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蒼天紳士チャンピオン作品別感想

少年ラケット
SPIN.16 〜 最新話


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 各巻感想

1巻 2巻



SPIN.16/レギュラーの壁  (2015年 42号)


あと1球を返せば決着。というところで訪れる限界。
言うことを聞かなくなる足に体。しかし・・・心は折れてはいない!!

あと1回だけ。動けえっっ!!

伸ばした腕は球に追いつく・・・
が、本来はコートに当たって跳ねた球を拾うはずのラケット。
それが球が跳ねなかったために空振りとなる。
これが意味するところはアウトであり、つまりはイチロー君のポイント。
そしてつまりは・・・イチロー君が勝利したことを意味する!!

結果としてアウトだったが、もし入っていたとしてもイチロー君は返していたでありましょう。
それは相手していた城島先輩がよく分かっている。

完敗・・・・・・かよ――!!

悔しいが認めざるを得ない。何とも複雑な心境の様子。
ところがここで春季県大会のレギュラーに決まったイチロー君から申し出たいことがある様子。
春季大会は1か月弱とすぐ先のこと。それまでに体作りが間に合うとは思えない。
つまり、今のイチロー君の体力では何試合も出続けることはできないということになる。なるほど。

まあ、そういう時のために補欠がいるわけですな。
戦えない選手がいるのならばその穴を埋める。それもまた大事な役目であります。
西澤先生の言う通り、誰を出すかは体調や相性で決めるわけですし、実はそこまでレギュラーと補欠に拘らなくても良かった様子。
ふむう。まあでも、どっちが強いかははっきりさせておきたかったでしょうし、この試合に意味はあったはずである。

ずっと出られなくてもレギュラーではいられると安堵するイチロー君。
技術はともかく、衰えた体力を取り戻し、鍛え直すには時間がかかるでしょうからねぇ。
もっと体力をつける。それがまず一番の課題となりそうだ。

レギュラー落ちはしたものの、補欠ではあるが試合に出られそうな城島先輩。
悔しさはあるものの、それでもヒロさんの役に立てるのならばと納得している様子。
レギュラーであろうが補欠であろうが、大切なのはヒロさんの役に立てるかどうか、でありますか。可愛いことで。
そんな城島先輩のことをこう語るヒロさん。

必要に決まってるだろ。輝きがどうあれ・・・城島はとっくに欠かせない星座(チーム)の1人だよ

夜空を彩る星座の1つに違いはないってことですか。相変わらずの表現の仕方ですなぁ。
そしてそんな嬉しいセリフを当人には直接言わないヒロさん。ニクイお人。

それはそうとヒロさん。この試合を見てチーム全体のステップアップを考えている様子。
城島先輩に轟木先輩。それにイチロー君。勝ち星が狙える選手を鍛え上げていこうという話ですな。
そのためにセイさんに会わせてみるかと考えているみたいですが・・・何者だろうか?噂の師匠ですかね?

ともあれいい試合でありました。いつもの練習に戻る森原卓球部。
そんな流れに新参者で乗れないイチロー君。のために1年の中に入れて上げようと気を遣う轟木先輩。お優しい!!
色々と優しい先輩や同級生に恵まれた感じで・・・イチロー君は上手くやっていけそうな感じですな。うむうむ。

さて、イチロー君がレギュラーを獲得した所で、今度はヨルゲン君の番。
2泊3日の全ランク合同練習。レギュラーとも打ちあえるこの合宿でどこまでヨルゲン君はやり合えるのか。
レギュラーの壁。超えられるといいですなぁ。



SPIN.17/男女のエース  (2015年 43号)


入部初日からレギュラーに勝利したイチロー君。もてはやされてますなぁ。
わっこちゃんが『卓球王国』を楽しそうに読むのはヒロさんが載ってたりするからだろうか。どうなのだろうか。

『卓球王国』とは――全国の書店に流通している卓球専門誌である。
その卓球王国の記者である北島葉子さんと南裕二郎くん。紫王館を訪れる。
専門誌の記者も注目する存在か・・・さすがでありますなぁ。

しかし卓球部は男女とも合宿でおらず無駄足。おやおや。
せっかく男女のエースが揃っているのに話も聞けず仕舞いとは・・・大変だねぇ。
そんな傷心の中、日焼けしたサーファーのような男とすれ違うわけだが・・・なんだろう。この人も卓球関係者ですかね?

この時期に紫王館が合宿を行うのはランク戦の前に強化しておきたい選手がいるからではないかと予想。
となればそれは新人。今年Aランクで入部した少年・・・ヨルゲン君!!
やはりヨルゲン君も記者に注目されている様子ですな。
1年生にしてレギュラー入りとなればいよいよ注目の的でしょうが、さてさて。

さて、そんなヨルゲン君をちゃん付けで呼ぶのは女子のエース。
世界ランク17位にしてジュニアランク1位の花巻べるな!!ほほう。
容姿とも相まってアイドル扱いされることはあるようだが、別に大人しい性格というわけでもない様子。元気だねぇ。
中学生の子らなんだし、このぐらいの元気は結構結構。
しかし卓球はコンタクトの方がいいのか。激しく動くしメガネが落ちる可能性もあるからか・・・コンタクトもずれないのかな?

声のでかい石田直斗先輩によるとこれから行う試合は全員別ランクと当たるらしい。
つまり現在Aランクのヨルゲン君はレギュラーであるSランクと当たる可能性がある。それは俄然やる気になる。
直近の目標であり、日本の中学生の頂点たち。その実力はいかほどの物か。
ただの練習ラリーでもヨルゲン君からしてみてもレベルの差が感じられるとのことだが・・・ううむ。

今のボクがヤっても相手にならないかもしれない。
でも――確かめたい・・・どれだけ通用するのかを!!

その期待に応えてか、相手は男子のエース!!
世界ランク30位にして去年の全中覇者!!
レベルの違う相手にヨルゲン君はどう立ち向かうのか。
天海監督はこの試合が合宿のメインイベントと考えているようですが・・・さてさて、ヨルゲン君。期待に応えられますかな?



SPIN.18/もう1人のイチロー  (2015年 44号)


集中だ・・・勝つ気で行くよ。
たとえ――エースが相手でも!!

いきなり最強に挑むヨルゲン君。気後れはしていない。
スタートラインには立てているようですが、腕の差はどうでありましょうか。
TVでは"時計仕掛けの鬼"(クロックワークデーモン)なんて呼ばれ方をされるぐらい正確無比な使い手のようですが。

さて、ヨルゲン君が最強に挑んでいる頃、イチロー君は学生らしく勉強中。
とはいっても自習中なので真面目に勉強している子はほぼいない。そんなもんですよね。

イチロー君の後ろの席の最上くんのカバンの中にはチャンピオンコミックスが。

イチロー「最上くんもチャンピオン読んでるの?
最上「当然!

そう、当然!今時の中学生、チャンピオンは読んでて当然のものであります。
学校でチャンピオンの話ができる友がいる。何と嬉しいことか・・・

それはそうと、この最上くん。何と13歳にしてチャンピオンで受賞していたりする。
あと一歩で賞なので作品が掲載されることはないのでしょうが、期待はされてそうですね。

絵が上手いから漫画を描くのではなく、漫画を描くために絵の練習をしていると述べる最上くん。
たまたま絵が上手かったから漫画家を目指すのではないという話ですか。
そんな最上くんは同じ単行本を何回も読み返しているという。

普通に漫画を読むと1ページ数秒で読めてしまう。
だけど――漫画家は1ページを描くのにその1000倍の時間をかけている。
つまり・・・1000倍以上の時間、この漫画を見てるんだ。
もちろん作者は1ページ数秒で読んでもらうように描いてる・・・
でも、僕は描く側に立つ人間だから。作者と同じ時間を共有してみたくて・・・そうしたら。
1000回読んでも見つかるのさ。僕が超一流になるためのヒントがね

ふむう・・・これが一流、いや超一流を目指す者の観点か。
そりゃ読み返すことぐらいはしますが、そういう意識で見たことはありませんでしたなぁ。

ちなみに最上くんのペンネームはKAZU。
下の名前が一男だからカズとのこと。悪くはないが検索で埋もれやすそうなのはいただけない。
そんなカズ先生、兄にイチローがいるらしい。一男なのに兄がいるのか?

まぁ・・・おかしいとは思うだろうけど、父のこだわりでね。
父は色々と苦労したらしく、それを全部真二って名前のせいにして、子供には皆、一のつく名前をつけたんだ
一番に・・・一流になるようにってね。

安易ではあるが、まあ願いは伝わってきますな。
子供たちはその期待に応え、各分野で一番を目指しているらしい。
長男の一人さんは東大主席。姉の一美さんは世界水泳で金メダルを取っているとのこと。スゲェな。
そして次男である最上一郎は・・・卓球!!
今、ヨルゲン君が対決しているエースこそが最上くんの兄だったのだ!!ああ、道理で同じようなアタマしてるなと!!

とはいえ卓球の世界は厳しい。
現在の一郎さんは世界ランク30位。これだけでも凄いとは思うが、一位は果てしなく遠い。
ヒロさんにも負けちゃってるようですし、まだまだ研鑽の余地はあるって感じでしょうか。

といってもやはりその実力はまだまだヨルゲン君の及ぶところではない様子。
11-2という大差。付け入る隙がどこにもなかったという実力差。エースの壁は厚いですなぁ。

そんな最上一郎が語る。俺には超一流になるという野望がある!と。
そして同時に別の場所で弟のカズ先生が述べる。僕がなるのは漫画家じゃなく、超一流の漫画家であると。

兄弟の口から同時に語られる強大な目標。それは一体何なのか!?
いきなり濃い兄弟が現れて主人公たちはどんな影響を受けてしまうのか!?
ヨルゲン君の方は同じ卓球だからいいとして、これでイチロー君が漫画道に入り込んでしまったらどうしようか!!
なんだか妙な方向に面白くなってきましたよ!!



SPIN.19/その一字、示すは最上  (2015年 45号)


最上兄弟が別々の場所で同時に語る大いなる目標。
それはその名が示す最上への道。
今回はタイトルの見開きページでも白抜きで王の字が浮かぶほどに王道について語られます。さてその内容とは――!!

卓球界は今――中国一強時代
21世紀に入ってからの世界選手権のタイトルは・・・その9割以上を中国選手が占めている。
海外の代表にも帰化選手が多く、卓球は中国が発祥だと勘違いする人も多い。
その圧倒的な存在感に誰もが思う――中国は強い!

そのように語り出す最上一郎。
だが日本にもそんな時代はあった。戦後・・・復興の光として日本中が卓球に沸いた時代。
世界選手権東京大会で三冠を手にしたオギムラを筆頭に、数々のタイトルを日本の選手が手にした時代。
1950年代――日本の卓球黄金時代!!
しかしその後80年代以降は日本は一度も頂点には立っていないとのこと。ほう。
これが今の日本卓球界の現状と言うことでありますか。

一方弟の最上一男。
こちらが語るのは週刊少年チャンピオンについて。

発行部数に関してチャンピオンには日本一だった時代があった。チャンピオンが日本で一番読まれてた時代があったんだ
だけど80年代以降は・・・日本一ではなくなった。時代は変わるもの・・・だからこそ、再びその時代が来ないとも限らない

ほう。なるほど。これは面白い対比ですな。
日本卓球界の現状とチャンピオンの現状をなぞらえているわけですか。
かつての王者。かつて黄金時代を築き上げた経歴のある両者。
そしてそれらの栄光を自分たちが取り戻して見せるのだと。いや、どうやらこの兄弟の目指すところはそれだけではない様子。
頂点に立つのは凄いことだがそれは単なる一度の結果。続けてトップに立って初めて一流であるとのこと。そして・・・

時代を変えてこそ超一流

最上一郎「いずれ"卓球日本"いや――"卓球王国日本"の名を取り戻す!!
最上一男「少年チャンピオンにいつの日か――"王者"の名を取り戻す!!

これが最上兄弟の目標。うーむ、でかい!!
それは果たして個人の力で成せることなのだろうか?
しかし一人の才能ある人間が周りに影響を及ぼして全体のレベルを引き上げるということはあり得る話である。
卓球ならその辺りの効果はまだ有り得そうだが・・・果たして漫画でそれが上手く行くのか・・・!?
さすがに超一流の存在となると軽々には判断できないので何とも言えませんなぁ。ともかく志は良し!だ。

さすがにこの大きく出た兄弟にタジタジになる主人公2人。
イチロー君はまず目標を抱くというところからですな。まあまだ先は長いのだし、おいおい考えても良さそうではありますが。
一方のヨルゲン君はもう先を見据えているとは思われる。
ヨルゲン君の父は日本人であるが、母はスウェーデン出身。そのスウェーデンは中国一強に風穴を開けた時代があった。
J=O・ワルドナーやアペルグレン、カールソン、リンド、そして――
ヨルゲン・パーソンらによるスウェーデン黄金時代!!

イチロー君と同じようにヨルゲン君の名もまた卓球の世界一を期待されてつけられた名でありました。
しかし最上一郎に言わせればその世界一も通過点に過ぎないとのこと。
まずは世界一。そして時代を変える。ううむ・・・夢は果てしないなぁ。

卓球とチャンピオンの現状を掛け合わせた何だか凄い回でありました。
最上一男ことカズ先生はレギュラーキャラでもないし、今後出番があるかも分からない子なのだが・・・去就が凄く気になる!!
果たして黄金時代は訪れるのか。いつの日かはいつのこととなるのか。
卓球にしてもチャンピオンにしても、願わくばその日が訪れるのを見ることができますように。そう思わざるを得ません。



SPIN.20/星の輝きに照らされて  (2015年 46号)


超一流というとてつもなく大きな目標を掲げる最上兄弟。
それでもその男を超えて行くと宣言するヨルゲン君。
こちらは卓球のことでありますし、ハッキリそう言えていいですな。

とはいえまずは順を追わなければいけない。
世界を獲るにも時代を変えるにも、まずはこの部でレギュラーを取れるぐらいにならなければ話にはならない。

今まではただ眩しいだけだった。でも今は――ハッキリと視える!彼らの背中が!!

イチロー君のこともありモチベーションは今まで以上に高まっているヨルゲン君。
その活躍は卓球界のために、俺のためになると最上一郎。
ふうむ、時代を変えるというだけあり、自身だけではなく周囲のレベルアップにも余念がないということでしょうか。
華のある選手が出てくるのはいいことですよね。テレビとかの注目度が段違いになるし、そうなればブームも起きやすくなる。ふむ。

それはそうとヨルゲン君の金髪について。
カズ先生曰く、金髪も碧眼も劣性遺伝であり、金髪碧眼同士以外からは生まれにくいとのこと。
必ず生まれないってわけではないが、これはなんだか気になる情報でありますなぁ。
実は父親は本当の父親ではないみたいな話があったりするのだろうか。
あんまり複雑な家庭の事情だったりしないといいのですが・・・

唯一の敗戦を喫したヒロさんにはやはり拘りがある様子の最上一郎。
拘りがあるのかと聞けばそんなことはないと言うだろうけど、まあ拘らないはずはないですわなぁ。
そんな特定選手への拘りがある面が自分と同じであると知り、ほくそえむヨルゲン君。

俄然――超えられるような気がしてきたよ!

喜びは自らのことだけではない。
最上一郎を破るほどの存在が森原中にはいる。その存在がイチロー君を鍛えてくれるかもしれない。
自身が強くなるだけではなく、ライバルが強くなることを望む。
それは己の成長のためでもあるし、スッキリした決着をつけるためでもある。
うむ、スポーツ選手らしい清々しい話ではないですか。野心大いに結構!!

てな感じで注目を浴びるヒロさん。
しかし普段は部活に出たりでなかったりする存在。
やる気がないわけではなく・・・おそらくは普通の中学レベルの練習ではもう物足りなくなっているのでしょうなぁ。
それで学んでいる先生に当たるのがこの人――元紫王館高校の選手であり、元日本代表の東条星也!!
ヒロさんがセイさんと呼ぶこの人の実力はどれほどのものなのか・・・楽しみです。

それにしても星也でありますか。
ヒロさんの星好きはこの人の影響だったりするのだろうか?
2人揃ったら揃ってポエミィな会話とか始めるのだろうか。止める人がいないと大変そうだがどうなるのか!?
色々と注目です。



SPIN.21/小さくも大いなるもの  (2015年 47号)


元卓球日本代表選手、東條星也。
世界卓球にも出た経験があるが、その次の春に何も言わず突然卓球界から姿を消した男。
そのセイさんがヒロさんのコーチについている。なるほど、ヒロさんが強いわけである。
部活にはでないものの、その練習量はやはり凄まじい様子。
逆にこれでは部活には出ていられないだろうなと思える練習量だ。

さて、ヨルゲン君。さすがに最上一郎には手も足も出なかったものの、それでもギリギリSランクの1人勝つ実力はある。
これでSランク入りとまではいかないだろうけど、入れる可能性は出てきたわけですな。監督も注目している。
メンタル次第で調子が変わるのはプラスでありマイナスの要素。
上手くその調子を本番で引き出せるようになればいいのですが・・・

紫王館の中にも色々なキャラがいる。
最上一郎のことをいつでも観ていると述べる源さん。それは確かに気持ち悪い宣言だ。
自分の試合中であろうともいつでもどんな時でも観てるよー観てるよー。やべぇ。

それはさておきヒロさん。セイさんにイチロー君の存在を伝える。
ふむ。部活ではなくこちらに引き込むつもりでありますか。
確かに紫王館と――ヨルゲン君と渡り合うにはそのぐらいのことはしないといけないのかもしれない。
でも仲良くやってる部活のメンバーと離れるのも寂しいですなぁ。どうなることか。
それでも、その小さい体の中にどれだけの輝きを秘めているのか知りたいという気持ちも分からなくはない。

3年生にとっては最後となる夏の大会まで残り3か月弱
その間に桃田西と練習試合。そして春季大会を挟むとのこと。
それまでにどこまで伸びることが出来るか。いくらでも伸びる時期とはいえ、期間は短い。停滞は許されませんわな。

ヒロさんにとっては日本一は最大にして最高の結果とのこと。
世界を、時代を見据える最上家の者たちに比べると志としては小さい。
しかしいかに小さくても志とはそれだけで偉大なものである。
その願う気持ちが強ければ大志を抱く相手にも渡り合えるとは思いますが・・・さてどうなるか。



SPIN.22/教えて先生!?  (2015年 48号)


轟木先輩による新入生向け卓球講座!!
といってもいきなり教えようとしても何から教えていいかなんてわかるはずないですわな。躓くのも無理はない。なーん。

てなわけでまずは質問形式。
イチロー君が出した質問は春季県大会について。県大会では紫王館と試合できるかどうか、である。
春季大会はトーナメントなので戦えるかどうかは分からない。
まあ、紫王館が途中で負けることはないだろうし、森原が途中で負けなければいずれは当たる。
が、森原は決勝どころか準決勝にも行けたことがないのがこれまでの成績。
県敗退レベルで全国王者の紫王館と戦うのは困難でありますなぁ・・・轟木先輩曰く、違う世界の奴らとのこと。ふむう。

しかし先の練習試合ではその紫王館の1年に勝利している轟木先輩。
とはいえそれはBランクの相手であるし、勝てたのも相性が良かったからだとのこと。うーむ、厳しいんですなぁ。
ヒロさんが確実に勝利できたとしても他の2つの星を奪えるかどうか・・・さてはて。

さて、続いては基本的な用語について。
これは卓球素人である読者側にも有難い説明。
さすがに1球目の打ち出しのサービス(サーブ)と打ち返す2球目のレシーブ、打ちあいのラリーぐらいは分かる。
「フォア」と「バック」は体の利き手側とその逆側。だが打ち方と打つ場所の2通りの使い方があるとのこと。
前者は正式には「フォアハンド」と「バックハンド」。後者は「フォアサイド」と「バックサイド」を指す。ふむ。
基本はフォアサイドに来た球をフォアハンドで、バックサイドで来た球はバックハンドで打つことになると。ふむ。
もちろん例外もあるから常にその打ち方で打つことは無いと。なるほどねぇ。
あとは斜めのコースに打つことをクロス、まっすぐ打つのはストレート。これはそのままの意味ですな。分かりやすい。

ここからは更に卓球らしい説明に入る。
「ドライブ」と「カット」について城島先輩とシゲさんのラリーを見ながら説明。
になるかと思いきやドタバタが始まって講座は終了。あららん。

まあ、ドライブはヒロさんが色々と見せてくれてますからねぇ。
カットはシゲさんのようなカットマンに見られるように守備系の技な感じでしょうか。
詳しい利点と言うか戦術に関してはシゲさんの試合待ちでしょうか。楽しみです。

部長であるシゲさんの手にも負えない犬コンビ。
やっぱり西澤先生が居ないと止められないよなぁとのこと。え?西澤先生なら止められますの!?
まあ、何となく2人共女性には弱そうな気配はありますが・・・

その西澤先生は家庭訪問。イチロー君の家にやってくる。
そこで出会うのはイチロー君のおばさんでありますが・・・ほう、知り合いでありましたか。
因果の糸は思わぬところで絡み合う。久しぶりの再会に見える2人の関係はどういうものなのか。気になりますなぁ。



SPIN.23/清らかな雪のように  (2015年 49号)


イチロー君のおばさんこと恵美さんは西澤先生の恩師だった!?
ハハァ、なるほど。家庭教師だったわけですか。
苦手だった国語が先生のおかげで好きになり、今ではその国語の先生になっている。ふむ、嬉しい話ではないですか。

仲の良かった2人であるが、家庭教師を終えた後は特に連絡などは取っていなかった様子。
お互い思っても見なかった再会。昔話に花が咲きそう。
とはいえ今日の目的は家庭訪問。次の予定もあるし、イチロー君の話を進めなければなりますまい。

元々イチロー君のことを知っていたわけでもないのに受け入れた恵美さん。
たった一人の親戚だったとはいえ、色々と悩みはしたのでしょう。
しかしお互いの昔を知らなかったのはむしろ良かったかもしれないと恵美さんは述べる。
ふうむ。記憶喪失と言うイチロー君の特異性を考えるとむしろ良く知らない相手の方が良かったというのは頷けますかな。

ヨルゲン君のおかげで卓球を始めたイチロー君。
部活でもクラスでもいい感じにやっていけている。うむ、いい傾向ですな。
記憶を失ってからのイチロー君は自己の確立が上手く行っておらず、どうにも引っ込み思案な感じが見受けられましたからねぇ。
それが過去の自分のことを知り、そして現在の自分の望みと折り合い、前に進もうとしている。
そういう前向きな姿勢が周りの人間環境を良くしていく。頷ける話です。
しかしそんなイチロー君について不安を覚える恵美さん。だからこそ怖い、と。

私の前でもそうだし、小学校の先生にも言われたんだけど・・・
イチローって本気で怒ったり泣いたりの感情をほとんど見せないんだよね
感情のコントロールが上手い子なら沢山いる。でも多分・・・あの子は違う。

恵美さん曰く、子供にとっての怒りや悲しみは「自分」を否定されたり何かを失ったりした時の感情だと思うとのこと。
普通の人は徐々に「自分」を表に出してそれを否定されたりすることでコントロールが上手くなる。
が、一度大きな悲しみを得たせいなのか、その成長途中で自分をリセットしたと思われるイチロー君。
記憶喪失は自己防衛のため。大きすぎる悲しみから自分を守るための本能ということですか。
その結果、そこからの人生は深く傷つくようなことはなかったと。
ふーむ。記憶を、自分を取り戻すのもいいことばかりではないってことですわな。
成長には必要なことであるが、手に入れて初めて失うことができるという言葉の通り、失うことになる危険性も生まれるわけだ。

今までやってこなかった分、感情をうまくコントロールできないんじゃないかと心配する恵美さん。
だからこそ、もしもクラスや部活で気持ちを抑えられなくなることがあったら味方でいてやって欲しい。そう頼み込む。
うーむなるほど。そういう危険性もありますか・・・
いやしかし、恵美さん。なかなかちゃんと保護者しているではないですか。いいおばさんでありますなぁ。

もちろん私は生徒みんなの味方のつもりですと答える西澤先生。
部活内でも感情のコントロールが下手で暴れちゃう子がいたりしますものね。扱いは慣れたものかもしれませんな。
家庭教師だった恵美さんが生徒である自分の味方になってくれた。
その嬉しさが教師となった今でも残っており、自分も生徒の味方でありたいと思うようになっている。うむ、良い連鎖です。
こういう気持ちこそ伝えていって欲しいものでありますなぁ。

恵美さんに西澤先生。どちらもいい人である。が、特定のお相手はいない様子。
なかなか出会いの機会もないってことでしょうか。勿体ない話であります。

イチローの先生が貴女でよかった――

恵美さんとしては非常に安心できる家庭訪問となったようですね。何よりです。

さて、週末は桃田西との練習試合。
ヒロさんによればセンスのあるイロモノ揃いで平均すると森原とはいい勝負をするそうな。イ、イロモノかいな。
恵美先生も警戒する子が桃田西にはいるらしい。
イチロー君に余計なことを言わなければいいけどとのことだが、何を知っているのだろうか・・・?
単純に練習試合だけして済む流れにはならなさそうですなぁ。怖い怖い。



SPIN.24/休息、そして・・・  (2015年 50号)


合宿。お泊り。となればお風呂回が来るのは自然の成り行き。
まあ、紫王館は寮なのでみんなでのお風呂には慣れている様子ですが、読者は慣れていないので喜ばしい。
お風呂でも常に見られているのではないかと警戒する最上一郎。正しい警戒だと思います。

さて、男女共に入浴シーンが描かれているが、その中でも大きく扱われるヨルゲン君。さすがである。ふるふる。
そんな身も心も温まるはずの入浴タイムであるが、その最中にもギラギラしている源さん。
最上一郎を倒すのはこのオレだと意欲満々。さすがに常に見ている人は違いますな。

ヨルゲン君を石ころと称するが、最上一郎からすれば誰だって石ころに見えるのではと反撃するヨルゲン君。
例えレギュラーの先輩であっても大人しく言われるままにはしない。いい気の強さである。
さて、そのような反撃を受けた源さんは・・・

(たとえ石ころだとしても――)俺はデカい!お前は小さい!

立ち上がったヨルゲン君を指してそう述べる源さん。ほう、大きさに自信アリということですか。
そういう大事な部分をちゃんとつけて喋らないから誤解されるんですよアナタは!!
色々とこの先も言葉足らずや言葉の選び間違いで妙なキャラ付けされることになりそうな人である。

ラジオに悩みを相談してから劇的な変化があったイチロー君。
あれからまだ1週間も経ってないとは。激動でありますが、イチロー君としてはまだまだな様子。

轟木先輩は違う世界って言ってたけど、僕にとってはまだ・・・同じ世界に思える。
僕はもっと・・・もっと強くなって、それを――確かめたい!!

少し前までの気弱なイチロー君の姿からは見違えるようである。
この意識が続けばもっともっと変われる。
それは記憶を失う前の自分に戻ることなのか、戻りながらもそれを含めた自分に変わるということなのか。見守りたいところですな。

さて、いよいよ明日は練習試合
シゲさんから男子メンバーに一言あります。

・・・まずは、1年にとっては初めて他所に出向くことになる。
行き帰りや桃田西では森原中の一員であることを忘れず俺たちに付いて来てくれ。
2年3年は手本になるよう、暴力はもちろんアンフェアな行為は絶対に禁止だ。
そして・・・明日は団体戦以外にも個人戦として全員に試合の機会がある。
今のレギュラーはもちろん、レギュラー以外の部員も真剣に望んでほしい。
・・・桃田西は森原の一番のライバル。夏の地区予選は必ず当たるし、その後も――何度となく戦うことになる。
出し惜しみは必要ない。全力で――勝つ気で行くぞ!!

個人戦もありますか。
目標を大きく持っているからには地区予選のライバルには負けていられませんが・・・さてどうなりますか。
イロモノ揃いの桃田西との対戦。楽しみです。




SPIN.25/○○が静かにやって来る  (2015年 51号)


やってきました練習試合の日。
学校最寄りの森原駅から2駅挟んだ桃田駅へと電車で移動する森原中卓球部。
それなりに人数がいるのでワイワイザワザワと賑やかな様子。
そして電車を降りてからは歩いて移動。桃田市立桃田西中学校に到着しました。堂々と乗り込むぜ。

卓球場に行く前にシゲさんから注意事項。
何を言ったのかは分かりませんが、イロモノが多いところだし警戒することは多いんでしょうな。

そのイロモノの一人らしい関西弁・・・いや、エセ関西弁・・・いや、西部弁の使い手が登場。何やねんそれは。
その男は轟木先輩のことをモンコと呼んだ。何やねんそれは。

コイツは・・・桃田西卓球部2年のビリー。ただの西部劇かぶれだよ。

なるほど。ガンベルトまで巻いてるし本格的にかぶれている感じでありますな。
名前はビリー・ザ・キッドのビリーでしょうか。
そしてそのガンベルトから抜き放たれるのはハンドソウラケット。通称――ピストルラケット!!
確かにまるでピストルのような独自の形状をしているラケット。
使うにはかなり癖がありそうだが・・・そのためかだいぶ前に廃盤になっていたらしい。あらあら。

変な人ではあるけど轟木先輩と戦績は引き分けになるほどの実力を持っているらしい。
轟木先輩も色々な人と因縁持ってるみたいですなぁ。

さて、そんな話をしている間にいつの間にか後ろに回って声をかけてくる人物が一人。
シゲさんやヒロさんが警戒する人物。
西澤先生のスタイルの変化も把握している人物。おい中学生。
そう、この人物こそがシゲさんが注意喚起を行った人物。桃田西のキャプテン。イロモノ揃いの桃田西でも突出した存在。
アンフェアで危険。相手チームのプライベートを犯罪スレスレのレベルで事前に調べ上げてくる

そう・・・彼は探偵かぶれ。ニックネームは――ホームズ

その調査力はイチロー君の失った過去にまで及んでいるというホームズ。
中学生にして一体どのような伝手があるというのか!?
何にしても不気味な存在である。なるべく話さない方がいいと言われるだけのことはある。
ふうむ、どうやらこの子が前に西澤先生が警戒していた余計なことを言いそうな子でありますか。
イチロー君の過去を知っているかもしれないってのは大きいが、アンフェアで危険な存在ではなぁ・・・

始まる前から波乱を予感させる桃田西との練習試合。注目です。



SPIN.26 〜 SPIN.44は後日更新予定



SPIN.45/その手に握るは  (2016年 21号)


ビリーの速い球を前陣で迎え撃つイチロー君。
見事に付いていっているその姿にヒロさんはイチロー君の本来の戦型を確信する。
前陣異質攻守型か!!と。

スピードのある攻撃を受ける時に下がってしまうのは自然の反応。
しかしそこであえて"下がらない"と意識して打つ。
そうすることで真価を発揮するのが・・・集中力!!
なるほど。確かに速度に追いついて打とうとすれば自然と集中しなければいけなくなりますわな。
そしてその集中力こそがイチロー君にとって大きな武器であったと。確かにそうだ。

ビリーと同じくらいの速さを持つイチロー君。これはビリーとしては心中穏やかではない。
かつて早撃ちについて語っていたビリー。
"早いモン"が"遅いモン"を挑発して銃を先に抜かせる。そして相手より先に撃つ。
卓球で言うならばカウンターを決めたような感覚が早撃ちの本質であるとのこと。

カウンター決めた時のあの出し抜いた感じ。相手より速いっちゅう実感
アレのために卓球やっとるようなもんやで〜〜〜。

手をヌナヌナさせながらそう語るビリー。そういう楽しみ方もありですかな。ヌナヌナ。
しかしこの試合はどうにもここからは出し抜くのが難しそうな雰囲気。
同じくらいの速さの上に防御態勢での打ち返しをしてくるからカウンターが取りづらい。これはじれる展開ですな。

まるでラケットが盾であるかのようにビリーの早撃ちを弾き返していくイチロー君。
しかしそれはついていけているが盾で防ぐことしか出来ていないことを意味する。
だが、イチロー君の型は前陣異質攻守型。守ってばかりの型ではない!!
ラケットについているのは盾ではない。その本体の呼び名は"ブレード"。そう、BLADE。刃である!!

ビリーの早撃ちを潜り抜けて潜り込み、居合の一閃。
そんなイメージが生まれるような鋭いカウンターが突き刺さる。
うーむ、いつもながらのヒロさんのカッコつけた解説であるが、イチロー君がしっかり格好良く決めるから解説もハマってるぜ。

相手を出し抜く早撃ちが信条のビリー。
しかし逆にカウンターで出し抜かれてしまう。
さすがにこれは冷静ではいられないようですな・・・
焦りの色が出て来そうなビリー。そこを付くことができれば良いのですがさてさてどうなるか。盛り上がって参りました。



SPIN.46/モモニシの六人の仲間  (2016年 22+23号)


4月末の桃田西。
ふうまに大和と新入部員が入ったと思ったら2人止めて人数の変わらない卓球部。
そんな桃田西卓球部のイメージコスプレ表紙でございます。イメージのない大和はユニフォームのまま。仕方ないね。うん。

さて、今年になってからより張りきるようになっているビリー。
その理由は現在の人数。6人というのは団体戦に必要な数ギリギリである。

・・・ちゅうコトは、3年の2人が引退しはったら、団体戦には出られへんっちゅうわけや

なるほど。来年2人以上入るとも限らないわけだし、場合によっては2年生であるビリーの団体戦もあと2回で終わるかもしれぬと。
そう考えたら夏までにもっと早く・・・もっと速くならなければと考えるのも無理のないことか。
個人戦もあるとはいえこの1年間仲間とやってきた者としては団体で、皆で勝ち進みたいという気持ちは芽生えてもおかしくない。
まあ、あのホームズの下で戦ってそういう気持ちになれるのかどうかは疑問ですが・・・
変な逆らい方さえしなければ別に変なことはされたりはしない、かな?

ともあれ団体戦を1戦でも多く行えるようにするには自分が強くならなければいけない。
ハリーに大和。それと自分が確実に勝てるようになれば団体戦は勝ち抜ける。
そういった想いを胸に強く、速くなってきたビリーでありますが・・・押されている。
またここに1人、自分より速いヤツが現れてしまった・・・!!

4ゲーム目を落とし、ゲームカウント2-2で並ばれてしまうビリー。
これで次のゲームも落としたら敗北。追い詰められた形となる。
とはいえハリーに言わせれば実力はほぼ互角。あっちの変化に戸惑った分追いつかれただけとのこと。
となればこのゲームの合間の時間で落ち着くことができればまだ分からないということになる。
そのことに気付かされたビリー。これはもう最後の1ゲーム出し切るだけや!!と開き直った様子となる。
ふーむ。これはまだまだ分からない感じですなぁ。ハリーの魔法を受ける余裕も出来たようですし。
これで魔法を、仲間の力を上乗せできたと考えると・・・次のゲームはどうなることか。

さて、イチロー君。
ヒロさんのアドバイスに従い"下がっちゃいけない"と思ったら懐かしい感じがしたのだそうな。
ふうむ。やはり昔のイチロー君のスタイルは前陣であったということでしょうか。

しかしその場所だとさすがに付いていくのが精一杯で頭を使う暇がなかなかないとのこと。
だがヒロさんに言わせればプレー中に常に考えることはできないとのこと。
ふむ、この辺りはやはり練習が物を言う感じですか。
"頭を使ったプレー"を体に覚えさせるのが練習。反射神経は経験でしか鍛えられないとのこと。なるほどね。
卓球が頭を使うスポーツであったとしても、それだけでは戦えないって話ですな。

・・・そっか、今・・・付いて行けてるのは"昔の僕"が練習した分。
だったら、あと一歩を踏み出すために"今の僕"がすべきことは――!!

決意のイチロー君。挑む第5ゲーム。
不安要素はスタミナ。城島先輩の時は体力が切れていたが・・・あれから少しは鍛えている。まだ戦える。
一方のビリー。ハンドソウラケットは平均重量は100g。最重量のラケットである。
長いという利点はイコール重いという弱点で跳ね返ってきてるわけでありますな。
そうなると5ゲーム目はビリーの方もスタミナに不安がある。が・・・そんなリスクは承知の上。それで戦えるように練習した!!

最後まで前で、最後までとにかく速く。
死力を尽くして戦うラストゲーム。制するのはどちらか。注目であります。



SPIN.47/荒野のラッキーナンバー  (2016年 24号)


最終ゲーム開始!!
個人だけではなくチームの勝敗もかかったまさに最終ゲーム。
しかしそんなプレッシャーを感じさせないほどに楽しんでいるイチロー君。大した1年生だ。
連続してゲームを取っているし、流れは来ている。が・・・楽には勝たせてはくれないでしょうなぁ。

どうにか点を取るパターンをくみ上げようとするイチロー君。しかしそうはさせじと打ち返すビリー。
ううむ、意識が高まっているようですな。もっとや・・・もっと速く!!

そんなビリーに対抗するためにイチロー君がすべきことは何か。
訪れるのは連続で続くデュース合戦。いつどちらが決めるのか分からないほどの五分の勝負で何を見せるのか。
もうビリーも何本打ったか分からないそんな永遠に続くような打ちあいの中で・・・

51本目・・・
この試合・・・ビリーさんのサーブは次のサーブで51本目!

今のゲームどころか全体のサーブ数を把握しているだと!?
これだけ激しい動きをしていたら考えを纏めるのは至難の業である。
この正確に数を刻める力。これもまたイチロー君の特色でありましょうか。

今のイチロー君に出来ることはとにかく頭を使うこと!
プレーの間にサーブレシーブに関してだけでも考えるようにしたとのこと。なるほど。
その結果、ビリーはサーブをほとんどバックに打ってこない。
バックに来るのは10本に1本。それも――きっかり10本ごと、とのこと。

偶然かもしれないし計算かもしれない・・・でも、もしその周期がビリーさんの癖なら・・・それに気付いてないとしたら。
先回りすることできっと超えられる!"ボール1個分の速さ"を!!
・・・もちろんバックに来ない可能性だってある。
だけど、やるかやらないかなら――やるっ!!
"一歩前へ"のさらに――もう一歩前へ!!

奇しくも象徴的な数字である51。
ビリーは気付かず、イチロー君は気付けたその数字。さてさて大きなリターンを得ることが出来るのか?
先回りしての速度はビリーを上回ることができるのか。注目であります。



SPIN.48/増える次元、最後の山  (2016年 25号)


個人の、チームの勝利を決める1点を得るために勝負に出るイチロー君。

昔の僕が覚えた力と今の僕が覚えた力で"一歩前へ"の、さらに――もう一歩前へ!!

覚悟を決めたこの場面。ビリーもまたフロンティアの先へ――さらなる速さを手に入れようとしている。
単純にラリーを続けていたのならばあるいはビリーが先に速度を手に入れていたかもしれない。
だからこそ、この場面で頭を使って勝負に出るのが・・・正しい!!

読み通りバックに来るサーブ。見事に先んじることができたイチロー君。
後はビリーの速さでも追いつけない速度でストレートを撃ち抜く・・・のだが、追いつかれた!?
これはビリーの成長がここに来て成ったということだろうか。
しかしその返したビリーの球にしっかりと追いついているイチロー君。まだボールは生きている・・・!!

・・・来るか!?せやけど、今のオレは速いで。左右・正面のどこに来ても前で止めたる!!

自信を持って待ち構えるビリー。
しかしその考えの上を行くのが主人公というものでありましょう。
頭を使って先回りした。その結果バウンドの大きな返球が来ることとなった。
これに対し考えての動きではなく・・・体の反応に任せ踏み込み。大上段に刀を振り上げた侍のように!!

叩きつけるように上から下へと振るったラケット。
そのボールはコートを跳ねてビリーの上へと飛び上がる
左右や正面の警戒はしていたが、これは想定外だったようですな・・・!!
想定外に対して抑えきれず。後ろへとボールをやってしまった時点で・・・ビリーには追いつくことはできない球となったか・・・

見事に早撃ちのビリーに太刀を浴びせることができたイチロー君。
いやはや、見事な試合でありました。
ビリーも敗れたとはいえ見ごたえのあるいい試合をしてくれました。その爽やかな態度にも感謝したい。



SPIN.49/もう1つの戦い  (2016年 26号)


桃田西中との練習試合団体戦決着!!
激戦でありましたが、見事に森原が勝利を手にすることとなりました。
いやいや、学ぶことの多い、いい練習試合でありましたなぁ。

さて、試合後にビリーからイチロー君に質問。最後のサーブがなぜバックに来ると分かったのか。
その答えはサーブの本数とクセ。あの混戦の中でちゃんと数を記憶しデータにしていたイチロー君の凄さよ。
これは聞かされる方はまいったと言うより他ありますまい。まあ、クセが分かったのはいいことかもしれませんけどね。

そして記憶喪失だったことも暴露するイチロー君。
今回の試合のおかげで自分の戦型が見出せたのかもしれませんな。それはやはり過去の自分の戦型なのでありましょうか。

ここでビリー。名前に惹かれてつい買ってしまったという"反転式"ラケットを見せてくれる。
『ハッドロウリボルバー』なるほど。銃からみでありますな。
このリボルバーをイチロー君に譲ると。ほう!
そしてその代わりに約束する。春季大会までにもっと強くなることを。うーむ、爽やかな約束ですなぁ・・・!!
約束と交換に物を得るイチロー君。これもまた人徳であろうか。

団体戦の後は個人戦。団体戦に出れなかった選手も早い者勝ちで出ることができる。
選手数の少ない桃田西の方はマッチングが大変そうですなぁ。

まあその前にお弁当タイムになるわけですが。まりん君は弁当作りスキルもあるのか・・・にゃっそりーん。
中学生らしくわいわいと賑やかなお弁当タイム。いい雰囲気ですな。

ビリーに触発されてちびっこ呼ばわりから名前呼びになる轟木先輩と城島先輩。こういう変化も面白いものです。フフフ。

さて、個人戦。であるが、さすがにここはダイジェストで流す様子。
団体戦で大分回数使いましたし、これは仕方のないことか。
しかし星流れとはまた・・・ヒロさんが興味持って覚え出したらどうしましょう。

そのヒロさん、今回の練習試合の成果をセイさんに報告。
うーむ、何となく指導者が複数いるせいか指導が足りてない問題が出ている感じですかな?
ここから特訓期間に入りそうであるが、その辺りは解消できるのだろうか。

それはそうと、相変わらずのホームズ。そのホームズにイチロー君のことを聞こうとするヒロさん
確かに失った過去のことを聞きだすことができれば有用かもしれませんが・・・はてさて、何を聞かされることとなるのか。怖い怖い。



SPIN.50/名探偵VSホームズ  (2016年 27号)


ホームズを誘い出すことに成功したヒロさん。イチロー君の過去について問い詰め開始。
・・・ああ、そうか。やっぱりイチロー君の過去についてはホームズも調べ切れてはいなかったのか!!
どうにも曖昧なことしか言ってないなとは思ってましたが・・・

こうして見るとトイレでのイチロー君とのやりとりも結構いっぱいいっぱいだったんですなホームズ。
嬉しそうに男子トイレに招き入れたようにも見えたが、そういうわけではなかったと。ハッハッハ。

他人のプライベートに至るまで調べ上げるのは究極の人見知り故。
よく知らない相手と接する怖さを回避するために相手のことをよく知っておこうという話でしょうか。
相手のことを知るというのは大事なことですが、コミュニケーションではなく調査でそれを成そうというのはいやはや何とも。
でもまあ、人見知りな部分に関しては分からなくもないですなぁ。
それにしてもキミも喪失した人間だったとは何だろうか。ホームズの過去も何やら複雑そうであるな。

そんなホームズについて何やら知っている様子のヒロさん。何を教えたのだろうか?
いやそれにしても、僕が気を許すのはハリーにだけだよ、と来ましたか。ほう。ほう・・・
普段からハリーにどんな魔法をかけてもらっているのやら。ハッハッハ。

さて、ホームズ対イチロー君。しかし卓球はそんなに強いわけではないホームズ。
謝るための口実として戦いを挑んだわけでありますか。

というわけで、素直にイチロー君の過去を知っているというのは嘘だったと告白し、謝罪するホームズ。
次に会う時までには調べておくとのことでありますが、これは謝罪なのか趣味なのか・・・!?
まあ、実際に調べてくれるなら有り難いと思わなくはないですな。現在のプライベートまで知られそうでアレですが。

個人戦も終わりに近づき、桃田西の面々と会うのは1か月後の春季県大会になりそう。
と思いきや、再来週に会えそうなイベントがあるとのこと。それは・・・紫王館のランク戦!!
毎回一般公開されている、県大会の体育館で県春季に出るレギュラー決めの戦いが見られるらしい。ほほう。

てなわけで終了した桃田西との練習試合。轟木先輩やイチロー君にとってはかなり収穫があった試合でありましたな。
それはヒロさんとしても嬉しい話でありましょう。輝く星が3つ揃うこととなるか・・・!?

それぞれの想いを胸に卓球少年たちは次のステージへ
春季県大会まではあと1か月。すぐに大会に入るわけではないでしょうし、その間に何が行われるのか。楽しみです。



SPIN.51/そらのめぐりのめあて  (2016年 28号)


久しぶりにカメラが回ってきたヨルゲン君。
地下でイチロー君と打ち合ったあの日から1週間。ずいぶんと成長している様子。
うむ、心配事が大きく解消されて伸び伸びしているようですな。良いことだ。
合宿ではSランクに勝ったりもしているらしい。ほほう。

さて、同じく成長の著しいイチロー君。
ヨルゲン君と打ち合いをした店に再び足を運ぶこととなりました。
お、本格的に卓球商品のお買い物ですか。

ラケットに張るラバーの選択。
公式試合で使えるラバーは1000種類以上。ラケットはさらに種類がおおいとのこと。
それらの組み合わせは少なくとも億を越えるパターンになるという。ヒェー。
そこからさらに削ったり巻いたりと独自の調整をして自分に合ったものにしていくのだそうな。
ふうむ。試合直前にラケットを交換して確認したりしますし、ラケットにかける部分の戦略もかなり大きいんですなぁ。

理想の戦い方に合わせて用具を選ぶ必要がある。
どんなイメージで戦いたいか、強くなるのに"何"が欲しいのか。それを考えながら選ばないといけない。
その結果の選択として、まず片面は現状の粒高。そして裏ソフト――だが。

城島先輩や宮原さんのお兄さんのドライブを抑えたい!ビリーさんの時みたいにカウンターも決めたい!
そして――ヨル君や大和くんみたいな鋭いドライブも打ちたい!

と、イメージしたやりたい希望を次々に述べて見せるイチロー君。
これまでの経験からそういうことが全てできれば強くなると考えるのは分かる話ですな。

やはりラバーの扱いやすさは腕前でずいぶん変わるみたいですね。
上級者ほど扱いづらいが、扱えれば強力なラバーか。その分お値段もお高くなると・・・学生には厳しい話だな!!
ラケットはタダでもらえているからずいぶん助かっている状態ですがね。

さて、無事にラバーを張り終えたイチロー君。これからこのラケットに馴染んでいかないとですな。
そのためというわけではないが、これから特訓を行うこととなるイチロー君たち。
ああ、そうか。ラバーは消耗品なのか。うーむ、結構な散財になりそうですねぇ。厳しい!!

というのはさておき、ヒロさんはイチロー君と轟木先輩、城島先輩を連れて特訓先へと向かう。オマケに宮原さんも。
そんな中に飛び込んでくるのは、まりん君。彼も特訓がしたいとのこと。
ふむ、自分には声がかからなかったのかとむくれる気持ちは分からないでもないですな。
しかしヒロさんが声をかける相手を選別したのには理由がある。

・・・3人を特訓に誘ったのは、それぞれの強くなりたいという思いに応えるため。
そして――俺の目標に到達するには、強くなってもらう必要があるからだ

ヒロさんの目標。イチロー君たちがずっと気にかけていたその内容。それは――

俺の目標は夏の大会団体戦で――確実に地方大会に出場することだ。

そのように言い出すヒロさん。地方大会ということは県の上位レベル・・・で済む話ではない。
なんせこの県にはあの紫王館がいる。確実に出場するということはそこに確実に勝つということ。
そしてそこに勝つということはつまり――

つまり、俺の目標は――森原が日本一になること

まわりくどい言い方をしますが、やはりまずはそこでありますか。
この日本一という言葉、遠い世界の言葉に怯むまりん君。
逆に闘志を沸き立たせるのが他の3人。なるほど、これが特訓に参加する資格ということでありますか。
そういう意識を持って練習できる人間というのはおそらく多くはない。自然練習の内容は過酷なものとなるでしょうしね。

目標を見定めた森原の星たち。
さてさて、その面々を待つ特訓とはどのような内容でありましょうか。楽しみです。



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