週刊少年チャンピオン感想

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2014年 52号


・ベルリンは鐘
Championタップからニャロメロン先生のベルリンは鐘が3号連続出張掲載。
カラーページでも巻末でも無秩序な不思議空間が築かれております。

無秩序で不思議なんだけど滅茶苦茶くというわけでもなく何となく収まってる気がする。
その不思議さを本誌読者にも味わってもらえたら。そんな気にもなりますな。

・Gメン
小沢としお先生が週チャンに帰還!!
今回の作品は4つの女子子に囲まれた奇跡のような男子校で繰り広げられるコメディ。
明るめの話となりそうですが、どうなりますか。堂々の開始です。

私立武華男子高校は半径2kmを4つの女子高に囲まれているそうな。
それ故、体育祭や文化祭などの交流もあり、男子校でありながら女子に困らない。
そんな学校あるかとツッコミたくはなるが、実際あるのならば仕方がないですな。
主人公はその学校に転校することになるわけですし。

今日を境に俺の人生バラ色だぜ!!

男子校なのに女子連れで登校しているヤツの多い武華高校。ホント、信じられないところだ。
そんな学校に転校できて朝から浮かれた様子の主人公――門松勝太
職員室で挨拶した後、同じクラスの梅田君に案内されることとなる。
はい、クラスメイトです。働き盛りの40代ではありません。ヒゲ生えてるからってさすがに40代はねーだろ。

門松が入るのはG組
何故かG組だけはネクタイの色が他の青色とは違い赤色になるらしい。
そしてG組だけは校舎が違う。荒れ果てた何とも言えない雰囲気の校舎・・・
中に入ればそれに即した雰囲気のクラス。おーう、どこの不良校ですかって感じだよ。

挨拶する門松にいきなり絡んでくるのはクラス1の武闘派である。1年戦争勃発じゃーっ!!元気なことですなぁ。
続いていきなり門松のことを勝ちゃんと呼ぶヲタの肝田。またこれは何とも分かりやすい名前というか何というか。
どちらかというと気の強いタイプのオタですな。武闘派ヤンキーに絡まれても全く怯まないぜ。

校舎も生徒もさっきまでと全く違うG組。
その辺りの情報は全く知らない門松と読者の為に梅田君が解説してくれます。有難い。

武華はもともと名のしれたヤンキー校だったんだ。
それが近くに女子高ができ始めてからある変化がおきた。
女子高ができるたびにウチの入学希望者が増えてな。偏差値も比例して上がってきたのよ。
学校もヤンキー校なんて汚名は返上したいわな。んでクラスを入学時の成績順にA〜Gに分けたんだ
当然G組はバカと問題児だらけになるわな。
オレや薙みてぇなのは中坊ん時のケンカね・・・走行不良ってヤツ・・・
ヲタの肝田みてぇに頭悪くて扱いづらそうなヤツとかね。

成績順にクラス分けするのはそんなに珍しくはないだろうが、この扱いは。
しかもG組に入ったら成績が上がっても繰り上がるようなことはないらしい。
梅田君曰く、G組はこえだめ。落ちることはあっても上がることはできない場所であるとのこと。

まー一種の見せしめだよ。A〜FのヤツらはG組ってこえだめに落ちないよう頑張るんだ。
このこえだめシステムのおかげでウチは進学校になりつつあるんだ。

嫌な話ではあるが、社会のシステム的に上手く回りやすい方法なんでしょうなぁ。
私立だからこそ許されるシステムであるかもしれない。嫌なら辞めてどこかに行けってことですな。ふーむ。

どーりでオレが入れたワケだ・・・

そのようなことを考える門松。勉強できないのかね?まあ、あまり出来そうな感じには見えなかったけどさ。
とはいえ別に勉強が目的でここに来たわけでもない。
どうにか女紹介してもらって学園ライフを満喫したい。そんなことを口走る門松であるが・・・凍りつくG組。

オレらG組だぞ!モテるワケねーだろ!!

何とも悲しいことを口にする梅田君。
立地的な環境が良くてもG組は話が違うらしい。
ああ、G組だけネクタイの色を変えているのは周りの女子たちに危ないヤツらだと知らせるためだったわけですか。
それはまた何というか。ハッハッハ。
せっかくバラ色の高校生活を目指して転校してきたというのに。残念なことですな。ハッハッハ。

とはいえそれで落ち込んで終わるような門松ではなかった。
クラスはともかく女はどうにかできる。だからあきらめるなと主張。

彼女なんて速攻できるよ!できるハズ!!だってオレたち武華高生だろ!!

転校したばかりなのに自分のイメージの武華高生を熱く語る門松。
他のクラスならまあそうなのかもしれないけどさ・・・

てなわけで、放課後早速手近な女子を見かけては声をかける門松。
もちろん赤ネクタイでは相手にされない。にも関わらずやけにポジティブな門松。
なんだろうこのポジティブさは。これなら武華の名前を借りない方が上手く行くのではなかろうか?
いや、上手く行かなかったから武華の名前に縋らねばいけないのかもしれない。そう考えると何だか悲しくなってくる。

わざわざ門松に付き合ってくれている梅田、薙、肝田の3名。
梅田君はさておき、他の2人は何か門松の言葉に感じる物でもあったんですかね?まあ結果はご覧の通りですが。

しかし、ここで事件発生。
女の子が嫌がっているのに無理やり付き合わせようとしている武華の生徒を発見する。
この男はE組の八代省吾。兄が3年で武華のアタマをやっているらしい。
ハハァ、それをカサに来てやりたい放題ってヤツですか。また迷惑な話でありますなぁ。

八代に絡まれているのは私立白桜学園高等部1年の里中唯ちゃん。なかなかにカワイイ子であります。
お嬢様校と呼ばれる白桜学園。唯ちゃんはどちらかと言うと活発な感じの印象を受ける子ですな。
しかし男たちに囲まれたこの状態は分が悪い。このままではどんな目に遭わされるか・・・

というところで出ていく門松。
アイツにニラまれたら明日から学校が地獄になるという梅田君の忠告も聞く気は無い。

あの子!あの子オレの嫁になる子かもしれないでしょ!?ほっとけるワケねーだろ!!

そんなことを言って助けに向かう門松。
正義感とかそういう話じゃない辺り、ある意味尊敬する。
アホといえばアホだけど、この行動は好ましい。と言えなくもない。

唯ちゃんのことを思いっきり意識しながら助けに入る門松。その子を解き放て!!
これは仕方ないなと助け舟を出すのは梅田君。転校してきたばかりだから勘弁してくれと述べる。
ふうむ、中坊の頃にヤンチャしてただけにさすがの貫録ですな。
と思ったが、どうやら既に武華のアタマ。八代の兄にカタに嵌められた後だった様子。
となれば弟であるこの八代が大人しく言うことを聞いてくれるはずもなく・・・嫌な雰囲気だ。
人に頼み事をするなら土下座しろなどと言い出す八代。その八代を笑い飛ばすのは門松。

梅田君から聞いたぞ・・・兄貴が3年のアタマだからカン違いしちゃってんだって!?ダッサー!!

指さして笑う門松。確かにその通りであるが面と向かって言い出すとは。
しかも頭に梅田君の名前を出してるからまるで勘違い発言まで梅田君が言ったようになってるじゃないか!!

色々と空気が読めないのかアホなのか大物なのかな門松。
しかしこういう場でそういう態度が取れるのも理由がありそうな感じ。
修羅場を潜ったことがあるのか・・・とにかく門松は強かった
八代をワンパンでブッ飛ばし、残りの2人も片づけてしまう。おやおやこれは・・・

意外な強さであるが、シチュエーションとしてはいい感じになりましたな。
助けられた唯ちゃんに声をかける門松。
しかし肝田に聞いた情報を初対面の唯ちゃんにベラベラ披露するものだから気持ち悪がられてしまう。そりゃそうよ。
友達からお願いしますと言う態度は謙虚で良かったのだが・・・残念な子だ。

残念すぎて暴れ回る門松。勝手な奴ですなぁ。ハッハッハ。
そしてその勝手により八代に目をつけられた様子。まあそうなりますわな。

てな感じで始まりましたGメン。G組の男たちでGメンですか。
見開きの様子はいかにも不良共!って感じだったのに、いつのまにやら明るい奴らの集まりになっちゃいましたなぁ。
クラス1の武闘派と呼ばれる薙もすっかり門松の連れのような感じになって。ハッハッハ。

門松がG組に入ることになった理由と喧嘩の強さは因果関係がありそうですな。
というか転校することになったのにも理由がありそうだ。
明るい学園生活を送るためにはこの力関係のトラブルをどうにかしなければいけないわけだが・・・はてさてどうなるか。
とりあえず八代の兄貴とやらがどのくらいの人物であるかですな。
可愛かった唯ちゃんは今後も出番があるのか。その辺りも気になるところです。

・弱虫ペダル
残り250m。改めてのラストスパート
さすがにこの距離で再度のトラブルはありますまい。最期の勝負になるのは間違いない。
全開で踏む両者。
やはりコース取りなどの巧さも考えれば山岳有利であろうか。

わずかに前に出る山岳。
しかしコースにはみ出た木の枝に突っ込むことを厭わぬ走りでインを取り抜き返す手嶋さん。
この少ない距離でしっかり抜き返して見せるとは・・・手嶋さんの成長は半端じゃないようですな。
これも川原群平がいう所の魔物って奴の仕業なのか。

山頂リザルトまで残り150m。両校の応援団も気合を入れて声援を送っている。
箱根の方は自転車部や学校の応援団なんだろうが、総北の方はなんだろう。千葉ピーナッツ・・・?
まあそれはさておいて。

感覚ねェ。しびれてる感覚もさっきなくなった。
たぶんヤバイ。ヤバイけど動いてる。ちゃんと目標に向かってオレの体。上等だよ!!あと150だ!!
行けぇ!!オレは信じてる。キセキを信じる!!

奇跡というのであれば、先のメカトラブルこそそうであったかもしれない。
しかしそれを不意にしておきながらも更なる奇跡を願う手嶋さん。
自身の頑張りが奇跡を起こすのだと信じているのであれば、頷けないこともないか?

一方の山岳はとにかく全開。
昨年のインターハイの負けを長く引きずった山岳であるだけに、任された勝負所で再び負けるわけにはいかない。

どんな時も一生に一度しかない!!結果は一度しか出ない!!だから全開!!そうでしょ東堂さん。

ここで少し回想。
東堂さんは箱根学園の山のエースナンバーである3番を山岳に譲る。
山神の称号は譲りきれなかったが、番号だけは譲ろうって話ですかね。
そのエースナンバーは、一時期沈んでいた頃の山岳には重いものであったかもしれない。
しかし従来の性格を取り戻しつつあった頃の山岳であれば・・・受け入れる。重さも13という数字のゲンの悪さもはねのける!!

はねのけます!!

必死の形相を見せる山岳。1日目でこの表情になるとはなぁ。
山岳に言わせれば"何だって簡単じゃない"ということになるわけですが、いやはや全く。
手嶋さんがここまで頑張ることも、メカトラで止まることも予想外。読者にとってすら予想外でした。

終わったと思った――でも――まだ走れる。
そして簡単じゃない。だから全力でやるんだ!!

普段は飄々とした感じで不思議ちゃん呼ばわりされる山岳。
しかし勝負に関しては譲れない熱いものを抱いていたりする。
天才的ではあるが、やはり最後はひたすらな全力が頼りとなる。その泥臭さも好感が持てる。
しかし泥臭さと全力全開なら手嶋さんに一日の長がある。

つかむんだ夢を!!今がチャンスなんだ!!たった1回の!!

高校最後のインターハイ。全力で勝負できる1日目の山岳。
これが獲れれば大きい。まさに夢のような大きさである。誰もがその名を記憶することとなりましょう。
それを手にするために走る手嶋さん。
それをはねのけるため走る山岳。
ゴールまでは残りわずか。そしてついに・・・ゴール。
同着ではない。片方が腕を上げ空を仰ぐ。片方は顔を地へと向けている。

2つの願い。しかし叶うのはどちらかひとつ。
クライマーの勝負は残酷である。たさそれゆえ、一片のくもりなく勝者は輝く

勝利して雄叫びをあげる山岳。これもなかなかに珍しい。
それだけギリギリであり、嬉しかったということなのでしょうな。
アナウンスでは箱根学園の新しい山神という言葉が出ていますが、はてさてそれは名乗っていいものかどうか。

更なる奇跡は起こせなかった手嶋さん。
しかし速報を聞いた人たちはどう思うだろうか。
その差が僅かであることを知れば侮っていたことを反省するのではなかろうか。
それぞれの反応が気になるところであります。

それにしても坂道は本当に間に合わなかったんですな。
メカトラによる立ち止まりも数十秒程度だったしなぁ。もう少し手こずっていれば間に合ったかもしれないが・・・
勝負にはならなくても追いつくことは出来るかもしれないみたいな話だったのだが・・・うーむ?
その辺りがどうなったの知りたいところですな。

・毎度!浦安鉄筋家族
やっぱり怖い。夜だとなお怖い。ドナルド怖い。
しかしやはり春巻の自爆芸は凄まじいなぁ。本当、何になら勝てるのか!

・刃牙道
完敗を喫した独歩。
と思いきや・・・倒れていなかった!!何と!?
あの両腕を前に突き出しての倒れ方をしたならもう駄目かと思ってましたが・・・そうでない場合もあるのか!!

倒立からの後方一回転。そして天地上下の構え
うむ、独歩はまだまだヤル気じゃッッ!!
しかし相対する武蔵は不思議な表情。立ち上がれるから立ったというだけなのに、どこがおかしいンでぇ。

斬ったではないか。気付いた筈だが・・・?

そのように述べる武蔵。
確かに独歩は気付いている。右肩から斜め左下に一気。袈裟懸けに斬られていると。
こういう解説を入れてくれると見れない光成にも優しいですな。
しかし刃牙ならば悶絶していた感じの斬撃を受けても独歩には尾を引くダメージはないのですかな?
ふむ・・・まあ、斬る真似をしただけと言ってしまえばそれまで、か。

宮本さん。アンタの最大の失敗は、真剣を持ってここに立たなかったことだ

そのように述べる独歩。
真似は所詮真似であり、実際に斬られたわけではないという主張ですな。
道理といえば道理だけど、寸止めされた場合でも当てられてないから負けてないと主張しそうな感じに聞こえなくはないなぁ。
まあ、せっかくの機会だしもっとやりたいという想いはあるんでしょうな。

しかしそれによって武蔵は手にする。刀剣を。
痩せても枯れても徳川。刀剣の持ち合わせがないはずがない。

国宝「國虎」伝家の宝刀・・・お目にかけよう。

またえらいものを持ち出してきた光成。さすがの徳川といったところか。
これならば武蔵の振りにも耐えられるとのことであるが・・・国宝クラス簡単に壊されちゃたまりませんよ。

お待たせした愚地どの。

ついに武蔵が帯刀ッッ!!
これは恐ろしい。イメージの斬撃とはいえ、刃牙や独歩といった強豪を簡単に斬ってきた斬撃である。
これが本身に変わることでどうなるのか・・・
独歩はその恐ろしさを感じていながら進んでけしかけている。
後退のネジを外しているとはいえ、さすがにこれは危険すぎる・・・

シャレじゃすまんぞ独歩!!鬼に金棒どころか武蔵に刀!!それが一体どーゆ・・・

自分からいい刀を持たせておきながら今更焦る光成。
求められれば最上級の応え方をしてしまうが、直後に後悔する。色々と厄介なじっちゃんだ。
とはいえ光成が危惧することは独歩にしてみれば百も承知の事柄。今さら引くことは無い。

武器はこの人だけじゃない。空手は五体が武器
手刀・・・足刀、貫手に前蹴り・・・刀も槍もよりどりみどりだぜ。

再び天地上下の構えを取ってそう述べる独歩。
しかし武蔵はそんな独歩を、光成含めて笑い飛ばす。アンタらは実に滑稽だと。

神でもない者を"武神"と称し、本人もまたそれを受け入れる。
紙きれ一つ切れぬ生身に刀だの槍だのと!!!もはや舞踏りにも値せぬっっ。
空手とはさしずめ児戯!小童の遊びといったところか。なァ!

煽りまくる武蔵。
これに独歩。構えを解除して飛びかかってしまう。ちィ!!!
うーむ、武蔵の煽りが凄いのか、独歩の煽り耐性が足りないのか・・・この流れは危険だ。

刀が一本なので、実はさっきの二刀流状態より怖くないかもしれない武蔵。
だからこそ武蔵は煽りを入れて攻撃を仕向けさせたのかもしれない。
口とは裏腹に空手の危険性、構えの危険性を察し、構えを解かせて攻撃させるように仕向けた・・・そう考えられなくもない。
ビール瓶切ってるところを目の当たりにしておきながら紙きれ一つ切れぬはないでしょうしね。

宮本武蔵といえば後の先。
この武蔵も相手を口で煽り仕掛けさせ、機先を制するという戦法が得意なのではと思われる。
今後も武蔵の煽り芸に期待がかかりますな!!

しかし独歩のせいで今後の武蔵は常に帯刀モードから入るようになったらどうしよう。
イメージの刀ならばまだまだ再戦も可能であったろうに・・・なんてことをしてくれたんだ!!

・侵略!イカ娘
イカ娘は契約とかできるのだろうか?
ハンコを持ち出せる立場にはなさそうだし、自身のサインでは・・・

しかし勧誘に対して逆勧誘はある意味楽しい。想いの力が強い方が上だ!!

・錻力のアーチスト
闘志燃え立つセンターカラー!!
弐識の四番返上発言を受けて未来の四番打者たちの集合絵でありますな。
いや、まさか安保先輩がカラーを飾る日が来ようとは・・・次は単行本表紙ですな!!

それはさておき、弐織の四番返上発言は衝撃をもって迎えられる。
まあ自分を追い込むためのものであり、簡単に譲る気はなさそうですけどね。
とはいえこれをチャンスと捉える者も桐湘の中にはいた。
この機会に四番を打ちたいと思う者が・・・ぜ、全員かよ!!

野球やってりゃエースと四番は誰でも憧れるでしょ!
チームでナンバーワンの打者ってことスからね!!野球の華!!

この意識の高さはある意味凄いと言えなくはない。
しかし縁の下の力持ちという存在も野球には必要だと思うのだが・・・
その役割を任されそうな二番打者の柊からして目立ちたがりだからどうにもならんか。

その辺りの役割を担っている頭木さんも手を上げている。
そういう役割も必要だが、やはり狙えるならば狙ってみたいということでしょうか。熱いぜ。
伊奈や栗原くんもちゃんと主張していて良い良い。之路さん、さすがにエースとの両取りは野心的すぎる。そして・・・

安保先輩もヤル気なのか・・・!

まさかの安保先輩!!
夢を見るなといいながらも野球を続けている安保先輩。
もしも四番になることが出来たとしたら考え方も昔のような熱さになるのだろうか・・・

それにしても四番はどうやって決めるのだろうか?
明確な数値で決めるのか、誰もが納得する存在になったことで決めるのか。
他薦の数とかで決めるのが公平な気はしますな。全員自分に入れたりしたらアレですが。

蔡理に敗れたこと、その蔡理が港南に敗れたこと。
それらの事実が自分たちはまだまだだと思い知らせてくれる。
最期の舞台になる3年生にとっては何としても勝ち残りたい夏の大会。そのためには考えなければいけないこともある。

何かを変えなきゃ、変わろうとしなきゃダメってことか・・・

直球一筋でやってきた之路さん。その之路さんが変化球のことを考えている
道を曲げてしまうと考えるのではなく、変化しながらもストライクを決めに行くと考えられれば。ってとこですかな。
前向きに変化して行って欲しいところであります。
でも頭木さんの変化は本当にそれでいいのか?別に無理して現代語話さなくても・・・かしこまったぜ

3年生に限らず今の野球部の士気は高い。というか殺気立っている。
あの安保先輩がコーラではなく水を飲んでたりするぐらいですからねぇ。何というヤル気のあらわれ・・・!!
春になる頃にはスリムになってるかもしれませんなぁ。いやさすがにそれはないな。

打撃練習で飛ばしまくる清作。投げてるもみあげの特徴的な先輩も大変ですな。

それはさておき、弐織と喜多さんの対決。
打撃練習ではあるが、エース投手になるためのアピールもしたい喜多さん。全力の組み立てで来ておりましょう。
その喜多さんの球を2球を連続で見逃す弐織。
勝負を決める前の球や失投をホームランにしても投手にダメージは残らないとの判断だそうな。ほう・・・

――ムカツクけどよ、兄キが蛮堂から打った2本のホームランはどっちも勝負球を完璧にとらえていた
2対0とリードされた状態での追撃の一発。そしてカウント0−2と追い込まれてからの逆転スリーランで蛮堂を打ち砕いた。
重圧のかかる場面でエースの決め球をホームランにするのが四番だ!!
俺なりの打撃で四番狙ってる奴ら全員ねじ伏せてやる!!

確かに打ってほしい場面で打ってくれるのが四番って感じですよね。
勝負所の弐織義壱のプレッシャーは凄く、桃ちゃんのにゃあらーを止めるほどであった。
あれぐらいの勝負強さが今後四番には求められていくって話ですな。
いやしかし、それにしても打撃音でぐらっと来てる喜多さんはやたらと色気があって困りますな。

フェンス上段直撃を連発する清作も凄いが、弐織は追い込まれてからそのフェンスを越えてのホームラン。
さすがの貫録といったところですかねぇ。清作の超えようとする壁は高いですな。
それにしてもフェンスの向こうに住んでる人は災難であるなぁ・・・瓦の弁償してもらえるのだろうか?

練習試合で見るべきは力以外の部分かもしれない。そのように考える久澄監督。
さてさて、チームに信を置かれる四番は一体誰となりますか。
というか練習試合でありますか。どことやるのだろうか?知ったところかまだ見ぬ強豪か。
夏の大会のことも考えると戦力を図られないために県外の相手とやるのも良さそうでありますが・・・どうなんでしょうね。

・兄妹 〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜
ストレンジワールドミステリー第2話。
失踪し、ガイコツの姿で帰ってきた兄の圭一さん。
その圭一さんと一緒に高校生活の第一歩を踏み出した蛍ちゃんでありますが・・・いきなり事件の兆し。
クラスメイトの中に死ぬ人間が出るとな・・・?

死に・・・顔が見え・・・る。全身・・・血まみれ・・・で死ぬ・・・姿が・・・

何とも門出を祝うには不吉すぎる話でありますな。
これは放っては置けない情報。かと思いきや、蛍ちゃん。私には目標があるとか言い出す。

高校デビューすんの!

兄に対してこんなことを言いだした蛍ちゃん。高校デビューかぁ。やっぱり環境が変わったならば心機一転したくもなりますよね。
特に蛍ちゃんは圭一さんがいなくなってから大変だったみたいですからなぁ。
良心はショックで育児放棄も同然。家事や幼い弟妹の面倒など全て蛍ちゃんが見るしかなかったという。
遊びたい盛りの中学時代でそれではなぁ。高校デビューを目指すのも分からなくはないか。
それにしても両親、育児放棄状態なのに子作りはしていたんですな。まあその辺りの心理は複雑か。

だからさ、高校からはパッとするの!女子高生だよ!!合コンだってパーティーだって行くんだ!!
だからさ、幽霊だの人死んだのでふり回されたくないんだよね。

合コンはさておきパーティーとか高校であるものかね?お嬢様学校ならあり得るのか?セレブとかいそうだしなぁ。
というのはさておき、蛍ちゃんのこの言葉は衝撃的。
警察官にもなった圭一さんは正義感が強いでしょうし、ショックでしょうなぁ。
とはいえ蛍ちゃんが苦労したのも元を正せばその圭一さんが失踪したためであり・・・
自分の意志でないとはいえ原因の一端を自身が担っていると考えると辛いものがありそうですな。

でも人が死ぬかもしれないのは警察官として放っておけない。
幽霊は生者を憎むみたいなことを言ってましたが、圭一さんはそれとは真逆の感想を抱いている様子。
これは何か理由があるのだろうか?
圭一さんが言うに、僕がこの世に戻ってきたのは人を助けるためだと思うとのこと。
ふうむ。その考えはどちらかというと自分を慰めるためという部分がありそうですなぁ。
まあ人を恨むために戻ってきたんだと思い込んで暴れるようなことにならなくて良かったと考えるべきか。

蛍ちゃんを巻き込まないよう、単独で捜査に当たる圭一さん。背中が寂しそうだ。
それにしても圭一さんには確かに血まみれの少女の姿が見えているようですなぁ。
確実な異能でありますが、幽霊という時点で異質な存在だしまあいいのかな?

どうにか尾行して原因を突き止めようと考えている圭一さん。
しかしそこから自分に何が出来るのかとも考えてしまう。
悩ましいところですが・・・どうやらその心配はしなくても良かったみたいですな。
何だかんだと言っていた蛍ちゃんでありますが、やはりその本質はお人好しらしい。
兄の後を追って被害者と思しき少女と接触。というか体当たり。ドンッ。
激突による出会いって奴ですね。相手の反応からしてそんな色っぽい話にはなりそうもないが。

死を予想されている少女の名前は志田りかさん。
エスカレータ組なので中学からマルス女子学園に在籍。友達もいっぱいいるとのこと。そうでありますか。
そんな志田さんにトークで気に入られる蛍ちゃん。やはりこの手の話術は探偵に必要な技術でありますかね。

家はお金持ちらしい志田さん。
しかしどうやら家庭内に問題を抱えている様子。ふむ、それが死の原因に繋がるのかな?

詳しいことを調べるために家についていく圭一さん。幽霊はこういう点で便利ですな。
家で見かけたのは何というか、うんな志田兄の姿。フシュ〜フシュ〜。
うーむ、志田さんの反応を見る限り確執は確実にこの兄との間にありそうですな。おやおや。

不仲な様子の兄妹を見て色々あるなと考える圭一さん。
自分が知っていた頃の蛍ちゃんは小学生でいつも自分のあとをついて来て笑っていた可愛い妹でありました。
それが今や兄に反抗して高校デビューを口にするようになってしまうとは・・・時の流れとは残酷ですな!!
いや、圭一さんにしてみればつい昨日のことのようなのにこの変化である。落差はかなり感じていそうである。ううむ。

自分の死が家族を壊してしまったのだろうか。僕はなぜ帰って来たんだろうか。思い悩む圭一さん。
いつかこの悩みが解決する日が来るといいのですが・・・

悩むのは仕方がないが、そのせいでロクに調査できずに帰ってきてしまった圭一さん。おやおや。
何というか今回の圭一さんは謝ってばかりですな。生前から蛍ちゃんに対してはこうだったのかどうなのか。

とりあえず兄妹の仲が原因かもしれないとは分かった。
それはそれで蛍ちゃんにとっては身につまされる話。
てなわけで、聞き込みなどを行ってみる蛍ちゃんでありました。凄いコミュ力だ・・・

志田さんの友人らしい人から情報を貰う。
何でも大学生のお兄さんが重度のオタクになり、家庭内でストーカーじみたことをされているのだそうな。
兄が妹をストーキングとは・・・世も末ですなぁ・・・
今現在妹の後について学校にまで来ちゃってる兄としては耳の痛い話でありますやね。

元々すごい勉強できるお兄さんで昔は仲が良かったらしいが、だんだんキモい人間になっていったんだそうな。ふむ。
これはあれですかな。大学デビュー。自分の時間が多く出来るようになり、オタク趣味に没頭できるようになったと。
私自身もその辺りは心当たりがあります。そう自分の大学時代は・・・閑話休題。

兄に問題はありそうだが、志田さんも最近情緒不安定であるそうな。
ふむ。蛍ちゃんがぶつかった時も微妙にガラが悪そうな感じになってましたしねぇ。
すぐに何でもないように振る舞っていたが、なるほど情緒不安定な反応に思えますな。

何にせよ、やはり死の原因は兄にありそうな雰囲気。
同じ家の中では逃げ場がないし、本当にストーキングされているのならば大変である。
もし実力行使に出られた場合、逃げるどころか助けも呼べないかもしれない。
予知している赤木兄妹にしてもその事件がいつ起こるか分からないのでは止めにくいし・・・ううむ。

僕が・・・行く。あの・・・兄を・・・見張る・・・
近くになんか・・・居るのか・・・もしれな・・・い。それを・・・倒・・・す。

なるほど。兄が変わったというのならばそれは霊の仕業であるかもしれないわけか。
その原因さえ排除してしまえば事件は発生せず、人死にが出ることもないと。ふむ。

志田さんが言うには、昨日兄に襲われそうになったとのこと。うーむ、これは早くしないと危険な感じですなぁ。

さて、志田家に単独で向かう圭一さん。
幽霊は物質も透過するから部屋にも勝手に上がり込むことができる。実に便利。
その力で志田兄の部屋に入ったわけであるが・・・重度のオタクの割にキレイな部屋ですな。
しかしボードに貼られているのは妹と一緒に写っている写真ばかりというのは・・・こっちの方は正に重度ってことか?
この兄の場合趣味がうんぬんよりも体型のせいでオタク呼ばわりされてそうな雰囲気があるなぁ。フウフウ。

そんな志田兄ですが、圭一さんの見立てでは周りになにも悪いものはいないとのこと。
ふうむ、霊が関わってなくても生者の方が悪意を持つってことはあると思うが・・・今回はどうなのかな・・・?

志田さんが言うには、今日両親が不在で家に兄と二人きりになってしまうらしい。
あの兄とその状態は怖いので蛍ちゃんに家に来て欲しいと述べる志田さん。
ふむ・・・怖いという話は分からないでもないが、昨日今日友達になった蛍ちゃんに頼むことですかね?
事情を知っているということなら他の友達の方が詳しそうであるし、これは何かありそうな気がしますな。

今夜志田家を訪れることとなった蛍ちゃん。
事前に家の様子を見て来た圭一さんに話を聞くが、これといった情報は得られない。
もっと映像的な情報とか欲しいなと考えていたところで・・・圭一さんが頭を重ねてくる。
ほう、これで圭一さんの記憶を見る。擬似体験することができるようになるのか。実に便利だな・・・!!

その力のおかげで志田家の様子を知ることが出来る蛍ちゃん。
志田兄の部屋はキレイに整頓されており、あまりオタクっぽい感じではない。
部屋はその人の鏡か・・・身につまされる言葉ですなぁ。いや、整頓が得意なオタクもいますねんで?
というのはさておき、兄の部屋とは違い荒れ放題になっている部屋がある。
部屋の中のアルバムには兄の写真に攻撃を加えた跡が見て取れる。
となるとここは志田さんの部屋と言うことでしょうか。情緒不安定にも程がありましょう・・・

どれも破ったりキズだらけの写真の中、志田さんが五、六歳ぐらいの頃の写真はキレイなまま残っている。
昔は仲が良かったというが、一体何があってこのようなことになってしまったのだろうか?

圭一さんが見たのは血まみれの志田さんの姿であり、その血が本人のものであるとは限らない。
この話の流れからして、志田さんが兄を殺した時の返り血となりそうな気配であります。
何にせよそれは惨劇であることに違いないし、止めなければいけないわけでありますが・・・一体何があったのやら。

幽霊なだけに死期が見えるとかいう話かと思ったら、圭一さんの力は完全に予知っぽい感じですな。
ハッキリしない予知だけに今回のような勘違いも起きてしまうと。
やっぱり裏を取るために捜査力は必要ってことですな。うん。

それにしても圭一さん、あれだけ荒れた部屋を見ておいてこれといった情報はなかったはないでしょう。
どのぐらい優秀だったのか今一つ疑わしくなってきた圭一さん。兄としての威厳を取り戻すことは出来るのか!?
なんだかそういった意味で応援したくなってきました。頑張れお兄さん!!

・実は私は
・・・あの日から・・・?ううんもっと前・・・
修学旅行・・・渚ちゃんが朝陽君に告白した日からずっと渚ちゃんとはちゃんと話せてない
私から声かけてええもんなんか。一体何をどうしたらええんかわからんくて。
そうやって・・・私はずっと逃げてて――

懸命に走りながらそのようなことを考える葉子さん。
恋愛と友情。微妙な関係でどうすればいいのか分からずにいた様子ですな。さもありなん。
だけど突然いなくなってお終いなんて終わり方はとても許容できるはずもなく・・・

獅穂さんは知らない藍澤さんの重要な機密。
強制送還されたとしたら、そこはもう簡単に会いに行ける場所ではない・・・
だから必死に探そうと、見つけようとする葉子さん。
けれども藍澤さんは今夜のうちに早くも出発しようとしているようで・・・

別れを告げても2人に気を遣わせるだけだと考える藍澤さん。
口ではそういいつつもやはり遭っておきたいという気持ちは強いようですな。相変わらず意地っ張りというか何というか。

・・・本来ならば昨年の春に終わりを告げていたはずの学校生活。
そこから始まった秘密を守り合う日々。
眩しくて眩しくて思い返すだけで涙が出そうになる。
十分だ。もう・・・十分だ。私には過ぎた日々だった――

悔いなどない。あるはずがない。
そのようなことを口にしながら涙を流す藍澤さん。
どう見ても口にすることでそう思い込もうとしてるようにしか思えませんな・・・
その日々が楽しかった。それは間違いないが、ここで終わりにして良いものではありますまい。
恋愛関係に区切りがついたといっても3人の関係が終わってしまったわけではないのだから。

だから、さよならを告げて飛び立つ藍澤さんに必死にしがみつく葉子さん。ガシ。
しがみつくといっても羽を伸ばして宇宙船に空中でというなかなか危険な行為であります。
しかも成層圏を抜けようかという高度。そ、そんなに飛べたんだ葉子さん。根性出せば意外とスペックあるのか?

羽を出して飛行すれば誰に目撃されるか分かったものではない。
夜とはいえ長く飛行していれば人目につくこともある。
それは葉子さんも分かっている。分かっているが分からない。何を一番大事に考えればいいか分からない。
こういう時に何といえばいいのか。どんな顔して会えばいいのか。分からないことだらけだ。

でももう絶対、何もせずに後悔するとか嫌やから・・・
このまま何も言えんで渚ちゃんとお別れするとか、秘密バレるよりずっとずっと嫌やから・・・!!

分からないと言いながら大事なこと分かっているじゃないですか葉子さん。
自分の気持ちに嘘をつかずに行動する。
大事なことです。非常に。少なくとも友達相手にはそうあって欲しい。
その素直な気持ちをぶつければ・・・藍澤さんも相好を崩すしかありますまいて。

涙と共に笑顔を見せる藍澤さん。
葉子さんの行動で気付けたようですな。このまま別れたら一生後悔することになったであろうことに。

獅穂さんの計らいにより間に合った葉子さん。
朝陽も連絡を受けて駆けつけてくれる。
宇宙船を着陸させたことでどうにかまたこうして3人顔を合わせることができたわけですな。良かった良かった。

・・・ちゃんと伝えよう。不格好でもいい。私なりの別れの言葉を

そのように考える藍澤さん。
そしてまず行うのは、朝陽のほっぺにキス。あらあら。はにかみ顔も可愛いですなぁ。

私はまだ君のことを諦めてはいない。隙あらば私はいつでも狙っているぞ。
・・・だからな?葉子君。私に気兼ねすることなどないのだぞ?
だってそうだろう?たとえどれほど離れていようと、たとえ二度と会えなくても・・・
私たちは・・・ずっとライバルで・・・
そして、ずっとずっと親友なのだから・・・!!

最早涙を留めることはできない。
笑顔を作りながらも涙を流しつつ、別れの敬礼。うーむ、実に藍澤さんらしい。

――それから。二人は長い間話し続けた。
二人とも泣きながら「ごめん」とか「ありがとう」とか。
これまで話せなかった分・・・これから話せない分を埋めるように。
それはまだ肌寒い4月1日の夜――俺たちはきっと、ずっとこの日を忘れない。

・・・という風に気分を高めている朝陽。
その3人の姿を見て感動の涙を流す華恋ちゃん。
そしてエイプリルフール企画!!ドッキリ大成功の看板を持ったままガタガタ震えている藍澤兄。

どうやって切り出せと・・・!?この空気の中ー!!

さすがにこの空気は読めてしまう藍澤兄。うむ、まあ決死の覚悟で行くしかないんじゃないですかね?死が決まってると覚悟して。
そうかー。前回藍澤兄が出会った嶋は茜ちゃんが化けたものでありましたか。
内容からして茜ちゃん発案のものだったんでしょうなぁ。
まあ協力した藍澤兄も同罪ということで・・・制裁されてください。合掌。

前回の開始時点でこうなりますよと掲示されてはいたけど、本当にそうなってくれて安心安心。
騙された藍澤さんにしてみれば鬼の形相になるのも仕方がない。
けれども、告白辺りからわだかまっていた葉子さんと藍澤さんの仲を取り持つ形になったのは間違いない。意図はしてないだろうけど。
これによってまた3人の時間が続けられるわけですからねぇ。ある意味エイプリルフールに感謝といった感じですわ。

・鮫島、最後の十五日
九月場所の前日。鯉太郎との一戦を最後として引退の決意を固めた石川こと飛天翔。
となればまずは恩師に挨拶
頭を下げて新寺部屋に紹介してもらった恩師。
おかげで今では大好きと言える相撲に出会うことができた。
そしてスゲーと思える奴に出会うことができた。

覚えてっかな・・・俺が序の口の頃場所見に来てくれたの・・・
あの時俺をボコボコにした相手・・・鮫島鯉太郎。
初めてアイツと会ったのは前相撲の時・・・
当時アイツは綱取り目前で角界を追放された悪タレ大関・火竜の息子ってことで新弟子にして注目されていた。
俺はそれが気に入らなかった。所詮はぬるい坊ちゃんだと思い込んでたんだ。

バチバチの時には描かれていなかったファーストコンタクト。
ヤンチャしていた石川らしく正面から突っかかっていく。

テメーか鮫島ってのは!?ずいぶん騒がれてんじゃねーか!!

そのように舐めてかかった石川であるが、鯉太郎の一睨みで二の句が継げなくなってしまう。おやおや。

ケンカじゃ一度だってビビったことのねぇ俺が、引いちまったんです。たった一ニラミ。その眼光の重さに・・・
アイツにはあの時から何があっても何を言われても土俵で生きるって覚悟がすでにあったんだと思う。
アイツの前じゃ力士としての自分の薄っぺらさが強烈に身に染みて・・・
でもそれを認める訳にはいかなくって・・・
それからはただガムシャラにアイツと張り合ってきたんです。
あの時引いちまったアイツとの差を取り戻すために・・・

似た者同士の意地っ張り。
そのような印象の石川でしたが、実は最初の時点で差が開いていたと感じていたんですなぁ。
でもそれを認めずに張り合ってついていった石川。その意地っ張りな所はやはり似た者同士といえる。

新弟子の頃、先生が俺に本物になれって言ったけど、本物ってのはアイツみてーな奴を言うんだろうなって・・・
そして化物みてーな奴らを相手に、この足りない体で俺がここまで相撲を取れたのは・・・
誰よりもアイツに認められたかったからだと思います

いい顔でそのように述べる飛天翔。恩師もかつての厄介者の生徒が立派になったと嬉しそうだ。
その鯉太郎とは土俵で何度もやりあってきたが、本当に勝ったと思ったことはないとも述べる飛天翔。

明日の九月場所初日を見に来てください。
鮫島と・・・俺の取組を・・・俺の・・・最後の・・・一番を。

覚悟を決めた飛天翔。
そして迎える九月場所。
空流の三人衆と呼ばれる鮫島、白水、常松の3人が揃って場所入りしようとしている。
この3人で空流の三人衆?仁王さんはどうしたんだろうか?
今どのぐらいの番付にいるのか分からないし、気になるところだ。
分からないと言えば白水さんと常松の番付もやはり分からない。三人揃って幕内力士だったりするのだろうか?
そうなると前から懸念していたことではありますが、付き人の数が足りてない感じですなぁ。
稽古が厳しくて人手不足に陥るのが空流部屋の困り所か。

さて、その鯉太郎の場所入りを大股開いた仁王立ちで待ち受ける飛天翔。

テメーか鮫島ってのは!?ずいぶん騒がれてんじゃねーか!!

最期の取組を行う前に最初に出会った時の言葉を口にする飛天翔。
鯉太郎がその出会いを覚えているかは分からないが、いいシチュエーションですなぁ。
何にせよあの時とは違い、飛天翔の言葉を笑顔で受け止める鯉太郎。

オマエからだけは負けねーよ。絶対!

改めて宣戦布告を行う飛天翔。
それは鯉太郎にしてみれば今更な言葉なのでしょうが、言っている飛天翔の方にしてみれば重さが違う。

飛天翔「力残すなよ!!全力でこいよ鮫島!!
鯉太郎「俺の全部をくれてやる

引退を決め、最後の取組となる飛天翔。
鯉太郎には初日であっても全力で来てほしい。
そのように考えての言葉だったのでしょうが・・・それこそ言わずもがなでありましたな。
聞きたかった以上の言葉を貰い、立ち去る鯉太郎の背中を静かに見つめる飛天翔。

思えばその背中を・・・俺はずっと追ってきたんだな・・・
だけどよ、このまま終わるなんてまっぴらごめんだ。
最後に見せてやるよ。相撲に選ばれなかった俺の・・・俺らの相撲を!!

堂々と土俵入りする飛天翔。
いよいよ鮫島最後の十五日、その初日の取組が行われようとしています。
初日から悲しみが大きいことになりそうな取組ですが・・・熱く燃え、かつ無事に終わって欲しいものであります。しかし・・・

俺は・・・この最高の一番の後に・・・アイツの抱えていた残酷を知った・・・

飛天翔の状態は命に係わるほどの重さである。
それで相撲を取れなくなったというだけで十分残酷。
なので鯉太郎の一番で致命的なことになったなんて話には・・・なって欲しくないなぁ・・・
完全燃焼しつつも無事に済ませてほしい。そう願わずにはいられません。

・囚人リク
沢田の報復を受けて空へと飛び立つ直前で倒れ伏すレノマさん。
看守もヘリポートに到着し、銃撃を始めている。
この状態で助けに行くのはさすがに不可能か・・・

視察委員の来島。その移動を担当したのは極楽島を管轄する警視庁・・・ならば!!

ヘリに常備されている銃の存在に気づき、応戦する田中一郎。
これならば看守の方もずっと撃ち続けているってわけにはいきますまい。
とはいえ30人はいる看守相手に銃1丁では何ともならない。弾も限られてますしなぁ・・・

とはいえ!レノマを置き去りには・・・!!

天野を人質にして早くヘリを出せと急かす沢田。
しかしレノマさんを置き去りにして行くことはできない。悩む田中一郎。うむむ・・・
一方、倒れ伏したレノマさん。体が動かず、虚ろな表情となっている。

ここまで来て・・・こんな目の前まで来て。
俺は・・・そういう運命・・・だったと・・・いうのか・・・
安息に包まれると・・・絶望の淵に落とされ・・・
温もりを手にすると・・・引きはがされ・・・
希望を抱くと・・・このザマだ・・・
これが・・・俺がこの世に生まれたことへの罰だっていうのか・・・

何とも寂しいことを考えるレノマさん。
ずっと下がりっ放しというわけでもなく、安息や希望を得た時もあるが、それをすぐに失ってしまう。
それを繰り返してきた18年。疲れてしまうのも仕方がありますまい。
だからこそ、リクが下獄した時のレノマさんは荒れていたのでしょうなぁ。
そこからリクに会って希望を抱き、立派なボスへと戻っていっていた。
そのレノマさんが・・・決断できずに迷っている田中一郎たちに道を指し示す。
出血した左腕を抑えて血まみれとなった右手を上げ、空を指差す。

行け・・・

見えなかった月が今では見える。レノマさんの示す指のバックにかかる月は希望の象徴か。
いや、しかしそれはレノマさんを置き去りにして去ることであり、そこに希望を見出すのは難しい。
気高き意志の表れと受け取ることはできるがこの決断は・・・ううむ!!

示されてもやはり悩む田中一郎。
だが看守の攻撃は激しさを増し、決断をいつまでも先延ばしできる状態ではない。
そしてついにその決断を下す。周龍にヘリを出せとの指示を出す・・・

レノマさんを置いて離陸するヘリ。ここからの回収はさすがに不可能か・・・

しかしレノマさんの周りには銃弾除けになりそうな障害物もしっかりあるんですな。
それでも腕を上げるのは怖いが・・・
それはともかく、脱獄は絶望的になったものの、確保されて生き延びる可能性は出てきたと思える。
寺嶋副司令室長も生け捕りにしろと言ってましたしねぇ。
確保された後、処置をすれば命だけは助かるかもしれない・・・その後どうなるか、ですけどね。

鬼道院が極楽島の囚人を兵にしようとしていることを考えるとこの離別はフラグになるかもしれない。
脱獄したリクと薬などで兵士にされたレノマさんとの邂逅・・・有り得そうな話ですがさてはて。
兎にも角にも、まずは生き残って欲しい。そう願わざるを得ません。

・行徳の漫画家とイトの日記
海は場所によって大幅に変わりますよね。
この海でも大自然の雄大さは・・・感じられないか?やっぱり。
しかし時間の消し飛ぶ瞬間は実際あって困りますよね。何で楽しい時間はすぐに吹き飛ぶのか!!

・クローバー
なんなんだこのクソ田舎は・・・
なんもねェ・・・なんもねェじゃねェか・・・退屈すぎる・・・

ケンカは強いが別にケンカが趣味というわけではない春木。
それこそケンカしている以外にやることのなさそうな紅葉神島で暮らしていくのは厳しそうですなぁ。
何だったら釣りでも始めれば良かったのに。

退屈でつまらないところであるが、大将となるためにケンカトーナメントに参加する春木。
そうやって現状の外出禁止のルールを打ち破るために戦っていたわけでありますな。
ある意味、自由を戦いで勝ち取った人物と言えなくはないのだろうが・・・うーむ。

何にせよ春木にとって紅葉神島の頭という位置は退屈を紛らわせるためのものぐらいでしかない。
仲間とか紅葉神島の頭としての威厳とかそういうものはくだらないの一言で済まされる。

そんな風にふてくされた感じで闘う春木。
その心がいけないのか、段々と相手している吉良には余裕が出て来た感じで・・・反撃も入るようになってきた。

最初は引かない春木の動きに押されていた吉良。
しかしその動きに慣れてきたのか、春木を攻撃で押し返せるようになってきている。
これはなかなかいい感じですな。優勢側が入れ替わりつつある。

春木が押され出したのを見て声援を送る紅葉神島の不良達。春木頑張れ!!
しかしその声援をうるさいから黙ってろと跳ね除ける春木。
うーむ、過去に負った心の傷は根深いようですなぁ。
しかしそうやって心を閉ざしていては癒えることもないでしょうに。

オレに仲間なんかいるか!!

そう叫ぶ春木。その春木を殴りつけ、吉良は語る。

だったらオメエは何のためにケンカしてんだ

ハンマーヘッドという仲間のために戦い続けていた吉良。らしい言葉が出てきました。
仲間のために。友のために。恩を受けた男のために。
そういった想いで戦っている吉良。それを否定する男には負けられませんわなぁ。
春木を説得するフラグが立ちそうな感じですが、さてさてどうなりますか。

・ドカベン ドリームトーナメント編
中西球道、聖地に降臨!!
先発するだけの力がありながら姿を見せなかった中西。
しかし出ればやはりその力は圧倒的。
初球からいきなりの160km。凄いと言うしかありますまい。

当たれば不運を呼び込めるかもしれない不吉。だが中西の球を当てるのは厳しいでしょうな。

2球目も160kmのストレート。空振り。
そして勝負を決める3球目は・・・162kmのストレート!!
見事に3球三振で押さえてしまう中西球道でありました。さすが・・・!!

中西の球は速いだけではなく球威もある。軽くはない。
当ててもショートゴロに終わったりしますし、よほど芯を捉えないと厳しい感じですな。

結局3人をしっかり押さえて勝利をものにする中西。さすがの貫録ですわ。

というわけでこの試合はウォーリアーズの勝利。
そして試合の後は3回戦の抽選が行われます。
何故殿馬が抽選のクジを引くのか?その辺りの入れ替えもファンサービスなのかドリームなのか。
ともかく組み合わせ結果は以下となりました。

大会9日目。スーパースターズ 対 ファイターズorカープ
大会10日目。ホークス 対 ウォーリアーズ

これは・・・予想外の結果となりましたな。
スーパースターズと戦うのはホークスとウォーリアーズと思っていたのですが、ほほう・・・
戦う可能性があるとすれば剛球仮面のカープでしょうが、さてさてどうなりますか。

・辻浦さんとチュパカブラ
相変わらず目立つキャラの子門さん
さりげなく洋楽知識も披露してくれるキャラであり、その筋の人にも人気でそうだ。

普通に助けに行っても問題はないが、ある意味これは人質にもされずに安全な方法かもしれませんな。
ノコノコ出向いて酷い目に遭うよりは実にクレバー。
結局助け出し後はいい感じになってますしね。あらあら。

相変わらずガラが悪いが可愛い妹、奈々子ちゃん。というか兄によく似てるな。
辻浦さんの存在を知ってどのような反応を示すか・・・楽しみです。

・ハリガネサービス
完全に外れたと思ったサーブが軌道を変えてギリギリ入る。
間近で目撃した三河の驚きは誰よりも大きそうですな。

まずは静かに1本目のサービスエース。ナイッサァアァ!!
派手に喜びを示す金田。相変わらず素直で良い子であります。
先輩たちも喜びを示してはくれますが、もうチョイ安全に入れてこうなとのお言葉。
まあ下平くんの精度を知らなければギリギリは怖いですしね。狙ってやったとはそもそも思ってないだろうけど。

無回転サーブを自在に操りコートの隅に決めてみせる下平くん。
ネットインだけでも化物じみた技だというのに、他にも技を持ってそうな感じですなぁ。
しかしその身につけた技術のおかげで祝福されるというのは喜ばしいことであります。

去年の夏以来かも・・・こんな風にコートの輪の中にいるの・・・
やっぱり皆で1点1点を喜びあうの、すごくいいな!
あの人が取れないサーブを打ち続ければコートに居続けられる・・・!

そのように考えて放つのは2回目の無回転サーブ。
ポーンと上がる一見するとただの緩い球。
しかし正面に回ったはずの三河の横へと軌道を大きく変化する。
一度変化したのを見て正面に回ったはずなのにこれは・・・厳しい!!

何なんだアイツのサーブ・・・まさかマジで狙って完全無回転打ってやがるのか!?
だったら深い位置に構えて変化が終わるのを待ってから取るだけだ。来いや!

対応しようとする三河。しかし深い位置に構えるという変化は下平くんの狙いも変化することになる。
そう。深い位置からは届かない・・・ネットインサーブ!!
見事に決まり、3本連続のサービスエースとなりました。よっしゃよっしゃ。
それにしてもほっとした感じのケイちゃん可愛いですなぁ。

流れが悪いのを感じて初めてのタイムアウトを取る桐城の古川先生。
勢いを立つため、という感じの表情ではありませんな。まだ侮ったままでありますかな?

このセットに勝つためにはあと14連続で得点しなければいけない。
気が遠くなる数だが、上手くしたらそれだけ長い時間コートでバレーができる。
そうとなればやるしかないって話ですわな・・・!!

さて、桐城はここで三河を一旦外す。おや?

2、3年。三河に頼りすぎ
運悪くネットインしたら取れなくても仕方ないの?あんな1年の素人同然のサーブに3点もやってはずかしくないの?
しっかりやらんかい。

厳しいけどまあその通りの言葉ですわな。
深い位置についた三河はさておき、他の面々ならネットにかかったボールを拾えたかもしれないわけですし。
基本的に三河が拾うスタイルではあるがそういったイレギュラーにも対応はしないといけない。
その辺を考えて一旦三河を外すという判断に出たのでしょうが・・・これはどうなりますかね。

さて、見事にネットインサーブを決めた下平くん。
家守先輩は事前に松方からネットインサーブを狙って行えることは聞いていた。
けど、やはり本番で決められるまでは信じられなかった様子。
うーむ、2対2マッチの時も連続で決めていたはずなんですがなぁ。全てマグレと思われていたのか?
まあ確かに狙ってやるなんて人間技じゃないしなぁ。すぐに信じられなくても仕方がないか。

だがその考えは間違いだったとすぐに気付くことになる。
松方たちもそう思ったのか特に反論はせずに流す。この後の展開を見れば信じざるを得なくなるでしょうからねぇ。

山縣先生や松方たち以外の敵味方の中でいち早く下平くんのサーブの危険性に気づいたのは三河。
アイツのサーブおかしいんスよ!!と主張する。
それが示す通り、無回転サーブで4本目のサービスエースを決める下平くん。
この勢いは一体どこまで行くのか。今度こそ逆転を決めてしまうのか・・・楽しみです!!

・極悪バンビーナ
色々とまあまあな赤城さん。色々と頑張ってください。
さすがにその赤城さんを模した人形を笑うのは酷い。極悪だ!!

ぴょんたんを放って駆けつけたり赤くなったりとニーナちゃん。もはやラブ度0などという言い訳はできますまいて。
しかし五色くんは登場時点からどんどんマトモになっていくなぁ。

・黒虎
猪頭家の持ち味を最大限に発揮してプルート完全撃破!!
まだ起き上って来る可能性もあるかな?とも思ったが、グレムリン・ハウスが解除されたからにはそれもなさそうですな。

勝利の余韻に浸りたい。
そんな状況であったが、この場にやってきていたのはプルートだけではない。
いや、ここは健闘を称えて引いてはくれませんかねマルスさんや。
内心自分たちのスタイルを押し通して勝ったことには驚いているようですが・・・見逃してはくれないか。

所詮プルートも雑魚・・・高が知れるぜ?あんなのに手こずるようじゃな・・・

そう述べ、武器の先から爆撃を放つマルス。
名前が火星なだけに武器も火器、爆発系なのでありましょうか。
何にせよ頭部に爆撃を受け、自身が作った裂け目に落下する進兵衛殿。
頭が無くなったりしたわけではないようですが・・・生きているかどうか。分からない状態ですな。

グレムリン・ハウスの結界が解けてやってきていた猪頭家の家臣たち。
当主が目の前でやられて黙っていられるわけが無い。
敵討ちの為に挑みかかろうとするが・・・正直これは死にに行くようなものでありますな。
必死に止めようとする祈殿。
しかしここで家臣たちを救ったのは・・・倒れていたはずの虎鉄!!
おぉ。武器が折れてほぼ柄しかない状態なのに体ごと当たってマルスの攻撃を止めるとは・・・!!

プルート戦ではずっと倒れていて役には立てなかった虎鉄。ここで面目躍如といったところでしょうか。

とはいえ一度止めただけで何も変わらない。
いや、その一度で時間を稼ぐことができた。
マルスの後ろから近づき、その動きを止めさせるのは前回の冒頭に出てきていた男たち。
ある組織の者たちであったはずだが、ここでその素性が明らかになる。

"紅の怪盗"アスワン!!
いや・・・反乱分子"夜喰烏(ラプラスタ)・総長"と呼ぶべきか・・・?

やはり例の裏切り者と称されたラプラスタの面々でありましたか。
しかし総長自らが赴いて来るとは・・・こりゃマルスがとんでもない来客と口にするのも分かる話ですわ。

総長であるアスワンはマルスに直談判しに来たという。

今直ぐプルート連れてこの街から出ていきな!!
そうすりゃ・・・オレたちもなにもせず引いてやるろ・・・やるよ・・・!!

バッチリ要求を述べて決めるべき場面。なのに噛んでしまうアスワン。
妙なところで締まりきらない人のようですなぁ。言い直すのはさすがにダサイ!!

この場にやってきたラプラススタの面々はアスワンを含めて4名。
さすがにマルス1人では相手するには分が悪い様子。
というわけで、どうにかこの場は引いてくれる形となりました。
マルスの武器は飛ぶだけじゃなくて離れた物体を浮かせる力もあるのか。何だか色々兼ね備えてそうな武器ですなぁ。

プルートを連れて飛び去るマルス。
そういえばマルスの左足って義足っぽい感じになってますな?
7年前、江戸に降り立った時は普通の足だったようだが・・・やはりその時の戦いで失ったのだろうか?
その辺りの話も詳しく知りたいところですなぁ。気になる気になる。

さて、ラプラスタの面々の中に虎鉄のことを知る人物がいる。
場所こそ違えど似たような傷を顔に持つ人物。
うーむ、ここで虎鉄に対してまだまだだなとか述べる人物となると候補はかなり限られますよねぇ。
確かに7年前に死亡した姿を確認したわけではないが・・・こう来ましたか。楽しみなことです。

・最強少女さゆり
まあ夫婦にも水入らずの時間が必要ってことですよ。
しかし子供のジェラシーも分からなくはない。
難しいですねぇ。家庭の問題はさ!まあ可愛い悩みでありますか。

・ウチコミ!!
名門立学と無名の武蔵原が接戦。
全国2位の紅林と白帯の光石が代表戦。
予想も出来ない展開に驚きに満ちている会場。一体どうなってしまうのか・・・

どうもこうもねえ・・・
とにかく・・・絶対勝つ!!!

両チーム共その想いは同じである。
代表は全力で戦い、チームメイトは全力で応援する。とにかくそれが大事である。

対抗戦や地区予選の時よりも更に成長しているレン。
対抗戦の時はまだ余裕を見せていた紅林であったが今は全力。
その全力の紅林と正面からぶつかりあっている。
ギリギリの綱渡りみたいな戦いではありますが。凄い集中力だ・・・

不思議だ。あの僕が柔道と、みんなに出会って。
こんな大舞台で、こんな強い人に挑んで。こんな気持ちになるなんて

勝ちたい。とにかくそう願うレン。
ううむ、確かに柔道を始める前のレンは希ちゃんに小さい男と呼ばれてましたからねぇ。
どちらかというと卑屈で歪んだ力への願望が昔のレンにはあった。
しかし今のひたむきな真っ直ぐさからはその昔の面影は伺うことも出来ない。
柔道というベストな出会いがあったことで正道を歩めるようになったということでしょうか。良かった良かった。

その柔道に引き合わせてくれた春樹の為にも。
成長を促してくれた仲間の為にも勝ちたい。

対抗戦の時と同じ左に組み替えての背負い・・・と見せかけての右の一本背負い。
仕掛けるレンであったが、これは紅林に読まれていた様子。
侮れない相手だからこそ、対抗戦の時のままではない。著しい成長が警戒を生んでしまったようですな。

右の一本背負いを抜けた紅林。体勢を崩しながらも得意の内股。
これが決まり・・・一本!!
という主審の言葉がありましたが、副審の二人は「技有り」を示している。
危うい所でありましたが首の皮一枚繋がった・・・
そして、今度は逆に紅林を背負って投げようとするレン!!

見事な背負いで紅林を背中から叩きつけるが既に主審は「待て」を宣言している。
集中しすぎて「一本」も「待て」も聞こえてないようですなぁ。
審判の「一本」を聞くまで試合は止まらない。その教えを飛び越えた状態となってますわ。

あのバカ・・・俺とやった時から全然変わってねえ・・・
もっかいぶん投げろクソ素人が!!!

最初の取組のことを思い出すヒューマ。確かにあの頃からガムシャラでしたわなぁ。
そのガムシャラがこの土壇場でも出来る。期待せざるを得ない。

不思議だ。
これまで戦ったどんな大舞台や強者達よりも今、この小さな舞台のこんな小さな男に、勝ちたい。

自身の欲求を不思議に思う紅林。
しかし会場の声援が。敵味方問わずに熱く投げられる声援が気付かせてくれる。

そうか。こんな小さな男の勝利への大きな大きな挑戦だからこそ。
俺だけではない・・・皆に燃え拡がる
柔道の強さと楽しさにこそ俺は。僕は。滾るんだ!!!

共に闘志を滾らせる。ううむ、どこまでも熱い!!
その熱さを抱えたまま・・・次号、全力全開の最終回!!
ううむ、ついに来てしまったという感じでありますが・・・
最後の戦い。そしてその後の展開を見届けるしかありますまい。

・いきいきごんぼZ
一体技野くんは何を言ってくれたのだろうか?
分からないけど、とにかく言いにくいことを言ってくれたのは伝わって来る。
友のためにこういうことが言えるから技野くんは凄い。エライ。エロイわ。

枷井はまあ相変わらずな感じですな。それでも美術部に通い続けている辺りも凄い。
こういう子ですので美術部の子らもあまり気にせずに付き合ってあげてください。

そして吏毘堂さん。ついに・・・ついに言った!!
フォローの仕方がやたらと男前だったりいい雰囲気。
しかしとても行き過ぎてしまった感じの告白。
うーむ、さすがに中学生ではそれはちょっととなりますわなぁ。
でももし告白の仕方さえ間違っていなければ・・・そんな可能性もあったのだろうか・・・どうなのだろうか。

何だかんだのいつもの生活に戻った3人。
この後も仲良くやっていって欲しいものでありますなぁ。

というわけでいきいきごんぼもついに最終回であります。
2年少々という月日は長かったようで短かったようで。
その間に改題やらモーションコミックやら色々とあったものであります。
何にしてもその間ずっと楽しませていただきました。感謝の意を示したいと思います。
陸井栄史先生の次回作に期待しております!!!

・木曜日のフルット
相変わらずマリアのデレはいい感じですなぁ。
フルットも女難の相には今後も見舞われそうですな。ハッハッハ。

・総合感想
2014年号はこの号で最後。次号からは2015年号となります。
締めくくりで新連載大攻勢が始まり厚みを増したように思える誌面。
終わることとなった作品の寂しさは大いにありますが、新たな作品で盛り上がっていければと思います。



2014年 51号


・兄妹 〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜
名探偵マーニーの木々津克久先生の新連載!!
今度のヒロインは一家を切り盛りする優等生なお姉ちゃんこと、赤木蛍ちゃん。
小さな町工場の娘で、下には3人の弟妹。しかも1人はまだ赤ん坊と大変な様子。
そんな中、ミッション系名門校の推薦を取る辺り、正に優等生という感じでありますなぁ。ええ子や。

弟妹の他に、蛍ちゃんには赤木圭一という兄がいる。
赤木家の長男。文武両道、誠実な性格で、大学卒業後は警察官になったそうな。
勤務中の勉強も欠かさず、昇進も近いと将来を有望視されていたのだが・・・ある日突然失踪したそうな。ほほう・・・?

警官の突然の失踪は当時注目され、TVなどでも取り上げられた。
警察も当時百人体制での捜査に当たったが、これといった成果は出なかった。
そうするうちに寮の部屋から遺言らしきものが見つかり、失踪は事件性のあるものではなく自殺という見方が広まったそうな。
死体も見つからないうちに結論付けるのはと家族は納得しなかったが、捜査の規模は縮小。実質打ち切られたらしい。ふむ・・・

しかし、私は知っている。
なぜなら今、兄キは私の側にいるから

そう述べる蛍ちゃんの傍らには警官の服装をしたガイコツの姿が。おぉう・・・
どうやらこのガイコツは蛍ちゃんにしか見えないらしい。そして蛍ちゃんはそのことを誰にも話していない様子。
そんな蛍ちゃんだが、本来幽霊というものを信じていない子だったりする。

私は日々忙しいのだ。弟妹達の世話。一番末の妹はまだ四か月だ。
父は工場。母は夜の仕事。食事洗濯もろもろの雑用は私の仕事。もちろん勉強もある。

そうやって忙しい日々を送る中で、妙な声を聞くことがあったらしい。
しかしそれらは気のせいだと無視してきた蛍ちゃん。
だが、その中に聞き逃せない声があることに気付いた。その時――

私は兄キが死んだこと。そして幽霊になって帰ってきたことを知ったんだ

ふむ。兄だけではなく、霊の声は前から聞こえていた感じですな。
そういうのは暇な子に聞こえれば良かったんでしょうが・・・まあ、色々あるんでしょうな。
それはさておき、この兄の霊とは2か月ほど前に出会うこととなる。

家族で駅にて探し人のビラ配り。
警察が捜索を打ち切った以上、自分たちでやれることをやるしかないってことなんでしょうな。泣ける話です。
そんな中、トイレに行きたがっている妹の節ちゃん。
6歳ぐらいだとどうなのかなぁ。元気な子なら一人で動き回りそうなぐらいだとは思うが・・・
節ちゃんは大人しそうな感じなので、面倒見てあげないといけないって感じですかね?

何にせよ、トイレで用を足そうとしたところで現れる警官の格好をしたガイコツ。
驚いて節ちゃんをトイレから引きずり出す蛍ちゃん。おやおや。
しかしもっとおやおやなのは、どうやら隣の個室に盗撮をしようとしていた変質者がいた様子。
それに気付いた蛍ちゃんの通報で、変質者は無事お縄。良かった良かった。
いやまあ、そのせいで節ちゃんはお漏らしすることになってしまったわけであるが・・・
一話目から幼女のお漏らしや盗撮。などと妙な感じで評判になってるのはさすがの木々津先生というべきなのか。どうなのか。

赤木家の週末恒例。駅前探し人呼びかけは蛍ちゃんが中二の頃から続けられている。
となると失踪してから1年以上か・・・これは厳しいなぁ。
でも優しくて格好良かった兄であったらしく、諦められない気持ちは大きい様子。
夜、空の見えるベランダで黄昏ているところで再び現れるのが・・・警官の格好のガイコツ。
これだけハッキリ見えると怖いような怖くないような・・・いや、やっぱり夜だと怖いか。

何ごとか警告めいたことを告げるガイコツさん。
直後に地震が起き、寸前まで寄りかかっていた手すりが崩壊する。
ふむ。ガイコツさんはこれを危惧して遠ざけてくれたわけでありますか・・・?
そうだとすると地震が起きることも、手すりが崩壊することも予知できていたことになりそうだが。
単に危なそうだから遠ざけたら偶然地震が起きた・・・?いや、さすがにそう考えるのは難しいか。

その辺りの推測はさておき、ガイコツの行動が自分たちを護るものであったと気付く蛍ちゃんでありました。

そして翌朝。朝っぱらから部屋に佇んでいるガイコツさん。自由か!!
まあ、別に日の光が苦手とかそういう制限はないんでしょうな。
しかし赤ん坊の前に現れるとは、また何か危機でも・・・と思ったが、どうやら単純に触れたかっただけらしい。
ああ・・・生後四か月ということは、失踪後に生まれた子供でしょうからねぇ・・・触れてみたくもなるか。

赤ちゃんに触れず、おかしいんだと述べるガイコツこと兄である圭一さん。うーむ、泣ける。
その兄に聞かせるように蛍ちゃん。弟の和也くんと妹の節ちゃんに。圭一兄キが帰ってきたらどうするか尋ねる。
その問いかけに、無邪気にいっぱい遊んでもらうと返す2人。ふむ・・・

あそ・・・ぶ。遊ぶ・・・よ。
会いた・・・かった。ズッと・・・会いたかったん・・・だ。
目が覚めた・・・ら。お前たち・・・が。ジャレ・・・てくるん・・・だ。
・・・だから・・・これは・・・悪い夢だ・・・きっと・・・ユメ・・・なんだ・・・
デなければ・・・でなけれ・・・ば・・・・・・・・・

何というか、何と声を掛けてあげればいいのか分からない状態ですな。
一体圭一さんの身に何があったのかだろうか。
本人が言うには気が付いたら森の中にいたという。ふむ、その時にはもうガイコツの姿だったのか。
その姿で家に帰ろうと歩いていたところ、蛍ちゃんを見つけたらしい。

暗闇の・・・の中に一人・・・ホタル・・・のよう・・・に。かがやい・・・ていた。
夜の闇が・・・暗い・・・のは、死者がこの世を覆う・・・から
世界は死者・・・で覆われ、生きて・・・るものを・・・呪う。
だから夜は・・・怖・・・い。その中・・・で、お前だけ・・・は明る・・・い。
明る・・・いんだ・・・蛍・・・

蛍ちゃんが霊の声を聞くことが出来るのと何か関係があるんでしょうかね?
他の聞こえて来た霊の声も助けを求めるものであったようだし、光を求めたということだろうか。
何ともぞっとする死生観でありますが・・・死者が常に生者を呪っているとは考えたくない話ですな・・・

しかしそれが実在している証拠を体験してしまう蛍ちゃん。
川辺の土手を歩いていたところ、トンボに釣られてヨタヨタ歩く小さい子の姿を発見する。
ドクロのアクセサリーが光ったりしてるが、それは何かマジックアイテムの類なのだろうか?

兎にも角にも、水中に引き込まれそうになっている少年――拓海くんを助けるために飛び込む蛍ちゃん。
川は浅く、蛍ちゃんの身長でも足はつく。
が、幽霊が抑え込んでいるせいで拓海くんを救い出せずにいる蛍ちゃん。うーむ、厄介な。
現世の物体には触れないが、霊体には触れる圭一さんのおかげで何とかなったが・・・ううむ・・・

あれ・・・は・・・死者・・・だ。生きて・・・る人間を・・・憎んで・・・いる。殺そうと・・・して・・・いた。
蛍・・・お前・・・だけ・・・が、それを・・・止めること・・・ができる・・・

ふうむ。何やらこの先も厄介なことに巻き込まれて行きそうな感じでありますなぁ。
ただでさえ家のことが忙しく、奨学金を狙う為に優等生としてやっていかないといけないというのに・・・

兄と思わぬ形での再会を果たし、現在。
今日から3年間、聖マルス学園に通うこととなる蛍ちゃんであります。
ミッション系の名門校という触れ込みであるし、品の良い生徒が多そうな感じだが・・・はてさてどうでしょうか。
残念ながら、平穏な学園生活は送れない感じではありますけどね。
何せ、早くもクラスメイトの中で近々死ぬ人間がいるとか聞かされてしまうわけでして・・・ううむ・・・!!

やはり圭一さんには何か予知めいた力があるのだろうか?
死者なだけに死期を感じ取ることが出来るとか?
手すりの崩壊のことを考えると、その予知は回避できるということなのだろうが・・・ふむ。

というわけで、新たに始まった木々津先生の新連載。
現代ものではあるし、少女探偵という名目はあるが、内容は大分変則的な感じで来ましたな。
事件を解決して、死の予兆のある人を救っていく形になるのでしょうが、色々と大変そうですなぁ。
大目的は兄が失踪した原因の究明。更には兄の捜索ということになるのでしょう。
普通に考えたら生きているはずはないが、生霊だったりする可能性はないものか?
その場合、生身の肉体はどういう状態で管理されているのかという話になりますが・・・うーむ。
まあ、その辺りの解明はまだまだ先の話になりそうですな。楽しみに話を追っていきたいと思います。

・弱虫ペダル
山岳ラインまでのこり400mというところでよもやのトラブル。
これがむしろもっと早く起きていれば挽回の可能性もあっただろうが・・・ううむ。
やはり登りでのギアチェンジは負荷がかかりすぎたようですな。山岳の走りの弱点と言えましょうか。

チェーンが外れた山岳。当然失速する。その山岳を追い抜く手嶋さん。おおお!!

チャンスだ!!抜いた。抜けた。あの真波を。のこり400mで!!
なんで失速した!?いやどうでもいい!!今は目の前!!目の前!!目の前だ!!
見えた。明智平レストハウスの赤い屋根!!今日の山岳ラインがある場所だ!!もうすぐ届く!!

我慢に我慢を重ね、思いもよらぬチャンスを手に入れた手嶋さん。
さすがにこの残り距離で挽回されるようなことはありますまい。このままいけるはず・・・!!

全身の毛が逆立つ。トリハダが立つ。
今、オレは山岳ラインの一番近くにいる。あの場所に一番でたどり着こうとしてる。
夢だった「一番」。こんな感触が「一番」――!!
こんだけ登ってきたのに。"無理"してきたのに。脚がうそみてェに軽い!!

メンタルによる身体への影響は大きいですな。
そりゃきゅんっとなりますよ。いや脚がね。脚の音ですよ?きゅんきゅんッ。

たぶんこの景色オレ、一生忘れない
青八木――たぶんおまえを驚かす結果が出る。行くぜ青八木!!

涙目になってそんなことを考える手嶋さん。まさに感無量。
ゴールする前にそんなことを考えるのは不吉であるが、今までのことを考えれば仕方がありますまい。
と思ったが、やはりその行動がフラグになったのか・・・余計な言葉を耳にしてしまう。
観客の声。「かまうな」「ふり返るな」「そのまま」という言葉。
その言葉のせいでむしろ振り返ってしまう手嶋さんでありました。チラッ。

なんだろうか・・・まさかここで追い上げてくる選手が!?
よもやの粟頭弓親・・・いや、情報提供のおかげで、途中で追い抜かれていることは既に確認されている。
まあ、そこから追いついてきた可能性もなくはないが・・・それなら坂道の方が可能性ありそうだなぁ。
振り返ればあの笑顔がそこにいた!!合宿の時を思い出しそうで手嶋さん的にはそれもどうだろうか。

それはさておき、チェーンの外れた山岳。自転車を降りて、急いではめ直す。
やはり走りながら瞬時にチェーンをはめ直すような裏技は存在しなかったか。

ここでレース中のメカトラについて解説。
明確なルールはないが、できる範囲で救済されるのが自転車レースのメカトラ。
パンクの場合はニュートラルカーから予備のホイールが渡され、車のうしろに風よけになって集団まで連れ戻してくれる。

でもチェーンは自分で直すしかない!!
ほんの数十秒だけどそれが明暗を分ける場合もある。ささいな原因でおこる究極のアンラッキーだ。

ほう。そのような措置が・・・いや、待ってくれ。確かに直すのは自力だけど、風よけはチェーン外れたならあって良いのでは?
わざと外して楽しようとする選手が出ることも考慮されているのだろうか?
明確なルールがないだけにその辺りはさすがに疑問が残りますな。
とりあえず観客がメカトラ救助に駆けつけるのは有りのようですね。選手のバイクに触るチャンスだ!!なんて不謹慎なのもいそうだ。

ロードレースはフェアに闘うスポーツと言われている。
メカトラに気づいたら相手を待ってやることもあったりするらしい。ほう。
だが、それは明文化されているルールではないため、気づかない・・・もしくは気づかなかったと本人が言えば何も問われない。
なるほどねぇ。それで周りの観客は振り返らず、かまわずそのまま行けとか言ってたわけですか。

どうにかチェーンをはめ直して追走を開始する山岳。
しかしそこでロスした時間は15秒から20秒ほど。のこり400mでそれがひっくり返せる程、ロードレースは甘くない!!

珍しく焦りに満ちた山岳の表情。
しかしその表情は次の瞬間には驚きの表情に変わる。
ゴールまでのこり300mの地点に・・・その人はいた。止まっていた

手嶋・・・さん。待っ・・・てくれた・・・のか。オレ・・・を。気づいて・・・
のこり300mなのに――もう目の前に最後のラインが見えてるのに。総北が山のゼッケンを手にするチャンスなのに。
そのまま行っても誰もとがめないっていうのに――!!

まさかまさか。このようなことになるとは・・・いや、予想だにしませんでしたよ。
そりゃ山岳も問いたくなる。何でですか、と。

・・・ハ・・・我ながらバカじゃないかって思ってるよ。景色よかったんでな!!
ティーブレイクしてたんだよ!!

何とも言えない表情でそう答える手嶋さん。
うーむ、ここでの停止。チームに対しては確実にマイナスだし、自身にとっても悲願の一番を失くしかねない行為である。
だが、それが分かっていながらも止まってしまう。バカげた行為だと思いながらも止まってしまう。
悔しさと悩んだ様子が見て取れるその表情で言われたのでは・・・何も言えませんなぁ・・・

もっ回つかんでみせるさ自力で。チャンスを!!

確かに。勝てばそれで問題は無い。
それが出来るかどうかなんて考える必要はもうありますまい。とにかくもう一度チャンスを掴み!勝つ!!

山岳「全身全霊で走ります!!
手嶋「かかってこいよ真波!!

この行為により、立ち位置も大きく逆転した感じの受け答えを行う2人。
うむ、精神的立ち位置としては上に行けた感じがしますな。
自責の念もありそうなので手嶋さんとしてはその辺り微妙かもしれませんが。

思わぬメカトラ。思わぬ立ち止まり。
のこり400mで思わぬことが相次ぎました。さてさてここからのこり300mで何が起きるのか。
さすがにもう一度メカトラとかそんなことはないでしょうが・・・すんなり決まるかどうか。

手嶋さんの停止に関しては賛否両論出そうな感じですなぁ。
格好良くはあったが・・・チームスポーツである以上、その行為は疑問視されても仕方がない。
とはいえまだ初日の山である。獲られてもアドバンテージを譲るだけで勝負が決するわけではない。
さすがに手嶋さんも最後のゴールが目前であれば待たなかったでしょうしね。おそらく、ですが。

少なくとも山岳に、この人は凄いと思わせることには成功した様子。
自転車が好きという言葉が表面通りのものではないと思わせたはずであります。
そのリスペクトが今後有効に働く・・・ことになるといいが。さてさてどうなりますか。

どうでもいいが、メカトラで待ってくれる展開って今までありましたかなぁ。
落車でチェーンが外れた坂道は最下位になるまで置いて行かれていた。観客も手伝ってはくれなかった。
予選で鏑木がパンクした時、他のチームは総北を落とすチャンスだと張り切っていた。うーむ。
あ、巻島さんがパンクした時。東堂さんはちゃんと立ち止まって声をかけてくれていましたな!!
うむ、やはり東堂さんは紳士であるということですな。巻島さん相手だったからってこともありそうだが・・・まあ、良し!!

・刃牙道
自身の武を踊りと評されてお怒りの愚地独歩。

上等だ・・・踊りか・・・踊りじゃねぇか・・・その身体で試してみるかい。あ・・・?

目前にまで迫っていく独歩。
2人の闘気がぶつかり混ざり合い、景色が歪む。
今回の歪みっぷりはかなり大きい!!巻き込まれた光成はどこの妖怪なのかという有り様だ。
まあそれはいい。ともかく、独歩の喧嘩が始まる。
笑顔を見せてから・・・よもやの頭突きから入る!!

武蔵の鼻面を狙っての頭突き。
しかしこれは制され、頭を抑えられる。ついでに撫でられる。なで・・・

赦されい愚地さん。少しからかってみた。
あんたがさきほど見せた徒手による据え物切り。あれが"武"であることは無論知っていた。
見えるんだな・・・一人で動いているのに――相手が見える
強敵とは言えぬまでも決して甘くはない相手。
重く・・・鋭利な当て身で5名を制した。お見事だった愚地どの。

ふむ。さすがにイメージの剣で闘う武蔵である。
石や木が相手でもイメージを生み出すのはお手の物ということか。
いやいや、独歩だって催眠術にかかってるときも強敵をイメージして戦ってたわけですからねぇ。
そんな両者だからこそ生みだせた試し割りでのイメージというわけですか。

武蔵に褒めてもらった独歩であるが、奇襲の頭突きを外された直後なだけにバツが悪い。

高くつくぜぇ。このハゲ頭を撫でた代償はよォ

あれだけ真正面から行っておいて奇襲も何もなかろうな感じですけどね。
頭から行ったのは意外かもしれないが、鼻に向けての殺気はバリバリ感じてたでしょうなぁ。

まあ、何にしてもようやく武蔵がその気になりました。
両手に刀を持っての本気の構え。早速か・・・!!

イメージの刀であるが、持っているのが見える独歩。
牽制に突き出した刀も見えるので間合いを詰められずにいる。
真剣との対戦経験はある独歩であるが、やはり素手で対抗するのは厳しそうですなぁ。

気合と共に、右手の刀を突きだしてくる武蔵。
それを払う独歩。だがその隙に・・・左手の刀が独歩の体を袈裟懸けに切り裂く!!

ははは・・・なぁ愚地さん。やはり舞踏っていたぞ。
斬るまでもない

イメージで斬っておきながら斬るまでもないと述べる武蔵。これは酷い。
確かに実際には顔面への直突きによるKOでありますが。これは酷い。

そうなるかもしれないとは思っていたが、完敗を喫する愚地独歩。ううむ・・・
相性のいい菩薩の拳を出せていればまだ話は違ったのかもしれないが・・・攻撃を凌ぐことが出来なかったか。
こうなることを危惧して、俺が護ってやらねばとか言ってたんですねあの人も・・・いや、全然護れてないけどさ!!

快進撃を続けそうな宮本武蔵。次は誰が挑戦してくるのだろうか。
アライJr.とは違い、ジャックと並べたら負ける感じがして負けたなんて流れにはこの武蔵はならないでしょうが・・・さてはて。

・実は私は
朝陽が告白し、葉子さんと付き合うようになった。
その告白を見送って飛び去ってから姿が見受けられなかった藍澤さん。
心配しておりましたが、今回はその藍澤さん回であります。

本日は地球に来てから3度目の4月1日。つまり丁度3年目となるとのこと。
この2年間色々なことがありました。思いふける藍澤さん。

・・・いずれこんな日が来るとは思っていたが・・・
地球潜伏作戦の中止。および第08小隊所属、藍澤渚はすみやかに帰還せよ・・・か

何とよもやの帰還命令。というか強制送還!!
ショックで里帰りするぐらいのことはあるかと思ったが、本星の方からそのような話が来るとは・・・!!
まさか司令部が傷心の藍澤さんのことを思って・・・いやいや。プライベートに干渉しすぎだ、さすがに。

確かに強制送還させられるだけの心当たりは大量にある藍澤さん。
朝陽や葉子さんに見つかっただけならまだしも、UFOの個人使用の頻度が高まってましたからねぇ。

・・・幼い頃に見たことがある。強制送還された掟を破りし者の末路・・・
非情にも見せしめとして大衆の前、処刑台の上で・・・
処刑台の上でお尻ペンペンされていたのを・・・!!

やっぱり刑罰はそれなんですな。
ちゃんと叩く人も、こらっ!!と叱りながら叩いてくれています。ぴしゃっ!といい音が鳴っているぜ!!

バカバカしさはとてつもないが、しかし辱められるという意味では結構なものである。
自分も軍法会議の末にそのようになるのではと怯える藍澤さん。
うーむ、お尻ペンペンぐらいで済むならとっとと身バレしてしまえとか思ったが、これは厳しいな!!
それ以前に強制送還があるから身バレはどちらにせよNGだったか。

強制送還されるのは藍澤さんだけなのか。まあ、普通されるなら兄の方が先だろうとは思う。
機密保持とかそれ以前の問題で早い所返して上げて欲しいところである。
嶋の暴走が激しくなっている今、本人にとってもそれがいいんじゃなかろうか。

しかし、単体ならまだしも並べられると途端に卑猥な感じが増してくるな、この公開処刑。
兄妹ペンペンとか一族みなペンペンとか何の隠語だってばよ。

どうにか回避する方法はないかと考える藍澤さんであったが・・・やがてその考えは捨てるようになる。

これは本来昨年の春、葉子君と黒峰朝陽に秘密をさらした時点で受けるべき罰だった。
それを二人が秘密を知ったことを隠し通してくれたおかげで今日まで生き長らえることが出来ただけだ。
・・・そうとも。葉子君と黒峰朝陽の二人のおかげで、私は地球での生活を――

思い返すうちに何ともいえない感じになってきた様子の藍澤さん。
恋愛模様は決着したものの、そこからどうして行くかの部分はまだ解決してないんですよねぇ。
そういう意味ではこの強制送還は渡りに船という部分はなくもないのだろうが・・・ううむ。

・・・おそらくこの星で私に残された時間は少ない。もはやお尻ペンペンは避けられぬだろう。
ならば・・・せめて。

残り少ない時間を利用して藍澤さんが訪れるのは獅穂さんの部屋。
宇宙人であることは秘密にして、なるべくの秘密を獅穂さんに明かす。
スパイとして潜入してる部分までは言っても問題ないって裁定なのだろうか?
いやまあ、突然言われても到底信頼されない内容ではありましょうけどね。
いや、藍澤さんの普段の行動を見ていると納得され・・・いや、こんなバレやすいスパイがいるかと言われるだけか。ぬう。

さすがに突拍子がなさすぎて納得させることができない。これは仕方がない。
とはいえ獅穂さんも頑張って理解しようとはしてくれている様子。

一応藍澤サンが大事な話してくれてることはわかってるつもり。
けどさ、だからこそよくわかってもいないのにわかったって言いたくないんだよ

ほう。これは実に真摯な態度。
確かに分かってもいないのに話を進めるために納得するというのは良くないのかもしれない。
別れの挨拶をしにきているというのは感じることであるし、となればその言葉はしっかり受け止めないとね。

何はともあれ、藍澤さんの用件はその強制送還に伴う刑――お尻ペンペンについてである。
刑を受ける覚悟は決まっているつもりだったが、そのための準備はしておきたい様子。もし可能ならば・・・

藍澤「私を美尻にしてほしいのだ。せめて身だしなみを整えておきたい」
獅穂「よし!意味わかんないけどわかったよ!!

直前にいいこと言ったはずなのに驚くほどの勢いで翻す獅穂さん。
普段はまともな部類なのに、痴女関連の話になるといきなりこれである。
それこそが獅穂さんのアイデンティティである故に仕方がないことなのでしょうが・・・うむ、さすがというべきかな。

美尻学は痴女道の必修科目とのこと。そうか。というか藍澤さんはいきなり何を言い出すのか・・・
まあ、首を洗ったり腹を切る前に中身を排出しておくようなものだと考えればその発想は分からなくもないか。

美尻についてはまあいい。が、藍澤さんは拘束される前に出頭しようと考えている様子。
つまり、もう学校に行くことはなく、今夜去るということであり・・・
それは朝陽や葉子さんとは会わずに去るということでもある。
その点をさっくり指摘する獅穂さん。さすがですな。
そして並行して美尻学の講座を勧めようとする獅穂さん。さすがですな。

下着は締めつけによって血行を悪くする。
そしてパンツルックは見られる心配が無いからと怠けたお尻を生むだけとのこと。

つまり!!ミニスカノーパンこそが・・・美尻養成ギプスなんだよ!!

そ・・・そうでありましたかぁー!!
説得力がなくもないような・・・そういう部分が少しでもあればしっかり納得しちゃう藍澤さんのチョロさよ。
見られる心配はないかもしれないが、ライン的なことを考えるとパンツルックの方が・・・いや、まあ、それはさておき。

そして教官殿こと獅穂さん手ずからのマッサージ。
ふむ、わざわざ吊革まで用意してシチュエーションに凝っておりますなぁ・・・どこの変態親父だ!!
確かに絵面的にひどく抵抗があるというか・・・やべぇよ!

しかし抵抗しておきながら、効果がありそうと分かるとすぐに納得してしまう藍澤さん。
うーん、本当この子はチョロ可愛い。心配になってくるレベルである。

いつものことであるが、当初の目的を見失いつつある様子。
刑を受けることをむしろ望む所だと思うようになりつつあったりする。おやおや。

――そう。今は皆に早く報告したい。私が地球で得たかけがえのない美尻を・・・!!

この思想・・・これは・・・
とか思っていたら、やっぱり痴女の方向に行ってしまってるではないですか教官殿ォー!!
表情は実に良い感じになってはいるが・・・何というか・・・おいたわしや。

直ぐ流されるが、何だかんだで復帰も早いのが藍澤さんだったりする。
打たれ弱いのかタフなのか。芯はしっかりしているがそれ以外がプルプルな感じですぜ。
そもそも外部ユニットを美尻にしても意味がないと今更気付くぐらいだったりするし・・・やっぱり残念な子である・・・!!

遠く離れてもずっとアタシたち痴女友だよと述べる獅穂さん。恐ろしい話である。そりゃ凛ちゃんも震える。
というのはさておき、獅穂さんはバカなことをしながら時間を稼いでいてくれた様子。
いや、痴女道の勧め方はある意味本気なのだろうが・・・まあ、傍から見たらバカなことなのでそう呼ぶことに問題あるまい。

どうやら葉子さんに電話し、通話状態にしたままである様子。
なるほど。藍澤さんを引き留めている間に駆けつけさせようという話ですな。
痴女関連はさておき、それ以外はまともな獅穂さん。いい仕事をしてくれます・・・!!

この流れで、今後の藍澤さんとの関係も固まりそうな感じがしますな。
上手いこと3人仲良く学校生活を送れるようになれば良いのですが・・・
まあ、強制送還に関しては、うん。冒頭で4月1日とか言ってるぐらいですしね。うん。
兄だけ本当に強制送還されるぐらいのオチに収まりそうな予感がするぜ。

・毎度!浦安鉄筋家族
昔に比べれば、泣き濡れることがなくなっただけマシと思えなくはないが・・・慰めにはならんか。

大好きなものでも時には離れたくなる気分になることはある。分かる話だ。
でも結局大好きだから戻ってきてしまうと・・・何かこの書き方は誤解を招きそうだな。

・鮫島、最後の十五日
体格差は競技におけるハンデだけでなく、競技者としてのリスクともなる
他よりも小さな体で大きな力士たちと正面から衝突する。
医者に言わせれば毎日交通事故に遭って無事な人はいませんよとのことだ。それはそうですわな・・・

視界がぼやける。手が震える。短期的な記憶障害。
どうやら診断の結果は慢性外傷性脳症であるとのこと。何だか知らないがとにかく危険そうな感じである。
衝撃による脳震盪の積み重ねが原因か・・・辛い話ですなぁ・・・

という、重いプロローグを挟んでの第1話が開始されます。
前回は序章だったので今回からが第1話。
最期の十五日の初日。九月場所の初日。この日の取組は・・・鮫島 ― 飛天翔

聞き覚えのない名前である飛天翔。しかし直ぐに紹介が入ります。
九月場所の初日から2日前。空流部屋に出稽古にやってきたのは石川・・・西前頭十二枚目の飛天翔(石川)大器である!!
なるほど。石川は関取になって四股名を名乗るようになったわけですな。
兄弟子が飛天勇でしたし、似た名前になるのは必然か。

ところで空流部屋の後ろの方がビルの様になっている。
前に仁王さんが言っていたように稼ぎで建てたのだろうか?
実際今は関取が複数いる状態ですしねぇ。稼ぎも不在時の比ではありますまい。

幕内力士になっても鯉太郎と石川の仲の良さは変わらない。
同期であり似た者同士。似た体格で似たスタイル。互いにライバル視しながら切磋琢磨してきた奴らである。
投げも身につけた鯉太郎と違い、突き押しだけでやっていっている石川と異なる部分もありますけどね。

稽古場には白水さんの姿がある。あ、顎髭・・・まだ特徴を増やす気かこの人は。
腕はもう良さそうだが、今の番付はどうなんだろうか?
髪を戻してないってことは関取にはなってないのかどうなのか。
また隣にいる爽やかな感じの男。これは・・・常松か?髷を結ってるから分かりにくいが・・・爽やかになったものだ。

本場所直前に出稽古にやってきた石川。
何かあったのではないかと椿と一緒に外へと誘い出す。
相変わらずこのベンチは悩み事を話すのにはうってつけの場所であるようですな。

何かあったときは急に鯉太郎のもとを訪れるという石川。実に親友らしい行動である。
前に来た時は女にフられて朝まで泣いていたのだそうな。おやおや。そういう興味もちゃんとあったのね。ハッハッハ。
しかしまたフられたの?とか仲良さげに並んで言い出す2人を見ると石川には同情したくならなくもない。こりゃ酷い!!

というのはさておき、石川は語り出す。俺ら本当よくやってるよな・・・と。

このデカクねぇ体で・・・あのバケモン揃いの幕内で相撲取ってんだぜ・・・
俺もお前も幕下の頃は体格差なんてクソ喰らえって逆にモチベーションになって番付上がって来たけどよ・・・
でも幕内じゃそーもいかねぇ・・・
上に行けば行くほどその体格差ってのは重くのしかかってきて・・・
必死に稽古でその差を埋めようとしても・・・やっぱソレは紛れもない事実で・・・
でもよ・・・折れる訳にはいかねーのよ・・・お前がいたからよ
俺と何ら変わらねー体で・・・いつだって言い訳どころか体格差までひっくり返しちまうような鬼気迫る取組が・・・
お前の相撲があったからよ

今まで思っていたことを口にする石川。
それはまるでもう辞めてしまう人間のもののようであった。

でもよ鮫島・・・本当にココは神か何かに選ばれた人間の棲むトコだよな・・・
運命的にそうなることが決められたような人間の・・・
俺みてーな不良上がりのソップがその末席にでも座れたんだ・・・奇跡みてーなモンなのかもな・・・
上等だろ・・・上等だよ

自分を納得させるかのようにつぶやく石川。
しかしその言葉は到底鯉太郎には納得いくようなものではなかった。

くだらねぇコト言ってんじゃねーぞ。神なんているかバカヤロー
相撲に選ばれてねーのは分かってる・・・俺もお前も・・・それでも相撲を選んだのは自分だ!
運命だ・・・?知るか。しょーもねー・・・
俺は土俵にどんな残酷が降りかかろうが・・・抗うぞ!

辞めたいなら辞めろと言い捨てて立ち去る鯉太郎。
自分は相撲より楽しいことは知らない。お前との取組もその1つだよと付け足して・・・

まあ、鯉太郎ならばそう言うでしょうな。石川もそれは理解している。
相撲より楽しいことは知らない。お前との取組もその1つ。
鯉太郎のその言葉は石川が思っているのと全く同じである。
辞めたいなどと思うはずはない。辞めたくなどない。だが・・・

視界がぼやける・・・手が震える・・・短期的な記憶障害・・・
相撲辞めないと死んじゃいますよ

冒頭で医者に宣告されていたのは石川の方であった。
ううむ。確かに石川も似た体格であるし、投げを使わない分そうなる可能性はでかいか・・・
いや、これは運が悪かったといえるのかもしれない。鯉太郎がなる可能性だって十分あるわけですから・・・

新寺部屋に戻る石川。
また変な性病にでもとか言われてるが・・・前もなった経験あるのか!?
まあ、それはさておき・・・医師の診断はさすがに親方以外には秘密にしてる感じでありますな。
その新寺親方。黙って空流部屋で稽古してきた石川を叱っている。そりゃそうよ。稽古だって危ない状態なんだろうしなぁ。

スンマセン・・・最後に鮫島とやって踏ん切りつけようと思ったんス・・・

やはりそのために出稽古に来たわけですな。
しかしスッキリ引退できるって感じではない。
どうにか踏ん切りをつけようと語ってはみたものの・・・逆にハッパかけられた感じになっちゃいましたものねぇ。

新寺親方は苦しみながらもその体で幕内まで上がったのだから立派だ。胸を張れ!と言ってくれる。
実際幕内がとんでもないところだというのは骨身に沁みたし、その想いは確かにありましょう。
しかし・・・それでも・・・相撲を辞めるとなるとそれはキツイ。相撲が大好きだから・・・

だから・・・怖いんスよ・・・体が壊れちまうことより・・・何より・・・
相撲がなくなったらどうなっちまうのか・・・
これまで俺と同じようにもがき続けた鮫島に会って・・・諦めつけようと思ったけど・・・余計に火がついちまって・・・
何より・・・やっぱアイツとの相撲はクソ楽しくって・・・
まだ・・・俺は・・・まだ俺は・・・もっと・・・もっと俺は相撲を――

涙を流し、まだと叫ぶ石川。
しかしその石川を制し、ハッキリと引退だと告げる新寺親方。
気持ちとして分かる部分はあれども・・・さすがにこれはね。本気で命に係わることであるし、許容は出来ない。
だけど、もし許容できるとすればあと一度。一番だけ。

お前らの枚数からいって・・・まず組まれることはないんだが・・・今場所は休場者が出てな・・・
まぁお前も初日にわずかだが希望があったから踏ん切りがつかなかったんだろ・・・
今場所初日の割だ・・・

そこに書かれているのは、鮫島と飛天翔の名前。
どうにか取れるかもしれない最後の一番をこの男と行える・・・わずかな希望が叶った。

バカヤロー鮫島・・・いるよ・・・神さまは・・・

鯉太郎以上に大きな絶望を与えられることとなった石川。
しかしそれでも、最後の機会を与えられて神に感謝したりしている。
僅かに希望もあったりするからより残酷さが映える感じがしてなりませんなぁ・・・
いや、実際石川にとっては有難いのでありましょうが、それならばもっと相撲を取らせてあげて欲しかった・・・

鯉太郎以外の力士の様子も知りたいとは思ったが、よもやいきなりこんな重い話でやってくるとは思いませんでした。
皆元気にいつまでも現役でって訳にはいかないのは分かるが・・・ううむ・・・
これは一層他の力士たちの様子が気になってしまいますわなぁ。
王虎や天雷は無事なようだが、田上さんや渡部はどうなったのか・・・無事でいて欲しいものであります。

・囚人リク
椿の死を悲しんでいるだけの時間もない。
今はとにかく脱獄を成功させなければならない。その椿の行動に報いるためにも・・・

椿・・・死の間際・・・星空に手を伸ばしたお前の想い。最愛の妹への想い・・・
必ず妹に伝えてやる。脱獄を成功させて!!

そのように想いを新たにするレノマさん。決意のほどが見て取れます。
しかしその脱獄にかける想いがかえって隙を生む結果になるというのも皮肉な話。
このタイミングを待っていた沢田にしてみれば嬉しい話でありましょうな・・・

この俺のプライドを侮辱した罪を・・・痛みを・・・屈辱を・・・待ってたぜ。この時を

後ろから忍び寄り・・・凶器を振るう沢田。
瞬時に危険を理解し、迎撃を行おうとしたレノマさんもさすがでありますが・・・
やはり椿の死に動揺したのか。隙だらけだったのは本当のようですな。
左腕の上腕動脈を切断されてしまう。凄い勢いで血が噴き出し・・・止まらない。

頸動脈を狙い損ねたわけじゃねぇ。
テメェには即死なんか生ぬるい。切えゆく命の中、俺の脱獄を目に焼き付けろ。

溜まった恨みは想像以上のものがあった様子。
レノマさん自身にじゃないけど、その後色々と痛い目に遭いましたしねぇ。いやかなり自業自得であったが。
それにしてもレノマさんも沢田の考えは読めずにいたわけか・・・ううむ。

血を一気に失い、立っていられなくなるレノマさん。
そのレノマさんを蹴りつけて転がし、沢田は立ち去る。

じゃあな。脱獄・・・脱落。いや、生からの脱落か

意気揚々と去っていく沢田。うーむ、この一枚絵は厄い。
まさかまさか。沢田が目論見を完遂させるだなんて・・・予想もしませんでしたよ。正直さ。
レノマさん、もしくは置き去りにすると息巻いていた田中一郎に妨害されるものだとばかり・・・

その田中一郎はさっさとヘリに乗り込んでいる。オイ。
凶行に及んだ沢田は更に天野を人質に取って安全の確保に努める。さすがというか何というか・・・
何にしても沢田に構うよりも、レノマさんが倒れて動けなくなっている方が大ごとである。

血が止まらねぇ・・・くそ・・・意識が・・・

もはや自力でヘリに辿り着くことは不可能な様子。何と・・・
ならば救いにいかねばと飛び出して行こうとするリク。
だが最悪のタイミングで看守たちがヘリポートに到着。容赦のない銃撃を浴びせてくる。
この銃弾の雨の中レノマさんを救い出しに外に出るのは・・・不可能。

まさに最終局面というところでまさかの惨劇。
レノマさんはこのまま終わってしまうのだろうか。それはあまりにも・・・あまりにも・・・

起き上がれないほどの重体。迫る看守の群れ。
どうにかする方法が果たしてあるのだろうか。

椿のこともあるし、ある程度の覚悟はして然るべきでしたが・・・ううむ・・・
いや、それでも。いや。まだその瞬間を目撃するまでは断じることは出来ない。
可能性があるかも分からないけど・・・願うことにいたします。

・侵略!イカ娘
完徹とは・・・若いな蛍子さん。

おまわりさんにも色々いるけど、彼らの戦闘力は相当なものだぜ!!
あぶない方でも良かったかもしれませんな。しかし蛍子さんは私服もいいですなぁ。

・ハリガネサービス
鯨川さんのスパイクは止められず、上手く他の奴をブロックにかけても三河に拾われる。
うーむ、これはまさに八方塞がりな状態ですな。
松方が必死に考えた攻略法もあっさり塞がれるようでは何とも・・・大船先輩も心折れかけてますわ。

コレが・・・本来の実力差で、1月の新人戦の善戦は・・・何かの間違いだったっつーのかよ・・・!!

古川先生の思い通りの流れになってきました。
まあ、実際1月の新人戦ではその鯨川さんも三河もいなかったわけですからねぇ。
まるで別のチーム相手にしてたようなものだし、これが本来の実力差と思っていいんじゃないでしょうか。悲しいけど。

とはいえ、まだ諦めてしまうには早い。
少なくとも山縣先生は座して終わるつもりはない様子。
ここに来て・・・このタイミングで・・・ついに下平くんの投入だ!!
ちなみに代わるのは大船先輩。おやおや、ネガティブな気分が良くなかったですかな?

下平くんの投入は味方からも意外な表情で迎えられる。間白もビックリだ。
ただ金田と野々原さんは笑顔だったりする。さすがの2人と言えましょうか。
先輩たちとは別の意味での驚きを見せているのも1人いる。松方だ。

バカな・・・下平はこれから切り札になってくカードだぞ・・・
それをこんな練習試合で桐城に見せるなんて・・・山縣先生は何を・・・

やはり松方も温存を考えておりましたか。策士らしい考え方ですわな。私もそう思ってたぐらいですし。
とはいえ当の下平くんは緊張の面持ち。というか萎縮した感じですな。
練習して上手くなっていつかとか思ってたらいきなりの機会が飛んできちゃったわけですからねぇ。そりゃ怖くもなるか。
そんな下平くんに話しかける山縣先生。

・・・あの時も丁度こんな点差だったな。

そう、それは中学最後の試合の時の話。
あの時も相手のマッチポイントからピンチサーバーで出たのでしたな。
下平くんは何本か粘ったとか言ってるがあわや逆転かという状況まで追い込んでおいてその認識は・・・!!相手が可哀想になる。
まあ結局負けたことには変わりないっちゃぁそうなんですが。

結局チームを勝たせることはできませんでした・・・
ケガした僕に、折角皆がチャンスをくれたのに・・・
いつも僕は・・・勝つことができないんです・・・

そのように述べる下平くん。勝ってこなかった者の意見でありますな。
しかし当人の見方はどうであれ、見た者に衝撃を与える展開だったのは間違いない。山縣先生もその衝撃を受けた1人である。
その為、山縣先生は述べる。あの日お前は負けていない、と。

お前のサーブは最後の一球まで相手を崩していた。
誰が見ても終わった試合でお前だけが本気で勝とうとしていた。
常識的に考えればあの点差はひっくり返らん。少なくとも俺がバレーに携わった30年、そんな試合は見ていない。
だが俺はお前と会うまでサーブで狙ってあんなプレーができるとは思いもしなかった。
お前はあの日、俺のサーブの常識を超えたんだ。
お前なら勝てる!こんどこそ勝ってこい!!
常識の先に何があるのか。俺に見せてくれ。

珍しく笑顔を浮かべてみせる山縣先生。相変わらず怖いけどいい笑顔だ。
というか山縣先生がこれだけ熱く、長く語るのは初めてかもしれない。
うーむ、やっぱりそういう熱い気持ちを持っている人だったんですなぁ。いい感じだ。

というわけで、ついにコートに入る下平くん。嬉しそうに出迎える金田。好きですなぁー。
松方にしてみれば、どうにかそのサーブ力は秘密にしておきたい。ところだったのだが・・・

まあ・・・そうだな。この状況から試合をひっくり返せるとしたらお前しかいないな。
お前がサーブであのリベロのレシーブを崩して、アイツらのサーカスバレーを始められなくしてくれ!!

そのように言いだす松方。
本来ならば練習試合で本気サーブは見せるなと言おうとしたのだろうが・・・下平くんの目に圧されちゃったようですな。
いや、どうやらそれだけではない・・・?

なんだかアイツは・・・俺たちにすらまだ底を見せてないような気がしてな

松方が受けた感じ。それはどのようなものだったのか。言葉にはおそらく表し難い。
でもきっとそれは本当のことではなかろうか。つまり、今度こそ本気の下平くんが見られるかもしれないと・・・!!

嬉しい・・・な・・・こんなに誰かに期待されたの、生まれて初めてかもしれない・・・
あの人を崩せばいいんだよね。

金田とのサーブの時も遠慮はあった下平くん。最終的には勝ちを譲るような感じでしたしね。
しかし今回は違う。勝つことこそ望まれている。崩すことを望まれている。
ならばその期待に全力で応えねばなりますまい・・・!!

サーブの構えに入る下平くん。五十嵐先輩も驚くほどに顔つきが引き締まっている。
この表情を見せられたら・・・黙って見守るしかないでしょうな。黙ってみていてください。凄いことが起きるでしょうから。

右手首から先を固定。イメージするのは・・・ハリガネ!!!

ここでタイトルでもあるハリガネ!ハリガネで固定してのサーブ・・・ハリガネサービスが現れた!!
やはりタイトルコールは盛り上がる。ここで持ってくるかという驚き!!
そしてそれと共に放たれるサーブは・・・ゆるっ!

ポーンと放たれたサーブは緩い軌道で相手のコートに。というかそのままいけばアウトである。
さすがにアウトのボールを無理して拾う三河でもない。近付きはするが静観の構え。
だが近付いたことでおかしな様子も見て取れる。
そのサーブのボールは縫い目が全く動いておらず・・・その結果、空気抵抗で軌道が変化してコート内に落ちる。

不気味かつ静かに下平くんのサーブが決まった。
っていやいや・・・まさか本当にブレ球サーブをコントロールできるというのか・・・!?
不規則な変化になるから打ち手もどこに行くか予想できないかと思いきや・・・いやはや。
あまりにギリギリすぎて線審が見逃してしまうんじゃないかと思えるこのサーブ。
しばらくはマグレと考えてくれるかもしれないが・・・さてさて何球目ぐらいで空気が変わりますかな?楽しみです。

・ドカベン ドリームトーナメント編
バファローズ対ウォーリアーズ戦開始。
監督にして四番の微笑がセンターカラーでいきなりのツーラン。
うーむ、やっぱり山田の前という打席でなければ活躍する感じですなぁ。

そのウォーリアーズの先発は先斗。
相変わらず紫義塾らしい変則投法であるが、届かないのはどうなのか。

それはさておき、バファローズのキーマンはこの一番の不吉。
平凡なゴロがイレギュラー連発でランニングホームラン。
スライディング等の技術も見事なものだが・・・やっぱり運が強いのは強い。

神がかりな1点を上げたバファローズ。
その後は両チーム得点無しのまま5回裏。
二死二塁の一打同点というチャンスのバファローズ。迎えるのは一番の不吉。また出て来た!!

不吉の霊に期待するファン。
そううまくいくかよと考える岩風であるが・・・さてはて。

不吉の打撃は一塁への凡フライ。これは先斗が完全に打ち取った感じ。
であるのに強烈な空中イレギュラーでセーフ。同点に追いつかれる結果となる。
目まいが発生したのか、本当に打球がフラフラしたのか。
何にしてもやっぱり運が強いのは厄介だなぁ。

同点の状態で今度は9回表。今度はウォーリアーズが二死一塁の状態。
しかし打席は八番の花園と少し厳しい。
次の九番の九郎さんは当たり外れは激しいが一発が期待できる。
となれば何とか次に繋げたいところ・・・などと考えていたらまさかの一発。
うーむ、これぞまさにバットを持ってりゃ誰でも四番ということか。
長い野球人生、誰にでも起きうることだと豆タン。その解説はいいのだが構えが何となくムカツク。

土壇場で4対2とリードするウォーリアーズ。
そして出て来た中西球道。これは盤石の構えでありますな。
バファローズも不吉からのといい打順であるが・・・さすがに逆転はありますまい。
球道の快投に期待したいところですな。

・行徳の漫画家とイトの日記
OLさんと実際にそんな話をしたのだろうか。
やけに可愛くて困りますなぁ。しゃらんら。

・辻浦さんとチュパカブラ
なかなか面白い子である橘みどりさん。
こういう空回りしちゃう子がいると話が転がりやすくて良いですわな。
しかし画鋲踏んで出血しておきながらそのリアクションは・・・怖いわ!!

画鋲の件もパンの件も割と致命傷な感じに思えるのだがファンの目はどうなっているのだろうか。
まあ色々と盲目的なんでしょうな。これが熱狂するということか・・・

みどりさんのおかげでラブコメらしい展開にも持ち込めそうですな。活躍に期待したい。

・黒虎
屋根より高く出来上がるプルートの結界、グレムリン・ハウス。
遠くからでもその様子はハッキリと見て取ることが出来る。知っている人が見れば一目瞭然でありましょう。
というわけで、何かの組織の連中らしき者たちが姿を現した。
このタイミングで現れるとなると、例のハルシオンが追っている裏切り者達だろうか。気になるところです。

とはいえ、まずはこちらの窮地をどうにかしないといけない。
プルートの猛攻に防戦一方の祈殿。
どうにか致命傷は避けているものの、細かな傷が十秒後に一斉に開き、痛みがやってくるのが厄介な様子。
ともすれば痛みで膝を付きそうになる・・・が、倒れてなんかいられない!!

これくらいで引き下がっちゃ・・・!!情けないったらありゃしない!!!!
そんなの・・・ごめんよ!!

意地でプルートに一撃食らわせる祈殿。しかしどんなに強力な攻撃でもダメージにならなければ意味は無い。
何にでも触れさえすればそこにダメージを逃すことができるグレムリン・ハウス。やはり厄介極まるノヴァだ。

プルートにしてみれば余裕の戦い。
だが祈殿の態度が気に入らないということでイラついている様子。我儘な奴だ。
望まぬ相手を勝手におもちゃにしようとしているのだから反抗されても仕方があるまいに。
いや、そもそもおもちゃ扱いされること自体が気に入らない。
黒船に父親を殺された祈殿は語る。父親の復讐などという陳腐な感情ではなく、もっと根本的なことを知ったと。

あたし・・・その時初めて人が死ぬ瞬間を見たの・・・
なにもできないままお父さんを目の前で亡くす・・・なんてさ・・・
十一歳の女の子がそうそうしていい経験じゃないって話よ・・・
あたしは"命"を知ってる!!だから!!人のことをおもちゃ扱いするような・・・そんな奴に!!
これ以上大切な人を奪われたくないだけ!!

人の命の大切さを知る。大事なことです。
しかしそもそもプルートのような奴はこちらを人として認識していない。
信じられないことではありますが、そういう奴もいるんですな・・・絶対に負けたくない相手である。

それにしても7年前に十一歳だったという祈殿。ふむ、現在十八歳でありますか。ふむ。

というのはさておき、イラついたプルートはさっさと終わらせようとする。
最高速度で爪を伸ばし、祈殿を串刺しにしようとする。
が・・・その必殺の刺突が見切られた!!
寸でのところで躱し・・・脇で挟み込む祈殿!!
この動体視力にはさすがのプルートも驚愕しております。いい反応だ。だが驚くのはこれから。
挟み込んで固定した爪を掴み・・・プルートを空中高く放り上げる祈殿。

空中なら攻撃を喰らっても・・・周りに触れられるモノがないでしょ!?

やはり空中か!!
ルールを把握したのならば、次はその隙間を縫うことがこの手の戦いの攻略法である。
弱点があるのにルールを全て話してしまったプルートの慢心ですな。これを突かない手はない!!

放り上げられたプルート。その体に空中で強烈な一撃を叩き込み祈殿。
とはいえ、さすがに落下までには十秒もかからない。着地さえ間に合えばすぐに地面に手をついてダメージを消すことができる。
が、それは祈殿も・・・進兵衛殿も理解している!!

可愛い孫が体張ってんが・・・!!そんなん見せられたら――じいちゃんも張りきっちまうが!!

地面に撫斬包丁を突き立て、力を込める進兵衛殿。
なんだろう?打ち上げ直すのかと思ったがそうではない感じ。地面を掘り起こして勢いで吹き飛ばすのか?
などと思っていたら、発想のスケールが違った。
高度が足りなくて時間が間に合わないのであれば・・・大地を切り裂いて落下までの時間を稼げばいい!!

進兵衛殿の一撃で割れる地面。そんなッ!?いやこれはプルートならずともそう言いたくなる。
何にしてもこれで時間を稼ぐことはできた。
そして空中から落下しながら更なる追撃を行う祈殿!!
この2連発のダメージが一気に来るのであれば、さすがのプルートも立ちあがることはできますまい。おそらく、ですが。

想定外の剛力。猪頭家の意地を見たといった感じですなぁ。
決め手は祈殿の脇での挟み込み。ふうむ、やはり祈殿の決め手は脇であったか・・・ワキ腋。

十二支神将の一門の総力で幹部の一人を撃破できた。これは今後の戦いに明るい要素が見受けられる。
とはいえ、これが知られれば他の幹部も油断はしてこないでしょうし・・・本当に危険なのはこれからですな。
とりあえず、直近の危険はマルスか。
今回メインのプルートがやられたからってことでお付きの自分は撤退。という判断をしてくれればいいのですが・・・さてはて。

・極悪バンビーナ
ショボいけどバスの遅刻は割と悪事である。本当にてへへで済ませたら大したものだよ!!

相変わらず無意識にやる悪事は凄いニーナちゃん。
盗むことはできないが散在で友人の財布にダメージを与えるぜ!!
何かを得るためには何かを犠牲にしなければいけない。悲しいことなのね。

・錻力のアーチスト
打倒・港南に向けて1秒も無駄にはできないと素振りする清作。
その心意気は良い。良いのだが、さすがに電車の中で素振りは危険すぎる
アオリにも絶対に真似しないでください!!と書かれる危険行為だ。誰がするものか!!

というわけで、次の駅についたところで1人たたき出される清作。何やってるんだか。

合同練習は終了し、これからはまた自分の高校1校での練習となる。
課題を見つけてそれに向けて邁進するのは正しい。けど時と場所は考えようって話でありますよ。うん。

しかしそういう時と場所を弁えない男は何も1人だけではなかった。
港南相手に7失点を喫した蛮堂。
居ても立っても居られず・・・電車の中で走り込みを行っている。うーむ、エキセントリック
本来は保土ヶ谷から自宅まで走って帰るとか言い出したらしいが、どうにか電車に乗せたらしい。
だが電車に乗っても収まるわけはなく、ご覧の有り様であると。うーむ。さすがというか何というか。

桃ちゃんの言うことも聞かず、走り回る蛮堂。
蛮堂の体重で吊革懸垂とかしたら電車の吊革では持ちそうにないなぁ。というかバーがヤバイ。
しかし桃ちゃんはやっぱりヒロインですなぁ。敵校の選手であっても登場しただけで顔を明るくしたりしてる。
桐湘にも確かに女子マネが2人いるのだが・・・本当、対比される時ぐらいしか出番がないなぁ。
ここにいるってことは合同練習にも参加してたんだろうけど・・・
男子校の練習に参加したはずなのにさっぱり騒がれない女子マネってのもある意味凄いな。

走り回っていた蛮堂は蓬莱と山脇くんに静止される。どすこい!
蓬莱は制服姿だと妙に若く見えるというか、何とは無く違和感を覚えるなぁ。そういえば高校生だったなと・・・

決勝の弐織義壱は蛮堂からホームラン2本に三塁打の5打点という成績。
最期の打席は何とかホームランにはさせなかったようだが、完敗といって間違いない内容ですなぁ。
これは悔しくて居ても立っても居られなくなるわ。でも電車の中で走り回るなよと。

弐織敏。兄義壱に伝えておけ。関東大会でこの雪辱を果たすとな・・・!!

あれだけ打ち込まれても消沈せず炎が燃え上がったままというのはある意味凄い。
この不屈の闘志。尽きぬ炎が蛮堂の強みであるか。これぐらいの熱量が無いと弐織義壱と闘い続けることはできませんわな。

蛮堂から2本のホームラン。この情報は弐織にとっても重い話である。
果たして今以上に筋力をつけただけで兄と同じように、それ以上に打つことができるのだろうか・・・

何か足りねえモノが確実にあるはずだ。兄キにはあって俺には無いモノが。
それに気付けない限り兄キを。港南を倒せねえ・・・!

というわけで、帰宅した弐織は録画しておいた決勝戦のチェックを行う。
・・・行おうとしたのだが、先に見ていたのは弐織義壱。
寮にいるはずなのに何故ここに・・・?弟が録画していたのを知っていたのか?
ともかく、集中してビデオをチェックする弐織義壱。
優勝は当然のことだなどと述べてはいるが、自分たちの勝つ姿を見て楽しんでいるとかそういう気配は見えない。

コイツにとってはどんな投手が相手だろうがホームラン打つのが当然のことなんだろう。
港南の四番に座るのも当然・・・
やっぱ才能の差ってヤツかよ。

歯噛みする弐織。腕力ならば絶対に負けないのだが・・・才能の差は如何ともし難いのだろうか。
しかし、どうもその考え方は正解ではなかった様子。
弐織義壱が行っているのはチームメイトのスイングチェック。
自身の打席を見て誇ったりはしない。他の打者のチェックに余念がない様子である。

こんな奴らが港南の四番を狙っている。気が抜けないな

そのようなことを呟いている弐織義壱。
これを聞けば弐織も考え違いをしていたことに気づかざるを得ない。

"当然"だなんて何一つ思っちゃいねえんじゃねえのか・・・?
港南の四番に座ることもホームランを打つことも・・・
常勝を義務づけられてる港南の四番・・・味方から周囲からも相当なプレッシャーをかけられているはず。
しかもそれを1年の時からずっと。その中で結果を出し続けるなんてどんだけハート強ェんだ。
兄キが打席に立つ時のあの張りつめた空気は自分を追い込むために自分自身に向けたものか
"次"があるなんて考えもしてねえ。1打席ごとに自分の存在を懸けている証だ。

そのことにようやく気付いた弐織。
兄の存在が大きいことは分かっていたが、より深く分かるようになった。
これは成長であると言えますな。気づきながらも委縮することは無く、エモノと認識してヨダレを零し始めましたし。

今はまだこのエモノに歯が立たねえ。
夏までにもっと自分を追い込まねえと、兄キを超えられねえ・・・!!

ヨダレを零しまくる弐織。
そんなヨダレもこの兄にかかれば凍らせて髭のようにすることができる・・・!!
何だかラーメン零しているように見えなくもないですな。いや、そういう話ではない。
床に零したヨダレぐらい拭いておけよとも思うが、そういう話でもない。

いつからだ。桐湘で四番打つのが当然だと思うようになったのは。うぬぼれやがって。バカか俺は。
才能・技術・精神力・・・力以外の全てが兄キより劣ってる。
何かが足りないんじゃねえ。足りないモンだらけだ
もどかしくてムカツいて仕方ねえのに笑いが止まらねえのは、最高のエモノを見つけたおかげだ。
腹が減って仕方がねえ。蛮堂も蓬莱もドイツもコイツも喰い散らかしてやりてえ。
もっと飢えろ。もっと求めろ。もっと、もっと、もっと、もっと・・・!!

一心不乱にバットを振る弐織。
そして翌朝、出した答えを久澄監督に告げる。

夏の大会までの練習試合で結果を出せなかったら、四番から外してください

兄が自分自身を追い込んでいるのならば、自分も最低限それぐらいはしないといけないって話ですな。
おあつらえ向きに今の桐湘には四番を狙っているクソ天然もいる。
精神力を鍛えるためにもそういう行為は大事という話ですわな。
今の立場に甘んじることなく結果を出す。その意識でどこまで変わることが出来るのか。注目したいところであります。

・ギャングロード
銅馬のトールハンマーは後ろ回しゲリに見せかけての"首刈り"からそのまま全体重を乗せて後頭部から落とす技とのこと。
ああ、言われてみれば確かに足で叩きつけてますな。
ギロチンドロップっぽい感じであるが、コンクリートである路上。打ち付けられる頭部がかなり危険な技である。

あの男・・・マジで"轢き殺す"為だけに生まれたみてぇな男だぜ・・・!!

さすがの"暴力機関車"というわけですか。
さてその危険なトールハンマーを受けてすっかり白目を剥いている真。どーん。
普通ならこれでレフェリーストップがかかりそうなものだが、確認するまでは止まらない様子。
しかしそうはさせじと倒れた真に止めを刺すために踏み付けを始める銅馬。えげつない。
助けに入ろうと動き出す日向たち。仲間らしくていい行動ですな。割と利己的な感じだったミーシャちゃんも動いてますわ。

ちょっとは活躍が出来た日向。よい傾向です。真から二人と居ない"ライバル"と言われたりしてるし。
次の機会がある時はしっかり勝つ姿も見たいものですな。

それはさておき、その隙に立ち上がる真。
あのまま失神KOが宣告されなくて良かったですな。
しかしせっかく起き上っての攻撃が仲間への誤爆とは・・・こりゃ恥ずかしい。
というかこの扱いでもしっかり仲間でいそうな感じの烈くんに頭が下がる思いです。

大ボケ炸裂で笑われまくる真。
しかしわざわざその真を見に来たのがギャング・スター不条実。
鳳蓮や銅馬ではなく、真を見に来たとは・・・なかなか侮れない感じでありますな。
実際、真はこの上なくアホだけど、タフさと反射神経は並外れている。
ついさっきまで失神してたはずなのに、立ち上がったらかなり元気になってるからなぁ。怖い奴だ。

先のトールハンマーはどうやら不発だった様子。
首刈りの瞬間に自分から後ろに跳んだことにより首が極まらず後頭部ではなく背中から落下したとのこと。なるほどね。
背中と後頭部ではダメージ量は相当違う。
しかしそれでも失神に追い込むのだからトールハンマーの威力が知れようというものである。

真が思いっきり突っ込んだところに放たれるトールハンマー。
これならば後ろに跳んで逃げることはできない。
が・・・今回は何と伸ばした脚に噛みついて防ぐ真。
いかに狼と呼ばれる男であっても、人間の歯で何ということを・・・
しかもその状態で力比べをしようというのだからまあ、人間の闘い方とは思えないと言われても仕方がないっスね。

勝ってヤツ等と笑いたいと述べる真。
噛んだままだからほとんど聞き取れないが、銅馬にしてみれば聞き逃せないセリフだった様子。
鳳凱に、オマエには欠けているものがあると言われた銅馬。
それが非情さだと考えての今までの行動だったわけでありますが・・・
ここで真に敗れることでその考えが改まったりする流れですかな?そうあってほしいものであります。

・チカカラチカ
地底子・・・分かりやすいというか何というか!!
そういうネーミングは嫌いではない。

サバゲで争うのがありならTVゲームで争ってもいいんじゃないですかね。
ものによってはそのままリアルファイトに移りそうなものもありますし。
物理的に妨害は確かにダメとは思うけど。これは本当のリアルファイト案件だ。

結局ズモズモも争いの温床となるわけか。やはり数が満たされねば平和は難しいか・・・!!

・ウチコミ!!
親友対決は引き分けで終わった。
そしてチームの勝敗も引き分け・・・では終わらない。
決着をつけるため、代表決戦が行われる運びとなります。
誰が出るのも自由。泣いても笑ってもこれが勝敗を決める戦いだ。

代表戦は大抵ポイントゲッターかスタミナ充分の選手が出てくる。
となると立学はスタミナ充分で実力も充分な新堂さんかな。主将らしい見せ場だ。
そのように思ったわけですが・・・

俺に・・・俺にやらせてもらえませんか。お願いします。

そう申し出る紅林。
確かに紅林はエースだし何度も代表戦をこなした経験がある。
だが、今全力で試合したばかりであるし、すぐに代表戦を行うのは・・・
唯一勝ち星をあげている新堂さんに任せた方がいいのではという声もある。
しかしそれらの声を受けても、絶対に勝ちますと述べる紅林。

俺の柔道・・・いや・・・俺たちの柔道で、俺が立学を次に繋げます

ふむ。よい意識ですな。友と歩む道を捨てたはずの紅林であったが・・・その考えは改めたか。
まあ、あの声援を受けたのではそれも仕方のないことですよね。

立学で鍛えた。武蔵原とは違う。

消耗したはずの紅林であるが、息吹によって呼吸を整えてしまう。
うーむ、こういう連戦も立学にしてみれば日常茶飯事といえなくはないわけか。
いやさすがにこれは紅林がバケモンであることの証か。

紅林のわがままともいえる申し出であるが、これを受ける新堂さん。

俺の力が必要な真の正念場はまだ先かもな
通過点は将来の立学を引っ張る後輩に任せてやるか。

個人戦で敗れ、団体戦を落としたら高校最後の全国に行く機会を失う新堂さん。
であるにも関わらずこのようなことをさらりと述べてみせたりする。器の大きさが見て取れますなぁ。
鬼尾先生もさすがここ10年で一番練習したチームを率いた男だと称賛する。

受け継げ。紅林!!

試合前に翌年の引き継ぎの儀式まで済んでしまった感じですな。
何はともあれ、立学の代表は紅林と決まった。予想通りであるが・・・やはり盛り上がるな。
そして、武蔵原の方の代表は・・・やはりこの男。クソ素人のレン!!

春樹や日下部は消耗著しい。ヒューマも気絶したばかりだし、検査もしないままの試合は危ない。
雪村さんは唯一負けてしまったこともあり、出すことで相手のメンタルが優位に立ってしまう恐れがある。
そういった消去法的な理由からの抜擢。
という見方もできなくはないが、別の見方をすれば地区予選から団体で唯一オール一本勝ちという成績を残した男でもある。
この成績はド変態と言われても仕方がない。白帯でありながらこれはねぇ。うむ。日下部に言われるのはアレだけど。

というわけで、チームの想いを背負って挑むレン。
個人で紅林を超えることはできなかった春樹。しかしチームでならば超えられると信じている。
そういった想いを受け取っての闘い。果たしてどのようなものとなりますか・・・!!
双方、仲間の為にもという想いは強い。譲れるものではない。
となれば純粋に実力勝負。キャリアの分もあり紅林有利ではあるが・・・さてさて。楽しみな一戦です。

・最強少女さゆり
相変わらず小堺さんのイリュージョンが冴えている。不思議なレベルで。

垣間見えるリコスの過去。これは悲しい。
お金が欲しかったのか必要だったのか。情状酌量の余地はかなりありそうな感じですな。
それにしてもリコスの言うあいつらとは家族のことなのだろうか?
にしてはウサ耳の子もいるようだが。孤児院の仲間とかそういう話の可能性もありますな。気になるところです。

・テツねこ
犬と猫の異能バトル勃発。
雅也がわざわざ似たような上着着てくるからちょっと見分けが付きにくいぜ。

猫又の怨霊の力を上回る薬パワー。化学の力って凄い。
まあそこから更なるパワーアップが出来るのが怨霊側の強みでありましたけどね。
怨霊側のとはいっても、その助力はもっと暖かな感じでありましたが。良い良い。

雅也のこれからは心配ですが、猫又との関係が続くなら何とかなりますかな。
しかし意志の力でどうにかしてたってのも凄い話ですなぁ。その意志力があれば成仏もさせられるか?期待したい。

というわけで、栗元健太郎先生のテツねこでありました。
短めな話なだけにシンプルでしたがいい雰囲気でした。次回作に期待しております!!

・いきいきごんぼZ
まあ双方子供ではあるし、誘拐というよりは家出扱いにはなるかなぁ。
枷井の行動自体はハッキリ誘拐っぽくてアレであるが。
何にしても大きな問題にはならずに良かった・・・良かったよ。うん。鎮くんのためにはね。

しかし作品自体は大きな話が出てきてしまいました。
ついに最終回の告知が出てしまったか・・・ううむ・・・

・木曜日のフルット
電化製品には確かにメンテナンスのための隠しコマンドが入っている可能性がある。
そこに軍事兵器の話が加わればこうなるわけか・・・一体どこに行くのだろう。

・総合感想
木々津先生の帰還で層の厚みが増した感じのある誌面。
新人の作品も読みたいけど、やはり安定感のあるベテランの存在も大事ですね。
そのベテランの一人である小沢としお先生の「Gメン」が次号連載開始。
今回は明るめの話になりそうですね。期待していきたいところです。

そしてニャロメロン先生の「ベルリンは鐘」が集中連載開始。
この無秩序っぷりは是非本誌読者も味わってほしいものであります。



2014年 50号


・鮫島、最後の十五日
佐藤タカヒロ先生が満を持して描くバチバチ幕内編!!
ついにここまで登って来ることが出来たかという思いがあります。
しかしその思いを打ち砕かんばかりに危険なタイトル。そして・・・

俺は相撲に選ばれちゃいない・・・何よりも相撲が好きだったアイツの言葉・・・
そっぽ向かれようが、はじき返されようが、いつもボロボロになっては立ち上がり・・・
もがき・・・抗い・・・挑み続けた・・・何よりも相撲が好きだったアイツの言葉

情熱よ、残酷を超えろ
見開きで倒れながら涙する鯉太郎とそのアオリ。
開始数ページで読む方にも覚悟を迫るかのような圧力を感じさせる・・・うむむむ。

とにもかくにも、今回の話は本編の先々場所――両国国技館での五月場所十二日目から始まる。
バチバチBURSTの頃からどれだけの年月が経過したのだろうか。
鯉太郎が幕内に上がったということは同期を始めとした色々な力士にも変化があったと考えられる。
ですが今回出番があるのは鯉太郎の他はこの人だけ――日本大相撲境界理事長となった虎城親方であります。
おぉ、ついに理事長になれたんですな虎城親方!!
王虎が落ち着いたことで虎城親方本人も余裕が出来たってことでしょうか?そうなら嬉しい話であります。

怖い顔してるけど細かいことに気が付く虎城親方。
その改革のおかげで客の入りも上々の様子。有難いことですな。

さて、いよいよ幕内力士の土俵入り。
ここで王虎や天雷の名前が見受けられる。さすがにこの2名は確実に幕内入りしているか。
いやそれにしても・・・やはり力士はでけぇなぁ・・・子供に怪獣と称されるだけのことはある。

力士を初めて生で見たお客様はただ太っているというイメージの違いに驚くんです。
実物はそんなに軽いものじゃない。そう・・・たとえるなら・・・力士とは巨大な肉の岩山

面白い例えをする虎城親方。
技術を教える時は抽象的なことしか言えないのに、こういうことは上手いんですな。前もって考えておいたのか?
というか考えてみればこの人に解説とかちゃんと務まるのだろうか・・・いや、ある意味面白いからいいのか?

それはさておき、この男の登場で一際大きな歓声が鳴り響く。
巨大な岩山の中にして異質な存在感。
空龍部屋東前頭十枚目、鮫島!!

どうやら幕内に上がっても四股名とかはないらしい。
まあ鮫島という名前は力士っぽい感じはありますけどね。白水とかもそうだけど。
しかし幕内力士の中に入ると本当小さく見えるな・・・

悪たれではあるが人気のある鯉太郎。この感じはやはりかつての火竜を思い起こさせる。
そして成績も立派。前頭でありながら今場所十二日目にしていまだに3敗。
上位との対戦がなかったとは言っても大健闘と言える。
が、虎城親かの言う通り、全身がテーピングだらけのボロボロの状態である。
この場所に限らず、十日目越したあたりでヤマ行って休場することが多いのだそうな。ほほう・・・

鯉太郎もさすがに休場したりするんだなぁ。とか逆の驚き方をしてしまう。
というのはさておき、鯉太郎が注目を浴びているのは観客からばかりではない。
同じ力士たちからも強い視線が飛ぶ。ジロッ。
ソップと言ってもいいやせ型力士である鯉太郎。しかしその相撲は重い。取り組んだ力士は皆その重みを感じている様子である。

毎回対戦相手にケンカを売っているらしい鯉太郎。そりゃ睨まれますわ。
幕内に上がっても悪たれっぷりは変わらない感じですなぁ。ハッハッハ。

しかし角番とはいえ現役の大関である明王山にもケンカを売る鯉太郎。
かつては"牛鬼"と呼ばれ恐れられていた大関も今や40歳。盛りはとうに過ぎたと考えられている人である。
62場所もの時間を大関としてやってきたが、ここで陥落となれば引退が囁かれるのも不思議ではない。
当の本人はその辺りの決断は先延ばしにし、のんびり相撲を取らせてほしいなどと考えているようですが・・・それはいかんな。

オイ・・・オッサン!のんびりだと・・・?バカにしてんのか・・・コラ!
ピクニック気分で土俵に上がってんじゃねーぞ・・・老害が!

この上ないほどにケンカを売ってみせる鯉太郎。さすがというか何というか・・・
人格穏やかと評される明王山も流石にこれは黙ってはいないのではなかろうか。
本日十二日目・・・その大関、明王山と当たることとなる鯉太郎であるが・・・どうなることか。

鯉太郎にとっては初の大関戦。であるにも関わらずいつも通りの喧嘩腰。見ている方が心配になりますわな。
心配といえば、もう歳とか言っていた空龍部屋の後援会長。
何ごともなく元気に鯉太郎の取組を嬉しそうに見守っております。げ、元気なじいちゃんだぜ本当によ・・・
こうなりゃ空流の力士が奇跡の優勝を果たす、いやさ横綱が生まれるまで見届けるって気でいそうな感じがある。

そんな先のコト・・・そんな先のコトなんて・・・アイツの頭にはないわよ。

そう述べるのは椿ちゃん。
もう高校も卒業したんでしょうな。和服を着て後援会の方々と共に見守っております。
まるでおかみさんのような感じではあるが、別に鯉太郎との仲がそこまで進展したわけではない感じ。チッ。

今は心配そうな感じで沈んでいるが、普段はやっぱり元気な椿ちゃん。
明王山関にケンカを売った鯉太郎に怒っております。ああ、普段紳士な人にケンカ売っちゃいかんよね。いかんいかん。
そんなふうに怒る椿ちゃんに対し、好きなんだ・・・の一言で黙らせる鯉太郎。
その後に相撲がと繋げる倒置法を用いての牽制とは・・・やりおるわ。チッ。

16でこの世界に入って・・・その想いはデカくなる一方で・・・
でもよ・・・十両・・・そして幕内で闘うにつれ分かっちまったんだ・・・
俺は相撲に選ばれちゃいない
関取ってのは150kg超えの化物揃いだ。俺はここまで必死に作り上げた体も100kgちょい・・・気を抜けば直ぐに痩せちまう。
太れねえってのは・・・致命的なんだ。
幕内に上がって・・・相撲が楽しくなる一方で・・・土俵に上がる前・・・いつも覚悟するんだ・・・
この体がいつまでもつのか・・・これが・・・最後の土俵かもしれねえって。
だからよ・・・ムカツクだろ・・・その最後の相手が全力じゃなかったら・・・許せねーだろ、そんなの!

対戦相手に毎回ケンカを売っているのはそのためですか。
気持ちは凄く分かるが・・・そのために相手にも全力を強いる戦い方は・・・厳しいな。
それもあって毎場所ボロボロになることになるのだろうが・・・考えを改める奴ではなかろうなぁ。ううむ・・・

立派な体格をしていることもあるが、62場所もの間大関を務め、総合的な力士の期間の長い明王山。
さすがに毎場所全力で当たることはできず、温くなっていた日もあったのでしょう。
そんなぬるま湯に対し、熱湯を浴びせかけようとしている鯉太郎。
ほほう。こうやって毎度相手も熱くしているわけでありますな・・・!!

力は落ちていてもさすがに大関。その威圧感は並ではない。
とはいえそれは鯉太郎にとっては望むところである。全力で来てくれるのならばむしろ有難い!!

全部だ・・・俺に与えられた一生分の力を・・・
これで終わりでもいい・・・俺の全部を相撲に・・・くれてやる!!

悲壮なまでの覚悟。しかし確たるものだと分かってしまう覚悟を秘める鯉太郎。
その気迫は大関の威圧感にも劣らない。むしろ相手の威圧感を大きくさせようとしている感じがある。
虎城親方も、今日の明王山には"牛鬼"と恐れられたあの頃の面影を感じるという。

この山は決して低くはないぞ・・・鮫島鯉太郎

力士のブチカマシの衝撃は軽く1トンを超える。
全盛期の明王山のブチカマシは間違いなく角界随一のものであったという。
その明王山のブチカマシに正面から挑み・・・打ち勝つ鯉太郎!!
小兵ではあるが、鯉太郎のブチカマシは突き抜ける弾丸とまで称される代物である。更に言うならば・・・

こっ・・・このガキ・・・何てもんブチあててくんだ・・・
それは一場所に・・・1つの取組に・・・使うエネルギーの量じゃねーだろ!

大型力士にブチ当たったことで打ち勝った鯉太郎の体にも強烈な負荷がかかっている。
だが、それでも怯むことなく追撃を行おうとする鯉太郎。その姿に・・・明王山からも笑みが漏れる。
穏やかな紳士としての笑みではない。獰猛な・・・"牛鬼"と呼ばれた頃の笑みだ!!

まるで全盛期を彷彿させるかのような押し相撲を行う明王山。
鯉太郎との取組によってかつての熱を取り戻せたみたいですなぁ。いい感じだ。
こうなってくると体格に劣る鯉太郎は厳しい。
ただでさえボロボロの体なのに。強烈な突きを喰らいまくっていては持たない。
が、鯉太郎が鍛えてきたのは突きや押しだけではない。明王山のまわしを取り・・・投げの構えに入る!!

なっ・・・何なんだ・・・コイツの・・・相撲の・・・重さは・・・

左下手に取った鯉太郎。明王山の体を左へと傾ける。
慌てて左足を踏みだし堪える明王山。
その体重移動の瞬間を見逃さず身体を捻って右へと・・・投げる!!

平幕である鮫島鯉太郎が大関である明王山を投げでくだす大一番!!これは歓声も巻き起こりますわ。
思わず虎城親方も笑みを浮かべてしまう見事な取組でしたぞ鯉太郎・・・!!
いや、それにしてもこの仏壇返し。虎城親方にしてみれば空流親方に何度も決められた苦い技であるはず。
にも関わらず、そんなことなど忘れた感じになっている虎城親方。
最初に鯉太郎の紹介が会った時は微妙な顔してたくせになぁ・・・すっかりツンデレ気味になっちゃってまあ。

全力を出して敗れた明王山。こちらはこちらでそれならば悔いなしとなりましょう。ここらが潮時かと考える。しかし・・・

ふざけろよ・・・何が引退だよ・・・こっからだろ"牛鬼"のオッサン?

取組中とは打って変わって幼い感じの目で爽やかにそう述べる鯉太郎。
確かに今回のような取組が出来るなら引退は考えなくてもいいでしょうな。
うーむ、鯉太郎のこれもある意味ツンデレの流れか?ケンカを売っておいてから一変して評価する。やれやれ、敵いませんなぁ。

なぁ・・・小僧・・・そんなやり方じゃあ・・・力士として短命だぞ

清々しい思いはあるが、鯉太郎のことを心配してそう述べる明王山。
まさにそれはその通りでありましょうが・・・それは鯉太郎自身がよく分かってることなんですよね・・・

明王山はこれで今場所は4勝8敗の負け越し。角番であるため、大関陥落が確定した。
取組前は去就に関して記者に問われた際、のんびりしたことを述べておりました。
しかし、鯉太郎によってかつての熱を取り戻した明王山。笑って引退を一蹴する。ガハハハハ。
うーむ、こうやって鯉太郎の熱に充てられる力士が増えて行ったりするんですなぁ。
そりゃ大相撲全体の人気が上がるってものですわ。

大関を感化させるほどのその取組は間違いなくあの日一番の盛り上がりだった・・・
だけどあの時私はその会場の盛り上がりがとても儚く・・・刹那的なものに感じていた。
あの時すでにアイツは。きっとアイツは終わりが近いことを知っていたんだと思う

と、不吉な言葉と共に鮫島、最後の十五日。序章が終了しました。
ここから本当の最後の十五日が始まるわけでありますな・・・ううむ。

物凄い熱量を感じるが、それと同様に寒気のするような覚悟が伝わって来る。
情熱によって残酷な未来を乗り越えることはできるのだろうか?
鯉太郎はどこまで駆け登ることができるのか・・・見守っていくしかありませんな・・・

鯉太郎と同様に、王虎や白水さんといった他の力士の状態も気になる。
十五日という一場所の期間は短いが、それら力士の存在も示されたのならば十分な量となりそうですな。
是非とも色々と知りたいところであります。

・刃牙道
この人なら食事の前に立ち合っても構わない。
武蔵のその発言を、「朝飯前」と捉える光成。あー、そう捉えちゃったかー。
サラリと武神という単語まで出してはみたが・・・どこを見ている武蔵?

そのように言われた独歩であるが、むしろ有難いと感じている様子。
どんな形でもいいから、たった一度でいいから手合わせ願いたい。否――会うだけでも構わないと思っていた。
そんな恋焦がれた相手が、こうして目の前に現れてくれたばかりか、立ち合いのお膳立てまで整えてくださったと述べる。
なるほどね。挑発的な言動はむしろ理由となって有難いって話ですか。

ムシがよすぎて、なんだか現実感がない

そもそも宮本武蔵と立ち合うなんて話自体が荒唐無稽な話ですからねぇ。
それがトントン拍子に進むのであれば疑っても仕方がありますまい。

しかし、実際のところ言うほど簡単なことではなかったようだ。
どうやら武蔵、この部屋に入ってからここに座すまでに三度ほど独歩に仕掛けていたそうな。何と・・・
名前どころか挨拶すらしてない相手に、空想上とはいえ仕掛けていたという武蔵。怖い人だ。
だが、凄いのは独歩。その初動を三度とも抑えたそうな。ほほう・・・!!

やはり独歩は凄い。それが分かって嬉しそうな光成。良かったね。
でも立ち合いは食事の前で構わないと述べる武蔵。
朝飯前というのは変わらないのか、そもそも朝飯じゃないからその言葉通りじゃないよと言いたいのか・・・

とにかく立ち合えそうな場所に移動する両名。
使用人の稽古や舞踊に使用している道場へと案内される。暴れるには充分な場所ですな。

では早速開戦か。と思いきや、改めて愚地独歩の紹介をしたいと言い出す光成。
といいつつ、口での説明ではない。
独歩にアレをやらせて実力の程を見せようというのであった。
そのアレとは・・・試し割り!!

用意されたのはブロックにビール瓶、角材。
ブロックは当然の如く、粉々に砕かれる。
ビール瓶の首は容易く切断されて飛び・・・3本目に至っては裏拳で腹を削り取られる。
おや、これは登場時に克巳がやってみせた試し割りじゃないですか。さすがに出来ないはずがないか。
飛ばしたビール瓶は武蔵の手元に収まる。材質の程もよく分かるというものでしょう。
残る角材。加納が手にしているものを飛び蹴りで切断する!!うーむ、凄い。
綺麗な着地を見せ、何となく色気のある表情と構えを見せる独歩。

愚地独歩です・・・

何だかノリノリな独歩。決まったって感じの顔になっております。ハハハ。
しかし武蔵の反応は・・・

武と云うよりは舞。舞踊だな。しかし何故石や木を・・・?

当然と言えば当然の疑問を投げかける武蔵。
いやいや、せっかく決めてみせたのにそんな反応をされましてもなぁ・・・立つ瀬がないでしょう。そりゃ独歩もキレるさ。
とはいえこういう反応を読めなかった独歩や光成にも問題はなくもない。
試し割りに意味があるのかどうか。
この談義は既に勇次郎と劉海王の間で成されている。
現代社会、人体を傷つけることなく自分の技を示すにはこういう物体を用意するのがいいという話でありますわな。

舞踊と称した武蔵であるが、それもまた武の一つという風に考えることは出来ないだろうか。
演武や型といったもののある空手。その空手を否定されるような物言いに聞こえなくもない。ふむ、やはり独歩はキレる話か。
キレて何を言い出すのか・・・楽しみでありますな。

・弱虫ペダル
山は大きく気高く美しい。
古来より人は山を見上げ魅了され、その頂を目指し何度も登りつづけてきた。
それは今も変わらない。人は頂へつづく道を登る。
自らの力で――黙々と――その美しさを誰よりも早く手に入れるために

黙々かどうかはさておき、誰よりも早く手に入れるために走っているのは間違いありませんな。
山岳ラインまでのこり2kmを切り、いよいよゴールが迫って来た。
ここまで来ても頑張って山岳に付いて行っている手嶋さん。
ついに、ギリギリまで1人で逃げ切っていた先頭の選手をとらえる。
今大会、山岳最右翼と言われた山形最上の3年、川原群平だ!!

ようやく出て来た川原群平。しかしあっさり追い越される。
淡い感じで妙な色気があると思えたキャラだったのだが・・・え?もう出番終わり!?え!?

ギリギリでトップを抜く。この計算された走りに驚いている観客と手嶋さん。
観客の中には天然だから野性のカンだろと述べる者もいますが・・・当たってそうですな。

さて、抜かれてしまい、追うことの出来ない川原さん。その代わりに言葉だけ残そうとしている様子。
言葉を送られる対象は、全くのノーマークだった総北5番の手嶋さん。
1番である坂道さえ押さえればと思っていたら、全くのノーマークの選手に追い越された。そのショックが大きいようですな。
それにしても山岳の方は押さえなくても大丈夫とか考えたのだろうか・・・?

インターハイには2つの相反する魔物がいるという。
ひとつは大空舞う"鳥"を"石コロ"に変えちまう魔物――
もうひとつはただの"石コロ"を空にはばたかせる魔物――
インターハイは特別なレースだ。意思。重責。緊張。思惑がまざりあう。そんな環境の中で普段通りの動きができる選手は少ない。
もし2つ目の魔物を味方にできたら――恐れるものは何もないだろう。

ふむ。手嶋さんはその2つめの魔物を味方にしたと言いたいのですかな?
石コロという程ではないが、去年の今泉君も3日目で大きく覚醒してましたが、あれに近いものでしょうか?
レース中に成長する。総北はそういう経験をしている選手がいるわけだし、今年もと考えれば違和感はない。はず。

ともあれ、手嶋さんは唯一山岳とゴールを争える位置にいる。それは確かなことである。

「チャンス」だ。「チャンス」だ。「チャンス」を探せ!!
のこり1.5km!!1500m!!真波のずっとうしろじゃ勝てない!!
抜かなきゃいけない。どこかで。途中か、ライン前か、今か!!少しのミスも見逃すな!!

集中力を高める手嶋さん。
山岳がダンシングするならば自分も負けじとダンシングで追いつこうとする。
が、タイヤを滑らせたりと危うい手嶋さん。ミスを探すつもりがミスしてどうする。どわっちょ。

そんなことをしている内に、テンションが上がってる山岳は更にギアを上げだす。
ふうむ、去年の様に最高の所まで一気に上げないのはまだ1日目だしと温存しているからだろうか?
その辺の計算はあまりできなさそうだが・・・テンションと野性のカンでやってそうだな。

チャンスじゃなくてピンチだよってな状態に陥る手嶋さん。
それでも必死に喰らい付こうとすれば喰らい付けるのだから凄い。魔物の力凄い。
そうこうしているうちに残り1kmを切ってしまったぞ!!ラインが近い!!

さがせ。「チャンス」さがせ!!
あと1km!!一生の内たったの1km!!獲る!!「一」を!!すぐそこまできてるんだ!!
脚が限界。手の平何回もつってる。握力ねェ!!
でもそんなのだいぶ前からだ!!信じろ!!自分を!!キセキを!!

必死に、がむしゃらに走る手嶋さん。
その全力の姿勢に感銘を受ける観客。ようやくその感想を抱かせるにまで至ったか・・・
いくらなんでもこの期に及んで凡庸な走りとか言い出せるはずもないですわなぁ。うむ。

いつの間にか観客も手嶋純太の名前を覚えてている様子。
ゴールまであとわずかというところでその名が口にされる。手嶋ァ!!純太ァ!!

マジか。インターハイできこえてるよ。オレの名前が。キセキかよ。パワーでるわ

気力を、パワーを貰った手嶋さん。のこり600mを必死の形相で駆け登る。いろは坂の頂上まであと僅か。
その中で、のこり500mというところで加速する山岳。そうはさせじと追う手嶋さん。
それを確認し、更にギアを上げて加速しようとする山岳。であったが・・・

えっ――しまっ・・・チェーンが!!

どうやらギアチェンジの結果、チェーンが外れてしまった様子。
ふうむ、登りでのギアチェンジ何てあまり経験ないけど、負荷がやっぱりあるんですかねぇ。
それにしたって、このタイミングでチェーンが外れるとは何という不運か・・・
メカトラブルとしては軽傷であるが、すぐに走れるようにはならないのは間違いない。つまりこれは・・・チャンスだ!!

失速した山岳を置き去りにして前に出る手嶋さん。
のこり400m。抜かれた山岳にはさすがに余裕の色は見られない。
ううむ、メカトラブルという結果ではありますが・・・これは本当に手嶋さんが山を獲りそうな流れでありますよ・・・!!

さすがに外れたチェーンを即座に治す方法があるとは思えない。
自転車を抱えて400mダッシュをする山岳の図もちょっと思いつかない。
となれば勝負は決まったも同然でありましょうが・・・そうなると坂道はどうなるのだろうか?
泉田君が考えたように、ゴールした後の手嶋さんを助ける救急係の役割なのでありましょうか?
まさかこのタイミングで追いつくなんてことはないと思うが。
いっそのこと追いついた勢いで手嶋さんを追い抜いて山岳を獲ってしまえば・・・いや。それはさすがに。いやいや。

坂道も気になるが、もっと気になるのは長野中央、アルプスの山守の名を継ぐ男、粟頭弓親
手嶋さんたちに追い抜かれた描写のあった大観寺や川原さんと違い、この男の描写はなかった。はずである。
実は気付かないうちにこっそり抜かれている描写でもあったのかもしれないが・・・
何にしてもそんな小さな扱いだと色々と可哀想な気がしてくる。盛大に名乗ったというのにさ!!
まあ、平坦でも福岡城西の大濠という存在がいますが・・・彼ですら抜かれた描写はあったからなぁ・・・
ああ、追い上げて来た坂道に抜かれる時にコメントを残す可能性はあるか!!
そのぐらいの出番は期待してあげたいところであります。

・毎度!浦安鉄筋家族
これは温厚なフグオも怒る。怒っていい。

まさに不死身の女。対衝撃に関してならば並大抵のことでは壊れないぜ!!
しかし本当に地雷を踏んだが如きバナナだな。外に落ちたのが気になるぜ。

・侵略!イカ娘
チャーハンに手を加える権限とか与えられているのだろうか。
イカ娘がエビを自由にトッピングできるとは思えないが・・・どういうことなのか!?

鯛も嫌いじゃないのだろうが、比較対象がエビではねぇ。というか最初に気付こうぜよ。

・極悪バンビーナ
計算用の余白は落書きに持って来いですな。
くるしむがいい!はスルーされる辺り、ニーナちゃんの人徳でありますな。
意図しない所で極悪なのはさすがなニーナちゃんであります。この表情詐欺師!!

・囚人リク
脱出の準備を整え、椿の到着を待つリクたち。
やがてその椿を背負ったレノマさんが戻って来るわけでありますが・・・
力を失った様子で負ぶさっている椿を見て言葉を失うリク。
そしてレノマさんから決定的な言葉を聞かされる。

椿は・・・死んだ。俺の背中で。

この言葉と、綺麗な椿の死に顔を見て・・・咆えるリク。
それはそうなるでしょうな。とても穏やかに受け止められるものではない。
だが、激昂の余りにここで敵討ちに走るような真似は見過ごせない。
そうしたい気持ちは分かる。レノマさんだってそれは同じでありましょう。
しかし今それをするのは椿の行動を無駄にするだけの愚かな行為でしかない。
自身も飛び出したいのを必死に堪えているであろうレノマさんの表情。辛いな・・・

椿・・・椿よぅ・・・
おどれ・・・おどれぁ!なんちゅうきれいな顔しとるんじゃ!!

脱獄を果たせず途中で逝くこととなったのに、本当にきれいな顔をしている椿。
屈せず動いた自身の行動に後悔はないということか・・・泣ける。
せめてこのきれいな顔のまま美雪ちゃんに会わせてあげたい。そう願う。

ヘリのエンジンがかかり、もういつでも飛び立つ準備は整った。
そして看守たちもすぐ側にまで迫ってきている。
悲しみは果てしないが、椿の死をムダにしないためにも脱獄は成功させなければいけない。

涙しながら走り出す一行。
そんな中、一人狂気の刃を手に笑みを浮かべる男がいた・・・沢田だ!!

ついにこのタイミングで動き出しますか。
一人でいた時の方が狙いやすかった気もするが・・・脱獄に成功するというギリギリのタイミングを待ったということか?
でもこのタイミング。ヘリに乗れずに叩き落されるのには絶好なタイミングな感じでありますのだが・・・

沢田は確実に置き去りにすると考えていた田中一郎。
警戒できているかは分からないが、何とか防いでくれそうな気はしますな。
ただ、その結果田中一郎も犠牲に・・・なんてことにならないかが気がかりです。怖い怖い。

・行徳の漫画家とイトの日記
沼田先生の名前は検索でヒットしてよいですな。うちのサイトとかさ!!

なっちゃんさんが凄く可愛くて驚く。
そして早速の結婚話と植田さんの俳優魂に泣ける。まさに芸は身を助くか・・・!!

・ギャングロード
真が激闘を繰り広げている中、もう1つの3回戦。
どうやら王者に苦戦している様子のリョオ。さすがにチャンプ。一筋縄じゃ行かないようですね。さすがチャンピオン。

稲妻のように変化する蹴りにミリ単位で攻撃を見切る目。
こうしてみると単純に喧嘩が強いというよりは戦いに強いという感じですな鳳蓮。

オマエの対人は"叩き潰す"だけだな"リョオ"・・・!!

そのように述べる鳳蓮。
相手の全部を引っ張り出して全力と全力でぶつかり合う
それが自分と兄である鳳凱の闘り方だと言う。それは立派な美学でありますなぁ。
そして実に王者らしい戦い方であるといえる。横綱相撲って奴ですな。

リョオも幼き頃に親父から叩き込まれた古武術で応戦。
苦い思い出のある父親から学んだ技に頼らない自分自身の不甲斐なさに悔しそうである。
それでもまともにダメージを与えることができないという鳳蓮。うーむ、強い。

蓮には唯一といえるウィークポイントがあるらしい。
なんであろうか?実は右目が悪いとかそういう話だろうか?
その弱点をつくことが出来るかどうかが勝敗の分かれ目でありますな。

さて、銅馬のトールハンマーをまともに受けた真。
果たして立てるかどうかであるが・・・ううむ、本当に期待感0な顔になっていやがる・・・!!
ある意味大丈夫そうに見えなくはないが・・・どうなんだろうか。
試合が決せられる前に起き上っておけ!!どうにかして。

・実は私は
卒業式。言葉の通り、学校を卒業する日であります。
朝陽は願っている。葉子さんの秘密を守り抜いて無事に一緒に卒業出来ることを。
その目標の日まで1年。果たして何ごともなく済むかどうか・・・いや、何ごともないのは無理だな。まず無理。

目標としている卒業式ではあるが、今年は特に感慨深いわけでもない。
部活でもやってなければ3年生に知り合いがいるわけでもないですしね。身が入らなくても仕方がないかぁ。

卒業証書授与!!
卒業生代表、第66代生徒会会長、銀華恋!!

しまった!そういえば華恋ちゃんは3年生という設定だった!!そういえばそうだった!!
朝陽もすっかり忘れてた様子の華恋ちゃんの設定。そりゃそうだ。
他の生徒も謎の生徒会長の存在にざわめいております。校長といい会長といいこの学校は。

長いこと会長として在籍していた華恋ちゃんであるが、ついに卒業をしたりするのか?なんてことはなく・・・

続きましては送辞。在校生代表、第67代生徒会会長、銀華恋!!

卒業生代表でありながら在校生代表を務める華恋ちゃん。
凄いな、毎年送り出したり送り出されたりしているというのか・・・何が何やら!!
いやさすがにこれは式の最中でも大声でツッコミ入れたくなってしまいますわ。仕方がない。
紅本先生の黙ってろは式の最中ということプラスややこしい話だから騒ぎにせずに流せという意味があるのかもしれない。

卒業生からの贈り物らしき、リボンの巻かれた木刀を担ぎつつ笑顔の紅本先生。
さすがにいい先生であっただけに慕われている様子でありますなぁ。
何か部活の顧問とかやってたりするのだろうか?

それはさておき、会長室にお邪魔している朝陽と葉子さん。
タイトルの通り、生徒会長の仕事に密着しにきたのだろうか?
しっかりカップル揃っての登場であるのはさすがというか何というか。熱いねぇ。アツイアツイ。

華恋ちゃん曰く、生徒会長のお仕事も色々。
部活の予算を決めたり、学校行事の企画立案したり、茜ちゃんのお菓子を買いに行ったり仕事を手伝ったりするらしい。ふむ。
後半は実にアレであるが、まあ色々と学校のためになることをやっているわけですな。
そしてさらに、学校のため――生徒のために目安箱に投函された悩みや相談に答えたりしているのだそうな。ほほう・・・!!

というわけで、「月刊目安箱」の時間であります。
ほう。目安箱とは生徒会らしい・・・とか思ったらまさかのラジオ形式!!
確かに悩み相談とかやってるラジオはよくあるみたいだけど・・・何でまた。
中年少女の時の大根っぷりを見ていると、そういうのには向いていないような気はするのだが・・・
いや別に演技をする必要は無いのか。真剣に解答するのは華恋ちゃんの得意とするところだろうしね。

月刊ペースでやってるだけにその喋りも手慣れて・・・いなかった!!
やっぱりというか何というかガチガチになってしまっている華恋ちゃん。期待を裏切らない子である。
そんな華恋ちゃんに本番中でも容赦ないツッコミを浴びせる朝陽。
うーむ、どんな時でもツッコミを入れる姿勢がぶれないのは流石と言えなくはないですなぁ・・・変な感心をしてしまう。

お仕事中なんだし大声だしたらあかんと葉子さんに叱られる朝陽。おやおや。
そういいつつ、小さい茜ちゃんというアシスタントに大声で喜びの色を示す葉子さん。おやおや。
相変わらずこのカップルは似た者同士というか何というか・・・そのまま寄り添いあって生きていくといいわ!!
しかしちっさくても茜ちゃんは茜ちゃんなので油断しちゃいかんってことですよ葉子さん。

華恋ちゃんの開始のギャグはスルーして1つうめのお便り。
うむ、ギャグの内容はさておき無茶ぶりに真剣に答える華恋ちゃんはやっぱり天使だと思いましたよ!!ギャグの内容はさておき。

で、その1通目のお便り。目安箱ネームゲンちゃんさんからのもの。

「全然娘が実家帰ってけぇへんけど、どないなっとるんや」

ああ、ゲンちゃんさんってそういう・・・思いっきりこれ私信やないか!!
FAXも受け付けているというのにわざわざ目安箱にこの内容を手ずから投函しに来たというのか・・・
まあ、遠回しに葉子さんに催促するという意味ではいい手なのかもしれないが・・・ううむ。

ともかく2通目。目安箱ネーム桜子さんからの恋の相談。

「最近担任の先生が異性として気になってます。やっぱり生徒と先生・・・相手にしてもらえないでしょうか?」

ふむ。これは学園物らしい切ない恋物語でありますな。
これに対して華恋ちゃん。生徒と先生である前に一人の人間同士!!
貴方が真剣に想いを伝えればきっと先生も一人の人間として真剣に答えてくれるわ、とのこと。ほほう・・・!!
さすがにいいことを言う華恋ちゃん。さすが!!
そしてうまくいったら教師はクビだと一瞬で水を差す茜ちゃん。さすが!!まあそりゃそうか。

んでもって3通目は常連さん。目安箱ネームは恋するSMDさん。
その内容は常連らしくいつも読んでもらってるのか「いつもありがとう」という感謝の言葉。ほう。
いやあ、これは華恋ちゃんにとっては何よりの報酬でありましょうなぁ・・・嬉しそうな顔がまた可愛らしい。
そんな生徒たちに救いを与える華恋ちゃんの姿を見て朝陽たちも微笑ましく感じている。
私らの生徒会長は凄い。そう誇れるのは良いことでございます。

さて、ここでFAXが到着。
ここで読み上げられるのはまたもや常連の恋するSMDさん。

「彼女を抱きしめてキスしたら逃げられました。それ以来会ってくれません。やっぱり僕はフラれたのでしょうか?」

あー・・・いや、何となくSMDの時点でそうじゃないかなとは思ったのであるが・・・あー・・・
未だにフラれたのでしょうか?という認識でいるのかこの男は。
しかも諦めずに変な方向に前向きになっている様子のSMDこと嶋田。藍澤兄も大変だ!!

増田作品らしく、走りながら真剣な顔で自身について、恋について語る嶋。
その流れに沿ったからって上手く行くとは限らないわけでありまして・・・

色々な意味で辛くなってくるから嶋は狙う相手を変えた方が良いと思うのです。いや本当に。
だからといって、優しくしてくれるからという理由で華恋ちゃんを狙ったりしたら許しませんけどね。本当に。
藍澤兄とは違う意味で安く誘えてしまいそうなのが怖いところなんですなぁ。華恋ちゃん・・・

相変わらずな嶋はさておき、今回気になるのは2通目のお便りの桜子さん。
目安箱ネームは本名とは違う。が、本名と関連付けた名前をつける人は多い。
となると・・・既存の登場人物だとやはりさくらさんという存在が浮かび上がって来るわけでして・・・
さくらさんが先生との恋愛!?よもやお相手は!?などと考えてしまうと期待せざるを得ないですなぁ。
強さ的には申し分ないようですし、紅本先生にも一縷の望みが・・・うむ、想定しておきたい組み合わせでありますなぁ。

・辻浦さんとチュパカブラ
チュパカブラに限らずUMA全体OKなのか。
その中でもチュパカブラは特別なのだろうか。雑な出来なのに!!

少しづつ距離は近付いているような気はしないでもないが・・・さてさてどうなりますか。

・ハリガネサービス
誰がどこから攻めてくるかわからない桐城のサーカスバレーには弱点がある。
4人のアタッカーをいっぺんに攻撃させるからブロックにかかった時にフォローする奴が少なくなる。
・・・ハズだった

松方の予想を裏切るのは桐城の1年生リベロ、三河。
素晴らしい跳び込みで、綺麗にブロックされたボールを拾ってみせる。
決まったかと思ったらまさかの返し・・・これは惜しい。
しかし三河のスーパープレーには豊瀬の観客からも称賛の声が上がる。

コレコレ!やっぱバレーはスーパーレシーブの瞬間が一番盛り上がるよなぁ!
もーっと俺に期待しちゃっていいんだぜぇ。

背番号アピールする三河。ふむ。思いっきり目立ちたがりな子でありましたか。
その部分に関していえば倉光と同じだけど性格が悪くないので仲間からも称賛とボコリを受けております。チョーシ乗らない。

もっと早く気づくべきだった・・・三河はずっと他のやつの守備範囲のボールまで拾ってた。
三河に広い範囲を守らせることでアタッカーを攻撃に専念させられる。
桐城のキーマンはアイツだ!!

なるほど。前に鯨川さんのレシーブに割り込んでたのは別に鯨川さんに限った話ではなかったのですな。
それにしてもこれは本当、もっと早く気づくべきだったのではなかろうか?
攻撃のパターンばかりに気が行ってて防御パターンの分析が疎かになってたんですかね?
これだけ点差がつくってことは防御がしっかりしてるってことなんだから、そこを着眼すべきでしたわな。

桐城の古川先生も語る。バレーで一番大切なのはレシーブだと。
どんな攻撃も1本目をセッターにきっちり返すことから始まるのだと。

というわけで、半年前の回想。
超一流のリベロの素材である三河。もちろん各高校から誘いの声がかかっていた様子。
しかり桐城に来る前の6校全てが高校ではアタッカーをやることを勧めて来たそうな。
15歳で185cmの長身。恵まれた身体能力。リベロなんて小さい選手に任せてスパイカーになれとのこと。ふむ。

どこの学校のセンセーも俺にアタッカーをやらせようとした。
俺は・・・レシーブが一番好きだからリベロやりてぇだけなのに・・・

だからリベロ以外はやらないと古川先生に述べる三河。
ふうむ、長身に加えてこの考え方。金田に近い感じを受けますなぁ。

そう述べる三河に対し、古川先生。この間の日本代表の合宿について話し出す。
1人、君と同い年の中学生が参加したんだ、と。

羽座川扇。駿天堂学院中等部のリベロ。
近い将来、日本の守りの要になると目されている少年だ。

おっと出てきましたね羽座川。読み切りで活躍していたリベロでありますな。
彼との戦いはまだまだ大分先のことになりそうですが・・・登場に期待したい。
それはさておき、古川先生は中学生にして日本代表候補の羽座川の名前を出しながら、それでも三河にも勝っている部分があると言う。

身長だよ。君は羽座川君より20cm以上大きい。

確かに身長は努力などで覆ることのない大きな要素である。
リベロが身長で勝ったってと述べる三河だが、世界を見てみれば確かに各国代表のリベロは三河以上の長身である。
ふーむ、考えてみれば飛びついたりすることも多いのだし、リーチが武器になることもあるわけであるか。

東京においでよ三河君。君がウチに来れば駿天堂を倒せる。
羽座川扇に勝って日本一のリベロにならないかい?

この上なく魅力的な申し出を行う古川先生。これは堪りませんな。
最初からアタッカーとしての君には興味ないし☆などと言い添えたりもする。星つけんな。
というのはさておき、一流の選手を誘うのならばやりたいことを認めてあげるのも大事ですわなぁ。
それが通じないようであれば倉光のように現実を見せて方向性を変えてあげると。ふむ、なかなかやる感じですなこの人も・・・
まあ、桐城はアタッカーが豊富なのでわざわざコンバートする意味がないってのもあるんでしょうけどね。

サーカスバレーを完成させるのに必要なのは守備範囲の広いリベロ。
その理想を体現した選手がこの三河である。
ブロックに当たって外へと飛び出したボール。それを壁を蹴って取りに行こうとする三河。
二階の観客席の生徒からは間近に見えるほどのところまで跳んでいる・・・ど、どんだけだよ。
惜しくも届かなかったが、このスーパープレーは沸かせるのに十分でありますなぁ。目立ちたがり・・・恐るべし!!

攻めの鯨川と守りの三河の揃った今年の代は桐城史上最強かも・・・

嬉しそうに語る古川先生。
いや、確かにこれはかなり厄介な感じですぞ・・・
完全に付け入る隙のなさそうな桐城。攻略法などあるのだろうか?
と思わされたところで山縣先生が立ち上がる。

下平。交代だ

何と・・・まさかこのタイミングで下平くんが呼ばれるとは!!
この練習試合では温存の方向かと思いましたが、いやこれは意外ですな。
確かに下平くんのサーブならば三河の守りも崩せるかもしれないが・・・
ついにその力を広く知らしめる時が来たのかもしれませんな。期待であります。

・ドカベン ドリームトーナメント編
ホークスの逆転勝ちとなるか。またもやラインぎりぎりのホームラン性の当たり。
このシリーズは逆転ホームランで決まる試合が多いと太平洋。
一方のゲンちゃん。タイガースが負けたので同じセ・リーグのジャイアンツを応援している様子。そういう考えもあるのか?

しかしその願いもむなしく、フェア。逆転ツーランが決まったのでありました。
裏がまだあるとはいえ、本当逆転ホームランの多いトーナメントですな。

その9回裏。惜しい所まではいったが、三人で抑えられるジャイアンツ。
この試合はホークスが制することとなりました。
ふむ・・・まあ、予想通りといえば予想通りでありますかな。

翌日はバファローズ対ウォーリアーズの関西決戦。
ゲスト解説はまさかの豆タン。負けて出番がなくなったチームからのゲストという流れ何でしょうが翌日直ぐとは・・・
直前までゲストに誰を呼ぶとか決めていないものなのだろうか?気になる。

さて。京都ウォーリアーズの2回戦。
真田一球の巨人学園や紫義塾の選手が多いこのチーム。どのような活躍を見せるのだろうか。
大甲子園でも活躍した真田一球と中西球道がいるだけで凄いチームと言えるわけですが・・・さてさて。

・錻力のアーチスト
1人1人が何かのスペシャリストにならなければ港南には勝てない
國尾さんのその言葉に感じ入り、動き出す桐湘の面々。
分かりやすい長所の持ち主である児島センパイは足の速さを磨こうとする。
また普段から自分の長所を探している喜多さんもすぐに動き出す。この辺りはさすがですな。
コントロールと投球術を磨くために左薙と練習。お互い得るところは大きそうだ。わぱッ。

これが長所だと判断付きかねている人もとりあえずは動くのが肝要である。
それが分かっている宇城さんや頭木さん。
一方、伊奈や栗原くんは立ち止まってオロオロしてしまっている。
ふーむ、普段から自分の取り柄を考えておくのは大事ってことですなぁ。

柊「豪徳のイングリッシュのエキスパートは・・・
弐織「時間のムダだ。髪切れバカ野郎」

長所と個性はまた別問題だと思うのですよ。というかそっち伸ばすなら豪徳より栄春の選手とやりなさいな。

オチもついたところで個別の練習開始。
弐織はやはり筋力強化でありますか。今の状態でも蛮堂に押されたりしてましたしなぁ。

清作の取り柄はホームラン。その通りだけど何というか漠然としてますな。
その清作のスイングはやはり弐織義壱に似ているとのこと。
しかし、それはいいスイングをしている時に限られる様子。

あ、あのサ。さっきからスイングの軌道がバラバラなんだけど、清作の理想のスイングってどんなだべ・・・どんなの?

わざわざ言い直す篠武。練習による汗なんだろうけど、話しかけるのに緊張しての汗と見ても違和感ないなぁ。
そしてその言葉は清作にヒントを与えることとなったらしく、感謝の言葉をもらう清作。赤くなって笑顔を見せる篠武
うむ・・・何というか・・・うむ。スゲェ萌えキャラで困るな篠武。

篠武のおかげで闇雲に振っててもダメと気付いた清作。弐識に相談しに行く。
弐織としては喜んでアドバイス・・・なんてことはしないものの、大事なことは語ってくれる感じであります。さすが。

・・・何も考えずにただ数こなしてるだけじゃ兄キには敵わねえよ。
・・・クチにするのもムカツク話だけどよ、中学ん時な――

回想。その日はひどい雨でシニアの練習も中止になろうかという天気であった。
部屋で筋トレでもするかと考える弐織。真っ当ですな。
一方、兄の弐織義壱はこのどしゃ降りの中、外でバットを振っている。
何でもどんな天候、どんなグラウンド状態でも自分のスイングをするための練習なのだそうな。
野球は悪天候だと中止もあるスポーツなのに・・・何ともストイックなことですな。

しかしその結果、カゼを引いて体調を崩す弐織義壱。おやおや。
であるにも関わらず、フラフラなまま素振りをしていたりする。
常に体調が万全の状態で試合に出られるとは限らないとのことであるが・・・ううむ、凄まじい。
これでちゃんとスイングも疎かにせずに普段通りにやっているのだからなぁ。

天才打者だなんてもてはやされても本人は気にしてねえのと同じように、どんな状況だろうと関係無え。
理想のスイングをイメージしてそれを自分の体に叩き込んで無意識のうちに実践してる証拠だ
スイングは無意識で、意識を球だけに集中させてるから打てるんだよ。
テメーみたいに打席に入る度に打ち方アレコレ悩んでちゃ話にならねえ。

なるほど。これは良いアドバイスですな。
確かに清作は毎度悩んでいる。せっかく理想的な打ち方が出来ている時があるのに活かせないでいる。
そう、過去にも何度か出して見せた理想のスイング。それは・・・

やっぱ、この音がする時だ・・・!

音という明確な指標がある。ならばそれが常に出せるように体に叩き込むべきでありましょうな。
そしてそのスイングはやはり弐織義壱のものに似ているらしい。
これを常に出せるようになれば相当な力となるはずであるが・・・

――ただ兄キはその音で1日1000回スイングしてたけどな。まぐれのテメーと違って。

やはりたまたま出せるぐらいでは体に叩き込んだとは言えないわけか・・・
清作とは2年上。となれば1日1000スイング×2年分で73万もの開きがあると言えるわけだ。
その差を夏の大会までの2か月ちょっとで埋めるには1日あたり1万428.5714回。分かりやすく省略すると1日1万回は必要となる。
さすがにこの回数は無理がある。起きてる間ずっと素振りしてなきゃいけない量だ。
それはそうと、清作の呟きに応えてさらりと計算してくれる左薙がいい感じであるな。良いパートナーだ?

やる気を高める清作だが、同じ量をこなしたからって超えられるとは限らないと弐織。

誰かのマネをしてたらナンバーワンにはなれねえだろ。自分は自分なんだからな。
俺は俺のやり方で兄キを超えてやる。テメーだってそうだろ、クソ天然

それもまた大事なことでありますな。
マネをして追いつくことは出来ても追い越すことはできないし、一工夫でも入れられたら追いつくことも難しくなる。
それについては清作も思わないではない様子。

けど今は少しでも自信だとか確信だとか、自分の中で揺るがないものが欲しい
今のままじゃダメなんだ。俺より上の奴が沢山いるって思い知らされたから。
ここから少しでも前に進むためにボケッとしてられねえ。迷わずに胸はって打席に立てるように・・・!!

確かにまずはそれが大事なのかもしれませんね。
國尾さんもそういう所が弐織義壱とは異なると言っていた。
まずは自分の中に確固たるものを築き上げる。それが大事であります。
悩みながらも打てる辺りはさすがの才能と言えなくはないが・・・ここからはそれだけでは通用しないでしょうしね。

清作の頑張りが周りに伝染すれば桐湘全体の熱さが増すこととなる。
この調子で夏の大会までにレベルアップを図っていって欲しいものであります。

桐湘が頑張っている頃、蔡理と港南の試合は回を進め・・・
結局、2対7という大きな差で港南の勝利となりました。
序盤こそ善戦したものの、終わってみればこの点差か・・・
やはり穂村が覚醒したのは大きかった感じですなぁ。であるのについで呼ばわりされる穂村。これは腐っても仕方がない!!

打倒・港南の道は険しい。蔡理も更なるパワーアップを図る必要がありそうですな。
あれから桃ちゃんはずっと沈んだままだったのだろうか?
やはり溜め込んでいたにゃあらー力を桐湘戦で開放してしまったのがよくなかったのだろうか。
夏までには途中キャンセルもされないぐらいのにゃあらー力を身につけて頂きたいものであります。
いやいや、他の選手たちの頑張りにも期待はしてますけどね。うん。

・クローバー
吉良の劣勢は傍目にも明らかになってきた。
このままではヤバイのだが、挽回の策はあるのだろうか。

高虎も喜ぶ春木の強さ。
紅葉神島も頭の強さは誇らしげであるが・・・一方の春木はその歓声がうざったく思える様子。

過去の回想。
どうやら高校の代表としての一騎打ちは制した様子の春木。
仲間から褒められ、これで港麻莉高の天下だと喜んでいる。
しかしその1週間後――警察に捕まる春木
どうやら先のタイマンの相手である勝間が顔面や腕を骨折して入院しているのだそうな。おや・・・?

ケンカをしていたのは確かなことである。
それによって春木が疑われるのは当然であるが・・・
さすがに顔面骨折してる状態だと勝間も詳しいことは話せないのかなぁ。

おかげで警察沙汰を起こした春木は高校を自主退学するよう校長から言われることとなる。
まあ、普通の学校じゃあそういう態度も止む無しか・・・

高校を辞めることとなった春木。
父親から勧められるのは広島の紅葉神島。
そこぐらいしかオマエみたいなのを受け入れてくれるところはないとのことである。
ふうむ、不良校ならば色んなところにありそうなものですがなぁ。

なんでオレがそんなクソ田舎の学校に行かなければいけないんだと荒れる春木。
その春木が偶然目撃したのは、自分たちの高校の先輩と先のタイマン相手である勝間がいる港恵比高の連中。
ははぁ、どうやらこいつらが共謀して春木と勝間を嵌めたってわけでありますか。
自分たち3年よりケンカの強い1年なんていらない、か。
強いことが仇になるとは・・・何とも皮肉な話であります。

というわけで、嵌められた事実を知った春木。
その先輩たちには報復したものの、それでスッキリってわけにはいかない。
仲間に裏切られた想いはずっとくすぶり続けているわけでありますな・・・ううむ。

春木が仲間を信じられなくなった理由はわかった。
さて、この春木を改心させることが果たして出来るのだろうか?
友のために集まり戦うミサキチームのことを思えば、少しは改心の目もありそうであるが・・・?
何にしても、目を覚まさせるためにはミサキチームの勝利が必要となる。
果たして吉良は勝てるのだろうか?何とか勝ってほしい所であります。

・黒虎
七年前。黒船が襲来し、日ノ本を襲った時のこと。
猪頭家の当主である進兵衛はどうにか難を逃れることは出来た様子。
しかしその息子である猛臣は・・・そしてその死を目撃し、死体を抱えることになった祈殿は・・・

幼き子供の頃から怪力を発揮し、猛臣を抱え獣鉄を引きずる祈殿。
しかし涙も枯れるほどに泣きつくしたであろうその顔を見ていると・・・何ともやるせない。

黒船は絶対に許せない相手である。
七年前も。そして今も。自分に近しい者たちを傷つける連中・・・これは怒らないはずがない。
怒りの進兵衛殿がプルートに迫る。が・・・さすがに簡単には当たらないか。

進兵衛殿の力は相当なものであるが、それでも攻撃でプルートのノヴァを破壊するのは難しい様子。
上手くすればこの結界そのものを解除できるのではないかとも思ったが・・・厳しい感じですな。

さらには爪が伸びるようなカラクリも披露してみせる。
致命的な個所は避けているのかもしれないが、肩や腹を貫かれる進兵衛殿
十秒以内に誰かに触れなければこのダメージが実際のものとなる。
いや、誰かに触れなければといっても、味方にそれを移すようなことは出来ますまい。
例え祈殿自身がそれを望んだとしても、出来るはずがない。
ならば答えはひとつ・・・プルート目がけて突進するのみ!!

エヘ!?そんな鈍足でボク様に触れると・・・思ってんの?そんなの・・・バーカのすることだよ!?

近付く間にもプルートの爪が容赦なく身体を貫いて来る。
そして距離を詰める間にダメージが反映。体の各所が貫かれ、血が噴き出る。
・・・が、怯むこともなく、止まることもない進兵衛殿!!

"撫斬包丁・断頭"!!!!

てっきりダメージ反映されて倒れるものだと油断していた様子のプルート。
その痛みを意にも介さず攻撃してくるとは思ってなかったようで、この一撃をまともに受けてしまう。ほほ・・・!!
グレムリン・ハウスの中だからこそ無事であったが、どう考えても首が吹き飛ぶであろう一撃。まさに断頭。

痛みだァ?大事な家族を護れなかった痛みに比べりゃあ・・・こんな!!
こんな傷の痛みなんざ・・・いくらでも耐えたるが!!!!

そう吠え、倒れたプルートの左腕を手首から地面に固定する。
こうしてしまえばプルートが誰かに触れられることは無い。さすがの対処法であります。しかし・・・

だからさァ・・・そーゆーのはいらないの・・・!!

述べると共に、手首を返して地面に触れるプルート。
すると地面に大きな亀裂が走り出す。これは・・・?

確かに誰かに触れれば・・・ダメージを相手に移せるケド――ボク様だけは例外なんだ・・・
たとえ人でなくてもなにかに触れさえすれば――ダメージは触れた物に全て移せるんだよ・・・!!

おやおや、ここで明かされる特別ルール。
うーむ、こういう場で説明されてないルールがあるのはなぁ・・・

なに?なんなのその顔?条件が違うとか・・・ズルだって言いたいの?
だからさァ・・・そーゆーのはいいんだって・・・
キミたちはボク様の遊び相手なの!!おもちゃなの!!
どこのバーカがおもちゃと命がけの勝負すんのサ!?なんでボク様がおもちゃからやられなきゃならないわけ!?
ここはボク様が作った――ボク様のための遊び場!!
キミ達はボク様を楽しませるためだけに・・・いればいいッ!!!!

何ともなことを堂々と述べるプルート。
ううむ、マルスにケンカ売った時はバトルも楽しむタイプなのかとも思ったが・・・全然そんなことはなかったですな。
日ノ本の人間を敵と見なしていない黒船の連中であるが、プルートは敵どころか人間とも見なしていない感じがある。
何というか・・・絶対に負けられない相手でありますな。
その想いは祈殿も同様でありましょう。

あたしたちは・・・おもちゃなんかじゃない・・・!!
体中に赤い血の流れる・・・命を持った人間なのよ・・・!!
人の生き死にを弄ぶやつに――これ以上好きにはさせない!!あたしがみんなを・・・護る!!

誓いの言葉を口にする祈殿。
うむ、いよいよプルート戦も佳境に入ってきた感じでありますな。
プルートの能力は厄介であるが、その精神性の底を見せた今が付け入るチャンスと思えなくはない。
勝つとすれば、プルートがなにかに触れられないようにすることでありますが・・・
空中に打ち上げてそのままリフティングに持ち込むとか?
祈殿の怪力ならばそれも可能とは思うが・・・はてさてどうなりますか。

・ウチコミ!!
紅林が内股に来る・・・その一瞬先に動く。

親友だからこそ分かるそのタイミング。
この一瞬に懸ける春樹。しかし友の動きが読めるのは何も春樹の方だけではない・・・!!

止まれない。だが読み取った。俺にしか感じ取れん・・・友の心の微動を

内股をかわしての春樹の体落とし。
決まったかのように見えたが・・・払うはずの紅林の右足が跳躍して逃れる!!
内股すかしを感じ取り、すぐに動いた結果ということか・・・!!

しかしその右足は負傷していた箇所である。この跳躍でのダメージはどうなるのか。
痛みが再発して崩れればそのまま倒れ、僅かなりともポイントとなるかもしれない。
例え僅かでもポイントが入ればそれは勝負を決めるポイントとなるのだが・・・堪え切れるか!?

お前と戦うために団体戦に来た・・・ベストな・・・最強の俺で!!

想いを滾らせ、堪え切ってみせる紅林。
逆に技を返し、春樹を後ろへと倒そうとする。
この浴びせ倒しは・・・堪え切れないか・・・!?

ここまでか・・・いや・・まだだ・・・
ユッキーさんが・・・みんなが乗り越えて来た・・・まだ終わりじゃない!!終わってたまるか!!!

必死の想いで体を逸らし、一本を逃れる春樹。しかし技有りを取られてしまった。
残り10秒という所でこのポイントは痛い。が・・・ここで春樹の抑え込み!!
何と、投げられた側である春樹の方が、下になっていたはずの春樹の方が抑え込みに入るとは!!
これは投げられている最中に投げられた後をイメージして抑え込みに入りやすい形と勢いを確保した春樹のファインプレーである。

勝利への執念が・・・自分の武器をギリギリで引き出した

試合時間は残り少ない。
しかし抑え込みのカウントは試合時間が無くなっても継続される。
外した瞬間に負けは決まるが、決めてしまえば勝ち。正に勝敗を決める抑え込みだ。

抑え込みは抑え込んだ時間でポイントが入る。
10秒は有効。しかし今は関係ない。関係するのは15秒での技有りと20秒での一本。
最低でも15秒以上は抑えないといけないわけだが・・・どうなるか。
いや、どうやら春樹の圧力は紅林が怯むほどの重さを持っている様子。

勝つんだ。友と共に。友を超える

これが春樹の選んだ柔道。その圧力を跳ね返せずにいる紅林。
共に背を向け、立学を選んだ紅林。その決断は、進んだ道は間違っていたのか・・・
そのように考える紅林。であったが・・・

違う!!!そうじゃない!!!
左手を顎から外して相手の下に潜らせろ!!そして自分の足を掴め!!
足の力も使って相手の右手のロックを外せ!!隙間を作って抜け出せ!!
地獄をくぐり抜けた立学魂!!
見せろや紅林さあああん!!!

窮地に響くのは今の仲間たち。立学の仲間たちの声。
友から背を向けた紅林であったが、その先にあったのは決して孤独ではない。
新たに得た友・・・仲間たちの存在が圧力から脱するための力を与えてくれる!!

アドバイスに従い、強引に抑え込みから逃れる紅林。
カウントは20秒を示しているが・・・どっちだ?抑え切ったのか、先に解けたのか?
判定は・・・解けていた!!先に解けていた!!
ということは技有りまでが加算され・・・結果は両者技有り1つずつの引き分け!!大将戦は引き分けに終わったわけだ!!

最期の瞬間まで気の抜けない大将戦でありました。
しかし結果は引き分け。これで団体戦としても引き分けだが・・・どうなるのか。
トーナメントだし、引き分けで終了なんてことはありますまい。
となると代表を出しての延長戦でしょうが・・・さて誰が出るのか。
やはりここはレンと紅林の再戦ですかねぇ。あの練習試合からどれだけ差が縮まったのか。楽しみにしたいところです。

・テツねこ
予想以上に嫌われまくりの雅也。まあそりゃそうだわな。
しかし追い詰められたことで一皮むけた感じはありますね。いい方向ではないがカリスマ性は出て来た。
とはいえこのままでは元以上に暴れるだけですからねぇ。
しっかりもう一度痛い目に遭わせるのが寛容でしょうさ。うむ。

・チカカラチカ
結構な荒稼ぎしている割にカツカツな感じと思ったら結婚資金でありますか。
まあ備えは大事ですよね。うん、備えは大事。
普段はニートなだけに出会いがないのが問題であるか。

しかし商店街の人たちは色々持って行かれているのに抽選を辞めようとしないのですな。楽しんでる?

・いきいきごんぼZ
枷井が真人間になれる可能性のあった憩いの場所である美術部が・・・!!
助け船に乗らないって大変なことなんですね。

今回の話は結構シャレにならないがどうなるのか。マジでのポリス沙汰じゃあるまいか。
まあ子供同士の家出と判断できなくはないが・・・ううむ。

・木曜日のフルット
夢の話は盛り上がりそうで盛り上がらない。
奇妙な話をしてるのに出てくる感想がお腹空いてたとかお金無いんですねではなぁ!!

・総合感想
やはりバチバチが来ると誌面が引き締まる感じがありますな。
しかしまた重い感じの立ち上がりであります・・・

そして次号は木々津克久先生も帰還。
新たなるストレンジワールドミステリー「兄妹」。
どのような物語となるのか。期待であります!!



2014年 49号


・毎度!浦安鉄筋家族
相変わらず可愛い真夜さん
触れるようになると色々と出来るようになりそうですわなぁ。キレた時限定なのはアレですが。
それでも大鉄に触れて嬉しそうにしてる姿は実に可愛いのでありますよ。

・弱虫ペダル
手嶋さん。今から行きます!!

チームメイトの想いも背負い、先頭に追い付くために飛び出す坂道。
その走る姿を見てそれぞれの想いを抱く箱根学園の選手たち。
山岳はここにいないから、去年の坂道を知るのは泉田君一人か。
しかしその泉田君以外の面々の方が坂道を警戒している雰囲気がある。
鏑木にはニセモノだとか煽ってた銅橋からして圧力を感じてるぐらいですからねぇ。

無駄だよその走り。このタイム差では"行く"ことはできても"追いつく"ことはできない。
勝負は2人にゆだねられたな。真波とあの手嶋くん2人に。
もっとも勝負になっていればの話だが・・・!!

坂道の力を知りながらも冷静な泉田君。考えられるマッチョだ。
その頭脳が判断する。予備のボトルを持って行った・・・
つまり坂道の役目は途中でリタイアしかかってるであろう手嶋さんを救う救出係である!と。

まあ、手嶋さんのしぶとさを知らなければそういう発想になるのも無理はないですかな。
いやでもそのしぶとさを十分知ってるはずの古賀さんでも厳しそうな顔してたからなぁ・・・
実際意識がトビそうになってたわけだし、一歩間違えば救出すら間に合わない所でありましたよ。

さて、山頂の山岳ラインまで残り3km。
さすがにここまで来て坂道が追って来る気配がないようでは諦めるしかないですかな。
手嶋さんに言わせればもう残り4kmの時点で捨ててきたとのことですが。

じゃあ勝負です。3km先の、いろは坂の終点。明智平展望台の山岳ラインまで。

ようやく示されたリザルトライン。そこまで手嶋さんの意地は、根性は、集中力は持つのか。
相手に不足があるのだったら今の内に言っておけよと言い出す手嶋さん。
それに対し山岳。最初の頃に十分言いましたとのこと。うん、そうだったね。

でも今はこう思ってます!
初めてなんですよ手嶋さんみたいなタイプは。たいていの人は一、二度ひきちぎればあきらめる。
踏まれても踏まれてもあきらめない!!まるで夏の雑草!!
だからこう思ってます。本気で走っとかないともったいないって!!

華やかではないが強い夏の雑草。
ある意味適した表現であるかもしれませんな。
雑草などという草はない!!と名言で返して欲しいところであったが、まあこの小さいコマで言われてもアレですかな。

それはさておき、文字通りギアを上げる山岳
登りでギアを上げての加速。昨年のインターハイ最終日で見せたまさしく本気の走り!!
どこまでギアを上げきるのかは分からないが、ついにこれを出してきましたかぁ。

いろは坂の中でも斜度のキツイ所でギアを上げる山岳。さすがの天性のクライマーである。
だがその山岳にしっかり付いて行っている手嶋さんもやはり凄い。
観客の中にもついにその感想を抱く者が現れ出した。何と・・・!?

敵味方観客問わずに見下される特性を持つ手嶋さんが段々と認められ始めている。
嬉しいことと感じるべきなのか、手嶋さん固有のオーラが弱まっている証拠と考えるべきなのか。
まあさすがにそんな固有オーラは本人としても有難くはないから弱まっても問題はないか!!

実際のところ、かなり苦しい手嶋さん。
キツ過ぎて顔を上げることが出来ない。前を走る山岳の車輪を追うので手一杯である。

離れるな!!頼むから離れるな車輪!!
勝負どころまで――ライン際まで付いていかなきゃ自転車は勝負にならない。
脚砕けてもいい。意識トンでもいい。のこり3km。ラインをこえるまでは頼むから動いてくれ体ァ!!

必死に自身の体に懇願する手嶋さん。
まるで最終日のような走りですが実際に砕けてもらっては困りますよ。まだ1日目ですよ。
実はリタイアしたら2日目は別の選手が出られる特別措置があるとか・・・!?
古賀さんの出番が出来そうでそれはそれで面白い。
まあその場合、去年走り出せないぐらいの体調不良だったのに黙ってた田所さんの罪が大きくなってしまうわけですがね。
という済んだことはさておき――

だけど、冷静なオレがもう1人いてこういうんだ。
「インターハイ走ってるんだな」って。「手嶋純太――3年前、一度ロードをやめてあきらめたおまえが」
「インターハイの一番華やかな山岳ステージでトップ争ってんだな」って!!
一度くらいあってもいいだろ。無冠のオレに"勝ち"ってタイトルがあっても!!

そのように考えている冷静な方の手嶋さん。れ、冷静な考えなのかコレ?
むしろもっと大胆な考え方をしているように伺えるのですが・・・
冷静に考えたら別に体壊れるとこまで行かなくても行けるんじゃない?ってことでしょうか。
それなら1日目で無茶しても分かりますな。心のどこかで冷静に判断してるわけだ。リタイアまではいかない!はず!!と。

その辺りの考えはよく分からない。
ただハッキリしていることはある。どうやら坂道が来ないと分かってからの方が走りにキレがあるらしい。
それは手嶋さんも自覚していることらしいが、何ででしょうかね。
希望は捨てたなんて言ってたのに。希望がないというのに。

オレがやるしかないって思ったからか――皆の想いを背負ったからか――
"希望がない"からかもしれないな・・・希望がないなら一歩一歩進むしかねぇ。自分の足で――
それってオレがずっとやってきたことだ!!
この数km先で"努力"が――実る。そんな瞬間を体験するかもしれない

坂道が来るかもしれないという希望とは別種の希望――期待を抱いた様子の手嶋さん。
自分の足で努力を実らせる。それが本当に出来たのなら・・・嬉しさは格別でありましょうな。それはもう。

山岳「本っ当にロードって楽しいですね!!手嶋さん!!
手嶋「ああそうだな。楽しいよ真波

ようやく山岳の言葉に同意を示す手嶋さん。
登りとか限定的な場面はさておき、自転車全般を指されたのなら同意せざるを得ませんわな。
いやそれにしても、ここに来て山岳が楽しそうになっているなぁ。良いことです。

しかしその楽しそうな2人に不穏な気配。
これは・・・メカトラブルか!?
思いっきり水を差すような出来事になりそうで嫌ですなぁ。
だがこれはどっちのトラブルだろうか?山岳の方であれば坂道が追いつくフラグとなりそうであるが・・・?
実はどちらでもない第三者のメカというオチはないだろうか。
この長野中央の粟頭弓親が不運を吸い取ってやったぜ!!とかそういう。いや流石にその扱いは可哀想か?
ここまですっかり出番がないのも可哀想っちゃ可哀想ですけどね。一体今どの辺りにいるのだろうか。

・刃牙道
総髪に作務衣。さらには裸足。
報道された通りの姿でうろついている武蔵。
当初は草履ぐらい履いた方がとか思ってたようだがすっかり気にしなくなったようである。
多少のものなら踏んでも痛くはないだろうが、汚くなったりしないかが心配だぜ。

その武蔵を尾行するのは刑事課強行犯係の刑事たち。
とはいえ尾行されていることに気付かないはずもない武蔵。
振り返り対峙することとなったわけだが・・・どうなるのか。

と思いきや、一跳びで傍の塀を飛び越える武蔵。やっぱりお前さんこそ忍者じゃないかと思える身のこなしだ。
入っていったのは徳川邸
ほう・・・どうやらちゃんと毎日徳川邸に戻ってはいたようですなぁ。
だったら尚更汚くならないように草履を履くようにして頂きたいものであるが・・・

それはさておき、刑事から連絡を受けた巳代署長が徳川邸を訪れる。
さすがに不法侵入者を見過ごすわけにはいかない。
けれども徳川邸を訪れるにはそれなりの人物でなくてはいけない。面倒なことですな。
しかし光成自ら訪問者に応答を行うとは・・・結構人少ないのかここ?

警護は万全であるし、並の不法侵入者なら放っておいて問題ない。
最凶死刑囚辺りだと警護はまるで役に立ってないが、その場合は警察も役には立たないから同じといえば同じである。

何にしても光成。巳代署長に対し、警視総監に手を出さず様子を見ろと伝えるように述べる。
まあ武蔵も向こうから襲い掛かられなければ暴れることはないですしね。
放っておいて様子を見て貰うのが双方にとっていいってことでしょう。
いやというか、そういう話はむしろ能動的に警察に言っておくべきじゃないですかね光成さんよ・・・

それはさておき、実は来客中だった様子の光成。
迎えている相手は・・・愚地独歩
どうやらニュースで武蔵のことを知り、真っ直ぐにここにやって来た様子である。
国内外問わず強者の情報は全て光成のところに集まる。ならば情報を得るのはここが一番と考えて当然でありましょうな。

空手でもない柔でもない。現存するどの体術とも違う

そのように述べる独歩。では何者かと問われれば、本人の言ってる通り宮本武蔵であり、剣だよと答える。
ほほう・・・それは渦中の人物が宮本武蔵本人であると認めているわけですか?
前回の本物発言はどうやら認めたことを指していそうですな。
そして勿論腕前が本物ということも述べてくれる。
居合など、一般的な剣術と比べても2桁以上は上の水準だそうな。ほほう。

刃牙に正解をいい当てられた光成。
今度こそ驚かたいのかまずは否定から入っている。懲りないジッちゃんだ。

いいじゃねぇか。ホンモノでもニセモノでも。
技術がホンモノならそれでよし。他はよし

その人物が何者であろうとも関係ない。独歩らしい意見ですな。
肩書きや名声で喧嘩するってわけでもないし、戦士らしいシンプルな意見といえます。

武蔵に遭いたいと述べる独歩。
そのタイミングで帰って来た武蔵。いやァ〜〜腹減ったァ〜〜。
言葉だけ聞いてると何かダメなオッサンに聞こえなくもないな。まあ食客みたいなもんだしこういう態度で問題ない。のかな?

それはさておき、光成は問う。目の前のこの人を見て何を感じるか、と。

ふむ・・・この人なら飯の前でも構わんよ

笑顔を見せる武蔵。朝飯前って意味ではなく、食事を後回しにしてでも相手したい人物ってことでしょうか。
さてさて、独歩VS武蔵という大きなカードになりそうですがこれはどうなりますか。
古風な技を扱う独歩としては相性の悪そうな武蔵。
しかし独歩には例の攻撃の意志を消す菩薩の拳がある。
あれさえ決まれば武蔵も驚かせることが出来るでしょうが・・・はてさて。

それはそうと、前回面白いことを言ってくれた本部さんはどうしたんでしょうか。
刃牙も独歩も渋川先生も勇次郎も戦った後にノコノコ出てきてオチ担当になるとかそんな可能性もあったりするのだろうか。
いやいや、ここは独歩が戦う前に乱入するぐらいの活躍を見せてほしいところである。
まともに戦って活躍できるかどうかは・・・うん、まあ、その時の雰囲気で図るとしましょう。

・ギャングロード
大増33ページで連載再開!!
「MACHIDA」の暴走機関車・皆月銅馬との3回戦中での中断でしたな。
もう1つの3回戦も同時に描く感じでありますが、はてさてどうなるか。

"あの時"――鳳凱の右目を潰しちまえばオレが勝っていた。
"あの時"のオレに足りなかったのは――"非情の心"だ。

過去の敗北から妙な学び方をした銅馬。
敵にも仲間にも非情に接しているのはそのためでありますか。
そんな理由で仲間をやられたのではたまったものではありませんな。

その怒りを携えて正面から、頭から突っ込んでいく真。
異名の如く狼のような身のこなしで攻撃を仕掛けていく。
とはいえ銅馬はさすがに見た目通りにタフだ。倒すには時間がかかりそうな感じですなぁ。

手こずっている真。その背中に知った声による声援が飛ぶ。
おや、やられたはずの蛍ちゃんと日向ではないか!もう復帰したのか。早い!!
このままリタイアしたりするのではと心配してましたよ。

それはそうと、仲間が復帰したのが嬉しいからって喧嘩中によそ見は良くない
致命的なダメージは受けずに済んだ・・・かと思いきや、足を刺されて動きを封じ込められるハメとなる。
踏みつけただけでも十分だろうに、更に縫いとめるために自分の足ごと刺すとはなぁ・・・
なかなかに狂気じみた行動である。世紀末的な戦いだなぁ。

さて、一方のもう1つの3回戦。
"王者"鳳蓮と麒麟児リョオの対決。
蓮の猛攻に早くもダウンするリョオ。だけどどうやら死んだふり。
なかなか激しい戦いとなりそうなこちらのカードですが、どうなりますかな。

再び真と銅馬の対決の方。
足を縫いとめられて避けることも適わない。
と思いきや、その状態で避け続ける真。
縫い止めたと言っても両者の足だけで地面まで刺さってるわけじゃないですからなぁ。
激しく動けばお互いの刺した足が捻れてお互いにダメージが行く。やっぱりこの行動は世紀末過ぎたか。

それはさておき、銅馬はどうやら本気を出していない様子。
自分が本気を見せる男は鳳凱だけ。その矜持で戦っているようだ。舐めた話ではありますな・・・

しかしそれでも強い銅馬。
真をパワーで強烈に地面に叩きつける。これぞ雷神の鉄槌――トール・ハンマーッ!!
後ろに跳んでダメージを霧散するのなら、地面に叩きつけてそれを無効化しようって話ですな。こりゃ厳しい。

どちらも盛り上がっている3回戦。
そのトーナメントの会場に続々と他の不良達も集まって来る。
その中でも原作ゲーム内でカリスマと呼ばれる男・・・「ギャング・スター」不条実
かなりの大物のようですが、トーナメント後に絡むこととなるのでしょうか?
一体どこまでの規模に広がっていくのか・・・気になるところです。

・極悪バンビーナ
周りがしっかりしてれば赤城さんが暴れる必要もないわけだし、図書委員も意外と適任ですわな。

このニーナちゃんは何だか悪い。ワルだ!!
自覚なく迷惑行為をしてくる辺りは前からのことですが・・・やはりワルな感じだな!!

何だかんだで配慮の出来るルチア。
でもすぐに忘れてしまう子であったりする。まあ、それも若さでありましょう。と適当な擁護。

・囚人リク
田中一郎の機知によりエレベーターの停止に成功。
中の看守たちは通路を走り抜け、非常階段まで行き、そこから96階を目指さなければならない。
見事に時間稼ぎには成功した。後は椿が合流するのを待つだけである。

リクは自ら椿を迎えに行こうとする。しかしそれを止める田中一郎。
ふむ、さすがに田中一郎は冷静に仲間の動きを見ていたようですな。
レノマさんが守衛室で銃を奪って助けに行っているのに気付いていたようだ。
作戦指揮をする人間としては各々の動きの把握は重要ですし、視野の広さはさすがの一言。
ならば沢田の動きとかもきっちり把握しているのではと思ったりするのですが・・・ど、どうなん?

それはさておき、椿のことはレノマさんに託す。
どうにか無事に連れ帰ってきて頂きたい・・・

警戒しながら階下へ向かうレノマさん。
その静けさから既に決着はついていると予想される。
そんな中、手すりを掴みながら上がって来る人物がいる。それは・・・椿・・・椿だ!!!

刺された傷口を抑えながら、どうにかリクたちの所へ向かおうとしていた椿。
レノマさんの姿を見て安心したのか、その手から力が抜ける。
階段へ向けて倒れそうになる椿の体を支えるレノマさんでありました。

椿によると殺されそうになったが、どうにか反撃。
ナイフを弾き飛ばし、持っていた催涙弾を浴びせかけて無力化に成功した様子。
ははぁ、あの催涙弾ずっと椿が持ってたんですな。
エレベーターにいる看守には有効かなとか思ったのだけれども。まあとにかく窮地を脱することが出来て良かった。

刺された傷の深さに驚きながらも椿を背負ってヘリポートへ向かうレノマさん。
椿も述懐しているが、この2人の関係も奇妙なものでありますなぁ。
目を奪われ、妹と離れ離れとなった遠因はレノマさんだと思い憎んでいた椿。
しかしそのレノマさんが妹を救い保護してくれていたと知った。おかげで変わることが出来た。
変わるきっかけはリクがくれたのは間違いないが、決定的だったのは美雪ちゃんが生きていたと知ったことでしょうな。

レノマさんは述べる。俺たちはずっと変わりたがってたんだ、と。
椿は述べる。その機会をリクがくれた、と。
2人共極楽島刑務所で荒んでいた心をリクによって変えてもらった。取り戻させてもらったと言ってもいい。

極楽島も・・・まんざらじゃなかったな・・・

2人はやがて夜空が・・・星々の輝く夜空が見えるところにまで辿り着く。
シャバに続く空。妹の、美雪ちゃんと繋がっている空。椿が繋げてくれた空である。
そこを飛んでいけば望んでいた自由が、会いたい人が待っている。
その空へと伸ばした椿の手が・・・力を失い・・・落ちる・・・

安らかな、非常に安らかな表情となっている椿。
アオリや予告に死を想起させる言葉がなければまだ死んだなどとは・・・思いたくはなかった・・・

ついに犠牲者が出てしまいました。
怖い怖いと述べてはいましたが、どこかで全員無事に助かるのではないかという思いもあったりはしました。
しかしその思いが打ち砕かれたとなると・・・今後の怖さはどうしても増して行ってしまいます。
レノマさんは無事に仲間のもとにたどり着けるのか。せめて椿の遺体だけでも運んであげたいところでありますが・・・
残る面々の無事を祈るより他にありません。

・実は私は
告白劇から一日が経ち・・・嬉し恥ずかしの恋人生活が始まるわけであります。
まずは友人たちから祝福&妬み。嶋は朝から元気だなぁ。

何も言わなくても朝陽の様子で上手く行ったかどうかは判断がついてしまう。便利な子だ。
しかし学祭からずっとどこか気まずいままだったんだなぁ。
その空気を解消し、付き合えることが出来るようになったのは嬉しいという他ありますまい。

そう!!とにかく嬉しい!!・・・んだけど。

嬉しいんだけど恥ずかしい。とにもかくにも恥ずかしい。
1日経過して冷静になるどころか2人して動揺しまくりの様子である。おやおや。

困った時はやっぱり校長室。自主的に駆けつけたのか連れ込まれたのかは知らないが、茜ちゃんに笑われる葉子さん。
ああ、そういえば自称恋愛ますたあ(笑)でしたな。
恋愛マスターかて木から落ちる。上手く登ってた覚えもないですよ!?恋愛ますたあの川流れ。

茜ちゃんの言う通り、あれだけこっ恥ずかしいことを言い合ってたくせに何を今更恥ずかしがるのか。
考えてみると茜ちゃんや桐子さんには見られていたいたが、2人が人払いをしててくれたのなら他には見られていないはずである。
全くの他人に見られることを考えれば最悪とは言い切れないかもしれませんよ葉子さん。

それが慰めになるかどうかはわからないが、とにかく葉子さんには――恋愛マスターには悩み事がある。
男の子と付き合うことになってもいろいろ考えねばいけないこともあるのだ。そう、例えば――

葉子「付き合うって何やろって
茜「おおっと。マジかこの恋愛マスター」

もはや根本のところで悩んでしまっている葉子さん。一体何をもって恋愛マスターを名乗っていたのか。
いやまあ、ね。確かに具体的に彼女になってすぐに何かが変わる!!ってわけではないでしょうけどねぇ。
正直なところ、付き合う前から既に彼女のように、むしろ伴侶の如く寄りそってたりしたものでありますしなぁ、この2人。

実のところ、悩みという意味ではもっと根深い部分はある。
口には出しずらい悩み。ふむ、やはり藍澤さんのことは気にかかってしまいますか。そうでしょうなぁ。
そんな様子を見せる葉子さんに茜ちゃんから一言。

・・・一つ確認しておくが、黒峰の女が本当に自分でいいのかなどと、くだらんこと考えてはおらんだろうな?
今更そんなことを気にしても仕方なかろう。藍澤が選び、黒峰が選び、キサマが選んだ。ただそれだけの話だ。
思う所があるのならこれから努力しろ。実らずともよい。ただ努力しろ。
藍澤のためではなく、己が納得するために

ほほう、さすがは茜ちゃん。たまに本当にいいことを言うから困る。
教育者らしい含蓄のあるお言葉。普段からこうであれば・・・いや、たまにだからむしろ重く響く、のか?
というのはさておき、続けて男女が付き合うとは何かについても教えてくれるらしい茜ちゃん。ほう?

教えてやろう。付き合うとは・・・
とりあえずちちくり合って、猿みたいにセック・・・

待て待て待て待て。さすがにそれはアホちゃう連呼されても仕方がない。
それじゃ付き合うじゃなくて突き、いや待って待って、それは無しそれは無し。
一面の真実も指しているだけにツッコミ辛くて困る部分もあり・・・いけませんわぁ。
こりゃ紅本先生もツッコミを放棄・・・って何で我関せずの構え!?

どうにもこうにも爆弾発言でありました。色々な場面で流用が効きそうで困るぜ。
まあそれはさておいて茜ちゃん。その辺りどう考えているのか朝陽本人に聞いてきてやろうと言い出す。
ふむ。何だか悪い予感がぷんぷんしますな。

その朝陽、さすがに似たもの夫婦なだけあり、葉子さんと同じ悩みを抱えている。
付き合うとはなんだろうか。付き合う前と後で何が違うのだろうか。
彼氏彼女。恋人。肩書きを得ることで大きく変わった気もするが、実際どう変わったかと考えると悩ましい。
世の中にはそういう称号は得なくてもちちくり合ってる男女もいることですし、いやそれはとりあえずええねん。

悩んでいる朝陽を四人掛かりで抱え上げて連行する茜ちゃん。わー。
こちらはこちらで葉子さんの本音を聞いて来てやろうって話ですか。
さすがに朝陽、ハッキリと嫌な予感を感じているようですが・・・逆らうことも出来ずに体育館へ連れ込まれるのでありました。

って何この大がかりなセットはー!!

体育館の中にはいつの間にしつらえたのかクイズ番組のような舞台装置が築かれていた。
何というか、随分レトロな感じですな。
正直に質問に答えていれば縛られた腕は自由になるが、不正解の度に解答席は傾いていき、やがて泥に落ちると。ふむ。
題して「クイズ、腹を割って話そう!!」なるほど。本音を力尽くで聞き出すための装置か。
相変わらず凝っているというか何というか・・・カップル成立しても楽しそうで何よりですな。

というわけで早速の第一門。出題者は紅本先生。オイ。
しかも質問内容が凄くストレート。黒峰は白神のことが好きだ?ハッハッハ。今さらその質問はなかろう。
恥ずかしくはあるが、昨日あれだけ言っておいて今更言を翻す黒峰朝陽ではない。
真っ赤になりながらも好きですと述べ、隣で聞いてた葉子さんも改めて真っ赤となり・・・

んだよ見せつけやがってガキどもがっ!!!

分かりきった質問をしておきながらキレる紅本先生。
気持ちは分かるが落ち着いて・・・って、何か羽根が刺さってる!!
よ、よりにもよって嫉妬の羽根を刺すとは・・・素の状態でも妬みがぽろっと漏れたりしちゃってたあかりんだと言うのに!!
どうも茜ちゃんの暴走を放置してる感じだと思ったら、こう来たかぁ〜。

状況が把握できたところで第二問。
今度は葉子さんへの出題。昨日の夜は舞い上がってなかなか眠れなかったか?
ふむ、クールビューティー的にはそんなことありませんでしたしと答えたいところであるが・・・
実際は『あさひくん』と名付けたぬいぐるみを抱きしめて一晩中部屋を転がっていたらしく・・・ほっほっほ。
いやはや、葉子さんはやっぱりこういうところが可愛らしくてよいですなぁ。ほっほっほ。
クールビューティーの欠片もないが、良い良い。

というわけで正直に答えないと解答席が傾きます。
大がかりな装置だけど、傾くのは手動。体力仕事は華恋ちゃんに任されている様子。
相変わらず茜ちゃんに騙されて色々手伝っている様子ですなぁ・・・さすがというか何というか。
まあ確かな絆が生まれるかどうかはさておき、確かに本音は聞き出せるかもしれませんが・・・うーむ。

それでは第三問。今度はエロ峰に問題。正直白神と付き合ってこれから何をどうしたいか答えよ。
うむ、悪意に満ち溢れた出題の仕方だな!!
黒峰脳ではなくエロ峰脳で考えなくてはならない。これぞ男の本音の引き出し方か!なんたることぞ。
しかしこんな質問でも真面目に考えて答える辺り、さすがに朝陽でありますな。

そりゃ正直全くエロい発想がないなんてワケないけど・・・
で、でも正直まだ付き合うってどういうことかよくわかんないし。
正直今までももっとうまく出来なかったのかなって自己嫌悪ばっかだけど。
その分これから頑張っていけたらって。でも背伸びせず自分たちのペースでつ、付き合っていけたらって思います・・・

真面目に、本当に真面目にそんなことを答える朝陽。
ウソのつけない性格なのは分かっているし、この言葉が本心のものであるのは容易に伝わって来る。
結局朝陽も葉子さんも似た者同士。同じように付き合うってのがどういうことかは分かっていない。
お互いが分かっていないのであればそれはそれで良い。
一緒に、自分たちのペースで進んでいけばよい。それを確かめるのもまた付き合うってことなんでしょう。きっとね。

色々とドタバタしたけど、お互いの気持ちを確かめ合えた感じの2人。
何というか結果オーライといった感じではあるが、茜ちゃんもいい仕事をしてくれました。
というところで、2人への祝いと称された最終問題が紅本先生から出されることとなります。

私、紅本明里にも白馬の王子様は現れるのでしょうか・・・?

微笑ましい2人を見て嫉妬満点状態の紅本先生。こ・・・怖いなんてもんじゃねぇ・・・!!
さすがに白馬の王子様は夢見過ぎであるが、ハードルさえもう少し下げてもらえれば・・・
少なくとも自分より強い相手は夢見過ぎとか言うレベルの話ではありませんぜ。

正直に答えられるはずもなく落下する2人。
考えてみれば葉子さん飛べるはずなのに律儀に泥まみれになってるんですな。慌てて忘れたのかもしれないが。
しかし泥だらけになりながらも紅本先生に刺さっていた羽根を取り除くことに成功し・・・ちゃんちゃん☆

付き合うことになってもやっぱり話題は豊富な感じですな。
実際のところ、彼氏彼女になるのがゴールってわけでもありませんからねぇ。
むしろこれからの時間の方が長いわけですし、色々と語られる部分はありそうです。

直近の問題は藍澤さんの去就ですかね。
納得しての行動ではあるが、カップルが成立してしまったわけで、今の心中はどのようなものとなっているか。
みかんと同じような狙い方はしないでしょうが、完全に諦めての立ち位置となるのかどうか。気になりますなぁ。

・侵略!イカ娘
皆で楽しく遊ぶためには一定の規制も必要である。
とはいえ縛りすぎるのもあれですし、市長さんも悩みどころですよね。
海を愛する者が多いこの海岸はよっぽど大丈夫だとは思いますけども。

・クローバー
恐るべき実力を発揮する春木。苦戦する吉良。
その強さにより、無茶苦茶し過ぎて失いかけていた人望を取り戻しつつある春木。
やっぱりセコイこと言うよりも強さを見せつけた方がこういう連中には有効ですよね。ぶちつえェ!!
しかし歓声を浴びている春木は難しい顔をしている。

うるせェ・・・うるせェんだよ田舎もんどもが・・・どいつもこいつも気に入らねェ!!

そのように考える春木。
ふむ、ここで回想が入ってきますか。
春木が紅葉神島に来る前の高校時代の話のようですな。
1年にして学校の代表を務めていた春木。
この時も仲間からの喝采を浴びていたようですが・・・?

くだんねェ・・・

吉良を圧倒的に叩きのめしながらそんなことを考える春木。
その過去に一体何があったのだろうか?
色々と裏切られたりとか悲しい過去がありそうな雰囲気ではあるが・・・どうなのだろうか。
そういった過去が判明した場合、果たして改心の余地はあるのか?
正面から喧嘩に負けてスッキリしたとかになれば良いのですが・・・難しそうですなぁ。

・ハリガネサービス
大船先輩のブロックを弾き飛ばすなんて・・・あの人・・・怖い!!!

非常に素直な感想を述べる下平くん。
そりゃデカイ鯨が踊り猛っていたら怖いでしょうさ。

レギュラー投入で再び流れは桐城へ。
稼いでいた得点差も一気に追いつかれてしまう。あぁー。
ううむ、やはり本領を発揮した桐城は厄介なようですな。特にこのツーセッターが厄介である。

こっちは俺が前衛にいる間、前のアタッカー二人しか使えないのに、
あっちは常に双子のどっちか後衛にいる方がトスするから、前3人を全部アタッカーに使える分攻撃が読みづらい!

なるほど。トスならバックからでも行えるし、上げれる人が複数いるってのは利点にもなり得るのですな。
場合によっては豊瀬もツーセッターにする選択肢もあるのではなかろうか?
家守先輩としてはそれも美味しい話かもしれない。

それはさておき、この試合である。
アタッカーが3枚フルに使える上に、鯨川さんのバックアタックも加わってくる。
読めてブロックに行けたとしても、それを吹き飛ばしてくる鯨川さん。
うーむ、動きが読まれている感じならパワーで破ればいいじゃないって話か・・・厄介すぎる。

誰がいつどこから打ってくるかわからない。バックアタックみたいな大技も連発。
だからアイツラのバレーはサーカスバレーって呼ばれてんの。

見る方としてはなかなか軽快で楽しそうなチームでありますな。
相手してたり応援してたりする豊瀬の側にしてみればたまったものではありませんが。

というわけで、一気にワンサイドゲーム。
豊瀬の方は8点で張り付いたように止まっているのに、桐城は勢いに乗って23点目。
これは見ている観客の方も辛くなってくる状態である。
選手たちが下を向くのも仕方がない。元気なマネージャーである百合草さんも意気消沈な様子で・・・厳しい。

作戦でどうにかなる相手じゃないと考える大船先輩。
いやいや、それはさすがにまだ早計じゃないですかね?
というか計算も交えたりしなければ到底どうにかできる相手じゃないって方が正しそうな気が。

ブロックで勝負しましょう

ようやく作戦を思いついた様子の松方。
しかし自身も鯨川さんにブロックを弾き飛ばされているというのに、ブロックで勝負とは・・・?

鯨川以外のやつはなんとかなります。うまくトスさえ誘導できれば・・・

その言葉を機に、作戦開始。
ツーアタックを見せたり、持ち場を空けたりとテンパってるかのような動きを見せる。
そうしてがら空きのレフトに他のブロッカーを誘導するという松方の策。
これはなかなか面白いですな。背中でのサインはいかにもセッターらしい行動だ。
そして、その策は見事に嵌り・・・ブロックに成功する!!

桐城のサーカスバレーには弱点がある。
4人が同時に攻撃する分、ブロックされた時フォローする奴が少なくなるんだ

攻撃的な分、守りに隙があるってわけですな。なるほど。
久しぶりに点を返せそうな雰囲気で得意満面な様子の松方。落ちろ!!とか言っちゃう?

ホ!

フォローする奴は少ない。防げば確実に点が取れる。
そう考えていた松方の思惑を打ち砕くのは、桐城の1年生リベロである三河。
なるほど。広い守備範囲のリベロが1人いればその弱点は克服できる可能性が高かったか・・・
いやこれは厄介だな。本気で死角が見当たらなくなってきましたぞ?
これにめげることなく、第二第三の策を繰り出して欲しいものでありますが・・・どうなりますかなぁ。ううむ。

・辻浦さんとチュパカブラ
しかし監視者の多い生活である。割に節穴な感じがするのが何とも。

何だかんだで甘やかな空気の場面は嫌いではない。
この空気がずっと出せるようになれば良いのでしょうが・・・さてさて。

・黒虎
プルートにやられて倒れる鹿島さん。
危険な状態であるが、その傍でも危険な戦いが始まろうとしている。
一足先に逃げようとしたが間に合わなかった佐之助。
ふむ、西部劇っぽい格好してるだけに銃使いですかカロン。

佐之助を部下ではなくただの駒だと断じるカロン。
既に黒船から抜けたことを知られたら間違いなく処分されるでありましょうなぁ・・・

失望したぞ佐之助・・・文句ひとつ言わずに仕事を着実に行う・・・それがお前の取り得だったろうに・・
だからこそ取ってくるよう頼んだのだぞ?
お前がハルシオンの一員になるために献上した――片割れの"禁術の書"
そのもう片方の在処もお前は知っているという話だったからな。

ほう。禁術の書は2つで1つの代物だったわけですか。
さすがに禁術と呼ばれるだけあり、管理の仕方も徹底しているわけですな。
十二支神将の二家が守っていれば本来ならば盤石って感じだったのでしょうが・・・ううむ。

さて、そのもうひとつの"禁術の書"の在処を教えろと述べるカロン。
場所さえ分ければ自分たちで回収するだけという話ですな。
しかし犬守家は隠れ里の場所を移し始めているし、既に佐之助にも場所は分かっていないと思われる。
それを素直に伝えたら・・・処分されるでしょうなぁ。やっぱり。

というわけで、佐之助はこんなことを言いだす。
オレは既に頼まれた"禁術の書"を手にしているからです、と。

巻物を取り出し約束の期日内に戻れなかったことは土下座して謝罪する佐之助。どげっ。
そうしておいてから戻れなかったことには理由があると語り出す。
ふむ、成果を見せてから理由を述べる。良い交渉術でございますな。

実は・・・片割れの"禁術の書"を持っていたのは――猪頭という名の家元・・・
他でもない・・・今プルート様がお相手している連中なんです。
奴らは黒船狩りと称してこの近辺のハルシオンの部隊を潰し回っている・・・
中々の手練れの集団。書の入手は少々困難だと判断し――奴らの信用を得て仲間のふりをすることで書を入手致しまして・・・
黒船狩りの騒ぎに乗じて姿を消すという算段でした・・・

最もらしいことを言いだす佐之助。
確かに姿を消そうとしていたところだっただけに信憑性は無くもない。
しかし元々この国の人間である佐之助の言葉を簡単には信用しないカロン。
さてさて、佐之助の息をするように嘘をつくという危険な駆け引きはどう転ぶのか・・・

多少の嘘がきな臭いのならば、更に嘘を重ねて塗り固めてしまおうと言う佐之助。
将来はさておき、この場を切り抜けるだけなら有効かもしれませんな。
自分がいかに深くハルシオンに服従を誓った身であるかを語り出す。
今なおハルシオンに刃向かう愚か者共に、自分自身の手で制裁を加えてやりたかった、と。

佐之助の言葉を信頼した――ような様子を見せるカロン。
差し出された禁術の書――と称された巻物を受け取る。これは果たして本物なのか・・・?怪しいな。
そして佐之助がかつて語っていたように力に従うことが正しいことだと語り出す。

敵うハズのない相手に歯向かうなど弱肉強食の節理から最も離れた行為だからな。
だがいくらハルシオンのためとはいえ・・・無断で命令外の行為をとるのはいただけないな。
今現在のハルシオンの最優先目的はこんな小国の支配ではなく・・・
裏切り者共・・・"夜喰烏(ラプラスタ)"の粛清であることを忘れるな・・・!!

ここで名称が出てきました、裏切り者の組織ラプラスタ。
この組織の存在は今後の展開に重要そうでありますが・・・とりあえず名前だけ覚えておくとしましょう。

カロンに言わせればこんな国、その気になればものの数日で堕とせるとのこと。
それよりも優先するのは裏切り者共の粛清。
今プルートがやっているのは任務外のただのヒマつぶしなのだそうな。

勝負の駆引きを楽しむわけでもない。
子供が小さな虫の手足をもぎ取り・・・快感を得るのと同じ行為にすぎん。

ふうむ。戦いを楽しむ感じのキャラではなさそうだとは思っていたが・・・やっぱり性質が悪い。
そしてこのことが、佐之助のいう所の黒船の深淵とやらに繋がっていた様子。
寅の字も猪頭の連中も知らない黒船の深淵・・・

こいつらは日ノ本の人間を・・・"敵"とすら思っていない

確かに力の差は圧倒的であるが、そういう認識をされているのは辛いものがありますわなぁ。
油断と捉えることもできるが、それを示すには幹部を倒すぐらいの力を示さないといけない。
そういう意味ではここでプルートを倒すことができれば・・・という感じですがどうでしょうか・・・

怒りの進兵衛殿がついに動き出す。
パワーと突進力は猪の名を冠するだけに凄そうだが、さてさて捕らえきることが出来るかどうか。
何としても一矢報いて欲しい所であります。

・ドカベン ドリームトーナメント編
ついに来た!!優勝候補の激突!!!
そのようなアオリが入るジャイアンツ対ホークス。
でも水島キャラが出るわけではないのでダイジェストで試合は一気に進む。ううむ。
せっかく土門が解説として出番与えられたのに、ほとんど喋る機会なさそうでありますなぁ。

鯉を2チームに見立てて餌の取り合い合戦で勝敗を占う岩鬼。
相変わらず芦屋の鯉とは仲が良いというか何というか。
さすがにハッパくわえてた鯉はもういないでしょうなぁ。

ジャイアンツの先制ホームラン。その1点を追うホークス。
しかしいつでも取れる1点である故かバッティングに狂いが生じる様子。
あれよあれよという間に1点差で9回まで来てしまいました。早い!!

ランナー一塁に置いて、一打逆転のチャンスであるホークス。
スーパースターズに続いて逆転ホームランとなるかどうか。

まあ、水島キャラ的なことを考えるとここはホークスが勝ちそうな気はしますけどね。
そうすれば、あのキャラの登場の期待がまだまだ続くわけですし・・・
さてさてどうなりますか。

・行徳の漫画家とイトの日記
いきなりNJ先生不在の話とは。自由な感じもまた良し。
しかし妹様、保母さんだったんですね。大変な仕事でしょうがお疲れ様です。
子供は噛む力もそんなには強くないってことなのかしら。

・錻力のアーチスト
1点差、ランナー一、二塁。迎えるのは四番の弐織義壱。
ホームランが出れば4対2と逆転。試合が決まる可能性のある場面。
ここが勝負所と今まで以上のプレッシャーを放ってくる弐織義壱。これは怖い。

ならばと全身を燃え上がらせる蛮堂。
桃ちゃんですら圧倒させられる弐織義壱の迫力を押し返すことが出来るのか・・・

桃ちゃん・・・キミを脅かす者は俺が全て焼き払ってみせる

蛮堂、気迫の一球。
その威力はあの弐織義壱の手からバットを吹き飛ばす程である。なんと・・・!!
場合によってはこれで凡打に仕留めることが出来たかもしれないのか。凄いな。
しかし、ゴフウとかグフウウとかうめき声ヤバイ。

マネージャーの手綱がないから闘争本能ムキ出しと述べる穂村。
通常桃ちゃんならそうかもしれないけど、にゃあらーモードの場合は桃ちゃんもイケイケになるからその限りではなさそうですぞ?

それはさておき、手強い相手に笑みを浮かべる弐織義壱。
上根さんに言わせれば、自分に全力で向かってきてくれる蛮堂とのやり合いが楽しいらしい。
そりゃまあ、並の投手なら威圧されてガチガチになるか、勝負を避けるかのどちらかでしょうからねぇ。
強くなりすぎると次に悩むのは対戦相手。
向かって来る意志とそれだけの実力を兼ね備えた相手が欲しくなってくるものである。

その両方を兼ね備えている蛮堂。
2球目も渾身の一球を放ち、前には飛ばさせない。ファールにより、カウントはツーストライクと追い込むこととなった。

追い込んだのは凄いが、今度はバットを吹き飛ばされることのない弐織義壱。
しかし蛮堂の球の熱量は弐織義壱の冷気をも上回っているようであり・・・相変わらず何の漫画の描写何だか。

冷静になっちゃう前に、勝負の3球目。
ではなく、スプリットで1球様子を見ようとする山脇くん。
見送ってボールでも良いし、空振りしてくれれば儲けもの。カウント有利だからこそ出来る駆け引きでありますな。

口惜しいがストレートでは決着がつかんか・・・
ならばキサマを仕留めるために身につけたスプリットを必殺の意気で投げ込む。
俺と桃ちゃんの愛の炎にこの身を焼かれ――冥界へ去れ、弐織義壱!!

冥界って。何者だよ弐織義壱。
というツッコミはさておき、この3球目は微動だにせずに待つ弐織義壱。
ここは見送りか。そう思ったところで蓬莱が視線を後方へと向かわせる。
どこを見ているのか・・・と思った瞬間、ライトスタンドに叩き込まれる打球。な・・・何!?

打った、というか動いた気配すらなかった。
なのに気づいたらバットは振りぬかれており、打球はスタンドに入っていたという。何だそれは・・・!!
あまりのスイングの鋭さで目に留まることもなかったというのか?瞬きしてるうちにって感じだぞ、本当に。
穂村も気付かなかったこの打撃。気付けた蓬莱はさすがというべきであろうか・・・

今のが弐織義壱の本気のスイング・・・
特別なことは何もしていない。ただ真芯で球をとらえただけだ。
恐ろしく速く、周りを置き去りにするほどのスピードで
意識がとぶような一瞬の出来事。まるで一目ボレだな。アレで落ちない球(コ)はいないだろう・・・

特別なことはしていないと言っても、そのスイングスピードの凄まじさはやはり驚愕すべきものでありましょう。
これが本気の弐織義壱・・・やはり格が違うということなのか・・・恐ろしい。

ホームランが決まり、弐織義壱が打席から離れたことでようやく圧力から解放される桃ちゃん。
その打席の間ずっと机を持ちあげたままの態勢でいたってのも凄いな。

形勢が一気に港南に傾いた感じのあるこの試合。
一方、その港南打倒に意欲を燃やす桐湘。合同練習もそろそろ終わりそうな頃合いである。

自由練習ということなのか、清作はずっと國尾さんと対戦している。
やはり一番強い相手と闘えるのが一番の練習でしょうからねぇ。國尾さんも清作相手なら喜んで投げてくれそうな様子。
いや、ケガしてた之路さんが主審を務めてくれるのも大きいのか?

拓人君に僕の投球を真正面から見つめられるなんて、こんなに嬉しいことはないんだから

うん、やっぱりそうでしたか。
もう隠す気ねーんだなとか考える児島センパイであるが、最初から隠してる様子はなかったような・・・
でもそういう話は練習中位は控えて頂きたいものでありますなぁ。部活でラブコメ禁止じゃ!!

國尾さんは弐織義壱と関東大会などで対戦経験がある。
その國尾さんに、自分とはどんな所が違いますかと問う清作。
それに対する答えは、キミのほうが可愛いとのこと。オイ。

國尾「けど見た限りではお尻は弐織義壱の方が上だね
清作「やっぱケツ大事スか・・・!

まあ野球選手のお尻は凄いと言いますからねぇ。
走り込みなどで強靭な足腰を鍛えることでバッティングにも強みが増すってことでしょうか。
しかし國尾さんが言うとどうしてもそういう意味で聞こえなくて困ってしまう。まあ、それはさておき・・・

けど、今みたいな所かな。キミに足りないのは。
打者でも投手でも自分のリズムに引き込んだ方が優位に立てる。弐織義壱や蛮堂なんかはそのいい例だと思うよ。
チームの戦い方もきっと同じで、それぞれの役割をこなしながら試合のリズムを掴んだ方が有利になる。
でも個々の力は桐湘より港南の方が上。総合力で劣ってる今のままじゃ勝てない。
全員が走力・守備力・打撃力・お尻をバランス良くパワーアップするのは難しい。
それなら1人1人が自分の長所で何か1つだけでも神奈川のナンバーワンにならないときっと港南は倒せないよ。

ほほう。さすがは國尾さん良いことを言いますなぁ。
何か1つの長所で上回る。大事なことでありますな。
総合力で敵わないのならば、それらを最大限に活かしてどうにかするしかありますまい。
そんな良いこと言いながらツッコミ所を真面目な顔で含めてくるのもまた國尾さんである。
いや確かに野球選手にとってお尻は重要かもしれませんが・・・この人は本当、さすがとしか言いようがないな。

目指すべき方向性は示唆された。
さてさて、それぞれはどのような成長を考えるのだろうか。期待であります。

・テツねこ
さすがに猫の身体能力は凄い。そこに怨みの力が加われば尚更か。

当然無茶苦茶やってきていた雅也に人望などあるはずも無し。
落ち目になった時ほどその人の器が知れますやね。
普段からカリスマを披露していないとこのようなことに・・・

怨みは同等以上の苦しみを与えることでしか晴らせない。分かる話です。
それでも同じ所まで堕ちたくないと言うテツの言い分も分からなくはない。
落とし所としては改心するぐらいに恐怖を刻むことでありましょうが・・・さてさてどうなるか。

何にしても猫の方は少しデレそうな要素が入ったようで何よりです。仲良くしようぜ。

・ウチコミ!!
優勝候補の一角である立川学園相手に1対1の接戦。
にわかに注目を浴びる武蔵原。頑張って来た甲斐があるというものです。
しかしそれで満足して終わってはいけない。いよいよ運命の大将戦が始まるわけですからね!!

ついに春樹念願の対決。
インターハイの大舞台で親友との対決であります。
もうかつてのを付ける必要のない親友との対決。春樹もらしい顔をしている。
前のような憎しみと焦りで濁った顔ではなく、すっきりアゲアゲの表情。いいですねぇ。

一方の紅林。怪我も回復し、フィジカルもメンタルもベストの状態。
秘密を明かされたことで後ろ暗い部分も無くなった。
そういう意味ではこちらもすっきりアゲアゲな感じでありましょうか。いいですねぇ。

この2人の対決を分析する大和東の要。
実力的には紅林が圧倒的優勢であるが、春樹のテクや対応力も凄いとのこと。
一度対戦した相手に対応する力か・・・それは大きそうな要素ですな。
誰よりも紅林の力を知っている春樹。勝機があるとすればそこか。

大和東も番狂わせが起きるのではないかと期待している。
さてさて、お互いが自身のすべてをぶつけると誓って挑む親友対決。どうなりますか・・・

気迫と気迫のぶつかり合い。
両者一歩も譲らずの戦いが続く。おおおお!!
待てがかかる隙もないほどに一進一退
停滞することは無く、共に技を仕掛けていくが、共にそれを凌いでいる。
うーむ、これは見ている方も力が入りますわ。試合を終えた両校メンバーも必死に声を出している。アゲてアゲてええ!!

両者の戦いは成美としても美しいと評されるものである。
個人の技術の美よりも相手と合わせての美を追求した成美。
この2人の一進一退の攻防はまさに完成品と思えてならないでしょうなぁ。

今の春樹の集中力はかつてないほどマックスとなっている。
にもかかわらず笑みを浮かべる春樹。
これはまさに思わず込み上げてしまう笑みという奴でしょうか。

紅林・・・あの頃よりさらに・・・大きく真っ直ぐに、ひたすらに強くなってやがる。
でも変わらねえ。同じだ。お前と畳にいるとあっという間に時間が過ぎる。懐かしいこの感覚。
癖や動作なんかじゃない。呼吸。リズム。滾り。感じる。

これが親友・・・いやさ、心友の戦いでありますか。熱いなぁ・・・
熱く素晴らしい戦いであります。
が、両者決めてのないまま時間は残り30秒を切ろうとしている。
どちらかがポイントを取ればそのまま試合は決まりそうな感じであるが・・・どうなるのか。

春樹が狙うとすれば、紅林得意の内股をすかすこと。
しかし紅林の内股の切れ味は尋常ではない。
すかすのではなく・・・「かわす」
どんな強豪や化け物にも察知できない紅林の心の微動を感じ取り、動き出しと同時にかわす。
これは友である春樹にしか感じ取ることのできないものである。

その想いは実り・・・見事に紅林の内股を感じ取ってみせる春樹。
かわして、逆に足を紅林の前に出しての体落とし!!
これが決まれば確実にポイントを取ることができるだろうが・・・果たしてどうなるのか!?
うーむ、とことん熱い展開が続きますなぁ。本当、目が離せませんわ。

・チカカラチカ
確かにフィクションでは定番のネタですな。
しかし考えてみるとあんまり解決方法が示されていない気もする。
まあ、なったときの流れを再現すればってのも定番か。

理不尽な流れの天丼はどこからでも同じ流れに持って行ける感じでアレですな。

・最強少女さゆり
自転車はドリフトできるほどなのに運動オンチなのか?
自分の足で走るのと運転技術は別ということだろうか。有り余るパワーを制御するのも大変ってこと・・・なのか?

やっぱり源さんは凄いとよく分かる対比でしたな。鍛え上げた男は違うぜ!!

ウサギの人ことバニーはこれまでの行い故に強いと言われると違和感を覚えるようになりましたな。
いやまあ、身体能力は高いんでしょうけど、どうにもドジっ子な印象が・・・ハッハッハ。

・なんでやねん委員長!
前回の新人まんが賞で新人大賞を受賞した橋本健太郎先生が新作読み切りで登場。
心意気は買うけど、ツッコミは習得難しいですよ委員長。

でも確かに案としてはいいんじゃないかと思う。
怒られるのも説教されるのも嫌だけど、ツッコミは受けると嬉しいことがある。
やっぱりボケたときはそれなりの反応が欲しいですよねぇー。
いや、別に不良行為はツッコミ待ちとは限らないだろうけども。

・いきいきごんぼZ
鳳さん対策に2人が有効活用されている!!なるほど。これはいい。

あっけらかんとした様子のイマキマキでありますが・・・どうなんでしょうね。
お姉さんがいるからってわざわざ部屋にまで乗り込むことはありますまい。
送ってもらったりするのも満更ではないわけだし・・・これで勘違いするなって方が無理じゃないかねッッ!?

おやっさんはすっかり副司令室長の貫録でありますな。確かに反応に困る!!

・木曜日のフルット
闇の商人・・・一体何者なんだ・・・
それはそうとあんまり使い所のなさそうなアイテムでしたな。
有効活用できる時は少ない・・・いや、鯨井先輩を事故から救ったこともあるしなぁ。いてくれた方がよくはあるか。

・総合感想
新連載攻勢の中でも目玉と言えるのが、次号から始まる佐藤タカヒロ先生のバチバチ幕内編。
タイトルは「鮫島、最後の十五日」おおう、このタイトルで決定したんですか。
アオリも非常に厄い。読む方も覚悟して挑まねばなりませんな・・・



2014年 48号


・刃牙道
宮本武蔵、現代にて大立ち回り!!
そのニュースはワイドショーにて映像付きで流れることとなる。
勿論本人という報道ではなく、宮本武蔵と名乗る男が、という報道の仕方ですけどね。

和服姿の男を中央に5人の屈強な警官が取り囲んでいる。
両手を広げた武蔵に、後ろに位置する警官が飛びかかる。
それを躱す武蔵。躱し際に腹を切り裂いたのかどうか、うずくまる警官。おやおや。
続いて2人目が背後から捕獲に成功。しかし急所を打たれた様子で悶絶。おやおや。
3人目は警棒を取り出して打ち込むが、簡単に取り上げられて殴打される。おやおや。
残る2名は一斉に襲い掛かるが、両手での手刀による迎撃で終了する。おやおやおやおや。

まるで時代劇の殺陣です。横たわる警官隊に反撃の気配はありません。何事もなかったかのようにその場を後にする男。

そのような報道がされている。ふうむ、どうやら前に武蔵が暴れていたのとは違う日の出来事のようですな。
毎日のように警官を倒してしまっているようだが、光成はどうしているのだろうか・・・
というか武蔵は毎日光成邸に戻っているのだろうか?野宿も苦にはしないでしょうが、さてはて。

それにしても警官たちのこの対応はどうなのだろうか。
取り囲むのは良かったが、わざわざ1人ずつ飛びかかって順に倒れているようではどうにもなぁ。
これでは正に時代劇の殺陣でしかない。囲んだのなら一斉に飛びかかって仕留めないと!!
まあ、文字通り仕留めるのならともかく、確保する場合だと一斉に飛びかかるのは難しいんでしょうけどね。

ともあれ、この一連の出来事はニュースとなった。それを見る者たちが現れることとなった。
ここ神心會舘本部では独歩と克巳が武蔵の存在を知った。
2人共に下した決断は本物
ふむ、この本物という言葉はどっちの意味だろうか?本物の武術家なのか、本物の武蔵なのか、あるいは両方か。
武術家という部分の本物に疑いはなかろうが、本物の武蔵と受け入れることが出来たのかどうか・・・どうなのだろうか。

少なくともジャック・ハンマーは本物の宮本武蔵とは受け入れていない様子。
しっかり名乗ってるのに何処ノ誰ダ!!?とか言っちゃってる。まあ普通はそうかもしれませんな。

渋川さんにしてみれば武蔵が本物であるかよりも前に大事なことがある。
あの動きを見せられては・・・積み重ねてきた自分の武の方が偽物と言われているようなものだと感じている。
確かに無駄なく制圧するあの武は見事としか言いようのないものでしたしねぇ・・・こりゃ燃えますわ。

そして、この男は考える。昨年からの稽古への衝動への回答は出た、と。

しかし――よもやあれ程とは・・・ッッ。
刃牙も・・・独歩も・・・渋川先輩も・・・否――勇次郎でさえも――俺が守護らねばならぬ

超実践柔術の達人、本部以蔵がこの戦いに名乗りを上げようとしてい・・・る!!?
いや、稽古の様子は何度も描かれていたし、名乗りを上げるのは自由だと思いますよ。
でもいや・・・最後のこの言葉は一体どういう意味なのか・・・

他の連中がぶちのめしてしまうと世間の声が煩いから自分が倒すことで守ろうとかいう意図だろうか?
立場のある独歩とかなら分からないでもないが、範馬の連中はそれを気にするとも思えないがなぁ。
そもそも世間的には本物の宮本武蔵とは認めたりはしないでしょうし。うーむ。
何はともあれ・・・本部の活躍に期待したい。本当に。

・侵略!イカ娘
なかなか良さそうな顔出しボードである。リアルでもありそうだ。

中央のイカ娘の所にはまって良かったですな。傍目には違和感はないぞ!!
触手もあるから動きとかも何とかなる。入浴はどうしたのか知らないがね。

・弱虫ペダル
山岳を追って山での勝負に挑む手嶋さん。
その手嶋さんが飛び出す前に残していったオーダーがある。
まず、指揮権は今泉君にしばらくゆずるということ。そして坂道が追いついた場合のことについてだ。
もしも坂道が包囲網を抜け、手嶋さんを追うために登ろうとしてたらこう伝えてくれ――

3分半――差が3分半の間にチームに追いつけば小野田の足なら先頭まで追いつく――行かせてくれ。
でももしそれをこえるようなら間に合わない。

あの飛び出しの最中に、しっかりそこまでオーダーを残していた手嶋さん。さすがである。
しかし3分半か。去年の巻島さんは3分の差で飛び出して追いついて見せた。
それより30秒のマージンはあるわけだが・・・どうなりますかねぇ。

その坂道は必死に先頭に追いつこうとペダルを回している。
その坂道に置いていかれるまいと必死にペダルを回しているのは山口くん。大変そうだ。

山口くんは坂道が御堂筋君の誘いを断ったことについて驚いている。
小さな体で、押しに弱そうな顔でどうしてそんなことができるんだ、と。
まあ確かに押しには弱い坂道だけど・・・御堂筋君のことはいい人だと思ってたりする子ですからねぇ。これが。

何でオレが前年度の「1」を追っとるんや、山で。
オレは、そもそもオレはスプリンターやぞ御堂筋!!

いや全く。そう叫びたくなる気持ちは分かります。
でも言うのなら今ではなく指示された時に言うべきでしたな。
言ったとしてもオーダーを取り下げてくれたかは分かりませんがね。

無茶なオーダーを出される山口くん。脳裏に浮かぶのは石垣さんの言葉。御堂筋の「良心」になってやれとの言葉。

何で皆オレにムチャぶりばっかするんや!!

泣きが入った山口くん。うん、まあそうですよね。
実際石垣さんの言葉はムチャぶりにも程があると思います。
石垣さんの役割は石垣さんにしかやれないと思いますよ、本当にさ。

御堂筋君のオーダーもムチャぶりである。ただでさえ山が苦手なスプリンターなのに坂道を登りでおさえるなんてできっこない。

オレは――1年の春、石垣さんにスカウトされて自転車始めて。

回想に入る山口くん。
中学ではバスケをやっており、自転車は高校から始めた初心者であった様子。
一番にはなれないし、前に出るのが苦手という山口くん。
そんな山口くんに対し、自転車はチームスポーツであり、カゲの功労者が生きるスポーツなんやと述べる石垣さん。
全員が前に出るのではなく、支える人がいるのも大事ってわけですな。

カゲでいい。カゲでいいと思ってきた。
去年インターハイメンバーに選ばれた時も正直戸惑った。
こんな前線で、インターハイの最前線で戦う器じゃないんや。

自分のことをよく理解している様子の山口くん。
ふうむ、御堂筋君がこの戦いを指示したのは、カゲである山口くんの本質を取り戻させようと考えたためだろうか?
石垣さんの残した言葉という抱え込んだ余計なモノを捨て、カゲに徹しろという考えであろうか・・・
実際、御堂筋君の考えるチームとしてはそのカゲの功労者が多く必要である。
水田君のように前に出たがって主張する子よりも山口くんのような子の方が扱いやすいのかもしれない。

早くも限界を迎える山口くん。このまま置いて行かれることになりそうだが・・・その前に思わず待ってくれと叫んでしまう。

「なんで御堂筋のことはねのけられるんだ」「なんでそんなに登れるんだ」「去年優勝した時の気持ちはどうだった」
「おまえもオレと同じカゲのにおいがする――カゲじゃないのか」

聞きたいことはいくつもあった。が、それらを口にすることは出来なかった山口くん。
待てと言われて素直に待ってしまう坂道に思わず笑みが漏れてしまったようだ。

いいヤツなんやな――1番。小野田

それを理解した山口くん。質問を投げるよりも素直に賛辞を述べることにした様子。協調をはねのけた判断は正しかった、と。

いい勘しとる。

笑顔でそう褒められた坂道。嬉しそうにありがとうございますと返礼。そして名を尋ねる。

山口「3年のヤマや」
坂道「ヤマさん!!

名前を聞き、失礼しますと走り去る坂道でありました。
ふむ、流れはいいのだが・・・そこは正式な名前で名乗りましょうよ山口くん。
これじゃ坂道は石さんとかヤマさんとか京伏の面々の名前を妙な覚え方することとなってしまうじゃないですか!!
ただでさえ小鞠の名前間違えて覚えているというのに。

何はともあれ、山口くんの追走はここまでのようです。お疲れ様でした。
しかし御堂筋君のフェイズ11とは結局何だったのか。1番を抑えるという作戦でそれ以外の意味はなかったのかな?
具体的な作戦もなく坂道を抑えられるとは思えないが・・・ううむ、謎だ。

というわけで、山口くんを振り切った坂道。その後は障害もなくチームに追いつく。
去年に引き続き最後尾から見事に追いついてみせたわけですな。さすがである。
だが今年はまだその先がある。チームに追いつくだけではなく、それよりも前――先頭にまで追いつかないといけない。

坂道の到着は箱学も気付いている。
ならば当初の予定通り、悠人が坂道につくのか・・・と思いきやその予定は変更となりました。

ムダ足を使う必要はない。真波と彼の差はすでに現時点で4分半
仮に今彼がここから先頭を追ったとしても残念ながら追いつかない。

手嶋さんの想定した時間より1分も遅れている坂道。
これでは仕方ない。ゆっくり休むことを勧める総北メンバーたち。
時間が経ち過ぎているし、どんなに全力で回してもせいぜい手嶋さんの背中が見えるか見えないかでありましょう。
チーム内で足を休めていた方が賢い選択と言える。

それでも行くか

笑みを浮かべながら問いかける今泉君。
その笑顔はどうせ行くつもりなんだろうと雄弁に物語っている。
さすがに1年以上この男と一緒に走っていればね。意志を曲げることは無いと理解もしますわ。

飛び出す前に軽量化ということでボトルを1本捨てて行った手嶋さん。
その手嶋さんのために今泉君は自分のボトルを外し、渡してくれと坂道に頼む。
ふむ。坂道お得意のボトル渡し約束でありますな。これはモチベーションも更に上がる。

小野田・・・純太はきっと闘ってる!!

そのように述べる青八木さん。
誰よりも手嶋さんの力になりたい人でしょうが、スプリンターの自分では今の手嶋さんを救いに行くことはできない。
ならばそれを成すことの出来る坂道に想いを託す。自然な話であります。

オレたちの想いも届けろ坂道!!

チームメイトに文字通り背中を押されて発射する坂道。
さてさて、予想よりも遅れてしまったわけですが挽回できるのかどうか・・・
他の相手ならまだしも、山岳ですからなぁ・・・普通に考えれば間に合わない。
いやまあ、坂道の走りを普通と考えたらいけないのは分かってますけどね。

とはいえ普通に追いついたりすると山岳側が情けなく思えてしまうのが実情。
となると――山岳が遅れるだけの要因が必要となりますな。
手嶋さんが張り付いているのはそのためでしょうが、それだけで遅れが生じるものかどうか?
やはり他の学校のクライマーたちの存在がここで重要となるのではないでしょうか。
そろそろ出てきてくれることに期待したいですな。

・極悪バンビーナ
どうやら風紀委員に選ばれなかったことでずっと落ち込んでいた様子の赤城さん。
いまさらとか言われても仕方があるまい。
その状態の方が友達も増えていいんじゃないかという気はしないでもないが・・・
生き生きとしている方がいいのかもしれませんね。たぶん。
自分を曲げて生きるかどうか。高校生にして大変な選択を迫られているようだが・・・うん、まあ、ガンバレ!!

・実は私は
走って叫んで、ついに言った。言いおった。
この瞬間でも内心迷ってはいた様子。もしうまくいかなかったらと、もし言うとしても今なのか?と。

――いや、今ここで言えなきゃ嘘だろ!?

全くですな。その想いが本物であるならば、今言わずしてどうする。
タイトルも正に告白しようである。1話と47話に続いてのこのタイトル。3度目の正直はなるか・・・!!

ガチ告白を行った朝陽。ドッキドキものである。
さて葉子さんは一体どのような顔をしているのか・・・ぽへーとしてました。っておい!!

ちゃんと伝わってるか怪しいのでもう一度、好きです。付き合ってくださいと述べる朝陽。
それでも葉子さんはぽへーとしたまま・・・かと思いきや、一転しての真っ赤になっての驚き顔。あらあらあらあら。

羽で嬉しさを全開に表現しながらも動揺しまくって逃げそうになる葉子さん。
しかし告白の直前からずっと腕を掴んだままだったのが功を奏した。
今回ばかりは逃がすわけにはいかない・・・ということで、2人諸共に正面からもつれて倒れ込む。びたーん。
その痛みで鼻血を出すエロ峰君。こんなタイミングで何考えてんの!?
いやいや。それでエロ峰になるなら葉子さんはエロ神さんである。凄い字面だなエロ神さん。

座り込んだところで改めて追い込みに入る朝陽。
そんなのありえへんというのなら納得するまで言葉を重ねるだけですわな。
吸血鬼かどうかは関係ないし、それによる騒動についても、そのおかげで仲良くなれたと思えば迷惑なんて思わない。

喋る時チラチラ見えるキバも、嬉しい時パタパタしてる羽も可愛いと思うし!!
意地っぱりな所も見栄っぱりな所もちょっと抜けてる所も何にでも一生懸命な所も。
怒ってる顔もすねてる顔も泣いてる顔も、何より一番、笑ってる顔も全部好きだ。とにかく好きだ大好きだ!!

言葉を尽くし、だから俺と付き合ってくださいと述べる朝陽。
葉子さんとしてみれば嬉しさの余り夢ではないかと思うほどである。
頬をつねって確かめるとはベタな行いだが、可愛いから良しとしよう。
朝陽もこういう葉子さんのことは好きであると思うのだが、それはそれとしてツッコミは入れないといけないらしい。悲しい習性よな。

それはそれとして、朝陽の想いはようやく伝わった様子。
THE☆鈍感相手にはこれぐらい言葉を尽くさないといけないわけですなぁ。
そしてずっと勘違いしていたことについて後悔する葉子さんでありました。おやおや。
そのことについてや、藍澤さんのことを思うとどう返事すればいいのか分からなくなる。
渚ちゃんと朝陽君のために――そういった想いを抱く葉子さん。であったが・・・そうじゃない。

せやんな?渚ちゃん・・・YESとかNOとかそういうことやないやんな?
私は私の・・・私は私の気持ち伝えるだけやんな!!

正しくそれでありますな。結局のところ気遣いなどは友達のためにはならない。
藍澤さんが勇気を出して自分の気持ちを伝えたのであれば、葉子さんも素直に自分の気持ちを口にするべきでありましょう。
だから述べる。いきなりやけどと前置きしながら――

実は私、朝陽君のこと好きやねん!!友達としてやなくて一人の男の子として!!
ほ、ホンマは遊園地も初めからデートのつもりやったし、おとんとおかんみたいに朝陽君と・・・って。
そんで思わずキスしてしもてその・・・

デリカシーないし時々エロ峰君やし不器用やけどいっつも真剣で誰かのことばっかり考えている。
そんなに頑張らなくてもいいと何回言っても自分の心配をしようとしない。
不満点ではあるけれども、好きになってしまう理由としては十分なことでありましょうなぁ。
ふうむ・・・ようやく葉子さんも素直な胸の内を明らかにすることができましたか。
それを聞いて喜ぶ朝陽。もう凄く嬉しいという言葉以外思いつかない程に喜んでいる。ほほほ。
一方の葉子さんも羽を振る以上の表現が思いつかずにいる様子である。おやおや。

こうしてお互いの想いを伝えあった2人でありますが・・・この後はどうすればいいのか分からない。
なのでちゃんと言うことだけは言っておこうかということで・・・座りながらお互いに頭を下げる。

朝陽「よ、よろしくお願いします・・・?
葉子「こ、こちらこそよろしくお願いします・・・?

これでいいのだろうかという感じでお互い正座からの挨拶と返礼。
うん、まあいいんじゃないですかね。実に・・・実に微笑ましい!!
こりゃヨッシャーという感じになってしまいますよ。
思わず茜ちゃんのように全身で喜びを表現したくなる。ってしっかりいるし!!桐子さんまで。

まあこんなチャンスを見逃す茜ちゃんではないか。
千里眼で遠くからでも見聞きできるはずであるが、やはり肉眼で見る方がいいという感じなのだろうか。

そんなわけで、正式にお付き合いすることとなった2人。ドキドキしながらの帰宅。
呼び方も黒峰君から朝陽君に戻り感無量でありますな。
こうなれば、朝陽としては何としても頑張って2人一緒に卒業したいと考える。
ラブの部分が片付いたのならば、次は秘匿系の部分というわけですな。
もうすぐ3年生。残り1年をなんとかこのままいければ・・・
そのように考える朝陽に対し葉子さん。こういうことになった以上ちゃんと言っておかなければいけないことがあるとのこと。何だ!?

その・・・実は私は・・・
そんなにクールビューティーやないねん。まだ。実は背のびしとるだけで。

あ、自覚あったんですね葉子さん。
でもまだとか言っちゃってる部分はまだまだ自覚が足りない様子ですな。
いやそうではなく、このタイミングで何を告白してるのだこの子は!!そりゃ朝陽も素で返しちゃうよ。知ってた。

付き合って早々にケンカを始める2人。まったくもってやれやれでありますわな。
卒業の話も出たし、それに関わる秘密が明らかになったりするのかと思いきや・・・ハッハッハ。安心しましたわ。

付き合うまでの話は終わったが、その後の話はまだまだ描く余地が大量にありましょう。
微笑ましい2人の物語を見続ける・・・そんな展開も良いものです。
無事に卒業式で笑い合える2人の姿をいつか見たいものでありますな。
まあ、その日はまだまだ先のことでいいとも思いますがね。

・行徳の漫画家とイトの日記
行徳の鬼才こと沼田純先生が帰ってきました!!
今回は漫画家としてのエッセイ作品となりそうですな。楽しみです。

イトさん可愛いっすなぁ。でも怪しいサイトにメルアド送信するのは勘弁願いたい。
携帯電話が自由に動くと色んなことができそうで怖いですなぁ。
それはさておき味噌はいいよね。味噌はさ。

・毎度!浦安鉄筋家族
これは良い魔太郎
しかし温かい歓待ムードが初めてとは一体どのような生き方をしてきたのか。
イケメンでも辛い人生は辛いものですな。これからも恨みは貯まりそうであろうが強く生きよう。

・囚人リク
ダブルドラゴンクロスのアジトにて夜を過ごしている美雪ちゃん。
傍のスタンドが勝手に落ちた時、胸騒ぎと共に口にするのは兄の名前。
ううむ、嫌な予感はここまで飛んできているようですな・・・

さて、リクたちは看守のエレベーターよりも早く屋上に到着。
早速椿が奪ってくれた手榴弾を使って窓を破壊する。
側に控えていた宿直らしい担当看守ももう1つの手榴弾で黙らせる。
直撃はさせず、ちゃんと衝撃で机などを当てて無力化させる辺りさすがですなレノマさん。

急いでヘリポートへと向かう脱獄組。
その中で看守の武器を手に入れたレノマさんは一人佇んでいる。何を考えているのか・・・?

着いたぞ。ヘリポートだぁぁ!!

本来ならばここは通過点に過ぎず、ここまで喜ぶほどの場所ではなかったはずである。
それが絶望の苦難を乗り越えての到着となるとは・・・感慨深い。
とはいえここに辿り着いてもゴールにはまだまだである。ここからが最終ステージだ。

ホッとしてるヒマはないぞ!!
数十秒後には看守を乗せたエレベーターが到着する!!
30人の完全武装の看守だ。ここになだれ込まれたら100%勝ち目はない。奴らの到着を阻止せねば俺たちは終わりだ!!
周龍!!ヘリへ走れ!!エンジン始動だ!!渉は周龍をサポートしろ!
史郎と智広はヘリ用の重しを取ってこい!!

指示を出して走り出す田中一郎。目指すはエレベーター。
史郎さんたちが重しを持ってくる頃には看守の乗せたエレベーターは85階まで来ている。
ふうむ、バリケードを築いている時間もなさそうですがどうするつもりなのだろうか・・・

田中一郎はエレベーターの扉を手動で開くための装置を作動させる。
まだエレベーターが到着してない扉が開く。当然箱は眼下に存在することとなる。
その下の箱を目がけて・・・重しを放り込む!!

派手な音を立てて箱の上に落ちる重し。
結構な衝撃ではあろうが、大人数が乗れるエレベーターである。このぐらいでは壊れない。
というか壊れて落下したら中に乗ってる看守は大惨事ですよリク。
そうではなく、田中一郎の目的はエレベーターに揺れを感知させること
そうすれば地震時の防衛装置が働き、最寄りの階に移動した後はエレベーターが停止することとなるわけだ。な、なるほどー。
相変わらず寺嶋副司令室長はいいリアクションしてくれますぜ。

94階で停止したエレベーター。看守たちはフロアを抜けて非常階段を昇るしかなくなった。
これで稼げた2、3分。ヘリの準備には充分でしょうし、後は椿を待つだけとなりました。おぉ・・・

内海看守の反撃さえなければ十分に待つことの出来たその2、3分。
しかし・・・どうなっているのだろうか椿は。

妹を待たせてんだろ・・・椿!!生きてろよ!!

やはりレノマさん。椿を救うために単身舞い戻って行った様子である。
レノマさんならば椿を救い、戻ってきてくれる可能性はあるのではなかろうか。
問題はそれまでに椿がどうなっているかですな・・・怖い話だ。

怖いと言えば沢田の存在も怖い。
また姿を見せなくなったわけでありますが、レノマさんが単独行動をしてるタイミングというのが危ない。
沢田がどのような行動をしているのか・・・気になりますな。ううむ。

・辻浦さんとチュパカブラ
ようやく苗字が出て来たのでフルネームの分かる桐谷優くん。
付き合うとか言い出す以前から名前呼びしてたんだよなぁ、辻浦さんってば。

大事な話は最初にするようにして頂きたい。少年の純情が・・・!!
というか思わせぶりな態度までセットにしてきてさすがにそれは酷いと言わざるを得ない。
まあ嘘から出た実という言葉もないわけじゃないんですがねぇ。

というわけで擬装カップル生活の幕が落とされたわけでありますが・・・どうなることやら。
辻浦さんもこのまま隠し通せるようには思えないが・・・まあ、優くんに頑張ってもらいましょう。大変でしょうが。

・ハリガネサービス
前回に引き続きオッサン顔で泣きじゃくる倉光。えぐっ。ひっく
しかし擬音をつけると妙に可愛く見えてくるから困るぜ。

というわけで、2セット目途中で交代する倉光でありました。泣き出しちゃったのなら仕方無いですよね。
入ってくるのは置鮎空太・海太セッターツインズ
1番2番を背負うレギュラーがついに登場でありますか。ここからが本番ですな。
む、本番だなとは思ったがこの人・・・鯨川さんも出るのか!!

ケガだけは十分気を付けてなと監督に言われながら、今年の春高バレー登録最重量選手である鯨川堂山登場。
うーむ、大エースと言われるだけあり貫禄あるなぁ。まさに鯨か。

さて、交代となった倉光。監督の前でしゃがみこんでいる。

やっぱ、取るなら松方だったかなぁ〜。

そんな嫌味を言われて再度涙を浮かべる倉光。
まあ、自信過剰だった倉光にはいい薬だったかもしれませんな。
先発で出させたのも痛い目を見させるには丁度いいという想いがあったのかもしれない。上手く行けばそれはそれで良しと。

これからは俺のやり方を教えてやる。勝ちたかったら従ってね

倉光の頭を掴んでそんなことを述べる監督こと古川先生。
微妙に怖い笑顔に見えるのが何とも言いがたいな。いい先生なのかそうでないのか・・・
指導者としては見捨てずにきっちり導こうとしているように見えて良い。
その反面、管理体制に組み込もうという意図も見えそうな感じでありますが・・・さてはて。

それはさておき、試合の方。
桐城の主力が加わり、どのような展開となるのか。
まずは豊瀬、野々原さんのサーブ。
鯨川さんを狙ったサーブであるが、三河が横取りする。
これは単に取りたかっただけなのか、鯨川さんに受けさせない意図でもあるのか・・・どうなんだろう。

さておき、早速の鯨川さんのスパイク。
セッターが上げるボールはセンターへのオープントス。
こんな高くゆっくり上げたトスではブロック3枚付けてくれと言ってるようなものである。
案の定、間を抜くことが出来ないほど過密に築かれる豊瀬のブロック。
だが・・・鯨川さんの強烈なスパイクはその壁を容易く粉砕する!!

音と地響きを立てて着地する鯨川さん。
うーむ、筋肉先輩の片割れである大船先輩があっさりと吹き飛ばされるとは・・・恐ろしい。
巨鯨の前には大船であろうと一撃で転覆だって話でしょうか。名前的に相性悪かったな!!

もー。全然わかってないじゃんか。
君が全力出したらケガさせちゃうっつーの

そういう意味でございましたか。そりゃ・・・大事ですわ。
試合前は紳士的なメガネマッチョという感じだったが・・・コートに立つと本当の暴れん坊と化すようですなぁ。怖い怖い。
こんな鯨川さんもケガしてたりするんですよねぇ。左膝を固定している感じが見て取れますし。
暴れすぎて痛めてしまったとかそういう話だろうか?自他共に労わって欲しいものであります。
というか、実際大船先輩は大丈夫なのかね?肩外れてたりとかしないか心配になるぜ。さすがに。

・テツねこ
ムショ高排球軍の栗元健太郎先生が集中新連載で帰って来た!!
ギャグの要素は無いダークヒーロー物。いい雰囲気のカラーですなぁ。

猫を殺さば七代祟る。恐ろしい話ですなぁ。
確かに先祖のしたことは許されないかもしれないが、子々孫々にいきなり来られても困る。

にゃんこも背に腹は代えられない。
立派に戦えるだけの力を手に入れた小塚徹16歳。
敵も味方もヤバイ奴らばかりであるが、生き残ることができるのだろうか・・・
なんとかデレてもらいたいものであります。

・クローバー
ミサキチーム三連勝で迎えた副将戦。
吉良の相手は紅葉神島の頭である春木柊馬。
なるべく全勝で行って欲しいものでありますが・・・この戦いは分からないな。
さっきまで騒がしかった紅葉神島の連中も固唾を呑んで春木の喧嘩を見守ろうとしている。
そんな中、恒例の来栖の質問。あの吉良ってどんなヤツなんじゃ?

アイツはボウズとロン毛のロン毛の方の弟がいるバイクチームのリーダーだ

相変わらずぞんざいな説明を行うハヤト。
その通りといえばその通りなんだが・・・それだとボウズとロン毛の説明もいることになりますがな。
ああ、なるほど大工だの一言で済むのか。もうええわ!

ハヤトとしてはどこまでが友達という括りなのか気になるところですな。
相手の方も友達という認識を持っているか怪しい奴らばかりですけど。
一緒に遊びに行ってたりするゲンゲンやバイク屋でよく屯ってた真田は何とか友達枠に入れはしませんかねぇ。

それはさておいて、いよいよ副将戦の始まりである。
開始早々いきなり吉良の猛ラッシュ。
得意の蹴りこそ出してないが、拳での攻めも強力。
であるにも関わらず、ガードもせずに殴られながらどんどん前に出てくる春木。おぉ?

春木のヤツ・・・相変わらず無茶苦茶なケンカじゃ・・・

そう語るのは金平。2年前、チームに誘われた時のことを思い出している。
どうやら春木は力ずくで今のメンバーを集めたらしい。
悪知恵が働くだけではなく、実力もかなりのものだったわけですな。
その時のケンカも全く相手の攻撃を避けず、防がずの異様なものだったらしい。ううむ。

思ったよりも異様な強さを見せる春木。
痛みを感じない体質とかそんな話でありましょうか。
怯まず突っ込んでくる相手はそれだけで怖いが・・・さてさて吉良はどう立ち向かいますかなぁ。
得意のハイキックが決まれば相手がしぶとくとも何とかなるかもしれないが・・・
頑張って全勝の夢を繋いでほしい所である。

・ドカベン ドリームトーナメント編
ツーストライクと追い込まれた状態で迎えた5球目。
投球と同時に走り出す一塁の桜木。やはりエンドランでありますか。
しかし火浦に同様の気配は無く、きわどいいいコースに投げてくる。
振らずに見逃した場合、審判によってはストライクにしてしまうコース。打たなければいけない。

その追い込まれた状態でしっかりと打ってみせるのが山田太郎である。
やっぱり山田は凄いとしか言いようがありませんな。ううむ。
迫力の見開きからレフトポールへ向けて伸びる打球。
レフトの王島はジャンプで捕ろうとしたが惜しくも届かず、ポールに当たってホームランが確定しました。

しっかりと決めてみせた2試合連続のサヨナラホームラン
この形になるとやっぱりスーパースターズの勝ちパターンですわなぁ。
しかし打った時の見開きの迫力は凄かったが、試合が決まったホームラン部分の描写は結構アッサリな感じでしたな。

打たれて悔しがる岩風。それを気遣う火浦。
息が合って打たれた球に悔いなどあるはずがないか。いい言葉ですな。

なかなかの接戦であり、最後の最後までタイガースが押していた感じはありましたが、ひっくり返されました。
ゲンちゃんにしてみればまさに冗談じゃないぜーって感じでしょうなぁ。
選手たちは悔いなしの表情でありますが・・・ふうむ。
一発勝負はこういう所がやはり怖い。

さて、この後の第2試合はジャイアンツとホークスの試合。
再抽選があるので勝ったチームがスーパースターズとやるわけでもない。
さてさてどんな試合になることか。またダイジェストになりそうな予感はありますな。

しかし岩鬼はやっぱり公衆電話ですか。
携帯とかよりも確実に似合ってるし、それはそれでいいんでしょうな。うん。

・黒虎
発動するプルートのノヴァ。
マルスは危うくその範囲から逃れることに成功した様子。その武器、宙に浮くのか。
まあここはマルスが加わらずにプルートのみとの戦いになったことを喜ぶべきでしょうな。

これがボク様のノヴァ。"悪戯好きの玩具箱(グレムリンハウス)"!!!!

一定範囲を取り囲むように作られた結界のようなもの。
プルートに言わせればこれは遊び場とのことであるが、やはり特殊ルール系の空間を作った感じですかな?

では!今からキミたちには――ボク様と"鬼ごっこ"で遊んでもらいまーす!

そう宣言するプルート。
しかし祈殿にしてみればよく分からない遊びに付き合ってあげる義理などはない。
許せない黒船に加え、虎鉄がやられたばかりですものねぇ。いきなり獣鉄で殴りかかっても仕方のないことであるか。

まさしくの"轟打"がプルートの頭を直撃する。
が、何故か傷ひとつ付いていないプルート。さすがにこれで倒れるようなことはないか・・・
そしてルールを聞かないせっかちさんな祈殿におしおきと称して手のひらで触れるプルート。
すると・・・いきなり頭がズキリと痛み、吹き飛ぶこととなる祈殿。ほう、これは・・・?

こういう闘いの場合、やはりルール確認は重要である。
暴れん坊な感じなのに冷静に流れを見極めようと待機している進兵衛殿は流石に年の功というやつか?

だがその進兵衛殿を無視して後ろに控えていた鹿島さんたちを切り裂くプルート。
その動きは進兵衛殿をも驚かせるものがある様子。ほほう。

切り裂かれたはずの鹿島さんたちだが痛くもないし血も出ていない。
そんな鹿島さんたちが鬼であると告げるプルート。
ふーむ、ルールを説明する前に攻撃を仕掛けてくるのはどうなのかね?
フライングしてるって意味では祈殿と同じじゃないですか。ペナルティとかないのかい!?

それは置いておいて、プルートのノヴァの効果が判明しました。

ボク様が作り出したこの空間内では・・・体へのあらゆる攻撃ダメージが十秒後にまとめて現れるのサ!!
スゴくない!?やられた直後はなんともないのに――痛みと傷が十秒遅れてやってくるなんてさ!!
怖いでしょ?でも安心していいよ・・・体に溜まったダメージを取り除く方法がたったひとつ!!
それはね・・・十秒以内に自分以外の誰かに手で触れることで受けたダメージは触れられた人へ全て移るんだ
そう・・・これは痛みと傷の"鬼ごっこ(なすりつけ合い)"・・・
十秒間で最後まで鬼だった人が罰ゲームを受ける遊び・・・
なんて・・・なんて楽しい遊戯だと思わない?エヘヘヘヘァ♪

楽しそうに笑うプルート。うーむ、これはまたトンチキな効果ですなぁ。
しかしこれ、別段プルートが有利になる効果ってわけでもないんですなぁ。
ルールを知らないでいるとプルートが絶対的に有利になるが、明かしてしまえばそういうことにはならない。
つまり有利な効果を得なくてもこの人数相手でどうとでもなる自信があるということか・・・
身体能力だけでも凄そうですからなぁ。進兵衛殿も今まで相手してきた黒船の連中とはまるでモノが違うと感じている。

それにしても、そんな力が使えるとは信じられないと考える進兵衛殿。
実は今までノヴァを使う相手と闘ったことないんですかね?
天廻十傑はさておき、ショゴスのような部隊長クラスでも持っている奴は持ってる感じなんですが・・・
それだとすると佐之助ではないが、黒船のことを知らずに侮り過ぎと言えてしまいそうでアレですなぁ。

自分の一撃が跳ね返ってきてかなりのダメージを受けた祈殿。
それでもキッチリ立ち上がって来るところはさすがである。
しかし祈殿がこれだけダメージを受けるということは、移されなければちゃんと有効打になるってことで安心できますな。
ただ問題は移されることなく済ませられるかどうかでありますが・・・

腹を爪で貫かれた鹿島さん。
必死に十秒以内にプルートに触れようとするが・・・果たせず。
なるほどねぇ。死にたくないと必死に足掻く姿を見て楽しむための舞台というわけであるか・・・
思った以上に悪趣味な奴でありました。ううむ。

人数がいればルール的には有利な面もあるが、その人数も一気に減った今回。
まともに動けそうなのはもう進兵衛殿しかいない感じですがどうなりますか。
手のひらで触れるという限定的なルールでは圧倒的に不利な感じがしますが・・・ううむ。
先にダメージを与えて十秒間触れさせずに済ませればいいのでしょうが、それも出来るかどうか。
上手く両腕を封じるような形で締め付けにでも持って行けば確実に勝てるでしょうが・・・はてさてどうなりますか。

・おいなりさんのいいなりさん
印象派GAG作家帰還!!八谷美幸先生が週チャンに読み切り帰還だ!!
しかしまあ、印象派GAG作家とは上手いことを言いますな。色々と印象的でしたからねぇ、ホント。

今回のお話も実に印象的。
タイトルからして語感はいいがよく分からない。けど印象に残る代物であります。

狐に憑依されていいなりにされてしまう・・・
というのがタイトルの部分であるが、やったのは事故の原因であるパンツを脱がせただけなんですな。
これが大山鳴動して鼠一匹という奴か・・・いやまあ、あの凄惨な死に方を避けるには最適なんでしょうが・・・ううむ!!

頑張って守ろうとする空ちゃんの必死さが泣ける。
しかし解決方法が実にらしいというか何というか・・・まあ、とにかく良かったね!!

巫女さん好きとしてはもっと朱子ちゃんの巫女姿を見たかった想いはありますな。
それにしても随分と画力が向上した感じですなぁ・・・際どい感じですよ、うむ。

そんな八谷美幸先生の次回作、期待してお待ちしております。

・錻力のアーチスト
蔡理と港南が接戦を演じている中、桐湘は合同練習中。
やあ、相変わらず國尾さんは積極的ですなぁ。ハッハッハ。練習中位は控えましょうや。

スコア上ではリードしている蔡理。
しかし蓬莱が2度目の打席で三振に切って取られるなど不穏な空気が漂いだしてきました。
さて、ここでこの試合その蓬莱に続いてホームランを打っている蛮堂での打席でありますが・・・

蔡理のメンバーでウチと張り合えるのは蓬莱サンと蛮堂サンの2人だけ。それ以外は怖いねえ。
四番とエース。この回で一気に息の根を止めてやるよ

覚醒した穂村の目には蛮堂の姿が、中身に至るまでよく見えている。
その事実による心理的な優位感からか、翻弄するような投球を行う穂村。
インコース一辺倒ではなく、アウトコースやインハイなど織り交ぜての投球。
相手の思考回路までよく見えると述べるだけあり、なかなか面白い投げ方をしてきますなぁ。

弐織義壱にホームランを打たれたことをまだ引きずってる様子の蛮堂。
だが、投手としても打者としても桃ちゃんに相応しい男であるために、ここで死すわけにはいかない。
その想いでバットを振るが・・・なかなか上手くはいかない。
穂村のボールを捕らえることは出来ず、三振に終わるのでありました。ぬう。

蔡理のクリーンアップを3三振に切って取る穂村。
ふむ、この活躍は確かにカッコいいと言えなくはないですな。ええ!?ってそこまで驚くことか!?

何にしてもエースのピッチングで勢い付いた港南。厄介なことになってきました。
さて、四回裏の港南の攻撃は二番の園部から。
この回は確実に四番の弐織義壱に打順が回る。
穂村の覚醒を促し、それでいて気持ちよく四番に回すために凡退したのではと思われる上根さんでありますが・・・さてさて。

先の回の攻撃を見る限り、これ以上の追加点は簡単ではない。
となればもう失点は許されない。どうにか抑えなければならない。
少なくとも弐織義壱の前にランナーを出すことはないようにしたいですわな。

逆に港南としてはランナーを溜めて四番に繋ぎたい。
なので蛮堂の重い球に必死で喰らい付く園部。9球も粘り、フルカウントを迎える。
力で抑えに来れば力んだ分ボール球になる可能性が高い。
園部は四球も考慮に入れるが・・・ベンチの上根さんは打撃を指示。
なるほど。ランナーを出したくない蔡理としては四球が怖い。
ならば力で抑えるよりコントロール重視で球威を落とす方の可能性が高いわけであるか。
その辺りの洞察力はさすがの上根さんってことなんですかね?地味だけど厄介そうな人だ。

というわけで、園部の打撃は見事にレフト前ヒット。私のレフト前ヒットであります。相変わらずなんなんだそれは。
ちょっと穂村に傾きそうだった子もあっさり覆る園部の活躍。
そりゃ穂村も覚醒顔のまま愚痴りたくなるってものである。ハハハ。

散々粘られてのヒット。これは厳しい。
そこで畳みかけるように現れるのは三番の池田ホセマリア。
おっと、そういえば蛮堂はセットアップはそれほど得意じゃないんでしたな。
そこを見越してのことか、初球から盗塁を決めてくる園部。
山脇くんの送球が高かったこともあり、見事に盗塁を決められてしまう。
うーむ、さすがに弐織義壱の重圧を間近で受け続けた山脇くん。疲労は誰よりも激しいか。やけに可愛い顔になっておるわ。

これはマズイと感じる桃ちゃん。
カチカチとペンを鳴らし始めました。これは・・・来る合図か・・・!?
ともかくチームに集中を呼びかける桃ちゃん。ここ一番が大事というのがよく分かっておりますな。
そんなマネージャーを厄介と思ったのか、穂村が動く。ホセに蔡理ベンチを見るように言い出したのだ。
見させて何が起こるのかと思ったら・・・いきなりのホセマリアウィンク。バチン。
うーむ、これはビビル。ビクッとする。
その一部始終の流れを見ていた蛮堂が思いっきりぶつけにいくのも仕方のないことと思われる。オノーレ。
大事な場面だってのに何を笑わせに来てるんだよ!!ある意味良くやった蛮堂!!

とはいえ集中と言ってるそばからランナーを出させてしまう蛮堂にお怒りの桃ちゃん。机に手をかける。おぉ・・・

にゃあ

らーと続けて机をひっくり返そうとした桃ちゃん。
しかしここで打席に立とうとしたのは弐織義壱。
その巻き起こすプレッシャーはまるでブリザード。
あの桃ちゃんが重圧に押され、机を持ち上げたままの態勢で凍りつかされてしまうという・・・!!

桃ちゃん。凍えているのか。俺との愛の炎をその身に宿しているはずの桃ちゃんが・・・
・・・弐織義壱。やはりキサマを討ち取らねば2人の行く末に暖かな未来は訪れんようだな・・・!!

桃ちゃんが愛の炎を宿しているかはさておき、ついに全身を燃え上がらせる状態に入った蛮堂。
勝負を決めに来た弐織のブリザードにも対抗できるほどの熱量であります。
この勝負は試合を決める大事な場面となりそうですが・・・さてさてどうなりますか。

それにしてもまさかのにゃあらーキャンセル。まさかそんなことが・・・!!
しかし動作途中だったからキャンセルできたのかもしれない。
完全ににゃあらーモードに入った桃ちゃんの熱量は蛮堂に勝るとも劣らないはずですからねぇ。
次の打席までには完全なにゃあらーモードに入っておいた方がいいでしょうな。うん。

・チカカラチカ
地底人をダメにするソファー
ある意味平和的解決を導く最終兵器と言えなくはないですな。
ダメにしすぎて文明崩壊とかそういう方向に行く気もしないではないが。ズモズモ。

・ウチコミ!!
レンが快勝で決めた先鋒戦。
次鋒として登場したヒューマも熱戦を繰り広げている。
相手は81キロ級の東京王者である榎。
格差は圧倒的なのだが残り30秒になってもノーポイントで凌いでいるという。ほほう。

大和東戦でのユッキーさん並の猛攻で相手に攻めさせないヒューマ。
さすがに攻め切ることは出来ないみたいでポイントは取れないが、ここまで互角に行けてるというだけでも凄い。

とはいえ榎もこのまま終わらせる気は無い。
投げを仕掛けられないのならばと寝技・・・締めに入って来る。
ラスト10秒。締めは完全に入ってないし頑張って耐えようとするヒューマ。
その目はしっかりと生きており・・・見事に時間切れまで耐えきって引き分けに持ち込むことに成功した!!

時間切れを聞いた直後に気を失った様子のヒューマ。
際どい所でありましたなぁ・・・判定が偏る場所では負けにされる可能性もありそうでしたわ。
そんな中、しっかりと目が生きてたと主張する小田桐。潔い。
自身がヒューマに落とされた経験があるのにこの主張がしっかり出来るのは良いですな。

さて、中堅戦。
武蔵原としては一番不安のある日下部が登場。
しかしまさかの引き分け。ヒューマに続いてノーポイントのタイムアップに持ち込むことに成功した様子。おぉ・・・!!
かなりボロボロで辛そうな様子ですが・・・この成果は大きい。誇っていいぞ日下部!!

ヒューマもレンのように勝ちたかった、チームの役に立ちたかったという想いはあった。
勝てなかったことを悔やんでいるようだが、正直引き分けでも凄い貢献でありますよ?
その闘志は日下部にも確実に引き継がれたでしょうしね。
そして日下部を通じ、その後の雪村さんや春樹にも伝わっていくこととなりましょう。よい展開だ・・・!!

日下部の頑張りの陰には相手大畑を分析していた純ちゃんや希ちゃんの活躍もあったりする。
序盤から寝技が多い試合はペースが創れないまま終わってる試合が多い。
寝技が得意になった日下部にしてみれば戦いやすい相手だったわけですな。なるほどー。

1勝2引き分け。武蔵原リードの状態で迎える副将戦。
観客の大半は立学圧勝と思っていただけにこの展開は驚きでしょうな。ザワついてるザワついてる。

そんな状況で登場するのは雪村さん。今日も俺が持ってくぞと頼りになるお言葉。
しかし相手である新堂さんも燃えている。仲間が自分を全国に連れて行こうと頑張っている。それを感じている。

サンキュー。主将にいい場面を用意してくれて

いい表情の新堂さん。
うーむ、この対決は・・・どちらも応援したくなって困りますな。

3年にとっては最後の戦い。両者とも絶対勝つという気迫に満ちている。
そんな中、先に仕掛けたのは新堂さん。凄い圧力での大外刈り。
しかし受けの強い雪村さん。大外刈りの打ち合いなら負けない。もう対抗戦の時の頃の雪村さんではないのだ!!

俺の柔道も変わったんだ!!

そう叫び、逆に大外刈りを仕掛ける雪村さん。
しかし体を入れ替え、後ろへと回る新堂さん。抱え上げての裏投げ狙いだ!!

抱えきるか、刈り切ってしまうか。持ち上げるか、倒すか。見ている方も力の入る展開。
そんな中、鬼尾先生を中心に力んだ叫び声を上げる立学。
いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃよおおおおいしょおお!!!

その気迫によってか、見事に裏投げを決めてみせる新堂さんでありました。
ううむ、無念の雪村さん。しかしチームの戦いはまだ終わっていない。
1勝1敗2引き分けという状態で迎える大将戦。
後は春樹の活躍次第という所まで持ち込むことができたわけであります。
両者熱く燃え滾っているわけですが・・・はてさてどのような結果となりますか・・・
悔いなく燃焼して欲しいものであります。

・いきいきごんぼZ
何だかんだで誘われると嬉しいんですな。女神かッッツ!!
更生の余地は十分にあると思うのだが・・・難しいものよな。

まろ助もろくでなさは似たようなものなのだが黙っているだけの理性はある。
けど成長したら枷井と似たようなものになるんじゃないかとも思える。
今の内に幸せに浸ってもらうのも良いでしょう。うむ。

・最強少女さゆり
警官の先輩は後輩とどういう関係なんですかね。どういう関係なんですかね。

ようやくアニキが出てきた。そうかーまっとうに働いてるのかー。良かった良かった。
正直ヤスよりも人のいいアニキの方に出てきてほしいと思ったものでしたからなぁ。
そしてようやくヤスが成敗されて本当に良かった良かったである。
誤解もようやく一つ解消か・・・いや、この誤解はほんと酷かった。

・木曜日のフルット
まあ負傷すれば脆くはなりますわな。うん。
正直なハンマーヘッド。その名前は飼い主からつけられたものなのかどうなのか。地味に気になるぜ。

・総合感想
懐かしい先生たちが帰って来た今号
新人もいいけれど、こういう顔ぶれがまた見られるというのもまた嬉しいものですな。

さて、次号はギャングロードが連載再開。
そして新人大賞受賞作家である橋本健太郎先生が読み切りで登場。
今回はどのような作品を仕上げて来たのか。楽しみであります。



2014年 47号


・辻浦さんとチュパカブラ
新連載大攻勢の第1弾を飾りますのは、櫻井あつひと先生の未確認ラブコメ。
可能性は未知数な初連載でございます。

これもまた秘匿系ということでありましょうか。
チュパカブラの何についてそんな分厚く書かれているのか。地味に気になる。

追いかけっこした後、殴り合いで疲れた後のように倒れ込み飲みに行く2人。
青春というか何というか・・・本当に隠す気があるのか分からないですよ辻浦めぐみさん。

オーラというか存在感が色々と凄い子門さん。音楽業界の略語も色々とあるんですね。
しかし子門さんみたいな人が許される学校なら多少暴れても問題ないのではなかろうか?
多少ではないぐらいの暴れ方なのかなぁ。星にしちゃうぐらいの暴れ方はさすがに問題か!?

早くも告白の流れとなったわけですが、この先のラブコメ展開はどのようになるのだろう。
色々と変な人が現れそうな予感はしますが・・・期待したいところです。

・弱虫ペダル
全開でいきます。その言葉の通り、笑顔で加速を開始する山岳。
その山岳についていくために集中力を研ぎ澄ます手嶋さん。ピンッと集中の糸が張られました。

速っええ!!キツい!!全身の毛穴から血が出そうだ。
耐えろ!!耐えろ!!この「全開」はオレを完全に引き離す走りだ!!
ここで離されたら終いだ!!耐えろォォ!!
速い。速ぇぇよ真波。これが真波山岳。箱根学園エースクライマー真波の全開。

加速を開始してそこまで経っていなさそうなのに、怯みまくりの手嶋さん。まあこれは仕方がないことですかな。
でもまあ、引き離されてもまた無理して追いついていくんじゃないかと思えるのがこの人の怖いところですが。

そいやこの間、ゴミバコシュート。授業中にみごとキマったのとなりの平田みててうけてたな。
平田んち、たしか姉ちゃんいるって言ってたな――

ぐらりと身体を傾けながらそんなことを考える手嶋さん。えっ!?いきなり何!?
しかも直後にはフトンに倒れ込む回想に入っている。ダイブの感覚が今の倒れ込む感覚とマッチしたのか!?
確かに疲れた日はベッドに倒れ込む瞬間がたまりませんよね。

キモチいいんだフトンは。もう動かなくてよくなる。つらいことも忘れられる。
フトン最高なんだ

張りつめていた集中の糸が、緩むどころか弾けるように切れる。
集中しなきゃ集中しなきゃと思ってるのに気付けば全然関係ないこと考えている。馴染みのある経験です。
しかしこれは単に気が抜けただけではない。
過酷な状況に脳がスイッチを切って気絶したのではないかと思われる・・・

何やってんだよ!!レース中だよ!!手嶋純太ァ!!

危うく倒れ込みそうなところで気を取り直す手嶋さん。危ないですなぁ。
3日目くらいになるとこのくらいの追い込みをかけている選手は何人もいましたが、初日でリタイアとか勘弁願いたい。

どこまでも極限に自分を追い込む手嶋さん。
その辛そうな様子を見て山岳。これくらいでも生きてるって感じられるなんていいなぁとか言い出す。
素直な気持ちなのかもしれないけど、凄い煽ってきてますなぁ。
うーむ、やっぱり手嶋さんには煽らないといけない気分にさせる何かがあったりするのだろうか。

死んでる感じしかしねぇよ!!

辛く苦しい状況を体験することで生きてる感じがする山岳。
さすがにその気持ちを共有するのは難しいことでありますなぁ。
とはいえ別に山岳もその気持ちを共有したいとは考えてない様子。
少なくとも今は手嶋さんとの走りを楽しんでいるようだ。ふむ・・・楽しませられるだけ大したものと考えるべきか・・・?

さて、クライマーを出した総北、箱学の両校はペースを押さえて走っている。
今の内にスプリンター達も足を休めておけるって話ですな。
余裕が出来たので鏑木、手嶋さんが飛び出したことは判断ミスではないかみたいなことを言いだす。

何もわかってないな鏑木。純太は自分が弱いとわかってるからとびだしたんだ。

そのように述べる青八木さん。
やっぱり鏑木に解説するのはこの人の役目になったのか?まあ、手嶋さんのことを説明するなら青八木さんが適任か。

今泉がいけば葦木場が出る。鳴子がとびだせば黒田が追う。
警戒されてるからだ。だが純太は違う。箱根学園に"手嶋なら追走を出さなくても真波で十分だ"と判断させた。

ふむ。今、箱学が一定ペースで走って動いてないのは手嶋さんがとびだしたおかげであると。
ふーむ。ちょっとよく分からないのだが、今泉君や鳴子が出ても山岳に任せておけばいい気はするのだが・・・
追走に出して削り、山岳には単独で山――そしてゴールを目指させようという考えだろうか?

さて、その手嶋さんは箱学の予想に反して頑張っている。
派手でもなく強くもない。だがとにかくしぶとい手嶋さん。
その手嶋さんの走りが段々楽しくなってきた山岳。序盤で手嶋さんが言ってた"ひとつの答え"について質問し出す。
おや、話の途中で飛び出したくせにちゃんと内容覚えてたんですな。それを今になって聞くかよ。

あの時は興味なくって!!

ハッキリ述べる山岳。正直な子だ。
まあ、社交辞令で黙って聞いてもらうより、実力で興味を抱かせて聞いてもらう方が何となく言葉に重みは出そうですけどね。
ともかく、手嶋さんはその質問に答える。その答えはシンプルなものである。

オレは自転車が好きなんだ
いつもそこにいくつく。だから乗る。追う・・・回す・・・助けあう。キセキを信じる。
レースやりだして一番になれねーからやめようと思ったこともあったけど、青八木って男と出会ってそれだけじゃないってわかった。
メガネの小野田ってヤツとデカイ今泉と赤い鳴子ってのに会って、他にもいろんなヤツの走り見て教えられた。
キツくてやめようと思っても、踏みとどまんだ。つながってんだそういういろんなモンが自転車ってので。
て似たようなコト小野田も言ってたか。
そんなオレに1コくらい「一番」があってもいいんじゃねーかって実は密かに思ってる

やはり好きでなければここまでは出来ませんよね。
さてさて、手嶋さんの言う「一番」とは何を意味しているのだろうか?
山頂までは残り4km。坂道は先頭目指して必死に回しているわけだが、手嶋さんが力尽きる前に間に合うのだろうか。
というか、山口君はこれもう置いてかれてたりするんだろうか?どうなんだ!?
こっちの対決も気になるところなんですがねぇ・・・実力差のある2人という意味では先頭の2人と似たシチュエーションですし。

それにしても山岳が前回出してもまだ先頭には出てないんですな。
今回追い抜いた選手もいるし、先に飛び出した山形最上や長野中央の選手の姿はまだ見えない。
それらの選手の活躍はちゃんと描かれることとなるのか・・・気になりますな。

・刃牙道
「型」・・・日本武道ほど「型」を重視する格技は世界でも類を見ない
先人達は――各々が各々「型」に残し、後進へのメッセージとした。
剣術を剣術たらしめる。柔道を柔道たらしめる。空手を空手たらしめる。「型」・・・
あの人の五体に漲る武の精髄・・・武の結晶・・・
あの背中へ飛びつくために「型」を見直す。

光成邸からいつもの刃牙ハウスへ戻って来た刃牙。
その地下のトレーニング上にて一人座し、考える。
武蔵と再戦するために見直そうとする「型」それは何の「型」かといえば・・・

決定ってるさ。俺の「型」・・・範馬刃牙の範馬刃牙による範馬刃牙の為の「型」・・・
「型」とは・・・身体を動かす順序ではない。
「技」・・・「技」が要求する身体の動き。理想とする身体の動きを探る。
俺は動けているか・・・?俺の動きは・・・「理」に適っているのか・・・?
「技」の訴える要求に対応えられているのか・・・?

ともすれば演武などの「型」は実戦的ではないと侮られがちである。
が、そこに込められた動きの「理」はまさに先人たちの遺産。
それらを身に付ける事こそが、その武を身に付けるということに他ありますまい。
しかるに範馬刃牙の「型」というのはどういうものであるのか。
今まで培ってきた経験を元に出来上がっているものとは予想されますが・・・
「範馬」自体に理不尽な部分があるのが如何ともし難い。

二度・・・二度も敗かしてくれちゃってよォ・・・
今はムリだけどよォ・・・きっと・・・アンタの眼前で欠伸かましてやる!!!

デカイ理想を掲げる刃牙。
その心意気は良しと言いたいところだが、本当に成し遂げられたらむかつきそうな気もするな。

それにしても日に二度同じ相手に負けるというのも刃牙としては珍しいことですな。
勇次郎が知ったら説教に駆けつけそうな出来事であるが・・・はてさて。

さて、街に繰り出した宮本武蔵は思った通りに騒動を起こしている。
警官を叩きのめしたんじゃあそうなりますわな。
光成も武蔵を捜索するつもりがあるのなら早めに警察関係押さえておけばいいのに・・・
この騒動で何かが起きる可能性も考えてたりするのかな?どうなんだろう。

・ドカベン ドリームトーナメント編
タイガース1点リードで迎えた9回裏。
ランナーが1人出たところで迎えるのは山田太郎。一発逆転の場面であります。
対するは北の狼こと火浦健。
さてさてどのような対決となりますか。

第1球はまさかの強気のストレート。
しかしコースはしっかり低目であり、ホームランは打ちにくい球を投げている。
その効果があってか、ファールで済みました。

2球目も低目のストレート。
これも大きな当たりではあるがファールとしてしまう山田。
危うい感じであるが、2球でカウント的には追い込んだことになりましたな。

Kジロー曰く、山田を相手にするとどうにもこうなってしまうとのこと。
少なくとも速球投手は変化球で勝負したくはない
ふうむ、やはり大打者と勝負するなら自分の一番自信のある球でやりたいでしょうからねぇ。
それで勝てたりしたら、そりゃもう凄い快感でしょうからなぁ。

となれば3球目もやはりのストレート。
Kジローはこの3球目を打たれたわけであるが・・・今回はファールで済みました。
なかなかに際どい対決ですなぁ。

さて、ここまでストレート一本となると最後までそうなりそうな気はする。
低目の打ちにくい球だが、こうも続けば山田なら打ちそうな感じですが・・・どうだろうか?
でも45度の角度が出ないからホームランは難しいかもしれない。

そういった考えがあったからか、5球目のタイミングで桜木を走らせる土井垣監督
単純な盗塁ではないでしょうな。エンドラン狙いか?
火浦のコントロールを狂わせる作戦か。
それともホームランは難しいと見て長打が出た時に生還させるため走らせた流れか。
何にしても勝敗を決めそうな一球。火浦は一体何を投げるのか・・・気になるところです。

・実は私は
――いつもそうだった。俺はいつも大事な場面でたった一言が言えなくて。
俺はいつも大事な場面で葉子さんに逃げられて。いつも追いかけることも出来なくて。
でも今日は、今日こそは違うんだ。今度こそ、今度こそちゃんと伝えるから。今度こそちゃんと最後まで聞いて・・・

決意を胸に葉子さんのもとへと走る朝陽。
その横を耳を塞いだ状態で通り抜ける葉子さん。わー。おい、目標接近速いよ!!

どうやら朝陽より前に藍澤さんと獅穂さんに追いかけ回されていた様子の葉子さん。
ふむ。それにしてもスコップ持って追いかけ回すのは流石に見た目がアレすぎますよ藍澤さん。
睡眠導入装置だとしてもやっぱり見た目のインパクトが・・・というか、葉子さん眠らせられなかったじゃないですか。

どうにかして誤解を解こうと頑張っているみたいだが、聞きとうない!!とばかりに逃げ回っている葉子さん。
鈍感な上に思い込みが激しいから大変ですわなぁ。

UFOを使って上から探そうとする藍澤さん。
しかしその前に、と朝陽は呼び止める。

・・・ごめん。こんないきなりで困るとは思うけど、葉子さんの誤解解くとかは関係なしにさ。
俺、委員長に伝えなきゃいけないことがあるんだ

自身の告白の前にキッチリと筋を通す。相変わらず朝陽の恋愛観は一本筋が通っていますなぁ。
だからこそ今回はその狭間を衝かれて葉子さんへの対応が遅れたわけでありますが。
今度はそうならないよう、ここでしっかりと返事をしなければという話でございますな。しかし・・・

少し・・・ほんの少しでいい。時間をくれないか?心の準備を・・・いや、覚悟を決める時間を

口ぶりからして、藍澤さんも分かっている感じですな。
まあ告白する前からそれは分かりきっていたことではありますし・・・そうと分かっていながら告白したわけなんですし・・・
でもこういったゴタゴタの中で返事を聞くのも藍澤さん自身にとっては微妙かもしれませんな。仕方がない状況ですが。
せめて少しぐらいは時間を開けてほしいと望むのも止む無きことか。

というわけで、まずは葉子さんを探すために奔走する。
藍澤さんの星の通信機は人魂でありますか。兄も人魂模した道具使ってましたな。
しかし猫と人魂とは・・・おっと、この話は発展させない方がよさそうだ。

最新鋭のレーダーを用いて捜索する藍澤さん。
しかし正直そんなものが必要なのかと思えるレベルの隠れ方をしている葉子さん。お腹鳴ってるし。
ま、まあ近くにまでいかなければ見つからなかったのは間違いないですしね!ね!

相変わらず吸血鬼の能力が中途半端な葉子さん。コウモリに変身しようとしても9割9分通常営業でございます。ピコピコ。
弱点も大したことないが利点も少ない辺りが何ともはや。
霧になるのも湯気が出るぐらいで乾くぐらいの意味しかないですし・・・いや、飛べるのはかなりの利点かな?
少なくとも藍澤さんの星の最新鋭のレーダーよりは役に立つ。目視確認しようぜ!!

必死なせいか吸血鬼丸出しの行動ばかりしている葉子さん。これはいけませんな。
更に、決定的な羽を出そうとしたりするものだから・・・さすがの朝陽も大声を出さざるを得ない。
ふむ・・・誤解されたままがどうこうよりも、もっと嫌なことが朝陽にはあったわけですな・・・
私のこととかどうでもいいからなどと言い出す葉子さんに対し、朝陽は語り出す。

・・・葉子さん雪山で言ってくれただろ?少しは自分のこと心配しろって。俺のことどうでもよくないって・・・
あれ本当に嬉しかったんだ。今までで一番。
・・・だから、だから葉子さんももっと自分の心配してくれよ!!
葉子さんのことどうでもいいわけないだろ・・・?どれだけ俺が心配してるか少しはわかってくれよ!!
嫌なんだよ!!葉子さんの秘密がバレて・・・葉子さんいなくなるとか絶対嫌なんだよ!!
そうなるくらいなら誤解されたままでもいい。だからっ・・・

必死な様子の朝陽。だがそれが本心だと分かるのがこの男の純粋なところでありますなぁ。
そのような言葉を掛けられると葉子さんも照れればいいのかどうなのか。
分からずにやはり逃げ出してしまう。黒峰君のアホ峰君と言いながら。その道のプロにアホの称号いただいたっ!?
分かりやすさといい、本当この2人は似たもの夫婦というか何というか・・・
上空からその様子を見守っていた藍澤さんも微笑んでおります。

・・・葉子君。私が告白に向かったあの時、応援の言葉をありがとう。
たとえつよがりだとしてもだ。

葉子さんとしてはそのことについては後ろ暗い気持ちがあった様子。
でもそれは仕方のないことである。恋心はそんな簡単に置いておけるようなものじゃありませんからねぇ。
そう、恋とはその時が来たのであれば、覚悟を決めて向かい合わなければいけないものである。

黒峰朝陽!!今こそあの日の返答!!聞かせてくれ!!

覚悟を決め、そう叫ぶ藍澤さん。どういう返事が来るか分かっていながらこのタイミングで聞く。何ともいじらしい。

・・・私は弱い。いつもどうしようもなく迷ってばかりで。
きっと何を選んでも私は後悔してしまうのだろう。
だから精一杯強がってやる。友のために――

宇宙船の中ゆえ、憚ることなく涙を浮かべながら朝陽に再度の告白をし、返事を求める藍澤さん。
その勇気に・・・朝陽も応える。

・・・ごめん。委員長・・・俺は委員長とは付き合えない!!他に好きな人がいるんだ!!

ついに返事をした朝陽。
分かっていたことではあるが、実際その言葉を聞くと辛さは大きいでしょう。
だが、藍澤さんは覚悟を決めていた。だから涙こそ流すが先へと進ませるためにも笑顔を浮かべる。
そして後押しをする。黒峰朝陽に、想いを伝えるために行け!!と。あぁ!!

葉子さん聞いてくれ。じ・・・実は俺は。ずっと・・・ずっと前から。
ずっと前から葉子さんのことが好きでした!!

逃げていた葉子さんの腕を掴み、ついにその言葉を口にする朝陽。
うーむ、まさに一世一代の告白劇!!
夕暮れ時でもハッキリ分かるほどに赤面している朝陽。
大して葉子さんは驚きの表情。ふむ・・・やっぱり鈍感。好かれている自覚が薄かったんですなぁ・・・

どうなるかと思われた恋愛模様。
断りの返事の直後に告白という物凄い突っ切った感じの展開は見事の一言でございます。
さてさて、葉子さんは一体どのような反応を見せるのだろうか?
腕を掴んでる状態ですし、朝陽も簡単に逃げさせはしないでしょうが・・・というか、さすがにここで逃げられても困る。

恋愛が成就した場合、ラブコメ的にはどうなるのだろうかという疑問はある。
まあ、くっついたままの状態で展開できないことはないと思いますけどね。
例え他の子とくっついても最終的に嫁になることを諦めず戦い続ける人もいたりするわけですし。
ここからの展開がどのようになるのか・・・注目です。

・囚人リク
椿を残し、屋上へと急ぐリクたち。
心残りではありますが、椿ならばきっと追いついて来る。そう信じて今は道を切り拓いておくしかありますまい。

さて、詰みの体勢に入ったはずなのに逃しそうになっている内海看守。焦りが見えます。

くそ・・・あと少し・・・あと少しだったのに・・・栄光まで・・・我が栄光まで・・・!!

まさに捕らぬ狸の皮算用。
事を成す前に欲を見せてしまうのはいけませんでしたな。
その栄光が手の届くところまで来ていただけに、悔やむ気持ちも大きそうだ。

冷静さを欠いている様子の内海看守であるが、さすがに正面から撃ちあうのは得策ではない。
椿も銃の心得があるわけじゃないですしねぇ。
いや、ひょっとすれば撃ち貫くのは不可能ではないかもしれない。
だがそれは内海看守の命を奪うことであり、それはリクの考えに反することでもある。

というわけで、奇策に出た椿。
階段の高低差による死角を利用する。なるほど、靴を脱いで留まっているように見せ、実は壁際を駆け走っていたわけか!!
まるで忍者のように駆け登り、さらには中央の柱を蹴っての三角跳び
予想もしないタイミングで予想もしない方向から迫る椿。こりゃスゲェ。
跳び蹴り一閃が決まり・・・内海看守は銃を撃つ間もなくダウンするのでありました。
うーむ、ボクサータイプのはずの椿だが、蹴りも見事なものですなぁ。

さっきまで・・・さっきまでうまくいってたのに・・・

鼻が折れたのか、盛大に血を流しながら呟く内海看守。哀れなものだ。
その内海看守を見下ろす椿。
しかし椿の目にはあざけりの色は無く・・・むしろ心配している感じである。
うーむ、リクに会う前の荒んだ椿からは考えられない態度ですなぁ。丸くなったものだ。

だがその態度が内海看守の癇に障った様子。
囚人に文字通り足蹴にされ、栄光の道は頓挫。さらに心配までされたとあってはねぇ・・・
いや、だからといって・・・刺すか・・・おい・・・

お前が悪いんだぞ・・・お前なんか・・・お前なんか死刑だ

右のわき腹を刺された椿。これは・・・・・・
このナイフは看守の支給品なんだろうか?何となく私物な気がしないでもない。ヤバイな内海看守。
その内海看守を追い詰めるかのように寺嶋副司令室長の詰問。
そりゃ止まっていた囚人たちが突然上に移動し始めていたら状況も気になりますよね。あ・・・あ・・・

申し訳ございません!!反撃に遭い手榴弾を奪われました!!
奴らはそれで95階の窓を爆破するつもりです!

動転しまくっているのか、目の動きがおかしい内海看守。
それでも誤魔化しきれないことは理解しているのか、報告だけは正確に行ってますな。
そのせいで役立たずのバカもんという言葉を頂くことになってしまいましたが・・・ハハ。

武装した看守を乗せたエレベーターはまだ58階。これならばリクたちの方が早そうである。
なので寺嶋副司令室長は決断する。非常階段を切り捨て、96階のヘリポートで待ち構える、と。
その話を聞いてにわかに緊張するエレベーター内の看守たち。
既に勝負は決したと思ったところで勝負となったわけですから・・・緩みが期待できるかもしれませんな。

屋上の方は希望が見えて来た。が・・・残った椿は・・・

これより・・・死刑を執行する

怒りをぶつけるかのようにナイフを構える内海看守。
没落しそうな気配はあったけど、まさかこんなことになるとはなぁ・・・
内海看守が落ちる分には何の問題もなかったが、椿・・・・・・!!
まだ死刑が完全に執行されたわけではないし、希望は持ちたいところでありますが・・・ううむ。
希望が見えそうなところでどんどん絶望的な展開を見せられる。
やっぱり脱獄は生半可ではありませんなぁ・・・怖い。

・極悪バンビーナ
実際のところ五色くんの財力だけで十分な気もするが、まあいいか。
給水ポンプさえ止まっていれば快適な空間が約束されたでしょうにねぇ・・・

どうでもいいが、また1つの机で2人向き合って昼食取ってるんですな。
そんなんでラブ度0などとよく言えたものだと!!

・毎度!浦安鉄筋家族
女子の仮装は非常にいい感じ。可愛い可愛い。
男子は・・・怖いよ!この見開きは怖くて笑うよ!!ガタ。

・ハリガネサービス
松方の作戦に従い、倉光の変則トスを封じ込める。
1セット目はこのトスに惑わされて20点差をつけられたわけだが、これで6点目を獲得。
この2セット目で20点差がつくことはなくなった。ふむ。ケイちゃんも嬉しそうな様子で何よりですな。

上手く行く間はこのやり辛いトスにも目をつぶっていた鮫島先輩たち。
その先輩たちに対し、スパイクに入るのが遅いからブロックが間に合ってると言い出す倉光。
変則トスに合わせて遅らせているのにその言い草はよくないですな。
何にせよ倉光自身が早く入ってくれというならそうするとしましょう。
今までのやり方を止めて普通のトスを上げれば流れは変わるはず・・・

トスが・・・合わなかった?

普通のタイミングで上げたトス。これをスパイクしきれない桐城スパイカー。
やっぱりまだ1年の倉光。2、3年のスパイカーと複雑なコンビはまだ練習できていない様子である。
ふーむ、その手のはやっぱり息が合うようになってないといけないわけか。
松方も合わせ損なったりしてるし、セッターだけ優れてても難しいものなんでしょうな。

それならばDクイックのような難しいプレーはせずにもっと簡単に上げておけばいい。のだが・・・

アイツは・・・常に難しいプレーを決めて、自分が主役でいたいのかも・・・

目立つプレースタイルもその考え方が基点としてありそうですな。
キャラ的にもお喋りなそうな感じがありますしねぇ。

倉光に言わせればどいつこいつも使えないから自分がレベルを下げないといけないとのこと。
いかにもプライドの高い人間の考えそうなことですな。

さて、続いての攻防ではきっちりと倉光のトスが決まる。
クイック気味ではあるが、さすがに正面へ上げるトスがずれることはそうないか。
これには遅れて入る豊瀬のブロックも間に合わないわけであるが・・・
普通に来るのならばこの男――金田が拾ってくれる!!

なんだか久しぶりに金田の活躍を見た気がする。
本人もレシーブが出来て凄くいい笑顔でありますなぁ。

そして豊瀬の攻撃。金田のレシーブによりボールはネット際に。それを上げる松方は思う。

チームの主役はスパイカーだ。
セッターが主役になろうとすればきっとスパイカーからの信頼を失ってしまう。
だから点が入った時、誰もお前にハイタッチに行かないんだ

信頼関係ってのはチームスポーツでは非常に大事なものですよね。
独りよがりなプレーで足並みを乱しているようでは輪に入れるはずもない。
今回、見事にスパイクを決めた大船先輩。その大船先輩とハイタッチを行う松方。
大船先輩としてみれば1年たちに対してはまだ認めきれない感情があるようですが・・・
そういう相手であってもプレーで認めさせようとする松方たち。良い姿勢であります。
この試合が終わるころには大船先輩にも認められるようになっているといいですな。

味方が、1年たちが凄いプレーをすればするほど胸を高鳴らせているのは下平くん。
練習して練習して上手くなって、あの輪の中にいれるようになりたい。そのような想いを抱いている。
練習の結果、あれだけのサーブを身に付けた下平くんならば可能性はありそうですね。

さて、一気に5点差が開いた豊瀬と桐城。
その原因はやはり倉光が足を引っ張っていた部分を突かれたことでありましょう。
倉光も随分と憔悴した感じになっているようだが・・・容赦なく追い打ちをかける松方。

随分レベルが低かったんだな。埼玉中学選抜。
お前、東京だったら選抜候補にも残れないよ

見下し目線で煽ってみせる松方。酷いけれども倉光に対してはいい薬と言えるかもしれませんな。
試合前に補欠補欠と煽って来た相手に実力で差を示してみせたわけですし、一言位はあってもいいですわな。

松方の言葉でついに泣き出してしまう倉光
相変わらず表情が崩れるとオッサンっぽい感じになりますな。
まあ人間そうそう綺麗には泣けないものですよ。うん。

こうなってくると倉光の交代は早そうな気がしますな。
頑張ってもこの2セットまででしょうか。
そうなると桐城はレギュラーを出して来そうでありますが・・・ここからが本番ですかな。

・侵略!イカ娘
侵略とは卑劣なものである。それを教えるのは正しいと言えば正しい。
まあ渚ちゃんも拘りは強いけど自分でそれがやりきれるわけではないですしねぇ。
いや、やりきれるようでは困るんだけどさ。

しかし今回はまたいい表情が多いですな渚ちゃん。
言い訳のテクニックも見事だ!!

・クローバー
紅葉神島王者決定戦中堅戦。制したのは真田!!

十億年早ええんだよ

やたらと大きな数字で煽ってみせるエリナちゃん。
この数字の大きさがいかにもエリナちゃんらしいというか何というか。
嬉しそうにしながらも口汚い辺りもさすがというか何というか。

勝手に島にやってきた妹を叱る真田。
自由を愛する女であるが、兄思いのエリナちゃん。叱られると怯んじゃうようですな。
まあ、真田は真田で妹思いなので、来てくれてありがとうとか言っちゃうわけですが・・・
うーん。なんなんだこの兄妹は
こりゃもうハヤトの言うように放っておくしかないですわ。

ハヤトたちの所を離れてチームメイトの所にやってくる花京院。
女がおって緊張するからとのこと。ふむ、ごつい顔と身体して繊細なことですなぁ。好感が持てる。

ともあれこれにてミサキチームの三連勝。
王者決定戦前までのルールならばこれで決着となっている。
しかし今の改められたルールに従うならば、まだまだ勝たないといけない。
残るは春木チーム本命の2人。
副将戦ではとうとう春木のケンカを見ることができるようだ。

春木がこのケンカトーナメントでケンカしたのは1年の時だけだった。
2年目はチームメイトが勝ち抜いてしまったので出番ありませんでしたからねぇ。
1年目にトーナメントに出ていなかった花京院としても初めて見る春木のケンカ。さてさてどのようなものであるか?
その強さは本物であると太鼓判は押されておりますが・・・

その春木に対するはハンマーヘッド吉良。
今回もライダースは置いておき、そ魂だけを背負って戦いに臨む様子。
全勝を決めたいところであるが、この戦いはどうなるか・・・注目です。

・黒虎
肉親の仇を目の当たりにして飛びかかる虎鉄。
いきなり飛びかかるのは7年前と変わらないが・・・さすがに本身での一撃は受けてくれないか。
虎鉄の迫力が7年前とは段違いになったおかげで不意打ちにならなかった可能性もあるか?

憎悪を込めた一撃。それを片腕で受けるマルス。
地面が陥没してしまうほどの一撃であったのだが、涼しい顔をしている。
うーむ、こうしてみると虎鉄の力も大したものでありますなぁ。
伊達に祈殿と打ち合えはしないということか。

7年経って虎鉄の方は成長している。マルスが見覚えないというのも無理はない。
ただ、徳川と黒縞の名には何となく覚えがある様子。
虎珀さんとの戦いはどうなったのか分からないが、マルスの心に残るぐらいの戦いだったと期待はしたい。

覚えていないならば思い出させるまでと攻撃を仕掛けようとする虎鉄。
だが・・・握っていた刀が音を立てて砕け散る!!
何だろう?衝撃に耐え兼ねて折れるにしてもこれだけ粉々になったりするものだろうか?
マルスの持つ武器による効果だろうか?何にしても・・・これはマズイ。

お前が誰とか興味ねェヨ・・・だが・・・その生意気さが気に入らねェ・・・!!

そう言い捨て、虎鉄を斬り伏せるマルス。
うーむ、ヤバイ相手とは思ったが、ここまで差があるか・・・
一人で挑んでどうにかなる感じではありませんなぁ。

身体を切り裂かれ、仰向けに倒れる虎鉄。
その虎鉄を救うために駆けつける祈殿と進兵衛殿。
2人の攻撃を両腕を使って受けるマルスだが、その手には痺れがきている。うお・・・
むう、こうして比較してみるとやっぱり力は猪頭家の専売特許であるか。

マルスばかりが戦っている展開に面白くなさそうなのがプルート。
もともとプルートが遊びに来たのに、これでは遊ぶ暇もありませんわなぁ。
というかマルス、総督からプルートの付き添いの指示を受けていたのか?本当に?

ともあれ天廻十傑が二人もいるのはどう考えてもマズイ。佐之助も大焦りである。この状況・・・どうすりゃ・・・

いやいや・・・冷静になれ佐之助・・・!!
とっととここから逃げ出せば済む話じゃねーか・・・
寅の字のバカはあの様だし・・・天廻十傑を二人も相手にして生き残れるハズもねェだろう・・・

そう考えて立ち去ることにする佐之助。
自分で首を獲りたいという想いもなくはないが、それと引き換えに残るにはリスクが高すぎる。
忍らしい冷静な判断でありますなぁ。
しかし接近していた者の気配に気づかないとはらしくありませんでしたな。焦りすぎたか?

プルートの側近であるカロンに見つかる佐之助。上手く言い逃れができるかどうか・・・
ところでカロンといえば冥王星の第1衛星でありますな。
やはり惑星の側近は衛星ということか・・・木星とか土星は側近多そうだ。

それはさておき、プルートがいきなりノヴァを発動させている。
マルスばかりが目立って無視されたのが腹立たしかったようですな。
うーむ、まあ外見的に強そうな方に話しかけるのは常道ですし・・・仕方ないですよね?

いずれにせよ、発動されたプルートのノヴァ。
遊戯開始(GAME START)と言い出すわけであるが、果たしてどのような効果があるのか?
何となく特殊なルールを有した結界を展開している感じでありますが・・・さてはて。
天廻十傑の力・・・とくと見せていただきましょう。

・錻力のアーチスト
弐織義壱のホームランで1点を返す港南。
しかし後続は続かず、1点止まりとなった。さすがに蛮堂。簡単には崩れないか。
未だリードされた状態で3回のマウンドに上がる穂村。大丈夫だろうかとブルペンの八子ッチに心配されていたりする。

立ち直ってもらわなきゃ困るぜ八子。3年の俺を差し置いて港南のエースナンバー背負ってんだからな。

そう述べるのは先輩。2年の穂村がエースなんだし、そういう人もやっぱりいますわな。
ちなみに本心では穂村のことを全く心配していない八子ッチ。
むしろ崩れてもらった方が自分にチャンスが回って来るとか考えている様子。おやおや。相変わらずなことで。

しかし八子ッチには残念ながら、2回裏の味方の攻撃を見て自力で立ち直っている様子の穂村。
蔡理の攻撃は九番の須長。小技の巧い打者であるが、その小技を出す暇も与えられない。

蛮堂サンが1球でウチの打線を本気にさせたなら俺はその上を行く。
1球で相手を戦意喪失させてやる

その言葉通りの強気なインコース攻め。
首だけではなく手首まで纏めて落とすほどに切れ味が増しております。ぬぅ。

殺してやるからサッサと立て

厳しいコースのボールに倒れ込んだ須長。それを見下す穂村。
うーむ、舌を引っ込めて来ましたねぇ。
ナメてかかるのではなく、切り刻む狂気の方を前に出すようになってきたか。こりゃ雰囲気違いますわ。

その後は手が出せず、見逃し三振の須長。
続いて打順は一番に帰り、金崎。
右打者にホームラン2本打たれているからインコースは投げにくいはずと読むが、強気に戻った穂村にその考えは通用しない。
どんどん相手を斬り刻むためにインコースを攻める穂村。
モツがまろびでた上に寸断されたりと、やはり切断力が増してますなぁ。

続いては二番の宮野。1回の裏で園部のファールフライを捕ったこともあり、港南の女子からはブーイングが飛ぶ。
こりゃ女子は皆俺に冷たいとか言い出しても仕方がありませんわ。
そんな宮野に親近感を抱いていた穂村でありますが・・・

気ィ変わったから死んどけ!!

酷い扱いで三振に終わる宮野でありました。おやおや。

すっかり立ち直った穂村。この後も全員ブッ殺してやると息巻いている。厄介な男ですなぁ。
蓬莱や蛮堂は敏感にその穂村の変化を敏感に感じている。この先はわずかなスキが命取りとなるだろう。

――だが、俺と桃ちゃんの愛は不変!故に無敵!!

スキを見せるも何もなさそうな蛮堂。さすがというべきでしょうかね?

その迫力で三回裏も3人で終わらせる蛮堂。
どうやら港南も打順1巡して一番の上根さんまで行っていた様子。
その上根さん。穂村の勢いを止めずに早く投げさせるために今の打席を捨てた疑惑があるようだが・・・はてさて?

それはさておき、四回の裏。迎えるのは蔡理の三・四・五番のクリーンアップ。
穂村としてみれば正念場・・・であるが、狂気を前面に出した今となっては楽しみでしょうがない様子である。ううむ。

マウンド上の穂村先輩・・・まるで義壱先輩が打席にいる時のような威圧感だ

ブルペンで見ている八子ッチも戦慄する穂村のプレッシャー。
その威力によってか三番の杉山も3球三振である。ううむ。
しかしこの次に迎えるのは強打差者である蓬莱。穂村としてはリベンジの相手である。

・・・見える。見える・・・集中すればする程・・・俺のエモノがハッキリ視える・・・!!
どこ切り裂いてやろう。どこえぐり取ってやろう。
どの血管どの筋肉どの臓器をズタズタにバラバラに撒き散らしてやろうか蓬莱サン・・・!!

目を充血させてそんなことを考える穂村。
随分と危なくなったものだ。いやまあ、前から切り刻むのは好きだったから変わりはしないのか。

全身をナメまわすように見ているな。"何か"に目覚めたか
けどな、男に品定めされるのは気分のいいものじゃないぜ。

蓬莱が目覚めるとかいいだすと何か別のものを指してるように聞こえていかんですな。

それはさておき、1ボール2ストライクと追い込んだ後の決め球はやはりのストレート。
かと思いきや、蓬莱のバットを掻い潜るような変化を見せる。ほう、ツーシームか。
さすがに曲者の穂村。真っ向勝負というらしさよりも、直前で避けるというらしさで来ましたか。
これまでの打者には使ってこなかったツーシーム。全ては蓬莱を打ち取るための布石であったと。ほほう・・・

チーム丸ごと舌の上で転がして、跡形残らない程全力でナメ尽くしてやるよ・・・!!

蓬莱を三振に仕留めるとは、かなりの覚醒を遂げた様子の穂村。
こうなってくると蔡理も追加点を取るのは厳しいか?
いや、蓬莱もそう来ると分かっているならば二度はやられないでしょうが・・・
なんにせよ、穂村が崩れることはまだまだなさそうであります。残念だったな八子ッチ!!

・チカカラチカ
コーラ買わないといかんのかよ。モグル大佐生成してくれないのかよ!!
というか自分のエネルギー源を飲ませているのかよ。どういうことなのよ。

自然水でどうにかなるチカツーたちと違ってコーラは買わないといかんですからなぁ。
となると地上のお金がいると思うのだがどうするんだろうか?働くのか?

しかしサードがフォースになっても余り見た目に変化はないのですな。
大きさ的にも変わりはなさそうだが、犯罪扱いされるのはどういうことなのだろうか?重婚罪か!?

・ウチコミ!!
勝つんだ!!!やってきたことを信じてすべてをぶつける!!
どっちが強ぇか、改めて勝負だ

いよいよIH予選都大会という本番でぶつかる武蔵原と立学。
練習試合の時とは違い、立学も全力で迎え撃ってくる。そこに油断の色は無い。
まさに全力と全力のぶつかり合い。これは一体どうなることか・・・
対戦カードは以下の通りだ。

光石 ― 富士森
結城 ― 榎
日下部 ― 大畑
雪村 ― 新堂
祭田 ― 紅林

大将戦は予定通りの親友対決。
レンも対紅林を想定しての戦いであるが、いずれにしても重量級の厳しい相手である。

というわけで、先鋒戦。レン対富士森。
相手が白帯であっても油断できないのはこれまでの戦いを見てよく分かっている。
あの紅林も声に出して富士森にアドバイスを送っている程であります。
練習試合の頃は怠惰だった富士森も、今はやる気を出して上がり調子の様子。さてさてどうなりますかな・・・

小田桐「目下絶好調の富士森さんが負けるわけねえ!!そんな白帯ぶっつぶせ〜!!」
純「レン君だって絶好調だぞ〜!!この人の時みたいにぶっつぶせ〜!!

そう言って純ちゃんが指すのは練習中に投げられた大和東の神崎さん。何だか酷い扱いされてますな!!
まあ勢いというか何というか。勘弁してください。

巨体を活かして開幕から奥襟を取りに行く富士森。さああ!!
レンも襟は取ったのだが、逆の袖は遠くて届かない。富士森も引き手の袖を取られることはかなり警戒している様子。
このまま釣手で圧殺してじっくりスタミナを奪ってから技をかける心づもりか。

だはそれは光石も予想してるはず。ソッコー来る!!

富士森の予想通り、レンは引き手を取ることに拘らず、富士森の襟だけを使って投げようとする。片襟背負いだ。
しかしそれは警戒していた富士森。足を素早く前に出し、体をレンの前へと送る。そして逆に内股で投げる!!

いきなり一本かと思われる投げ。しかしこれは技有り。際どい所でありました。
その声を聴いた直後、すぐに仕掛けるレン。富士森が判定に気を取られた瞬間を逃さず、懐深くに入る!!

間髪入れずに左の背負い。しかしレンの力でもこの富士森の巨体を回すのは簡単ではない・・・

「技有り」を取られた・・・この低さでハンパに転がしても多分「有効」止まり・・・
富士森さん相手にこんなチャンスはもう来ないかもしれない。
ここだ・・・ここで決めるんだ!!!

雄叫びを上げ・・・富士森を抱えたまま立ち上がるレン。
腕力があるのは元からであったが、いつの間にそこまでの足腰を身に付けていたのか・・・!!
低い状態では回しきれないが、立ち上がってからの背負いならば決めることも可能となる。
が、富士森もそれだけはさせないと逆方向に覆いかぶさって回避しようとする。
だが・・・この体勢は・・・神崎さんを投げた時と酷似している。
相手が方向をずらしてきたとしても・・・それに従うこと無く、前へと回して落とす!!

見事に体は回転し、横向きに富士森の巨体が背中から畳へと叩きつけられる。
これは見事な背負い投げ一本でありますな・・・練習の成果が完璧に生きたぜ!!

まさかの開始15秒での逆転一本
あの武蔵原が・・・しかも白帯が立学から先制を取ったと会場も騒然となっております。オオオ。

このいきなりの敗北に慌てる小田桐。
しかし鬼尾先生や出場しているレギュラーに焦りはない。むしろ相手の強さを認めて燃え滾っている。
ふうむ、レンの活躍は味方を燃やすが、敵にも火をつけることになってしまったみたいですな。
それでこそ立学。やはり最後まで全力でぶつからなければならない相手か・・・!!

八乙女先生としてもレンがここまでやれるとは思ってなかった様子。
実力差から考えれば勝つ可能性は決して高くなかった。
しかしやってきたことすべてを微塵の迷いもなく信じ切る。
その一撃を数少ないチャンスに全身全霊で撃ち込んで瞬間的に実力差を吹っ飛ばした。

そんなレン君の柔道は・・・勝っても負けてもみんなに燃え拡がる

その部分はまさに八乙女先生の計算通りであった様子。
さあ、次鋒戦。これまたかなり格上の相手であるがヒューマはどこまで喰らい付けるのか?
意地を見せてほしい所であります。

・最強少女さゆり
じいさんの技術力はどこまで向上するのか。
もう異星の部品がどうとか関係なくなっている感じがする。

源さんと彩花さんは何か関わりがあるんでしたっけ?気になるところだ。

皆で頑張っての攻撃であるが、やっぱりさゆりちゃんが動けばそれだけで何とかなりそうな感じですな。
まあ、小さい子の前で頑張りたがるのが大人って奴ですよね。

・不死身症候群
鈴木優太劇場も最終回
構図的なジョジョっぽさは大分感じられなくなってきましたな。
縦線描写とかはやはり残っている感じですが、独自色は出てきた感じがします。
何よりこれだけ独立した話を週刊で作り、描き上げているのは大したものだと思います。本当に。
このまま描いていって欲しい人でありますな。

取りあえず今回の話。良かった・・・殴り殺された弟はいなかったんだ・・・
話が二転三転する辺りはさすがな感じ。
分かりづらくはあるけど面白くはありますな。
最期に言葉で全部解説しないといけなくなるのが大変ですが。

何はともあれ、楽しめました鈴木優太劇場。
今度は連載作を引っ提げて帰還して頂きたいものであります。

・思春鬼のふたり
殺人鬼(♂)とストーカー(♀)の恋物語、ついにグランドフィナーレ!!!!!!
月日は流れて2人は同じ大学に進み、卒業後に結婚。丘の上の白い新居を構える。
更に数年後、白雪さんは子育てに奮闘。侘救は日本の秘密情報機関にスカウトされて第一戦で活躍。
更に数十年後・・・たくさんの子供と孫に囲まれて――2人仲良く死にました

おしまい

めでたしめでたしと付きそうな感じのとんとん拍子の物語。
いきなり何が語られてるのかと思ったら白雪さんの夢オチかよ。まあそりゃそうですわ。さすがに。
どうでもいいが、コウノトリが赤ん坊を運んできてくれる描写は白雪さんの素の認識なのか置き換えなのか・・・前者な気もするな。

実際は数十年どころか辻家の庭の花火の夜から1日も経っていない。うむ、先走り過ぎですな。
そこまで先走るより前に、今の幸せに浸る方が先でございましょう。
まあ、白雪さんにとっては幸せすぎて猛毒の様になっていたみたいですけどね。それで気絶したわけか。

突然悲鳴を上げる白雪さん。
何ごとかと思ったら侘救の部屋で寝ていたことに驚いたらしい。
入ったことのない部屋なのに内装や匂いでそうと気付く辺りが実に白雪さんらしい。
というか、かよちゃんは流石というか何というか・・・むしろ帰すなとか男らしすぎる。

いつでも部屋に来ていいと言われて嬉しそうな白雪さん。
そっかー。侘救も電気の紐でシャドーボクシングとかやったりするんだー
若者ならば誰でもやりますよね。超人的な身体能力があっても変わらないのだと安心する。

何はともあれ、白雪さんが幸せそうであり、侘救も嬉しそうな様子で何よりであります。
そんな中、白雪さんは問う。これから辻くんはどうするの?と。

父親の仇はいなくなった。けれども世の中にはまだまだどうしようもない人たちがたくさんいる。
となれば今WCOを辞めるわけにはいかない。規定の18歳までは続けないといけない。
もっと殺さないといけないのだ。最後まで

そう覚悟を告げる侘救。それを聞いて白雪さんはどうするのか・・・
いや、答えは聞くまでもありませんわな。侘救が離れてくれと願わない限り、白雪さんが離れるはずもないと。フフフ。

白雪さんとなら・・・最後まで頑張れる

いいパートナーを見つけましたなぁ侘救。
開始時はどうなることかと思った2人でありましたが、実に良い形に落ち着きました。良きかな良きかな。

さて、場面は変わってどこかの山小屋。
誘拐されたらしき少年が縛られて閉じ込められている。こりゃまさしく人生最悪の日ですな。
しかも攫われただけに留まらず、身代金3000万出すのを親が断ったと聞かされている。ううむ・・・これは辛い。

毎日僕は思ってた。なんでこんな世の中なんだろうって。なんで僕がこんな目に遭うんだろうって。
その答えが今日わかった気がする

一体少年は何を理解したのだろうか?
それは侘救がWCOに入った時と似たような気持ちを得たということなのだろうか?
危うい所を駆けつけた侘救に救われる少年。
そして既定の18歳を迎えた侘救は、自身が受け継いだナイフを少年へと手渡す。
ふうむ、こうして意志は受け継がれていくってことですかねぇ・・・

この後、この少年がどのような道を歩むかは分からない。
道を踏み外すかもしれないし、悪人に返り討ちにあったりするかもしれない。
けれども、進むべき道の選択を示すことは出来たわけだし、後はもう少年次第ですわなぁ。
彼にも願わくば白雪さんのようなパートナーが現れますことを願います。
いや、さすがに白雪さんレベルの奇人はそうそう現れないとは思いますが・・・うん、願うだけはしておこう。

というわけで、思春鬼のふたり完結であります。
主である2人が幸せになれたのは良かった。凄く良かった。
けれども、他の面々がどうなってかも知りたかったところですなぁ。
陸ちゃんは、銀華は、担当さんはササッと少年の方に行ったようでありますが。

最初のうちは少し世界観、というかWCOの規定や存在に戸惑ったりはしました。
しかし黒金先生などの犯罪者たちが出て来てから一気に物語が深くなり、楽しくなった気がします。
最近では終わるのが残念な作品となっていました。はい。
反転邪郎先生の次回作に期待しております!!

・いきいきごんぼZ
線が微妙に太いというかおかしく感じた今回。デジタル移行の結果という噂もありますが?

アシスタントたちの絵柄満点のモブたちがいい感じですな。
もっとアシスタントを増やしてもっとカオスな空間にしてもいいのよ?

ゾンビに襲われている想像のイマキマキが実に良かったです。はい。

・木曜日のフルット
ハロウィンはひとつの家でやるような行事じゃないってことですな。
何だかんだと関係することができる白川先生は恵まれていますな。本当に。

・総合感想
次号は沼田純先生八谷美幸先生、栗元健太郎先生と懐かしい面々が帰還。
新人育成もいいけど、懐かしい面々が再度盛り上げてくれるのにも期待したところです。



2014年 46号


・弱虫ペダル
山岳賞をかけて真波山岳と勝負する手嶋純太。
坂道が来るまではという発言なのか、本気で山岳ゼッケンを狙っているのか。
赤いゼッケンを取得すれば2日目以降は簡単にはナメられなくなるでしょうが・・・
それはそれで油断を誘うアドバンテージがなくなりそうで良くはないかな?

小野田を失ったオレたち総北が出せるクライマーはオレだけ!!
だったら――オレが山岳ゼッケンを獲る!!

山岳の前に出ていろは坂を走る手嶋さん。
去年因縁の総北対箱学。総北の見知らぬ選手が箱学真波を引っ張ってると観客も沸き返っております。
だがそこは手嶋さん。人から厳しい評価を受けるのに定評のあるお人。
今回も前に出ているのに余裕がなさそうとか、泳がされてる感じとか言われまくりである。
まあ実際、そういう面もあるんでしょうけどね。

無理して登っている手嶋さんに対し、山岳はまだまだ余裕といった風情。
一息で加速してトナリに並んできたりする。
ふうむ、この無邪気に話しかける様子。手嶋さんに少し興味を抱いたというのも本当のようですな。

向かい風の中を走る2人。風が出てきましたか・・・
今は向かい風であるが、この先にある180°のカーブを曲がれば・・・それは追い風となる!!
手袋を取る山岳。どうやら出すつもりですな・・・ウワサの"羽根"ってヤツを!!

全開だ!!ここでマージン作っとかないと追いつかれる!!もし追いつかれたら。

思いっきり加速して逃げの体勢に入る手嶋さん。
であるのだが、簡単に追いつかれ、追い越される。
その時の山岳の背中には確かに"羽根"が生えていたのだそうな・・・

オレ、生きてるって感じする。気持ちいい!!

相変わらずの調子の山岳。
でも羽根を出させ、このフレーズを引き出させたのは手嶋さんの頑張りのおかげってことなんですかね?

やはり羽根が出ると圧倒的である。というか羽根を出す前に追いつかれてましたな。
あっという間に見えなくなるほどに離される手嶋さん。厳しい。

車中でレースの状況を聞いた寒咲さんたち。手嶋さんが出たということで動揺している様子。
さすがに山岳が相手では荷が重いと誰もが感じてるみたいですなぁ。
まあこれは仕方がない。手嶋さんが甘く見られているというより、相手が悪いと考えるのが普通である。読者もそう思うぐらいだ。
それにしてもアヤちゃんの必死なフォローが何だか甲斐甲斐しい。
キャプテンだしね、言ってることがいつも気がきいてるしね、とのこと。走りとは関係ねえ!!

静まり返る車中。誰もが厳しいと諦めムード。
そんな中、ボクはあきらめてないですよと述べるのは・・・杉元!!
杉元は述べる。手嶋さんはいつもあたり前のことを言うんです、と。

知ってるんです。当たり前なんです。だけど、ボクもそうだ。知ってるだけなんです。
手嶋さんは、あの人は――そのあたり前をひとつひとつ実践してる人なんです

知ってるだけならばそれは知識である。本を読むなり、人に聞くなりで手に入る。
それを実践して身に出来るかどうか。それが重要という話ですな。
凡人らしく、やれることは当たり前のことに限られてしまう。奇をてらったやり方は出来ない。
パワーもなければヒラメキもない。だから全部の力を推進力に変えなければいけない。

大事なのは基礎だ。その上に全て立ってるんだ

丁寧な丁寧な走り。苦しくとも雑にはならず、それでいて全身の力を振り絞って走る手嶋さん。
その丁寧さこそが武器であり、その武器を振るうのが手嶋さんの持ち味である。例え瞬時に抜かれた相手であっても。

もし追いつかれたら――最悪だよ――また追いつくのに大変な思いしなくちゃならない

羽根を出され、凄い速さで引き離された。
その山岳に、無理して追いつく手嶋さん。よくやる・・・!!
早くも倒れそうな様子を見せている手嶋さんに、無理してついてこなくていいのにと述べる山岳。

いやぁ。おまえの羽根と同じようなモンさ。「無理」はオレの必殺ワザなんだ

無理をするより他にどうにかする手段がないとも言えますな。
しかしその無理が持続するのが手嶋さんである。恐ろしい。
とはいえ、山岳からもついに「全開」でいきます宣言が飛び出した。
去年の3日目で見せた走りをされたらどうにもならない感じはあるが・・・どうなんだろうか?
2人だけの戦いはやはり厳しい。早く他のクライマーも含めた展開に持ち込みたいところですな。

・刃牙道
武蔵と対決し、再度敗れた刃牙。
どうやら無事に歩いて帰れるぐらいのダメージで済んだようですな。
とはいえ、その右肩から左脇に斜めに奔る衝撃。これは今でも生々しく残っている。

何度だって驚ける・・・ッ。誰が信じる!?
サムライと闘った。サムライどころか宮本武蔵と・・・ッッ

普通に考えて、そんなことを言われても信じられる人はおりますまい。
人斬りのサブちゃんのように微妙な顔になるしかないでしょうな。

光成はクローン人間についての説明を行ったようだが、無教養な刃牙には難しかった様子。
まあこればかりは教養があっても理解はできないと思いますよ?最後に使ったのは霊媒ですし。
武蔵を呼んだのは自分だと主張する光成。間違いではないが・・・やはり寒子さんの働きがデカイよなぁ。

理屈はともかく・・・ハッキリしてることがある。
宮本武蔵と立ち合った証拠は五体に刻まれている。
「最強」の概念はあの人から始まってる。
青竹が一振りでバラけてしまう、超絶の"握力"。
仕掛ける本人の意志に先んじて事前に読み取る"予知能力"

特に最後の部分が優れている様子の武蔵。
刃牙にして、10年以上もかけてようやく身に付いた能力。
それが武蔵に言わせれば――それがワカらぬようでは兵法者ではないと言えるほどの基本的なことらしい。

武器を常に身に帯びていた彼の時代・・・
「勝負」の重さは現代の比ではない。
敗北はそのまま「死」。下手すりゃ比喩じゃなく首が飛ぶ・・・
そりゃ予知能力の一つや二つ身に付こうってもの。
彼の時代、その程度の能力は身に付けて当然の「嗜み」だった

武蔵が実際に戦うまでは、洗練された現代武術に立ち向かえるのかと危惧したこともあります。
しかしなるほど。その時代はその時代のアドバンテージがあったわけですな。
文字通りの命の駆け引きを潜り抜けた猛者。強いのも当然であるか。

なんてムシの良い・・・その頂点が俺らの時代に降臨て来た・・・
ツイてる・・・滅茶苦茶ツイてる!!!
原始の太古からピクルという奇跡がやって来た。
そして今また戦国の世から「最強」が俺達の前へ。

ようやくピクルが引き合いに出されましたな。この存在は本気で奇跡と呼んでいいものですからねぇ・・・

理解ったよ・・・もう理解った・・・
時代が・・・法則が・・・神が・・・俺が・・・人類史最強を決定ようとしている!!!
もう直だ・・・もう誰もが気付き始める。現代に生きる宮本さんを知る。
ただでは済まないぞ!!!

勇次郎が、花山が、独歩が、烈が、渋川が、克巳が!!
現代に生きる猛者たちが人類史上最強を決めるために動き出すに違いない。
そう感じて嬉しそうにしている刃牙。これで退屈とはおさらばだって感じですな。
それはそうと、その面子の最奥で背を向けて存在するこの男・・・一体何者なのかッッ。
何となく柔術を扱ったり公園で日本刀振るったりしそうな気配のある人ですが・・・一体何者なのかッッ!!
いや、本部さんの活躍も楽しみにしてるんですよ。ほんと、ほんと。
実際のところ、人斬りサブちゃんとどっちが強いのだろうかとか、その辺りは気になってます。

・実は私は
誤解により、葉子さんから余所余所しい扱いを受ける朝陽。
そのショックは大きく、すっかり抜け殻と化してベンチに座り込んでいる様子。ぬべー
関係者たちは遠巻きに見守っている。みかんに言わせればこれでもだいぶマシになった方とのこと。ほほう。

黒峰をあそこまで痛めつけた人物・・・くっ。一体何者だ・・・絶対に許せん・・・!!

言葉だけ聞くと殊勝なことを言っている茜ちゃん。
いや、貴方が状況把握してないわけないでしょう。白々しいにもほどがある!!

実際、岡や嶋たちと同じように並んで正座させられ、紅本先生の説教を受けてる最中でありましたからなぁ。ハハハ。
まあ確かにこの面子がゲス峰の噂を流し、それを確定づけるような行いをした面々でありますからねぇ。
説教されるのも止む無しというところか。
そしておばあちゃんの影響か、凛ちゃんは怒られると凹んじゃう子なんですな。可愛いことだ。

色々と悪ノリが過ぎた感じはあるが、よもやこんなことになるとは思ってなかったんでしょうな。
そもそも噂だけなら、まあ十分困りはしただろうが、ここまでのことにはならなかったはずである。
だからといって反省の色がほとんどないのもどうかとは思いますけどね。嶋は怯えすぎだ!!

紅本先生。これでも一応反省してるのよ?けど、朝陽落ち込んでるのってあたしらのせいじゃないし。
朝陽あんなに凹ませられる人なんて白神さんしかいないわよ

うむ、さすがにみかんはよく分かっておりますなぁ。
よく分かっているからこその微妙な表情。うーむ、辛い。

みかんと凛ちゃんが去り、獅穂さんは葉子さんの様子が気になるからと立ち去る。
そして茜ちゃんも洋菓子の未来が気になるからと立ち去る。いや、言葉似てるけどそれは無理だろ。無理があろう。
というか、岡たちがいるのに本当、いつも通りですなぁ茜ちゃん。秘密にする気が薄い子はこれだから困る。
紅本先生も関係を問われると説明に困るのでスルーしかない様子。大変だなぁ。

てなわけで、残った男友達3人で朝陽を励ましてあげることとなりました。
何だかんだで友達ですからねぇ。頼りにはしたいところだ。悪ノリする友達も含んでるわけではありますが・・・

呼び方が名前から苗字に戻り、余所余所しい感じの敬語を使われた朝陽。
葉子さんと友達になる前はそうだったよなと思い返している。

・・・なんかまるで、今までの出来事が全部無かったみたいに

ぬべーとした状態からは戻ってきたが、やはり心ここにあらずといった様子の朝陽。
何度も葉子さんに告白するチャンスはあったのに、藍澤さんの告白の返事も出来ないままに誤解を生じさせてしまった。
このややこしい状況をどうにか解決しないといけないわけであるが・・・気の重いことですなぁ。

そんな落ち込んでる朝陽を励ますために歩み寄るのは嶋。何やら考えがあって1人で接近してきた様子。だ、大丈夫か?

ダメだろ

岡と茜ちゃん同時に回答。この2人、よく意見が一致しますな。
それだけ冷静に人物観察が出来ているということなのかもしれない。さくらさんは寛大な人ですなぁ〜。
それはさておき、嶋は語る。何も言わなくてもおまえの気持ちならわかってるつもりだぜ?と。

俺もこないだフラれたばっかだしさ。俺ら似た者同士だよな!!

爽やかにそんなことを言いだす嶋。
いやいやいやいや。さすがに嶋と同じにされてはなぁ・・・そりゃ朝陽の目も一瞬で死ぬわ。
というか嶋、自分からフッたのではなくフラれたと認めるようにはなったんですな。
犯罪歴として残すぐらいならフラれた方で主張したほうがマシと考えたわけか?ゲスな話だ!!

俺らは同じようにこの歳までずっとモテなくてさ。1年の時クリスマス一緒に本屋でエロ本立ち読みしたろ?
それでさ、同じように無事2年になってさ・・・
なんでおまえばっかいろんな娘寄ってくんだよ!!
そんなんだから白神さんにも愛想つかされんじゃねぇーのー!?

話しているうちにざまぁねえなー!!と本音が血涙と共に飛び出す嶋。
まあ、色々と言いたくなる部分があるのは分からなくはないですけどねぇ・・・
ある種、これは芋蔓式だったという部分もあるわけでして。葉子さんの秘密を知ってから、本当朝陽の生活は一変したよなぁ。
ただ朝陽のことはさておいても嶋はモテないと思いますよ。自身の問題で。

紅本先生やさくらさんといった凶悪な面々に抑えられる嶋。
それはさておいて、今度は紅本先生が慰めの言葉をかけてくれます。何を悩んでいるのかは知らないがあまり気にするな、と。

若い頃は男と女・・・色々あるもんだ。私もそうだった

え?何?今度は紅本先生と同じレベルと言われちゃうわけですか?こりゃ朝陽の目も再度死にますわ!!
いや、でも紅本先生も好きになろうとした相手ならかなりの数はいるはずですよ?
それが恋愛まで結びついた経験があるのかというと・・・うん、まあ・・・うん・・・

おう、そうだよ!ねぇよ!!なんもねぇよ!!それをおまえは選りどりみどり何を贅沢な・・・
そんなんだから白神に愛想つかされんじゃねぇーのー!?

嶋に続いての血涙&ざまぁねえなー!!が飛び出しました。な、泣ける。
まあ、朝陽の状況は贅沢というか羨ましいというか、凄い状況だとは思いますよ。言われても仕方ないぐらいに。
でも朝陽は選りどりみどりとか考えられる子じゃありませんからねぇ・・・
肝心の、本命の子に振り向いてもらえないのでは今の環境も・・・

実に悩ましい朝陽の現状。それを打破するだけの言葉を投げられるのは・・・やはり岡しかいないかな?
修学旅行で藍澤さんが朝陽に告白、その返事ができないタイミングで噂が流れ、葉子さんが勘違いすることとなった。
その悩みの流れを見事に看破している岡。
ふうむ。この分かりやすい朝陽と何年も友達付き合いしてるのだし、そのぐらいの推測はできてしまうわけか。

朝陽の場合、悩みというよりも葉子さんに勘違いされて落ち込んでいたという部分が大きい。
となれば、藍澤さんへの返事も、その後に何をすればいいかも朝陽には分かっているのではなかろうか。
それを指摘すれば・・・朝陽も自身の想いを口にする。

俺が好きな人が誰なのか。葉子さんの誤解を解くために。
俺が好きな人が誰なのか。葉子さんに伝えるために。
今度こそ告白する!!葉子さんに好きだって

何度もしてきた決断であるが、今回のはその中でも一番強く思っている様子。
なぜなら・・・もう一度「朝陽君」って呼んでほしいから――
ふむふむ。いい動機じゃないですかね?
失ったものを取り戻したいという気持ちは大きいですしねぇ。それが前へ踏み出す原動力に繋がることでしょうさ。
誤解により大きく後退したかに見える2人の関係。
しかしこれは逆に大きく詰めるための前振りだったと考えられなくはなさそうですなぁ。

男友達3人の声援を受けて走り出す朝陽。いざ告白か!?
何だか大一番って感じになってきましたなぁ。

最期の前のページの男3人の姿は1話の再現のようですな。
その時も全員一致でフラれる予想をしながら送り出していた。
あの時とはかなり状況も2人の心の距離も違っているわけですが・・・さてさてどうなりますか。
そんなに心配した様子のない岡やさくらさん、残念そうな嶋の顔を見れば上手く行く気はしますが・・・
次回の展開を見守りたいところですな。

・毎度!浦安鉄筋家族
あの感覚はやっぱり男子特有のものなのかねぇ?
子供の方がそっちのネタは好きなのに、するのは恥ずかしがる。どういう心理なのだろうか。
ともあれ外でするのはやめなさい。マジで。

・侵略!イカ娘
時折、悟朗は千鶴さんといいシチュエーション作りだしますよね。
そこで上手く雰囲気を出せない辺りが実に悟朗というか何というか。
可能性はありそうなんだが・・・まあ、これもまた良しだ。

・ハリガネサービス
あの瞬間俺の目の前に壁はなく、俺はいつも通りボールを叩きつけた。なのに。
打ってからコートに落ちるまで0.2〜3秒か。反応でどうにかなる時間じゃねえ。
なんでアイツ触れたんだ!?

不気味に思う鮫島先輩。
惜しくも拾うのは間に合わなかったが、動揺させることはできてますな。いい感じだ。

1対1の状態から桐城のサーブ。
これを金田が受け、豊瀬の攻撃。
自分の方でトスを合わせると言っていた松方であるが、さすがに即興ではなかなか合わない様子。仕方ないね。

桐城のリベロ、三河が上げたボールをツーで直接打つかのような構えを見せる倉光。
が、後衛なのでまずスパイクは有り得なかったりします。
打つと見せかけて相手のブロックを跳ばせ、自分は空中でトスを送るという作戦だったわけですな。
そういうことが後出しで出来るってのがやはり厄介である。

今度もまたライトからノーブロックでのスパイク。
であったのだが・・・このスパイクをきっちり正面で受け止める松方!!おぉ・・・!?
松方が拾ったボールを野々原さんが決めて、豊瀬に得点が入りました。ふむ・・・いい感じですな。

1セット目を観察していた松方の分析によれば、桐城の11番は1セット目からコートの奥ばかり狙っていたそうな。
なるほど。そのクセを見抜き、コートの一番奥で待ってみたらドンピシャだったと。
その前の3番――鮫島先輩のスパイクについても分析の結果であったと述べる。
ブロック枚数少ないとき毎回下に叩きつけていたから思いきり前に突っ込んだとのこと。なるほど。よく見ておりますわ。

アナリストっているじゃないスか。
プロの試合なんかでコートの後ろにいてパソコンで試合のデータ集計して分析する。
松方はコートにいながらアレと同じよーなことができるんスよ

そのように述べる間白。ほほう、それはそれは・・・
単に情報を収集するだけではなく、それを瞬時に扱えるデータにしてしまうとはなぁ。
これには大船先輩もぽかんとした表情。ほほ。
言われた松方の方は、そんな大層なものじゃ・・・と謙遜。

昔から試合見ながら攻略法考えるのが好きで、よくノートにスパイク本数やコースをとってたんです。
それを数こなすうちに段々、ノートなくても頭で集計できるようになっただけで

出来るようになった当人にしてみれば自然な推移なので大したことはなく思えるのでしょうな。
下平くんにしてもそうだけど、積み重ねによる超人技は驚きの度合いが大きい。

さて、このアナリスト並のデータ分析に長けた松方が再度作戦を提案する。もう1回トスを見てからブロックに行って欲しい、と。
ふーむ、信じたいところではあるが、果たして見てからのブロックが間に合うものかどうか。

・・・間に合いますよ。
・・・先輩なら、あんなふうにトスを上げるセッターを信頼して最速のタイミングでスパイクに入れますか?

なるほど。それが答えでありますか。
言われてみればこんな奇天烈なトスワークじゃ打つ方だってタイミングが取り難い。
だから桐城のスパイカーは自分のところで調整できるように、少しゆとりをもって助走に入ってきている。

そんなノロマじゃ見てからでも確実に間に合うさ

松方の策は見事にはまる。
ブロッカーが動かなければ倉光は素直にトスを上げるしかない。
そして倉光のせいで速攻が出来ない以上、桐城のスパイカーはブロックの壁があるところを打たないといけなくなると。
なるほどなぁ。これが倉光が足を引っ張っているという言葉の意味でしたか。
大切な攻めのリズムを自分のものにしちゃってるわけですしねぇ。これは良くないわ。

弱点を見抜かれた倉光。
さてさて、ここから挽回する力はあるのだろうか?
場合によってはこのセットで早々に退場ってこともありそうですが、果たして?
今のところセッター対決は完全に松方に軍配が上がっております。
ここで大人しく退場となると試合前にナメた口叩いた分恥ずかしいことになるわけだが・・・まあ、倉光だしいいか!!
因果応報って奴ですわな。

・極悪バンビーナ
前の状態も悪くは無かったが、これはこれで良いですな。
友達が出来て嬉しそうにしているルチアはまた可愛い。

赤城さんがルチアのところに行ってるから五色君と昼食をとるニーナちゃん。
それはわかるのだが・・・ひとつの席で向かい合っての食事とは・・・
それはさすがにラブ度0の男女がする行為とは言えないと思うのですが。
イタリアでは普通のことだったりするのか!?気になる。

何にしても友達から始める事が出来て良かった良かった。
五色君もすっかりトラブルを受ける側に回ってしまいましたなぁ。ハハハ。

・錻力のアーチスト
蓬莱の一打で先制する蔡理。さすがである。
打たれた穂村は飄々とした様子・・・に見えるが、内心はやはり穏やかではない。

蓬莱サン・・・アンタ桐湘の左投手・喜多にインコース攻められた時はショートゴロだっただろ。
なのに何で俺の球スタンドまで運べるんだよ。
港南のエースの俺が桐湘の2番手投手より下だってのか。冗談キツイね・・・!

まあ、蓬莱は別にインコースが苦手ってわけでもないですしねぇ。
あの時はブラチラ覗き見に気付かれて気まずかっただけですし。
そんな脳内展開が繰り広げられてたなんて外から見て分かるわけはないか。

さて、五番の蛮堂が登場。
蛮堂も右打者であるので、穂村は今度こそハラワタぶちまけさせてやると張り切っている。
確かに筋肉の付きまくっている蛮堂にインコースは厳しいかもしれませんな。
腕を畳んでのコンパクトな振りが要求されそうですし。

しかしその筋肉の厚さのためか、穂村の球で切り裂かれても内臓までは達していない様子である。
ならばもっと深くエグって斬り伏せてやるよと穂村。ホームラン打たれたばかりなのに強気だなぁ。

――いや。アイツは強気なんじゃない。まわりの全員をナメてるんだ
喜多は少なくとも男をナメるようなヘキは無かったぜ。

ヘキって。性癖ってことですか?蓬莱らしい表現というか何というか。
穂村がやたらと舌を出すのは誰でも彼でもナメてやるぜという意志表示だったということでしょうか。
そうだとしたらヘキとか言われても仕方がない気もしますな。

それはさておき、2球目。再度のインコースに身体を開きながら対応する蛮堂。

俺の懐には――桃ちゃん以外入ることはできん!!
桃ちゃああん!!!

そう吠えて打ち、桃ちゃんの叫びを送れば打球はフェンスを越えて行く。
うーむ、打ってからのアフター桃ちゃんとかそういうのもありなのか!!
フェンス越えてるからいいものの、叫んで走らずにいるからなぁ。場合によっては怒られそうな行為だ。

何にしても2連続ホームランの蔡理。さすがの主力2人ですな。
さすがの穂村もこの連打は堪えた様子。舌が引っこんでいる。
ああ、あんな意味わかんねー人に打たれるなんてという想いもありましたか。それは思うわな。うん。

連打を浴びた穂村。しかし港南の選手は誰もマウンドに行かない。
嫌われている可能性も無くはないが、港南のエースならば自力で立ち直れということなんでしょうな。
そして、捕手の橘主将は好きに投げさせるつもりは無くなった様子。
インコース一辺倒で勝てるほど甘い相手じゃありませんわなぁ。

とはいえ、蓬莱、蛮堂以降の打線はやはり多少の見劣りがある蔡理打線。
その後は快音なく2回表の攻撃終了となりました。まあ2点取れただけでも大きいかな。

いつも他校の試合をただ観戦してたわけじゃない。
打者のクセや苦手な球を直に見て切り刻み方をイメージしてたんだ。なのに・・・何が足りない。

やけに他の試合を見に来る奴だと思ったら、そんなことしてたんですな。
蓬莱にしてもそうだが、強い選手は脳内に何か特別な世界を持っていたりするものなのだろうか。

それはさておき、2回裏の港南の攻撃。
打席に立つのは・・・四番・弐織義壱!!

早く追いつくために歓声を上げる応援団。
しかしこの男が打席に向かっただけでその声は止まる。表情が・・・スタジアムの空気が凍りつく
ううむ、威圧感だけでここまでの効果を及ぼす辺り、さすがの怪物ですなぁ。
間近にいないといけない捕手の山脇くんも大変だ。太ってるだけに寒いのは得意か!?

並の投手ならば弐織義壱と対峙しただけで凍りつく。
しかしこの蛮堂は並ではない。己の発する熱でその威圧感を溶かして見せる。

弐織義壱。キサマ放つ凍てつく程の重圧も、桃ちゃんの愛の炎をこの身に宿す俺を凍りつかせることはできん
今ここで引導を渡してくれる!!

その言葉と共に放つは燃えるストレート。
弐織義壱用に身に付けた落ちる球・スプリットであるが、やはり気合を込めて投げる時は全力のストレートですわなぁ。

それでこそ蛮堂

弐織義壱も認める蛮堂の矜持。
だが、そのバッティングは燃え上がる蛮堂の球をも凍りつかせ・・・打ち砕く!!

俺の渾身のストレートを打ち砕くとは・・・それでこそ――弐織義壱・・・!!

見事に蛮堂の初球をスタンドに放り込む弐織義壱。
それでもギリギリフェンス越えな感じがするのはさすがの蛮堂の球と言ったところでしょうか。
お互いがお互いをそれでこそと認める両者の対決。何だか良いですな。
蛮堂も弟である弐織敏と戦って、そういう方面での成長も果たしたように思えます。

相手が強敵であることは認める。が、やはり打たれれば悔しいし、沈みもする。
その蛮堂の様子を見て何か気付いたかのように笑う穂村。

義壱サン・・蛮堂サンの最大の武器を真っ向から打ち砕いた。
相手の最大限の力を上回ってこその王者ってことか。
――なら俺も今まで以上に強行ガン攻め。自分の武器押しつけまくって皆殺しにしてやる・・・!!

逆境に立たされたのに、逆に前へと進む意志を見せる穂村。
まあこれで沈んでしまうようでは港南のエースは名乗れませんわなぁ。
この意識の変化でどこまで蓬莱たちを押さえることが出来るものか・・・楽しみです。

・黒虎
虎鉄が食後のお茶を嗜んでいる頃、祈殿は新しく炊けたらしいご飯の入ったおひつをつついていた。どんだけやねん。

それはさておき、祈殿によると三日後にまた黒船狩りを行うとのこと。
南にある海沿いの街に黒船の部隊がいるので、今度はそこを解放するのだそうな。
ふむ、そのような話を聞いては虎鉄もじっとはしていられませんな。
是非お供させてくださいと申し出るのでありました。

進兵衛殿に同行を認められた虎鉄。
腕前もしっかりと認められているということでしょうか。嬉しいことですな。

さて、二年前に猪頭家の家来になった鹿島さんもこの黒船狩りについてきている。
ふむ、この人も黒船の連中から救われた人でありましたか。
ただの村人でしかなかった自分が"江戸の三剣"の内、ふたつの家元と一緒に戦えるなんてと高揚した様子。
うむうむ。これはカッコ悪い所は見せられませんなぁ。

というわけで、さっそく海沿いの街に到着。
ここを管理しているハルシオンの部隊長はモスマン。も・・・モスマン?
ショゴスとかモスマンとかモンスターっぽい名前が多いですね。

子供をいたぶり、誰が支配者か教えてやらないとなどと言い出すモスマン隊長。
これはまた分かりやすい小物っぷりですな。
見事に進兵衛殿に一撃でやられてしまっているし・・・ある意味感心する小物っぷりだ。
これだけデカイ奴らが隠れもせずに近付いてるのになぜ接敵するまで気付かないのか・・・油断しすぎだろ!!

祈殿も祖父に続いて暴れ出す。うーむ、やっぱりこうしてみると凄いローライズですなぁ。
そして鹿島さんたち猪頭家の家臣たちも突入。
雑魚しかいないのならばハルシオンといっても恐れる部分はありませんわな。
飛び出すタイミングを逃した虎鉄が固まっててもご愛嬌で済ませられる。ハハハ。

楽勝な様子の今回の黒船狩り。
と思いきや・・・やってきましたよ最悪な連中が。
佐之助が慌てて姿を隠すのはハルシオンにいた時の上司であるプルート。
そして、プルートと同じく天廻十傑の一人であるマルス。まさかこいつまで付いて来るとは・・・なんてこったい。

もちろん虎鉄がマルスの顔を忘れるはずもない。
一目見るなり、あの時の記憶がフラッシュバックし・・・叫びと共に切りかかることとなる!!

いきなりの仇の登場。虎鉄が激昂するのも止む無しだろうか。
7年前の時の様に不意打ちで一撃入れられれば今度は真剣だし仕留めることも出来るかもしれないが・・・まあ、さすがにそれは。

プルート1人なら何とかならなくもないかと思ったが、これはヤバイ。
進兵衛殿辺りは特に犠牲になってしまいそうな雰囲気があるわけですが・・・どうなるのか。注目です。

・囚人リク
絶体絶命の状況の中、リクの闘志に感化された椿がネクタイ片手に飛ぶ!!
ああ、なるほど柱を滑り降りるためにネクタイを使おうとしたわけですか。

中央の柱を使って滑り降りるのは非常階段を視察した時に話に出たことがあります。
しかし下には無数の看守がひしめいているはず。一体どうしようというのか・・・

椿の狙いは狙撃のために狙いをつけていた遠山看守。
回転しながら高速で滑り降りてくる相手を狙い撃つの難しいでしょうな。
反応にも困っているうちに、頭を蹴り飛ばされる遠山看守。判断が遅いぜ!!

判断の早い内海看守は即座に椿に狙いをつける。
が、撃たれるよりも早く気絶した遠山看守の体を盾にする椿。そして叫ぶ。

リク!!お前がいなけりゃあきらめるところだった。
やっぱりお前はたいしたリーダーだよ。
受け取れー!!

叫びと共に放り投げるのは遠山看守が所持していた2つの手榴弾
それをレノマさんと田中一郎の両名がキャッチする。

田中さん!屋上は!唯一窓がある!!あそこなら・・・その手榴弾で爆破できる!!
早く屋上へ!!エレベーターの別働隊に先回りされたら終わりだぞ!!

なるほど。事前に語っていた屋上の話はこう繋がるわけか。なるほどなぁ。
エレベーターの看守たちももたついているようだし、ひょっとしたら間に合うかもしれませんな。
しかしリクたちが間に合っても椿は・・・
当然一人だけ置き去り何て認められないリク。椿を助けに行こうとする。
が、それを止めるレノマさん。

わかんねえのか。あいつの男をムダにするな
今、俺たちがするべきは屋上を突破し、ヘリを用意して・・・あいつが戻ってくるのを待つことだ。

レノマさんとしても苦渋の決断。
だけど仲間の行為をムダにするのは許されない。
ボスとして、男として。瞬時にハッキリした決断を下すことが出来る。やはりレノマさんは頼もしい。

さて、椿のおかげで復活しつつある脱獄組。いや、元を正せばリクのあきらめの悪さが着火点となっている。

実に余計なことを!!

唇を噛み締める内海看守。おぉ、悔しそう悔しそう。
追いつめたはずが囚人に武器を与える結果になったわけですものねぇ。ハハハ。

屋上へと駆け上がるリクたちを撃とうとする内海看守。
しかしそうはさせじと椿の射撃。うむ、これでリクたちの足を止める者はおりませんな。
出来れば不意を打った今の一射で内海看守を戦闘不能にしておきたかったものですが・・・椿・・・

美雪・・・こんな所で俺は死なない!必ず!!戻ってみせる!!

さすがにリクに感化されただけあり、椿も不屈の闘志を抱いている。
この闘志があれば内海看守を打ち破って追いつくこともひょっとしたら可能・・・か?
どうでもいいが内海看守。今時こやつとか言わないですよね。ハハハこやつめ。

希望の見えた脱獄組。
しかしエレベーターも動き出している。故障したわけじゃなかったか・・・
屋上まで辿り着くのは時間の問題であるが果たして間に合うのか。
本当に手榴弾で屋上への道は開かれるのか。ヘリは無事に手に入るのか?操縦は出来るのか?
何よりも椿はちゃんと合流できるのか?うーむ、気になることばかりですなぁ。怖いが楽しみだ。

・ジョギリ屋ジョーがやって来る
フクイタクミ先生のジョギリ屋ジョーがまさかの新作読み切りで帰還!!
既出の連載部分が纏まって電子書籍版で配信されることが決まったことによる宣伝も兼ねてのことでしょうか。
何にしても嬉しい話であります。

何千作品もの投稿作品で上位20位内って結構凄いことですよね。創作活動をしていれば分かる。
部活の先輩たちもそれが分かっていての陰口だったのが何ともはや。後から良かったとか言っちゃってるし。

批評を気にして書きたいものが何だか分からなくなる。
こういう場に投稿しているとどうしても起きる現象でしょうなぁ。
それでも叶子ちゃんのような子がいてくれるのは凄い救いになる。

とはいえ、その救いがあるという部分がより悲劇を強める結果となったのが今回のお話。
否定する全てを切り捨てたら他者と交わることはなくなる
そんな状況であったも絶対に否定せずに接し続けてくれた叶子ちゃんの存在はオサムの目にも映っていたというのに・・・ううむ。
叶子ちゃんが可愛いくて余計に辛いこととなっちゃってますなぁ・・・

まともに出ているのが見開き2ページくらいなのに存在感の凄いジョー。
画力も上がった為か、描写の迫力もさらに増しておりますなぁ。

今回の話はやはり電子書籍版には入らないようで残念です。
今後もまたジョギリ屋が載ることを楽しみにするしかありませんな!

・クローバー
見つかったので堂々と応援できるようになったエリナちゃん。
人目があろうと口の悪さが控えめになるはずもない。さすがである。

周りもドン引くほどに口汚いエリナちゃんの応援。
しかしそれを受けた真田の方は何だか嬉しそうな様子だったりする。

エリナ。応援ありがとな。うれしいぜ兄ちゃん

うーむ、この兄貴もさすがというか何というか。いい笑顔みせやがって。
真田のシスコンの度合いは収まるどころかどんどん酷くなっていってる気がする。

さて、勢い付いた真田であるが、何だか周りの観客の様子がおかしい。
段々と真田に対して許せないという感情が高まっているようだ。
ああ、いい女たちに応援されているのが悔しいんですね・・・なるほど・・・
妬み満点で多門の応援を始める紅葉神島の不良一同。何なんだこいつらは!!今時珍しそうな純情な不良か!!

女に応援されても偉ろうないけェのう!!

強がりにしか思えないこの言葉が何とも悲しい。
しかし口々に罵倒の言葉が出ているようだが、口の悪さではエリナちゃん1人に敵わないようですなぁ。さすがだ。

それはさておき、喧嘩の方はいよいよ大詰め。

オレは昨日負けちまった。ここで負けたら何しに来たか分かんねェ。
負けっぱなしじゃ終われねェ!!もう絶対負けねェ!!

その意地により、見事に多門を粉砕する真田。
おー、さすがに妹の前で無様な姿は晒せませんわなぁ。
勝ちさえすれば素直に嬉しそうな姿を見せてくれるエリナちゃんであります。可愛い。
そういえば腹に雑誌仕込んでたはずなのに、どうしたんだ?跳んだら落ちたのか?
気にはなるところだけど重要ではないか。エリナちゃん可愛いと再認識できればそれで十分だ!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
9回裏、1点差でワンアウトランナー無し。
勝利まであと2人のタイガース。しかしその2人のうち1人は山田である。
その前の三番の星王はどうにか抑えたいところでありましょうが・・・

ヒットで出ても鈍足は邪魔なだけだから三振かホームランしかないと言われる星王。まあそうですな。
そんな打ち気にはやる星王に対して高めの球は禁物。
投げるのはひざ下のストレート。
見送れば際どくボールとなる球だがストレートなので振りたくなる球である。
うーむ、火浦のこのコントロールの良さはかなりの武器ですなぁ。

2球連続でのインローのストレートでツーストライクを取られる星王。
この低い球で45度のホームラン角度を出すのは難しい。
いや、これだと内野を越える打球すら打てないかもしれない。
苦境の星王。それでもおれは打つ!!と強気な姿勢ですが・・・

第3球。これもインローへのストレート。
コントロールに自信があるとはいえ、3球続けて同じところとは。
ボールひとつ狂えばホームランコースだというのに。

とはいえ、やはり同じところが続けば当てること自体は難しくない。
星王はダウンスイングでインローのストレートをぶっ叩く。
その結果、グラウンドに叩きつけられたボールが高く高く跳ね上がることとなりました。
ふむ、これは面白い。落ちてくる前に走りきってしまえばヒットになるわけですな。
しかし鈍足の星王が足で勝負をかける流れとなるとは・・・しかもセーフだ!!

岩鬼、殿馬と際どい判定でアウトだったのにまさか星王がセーフになるとは。分からないものですなぁ。

さて、この場面で四番の山田が登場。
2試合連続の逆転サヨナラホームランに期待がかかる。
鈍足の星王に対しては桜木が代走として入ることで問題解決。
これならばホームランじゃなくても、長打が出れば同点となる可能性は高いですな。

サヨナラのお膳立てが整っての正念場。さてさてどうなりますか・・・

・チカカラチカ
略しても長いアルティメットシャイニングエターナルブラックプリンセスローブ。USEBPR。
それにしてもチカツーが頻繁に脱ぎたがるのは何かの習性なのだろうか?

地下帝国にいるのに太陽光が必要なのか?どういう状態なのだ地下帝国。
というかアンの方はローブがキャップに変わるだけなのかよ。

・喧嘩村
あれだけ骨を砕かれておきながら、家族という拠り所を攻撃されそうになったことで反撃する力也。
うーむ、精神が肉体を凌駕しておりますな。いい気合だ。

そして最後の決着はお互いの拳の激突
喧嘩村らしい見事な決着でありました!!素晴らしい。

そしてそしてこのエピローグも素晴らしい。
ちぎった骨や筋肉を元に戻しておいたと簡単に述べる増長天。凄すぎるだろう。

父親の件は予想できましたが、他にも喧嘩村があるとはねぇ。
しかしそうか、トップが何で四天王である増長天を名乗っているのかと思ったら四か所あるからか。
なかなか見事な伏線でありました。最後のセリフも決まっての綺麗な締め。見事であります。

増長天以外は1戦1話で多少モタつく感じはありましたが、魅せ方が上手いと感じられた喧嘩村。
話の展開やハッタリの効かせ方が良かったですなぁ。滝口翔太先生の次回作に期待したいところであります。

・最強少女さゆり
コタツはやっぱり癒しですよね。ホッコリ

バニーを助け起こしながら語るリコスの図。良いね!!
というか半ば告白の流れではありませんかね。どうなのよさ。

・ウチコミ!!
鬼尾先生の勧めの通り、しっかり休んで怪我を回復させた紅林。
団体戦に向けて気合十分の様子。恐ろしいですなぁ。

とはいえ気合ならば武蔵原も負けてはいない。
大和東との合同練習は3日間にも渡ったらしく、大型選手対策もバッチリであるようだ。
さあ、決戦はいよいよ明日。アゲアゲで向かうとしましょう!!わーっしょい!!わーっしょい!!

決戦を翌日に控え、敵味方それぞれの時間を過ごす。
ああ、そういえば神崎が全国に出るってことは新堂さんは個人戦で負けちゃったのか。
その新堂さんを団体で全国に連れて行くためにも頑張りましょうと皆に通知する小田桐。いい奴だ。
それはいいが、風呂でスマホ確認している紅林の姿が何だか面白い。地味にちゃんと現代っ子だ!!

武蔵原の面々もそれぞれの方法で気合をアゲている。
希ちゃんはまだ自分はマネージャーではないと言い張ってるんですな。まあいいですけども。

誤解が解け、すっかり仲直りできた様子の春樹と紅林。
やはり良くない感情を秘めたまま戦ってもスッキリはしませんわな。
元友達が友達に戻り、全力でぶつかり合う。
そうであってこそ、気持ちいい決着を迎えられるってものですわ。

八乙女先生もエース紅林には手の内をよく知っている春樹をぶつけるつもりの様子。
ふうむ、となると練習試合の時とは対戦相手が大きく変わりそうですな。
小田桐も今回は出ないだろうし・・・3勝して勝ち越すのは大変だ。

春樹はヒューマやレンの成長を頼もしく思っている。
特にレンは柔道初めて3か月足らずだというのに、すっかり打倒立学に必要な戦力となっている。
とんとん拍子で結果を出す姿にヒューマなどは面白くない想いもあるみたいですけどね。

・・・持って生まれた才能もあるんだろうが・・・あいつなりに積み重ねてきたもんがあったんじゃねえかな。
がむしゃらに無我夢中で柔道に打ち込むあいつを見てると思い出すぜ。
畳の上に上がれば・・・キャリアも実績も無名も名門も関係ねえ・・・
投げれば気持ちいいし、勝てば嬉しい。負ければ悔しいけど一層燃える。
柔道始めた頃のそういう単純な気持ちをな

初心者だからこそ教えてくれるものがある。
うむ、初心忘るべからずとはまさにこのことでありますな。

レンは確かに成長した。柔道を始める前は歪な想いを抱き、ただ肉体的に大きくあろうとしていた。
それが春樹と出会い柔道を始めてからはどんどんと変わっていった。

成長してる自分や引っ張ってくれるみんな・・・さらに強い人達と戦うことに・・・自分の心が燃え滾るのを感じる。
もっと上へ・・・もっと強く・・・もっと大きくなりたい!!

精神的に幾回りも成長したレン。格好良くなったものだ。
雪村さんも述べているもっと上・・・インターハイ、日本一を目指すのにも躊躇いはありますまい。

というわけで、ついに当日。インターハイ柔道競技東京予選大会団体戦が開始されることとなりました。
初戦の相手はいきなりの立学。最初から全開フルスロットルで激突だ!!

・出歯の女の子
特徴が特徴なだけに女の子の正体は読みやすかったがいい話でした。
しかしウサギって夜目が効くんですな。耳は長いだけに良さそうだとは思ったけど。

それにしてもウサギの方はちゃんと2本前歯が出てるのに、なぜ女の子の方は1本なのかね?
実は2本連なっている感じなのだろうか。地味に謎だ。

・思春鬼のふたり
病室から飛び出し、白雪さんの所へ向かう侘救。
しかし女子寮に白雪さんの姿はなく・・・って寮住まいだったのか白雪さん。
そしてその寮にはかよちゃんも住んでいる様子。相変わらず賑やかで可愛い子ですなぁ。
筒川君はせっかくのチャンスを得たというのにそれを活かせなかったのか・・・まあ、幸せそうで何よりですわ。

白雪さんが帰って来るのを待っていられず、方々を捜し歩く侘救。
――白雪さんと一緒に来た公園。
黒金に捕まった時、白雪さんに助けてもらった廃墟。
動物園。黎明学院。
覚えのあるところを駆けずり回っている侘救。しかし白雪さんの姿はどこにもありませんでした。
そんな中、ふとおかしく思えてしまう侘救。不思議な気分でいるようだ。

いつもは白雪さんが僕を追ってたのに・・・今は僕が白雪さんを追う側になってる
ねぇ白雪さん。追いかけるのってこんなに大変だったんだね。
白雪さんは中学の頃からずっと――

その考えに至り、ようやく白雪さんの居るところ――卒業した中学校に行き着く侘救。
ウサギ小屋の側の、ウサギの墓の横に穴を掘って深く考えて混んでいる白雪さん。
何をしているのかと思ったら、侘救を忘れるために思い出の第二ボタンを捨てようとしていたらしい。
しかし決心がつかず、なかなか手放せない白雪さん。可愛いことですなぁ。

ともあれ、どうにか白雪さんを発見した侘救。
しかし当然白雪さんは侘救には接近できずにいる。
自分のせいで怪我をさせてしまったことを後悔している。きっとまた迷惑をかけてしまうことになるとも・・・
だから辻くんと離れないとと述べる白雪さん。侘救はそんな白雪さんを・・・抱きしめる。

もう離れないで。白雪さん

あら、これは男らしいですな侘救。
そして白雪さんの告白もしっかり受け止めたりする辺り、本当に男らしい。
まあ侘救も既に白雪さんの特別な人になりたいとか思ってたわけですしね。戸惑い無く受け止めますわ。

侘救が構わないと言ってくれたので、白雪さんも気を落ち着けることが出来た様子。
やれやれ、これで元の鞘・・・いや、それよりも親密な感じになったわけでありますか。

というわけで、侘救。白雪さんに、一緒にやりたいことがあると言って家に誘う。
ふむ、年頃の男子が女子と一緒にやりたいこと・・・それはもしや・・・!?担当さんもワクワクの展開だ!!
いやまあ、花火なんですけどね。ただの。
かよちゃんが冒頭で示した通り、花火大会を一緒に見られなかった埋め合わせをしようってことですな。

大人の階段うんぬんはさておき、花火でいい雰囲気になり影が重なり合う2人
おやおや若い者はいいですなぁ・・・ホッホッホ。

という話はさておき、次回感動の最終回となりました。
父親の仇の話も出ましたし、潮時といえばそうなりますかねぇ。
何はさておいてもこの2人には幸せになってもらいたいものであります。陸ちゃんにもね。

・いきいきごんぼZ
これは見事に安保先輩。
2-5には之路さんのような熱いヤツがいなかったか・・・行こ行こではない!!

技野くんの身体能力もなかなかのものになってますな。やらかしちゃったけど
地味な努力は出来る子なんですけどねぇ・・・この残念さは共感度が高くて困る!!

・木曜日のフルット
ふむ。そういう細かい所もチェックされるのか・・・いや、女性招くようなことありませんがね!!
しかしいろんなところに出入りすると思わぬケガしそうであるのだが・・・猫はやっぱり俊敏だなぁ。

・総合感想
次号からついに新連載大攻勢開始!!
果たしてどれ程の作品が姿を見せるのか。楽しみです。

その第1弾として櫻井あつひと先生の未確認ラブコメが登場。
なるほど、チュパカブラなら未確認でありますんわな。そりゃ。
思春鬼のように終わる作品もあるのが寂しいところでありますが、新たな連載作品にも頑張ってほしい気持ちが大きいです。



2014年 45号


・弱虫ペダル
人の壁を抜けたら今年もまた御堂筋君でした。ビシャアッ。

今年も集団をコントロールして足きりを増やそうという作戦だろうか。
考えてみると山形最上のように選手を分けて後ろに置いているチームにはかなり有効そうな気がしますな。
選手を回収しようとすれば前に進んでいた者たちはその分待たないといけないわけですし。

ともあれ先頭に追い付くにはこの京都伏見の壁を越えて行かなければいけない。
そして御堂筋君の他にも警戒すべき選手がいる。

コモリくんもいる!!

そう、コモリ・・・じゃなくて小鞠やっちゅうのに。石さんこと石垣さんといい、坂道は京伏の選手名は覚える気がないのか!?
そんな坂道に対し小鞠。ヘルメットにかけていたサングラスを外し、回して見せる。ヒュッヒュッ
そしてまた元に戻す。え?何それ?それで終わり?このアピールに一体何の意味があったのか・・・?
坂道がやけに警戒したなってるものだから何かあるのかと思ったら・・・何だったんだよ!!
そんなやりとりしてる間も変わらぬ調子でしゃべり続けてる御堂筋君でありました。

一度無くしたモノなんて二度と手になんか入らんよ?と御堂筋君。
そのように言われたからって諦めるわけにはいかない。
六人の隙間を抜けて行こうとする坂道。だがここでその前に入って道を塞ぐ者がいた。ゼッケン112番――水田君だ!!

行かせへんよ・・・"1番クン"!!
京都伏見3年キャプテン、そして京都の隠しエース!!
去年よりはるかに強くなった京伏を引っ張る男、この水田信行がな!!
どこまで行くつもりや"1番クン"。この先の「チーム」か?それともその先!?ハハハ!!この水田信行全てお見通しや!!
オレは去年あの箱根学園2番、エースアシスト荒北靖友を止めた男!!京伏鉄の壁

何だか知らないがノリノリで喋り出す水田君。
なるほど去年よりはるかに喋るようになってますな。
しかしそんなお喋りを認める御堂筋君ではありませんでした。残念!!
キャプテンに就任したことで妙な見栄がついちゃったみたいですなぁ。

捨てな・・・余計な見栄や虚栄は。ボクゥのチームに必要なんは完璧なる兵隊!!ザクであること!!
手足もげても前に進もうとかしづく意思!!

インターハイに出場していても、つまらない個性を発揮するようならいつでも切ると述べる御堂筋君。
この辺りはやっぱり相変わらずな感じですなぁ。
む?そうか、さっきの小鞠のヒュッヒュッはそういうことか!?
お喋りは許されていないので喋らずに何かパフォーマンスをしたかったとかそういう。うん、でもやっぱり意図は伝わらないよ!!

それはさておき、最近の御堂筋君はあまりのプレッシャーの大きさに姿が大きく見えるらしい。
去年の雪辱に燃えている感じですなぁ。
石垣さんもいなくなったことですし、今年は去年以上に徹底的に締め付けてきそうな感じである。
結果、たくさん入って来た1年生も8割はやめてしまったとのこと。おやおや。
そういう部員のケアをしていたのが去年も参加していた山口君であります。お、まさかこの子にスポットが当たるとは。

今年の3月。いよいよ石垣さん達3年生が卒業する日のこと。
部室では3年生を送る会が準備されているという。
ふむ、御堂筋君は参加こそしないものの、やってはいけないとは言わなかったわけか。ふむ。

それはさておき、迎えに来た山口君のインターハイでの働きを労う石垣さん。来年もチームを頼むぞと告げる。
それに対し、オレはアシストとして精一杯やるだけですと語る山口君。いや、それが大事なことなのですよ。

ヤマ。おまえはがまんのできる男や
御堂筋はすぐれた選手や。脚も強いし勘もいい。まとめる力もある。
けどロードレースで勝つためには、オレは最後信じあえる「良心」が必要やと思っとる。
ヤマ。おまえが御堂筋の「良心」になってやれ
もしもの時、御堂筋を止めるのはおまえや!!ヤマ。

ほう。自身の役割を山口君に担わせようというのでしょうか?
石垣さんであるからこそ、御堂筋君はある程度折れてくれた部分はあるわけですが・・・山口君ではどうかな。
山口君自身も御堂筋君を止めることなんてできるのかと疑わしげな様子。
まあ確かに誰かがストッパーにならないといけない気はしますがねぇ・・・
良心という意味なら、他の部員の心のケアとかもありますが、その辺りはしっかりできている様子。
だがしかし、肝心の御堂筋君の心のケアはというと・・・厳しいでしょうなぁ・・・やっぱり。

水田君に指示して坂道を止めさせた御堂筋君。
おぅ、やっぱりサァカァミチィ呼びは忘れてなかったんだ!!
そして厄介な選手であると言うことも当然忘れてはいない。
先に行かせてと叫ぶ坂道に、こう切り出す。

行きたいかァ?どうしても!?ほなァ・・・協調しよか?

他校との協調。去年の3日目に箱根学園と行った経験は確かにある。
しかしここでの御堂筋君の申し出は素直に受けていいものであるのかどうか。

今、この時間でホンマに先頭追いつく思う?追いつくつもりなんやろ先頭に。
追いつくだけでいっぱいいっぱいや。仮に追いついたとしても何ができるか・・・
何もできんかもしれんよ?ただ追いつくだけで。
け・・・ど。ボクゥとキミィで走ったら疲れは1/2や・・・!!
そやそや。こっちからはもう1人。そや、山口くんでも出そか。彼にも回させよう。そしたら疲れは1/3や・・・!!
ボクゥも考えとったんよ。どうにかして前の方に上がれんかなァって。
ボクゥも行きたい、キミィも行きたい。利害は一致しとる。こんな都合のいい話はない。

甘くて美味そうな話をする御堂筋君。
確かに言うことは最もである。追いつくことは出来ても勝負は難しい。
去年は巻島さんがいたため、チームに追いついて引くところまでで良かった。
しかし今年のように追いついてから勝負――それも最高級のクライマーである山岳との勝負など考えられない。
御堂筋君と手を組めばあるいは・・・そう思えなくはない。
目的地行くのに特急と鈍行。値段が同じならば誰でも速い方に乗る。それも間違いのないことであります。
まあ、乗車率とかそういう話もなくはないのですが、その辺りは考えないようにしましょう。

「うん」言うたらええよ。簡単なコトや。

選択を迫られる坂道。
ふむ、どうやら御堂筋君は坂道と山岳を争わせ、2人の足を削った後で自らがゴールを頂くつもりの様子。
まあそのぐらいのことは考えますわな。悪辣というほどでもない。
こうなると受ける受けないは坂道の判断ひとつでありますが・・・どうするのか。悩む坂道。
悩んだらどうするか。やはりここでも思い出すのは手嶋さんの教えでありますな。
もし悩んだら、考えられる選択を全部考えて悩んで、一番最初に思いついたことをやればいい。その教えに従うなら・・・

ごめん。やっぱり断ります。ボクは1人でたどりつくよ!!
せっかくの申し出をごめん御堂筋くん!!

ふむ。断りましたか。
その判断は果たして吉と出るのか凶と出るのか。少なくとも御堂筋君からはバカじゃなさそうとの評価は得られました。
何にせよ、協調の話はこれで無くなったわけであります。となると御堂筋君も道を開ける理由はなくなった。

ケド、この男をふりきれたら行ってエエわ

そう言って坂道との争う相手を指名する御堂筋君。指名されたのは・・・山口くぅぅん!!え?

フェイズ11や。できるやろ。「1番」をおさえてくるんや・・・できるやろ・・・
キミィが大事に抱えとる余計なもの捨てれば

スプリンターである山口君をあえてぶつける御堂筋君。
ふむ?これはやはり山口君が石垣さんから担った責任を捨てさせるための布石でありましょうか・・・?
思わぬタイミングで思わぬ選手にスポットが当たることとなりましたなぁ。
果たして山口君は第2の石垣さんになることはできるのか?
去年破棄されて出てこなかったフェイズ11とはどのような作戦なのか?
何やら妙なことが起きそうな気がしますなぁ。

・刃牙道
な!!!何なのだこれは・・・!!?

再び都会に出た武蔵。
ビルの壁のモニターに映し出される映像に目は釘付けとなっている。
ふむ、さすがにTVが与えるショックは大きいか。予想もつかないことでしょうからなぁ。
過去から来た人にしてみればSF的なものの象徴と言える。
しかし頭に?いっぱい浮かべてる武蔵はなんだか可愛いな。

驚きの代物ではあるが、現代社会ではもはや当たり前の存在であり誰も関心を払わない。
その水準の高さにやはり驚きを隠せない武蔵でありました。
うーむ、せめて田舎で慣らしてからだったら良かったんですけどねぇ。
いきなり東京の街並みに繰り出したらいかんわな。現代人でも在住の人じゃなければ驚くことあるのに。

電車の速さも目の当たりにする。
こちらはまだどういう代物なのかは視覚的に分かるだけマシですかな。原理はさっぱりでしょうが。
とはいえその利便性の高さは一目で分かるものであり、これも水準の高さが伺える。

400年・・・400年・・・400年の差とはこれほどのものか!!!
比較にならぬ・・・こんなものが・・・人間の手でこんなものが創作れるものなのか!!?

巨大なビルを見上げて驚嘆の限りを尽くす武蔵。
一度目の探索でここには自分の居場所は無いと悟ったはずなんですがねぇ。
それなのに見聞を広めるために単身出て来ちゃう武蔵。年甲斐もなく好奇心旺盛なんですからぁ。

草履くらいは用意すべきだったか・・・

服装はさておき、さすがに裸足でうろつくのは普通ではないですわな。
しかしこの判断はどことなく人目を気にしてのものと思われる。

イカン・・・動揺している。戦闘とは無関係なことに動揺している。
見失うな。立ち合う相手は建造物ではない。相手は人間なのだ。
人間への勝ち方なら心得る。否――人間への勝ち方しか知らない!

さすがに心の落ち着かせ方も身についている武蔵。平静を取り戻す。
と、そんなタイミングで武蔵に話しかけてくる者たちがいる。警察の方々だ。
うーむ、やっぱり裸足はいけませんでしたな。不審に思われても仕方がないか。

質問すればするほど不審さが露わになる武蔵。そりゃそうだ。
しかし生年月日を西暦で答えているのは何故だろうか?
寒子さんに降霊された時にそこだけは学んでいたのだろうか?

裸足で歩く不審な男が自身を宮本武蔵だと語る。こりゃ放置はできない。
危ないハーブとかやってるんじゃないかとか思っても仕方がない。
職務でもあることだし、身を改めようとする警察官。
しかしその手を逃れ、当て身にて2人の警察官を倒してしまう武蔵。おやおや。

相手が使い手じゃないからか、剣は握らずに普通に叩いて倒した感じですな。
素人相手にもイメージの剣技が通じるのか知りたいところでしたが・・・ふうむ。

光成が懸念した通りにトラブル発生。そりゃ単身で出て行ったらそうなりますわな。
それこそ光成に紹介状というか身分証明書のようなものを用意してもらうべきでしたね。
というか見聞を広めるならまずは書物なり何なりでやってもらった方が良かったのでは・・・
刃牙と戦ったことでまだまだ遊べそうだと昂ってうっかり出かけちゃった感じですかね?
宮本武蔵・・・冷静に見えて割と迂闊な人なのかもしれない。

・バキどもえ
ルミナはやっぱり使い勝手がいいですなぁ。
というかこれはキモい。そりゃピクルも怯えるわ!!
しかし武器が拳というのも特別な感じでまた凄いですな。そういうのもアリかー。

・ハリガネサービス
5か月前。中学都道府県選抜対抗戦2回戦。北海道選抜対埼玉選抜
試合の様子を見ているのは次にこのチームの勝者と当たる東京選抜。
駿天堂中学の者ではない松方たちは試合に出ることはまずない。
にも拘らず、データ収集に余念のない松方。直接当たらないチームの試合も見ている様子。ふむ。
しかしチームメイトにも無遠慮というか、うざったいのがいそうな感じですな。
こういうのがいたからこその打倒駿天堂なのかもしれない。

強豪の試合を見ることで色々なパターンを頭の中で組み立てる。
いつかそれを活かしてみたいと考える松方。
俺の作戦は・・・トス回しは全国の怪物たち相手にどこまで通用するだろう、と。

――だけど結局、試す機会が訪れることはなかった

松方たちが出ることは最後までなく、東京選抜は優勝を決めた様子。
うーむ、せっかく選抜メンバーに選ばれてもこの扱いではなぁ・・・
鮫島先輩は厳しいこと言ってましたが、やっぱり試合に出られないのはつまらないですよ。
金田辺りも同じこと考えていそうだ。ストレス溜まってそうだなぁ。

そんな回想を経て現在。全国の強豪――埼玉選抜のセッターがいるチームと戦う時が来ました。
先のセットの桐城の戦いを見て対抗策を考える松方。
その作戦とは、全体の足を引っ張っているあるプレイヤーを徹底して狙うというもの。ほう?そのプレイヤーとは・・・?

あのセッターですよ

なんと。埼玉選抜の一人である倉光が弱点であると?それは一体どういうことだろうか。
1セット目はその倉光の予測できないトスのせいでしてやられていた感じでありますが・・・

予測しちゃダメなんですよ。
アイツのプレースタイルはジャンケンの後だしなんです
こちらがアイツのトスを予測して予備動作を起こせば、それを見て無理やり逆をついたトスを上げるんです。
だからこちらが一切動かなければ普通にトスを上げるしかない。上がったのを確認してからブロックに行くんです。

なるほどね。じっとこっちのコートを見ていたのはそういうワケでしたか。単に挑発してたわけじゃないのね。
その無理やりを実行できる柔軟性と判断力が倉光の特質なわけか。

セッター封じの作戦を考え、セッター倉光に対してブロッカー3人がマークする形をとる。
上がったボールに応じてブロックに行く構えですな。
しかしこれだと速攻を使われた時ブロックが間に合うかどうか分からない。
そう危惧して、相手のスパイカーの動きに釣られて飛ぶ大船先輩。おやおや。

大船先輩が飛んだのを見てから、その向こうへとトスを上げる倉光。
なるほど、こうなれば跳んだ大船先輩が邪魔でブロックに行けなくなるわけだ。
その辺りの判断を瞬時にやってのける倉光。厄介なやつである。
おかげでフリーでスパイクが打てる鮫島先輩。
であるのだが・・・判断力が優れているのは倉光だけではない。
倉光がどこに上げるのか、それによってどこに打ち込まれるのか読んだ松方が飛びつきながら必死のレシーブ!!
・・・しかし、これは惜しくも上がりきらずでありました。あらら。

なかなか思ったとおりにはいかないな。

そのようなことを口にしながら、何とも嬉しそうなはにかみ顔を見せる松方。可愛いじゃないか。
こういう強い相手と戦うのが夢だったわけだし、それが叶ったのが嬉しいようですなぁ。ほほほ。

試合になってから俄然と輝きだした松方。今までの目立たなさが嘘のようである。
一人、まだ出場の機会が得られない下平くんは羨ましそうにしている。
ふうむ、相変わらず弱気なようで強気な子である。その強気はスポーツには大事なことと思いますけどね。

それはそうと、松方が輝いてるおかげで金田が目立たなくなっているのが気にかかる。
てっきり金田が飛びついて来たのかと思ったのだがなぁ。ポジションとしても近そうな感じなのに。
そろそろ3人同時に目立ってほしいところでありますが・・・さてさて。

・毎度!浦安鉄筋家族
これは視覚的にかなり厳しい。ぼちょ。
しかし路上でプロレス技は危険極まりないな。垂直落下はリングでやれ。

・黒虎
祈殿の腹筋が眩しいセンターカラー
そこらの男にゃ負けませんというだけあり、いい肉付きでございますな。

さて、進兵衛殿に黒船の深淵について語ろうとする佐之助。その前に自己紹介。

徳川十二支神将・・・"申の門"猿飛佐之助。
黒船の内情を知るために一時期奴らの仲間のふりをしていたことがありまして・・・
今はあの虎鉄君と共に打倒黒船の旅をしている身です。

しれっとそんなことを言いだす佐之助。この辺りの根性は流石でありますな。
忍びならば敵陣へ潜入することは日常茶飯事。
黒船の臭いはその時に付いたものかと進兵衛殿も納得する。
というわけで、改めて黒船の深淵について語る・・・ことになるかと思いきや、忍の情報などと笑い飛ばす進兵衛殿。あらら。
剛剣という豪快な剣技を持つだけに、忍とは相性が悪いのかねぇ。

同じ十二支神将の中でも上下関係を大分意識する感じの進兵衛殿。
古参の老兵なだけに若い忍の言うことなど聞けんってわけですかね?
でもただ頭が固いというだけなわけでもなさそうだ。
頑固でありつつ、老獪な感じも見せている進兵衛殿。佐之助の考えもお見通しだった様子。扱いやすくはなさそうだな・・・

てなわけで、黒船の深淵については語られずにこの場は収まる。勿体ない。

その夜。稽古を終えて食事をとる虎鉄たち。
虎鉄は祈殿と打ち合っていたのだがハデにやられた様子。これで四十九敗でありますか。おやおや。
まあ流石に稽古で空牙疾風流の技は使ったりしないだろうし、虎鉄の強さはもっと実戦向きな気はしますけどね。

祈殿が使っていたごっつい金棒は猪頭家の初代当主が使ってたという"獣鉄(シシガネ)"
所謂家宝という奴でございますな。犬守家にも禁術とかあるし、家に伝わる何かってのはありそうですな。
虎鉄は自分の黒縞家にはそれらしいものがあったかは知らないようだが・・・今後出てきたりするのかな?
一話以来出番のない大和さんが知ってたりしないだろうか。

それはそうと、その怪力を維持するためなのか大食いの祈殿。おひつが綺麗に空っぽだ!!
いやしかし、美味しそうに食べる姿は良いですな。可愛い。
そして改めて皆さんや祈殿と会えて良かったと言われて照れる祈殿が可愛い。可愛い

楽しそうにしている虎鉄たちとは違い、屋根の上で一人過ごす佐之助。
ふむ、これは確かに陰気な忍と言われても仕方がないですな。
愛茜ならばそのイメージを覆すことも出来ただろうが・・・覆されても困るか。

それはさておき、佐之助は語る。
部隊を壊滅され続けてるにもかかわらず、黒船側が一切報復に出ないことの不自然さに気付かないものかね、と。

ま・・・いいさ。せいぜい偽りの勝利の美酒に酔ってりゃいい・・・
黒船の深淵が見えた時――どんな酔いでも・・・あっという間に醒めるんだからな

佐之助が語る黒船の深淵とは一体どのようなものなのだろうか。気になるなぁ・・・
というところで、黒船側の話に移る。

よく集まってくれた・・・天廻十傑の同志よ・・・

総督と思しき男の前には十のモニターが設置されている。
ふむ、集まったとはいってもさすがに同じ場所に揃ったと言うわけではないのか。
日本各地に散らばってそうだし、会議のためにわざわざ揃うのも面倒でしょうからねぇ。

天廻十傑の話を聞くと色々と黒船の内情が見えてくる。
メルクリオさんはお喋りだから助かるわぁ。
会議の場に集まったのは6名のみ。
うちマルスはサボリ。プルートは地上へ降りるため欠席とのこと。
ふむ、そうなると後釜が決まってないのが2枠あるということですか。十傑といいつつ空席有りとはね。

気になるのは黒船たちがいう所の例の組織
そして最優先目的は裏切り者共への粛清という言葉。
日本にやって来た理由はどうもこの2つにありそうですな。実際日本の勢力は気にも留めてないようですし。

例の組織と裏切り者共は別々の存在なのだろうか?
となると日本の勢力も合わせて四つどもえの体を取りそうな雰囲気。大事になってきましたな。
そして裏切り者というのは空席となっている天廻十傑に関係することなのだろうか?
そのクラスの裏切り者が日本に潜伏しているのだとしたら・・・ふうむ、空想が広がりますな。

総督曰く、全ては"平和な時代(ハルシオン)"を築くために――とのこと。
組織名であるハルシオンはそこから来ていたわけですか。
侵略者のくせに随分な大義を掲げたものでありますなぁ。さてさてどのような理想があることか・・・

メルクリオは水星を意味し、マルスは火星を意味する。
そしてマルスとは7年前に虎鉄たちを襲ったあの眼帯の男。
ふーむ、予想通り幹部の一人でありましたか。ようやく名前が紹介されて良かった良かった。

黒船の内情や目的、更なる勢力の存在が示唆された今回。
プルートもいよいよ動き出すようだし、話が大きく動いた感じがしますな。
これからの展開が楽しみです。

・極悪バンビーナ
そのなんかヤダな理由を掘り下げてみてはどうかねニーナちゃん。まだ早いか?

友達の友達なだけではまだ他人ってことですな。秋元さん厳しい。
イタリア人なのだから確かに愛を語るのを禁じられるのは厳しかろう。
そういう意味ではニーナちゃんはイタリア人らしくはないのか!?日本人の血も入ってるからであろうか。

すっかり警戒心を抱かせることとなったルチア。ファーストコンタクトの方法は大事ですよね。うん。
どうやら後編があるみたいだがここからどうなるのだろうか。

・侵略!イカ娘
前も資金減らされそうになってたが・・・結局減らされたのか。そりゃそうだ。

外国人へのそれなりの接客。シンディーの英語力の低下が段々と心配になってくる。
そのうち逆にたけるに教えられることとなったりするんじゃなかろうか。

・実は私は
前回は思いっきり横道に逸れたけど、今回はちゃんと生徒たちの話に戻ってきました。安心安心。

修学旅行最終日の朝の騒ぎはすっかり噂となっている。
元々は嶋が騒ぎを起こした本人であるのだが、嶋がやらかすのはいつものことだろうし、そこまで評判にはなるまい。
それよりもやはり朝陽と藍澤さんのキスの話が話題となっている。
見るからに事故ではあったが、2人の関係を考えると付き合ってるという話が出てもおかしくはない。

・・・噂に尾ヒレはつきものだろうし普段ならほっときゃいいんだろうけど。
今回はどうにもまずいねぇ・・・タイミングが悪すぎる。
藍澤サンが告白に行ったあの日、結局藍澤サンに結果は聞けなかった。(なんか着ぐるみにこもってたし)
黒峰クンのことだし結果は・・・まぁそうなんだろうし、最終日の浅野は事故だったみたいだけど。問題は・・・

しっかり任務完遂したのに落ち込んでいた様子の藍澤さん。
んー、いや。やっぱり返事を聞くところまで行かないと完遂とは言えないかな?
先走ってしまったことに対しての落ち込みなのかもしれないが、言わずに済ますよりはよほどよかったですよ。
しかしその翌朝にまさかあんなことになるとはねぇ・・・

というわけで、随分と学校内では噂になっている2人。
と思いきや噂はそれだけではない。渦中の人である朝陽の噂は段々と細分化していく。
曰く、白神って子と付き合っているとのこと。うん、これは分かる。
曰く、新聞部の朱美と家族ぐるみで付き合っているとのこと。うんまあ、幼なじみだし分からなくもない。
曰く、痴女と清いお付き合いを・・・ん?
他にも凛ちゃんとの間に噂になってたりするが、まあこっちはベッタリだし分からなくはないかなぁ。

いやそれがさ、ここだけの話。それ全部本当らしいぜ?全員はべらせて貢がせてるって話

なるほど噂を統合すればそういうことになりますわな。
うーん、しかし貢がせるとはどういうことなのか。こりゃ見事なゲス峰クンであります。ゲスの極み!!
いやいや、他の誰かならともかく、あの分かりやすいほどに人畜無害な朝陽に限ってそれは。
というか今朝までは藍澤さんとのことしか噂になってなかったのに、昼休みまでに凄い変化を遂げていたりする。
ふむ・・・これは流石におかしいですな。

・・・なんとかしてやりたかったんだ。
なんか委員長と付き合ってるって話になっちまって好奇の目にさらされちまってさ。
見てらんなかったんだよ。朝陽のこと。

そう述べるのは嶋。ああ、なるほど岡と一緒に別の噂をバラまいていたわけですか。
それでこの短時間の内に内容が細分化していったわけですな。
しかしその結果、曲がったことが嫌いなさくらさんを怒らせることとなってしまいました。って怖ェ!!

今でこそ「仏の桜田」なんて呼ばれちゃいるが、「東中の赤鬼」っつったら俺らの学年じゃ有名だったからなー

やはり謎多き人物であるさくらさん。
キレてれば紅本先生ともいい勝負するんじゃないかと言われる人物である。どんだけだよ。
いやそうなると、紅本先生の希望である自分より強くてに当てはまる数少ない人物の一人となるのでは・・・?

ともかく、日頃からの「こいつばっか美味しい思いしやがって」という嶋の想いから妙な噂はばら撒かれました。
その点に関していえば嶋の気持ちも分からないではない。朝陽爆発しろは誰しもが一度は思うはずですしなぁ。

朝陽としてみればこの噂は迷惑なことこの上ない。
そりゃまあ、恋愛事の噂なんて当人たちにしてみれば大抵の場合迷惑ですわな。
いや、それ以前に今の朝陽はややこしいことになっているわけで。

くそっ・・・こんなことになるなんて・・・
早く委員長に告白の返事しなきゃいけないのに・・・
委員長のことちゃんとしないままで葉子さんに告白とかそんなのは・・・

相変わらずきっちりと筋を通そうとする男である朝陽。
こりゃゲス峰ルートは期待できそうにありませんな。いや別に期待してるわけではないけど。

最終日の朝のことは事故である。
それを知ったみかん。安心してるのかどうなのかは普段通りの様子からは分からない。
まあ最終的に嫁狙いのみかんとしてみればその辺りはあえて追求しないつもりなのかもしれないな。

とはいえ、恋人になれるのならばそれに越したことはない。
校内新聞の力で噂の本命は朱美みかんであると印象操作を図る。これは酷い!!
なるほど。噂の相手である本人の了解は得ての流布であるのは確かですが・・・いや朝陽の方の承諾は得てないか。
噂の否定するワケにはいかないのかとも思うが、あたしはあんたと噂になっても構わないわよ?とみかん。
うーむ、そのように男らしいことを言われると困りますな。いい感じに思えてしまう。

そして、噂の上書きということであれば、アタシも協力するよと獅穂さん参戦。
黒峰クンの一番の痴女はアタシだよ、とのこと。
なるほど。確かにその点に関しては間違いなく一番でありましょうな。
いやそれでいいのか?いや、いいのか。獅穂さんだしなぁ。むしろそれがいいのか。

そして痴女から朝陽を守るのが私!!

ひょこっと凛ちゃん登場。
おやおや、噂の人物が集まってきちゃいましたね。
ふうむ、それぞれが朝陽にとって一番の何かであると言える。さしずめ凛ちゃんは朝陽の一番の孫娘といった所か。そのまんまだ。

本当に女子をはべらせてるような状況の朝陽。
そこに追い打ちをかけるようにお金を持って現れる茜ちゃん。
ああ、違う。ようにじゃない。追い打ちを――否、とどめをさしに来たんだ!!
さすが茜ちゃん。全体のことを誤解無く把握しておきながらわざわざひっかき回すとは・・・あ、悪魔・・・!!
こりゃさくらさんも鬼になるしかありませんわな。ハッハッハ。

ゲス峰の烙印待ったなし。
というところで介入して救い出してくれたのは噂の大元の一人である藍澤さん。おっ。
まあ、こういう大変なことにならなければ、藍澤さんは出てこなかったでしょうしねぇ。
2人で解決策を考えるにはよい流れとなったといえる。
そう、確かに噂だけならば時間が過ぎれば消えるだろうし、こちらは大した問題ではない。
しかしこの噂が広まるとどうなるか・・・

あの葉子君が勘違いしないワケがなかろう!?

そう述べる藍澤さん。はい。そうですね。
THE☆鈍感。そんなフレーズがよく似合う葉子さんですし・・・
自分は恋愛事に敏感だとか主張している辺りがまた何ともである。

これ以上の勘違いをさせないためにも一旦身を隠そうとする藍澤さん。
でありましたが、タイミング悪く2人でいるところをその葉子さんに発見される。おやおや。
そしてしっかり予想通りの勘違い理解をしちゃっている葉子さん。おやおや。
ゲス峰とは思ってないが、藍澤さんとの噂だけは本当のことと思ってしまっているようだ。
うーむ、これでは別の噂を上書きした意味がないなぁ。やはり荒唐無稽なものではいかんかったか。

藍澤さんの告白に返事できていない以上、強く否定もできない朝陽。
勢いに乗じて告白の返事&葉子さんへの告白も出来なくはないだろうが、それはちょっとどうかなぁと思えなくはないし。むうう。
必死になって誤解であると伝えようとする藍澤さんであるが、THE☆鈍感には通じない様子。おやおや。

じゃ、あんま邪魔してもなんやし。
渚ちゃんのことよろしくお願いしますね?黒峰君

おぉっとこれは・・・
名前の呼び方が苗字呼びに変わった上にやけにな丁寧語。
ああ・・・何というか、これはショックが大きいな。
駆け出す葉子さんを止めることも出来ない程にショックを受けている朝陽。
藍澤さんを止めた男らしい朝陽ならあるいはとも思ったが・・・うーむ。
葉子さんに対しては本気で好きなだけに逆に止まってしまう場面もあるってことだろうか。うーむ。

さて、逃げ出した葉子さん。しゃがみこんでおります。

ごめん渚ちゃん。ホンマはな?
あの日、渚ちゃんが朝陽君に告白した、あの日。渚ちゃんに「頑張って」なんてゆってたけど、ホンマは。
ホンマはもし渚ちゃんが朝陽君とうまいこといったら、私はもう朝陽君の隣おれんのかなって。
ホンマは渚ちゃんに告白せんとってほしいって。
・・・ホンマはうまいこといかんかったらええのにって・・・
きっと罰が当たったんやと思う。そんなことばっかり考えてたから

大泣きする葉子さん。
うーむ、これは・・・切ない。
まあ、どうにも恋愛事はねぇ。友情と両立させるのはどうしたって難しいものですよねぇ。
そのように思ってしまったとしても仕方のないことだとは思いますよ・・・

とはいえ、泣いていても解決するものではない。
いや、泣いて忘れられるのであればそれでいいのかもしれない。
けれども、それで捨てきれない想いであるならば、動くしかないんじゃなかろうか?
大変な状況となったわけですが、朝陽と葉子さん。どちらが先に動くのか。どのように動くのか。
色々と話も佳境となったわけですが・・・どうなるのか。注目です。

・クローバー
あと一歩のところまで多門を追い詰めた真田。
しかし突然の聞き覚えのある声に気を取られ、ピンチとなる。
この大一番によそ見する奴がいるか!!いや、前の試合にもいたけどさ。

エリナちゃんの声が聞こえたので、再度のよそ見。
一瞬も気が抜けないとか言ってた割には余裕ですな。
それはそうと、エリナちゃんはどうなったのか・・・むう、元気いっぱいに石をくるんだ武器を振り回しておりましたわ!!

もしや襲われたのかと思いきや、見つかったので開き直って啖呵きってただけのエリナちゃん
相変わらず勇ましいというか何というか。
真田エリナ軍団の名声を広めるために団長自ら頑張ってますなぁ。

エリナちゃんの口の悪さとテンションの高さにたじたじの不良達。
こりゃ毒気も抜かれるってものですわな。
さらに花京院と、怪我の治療を終えたらしきゲンゲンが割って入ってくれる。うむ、これで安心ですな。
ってゲンゲン治療早いな!!もう試合中に戻ってはこれないかと勝手に思ってたよ。

エリナちゃん曰く、花京院はデカオニギリ
うむ、確かにオニギリこと前田に似てるなとは思ってましたよ。

それにしても可愛い女の子が姿を見せてほわほわしている紅葉神島の不良達は何というか・・・純粋でいいなぁ。
喧嘩ばっかりしてる奴らだし、女の子に酷いことをするという考えがないんでしょうな。いいことです。

一方、女子の登場で露骨に機嫌が悪くなる高虎
この学校に女なんかおらんでええんよ、とのこと。やはり女嫌いでありますかー。何かあったのだろうか。

てなわけで、無事に合流したエリナちゃんと皆実ちゃん。
試合前に姿を見せていれば真田がよそ見して殴られることもなかったのにねぇ。
おかげで劣勢に立たされている真田。その兄を見て情けないぞとハッパをかけるエリナちゃん。
誰のせいと思っているのか・・・悪いことした自覚はないんでしょうなぁ。全く仕方のない子である。

エリナのバカヤロウが・・・あんなに来るなって言ったのに・・・こんな危険なところへ・・・
それでも・・・兄ちゃんを応援しに来てくれたのか

嬉しそうにする真田。
ああ、この兄は兄で仕方のない人でありましたな。シスコンめぇ。

まさかエリナちゃんの登場で劣勢に!?と思ったが、やっぱり登場は勝利フラグだった様子。
妹の見ている前でこれ以上やられるわけにはいかない。真田の猛反撃が始まりそうな予感ですな。いけェ!!

・囚人リク
祝福されたかのように脱獄の日は満月であった。
しかし今、その満月は暗雲に覆われている。リクたちの未来を示すかのように・・・

魂の抜け殻。無上の沈黙。降伏の時間は舞い降りた

絶望的な気分に浸るリクたち。
おじさんの敵討ちどころか、このままでは一生刑務所に閉じ込められることとなる。
そう考えるとどうにも涙が止まらない。まさしく絶望ですな・・・

座り込んだリクたちのところにゆっくり近づこうとしている内海看守。思ったよりも距離ありましたのね。
そのゆっくりとした歩みの内にもリクの悲しみは膨らむばかりである。
ううむ。思えば隕石が落ちてからは本当に辛く、悲しいことばかりでしたわなぁ。

さすがにリクの不屈の闘志も燃え尽きたかと思える。
そりゃあまだリクは年端もいかない子供ですものねぇ。
駄々をこねて暴れてもおかしくない年齢である。それなのに・・・

ふまれても、ふまれても、立ちあがる心

実に久しぶりに浮かんだこの言葉。
おじさんが最期に残したこの言葉を背負ったリク。
どれだけ悲しい目に辛い目にあっても捻くれたりしないリク。泣きながらおじさん大好きだよおぉ!と叫ぶ。

おじさんは最後まであきらめなかった・・・鉄砲向けられてんのに・・・あきらめなかった・・・
俺だって・・・俺・・・だって・・・俺だって・・・!

怯え、竦みそうになる足を無理矢理に動かすリク。
しかしそれはさすがに無謀。この状況だと子供であっても容赦なく撃ち殺される可能性が高い。
だから止めるレノマさん。ここでじっとしてろと述べる。
が、じっとしてるだけなんていやだ!!と吠えるリク。
ううむ、やはりこの男は折れませんなぁ・・・かんしゃくを起こしているととれなくもないが、それ以上の意志が見て取れる。
その不屈の意志はこの男――椿にも影響を及ぼす。俺だって・・・じっとしてるのは嫌だ

何が出来るわけでもないが、じっとはしておれず立ち上がる椿。
だが、それによって何かを思いついた様子。おぉ・・・?

美雪・・・兄ちゃんに少し力を分けてくれ

そう願い、手すりを飛び越える椿。な・・・何を!?

ここに来て椿が予想外の動きを見せだした。これは一体何を意味するのだろうか?
単なる身投げでないのは間違いないでしょうが・・・ううむ?

飛ぶ前に屋上の構造について話している椿。
何だろうか?ここから屋上まで上がれる秘策でも思いついたのだろうか?
止まったエレベーターの上に張り付くとか。非常階段からは離れた所にあるはずだし、それはないか?
分の悪い賭けっぽいが、上手くいけば起死回生となるのかもしれない。
椿の活躍に期待したいが・・・果たして無事で済むかどうかですなぁ・・・怖い。

それはそうと、今回も沢田の姿が見えませんな。
これがステルスデビルということか!?ワイヤー失ったから改名もやむなしですな。
椿の行動と沢田の不在はリンクするのか・・・気になるところであります。

・錻力のアーチスト
3人で終わらせられた1回表の蔡理。
続いては1回の裏。港南の再強打線の出番である。
四番の弐織義壱は別格だが、それ以外の面々も凄い。1試合平均8点以上は恐るべしである。
されど今の燃える蛮堂であるならばどうか。
桃ちゃんは元に戻ったけど、蛮堂は相変わらずな感じですなぁ。

1番打者はライトの上根敦士。長打力も足もある上にミート力は港南でもナンバーワンの選手。
だが、その上根であっても当てられないほど球が走ってる蛮堂。
ストレートが来ると分かっていたのに当てられない。これは大変なことですな。
港南の連中の顔色も変わったように感じる。

王者・港南を倒そうというのだ・・・全力を尽くさねば成し遂げられんことは百も承知!!

慢心も油断もない。最初から全力投球の蛮堂。
それを手強しと見たのか、いきなりセーフティバントに切り替える上根。しかし惜しくもアウト。
うーむ、バントした手が痺れるとか相変わらずの剛球。弐織が押し負けそうになるだけのことはありますわ。

たったの一球で最強の港南打線を本気にさせた様子の蛮堂。さすがである。
これは港南も硬軟織り交ぜた攻めをしないといけませんわな。港南だけに硬軟織り交ぜて・・・

それはさておき、二番はセカンドの園部。一言で言うならイケメンメガネ
ファンの騒ぎっぷりも合わせて喜多さんのような風情がありますな。
イケメン嫌いの蔡理の宮野の反応も同様である。って穂村も宮野と似た反応かよ。

万雷の歓声など無くとも俺には桃ちゃん1人の声があれば十分。いや、それこそが天啓にも似た至高の声!!

実に相変わらずの蛮堂であります。実際その通りなのだろうが凄い。
その迫力も相まってか、短くバットを持ったにも関わらず詰まらせられる園部。
フラフラと上がったファールフライを気合を入れてキャッチする宮野。
イケメンに対する恨みを晴らす為ならば壁にぶつかることも厭わない。見事な精神ですな。こりゃモテないなとは思わせられるけども。

気ィ合いそうじゃん、あのライト。次の打席手加減してやろうかな。

そんなことを考える穂村。
宮野と比べるとそんなに悪いツラしてるわけではないが・・・モテないことは共通してるってことかね?
どちらかというと穂村の場合は態度に問題がありそうですな。野球強豪高校のエースなんてモテそうな立ち位置なのに・・・

さて、港南の三番は池田ホセマリア。ホセー!!
立派な体格でありますし、蛮堂とも互角のパワー勝負が出来そうに思われる。

だが!俺の体は桃ちゃんの補食によりつくり上げられた2人の愛の結晶!!
全身の細胞に!体中を駆け巡る血液に!桃ちゃんの愛が宿るこの肉体が負けるはずがない!!

相変わらずの豪快な語りっぷり。さすがの蛮堂。
しかしその蛮堂の球を捕らえて前へと返すホセマリア。義壱を倒すのは俺だ!!と内心で息巻いている。
なるほど。ホセも愛を誓い合った者がいたため打てたというわけですか・・・いやいや。
というか蛮堂、お前もまだ愛を誓い合ってたりはしないでしょうが。何勝手にステップアップしてるんだ!?

ともあれ、ホセの打球は伸びが足りずにセンターフライ。オノーレ
やはり内心で思うぐらいでは愛の示し方が足りないということだろうか。
清作と似たような意識の仕方してるんだし、次の打席では大々的に告白しながら打つとかしないとですな。

見事に3人で終わらせた蛮堂。弐織義壱との戦いは次の回にお預けとなる。
弐織義壱を睨むためによそ見しながら歩き、ベンチに落下する蛮堂。何やってるんだろうねこの男は。
これで本当に桃ちゃんがケガでもしたらまともにピッチングできずに終わるところでしたよ!!

それはさておき、2回表。蔡理は四番の蓬莱が登場する。
港南の捕手である橘主将もさすがにこの蓬莱は今までの他の打者とは違うと述べる。
しかし、どうにも自分に自信があるためか、見くびっている様子の穂村。
例え弐織義壱並の打者だとしても軽くサバいてやるよとか考えている。大した自信だなぁ、ホント。

右打者の蓬莱に対して投げるのは腹を切り裂くためのインコース。
桐湘と戦った時、喜多さんの内角をエグる球を打ち損じた経験のある蓬莱。だが同じミスはしないと考えている。

それに自分からグイグイくるコには曖昧な態度をとらずにキチンと応えるのが男ってもんだろ!!

そう述べ、見事に穂村の球を捕らえる蓬莱。
先制ホームランにより蔡理が1点を先行する形となりました。

穂村。俺は女の子が好きなんだ。男にナメまわされて喜ぶ趣味は無いぜ

何ともカッコ良い蓬莱。
野球してる最中に出る言葉ではないが、その言葉自体はカッコイイ。やってのけたこともカッコイイ。
合わせてみると何だか変な感じでありますが・・・まあ、蓬莱だし。仕方ないね。うん。

ナメた態度を取っていた穂村であったが、さすがにこれには舌も引っこまざるを得ない。
さてさてここから崩れるのかどうか。エースの資質が問われそうですな。

・ドカベン ドリームトーナメント編
9回の裏、先頭打者の殿馬はいきなりの左打席。
これはセーフティバントの可能性が高いと考えるタイガース内野陣。
確かにあり得る話だが・・・とりあえず初球はバントの気配なし。
もしや嫌がらせだけの左か?惑わす効果は確かに十分な感じだが。

2球目は初球よりもバントのしやすいカーブを投げる火浦。
しかしこれも手を出さない殿馬。全くバントの気配は無い。
そしてこのタイミングで右打席に変わるという。ほほう・・・?

解説のKジローは自分の打席を有利にするためではないかと考える。
右だけだと一方的な球のクセしか見えないので、両方から見たということですか?
様々なスポーツを経験してきたKジローらしい意見ですな。

この解説と同じことを考えたのかどうか、右打席に入ったことで打撃が来ると考えるタイガース内野陣。
であるが、殿馬が選んだのは打席を変えた直後のセーフティバント。
なるほど。打撃の為に右に移ったと思わせてウラをかく計算だったわけですな。
それは見事にハマっていた。が、ただ1人。狼の目を持つ火浦には通じなかったと・・・ほほう。

際どい所でありましたが、一塁への送球が間に合いアウト。
スーパースターズとしては手痛いワンアウトとなりました。

さて、あとアウトふたつで試合終了。
しかしそのふたつの中に四番の山田が含まれている。簡単にはいかない。
さてさてまずは三番の星王の打席ですがこれはどうなるか?
出れば山田の打席で一気に逆転の可能性もあるわけですが・・・さてさて?

・チカカラチカ
地下も色々な国と人種に分かれておりますのか。海はないだろうに。

地下アメリカ王国の姫、アン・サード・アングラビッチ
主食は水じゃなくコーラとのこと。アメリカ人らしいですなHAHAHA。
日本でその量のコーラ仕入れるのは金かかりそうだ。いやモグル大佐が内部で生成しているのか・・・?

色々と同じレベルというか何というか。地下は平和そうでいいなぁ。

・喧嘩村
初回で見せていた計算高さがここにきて発揮されてきましたね。
かつての強敵の差し入れを使用する点も良い。盛り上がる!!

道化師の姿を捨てた増長天。戦い方もかなりエグイことになっている。
これだけ骨を砕かれては戦闘不能になってもおかしくはないが・・・
次回最終回。大逆転に期待したいところです。

・レジコン
サブ先生が週チャンに読み切り帰還!!待ってました!!
今回の題材はスーパーのレジで働く女の子。また面白い所をついて来ますな。

2ページ目に前の読み切りである恋弁のキャラらしき姿が見えて懐かしい。

レジはスポーツ!!うむ、その解釈もアリといえばアリですな。
なんであれ、仕事する際には独自のやる気アップ方法があるのが望ましい。
相手に試合を申し込んだりとかせず、自分の中だけでやる気になってるのもいい感じです。

そして自分の中で決着をつけて和解まで持ち込んでしまう。
その昇華っぷりは素晴らしい・・・シフト考えるマネージャーにしてみればいい迷惑ですがね!!

可愛いキャラなのにやたらと熱い。サブ先生らしいお話でありました。
うむ、これはサブ先生の次回作にも期待せざるを得ませんな!!

・最強少女さゆり
こういう時の空気は本当苦手である。リコスは頑張ったよ。
それなのに報われない辺りが何というか・・・お父さんは大変だなぁ

さゆりちゃんに殴られて吹き飛んでたのがもう随分昔のことに思えます。
うーむ、さゆりちゃんも大人しくなったものだ。良きかな、良きかな。

・ウチコミ!!
激戦必至の都大会団体戦。
武蔵原の初戦の相手は・・・いきなりの立川学園!!
万全のコンディションで挑めるのは嬉しいが、いきなり終わってしまう可能性もある激突。
だがまあ、全力でぶつかるより他ありますまい。望むところだ!!

スッキリアゲアゲのベストコンディションでのリベンジ。雪村さんもそう語る。
ふむ、雪村さんの方のケガもすっかり良くなったようですな。
というわけで、ユッキーさん復帰を記念して八乙女先生からプレゼントが用意されています。

ちわっす!!!お願いしやす!!!

そう言って入ってきたのは大和東の面々。
成美のようにアポなしで単独というわけではなく、今回はしっかり合同練習の形でやってきたみたいである。
ふうむ・・・これは有難い!!
打倒立学を掲げた強豪との合同練習。得られるものは間違いなく大きい。

大和東の杉村先生が言うには、これは生徒たちが言い出したことだとのこと。
地区予選で武蔵原に負けて団体戦のインハイ出場はならなかった。
しかし都大会個人戦では神崎、白木の2名が見事制したそうな。ほほう。
それでインハイ本番前に負けた相手である武蔵原と練習することでメンタル的に一皮剥けておきたいと思ったと。なるほどね。
大型選手がいない武蔵原にしてみればこれは本当に有難い話である。

とはいえ、大和東の面々の最大目的はやっぱり八乙女先生でありましょうな。
美しさに惹かれてということもあるだろうが、その強さは折り紙付きの八乙女先生。群がるのも仕方がない。
逆に武蔵原の連中は杉村先生との乱取りを希望したりしている。お願いしゃす!!

そんな中、レンは神崎との乱取りを希望する。
紅林と同じ左組みで体も大きく顔も怖い。対紅林をイメージするなら最適の相手といえるわけですな。

少しでも掴むんだ!!立学を倒すための僕の柔道を!!

相変わらずひたむきな眼差しのレン。これは神崎も熱くなろうというもの。
気合を入れて向かってきてくれます。おおお!!

パワーと圧力だけなら紅林以上かもしれない神崎。
体格の差もあり、なかなか襟を掴ませてもらえない。
ならば片襟を両手で掴んで強引に背負いにいきたい・・・が、回り込まれて潰されそうになるレン。

レンくん!!!自分の武器で負けるな!!!

苦しいレンであるが、八乙女先生のその言葉で闘志を漲らせる。
腰を落として潰そうとしていた神崎の体を・・・背負いの構えで持ち上げる!!

勝つんだ・・・立学に・・・紅林さんに・・・勝つんだ!!!

その意気が、闘志が、格上の相手から見事な一本を奪って見せる。
うーむ、これは燃える場面でありますなぁ。
こんなのを見せられたら他の連中も燃えざるを得ない!!

闘志は、熱は伝わり燃え拡がる
武蔵原はレンが起爆剤となり、そして立学では紅林の存在が起爆剤となっている様子。
共に燃え、爆発している両陣営。激突の時は近い。一体どうなるのか・・・楽しみです。

・死ぬ運命の男
鈴木優太劇場第2弾
やたらと前向きな主人公が得意なだけに、この題材はよいですな。
死ぬ運命に抗う異常にタフな男。ある意味ハリウッド向けの題材かもしれない。タフマンは向こうでも受けるしね!!

詳しい死亡時刻が分からないから一日中見張ってないといけない。死神も大変だ。
おかげで勘違いから無駄な苦労をすることになってしまって・・・うぅ。

運命さんもかなり必死だなという感じ。
まあ隕石でも仕留めきれないならこうするしかないですよね。
そして一度死亡というノルマさえ達成できれば双方問題なしであると。なるほどなー。
いい感じの捻り方でスッキリ解決。今回の話は面白かった!!
しかし慰謝料と治療費、占ってくれたバアさんに払うのか?どうなのか。

・思春鬼のふたり
紡木荊の凶刃に倒れた侘救。
投げた彫刻刀の傷は浅いようだが、やはり最後に切り裂かれた部分はヤバイらしい。病院へと運ばれる。
ふむ、この流れはどうやら紡木荊との争いは終わった後のようですな。
というわけで回想――

臥美ちゃんの前でも容赦のない紡木荊。
しかし当然そんなことは許容できない臥美ちゃん。
だが荊に言わせれば、これは今までも臥美ちゃんのためにやってきたことである。

黙ってたけど・・・あの殺傷事件以降もずっとキミを守ってたんだよ。
ほら・・・小学校にいたカウンセラーだって消えただろ?

おや、それを告白してしまいますか。
それを告白すると侘救に正当性があることを認めてしまうことになるのだが・・・
いや、それ以前の話がありましたな。
そう、それだと紡木茨が出所する前に犯行に及んでいたこととなってしまうのである。

あなたは一体誰!!?

やらかしてしまった荊。弁解は難しいでしょうな。
いや、もう弁解の機会が訪れることもないか。
最後まで自分は紡木茨だと主張しながら陸ちゃんに殺される荊。何ともはやでありますなぁ・・・

この後、臥美ちゃんは茨の死体が自宅で放置されていたことを知るのだろうか?
辻先生が危惧した通り、犯罪者との恋は悲恋に終わったわけであるが・・・これは予想外の終わり方ですわなぁ。
これから先の臥美ちゃんの人生が気がかりです。

さて、重体の侘救。
危険な状態ではあったが幸い手術は成功した様子。現在は昏睡状態ではあるが、すぐに良くなるとのことだ。良かった良かった。

侘救が助かったのは良かった。しかし責任を感じて涙する白雪さん。
自分があんなことを駆けつけたせいで、自分があんなことを言ったせいでこんなことになったのだと考えている様子。
うーむ、それはその通りであるけど、だからこそ侘救が変わらずにいられたわけでありますし・・・

胸が痛い・・・でも侘救くんのほうが・・・もっと痛いよね

思い悩んだ白雪さん。ついに意を決する。
貰ったぬいぐるみを置いて静かに立ち去る。さよならと心の中で告げて・・・

侘救が目を覚ました時、傍にいたのは白雪さんではなく陸ちゃん。
その陸ちゃんに、白雪さんが自分を止めてくれたのだと語り出す侘救。

僕は・・・あの時殺意の衝動に駆られて自分を見失っていました。
だけど・・・白雪さんの言葉が僕を救ってくれた。
ナイフを放した瞬間に・・・僕の殺意も放すことができたんです。
もし僕があのまま死んだとしても、きっと後悔はなかったと思います。
――でも僕が倒れた後も声が聞こえてきたんです。僕を呼ぶ白雪さんの声が・・・
こんな・・・僕のために・・・ずっと声をかけて・・・
その時僕は・・・白雪さんの"大切な人"になりたいと思った・・・

ほほう。そう思ってしまいましたか。それは何よりである。
陸ちゃんも素晴らしく可愛い笑顔で、なれますよと太鼓判を押してくれます。
しかしその前に大きな問題がある。せっかく侘救がその気になったわけだが、白雪さんはさよならを告げた後だったという。
ふむ・・・それを聞かされてしまっては大人しく寝ているわけにはいかないですよね、たすくん。

陸ちゃんからつい先程書いたばかりの白雪さん宅の地図を貰い、病院を抜け出す侘救。
うーむ、何だか一気に青春っぽい感じになってきましたな。
ずっと傍にいた大切な人の下へ、走れ侘救!!

・いきいきごんぼZ
おやっさんの妹の名前は八尾純子。名前に似合って純な子ですな。兄とは大違いだ。兄とは大違いだ。
というかおやっさんはどれだけ性癖を上積みしていくのか。

それにしてもおやっさんの寺嶋副司令室長顔がハマリすぎている。こういう使い方で来たかッッ!!

・木曜日のフルット
チャンピオンの会話ができる女性美容師とか凄く貴重ですわなぁ。
こういう残念なことが起きないよう、全部読んでくれていると嬉しい!!
というか、本当に災難だな白川先生・・・

・総合感想
次号はフクイタクミ先生のジョギリ屋ジョーがやって来る!!
まさかの新作読み切りが読めるとは・・・こりゃ嬉しい!!
そしてジョギリ屋は電子書籍で販売されるとのこと。
ふうむ、この手法がありならば今後も未単行本が電子書籍になる可能性はあるのかな・・・?期待したいところです。



2014年 44号


・弱虫ペダル
これはメッセージだ。手嶋さんからの、先頭まで追いついてこいってメッセージだ!!

気合の入った坂道。抜きます宣言をして見事にその通り抜き去ってみせる。
うーむ、さすがに歌いだすと違いますなぁ。新OPに変わっただけだが新技ってことでいいのだろうか。

回れ。回れ!!ボクの足!!

物凄い勢いで先頭目指して駆け登る坂道。
足止めしていた山形最上の稲代文也はここから先頭まで追いつくのではないかと危惧している。
その意見に対し、5分は足止めしたのだしそれは無理だと言う者もいるが・・・長野中央の選手の意見は違う。

さっき・・・オレたちがあいつを塞いだ時、オレが一番前にいたんだ。
だから悪いと思いながらも身体をよせて鼻をねじこんだ。
普通は反射的によけるかブレーキかけちまうもんだ・・・けどあいつは全くこっちを見てなかった
まっすぐにずっと遠くを見てた。まるでずっと遠くに目標があるみたいに。

ふむ。さすがは粟頭弓親を擁する長野中央ですな。いい読みだ。
というかやっぱり集中した坂道は怖いですな。周りが見えなくなるから周りが気を遣わないといけなくなる。
ガードレールに手をぶつけても気にせず走ったような男であるしなぁ・・・ガードレールさんも気を遣ってください。

総北小野田のハナウタクライム。驚異の走りを目の当たりにする各校の選手たち。
いつの間にそんな名前がついたんだろうか。全部カタカナにすればそれなりのものに見えなくもないな。

進路を塞いで妨害しようとする選手たち。
が、それに対してやめろと止めるのは山口の山際さん。

ロードレースは紳士のスポーツじゃ
数多くいる選手の中で前年優勝者"ゼッケン1"は最もリスペクトされる存在。
山にクライマーを送り込んだわけでもないオレたちが戦略上の理由もなく前を塞ぐなんていうのは――その方がカッコ悪い。
むしろあけてやれ。前年度優勝者が全力で上がろうとしている。
だったら道を開けてやることがオレたちの「1」への敬意じゃ。

ふむ。なんだか知らないがカッコイイですな山際さん。
しかしこの紳士のスポーツという言葉は色々なものに使われている気がしますな。ある意味入った者勝ちな感じもあるか・・・

何にしても前を開けてくれたのは僥倖である。
去年のような無茶な走り方をして追い越す必要はなくなったわけですから。
そして前年度優勝者でありながら腰の低い坂道。
普段ならば舐められるところであるが、凄い速さで抜きながらやるのだから逆に凄いと思えてしまう。ハハハ。

坂道の走りを見た観客の歓声は坂を上がり始めた総北の面々にも聞こえる。
それを聞いて期待し出す鳴子。今泉君もまたその期待に同意している様子。
確信はないと言いつつ、あいつの登場は見かけによらずいつも派手だ!!とのこと。いや全く。
シチュエーションまで味方につけて派手さを演出する坂道。このエンターテイメント性は鳴子も敵いませんわな。

さらに壁の様になっている集団。
こちらに山際さんはいないが、坂道が道をあけてくださいと声をかければちゃんと開けてくれる。
ほほう・・・ここだけみると本当に紳士のスポーツのように思えますね。
前回まで数人掛かりで封じ込めしてたりしたのが嘘のようだ。

しかしその封じ込めも戦略上必要であるからすることである。
山際さんもそれが必要なことであればやるのを止めはしないでしょう。そうシンプルにはいかんのじゃ

チームで勝ちを狙いにいくのがロードレースじゃ。当然戦略上あいつを行かせたくないチームもあるはずじゃ。

集団を抜けた坂道。
だがその集団が出来ていたのには理由がある。
そう去年と同じ理由。速度をコントロールしていたチーム――京都伏見がそこにいたという理由が!!

アレェェ〜〜〜〜〜〜!?
アレ?アレ?ソーホクゥのメガネくんやないの
どうしたん?そんな顔してェ。オバケでも見たカオしてェ〜〜〜。プク、プク、プク、プク。
どしたん?急いどるん?大切なものでも失くしたか!?

今年もまた集団の先で出会う御堂筋君。坂道自身もまたとか言ってますわ。
しかし去年とは違い、御堂筋君は坂道の実力を理解している。量産型ではない。
けれど呼び方がサァカミチじゃぁなくなってるのは何故だろうか。
地味にそんなに意識してませんよアピールでもしてるのだろうか。気になるところだ。

さて、御堂筋君は素直に坂道を通してくれるだろうか?
戦略上のことを考えると総北は削りたい。
けど、それで箱根学園を自由にしていたらそれこそ危険なのではなかろうか。
箱学を削る為に坂道を行かせる。その考えもあるのではないかと思われる。
だけどそこで御堂筋君がロードレースは紳士のスポーツやから道譲るよとか言い出したら困りますな。信用し辛い!!
いやまあ坂道ならば信じるかもしれないが・・・どうなるだろうか。ううむ。

・刃牙道
近代格闘技最速の技術、ジャブ。
よく訓練されたそれは人類の反射神経を軽々と――凌駕する。

どんな強者であろうと受けることを覚悟しなければならない。勇次郎が言っていたのはこのことですな。
それはいいのだが、最初のコマでジャブ打ってる人、どっかで見たことあるなぁ〜〜〜。打つべし!打つべし!!

兵(もののふ)は気付いていた。
高速で拳が飛来するもっと以前――後脚が大地を蹴るもっと以前――
踏み込む「今」を決意したもっと以前――
兵は気付いていた。敵の脳が発する敵本人も気付かない・・・決断0.5秒前の信号に!!!

おっと、出ましたね0.5秒前。ユーザーイリュージョン。
1991年デンマークの作家トール・ノーレットランダーシュが唱えた「意識は0.5秒遅れてやってくる」という説。
人類は自己の行動を自己の意志によるものと信じて疑わないが、その実行動を決意する0.5秒前に脳が信号を発しているというのだ。

もし仮に――敵本人より事前く本人の意志を察知できたとしたら。
たとえその攻撃が閃光のスピードでも武術経験者なら何とかしちまうだろう

そのモノローグが示す通り、刃牙の閃光のジャブを受け止める武蔵。
もちろん武蔵はその0.5秒前という説は知らない。
が、直前に自身が話していた通り、刃牙の攻撃の意志をキャッチしている。
それを殺気と判断したわけでありますな。ううむ、殺気が薄くても攻撃の意志はでるだろうしやはり読まれないのは難しいか。

刃牙の拳を右手で捕らえた武蔵。
空いた左手で刀を握る・・・ような構えをして・・・刃牙の右肩から袈裟懸けに切り捨てる!!

まるで左の脇腹まで綺麗に切り抜けられたかのような感覚に囚われる刃牙。
しかしその苦しみに耐えて反撃の拳を振るう・・・のだが、これも受けられてしまう。
斬った後も油断せずに反撃に備えていた様子の武蔵。この辺りの心がけはさすがですな。

だが、刃牙の拳を足の裏で受け止め、屋根の上まで跳んでみせるというのはどういう試みなのか。
刃牙のことを忍者かと言っていたが、これでは自分が忍者じゃないですか!!

ハハ・・・見事だ少年。あの袈裟懸けから反撃するとは・・・期待以上だ。
・・・まだまだ遊べる

そう言い残し去っていく武蔵。残された刃牙は前のめりに倒れる。ああっ!!

うーむ、武蔵の刃牙に対する呼び方がまた少年に戻ってしまいましたな。
期待以上だとは言っているが、それでも少年扱いの域は出ていないと言うことか。無念。
それにしても刃牙のダメージは空想上のものなのか、確実に人体に影響が出ているものなのか。
刃牙のイメージ力なら勝手にダメージを受けてしまっていそうな気もするが・・・はてさて。

そして武蔵はまだまだ遊べると言っているが、外の世界で戦いを求めるつもりだろうか?
刃牙を子供扱いする武蔵が遊べる相手なんて数は限られていると思うのだが・・・どうするつもりだろうか?

次回は街に繰り出した武蔵の話のようだが、今回はさすがに変わりように翻弄されたりはしないでしょう。
ピクルと違って言葉も通じるしねぇ。ポン引きに引っかかっても自分の意志で了承しそうだ。いいのかそれは?
何はともあれ、光成は早く追わないとですな。何が起きるかわかりませんよっと。

・実は私は
修学旅行も終了。楽しい思い出を振り返り、ホクホクした様子の紅本先生。
現地の背の高い男の人に言い寄られたりもしたらしい。ほほう?
アオリではモテてたっけ?とか酷いこと言われてますが、見えてない所でモテてたんですよ、きっと。たぶん。おそらく。

「君のあの演技は最高にキュートだったよ」なんて。ふふ、誰と勘違いしてんだ?私と似てる国際派女優でもいんのかな?

言い寄られた時の言葉を思い返す紅本先生。
なんだ?と思ったらこれがよもや伏線であろうとは・・・

・・・さて。帰ってきちまった・・・校長のいる現実・・・我が家に・・・!!

夢の時間は覚め、現実に帰る時がやってきました。時間ってのは残酷なもんだぜ・・・
修学旅行に茜ちゃんが顔を出さなかったため、最高の時間を過ごせた紅本先生。
しかし留守を任せていたため、帰って来た時の様子が怖い。

・・・昔っからそうだった。ちょっとでも家を空けるとあの悪魔は必ず何かいたずらをする。
そう、必ずだ。例外なく部屋は無事じゃなかった

とことんサプライズが好きな様子の茜ちゃん。
これだか好き放題されていたのならば、紅本先生もツッコミのスキルが上がるはずですよねぇ。
悪魔に対するツッコミが激しすぎてあれだけの戦闘力が手に入ってしまったとかそういう話であろうか。

いきなり飛びかかってこられたこともあるし、殺られる前に殺るしかないと覚悟を決める紅本先生。かかってこいやぁぁあ!!
だが迎えてくれたのは何やらキラキラした茜ちゃん。
いつぞやのメイド喫茶の場面を思い出すキラキラなだけに挑発してるように思えなくはないが・・・

何も企んどらんし、何も隠しとらんぞ?

思いっきり企んでて隠し事してる人の言い訳だ!!何というベタなことを。
これは単にツッコミ待ちの行動なのか、本当に隠したいことがあるのか・・・
少なくとも角はきちんと元に戻っているので、綺麗な茜ちゃん状態ではないのは分かる。

しかしこの茜ちゃんは心を入れ替えて日頃の恩をご奉仕して返そうなどと言っている。
表情が妙な状態で固定されているので信用はしにくい。
が、証拠として差し出された白米みそ汁焼き魚などの料理はなかなかのものである。
海外から帰って来た日本人にこれは有難い。
にしても茜ちゃん料理出来たんですな。さすがに長生きなだけはある。華恋ちゃんに作りに来てもらってた可能性はあるけども。

警戒する紅本先生に、引率という大義を果たした部下をねぎらうことに何の不思議があると語る茜ちゃん。
まあまともな校長であればその言い分も納得できるのだがねぇ。

・・・それに、久々に玄孫と食事を囲みたい。悪魔とてたまにはそんな気まぐれをおこすものだ。
そうとも。我々は家族なのだから

何やらいいこと言ってますな。
ふむ、紅本先生は教員になる前は茜さんと呼んでいた感じですかな?
さすがに何もしてない時にババァ呼ばわりはしてないし、そう呼ぶのが正しいと言えば正しい・・・か?妙な感じである。

・・・そう、「我々は家族」。この先キサマが何かを知り私に殺意を覚えたらそのことを思い出して欲しい

いい話をしながら不信感を植えつけえて来る茜ちゃん。さすがというか何というか。
機嫌を取らねばならないほどのことをしておきながら、土産のお菓子をもらうまでは逃げられないという茜ちゃん。
何というか色々と難儀な子であります。今更ですけど。

印鑑、通帳、車の鍵など大事なものは持って修学旅行に向かった紅本先生。
しかしまだまだ大事なものは家に残っている。というわけで大事なものを確かめる。
ビールに車、特攻服。そして秘蔵の日本酒・・・と。
車はさておき他のものはそれほど大事なのか?いやまあ特攻服には思い出があるのでしょうが・・・それでもビールの後かい。

とりあえずそれらは無事だった。
他に何か大事なものはなかったかと考える紅本先生。はっ!!

長身のイケメンにもらったラブレターが無い・・・!!

もしも貰っていたら大事なものかもしれませんが・・・残念ながら妄想の様子。
そんなもん現在過去未来どこにも存在せんだろという茜ちゃんのツッコミが厳しい。未来も否定された!!
紅本先生もいい加減妥協を知った方が・・・
逆に言うと実はまだ妥協しなくてもいいぐらいの年齢だと考えられなくはないが・・・どうなのだろうか。
獅狼くんの時の反応を見る限り、理想高そうなこと言ってるけど来るもの拒まずな感じはありますがなぁ。

とりあえず大事なものがどうにかなっているわけではない様子。
パソコンはなくなっているが新車を廃車にされたことと比べれば大したことは無いそうな。
うーむ、この辺りの感覚は人それぞれですなぁ。私ならまずパソコンの無事を確認するところだ。

しかし茜ちゃんの反応を見る限りパソコンに正解が隠されている様子。
その答えはまだ分からないが、とりあえずやってきた来客の応対をする紅本先生。
玄関の向こうにいたのは子供達。角のお姉ちゃんの言葉に従い中年に会いに来たようだ。中年っておい。

中年・・・いや、紅本先生にサインをねだる子供たち。
そんな時まで中年さんって。まるで中年が名前であるかのような扱いではないか!!
ふうむ。どうやらこれが茜ちゃんがしでかしたことであるようですな。
茜ちゃんもここまで大事になるとはとか言っているが・・・一体何をしたのか・・・

ここでかつての漁師教室で講師をやっていた手崎さんが再登場。
相変わらず悪魔の手先として色々やっているようですな。
そしてそのタイミングでテレビからこんな話題が流れて来る。
それは今話題の動画の正体。なんと投稿されたわずか2日で100万再生を記録したという。
この動画に映っている謎の女性に世界中から応援の声が集まっているのだそうな。ほほう・・・それはもしや・・・?

この物語は地球のために右手の木刀で悪と戦い左手のビールで孤独と戦う少女の物語である!!

そういうプロローグから始まり、酷いOPと共に始まったのは・・・中年少女まじかる☆あかりん
その少女、中年というどこから突っ込めばいいのか分からないタイトルも相成って・・・えらいことになっている!!
手崎さんだけではなく、華恋ちゃんも文字通りの友情出演。
サングラスで顔を隠せたのは温情なのか、単に役作りのためなのか。知ってる人が見ればバレバレですけどね。

ストーリーの方もなかなか酷い。
ははぁ。人を助けはするけど恋愛事では報われることのない孤独な戦士のお話でありますね。
やりようによってはカッコイイ演出もできそうだが、そうする気が全くなさそうな脚本が酷くて面白そうである。
ああ・・・なるほど。冒頭の演技がキュートだったとか言うのはこれにかかっていたと・・・

・・・明里よ。ごめんねにゃん。許してにゃん

可愛いポーズで謝罪する茜ちゃん。
だからそれはメイド喫茶でのことを思い起こさせるだけであると・・・

街の人を始め、世界中に中年少女まじかる☆あかりんとして知られることとなった紅本先生。
えらいことではありますが・・・いや、だがモノは考えようかもしれませんぞ?
世界は広い。どのようなもの好きがいるか分かったものではない。
取材とかも来ているようだし、上手く利用すれば嫁の貰い手もひょっとしたら・・・ひょっとしたら・・・
ネタ的に、結婚を申し込んでも断るのが流れとか思われて上手くいかなさそうなのがアレですが。

そして姉妹番組に外道少女まじかる☆みかんもありますよと番宣。
魔法少女は幼い頃のみかんの夢だったわけであるが、この叶い方は想定外でありましょう。そりゃそうよ!!

てなわけで大騒動なまじかるー回でありました。どうしてこうなった。
いや前回、朝陽と藍澤さんがセカンドインパクト起こして大変なことになってたじゃないですか?
当然その絡みが来ると思ったら全編スルーとは!!いやぁ驚いたなぁ。
とりあえず修学旅行中はその後何も起きなかったのだろうと推測される。
さてさて、戻ってきてから葉子さんも含めた三者の関係はどうなっているのか・・・次回こそは明かされそうで楽しみです。

・毎度!浦安鉄筋家族
浦安にはやけに面倒見のいい可愛い子が多いような気がする。良いことだ。みなみ先生可愛いな。

春巻は色々と生きているのが不思議な生活してますからなぁ。
金が貯まらなくなるような趣味とかあるわけでもないのに何故こうも何もないのか・・・
うむ、まあ馬鹿だからというのが正解なのでしょうが・・・ううむ。

・囚人リク
出口は全て塞がれ、そのうえ下から武装した看守が大挙して追い詰めにかかってくる。
この絶体絶命の状況。脱獄王に挽回策は・・・無し

万策尽きた。脱獄王は言ったのだ。我々は"敗北"したのだと・・・
アオリまで絶望感を引き出してきております。やばいなぁ。

ただ、先回りするためのエレベーターが動いていないという良い情報もあったりはする。
諦めずに進み、どうにか扉さえ破れれば可能性はあったのかもしれないが・・・ううむ。
でもこのエレベーターが動かないことが何か事態を好転させる伏線であるかもしれませんな。そうであって欲しい。

追いつめられ、早くも涙目となっている天野。
ヨロヨロと手すりに寄りかかる。
その背中をいきなり蹴りつける周龍。な、何をするのか!?
よもや周龍がいきなり暴れ出すとは・・・と驚いてみたら、そうではなかった。
階下から銃で狙われていることに気付き、咄嗟に天野を蹴り飛ばして救った周龍。おぉ。
しかしその結果、自分が撃たれることとなってしまう。右肩をやられた・・・!!おぉ・・・

動くな!!動けば今度は腕のケガでは済まさんぞ。

撃ってきたのはやはりの内海看守。
どうやって入ったのかと思ったら、ロックがかかる前に非常階段に来ていたのか。なるほどなぁ。
そして先走ったことを寺嶋副司令室長に謝る内海看守。分かってて踏み込んだくせに。
しかしそのことを察していながら内海看守を咎めない副司令室長。なんだかカッコイイな。

内海、俺は今極楽島赴任史上最も感動している。
花を持たせてやる。ドラマチックに仕上げろ

ポーズを決めてそう語る寺嶋副司令室長。
それに応えるように、ヘルメットを外して雰囲気を作る内海看守。
ここぞとばかりに決めて来やがるなぁ・・・ここの看守はこんな奴らばかりか!!

絶望的な気分となっている脱獄組に対し、かなりいい気になっている内海看守。
得意気に何故気付くことができたかの解説を行う。
ふむ、これは田中一郎としては有難いことですな。何も分からないまま捕まるよりは反省が出来る。
いやまあここで捕まってしまうのではあまり意味のないことかもしれませんが・・・

悔しさで絶叫する田中一郎。
諦めの色を見せて佇む史郎さんやレノマさん。
そしてまらリクもここで終わってしまったのだと倒れ込む。

おじさん・・・ごめんなさい・・・

不屈の魂もついに潰えてしまったのか。
このまま内海看守に捕縛されて脱獄の夢は露と消えるのか。
ヘリの運転手である周龍が撃たれ、ますますこれは無理だという感じになっています。
希望があるとすれば、今回全く姿を見せていない沢田の存在でしょうな。
単身その身を晒す内海看守を上手く襲って人質にできればあるいは・・・?
一応後輩に銃で狙うよう言っている内海看守。しかし指示待ち人間っぽい後輩看守が上手く動けるかどうかは怪しい。
ふうむ・・・人質作戦。ひょっとしたらこの窮地を凌ぐ作戦になるかもですな。
まあ副司令室長はそうなったら内海看守を切り捨てる方で行くでしょうが・・・ううむ、やはり厳しそうだ。どうなってしまうのか。

・クローバー
スピードスターを名乗る多門。それだけあってさすがに速い。
が、その速度についていく真田。
いや、それどころかカウンターを決めてみせたりと押している様子。ほほう。

この真田の活躍を嬉しそうに見ている高虎。ええねェ〜〜
何ですか?春木もそうだけど、口ピ系が好みなんですか?

それはそうと、この奮闘で真田の評価はかなり上がっている。
うむ、実際ワルの集まりである華咲の頭でありますからねぇ。
肩書き的な意味では強くて当たり前な存在である。
まあ、ハヤトの周りはそういう肩書きに興味ない奴が多いわけでありますが。真木のようにね。

バイトを代わってくれたヤツの友達は悪の集まる学校の頭みたいなモノ
そんな奴がよく分からないが力を貸しに来てくれている。
説明不足にも程があるせいで混乱する来栖。そりゃそうよ。
分かりたければ既刊のクローバー37冊読んでもらうしかないってなもんだ。

さて、多門はここでスピードアップ。一気に勝負を決めようとする。
一瞬でも気を抜いたらやられそうな速度。
だが、見事な集中力でその速度をかいくぐってのカウンターを決める真田。
一度負けたこともあってか、勝ちの意欲が凄そうですなぁ。

兄の活躍を喜ぶエリナちゃん。
隠れているのだけど、どうしても感情を抑えることができないみたいですなぁ。仕方のない子だ。
熱中し出すと静かにするどころか身を隠すことすら忘れてしまう。
こりゃあ皆実ちゃんも止め切れませんわ。ハハハ。

おかげですっかり発見され、紅葉神島の連中に捕まりそうになるエリナちゃん。
その時にあげた声に気を取られ、よそ見してしまう真田。
うーむ、まさか真木に続いて2戦連続でよそ見からの一撃をもらう流れとなるとはなぁ・・・
集中しろと言いたいところだが、妹思いの真田にはサプライズ過ぎたってことでしょうな。

エリナちゃん登場は勝ちフラグかと思いきや、まさかの展開。
さてさてここから奮起できるのかどうか。そしてエリナちゃんたちは無事に済むのかどうか。気になるところです。

・侵略!イカ娘
相変わらず人形の話は極上のホラー回となるなぁ。怖いねん。
本当、何でこんなものが沢山埋まっているのだろうか。
千鶴さんの力の謎に迫る何かがありそうななさそうな。ないな。

・ハリガネサービス
第1セットを20点の大差で落とした豊瀬。
桐城にしてみればこれは目論見通り。してやったりという感じだ。
しかし分析したとはいえ、新人戦の時は互角だった2校。
今回これだけの差がついたのはやはり新戦力の加入が大きいということだろうか。
いやでもねぇ。倉光のフリはイラッとするなぁ。

まーこういうのはね。自分で言うことじゃねーっ、つーか

そうですな三河。言ってるも同然じゃないか三河。はっ!!!じゃねーよ。
桐城の1年もなかなか生意気なのが揃っているというか何というか。ここの先輩も大変そうだ。

賑やかな桐城はさておき、豊瀬は重い雰囲気。
そこに選手交代が監督から言い渡される。
温存もあるかと思ったが、ここは東京選抜3名を投入してきましたか。
ふむ、まあこの機会に力を示して見せるのがチームの為にも良さそうですしね。

さて、自分ではなく同じポジションである五十嵐先輩が変わることになった大船先輩。
しかし真っ先に抗議の声を上げたりする辺り、実に仲が良いというか何というか。
だが、その抗議の声は山縣先生の沈黙で押し潰される
いや・・・いや、これは怖い。読者の方も黙ってしまう迫力だ。その後で何だか笑えてしまいましたが。

怯んだ大船先輩に代わり、擁護された五十嵐先輩。代えられて当然のふがいないプレーをしたのは自分だと認める。
ふむ、潔い態度ですな。好感が持てます。
その五十嵐先輩に向けて山縣先生から一言。

相手の土俵で相撲とっちゃいかん

ふむ。この言葉に代えられた理由が込められてそうですな。
多くは語らない山縣先生。理解できるかどうかは五十嵐先輩次第という感じでしょうか。
松方はその言葉の意味を理解してそうな様子ですがね。

さて、コートへと向かう3人。
それを見送る下平くんは何だか悔しそうな様子である。
控えめで勝ちを譲っちゃうようなところもあるが、意外と負けん気も強い子ですなぁ。いい傾向だ。

相変わらず煽りまくる倉光。試合出れて良かったじゃーん?
この手合いにいちいち熱くなっても仕方ないですしね。とりあえず無視。それよりもまず作戦である。

久場先輩。A速攻入ってきてください

エークイック。セッターの真ん前で跳び、上がって来たトスを打つバレーで一番早い攻撃とのこと。
ふむ、ミドルブロッカーである久場先輩を攻撃に加えて意表をつく作戦か?
合わせたことはないけど、トスを上げる松方が調整して合わせるとのこと。マジかーい。

てな打ち合わせ後、2セット目開始。桐城のサーブから。
倉光のサーブを間白が受ける。これは良いレシーブ。トスが上げやすい。
今回レフトの前衛に位置するのは野々原さん。
前のセットの最後での強烈なスパイクが印象的だったためか、野々原さんに釣られるブロッカーたち。

コレなら速攻決まるかも?

そのように考える久場先輩。
しかし1枚ついてこられ、更に松方のトスがやたらと速い。
これは合わせられない・・・と思いきや、その横から遅れて跳んだ間白が合わせて来る。
ほほう・・・さすがにこのコンビは息ピッタリですなぁ。久場先輩は囮に使われたのか!?

幸先よく2セット目は豊瀬が先制。そして松方が皆を集めて意見を述べる。

1セット目、五十嵐先輩と大船先輩のスパイク。ことごとくあのリベロに拾われましたよね。
かなり強打レシーブに自信ある奴みたいです。
あえて去年までの正リベロではなく、1年の見るからに体格のいい目立つリベロを入れた桐城の狙いは――
先輩達をあのリベロの得意なパワー勝負の土俵に引きずりこむことです
豊瀬最大の得点源のお二人が相手の一番守りのカタイ所に注力したらウチの点が伸びなくて当然です。

なるほど。これが山縣先生の言うところの相手の土俵って奴ですか。
大船先輩が言うには、ブロックがアイツのとこしかコースを開けないから仕方がないとのこと。
確かにブロックを避けるならそうなるでしょうが、力で打ち負かそうとしたのは間違いないことですしねぇ。
桐城としてはこのパワーアタックは十分研究して対策を打ってきたという感じか。ならば・・・

この第2セット。速さと作戦で主導権を取ります

試合になって俄然生き生きとしてきた感じの松方。
人数が増えて動かせる人も増えてこそのセッターですものねぇ。
分析力もなかなかのものがあるようだし、これは頼りになりそうな感じです。もうただの解説役とは呼ばせないぜ!!

東京選抜組が加わっての反撃開始。楽しみです。

・黒虎
徳川十二支神将の1人である虎鉄がやってきたことで早速噂が出回っている甘瓜の里。
なんせ黒縞家は猪頭家と同じ"江戸の三剣"のひとつですからねぇ。話題にもなりやすいか。
三剣の残りひとつは1話で触れられた黒縞家と双璧を成す辰の門かな?

里の者からすれば現猪頭家の当主より強い男はいるはずないとのこと。
その言葉が表す通り、でっかい男が現れました。
おぉ、この豪放磊落そうな人が猪頭家の当主、猪頭進兵衛殿でありますか。
いきなり名前が出てくるあたり犬守家の当主とは違うな!!
それはそうとそのくるくる巻きアホ毛は祈殿と同じ・・・遺伝だったのかコレ!!

色々と驚きの猪頭家。さすがに有力な所なのか家臣も多い。
前回も出ていた新参の鹿島周斗さんに古株の美蝶蘭さん。ふむ、猪鹿蝶と揃っているわけですな。ふむ。
それにしても凄い名前だな美蝶蘭。そりゃ美しくあろうとしてしまいますよね。仕方ないわよね。

それはさておき、早速虎鉄は進兵衛殿に訪れた理由を話す。
掲げるのは"打倒黒船"。
かつて白滝家、黒縞家と並び"江戸の三剣"の一角を担った進兵衛殿ならば力になってくれると信じてやってきたのである。
そしてどうやら・・・その判断は間違いではなかったようだ。虎鉄の言葉に嬉しそうにする進兵衛殿。ぶわっはっはっはっは。

何を隠そう儂もまた・・・黒船を倒すために生きてんのが!!
儂ァ今、街の連中と総出で――"黒船狩り"をしとるんが!!

ほう。黒船狩りと来ましたか。
どうやらこの甘瓜の里を拠点として度々誓うの村や町に出向き、そこを占領している黒船の連中をねじ伏せていたらしい。
そしてそこで虐げられていた民たちの面倒を見ていたのだそうな。ほほう。立派ですなぁ・・・
しかしそうか。プルートの配下が言っていたのはこの里のことでありましたか。ふむ・・・

七年前は不意を突かれたが・・・正面から力と力でぶつかれば黒船とも戦える!!!!
まだ終わっとらんことを黒船に教えてやるが!!!!

ここに立派に反旗を掲げ、戦っている者がいた。
これには鼻息荒く嬉しそうにする虎鉄。それでこそ誇り高き十二支神将のあるべき姿というもの!!
色々と現実に打たれた後なだけに、嬉しさもひとしおのようですな。

というわけで、祈殿の提案で稽古に付き合うこととなった虎鉄。
猪頭家率いる"覇道流"一派が黒船相手にも通用すること――あんたに見せてあげる、とのことです。それは楽しみですな。

佐之助を残し、稽古のために道場へ向かう祈殿。
そしてここで佐之助の性癖が明らかになる。ほう熟れてる方が・・・熟女が好みでありますか。ほほう・・・
どのぐらいの熟れ方がいいのか気になるところですな。いやそれはさておき・・・

寅の坊主のツレだって聞いたが・・・おめからは黒船の臭いがすんなァ・・・?

でかい体よりもでかそうな片刃の剣――撫斬包丁を突き付けてそう述べる進兵衛殿。分かるのか!?
それが分かるのも、デカイ武器を寸止めにする技量もかなりのものでありますなぁ。
しかし全く動じた様子を見せない佐之助も大したものである。
ふむ。一体何を進兵衛殿に吹き込もうというのだろうか・・・

さて、稽古組の方。
覇道流の組手は方に捕らわれない自由な様子。無手の者もいれば大槌を構えている者もいる。

"剛剣は剣にあらず"。覇道流の発祥は"戦場"だからね。
戦国時代、武士の鎧は斬撃には強いケド打撃にはもろかった。故に斬るよりも叩き割ることを良しとした。
剣に縛られず己が最も"力"を出せる武を目指す・・・形だけのこぎれいな剣術とは"実用性"が違うのよ!!

なるほどねぇ。泰平の世ではどうかと思うが、今の情勢には非常に適した流派ではなかろうか。
そのような強さが第一の流派で後継ぎたらんとする祈殿。
ああ、父君の猛臣殿は黒船襲来時に祈殿を庇って亡くなられていたのか・・・
ふむ。これは確かに祈殿の言う通り、虎鉄と似たような境遇ですなぁ。祖父が生きている違いはありますが。

あたしも悲しいよ・・・虎珀様は・・・あたしの憧れの人だったから・・・
同じ女性なのに強くて凛々しくて。稽古の時は厳しいのに普段は優しくて・・・いつも虎珀様が煌めいて見えたの。
虎珀様みたいに・・・強い女になりたいって思ったの!!

ふむ。いいことを言いますな祈殿。どちらも魅力的な女性でありますし、是非ともそのように育っていただきたいものです。

同じように親を亡くし、互いの親の死を悲しみ、打倒黒船という同じ目的を持つ虎鉄と祈殿。
うむ、これは心強い味方が加わった感じがありますな。ほほほ。
だがその黒船狩りという行動を無意味だと切り捨てる者がいた。佐之助だ。

あんたはまだ・・・黒船の深淵を知らないんだ

組織図だけではなく、何やら知っている様子の佐之助。
黒船の深淵とは一体何だろうか。それは黒船の目的に関することなのだろうか?
力に屈する生き方を選んでいた佐之助。その佐之助が見た力に関することだろうか・・・気になりますなぁ。
幹部であるプルートも近い内にやってきそうだし、風雲急を告げそうな感じです。

・錻力のアーチスト
甲子園に向けて一丸となるチーム。
誰も彼もが熱い。そんな桐湘の空気に溶け込もうとしない安保先輩。ようやくその心情が明らかになりそうであります。

甲子園ってそんなに大事かよ。何が何でも目指さなきゃいけねーモンか?

安保先輩のその言葉に、目指すのは当然だろと答える之路さん。
確かに目指す目的とし掲げるものとしては妥当ですわな。だが安保先輩に言わせれば行ったところで何になるって話だ。

甲子園に行けばプロになれるってわけでもねえ。
之路、宇城、頭木。お前ら将来野球でメシ食っていけると思ってんのかよ。
全てを懸けてまで目指す価値なんて無え。少しは現実見ろ

冷静といえば冷静な安保先輩の言葉。
熱くなっている面々の中で一人冷静。なるほど溶け込みにくいわけですな。
上の3人に述べるのは同じ3年生であるからかな?
清作に関していえば、野球で食っていきたいと本当に思っているし、そうなれる可能性がある。
なので今回のような言葉で煽る部分には向いていない。その分、割って入られることもなさそうですけどね。

1、2年達が見守る中、感情を爆発させる安保先輩。
昔からああなのかというと・・・どうやら違った様子。

桐湘に入ったばかりの頃の安保先輩は燃えていた。どこかのクソ天然のように四番打者希望とか言ったりしていた。ほほう・・・!!
先輩たちが全力出してもそれを上回って四番になってやるなどと考えていたらしい。
うーむ、熱いねぇ。そしてこの頃は随分とスリムだったんだねぇ。

之路、宇城、頭木の3名は当初パッとせず、1年目はベンチにも入れなかったらしい。
そんな中、三番を打っている安保先輩。見事なものでる。
しかしその頃の桐湘の力では夏の県大会2回戦までしか行けなかった様子。おやおや。

新チームになったら俺が四番だ。3年も同学年の之路たちもアテにならねえ。俺の力で桐湘を甲子園に導くんだ・・・!!

そんなことを考えていた安保先輩の前に現れたのが弐織敏。
港南の弐織義壱の弟であり、自分が飛ばしたことのない距離を易々と飛ばす男。こいつは・・・スケールが違う。

初めて自転車に乗れた時、自分の足で走る以上のスピードに興奮した
けど、あっという間に車に追い抜かれて2度と追いつけなかったあの時の感覚に似てる。
モノが違う。それまでの高揚感が一瞬で冷めた。かなわねえもんはかなわねえ。
神奈川の王者港南学院にはきっと弐織敏みたいな奴がゴロゴロいる。そんなチームに勝てるわけねえんだ。
もし甲子園に行けたとしても全国には更に上がいるかもしれない。
努力じゃどうにもならないことがある。1度立ち止まってよく考えろ。
なのに前しか見えねえ之路たちバカ共は才能も無えくせに、はるか遠くの天才共の背中に追いつこうと走って走って走りまくってやがる。
あきらめろ。何かを全力でやる程自分の限界が見えてくる。転んだ時の傷もデカイ。
あきらめちまえよ

早々に悟ってしまった様子の安保先輩。怠惰により、すっかり今の体つきになってしまいました。
そして迎えた高校3年目。今年入ってきたのは四番希望を叫ぶ天然。
シニアでホームラン量産したクソチートであるが、腰を痛めてエリート街道から一度落ちた男である。

お前挫折したんだろ。散々痛い目見たんじゃないのかよ。
・・・なのに、なのに何でまだ前、向き続けられるんだよ

諦めろと言っても諦めようとしない。
そんな連中に、ようやくその質問を投げかける安保先輩。
それに対し之路さん。皆ただやりたいことをやってるだけだと答える。

安保、お前の言う通り選ばれた人間しか、力を評価された人間しかプロにはなれない。
けど甲子園を目指すのは自分で選んだこと。
自分たちだけの意志で切り拓けるかもしれない道だから、皆前を向いて進み続けられるんだ
――でも本当はもっと単純に1試合でも多く全力で野球がやりたいだけだよ。お前だってそうだろ?

それがまあ正直なところでしょうね。
真っ直ぐ前を見て走り続けている。立ち止まって遠くを見ることもせず、ただ目の前の道を切り拓いて進む。
うーむ、さすがに之路拓人の名が示す通りのいい言葉であります。
安保先輩も諦めを口にしながら野球部を辞めることは無い。怠惰でいながらも練習に顔を出している。
それはやはりまだ昔の熱が消えきっていないからであろうし、之路さんたちもそれに期待しているのでしょうね。

・・・フン。物わかりの悪い奴らだ。どうやったって越えられねえ壁ってのは確実にあるんだよ。

やはり一度ひねくれてしまうと簡単には元には戻れないか。
でもほんの少しの間でしたが、安保先輩も清作の言葉に動かされた時があったんですよね。
もう少しきっかけがあれば・・・夏までにはまだ時間があるが、肉体的なことを考えると早めの覚醒に期待したいところです。

さて、カメラは保土ヶ谷へ。港南対蔡理の試合が始まろうとしています。
1回表は蔡理の攻撃。そして一番打者はサードの金崎。
ふむ、桃ちゃんへの想いは蘇っているようですな金崎。
あのにゃあらー状態を見ても想い続けることができているわけか。その想いは本物だ!叶うかは微妙だが頑張ってくれ。

初回からトバしていけと言われる穂村。
そのように言われなくても張り切るつもりの様子。

右打者には内角エグって〜〜♪ハラワタ切り開いて〜〜♪

さすがに切れ味鋭い穂村の変化球。これはまた綺麗なモツがまろびでましたな。ドパッ。
いやもちろんイメージですよ。イメージイメージ。いつものことさ。

1、2番は連続3球三振。そして三番の杉山は左打者。

左打者には〜〜このカーブで〜〜♪その首刈っ切るぜ〜〜♪

相変わらずの見事な首落としカーブ。うーむ、とことん切り裂かないと気が済まない男なんですなぁ。
舐めた態度であるが、さすがに國尾さんと並んで関東屈指の左腕と呼ばれるだけのことはあるか。
だが投げ合いならば蔡理とて負けてはいない。この裏では燃える男、蛮堂がマウンドに立つ。

俺は今この瞬間に、愛の炎を燃やし全力を尽くすのみ・・・!!

弐織義壱を始めとした強力な港南打線。
しかし桐湘との試合以降燃え上がっている蛮堂。これならば期待できるか・・・!?
まあ、打たれたら打たれたで桃ちゃんがにゃあらーしてくれるかなとか期待はできるわけですが・・・
とにもかくにも楽しみな試合であります。

・極悪バンビーナ
麻酔弾を使っている時点で想像はできましたな。
しかし前回思ったことではありますが、こう来ましたかー。
確かに自由に出来る額は多そうだけど、普通に頼んで援助してもらった方がスマートでしたな。うむ。

・ドカベン ドリームトーナメント編
タイガースが1点差をつけたまま迎えた9回。
スーパースターズはストッパーの本領が登場。
しかしタイガースの打線は四番の力道からという怖い打順。
点差をつけられると厳しい所ですが、はてさてどうなるか。

力道は投手の表情の変化を1番の決め手にして打つという。
ところがこの本領にはそれがない。どんな状況でもポーカーフェイスなのだそうな。ほほう。
この場面で力道にとっては相性の悪い投手。
それによってか、打った球もレフトフェンスギリギリまでは飛んだが、もう一伸びが足りなかった。
前の回の岩鬼の打球を受けたダメージも残ってたんですかねぇ。
ゲンちゃんも残念がる打席でありました。うそやろー。
しかし足利のキャッチ、かなり難しいことしてるなこれ。

本領は続く東海の竜・信長に対しても快調なピッチング。
素晴らしいコントロールで微妙に芯を外させて共にライナーで打ち取る。
とはいえどれも守備が上手かったから打ち取れた感じはありますな。
危ない所であったが、何はともあれ3人で終わらせた。これは大きい。

さて、9回裏。この回が最後の回となるのか?
スーパースターズは打順良く二番の殿馬から。
山田の前に一人出れば逆転の可能性はかなり高そうであるが・・・?

左打席に入る殿馬。前も何回かありましたな。
殿馬の器用さなら両方で打てるだろうが、どういう考えなのか。
デッドボール狙いはまずないだろうが・・・さてはて。

・最強少女さゆり
思い込みの激しさで勘違いしやすい子の後輩は勘違いしやすい子でありました。
うーむ、似た者同士いうか影響を受けた結果であるのか・・・
いずれにしても、別の人だとの疑いを持ったのならそれを通しましょうよ。人の言うこと真に受け過ぎだ!!

しばらく会わないうちに可愛がってた子がこんな風になってたら泣きますわよ。いやほんと。

・喧嘩村
元々道化師だった者が下剋上で増長天になったわけか。なるほどね。

圧倒的な攻勢を仕掛ける増長天。しかし力也もようやく反撃を開始する様子。
うむ、反撃を開始してからの強さが持ち味ですからねぇ。見事に盛り返して見せて欲しいところです。

・チカカラチカ
スーツ姿で仕事帰り風の登場しておいてそのセリフ言うなんて想像できないよ!!

しかしここまでの力があるなら立派に職業ギャンブラーと言っても良さそうですな。
職業欄に記載できなくはない。けど働いたら負けなので時々しかやらない。ふむ・・・やはりニート系か。

・ウチコミ!!
夜の公園に紅林を呼び出す春樹。
誰も付いて来るなと言い置いたのだが、素直に聞く連中ではない。少なくとも希ちゃんはそういう子じゃありませんわな。
連絡を繋いでくれた小田桐も同じ物陰で待機。
そしていよいよかつての親友同士の会話が始まる。

ヒューマから聞いたぜ。

実際は希ちゃんから聞いたのだが、こういう言い方をした方が相手には伝わりやすいでしょうな。いい配慮だ。
さてさて、それを聞いても大きな反応を示さない紅林でありますが・・・?

いつもそうだ・・・何考えてるかわかんねえ・・・
クソむっつり変態老け顔柔道バカ野郎が・・・そんなだから誤解される
あの時も・・・ホントの事情を全部・・・俺やみんなに話してくれてれば・・・
あの頃のバカな俺でも、お前の信念を素直に応援してやれたかもしんねえのに・・・

確かに春樹ならばそうしていたでしょうな。
仲間の為に団体で。その想いは確かにあるが、親友である紅林に頑張って欲しい思いも同じようにあったわけですし。
紅林の気を遣わせないようにしたいという考えも分からなくはないが・・・その結果、随分と苦しめてしまったようですしなぁ。
その点については紅林も思うところはあるのだろうが、終わったことといわれれば、まあ正にその通りであるわけで・・・

無価値だ。今さらうじうじネチネチ言ってもしょうがねえ。

そう述べて、これだけは言わせろと紅林の胸ぐらを掴む春樹。
おっとこれは何だか危ない体勢だ。慌てて止めに入ろうとするヒューマと小田桐。しかしそれを止めるレン。
ふむ、確かにまだ慌てて飛び出すタイミングではありませんわな。落ち着きましょう。ね、希ちゃん。
日下部はまた微妙なところを押さえておるな・・・

サンキュー紅林

胸ぐら掴んだまま、春樹が口にしたのはその一言。
お前と違って俺は素直な本音を伝えたぜとのこと。ほほ・・・それはそれは。
言葉は素直な本音だけど、胸ぐら掴まなければいけなかったのが複雑さを表しててよいですな。

あの時・・・お前との練習で負った怪我は深刻なものじゃなかった。
団体戦に出ようと思えば出られた。だが俺は仲間より自分を選んだ。

俺は俺自身のために戦う。あの言葉に嘘はないと述べる紅林。
さすがに自他共に厳しい男である。春樹が歩み寄る態度を見せたとしても、簡単には打ち解けることはないか。
だが事実を知った春樹は今度こそ素直な気持ちを口にする。それがお前の選んだ道、お前の柔道なら苦しそうな顔をするなと。

そんなお前倒してもつまんねえだろ。
自分自身のために名門立学を選んだことに何の迷いもない・・・さらに強くなった最強のお前を・・・
あいつらと一緒に倒す。それが俺の柔道だ

そう言って、レンたちが隠れている茂みを指す春樹。ああ、やっぱりバレバレでしたか。
ふむ、こう言われてしまっては仕方がありませんな。大人しく出て行って皆で向き合うしかない。
というわけで、全員揃ったところで春樹からもう一言。

どっちが正しいかじゃねえ。どっちが強ぇか、都大会で改めて勝負だ

ずっと心残りだった紅林との関係。
思わぬ形で決着がつく形となりましたね。
しかしそれだからこそ、新たな心持ちで勝負することが出来る。
暗い心を抱えての勝負ではなく、純粋にどちらが強いかの勝負が出来るようになる。
ううむ、やっぱり話して良かった。大会前に話すことが出来て良かった。本当にそう思えます。

そのような宣言を受けた紅林。
個人戦に武蔵原の選手は出ない。戦うとなれば団体戦しかない。
今のケガの状態だと鬼尾先生の言う通り、無理すれば悪化するリスクが高い。個人戦はどうするべきか・・・

そのようなことを考えていた紅林。道場を訪れると・・・新堂さんを始めとする部員たちがロープトレーニングをしていた。
ははぁ。この間は昼休みの時間を利用しての一人練習だったわけですな。
そういう一人でやっている協調性のない紅林に俺たちも誘えよと述べる部員たち。ほほう。

皆、我が強い。お前に負けまいと必死だ

さすがに名門の立学。そのレギュラーたち。
紅林がどれ程の強さを身に付けようとそれに負けないようにしている。いや、それだけではない。

お前が強くなるほど・・・俺が強くなれるだろ

それこそが皆が思っていることである。
そう、これが自他共栄。仲間が強くなれば一緒に練習する自分も強くなれる。
共に切磋琢磨し強くなる。頼れる仲間がいるというのは本当に有難いことであります。

この仲間たちと共に目指す栄光は決して無価値と断ずることはできない。
それを判断するためにも決断する紅林。個人戦を捨てて団体戦に挑むこととなりました。ほほう・・・!!

いやあ、何というか武蔵原の連中もだけど、立学の爽やかさが凄いですなぁ。
名門でレギュラー争いも厳しそうな学校なのに、どうしてこうも仲間思いな感じの奴らが集まるのか・・・!!
鬼尾先生の教育の賜物であるかもしれませんな。やはりいい教育者は必要ですよ。うん。
というかホワイトボードに描かれた鬼尾先生の絵が妙に可愛い。誰が描いたんだ!?本人だったらたまりませんな。

・ファッキン・ヒットマンベイビー
3号連続新作読み切り第1弾!!
まさか全く新しい話を3号連続読み切りとは・・・新人とは思えない企画ですなぁ。期待されているということか。

相変わらず妙にノリのいい主人公である。
職業が職業なだけに覚悟が決まっているというか、適応力が高いというか。
起こってしまったことは仕方がないと受け入れる心・・・嫌いじゃない。

相変わらず影響受けまくりな画風であるが、センスはあると思われます。
色々と描いてこなれていくことに期待したいですな。

・思春鬼のふたり
身だしなみを整える際に白雪さんに質問する臥美ちゃん。もちろん内容は侘救のこと。
ようやく恋心を理解した白雪さん。好きな所を問われてあわあわする様子が可愛い。
まあ、出てくる内容はいつもの通りなんですけどね。やっぱりリコーダー舐めてたんか。

好きな所はそれこそ数えられないほどある。
その中でも1番をあげるとしたら、いつも人のために一生懸命なところかなと述べる白雪さん。なるほどね。

そんな侘救が父の仇を前にして怒りを見せている。
ターゲットではない人物の殺しはWCOのルール違反。
普段の侘救ならば控えるところであるがこれは・・・

僕の父さんを・・・僕のすべてを壊した人間・・・!!

まさしく殺してもなおあきたりぬ相手。
であるにも関わらず、当の本人は殺しに来た理由が大したことないと言い捨てる。
そりゃ臥美ちゃんが狙われるよりは良かったのだろうが、その言いぐさはなぁ・・・

というわけで、人目のつかない場所に移動する2人。
臥美ちゃんが戻ってくる前に決着をつける気のようですな。
侘救は担当さんの入った携帯を捨てる。完全にWCOのルールを破る決心をした様子。うむむ・・・

臥美ちゃん第一だからといって、あまりに身勝手な言い分の紡木荊。
その荊を殺すと決めた侘救。躊躇ない攻めで狙っていく。
が、さすがに場馴れしているせいか荊もなかなか戦える様子。何本彫刻刀持ってるんだ。

しかし絶対に殺すという覚悟は侘救の方が上だったようだ。
隙を作る為に投げた茨の彫刻刀を全く避けずに突っ込んでいく。
その結果、文字通り喉元に刃を突きつけられる形となった荊。勝負あったか。
だけどここで迷いを見せる侘救。
私怨で人を殺せばWCOから消される。それでも自分には失うものなんてないから問題ない。
少し前までは間違いなくそう思えていた侘救。しかし今は・・・

脳裏に浮かんだ白雪さんの姿。
その白雪さんは侘救を探そうとして臥美ちゃんも連れてきてしまっている。おやおや。
男たちの戦いを止めるためのとっさの判断とはいえ、白雪さんを人質にするとは・・・臥美ちゃんもやりおるわ。

こいつは僕の仇なんだと語る侘救。
臥美ちゃんには意味の分からないことだろうが、白雪さんはそれだけで侘救の父のことであると悟る。

ずっと見てたもん。辻くんのことならなんでも知ってる。
辻くんが・・・ずっと独りだったのも知ってる・・・
でもずっと独りで戦い続けたのも知ってる。
ずっと独りで――人を救ってきたのも知ってる・・・!
私も誰かのためにひたむきな辻くんをずっと見て・・・知ってきたの。
私の命とかそんなのどうでもいい・・・だけど・・・!
これじゃあ・・・私の知ってる辻くんじゃなくなっちゃうよ・・・!!

涙しながら、いつもの辻くんに戻ってと言う白雪さん。
どのような行動をしても動じないように思えた白雪さんでありますが・・・
そりゃ、侘救が正気を失っているのであれば話は違いますわな。
迷いを見せたタイミングでのこの説得はなかなか効果的な様子。侘救の表情が元のものへと戻っていく・・・

・・・白雪さんは間違ってる。僕が知ってる・・・誰よりもひたむきで誰よりも救ってくれる人は――白雪さんだよ

武器を落とし、微笑む侘救。
正気に戻ったのはいいけど、それはさすがに致命的でしたな。
容赦なく侘救の腹を切り裂いて来る荊。
うーむ、臥美ちゃんの前では攻撃できないかと思ったら・・・やっぱり危ない奴は予想し辛いなぁ。
果たして侘救は無事なのか?
陸ちゃんも向かってきているし何とかなるとは思いますが・・・さてはて。

・私のマカロンくん
愛欲少年ミツルを描いた愛の戦士、しまだ先生が再び週チャンに!!
この名前の付け方のセンス・・・嫌いじゃない!読み切りはこれぐらいの勢いでいいですわな。

派手子さんはまた凄いまつげですな。派手というか何というか・・・何だ!?

最近のサブカルの浸透の高さのおかげで大抵の出来事は類似項目があったりする。
これならば現実に異常事態が起きても冷静に・・・対処はできねーよ。

なんだかよく分からないが破壊力の高い見開き女子力注入
いやあマカロンって凄いものですねぇ・・・爽やかな解決法だった!!?

・いきいきごんぼZ
椿ちゃんのお母さん登場。ほほう。竹林燈さんかぁ。よく似てますなぁ。

枷井は擬態も出来る男。
普段もそれで通せば良かろうに・・・やらかさないと気が済まない性質は本当に厄介だ!!

まあシールはシールですからね。貼るのが正しい。
コレクション的な考えよりはいいですよね。自分も小さい頃は貼ってた気がするなぁ。

・木曜日のフルット
警察手帳は開いて中の写真を見せるものらしいが、知られてなければ問題ないですな。
しかし編集さんは付き合いがよいですなぁ。暇なのか!?
まあ、作家との付き合いがよいのはいいことだと思いますけどね。楽しそうだ。

・総合感想
次号はサブ先生が読み切り復帰!!久々に帰還が大変喜ばしい。
チャンピオンも若い息吹が聞こえてきておりますし、もう一度のチャンスを得てほしいところですな。

鈴木優太先生の読み切りは既に鈴木優太劇場という形で連載陣の中に入っている様子。
さてさてこの3連続読み切りでどこまで成長するのか。楽しみです。



2014年 43号


・毎度!浦安鉄筋家族
タイトル通り、ひさびさにやってくれましたな感じ。
それにしても浜岡先生は死刑囚、特に柳が好きなんですなぁ。

驚くほどに予想通りのオチ。だがそれがいいと思わせられる迫力。
でも、せめてもっと大きなカバを狙おうぜ!!

・弱虫ペダル
今日、ボクはとても調子がよくて、裏門坂のタイムが10秒縮みました。
この間は峰ヶ山のレースで頑張って、優勝しました。
巻島さん!!

自身の成長や成果を真っ先に報告したいのは憧れのあの先輩。
報告し、喜んでもらい、褒めてもらいたい。
その褒められる様子を思い浮かべて嬉しそうにする坂道は可愛いが、何だか危なくもあるなぁ。

巻島さんはインターハイのあとに外国にいってしまった。
だけど知ってほしいと思ってしまう。峰ヶ山の優勝も、タイム縮めたことも、皆の凄い走りも。巻島さんに。

思いつめた結果、手紙を書くことにした坂道
思ったことを全て書いているのか、凄い枚数になってるみたいですな。ハハハ。
しかしどうやら肝心の住所を知らないらしい。
うーむ、それを知っていながら気持ちが抑えられずに書き記さずにはいられなかったと・・・乙女のようだな。

手紙を見られそうになったので鳴子と今泉君には数学のレポートだと誤魔化す。
が、どうやら手嶋さんには気付かれたようで・・・

あんま返事は期待するなよと前置きしながら"数学の答え"こと巻島さんの住所をくれる手嶋さん。
田所さんや金城さんも知らなかった巻島さんの住所。
それをピエール先生から上手く聞き出したという手嶋さん。さすがの手腕ですなぁ。

これでたっぷり解けるな。数学の問題

そのように述べる手嶋さん。
うーむ、坂道が誤魔化すために言い出したことではあるが、その隠喩はどうなのだろうか。
数字とか掛け算とかそこから導き出される答えとか色々と連想できそうな感じで・・・うむ、この話題は止めておこう。

それはさておき、手嶋さんは坂道の気持ちが分かる様子。
憧れの先輩が去って行った気持ちを同じように抱いているわけですからねぇ。
これまではその先輩たちの言うことを聞くだけで良かった手嶋さんたち。
しかし学年が上がって先輩がいなくなると、自分で全部判断して決めなきゃならなくなる。

最良の選択をしなくちゃならなくなる。想像してるか小野田。これからのことを。
1年が入ってくる。去年と同じようにインターハイに出る。その1年を従えて。
決めるんだ。自分の道は自分で。もし悩んだら、こうしろ。
考えられる選択を全部考えて悩んで、1番最初に思いついたことをやればいい!!

そのように言ってくれた手嶋さん。
その手嶋さんがいろは坂で戦っている。
これは坂道がいないから自分が戦うしかないと判断したのだろうか。
それもあるだろうが、坂道はこれはメッセージだと捉える。峰ヶ山のレースの時と同じく、前を走ることで伝える声なき言葉。

山で待ってるから追いついてこいってメッセージだ!!

それを理解し、一気に全身から吹き上がるプレッシャー。
周りを囲んでいた3人も瞬時に気付くほどのものであるという。ほほう。
そういえば未だに3人で囲んでいるんですな。
最後尾から上がる時に千切られた連中は合流してないのだろうか?
まあ、それはもう気にする必要もなさそうですな。

すいません!!今からぬきます!!

てっきり不意を狙って抜いて来るのかと思いきや、真正面から宣戦布告をする坂道。
これは不意を衝かれましたね!!む、想定していたわけではないが不意打ちにはなっちゃってるのか。

ヒメ・・・!!

ついに飛び出る坂道の歌。
去年もこれで驚異的な追い抜きを見せておりました。
勿論それは評判となっている。曰く――総北の小野田は鼻歌がまじると速くなる、と!!
前から言ってることではあるが、鼻歌って勢いじゃないだろ。

ヒメたーくるくるー想いーずぅーとくるくるーキミはヒメでいて!!たたたたん!!

何がたたたたんか。それは歌詞の一部なのか効果音なのか。とても気になったたたたん。

超絶イチオシアニメ「ラブ☆ヒメ」は大好評の内に1期目を終え、9か月の御休み期間をへて、先日待望の2期目が始まりました。
この「ヒメのくるくる片想い」は――
パワーアップして帰って来た「ラブ☆ヒメ」2期目「ラブ☆ヒメ ぺったんこ」のオープニングテーマです!!

詳しい説明をしてくれる坂道。お、おう。
分かる人にはよく分かる説明だが、そうかー。アニメとか知らない人には1期目とかは分からないかー。
でもオープニングテーマぐらいは分かって欲しかったな。
まあ、たて続けにこんなことを呟かれたのでは混乱しても仕方がないか。
というか、鼻歌はウワサになっているのに、坂道がそういう趣味があるのは知られていないのか?
取材陣も伏せてそうだなぁ。なんとなく。

ヒ、メ!!くるくるくる!!
ミ、ラ、くるくるくるあああ!!

くるくる言いながらぐるぐる回して集団を追い抜き、みるみるうちに引き離していく坂道。
うーむ、この2期目のくるくる具合はまるで坂道に向けてあつらえたかのような感じになってますな。くるくる。

というわけで、5分近く足止めを受けていた坂道でしたが、ようやく走り出すことが出来ました。
これだけ足止めしていたのならば追いつけないはずだと考える包囲していた選手たち。
だが、それはそれだけの間ずっと足をためておけたということにもなる。

始まるのかもしれない。ヤツの信じられない・・・追走劇が・・・!!

元より逃げるよりも追いかける方が得意な坂道である。
むしろ先に向けて泳がせるように走らせた方が性能を活かせないんじゃないかと思われる。
最後尾に落としてしまったのは上手い作戦じゃありませんでしたな、泉田君。

去年に引き続き、一気に追い抜いていきそうな坂道。
今泉君たちと合流するのは間違いないだろうけど、そこからどうするのか。
メッセージを受け取ったのであれば、チームを引くよりも山を駆け登ることを考えそうですが・・・どうだろうか。
何にしてもさすがにこれだけ差がついてて、他ならぬ山岳までまくるようなことはないと思うが・・・思うが・・・ううむ。
どうなるのか気になるところです。
後、長野中央の粟頭弓親の出番があるかも気になるところです。台詞あるといいね!!

・刃牙道
ものの10秒かそこらだけど、2度や3度ならアンタを殺せてたぜ。

見事なジャブで武蔵の脳を揺らし、ダウンを奪った刃牙。
言われた内容も言い返せたし、してやったりといった表情だ。
そして武蔵はこの刃牙の言葉を肯定する。確かに俺は殺されていた、と。

死んでいた。跳び込んでくる直前――顔面を気配が叩いた

ジャブを受けた時のことを語り出す武蔵。
ほう、来るのが分かっていたのですか。
確かに刃牙の攻撃の気配は強い。どこに向かって打つのかも正面から来るのなら分かるかもしれない。
それでも普通ならば避けられない。来ると分かっていても避けられないのがジャブなのである。しかし・・・

あれが防御げぬようでは、もはや兵法者ではない

ハッキリと言い捨てる武蔵。
近代兵器であるジャブがこの男に言わせればそのようなものであると言うのか・・・
ジャブに関してはともかく、知りたかったのはその効果だと述べる武蔵。

叩かれたのは、顔面の中心ではなく顎だ。
大地が傾いた。左から迫りくる大地を止めた。
体は死んでいた。

ジャブという打ち方の技術は知らなくても、パンチの一種であるし、動きを見ればある程度の想像はつく。
しかし、顎を打ち抜かれることで脳が揺れ、どのような効果を及ぼすのか。
こればかりは自身で体験してみなければ分からない。
興味はあったものの、これは思わぬ体験をしたといったところでしょうか。
実際、遊びであったが我を失い不覚をとったと述べる武蔵。

貴重な体験。そして恥をかかせてくれた刃牙に改めて名乗る宮本武蔵。
そしてその名乗りに対し、ようやく名を名乗る機会を得た範馬刃牙。

刃牙。お前を容赦さん!

ようやく、少年呼びから名前で呼ばれるようになった刃牙。
真剣勝負に一歩近づいたといったところでしょうか。
いや、それどころか・・・武蔵のこの両腕を広げた構えは・・・二刀流。二天一流の構えということかッッ!!
その姿に、思わず勇次郎の構えを連想する刃牙。
そうか、そういう共通点もありましたか。この構えがどれほど怖いのか窺い知れるというものですな。
怖気づいてしまっても仕方がない。だが――

平成に生きる俺に・・・戦国時代の頂点中の頂点がとっておきで向き合ってくれる・・・
嗚呼・・・なんという贅沢!!!
恐怖より好奇!続行しなけりゃ不謹慎てもんでしょ!!!

主人公らしい挑戦心を見せる刃牙。
それはいいが、防御できると宣言したジャブをわざわざ打ってみせるのはどうなのだろうか。
武蔵の言葉を信じていなかったのだろうか?不謹慎な。
案の定、顎を狙ったジャブは武蔵の右手で掴み止められる。
そして空いた左手に握った(ように思える)刀で刃牙の右肩を袈裟斬りに一閃・・・!!
本物の刀を握っていたならば確実に死亡しているであろう一撃であるが、果たしてどうなるのか。
イメージによる斬撃なのか、それとも実際にダメージが入る何かがあるのか。さてはて。

前回はまさかの命中、ダウンに驚かされました。
しかし、今回で一気にそれがひっくり返ってしまう。うーむ、予断を許さないなぁ。
攻撃の気配を読み、ジャブのような高速攻撃を防ぐ武蔵。
これは渋川先生が言う所の、殺気のある攻撃ならどれだけ速くても問題ないという話に繋がるのでしょうか。
となると、刃牙も独歩の菩薩の拳が扱えれば当てることが出来る可能性はありそうだ。
音速拳や紐切りを使って見せた刃牙なら出来そうな気もするが・・・どうでしょうかねぇ。

・ハリガネサービス
新人戦でのデータを研究されていた豊瀬レギュラー陣。
その分析をした上で、このメンバーでいけると思われたわけですな。
実際、桐城の監督の言う通り、1セット目は早くも17対4と20点差がつきそうになっている。

データが解析されているだけなら、まだ何とかなる。
しかし厄介なのがこの軟体セッター倉光
ボールがネット際に上がってきているのにじっと豊瀬のコートを見ていたりする。
なんだこの怪しげな表情は。カメラ目線で何をアピールしていやがる。蠱惑的とか言ってあげないんだからね!

というのはさておき、ボールが来る直前で後ろに倒れ込むように状態を逸らし、跳びながらのトスを行う倉光。
体が柔らかいのは確かにそうだが、よくそんな体勢と頭の向きでトスできるものだよ。
あまりのトリッキーさに、どこにトスが行くかわからず翻弄され、得点を防げない豊瀬。おやおや。

1月の新人戦で戦った時はコンビバレーに翻弄されたけど、コイツよりはマシだった!!コイツのトスはまるで曲芸だ!

1セット目からいいようにやられている豊瀬。コラー下むくなー!マネージャーは元気だな。
そして試合に出ていない1年生たちも落ち込んではいない。特に松方はしっかり分析を行っている様子。ほう・・・

1セット目、桐城は24点を取得しセットポイント。対する豊瀬はどうにか5点。
桐城としては20点差をつけたいのでこれ以上は取らせないようにしたいところ。
しかしわざわざ20点差をつけるとコート上で宣言するとは・・・さすがの倉光。意地の悪いことだ。
案の定、暗い雰囲気が漂っている豊瀬。よくない状況ですな・・・

さて、豊瀬のサーブ。
桐城のリベロ、三河はそれを難なく受け、倉光のトスへと繋ぎ、スパイク。
これはどうにかブロックに当たり、ボールを浮かせることが出来た。
こぼれた球を大船先輩がネット付近に上げる。
本来ならここで家守先輩がトスを上げるところでありますが・・・後ろから野々原さんが跳んできた!!

思わず桐城の監督である古川先生も気圧されて黙るスパイク。
これにより、桐城が目指していた20点差を阻止することに成功する。
ほほう。皆が落ち込んでいるかと思ったらこういう人もおられましたか。笑顔が爽やかで眩しいぜ。

一気に明るい雰囲気になる豊瀬。頼りになるキャプテンがいるのは心強いですな。
しかし・・・ここで線審である下平くんが旗を上げる。
どうやら野々原さんが跳んだ時、アタックラインを踏んでいたらしい。あらら。
よく分からないケイちゃんと読者のために解説を行う百合草さん。

コートの中のプレイヤーは前衛と後衛に分かれるんだけど、ネットの下から3mくらいのところに白線あるでしょ?
アレはアタックラインって言って、後衛の人はアタックラインより前のゾーンから跳んでスパイク打っちゃいけないの

ふむ。名前が示す通り、そのためのラインなわけですな。
しかし味方が有利な場面であるというのに正直者ですな下平くん。
おかげで先輩方に睨まれて居たたまれない気分になってますが・・・野々原さんは自分でもちょっと際どかったと認めてしまう。
ほほう。やはりこの人は何だか違う感じがしますな。知らないと突っぱねることも出来たでしょうに。

・・・それじゃあ、正しいジャッジしたやつが可哀想だ

公平な視線も持っている。
いや・・・どうやらそれ以外にも下平くんに注目したい部分が野々原さんにはある様子。

あの瞬間、下平はボールじゃなく、踏み切る俺を見てたのか?それとも・・・

野々原さんが気にしているのは何だろうか。
視野の広さに注目しているのだろうか?
確かにボールを追いつつ、予想外の野々原さんの踏み込みまで見ていたとなると広そうではありますが。さてはて。

それはそうと、今のプレー。
ミスにこそなったが、アタックラインから跳んでネット際のボールを打ったことで桐城の面々にも驚かれている。
前はあそこまで跳んでいなかったそうなので、しっかり成長してきたということでしょうか。さすがです。

アイツだけは注意したほうがいいかもしれないな

敵校にも注目される野々原さん。頼れる。
とはいえ、結局1セット目は20点差をつけられて落としてしまう豊瀬。
自陣に戻ったところで・・・山縣先生からメンバーの交代が告げられる
変わるのは家守、猫田、五十嵐の3名。
ほう、これは・・・いや、というか控えは1年しかいないから東京選抜組が出るに決まっているか。
何にしても、早めの決断を下してきましたな。
この試合の結果がレギュラー入りを左右することになりそうですが、さてはて。
ずっと控えだったと試合前に暴露された恨みを晴らせると良いのですが・・・期待したいところです。

・囚人リク
ようやく非常階段に辿り着いた脱獄ナイン。
後はこれで屋上まで登り、ヘリを奪うだけ。だったのだが・・・

全所員に告ぐー!!脱獄犯9名は現在刑務所の中ー!!
非常階段フロア81付近に潜伏中!!全所員は次の命令まで待機せよ!!

巨大刑務所内に響く寺嶋副司令室長の声。
もちろん脱獄ナインにもその声は聞こえており・・・激しく動揺させることとなる。なんでバレたんだ!?
どうすればいいんだと焦り出す松尾たち。
そんな時、真っ先に指示を出すのはレノマさん。
捜索に出た看守たちの大群が戻ってきたら一巻の終わりだ。駆け登れ!!敵は突破する!!と宣言する。
うーむ、さすがのリーダーシップ。頼れるボスですな。

一方、田中一郎の方は頭の廻る大人であるのだが、それ故に立ち止まってしまう。
どこでしくじったのか・・・思わずそれを考える田中一郎。
確かに顧みることは必要である。それが万が一の突破口になる可能性もあるのだから。
だけど、今は考えている場合ではない。動くべき時、走るべき時である。

急いで駆け上がる9人。現在は86階。屋上まではあと10階である。
結構な階数であるが、走れば外からの看守の大群よりは先に屋上につくか・・・?

さて、寺嶋副司令室長は非常階段付近の配備の様子を確認。
建物内には所員が各階2名ずつ。それ以外は敷地内、または外を捜査中とのこと。
そんな中、本来は外の捜索に回るはずだった内海看守が走り回っている。ダダダダダダ。
ふむ、副司令室長に褒められたのが嬉しいようですな。しかし――

高官の副司令室長が俺の名前を覚えてくれた!!俺が陽動を見抜いたからだ!!俺の手柄なんだ!!

昂る内海看守。こうなれば更なる手柄をと考える。
後輩を1人誘い、俺たちの手で脱獄犯を捕まえるなどと言い出す。ほう・・・!?
待機命令を破ってまでのその行為は果たしてどういう結果をもたらすのか・・・

脱獄ナインは89階にまで到着。
息をつく間も惜しいだろうし、このまま速度を緩めることなく屋上まで辿り着きたい。が――

非常階段に潜り込んだのが運の尽き。存分に怯えろ。
地上1階を除き屋上まで!!非常階段出入口を強制モードにて遠隔ローック!!

指示を受け、非常階段出入口の扉がロックされる。
丁寧に派手な音を立てて施錠される扉。走っていた9人もすぐにそれに気付く。
そう・・・この非常階段に閉じ込められたのだ・・・!!

強制モードでロックされた扉は、お前らも持つマスターキーにも反応しない。つまり・・・THE END
地上にいる所員は1階から非常階段を上り、下から追いつめろ!!
さらにエレベーター定員の30名は屋上に急行!!万が一に備えよ!!

万全の指示を出す寺嶋副司令室長。
裏をかかれ、怒り狂っているのかと思いきや、なんとも冷静な包囲網である。
このほっと一息ついた感じの表情・・・危なかったという自覚があった証拠ですな。
怒るよりもどうにか自分の役目を果たすことが出来そうだと安堵する。これはなかなかやる人ですなぁ・・・うぬぬ。

追いつめられた脱獄ナイン。
最後に頼るのは田中一郎の策。この男ならば何か思いついてくれるのではないか。藁にもすがる思いで尋ねる。のだが・・・

策は・・・尽きた・・・

絶望的な宣言に、絶望的な表情を見せるリク。
脱獄直前に見せていた凛々しい様子は欠片もありません。ううむ・・・辛いな。

万事休すと言っていいこの状態。どうにかなるのだろうか?
意外と沢田が冷静っぽく見えるのが気になるところだが、何かあるのだろうか?
実はワイヤーの他に体の中には爆発物が隠してあり、扉を吹き飛ばすことも1度なら可能とか。
そういえば、解錠はマスターキーでも無理と言っているが、ぶち破ることはできないのだろうか?
さすがに刑務所の扉が簡単に破れるほどやわではないと思うが・・・これだけのパワーファイターがいるならばあるいは・・・

あと気になるのは内海看守の動きですな。
今でも十分な手柄なのに、更なる手柄を焦って墓穴を掘る予感。
ただどう掘るのかは分からない。自分で捕まえるとなると、途中の扉を開けることとなるわけだが、出来るのか?
司令室側で操作しなければ個別の解錠も難しいでしょうし・・・ううむ?

どんどんと広がる絶望的状況。どうなるのか・・・注目です。

・実は私は
見事に告白というハードルを越えた藍澤さん。
まだ修学旅行は最終日が残っているがどうなるか。色々と気まずくもドキドキしそうな状態だが・・・

と思ったら、朝からバッタリ出会う2人。
さすがに狭い範囲で行動していればこういうことにもなりますわな。
しかしお互い単独行動か。こうなるとさすがに昨日のことに触れざるを得ない朝陽でありますが・・・

すっ、すまなかった黒峰朝陽!!
ささ昨晩は勢いに任せてあああんな大それた真似をっ。この罪、今ここで償わせてもらう!!

プルプル震えながら何らかのスイッチを押そうとする藍澤さん。何それ自爆スイッチ!?
これはまた新しいパターンで来ましたね。まあ、らしいといえばらしい。誰だいつも自爆してるしねとか思った奴は!!
それにしてもキスしたり告白までしたりしたのに相変わらず名前の呼び方は変わらないのですな。
その辺は朝陽も委員長呼びであるし、うーむ。近付きそうで近付かない。

それはさておき、今は謎のスイッチをどうにかすることである。
どうにか藍澤さんの気を逸らさないといけない。
と思ったら、そういうことに適任の人がいましたな。
いやほんと・・・何で堂々と修学旅行に混ざっているのだ藍澤涼!!

なに、お前にもらった食料が尽きたんでな。親切にもそのことを教えに出向いてやったんだ。

何故上から目線の発言。相変わらずですなぁ、この人も。
まあ、何にしても自爆されるようなことはなくなって助かりました。
しかし、今回のドタバタはここから始まる。
確かに藍澤兄の天敵である茜ちゃんは修学旅行に来ていない。それはリサーチ通りである。
が、今やそれ以上に会いたくないであろう人物がすぐ後ろに・・・し・・・嶋ー!!

嶋、襲来
フラれた、というか俺がフッったんだとか抜かしていた嶋。
であるにもかかわらず、もしかして俺に会うためにわざわざとか言っちゃう嶋。
このポジティブな感じはある意味見習う部分があるのかもしれない。いや・・・いやいや。

涼さん、実は俺もずっと前から涼さんのことが・・・

ポジティブ過ぎるだろ嶋!!
藍澤さんが悩んだ告白のハードルもこの男の前では一跨ぎといったところか!!
まあ、それだけ真剣さが足りないということでありましょうがね。昨日まで現地の人ナンパしまくってたわけだし。

・・・俺さ、気付いたんだ。メシおごるからってホイホイついてくる安い女、涼さん以外にいないって・・・!!

うん、まあ、それは・・・そうね。
でもそれに気付いて爽やかな気分になるというのはどうなのか。
一体どれほど女子に袖にされればこのような境地に至れるのか知りたく・・・はないな。はい。

さて、一気に告白まで行こうとしている嶋。がっつくねぇ。
正体を知る朝陽はおぞましいことになる前に止めようとするのだが・・・同じく正体を知るはずの藍澤さんが暴走しだした。

そうか嶋田・・・君も私と同じように・・・
兄上!!最後まで聞いてやればよかろう!?その淡い恋心・・・その告白を!!

感情移入しちゃったよ!!
いやまあ、確かに気持ちが分かる部分はあるのかもしれないが・・・
でも藍澤さんの恋心と嶋の恋心はたぶん別種のものだと思いますよ。同じとは思いたくない。

にしても、ハッキリ兄上と言っているわけだが、嶋もそれには気付かないのですかね。都合の悪いことは聞こえないか?
とはいえ中の人は確実に男の人なわけで、告白なんてしたら実にアレなことになるわけであるが・・・

えぇい!!愛に性別など関係あるものか!!

く、藍澤さんの暴走が止まらない。
まあ確かにその辺りは個人の自由でありますが、嶋はそのことを知らないわけですしなぁ。
宇宙人の正体を知らせるわけにはいかないし、厄介な話であります。

朝食のバイキング時に大騒ぎしているものだから、学校の面々の目が集まっている。
そんな状態で暴走中の藍澤さん。嶋田が愛を伝えようとしているから応援してくれといいだす。焚き付けだしたー!!
いや確かに告白には勇気がいるものだし、後押しが欲しいのは分からないでもない。
けど果たしてこの衆人環視の中で告白しろと言われて出来る人がどれほどいるというのか・・・嶋はものともしないか。うぬう。

バ・・・バカな。俺はただ修学旅行生に紛れてタダ飯食いに来ただけだったのに・・・
幾多の戦場を駆け抜けた俺の勘が言ってる。俺は今日ここで死ぬと・・・!!

周りを囲まれて退路も断たれた状態の藍澤兄。怯えている怯えている。
朝陽は何とか嶋を思いとどまらせようとするのだが、この男はなかなか止まらないでしょうなぁ。
しかし前にがっつきすぎて逃げられた経験はある。なのでかけひきを用いる嶋。告白に行くと見せかけて・・・

・・・きっと涼さんなら他の誰かとでも幸せになれるよ。俺は高級焼肉のタダ券持ってるけど

何かゲスいかけひきを始めたぞ!!釣ってる釣ってる。
なるほど。自分からではなく相手から来させる作戦ですか。ゲスめ!!
普通ならあり得ない流れなのだが、高級焼肉のタダ券という一言だけで真剣な目になる藍澤兄。オイ。

この前・・・涼さんに逃げられた時気付いたんだ。涼さんにふさわしいのは俺じゃないって。
話はそれだけっス。俺は高級焼肉のタダ券持ってるけど。

なんて露骨な釣り!!
しかしそれにドラマチックに食いつく藍澤兄。やっぱりというか何というか・・・!!
いや、ね。それよりも、ね。
この数ページの一連の流れ・・・前回の藍澤さんの告白からの朝陽引き留めと同じ流れじゃねーか!!
言葉も想いも表情も全然違うのに流れは同じ。なにこれズルイ。セルフパロディは本当にズルイ!!前回の感動がー!!

感動が笑いに塗りつぶされる予感を覚えつつ、嶋は更に藍澤さんの行動を知らないはずなのになぞり出す。
引き留めてもらったことで邪悪な笑顔を浮かべつつ、己の想いを伝える嶋。
その方法はもちろん抱き付いてからの口づ・・・や、やりおったー!!
よりにもよって、わざわざ中の人のイメージでそのシーンを描くものだから大変なことになっちゃってるじゃないですかー!!

まさかここまで行動をなぞるとは。
でも走って逃げ出すのはされた藍澤兄の方でありました。ここは構図は同じだけど違うね!!構図は同じだけど。
うーむ。関係性が違えば似たような流れでも感動的になるかおぞましくなるか変わるという話か。

藍澤さんも嶋の行動と自身の行動にいくつか類似点があることに気付いた様子。
まあ、途中はさておき、最後の流れは確実に昨日のことを思い出しますわな。
おかげでガタガタ震えている藍澤さん。いやだから関係性が違えば意味も違ってくると。

そんなツッコミを受け付けつ状態でもない藍澤さん。結局そのスイッチは何のスイッチなのだろうか。
分からないけど、とにかく止めないといけない。
慌てて止める朝陽であるが、そのためにもつれて藍澤さんを押し倒すように倒れ込み・・・よもやの2回目のキス。うわぁ。

昨日に続いてのセカンドインパクト。
ラッキースケベ的な感じではありますが、キスとなると色々と意味合いが違ってきますなぁ。
いやそれよりも、重要なのは人目があるところでこれが起きたということだ。
そして、騒ぎの内容を知る為に近付いていた葉子さんの目の前で起きたということであるわけなのでありますからして・・・うわぁ。
葉子さんが驚きで羽を出さないように抱き付いて抑える獅穂さん。なんだかよい絡みだな。

セルフパロで爆笑を誘いつつ、デカイ爆弾を放り込んできました。
告白したことは知っているでしょうが、事故とはいえこの行為を見せつけられることとなった葉子さん。
いやあ・・・これは今後どうなるか分かりませんなぁ。
周りはここぞとばかりに朝陽と藍澤さんのことを囃し立てるでしょうしねぇ。
この恋愛レース。なかなか分からないこととなってきましたぞ・・・面白い!!

しかし、葉子さん。今回10ページ辺りから人混みの後ろでぴょんぴょんしてたんですな。
こういうさりげないところで可愛さを主張できるヒロインというのも凄いと思います。
いや別にそっちの方面でも生きていけるよとかそういう慰めではなくてですな・・・正道でもガンバレ葉子さん!!

・侵略!イカ娘
看板に突き刺さるほど鋭利な状態なのはどうかと思う。

戦隊物から続いての番組視聴はやはり嗜みでありますか。
というか渚ちゃんは本当、凝り性というかなんというか。拘りが強い
マニア間では面倒くさがられそうな感じの拘りの強さだ。

・チカカラチカ
地下日本にもラノベはあるのか。いやあっても全然おかしくはないな。

何だかんだですんなり受け入れる逢姉さん。話が分かる。
それにしてもまずカネの話から入るというのも珍しい。いや大事ですけどね。
でも結局食費はかからないから別に問題ないという流れでしたという。そういう流れかー。
どうでもいいが、心配で見に来たのだったら止めに入れよ2人。見守ってるだけでどうする!目伏せてるし!!

・黒虎
黒船と共に戦う仲間を求めて、猪頭家へと向かう虎鉄と佐之助。
同じ徳川十二支神将の中での剣技の使い手としてか、黒縞家と猪頭家は昔から繋がりがあった様子。
幼き頃の虎鉄が二十九回も負けていた猪頭家の子供。ほう、これが猪頭家の次世代でありますかな。

さて、やってきましたのは"甘瓜の里"。猪頭家のある街、その入り口であります。
その入り口は街の入り口というよりは要塞の門のような体を成している。
ふうむ、黒船来襲で拵えたものではなく、初代猪頭家の当主が建てたものなのか。
この堅牢な備えがあるならば、黒船が来てからの7年間も持ちこたえられてた可能性はありそうですな。

男手三〇人がかりでも持ち上げるのが困難な街の扉
街を覆う壁も高く、簡単には越えられそうにない。
ならばどうするか。ああ、やましいことがないのだから正面から声をかけて開けてもらえばいいだけか。ふむ。

十二支神将"寅の門"黒縞虎鉄。そう名乗りを上げる虎鉄。
それを聞き、高い扉の上から降ってきたのは・・・お嬢と呼ばれる女の子。
その高さから正確に虎鉄目がけて振っていき、その首を刈る!!な、なにをする!?
下手すればこれだけで死にかねない突撃。よくもまあ生きていたものである。さすがは十二支神将と言ったところか?

派手なくるくる巻きアホ毛が特徴的な女の子。
可愛いのだが、佐之助に言わせればしょんべん臭い女とのこと。おやおや。
相変わらず喧嘩を売るスタイルのようですなぁ佐之助。
そしてこの女の子のことを覚えてない様子の虎鉄は失礼な佐之助以上に怒られている。怒りのビンタだ!えーなんで!!!?

なんでじゃないわよ!?ちっちゃい頃さんざん一緒に稽古したってのに・・・忘れたの!?この――おたんちん!!

おたんちん。幼き頃によく聞かされた言葉。
それを聞きようやく思い当たる。目の前の相手は幼き頃よく一緒に稽古していたあの相手、祈殿であると・・・

そうよ!!あたしが祈!!徳川十二支神将"亥の門"・・・猪頭祈よ!!!!

ほほう。亥はまさかの女の子でありましたか。これは可愛い。
しかし虎鉄は小さい頃、祈殿のことを男の子だと思っていたらしい。おやおや。
でもまあ、小さい頃は格好とか考えないと区別つかないことありますからねぇ。髪も短いし仕方ないと言えば仕方ないか?
酷い誤解はあったが、まあ忘れられてたわけではなかったということで良かったじゃないですか。良かったことにしておくれまし。

というわけで、2人とも中に招かれることとなります。
佐之助は十二支神将であることどころか、名前すら名乗ってないのだがいいのか?
虎鉄のツレであることと、自分たちの守りに自信があるということなのでしょうが。

まあ、確かに腕は立ちそうな感じであります。
幼い頃でまだ未熟とはいえ、虎鉄相手に四十八戦全勝の戦績。ほほう。
実は女の子にしてやられていたとしって少年心が傷ついている虎鉄でありました。ハハハ。
とはいえ黒縞家も女傑だったわけだし、今更そこで落ち込むこともあるまい。

実際のところ、祈殿は凄い。
"剛の剣"を極めたと言われる猪頭家の者だけはある。
男たちが人数揃って巻き上げ機などを使って上げそうな重い扉。
その扉を一人で持ち上げ、楽々といった様子で支えてみせている。何という剛力・・・

幼なじみは怪力っ娘でありました。
それはそれとして、この体勢はワキが強調されていてよいですなとかなんとか。
強さ明るさ可愛さが登場時からアピールされている祈殿。うーむ、活躍が楽しみでありますよ・・・!!

・クローバー
二連勝のミサキチーム。
ポイント制でなければ勝利までリーチと言った所でしたが残念。
どうでもいいが、今日の司会は面白いシャツ着てるな。

さて、春木チームの中堅は紅葉神島のスピードスター多門大輔
対するミサキチームは口ピヤロウこと真田が登場。
準決勝ではモヒカン対決は見られなかったが、今回は似たような対決になりましたね。

そして高虎のイケメンチェック。これは今回もミサキチーム勝利。
割と似ている感じだけど、目の当たりの整い方が違うかな。
やっぱり真田も整ってる感じだよなぁ。登場時は随分違った気がするが・・・
まあそれは妹のエリナちゃんも同じだしなぁ。今で考えよう。

高虎も嬉しいイケメン揃いのミサキチーム。
肝心のハヤトの評価はどうなのか・・・今から楽しみですな。

さて、真木に続いて来栖への友達紹介。
真田清秀はハヤトのバイト代わってくれたヤツの友達である。おい、そんな紹介かよ!!
まあ確かに真田とは奇妙な付き合いという感じはあるが・・・それなりに長い付き合いなのにこれはない。

そしてバイトの話が出たのでバイトリーダー竹下さんも登場。
まさか2試合連続で登場の機会があるとは・・・驚いた!!
どうでもいいが菊池、バイト代わってるだけだからハヤトが帰ってきても忙しさは緩和されないのでは?人数不足なのか?
まあ、毎日忙しいのは辛いか。働くのは大変だ。

バイト代わってくれたヤツの友達が広島までケンカをしにきてくれている。
うむ、どういう交友関係なのかさっぱり分かりませんわな、これは。

この中堅戦、紅葉神島の連中は多門が勝つと見ている。
判断基準は準決勝で真田が敗れた五味。
多門は去年の王者決定戦で五味に勝っているという。ほほう。
それを鑑みると確かに多門が有利に思えなくはないが・・・

両者と戦った五味。どちらが勝つかは正直分からないとのこと。
その予想しにくい中堅戦でのファーストヒットは真田。
スピードスターの異名を持ち、瞬殺を狙った多門としては文字通り出鼻を挫かれた感じですな。

この一撃に物陰から歓声が飛ぶ。
ああ・・・やっぱりエリナちゃん来ちゃってるんだ・・・皆実ちゃんも一緒に。

さすがに見つかるのはまずいと思って隠れてはいるようですが、エリナちゃんは隠れるのは性に合わないでしょうなぁ。
相変わらず兄が活躍すると嬉しい様子のエリナちゃん。可愛いことである。
こうなると真田は一層奮起しないとって感じになりますが・・・さてさてどうなるか。
前の戦いでは負けているだけに、今回はきっちり勝って締めてほしいものですな。

・錻力のアーチスト
闇夜を切り裂くような篠武のスイング。
まとめてぶった切られた2人はその篠武へと近づいていく。こんばんは篠武君。その懐中電灯の当て方はやめなさい左薙。

間近で見る篠武。その体はあまり太くはない。
清作と同じく、パワーで打球を飛ばすタイプじゃないのが見て取れる。
しかし、清作が気にかかるのは昼間よりも鋭いスイングという部分。
まさか練習試合は手を抜いていたというのか?コッチ見てニヤついていやがったし・・・

そんなんじゃない。同じ1年の打者が気になったのと、東京はわや暑くて昼間は思い通りのスイングができなかっただけだ。

そのように答える篠武。
ちなみにわやとは北海道の方言で「ひどい」とかの意味。
ほほう。北海道なまりですか。と聞く方は普通に受け入れたのだが・・・

・・・ああ!恥ずかしい!!なまりが恥ずかしいからあまり喋らないようにしてたのに・・・!!

突然真っ赤になり、点描トーンをまき散らす篠武。何だいきなり!!
そんなになまってはいないけど、意識して標準語喋るようにしてるってことですかねぇ。
何にしてもそんなことを気にする2人でもない。
越境入学する程の力があることは練習試合で見せられたし、出身がどこであろうと関係ないって話だ。

そのように述べると嬉しそうにニコニコし出す篠武。何か可愛いぞオイ
黙って笑顔でいるだけだとどうしても怖いけど、人となりと知ってしまうと笑顔の意味が随分変わって見える。
うーむ、やっぱり怖い顔ってのは損する部分があるんだなぁと思わされますなぁ・・・
いや、その落差を活かしたギャップ萌えという長所もあるか・・・?

篠武を褒める清作。そんな清作に対し、キミも凄かった、國尾先輩の決め球を初対戦でミートするなんてと述べる篠武。
ふむ、そのように褒められると照れてしまいますな。赤くなる清作。ほんとお前はちょくちょく目覚めるよな。

それに初対面で話しかけてくれたのは國尾先輩とキミたちだけだ。

顔が怖いとやっぱり損するって話ですね。分かります。
天然はそういうところで恐れ気がないから助かる。

篠武は高校生になる前、中学生の時点で一度豪徳の練習を見学に来ている。
その時の篠武は豪徳の選手たちの上手さに気圧されていたらしい。
こんな所で僕の力が通用するんだろうか・・・
もし入部できたとしても寮に入ることになったらやっぱり上下関係とか厳しいんだべか・・・と。

そんな悩む篠武のお尻をいきなり掴んでくるのが國尾さん。オイ。いきなり何をするか。

練習見ただけで怖じ気づくんならやめとけば?日本中どこでだって野球はできるんだし。

別の意味で怖がらせはしたものの、篠武の気後れした様子を正確に読み取った國尾さん。さすがである。
しかしその物言いはどうなのだろうか。篠武の力では豪徳でプレーするのは無理と・・・?

――いや。どこで野球やってても目指す場所は甲子園1つなんだ。
迷ってるなら誰と一緒に目指したいかで選べばいいんじゃない?
ただ、キミくらい良いお尻してる奴はウチにもあまりいないよ。

そう述べて去っていく國尾さん。
篠武はどうやらこの國尾さんの言葉に背中を押され、豪徳に入る決心をしたらしい。
そんな國尾さんに恩返しがしたい、一緒に甲子園に行けるチャンスは今年だけだから絶対に力になってみせると述べる。ほほう。
健気なことを述べる篠武に対し、清作は考える。誰かと一緒にか。自分にとっては――

弐織先輩・・・?あの人2年だから今年が最後ってわけでもねえな・・・

之路さんや頭木さんといった面々は3年生だが、特別に1人あげるならって候補には入れられないか。
その辺り清作は真面目というか純粋というか。形だけじゃなく、真剣に想おうとする子でありますなぁ。

・・・誰のためとかよくわかんねえし、そもそも自分のためなんだけどよ。
とにかく打ちまくればその分皆で甲子園に近づけるってことだろ
そんで甲子園であたったら、お前より飛ばしてやるよ。

なまらいい音するスイングを行い、笑顔でそう述べる清作。
ふうむ、之路さんが國尾さんと投げ合う約束をしたように、清作と篠武の間にも何か芽生えた感じがありますな。変な意味でなく。
強打者同士、甲子園で戦うことを期待する。よい関係となれそうな気がしますな。うむ。

そんな風に話している3人のところにロードワークを終えた國尾さんと之路さんがやってくる。
その姿を見て、改めて3年生にとっては最後の夏であるのだし、絶対に今年甲子園に行くんだと思いを新たにする清作。
良い話ですねぇ。そんな中、皆で一緒にシャワー浴びる?とか言い出す國尾さん。爽やかだけど謹んで辞退したい申し出だ!!

さて、翌日。保土ヶ谷は神奈川新聞スタジアム。
この日は13:00から春季大会の決勝、港南対蔡理が行われる。
桐湘の面々としては気になる試合。どうやら詳しく描かれるようで読者としても楽しみですな。
そして蛮堂としては弐織義壱に積年の恨みを晴らすチャンスである。

俺と桃ちゃんの愛の力でキサマをねじ伏せてやる。ここ保土ヶ谷がキサマの墓場となるだろう・・・!

相変わらず闘志と桃ちゃん愛でバッチバチの蛮堂。
桃ちゃんの方は激おこ状態から普段の省エネモードになっている様子だけど、試合中にまたなったりするのかな?楽しみだ。

さすがに強豪の港南。全校生徒が応援に駆け付けている様子。
その数の多さに圧倒されそうになる蔡理の選手たちだが、蓬莱は数だけ多くても意味が無い。奴らは肝心なことを忘れていると指摘。

チアリーダーの最大の魅力は太モモやアンダースコートじゃなく、ワキだ!
生憎だが長袖のアンダーを着ていてはオレの心を乱すことはできないぜ。

急に何言ってんだコイツは。
蛮堂はもう慣れた部分もあるが、蓬莱の何言ってるんだ感の引き出しはやっぱり凄い。
長いこと一緒にやってそうなチームメイトでも思わずツッコむぐらいだからなぁ・・・恐ろしい男よ。
両校が整列している時でもその目線は上の方を向いている。乱されはしないが物色はするってか?余裕あるなぁ!!

球を見立てるだけではなく、ちゃんと現実の女の子に対しても性癖を持っていた蓬莱。
地味に安心したようなそうでもないような。
性癖といえば、國尾さんはお尻の良さで好みのタイプを判断しているのだろうか。
やはり強者ともなるとそういう拘りがなくてはいけないのだろうか・・・いや、これはキャラ性の部分での強者だな。

それはそれとして、合同練習を行っている桐湘の方では安保先輩が不穏な動きを見せている。
アツ苦しいほどに熱血している之路さんたちに対し、何か一言ある様子。
さてさてこの安保先輩の感情の爆発は何を意味するのか?
甲子園出場にはこの人の強化もなくてはならなさそうでありますが・・・どうなりますかねぇ。

・極悪バンビーナ
五色君の部屋は凄く広いが物が無くてやたらと不便そうである。
というかボディーガードは多そうなのに、面倒見てくれる人はいないのか?

空気の読めなさそうなお馬鹿キャラとして登場したはずなのだが、短い間に随分丸くなった五色君
これもニーナちゃんの影響力の賜物か。凄いなぁ。
というか、これなら五色君に頼んでボスの表の事業をどうにかしてもらえばいいんじゃなかろうか。どうなんだろうか。

・ドカベン ドリームトーナメント編
武蔵坊の気を宿し、火浦のど真ん中を捕らえた岩鬼。
その打球はものすごい勢いで三塁を襲うゴロである。
手前で強烈にショートバウンドするこの打球は捕るのが難しい。弾くはず!!
そのように予想するスーパースターズベンチであるが・・・この打球を腹で止める力道。おう。

前に落とした打球を素早く拾い、セカンドフォースアウト。
そして一塁へゲッツー目指して投げるわけでありますが・・・この判定は・・・アウト!!
おや、岩鬼の足が早かったようにも思えたが、力道のプレーの迫力に押されましたかな?

審判にそう思わせたのではないかと思えるほど、見事な身体を張ったプレー。それによる併殺。
岩鬼のあの打球を受けてよくもまあすぐに投げることが出来たものである。さすがですなぁ。

火浦が言うには腹に当たる瞬間大きく息を吸い込み、打球を柔らげて前に落としたのだそうな。
大漢の小技。こういうセンスも強打者には必要ってことなんですかねぇ。

ボールがもう半分芯近くに当たっていたらスタンドだったと思われる岩鬼の打席。
なるほど。火浦が速度を落としたためにバットの下に当たり、打球が上がらなかったわけか。
結果としては実らなかったが、武蔵坊のような気迫を見ることのできた今回。
今後重要な場面で同様の集中力を発揮出来たらいいですなぁ。

さて、9回表。スーパースターズはトリオ・ザ・ブルペンの3人目、本領が出て来る。
追加点を狙うタイガースは併殺を決めた四番の力道から。
怖い打者であるがどうだろうか。

本領の持ち味は針の穴を通すようなコントロール
MAXは140キロであるが、それを150キロにも見せる巧みな投球術であるとのこと。
ふうむ、先発は厳しいかもしれないけど、抑えとしてはいいかもしれないですな。
対戦数が少ないほど投球術は効果があるし、コントロールの良さは押し出しなどの怖さを軽減してくれる。
そんな本領の投球はどのような結果となるのか。注目です。

・ウチコミ!!
ヒューマが語る過去の出来事。
中学時代、春樹と紅林の2人は汗を流し切磋琢磨していた。
その練習中・・・春樹のかけた技で右足を痛めた様子の紅林
ああ・・・そういうことか。痛めた原因がよりにもよって・・・

仲間に怪我のことは隠す紅林。
ヒューマにだけは痛めた瞬間を目撃されていたというわけですな。

確かに大怪我ではなかったけど・・・無理して団体戦に出れば悪化するリスクもある。
そうなると立学へのスカウトがかかった個人戦に出られなくなるかもしれない。
紅林さんは仲間より自分自身の道を選んだ。冷てえのかもしんねえけど・・・

確かに結果を見れば、紅林は仲間と共に進む道を捨て、一人で行く道を選んだ。
しかしこれが原因となると思うところは変わって来る。
ヒューマも言う通り、もし春樹が紅林のケガを知っていたら「団体戦には出るな」と言っていただろう。

紅林さんの才能を一番知ってる親友だからこそ、その未来を奪うリスクを負わせないためにな。
みんなを全国出場に向けて引っ張ってたハルさんにとってそれは辛い決断だろうし、
ましてや怪我の原因が自分と知れば苦しむのは目に見えてる。

だからこそ、自分が恨まれるのを覚悟であのような物言いをしたわけでありますか。
うーむ、やはり不器用ですなぁ紅林。
小学校の頃に比べれば喋れるようにはなっているが・・・不器用だ。

これがヒューマの抱えていた秘密でありますか。
ハルさんには内緒だぜと言って話を締めくくるわけでありますが・・・

ってことらしいよ

秘密と言われたのに、胸を張って何が起きたのか春樹に話す希ちゃん。何だか男らしい。
でもこれはいい仕事でありますな。年月が経ったこともあるし、秘密にしていない方がいい。
当時の春樹は事実を知れば苦しんだかもしれない。
しかし今の春樹もまた親友の裏切りに苦しんでいる状態である。
チームの大一番の前にスッキリさせてあげるのが良いでしょうな。
自分が原因であったとはいえ、相手にも理由はあった。それが分かれば考え方を変えることもできるはずである。

というわけで、紅林と連絡を取ろうとする春樹。
携帯の番号は消してしまったという春樹。悲しい話である。
なので純ちゃんが小田桐経由で連絡をつけてくれることとなりました。
ああ、さすがに紅林本人の連絡先は手に入れてなかったか!!

さて、場面は変わって立学。
個人戦の地区予選で圧勝しながら古傷を再発させた紅林。
足が使えないならとロープを使った上半身のトレーニングを行う。
ふうむ、武蔵原にもあったけど、柔道選手としては平均的なトレーニングなんですかね?効果は大きそうだ。

鬼尾先生は無理せずにあと2週間は休めと告げる。
それはつまり個人戦を辞退しろということですな。
しかし団体戦は個人戦のさらに2週間後。紅林ならばそれまでにしっかり治せると見込んでいる様子。ほほう。

3年生の汗と血が染み込んだ畳をかぎ、きつい匂いだと語る鬼尾先生。それはそうでしょうな。
しかしそれはそれだけの時間をここで過ごしてきたことを意味する。
共に地獄を潜り抜けてきた仲間の時間。その3年生たちの最後の団体戦。

味わえよ。栄光も最後まで共に

自他共栄。ここにもその文字は飾られている。
団体戦もあるとはいえ、柔道は基本的に1対1の戦い。
ともすれば個人主義になりかねない。だからこそこういう教えを常に説いておく必要があるんでしょうな。

とはいえ紅林も理由があったとはいえ、他者との共栄は捨てた身である。
簡単に鬼尾先生の言葉は受け入れられない様子。むむむ・・・

そんな紅林に春樹からの呼び出し。純ちゃんアイコン自分の写真ですか。
いやそれは別にいい。それよりもかつての親友の邂逅である。
道を違えたがその理由を知ることとはなった。
さてさて、春樹はどのような言葉を紅林にかけるのか・・・注目です。

・ネイジィ・レター
第82回新人まんが賞受賞作品が読み切り掲載。
鈴木優太先生のこの作品は受賞のカット絵でもそう思い、先生方の作表でもそのように言われておりました。
が、実際に読んでみると・・・うむ、何の漫画の影響を受けたのか丸わかりだな!!

絵だけじゃなく構図やエフェクトまでそっくりな感じですなぁ。
しかし主人公のノリが妙に冷静なのが面白い。
オレは焦らない→大焦り→焦らない→大焦り。このループのせいでミステリーなのかホラーなのかギャグなのかよくわからない!!
内容には光るものがあると思うので、独自の感じに昇華していって欲しいものですな。

・最強少女さゆり
大人になるとその遊びはねぇ。少なくとも人前でするものではないな。

心の中ではリコスのことを狼さんと呼んでいたバニー。ほう・・・ほう。
当初のイメージからどんどん変わっていきますなぁ。良いことです。

話の流れはまんま抱きなれてない赤ん坊に焦る父親の図ですよね。
微笑ましい家庭の一場面。そりゃおじいさんも温かく見守りますわ。ホッホッホ。

・喧嘩村
なかなか・・・いや、かなりイカれた感じの増長天。
リアルシャドーのようなパントマイムであるが、自分の舌で歯を飛ばしたりとイカれ具合が凄い。
観客に受ける為ならばトコトンやる。こいつは本物の道化師か・・・!!

かなりの強敵のようでありますがどうなるのか・・・楽しみです。

・UNI
ただの猫耳趣味ではなかったのか!!
なるほど。もっとケモノ好きだったわけですね。さすが変態っスねDr.

そんなDr.も自分が好きなものの体になれたようで良かった良かった。あれ?
まあ多分こうなるんじゃないかと思ったし、こうなってくれて良かった気はする。

というわけで、UNI終了であります。
濃い目の絵柄だけど、ユニの性格が明るめでDr.とのやり取りは非常に良かったですなぁ。
藤田勇利亜先生の次回作に期待したいと思います。

・いきいきごんぼZ
な、七色○んこ・・・いやまあ、確かに前も手塚治虫ネタはありましたが・・・ううむ。

実際こういう食べ方して製造できるものなのだろうか。
というか1週間もよく溜めておけるものである。
苦労はしているのだと分かるが・・・見たくはないな!やっぱり。

・思春鬼のふたり
もう少しというところで殺し損ねた陸ちゃん。
やはり彼女連れのところを狙うのは無理があったか。
まあ白雪さんが狙われていたわけだし、時と場所を選んでいる余裕はなかったわけですけどね。

それはそうと、自分が狙われたことを知った紡木荊。
やはりというか何というか、せっかくのお祭りも楽しめなくなった様子。そりゃそうよ。

狙いは僕か・・・?いや臥美かも・・・どっちにしろ・・・全員まとめて殺してやる

さすがに殺人鬼らしい紡木荊。
ここで逃すと色々と厄介なことになりそうである。
しかし臥美ちゃんが側にいる状態では狙うのは難しい。
何とか紡木荊単独にしたいのだが・・・

後をつけてるだけじゃ面白みがないという担当さん。
その言葉にそんなことないよと言い出す白雪さん。確かに侘救の後を長いことつけてた子ですものねぇ。それだけじゃなかったけど。
というのはさておき、後をつけるだけではなく勇気を出して話しかけて良かったという白雪さん。
その言葉をヒントにして行動に出る侘救。
つまり・・・堂々と姿を現して接触するという行動だ!!

臥美ちゃんと白雪さんは先程の事故で既に顔合わせ済み。
浴衣のことを謝ることで自然と接触が図れるって話ですね。
白雪さん単独ではなく侘救もやってきている。
その2人の姿を見て激しく動揺する紡木荊。いい顔しやがる。

ターゲットは彼女のいる手前、手を出せないはず。
直接近付けば隙も作りやすい。ターゲットが独りになったら小鹿さんに・・・
・・・それに、僕は本人に"確認"したいこともある。

やはり気になることがある様子の侘救。やはり父親の件ですかね・・・?

というわけで、4人で祭りを見て回ることとなりました。
侘救はいつものポーカーフェイス。白雪さんはいつも通りどこであっても侘救と一緒なら幸せそう。
何も知らない臥美ちゃんも楽しそうであり、一人、紡木荊だけが厳しい顔となっている。おやおや。

4人で花火を見に行くところで臥美ちゃんは白雪さんと共に身だしなみを整えに行く。
ふむ、これは都合よく一人の時間が出来ましたな。
このチャンスを逃すことなく・・・侘救は尋ねる。

萌芽小学校に勤務していた辻卓磨・・・覚えてるか?

その言葉を合図に前回の引きの回想の続き。
どうやら臥美ちゃんは毎週のように辻先生のカウンセリングを受けている様子。
そして前回、紡木茨のことが好きだと言っていた臥美ちゃん。週を経てもその想いは変わらない様子。
むしろ考えれば考えるほどその想いは募っていくようである。

臥美ちゃんへの茨へ向けた想い・・・それは毎週続いた。

窓の外でそれを聞いて打ちひしがれる紡木荊。
ショックなのに聞かずにいられないとはまた何ともはや。3か月も繰り返してるのかよ。
そんな日々を過ごしたためなのか、すっかり精神をやられた様子の紡木荊。
兄である茨を羨ましく思い・・・いっそおまえになりたいよと考える。

あっそうだ。僕が"茨"になればいいじゃないか
荊なんて必要なかったんだ。臥美には茨がお似合いなんだから。
僕は茨・・・そう茨――

なるほど。その想いにより、自分の手で入墨を彫ったわけでありますか。なんともはや。
そしてそれを完全にするためにも兄の茨をその手にかけたと。いやはやなんとも・・・茨も報われないな。

というわけで、紡木茨となった――思い込んだ紡木荊。
こうなれば臥美ちゃんが茨のことを好きといえば、それは自分のことを指していることとなる。
窓の外でのろけ話を聞くのも今までとは違い、陶酔した時間となる。ハッハッハ・・・
しかし、辻先生はこれは恋ですと語る臥美ちゃんの言葉を否定する。

君はあの日・・・人殺しの茨くんと一時的に時間と場所を共にした。
異常な状況下では人間の感情もまた異常を起こすんだよ。
ストックホルム症候群・・・君の恋はまやかしのものなんだ

冷静にそう告げる辻先生。
正しいのかどうかは分からないが、犯罪者との恋は悲恋になりそうだし、こう告げるのも間違いではないかなぁ。
しかし間が悪かった。本来ならば茨との恋は終わった方が荊としては良かった。
だが、茨となった今の荊としては臥美ちゃんの茨への恋が否定されるというのは・・・

というわけで、辻先生を恨み、襲うこととなった紡木荊。
ううむ、やはりこの男が父の仇でありましたか。
それにしても、それにしてもな理由だなぁ・・・
仇を目の前にした侘救。どのような行動にでるのか・・・気になるところです。

・木曜日のフルット
これは見事な作戦。フルットもやるものだ。
詰めの甘さはあるものの、こういう手法が使えるならば・・・
まあ、最終的には自力で勝てるようになりませんとね。ガンバレ。

・総合感想
次号からアニメ2期開始ということで弱虫ペダル大連続祭開始
やはりアニメ化は盛り上がりますなぁ。
2期をやっているうちに他の作品のアニメ化も決まらないものか。
今決まっても放映開始までには時間がかかるから連続でチャンピオンアニメが続くのは無理か・・・?ううむ。

さて、次号はフレッシュ読み切り2連続。
今号も掲載されていた鈴木優太先生の新作読み切りが早くも登場。
さらに、しまだ先生のスイーツ系甘々読み切りも掲載。愛欲少年ミツルの飛びっぷりが良かったですし、今回も期待したい!



2014年 42号


・チカカラチカ
新人まんが賞出身の天山まや先生が連載開始!
アタマ隠してアホ隠さずの地下娘コメディ。うーむ、実にとんでもない設定である。

地下に住んでいる。頭の花を見られるのは恥ずかしい(けど丸出し)。まあここまでは分かる。
しかし恥ずかしいからって生まれ変わるとはどういうことなのか・・・
まさに一時の照れ隠しにしては大袈裟が過ぎる!!

チカの娘でチカツー・・・この命名規則でずっといくつもりなのか!?
1話ずつで交代されて行っても困るが、さてさてどうなるのか。
むしろ恥ずかし攻めにあって一気にチカハンドレッドとかになる可能性もなくはないか。

タイトルは地下からチカの他に、チカからチカが生まれるというのもかかっているのだろうか。
何にしてもなかなかのドタバタが楽しめそうであります。期待したい。

・弱虫ペダル
悠々と軽やかに山を登るのは、箱根学園の真波山岳。
その山岳を追い、辛そうに登るのは総北の手嶋純太。
実に対照的な2人の山の戦い。長い戦いとなりそうな予感がします。

去年で一気に知名度が上がった山岳。さすがインターハイ総合2位。
入場時に姿を見せていた女子たちのファンクラブもちゃんと追ってきている様子。
箱学は東堂、山岳、悠人と女子人気の高そうなクライマーを輩出しててやりますなぁ。

こいつが真波山岳。勾配をものともせず登っていく!!
昨年のインターハイのファイナリスト。先行した他のクライマーをもう5人も抜いてきた。
この速度――ついていくのがやっとだ。
たのむぞ真波山岳。まだ本気出すなよ。やっといろは坂の入口なんだ

辛い登りはこれからが本番。
とはいえ、ここまで山岳に付いて行き、5人も抜いた手嶋さん。山岳が言うように凄いと言ってもいいのではなかろうか。

ここまでついて来ることが出来たためか、ようやく手嶋さんに話しかけてくれる山岳。
口の廻る手嶋さんとしては会話でどうにかペースを掴みたい。
のだが・・・残念ながら不思議チャンとは会話が噛み合いませんでした
手嶋さんが喋っている最中に自分の言いたいことを語り出す山岳。うーむ、これは厳しい。噛み合わない!!

1年経っても相変わらずな様子の三角メガネの委員長。
今年も見には来るみたいですが・・・さてはて、どうなりますか。
それはさておき、山岳にだけはフシギですよねーとか言われたくないぜ。

坂は苦痛だと言い、心拍上げながら必死に山岳に喰らい付いている手嶋さん。
何でこんなことをしているのか・・・それを考えるといつも1コの答えに行き着くのだという。
ほほう?興味深い話・・・となるかと思いきや、ほとんど聞いていない山岳。
前方に人影を発見すると、抜くために加速を開始してしまう。

バカヤロウ。まだ話の途中だよ!!

得意の会話による揺さぶりが通用しない。
やはり策士に天然は相性が悪いということだろうか。
天然ということなら葦木場もそうだが、葦木場は手嶋さんに関心ありまくりだったからなぁ・・・
このタイプはやはり苦手とするところでありましょう。

ともかく、山岳の加速を必死に追いかける手嶋さん。
格差は感じているが、ここで出し惜しみすることなく喰らい付く!!
その結果、山岳と同じく富士川の大観寺を抜くことに成功しました。
うーむ、何とか出番はもらえたけどやっぱりこんな扱いですか大観寺。まあ仕方がないですよね。

というか、何故追い抜かれて置きながら手嶋さんのことを笑うのだろうか?
確かに山岳を追うなんて無謀だとは思わないでもないが・・・たった今抜かれておいて思うことでもありますまい。

選手にも観客にも無闇やたらに見くびられている手嶋さん。
なんだろう。いじめられっ子属性ならぬ、見くびられっ子属性でも有しているのだろうか?
こいつの走りを見たら見くびらざるを得ない!!抜かれたのにとりあえず見くびらずにはいられない!!
そんな特性を持っているのだとしたらそれはそれで逆に厄介ですな。凄い擬態能力だ!!

まあ、実際これだけ辛そうにしてたらそう思われても仕方ない部分はあるかなぁ。
でも古賀さんとの時もそうだったけど、最初から最後まで辛そうにしながら走りきる人ですからなぁ。
これも擬態能力の一種でありましょうか。侮ってはいかん。侮ってはいかん・・・!!

何はともあれ、加速した山岳に追いついた手嶋さん。それどころかその前へと出る。

オレは総北キャプテン3年、手嶋純太!!人はオレのことを平凡だってよく笑う!!
インハイのこの最初のステージでハコガクのエースクライマー真波、おまえと勝負して――
おまえの脚削って山獲んのがオレの役目だ!!

ほほう。これは見事な宣戦布告。
さすがにここまで言われては山岳も無視は出来ないか。興味を抱いた様子ですな。ニコッ。

頑張る手嶋さんでありますが、果たしてこのまま宣言通り勝負することになるのだろうか?
ここで山獲ってそのまま1日目ゴールとかしたら、今までの評価は全て覆りそうですが・・・いやいやさすがに。

最後尾の坂道は手嶋さんが出ていることを掲示で知った。
となれば、奮起して囲いを抜け出す流れとなりましょうか?
そしてそのまま勢いに乗って山を獲りに行く・・・有り得そうだけど、さてはてどうかな?
それであっさり獲られたら山岳の格が去年と比べてあまりに・・・ってことになりますしねぇ。
まあ手嶋さんが宣言通りに山岳の脚を削っておいてくれればその部分はどうにかなるのでしょうが。

巻島さんたちが応援に駆けつけるまでにどうなっているのか。気になるところです。

・囚人リク
自身の直観、気付きに突き動かされ建物内に引き返す内海看守。
エレベーターに乗っている間にその想いは段々と確信へと変わりつつある様子。焦れる。
急いで備品室へと向かい、自分の仮説を証明する証拠を探す。

あるはずだ!!あるはずだ!!俺だったらどこに隠す・・・

切れ者同士、考え方は似通ってしまうのか。
普通に探していたらまず見つからない隠し場所を探り当てる内海看守。
いやあ、これはまた手間のかかりそうな隠し場所ですなぁ・・・田中一郎が出遅れるはずですわ。

リクを引き上げるために用いたロープが物証として発見されてしまう。
こすれた跡、車輪の壊れた滑車。輪の大きさ。
それら全てが人を引き上げたことを示している。推論は正しかったのだと確信できる!!

と、いうことは・・・

更なる証拠を集めるために、後輩に連絡を入れる内海看守。
後輩がいたのは脱獄のスタート地点である324房。
用があるのはその隣の325房の囚人たちである。
ああ、なるほど。残された囚人たちに手錠を外したりしてないか聞き出せと指示したわけか。
最初、その指示を聞いた後輩は怪訝な表情。あれは極楽島の難攻不落神話の根幹であると述べる。
が、実際に325房の囚人に尋ねてみた時の反応を見ると・・・まさかと思わせられる。

325房の囚人は、余計なことを喋ったら沢田の手下に殺されると怯えている。
が、実のところ沢田に手下などいない。もともと一匹狼の殺し屋であったのだから。
そう看守に暴露されてしまい・・・ついに手錠は事前に外せていたことが明るみに。
うーむ、もっと時間を稼ぎたかったのですがなぁ・・・やられてしまったか。
口止めしていたとはいえ、他の囚人たちの前で手錠外しなんてするべきではなかったかもしれませんな。
逆に言うとそのような迂闊なマネを田中一郎が何故したのかと深読みできなくはないですが・・・さてはて。

これで俺の仮説は確定だ。しかし・・・俺たち看守が慣れ切っているスキに・・・奴らなんと入念な準備を!!
ここは80階。屋上95階まで15階。奴らは何分前に備品室を出た!?今・・・奴らはどこに!?

着替えの時間はあったものの、調べている間に遠くに行っている。
そう期待したのですが・・・実はどうやら途中で足止めを食っている脱獄ナイン。
独居房の囚人が暴れ、それに対応している看守。
一本道なのでやり過ごそうと部屋に隠れたが、なかなか看守が離れないので困っている。
なるほど。追従暴動を起こさせないために各階に1〜2名の看守は必ず残るようにしているのか・・・
レノマさんの言うようにぶん殴って進んだらいいんじゃないかとも思うが、監視の目も厳しくなっているから無理か。うーむ。

そうこうしているうちに、内海看守は寺嶋副司令室長に連絡を取る。
むう、個人で追うのであればどうにかなるかとも思ったが、しっかり上に報告してきましたか。
脱獄犯9名は外ではなく中にいる
これを最初は戯言と切って捨てようとした寺嶋副司令室長。
しかし手錠を外しているとの情報を聞き耳を傾けだす。むむ、意外と冷静な・・・

内海看守は屋上の視察委員のヘリを奪って脱出するところまで見抜いている。
そのロジックをきっちりと寺嶋副司令室長に説明する。
結果・・・監視カメラを中へと切り替え、非常階段付近を注視するようになる。そして・・・

いたぞー!!

よもやの早さで見つかってしまった脱獄ナイン。
これは・・・これは・・・もうどうしようもないんじゃなかろうか・・・?
上手く突破して視察委員のヘリを奪ったとしても、そこから先がどうなるか。
手錠のGPSは囮であると判明してるし、飛ばしていたヘリは直ぐに戻って来るでしょうし・・・船まで逃げ切れる気はしないなぁ。
せめてもう少し気付かれるのが遅く、既にヘリまで辿り着いていたのならばまだ逃げ切れる目はあったのでしょうが・・・ううむ。

絶望的な状態。
これは一度失敗して捕まる流れでありましょうか?
射殺も考慮しているが、まずは生け捕りを考えているようですし、とりあえず死なずに済む可能性はある。
そして例のケシ畑栽培のZ棟に送られ、今度はそこからの脱獄を考える・・・とか。
まあ、時間が経過すれば鬼道院の作戦が発動して自動的に外に出られるのかもしれませんが・・・うーむ。

看守の数が多いと切れ者の1人や2人はいるものです。
原田看守の時のようなラッキーが起きればとも思ったが、寺嶋副司令室長が無能というわけでもなく・・・やられましたなぁ・・・

一体どうなってしまうのか・・・とても不安です。

・毎度!浦安鉄筋家族
小さい男の子はこういうの好きですなぁ。何故だろうか。

あの仁ママを目撃したのならば、躊躇うことなく通報ボタンを押すべきでありますわな。あれはマジで怖い。

・ハリガネサービス
主力温存の桐城に興ざめと言った様子の五十嵐先輩。
1月の新人戦の敗戦から今日まで、桐城をぶっ飛ばす為に鍛え直したというのに。

1年坊主どもじゃ相手になんねぇぞ!!!

そう思いながらのジャンプサーブ。
鍛え直した筋肉が唸りをあげる。
が、桐城のリベロである三河はこれを余裕綽々といった体で受け止める。ホアタッ!!
うーむ、さすがにでかいだけあって筋肉サーブにも当たり負けしないということだろうか。
間白は吹っ飛ばされていたが・・・まあ、間白は細いしねぇ。パンばかりじゃなく米や肉を食え。

それはさておき、レシーブに成功した桐城の攻撃。
ネットに寄せるアタッカーは3枚。セッターの前に2人と後ろに1人だ。どこから来る!?

セッターの倉光はジャンプトスの構え。
しかしそれだけ姿勢が反っていたのでは後方にトスを送るのはバレバレである。
いや、そのように思わせるのが狙いの構えであったということか・・・!?

トスを上げる寸前、空中でぐにゃあと背中を曲げる倉光。
そして上体が倒れ込んだ状態でトスを前・・・ネット際ではなく、そこより少し自陣寄りの所へと飛ばす。
狙いはオポジットを飛ばしてのバックアタック。寄ってきた3人は全て囮でありましたか。
その狙いは上手くはまり・・・スパイクによってまずは桐城が1点先制の形となる。

なんか人がいっぺんにワラワラっと動いて、次の瞬間にはもうスパーンって・・・
バレーボールって、こんなに速いの!?

ぽかーんと呆気にとられるケイちゃん。
近くでみるとかなりの迫力でありましょうなぁ。

さて、サーブ権が移って試合再開。
桐城の鮫島先輩のサーブを受ける五十嵐先輩。よくそんな受け方で威力を殺せるものだ。
短く上がったボールを家守先輩がトスし、エースである大船先輩に。
しかしこのルートは完全に読まれており、ブロック3枚がかりで止められてしまう。
ふーむ、今のは分かりやすかったですかな。いや・・・それだけではない感じですな。
桐城の選手の声を聴けば、豊瀬メンバーの攻め方は研究されていることが分かる。

新人戦の試合、映像分析させた時のあいつらの苦々しい顔ときたら!
屈辱だよなあ。今日の為にくやしい思いしてこの程度の学校のデータ入れてきたんだ
1セットにつき20点差はつけなきゃね。

主力温存でナメてかかっているのかと思いきや、逆に全力だった様子の桐城。
新人戦なだけに、当時の1年である鮫島先輩たちも試合に出ていたんでしょうな。
その結果、強豪として名高い自分たちが接戦にまで追い込まれる。悔しかったでありましょう。
その払拭のための今日の試合。これは意気込みは並々ではなさそうだ。単純な練習試合にはならなさそうだ・・・!!

データが入れられている以上、劣勢を覆すには1年を投入するのが一番でありましょう。
特に下平くんのデータは誰も持っていないはずである。
が、この練習試合の場面で出してしまっていいものかどうか。山縣先生の判断はいかに・・・?

・ドカベン ドリームトーナメント編
北の狼こと火浦健、見参!!
北の風雪に鍛え上げられた不滅の右腕
藤村甲子園に変わるだけの格を持った投手と言えましょう。
それはいいのだけれど、和田監督迷わずの決断ですと述べるアナウンスはどうなんだろうか。
もう少し早く交代しても良かった気がするが・・・まあいいか。

悪球打ちの岩鬼に対するのに、今のコントロールが乱れだした甲子園では不安が残るのも確かである。
そこでいうと、この火浦は抜群のコントロールの持ち主。
安全など真ん中3つを連続で投げることのできる投手である。
岩鬼に何か秘策がなければそれで終わりそうな打席。と思いきや・・・何だか岩鬼の様子がおかしい。

あの火浦の目は・・・?
武蔵坊数馬!!高校時代、全国大会を前に生死をさまよう母を助けてくれた弁慶高校の武蔵坊と一緒の目ェや!!
あの時の勝負はすごかった。あの時の勝負の目はすごかった・・・
今の火浦の目はあの時の武蔵坊の目ェや!!

何やら大事なことを思い出した岩鬼。
タイムをかけて、手袋を取り素手になる。
ああ、あの時の武蔵坊は強く拳を握りしめておりましたなぁ。
一心不乱に気を送り込み、岩鬼の母の病を癒した武蔵坊。
岩鬼も恩義に感じたあの場面。よもやこのタイミングで思い出すこととなるとは。

その影響からか、ど真ん中を打ってみせる岩鬼。
音はいつもの快音、に少し足りないかという感じの音。
その足りなさゆえかファールとなっている。ちゃんとしたグワァラゴワガキーンならスタンドに向かったでしょうね。

母に気を送りつづけて30分・・・あれこそ生死をかけた真の勝負や。
それなのにたかが1打席集中しないで何が真の勝負や

ふむ・・・この打席の岩鬼の意識は何だか凄いですな。
これはど真ん中も安全な球とは言えない。
バッテリーもそう感じたのか、3球目はインコースへのストレート。
このボールも快音一歩手前で特大ファール。飛ぶには飛ぶが中には入らない。
うーむ、あと少しなのだが・・・届かないかなぁ・・・?

4球目。火浦の球はど真ん中。
これを打つ岩鬼。そしてこれもまた快音の一歩手前であるが・・・どうなるか?
この岩鬼の凄さを見ると打ちそうな気はする。
しかし変わったばかりの火浦がいきなり逆転を許してしまうのもどうかと思うし・・・うぬぬ?
気になるところであります。

・ANGEL VOICE
高畑麻衣が他界し、船和学院を破った市立嵐山が選手権で全国制覇を果たしてから5年の歳月が過ぎた

いよいよの最終話。いきなりの5年経過。
とりあえず市蘭はキッチリと全国制覇を果たしたようで良かった良かった。
敗れた古川たちもこれで多少は面目が立つというものでしょう。
とはいえかつて乾が言った通り、これだけの才能が同じチームで揃うことはまずありえない。
看板裏のサッカー部の歩みを見る限り、やはり厳しい戦いを強いられているようですなぁ。
乾の言うロクな結果とやらが凄く気になりますわ。

さて、5年後の市立嵐山。
黒木監督は5年前の選手権終了時に監督を辞職することを申し出た。
しかし校長の湯島、部長の久住、そしてなにより部員たちに強く慰留され・・・5年後の今もサッカー部の監督を続けていた。
そんな黒木監督の前に現れたのは・・・成長して髪を切った脇坂さん。なんと・・・!!
いやさすがに髪を切られてしまうと誰だか分からなくなりますな!!

まあ、それはさておき。
脇坂さんは来春大学を卒業し、社会人となる。
その就職先はというと・・・何と小学校の教師!!
おぉ。教育者になるんじゃないかなとは思っていたけど、まさか小学校とは。
繊細で思い悩むことの多い脇坂さん。いい先生にはなるだろうけど・・・気苦労背負い込みそうだなぁ。

教師になりたいと思っている脇坂さん。
しかしその前に黒木監督に聞きたいことがあって、ここまで足を運ぶこととなった。

オレは過去にたくさんの人に迷惑をかけ、たくさんの人を傷つけてきた。
そんなオレに教師になる資格があると思うか?

やっぱり繊細な脇坂さん。
そんな脇坂さんの質問に対し――資格はないなと答える黒木監督。

お前の考え方だと・・・過ちを犯した生徒に絶望しか与えない
これから先もずっと背負っていかなきゃいけないものもあるだろう。
だがそれは・・・これから先にやるべきこととは違うぞ。

ほう。これは見事な回答ですな。
確かに範を示す教育者がそういう人物だった場合、過ちを犯してしまった生徒は困りますわなぁ。
自分自身で罪を背負うのはいいが、背負い込んで倒れてしまっては元も子もない。
そういう背負い込んでしまう人の支えになる。そんな教師に・・・脇坂さんならなれるかもしれない。期待したいですな。

教師になりたいんだったら、なれっ!!やりたいんだったら誰に何を言われようがとことんやり抜け。
そう述べる黒木監督に、勢いよく返事する脇坂さん。
うむ、さすがの恩師でありますなぁ。ここでも道を示してくれましたか。有難い。

脇坂さんは途中で回り道をしたが、高校でサッカーを始めて充実した時間を過ごすことが出来た。
教師としての赴任先に小学校を選んだのは、自分の経験から大事なことはできるだけ早く知っておいてもらいたいと考えたからである。

高畑に教えてもらった命の重さを、高畑の分まで生きて伝えていくよ

マイちゃんの死は悲しく重い。
しかしそれによって学んだことも大きい。
次はその学んだことを若い者に伝える番というわけですな。いい話だ。

命の重さは脇坂さんが伝えていく。
そして市蘭サッカー部のあの奇跡は伝説として今後も語られて行くことでありましょう。
5年が経ち、今では総勢62名にも膨れ上がったサッカー部。かつての荒廃して不良の巣窟になっていた時期が嘘のようである。
しかし関根のじっちゃんは5年後もまだまだ現役で指導してるのかよ・・・さすがだ。ハッハッハ。

というわけで、ANGEL VOICE完結であります
単行本にして全40巻に及ぶ本格サッカー巨編。楽しませていただきました。
先のことを知らせておきながら、それを違えずに楽しませる構成力に毎度脱帽させられました。
大きな奇跡こそ起こせなかったものの、打倒船学を果たしたサッカー部。
古谷野先生と共に市蘭サッカー部の面々も見事に走り終えたのだと思います。
しかし、最後を締めるのがこの2人となろうとは・・・いやまあ、脇坂さんは確かにキーパーソンの1人ではあったと思いますが・・・
百瀬を始めとした残りの部員の将来とか気になるんですが、語られることはないのでしょうか?
単行本に追加エピソードとして収録されたら嬉しいのですが・・・どうですかな?

ともあれ、長期の連載お疲れさまでした。
古谷野孝雄先生の次回作、期待して待っております!!

・実は私は
――皆が背中を押してくれた。校長が今日この日のため、私の本体を大きくしてくれた。
あとは私が想いを伝えるだけだ。たった一言「好きだ」と――

さっそくドキドキしながら、真っ赤になりながら、発光しながら朝陽と向き合う藍澤さん。
さすがにこれだけ発光していれば朝陽もすぐに本体がまた大きくなったのだと分かりますわな。
まあ、藍澤さんの方はさておき、朝陽としては外部ユニットが高性能なのでそれほど普段と見た目は変わらないわけですが。

そんなジロジロ見るなエロ峰朝陽がっ!!

でもやっぱり発光してる姿は特別ですよね。見てちゃいけなかったか!!
いや、確かに毎度お馴染みであるが、今度はどこから出したその目つぶしアイス。
意外と有用性が高いと気付いたわけでありましょうか。
確かに冷峰朝陽にしてしまえば抱き付いたりしても毎度お馴染みの流れと言えなくはないし・・・いやいや。

思った通り盛大に取り乱している藍澤さん。
心の整理はしてきたつもりだが、いざその時となると思いっきり散らかしてしまうのが藍澤さんである。
沢山の人にフォローされ、送り出してはもらったが、今この場にいるのは自分と朝陽の2人のみ。
どうにか自分で頑張って告白にまで至らないといけない。

大丈夫私は出来る。私は告白するんだ。たった一言。たった一言に想いを込めて――

ドキドキしながら、切り出すときの謳い文句である実は私はがまず口をつき、これは行けるか、などと思いきや・・・

・・・どうして?どうしてたった一言が・・・「好きだ」の3文字が言えないんだ・・・?
いや・・・本当はわかっている。黒峰朝陽といざこうして向かい合った時から、頭の中が真っ白になってしまったこと。
そもそも本当は、本当は告白したとしても結果なんてわかりきっている
なのに・・・告白なんて。黒峰朝陽も迷惑なだけじゃないのか?今からでも二人を応援すればいいんじゃないか?

ここに来て自身の心を振り返ってしまう藍澤さん。
うーむ、考えずに勢いで行ければ良かったのだが、なまじ気の回る良い子だっただけになぁ・・・
恋は戦いとした場合、結果の分かった戦いに身を投じるのは果たして正しいことなのか。
そういう思想に行ってしまうともう先に進むことは出来なくなりそうである。ああ、案の定・・・

・・・きっと君なら葉子君とうまくいく。大丈夫だ。私が保証する。あとは君が勇気を出して告白するだけだ。
せっかくの修学旅行。いいチャンスではないか!!頑張りたまえ。私は君たちを応援しているぞ!!
話は以上だ。わざわざ呼び出してすまなかったな。それでは健闘を祈る!!

やたらと笑顔で、それだけを告げて背を向ける藍澤さん。
そして即座に涙ぐみ、自身を苛む藍澤さん。何ともはや。やっぱりこんなことに・・・
とても悲しい展開になった。そう思った。しかし、ここで終わらせないのが黒峰朝陽という男でありました。
立ち去ろうとする藍澤さんを引き留め、本当にそれが言いたくて呼び出したのか問う。本当にそうなら別にいいんだけど・・・

もしそうじゃないなら、委員長の本当の話が終わるまで俺いくらでも待つよ・・・?

これは良い引き留め。
そしてここで朝陽がどういう想いで今日の呼び出しを受け、今まで待っていたかが窺い知れる。
ふーむ、やはり藍澤さんの態度を見ていれば、自分に好意を抱いていることは気付くに決まってますわなぁ。
多少ニブめではあるが、完全に朴念仁というわけでもない朝陽。
ただ、自分に自信がない故か、葉子さんに対しても藍澤さんに対しても本当にそうなのかと信じきれずにいる感じでありますな。
特に藍澤さんは昔先制してきっぱりフってこられた経験がありますし、思い込めないのは分からないでもない。

断る辛さを知った

昔の朝陽とは違い、逆に断る経験をしている朝陽。
あの時の朝陽も格好良かったですなぁ。誤魔化さずに真っ直ぐ自身の想いを口にする。
そういった真摯な態度が大事であると・・・分かってはいるが、実践できる人がどれほどいるものか。
ふむ、そうか。あの時藍澤さんがきっぱりフってくれたから朝陽は立ち止まらずに済んだというのですな。
みかんもハッキリと断られたにも関わらず、立ち止まらずに進もうとしている。
ふーむ、告白というのもそこで全てが定まる最終局面ではないってことなんですかなぁ・・・深い。

朝陽にしてみれば、こんなのただのおせっかいでしかないのかもしれないと思える。
が、引き留められた藍澤さんにしてみれば勇気を――もう一度のチャンスを与えられた形となる。
この場には他に誰もおらず、藍澤さん自身でどうにかするしかない。
そう思っていましたが・・・黒峰朝陽という頼りになる男がここにはいましたか。これは盲点でしたな。ハッハッハ。

というわけで、藍澤さんは勇気を出し、自分の秘密を聞いてくれと言いながら抱き付く。
そして、不意をつくかのように口づけ・・・お・・・おぉ・・・!?

く、く、黒峰朝陽っ。ききき聞いてくれ。じじ実は私はっ。
私、藍澤渚は、君のことが好きなのでありますのだ!!

おぉ・・・ついに、ついに言った!!
盛大に紆余曲折があったものの、ついに言った!!ブラボー!!
いや、それにしてもしかし。葉子さんにしてもそうだが、言葉よりも先に口が出たということでありますのか?ありますのだ!?
よもや2人連続で先制キスをくらうこととなるとは。朝陽とて夢にも思いますまいて。

葉子さんと同じようにやらかして逃げ出す藍澤さん。
ただ葉子さんとは違い、ちゃんと自分の想いを――好きだという言葉は残してきている。
返事を聞くだけの余裕はなかったわけだが、想いを伝えられたので及第点と言ってよいでしょう。
朝陽としてもちゃんと想いを聞けたのだし、葉子さんの時のように、何かの間違いで済まされないかと思い悩むこともない。
いやまあ・・・ここから朝陽は朝陽で悩むターンになりそうな気がしますけどね。
その場で断れなかったとしたら、今度はどこかで場を設けて告白の返事をしなければいけないわけで・・・モテる男は辛いな!本当に。

思わず逃げてしまう子は多いが、作品自体が恋愛から逃げない姿勢を貫いているのがいいですなぁ。うむ。

さてさて、一世一代の告白劇は決まった。ここから一体どうなるのか。
修学旅行最終日・・・楽しみであります。

・侵略!イカ娘
まあ、子供に好かれないことはないと思いますよ愛子先生。可愛いですしね。
でもやっぱり反面教師という立ち位置がしっくり来るから困る。

それにしてもシンディー。昔たけるに英語を教えていたはずなのにどうしたのだ?
日本に馴染み過ぎてすっかり忘れたのか?まさか!?

・黒虎
佐之助と旅をすることとなった虎鉄。
犬守の当主殿が言われたように、大変な旅となりそうですなぁ。
それはさておき、さりげなくキツネがついて来ておりますな。
戦になりそうな時は離れているとは賢い奴よ。

さて、佐之助の荷物を改める虎鉄。やはり気になるのはノヴァのことか。
黒船に対抗するには少しでもノヴァの情報は得たいところであるのだが・・・素直に教えてくれそうにない佐之助。
となれば・・・懐柔策あるのみ!!
まずはキノコで釣るが効果は無し。タケノコ派の可能性はあるが・・・そういう問題ではな気がする。
続いて川魚で誘いをかけるが・・・こっちはハッキリ嫌いと言われる。うげ。

虎鉄「なんでだァ!!?こんな美味しい食材ふたつとないだろォ!!?」
佐之助「なんで川魚だけその反応なんだよ!!?

いや全く。虎鉄は虎のくせに魚が好物でありましたか。
まあ、虎らしく生肉が好きですとか言われても困りますしね。
ちょうどキツネ肉が手に入りそうではあるが、さすがにそれはいかん。

で――懐柔は全くうまくいっていない感じだったが、しつこさに折れた様子の佐之助が教えてくれます。
ふむ。リュックのように背負っていたこの小さな入れ物に入っているこれが・・・これがノヴァなのか・・・!!
妙な形の小刀はフェイクだったわけですな。ふーむ。
まあ、瞬間移動という効果を表すにはこういう風に体に身に付けるタイプの方が向いているのは確かか。

お前・・・知りたがっていたな――どうやってあの瞬間移動をしていたか・・・
正直な話、なぜそんなことができるのか・・・オレにも原理はサッパリ分からん。
いや・・・そもそも原理や法則なんぞ無視なんだ。"不可能を可能に変える"・・・
それが総てのノヴァが持つ"根本的能力"なんだよ・・・

ふうむ、それはまさに魔法と呼ぶしかなさそうな代物ですな。
まあ、原理が分からなくても誰にでも使えるのであれば、やはり魔法というよりは兵器か。厄介な。

佐之助のノヴァは虎鉄にぶっとばされた時におしゃかになった様子。ふむ、確かにヒビが入ってますわな。
勿体ないが、まあとりあえず正体の一片が見られただけでも良しとしましょう。

さて、もうひとつ佐之助に聞きたいことがある虎鉄。ある意味こちらはもっと深刻な話。
それは何かというと・・・佐之助の他に黒船に寝返った十二支神将はいないのか?というもの。おぉ、それは気になりますわな。
しかしさすがに佐之助もその辺りのことは知らない様子。
元々敵だったわけだし、そこまで内部事情に詳しい立場にはなれませんわな。仕方がない。
だけど、黒船の"組織図"ぐらいは理解しているとのこと。ほう?

黒船にはいくつかの部隊があって――そいつを十人の"最上級幹部"が各々の隊を指揮している――
幹部たちの総称は・・・"天廻十傑"(アストロギア)
その天廻十傑を束ねるのが"総督"と呼ばれる男――黒船の親玉だ。

ふむ。黒船は総督をトップとした君主政体であるわけか。
佐之助は天廻十傑の一人であるプルートという男の傘下に入っていた。
そしてその傘下以外の兵とは顔を合わすことはなかったそうな。
なるほどね。それだと他の十二支神将が別の幹部の傘下に入ってる可能性は否定できないわけか。
ふうむ・・・なかなか面白い状況でありますな。さて、これを聞いた虎鉄は・・・

決めた!!強大な敵に立ち向かうには強い仲間が必要だ!!
徳川十二支神将"亥の門"・・・剛剣・猪頭家!!!!
黒縞家と縁のあるあのお方なら・・・!!!!きっと力になってくれるハズだ!!

順調に仲間を増やす方向に進んでいくようですな。良いことです。
やはり敵の勢力が強大ならば、こちらも纏まって戦わないとですよね。
さてさて、亥の門はどのようなキャラが出て来ることか。楽しみです。

一方、黒船の勢力の方も明らかになりつつある。
天廻十傑の一人、プルート。腰つきはさておき、何とも危険そうな感じの男である。
近い内にぶつかることになりそうな気はするが・・・さてさてどうなりますか。

それにしても、新星を意味するノヴァにアストロギアと来ましたか。
黒船側は天体関係のようですな。そして冥王星を意味するプルートと。ふむ。
まあ、現在は惑星から外されているそうですけどね、冥王星。まあそれはそれである。

というか、天廻十傑が惑星名だとすると、水金地火木土天海冥で9つしかないわけだが・・・さてはて?
ネメシスのような架空惑星が出る可能性も考えられますが・・・期待して待ちたいところです。

・錻力のアーチスト
一気に回の進む練習試合。快音を響かせる桐湘・栄春チーム。
いい感じに点を取っていっていると思ったら・・・

何で投手が國尾じゃねーんだ。ふざけんな。バカ野郎!!

どうやらまた投手が國尾さんから英に戻っている様子。おやおや。
清作は対戦できたのに、自分は戦えない弐織。こりゃ気を悪くしても仕方がないな。
結果として、初回の満塁ホームランに続いて2本目は3ランの7打点という凄い成績にはなりましたが。

去年は豪徳が15対0で勝ったというのに、今年は桐湘の方が11対3という凄い差をつけている。
お互い1・2年が出場ということで、総合力だとどうなるか分からない。
けど、このままだと来年以降の豪徳は危なそうな感じですな。英も頑張って成長しないと。

最後まで振り切る。走り切る。1つ1つのプレーに力を出しつくしているな・・・
気持ちが成長すればその心に追いつこうと技術も伸びる
自分自身にも対戦相手にも挑戦することをやめない限り前に進めるということかな・・・

桐湘の急成長の秘訣を見て取った様子の仙馬監督。
ふむ、豪徳としてもこの合同練習は得るところが大きそうですな。
強豪が忘れがちなこういう気持ちを一緒に練習することで感じ取れるわけですな。

・・・桐湘。今年は本気で甲子園狙えるかもね・・・

嬉しいことを言ってくれますな國尾さん。
しかし豪徳の1年にも凄い奴はいますな。
篠武希輔。ホームランと二塁打含めて3打数3安打。
しかも甘い球にはあえて手を出さず、難しい球を打っていた様子。ほほう・・・
投手はともかく、こういう怖い打者がいる辺り、まだまだ豪徳も侮れませんわな。

この後は3年生同士で練習試合。
これは・・・之路さんは投げられないし、打線の主力もほとんど抜けてるしで、桐湘に勝ち目はなさそうですな。
なので詳しい描写はされずに省略。結果も未発表であります。酷いことになってそうだな。

練習試合を終え、そこから学んだことを念頭に入れて練習。
それらを終えて、グラウンドの整備をしたところで3校合同練習の1日目が終了となる。
うーむ、朝9時から夜7時までミッチリ。見事な強化合宿でありますね。これは力が付くわ。
豪徳に至ってはここで更に自主練をしてたりするそうですが・・・ううむ。
まあ、明日もあることですし、桐湘と栄春は入浴して早めに休む必要がありますよね・・・

自主練って言っても1時間くらいだけどね。

2校の会話に、先に入浴していた國尾さんが妙にポーズの決まった感じで応えてきてくれます。
っていやいや、宿舎別棟なのに何でいるんですか國尾さん!!
そんなに之路さんのことが好きなんでしょうか。
だとしてもそのなんだ・・・もう少し人目を忍ぶとかそういう気遣いを・・・
蛮堂のように叫ばないだけマシと考えるべきだろうか。

明日は神奈川の春季大会決勝。港南対蔡理が行われる。
穂村と蛮堂のエース対決。そして弐織義壱と蓬莱の四番対決。なかなか面白そうですな。
今の蛮堂はノリに乗っている状態だが、果たして弐織義壱を押さえることは出来るのだろうか・・・さてさて?

それはさておき。入浴後、夜に2人で待ち合わせをする國尾さんと之路さん
お、逢引ですか?いや、國尾さんが混じるとこの手のボケはシャレにならないからいかんな。

実際行うのは2人揃っての走り込み。
やはり投手に体力は必要ですし、強靭な足腰を作るには走るのが一番なわけですな。
ちなみに去年もこの2人は一緒に走っていたらしい。
國尾さんが言うには暗闇の中を走ってると集中力が増すのだそうな。ほう。
そのロードワークに出ようとしている國尾さんに、自ら一緒に走っていいかと申し出た去年の之路さん。
ふむ、この頃の國尾さんはまだ之路さんへの好意は薄かった感じですな。
むしろその時のロードワークと語り合いで好感を持ったといったところでしょうか。

國尾さんは1年の夏に甲子園を経験しているという。
まあベンチ入りしたというだけで投げてはいないみたいですけどね。

甲子園のマウンドで投げてみたかったけど、投げたらきっと打たれただろうな。
まるで夢の中にいるみたいにフワフワしてたからね。
いや・・・本当に"夢の中"にいたのかもしれない。けど次は戦うために甲子園に行くんだ

甲子園出場の強豪チームでありながら、この意識の高さ。
これは之路さんに与える影響も大きそうですな。
そしてまた、之路さんの熱さもいい感じに受け取っている國尾さん。ほほう。

去年は國尾さんの走りについていけなかった之路さんだが、この1年の成果か、今年は並走できている。
國尾さんが加減しているわけではないのは間違いない。
僕が拓人君の気持ちに全力で応えないわけない。そのように言われたら疑うことも出来ませんわな。

之路「・・・國尾。約束覚えてるか。"甲子園で投げ合う"。俺も全力で応えてみせる
國尾「当然。約束を破るようじゃ恋人失格だ

之路さんの熱い言葉に笑顔で返す國尾さん。
うん、いい約束だ。いい約束なんだが、さらっと恋人発言とかされましても・・・その・・・なんだ?困る。
しかもツッコミのセリフもなく場面転換するものだから更に困る。
この言葉に対する之路さんの反応は読者の判断に委ねるということか。委ねていいのか!?

それはさておき、宿舎の方では清作が一人でバットを振っている。
いや、左薙も付き合ってはくれているみたいですけどね。懐中電灯で遊ぶな。

しかしどうやら清作、今日の練習試合で見た篠武のバッティングが気になっているようですな。
わざわざ難しい球を打っていたように見えた。
そのことを左薙に問うと、どうやら正解だった様子。
まあ清作がそれに気付いてたことにビックリしたとか言われちゃいましたが。いい顔しやがって・・・!!

甘い球ならいつでも打てるってことでしょ。実戦では難しい球打たなきゃいけない状況の方が多いだろうし・・・
普段から自分を追い込んで打席に立ってるんだ。春季大会打率7割超えも納得だよ

やはり普段からの意識の高さが結果に表れているということでしょうか。
むしろその結果が出ているからこそ、次の段階に進むためには追い込む必要があるということか。

凄い打者である篠武。
その篠武もまた夜にバットを振っている。
そのスイングは昼間よりも更に速い・・・何なんだよコイツ!?

清作と左薙、そして篠武。各校の凄い1年が揃い踏み。
さてさて何か起きるのでしょうか・・・?

・クローバー
ハヤトに気を取られ、先制攻撃を受けた真木。
しかしイージスさんの存在を思い浮かべたことで序盤の劣勢を跳ね返しつつある。
うーむ、やっぱりイージスさんは偉大であるのだなぁ。

本領を発揮し出した真木は飛田を追い詰め始める。
飛田も粘ってはいるが・・・疲れが目立ってきましたな。
この真木の活躍には高虎もご満悦。顔だけじゃなく腕も立つとは・・・ウチ惚れてしまうわ〜〜。止めてください。

相変わらず真木のことを自分の弟子と言い張るハヤト。
真木もこの発言は聞こえているのだろうが、とりあえず今はツッコまないでおく様子。
これでまたツッコミ入れているうちに逆転とかシャレになりませんしね。

真木の止めは一回転しての裏拳・・・いや、横向きではありましたか。
いずれにせよ、回転による威力を増しての一撃はかなり強力。
どうにか立ち上がった飛田であるが、その意識は既になく・・・
なんだかカッコイイ倒され方を演出するかのようになってしまいましたな。ハッハッハ。

2連敗を喫する春木チーム。
負けないための保険をかけていたとはいえ、さすがにこの連敗は気分のいいものではないようですな。
余裕の笑顔が消えた春木であるが・・・何かするのだろうか?
高虎の方は最終的に自分が勝てばいいだけと思って余裕そうなのにねぇ。
元々チームの一員じゃないから、他のやつが勝とうが負けようがどうでもいいでしょうし。うーむ。

ともかく、景気のいい2連勝であります。
このまま連勝を続けて大将戦までいけるか。気になるところですな。

・極悪バンビーナ
悪意のなさがかえって凶悪!!
極悪は無理だけど凶悪にはなれそうな雰囲気ですな。ハッハッハ。
それにしてもこの妨害力・・・ニーナパワーにはまいったな!

・ぽかぽかおふろちゃん
実家は銭湯という岡春樹先生が読み切りで本誌初登場!!
それを活かしての公衆浴場コメディでありますが・・・この主人公の趣味はよもや・・・!?

落とした垢や髪の毛を集めているだけでもアレだが、それでフィギュアを作るという発想がもうとんでもなくアレである。
しかしそれだけアレなことをするからこそ、不思議なことも起きるってことなのかもしれない。

お風呂屋さん一筋でも女の子にうつつをぬかすのは悪くないと思うのだが・・・
何かそれは交わってはいけないものなのだろうか。

物凄いスピード感で溶解まで辿り着いたおふろちゃん。
うん、まあそうなりますよね・・・うん。最初に気付こうぜ!!
所詮、垢は銭湯では切り捨てられる運命なのだよ。ってことで。はい。

・ウチコミ!!
個人戦出場辞退を打診された紅林。
大変な状況・・・なのだが、この紅林家の面々の顔ぶれは・・・何だ!?凄い絵面だ。
女の子2人がはっきり紅林の妹であると分かる顔立ちなのがまた何というか・・・ハッハッハ。

さて、その紅林と友達だった春樹。
今でも紅林の中学時代の裏切りが許せずにいる様子。
しかしそれはそれだけ柔道部での思い出が強いということであり・・・
一緒にやってきた紅林との友情が深かった故のものであると思わされる。

というわけで、春樹の過去回想。
小学校の頃はスカートめくりに精を出している春樹。
三つ子の魂百までというが、昔から変わっておらんなぁ。
そして昔から目立つタイプであったんですな。
小学生としてはこういう行動力のあるタイプはモテる。間違いない。

しかしやっかみを受けやすいのもまた間違いない。
自業自得の部分もあるが、6年生に絡まれる当時5年生の春樹。
その最中、巻き込まれるように加勢することとなったのが紅林。
どうやら別の小学校なのに通りがかったというだけで喧嘩に巻き込まれたようだ。おやおや。

普通ならもう関わりたくもないと思うところだが、2人で強くなってリベンジしようという春樹の言葉に賛同する紅林。
なるほど。そこで選んだのが柔道でありますか。
その時に目に入るのは例の言葉「自他共栄」。友と共に強くなる。今の2人は心に響く言葉でありますなぁ。

というわけで柔道を始めた2人。
紅林は早くも素質を開花させている。
その様子を嬉しく思う春樹。中学に入ったら柔道部に入って一緒に日本一目指そうぜと誘う。
その言葉を受けて、珍しく笑顔を見せる紅林。
うーむ、やっぱり小さい頃から不器用だったんですなぁ。だからこそ時折見せる笑顔がまぶしく思えるぜ。

中学に入っても不器用な感じの性格は相変わらず。
とはいえ春樹に対しては大分フランクな感じになってますな。
昇段審査に落ちた春樹の弱点を克服し、次の審査では合格できるようにする。
その結果、見事に得る黒帯。ほほう・・・いいですなぁ。いい関係だ。

楽しかった。お前との柔道が。楽しかったんだ

思い返せば思い返すほどその想いは強かったと感じられる。
だからこそ、中学最後の試合で団体戦を拒否した紅林が許せない。
共に日本一を目指そうと誘った春樹の申し出を拒否したのが許せないわけだ。ううむ・・・

てな事情をヒューマから聞く部員一同。
この話を聞くと、やはり紅林の判断は冷徹であるように聞こえる。
が、どうやらここにはヒューマしか知らない事実が隠されていた様子であります。
例のセクハラの件を脅しに使われ、渋々と口を開くヒューマ。

紅林さんも・・・辛かったはずだ。
あの時団体戦に出てたら・・・ハルさんをもっと苦しめることになるかもしれなかったから

ふむ。やはり足のケガが原因のようですな。
団体戦に出て無理をして足を壊し、個人戦に出られないとしたらそれは確かに厳しい。
しかしそれならば事情を説明したら良かったのではなかろうか。
不器用な男の不器用さはやはり直し難いものなのだろうか。気になるところです。

・UNI
なんだか妙にDr.との会話が軽い。いい感じだ。
元々ユニは軽いというか、明るめな性格だったんでしょうな。
Dr.が変態なだけに会話がフランクになるのも止む無しか。

科学の産物も結局は扱う人次第。
そう割り切れずに自身は世界にとって悪だと結論付けてしまうDr.何というか辛いな。

バトルタイプのアンドロイド。勝つためには秘密兵器を使うしかなさそうな流れ。
しかし猫耳になることで何が変わるのか。萌え力が高まるのか?威力はありそうだが・・・どうだろうか!?

・喧嘩村
おネェの見た目はさておき、何だか感動的な話。
最後の見送りで自信を叔父と呼び、それに対して母ちゃんだろと返す場面が何ともいいなぁ・・・

いよいよ挑む増長天。
そこにかつての強敵が応援に駆け付けてくれた!!
少し前に出たばかりとはいえ、演出としてはやっぱり盛り上がるところですな。いい感じだ。

そしてついに増長天登場。ピエロじゃないか。でも強そうな雰囲気はあるが・・・さてさて。

・最強少女さゆり
食料さえあればバイトせずに潜伏できたのだろうか。どれだけあったんだ!?

髪型が変わるとやっぱり印象変わりますなぁ。
しかしそこまで目立つおデコでもない気はするのだが。

普通に見ることが出来れば凄く微笑ましい光景なのになぁ。思い込みが激しいのも大変だ。

・いきいきごんぼZ
照れ屋の照屋留美さん。ようやく名前が出てきましたね。良かった良かった。
これは次の単行本表紙を飾る可能性が高そうだ。

説明なしでこの状況に放り込まれるのは厳しい。
厳しいけど、後から思い返すとそんな時間も楽しかったよねと思えるとか思えないとか。
これはまあ、被害者と言えなくはないが、カマされても仕方がないね。甘んじて受けなさい。

てるみんのその克服の仕方は・・・早い段階で直さないと大変な気がする!!
まあ、中学校のうちは何とか・・・いや、やはり早い内に直さないと!?

・思春鬼のふたり
僕の臥美はいつだって優しいから、こんな奴でも笑って許してしまう。
でも大丈夫。君にたかる悪い虫は、全部僕が潰してあげる

過保護、ここに極まれり
イカれてる奴の身勝手な理論はこれだから恐ろしい。
とはいえ、今回は侘救以外にも陸ちゃんがおり、手数は万全の態勢。
しかし掃除人としての仕事なのにお仕置き人の眼帯をしちゃうのはどうなんでしょうか陸ちゃん。
ただでさえ浴衣という動きにくい格好してるというのに。

陸ちゃんがターゲットであるニセ紡木こと紡木荊と戦い、侘救は白雪さんを安全な所へ誘う。
さすがに殺し慣れているだけあってか、紡木荊の身体能力も結構なものがあるようですな。
陸ちゃんと正面から渡り合えるとは・・・!!
ん、あれ?陸ちゃんって成績優秀だし強いんだよね?何だかそのイメージは既に崩壊してる気はするが・・・

ともあれ、惜しい所で臥美ちゃんがやってきて戦いは中断。
現れなければ陸ちゃんは勝利していたかもしれないが・・・際どい所でしたかな?

ところで侘救の父が殺された時、犯人が握っていたのは彫刻刀だったとのことだが・・・まさか・・・

ここで荊の回想。
小学生にして不登校となった荊。
しかし久しぶりに学校に行ったときに自分をイジメっ子から守ってくれた臥美ちゃんのことが好きになったという。
そのことを兄の茨に告げる荊。
ふうむ、前にも茨は弟をイジメる連中をボコッたりしてたんですなぁ。
それで懲りないとはどれだけ学習能力のないイジメっ子たちだったのだろうか。

臥美ちゃんがイジメられていたのは荊を庇ったからか。
立派な行動であるのだが、それにより標的にされることもあるわけで・・・嫌な話ですわなぁ・・・
荊としては臥美ちゃんに会いたいのだが、クラスの奴らが怖くて学校に行けないらしい。ふむ。

じゃあもう、そいつら消しちゃうか
僕もあいつらの顔見飽きてきたところなんだ・・・

そう告げて、イジメを行っていた荊のクラスの連中への制裁を済ませて捕まった茨。
そして弟に対しては、あとはうまくやれよ!との言葉を残す。
ふーむ、血を分けた双子のためとはいえよくもまあ・・・

ある意味麗しい兄弟愛と言えなくはない。行き過ぎてる気はしないでもないが。
しかし、その兄弟愛も一方通行のものとなる。
その発端は・・・カウンセリングを受けていた臥美ちゃんの一言。

あの瞬間・・・自分の気持ちに気付いたんです!茨くんが好きってことに・・・!!

おやおや。これはこれは。
更に、いじめられてた茨の弟――荊を庇ったら次は私が標的にされ、すごく辛かったと述べている。
ふうむ。そうなると荊に対する感情は決して良いものではなさそうですなぁ。
これらのことを合わせて聞く羽目になった荊・・・いい顔してるな。

さて、その話を聞いているカウンセラーは辻先生。侘救の父親である。
辻先生は、臥美ちゃんのそれは恋じゃないと述べる。
ふむ。確かに救われたことによる一時の感情の高まりによるものと思われますが・・・どうなのだろうか?

ここで父親の話が出てきましたか。
しかしこの流れでどうして辻先生が殺されることとなったのだろうか?
茨に成り済ますことを考えた時に邪魔になると思われたのだろうか?気になるところですな・・・

・木曜日のフルット
まあ、これは鯨井先輩の言うことも間違ってませんわな。
ブームや肩書きに弱いのも人の常か・・・

・総合感想
ANGEL VOICE完結。お疲れ様でした。
このところ大作の終了が相次ぎますが、特にスポーツ系が薄くなった感じがしますなぁ。
もともとが大目だったとも言えなくはないですが・・・
ハリガネサービスのように良いスポーツものがもう1つ来ると嬉しいですな。

次号は刃牙再開。拳の骨折もものともせずだ!!
そして鈴木優太先生の読み切りが掲載。
ある作品に影響を受けまくってると評されていましたが・・・さてさて!?



2014年 41号


・刃牙道
先輩!!チーっす!!そろそろ見せます現代の意地ッッ!!

先輩という言葉に言わば過去の人という意味を持たせるとは・・・何ともはや。
というかそのチャラい言葉は一体何なんだ。誰のセリフなんだ。気になりすぎるカラー見開きだぜ!!

それはさておき本編。
閃光より速いジャブを放った刃牙。その脳裏に浮かぶのは・・・

飛燕の――
閃光の――
音速の――
どれも技の速度を修飾る言葉だ。

そう、幼い刃牙に述べるのは道着を纏った勇次郎。に・・・似合わねぇ・・・!!
というか勇次郎も真面目に技術を教えたりすることがあったんですね。
最初はコンクリートに思いっきり投げつけていただけだったのになぁ。

ともかく、勇次郎が言うにはこれらの凄い技のどれも備えている敵には当たらないとのこと。
「来る」とワカっていれば喰らわないシロモノである。なのに、ナゼそれが当たるのか。

工夫を凝らせたフェイントで気を逸らす。辛抱強く地味な攻撃で効果を待つ。
結果訪れる意識の混乱。その瞬間だ――飛燕が、稲妻が、音速が。
ここにきてやっとのことその効果を発揮する。
ところがだ、ここに例外が存在する
命中る。「来る」とワカっていても、身構えていても、準備えていても、必ず喰らう。
世界チャンピオンだろうが、その「技」を喰らうことを前提にリングに上がる。その「技」とは――

幼い刃牙はこの凄そうな技が何であろうかと期待する。
ギャラクティカファントムウルトラスーパー44マグナムアルティメット・・・
そんな凄そうな言葉がずらりと並んだ必殺技であろうかと夢想する。
ふむ、刃牙も幼い頃はこういう考えに浸ることがあったんですなぁ。
残念ながら技の名前が長すぎると言い終わるまで攻撃できないのでむしろ不利になると思われます。

しかし勇次郎が実際にこんなこと言い出したら本当にどうしようかって話ですわな。
もちろんそんなことはなく、勇次郎が述べるのはひとつの単語。そう、「ジャブ」だ。

幾つもの条件が満たされやっとのこと発動される他の技術と大きく異なり、無条件で堂々の正面突破だ。
速度のみが旨。その意味では骨っぽく、漢らしい技とも云える。
空手では「刻み突き」の名称で使用される。
繰り返せ!繰り返し刻み込め。ジャブこそが近代武術格闘技における最速の技術だ!!!

刃牙が言うならともかく、勇次郎も認める最速の技術。
それであるならばさすがに説得力は増そうというもの。
武蔵がまともにアゴにもらい、膝をつく羽目になるのも無理からんというもの。え、当たったのッッ!?

胴体を狙ってのジャブかと思いきや、思いっきりアゴを打ち抜き、脳を揺らす。
この現象はさすがの武蔵も未体験でありましょう。
気絶することこそなかったものの、膝をついたダウン状態。さらに景色も歪んだようになっていると思われる。

過去、10秒間。「幾度も」ってのはムリでも・・・3回ぐらいなら殺せてたぜ

見事なリベンジを果たした刃牙。
確かに武蔵の言葉を借りれば、今の動けない武蔵にトドメを刺すことは容易かったはずである。
ふうむ、これは思わぬ流れになりましたな。
武蔵は刃牙のことを認めているようだが、まだまだ少年だなという感覚でもあったと思われる。
それが一撃で膝をつかされるようになるこの事態。さてさてどのような反応を示すのか?
怒るのか、それとも現代の技術を認めて貪欲に取り込もうとし出すのか。さてはて。

それにしても光成はやっぱり刃牙を応援する立場なんですな。とことん入れ込んでるってことでしょうか。

さて、先が気になるところですが、ここで作者である板垣恵介先生にトラブル発生。
つまり作者負傷のため次号休載とのことだ!!急病とかではなく、負傷ッ!?一体何をやったというのだッッ!!
あとがきによると骨折して正拳が握れないらしい。それは大変だ。
漫画家が正拳握れなくて大変なのかと思わなくもないが、板垣先生ならば大変と思っても仕方があるまい。
というか、骨折したのに休むのは一週間分で大丈夫なのか?
やっぱり骨折した部分を無理矢理に酷使すれば逆に治るぜってことなのか?凄いね人体。
ま・・・まあ。無事の回復をお祈りしておきます。

・弱虫ペダル
英国から日本へと舞い戻った巻島さん。
兄にはちゃんと書置きを残してきた様子。書置きかい。
話題の兄が顔の下半分だけ出てきたわけですが、このアゴの感じは巻島さんっぽいですなぁ。
そしてRENという名前なのは分かるのだが、どういう漢字でありましょうか。

それはさておき、もてなしの国JAPANに帰国。
さすがにそう名乗るだけあり、空港からして便利な品々がいっぱいである。
イギリス帰りの巻島さんとしては懐かしい気がするでしょうな。
そして、日本の夏の暑さも久しぶりに直撃することとなる。うむ、懐かしくてもやっぱり暑いのは厳しいか!!

ともあれ、飛行機が遅れたこともあり、直ぐに現場に向かいたい巻島さん。
これまでは自転車か学校のバス移動だったので電車はイマイチであるとのこと。
ふうむ。お金持ちな感じなのに、送迎してくれる人とかいないんですかね?
初期の今泉君には送り届けてくれる人がいたというのに。いやしかし今思えば誰だったんだアレは・・・

それはさておき、電車の乗り換えを書いたメモを落としたのに気付かない巻島さん。
ふむ。どうやら兄には彼女がいるようですな。
それはいいけど、何で彼女の電話番号を巻島さんが控えているのか。そして捨ててしまうのか。謎だ。
というのもさておき、落としたメモを拾ってくれる親切な人がいる。
坊主頭でメガネでTREKと書かれたシャツを着た見覚えのある男・・・き、金城さんだー!!
この突然の登場に嬉しそうに驚く巻島さん。だが――

――!!オチツケ祐介。
ここは空港だ!!こんなところに金城がいるわけないショ!!時差ボケでマボロシ見てる。
あぶないっショ。知らないボーズでメガネの男にハイタッチするとこだったショ。
あいつの顔は割とありがちな日本人の顔だからな

何だか微妙に失礼なことを言われている気もするが、まあ確かにそうかもしれない。
それこそ御堂筋君とかであれば人違いもあり得ないのだろうけどねぇ。
でも思いっきりこっちの名前呼んでるんだから本人に決まってるっショ。
ここの寸劇こそ時差ボケによって生まれたものかもしれませんな。ハハハ。ホンモノだー!!

ようやく気づき、しっかりハイタッチを行う巻島さん。良かった良かった。
さて、何で金城さんがここにいるかというと、どうやら巻島さんを迎えに来た様子。
なるほど。巻島さんの実家に電話していつ帰って来るか知っていたわけでありましたか。
予定より6時間も過ぎたのに待ち続けるとはさすがの辛抱強さよ。

金城「行くんだろ。あいつらの応援に。インターハイ」
巻島「ショ!!

それは返事なのだろうか。分からないが、顔を見ればまあ一目瞭然ですわな。
というわけで、急いで現場へと向かおうとする総北OBの2人。いや、もう一人。

おう!!いつまで待たせんだよ巻島!!

空港の外では田所パンと書かれた車に乗った田所さんが待っていました。
おぉ、久しぶりの登場になりますな田所さん!!卒業してからどうしていたんだろうか。
積もる話は車中でしてもらうとして、今は急いで宇都宮へと向かわないといけない。さてさてレースに間に合うのか?

誰に言ってる!!オレは"総北名物肉弾列車"の田所迅だぜ?

力強くそう述べる田所さん。頼もしい。
けど何といっても運転するのは車である。速度を出せばいいというものではない。
果たして速度を出しながら事故も起こさず無事にたどり着けるのか!?
スピード違反で捕まって1日目間に合いませんでしたなんてオチは勘弁願いたいところであります。
捕まりそうになったら荷台に積んでた自転車で金城さんと巻島さんだけ逃がすとかなら・・・まあ、アリかな!!

・毎度!浦安鉄筋家族
相変わらず危機は危ない。小鉄も恐れるぐらいだしなぁ。ジブジブジブ

しかし未だにその装備持ってたんですね順子さん。
そしてBBAの意味も知ってしまいましたか。ハッハッハ。これはしたり!

・錻力のアーチスト
早くも登場の國尾さん。まあ5回までの勝負だし、出し惜しみすることもないか。
栄春の子らは、いきなり3年がリリーフなんて汚いぞーなどとヤジを飛ばしてますが。元気じゃねーかお前ら。

弐織敏が満塁ホームラン打った直後・・・キミも1発狙いたいとことかな。清作雄君。
――でも拓人君の前で恥ずかしい投球はできないからね。本気で行くよ。

流し目を送られてビクッとする之路さんが何だか可愛い。
それはそうと、國尾さんの本気の投球。
さすがに関東屈指の左腕と呼ばれるだけあり、構えだけでも只者ではないことが伺える。
うん、多分伺えたからこそ清作や左薙が頬を赤らめているのだと思う。いや、だとしても赤らめるな!!

ともかく、國尾さんの初球はアウトコースギリギリのストライク。
その投法は腕を投げるギリギリまで後ろに保つ、タイミングの取りづらいもの。
相当の肩関節の柔らかさと筋力がなければできない投法である。ふーむ、さすがですなぁ。

難しい投げ方をしながらコントロールも抜群。
2球目は初球と同じコースなのに外に逃げるスライダーを投げてくる。さすがの技巧派・・・

蛮堂サンの球を打つ程ストレートに強くても、國尾サンみたいな技巧派投手は苦手なのかな
おまけに左対左というのも清作には不利・・・

そのような分析をする左薙であったが、左投げはさておき貴方も技巧派投手なのに打たれてたでしょ?
ふむ、ひょっとすると自分のことはまだ未熟と謙遜しての意見であるかもしれないな。
それに何しでかすかわからないのが清作だともちゃんと理解している様子である。

とはいえ、2球で追い込まれてしまった清作。
次またアウトコースを攻められたら手が出ない。インコース寄りの球に狙いを絞って振り抜くと決めて待つ。

シメは僕の決め球でキミを落とす

その落とすはどういう意味で、いやまあ漢字が堕とすとかじゃないですしね。邪推はいかんですよね。うん。
それは置いておいて、勝負の3球目は清作の待っていたインコース。
しかしこれまでの速球とは違う遅い球。タイミングを外すチェンジアップだ!!これが國尾さんの決め球か。
速球と同じようなフォームで遅い球を投げられるのだとしたら、なかなか厄介ですなぁ。

完全にタイミングを外されてグラつく清作。
速球に合わせて振ろうとしていたバット。これは止まら・・・止めた!?いや、スイングの途中で腕を引き戻した!?
そして再度バットを振り、膝元に来ていたボールを捕らえる・・・!!

結果は惜しくもセンターフライ。下半身を崩されて腕だけのスイングになったために飛距離が足りなかった様子。
いやでも、もう少し横に逸れていたらセンターも捕れなかったのではないかと思われますなこれは。

まさか、逆に僕の目を釘付けにするなんてね・・・

清作としてはしてやられた感じであるが、観ていた方としてはむしろ驚かされた様子。
うーむ、この反応の格差が天然クソエリートと呼ばれる所以でありますなぁ。最近エリートつかなくなったけど。

けど僕を打てないようじゃ、港南のエース穂村も打てないかもよ

そのように述べてくれる國尾さん。
ふむ、確かに穂村も國尾さんと同じく関東屈指の左腕であり、技巧派。
夏までにしっかり打ち崩せるようにしておかないといけませんわなぁ。いいこと教えてくれるぜ國尾さん。

さて、続く桐湘の六・七番は連続三振となる。キレてます國尾サン!!
まあ宇城さんや頭木さんが出てないとなるともう桐湘で活躍できそうな選手はいませんわなぁ。
あ、そういえば栗原君はさておき伊那はどうしたんだ・・・?

それはさておき、1回表終了。いきなりの4点差となりました。
それを覆したい豪徳。先頭打者はいきなりの歯列矯正男、篠武希輔。
國尾さんにスポーツマンらしくケツを叩かれての出陣。
いや、確かに描写としてはよくあるのだが、この叩き方は凄く怪しい感じが・・・國尾さんは前科があるだけに凄く怪しい。
だが、その激励に怯むこともなく、笑顔で返す篠武。何ですかその反応?え?
やっぱり北海道からわざわざ東京の男子校に入るだけあってこの子もソッチ系なの?どうなの?

まあ、置いておいて。
篠武はさすがに数字を残してるだけあり、ムードのあるバッターである。名のある面々も緊張した様子。
それに対するのは喜多さん。喜多さんもコントロールが良く、変化球が多彩な技巧派投手である。
奇しくも技巧派投手同士の投げ合い。
そして左薙は篠武の打ち方は清作に似ていると評していた。
ふうむ、そう聞くと清作としては自身と対比して考えてしまいそうですな。注目の打席ですわ。

喜多さんの第一球はアウトコースへのストライク。
篠武はこれを空振りするのだが、そのスイングは寒気がするような鋭さを伴っている。
ベンチまで風切り音がするとは・・・さすがというべきでしょうな。

なまら・・・良い球

北海道出身なだけに訛ってる様子ですな。
しかし喜多さん、蓬莱に続いて連続で良い球言われちゃってますなぁ。うーむ。まだまだ工夫が足りないか。
ならばと2球目に投げるのは・・・國尾さんの決め球であるチェンジアップ!!
左薙も実は投げ方を知らなかったチェンジアップ。これを持っている辺り、喜多さんの工夫っぷりはさすがであります。
清作が打ち取られたのと同じように、篠武の体勢を崩すことも成功する。だが――

故郷のグラウンドは――雪でぐずついた足下。踏んばるのは慣れっこだ。
限られた練習時間。1球に対する執着心は誰にも負けない。
真っ白な雪景色の中に浮かぶ球の赤い縫い目が何故かいつも血の流れに見えた。
絶つ!!

清作と同じようにタイミングを外され、体勢を崩された篠武。
しかしそこで清作と同じように腕を戻してのスイング・・・いや、清作とは違い、踏んばって下半身を安定させている!!
そのおかげもあり、清作よりも飛ばしてのソロホームランを叩き込む篠武。
うーむ、同じタイプではありますが、これは明確な差でありますな。
ふむ。清作にしてみればこの合同練習は色々と刺激を受けるいい場になった感じでありましょうか。
果たしてこの試合の内に篠武と並ぶことができるのかどうか・・・楽しみです。

それにしても篠武の打法は球を心臓に見立てる清作にやはり近いものがありますね。
心臓ブッ叩いて止める清作に対し、血の流れを打ち砕いて絶つ篠武。激しいな、オイ。
ポエムを挟んだりする余裕があったりする分、やはり現時点では篠武の方が上と言わざるを得ませんなぁ。うむ。

・実は私は
実家で南国が発生しているとは露知らず、修学旅行を満喫している葉子さん。
早いもので、修学旅行も明日を残すのみだそうな。
ふうむ、それなのに葉子さんは我慢できずにお土産を食べてしまったわけですな。うまー。まあ可愛いからいいか!
15個も入ってれば十分だと思うのだが、葉子さんは本当に食いしん坊。

そんなコントはさておき、藍澤さんは神妙な様子で葉子さんと獅穂さんに告げる。

今夜私、藍澤渚は黒峰朝陽への告白を決行する!!

ベッドの上で居住まいを正し、そう述べる藍澤さん。
その真剣な様子に思わず葉子さんも正座するしかない。神妙神妙。
まあさすがにここはボケ倒す場面でもないですしね、ちゃんとその発言を受け止めないといけませんわさ。
だから葉子さんもすまないと謝る藍澤さんに気にせんといてと答える。

ゆったやん?私に気兼ねせんでもええって。だから渚ちゃんのやりたいようにやって?
それでどないなったとしても、そっからは私の問題やと思うし

ほほう。いいことを言いますなぁ葉子さん。随分成長した感じがします。獅穂さんも驚いてますわ。
こういう気持ちになれたのも藍澤さんのおかげと思えるし、そう考えるとこのように答えるのは自然な流れですかな。

藍澤さんももう自分の気持ちをごまかすのはやめにした様子。
ハッキリと朝陽を好きだと認め、その気持ちを伝えようとしている。
うむ、何はともあれ気持ちをハッキリさせるのはいいことですわな。
ハッキリしない状態を楽しむ青春もあるとは思うが・・・いつまでもそれではいけないですよね。

というわけで、約束の時間より早く出撃しようと立ち上がる藍澤さん。
その藍澤さんに対し、頑張って渚ちゃん!!と声をかける葉子さん。
本人も言う通り、恋のライバルにかける言葉ではないが・・・素直にそう言っているのだと思えるのが葉子さんの人徳ですなぁ。
獅穂さんも、気負い過ぎないように落ち着いてと声を掛けてくれます。うん、大事ですね。

ありがとう二人とも。それではいざ!!黒峰朝陽との決戦へ!!

薙刀を携え袴姿となった藍澤さん。ほう・・・これは・・・嬉しい。いやいや、そうじゃない。
獅穂さんもツッコミ入れているが、果し合いに行くわけじゃないんだからその格好はないでしょう。さすがに。
まあ凄く似合ってるし可愛いとは思うけど・・・長物はいかんよね。うん。
いくら恋とは戦いだと悟ったとはいえ、これは目指す方向が違っている。

す、すまない・・・しょ・・・正直私も・・・どんな格好が正しいのか全くわからないのだ。
告白など生まれて初めてで・・・

うーむ、可愛いことを言ってくれますなぁ。
喜ばしいことでありますが、やっぱりその格好は殺気を前面に押し出しすぎであります。
いやだからといって前面ではなく距離を開けて殺気を出す格好に代わってどうする!!
いつものミリタリースタイルになってしまった藍澤さん。
殺気を感じさせず想いを伝えるには長距離からケリをつけるのがよかろうとのこと。なるほどなー。アホかい。

必死に思いとどまらせようとする獅穂さん。ご苦労様なことです。
痴女が絡む流れでないと獅穂さんはツッコミに回ることがあるんですよね。
まあ、一番身近な2人がボケ倒してくるから自分がやらないとという気分になるんでしょうけども・・・

ともかく、藍澤さんに尋ねる獅穂さん。怖いと思われたいのか、可愛いと思われたいのかと。
うむ。可愛いと思われたいのですな?ならば可愛い恰好をすればいい。まさに自明の理。当然の答えであります。のだが・・・

藍澤「紫々戸獅穂・・・君は天才か・・・?」
獅穂「藍澤サンがアホなんだよ!?

その発想はなかったと驚愕してみせる藍澤さん。
うん、さすがにこれはアホだと言ってあげるほかありますまい。

葉子「ちょっと獅穂!!アホって言う方がアホなんやで!?」
獅穂「アホは黙ってて!?

アホの説得をしようとしている時にアホが同意したり突っかかってこられても困りますよね。うん。
しかし何だか妙に笑えるやりとりである。アホは黙ってて!!

ともあれ、ようやく可愛い恰好という地点に辿り着いた藍澤さん。
しかしそれで出てきたのが着ぐるみとは・・・これはさすがの葉子さんも違うと言っているぞ!!
もう少し着ぐるみっぽいふっくらした感じならまだしも・・・いや、やっぱり夜のビーチで歩いてきたら怖いことに変わりはないか。
というかこれ宇宙服なんだ。確かに気密性は高いような。そうでもないような。

決戦の前だというのにどうにもこうにもドタバタしてしまう藍澤さん。色々と先が思いやられる。
そもそも告白する時は大きくなった本体の方でするから外部ユニットが何を着ていても関係なかったという。何ともはや。

無駄に時間を費やし、約束の時間に遅れそうになっている藍澤さん。
結局制服で向かうこととなりました。
しかしロビーから出ようとしたところで出くわしたのは何とみかん。

ま・・・まずい。ここ数日黒峰朝陽のことで敵対してきた朱美みかん。
彼女に今、私が告白へ向かっていると知られたら一体どんな・・・

警戒する藍澤さんでありましたが・・・どうやらみかんは妨害するような意図はない様子。
メガネも外したし、外道ぶるつもりもなさそうですな。ほほう?いいのかね?

わざわざ邪魔しなくてもあんた一人で空回りしそうだし。
それになんかさ、よくわかった気がするし。あんたが本気で朝陽のこと好きなんだって

ほう。その部分を認めて逆に送り出すこととなったわけですか。
うーむ、真剣だからこそ通じ合える女心って奴なんですかねぇ。さすがにこの辺りの気持ちは分かりません。
元より嫁狙いであるみかんにしてみれば、今付き合う相手が誰であってもあまり変わらないってことはあるかもですが。

みかん「だからね藍澤さん。まぁ精々頑張んなさい
藍澤「あぁ。ありがとう朱美みかん

直前でドタバタしてすっかり慌てていた藍澤さん。
それがまさかみかんとのやり取りで立ち直ることとなるとはなぁ・・・何だかいい流れだ。

さて、告白は本体で行うこととなる藍澤さん。
そのために茜ちゃんから小さい茜ちゃんを渡されている。ほ、ほう。
この小さな茜ちゃんに極上のアメを食べさせれば一度だけ願いを叶えてくれるのだそうな。ほ、ほう。
手法はともかく、このシーンは雰囲気があってよいですなぁ。

私は・・・幸せ者だ。
複雑な心境であったであろう葉子君が。
いつも茶々を入れながらも紫々戸獅穂が。
敵対していたはずの朱美みかんが。
そして校長が。皆が私の背中を押してくれた。
・・・あとは、あとは私が想いを伝えるだけだ。たった一言「好きだ」と――

既に言葉にするより先に触覚は求愛のシグナルを発している様子。
ふうむ、今までならば気持ちを誤魔化してしまうところでありましたが・・・今の藍澤さんは覚悟を決めてきている。
果たしてどのような結果となるでしょうか。
みかんの告白のことを考えると朝陽の方も曖昧な返事はしてこないと思うが・・・ううむ、気になる。

・魔法少女・オブ・ジ・エンド -Another Begining-
別冊少年チャンピオンで連載中の魔法少女・オブ・ジ・エンド。
その中での人気キャラ、芥倫太郎視点で描く惨劇の始まりの物語。

やっぱり何かが起こる前から怪しい雰囲気の芥。
でも何事も起きなければそれなりに上手くやっていったのではないかと思われる。
パイセンとの関係もそれほど悪くなさそうでしたしね。
しかしそのパイセンが飛んでった時の芥の顔はまた何とも・・・
うんまあ、クソ野郎であるのは分かってたことですしね!!うん。

最後は例の登場シーンに繋がるわけでありますが、ふむ。まあ少年誌的にはギリギリな線であるかね?
しかしこうなると誰がこんな状態にしたのかが気になるところですが・・・
まあ、やらかしそうな奴は本編におりますしね。そいつの仕業と考えても問題ないかもしれない。

というわけで、気になる人は単行本でチェックという話だ!!
そして現在も別冊少年チャンピオンで連載中だ!!

・ハリガネサービス
元中学埼玉選抜であるという倉光に過去のことを暴露される元東京選抜組。
実力はあったけど駿天堂中等部じゃないからレギュラーになれなかった・・・ってわけじゃなさそうですな。
それでも打倒駿天堂を目指すぐらいの実力は備えているのでしょうが・・・

いずれにせよ、倉光の発言で試合前から重苦しい空気が出来上がってしまう。
が、それを一気に打ち払い、スターティングオーダーを発表する山縣先生。さすがに落ち着いてらっしゃる。
そしてそのオーダーには下平くんは元より、東京選抜の3人は誰も入っていない。ふむ。
ちなみに野々原さんのポジションはセッターの対角に位置するオポジット。別名スーパーエースであります。やっぱりね。

さて、オーダーに入ってない1年達は線審に入ることとなる。
ふむ。言われてみれば人手が足りないわけだし、試合に出ない人がやるしかないか。
まあ交代すればいいだけだし、試合に参加できないことはないと思うが・・・いや、やっぱり出さないつもりかな?

それはさておき、ここでようやく羽柴さんの紹介が行われることとなる。
フルネームは羽柴恵ちゃん。
名前を今知ったばかりだというのに、新人マネージャーのケイちゃんですと紹介する百合草さん。
色々な意味で強引な子でありますが、まあ男ばかりの部でマネージャーするにはこれぐらいでないといかんのかな。

ついに新しい女子マネが来たと喜ぶ先輩たち。パチパチパチパチ。
可愛い子が参加してくれるのは嬉しいですわな。分かります。
勝手に話が進んで断りづらくなっているケイちゃんでありますが、まあ物は試しと思ってさ。諦めましょう。

さて、いよいよ始まる強豪桐城との練習試合。
どうやら桐城は先の新人戦で接戦にまで追い込まれたことを屈辱と感じている様子。

お客さんの前でぺちゃんこにして、身の程思い知らせてあげなさい

なるほど。予選が始まる前にきっちり叩き潰しておこうと考えての練習試合なわけか。嫌らしいことだ。
でもまあ、桐城の選手としても名誉挽回の機会ではあるし、燃えるところなのも間違いはない。
どうでもいいが、桐城の5番の頭が気になって仕方がないのだが・・・

ちなみに豊瀬の1年だけでは手が足りないので桐城の方からも審判を務める選手が出ている。
海太空太の双子。この2人はツーセッターとして去年活躍していた選手である。ほう?

セッターだけじゃねえよ。あの時のリベロも控え組のなかだ。
何より・・・今年の春高登録選手最重量エース鯨川がベンチに座ったままだ

ちょこんと足を揃えて座り、大きな体を畳んでスコアブックを付ける鯨川さん。なんだか可愛い。
って鯨川さん、新人戦の時は怪我して出てなかったのか!!
うーむ、その辺りの情報を聞くと、豊瀬がいい勝負を出来たのは相手が万全じゃなかったからという可能性が・・・
そうだとしたら、勘違いさせないために潰しにきた桐城の監督の気持ちも分からなくはないなぁ。

新人戦の時の話はさておき、主力組を温存している桐城。
うーむ、やはり戦力はなるべく隠す方向で来ましたか。
そして更にいうなら、このメンバーで十分だと思っているわけでありますか・・・ふうむ。

さて、バレー初心者のケイちゃん、百合草さんから色々教えてもらっています。
選手の中で1人だけ違うユニフォームを着ているのはレシーブ専門のリベロの証。
豊瀬だとちっちゃい猫田先輩のポジションですな。
一方の桐城の方は180後半はあろうかという長身がリベロを務めている。
猫田先輩のいけすかねーが正直な感想でよろしいですな。ハハハ。

ともかく、豊瀬のサービスから試合が開始されます。
まずは一発かましてやろうと五十嵐先輩のジャンピングマッチョサーブ。
一年坊主じゃ相手にならねーよとばかりに放ったサーブであるが・・・

ホアタッ!!

笑顔で正面からそのサーブを受ける桐城の長身リベロ。
軽々と受けたと見せて実は失敗とか・・・そんなことはなさそうな流れですな。
でもまあ、正面からであるならば金田だって止めれそうでありますし、まだ相手の力は計りきれない。
いや、金田クラスのリベロですよと言われた時点で凄くヤバイ気はしますが、ね。

いずれにしても一年坊主主体のメンバーとはいえ侮れない相手の様子。気を引き締めていかないとですな。

・侵略!イカ娘
なんか面倒臭いなこの人たち。さすが渚ちゃん。我々が言えないことを・・・口にも出して欲しかったな!!

予想通り千鶴さんなら普通に切れましたな。
しかしその辺で適当に済ますには切れ味よすぎでしょ!!怖い怖い。

・囚人リク
備品室からダクトを這い、更衣室へと向かう脱獄ナイン。
さてさて、今のところ脱獄は順調に行っているといっていいんですかな?

さっきのヘリの音を聞いただろう。陽動作戦は成功してる。完璧だ
ただ、滑車が壊れたことはだけは想定外だったがな。

田中一郎の言葉はフラグになりそうなのでこの完璧発言は怖い!!
と思ったが、想定外の部分もありましたと認めてくれたのでひょっとしたらフラグも立ちきらなかった可能性があります。
現に、リクを引き上げる際にこすれた部分に注目している内海看守であったが、追求まではすぐに出来ずにいる。
内側まで引き込んでいるところまで見事に読んでいるが、確信を抱くには時間が足りなかったようですな。ふう。

外に逃げて行ったと思い込んでいる極楽島側は看守総動員で追跡体勢に入っている。
これだけ皆で移動しているとなると、別のところに行こうとしている脱獄ナインは怪しまれないだろうか・・・
そういった危惧はありますが、今言っても仕方がないですわな。
とにかく急いで着替えて目的地に向かわなければいけない。

ちなみに史郎さんの看守服は第26木工場の担当刑務官であった北島看守部長のもの
北島さんは極楽島の看守としては珍しくいい人でしたからなぁ・・・史郎さんとしても慕っていた部分がありそうだ。

ともあれ、全員着替え終了。
さすがにこの格好だと田中一郎の顔のキズは目立つなぁ。逆にレノマさんは髪や入墨が隠れて目立たなくなってる感じである。
それにしてもふくらみに余裕のある帽子で良かったですなぁ。リーゼント組にとっては。

さて、椿が先導して非常階段へと向かう脱獄ナイン。
途中追跡に向かう看守たちとすれ違うが、看守たちは外に出た脱獄者のことで頭がいっぱいの様子。ふむ。
これは上手くすればそのままいけるかもしれませんな。今のところは・・・

追跡班が極楽島を出たところで神木さんは手錠の一組をラジコンヘリに括り付けて飛ばす。
これで島の外にまで出て行き、極楽島側の空の目を引き付けようという算段である。
案の定、GPSで動きを監視していた寺嶋副司令室長は海岸を超える反応に驚きの表情。うーん、いい反応だ
もしや航空機を手に入れたのかと大慌てで全てのヘリを陽動とも知らずに向かわせてくれます。

ボス・・・作戦は成功しましたよ

感慨深げにつぶやく神木さん。
うむ、さすがにこの場面でトラブルは生じなかったようですな。良かった良かった。
だが、トラブルは連鎖しなくても、一つ生じていればそれで十分となることも有り得る。
追跡に向かった内海看守であったが、備品室でのことは頭から消えていなかったようだ。
更に航空機で逃げたGPSの反応が1つだけなのも気にかかっている。なぜ全員で逃げずに1人だけ・・・と。

不自然だ。俺たちは何かを見落としているんじゃ・・
あのロープを引き込んだ跡・・・引き込んだ・・・何を引き込んだというのだ!!
まさか・・・人を・・・!?

そこに思い至り、踵を返す内海看守。
うーむ、これは厄介なことになってきましたなぁ。
一度外に出ているし、ある程度の時間は稼げているが・・・どうなるか。
看守はエレベーターも使えるし、非常階段を登るのに時間をかけていると危ういかもしれない。
備品室に戻った内海看守がダクトが使われた形跡に気付いたりしたら・・・ううむ、どうなりますかなぁ・・・
とにもかくにも、急いでいただきたいものであります。

・黒虎
幼き頃の佐之助の記憶。
普通の子としてではなく、忍の子として育てられた記憶。
父からは忍としての心得を叩き込まれている。主のためだけに在るものだという教え。
そのためには"意志"や"情"は必要ない。

お前はもう・・・自分の生き方を決める必要なんてないんだ――

忍としての在り方を叩き込まれてきた佐之助。
しかし同じ忍であるはずの犬守家は自分が教えられえてきた価値観とは異なるモノを見せている。
それが許せず・・・暴れる。
到底外せるような拘束具でないと理解しながらも暴れざるを得ない。

なん・・・で・・・なんでだよ・・・!?
てめェらもオレと同じ・・・同類だろ!!?忍だろ!!!?
命令がなけりゃ動けねェ・・・拠り代がなけりゃ生きれねェ・・・それが忍じゃねェのかよ!?
なのに・・・なんで・・・なんでてめェらは・・・生き方を決められんだよ・・・
オレにはなにも・・・なにも決められねェのに・・・

忍として優秀過ぎた佐之助。
仕えるべき主が健在であればひたむきに頑張れたのでしょうが・・・
主を失った時の生き方を教えられてこなかったのが不幸の始まりだったのかもしれませんなぁ。

全ては"忍だから"という理由の上での行動であった。
となると、佐之助自身は黒船に味方することを心の底から良しとしていたわけではない可能性もあるわけか?
少なくともそう問われてすぐに否定はできないようですが・・・

そんな暴れている佐之助の拘束を斬って捨てる虎鉄。おや。

人のこと子供呼ばわりして――自分で自分のこと縛りつけて・・・佐之助・・・貴様・・・みじめだな・・・

煽ってみせる虎鉄。
確かに佐之助の生き方は個人の想いよりも忍としての在り方を第一としたある意味大人のような考え方である。
それが賢い生き方だと教わり、そう実践してきた。
それ以外の道は知らず、否定されたとしても他にどう生きれば良かったというのか・・・

そんなもの拙者の知ったことではない!!!!
他人に聞いたぐらいで簡単に見つかるものなら誰も苦労しない・・・あがいてもがいて自分で探せ!!
それさえも否定するならば――拙者の夢を貴様が見届けろ!!!!
"黒船を倒し日ノ本を救う"・・・それが拙者の確固たる信念だ!!!!
貴様の目の前で綺麗事を現実に変えてみせる!!!!

ほう。言うではありませんか。
自分で探せと突き放すだけではなく、自分の夢を見届けろと来ましたか。
道を見失っている相手に自らの歩む道を見せる。
それがいい風に影響すれば確かによさそうでありますが・・・
ふむ、少なくとも佐之助の少年心には触れたようですなぁ。幼い佐之助は何だか可愛くて困る。

というわけで、佐之助はその虎鉄の提案に乗る。

その"信念"とやらが――見届ける価値のねェもんだと分かった日にゃあ・・・
てめェの首はオレが獲る・・・!!!!覚えておけ!!

そう宣言する佐之助。ふむ、何だかツンデレキャラのフラグを立てている感じがしないでもないですが、それはそれで良い。
犬守家の当主殿も何やら微笑ましげに見守っておられますわ。

てなわけで、数日後。
犬守の里を出立した虎鉄が、犬守家の者たちと別れる日となりました。
愛茜はやはり当主殿と一緒に修行をする様子。まあ今のままでは戦力になり難いでしょうしね。
そして虎鉄と一緒に旅をすることになるのは佐之助

愛茜とはひとまず爽やかな別れを済ませることとなる。成長しての再登場に期待ですな。
いやそれにしても、まさか最初の仲間が佐之助になろうとは本当に予想外でしたなぁ・・・驚いた。
なんせ作者の鈴木先生自身、連載初期に考えていたストーリーとはまるで違うものになったと言うぐらいですからなぁ・・・!!
週刊連載は予定通りに行かないのが常とはいいますが、これはキャラが動き出したってことですかねぇ。いい傾向と思います。

さてさて、次なる十二支の登場は何となるか・・・楽しみですな。

・クローバー
次鋒戦に登場した真木だが、開始早々よそ見して大ダメージを受ける。何してるんだか。
司会は隙を衝かれたと言ってくれるが、自分から隙だらけになったことに触れないのは優しさだろうか。
ハヤトも少しはその優しさを見習っていただきたい。

さっくりと終わらせようとラッシュを仕掛ける飛田。
そのパワーは高虎も認めるほどであるが・・・さすがにハヤトは真木を信頼しているのか落ち着いた表情。
そして出会った頃の思い出話を脚色混じりで語り出す。
うん、まあ確かに釣りに目覚めるきっかけになったのは確かだけど別に弟子になったわけでは・・・

事情を知る真田としてはもっと肝心な言うことあるだろといいたい。
けれど、その辺りのことは別に気にしていないって感じなのもまたハヤトらしいんですねぇ。
さすがにただの釣り友達という関係だけでこんなとこまでケンカしに来てくれるはずはない。

それはさておき、防戦一方の真木。
それでいながら、その耳はハヤトと来栖の会話を捕らえている。
まだ真木のことを弟子扱いしますかハヤト。

何を言ってやがる美咲隼斗。
美咲、オレはオメエの弟子じゃねェ・・・オメエを師匠だなんて思ったことは一度もねェ・・・
オレの師匠は・・・イージスさんただ1人

その言葉と共に青空に透けて浮かぶはイージス竹下の笑顔
そうだ、これだ!これを待っていたのだ!!
何だか知らないが喝采を送りたくなってくる。さすがイージスさん・・・!!
期待していた流れをちゃんとやってくれる真木にも拍手だ!!

というわけで、イージスさんのおかげで流れを引き込む真木。
飛田とも正面からやりあえるようになっている。最初のダメージは抜けてきましたかな。

美咲・・・オメエには散々振り回されたな。
今回も気づいたらこんなとこでケンカしてる。
不思議なもんだな・・・オメエになんか頼まれたら断れねェんだよな。
まあ、オマエのおかげで退屈はしなかったな。オメエに出会えてよかった

決して口にすることはないでしょうが、心の中で感謝を述べる真木。ほほう。
借りという意味では色々あるでしょうが、もうそれらを含めて友達という位置でいいんじゃなかろうか。
真木の素直な心を見ることができたのも良かったですな。うむうむ。

・ドカベン ドリームトーナメント編
トリオ・ザ・ブルペンの2番手、池田治道がマウンドへ。
この池田投手の特徴は怪力を生かした"怪力わし掴み投法"。
その球の重さはまさに岩球であるという。
そしてその球の重さを生かした極端な外野の前進シフトも特徴的。
阪神の強力打線が相手でもそうそうは頭を越させないということでしょうか。自信満々だなぁ。

注目の第一球。
三原はこれを打つがレフトフライ。前進シフトの定位置ということはまんまとハマった感じでありますな。
普通の外野の定位置ならポテンヒットになっていたところでしょうが・・・うーむ。これが狙いのシフトかぁ。

続いての針はセーフティバントを狙う。しかし何とバントのバットが折られてのツーアウト。
いくら球が重いからってこんなことが有り得るのだろうか・・・まるでマンガだ。

野球なんて言ってみりゃマンガだろ

こ、これは・・・水島先生の作品からこんな言葉が飛び出るとは!!
うーむ。先生がそういうのなら認めるほかないかもしれませんなぁ。野球はマンガだ!!

衝撃の発言はさておき、三番の王島もセンターフライに切って取る池田。
うーむ、なかなか好調じゃないですか。小林相手に容赦なく打ってた姿が嘘のような阪神打線。相性の問題なのだろうか。

さて、8回裏。ここでもまだマウンドに上がる藤村甲子園。
スーパースターズは八番の足利から。
疲れている甲子園に対し、セーフティバントを狙う足利。
体力が十分な甲子園であればそもそもバント自体させないのだろうが・・・さすがに限界かな。
決して足の速くなさそうな力道に捕球を先んじられるぐらいだしなぁ。

ともかく、足利は一塁で刺し、ワンアウト。
続いて九番。ここは池田投手の番だったので代打。賀間剛介の出番である。
怪力わし掴みの池田から怪力わし掴みの賀間への交代とはシャレてますなぁ。
高校時代の重い球の代名詞がこの賀間だったはずなのであるが・・・
まあ、驚異的な握力を持っているという設定はちゃんと生きてるようなので良しとしよう。

疲れていながら158キロを投げる甲子園。
しかし迫力が足りないためなのか、その初球を捕らえられ、センター前に落ちるヒット。
うーむ、頑張って投げたのにこの当たりをされてしまうのは堪えますなぁ。
しかも次の打者は岩鬼。
疲れで悪球を放ればスタンド行きの可能性が非常に高い打者である。

というわけで、ついに和田監督が出てきました。甲子園もようやく交代でありますか。
そしてようやく北の狼こと火浦健の登場でありますか。全くもってようやくですなぁ。

果たしてどのようなピッチングを見せてくれるのか。楽しみです。

・極悪バンビーナ
ニーナちゃんが超天然なのは知っていた秋元さんだが、さすがに予想を上まわっていたようですな!!
天然に思い通り動いてもらうのは難しい・・・

美少女ポイントを消費して美少女モードになれるのは分かった。
しかしてその正体である大きさは本当にそれでいいのだろうか?
正体が明らかになったはずなのに結局正体が何なのか分からない秋元さん。どういうことなんだッ!?

・ANGEL VOICE
サッカーを始めて1年半――あっという間に過ぎた気もするが・・・
それは間違いなくオレたちにとって高校3年間で最も充実した時間だった

そのようなモノローグと共に始められるのはマイちゃんの告別式。そうか、それがありましたな。
勿論市蘭サッカー部は先生やじっちゃんも含めて全員出席。
ルカさんやヒロナオさんといった面々も勿論姿を見せている。そして・・・松田も来てくれた。
直接会ったことはなくても縁は会ったし、できれば一度会いたいとも思ったでしょうしねぇ・・・

そして船学からは古川がやってくる。
船学の制服ではなく、ヒロナオさんたちのようにちゃんとした喪服を纏って現れる古川。大人じゃん

戦って敗れた者として、試合を最後まで観ることができなかったマネージャーさんに話してくるでござるよ。
貴殿らがいかに凄かったかを。船和学院サッカー部のキャプテンとしての最後の務めでござる。

ほう。松田に続き、古川もカッコイイですなぁ。
マイちゃんも喜んで聞いてくれるでありましょう・・・

それと・・・うちに勝ったことで燃え尽きないで欲しい。貴殿らにはまだ選手権本番が残っているのでござるから

ふむ、それは大事なことでありますな。
マイちゃんのこともあり、市蘭のモチベーションが下がる可能性は確かにあった。
しかし日本一の船学を破り千葉代表になったのだから、情けない試合は出来ない。
天城たちのように自分が負けても応援してくれた人たちのためにも、頑張って欲しい所であります。

さて、マイちゃんの告別式ともなれば慕う街の不良達も詰めかけることとなる。
不良達にしてみれば、自分たちみたいなモンは場を汚すからと中に入るの控えたい。
けれどもマイちゃんのお母さんは彼らを招き入れる。最後だからと。顔を見ていってあげてと涙を流しながら・・・

涙無くして進むはずもない告別式。
誰もが悲しみの涙を流し、ついに出棺。
市蘭サッカー部はユニフォーム姿に着替え、整列して送り出すこととなる。
そして百瀬の歌いだしと共に、全員で歌うのはユールネヴァーウォークアローン
もう一度マイちゃんがこの歌を歌うところを見たかった。
君は決して一人じゃない。その言葉で送り出すことになるとは・・・なんとも泣けるというしか・・・ない。

告別式が終われば、本当に永遠の別れということとなる。
思い出や心に残ることはあっても、本人の姿を見ることはもうなくなるわけですからねぇ・・・
分かっていたことであるとはいえ、やっぱり辛いことであります。

さて・・・ここで市蘭の選手のその後が少々語られます。
成田は高校を卒業後プロに進み、圧倒的なスピードを活かしてどんな局面でも得点を狙えるプレイヤーに育っていく。
選手としての晩年は40を過ぎても引退せず若手に疎ましがられるとのこと。うーむ、らしいといえばらしいなぁー。ハハハ。
結局日本代表のユニフォームを着られたのだろか・・・

乾は成田と同じくプロに進んだ後、そのパフォーマンスを高く評価されプレーの場を海外に移す。
日本代表では中盤の一角として一つの時代を築くという。この辺りはさすがと言ったところか。

所沢は同世代のプレーヤーの中で最も成功したと言われるようになる。
GKという経験が重要なポジションにかかわらずプロに進んだ後「日本の守護神」と呼ばれるようになるまで時間はかからなかった。
強力なGKのライバルもいたでしょうに、さすがの所沢ですなぁ・・・坊主になってますのね。

尾上は他の3人とは大きく異なり警察官になったらしい。
ケンカ三昧の狂犬と呼ばれた男が何でまた・・・まあ、なってしまったものは仕方がないですわなぁ。うん。

そして脇坂さんは――

大事な仲間を失って考えたんだ。生きてるオレはこれから何をやればいいんだろう?――って

果たして脇坂さんはどのような未来を目指すのでありましょうか。
何となく教育関係とか行きそうな雰囲気がありますな。
黒木監督のように全国を回って悪ガキにサッカーを教えるとか。似合いそうな気はしますな。

そして他の面々は一体どのような道を歩むこととなるのか・・・
次回はついに最終回。心を落ち着けて迎えることとしたいと思います。

・吸血鬼よく死ぬ
まさかの吸血鬼すぐ死ぬの続編!!
盆ノ木至先生が早々の読み切り帰還でやってくれました!!

うーむ、相変わらずギャグのキレが凄いですなぁ。それでいて畳みかけて来るからやっぱり凄い。

それにしても随分と仲が良くなったものですねロナルドとドラルク。
やはりゲーム仲間という共通点が良かったのか・・・いや、割と似た者なせいか。

いたいと泣くネコが地味に可愛くて困ります。
というのはさておき、何だかんだで面倒見が良いですねロナルドさん。仲良くていいですわー。
盆ノ木先生の次回作に期待ですわー。マジでマジで。

・ウチコミ!!
優勝候補である大和東を破り、都大会出場を決めた武蔵原。
雪村さんがケガしたこともあり、以後の地区予選の内容は描かれず、ダイジェストを回想で語る流れに。仕方ないですな。

準決勝は青大杉並相手に2−2の内容差で惜しくも敗退。
うーむ、レンはここでも一本勝ちしているのか。凄い戦績だなぁ。
というか柔道の勝敗マークは読み方が良く分からないな。
ふむ。○が一本で、○に一本棒が技有り、○に二本棒が有効か。
なるほどそれを踏まえると武蔵原は一本ひとつに有効ひとつ、青大杉並は一本ひとつに技有りひとつになるわけか。なるほどねぇ。
雪村さんが戦えていれば分からなかったわけですな。惜しかった。

何はともあれ地区予選3位。優勝候補を破っての成績ですし、上出来と言っていいでしょう。
見に来ていた立学の面々も一安心といったところか。
写真撮影してくれた小田桐にしてみれば、ヒューマの戦績が芳しくないのはアレかもしれませんがね。

それにしても春樹と希ちゃんの写真はいいですな。青春ですな。ちゃんと残しておきましょう。こっそりと。

団体戦の翌日、個人戦が行われた様子。
レンはここで大和東の白木相手に敗退。まあこれはさすがに相手が悪かったですわな。

同じくヒューマと春樹も大和東に止められる。
判定の結果とはいえ、変態退治が出来なかったヒューマ。これは悔しかろう。

雪村さんはもちろんケガで個人戦は辞退。
そして残る日下部は・・・66キロ級にエントリーしながら体重2キロオーバーで失格。何しとんねん。
まあ、体重増やして総合的に強くなろうという考えは間違ってないかもしれないが・・・何しとんねん。

部活で立派な成績を残して良かった良かった。
と言いたいところであるが、顧問の八乙女先生は浮かない顔だったりする。
ははぁ、1年3人の中間テストが散々だったわけですか。
高校辺りからは勉強せずに点を取るのは難しくなってきますし、酷い時は酷い点になりますわなぁ。
とはいえ、さすがに赤点が多いと学校側も対処しないといけないだろうし、これはマズイ。というわけで――

これからは休み時間に成績学年トップのノゾミちゃんが彼らに勉強教えます

なるほど。これはこれで大事なことでありますな。
文武両道とまでは行かなくても、最低限点が取れるようにはしておきたいものです。
前の学校で生徒が付いてこられず、保護者からクレームが来たという八乙女先生の為にも・・・そっちの方も頑張らないとね。

さて、レンと希ちゃんの共通点といえば牛乳。
そのパックの牛乳が珍しく売り切れている。
何ごとかと思いきや、真壁が買い占めており、それをレンに提供してくれた様子。ほほう・・・
これまでのことに対しての謝罪と応援の意味を込めての行為でしょうか?不器用だけど気持ちは伝わりますな。
そしてそんな真壁を改めて誘うレン。であるが・・・

俺はしんどいの嫌いなんだよ。
だから見てるだけでいい。次もぶん投げるとこ見せろよ

そう言って立ち去る真壁でありました。
なるほど。そういう立ち位置となりましたか。これもまた一つの道ですわな。
関係が良くなっただけでも嬉しいことですよ。うむうむ。

それにしても牛乳を一気に買い占められても困りますよね。実のところ。
冷蔵庫があるわけでもないし、すぐにぬるくなってしまう。
というか一気に飲まないと痛んでしまう・・・
というわけで、部活に持ち込んで皆で飲んでおります。なるほど、それでいいわけか。
豊胸のために牛乳飲んでる希ちゃんも嬉しい。思わず二本同時飲みとかしちゃう!!無駄に。

さて、雪村さんのケガだが、どうやらそれほど重くはなかった様子。
1か月後の都大会団体戦はベストコンディションで臨めるとのこと。
それは喜ばしいが、それまでは激しい練習が出来ないのは厳しいですな。まだまだ伸びたいところでしょうに。

都大会は団体の2週間前に個人戦があるとのこと。
武蔵原は誰も個人戦で勝ち残っていないから団体戦に集中できる。ふむ。
ちなみに立学レギュラーと小田桐は全員地区予選突破。さすがである。
しかし英語の点数はヒューマより悪い8点。まあ、ここは赤点で出場禁止ってことはなかろうが・・・小田桐・・・

さておき、都大会の団体戦で立学へのリベンジを果たすべく張り切る武蔵原の面々。
特に春樹の紅林に対する想いはやはり強い様子。
この間の練習試合の前とは違い、強くなった手応えはある。
今度こそ必ず・・・その想いを抱いて挑むことが出来るのは大きい。だが、しかし・・・

紅林君・・・キミはまだ2年生だろ?もう1年・・・来年がある。
今度の試合・・・やめておいた方がいい

整形外科でそのようなことを告げられている紅林。
おやおや、雪村さんではなくこっちにドクターストップとは・・・!!
ふーむ、これはひょっとするとヒューマが知っている紅林の秘密に関わることかもしれませんな。
中学の頃から抱えていたケガだとすると相当深刻な気がしますが・・・どうなのだろうか。気になります。

・UNI
よくもまあこの体格差で圧倒できるものだと感心する。
しかし傷の治りが早いのはやはりアンドロイドだからなのだろうか。

何やら親しげに会話しているのがいい感じなのですが・・・さてさてどうなりますか。

・いきいきごんぼZ
前回許された為か技野くんも一緒に3人揃っての山籠り。
なんだか昔よくみた感じの展開で懐かしく思えますな。

しかしやっぱりイマキマキとの関係は追及されますのね。そりゃそうよ。

・最強少女さゆり
おやおや、ついに作中でもお似合いの夫婦と明確な言及が!!
どこをどーみりゃと言われましても・・・ねえ?

確かに手だけよりは布被ってる方が安心感ありますな。
顔を見せられないなら覆面だけするとかそういう方向にはいけなかったのだろうか・・・
まあ小堺イリュージョンは一つの技と言っていいし、身について良かったというべきだろうか。どうだろうか。

・喧嘩村
まさかのゆるキャラ。そう来たかー。
しかし本当にここの奴らは不意打ちが好きですなぁ。そのおかげで格が下がってる感じがしないでもない。
反面、金魚救いで主人公の格は上がった感じがある。
やっぱり喧嘩において格の差は大事ですよね。

・思春鬼のふたり
好きな人の仕事に理解のある白雪さん。
そのためにチケットを渡せなかったわけでありますが・・・準備したかよちゃんは激昂。まあそりゃそうですわな。
さすがにクマと一緒に花火観に行く絵面は悲しそうに見える。
いや、白雪さんなら普通に楽しんでくれそうな気はしますが。
しかし激昂してるかよちゃん可愛いな。

さて、その侘救は陸ちゃんと共に紡木茨に扮した人物を追う。
一般人に成り代わるならともかく、なぜわざわざ大量殺人犯だった人間に成り代わるのか?
その理由として、成り代わりやすかったからというものがある様子。
というのも、茨には紡木荊という双子の弟がいるという。
11年前の事件後ほどなくして行方知れずになっているらしく、確かにそれは成り代わってる可能性高いですな。

兄の茨は粗暴で小学校では頻繁にトラブルを起こしていた。
反面、弟の荊の方は内向的で引きこもりがちだったらしい。ほほう。
どうでもいいが、弟の荊(きょう)ってイバラとも読むんですな。親はどんだけイバラ好きなんだよ。

それはさておき、このニセ紡木はWCOが把握しているだけでも、2年間で31人も殺しているそうな。おやおや。
さすがにそれは驚きの数字でありますなぁ。
しかしそれはそうと、ラブシーンを目撃して赤くなっている陸ちゃんの姿があったりして、おやおや。いい反応だ。
まあ、祭りの日に暗がりに消えていく男女なんてね、そうなるのは自然って流れですよね。
陸ちゃんも侘救といることで周りからそのように思われたりしてるかもしれないですぞ。おやおや。

とはいえ、どうやら陸ちゃんはメガネさんこと白雪さんのことが気になる様子。
ふむ、白雪さんが侘救のことを想っているのは傍から見て明らかですしねぇ。
本人は言われるまで気付いてなかったってのはアレですが・・・

白雪さんの気持ち以外にも陸ちゃんは侘救のことも気にかかっている様子。

私から言うのもなんですが・・・あなたの感情は――悪人を殺すのに向きすぎている
お掃除人としては正しすぎるぐらい正しい心構えですが・・・わざと孤独になろうとしてるように見えるのです。

ふむ、さすがに同じ立ち位置にいるだけあってよく理解しているようですな陸ちゃん。
さて、白雪さんは侘救にとってどういう人であるのか。"大切な人"ではないのかと問う陸ちゃんでありますが・・・

白雪さんの気持ちに応えろという話であれば・・・僕にはできません。
かつて僕は"大切な人"を殺されました。悪人の手によって・・・
僕は今でもその気持ちに囚われている。
僕がお掃除人である以上、いつか僕も殺される日が来るかもしれない。
その時・・・白雪さんに僕と同じ思いを味わってほしくない・・・
僕は誰かの"大切な人"になってはいけないんです

ふうむ。大切な人を失う辛さを知っている侘救らしい意見ではあるか。
悲しくはあるが言いたいことは分かる。
絶対に殺されるようなことはないと言い切るほど青くはないのがまた悲しいところです。

――臥美は僕の"大切な人"だよ

侘救とは逆に、大量殺人犯であるニセ紡木は遠慮なくそんなことを口にしている。
11年前からずっとそう思っていたと臥美ちゃんに語る。
臥美ちゃんもそれは私も同じだよと言っているようですが・・・残念ながらその男は茨ではないんですなぁ・・・

2年前。荊が出所して帰宅。久しぶりに弟の荊と出会った時のこと。
ふむ、茨は割と弟想いの感じがありますな。
臥美ちゃんとの仲を気にしたりしているようですが、もしや当時から荊の方が臥美ちゃんのことを・・・?

さっきから「荊、荊」って誰のこと?僕は紡木茨・・・"茨"なんだけど

そう述べて、茨の喉を彫刻刀で切り裂く荊。
これはまた何というか・・・ヤバイな。

弟が兄に成り代わったのはやはり臥美ちゃんの心がそちらに奪われていたからでありましょうか。
双子ということを巧く利用したってことかもしれませんが・・・冷徹だなぁ。

さて、その危ない紡木荊に狙われることとなってしまう白雪さん。
臥美ちゃんは実際に気にしていなさそう、というか微笑ましそうにしているのにねぇ。

――よくも。よくも。あの眼鏡女・・・臥美をキズモノにしやがって・・・殺してやる・・・

ふむ。キズモノにされたのなら怒っても仕方が・・・なんでやねん。
やはりイカれた奴に理屈は通用しないってことでしょうか。

それにしてもかなり大っぴらに犯行に及んでいるのに何故今まで捕まらずにいたんでしょうなぁ?
警察が存在しないわけではないのは明らかですが・・・うーむ。
まあ、何にしても早めにお掃除しないといけませんわな。これは。

・木曜日のフルット
行き過ぎた嫉妬は見苦しいが適度なヤキモチは好ましく思える。さじ加減が難しい。
最後のコマの鯨井先輩はいいなぁ。いい感じだなぁ・・・
白川先生の言う新人漫画家の子の子はどういう意味での子なのか。気にならなくもない。

・総合感想
ANGEL VOICEの終了は何か大きな一つの区切りに思えなくもないですな。
今後の誌面がどうなっていくのか・・・気にかかります。

さて、次号は天山まや先生が新連載始動。
一挙2話で24Pとなるとショートではなさそうですが、さてさて?

そして岡春樹先生の読み切りが掲載。実家が銭湯なだけにお風呂もの。
とはいえ人間の垢でフィギュア作るという発想はどういうものなのか・・・気になります。


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