 ニセカレー  (2012年 51号)


PTA総会は晶の辞職宣言で早々に終了しました。お、終わってるー!!
これは驚き。さらに驚きなのは前回神妙そうな表情をしてた須藤母が今回は冒頭から喜んでいるということ。
単に晶の言葉を信じてなかっただけだったみたいですね。うーむ。

嬉しそうにPTA総会で晶が辞職を宣言したことを須藤くんに伝える母。
そうか、須藤くんは今日PTA総会があることも知らされてなかったのか・・・

自分のついた嘘のせいで晶が教師をやめてしまう。
動揺した須藤くん。学校に行って先生と話をしようとするが、当然のごとく母親に止められる。

何言ってんのアンタ!これから塾でしょ!また休むの?ついていけなくなるわよ!

須藤くんの動揺は全く母親には伝わっていない様子ですな。
学校には行かなくてもいいが、とにかく塾だけは休むなという須藤母。うーむ、歪な話だ。

ごはん食べて、塾がんばってきて!
今日のごはんはね〜〜ホラ、カレーよカレー!今日はね、ちょっとスパイス変えさせたの!
高橋さんがアタシの言う通り作ってれば、おいしいハズ。敬ちゃんカレー好きでしょ。
チンして食べて、食べたらお皿、流しにつけておいてね。でないと、あの人嫌な顔するから。

そう言って、袋に入った状態のカレーとごはんを須藤くんの前に差し出す須藤母。これは・・・

仕事でいないとかならまだしも、目の前にいるのに温めもしないのだろうか。
というか、料理自体お手伝いさんにお任せって感じなんですな。
同じカレーでも那須くんのところで食べた温かみのあるカレーとは大違いすぎる・・・
さらに、須藤母はこんなことを言い出す。

あの男が教師やめるお祝いに、お母さん河合さんたちとお食事してくるから。塾帰ってきたら戸締り頼むね。

息子には作りおきを食べさせて、自分は遅くまで外食でありますか。
様子からして今回だけじゃないんですよね。こういう食事風景が既に日常と化している感じがある。
予想よりも遥かに冷たい須藤家の雰囲気にさすがに唖然とさせられる。
そりゃあ、須藤くんが泣き出しながら食器を叩きつけても仕方がないってもんだ。

こんなカレー嫌だ!!ボク、本当のカレーが食べたい!!

涙を流しながら叫ぶ須藤くん。さすがに母親も驚いた様子。
しかし、その後のセリフは高橋さんに言っといてあげるから、ときたもんだ。
味つけの話じゃないんですけどねぇ・・・こりゃ話が通じそうにない。須藤くんも、もういいよ!と叫び出て行くより他にない。

須藤くんが荒れている頃、辞職を宣言した晶。
しかし校長は辞めるなんて認めませんからねと宣言する。
副校長としてはこれで丸く収まるならいいんじゃないかね、とのこと。
だが、ここがチャンスとばかりに無責任ですなと攻撃を仕掛けてくる。
校長に、この無責任な男を連れてきた責任を取ってもらおうという考えでありますな。

しかし、そんな策謀をしている場合ではなくなりました。
校長室に焦りながら飛び込んでくる萌ちゃん。
どうやら警察から電話があったらしい。須藤くんが!と叫んでいるが・・・なんだ?何かしたのか!?

キレて軽犯罪にでも手を染めたのかと思ったら、それよりも深刻な事態になっていた。
警察が配備を完了し、ビルの屋上を見上げている。
そこには屋上の柵を越えて立っている須藤くんの姿があった。アイツ・・・マジかよ・・・

須藤くんは興奮しながら晶を呼んでくれと叫んでいる様子。
というわけで、晶は警官に連れられ屋上に向かうことに。
屋上では母親による説得が行われているが・・・どう見ても会話がすれ違ってますな。
須藤母としては本気で須藤くんの憤りが分からない様子。
まあ、対話をしていない須藤くんにも問題があるっちゃあ、ありますが。

屋上に晶が到着。緊張する場面なのにやけに緩い感じの喋り方はさすがというべきなのか。
そんな晶に須藤くん。何で総会で本当のことを言わなかったのか尋ねる。
それには丁度やめようと思ってたトコだったと説明する晶だったが信じてはもらえない。あらら。

先生に殴られたの・・・ボクが悪いんだ・・・
ボクが・・・那須のウチは親もバカだから那須もバカなんだって・・・
那須みたいなバカと勉強したくないって言ったから殴られたんだ。
先生は・・・悪くない。悪いのはボクなんだ。
先生・・・ウソついてごめんなさい・・・

涙ながらに謝る須藤くん。
須藤くん自身、それが暴言だということは分かっていたのでしょうな。つい口をついてしまっただけで。
殴られたことで意固地になってしまった部分はあるが、ちゃんと反省はできる子である。
その息子の暴露に対し、母親。

だ、大丈夫よ・・・敬ちゃんは全然悪くない!周りのレベルが低すぎるんだからイライラもするわよ。
そんなことぐらいで殴る先生が悪いの!敬ちゃんは悪くないよ!
大丈夫だからこっち来なさい。勉強がんばって海成高行けば、イライラもなくなるわよ
ね!がんばろ!お母さんも一緒に・・・

何で怒んないんだよ!!悪いのはボクだろ!!
勉強勉強ってうるせーんだよババァ!!アンタも勉強も大嫌いだ!!

そう叫び、半身を屋上から投げ出す須藤くん。
これで柵を掴んでいる左手を離せば、もう重力に抗う術はなくなる・・・

母親も勉強も、不甲斐ない自分も。何もかもが嫌になってしまった様子の須藤くん。
果たしてどうなってしまうのか。
一気に飛び降りたってとこまではいかなかったし、左手で掴んでいるうちに晶が抑えてくれるだろうか?
なんだか代わりに晶が落ちたりしないだろうかと不安になる。
代わりに落ちたが出っ張ってる看板で跳ねてパトカーの上に落下し、骨折ぐらいで済むとかあるかもしれない。
今後の展開は気になるが、とにかく今は命だけは助かって欲しいものである。

母親の最後のセリフも、状況が状況なので怒りにくかったのはわからないでもない。
が、イライラの原因をまるで理解していない様子なのはやはりダメですわな。
息子の気持ちを全く掴めていない。これではこの場は収まってもいずれ同じことを繰り返すことになるわな。
そういう意味では、須藤くんが最後に大嫌いだと叫ぶことができたのは収穫かもしれない。
ある程度本音でぶつかることができれば、少しは今後の改善の目もあるかもしれない・・・難しいかな?希望は持ちたい。



第42話 反抗期  (2012年 52号)


溜めに溜め込んだ母への不満が爆発した須藤くん。
このまま勢いに任せて飛び降りてしまうのか?
必死になってそれだけは止めようとする晶。ダメだぞ!絶対ダメだ!!

お前まだ那須に謝ってねーだろ!!
アイツやさしいから、お前に何かあったら自分のせいだと思うぞ!!

おっと、ここでそう来ましたか!
なるほど。これは説得力がありますね。というか、本当にそう思いそうだ。
須藤くんが学校に来なくなったのも自分のせいかなとか言ってたくらいですし。

そして、母親のフォローも行う晶。
まあ、よかれと思って勉強しろと言っているのはその通りなんだろうケド・・・

そうよ敬ちゃん!!ちゃんと勉強しないといい学校にも入れず負け組になっちゃうの!!
お母さん敬ちゃんには勝ち組になってほしいのよ!!お母さんの気持ちわかるでしょ!!

いや、ここで口を挟まれても困るんスけど。
案の定、須藤くんがまたキレ始めちゃったじゃないですか。
息子に気持ちをわかってもらうより、息子の気持ちをわかる方が先でありますわな。

うるさい!!パパはめったに帰ってこないし、お兄ちゃんは勉強で全然一緒に遊んでくれない!!
ママは遊びに行くくせに、ボクには勉強勉強って!
家族でママのごはん食べることだってめったにないのに何が勝ってるの!?
勝ち組って何なの!?ボク、毎日全然楽しくないよ!!

幸福とは何なのか。この年でそんなことを考えてしまうくらいですからねぇ。
若いうちの苦労は〜なんて言葉もあるが、楽しみだって若いうちに知っておきたいものですわな。
なので、晶も須藤くんのこの発言によく言ったと賛同を示す。

嫌だと思ったらそーやって大声で言やいーんだよ!お前は別にお母さんの所有物じゃねーんだから。
ちゃんと話し合ってそれでも嫌なら言え出りゃいいんだ。
お母さんの言うこと聞いてるだけじゃお母さんが思ってる幸せにしかなんねーぞ。お前の幸せはお前自身でモノにしなきゃ。
そっから飛んだって、幸せになんかなんねーぞ
お前まだ13だろ。楽しーこといろいろあんだろ・・・
え〜〜と、ポケモンとか・・・・・・ミニ四駆とか・・・か?

微妙に古いものが飛び出しましたね。
いやまあ、やってる子はやってるんだろうけども。どちらにしろ、いつの話だそれと言われるぐらいではある。
が、それはそれとして。須藤くんも思わず笑ってしまっている。泣きながらではあるが笑っている。
乗り出していた半身を戻し、両手で柵を掴む。おぉ・・・
そして、晶が柵越しに体を押さえ、警察の協力を得て慎重に安全な場所まで須藤くんを移動させるのであった。
ふ〜〜とりあえず、最悪の事態だけは防げそうな流れですな。よかったよかった。

さて、屋上から地上までやってきた須藤くん。
心配したと触れてくる母親の手は振りほどきます。そりゃあ、まだ母親との確執は解消されてませんものね。
この部分がどうにかならないと、結局またストレスを抱え込んで元の木阿弥になりそうだが・・・

片桐先生・・・子供に幸せになってもらいたくて勉強させるのは、おかしいことなんですかね?

将来のことを見越して勉強をするのが大事だというのは分かる。
が、家庭内の付き合いを放り出して勉強だけしろというのは論外でありましょう。
須藤くんが泣きながら叫んでいたことが全く伝わっていない様子。これはさすがに呆れるしかない。

アンタさ〜〜子供がこんなことんなってんのに、まだそんなこと言ってんのかよ!!
勉強だけさせときゃ息子が幸せんなるとでも思ってんのか!!あ゙あ!?
一緒にメシ食うことすらロクにしてやらねーから息子がテンぱってることも気付けねーんだろ!!違うかよ!!
そんなに有名校の名前が欲しいのか!?須藤とブランドバッグ一緒にすんじゃねーよ!!

鋭い指摘ですな。
息子のためを思って、というよりも自身の虚栄心を満たすために息子に頑張らせているようにしか思えない。
有名校に入れなければ恥ずかしいと言っていたのは確かだし、これは反論のしようもないですわな。
怒られ、黙りこくる須藤母。珍しく熱くなってしまった晶を副校長が止める。おっと。

・・・なーんつって・・・須藤が何であそこまで追い込まれたのかよく考えてほしいな〜みたいな・・・

遅まきながらのフォロー。
こういうところでバランスを取ろうとするのは晶っぽいですな。面白いキャラである。

晶の説教が効いたのか、しおらしい感じになっている須藤母。
その様子を見て須藤くんも溜飲が下がった感じでありますな。母と共に警察に行き事情聴取に応じることとなった。

先生!ごめんね・・・ありがとうございました

憑き物が落ちたかのような顔でそう述べる須藤くん。よかったよかった。本当に・・・
これから須藤家が変化していくのかどうかはわからない。
が、須藤くんには子供らしい楽しみも覚えて強く育って欲しいものである。本当に。

翌日。須藤母は学校に対し、晶の処分を取り下げて欲しい旨を通達。
息子の口から悪いのはボクだと聞かされたのではしょうがないですよね。
というわけで、晶がやめる必要は全くなくなりましたし、万事解決!一件落着。よかったよかった!
・・・とはならない様子。

放課後、ゲボーン様の部屋でゲームに興じる晶。一連の出来事を話す。
結局次の日に須藤母たちは菓子折りを持って那須くんの家にお詫びに行ったそうな。
那須くん母は、そんなことでってポカーンとしていたそうな。ああ、しそうですな。

だろうね・・・那須君ちは昔から悪く言えば鈍感・・・よく言えばおおらかだからね・・・

さすがにゲボーン様もその辺りはよくわかっているみたいですね。
あの家族のことを知っていたら、このくらいのことで怒ったりはしないのも想像できるわな。

てな風にゲームをしながら喋る2人。お互い真剣な様子。
というのも、始めて晶がゲボーン様を追い込んでいるからである。いや、追い込むだけではなく初勝利までおさめたぞ!!

良かった・・・最後に勝てて。記念に写メ撮っとこ。

最後・・・?何の話・・・?

たぶんオレ、お前んち来るのこれが最後だから。勝ててよかったよ

笑顔でそんなことを述べる晶でありました。ま、まさか・・・!?うーむ、これはまさか・・・

晶は元々教師になるつもりはなかった。
亡くなった兄のことを思うと教師を続けていいのかという煩悶が常にありそうな様子。
なので、機会を見てやめようとするのはわからないでもない。
クラスの問題は一通り大体解決しつつありますしねぇ。
いや、まだ大きな問題は残っているか。ゲボーンこと沼田くんの不登校の件である。
晶の過去を知っている彼であるし、晶の辞職を止めることができる可能性を有しているのも彼くらいである。
沼田くんの登校と引き換えに、晶にも教職に留まってもらう、なんて展開にはならないだろうか。
このまま桃中を去ってしまう展開になるのはあまりにも惜しい。もっと読んでいたい。
沼田くんを始め、晶のクラスの生徒が引きとめようと動き出す展開に期待したいところであります。



第43話 小さな訪問者  (2012年 53号)


教師を辞める。
晶の決心は既に固まっているらしく、簡単には動かせないように見える。
校長をはじめ、斉藤先生や萌ちゃんは引きとめようとするが、やはり覆せない。
代わりが見つかり次第サヨナラするよ、とのこと。
生徒が可愛いと思わねーの?という斉藤先生の問いについてはこう返す。

たった4か月ぐれぇの付き合いだったし、最初に言った通りオレ、子供キライだから。別になーんとも。

もはや飾る必要もないとばかりに語る晶。
とはいえ、最初の頃のようにその言葉をそのまま受け取るのは難しいと思える。
晶がこれまで子供たちのために奔走していたのは皆が知るところでありますしねぇ。

クラスの生徒にはまだ辞めることは言っていない。
次の人が決まったら言おうと思っているとのこと。それは逆に言うと決まらなければずっとそのままということか!?

4か月ほどの付き合いであったが、どうにか晶が辞めるのを止めたいと考えている先生は多い。
しかし、やはり晶の決心は固いらしく、誰がどう言っても覆せそうにはない。
そんな晶に対し、副校長。なんとも味のある表情で見ていたりするのだが、何を考えていらっしゃるのだろうか。

晶が辞めると言い出してから何日が経過したのだろうか。
それは分からないが、クラスには変化が生じている。
まず、須藤くんはちゃんと学校に来るようになっている。母親との問題はある程度よくなりましたのかね?
そして、那須くんとの交流を図ろうとしている須藤くん。微笑ましい。
那須くんも大分授業についていけるようになってるみたいですな。

給食のビーフシチュー。晶のはお祝いということで大盛り。
PTA総会で辞めさせられそうになったことは当然生徒たちも知っている。
が、無事に辞めずに済んだことをお祝いしたいと考えているシノケンたち。
うーむ。やはり懐かれておりますなぁ。株が下落した頃とは大違いだ。
どうでもいいが、シノケンの割烹着姿はなんだか貫禄があるな。

牛乳早飲み3秒に挑戦するちーちゃん。すげぇな。というか、この学校ビン牛乳なんだ。
そしてマネしようとして盛大に噴出す竹本。うーむ、中学生っぽいねぇ。バカバカしいねぇ。

てな風に食事を取っている時間。
職員室では副校長も自席で給食を頂いていた。
そこに校長先生に会うためにやってきた生徒が1人。
副校長派の先生であった屯林君、校長先生は食事中なので後にまた来て欲しいと言い出す。ようやく名前でたなこの人。
それはさておき、急用かもしれないんだし、先に用件だけでも聞いておきなさいよ。
そういって割り込んできてくれる副校長。相変わらずこういうところはマトモな人でございます。
そんなマトモな副校長だから、訪れた生徒が誰であるのかすぐに気付いた様子。驚いてる驚いてる。

放課後。部活の時間。
ユニフォームに着替える晶に対し村山主任。校長室に来るように言う。
言われてやってきた校長室。そこには1人の生徒の姿があった。制服を着たその生徒とは――

沼田!え!何?お母さんは?1人で来たの!?

やはりゲボーン様こと沼田くんであります。
長い引きこもり生活を脱し、ついに1人で学校にやってきたのでありました。
それもこれも、全ては晶と話したいがためである。

先生・・・やめないでよ。ボクも学校来るから・・・先生やめないで・・・

やはりそれを言いに来てくれたみたいです。これはありがたい。
そして、その言葉に乗るが如く、校長も晶への説得を開始する。

アキラちゃん。アナタ・・・まだ・・・お兄ちゃんのことで自分を許せてないの・・・

晶の過去は沼田くんとの2人の秘密ということになっていた。
が、今回の件もありますし、里親の校長先生なら信頼できると思って話してしまった沼田くん。
さすがにこの話を持ち出されると晶の表情も曇ってしまいます。

この子はね、自分は先生に助けてもらったって。今度は先生を助けてあげたいって私の所に来たの。
小学校の頃からずーっと来てない学校に1人で来たの。すごく勇気がいったと思うよ・・・
もし・・・あなたがお兄さんのことで教師を・・・

説得を行おうとする校長先生。だが、それを遮るように吠える晶。

バッカじゃねーの!!何度も言ってんだろ!!
ガキが嫌いだから教師やめんだよ!!頼むからやめさせてくれ!!

なんとも悲痛な叫びでございます。
そしてそんな晶を相変わらず味のある表情で見つめる副校長。い、一体何を思っていらっしゃるの・・・?

副校長も晶の過去について聞いたのだろうか?
少なくとも、須藤くんの件や、今回の沼田くんの不登校解消の件については高く評価しているように感じる。
そんな晶に対してどのように動くのであろうか・・・

さて。次号、最終回
なんとまあ・・・ついに来てしまいましたか・・・
晶の伏線をキレイに回収した辺りから恐れてはいたことでありましたが・・・
沼田くんも来てくれたし、辞めないよう思いとどまらせる可能性もでてきたと思ったのですがねぇ。
いや、辞めずにおくという可能性はまだ残されている。
だが、作品自体が終わってしまうのでは・・・なんとも勿体無い。
なんとか終わらないで・・・と懇願したいところではあるが、まずはともかく見守るとしましょう。



最終話 晶リボーン  (2013年 1号)


兄の死以降、1人苦しみ続けてきた晶。
晶は語る。毎朝クラスのあいつらの顔を見るたびに兄貴を思い出すと

授業すりゃ兄貴が教師やってたらどーやって教えてたのかなって・・・
オレ・・・つらいよ・・・もう限界だ・・・やめさせてくれ・・・

ようやく晶の本心を聞かされた感じがしますね。
飄々とした様子に見えましたが、内心ではずっと兄への贖罪で苦しんでいたわけなのだ。
そんな晶、学校にわざわざやってきてくれた沼田くんに悪いな、と謝罪。

オレみたいなチンピラ教師よりいい先生いっぱいいるからよ。心配しなくていい。ちゃんと学校来いよ。

そのように告げる。が、沼田くんは納得しない。
晶の服の袖を掴み、去るのを拒否したがっている構え。うーむ、子供らしいねぇ。

子供はごまかせんよ。子供には・・・いい先生がわかるんだな

フフッと笑みを浮かべる副校長。おぉっ!?

第一印象は最悪だったな・・・こんなヤツにまともな授業ができるハズないと思ったよ。
なんとかシッポつかまえてやめさせてやろうかと思ってたが・・・授業はともかく・・・
夏休み、生徒が立川でからまれた時も女生徒がネットで変な男につきまとわれた時も、この前の須藤君の件についても・・・

それ以外にも野球部のグローブ紛失事件など、色々なことを解決してきていた晶。

どーかと思うやり方もあったが・・・いつも生徒のことを1番に考えてたからこそ、こうして沼田君も来てくれたんだ。
お前はいい教師だよ
もう少し・・・がんばってみたらどーだ。

キレイな感じで語る副校長。うーむ、この人もいいキャラでございますなぁ。
民間出身の校長が気に入らないのと、自身が校長になりたいという思いで晶の失敗を願うことはあった。
だが、それによって子供たちが良くない目にあうことを望む場面はなかった副校長。
子供たちのためを第一に考えている様子が見て取れるのが、このいいキャラに繋がっているのだろうか。
なかなかに憎めないお人でございました。
しかし、その副校長の勧めにも、とりすがる沼田くんの手をも振り払い、晶は立ち上がる。

オレ、やめます。いろいろありがとうございました。

一礼して去ろうとする晶。
だが、華沢校長は怖い顔して呼び止め、座らせる。

アキラちゃん・・・この学校来てからのアンタの笑顔・・・私たくさん見たよ。
なんで自分の幸せ否定するような生き方するの?いつまで自分を許さないつもりなのよ。

一生だよ・・・一生オレは自分を許さない・・・あん時オレが死んどきゃよかったんだ・・・

そのようなことを口走る晶を叩く華沢校長。おぉ。

なんてこと言うのアンタは!!
命かけてアンタを助けようとしたお兄ちゃんの気持ち考えなさい!!
自分の命かけて助けようとしてくれたのよ!!
せっかく助かった弟が自分の死に責任感じて悩んでるなんて、お兄ちゃん悲しいでしょ!
お兄ちゃんのこと大好きだったんならお兄ちゃんの分まで幸せになりなさいよ!!

涙ながらにそのように説教する華沢校長。
しかし、それだを告げると、晶が教師をやめることを許可しますと言い出す。
ハンパな気持ちで教師されても迷惑ですから、好きにしなさいということだ。

叩かれ、説教された晶はどんな気持ちでいるのだろうか・・・

夜。
暗い部屋の中で腕を組み佇んでいる晶。
ふと思い立ち、部屋に積んだダンボールの中から持ってきたまま取り出していない品を探り出す。
その品とは家族の写真。兄が生きており、母もまだ一緒にいたあの頃の写真。
それを見て静かに泣き出す晶でありました。

そんなことがあってから何日が経過したかはわからない。
が、今。1年3組の教室に今まで姿を見せなかった沼田くんが黒板の前に立ち自己紹介を行っている。
ゲボーンの登場に、昔からの知り合いはさすがに驚きを隠せない。
ミサキちゃんにいたってはちょっとカッコよくなってる・・・という感想まで漏れているという。
そういえば、沼田くんはミサキちゃんのことは実際どう思っていたのでしょうかね?

窓際の一番後ろの席に沼田くんを座らせる晶。
教師をやめると宣言し、校長にそれを認められた晶はみんなにアイサツをしようと考えている。
髪を切り、スーツを着て畏まった格好で生徒たちの前に立つ。

片桐晶です!25歳。彼女ナシ。これからもよろしくお願いします

おぉ。どうやら続けてくれるみたいですね。よかったよかった。
兄への贖罪という意識ではなく、自らの意志で教師を続けることを決めた晶。
お兄ちゃんに対し、いい先生になれるかは分からないけど、見てて。オレがんばるからさ!と内心で告げる。
なるほど。髪を切って服装を整えて改めてアイサツをしたのもそのケジメということか。
しかし、イケメンは何でも似合うよと言われて、んなの知ってるよと返すあたり、やはり晶は晶である。面白い。

そんな風にやっている晶の様子をこっそり窺って微笑んでいる校長先生たち。よかったよかった。
まだまだこれからもクラス内で問題が起きることはあるでしょう。
それでも晶ならば頑張って解決していってくれるのではないかと思える。
晶の気持ちも少しずつ整理され、いつか兄に胸を張っていい先生になれたかもと報告できるようになるといいですなぁ・・・

兄との話はさておき、母親との和解はやはり難しいかなと思える。
その代わり、華沢校長がお母さんの役目をやってくれたような感じがしますな。
説教しながらも、お兄ちゃんのために幸せになりなさいと言ってくれる存在。ありがたいものであります。
まあ、母親の方の気持ちもわからなくはないだけにアレではありますが・・・難しいものですよね。

というわけで、ガキ教室終了であります
面白い作品でありました。終わるのが本当に惜しい。
売れ筋の題材でないのは確かでしたが、そこをなんとか頑張って続いて欲しかったものでしたのですが・・・ううむ。
ですがまあ、気を取り直し、新たな小沢先生の作品が読めることを楽しみにするという気持ちでいることにしましょう。
小沢としお先生の次回作に期待しています!!


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