週刊少年チャンピオン感想

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2014年 40号


・実は私は
恋のライバル?関係ない!楽しいこととは別問題!!
そう述べて潔く楽しんでいる女子たちの見開き巻頭カラー!!仲良きことは美しきかな。

そういう風に娘が楽しんでいる一方、葉子さんの父である白神源二郎はやけにそわそわしていた。そわそわ。
ああ、やっぱり修学旅行中の葉子さんのことが気にかかってるんですな。
とはいえさすがに海外には出られない源二郎。
飛行機にはサイズ的に乗れないし、自分で飛んでいこうとしても海でぶるっときて墜落してしまうのだという。
となるともう心配していることしかできない。
桐子さんがお出かけして一人になると余計に心配するばかりになってしまう様子。

ただでさえ開放的になる修学旅行で、その上さらに解放的になる南国やと・・・!?
解放感×解放感・・・そんなもん丸出しやないか!!(?)
学校側は一体どんな考えの元この修学旅行を・・・こ・・・これは抗議しに行くべきなんちゃうやろか。直接!!

ほんと、居ても立っても居られない状態の源二郎。
しかしそこに現れたのは生徒会長である華恋ちゃん。
どうやら桐子さんにお願いされて源二郎が修学旅行に駆けつけないよう見張りに来たらしい。ご苦労様なことです。
別に修学旅行に置いて行かれたわけではないですぞ!!学年違いますし!!

だがやってきたのは華恋ちゃんだけではなかった。
同じく居残り組である茜ちゃんが白神家の庭で南国気分を満喫したりしている。アロハ!!
うむ、完全に源二郎を挑発して遊ぼうとしてますな。

どうやら角が折れたこの数日の記憶がないらしい茜ちゃん。
どうなるのかと思ったら時間でちゃんと伸びてくるんですな。不揃いな長さになっとる。

置き去りにされた茜ちゃんであるが、どうやら今回は同行するつもりはなかったらしい。
まあ行こうと思えば独力でいけそうですしね。

あやつらとていつまでもガキではない。今回は傍観者に徹することにした。藍澤の願いも事前に叶えておいたしの

相変わらず便利な力ですな。
藍澤さんの願いがあるから同行するはずだと思ったらそう来ましたか。

それはそうと、暇だから源二郎をからかいに来たという茜ちゃん。
かなりの年月を生きてきたというのに、落ち着きのないことである。いや案外、歳を取ると逆に子供に戻るものなのかもしれませんな。
それはさておき、悪魔と吸血鬼の修学旅行に駆けつけさせるかどうかの戦いが始まろうとしている。

よく聞くがいい吸血鬼よ。キサマの娘、白神葉子は南国の修学旅行、その班分けで黒峰朝陽と同じ班だ・・・!!

あんな娘どうでもいいですしーみたいなことを言っていた源二郎。
それが茜ちゃんのジャブのつもりで放ったこの一言により・・・早くも愕然。いや、早い早い!!

南国の修学旅行。解放感×解放感の・・・丸出しの状態であの小僧と!?

だから一体何が丸出しになるのかと。そりゃ茜ちゃんも冷静にツッコミ入れたくなりますわ。
というかやっぱり茜ちゃん、同行はしないものの動向は千里眼で伺っている様子ですな。
二人一緒にイルカと泳いだとかクジラも見たとか、南国での楽しそうな話を聞かせられる。
となれば口ほどにもなく堪え性のない源二郎は、流水を超えられないにも関わらず海を超えようとする。

あかん・・・あかんぞ葉子・・・!!一時の感情に身を任せたら!!
南国には人を惑わせる魔物が住んどる・・・住んどるんや!!(行ったこと無いけど)
待っとれ葉子。いま父さんが・・・お前を南国から守ったるからな・・・!!

色々と何を言っているのかという感じの源二郎。
そしてこれだけ気合を入れておきながら、結局流水を超えられずに墜落。うぉう。源二郎ー!!

さすがの源二郎もこの現実は堪えたか、戻ってくる。
とはいえこのまま茜ちゃんの挑発を受け続けたらまた飛んでいきかねない。
なので華恋ちゃんが源二郎を護る為に立ちはだかる!!何とかして修学旅行から源二郎の意識を逸らそうとする。

あ!!そうそう!!この間葉子ちゃん黒峰君と遊園地に・・・

南国からは確かに意識は逸れるかもしれないが、その話題は駄目でしょう華恋ちゃん。
というか一番気を揉んでいるのは朝陽との関係がどうなるかという部分でありますのに。
こりゃ源二郎も懲りずにまた飛び立ってしまうという物ですよ。うん。うぉう
さすがの茜ちゃんもキスしたことを教えたら朝陽の命にかかわると思って触れてない様子。助かります。

しかしまあ、源二郎がどれだけ心配しても吸血鬼である以上は海を越えて南国には行けない。
どうにか輸送機でも手配しない限りはどうにもなりますまい。
けれど、源二郎を見かねてどうにかしてあげたいと思ってしまう華恋ちゃん。そして――

そうだ私が源二郎の翼になればいいのよ!!

なんだか妙なことを考える華恋ちゃん。
源二郎を自分の翼で運ぼうというのだ!!いや、さすがにこの体格差では無理があるのではないか?
ああ、なるほど。ぶるってきた瞬間だけ支えてその間に体勢を立て直してもらえばという考えか。それならば・・・!!

源二郎「うぉう
華恋「ごめんなさい源二郎ぉー!!」

うん。分かってた。
予想通りといえば予想通りのこの展開。だけどまあ繰り返しはギャグ基本ですしねぇ。
さすが源二郎。見事な天丼でありました!!

すっかり消沈してしまった源二郎。そこにヒマだからと勝手に庭を南国にして追い打ちをかける茜ちゃん。おやおや。
何とも非情な追い打ちであるが、華恋ちゃんはここで逆転の発想を閃く。これかもしれないわ・・・!!

南国に行く必要なんて無い・・・ここに南国を作るのよ。
そして、この家が本物の南国を越えたその時が葉子ちゃんが南国から帰ってくる時よ!!

ほう。これは・・・このアイディアは・・・うん、何を言っとるのだ、だな。まさしく。
茜ちゃんもぽかーんとなってしまう突飛なアイディア。
どうやらいつの間にか葉子さんを南国から取り戻すのが大事という考えになってしまった様子。
いや修学旅行ですし。時間が経てば普通に帰ってきますし。
そのようなマトモなツッコミを入れる人はこの場にはいませんでした。
その結果、見事に白神家は南国仕様へと生まれ変わり・・・いいのかそれで!?いや、いいはずないですわな。うん。

南国に帰って来たのは母でしたというオチ。
如才なく2人のせいにして難を逃れようとする茜ちゃん。
まあ提案したのはこの2人だし問題はないか。ハッハッハ。

恋愛で緊張の展開を迎えそうな修学旅行。
その修学旅行中の巻頭カラーだというのに家族の話で費やすこととなろうとは!!
ある意味愉快なキャラが一杯いることの強みと言えなくはないですが・・・いやはや。
それにしても茜ちゃんがいない生活を満喫している紅本先生が幸せそうで良かった良かった。

・弱虫ペダル
1日目山岳勝負が始まった!!
とびだした先行した数名のクライマー。
それを追って箱根学園が選んだクライマーは、前年度インターハイ個人総合2位、2年。真波山岳!!
そして・・・対抗すべく総北が送り込んだクライマーは・・・3年ゼッケン5番。キャプテン手嶋純太だ!!

早くもハァハァ言いながら必死で山岳を追う手嶋さん。
坂道が出なかったことに観客たちはガッカリしている様子。
いやまあ、本来は出す予定だったんですけどねぇ。文句は箱根学園を初めとした他校にお願いします。

それはそうと、相変わらず手嶋さんの走りは平凡と酷評される。
それでも何だかんだで追いついたりしてるんだし、そこまで言われることはないと思うんですけどねぇ。
まあ東堂さんの走りも凡人には大したことないように思えたりしたらしいし・・・

とはいえ、やっぱり手嶋さんに登りのセンスがないのは間違いのないことではある。
その手嶋さんがこの1日目の山岳で単独勝負とは、いやはやこれは。これは。

アッブゥウウウ!!ブフゥ!!いや失礼だ。笑ってはいけないッ!!

むしろ泉田君が読者を笑わせに来ているのではないかと言いたい。ブフゥ。
何はともあれ、泉田君は手嶋さんの判断をミスだと考えている様子。
本来出すべき坂道が集団に呑まれ失って責任を感じたために失策することになったと。

今泉くん。キミが出る場面じゃなかったのか。
ここまでの走りを見てもわかる。彼は頭は回るが脚は平凡・・・"努力で登る"?
いやいやズバリ言おう。彼では到底プフッ。うちの真波には勝てない!!

失礼だと言いながら笑いが止められない様子の泉田君。
自信によるものなのかどうか、何だか感じが悪くなっておりますな。
去年は3年生たちがいたからあまり喋らずにいたのだろうけども・・・なかなかトラブルを起こしやすそうな子である。
まあ総北の方も口の廻る手嶋さんがキャプテンだから対比としてはいいのかもしれない。
しかし今はその言葉に受けて立つ手嶋さんが不在。なので今泉君が対応することとなる。

じゃあこっちもあえて言いますよ。オレはこの1年、あの人が努力を怠っているのを見たことないす

確かに努力という面で見ればかなりのものでありましょう。
しかし他の人も努力を怠っているとは思えない中、それだけでどれだけ食い付けるものか・・・

無謀だって笑うか泉田。
ありえないって止めるか今泉。
勝ち目ないでしょっと叫ぶか鳴子。
ムリもねェ。オレは特別じゃない。ましてこのインターハイの舞台。しかも華の山岳ステージだ。
出番じゃないってのはわかってる。だけどオレは登れって言われた。
ごまかしのきかねェ一歩一歩を積み重ねろって言われた。
「特別な何か」もねェ。ジャンプアップもできねェ。
だったらこの一歩一歩。見せてやるよ地に足のついたオレの平凡な走りを!!

才能による掛け算が効かないのであれば、努力という足し算で積み上げていくしかない。
それらを積み重ね積み重ね、今ここにいる。
観客や山岳から名前も覚えられていない現状の手嶋さん。
だがここで不敵に宣言する。山岳に対し、せっかくだから山頂あたりまで一緒に行こうぜ、と。

せっかくですけど、ちょっとだけ急ぐんで。
一応オレ、この山獲ってこいって言われてるんで!!

飛び出す前は相変わらずの飄々とした様子だった山岳。
しかし去年の敗北と、その雪辱を願う気持ちは根強く心に宿っていると思われる。
まずは山を獲ってこいというこのオーダーを果たす。そういった想いがあるのではないでしょうか。

凄まじい加速で駆け登る山岳。
しかしここで引き離されたのではもう追いつけない。必死で回して追いつく手嶋さん。
古賀さんの時もそうだったけど、満身創痍になりながら必死に張り付く人ですなぁ。しかし・・・

こいつ・・・ウワサにきく羽根ってヤツ出してねぇ
もう一段速くなるってコトかよ。くそ・・・
まだ"いろは坂"入ってねェぜ・・・"登り"・・・キツイすね巻島さん・・・!!

山岳が羽根を出すのはウワサ話になっているのか!?
まあインターハイで走りを見ていた観客にも羽根を見たという人がいるようだしなぁ・・・ウワサにもなるか!!
そろそろ山岳にも羽根絡みで異名とかついてもよさそうですね。

さて、ここでいきなりカメラは空港に。
ロンドン発成田行きの便は整備のために6時間遅れてようやく到着した様子。

クハ。さんざんだったショ

そういいつつ空港に現れたこの人は・・・3YAGISという何とも言えないシャツを着たこの人は・・・!!

苦戦している総北の前に有難い人がやってきそうな気配。
成田から宇都宮までどれぐらいかかるのだろうか。
リアルタイムではなく少し前の話という可能性はありますが・・・さてはて。
今更アドバイスするようなことはないでしょうが、力になってあげて欲しい所であります。

・刃牙道
次々と青竹を粉砕していく武蔵。むんッッ!!
その様子を見ていた刃牙が口を開く。それは何のための稽古ですか、と。

さて、考えたことがないな。稽古は稽古だ。兵法者にとっての嗜みか

ふむ、鍛えることは既に嗜みの一つと言っていいわけでありますか。
要約すれば、それは勝利に向けての稽古であるわけだ。無論それはそうでしょう。

だったら、俺と勝負した方が稽古になる

そのように告げる刃牙。なるほど、再戦の申し入れでありますな。しかし・・・

ぼん。お前は死んでいるではないか
一刻・・・おぬしは一刻ほども眠り続けた。その間幾度殺せた・・・?

確かにあれで既に勝負は決している。
生き死にの戦いを繰り広げてきた宮本武蔵と平和な時代の勝負に慣れた刃牙との勝負観の差。
そのように言われてしまったのではもう恥じ入るしかありませんわなぁ・・・むう。

とはいえ諦めきれない様子の刃牙。
武蔵が手にした竹を凄まじい蹴りで切断してみせる。
この蹴りは最初のよりも遥かに迅かったと武蔵も認める。認めたのだが・・・

迅い・・・・・・が、「武」ではない

刃牙の技は武ではない。これは一体どういうことだろうか。
武蔵が説こうとしているのはひょっとして武道。「道」のことでありましょうか?
これはつまり、ついに刃牙道が示す「道」について語られる時が来たということなのだろうか・・・

武蔵の示す「武」とは一体どのようなものか。気にはなるけど、どうやらここで語る流れではない様子。
いきなり光成に対し、見聞を広めるために出かけると言い出す武蔵。おや。
さすがにこの申し出は予想外だったのか、トラブル必死だと留めようとする光成。トラブルって通じてるのか?
何にしても外出は無理だと言われれば武蔵としても気分はよろしくないか。
蘇った直後の外の光景は驚くばかりであったが、落ち着いたら今度は興味が沸いてきたみたいですね。
それなりの歳でありましょうに、好奇心旺盛なことである。

そんな武蔵に対し、外出はムリだと口を挟むのは刃牙。

甘ェよアンタ。幾度だって殺せたのに――止めを怠った!!!

そう述べて攻撃を仕掛ける刃牙。
ふむ、この言葉は割と間違ってはいない。
幾度も殺せたという武蔵の言葉は正しい。が、結局死んでいないわけだからそれは空論に過ぎないとも言える。
生き死にの世界での話であるならば、実際に死んでなければ再戦はあってしかるべき。それもまた真実でありましょう。
まあ、この再戦で敗れたら本当に殺される可能性があるってことですがね・・・

現存する近代武術、格闘技、格闘スポーツ・・・その全てで最速の技術はジャブ!!!

俺のは閃光より迅いぜ!!!

何となく昔ボクシング部の先輩に刃牙自身が言われたような気がするジャブの説明。
今度は刃牙が使う側になったわけでありますがどうなるか。因果は自分に返ってくることとなるのか!?
まあ、閃光より迅いとなれば単純にジャブという名前で並べられはしないのでしょうが・・・
というか何というか。その宣言は既に破られるためのフラグにしか見えないんだけども!!
どんな破られ方をするのか楽しみです。

それはそうと、刃牙が久しぶりに挑戦者側の意識に立った感じがしてよいですな。
王者に君臨して退屈しているよりは強い奴に向かってギラギラしている方が主人公らしくてよっぽど良いですよ。うん。

・ハリガネサービス
高校に入って4月いっぱいは豊瀬も体験入部期間。
色々な部を体験し、自分に合った部を見つけることとなります。
しかしむしろ部の方からダメ出しされるような子もいたりするわけでして・・・
前回の最後に出てきた可愛い女子、羽柴さんもそんな風にテニス部からダメ出しされた子でありました。おやおや。

既に色々経験した結果、どれもダメだった感じの羽柴さん。歌も料理もダメか。
でも諦めずに何とか前向きでいようとしている。その心意気は買いたいところですな。

さて、そんな羽柴さんが桐城高校のバレー部に勘違いされる前回の場面からの続き。
ふむ、どうやら桐城高校は男子校のようですな。可愛いマネージャーがいるところは羨ましかろう!
それにしても前回勘違いしちゃったこのメガネの男子は先生じゃなくて高校生だったのか・・・!!これは失礼。

案内よろしく頼みます。自分主将やっとる鯨川堂山です。

いい笑顔での挨拶でしたが、実際のマネージャーは遅れてやって来たこの百合草さんの方でありました。
しかし瞬時にこのマネージャー勘違い劇を好機と捉える百合草さん。
無理矢理に羽柴さんのことをウチの期待の新人マネージャーとして取り込んでしまう。おやおや。
うん、でもまあ丁度良かったんじゃないですかな。これもまた道の一つかもしれませんよ羽柴さん。
可愛いマネージャーが増えるのは読者的にも有難いぜ!!

さて、というわけで桐城高校が体育館にやってきました。チワース!!
ここで桐城高校の監督である古川先生が登場。
にこやかに揉み手をする色黒なオッサン。うーん、この笑顔がいかにも胡散臭そうな感じだ!!
実際、山縣先生を持ち上げ、今日は勉強させてもらいますといいつつ内心ではきっちり叩き潰させてもらうと考えている。
ふーむ、やはり甘く見てかかってきているということなのだろうか?
前回接戦まで追い込まれたわけだが、その苦手意識になりそうな所を快勝で塗りつぶそうという意図だろうか?さてはて。

桐城高校には間白の出身である育葉中の先輩が在籍している様子。
鮫島先輩。名前の通り、鮫のような歯を持つ先輩が威圧感も露わに近づいてくる。怖えーな。
間白はご無沙汰してますと頭を下げるが、桐城を蹴って豊瀬に入ったことがどうにも許せない様子の鮫島先輩。

レベル落としてこんな確実にレギュラー取れそうな学校入りやがって。終わってんなマジ

意識の高そうな鮫島先輩としてはそういう逃げの姿勢は許せない様子。
実際のところは将来性を見据えての高校選択であったのだが・・・納得してもらうのは難しいでしょうなぁ。
ついでにいえばまだレギュラーにはなれていなかったりする。
相手が強面で来るならば、こっちも動じない男、大船先輩が前に出て来るぜ!!

中学東京選抜だろーが1年がソッコー試合出れるほどウチのレギュラーはお安くねーんだわ

ふむ。相手にしている時は縦社会に沿って偉そうな先輩でありましたが、味方にするとこれは頼もしい。
威圧するという役目は十分果たせそうなので、先輩方も皆笑顔で見守っておりますわ。ゴゴゴゴゴ。

にらみ合う両者。漂う緊張感。そこに割って入ったのは桐城の1年、倉光
この倉光は中学の埼玉選抜でセッターをやっていたらしい。ほほう。
その倉光のいた埼玉選抜は中学最後の大会である中学都道府県選抜対抗戦で東京選抜に敗れたそうな。ほうほう。
なるほど、それで松方はこの倉光に見覚えがあり、倉光の方も東京選抜のことをよく知っていると。

ま、あくまですごいのは本物の東京選抜のほうだけだったけどさ

ん?本物・・・?それは一体どういうことか?まさか・・・

だってこいつら、全然試合出てませんでしたし
ま、東京は昔から駿天堂中等部でレギュラー固定らしいし、仕方ない仕方ない。

あらあら。これはまた何とも意外な事実が明らかになってしまいましたねぇ。
勿論選抜でベンチだったことは誰にも言っていない。
東京選抜の一員であったことは間違いないし、それはわざわざ言うようなことではないとの判断だったのでしょうが・・・うーむ。

なんか、ごめーんねっ!!キャハハハ!!ハ!ハ!

えらく歪んだ笑みで哄笑する倉光。うーむ、思った通りの嫌な奴でありました!!
主将である鯨川さんが抑えてくれたからどうにかなりましたが・・・うーむ、試合前に大変なことになりましたなぁ。

・・・それでか。桐城来て同じ思いしたくねえから試合出れそうな学校選んだのか・・・腰抜けが・・・

もう相手する気も失せたとばかりに背を向けていく鮫島先輩。
ううむ、これは何ともはやでございますなぁ・・・
でも遅かれ早かれ知られることではありましたし、逆に考えれば本番より前に明かされたのは良かったと言えるかもしれない。
東京選抜という肩書きは確かに大きいが、豊瀬ではそれで優遇されたわけでもない。
今から実力を示し、レギュラーの座を奪い取るという意識に立ち返ることが出来ればよいのだが・・・さてさてどうなりますか。
金田なら普通にそういう意識になれそうだけど、他の2人はナイーブなところありそうでなぁ。うーむ。

しかし実は下平くんも含めて1年生は皆試合に出れない組であったとはなぁ。
むしろ最後の試合で活躍した下平くんの方が燃焼できたと言えるのではなかろうか。
間白が下平くんに優しい感じなのも、どこかに共感する部分があったからだったのかなぁ・・・
それはそうと、選抜で試合に出てないくせに自分たちにはスカウトが来なかったとか言ってたのか・・・?
さすがにそれは今思い返すとどうかと思いますぞ!!

あと、間白たちが打倒駿天堂に燃えているのは中学時代の意趣返しの可能性も出てきましたな。
その駿天堂のメンバーがいたおかげで自分たちは東京選抜として活躍できなかった。
ならば高校で駿天堂を打倒して払拭しよう・・・そんなことを考えていたのかもしれない。
さてさてもしそのような意識でいたとしたのなら・・・勝てるかどうかは分かりませんなぁ・・・
色々と暴露されたことでありますし、ここからは意識を切り替えて頑張っていって欲しいものであります。

・侵略!イカ娘
そういえば海の家の壁を壊したきっかけも蚊でしたっけ。なるほど宿敵か。
器用な触手が何本もあるのに上手く叩けないものですなぁ。

千鶴さんの壁ドン。穴開けずに蚊だけ潰せるようになってたんですね。良かった良かった。

この壁の穴に嵌ってるシチュエーションは・・・ふむ。ふむ。

・毎度!浦安鉄筋家族
鈴ちゃんとは相変わらずいい関係を築いておりますなぁ。
学校をこれだけ楽しめる小鉄の生き方は羨ましい。

・黒虎
"寅"VS"申"決着!!
見事に激戦を制した虎鉄であったが、血を流しすぎたためか佐之助に続いて気を失ってしまう。
まあ愛茜は無事に起き上っていますし、ここは気絶しても問題はないでしょうな。
案の定、虎鉄は犬守家の屋敷に運ばれ、寝かされている。
とはいえダメージはかなり大きく、2日も眠り込んでいたそうな。ほほう。

さすがに2日もあれば襲われた八幡の方も回復している様子。
虎鉄の言葉遣いも元の落ち着いたものに戻りました。
そして佐之助は犬守家の屋敷にて牢に繋がれている。ふむ、やはり囚われておりますか。
しかしこうしてみるとかなりいい身体してますな佐之助。

犬守家の当主殿は佐之助から一太刀受けたものの命に別状はない様子。
そっかー。フリとかじゃなくて本当に不覚を取ってたんだー。当主殿・・・

虎鉄としては佐之助から色々と聞きたいことがある。
が、この2日間ずっとだんまりを決め込んでいる佐之助。もう殺される覚悟は決まっているということか。
何としても情報を聞き出したい虎鉄であるが、当主殿はその時間は残されていないと言う。

虎鉄君・・・オレたちは直にこの里から離れなければいけないんだ
佐之助が戻らないと分かれば・・・黒船側はすぐに新しい刺客を送り込んでくるハズだ。
佐之助への尋問に時間を使うわけにはいかないんだ。

ふむ。引きこもった次は逃亡でありますか。
禁術の書がある限りはどこに逃げても安心はしていられないと思うのですがねぇ。
虎鉄としても、誇りある徳川十二支神将の者が逃げ回るのは・・・という想いがありそうである。
しかし、当主殿は実感している。黒船との圧倒的な"力の差"を・・・!!

情けないことは百も承知だ――それでも・・・残された数少ない仲間と・・・息子の愛茜・・・オレはそいつらを護りたいんだ・・・

屈辱に耐え忍び、大切なものを護る為に動く。
ふむ、それもまた忍らしいあり方かもしれませんな。
まあとはいえ、佐之助の言う通り、満足に護りきれてはいないのが現状でありますがね・・・
非常に優しく、部下からも慕われている当主殿。
黒船が来ず、太平の世が続くのであれば理想的な当主であったのでしょうが・・・ううむ。

己の保身を図るのではなく、大切なものを護る為に耐え忍んできた。
それを知り、虎鉄はどうにか当主殿の考えも理解出来た様子。
見失いかけていた徳川十二支神将の誇りも危うい所で繋がった感じですな。良かった良かった。
でも、これだけは当主殿に言っておかなければならない。

犬守殿・・・母上は言っていました・・・鋼にも勝る"守護の心"こそ強者の力の証なのだと――
心の底より護りたいと思うものができた時・・・お前は間違いなく強くなれると――
愛茜殿や仲間を護らんとする心を持つあなたは――決して弱くなどないハズです。
己が徳川十二支神将であることを過小評価しないでください――
初めから勝利を約束された戦いなどありません――ですが・・・戦わなければ護れないものもあるんです!!!!
拙者に・・・黒船を倒す力を貸してください!!

そう。戦わねければ護れないものはある。
逃げて戦いを避けて、それでも護れないのであれば戦うしかない。
そのことは当主殿も今回の件で痛いほど分かっているはずである。
だから色よい返事をしてくれる。今のままでは黒船には手も足もでないが・・・いずれは!!
"足りない力"を補うための時間があれば、鍛錬して虎鉄の力となる。そのように言ってくれる。ほほう。

実際、力になると言っても犬守の里の忍では大した戦力にはならなさそうですものねぇ。当主殿がこの有り様では。
愛茜が短い時間で一気に成長してくれればよいのですが・・・さてさて。
まあ、それよりも話を聞いていた佐之助がキレそうになっているのが怖いところなんですけどね。
関節を外して脱出を図る流れとなるのか。そして逃れてどうするのか・・・気になるところです。

・囚人リク
早速のトラブル発生!!
滑車が壊れて備品室の窓から宙吊りになるリク。看守の巡回が来るまで時間がない。急いで回収しなければ!!急げ!!

必死に男たちが巻き上げ作業を行っている頃、324房に予定通りの時間で看守到着。
このもぬけの殻の惨状を見て、慌てて司令室に脱獄を告げることとなる!!
駄目元で布団を正して全員分の頭部オブジェクト設置するとかは駄目だったのかなぁ。まあ隣の房で確実に気付かれるか。

田中一郎の読み通り、切断された鉄格子に注目。
そのまま外の様子を観察する看守。
324房から下に向けてのロープ。そして備品室から伸びるロープを見て脱出経路を確信する。
ふーむ、この辺りはまさに田中一郎の想定通りでありますな。
で、リクはというと・・・どうやら危ない所で巻き上げが間に合った様子
ふー。トラブルこそ発生したものの、大事には至らなかったようですな。危ない危ない。

とはいえ息をついている暇はない。もはや脱獄は発覚している。動いて行かなければいけない。
次はダクトから更衣室だ!!

脱獄組が動き出す中、看守たちも慌ただしく動き出す。
司令室から脱獄発生の報が鳴り響き、極楽島特急刑務所が目覚めだす・・・!!

極楽島全所員に告ぐ!!脱獄発生!!脱獄発生!!
全所員緊急配備!!厳戒態勢レベル4!!

鳴り響くサイレン。いよいよ本格的な戦いが始まる感じでありますな。ドキドキするなぁ・・・

司令室では相変わらず看守たちが慌ただしく動き回っている。
と、そこにごっつい体つきの寺嶋副司令室長が登場。
この人、田中二郎が攻め込んできたときに迎撃してた人か。久しぶりの登場ですなぁ。

さて、厳戒態勢ということで、まずは全囚人の電子手錠がロックされる。
他の囚人は寝ているだけだからいいけど、炊場で働いている高木さんたちにしてみれば大変ですわな。
そして手錠のGPSを確認。外に出て動いている9つの反応を認識する。

馬鹿めが!この小さな島ではどれだけ猛スピードで逃げようともしょせん袋のネズミ!
せいぜい束の間のドライブを楽しむがいい!!
追えぇい!!ヘリもだ!!極楽島航空第3部隊全機出撃ぃぃ!!

ノリノリで指示を出す寺嶋副司令室長。嬉しそうだなぁ。
まあ残念ながら全て予想された通りの行動であるんですけどね・・・フフフ。

追いかける連中だけではなく、備品室で脱獄の痕跡を調査する班もやはり存在する。
のんびり備品室に留まっているわけにはいかず、急いでダクトに入り、更衣室へ行かなければいけない。
しかし、リクを回収した時の滑車とロープも隠しておかないと動きが発覚しかねない。
そのおかげでここでもギリギリの状態になってしまう脱獄組。
まあ気づかれなかったからセーフではありますが・・・分担忘れてるレノマさんも相当焦ってますな。

ハンググライダー関連の本を置いておくことで、手作りの機体で飛び立ち、繋いだロープで外に出たと思い込ませることに成功する。
よし、これで看守たちの目は外に向いた。
神木さんたちがGPS付きの手錠を巧く運んでくれれば相当時間を稼げる。
トラブルはあったが、どうにか上手くいきそうだ・・・なんて思ったりしたわけですが・・・・・・

こすれた跡・・・ロープの擦れかす・・・

内海というメガネの看守がわずかな痕跡に気付いてしまった。
むう。トラブルを無事に回避したと思ったら痕跡が残ることになってしまいましたか・・・
看守も数が多いせいか時折こういう勘の良いのが現れて困る。
さてさて、内海看守はどう動くのか。推測は出来なくはないだろうが・・・すぐに正解まで行き着くかどうか。怖いなぁ。

・クローバー
来栖の強烈な飛び蹴りが決まり、見事に金平をKO。
先鋒戦を制し、10ポイント獲得と相成りました。見事に意地を見せたな来栖。
逆に金平、イケメン対決も負けていいとこなしじゃね。本当に。

さすがに強い来栖であるが、こんな大会をマジでやってる紅葉神島には呆れた様子。
そしてそこにすんなり参加するハヤトとその仲間たちはもっとメチャクチャだと評する。いやまったく。
我を通す意志は強いけど、別に来栖は喧嘩屋ってわけじゃないでしょうしねぇ。
まあ、ハヤトが求めたとしたならば他の連中と同じように駆けつけてくれるかもしれませんがね。

さて、続いて王者決定戦次鋒戦開始。
ミサキチームからはメガネダンディ男こと真木が登場。いきなり強いのを出してきたな。
イケメン対決的にも相当な強者である。
勿論高虎からの反応は上々だ!!いやそれは別にええねん。

来栖からあのメガネダンディ男ってどんなヤツだと聞かれるハヤト。メガネでダンディです。で終わるのはさすがにないか。

アイツは真木京蔵っていってよ、オレの釣りの弟子だ

またそんなことを言いだすし、この男は!!
まあ、まだ右も左も知らなかった真木に釣りを教えてハマらせたのは確かにハヤトですけどねぇ。
凄い速さで追い越されたわけでありますが。

それはさておき、春木チームの次鋒は紅葉神島の番人、剛力王の異名を持つ飛田喜李心。スゲェ名前だな。
異名も凄いが、どうやら強さはそれに足るだけのものがある様子。
1年初日にクラスの全員に喧嘩を売り、圧倒的な強さでタイマン11人抜きしたとのこと。
高虎もアレに勝てるんはそうそうおらんじゃろうねと太鼓判。ほほう。

アイツを釣りの世界に導いたのはオレよ。それこそ手取り足取り1から教えてやったんだよ。
まあ〜〜最近は少しはまともになったが、まだまだオレの足元にも及ばねェなぁ。

強敵との戦いが始まろうとしているのに語り続けるハヤト。
そしてそんなハヤトに対し、もうオレのほうが上だと振り返って反論する真木。始めの合図がかかったというのに・・・

わりゃあどこ見とんならぁ!!

強烈な一撃をもらってしまう真木。
いやはやまったくもって・・・よそ見しちゃダメ!!
大事な戦いだというのに何やってんでしょうね。

果たしてこの一撃が命取りとなるのか、それを物ともせずに勝ってしまうのか。
思わず笑ってしまうような展開から入った次鋒戦。さてはてどうなりますか!

・ウチコミ!!
相手が技を出す間がないほど攻め続け、「指導」を積み重ねることで相手の反則負けを狙う雪村さん。

チームのために・・・何としても勝利をもぎ取る!!

その雪村さんの執念が実ってか、ついに3つめの指導が神崎に飛ぶ。
これであと1つ指導が入れば神崎の負け。雪村さんの勝利となる!!
時間は残り30秒。可能性は十分ある時間だが・・・どうなるか。

観客からはさすがにせこいとい声も飛ぶが、神崎の圧力を凌いで作戦をこなしているのは大したものである。
ハッキリとは言ってないが、その部分の評価はありそうですな。

神崎としては指導を取られないように急いで技をかけたい。
が、神崎が技を出す一瞬前に技をかける雪村さん。
投げきることこそ出来ないが、これを成し遂げる集中力は凄まじいものがありますなぁ。

残り18秒。変わらず技を仕掛けることができずにいる神崎。
このままでは「待て」がかかり、「指導」が来る可能性がある。焦る。

完全に組む前に飛び込んででも仕掛けるしかない

意を決し、離れた距離から一気に飛び込み、大外刈りを決めようと考える神崎。
だがその仕掛けを焦るあまりか、重心が高くなっている!!
まあ、飛び込んで技をかけようとすれば自然とそうなりますわな。
そして、これこそが雪村さんの待ち構えていた状況でありました・・・!!

ユッキーくん受けが強いんだし・・・相手が焦って不安定な技かけてきたらお得意の返し技のチャンスよ。

その八乙女先生の教えをしっかり覚えていた雪村さん。
狙っていたのは指導4つじゃない!
追い込まれた焦りでかけてくる・・・相手の不安定な技を・・・自分の武器で粉砕する!!一本を奪る!!!

勝つんだ!!
勝つんだ!!

相手の大外刈りを、自身の大外刈りで返そうとする雪村さん。
神崎の体は腰が浮いており、実力に劣る雪村さんでもこの大外返しは決めることができるはず・・・!!
勝つために吠える雪村さん。
同じく勝つために必死に堪えて吠える神崎。両チーム、仲間の声援を受けて最後の押し合いを開始する!!

精一杯押すために伸ばした雪村さんの軸足がグキッと折れる。
これは痛い・・・が、その痛みを無理矢理ねじ伏せ、伸ばす!!
そしてついに・・・神崎の体を後ろへと崩し・・・背中から叩きつける!!

まさかの雪村さんの大勝利・・・おぉ・・・カッコイイ・・・!!
よもや立学の主将、新堂さんのライバルと目される人物に勝利しようとは・・・作戦勝ちの部分もあるが快挙といっていいですよ!!

優勝候補である大和東が地区予選で消えた。
そして都大会には武蔵原が行くことに決定した。ざわめく観客。
敗れた神崎は涙し、その様子を見た成美は何やら心を震わせている。
色んな所に美を感じることが出来るようですな。その気持ちを忘れずに来年頑張ってもらいましょう。

雪村さんの見事な勝利でインターハイ地区予選突破
まだまだ終わらない。これから本戦に向けてまだまだ強くなれるわけですし、終わりたくはありませんわな!!

しかし足を痛めた様子の雪村さん。本戦には間に合うのだろうか?
武蔵原には入院しているという部員がまだ1人いるらしいが・・・出番があるかな?

・ドカベン ドリームトーナメント編

7回裏もマウンドに立つ藤村甲子園。
さすがに疲れの色は見えているが、行くところまで行きそうな感じですな。
ここまで来たら球数やイニングス、中3日など関係なく勢い。それが投手であるとのこと。そういうものかー。

この回の先頭打者は五番の義経。
その義経に対する初球はいきなりの155キロ。
疲れ知らずの球・・・であったが、義経はその初球を捕らえてセンター前に運ぶ。
ふうむ、速いことは速いけど、気迫に欠けましたかね?

続いて六番の山岡。1点差ということを考えると確実に二塁に送ることを考えたい。
しかしそれでは消極的だと吠える池田。
果たしてその考えが正しかったのかどうか。
山岡は送りバントに失敗してキャッチャーフライとなったわけであるが、強打で正解だったかは分かりませんなぁ。
強打であったならばゲッツーの可能性もあっただろうし・・・うーむ。

なんでおれは肝心な時にいつもドジなんだ

何ででしょうね。高校時代のトンネルが尾を引いてるんじゃないですかね。

それはさておき、七番のサル。
力のないサルでは甲子園の球は厳しい。
と思いきや、ここにきて甲子園のコントロールに乱れが生じる。
腕が振れているようで振り切っていない。疲労による効果が露わになった感じですな。
しかし池田、当たれ当たれと激しい声のかけ方をするなぁ。
そうはしなくても、見事にジャストミートしてみせるサル。
が、当たり所が悪く、ファースト正面のライナー。
権左は一歩も動かずにキャッチしてベースを踏んでのダブルプレイ。
色々あったけれども結局3人で終わる7回裏でありました。うーむ、これはスーパースターズ厳しい。
とはいえサルがこれだけの当たりをするとなると甲子園の交代も近そうですなぁ。

さて、8回表。スーパースターズは池田がマウンドに上がる。
池田の特徴は岩球と呼ばれる程の重い球。ほう、そんな設定があったのか。
その証拠に、外野手が極端に前に出る池田シフトが敷かれる。
頭を越さないだけの自信があるということですが、はてさてどうなりますか。

・極悪バンビーナ
秋元さんのフルネームは秋元美緑。緑枠でありましたか。名前の方でもアリなんですな。

赤城さんは何故こんなに自信満々なのだろうか。
そこがウザキャラでいられる由縁なのかもしれないが・・・うーむ。

最後の秋元さんが縮んでいたのはどういうことなのか。そしてそこの弁解をしないのはどういうことなのか。
そもそも立入禁止書かれた屋上に出入りしてることからしていかんですよ秋元さん!

・ギャングロード
闇討ちされた仲間の敵討ち。
見事果たした真であるが、倒された2人は仲間であるはずの銅馬から追い打ちを受けている。
2人しか部下がいないから、よっぽどの腹心なのかと思ったらこの仕打ちであるか。
確かに銅馬は強い。突き出した拳の圧力でギャラリーが吹っ飛ぶほどである。
しかしこの精神性では誰も付いてこなさそうだが・・・うーむ。

真の反撃は通用しない。
が、真は基本的にタフさでどうにかする戦い方ですからねぇ。
一撃で効かないのであれば何度でも殴る。
相手の攻撃が強かろうが怯まない。当たらなければどうということはない。
しかし――守りたいものが後ろにいたのならば、避け続けるわけにもいかない・・・!!

ミーシャを庇い、銅馬の鉄槌を額で受け止める真。実に男らしいですなぁ。
額から流血してしまっているが、こんなもんは痛くないと述べる。

昨日ヤられたアイツ等を見た時の"痛み"はこんなモンじゃ無かったッ。
「あの時」チームが失くなっちまったあの"痛み"・・・!!
そしてリョオッ・・・!!オマエって親友を失くした痛みぁブッ刺さって抉られたデケェ孔が塞がりもしねェッ・・・!!
今この瞬間もよォッ!!

攻撃を仕掛ける銅馬に対し、膝蹴りのカウンター。
タフさだけではなく、この全身のバネも真の強さでありましたな。
これには周りの観客や参加者もどよめいている。
ふむ、これはこのまま一気に押し返せるか・・・?

というところで、同時刻に第2会場で行われている別の戦い。
こちらではリョオが三回戦を行おうとしている。
闘う相手は前回トーナメントの覇者、現「GANGROAD」王者!!そしてこの「GANGROAD」を拓いた史上最強のカリスマ、鳳凱!!
――その実弟ッ!!「ROPPONGI」"カリスマの遺伝子"鳳蓮!!

おやおや、リョオの方はリョオの方で随分な大物とやることになってるんですなぁ。
こりゃリョオの途中敗退もひょっとしたらあり得る・・・か?

というところで、しばし休載とあいなるギャングロード。おやおや。
次回掲載は本誌49号からとのこと。
ふーむ、コミックス貯まる分連載して休む流れでしょうかねぇ。
ゲームとのコラボ系作品は何かそういう決まりでもあるのでしょうか。謎ですな。

・錻力のアーチスト
ヒートアップする合同練習!!
弐織と清作の2人も気合が入っている。
蛮堂から何回か打ちはしたものの結局ホームランは出せなかった。
夏で当たることがあったら今度こそブッ倒してやると意気混んでる感じですな。頼もしい。

蔡理の蛮堂から長打を打ったということで豪徳の選手からも注目される2人。
そんな中、蛮堂のことを知らない様子の妙な髪型の投手が1人。何だそれ。ボールみたいな頭してボール持ちやがって。
と書いてはなぶさ。変わった名前ですがちゃんと変換できますな。ふむ。

それはそうと、歯列矯正が目立つ豪徳学園の1年生、篠武喜輔
3時間近くブッ通しでスイングしているのに軸がブレていない。相当なバッターであることが伺える。
左薙の情報によると、春季東京大会2試合で8打点。ホームラン2本で打率7割2分7厘。
北海道出身で歯列矯正は中学の頃からとのこと。ほう、遠い所からいらしたんですなぁ。って詳しすぎるな左薙。

歯のことはどうでもいいけど、メチャクチャ打ってるじゃないかと驚く清作。
しかし実はどうでもいい話ではない。
歯列矯正中ってことは歯をくいしばれない
歯を食いしばれないってことは力で打っているわけではないってことだ。

清作と同じタイプなんじゃない・・・?

ふむ。それはつまり神奈川最強のバッターである弐織義壱とも同じタイプであるわけか。
これはなかなか侮れない相手のようですなぁ。
しかし見た目のインパクト以外の意味で歯列矯正を用いて来る描写は初めて見ました。上手いなぁ。

さて、合同練習は練習試合の時間に移行しようとしている。
豪徳は普段試合に出られない1・2年を中心にチームを組むことを考えているそうな。
ふむ。では桐湘と栄春はどうするか・・・いや、栄春は既に練習だけでバテきっており、練習試合など行えない様子。おやおや。

そんな栄春はさておき、ブルペンの方では國尾さんの投球練習中。
どうやらずいぶん気合が入ってる様子の國尾さん。そんなに之路さんに会えたのが嬉しいというのか・・・!!

本来は技巧派であった國尾さんだが、この1年でストレート勝負できる程に球速も上がっているそうな。
どのぐらい凄いかというと、弐織、清作の両者が打ちたいと渇望するほどに凄い。分かりやすいな!!

清作雄君か。1年なのに物怖じしないね。後でかわいがってあげようかな>

それは一体どういう意味でのかわいがりなのか・・・いや、うん。あまり考えないようにしましょう。

昼の休憩。相変わらず必死にかっ込むように食べる桐湘部員たち。落ち着けよ。
まあそれはさておき、午後からは練習試合である。
仙馬監督と相談した結果、1・2年生を中心とした桐湘と栄春の合同チームで5イニングまでの勝負ということになったらしい。
ほほう。栄春と合同。つまり左薙が桐湘に加わる形となるわけですか!他の栄春の選手は動けないでしょうしね。
しかし動けなくても左薙へのラブコールだけは怠らない。調子のいいというか何というか。

というわけで、練習試合開始。
まずは桐湘・栄春チームの攻撃から。
豪徳のピッチャーは冒頭に出てきたボール頭の1年生、英仁
春季大会8イニング登板して自責点1と結構な数字。
であるのだが、今の桐湘打線を抑えるだけの力が果たしてあるものかどうか・・・

一番の児島センパイは足を活かすためにゴロを叩きつけ、思う様に俊足を見せつける。

夏服の桃ちゃんに会うまで立ち止まるわけにはいかねーんだ!!待ってろ桃ちゃーん!!

まさか蛮堂も桃ちゃん自身も出てこないのにまだ桃ちゃーんを聞くこととなるとは・・・そのヒロイン力は凄まじいばかりよ!!
そりゃ5巻の帯にも敵校女子マネヒロイン化・・・!?とか書かれますわ。にゃあらー!!

続いて二番の柊。逆方向(オポジットサイド)に強打(パワーヒッティング)。
長打ではないものの、最初から蛮堂の球を当てていけていた柊。さすがでございますな。英訳はいろいろ間違いだらけだが。

そして三番は栄春から左薙。
ノーアウト一・二塁の場面だが送るとか細かいことは考えず強打で行くのが桐湘の野球。
まあ左薙にバントさせるのも勿体ない話ですわな。

1年で四番投手なんだってな。けどそれも栄春だからの話だ。
テメーくらいの力じゃ豪徳では試合に出られすらしないぜ

確かに栄春だからこその四番投手かもしれないが、左薙相手にその発言はどうしたものか。
案の定あっさり打たれている英。セカンドとセンターの間に器用に落とす左薙。相変わらず器用なことだ。

そして満塁の状態で四番の弐織が登場。
大口叩く英もさすがに弐織の圧力は受けている様子ですなぁ。
しかし名門豪徳の先発を任された矜持は捨てきれずにいる様子。これ以上打たれてたまるか!!

誰だテメーは。引っ込めバカ野郎!!

そんな矜持もあっという間に吹き飛ばされることとなってしまいました。
バックスクリーンを直撃する弐織の満塁ホームランで一挙に4点を先制。
名門の豪徳とはいえ、1年生ピッチャーではこんなもんですかねぇ。
まあ、桐湘はここ最近でかなり打撃力がついてきたようですし、仕方のないことでありますか。

というわけで、早くもピッチャー交代。國尾さんがマウンドに立つ。
3年生だが、1・2年が中心というだけで3年が出ちゃいけないルールではないわけか。ふむ。

・・・それじゃ、お望み通りかわいがってあげるよ。雄君

早速之路さんのように名前呼びされることとなった清作。ずいぶん気に入られてしまったようですな!!
まあ、清作は名前をあまり呼ばれず、忘れられやすい感じだったのでこれはこれで良いのではないかと。
それはさておき、國尾さんの実力はどれ程のものでありましょうか。注目です。

・ANGEL VOICE
決まった!成田が決めてくれた!!
ついに果たした打倒船学。これには校長も間宮先生も涙するしかない。そして天城もまた。

やりやがった・・・マジで・・・やりやがった

涙しながら何ともいい笑顔を見せる天城でありました。
八津野が敗れてからもずっと出っ放しでしたね天城。
応援し続けてきた甲斐があったというものでしょうな・・・感慨深い。

見ている者たちの、関わって来た人たちの多くが涙している。
そして、当の悲願を果たした市蘭のイレブンもグラウンドに伏し、声を上げて泣いている。
敗者ではなく、勝者である市蘭がこれほど泣くこととなるとは・・・

泣きたいのはこっちだろーがよ
オレは多分一生・・・お前がPKを止められたから連覇も止まったって・・・言われ続けるんだぞ。

そう考えるとユゥエルも大変ですな。
しかしユゥエルもこの試合で随分親しみやすいキャラになったというか何というか。
もう性格的には普通の日本人と変わりがありませんな!!
まあ、それはさておき、市蘭の涙は勝敗に関するものだけではなかった。

入院していたマネージャーさんが試合中に亡くなったらしい

仲間にそう伝える古川。さすがにこれはござる言葉もでないか。
しかしそうか。市蘭の面々は試合が終わったことでようやく思いっきり泣くことができたわけなんですな。
勿論訃報を聞いた時も、ピッチに出てきたときも涙していた。
しかし今は誰はばかることなく思いっきり泣いている。
緊張の試合が挟まったことである程度気持ちの整理もつくかと思ったが・・・そうはいかないわな・・・やっぱり。

涙する成田を助け起こす古川。

早く報告に行ってあげるでござるよ

うむ、いいことを言うなぁ古川。そう、悲しみは拭い去れないけど、それもまた大事なことであります。
こうして、涙する勝者を敗者が支えて退場するという奇妙な光景が展開されることとなりました。
拍手で見送られる市蘭。しかし笑顔で応えられるような状況ではない。

病院につき、マイちゃんの前に姿を見せる市蘭イレブン。
マイちゃんは最後に母から市蘭が優勝したと聞かされ、笑顔で逝くことができた。
そしてその母の言葉は嘘ではなくなった。この笑顔が本当のものとなったのだ。
悲しいが、それだけは救いだったと思うしかない。

勝ったぜ

成田からの勝利の報告。
そして百瀬は自分がつけていたキャプテンマークをマイちゃんに付けさせる。
みんなの名前が書かれたキャプテンマークを付けたマイちゃん。その姿に、深々と頭を下げる百瀬。

今までっ・・・ありがとう。お疲れ様でした

悲願は果たした。小さな奇跡を起こすことはできた。
しかしもっと望んだ大きな奇跡は叶うことはなかった。
悲しみつつも、今までのことを想い、感謝を込めて頭を下げるしかない市蘭イレブン。ううむ・・・悲しい。

試合は終わり、マイちゃんへの報告も済ませた。
となれば物語ももう語ることは後わずかといった感じでしょうか。
エピローグ的な流れとなるのかどうか・・・注目です。

・UNI
新人まんが賞出身の気鋭が帰還!!
藤田勇利亜先生が集中連載開始であります。

ユニはなかなかスマートで良いですなぁ。
今回のようなビル潜入とか狭い所に入り込むには向いていそうだ。

赤外線センサーが普通に見えるのかと思ったら、なるほど。そういうことでしたか。
しかしどの辺りまでアンドロイドなんですかね?
人格は残っているわけだし、脳は無事だろうけども。血は自前で生成しているのか。気になるところだ。
何にしてもいい笑顔を見せてくれるのだし、悪党以上に人間らしいと考えていいですわな。まさしく。

・最強少女さゆり
相変わらず思い込みの激しい子であります。
しかし勘違いは更なる勘違いで上書きできると分かった。
ならば次はもっと正解に近い方に上書きできればよいのではなかろうか。難しいでしょうけど。

それにしても通信機内蔵型のジャケット失くすのはかなり問題な気がしますな。今更ですが。

・喧嘩村
人の郵便物で攻撃するのはどうなのだろうか。いやまあ、自前のハガキの可能性はありますけどね。

この石鹸はツヤがあって何だか美味しそうである。
それはさておき、この武器は普通に殺傷能力高いのでマネするのは危険だぞ!!

さて40近くを若女将と題していいものかどうか・・・うむ、そこは深く考えるまいて。

・思春鬼のふたり
11年前・・・唯一無傷で生還した小学4年生の彼女は、当時の光景を鮮明に覚えていた。
クラスメイトは身動きの取れぬよう、各部位を彫刻刀で固定。
図工室に響くのは小さな慟哭と紡木茨の声だけだった。

小学生の時点で既に茨のタトゥーを入れている様子の紡木茨。
しかし彫刻刀で固定するってどれだけ深く刺しているんだ・・・

ねェ。キミ知ってるー?1番簡単に人体に強烈な痛みを与えるにはねー"目玉"がいいんだってー。
目玉には神経が密集してるから、小さい傷でも超激痛らしいよー。
でもおまえらのやってたいじめの対価としては安すぎるかな。

目玉への攻撃は視覚的にも厳しいものがあるので勘弁頂きたいですなぁ。
しかし、この発言で紡木茨の凶行の理由も見えましたな。
この唯一無事だったという女の子がいじめを受けていたというわけか。
クラス全員がいじめに加担していたわけでもなかろうが・・・見逃していた者たちも同罪ってことですかね。ふうむ・・・

まもなく教員が駆けつけ、茨は警察により身柄確保。
特に親しくなかったという彼女だけには手を出さなかった理由・・・茨は一切語ることはなかった。
いじめから救われた彼女もまた事情聴取を頑なに拒み続けた。
彼女の心は茨に囚われたのだった――

凄惨な光景を見ることになったが、救われたのは確かでありましょうな。
いじめによる精神的な苦痛は確かに茨が言うように物理的な攻撃への対価としては安いと言えるかもしれない。

それはさておき、友達の策略で侘救と2人きりになれた白雪さん。
恋していることを自覚した今、ドキドキが止まらない様子。おやおや。
しかし普通のことは違う故に、ラブラブとはどんな状況を示すのか分からない様子。おやおや。

いつもより積極的になるってことかな・・・?

うん、まあそれは間違ってないかな?いや間違ってるか。
少なくとも進むべきベクトルが間違っているので積極的になったら余計に明後日の方に行くのみである。
間接キスとかそういう方面ではなく、何故飲み終えたラムネのビー玉を頂こうとするのか・・・!!
ラブラブしすぎかなじゃないよ。結局見てない隙に口にしちゃってるしさ!!相変わらずで逆に安心する。

私だけラブラブしちゃうのも悪いからと侘救を輪投げに誘う白雪さん。ラブラブ・・・?
まあともかく、祭りの輪投げとかこの手の屋台はどうしても取れない商品というのが存在する。
ぬいぐるみぐらいならともかく、隣のゲーム機は確実に取れない代物でしょうな。
いや、ぬいぐるみのこの大きさで輪っかを下まで通すのは普通は無理か。
侘救は技術で下に差し込んだわけであるが、屋台のおっさんもぬいぐるみだからOKしてくれたのかもしれませんな。

さて、他にもあこぎな屋台は存在する。
こちらの金魚すくいでは少しでもポイが破れたらNGとしている様子。セコイなぁ。
こういうことを続けていると碌なことにならないわけですが・・・今回は本当に相手が悪かったようですなぁ。
彫刻刀で首を刺され、金魚の水槽を血で赤く染める屋台のおっさん。おやおや・・・

殺した後、金魚を一匹拝借し、一緒にお祭りを楽しんでいる女の子――臥美ちゃんに届ける茨――に扮した男。
ふうむ、臥美ちゃんはこの男を11年前にいじめから助けてくれた茨だと信じて疑ってない様子ですが・・・?

殺人を目撃した侘救の傍に陸ちゃんが現れ、ターゲットである紡木茨の情報を教えてくれる。
陸ちゃんとしては警告のつもりだったようだが、侘救はこれを聞いて手伝う気になった様子。
まあ侘救ならそう言うとは思ったが・・・何だかそれ以外にもありそうですな。
彫刻刀を使う犯罪者に何か心当たりでもあるのだろうか?

侘救の申し出そのものは有難いが、白雪さんの方を気遣う陸ちゃん。
とはいえ白雪さんはやっぱりというか何というか、自身の恋心よりも侘救のやりたいことを優先させてしまう。
ふうむ、元々そういう侘救のことが好きなのだから問題ないといえば問題ないでしょうが・・・
ある意味元からラブラブしてた気がしないでもないし、変わらずにいるのもいいんじゃないかなぁ。
それにしてもかよちゃんはいつのまにペアシートの指定券を・・・
この子はこの子でなかなか侮れない行動力を持っているようですな。恐るべし!!

・いきいきごんぼZ
海で溺れてた時に立ちかけたフラグがここに来て・・・か。
イメージ通り、美女になる素養はあるのであるが・・・うーむ。

ついに技野くん許された!良かった良かった。いやまあ、どう考えても一時的でしょうけど。
それにしてもおやっさんは厄介な属性がついていきますなぁ。将来大変だ!!

・木曜日のフルット
この電灯の壊れ方は危ない。無事で良かった。
しかし騙されやすい早菜ちゃんであるが、さすがに今回の商品はツッコミ入れたか。
ある程度の機能は有用なんですけどねぇ。

・総合感想
果たして重本ハジメ先生はホビーコーナーで何か描くチャンスがあるのだろうか!?
ページ数が減っているのは最初のキャラ紹介のみであったからなのかどうなのか・・・
次週からは作品が入ることに期待したい。司令官チャンプの活躍を見たい。

次号は佐藤健太郎先生の魔法少女・オブ・ジ・エンドが読み切り掲載。
さてさて、あの場面の話となるらしいけど、描写して大丈夫な内容であるのかどうか。

そして早くも盆ノ木至先生が読み切り帰還。
かの、吸血鬼すぐ死ぬの続編とあっては期待せざるを得ませんな。楽しみです!!



2014年 39号


・弱虫ペダル
山が始まった。しかし肝心のエースクライマーである坂道は後方で集団に囲まれている。
どうにかしてチームのもとに戻りたい坂道であるが・・・どうするのか。
たぶんまだ状況はそんなに悪くないと考えているようですが、これはポジティブシンキングであろうか?
まあ、それはさておき――

前はふさがれてる。だったら――うしろだ!!

ブレーキを踏んで囲んでいた集団から逃れる坂道。
おぉ・・・前回そうしたらいいんじゃないかとは書いたが本当にやるとは思わなかった!これは坂道を侮ったか。
というか前回は後ろについてる選手いなかったのに今回はいたんですよね。それなのにフルブレーキとは・・・
下手すれば後ろの自転車が避けられずに衝突してたりしたんじゃなかろうか。地味に勇気のいる行動だ。

ともかく包囲網を抜け出した坂道。脇へとずれて一気に前に抜けようとする。
囲んでいた連中、まさか最後尾を利用するとはと驚いている。いやさすがにそれぐらいは予想しておこうぜと。
何とか追いついて再び囲もうとするわけでありますが・・・

気をつけろォ!もうじわじわ登りに入ってる!!
登りに入ってからのあいつは信じられんくらい速い!!

登りに入ったから速くなるというわけではなかろうが、相対的には凄く速く感じるでしょうな。
他の選手が登りで遅くなる中、凄い勢いで加速していくわけですからねぇ。
これはこのまま先頭に追い付く・・・かと思いきや、山形最上の稲代が追いついてきた!!

なめんなゼッケン1!!オレは川原さんの山のアシスト。アシストには・・・アシストの意地ってモンがアンだよ!!

全力でペダルを回し、坂道の前へと前輪をねじ込む稲代文也。
うーむ、全力で踏んだとはいえよく坂道に追いつけたものですなぁ。

なんてやつだ総北1番・・・これが前年度優勝者の脚!
想像以上の登坂力!!よく回す!!さっきの集団の中でのぎこちない走りがウソのようだ。
7人いた各チームの包囲網が今の数100mの登りで一気に3人に減った・・・!!

再び囲まれはしたものの、先程までの窮屈さはない。
とはいえさっきよりも警戒されていることは間違いない。同じ手は使えないでしょうな。
3人だと3方しか囲めないが、残りは道の端で塞ぐ形となっている。
さてさて、ここで坂道が前に出るとしたらどのような手段があるか・・・
去年の側道の溝走りは今年も使えるのかどうか。同じ手段を使うよりは新たな技が欲しい所であるが・・・やはり頭突きか!?

さて、飛び出した選手たちのうち、先頭を走るのは長野と富士川の2校。
前回高らかに自己紹介した割にデフォルメされてるな。
一方、その2人を追い越した山形最上3年の実力はクライマー、川原群平はしっかり描きこまれている。
観客も気にしているが、実力派の3年の割に去年は聞いたことのない名前である。これはどういうことだろうか。
古賀さんのようにケガをしていたのか、銅橋のように問題を起こしていたのか。さてさて・・・?

文也。頑張ってくれてるか。獲るよ。今年は。必ず。山岳ゼッケンをこのオレが!!

ここのクライマーペアは結びつきが強いようですな。
どうでもいいがこの川原さんの表情はやけに色気があるような気がしてならないが・・・何故だろうか。

それはさておき、総北。
前回鳴子たちは坂道を救いに行こうとしていた。しかしどうやら手嶋さんはそれを止めた様子。
勿論その判断に納得がいかず抗議する鳴子。
山だから自力で戻ってくるというのなら、戻ってこれてないでしょうと。
まあ、あのマークされている状態では簡単にはいかないでしょうなぁ。

夜の闇に暗いと嘆いても明るくはならない。夜明けを待つしかないのさ

鳴子の抗議に対し、そう返す手嶋さん。うん。貴方は一体何を言っているのだ?
このタイミングでいきなりポエムを披露されても困ります。そういうのを受け止めれる子はいませんから!!
案の定理解できず、ナゾナゾすか!?と返す鳴子。ナゾナゾと聞いてときめく鏑木。オイ。
まあ、ナゾナゾはさておき・・・手嶋さんが言いたいのはヘタに動くなということである。

こっちが陣形をかえればヤツらの思うツボだ。
こっちなんか気にして走ってないように見えて全開で警戒してる!!
オレたちの人数が減れば一気にしかけてくる!!引き離される。
もし鳴子と鏑木が下がってこっちが3人になれば3対6だ。
手ぐすね引いて待ってるのさ。そんな状況を!!ヤツらは、ヤツらの目的はチームごとオレたちを追い落とすことだ!!

山は平坦程は引く人数に影響されないとはいえ、さすがに全く効果がないわけではない。
そういう意味では一時的に人数が駆けるのは手痛い。ただでさえ現在はクライマーが欠けているというのに・・・
ただでさえエースクライマーがいないのに疲れたスプリンターを2人抱えている。
そこで登らなければいけないのが地獄のいろは坂。嘆きたくもなる状況。そして――

今年の箱根学園には黒田、葦木場、真波、新開。クライマーが4人いる!!

ほう。それはまた何というか、この坂の多い今年に合わせたかのような絶好の布陣でありますな。
やはり泉田君は地味に頭も良かったりするのか・・・?
というか葦木場ってクライマーだったのか。確かに登れてはいたけど、登れるオールラウンダーなのかと思っていたら・・・

であるならば山岳賞自体あきらめたらいいんじゃないかと鏑木。
まあ坂道が戻ってきていないのならそれもアリかと思えるが・・・手嶋さんはこれもダメだと述べる。

そんなことをしたら、あいつらそのままゴールを獲る!!

ふむ。山の動きはそのあとのゴールにかかわってくる。余裕をもって山を獲らせるわけにはいかないということか。
なるほどねぇ。というか青八木さんが積極的に解説をしてくれるとは・・・相手が鏑木だからだろうか?
これまでならば今泉君か誰かが解説すべき場面であったのでしょうが、先のスプリントを経て意識が多少変わったようですな。
好ましい変化ではあると思うので、長くしゃべったからって驚くな!!

それはさておき、手嶋さんからオーダーが出る。
今泉君と鳴子でローテーションをしながらチームを引いてゴールに備えてもらう。
やはり最後にゴールを狙うのはこの2人。だけどチームを引けるのも今はこの2人しかいないということか。
その2人が疲れたスプリンター2人を山の上までつれていく。となると残る1人、手嶋さんは――
てなことを言っている間についに動き出す箱学。

そろそろだ。山を獲ってこい。出ろ、真波!!

やはり1日目はエースクライマーを出してきますか、箱学。
本来ならば山岳が山を狙い、悠人が坂道を塞ぐという作戦だったんでしょうかね。

敗れて調子を落としていた山岳であるが、どうやらすっかり調子を取り戻している様子。
坂、楽しんできますと言い残して登坂を開始。

いけ真波。前にいるクライマーを抜き、あわよくば1日目のゴールも獲ってこい!!

合流せず、そのままゴールを獲ってこいと述べる泉田君。
コースがどうなっているのかはわからないが、平坦なしで1日目のゴールを迎えるのなら、そうなりそうな気はしますな。
手嶋さんのいう通り、すんなり山を獲らせるのはそのまま1日目のゴールを譲ることになるわけか。
なので、総北も山岳を追ってクライマーを出す。
オーダーからすれば自由に動ける残った選手は1人しかいないわけだが・・・ほんますか!?

総北は――誰を出すブゥ!?
うそだろ!?キミが山を!?失礼だが才能もセンスもないようだが。

相変わらず言葉の途中にアブゥが混じる泉田君だブゥ。
それはさておき、泉田君が驚くのは出てきた総北のクライマーが・・・手嶋さんだったから!
才能もセンスもない。努力で登るしかない。この男が果たして山岳に立ち向かえるのだろうか・・・?

1日目から山岳と坂道の対決はないかと思ったが、まさかの対決となりそうな展開。
これならば他のクライマーたちにもチャンスはあるんじゃないかと思えます。
山形最上の川原さんはそれなりに活躍できそうな雰囲気。待宮ぐらいの見せ場は回想付きでありそうだ。
長野中央の粟頭弓親と藤川の大観寺晴壱はどうだろうか。今回で早速デフォルメされたぐらいだしなぁ・・・うーむ。
平坦の福岡城西大濠とどっちの扱いがマシとなるか。その点が見ものですな!!

・ハリガネサービス
桐城高校の名前はボクも知っていた。あの桐城高校と明日戦うんだ・・・!!

東京代表として全国で戦ってきた桐城高校。
下平くんもTVでその勇姿は見たことがある。
その有名校と戦うわけだから、そりゃあ緊張しますよね。
前に惜敗した五十嵐先輩たちは今度こそ絶対勝つぞと勢い込んでおりますが、間白たちは何だか浮かない顔をしている。む?

そういえば間白たちは桐城にいくハズだったのにその話を蹴って豊瀬に来たんだったっけか。
それは確かに気まずい部分はありそうですなぁ。
いや、どうやら浮かない顔をしていたのはそれだけではない様子だ。
練習試合の件どう思うと松方が聞けば、間白はこう答える。

は!?どーもこーもあるかよ!!完璧ナメられてんじゃねーか!!

先輩たちは強豪校にいたことがないからどういうことか分からないんだろうなと述べる松方。
同じく強豪だった覚えのない下平くんは訳が分からず説明を求める。どーいうこと?

普通、強豪校が練習試合を組む時は近県の強豪校と組むんだよ
同じ県内の強豪とは予選トーナメントの上のほうで当たる可能性が高い。
練習試合なんかで手の内明かすのはリスクがデカすぎんだろ。
・・・強豪校が同じ地区の学校と練習試合組むとしたら、そりゃあ・・・手の内を明かしても問題なく勝てる相手だけだ!

なるほどねぇ。これが浮かない顔をしていた理由かー。
せっかく桐城を蹴って将来性を見込んで豊瀬に来たのに、ナメられた上に本当に負けたのでは目も当てられない。
これは確かに間白たちとしてみれば明日は是が非でも勝たなければいけないところであります。

というわけでその日の練習は終わり、一日が経過。
いよいよ練習試合を行う時間がやってきました。
体育館でウォーミングアップを行う面々。何だか知らないがや早くもギャラリーが集まってきている。ザワザワ。
どうやらこの練習試合を言い触らした人がいるみたいですね。うん、野々原キャプテン。あんたか!!

デモンストレーションとして野々原さんは強烈なスパイクを決めてみせる。
間白も感嘆するこのスパイク。ふーむ、野々原さんのポジションはスーパーエースですかな?
他とポジションが被らないとしたらそこしか残っていないか。

さて、でかいバスに乗って桐城高校が登場。
強豪高校のメンバーはどのようなものでありましょうか。
なんとなくチャラそうな奴らがいるのが気にかかるところでありますが・・・?

予選で当たる可能性があるところと組むのはナメられているからだと述べた間白。
しかしさすがに接戦にまで持ち込まれた相手をすぐにナメてくるだろうか?
この練習試合、何か思惑がありそうな気がしますな。桐城のメンバーはベストメンバーではないとか・・・?
そういう意味では豊瀬の方も温存を考えるかもしれない。
手の内を見せないということなら1年生たち、特に下平くんの存在は隠し通される可能性が高そうだ。
さてさて・・・この練習試合。手の内を隠しながらでどう盛り上げてくれるのか。楽しみです。

・毎度!浦安鉄筋家族
仁氏グレイトー。普段から裸足に慣れている人は違うねぇ。

笛のオッサンは無事に捕まったみたいで良かった良かった。
しかし確かに怖い話になりそうなネタにはことかかない学校ですわなぁ。

・実は私は
修学旅行の夜のイベントといえば入浴シーン!!
そのお約束に従い、キッチリとお風呂会が挟まれるわけでして感謝感激。
水着の日焼け跡がまた何ともいえない感じでありますなぁ。ハッハッハ。かぽーん。露天風呂でこの音鳴るのかな?

最近藍澤さんはしきりに胸の大きさを気にし出すようになったようだが、比較の対象が葉子さんではねぇ。
水着の感じではそこまでないわけではないと思うのだが・・・やはり比べる相手が悪いさね。

さて、修学旅行で入力となればのぞきを企むのも定番であるが、その対策はどうやら完璧な様子。
女湯は断崖絶壁の上にあり、さすがにこれはどうにも出来ない。双眼鏡があっても位置的に無理なものは無理だ。
しかも壁の前には紅本先生が配置されており、強硬策を取るのも難しい。
というかこっちは双眼鏡で見ているのに向こうはこっちに気付いている感じなんですが!!さすがだなぁー。

のぞくのはまずいとは思うが、壁越しに声聞くぐらいはしてみたかったと述べるエロ峰君。
ちょうどみかんが葉子さんの胸を揉んだりと楽しそうなことをしてたとこですしねぇ。その声が聞けたらどれほど良かったか。
まあ、そんなことを言ってたら目の前にて痴女が男湯でくつろいでいたわけですが。恐るべし痴女!!
いやさすがに痴女とはいえ男子がいっぱいいる所に堂々と入り込むのはどうなんだ!?何、訳があると・・・?

女湯入ってさ、万が一月見て変身しちゃったらさすがに獅狼に悪いなーって。
そこでアタシはひらめいたのさ。だったら男湯に入ればいいんだって!!名案でしょ!!

さすがの発想。やっぱり痴女の発想は違う!!いやいやいやいや。
というか月はホテルの裏側だから結局獅狼くんに気遣ったわけでも無かったりする辺りが何とも・・・
カリスマ痴女も若い頃はよく男湯で痴女力を鍛えたそうだが・・・何ともはや。

さすがに風呂場なだけに身に纏うものはなく、破壊力は半端ではない。これは朝陽が失血死するのも止むを得ない。
いや、そうならないようにわざわざ未来からやってきてくれた子がいる。
痴女がある所に凛ちゃんあり。高所からの落下。すれ違いざまにバスタオルを獅穂さんに纏わせる凛ちゃん。さすがの早業よ!!

獅穂を止められるのは私だけ。それに男湯は男の人のためのもの・・・女の人は入っちゃダメっ!!

思いっきり男湯にいながらそんなこと述べられましても!!
まあ水着は着用しているし問題ない・・・のか?というか浮き輪はいらないだろう!!
南国にやってきたのだから装備も南国用にしたということだろうか。なら仕方ないですな。

騒いでいるものだから周りに気付かれてしまう。よりによって嶋に。
ここは文字通りの出血大サービスで場を収めようとする獅穂さん。それは収まるのか!?さすがにシャレにならない感じだが!?

んー大丈夫、大丈夫。真の痴女はタオルじゃなく湯気で体を隠すものさ・・・!!

これは・・・入浴シーン名物、不自然な湯気!!
大事なところを不自然に漂う湯気が隠してくれるこの手法。
まさかこれを意図的にやっているというのか!?
理想の女体はそれぞれの中にあるので、あえて見せないことでそれを頭の中に作り出そうとしていると。おぉ・・・なるほど・・・

ま・・・まさかあの伝承に会った古の・・・!?
「痴の極みに辿り着きし者、彼の者に衣服の必要なし」
「森羅万象を身にまとい、その露出度も自在也」と・・・!!

もはや痴女がどうこうという次元ではない!!
それだけの力がありながらこういった行為に費やすとは・・・
森羅万象を操る力があれば世界を塗り替えることだって可能だろうに!!あ、だから未来はああなのか。納得した。

てなことを言っている場合ではない。未来のカリスマ痴女2世に想いを馳せるより、今ここに緊急事態が訪れようとしている。

んんー。ずいぶん厚着してるわねぇ、獅穂。

その声だけで男子皆が一斉に鼻血を吹き出す。
凛ちゃんも震えるこの圧倒的な痴女力・・・これは・・・まさかのカリスマ降臨ー!?
いやまさか、修学旅行の男湯に姿を現すだなんて誰が思うのかと!!

ふふ。男湯は全ての殿方と痴女のためにあるのよボウヤ

むう、地味に名台詞と言えなくもないことを述べおって・・・
しかし湯気しか纏ってない獅穂さんが厚着とはどういうことなのだろうか。
な、なるほど。カリスマ痴女の湯気は隙間だらけで更なる期待感を煽り立てている!!
これがカリスマ痴女のチラリズム。相当な痴女力と細やかな風のコントロールの賜物ということか!!
ああ・・・なるほどね。意図的なパンチラ演出は痴女が風を操って行っていたものだったのか!!
なんだか世界の真実が色々と明らかにされた気がしますなぁ。たぶんじゃなく気のせいだと思うけど。

圧倒的な痴女力を前に朝陽も目が離せなくなってしまっている様子。
ならばとバスタオルを巻きにいく凛ちゃん。
しかし風呂場でのタオル。使い方さえ理解していればえっちさを際立たせるアイテムになったりするものである!!
く、さすがにカリスマ。簡単にどうこうできる相手ではないということか・・・!!

かっ勝てない・・・!!この男湯はすでにカリスマ痴女に支配されている・・・!!
やっぱりアタシじゃおふくろには・・・

偉大な母親に気圧される獅穂さん。あの獅穂さんが弱気になるとは・・・
そんな姿を見たせいか、奮起する凛ちゃん。諦めずに戦いを挑む。ほほう。

私は諦めない!!全ての痴女を制す!!カリスマ痴女も!!獅穂も!!
だから!獅穂も諦めないで!!
獅穂を倒すのは私・・・それまで絶対誰にも負けちゃダメ!!

ほう。なんだか少年誌のライバルのような言葉が飛び出しましたね。
やっていることはアレなのに何だか熱い展開だ!やっていることはアレなのに!!

何にしても凛ちゃんの言葉で気を取り直した獅穂さん。反撃の開始だ!!
って反撃のために使われるのが朝陽でありますか。さすがというか何というか・・・

獅穂さんが風のコントロールを止め、大事なところを隠していた湯気を晴らしていく。
このままモロに見せたのでは妄想の魔法が解けてしまうわけだがどうするのか!?
いやまあ、別に妄想でなくても十分通用する気はしますが。
しかしこれは獅穂さんの作戦。凛ちゃんならば絶対全部出そうとすると考える。
そして獅穂さんは凛ちゃんならば絶対にその行動を止めに来るはずと考える。

――そう、これは互いへの敵としての信頼が生んだ、筋書きのない究極のチラリズム!!

湯気は完全に晴れた。が、その代わりに大事なところを凛ちゃんが隠す!!
おぉ。全面的に隠すのではなく、わざわざ際どい隠し方をするとは・・・これがコンビプレー!!
しかも互いに少しでも動けば見えてしまう、まさにギリギリのライン。これが信頼の力ということなのか!?
これには朝陽もカリスマ痴女の時と同様に目が離せなくなっている。おぉ・・・カリスマに並んだ!?

一人ならば越えられない。
けれどもいいライバルと切磋琢磨すればいずれ超えることも出来るかもしれない。
娘のことをよろしくねとお願いされる凛ちゃん。ほほう。良かったですね、何だか認められたみたいですよ。痴女に。

結局エロ峰君が酷い目という名の羨ましい目にあった感じでございました。
しかし藍澤さんはのぞき対策でスコップを持ち込んでいたのでしょうか?どう使うつもりだったのだ!?

それはさておき、今回はセンターカラーで、カラーページでは獅穂さんと凛ちゃんが描かれていました。
なるほど。この時に既にコンビプレーの構図が出来上がっていたわけでありますか・・・
でもこれだと下の方が微妙にズレている気がするが・・・まあ、この時は服着てるしね!うん!!

さて、今号で第1回の人気投票の結果が発表されました!!
上位7位までに与えられる"アホ7"入りするのは一体誰なのか・・・え!?そういう投票だったのか!?
まあ、ともかく・・・結果は以下の通りだ!!名前の後ろのカッコは投票数となります。

1位:藍澤渚(792)  2位:白神葉子(726)  3位:紅本茜(684)
4位:銀華恋(541)   5位:紫々戸獅穂(364)   6位:朱美みかん(305)
7位:紅本明里(221)   8位:黄龍院凛(192)   9位:白神桐子(148)
10位:黒峰鳴(96) 11位:黒峰朝陽(88)   12位:岡田(56)
13位:桜田(45)   14位:フクちゃん(32)  15位:白神源二郎(25)

以下、カリスマ痴女、紫々戸獅狼、モブ子たち、嶋田、ロシアンシューシリーズ。
手崎、UFO、増田英二先生、藍澤涼、福の神たち、黄龍丸、カリスマ痴女2世、コウモリたちと続きます。

うーむ、なかなかの僅差で藍澤さんが制しましたか。おめでとうございます!!
キスした後で投票開始とタイミングの良かった葉子さん。ヒロインの面目躍如といった感じで良かった良かった。
茜ちゃんは恋愛には直接絡まないもののいいアドバイスはするし、ギャグパートでは常連。納得の位置でしょう。
驚きだったのが4位の華恋ちゃん。私も好きだけれどここまで高いとは!!やはりタイミングも良かったのかな。

アホ7ということは8位の凛ちゃんはアホでは・・・いやいや、それはまた違う話ですよね。うん。
というか朝陽はトップ10にも入れなかったか。というか出番の少ない妹よりも下とは!!
まあ増田先生が言うにはこれでも思ったより健闘した方だとのこと。
こういう漫画の男性陣にしては票が集まった方ってことですかねー。さくらさんの今後の活躍に期待したい。
しかしモブ子より低い嶋もあれだが、ロシアンシューより低い藍澤兄は・・・うん、まあ仕方がないよね!!

次回の人気投票開催に期待したいところです。

・刃牙道
早すぎた決着。
どうやらあの一撃で気絶したまま起き上れなかった様子の刃牙。
ズール戦のように無理矢理三本勝負に持ち込むことも出来なかったか。

寝かされた徳川邸の布団から跳ね起き、負けを実感する。
いやァ・・・強ええの強くねェの・・・って、ひええ〜〜〜〜・・・!

勝負になってねぇや・・・

まさに勝負になる前に終わってしまったという感じですな。早すぎる決着と煽られても仕方がない。
そして逆に遅まきながら、先程闘った相手に驚愕する刃牙。
そりゃあ歴史上の剣豪と立ち合ったなんて事実、振り返れば混乱するのも当り前でしょうな。

いやいやいやいやないでしょうッ――そんな!!!
宮本武蔵・・・!!?いないからッッそんなヒト!!!

現在にはをつけないと宮本武蔵の存在そのものを歴史から消してしまいかねないセリフだ。
あの時は勢いで宮本武蔵と言い当ててしまったわけだが、冷静になっちゃうとどうにも頭を捻ってしまうようですなぁ。
さすがの刃牙といえども常時戦いに酔っぱらっているような感覚ではいられないか。

・・・・・・会いたいッッ

よく分からなくなってしまったのならもう一度会うしかない。
というわけで、外に出てみると、そこにはまだ武蔵の姿があった。おや。
どうやらこれからトレーニングを行うらしい。
その傍には徳川家の庭から今朝切り出したばかりの孟宗竹が並べられている。

聞いたことがあるッ。武蔵は切りたての青竹をただの一振りでささらにする!
風圧と!握力で!
あの握力は節ごと握り潰せるというのか・・・!?

確かにその伝承は聞いたことがある。
しかしよもや2本同時に。しかも繰り返し次々に無造作に行えるとは・・・
これはもうさすがというしかない。刃牙が気絶するのも無理からぬことであったか。

青竹の硬さはほぼ人骨と同じ程度であるという。
それを握り潰せるというのだから並大抵のことではありますまい。
まあ握力といえばもっと凄い人が身近にいるので、その部分だけではそこまで驚かないでしょうけどね。
何にしてもこの凄いトレーニング風景を目にし、心ならずも口を開く刃牙。

ムサシさん

はて。ここから一体何を言い出そうというのだろうか。
うちの犬の名前もムサシっていうんだとか言い出したりしないだろうか。
心ならずも言っちゃったよ!みたいな感じで。
さすがにそれは宮本武蔵の方も反応に困りそうだが・・・さてはて!!

・極悪バンビーナ
ふむ。ニーナちゃんもそういうことは無頓着じゃないのですな。
そしてしっかり誤解されてしまったようでありますが・・・
どこのクラスにも1人はこういう子いるよね!!人の恋愛を応援したがる子!!誤解だ!!秋元さん!!
さてさてこの誤解が発展するかどうか。楽しみではありますな。

・黒虎
過去の辛い記憶を思い出し、避けた古傷。
そしてこの数年で身に付けた丁寧な言葉遣いなどを捨て去り、本性と闘志をむき出しにする虎鉄。うおおおおおおッ!!!!

怒りによってかその動きは激しさを増している。
佐之助が瞬間移動をしてもそれに即座に反応し、攻撃を仕掛ける。
ふーむ。佐之助の瞬間移動はそれほど遠くへは跳べない感じなんですかね?
それでも視界から瞬時に消えたりすれば普通は対応できないものであるが・・・

だがおもむろに斬りかかってくる分――隙がデカいー!!!!

避けきるのは難しそうだが、ならばとばかりに反撃を行う佐之助。
しかし斬られながらも虎鉄の動きは止まらない。
捨て身に近い大振りの攻撃は確かに隙も大きいが、さすがに反撃をするにも踏み込みがたく、致命傷は負わされにくいわけか。

気が付いて起き上って来た愛茜であるが、どうやら戦える状態ではない。
なので虎鉄にも下がっていろと言われてしまう。呼び捨てで
ほほ・・・こういう感じもまた良いですわな。年の近い者同士だし、こういう姿は早い内に見せておくに限る。

さて、佐之助であるがこちらはさすがに忍らしく冷静。
本来の任務は"禁術の書"を無事に持ち帰ることであり、ここで戦っていても仕方がない。
なので戦闘は放り出して去っていこうとする。わけであるが・・・

空牙疾風流・・・韋駄天!!!!

どうやら気配を読むことで佐之助の居場所を把握していた様子。
疾風流なだけに風を読んだり気配を読むことに長けてたりするのだろうか。
いずれにせよ、この行動とゴミみたいな気配と挑発したおかげで・・・佐之助もやる気になった様子。
こちらはキレると逆にすっきりした顔になるようですな。にこ・・・

オレの忍の・・・何を知ってるんだ・・・お前は・・・?
家族も主も失った――気づけば忍者として生きてきたオレに――"自分の生き方"を決めることなんてできなかった。
誰でもよかったんだ・・・自分を・・・忍の生き方をさせてくれるやつなら・・・それをてめェらは・・・
うっぜェんだよ!!!!子供みてェに前しか見てねェ、テメェらの生き方がよ!!!!

ふむ。徳川十二支神将である前にまず忍としての生き方が佐之助にあったわけですな。
徳川家に生き残りが――仕えるべき主君が存在していたならばハルシオンに走ることもなかっただろうが・・・

激昂する佐之助であるが、虎鉄に言わせれば進む道を間違うくらいなら子供みたいでけっこうとのこと。

自分の道をくだらないモノなんかに託すな!!!!

虎鉄はどこまでも真っ直ぐですねぇ。
そしてその信念を貫くだけの強さも身に付けてきている。
怒りのままに仕掛けてきた佐之助の攻撃を受け止め・・・刀を逆手に持ち替える。
そしてその柄頭を・・・佐之助の鼻面に叩き込む!!

空牙疾風流・・・咆剣・山虎!!!!

山虎と書いてやまびこ。何とも痛そうな業である。
柄頭での一撃だし死にはしないだろうが・・・喰らいたくない業ですなぁ。

これがてめェの見下していた"誇り"だ!!!!

格好良く決めて見せた虎鉄。
ううむ、ここまでの強さを持っていたとは驚きですな。
さて、ここで佐之助を捕らえることになるのだろうか?
禁術の書は何とか回収したいところでありますが・・・ここからの展開に期待したいところです。

・クローバー
春木の画策により市内進出を始めた紅葉神島。
次々と広島の高校は傘下に収められ・・・来栖たちも平穏ではいられなくなった。

同じ学校の仲間も戦う意志をなくし、もう金を払って済まそうと考えている。
そんな中でも来栖は一人抗い続けていた。
その結果、この金平を始めとした複数の紅葉神島の連中にボコられることとなる。
この時の戦いは数人掛かりだったのだろうか?
少なくとも倒れた来栖を抑え込んでる連中がいるし、純粋なタイマンではなさそうですな。

その借りのある金平と戦うことが出来た来栖。まさに丁度いい感じですな。
しかし強さとしてはほぼ互角な様子。
下手すれば危うい感じであるが・・・来栖にはこれまでため込んだ悔しさがありますからなぁ。

ワ・・・ワシは・・・
仲間・・・誰もおらんなっても・・・たった一人になろうと・・・
ワシはなんも悪うない

逆転の跳び蹴りが見事に金平を捕らえる。
うむ、これは早くも勝負ありといった感じだろうか!?
と思いきや、そもそもサブタイトルが先鋒戦決着なんだからこれで決まりなんですな。そうか!!

最終的な勝利に関しては関係ないポイントであるが、まず先行できたというのは大きい。
このままハヤトチーム全勝で決めたいところでありますが、さてさて。

・ギャングロード
銅馬に強烈な一撃をもらった真。
タフが取り柄であるが、さすがにダメージが残った様子ですな。

さて、銅馬の配下である2人が蛍ちゃんたちに襲い掛かる。
前回登場したジョニーと、もう1人。"アイスマン"氷室怜というメガネの2人である。

ここは日向の出番!見せ場!!
かと思いきや、蛍ちゃんが人質に取られたため身動きできない。
男たるものいつだって目の前の女を護らなければならない、か。男ですなぁー。

しかしその結果、蛍ちゃんと2人揃ってボコボコにされる結果となる。
ううむ・・・まさかまさかですなぁ。せっかく日向にも見せ場が来たと思ったのに・・・!!
というか蛍ちゃん、登場時は凄い怪力とか見せてたはずなのに、すっかり鳴りを潜めてしまいましたなぁ。

翌朝。
「TOKYO」中の不良達がこの「GANGROAD」に集結した。
全ては――このタイマンを観る為である!!

相変わらず真の異名は狼になったり狼王になったりと安定しない。どちらにせよ読み方はロボみたいですけどね。
いや、それよりも何故に伽藍烈に送ってもらっているのよ・・・!!
まさかこの男に再び出番があるなんて。これはさすがに予想外だったぜぇ!!
そしていきなり先制攻撃を仕掛けるとも思っていなかったぜ。今スグ見したるぜェーッ!!

烈のバイクから飛び降り、目ツキの陰気なチビとメガネを殴り倒す。
まずは仲間をやってくれた連中への落とし前をつけるって形ですな。
そしてもちろんそれだけでは済まない。
その仲間であり、指示を行った男、皆月銅馬。この男をキッチリ倒さないといけない。
うむ、これは確実に負けられない戦いとなりましたなぁ・・・!!

思わぬことで蛍ちゃんたちが半分リタイア状態に。
安全を提供するはずのホテルなのにこれはどうなのかねミーシャちゃんや。
6万円支払った甲斐がないってものでありますが・・・
少しは責任を感じてしおらしくなってくれるとよいものでありますが、さてさて。

・侵略!イカ娘
相変わらず相沢家の気遣いは過剰である。自然に自然に!!
たけるも苦労はあるだろうけど、まあ非行に走る環境ではないですよね。
このままノビノビと育って行って欲しいものであります。

・喧嘩村
新人まんが賞出身の滝口翔太先生が送る集中連載!!
老若男女にぎやかに暮らしているが、殴り合いに勝った奴が正義となる喧嘩村。
警察なんてものは存在しない色々と無茶な設定のこの空間でどのような大暴れが始まるのか・・・!!

まず最初から暴れるババァである。お前みたいなババァがいるかと言われそうなババァだ。
喧嘩なだけに周りにある道具は何でも使う。
駄菓子屋であるならば使える者は確かに多そうですなぁ。

なかなかに破天荒な始まり方をした喧嘩村。
名前からして喧嘩しそうな気はしていたが、本当に喧嘩ばかりしそうな感じである。
だがババァを超えるだけのインパクトがこの先出てくるのか。
老若男女の暴れっぷりに期待したいところです。

・囚人リク
破獄開戦!!
この日のために作り上げたハンググライダーで夜の闇へと飛び立つリク。
しかし早速強風に煽られ体勢を崩している。
そして・・・斜めに急降下していくリク。凄い速さで地面へと向かっていく。

なんで!?なんで降下してんだ!!こんなに風もあるのに!!
まさか故障!?うそだろ!!

焦るリク。送り出した連中は心配しながらもただただ見守るしかない。

リクの状態は事前に危惧していたことのひとつである。
すなわち慣れない高所の景色に驚き、吸い込まれるような錯覚に陥ると上体が前のめりとなる。
すると機体の先端が下がり、翼は揚力を失って下降する。今のリクはまさにその状態となっているわけだ。

上げろ!もっと顔を上げろ!胸を張れ!腕を伸ばし空を見ろ!前を見ろ!!

事前の練習で学んだことを思い出せと念じる田中一郎。
その願いが通じたのか・・・見事に体勢を立て直したリク。
胸を張り、前を――遠くを見据えている!!おぉ・・・

あやうく刑務所から伸びるサーチライトに飛び込むところでありました。
いや、このサーチライトを避けるために動いたのが功を奏したのかもしれませんな。
真っ直ぐ落下するのを避けようと体を起こすことで自由の翼を手に入れたというわけだ。良かった良かった。

見えた・・・あれか・・・刑務所の再東端!1番外側の壁!!
あんなに高くそびえ立ってたやつが・・・あんなにも敵わないと思っていた壁が・・・
ざまーみやがれ!!

ついに刑務所の敷地を超えるリク。ある意味この瞬間だけでも刑務所からの脱獄はなったといえる。
まあ、この島から出るところまで行かなければ完全に成したとは言えないんですけどね。

というわけで、作戦通り神木さんの待つ地点へと飛んでいくリク。
少し危うい所はありましたが、見事にやってのけましたな。
そして色々と助けてくれていた神木さんと初顔合わせ。
共に語りたいことはあるでしょうが、今は時間が惜しい。動き出さなければいけない。

GPS付きの手錠はこれからダブルドラゴンクロスの面々により各地に散らばっていくこととなる。
そしてリクは本命の脱出経路を使うためにロープに吊るした滑車で再び刑務所に戻る。
さあ、ここは力自慢の男たちの見せ場だ。急いで急いでリクを引きもどせ!!

現在0時23分・・・324房に次の巡回が来るのが0時30分。
巡回に来た看守は324房に拘束された看守を発見。
脱獄発生を司令室に通報するとともに真っ先にとる行動は・・・窓から外を見るはず!その時もしも・・・
回収中のリクを発見されてしまえば「全員ロープをつたい外へ出た」というギミックは破綻し、GPSでの陽動も無意味となる。
だがあと7分もある!リクを回収し終えるには充分!!完璧だ!!

うむ。完璧・・・完璧か・・・
驚くほどに完璧なフラグを立てているようにしか思えないんですが・・・
そう、そのフラグ立ての効果は即座に発揮されることとなる。
リクを運んでいた滑車が壊れ、外れる。落下するリク。うああぁ!!
ロープで体を固定していたので落下自体は止まるが、もう滑車は使えない。
頑張って引き上げるしかないわけであるが、巡回が来るまでは後2分しかない!!

まずい!!このままでは間に合わん!!

完璧と言った直後にこのトラブル。
順風満帆に行くわけはないと思っていたが、本当に高速のフラグ回収でありましたなぁ。
しかしその田中一郎が今度は間に合わん!!と言ってくれたので逆に何とかなるのではなかろうか・・・!!
いやまあ、いい予感よりも悪い予感の方がずっと当たりやすいものですし、そう簡単には行かないでしょうけどね。
さてさて今回のトラブルはどのように回避することとなるか・・・注目であります。

・ドカベン ドリームトーナメント編
7回表、一死一・二塁という状況でようやく動く土井垣監督。
小林に代わってトリオ・ザ・ブルペンの登場だ!!
正直どこまで期待していいのか分からないので困るところである。

まず一番手は形態模写投手の飯島。
今日の飯島の模写はタイガースの投手から用いるとのこと。
これはまたふざけた話。早速の挑発といったところでしょうか。

さて、八番の岩風に対しての飯島。模すのはどうやら安藤投手。
初球こそ似てはいなかったが、2投目は本人も認めるそっくりな感じに。
おかげで見事にストライクを取って喜ぶ安藤投手。ええんかそれで。

何だかんだで喜ばれている飯島の形態模写。ノリがいいなぁ。
しかしその結果、岩風は強烈な当たり。
三塁の岩鬼はどうにかこのライナーを止めるがキャッチはできない。
しかし、こぼれた球を素早く拾って三塁をタッチアウト。どうにか一・二塁のままに留めることが出来ました。
うーむ、やっぱり難しい球は頼りになるぜ。

さあ、ここで藤村甲子園登場。このチャンスに甲子園の主、甲子園が登場。そりゃタイガーススタンドも沸きますわ。
しかし沸いているのは観客だけではない。
どうやら憧れの人と対決できるということで飯島も感激しているようだ。ほほう
ではその憧れの甲子園には誰で挑むのか?

夢の甲子園さんには、おれです!!飯島章博本人です!!

形態模写を遣わず、山田のサインもなしで勝負を挑む飯島。
それが功を奏したのか・・・打たれはしたものの、名手・殿馬が見事なキャッチで抑えてくれました。
ほほう、このピンチを一気に乗り切るとは・・・やりますなぁ。
飯島にしてみればプロを目指すきっかけとなった甲子園と戦い勝つことができたわけで、まさに感無量でございます。

どうにかピンチを乗り切ったスーパースターズ。
さてここから反撃を決めることができるのか。

・ANGEL VOICE
船和学院は5人目のユゥエルが止められて苦しくなった。
逆に市蘭は5人目の成田が決めれば勝利が決まる。
ここで止められるとキックの精度がどんどん下がる市蘭は厳しいこととなる。何とか決めてもらいたい。

船学は観客も選手たちも最早GKの牧瀬に対して祈るほかない。頼むっ!!止めてくれ!!
だが市蘭にしてみれば止められるわけにはいかない。
天城たちも必死になって叫ぶ。絶対決めろー!!

緊張が高まっていく会場。
その中で早くも涙を流しているのは広能。

シンゴが決めるから・・・高畑さん・・・今・・・シンゴが決めるから

そのように思う広能。
いや、今選手たちは皆マイちゃんのことを考えている。
ここまで来ることが出来たのはマイちゃんがいてくれたから。皆そのように思っているようである。

ありがとう

頭を下げる脇坂さん。どこか勝利を確信している部分がありそうですなぁ。
そういう気持ちが出来たからこそ、その次の段階、感謝のステップに来てしまっているわけですわな。
さて、そういった期待を一身に背負うことになった成田でありますが・・・

なーんもねえよ。
プレッシャーもねえし、ビビッてもねぇ。
心の中が静かっつーか・・・歌・・・聴いてる時みてえだな

何とも頼もしい状態といえる。
そして、その成田の後ろで見守る市蘭イレブンは乾の行動をきっかけに、それぞれ手を繋いでいく。
船学が肩を組んで牧瀬を応援するのであれば、こちらも揃って応援するべきでしょうわな。

というわけで所沢と成田、広能を除いた9名が手を繋ぐ。
いや・・・中央で隣り合っていた2人――脇坂さんと百瀬が繋いでいない。
百瀬が伸ばした手を振り払う脇坂さん。おぉっと!?
しかし、その振り払った手が何かを掴もうとしているのを見て即座に百瀬は脇坂さんの考えを理解する。
そして自分も何かを掴むかのように力を入れる。まるでそこにいる誰かの手を取ったかのように・・・

審判の笛がなり、いよいよ運命のキック。
一度成田は後ろを振り返り・・・脇坂さんと百瀬の間の空間を見て驚きの顔となる。
それはそうでしょうな。成田には見えたのでしょう。2人の間で手を繋ぐマイちゃんの姿が・・・!!
おぉ、何と嬉しそうで頼もしそうな表情か・・・!!これは成田も力を与えられるさ!!
そのおかげであるのかどうか・・・成田のシュートは見事にゴールを捕らえることとなる・・・

過去例がないほどのジャイアントキリング――歴史的な試合だった

ついに、ついに決着!!
間を空けることなく最終ページでしっかり決着をつけてくれた!!
ここまでのマイちゃんの流れといい、これは唸らざるを得ない。おぉお・・・!!

どうなることかと思いましたが、ついに打倒船学を果たして見せた市蘭。
マイちゃんのことは今考えても無念でありますが・・・ともかくお疲れ様でした。
物語としてはこの試合で幕となりそうな気配。
後は後日談的な話をやって締めとなりましょうか。
どのような締めくくりとなるか。見守っていきたいと思います。

・最強少女さゆり
リコスは実に頼れるお父さんである。
仕事についているわけではないが、こういうところでポイント稼げるのは大きいな!!
泳げないのもまたご愛嬌。狼なのにねぇ。ハハハ。
自分が優っている部分があって嬉しそうにしてるバニーと恥ずかしそうにしてるリコスが実によいですわぁ。

・錻力のアーチスト
春季大会に敗北した桐湘。
勝利した蔡理は打倒港南に向けて横浜翔西と戦っている。
まあ、今のノっている蛮堂であれば決勝までは問題なく勝ち上がるでしょうな。
端から見てる分には面白いが、実際に投げ合うとなると疲れそうですね穂村。
何だかんだでこいつはツッコミ系のようだし。そりゃ蛮堂さんの行動に逐一ツッコむのは大変だろうさ!!

さて、同じ日に桐湘は合同練習を行おうとしている。
土日泊まりでじっくり行うこの合同練習。
夏の大会メンバー20人に入るためにも、今後の課題を見つめなおすためにもしっかりこなさないといけない。

清作としては独りよがりなプレーをしない、誰の気持ちもムダにしないという課題がある。
それは確かに大事だけど、すぐに身に付くようなものではないでしょうな。
まずはメンバーとしてしっかり確定されるように頑張るのが先決でありましょう。
先輩たちも1年生の清作に負けてられるかと必死になってるようですからねぇ。うむ、いい燃え方だ。

さて、合同練習の相手である豪徳は西東京で毎年ベスト4に残るくらいの強豪校
春季大会ではシード権を取った後、夏に照準を合わせるためにすぐ負けたそうな。
なるほど、それでこの時期に合同練習が出来るわけですな。

豪徳の仙馬監督は久澄監督の高校時代の恩師であるらしい。その縁でこの練習も受けてもらえたとのこと。ほほう。
どうやら久澄監督は高校野球経験者だったようですな。
クソ天然はただの飾りと思ってたとか言っているけど、お前を試合に抜擢してくれたのも監督なんだからな!!

まあ、そういった暴言はさておくとしましょう。
何せこれからもっと凄いことが起きるのだから。之路さんのお尻が撫でられるのだから。ビクッ!

大殿筋がひと回り大きくなってる。走り込みの成果が出たのかな。
1年振りに会うなんてまるで織姫と彦星みたいだね。拓人君

一体何を言っているんだこの男は。いや一体何をやった・・・?いや、言ってることもやってることもとんでもねぇ!!
というかどっちが織姫という設定で喋っているんだ?そりゃ彦星と彦星だろと言い返したくもなる。
でもそれを言うと男心が読めないとか言われてしまう。いや、そんなこと言われましても。

それはさておき、この國尾利万さんの言うことによれば去年、豪徳との練習試合で15対0の大差をつけられて敗れた様子。
男心が読めないから打たれる・・・か。
何ですか?國尾さんも愛がパワーな信念とかあるんですか?蓬莱と似たような考え持ってそうで気になるぜ。

妖しい目つきの國尾さんは1年で蛮堂の球を打った清作を注視する。
清作の腕を取り、意外に細いねとか気さくに語り掛けるが、その力は相当なものである様子。

固くなって。カワイイな

力は相当なものであるようだが、言動が既に半端なく相当なものなので霞む霞む。
いやこれでも港南のエース穂村と並んで関東を代表する左腕なんですけどね。これでも。
清作の腕には握られた跡が残ってるくらいですし、その握力はハンパじゃない。

國尾サン・・・

思わずリスペクトの呟きを漏らす清作。
迫られた直後にそれでは目覚めたとか言われても仕方がねーべ。先の試合では愛の告白までしてるぐらいだしなぁ。

ソッチの道に揺れそうになっている清作。危うい。
一方の國尾さんは自他共に認めそうなソッチの人である様子。
男子校だからわざわざ豪徳に入ったという噂もあるらしく・・・色々やらかしてそうですなぁ。

それはさておき、豪徳にはもう1人気になる選手がいる。
坊主頭でやたらと目つきが鋭い1年生の篠武。そのバットの振りは鋭い。
いや、注目すべきは遠く離れた清作の背中を切り裂くようなイメージを与えたことでありましょうか。
この世界のバッターならばこれぐらいのイメージは生み出さないとやっていけませんからなぁ・・・強敵そうな感じだ!!

この篠武は越境入学でわざわざ豪徳にやってきたらしい。
ふうむ。わざわざ男子校にか・・・いや、さすがに國尾さんと同じ趣味ってことはあるまいが・・・いや・・・いや。

わぱ!?

不意を打ってまさかの左薙登場。何で栄春がいるんだよ!?というか胸を隠すな、顔を赤らめるな!!
相変わらずツッコミ所の多い奴で困るなぁ、左薙伏。

どうやら栄春を含めての3校合同練習であるらしい。
最初は桐湘に申し込んだが、豪徳との練習が決まっていたので仙馬監督に無理をきいていただいたとのこと。
うーむ、1校迎えるのも2校迎えるのも同じということか。
まあそれはいいのだが、左薙の喜多さんに向ける眼差しはどういう意味が込められているのだろうか。
確かにアンダースロー談義をしたいとは言っていたが、この眼差しは・・・?
何というか、豪徳って危険なところですよね。國尾さんのエネルギーで妖しい空間になってそうな気がする!!

まあともかく、始まりました3校の合同練習。
挨拶の場面を見る限り、國尾さんとは別にキャプテンがいる感じですな。
というかさすがに強豪校。選手の数が多い多い。100人近くいそうな感じだ。
さらに練習の内容も細分化されているらしく、選手の中にはひたすら打ちまくる特別強化選手がいるそうな。ほほう。
例の篠武はその打撃の強化選手の1人か・・・
蛮堂の球を1年で打った清作をライバル視するのは当然の流れでありますかねぇ。

清作の暴走グセは気になるところだが、この合同練習はまた粒よりなキャラが揃ったものであります。
蔡理という濃い面々は一時離脱したものの、早速勝るとも劣らない連中が投下される・・・恐ろしい!!
どのような練習試合となりますのか。実に楽しみでございます。

・ウチコミ!!
勝った方が都大会進出・・・負けたら終わる・・・全てが!!!
死んでも負けられない大将決戦!!奪る!!!

仲間の声援に後押しされて雪村さん出陣。頼むぜユッキーさん!!
ユッキーさんは一本勝ちも少ないが負けも少ない、状況に応じて試合を組み立てられる試合巧者。
この大事な場面だからこそ何とかしてくれるはずである。

そういった想いを受けて挑む雪村さん。
しかし相手の神崎は優勝候補校のポイントゲッター。実力は折り紙付きである。
後手後手にまわらず積極的に技を仕掛けようとするのだが、仕掛けた技が手応えなく吹き飛ばされる!!
これは距離を保って勝負しないとあっという間に持って行かれてしまう。
そう思っていたのだが・・・空いた距離を遠心力に活かしての回転払い腰!!
これを決められ、早速技有りを取られてしまう雪村さん。これは痛い・・・!!

大和東工業の神崎龍はあの立学の主将である新堂さんのライバルと目されている男である。
さすがにまともにかかってどうにかなる相手ではなさそうですなぁ・・・
パワーもスピードもセンスも何もかもが違う・・・

望むところだ!たとえ・・・たとえそうだったとしても・・・諦めない!!
勝つんだ・・・何としても・・・何とかして・・・

攻略を考える雪村さん。
上背のある雪村さんはこれまで担ぎ技はあまりやってこなかったのだが、相手の神崎はさらにデカイ。
ならば1、2回戦で見せてこなかったこの背負いは意表を突く形になりそうである。
が、投げきることのできない雪村さん。
いや、これは投げきれないと分かって仕掛けている感じか?
大和東の方からも投げる気のないかけ逃げだとの声が入る。
ふむ、それを続ければ指導が飛ぶことになるはずであるが・・・ここで指導が飛んだのは神崎の方!!
なるほど。技を出していない時間が続いたことで神崎の方が消極的と見られたのか。
それもこれも全ては技をかけさせる間もないほど雪村さんが攻め立てたおかげである。

「かけ逃げ」ほど浅い入り方でもあからさまな逃げでもない・・・
「投げる意志」は感じさせつつ返されにくい程度の絶妙なさじ加減・・・
あの大将・・・なかなか巧いな

大和東の先生も褒める雪村さんの試合巧者っぷり。
そのおかげで神崎に2つ目の指導がつく。
今のルールならば指導が4つつけばそこで負けとなる
もしや雪村さんはそれを狙っているということなのか・・・!?また何とも辛い道でありますなぁ。

観客としては一本勝ちが続いたのに守りに入ったずるい戦法に見える様子。
しかし強敵相手にこれを続けるのがどれほど精神をすり減らすことであるか。
技のかけ方を誤れば、即座に持って行かれる。
逆に甘すぎれば自身に指導が返って来る。
そのギリギリを極限の集中力で続けている。何としても勝ちをもぎ取ろうとする執念が伺える!!

実力がないなら素直に散るのが男のプライドなどという奴もいる。
個人でやるのならばそれもまた考え方のひとつでありましょう。
しかしどうあってもチームのために勝ちたい。土下座までしてチームを背負ってきたキャプテンの意地。
そういうものを鑑みれば蔑むようなことはできない・・・!!
泥臭くとも何でもとにかく勝つ!!
その勝利への執念もまた美しく思えるものであります。
さてさて、雪村さんのこの作戦は実を結ぶのか・・・注目です。

・ペーパーブレイバー
ちとせあめは美味しいから仕方がない。まあ心が幼女なのもある意味美味しい。

壱金はある意味落ち着くべきところに落ち着いたというか何というか。まあ本人たちが幸せならよいさね。

やはり勇者のレベルは上がらないのかー。
まあいざという時の為に鍛えておくのも悪いことではありませわな。
それはさておいても、パーティで仲良くしているこの時間は楽しいものだと思われます。
パーティ内の恋愛事情も色々と気になる感じでありますなぁ。頑張れお兄さん。

色々とありましたが、やんわりと最終回を迎えたペーパーブレイバー。
ふんわりと始まった感じですから、ある意味原点回帰と言えなくもないですかな。
可愛い子たちの冒険が見れなくなるのは残念ですが、またの登場に期待したいと思います。
藤近小梅先生の次回作に期待しています!

・思春鬼のふたり
波乱の一学期が終了。
生徒の間ではやはり黒金先生の事件が印象的である様子。そりゃ当然か。
自分の学校に猟奇的な犯罪者がいたとか忘れられない出来事でございましょうな。

ちなみに前回までの話に出ていた黎明学院の演劇部は廃部となったらしい。まあそりゃそうですよね。
むしろよく今まで廃部にならずに済んでいたものであると・・・

演劇大会で死者が出たことに対し、観に行けばよかったなどと言っている生徒がいる。
黎明学院の生徒たちもおかしかったが、他も大概だなぁ。
最近の若者はそういうのに鈍感なのかしらとか思っちゃいそうですよ。

ちなみにどうやら赤川さんは生き残ったらしい。良かった!ちゃんと生死について明かされたか!!安心した。

てなわけで心置きなく夏休み突入。
高校時代の夏休みは特別な期間。青春という言葉に彩られた経験をたくさんしてほしい
・・・まあ、一般の生徒であればその展開も望めたのでしょうがねぇ・・・

僕にとって夏とは――お掃除依頼が1番多くなる季節・・・という認識だ

夏休みで解放的になるガキんちょが多いためとのこと。
トラブルが起きればそれだけ依頼も増えるってことですか。
夏休み初日から強盗犯5人仕留めるとか充実した夏休みでありますな、侘救。

例年通りの夏休みを満喫している侘救。
さて、一方の白雪さん。普通に友達とお茶したりしている。
うーむ、侘救の件さえなければパッと見は普通の子なんですよねぇ。パッと見は。

その友達のかよちゃんから土曜日の花火大会に誘われる白雪さん。そこに侘救も来ると聞いて大慌て。ハッハッハ。
そんな白雪さんに対し、辻のこと好きでしょと問いかけるかよちゃん。。であったが――

えっ、そうなの?

何だその反応は!?えっ?認識してなかったというのか!?
まさか恋心とかそういうの意識せずにいままで行動していたとは・・・何というか・・・実に白雪さんらしいというか・・・

ともかく自分が恋していることにようやく理解が及んだ白雪さん。
思ったのと違ったステップであったが、かよちゃんこと飯田華夜ちゃんがアシストしてくれるそうです。
ふむ、恋愛巧者――というか、そういうのに興味ありそうな子っぽいですが・・・
残念ながら普通のアドバイスではあまり役には立たないようですなぁ。ハッハッハ。
2人の仲を応援したいと思っているかよちゃんでありますが、空回りしそうで大変です。
まあこの2人なら放っておいても大丈夫な気はしますけどねぇ。

というわけで花火大会当日。
参加するのは侘救と白雪さんにかよちゃん、それと筒川、坂田の男子2人。
侘救は何だかんだで社交的というか、こういう誘いもちゃんと受ける子でありますなぁ。

筒川くんとしては本命の飯田さんを誘うために他の面子も集めた様子である。
が、その飯田さんは白雪さんと侘救を接近させるために一生懸命な様子。おやおやハッハッハ。青春青春。
上手いこと2人きりの状態を作り上げることに成功しました。
しかも、僕から離れないでねと侘救から手を握られる白雪さん。おや、いい感じではありませんか・・・

まずいな・・・ここに来てからずっと殺気を感じる。それも1人じゃない。複数人だ

あら、何だか積極的だなと思ったらそういう意味での離れないでねでありましたか。
花火で人が多く、喧騒が起きそうな場に殺気を纏った複数人。これは何とも危険そうな状況・・・
そんな状況に姿を見せているのは白雪さんの師匠である陸ちゃん。
場に溶け込むためとはいえ、また動きにくそうな格好をしてますなぁ。可愛いからいいけども。
それはさておき、どうやら陸ちゃんはターゲットがここに来ていると見込んでやってきた様子。

11年前に起きた「萌芽小学校児童殺傷事件」・・・
同級生十数名を拷問・惨殺した犯人は当時9歳の少年だった紡木茨
2年前児童自立支援施設を出所後失踪。今日に至るまで数多くの殺人を犯し"お掃除最重要人物"となった・・・
しかしその本人は出所後すぐに死亡していたことが判明。右腕に入れた茨のタトゥーが何よりの証拠・・・
つまり誰かが紡木茨に成り代わって今も罪を重ねているということになります。
見つけ出して殺さねば。

分かりやすい特徴を持っていながらなかなか仕留められずにいるらしい紡木茨の偽物。
さてさて陸ちゃんで仕留めることが出来るのかどうか・・・
まあ、侘救もいることだし、上手く協力できれば可能性は高いでしょうが・・・どうなりますか。

・いきいきごんぼZ
懐かしいですな紫鏡。こりゃこの情報を知った少年読者は大恐慌だ!!
うん、まあ読んでる人にどれだけ20歳未満の子がいるかは・・・うん。

3人に連絡がいかなかったのは何故だろうか。
少なくとも能見くんとおやっさんは知っていたが事前に伝えていないことになる。
相手は知っているのかもと伝えなかったのか意図的に伝えなかったのか・・・!?気になるところだ。

ガチンコゼミは本当に優秀ですなぁー。何を学んでいるんだ!?

・マリリーン大魔法研究所
まさしく惜しまれつつの最終話。もっと読みたかった!!

ンギュービッドさんの顔は何か見覚えがあるというか何というか。
卑猥なんだけど何だか愛嬌があるんだけど不安になるというか何というか。

マリリーンの魔法は一度アイテムの形態を経る必要があるので魔法何だか未来道具何だか分からない部分はありますな。
しかしいちいち生み出される道具のデザインが奇抜で楽しいなオイ。

というわけで楽しかった集中連載も終了。
最初から最後までハイテンションで突っ走った感じが素晴らしかったです。
盆ノ木至先生の次回作を期待しております!!

・木曜日のフルット
このバイトは実に楽しそうであるが・・・こういう趣味の人はどこかにいるのだろうか!?
是非鯨井先輩には金持ちになってもらいたいものである。

・総合感想
ゲーム版が終了し、次号からはホビーコーナーとなります。
そしてそのホビーコーナーに雨天決行の重本ハジメ先生がやって来るという!!
うーむ、これは嬉しさ半分、作品を連載で見たかったという悲しさ半分でありますな。
まあ、これをやっているうちに新連載の構想を練るのもアリだとは思いますけどね。

次号から藤田勇利亜先生の集中新連載が開始。
ここしばらくは集中連載を複数回して行く形になりそうですな。さてさて次の主力が生まれるかどうか。楽しみです。



2014年 38号


・ハリガネサービス
早くも巻頭カラー&ページ大増。いいスタートダッシュを切っているようで、人気の程が伺えます。
しかし見開きカラーで水着シーンなのに金田が一番目立っている感じなのは・・・まあ止む無しか!!

さて、インターハイの抽選に向かっていた監督とキャプテンが帰ってくる。
果たしてその抽選結果はどのようなものだったのか。山縣先生の表情からは全くと言っていいほど窺い知ることはできない・・・

それはさておき、2人が帰ってくる時には丁度2対2マッチは全ゲーム終了したところでありました。
結果、1位はチームWSの2人。おや?更に2位はチームセッターの2人でありました。おやおや?
以下、3位はチームMB。4位にようやく間白と下平くんのペア。チームリベロは案の定の最下位だそうな。
ふーむ、順調に勝ち星を重ねていくと思われた下平くんたちはその後2連敗だったのか・・・
しかしウイングスパイカーの2人はさておき、セッターの2人が勝ち進むとはねぇ。いや攻撃力を考えると妥当なところなのかな?

ここで回想。前回の続きとなるセッターチームとの戦い。
下平くんのサーブだが、ネットインは読まれやすい。
ので、強めのサーブを打ち、家守先輩のミスを誘う。
が、後ろに逸らしたこのボールを巧く松方がカバー。
そしてスパイクできる高さのボールを、狙ったわけではないがフェイントのような形となったスパイクで決める家守先輩。
うーむ、ここで星を落としたのは厳しかったですなぁ。というか松方は狙ってその高さと位置に上げたのだろうか。
そしてこの2人がミドルブロッカーの先輩たちに負けたのも驚きではある。地味に強い・・・のか?

ともあれ、帰って来た山縣先生は部員たちに一言だけ問う。

・・・楽しかったか?

意図の分かりづらい質問であるが、楽しかったかどうかという意味ならば大半の人が楽しめた様子。
まあ苦労しかせず勝てずにいたリベロの2人には微妙なものであったかもしれませんがね。

それにしてもこの練習にどのような意図があったのか。
間白が考えるように、部のメンバーがどういった人なのかは大体把握することが出来た。
そういった交流を図るためにミニゲームという形を取ったということでしょうか?
人数がいる紅白戦だと個々の力がぼやけがちなので少人数に絞ったということでしょうか?さてはて。

それはさておき、ここでインターハイ予選のトーナメント表が提示される。
左中央付近に豊瀬の名前がありますな。ほほう、シードですか。
まあ去年は結構な成績だったようですし、この扱いも納得といったところでしょうか。

間白たちが真っ先に気にしているのは毎年東京1位の瞬天堂学院。
そことどこで当たるのかが気にかかるのだが・・・この紙にはその名前がない。おや?
何故かと思ったら2枚組のもう1枚にいたからであった。
さすがに東京。出場高校が多すぎて1枚に収まりきらないのか・・・

そのことを残念がる間白たち。
このトーナメント表を見る限り、別の山を勝ち残ったチームとは戦わずに本戦出場が決まる感じなんですかな?
予選で瞬天堂と闘えないことを残念に思っているのかどうなのか・・・さてはて。

しかし瞬天堂と当たらずともこの山にも強豪はいる。
全国屈指の超大型チーム王葉工業。誰が打ってくるかわからないサーカスバレー、豊瀬が新人戦で負けた桐城高校
東京3強のうち瞬天堂以外の2校がこっちの山になっている様子。ふうむ。
順番に当たるなら王葉、桐城の順番か。潰しあいも期待できない以上、全部に破るしかないですわなぁ。

少し気弱になる先輩方であるが、それでも山縣先生が来て成長した自負はある。
たった9か月でその3強の1つである桐城相手に善戦したわけですものねぇ。誇っても問題はなかろう。

あれからオレは3kg筋肉をつけた!!次は絶対勝つ!!
オレらもう1つ2つ勝って喜んでるチームじゃねぇだろ!
狙うのはこの山のてっぺん。インターハイ本戦出場だ!!

ハッキリと言い切る五十嵐先輩。うむ、その意気やよし。
その言葉に勢い付く面々にキャプテンから一言。

今日、抽選会場でさ、桐城に練習試合申し込まれたよ

さらりと凄い発言が飛び出している。
全国区の超名門校とこのタイミングで練習試合をすることになるとは・・・!!しかも明日さっそくかよ!!
その上、山縣先生の話からしてわざわざ向こうが来てくれるらしい。
まあ申し込んだ側なんだから、礼儀的に考えればそれが正解なんでしょうけども・・・

急な話ながらも意気揚々と言った感じの先輩たち。
しかし間白たち3人は何だか浮かない様子である。一体どうしたのだろうか?
確かに今回のゲームの結果ではレギュラーに選ばれるかどうかは分からないが、果たしてそこを気にしているのか。
瞬天堂と予選で戦えなさそうなことを残念がっているのか。
それともインターハイ本戦出場という先輩の志の低さを嘆いているのか。さてさてどういう心境なのでしょうか。気になりますな。

・弱虫ペダル
国道119号線日光街道。道の脇に立つ電柱よりもはるかに高い杉の並木は国際的観光地でもある日光東照宮へと続く参道である。
400年以上の歴史を誇る国宝東照宮本殿に向かう119号線は神橋交差点で国道120号線へと名称を変える。
そして更に標高を上げ、海抜100m近くまで登ると現れる長いつづら折りが、
今回インターハイ1日目山のステージ勝負所、日光いろは坂である。

ここが噂に名高い日光いろは坂でありますか。いきなりの難所ですな。
その山へと向かって自転車の集団が入ってくる。
まだ登り始めの段階では集団が揃っており、カラフルで見栄えもよい状態。
しかし本格的な登りが始まると段々と集団はバラけていくこととなる。登りは力の差が出やすいのだ。さみしくなっちゃうね

そういった風にチームでバラバラにならないよう、各チームはいろいろと作戦を立てて走る。
しかしその作戦が上手くいかなかった場合は孤立し、1人で走らなければいけなくなる。
今の坂道がそうである・・・いや、もっと悪い状況でありますかな。1人で自由に走れていれば問題はなかったのだが・・・

チームからはぐれ、後方で集団に囲まれている坂道。
山が始まる前に皆のところに戻ろうと回転数を上げる。
しかし周りをギッチリと囲まれており、速度を上げる前に止められてしまう様子。おやおや。
さすがにこの壁を破るだけのパワーや荒北さんのような際どいところを抜けていく走りは坂道には難しいか。

ボクはただ手嶋さ・・・チームのところに戻りたいだけなんです。

そのようなことを言いだす坂道。いやいや。それをさせないためにこうしてブロックしているんですよ。
チームのところに戻ればそのままオーダーを受けて山の頂上、山岳賞目指して走り出すこととなるでしょう。
他のチームとしてはそれは認められない。
山岳賞はインターハイの勲章である。赤いゼッケンは誇りであり、誰だって欲しい。どのチームも狙っている。
何の制約もなく力と力で闘える1日目は特に皆にリスペクトされるとのこと。
ふうむ、それならば前回王者を押さえてしまったのでは何の制約もってことにはならないんじゃなかろうか・・・?
まあ、チームプレイも力のうちってことですかね。

ボクは・・・ボクは、ただボクの役割を果たしたくて

再び懇願する坂道であるが・・・

"ゼッケン1番総北小野田。おまえを止める"それがオレの役割だ。
オレもキッチリ役割を果たすつもりだ。チームのために!!

自分がチームの役割を果たそうとするのと同様に、他の選手だって己の役割を果たそうとしている。
さすがにこの坂道の発言は甘えているようにしか思えずいけませんわなぁ。
初心者の頃ならまだ大目に見れないことはないが、2年目でこの有り様ではやっぱりいかん。
必要なのは懇願することではなく、力を示して見せることである。まさに「走りで語れ」ってことですな。

そうだ。ボクは前に行かなくちゃならないんだ。前に!!
ボクはたのまれたから!!

巻島さんに総北をたのまれたことを思い出し、猛る坂道。
強引にブロックを破ってでも前に進もうとする。が――

――!!え!?ボクのペダルの金具がくるぶしに当たって――!!

これは痛い。想像できそうな痛みなだけになかなかキツイ。血が飛び散ってますわ。
しかしそのような状態になっても怯むことなく坂道をブロックしようとしている。見上げた男だ。

オレは山形最上2年稲代文也。最上の山のアシスト!!
行かせん!!おまえは命がけでおさえる!!そのためならこの足は惜しくない!!

前へ行くという意志を固めた坂道であったが、それを上回る覚悟に気圧された様子。
気付けば登りが始まり・・・山に入ろうとしている。
そこまでに前に出て追いつきたかったようだが・・・果たせませんでしたな。

さて、ここで各校のクライマーが次々と動き出す。
長野中央。アルプスの山守の名を継ぐ男、粟頭弓親!!去年山岳3位にだったあの館林さんの後輩であります。ほう。
静岡の富士川。富士山のクライマー、大観寺晴壱。富士山がホームなだけに登りは強そうだ。大粒さんかと思ったら違ったよ。
そして今大会の山の最右翼とウワサの山形最上の3年クライマー川原群平
坂道をブロックしている山形最上のクライマーはそんなに評判の人でありましたか。
でも去年姿を見せていたわけでもないのに最右翼と称されるのは何故なんでしょうね。山岳より凄いというのか?

その山岳のいる箱学は動いていない。
まあここでは悠人を出すつもりのようですけどね。
しかし坂道が合流してこないと身動きがどうにも取れない総北。去年に続いてのピンチであります。

よし!!ほな!!ちょっくらワイとカブで今から小野田くん救出いってきますわ!!

そんなことを口走る鳴子。
それに対し、ギラッと目を輝かせる手嶋さん。何だ?やけに怖いぞ!?ダメなの!?
さすがの手嶋さんも判断に困るといったところでしょうか。
去年は坂道が下がって田所さんを引っ張ってきた実績がありますが・・・さてさて。

その坂道は結局最後尾に押し込まれている状態。
うーむ、去年に続いてまた最後尾を味わうことになるとはなぁ。
逆に言うと去年の実績があるため、最後尾になってもそんなに絶望感はなかったりする。
とはいえこの人の壁をどのようにして破ればいいのか・・・

後ろが空くようになったので、急ブレーキでもかけてみたらどうだろうか。
横のスペースもあることですし、ストップ&ゴーが出来ればいけそうな気はしないでもない。
それがダメならもう力技しかないですわな。待宮も見せた頭突きをかましてみせる!!それしかありますまい!!
かつての敵の技を自分のものにする。長期連載ではセオリーともいえる展開ですし、坂道がやっても不自然ではないはずだ!!
まあ本当にやってくれたら笑うしかないですけどね。ハッハッハっと。

・極悪バンビーナ
接待でやるよりも真剣に楽しんだ方がいいという考え方は分からないでもない。裏技は論外だが!!
それにしても南野さんの顔で中の下とか言われても何だか困りますな。

ゲームでは割と容赦なく振る舞えるニーナちゃん。
これを現実に持ち込めれば・・・まあ、簡単にはいきますまいて。

・毎度!浦安鉄筋家族
のり子はもう定期的に大沢木家に面倒になったらよいのではなかろうか。
大沢木家も子供が多い割によく持っていると思いますけどね。

・刃牙道
その強さの形に圧倒されそうになりながらも、構えを取る刃牙。
思った以上に早く直接対決実現か!?
光成に言わせればこんな場所で、こんな形で行うのは勿体なさすぎじゃろとのことであるが・・・
当の本人たちはもうかなりやる気な感じである。
割と落ち着いた感じに見えるけど、やっぱりこの武蔵も戦闘狂ですわなぁ。

さて、光成は武蔵に「この国随一の実力者」と引き合わせる約束をしていた。
武蔵の見立てでは刃牙はその実力者足りえるのか・・・?

なるほど。有馬や秋山あたりじゃ勝負にもならんだろうな。
んン〜〜・・・・・・さしずめ。

続く言葉は気になるところでしたが、刃牙が攻撃を仕掛けたため中断される。
誰に比肩しうると言いかけたんでしょうかね。宍戸梅軒くらいの評価は得られただろうか。

ともかく、刃牙の蹴りから戦いは始まる。
が、いきなりの左のハイキックを見事に躱す。
いや、それどころか蹴りを出した後の、残った軸足である右足を掴んできたりする。
そしてそのまま・・・刃牙の体を左腕だけで持ち上げてしまう。ひょいっと。

琉球か、ぼん。
まだ立ち合ったことはないが、琉球に足蹴りを技とする「術」があると聞く

立ち合ったこともないのに突然の蹴りに冷静に対処する武蔵。
まあ実戦であればどのような奇襲があるか分かりませんしねぇ。
どのような攻撃であろうが冷静に対処できる。これもまた数々の戦いを生き延びてきた武蔵の強さでありましょう。

捕まれたままの状態で武蔵の顔面めがけて蹴りを放つ刃牙。
しかし武蔵は掴んだ左手を捻ることでその蹴りの軌道を変える。
そういった力の流れの操作もお手の物といったところでしょうか。
足首掴まれた状態で姿勢を上に保っている刃牙もさすがであるが、この体勢はあまりにまずい。

変わったことをする・・・立ち合いの最中というのに、自ら好んで安定の欠く片足に・・・

確かに言われてみればその通りである。
とはいえ刃牙の蹴りを躱すどころか軸足を掴んでくるような相手がどれ程いるというのか。
それが出来る相手と分かっていれば刃牙もいきなり蹴りから仕掛けるような不用意なマネはしなかったでしょうな。
いや、それほどの相手だと認識できていなかった刃牙が悪いというしかないか。

いずれにしろだ。子供とはいえどうやらこれは勝負。

そう呟いた後、武蔵は刃牙を持ったまま左腕を大きく振りかぶる。
この体勢は・・・地下で見せた素振りをするつもりか!?
あの時、獲物であった剣は茎から切断されてしまっていた。
人体で試した場合、果たしてどうなってしまうのか・・・!!

ぬんッ!!

容赦なく振り下ろされる刃牙。
どうにか後頭部は守るべく腕でクッションを作るものの、その威力は凄まじい。
さすがに鍛え上げた体なだけに、折れるようなことはなかったようだが、地面に叩きつけられた刃牙は気を失っている様子。
うーむ、見事な惨敗でありますな。よもやここまで差があろうとは・・・!!

でもまあ、刃牙は序盤では新たな強敵に押されまくるのが常ですしね。
スペックやオリバ、ピクルといった面々にも最初はいい様にされていた。
そこから立ち直ってくるのが刃牙の特徴であるが・・・さて、その挑戦はいつのことになるか。
今後の展開が気にかかるところであります。

それにしても刃牙はドレスの時といい、よく振り回される。
丁度持ちやすい大きさなのかね?バランスも勝手に取ってくれるし、振り回される人体としてはいい存在なのかもしれない。

・囚人リク
満月よ、未来を照らせ。囚われし九人、自由への挑戦。
今宵、脱獄始動

一大決戦となるこの回はセンターカラー&大増ページで送られることとなります。
ついに決行の日の夜。看守が通り過ぎた所で一斉に起き上る。ババッ。
そしてまず手錠を外し、天野と周龍でひとつにまとめ上げる。
その間に素早くレノマさんたちは下へと降りる準備にかかるのだが・・・ここで早速問題発生。

あかん。まだ・・・手錠のやつが外れてくれよれへんねや・・・!!

やっぱり全てがすんなりとはいかないか。史郎さんは人一倍手がでかいだけにこういうこともあり得る話ですわな。
しかし、それでも事前に外すところまでは行ってたはずだし、外れないことはない。
なので松尾が後ろから史郎さんの腕を固定し、レノマさんが蹴り上げることで手錠を吹っ飛ばす。
こりゃ痛そうでありますが、文句を言っている場合じゃないので我慢してもらいましょう。

いくぞ!ついに!ついにこの時が来たんだ!!

時間が惜しいので、ロープを一気に滑り降りる一行。
うっかり手を緩めればその速度のまま真っ逆さまである。
思わず目を閉じてしまうリクであるが、ちゃんと史郎さんが中から引きずり込んでくれたので安心安心。いややっぱり怖そうだなぁ。

備品室まで移動したところで次はグライダーの準備。
しかしまだこの備品室には全員メンバーは集まっていない。
天野と椿の2人だけ324房に残り、何かを仕掛けようとしている。
次の巡回の看守がやってきたところで苦しそうな悲鳴を上げる天野。
手の甲を食い破って出血し、それを口の周りに塗り付けることで吐血したかのように見せかける。こりゃ怖い。

視察委員も来ていることだし、囚人とはいえ病人を蔑ろには出来ない。
そのため、うっかりカギを開けて中に入ってきてしまう看守。
その顎に向けて、物陰に隠れていた椿のストレートが襲い掛かる。うーむ、実に鮮やか。
そしてカギを奪った椿は隣の房へと急ぐ。
ああ、そういえば田中一郎と沢田は隣の房でしたな。備品室に行くには324房に行かねばならないし、こうせねばならないわけか。
しかし椿が廊下に出た姿はバッチリ監視カメラに映ってたりするんですよね。
行きは見逃していた看守であるが、帰りはどうか・・・
まあ無数の監視カメラだし見逃すこともあり得るでしょうが・・・割と賭けの部分が大きいですな、ココ。

325房の脱獄とは関係ない面々は縛って放置する。
ところで沢田、ここに残した俺の手下に殺されたくなければ騒ぐなよとか言ってるけど、手下なんていたのか?
まあ、ハッタリの可能性はありますけどね。この場は脅しておくのが正解でしょうさね。

てなわけで、脱獄ナインが備品室に勢ぞろい。そして――

リク。いよいよ鳥になる時だ!!

墨で浸したのか、真っ黒な服。顔にも黒いものを塗り付け、夜間迷彩の体を取る。
そして背中のグライダーも当然の様に真っ黒であります。
さあ、後は滑走路を掛けて飛び立つだけ!!
その板を継ぎ合わせた滑走路をリクと沢田を除く全員が必死に支える。

本も何回も読んだ。イメージトレーニングもした!みんなと練習も繰り返しやった!
できる・・・俺はできる・・・!!

しばし集中。そして振り返ったリクに迷いはない。
みんな、行ってくると一声だけかけ、翼を開き駆けだす。そして・・・夜空へと飛び立った!!

強風に煽られそうになるリク。
まずはこの第一段階を突破してもらわなければ、次に進むことが出来ない。
何としてもリクには成功してもらわなければいけないわけですが・・・果たしてどうなるか。
まあさすがに完全失敗ってことはないでしょうけども・・・ハラハラしそうですなぁ。

・実は私は
空港で大雨で足止めくらったり。
委員長が金属探知機に何度もひっかかったり。
飛行機で月見て獅穂さんが獅狼君に変身しちゃったり。
海越える間ずっと葉子さんがうぉう、うぉう言ってたりしたけど。ついに、ついに!!

ついに修学旅行や――――うぉうっ!!

トラブルから始まりながらもどうにか始まった修学旅行。
開始1ページでさらりと流されているが、それだけで1話費やせそうな濃い経験をしていらっしゃる。
うーむ、やっぱり藍澤さんの外部ユニットは金属探知機にひっかかるか。ネジあるしね。
どうやって潜り抜けたのだろうか。気になるところだ。

プールと違って海は流れているので、浸かりながらうぉううぉう言ってる葉子さん。
ぶるぶるしてはいるが、修学旅行にやってきたという楽しさが優っているのか気にならない様子。
やはり海の広大さは人に多大な解放感を与えるということなのだろうか・・・!!

ともかく、せっかく辿り着いたのだから心ゆくまで楽しみたい。
様々な危険からは藍澤さんが守ってくれるとのことですし・・・いや危険物持ち込み過ぎだよ藍澤さん!!
背中に背負ったそれは実銃なのだろうか。現地の人たちもドン引きだよ。

いつも通りというかいつも以上に激しいというか。
ひょっとしたら浮かれているのかもしれない藍澤さん。
楽しみたいと思ってしまったとか言ってますが、十分楽しんでもいいんですよ。

さて、前回は姿を見せていなかったみかんが登場。藍澤さんは先の宣戦布告のこともあり警戒しているが・・・

あーそうそう。藍澤さんこないだはごめんね?修学旅行で決着がどうとかあたしどうかしてたわ。
せっかくの修学旅行なんだからさ、そういうの全部忘れて楽しみましょ?高2最後のイベントを。

機先を制してそのように述べるみかん。
そういった態度を取られるとすぐにほだされてしまう辺り藍澤さんはやっぱりええ子やなぁと。
そしてすぐに朱美みかんのクサレ外道っぷりに取り乱す辺りやっぱり学ばない子やなぁと。
口約束が停戦協定にまで飛んでしまうのはさすがにうかつと言わざるを得ないぞ!!

てなわけで、みかんとの戦いを始める事となった藍澤さん。
この修学旅行でこの外道・・・朱美みかんとの決着をつける!!

勝負の方法は船釣り。1ミリでも大きな魚を釣った方が勝ちとなる。
敗者は修学旅行中朝陽に手を出さないようにするとのこと。ふむ。
ちなみに船には朝陽や葉子さんなどいつもの面々が揃って乗船している。賑やかな対決でありますな。

疑似餌を使い、見事に小魚の動きを模してみせる藍澤さん。
やはりこういうことにかける集中力はさすがなものがありますな。なんだかノリノリだ。
しかし先にヒットしたのはみかんの方。この短時間で疑似餌の極意をつかんだというのか!?

いや?あたしは最初から本物の小魚餌にしてるけど?

さらりと述べるみかん。うむ、これは勝負の前から既に差がつけられていたようですな。戦略面で負けている!!
まあスポーツでもなく、負けられない戦いなわけですし、これぐらいのことは卑怯にもなりますまい。
船長に言ったら普通にもらえるぐらいですしね。
なので藍澤さんも普通に取り替えてもらえばよいわけであるが・・・

な・・・泣いている・・・!!自分は本物の小魚にも負けはしないと・・・!!
くっ・・・私が相棒を信じてやらなくてどうする!!こやつは小魚を超える器だと・・・!!

何だか知らないが世界に入り込んでしまった藍澤さん。
みかんの考えでは安っぽいプライドが邪魔して小魚には変えられまいとのことであったが、これは違う。
安っぽいというか何というか。何といえばいいのか。お金には変えられない何かのプライドだ!!
その健気とさえ思えてくる一途なプライドが実を結ぶ時もある・・・!!

朱美みかん。確かに君の選択は合理的なのだろう。
君から見れば私と相棒は不要な回り道をしているように見えるかもしれん。
だが確かに進んでいる。少しずつ少しずつ互いに励ましながら進んでいるのだ・・・!!
そうしてようやく辿り着いた我々の頂上。その景色!その喜び!!
君には決してわからんだろうがな!!

両手で掲げ上げるほどに巨大な魚を釣り上げる藍澤さん。これには葉子さんも大喜びだ。
しかしサイズを計る前に海に帰したせいでノーカンとなる。はうぁっ!?
まあ、みかんも今まで計ってなかったので無効なわけでありますが。何してるんだか。

朝陽に迫る為に戦いをしている2人。
であるからこそ、当人である朝陽にも止めることはできない。理解していないのなら尚更のことだ!!
これは不用意に首を突っ込もうとした朝陽が悪い。獅穂さんもそう断じております。ハッハッハ。

ともかく釣りは置いておいて他のことで勝負をする2人。
朝陽にしなだれかかって藍澤さんの気を逸らすのはいいが、葉子さんもビックリした様子を見せている。
これはそのうち気付くのではなかろうか・・・いや、浮かれてるしなぁ。葉子さんだしなぁ。

様々な激戦を繰り広げながらも決着がついていない様子の2人。
傍から見たら随分と仲良く満喫しているように見える。というか何故同じ格好に!?
まあ、妙なところでムキになる2人ですからねぇ。似た者同士になるのも仕方のないことか。

何だかんだと楽しそうに過ごしている修学旅行。
初日の昼は引き分け・・・というか、何となく葉子さんの1人勝ちになっているのではなかろうか。
船の上でも朝陽と並んでおりましたしなぁ。無欲の勝利というやつか!?
でもまあ、修学旅行の色恋沙汰といえば本番は夜である!!
この初日の夜で何か動きがあるか?男たちの方も動く可能性はありそうだが・・・さてさて?

・クローバー
紅葉神島王者決定戦、先鋒戦の開始!!
勢いよく飛び出していくのは来栖。
ボコられたことに対しての恐怖も気負いもなさそうですな。いい立ち上がりだ。

真田は来栖がエリナちゃんから話を聞いたことを気にしている様子。
どういう関係なんだと聞かれましてもなぁ。妹に直接尋ねるしかありますまいて。

さて、紅葉神島のその他の連中も何だかどっちを応援すればいいのか分からなくなってきている様子。
春木のやりたい放題はアレだが、さすがによそものの応援をするというのは・・・うーむ、悩ましい。
花京院たちが応援を始めれば一気に乗ってきそうな気はしますが、さてさてどうなりますか。

先鋒戦の闘う2人をじっくり観察し、こりゃ来栖の方が勝ちじゃねと断ずる高虎。
もう判断がついたのか?と思ったらどっちがええツラしてるかという話だったそうな。なんだそりゃ。
まあ確かにこの戦いは春木が得点を変更したせいであまり意味は無い。
最終的に大将の高虎が勝利してしまえばいいわけですからねぇ・・・盛り上がりには欠けますわな。やっぱり。

周りの呟きからして、どうやら高虎は紅葉神島の生徒ではあったらしい。
四月に見かけてからずっと学校に来ていなかったそうな。なるほどね。

この戦いはチームの勝利にはあまり関わりは無い。
いや、負けが続くのと勝ちを重ねるのとでは後の者の士気が違うか。
まあ、それ以上に戦っている奴らは負けたくないと思っている。
特に来栖にしてみれば借りのある相手ですし、負けられないところですわな。

ハヤトも認めるその強さ。タイマンであるならば存分に発揮できそうですが、果たしてどうなりますか。

真田もエリナちゃんとの関係が気になるならすぐに電話して確認すればいいのにねぇ。
昨晩泊めてもらった、一晩同じ屋根の下で過ごした仲だとか答えられたら卒倒しかねないからいかんか。後にしよう!!

・最強少女さゆり
父親は一連の出来事をもみ消せるような立場の人でありますのか。
さすがに宇宙の方にまでは手が回らないようですが・・・

確かに両親の立ち位置を取られてしまいそうな状態でありますな。
車で一緒に眠る姿とか家族以外の何物でもあるまい。
バニーもさゆりちゃんと別れることになったら寂しかろう。
寂しくて自分の子供が欲しくなりいつも側にいた男と・・・という展開もあるのではなかろうか。どうなのか!

・ギャングロード
一足お先にと言った感じで三回戦進出を決めてしまった真。
本日はもうお休み。しかし泊まるアテがあるわけではない。
というわけでミーシャが経営するコンビニ&ホテルに泊めてもらうこととなりました。一泊6万円で。暴利だ!!
というか日向、しっかりついて来ちゃってますのね。そうだろうと思ったけどこれでレギュラーは確定か。

一方その頃、対人トーナメントは三回戦進出を決める激闘が夜も行われていた。

あーッ!?素ッ裸のウメコ・デラックスぅーッ!!

喧嘩の最中にそんなことを叫ぶ少女。激しくそれに気を取られる男。
その隙をついてブッ倒してしまう少女。何だこの戦い。
このヒキョーな少女は「SUNAMACHI」の"狂い花"姫川百合花
正統派プロレスラーの父親に反発して徹底的なヒールを目指す「悪役バカ」とのこと。
なるほど。それはブーイング慣れしてそうな感じですね。
しかしこの戦法はヒキョーというか・・・引っかかる方が悪いと思うのだが・・・
そもそもそんな激しく振り返るほど見たいものであろうか・・・謎だ。

コレはあくまで"喧嘩"なので相手が同意すれば凶器もアリとのこと。
逆に言うと喧嘩なのに相手の了承を得ないといけないのだろうか?懐が広いようなそうでもないような。

ともかく、この日の戦いで早くもベスト8が決定する。
順調にいけば真は準決勝でリョオと当たることになるようだが・・・さてさて。

ホテルにて真と蛍ちゃん、日向の3人は一緒の部屋に泊まる。
まあ、支払い能力があるのが蛍ちゃんだけでは仕方がないですよね。
そうかー。大病院のボンボンでありましたかー。
いやボンボンっぽい感じは全然しませんでしたけどね。

真の次の相手は「MACHIDA」の"暴力機関車"皆月銅馬
「TOKYO」のギャングでは名を知らない者はいないと言われる男。
5年前、まだ中一だった時に当時「SHIBUYA」の頂点だったあの鳳凱に喧嘩を売ったことがあるらしい。ほう・・・
それから5年。皆月銅馬はあらゆる喧嘩に勝ち続けて今ではたった2人の部下と「MACHIDA」を拠点に「TOKYO」の1/3を支配している。
ふーむ、優勝候補といってもよさそうな相手のようですな。
それはいいけど、本当に唐突な入浴シーンで何だか驚いてしまう。何故湯船につからない体勢を!?

それはさておき、試合が始まる前にホテルでその銅馬と邂逅を果たす真。
腹も減ってることだしさっさとやり過ごそうとしたが、簡単に済ませられる相手ではなかったようですな。

銅馬は「SHIBUYA」という街そのものが嫌いであり、その「SHIBUYA」の人間も嫌いであるという。
そしてその「SHIBUYA」に味方する人間も皆殺しにすると述べる。
ふむ、この"闇討ち"ジョニーとやらは日向が相手することになりそうですな。良かったな日向。出番ありそうだぞ!!

というか、この銅馬が「SHIBUYA」を憎む理由はやっぱり5年前の鳳凱との勝負に関係しているんですかね?
負けたことで逆恨みしての行動ならば随分器が小さく感じられますが・・・さてはて。

・侵略!イカ娘
さすがのおっさんでも凹むことはあるんですな。
しかしまあ無事で良かったというか何というか・・・
話としては妙な緊張感とスピード感があって良かった!!

・ANGEL VOICE
ユゥエルの渾身のキックに飛びつく所沢。
追いつくことは出来た。後はこのボールを押し込まれないように出来るかどうか。どうか・・・!!

止めたー!!!

両手でしっかりとブロックした結果、ユゥエルのパワーであっても破れない壁となることが出来たようだ。
おぉ・・・ここで止めてくれたのは非常に、非常に大きい!!
思わず黒木監督も強く拳を握りしめてしまうほどである。というか目を見開き過ぎだ。

観客も選手も大歓声の市蘭。
対照的に静まり返るのは船学。
常勝の船学だけに予選敗退が決まりそうでショックなのは分かるが、未だに市蘭なんかとか言われるのは納得いきませんなぁ。

とはいえ、まだ勝負が終わったわけではない。
気落ちはすれども、まだ可能性はある。それを示すために古川はみんなと肩を組み、キーパーへと激励の気持ちを送ろうとする。

止めてくれっ!!牧瀬!!

船学としてももう後は祈るしかない状態。
しかしここで市蘭の5人目は後ろに回った成田である。
成田が決めればその瞬間、市蘭の勝利。3年連続選手権制覇を果たした船学が消えることとなる。
これは全国的にも注目が集まりそうな場面ですなぁ。

成田。習実戦でPKを止められて以来、お前は誰よりも真剣に、誰よりも時間をかけてPKの練習を続けてきた。
すべては積み重ねなんだ
・・・そう――PKの練習に限らず、すべては積み重ね。
それに相応しい準備をしてきた者が勝利を掴み取る!!
船学が怠ったのではない。お前たちが船学を上回ったんだ
決めろっ!!成田!!

さすがに黒木監督はいいことを言う。こういった積み重ねこそが何よりも大切でありますわなぁ。
今までの市蘭の頑張りを見てきたからこそ、この言葉が染み渡る。

さて、成田。所沢と抱きあい、運をもらい・・・ボールをセットする。
いよいよ勝負がつく瞬間がやってくるのか・・・!?
さすがにここで成田が決められないってことはない・・・と思いたいが・・・どうなるか。決めて欲しい!

・ドカベン ドリームトーナメント編
7回表。この回も継投する小林。
ここでラッキーセブンということで阪神ファンからの六甲おろしが襲い掛かる。
ふむ。いかにも甲子園球場らしい光景でありますな。
風船を飛ばすシーンの見開き。線が太い故か何かやけにキャラがキレイに見えますわ。

さて、7回表のタイガースは五番東海の竜から。
竜はストレートに滅法強い。なのであえてストレートで入る山田。
裏はかいたものの会心の当たり。岩鬼が捕ってくれなければ危ないところでありました。
さすがに岩鬼。難しい打球に関しては信頼がおける!

六番の信長。
ストレート系を3球続けてファール。追い込まれる。
その状態で小林が放つのは伝家の宝刀であるナックル。
これは決まったかと思いきや、なんと小林のナックルが拾い打たれる
うーむ、妙な入り方をしてない小林のナックルが打たれるとはなぁ・・・本当に球のキレがなくなってきたのか?

さらに七番の権左にセンター前ヒットを打たれ、ワンアウト一・二塁。
うーむ。さすがに厳しくなってきた感じがしますねぇ。
どうにかここまでは持たせたものの・・・やはり降板ですか・・・

7回で小林が下がり、トリオ・ザ・ブルペンの登場。
まずは飯島からでありますが、さてさてどこまで持つものか。

小林にはもっと頑張ってほしかったのですが、うーむといった感じの試合でありました。
中3日の甲子園より先の降板となるとは。残念です。

・マリリーン大魔法研究所
これは酷い。そりゃ友人の女性にラリアットされるのも止む無し
どうでもいいが何食ってんだに続くのはやはりブスよりデブの方がしっくり来るデブ。

シーマンに似ていると思ったら思いっきりその名前が出される辺りさすがというか何というか。

何がどうしてこんな壮大な展開となるのか。
でも結局バイトかよと。神も大変ですな!!採用ォォ!!
うーむ。次回で終わるのが勿体ない面白さでございます。

・黒虎
ハルシオンに堕ちた同門との対決を決意する虎鉄。
この発言に対し、まずは煽りから入ってみる佐之助。
短いやり取りしかしていないが、虎鉄にとって十二支神将が特別な存在であったのはまる分かりでしょうからねぇ。

確かに――かつて同じ主に仕えていた十二支神将が戦うなど・・・万にひとつも考えていなかったでござるよ。
我々は皆その胸に正義と誇りを宿していると――信じて疑わなかったでござるからな・・・
だが!!貴殿は黒船に寝返っただけでなく・・・同志である愛茜殿を傷付けた!!
その愛茜殿には――確かに十二支神将の"誇り"がありました!!
貴殿が捨ててしまったモノを――愛茜殿は今なお持ち続けています・・・
拙者が貴殿と戦う理由も――覚悟も!!既に十分満たされているでござるよ!!!!

なるほど。惑いを見せた虎鉄にしてみれば愛茜の行動は救いであったわけか。
逃げた犬守家なれど、その後継ぎが忍らしからぬ破天荒な性格だった。
それがこの場面で思わぬ助けとなったわけですな。ふむむ。

というわけで、十二支神将同士の戦いが始まる。
さすがに疾風流と名乗るだけあり、虎鉄の斬撃は早い。
だが佐之助も流石に忍者。その斬撃にしっかり対応している。

なるほど・・・一丁前の動きはできるってか・・・
ケド・・・所詮こんなもんか――残念だがオレの相手じゃあ――ねェな。

言葉と共に瞬時に虎鉄の背後に回り込んでの一閃。
確実に仕留めたと思える一撃であるが・・・どうにか際どい所で致命傷を防ぐ虎鉄。危ない危ない。
うーむ、やはり佐之助のあの移動力は忍の体術というよりも瞬間移動と言えるものでありましたか。
そういった異能といえば心当たりはなくもない。そう、"ノヴァ"だ。

そうさ寅の字・・・オレはノヴァを使っている
もっともそれがどんな能力だとか――どんな形だとかは内証だが・・・ただひとつ言えることは――
どんな武術を遣おうとすぐれた性能の"兵器"の前では全て無力だってことさ

おっと、この言葉は。これはいけませんな。
母を最後に見た時の戦いを思い出すには十分である。
その辛い思い出が脳裏を駆け巡り激昂し・・・左目の古傷が派手に裂ける!!そして・・・キレた!!

ノヴァだと?ハルシオンについただけじゃ収まらず・・・んな下衆なもんにまで手ェ付けたのか・・・?
堕ちるトコまで堕ちやがって・・・このサルが・・・生殺しで済むと思うなよ・・・あ゙あ゙!!!?

これはこれはいいキレっぷりでありますな。
過去を思い出したことで言葉遣いも昔に戻ったかのようだ。いやさすがに昔はここまで乱暴ではなかったか。

しかし佐之助のノヴァ。力や形は秘密と言っているが、その妙な形の短刀がそうじゃないのかね?
そして力は瞬間移動ともうバレているのではなかろうか?
まあだからといってあえて明かす必要もないし、こう述べるのは正しいかもしれませんわな。さすがに忍である。

・錻力のアーチスト
春の県大会は準々決勝で敗れることとなった桐湘。
しかし強豪の蔡理と惜しい試合をしたことで校内からは評価されている様子。
だが清作の最後の走りはやはり暴走として認識されているようですなぁ・・・まあコーチャーも止めてたわけだしそうなるか。
けど、そのせいで負けたと言われるのも納得いかないところですけどね。

ヘコんで練習に出ないのではないかと思われた清作だが、そこまでウィークなタマじゃなかった様子。
きちんとサードコーチャーにも謝罪(アポロジャイズ)を済ませたらしい。ほう。
しかしどうやらまだ謝罪を済ませていない相手がいる様子。
走りながら頭木さんのことをガン見しており・・・そのままコースアウトする。ガシャン。暴走グセでもついたか。

自分のせいで頭木先輩の打席潰しちまったと思ってんだろ。
チャンスで打席がまわってこねえ悔しさはクソ天然でもわかってるはずだ。2人共バッターだからな。

ふむ。自分の身になって考えてみればよくわかるということですな。
だから清作も打順をまわせなかったことを謝らなければと思うわけでありますが・・・

けど何て言って謝ればいいんだ?頭木先輩が蛮堂の球打てないかもって心のどこかで思ってたくせに・・・

謝罪したいという想いはあるのに、余計なことを考えてしまう清作。
純粋であるが故にこういうことに戸惑ってしまうみたいですなぁ。まあようするにまだガキということなんでしょうけど。

さて、暴走したという認識をされている清作だが、その活躍も知れ渡っている。
そしていつも腹をすかしているという話も知れ渡っているのか、いつも以上に食料が支給されている。おやおや。
まあ、清作にしてみればそれどころではない。どうやって謝ればいいのか悩んでいるところであるわけですが・・・

皆アンタのために持ってきてくれたのに、それどころじゃねーとかふざけんな。
少しはヒトの気持ちも考えたら?

相変わらずハッキリと苦言を呈する子ですな工ちゃん。
しかし相変わらず清作とは微妙にカミ合わない。それでも何だか会話してる感じになってるのが何か面白い。

小さい頃にヒネくれだしてからずっと清作は誰かに謝ったりしたことはなかったんでしょうな。
シニアの頃は自分が打てば勝っていた。けど昨日は打てなかったから負けたんじゃない。まわりを信じなかったせいで負けたのだ。

清作「・・・なあ。どうすれば人を信じられると思う?
工「知らない。マジ無理。キモイ。やめて

愛について相談されたり、信じる心について相談されたり、工ちゃんも大変ですな。
噛み合わない夫婦漫才みたいな感じになっていて・・・これはこれで何だか良しだ!!

さて、ここで回想。
実は敗れた後、蛮堂たちと会っていた清作。
泣いた後が見て取れる清作の姿を笑う選手がいれば、それに対して怒りを見せる蛮堂。あらカッコイイ。
すっかり大人しい状態に戻った桃ちゃんたちと別れ、一人残った蛮堂は清作に対し語り出す。

俺もかつて自分の力しか信じられずチームを敗退させた過去がある。
そんな俺に手を差しのべてくれたのが桃ちゃんだったが・・・まずは自分の過ちを認め、正さねばならん。
頭蓋骨が陥没するまで土下座するのもよいだろう。だが謝って済むものでないなら自分自身を変えなければならない。
自分の力を誰かに認めてほしければお前もその誰かの力を認めることだ。俺が桃ちゃんへの愛のためそうしたように。
つまり、それ程桃ちゃんは偉大なのだ

凄くいいこと言ってるのに結論はそれですか。いや非常に蛮堂らしいですけどね。
おかげで清作もやはり愛の力はスゴイということなのかという結論に向かいかけている。おやおや。
まあ、男女間の愛はさておき、チーム間での親愛とかそういうのを高めるのは有りなんじゃないですかね。変な意味でなくてさ。
しかし蛮堂は本当カッコイイ感じになりましたなぁ。
いや初登場時と結局方向性は変わってないのだが、あれだけあって変わらずにいるのがまず凄い。尊敬していいぐらいだ!!

さて、昼休み。授業中ずっと眠っていたから弁当にも手をつけていない清作。
まあそれどころじゃないんですけどね。どう謝ればいいのか分からないが、とにかく謝らなければと必死な様子だ。

というわけで、ギョロ・・・頭木さんを探す清作。
学食には安保先輩しかいない。イメージ的にはバッチリだが剣道場にはさすがにいないと思う。
野球選手であるのだからいるとすれば・・・やはりグラウンドでありましょう。

バタバタと校内を走り回るおかげでチームメイトから注目を浴びている清作。
その清作はようやく頭木先輩を見つけ・・・勢いよく頭を下げる。
何といえばいいのか分からないのであればもう素直に言うしかないと覚悟を決めたみたいですな。

頭木先輩の打撃信じられずにサーセンした!!
9回の蛮堂の球、打てないんじゃないかと思って・・・

そこまで正直に述べてしまうのはどうかと思わないでもないが・・・さすがのクソ天然というべきか。
そんな清作に対し、こちらとて元々キサマの力など信用していない。お互い様だと返す頭木さん。おやおや・・・?
この返しは清作にかなり響いた様子。
人の気持ちを察せられない清作であったが、こういう言葉を受ければ分かる。
信用されないってこんな気分だったのかと・・・あの時、ネクストバッターズサークルで・・・

面をあげろ清作。戯れ言

清作が顔を上げると、舌を出しながらそう述べる頭木さんの姿があった。あら、お茶目な。

蛮堂の球を打てる1年などそうはおるまい。お主の活躍がなければ接戦にならなかった。
肝要なのは1人では勝てないと身をもって知ったこと
今のままでは力不足。精進しなければならないと誰もが悟ったこと。
1人1人が成長する限り桐湘は強くなれるはず。夏が待ち遠しいな。

うーむ。実にいいことを言いますなぁ頭木さん。
やはり野球はチームのスポーツですものねぇ。仲間を信じるのはやはり大事でありますよ。
そしてそのことを仲間にきちんと伝えるのもまた大事なことであります。
それを果たした頭木さんはやはり主将・・・あ、主将は之路さんでしたっけ・・・あっ。

まあ、この一連の謝罪劇はチーム一同が見守っていた。おかげで熱い気持ちを共有することが出来た様子。

誰の気持ちもムダにしない。蛮堂が桃ちゃんサンを心底信じきってるみたいに・・・
俺もみんなを暑苦しいくらいに信じてみせる

良いことでありますな。蛮堂くらいに暑苦しくなるのはどうかと思うが・・・まあ、その心意気は良し。
なので皆が用意した弁当もムダにせずに食べなければいけませんわな。ハハハ。
結局工ちゃんとの関係を勘ぐられて殴られることとなった清作。
まあ高校球児が恋愛に現を抜かすのはねぇ・・・いや純愛ならそれも良しである。うん。

さて、ここで監督が登場。
次の土日に西東京の豪徳学園と合同練習をすることに決まったらしい。ほう。
他県の高校との合同練習。それはまた違った刺激を受けそうな気がしますな。楽しみだ。
夏の大会はベンチ入りできる人数が春より少ないので頑張ってこういう場面でアピールしないといけない。なるほどねぇ。

どんな試合でも絶対に勝つ。甲子園に行くためには負けるわけにはいかないからな

円陣を組んで気合を入れる桐湘。負けてなお団結力は高まったようで良かった良かった。
次の夏こそは本番。負けられない戦いに向けて今は力を付けなければならない。
安保先輩だけ姿を見せてないのは・・・まあ、うん。安保先輩だし仕方がないよね。うん。

・いきいきごんぼZ
わき見運転は危険ですなぁ。チャリはドブに落ちるものですし恥ずかしくないよ!!
というか能見君も学ばない子ですなぁ。どれだけ酷い目に会えば気が済むのかッッ!!

まあでも何だかんだで楽しそうな奴等である。
これだけの無茶は若さが無ければできませんな。若いからって出来るとは限らないけどさ!

・ウチコミ!!
見事な逆転一本勝ちを決めたレン。先鋒として最高の働きをしてくれましたな。
敗れた成美も美しすぎる一本をもらい、悔いはないといった様子。柔道をやっていて良かったとまで言ってくれる。

潔く負けを認めるのも美しさ・・・

個人であるならば成美の態度も良かろう。
しかしこれは団体戦。まだまだチームの戦いは続くのである。
負けから入ったものの、大和東はまだまだ負ける気はない。
先鋒が敗れたことでかえって負けられないという気持ちを高めてしまったようでありますな。

一方の武蔵原。レンが作った勝利の勢いに乗りたいところ。
ヒューマと春樹が連勝して一気に勝利を決めたいものでありますが・・・そうは簡単にはいかない。
さすがに優勝候補の呼び名が高いだけあり、あのヒューマが速さに圧倒されての一本負けとは。
どちらも小さくてのスピード型か・・・上位互換が相手では厳しかったですわな。

この大和東の次鋒である3年の白木は軽量級のインターハイ候補らしい。
うーむ、さすがにまだ1年生のヒューマが簡単にどうこうできる相手ではなかったってことか。仕方がないね。

さて、あっという間に追いつかれたところで中堅戦。
変態エロメガネだけどメガネを外せば凄くしっかりしてると評判の春樹。
であったのだが・・・何とまさかの敗北。
まさか勝てそうに思えたこの2人が連続での敗北とは・・・厳しいなぁ。

追い詰められた武蔵原。これまでの勢いがウソのようである。
次の副将戦で負ければ敗退。都大会出場も立学との再戦も消えることとなる。ううむ・・・
そしてしかも、ここで迎える副将はここまで勝ちがない日下部。これは・・・

信じるんだ。俺だって・・・一か月前とは違う

おぉっと?何だかカッコイイことを言ってくれましたよ日下部。
これは部員一同思わず美クンとしちゃうってものですよ。って感染してる感染してる。
まあそれはさておき、日下部。こういうカッコイイことを言うとなるとその次は大抵・・・やっぱりダメな流れかー!!

大量にポイントリードされる日下部。
相手はこの日下部が一番強そうに見えたのだという。眉毛がないのが効いてたか!?
だが実際はこの有り様。大したことは無い。そのように試合中に思ってしまったのが命取り。

審判の「一本」を聞くまでは・・・試合は止まらない。

八乙女先生の教えの通り、技有りを取られた直後だというのに、攻めに転じる日下部。
相手を転がし上に乗り、抑え込みに入る!!おぉ。

みんなより実力的に劣っている自覚があるからこそ・・・
特に私との練習や寝技の技術やコツの吸収には誰よりも貪欲だった・・・
朝も休み時間も私を呼び出して二人きりで組んずほぐれつ・・・チームの力になるために人一倍必死だった

と八乙女先生は仰るわけですが・・・どうにも欲望が空けて見えてしまっていかんなぁ!!
いやまあ、ね。チームの力になろうとしてたのは事実だと思いますよ。
でもそれと同時に欲望に忠実すぎるようにしか思えないのが何というか・・・むーう。
というか八乙女先生はそういった欲望については本気で気付いてなかったりするのだろうか?
そういった男女の機微には疎そうな気がするしなぁ・・・やれやれだ。

てなわけで、味方の声援を受けて必死に抑え込む日下部。イメージするのってやっぱり大事ね。絶対放さない!!
その意識もあって、感動の初勝利。ここぞという大事なところで立派に取ってくれた。よっしゃよっしゃ。

さあ、2対2となり迎えるのは大将戦。ユッキーさんの出番である。

みんなを信頼してここまで来れた・・・
あとは信じるんだ・・・これまでやってきた俺の全てを。
このまま終わってたまるか!!

チームの想いを背に、雪村キャプテン出陣!!
うーむ。盛り上がってきました。
正直雪村さんには荷が重い相手な気はしますが・・・どうなるか。
少なくとも悔いの残ることのない戦いをしていただきたいものであります。

・思春鬼のふたり
2人まとめて地獄に落としてやる!!

今までの苦労が台無しになってしまった安土。かなりキレておりますね。
まあ白雪さんを巻き込んでしまったのが運の尽きってとこですよ。ホント。

激しい安土の猛攻をどうにか凌ぐ侘救。
そこに砂織部長が復帰。警察を連れてやってくる。おぉ。あの部長が警察なんて常識的な対応を!?

私は・・・黎明学院高等科演劇部部長・・・あれくらいの毒で・・・屈したりはしない・・・!

ああ、あれはヘビで喉を噛まれていたのですか。
見返してみれば確かにそうですな。
結構危ない感じだったのに割と元気そうなのはやっぱりさすがと言うべきなのかどうなのか。

警察がやってきて逆に冷静になった様子の安土。
アドリブは終了。仕切り直しということで再び台本を書きながらの劇を始める。

ハムレットはこの舞台で死ぬ
この言葉が示すのは、侘救か自分の死か、どちらかが決まるまで劇は終わらないということ。
無理に止めようとすれば自分が死ぬことで幕を下ろす。そのように宣言して警察を制する安土。なるほどね。

このままじゃ2人とも殺される・・・!もう正体バレてでも殺るしか・・・!

覚悟を決める侘救。
が、ここで何かを思いついた白雪さん。なるほど。電気を消して暗闇を作るつもりでありますか。
確かにこれならば観客の目はなくなる。心置きなくお掃除人としての顔を出すことが出来るようになる。
とはいえ夜目が聞くと言うわけではない。この暗闇では動けない。
そのように安土も思っていたようだが・・・休まずに台本を書き進めていたのがアダとなった様子。

暗闇の中でも、ペンを立てている音はよく聞こえる

一気に安土の懐へと飛び込み・・・安土の右手を翻し、その手に持っていた剣で自らを刺し貫かせる。
なるほど。さすがに見られていないとはいえ、自分が持っていた剣で刺すわけにはいかないか。
こうすれば他殺ではなく、安土が自分で自分を刺したかのように思わせることができる。
実際、自殺をほのめかすようなことを言ったばかりだし、信憑性は高いですかな。

そしてその印象を強めるために演技を行う侘救。
それにより観客は大満足。命を懸けた名演技だーとご満悦。やっぱりどっかネジが飛んでるなこの学校の生徒は。
しかしこの歓声こそ安土が求めていたものでありますわな。

ああ・・・そうだ・・・これがオレのやりたかった演劇なんだ・・・
リアルな演劇で泣く観客・・・その涙はオレが創ったもの・・・
ここまでできたのは・・・辻の・・・おかげだ・・・これでもう・・・オレの・・・演劇は・・・

あれだけ騒がせておきながら満足そうに死んでいく安土。
それもどうかとは思わないではないが・・・まあ、仏さんになったことだし追及はするまい。
それにしてもまだ息のあった赤川さんは無事なのだろうか。何となく語られることがなさそうで気になるぞ。

さて、一方その頃。白雪さんの師匠である陸ちゃんは自分のお仕事中。
ターゲットとして狙いに来た相手が既に死亡している。それも死後2年は経過していそうな有様であった。
はてさてこれは一体何だろうか。
陸ちゃんの今回の相手も一筋縄ではいかなさそうな相手のようですが・・・
最近失敗の嵩んでそうな陸ちゃん。そろそろ挽回したいところですがどうなるのか。どうもならないのか!?それもまた良し。

・噂の噂倶楽部
第82回新人まんが賞受賞作登場!!
菟川涙香先生のミステリアスな作品が掲載であります。

人の口に戸は立てられぬの言葉通り、噂の独り歩きは怖いものであります。
正確に伝わるならまだしも、尾ひれがついたりねじ曲がったりと大変なものに化けることも有り得る。
そんな噂倶楽部に悪い噂を頼むのは・・・どう考えても破滅の匂いしかしませんわなぁ。

しかし生徒手帳に書いて投函って随分リスクが高いな。返してもらえるのだろうか?

良い話?に見せての捻りオチ
うーむ、まあビックリさせるためだけにやるには大掛かりですものねぇ。
何ともこれは性格が悪いというか何というか・・・おぞましい。
噂に押しつぶされることは有り得ると分かっていながら、その姿が見たいと述べる。何という歪みっぷりか・・・
妙な噂に惑わされて流言を飛ばすようなことのないよう気を付けたいものであります。

・ペーパーブレイバー
そういや文字通り勇者を夢に見てたんですな聖利ちゃん。
やはりこの勇者はビカリさんの父親だったのだろうか?
息子にいい出会いを与えてくれたものでございますな。
そんな父親であるならば、ビカリさんの決心も認めてくれるのではないでしょうか。ほほほ。

しかしこんな寝言を聞かされてはそりゃもうビカリさんも恥ずかしがるしかないって話ですよ。
わたしの勇者様。何と甘い響きかー!!

と盛り上がりましたが、次回最終回でございます。
ビカリさんも何だかんだで成長していきましたなぁ。最後でどうなるのか。楽しみにしたいところです。

・木曜日のフルット
編集さんも大好きなカッパ登場。ハロー。
しかし相変わらず翻弄されておりますなぁ。信じやすいのも善し悪しか。

・総合感想
アニメの2期はまだだけど、その間に特集を組んでくる弱虫ペダル。
別冊でもSPARE BIKEが始まって品薄になるが、次号の弱ペダ祭号は大丈夫だろうか。

そんな不安な次号ですが、実は私はのキャラクター人気投票結果が発表されます。
1位も気になるが、やっぱりそれぞれの順位が気になるところですな。
人気キャラクターの多い作品なだけに読めませんなぁ。

そして新連載。滝口翔太先生の喧嘩村が開始であります。
推薦ヤンキーから2年以上経っての連載。さてさてどのような作品となりますか。楽しみです。



2014年 36+37号


・刃牙道
ムリでしょこの風貌。相互理解・・・
そんなアオリつきで、でっかく武蔵の笑顔巻頭カラー。
うーむ、割と武蔵は話せる相手ですし、理解することはできなくもないんじゃないかなあ?
話してる間に相手を何度も好きなように斬りつける人ではありますが。あれ、そう考えると凄くアブないな。

さて、その武蔵と対面した刃牙。
勉強とかろくにしてなさそうな刃牙だが、さすがに一般教養ぐらいはある。
宮本武蔵がどういう存在であり、何百年も昔の人だということは当然承知している。
それでも尚・・・ッッツ!それでも他に言いようがない・・・

宮本武蔵さん・・・?

まさかの正解を口にする刃牙。
冷静に考えてあり得ないのだが、理性よりも直感が明確に告げてくる感じでありますな。

時代は平成・・・こんなことクイズにすらなりゃしない。
戦国時代の侍が現代に蘇る。SF作家さえ躊躇らう安易な設定だ

まあ、使い古された設定だろうし、確かに躊躇しそうなものでしょうな。自虐かッッ!?
クローンに降霊を合わせたりと色々と面白い試みは加えられてますけどね。刃牙はそこまでは知らぬでしょうが。

何がどうなってるか見当もつかない。手掛かりの一切がない。でも・・・

そこまで話したところで、目線を切ったためか武蔵が切りかかってくる。イメージの中で。
なので刃牙は宙に跳び、激しく回転して躱す。リアルで。ほう。
イメージの刃に対して全力の生身での回避を行う刃牙。これでちゃんとやりとりできてるのだから何ともはや。
武蔵の刃を避けることができた分、サブちゃんよりは上と認識することができますね。いやそうでないと困るのだが。

エラいぞ。ボン

少年と書いてボンと読む。
やはり刃牙はまだ若い。円熟した武蔵からしてみれば少年のように扱われるのも仕方のないことか。
また、そういう扱いをするだけの実力が確かにこの武蔵にはある様子。うーむ。
これにより、刃牙は目の前の男が宮本武蔵であると確信する。
根拠も理屈も一切説明できないが、それはもう断言できることのようだ。

あのね・・回答言うのはワシだから。ね?もう少し・・・ね?れーせーに・・・

当てられるはずはないと思って言わせてたらまさかの一発正解。
答えを言って驚かせるつもりのはずが逆に驚かされることとなった光成。挙動不審だなぁ。ハッハッハ。
刃牙を驚かせるという楽しみの一つが潰えて残念でしたね!!いやまあ、十二分に驚いてはいるか。

さて、狭い室内ではなく外で対峙する2人。
さっそく立ち合おうかという構え。いきなり始まるのか・・・?
と思いきや、武蔵は刃牙に尋ねる。丸腰でいいのか、と。いやアナタも素手でしょ・・・?

ふむ・・・そう見えるか。

イヤ・・・さすがにどう見ても素手でしょう。それは間違いない。
が、ここから見せる武蔵の姿は・・・地下で語ったあの言葉の意味を示してくれる。
剣が無くては人が斬れぬ?剣とはそんなに不便なものか。
その言葉の答えとして・・・両の手を腹の前で組み合わせる。
人差し指を立てたその構えにより・・・まるで剣を持って正眼に構えているかのような姿がハッキリと見えるのでありました。

うーむ・・・この構え!!智拳印からさらに上の手の人差し指を伸ばしたようなこの構え。
刃牙道連載開始時に大きく取り上げられていた構えでありますな。ここで出てきたかー。

その架空の刃で刃牙を袈裟がけに斬りつける武蔵。
今回は驚きが強くて避けられなかったのでしょうか。本当の剣ならば確実な致命傷である。

はは・・・おワカリか・・・我は天下一・・・br> 俺ほどになるとな、姿がそのまま刃。帯刀の必要もない

これを言いきってしまうその精神がやはり天下一であるということなのでしょうか。
こういう強さもあったのか・・・ッッと何やら感銘を受けている刃牙。
一瞬怖気たかのように身を引いていたが・・・気を取り直して構えを取る。
ふむ、やはり強い奴に挑みたいという心はまだまだ根強いようですな!!そうではなくては。

思ったよりも早く対峙することとなった刃牙と武蔵。
さてさて、このまま戦いとなるのでありましょうか?
精神的に圧されているというのもあるが、このままでは刃牙にとっては不利な気もするが、どうするのだろうか?
まあ一度負けた後、ちゃんと正装になってリベンジを果たすという手法があったりしますからねぇ。
ここは前哨戦としてとりあえず戦ってみるというのもいいんじゃないでしょうか。

・毎度!浦安鉄筋家族
まあ、こういう利用の仕方もありといえばありなんじゃないでしょうか。幸せそうですし。
えらい疾走感であるが、どうやってこのサメは打ち上げられたのか。気になるところだ。

・極悪バンビーナ
家の娘大丈夫かなと今更心配になっている父。もっと早く気づくべきでしたね!!

柱でもニーナちゃんの悪事はほっとけと言い出している赤城さん。
捕まえたくないからなのか、結局大したこと出来ないと察せられているのか。

相手の持ち物を奪っていくニーナちゃん。ハハハ。まるでストーカーっすね。ハハハ。
悪人への第一歩というより愛人への第一歩みたいになってますぞ。

しかし何だか知らないが五色くんとはいい関係になってますなぁ。
割といい影響を与えているようですし、これならば少しづつ真人間になっていってくれるのかもしれない。
ニーナちゃんは悪人になれない。というかターゲット殺害なんて夢のまた夢でしょうが・・・まあいいか!!

・弱虫ペダル
坂道が思わず頭に浮かんだのは立ち塞がる高い壁。
箱根学園は壁――高い高い壁である。
しかしそれを認識すると同時に、巻島さんの言葉も思い出す。
困難に出くわしたときどうするか。待つか逃げるか迂回するか落ち込むか。いや・・・

はい・・・!!突破するしかないショですね!!
この箱根学園という大きな壁を!!

気圧される流れかと思いきや、むしろ奮い立つ結果となりましたか。
しかし相変わらず巻島さんの言葉はショつきで思い起こされる様子っショ。
おかげで周りからも「ショ」だよ!!「ショ」や!!と妙な同意をされる。
うーむ、巻島さんがいるときは切り取られなかった語尾なのにここでクローズアップされるか!!

おまえ教室でも時々ショって言ってるぞ

かなり無意識のうちに坂道の口から出るようになっていた「ショ」。
影響の大きさが伺えますなぁ。まあ服のセンスとか影響されるよりはましだったと思うべきっショ。

坂道のおかげでテンションが上がった様子の総北。プレッシャーも湧き上がっている様子。ゴッ。
そしてそれは坂道が原因であるとしっかり認識している様子の泉田君。
さすがに去年直接対戦した経験があるだけに、間違うことはなさそうですな。
逆に直接対戦していない黒田さんや銅橋は坂道の強さを疑っている様子。
ふーむ、まあこれは仕方ないかもしれませんなぁ。いざという時までは本当に頼りない様子ばかり見せてくれる男ですし。
逆にいざという時の見せ方が凄すぎて・・・アレを見てしまったらマグレなんて言えるはずもないですわな。

しかし銅橋がマグレ主張するのはどちらかというと泉田君たちが負けたのが信じられないからじゃなかろうか。
俺の尊敬する先輩方が――箱根学園が実力で負けるはずがない!!マグレに違いない!!
そんな想いで主張しているように感じられる。真実は常に1つとか言ってる割に感情的ですなぁ。まあそれもまた良し。

それはさておき、泉田君は坂道を警戒している。
ロードレースの「まさか」をよびおこす"意外性"の持ち主だと認識している様子。

総北のキーマン。やはり彼には早めにこのレースから消えてもらわなければいけないね・・・

そのようなことを口にしたところで先行していたスプリンターたちと両チームとも合流。
勝利した銅橋は口々に仲間から称えられる。嬉しそうですなぁバッシー。

一方、敗れた鏑木は鳴子と今泉君から拳骨をいただく。ゴン。ゴス。なんでなんすか!!
残念なことにお前がかわいくないから優しくしてあげないとのこと。
うむ、まあこの2人はこれでいいんじゃないですかね。
立ち直る前にくらわしているとアレだったかもしれないが、普段の調子に戻った今ならこの扱いもよかろうってなもんですよ。

さて、合流は果たしたもののあまりそれを喜んでいる暇はなさそうである。
手嶋さんは坂道に近付き、取り急ぎのオーダーを出す。

なるべくオレたちから離れるな。なるべく前に位置しろ

ふむ?これはどういう指示だろうか。
山で動く・・・わけではない。山まではまだ距離がある。
箱根学園の面々が動き出すのかと思ったら・・・もう動いてる!と叫ぶ手嶋さん。ほう?

どうやら箱学の作戦が読めたのは手嶋さんだけらしい。坂道に限らず他の面々も驚いた様子。
箱学のペースは上がっておらず、動いた様子はない。
それもそのはず。動くのは動くでも逆の方に動いていたのだ。
総北は箱学のペースに合わせて走っていたから気づかなかったようだが・・・
じわじわ足を止めてわざとペースを落とし・・・集団を呼び寄せることが目的だったのだ!!

出し抜かれて置き去りにされ、いきりたって追いかけてきた集団。
今先頭の2チームに追いついたと殺気立っております。

集まった意志は時に狂気を生む

この狂気の集団に飲み込まれたらどのようなことになるか・・・
昨年の3日目に集団に飲み込まれた経験のある坂道なら分かるのではなかろうか。
なるほど。手嶋さんの言っていたオレたちから離れるなというのはそういう意味でありましたか・・・
だが、どうやら遅かった様子。
気付けば集団は総北と箱学を飲み込む。このまま固まったままの状態で山まで向かうようでありますな。

仕掛け人である箱学の6人はきっちり揃って走っている。さすがだ。
一方、ハメられた総北は5人・・・まさしく目論み通り、坂道1人がはぐれることとなった様子。おやおや。
その坂道はというと、他校の集団の中で孤立。
いや・・・孤立ならまだよかった。実際は取り囲まれている状態であります。
前に行こうとするが完全に前後左右を固められて身動きができなくなっている。うーむ暑苦しい。

集団を抜けて坂道が上がってこられるかどうか・・・それは難しいかもしれない。そのように述べる手嶋さん。

もうすぐ山だから・・・そしてあいつはゼッケン1をつけているから。
前年度優勝――しかもクライマー。
山頂ゴールを獲ったゼッケン1は他のチームに警戒され、徹底的にマークされる!!
小野田は初めて体験するだろう・・・ゼッケン1の本当のプレッシャーを!!

去年までのフリーな状態で自由に走れていた状況とはまるで違う。
オーラがないと侮られることはあるものの、やはりゼッケン1の注目度合いは計り知れないものがある様子。
昨年も人の壁を越えて前へ出た坂道であるが、今回は前後左右警戒した状態で固められている。
さてさて、ここを突破できるものでありましょうか・・・
救いがあるとすればむしろこれから山に入るって部分でしょうかね。
平坦ならともかく、山で速度を揃えるのは難しいと思われる。
隙が出来れば坂道なら一気に加速して囲みを突破することも出来ると思われますが・・・さてはて。
やはり今年も総北はギリギリな感じとなりそうですなぁ。やれやれだ。

しかし泉田君。随分と頭を使った作戦でありますな。
もうすっかり脳みそまで筋肉で鍛えられてますアブゥな状態かと思っていたが・・・これは侮った!!

・実は私は
ついにやってきました修学旅行当日!!こいつはワクワクが止まらんでー!!
女同士の戦いの開戦日であるはずだが、それはそれとして楽しみで仕方がない様子の葉子さん。
バスの中でゴーグルにシュノーケル装備と早くも気分は南国だ。
獅穂さんに至っては既にビキニ姿でございます。電車での移動じゃなくて良かった!!

どうやら修学旅行先は南国らしい。ほほう。豪勢なことですな。
というわけで南国の正装として移動の前からアロハシャツを着ている藍澤さんに岡。何故この2人が!!
はしゃいでいるためなのかツッコミ待ちということなのか。両側にツッコミ入れることになる朝陽は相変わらず大変だ。
しかし藍澤さん、朝陽の隣といういい席もらってるなとか思ったが補助席なんですな。
というか後ろの子もその後ろも女子が補助席に座っている感じであるが・・・女子が多いクラスだったりするのか?

それはさておき、朝陽もツッコミつつ内心では思いっきりはしゃいでいる。
なんせ学生にとっての一大イベント修学旅行!!それも南国!常夏!!青い海!!!
まだ3月頭であるが、旅行先では真夏の解放感を味わうことができるわけです。こりゃはしゃがない手はない。

予想通りっていうかなんていうか、あれ以来葉子さんとはまともに話せてないけど、うやむやになる前になんとかするんだ。
高校2年生最後のイベント、この修学旅行で!!

そのように意気込んでみましたが・・・空港で一同を待ち受けていたのは激しい雨。雨天欠航!?
これには浮かれていた面々も思わず整列して唖然呆然愕然。
一応欠航が決まったわけではなく、運航見合わせという状況でありますが・・・おお、沈んでる沈んでる。
これには普段元気な獅穂さんですら落ち込む。肌を晒している余裕もないのか上着を羽織ってしまっている!!まあまだ寒いしね。

クラス全員が沈み込んでいる。そしてそれはこの人、紅本先生も例外ではなかった。あなたもアロハ組か!!
いやそれはさておき、この雨は自分か茜ちゃんが原因かもしれないと述べている。これは一体どういうことだろうか。
一応校長は修学旅行に付いて来れないことになっているらしいが、いや茜ちゃんなら自力で勝手にこれそうであるが、ともかく――

黒峰は覚えているか?こないだ私が校長の角へし折っただろ。それ以来な・・・?
あぁなんておそろしい・・・一点の曇りもなく私の体調とか気遣ってくるんだ・・・!!

まるで登場時の猫を被っていた時のような可愛い顔で紅本先生を気遣う茜ちゃん。まさかまたこの姿を拝めようとは・・・!!
それにしても気遣いをすると聞いただけで気味が悪いと思われる茜ちゃん。普段の行い故とはいえこれは酷い。
雨でも降るんじゃないかとか言われているが・・・
そうか、あのババァがいつもと違っていいヤツだから、だからこんな大雨が降っているんだよ!!ってことか!!な、なんだってー!!

何気にものすごい酷いことを言っているが何だか納得している面々。
茜ちゃんがええ子になったのにこれぐらいで済んでいるのは奇跡という意見も出ている。
うーむ、下手すれば茜ちゃんがええ子になったから人類は滅亡する!まで言いかねない流れだ。
それはさておき、ここで獅穂さんの冷静な意見。校長だけが原因なわけないよとのこと。

いつもと違う藍澤さんと紅本先生のアロハシャツ。これも大雨の原因なんじゃないかな?

冷静な意見でこれか!?いやまあ、獅穂さんらしい着眼点といえるかもしれませんが。
らしくないことをして雨が降るならば、いつも通りに戻れば晴れとなる。なるほど・・・道理であるな!!
既にとっとと普段着に着替えている岡はそれを悟っていた・・・!?わけはないな。さすがに。

いつも通りに葉子さんがお腹を鳴らせば雨も弱まってくれる。
なるほど。これは確かに希望が持てる流れであります。文字通り天気が空気を読んだということか!!
てなわけで、修学旅行のために葉子さんもいつも通りに振る舞うこととする。

見せたろ。私の「いつも通り」・・・クールビューティーを!!

くーるびゅーてぃーではなく、ちゃんとしたキリッとした表情を久しぶりに作り出す葉子さん。
そんなもう過去の遺物と言ってもいい表情を持ち出されても困りますよ!!雨も勢いを増すよ!!
でもゴーグル付きなおかげでクールビューティー成分は下がっている感じはしますな。それがなければ致命傷だったかもしれない。

茜ちゃんに続いて葉子さんまでかつての姿を見せてくれるとは。まあそのおかげで雨足が強まっているわけですが。
しかしいつものように朝陽をポカポカしている姿はカウントに入らないのだろうか。
これは2人の間の空気はともかく、眼前でイチャつかれることによる湿った空気がクラスに生まれている結果なのかもしれない・・・

というわけで、続いて獅穂さんがいつも通り朝陽に鼻血を出させてあげようと近づく。
けれどもまさかの天候悪化。というか吹雪である。え!?これはまさか・・・

アタシ痴女!!エブリデイ痴女!!
無理してないよ!!ナチュラル痴女だよ!!

なんでまたこんなことになったのか。
それは多分この流れの方が面白かったからに違いない。空港の天気。実に空気を読む奴である。
だから続いての藍澤さんに対しても厳しい裁定が下されます。

「いつも通り」とは何か?それはありのままということ!
とりつくろわず心に従い己を認めることだ。「こんな私も私なのだ」と・・・そう!!
背伸びしたいと・・・大きく見せたいという心さえも――

胸を盛るのに盛大な言い訳を持ち出してきましたな。
いやでも、それがいつも通りの想いであるのならば、普段からやってみてもらっても良いのですよ?
そして毎度のようにバレて辱められて頂いてもいいのですよ?背伸びしたい心は大事さ!!可愛いなぁ、本当に。

いつも通りにするどころか暴走が始まっている一同。
ある意味この大混乱状態がいつも通りと言えなくはない。
なればこういう時にやってくるのはいつもの人。そう、茜ちゃんの登場だ!!

案ずるな生徒諸君!!皆の修学旅行・・・この私が守ってみせようぞ!!

悪魔らしくフォークのような槍を構えて悪天候と立ち向かう茜ちゃん。何と勇ましい。誰だアナタは!!
この別人と化した茜ちゃんのおかげで天候の悪化は留まるところを知らない。もはや魔界のイメージだ。
どうにかして茜ちゃんを止めなければいけない。必死でもういいと叫ぶ朝陽。であるが・・・

違う・・・違うのだ黒峰よ。頼られたから守るのではない。私がおまえたちを守りたいから守るのだ・・・!!

実に男前なセリフであります。
まあそのおかげで隕石が雨の様に地球に向かって降り注ごうとしているわけなんですけどね。
人類の滅亡どころか地球滅亡の危機にまで発展しちゃったよ!!
あまりのことに恐怖の大王まで降ってくる勢いであります。これでまだ欠航が発表されないとは空港側も凄いな。

この混乱状態ではいつも通りに振る舞えるはずがないと考える朝陽。
いつも通り頑張ってツッコミ入れている身としては寂しい話ですな。
しかしこれだけのことになっておきながら、解決が紅本先生のお姿とはどういうことなのか・・・!!

あぁ・・・これが。このジャージこそが究極の「いつも通り」だったんだ・・・!!

恐怖の大王も隕石も雨すらも振り払う紅本先生のジャージ姿。か、輝いているよあかりん・・・!!
紅本先生にはアロハを着るぐらいのオシャレすら許されないと言うのか・・・!!

なんだか泣ける話でありましたが、とにかく雨は上がった!飛行機は飛んだ!!
いざ、修学旅行へ!!
BON VOYAGE!!(良い旅を)と綺麗に見送る茜ちゃんで締め。
うーむ、最後のページだけ見れば何と綺麗な締め方でありましょうか・・・!!
というか茜ちゃんが最後の最後まで綺麗なままでいるとは何という僥倖か。角が折れたのは相当堪えたんですなぁ・・・

果たして今後茜ちゃんが元に戻ることはあるのだろうか。
華恋ちゃん辺りが気を利かせて修復したりしたら修学旅行中にでも復活しそうでありますが、さてはて。
でもまあ、茜ちゃんの邪魔が入らないうちにコトを進めるのも良いのではないだろうか。
と思ったらそういえば藍澤さんは茜ちゃんに大きくしてもらうよう要請していたんだった!!胸だけじゃなくて全体的にね。
となるとやはり修学旅行中に茜ちゃんの復帰もありそうですが・・・さてさてどうなるか。楽しみだ。

・ハリガネサービス
気を取り直して反撃を開始する家守先輩。何だかノリノリである。
元々こういう性格だったんでしょうな。
しかし調子に乗られるとそれはそれでイラっとする。大船先輩の言葉はよく分かる。

再び家守先輩のスパイク。今度はブロックするぞと構える間白。
であったが、ここは松方のトスフェイント
トスを出すと見せてそのままツーで相手コートへと放り込む。
さすがにセッター。こういう攻撃は手慣れたものですな。

続いて家守先輩のサーブ。
これを拾う下平くん。うーむ、このペアの弱点はやはりここですな。
下平くんが最初のレシーブに回ると間白のスパイクがなかなか活かせない。
間白がトスに回った場合、下平くんが跳べずにポイントを無駄にする可能性がある。むむ・・・

それを恐れて間白もトスフェイント。ツーでコートに送る。
が、それは読まれていたというか、送り方が甘かった感じでありますな。
松方にレシーブされ、そこから家守先輩のトス。松方のスパイクの流れでセッターチームの追加点となります。
ふうむ、さすがに松方。スパイクも結構行けるみたいですな。
ネット際でトスを上げたり自身で打ち込んだりと使い分けるセッター。やはり花形のポジションでありますかね。

どうやら間白がトスフェイントで来ることは読めていたらしい松方。
さすがに中学東京選抜で一緒にやってきてるだけあり、その辺りの考えは読みやすいか。
まあ間白自身が単純だから読みやすいってのもあるんでしょうけどねぇ。
何にしても頼もしい男である。チュンチュン

随分と仲良くなってきたセッターチーム。
ポジション争いは過酷だけど、こういう絆の深まり方はいい感じがしますな。

さて、続いての家守先輩のサーブ。
これまた下平くんがレシーブするが、今度は長い。
後ろに逸れたボールを無理矢理スパイクする間白であったが、さすがに無理があったようですな。ネットでございます。だっせ!
やけに可愛い顔で嬉しそうな大船先輩はさておき、これでマッチポイント。
後1点決まればセッターチームの勝利である。

頑なに下平くんへトスは上げずにいる間白。
まあ、たまにとはいえ、跳べなくなることがあるってんじゃあしょうがないですわなぁ・・・
しかしそれで選択肢を絞ってしまっている現状では勝つのは厳しい。
松方の読みでは、間白は失敗したプレーをもう1回狙ってくるとのこと。さてさて・・・

セッターチームが相談を行うように、間白も下平くんと相談。
次はうまく繋ごうとしなくていいから、とにかく高くボールを上げろとのこと。ふむ。そして――

お前がボール打ち返すときはジャンプ禁止!確実にパスで返せ

いつトラウマが発症するか分からない現状、ジャンプはなるだけしない方がいいですわな。
克服するにしてもそれはこのゲーム中ではありますまい。

というわけで、言葉に従って大人しく高くボールを上げることに専念する下平くん。
その意識が良かったのか、ボールはネット際。スパイクするにはちょうどいい高さに上がる。
しかしこのツーは当然読まれており、セッター2人掛かりでのブロック。
家守先輩も松方並に跳べるんですなぁ。意外と侮れない人だ。

コースは完全に殺された。無理矢理打って決められるかどうかは分からない。しかし・・・

釣ーれたっ

空中で体を横に回転させ、片手でふわっとボールをトスする間白。これは何だか凄い技術だ。
いや、それにしてもここで間白がトスに回るとは。
なるほど。下平くんへの確実にパスで返せというのは、ジャンプせずに打ち込めというメッセージでもあったわけですか。
ふーむ。やはり間白はいい奴というか何というか。
勝利のために柔軟な考えができる男であるようですな。拘りでペアをないがしろにしないのは好感が持てます。

相変わらず仲が良いところを見せつけてるセッターチーム。ちゅんちゅんちゅんちゅん
それはさておき、4対4の同点。先に決めた方が勝ちの状況。
ここで満を持しての下平くんのサーブ。ここは決めなければなりますまい。

・・・てなところで次号巻頭カラー!!
きっちりと下平くんが決めてくれそうな感じでありますが、さてさてどうなりますか。
味方チームの選手紹介は一通り完了した感じですし、そろそろこのゲームも終わりそうですな。
最終的な結果がどうなるのか・・・楽しみです。

・ギャングロード
反撃のリョオ。相手が腕を折られて戦意喪失してようがお構いなしである。
いや、むしろそういう風に追い込むのがこの男の戦闘スタイルでありますか。サディスト野郎め。

そんなリョオの過去回想。
9歳の時、真の両親とリョオの父親は同じ事故で亡くなったそうな。
身寄りのなかったリョオは真の御婆ちゃんの家に預けられる。
真の御婆ちゃんは厳しかったが、完全に2人を平等に扱って育ててくれたそうな。

だけど、オレは知っていた・・・
事故を起こしたのは真の父親の車だったってことをッ・・・!!
オレの親父はその車に同乗して巻き込まれた・・・ッ!!オレの親父を殺したのは運転していた真の父親だッ!!
親父を殺した男の実家に世話にならねーとオレは生きていけなかった・・・!!
あの屈辱ッ・・・今でも忘れてねェッ・・・!!

ふむ。歪むには歪むなりの理由があるということですか。
それに巻き込まれる相手としては溜まったものではありませんがね。
調子ノリノリだった拓郎も今は見る影がない。
真が止めなければ本当に危ない所であったかもしれませんなぁ。
しかし誰か止めてと言われて止めに入ったというのに空気読めないという評価は厳しいな!!

リョオは父親の件もあり、真に対して微妙な気持ちを抱いている。
逆に真の方はそういった感情は持っておらず、ざっくばらんに接している様子。
ふーむ、すれ違いが発生しそうな間柄ですわなぁ。
実際、リョオは真に対し、"奇妙な優越感"を抱いている。

「オレは親父を殺した男の息子と一緒に暮らしてやっている」という・・・
――それは"屈辱感"のごまかしだったかもしんねーが、その"優越感"があって初めてオレは真と"対等"にツルめたんだ。

しかし現実は残酷なものであった。
大きくなるにつれ、自分の父親がどういう人物であったか知ってしまうリョオ。
真の親父に何度も借金を乞い・・・それだけではなく、命を失うことになった事故の原因もリョオの父親側にあったという。
うーむ、これは何とも。今まで信じて耐えるようにしてきた心の支えが吹き飛んでしまった感じでありますなぁ・・・

何もかも"逆"だった・・・!!
オレの親父は最低の男で最悪の人殺しでオレはその息子だ。真には生涯返せねェ"借り"がある・・・!!
だが、そんな"理屈"が吹き飛んじまうくれェ・・・オレは真が憎いッ・・・!!
どうあっても真をブチ殺してェッ・・・!!オレがオレで在る為にッ・・・!!

ふうむ。これがリョオの心境でありますか。
意外なほど早く胸の内が明らかになりましたな。
理解できない部分もないわけではないが・・・やっぱり巻き込まれる方は迷惑ですわな。

さて、真が止めたこともあり、リョオの1回戦は終了。
このまま真とリョオがやりあう2回戦に入るのかと思いきや、トーナメント表では次の相手がそれぞれ決まっているらしい。
ふむ?なんですかなそれは?シードの連中でもいたんでしょうか?

疑問に思う間もなく現れたのはバイクを担いだデカイ男。「SUGAMO」の伽藍烈。通り名は"マッスル・プリンス"
自分のバイクを盗まれるのが嫌でかついで廻る。喧嘩の時はそのバイクを"武器"として振り回すらしい。
大事にしているのかしていないのか。よく分からないが馬鹿なのは伝わってきました。

そんな馬鹿な伽藍。取り込み中に話しかけてくるものだから、真に一撃で倒されてしまう。
え?終わり?こいつこれで終わりなんですか・・・!?
あまりのスピード展開。主人公がこの流れで2回戦突破を決めてしまっていいのか!?
というか、全体的に展開が早い気がしますが、これはどういうことなのだろうか。
トーナメント自体が前哨戦なのか、もしや連載自体長く続ける気は無いのか・・・気になるところです。

・最強少女さゆり
いい大人が住まわしてもらっているのだ。そりゃ生活費は入れねばなるまい。正論だ!!!
さゆりちゃんの為にも働く大人の姿は見せないといけませんわな。保護者として。

バニーの露出はどこまでが屈辱でどこまでが恥ずかしいのかよく分からない感じがしますな。

リコスのウチの女共発言は色々と深読みできそうな気がしないでもない。
まあ、家族の一員としてすっかり馴染んだという風に考えておきますか。

・錻力のアーチスト
弐織のヒットを無駄にしたくない。
その想いで、コーチャーが止めるのも聞かずに本塁へと突撃する清作。
判断としては決して悪くない。
だがアウトかセーフかはギリギリといった感じ。
蛮堂とのクロスプレーの結果・・・残念ながら届かずアウト。桐湘の敗北となりました。おやおや・・・

にゃあらー!!

勝利の雄叫びはやはりコレですわな。
喜びと共にベンチを駆けだしてくる桃ちゃん。可愛い。
打たれはしたものの、最後のクロスプレーを制したこともあり、真っ先に蛮堂のもとに名前を呼びながら駆け寄ってくる。
これは蛮堂も嬉しい。大きく胸を開いて迎え入れようとする。桃ちゃーん!!
その空いたボディに連打を叩き込む桃ちゃん。にゃあらー!!ドスドス。
あの鍛え上げた蛮堂のボディであっても怯むこの攻撃。さすがは桃ちゃんと言わざるを得ませんな。ハハハ。
しかし山脇くん、俺も腹パンされたいじゃねーよ。正直な奴だ。

一通り殴り終え、蓬莱に声を掛けられたところでようやく我に返る桃ちゃん。
浮かれるのは当然ですが、まずは整列からですものね。
うーむ、久しぶりに赤面しているところを見た気がしますぞ。

勝利に沸き返る蔡理。
それとは対照的に沈み込んでいるのは清作。
倒れ込んだまま起き上ることが出来ずにいる。決して土を食べているわけではない。左薙じゃあるまいし。

悔しさに浸っている清作。それをつまみ上げて起こすのが弐織。
ああ、そういえば前にも言ってましたな。テメーが倒れても片手でラクにつまみあげてやると。
その言葉通りにしてくれる弐織。やはり良い先輩である。

整列と挨拶を終え、試合終了。
接戦であったこともあり、互いの健闘を称え合う。スポーツマンらしいよい光景だ。
之路さんとしても次は最後まで蛮堂と投げ合いたいところでありましょう。
しかし第2投手である喜多さんとしてもこのままでは終われない想いはありそうだ。投手たちの発展に期待したいところですね。
それにしても蓬莱。いい球(コ)と遊べて楽しかったが、もっと上玉じゃないと俺は堕ちないとは・・・球と上玉を掛けているのか!?
なるほどー。そういう連想から考えれば蓬莱の球を女の子に見立てる手法は間違いでも・・・ないわきゃないな、うん。

桃ちゃんも試合が終わったことで元に戻った様子。
しかし本性を見せてしまった以上、なかなか周りの反応は昔のようにはならないでしょうなぁ。
まあ、別に本性見せた状態でも可愛いからいいんですけどね。
山脇くんも「おこ」のままでもいいのにと残念がっております。どこまでも正直な奴よ・・・
でも最初からその状態より、ギャップがある方が楽しい気がしますけどね。一粒で二度美味しい的な。

この勢いで打倒港南を叫ぶ蔡理。
一方敗れた桐湘には挑戦する権利はない。だが、まだこれは春の大会である。まだ夏がある。
落ち込む清作に対し、よくやったよと声をかける之路さんたち。
確かに弐織の言う通り、桐湘らしく攻めの意識を見せての結果でしたしねぇ。攻める気にはなれませんわな。
どうでもいいが栗原君の天然度合いがヤバイ方向に進んでいる気がする。清作の悪い部分が染み込んでいっているぞ!!

観客からも次の夏の大会に期待しての声援がかかる。
この声に応えるためにも、もっと実力をつけなければいけない。のだが――

何言われても言葉がすり抜けていく。穴開いたみたいだ・・・

これまでに感じたことのない気持ちに翻弄されている清作。
八子ッチはそれが周りを受け入れず、自身の敗北だけに酔っていると捉えているようですが、実はかなり違う。

あと少しだったのに。
あと一歩でセーフだった。打球の行方なんて確認せずに弐織先輩を信じて走ればよかった。
次の頭木先輩が打つのを信じて止まればよかった。
どっちもできない上、1人で試合を決められない俺はクソ中途半端だ。
俺の力を皆に認めて欲しかったのに、皆の力を信じきれてなかった。
自分1人が負けた時とは比べものにならない。俺のせいで皆が負けた。それがこんなに悔しいなんて・・・!!

自責の念に苛まれる清作。
中学時代のチームプレイにまるで向いていなかった頃とは別人のようだ・・・!!
いい先輩たちに恵まれたということでしょうね。
このまま素直な気持ちで育っていって欲しいところです。

さて、周りは気にするなというけれども清作自身は立ち直ることができるのだろうか。
責任取って坊主になるというステロタイプな行動もあるが、本当に児島センパイの言う通り、柊の髪型にしてきたらどうしよう!!
それはそれで面白いから一度は見てみたいが、それ以降は簡便な気がしますな。
早い段階で立ち直り、次へ向けて意識を高めて欲しいものです。

・ANGEL VOICE
百瀬が落ち着いて決めてくれた。これで両校失敗なしのまま5人目突入。
船学の5人目はやはりこの人、ユゥエル・カールソン。
絶対王者が誇るストライカー。そのシュートの鋭さは所沢ですら反応できない時があったほどだ。
さてさて、どうなりますか・・・

ここから・・・事実上のサドンデス!!

先行の船学が外せば市蘭は圧倒的有利。
逆に船学が決めた状態で市蘭が外せばそこで試合終了となる。
プレッシャー的なことを考えればやはり先行有利なことは変わりませんな。

5人目のユゥエルと成田。この2人はどちらも決めておかしくない。
けれども、6人目以降となると目に見えてキックの精度が落ちることとなる市蘭。
それに対し、6人目以降も安定している船学。サドンデスはなるべく避けたいところだ。

全員が所沢に止めてくれと願う。
そんな中、後輩からマイちゃんへの願い。所沢先輩に力を貸してあげてくださいとの願いが飛び出す。
思わずといった感じでありましょうがそれを止める広能。これ以上高畑さんを働かせるんじゃねぇ!!と。
うーむ。さすがに広能でありますな。マイちゃんとしては応援したいところでありましょうが・・・ふむむ。

この流れで所沢への手紙。
が来るかと思いきや、集中するために省略される。
これは広能の叫びに共感した部分もあるということでしょうかね。後でもいいので内容を知りたいところだ。

さて、ボールをセットするユゥエル。
そして後ろに下がるのだが・・・ボールの真後ろに位置する。ほほう・・・

ボールを蹴り出す方向の真っ直ぐ後ろから入るのはインサイドキックの助走のし方じゃが、
ここまでに蹴った4本のキック・・・すべて同じ方向に跳んでいるヒサシにそんな緩いキックをしてくるとは思えん。

そのように分析する関根さん。
もちろん所沢もそれには気付いている。おそらくユゥエルのシュートはインステップキック
足の甲で蹴る、最も強い威力の出るシュートである。
普通の選手は蹴り出す方向のやや斜め後ろからボールに入るが、ユゥエルはインステップの際、真後ろから入るのだそうな。ほう。

同じ方向に跳ばれたなら・・・ボールに触られたなら・・・
その触った手を弾き飛ばせばいい

方向が合うのであれば、それを越えるパワーで貫けばいいと。
技術もあるが、そこにパワーを乗せてくるユゥエル。これは恐ろしい。
とはいえ、所沢も技術とパワー両方を持ち合わせた選手である。どうなるかは分からない。

世界中で探してもほとんどいないというこの蹴り方。
PKでやられるとなかなか大変でありますな。
しかしそれに気付く所沢も大したものである。その観察力の高さがこの場面で活かせるか・・・!!

強いキックの場合、動き出しが遅れたキーパーに当たる可能性があるから真ん中はない!!
右左・・・どっちだ!?
普通に考えたら巻き込むように蹴るのが一番蹴りやすい。その場合おれの右に来る。
だがあの人はアウトにかけて蹴るのが上手い。右左・・・どっちだ!?

ここで思い出すのが去年初めて船学と対戦した時のこと。
1点目を決められた時のユゥエルのシュートはインステップ。アウトにかけていた。
そのことを思い出し・・・意を決して左に跳ぶ所沢。
まずそれは正解!!2択には勝利した!!
そしてボールに追いつくことも出来た。バチッと盛大な音を立てて防ごうとする。
後は・・・威力を殺すことが出来るかどうかだ!!

ユゥエルのパワーと所沢のパワー。
両手できっちり触れているし、押さえることはできそうであるが・・・果たして!?

・囚人リク
後回しとなったが、どうやら松尾単独の振り返りもちゃんとある様子。
しかしやはり松尾としては刑務所での思い出よりもこれからのことが気にかかるようですな。
同房の皆との別れも済ませたし、親友は共に脱獄しようとしている。
となればもう思いを馳せるのは脱獄のことしかない。

あいつらが明日の朝、いつもと同じように点呼を受ける頃・・・俺はもうここにはいないのか・・・
なんか・・・信じらんねえな・・・あの324房も・・・もぬけの殻になってんのか・・・
今ぐらいの時間は・・・もう海の上・・・ってところなんだよな・・・
水平線に囲まれてキラキラの水面を・・・だといいな・・・
全然イメージがわかねぇ・・・

今夜決行だというのに震えが止まらない松尾。
失敗して銃殺されるイメージは浮かぶが、逆に成功した時のイメージが浮かばない様子。
ネガティブなことでありますが、まあこの巨大刑務所が相手では仕方がないか。

しかし、己の拳を見つめることで、脱獄成功後の夢を思い描くことは出来た。
そのでっかいゲンコツで母ちゃんの肩を叩いてあげる。
母が死ぬ前に精一杯の親孝行をする。その夢ならば・・・イメージすることが出来る!!

母ちゃん・・・もうすぐそっち行くからな。必ず!そっち行くからな!
もう少し・・・待っててくれよな。

母のことがあるからこそ脱獄を決意した松尾。今こそその決意を胸に、勇気を振り絞る時でありますな。

さて、一方のリクはレノマさんと共にいる。
そしてちょっと怖くなってきたと口にするリク。

ちゃんと向き合わなきゃ。
ここを出たら・・・ちゃんともう1度・・・行かなきゃな・・・
おじさんが待ってるのは、きっとあそこしかないから。鬼道院をぶん殴りに行く前に。

もはや脱獄に際しての恐れなどなく、その先を見据えているリク。
うーむ、さすがはリーダー。こういった精神性は本当に見習うところがある。
一時は絶望しかけたこともあったわけだが、立派になったものですなぁ。
そのように立派に成長できたのも、隣に立つレノマさんの存在が大きいと思われる。
そのレノマさんにリクは言う。今夜この壁を越えて、まだもう少し。東京に・・・着くまでは・・・

俺たちシャバに出てもダチだよな
俺は・・・鬼道院をぶん殴っておじさんの仇を討つ。
オメェは寿司食ってでけえ風呂に入って大きなバイクに乗るんだったよな。また会おうぜ

ふうむ。ダチであることはもう言わずもがなと思いましたが、鬼道院との戦いに関しては巻き込むつもりはなさそうであるか。
求めたならばレノマさんも最大限の協力を約束してくれるでしょうが・・・
まあ、脱獄前の今する話ではありませんわな。なのでレノマさんもただ一言こう返す。

死ぬんじゃねえぞ。バイクの後ろに乗っけてやる

やはりいい感じの2人。最後の決めゴマもこの2人は揃って描かれることとなります。
この脱獄はこの2人が揃った時に始まったわけですからねぇ。納得の決め方でありましょうか。

これで締めかと思いましたが、ここにもう1人。
脱獄を狙いつつ、もうひとつの思惑を果たそうとする人物がいた。沢田だ。

ついに来た!!この時が・・・あいつが意気揚々と希望に満ちたその時が!!
あいつがもっとも死にたくねえ瞬間が!!
見てろ。どこかで!!必ず仕留めてやる!!

腕の中に刃物を突き刺して隠し、その機会を虎視眈々と狙う沢田。やはり諦めてはいませんでしたか。
例えワイヤーが失われていようとも、その意志は揺るいでいない様子。
さてさて、上手くいくのかどうか。
田中一郎としてはむしろ沢田には脱獄すらさせないという想いでいるようですが・・・どうなりますか。

それぞれの想いと思惑がある中、日は暮れて月が姿を現す。
今宵は満月。明るさは脱獄に向いているとは言い辛いが、意気を高める意味では絶好と言える。

行くよおじさん。ついに脱獄開始だ

ついに始まる脱獄本番。
果たして全員が生きて脱獄できるのだろうか?
何のトラブルもなしでってわけにはいかないだろうが・・・注目であります。

・バチバチBURST
見事に幕下優勝を決めてみせた鯉太郎。
その弟弟子に駆け寄る兄弟子たち。だっしゃあ!!双方実に嬉しそうな様子である。さすがの家族ですなぁ。

そしてオヤジこと空流親方もよくやったなと笑顔で迎えてくれます。
その言葉に対し鯉太郎。空流の皆のおかげで優勝することができたと応える。

1人じゃ・・・勝てなかった・・・
1人じゃ・・・倒れてた・・・

肉体はとうに限界を迎えていた。勝利するまで立ち続けることが出来たのは皆のおかげであると自覚している鯉太郎。
けれども、それは決して空流の皆だけというわけではない。
控室に言ってみれば、同じく幕下以下の力士たちが温かい顔で出迎えてくれている。
皆が鯉太郎の勝利を、幕下優勝を祝福してくれているのだ。おぉ・・・
これは思わず照れ隠しに中指も立ててしまうってものですよね。ハハハ。素直じゃない鯉太郎もまた可愛い。
中央付近で汗かいてるのは教習所の先輩の寺井くんですかね?

ガキの頃からいつも思ってた・・・己の力だけで己を肯定してやるって・・・
でもそれは驕りだって・・・この世界に入って分かって・・・
クソだと思ってた・・・何より残酷だと思ってた・・・繋がりってのが・・・俺を・・・支えてくれて・・・
繋がりが・・・俺を・・・強くしてくれた

控室で床上手さんに手招きされ、髷を結い始める鯉太郎
そういえば前回イメージで大銀杏結んでましたが、そもそも普通の髷もまだでしたな。
首の下で結べるほどの長さがあるわけではないが、作れなくはないってとこですかね。

さて、初めて髷を結った力士にはコンパチというデコピンをかます儀式が待っている。
皆でニヤニヤしながら、鯉太郎の額が赤くなるほどにデコピンをかましていく。ハハハ。仲の良いことで。
ふーむ。こうして髷を結った姿を見るのは初めてだが、なかなかスッキリしていい感じじゃないですかね。

火竜の息子って意外何者でもなかった俺が・・・今は・・・少しだけ・・・
鮫島鯉太郎としてこの世界で胸を張れるようになりました。空流に出会えてよかったです。

仁王さんや常松大吉、空流の力士に椿やマコ姉といった面々。
やっぱり鯉太郎がここまで成長できたのはこの空流部屋に入ることが出来たって部分が大きいんでしょうなぁ。
頼れる兄弟子たち。苦労はかけさせてくれたが、何だかんだで素直になった弟弟子たち。
ああ、そういえばコンパチされたら祝儀も貰うのが習いでしたっけ。
いつぞやの大ゴマで呟いた金・・・という言葉と共に回収に向かう常松。うむ、いい路線に進んでますな。

椿と鯉太郎の仲は不動のものとして・・・
和やかな祝いの場に1人、難しい顔をして現れる人物がいる。虎城親方だ。おっ。
鯉太郎に声を掛け近付きながら、相変わらず可愛げのないガキだ。やはり父親とそっくりだと述べる。

お前の父親は無礼でガサツで融通の効かんどうしようもない男だった・・・
そして・・・何より・・・・・・
誰よりも強かった。火竜ほどの力士を・・・俺は知らん
昇ってみせろ。父親のいた高みまで。火竜の続きを俺に見せてみろ。
やってみろ・・・鮫島鯉太郎!

難しい顔から一転。笑顔でそう述べる虎城親方。
今までは火竜の生き様を認めるわけにはいかず、封じ込めてきていた。
しかしようやくその想いを解き放ち、その息子に期待をかけることができるようになった。
王虎もそうであったが、その父親である虎城親方も救われた想いがあるんですかね。
潰えさせてしまった火竜の生き様。それがまだ残っていたと感じることが出来て・・・

一般に知られる幕内力士・・・その数約40名。
そしてその下には600名以上の下位力士が存在する。
力士は直径わずか4.55mの円の中、己の存在を賭け生き様をぶつけ合う。
頂点である横綱という神を目指して・・・

幕下優勝を果たしたものの、鯉太郎の戦いはまだまだこれからである。
頂点である横綱を目指す。そしてその綱を背負って戦い続ける。
土俵にて己の生き様を今後も長い時間かけてぶつけていくのでありましょう。
しかし、しかし今はその物語はここで一旦幕となるわけでありまして・・・バチバチBURST。完結でございます

迎えてしまった最終回。
開始からの伏線であった火竜と虎城の話もきっちり描かれ、王虎も綺麗になったことだし・・・区切りはいい。
けれどもやはりまだまだ見てみたい戦いは多かった。
幕内に上がり、猛虎さんとの再戦も期待したかった。綺麗になった王虎と周りの関係も見てみたかった。
非常に非常に惜しくはありますが・・・佐藤タカヒロ先生は既に次回作を鋭意製作中とのこと。
それが完全な新作であるのか、もしかして続きの・・・幕内編である可能性もあるのか。
いずれにせよ、期待して待ち続けることにしたいと思います。

佐藤タカヒロ先生の次回作に期待しております!!ありがとうございました!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
意地と意地のぶつかり合い。
山田太郎と藤村甲子園。この打席での戦いは既に10球目を迎えようとしている。
この2人の勝負いかんでこの試合の勝ち負けが左右されそうな戦い。果たして制するのはどちらか・・・

10球目もストライクになるストレート。ファールで凌ぐ山田。
まだカウントはツーツーでボール球をひとつ残しているのに、なかなか外す気はない様子。
これはボールかストレートか際どい球を投げれるようにするための工夫だろうか?
万一外れてボールになってもまだフォアボールにはならない。
逆に山田は万一入ってストライクなら三振なので手を出さないわけにはいかない。
上手くすれば際どいボール球に手を出させることが出来る。そういう計算かもしれないわけだ。なるほど。

バッテリーの思惑はさておき、山田は山田でファールしながらホームランできる球を待っていると推測する里中。
あの甲子園の球をファールしながら失投を待つ余裕などあるのだろうか・・・

山田ならある!!

ふむ。そう言いきられてしまっては仕方がないですな。
しかし12球目でようやくカウントが動く。
アウトローの際どい球を見送る山田。判定はボール。ようやくフルカウントとなりました。
これで少しは山田の方が精神的に有利になった感じですかね。

だが、こういう状況になって逆に燃え立つ藤村甲子園。
渾身の力を込めて放つ13球目。
そのストレートは何と164キロ!!
ついに山田のバットも空を切り、三振に終わるのでありました。さすがだなぁ・・・

火浦が作り出していたけど、さすがにこの回ですぐに登板ってことはありませんでしたか。
山田で全力を出した甲子園に代わってという流れも考えてましたが、見事に抑えてしまいましたなぁ。

さて、7回の表。この回もスーパースターズは小林が投げる。
タイガースは下位打線に入るわけですが、さてさて無事に終わるかどうか。

・侵略!イカ娘
確かに何年間も雨は余り降らずにいたのだし、3日ぐらい雨も続きますよね!

退屈な時間を紛らわすのは忙しい時間を過ごすよりも時に大変だったりする。
何とか上手い暇の紛らわせ方を見つけないとですわなぁ。働くのは大変だ!!

・クローバー
文句大ありじゃあ!!やりたい放題やりゃあがって!!

春木の横暴に静まり返る中、勇気のある者もいたものだ。
と思いきや、その人物は紅葉神島の人間ではなかった。来栖だ!!ああ、その流れは予想してなかった!!

ちょっと予想外でしたが、でも登場をアピールするにはいいタイミングでしたね。
こっそり合流していきなり喧嘩に参加ってわけにもいかないでしょうし、これはよい流れ。

ありゃフェリーに乗っとったええ男じゃ

どうやら既に高虎に目を付けられていた様子の来栖。何だか知らんがヤバイ!!
というかハヤトのチームはええ男が多いからのう・・・色々とヤバイ!!
高虎としては対戦相手のハヤトはどういう評価になるのか。気になるところだ。

さて、ハヤトとしては来栖のためにこれまで闘ってきた。
けれどもそれは来栖が頼んだことでもなく、ハヤトが勝手にやったことである。
友人が自分の知らない所で自分のために無茶をしていた。
これを聞かされたらそりゃ文句の一つも言いたくなろうってもんですわな。しかも関係ない奴まで巻き込んで。
しかしその文句に対しハヤトは述べる。

オマエだけだった・・・広島にいた時、オマエだけがオレと一緒に釣りに行ってくれた

ふむ。やはり持つべきは友達だったということか。
いつも明るく振る舞うハヤトであるが、結構寂しがりやな面も強いですからねぇ。

最初の出会いは殴り合いだったけど、学校も違うオマエがちょくちょく会いに来てくれてよ。
バカ話したり釣り一緒に行ったり。オマエは広島で唯一できた友達だ。
そんなオマエが困ってるっていうのにほっとけるわけねェだろ。

ふうむ。勝手にやられたのはアレだけど、そう真っ直ぐ言われると何とも言えませんわな。
なのでそのことについてはもう言及しない来栖。
その代り、ミサキチームに入ると宣言し出す。

ワシのことなのにオマエにまかせっきりにしとれるか

まあ、そうしなければ納まりがつかないでしょうな。
丁度チームに空きがある状態だし、問題は無い。
春木のところも直前で入れ替えしたのだし、文句言われる筋合いもないってもんだ。

その春木は高虎が来て安心したのか、来栖の参戦を受け入れる。
直前になって色々とバタバタしたけど、ようやく王者決定戦が始まりそうですな。

先鋒戦。ミサキチームは入ったばかりの来栖巧
春木チームは市内でその来栖をボコった金平優が出てくる。
これはちょうど良く因縁の相手に出会えた感じですね。
ポイントが偏っているのでチームの勝敗にはほとんど関わりがないが、個人的にこれは負けられない相手だ。ガンバレ来栖!!

・黒虎
徳川十二支神将のひとつがハルシオンに加担している。
その事実に冷静でいられるはずもない虎鉄。
徳川十二支神将は泰平と弱き人々を護る正義の志ではないのですか!?と。

徳川幕府は正義であり、ハルシオンは悪。
そのように語る虎鉄であるが、佐之助はその言葉を一笑に伏す。キャキャキャキャキャ。
そして述べる。どーして"正義"の幕府は"悪"のハルシオンに負けちゃったのかな〜と。

誰かにとっての"薬"は・・・誰かにとっては"毒"になる・・・
"絶対に正しい"ことなんてこの世にゃねェんだよ・・・
てめェのモノサシで正義を語るな・・・!!!!

正義は必ず勝つ。
徳川十二支神将であることに誇りを持ち、その誇りを胸に今日まで鍛えぬいてきた虎鉄。
その理想が真っ向から否定された形となりました。おやおや。
まあ、正義という言葉は実に曖昧なものですしねぇ。
こういう相手と出会った時に言い返せないようでは・・・この先が思いやられるか。

話の途中で仕掛ける愛茜。
派手な攻撃を仕掛けるものの、どれも当たらない。
佐之助に言わせれば、愛茜の攻撃は見かけ倒しで実用性のないくだらねェ代物ばかりとのこと。やはりそうか・・・

犬守家と猿飛家は十二支神将の中でも一番行動を共にした間柄である。
犬猿の仲という言葉はあるが、昔はそれが当てはまらなかったわけですな。
今はその言葉通りの関係になってしまったようですが・・・

忍に・・・"意志"や"情"は必要ない
仲間だァ?笑わせるな・・・てめェらはもう――ただの邪魔者だ。

容赦なく愛茜の体を貫く佐之助の刃。
こういう非情さは確かに忍らしい感じでありますな。
どうしてここまで同じ忍者の十二支神将でありながら差がついたのか。
それは犬守家のこの7年間に原因の一端がある様子。

ハルシオンが幕府を崩壊させた後――犬守の連中はこの里に籠りきって――早々に戦うことを放棄したんだよ・・・
徳川家っつう"拠り所"を失ったせいで――犬守家は忍として生きる道を閉ざされたのさ。
だからしっぽ巻いて逃げ出したんだ・・・ハルシオン・・・いや・・・この浮き世そのものからな――
いくら"正義"を語ったところで――負け犬共の心は動かねェよ。

ふむ。これが忠吉さんが見せたかった現実でありましょうな。
佐之助の存在はイレギュラーで、本来はこの犬守家の選択を知って欲しかったのでしょう。
お上を失い、戦いから逃げた犬守家。
同じくお上を失い、ハルシオンについた猿飛家。
忍としては仕える主がいなければ脆いということでありましょうか。
うーむ、やっぱり徳川の血筋は重要な気がしますなぁ。
何にしても、徳川十二支神将誇りとはその程度のものなのか!?と打ちひしがれる虎鉄。しかし・・・

負け犬じゃねェ・・・
"生きる道を閉ざされた"?"しっぽ巻いて逃げ出した"?犬守家見下すのも大概にしろや・・・!!
犬守家が負け犬かどうかは・・・オレを見て言え!!
徳川十二支神将・・・"戌の門"!!犬守愛茜を!!!!

ボロボロになりながらも意を示す愛茜。
その言葉は確かに本物の意志を纏っている虎鉄にはそれが分かる。
だから折れかけていた心も持ち直し、佐之助と向かい合うことが出来る。
相手がハルシオンを名乗るのであれば・・・戦うのみだ!!
かなり手強そうな相手ですが、どうなりますか。"寅"と"申"の激突。始まります。

・ウチコミ!!
後ろには俺たちがいるんだぞ!!

雪村さんのその言葉に団体戦の大切な部分を思い出すレン。
仲間のためにという気持ちも大事だが、仲間が控えていてくれると考える気持ちも大事である。
その仲間たちがいるからこそ・・・最後の1秒まで攻めの柔道をするのだ!!

負けを恐れる必要は無い!!

目覚めたレン。一気に成美の懐に入り込んで右の一本背負い。
成美は今回も跨ぎこして堪えようとするが、最初の時と同様、無理やり回すレン。
技有りは奪えなかったものの、有効にはなった。
いや、ここはポイントが重要なのではない。消極性が消えたのが大事なのだ!!いつものがむしゃらさが戻って来た!!

ユッキーくんの一言で・・・レンくんは本来の持ち味を取り戻した。
いや・・・きっとその先にたどり着いた。
団体戦の真髄は・・・信技体

個人戦ならば己の心ひとつの所が、団体戦ならばチームとの信頼関係が大きなものとなるってことですかね。
先鋒を任せられたことでレンはまた一回り大きく成長したようだ。
これには成美も素晴らしいと感嘆。

これです!!僕が!!求めているのは!!

足払いを受けて成美の体が回転する。いや、崩れてからは自分の意志で回転している様子。
その結果、空中で横向きに一回転して足から着地する成美。捻りまで加えてやがる。
これには敵味方問わずに喝采が飛ぶ。やつ自身はきめえがダンス仕込みのやつの柔道は確かに美しいぜ!!

もっと速く、強く、華麗に。もっと美しく。
そのように考える成美が柔道を始めるに至った理由が明かされる。

ダンスに伸び悩んだ。もっと美しく。強く速くカッコ良く躍動したい。
そんな時出会った、この芸術。
僕一人では成しえない。互いの力と技の衝突と流れが躍動を高め合ってこそ描かれる・・・
自他共栄の美。それが柔道

なかなか面白い考えを持っている成美。分からなくはない。
それはそうと・・・成美の両親。父母揃ってその髪型は・・・!!
こういう細かい所で笑わせに来てくれるから困る。大好きだ。
そして成美が最初に美しさを見たのは紅林の内股であったという。
ふーむ、やはり変態は根っこのところで繋がっているということでしょうか。因果なものよ。

残り10秒。互いにこの10秒で決着をつけようと激しく争い合う。
ラスト5秒。レンの足が成美を捕らえ、後ろに体を傾けさせる。
が、成美はここで体を反って押しに来たレンを後ろへ投げようとする。
これは止まらない。止まれない。それなら・・・

成美の動きに合わせて・・・自分から回転して飛んだ!!

そうすることで背中からではなく、前を向いた状態で成美の後ろへと組みながら着地できる。
そして、レンの技のエネルギーを吸収した成美のエネルギーに、さらに自身の背負いのエネルギーを加える!!
この凄まじい回転の前に、さすがの成美も跨ぐような余裕はなく、背中を叩きつけられる。
回転力が凄すぎて、投げた方も投げられた方も技の後で回転している。
凄まじい攻防でありましたが・・・制したのはレン!!
うーむ。見事な一本でありました!!美しい!!
やはりこの終盤の息継ぎする間もない攻防が見応えありますなぁ。面白い!!

さて、しっかりと先鋒戦を制した武蔵原。
この勢いで次鋒、中堅と取ってしまいたいところですがどうなるか。注目です。

・マリリーン大魔法研究所
第80回新人まんが賞出身!盆ノ木至先生が短期集中連載開始だ!!

相変わらず畳みかけるようなテンポのいいギャグの切れ味が鋭い。
ボケの量が多すぎて複数のボケに一つのツッコミでどうにか対応してる有り様だ!!

可愛い女の子も描けるんじゃないですかと思ったらこれですよ!!
いやまあ、外見だけなら確かに可愛い女の子であったわけですが・・・グ、グムー。

・名探偵マーニー
高校生活の一年が終わろうとしている。
三学期を終え、明日から春休み。春休みが終わればマーニーたちも二年生となる。
また同じクラスになれればいいけどと述べる波峰ちゃん。可愛いですな。
それはさておき、春休みの予定を確認しようとしたマーニー。異変に気付く。

私のスマホ・・・スマホがない・・!

おっと、これは一大事。取り乱すマーニーであります。ヤバイ。
まあスマホはマーニーにとっての必携アイテムですからねぇ。
ここから得られる情報や、人とのやり取りで数多くの事件を解決してきた。
なので、慌てて探すために学校へと戻ることとなりました。
そのスマホをゆりかちゃんが持っていることにも気付かず・・・何か悪い顔してるように見えるなゆりかちゃん!

まずは職員室。落とし物としての届け出はないと宮島先生。
とりあえず知ってそうな人を回ってみるしかないとのことで、歩き回ることとなる。
まずは生徒会室。白鳥さんに何か聞いたりしてないか尋ねる。
ふむ。スマホには仕事のデータも入ってるし、勝手にイジラれたらまずいという理由もあったか。

そういえば犬飼が怪しい動きをしてるってきいたわ。何か関係があるかもしれないわよ?

ふうむ。少し前の犬飼さんならともかく、今の犬飼さんがマーニーに不利益なことをするかどうか。
マーニーもそんなことはないとは思うけどと言いつつ、とりあえず向かう。

スティンガーの支配エリアに向かうと何か賑やかな様子。どうやら送別会をやっているそうな。
No.3の姫神さんとNo.5の財津さんが卒業するから色々と名残惜しいらしい。
ここは実力主義の縦社会っぽいですからねぇ。姫神さんは特に面倒見が良さそうだし、こういうことにもなるわけか。

そういや猿頭がアンタのこと興味持ってたよ。
アイツああ見えて有能な人間を手下にしたがるから弱みを握るくらいするかもしれない。

えらいことを言いだす犬飼さん。
でもまあ、雇うふりしてマーニーを利用するくらいだし、そのぐらいはやりかねない気はするかな?

てなわけで、今度はアイアンの所に向かうマーニー。
アイアンには優秀な三年が多かったらしいが、マーニーと親交のある那智さんと猿頭さんは二年生だったりする。
ふむ。こことの伝手は来年も変わりなしに行えそうですな。
それはさておき、スマホについて知らないか問うわけですが・・・

知ってる。フラワーズの立花さん。フラワーズのメンバーが拾って立花さんに渡したらしいよ。

何故マーニーの持ち物を立花さんに?
その問いの答えは、立花さんがマーニーを気に入ってるからだとのこと。
そして立花さんはああ見えてストーカー気質だから気に入った子の持ち物をコレクションしているとのこと。ええ!?
何かえらい発言が飛び出した気がしますが・・・いやまあ、ウソなわけですが。うーむ。
確かに猿頭さんの言う通り中途半端なウソよりは大ウソの方がマーニーも戸惑うかもしれませんが。うーむ。

次々と知り合いのところを回り、とうとう四大勢力の最後フラワーズのところに。
フラワーズは立花さんが卒業してしまうので女子たちの阿鼻叫喚に支配されている。おやおや。
その様子を理解できないとさらっと述べる薬師さん。さすがというか何というか。

立花さんはスマホのことは知らない様子。簡易のウソ発見器で調べたりするがウソは言ってない様子。
疑いつつもストーカー気質かどうか探っているんでしょうか。とんでもない疑惑を抱かれちゃいましたね立花さん。ハハハ。

立花さんの情報によりオカルト系を調べるマーニー。さすがにたらい回しにされてる感じがしてきたようだ。
まあ、どうやらもう少しでゴールのようですし、何とかなるかな・・・?

オカルトファン研究会。やはりというかここでもスマホは見つからない。そりゃそうだ。
さすがに聞きまわるのにも疲れてきたマーニー。
しかしここで前花さんから朗報。マキちゃんがスマホを拾ったとのこと。
今は市民ホールで何かのイベントに出ているらしい。ふむ、そっちに向かうことになるか。

前花さんにパーマ似合うよと述べて市民ホールに向かうマーニー。ようやくパーマについて言及された!!気のせいじゃなかった!!

それはさておき、学校を出たところで天ちゃんに出くわすマーニー。
市民ホールへの近道を知っているから先導してくれるとのこと。
それは有難いが相変わらず走りに容赦がない。一応手加減はしてるのだろうけど・・・厳しいなぁ!!

イベントを行っている第一ホールにやってきたマーニー。
マーニーが扉の前に立ったタイミングで勢いよく扉を開く天ちゃん。すると・・・

サプラーイズ!!ちょっと遅れたけど誕生日オメデトウ名探偵マーニー!!

ホール中に集まった大勢の人間を代表し、ゆりかちゃんと波峰ちゃんがそのようにコールをする。
おやおや、会場に集まって何をするかと思ったら誕生日パーティでありましたか。
年末に終わってしまったと思ったら、まさかの思い出しパーティーとはね。これはさすがにマーニーも気づきにくいわ。

とはいえスマホを持たしておくと勝手に真相を突き止めかねないからと没収した様子のゆりかちゃん。正しい判断ですな。
まあともかくサプライズは成功した様子で驚きの表情を見せているマーニー。
ここには学校内だけではなく、学校以外からもマーニーと関わった人たちが集まっている。
ほほう・・・懐かしい顔が揃ってますなぁ。
亜羽さんを始めとして小学生たちや芸能人関係者、警察関係者、シスターズにマーニー部。
人生のゴールを迎えて高い所で引きこもってるはずの人までいるぞ・・・
というかラッキー!ラッキーじゃないか!あの後無事に回収されてたのか。良かったですな白鳥さん。
そして浮気が発覚しているためゆりかちゃんに蹴られる片岡さん。おやおや。ハッハッハ。

どうやら毛利さんに協力してもらい。色々と声をかけてもらったのだそうな。なるほどね。
学校内では枯野さんや比嘉君、自宅警備員といった姿が見える。相変わらず目立つな自宅警備員・・・!!
印象深いキャラでしたが、登場以来出番がなかったですな。まあ扱い辛いか。さすがに。

それはそうと、この誕生パーティーの本当の仕掛け人は別にいるらしい。
左右に人垣ができ、拍手に送られながらその間を歩くと・・・その先にいたのは両親。
パパとママが並んで一緒にいる。おぉ・・・これは本当にサプライズでありますな・・・!!

パパ。ママ。ありがとう。大好き

涙しながらも笑顔でそう述べるマーニー。良かった良かった。
流れが綺麗な上に背景にコマが転換しているので、すわ夢オチ!?かと思ったらそうでもなかったようで良かった良かった。

てなわけで、誕生パーティーも終わり、マーニーたちは進級。白鳥さんたち3年生は卒業。
マーニーの高校生活2年目はどのようなものとなるか。
いやまあ、進級しても変わりはしなさそうですな。
早速新しく生徒会長になった香坂さんに力を貸して欲しいと頼まれている。
うーむ、やっぱりこの学校には問題児が集まる傾向があるのだろうか。

いいですよ。日当五千円、経費は別で。マーニーにおまかせを

これからもマーニーの活躍は続きそう。
しかして物語はこれにて完結となるのでありました・・・お疲れ様でした!!

1話完結の形式で約100話もの間描き切ったこの作品。感嘆するほかありますまい。
ネタとしては出尽くした感がありますし、ここで終了するのは区切りとしては正しいのかもしれない。寂しいですけどね。
けれども、木々津先生は次回作を鋭意製作中であり、今秋には連載開始予定とのこと。おぉ・・・!!
その日が来ることを、木々津先生の次回作を楽しみにしておきます!!

・思春鬼のふたり
犯人発見と共にお掃除依頼も発行。心置きなく戦える条件が整いました。
倒れている砂織部長たちは白雪さんに任せることにする。
と、ここで赤川さんもまだ息があることに気付く。何!?即死じゃなかったのか!?
貫通してたように見えるのだが・・・灰猫より確実にしぶといですな。

それはさておき、締めにふさわしい場所が用意してあると移動を提案する安土。
それに従う侘救。講堂の裏口から舞台へと上がる。
幕が下りている状態ならば人目に付かずに好都合と考えたのでしょう。
しかし、ハムレットの衣装に着替え、安土から剣を受け取った時、その幕が開演のブザーと共に上がる。
舞台から観客席を見れば・・・そこは満席。期待に満ちた歓声を上げる生徒たちでいっぱいになっていた・・・

よっしゃ始まったーッ!!
あのイカれた劇の続き観れるなんてサイコー!!

まさか人死にが出た劇の続きを見たがる人間がこんなにいるなんて・・・
というか、人死にが出ることを期待しているような口ぶりじゃないですか。
これは全部私立黎明学院の生徒なのだろうか?どういう学校だ本当に・・・

オフィーリアが死に、ハムレットは己の心と向き合います
目の前に現れたのは狂気に駆られたもう1人の自分。生き残るのは・・・ただ1人。いざ参るハムレット!!

2人のハムレットの戦いにそういった理由をつけて演技を始める安土。なかなかのアドリブだ。
これならば演技という名目で安土も力一杯観客の前で戦えるわけでありますな。

一方の侘救。さすがにこんな大勢の前で殺人は出来ない。
普通の斬り合いならば遅れを取ることもないし、殺すことに躊躇いが生まれるようなことはない。
しかしさすがにこの異様な環境に放り込まれる経験は初めてでしょうし、戸惑ってしまうのも仕方がない。
最近の侘救は異常な相手とばかり戦っていて大変に思えますなぁ。

血しぶきが観客席へと飛び散る。それを受けて嬉しそうにする女生徒。
ライブ的な感覚なのかもしれないが、悪酔いしてる感じですなぁ。見方によってはサバトのような感じになっているぞ。

観客は総立ちとなり喜びに沸き返る。
これこそオレの望んだ演劇だ。オレの台本通りに事が進み・・・
今ここは、オレだけの世界が構築されている・・・!!

あとは片方のハムレットを仕留めて劇を完成させるだけ。
そのように考えた安土であるが・・・ここで割り込んでくるのが白雪さん。
後回しにしていたのがアダとなったようですな。
一目で分かるほどに下手な演技で観客もザワめいているぞ!!

必死に軌道修正を図る安土。オフィーリアが割り込む形となったと脚本を修正。言葉も誘導しようとする。が・・・

愛しています――辻くんを!!

うん。予想通りというか何というか、派手に間違える白雪さん。
せっかく陸ちゃん師匠と練習したといいますのにねぇ・・・まあ、どれほど効果があったのかって感じでしたが。

ごめんなさいっ、ごめんなさいっ。もう1回お願いします

静まる観客席。その空気の中でそう述べる白雪さん。ある意味いい度胸だ。
そしてその白雪さんの一連の言動を脚本に記載する安土。律儀なことでありますが・・・

もう無茶苦茶じゃねぇかーッ!!!
2人まとめて殺すッッ!地獄に落としてやる!!

さすがにもう修正できず、ブチギレモードに入ってしまった安土。おやおやハハハ。
これはこれで愉快な流れですが、状況としてはあまり改善されていない。
とにかくこの観客の前では安土を殺せないことに変わりない。
どうにか人気のない場所へと誘導するか、観客の目を塞ぎたいところであるが・・・さてさて。

・ペーパーブレイバー
顔を見知ったおかげで魔王たちと遭遇する機会が増えてしまったようですな。
まあ実際いまはペーパーマオウサマーなので脅威ではないのだけど、知らなければ怖いか・・・
いや、ビカリさんと違ってあんまり怖がっている様子はないんですよね聖利ちゃん。肝が据わってますわ本当に。

ようやく年齢的につじつまが合わないことについての話が出ましたね。やっぱりそうか。
しかし世界を終わらせる魔王様がまだ人を殺したことはないとは。
コツコツ悪事を働くより一気にデカイことをしたがる感じなんですかね。それはそれで魔王らしいかな。

・いきいきごんぼZ
今木さんがどんどん攻めて来る。
こりゃ耐性のない男の子には辛い。というかほんと刺激が強すぎるっショ!!

反撃はしたいけど泣かれてしまうと最早戸惑うしかない。男の子は悲しいね!!
そりゃあもう歌って踊るしかないですよ。クラッシュバンディクー。
おやっさんはもう諦めた方がいいのではなかろうか。

・木曜日のフルット
確かに天候によって日の目を見ないものでありますな。
ずっと日の目を見なくても良かったんじゃと思えるのがアレですが!!中止!!

・総合感想
バチバチとマーニーといった大きな作品が同時に終了。
他にもそろそろ完結ではないかと思われる作品もあり、誌面への影響が気にかかります。
けれども、両先生とも早期の復帰が見込めそうですし、それを待つことは出来そうですかな?

さて、次号は新人まんが賞入選の菟川涙香さんの読み切りが掲載。
ミステリーな感じがする題名ですが、どのような話となるのか。楽しみです。



2014年 35号


・毎度!浦安鉄筋家族
素晴らしい動きのノムさん。美しい。
こんなにあったら途中で溶けるのでは?何て疑問を持つ前に食べ終わっていた。さすが!

しかしやっぱり燃費悪いんですねノムさん
常に食べていないと電池切れになるわけか・・・厄介な!!

相変わらずアベベと大鉄の関係は気にかかってしまいますな。
それにしてもこのモテっぷりは一体何であろうか。これが放っておけない系ということなのか!?

・外伝!浦安鉄筋家族 闘え!春巻
この汚部屋では警察も調べようがあるまい。ハッハッハ。

ドブ板でもかなり汚いと思うが・・・まあ、今更な話か!!
というかご飯もセットで贈ってあげてくだされ。

・刃牙道
光成と会話している最中も隣の部屋にいる人物のことが気になって仕方がない様子の刃牙。
その存在を示唆されたわけでもないのに何者かがいるのを感じる。
それもまあ当然ですかな。もっと離れていても、その鼓動を感じてしまう程であったのですから。

俺は範馬勇次郎の子だぜ
隣に潜む相手。ヒトかヒトならぬ者か。一人か複数か。男か女か。
実力の程は・・・強いのか弱いのか。敵意の程は・・・殺す気か脅す気か。
壁一枚隔てた向こうから雄弁に放たれてくる

そのように静かに語る刃牙。
しかし具体的にどのように感じるのかと訊かれると感じるワケないじゃんと返してくる。ハッタリかい!

ただ・・・そんなボンクラでも感じ取れる気配もあるんだなって・・・

言っている最中からその背後に何者かが迫っている気配を感じる刃牙。
即座に立ち上がりつつ、後方へと攻撃を仕掛ける。
しかしその膝が直撃した時、屋敷中に響き渡る悲鳴を上げたのは刃牙の方であった。ひィああああ!!!

真っ二つにこそなりはしなかったものの、やはりイメージで一人相撲を始める刃牙。これは滑稽!
と思いきや、いつの間にかその壁の向こうから武蔵が姿を見せていた。
一目その姿を見ただけで、気配の主がこいつであると気付く刃牙。
ついに二人の対面がなったわけであるが、刹那二人が垣間見たものは・・・

片や巨大なキノコ雲・・・・・・に対し、
片や地平線まで続くごちそうだったという。

やあ、何だか随分とめでたい感じの背景までついた懐石料理ですな。
ううむ、このイメージの差はどういうことでありましょうか。
強者を絶えず求め続けていた刃牙以上に武蔵は強者に餓えていたということなのか!?
ああ、まあ刃牙は地下闘技場王者になってからしばらくはそういう強い者を求める感情は薄れてた感じはありましたけども。

五体が効くな。大した少年だ。「忍者」か・・・?

確かにその身軽さは忍者並と言えなくはない。
忍であるならば徒手空拳の戦いもあるだろうし、武蔵としてはそういう解釈で挑んで問題はないのでしょうな。

それはさておき、光成は武蔵と対面した刃牙に問う。この人に何を感じ、何を思う・・・?と。

めちゃくちゃヘンなこと言うぜ・・・じっちゃん。
宮本武蔵さん・・・・・・?

まさかの一発正解。刃牙は一体何を感じ取ったのだろうか?
斬られたり戦国のイメージを見たとかならまだ話は分かるが、対面した時のイメージはキノコ雲であった。
そこから一体どのようにして宮本武蔵にたどり着いたのか・・・
人斬りのサブちゃんが聞いてたら、そんなわけーねだろとツッコミを入れてしまう流れだ。

兎にも角にも対面を果たしたわけであるが、ここから戦う流れになるのかどうか。
まずは話し合いから始まりそうな気もしますが・・・さてさて。

・弱虫ペダル
ファーストリザルトを獲ったのは銅橋。
まだ嬉しそうに両腕を上げて走っております。
というか今回の1コマ目の銅橋の後姿は何か可愛い。わーとか擬音をつけてあげたくなる。わー。

敗れて意気消沈する鏑木の前に現れたのは段竹。
鏑木をずっと支えてきた相棒の段竹であります。
しかしその段竹を目にして鏑木は思う。今、一番話したくないヤツだ、と。
自分が銅橋に負けたことを気にかけてのことなんでしょうが・・・その反応はちょっと予想外でしたな。
顔を歪める鏑木。その鏑木に対し、段竹はただ一言叫ぶ。

見てたぞー!!

それだけ言うと、黙って右手を差し出す段竹。
それにつられて、自身も右手を出してタッチを交わす鏑木でありました。
おやおや、何で自分がそれに応えてしまったのかも分からない様子ですな鏑木。

段・・・竹・・・オレは負けた。
全開で走って力勝負して敗北したんだ・・・なのに――

敗北による無力感に晒されている鏑木。
しかしその手に残るのは相棒の激励の気持ちが籠った手の感触。
そして、更に思い悩む鏑木の前に現れるのは・・・杉元!!

鏑木ィー!!見てたぞォォー!!

杉元もただそれだけを述べ、右手を差し出す。そのタッチを受ける鏑木。
そして更には古賀さんも、寒咲さんも、アヤちゃんも声をかけてくれる。1年生くんてアヤちゃん。

通り過ぎる自転車に対し、街道に立った状態では多くは語れない。
だから一言だけ、お前の戦いをしっかり見ていたぞと告げている。
ふむ。車が到着したのは決着後に見えたが・・・実はずっと並走してたんですかね?
いや、今年は道が広いわけじゃないしそれは無理か。ゴールの辺りだけ見てたということですかな?
何にせよ、その言葉を受ける鏑木は戸惑いを覚えている。

なんで・・・なんすか・・・青八木さん。
オレは・・・獲れなかったんですよ。
本当は"何やってんだ"って"あと一歩で負けんじゃねーよ"って。そんなの最低だってなじられたっていいはずなんだ。
なのに、"見てた"ってだけで何も言わず――手があったかいんだ!!
なんでなんだ。古賀さんも杉元さんも段竹も・・・!!

涙する鏑木。
ふむ。確かに鏑木には分からないかもしれませんな。
だから理解できる青八木さんが答えを教えてくれます。あいつらはチームメイトだからだと。そして――

皆、負けた痛みを知ってるからだ

合宿の戦いで、1年生歓迎レースで。
敗れてインターハイに出ることはかなわず涙した男たち。
後一歩で届かなかった。その口惜しさを良く知っている男たちである。
言葉を交わさなくても鏑木の今の気持ちはよく理解できるということなのでしょうな・・・だが!

青八木さん!!誓います!!
次、オレもし、このインターハイであいつと闘うことになったら、絶対勝ちます!!

涙を振り払い、そう誓う鏑木。
そう。古賀さんたちとは違い、まだレースは・・・闘いは終わっていない。
リザルトこそ獲られたものの、このインターハイの3日間の中でその借りを返す機会はきっとある。
その闘いでは負けない。今度こそ負けない。その意識を持つことでようやく気を取り直した様子の鏑木。うむ・・・よし!!

オレは皆の分も背負って走ってんだ。なんでそんなこと気づかねーんだオレ今まで。バカだ!!

ようやく鏑木もそこに気付くことができましたか。
誰かが言っても身に付かない子であるが、自分で気付いた分には力にすることができる鏑木。
これからは敗れたチームメイトの気持ちも背負い、力に変えることができるでありましょう。
そうなれば鏑木はまだまだ伸びる。青八木さんもその鏑木の成長しようとしている姿を頼もしそうに見ている。

「成長しろ。この3日間でだ」そうアドバイスしたのは去年、金城さんが今泉にだったか。
おまえにもそっくりその言葉渡すよ――痛みを知り全力を出して、まっすぐにのびていけ鏑木!!

これまでも窮地に立たされたりしたことはあったが、レースでの敗北という状況は味わっていなかった鏑木。
それを経験し、立ち直ることができた。これは大きい。痛みを知るのは大事なことでありますものねぇ。
正直、この短い期間で立ち直って成長できるのは大したものだと思う。
去年の今泉君が心折れてレース中にリタイアしそうになり、しばらく引きずっていたことに比べればどれだけ早いことか!!
そういった去年の裏話が鏑木にもたらされることはあるのか?気になるところです。

さて、ファーストリザルトの結果を受けて後ろの集団から飛び出してきた総北と箱根学園。
キャプテンではあるがスプリンターでもある泉田君は先頭で快調に飛ばす。アブアブアブアブアブアブ!!
ジャージのジッパーもしっかり一番上まであげて更にペースアップだブアァアア!!

ノリノリの泉田君。しかしその泉田君にしっかりついていく鳴子もやはりさすがである。
他の面々も引き離されることなくちゃんとついてきている。
そのしつこさを称える泉田君。彼らはこれで去年ボクらからタイトルを奪った!!と。

いいチームだよ手嶋くん!!全力で倒すのに相応しい!!
"支えあう"ってヤツかい?去年、総北キャプテン金城さんが言ってた1人が倒れても他のメンバーが支えるっていう支えあうチーム!!

泉田君のその問いかけに対し、肯定を返す手嶋さん。
さらにそこに"信じる"ってソースをかけてオレ流にアレンジしてあるとのこと。ほう。

泉田「料理でも作る気かい?」
手嶋「地中海風だよ」
泉田「うまそうだ。喰ってやろう!
手嶋「激辛だ。腹こわすぜ!!

激辛なのかよ。信じるソースは思ったほど甘くないってことでありますか!!
というか、何のやり取りをしているんでしょうなこの2人。
相変わらず手嶋さんはウィットに富んだ言葉を返すが、それに負けることのない泉田君も何だかすごい。
去年の鉄面皮キャプテン対決とはまた違った舌戦。今後も楽しみであります。

泉田君は先のスプリンター勝負で2人出しながらも負けたことに対し、ムダ足だったねと述べる。
しかし手嶋さんはその言葉にも怯まない。敗北は勝利への1歩目だと返す。
うーむ、さすがに敗北の痛みとそこからの成長を知っている男はタフですなぁ。
負けたことにより次への意志と行動を生む。その意志をていねいに全員でつむいでいくんだよ、とのこと。なるほどね。

それがキミのチーム。今年のチーム総北・・・
よくわかったよ。せっかくだ。ボクの今年のチームを紹介しておこう。
ボクは今年箱根学園史上最も情熱的なチームを作ったよ!!
強く、冷静で、情熱的に勝ちを狙いにいく。最強のチームだ!!

そのように語り出す泉田君。
その言葉に、一瞬――立ちはだかる大きな壁の前にいる気がしたという坂道。
うーむ、実のところ曖昧で良く分からない情熱的なチームという言葉であるが・・・何だか迫力だけはある!!
泉田君が使う分には確かに力がありそうな情熱という言葉。
しかし不思議ちゃんや天然を抱えた今年の箱根学園でその言葉は相応しいものであるかどうか!?
いやまあ、その2人も本気になればかなり情熱的な走りをするんですけどね。確かに。

情熱。パッション。
果たして泉田君は具体的にどういうチームか解説してくれるのでありましょうか?
変態という言葉の意味もハッキリしていない気がするし、今回も煙に巻かれそうであるが・・・さてさて。

・実は私は
私、藍澤渚は修学旅行で黒峰朝陽に告白しようと思う

冒頭からいきなりの爆弾発言。
これには葉子さんもおかしを広げながらおぉう・・・!!と返すしかない。おいメインヒロイン。
まあ、確かに電話でいきなりこんなこと言われたらビックリするでしょうけどねぇ。

しかしさすがに藍澤さん。やると決めたら随分と積極的になっている。
断られることを恐れ、今の関係が崩れることを恐れて消極的になっている葉子さんとは違う。
葉子さんもその臆病は自覚しているので、藍澤さんに問う。怖ないん?と。

・・・そうだよ。怖くないと言えば嘘になる。
だが、不思議と清々しい気持ちだよ。今まで視界を妨げていた霧が晴れたように・・・!!

ふむ。随分と爽やかな気持ちになっているようですな。
藍澤さんの場合は恋の悩みと同じだけ友人との関係を保つための苦しみに苛まれていたわけですからねぇ。
その友人である葉子さんに宣戦布告をし、勝ち負けは二の次と考えたことで随分と楽になれた様子。

そう。きっと大事なのは私の心・・・私が納得出来るか否か。全力を尽くしたか否かなのだろう。
己との戦い。もしかするとそれこそが勝負の本質なのかもしれないな

茜ちゃんの言葉が――本人は意図したものではなかったが――藍澤さんにはピタリと嵌ったようでありますな。
まあ、自分が納得できるかどうかってのは恋愛の本質な気がしますしね。
未練を残すようなことだけはないようにしたいものです。

てなわけで、他の者は関係ない!!私の道を進むのみ!!と前を見据える藍澤さん。
しかしその見据えた前に映ったのは、朝陽に結婚を申し込むみかんの姿であった。

プロポーズだとぉぉぉぉぉおおおっ!?

さすがにこれは関係ないとか言っている場合ではないですわな。驚いても当然である。
言われた朝陽の方も驚いている状態ですしねぇ。
ゆるふわ唐突プロポーズで彼のハートをつかんじゃえ♪とかアオリにあるが、実際やられたらビックリしすぎて困りそうだ。
まあそれはさておき、藍澤さんに立ち聞きされたと気付いたみかんは・・・

・・・あたしが白昼堂々プロポーズしてた高校2年女子ですが、何か?

赤面してプルプル震えながらそう述べるみかん。うむ、さすがに恥ずかしいか!
嫁になるために精力的に活動・・・というかダイレクトアタックを仕掛けていたみかん。
うむう、さすがに付き合ってもいないのに相手にプロポーズは・・・人に知られたら恥ずかしいわな!!

それはそうと、この出来事でみかんが朝陽のことを好きなのがわかった藍澤さん。
福の神の時からもしやとは思っていたらしいが、ここで確信に変わったようですな。
そしてその態度からみかんの方に藍澤さんの恋心が感づかれる結果となってしまいました。おやおや。

わ、私はまたしてもなんとうかつなことを・・・それをこのような危険な相手に・・・

いやまったく危険な相手である。
確かにライバルといえる存在であり、そう宣言されるのであれば受けたという気になる。
けれどからかわれるとすぐに熱くなるのが藍澤さんの悪い癖である。相変わらず司令官に向かない子だ。

付き合ってはいないはずだが非常に積極的な攻勢をかけているみかん。
藍澤さんは知らないことではあるが、これが一度フラれたものの強みということでありましょう。
これまでの藍澤さんはみかんのことをひねくれ者で素直さなど皆無だったと思っている。
まあそれは確かに事実だったのだけど、何だかんだでフクちゃんの登場で色々変わりましたよ。これが。

どう?藍澤さん。プライドの高いあんたにはこんな真似出来ないでしょ?

そのように考えるみかん。
うむ、確かに藍澤さんはちょっと煽れば乗ってくるほどにプライドが高い。
けれども根は素直なので自分でも思わぬうちに素直な行動に出てしまう。
だからみかんが朝陽の腕を取れば、藍澤さんも同じようにしてみたりする。ほほう・・・!!

正直このシーンの藍澤さんが可愛らしすぎて朝陽が羨ましくなったと語っておきましょう。

とはいえ、2人の攻勢に晒されて相変わらずの苦労を見せている朝陽。
藍澤さんに至っては宇宙船を使って朝陽を連れ去ろうとしたりしている。な、何を!?

両親が留守の自宅に招待するみかんに対し、私なら両親に紹介するがな!!と述べる藍澤さん。
うむ、藍澤さんらしい律儀な話でありますが、この後先考えない行動・・・やっぱり実に藍澤さんらしい!!
というか、両親関係でいうと葉子さんは既に紹介も済んでいるって状態なんですよね。
今でこそ出番が少ないが、やはりメインヒロイン。しっかりリードは保っているということか。

さて、両親のことはさておき、みかんの攻勢はさすがに激しい。
口封じと称してキスを迫ってみたりと、大胆さに磨きはかかる一方。
まあ、結局のところみかんも奥手な感じなので、言うほどには押しきれない感じですがね。ハハハ。
とりあえずこの場は藍澤さんに対して優位性を見せつければいいという感じ。
なのだが・・・この行為は藍澤さんに火をつける結果になってしまったようですな。

私・・・だって・・・私だって・・・

葉子さんが既にキスを済ませたことは知っている。
直接目撃したわけではないが、そのことを思い出せば胸が締め付けられるような状態になっても仕方がありますまい。
そして煽られた藍澤さんは真っ直ぐ朝陽のもとへと向かい、その顔を固定して顔を近づけ・・・

ってそんなこと出来るかぁぁぁぁああああっ!!

思いっきり頭突きをかます藍澤さんでありました。またこの流れか!!
この後で葉子さんはキスまで至るわけでありますが、さすがに藍澤さんの頭突きは威力があるのかダウンする朝陽。ナイスヘッド。
でもこの行為により、次は本番に至れるというフラグが立ったと見ることは出来る!!
朝陽はキスする度に頭突きされないといかんのかという話になるが・・・まあ、そのぐらいは我慢してもらおう!!

ともあれ、藍澤さんとみかんの対立は確定的なものとなりました。
朝陽もダウンしたことですし、大きな声で相手を煽れます。

黒峰朝陽と幼馴染なのだろう?今までいくらでもチャンスがあったものをどうせ外道ぶって見逃してきたのだろう!?
それを今更。無様だな!!

まさに図星の指摘。しかし藍澤さんがそう来るのならばみかんはこう返す。

あんたこそ一回朝陽のことフっておいて、何!?後悔とかしちゃってんの!?みっともないったらありゃしないわねぇ!!

双方笑顔ながらなかなか激しいことを述べておられます。
うーむ、やはり女の戦いは怖いですなぁ。

てなわけで、この決着は修学旅行でつけるとのこと。
まさに竜虎相搏つ。激しい女の戦いの勝者はどちらか!!
アレ?藍澤さんは冒頭にも誰かに宣戦布告していたような・・・
オロオロと小さなコマで彷徨う葉子さん。これがメインヒロインの姿であるか!!何ともはや。

まあ、葉子さんのハッキリしない態度はさておき、その立ち位置はやはり有利な位置にいる。
何よりも大きいのは現在朝陽に想われていることであるが、藍澤さんとみかんの双方に友人と思われているんですよね。
その藍澤さんとみかんは反りが合わないようであるが、その両者とも上手くやっている葉子さん。これが人徳か・・・?
まあ、恋の話になるとそれはまた違うのが普通でありますが・・・さてさてどうなりますか。
修学旅行編・・・楽しみにするとしましょう!!

・ハリガネサービス
中学で東京選抜に選ばれるほどの有望な1年生が3人も入って来た。
しかもそのうちの1人は自分とポジションが被っている。
家守先輩の驚きはかなりのものでありましょう。まあ、それは他のポジションの被る先輩たちにも言える事ですが。

いやでも、こないだまで中学生だったわけだし・・・

そう考えて自分を元気づける家守先輩。
しかし実際に対決してみると中学レベルの高さが分かる。
まあ、この世代の1年差が大きいとはいえ、トップクラスとなると話が違いますわなぁ。

サーブを狙われ、次々と得点を許してしまう家守先輩。
次ミスったら今日からもっか1年なっ!なんてヤジも飛ぶ。これは酷い。
しかし、からかい気味な五十嵐先輩に比べ、大船先輩は何か神妙な表情をしている。ほう・・・?

全体的に舐められ気味の家守先輩であるが、間白は誰よりもハッキリと舐めてかかっている様子。
さすがに先輩に対してあんなの呼ばわりはよろしくない。
しかし、その舐められているはずの家守先輩はいつの間にか気を取り戻しているようだ。

間白く〜〜ん。次あたりは松方ちゃんも狙ってみない?

おっとこれは。面白い発言である。
プライドを捨てた発言ではあるが、揺さぶりをかけるという意味では面白い。
これで本当に松方の方にいくならそれも良いし、侮ってくれるならそれはそれで良し。
どうでもいいが間白はくん付けなのに松方はちゃん付けなのね。セッター2人の距離が急速に近付いている・・・!?

それはさておき、同じ2年である大船先輩は家守先輩をこう評する。

プライドなんかねーよなあ。
バレーもヘタクソだしオレと違って顔もイケてねーし。できるのはブサイクにボールをつなぐことだけだろ?

とりあえず顔のことは言ってやりなさるなと。
まあ、その辺りのことは家守先輩自身ちゃんと理解しているみたいですけどね。

結局、間白は家守先輩を狙ってサーブを放つ。
ジャンプサーブは精度に問題があるが、家守先輩を侮ってコースを狙わず正面へと放り込む間白。

そもそも後輩の前だからってカッコつけよーと思ったボクが・・・バカだった!!

体の正面でレシーブをし、潰れるように後ろへとふっとぶ家守先輩。
凄い体勢であるが、ボールはしっかりネット前のトスを上げやすい位置に飛んでいる。
なるほど。体ごと後ろにぶっとばされることでサーブの勢いを殺したのか。

最初からそーすりゃいーんだよ。何カッコつけてんだか・・・

そう述べるのは猫田先輩。
ふむ。大船先輩にしても猫田先輩にしても、同年代である家守先輩のことをよく理解している感じですな。
ブサイクであるが、ブサイクなりにやれることを理解している。
その辺りをきちんと自覚して戦えるタフさは武器と言えるかもしれませんな。

さて、いいレシーブが来たのだし、ここは松方もいいトスを上げる。
ネットにつめた家守先輩がスパイクしやすい位置へとボールを上げる。
しかし、そのスパイクに対してブロックを試みる間白。
アンタくらいオレ1枚でも・・・などと思っているようだが・・・やはり侮ってますなぁ。

右手が・・・前?
ちょ・・・アンタ・・・左利きかよ!?

右で打ってくると思ってコースを開けてしまっていた間白。
ブロックの甲斐なく、家守先輩にスパイクを決められてしまいました。おやおや。
うーむ、侮りすぎて全くのノーマークにしてしまっていたのが響いた様子ですな。これはイカン。
おかげで彼はバカなのかな?と評価されることになってしまう間白。
松方もまあ、それに関しては否定しない。バカかそうじゃないかと問われると・・・やっぱりねぇって感じか。ハハハ。
まあ、松方も間白の家守先輩に対する扱いに関しては思うところがあったんでしょうな。間白のぐぬぬ顔いただきました!

なんかアレだな。スゲェ敵わないぐらい上手いと思ってたけど、中身はまだまだ中坊だな

気圧されていた様子の家守先輩でありましたが、気を取り直した様子。
自分は自分らしく。ブサイクはブサイクらしく戦えばいいってことですかね。
まあ、変に気取ったりカッコつけたりするよりはその方がむしろカッコいいってことになりますやね。うむ。

・極悪バンビーナ
ヘリで登校するのはまあいいが、校門前に降りるのはいかがなものか。ヘリポートぐらい作ろうぜ。

何だかんだで人は非日常にも適応するってことでありますやね。
意外といい関係を築けそうな流れでありますが、さてはて。

しかし今頃気付いたが、主要キャラには色が入ってるんですな
白に赤に紫。それは五色にかかっているということなのだろうか。

・ギャングロード
いきなり真の標的であるリョオが登場。
一触即発の空気。勝者に贈る歌を聴いている暇などない!あっても聞く気がするかは知らないけど。

しかしそんな空気をものともせずに現れるのは次の試合の対戦者。
ふむ。どうやらリョオはもともと第二戦で闘う予定だったようですな。
それならばこのタイミングで姿を見せるのは自然なことであるか。
そしてそのリョオの相手となるのが前回トーナメントベスト4、「SEIJO」の"ダンシング・ヒーロー"廓拓郎
チアガールをたくさん引き連れての登場だ!!イエーッ!!何だこのノリ。

この拓郎、元バスケの名門高校で全国大会にまで出場した有名なバスケプレーヤー。
しかし喧嘩の方がバスケより楽しいと言ってGANGになった根っからの喧嘩ズキとのこと。
ふーむ、何というか色々と派手な奴でありますなぁ。

そんなことを真たちに解説してくれるのは中学二年生の哀川美伝沙。これでミーシャと読むのか。
どうやら「ギャングオタク」であるらしく、ギャングの情報に詳しいらしい。ほう。
こういう解説役がいてくれるのは色々と有難いですな。「死ね死ねリスト」の存在は気になりますが。

そういえばまたすっかり狼王から狼に戻った真であるが、狼ってスペイン語でロボって言うんですね。これは知らなかった。
シートン動物記の狼王ロボはこのスペイン語のloboが語源らしいが・・・ふーむ。

それはさておき、二回戦開始。
景気よく騒がしいストリートファイトの始まりである。
うーんこのノリ・・・実のところ付いて行き辛いノリだ!!

ともあれ、さすがに前回ベスト4の拓郎。その強さは本物である様子。
リョオの攻撃を躱し、攻撃を仕掛けてくる。
バスケ選手らしい高いジャンプからの攻撃など、いちいち派手なヤロウでございますな。

バスケットボールを持って動いているような拓郎のエアバス殺法
ふむ。確かに観客受けはしそうな戦い方でありますな。
しかしバスケ選手の格闘家とか微妙にカマセ犬なイメージがあるのですが・・・

どうやら生きていた様子の日向は起き上がり、真と並んで観戦。
ふむ、ここでリタイアしないとなると今後も出番がありそうな感じですな。

さて、ひとしきり殴られた後、ようやく動き出すリョオ。
拓郎のひとりアリウープ・ショットを見切り、拳を避けながらその左腕をへし折る。おやおやえげつない。

ここからが閻王と呼ばれるリョオの本領。
真曰く、アイツの喧嘩は相手の身体も"心"も砕くとのこと。
最初好きなように攻撃させていい気にさせたところを踏み砕くってことですかね?
さてさて、ここからどこまでえげつない攻めを見せてくるのか・・・たっくんご愁傷さまであります。

・最強少女さゆり
さゆりちゃんのこと聞かれたら嬉しそうにするかと思ったら警戒心の方が出ましたか源さん。
まあ、確かに探られると困るわけだし、これは当然でありますか。

この辺りはまともに会話が出来る人が少ない気がすると言うが・・・たぶん気のせいじゃないです。
警官からしてこの状態でございますしねぇ。色々と大変なところでありますよ、本当。

・クローバー
広島市内から五キロ。瀬戸内海に浮かぶ小さな離島。
世の中にも親にも見捨てられ、最後にオレ達が行き着いた島、紅葉神島――
今年も暑い夏が来た。そして今年も多くの猛者共が敗れ去った。
紅葉神島高校、ワシらのルールはただひとつ!!強ェヤツが一番偉ェってことだ!!
さあっ!!今年一番偉ェのはどいつらだ!?

頑張って場を盛り上げようと言葉を尽くす司会。ご苦労様なことであります。
それなのに話長ェぞで一刀両断されるのはさすがに可哀想な気がするなぁ。長いけどさ。
長いと言えば今回のサブタイトルはまた長いですな。感じだけでこれだけ長いのはなかなか凄い。

ともかく、紅葉神島頂上決戦ファイナル。王者決定戦の開始であります。
まず始めに王者決定戦はこれまでのルールとは違うのであらためて説明が入る。
前回の吉田の説明の通り、王者決定戦はポイント制。
順番に点が10ポイントずつ増えていき、最終的にその合計点数で勝敗を決めることとなる。
そしてミサキチームは一人いないので春木チームに10ポイント加算された状態から始まるとのこと。ふむ。

ここまでは問題なかったのだが、突如待ったをかける春木。
このタイミングでいきなりメンバーチェンジを申し出てくる。急な申し出は困りますなぁ〜通るみたいだけどもさ。

交代要員として指名されたのは蜂須賀
口うるさく春木に抗議していたのが気に障ってましたのかね?
突然そんなことを言いだされても口うるさい蜂須賀は納得するはずもありませんが・・・
助っ人にやってきたのがこの男だと知ると抗議の声も止まる様子。
楠高虎。フェリーで来栖たちと一緒にやってきた男の名前がようやく明らかになりました。
この男の登場に静まり返り、黙って道を開ける紅葉神島の連中。うーむ、こうしてみるとガタイいいな高虎。

蜂須賀は負傷のため楠高虎と交代

その言葉を現実のものとするために、蜂須賀を殴り、一撃で沈めてしまう高虎。
うーむ、黒目が滲んでいていかにも危ないヤツって感じを出してますなぁ。

見るからにかなり強そうな高虎。
どうやらこの男が大将として入るらしい。ほう。
まさか春木は自分で大将を務めないつもりなのか?最後の決戦が紅葉神島外の2人というのはさすがにどうなのだろうか。

あ・・・それと大将戦は50ポイントじゃなくて100ポイントにしろ

なんだかとんでもないことを言いだす春木。
ここまでルールに介在できるとは。無茶苦茶じゃのう。強いヤツがルールと言うのも問題ありますなぁ。やっぱり。

さすがにこのやり方に反感を覚える者はいる。
が、負けたものに何かを言う権利はないと堪える神楽木たち。
しかしそんな中、文句があると堂々異議を唱える者が現れた。
それは一体何者なのか・・・!?まあ、普通に考えたら吉田しかいないとは思うが・・・どうでしょうかね?
花京院たちは神楽木が言うように負けた以上は何も言えないという考えだろうし、そうなると残るのは限られる。
そう思わせて綾瀬が言いだしてきたとかいう流れだったらどうしよう。まあ、それはそれでいいか。

それにしても春木のポイント変更は大きいですな。
これでハヤトたちの誰かが負けるんじゃないかという危惧をしなくても済むようになった。
全部勝利して完全決着を考えることができるわけだ。良かった良かった。
まあ、このルールならもう大将戦だけやればいいんじゃないかという気はしますがね。

・錻力のアーチスト
1点差の9回。ツーアウトまで追い込まれたが、どうにか清作は出塁できた。
この状態で迎えるのが四番の弐織敏。
桐湘にしてみれば一発が出れば逆転。蔡理にしてみれば押さえればゲームセットの場面。
まさに最後の勝負に相応しい緊張感が球場を支配しております。桃ちゃんも緊張の表情だ。

いい具合に燃えてんな蛮堂・・・!食べ頃だぜ・・・!!

ふむ。肉はよく焼く派でありますか。
燃えてるのは肉というよりもマウンドとかの方になりそうですけどね!
打席に立ってからずっと燃え上がりっ放しの蛮堂。マウンド大炎上だ!!
ピッチャーが炎上とか意味合い的には凄く悪いように聞こえるが気にしてはいけない!!

さて、盛り上がって来たところではありますが、塁は空いているのだし歩かせる可能性はあります。
逆転のランナーを出してしまうのは怖い所であるが、今の弐織に真っ向から当たるかどうか。桃ちゃんの判断は・・・?

・・・皆を支えるのがマネージャーの役目なのに、私が弱気になってどうする。
その意気だ、攻めろ蛮堂!四番打ち取ってやれにゃあらー!!

一瞬歩かせることを考えたが、蛮堂の勇姿を見て思い直す桃ちゃん。おやおや何だかいい感じじゃないですか。
この桃ちゃんの発言により、ナインの心も勝負の一つにまとまる。
ウチのエースが負けるわけが無い。ねじ伏せろ!!
あの蓬莱までもが叫ぶ。おぉ・・・蔡理が蛮堂に続いて熱く熱く纏まっていっているぞ・・・!!
最後の最後。9回に来てこれとは。恐ろしい相手である。

前に女子である桃ちゃんにはこういう勝負に臨みたくなる熱さは分からないかなとも書いたが、やはり本来の桃ちゃんは違うね。
蛮堂の心意気を理解し、その剛腕を信頼している。うーむ、実にいい感じだ!!

鳴り響く祝福の歌・・・皆に祝われた俺と桃ちゃんの未来は誰にも邪魔させん。散るがいい弐織敏!!

ただでさえ意識が高まっているところに、ナインの声援を受けている蛮堂。
セットアップの不利なんてどこ吹く風と言わんばかりの速度のストレートを投げてくる。
これにはさすがの弐織も空振り。桃ちゃんも両腕を突き出して喜びを露わにする。にゃああッらあ!!お、新作の叫びですね。

上等・・・!!

ベンチの児島センパイもビビる蛮堂のストレート。
しかしこの弐織にしてみれば味が深みを増したと言ったところでしょうか。相変わらずヨダレが止まらないぜ。ボタボタ。

それでこそ弐織敏だ。ならば俺もより一層・・・燃えるというもの!!

第2球。今度はバットに当てる弐織。しかしファール。
空振りにこそならなかったものの、これでカウントは追い込まれた形となりました。
さらにその打法が力による引っぱりであることを危惧する左薙たち。
自分のスタイルに拘りすぎるのは良くないというが・・・それを言うなら蛮堂にしても同じことが言えますしねぇ。

蛮堂・・・我が強ぇのはお互い様だ
テメーがストレート投げ込んでくるなら俺も自分のスイング貫いた上で、完膚無きまでに打ち砕いてやる!!

熱くなっておりますねぇ。
この熱さは一塁にいる清作にも伝わっている。

こんなの初めてだ・・・ヒトの打席で熱くなるなんて・・・

やっぱり清作は弐織に多大な影響を受けているようですなぁ。
そりゃ俺の頭の中は弐織先輩のことで一杯だとか言い出すわ。

それはさておき、試合を決めることになるかもしれない最後の1球。
スプリットを投げれば打ち取れると考える山脇くんであるが、それには首を振る蛮堂。
やはり最後はストレートで決めなければいけませんか。
まあ、弐織ならばそのスプリットにも合わせてきそうだし、それならば最高のストレートを放った方がよいでしょうな。

蛮堂「沈め弐織敏!!
弐織「消し飛べ蛮堂!!

互いの渾身の力が激突。
弐織は見事に蛮堂のボールを捕らえるが・・・勢いに押されて右手がバットから離れる。打ち取った!?
と・・・思わせておいて、残る左手一本で長打を放つ弐織。うーむ、この男もやはりバケモノか。

打球はあわやホームランの当たり。
フェンスの最上段に弾かれてグラウンドへ落ちてくる。
が、バウンドの方向が妙な方になったため、処理にもたつくレフト。
それを確認した清作は三塁コーチの静止を振り切って同点のホームを狙う。

弐織先輩のヒット・・・ムダにしたくない!!

何とも可愛いことを言いだす男である。
まあ次の頭木先輩が打てるかどうかはわからないし、ここで勝負するのも悪くはない。
何せキャッチャーの山脇くんが先ほどの弐織の打撃音で朦朧としたままでありますからして。ええっ!?

ホームはガラ空き。かと思いきや、カバーに蛮堂が向かっている。
蛮堂も同じように打撃音でグラついていたが、さすがにもう復帰しているか。
グラついていなければバックホームのカバーのためにもうホーム側にいたんでしょうけどねぇ。

ともかく、これでクロスプレーになりそうな感じ。
蛮堂の巨体とのクロスプレー。果たして清作は無事に同点にすることができるのだろうか!?
まあ・・・ここで追いついても同点止まりですしねぇ。
場合によってはここで敗退。夏の本番にかけるという展開もありそうですが・・・さてはて。
逆に同点に追いついた場合、逆転まで持ち込めるのか?という疑問がある。まさかの安保先輩活躍のターン!?気になります。

しかし弐織の打球音、近くのキャッチャーは被害でかいんじゃないかと当初から思ってましたが、やっぱりそうなりますわな。
ランナーやベンチの面々とは違って耳を防げないし、大変なことになる。
審判も油断してたらフラついたりしちゃうんじゃないだろうか。
ハッ。クロスプレーになったけど審判もフラフラしていて判定できないとかいう結果になったらどうしよう!!
それは本当にどうしようもなくなりそうだからさすがにないか。うん。

・黒虎
侵入者の変装に気付くことなく、禁術の書の確認を行う犬守家当主様。
おかげで隠し部屋を探す手間も省けてしまったというものである。おやおや。
変装に気付いているか気付いていないかわからなかったが、これは気付いてなさそうですなぁ。おやおや。

さて、回想で久しぶりに虎珀さん登場。お美しい
もっと虎鉄が小さい頃に会ってるのかと思ったが、そうでもないんですな。
というかこれは会っているというか、一方的に見かけているだけでありますな。そりゃ虎鉄も覚えがないわ。

昔から色々と規格外だったらしい虎珀さん。
こうやって強さを見せてくれると生存の可能性が高まってきてよいですなぁ。期待したい。

やはり愛茜は小さい頃から目立ちたがりのかっこつけ。忍のクセに自己主張が激しかったらしい。
まさにこれは忍者としては致命的であるが・・・本当にどう育て方を間違えたらこうなるのやら。

忍は・・・常に主のために――闇に生き闇に死ぬ運命にある。
犬守家が十二支神将だろうと――世の中が泰平だろうとそれだけは変えられん・・・
忍の世界で・・・せがれが生きるのは・・・あまりに難しい――

悩みどころでありますな当主殿。
虎珀さんはその"忍の世界"に負けぬよう、強く育つその時まで護ってやればいいと述べる。
さすがに人を護ることについては誰よりも思い入れがある様子で、そういうこともさらりと口にできるみたいですな。
しかしまさか幕府そのものが倒されるほどの災厄が訪れるとは想像もつかなかったでしょうが・・・

さて、禁術の書を手に入れて撤退しようとする侵入者。
けどさすがにタダで返すわけにはいかない。
引き返してきた愛茜と虎鉄が侵入者に襲い掛かるわけだが・・・どうやらやはりこの男・・・愛茜の顔見知り。ということは・・・

徳川十二支神将・・・"申の門"!!猿飛佐之助!!!!

やはり十二支神将!やはり申か!!
そこまでは想像できていたけど、よもや猿飛とは。というかほぼ猿飛佐助じゃないですか。
うーむ、これは名前だけで忍者としての格が高そうである。
しかしこの佐之助、自身の徳川十二支神将の肩書は古いものだと切って捨てる。
まあ確かに徳川家がなくなった今、その肩書は空疎なものであるかもしれませんがねぇ。

"主無くして忍は無い"・・・オレはな・・・新しい主を見つけたのさ。
徳川家より更に"力"のある主をな・・・!!
お前らも知ってるだろう・・・?あの日空からやってきた――巨大な"力"を・・・!!
オレはもう徳川十二支神将じゃない・・・!!黒船一味・・・ハルシオンだ!!!!

ふうむ、やはり十二支神将の中でもそういう存在は出てきてしまいましたか。
まあ、求心力であろう徳川家が倒れたのであってはこれも止む無しでありますか。
しかしなかなか手ごわい相手が向こうについてしまった感じであります。
その瞬間移動のような動きは忍術によるものなのか、ハルシオンの武器によるものなのか。さてさて・・・?

しかし申で猿飛か・・・これで残る三獣忍の酉が服部とかだったら犬守家の立場がないですな。

・ドカベン ドリームトーナメント編
打順の良いスーパースターズはこの6回裏で反撃を開始したい。
先頭打者の殿馬が出塁し、無死一塁のチャンス。
ここでスターキングこと星王。いつもの応援歌、リンゴの唄に送られての登場である。可愛いやリンゴ〜。
相変わらずかわいたしい応援歌である。闘争心もそげてしまいそうなのんびりさだ。

甲子園「勝負や!!そんな甘くはあらへんで!!」
星王「りんごは甘いんじゃ!!

何だかよくわからないやりとりをする両者。
口ではいい勝負であったが、甲子園の速球にかすりもしない星王。うーむ。さすが。
次の2球目は捕らえるのだが、サード真正面のゴロによりゲッツー。最悪の結果となりました。

このチャンス消滅に味方のスタンドからは大ブーイング。
しかもベンチからも非難される星王。あんない足が遅くちゃうまいリンゴもくさるよとのこと。ぬう。上手いことを!!

まあ、山田の前の三番という打順は活躍しにくい打順ですからねぇ。
かつては微笑三太郎も苦しんだ打順である。
星王がこの先この打順で活躍する時が来るのだろうか・・・!!

さて、ランナーはなくなったが山田の登場である。
試合には勝っていても山田は抑えていない甲子園。ここでの対決にはいっそう気合が入る。
その気合によって初球は158キロのストレート。見事なものでありますな。

相手に反撃の隙を与えない、早いテンポで投げ込む甲子園。
これが山田を抑えるテンポでありましょうか。
しかし山田もファールで粘り、カウントツーツーの状態で9球目まで粘る。
ふうむ。ボール球ひとつ余裕はあるが、粘られると甲子園も厳しそうですなぁ。

さてさてこの対決はどのような結果を迎えるのか。
火浦が作っているようだが、さすがにこの場面で代わることはありますまい。
甲子園が山田との戦いで力を使い果たしてもいいようにという考えでありましょうな。
全力で投げ込む藤村甲子園。その剛球は・・・簡単には打てそうにないが・・・はてさて。

・侵略!イカ娘
たまにならテント暮らしも良かろうが、街中では快適には思えませんな。

本当のことを言っているわけだが・・・泣けるな!!
これはそのままウチの子になっちゃいなさいな流れもあり得たのではないだろうか。難しいか?

・囚人リク
脱獄を数時間後に控え、思い思いの時間を過ごしている。
今回は周龍の番。とはいえこの極楽島に思い出があるわけではない様子。
大きな石におぶさるようにしている小さな石。それを見て父親に背負われていた頃のことを思い出している様子。

親父・・・でっけぇ背中だったな・・・
ここを出て・・・今度は・・・俺がしっかり背負ってやる。な・・・親父・・・

自身も大きくはなったが、やはり偉大な父。
その父を今度はしっかり背負っていくと決心する周龍。いい親子愛でございますなぁ。

やはり周龍は極楽島に関連することは少ないのでエピソードも短め。
けれども、その脱獄にかける想いは他の誰にも劣らないってのは伝わってきました。

さて、続いて登場するのはリク。
極楽島に入って期間は短いものの、色々な人と知り合った。その人たちに挨拶回りをしている様子。
まずは昨日、あわや脱獄失敗になるところを救ってくれた高木さんの所へ。
バレたら酷い罰を受けることになるのはわかっていた。それでも高木さんの男気に頼るしかなかったリクたち。
有難いけれども、申し訳ないという気持ちがあるようですね。しかし高木さんは述べる。よく俺を思い出したと。

覚えておけ。お前の痛みはもはや俺の痛みでもある。
俺の希望はお前の希望だ
だから、死ぬな。約束だ。

リクを抱きしめ、そう述べる高木さん。
愚直に真っ直ぐ。高木さんらしい想いの籠った言葉であります。
他の人にも言えることだが・・・やっぱり死ねませんわなぁ。これは。

高木さんと別れたリクは次の相手のところに向かって駆けている。
その途中で天野と松尾に合流。
何やら強がっている天野でありますが、愛ちゃんと逢ってたことは既にバレバレの様子。ハッハッハ。
照れるのは分からないでもないが、かっこよかったよ。ハハハ。

さて、3人が揃って会いに行ったのは他でもないかつての324房の仲間たち
ノギ、須藤くん、菅くん。3人の姿がそこにあった。
そうですわな・・・彼らに刑務所で会えるのもこれが最後でありましょうからなぁ・・・
いや、もし失敗したら2度と会えなくなるかもしれない。
そんなことを考えて不安になるノギ。
だからリクは述べる。必ずまた会える、と。先に出てるからさ、また遊ぼうぜ、と。

ノギにとってリクは極楽島での初めての友達だった。それはリクにしても同様である。

初めてここに来た時・・・すげぇ怖かったけど、ノギがいてくれてほんとによかった。
だからみんなとも友達になれた

他の誰よりも親しくなった相手・・・レノマさんにそう告げるリク。
うむやはりおられましたか。これでかつての324房の仲間は勢ぞろいした形になりましたね。
それにしてもリクの言う通り、リクが入房した時のレノマさんは嫌な人でしたわなぁ。
それが己を取戻し、頼れるボスになっていった。やあ、あの頃がウソのようですよ本当に。

最後のページで描かれるのはかつての324房の様子。
配置はリクが初めて入房した時の配置でありますね。
しかしあの頃の形相と今の穏やかな顔では配置が同じでも色々と違いがありすぎる!!
リクが加わっただけでこんなに穏やかな表情になることができるとは・・・
うーむ、改めてリクの存在、その及ぼす精神的な意味は大きかったと感じられますやねぇ。

ずっとこのままでいたいけど・・・でも・・・
シャバで会おう。今度はシャバでまた会おう

かつての同房の仲間たちとも別れを済ませる。きっとまた会えると信じて。
うーむ、これは何とも寂しい気分になりますなあ・・・
何にせよ、かつての仲間がまた全員顔を合わせるためにも、誰一人欠けることがあってはならない。
この脱獄・・・何としても全員生きて成功させていただきたいものであります。

・バチバチBURST
ついに決着。
茫然と見つめる者。笑みを浮かべる者。涙を流す者。表情を見せない者。様々な顔がそこにある。
そして、一泊の静寂の後・・・会場に鳴り響く歓声。
両者どちらにとっても長く厳しい戦いでありましたが・・・鯉太郎の勝利という形で決着となりました。

白水さんや椿、マコ姉などは涙を流して喜ぶ。仁王さんも満面の笑みだ。
大吉にしてみればもうそのカッコよさに感極まって涙が止まらないといった様子。
その大吉の呟きに同意する常松。

デカイな・・・俺たちが追う背中は・・・

すっかりデレた常松。
鯉太郎を兄弟子として認めただけではなく、大吉と共に空流の一員として追いかけようと述べている。
色々とありましたが、この男もたった一場所で大きく変わったものでありますなぁ。
次の場所ではどのような成長した姿を見せてくれるのか。楽しみです。

決着がつくまえから涙を流していた山崎記者。
今は雨のように降り注ぐ歓声を耳にしながら土俵上の2人を見つめている。
王虎はそのまま悪役に転落するかとも思いましたが、この歓声を聞く限りならばその心配はないかもしれませんな。

火竜、見てるか・・・これが俺の・・・
ずっとオマエが・・・きっとアイツも・・・見たかった光景・・・

2人が本番の土俵上で全力を出して気持ちよくぶつかる。
山崎記者が、火竜が、かつての虎城が夢見た光景。今世代を超えて実現することとなりました。
これにはツッパリくんの中の人も涙するしかない。
ああ、やっぱりこの人が入ってましたか。天城親方も感無量といったところでしょうなぁ・・・

鳴りやまない歓声。勝負を終えた2人はしばしその体勢のままで動くことも出来ずにいる。

全部出した・・・もう一滴の力も残ってねぇ・・・
最高だ

鍛え上げた体で、培ったモノを全て出し切る。これは気持ちのいいことでありましょう。
それで勝つことができたのであればまさしく最高と言える。
もし勝てなかったとしても、どこか気分は晴れやかなものがあったりする。王虎なんかはそんな気分となっている様子。
爽やかな感じとなりつつ、それでいて鯉太郎に対してはやっぱりムカツクヤローだなと述べてみる。
うーむ、これはライバルキャラらしくていい感じですな。鯉太郎も笑顔で相対する。

知ってるよ。ガキの頃から・・・悪タレだからよ

悪タレ大関の息子はやはり悪タレであったということですわな。ハハハ。いい感じだ。
そしてこのいい感じのやりとりをそれぞれの親方が見守っている。
勝負はほんのわずかな、しかし大きな踏み込みの差で鯉太郎のものとなった。
肉体は限界を迎えていたが、折れない精神が覚悟を生み、覚悟が鋭利なまでに集中力を高めて場の空気を制した。
結果、わずかに王虎の呼吸は鯉太郎の呼吸に引っぱられ・・・この結果を迎えることになったわけだ。

あぁ・・・この勝負は立ち会いで決まっていた。
見事だ。鮫島鯉太郎!

ついに虎城親方が鯉太郎を認めた!!
しかも火竜の息子としてだけではなく、鮫島鯉太郎という力士を認めてくれました!!
うーむ、これは何だかとても嬉しい。

強烈なライバルの存在は互いを高め合う。これから先、いい時代が来そうですなと述べる空流親方。
うむ。鯉太郎たちの世代が黄金世代と呼ばれるのは、まさにこれからであるかもしれませんな。
王虎もまたよきライバルの一人となってくれた。共に高め合うことができるのならばこれに勝ることは無い。
虎城親方もその未来に期待している。あいつらならきっと・・・

俺が・・・俺たちが見ることのなかった・・・あの場所まできっと・・・

叶うことのなかった2人の本場所での取組。
それがひょっとしたらお互いが綱を得た状態で叶うかもしれない。
おぉ・・・イメージとはいえついに大銀杏を結んだ鯉太郎を見ることになろうとは・・・!!

実に感動的な幕下優勝決定戦でありました。
王虎を迎えた田上さんも嬉しそうな様子。良かったですなぁ。
鯉太郎もこれで初優勝。十両昇進までぐっと近づいたこととなるわけですな。
やあこれは次の場所が楽しみだ。
と思ったところで衝撃の次号、最終回の文字。ううむ・・・なんとなくそんな予感はしていましたが・・・ううむ・・・
更なる改題を経て、幕内編が始まるのか。そういう期待はしたいが・・・どうなるのか・・・
心して待つことにしましょう。

・ANGEL VOICE
緊迫のPK戦は両校とも3人目まで全員決め、今は4人目に突入しようとしている。
船学のキッカーは柏原。
5人目はユゥエルが来るだろうし、ここで何とか止めたい所沢である。
古川も所沢の勘の良さは警戒している様子だが・・・さてどうなりますか。

両校の観客も祈るしかないこの場面。
柏原のシュートに、これまた方向を合わせて跳ぶ所沢。
その指がボールに触れる・・・が・・・弾くことまではできませんでした。
惜しい所でしたがゴールを許してしまう所沢。うーむ、なかなかあと一歩が届かない。

いい方に考えよう。当たっている・・・今日のオレは・・・当たっている

あと一歩が届かない。落ち込みそうな状況だが、ここはポジティブに考えようとする所沢。
まだまだリードを許しているわけでもないですしね。気持ちは負けずにいないとですな。

さあ、市蘭の4人目はキャプテンである百瀬。
いかな百瀬であろうと、この場面で緊張しないはずはないと思うが・・・?
見守る仲間はもとより、離れたところでテレビ越しに観戦している者たちですら緊張する場面である。
もっと言うなら読者ですら緊張を覚える場面である。だけど。だというのに・・・

不思議だろ?高畑。
もっと緊張したりプレッシャーがかかるのかと思ってたけど・・・案外そうでもないんだ
・・・このキャプテンマークのおかげかな。
合宿の前、みんなで名前を書き込んだこのキャプテンマークはいつもオレに力と勇気をくれた。
力強く、心強い仲間が支えてくれているんだから。お前はひたすら全力でプレーしろ――って。

そう思いながら、危なげなくシュートを決める百瀬。おぉう・・・

みんなに・・・ありがとうって言わなきゃね

爽やかにやってくれる百瀬。
うーむ、やっぱりこの男は一味違う。
仲間の信頼は力となるが、時にはプレッシャーとなり重荷となることもあり得る。
しかし百瀬はその想いを全て力と変えてしまっているかのように思える。
この大きさ・・・やはり市蘭のキャプテンは違うなぁ・・・さすがにヒロナオさんが認めた男。

こうして勝負は5人目にまでもつれ込みました。
さて、この5人目で勝負はつくのか?そのままサドンデスにもつれ込むのか?
もつれ込んだ場合、二宮さんや広能が蹴る可能性はあるのか?気になるところです。

・思春鬼のふたり
軽く回想。灰猫が殺される場面が描写されます。
驚くほどあっさりと刺殺される灰猫。
これが本当に殺す気でかかっている者との差でありましょうか。それとも安土が強いのか?

ともあれ、無残に灰猫ことレアティーズを斬殺する安土ハムレット。
それを目撃した白雪オフィーリアは・・・

侘救くんと間違えちゃった

悲鳴を上げるようなこともなく、それだけ言って去っていきました。
うん。やっぱりな反応ですな白雪さん!!これには安土も予想外。
いや初見でこの反応は予想できませんわな。白雪さんのことを知っていないと難しい。

さて、犯人のことを知った白雪さんは侘救にそれを伝えようとする。
一方の侘救は赤川さんを発見。後ろから急に殴り倒されただけで死んではいない様子。ふむ、やはり順番の問題か。
どうでもいいがヘビの名前がヒメリンというのはどうなのだろうか。というかあのヘビは個人的に飼ってるのか。

それはさておき、目撃もされたと言うことで犯人が姿を現す。
辻くんもどきの人とかえらい言われようをしているが、とにかく安土ハムレットの登場である。
白雪さんはさておき、他の面々は砂織部長も含めて皆驚いております。

"オレは演劇をしてるだけだ"
"この演劇部の理想どおりの演劇を・・・な"
"『ハムレット』もその一課なんだ"

台本にセリフを描き、その通りの口上を述べる安土。
現実にまで事件を持ち込みながら、それでも演劇であると語るとは。
その性格に育つに至った過去のいきさつを安土自身の口から語られることとなります。

オレは今まで親の作った台本どおりに生きてきた。親から教わったことがすべて。
台本にない場面があると対処に困ることもあったが・・・幸せだった。

猫を埋めるのは台本にないアドリブ的な行為なのだろうか?
親御さんはそういう部分の教育もしっかりしておいてくださいよ。どんな理想像を描いていたんだ?

そんなある日、学院で文化祭があった。
たまたま入った体育館で行われていたのは中等科演劇部の出し物・・・タイトルも忘れちまった。

この演劇をつまらない演技と切って捨てる安土。
そして席を立ったわけであるが、廊下で砂織部長に呼び止められる。

つまらない演技してるわね。あなた
あなたは誰かに作られた台本どおりに話して動いてるだけのマリオネット・・・心の中は空っぽってことよ。
わたしたちのほうがよっぽどリアルだわ。

そのように述べる砂織部長。
色々と変な人ではあるが、やはり人を見抜く目は一流であるようですな。
殺人にまで手を染める男であったとまでは見抜けなかったようですが・・・

砂織部長の言葉を受け、演劇部に入る安土。
そこでは本物の道具を用い、リアルな演技のために厳しい練習が行われていた。
ついていけずリタイアする者もいたが、元々演技が得意な安土はむしろ快感を覚えるようになっていったそうな。
しかし、死者が出る演目になった時にその感覚は暴走し出す。
死者が出るのであるのならば、本当に死んでないといけない。それがリアルであると考える安土。おやおや・・・

台本どおりにやるのなんて簡単だろ。オレがよく知ってるんだ。
最初は軽い事故に見せかけることから進め・・・着実にリアルへ近づけさせていった。次の演劇で決めてやる!
オレ自身も毒を飲み、廻部はきちんと水の中で死ねるようにサポート。
折葉は役を理解させるために毒殺。灰猫は本当に弱かった。
そう・・・これが正しい演劇なんだ!!この世は舞台。人は皆役者ってな!!

拡大解釈というか何というか・・・もはやそれは演劇でも何でもないのではないだろうか。
リアルと舞台の境を壊してしまったのではリアルもへったくれもない。
まあ、そのような言葉が今更届く相手とは思えませんけどねぇ・・・うーむ、何ともはや。

姿を見せた犯人に殴りかかろうとする赤川さん。激昂してますなぁ。しかし・・・

はいはい父の仇

順番的にも正しいのでクローディアス役の赤川さんはここで殺されることとなりました。
それはいいのだが、いやよくはないが、何にしてもそのやっつけなセリフは演劇的にどうなのよと。

砂織部長は語り部なので劇の最後まで眠るということで気絶させられる。ふむ、とりあえずは助かったか。
となると残るは復活したオフィーリアこと白雪さん。
怪我のせいもあるとはいえ、この場にいながら好きなようにさせてしまっている侘救もここは塞がないといけない。
犯人も見つかったことだし、正式にお掃除依頼も入った。
これで心置きなく倒すことができるようになったわけですが・・・さてさてどうなりますか。
見る限りはやはり腕が立ちそうな安土。怪我をしている侘救には厳しいか?
っと、そういえば武器はいつの間にか修復しているんですな。それならば大分マシかもしれませんが・・・どうなりますかな。

・名探偵マーニー
夜の山道。車を急がせながら携帯で連絡を取っている男。
危険な行為ではありますが、どうやらそうも言っていられないほど焦っている様子。
出かけている間に子供の世話を弟に任せていたが、どうやら行方知れずになった感じですな。ふむ。
それで焦っているようですが・・・その結果事故を起こすこととなってしまいました。おやおや。
まあ電話してた弟の表情には何か違和感がある感じですがね・・・

事故が起きたのはマーニーの家の裏山。
そういえば結局マーニーは引っ越ししなかったんですかね?
まあ死体が何年も放置されてた家に引っ越すのもアレですしねぇ。

それはさておき、毛利さんに呼び出されるマーニー。
おごってもらえるということで1200円のスペシャルスパゲティーを頼む。
セレブに接している機会が多いのに、むしろどんどん貧乏臭くなっていくのは何故なのだろうか。

ともかく、毛利さんが呼び出すのだからもちろん用件は事件についてである。
マーニーの家の裏で起きた事故について。
死亡したのは医者で資産家の乾家の長男、乾太郎とその妻のさん。
ただの事故と思われたが刑事事件に発展したそうな。ほう。

乾家は家長が乾ふさえ。その長男で実家の医院を継いだ太郎と咲。その一人息子優也。ふさえの次男の次郎がいる。
現場から事故はスピードの出しすぎによる単独事故と思われた。
ふさえはそれに異を唱え、次男による遺産目当ての犯行だと騒ぎ出した。

なるほど。それで刑事事件に発展したわけですか。
確かに事件当日次男は怪しい行動をしている。が、決定的な証拠は見つかっていないとのこと。
乾ふさえは独自に探偵を雇い事件の捜査を始め、次男はそれに対して弁護士を雇ったらしい。

それが熊耳法律事務所らしいんだ

ほう。これはマーニーとも繋がりが出てきてしまいましたね。
熊耳法律事務所は毛利さんも認める強力な事務所。
ちゃんとした証拠が出なければ次男は無罪になる可能性が高いと目されている。
なるほどね。これはまあマーニーが頑張るしかないってところでありますか。

というわけで現場検証。
隣の町から山を越えて急いで帰ってくる途中、急カーブを曲がり切れず谷底に転落したと思われる。
しかしそれにしてはブレーキ痕がない。急カーブで急ブレーキもかけずに落ちたと?
しかもガードレールの隙間は2m弱しかない。その隙間を巧く抜けることなんてあるだろうか。
調べれば調べるほど疑問の沸きそうな事故現場であります。

事故当日乾太郎は隣町の病院交流会に出席していた。
九時過ぎに次郎から連絡が入り、乾太郎の息子が行方不明になったと知る。
太郎夫婦は急いで車で帰路に着く。近道としてこの裏山を使った。
乾太郎はケータイで連絡を取りながら運転していた。そのため前方不注意により運転ミスしたのではないのかと・・・

ふうむ。それが当初事故とされた理由でありますか。
そう判断してしまうと怪しい部分があっても余り調べないものなのかもしれませんな。
現場には道路に怪しげな傷があり、ガードレールの上部には何かがぶつかった跡もあるというのに・・・

マーニーは独自に調査しているが、乾ふさえ側の方の調査の進展ははかばかしくない。
確かに不自然な車の落下や次男の怪しい行動はあるが、決定的といえる証拠はない。
これでは追い詰めるのは難しい。弁護士としては喜ばしい状況のはずだが・・・そうでもなさそうな熊耳先生。
ちゃんと次男の怪しい行動も調査している。
当日行方不明とされていた乾太郎の息子は戌に追い立てられ倉庫に逃げ込んで出られなくなっていたとのこと。
しかしその犬は乾次郎の飼い犬であったらしく・・・怪しいですわなぁ。

まあそこは可愛いシャーロックホームズが動いているようだし、公判まで少し様子を見ましょう。木田さん。

おや、さすがに熊耳先生。マーニーの動きも把握しておりましたか。
当初はもっとイタズラ者っぽい雰囲気でしたが、メカニックの件を自白した辺りからずいぶんと丸くなった感じですなぁ。

そんな熊耳先生――ママについてパパであるロイドさんに尋ねるマーニー。
色々あったと思うけど、ママに何かあったらどうする?と。

色々あったし・・・今も納得いってないけど・・・
感じたのは彼女とは決定的に道が違ってしまったってこと
お互い自分の信じる道を進んでいて・・・気がついたらもう一緒にはいられなくなっていたんだ。
でも彼女になにかあったら僕は彼女を助けに行くつもりだよ。マーニー

ふむ。大人らしい意見でありますな。
それぞれの考えを持った独立した大人だからこそ、違えた道は交わり辛いか・・・
でも一緒に暮らすのと何かあった時に動くのとでは違う話ってわけですな。
複雑ながらもとにかくその答えが聞ければ満足ではありましょうか。マーニーもやたらと可愛い顔でそうだよねと返す。

というわけで、マーニーは母親の前に現れる。
母のことを思えば事件の調査は進めるべきではない。
けれどもロイドさんが言っていたように、それは自分の進む道とは違う。
母にとって不利益になることであってもそれはちゃんとやらなければいけない。
そうやって調査を進めた結果・・・乾次郎が兄を遺産目的で計画的に殺そうとしたことがハッキリする。

ママ・・・裁判、負けるよ
この裁判・・・おりた方がいいよ。

どうやら警察は今事件を多く抱えていて本格的に調べきれていないらしい。
どうにも杜撰な調査だなと思ったらそういう理由もあるのか。

マーニーからそのようなことを言われても、事務所のメンツもあるしすぐには承諾できない熊耳先生。
なのでマーニーが事件について説明してくれます。
ガードレールの切れ目から少し離れた場所、上の方に何かがブツかってへこんだ箇所があった。
そこには車の塗料が残っており、調べればそれが乾太郎の運転していたベンツであるのは間違いないとのこと。

車はジャンプしたんだよ。ガードレールを飛び越え、かすりながら谷側に落下。
そう仮定してジャンプ地点を探してみたら、ある道路に線状の跡が見つかった。
その跡にあった残りカスも採取して証拠として保存。
そして乾次郎のことを調べたら、仕事場は工事現場だった。
そこで面白いものを見つけたんだ。ジャンプ台にちょうどいいような車止めの板。

その板の塗料も証拠として採取したというマーニー。
状況証拠ではなくここまで物的証拠が揃っては裁判に勝ち目があるはずもないですわなぁ。
さて、ここで熊耳先生は問う。その証拠はもう警察に提出したの?提出されれば私達は裁判で負けるわ、と。

ママは裁判に勝つのと真実とどっちが大事?

これが弁護士という道を歩み熊耳先生と、探偵としての道を歩むロイドさんやマーニーとの違いなのだろうか。
いや・・・この問いかけに対しては、マーニーが思ったのとは違う答えが返ってきました。
事務所のメンツやそういったものは思ったほど気にしていない様子の熊耳先生。
元々この依頼は部下に乾次郎の友人がおり、その武かが相談を勝手に受けて後々話を上げてきたものだったそうな。

興味があったのは、アナタがこの事件を捜査しだしたから・・・
アナタがどういう調査をするか見たかったからね

ふうむ。やっぱりイタズラ者であるのに変わりはありませんでしたか。
まあ、メンツに拘って娘との信頼関係を失くすような人じゃなくて良かったですよ、ホント。
こういう考えの人であるならばロイドさんとの関係改善もあり得るのではないだろうか・・・

というわけで、乾次郎の弁護は取りやめる熊耳先生。経歴にキズがつくことにはなったが後悔はなさそうだ。
昔は正論を述べるロイドさんと色々やりあったみたいですが・・・丸くなったということですかねぇ。

パパのことって今でも好き?と尋ねる娘に対し、大好きよと答える母。ふむ。いい感じだ。
ならばよりを戻すことも・・・と言いかけるマーニーだが、機先を制する熊耳先生。
マーニーに対し、私を試したわねと問いかける。おう、やはり気付いてましたか。
証拠は警察に提出していないと言ったが、警察の立ち合いでもなければ証拠能力は疑われることになる。
実際、証拠は提出していないが、その採取する様子はちゃんとストリーミングで見て貰っていたそうな。なるほど。嘘ではないな。

・・・なるほどね。私はアナタの調査力を。アナタは私の人格をためした。なんだかんだ言って私の娘ね

確かにこの強かさはよく似ておりますなぁ。
昔はあんなにか弱かった女の子が・・・これがいつまでも夢見る少女じゃいられないということなのか・・・!!
まあ、この成長は微笑ましく受け入れられたようですけどね。良かった良かった。

その後、乾次郎は裁判に負け一級殺人として懲役25年を言い渡される。
乾優也はふさえの養子に入り、次期当主として大切に育てられることになったそうな。
上手くいく家族も有れば、こういった家族もあるってことですかねぇ。世の中は複雑だ。

メカニックの件が片付き、母とも良好な関係を作れそうなマーニー。
ロイドさんには男関係で誤解を招きそうな感じでありますが・・・
まあ、ね。マーニーもお年頃ですしね。そろそろ覚悟だけはしといた方がいいんじゃないですかねパパァ。

穏やかな生活に戻っているマーニーでありますが・・・次回ついに最終回
うーむ、駆け足で周りの状況が進んでいると思ってましたが、やはりそうなりますか・・・
非常に寂しいですが・・・とにかく最終回を心して迎えたいと思います。

・いきいきごんぼZ
カンニングを考えるのもある意味勉強になったりするんですよね。
カンペを作るために効率よく重要な点を切り抜いてみたりと。
まあ、結果はご覧のありさまでございましたがね!!

よく似ているどころか川地先生本人の協力によるものだったー!!赤点先生お美しい。

・ウチコミ!!
試合序盤で技有りを決めたことで大幅なポイントリードとなったレン。
負けるわけにはいかないこの戦い。このリードは安心を生むこととなる、か?

しかしその安心は時に保身を生む結果ともなる。
成美の足を崩し、背負える流れに持って行ったが、攻めきれないレン。
どうやら成美に投げられたことで警戒心が生まれてしまったようですな。
確かに一気呵成に行こうとするとその勢いを利用されてしまう。
成美の柔道は相手の力を巧く利用する柔道であるし、不用意に飛び込むのは危ないのは確かである。

この試合でチームが負けたら・・・ユッキーさんの最後の団体戦になってしまう・・・
相手は優勝候補の大和東・・・1、2回戦と違って一筋縄ではいかないはず・・・
僕が先鋒戦を取れれば・・・チームにとって大きな一勝になる・・・何としても期待に応えるんだ・・・
序盤にリードできたのにリスクは犯せない。あと2分守りきれば勝てる・・・!!

うーむ。やはり逃げ切りを考えてしまいましたか。
慎重に行くのは大事だが、消極的になるのはまた違うんですよね。
特にレンはそういう闘いの経験は少ない。逃げ切りとかは考えない方がいいのだが・・・うむむ。

成美としてもその考え方は美しくない。粉砕して綺麗にしてあげましょうと攻撃をしかけてくる。
これだけ腰を引いて攻めづらくしているのに、思いもよらない角度に入り込み、ブリッジ気味に投げてくる。
今回は有効を取られるだけで済んだが・・・やはり守りきれる相手じゃないですなぁ。

距離が取れないならばとしっかり組んで振り回すレン。
パワーは確かにありますし、相手の動きを封じる意味では面白い。
が、その勢いをも利用して技を仕掛けてくるのが成美である。
振り回される勢いに逆らわずに乗って足を払い、更に有効を奪う。うーむ、危うい・・・

攻撃が中途半端なせいで防戦一方になっているレン。
消極的な姿勢は誰の目にも明らかなので指導も入ってしまう。よろしくないですなぁ。

「指導」は4つもらうと反則負けになるが、今年の公式戦から3つまでなら技によるポイントリードにはかなわないとのこと。
ふうむ、知らないうちにその辺りのルールは変わってきているんですなぁ。
しかしそれはギリギリまで消極的な行動を続ける結果になってしまわないだろうか?
レンとしてもあと少しの時間を指導もらいながら耐えようとか思ってしまっているようですし。

これ以上キミの動きが醜くなるのは見たくない・・・そろそろ終わりにしましょうか・・・

そう述べながら、組んだ状態で大きくステップを踏んで回り出す成美。
その遠心力を活かして一気に引き寄せての投げ。これぞ回転払い腰!!
この投げの勢いは堪え切れず・・・ついに技有りを取られてしまうレン。
うーむ、有効を重ねられたこともあり、これで大幅にポイントリードされることとなってしまいましたな。

残り時間が少なくなった段階で逆転された。これは心理的にもダメージが大きい。
こうなれば取り返すしかない・・・のだが、ここで先鋒を任された重圧を感じるレン。
同じ負けるにしても一本負けでは内容差でチームとして不利になるかもしれない・・・と。
ふうむ。消極的にいって負ける方が勢いを削ぐ結果になると思うのですが・・・難しい所か。
いずれにせよ悩むレン。仲間たちの声もむなしく通り過ぎている。
が・・・雪村さんの今までにないほどの厳しい口調にはさすがに意識を向けざるを得ない様子。バカ野郎!!

一か月前とは違うぞ。信じるんだ。今の俺たちを。後ろには俺たちがいるんだぞ!

ほほう。これは良い声かけでありますな。
レンが何を焦っているのかを正確に読み取り、きっちりと元気づけている。
本人も認めるぐらいに頼りない感じだった雪村さん。いつの間にか立派になって・・・!!

雪村さんの言葉によりその目に淀みがなくなったレン。ほほう。

何を勘違いしていたんだ僕は・・・信頼してくれる仲間を・・・僕が信頼しなくてどうする。
たとえ僕が負けたって・・・きっと取り返してくれる・・・
信じるんだ・・・武蔵原というチームを。
一番弱い僕を先鋒で送り出してくれた・・・団体戦だからこそ・・・負けを恐れる必要はない!!

団体戦だからこその戦い方ってのはありますよね。
先鋒が勝って弾みをつけるのは大事だが、敗れても尚その意気を後ろに繋げるのもまた大事。
消極的な姿勢で結局負けるのは一番よろしくないことでありますわな。

さあ、得意の不利な状況からの立ち直りである。
残された時間は短いがそれもいつものこと。頑張って取り返そう!!

・ペーパーブレイバー
狭いちゃぶ台に2人並んでみたり、廊下で2人横並びになったりと、やけに距離近いなこの兄妹!!
しかしエビフライを尻尾事詰め込む絵面はちょっと辛いものがあるので勘弁願いたい。

そういえば天職なんて話もありましたね。あっさり否定されちゃいましたな。ハッハッハッハ。
まあ、もっと遣り甲斐のありそうな目的も見つかってよかったんじゃないですかね。
八兵衛ちゃんの方の気持ちはどう動くかわからないけど、応援だけはしますよ筋肉兄さん!!

・木曜日のフルット
相変わらずフルットとデン一派は仲がいいというかノリがいいというか。
考え方は悪くないが、もう一工夫が必要でありましたな。

・総合感想
合併号を前にして一気に2作品もの最終回宣言。うーむ、厳しい。
まあ改題しての継続の可能性は無きにしもあらずですが・・・難しいですかなぁ。

次号から盆ノ木至先生の短期集中連載が開始。
吸血鬼すぐ死ぬから1年。どのような作品を見せてくれるのか。期待したいところであります!!



2014年 34号


・錻力のアーチスト
灼熱巻頭カラー!!蛮堂も真っ赤に燃え上がっております。

"愛"と"プライド"がその男に業火を纏わす――ほとぼしる紅蓮の炎を鎮火せよ!!

見開きの左半分だけ見るとアオリも含めて野球漫画とは全く思えないから困る。

さて、8回裏4対2でツーアウトランナー一・二塁。
一打同点、逆転のチャンスで打席に立つのは五番の蛮堂。
気迫を漲らせ全身燃え上がる蛮堂であるが、それを前にして逆転のランナーになるので歩かせるわけにはいかないと考える喜多さん。


うーむ、この考え方は確かに前回の穂村が言うように過信であるかもしれませんな。

僕なら絶対勝負しない。敬遠・・・いや、警察に通報する

左薙もこのように言っています。うむ、それは全く持ってごもっともな意見ですな!
通報されても警察も困るでしょうけどね。遠巻きにして鎮火を待つしかなくなる!!

・・・ああなった蛮堂には手がつけられない。何言って焚きつけた・・・?マネージャー。

前の桃ちゃんであれば確かに焚きつけたりすることもあったろうが、今の桃ちゃんはそういうことは頭になさそうだ。
蛮堂に対しても変わらず強い調子で声をかけている。と思いきや、反応しない蛮堂に対し――

返事しろ蛮堂!打ったらデートでも何でもするから!!

おや、表情と合わせて何だか焦燥感がありますね。
あの蛮堂に無視されるのは桃ちゃんとしても堪えるのでありましょうか。
実際蛮堂の耳に桃ちゃんの声は届いている。しかし反応しないのは今のままでは顔向けできないと蛮堂が考えているからである。

恥ずべきはこの俺の不甲斐なさ。投球では弐織に打たれ、打撃では喜多にことごとく打ち取られた。
今の俺は桃ちゃんに相応しい男なのか・・・否!!

その証拠に俺を見る桃ちゃんの顔は曇っていると語る蛮堂。

状況わかってんのか!聞けよにゃあらー!!

確かに曇ってはいるけど、どちらかというと指示を受け付けなくなったことに対する不安の部分が大きくないですかね?
この重要な場面で予想外の動きをされると桃ちゃんとしても困るようですな。
しかしデートでも何でもするからとはまた凄いお言葉であるなぁ。蛮堂ならそんなに危ないことにもなるまいが。

かくなる上は俺自らが桃ちゃんと俺の未来を照らし出す光になるまで・・・!!

物凄い気迫を漲らせる蛮堂。
スタジアムを凍りつかせる弐織義壱とは真逆の方向性である。立っているだけで桐湘ナインは汗が噴き出してくる。
そんな蛮堂に対して果敢に挑む喜多さん。
初球は打ち気を逸らすかのような緩いカーブ。
ストライクコースに入る球ではあったが、蛮堂はこれを見送る。ほう。
今までは何にでも出を出してきたというのに、この反応の無さは不気味だ。

2球目はアウトコースに外す喜多さん。落差のある変化球。狙おうとすると引っかける可能性が高い球だ。
蓬莱はそのコには手を出すなよと考え、桃ちゃんも手を出すなと叫ぶ。
いや手を出すとかいってもそういう意味ではないが。蓬莱用語が挟まるとややこしくなってかなわん。

桃ちゃん。いつもありがとう。
マネージャーという大役をこなしながら笑顔を絶やさないキミが好きだ。
キミが側にいてくれるだけで俺は――誰より強く前に進めるのだから!!
やはり俺にはキミしか見えない!!

久しぶりに桃ちゃんの可憐な頃の笑顔を見た気がします。可愛い。
そこから随分と変わったが、その姿も今の姿も全て桃ちゃんであると受け入れて燃え上がる蛮堂。誠実な男だ。

燃え盛れ!俺と桃ちゃんの永遠の愛の炎!!

沈む喜多さんの球をしっかりミートする蛮堂。
全身に纏う炎がバットを通じてボールへと燃え広がり・・・
炎を纏った打球は凄い勢いでバックスクリーンを直撃する!!

おやおや。これは。やはり打たれることとなってしまいましたか・・・!!
それにしても思わず立ち上がった時の桃ちゃんの絵のアングルはなんだかいい感じでしたな。行けー!!

見事な逆転スリーラン。これには蛮堂吠える。桃ちゃああん!と。
そして桃ちゃんもこの叫びに応える。蛮堂――!!と。うむ、相変わらずいい息の合い方だ・・・

・・・走れ蛮堂ー!!

大魔神のように胸を張り、肩をいからせてドスドスとベースを回る蛮堂。
まあ、ホームラン打ったのだから走らなければいけない理由は無いのだが・・・何か面白いな!!

打たれてはいけない場面で豪快に打たれてしまった喜多さん。おやおや、愕然とした表情だ。
けれどもこれでゲームセットというわけではない。まだ桐湘の攻撃は残っているのである。
事実蛮堂の力を見て嬉しそうにしてしまっている弐織。打席に立つ前からヨダレダラダラだ。

悪ィな喜多。上ッツラだけで慰める気は無えからな。俺は今蛮堂と対戦したくてたまらねえ・・・!!

正直な感想を抱いている弐織。
そしてセンターの清作も蛮堂の凄い打球を見て思わず震えと共に笑みを浮かべてしまっている。
逆転されたことの痛さはあるが、凄いバッターを見つけて争いたいと思う気持ちはそれ以上のものがあるようですなぁ。

後続はしっかり抑えて、どうにか1点差で切り抜けた喜多さん。
しかし逆転を許した以上、この9回で得点できなければ負けが決まってしまう。
あとは最終回をキッチリ抑えるだけだからねと蛮堂を送り出す桃ちゃん。
蛮堂はその桃ちゃんの手を握り、いつもありがとうと感謝の言葉を述べる。
ほう・・・先の逆転弾で顔向けできる男になったと思えたようですな。真剣な眼差しで正面から見据えております。

勝ってから言え

蛮堂の手を振り払い、そう述べる桃ちゃん。なんとも硬派な!!
しかし逆に考えるならば、勝利さえすればこういった言葉も受け入れてくれるということではあるまいか。
これも桃ちゃんのデレと見ることができそうな気はしますが・・・はてさて!

2人の恋の行方も気になるが、桐湘としても負けるわけにはいかない。
9回表、桐湘は一番児島から。
1人でもランナーがでれば早くもバーサーカーモードに入ってる弐織に回るわけでありますが・・・どうなるか。

蛮堂・・・テメーはたしかにバケモンだけどな、ウチにもいるんだぜ。しかも2匹

そのように考える児島センパイ。
どうやらもう1人は清作のことを示しているようですな。
その考えはいいのだが、打席でその考えは既に自分が打つのは諦めてるように思えなくもないですぞ。
そういった意識によるものなのか、全く触れることも出来ずに三振に終わる児島センパイ。
蛮堂がスタミナ不足なのはガセかよ?とか言ってますが、それは推測であって本当にそうだとは誰も言ってませんわなぁ。
まあ、蛮堂は体力よりもメンタル部分のスタミナが左右する感じでありますから・・・今が最高潮になるわけですな。厄介な。

児島センパイに続いて柊も三振。
バットコントロールが上手く、初打席で蛮堂の球に当てて見せた柊までカスリもしないとは・・・
今の蛮堂の球はこれまでで最高のものとなっている様子である。

さあ、最後の打者となりそうな場面で登場するのは三番の清作。
1年生としてはプレッシャーがかかる場面であるはずだが、清作にはそういった意識は無さそうだ。
クソ天然だからということもあるが、蛮堂と全力で勝負したいという想いが強い様子。
しかし味方ベンチからは弐織に回せとの声。ホームランを打ちたい清作としては不満でありましょうが・・・

おいクソ天然。器用につなごうなんてできもしねえこと考えんじゃねえ。一発狙う気持ちで行ってこい。

やはり弐織はよく分かっておりますな。いい先輩だ。
ランナーをためるための縮こまった打撃をするよりはノビノビ打たせた方がいいですわな。

・・・弐織敏にまわすまでもない。
1秒でも早く、桃ちゃんに心からの感謝の言葉を伝えるために――キサマを葬る!

弐織と勝負したいという想いよりも勝利に貪欲になっている様子の蛮堂。これは桃ちゃんも安心ですな。
勝利に貪欲というか、勝利の先に見据えているものがあるというか、勝利は結果的にオマケというか。まあとにかくやる気十分だ。

しかしその蛮堂の球にくらいつく清作。
前の2人がカスリもしなかったのに、ファールを連続している。ほほう。今回はラブコールは無いのかな?
左薙も期待しているようですが、残念ながら無さそうな雰囲気でございます。

今までは愛の力とか何とか相手に合わせて自分を見失ってた
いつも通り肩の力抜いてスイングすればいいんだ。
けど、もっと大事なことを思い出した。どんな気持ちで打席に立ってたかを。
蛮堂にも、蓬莱にも、弐織先輩にも負けたくない。
その負けたくないって気持ちだけは、誰にも負けねえ
俺がナンバーワンのバッターだ。今は自分の力だけを信じる!!

まさに色々と方向性を見失っていた清作。
このまま愛を見出す方向に向かっていったらどうしようかとも思ったが、その心配はなさそうですな。
ようやく自分のバッティングを取戻し、心臓をブッ叩くことにも成功する。
敏感にそのバッティングの凄さを感じ取ってセンターをバックさせる蓬莱。
さすがであるが、今回の清作のバッティングはその蓬莱の予想をも上回るものであった様子。
うーむ、打球の威力だけ見れば先の蛮堂の打撃をも上回りそうだなぁ。

ライナーでセンターフェンス直撃。
もう少し角度がついていれば入っていたかもしれませんなぁ。
余りに打球が早すぎてシングルヒット止まりとなる清作。
しかしこれで弐織の前にランナーが出ることとなったわけであります。

蛮堂「・・・やはり決着はキサマとつけねばならんか。弐織敏・・・!
弐織「喰らい尽くしてやるよ。蛮堂・・・!!

抑えられたらゲームセットという場面で逆転ランナーが出塁。そして最後の戦い。
二大怪獣大決戦の幕が今切って落とされようとしている・・・!!
巻頭カラーに続いて野球漫画何だかどうなのか分からなくなってきたぞ!!

いやはや・・・しかし、大変な盛り上がりを見せている蔡理戦。
蛮堂が試合開始前の調子を保っている・・・いや、むしろ上がり調子になっているとは予想もしませんでした。
果たして燃え上がる蛮堂を喰らい尽くすことが出来るのか・・・!?
筋肉対決最終ラウンド・・・楽しみでございます!!

・弱虫ペダル
写真判定をしてみれば勝敗は明らか。
先にラインを通過したのは箱根学園、銅橋正清である。
インターハイの最初のゼッケンは箱根学園が獲得。去年の雪辱を果たしたわけでありますな。

オレが箱根学園だ!!

堂々とそう述べる銅橋。
ふむ、去年のことを考えるとこの最初の争いはレース全体の勝敗を左右することになりそうで大きいですなぁ。
自分がここで勝利したことで、全体の勝利も箱根学園のものだと主張する意図もある。かもしれない。

敗れた鏑木はさすがに悔しそうである。
スプリンターじゃなかったからとかそういう言い訳も出てこない。
勝つと挑んで敗れた。負けた。胸にあふれるのはその悔しさのみである様子。ふむ・・・

"ファーストリザルト"総北――2位!!

その結果は後方の集団に掲示される。
それを見て先頭に上がる箱根学園。
ファーストリザルトを獲ったチームに道を譲るのは決まり事。
去年の総北はそれで先頭に出ることが出来たが、今回は箱根学園にやり返されることとなりましたな。
見事にリザルトを獲った銅橋を箱根学園の面々は称える。

泉田「よくやった銅橋!!」
黒田「計画通りだな塔一郎」
葦木場「銅橋(バッシー)!!
山岳「平坦で2人相手に1人で勝つなんてすごいねー」
悠人「銅橋さんなら獲るだろうって隼人くんも言ってましたよ」

微妙に会話の呼吸が噛み合ってるのか良く分からない新生箱根学園。何がバッシーか。
それはさておき、箱根学園が先頭に立つことで何故か落ち着くとか言い出す他校の集団。
あの位置がしっくり来るとかオーラが違うとか。認めるのはいいが、持ち上げすぎではないかね?それに挑まねばいかんのに。
というか総北には――手嶋さんにはオーラがないと言いたいのか!?

そのことについてはさておき、先頭に出た箱根学園は加速を開始する。
このまま箱根学園について山のふもとまで行こうとしていた集団はビックリしている様子。
だけど、レースしている最中にうしろ距離あいてるぞーはないだろ。勝負はもう始まってるねんで!!

あいつらは速度上げて集団の人数を減らす気だ!!インターハイ1日目のこの序盤で!!

今年はなかなか早い仕掛けとなりましたな。
去年は3日目の集団に痛い目を見せられたので、今年は早い内に脚きりを出しておこうという考えでしょうか。
その考えを読んでいた手嶋さんは送れずについていく。この辺りの駆け引きはさすがですな。

来たね総北ァ!!ブゥ!!

変な切り方はさておき、総北が遅れずについてくるのは想定内だった様子の泉田君。
箱根学園がこんな序盤で人数減らし何て余裕ないじゃないかという手嶋さんの挑発も笑顔で受け止める。

本来シングルであるはずのボクらが二桁ゼッケンをつけている。その意味がわかるかな手嶋くん。
どんな手を使っても奪還しなければならないということだよ。王者の称号を!!
ボクが今年のこのファーストリザルト争いに出なかったのは、この状況を作り出すためだよアブ!!

銅橋がリザルトを獲り、集団の前にチームが出れるようにする。
そして脚を溜めていた泉田君がチームを引っ張って集団を引き離すと。スプリンターらしい組み立てですな。
しかし手嶋さんはその考えも読めていたのか、最上級の平坦屋を残している。

出ろ!!鳴子章吉!!

鳴子と泉田。リザルトは出た後であるが、去年と同じように1日目の平坦でこの両者が争うこととなりました。
少し前の時の様に今泉君や黒田さんが止めることは無い。全力での勝負となる。
早くも後方集団は引き離されそうな勢いですが・・・京都伏見以外は追いつけるのだろうか。

さて、敗れて消沈している鏑木。
青八木さんとしてはかける言葉が見つからない。
神様であっても慰めの言葉は思いつかないものなんですな。さすがにそのメモは用意してなかったか!されてても困るが。

それはさておき、消沈する鏑木に声をかけるのは段竹。
お、リザルト争いでは間に合わなかったけどここで声をかけてくれますか。
まあレースはまだまだ始まったばかりですしね。鏑木に落ち込んだままでいられても困る。
どうにか段竹の声援で、チームと合流するまでには回復しておいて欲しいものです。

・毎度!浦安鉄筋家族
相変わらず涙と勇ちゃんは仲が良いのう。
しかし工事人形さんも難儀でありますな。タイミングがいいのか悪いのか!

・刃牙道
武蔵が復活し、人斬りのサブちゃんがボヤく夜が明けました。
そして徳川光成邸を訪れた刃牙は驚愕を露わにしている。
武蔵・・・のことではなく、どうやら勇次郎と花山の喧嘩の話を聞いたらしい。なるほど、そっちか。

地上最強の生物VS日本一の喧嘩師。
正真正銘。よくぞ実現したもの・・・文句のつけようもない白金カードじゃ

確かに豪華なカードではあるが、どちらも挑んだのであれば断るはずもない2人である。
しかし普通は挑むことは無い。
特に範馬勇次郎という常識外れの強さを持った男に挑むものなど最早そうはおるまい。
だからこそ、刃牙は称える。やっぱスゲェや花山さん、と。

きっと・・・範馬勇次郎ならきっと救えると・・・
退屈で退屈でやりきれない日常を打ち消してくれると。

そこまで考えつきはしても、本当に勇次郎と立ち合う。これがなかなか出来ないことである。
刃牙自身も欠伸を消すためにはその方法を考えないでもなかったんでしょうなぁ。

さて、その男過ぎる花山。
しかしいざ戦いとなるとその拳は勇次郎に当たらない。
それは細胞が怖気ているからだと述べる勇次郎。発言聞こえたんですか?

それはさておき、この挑発に黙っているはずもない花山。その日イチバンの踏み込みを行う。
怖気ているなどと言われて黙っていては男がすたる。
となれば、その日イチバンの一パツをお見舞いするしかない。
全力で踏み込んでの一撃。しかしそれは勇次郎の誘いであった様子。

巨拳が顔面30センチに迫る。
刹那、勇次郎は自身の左拳をポケット内で加速。そして抜拳・・・
花山薫渾身の一撃。加えることの勇次郎珠玉の居合拳
そんなシロモノが花山の顔面を打ち抜いた・・・

その結果、花山の巨体が宙を舞う。
凄まじい勢いで吹き飛ぶ、コンビニへと突入する。こりゃ客も驚くわ。

昨日と変わらぬ日常に166キロの花山が突如飛び込む。
陳列棚を4本なぎ倒し――奥の弁当のタナまで達していたそうな。

どうやらこれにて勝負アリであった様子。
い〜〜〜い風貌で笑っていたという花山。ううむ・・・退屈は解消できたでしょうが、これは幸せとしてしまっていいのかね?
少年時代のトラウマはある程度塗りつぶせたかもしれないが、敗北を笑顔で受け入れてしまうというのもどんなものか。

勇次郎が懐かしの居合拳を見せたのはどういう意図によるものなのか。
思ったよりも花山の拳に威力があったため、誘い出してのカウンターを狙ったのだろうか。
そういう話があれば花山の成長も認識できるようになるのだが・・・気になりますなぁ。

さて、面白い話を聞いた刃牙。
しかしどうやら気になることは別にある様子。
というか、光成が刃牙を呼んだ本題もおそらくそっちでありましょう。
隣の部屋にいる誰か。敏感にその存在を感じ取っている刃牙。それを知ってやたらと嬉しそうな光成。
ようやく対面する瞬間がやってきたようでありますな。どのようなファーストコンタクトとなるか・・・
勝手にリアルシャドーで真っ二つになったりするのだけはやめてくださいね!!

・極悪バンビーナ
ようやくターゲットが登場しました。
何やら色々と面倒くさそうな子である五色彩悟
さて、どのような人間関係となりますのか・・・
とりあえず赤城さん、面倒くさいで学校サボってるのだから説教しておいた方がよいのではなかろうか。

・実は私は
女性陣が次々と戦いの意志を見せていく中、男どもはメイド喫茶を発見していた。おやおや。
ある意味女性陣に負けないぐらいに積極的ともいえるのは嶋。元気だなー。

メイド喫茶で修学旅行の自由行動を決めることにする様子。
朝陽が白神さんに告るで決まりだろとか岡は言うが、他の3人はそれを見学しているつもりなのか!?

気にはなるけど、とりあえずメイド喫茶である。
実際はどういうものかはよく知らないが、入口で並んで待機して出迎えてくれるとはご苦労様なことであります。
まあ、ご主人様の帰りを出迎えるという流れなのだからこれが普通であるか・・・

お帰りなさいませご主人共・・・!!

何か・・・何かいた・・・
入口を通り抜けただけなのに4人の表情から生気が消えるような何かがいた!!
さすがにこれは気のせいだったということにしておきたい。
注文を受け取りにきたメイドさんは普通だったし、うん。気のせいということにしておきましょう。
ここは落ち着いてサービスを受けるべし。おいしくなーれ。おいしくなーれ。

お、おいしくなりやがぁれ・・・!!

プルプルと引きつった笑顔を見せてくれるメイドさん。
あー誰かに似てますねー・・・っていやいや。何で高校教師がメイド喫茶で働いてるんだよ!!
家計で困っているってことは、あまりない、はずだけど、にしても副業でもこれはあるまい。
ああ・・・茜ちゃんが絡んでいるなら何でもアリか・・・

とにかく、紅本先生のことはなるべく考えないようにする4人でありました。それが正解だな。

修学旅行での予定を話し合う。
気になるのはやはり朝陽の恋模様ですな。この修学旅行で何とか葉子さんとの仲をハッキリさせたいところ。
キスまでした仲とはいえ、葉子さんのことだから最悪なかったことになってるかもしれない。そんな危惧をする朝陽。
うむ、今までのことを思えばさもありなん。
まあ、藍澤さんのおかげで葉子さんも一皮むけた感じでありますし、そういうとぼけ方はしない・・・といいなぁ。

話し合っている最中に特製メイドオムライスが届く。
メイドさんによる萌え萌えメッセージ入り。皿にも随分な勢いでケチャップ入りますのね。
そして安定の紅本メイド先生のメッセージ。立ち去れって。ケチャップなのか血文字なのか分からんよ!!

さすがに紅本先生も生徒たちには早く立ち去って欲しい様子。
これは朝陽たちも早く平らげて逃げなければ。

じゃねえと俺・・・もう限界だわ。さっきから笑いこらえるのに必死でよ・・・

プルプル震える岡。恐怖とかではなく、そっちで震える辺りはさすがに岡というべきか!

頑張って早く食べて出たいのだが、追加注文が来てしまう。
自分たちで頼まなくてもあちらのお嬢様が余計な気を利かせてくれたりするのだ!!何やってくれてるの茜ちゃん!!
そういえばさくらさん達はまだ茜ちゃんが校長とも知らないんでしたっけかね。

さて、その追加注文。特製メイドビビンバを「あかりん」がまぜまぜしてくれます。あかりんって!!
まあ、明里ですものね。そりゃあ、あかりんにもなりますよ。うん。く・・・くく・・・

それにしても、いやまさか。
罰ゲームか何かぐらいにしか思ってなかったが、自分の意志で勤めていらっしゃったとは。
なるほど。可愛いお嫁さんになるための花嫁修業であったわけですな・・・なるほど。

なんでいい歳してメイド喫茶で花嫁修業してんだよ・・・?

うむ、岡のいいたいことは凄く良く分かる。良く分かるけどこの場で言ってはダメだ岡!!

色々と大変なことになっている店内。
しかし朝陽も怯えすぎではありますまいか。暴れっぷりを良く知っているとはいえ。
紅本先生も何だかんだで可愛らしいところあるわけですし、そんなに怯えなくてもいいのではなかろうか。
まあ、今の姿が似合っているかどうかは・・・うん、コメントを控えざるを得ないわけであるが。
せめてその引きつった表情さえなくなればよいのだが。
開き直ってしっかりとした笑顔を見せてくれればひょっとしたら・・・あ。

ご。ご主人様。う、うれしいにゃん。ありがとにゃん☆

ひ、開き直られた。が・・・こ・・・これは・・・!!
うむ、紅本先生がこのように正面きって挑んでくれた以上は・・・岡も顔を伏せているわけにはいかんな。
茜ちゃんと並んで指さして大爆笑だ!!はははははははははははははははははははははははははははは!!

すっごく外道面で爆笑する岡。茜ちゃんと並ぶと凄く映えるなぁー。
分かってはいたけど、岡も結構外道な面がありますよね。
なんだろう。みかんに気があるのはそういった面での親近感からだったりするのか・・・!?

何はともあれ、成敗完了。
メイド喫茶ならぬ冥土喫茶だったというオチがつきました。おやおや。
怖いのはあのメイドだけとのことであるが、全く動じない他の先輩たちも凄い。
鍛えられているというか何というか・・・先のお料理教室のように茜ちゃんの関係者の店だったりしないか!?

次回はあの人がついに真の姿を見せるとのことであるが・・・だ、誰だろう。
何となくさくらさんにスポットがあたりそうな気がしないでもない。さくらさんの真の姿は・・・気になる!!

・ギャングロード
辿り着いたのは不良の聖地「GANGROAD」。
どうやら治安は悪いらしく、強盗や万引きなどが横行して商店街はシャッター通りとなっている様子。
うーむ、喧嘩はいいけどそういったのは控えてくれんと困りますなぁ。

さて、さっそく到着してハシャイでいる真に話しかける人物がいる。これはアホ毛じゃねーだろ
まあアホ毛はさておき、さすがに東郷を倒した真は注目されている様子。
と思ったけど、負ける方に賭けられている辺り、注目されているけど評価はされていないのだろうか。

"禍嵐"淀川茶々丸
可愛い顔して日本刀使いというのは、うむ、良いな。
しかし早くもサービスカット要員になってる感じですな蛍ちゃん。

1回戦の相手である「UENO」の"猛虎"日向景寅
UENOと書いてノガミと読むのは何故なんだろうか。上野と野上。つまりそういうことなのか!?

ともかくさっそく始まるタイマントーナメント。
いつのまにか真は"狼王"になっていたらしい。ただの狼じゃなくなったんですね。ロボでもなくなったわけか。

虎と狼の争い。小細工なしで正面から向かい合う獣の取っ組み合いといった感じとなりました。
出し惜しみなく、首元を狙う日向。剛流天ボンバー!!
首の骨がいかれてる感じなのに意に介さず反撃する真。
なんだろう、顔面が食いちぎられたようなイメージ映像があるが、首がいかれたのもイメージ映像なのか!?
ダメージ描写は派手だが派手すぎて実際はどこまで効いてるのかよく分からないぞ!!

何にしても派手な殴り合いであります。
そして獣らしいスピード決着であります。
日向にしてみれば敗れはしたものの、正面から堂々と殴りあえる喧嘩が出来たのが嬉しい様子。おやおや。

倒れた日向を見下ろし、称賛を浴びながらも勝ち名乗りを受ける気はない真。
まだまだやれる。こんなモンでノビちまう男じゃ無ェよと日向を称賛するのであった。ほほう。
実際のところ、限界を迎えていそうな日向であったが、そんなことを言われたら起き上るしかないですわな。

しかし突如現れた、真の仇であるリョオ。
何とも早い展開でありますが、さすがにここで対決ということはありますまい。
敗れた日向はこの先どうなるのか。気になるところですな。

・ハリガネサービス
金田のスゴ技で得点を重ねたリベロチーム。
だけど、それも続けられるものではなく、あっさりと敗退。
うーむ、さすがの金田も角度つけられると厳しいようですなぁ。

さて、これでまだ試合をしていないのはセッターチームのみとなった。
というわけで1巡して下平・間白ペアが登場。
ウィングスパイカーの先輩方は顔が怖いので後回しだ!!マネージャーの判断だから仕方がないですね。

セッターチームは松方一颯(1年)と家守浩一(2年)。いい名前してるな松方。
しかしセッターは守りも攻撃も厳しそうなペアであるが、このゲームでどれほどの活躍が出来るのでしょうか。
しかも肝心の先行争いで負け、サーブ権を取られてしまう。間白のこの嬉しそうな顔!!くっ!

下平くんならば全てサーブで決めてしまいそう。
だけど、ここは何故か間白が先にサーブを打つことになりました。何か考えがあるのだろうか?

間白が放つのは大船先輩のような豪快ジャンプサーブ。
正面から受けようとする家守先輩であるが、受けきれずに大きく弾いてしまう。うむ、なかなかの威力ですな。

続いてのサーブはどうにか前へと飛ばす家守先輩。
しかし威力を殺しきれず、相手のコートへ。
そのボールを、ジャンプサーブを打った直後なのにネット際まで走って跳び、スパイクを決める間白。
さすが運動神経は抜群なようですな。最近ダークエルフさんとか呼ばれているだけのことはある!!

運動神経は凄いが、五十嵐先輩ほどのパワーは無い。
松方に言わせれば、肩の力抜いて受ければ絶対上げられますよとのこと。
ふむ、よいフォローでありますが、後輩によいフォローされるのは先輩としては悲しく思えたりもしますわな。
それも同じポジションを争うライバル的存在からのフォローだ。素直には喜べない。

もうこれ以上、情けないところは見せられないな!

気を取り直そうとする家守先輩。
が、強いサーブを待ち受けていたところに、軟打。緩いサーブでコート手前側に落とす間白。
家守先輩も頑張って飛びつくが・・・届かない。うーむ、してやられてしまってますなぁ。
何いいように1年にやられてんだよと吠える大船先輩。貴方たちも3連続で1年にサーブ決められてますやん。

アイツ・・・!家守先輩を潰しにきやがった!

さすがに松方には間白の意図が読めた様子。
なるほど。ゲームの勝利を譲る気は無いが、松方のレギュラー入りの援護射撃はきっちりしようという配慮か。
インターハイ予選まで2か月もない。セッターとしては早い内にレギュラーとなって先輩たちと連携を合わせておきたいところだ。

家守先輩には悪いけど、この場でレースを降りてもらうぜ。

そういった間白の思惑は完全にハマリ、大いに落ち込んでいる家守先輩。帰りてぇ〜。
強きなウィングスパイカーの先輩たちとは違い、何となく気弱な感じの家守先輩であります。
うーむ、そう沈み込まれるとなぁ・・・思わず励ましたくなるじゃないですか。
松方もそう思ったので・・・練習前にされた仕返しということで、家守先輩の尻を揉む。もみっ。
意図は分からないでもないが、ゲーム中という注目が集まっている中でよくやったものだな!!

今度からそーいうのは2人きりの時にしてよね

そのような言葉を受ける松方。おやおや、すっかりその気にさせてしまったようですな!おやおや。
2人の今後の関係が楽しみであります。
まあ、それはさておき今はこのゲーム。間白はまだまだ家守先輩を狙うでしょう。
1年坊主に翻弄され、1年坊主にフォローされて、カッコ悪いと考える家守先輩。だけど・・・

カッコ悪いの生まれつきだったわ

おっと、カッコ悪い筈なのに何だかカッコいい気がするぞ家守先輩。
開き直ったというか、落ち着きを取り戻した様子であるが、何か秘策でもあるのでしょうか?
セッターなだけに何となく頭は働きそうな気がしますが・・・
ううむ、どのような反撃を行うのか気になるところであります。

・黒虎
初めて出会う母以外の十二支神将当主。
しかしどうやらこちらが小さくて覚えていなかっただけで、向こうは一度会っているらしい。ほう。
そういった経緯もあって虎鉄の話をすぐに信じたわけですな。分かりやすい。

さて、村まで連れてこられた理由を話し、そして旅の目的を告げる虎鉄。
目的は黒船から日ノ本を護ること。不当な力によって苦しむ人々を救い出すこと。つまり――

"日ノ本に再び泰平を取り戻す"!!!それが拙者の夢でござる!!!

ふむ。青くはあるがよい夢だ。
しかし忠吉さんが危惧したのはその青さ。
それ故にここに送り込んだわけであるし・・・その夢に対してどのような苦言が呈されることとなるか。
構えて待とうかと思ったら、当主を差し置いて同意を示す愛茜。ああ、君はそう言い出すと思ったよ。

"天才忍者、日ノ本を救うべく戦う"!!カチかっけェじゃねェか!!

自分の存在を世間に知らしめるいい機会だと述べる愛茜。
本当、こいつは忍者らしくする気が欠片もないんだなぁ。そりゃ父親にも怒られる。

やっぱり愛茜の目立ちたがりな性格は対立の元となっているようですな。そりゃそうよ。
忍のくせに自己主張の激しい愛茜。これは当主になれるまで時間がかかりそうですなぁ。

それはさておき、異変を察知する当主殿。
廊下に出てみれば部下が倒れており・・・さらに襲撃者が音もなく現れる
ふむ、愛茜でも気付くことが出来なかったとは、かなりの相手のようですな。
さすがにこの場には現役の当主がいるわけだし、どうにかされるとは思えないが・・・

逃亡を図る仮面の襲撃者。それを追う愛茜。虎鉄はその愛茜を追う。
当主はその場に留まり、気を取り戻した部下の八幡から襲撃者の狙いを聞く。

あの仮面の男・・・犬守家の"禁術の書"を狙っています!!!

ふむ。何だか知らないが凄く危なそうな名前ですな。
奪われるとろくなことにならないのが伺える名前である。
これは奪われないように安否の確認をしないといけない。のだが・・・どうやらこれが罠だった様子。

なんで八幡が仮面の男になってんだよ・・・!!?

いつの間にか入れ替わっていた襲撃者。
どうやって気絶していた八幡を襲撃者に仕立てて走らせたのかは謎ですが・・・とにかくこれは危ない。
当主殿も欺くその技はかなり危険に思われるが・・・さて、本当に騙されているかどうかはまだ分かりませんかな?
カッコイイところを見せて欲しい所ですな当主殿。

・侵略!イカ娘
髪型が変わることで印象が変わることは確かにあるが、カチューシャで認識できるものなのか?
さすがに変装後の早苗は別人すぎると思うのだが。

たまには違う髪型の栄子もいいと思うのだが、さすがにすぐにイメチェンとはいかないか。ふむ。

・クローバー
決勝で綾瀬チームを撃破して優勝を決めたハヤトたち。
最後の腹ごしらえを済ませたらいよいよ王者決定戦である。
さすがに緊張感があるのか、デザート食いまくりタイムにはならないようですな。
ゲンゲンが無事だったらどうなってたか分からないけど。

一気に三連勝でケリつけようぜ

そのように述べるハヤト。まあチームメイトの誰も負けるつもりはないでしょうしね。それが良かろう。
しかしそれは無理と言い出す吉田。
誰かが負ける・・・というのではなく、どうも王者決定戦だけは特別ルールが用意されているらしい。ほう?
相変わらず直前になってからそういう話が聞かされますなぁ。
まあ事前に説明しようとしても聞いてくれる奴等じゃないし、直前になっても仕方がないか。

王者決定戦が始まる前にフェリー到着。
悪どもが最後の最後に行き着く島、紅葉神島に上陸する来栖。
さすがに緊張している。のだが、その緊張を吹き飛ばすように派手な声が響き渡る。

救世主真田エリナ見参!!いくぞモジャチン!!

相変わらず緊張している方がバカらしくなってくる行動力である。
が、さすがにここでは今までのノリは通じるか分からない。
マジメな顔で、どうにか女子2人は返ってもらおうとする来栖。
皆実ちゃんは納得してくれたが、さてエリナちゃんは言うことを聞いてくれるかどうか。
花京院が護衛でもしてくれれば話は違うんですけどねぇ。

さて、吉田による王者決定戦のルール説明。
何でも王者決定戦はポイント制であるらしい
一回戦は10点、二回戦は20店と上がっていって大将戦は50点。その点数の合計で勝敗を決めるのだという。
去年は大将の前に50ポイント差がついて花京院が戦う前に終わったのだそうな。ほう。

なかなか面白いルールであるが、これはハヤトたちには有利なルールじゃなかろうか。
ゲンゲンが抜けたとはいえ、その損失は10ポイント分だとすると軽い。
しかしこのポイント制ルールでも三連勝を決めさえすれば大将まで回らず終わらせることが出来る。
となると深読みすると大将以外の誰かが負ける可能性があるわけであるが・・・だ、誰になるのか・・・

とりあえず強いヤツほど後ろに回った方がいいということで、大将は満場一致でハヤトに決定。
強さもさることながら、この大一番は大将として控えていてもらいませんとね。

では続いての副大将。これはさすがに自分だと譲らない3人。オレにしといていいんじゃねェのかとか言われましても。
結局ジャンケンで決定することとなる3人。何やってるんだか。
結果、王者決定戦でのオーダーは以下の通り。

先鋒 九十九商業三年 源元(欠員)
次鋒 天童志高校三年 真木京蔵
中堅 華咲高校三年 真田清秀
副将 HAMMER HEAD 頭 吉良來人
大将 桃浜高校三年 美咲隼斗

豪勢なメンバーで送るトーナメントもこれが最後の決戦。
さてさて、どのような結果が待っているか・・・楽しみです。

・ドカベン ドリームトーナメント編
6回の表。継続の小林はここを無失点に抑えたいところ。
しかしタイガースの打順は二番からの好打順。
まずはその二番の針。ここで出塁を許すと厳しい。

小林の初球を捕らえ、いい音をさせる針。
しかしショート真正面の当たりであり、ライナーでキャッチされてしまいました。残念でしたな。

山田が言うには投手のコントロールがいいとミートされても打球は野手の真正面に飛ぶのだそうな。
そうして野球の9つのポジションは考えられたのだそうな。
ふむ。ホームランとかでなければいい当たりでもアウトになる可能性は高いということなのかねぇ。

さて、前の打席ではホームランを打っている三番の王島。
小林は熱投。粘る王島。
7球まで投げさせられ、最後はセンター方向への痛烈な当たり。
いい当たりであったが、これはセンター義経の真正面。これもまた会心の当たりだが野手の正面という流れでした。

続いては二打席連続ホームランの力道玄馬。
この力道も粘り、6球目。会心の当たりで捉えてくる。
が、この回は会心の当たりは例外なく野手の正面に行くらしい。
勢いこそ凄まじいが、打球はショートのグラブにしっかり収まるのでありました。

いい音が続き始め、粘られて球数も増えてきた。
怖い打線を無失点に抑えたものの、さすがにこれは交代が近いかもしれない。

さて、6回裏のスーパースターズの攻撃も二番から。
タイガースは3人で終わったが、こちらは先頭打者の殿馬が出塁。
ハラハラドキドキはさせるが絶対に点はやらないと吠える甲子園。
有言実行するだけの力は持った投手であるが・・・この回は山田に回るし、どうなるか。
そしてタイガースのベンチから火浦の姿が消えた
これはついに甲子園が交代する流れとなるのか・・・?注目です。

・囚人リク
脱獄前に一人の時間を過ごす面々。
田中一郎は信造さんにお別れを告げることとなる。
この人にも計画で手伝ってもらったりしましたなぁ。
無茶したりしてたけど、今は元気そうで何よりです。これからもどうかお元気で・・・

今夜、決行します

静かにそう告げる田中一郎。静かにその言葉を受け取る信造さん。大人なやりとりだ。
そして、今まで本当にお世話になりましたと頭を下げようとする信造さんを制し、先に頭を下げる田中一郎でありました。

いろいろとありがとうございました。
全員の気持ちです。みんな・・・とても感謝しておりました。

信造さんが間に入って昔のことを伝えてくれたので、レノマさんは田中一郎と組むことが出来た。
そういったこともあり、やはり感謝はしてもしたりない相手でありましょう。
そうやって頭を下げる田中一郎に対し、信造さんは気遣いの言葉をかけてくれる。
年長者として大変じゃったことでしょう、と。

若者に混じって考え方の違いもあったでしょう。
たくさんの責任も背負い、愚痴を漏らす相手もいなかったでしょう。
本当に相当なご苦労があったことでしょう。
こんな別れの際になってやっと気づきました。わしゃ頼りない年長者じゃな。

そういって優しく田中一郎の頭を撫でてくれる信造さん。
なるほど。確かにこれまでの田中一郎は年長者として気を張っていた感じはありましたな。
信造さんとS棟で過ごしていた日々はそういう意味では安らげるものであったのかもしれない。いい場面だ。

先生・・・どうか・・・逝く順番は間違えんでくだされよ

そのように述べる信造さん。まさにそれが心配でありますよね・・・
前回から皆死亡フラグを立てるのに余念がないが、田中一郎のこれはまたどでかいフラグであるなぁ・・・

さて、続いては天野の番。
今夜でいよいよここのムショ暮らしともおさらば。
待ちかねた日であるが、いざ訪れてみるとなかなか実感が沸かない様子。
成功すれば明日にはもう壁の外。しかしもし失敗したとしたら・・・考えたくなくても考えてしまうようだ。
だからこそ、悔いを残すわけにはいかない。気になる人には言葉を残しておかないといけない。

愛ちゃん先生を呼び止める天野。
成功するにせよ失敗するにせよもう会えなくなる。
だから最後に言っておかなければおけない。別れの言葉を。別れの・・・言葉を。

いつも・・・何も考えねえでからかってたけど・・・他愛のねえ話したりしてたけどよ・・・
どんだけ・・・いつも・・・どんだけまぶしい時間だったんだよ

別れの言葉を告げるよりも、もう1回いつもみたいに普通に話したいと思ってしまう天野。
あるいは脱獄を思いとどまればそういう未来もあるのかもしれない。だが・・・

先生・・・びっくりしねえで聞いてほしい・・・ここから・・・俺・・・
極楽島から俺が出所したら・・・結婚してください

お・・・おぉっと!?
本人も思わぬ内容が口から飛び出して来ましたよ!!
生死の際の緊張感が本当の想いを漏らさせてしまいましたかな。おやおやおやおや。
しかもウソだよと区切りをつけた天野に対し、どことなく脈ありな様子の愛ちゃん先生。おやおや。おやおや。
いい感じになっておったんですがねぇ・・・まあ、この別れは仕方がないものでありますか。
将来、鬼道院の野望を打ち砕き、スラムが解放されて法整備が整った時に2人の仲はどうなるか。期待したいものであります。
そのためには生きて脱獄に成功しないといけませんわなぁ。

やっぱり先生は女神だよ!!顔見ただけで・・・俺!!すげえ生きたいって思えたんだよ!生きたいってさ!!
死んでたまるか!死んでなんか・・・

嘘でもいい。先の話が欲しかったんだ。
未来の約束をし、それを叶えるためにも生きなければいけない。
死亡フラグと見ることもできるが、その何としても生きたいという意志が生存に繋がることもありましょう。
未来のためにも全員生き残って欲しいものであります。是非に。是非に。

・ANGEL VOICE
脇坂さんのシュートが弾かれた。
この角度は・・・外れ・・・るのかと思ったが・・・ギリギリ入ったぁー!!
危ない危ない・・・息が詰まるかと思うような緊張の2人目でしたわ。

喜び勇んで戻ってくる脇坂さん。
であるが、仲間からは真っ直ぐ戻ってくるんじゃねえと怒られる。

なるほど。運良く決まったのであるし、そのラッキーをキーパーの所沢に分けてやれという話でありますか。
決めるのも大事であるが、勝つためにはどこかで止めてもらわなければいけない。
それか相手が外すのに期待するか。どちらにしろラッキーは少しでも欲しい所だ。

というわけで、所沢にラッキーを渡して戻ってくる脇坂さん。勢いよく二宮さんと抱きあう。りゃあぁっ!!

サンキュー。少し気持ちが楽になった・・・マジで・・・サンキュー。

お礼を述べる二宮さん。いやあ良かった良かった。
さあ、この勢いに乗ってどうにか止めたい所沢。船学3人目、伊能の登場である。ここで伊能か・・・

あの人に追いつくにはよ、こんなところじゃ止まれねえんだ

すっかり謙虚になった伊能。
それ故か、緊張に潰されることもなく素直な気持ちで放たれたシュートは・・・所沢の手を擦りぬけてゴールへと吸い込まれる。
うーむ、後一歩なのだがなぁ・・・なかなか。

さあ、市蘭の3人目は尾上。
前のPK戦では大きく外してしまったが・・・母親も見ていることだし、ここはきっちり決めて欲しい。
という想いを抱いていたら次のページでいきなり決める尾上。おぉ・・・さすがだけどこの流れはちょっと驚いたぜ!!

両校一歩も譲らない。船学が決めれば市蘭がすぐに追いつく。
まるで試合の再現を見ているかのようである。
さあ、これで残るは2人。いや、5人で決まると限ったわけではないが・・・

船学4人目はJリーグ入りが決まっている柏原。
となると5人目に蹴るのはユゥエルでありましょう。
ユゥエルを止めるのが難しいとなれば、ここは止めておきたい所沢。
正念場でありますが、さてはてどうなるか・・・
見ている方も緊張するこのPK戦。ページをめくるだけでも息を呑んでしまいますわ。

・バチバチBURST
双方体力を使い果たし、一撃にかける取り直し。
その最後の一撃を決めたのは鯉太郎。バチバチ史上最高の大一番もついに決着か・・・!?

王虎の首が跳ね上がり、上体が後ろへと逸れる。
その王虎に対し追撃をかける鯉太郎。
あと一撃と口では言っていても、実際は倒れるまで止まることはないって感じですなぁ。
しかしそれは王虎も同様である。
鯉太郎が凄ければ凄いほど、自分を見てくれる相手が凄いのであれば・・・それでこそ笑顔でいられるというもの!!

顔を血で染めていながら、昔からは考えられないほどのいい笑顔を見せる王虎。
いや、昔というかほんの少し前と比べても考えられないほどでありましたな。

ともかく、鯉太郎の頑張りに力を貰ったかのように踏ん張る王虎。
さらに、懐深く入って来た鯉太郎の腕を脇に抱える。
このまま体を回転させれば小手投げの構えに入れる体勢だ!!ここに来て出るのはやはり身に付いた技か。
だが・・・・・・

チッ・・・

投げる方向へと身体を向かわせる王虎。
その出鼻を文字通りくじこうと、鯉太郎の右手が王虎の顔面を押さえる。
そうして・・・一気に、その右手を前へと突き出す鯉太郎!!

結果、王虎の足がついに土俵を割る
大仰に吹き飛ぶことも、土俵下に落ちるようなこともない。
決着は静かに、ギリギリの距離で決まることとなりました。
うーむ、この2人らしい締め方だったと言えるのではないでしょうか。

戦い終わり、力を使い果たした2人。
そこに浮かぶのは優しい笑み。王虎としても敗れて悔いなし・・・というか、今はそれも気にはなっていないのかもしれませんな。

勝敗は決した。そしてこれで鯉太郎の幕下優勝も決まったこととなります。
ついに鯉太郎も優勝経験者か・・・
しかしこの場所はまだ十両に上がれるほど番付は高くないはず。
今後どうなるのか。次号からの展開が気になるところですが・・・さてさて。

・最強少女さゆり
色々と面倒くさいおでこしゃんですねぇ。
観察しているのなら性格面の方もきっちり把握しておきましょう。

相変わらずリコスとバニーの教育方針が父性と母性のようで面白い。ほっこりするやりとりだ。

・ウチコミ!!
勝てばベスト4。都大会進出が決まる準々決勝。
まさに正念場といえる一戦が始まろうとしている。
打倒立学を掲げる大和東。かなりの強敵でありますが、アゲていくしかありますまいて。

で、試合前に八乙女先生からこんな話を聞かされる。
僕たち大和東が武蔵原に勝った暁にはマチカさんを正式にデートに誘いますよ!!と。へー。
日下部はさておき、そのようなことを聞かされても反応に困る部員たち。
せいぜい教師と高校生なんだから一線は越えちゃ駄目ですよって忠告するぐらいだ。
せっかく八乙女先生も盛り上げるためにOKしたというのにねぇ・・・結構嬉しそうにOKしたんだったり?

燃えてます

盛り上がらずに残念がる八乙女先生であるが、それとは関係なしに燃えているレン。

ここで終わるわけにはいきません。全員で立学にリベンジするまで。
そのためにも・・・この試合を・・・雪村さんの最後の団体戦にはしません

うむ、いいことを言うなぁレン。これはアガる。
雪村王子の運命をかけて頑張らなければいけない。まずは自分が勝利して弾みをつけないといけない。
頼むぜレン!!と仲間の声援を背に出陣するレンでありました。
練習試合の時とは違い、ちゃんと戦力として大きく期待されているようですなぁ。よい感じだ。

しかし大和東の先鋒は変態ナルシストである成美悟。さてさてどうなりますか。

レンの迷いのない目を美しいと評価する成美。
その柔道も美しいものであるかどうか確かめようと、ダンスのような大きな動きでレンの周りをまわりだす。
これは確かに捕らえにくいというか、惑わされる動きでありますな。
焦って捕まえに行こうとすると逆に袖を取られ、力を流される結果になる。
けれども、レンはこの動きを2回戦で既に見ている。事前に知っているのであれば・・・対処のしようもある!!

勢いをいかされて懐に入られることのないよう、成美が取った引き手の方に急旋回するレン。
そして逆に懐に入り、左の一本背負い。担いだ!!

右ほどの威力はないかもしれないが、それでも練習を重ねてきた背負いである。
成美も堪えることは出来ず、担がれる。が、その柔軟性をいかして脚を振り下ろし、レンの前へとまたいで耐えようとする。
しかし強引に回して成美から技有りを奪うレン。ほう、いきなりの高ポイントだ。
これにはさすがに成美もビックリ。だが、まだ驚くのは早い。
逃れようとした成美に飛びついて倒し、有効も奪う。審判の「一本」を聞くまで試合は止まらない。その教えに忠実に動いている!!

押せ押せな感じのレン。
であるが、その勢いを利用するのもまた柔道の技である。
飛びついたレンの勢いを利用し、逆に投げ返す成美。
すんでのところで身を捻り、有効で留めるレン。危ない危ない。

一連の攻防で双方合わせて3つものポイントが入る。稀にみる面白い試合だ。
しかしまさかいきなり技有りを取ることが出来るとは。さすがの自信過剰ナルシストも少しはビビったんじゃないかとヒューマ。

ビビっときますね〜。強さという名の美しさ

強さを美しさと捉える成美としてはむしろ歓迎している様子。
うーむ、やっぱり変態は厄介ですなぁ。
しかしその評価がいきなり一転する。迷いのない目をしていたレンの表情から少し迷いの色が出てきているのが感じられる。

迷いのない目・・・美しいゆえに・・・濁りが目立つ・・・おえ。

ふむ。これまでレンは一本で決めるか、ポイント差で逃げられるのを追う流れとなっていましたわな。
それがこの序盤で大きなリードを得てしまった。
残りの時間を巧く逃げ切る。そんな迷いが生じてしまったのではなかろうか。
慣れないことはしない方がいいと思うのだが・・・さてさてどうなりますか。

・ペーパーブレイバー
ビカリさんの父親は勇者らしいことをしていたのだろうか?
突然死亡したみたいな感じだし、やっぱりそういうことをしてたんですかねぇ。

やはりあのビカリさんのためとも思ってレベル上げしてたという発言が出るまでは聖利ちゃんのこと良く思ってなかったんですな。
まあ、その時の反応を見ればそれは伺えていましたが。

ビカリさんが進んだことで、その意志を示したことで八兵衛ちゃんも前に進むことが出来るようになった様子。
可愛いけど、なんとも切ない笑顔でありますなぁ。
これもまた一つの恋の終焉の形という風に考えていいものか・・・ううむ。

・思春鬼のふたり
新しいオフィーリア役に選ばれて張り切っている白雪さん。
ハムレットに扮した陸ちゃんと頑張っているわけですが、微妙に捗っていませんな。
このままでは本番でも辻くんと叫んでしまいそうで困ったものだ。

勝手に持って帰った体操服の件については・・・まあ、返したらいいのか、な。
白雪さんのことをよく理解している今なら侘救も笑って許してくれることでありましょう。

てな感じに楽しそうな演劇師弟はさておき、またもや死者を出し得てしまった黎明学院演劇部。
舞台の上で死ななかったことで砂織部長はお怒りの様子。まあこの人ならそう言うでしょうなぁ。
外で死なれたのでは舞台も中止になるし、劇が盛り上がるわけでもない。嬉しい要素はなかろう。
いやまあ、そもそも人が――仲間が死んで嬉しいと思う方がどうかという話でありますが。

さて、一連のやり取りを見て赤川さんに接触する侘救。
折葉さんは自殺ではなく他殺なんでしょうと伺う。
その結果、赤川さんが依頼者の1人であることを知ることができた。
ふむ。被害者が増えたこともあり、これで大分容疑者を絞り込めた感じがしますが・・・いつ突き止めることになるかな。

犯人は関係のない人間を何人も殺している。警察より早く始末するべきと考える侘救。
折葉さんは舞台から降りようとしたから殺されたのか?
そう考えるのが自然であるが、それならば同様に降りようとした赤川さんが今も生きている理由にはならない。
一連の出来事からして犯人は『ハムレット』に陶酔している。むしろ話の筋書き通りに狙ったと見ていいだろうとのこと。

次に狙われるとしたら――やはりレアティーズ役のこの人か。

相変わらずこの灰猫は砂織部長の理想を絶対視している様子ですな。
覚悟を持たず、舞台から降りようとする人間など淘汰されても仕方ないと言い切る。
そして自分が犯人に狙われたとしても不覚を取るようなことはないと述べる。自信家ですなぁ。

侘救と灰猫が対峙しているところに焦った様子でやってくる安土さん。
何でも赤川さんが突然鞄を残して消えてしまったのだそうな。
ふーむ?やはり舞台を降りようとしたから消されようとしているのだろうか。
急いで赤川さんを探し出そうとする侘救。
お掃除人として悪人には容赦ないが、それ以外の命はなるべく救おうとするその態度は立派であると思う。

しかし、残念ながら侘救が体育館から離れたがために犠牲者が増える結果となってしまった。
やはり物語の筋書き通り、剣で刺殺されることになったレアティーズこと灰猫。
うーむ、こうなるんじゃないかとは思っていたけど、思った以上に酷い殺され方だ。

さて、やはり怪しいと思われたこの人――安土さんが犯人であった様子。
他の面々が死亡している中、一人生き残っているわけですし、まあすぐに疑いの目は向けられることとなったでしょうなぁ。
侘救はそこまで気が回らずに当てもなく駆け回っているようですが・・・
おかげで白雪さんも危険なことになりそうである。
でもまあ、白雪さんならよほどのことがなければ大丈夫なんじゃないかという変な信頼がありますからなぁ。
その辺の心配は薄いけど、侘救には迅速にこの事件の収拾を図って欲しいものであります。

・いきいきごんぼZ
本物の王虎は爽やかな笑顔を見せるようになったのに、こっちはこの形相である。あらー。
まあさすがにあれは怒りますわな。

枷井にも部活のような落ち着ける場所はやっぱり必要なのではなかろうか。
そこから何か進むわけでもないと思うが、そういう場所をわざわざ失くす必要もありますまい。
中学時代の異端などたかが知れたものだ!!まあ枷井レベルの異端はそうはいないとは思いますが・・・ね。

・名探偵マーニー
マーニーが成り済ました第三のメカニックは一部の人間に多大なインパクトを与えた様子。
協力者の裏切りにあい、本物の犯罪者扱いにされてしまったのは困ったが、夜刀に対しては上手くダマせたようだ。
こうなれば夜刀は動き出す。メカニックの名を汚されることは奴にとって最大の侮辱だからだ。
しかし三人目のメカニックはマーニーの狂言であり、戦う相手を見つけることはできない。

という状況に持ち込んだところで、作戦の第二段階に移行する。
夜刀が第三のメカニックを探す間にこちらからも攻撃を仕掛ける様子。お、これは楽しみな段階ですな。
謎の第三のメカニックを探して時間をかけているうちに、夜刀のアジトを襲う。
そして金品を奪い。名刺を残す。存在しないはずの第三のメカニックに襲撃される夜刀。これはプライドが揺らぎそうですなぁ。

鴻上の右腕に当たる存在とされる右京冴島
夜刀の台頭と共に組織から身を引き地下に潜っていた所を鴻上が呼び戻した様子。
ふむ、やはり鴻上にもそういう存在がいたんですな。
依頼者に好かれることが多い鴻上ですし、そういう仲間がいてもおかしくはない。

さて、その2人に動いてもらい、夜刀のアジトを襲撃する。
メカニックのアジトの位置は鴻上が大体把握している。
鴻上と第三のメカニックの関係を知らない夜刀にしてみれば、これは驚きでしょうな。
三人目のメカニックは自分より上手かもしれない。そう思わせられれば成功だ。

奴はだまっていられなくなる。元々仲間など一切信用していない男だ。部下を疑うだろう。
不審な人間を切り捨てる。トカゲの尻尾を切るようだが、それではすまない。
不安が疑いを呼び、疑いは疑いを育てる。そうなればトカゲは死の寸前まで自分の身を削り取らなければならないのだ

夜刀はメカニックの名を乗っ取り、組織を大きくした。
けれども自分の人望によって作り出したものではありませんからねぇ。
こういう力の削がれ方は苦手でありましょう。
実際この作戦は当たり、二か月が経過する頃には半数の手足を失っているという組織。おやおや。

年の暮れも近い・・・奴はいつまで持つかな・・・

いい感じに追い込んでいるマーニー。鴻上にもえげつない作戦と評されるだけのことはある。
スパイの来岩さんにも気付かれずに済んでいるようだし、これはいい感じですな。

実際、組織の崩壊は始まっている。
夜刀の恐怖と力によって維持していたと思われる組織。
その力が削られている以上、信頼関係の薄い部下たちは我先にと逃げ出す。
組織の金を自分たちで奪い、その責任を敵に被せればいいのだ。うーむ、こうなると自壊は凄い速さで進みそうですねぇ。

追い出されたネズミに逃げ出したネズミ。彼等は危険な状況だ。ヘタすればメカニックに殺されてしまう。
そういう人物は情報を警察に流す。悪党と警察は折り合いが悪いだろうが、自分の命が危険となれば話は別だ。
こうして警察は保護という名目でメカニックの一派大量検挙となった。
取り調べが行われ、自分の罪をできるだけ減らしたい者は容易に情報をもらす。囚人のジレンマというやつだ。

こうして組織はほぼ崩壊。夜刀は本拠地の場所まで暴かれることとなる。
うーむ、恐怖による支配ってのは解かれればモロいものであるなぁ。
やはり最終的には信頼関係がものを言うってことですかね。それを築くのはかなり大変なことでありましょうけども。

というわけで、警察とマーニーたちはメカニックの本拠地へと向かう。
もはや夜刀に以前の組織力は無い。決着をつけるならば今ってことですな。

本拠地に先にたどり着いたのは警察。マーニーにしてみれば警察に捕まりさえすればいいわけだし、それは問題ない。
と思いきや、入口にはトラップがあり、警察はそれを知らない様子。おやおや。
これは大変とそのことを知らせに飛び出すマーニー。
どういう経緯でその情報を得たのかは説明できないが、だからといって見過ごせるはずもない。
まあ、説明できなくても毛利さんならばマーニーのことを信じてくれるでしょう。
夜刀とは違い、きちんとした信頼関係を築いているわけですからねぇ。

入口の扉は無事に開いた。
さて、後は追い込むだけ・・・と思いきや、夜刀はマーニー1人で自分のところに来いと要求し出す。
もし1人で来なければ生物兵器を使用すると添えて。うーむ、追い詰められた夜刀ならばそれもやりかねないか。

というわけで、警察を置いて1人で進むマーニー。
幼き頃からの因縁。決着は自分の手でつけないとって話ですな。
まあ夜刀にしてみれば1対1で相対する必要はないので部下を配置してたりするようですが。

夜刀はいつの間にかマーニーが第三のメカニックであることに気付いていた様子。
まあ、気付いたころには組織の力が削がれてどうにもならなくなったんでしょうね。
アジトの位置がこうも筒抜けならば鴻上の関与を考えるし、そうなればマーニーの作戦も想像はつくか。

まったく大したもんだよマーニー。鴻上に対しての人質のつもりだったが、お前が一番の敵だったんだな

遅まきながらその認識に至る夜刀。
そして旧メカニックこと鴻上もその意見に賛成する。
うーむ、さすがに神出鬼没。既に中に入り込み、夜刀の部下に成り済ましてこの場にやってきていたとは・・・

力関係は鴻上の登場で完全に逆転した。夜刀に勝ち目はありますまい。
鴻上は夜刀に判断を迫る。メカニックとして捕まり法律の裁きを受けるか、ここで死ぬかを。
結構危ない撃たれ方してるように見えるが、致命傷じゃないんですね。

この選択に対し、お前の最初の殺人の相手が自分なのは光栄かもしれないと述べる夜刀。
ふむ、最後の時を前にして少しは丸くなったというか、鴻上の力を再認識したようでありますかな。
自分を殺させることで不殺を貫いてきた鴻上の経歴に泥を塗りたいという想いもあったりして。

そういった思惑が読めていたかはわからないが、鴻上を止めるマーニー。
一時の感情に流されて人を殺してはいけない。生死の選択を迫るなんてまるで夜刀と同じじゃないですか、と。

夜刀さん。アナタにはもう生死を選ぶ権利は無い。そして私たちが選ばせるわけでもありません。
アナタの被害にあった善良な人達が守る法だけです!!アナタはそれに従うしかないんです。

おやおや、これはしてやられましたな。
最後はメカニックの矜持と共に死ぬことも考えていたんでしょうが、それを選ぶ権利もないと来ました。
あれだけ追い詰めてきた小さな女の子にしてやられる夜刀。
昔のことを知り、その成長を大したものだと評価する鴻上。
マーニーは2人のメカニックに認められる存在になったわけでありますな。よい話であります。
夜刀の、表情の見えない描写も解け、目に色が戻ってきました。これで完全に決着か・・・

その後、突入した警察によりアジト内が捜索される。
大量の犯罪、殺人、傷害を含む証拠が発見され、夜刀はメカニックとして再逮捕される。
鴻上有は警察の突入直前に消えた。その際に夜刀の資金を奪っていった様子。この辺りはさすがというか何というか・・・
鴻上がメカニックの名を使うかはさておき、再び活動を再開するのは近い話になりそうですな。
まあ、危険性はない怪盗でしょうからそれはそれでよしとしますか。
ひょっとしたら名探偵と怪盗という形で今後対決するなんて話もあるかもしれませんね。

こうして二〇××年のクリスマス。メカニックと関係組織は全滅。
そして、この戦いの中、私は十六歳の誕生日を迎えた

年齢を言われると改めて若さを感じますな。
この若さでこれだけのことをやってみせるマーニー。幼少期からの経験がものを言ったということでしょうか。
まさにいい成長を遂げたといっていい。
歪むことなく成長できたのは、いい父親やいい友人たちに囲まれたおかげでありましょうか。
そう考えるとやっぱりゆりかちゃんの存在は大きかったのかなと思えなくはない。
夜刀との対決にはほとんど関わることのなかったマーニーの友人たち。
それは少し残念でしたが、まあ高校生が犯罪組織に表だって立ち向かうのもアレですしねぇ。
直接の力添えはさておき、マーニーの成長を促してくれた。それもまた絆であったと考えることにしましょう。

・木曜日のフルット
幽霊であろうがやはりカワイイは正義なのである。
害を及ぼさないのであれば幽霊ってのは個性の一種にしか過ぎませんものね!!

・総合感想
錻力のアーチストがいきなりの巻頭に浮上。
次号はハリガネサービスがセンターカラーでありますし、またスポーツものが盛り上がってきた感じです。
激アツスポ根祭り。次号予告に書かれたこの文言はただのアオリなのか企画が用意されることとなるのか。
期待しておきたいところですなぁ。暑い夏には激アツのスポ根だ!!



2014年 33号


・ギャングロード
大人気不良カードバトルゲームが爆闘コミカライズ!!
ギャングロードシリーズのメインイラストレーター、ニシカワエイト先生の作画により連載開始であります。

ゲームとは世界観を共通している。
その世界観とは、10代のギャングたちが支配する街――SHIBUYA。
いや、渋谷だけではなく池袋や新宿、六本木など東京各所でギャングが台頭している様子。

そんなギャングたちを次々にタイマンでブッ倒していっている男が1人いる。
ギャングたちはそいつを「狼(ロボ)」と仇名して恐れおののいた。なんでそれでロボなんだ?ロボチガウロボチガウ。

さて、そのSHIBUYAでの巨大勢力「OUTRAGE」。
その頭である"悪霊"東郷刃の前に立ち塞がる男がいる。
この男の名は始海真。SHIBUYAでいっとー強い東郷をブッ倒して「GANGROAD」に行くと告げる。

「GANGROAD」――「TOKYO」中のギャングの王者を決める喧嘩の聖地
そこに行けるのはそれぞれの街で頂点に立つ者だけであるとのこと。ほほう。

目指すのがそこであるならば、現在の頭である東郷に喧嘩を売るのは正しい。
が、そこに東郷の妹――"剛腕"東郷蛍が割り込んでくる。
「デケェ虎」みてェな女と称される蛍ちゃん。剛腕の名の通り、そのパワーは強大な様子。
また体格的にも色々と強大である。色々と。

蛍ちゃんに気を取られている間に東郷に後ろから道具でボコボコにされる真。おやおや。
この容赦のない戦い方はまさに喧嘩といえるが・・・凄惨だなぁ。身内も引いておるわ。

しかしボコボコにされたはずなのにすぐに動き回れる真。
試合であるならばダウンした時点で終わりかもしれないが、戦闘意欲が失われていない以上、決着とはいえませんわな。

興味を抱いて接近してきた蛍ちゃん。ソバをすすりながら「GANGROAD」について説明してくれます。ズルズル。

3年前、「TOKYO」史上"最強"って呼ばれた男がいた。その名を鳳凱。喧嘩無敗のまま逝っちまった悪党のカリスマだ。
「GANGROAD」ってのはその男が根城にしていた「通り」の俗称だ。
その命日には自然と「TOKYO」の各地を制した猛者どもが「GANGROAD」に集まるようになった。
誰かが言いだした。「こん中で一番強ェのはオレだ」。
もちろん各地の頂点たちは「自分こそ最強」だと思ってる。頂点たちは「最強」を決めるべく激しく争った!!
それから「GANGROAD」は「TOKYO」最強を決める"聖地"――
ここを勝ち抜いたヤツこそ"頂点の中の頂点(キング)"と呼ばれるようになったんだ!!

なるほど。ストリートの名前でありましたか。
不良道なんて呼び名もあるし、不良の道でも説かれるのかと思いましたがそういうことではないんですな。

ソバを四杯ほど平らげてそのような話をする蛍ちゃん。話の内容の割に食べる量が多いな。
それはさておき、兄である東郷はその鳳凱に中学の頃から可愛がってもらってたらしい。
その凱が死んだことで今の荒んだ様子に変わってしまったと。ふむ。
凱の跡を継いで最強になる。それだけを目指して手段を選ばず勝ち残ってきている。何とも寂しい話であります。

真が「GANGROAD」を目指すのはそこにどーしてもブッ飛ばさないといけない奴がいるからだ。
仲間を裏切り、去って行った親友。ソイツをブッ飛ばすのが目的だという。

「仲間(チーム)」を失くした真。だからこそ、仲間を売るヤツといたぶるヤツは許せない性分となったらしい。
仲間にも容赦せず、過酷な責めを行う東郷は許せない相手でありましょうなぁ。
東郷もそういうことをやっているから仲間に文字通り後ろから刺されそうになるわけであるが・・・

東郷と真の本格的なタイマン開始。
遠慮なく道具を用いる東郷であるが、打撃武器中心なのはまだ優しいと言えるかもしれない。
刃物は持ってそうだが、飛び道具やスタンガンらしきものは見当たらない。
確かにそういうもので一撃!よりも、打撃武器で滅多打ちの方が見ている方には恐怖は伝わりやすいか。

悪霊の名の通り、狂笑をあげながら暴れる東郷。
しかし凶器でブン殴ってもひるむことなく頭から突っ込んでくる真。タフな上に恐怖心がブッ壊れてやがるのか・・・?
何でもいいがフライングクロスチョップはあんまり威力がないと思うぞ。

頭ァ護んのが"人間"だろッ。まるでコイツは通り名どおり・・・狼・・・・・・!!

強さと熱さを見せる真。その姿に蛍ちゃんはアイツならば兄貴を変えられるかもしれないと期待する。
その期待通りか、武器ではなく拳を使いだす東郷。
また、内に秘めていた想いを口に出すようになってきました。
ふむ。こういう想いは閉じ込めてると淀むものですしねぇ。喧嘩で吐き出すのが上等ってもんでしょう。

その想いを引き出す度量と、喧嘩の強さ。
真の力を味わい、倒れてもどこか満足気な東郷。凱のことを思い出せた様子ですなぁ。

というわけで、タイマンに勝利してSHIBUYAの頂点に立った真。
これで「GANGROAD」に向かう権利が手に入ったわけだ。
そしてそこには蛍ちゃんもついてくるという。おやおや、それは有難い話ですな。読者的に。

SHIBUYAを制した真。
その標的である男はどうやらSHINJYUKUを制している様子。その名は"閻王"麒麟寺リョオ
リョウでなくリョオな辺りがひねくれていそうな感じがしますなぁ。

というわけで始まりましたギャングロード。
通り名が大人し目だったり、カギカッコが多いなとは思いますが、動きは派手で楽しめます。
ゲームの方では女子キャラや派手なキャラも多そうですし、これからの登場人物にも期待したいところであります。

・侵略!イカ娘
渚ちゃんはやはりクラスメイトとはあまり打ち解けていなかったのか!
ちょっと面倒なところもあるしなぁ・・・ああ、いや。単に自分を出すのが苦手だっただけですよね。
今回の件でアピールも出来たし、友達が増えるといいですね!

しかし普通に生徒じゃない子を受け入れる教師と言うのもフランクですなぁ。嫌いじゃない。

・刃牙道
現代化の波に戸惑うだけの人ではなかった。
やはり剣技に置いては類するものなき強さを持っている様子の宮本武蔵。
その武蔵が剣を手にしたいという。ふむ。まあ元よりそのつもりではいたのでしょうが・・・

見たい・・・ッッ。宮本武蔵が剣を握る姿。ぜひ見たい!!!

その強さが本物であると分かり、昂っている様子の光成。
一方、イメージの上でとはいえ斬られまくっている佐部さんはおっかなビックリという感じで剣を手渡す。大変ですなぁ。

手慣れた様子で剣を抜く武蔵。雰囲気ありますな。
しかし剣を手にして懐かしいとはどういうことだろうか。
平成の現代に至るも知らぬ者のない「剣豪」宮本武蔵が刃剣が懐かしいなどということが・・・??

本来は佐部さんが使うはずだったろうもう一振りの剣も受け取る武蔵。
手にするのは二刀。大小ではなく左右に太刀を持つ構えとなりました。
嬉しそうにする武蔵。その武蔵に対し、技術を見せてもらえないだろうかと頼む光成。

見たい!!!

佐部さんとしてもこの提案は是非とも推奨したい内容である。しかしそう乞われた武蔵はこう返す。

見せろと言われるが、ここにはアンタら二人しかいないではないか。どちらを斬れと?

人斬りの技術を見せるのならば人を斬らねばならない。道理でありますな。
とはいえさすがにそれは勘弁願いたい。揃って高速で首を振る2人。ブンブンブンブン。はえー。

冗談だ

ピクルとは違い、こういった冗談も口にする武蔵。
落ち着ける場所に来て、落ち着ける獲物を手にしたことで余裕が出来たのでしょうかね。
どうやら快く技術を見せてくれる様子です。

・・・果たして・・・持つか・・・?
美しく・・・仕上がってはいるものの・・・これは・・・鍛錬の甘い鉄の延べ板・・・人を斬る代物ではない

そう思いながら、左右の太刀を同時に盛大に振り下ろす。
その衝撃の凄まじさで・・・剣がバラバラになった!!何ッッ!?

柄の内部、茎の部分から切断されている一体どのような衝撃を与えたらこのようなこととなるのか。
刀身の茎と柄を固定するための目釘が折れることはある。それで刀身が飛び出してバラバラになることはあるでしょう。
けれども、刀の方が折れるだなんて一体どういうことなのか・・・

刀ではない。
一見刀だが・・・斬ることはおろか・・・素振りにすら耐えられぬ。

そのように語る武蔵。うーむ、色々ととんでもないなぁ。
しかし、ようやく佐部さんもこの目の前の人物が誰であるか教えて貰えたようですな。
当人の口から正体が聞かされます。宮本武蔵と申します、と。
けれど人斬りのくせに常識人の佐部さんはさすがに現代に宮本武蔵が蘇って目の前にいるなんて発想には至らない様子。
なワケねーだろとブツブツいいながら、壊れた剣を回収して立ち去るのでありました。
ううむ、人斬りのくせに・・・なんかやけに可愛いキャラになってしまいましたなぁ!!

せっかく足を運んだのに好きなように斬られ、持参した剣を壊され、バカにされたような扱いを受ける。
実際は本当に宮本武蔵であるのだが、まあ信じられない人にはバカにされたとしか思えますまい。厄日ですなぁサブちゃん。
でも宮本武蔵という名前をつけられた現在の剣豪だとでも納得すれば良かったんじゃないかね?

それはさておき、武蔵は光成に述べる。

強き者を。剣でも。槍でも。弓でも。或いは丸腰(素手)でも。
この国随一の実力者をッッ

もはや段階を踏む必要は無い。一足飛びに最強と対峙したいと述べる武蔵。ほほう・・・

本来ならば光成は刃牙と合わせたかったのでしょうが、求められているのが最強となるとやはり勇次郎になるだろうか。
まあ勇次郎はもう日本に留まっている感じでもないし、この国随一とは表現が違うと回避できなくはないだろうが・・・
何にしても今勇次郎がどうなっているかでしょうな。
花山との喧嘩がどうなったかもようやく分かりそうです。

・弱虫ペダル
リザルトラインまでのこり80m。いよいよ本当のラストスプリントだ。
鏑木はメンタル的にも加速の準備が整った様子。歯車が音を立てて回り出す。入ったァ!!

オレが獲る!!

最後に思うのはどちらも同じ。自分がこのリザルトを獲るのだという想いのみである。

鏑木「ブッタァ!!
銅橋「オレンジィ!!

自らがつけた仇名を叫び合う2人。
うむ、やはり事前に因縁を持っておくと盛り上がり方が違うようですな。
しかしブッタですか。ちょっと濁ってブッダになってたら凄い格上げ、持ち上げ方だと感心出来たんですがねぇ。

それはさておき、加速する2人。
50km/h以上出ているとのことだが、ロードバイクならそのくらいは普通に出せそうな気もしますが・・・
1巻時点の今泉君も52km/hは出してましたし。スプリンターでその速度は・・・
いやまあ、素人目には正確に何キロでてるかなんて分からないってことなんでしょうけどね。より速くても以上には変わりない!!

観客の声はさておき、両者は一歩も譲らない。
そんな最中、想いをぶつけだすのは銅橋。

狭めェ。狭めェんだ。世の中の基準は――!!そっちの方が!!
オレは昔から体がでかい。だからハミ出るんだよ。それのどこが悪い!!オレは正しい!!

体だけではなく、態度も大きい銅橋。
だけれども言っていることは正しいんですよね。
しかし正しければ誰からも受け入れられるわけではないのがこの世の中であり、難しいところである。
銅橋もその狭い世の中の基準に一時期はめ込まれそうになったこともあった。

そんな時、泉田さんは「ハミ出せ」って、出てこいって言ってくれた。思うまま走っていいと言ってくれたんだ!!
その人が「リザルト獲ってこい」つった・・・
そんなら全身全霊で獲んなきゃウソだろォ!!リザルトラインはオレの獲物だ!!

一見すると傍若無人に見える銅橋だが、その実は恩義に感じ入る男であった様子。
こういったところが逐一正しいんですよね。何だか応援したくなってしまって困る。

さて、一方の鏑木もゴールを前にして想いをぶつけだす。

マジか。何だこの湧き出るもの。速ええ!!超速ええ!!心臓痛ぇのに止められねぇ!!
全身の歯車が噛み合ってるイメージ。アタマの先からツマ先まで全部つながって進んでる。ひとつに!!
燃えてんのか、オレ。スプリントに。
「目の前のヤツ」を、体が「抜け」つってる。体中の血が沸く!!

意識してないどころか否定してたりするが、やはりこの男は天性のスプリンターであった様子。
自分の脚質に、性格にあったこの勝負、この場面。まさに肉体的にも精神的にも歯車が噛み合った感じである。

勝つ勝つ勝つ。オレが勝アアつ!!

後方の青八木さんの声援を受けながら懸命に走る鏑木。勝負はやはり終わってみるまで分からないようだ。

ゴール前の観客たちは銅橋の走りについて語る。
見た目はもっとラフプレイかと思ったが、すごく真摯な走りである、と。
実際銅橋の走りは真面目である。口や態度はデカイが勝ち方は常に力の真っ向勝負。
ラインをふさいだりという技巧は使わない。いつだってフェアプレイなのだという。だから――

ファンも多いのさ

ゴール直前には銅橋を応援してくれる人達が詰めかけている。
先輩からはさておき、後輩には慕われているようで、一生懸命に応援されております。ふんでくださーい!!
しかし怪道銅橋の通り名はなく、直線怪物(ストレートモンスター)と書かれているのは何だろうか。
まああまり変わらないからいいかな。新開さんの直線鬼に被る部分があるのもまた良しだ。

わかってるよ。ブハ!!やっと出れたインハイなんだ。
ここで勝たなきゃ春先からの全勝が何だったんだってなっちまう。だろ!!

声援を受けて力を得る銅橋。これも人徳というやつでしょうか。
ラインはすぐそこ、見えている場面で少しであるが鏑木よりも前に出る。
鏑木にしてみればこれは厳しい。筋肉がくだけそうに感じているし、厳しい場面だと自覚する。

だけどわかってる。この試練、乗り越えろってコトでしょ。神様!!

練習で散々神様からメモで試練を課されてきた鏑木。
なればこそ、こういう逆境でも戦える。今まで乗り越えてきたのだからと折れることなく戦える。
そして神様という言葉と共に青八木さんの顔が思い浮かぶ。お?

何で今一瞬青八木さんがうかんだんだ!わっかんね。どうでもいい。最後の一踏み――

うむ、やっぱり神様が青八木さんだと気づいてなかったか!!そうだと思ったよこのバカ!!
どうでもよくはない。が、まあ確かにそれを気にかけている場面でないのは確かか。

そして、ようやく迎える決着。
最後の一踏みと共にハンドルを前へと投げる鏑木。
そういった技術は使わず、最後まで力一杯踏んで走り抜ける銅橋。
勝負が決まった時・・・勝者は腕を振り上げ、敗者は顔を伏せる。
どの戦いでもそうであったが今回は・・・両者が腕を振り上げていた・・・・・・ん?

観客もどっちが勝ったか分からない状況である。
先に勝ち誇ってみせたのは鏑木。ならば勝ったのは総北か!?

いやバカ、おめェじゃねェだろ!!

抗議する銅橋。まさか走っている当人同士で勝利を認識していない結果になろうとは・・・
杉元のように意識が飛んでいたわけでもないのにこれとは・・・何ともはや。
どうでもいいが言いあっている2人は言葉の内容を聞かずにそこだけ見てると随分と楽しそうに見える。
来年もこの2人は対決することになるのかと思うと楽しみでありますな。
ああ、いや今はこの場の結果である。非常に僅差であったが、センサーと写真判定の結果、勝者は――

箱根学園銅橋正清選手!!

ほんの僅かな差ではありましたが、決着はついていました。
箱根学園は見事に去年の雪辱を果たす形となりましたな。こう来ましたか・・・

鏑木も青八木さんが認める通りよく頑張ったが、一歩及ばなかった。
というか、勝利フラグかと思われた段竹は今到着したのか・・・
むしろ銅橋の方が声援を受けて活躍するという流れだったという。
先にたどり着き、同じタイミングで段竹が声援を送れていればまだ分からなかったかもしれないですなぁ。

しかし銅橋は随分といいキャラになったものである。
取材の場面での初登場時からは想像もつかない。
だけど泉田君が言うほどの変態には思えませんでしたな。何だろう、やっぱり何か別の意味でもあるのか!?
ここは泉田君に言っておくしかないでしょうな。やっぱり君の方が度を越した変態だよ!と。
褒め言葉として受け取られるだけで済みそうなので言ってもアレなんですけどね!!

・毎度!浦安鉄筋家族
夏休み前に荷物を一杯持って帰るのは小学校の風物詩ですなぁ。
今回は色んなキャラが登場して楽しい回でした。
でも笛男は出てこなくても・・・コイツは本当にキモくて怖いねん。無事逮捕されてますように。

・実は私は
葉子さんと藍澤さんが開戦宣言を行っているころ、その対象である朝陽は・・・プルプルしていた。こっちもか!
された方の反応はどうなんだろうかと思ったらした方と同じとか。どこまで似た者同士なんだか。

からかい半分以上の茜ちゃんに連れて行かれた葉子さんとは違い、祝福してくれる友人たちに囲まれる朝陽。
あ、祝福できるだけの余裕がない人もいますね。夢じゃないから静まれ嶋。

しかし親友たちとはいえよくこんな報告が出来たものだ。
と思ったけどアナザルだからなぁ。様子がおかしいから何かあったのか尋ねればすぐに口にしてしまうか。
赤面してるのは思わずそのことを公開してしまったこともあるのかもですな。

で、廊下でそんなことを言っているわけだから誰に聞かれているとも知れない。
自分に好意を持っている人に聞かれているかもしれない。ふむ・・・辛いですな、みかん。

わかってたわよそんなの。いつかこんな日が来ることくらい
だって下の名前で呼び合ったり、二人の距離が近付いてるのはわかってたから。

傍から見ても2人が想い合っているのは丸わかりですものねぇ。
朝陽は一途であるし、相手との仲も良好。これは割って入る隙はないように思える。
心配する凛ちゃんにはこっから大逆転してやるんだからと笑顔で応えるが・・・うーむ。

落ち込むみかん。その視界に入ってくるのは・・・ハトとメガネ。とサングラス。ま、また新たな福の神だと!?
既に福の神には碌なのはいないのは分かっていたが、今回の幸福請負人フクの介先輩もまたダメそうな感じだ。

少々小言を言わせてもらうが、傷ついたレディをなぐさめるのは福の神の仕事じゃないぜ。

それはそうかもしれないが、数々の女性と浮き名を流すのも福の神としてどうなのか。
自覚しているかのような口ぶりであるが反省は全くしていなさそうなのが困りものだ。

そんなフクの介先輩に優しく抱きしめられるみかん。スコッ。
見ず知らずのサングラスにいきなり抱きしめられても気持ち悪いだけだと思うんですがその辺りはどうなんでしょうか。
実際みかんには気持ち悪がられて捨てられてますし。ペッ。
フクちゃんも先輩の一体何が・・・じゃないよ。

続いての登場は幸福百科事典改め変態のフク太郎先輩。
変態らしく相変わらず基本はラッキースケベである様子。いやまて。どう見てもラッキーじゃなくて能動的だろうそれは
事故でも何でもなく自ら胸元に飛び込んでいくのは感心しませんな。叩きつけられても文句は・・・いや、喜びもするな!!

なんであれで福の神なの!?と今更な疑問を口にするフクちゃん。
うむ、まあそもそもフクちゃんからして福の神であるかどうかという疑問がありますからねぇ。
いや他の先輩に比べればかなりマシではあるのだが・・・
性格と能力は関係ない・・・いや、そんなレベルの話じゃないな。そっとしてあげてくれ!!

そういう意味ではさすがに真打の幸福大先生フク蔵さんは分かっているといえるのかもしれない。
危険を感じてスルーしただけかもしれないが、まあそれが結局のところ正解でありましょう。
自分の未来は自分で切り開いていくもの。それしか幸せへの道は無いものである。最後にいいことだけ言っていきおった。

福の神たちが役に立たないのはいつもの通りであるが、最後の言葉だけは聞くべきところがある。
自分の未来は自分で切り開く。みかんの未来を切り拓くのはみかん自身である。いや、自身とは限らないようだ。

ならせっかくだしあたしの未来はあたしが切り開かせてもらおうかしらね

そう言いながら電柱の陰に隠れるようにして背を向けているのは・・・未来のみかん!?
うーむ、現在のみかんが未来にいけるのなら逆に過去に遡ることもあるという話か。それはそうだ。
しかしまさか直接話したりできるとは・・・タイムパラドックスとかは考えなくてもよさそうですな。

自分も50年くらい前、朝陽と葉子さんがキスしたと聞いてショックだったと述べる未来のみかん。

たとえ本当は自分が朝陽を振り向かせるなんて無理だと思っていたとしても。
本当は無駄って思ってるから駄目元で思いきりアタックできただけ。
凛のことだって本当に自分の孫だとしても、「おばぁちゃん」は父方母方二人いるし、
もしかしたら「近所のおばぁちゃん」かもしれないって――
実際、あたしと朝陽は結婚してないしね

おぉっと、ここで明らかにしますかそれを。
父方母方のそれや近所のおばぁちゃん説は確かに出ていましたが、結婚していないことを明確にするとは・・・
さすがにそれを聞かされると現在のみかんも冷静ではいられない。
あんたがどうだったかなんて知らないけど、あたしは朝陽のこと諦めたりしない!と叫ぶ。
例えここから大逆転して朝陽と付き合うなんて未来がないとしても・・・

いいじゃない。朝陽が誰と付き合おうとも。
最終的にあたしが嫁になっちゃえばいいんだからさ

ニヤリ・・・と笑みを見せてそんなことを言いだす未来のみかん。は?
な、なるほど。付き合う未来がないのならばそれを飛び越えて嫁になればいいという発想か!
終わり良ければ総て良し。そのポジションに最終的に収まれば勝ちと!!

未来みかん「ほれ考えてもみなさいよ。家事全般とか白神さんに負ける気する?
現在みかん(全く負ける気がしない!?)

なるほど・・・確かにその手の勝負ならば負ける要素がない気がしますなぁ。
ってえらい言われようだなメインヒロイン!!
葉子さんだって焦ったり余計なことをしようとしなければ人並みぐらいには家事をこなせる可能性もなくはないと思われるのだぞ!?

それにしても未来みかんは自分は結婚していないのに、過去のみかんに嫁を狙えという。
ふうむ。過去に干渉して時の分岐点が生じるパラレルワールドの設定が入っているわけですな。
それならば凛ちゃんの未来があったとしても、これからの未来がどのようになるかは分からないわけだ。
タイムトラベル関係はこの辺を考察するとややこしいことになるのだが・・・まあ、深く考えずに楽しみましょう。

要するにあんたの選択次第じゃあたしとは違う未来に進むってこと。だから全然可能性あるってことよ

なるほどねぇ。諦めさせるどころかむしろ勇気づけに来たって感じでありましたか。
未来みかんは今でも頑張っているというが、その結果が凛ちゃんからおばぁちゃんと慕われるようになったってことだろうか。
まあ、結婚してないけど朝陽の子を産んで孫も出来たという可能性もあるが、いやいやそれは・・・

てな感じで、みかんも何だか吹っ切れた様子であります。
どうせ駄目だとどこか諦めた様子でのアタックではない。ここからは本当に最終的な勝利を目指してのアタックとなるわけだ。

虎視眈々と狙ってやろうじゃないの。一発逆転、朝陽の嫁の座!!

みかんもまた、戦闘意欲を燃やすこととなりました。
けれども、動き出しているのはみかんだけではない。
未来がどうなるかわからない、可能性は他の子にもある。となれば・・・

校長室。そこを訪れた藍澤さんは茜ちゃんに頼み事をする。

2週間後に控えた修学旅行
そこで私と黒峰朝陽が二人きりとなった時、もう一度私の本体を大きくしてほしい
もう一度生身で彼と向き合いたいのだ・・・!!

おやおや、これは大きな勝負に出てきましたね藍澤さん。
生身で剥き合うとか大胆な・・・いや、そうじゃないでしょっと。

修学旅行は男女関係を進める大きなイベント。
一つ屋根の下に泊まることになるし、二人きりになる機会も確かにあるかもしれない。
さてさて戦う覚悟を決めた藍澤さんはどのような行動に出るのか。
今はまだ冷静でもいざとなった時に動転せずにいられるのかどうか・・・
キスまでいければ葉子さんと横並びになれる可能性もありますが・・・さてさて。どうなりますかな。

・ハリガネサービス
金田の長ーい腕で5点目がめくられ、間白・下平ペアの勝利が決まりました。
豊瀬高校最大の得点源である五十嵐・大船ペアに勝った。これはかなり大きい。

次いくぞオラー!!

余韻に浸る間もなく次のゲームが始まるぞオラー。何だかこのシーンのマネージャーが可愛いぜ。

第2試合は以下の組み合わせ。
チームリベロ。猫田瞬(2年)、金田進(1年)
チームミドルブロッカー。久保遥(3年)、高代航平(3年)

これまた図式としては先輩後輩対決。
ゲームはミドルブロッカーペアのサーブから始まる。
まあ、守りを得意とするリベロならばサーブを落とすようなことはありますまい。
・・・と思ったら、レシーブがしたい金田。猫田くんのポジションであろうがお構いなしに取りに来る。
体格差があるので先に入られても弾き飛ばしてボールを拾う。ばいーん

見事にボールはネット際に上がるが、拾う人がいないのではどうにもならない。
そんなことを繰り返して結局3点を先取されるチームリベロ。そりゃ猫田くんも尻尾立てて怒るさ。シャーッ!

俺はセンパイと自分に言い聞かせて抑える猫田くん。
先輩だからと居丈高になるのではなく大人として自重する方に回るとは。
まあ正直相手が相手だし、怒っても暖簾に腕押しな感じは否めませんわな。

次のサーブはしっかり金田が拾う。やはりそのボールコントロールはさすが。
しっかりとネット際に上げ、猫田くんもいいトスを上げる。
最後は金田のスパイク・・・なのだが、そのスパイクを塞ぐのがミドルブロッカーの役目である。
2人がかりで跳ばれてはリベロのスパイクでは簡単には決まらないでしょうなぁ。

さて、スパイクを弾かれた金田。今度はスパイクをやりたくないと言い出した。相変わらず正直な子だ。
とはいえ猫田くんは154cm。とてもスパイクが出来る身長ではない。
それでも後輩の意見を尊重し、スパイクをやりたくないならトスを上げるかと聞くが、レシーブはやるとの返答。おやおや。

・・・アハ!
スパイクやりたくねー、トス上げたくねー。それでどう点取るんだっつーの。
お前・・・たしかにレシーブ上手いけどさ、バカだろ
スパイクがつまんない?そりゃお前が下手だからだろ。フェイントでかわすとか思いつかなかった?
中学東京選抜ってもっとスゲーのかと思ってたけど、お前みたいなバカが入れるんならたいしたことないね!

気を遣っている様子から一転して毒を吐き出すネコちゃん。とてもいい笑顔だ。
まあ金田を相手にする場合は取り繕うよりも正直な気持ちで喋った方がいいのかもしれませんな。

4点先取されたが、ここでようやく相手のサーブミスによりチームリベロに点が入る。
そしてサーブ権交代。しかし、リベロというポジションは本来スパイクもサーブもブロックも禁止されているまさに守りのポジション。
逆に言うと自分では点を取れないポジションである。
そのリベロだけでこのゲームにどうやって勝つのか。確かに間白が言うように、一番勝ちようがないペアに思える。

猫田くんのサーブを拾い、久保先輩のトスから高代先輩のスパイク。
それをブロックしようと跳ぶ猫田くん。さすがにその身長ではほとんどネットから上に出て行かない。ちまっ。
だけど、その手を避けようとして方向性を限定させれば、後ろの金田が拾ってくれるだろうとの考えだ。
ふむ。なかなかに冷静ですな。

スパイクをきっちりと拾う金田。
ここから繋いで・・・の流れになるかと思いきや、レシーブしたボールは相手のコートへと飛んでいく。
そして、アウトになるかと思いきや、コートの隅ギリギリに落ちるボール。ほほう・・・これは・・・

先輩たちは今のはただのラッキーだと思っている様子。
しかし金田は下平くんを指さしながらこう述べる。

狙った所に落とせるの、お前だけじゃなイ

ボールコントロールには定評のある金田であるが、まさかそんな遠くにまで自在に落とせるとは・・・
スパイクはどこに来るかなんてわからないのに、そんなことできるわけないよねと尋ねる下平くん。
今回は正面のボールだったからできたが、横に逸れるボールだったらさすがに難しかったのかもしれない。
まあ、相手のスパイクもそれほど強烈ではないし、金田ならやりかねないとは思うんですけどね。

スパイクが決まらないのならばレシーブだけでどうにかすればいい。
レシーブしかやりたくないという金田らしい戦い方である。

東京選抜の力を見せた金田。
間白も運動力の高さは見せておりますし、こうなってくると松方のハードルがあがってくる感じである。
果たしてこのペアわけのゲーム中に凄さを見せることが出来るのかどうか。
解説役というポジションだけでは生き残れるか分からないぞ!!

・極悪バンビーナ
過剰に拒否するのもどうかと思ってはいたが、この赤城さんの発言は確かにイラッと来そうだな。
この過剰な自信があるからこそ今の性格を保てるのかもしれないが・・・
友達が出来たので改めることなく今の性格を維持するようになってしまったというのは皮肉なことだな!

・セトウツミ
何で逮捕されたのかと思ったら刃物奪ってたからか。なるほど。
いや、普通に調べればすぐに分かりそうなものであると思うが。あいつが犯人や思いますは何でやねんと。

誤認逮捕なのに小学校の卒業文集まで明らかにされる瀬戸。そりゃ傷も深い。
といいたいが、アホなことしか書いてないから学校での扱いも普段と変わらなさそうな気がしますな。

・囚人リク
ついに訪れたこの日。
脱獄組一同は揃って空を見上げている。

準備は整った。あとは・・・あのヘリを奪って飛び立つだけだ

視察委員のヘリは予定通りにやってきた。
リクたちからは見えないが、確かに電子ロックは使用せず、テトラポットのようなコンクリートを重しとしている。
これならばどかすのにもそれほど手間はかからないですな。よしよし。

これでもう想定できる範囲の障害はなくなった。
それを確認した一同は夜になるまでそれぞれ自由な時間を過ごす様子。
まずは史郎さん。久しぶりに第26木工場の連中のところに顔を出す。
おっと、この小柄な子は・・・ようやく名前が設定されたか篠田!!

現れると同時にニーロクの面々に囲まれる史郎さん。アニキがいるやねん!!元気でしたかやねん!!
なんだそのやっつけにもほどがある関西弁は。

アニキがニーナナなんかに転房しちまうからっすよ。
いつでもでっかい声で聞いてきたアニキの声が急になくなっちまったんすよ。
でもアニキの口調を真似したら少しホッとできるんです。あっという間に流行っちゃって・・・

なるほどねぇ。うーむ、思った以上に慕われていたんですなぁ史郎さん。
これはむしろ、デカすぎて側にいる間は気付かなかったが、いなくなってその存在の大きさに気付いたとかいう流れだろうか。
この篠田にしても、側にいるときはウゼー言ってたこともありますしなぁ。
というかボスではなくアニキとして慕われている辺りが史郎さんらしくていいですな。
元々ギャングではないし、この呼び名の方が合ってるか。

たまにはニーロクに顔出してくださいよとお願いされる史郎さん。
前もって聞いていればそれも出来ただろうが・・・それはもう無理な話である。
今夜の脱獄。成功すれば当然刑務所で会うことは無い。
失敗して刑罰を喰らうだけならまだ可能性はあるが、ひょっとしたらその場で処断されることもあるわけで・・・

アホか・・・何を弱気になっとるんや俺は・・・
出るんや・・・俺は生きてここを出るんや

不安を押し殺すように、笑みを見せ、史郎さんは言う。
お前らシャバに出たら必ず南棘山町の友寿司に顔出せ。腹いっぱい食わしたるさかいな、と。

脱獄した後も果たして普通に営業できるのだろうか。
そういった疑問はあるが、それ以前に脱獄のことを知らないニーロクの面々からは自分たちの方が先に出所するんですよと思われる。

アニキ・・・相変わらず天然っすね。先に出所して店の前で待ってますよ

脱獄のことは知らないから少しすれ違いはあるが、想いは伝わっている。
必ず行きますからアニキも必ずお元気で。その言葉を背に受けて歩む史郎さん。
うーむ、これは無事に生きて脱獄成功するしかありませんわな・・・!!

史郎さんに続いては椿。
史郎さんと同じく別の工場のボスであったが、こちらはリクに敗れたことで信頼を失っている。
そのリクと闘った場所を訪れ、その時のことを思い返す椿。
KOされた苦い記憶・・・いや、今の椿にはそういった気持ちはなさそうである。
元部下たちにリクの強さを語る椿。あいつは本当に強かった。

知りたいか?俺たちみたいに何かのせいにしねぇ・・・リクはそういう男だ

うむ。まさにそれがリクの強さでありますな。
だからこそ屈強な男たちであろうとも惹かれてしまうのでありましょう。
妹が生きていることを知ったことはかなり大きいが、リクとの戦いもまた椿の荒れてた気持ちを静める役に立ってのは間違いない。

美雪・・・今・・・何してる?そっちはいい天気か?
そこから何が見えてる?どんな音を聞いてる?そこはどんな香りがしてる?
どれだけ背が伸びた?俺の顔を覚えてるか?元気か?
答えは返ってこないけど、何度心の中でお前に聞いただろう。
今たったひとつお前と繋がっているこの空を見ながら・・・お前を想うことを最後にしよう。
もうすぐ会えるから。兄ちゃん会いにいくからな

刑務所に残した想いはもうない。
向かうべきは外。妹の待っているあのスラムである。
そのためには当然生きて脱獄を成功させないといけないわけであるが・・・

うーむ、決行前にこれらの思い出を振り返るのは大事なんですが、大事なんですがやっぱり死亡フラグという言葉が思い浮かぶ。
死ぬわけにはいかない。そういう想いを背負っているからこそ悲劇性が増す。
そういったドラマ的なことを考えてしまうわけであるが・・・
でもやっぱり、望めるとするのならばハッピーエンドが見たいなと思うわけですよ。
全員が無事に生きて脱獄を成功させる。そして一同は満面の笑みを浮かべる。そういった未来に期待したいものであります。

・黒虎
徳川十二支神将の一人、全く忍んでいない忍者の犬守愛茜に出会った虎鉄。
向こうは侵入者退治とばかりに襲い掛かってくるが、虎鉄としては争う理由がない。
慌てて、自分も徳川十二支神将の家の者であると述べる。わたわた。

そのような問答をしているうちに忍達が到着。
虎鉄を縛り上げたことでこの場の争いは収まる形となりました。
それは良かったが、集団行動じゃ目立てないとか言い出す愛茜は本当、忍者らしくするつもりがなさそうな感じですなぁ。

先に名乗りを上げた効果もあり、この場で切り捨てられることは無く、里へと連れていかれる。
しかしすぐに歓迎というわけでもなく、牢へと入れられる虎鉄。
まあ証拠も何もなく、ただ名乗りを上げただけですものね。警戒するのは当然か。
愛茜はあんまり警戒していないようですが・・・
というか敵じゃないと分かるとやけに愛想よくなってるな。

虎鉄とは違い、愛茜はまだ犬守家の当主ではない。
なぜならばまだ当主である父親が生き残っているからだ。ほほう。
七年前の襲撃から耐え忍んできた忍の当主。見た目の派手さはさておき、忍んでおられますなぁ。

虎鉄が名乗りをあげると、すぐに牢から出して客として自分の部屋まで通すよう言い渡す当主。
一目で見抜いた・・・というわけではないな。何か虎鉄のことを既に知っているかのような口ぶりだ。ふむ。

何故かと思えば、やはり母である虎珀さんとは旧知の仲でありましたか。
同じ十二支神将同士、交流があってもおかしくないし、虎鉄のことは事前に聞いていたんでしょうな。

これならば無事に過ごすことができる・・・
かと思いきや、犬守家を襲う侵入者がいた。
猿のようにキャッキャと吠えるこの男は一体何者だろうか。

猿といえば十二支に数えられる動物である。
また十二支神将の申は忍者であるとされている。これはひょっとするとの可能性もあるか・・・?
穏やかに話だけして終わりってことにはならなさそうですなぁ。うむ。

・バチバチBURST
限界かと思われた鯉太郎。しかし人々の想いを受けて立ち上がる。
エールを行った王虎も起き上って来た鯉太郎を笑顔で迎え・・・待ったなしの取り直しだ!!

王虎(もう一撃・・・一撃だけあればいい・・・)
鯉太郎(あと一発・・・一発だけ出せればいい・・・)

もう・・・土俵に余分な感情は何もいらない・・・
白黒つけるぞ

顔を血で半分染めながらも笑顔でそう述べる2人。何ともはや・・・
その光景に、昔を知る山崎記者の涙腺が緩む。重なるのは若き日の虎城と火竜が立ち会う姿。

ただ・・・単純に・・・力と力・・・真っ向から・・・

気合を入れて構える両者。
この飛び出してくるような見開きの迫力が凄い
鯉太郎の右拳が、王虎の右拳が、1つの拳を左右の見開きで両者のものと見せる。凄い発想だ!!

そして、気合を入れた後は集中。
呼吸を整え、周りの雑音を全て消す。
両者が思うように、余分な感情はもう何もいらない。
何もない空白の空間に自分と相手のみが存在する。そのような心境になるまで集中を高め・・・そして、ぶつかる!!

共にあと一撃。
その意識で同時に飛び出すが・・・先に脚を踏み込ませたのは鯉太郎!!
その分低く、前へと頭を突き出すことができ・・・ブチカマシが王虎の顔面を捉える。
これが決まり手となるのか。この一撃で勝負は決まるのか。
白熱の戦いもついに決着の時を迎えそうですなぁ。

・ドカベン ドリームトーナメント編
三原屈辱の隠し玉刺殺。
追加点とはならず、タイガース1点リードの状態で5回裏へ。
タイガースに行きかけた流れを留め、5分と5分の状態となりました。

5回裏は八番の足利から。
甲子園はこの5回を0に抑えれば3対2で勝ち投手の権利を手中にする。
まあ、甲子園にしてみれば欲しいのか権利うんぬんより勝利そのものなんでしょうけどね。

この回は9番の小林に打順が回る。
5回まで投げたわけだし、交代は十分あり得る話である。
しかし失点3で代打はなさそうというのも、ホームラン3本だからありそうという考えもよくわかりませんな。
3点も取られている。けどホームランだけでしか許してないから打ち込まれてはいない。
そのような判断にはならないのだろうか?良くわかりませぬな。

さて、この回も快調に飛ばす甲子園。
中3日の疲労など感じさせない体力で早くも足利をツーストライクと追い込む。
ならばと足利が行うのは奇策のセーフティバント。
ツーストライクからやるかと三塁の力道も意表をつかれた感じ。
だけど、さすがに甲子園の剛球をバントするのは難しいようですな。
ただ転がすだけならともかく、セーフティを決めるのは難しい。ラインを割ってスリーバント失敗。アウトとなりました。

このラインを割らせるために吹くという行為はこれまでも何回か見ましたなぁ。
岩鬼がやったときはセーフになっていた気がするのだが、あの判定はやはりどうかと思う。
まあ今回のは力道が吹いても吹かなくてもファールだったと思いますがね。

続いて9番の小林。どうやら代打はないらしい。続投か。
まあバッティングも悪くない選手だし、継続もまた良しですな。

実際、見事に甲子園の球を捕らえてセンター前へ飛ばす小林。
三原がファインプレーを見せなければ投手対決で勝利の形になったんですがねぇ。惜しい。

打順は返って1番の岩鬼。
期待は持てたのだが、今回はどまん中3つの三振に終わりました。おやおや。

波乱など起きるはずもないといった感じの甲子園の力投。
あと4回の中で1点差を追いつくことができるのか・・・
そして次の回を無事にしのげるのだろうか。さてはて。

・最強少女さゆり
相変わらず何か薬のようなものを飲んでいるバニーだが、今後の伏線の可能性もあるのかね。

リコスとバニーのスイカのやりとりは実に良いのでもっと色々やるべし。
結局持ってきてくれてますしね。ええ感じや。

薬も過ぎれば毒となる。まさにその通り。怠惰はいかんですなー。分かってはいる。分かってはいるのだ!

・ウチコミ!!
1回戦を快勝で終えた武蔵原。
2回戦もこの勢いで行きたい。が、先の試合は注目されていたのか、さすがに相手も油断していない。
技有りと有効を取られ、残り時間も少なくなっています。

その状態を打破すべく、得意の背負い投げ。
と見せかけて、その逆。絶妙な小内刈りを決めるレン。ほほう。
いつの間にやら背負いだけではなくそういった技術も身に付けておりましたか。
1回戦でも足技で崩してからの一本背負いでしたし、実は足さばきが長所だったりするのかな?

今回は希ちゃんも注視しており、しっかり写真に収める。カメラマン役みたいになっておりますな。
そのファインダー越しに、次鋒のヒューマ、中堅の春樹の勝利も納められる。これで2回戦も圧勝だ。
日下部は今回も敗退したようだが、雪村さんは優勢の逃げ切り勝ち。いい調子ですな。

次はいよいいよ都大会進出を賭けた準々決勝。
立学との再戦のためにも絶対勝ちたいところである。

勝利に浮かれる武蔵原。しかし勝者がいるのならば必然的に敗者もまた存在する。
初戦で敗れた鷹崎高校の3年生は着替えも出来ず、控室でただ肩を震わせている。
3年生にとってはこれが最後の大会となる
それなのに舐めてかかっての敗戦では悔しいでしょうな。
今でこそ相手が強かった、自分たちの実力が足りなかったと認めているようですが。

まだ・・・終わってたまるか・・・

雪村さんとしても最後の団体戦。次の試合で勝てなければそれで終わりとなってしまう。
そうさせないためにも、何としても勝たないといけない。同情しているわけにはいきませんわな。

さて、その準々決勝の相手となるであろう大和東の戦いを見学することとなりました。
先鋒。レンの相手となるのは成美。おっと、やっぱりこの男が相手か。
ヒューマはうざい奴に絡まれる才能があると言っていたが、レンは紅林といい、変態と当たる才能があるのかな。

おかしな色物発言に対し、そんなに色っぽいですか?と返す成美。そうじゃねーよ。
八乙女先生を狙う変態軟体ナルシストスパイとの評価を受ける成美。
全く持って間違ってはいないが、実力もきちんと備わっているので色々と厄介である。

相手の泉大野の先鋒、服部は去年都大会の個人戦で上位に入った実力者である。
デカいし早い。さくっと勝って勢いづけるぜといきなりの大外刈りを狙ってくる。
その狙い通り、成美の体は後方へと倒れる。
が、かけたはずの足はすかされ、服部の体が前へと倒れ込む形となった。
そのまま体を逸らせば、畳に叩きつけられるのは服部の方。何とか身を逸らしたものの、有効を取られる形となった。

内股すかしならぬ大外すかし。聞いたこともない技を見せる成美。
この軟体っぷりは柔道の常識を覆しかねない感じですなぁ。

さらに今度は異様な速度も見せる。
相手の周りをぐるりと回転。組み付こうと腕を伸ばした相手の袖を取り、逆の手で帯を掴み、腰で相手の体を浮かせる。
そしてそのままぐるりと回転。相手の背中を畳に叩きつけるのでありました。
ほう、これは大腰か。そんな技があるとは初耳ですが、なかなか使われない技なんでしょうな。
決まった感じは随分と綺麗だったが、これは成美の技術によるものか。
技は綺麗なのだが、決めた後の成美のポーズがうざくてきもくて困る。
うーむ、柔道自体は相手の勢いを自分の動きに吸収して投げる綺麗なものでありますのにねぇ・・・

先鋒の成美が一本を決めれば、残る4人もオール一本勝ちを決める。
さすがに打倒立学を掲げるだけあり、これまでの相手とは格が違う感じですね。
しかし雪村さんの引退試合にするにはまだまだ早い。相手が誰であろうと負けるわけにはいかない。

準々決勝も・・・僕が先鋒で勢い付けます!!

成美に挑発され、美クンとなりながらそう宣言するレン。
変態に好かれるのは変態に染まりやすい性格をしているせいもあるのだろうか。
いやまあ、成長性や実力といった部分も見込まれてはいるんでしょうけどね!!
しかしこの美クンを見ていると素質があるんじゃないかと思えて困ります。

・ペーパーブレイバー
母親とも相談し、これからもビカリさんについていく意志を固めた聖利ちゃん。
そのやる気を宣言するのはよいが、時と場所を考えましょう。だから誤解されるのだという!!

ずっと一緒にいると言われたけど、男女のそういうあれではない。
そのことについて何だか黄昏ている様子のビカリさん。おやおや。こちらの意識は大分高まってますなぁ。

八兵衛ちゃんの回想がこれまた何というか何というか・・・!!
そんなずっと隣にいた八兵衛ちゃんの問いかけ。
何とも切ない話になりそうでありますが・・・これも勇気のいる場面ですよビカリさん。

・ANGEL VOICE
PK戦、後攻の市蘭。1番手は乾。プレッシャーが大きい中で放つシュートは・・・?

クソ・・・古川も乾も・・・自分に自信があるからプレッシャーなんか関係ねえってことか。
やっぱ・・・すげえなあ

乾が見事にゴールを決めたのを見てそう考える脇坂さん。
うーむ、やっぱり乾はさすがである。
キーパーも動くのをギリギリまで我慢したのに、それでも動きを見て逆に蹴ったという。
そんなに直前になっても蹴る方向をコントロールでき、しかも枠に入れられる。こりゃどうにもなりませんわなぁ。

・・・だがこの後、市蘭のキッカーは乾に比べて数段落ちる。絶対・・・止める!!

お互い2人目以降が勝負といった感じでありますな。
というわけで、続いて船学の2人目。蹴るのはボランチの加藤。
この後は脇坂さんが蹴ることになる。その脇坂さんに声をかけるのは二宮さん。

脇坂。プレッシャーをかける気はねえ・・・ねえけど・・・決めてくれ

どうにも言わずにはいられなかった様子の二宮さんであります。
さすがにこの責任重大なPKを進んで蹴りたいと思ったわけではない。
だけど、本来ならば最初に蹴る5人の中に入っていた二宮さん。

入ってたからには自分の役割と責任を全部果たしてから試合を終えたかった
それができなかったのが・・・悔しいんだ。

悔しいとは思う。でもチームの勝利のために、下がる決断をした二宮さん。
正しい判断だとは思いますが・・・やっぱり悔しく思うのは止められないようですなぁ・・・

さて、船学の2人目であるが・・・これも決まってしまいます。
今回も所沢の跳ぶ方向は合っていた。
その辺りの判断力に関しては八津野の皆川よりも上ではないかと述べる天城。
あの乾のPKをも止めた皆川より上ならば、それは相当なものである。この後に期待したい。

さあ、いよいよ緊張の脇坂さんの出番である。

二宮。おめえの分も合わせて決めてくるからよ。ぜってぇ決めてくるからよ

緊張は消えないが、やる気は漲った様子の脇坂さん。
役割と責任を果たす。これは今までも脇坂さんが行ってきたことであります。
今回もそれを果たす。それだけを意識すれば・・・やれないことはない!!
思い切って・・・蹴る!!

ボールは枠に入っている様子。だが・・・キーパーに弾かれる!!
と思いきや、そのボールの勢いは止められず・・・ず・・・ど・・・どうなった!?

そのままゴールに吸い込まれたのか?軌道が変わって枠から出てしまったのか?どっちだ!?
ううむ・・・もうこれは祈るしかありませんなぁ。決まってくれ・・・!!

・錻力のアーチスト
8回裏、2点を追う蔡理。
打順は一番からの好打順。ここで追いついておきたいところでありましょう。
逆に桐湘としてはこの回でランナーを出して四番の蓬莱に回すのは避けたい。
なんとか打者3人で抑えたい所であります。

あと2イニングあれば逆転できる、どんな形でもいいから出塁しろと桃ちゃん。
そして逐一、桃ちゃんの言う通り!!と合いの手のような同意をする蛮堂。うるせーよ。にゃあらー!!

逆転できれば次の回は必ず俺が桐湘を0点に抑えてみせる!!

うるさくはあるが、蛮堂のこの言葉には信頼できるものがある。
蔡理の選手たちもそれを感じ取った様子。

後ろにつなげば蓬莱と蛮堂がいる。あの2人なら何かやってくれそうな気がする・・・!
そのためには先頭打者の俺が何としても出塁してやる!!

意識を高める1番バッターの金崎。
フルカウントで8球も投げさせる健闘を見せる。
桃ちゃんが怖いという正直な想いはありますが、頑張ってますなぁ。
結局三振に終わったものの、この粘りは評価できる。桃ちゃんもナイス金崎と声を掛けてくれます。
頑張ったのは評価するけど、三振したことは許さないんだからねって感じの表情が良い。
これには俺の桃ちゃんを返してくれとか言ってた金崎も赤面せざるを得ない。
ふむ。また一人桃ちゃんの本当の姿の方に傾倒するものが現れた・・・のか?

続いて二番の宮野。
モテる男は嫌いと語る彼の――モテない男の意地。結果は初球ファールフライでアウト。
所詮そんな意地では碌な活躍はできないってことですよ。うん。
せっかく金崎が球数投げさせて疲れさせたのにこれは酷い。そりゃ桃ちゃんも怒るさ。

ナイスピッチングの喜多さん。このままいけば本当に3人で抑えられそうである。
野手たちも好投する喜多さんに声をかける。メガネッ・・・喜多先輩!!と。メガネ呼ばわりかよクソ天然め!!

三番の杉山。ここで切りたいところであるのだが、喜多さんの意識は次の蓬莱に向いてしまっている様子。
警戒すべき相手なのは間違いないけど、目の前の相手を疎かにしてはいけませんな。

絶対後ろにつなぐ。来い・・・来い!!

打ち気満々な杉山。と見せかけて、放つのはまさかのセーフティバント。

左投手なら三塁方向へ転がせば一塁への送球が逆モーションになる
左利きなら内野手の経験も少ないはず。フィールディングも上手くはねえだろ!?

なるほど。なかなか考えておりますな。
こういった技巧的な部分も交えられるとちゃんと野球漫画であると思えます。
いや普段は思えていなかったとかそういうことは・・・まあ、正直なくもなかったり・・・

ともかく、杉山の奇策は成功。見事にセーフとなりました。にゃあらああ!!
蔡理としてみれば好機。桐湘にしてみれば絶体絶命。ランナーを出しての四番・蓬莱の出番である。
一発が出れば同点のこの場面。さてどうするか・・・

歩かせちまえよ。蓬莱より蛮堂の方が打ち取りやすいだろ。

客の期待に応えてやる必要なんか無え、と安保先輩のお言葉。
相変わらずやる気に欠けている感じ。だけどこの場面ではそれも正論に思える。

ブラチラを待つのはもうやめた。さっきと同じ手は通用しないぜ。

考えていることはさておき、怖い打者である蓬莱。蛮堂も打撃力はあるが、喜多さんの球にはタイミングが合っていない様子。
それを考えれば蓬莱を敬遠して蛮堂で勝負するのは選択肢としてはアリである。

ただ、之路からマウンドを託されたのはお前だ。どうしたい?

問いかける宇城さん。ふむ。やはりこういうことは実際に勝負する投手が決めることでありますわな。
ベンチの之路さんがマウンドに立っていたらどうしたか。おそらく迷うことなく勝負に出たでありましょうな。

桃ちゃん「勝負しろコラー!逃げんのかー!!
蛮堂「桃ちゃんの言う通り!!

桃ちゃんのヤジが入りました。
別にそれに刺激されたわけではないだろうが、勝負を決心する喜多さん。
そう決めたからには頑張らないといけない。安保先輩を見返すためにも、頑張れ喜多さん。

桃ちゃん「勝負だと!?にゃあらあナメてんのかコラー!打ってやれ蓬莱!!
蛮堂「桃ちゃんの言う通り!!

どっちにしろ叫ぶ桃ちゃんでありました。そしてどっちにしても同意する蛮堂。本当に何なんだこいつらは!!
イエスマン蛮堂という新しい形が出来上がってしまったようである。この試合で蔡理は色々変化してますなぁ。

左薙は、敬遠したら弐織サンにシメられるのかな?とか考えているが、まあそんなことはありますまい。
それが必要だと考えたのなら、そういう判断も弐織は許容すると思われる。
まあ之路さんの場合は許容しながらもシメてしまいそうな気がしますけどね。うむ。

歩かせる気はないか。勝利以上に重要なことなんて無いのに。自分たちのスタイルにこだわりすぎると痛い目見るぜ。

怖いことを言いだす穂村。港南のエースは何を予感するのか。

ともかく、蓬莱との勝負。
丁寧な投球に戻った喜多さん。前の打席と同じ手段が通用するとは思っていないようですな。

自分をわきまえてるな。控え目で節度のあるコは好きだぜ・・・
そんな球(コ)の前じゃあ俺も素直にならなきゃな・・・!!

外の球を逆らわずに流し打ち。
華麗なバッティングを見せる蓬莱。
だけど相手に合わせて優しくし過ぎたせいか、ライト前に落ちるヒット止まりでありました。
ふむ。蓬莱でこの結果は少し勿体ない感じがしますな。
本人の言うようにもっと強引にアプローチするべきでしたか。いや、いいから野球用語で語れよと。

ツーアウト一・二塁とピンチは広がったが、傷としては最小限で済んだ。一息つく喜多さん。しかし・・・

蛮堂サン抑えられる保証なんてどこにも無いのに
それが過信なんだよ。チーム全体のな。

球だけではなく、ついに全身まで燃え上がるようになった蛮堂。こえーよ。
いや確かに、この蛮堂の気迫は今まで以上のものである。甘く見ることはできませんなぁ・・・

しかし穂村。蓬莱を歩かせても結局は同じ状態で蛮堂を迎えることになるんじゃないかね?
ああ、なんなら蛮堂も歩かせてしまえばいいわけか。
そうすれば次はあのキャッチャー山脇くんである。
桃ちゃんに罵倒されたいと考える山脇くんがチャンスで打順を迎える。
そこで結局ランナー残塁とかで終わったら、山脇くんは盛大な罵倒をされることでありましょう。
山脇くんも嬉しいし、桐湘嬉しい。なるほどさすがは港南のエース。これが最善と言いたいわけですな・・・分かります!!

・いきいきごんぼZ
おやっさんはもうダメだ。ついにそう認識されたか!!
そのおやっさんに春が来るようになるのかどうか。
まろ美もすぐに戻ったりさえしなければ・・・しなければ・・・
イマキマキのことは難しいと思います。ハイ。

・名探偵マーニー
マーニーが戦おうとしている現メカニック夜刀。
旧メカニック鴻上との協力によりそのスパイを特定することに成功した。
となれば次は更なるステップアップを望みたいところである。

奴の攻撃に対して守ってばかりいても逃げきれはしない。
自分の身を守るためには攻撃しなければならないのだ。
一つ作戦を思いつく。あまりに荒唐無稽で実現が難しいと思えるが・・・

どうやらマーニーの反撃が始まる様子。
その手段の一つとして連絡を取ったのが村枝さん。おっと、これは懐かしい顔でありますね。
暴力と権力で一時政界のフィクサーとまで呼ばれた昭和の怪物。
今は現役を引退し、穏やかな生活を送っているらしい。
マーニーとはfile8でペンフレンドの捜索を解決して以来の顔合わせとなりました。

御前はメカニックをご存知ですか?

もちろんマーニーが問うのはメカニック関係。
やはり大物らしくメカニックについては知っているし会ってもいる様子。
だがどうやらメカニックが2人いることは知らなかったようですな。おやおや。

ワシの知っている奴は面白い男だった。野心家で聡明で・・・気に入っていたが・・・

ふむ。どうやら鴻上の方しか知らなかったみたいですね。
マーニーがメカニックを捕まえたいと言った時、ガンバリたまえ。できるものならと述べている。
これはあまり協力する気はないという感じの回答だった。
けど、その鴻上が使っていたメカニックの名前をジャックして色々な人間を不幸にした男がいると知らされる。
となれば、鴻上を気に入っていた村枝さんとしては協力を断りづらいところでありましょう。
更にマーニーに村枝さんはいい人ですからとか言われたら笑ってみるしかない。ハッハッハッ。

というわけで、村枝さんの協力を取り付けたマーニー。
引退しているため昔ほどの影響力はないだろうけど、心強いのは確かですなぁ。

さて、具体的に村枝さんにどう協力してもらうのか。
どうやらコネクションを使いたいらしい。
ある程度信用できる人間に架空被害を出してもらう。盗難やサギやあまり表に出したくない被害が出たと。
そしてその盗難の現場にはメカニックの名刺が残されていたと・・・

私が第三のメカニックをやるんです
奴はメカニックの名に異様な程プライドを持っている。放ってはおけないハズです。

なるほど。こりゃ確かに荒唐無稽な作戦でありますな。
だけど夜刀を刺激するには確かによさそうな作戦ともいえる。相当危険ではありますが・・・
動揺させて表に出てこざるを得なくするための作戦。果たして上手くいきますかどうか。
一応、夜刀には第三のメカニックの情報は入っているようですが・・・

マーニーのクラスメイトである来岩さんは夜刀のスパイ。
学校にてマーニーの動きを探る任務を帯びている。
どうやら来岩さんにはまだスパイを特定したことは気付かれていないようですな。
まだスパイを探っていると見せかけて時間稼ぎをするマーニー。
いつまで持つか分からないし、早い段階で勝負をつけたいところでありますなぁ。

夜刀はまだ第三のメカニックの存在を疑っているハズ。
ここらで一度姿を見せておかないとキビシイと考えるマーニー。
鴻上と相談し、一度協力者の一人と直接会う機会を作ることとなった。それをカメラに撮られるようにしてワザと証拠を作ると。

男装していきます。以前したときはなぜかバレなかったので・・・本当に不思議なんですが・・・

どうやら前の男装の件がトラウマになっているようですな。
マーニー部の子らにも男っぽいとか思われてるようだしなぁ。
うーむ。可愛いのになか。うーむ。まあ可愛い男もいるから問題ないってことか。いやいや。

というわけで、協力者の一人と取引の振りをするマーニー。
男装しているのはいいけど、その特徴的なモジャモジャ頭は特定されやすいんじゃなかろうか。

その心配もあったが、今はそれ以上の危険が迫っている。
マーニーの予想以上に動きの早かった夜刀。
メカニックの名に対する執着は相当のものらしく、自ら現場に姿を現す。おぉ・・・
今回は確保ではなく、お芝居のつもりだったから人員配置とかはしていない。何とかやり過ごして逃げないといけない。
鴻上が貸してくれた緊急スイッチを作動させ、近場の街頭をショート。暗闇にして逃亡を図るマーニー。だが・・・

動きがあったぞ。突入しろ!

逃げようとした先に現れたのは警官隊。その中には毛利さんの姿が見える。
どうやら独自の捜査で第三のメカニックの動きを突き止めていたようですな。
うーむ、マーニーに助けられてばかりでもなかったんですねぇ、毛利さん。見直したけど今は余計な働きだ!!

前方からは警察。後方にはメカニックが仲間を連れて迫ってきている。
これぞまさに前門の虎後門の狼。絶体絶命でございます。
しかしここは歩道橋。前後に逃げ場がないなら横から逃げればいい。
走って来たトラックの荷台に飛び乗るマーニー。
どうやら鴻上が気を利かせて助けに来てくれたみたいですね。やれ助かった。

まさかの夜刀登場で大変なことになったマーニー。
しかもどうやら信用できると思った協力者にも利用されてしまった様子。
今回の取引はただの紙を用いてのやり取りだった。
が、その金を騙し取られたことにして資金隠しをしようとしたらしい協力者。
なるほどねぇ。盗まれたことにして資金隠しをしようという企みか。なんともはや。
知らぬこととはいえ、これはマーニーの働きも犯罪幇助ということになってしまうのではないだろうか。

その辺りは夜刀を捕まえさえすればどうにかなる・・・といいのだが、どうなのだろうか。
何にせよ、目的であった姿のお披露目には成功した。
これで夜刀にとって第三のメカニックは現実の脅威として存在することとなったわけだ。

奴は敵と戦わなければならない。実体のない影と。オレ達はその戦いの火に油をそそぐ。奴のシリに火がつくまでだ

ふむ。決戦の日は近そうでありますな。ドキドキ。
と思ったら、次回予告に夜刀との戦いに決着が・・・!?とあるのだが、これはどういうことだろうか。
まさか本当に次回で決着がついてしまうのか!?それはさすがにいきなりな気もするが・・・さてはて。
色々と今後の展開が気になるところであります。

・木曜日のフルット
これは飾っていると言えるのだろうか。
しかし正確に場所を把握しているのはさすがというか何というか。
袋に纏めているなら後はちゃんとゴミの日に出せばいいのではなかろうか。
その時間が合わないから汚部屋なのだろうか。どうなのだろうか。

・総合感想
銅橋が勝利し、蛮堂が活躍しそうな雰囲気。
体のでかい奴が活躍するのは何だかうれしいですなぁ。

新連載攻勢は今号で出揃ったようですが、どの作品が生き残ることとなるか。注目していきたいところです。

さて、次号は錻力のアーチストが巻頭カラー&大増31ページ
最近勢いを増しているためか、一気に巻頭を飾ることとなりました。これは凄い。
燃え上がる蛮堂と共に盛り上がっていただきたいものであります。



2014年 32号


・実は私は
久しぶりに続き物タイトル。
前回のあらすじを一言で述べるならば、キスした。となる。しちゃった!!
茜ちゃんもキタキタキタキタと駆け回る驚きの展開。
しかしやらかした葉子さんはそこでまたもや逃走。翌日となるのであった。

校長室では赤面してプルプルふるえる葉子さん
それを見ながら楽しそうにニヤニヤしている茜ちゃん。
おやおや。藍澤さんではなく葉子さんの方がプルプルしちゃってましたか。ハハハ。

茜ちゃんとしては思わぬ収穫があって非常に嬉しそうである。
焚き付けはしたものの、また無駄足になるかと覚悟していたんでしょうな。
それがまさかのちゅーですからねぇ。んちゅー。
若者の恋に癒され、生き返る。長生きしているだけあり感想が年寄り臭いですなー。
まあ紅本先生の、私もこんな学生時代送りたかったなぁ・・・も年齢を感じさせるものでありますが。とっても分かります。

さて、あれだけのことをしたわけでありますが、葉子さんの気持ちに整理はついたのだろうか。
茜ちゃんから出された問題の答えは出たのだろうか。
激しく動揺している様子を見るとまだ難しそう・・・とも思ったのだが・・・

も、もし仮にその答えってのが出てても、私が最初に話さなあかんのって茜ちゃんやないと思うし

ふむ。それはその通りでありますな。
いや、その答えが聞けただけでも進歩は感じられますよ。
少なくともその答えを出すために動き出したってことですからねぇ。ほほー。

茜ちゃんとしては葉子さんが自分から動き出すことには期待していなかった様子。
恋愛面でも結構なポンコツですからねぇ。それが予想を覆してくるのだから・・・天然は怖いというかアホは怖いというか。

・・・さて、キサマはどうするのかの?藍澤よ

茜ちゃんの傍、葉子さんには死角になる位置で座り込んでいたのは藍澤さん。おやおや。
知った時にどのような反応をするかとは思ったが、そこまでは取り乱していないですな。
まあ願った展開であるわけだし、気落ちはすれども・・・といったところか。

自分がその事実を知ってもまだ諦められないことは分かっている。
だけど、それを理解していてもどうすればいいのか分からないという藍澤さん。切ない話だ。
そんな藍澤さんに対し、茜ちゃんはよく言われることを語る。
そう、恋は戦いだの戦争などという常套句だ。

恋は戦い・・・戦争・・・だと・・・!?
な・・・なるほど・・・ちゃんと戦わねばちゃんと負けることも出来ない・・・
校長の言う通りだ・・・私は葉子君を気遣うあまり自らの行動を限定していた・・・なんと愚かなっ!!
相手がどんな強者であろうと弱者であろうと、全力を尽くすのが礼節だというのに・・・!!

何だかキーワードが見事に藍澤さんのツボに入っちゃったみたいですね。
これは茜ちゃんも想定外。焚き付けるつもりはあったのだろうが、さすがにこの火の付き方は想定外の様子。
やあ、若者は色々と想像を超える動きをしてくれるものですねぇ。ハッハッハ。

さて、葉子さんとしてみれば自身の想いについてはもう目を背けるわけにはいけない。
しかし・・・やはり気にかかっているのはひとつ。
藍澤さんが葉子さんを気にするように、葉子さんもまた藍澤さんを気に掛ける。
恋愛と友情。まことに難しい問題であります。

それはさておき、葉子さんが教室の扉を開くと藍澤さんが窓の向こうで宇宙船を横付けにして待っておりました。何でっ!?
いやまあ、この扉を開ける場面で次のページに引くのだから、何かがあるとは思ってましたけどさ・・・
若者は色々と想像を超える動きをしてくれるものですねぇ・・・ハハハ。
まあ、それはさておき宇宙船から顔を出した藍澤さんは葉子さんに言うべきことがある。

葉子君、今から話すのは君に対する宣戦布告である!!
葉子君!!以前君は私に言ってくれたな。気兼ねする必要は無いと!!
だから・・・君にはちゃんと伝えようと思う!!どうか聞いてくれ・・・
君はすでに知っているかもしれないが、実は・・・
実は私は、藍澤渚はっ・・・黒峰朝陽が好きなんだ!!どうしようもなく好きなんだ!!
そして・・・以前私は君に言ったはずだ!!もしいつか君が何かを自覚する時が来たらその時は私に気兼ねなど不要だと!
だから気兼ねなく聞かせてほしい!!君の気持ちを!!

盛大な藍澤さんの叫びに、赤面して目を逸らす葉子さん。
思わず誤魔化してしまいそうになるが・・・これまでのことを思い出してしまえば・・・もうそれはできない。
もう自分の想いを誤魔化すことが出来る段階ではない。思い出を遡ってみれば、それで分かってしまうことがある。

・・・そんなん。そんなんホンマはずっと前から・・・!!
・・・渚ちゃん。黙っててごめん。
実は・・・実は私は、ずっと前から私、朝陽君のことが好きでした!!

とうとう、葉子さんの口からその想いが発せられることになりました。
やあ、教室の窓を挟んで女子二人が盛大な告白を行うとは。青春ですねぇ。
当の朝陽本人を置いておいての盛大な告白劇ってのもアレですが。

ついに白神葉子と藍澤渚の両名が並び立ったという感じですね。
良くも悪くも恋愛レースは本番に突入したというところでしょうか。

しかし後半の暑さはいかにも増田先生らしい感じでありますな。
これは朝陽としても本気の告白で迎え打たねばならないでしょうが、どうなるか。
いや、朝陽の既に想いは定まっているのだし、普通に考えれば藍澤さんに勝機は無い。
それでも全力で挑むのが藍澤さんの礼節ということだろうか。
でもそこに第三勢力。既に告白済みのあの人が絡んで来たらどうなるか・・・ううむ、分からなくなりそうですな。
どの部分に落ち着くのか。表向きには何も変わらないのか。それとも・・・今後が気になります。

という盛り上がりの展開の中で、やってきました第1回の人気投票開催!!
好きなキャラクターを3人選んでの投票制。
好きな順番に並べる必要はあるが、3人選べるのは嬉しい所であります。
さてさて人気ナンバーワンは誰になるのか。
結構順位は予想しづらいんですよね。人気そうな人は想像がつくのだが・・・うーむ、結果が楽しみだ!!

・弱虫ペダル
青八木さんが前に出て鏑木の風よけとなる。
総北は鏑木にファーストリザルトライン獲得を任せたのだ。
少しもめはしたが、どうにかやる気になった鏑木。プレッシャーがはね上がる。銅橋もそのプレッシャーを感じ取る。

今までオレは何度もスプリントを制してきた。強いと言われたスプリンターをねじふせてきた。
だから肌感でわかる。真のスプリンターがどいつで、どいつがゴール狙ってて、どいつがどれくらい速いスプリンターか。
なのにこのオレンジは、今までスプリンターだってことさえ気づかなかった!!

それはまあ、そうでしょう。何せ本人ですら気づいてないんだから。
鏑木がやる気になったのも神様の指示だからである。
これで結果を出したとしても、自分がスプリンター向けの脚質だとは気づかない可能性がある。困ったことに。
まあ、先のことはさておき、この場では走ろうとしている。獲ろうとしている。このスプリントを。

はね上がった。なんだこいつのプレッシャーは。
さっきまで3年青八木のアシストの顔だった。
豹変しやがった!!トップ狙うスプリンターの顔だ!!

メンタルが肉体に及ぼす影響は大きい。
特に鏑木のような単純っぽい性格の子では尚更である。
アシスト向けの走りから、ゴールを狙う走りに変わった。そりゃ表情も引き締まるってものである。
さあ・・・いよいよ最終スプリントのタイミングだ!!

まずは銅橋が加速を開始して前に出る。
そこですかさず青八木さんは鏑木を送り出す。
限界と述べていたバンビスタイルの走りをここまでもたせ、発射させる。

ほうるあああ!!

雄叫びをあげて加速し、先に加速した銅橋に追いつく。
ファーストリザルトラインまでのこり200mというところで並ぶ両者。ここからは一時も気が抜けない。

ふう

ドスっとサドルに腰を落ち着ける鏑木。いきなり休んだァァッ!?余裕か!?
と思いきや、いきなり目をギラつかせて加速を行ったりする。
ああ、なるほど。一瞬腰を落として減速して銅橋の後ろについたんですな。
そして風の抵抗がなくなったところで立ち上がり、更なる加速――二段加速を行ったわけだ。

読めねェ!!こいつの動き!!天才か。ここからどう動く!?それとも単なるバカか

どちらかというのであれば、後者であろうが、走りに関してだけは前者で考えてもいいかもしれない。
しかし銅橋の前に出ることで、今度は逆に銅橋の風よけとなってしまっているのが現状である。これは考えがあったのことか?

どう動く!?動かない!!考えなしか!?
――!!こいつは得体の知れないスプリンターだが、バカだ!!

見切った様子で叫ぶ銅橋。
正解だけど・・・バカは厄介だぞ!!

銅橋としては鏑木を風よけにしてのこり僅かのところで怪物スプリントを見せようとしている。
のこり100m。いよいよ銅橋が動こうというところで鏑木は何やら呟いている。入れ、入れ、と。

なんだ!?「入れ」!?ギアか!?トップギアに入らないのか!?メカトラか!!
ツイてなかったな。それでいまひとつの加速だったんだな。
オレンジ。メカトラのないおまえと勝負してみたかったぜ!!

ついに前に出るために動き出す銅橋。
しかし鏑木の呟きはメカトラによるものではない。
入れと呟いていたのはイメージ。ゴール前で走る時に思い描く、大きな歯車のイメージ
そのイメージ上の歯車がうまくかみ合うと、すげーパワーが出るんですと鏑木は述べる。

入った

のこり僅かと言うところで歯車がかみ合った。
メンタル的に最高のパワーが出せる条件が揃ったわけでありますな。
ようやくこのスプリント対決も決着の時が来そうでありますが、果たして勝つのはどちらか。

引きの展開を見れば鏑木が巻き返しそうな流れである。
銅橋はここから更に上回る何かを見せないといけないのだが、正直厳しい。
昨年の泉田君のように冷静に分析しすぎて驚き役のような状態になってしまっているのが厳しい。
なまじ頭が回る分、バカが相手だと驚きが先に立ってしまうのかもしれないのが悲しい所ですなぁ。
怪物らしく、もっと野生全開で走った方がよかったのかもしれない。

今回は風もないのでコーンが飛んでくるようなトラブルはない。
いや風以外のトラブルで飛んでくることはあるかもしれない。
寒咲兄の運転ミスでコーンを跳ね飛ばすようなトラブルがあるかもしれない!それは普通に走行妨害だな。
まあ、銅橋の体格を考えるとそういうトラブルがあった方が強そうでありますが・・・どうなるか。注目です。

・刃牙道
地下闘技場に現れた剣豪、佐部京一郎九段。
またの名を人斬りサブ。裏で噂されている数だけでも20名以上は人を斬ったと言われる男である。
なるほど。現代であるならば凄い経歴と言えましょう。

ちなみにこの佐部さん、チャンピオンRED連載のバキ外伝、若き独歩主人公の拳刃で既に登場している様子
独歩と同じように若い頃の佐部さんの姿が描かれていますが、その時点で既に10人以上斬っていたらしい。
噂されているのが20名ぐらいなだけで本当はその数倍に至るのかもしれませんな。

剣に対して素手であるとはいえ、若き頃の独歩が冷や汗をかくほどの剣技を有している佐部さん。
しかしこの宮本武蔵と向き合い・・・近づいただけで余裕を失うこととなる。
ふむ、さすがに剣豪。紹介などされなくても相手の強さは感じてしまうということか。

いったい誰なのですか、この方はッッ

焦りを露わにする佐部さん。
本来ならば武蔵と立ち合うために来たのだが、受けることができませんと頭を下げる。
歳を重ねた身とはいえ、命を捨てる無駄は受け入れ難いとのこと。ふむ、それもまた護身か。

そのように言われた光成は問う。何を感じられました、と。

先ほどから・・・既に六度・・・!そして今も・・・
都合七度・・・この方に斬られてます

直立した状態の筈なのに眼鏡が吹き飛ぶような衝撃を感じている佐部さん。
どうやらイメージの中で何度も斬られているようである。おやおや。

一の太刀は八文字。頭から胴体にかけて唐竹割り。逆八文字、左右に分かれることからそう呼ばれる斬り方だそうな。ほう。
二の太刀は。がら空きだったので突き通したらしい。
三の太刀は大袈裟。左の肩から右の胴へと抜ける。手応えがなく刀が通り抜けるように感じる「通り抜け」だったそうな。
四の太刀は面割り面頬。胴体諸とも頭頂部から横側から斬りおとしている。これは剣が駄目になりそうな感じですな。
五の太刀は本胴。胴体を横薙。上下真っ二つにする斬撃。
六の太刀は敷き袈裟。これは正直良く分からない。袈裟の通り肩口から抜けているが、足も斬り落としているということか?
七の太刀は太々。胸を横薙。両腕諸とも落としたとのこと。ついでに眼鏡も落ちましたね。

色々な斬られ方をした様子の佐部さん。
武蔵が言うに無抵抗をいいことに・・・つい。とのこと。
だが、もちろん佐部さんだってただ斬られていたわけではない。
意識上のこととはいえ、やれる限りのことを全てやり・・・その結果がこれであった。
蹴りでも放とうとして敷き袈裟もらっちゃったんですかね?

剣による立ち合いを期待した光成。
しかし、実際には向かい合っただけで、2人の意識上で勝負は決まってしまったらしい。

決着はついています。七対0で

意識上の対決でなければこのような点はつきようもないですわな。
もちろん斬れない刀を用いればそういう点の付き方にもなろうが、それはまた違う話と思われる。

刀を握れば怖いと思っていた武蔵。
だが、その手に剣が無くても武蔵は斬ることができるという。

剣とはそんな不便なものか

語り出す宮本武蔵。さすがにこうなってくると生き生きしていますね。前回までの驚きキャラっぷりが嘘のようだ。
たった1週で強キャラ感を出す辺りはさすがといえましょう。
しかしそろそろ光成も佐部さんにこの人が誰なのか教えてあげてもいいんじゃなかろうか。誰なんですか、宮本さんてッッ!!

意識上でも相手を斬ることができる武蔵。
しかしこれは相手がそれに応えることができる剣豪だったからではなかろうか。
一般人相手にも同じことができるのかどうか。その辺りの話は詳しく伺いたいところです。
ひょっとしたら蘇った直後の剣もないのに構えを取っていたあの時も科学者たちを斬っていたのかもしれない。
まあ、命までは取らないとかいいつつ斬っていたらそれはさすがに困り者でしかないわけですが。

剣が無くても強い武蔵。となれば無手の格闘家たちとも戦いやすそうだが・・・どうなりますか。
今後もずっと意識上の対決が続くとなると困ったことになりそうだ。
イメージが強すぎて実際に肉体に影響を及ぼす刃牙なんて、無造作に近付いた結果いきなり真っ二つになってしまうかもしれない。
せめて斬るところを目撃していれば納得もできようが、主人公がそんな死に方をしたら斬新にも程がある!!
さすがにあり得ない展開とは思いますがね。たぶんだけども。

・毎度!浦安鉄筋家族
一体どれほどの量の墨汁を使えばこのようなことになるのか。
手形をつけるのは普通に迷惑なのでやめたまえ!!

・極悪バンビーナ
うちの娘こんなアホだったの!?今になって気付くのはさすがに遅すぎますな。
環境のせいもあったのかもしれないが、これは教育も悪かったのではなかろうか!
いやまあ可愛いからいいんですけど。ニーナパパも何だかんだでいい人ですしね。坊主だけど。

殺せばいいじゃんという言葉はギャング的には真っ当な気もするが、何となく驚いた。
いや、さすがに警視総監の娘を殺して今まで通りの日常を過ごせるとは思えないのだが・・・
何にしてもとりあえずは無事に済んで良かった良かった。お互いに。

・ハリガネサービス
チャンスから一転して大ピンチ。
4対4で共にマッチポイント。バレーだとこの場合デュースとなり、2点以上離さないと勝利にはならない。
のだが、特にそういうルールは定められていなかったので、マネージャー権限で先に5点取った方の勝ちと定められる。え〜。

んだよー。文句あんのかぁ?
先生とキャプテンのいない今、一番偉いのはマネージャーのアタシだぞ?

そうなのかー。キャプテンよりは偉くないと言う辺りは謙虚だと考えるべきですかね?
まあ、練習の指示をするというポジションには変わりないし、偉いのは間違いないか。

ともかく、この五十嵐先輩のサーブが最後となる。どちらが決めてもそこでゲームセットだ。

2年の大船先輩のジャンプサーブは凄い威力だった。3年の五十嵐先輩も凄そうである。
しかし間白はあの時とは状況が違うと述べる。
このサーブはミスればそこで終わり。まずフルパワーでは打てないだろうとのこと。まあそうでしょうな。

オレはレシーブできると思う。けど、お前は・・・

やはりサーブ以外は信頼の低い下平くん。
まあ、例え上手くレシーブできたとしても、それはまた間白がトスを上げる側になることを意味しちゃいますからねぇ。
そうなるとまた下平くんがスパイクに行くことになり・・・さっきと同じ結果になる可能性がある。うーむ。

・・・下平。お前、セッターポジションに上がれ

考えた結果、自分が確実にレシーブを受けられるようなポジションを取る間白。
しかし金田ならともかく、普通は1人でカバーできるほどコートは狭くない。
少しでもサイドに打たれたら追いつけない。
しかし、このアウトになったら終わりという状況。よほどサーブに自信がなければ真ん中辺りを狙ってくるはずと推測は出来る。
そして真正面ならばレシーブできる。その自信もあっての布陣だ。

上等だよ

サーブを打つ五十嵐先輩からしてみれば挑まれたような形。
ならばそれを粉砕してみせなければいけない。筋肉信仰者らしく・・・パワーで!!

というわけで、放たれるのはジャンプサーブ。狙いは間白の正面。
間白としては計算通りのコースでありましょうが・・・想定外なのはその重さ。
上手くレシーブしたはずが、後ろへと大きく跳ね上がってしまう。
うーむさすがのパワー。しかし打ち損じたら確実にアウトだろうによくもフルパワーで打てたものだ。

どんな時も全力勝負!!それが五十嵐先輩なんだ!!

そのように説明してくれる家守先輩。ふむ、いい脳筋といった感じでしょうか。
3年生だけあり、メンタル面は鍛えられている感じですな。

レシーブに失敗し、終わったと膝をつく間白。
だが、まだボールは生きている!!
先のゲームで五十嵐先輩は完全に決まったと思われたボールを拾っている。ならば下平くんにも・・・!!

もう足を引っ張るだけなんて嫌だ!!かばわれるだけなんてダメだ!!
やっと思い切りバレーできるようになったんだ。
高校でこそボクはレギュラーになるんだ!!

壁際に落ちるボールを片手で拾う下平くん。
ボールに集中しすぎて壁も見えていない感じですな。派手に激突しおったよ。ぐえっ。
だけどその甲斐あってボールは自軍コートへと戻っていく。
いや、コートからは少し外れており、このままではアウトになりそうな位置。
けれども高さはネットよりも少し高いぐらいとスパイクするにはいい高さ。であるならば・・・間白の出番だ!!

下平の奴・・・根性見せやがって・・・!!

横に外れたボールを持ち前の身体能力で素早く追いつき、跳んでみせる間白。
ドンピシャでスパイクの体勢に移行。しかしそこに立ち塞がるのは大船先輩のブロック。
かなり大きな壁であるが・・・守る人数がいない時にうかつに跳ぶと、その上を越された場合に対処が出来なくなる。
間白は指先で押し上げてボールを相手のコートへと入れる。
これによりポイントは間白・下平ペア。5点先取で勝負が決まった形となりました。おお。

ナイスパス

壁にぶつかってうずくまっていた下平くんに声をかける間白。お、いい感じですな。
サーブだけではなく、そういう根性もあるのだと見せることが出来た。
こうやって仲間意識が高まっていくのは非常に良いことだと思います。うむうむ。
先輩たちとは仲間意識よりも対抗意識による隔絶が強くなりそうな気がしないでもないですが。

間白としては派手なスパイクで決めたいという想いもなくはなかったんじゃなかろうか。
でも、優先すべきは勝利。特にこの下平くんが頑張って拾ってくれたボールは無駄にできない。
そういった想いが冷静なフェイントに繋がったように思えます。
スパイカーが脳筋だらけなのも問題だし、こういうクレバーなのもいていいんじゃないですかなー。
ゲームの勝利もあり、レギュラー獲得に一歩前進となったわけですが、その後のゲームはどうなるか。注目ですな。

・セトウツミ
続き物だけどここから読んでも割と大丈夫な続き物。親切だ。

二人掛かりで相槌打たれるのは厳しい。息ピッタリだし。
そりゃ話の先回りがひどいというしかない。
しかしオッサンもなかなか喋れる人やな。

話だけ聞いてると面白い流れだったが、ガチで危ない人はちょっと。
ヒールとかよりも前に刃物持ってる相手に飛びかかる瀬戸もまた凄い。ヒーローっぽい。逮捕されたけどな!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
5回表、ツーアウトから一番の三原がヒットで出塁。
ここで二番の針を出してしまうと王島・力道と怖い打者が続くことになるし、なんとか締めたいスーパースターズ。
しかし他にも警戒しなければいけない相手はいる。走者の三原だ。
針に長打はないにしても、二塁に行かれればワンヒットで得点されることは十分あり得るわけですからねぇ。

盗塁を警戒している以上、緩い変化球は投げられない。
後ろに逸らすことはないものの、捕球の難しいナックルは特に投げられないでしょうな。
それならばストレートを狙い撃ちにされるのではないか・・・
ああ、大きく外せば問題はないか。ボールカウントが増えるのは仕方ない。うまく刺せるかどうかだ。

1球目は大きく外し、2球目はどまん中付近へのストレート。
このリードに裏をかかれたのか手が出ない針。おやおや。
そして三原はこの2球目でも走ってはおらず、山田も警戒態勢を解く・・・と同時に三原が走ったー!!
上下にコマを分けてのこの描写はなかなかカッコイイ。

まさかのディレードスチール
山田も二塁カバーに入った殿馬も意表を突かれた形となりました。
それでも強肩の山田。ギリギリの走塁となるが・・・タッチは間に合わずにセーフとなる。
うーむ、さすがの三原。こういった戦術はお手の物であるか。まさしく野球は騙し合いや!!

名捕手である山田も見事に引っかかった。
しかし策士策に溺れるという言葉もある。
上手くいったとほくそ笑んでいる時こそが一番危うい時。
それが示すようにスーパースターズ内野陣が行ったのは・・・隠し玉。騙しの極みといえる芸当であります。
ふむ。見下ろしの構図となった段階で、あ・・・これは・・・とは思いましたが・・・
でも分かっていながらも何だかニヤニヤしながら見られるのが楽しいですな。
あの三原が騙し返されるとは・・・ハッハッハ。

専売特許の勝負で敗れた三原。
これは流れはスーパースターズに傾いたように思える。
さて、この裏の回で追いつくことができるのかどうか・・・勝負どころですな。

・囚人リク
2月1日。脱獄決行予定日
試練を重ね、ついにこの日がやって来た。
さすがに皆緊張しており、起床時間になる前から身を起こしている。
実際の決行は夜になるのだが、その前に確認しておかなければいけないことがあるのだ。

野球大会は続いており、レノマさんの活躍もあってN棟は勝ち上がっている。
暴動はさておき、順調に盛り上がっている見たいですな。
この盛り上がりの最中に脱獄を企てるとは思うまい・・・思わずにいてくれるといいなぁ。

いよいよ今夜だなと声をかける田中一郎。
無理難題だらけの脱獄計画だったがみんなよくついてきてくれた。
そう述べるが、脱獄したいという想いは皆に共通にあることですしね。今更礼を言われることでもない。
むしろその難題を解決するべく知恵を振り絞ってくれた脱獄王に感謝したいぐらいですわな。

やってきた・・・やってきたよな・・・この日のために

色々なことがありましたが、各人の活躍によりどうにか乗り越えていくことができた。
見開きでその活躍の様子が描かれているのだが・・・天野はやっぱりそれか!!

天野の活躍の内容はさておき、本日脱獄決行までにやっておかなければいけないのはロック解除作戦の結果を確かめること。
無理難題極まるこの作戦、最後は上手くいくかは運任せな部分がある。
田中一郎にしても一連の作戦が全て上手くいくかは五分と考えていた様子。

だが、みんなの不屈の努力がここまでの道を切り拓いた。やれることはやった!!あとは・・・

最後の確認。昨日の発火装置がちゃんと今日に繋がったのか・・・今夜決行できるのかを確かめないといけない。
それを成すために動き出したのはレノマさん。
この最後の発火装置作戦に直接関われなかったので、最後だけでも関わりたいってことでしょうか。
まあ、うかつな谷村看守部長なら話を聞き出しやすいって目論見もあるんでしょうけどね。
しかし相変わらずこういうイベントでは嬉しそうにしてますなぁ。
楽しそうにしている谷村看守部長に、緊張のふくれっ面で近づくレノマさん。何だこの顔芸対決は。

まあ、それはさておき、話を伺うとしましょう。もうジタバタしても仕方がないわけですし。

まずはおだてから入る。先程の試合で勝てたのは看守部長の声援のおかげである、と。レノマさんピッチャーだったのか。
そうやっていい気分にさせたところで話を切り出す。昨夜のボヤ騒ぎはなんだったんですか?と。
最初は囚人の貴様は知らんでいいと述べる谷村看守部長。
だが、がんばった褒美に教えてやろうと答えてくれる谷村看守部長。やっぱりチョロくて素敵な人だ。ハハハ。

発火装置によるロックへの出火。それは固定ロックそのものが出火したものと見られている。
その理由は同じ製品が巷でも同じような発火トラブルを発生させているためである。

当たり前だ。そのトラブルは全部シャバにいる神木たちに世に出回っている同じ製品が発火するように細工させ、さらには・・・
この製品が不良品だという情報を流しまくれと俺が仕向けたんだからな。
この壁を越えるために・・・最終作戦を成功させ、今日にたどり着くために・・・
すべて俺たちが仕組んだことなんだからな

なるほど。農場のロックの発火がどう繋がるのかと思ったら、そういうことか。
同じ型であっても一つ発火したぐらいで騒ぎは連載しないだろうと思ったが・・・
なるほどねぇ。事前に同型製品を不良品だと世間で騒がせておけば良かったわけか。ははぁー。

そしてレノマさんは確認する。
ヘリポートのヘリ固定用の電子ロックも同じものを使っているし、まずくないっすか?と。
ふむ。この問いかけは谷村看守部長も想定外だったらしく、上に連絡して確認する。
どうやら上の方は既にその問題を把握していたらしく、午前中に緊急会議が開かれたそうな。
ふうむ。やけに素早いと思ったら昼に視察委員が来るのでその前にどうにかしないとと考えたわけですな。
視察委員のヘリを固定するロックが不良品で発火しましたなんて知れたら面倒なことになる。そう考えるのは当然だ。
よって、農場とヘリポートで使用中の電子ロックは・・・

メーカーから交換品が届くまでの数日間は電子ロックの電源は切断の上、使用禁止。
代わりにコンクリートの重しで代用するそうだ。
つまり、俺たちはヘリのロックを攻略したわけだ

成功するかどうか分からない。危うい作戦。
しかしその結果は見事な成功。一時は失敗かと気落ちしたのに、見事に成功にまで持ち込んで見せた。
この喜びは相当なものでありましょうなぁ。見開きで皆驚いておりますわ。クールな椿も静かにガッツポーズだ。
先の見開きでは入っていなかった沢田もこの結果を聞いているし、見開きにも入っている。ほほ。

さあ、最後の関門も突破した。
これで今夜の脱獄決行に支障はなくなったわけだ。
ああ・・・いや。まだ問題となるだろう存在がいましたね。
誰あろう、それはスライスデビルこと沢田拓児。
この男はいつ動き出すのか。刑務所を出る前か、それとも出た後か・・・
脱獄したいという想いは同じだし、船に乗るまでは大人しくしている可能性はある。
が、逆に田中一郎たちは沢田を刑務所に置き去りにしたいと考えている。
沢田が動かないのならば、脱獄組が先に動くことになりそうであるが・・・さてどうなりますかな。注目であります。

・侵略!イカ娘
やはり千鶴さんの水着姿はよいですなぁ。いい仕事だ悟朗。

ライフセーバーと侵略者が揃ってヘタレというのもいかがなものか。
まあ高所というのは原初の恐怖ですし、苦手なものは仕方がない。と一応フォローしておきますか。一応。

・バチバチBURST
幕下優勝まであと一歩。
王虎とも気持ちのいい取組が出来そうな雰囲気となった。
が、ここでついに限界を迎える鯉太郎。前のめりに崩れ、膝をつく。

よく・・・よくここまで闘った・・・

会場内は諦めムード。
まあ、ここまで良く闘ったと健闘を称えこそすれど、無理に起き上って戦えとは言えませんわなぁ。
傍目から見ても限界を超えるぐらいに無茶な戦いをしていたのは分かってしまうわけですし。
そりゃあ虎城親方も労いの言葉をかけてしまいますよ。

静まり返る会場。このまま拍手が集まってお開きとなってしまうのだろうか。
そんな空気を切り裂くように響くのは・・・王虎の四股!!
高く上がる足。そして力強く鳴り響くように打ち付けられる足。
ドン!ドン!とその音は響く。
どのような声を掛けるよりも雄弁に力強く・・・鯉太郎の体を震わせる。
いつしか観客たちも腕を足を打ち付けて同調させるように鳴らし始めるのであった。

その音によるものか、昔のことを思い出す鯉太郎。
父親の生き様を見て無邪気に喜んでいられた幼少期。
そこからの転落。父親は凋落し、死亡。自身は周りが真っ暗となり、どこに進めばいいのかも分からなくなる。
だが、そんな鯉太郎もいつしか気付くこととなる。
自分には受け入れてくれた、帰る場所を与えてくれた人達がいる。
自分には新たな家族として一緒に進んでくれる人達がいる。
自分には共に競い合うライバルが、応援してくれる人達がいる。
そう・・・たくさんの人たちが見ていてくれる。側にいてくれるのだ・・・

感動的な場面
でありますが、やはり川さんの存在感はさすがというか何というか。
正直浮いて・・・げぇっ!!本当に浮いてる!?

それはさておき、見開きの田上さんの笑顔が本当にまぶしい。
というのはさておき、ライバルたちの中に一人顔を見せていない人がいますな。
同期であり、鯉太郎と鎬を削った男であり、BURSTになってから姿を見せていないあの男・・・でしょうな。やっぱり。

様々な人達のことが浮かぶ中、最後を飾るのは椿でありました
土俵のアンタをずっと見ていたい。
引退を思いとどまらせたあのセリフはやはり心に残り続けていたということでしょうか。
うーむ、これは見事なヒロイン力と言うほかありますまい。

何もかもなくなった・・・誰もかもいなくなった・・・
すがるモノはオヤジの残した相撲だけだった・・・
だけど今は・・・
まだ・・・倒れられねぇ・・・今の俺にはいくつもの支えがある
土俵から生まれた・・・いくつもの支えが。
ありがとな・・・クソオヤジ。俺に相撲を・・・生き様を残してくれて・・・
俺は幸せだ

人々の想いに支えられて立ち上がる鯉太郎。
そういった感謝はこれまでにもありましたが、限界を迎えた今だからこそ改めて思う部分があるんでしょうね。
王虎との戦いで父親である火竜のことを思い出したのも原因だろうか。
肉体も精神も限界を迎えた今、体を支えるのは人々の想いのみということなのかもしれない。

それにしても王虎のまだ終わりたくないという気持ちが切実に籠った四股でありましたね。
厳しいだろうが、もう一番!!双方が納得できるような一番を取りきっていただきたいものであります。

・黒虎
ハルシオンの一人を見事に討ち果たした虎鉄。
新たな旅路につく・・・と思いきや、いきなり遭難した様子。おやおや。
一人旅でありながら道に迷うとは困ったことだ。
と思いきや、しっかり例のキツネと一緒に旅をしている様子。ケンカして仲良くなったのか?
虎にキツネとか・・・そのうち威を借りられることになっても知りませんぜ。

地図の通りに歩いた筈だという虎鉄。実はそれは間違いではなかった。
その地図は出立前に忠吉さんからもらった地図だが、どうやらそれはニセモノの地図だったらしい。
ほう。わざと山道に迷うようにされていたわけでありますか。
とりあえず方向音痴とかそういうことではなさそうで安心しました。

忠吉さんは何か虎鉄に試練を課したい様子。
武士としての信念を体現しようとする虎鉄を大したものと評価しながら、それはあまりに愚直であるとも述べる。

強い信念は時に大きな弱みを生む――今のゆがんだ浮き世ならなおさらな・・・
だからこそ出会っておいて欲しいのぢゃ・・・虎鉄殿自身のために・・・な――

人生経験の長い老人なだけあって前途ある若者のことが気がかりなようですな。
その虎鉄が踏み込んだのはある者たちのナワバリ。
樹の上に立つこの集団は・・・やはりあれですかね。

侍に続き、忍者の登場
であるはずなのだが、虎鉄の前に現れたのは随分と騒がしい若者であった。忍べよ!!
まあ、忍者らしい忍者になろうとすると少年誌映えしないのは確かですけどねぇ。

さっそく虎鉄に襲い掛かる忍者。
閃光弾などを用い、軽い身のこなしで襲い来る様はさすがといえる。
まあ、どうやら性格面ははっきりとバカな感じでありますが・・・
忍ばないどころか無言で攻撃なんてマネはかっこ悪くてできないとのこと。忍べや!!

まあ、スタイル的に手に火炎を纏わせるような派手な戦闘方法を取る男ですしねぇ。
体術面以外の忍者らしさはあまり期待しない方がいいのかもしれない。
そんな彼であるが、立場としては虎鉄と同格。
そう、この男こそが・・・徳川十二支神将"戌の門"、天才忍者の犬守愛茜である!!

次に現れたのは戌でありましたか。
確かに忍びであるならば理想よりも現実を見据えた観点を持っていそうな気はする。
でもこの愛茜の姿を見ているとそれもどうなんだろうかと思わなくはないが・・・ちょっと不安だ!

・名探偵マーニー
ちょくちょく鴻上と現メカニック夜刀との対決のためにミーティングを行っているマーニー。
気付かれないために定期的にはやっていないのでしょうが、それなりの回数やってそうですなぁ。

さて、今回のミーティングでは鴻上から驚きの情報がもたらされる。
何でもマーニーの身近に夜刀のスパイがいるというのだ。ほう・・・

鴻上が夜刀の側に送り込んだスパイにより、夜刀が持つマーニーの情報が手に入った。
画像も何枚かあったが、その中に授業中のものもあったらしい。
このことからスパイはマーニーの学校の生徒。いや、もっと身近な・・・クラスメイトの可能性が高いと推測されるわけだ。むむむ。

クラスメイトの中に夜刀のスパイがいる。これは難しい問題である。疑えばキリがないほどだ。
ゆりかちゃんも怪しいと言えば怪しい。
けど、スパイの画像を見るとゆりかちゃんも写っているし、除外しても良さそうな感じですね。
実はスパイが複数いましたとかいうオチじゃない限りは。

それはさておき、そろそろ文化祭が近いらしい。
マーニーのクラスも出し物を決めないといけない。ふむ、大変ですな。
平凡なのはアレだけど、奇を衒うだけだと後々苦労することになる文化祭の出し物。
ゆりかちゃん発案のデート喫茶ならばアドリブで何とかなりそうだが・・・いや、普通に許可は下りないだろうなさすがに。

というわけで、出し物の定番、お化け屋敷に決定する。
お化け屋敷となればオカルト。前花さんの出番である。
テーマやデザインの提案で積極的に発言する前花さん。何だか髪にウェーブがかかってる気がするな。オシャレ始めたか?

前花さんの提案は、ただのオバケではなく、犯罪をテーマにしたオバケ屋敷
今はオカルトや心霊より脱出ゲームや人狼ゲームなどサスペンス的なものの方が流行している。
だから現実的な犯罪者をモチーフにした方がうけると思うとのこと。
ふむ・・・オカルトが劣るとは前花さんらしくない発言ですな。
いや流行で劣っていても好きだから問題ないと考えればむしろらしい発言なのか?

何にせよ、この提案の原案はマーニーである。
自分の発案とバレるとクラスメイトの中にいるだろうスパイに気取られそうだから、前花さんに提案するようお願いしたわけですな。
まあ、わざわざ回避したけど、どうもその流れを気取られてしまっているようなのですが・・・

やることは決まったので動き出す。
出し物の名前は犯罪の館。各人が忙しそうに立ち回っている中、特に何もしていなさそうなゆりかちゃん。さすがである。
そしてその出し物に対し、鴻上にも協力を依頼するマーニー。
そうして・・・文化祭の当日がやってきました。

ネコミミつけてチラシを配るマーニー。何でネコミミ。出し物と関係ないのに。まあ似合ってるから別にいいけどさ。
それはさておきて、鴻上には犯罪の館に対して協力をしてもらうこととなります。
犯罪の館には入場は一人ずつ。異常犯罪者に捕まった被害者という設定で手枷をハメて入ることになるそうな。ほほう。
実際に異常犯罪者に捕まった経験のあるマーニー監修ということを考えると何とも怖いものがあるなぁ。

中では異常犯罪の光景やその事件の記事などが見られるようになっている。
ふーむ、普通のお化け屋敷とは確かにまた違った怖さがありそうですなぁ。ちょっと面白そうだ。

その犯罪の館の最後の方にはイスに腰掛けた長髪の男がいる。
何もせず座っているだけだが、その異様な雰囲気には気圧される者がある。
知っている者であればその姿はメカニック――夜刀に似ていると分かるのであろうが・・・

鴻上の協力もあり、有用なデータを手に入れられたかもしれないマーニー。
クラスの人間は必ず一回は入ることになっている。
その際に例の手枷、血圧や心拍数を測るバイタルブレスでデータを集積している。
このバイタルブレスは改造して感度を過敏にしているのでちょっとした動揺や驚きのデータも拾えるのだそうな。
ふーむ、それはいいが手枷のモデルに天ちゃんを選ぶのは分かっているというか何というか・・・ふむ!

犯罪の館内を歩いている時、感情の動きは全てデータに取られている。
本人は何に反応し、何を怖がったのか。
前花さんには犯罪の館の評判を調べるって言ってありますが、このアトラクション自体が一つの心理試験になっているわけなんですよ。

なるほど。突然その館の中に雇い主である夜刀が現れたとしたらどう反応するか。
スパイであるならばそれらしい反応を見せるのではないかという話ですな。
宮侍君はビビっているが、まあこれはスパイ云々じゃなくて性格的なビビり方でしょうな。仕方ない。

クラスメイトを一通り調べてみたが、これといって際立った人間はいない様子。むむむ?
大掛かりな仕掛けであったが、事前に察知されていた感じはありましたし、空振りになってしまいましたかな・・・?

そうこうしているうちに、文化祭はつつがなく進行している。
まあ、本当につつがなかったのかどうかはわかりませんけどね。
しかし各キャラたちの出し物の様子とか面白そうですなぁ。これはこれで別の話として見てみたかった。
薬師さんのコスプレやら、宮島先生の弾き語り。色々と気になりますわぁ。

文化祭の内容は気になるが、今はスパイの方をどうにかしないといけない。
結局これといった人物は見つからなかったマーニー。
しかし、鴻上の一言で見方が変わる。
夜刀のスパイならばある程度マーニーの動きに気付いているのかもしれない、と。

そうか・・・逆だ!逆ですよ。スパイが気付いていたとしたら!
クラスメイトで犯罪の館に入らないと逆に怪しまれる。だから中に入った・・・
でも罠にはまらないよう心の動揺を悟られまいとする
バイタルブレスのことまで気付いていれば・・・心理試験に引っかからないよう・・・逆に不自然な結果が出ているはず。

その観点から調べてみると、確かに不自然なまでに低い反応が見つかる。
夜刀の姿をした鴻上を見かけても何もなかったかのように振る舞った。この人の名前は・・・来岩頼子!!

正直、誰だ!?という感じでしたが、昔の話を見返してみると確かにいる来岩さん。
入学した初めのころ、一時期マーニーと仲が良く、頼ちゃんと呼んでいた女の子である。
ふむ。確かに1話にも姿が出てますな。7話だと扉で大きく出てるし分かりやすい。そういえばこんな子もいましたな・・・

動き易いように距離を測ったんだろうな。あまり近すぎるとマーニーに気づかれると思ったのか。

ふうむ。逆に近すぎない子の方が怪しかったという話でしたか。
マーニーにしてみれば、来岩さんは気のいい感じの子だったとのこと。ショックは隠せない見たいですね・・・

ショックはあるが、兎にも角にもスパイを特定できたのは大きい。
情報源を押さえればそこから夜刀への情報を操作することが出来る。

夜刀への道筋は出来た。あとは夜刀を欺き、追い込みをかける

ふむ。ようやく反撃の糸口をつかんだ感じでありますな。
上手くすれば一気に追い込むこともできるのでしょうがどうなりますか・・・

そういえば鴻上はサラリと今回マーニーと普通に素顔で顔合わせしておりますな。
夜刀に気付かれる恐れはないとの判断なのか、ミーティングしているうちに顔見せしてもいいと判断したためなのか。
何にしても、随分とマーニーと鴻上の距離が近くなってきている気がする。
よもやマーニー争奪戦の最右翼は鴻上となるのか・・・?ロリコンだし可能性ありそうで怖いですわぁ。

・ANGEL VOICE
勝負を決するPK戦。
それが始まる前にこの男がピッチに現れる。
担架で運ばれたはずの広能が戻って来たぞー!!

メディカルルームでも観戦は出来る。
だけど、間近で応援することで仲間たちに力を与えることが出来る。これこそが大事である。
無茶をしてでもパワーを与えるためにやってきてくれた広能。まさに一丸となってPKに挑むことが出来そうですな。

さて、最初のシュートは古川。
先攻有利とはいえ、その最初の自分が外したらというプレッシャーは確実にあるはずである。
が、あの終了間際のフリーキックも決めて見せた古川である。
こういう緊張を抑え込むだけの精神力は備わっておりますわなぁ・・・

こっちに有利な材料があるとすれば、うちは前の大会でPK戦を経験しているということ
それに対し船学は、過去1年以上公式戦でPK戦をやっていない。
船学は試合時間内に勝利を確定するという強さゆえに、PK戦の経験がほとんどないということ。

なるほど。決定力があるための隙ってわけですな。
PK戦は1人1人が大事になりますし、プレッシャーに負ける人が船学にもいるかもしれない。
今はどうか分からないが、少し前の伊能とかプレッシャーに潰れそうでしたしねぇ。
とはいえ、市蘭にもPKで蹴った経験のない者もいる。脇坂さんだ。

クッソ・・・もう心臓がバクついてやがる

二宮さんの代わりならば3番目のはずなのだが2番目となった脇坂さん。
それは2番目の方がまだプレッシャーが小さいからである。であるにも関わらずこの緊張。
もしも1番目の乾が決められなかったとしたら・・・どうなってしまうのやら。
所沢も、脇坂さんの前に蹴る2人のうちどちらか1人を止めて楽にさせてあげたいと考える。ふむ・・・

ところでこんなことを考えている百瀬も前の大会では蹴っていないんですよね。
まあ百瀬なら大丈夫でしょうと誰もが思っているってことかなぁ。

さあ、船和学院。最初のキックは古川。
このシュートは・・・見事にゴールに吸い込まれる。
うーむ、所沢も跳んだ方向はあっていたんだがなぁ・・・勘はいいのだがあと一歩が足りない。
まあ、古川は仕方がない。次に期待しましょう。

さて、市蘭の最初のキッカーはもちろんこの人、乾清春。
乾の動きを見て、お前でもやっぱり緊張するのか?と考える脇坂さん。しないはずはないですわな。
けど、その緊張を・・・プレッシャーを跳ね除けるのが凄い所であります。

どうやってそのプレッシャーに勝ってんだよ?教えてくれよ

脇坂さんは成長著しいけど、やっぱりメンタル面では弱さ・・・というか、普通さが見えるんですな。
でもそこから吹っ切っての強さがあるのも脇坂さんである。ここは頑張っていただきたい。

さて、乾には相手の動きを見てとっさに蹴るコースを変える技術がある。
となればキーパーはうかつに動けない。先に動いたら負ける!!
そう考え、ギリギリまで動かずにいるキーパー。
さてさて絶対に外せないこのキックはどのような結果を出すのか・・・怖いですなぁ。実に怖い。

・最強少女さゆり
すっかり親子のような姿が板につきましたな。リコスもそっちの方面に頑張れ。

ダメージがなければ酔っても変わらないのかな?
というかリコスとバニーは違う星の生物ってことでもないのか?どうなんだろうか。

・クローバー
決勝戦の綾瀬チームとの戦いは三連勝と寄せ付けずにミサキチームの圧勝。
準決勝の激戦とは打って変わっての結果となりました。まあ予想はついてましたけどね。
さすがに優勝が決まれば消化試合は無しか。双子は結局賑やかしにしかなりませんでしたなぁ。

ともかく、第11回紅葉神島喧嘩頂上決戦、優勝はミサキチームと決まりました。
初の校外からの参戦で初優勝。これは紅葉神島の面目丸つぶれですなぁ。
春木に言わせれば最後にオレらが勝てば何の問題もないとのことだが・・・まあ、勝てればの話ですよね、それは。

ゲンゲンが減ったことで1人欠けたミサキチーム。
さらに助っ人を呼んでいるらしき春木。
ハヤトたちの苦戦は必至。であるが、その助っ人の乗るフェリーにはハヤトたちの助っ人になりうる者たちも乗っている。
その急先鋒がSEGの総大将である真田エリナちゃんだ!喧嘩上等!!

すっかり皆実ちゃんと仲良くなった感じのエリナちゃん。華やかでよろしい。
ふうむ。広島ではフェリーですれ違うだけで可愛い子たちに手を振ってもらえたりするのか・・・なかなかやりますな!!

それはさておき、フェリーにいた春木の助っ人らしき男が登場。
オネェっぽい言葉遣いであるが、何となく強そうな雰囲気はある。
しかし助っ人1人だけでどうにかなるのかね?
自分と助っ人、あとはゲンゲンの不戦敗の3勝で勝利は確実とか考えているんだろうか。

その春木たちとの王者決定戦は午後二時からの開始となる。また日を跨いだりはしなかったか。
とはいえ昼を跨ぐのでしばらく時間がある。
飯を食うなり昼寝するなりフェリーを待つなり色々できるわけだ。
だが、ハヤトはまず春木に話をつけることを先決とする。
もう来栖たちに手は出させない。その約束を守らせるためにここまで勝ち抜いてきたのである。
本当に約束を守るかどうかはわからないが・・・まあ、凹ませるだけでも意味はあるかな。
後のことは花京院がうまくやってくれるでしょう。たぶん。

・ウチコミ!!
幸先よく先鋒戦を秒殺一本勝ちで飾ったレン。
火付け役となる先鋒としては最高の仕事をしたと言えましょう。
そしてレンが勝てば次鋒のヒューマは何が何でも勝とうとする。なるほど、そういうことを考えたオーダーでありますか。
練習に参加するようになって性格も配慮したオーダーになったわけですね。
相手は白帯の先鋒だからと油断してかかってくることもあるだろうし・・・なかなか考えてますなぁ。

とはいえ残り時間僅かなところまで粘られたヒューマ。
しかも巴投げとは渋い決め方をする。綺麗な一本にはなってますけどね。
一敗して相手は油断してなかったということもあるだろうが、思ったより時間かかったなぁ。

さて、中堅は春樹。
1年生コンビが活躍すれば、二人を勧誘した春樹のプライドもうずくという考え。
勝利が続けばチームの勝利を決定できるポジションでありますし、なかなか良いですね。

というわけで、体落とし2連続で技有り2回。合わせて一本を取る春樹。
見事に3連続一本勝利を決めての1回戦突破となりました。わーっしょい!わーっしょい!

去年の雪辱を晴らし、都大会進出高校に快勝を果たした。
これは武蔵原という存在が強烈にアピールされる結果となりそうですね。
このまま一気に全勝と行きたいところ・・・!!
と見せてしっかり負けるのが日下部らしいところ。空気読めや!!
日下部は柔道の方でも何か決め手が欲しいところですなぁ・・・本気で寝技鍛えるか?

ラストは大将。武蔵原の王子様こと雪村さん。
受け身な性格であったが、八乙女先生に言われて随分積極的な男になったらしい。ほう。
純ちゃんが言うには男子はそうでなきゃねとのこと。ほう。
聞いてますか新堂さん?いや、柔道の積極性と色恋の積極性はまた違うか。

ともかく、自分から積極的に仕掛ける雪村さん。
組際にいきなり大外刈りに飛び込む・・・が、耐えられる。逆に浮かされそうになる。
けれども、ここで持ち前の粘り強さを発揮し・・・・・・いいぃよォいしょおお!!
見事に倒すことが出来たのでありました。この強引さも身に付けた武器でありますかな。男子はそうでなきゃね!

八乙女先生のオーダーは選手の性格も含めた見事なものであります。
先頭の3人が勝てれば危なげない。まあ、一人負けると一気に不安になるという話ではありますが・・・
副将・大将の更なる強化に期待したいところです。

さて、大和東もこの試合を見て俄然武蔵原に注目するようになっている。
昔の八乙女先生を知る大和東の先生はちゃんと警戒している様子ですな。

八乙女先生の鬼のような強さを体感してきたせいか、相手から大した圧力を感じなかったというヒューマたち。
超一流と練習すれば伸びるってのはそういう部分も含まれているわけですな。
強い相手と練習すれば、例えそこで勝てなくても本番では楽に対応できる。
ゲームの難易度高めで練習してからノーマル難易度に挑むような感じでありますな。そりゃ楽に感じますわ。

勝利した武蔵原の面々に声をかける八乙女先生。
さすがに超一流。個々人に的確なアドバイスを送っている。
日下部には成果が出る楽しみが伸びたと思えばわくわくすんじゃんとのこと。なるほどなー。

この人を信じて・・・間違いじゃなかった・・・

改めてそう思う。いい感じに信頼関係が深まっておりますなぁ。ほほほ。
この勢いで快進撃を続けたいところであります。
が、準々決勝には優勝候補と目されるあの高校、大和東が立ち塞がることとなる。
レンの背負いに魅了された成美。これは見くびってくる様子はなさそうである。

お返しに今度は僕が・・・彼らの心を直に奪って差し上げましょう。
この成美悟の・・・美しき柔道でね。

本気モードに入った様子の成美。
さて、受けの強さはその柔軟性で分かっていることであるが、それ以上の武器を持っているのかどうか。
直接ぶつかるまでに色々と知っておきたいところでありますね。

・錻力のアーチスト
ワンアウト満塁で迎える打者は四番の蓬莱。
桐湘としては、喜多さんとしては絶体絶命の状況である。下手すれば満塁ホームランもあり得る。
なんせ蓬莱は神奈川最強クラスのバッターですからねぇ・・・
変態性でもトップクラスであるのは間違いない。

前の対決でホームランを打たれたことを引きずっている様子の喜多さん。
勝負どころだというのに少し飲まれている感じがしていけませんな。
おかげで初球は力み過ぎてコースが甘くなってしまう。危ない・・・が、どうにかファールで済みました。ふう。

桃ちゃん「何やってんだ蓬莱!打てないなら私と代われ!!」
蛮堂「安心してくれ桃ちゃん!次には俺が控えている故!
桃ちゃん「にゃあらー蛮堂、今日ノーヒットだろ!

緊張感のある対決の中、この2人は前回のままのノリである。さすがというか何というか。

ストレートがシュート回転する悪いクセが出ているという喜多さん。
コントロールが肝の投手なのに、冷静さを欠いて力が入っていては厳しいですなぁ。
蛮堂や之路さんのような投手なら力は入りすぎるぐらいでいいってもんなんでしょうが。

満塁弾を打たれたら逆転されて6対4。もしそうなったら逆転できるかどうか・・・
それを気にしてかボールが先行する。
相手の打ち損じを期待する消極的ともいえるピッチング・・・うーむ、意識で負けているのでは厳しいなぁ。
蓬莱は選球眼がいいというか、球に対するこだわりが強いからゾーン外はなかなか振らないでしょうね。

何でも手を出す程、俺は軽い男じゃないぜ。俺が今待ってるのはまれにシュート回転して甘く入るストレート。
優等生が見せるわずかなスキ。ブラチラみたいなものなんだ。
押し出し四球なんてお互い望んじゃないだろ。来いよブラチラ

相変わらずこの男は真面目な顔して何を考えているのか。来いよじゃねーよ。
球に対するこだわりの強さは間違いなく感じられますけど・・・うーむ!

蓬莱が変態なのはもう理解しているのでそれはいい。問題はその変態と対峙している喜多さんである。

こんなにプレッシャーがかかる場面で俺が投げきれるのか。押し潰されそうだ・・・!

2年生であり2番手投手である喜多さん。
プレッシャーを跳ね除けるにはまだ経験が足りない感じでしょうか。
之路さんならこんな場面どう考えるか・・・

テメー喜多ふざけんな。代われるなら今すぐ代われ。投げたい!勝負したい!!打ち取りたい!!!

先輩との練習試合では打ちのめされていた之路さんでしたが、それから随分と成長した。
この闘志は裏目に出ることもあるけど、頼もしいものではありますな。
そんな之路さんの意志を感じ、疑問を投げかける喜多さん。

之路主将・・・ストレートだけで蓬莱と勝負するなんて無謀じゃないんですか・・・!?
蛮堂の豪速球を前にテンションが上がる弐織や清作もどうかしてる・・・
怖くないのか皆。どうしたらそんなに強気になれる!?
ビビらない強さが欲しい。逃げない強さが欲しい。なのにクソッ!うるさいなこの鼓動!!

緊張しすぎてずっと鼓動が強くなっている喜多さん。
それを止めるには――力ずくで止めるには・・・参港になる方法を取っている人がそういえばいましたね・・・

之路主将・・・今は少しだけでもその強さに近付きたい

さっきまでとはマウンドの立ち位置を変えて放つ勝負球。
宇城さんは四球で追い出しでも打たれて大量失点よりはいいと外に逃げる変化球を要求。しかしそれに首を振る喜多さん。

力むななんて無理な話だ。俺は今マウンドに――
鼓動が高鳴るくらい自分が望んだ場所に立っているんだから

力むのも鼓動が強いのも捉え方次第。前向きに考えようと思えばそうなるわけだ。
無理に押さえつけるのではなく、それを受け入れて投げる喜多さん。
常に独自の個性を追い求めてきたしなやかな強さを感じられます。
しかしそこで放つのはインコースへのストレート。蓬莱にとっては待ち球である。

シュート回転。来たなブラチラ。
――いや、想像より際どい胸元・・・

思ったよりも開けっ広げな感じに驚いたのか、あの蓬莱が打ち損じてのショートゴロ。
三塁ランナーもこの結果は意外だったのか出遅れてアウトとなる。おやおや。
自分はどうにか一塁セーフになったものの、結果としては痛いものとなりましたな。桃ちゃんもお怒りだ。にゃあらー!

――ブラチラ覗き込んでるのがバレたか・・・?気マズイな・・・

さすがに蓬莱の頭の中を理解している人はそういないと思いますので、そういう気遣いは不要と思われます。
もう慣れたはずなのに、この男がおかしなことを言うたびにツッコミたくなるから困るぜ。

それはさておき、今の投球に関して之路さんから解説が入ります。

・・・三塁側に立ち位置をずらした分、シュート回転してもインコースに厳しく入る。
自分の弱みを逆に利用したのか・・・!

きちんと理解していれば弱みは特性へと変わるってわけですな。
蓬莱の言っていた際どい胸元というのはこういうところに掛かっていたわけか。
追い込まれはしたものの、これは見事な勝利であります。
相手の打ち損じによるラッキーではない。勝つ意志によってもぎ取った見事な勝利だ。素晴らしい!

そして五番の蛮堂。桃ちゃんの期待に応えられるのはこの世に俺1人と豪語する。

何度でも言おう。愛は無敵だと!!

そう叫んで打つが、蓬莱と同じく胸元に入ってくるインコースに詰まらされてセンターフライに終わりました。ぬおッ!?
結局蔡理は満塁のチャンスを活かせず。
蓬莱、蛮堂といった主力が倒れるという流れとしては厳しい結果となりました。おやおや。
その流れを継いでか、以後も得点を上げられない蔡理。
一方、桐湘も追加点は上げられない。蛮堂に更なる力が宿った以上、打つのは難しいってことでしょうか。
その蛮堂の球でデッドボール喰らってる柊のダメージが心配だ!

8回表が終わって4対2。桐湘の逃げ切りも見えてきたが、ここで蔡理は一番からの好打順。
桐湘としては何としても抑えたい回であります。
一気に迎えた緊迫の終盤戦。共に気合は十分であるし、どちらがチャンスをものとするか・・・
桃ちゃんのテンションは相変わらずだし、今度こそ危ない気がしますね。踏ん張れるかどうか。注目です。

・狂気水路
第82回新人まんが賞入選作品が登場。
猫黒ノミコ先生のホラーな世界が展開されております。
さすがにペンネームでネクロノミコンをもじっているだけありますな。

嫌なことを消してくれる穴。便利なものです。便利なものほど頼りすぎるとこういうことになると。
家庭環境には同情の余地はあるけど、これはイカン。
カナコちゃんは襲われた後でも助けを呼んでくれたというのにねぇ・・・
しかしスコップはやっぱり凶器なんですな。切れ味鋭い!!

みくるちゃんのスタイルがよく、ホラーと少女の組み合わせの妙が感じられました。
少し長く、冗長な感じはしましたが面白かったです。悲劇的な結末もまたホラーよ。

・いきいきごんぼZ
いきなり最終ページ!
酷い内容の終わり方だが、本編の内容も酷いので先に見せても問題ないって話である。
うーむ、これぞまさにクソ漫画!!
小便器ブッパはホント止めて!!

・ペーパーブレイバー
にゃむにゃむ状態の聖利ちゃんが何か色っぽく感じなくもない。
その状態でずっと一緒にいたいとか言い出したらそりゃ母君も驚く。目玉焼きも飛び上がる。
いや、どう聞いてもその発言はそう捉えてしまいますってばさ。楠本さんに限らず。

実際、聖利ちゃんが嫁に行くことになったら母君の清さんはどうされるのだろうか。
やっぱり移り住んでもらって一緒に暮らすようにするのがいいんじゃないかと思うのだが、どうでしょうかビカリさん。

清さんは昔から白窓だったのか。入り婿?父親も白窓性だった可能性はあるか。
いや、それよりも道光っぽい名前がアルバムにありますな。ニアミスしてたのか・・・

しかし聖女と来ましたか。聖利ちゃんらしいといえばらしい感じだ。委員長なら一も二もなく同意しそうだ!!

・思春鬼のふたり
惨劇が起きた劇。一体何者の意図によるものなのか。
このお使い依頼と言う調査が済めば、そのままお掃除任務に移行することになりそうであります。

そのためには、まずあの人に話を聞こう。

そう考えて訪れたのは病院。
毒を飲んだ安土さんは入院していたが、今日無事に退院できるらしい。ほう。
しかしあれだけの目に会ったのに、自分のせいで演劇部に迷惑かけたくないと劇を続ける様子の安土さん。

また毒を飲むんですか
聞きましたよ。あのチョコの毒は自分から入れたって・・・
下手したら廻部さんのように安土さんも死んでたかもしれないのに。
何故警察に言わなかったんですか。本当のことを。

練習では毒を飲むことを嫌がっていた安土さん。
警察には自分が毒を入れて飲んだと言っているが、誰かに入れられたと考えるのが自然である。
侘救はそう言って追及するが、どうやら安土さんは演劇部を潰したくなくて隠している様子。ふむ。

オレは砂織部長が悲しみ姿を見たくない

そう述べる安土さん。どうやら中等科の頃に砂織部長の劇を見て虜になったようである。
劇であるのに現実の世界が展開されているかのような舞台。
その世界を作る為に、本物の剣や毒の使用。とことんリアルにこだわってきたのだという。

ただ・・・いざ自分が毒を飲むってなるとビビっちまって・・・
みんなの前で毒の使用を拒否ったら、まぁ・・・本番に盛られちまったな。恐らく部員の誰かだろう。このことは誰にも言うなよ。

そのように述べる安土さん。
うーむ、やり方についていけないと考えているのかと思いきや、そうでもないんですな。
むしろ劇の最後を必ず見届けるとやる気十分な様子。部員の奴らもそう思ってるさ、などと述べている。だがしかし・・・

もう嫌・・・

思いっきり嫌気がさしている部員も存在している様子。
毒の使用ぐらいまでならまだ耐えられた。死ぬことはないですし。
でもさすがに死者が・・・殺される人が出るとなると怖くなっても仕方がありますまい。

いつになったら演劇部の中にいるイカレ部員を殺してくれんのよ。世界お掃除機構は・・・!

ガードルード役の折葉さん。この人が依頼者でありましたか。
まあ、お掃除機構も万能ではないですからね。特に最近はミスが目立ってる気がしますし。
とはいえ依頼を出す方も対象を明確にしていないから時間がかかるのは仕方がないと考えてくれませんと。

部の後輩が通りがかれば一瞬で役に成りきれる折葉さんとクローディアス役の赤川さん。
赤川さん、そのヘビ毒持ってる奴では・・・普段から持ち歩いているのか!?

ともかく、2人はさすがに死ぬのはごめんと思っている。
それに、何人もの部員が劇中に不審な自殺をしていることに関しても危機感を抱いている様子。そりゃ抱きますわな。
部長や他の部員は演技に夢中であるとのことだが・・・内心はどうなんでしょうかねぇ。
いや砂織部長は本物だとは思いますが、他の部員たちはどうかなと。

つか俺思ったんだけど。だったら舞台に上がらなきゃいーんじゃねーの?

おっと、これは真っ当な発想だ。それだ!!
確かに舞台の上で不審な死を遂げる流れであるならば、休んでしまえば殺されることもないはずである。
風邪をひいたことにでもして休めば安全は確保できる。そのように考えている2人でありましたが・・・

一方、オフィーリア役を引き受けた白雪さん。
仕事中の陸ちゃんの居場所を突き止める。何やら話があるようだが・・・本当、神出鬼没だなこの子は。
陸ちゃんの武器も戻ったし、殺しの腕に関してだけはやはりそれなりのものの様子。
しかし演技の腕前はどんなものか。
非常に疑わしいのだが、その陸ちゃんに演技のノウハウを教わりたいと言い出す白雪さん。何っ!?

私は前に小鹿さんの部室のロッカーに隠れていたので知っています。小鹿さんの演劇への情熱・・・私もその情熱がほしいんです!

一生懸命なのは一生懸命なんですね。
まあ、正直向いているかどうかはさておき・・・その姿勢は見習うべきかもしれない。
でも師匠と呼ばれて嬉しそうにする辺り、やっぱりチョロイ感じがしてしまいますなぁ陸ちゃん。可愛い。

さて、ハムレットの劇の終盤はかなりのキャラクターが死ぬこととなる。
オフィーリアの死に復讐を燃やし、ハムレットと剣術で対峙するレアティーズ。
レアティーズの剣先と祝い酒には毒が仕込んであり、勝敗にかかわらずハムレットは葬られる予定だった。
が、気付かずに毒手を呑んでしまったガードルードが死亡。なんかコミカルだなこの場面。
その隙にレアティーズがハムレットに一撃を加える。
すかさずハムレットはレアティーズを刺殺し、そして仇のクローディアスも刺し殺す。
最後にハムレット自身も全身に毒が回り、静かに息を引き取ることになるそうな。ほう・・・

悲劇と言われるだけあり、見事な全滅エンドでありますな。
主要キャラは皆死ぬことになっているわけですが、さてさて惨劇の台本を描いているのは誰なのか。

舞台の上では死ねないと述べる折葉さん。
しかしそれならばと現実世界で殺されることとなる折葉さん。
まさか舞台外で死者が出ることになるとは・・・
うーむ、これは普通に警察沙汰になりそうなものであるがどうなんだろうか。
これもまた不審ではあるが自殺として処理されるのだろうか。
このような犯行を繰り返す犯人の目的とは一体何なのか・・・気になるところであります。

・木曜日のフルット
理屈をつけようともやっぱりヤジはよくないですよね。
しかしやっぱりフルットとデン一味は何だかんだと仲が良い。

・総合感想
初の表紙に人気投票。フィギュア製作と快調な実は私は。
編集部のプッシュが始まると好調であると確信が持てるようになります。
増田先生には無理しすぎないように頑張っていただきたい!私も感想を頑張るとしましょう。

さて、次号は不良道、ギャングロードが連載開始。
スマホのカードゲームのコミカライズとのこと。ほほう・・・
どのような内容となるのか楽しみです。



2014年 31号


・毎度!浦安鉄筋家族
7月6日TVアニメスタート!!本当に開始直前の巻頭カラーだ!!

そのアニメ化記念の号でまさかのイカ推し。あんべー
ノムさんのおいしいとこ持って行くという性質は確かにあるな。
食事的な意味でもオチ的な意味でもおいしいとこ持って行っちゃう。さすが最終兵器少女や。

・アフレコ現場 ザ・春巻リポート
アフレコ現場と言うことで声優陣登場
キレイに描かれているのに容赦なく変顔させられた!!Oh。

声優のギャラは拘束日数で決まると聞いたことがありますが、まとめ撮りしてるのはそういう部分もあるのかな。
短いけれども拘りがある分時間はかかってそうですね。お疲れ様です!!

・弱虫ペダル
こっちが用意したカードは2枚だハコガク!!

何だか知らないがやけに格好良くポーズを決める手嶋さん。
その効果があったのか、ファーストリザルトライン400m手前で銅橋と並ぶ総北の2人。
この展開――特に鏑木の登場に観客だけではなく、青八木さんや銅橋も驚きの表情。
まるで落下しているかのような視点で描かれるこの見開き絵はなかなか斬新ですな。

オレのうしろにはりついてやがったのか!!
いや、けどオレはふり向いて確認した。何度も。姿はなかった。確実に!!
は。こいつ、まさか――ハタめくオレのジャージの死角にかくれてついてきたのか!!

おや、ちゃんと後方確認してたんですね銅橋。肉食獣のようで視線が前に集中しきらない奴だ。
それにしてもジャージのジッパーを壊したことがアダになるとは・・・何が災いするか分かりませんな。

"万が一"だった――鏑木には"最後は全力でオレが走るから引け"としか言ってなかった。
鏑木は瞬間的に危機を察知して、おそらく反射的に銅橋を追った。
まさか追いついてくるとは――万が一にそういうことがあるかもと想像した程度だった・・・!!
こいつはバカだが、空気を読む男だ!!

空気を読む。これは結構大事な力であります。特に社会に出る時には重要な力だ。
さすがに大人と一緒に走っていた時期があるだけに、そういう力は備わっているということでしょうか。
抜いた人数とかろくに数えられなくても空気で、雰囲気で分かれば問題ないって話だ!!数値は曖昧でも先頭でゴールすれば同じ!!

そんな鏑木が青八木さんの前につく。
ここでもう一回引いて、ゴール前で青八木さんを発射させようという考えのようだ。
ふむ。先輩を立てる・・・というわけではなく、スプリンターの見せ場だから自分が行くのは違うとか思ってる感じですな。
銅橋に対しても、補欠のおまえなんかこのスプリンター青八木さんがひとひねりだと告げている。まだ補欠と勘違いするか!!

相変わらずの鏑木であるが、この解放状態の銅橋相手でも相変わらずでいられるのが凄い。
そんな様子を見てか、青八木さんは笑みを浮かべて喋り出す。

光が差した。総北にだ
オレはこのバンビスタイルを出せば銅橋を引き離せると思った。そのまま何とかラインまでいけると思った。
だが、ヤツの力は想像をこえていた。"誰からも逃げる脚"さえ封じられ、並ばれた。勝てないかも――と思った。

何だかんだでバンビスタイルは未だに継続している青八木さん。
その効果により何故か変わっている目つきで鏑木に告げる。

このスプリントはおまえが獲れ、鏑木。いける。おまえなら。

光はおまえだ鏑木――!!
そう心の中で付け加える青八木さん。ふむ、やはりこういう展開となりましたか・・・
青八木さんも頑張ったのだが、ゴールを取るには足りなかったか・・・もっと変形さえ出来ていれば・・・!!

そういった惜しい想いはありますが、とにかく今はこのインターハイで勝つことが重要である。
そのために鏑木にファーストリザルトラインの獲得を頼んだわけであるが・・・

ムリっス!!オレ、オールラウンダーですから!!

あくまでその主張を曲げない様子の鏑木。
いや別にオールラウンダーが獲ったって問題ないでしょうに!!
脚質に気付かない上に変なこだわりまであったりするのが困った子である。

そうこうしている間に銅橋はスプリント体勢に入り、加速開始。
このままでは引き離されると青八木さんは最後の力を振り絞る。
鏑木の前に出て――自分が風よけとなる。

前を引きながら、オレが合図したら出ろという青八木さん。あくまでも自分はスプリンターじゃないからムリと主張する鏑木。
ラインまであと僅かなのにそんな言い合いをしてどうするのか。
いや――青八木さんは鏑木に言うことを聞かせる方法を知っていた。
人の言うことはなかなか聞かない鏑木であるが・・・メモなら。神様のメモなら素直に聞くのだ!!

ジャージのポケットから、いつもアドバイスを書くときに使っていたビンセンを取り出す青八木さん。
鏑木としてはこのビンセンは見間違いようがない様子。

こんなものをポケット入れて用意しておくなんて・・・
「万が一」――と言いながらオレは、どこかで信じていたのかもしれないな。こいつがここまでついてくることを。

手嶋さんのアドバイスに従い、鏑木の使い方について考えていた青八木さん。
最後に言うことを聞かせるにはこの手段が有効であるとレース前に既に悟っていたのですなぁ。

うけとれ。神様からの、おまえへの最後のメモだ!!
全力でスプリントを獲れ!!

メモに書かれた内容をそのまま口にする青八木さん。
その指示に素直に従い・・・スプリント体勢に入る鏑木。プレッシャーがはね上がる!!

初めて見る。こいつの純粋なスプリント!!

怪物が相手であるならば、こちらは未知数の男をぶつけるしかありますまい。
本人すら――というか、本人がいつまでたっても気づかない真の力。
ようやくその本来の――マッチしたスタイルでの走りが出来るようになる。
神様の指示も頂いたことだし、迷いはないはず。実力を見せてくれるはずであります!!

鏑木の活躍に期待したいところであるが、果たして鏑木はあのメモの主が青八木さんだと認識できたのだろうか?
単に青八木さんは神様のメモを運んだメッセンジャーだとしか思わなかったとか・・・あり得なくもなくて困るなぁ・・・
果たして青八木さんは鏑木の信仰を得ることが出来るのか。どうでもいいといえばどうでもいいが、注目だ!!

・実は私は
吸血鬼への弱点攻めかのようなデートコース。
華恋ちゃんとしては全く意識していなかったのだろうが、過酷なコースでした。
しかしさすがに観覧車に弱点となる要素は無い。
となれば今までの分を取り戻すべくムードが高まるのも不思議ではないって話である。そう、吸血行為に及ぶ程に高まっても・・・!!

というわけで、ちょっとだけ回想。
華恋ちゃんから遊園地のタダ券を譲られた時に既に朝陽とのデートを意識していた葉子さん。そりゃするわな。
いつもの光の巨人のような戦闘ポーズで恥ずかしがっておりますが・・・
茜ちゃんの一言で行くことを決意する。

いい機会とは思わんか?いつぞやの私の課題の答えを見つけるには。
結果、答えが見つからんでもいい。別に両親の思い出の地を観光気分でまわろうと構わん。ただ2つ覚えておけ。
決して時は止まらん。そして勘違いするな。
いくら両親の物語をなぞろうとも、それは白神源二郎と白神桐子の物語ではない。
紛れもなくキサマ自身の。白神葉子と黒峰朝陽の物語なのだ

普段は好き放題やっているのに時折年長者らしい含蓄のある言葉を送ってくれるのでこの人は困る。
興味本位な部分も多かろうが、大事なことをちゃんと言ってるわけですからねぇ。

というわけで、意を決して朝陽をデートコース巡りに誘い、そして今ドキドキの観覧車。
もちろん華恋ちゃんの悪魔の書は事前に読んでいた葉子さん。
普段と違う服や髪型、それに赤面しながらの逸らし目などは間違いなくこのことを意識していたと思われる。ほほほ。

こ・・・これは期待しちゃっても・・・いっ、いや!!期待とか待っててどうするんだ!!
これはきっとチャンス・・・なら自分から動くんだ!!

ヘタレな部分は確かにあるが、こういう時に前に出ようとすることが出来る朝陽は凄いと思う。
まあ、切り出し方が――会話のジャブが下手なのは分かっていたことではありますがね・・・
葉子さんは葉子さんでドキドキすると思わず逃げ出しちゃう子だし、会話の誘導など出来ようはずもない。うーむ!

葉子さんが今何を考えているのか、何のつもりで今日ここに誘ってくれたのか知りたい朝陽。
確かにそれが分かりさえすればもっと自信を持ってアタックもできましょう。
でも残念ながら葉子さん曰く何の考えもなしに来てしまったらしい。
ふーむ。そのようにこの場では言っていますが、そこまでおめかしして何の考えもなかったは・・・通じないんじゃなくて?

まあ、葉子さんは葉子さんで朝陽がどういう想いでいるのか計れずにいるようですしねぇ。
周りは・・・親ですら朝陽の想いを理解しているというのに、当人である葉子さんは理解せずにいる。
自分への自信のなさがそうさせているのだろうか・・・
大丈夫!くーるびゅーてぃーでもアホな子でも好きな人は好きなんだからさ!!自信持とうぜ!!

そんな慰めは届かないし、今この場で言っても仕方がないか。
似たもの夫婦と言うか、色々と残念な部分が被る2人は会話のジャブが苦手なところも共通している様子。
こういう時こそ藍澤さんが間に入ることで・・・いや、やっぱりややこしくなるからそれはいかんか。

さて、ここで茜ちゃんのことを思い出す葉子さん。
あの茜ちゃんがのぞき見してないはずがないと考える。どうせ隣のゴンドラから・・・と視線を外に向ける・・・が。

うぁっ、うぉおっ!?思いっきりキスしてる!?

やはり世のカップルとしてみればムードを盛り上げる絶好の場所なんでしょうなぁ。
いきなりのキスシーン目撃に動揺して盛大に羽を飛び出させる葉子さん。
狭い観覧車内で飛び出させたおかげでぶつかって体勢が崩れ、朝陽の方へと倒れ込む。
急速に接近する顔と顔。これは・・・・・・

あかん。あかんよ!こんなんでキスしたら!!キスする時はもっとちゃんとっ・・・!

ラブコメなんだからこういう流れも・・・と思ったが、葉子さんの緊急回避でそれは避けられた。チッ。
しかも盛大な照れ台詞も頭突きがキレイに入ったことで朝陽の耳には入っていない様子。痙攣してるぞ朝陽!!ビクンッ。

盛大に鼻血を吹き出す朝陽。おやおや。
さらに葉子さんも逆のゴンドラに茜ちゃんを見つけようとしてそこでもキスシーンが展開されているのを目撃して・・・
驚いた結果の壁反動からの朝陽への衝突で自身も鼻血を流す羽目になる。アホよのう。

・・・おとんが初めておかんの血を吸った場所で、血を吸うどころかなんで二人して私らは鼻血出しとるんやろ・・・

重い空気に包まれる観覧車内。何をやっているんだか。
そもそも茜ちゃんには千里眼があるのだからわざわざ隣のゴンドラから見えづらい肉眼で見なければいけない理由は無い。
まあ、でもかぶりつきで見たいらしく、朝陽たちのゴンドラの上に張り付いていたりはするんですがね。こりゃ見つからんわ!

結局ドタバタしてしまう2人。
だけど実際には好き合っている2人ですからねぇ。ちょっとしたことですぐにドキドキムードに展開することは出来る。
葉子さんのおとんとおかんみたいにうまくいかないという呟き。
それを聞き、やはり親父さんとおふくろさんのように、ここで・・・と改めて意識し出す朝陽。
ふむ。葉子さんも自分が口にした内容に気付いて慌ててしまっているようですな。
が、慌てると思わず逃げに入ってしまうのが葉子さんの悪癖である。肉体での逃亡が出来ないのなら、誤魔化しによる逃亡
ここに来たのはただおとんとおかんが昔行ってたところに興味があるだけ。
今日だって別に朝陽がこなければ一人でも来るつもりだった、などと言い出してしまう。おやおや・・・

素直というか、こちらも自分への自身が足りないのか、その葉子さんの誤魔化しを真に受ける朝陽。
女の人のそういう拒絶の言葉は本気にしてはいけないなどとは言われますが・・・慣れていない朝陽にはまだ分かりませんかなぁ。
いや私も詳しく知っているわけじゃないんですけどね。伝聞伝聞。

つい言ってしまったその場を誤魔化す発言。
そのおかげで何やらしょんぼりというか、気落ちした感じの朝陽の表情。
それを見て葉子さんもまた傷ついた様子を見せる。
ふーむ。やっぱりこういうことは真剣に向き合わないと痛い目にあうのですなぁ。
観覧車も丁度一周してしまおうとしている。
この気まずい空気のまま終わってしまうのだろうか・・・両親の思い出の場所で、娘は失敗の思い出を作ってしまうのだろうか。
いや・・・茜ちゃんも言っていたように、今は両親は関係ない。
整理はついていないが、このまま終わるわけにはいかない葉子さんは朝陽を引き留め・・・そのまま不意に・・・

思わぬ不意打ち
この流れで葉子さんからのキスが飛び出そうとは・・・!!
あの茜ちゃんが思わずお菓子を零すほどの衝撃でありますよ。き、キタァー!!

嬉しそうに走り出す茜ちゃん。
勧めはしたものの、ここで一歩踏み出すとは悪魔の目を持ってしても見抜けなかったようですな。
いやあ読者としてもまさかここでこう来るとは・・・茜ちゃんの感想に同意せざるを得ないな。きおったわぁーっ!!

吸血行為ではないが、それ以上にハッキリ意識することになる行為に及んでしまった葉子さん。
事故でのキスではないし、これは誤魔化しも効かないだろうが・・・さてどうなるのか。

しかしこれで増田先生は連載3作品続けてのキスシーン。
しかも女性の方からの不意打ちキス連続でありますな。
男の方に意気地がないとかそういうわけでもないのにこれは一体どういうことなのか。
くっ、嶋がこの間キスまで決めていれば連続を止めることも出来ただろうに。いや、ごめん。やっぱそれは無しで。

それはさておき、次号は表紙&巻頭カラー。ついにチャンピオンの表紙を飾ることとなりましたか。感慨深い。
さらに人気投票が開幕であります!!おぉ・・・
気になるキャラが多いこの作品。結果が実に気になるところでありますが・・・うーむ、予測がつきにくいな!!

・刃牙道
現代に蘇った宮本武蔵。
質疑応答により、未来にて蘇ったことは理解した。
自身に起きたことは不可思議なれど理解せざるを得ない。
が、この日本に起きた膨大な変化は・・・さすがに受け入れるのに時間がかかる様子。

車の窓から見るだけでも驚きの景色。
解説をするよりも見た方が早いという光成の言葉により、車を降りて歩くこととなりました。

アスファルトはまあ石畳と解釈できなくはない。
が、あの巨大なビル。比肩するものすら思い浮かばない。
とくに電気がもたらす輝きは驚きを増加させている。まるで大火・・・
そして道行く人々の代わり様。

人・・・人か・・・・・・!?

まあ、その疑問は現代人でも分からなくはない。
時折凄い恰好をしている人はおりますしなぁ。
武蔵にしてみれば現代人の格好は奇異に映って当然か。未来人が触覚のついたスーツを着ていたみたいなイメージですわな。

なんという・・・なんという差だ!!!
上下移動する部屋!自動開閉する扉!溶けない氷!早馬より速い箱!!天にも届く輝く塔!!

見る物全てに圧倒されている武蔵。
溶けない氷ってガラスのことかね?
子供であればいざ知らず、この年齢で蘇った武蔵である。順応するのには時間がかかりそうだ。
武蔵も大きな進化を実感していると述べている。その脅威を感じている。

・・・で。"居場所が"欲しい

ふむ。やはりこの現代では自分に居場所がないと感じてしまいましたか。
戦乱期とは違う現代。進化についていけるかどうかも分からない。
そりゃ落ち着く居場所が欲しいと感じて当然でありましょう。
素直な感情を吐露する宮本武蔵。車中で目を閉じる姿と合わせて何だか可愛らしく思えますわ。

というわけで、光成は武蔵を東京ドームの地下闘技場へと連れていく。
改装を繰り返してはいるが、寛永期から代々継続く決闘場。
電気による灯りはともかく、この殺伐とした空気は武蔵に落ち着きを与えてくれた様子。それは良かった。

そんな武蔵に、光成が合わせたいという人物がいる。
現れた人物は剣を持参していた。ほう・・・やはりこうなるか。

佐部京一郎。今現在の日本では、並ぶ者なき剣法家です

宮本武蔵の力を測るのであれば、やはり剣の使い手が一番に上がるわけでありますな。
これはようやく武蔵の力を目にする機会がやってきたということか。
ここまでお膳立てしておいて、現代では武蔵の力は通じないなんてオチには・・・たぶんならないと思うが・・・どうだろうか。
注目したいところであります。

・息子の嫁
Championタップの大人気作出張掲載。先生の「息子の嫁」が単行本記念ということでやってまいりました。

内容として伝わるかどうかはさておき、雰囲気は伝わると思うよい紹介。
まあ何だか可愛い感じだと思ってもらえればいいですよ!!
設定面ではやけに重い感じもあるんですがねぇ。

何にしても、単行本おめでとうございます。応援しております。

・ハリガネサービス
相手のサーブ失敗を受けて、間白・下平組の反撃開始。
その反撃の前に、間白は下平くんに述べる。お前ナメられてるぞ、と。

確かに今年の1年は下平くんだけハズレと思われている。これまでの練習を見るだけならそう思われても仕方がない。

でもサーブは違えだろ。
サーブに関してだけはオレもお前を買ってる。
そのサーブで、ハズレなんかじゃないって証明してみせろ!

いいことを言う奴ですなぁ。
そう、得意の武器があるのであればそれを見せない理由は無い。やってしまえ!!
間白がサーブを打たないことに驚く2年生に対し、下平くんの実力を理解している金田はいい笑みを浮かべる。ほほ。

まずは1本目。さっそくのネットインサーブ。
これは相手チームも見ている先輩も偶然の出来事、ただのラッキーだと思っている。
まあそれは当然でしょうな。誰がネットインサーブを狙って出来ると思うものか・・・
松方から聞かされた家守先輩も信じられないといった表情だ。

しかし、3連続でネットインサーブを決められたのでは信じないわけにはいきますまい。いい驚き方してるな家守先輩。

この3連続サービスエースで1年ペアがマッチポイントとなる。さすがに5点先取は早いな。
やはりシステム的に強いサーブを使えるチームが有利となりますか。
ハズレどころか、残り物には福がある的にいいペアが組めましたね間白。

さて、相手の五十嵐・大船ペアは完全にタテの関係となっている。
今のネットイン3本、大船先輩が取り損ねたことになった様子。
2本目まではさておき、3本目はどう見ても五十嵐先輩の前に落ちてるんですけどねぇ。
反論の許されないタテ関係は辛いですなぁ。こりゃもうネットインからの失点は避けたいと思うはずですわ。

あの人絶対前に出てくるぞ。狙ってやれ!!

よい読みをしている間白。
下平くんの武器はネットインとネットギリギリのサーブを切り分けられる点にもある。
相手が前に飛び出してくるのであれば、そのギリギリのサーブで後方を狙うまでというだ。うーむ、厄介!!
しかし五十嵐先輩。何飛び出してんだ!?はないでしょう。ここまでされてネットインがないと思っているのか?

前に突っ込んだところ、頭上を越えていきそうになるサーブ。
長身を活かしてどうにか弾くことはできたが、ボールはネットを超えて相手陣営の・・・コートの外へ。
これは勝った!と確信する間白。それは当然に思える。
が、その大船先輩が弾いたボールをダッシュで拾いにいく五十嵐先輩。そこに間に合うか・・・自陣に戻すか!!
というか、ネットくぐって移動するのってアリなんですな。

五十嵐先輩のフォローにより、どうにか相手コートにボールを送る先輩ペア。
しかしどうにか戻しただけであり、1年達にとってはチャンスボールである。
五十嵐先輩はボールに飛びついて転倒しており、防御に戻れるとは思えない。おやおや。

ファーストタッチは下平くん。なので間白はトスにまわり、下平くんにスパイクを任せる。
もちろん自分で決めたいという想いはあるが、体勢の整っていない今の相手なら下平くんでも十分と判断したようですな。

おいしいとこ譲ってやったんだ。持ってっちまえ!!

やはり間白は気の良いヤツである。
が、その気遣いが窮地を招くこととなる。
間白のトスを受けてスパイクに行こうとした下平くんだが・・・足が地面から離れない。跳び損なった!?
技術的にミスしたとかそういう話ではないですなこれは。

ここで下平くんから衝撃的な事実が明かされる。

・・・ごめん。言わなきゃって・・・思ってたんだけど。
高く跳ぼうと強く踏み込んだ時、たまにアキレス腱切った時のことがフラッシュバックして・・・
思い切り跳べなくなることがあるんだ・・・

それは・・・いや、やっぱり事前に言っておきましょうよ。
サーブ以外は期待されていなさそうだったとはいえ、今回のようなことはあるし、言っておくべきでしたな。
しかしこれはなかなか致命的ですなぁ。仕方がないことではありますが。
この弱点が解消されない限りはピンチサーバー以外での活躍は見込めない。
いや、先のことも問題だが、まずは今このゲームについてである。

五十嵐先輩!!ラストはナイスサーブで決めちゃってください!!

4対4。先に点を取った方が勝ち。
この状況でサーブ権が相手に渡ってしまった。これは絶体絶命に思えるが・・・どうなるのか?
まあ、五十嵐先輩もサーブミスでの敗退は避けたいだろうし、慎重に打ってくるとは思うが・・・

下平くんが跳べないことはまだ相手には知られていない。
なので間白がレシーブに成功し、下平くんがトスを上げられれば可能性はあるが・・・どうなるか。気になるところです。

しかし先輩ペアのタテ関係は気になりますな。
ウイングスパイカーが2人だけだからいいが、ここで間白がレギュラー争いに絡んだらどうなるのか。
大船先輩はエースということだし、五十嵐先輩よりスパイカーとしては上なのかもしれない。
間白がポジションを取るとなると、この2人での争いになるわけですが・・・険悪なことになりそうだなぁ。
まずは勝てるかどうかでありますが、先々のことも気にかかりますぜ。

・極悪バンビーナ
真面目な真面目な赤城さん。おかげで友達が出来ない様子。
可哀想であるが・・・まあ、確かに面倒くさいと思ってしまう気持ちも分からないではないしなぁ。

しかし見えにくくはあるが、ちゃんといいところもある赤城さん。
そういうところが段々と見えて行けばもっと好かれると思うんですがなぁー。
ニーナとも、一度断られたが、まあ友達にはなれたことだし、今後は上手く学校生活送れると良いですね!
それにしてもこのオチのまま友達にならなかったら本当に悪人の所業でありましたがなぁ・・・極悪の道は厳しいな!!

・セトウツミ
単行本2巻発売を記念して、別冊から此元和津也先生のセトウツミが出張掲載。
それも読み切りではなく3号連続の掲載という。ほほう・・・!!

ときおりバドミントンとかババ抜きとかもするが、基本的に男子2人が話すだけの漫画。
なのに何だか笑えるから色々と困る。
別に漫才しようとしているわけでもないのにいい掛け合いしている2人。何なんだろうねこの空気はさ!!

どうでもいいが、海坊主と言うより河童な印象なんだがどうなんだろうか。川なんだしさ。

・囚人リク
発火装置作戦、まさかの大失敗!!
落ち込みを隠せないままに日は落ちていく。準備が完了しないまま、脱獄決行の日が近づいていく。

ヤモリに逃げられてしまった以上、鳥がヤモリごと発火装置の絶縁体をひったくっていくことはなくなった。
もう発火装置は永遠に作動することなく埋まったままになる・・・
かといって、脱獄組の誰かが農場へ行って装置を作動させるのは不可能だ。
建物が同じヘリポートへの下見とはわけが違いますものねぇ。

こうなれば決行日を延期させるしかないか・・・
でも松尾の母のことを考えるとそれは難しい。
それに発火部を電子ロックに巻き付けたままの発火装置は農作業が再開すれば1発で見つかってしまう。
もうフェンスを乗り越える機会はないし、今夜何としても発火装置を作動させなければいけないのだが・・・一体どうするのか。

悩む一同。そこで真っ先に動き出したのは何とリク。
夕飯までにやらなければと何かを書き始める。

時間がない!!もうこれしかない!!

リクがこれしかないと述べる作戦。それは一体どのようなものであるか。
準備を終えた後、夜になるまで待つ。
看守の巡回が通り過ぎたタイミングで跳ね起きる324房の面々。
窓にはりつき、農場の――発火装置の埋まった辺りを観察する。
ここから何か仕掛ける・・・わけではないようですな。火がつくかどうかの確認をしたいだけの様子だ。
火が付くのを信じるしかないと言うが、どうして発火装置が作動することになるのか。
その答えはすぐに明らかになる。この男に頼んだ。託したのだ。
農場に出入りすることが出来、リクが信頼を置く人物・・・そう高木元文の登場だ!!ドン!!

炊場の生ゴミを農場のバイオ処理機に放り込む仕事があるらしい。
なるほど。当然看守はついてきているが、確かに農場に出入りできますな。それも夜中に。

看守は逃げられないように農場の入り口で待機。ちゃっちゃと済ませろと高木さんに告げる。

看守さん。お言葉ですが「ちゃっちゃと済ませろ」はいかがなものかと。
これはパッションフルーツさんの大切なごはんです

相変わらずの高木節。豚さんがありならばもちろんパッションフルーツさんもありだ!!
まあ、炊場でもお野菜さんとか言ってましたし、これは当然の呼び方でありましょうな。

めんどくせえ奴とは思われるが、いつものことなので流され、作業開始。
遠く離れたところで火がつくのを今か今かと待っているリクたちの視線を感じられるはずもなかろうが、高木さんは動き出した。
しかしさすがの高木さんでもこの行為はどうだろうか。手動であのヒモを引っ張るというのは・・・
考えるまでもなく、それは脱獄幇助に値する。
見つかればめちゃくちゃ加刑されて仮釈の希望もなくなるのだ。そのようなリスクを犯すことができるのかどうか。
チンコロすることは絶対にありえないが、そこまでの協力を望めるのかどうか・・・

どうやらリクが夕飯までに準備しないといけないと言っていたのは高木さんへの手紙だったようですな。
配膳に来た炊場の囚人に、高木さんに渡すようお願いしたというわけだ。
うーむ、ここもなかなか危ない橋を渡ってますな。高木さんに渡る前に内容を見られたら危ない所でした。
まあ高木さんも慕われている人ですし、その恐れは薄いかもしれませんがね。

さすがにスラム育ちで教育を受けていないリクは字を書くのが不得手のようですな。
辞書で調べながら一生懸命書いている。ところどころひらがなが逆になっているのは逆に器用に見えるなぁ。

手紙には脱獄の決行日や発火装置のことが書かれている。
密告されたら一発でアウトの内容であるが、これをあえて記すところに高木さんへの信頼が伺えますな。
そして、最後に大きくこう書かれて締めくくられている。

高木さん。おれにだつごくさせてください

どストレートに想いを伝えるリク。
時間がかかるなら、自分で書かなくても誰かに書いてもらえば・・・
そう思わなくはなかったが、この気持ちをストレートに伝える内容と文字はリクでなければ出来ないことでしょうな。
そして高木さんもリクだからこそ動かされる。
しくじれば仮釈は夢のまた夢。特別懲罰房に行き、重い罰を受けることとなる脱獄幇助。だがしかし・・・!!

無実の罪で収監され、小さい体に過酷な責めを受けることとなったリク。
正義を考えるのであれば・・・見捨てるわけにはいかない。いかないのだ・・・

すまない・・・

拳を強く握り、謝罪する高木さん。

パッションフルーツさん。お家を燃やしてしまって!!

どこまでも律儀な高木さんでありました。そういう謝罪かよ!!
バイオ処理機と発火装置は地味に離れているし、危ういかと思ったが暗闇に乗じてうまくやってくれたものでありますな。

こうして発火装置は作動し、ロック部分に火がつく。ポ・・・
その様子は324房にいる脱獄組にも分かる。これは・・・歓喜するしかないですわな。
いや、リクにしてみればそれと同じくらいに感謝の意識が強いか。高木さん・・・ありがとう!!

高木さんがいる時に火がついた。
疑わしいと言えば疑わしいが、まあ高木さんは囚人の中でも看守からの信頼は厚い方でしょうしねぇ。
上手くすれば疑われずに済むかもしれない。嘘は得意じゃないだろうから、疑われずに済んでほしいものであります。

はなむけだ。受け取れ栗田

義を見てせざるは勇無きなり。
きっちりと頼みを聞き遂げてくれた高木さんの頼もしさは、格好良さは比類なきものに思えます。

さて、これで発火装置作戦は上手くいきました。
あとはこれが屋上電子ロック解除作戦にどう繋がるのか・・・結末を待つばかりです。
そしてそれを受けて始まるのは脱獄の決行。
いよいよ・・・本当にいよいよというところに迫ってまいりました。期待して待つとしましょう。

・黒虎
間一髪のところで親子を救い出した虎鉄。
人質の憂いはなくなったし、後は怒りをぶつけるだけでありますな。

空の剣――"空牙疾風流"を扱う、徳川十二支神将の一つ、黒縞家の血を引く虎鉄。
その腕前が認められたのか、ノヴァを持つ男――ゲル・ショゴスが直接相手をしてくれるようになりました。
ラグナシアと呼ばれる水を自在に操るノヴァ。
その効果は通常の武器とは比べものにならない。
水流を吐き出すだけではなく、切られた水を空中で再生させ、自在に操ったりできる様子。ほほう。

水の勢いを切る虎鉄の剣技は凄いが、すぐに再生してしまうのでは意味がない。不利な相手である。
ゲルもそう思ったのか、自信満々に語る。

どんな"武術"を使おうと――優れた性能の"武器"の前では全て無力だ!!
だからこそノヴァを持ったオレたちハルシオンを相手に――この国はなす術もなく崩壊したのではないのか?
滅ぶべくして滅んだ――みすぼらしい国だ・・・!!

ふうむ。やけに調子に乗っている感じですが、優れた武器を操る人の腕前は大したことないってことですかね?
黒船的に考えれば、扱いの容易い拳銃を持った連中が現れたような者か。
普通に考えれば多少剣の腕が立つとしても、拳銃が相手ではやられてしまう。
が――多少の腕前でないのであればどうか。

腕前と、そして何より強い心を持っている虎鉄。
母親譲りのそれらがあれば・・・負けはしない。

空牙疾風流!!"風頼防"!!

刀を回転させることで水流の渦を散らしてしまう虎鉄。
確かにいくらでも再生できるのでしょうが、一度雲散霧消した状態からの再生は時間がかかる。
その隙に懐に入り込めば・・・武器に頼りきった男に身を守るすべなどあるはずもなし!!

・・・国の侮辱は・・・泰平を築いた先人たちへの侮辱でござる。
貴様に日ノ本の礎を貶される覚えは――ないッ!!!!
空牙疾風流!!!"春一番"!!!!

切り捨て通り抜け、刃を納めたところでようやく巻き起こる鮮血。なかなかに格好のいい技である。

こうして見事にノヴァを持つハルシオンの一人を討ち果たした虎鉄。
指揮官を失った兵たちは焦って逃亡。村には平和が訪れることになったのでありました。
ほほう。指揮官を討ったのなら新たな指揮官が派遣されて支配が続くとかそういう話になるかと思いましたが・・・
まあ、そういう暗い想像をするよりは、日ノ本の侍でも黒船の一味に対抗できるのだと明るい話題にした方が健康的かな。

村人から祝いの席を設けられた後、再び旅立つ虎鉄。
忠吉さんたちとはここでお別れの様子であります。ふむ。
だがしかし、忠吉さんが手にするのは虎鉄と同じ十二支神将、"子"の紋。
ほう、そちらでありましたか。そしてネズミか・・・一体どのような力を持っているのでしょうか。
やけに事情通なのは十二支神将としての力によるものなのかどうなのか。
何にせよ、再登場に期待したいところであります。

・錻力のアーチスト
予想外の被害に憤慨する桃ちゃん。ついにその本性を露わにする。

2点も取られてんじゃねー!!ポンコツかテメーら!!
蓬莱マウンド降りろ!蛮堂サッサと戻ってこい!!

どうしたんだよと声をかけてくるベンチの選手に対し、にゃあらー!!と一喝して黙らせ、そう叫ぶ桃ちゃん。
先輩であろうが誰であろうが関係ないって勢いだ。
まあ、蓬莱が弐織へのワンポイントリリーフなのは元々の想定なのでいいんですが、この勢いは・・・

桃ちゃんサンの勢いに、桐湘ベンチの方も戸惑っている様子。そりゃそうだ。
容赦のない桃ちゃんの怒声に怯える蔡理の選手たち。
ああ、いや。一人不純なことを考えてる奴がいましたな。
山脇くん、ゾクゾクしたり俺も桃ちゃんに怒鳴られたいとか・・・こっちも本性を露わにしつつあるようですな!!

これ以上失点したら、2度とマウンドに上げないから。わかった?

蛮堂を睨みつける桃ちゃん。おやおや。
喝を入れるのは大事であるが、蛮堂にとってこれは戸惑いを受けることにしかならなさそうでありますなぁ。
案の定、桃ちゃんの変貌に戸惑っているようであります。

桃ちゃん・・・可憐なキミはどこへ行ってしまったんだ
今のキミが本当のキミの姿だと言うのか!?
わからない。俺にはキミがわからない・・・!!

元々勢いで押しまくるのが蛮堂のピッチングスタイル。
その原動力は桃ちゃんへの愛だったわけですが、そこが揺らぐとやはり厳しいようですなぁ。
制球もままならず、五番の頭木さんを歩かせてしまい、桃ちゃん憤慨。にゃあらー!!ジタバタした感じが可愛い。

ワンアウト一・二塁とピンチの続く蔡理。
居ても立っても居られず、私が投げるとか言い出す桃ちゃん。落ち着け!にゃあらー!
うーむ、女性である以上、自分で何とかしたいと思っても出来ないというイラつきはあるんでしょうなぁ。
言動を聞いてる限り、誰よりも勝利の為に一生懸命に思えますしね、桃ちゃん。

情けねー投球すんな!テメーそれでも蔡理のエースか!!

吠えるだけではなく、蛮堂に向けてそのように叫ぶ桃ちゃん。
蛮堂はそれを聞き・・・何だか知らないが目の覚めた感じになる。
失点に絡むミスをした上、ピンチを更に広げてしまったこの俺をまだ応援してくれるのか、と。そう受け取ったか!!

腕をふりあげるその姿はドラクロワの描いた、旗を振りかざし民衆を導く自由の女神の様に勇ましく。
皆を鼓舞するその声はきっとジャンヌ=ダルクに匹敵することだろう・・・
俺は何と愚かなのだ。その素晴らしさに気付けない上にうろたえてしまうとは

桃ちゃんの変貌っぷりに動揺をしていた蛮堂。しかしここで・・・意識が塗り替わる。

全てを受け入れるのが、愛!!

塗り替わったというか、ある意味元に戻っただけな気はしないでもない。
一見すれば変貌したかのように思える桃ちゃんであるが、蛮堂にしてみればそれでも桃ちゃんは桃ちゃんなのである。
それが本性であるならば全てを受け入れようと――その素晴らしさを感じ入ろうと考えた様子。
ああ・・・やっぱりこいつはタフだよ。ちょっと揺らぎはするけど、結局ここに戻ってくる男なんだよ!
ある意味格好いいと言わざるをえないですわ、こりゃ。

セットポジションだと言うのに凄い球速を出す蛮堂。
あっという間に六番・七番を三振に切って取り、ピンチを乗り切る。
そして初心に帰ったかのような桃ちゃああん!!の叫び。
それに答えるかのようにベンチから響くのは、桃ちゃんのナイスピッチ蛮堂ー!!という叫び。

蛮堂「桃ちゃああん!!
桃ちゃん「蛮堂おおお!!

お互いの名前を叫ぶ男女。やあ、青春だなぁ。左薙も赤面するほどに青春ですなぁ。
まあ桃ちゃんの方は健闘を称えての叫びな気はしますが。
でもこの空気は良い。何だか知らないが実に良い。応援したくなる空気だ。
これまでの一方通行だった蛮堂の叫びとは違い、共鳴して叫びが響いている。カップルとして応援したくなってくる!!

2点リードされてピンチだったはずなのに、何故か勢いを得ている蔡理。
むしろ勢いづくはずの桐湘が気圧されている感じであります。さすがの桃ちゃんサンの影響力か。
その桃ちゃんに呑まれずにいる弐織も大したものである。

6回終わって4対2。
蔡理の打順は九番から。一番以降は喜多さんと2巡目の対戦になる。大事な回だ。
本性を露わにした桃ちゃん。もう大人しくしていることもないので、円陣を組んで声を張り上げる。
一度打席に立ったことで、喜多さんの球は大分研究されている様子。ヤバそうですな。
桃ちゃんのアドバイスもやはり的確ですし、厄介な感じだ。相手のベストピッチをイメージする必要はない、か。

たしかに完璧な球(コ)なんてこの世にいないしな

このタイミングでその発言はどうなのだ蓬莱。
まあ当てつけではないのだろうが・・・というか蓬莱は実際の女性よりも球について語ることが多い感じがして怪しいわ。

蓬莱。キサマの目は節穴か。ここにいるだろう

そのように述べる蛮堂。そうか、本性を見てもそう言えるのであれば、蓬莱としても返す言葉はありますまい。

浮き上がる軌道の球の中心を叩くのは難しいから、低めの球に狙いを絞れ!!
タイミングをずらすためにゆっくり投げてきても、逆にクイックで投げてきても惑わされんじゃねーぞ!
ボールのリリースにあわせて動け!
今まで散々強打でコールド勝ちしてきただろーが!普段の力出せばもっと点取れるだろ!
逆転にゃあらー!!

らあ!!と円陣を締めくくる蔡理。
言葉こそ荒っぽいが、内容は的確であり、チームメイトの力を認めている部分も見受けられる。
桃ちゃんは腹黒的に本性を秘めていたと言うよりは、単に猫を被っていただけって感じがしますな。
本当はこういう熱血路線の子なんでありましょう。
だから一過性の怒りで終わらない。これが素なのだから、ずっと叫び続けられるって話だ。にゃあらー!!

認められている部分もある。
のだが、それを理解するよりも蔡理の選手としては桃ちゃんの変貌に戸惑っている選手が多い様子。
まあ蛮堂の様に受け入れてしまえる人は稀でありましょうわな。山脇くんの方は・・・まだいそうな気がするな!

打順は九番の須長から。彼は前から桃ちゃんのことを怪しいとは思っていた様子。
怖い部分はあるのだろうと思っていただろうが、まさか熱血系とは思わなかったですなぁ。
喜多さんとは初対決ではあったのだが、桃ちゃんの気迫に押されて見事に出塁する。ナイスバッティング!

続けて打順は一番に戻ってサードの金崎。
2点差だし、まずは一点返すために確実に送っていこうとする。

送りバントなんて考えてんじゃねーだろーな!強攻に決まってんだろ!!

おやおや。冷静なスクイズを指示していた桃ちゃんとは思えない発言でありますな。
まあ、喜多さん相手に蔡理の打線なら可能と考えての発言かもしれませんがね。
いい風に解釈すれば、弱きは禁物。押せ押せでいけと言っていると取れる。当事者たちには難しい解釈の仕方かもですが。

桃ちゃんにいいとこ見せたくてがんばってたのに、お前らのせいでメチャクチャだ。
俺の桃ちゃんを返してくれ!!

金崎としてはそういう認識でありますか。いやまあ、割と正常なのかもしれませんね。
しかしこれは何だか面白い。蔡理の中でも桃ちゃんの豹変は色々な捉え方をされている様子。
返してくれという人もいれば、これぞ完璧という人もおり、怒鳴って欲しいと考える人もいる。最後は試合に集中しろ!!

ともかく、金崎は進塁打を放ち、ワンアウト二塁。
進塁打では納得してくれない様子の桃ちゃん。怖いですなぁ。
その怖さに押され、どうにか出塁を果たす二・三番。ワンアウト満塁と蔡理としては同点、更には逆転のチャンスとなる。
ここで迎えるのが四番。そう四番の・・・

桃ちゃん「私だにゃあらー!!
蛮堂「桃ちゃん!!何と勇ましいその姿!!

がぽっとヘルメットを被って桃ちゃん出陣。勇ましい。そんなバカな!!
色々と昂りすぎであります。

まあ、ここは桃ちゃんが出る場面でもありますまい。
何せ迎えたのは蓬莱の打席。
桃ちゃんのことは事前に気付いていただけに動揺も少ない蓬莱。かなり危険な相手でありますが、喜多さんは凌げるのだろうか。

と。言いはしましたが・・・うーむ、試合展開もまあ気になるのですが・・・
今回は桃ちゃん劇場の名にふさわしい大立ち回りのおかげで試合の展開があまり気にならない!!
というかむしろ蔡理の側の視点で見てしまいそうになっている。これはイカン。
最初のページから最後のページに至るまで見事な立ち回り。疾走感。素晴らしい回でありました。
桃ちゃんも当然凄いのだが、ここに蛮堂が加わることで更にえらいことになっている感じ。
共鳴する叫びや、最後の称賛など蛮堂の要素が合わさることによってより魅力的に見える気がします。
うーむ、当初は上手くいきそうもない2人に見えたのだが・・・いつの間にお似合いな2人に・・・!?

桃ちゃんが単なる腹黒で、ぎゃふんとやられるだけのキャラじゃなかったのが良かったですな。
おかげで大盛り上がりであります。下手すると主人公チームを食いかねないってのが問題点でありますが・・・
清作も桃ちゃんを見習って吠えるしかないかな!?桐湘でも巻き起こせ、にゃあらー旋風!!

・最強兵器ロボ少女ちゃん
第82回新人まんが賞新人大賞受賞!!
橋本健太郎先生の作品が特別読み切りで掲載であります。

可愛いは正義なので将軍閣下の目の付け所は大変良いと思われます。
高性能の次に外見に移行するのも割と正解かもしれない。
そのギャップが生み出す要素は更なる萌えの高みを・・・
まあ、この外見だからこそ平和をもたらすことができたんですがね!!
何だかんだ言いながら兵たちにとっては元の姿のロボちゃんが勝利の女神であったというわけだ。いい話カナー?

・バチバチBURST
一同が固唾を呑んで見守る中、土俵上の2人は揃って前へと倒れ込もうとしている。
投げの勢いは互角。土俵へ向かう速度も互角。
そして・・・共に笑っている
土俵に顔面が叩きつけられようかというこのタイミングで笑っているのだ・・・!!

虎城親方も驚きの目でその姿を見ている。
いや、王虎にしてみればこの場面でなくても、土俵上でこんないい笑顔を見せること自体が僥倖と言えましょうか。

顔面から滑り込むように落下する2人。
鯉太郎は角度が鋭角だったためか、はね上がり、回転して背中から落ちる。
鍛え上げた力士の首だから何とかなったものの、下手すればかなり危ない落ち方だ。

土俵上で横たわる両者。
それでも最後の投げで絡まった両者の腕は組まれたままで・・・うーむ、何か象徴的なものを感じますな。

さて、この結果を受けての行事軍配は勝負ありとして鯉太郎の方を指し示す。
決まったのか!?勝ったのか!?
いや・・・この際どい裁定、もちろん物言いが入る!!
前相撲の時のような贔屓からくる裁定ではない。本当に際どい落ち方だったのでしょう。
観客の多くは取り直しを期待している。この点も前相撲の時とは大違いですな。
そして、この男たちもまた、取り直しを期待していたりする。

王虎(まだだ・・・まだ・・・このままじゃ終われねぇ。終わりたくねぇ・・・)
鯉太郎(たりねぇ・・・まだ・・・もっと・・・もっとだ・・・)

もっと・・・コイツと・・・ぶつかりてぇ・・・

2人の想いが同調する。
その想いが通じたのか・・・審判団の協議結果は双方の体の落ちるのが同時と見ての取り直し!!
おぉ・・・これは・・・
またもや嬉しそうに笑っておりますよ2人とも。
落下の衝撃で顔は血に塗れているというのに、何ていい笑顔をするのか。

いくぞ・・・鮫島鯉太郎

特に王虎の笑顔には何だか感慨深いものがある。
ヤバイ笑顔は当初から何度も見てきていたが、今の王虎の笑顔はそれとは一線を画している。
本当にキレイな王虎になることができたんですなぁ・・・いやはや。驚いた。

やはりお前の息子だよ、火竜・・・
やっと今・・・アイツは土俵に立てた。
お前が守り残した生き様が、王虎の土俵を照らしてくれた・・・
感謝だ・・・

涙を浮かべ、ただ感謝の意を表す虎城親方。
もう自分ではどうにも出来ない。道を正す資格もないと追い詰められていましたものねぇ。
親子2代に渡っての生き様のぶつけ合い。
紆余曲折は経たものの、これは勝負がついたと考えていいのではなかろうか・・・

だが、それとはまた別の、今の戦い。今の世代である鯉太郎と王虎の戦い。
せっかく取り直しになったのに、膝から崩れ落ちていく鯉太郎。
ついに体力の限界が・・・精神力で支えていた肉体も限界を迎えたのか・・・!?

惜しいところではありますが、このまま決着は流れる可能性が高そうですなぁ。
でも王虎がそれを残念に思うことはあっても、悔しがったり、前の様に誰にも見られないと塞ぎこむようなことはありますまい。
今後の王虎の活躍や評判など、先の展開も気になるようになってきましたよ!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
再びの投手対投手の対決。
甲子園は打撃にも定評があり、油断の出来ない選手である。
第一打席はナックルで空振り。振り逃げで一塁には行けたものの、甲子園にしてみれば屈辱の打席。
その汚名返上をかけての第二打席となります。怖い怖い。

注目の第1球はチェンジアップ。
変化球待ちは正解だったが、チェンジアップは狙い球ではなかった様子。
ボール半個分のタイミングの差でファールとなりました。特大のファールは怖いですなぁ。

第2球はカーブ。
これも狙いを外したが大きな当たりを見せる甲子園。
今度はライト方向に大きなファール。
怖いがどうにかカウントは追い込んだ形になりましたな。

勝負球はやはりナックルしかない。
甲子園も含めて皆がそう思うこの場面。
しかし放たれたのは135キロのストレート。難しい賭けだ!!
今回は・・・どうにかその賭けに勝った様子。空振りの甲子園。
狙われたら確実に終わりのストレートをよく投げさせたものでありますなぁ。ふうー。

ツーアウトで打順は一番にかえって三原。
三原の野球バイブルによると、らしい。
今見たばかりの球を続けてくるとは思わないと言う判断からだろうか。
それに従いストレートを待つ三原。
しかし放たれたのはストレートによく似たツーシーム。
これは見事な山田の引っかけリードでありました。

三原の打球はセカンド左後方へのポテン。
殿馬は拾うが、打球にスピンがかかっていたためグラブから飛び出てくる。
うーむ、上手く打ち取ったかと思ったが上手くいかないものだ。

おれの野球バイブルには騙されたら2.5倍騙し返せとある。そして野球はツーアウトからともある。
針には小林から打つのは至難の業だ・・・となれば針が抑えられる前に1人で1点いただきに行くか!!

厄介な曲者の三原。ツーアウトとはいえ油断できませんな。
それにしても小林の評価はどんどん高まっていっている様子ですな。それは何だか有難い気がします。

・侵略!イカ娘
なまっていなくても何となく結果が同じように思えて辛い。
よく昔は1人で海で生きてこられたものだと感心してしまいますよ。

3バカでも憐れみを感じるイカ娘。まあこの状態のイカ娘に酷いことなどできようもないですわな。うん。

・ANGEL VOICE
延長の前後半を終えても決着はつかず、勝負はPK戦に。
PK戦は運の要素も大きいと前に書いたが、さっそくそれは天城に否定されてしまいました。

運なんかじゃねぇ!!PK戦は気合と根性!!
気合がプレッシャーを吹き飛ばし、根性が集中力を高める。
だから・・・だからあいつらが勝つんだよ!

なるほど。何だか説得力を感じますな。
そして天城の市蘭への想いが痛いほど感じられますなぁ。

さて、最後まで走りぬいた市蘭イレブン。
もう走る必要はない。が、まだPKのためにその脚を用いる必要はある。
何とか最後まで持たせた二宮さんであるが、いよいよ痙攣が酷くなってきた様子。おやおや。
そのことを知ってか知らずか、黒木監督はPKを蹴る順番を若干変更する。
ふむ。このタイミングでの変更が有りならば、順番を頭の5人から外してもらった方が良さそうですな。

でもっ・・・ここでPKを決めることが最後に高畑にしてやれることなんだ

悩む二宮さん。ふむ・・・難しい所ですな。
順番に若干の変更はあると言ったが、頭の3人は変わらない。
1番目に乾、2番目に尾上と来て3番目は二宮さん。
悩みながらも3番手を承諾する二宮さん。それを受けての4番目は・・・百瀬!ほう?

今まで5人目を任されていた百瀬を4人目に・・・?

ということは、自然と・・・5番目は成田ということになる。
PK戦は1人目と5人目に大きなポプレッシャーがかかると言うが、大役を成田に回してきましたか。
確かにあの関東大会予選の習実戦でPKを止められて以来、他の誰よりも真剣にPK練習に打ち込んできたわけですからねぇ。
今この大舞台でこそ、その練習の成果を見せる時でありましょう。

そのように話が進んだところで、ようやく意を決する二宮さん。
自分は足がダメなので後に回してくれと頼む。ほほう。

最後に高畑にしてやれることは・・・一番いい選択肢を選ぶこと・・・だよな

確かにシュートを決めることができれば一番いいのかもしれないが、これで外したりしたら目も当てられない。
勝つために仲間を信じ、最適の選択を行う。これも大事なことであります。
二宮さんらしい、我慢をしての決断。マイちゃんも納得してくれることでありましょう。

というわけで、二宮さんの代わりに脇坂さんが2人目として蹴ることとなりました。さてさてどうなりますか。

船学の選手がピッチに出てきた。いよいよPK戦の始まりです。
その前に、黒木監督は最後の激を飛ばす。

止められても所沢が止め返してくれる!!
外しても後に控えた者が取り返してくれる!!
仲間を信じ、勇気を持って蹴ってこい!!

よい激でありますな。
大切なのは気合と根性。それに勇気と信頼も合わせれば・・・怖くはない筈だ!!
その意識で持って、まずは運命の順番決め。
先攻が圧倒的に有利と言われるPK戦。大事な順番決めである。
が・・・百瀬はどうやらこの手の運は持ち合わせていなかった様子。うーん、百瀬らしいっちゃ百瀬らしい。

先攻は船学。しかも最初に蹴るのは古川。
先攻が有利であるが、先に止められた場合、その有利は一瞬にして吹き飛ぶ。
逆に後攻の市蘭有利となるわけであるが・・・古川が出てきたのではさすがに難しいかなぁ。
当然船学も一人目が大事だと分かっているということか。
古川は仕方がないにしても、伊能やユゥエル以外の誰かのタイミングで所沢に止めていただきたいものであります。

・クローバー
吉良圧勝で早くも優勝リーチ。
やはりこの大一番は大将対決が相応しいですかね。
しかしハヤトと綾瀬とでは実力の差が大きい。
開始からずっと防戦一方で押されまくりの綾瀬。何か企んではいるようだが・・・?

紅葉神島の意地見せろやと野次られる綾瀬。
ハヤトにぶっ飛ばされた・・・フリをして林の方へとハヤトを誘導する。
ふむ、どうやらギャラリーがいない所に行こうとしているみたいですな。
きっちりと誘導に成功した綾瀬。何が飛び出すのかと思いきや・・・催涙スプレーか!!

まあ、確かに決まればこの上なく強力な催涙スプレー。
持っていても捕まる心配はないし、防犯・護身にはオススメの一品ですよね。
刃物か拳銃なんかが出てくるのではと思ったりもしたが・・・そんな危ないモノ使っちゃだめですよね!うん。

というわけで、逆転の一手である催涙スプレー。
だったのだが、オメエみたいなヤロウは絶対汚ねェマネすると思ってたわと先読みされ、抑え込まれる。
自信満々に取り出してないで少しは不意をつく努力をするべきでしたね。
油断してないハヤトはやっぱり流石だわ。

結局、自分で持参した催涙スプレーを浴びる羽目になる綾瀬。
それならそれで、ハヤトに凶器攻撃された!とでも主張すればいいのに、スプレー持ったままフラフラと戻ってくる。
何というか・・・せこいというか・・・もうちょっとぐらいは出来る子だと思ってたよ綾瀬・・・残念なヤロウだ
双子にもこりゃダメじゃと諦められる綾瀬。この双子も何だったんですかねぇ。
催涙スプレーのせいもあるが、泣き叫んでいる綾瀬が何だか可哀想に思えてきたぞ。
そんな有様でどんな手を使っても勝てばいいとか言われてもなぁ・・・それはもうちょっと有利なタイミングで言わないと。

というわけで、小細工を弄したのに不様を晒しただけだった綾瀬。
優勝を懸けた戦いだというのにこれでいいのか紅葉神島!!
まあ花京院チームとの戦いが激戦だったから、決勝はこうなるんじゃないかとは思ってましたけどねぇ。

さあ、ようやく優勝を果たしたハヤトたち。
いよいよ春木たちとの戦いになるわけだが・・・どのような戦いとなりますか。こちらは普通に激戦に期待です。

・ウチコミ!!
いよいよ始まる地区予選。
監督である八乙女先生は選手たちと同じところにいるが、マネージャーの純ちゃんたちは上の観客席から見ている。
入場制限があるのか、こちらからの方が見渡しがいいのか。
何にせよ上にいることで、同じく観客席で試合を見物している武蔵原の生徒を発見する。
おや、真壁じゃないですか。やっぱりレンの様子が気になってるみたいですなぁ。

そのレンは先鋒で登場。相手が元いじめっ子だろうが気後れしていない。さあ来い!!

本来ならばもっと緊張するべき因縁の相手なのだろうが、順序が悪かったですな。
先に立学と――紅林との対戦経験があるレンにしてみれば、そこまで気負う理由がなかったりするという。おやおや。
絶対的に優位にあると煽ってる郷原が早くも可哀想に見えてきたぞ。ぶははは。

白帯であり、体も小さなレン。
一見しただけならばどう考えても不利は否めない。
が・・・成美はレンのその淀みのない目に美々っと来た様子。その辺りはさすがか。

成美の見抜いた通り、レンの柔道に迷いや淀みはない。
試合前にも、今この場でも煽られたのに、それで集中を欠くことはない。
冷静に袖を取り・・・相手の足を崩し・・・
襟を取る・・・のが難しいと思ったところで瞬時に、相手の左腕を抱え込み・・・背負う!!

綺麗に決まった一本背負い!!
今大会一本一号はまさかの白帯。体の小さな白帯でありました!!本当に派手に決めてくれたぜ!!
いつの間にか一本背負いも身につけたたんですなぁ。

紅林や小田桐、真壁や成美といった面々が見つめる中で成長を見せたレン。
成美もこの一本背負いは美しいと認めざるを得ない様子ですな。ほほ。
しかしせっかくの瞬間を見逃しちゃってる希ちゃんは・・・まあ、そういうこともありますよね!

決着がついたところで、ようやくレンは郷原に対して口を開く。
郷原はレンが復讐のために柔道を始めたと勘違いしていた。
そんな邪な理由では強くなれない。その郷原の言葉を肯定するレン。

郷原くんの言うとおり・・・そんな理由じゃきっと強くなれなかった。
僕が柔道をしてるのは・・・復讐するためなんかじゃない。
ただ・・・今までのどんな瞬間より、畳にいることにわくわくするから

見事な成長を遂げたレン。
技術的な成長はもとより、心も大きくなったみたいですな。
体こそ大きくはなってないが、心が大きくなった。これが当初から言われていた大事なことであります。
その成長した様子を目の当たりにし、真壁の目にも涙が浮かんでいる。おやおや・・・!!

当初から真壁の立ち位置は気になってましたが、いい感じになってきましたね。
今後柔道部に入るかどうかはわからないが、いいキャラになって欲しいと思います。

・最強少女さゆり
まあ苦手意識さえなければ普通にこうなりますわな。格が違う。

意外なことに爺さんがいい方向に纏めてくれた
なるほどなー。そういう解釈もありましたか。
どちらも保護者の愛情が感じられてなんだかいい話に思えてしまいましたよ。フッ。

・思春鬼のふたり
さすがに本物の毒を飲んでの演技は一味違う。観客も最後の演技を話題にしている。
まあ、そりゃ演技じゃないんだから当然ですよね。リアリティ抜群ですよ。

死亡したかと思われた安土さんだったが、息はありました。
病院に運ばれるようですし、練習と同じく命に関わるほどの毒ではなかったようですな。一先ず安心。
そしてそれを受けて劇を継続させると言う砂織部長。
まあ死亡者が出たわけではないのなら、いつものことでしょうしねぇ。
大臣はここで退場予定だし、カーテンコールがあるわけでもないから継続しても問題はないか。

本物の毒を飲んだりするなんてゴメンだと言っていた安土さん。
その安土さんが倒れたことで舞台は盛り上がりを見せている。
ふうむ、キャスティングからして仕組まれた部分がありそうですが、そうなると怪しいのは・・・?

砂織部長に言わせれば、みんな命を懸けているけどそれは舞台の上での話。本気で死のうと思う人間なんて少ないとのこと。
死ぬ気で頑張るを突き詰めていると解釈すればまあ分からなくもないか。
世の中には身体を壊すぐらいに役に成りきろうとする役者もいるわけですしねぇ。高校生がやることかとは思うけども。

さて、第二幕の開始。
大臣の死により心の崩れたオフィーリアの出番である。
ふむ。オフィーリアとしてはハムレットを憎んだりするよりも、ただただ哀しいといった感じのようですな。
物語としては足を踏み外して川に落ちて溺死することとなっているオフィーリア。
演劇では大きな水槽が用意されており、どうやらこの中に落ちる様子。

台本では水槽に落ちた後、3分間の水中演技が行われるらしい。それは何というか凄いな。
本来の劇とはまた違った楽しみ方も出来そうである。観客の興味も得られそうだ。
ん?でも何だか観客の様子がおかしい。驚いているというか・・・ひきつった感じになっているぞ。
まあそれはそうか。中で泳ぐ魚が溶け出し骨まで露出し出しているのだから。
そしてオフィーリアの体も同じように溶け出しているのだから・・・うぇ。

えらいことになり、劇は中断。というか大会そのものが中止となりました。そりゃそうだ。
慌てて助けに向かる侘救であったが、あれだけ溶けてては間に合うはずもないですわなぁ。救うにしても難しいだろうし。
そして当然の如く警察に事情聴取される演劇部。
しかし責任追及とかはされた様子もなく、オフィーリア役の廻部さんは自殺と断定される。おやおや・・・

水槽には過塩素酸が用意されており、骨まで溶けたそうな。
ふむ。ご丁寧に廻部さんの鞄には遺書まで用意されてたというし・・・計画的な犯行ですわな、間違いなく。
しかし人が死んだというのにこの演劇部は本当に狂っているとしかいいようがない。
死ぬ演技をするのと本当に死ぬのとでは意味合いが違うでしょうに・・・演技の本質からすら外れているように思える。
しかし砂織部長はそうは考えない様子。この劇を責任もって続けると述べる。ううむ・・・

1週間後、区民ホールで上演が入っているとのこと。
もちろんそこで行われる演目も『ハムレット』。
安土さんはそれまでに復帰できるようだが、オフィーリア役は埋め合わせをしないといけない。
あんな事件があったというのに、誰しもがその役を希望する。
このイカれた演劇部に今も在籍しているのは考えに染まった連中ばかりってことですかねぇ。
しかしオフィーリア役なんだから男子は自重しろ。

相変わらず勘で役者を抜擢する砂織部長。
選んだのは、いつの間にかまぎれ込んでいた白雪さん。あれ!?
うーん、侘救ハムレットに対し、命を失うことになる白雪オフィーリアか。絵になるような、ならないような・・・
少なくとも白雪さんはもっとタフな感じがしますしね。

というわけで、演劇部に入り込むこととなった2人。
果たしてターゲットとするべき悪魔の脚本家は誰なのか。
生き延びたことを考えると一気に安土さんは怪しくなってくる。
軽微な被害で済ませて犯人候補から外れようとするのは推理物ではよくある話ですしね。
動機などはさっぱり分かりませんが・・・これからの展開を見守ることとしましょう。

・ペーパーブレイバー
なるほど。ジョブ持ちだから無意識に気になっていた部分もあると。
まあ、それが恋愛思考に向かうのは確実に本人の性質によるものですよね。

割とちゃんとした解説を行ってくれて驚く。まあ、途中は確実に楠本さんだったんですけどね。
確かにビカリさんとのやりとりの時に甘やかな空気が流れた気はしないでもない!!ごっそさん。

カラドボルグの秘密や勇者が他に力を持ってない理由も説明されましたね。
なるほど。これではレベルが上がるはずもないってことですかな。
レベルが上がっても特殊な力を得ることはない。カラドボルグは勇気を出さなければ役には立たない。ふむ。
さらに魔王を完全に倒すにはある条件が必要と。ほう・・・その条件とは一体何なのだろうか。
とりあえず攻略本はやっぱり反則的な存在であると分かりますな。
そんなの例えるなら、攻略本読みながらゲームクリアするようなものだよ!!そのまんますぎた!!

・いきいきごんぼZ
青春の時間は楽しんだ者勝ち。分かってはいても難しいッッ!!

水中描写が生々しい。というか枷井の放屁に力入れ過ぎだ!!

オチは予想できたが見事な範馬立ち。
プールサイドにジャンプしてみせるその姿は美し・・・いや、それはちょっと言えないかな。

・名探偵マーニー
マーニーがトラウマを植えつけられ、今のマーニーの性格の基礎を形作ることとなったあの事件。
逃げようとしたマーニーは捕まり、屋上では2人のメカニックが対峙する。
その際にどのような話があったのか・・・
鴻上の視点からマーニーに向けて語られることとなります。

その時のマーニーは金庫に押し込められていてメカニックが2人いたことに気付かなかった。
そこに気付けていれば遠回りすることもなかったんでしょうが・・・
まあ、早い段階で気付いてしまうと身に危険があったかもしれませんがね。

機密性の高い金庫に入れられ、息苦しさに喘ぐマーニー。
ただでさえ人質にとられ、精神的にまいっているのにこれは厳しい。
マーニーをそういった危険な状況に追い込んでおいてから夜刀は鴻上に提案する。賭けをしないか?と。

お前は人の善性を信じている。この子の中にそれを見たって言ってたな。
人の本性はそんなものではない。安全と金がなくなれば皆、人はケダモノへとまっしぐらさ。
そこでこの子を試そう。自分の命か人質二十人の命か・・・

とことんマーニーは2人のメカニックの争いに用いられてしまったようですな。
事件に巻き込まれただけでも大変なのに、そんな選択までさせられようとは・・・
鴻上は、その子は自分が助かるために人を見殺しにできる子じゃないと言うが・・・ロマンチストですなぁ。

夜刀によれば鴻上は人を殺したことがないらしい。
やはり本物のメカニックは怪盗寄りの存在だったようですな。アルセーヌ・ルパンのような。

さて、夜刀はマーニーだけではなく、その父親であるロイドさんを試すようなこともしている。
マーニーと人質の子供達を天秤にかけさせる。
この問いかけに、刑事として子供達を危険な目にあわせるわけにはいかないとの選択をするロイドさん。
当然苦悩の色が見えます。うーむ、これも人の善性を試すことになるのかもしれないが・・・
正直、どちらを選んでも正解に思えないのが辛いですなぁ。

刑事だから・・・マーニーを助けることは・・・できない・・・

苦悩の呟きを漏らすロイドさん。辞職は責任を取っただけではなく、この選択をせざるを得なかった点も理由としてあるわけですな。

さて、人質のことを考慮するとメカニック逮捕のために踏み込むことができない。
なのでまずは人質の解放を考える担当刑事の佐賀瀬さん。
人質は奴の切り札。この建物にはいなくとも制御できる近場に確保していると考える。さすがですな。

警察が人質解放のために動いているころ、マーニーは選択を迫られる。
助かるために二十人の子供の命を捧げるか、その見知らぬ二十人の子供のために自分の命を差し出すか。
どっちがいい?と尋ねられたって、そりゃ即断できるはずはない問いかけですわな。
とはいえ決めなければ全員死ぬこととなると告げる夜刀。この男なら間違いなくそうするだろう。

助かりたければ・・・なにも言わなくていい。うなずいてくれるだけでいいんだ。助かりたいのか?

その問いに、思わずうなずいてしまうマーニー。
うーむ。これはやっぱり仕方のないことでしょうな。
親しい人やせめて知人ならまだしも見知らぬ子供が対象では重みが違ってくる。
それに、この選択を強いられる直前まで命の危機を感じていたわけですしねぇ。
積極的な返事はできなくても、そのように誘導されたのでは思わず肯定してしまっても無理はないと思われる。
人の善性を測るにしては少々傾き過ぎた試験ですわなぁ。

さて、佐賀瀬さんは見事に人質の子供達を解放する
しかしこの時の銃撃戦で捜査員が殉職した様子。ああ・・・

捜査員のことは悼むべきであるが、少なくとも子供が解放されたのは救いである。
本来ならばマーニーの選択を聞いた夜刀が子供達を爆弾で吹き飛ばしていたところでしたからねぇ。
自分の選択でそうなっていたとしたら、さすがにマーニーも再起不能であったかもしれませんですし・・・

子供達は殺せなかったのでマーニーだけでも殺していくかとか言い出す夜刀は本当にゲスである。
結果はさておき、それでは選択をさせた意味がないではないか。
鴻上も止めるのであればその点をついておいて良かったんじゃないかね。
いやまあ、これから賭けに従って夜刀の罪を被って逮捕されないといけませんしねぇ。
わざわざ煽って自分が自由にならない間にマーニーの身に危険が及ぶような状況にしちゃいかんか。

アバヨロリコン。お前はメカニックの名にふさわしくない腰ヌケだったぜ!!

ああ、やっぱり鴻上はロリコ・・・いやいや。そうではない。
擁護させてもらうと紳士的な対応を取るのであれば女性――それも小さな子には丁寧になるものですよ。
つまり紳士な態度はロリコンっぽく思えるだけで紳士=ロリコンではないってわけだ!!
我ながら何を必死に擁護しているのだろうか。でも違いますからね!そこは個人の趣向の差です。
なので鴻上が実際にロリコンの可能性は・・・うむ、否定できないな!!

それはさておき、鴻上の口から現在のマーニーに事件のあらましが伝えられました。
夜刀に気付かれないように、雑踏に紛れて通信でのミーティング。大変ですなぁ。
でもそのおかげで夜刀の人となりが分かってきた様子。

コンプレックスが人並み以上に強い
権威に対してこだわりがあるみたいですが、おそらくは今まで痛い目にあってきたことに対する裏返しのようですね。
メカニックという権威が突然目の前に現れ、力を手に入れた。だから彼はそれに依存した。それが全てってくらい・・・
その権威のためにアナタが邪魔だったんでしょうね。

その名を作り上げた鴻上という存在よりも、既に作り上げられたメカニックという権威に惹かれたわけですか。
コンプレックスというのは厄介ですなぁ。
夜刀も才能はあったのだし、幼少の頃から見出されていれば道を違えずに済んだのかもしれないが・・・うーむ。

彼の中にとってメカニックの権威というのは絶対なんですよ。
てことは・・・その権威を穢す存在が現れたら彼はどうするのか・・・

何やら企んでいる様子のマーニー。それが夜刀攻略の糸口になればよいですな。
奴は意図的に暗闇を演出している。
なにもわからない暗闇は恐ろしいが、そこになにがあるかわかっていれば対処のしようもある。
メカニックという名に怯えを抱いていたようにも見えるマーニー。
しかし今ではそれに対抗するために強くあろうとしている。成長しましたなぁ。
いつまでも夢見る少女じゃいられないってことか。ふむ。ロリコンの鴻上的にはこの発言はどうなんですかね?かね?

こうして第一回ミーディングは終了。
こうやって徐々に反撃の体勢を整えて行こうとするのでしょうが・・・はてさて、上手くいくかどうか。
少なくとも次回予告には危険な内容が書かれている。
マーニーの身近に夜刀が送ったスパイがいるだと・・・?

まあ、あの男ならそれぐらいはやりかねないでしょうな。
マーニーの安否は鴻上に対する切り札となりうるわけだし、監視をつけているのは当然だ。
さてそうなると誰が怪しいのか・・・
ゆりかちゃんは・・・正直そういうのであって欲しくはないな。メカニックとは関わりなく自由な子でいて欲しい!!
他の誰であっても微妙な気分になりそうですがどうなりますか。注目です。

・木曜日のフルット
特技を身に付けたくて働く。意外と健全な動機かもしれない。
なかなかそういう理由で職にもつけないものですからねぇ。
まあそのやる気がどこまで続くかですけどね!

・総合感想
別冊やタップの単行本も安定して刊行されるようになってきましたな。
この出張版によってどこまでの紹介効果があるのか・・・
分からない部分はありますが、売れて欲しいという想いはあります。

さて、次号は猫黒ノミコ先生の読み切りが掲載。
こちらも新人まんが賞の入選作品でありますな。楽しみです。

そして実は私はの初表紙&巻頭カラー。さらに人気投票開催など見事なプッシュ具合。
どういった形式の人気投票になるのか・・・気になります!!


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