週刊少年チャンピオン感想

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2013年 30号


・弱虫ペダル
運び屋対決も終わり、のこりは500m。ゴールを獲るエースの対決が始まろうとしている。最後の勝負だ!!

福富さんと葦木場の一騎打ち。
まずは黒田さんが得たリードのおかげで先行する葦木場であるが、すぐに追いつこうとする福富さん。

さすが箱根学園史上最強のエースといわれた男!!まるで重戦車!!
だが、やれる。おまえなら。葦木場ァ!!獲れよォ!!

エースを送り出し、激を飛ばす黒田さん。
それはいいのだが、福富さんを速いといいつつ重戦車と評するのはいかがなものだろうか。
重戦車って速いイメージないんですけど・・・地味に低評価なんじゃないか!?
まあ、鉄面皮なので当たりに強そうなイメージは確かにありますけどね。

2人を送り出した後、荒北さん。黒田さんが最後のカーブで前をとってきたことを評価する。
でもほめはしないよと言い出す荒北さん。うむ、照れ屋というか、相変わらず人を褒めるのには慣れてない感じですな。
しかしまあ、それでも黒田さんにしてみれば十分な評価を貰えたこと事態が嬉しいわけで。

ありがとうございます

やけにデレた感じの表情で述べる黒田さんでありましたとさ。

さて、残る2人のエース対決。
葦木場も頭の中でクラシックが鳴ってる好調状態。さすがに仲間が送り出してくれたこともあり、テンション高いですな。
恩のある福富さんに雄姿を見せるという意味もあるし、ヘタって何かはいられない。

血は躍動。肉体は歓喜。心は舞う。前に、前にって。
弾む。伝達する震動。リズムに合わせて、その指揮棒(タクト)。
思い切り振り切れ!!葦木場拓斗!!

ははぁ、タクトと拓斗がかかっているわけですな。面白いことを言う!!
それはさておき、メトロノームダンシングを開始する葦木場。
無表情で固まっている福富さんと違い、葦木場は走り出すと笑顔で表情が固まる感じである。それはそれで怖い。

すいません。勝ちます、福富さん。
"一度負けた相手には二度負けない"。それが箱根学園のエースの役目ですから!!

そう述べての加速。そしてゴール。何!?もうゴールしたのか!?

思わぬ速さでの決着に驚いたが、ともかく葦木場は福富さんを押さえて勝利した。
ついに勝てたと空を仰いで吠える葦木場。良かった良かった。
これで福富さんとしても心残りなく後を託すことができそうでありますね。

新旧メンバー8人全員ゴールしたところで、3年間本当にお疲れ様でしたと改めて礼をする新メンバー4人。
福富さんは葦木場のゼッケンを胸からはがし、本来の位置に貼り直して述べる。

もっと強くなれ。そして必ず来年のインターハイ。箱根学園の王座を獲り返せ!!

はい!!必ず!!

声を揃え、答える4人。うむ、いい感じに受け継いでいるじゃナァイ。

そして部員が全員ゴールしたところで記念撮影を行う。
バイクは福富さんの1台。もちろん主将の福富さんはそのバイクの前で中央にて映る。
その後ろに立つのは新キャプテンの泉田君。隣には新開さんの姿がある。
東堂さんはひとりだけポーズを決めてやたらと目立っている。さすがだ。
荒北さんは端で座り込んでいるし、なんとも写真撮影だけでも性格の出る連中である。ジャージの前を締めろ山岳。
というか、この写真の葦木場はさすがにデカすぎないだろうか。
少し段差のあるところに立っているとはいえこのデカさは・・・東堂さんも驚きの目立ち方だ!!

まあ、ともかく。箱根学園の送り出しファンライドはこれにて終了。
きっちりと引継ぎは終えたという感じです。
そして時は流れ――鏡の前でピカピカの制服に着替える坂道。

が・・・がんばろう。今日からボクは2年生だ

ついに学年が変わりました。
3年生たちはもう卒業し、新たな1年生がやってくる。
これからが各学校の新生チームの本格的な戦いとなるわけでありますな。
しかしこの時間が経過している間に総北はどうなっているのだろうか?主に鳴子。
スプリンターを辞めたことを告げて総北にどんな変化が訪れているのか。
その辺りも含めて2年編は色々と見所がありそうな気がします。楽しみだ。

・囚人リク
突然の脱獄話に揺れる324房。
しかし、苦悩し話し合った結果、5人は答えを出した。

俺たち5人。転房させてもらいます

やはり全員その決断となりましたか。仕方ありませんな。
別れは残念ではあるが、命の危険を冒してついてこいとはさすがに言えないですしねぇ。
だからレノマさんもこう告げる。

天野。菅。須藤。ノギ。松尾。
今までよくやってくれた。感謝してる

そしてその言葉に合わせて、畳に手をつき、頭を下げてのリクの礼。

俺たちのわがままで困らせてしまって・・・許してくれ。

許すも許さないもないでしょうな。
もうそういったわだかまりは乗り越えた末での決断を出しているわけでありますし。
なのでリクを見る5人の表情も静かな様子である。ノギはやはり少し寂しさが出ちゃってるみたいですけどね。

それにしても、ちゃんと目論見通りに転房なんてできるのだろうか?
その疑問を口にするノギに対しレノマさん。総転房を利用すると述べる。

刑期の短いお前たちが知らんのも当然だ。5年に1度・・・不正物隠蔽防止のために房のメンバーが総入れ替えさせられる
知っての通り、谷村と俺は互いに不正授受で共犯関係・・・
この房のこの畳の下にあるワイロ品がバレると奴も都合が悪い。
だから・・・この秘密を喋らない人選を俺に相談しにくるはずだ。5年前がそうだったように。
それでお前たち5人を他の房に出す。

まあ、総入れ替えの話があるなら出す分に関しては問題なさそうですな。
リクを残すのも秘密を喋らない人選をしたということにすればいいわけだ。
しかしそうなるとこの324房は2人だけの房ということになるのか・・・?

脱獄志願者を5名探し出す。そしてこの房に引き込む

なるほど。最初から脱獄を志願しているのなら秘密を守らせる必要も、後で罰を受けることを恐れる必要もありませんわな。
この考えはなかった。レノマさんによれば、志願者に心当たりはあるらしい。ほう。

脱獄計画の内容に興味が生じたのか、方法を尋ねる松尾。
ハンググライダーを作成しての計画を話すリク。
そしてS棟にいる脱獄のスペシャリストと手を組んだことも話す。さすがにそれが誰かまでは明かさないようですがね。
まあ、他で4度も脱獄に成功している男だと言えば知ってる人は誰のことかすぐわかるでしょうが。

リクが脱獄する理由はおじさんの敵をとるためである。
それが入獄してすぐに誓ったこと。脱獄を決意した理由である。
必ず、敵の鬼道院をぶん殴る。そのために脱獄をするのだ。

レノマさんが脱獄する理由はそこまで明確ではない。出たいから出る。それが第一だ。
そのために命をかけるなんて・・・天野としてはふくれっ面になるのもやむを得ないところであるか。

訣別の話をしたことで、思い起こすのは出会いの日のこと。
リクがやってきたときは不安気で目も泳いでいるし、大したことのない奴に見えたものである。
それがまさかこんなごん太の骨のある奴だったとはなぁ。ラグビーの日までは思いもよらなかったでしょう。
ノギなんて舎弟にしようとしたりしてたぐらいですからねぇ。まあ、数分の間に恩人に変化したわけであるが。

でもやっぱさ。俺ぁ誕生日パーティーが1番面白かったな。
普段はボス・・・ぶっちゃけめっちゃ怖いっすけど。
やっぱ同じ房でよかった・・・って。あの日は特にそう感じました。

怖いけれども頼りになるボス。それがレノマさんである。
松尾の誕生日パーティーは皆楽しそうだったなぁ・・・確かに遠い昔のことのように思えてくるぜ。

本当に・・・あの日は楽しかった

楽しい思い出を口にすれば、それが逆に終わりを告げる訣別の時の惜しさを感じてしまい、沈んだ表情となる一同。

俺・・・みんなには本当に感謝してる。
さびしさも何度も・・・何度も忘れることができた。
なのに・・・ごめんね。本当に今までありがとう。

リクの言葉にこちらこそだと返していく5人。そして天野は万感の思いを込めてこの言葉を口にする。

リク。ボス。どうか死なねえでください

不吉な言葉であるが、それを覚悟しなければいけないのがこの刑務所からの脱獄である。
ここにいる面々はそれが十分に分かっている。
だからリクはこう述べる。先に待ってるよ、と。

いつかまたシャバで会おう

輝く月の光がさす房の中でそう言葉を交わす7人。
無事にリクたちが脱獄できたとして、シャバで――スラムで会えるのは5年以上先のこととなるか・・・
まあ、鬼道院打倒により極楽島刑務所のシステムそのものが崩壊する可能性もありますがね。
何にしても、しばらくの間はこれでお別れということになりそうです。寂しいのう。

訣別を終えた翌日。
レノマさんはリクを連れて脱獄志願者の「心当たり」の1人を尋ねる。
向かった先は第16木工場。
そう、そこにいるのはこの男・・・椿陽平!!

すっかり狂気は抜け落ち、穏やかな、文学青年のような様相を見せている椿。
やあ、仲間になってくれないかなぁとは思っていたが・・・まさか本当にこういう展開になるとは!!

324房の面々との別れは寂しいが、かつての仇敵とのチーム結成はテンションが上がる話である。
椿はリクやレノマ双方に思い入れがあるでしょうし、いい相手でありますよね。
刑期が残り何年なのかは気になるが、ぶち込んだホクロの男がたっぷり食らわしてやるとか言ってたし長そうである。
スラムで妹が長生きできるとも限らないし、あと数十年刑務所にいるよりは脱獄してという判断もありといえばありですな。

しかし、他所のボスクラスの男を引き込めるのだろうか?
総転房といっても工場を跨ぐぐらいの改編がありうるのか?
まあ、椿はリクに敗れたことでボスの座から追い落とされている可能性はありますけどね。
あらからずっと1人でいる場面ばかりですし。

椿は確定として残り4人はどうするのだろうか。
田中一郎はN棟に来る工作をしているし、うまくすれば324房まで来れるかもしれない。これで残り3人。
同じく刑期の長い人といえば史郎さんだが・・・果たして脱獄に参加してくれるかどうか。ちょっと難しい。
高木さんも刑期は長そうだが、自分で罪を償うためとか言ってるし出る気はなさそうだ。
炊場のボスであるし、刑務所側も転房は認めないでしょうしねぇ。
そういう意味では森田はどうか。脱獄の意志は前にも示してたし、いけそうな気はする。怪我が治ってるかどうかが問題か。

考えてみれば残りの面々はダブルドラゴンクロスのメンバーで揃えてもいいのか。
それだけの人数が入っているのかどうかは不明ですが。

ともかく、脱獄チームの結成の話は非常に楽しみである。
誰が仲間となっていくのか!!多少のゴタゴタも起きそうだが、上手くやって欲しい。

・ペーパーブレイバー
尋常じゃなく共に過ごしているし、いつの間にか名前で呼び合う仲になっている。
ふむ。これは勘違いされても仕方がない。
むしろ恥ずかしがる聖利ちゃんが可愛いので積極的に勘違いする方向で!!

新キャラはクラスメイトの新芝さん、楠本さん、守屋さん。
この3人はジョブ持ちではない一般人っぽいですな。
こういう賑やかなキャラが出てくれると話も展開させやすくてよろしいですな。

一時的に相手の目を見えなくする魔法は持っているらしい。
やはり便利系より戦闘系に特化した魔法を覚えているみたいですなぁ。日常生活では不便でしかない!!

まあ、顔だけ隠しても髪型やら行動やら声やらでバレバレですよね。
でもさすがにここまでしたら誰だか分かるまいて!!
分からなければいいってもんじゃありませんやね。うん。

・バチバチBURST
燃えよ土俵、焦がせよ鯉
炎を背負い、炎に炙られる鯉の浴衣を着た鯉太郎のセンターカラー。
って鯉が炙られているだと!?
恋焦がれるという表現はあるが、鯉が焦げるのはいかがなものだろうか。

それはさておき、本編。

卑劣な仕込みを行った大鵠の張り手などには屈せず、己の相撲道を貫く鯉太郎。
そのブチカマシにブタフグの上体が揺れる。
が、すぐに反撃を行ってくるブタフグ。ぶぁはははは!!
どうやら決して屈することはないと不敵な笑みを浮かべたのが気に障った様子。

笑うな・・・笑うな・・・わ、ら、う、な、あ、あ!!

狂ったように張り手を繰り返すブタフグ。
そこに傷ついた左手で張り手を刺し返す鯉太郎。
その一撃は腕だけで張るブタフグとは違い、しっかりと踏み込んだ重さが込められている。
それ故か、ブタフグは幻覚を見る
目の前にいる男が鯉太郎ではなく――阿形さんに見えている!!

びぃやああぁあ・・・・・・え!?

ビビッて怯むブタフグ。
うーむ。思った以上にトラウマになっているんですなぁ。
まあ、本当に殺されるかと思ったわけですし、刻まれるのも仕方がないか。

怯えて顔を覆うブタフグ。
その隙に前ミツを取る鯉太郎。おがめ!!

一気に押して押しだそうとする鯉太郎。
だが、さすがにブタフグの足腰は大したものである。力を込めれば押しは止まってしまう。
この足腰の強さこそがブタフグが十両まで上がる要因となった部分である。

っ・・・うぅ・・違う・・・まぎらわしい・・・まぎらわしい・・・
ナメや・・・がって・・・どいつも・・・こいつも・・・
俺を・・・誰だと思ってんだぁあぁ!!

阿形さん、吽形さん、鯉太郎。そして王虎と色んな人に見下されていると感じるブタフグ。
王虎はさておき、他の面々は強いこと自体は認めていると思うんですけどね。
それ以上に醜悪であると思っているだけで。その点は自身も認めるところでしょうに。

自慢の足腰で突進を止め、逆に押し切ってやろうと考えるブタフグ。しかしビタリと動かない。

ん・・・?ん〜〜〜〜〜?
動かねえ・・・だと?こんなソップが・・・
まさか・・・冗談じゃねぇ・・・俺はこの"寄り"を武器に十両まで上がった男だぞ・・・!!

体格差を活かし、得意の寄りを決めようとするが、根が張ったかのように動かない鯉太郎。
これには観客も驚いている。よい流れですな。

何なんだこのガキ・・・鉄板仕込んだ張りも効かねぇ・・・この俺の寄りもダメ・・・
鮫島ならどうにかなると思ってたのに・・・

どうやら本当に鉄板を仕込んでいたらしい。もしかしてプラスチック板の可能性もあるかと思ったのだが!!ないか。

フン・・・稽古不足なんだよ。キタネー体しやがって。
誰の弟弟子を相手にしてると思ってんだ・・・アホが。

仁王さんの言う通りでありますな。
阿形さんと闘った頃のしっかりした体のブタフグならば話は違ったかもしれない。
実際阿形さんも危ないところまで寄られてましたものねぇ。

その仁王さん自慢の弟弟子である鯉太郎。
寄りを決めようとして決めれず息を荒げるブタフグの身体を持ち上げ、浮かす!!
これは・・・確かに力も凄いが、力だけによるものではない!!

力の一番伝わるポイントをおさえれば、アイツの足腰なら上がる。
この吊りはアイツのセンスと地道な稽古の賜物だ

そう語る空流親方。
何にせよ吊り上げてしまえば寄ることなんてできようはずもない。
ブタフグは完全に死に体となっている。相撲的に考えれば。

キイイエェエェ!!

奇声と共に放つエルボーが鯉太郎に突き刺さる。は、ハッキリ分かるように打ち込みやがった・・・!!
だが、それでも揺らがない鯉太郎。

で?

睨みつけつつ、そう一言で切り捨てる鯉太郎。
ハハハ。こいつはブタフグに新たなトラウマが重なる運びとなりそうでありますなぁ。
まあ、足が浮いた状態の肘じゃあまり力も入らないだろうし、こんなもんですよね。
肘に刃を仕込んでおくぐらいのことはしておくべきでしたな!!

すっかり精神的な格差を見せつけられてしまった様子のブタフグ。
しかし鮫島ならどうにかなると思ったのに・・・は情けないセリフでありますなぁ。
余程仁王さんが恐ろしいと見える。だから直接はいけずにその弟弟子を狙おうとしたわけか・・・醜悪だなぁ。

しかし稽古不足の身体でも幕下でここまでほぼ全勝という強さを誇るブタフグ。
伊達に一度は十両に上がったわけではないということでありましょう。
というか、もしかしたら十両に居続けることも可能だったのではないだろうか?
だけど、上にいると仁王さんとまた戦う可能性があるので怖くてあがれずにいるとか・・・
このトラウマっぷりを見るとそんなことも有り得るのではと思えて困る。

さて、鉄板が仕込まれていることはハッキリしたわけだが、この先ブタフグはどうなるのか。
まだ鯉太郎は幕下のままだろうし、下手したら次場所でまた戦うことになるかもしれない。
それを恐れて廃業なんてこともあるか・・・?どうだろうか?
そのまま番付を落としていき、大吉ならどうにかなると思った・・・とか言い出す流れは勘弁していただきたい。
それで大吉が一蹴するならそれはそれで面白いかもしれませんがね!!

・毎度!浦安鉄筋家族
墨汁をとくとくとやっているときののり子がやたらと可愛い。

何で落語みたいな語りをしているのかと思ったら文鎮さんがテーマの一つだからであるか。
しかし、定期的に家が崩壊している気はするが、どうやって建て直しているのだろうか。

・3LDKの花子さん
お掃除している花子さんと幽霊たちとお爺さん。便利な子たちである。

今回登場するのは辻除霊師の猫宮詩さん。猫宮とな・・・!?
昔聞いたことあるヒロイン名であるのはさておき。
全身経文をチャンピオンで見かけること多いなと思うのもさておき。
強制成仏雷光拳はなかなかエグイ技である。属性が物理なのか霊的なのか!!

好きな必殺技はライトニングプラズマという哲弘先生
さすがに車田先生の孫弟子でありますな。雷光拳もライトニングボルト的な何かなのか!?
一網打尽にするときのエフェクトはしっかりプラズマになってますし。

ポンコツではあるが、ちゃんと霊が見えたり一度は成仏させれるだけでも大したものだと思います。自信持って!!

というか、お化けも幽体離脱とかすれば一時的にはなれるんじゃないかね?
神さまならもっと可能性はある。つまりは現人神になればいいってことですよ!!夢は大きくジャイアントに!!

・777 スリーセブン
立山蛇相手に一人で立ち回る燈ちゃん。

上等だよ!かかってこいクソが!!
殴らせろ。アタシを気持ちよくしてくれ

ふむ。気持ちよくしてやると宣言しているのだし、立山蛇の連中は大人しく殴られるべきでありますな。
それにしても、この最初のページの燈ちゃんの胸がすごくいい感じになっていて気になる。
ぬう・・・寄せ上げて作った偽の脂肪の塊だというのに・・・!!

それはさておき、大人数との戦いにさすがに限界が見える燈ちゃん。
強いけれどもさすがに多勢に無勢。しかも相手は女でも容赦せずに武器を振るってくるような連中である。
それでも最後まで諦めずに抵抗しようとする燈ちゃん。そこに――

だーかーら、言ったろ!!大人の忠告は聞くもんだぜ。

優希を無理やり引きずってプロテクター男が登場。ズルズル。
話し合いで終わると言われて連れてこられたら怖い人の群れがいてビックリな優希である。ハハハ。
燈ちゃんは優希に見覚えがある。そういえばベランダでチラリと遭遇してましたな。
この邂逅が後にどのような展開を引き起こすのか・・・
それは後の話とし、今はこの場を切り抜けるのが先である。

その女を今すぐ離せ。離せばスネークはつぶさない。放っといてやるよ

なかなかに強気な発言をするプロテクター男。
囲まれた状態でもそれは変わらない。

殺戮の天使を解き放つ時がきたか・・・
出番だ優希。一緒にクズ共半殺しにしてやろう。手かげんナシで行こうぜ!
行け!オカッパの悪魔よ!!

優希は別にオカッパでもないのではなかろうか。
というか天使なのか悪魔なのかどっちなのかと。まあ、そのノリは嫌いではない。

なんにしても、まだ通常状態の優希である。戦えるはずもなく逃げ回るのみ。災難ですなぁ。

やっぱちょっと早かったか・・・ま・・・しょーがねぇな!!

そう述べて自らが暴れ出すプロテクター男。おぉ!強いぞ!!
燈ちゃんと違い、武器を奪って使ったりもしているのでより効率的に敵を倒している。
いやー単に愉快なだけな人じゃないと分かってちょっとホッとしましたよ。

スネークの頭である結城。俺が出るとばかりに道具を寄越せと周りに声をかける。
その伸ばした手を取るのは燈ちゃん。

アンタは私と楽しみたいんでしょ?

と述べて、指折り。うーむ、エグイ。
さらに攻撃を畳みかける燈ちゃん。この思い切りのよさが強さの秘訣ですかねぇ。

結城は逃げ出したがまだまだスネークの連中は数が多い。
プロテクター男と背中合わせになる燈ちゃん。
だが、さすがに2人の強さにビビって怯みだしている様子。今なら脱出するのも不可能ではないか・・・

と思っていたらとんでもないことになりました。
逃亡したと思った結城、車に乗って突っ込んできやがりました
燈ちゃんは咄嗟にプロテクター男が突き飛ばしたので無事だったが、プロテクター男はまともに撥ねられる。
ついでに直線上にいたスネークの連中も巻き添えを喰らっていたりする。イカレタやっちゃなぁ。

さすがに燈ちゃんもこの光景は驚きの目で見るしかない。
撥ねられたプロテクター男を気遣ったりしてるし、優しいところもあるじゃないですか。
しかし、こんなイカレタことやっておきながらリスペクトするスネークの連中もやはりヤバイな。
「やっぱ結城さんパネェース!!」「兄貴ナイスヒット!!」うん。ダメだこいつら。

プロテクター男も装備でなんとか防げたようだが、さすがに身体が動かない。
ヤバイ状況であるが、この場にはもう1人いる。
廃車の中に逃げ込んでいた優希。それでも見逃してはもらえず、スネークの1人にしつこく追い立てられる。
その恐怖が怒りとなり・・・怒れる優希が目を覚ます

テメェしつけーんだよ。あんま調子ンのるなよ・・・ブッ殺スゾ。

よいタイミングで現れてくれた怒れる優希。
さあ、この殺戮の天使な悪魔がどう大暴れしてくれるのか!!
プロテクター男はスネークを潰す気はないと言っていたが、結果的に潰れることになっちゃいそうですね。まあ、仕方ない。
というか、スネークが潰された後、プロテクター男は無事で済むのだろうか。
今の状況に優希を追い込んだ原因だし、また殴られることになりそうだなぁ。
まあ、それも自業自得なので何発かは覚悟しておいてください。

・ドカベン ドリームトーナメント編
藤村甲子園、圧巻の初回3者三振のスタート。
それも全てストレートによるものである。見事なものですなぁ。

そしてそれに対抗するのは不知火守。
今や球界を代表するエースとなったこの男。負けないぐらいの投球を見せてくれることでしょう。

タイガースの一番は三原心平。
左右投げ左右打ち。今日は外野手だがかつてはストッパーとして一世を風靡したこともあるなんでもできる選手。
その身体能力に目を付けられ、スカウトされたとのこと。
その三原に対し不知火は素晴らしいストレートで勝負をする。さすがに負けてませんな。

左右打ちの三原は1つの打席中にどちらで打つか変えることができる。
気分で左打ちから右にスイッチする三原。
しかし結局はバットにかすらず3球三振であります。

不知火の3球目のストレートは153キロ。
150キロオーバーの投手の投げ合いとは何とも豪華な話でありますなぁ。

続いての二番は針忠助。
ハンドボール出身の珍しい経歴の持ち主である。
野球選手にはない抜群の反射神経で不知火の球を捕える。
が、マドンナのファインプレーでアウトとなってしまいました。惜しい。

三番は東海の竜。それが選手登録名なのか!?
藤村甲子園と岩風五郎とはチームメイトであったというこの男。
ピンチの時の度胸は誰にも負けない。
のだがランナーがいないとあきれるくらい淡泊な打撃をするという。
ふーむ。見せ場でないと力が出ないってことなんですかねぇ。

その評価の通り、結果はどん詰まりのピッチャー小フライで終わる東海の竜。
というわけで、不知火も3者凡退に打ち取り、快調な滑り出しとなったのであった。

2回表。アイアンドッグスの攻撃は四番の犬飼武蔵から。
しかし四番の武蔵、五番の播摩矢、六番の左貫、3人とも三振に終わる。
これで6者連続三振か・・・どこまで記録が伸びるか楽しみですな。

不知火はまだ調整しながら投げている感じはあるが、甲子園は完全に全力投球をしている感じである。
その姿に不知火も触発されることとなるのか・・・?
うーむ。1回戦とは思えないぐらいの白熱した投手戦となりましたなぁ。

今回のキャラクターファイルは三原心平
コミックバーガーに連載されていた「ストッパー」の主人公。
何でもできるが実は体力的に劣っている三原はしたたかな頭脳でやりくりしていたらしい。
ヤスリやワセリンを使った不正投球など色んな手を講じていたそうな。ほほう。
そして大阪ガメッツを買収し、自分の球団を持ったという経歴もあるという。スケールでけぇな!!

・雨天決行
私らと一緒に戦う。
甲人にそう告げる謎の女性。彼女は一体何を知るのか。

2人がいる路地裏に、馬頭を渡した両目泣き黒子の少女、千里ちゃんがやってくる。
敵がいるので警戒してはいるが、既にその黒い水に変化させられたお爺さんはいなくなっている。
退治されたと聞き、喜ぶ千里ちゃん。
しかし甲人としてみれば敵を倒したのではなく、お爺さんを救えなかったという想いの方が強い。

どうやらこの女子たちの間にも情報の行き来はされていないらしい。
本来は馬頭・・・「天のカギ」を甲人に渡す時に詳細な説明を行うはずだったという。
彼女たちが所属する学園。その校長が長年保存していた大事な天のカギ。それを渡すのは大事な役目であり・・・

って・・・なつくなー!!
ウチは・・・犬派なんだよ!

猫にじゃれられて暴れるお姉さん。プルンプルン。
さかってるからって人間の女性の足に擦り寄るとかとんでもない猫でありますな。

それはさておき、千里ちゃんは私たちと来てほしいと言い出す。
コートのお姉さんも、自分に何が起こったか知りたければ来るように促す。
天のカギこと馬頭は主である甲人の意志に従う様子。
そして甲人は意を決し、自分に何が起きたかを知るために誘いを受けることとなりました。よい決断ですね。
しかし懐にゴソゴソと潜り込む馬頭はなんだか可愛いと思えなくもない。

3人がいなくなった路地裏。
そこに降りたつのは黒い水を操るフードの男。
お爺さんがいなくなった後に残った水たまりに手を突っ込み・・・妖怪の面を取り出す。
このひょっとこみたいな面は使い回しが効くものだったのか!?
次は誰につけてあげようかとか言ってるし・・・厄介な話だなぁ。

タクシーに乗り、千里ちゃんたちのいう学園へと向かう甲人。
途中の街中では妖怪との空中戦の被害が漏れ聞こえてくる。

僕だ・・・僕が全部・・・やっぱり・・・現実に本当に起きたことなんだ・・・
これから・・・僕はいったい・・・ッ。

思い悩む甲人。
視線を下に向けると・・・車の中であぐらをかいた千里ちゃんのふとももが視界に飛び込んでくる。
慌てて目を逸らせば逆方向には足を組んだコートのお姉さんの足が視界に入るわけで・・・
悩んでいたはずなのに、別の悩みにすり替わってしまった様子の甲人。何かうらやましいことになってるぞ!!
そりゃ心拍数も急激に上がるというものである。って馬頭も余計なこと言わなくてもいいんだってばさ!!

そんなこんなで学園に到着。
高ノ洲小学校。ここが彼女たちの所属する学園?
もしやこう見えて小学生だったと!?そんなバカな。

中を見る限り普通の小学校である。ウサギ小屋とか図工室とかありますし。
階段を上り、上の階へと向かう3人。
いや、目的地は階段の踊り場にある大きな鏡であった。
気付けば千里ちゃんたちは鏡の中に入り込んでいる。
甲人がゆっくりと手を当てれば、まるで引き込まれるように鏡の中に入ることができたりする。ほほう。

そう・・・ここは鏡の世界・・・大魔境「雲外鏡」がかつて写していた記憶の景色。
ここへ入れるのは雲外鏡が同胞と認めた者のみ・・・

ほほう。有名な妖怪の名前が出てきましたね。
そしてその雲外鏡の説明を行っているのは学園長の紋波というお爺さん。
このお爺さん、やけに頭が大きいですね。まるでぬらりひょんのようだ・・・

紋波さんは馬頭に対し、カラカサ!よくぞ無事目覚めてくれたと声をかける。
カラカサってあのカラカサお化けのカラカサですかね?
確かにコートのお姉さんも前回カラカサとか言ってたが、あれはただの揶揄かと思っていたが・・・本当にそうだったのか。

天照子や天のカギ。その存在を忘れてしまった人間たちは天のカギをカラカサと呼び恐れた・・・
そして・・・雨を呼んだ天照子を妖怪「雨ふり小僧」と呼び、気味悪がった・・・

なるほど。カラカサとセットの妖怪であったと。
すると甲人は妖怪だったということなのだろうか?
その辺りの説明は本来千里ちゃんから受ける予定だったのだろうが、すっ飛ばして学園まで来ちゃいました。
紋波さんは既に説明を受けているという前提で正体を述べたりしてるんでしょうなぁ。うーむ。

君にはその「雨ふり小僧」の力の使い方をこの学園で訓練してほしい・・・
そして・・・共に戦ってほしいのじゃ・・・怪人・・・赤マントと。

ゲェー!!赤マント!!都市伝説じゃないですか!!
昔は赤マントだったけど、時代の波に適合して赤フードに変わったりしたんでしょうか?
いやーでもしかし、名前を聞くだけでヤバイと思える存在ってのも凄いなぁ。

赤マントは、ねたみ・・・恨み・・・嫉妬・・・怒り・・・人間の闇をかぎつけては・・・引きずりこみ・・・
黒い怨念のかたまり「黒骸」へと変えてしまう

この特徴を聞けば、お爺さんがあの姿に変質したのは赤マントの仕業ではないかと思い至ってしまう。
ふむ。これは明確に戦う理由というのが出来そうな流れでありますな。よいことだ。

そしてそんな話をしている所に新たな男女が登場。
この子たちが学園の仲間。鏡の中のクラスメートということなのだろうか。
となると全員何かの妖怪であるということなんですかね?
うーむ。どんな妖怪が登場するのか・・・楽しみになってきましたぞ。

妖怪バトルファンタジーというアオリでしたが、まさしくそういうストーリーが産まれそうな流れですな。
主人公がカラカサと雨ふり小僧というマイナーなんだかメジャーなんだか分からない所が面白い。
赤マントとの戦い・・・注目していきたいと思います。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
最終決戦開幕
このビンディを倒しておかなければヘリでの脱出もままならない。
もはや戦うしかないと覚悟を決め、クリスたち4人は一斉射撃を開始する。撃てェ!!

が、その巨体に似合わぬスピードと跳躍力を見せるビンディ。
4人を飛び越えて背後に回って来る。
慌てて振り返る4人だが、ピアーズはビンディの足のひとつに背中を打たれて吹き飛ぶ。
背中の中心辺りを叩かれたはずなのにやけに回転しながら吹き飛ぶピアーズ。なんだか楽しそうですね。

ピアーズの回転に気を取られたのか、隙をつかれて首を絞められるクリス。
そのクリスを救うためにナイフでビンディの腕を斬りおとすメラ。
うーむ、相変わらず切れ味のいいナイフでありますなぁ。まあ、腕は細いし体重をかければ斬りおとすのも不可能ではないか。

一進一退の攻防を繰り広げる両者。
しかしそこで、ビンディはヘリへと躍りかかる。
なるほど。知性があっての行動かはわからないが、これは有効である。
脱出の手段がなくなれば、いずれ柵の向こうのゾンビが押し寄せて圧倒的に不利になるわけですからねぇ。

しかし、そのビンディを撃ち落とすピアーズの狙撃の一撃。
おぉ。見事な回転で距離を取ったのは、狙撃体勢に入るための前振りだったんですね!!さすがピアーズ。

そしてどうやらビンディは泣き別れになったナナンの上半身を担いで上がってきていたらしい。
狙撃の衝撃で吹き飛ぶナナンの身体。最初見た時はナナンの上半身がぶつかってきたのかと思いましたよ。

ともかく、ライフルの狙撃をまともに受けてさすがに身動きが満足にできなくなっているビンディ。
そこに体勢を整えた四人の集中砲火が浴びせられる。

次は外さない・・・!!

メラの宣言の通り、動けなくなったビンディへ次々と銃弾が浴びせられる。
ただ、外さないと言った割には随分外している弾があるように見えますが、それはご愛嬌。

3人と並んで撃ち続けるリッキーの脳裏をよぎるのはビンディの言葉。
結局あなたは誰ひとり救えない・・・
その言葉を思い出し、涙を浮かべるリッキー。

・・・1人だけいたよ・・・俺の手で救える人が・・・

まあ、もはや後戻りもできないぐらいになってしまいましたからねぇ。
せめて楽にしてあげ、ナナンのもとに送ってあげるのが救いということでしょうか。
ん?楽にしてあげるのが救いなら既にダグおじさん相手にやっているのでは・・・
おじさんに対してはそれでは救いにはならないということであろうか。
そりゃまあ、ビンディとは親しさが違うし仕方ないことでありますかね。

集中砲火の結果、ビンディの身体が傾き、仰向けに倒れる。
その身体は燃え上がり、真っ黒に焦げ付いていく。
それをじっと見ているナナンの目。その目は変わらず虚ろであるため、生きて見ているのかどうかはわからない・・・

ビンディは真っ黒に燃え尽きた
これはもう復活はないということでありましょうか。
しかし、単行本はどうなるかですが、本誌で見ると何がどうなっているのかもわからないくらいに真っ黒ですなぁ。

決着。後は脱出のみ。
と思ったところで柵が破られ、大量のゾンビがなだれ込んでくる。
結構倒したと思ったのだが、まだこんなにいるんですなぁ。
さてはて、この窮地をどう切り抜けるのか。
たまたまヘリに重火器――ロケットランチャーが積まれていて吹き飛ばして脱出するという流れだろうか?
何にせよ脱出の時は近そうでありますな。

・いきいきごんぼZ
ヒューマン人間、人間マン。うむ、言葉のテンポは非常に良いな。
枷井が好きというだけでなく、幅広い男の子から支持を得ているのだそうな。ほう・・・
まあ、確かに色々と楽しそうである。ツッコミ入れながら見ると楽しさが倍増しそうな作品だ。人間マーン!!

髪をおろして弟をだっこしている椿ちゃん。可愛いですなぁ。
やりすぎと言われて反省したり、お詫びにチケットをあげたりと色々といい子すぎる。
面倒くさがりなのに一応怒ってあげる技野くんの姿が見られたのもよかったですな。
まあ、相変わらずの不器用な生き様によってこのオチでありましたが。

・真・餓狼伝
前田光世の右目に襲い掛かる太い指。
その目突きの恐怖に、思わず技を解いてしまう前田光世。
いや、これは回想での話であり、文吉との死闘で解いたわけじゃありませんがね。

"鬼"横山伝再び。
今度はちゃんと道場の中で稽古をしている2人。
「転び締めが極った」と思ったところ、目を突かれそうになって驚く前田光世の図。ぐああああ。
道場稽古で目突きとは・・・相変わらず"黒い"ですね横山さん

何をゆーとるんじゃ!こーゆー"黒い"技が大事なんじゃぞ!!
稽古や試合にゃ使えんが、命のやりとりの時には効果テキメンじゃ。

実際にそういう命のやりとりという修羅場を潜ってそうな男のいうことは違いますな。
しかしそんな横山作次郎に対し、相手が横山さんだから手ゴコロを加えたんですよと言ってのける前田光世も凄い。

ともかく、既に目突きの危険性というのを熟知している様子の前田光世。
そうとは知らずに目突きを敢行しようとする文吉であるが、はたして。

躊躇せずエグらねば、命を奪られるのはお前じゃぞ。これこそが武の世界

親父の言葉を思い出しながら、足に力を込め、腰を上げて圧し掛かるような体勢へと移行する。
前田光世の身体は丸くなり、顔までの距離は短くなった。これで指も届くようになるというわけだ。
いよいよ目突きを行わんと指を構える文吉。それを見て気付く前田光世。

・・・コイツは知っている。この局面から脱出する唯一の方法を――
・・・俺は光を奪い去られるのか・・・
いっそ全て外して逃れるか・・・?
いや。俺の目がエグられる前に・・・貴様を失神してみせる!!

歯を噛みしめ、覚悟を決める前田光世。
その時、前田の目に映ったのは・・・ああ、月だ。

・・・丹波の言った通り。キレイだ。
これを俺の見る最後の景色には・・・出来んよ・・・
悪いが丹波。エグられる前に貴様を失神すぞ――!!

技を外すのかと思いきや、結局覚悟を新たにしただけだったという。何という思わせぶりな。
しかし文吉も何とかもっと素早く目突きに行くことは出来なかったのだろうか。
これだけゆっくり指を伸ばしていては覚悟を決められるのも仕方がない。
不意をついてさくっとやれば、エグらなくても驚かせることで技を解かせれたかもしれませんのに・・・
まあ、自身が久右衛門とやったときのように、驚かせたことで強く絞められて失神させられるかもしれませんがね!!

・クローバー
夏休みというのにこれ見よがしに制服を着て街を歩くガラの悪い男たち。
その男たちに囲まれ、路地裏でスゴまれているのはハヤトの知り合いらしい男。
前回見た時は下を向いて、連行されている面持ちであった。
が、今回はポケットに手を入れてふてぶてしい態度となっている。おや、これは・・・

ハヤトの知り合いらしい男の名前は来栖
どうやら広島の高校の勢力争いの一端のようでありますね。
来栖が男たちに言う、島流しが偉そうに言うなやとはどういう言葉なのであろうか。
言われた男たちは明らかに顔色が変わっているようだが・・・
広島じゃあ流刑地とは言えませんしねぇ。いや、本当にそういう意味での島流しじゃないとは思うけども。
ともかく、ふてぶてしい態度の来栖に拳を振るおうとする男たち。

よう、来栖!!

そんな一触即発の空気なのに、何事もないかのように能天気な顔で声をかけてくるハヤト。
こちらもまたふてぶてしい態度でありますなぁ。
囲まれている状態にもかかわらず呑気に話を始めるハヤト。こりゃ男たちも怒る。手で追い払ったりしてるし。シッシッ。

こ・・・この・・・ワシらが紅葉神島高じゃわかっとってそがあな態度とっとんかあ!!

紅葉神島高。それが今回の敵の名前であるか。
高校名に島が入っている。
これが島流しの正体かもしれない。中央に食い込めない連中の呼び名とかそういう話ですかね。

ハヤトに殴り掛かるも返り討ちにあう紅葉神島の連中。
来栖も参戦。2人で6人もの男を相手することとなりました。
まあ、このくらいの相手だったらほとんど問題にもなりませんけどね。
武器を使ってくるわけでもないようだし、ほとんどブチのめしてから去っていくハヤトたちでありました。

という感じでハヤトが友の窮地に――まあ、一人でもなんとかしそうではありましたが――駆けつけていた時。
トモキは水沢さんと2人きり
カップルたちが集う場所で熱々な連中に囲まれて真っ赤になっている。
うーむ、大人しくお話をするような場所じゃありませんやね。
果たしてこの広島ラブストーリーはどこまでの進展を見せるのか。
というか、このシリーズはずっとトモキたちの場面がザッピングとして挟まりながらの進行となるのか!?
元々殺伐としきった空気にはならない作品ではあるが、それはそれでいかがなものか・・・

甘ったるい空気もなんとかハヤトの活躍で打ち砕いていただきたいものですね。

・侵略!イカ娘
白椙さんはともかく、保育園の先生も元ヤンだったというのか・・・
そういえばヒーローショーの司会の時やさぐれていましたな。そういうことかー。

実は私はヤンキーだったんだと意外性のない告白を行う白椙さん。
地元であろうから、顔見知りの大人が多いのも当然だが、大人キャラの繋がりが多いですなぁ。
まあ、可愛い子や美人さんが固まっているのは歓迎すべきことではありますがね。

白椙さんはコワモテで蛍子さんはドジっ子。今も昔も変わらない部分は変わらないってことですな。三つ子の魂百まで!!

・バーサスアース
アメリカ地災研所属・ゲトレー少佐が語る作戦。
分断して征服。その言葉の意味するところは陽動作戦でありましょうか?

現在確認されている敵の遊撃体は1体。
しかし本当に1体しかいないかはわからない。それがわからない以上、陽動作戦は成立しない。
そう語るヒミコさんの意見を肯定し、作戦の全貌を語る少佐。

この作戦は実際に複数の部隊で攻撃し、相手の戦力を計ることを目的とする。
柱を倒すため必要な人数は攻撃・防御・支援の3人。9人いるから3部隊まで作れる
3つの部隊で別々のルートから進攻。動くタイプの敵が現れたら交戦。その隙に他の部隊は柱を叩く。
これが陽動作戦のイメージだが・・・あくまで敵の遊撃体が2体以下だった場合だ。
敵がこちらの部隊数と同じかそれ以上のときは・・・即撤退だ

なるほど。結構冷静な作戦でありますな。
イケイケな感じではなく、相手の戦力を計るのが目的でありますか。
進攻作戦中は衛星、望遠、重力大針すべてをフル稼働させて敵の動きを探ることとなる。

予測できるが見えざる危険は人の心を混乱させる

分かる話であります。
どうやらこの言葉もカエサルからの引用らしい。佐藤一佐がその言葉を引き継ぎ、作戦の意図を語る。

"他にも敵がいるかもしれない"では戦えない。
敵は1体なのか3体なのか。あるいは100体なのか。それを知って初めて対策が立てられる。
つまり陽動作戦に見せかけた威力偵察・・・

戦闘において、敵味方双方の戦力を正確に知るのは何よりも重要なことである。
情報戦を制するものが勝者となるのはいつの時代も変わらないということですな。

Yes Mr SATOH! 威力偵察というからにはこちらもそれなりの力で攻撃しなければ相手の本気は引き出せませんからな!!

やけに力強く佐藤一佐の言葉に同意するゲトレー少佐。
なんでしょうか。カエサルの言葉を知っているのが嬉しかったんでしょうか?
同好の士を見つけたと言わんばかりの勢いである。そりゃ佐藤一佐も照れるさ。
しかし、なんとなくこの一佐が褒められると嬉しいように思えるのだが、この気持ちは何だろうか・・・

ちなみに威力偵察とは実際に攻撃を加えてその反撃具合によって敵の戦力を計るやり方である。
いける場合にはそのまま作戦遂行してまうこともあるやり方でありますな。

実動部隊は9名。少佐も年ではあるが、人がいないのだから現場に立つしかない。
チーム分けはもうしてあるから見てくれという少佐。そこに映し出されたチーム分けの詳細とは・・・

作戦本部でそんな話し合いがされている頃、実動部隊のハルトたち。
途中撤退とはいえ、作戦に参加したので玲央さんはメディカルチェックを受けに行く。
順番待ちをしている間、林くんと話をするハルト。
その左腕にはツルギをパイルバンカーのように打ち込む装備があつらえてある。
そしてそのツルギの柄に刻まれているの「B-2 HYOUMA.T」の文字。
ふむ。玲央さんとハルトが1本ずつ形見として使うという流れでありますか。泣けるのう。

そんな空気の中、やってくるのはスレイヤー6の面々。
口さがないマーベルは日本の整備ベースに不満を口にしながらやってくる。
そんなマーベルに注意したりするケイランとライツ。苦労人そうな2人ですな。

林くんは彼等とは面識はないが、スレイヤー6の存在とその腕前の評判は知っている様子。

攻撃手(ストライカー)のマーベリック
攻撃/防御(バイプレイヤー)のケイラン
防盾手(シールドマン)のライツ

バ、バイですと・・・?いや、そういう意味じゃないんだろうけども。
でもバイプレイヤーでは脇役という意味になっちゃうし、それよりかは。いやいや・・・

それにしてもスカルペル−Uはやけに細身となっていますなぁ。
まるで日本刀のようである。これもやはり30日かけて日本を観光した成果ということなのか!?

それはさておき、整備ベースにやってきたマーベル。
消耗品の盾の予備として置かれていた旧型である十式のカガミを見かけて憤慨。

こんな旧型・・・うちのシールドマンを殺す気か?

まあ、確かに防御用の装備は万全でないと怖いですものね。憤るのは分からないでもない。
だからといって蹴り倒すこともありますまいて。
案の定、兵真くんの象徴である盾を足蹴にされて怒るハルト。盾を元の位置に戻せと主張する。
おやおや、男の子らしい顔つきになってますなぁ。そりゃケイランも頬を赤らめる。っておい。

オレに命令していいのは、うちの隊長だけだ。

そう言いながら盾を踏みつけるマーベル。
これにはハルトも我慢ならずに殴り掛かったりするが、さすがに今の状況でゴタゴタはよろしくない。慌てて止める林くん。
しかし止めながらもハルトの変化が嬉しい様子の林くんでありました。

そんな混乱の最中、ハルトに近寄ってきたのはスレイヤー6のシェリカ。
暴れるハルトを柔術で組み伏せてみせたりする。ほほう、そういう訓練も行ってますのか?
そして咥えていたアメをハルトに咥えさせる。なにその行動!?でもその後の言葉は怖い。

君の中の深柱が暴走したらシェリカが殺すから

ふむ。当然の如くスレイヤー6もハルトが融合者であることは知っているわけか。
それにしてもシェリカのこの表情。やはり深柱に怨恨があったりするんでしょうなぁ。
しかしいきなり暴れまくりのスレイヤー6。そうなるんじゃないかと思ってはいたが面倒な連中である。
そんな中、整備のひとたちに頭を下げているライツの姿が好印象。苦労してますなぁ、ホント。

と、そんなゴタゴタの中にメディカルチェックを終えた玲央さんがやってくる。
どうやら玲央さんの評価はスレイヤー6内でもかなり高いらしい。
日本のエースストライカー。蛇型一刀両断、5秒0距離撃破、ゲトレー少佐の一番弟子・・・
レオ・タカムラ。人呼んでライオン・ハート

実績も去ることながらゲトレー少佐の一番弟子という部分が評価されている様子ですな。
シェリカは5秒撃破なんて私だってできるんだからとか言ってるが、それはやったことはないってことですわな。
やはりスレイヤー6にはこれといった実績がないのではなかろうかと不安になりますなぁ。

しかし、ハルトが咥えさせられたアメを突き返すというのはどういう行動なのですかね玲央さん。
まあ、自分で咥えられたりしたらもっと困ったことにはなっただろうが・・・いや、それはちょっとアリだったな。

何にしても人間同士で揉めている場合ではない。本来戦うべき相手はあの柱たちであるのだから。
――てなことを言われてもすぐに共闘姿勢に移る気が起きない様子のシェリカとマーベル。面倒な2人だ。

ウチのシールドマンをお前らのブレイカー2みたいな目にあわせたくないしな

そう述べるマーベル。ふむ、兵真くんのことはちゃんと知っているみたいですな。
つまり知っていて盾を踏んで見せたと?それはさすがに・・・
なんだか確執が決定的なものになりつつあるんですが大丈夫ですかね?

そういった中、一人離れたところで隊長からの指示を見ているイヨ。
どうでもいいが、今回のイヨはやけに気の抜けたというか、簡略的な顔になっている。まるでカナちゃんのようだ。
いや別にカナちゃんが地味だとか、このまま忘れ去られる存在になりそうだなとかそういうことが言いたいのではなく・・・

さておき、イヨが見ている画面はチーム分けの詳細。それは思いがけぬ割り振りであった。

TEAM A. ハルト(攻撃手)/シェリカ(防盾手)/ゲトレー(司令官)
TEAM B. マーベル(攻撃手)/玲央(防盾手)/イヨ(司令官)
TEAM C. ケイラン(攻撃手)/ライツ(防盾手)/林(司令官)

おやおやこれは・・・見事に混成部隊でありますね。
しかも玲央さんとシェリカがシールドマンでありますか。
まあ、ブレイカーズは今シールドマン不在な状況だしそういう割り振りもあるのかもしれませんが・・・
それでもどちらもできそうなハルトをわざわざストライカーにするのはどういう意図であろうか。うーむ。
というか、Cチームの残り物感が凄いのだが・・・
まあ、マーベルもメンバーが玲央さんならばそこまで毛嫌いはしないと思いますがね。

とはいえこの割り振りではどちらのチームも納得するとは思えない。
しかし少佐は納得しなかったらさせろと一蹴。
それぞれの特性を考え、将来的にベストとなるであろう布陣を作ったとのこと。ほう。

賽は投げられたのだ

と、最後までカエサルの言葉を引用するゲトレー少佐。どんだけ好きなのよ。
まあ少佐の趣味はさておき、この布陣はなかなか面白い。
正直スレイヤー6だけの部隊を作ったら壊滅するんじゃないかと思ってましたしな。
それぞれのチームがどんな活躍を見せてくれるのか・・・なかなか楽しみな感じであります。
Aチームはハルトとシェリカのコンビを少佐がどのように導くのか。
Bチームは玲央さんが大人の態度で纏めそう。イヨのキャラがまだ何ともわからないところですな。
Cチームは・・・まあ、頑張って活躍しよう!!うん。
どのチームも注目です。

そういえばイヨの苗字はHであるが萩原なんだろうか。
ヒミコさんとはやはり血縁関係なのだろうか?
さすがに親子ということは・・・いやヒミコさんの若作りさからすればあるいは!?

・実は私は
俺の名前は藍澤涼。誇り高き戦士であり、そして宇宙人である

いきなり誰にも信用してもらえそうにない自己紹介を行う藍澤兄。
宇宙人の部分はさておき、誇り高き戦士とかその口で言われましても。

つい先日、母から1年半前より潜入調査を行っている妹、藍澤渚の様子を見に行くよう任を受け、はるばる地球までやってきたのである。
全く・・・出来の悪い妹を持つと兄は苦労するもんだ。地球人に捕まったりしてないか心配だぜ・・・!!

人間相手ではないが、今現在捕まっている人に言われましても。
本当、色々と残念な兄貴である。

まあ要するにてっとり早い潜伏期間として廃屋を選び、人が寄り付かぬよう幽霊に化けていたわけだ。
そして妹の普段の姿を見るため、兄とバレないように外部ユニットを女性型にしたと。

いやーその・・・もちろんそれもありますけど。
これなら堂々と女湯に入っていけると思ったのが一番っスね

確かになんでも喋りますとは言ってたが、そんなどうでもいい情報を語られてもな・・・
いや、女性陣からしてみればどうでもいい情報ではないか。視線が痛いことになっている!!
ていうか、朝陽に話を振るな!!気持ちわかんだろ!?とか言われたら朝陽だと思わず応じてしまうかもしれんじゃないか!!
そうならないためにわざわざ顔を背けていたというのに・・・
しかし、葉子さんに追及される場面はラブい感じがして羨ましくも思えたり。

くくく・・・愚かな地球人どもめ!!
今の俺の失言はそう、いわば時間かせぎだ。あ、決して口がすべったとかじゃなくてね?
すでに妹への救難信号は発信しておいたのだ!!これでじきに妹・・・渚が助けに来てくれるはず・・・!!

まあ、口をすべらしたのはともかく、藍澤さん呼んじゃっていいのかね?
どうやったのか、救難信号をキャッチした茜ちゃんも言っているが、そんな正体晒した姿のままではまずかろうに。
言われてからそれに気付く兄貴は相当にマヌケである。いや知ってたけど。

同胞の救難信号をキャッチして廃屋へと急ぎ駆けつける藍澤さん。
モニターにはSOSの文字が表示され、ニャ〜ニャ〜と警報が鳴り響く。緊張感がないな!!

急いでやってきた藍澤さん。
しかし廃屋に残っていたのは無残な姿を晒す同胞の姿があるのみ。思わず目を逸らす藍澤さん。
いやまあ、顔に落書きをされているだけなんですけどね。
というか、校長参上!!とか書いてあるけど大丈夫なんですかね?
まあ、茜ちゃんは藍澤さんに正体知られても気にはしないでしょうが。

何故か持ち歩いていたアルコールで油性ペンの落書きを消す藍澤さん。何でそんなものを持ち歩いているんだろうか。

それはさておき、藍澤さんによると作戦区域は同胞であっても立ち寄ることはできない規則になっているらしい。
ふーむ。何だか知らないが色々と規則があるんですなぁ。その割に罰則がお尻ぺんぺんだったりとよく分からんが。
実は家族間の取決めを規則と呼んでいるのではなかろうか。いやまさかそんな。

・・・1年半ぶりに会ったが、相変わらずだ。
相変わらず堅物で生意気な俺の妹だ

藍澤さんと同じ猫型のコクピット(柄違い)でため息をつきながらそんなことを言う兄貴。
再会を祝してここは一つ兄として助言をくれてやるかと考えたりする。ふむ。負け惜しみですな。

・・・救難信号に応えてくれたことは感謝する。だが、罠の可能性は考えたか?
そう・・・俺はおまえを試したのだ。あえて窮地に追いやられてな・・・!!

ふむ。見事な負け惜しみである。
しかしその言いようはまさに兄を思い起こさせるものであり、懐かしむような表情を見せる藍澤さん。
うーむ。藍澤さんは何だかんだで兄の助言を事細かく覚えてたりしますからねぇ。
崇拝はさておき、尊敬はしてるんじゃないかとは思える。だが――

助言はありがたくいただこう。しかしだ、先輩に対してその口の利き方はいただけない。以後、気をつけたまえ。

おぉっと!!全く気付いていないようですよ!!
まあ藍澤さんだしなぁ・・・いや、尊敬する兄が女性型ユニットで現れるとはそうそう思いはしないか。
それにしても何と冷たい目!!これがかつてアイアンレディと呼ばれた藍澤さんの真骨頂か!!

少し威圧的に感じたのならばすまない。しかし私も心苦しいが上下関係は明確にせねば組織は機能しないのだ・・・

おっと、これは母星で兄が藍澤さんに述べた言葉ではありませんか。
なるほど。教えを受け継ごうという話ですな。兄から受けた教えを新人である兄に教えてやろうと!!何がなんだか。
いや、適当に教えたことが正当な教えとなって身に降りかかるのだから問題はないのかもしれない。
これぞ全くもっての因果応報である。

翌日。母星での姿であるのか、迷彩ズボンに黒いシャツという出で立ちで並ぶ兄妹。
幽霊の格好じゃないので兄は三角巾ではなくベレー帽となっています。
ふーむ。和服ではわからなかったが、この外部ユニット・・・思ったよりも胸があるな。

ふふ・・・心地よい朝だ。ではさっそく10キロのジョギングから始めようか。

さっそく地球潜伏とは関係ない教えが始まりました!!
いや、これも元を正せば兄の言った言葉が元凶なんですけどね。
毎朝早くに起こされたくない兄は妹に地球への潜入任務のために毎朝10キロ走るように言っていたのだった。
その教えを愚直に守っている藍澤さん。何と素直な・・・

ちなみに外部ユニットと中の人は感覚を共有しているのでちゃんと疲れるらしい。
まあそうでないと色々と不便ですわな。肩を叩かれても気付かないなんて潜入任務では不向きなことこの上ないですし。
しかしそうなると性別の違うユニットに乗った場合、どういう感覚を覚えたりするのだろうか?
いやどの部分がどうとかそういうことが気になるアレなわけじゃないんですけどね?

ともかく、中の人も疲れるので10キロも走ってはいられない。なのでそれっぽいことを言って誤魔化そうとする兄。

・・・先輩。前ばかり見ていては見逃してしまうものもあるのではないでしょうか。
立ち止まってみれば隣に、こんなにも素晴らしい朝焼けがあるというのに・・・!!

我ながらうまいことを言ったと自画自賛する兄。しかし――

ああ・・・この景色が毎朝の辛い鍛錬を支えてくれるのだ・・・!!

そっかー。いいコースですねぇ。ってうまいことかわされてるー!!
まあ、このモードに入った藍澤さんを丸め込むのはなかなか難しいんじゃないかと思えますしね。
しかし全く気付く気配がない妹に、本当に俺のこと尊敬してるのか?と疑問を抱く兄。実はされてなかったんじゃないですかね。

ジョギングの途中でパチンコ屋を発見。
休憩がてら立ち寄ろうとするが当然のように止められる。そりゃそうだ。
なので、もうこの際気付くかどうか試してやろうと以前と全く同じセリフを口にする兄。

涼「パチンコ!それは勝負所、引き際・・・いわば戦局を読む目を養う、この上ない大人の訓練の場なのである!!」
渚「――で?

おっと、冷たい目が再び!!
まあ、そんな言い訳されましてもね。どう考えても引き際をわきまえてない大人でしょうし、この兄は。

しかし、兄かどうかで態度が違うことに何やら責任を感じている様子の涼。
いやまあ、藍澤さんだって別に兄の言う言葉を盲目的に受け入れているわけではないんですよ。
兄上と知り合いならば伝えてくれと前置きをして語り始める藍澤さん。

私も時には兄上の言動をごまかしだと強く感じることはある。
だが一理あると思ったから、私の意志で実行しているつもりだ
それにごまかしだとしても、なんだかんだで自らの発言に責任を持てる。私の兄上はそういう人間だと信じている・・・と。

ははぁ。さすがに藍澤さんも兄のごまかしを全て真に受けていたわけではないんですな。
そんなごまかしの言葉の中でも聞くべき部分を見つける藍澤さん。えらい子である。
大成する人間ってのはこういうことが出来る人なのでありましょうな。藍澤さんもアホの子でさえなければ・・・
まあともかく、藍澤さんの言葉になんだか観念したような様子を見せる兄。

・・・全く。相変わらず堅物で生意気で、可愛い妹だよお前は

小憎らしいと思うこともあるけど、1年半ぶりに会った妹と少しくらい兄として話してもいいだろうと考える涼。
今こそ正体を明かすべきと、実は俺はと語り始める。
が、それを聞かずに昨晩友人から面白い電話があったと言い始める藍澤さん。
その友人――葉子さんは言っていたそうな。

私の兄が女湯に堂々と入るため、わざわざ女性の外部ユニットを――

藍澤さんが言い終える前に反転ダッシュで逃げようとする兄。
なるほどー。気付かないのではなく、気付いた上で走らせていたわけでありますな。
そういえば朝焼けの話をした後の藍澤さんの表情も何かを知っているようなものでありましたな。そういうことかー。

出来の悪い兄を持つと妹は苦労するというお話。
母に連絡して兄に毎朝10キロ走らせるよう言っているが、それで発散できるとは限らないと思いますよ・・・
というか、普通の電話で母星と交信できるのか・・・!?
潜入調査とか言ってるし、侵略的な部分があるのかとも思ったが・・・
これは既に藍澤さんの星の存在は知られているのではなかろうか。ホットラインがあるぐらいには。
まあ、その辺りは深く考えてもしょうがありませんやね。

・ANGEL VOICE
決勝戦を前にして、いきなりポジションの変更を監督に申し出る伊能。
そして監督から当人同士で話し合えと言われ、古川と直接交渉し出す。

オレ、トップ下やりたいんですよ。監督は古川さんがいいって言えば代えてくれるそうです。

参考にすると言っただけで変えるとまで言いきってないぞ。
まあ、都合のいい方に解釈する男っぽいしなぁ。面倒な奴だ。

ポジション代わってくださいと述べる伊能。
古川はそれに対し・・・そういう話は練習が終わってからするでござるよとかわす。うーむヘタレてるなぁ。

こんな大事な時期に揉め事を起こすとは・・・船学も大変だなぁ。
と思っていたら、むしろチャンスですと言い出す土岐監督。
何でまた!?と思ったら、監督が言うにはこの件は古川と伊能、双方が変わるきっかけになるかもしれないとのこと。

古川には「オレがオレが」という気概がなさ過ぎます
自分を前に出さず周りに気を遣う。一人の人間としてそれは美徳でしょう。
しかしアスリートとして見た場合は・・・どうしても物足りなさを感じてしまう。
古川をレギュラーにしたのは去年・・・2年の秋からです。
もっと自分を前に出していれば・・・私は古川が1年生の時にレギュラーとして抜擢していたでしょう。

その引っ込み思案なところは古川の弱点でありますわな。
その2年の秋にレギュラーを取った時も、先輩を差し置いてと悩んでいた。
成田に言われてようやく吹っ切れたぐらいであるわけでして・・・そういう根の部分はなかなか治りそうにはないですな。
しかし考えてみると成田は茂森といい、敵のチームへの精神的な貢献を果たす役目が多いな。

さて、一方の伊能は――自分を前に出し過ぎる

その態度はプレーにも表れている。
ゴール前でパスを出すのを良しとせず、自分で突っ込みゴールを決める伊能。
確かに上手い。が、ユゥエルがフリーになったのだし、そっちに出した方が確実ではあったはず。
それをせずに自分で決めようとする伊能は・・・確かに問題児でありますなぁ。
どうでもいいが、チームメイトはユゥエルをユゥと呼ぶのか?ふむ。なんかいいな。

あいつのように自分を前に出し過ぎると本来の力を発揮できなくなるかもしれません。
・・・パスをもらえないとシュート機会は減りますからね。

まあ、遠からぬうちに孤立することになるんじゃないかとは思えますよね。
伊能が大会で得点王になったという話はあったが、こういうプレーで点数を稼いでいたなら頷ける話である。

古川と伊能の間くらいがちょうどいいんですけどねえ

眉根を寄せる土岐監督。
まあ確かに間ぐらいの性格がよさそうですわな。
なのでこの2人を言い争わせることで中和効果を狙ったということでありましょうか。

練習後。
古川は伊能にハッキリと告げる。ポジションを代わる気は――ないでござる、と。

それがし・・・貴殿より技術的に劣っていると思っていないでござるし、なにより――
トップ下というボールが集まるポジションを貴殿のような・・・
チームプレーより自分がやりたいプレーを優先する身勝手な者に任せるわけにはいかないでござる。
貴殿はポジションにこだわるよりまず――プレーの内容を考え直すべきでござろう。

ふむ。古川なりに考えた答えがこれであるわけか。
まあ、チームのことを考えたのならば譲るわけにはいきませんわな。責任感のある古川らしい言葉だ。
土岐監督に言わせると、言っていることはそれでいいのだが、言い方はそれじゃあダメだなとのこと。
ほう?どういう言い方をすればよかったんでしょうか?
いきなりござる言葉を辞めてマジな口調で告げるとか?それは確かにビビるかもしれない。

・・・まあ、一歩前進か。
トップ下は古川でいく

そう告げる土岐監督。監督がそう決断したなら話はこれで終わりでありますな。引き上げる部員たち。
残された伊能は何を思うのか・・・
自分なりに周りに合わせてるつもりとか言っているが、周りはそうは思ってないわけですし。ふーむ。

翌11月14日。
グラウンドに現れた伊能はどういう心境の変化か髪を切ってきている。
これは・・・少しは反省したということなのだろうか?
と思いきや、どうやらその逆だった様子。

髪を切ったのはオレの・・・独立宣言です
昨日言ったでしょ。今までオレなりに周りに合わせてきたって。
これからは好きなようにやらせてもらいます。

どう考えても好き勝手やってたように思える伊能がさらに好きな様にやると宣言をする。
そして今日も監督にお願いをする伊能。
はてさて、今度は一体何を言い出すのだろうか?

選手の人心掌握術には定評のある土岐監督。
それでもこの伊能という問題児を御するのは難しいのだろうか?
暴走しようとする伊能のお願いとは一体何か。
決勝を3日後に控え、この問題は船学を揺るがすこととなるのか・・・
最終的に決勝前には仲直りして結束してる可能性もあるから、まだ何とも言えないなぁ。怖い話である。

・泳げ!ひなのちゃん
勝利するために一時休戦。タッグ結成となったひなのちゃんと星井さん。

レースはそろそろ折り返しに差し掛かる4キロ地点まで進行。
トップ集団は難波桃子とお供達。お友達ならぬお供達でありますか。さすが桃子さん。
5位に星井博実、6位に山下ひなのと続く。
この大会はこの面々での優勝争いとなりそうですな。

OWSで10キロといえばフルマラソンの42.195キロ並のロングレース。
それなのに序盤から日本最速タイムに迫るほどのハイペース。
選手の残り体力が非常に心配である。
しかし、日本代表としてオリンピックでメダルを取るなら記録を狙うのはある意味当然なのかもしれない。
そういう意識があるかどうかはさておき、このハイペースも結果を狙うという意味ではありですな。

それでも単独でこのハイペースを泳ぎきるのは難しい。
そのため、協力関係となった2人。
しかし和田さんはいう。協力関係になったことでどちらかが不利にならなきゃいいけど・・・と、水着姿になりながら。
ふむ。岡山にちなんで鬼柄の水着でありますか。和田さんらしいチョイスであるな!!

それはさておき。
協力してどうにかトップの4人についていくひなのちゃん達。
それを冷静に観察する桃子さんたち。
星井は今月の女木大会で大会新記録を出しており、要注意と語っている。
ふむ。さすがにそういう認識はあったんですね。星井さんスルーでひなのちゃんの妨害してるからどうかなと思ったが。
ともかく、5キロで仕掛けようと考える桃子さんたちでありました。

ドラフティングの利点は聞いていたが、実際に協力し合ったことのない2人。
交代のタイミングがつかめないので、公平にブイのある500mごとに代わることとなりました。
そう決めた時に気付く。前をいく4人が交代をしなくなっていることに。

あの先頭の人、最後までもつの?

そう考えるのは当然でありましょうな。
先頭にかかる負担は当然大きい。それがずっと変わらずにいるということは・・・

折り返し地点に辿り着いたところで仕掛けだす4人。
なるほど。ブースターのように1人ずつ切り捨てていく作戦でありますな。
最終的に仲間のうちの1人を優勝させるために他の3人は捨て駒になる。チームワークの戦いという奴だ。

というところで回想。
4人は中学、高校の6年間水泳部の仲間であったという。
高校最後の大会。4人で挑むリレー。あと一歩というところで全国への切符を逃した。
結束力ならば誰にも負けないと自負する4人。
それでも桃子さん以外の実力は伴わず、結果が残せない。しょうがないと思いつつもやはり悔しいようですなぁ。

大学に入り、夢を諦めて水泳から遠ざかろうとしている4人。
しかしそこでOWSという競技と出会う。
やり方次第では自分たちの結束力をいかせる競技かもしれないと思った。
そして・・・見事、その結束力をいかし、初めての大会で桃子さんを優勝へと導く4人。

競泳では達成できなかったけど・・・OWSでは・・・4人の結束力をいかすことができたんだ!

ふむ。それぞれにはそれぞれの想いがあるってことでありますな。
数の有利はいかんともしがたいところであるが、果たしてひなのちゃんたちに勝ち目はあるのだろうか?
これまでも海の特性を利用した奇策を見せてきたひなのちゃんであるが、はてさて。

しかし、桃子さんたちも夢はオリンピックなんですよね?
日本の代表は2名なんだし、結局4人で出ることはできないのだが・・・
それを教えたら崩れ出したりはしないだろうか。精神的な揺さぶりという奴だ!!
主人公らしいかはさておき、効果的かもしれない。困ったことに。

・吸血鬼すぐ死ぬ
週刊&別冊少年チャンピオン第80回新人まんが賞佳作受賞作!!
盆ノ木至先生の読み切りが登場!!いやあ、何とも直観的なタイトルだ!!

吸血鬼といえば弱点の多い生物である。
再生力も凄いのだからすぐ死んでも問題はない。いや死ぬな。

吸血鬼のドラルクもハンターのロナルドも双方ろくでもないというか何というか・・・
そんな2人だからこそ、こうしたろくでもないやり取りを行えたりするわけですね!!
段々仲がいいように思えてくるから困りますわ。
しかし、セーブデータ上書きは芽生えた友情が壊れるのに十分なだけの破壊力があるわけですね。分かります。

朝日でスナァァと吹き飛んだドラルクさんだが、次の夜ぐらいにはもう復活してるんじゃなかろうか。
すぐ死ぬけどなかなか死なない。面倒くさそうな感じがする奴だ!!

というわけで、吸血鬼すぐ死ぬでありました。
最初の部分はつっかえる感じがあったけど、途中からいいノリになってきた感じがします。
そのまま終わってしまった感じはしないでもないですけど。
しかし逆に単行本1冊分くらいこのノリで突き進めれるならそれはそれで凄いことになるんじゃないかと思える。
読むのに疲れそうだが、それもまた味ではなかろうか!!
盆ノ木至先生の次回作に期待であります。

・名探偵マーニー
今回の新たな登場人物&依頼人はフラワーズの猿頭晶子さん。
上の階からゴミ箱を落とされるなど何やら陰湿なイヤガラセを受けている様子ですな。
プラスチックのゴミ箱で、当たってもケガはしないだろうが・・・とにかく嫌な気分にはなりますなぁ。

青春謳歌集団のフラワーズ。
そのフラワーズの管轄であるチアリーディング部(チアズ)が新入団員を募集しているらしい。
抜け目のないゆりかちゃんはフラワーズとコネを作るために入ってみようかと考えている様子。
どうもポンポン持って踊るだけの軽い部だと思っているようですが・・・

カワイイ子が応援してるんだからそれで十分だって

自分でそれを言いますか。
まあ、応援される側からしてみれば確かにそういう部分はあるかもしれませんがねぇ。
絶対ヌルイ。パーティーパーティーだよと述べるゆりかちゃん。対して懐疑的なマーニー。
入ったら感想聞かせてよHAHAHAHAと静観の構え。
と思ったら何故かゆりかちゃんと一緒にチアの格好をしているマーニー。何してるのやら。

一人で入団テストを受けるのはハズカシやんというゆりかちゃん。それでマーニーも巻き添えという話でございますか?
まあ、マーニーも色んな意味で似合うと言われてまんざらではなさそうでありますがね。
その色んなという部分がどういう意味を含んでいるのかもう少し考えるべきですな。

あの頭がポンポンみたいな子はなに?」「入団希望じゃないスか?」

うむ。これが色んな意味の1つでありましょうな。確かに合せて揺れそうな頭でありますわ。

そんな目立つマーニーに話しかけてくる女子が1人。
頭の両横にポンポンを下げた・・・いや、そんなような髪型を作った女子。
チアリーディング部部長、猿頭晶子さんでございます。ほう、部長さんでありましたか。

猿頭さんはマーニーが探偵をやっていることを知っている様子。
なのでチア部で最近不穏な動きがあるのだと相談をしてくる。
ふむ。セレブグループの白鳥さんが贔屓してるぐらいの探偵ですし、依頼してみるのも悪くないと考えたわけですな。

猿頭さんが言うには、最近備品やユニフォームがなくなったり部費がなくなったりとおかしな事が起きているらしい。
そのこともあり、部員たちは集中力を欠き、練習中のケガが増えてきているのだそうな。
ふーむ。そりゃ不穏というか、一刻も早く解決したい事案でありますな。
さらにいうと、猿頭さん個人への攻撃ではないかという懸念もされているらしい。
それは信頼問題にも関わることでしょうな。どうにかしたいという話なのはよく分かります。

仕事を依頼するわマーニー。チアズにイヤガラセをしてるムカつく奴を見つけ出して!

なかなかに激しいことを仰る人である。
それもそのはず、その後チア部に仮入部したマーニーとゆりかちゃんはその日に思い知ることとなるが・・・
チア部はフラワーズであるにも関わらず、ガチ体育会系だったりする。
素早いフォーメーションや組体操のような陣形など、息の合った動きをしなければならないみたいで・・・厳しそうだなぁ。

練習後のマーニーはグッタリと横たわり、痛む筋肉に悩まされている様子。
探偵業で色々と動き回ったりするマーニーだが、さすがにガチの体育会系の動きは厳しいか。

とりあえず中の人間関係は把握できた。
その人間関係を元に聞き込み調査を行い、犯人の絞り込みを行うマーニー。
どうやら部内でも猿頭さんへの責任問題が追及されだしてきている様子。
猿頭さんが部長になってから指導の仕方とか色々と変わったそうな。ふむ。

「猿頭はずし」を周りに吹き込んでる人間がいて、それが人づてに広まって行っていると。
ならば逆にたどれば芋づる式に犯人のもとへたどり着けるというわけですな。

そうして行きついたのは、チアズの中でも最弱派閥の中心人物である仲居さんとその一派。
ふむ。クラブハウスの外側に仕掛けたカメラで出入りの照合などを行った限り、間違いはなさそうでありますな。

早速仲居さんに話を伺うことにするマーニー。
追及された仲居さんは取り乱しながら言う。私は猿頭晶子から本来のチアズを取り戻そうと思ったのだと。
ほう?本来のチアズとな?
仲居さんが言うには、2年ほど前はフラワーズの管轄らしく、チアズはもっと楽しく華やかな部であったという。
運動部の応援をするだけで楽しく、キャアキャアとかしましい感じの部であったらしい。

次の年アイツが現れた!猿頭晶子!!
アイツはフラワーズの皮を被っているけど、中身はアイアンズなのよ!!

ふむ。可愛いからって体育会系ではないと油断したのが命取りというわけですな。
しかしまあ、学内派閥というのは面倒なものでありますね。
フラワーだのアイアンだのと。アウトローのマーニーとしてみれば仲良くすればいいじゃないかと思える問題である。
しかし猿頭さんはいう。価値観の違いは埋めようがない、と。

チアは美が必要だ。アイアンだけでは足りない。フラワーズの華やかさがいる。
その華やかさに誘われた女を鍛えて鍛えて・・・

美と体力を備えた存在にしようという話でありますか?
言いたいことはわからないでもないが、本来フラワーズとしては仲良く楽しく過ごすのがコンセプトとなるのではないかと・・・

違う!チアはそんな甘いものではない!!
フラワーズの華やかさとアイアンの厳しさが合わさり初めて完成する、至高の芸術なのだ!!

げ、芸術と来ましたか。
確かに猿頭さんのおかげでチアのレベルは全国レベルまであがったらしいが、さすがに至高とまで言い切るのは・・・

チアズ、集合!!

こちらの言い分を聞く気は全くないらしく、部員を招集する猿頭さん。

芸術であり、宗教でもある。神の世界をかいま見る。開放と恍惚。恐怖と愛。全てがあるのだ

な、何を言っているんだこの人は・・・!?
戸惑っているうちに組み上がるチアズ部員たちのタワー。
猿頭さんはその三段タワーの一番上に登れと命ずる。
そして神の世界を自分の目で見てみるんだと言い出す。な、何を言っているんだこの人は・・・!?

登らなければ・・・アナタ達を無事には帰さない

アナタ・・・達?
ゲー!マーニーがしっかり巻き込まれているー!!
タワーの4段目ともなると5m以上の高さになりそうである。ちょっとした巨人の視点が味わえますな。
おっかなびっくり登るマーニーと仲居さん。
登りきったところでドロップ。タワーが崩れ、頂点から文字通りドロップするマーニーたち。
まあ、もちろん叩き付けるようなことはせず、受け止めるまでが一連の流れとなります。

依頼を受けて調査しただけだというのに何故か災難に巻き込まれているマーニー。
白目むいちゃってるじゃないですか。可哀想に。
しかしもっと酷い話が後で判明する。
ゆりかちゃんが言うには猿頭さんの頼みでマーニーの動きは見張られていたらしい
ほう。道理でタイミングよく猿頭さんが現れたと思ったら、そういうことだったのか・・・
って猿頭さん、最初からマーニーを巻き込むつもりだったということなのか?一体何故・・・

大変な目にあったマーニー。
だがそれ以上に驚きの事実に凹まされている様子。

本当に見えたんだよ・・・
空中に放り出された瞬間、世界をつつむ「愛」が見えた
恐ろしいことに猿頭晶子の言うことは間違ってはいないんだ・・・

落下のショックで脳内麻薬でも分泌されたのかどうなのか。マーニーも妙なことを言いだしました。
まあ、マーニーは有り得ないことでもそれが本当にあるのなら認めようとする人間だとは思いますけどね。
だから、世界をつつむ「愛」があるというのを認めてしまった場合・・・ど、どうなるんだ!?

これはもしかすると猿頭さん、マーニーにはそういうものが見える素質があると見抜いていたのかもしれない。
それで、依頼にかこつけてタワーから落とそうと目論んだと・・・ん?あまりかこつけれてないぞ!?
というか、悩みも解決できて一石二鳥の作戦だったということなのではなかろうか。
うーむ。なかなかに強かなお人でありますなぁ。

美は追及すると神秘に通じ、宗教ともなり得るわけだ。
那智さんの肉体美も見る者によっては崇拝の対象になったりするとかそういうことなんですかねぇ。
分かるような気もしないでもないのがアレですな。

・あまねあたためる
私立蓮城高校の中庭。掃除によって集められたゴミが燃えています。
おやおや落ち葉焚きですかね。暑い最中だというのにご苦労なことですな。
いや、どうやらそういう話ではない。
山火事の原因として稀にある、雨粒を透過した日光によりレンズの要領で物が焼ける自然発火が発生したらしい。
うーむ。恐ろしい話ですな。これは急ぎ消化しなければいけない。

というわけで、何故か火の前で消火器を奪い合って争う2人の少女の姿がここにありました。な、何してるの!?

生徒会副会長の銀つららちゃん。
いつも通りの目立ちたがりを発揮するためにもこういうアピールポイントは外せない。
そのつららちゃんと争うのはあまねちゃん。
普段はつららちゃんに争いを仕掛けられる立場なのだが、今回は逆に争いを仕掛けに言っている。
それもこれも全ては自分の個性を手にするため!!
彼女にはつららちゃんのような肩書も経歴もない。しかし、だからこそ譲るわけにはいかなかったのだ!!

常にない気迫を見せるあまねちゃん。
0の自信を1にしたいその渇望が力となっているということでありましょうか。
持っている部分が良かったとはいえ、あのつららちゃんから消火器を奪い取ることに成功するとは!!
しかし、一気に引き抜いたことでつららちゃんの鋭利なヒジがあまねちゃんの顔面を捕える。

「宙を舞う」「背中から落ちる」「顔を痛打する」
KOとはそんな一瞬かつ極端な非日常より生まれることが多い。
無論、温周が日常において人中への衝撃に慣れている訳がなく、KO。因みに偶然である。
かくして消火器を手に入れたのは――銀つらら!

栄光の鎮火を迎えるために消火器を構えようとするつららちゃん。
しかしテンパったたためにロックオンする前にレバーを握り、ちょっと飛ぶ。と・・・飛ぶんだ!?
なんだかこれはこれでシュールな光景として評価を受けそうな気はしますな。

そんなことをやっているつららちゃんに襲い掛かるあまねちゃん。
しかし冷静さを取り戻していたつららちゃん。冷静にあまねちゃんに消火器をロックオン。浴びせかける。
ひ、人に消火器を浴びせるのは・・・泡だらけでエロいですねってことにもならないですし!!
まあ勝負の世界は非情ってことなんでしょう。栄光を掴めるのはただ一人なのだ!!

しかし、あと一歩というところで消化液が尽きてしまう。おやおや。せっかくの栄光が・・・
と思ったところで奇跡が起きる。
消化液にまみれてもんどりうったあまねちゃんが炎を鎮火してしまう。
そう――コロコロカーペットが無数の毛埃を取るが如く――!
そしてそのまま転がり、側溝にスッポリとはまるあまねちゃん。
結局、生徒から称えられ、栄光を手にしたのはつららちゃん一人となったのでありました。

しかしその栄光の影に、傷つき倒れた真の英雄の姿があることを私たちは忘れてはならない――・・・

うむ。あまねちゃんの活躍がなければ炎は・・・普通に消火器で鎮火されていたでしょうな、うん。
ま、まあ身を呈して自らの身をあたためつつも鎮火するなんて普通はできないことですしね!!
友人たちもちゃんと見ていてくれたよ、その活躍を!早く忘れてあげて!!

一体あまねちゃんの自分探しはどこまで深まっていくのか。
色々と可哀想になってくるのでどうにかして欲しい!!
これはもう、空手を学ぶなり葬兵術でも身につけるしかないのではなかろうか・・・!!

しかし今回の全編モノローグは新しい試みですな。
サイレントは前にやったばかりなので、また違った方法で攻めてきたということですか。
色んな手法を見せて行って頂きたいものであります。

・パンダのこ
パンダも人間換算で100歳超えるまで生きることってあるんですなぁ。
年老いたパンダってどんな姿なんだろうか?痩せてたりするのか?気になる。

頑張り屋でお婆ちゃんっ子なアンナちゃん。
ぶりっ子はNGだが天然は問題ないということなのであろうか。
お婆ちゃんも天然気味でありますしなぁ。
つまり、ツッコミ甲斐のある子が好きなわけですね。わかります。

・ハーベストマーチ
クゥをシイドに連れ去られたノイエさん。
呆然と座り込みながら、シイドが村にやって来た時のことを思い返す。

クゥはまだ生まれておらず、私は5歳。
その父子は2人きりで長い旅を続けていたらしい・・・
詳しいことは村長さんしか知らないけれど、2人はその日から村の一員になった。
村長さんにお礼を言っている父親の優しそうな泣き顔が印象的で・・・
その父親の背中に・・・支えるような頼るような小さな手を添えていたのが・・・
彼――シイド・クレイヴンだった

ふむ。流れてきたシイドたち親子を温かく迎えてあげたとかそういう話ですかね。
さすが村長。お優しい。
受け入れたことによって村に悲劇がもたらされることとなったが、それはそれ。滅びてはいないしノーカンで。

シイドの放電で気絶させられていたケイナさんたちも復活。
フルワナちゃんとか機械部分多そうなんだが、電撃受けても立ち直れますのかね?
少なくとも馬とキセルは消失したらしく、移動手段が亡くなってしまい迷惑な状態。
ん?白髪鬼ちゃんの入っていた箱はどこに行ってしまったんだ?

それはさておき、ノイエさん。クゥはシイドに連れて行かれたと語る。
あっさり渡したと言うケイナさんに対しノイエさん。私には止められなかったのだと返す。
ふむ、どうやらシイドの言葉は思ったよりノイエさんに響いていたようですな。
抵抗らしい抵抗もせずに連れ去られるのを見ていたと・・・ふうむ。

泣きじゃくるノイエさん。やれやれまいったねぇ。

一方、クゥを抱えてほくほく顔のシイド
その帰りを待つエクトル。お、エクトルが待っているということは、この飛行物体はオデットか

思った通り、ステルス戦闘機が見る見るうちに少女の姿へと戻っていく。
戦闘機の姿の大部分は伸ばした髪で形成されていた様子ですな。
少女の姿に戻ったオデットはお腹すいたとバタンキュー。おへそ出してはしたないですなぁ。
というか、やけに可愛い格好してるじゃないですかオデット。どこで手に入れたんだその服。

エクトルに抱きかかえられて、はなしてと抵抗するオデット。
相変わらず難しい年頃の娘を持った父親のような感じですなぁ。まだ若いだろうに。

ともあれ、うまくクゥを連れてきたシイド。満足した様子で眠りにつく。
そのシイドを見て、俺たちの大将は何を考えているかサッパリわからんと悩むエクトル。

・・・昔から・・・こうだっただろうか・・・?

10年前。
シイドが村に来た頃を思い返すエクトル。
同い年の友達が出来ると思い、嬉しそうにシイドに話しかける。
その頃のシイドは今のように自信に満ちた目ではなく、かわりに怯えたようなものを満たしていたそうな。
親父さんを手助けするために村の手伝いも一生懸命やっていたが上手くいかない。
ふむ。まるでクゥのようでありますね。今のシイドからは想像もつかない話でありますなぁ・・・
そしてやはりここでの村長もお優しい。本当、村長の優しさは留まるところを知りませんで!!

そんなシイドが変わったのは・・ああ――
赤毛のワイズマンと禁じの森へ入った親父さんが・・・あの大イノシシに喰われて亡くなってからだ。
2人の後を追ってついてきたシイドはそれを見ていたのか、何があったのか・・・
暗くなってからワイズマンに手をひかれ森から戻ってきたシイドは・・・絶望の表情に彩られていた。

ふむ。右目の巨大な傷痕はこの時につけられたものであるようですな。
そして、シイドと共に村へと帰還したワイズマンはこう述べる。

私もシイド君もクレイヴンさんに助けてもらったんだ。クレイヴンさんはとても勇敢で誠実な方だったよ。
死んでしまったけれどね

笑顔でそう語るワイズマン。なんだこいつ・・・危ない!全くすまなそうにもしていないですし。
これはやはりシイドの父はワイズマンが天使の胎へとたどり着くための犠牲になったということなのだろうか。
それと同じことを村の子供に仕掛けたと・・・?

ああ・・・その日以来だ・・・シイドの目から一切の怯えが消えた

極限にまで開ききった目でワイズマンを見据えるシイド。
大好きだった父を失い、その失う原因となった男がのうのうと語る姿を見ていたらなぁ・・・怯えている暇もなくなろうて。

そうしてすっかり凶暴となり、大人を信用しなくなったシイド。
ふむ。大人なんて信用ならねーぜと悪ガキを集めて盗んだ牛で原っぱを走り回ったりしてたりしたんですな。
エクトルはそんなシイドにずっとついていっている。
仲間を平気で踏み台にできる冷酷さ。それをもうらやましいと感じるエクトル。
きっとそれはお前にとって正しいことなんだろ?と全肯定の姿勢を見せています。うーむ、なんという信奉者。

なあ・・・シイド・・・お前がもう少し器用だったら
あとほんの少し世界が優しかったらなんて、俺はまだそんなことを考えているよ。

寄り添うようにして眠るシイドとクゥ。
ふうむ。世界がもう少し優しければ、平和な村でこの光景がありえたのかもしれないのですな。
姉から大切な弟を連れ去り、父の生きている自宅で寄り添うようにして眠るシイドの姿とかあったに違いない。
む?やっていることが今と全然変わらない気がするのは何故だ!?

まあ、ともかく。
シイドがクゥに目をかけているのは昔の自分に似ているからなんですかね。
自分が抱えていた憎しみのことは自分がよく分かっている。だからクゥは自分についてくる。そんな考えであると。
そ、そうなるとあと数年もしたらクゥもムキムキになったりしちゃうとかそんな恐ろしい話が・・・!?
いや、そうならないためにシイドはクゥを騎士にしたのかもしれない。
騎士にしたならば見た目の変化もそこで止まることとなる。皆にとって嬉しい話となるわけだ。なるほどなー。

さて、クゥが目覚めたとき、側にいるシイドを見て何を思うのだろうか。
姉に抱かれて眠っているのかと思ったら、実はシイドでしたとか驚きの展開である。
ヒロインであるならば、朝一の怒声でベッドから叩き落とす流れが正常なのであろうが・・・ジャンルが違うな!!
ノイエさんの今後の行動も含め、姉弟の葛藤が気になる所です。
思った以上にヤバそうな赤毛のワイズマンの存在も気になりますなぁ。

・木曜日のフルット
柱の傷もひょっとしたら原稿待ちの沢村さんが殴って傷付けたものなのかもしれない。

アオリ文は一体どこまで信用していいものなのだろうか?
嘘予告もないわけではないが・・・やはり先生方はアオリに合わせようとしちゃうものなのか!?

それにしても白川先生の絵がどんどん上手くなっていっている。
最初と見比べてみたらなかなか驚きの違いになりそうですな。
これも鯨井先輩の力なのか?反面教師的な。

・総合感想
アホの子が増えてきたと思ったら、今度は妖怪の子が増えてきた様子
人外萌えな部分のある自分にとっては嬉しい展開だ。やったね!!
勢いに乗ってハーベストマーチでエルフ耳とか出てこないものだろうか。ファンタジーっぽく!!

さて、次号は囚人リクの2号連続カラー第1弾。
そしてフルットの3巻発売を記念してカラー&大増6ページでの登場。
安定した感じの連載陣になってきたように見えますがはてさて。



2013年 29号



・弱虫ペダル
天城原峠新天城トンネル――こいつを越えればのこり2000m!!そこがゴールだ!!

新旧対決も残るは4人。
今回の闘いはエースの争いとなるまでに引っ張る役目となる2人の争い。
荒北さんと黒田さん。その関係はいかなるものであったのか。
それは黒田さんの回想で語られる。

オレは才能にあふれていた

そう自信満々に語る黒田さん。
バスケ部や野球部に助っ人として呼ばれ大活躍。その類稀な資質を見せつけていた中学生時代。
どんな競技も人より早く確実に上達することができた。
"上級生さえ超える""スポーツの天才"陰でそう呼ばれるような人物であったという。
まあ絵は下手だったみたいだが・・・スポーツとは関係ないですしね。うん、どうでもいいさ。

当然、小学生の時近所のヤツに誘われて始めた自転車もズバ抜けていた!!

ふむ。14才の頃の泉田君はなんとも幼い感じでありますな。
元々童顔っぽい部分はあったが、筋肉もついていないとなるとさらに幼く見える。
鍛えることで人って変わるものなんですね。この頃はアブアブ言うようになるとは本人も思っていなかったであろう。

まじめで無遅刻無欠席。成績もよく難しい本の話もできる泉田君。
ほう。脳まで筋肉になっているのかと思ったら意外と知的な筋肉だったんですね。
やさしくて親切で学級委員なんかもやってたが、スポーツは正直自転車以外はイマイチ。
その代り自転車にかける情熱はハンパなかったという。ほうほう。

黒田さんは狭いコートや球場で動き回る他のスポーツより自転車の方が向いていると考える。
オレの才能を爆発させるにゃカゴん中は狭すぎる!!とのこと。
なかなかの自信家ですな。まあ、それだけの実績は残しているわけですしなぁ。

そして泉田君の誘いに乗って高校は自転車の名門、箱根学園へ進むこととする黒田さん。

皆は望んだ。オレの名門、箱根学園での活躍を。
そしてオレも当然だと思った。この人が現れるまでは。

新入部員の1年生を並べ、1人1人かいでやるよとか言いながら本当にニオイをかいでいる荒北さん
なんというか、あまりにも不信で不気味な先輩という印象にしかなりませんぞ!!
しかしその嗅ぎ分けの力は凄いものがある。辞めそうなニオイとかサボりそうなニオイとかも判別できるそうな。
泉田君は努力するニオイ。見所があるヤツとの評価。ほう。本当にどんなニオイなんだ・・・?

そんな中、黒田さんのニオイを嗅いだ荒北さんは少し表情が変わる。
ズバ抜けた才能の持ち主である黒田さんへの評価。それは――

クソエリートのニオイだ
プライドのかたまったドロドロのォ・・・てめェをスーパースターだとでも勘違いして世界の中心にいるみてぇなニオイだ。くっせ!!
そのカッコイイ体であらゆる競技をこなしてきた万能マンってとこか?
辞めちまうんじゃねーの。自転車。例えば・・・バスケのが本当のオレだか言って。

なんとも鋭い指摘であるなぁ。
しかしいきなりそんなことを言われて追及されては黒田さんならずともムカつく。
思わず胸ぐらを掴む黒田さん。が、そんな黒田さんの頬に拳を・・・当てる前に寸止めする荒北さん。
さすがに場馴れしているというかなんというか。リーゼント時代の腕前は健在のようですな。

自転車てのはカコクで地味だ。才能だけじゃどうにもなんねェ。辞めたくなるしツラいのなんて毎日だ。
いろいろスポーツできるとそっちに逃げるぜ!?本当に自転車できんの?甘チャン!?

どこまでも追い込みをかけてくる荒北さん。
一応福富さんにケンカは止められているらしい荒北さん。荒事をするつもりはないらしい。態度を改める気もないようですがね。

オレはアンタみたいなヤツが一番キライだ!!
口ばっかりで人の嫌なところばかり探して、強くもないくせに暴力に頼ってるんだろ!!

まあそういう先輩はいますよね。イヤミな口だけは立派という人。
しかし荒北さんはそういう先輩とはまた違う。

いつでも勝負来いヨ。見せてやるよ。自転車しかねェ、オレの走りを

元々は野球をやっており、ケガで道を見失い、福富さんとの出会いで自転車と巡り合った荒北さん。
今の自分には自転車しかないと思って走り続けているのでしょうな。
その執念は才能をも凌駕し、黒田さんを寄せ付けない。

それがこの荒北靖友さんとの出会いだった!!

出会いの回想から、別れのレースの現在へと帰って来る黒田さん。
トンネルも抜けたことだし、いざ勝負の時でありますな。

切れ味バツグンのカミソリコーナーリング。それが荒北さんの真骨頂!!
ほぼノーブレーキ!!荷重が横Gに負けてふっとびそうなトコだけ瞬間のクリックブレーキ!!
それが超絶に上手ぇ!!しかもそれしかねェって、命がけの走りなんだ!!

走り屋っぽい感じの荒北さんらしい特徴ですな。チキンレースとか凄い得意そうだ。

けど、オレは山を捨てたァ!!徹した。そいつは、このゴールをとるためだ!!
この下りを下りきった先にある、いのわさランドの向かいの市営駐車場。そこの最初のラインに先に到達するため。
そしてもうひとつ・・・!!今日、荒北を超えるためだ!!

よい意識の仕方でありますな。
泉田君も今の黒田さんは視野が広がったと語る。
昔の黒田さんなら自分が山も最終ゴールもどうにかすると飛び出していったでありましょう。
それは自分を中心に据えたものの見方をしていた頃の黒田さんの考え方。
しかし今は自分もまわりの世界を構成するパーツの一部として見ている。
そうすることで、その時とるべき行動、するべき判断がとても正確になったという。

同時に、彼は趣味で続けていた友人とのバスケをやめ、草野球をやめました。
彼はやりますよ。考えてもみてください。自転車に集中したんです。
ボクは知ってる。昔から彼は――ポテンシャルは本来高いんです!!

ふむ。荒北さんが言ったことに自身も覚えがあると感じ、バスケや野球といった他のスポーツを切り捨てたわけですな。
そんな黒田さんが、今この最後のレースで仕掛けようとしている。
急激なカーブ。そこに突っ込む荒北さん。ついていく黒田さん。づあああ!!

なんだてめ。その脚、脚のしなりは!!まだ踏む気かよ!!

これがポテンシャルの高さという奴であろうか。
突っ込む度胸だけでなく、そこで踏み込める技術と力を持っている黒田さん。
曲がり切ったところで前に出ることに成功する!!

荒北さん――オレは本当にアンタが嫌いだった。
最初の勝負に負けて、マジで殴ってやろうと思った。
けどそれが図星だって認めるのがイヤで練習した。なのに勝てなかった。
だからオレは決心した。強くなる方法をきいた。直接。

教室まで自ら出向き、強くなる方法を教えてくださいと頭を下げる黒田さん。しかしその答えは――

ハ!!バァカ。アタマ下げりゃ何でも貰えると思うなヨ甘チャン!!
けど。一番キライな奴にまでアタマ下げて強くなりたいってのは純粋なキモチだ。いいんじゃナァイ?
捨てれたじゃねーか。プライド
盗めよ。強くなる方法なんて。オレはぁ、そうしてきた。できんだろ。おまえそゆタイプだ!!

ホント、よく理解できているんですね荒北さん。
ニオイを嗅ぎ分ける力というのは相手の本質を理解する力であるといえるのかもしれない。
相手のことを相手自身よりもよく理解する・・・なんという怖い先輩か!!
それでいてアメとムチの使い分けもなかなかのものである。
最後のアドバイスがなければ黒田さんも今こうして走り続けていることはなかったかもしれませんからなぁ。

荒北さん――今、オレは感謝の言葉しかありません。
オレはあなたから"一筋"って魂を教わりました!!

ゴールまでのこり600m。運び屋の闘いを見事に制してみせた様子の黒田さん。
その黒田さんを見ながら心の中で毒づく荒北さん。

ったく。遅っせーんだよ。黒田。今頃成長してんじゃねーよ。バァカチャンがヨ!!

そういいながら笑みを浮かべる荒北さんでありましたとさ。
うーむ、なんだかいい話でありますな。
荒北さんも何だかんだで箱根学園には欠かせない人材であったということですな。後輩指導的にも。

さて、残るは福富さんと葦木場のエース対決。
この対決は一体どのようなものとなるのか・・・
まあ、いくらなんでもここで逆走を開始したりはしないと思うが、はてさて。
エースにしてはメンタルの弱い感じの葦木場にどのような言葉を刻むのか。楽しみであります。

・バチバチBURST
立ち合いで当たり負けた鯉太郎。
足を踏まれて逃れられない状況にされ、卑劣な一撃を浴びるハメになる!!

が、さすがに鯉太郎。とっさに肩で受けることでダメージの軽減に成功する。
伊達に石川と張り合ったり、白水さんと毎日稽古しているわけではありませんな。
しかし、ブタフグの張りを受けた鯉太郎は違和感を感じる。

なっ・・・何だこの張り・・・!?
石川とも白水さんとも違う・・・もっと無機質な・・・
このヤロー・・・何か仕込んでやがる・・・

どうやら本当に鉄板を仕込んでいるらしいブタフグ。容赦のなさは本物ですなぁ。
しかし鯉太郎の気付き方もなかなか面白い。
普段は相手の張りからは熱のようなものを感じたりするのでしょうか。
そういうものを感じてしまう子だからついつい打ち合ってしまうのだろうか。気になるところだ。
まあ、それはさておき。ブタフグの仕込みに気付いた鯉太郎。であるが――

だからどうした・・・頭以外ならもらっても問題ねぇ・・・
頭をガードして低く沈んで。一気に懐に入・・・

その鯉太郎の考えを見透かしているとばかりに、ガードされていない胴体を狙うブタフグ。
本来みぞおちへの攻撃は反則なのだが躊躇なくそこを狙うブタフグ。さすがに鯉太郎も息が漏れる。
そしてガードが緩んだ顔面に、ブタフグの仕込み張り手がヒット。ド〜〜ン・・・
それはいいがどこ見てんだこのブタフグは。

頭以外はもらっても問題ないと言っておきながら早速顔面にもらってしまった鯉太郎。
いや、頭だと揺れるから厳しいが顔なら問題ないという事だろうか?
崩れそうになった身体を立て直す。
が、そこに追撃でもう一撃横薙ぎの一撃。どん。
さらには左の肘を顔面へと叩き込む。

イラつくんだよ・・・お前らの目は〜〜〜〜・・・

うーむ。かなり壊れておりますなぁブタフグ。
吽形さんのときはもう少し目立たないように反則をしていたはずなんだが・・・
逆に明確に肘を入れていっているのに行司や審判員は何も言わないのだろうか。
いや、さすがに動き出そうとしている人はいました。

止めるぞ・・・

そういって踏み出そうとしたのは空流親方。
親方はブタフグ戦で吽形さんが壊された時も十文字親方のところに怒鳴り込んでいましたからなぁ。
今回は壊される前にどうにかしたいと思ってもムリはない。というか、そうでないといけませんわな。

しかし、親方が動きだす前に反撃に入る鯉太郎。
その表情は昔のギラついていたころを思い起こさせるものとなっている。
なんというか、血を流しながら戦うのが似合う男であるなぁ。

反撃として次々と張り手をブタフグの顔面へと決めていく鯉太郎。入った!!
が、やはり体格と体重に差があるのかあまり効いた様子はない。
壊れた顔してるけどこれは土俵に上がる前からそうでしたからねぇ。効かね〜な〜〜・・・

知ってるよ

棒立ちとなっているブタフグの目の前で腰を落とす鯉太郎。
自分の張り手だけで倒せるような相手とは最初から思ってはいなかった様子。
まあ、吽形さんも言ってましたものね。一度は幕下上位の壁を越えて十両に上がった男であるのだから、強いのは間違いないと。
だから、勝つために自身の持つ技を全てぶつけようとする鯉太郎。
アタマからブチカマシを決める。
さすがにこれで吹き飛ぶ相手でもあるまいし、ここからマワシをとって投げの形となるか・・・

次回はセンターカラーで吼える鯉太郎。
下手投げで決まるのか。ここで早くも仏壇返しが見られることとなるのか。
それらを覆すような反則をブタフグが見せて来るのか。色々と気になる所であります。
何より気になるのはブタフグの仕込みですな。
鯉太郎が自分からバラしたりはしないだろうが・・・判明したらしたで色々と面倒くさいことになりそうですなぁ。
十文字部屋がどうなろうと知ったことでは無いが、また騒動の一端に空流部屋が絡んでいるってことになっちゃいますし。
なるべく穏便に潰れてほしいものである。む、潰れることは確定なのか!?まあいいか。別に。

・侵略!イカ娘
色々と道を見失っている渚ちゃん。
しかし研究しているだけあってなかなかのプロデュース能力でありますな。
無言無表情で暴れるイカ娘は確かになかなか怖いものがある。
でもこの決めゼリフは完璧に言えてもなんだか可笑しい気がするのはイカ娘のこれまでの実績故か。

手品の要領で真っ二つにというけど、それはちゃんと仕掛けがあるのか?
なくても真っ二つにはできそうだが・・・いや、さすがにそれは。

・雨天決行
迫る憎しみの業火。
いきなり襲われて空中戦を開始するハメとなった甲人。
その飛び回る姿は電車内の人に目撃されたりしている。うーむ、派手だねぇ。
相変わらず扉絵の見せ方が上手い作者だ。

片手で傘を掴んで飛行するというのはかなり腕や肩に負担がかかると思える。
垂直に飛ぶならともかく、横に向けて飛ぶのは長くは続かないでしょうな。
窓に突っ込み、つき破り、今度は窓の上を走ったりしている甲人。平衡感覚狂いそうだな。

逃げ回っては見たが、妖怪と化したお爺さんは逃がしてくれそうもない。
というわけで攻撃へと転じる馬頭。
推進力となっている柄から吹き出すその光を煌めかせ・・・すれ違いざまに妖怪を切り裂く!!
が、その一撃は面を割っただけに止まる。
しかもその結果、妖怪の正体がお爺さんであったことを甲人に気付かせてしまう。あらら。

とりあえず空中戦はこれにて終了。
妖怪の反撃をかわすさいに落下した甲人を傘のように光を広げて勢いを殺し、救う馬頭。さすが番傘ですな。

どうにか逃れた甲人だが、お爺さんが化物になっていたのはかなりショックな様子。
馬頭が言うにはお爺さんは怨念に囚われており、心は深き闇の中にいるようなものだという。
ふうむ、説得を聞くような状態ではないということか。やらねばこちらがやられると・・・

腹を括れと馬頭は言う。だがどうしても殺したくはない甲人。
組み付かれ危険な状態になっても説得を辞めようとしない。
ペロの名前を出してみると、どうやら反応があった様子。心は闇に囚われていても、届く言葉もあるんですな。
しかし、リヤカーの炎が強くなることでお爺さんの思考は塗り替えられていく。
思いつくもの、よぎるもの、その全てを真っ黒に燃やすのだ!!と。

な・・・なんで・・・何言ってんだよ・・・どうしちゃったんだよ・・・思い出してよォォッ!!

甲人の叫び。それに応じるように降り注ぐ雨。
その雨粒の一滴一滴が妖怪と化したお爺さんを砕いていく。
いや、その妖怪となった表面だけをはがしていっている!!
そしてはがしていくそのたびに広がるのは・・・お爺さんの思い出。

リヤカーを引き焼きイモを売っていた頃。大事な人に出会い、腕時計をプレゼントされたこと。
一緒に頑張り、ついには店を構えるようになったこと。
オーナーとなり、順調に店舗を拡大していったこと。この時地味に浮気とかしてそうな感じであるな。
しかし業績は悪化し、負債を抱えて路頭に迷う。大事な人とも死に別れることとなるお爺さん。
大事な写真を手にさまよう中、苦しそうにしている犬を発見。
病院に駆け込むが治療してもらうにはお金がない。
そのために大事な贈り物である腕時計を質に入れて犬を――ペロを救うお爺さん。

そうじゃ・・・あれからずっとペロと2人で、誰とも話さず・・・誰とも関わらんように2人だけで暮らしてきたんじゃ。
なぁ・・・これからもずっと一緒に・・・?ペロ?オイ・・・ペロ・・・

子供に懐かないはずのペロ。
それが珍しく子供に向かって駆け出していく。雨の中、一人で座り込んでいる少年のもとへと。

あぁ・・・あれは・・・久しぶりに人と話したなぁ・・・久しぶりにみんなで笑ったなぁ・・・久しぶりに楽しい時間だった・・・
それに・・・初めてだったなぁ・・・あんな・・・心地のいい雨は・・・

思い出が駆け巡っていく。
そして気づけば、全身を覆っていた妖怪の部分は全て剥ぎ取られ、元に戻ったお爺さんの姿がそこにあった
なんと・・・見事に元に戻して見せるとは!!よかったよかった。
しかし今の雨、馬頭は何も力を貸していないという。

主・・・自ラノ力デ雨ヲ呼ビ・・・アノ者ヲオオッテイタ怨念ヲ洗イ流シタトイウノカ・・・
先代ノ主・・・カツテノ天照子にはコノヨウナ能力ハ無カッタハズ・・・
コノ主ニシカ・・・降ラセラレヌ雨ガ・・・コノ主・・・ダカラコソ呼ビオコセル天ガ・・・

何やらあるみたいですね。楽しみな話です。
が、どうやらこの怨念の炎の話はまだ終わりではないらしい。
いち早く危機を察した馬頭が甲人を咥えて離れる。
その結果、取り残されたお爺さんは上から降ってきた燃えるリヤカーに潰される形となった。
そして、地上に降りたリヤカーから飛び出してくるのは人型の炎・・・

ア゙ビィ゙ィ゙!!

何?アビィ!?
いや、叫び声はともかくだ。どうやらリヤカーの方が本体であったらしい。
なるほどね。そういえばフード男は両方に黒い水をかけておりましたな。
お爺さんだけ元に戻しても仕方がなかったわけか。きっとこのリヤカーにも積もり積もった思い出が・・・!!
いやさすがに甲人もリヤカーには思い入れはないだろうし、先ほどのような雨は降らせられないか。
馬頭ももはや先程の雨でも届かないと言ってますし。

だが、それだとしてもやはりお爺さんを救いたいと叫ぶ甲人。
馬頭の柄を掴みジャマしようとする。
が、炎と化したお爺さんが向かってきた結果、馬頭の刃がお爺さんを貫くこととなってしまった。

やっぱり・・・ワシにはオマエさんが必要じゃったみたいじゃ・・・
焼きイモ・・・ゴメンなぁ・・・雨・・・ありがとう・・・

最後に顔だけ元に戻し、感謝の言葉を述べて黒い水へと変化していくお爺さん。
うーむ。結局こうなってしまいましたか・・・
なんとか闇に囚われていた心だけは救うことができたみたいですが・・・切ない話である。
甲人の力を持ってすれば、上手くすれば救えたかもしれないのに・・・後悔の残る話でありますなぁ。

しかし泣いている暇もなさそうである。
号泣している甲人の前に、例の可愛くない猫を抱えた女性がいる。
おや、前回馬頭を届けてきてくれた子の仲間のようですが・・・なんだかキツそうなお姉さんですなぁ。いい脚はしてるが

シャンとしてよ・・・ッ。
アンタはこれから私らと一緒んなって戦ってもらわなきゃなんないんだから・・・

最終目的は元凶でありそうなフードの男。
その男を倒すために妖怪と化した者たちと戦っていく展開となりそうでありますな。むう、なんという王道!!
他の連中がどのような力を持っているのか、早速気になる所であります。
第七番傘以外の番傘も出るのか?皆雨を降らすようなことができるのか?
それでも元に戻す力は甲人のオリジナルであるといいですな。そういう能力は貴重に思えますし。救えるなら救いたいものである。

廻り始める甲人の運命。この先の展開に注目であります。

・毎度!浦安鉄筋家族
フグオのランドセルはまさに限定的な異次元空間!!限定され過ぎだな。

森永もなかちゃん。何とまあ、涙に続いてフグオにも相方が出来ようとは・・・!!
やはり趣味趣向があう相手とは過ごしていても楽しいという話なのだろうか。

・ペーパーブレイバー
やっぱり盗賊のレベル上げは盗むのが一番という話でありますか。
しかしLv.32にしては随分スキルが高くないですか!?
聖利ちゃんの38より低いのに性能が高いように思える・・・性能は高いけど成功率は低いってことなのかね?

しかし名前呼びはやはり恋人感が凄く高い感じがする。
呼び捨てじゃなくさん付けなところがより一層の初々しさを醸し出しているというかなんというか。

それにしても予告でノー○○とか言われたけど、本当にそういう流れになるとはなぁ。
ノーパンと思わせておいて違う流れと思わせておいて本当にノーパンとは。やりおる!!

いきなりなくなって気付かないものなのかどうなのか。
脱がされる時に気付かないなら気付かないものなのかもしれませんな。いやどうだろうか?
普段からそういう格好で過ごしているわけでもないから分からない!!

・真・餓狼伝
決着をつけると振り下ろされる拳。
その腕を取って三角締めに固める前田光世。

文吉「テメェ。離せ前田ぁ――
前田「死んでも離さんッ

余裕のある時は前田さんと呼んだりするが、さすがにこの状況ではさん付けもできませんわな。

どうにか前田光世の折れた左腕と脇腹を攻めて脱出しようと考える文吉。
しかし左腕は前田光世の太い足が行く手を阻み、届かない。
さらに負傷した脇腹は折れた左腕でしっかりガードしている。
そして文吉の右手はガッチリとひしゃぎ潰されるが如くの勢いで掴まれておりピクリとも動かない。
これはそのうちに首を絞める太い足によって意識も途切れることとなりましょう。まさに万事休すの状況だ!!

薄れてゆく意識の中、唐突にフラッシュバックしたのは、父、久右衛門との稽古。

文吉は久右衛門に三角締めを仕掛けている。
久右衛門は顔を真っ赤にして苦しみながら、息子に対しこれで極まったと思うか?と告げる。ゼエ。ゼー。

ガッチリ入っているので誰も逃げることはできないと述べる文吉少年。
果たしてそうかなと手を伸ばす久右衛門。
その空いた左手が伸びる先は文吉の右目・・・
もちろん息子の目をえぐるようなことはせず、端を押さえるぐらいに留める。
が、ビックリして脚を強く締めてしまう文吉。ち、父上ッ!!父上ーッ!!
まあ、無事に蘇生したみたいでよかったよかった。

気を取り戻した久右衛門は文吉に語る。

喉はこう、顎を轢けば守ることが出来る。
口内であれば、口を閉じれば守れる。
じゃが、目は必死につむっても脆いものじゃ。
いよいよの時には、全ての生物の弱点であり、また鍛えられぬ箇所である目をえぐるのじゃ

まさに空手の強さとも言えるのがこの目つきでありますな。
柔術ではあるが、実践に根差した丹水流としては避けては通れぬ教えでありましょう。

こ・・・これが・・・た・・・丹水流の教えなのじゃ。
だ・・・だからワシャイヤだったんじゃ。こんな殺伐としたものをお前が学ばなければならんのが・・・ヒーン。

泣き出す久右衛門。なんなんですかねぇこの人は。何でこうイチイチ可愛いのか。
これこそお前が選んだ"武"の本質じゃと泣きはらした赤い鼻で言われましてもなぁ。
まあ、ともかく。

・・・まさか、コイツを――使用う日が来るとはな

胆を括った文吉。勝利のためには相手の目をえぐることも厭わぬ狂気もまた必要である。
が、そもそも顔まで手は届くのであろうか?
体格差が大きい久右衛門と文吉だから届いたのであって、身長差はそれほどない前田光世相手に届くものなのか・・・?
まあ、そもそも未来の前田光世は片目じゃないし、えぐるのは失敗するのではないかと。
いや別にえぐる必要はないのか。指を当てるだけでもえぐられると思って解放される可能性はある。
しかしそれで逃れた場合、勝負はどのようなものとなるのだろうか?
双方動けなくなって引き分けか?そういう決着でもいいのではないかと思えなくもないですな。

・囚人リク
脱獄を打ち明けて険悪な空気となった324房。その翌朝。
起床の声を受けて目覚めるリク。そこにはレノマの姿しかなく・・・あいつらはさっき転房したとのこと。何!?

いや、もちろん夢なんですけどね。
実際は険悪で重い空気のままの324房。
眠ると色々と冷静になれる部分はあるが、さすがにスッキリとはいかないですわな。

というわけで、最初からみんなに相談してればよかったのかなと悩むリク。
結局黙って計画を進めていた時点でみんなにはひどいことしてたんだ・・・と。
しかしまあ、何十年もの刑期を持つ2人に比べれば他の面々の刑期は短い様子ですしね。
わざわざ相談して危ない橋を渡るために悩ませるのもどうかとは思う。

ふり返るな。俺たちはもう走り出したんだ

さすがに真っ先に口火を切っただけに、レノマさんの腹は据わっているようですな。
一方打ち明け話をされた天野たち5人は悩みまくっている様子。
誰にも聞かれないように建物の間に集まり、暗い顔をしている。
しかしノギは気持ちが落ち着かなくなると身体をかきだす癖があるのかね。臭そうな感じだ。

重い空気。天野が口を開けば皆が一斉にそちらに注目するぐらいに重い。
そんな中、話を勧めるのは菅くん。

チンコロ・・・すんのか?俺たち囚人の義務だ。
俺は・・・しない・・・つもりだ。
ボスの脱獄する理由は知らんが、あの2人を貶める気にはならない。
でも・・・進んで協力する勇気もない。ましてや一緒に脱獄なんて・・・

その発言に同意する須藤くん。さすがに一緒に脱獄するのは・・・という意見。
そしてノギは俺もそう思うと言いながら、こう付け加える。

絶対、死ぬ可能性の方が高いもん

な、なんということを口にするのか!!
ノギも何というか歯に衣着せないというか、思ってることが口に出ちゃう子というか。
でもそれは皆が思っていたことである。思っていても言っちゃいけない場面は多いが、今回はそうでもない。
腹を割って話をするにはノギの言う事も踏まえておかねばならないのだ。
しかしやっぱりノギは今の内にその口の軽さをどうにかした方がいいと思うの。

それはさておき、須藤くんが腹を割って正直な気持ちを吐き出す。

逆に僕・・・本当は一緒になって脱獄したい
でもさ・・・できない・・・
ノギが言ってくれたけど、死のリスク・・・それを意に介さないほどの脱獄する理由も勇気もない。
うまく言えないけど僕は、生きたいっっ・・・ていうよりも死にたくないんだ

まあ、いいんじゃないですかね。
須藤くんもまだ子供である。そんな子供のうちから生きるための理由なんて考える必要があるとも思えない。
ただ死にたくないと思う。それも生物としては当然の欲求でありましょう。眉をひそめて話すことでもない。
しかしそうなると須藤くんは・・・

僕は、転房する

そう自分の意志を口にして去っていく須藤くん。
そしてそれに倣い、菅くんも自身がどうするかを口にする。同じく転房を選ぶ、と。
だが、その際に天野と松尾に一声かけていく。
2人は特にボスを慕っていたが、ボスはボスだぞ、と。

こうして菅くんも立ち去り、残るは3人。
残されたノギはこの期に及んでリクたちを説得してやめさせられないかなとか言い出す。
そりゃそうすれば今までと同じような生活はできるかもしれませんがね。
そうして他の面々が刑期を終えるまで待ってくれとか言うのだろうか。さすがにそれは・・・

ノギ。ボスの顔見ただろ。

そうですね。レノマさんが言いだしたことを曲げる筈もないですよね。つき合いが長くなくても分かる。
俺・・・どうせ足手まといになるしなぁと悩むノギ。しかしそれも言い訳にすぎない。
足手まといになるかどうかは2人が決めることである。今ノギが決めるのはどうしたいか、ということだ。

ノギ「転房?」
松尾「聞くな」

なかなかに判断を下すだけの覚悟がつかないノギ。しょうがない子でありますな。
結局決めきれずに走って行っちゃいますし・・・この先リクたちがいなくなってちゃんと出来るのか思いやられますわ。

しかし、ノギが脱獄の意志を示した場合、リクたちはどうするんでしょうね。
本人の言う通り足手まといであるのは間違いないでしょうし・・・
刑期も軽いんだしとリクが説得するしかないのかもしれませんな。

さて、残るは仲良しの2人組。天野と松尾。
天野は脱獄の話を聞かされキレた後、一晩眠れずにずっと考えていた。
勝手にいろいろと決められてムカついたけど、もし最初から誘われていたら、自分はどうしただろうか、と。

それ考えてたらよ・・・それ考えてたらよ・・・よけいにムカついちまって眠れなくなっちまった。
どんだけ・・・何回考えてもよ・・・俺・・・ブルっちまってた・・・

そうなるでしょうなぁ。
いきなり死ぬかもしれない計画の誘いを受けたりしたら誰だってビビルものである。
しかしそんな計画なのに転房を告げられたりしてキレたのは――

お前、本当は一緒に行きてえんじゃねえのか?
本気で誘ってくれなかったからさみしかったんじゃねえのか。

ふむ。面白い意見でありますな。
まあ、天野は特にレノマさんを慕っておりましたしなぁ。そういう気持ちも確かにあったのでしょう。
誰よりも慕っているからこそ、水臭いことを言われて怒った。
しかしその場で一緒に行くと簡単に言えるような内容ではない。だからキレることしか出来なかったと。
実際天野の刑期はあと4年半。
おそらく他の面々の刑期も同じかそれより短いくらいと思われる。
それだけ我慢すれば正門から堂々と出られるのに、死ぬかもしれない危険まで犯すことはできない。

でも・・・あの2人は・・・あの2人は・・・

思い描くのは巨大な刑務所に立ち向かうカッコイイ2人の姿。憧れる姿である。

でも・・・俺はやっぱり・・・あいつらみてえにかっこよくはなれねぇ・・・怖えもん・・・くそぉ・・・

震える天野。その背中を優しく叩く松尾。
まあ天野の考えはマトモだと思いますよ。
レノマさんだって最初は脱獄なんて考えることもできなかった極楽島特級刑務所でありますし。
脱獄しようとすれば死が待っている。ヘリの墜落も間近で見たばかりだし不安に感じて当然であります。

険悪な雰囲気になった324房であったが、それぞれが深く考えることは出来たようだ。
これはおそらく全員転房を希望することになる流れでしょうか。寂しいが仕方ないですね。

しかし問題は転房した後である。
転房はいいが、そうなると他の補充要因が来ることになるのではないだろうか?
いくらなんでもリクとレノマさん2人だけの房にしてくれと要求して受け入れられるかどうか。
いや、単身にするのはさすがに問題だが、2人なら要求の仕方次第でどうにかなるか?
よく一緒にいなくなる噂の2人組と認識されているだろうし、看守も気を効かせてくれるかもしれない。そんなバカな。

新しい囚人が来れば、今度はその囚人の協力が不可欠になりますからねぇ・・・
刑期の長そうな史郎さんや椿に来てもらえば一緒に脱獄の可能性はあるが・・・
史郎さんのために切る鉄格子の数を増やさないといけなくなりそうなのがアレですが。
というか、さすがに他の工場の頭を連れて来るのは難しいか。うーむ。
そういえば田中一郎は結局どうやってN棟に来るんでしょう?
場合によっては同じ324房に入る可能性もある?それなら何とか人数調整もできるか・・・少し足りないか?気になる所だ。

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
脱出用のヘリまであと少しというところでビンディ襲来。
そしてそのビンディの足元に横たわるのは真っ二つにされたナナンの姿。

オ・・・オ・・・オ・・・!!オオオオオオオオオオオ!!!

ナナンの上半身を持ち上げて嘆きの声をあげるビンディ。
化物へと友人を変貌させた結果がこれである。そりゃ悲しむしかないですわな。
その悲しみの声も自身が化物となっているのでは不気味に響くしかないわけですが・・・
そりゃリッキーだってもうやめてくれと声をかけたくなってしまうわけですわ。

しかしそんなリッキーの声も届かない。
化物となった故か、ナナンを殺された恨みからか。
どちらにせよ今のビンディを説得しても大人しく引き下がるはずがない。
構わずに撤退をすることとなりました。いくぞ!!

狭い通路を抜けてヘリまで走る4人。
ビンディは巨体故色んな所にぶつかり破壊しながら進む。
おかげで地下制御室に異常が発生したと警告音が鳴りっぱなしとなってしまっています。迷惑な話だ。
場合によっては異常制圧のための警備ロボとか出てきたかもしれませんな。
ゲームの方だったらそういう展開もあったかも・・・

走り続け、ようやくヘリの格納庫までやってきた。
格納庫の解除コードは"1017"。グラシアの手紙に書かれていたコードですな。
ちゃんと覚えていて感心ですなぁリッキー。

格納庫内にはちゃんとヘリがある。
扉を閉めてロックし、ビンディが破ってくる前に離陸準備を始めるピアーズ。
手際のいい操作により、リフトアップ開始。天井のルーフもオープンしていく。
どうにか脱出なるか・・・と思ったところで扉を破ったビンディがリフトに乗り込んでくる。
うーむ。さすがに簡単には逃がしてくれそうもありませんか。

全員戦闘態勢!!

ヘリは地上にまでリフトアップされてきました。
ん?地上まで上がるのであれば、メラとピアーズは地下制御室まで走ってこなくてもよかったのでは?
いやまあ、それまでの間ゾンビ相手に防衛線しているなら消耗はあまり変わらなかったか。

ともかく、地上にてクリス、ピアーズ、メラ、リッキーの4人がビンディと対峙することとなった。
この場は柵で覆われているのでゾンビたちは簡単にはやってこれない。
が、時間をかければ柵を破られて押し寄せてくることになるやもしれない。
ボス戦の最中にザコが大量に乱入するというのは避けたい事象である。速攻で行きましょう!!

終わらせる・・・・・・

決意を込めたリッキーのセリフ。
脱出まであと少しですし、決着の時は近そうでありますな。
さて、こうなってくるとメラは死なずに生き残る可能性が高くなって来ましたな。
ビンディがさらなる変化を遂げて、今の装備じゃどうにもならないとかならない限りは。
頑張ってリッキー共々生き残ってほしいものであります。

・実は私は
いきなりホラー漫画のような始まり方をする今回。
廃屋で亡くなった女の子の幽霊の噂
ふむ。悪魔や吸血鬼がいるんだし、幽霊ぐらいいてもおかしくはありませんな。楽しみな話である。

というわけで、そんな噂を聞いた葉子さん。校長室で茜ちゃんといつも通りの意地の張り合い。
どうやら幽霊とか怖くないしという話をしているらしい。
お前ら人間からしてみれば同じ化物カテゴリーでしょうに・・・

この偉大なる校長、紅本茜に恐怖などといった感情は無い。キサマと違い夜中一人でトイレに行くなど造作もないこと

なんでそう疑われるようなことを言うかな。
つまり茜ちゃんは夜中一人でトイレに行けないんですね。何千年も生きておいて!!

というわけで、肝試しを行うこととなりました。
幽霊が出るという噂のあるうってつけの廃屋に早速出向く2人と保護者の朝陽&紅本先生の合計4人。
雰囲気のある廃屋についたところで早くも震えだしている2人。
手を合わせて・・・どうする?とか言われても・・・素直にやめておけばいいでしょうに。
そういえば葉子さんはホラーハウスでも怯えまくっていたな。妖怪とオバケは別物なのかー。

茜「だっ黙っておれ小僧ども!!キサマらはどちらがおびえておるか白黒判定すれば良いのだ!!」
朝陽&先生「二人とも真っ黒でしょ

いや全く。入るまでもなく結論付けられてしまう。
だからな、茜ちゃん。悪魔のくせに巫女さんの格好をしだしたりしてもね・・・俺が凄く喜ぶだろうが!!
悪魔のくせに割と似合っている感じだから困る。
そして葉子さんは吸血鬼のくせに十字架を握りしめている。
ハハァ、十字架はイラっとする効果なんだ。相変わらず微妙に効きはするんですね。
しかし今はその効果が恐怖を紛らわせてくれるとかそういう話であるんでしょうな。

てな風に廃屋に入る前から騒がしくしている一行。そんなんだから中の住人に怒られてしまう。

えーと・・・さっきから騒がしいんだけどー?
もう少し時間を考えるべきだと思うんだが。

三角巾をつけて火の玉携えた女の子が出てきました。何ノコノコ出てきてるわけ!?
あまりのことに葉子さんがまた朝陽に抱き付いてむにーとしちゃってるじゃないですか。おのれ。

茜「こっ・・・殺すしかない・・・!!」
朝陽「いやっ!!たぶんもうあの人死んでるから!!」
紅本先生「逃げてください幽霊の人っ!!」
幽霊の人「ひっ・・・ひぃ!?こっ殺されるっ!!

なんだこの大混乱の空間は。幽霊が殺される!とか言っちゃダメでしょ。
何にしてもこんなバカバカしいことで暴れられても困る。
先生がおやつを与えてしずめているうちに廃屋へと逃げ出す朝陽と葉子さん。そして幽霊の人。

肝試しに来たはずなのに幽霊と一緒に悪魔から逃げ出す
ある意味確かに肝は試されるかもしれませんが・・・なんなんだこの状況は!!

まあ、そんな大混乱はあったものの、ひとまず落ち着いたので自己紹介。
幽霊の人の名前は涼さん。幽霊の涼だ、とのこと。
ふむ。やけにはっきりと見える幽霊でありますな。まあ、幽霊も色んなのがいるでしょうしなぁ。
少なくとも日本の幽霊に十字架が効くとは思えませんが、葉子さんはいつまで握りしめているのか。

・・・幽霊って十字架ダメなもんなの・・・?

いや聞かれても。そして思い出したように苦しまれても。
そして効いたからって一気に成仏させにいく葉子さんもなかなか酷い。ポコポコ。

果たして幽霊に普通に触れたりするものなのだろうか。
その疑問から、この人本当に幽霊なのだろうかという考えに至る2人。
まあ火の玉がなければ三角巾して死装束纏ってるだけの女の子でしかないですものね。

疑いの視線を感じたのか、火の玉――人魂を大量に増やして見せる涼さん。
しかし心の中ではこれは遠隔操作型砲台であり、人間には人智を超えた人魂にしか見えないはずとか考えている。
ああ、やはり幽霊ではないんですね。
しかし、それならこっちはさらに人智を超えた連中である。
吸血鬼やら悪魔やら。本来は幽霊を恐れるはずもないような連中でありますからなぁ。
それがエセ幽霊であるならばなおさらである。

どうにか正気に返ったらしい茜ちゃんに制圧させるエセ幽霊。
そして茜ちゃんが言うには涼さんは幽霊ではないがただの人間でもないという。ほう?では一体・・・?
と思ったら、いきなり割れる三角巾。その下に見えるのは・・・ネジ!!ゲェーこ、このネジは・・・

遺憾ながらこの拠点を放棄すると脱出しようとした宇宙人が茜ちゃんに捕まり、摘まみあげられる。
ま、まさかそんな流れだとは・・・しかし驚きはまだ続く。

ぜ・・・全部話します!!機密とかどうでもいいし!!だから放してください!!
えと・・・じっ実は私は・・・いや、実は俺は。
俺、藍澤涼は宇宙人であり、妹、藍澤渚の様子を見に来ただけです!!それだけ!!ホントそれだけ!!だから殺さないで!?

なんとまあ・・・あのよく藍澤さんが口にしている兄貴でありましたか・・・!!
それはなんというか・・・なんというか・・・ガッカリだよ!!
ウェーブのかかったボブカットの幽霊とかどこかで見た気もするが、好きなキャラであったわけで、期待したというのに・・・
文字通り蓋を開けてみたらご覧の有様だよ!!なんてこったい。

しかし、藍澤さんが頑張って守ろうとしている機密も何のそのなんだなぁ。この兄貴。
いや今までの行動からクズな方であるというのは十分承知しておりましたが。
そんなクズな兄でも藍澤さんは尊敬しているんでしょうなぁ・・・騙されやすいがために。

秘匿系の物語で口が軽そうなこの兄の存在は色々と危ない気配がする。
というか、今後も兄は地球に住むのだろうか?
本当に妹の様子を見に来ただけなのかどうかが気になる。地球にギャンブルしに来たとかいう話じゃあるまいな・・・?
それよりも、外見と一致しない外部ユニットでも問題ないということが判明したのが驚きであるな。
藍澤さんも少しは外目をいじることができそうですよ。胸とか。

今後の涼さんの活躍に期待・・・していいのか・・・?

・3LDKの花子さん
皆で仲良くごはん。こけしのお爺さんにもお供え物。瑞ちゃん食べるの速いな。
というか、花子さんも普通に食べてるのか!?もうすっかり小野寺家の子でありますな。

1日適当に洗っただけでそこまでの空気が醸し出されるとは・・・怖い話だ!!

逆に風呂をキレイにしているとなめ子さんが来たりするのだろうか。
来られるだけならいいがなめられても困りますな。色々と。

・クローバー
恋人に会うために遠路はるばるやってきたトモキ。さすがにドキドキしてますな。
そしてハヤトも同じようにドキドキしております。なんでやねん。
久しぶりに会うというのは確かにそうだが、顔を赤らめる必要はないっしょ。

それはさておき、水沢さん登場。
ほほう。黒髪になってなんだか清楚な雰囲気になっているぞ!?
バイクに乗っている感じからは遠ざかってる気もしますが、これはこれで良い。

な・・・なんてこった・・・
水沢夏子・・・ちょっと見ないうちに大人のお姉さんになってる
それにちょっと方言で・・・すげェかわいくなってる!!

確かに広島弁になっておりますね。半年ぐらいしか経過してないはずなのに見事な馴染み方である。
それにしてもハヤトは本当に年上好きなんですなぁ。
ユイちゃんにチャンスはないという話なのか。それならやはりユイちゃんのお母さんに頑張ってもらうしか・・・

それはさておき。
水沢さんの誘いでご飯を食べに行くこととなったハヤトたち。
おや、早く2人きりになりたいとかそういう話にはならないのですな。
高校の時はそんな空気をいつも出していたのに、なんだか余裕が見える。これが大人のお姉さんになるということなのか・・・!?

広島という事で広島風お好み焼き。うまそうじゃのう。

トモキは水沢さんと離れ離れになってからずいぶん元気がない様子。まあ、気持ちはわかる。
いなくなってから毎日ウジウジしてるんですよ。情けない男ですよとトモキを貶めようとするハヤト。
しかし、自分がいなくなってそんなに寂しがってくれただなんてと嬉しそうにする水沢さん。
むう、なんといういい雰囲気・・・こりゃハヤトが何を言っても無駄なのでは・・・

どうにかしてトモキの邪魔をしなければと考えるハヤト。
しかし、どうやらそれどころではなさそうなことが起きそうな気配。

水沢さんにぶつかりながら歩くガラの悪い集団。
その集団に背中を押されて歩くのは広島を去るハヤトを見送った顎髭の男。ほう。これは・・・

さすがにトモキの邪魔をするよりも旧友の危機を救う方が大事と考えるハヤト。いい奴だ。
いなくなるハヤト。果たしてトモキはその隙に仲を進展させることができるのか!!
いやまあ、正直そっちの方はどうでもいいというかなんというか。
破綻するのは水沢さんが可愛そうなので、普通に仲良くしていてくれればいいんじゃないかと思います。進展もしなくてよいぞ!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
剛腕・藤村甲子園。聖地のマウンドへ再び!!!

ケガで長いこと球界から姿を消していたはずの甲子園が再びマウンドに立とうとしている。
それも自分の名と同じ甲子園球場のマウンドに。

そして明かされる甲子園という名前をつけることとなった流れ。爺ちゃんのゴリ押しだったんかい。
そりゃあ両親としては反対しますわな。イジメられそうですもの。
しかし今ではその名に相応しい選手と成長した甲子園。
その剛腕が今ドリームトーナメントで披露される。

開始前の練習を終え、ようやく第2試合が始まる。
午後9時の試合開始ってことは、普通に深夜にまで突入しそうでありますなぁ。
まあ、観客はもう覚悟完了済みでありましょうさ。

さて、まずはアイアンドッグスの先攻。藤村甲子園の一投で戦いの幕は開く。

甲子園「いくでえ豆タン!!
五郎「はいなあんさん!!

合言葉と共に放たれる剛球はいきなりの155キロ。うーむ、さすがにものが違う。剛腕と言われるわけだ。
速さもさることながら迫力が違うって感じでありますね。
その剛球はセーフティバントを仕掛けようとしたマドンナのバットを弾き飛ばすほどである。

しかし開始から全力投球であるが最後まで持つのであろうか?
岩鬼に言わせればよく持って5回やということであるが・・・はてさて。
まあ、ドリームトーナメントだと投手の隠し玉はまだまだいるかもしれませんからねぇ。途中交代の可能性はあるか。

迫力のストレートに一番のマドンナ、二番の阿波連続で三振。そして三番の坂田三吉もまた三振。
絶好調の立ち上がりを見せる甲子園。それに対抗するのは不知火守。
この強敵とどう投げ合うのか。楽しみなところでありますな。

今回のキャラクターファイルは大活躍の藤村甲子園
『男どアホウ甲子園』はサンデー連載だったのか!!
東大を優勝させるというのも凄いが、勝手に退学届を出す爺ちゃんの話もまた凄い。
名前を勝手に決めてしまったりと爺ちゃんの球之進、大暴れやな!!

・777 スリーセブン
プロテクター男の怪人の誘いに乗り、連れ出される優希。
そんな格好しているくせして普通の車に乗っている様子。
本人が言うには、目立たなくていいんだ。ハイブリットだから燃費もいいしな。とのこと。
ハイブリットはさておき目立たなくていいんだというのはどの口でという話であるが。

通り魔をやっつけたプロテクター男はTVにも流れており有名である。
優希もその存在は知っている。玄関に現れた時は驚きが先立ってそうとは分からなかったんでしょうけども。
ともかく、優希は尋ねる。何してる人なんですか?と。

正義を成す者。とでも言っておこうか・・・

そ、そうですか。ご苦労様です。
親指立ててそんなこと言われてもな。確かにこう返答するしかない。

怪人「今・・・オレのことバカだと思ったとか・・・?」
優希「あ、そんなことないですよ(汗)」

さすがに本人にも言われるんじゃないかという想いはあるみたいですね。
妙な格好をしているくせして中の人は変に普通っぽいから困る。

怪人が優希のことを知っているのは、怒れる優希がチンピラをボコったところを見ていたから。
名前や住所は落とした生徒手帳を見て知ったんだと明かす。
それを聞かされ、やはり夢じゃなかったのかと自分の両手を見る優希。
その両手は殴りまくったせいか赤く腫れている。まあ、あれだけの力で殴りまくってりゃそうなるわな。

優希はその時のことを全く覚えていない様子。
はてさて、こんな状態で荒事の現場に首を突っ込んで行って大丈夫なのかねぇ。

その荒事の現場。
眠らされた燈ちゃんがイスに括りつけられている。
壁に手錠で括られていた優希に比べれば幾分かはマシな扱いでありますな。
しかし周りを囲んでいる連中が危ないのには変わりない。女性という事もあり、危険度は倍増ですな。

そんな燈ちゃんを助けるために車を走らせる怪人。
優希に対しては母親にチンピラを病院送りにしたことバラされたいのか?と脅しながら。
うーむ、正義を成すとか言いながら脅迫とかもするんですね。
矛盾をはらみながらも事を成すのが正義ということであろうか。深い話ですな。
まあ、ともかく悪いことをしに行くというわけではないから、その点だけはまだ気が楽である。

悪の城からお姫様を助けに行くんだ。超カワイイ子だぜ

うん。まあ、変身後の姿はカワイイですよね。間違いない。うん・・・まあいいや。

で、そのカワイイ変身後の燈ちゃん。
イスに括られたままでは抵抗できず、ボコボコにされている。
が、この場にいる大半の連中の目的はボコることではない。
足のロープを解き、襲い掛かろうとするチンピラたち。
しかし燈ちゃんはじっとこの好機を待っていたのであった。

足を絡ませて正面から器用にチンピラの親玉らしい男――結城の頭を締め上げる。
結城は体格を活かして燈ちゃんをイスごと持ち上げ、車のボンネットに叩き付ける。
そうやって足からは逃れることができたが、同時にイスも壊れて燈ちゃんの拘束も解かれる。

望み通り全員相手してやる。楽しもうぜ

ビッと構えを決める燈ちゃん。
おぉ・・・まるでどこぞの拳法の使い手みたいだ!!
大立ち回りしているし、ヌンチャクのひとつでもあればワイヤーアクションしながら完勝も有り得ますぜ!!

しかしさすがに人数が多い。
燈ちゃんは確かに強いのだが、武器を持った大人数に一人で暴れまわるのはやはり厳しい。

立山蛇なめんなよ

圧倒的不利な状況。次回はさらなるピンチが訪れるという。なんだ?矯正下着が耐えきれずに破れたりするのか!?
まあ、ピンチになっても助っ人が来てくれるだろうという安心感はありますが・・・
それにしても優希の相手が結城になりそうなのはいかがなものであるか。どうでもいいけど。

・名探偵マーニー
夜。人気のない場所で男女が密会。
女性はセレブグループの1人、薬師沙織さん。
いい雰囲気であるが、どうやら会っている相手は恋人とはまた違う男の人らしい。ほほう、それは・・・
しかもその様子を通りがかった学校の人間に撮影されてしまう。おやおや、波乱の予感がしますね。

撮影された写真はニュースサイトに売られたのか、すぐに記事となった様子。
それを見てにわかに騒がしくなる校内。

イケメン・スポーツ万能・頭脳明晰。学園最高のできる男――立花薫流が彼女にふられたって!?

薬師さんの本来のお相手がこの立花さん。
なるほど。騒ぎになっているの薬師さんが立花さん以外の男と密会していたからか。
ん?立花って名前聞き覚えがありますな・・・
ああ、スポーツ大会の写真で高額がついた男子生徒の名前ですな。あの時は誰かわからなかったが、ここで出てきましたか。

マーニーの学校には学内4大勢力と呼ばれるグループが存在する。
1つは白鳥さんのいるセレブグループ
そしてもうひとつが立花さんのいるフラワーズ
美男美女。成績・運動優秀の人生勝ち組。
立花さんを中心に集まった青春ドラマの主役のような連中。それがフラワーズ。
学校内でだれもが入りたいと思うすべてに恵まれたグループであるらしい。ほう・・・

そんなフラワーズの一員である二年の道場さんが今回の依頼人。
道場さんが言うには今フラワーズの危機であるという。ふむ。例の密会騒ぎのせいですかな。

フラワーズの中心でグループを象徴していたのは立花さんと薬師さんのカップルだったの。
その二人が今、疎遠になりつつあるのよ。
それで昨日他の男と密会してるところが目撃されて・・・言い方悪いけど立花さんは彼女を強奪された形に・・・

ふむ。密会騒ぎがある前から疎遠になりつつあったんですな。
しかし立花さんは学園人気No.1の男子である。それがフラれるとは・・・
道場さんとしてはそういう風評が立つのはなんとしても避けたいと思っている様子。
立花さんが女を寝取られたなんて・・・薬師さんはセレブの一員でもあるから、フラワーズは一方的にバカにされた形になるとのこと。

許されるような相手といったら・・・アイアンズの那智君ぐらい・・・

アイアンズ。体育会系のグループでありますか。
これも人数的には4大勢力に含まれていそうでありますね。
そして那智さん、スポーツ大会の時でも人気だったが、そこまで凄い人気の持ち主だったんだ・・・
いや、この学校の生徒にしては真面目な好青年でありますしね。わかる話ではありますが。

薬師さん本人は密会疑惑を否定している。
しかし間違いないと語る道場さん。はぁ、だから探偵を使って調べようという話になったわけでありますか。
依頼内容は薬師沙織の秘密の彼を見つけるというもの。期待に沿えるかどうかはわかりませんが、マーニーにお任せを。

ドロドロした話であるが、依頼は依頼。受けた以上は調べ始めるマーニー。
まずは話題に上がった那智さんに確認。

マーニー「那智先輩って彼女いるんですか?
那智「ん?いや・・・今はいないが・・・」
マーニー「そっスか。どうも〜」

軽いなマーニー。まあ、仕事を手伝ってもらったりするぐらいの関係ですし、フランクな関係と言えるのかもしれない。
しかし女子が男子に彼女いるんですか?とか聞くのは・・・いろいろと意識させちゃうんじゃないかね!?

続いてマーニーは立花さんに接触する。
ニュースサイトのマーニーですと言っているが、いつのまにニュースサイトの一員になったんだ?身分偽造!?
まあ、部長とは知り合っているし、名前を貸すぐらいのことは許可してくれそうですけども。
というか、人当たりのいい立花さんならニュースサイトの名前借りなくても質問に答えてくれそうですけどね。
なんとなく女性の頼みは断らない紳士的な様子が見える方でありますし。何?紳士!?
それはさておき、マーニーもたまらなく思う程にキュートな笑顔を見せる立花さん。ふむ、フラれるのは不思議に思えますわな。

薬師さんとは最近あまり時間が合わないという立花さん。
そして薬師さんも家庭で今色々とあるらしい。
詳しいことはプライベートに関わることなので秘密と述べる立花さん。
うむ、さすがに性格もイケメンである。わきまえているなぁ。

何にしても薬師さんに家庭の事情があるという話は聞けた。そこに絞って調査を進めるマーニー。
住所は同じ学校なので簡単に調べられる。
しかしセレブグループの一員なので高級住宅地。そうはウロウロできない。
のだが、薬師さんの家に近づくといきなり家の中から言い争う声が聞こえてくる。おやおや。

近所のオバチャンによるとここ最近ケンカばかりしているとのこと。
昔は仲のいい家族だったのに、今は娘の交際相手のことで親が猛反対してケンカになっているとか。ホウ・・・

ケンカした結果、泣きながら家を飛び出す薬師さん。お母さんのバカ!!ダッ。
ふーむ。こうまで親が反対する交際相手とは何者なのか。
立花さんのような性格もイケメンな人なら反対されることはないだろうし、やはり密会の相手なのか?
相手はスティンガー(不良)あたりかと推測するマーニー。
昔からお嬢様が不良に惹かれるってのは定番でありますし。

あまり自暴自棄になるようだったら・・・フォローしなきゃいけない気がするし。立場上・・・

そう言いながら薬師さんを追いかけるマーニー。
夜も遅い時間に街を駆ける薬師さん。不良のたまり場にでも行かれたら確かに大変なことになりそうですな。
しかし向かった先は普通のマンション。
呼び鈴を押されて出てきたのは小太りの男子、甲賀君

あれは・・・確かゆりかちゃんが毛嫌いしてた・・・オタクグループの一年C組の甲賀君。彼が薬師さんのお相手!?

驚きのマーニー。というか、ゆりかちゃん。自分もオタク側のくせに甲賀君は嫌っているのか?
まあ、オタクグループと一括りにしても中には細かい派閥があったりするでしょうし、仕方ないか。
チャンピオンは読まないとか言い出すオタクグループならば私も好きにはなれないでしょうしな!!
それはさておき、薬師さんは甲賀君に向けてこう叫ぶ。

ゴメンナサイ甲賀君!!アナタに借りた美男子ゲーム、ママに捨てられちゃったの!!

い、家の前で何を叫んでいるんだこの子は・・・
というか甲賀君は何でそんなゲーム持ってるんだ?もうやらないしってことはプレイしてたのか!?

色々と気になるが、ともかく薬師さんは甲賀君から無理言って美男子ゲームを借りていたらしい。
ほう。すると冒頭の私の気持ちがどうこう言ってたのはそのことであったと・・・?
しっかりやり込んでいたのに母親にゲームを捨てられ泣きながら家を出てきたという薬師さん。
ドラマチックだねー。いや、そんなことはないな。
しかし美男子ゲームということだが、主人公は女子なのかな?
BL系ではなく、ギャルゲーのガールズサイドみたいなものであろうか。ますます何で甲賀君がやっていたのかが気になる。

まあ、そんな話はともかく。2人の前に姿を現すマーニー。
一連の詳しい話を聞く形となります。

要するに、薬師さんはもともとオタクであったとのこと。こっそりコミケにも参戦するぐらいの子だそうな。ハア〜。
でも薬師さんの親はセレブでもあるしそういうのが大嫌いらしい。
旅行に行こうスポーツに行こうと煩わしく接してくる。
まあ薬師さんも親は悲しませたくないし、オシャレしてスポーツをやって男の子と付き合ってと今まではしていたらしい。
ふうむ、隠れオタクというやつでありますな。人生勝ち組のフラワーズにもオタクは潜んでいるわけか。
グループわけなんてしても潜んでいるものは括り切れないわけでありますな。怖い怖い。

しかしセレブグループでフラワーズで隠れオタクとは、薬師さんの所属も幅が広い。
それで人気No.1の立花さんと付き合っているのでは色々と言われそうな感じである。
というか、親の体面上で付き合っているのが立花さんとは・・・なかなかに贅沢な話である。あんなカッコイイ・・・

・・・でも、ゆるせないこともあるの!!
彼の鼻から鼻毛が出てて・・・その先に鼻クソの玉がついてて・・・ダメ!!私には耐えられない!!

ま、まあリアルな人間ですからね。そういうこともありますよ。
立花さん。せっかくの登場でこれまでイケメンに描かれていたというのに、最後の最後でこの扱いとは・・・!!

二次元がいい・・・二次元じゃないとダメなの・・・!!

思いつめて泣き出す薬師さん。な、なんて正直な子なんだ・・・
勝ち組グループに所属し、イケメンの彼氏まで持っておきながらこう言い切る薬師さん。
この想いを崩すのは並大抵のことではない気がしますな・・・

というわけで、依頼人である道場さんには隠れオタクであることは伏せて報告するマーニー。
まあ、確かに男と密会していたわけではありませんでしたな。
いや、一応二次元の男に浮気していたことにはなるのか?
しかし報告を聞く道場さんの態度はやけにそっけない。
その理由は通りがかったゆりかちゃんから聞かされることとなる。

アンタ那智さんと立花さん同時にアプローチしてるらいいじゃん。ウワサになってんよ。
学園カースト自体にケンカ売る気とはね。さすがアウトローは違うね。

ああ、やはり那智さんへの発言はそういう風に受け取られてしまいましたか!!
その後で立花さんに話しかけているのであればそう受け取られても仕方ない話であるか・・・何ともはや!!

まあ、マーニーはグループからのはぐれ者でありながら学内の有名人物と色々関わりを持っておりますからなぁ。
セレブグループの白鳥さんや坂本さん。アイアンズの那智さん。フラワーズとはまだ関わりは薄いが・・・どうなるか。
下手したら学園カーストそのものを揺るがす存在になるかも!!宮島先生とも親しいしね。

しかし4大勢力の残り1つは何なんだろうか。
不良たちもそれなりの勢力はありそうだが。
カーディガンズは望月が逮捕されてからはさすがに大勢力とは呼べない状態でしょうしねぇ。ふーむ、気になる。
まあ、いずれにしても隠れオタクはどこにでもいるということが分かった話であります。
どのグループに属していようとオタクはいるものでありますよ。
そう、貴方の隣の誰かも・・・隠れチャンピオン読者かもしれない!!だったらいいなぁ。

・ANGEL VOICE
マイちゃんの手紙に元気づけられ、本格練習再開!!

正GKの所沢が帰ってきたことで万代さんもCBに復帰できている。
ふむ、万代さんとしてみればもうしばらくはGKとか怖いポジションは懲り懲りって所でしょうな。
なんせ最後の壁だものなぁ。後ろを守ってくれる安心感がないポジションは怖い。

所沢と万代さん。2人の感覚が戻ってきたところで仕掛けだす助っ人の4人。
何をするのかと思えば、ダイレクトでの素早いパス回し。
これをいきなりやられるとさすがに市蘭のDFもついていけない。
DFが完全に抜かれたのでは所沢であってもどうにもならない。ゴールを許すこととなる。

こんなモンじゃねえぞ

いきなりの速攻を決めた後にそう語る天城。
それを見てありがたいと述べる黒木監督。

再現してくれているんですよ。船学の攻撃を

なるほど。それは確かにありがたい。
実力的に不足している部分はあるのかもしれないが、古川や伊能、ユゥエルといった船学の面々の攻撃を再現する4人。

本気の船学の猛攻を目の当たりにしても慌てなくてすむよう、船学の怖さをプレーで伝えておきたい。
天城や乾はともかく、オレたちじゃ力不足かもしれない。
それでも・・・伝えておきたいんだ。
そこから何かをつかんでくれ。お前たちに夢を託したんだから

そのように考える3崎。
うーむ、自らが敗れても夢を託せるチームがいる。素晴らしいことでありますね。
市蘭とは何度も勝負し、お互い研鑽を積んだ仲でありますし、夢を託すには相応しいと言えましょうな。

さて、その目標であり船和学院。
決勝目前のこの時期に大きな問題が起ころうとしている。
問題を起こしたのはやはりこの男――伊能だ。

今――古川さんがトップ下でオレが左サイドですよね。
オレと古川さんのポジション――入れ替えてもらえませんか?

決勝を前にしてこの申し出!!しかも理由は自分がもっと中でプレーしたいからだという。
ううむ、実力は間違いなくあるのだろうが、どこまでも傲慢な。
土岐監督にそれは理由になってないなぁと言われたならば、さらに傲慢さを発揮する。

オレの方が古川さんより上手い

ハッキリ言いやがった。これはどこまでも増長していきそうな奴でありますよ。厄介な。
しかし土岐監督は言う。古川と話し合って決めろ、と。
ほう?まさかの古川に一任。
と思ったが、話し合いの結果は参考にするというだけで決定ではないんですな。

さぁ・・・どうする?古川

何だか楽しそうに見える土岐監督。
この監督は色々と選手の心をコントロールしてやる気を出させる技に長けている。
今回のことも古川の出方を見てチームのまとまりを作ろうという考えなのかもしれないが・・・果たしてどうなるか。
基本的に弱気なござるである古川。礼儀正しいともいうが、先輩としては生意気な後輩にはビシっと決めて欲しい。
成田がいればそういうアドバイスも出来ようが・・・さてはて。

・バーサスアース
1000本の柱の群れを崩すべくふりかぶるハルト。
この一撃が人類反撃の狼煙となる!!
と思いきや、1本目の柱を駆除する前に強敵が立ちふさがることとなりました。
砕こうとした柱の目玉から鎧を纏った戦士アーカスが登場し、ハルトのツルギを払いのけてくる。
まさかそんな所から出てくるとはさすがに想定のしようもありませんわな。

アーカスの拳は玲央さんの振り下ろすハンマーまでも破壊するほどの破壊力を持っている。
うーむ。銀眼王ほどではないのだろうが、やはり厄介そうな相手ですねぇ。
というわけでイレギュラーが発生したので速やかに撤退を開始するブレイカーズ。
人間型がいること自体は想定していたようだが、まさか1本目で現れるとはねぇ。

置き土産にアーカスの左ひざにツルギを打ちこんでいく玲央さんでありました。さすがですね。

無事に離脱したハルトと玲央さん。
林くんは自衛隊の戦車の中で指示を出していた様子。
それはいいが、地味に髪型を変えてきてますね林くん。何らかの意思表示でありましょうか。

アーカスはハルトたちを追ってこない。
銀眼王曰く、領土の外では消耗するだけだから追う必要はないとのこと。
なるほど。戦士は柱から力を吸い上げて傷を癒すこともできるのか
玲央さんが打ち込んだツルギの傷も瞬時に癒えていく。
この柱の群れの中では戦士はほぼ無限の再生力を秘めていることになるわけであるな。厄介な・・・!!

銀眼王は人型のアーカスを戦士と呼んでいる。
そういえば乱立している柱は兵士と呼ばれていましたな。
それぞれ階級的なものがあるのでしょうか?
戦士アゼル。銀眼王はその名を心の中で呼んでいる。
ハルトと融合した柱の名であるが、銀眼王にとってアゼルはどういう存在だったんですかねぇ。気になる所だ。

さらに気になるのはヘルメット男。
あいつも柱から力を吸い上げておりましたなぁ。戦士とは融合者なのか、人型の柱なのか。
そういえば兵真くんも戦士と認めようとか銀眼王に言われてましたなぁ。
それは深読みすると何か起きそうな言葉に思えますが・・・はてさて。

撤退したブレイカーズ。本部は"孤高の進軍作戦"の失敗に肩を落としている。
本部と言ってもビルは破壊されたままなので車両の中が緊急の作戦本部となっている。
そこに佐藤一佐登場。作戦の詳細について問うてくる。

ヒミコさんが言うには重力大針によってビル内に膨大なエネルギーが存在することが確認されているとのこと。
その量は現時点で練馬型溶岩噴出体1万本分のエネルギー!!
しかも現在も大きくなり続けているとのこと。
ふむ。さすがに重力大針がある現状、危機に気付かないわけもないですか。

というわけで、千本の柱の中を切り進み、中で何が起きているか確認する必要があるわけです。
ただ、切り拓くと言っても闇雲に進むわけではない。進軍ルートは想定されている。
柱は等間隔で生えてはいない。高密集区域もあれば低密集区域もある。
もちろん高密集区域では1本の除去中に他の柱に狙われて危険なこととなる。
が、低密集区域ならば他の柱に邪魔されることなく破壊することが可能となる。

つまり少数で敵陣地に潜入し、防御の手薄な砲台を叩いて進む作戦である。
盾の耐久力には限界があるため柱を1体倒しては補給に戻ることとなる。となれば倒す柱は少ない方がいい。
衛星写真と重力大柱を使って敵の配置を分析し、密集度が低い区画を結んでできたルート。
そこを切り拓いていくのが"孤高の進軍作戦"であります。

地図を見ると、滅火の柱が立てられようとしているのはサンファインビルとなっている。
前回はサンシャイン60が存在しておりましたのに・・・似た名前の別のビルがあるということなのか!?

練馬型の柱であるならば、建物に隠れて視認されないようにすればいいのではないだろうか。
とも思ったが、取り残された池袋守備隊は建物内を経由して脱出しようとしたが建物ごと熱線にやられて全滅したそうな。
どうやら敵は視線だけでなく音か振動。あるいは外からの指令で攻撃していることも考えられるとのこと。
ふーむ。ビゼリアはそういう役目も請け負っているわけか。厄介な話だ。

なので危険な柱を除去しながらでないと進めない。それゆえの作戦だったのだが・・・失敗に終わった。
敵の中に自由に動き回り、柱除去を邪魔してくる存在がいるとなると難易度は極端に上がってしまう。
敵陣地に砲台だけだと思い進入したら、戦闘ヘリが待ち構えていたようなものである。

攻略不可能だ!!

佐藤一佐も現状を理解し、苦悩する。
煮詰まった様子の作戦本部。そこに助けとなりそうな人物が現れる。
でっかい体で日本刀を担いだ爺さん。
その力は大人の自衛官を片腕で吊り上げるほどであるという。この人は・・・スレイヤー6の隊長・・・!?

特命が出た。ゲトレー・バートレー以下5名。イケブクロ奪還の任に就く。

そう語るゲトレー少佐。
虎の子のスレイヤー6を投入してきたアメリカ本部の考えやいかに。
というのはさておき、ここでの戦力の強化は正直有難い。
とにかく今は手が足りていない状況でありますからなぁ。猫でも虎の子でも手を借りたいところである。
ヒミコさんはゲトレー少佐に策を問う。それにこう答える少佐。

ローマの軍人ジュリアス・シーザー。カエサルの言葉を使うなら――
分断して、征服せよ!!(Divide and conquer)

ふむ。戦士と柱を分断してしまえばいいという話でありますかな。
それを成すにはやはり人数が必要でありますね。
スレイヤー6だけでなく、ブレイカーズとの共同作戦という形になりそうですが、はてさてどのような結果になりますか。

とりあえずゲトレー少佐は登場時よりも何だかカッコヨクなっていて困る。
他の連中もそれぞれカッコヨク決めてきたらどうしましょうか!!
というか、日本に来てから1か月近く何をしていたのでしょうか。もしや・・・観光!?
そしてすっかり日本文化にかぶれた少佐は常に日本刀を持ち歩くようになったと・・・合う!ツジツマが!!

・あまねあたためる
私って何だろう・・・みんなはイイ武器もってるのに、私だけ・・・私だけ丸腰――!

何だかすっかり思い悩んでいる様子のあまねちゃん。
ハダカで家の中をうろうろしたりしている。
そして髪止めだけしてそのまま学校に行こうとしたりしている。じゅ、重症だ!!

とりあえず自分の武器について友達に相談するあまねちゃん。
美穂ちゃんは行動力。康子ちゃんは文字通りの武器を持っている。ほぁっ!!
しかしあまねちゃんの武器はと問われると友人であってもすぐには出てこない。ふーむ。
まあ、武器は何かと問われてすぐに出てくる人なんてそういないとは思いますがね・・・
あまねちゃんの周りに濃い子が集まり過ぎなのですよ。

何か自分だけの武器はないかと探して駆けずり回るあまねちゃん。
やってきたのは陶芸部。相変わらずあまねちゃんの像を造るのに余念がない土居先輩。
泥の状態なのにスカートの薄さまでしっかり表現してめくれるようになっているとは・・・なんという技術力か。

どうしてここまでやれるんですかというあまねちゃんの問いに泥論を語る土井先輩。ドロロン・・・
詳細に語ると四半世紀かかるので簡潔に述べてくれます。

万物は泥より出で、泥に帰す
コレが俺の武器といったな。それは違う。コレが俺なんだ――そう俺は泥なのだ!!あとはこの手が勝手に俺をこねている!!
そしたら――コレが出来ているに過ぎん・・・

ふーむ。芸術家らしい話でありますね。
まあ、無意識で造り上げたりしてしまってるぐらいですし、説得力はありますな。
私も向上すれば無意識で感想が書けるようになるのであろうか・・・いや、無理だな。無理無理。

ともかく、土居先輩の言葉はあまねちゃんに強く響いた様子。
私も泥なら・・・泥に触れれば「私」を探せるのでしょうか。土居先輩みたいになれるでしょうかと言い出す。

よくわからんが――なれるさ!!

力強く断言する土居先輩。男らしいわぁ。
まあ、それで武器――個性が見つかるならいいんじゃないですかね。

泥にまみれて辿り着く。これが――「私」!!

そう言いながら造り上げたお皿。この皿は――!!ふ、普通だ。
突っ込むほど下手でもなければ褒めるほど上手くもない。これが芸人殺しということか・・・!!

これといった個性が見当たらない。なかなか不安になる話なのは分からないでもない。
集団に迎合しやすいのに何故か個性を探したがる。人の心とはかくも不思議なものであるのか。

壊れて暴れ出すあまねちゃんを必死で宥める友人たち。
自分探しも結構だけど、そんな顔してるあまねは見てて耐えられないよ!とのこと。

そう――あまねの武器は笑顔なんだよ
特技とかなくったって・・・あまねの何気ない笑顔やしぐさにみんな元気を貰ってるんだよ。
名前のとおり、あまねは周りのみんなをあたためてるんだよ!

ほう。これぞあまねあたためる。タイトル通りの話でありますな。いや、いい結論だ。と思いきや――

知らないよ!そんなのどうだっていいよ!!

主人公自らがぶった切ったー!!
タイトル全否定。あの頃のあまねちゃんはもういない?

うむ、まあ自分で笑顔が武器なんだよとか自覚しちゃうのもどうかとは思いますしねぇ。
自覚せずとも笑顔が周りを温めるというのがコンセプトでありましょうし、そう考えるならこの流れは悪くは・・・悪くは・・・
そもそも笑顔を失っているじゃないかという根本的なダメさがありましたな。
果たしてあまねちゃんは笑顔を取り戻すことができるのか!!
これがダメとすると、どんな個性を見つけるのか見当もつかないぜ。

・いきいきごんぼZ
田植えといったら田上さんである。田上と書こうとして田植えになってしまうのは誰しもがやること!!
そりゃあ主人公たちよりも先に柱に紹介分が乗せられるはずである。何という存在感か!!

田中一郎の素敵な構えや常松瞬殺など盛り沢山な今回。うむ、やはりこういうネタは楽しいな!!

吏毘堂さんは枷井の飼い主という認識だったのか。
まあ、いつもつるんでいるしなぁ。そう思われても仕方ないか。
そして委員長も枷井は苦手であったのか。さすがにいい子でも苦手なものはあるということですね。仕方ない。

・泳げ!ひなのちゃん
独走状態のひなのちゃんと星井さん。
そこに追いすがってくるのはやはり吉備渋川大学の4人。
4人1列になってのドラフティングで一気に追いついてきた様子であります。

前の泳者が波よけ、進行方向の確認をして後続の体力を温存させることができるドラフティング。
確かに進行方向の確認が不要ならヘッドアップの回数も少なくなり、体力の温存に繋がりますわな。

かなりのペースで泳いでいる4人。
まだ序盤なので無理して追うべきかどうか悩む星井さん。
普通なら持たないだろうが、4人で協力しているとなると最後まで逃げ切られる可能性はある。どうするか・・・

まずは・・・山下に勝つことが最優先!

この大会には和田さんのパートナー権がかかってますからねぇ。まず最優先はそれになるでしょうな。
なので自分のペースを保って泳ぐことに決めた星井さん。速度を緩める。
その速度を緩めてしまったのが命取り。
4人に追いつこうとペースを速めていたひなのちゃんと接触。
いやこれは接触というか、何というか・・・カンチョーだ!!ぶすっ。

ま、まあその不幸なのかどうなのかな事故はさておき。
いちいち周りの動きにペースを乱されるひなのちゃんに、もっと頭を使いなさいよねと怒る星井さん。
しかしそれでもひなのちゃんは4人を追いかけると主張する。

ホッシーには勝たなきゃいけないけど・・・でも・・・
4人組に負けて1番になれないようじゃオリンピックなんて目指せないもん!!

ふむ。随分と意識が高まっておりますな。テレビで宣言したのは無駄ではなかったということか。

レースはまだ序盤。現在先頭が3キロ地点に到達した辺りである。
それでももう40分も経過しているという。10キロレースはさすがに長いですなぁ。
しかし40分58秒で3キロというのは日本最速タイムに迫る速さであるという。
こんなペースで果たして最後まで持つのであろうか・・・?

特に1人で泳いでいるひなのちゃんの苦しさはかなりのものである。
4人組は先頭の泳者を交代しながら負担を軽減しつつ泳いでいる。体力の消耗度が全然違う。
この状態で勝とうとするなら、それこそ実力差が4人組個人の4倍はないといけないことになる。それはさすがに・・・!!

まもなく4キロ地点にさしかかるというところでさらにペースをあげる4人組。
これはさすがにひなのちゃんもついていけそうにはありませんかな。
頑張って泳ぐものの、それでも無理なものは無理である。単独では。
だからこそ、協力をすると申し出て来る星井さん。
星井さんとて目指すのはオリンピックである。それには4人組にだって負ける訳にはいかないのだ!!

一時休戦よ!私たちもドラフティングで4人組を追撃するわよ!!

という感じでコンビの結成となりました。
1人で泳ぐよりも心強い感じとなりましたが、果たして呼吸はあうのでしょうか?
また接触しまくって酷いことになったりしないか心配ではあります。
まあ、レースもまだ折り返しに到達していない段階ですしこれからと言えなくはないが・・・どうなることやら。

・パンダのこ
パンダの子が双子の確率は50%。へぇー。
それなのに母親が子供を1頭しか育てられないとはどういうことなのか・・・動物の進化は複雑怪奇であるな。

みるくちゃんは乃仔ちゃんよりも残念な感じになっている・・・!!
まあ、パンダ絡み以外のところでは勝っているのかもしれないが・・・尻尾の色を間違えていてはいかんでしょう。
というか、ずいぶん乃仔ちゃんもパンダ知識がついたものですな。

サトウキビ・・・凄く甘そうでありますな。
リンゴとかも食べてるし甘いのもOKってことなんですかね。
動物も虫歯になるらしいので、少し心配になりますな。

・ハーベストマーチ
全てを破壊する『収穫の進軍(ハーベストマーチ)』を行っているはずのシイドが目の前にやってきた。
目的はもちろんクゥ。おやおや、別れてまだそんなに日も経ってないのにもう収穫ですかね?

ノイエさんと話しているシイド。その間に解析を開始するフルワナちゃん。

――照合。監視所からの情報と合致。
現時点最優先討伐目標――手配対象A級騎士『シイド・クレイヴン』

ガッチャ☆探してたよ。坊や

やはりシイドはA級でありましたか。
闘剣も使えますし、雷を放つなどの特殊能力を有したりしておりますからねぇ。
そしてケイナさんたちはこのシイドを討伐するために散策をしていた様子。
A級騎士と分かりながら戦う力があるということか・・・!!

フルワナ。イクシィ。速攻だよッ。

副隊長の指示を受け、マスクの飛び出している部分を捻ったり、手首をガチャッと開いたりする2人。ういーん。
フルワナちゃん、喋り方だけじゃなく本当に改造人間みたいであるな。

まずはケイナさんの飛び蹴り。
シイドがそれを受け止めているうちに素早く懐に潜り込んだイクシィが胴への掌打を決めて吹き飛ばす・
一撃で騎士が血を吹くほどの一撃である。重そうですな。
そして崖に叩きつけられたシイドに加えられるのは、フルワナちゃんの腕から伸びたレーザーブレード

まさか人間側の方でこんな武器が飛び出してくるとは思いませんでした。
これが本物の騎士討伐隊・・・どっちが騎士だかわからないぐらいでありますな。
そりゃシイドにもそんな化物じみた力を持ってるくせに人間側とは笑わせるとか言われちゃうわけだ。

一連の攻撃を受けてもほぼ無傷なシイド。
まあ、これもケイナさんの想定内。A級騎士がこの程度でやられるはずもないということか。

改めて対峙するシイドと討伐隊。
と思いきや、シイドの視線はクゥへと向けられている。やたらと優しい視線を向けているのが気になるというかなんというか。

クゥ・・・お前はまだそこに居るのか。
今気を失っているのは・・・力の使いすぎか?それとも使い所をしくじったか?
・・・ともかくきっと・・・ノイエのためだったんだろうな・・・
わかるか?ノイエ。
お前にはもうクゥを守ることはできない・・・ノイエ。
いずれ必ずおまえがクゥを殺しちまう

まあ確かにクゥが変身するのは大体ノイエさんが危急の時が多いですね。
いや、自身も危急の時が多いですから、必ずしもそうとは言えないのでしょうが・・・それでも言葉につまるノイエさん。

そうやって話しているシイドに並んで向かっていく討伐隊の3人。
フルワナちゃんは両手からレーザーブレードを出して完全な戦闘態勢。
なのだが、本気の戦闘形態を見せたシイドの前には一蹴されるしかなかったりする。

討伐隊・・・今回はお前らに用は無い・・・
『闘剣』『黒帝ノ鋒』

吹き出す雷が3人を襲い、一気に行動不能とする。
うーむ、機械処理を施しているであろう3人に雷は一番の難敵でありますね。
監視所の報告で雷を操ることはわかっていたでしょうに、耐電処理とかしておかないからー。

殺さん。何も出来ずはいつくばって生きのびたと恥でも喰らえ。

相変わらずシイドは偉ぶってない人間には優しいというかどうでもいい扱いをするというか。
この場は命を繋げれたみたいでよかったよかった。
全身がまだ痛いパティさんも弱い雷で行動不能にさせられる。
これで姉弟を守る者はいなくなりました。

・・・ほらな。ノイエ。
お前はちっとも守れない・・・そうやってクゥを抱きしめているのはなんのためだ?

なんのためだ?と問われたならば、ノイエさんはこう返すしかない。

ノイエ「大切な弟だから。大好きなクゥだから。死んでも離したくない
シイド「酷い。身勝手な女だ・・・

確かにノイエさんが述べるのは自身の理由である。
でも正直な気持ちでありましょうな。身勝手と言われてもそれが本当の気持ちだから仕方がない。
クゥとしてもそれは有難い気持ちなのでありましょうが・・・

お前はもう・・・クゥから離れろ

まるで弟離れを促す父親のような発言をするシイド。
放った雷は姉弟の乗る馬車を焼き払う。
が、乗っていたノイエさんは無傷。どうやら脅しで放った雷のようですな。馬は死んじゃってるけど・・・
というか、上半身だけになってた白髪鬼ちゃんは!?サラちゃんはどうなったの!?
よく見たら黒焦げになった箱の中に頭らしきものが描かれている。これは・・・助かっている・・・のか?

討伐隊の面々が気を取り戻した時、そこにいたのは呆然と座り込むノイエさん1人の姿のみ。クゥはどこにもいない。
そう、クゥはノイエさんではなくシイドに抱きかかえられて空を飛んでいた。
現れた時は布の変形かと思われた飛行物体だが、今回はハッキリとステルス機のような硬さを見せている飛行物体。
そのアームに掴んでもらっているシイド。この飛行物体はやはりエクトルかオデットの騎士形態なのだろうか。

クゥ・・・今のお前ならもう・・・わかるはずだ。
自分の居場所が・・・正しい道が。俺と共に居るべきだということがな・・・

ホクホク顔でそんなことを述べるシイド。
まさしく言葉通り姉のもとから奪ってきてやったぜって感じでありますね。
花嫁でも強奪してきたかのようである。うむ、シャレにならん例え方だなこれは。

さてはてシイドはどこへ向かうのか。
目覚めたクゥは姉と引き離されて何を思うのか。
残されたノイエさんはシイドに言われたことについてどう考えるのか。
この三角関係の行きつく先がどうなるのか・・・気になる所ですな。
どこに落ち着いても歪な感じになるのが何とも言えない三角関係である。うーむ、厄い。

・木曜日のフルット
フルットは時折すごくカッコイイ時があるから困る。
しかしデンは別格なだけで、フルットたちはクロと一対一で戦えるだけの強さがあるんですな。

ナワバリ意識はちゃんとしている様子のノラ猫たち。
クロがナワバリを荒らすのは珍しいと言ってますし、そういうところはちゃんとしてるんですなぁ。
ノラだからって完全な無法者ではないってことでありますよ。

・総合感想
最近チャンピオン内にアホの子が増殖してきている気がする。
主な原因は実は私はであるのは間違いないが、花子さんのキャラもアホの子が多い。
チャンピオンっ子はゾンビ好きなる言葉もあったが、今やアホの子好きという変化が・・・!?
いやまあ、好きですけどね。確かに。

次号は新人まんが賞佳作受賞作。
盆ノ木至先生の「吸血鬼すぐ死ぬ」が読み切り掲載。
タイトルからして気になる作品であるが、果たしてどのようなものであるか。

しかしこの巻末の次回予告。少年よ汗まみれで走れ!!!って・・・
なんてチャンピオンらしいアオリなんだ・・・大好きです。



2013年 28号


・雨天決行
僕だけの天を求めて、運命の雨物語が始まる!!
重本ハジメ先生の妖怪バトルファンタジー。巻頭カラー巨弾62Pで堂々開幕。

主人公の天野甲人はいわゆる雨男という奴である。
中学最後の体育祭。しかしあいにくの雨で雨天中止となる。
クラスメイトの言によると甲人が現れた日の行事日はほとんど雨ばかりになるそうな。

クラスメイトの1人、田山は他の誰よりもブチギレて甲人に当たり散らしている。
テメーが来るまでは晴れだったんだぞ!!このナメクジ野郎が・・・と。

なんでも陸上部の最後の試合で結果を残せなかったのでスポーツ推薦がダメになりそうらしい。
ハァ。それで体育祭で頑張ったら推薦してもらえるんじゃないかと?
高校側の人が見に来ているわけでもないだろうし、そんなわけないじゃないよー。
これはまさしく八つ当たりでありますね。まあ、本人にしてみれば本当に最後の希望だったのだろうが。

そんなこと僕に言われてもと反論する甲人だが、田山は追及を辞めない。
甲人と小学校一緒の子から聞いた話によると昔から甲人がいると必ず雨が降ったそうな。

それにテメーが昔大雨ふらせて自分の親、事故死させたってこともなあ!!

ほう。それはなんとも辛い話であるな。
なので今は施設で暮らしているという甲人。
さすがに親の話まで持ち出してくる田山の追及に耐えられなくなり学校を飛び出す。
そしてそのままひかり園という児童養護施設にまで帰って来る甲人。
ここではハルさんというお姉さんと甲人よりずっと小さい少年少女が複数人暮らしている。

雨の中びしょ濡れになって帰る甲人。
しかし施設の中でもハルさんと言い合いになってしまい、飛び出すことになる。
ここでも僕はいらないみたいだから、と言い残し。

そうして行き場所を失った甲人は川の側で雨に打たれながら膝を抱えて座り込む。
そんな甲人に近づいてきたのは・・・犬。とその飼い主のお爺さん。
ズブ濡れでカゼひくぞと心配するお爺さんに、この雨は僕が降らせてるからと返す甲人。
いきなりそんなこと言われても何の冗談かと思っちゃいますよね。お爺さん爆笑。犬のペロも笑っておるわ。

しかしまあ、甲人がいうのも笑い飛ばせる内容ではない。
誕生日の旅行中大雨で土砂崩れが起きて両親は事故死。
それからは毎年誕生日には雨が降るようになったという。

それだけじゃない・・・ッ!僕が楽しみにしてる日も必ず雨が降って・・・
まわりのみんな・・・親せきのオジさんも気味悪がって・・・
だから・・・僕・・・何も楽しみにしないようにしたのに・・・
なのに・・・それなのに・・・そしたら今度は・・・みんなが楽しみにしてる日まで雨が降るようになって!!
呪われてるんだよ!誰からも必要とされないッ!僕なんて・・・いなくなった方がいいんだよ!!

悲しいことを叫ぶ子である。
だからか、昔語りを始めてしまうお爺さん。
橋の下のリヤカーを指さし、昔はあんなの引いて焼きイモ屋をやっていたんだそうな。

こんなワシの焼くイモが大好きって言ってくれる大事な人ができてなぁ。
そんだけでもありがたいのに・・・キセキだったのに・・・
ワシはうかれて甘えて調子んノッて、そんな大事なコト忘れてもうてな・・・

それで今は橋の下でその日暮らしを続けている状態ということでありますか。
まあ、もう働くのイヤだしと言っているぐらいだし、今の生活もそれほど捨てたものではないようですな。ふむ。

オマエさん・・・誰からも必要とされてないって・・・ホントにそうか?
ワシみたいに忘れてないか?大事な人・・・必要としてくれる人がおるのを・・・

そう問いかけられてハルさんのことを思い浮かべながらも目を逸らす甲人。
ならばとお爺さん、服を脱ぎだしてワシらにとっちゃこの時期の雨はシャワーみたいなもいんじゃと述べる。

ワシは信じちゃおらんがなぁ・・・もし・・・オマエさんが雨男でこの雨を降らしてるんなら・・・
少なくとも・・・今、ワシとペロにとっちゃオマエさんは必要じゃけどなぁ・・・

ふむ。必要だとハッキリ言ってくれる人がいるってのは非常に有難いことですよね。分かります。
甲人もその有難さが身に染みたのか、泣きつつ、ペロになめられて笑いつつと元気を取り戻した様子。
それが功を奏したのかどうなのか、雨は止み光が差してくる。ほうほう。

しかし肝心の体育祭は中止となっている。この学校では雨天延期というルールはないんですな。
なので田山の怒りは収まらない。タイミングの悪いことにお爺さんに励まされ笑顔の状態を見とがめられる。
おやおや、なんだかヤバイことになりそうな感じですな・・・

一方ハルさんは飛び出していった甲人を探して街を駆けまわっていた様子。
ようやく発見した甲人にまずはビンタ一発。
そして胸に抱え込むようにして抱き寄せる。心配してくれてたんですなぁ。
これもまた必要としてくれているということの証であり、甲人も謝るしかなくなる。赤くなりながら。

ほらな・・・ちゃあんとおるじゃないか・・・オマエさんを心配してくれる人が。しかも美人の・・・

いいことを言ってくれますなぁお爺さん。
甲人もすっかり気を許したようで、ハルさんに友達になったんだと紹介する。
若者に友達とか言われてしまうと何かテレますよね。ええ。

オジイさん・・・明日も来ていい?焼きイモやろうよ・・・

そう言って帰っていく甲人。焼きイモか・・・何年ぶりかのう・・・

なんだかいい感じに話は収まった様子。
が、そうして帰宅していく甲人を見つめる者の姿があった。
猫・・・いや、猫の目を通して見ている女子である
顕微鏡で猫の毛を見ることで行動を操ったり感覚を共有しているのか?
使い魔のような存在なのかどうなのか。しかし微妙にブサイクだなこの猫。ね、猫でいいだよね・・・?

覗いていた女子は携帯で校長とやらと連絡を取る。

やっぱり間違いないと思うよあの子で・・・そう!封印を解く「目覚ましの者」!!

目覚めし者じゃなく、目覚ましの者でありますか。
封印を解くのが主行動となりそうな呼ばれ方でありますな。

さて、その日の夜。
橋の下で暮らすお爺さん。今日はイイコトできたかなぁと写真に映る大事だった人に話しかける。
お爺さん、昔は店を持とうとしたりしてたんですな。まあ、色々あったんでしょうな・・・色々と。

と、いきなりペロが外に向かって吠えだす。
何事かと思って外を見てみると、何とリヤカー大炎上。
こりゃ一体!と思ったら犯人はすぐ側にいました。おまえか田山!!
八つ当たりで放火とか・・・色々とヤバすぎる精神状態になってるなコイツ。
しかも火は燃え広がり、お爺さんの家まで燃え出す。
お爺さんとペロは外に出ているが、大事な人が映る写真はもうあとこれ1枚しかない。
慌てて取りに戻ろうとするお爺さん。しかし火の周りは速く、燃えたまま崩壊してくる。
あわやというところでお爺さんを吹き飛ばし助けるペロ。しかしその身代わりに自身は燃えた家の下敷きに・・・

号泣しながらだれか水をと叫ぶお爺さん。
そのお爺さんに黒い水が頭から振りかけられる
かけたのは満面のスマイルのパーカー男。いや文字通り満面のスマイルなんだが・・・危ない感じにしか見えないぞコイツ。
見た目も危ないが、かけた水の効き目もまた危ない。
黒い水は負の感情の声をまき散らしながらお爺さんの身体を覆い尽くしていく。
全身を覆いつくされたお爺さん。次の瞬間には妖怪へと生まれ変わっておりました・・・

パーカー男はリヤカーにも黒い水をかける。
燃えながら動き出したリヤカー。妖怪と化したお爺さんはそれを引いて空を駆ける。

真っ黒だ!!黒く・・・燃やす!!ワシと同じくるしみをッ・・・黒コゲッ黒コゲにィッ!!

そう叫びながら真っ先にやってきたのは田山の家。
心の黒い子、身も心もまっ黒んなあれと部屋に向けて炎を吹き付ける。
おやおや自業自得であるとはいえ、こうもあっさりと死ぬことになるとはなぁ。
まあ、八つ当たりもいい加減にしておかないと身を滅ぼすということでありますわな。

だが妖怪と化したお爺さんはこれで元に戻るということはない。
パーカー男のささやきに従い思いつくもの全てを真っ黒にしてやろうと空を駆けだす。

そんな大変なことが起きている夜。甲人は夢を見ていた。
夢の中で1人立つ甲人。その背後から迫ってくるのは・・・額から1本の角を生やした馬。ユニコーン?

主ヨ・・・待ッテイタゾ・・・近ク・・・来タルベキ時・・・今・・・心ニ宿サレシ言葉・・・
ソノ言葉・・・忘レヌヨウ・・・

何だかよくわからない夢でありますな。
しかし夢とかそれよりも重要なことが甲人の身に発生していた。
お爺さんと焼きイモやろうと約束していた今日。
その楽しみにしていた今日なのに晴れている。初めてのことだ!!それが本当に嬉しいという甲人。

大丈夫だよ・・・そうだよ・・・僕を大丈夫にしてくれたんだ・・・
本当にとってもいい人なんだ・・・あのオジイさん

常識人のハルさんとしては浮浪者に懐くのは大丈夫なのかと思わないでもないが、こう笑顔で言われては返す言葉もない。
まずはとにかく元気になってくれてよかったというべきなのでしょうな。

しかしそのお爺さんは既に妖怪と化している。
そして思いつくもの、よぎるもの全てを燃やそうとしている。
それは怒りによって浮かんだものであってもそうでなくても関係ないという事。
好ましいと思って記憶していた甲人やハルさんの姿も燃やすものという認識となっているようで・・・

早速橋の下に向かう甲人だが、そこにあるのは焼けて崩壊した家があるだけ。
そして街を走る消防車と子供の施設が火事になったという話を聞きつけて慌てて帰ることになる。

園長と何人かの子供は無事に外に出ることが出来ている。
が、ハルさんと年少の子供2人がまだ中に取り残されているそうな。うわあ。
消防隊員はすでに来ているが、さすがに妖怪の火。まるで生きているように燃え広がり、消火活動は進まない。

消防車が何台来たってムダ。怨念の混ざったあの日は燃やしきるまで消えない・・・これは・・・アイツの仕業・・・

と物知り顔で述べる猫。
なんだこりゃと思ったら路地裏に甲人を引きずり込む手がある。
おっと、猫を操っていた例の女子でありますな。
彼女はあの火はもう天野くん、君にしか消せない。今スグ彼を起こすのよと告げて何かを握らせる。
右手に握らされたのは・・・角の生えた馬を象った彫刻のようなもの。
下の部分はドリルのように、ネジのように螺旋を描いて尖っている

その馬を手にしたとき、甲人は夢で見た馬のことを思い出す。
そしてイメージの中でその夢に出てきた馬の背に乗っている甲人。
馬は語る。時ハ来タ・・・今コソ唱エルノダ。言葉ヲ・・・と。
すでに知っている宿しているとされるその言葉。それは――

雨天決行・・・

その一言こそが封印を解くカギであったらしい。
馬は御意と一言応え、甲人を連れて空高く飛びあがる。
そして空にまるで水面があるかのように広がる波紋。
その波紋は雲となり・・・そして豪雨となって地上へと降りそそぐ!!

主ヨ!ヨクゾ・・・我ヲ目覚メサセテクレタ・・・
我ガ名ハ馬頭!!我コソハ「天のカギ」空ノ第七番傘ッ!!ソナタノ傘トナル者!!

傘!!ああ、なるほど。いわれてみれば馬の首の曲がり方が確かに傘の柄みたいになっている。
カラーで見た時は持つところ短すぎる気がしたが、なるほど。そういう持ち方を想定したつくりなのか。
それにしても雨を呼び寄せるとは結構な力でありますな。

遠キ時代・・・我ラ・・・番傘ヲ振ルイテ空ノ模様ヲ司リ人間ヲ導イタ者。
天照子ノ力ヲ受ケツグ者・・・

天照子。聞いたことのない単語ですな。天照大神と何か関係がある名なのだろうか。
何にしても猫を操る少女がいうにはこのカラカサの封印を解くのは戦える手立てを増やすことであるらしい。
誰と?というともちろんあの妖怪を生み出しているパーカー男と、だ。
しかし雨を降らせるぐらいでどうにかなるものだろうか?
お爺さんの炎は確かにこの雨で弱まっているようですが、雨だけで消せるものではないように思える。
なので馬頭はこう言う。

強ク心ニ念ジヨ・・・サスレバ・・・ソノ思念・・・雨ガ形ヲ成ソウ・・・

火を消し、ハルさんを救う。そう強く念じる甲人。
果たしてそれが成ったのか、水が渦を巻いて空から降りてくる
一点集中の水は施設の火を丸のみにして消し去り、さらにその先は手の形となってハルさんたちを外に運び出す!!
うーむ。この流れを見開きで見事に表現している・・・この見せ方の上手さはさすがと言わざるを得ない!!

水の勢いは凄いので火を消すぐらいの勢いだと中のハルさんたちを傷付けるかもしれない。
だが、願いはハルさんを救うことである。だから水も傷つけることなくハルさんたちを運び出したというわけだ。
そして文字通り対岸の火事のように呑気にスマホで撮影していた奴らは水没で壊れる羽目に会うと。ハハハ。

雨を操り水の柱とすることでハルさんたちの窮地を救うことは出来た。
一安心と思っている甲人だが、危機は自身の身へと迫っている。
火を消したことで妖怪と化したお爺さんがこちらを狙ってやってきたのである。
なるほど。これで冒頭のカラーページに移っての闘いとなるわけですな。

というわけで始まりました妖怪バトルファンタジー。
物語の展開のさせ方、見せ場の上手さはさすがといった感じでありますな。盛り上がりに期待が出来る!!
しかし甲人のメガネが色々と気になってしょうがない。フレームでかすぎっショ。
というか実はレンズ入ってないんじゃないだろうか?
水を溜めるとまるでレンズがあるように見えますとかそういう。
いや、夢から覚めた時に手でメガネを持つ所ではちゃんとレンズがあるかのように描写されてますけどね。

妖怪化したお爺さん。なんとも悲しい話である。
無事に元に戻って欲しい。妖怪化している間にやらかしてしまった原罪はあるがそこはまあ、意識を失ってるってことで・・・

しかしあの妖怪化のプロセスは前作の「鬼さんコチラ」を思い起こさせますな。
夜行も確かああいった負の感情の塊に包まれて変化したはずである。
となると世界が繋がっていて鬼が出てくる可能性もあるということか?天童さんのリベンジが来るのか!?

それにしても第七番傘が馬頭か。
すると牛頭の番傘とかもやはりいたりするんですかね?第二番傘辺りで。
十二支順で考えるなら確かに馬は7番目だしなぁ。他にも11本あったりするのかもね。
ともかく、どういった戦い方を見せてくれるのか、次回の戦闘に期待であります。

・弱虫ペダル
平坦でのスプリンターの勝負は終わった。続いては山。クライマーの勝負である。

この道は山へと続いているッ!!
ひとつのループ橋を経て伊豆半島最大の屋根、天城原峠へと向かっている!!そこに山がある!!
ならば登ろう!!この道の最高点。最も空に近いところまでどちらが先に到達するか。
勝負だよ!!全力を惜しむなよ真波山岳!!

東堂さんの宣言によって始まる勝負。
いつでもしかけてくるがいい、そのことごとくをねじ伏せてみせようと強気な発言の東堂さん。ワッハッハ。

同じクライマーである黒田さんとしても東堂さんは目標であり、今すぐにでも勝負したいという想いはある。
しかしこれはレースである。残った相手に福富さんや荒北さんがいる。
最終的にレースに勝利するためには自身の役割を果たさなければならない。東堂さんもそう言っていた。
クライマーにはそういう時がある。チームの勝利のために徹しなければならん時があると。

わかりますよ。今なら!!

勝利のために残り、徹する黒田さん。
一方の山岳は東堂さんと勝負をするために山を駆ける。
ここで山岳による東堂さんの凄さの説明。
とにかく無駄がない。滑るように登るのが東堂さんの凄さである。なるほど、忍者とか言われてましたものね。

あまりにも自然で簡単そうにやるから誤解されることも多い。
まあ、確かに巻島さんのようによくわからないが速い!!というのとは違いますわな。
下手したら自分でも勝てるんじゃないかと思わせてしまうのは・・・東堂さんの人柄もあってのことか。

小さなロスを極限まで削って、コーナーワークやシフトチェンジを全部計算してやってるんだ!!
だから音もなく加速する!!気づかない内に引き離される!!
無駄なのは――口数だけだ!!

おっと、なんと的確なツッコミをするのだ山岳。まさしくその通りであるから困る。
ワッハッハと笑いながら俺のスリーピングクライムに圧倒されたかと述べる東堂さん。
このままオレの勝ちってことでいいな!!女子人気も含めて!!などとも述べだす。本当無駄口が多い!!

おまえ、今口数だけ無駄多いみたいなこと思ったな?

いい勘してますね。まあ、自覚もあるんでしょう。
荒北さん辺りには毎日のように言われている感じがしますからねぇ。要するに治す気は全くないってことであろうが。

女子人気対決はオレの勝ちってことでいいよなと満足そうな東堂さん。
まあ確かにファンブックによると女子人気はかなり高いらしいですからねぇ。
作中でもファンは出てきているし、自画自賛だけではないということですな。

ファンを大事にするがそれでもそれが第一というわけでもない東堂さん。
作中で女性ファンがつくキャラはよく見るが、こういう意識のキャラというのは余りいない気がして新鮮ですなぁ。
最初に出てきた時はファンとか実はいないんじゃないかとか疑ってしまってゴメンナサイ。

時に真波。あのメガネくん。彼とはちゃんと連絡をとっているのか。

おっと、いきなり話を変えてきましたね。
確かに山岳は坂道に対してどんな気持ちでいるのか。気になる所ではありました。

坂道はインターハイのあと、例の約束のボトルを渡すために山岳を探している。
東堂さんは約束の話を聞き、山岳を見つけて坂道と引き合わせる。
なるほど。ちゃんと例のボトルはその日に返却することができていたんですね。
2人の出会い示す縁。その象徴ともいえるボトル。今はどうしているのかと問うと――

捨てました

顔を伏せてそう答える山岳。
なるほど。やはり思い悩んでいたようですな。箱根学園が2位になったのは自分のせいであると。
しかも1位を取った坂道はあの日、箱根の山道で助けてインターハイまでやってこさせる動機を作ってしまった男である。
そんなボトル、置いとけるわけないじゃないですか。とのこと。
ふーむ、やはり責任感が強いというか、思ったよりも繊細な子であったんですなぁ。
その坂道を運んで先頭まで連れてきた荒北さんは平然としたものだというのに・・・!!
いやまあ、荒北さんが運ばなくても他の総北メンバーに付いて走れば追いついたとは思いますけどね。

悔恨の表情を見せる山岳に東堂さんはこう語りかける。

もしそうなることが先にわかっていて、彼が山で倒れていたとするならばどうする?おまえは助けないか?
否。助けてしまうな。見すごすことができないのだろ。山で困ってるヤツを。真波山岳、おまえという男は。
ならばその選択、間違いはなかったということだよ!!
時は一瞬で過去に返らない。おまえは全力を出して負けた――それだけだ。
それでも過去がおまえを苦しめるなら。簡単だよ――そのジャージをぬげばいい。
言っておいたぞオレは。自由に走れと。真波!!それがおまえに最も相応しい走り方だからだ。

まあ確かに。理屈や順位に拘ってマユをひそめて走る山岳など山岳ではない。
そういう鉄面皮キャラは福富さんの役どころでありますからなぁ。
そんなお前は女子人気のライバルとして取るに足らん!!と吠える東堂さん。
福富さん系のキャラでは女子人気の獲得が難しいと言いますか!!そうなのかもしれない。どうなのだろうか。

彼は――小野田くんは。
オレにはわかるな。すでにおまえにとって重要な存在だ。
このあと3年間目の前にいて競い合うような、更にお互いに成長し合い、高め合う存在になるよ。
だから大切にしろ。電話は毎日かけろ

毎日!?まるで心配性のオカンのようでありますな!!
うん、まあ確かに巻島さん相手に電話する時の東堂さんはそんな感じでありましたが。

正直、相手のことを"憎んで嫌って――"オレにはうらやましいのだよ。
すぐに会えていつだって自転車で対話できる場所にライバルがいるのだから

ふむ。やはり巻島さんがイギリスへ去って行った時の東堂さんのショックは計り知れないものがあったようですな。
一応インターハイで最後の試合までやった後だからまだ落ちつかせることはできたのでしょうが・・・
しかし、東堂さんは卒業してからも自転車を続けるつもりなんですかね?

ともかく、東堂さんと話したことで大分昔の調子を取り戻せつつある山岳。
ようやく登りながら笑顔がでてくるようになりました。やはり山岳はこうでないといけませんね。
そしてこれでようやく勝負になるとも言える。
本調子でもない男との戦いが最後でもアレですしね。

だが山はゆずれんがな。オレは山神東堂尽八だからな!!

さらりと勝利を決めてしまう東堂さんでありました。うーむ、貫録という奴か。
まあ山岳もまだまだインターハイの時のような様子ではありませんでしたしね。
誰よりも速く頂上に登りたいという気迫までは持って行けれなかったか。
まあ、勝利よりも大事なものを貰えたみたいだからいいんじゃないですかね。
自分らしく自由に走る。ライバルを大事にする。この先もずっと覚えていくべきことを教わったわけなのですから。

新開さんは敗れたが東堂さんは勝利した。
田所さんや巻島さんも最後の勝負は勝利している。やはり3年は高い壁なのか。
残るは4人。
運び屋とエースの2人組が残ったわけだ。
これは最後のゴールまで一気に行きそうな流れでありますね。
果たしてどのように後を託す展開となるのか。気になる所である。
黒田さんがどういう風に荒北さんをリスペクトするのかも気になる部分だ!!

・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
ガスの脅威は去った。ならばと近接戦闘を仕掛けるクリス。
まあ、ロケットランチャーでもないと火気では有効な打撃を与えれそうにない感じですしね。
伸ばしてくる腕をナイフで斬り落としつつ接近していく。

クリスが優勢に転じたのを見てようやくリッキーは化け物とかしたナナンに思いを馳せる余裕が出てきた様子。

ナナン・ヨシハラ――
エリートばっかの学校で除けモンにされて・・・学園に疑問感じて逃げ出して・・・
その行き着いた先がこれかよ・・・!!

何とも不幸すぎる話であるわな。
化け物になってからの行動は本人の意思によるものなのかも怪しいですしなぁ。
その境遇の不幸さは言葉で言い表しようもない。父親にはどう報告すればいいものやら。

ようやくピアーズたちも地下の入り口に辿り着いた。
手持ちの弾薬が尽きる前に到着出来てよかったですな。
急いで地下へ向かう2人。
しかしその陰でガサガサと動く巨大な影。む、これは・・・暗くてよくわからんが、やはりビンディなのか・・・!?

クリスはナイフを振るいながらこの学園での犠牲者について考える。
ゾンビになったもの。そのゾンビに襲われたもの。ほとんどは罪のない子供たちである。
欲望の犠牲者
グラシアの学園を楽園にしようという体裁を整えんとした欲望の犠牲者。
それを誅するためにパンデミックを引き起こすという生きすぎたビンディの欲望の犠牲者。
そしてウィルスの実験体の記録を取るためビンディを唆したフードの女の欲望の犠牲者。
なんともやり切れない話でありますな。これがデザイア。マルハワデザイアか。

この子も・・・

一瞬目を閉じ、黙祷を捧げるクリス。
その一瞬後、押し切る形でナイフでナナンの胴体を真っ二つにしてしまう
まさかナイフで真っ二つにしてしまうとは思わなかった。どういう剛力とナイフの厚さだよ!!

倒れ伏し、動かなくなったナナン。
それを見てクリスはリッキーを呼ぶ。これであとはピアーズとメラが来ればヘリで脱出できますな。
と思いきや――まだ倒しきれていない者がおりました。

扉をガンガンと派手な音を立てて破り、走っている2人に追いついたのはクモの異形――ビンディ。
メラたちはこの場での戦いはせずにまずは合流するべく走る。
そしてついにクリスたちと合流し、4人が一箇所に勢ぞろいすることとなりました。

やってくるビンディは脱出までの最後の障害となるのか?
変わり果てたビンディの姿を見てリッキーは何を思うのか。
また変わり果てたビンディはナナンが真っ二つにされたのを見て何を思うのか。
欲望以外にも色々な想いが渦巻きそうでありますな。

クモ型ビンディが最後の相手となるのだろうか?確かに強いといえば強いがこの4人相手となるとどうだろうか。
ナナンの亡骸を見て更なる変貌を遂げるという可能性もあるのではなかろうか。
取り込んで最終進化とかそういう展開。やはり聖獣ナンディの出番なのか・・・!?
そうなった場合どういう姿になるのかが気になる所。驚きの変貌を遂げて欲しいところでありますな。

・真・餓狼伝
腕を折られながらも文吉の袴の裾を噛んで投げを放つ前田光世。
さすがに文吉も身を翻してダメージを軽減する間もなく、うつぶせに地面に叩き付けられる。
投げた前田光世も無理矢理すぎたのか激しい前転を行いながら吹き飛んでいく。
どちらかというと投げた側の方が派手な動きになってますな。

先に動いたのは前田光世。
転がって仰向けになってみせるがあばらの調子を考えるともう動けそうにない。
が、文吉は僅かずつであるが動き出している。
うつ伏せに倒れたまま手を前に、身体を前にと少しづつ距離を縮めてきている。

ま・・・まだ来るか丹波ぁ〜〜ッッ!!

前田光世の投げにより鎖骨と肋骨の2、3本が折れた感じの文吉。

けど勝ちてえ
前田さん・・・アンタ本当すげえからな。勝ちてえって心底思ってる・・・

目の前まで張って進み、そして身を起こす文吉。
相手は動けない。だからゆっくりと近づき、マウントの体勢に持ち込むことができる。
いや、またぐだけの力がなのか、相手の足の間に身体を押し込むような形で近づいている。
いわゆるガードポジションの形でありますな。

一撃でいい。一撃入れば・・・沈む
・・・もっとも俺も一撃分の力しか残っちゃいねぇ・・・

残る力を拳に込めて振り下ろす文吉。
その文吉に前田光世は心の中で礼を述べる。ありがとうと。

しかし、そのように述べながら文吉の腕を固める前田光世。
執念が身体を動かしたということだろうか。しかしこの形は一体何の形であるか。
三角締めなら足をもっと上にしないととも思うが、いやこれでもいけるのか?

思わぬ戦いの長引き方をしているが、さすがにこれは決まったのではないかと思われる。
しかしこの戦いが終わったあとは2人とも動けなくなってしまいそうですなぁ。
特に文吉は人に見つかるとマズイ身でありましょうに、倒れたままとなって大丈夫なのだろうか?
まあ、コッソリ戦いを見ているものが戦闘後に回収してくれるんじゃないかと思ってますけどね。
実は前回出てきた嘉納治五郎は前田光世の想像ではなく実際に声をかけていたとかそういう話で。

・侵略!イカ娘
子供の頃は平気だった虫がなんで大きくなると苦手になるのだろうか。不思議だ。
私も特に足の多い虫は苦手である。バッタぐらいならまだいいんだがねぇ・・・

苦手でも知識のある愛子先生。やはり学業は優秀な様子ですなぁ。
行き過ぎている弱点さえなければもっと慕われる可能性もありますでしょうに・・・残念な人だ!!好ましい!!

・777 スリーセブン
街ですれ違う人たちが思わずガン見してしまうほどの可愛さ。
変身後の燈ちゃんはまさに注目の的である。何故普段からこの姿になれないのか・・・!!

燈ちゃんが街を歩く途中、何者かの声をかけられる。
また誰かをブッ飛ばしに行くのか?と。

ズバリ言い当てられ、驚き声がした方を見てみると、そこはビルとビルの隙間。
隙間に黒いものが挟まっている。これは・・・プロテクター男だ!!

夜遊びがすぎるな・・・しばらくは部屋でTVでも観て大人しくしてろ。
お前がブッ倒した4人は立山蛇のメンバーだ。上が出てくるとやっかいなことになるぞ。この辺で手を引くんだな。

どういう情報網を持っているのか、燈ちゃんが暴れていたことを知っているプロテクター男。
自身は強面優希と争っていた日の夜の出来事だと思ったのだが・・・
いや、同日であるとは限らないか。
まあ、情報収集はこのプロテクター男が自らやっているとは限らないわけですが・・・ふむ。

忠告された燈ちゃん。どうしてアタシのこと・・・と疑問を投げかける。
が、プロテクター男は細い空間の奥へ奥へとズズズ・・・と消えていく。
そう、まるで闇に溶けていくかのように・・・
そして何かにつまづいたのか足でもぶつけたのか悲鳴をあげる。し、締まらねぇなオイ!!
まあ、最初に見た時から実は挟まって出られないでいるのじゃないかと思ったりしたわけですけどね。

それはさておき、忠告された燈ちゃん。
援交オヤジの指はへし折るとして、狙われているという言葉には上等じゃんで済ませる。

強いヤツの方がブッ飛ばしがいがあるっつーの!

まあ、それを言うだけの強さがあるのは間違いありませんが・・・
事情通のプロテクター男が言うからにはヤバイ相手なんでしょうなぁ。

さて、今夜の優希は1人で家にいる。母親は仕事ですかな。
あの日出てきた怒れる優希を呼び出そうとするが出てこない。
さすがに抑え込んだ自分の内面の人格である。呼びかけただけで直に出てくるようにはならないか。

宅急便が来たらしくアパートの扉を開く優希。
しかし扉を開けた優希の前に立っているのは業者ではなく・・・プロテクター男。はひぃぃぃぃ!!

慌てて扉を閉める優希。そりゃそうなりますわな。何だよ!宅急便じゃないのかよ!騙したな!!って感じだ。
うん、やはり騙して扉を開けさせるようなマネしちゃいけませんよね。話を聞く気もなくなるってものだ。
いや、これはそういう問題ですらないか。

優希「ウ、ウチはビンボーなんで!!お金全然ないんで。お引き取りください!!」
怪人「強盗じゃねーよ!!こんなカッコでオレを外に出しとくつもりか?
優希「そんなカッコでくるからでしょ!!け、警察呼びますよ!!」

まったくもって優希の言うことが正しい。
こんなカッコでって、自覚はあったんかい!!
実際テレビにも出てる目立った姿なのに、夜とはいえあちこちに出歩いてさ・・・大胆すぎるでしょう!!

通報されそうになるプロテクター男。しかし次の一言で優希も別の意味での驚きを見せることとなる。
プロテクター男が用があるのは優希の中のもう1人の優希。
そう、自身ですら夢ではないかと思っている別人格に会った人物。それがプロテクター男なのである!!
なんでよりによってこんな怪人に知られちゃいましたかねぇ。

一方、夜の街を徘徊している燈ちゃん。
ゲームセンターを出たところで顔を腫らした男たちの出迎えに会う。
おっと、見つかってしまったみたいですね。そして助っ人も呼んでいるのか。
まあ、正面からかかってくる相手ならばどうとでもしようがある。
と思いきや、店員に扮した男がスプレーを燈ちゃんに吹き付けて来る不意打ち。これは汚い!!
いや店員に扮しているのではなく本当に店員なのかもしれませんがね。立山蛇・・・組織の力とはこういうものか!!

薬をかがされ眠らせられる燈ちゃん。車にのせて連れ去られることとなってしまいました。
うーむ、プロテクター男の懸念が的中でありますなぁ。はてさてどうなるのか・・・
矯正下着外したりしたら綺麗な顔のままたるんだ肉体がまろびでたりすることになっちゃうのだろうか・・・危険だ!!

プロテクター男は優希を誘っている。お前の力が必要だ!と。
それはなんですか?燈ちゃんの救出に手を貸せということでしょうか。
まあ優希の二重人格は顔つきまで変わるので後腐れがない。しつこそうな連中と戦うのにはいい才能である。
とはいえ今の優希はまだ怒れる優希を自由に出せる状態ではないのだが・・・あれは夢じゃないかとすら思ってるわけだし。
誘いを断ろうとするが、母親に心配かけたくないんだよな?と言い出すプロテクター男。おっと、脅しか!?

脅したり必要と言ってみたりしながら優希を動かそうとするプロテクター男。
一体こいつは何を考えているのだろうか?
行動を見る限りはそれほど悪い奴ではない。悪に制裁をくだす現代の仕事人のような立ち位置でいるつもりなのかもしれない。
しかし連載開始時の不気味さはほとんどなくなってしまいましたね。
スタンガン用いたりしたときはちょっと残念だったが、実はコミカルなキャラであることが今回でよくわかった。
殺伐としそうな話の流れで和みを提供するのがこのプロテクター男の役割だったんだよ!!なるほどなー。

そういえばようやくサブタイトルのカウントアップが止まりましたな。
主要キャラがやはりこの3人なのだろうか。しばらくしたらまた増えだす可能性もなくはないかな。

・バチバチBURST
大相撲五月場所十一日目。
空流三連戦の初っ端は常松が石川に敗れる結果で終わった。
そのタイミングで不安そうな面持ちをしながら国技館に現れるのは椿。
鯉太郎の取組にはなんとか間に合ったという感じですかね。

その鯉太郎が入場。相変わらず酷いヤジが飛び交う国技館。
ちゃんと謝罪しろとかDQN野郎とか焼き鳥おごれとか。ん?何か色々おかしいぞ?
DQNだなんてリアルで言葉にする方がアレですよね。いやそっちは割とどうでもいい。
なんだ焼き鳥おごれ!って。おごったらいいのか!?よく分からないヤジだ。

まあ、鯉太郎の父親である火竜はヤジった相手に話聞いてやるから飲み屋に来い!おごってやるぜ!!ってな人間でしたからね。
息子の鯉太郎にもそういうパフォーマンスを期待しているのかもしれない。
幕下の段階でそんなことできるわけないですけども。
性格的にもそういうのはちょっと違う。そういうのは仁王さんの役割ですな。む、本当に仁王さんは言いそうで怖い。

さて、鯉太郎と同じように入場してくるブタフグ。その右手には包帯が巻かれている
これはやはり・・・仕込んであるってことなんですかねぇ・・・
田上さんもえらいヒントを与えてしまったものですなぁ。

大事な一戦という事もあり、今日も見に来ているマコ姉。
椿は先に来ていたマコ姉に声をかける。
ふむ、椿は授業を抜け出してやってきているのか。ん?そういえばマコ姉も大学生じゃなかったっけか?
まあ午後は授業を取らずにいるんでしょう。

マコ姉「これから鯉太郎の取組よ」
椿「常松君はどうなりました!?」
マコ姉「負けちゃったよ・・・石川君にビンタされて・・・

ビンタって表現もなんだか素人らしくてよいですな。
しかし椿、常松君って呼び方はどうなんだ?一応年上でありましょうに。
マコ姉の前出し呼び捨てはどうかと思ったのだろうが君付けも何か違和感が。
まあ、ともかく常松の敗北を聞いて椿は一言。

そっか・・・やっぱり・・・
これで彼も空流になれればいいけど・・・

やはり何となく年下に向けて言っているかのような言動に思える。
まあ、一応常松のことも気にかけているって感じが見て取れたのはよかったですな。

とはいえ、今日の懸念は鯉太郎である。
なんせ相手は兄弟子の吽形さんを引退においやる原因を作った男であるからして。
もちろん鯉太郎自身がケガしないかも気になるが冷静でいられるか気にしている様子の椿。
だがどうやらその心配はいらない様子。
ブタフグを見ることで逆に吽形さんのことを思い出すことが出来た。
その教えも再度頭に叩き込まれる。投げは力じゃない。そう、力んでいては相手を投げることも出来ない。だから笑う。

土俵を挟んで待機している2人。
笑みを見せられたブタフグは目に見えるほどに冷静さを失う。

いらつくーいらつくー。同じ目で・・・見るな・・・コケにしやがって・・・

上下左右に瞳を動かすブタフグ。
目に映っているのは現実の光景ではなく、阿吽にしてやられた記憶。
壊れるほどに刻み込まれた屈辱と恐怖の記憶。

キィイイイイイ!!
キィイイイイイ!!
イイイイイ!キイイイイイイイイイイ!!

おい、これはさすがにヤバイでしょう。何叫んでるのよ。
周りも静かにせんかとか言ってる場合じゃないよ。病院だよ!!
観客もドン引きですよ本当に。いや、テレビ放送される十両戦じゃなくてよかった・・・

というわけで、涎を垂らしてブチ壊れたままの表情で土俵にあがるブタフグ。
一目で何をやってくるかわからないという雰囲気を醸し出しているのが分かる。

まさかコイツと取る時が来るなんてな・・・

鯉太郎としては意外な思いでありますわな。
まあ、吽形さんの仇は既に阿形さんが取った形になっているし、そこまで思い入れがあるわけではなかったんでしょうな。

大鵠「コラ・・・ガキ・・・お前も兄弟子のようにしてあげるからね〜〜・・・」
鯉太郎「クセー口で喋るな
大鵠「だだだだだ誰にモノ言ってんの〜〜・・・ここここ木端がぁぁ」

吽形さんにも言われたセリフなだけに効果覿面な様子。
というか予想以上にブチキレられてしまってもこっちとしては引きますわぁ。

ブチカマシて一気にキメる。何をされようが俺は俺の相撲を取るだけだ・・・

落ちついてそう考える鯉太郎。
ハッキヨイの合図と共にブチカマシを決めようとする!!
が、ブタフグの両腕を突きだしてのカチアゲに止められる鯉太郎。
むう、壊れていてもさすがに元十両。体重の軽い鯉太郎のブチカマシではこうもなるか。

出足を止められた鯉太郎。その鯉太郎の右足を己の左足で踏みつけ動きを止めるブタフグ。
その状態で襲い来るのは包帯の巻かれた右手!!
卑劣な一撃が鯉太郎を襲おうとしている!!これは危険だ!!
腕で受けとめる流れになるのだろうが、鉄板が入っているのなら受けた腕もただではすまないかもしれない。
はてさてどういう流れとなるのだろうか。
さすがに右手で張られて気絶して終わりってことにはならないと思いますが。常松と同じになっちゃうし!!

今回の取組で仏壇返しが飛び出すかどうかですな。
直前で張った伏線はすぐに回収することが多いだけに、この取組で決まる可能性は高そうだが・・・?
でもブタフグには強烈な投げをお見舞いしてほしいなぁとも思う。
いや、何が起きたかも分からず負けるブタフグというのもありか。マゲを掴むヒマもないでしょうし、悔しがりそうだ。
でも負けて悔しがるとあなると、今回以上の狂乱を見せることになるかもしれないわけでして。
スタッフはすぐに退場させられるように控えておいたほうがよいですぞ!!

・3LDKの花子さん
ざしきわらしだけど家から出ても平気!!
なるほど。これは行動の幅が広がりますな。じいちゃんいればどこでも行けそうだが、さすがに死者は駄目か?

10円は毎回回収されてしまうのか。そりゃ一文無しの花子さんには厳しいな。

実はキツネ娘が凄く好きな自分。
このこっくりさんは容姿も性格面も凄く可愛い!素晴らしい!
しかし花子さん周りはやはりダメな子しかいない流れなのだろうか。それもまた良し。

・ペーパーブレイバー
鬼姑から鬼嫁に近づいた聖利ちゃん。ふむ。

魔王とかどうでもいい派なのにLvは高い八兵衛ちゃん。
まあ盗みを繰り返しているうちに上がって行ったんでしょうな。実生活にも使いやすい職業である。

聖利ちゃんは何にでくわしたことがあるのだろうか?地味に気になる発言だ。

別に聖利ちゃんがカラドボルグを振るうことはないと思うのだが・・・
そういう反論が出てこないのはクソ真面目だからなのかアホな子だからなのか。

名前の呼び方はお互いで統一する。うむ、良いことですな。

壱金菜鞠。この名前から連想される職業が思いつきませんな。
たぶん敵側の人間なんじゃないかとは思うが・・・なまりなだけに訛っているとかそういう話なのか!?

・囚人リク
田中一郎の提案した脱獄案には324房の仲間の協力が不可欠。
しかし同房の皆を巻き込みたくないリク。
思わず走り出して目の前の壁に激突するぐらいに混乱しています。

迷惑かけたくないから・・・!!・・・なんて俺はまだまだ甘いのか。
あのおっちゃんでさえギリギリだって・・・脱獄は厳しいものなんだ。
生半可な気持ちじゃ・・・ダメなんだ!!心を鬼にして・・・みんなに・・・

果たしてそれができるリクでありますかね?
レノマさんも疑わしそうにしている。
というか、容易くそういう決断ができるようにはなって欲しくないと思っているように見えるレノマさん。
レノマさんにしてみればリクは精神的な希望であるしなぁ。簡単に仲間を危険に巻き込むような人間にはなって欲しくはなかろう。

というわけでもう少し考えさせてもらうということになりました。

さて、食事の時間。
皆で和気藹々と食事をしている中、思い悩むリク。
こんないい奴らを巻き込めるわけがない。
時間をかけてでもやっぱり何か別の作戦をと考える。しかし――

オイ。脱獄だ。
俺とリクはここから脱獄する

思い悩むリクを尻目にいきなり宣言をしてしまうレノマさん。うわぁ。
さらにそれをリクが勝手に喋るなと怒ることで後押ししてしまう。うわぁ。
これでただの冗談だという話ではなくなってしまいました。一同の顔も一気に緊張したものとなる。

一刻も早くやる。決定事項だ。だから、腹を割って話したい。
俺たちの計画では、脱獄の出発点はこの房からだ。つまりお前らの協力なくして成立しない。
ただお前らも知っての通り、囚人の違反行為を知りつつ看守に報告しなかった場合、そいつにも連帯責任が科せられる。
そしてお前らは俺たちの脱獄の意志を知ってしまった。
仲間になるか、見て見ぬフリするか、チンコロするか。
ただし見て見ぬフリの場合、脱獄が成功した暁には報告義務を怠ったとして残されたお前らに罪が及ぶ。
だがお前たちの刑期は短い。無謀な脱獄につき合う義理はねぇ。かといってチンコロされても困る。
そこでだ。転房してくれ
谷村を押さえ込めばなんとか取り計らってくれるだろう。房さえ移ればお前らに罪は及ばねぇ。

なるほど。そういう手がありましたか。
さすがに木工場単位で連帯責任ってことはなく、及ぶのは同房くらいであるわけですな。
ならば転房させれば巻き込まなくても済むようになると。ふむう。
しかし谷村看守部長を巻き込むにしても、リクとレノマさんのふたりっきりになんてなれるのだろうか?
他の面子と入れ替えという形にしかならないような気がするのだが・・・?

突然のレノマさんの話に沈黙する一同。そんな中、リクに向けてうそだろと話しかける天野。
しかしリクの答えは謝罪。ようするに肯定しているということである。

ふざけんなぁ!!

怒りをぶつける天野。当然その気持ちはレノマさんへも向けられる。
事前になんら相談もなくいきなりこんなデケェ話を口にし、あげく出て行けとか言い出されたのではなぁ。
ボスらしく先々の展望をあらかじめ考えておいてから口にするのは頼もしい。
が、一つ間違えばそれは相手の行動を勝手に決めてしまう自分勝手さにも見えてしまう。
レノマさんとしては罪が及ばないように考えた末の結果であるが、言われた方としてみれば微妙な気持ちになるのもやむなしか。

いつも、昼休み・・・2人っきりでその計画の話してたんすか。
場合によっちゃあ死ぬかもしれねえリスクを俺たちが背負う。そんな話を・・・勝手に・・・
なめんなよ。俺たちは・・・あんたのオモチャじゃねえんだよ。最低だよ。

唇を噛みしめて述べる天野。
うーむ、まさしくタイトル通りに険悪な雰囲気!!これはよろしくない!!

連帯責任制度は色々と面倒くさいことになっていけませんなぁ。
まあ監獄側としてはそれこそが狙いなんだから思惑通りといったところなんでしょうけどね。

どうやって天野たちを納得させるのか。そんな手段が果たしてあるのか?
冷静になればとにかく巻き込みたくなくて隠していたというのは分かってくれそうなものであるが・・・
何とも厳しいところですな。リクとレノマさんの人間力に期待するしかない。

・毎度!浦安鉄筋家族
父もみいいねと仁のお言葉。ふむ、声に出して言うと何ともな発言ですな。確かにいいものでしょうさ!!

最後のはダンディすぎて仁ママの変装とは分からなかった!!
まあ、何にしても父親の姿を感じられて仁も嬉しそうな感じでよかったよかった。

・ドカベン ドリームトーナメント編
長い初戦となった開幕戦もようやく終わり、第2試合が開始されようとしている。
甲子園球場の観客が急ピッチで入れ替わる。真夜中まで騒ぐ気満点でありますな。

第2試合も実況は太平洋。
しかしゲストは変わり、徳川家康元明訓高校監督が登場する。
高校野球の頃はゲストにも引っ張りだこだったんだが、プロでも呼ばれるようになるとはなぁ。

さて、まずは両チームの先発バッテリーが発表される。
アイアンドッグスのピッチャーはエースである不知火守。捕手は丸亀。
そしてタイガースのバッテリーは・・・ピッチャー藤村甲子園。背番号111!!キャッチャー岩風五郎。背番号222!!

ま、まさか・・・本当に藤村甲子園が出てきただと・・・!?
確かに新田小次郎が復帰しているのだし、同じように故障で引退した甲子園が出ることもあるのではと思ったが。
うーむ、これぞ男どアホウ甲子園。
甲子園の登場に甲子園も沸き返るってもんですよ。ダンチョネ。

不知火と甲子園。これは大投手戦になるぞと第1試合を勝利で終えたスターズの面々。
泊まっているのはホテル芦屋。おや、ここは明訓時代にいつも利用していたところじゃありませんか。
なんともはや懐かしい。

そして続いてスターティングメンバーの発表。
アイアンドッグスは大体いつも通りの面々でありますな。
しかし問題はタイガース。このドリームトーナメント用のオーダーが組まれたということだが、どんな面子かと言うと・・・

一番センター、三原心平。背番号08。
二番セカンド、針忠助。背番号04。
三番ショート、東海の竜。背番号06。
四番サード、力動玄馬。背番号05。
五番ライト、小野田信長。背番号09。
六番レフト、雪村花虎。背番号07。
七番ファースト、南海権左。背番号03。
八番キャッチャー、岩風五郎。背番号222。
九番ピッチャー、藤村甲子園。背番号111。

てな感じの完璧な水島オールスターメンバー。
既存の野球チームだしさらりと流されるのかと思いきや、まさかまさか。
うーむ、主人公チームでないだけにこの戦いは・・・読めん!!
メンバー発表前はアイアンドッグスの勝利は堅いと思ったのだが・・・これはまさかがあるかもね。

しかし色々面子が出てきたのにキャラクターファイルは今回ありませんのね。
ここでこそ1人ずつ紹介していくべきだと思うのだが・・・
まあ、試合をじっくり描くなら紹介もじっくりされていくこととなりますか。おそらく。

・実は私は
みんなとの楽しいプールの時間を終えた朝陽達。
揃って帰宅、とはならず、急用が出来たからみんな先に帰っておいてくれるかなと言い出す朝陽。

あっ、いや・・・その・・・べべべ別に大した用じゃないんだけど!!あはは!!

怪しさ満点な様子の朝陽。まあ、アナザルに隠し事が出来るはずもないよね。
そしてそれと同レベルに隠し事ができないのが葉子さん。
同じように急用が出来たと5分前に言い出しているおかげでバレバレである。
なんともこの分かりやすさが微笑ましいというか何というか。

というわけで、一人夜の学校に呼び出された朝陽。これはドキドキしますね。
見慣れたはずの通学路も夜というだけでなんだか違って見える。

夜の学校はなんだか少し怖くて。けれど、夜の白神はなんだかいつもよりキレイで、なんだかいつもよりドキドキした

いい雰囲気でありますね。
やはり夜の吸血鬼は幻想的に見えるとかそういう話なんでしょうか。どちらかというとシチュエーション的なトキメキっぽいけど。
なんせ夜の学校で二人で秘密の特訓でありますからねぇ。これはドキドキする。
アオリにも男子妄想の特訓タイム!!とか書かれちゃうわけだ。

夜の学校にどう忍び込むのか。
それには方法がある。葉子さんの母親から聞いていた方法。
ふむ、フェンスに破れ目があってそこを通って行けばいい流れでありますか。
パッと見は狭そうで、葉子さんだと胸が邪魔でつっかえたりしないかと思ったが、意外と広くてそういうイベントはなかった。チッ。

それにしても学校のプールで秘密の特訓とは。
そんなに泳げるようになりたかったのだろうか?
てな風に聞いてみると、葉子さん。
やっぱりちゃんと泳げるようになった方が黒峰君にも藍澤さんにもみんなにもちゃんとありがとうって言えるかなーてと返す。
なるほど。練習を協力してくれたみんなのためにも頑張りたいと思ったわけでありますか。いい子だねぇ、ホント。

というわけで夜の学校のプールに到着。
さっそく服を脱いで水着姿になろうとする葉子さん。よっと。
あ、外で脱ごうとしているけど、ちゃんと下に水着は着てますからね!!
うん。まあ、それは当然なんだろうけど・・・目の前でいきなり脱ぎだされたらねぇ。そりゃ色々とねぇ。うん。
ドキドキする朝陽。でもガン見するというのはどうなんだろうか。
相変わらず自分にウソがつけないというか、正直な男である。

というか、脱ぐ分にはここでいいのかもしれないが、特訓を終えた場合のことはちゃんと考えているのだろうか?
水着の上に服を着るつもりなのか、野外で水着から着替えるつもりなのか・・・気になるな!!

とにもかくにも特訓開始。
息継ぎでキバが見えてしまう葉子さん。人前で泳ぐときはかなり注意しないといけませんな。
って昼間のプールの時は大丈夫だったのだろうか・・・?
まあ、羽は出していなかったし大丈夫か。たぶん。

学校に忍び込む金網の穴は母親から聞いたという葉子さん。
どうやら当時、葉子さんの父親も母親も泳げなかったらしく、こうやって忍び込んで練習していたというそうな。
ふーむ。遊園地の時と同じく、父と母の恋愛コースを辿っているというわけですか。それはそれは。

・・・不思議な感じだ。なんか話を聞けば聞く程、見えてくるみたいで。でもやっぱりどこかおとぎ話みたいで。
かつてこの学校で出会った白神の両親。人間と吸血鬼の秘密の恋物語。

なんとも青春だねぇ。まるで青春ラブコメ物語の設定みたいな感じだ。

一息ついた2人はプールサイドに座り込み、葉子さんは朝陽に感謝の言葉を述べだす。
それは今回の件だけではなく、もっと大きな意味での感謝。

・・・私な?黒峰君に会うまでずっと1人やってん。
秘密バレたら学校辞めなあかんからって。秘密守らなあかんからって。
けどやっぱりさみしかった。「なんでやろ?」「おかんから聞いてたこの学校での生活ってもっと楽しそうやったのに」って。
なんか聞いてた話と違うなーって。だからどっかで私、いつ学校辞めてもええって思ってた
けど、黒峰君と出逢って、藍澤さんや朱美さんとも出逢って、獅穂も転校してきて黒峰君の友達とも会えて。
初めて、秘密守るんも大事やけど、もっと大事なこともあるんかなって

ふむ、意識が変わり始めたわけでありますな。
皆で一緒の空間にいるこの感じもまた青春してる感じでよいですなぁ。
楽しそう。仲良さそう。羨ましいと思えるほどである。

秘密守るだけやと・・・学校辞めんだけやと意味なくて。
ちゃんとみんなと楽しんで、苦手なことも・・・そ・・・その・・・水泳とかも頑張って・・・だからな?その・・・
ホンマにありがとうな。朝陽君
おかげで私、白神葉子は学校が大好きになりました!!

嬉しいことを言ってくれますね。
さらに、初めての下の名前呼び。思わずの発言なのかもしれないが、指摘されて真っ赤になる葉子さん。あらあらニヤニヤ。
今のは言い間違えただけです!!と必死になって叫びだす。
ならばと朝陽も赤くなりながら葉子・・・さん?と下の名前で呼んでみたりなんかしちゃったりして・・・
うむ、お互い真っ赤だ。うわー、なんだこの恥ずかしく甘酸っぱい空間は!!まるで青春ラブコメみたいじゃねーか!!

てな風に2人がプールでよろしくやっているのを覗いている人がいます。
まあ千里眼の持ち主ですし、校内なら茜ちゃんが見ていても何も不思議なことはないですわな。

茜ちゃんはなんだか懐かしいと言う。
まだ校長ではなくこの学校で学級担任をしていた頃のこと。
同じように夜のプールに忍び込み、練習している人間と吸血鬼がいたそうな。
ほほう。茜ちゃんは葉子さんの両親の担任でありましたのか。
2人の仲を見守ってきた人でもあったりするわけですね。それは何とも感慨深いものがありそうだ。
というか、校長になったのは結構最近何ですな。かなり長生きしているというのに・・・

茜ちゃんの学級担任時代というのも気になるが、それはまた別の話。で見たいなぁ。
というのはさておき。
特訓を続ける2人。葉子さんはついに自力で15mを泳ぎきることに成功している。
やあ、どんな目標であれ、達成できた時の嬉しさはかけがえのないものがありますな。
思わず朝陽に飛びついてしまうほどに・・・むう、朝陽め。またむにーとされておるぞ!!
ちょっといい目を見すぎじゃありませんかね?
まあ、それはともかく。茜ちゃんの一言で今回の話は締めとなる。

さて白神・・・今度は一体どんな物語を見せてくれる?
一体どんな、人間と吸血鬼の恋物語を

見ている方としては色々と楽しいですよね。幾千年を生きる悪魔としてもこういう話はやはり飽きないものなのか。

夜の学校に二人きり。
話を持ち掛けられた時はもっとアホっぽいというか、朝陽がガックリするような流れになるかと思った。
しかし蓋を開けてみればアナザル爆発しろってなぐらいにいい雰囲気となった今回。
でも葉子さんが学校を楽しめるようになっているとハッキリわかったのはよかったですなぁ。
これからも仲間に囲まれて楽しく過ごして行ってほしいものであります。

まあ、葉子さんの父親が連れ戻しに来ようとしても、元担任の茜ちゃんがなんとかしてくれそうな気はしますな。
どうせ父親もアホだろうし、なんとでもなる気がしてならないぜ!!

・クローバー
高校最後の夏休みに広島へと向かうトモキとハヤト。
へぇ。20歳超えないと高速で2人乗りしちゃダメなんだ。それは知らなかった。

ま・・・まあ本当はハヤトいなくても高速怖いから下道通ってたけど・・・

でしょうね。
ずっと高スピードで走るような度胸があるとは思ってませんでしたよ!!

というわけで、下道を通って神奈川を抜け静岡、愛知、三重を抜け――1日で大阪まで到着
さすがに1日で広島までってわけには行きませんでしたか。まあよく走ったものですよ。

まんが喫茶で2人部屋を借りるハヤトたち。今日はここで寝泊まりであるか。安く済んでいいですな。

トモキはハヤトに対し、広島に友だちなんていないくせにという。
しかしハヤトにだって別れを述べてきた友人たちがいる。
モジャモジャした感じの頭の男と、少しオデコが広い感じの女の子だ
ふむ、なかなか可愛い子ではありませんか。
いや、それはさておき、この回想シーンで見送られている男は誰だ?や、矢原!?
いやまあハヤトなんだろうけど、昔はこんな髪型だったのか。顎髭まで生やしてるから間違い安いよ。

というような昔の友人たちとの別れの夢を見るハヤト。
目が覚めたのはロープで括ったトモキが動き出したため。
トモキ、大阪にハヤトを置き去りにしようとしたのか・・・!!
さすがに腰に括りつけられたロープぐらいはバッグ持ったときぐらいに気付こうぜ。

てな悶着がありながらもどうにか広島に到着。お疲れ様でした。
ホテルの予約は当然の如くトモキ1人分しかしていない。
これで完全に別行動が取れるとほくそ笑むトモキ。
しかしホテルには空きが、それもトモキの借りた部屋の隣が偶然空いていたりする。そこに泊まるハヤト。
ふむ。これでガッツリと邪魔ができそうな感じでありますね!!

いや、邪魔とかしてても楽しくはないだろうし、本当に昔の友人に会いにいけばいいのにねぇ。
オデコちゃんが現在どうなっているのか、興味あります。

・ANGEL VOICE
11月13日水曜日――船和学院との決勝まであと4日。
マイちゃんのこともあり練習が行えない市蘭サッカー部員。
そういう事情があるとは知らず、ウキウキした様子を見せる校長。
人数こそいたもののバラバラの応援しかできなかった生徒たちに、纏まった応援のやり方を覚えてもらうこととしたようだ。

各クラスから応援リーダーを2名ずつ選出。
まずリーダーに応援のやり方を覚えてもらい、明日からそのリーダーたちの指揮のもとクラス単位で練習を行います。

という風にルカさんに説明する校長
最初に言葉を交わした時からそういう立ち位置が決定していたからしょうがないが、なんで校長が生徒に敬語使ってるんだろう。
また2人ともその立ち位置が普通のことのように過ごしているからなんともはや。

にしても応援の掛け声は八津野のパクリなのか。
まあ、参考にするのは悪いことではないですけどね。つまるところは気持ちの問題なわけですし。

案外、伝統ってこういう始まり方をするモンなのかもな

うむ。さすがにルカさんはいい事を言う。校長も嬉しそうだ!!
むう、やはり奇妙な関係だよね、この2人。生徒に認められて嬉しそうにする校長・・・まあ、可愛いからよいか。

さて、マイちゃんが危篤から回復したのを告げられたサッカー部員。
しかし流石に呑気にそれを喜ぶという気持ちにはなれない様子。
一週間の間に2度の危篤。病状が悪化しているのが目に見えて感じられる。これは一時的な回復では喜べませんわな。

なので今日の練習も軽く流すだけにしようと考える黒木監督。
その監督の元に包みを持って現れたのは関根さん。なんだこの弁当箱みたいなものは。
ああ、マイちゃんの手紙が入っているんですな。なるほど毎日通っている関根さん経由で届けられることとなったか。

一人一人に宛てたマイちゃんの手紙をグラウンドに散らばりそれぞれが読み始める。
1年生たちや先生たちもそれぞれもらっているのだろうか・・・?

今回語られる内容は百瀬宛ての手紙。

百瀬さんへ。
まず、サッカー部を守ってくれてありがとうございました。
サッカー部がなくなっていたら――私は自分が生き生きできる場所を他に見つけられなかったかもしれません。
このことについては今園さんとヒロナオさん(すいません字がわかりません)――にもいつかお礼を言わなきゃと思っています。
一人一人に宛てたこの手紙――百瀬さんの順番が一番最後になってしまいました。
だってチームのことをよくわかってて人一倍がんばる百瀬さんに何を書いたらいいか思いつかなくて・・・
だから私のことを少し書かせてもらいます(実はこんなことを一番書きやすいのも百瀬さんでした)

という前置きから始まる百瀬への手紙。
ちなみにヒロナオの漢字は尋猶と書く。うむ、分からなくても仕方がないですな。

それはさておき、この手紙。
確かに前回の書いているときの描写もそうでしたが、左手で書いている。読みづらくないですかと心配するマイちゃん。
だが、見る限り全然しっかりした字で書かれている。
右手の震えが治らないから左手で書くように言われ、大分練習したそうな。
それは結構ショックな話だったでしょうなぁ・・・震えが治ることはないと実感してしまったわけでしょうし・・・
そしてそれは、言葉をちゃんと喋れないのも治らないことを意味し、ちゃんと歌えないということも意味するわけで・・・

そんな私を励ましてくれたものが2つありました。1つはサッカー部のみんなの頑張りです。
おじいちゃんが毎日病室に来て、みんなの様子を詳しく話してくれて、本当に頑張ってる姿が目に浮かぶようで励みになりました。
もう1つは百瀬さんがリクエストしてくれ歌――ユール・ネヴァー・ウォーク・アローンでした。
"歩こう歩き続けよう希望を胸に秘めながら。そうさ君は決して一人じゃない"
――いい歌詞ですよね。とっても励みになりました。
大会が終わったらみんなにユール・ネヴァー・ウォークアローンを歌って欲しいな・・・みんなの歌声聞いたことがないから。
私の想像では水内さんとか結構歌いこんでる気がするんですよね(これは水内さんの手紙にも書いておきました)
それではいよいよ頑張りの成果を見せる時です。決勝戦――勝ちましょう!!

と締めくくられる百瀬への手紙。
読み終えて水内さんにカラオケで歌いこんでるの?と尋ねてみる百瀬。
その問いに親指を立てて応える水内さん。本当に歌いこんでいるんだ!!あっはっは。

・・・やっぱり、オレなんかより全然みんなのことわかってる

本当、いいマネージャーというか、チームの支えでありましたよ、マイちゃん。
成田も手紙に触発されてオレは日本代表になるぜと吠えている。
これもいつか見たいなと未来があるように書き直したおかげなんですよね。
成田たちのやる気が出たのはよかったよかっただが、書く方の苦労を見せられているので、なんだか悲しさが出てくるのが辛い。
まあ、何にせよ船学戦まで残された日は少ない。
手紙で全員にやる気が満ちた様子なのは非常によいことである。練習すっぞォ!!

脇坂さんのその声に答えるようにビブスを着て準備万端の天城と3崎が登場する。
どうやら市蘭サッカー部員がやる気になるまでずっと待機していたらしい。

割と人付き合いがいいタイプって言われるよ

うむ、自分で言うだけあって本当に付き合いのいい男である。
もうここまで来たらとことん付き合って、大物食いが見たいぜって話でありましょうなぁ。

これで船学戦まで待ったなしという状況でありましょうか。
待ったなしということであって欲しいなぁ。3回目の危篤、そしてそのまま――というのは無しの方向で・・・

しかし次回はどうやら船学側の話。何やら異変が起きるとのことである。
ふむ?一体何が起きるというのであろうか?地味に気になる予告ですなぁ。

・バーサスアース
衝撃の第二部、本編堂々開幕!!

地災研東京新本部壊滅より30日が経過した。
今、東京豊島区池袋は大変なこととなっている。

池袋駅封鎖の任についていた今田一尉。
1か月前に死亡したまま遺体がずっと路上に放置されている。
もちろんわざと放置しているわけではない。回収して遺族のもとに帰したくてもそれが出来ない状況なのだ。

ここから先は柱の縄張りだ!!

細めの深柱が幾本も乱立している池袋。
その総数は実に1000本!!
東池袋を中心に半径1kmは人間が立ち入れない領域となった。

しかし1000本の柱が現れてから2週間ほど経過しているが何かをしてくるわけではない。
これ以上生えてくるわけではないし、領域内に踏み込まなければ危険はない様子。

領域外で待機を続けている自衛隊。指揮官は佐藤一佐。おや、三佐から特進したんですか!?
なんとなく上が死んだから繰り上がったとかそういう話じゃないかと思えてしまって怖い。

深柱に対抗すべく一〇式戦車が静岡より到着。
第一戦車大隊長石井二佐の指揮のもと攻撃を開始する。
深柱の大きさから推測される熱線の射程範囲は50m。その範囲外から砲弾を撃ち込む戦車。
着弾!!爆発!!やったか?
いや、爆煙で見えないタイミングでやったか?とかアナタ。絶対に倒せてないと思って口にしてるだろ。

そのフラグの通り、深柱は無傷である。どうやら砲弾は全て熱線で迎撃された模様。
一二〇mm滑降砲も熱線の前では形無しでありますなぁ。

このように排除できない柱たち。しかし地中に潜ったり移動する気配もなく、ただそこにいるだけ。
領域内に入らなければ攻撃してくる気配も見せない。一体何を考えているのだろうか?
まあ、1000本の柱が都内あちこちに乱立して暴れまくるよりは楽には見えますがね。今の所。

池袋のおそらくサンシャインビル。
その中に座し、スマホで柱たちの防衛体制を確認する銀眼王。

鉄壁だ。虫ケラ1匹御珠には近付けまい。

その声に答えるビゼリア。

すべての兵がこの地に集まり、御珠を作り上げました。
御珠・・・塔の兵士たちの身体を繋いでできる大量浄化装置
御珠生成のため機能の一部を差し出した兵たちは動くこともままならず、御雷の射程も減りました。
ですが瑣末なこと。滅火の塔の御雷の威力は塔の兵士の御雷の壱億倍!!
地球の力の吸い上げは順調です
貴公はただ御珠が滅火の塔を育まれるのを待たれるがよい。

銀眼王の足元に跪き、手を取って述べるビゼリア。
地球の力を吸い上げる・・・?何だか不穏な発言であるな。とても地球の側に立って戦う存在のセリフとは思えない。
何にしても、このサンシャインビル内を貫くようにして屹立しようとしている滅火の塔。
十月十日の後にはビルをつき破って滅火の巨塔が出突することとなるのでしょう。
それはいいが、いやよくはないが、この塔のバランスの悪そうなデザインはいかがなものか。重みで折れたりしそうだ。

巨塔より放たれし御雷が街を――人を焼きつくす。
その射程は人間のいうとことの半径500km
この国の主要都市殆どが滅びます。

そう述べるビゼリア。ふむ、確かに結構な威力でありますな。
まあ福岡とかはさすがに残りそうな感じであるが、日本壊滅といってもいいぐらいの打撃にはなるでしょうな。
それでも殲滅とまではいかないような・・・せめてこの倍の威力は欲しかったですな。

何にしてもその約束の時までは1000本の柱による鉄壁の守りによる籠城を決め込めばいい。
まさに勝利の約束された籠城。と述べてみたが、その言葉を否定する銀眼王。

勝利という概念は存在しない。
なぜならこれは戦では無く、断罪。ただ人類を断ずるのみ!!

毅然とした銀眼王の言葉に感銘を受けるビゼリア。
やはり地球の守護者はあなたをおいて他にない。とのこと。
ふーむ、地球の守護者ねぇ。やはりそれは地球そのものではないですよと宣言しているに等しいですわなぁ。
やはり深柱とは地球そのものではなく、地球を守るためというエゴを人間にぶつけようとする連中なのであろうか。

だが、全て柱たちの思惑通りになるわけでもない。
領域内に入り込んでくる存在はいる。着甲!爆震!!
柱の1本に打ち込まれた玲央さんのハンマー。そして出来上がった亀裂に打ち込まれるのは、ハルトの形成したツルギ!!

あの屈辱と悲嘆の撤退戦から1か月。
悲しみを振り払い、戦うハルトたちの姿がそこにあることが確認できる。うむ、それでこそである。
兵真くんの意志を継ぎ、立派な戦士となって頂きたい。もう犠牲者がこれ以上出ることのないよう・・・!!

という感じでいきなり大きな話となった本編。
まあ、全ての兵士を集めてようやく日本が半壊できるくらいなのかなとか思わないでもないが・・・
いや、銀眼王は日本攻撃の部隊長的な扱いなのかもしれない。ようするに日本攻撃の兵が全て集まってこれであると。
他の地域には他の地域担当の柱がいて世界中に滅火の巨塔を打ち立てている。なんて可能性もありうる。
なるほど。つまりアメリカのスレイヤー6は日本に来たけどすぐにアメリカにも柱が乱立したので帰ったわけですな。
これなら前回やって来たように見せたのに今姿を見せていない理由にもなる。納得だ!!何しに出てきたんだよ。

しかし1000本の柱を1本1本砕いて進むのは大変ですなぁ。
1日1本のペースでは間に合わないわけですし。
1本を砕こうとしている間に他の柱に攻撃されたりする可能性もあるだろうし、怖いところだ。
空爆とかして一気に破壊できないものか。目を上に向ければ爆撃も迎撃されるか。
ならば地中に潜って根の部分を叩き折るとかどうだ!?地面の部分がどうなってるのかいまいちわからないけど。

意志を示すことはできるかもしれないが、さすがにハルトたちだけで破壊して進むのは効率的ではない。
どうにか有効な手立てを見つけ出したい所でありますね。

しかし、滅火の巨塔での攻撃だと人類どころか他の動植物にも累が及びそうなのだが、それはいいのかね?
人間以外は殺したくないとか言っていたヘビ型深柱さんとかとは意見が食い違いそうだが・・・
柱も一枚岩ではないのかもしれないですな。人間を滅ぼすのを第一とするか、他の犠牲は少なくするべしと考えるか。
その対立の結果、ヘビ型深柱さんが味方につき、ユミちゃんが晴れて融合者として戦いの場に参戦する。
そんな流れがあると嬉しいですなぁ。期待である。

しかし、東京はこれヤバイですよね。ヤバイヤバイ。
せっかく総理が演説してもう安全ですと宣言したのにこの有様。また人がいなくなってしまう!!
今頃野党から突き上げ喰らって大変なことになっているのだろうなぁ。可哀想に。
いやまて、逆転の発想をしてみてはどうだろうか。
柱は領域内に入らなければ攻撃してこない。逆に言えば離れていれば安全という話である。
それはつまり、安全に柱見物が出来るということを意味する。要するに猛獣を見られる動物園のようなものだ!!
そう、日本政府は今こそ池袋を深柱園として一般開放するべきなのだよ!!
領域内には絶対に入らないでくださいとして柵でも立てておけばいい。珍しい物好きな観光客は必ず来るはず!!
懸念されていた外国人観光客の数の減少もむしろ好転するだろうし、起死回生の策だ!!
まあ、滅火の巨塔が出来上がったら大変なことになるんですけどね。それはまたその時の話さ!!

逞しい姿を見せて行って欲しいものであります。

・いきいきごんぼZ
汚物が壮大なことを考え出したぞ!!なんと無駄な!!
というかバーサスアースの直後に地球意思みたいなことを言われても・・・困る。もっとやれ!!

まさしく文字通りの意味のクソまんがでありました
たまにならともかく、連発されると色々と厳しいですわいな!!

・名探偵マーニー
夜の静寂を破り耳を劈く悲鳴!!
それは不思議で不気味なミルフェの怪談朗読という朗読サイトから・・・

マーニー「それで・・・これ読んでるのが前花さんなの?」
前花「は・・・はずかしながら」

ニコニコ動画らしき投稿サイトに投稿している前花さん。
うーむ見かけによらず大胆なことをしておられるなぁ。
結構数を上げているしコメントもついている。ふむ、既に固定客が出来ている状態ですな。
しかしこのタイトル絵も前花さんが描いたのであろうか?なんとも不思議な感覚に落とされそうなサイトだな。

しかしついているコメントの中で妙に不穏なものがある。
「だれかわかったぞ」「早く消せ」「図書室」などといったキーワード。
これは、前花さんが特定されているということだろうか。
まあ、変声器も使ってないだろうし、知人の声なら気付く人は気付くかもしれませんなぁ。

だけど特定されたというだけならまだ困るわけでもない。恥ずかしくはあるだろうけど。
自分もこういった感想サイトを運営していると知人に知られたら恥ずかしく思わなく・・・もないなぁ。特に。
というのはさておき。
最近ネットにあった「目とり人形」っていう怪談を読んでから身の回りで色々起き出したという前花さん。
窓の外に首つり人形が見えたり、上履きに毛がびっしり詰められていたり、ラップ音が聞こえたりと。フム・・・

気になる感じではあるがオカルトマニアの前花さんとしては怖いと言うより対処法を知りたいという感じの様子。

怪談の中にね、読むと呪われる怪談っていうのがあるんだよ・・・
自己責任系っていって。読んだ人、聞いた人にも影響が出るっていう・・・
古くは四谷怪談のお岩さんが有名で、映画や芝居にする度にケガ人や死人まで出る。
今では「かしまさん」や「猿夢」「おかむろ」なんか・・・
私の読んだ人形の話もそれらと同じように影響力の強い話なのかも・・・

ふーむ。なんだか怖い話でありますなぁ。
実際その手の映画を撮る場合はお祓いとかが欠かせないと言いますしなぁ。
チャンピオン作品にも自己責任系の作品とかあったりするのかしら?感想書くと酷い目に遭うとかそういうもの。
書いていると徹夜になるから翌日辛くなるとか。いや、これは別の意味の自己責任だ。

ちなみにマーニーは幽霊は信じないタイプらしい。理由は見たことがないから、だそうな。
まあ探偵がオカルト的なことを言いだしたら終わりな気はしますな。
でも見たものは信じざるを得ないという信条だろうし、見えるなら居ると普通に認めそうな気もしますな。
しかしどうでもいいが、ゆりかちゃんと一緒にひとつのカップアイスをペロペロしているのは・・・なんかいいな。

ゆりかちゃん曰く、オカルトファンとオタクは立場的に距離があるらしい
流行っているときはいいけど、そうでないときは別にオカルト的な話題は興味なくなるとのこと。
うーむ。らしい話でありますなぁ。というか、ゆりかちゃんは自身も認めるオタク枠なんだ。

そのオカルトファンってどんな面子がいるの?

色々とスクールカーストに詳しそうなゆりかちゃんに面子を尋ねるマーニー。
まあ、学校内に前花さんを脅している人物がいるならそういう所から調べるのがいいですわな。

そして前花さんから「目とり人形」の内容について詳しく尋ねるマーニー。どんな話なのか。
大雑把にいうと、ある人形がある人に渡されることから始まり、その関係者に次々と不審な現象が発生する。
人形の目がにごっていて、関係者は目を隠した人影を目撃する。そして本人たちも目が悪くなったり・・・
実際人形は原因にすぎなくて、今ではその目を隠した人影が恐れられているそうな。フーム。

話を色々と聞いた後のある日。
前花さんがトイレに籠っているところに外からノック。
ビックリしたがノックをし返せば反応はなくなる。だがホッとしたのも束の間。恐怖はここから始まる。
トイレの上から手が見える。これは、上から超えてこようとしているのか!?
変質者!?それも目の濁った・・・

うむ、目がにごっているのが重要なんだろうが、場所が女子トイレなだけに別の意味で怖いことになってますな。
それはさておき、その変質者、もとい怪人物は手と顔しかない作り物。
それをトイレの前にかがんで頑張って演出しているのが一連の怪奇現象の正体さん。
これ、前花さんが扉を勢いよく開けて飛び出して来たら大変なことになっていたのでは?

まあ、それはさておき。
一連の騒動を起こした人物は二年C組の三井勇紀さん。
髪で右目を隠したなかなか可愛い子である。さて、その三井さんの言い分は・・・

お前が悪いんだ!!私の怪談を勝手に読んで・・・!!
私が必死に考えて作った怪談をあんな下手くそに読むなんて!!このネットアイドル気取りのメスブタ!!

おっとメスブタ発言が飛び出ました。
どうやら三井さんは怪談創作が好きでネットなどに頻繁に投稿しているらしい。
彼女の目標は自分の創作が都市伝説にまでなること。
トイレの花子さんや小さいオッサンやらメジャーな怪談の仲間入りすることらしい。ほう。

ある日、自分の怪談が朗読されている動画を見つけた。彼女は喜びいさんで動画を見る。
それがあまり上手くなくて・・・
動画では怪談の中身は言及されず、前花さんの声ばかり話題にされて・・・そして気付いた。
偶然にもその声は、図書室でたまに声をかわすオカルト好きの図書委員で・・・彼女は逆にそれを利用することを考えた。
実際に前花さんが目とり人形に呪われたと思うほど怪奇現象に遭わせる。
そのうち前花さんはこのことを動画サイトで告白する。そうすれば自分の怪談は本物だと認識される。
いわゆるバイラルマーケティングというやつを・・・やろうとしてたみたいよ?

口コミを利用し効果的に宣伝することをバイラルマーケティングというらしい。へぇ。
まあ、なんというか地道な努力というかなんというか・・・
これは逆に前花さんのネットアイドル性に注目をした結果ということなのか!?

その前花さん。三井センパイの怪談はすごく良かった。本当のことだとばかりと褒めだす。

前花「人形の話のバイラルマーケティングには協力できませんが・・・今後はセンパイの怪談を怖く伝えられるようがんばります!」
三井「前花さん・・・私もがんばって怪談を作るから。もっと読んでね」

何だかんだで同好の士である。わかり合うのは一瞬だったという話ですね。
事件を解決したのに何だか置いてきぼりな感じのマーニー。
片岡さんとゆりかちゃんの時もそうだったが、関係者間で盛り上がられると何とも言えない気分になりますよね。

こうしてまたマーニーの周りには厄介そうな人が増えたというわけでして・・・
意外と前花さんも出番が多い子になりましたな。よいことである。

・泳げ!ひなのちゃん
先行する星井さんに追いつくために先を急ぎたいひなのちゃん。
しかしその前に立ちふさがる4枚の壁。
おやおやすっかりマークされてしまっておりますなぁ。嫌がらせか!!

4人チームはなかなかに便利である。
走る時の壁だけではなく、泳ぐときも3人が壁となって中央の桃子さんを護衛する形を取っている。

厄介な相手であるが、開いた道筋を見逃さず先へと泳ぎだすひなのちゃん。
出遅れてしまったので急いで星井さんに追いつこうとする。

これ以上ホッシーに独走させたら勝てなくなる

その考えは正しいかもしれないが、その分オーバーペースとなっているひなのちゃん。
沖縄大会と同じような流れになってしまってますな。前半の飛ばし過ぎか・・・

しかしその甲斐あって先行していた星井さんに追いつくひなのちゃん。
後ろにつかれた星井さんはドラフティングするつもりかと警戒する。
スリップストリームの水泳版みたいなものですな。後ろについて泳げば波の抵抗を避けれるし、進行方向もわかりやすい。
より有利にレースを展開することができる。
なので、ひなのちゃんの顔に蹴りを叩き込む星井さん。ね、狙って蹴っただと!?

OWSはなかなか激しいスポーツなんでありますな。接触もありなのかー。
まあ、故意だとわかったらそれなりのペナルティがあると思いますけどね。さすがに。
でなければライバルを沈めながら進めばいいじゃんという発想に至ることになってしまいますゆえに。

蹴られたのも痛いがオーバーペースで来たためにかなりバテているひなのちゃん。
ならばと速度を上げて引き離しにかかる星井さん。なかなかの駆け引きですな。
しかし諦めずについていくひなのちゃん。
この大会は石垣島大会よりも長い10キロのレースである。
果たしてこのオーバーペースで最後まで持つのだろうか?
見物している観客は持たない。ペース乱され過ぎでバカみたいだと酷評している。まあ、普通に見たらそうなんでしょうな。
だが和田さんはこう述べる。

広大な海の前じゃ常識なんか通用しないのかもしれない。山下を見てるとそうとさえ思えるわ。

まあ確かにね。
ひなのちゃんはこれまでも常識を破るような泳ぎで活躍してきている。
今回も明らかなオーバーペースなのに星井さんに追いついて行っている。逆に星井さんに疲れが見え始めた様子。
海が背中を後押ししてくれるというひなのちゃん。海に愛されるというのはこういうことなのか。

突如陸地から沸き起こる歓声
ひなのちゃんの頑張りに対するもの・・・ではない様子。
先頭を行く2人の後ろから迫る何か。それは一体何なのか!?
やはり桃子さんたちのチームなんですかね?ここらで追いついてこないと出てきた意味がなくなりますしねぇ。
縦に四人並んでローテーションしながら泳ぐとかしているのかもしれない。答えはいかに!?

・あまねあたためる
校庭に集まったあまねちゃんたちが一斉に声を揃える。何だこりゃあっ!?と。
何があったのかと思いきや・・・なるほど。これは本当に何だこりゃだ。

芸術家、土に還る

というアオリと共に、校庭に埋まる土居先輩の姿がそこに。
おぉ・・・体が完全に埋まり、首だけ出しておられ・・・何だこりゃあ!!

ハハァ。スランプに陥っていたので新たな創作意欲を生み出すべく泥に抱かれる道を選んだのですか。ハァ。
だからって何もグラウンドのど真ん中に埋まらなくても。
しかもこの泥。土居先輩の特製で、本人が内側から崩すしか方法がないらしい。
が、何時間もこうしていたせいか衰弱しきっておりほとんど動けなくなっている土居先輩。
ふむ。つまりどうやって掘り出そうかという話でありますか。
まあ、非力な神崎さんでは救出は無理だったんでしょうね。

美穂ちゃんや康子ちゃんが道具を用いて泥を破壊しようとするが上手くいかない。
ふーむ。美穂ちゃんはともかく、康子ちゃんのヌンチャクで破壊できないとは。これは外部破壊は無理っぽいですな。

力技は駄目らしい。ならば霊力の出番ですね!と勇ましく名乗り出る「凶晴らしのキリ」こと貴理子ちゃん。
登場したばかりだというのにすっかりこの変な面子の一員に馴染んで動いているようですな。
まあ、何にしても結果は衰弱した土居先輩にすら痛い子と認定されただけに終わったわけですが。

なかなか上手い方法が出てこない一行。
ならばと副会長であるつららちゃん。高貴に気高く解決すると言い放つ。
気高く泥からどのように救出するのか。その答えは・・・まさかの力技。頭持って引き抜けばええねん!!ぐもー。

みきみきと音を立てて引かれる頭。こりゃ痛い。
結局、地面から抜き切れず、土居先輩の髪の毛がぶちぶちと抜けるだけだったりして、これまた痛い。
どれだけ引き抜いたのか、引き抜いた髪の毛もってるつららちゃんがえらく怖い絵面になっておりますわ!!

てな一連の救出劇が失敗し、残るはあまねちゃんのみとなりました。
とはいえあまねちゃんに一体何が出来るというのか。力技が通用しないのは既に判明してますしなぁ・・・
迷ってぐるぐる回っているところ、早くおし!とつららちゃんに急かされ倒れ、結果土居先輩にヒップアタック。ごき。
なんかすごい音がしましたよ。首がイッたか!?
と思いきや、活力を得たらしく自力で復帰する土居先輩。
何でも神崎さんによればあまねちゃんの尻の温りが土居という乾いた泥を潤す雫となったのだそうな。ほ、ほう・・・

まあ、色々とあれではありますが、無事にスランプという泥沼からも抜け出れた様子の土居先輩。
生まれ変わった気分だぜとやたらとスッキリした顔で述べておられます。
神崎さんと並んでカッコつけてるけど、お前さんら・・・いや、ツッコムのはもはやヤボというものかもしれない。

てな感じで大変なことがあった1日。
帰宅するあまねちゃんは大変だったけど思い出すと笑っちゃうなぁと思いだし笑い。

ホンットみんな、武器持ってるよねぇ〜・・・
私は――・・・・・・あれ?私だけ、何も無い

重要なことに気付いてしまった様子のあまねちゃん。
仮にも主人公なのにこの何も無さはどうしたことなのか!!
なるほどー気づいちゃったかー。こりゃー大変だー。
何やら焦った様子を見せているあまねちゃん。これは何ですか?個性という名の武器をこれから身につける流れかね?
付け焼刃で身につけた個性などたかがしれたものとなりそうだがなぁ・・・

というか、美穂ちゃんもそれほど武器があるような感じはしませんけどね。
あまねちゃんはまあ、あれだ。面倒くさい事例を呼び寄せる体質とかそういうものがあるってことで。
それを自身の武器と認識してしまうのもアレかもしれませんが、まあ色々と諦めてくだされ。

・ハーベストマーチ
突如現れた騎士討伐隊に確保。ガッチャされたクゥたち。
どうなるのかと思いきや、ノイエさんも一緒に馬車に乗ってのんびりと街道を進んでいます。
副隊長のケイナさん曰く、パティに刃を向けた賞金首は敵である。
逆にパティを助けてくれたあんたたちは素性はどうあれ丁寧な扱いをされている様子。ほほう。

まずはお茶でもご一緒したいね。

と、馬車の中でティータイムとしゃれ込む面々。
まあクゥは気絶したままですし、白髪鬼ちゃんも半分の状態で木箱に収まっているのでお茶会には参加できないのですが。
むう、白髪鬼ちゃんの下半身は打ち捨てられているのか・・・?

ノイエさん。副隊長は見た目ほど性格悪くないですよ。安心してください

ゴニョオオと耳打ちするパティさん。声大きいよ!!めっさ聞かれてるよ!!
相変わらずパティさんは思ったことを黙っていられない性質であるらしい。

しかしまあ、お茶よりも今は自分たちがどうなってしまうのかが気になってしょうがないノイエさん。
自分が、というよりはクゥがどうなってしまうのか、ですな。
騎士討伐隊の本分として『騎士』は殺す。そう決まっている。
のだが、どうやらケイナさんも『人間の味方をする騎士』は聞いたこともない様子。
じっくりと調べる必要があるので今殺すようなことはしないらしい。

だから海の都まで一緒に旅よ♪仲良くしましょーね

場を和ませるためかウィンクしたり舌を出してみたりするケイナさん。
あまり無理しなくてもいいんですよと思わず言ってしまいそうになるが、言ったら蹴られそうですな。

元々の目的地であった海の都。そこには討伐隊の基地があるらしい。
ははぁ、パティさんも基地に帰るために歩いていたんですな。
このまま何事も無ければ無事に目的地にたどり着くことはできそうである。
が、目的であった人間に戻る方法はないと断言されてしまっている。

もうこの旅に意味なんかない・・・どこかを目指す――あてもない。

沈んだ様子のノイエさん。うーむ、少し諦めが早い気もしますなぁ。
まあ、狭い村で生きてきた子ですし、世界の広大さ、摩訶不思議さはまだ認識できていないのかもしれませんな。

さて、そうやって討伐隊に連れて行かれるクゥ。
その状況を遠くから眺めて嘆いている天使。めそめそめそ。
そんな様子を天使によって生み出されたらしき騎士たちが見守っている。

「母上・・・」「お母さま・・・」「母ちゃん泣いてるッ」「オカン・・・」

お前ら呼び名ぐらい統一しろよ。というか締めのオカンがなんともいえない可笑しさで吹き出す。
それはともかく、天使様はクゥが『王国』の者の手におちたのがとても悲しい様子。

『王国』・・・病原菌のように増殖した、大地を蝕むおぞましき群体・・・
その中にクゥが・・・取り込まれてしまったわ・・・このままじゃ私のクゥが汚されちゃう・・・!!

その表現はいかがなものなんでしょうか。オカンらしいようでらしくない発言に聞こえる。
ともかく、そんなに心配なら誰かに助け出させましょうと言い出すロゼちゃん。だが・・・

それはダメよ。私はかわいいクゥを見守りたいんだもの

笑顔でそんなことを述べる天使様。
なんですかそれは。可愛い子には旅させよみたいな話なんですか?悲しいけど苦労はさせたいと?
それとも実は本当に汚されるのを楽しみにしているとかそういう話だったり・・・ゆ、歪んでる!!
母上がまた変なこと言ってると衝撃を受けているロゼちゃん。大変だなぁ。

しかし・・・王国の連中がクゥちゃんの命を奪うとも限りません。
半人前とはいえクゥちゃんもお母さまの胎から産まれし子・・・
同じくお母さまの胎より生まれし・・・私たちみなの弟!!
誇り高き騎士は騎士同士の果し合いで死ぬことはあっても・・・人間などという低俗な野獣に命を奪われてはならない。
目障りなあの『討伐隊』を潰し・・・取り戻りましょうか・・・クゥちゃん。それと体半分にされたサラちゃんを。
いっそ・・・今から現存する同胞、全騎士全兄弟全勢力で――王国を、全人類を滅ぼしきってもよろしいかと・・・

そんなことを述べだすメイドのような恰好をしたお姉さん。
ふむ。白髪鬼ちゃんの名前はサラちゃんいいましたのか。
ちゃん付けするということは、このお姉さんはサラちゃんよりも長生きしてるということなのだろうか?
現存している騎士はどれくらいいますのかねぇ?
天使様が言うには人間を滅ぼしきるにはまだ騎士の数が足らないかもしれないとのこと。そうなのか?
一騎当千の力を持ってそうな騎士が少なくとも10人以上はいると思うのだが・・・

じゃあクゥたちはどうするのか。呑気な感じの顔で考え込む天使様。
と思いきや、なにやらにんまりしだす。

・・・あら?あの子が何かするつもりみたいね・・・
何をするのかわからないけどまかせてみようかな?面白そうだわ・・・

ちょっと悪そうな笑いを見せている天使様。
うーむ、ただのハシャギすぎなオカンなのかとも思ったが、微妙に読めない方でありますなぁ。
まあ、言っていることは人類皆殺しという凶悪な内容ですし、気楽なキャラじゃいけないはずなんですよね。本来は。
ボン・ボヤージュやら何やらですっかりアレな方という認識になっちゃいましたが。

さて、ノイエさんは旅の目的をケイナさんに話している。
海の都で赤毛のワイズマンに会おうとしていたことを。
するとケイナさん。あのイカレ学者なら私たちよりも騎士について詳しいだろうし、他の誰も知らない秘密を知っているかもと言い出す。
なるほど。もしかしたら人間に戻すというとんでもない方法も掴んでいる可能性があると?
ふむ、ノイエさんも旅を諦めずに済みそうな話でありますな。希望はまだある・・・!!

ういーんがしゃん。ういーん

マジメな話をしていたらいきなりケイナさんの隣で大人しくしていた少女――フルワナちゃんが稼働しだした。
なんだこの子は?サイボーグなのか?口で稼働音だしてるだけだけども。
だがどうやらその能力は感知能力、探査能力に長けたものであるらしい。
熱源高速接近中。上空3000メートル南南西ノ方角。何カガ向カッテ来マス。とのこと。予測到達時間7秒後。

フルワナちゃんの警告を受けて御者をしていたマスク男――イクシィが前方を確認する。
特に何も見当たらない。と思いきや物凄い速さで飛行物体が上空を通過する。
なんだこれは!?ステルス戦闘機!?いや、それっぽく見えるだけの何かだ。
そしてその何かから切り離されたものが落下してくる。その生体反応パターンは・・・騎士。そう、シイドだ!!

よう・・・久しぶりだなノイエ。
クゥを奪いに来た

堂々と宣言するシイド。おやおやここでやって来ますか。
飛行物体はエクセルかオデットの能力なのだろうか?
マントを広げて大きく飛ばしただけのようにも見えなくはないが・・・
ともかく、ここでシイドが現れるとはどういうことなのだろうか?
あなた前に、あいつはいずれこっち側へ来る・・・俺の元へなとか言ってたじゃないですか。
何ですか?来るはずの子が来ないからプンプンしながら迎えに来たとかそういうツンデレ的なアレなんですか?
何というか、奪いに来たという言葉が似合いすぎて困る。

討伐隊が副隊長も含めて4人もいる状態でやってきたシイド。
しかしこの様子を見ると、シイドの方が余裕を持ってて格上に感じられるのは如何したことか。
シイドの騎士としてのランクも気になる所である。
果たして討伐隊は無事に済むのか。クゥは奪われてしまうのか。何やら色々と気になる展開になってきましたな。
シイドの強さを見せる流れでイクシィさんが普通に殺されるんじゃないかと心配でなりません!!

・木曜日のフルット
鍋の会って結構サバイバルなサークルだったんですな。意外と楽しそう。
21代目会長とか言ってるし長いこと続いていた伝統の部だったんですなぁ。
頼子のおかげで改修されてしまったようですが。
限られた材料しかないだろうに、どれだけ下手な料理を作っていたというのだ・・・

・総合感想
最近地味に作品間で名前の被りが見られるようになってきましたな。
今回登場の雨天決行での「天野」と囚人リクの「天野」。
777での「優希」と名探偵マーニーでの「勇紀」。
少しまではバーサスアースの「玲央」とクローバーの「レオ」とかありましたな。
それに「丸山哲弘」と「平川哲弘」・・・む、これはどうしようもないか。

「囚人リク」「あまねあたためる」「名探偵マーニー」の3Wavesが堂々始動
7/8に3タイトルの単行本同時発売に合わせて、7/13横浜にてサイン会開催とのこと。ほほう。
これはやはりまたレポート漫画が載る流れになりますかね?
どのようなことになるか・・・楽しみです。

次号は弱虫ペダルの徹底大特集号
アニメ化を記念して色々と企画が展開される様子。
そろそろ放送日や放送局が発表される流れとなりますかね?注目したいところです。



2013年 27号


・バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
連載再開!!
約3か月もの間、首に寸止め注射をされた状態でよく耐えたリッキー!!
というメタな話はさておき、大ピンチである。今すぐにもリッキーが化物にされてしまう。
と思いきや、フードの女の後ろ、空中にナナンの姿が・・・

異形乱入
リッキーの危機を救ったのはナナン。その触腕は正確にウィルスの入った注射器を破壊する。
そして追撃の触腕を避けながら飛び去るフードの女。おおっと、これは完全に危機を回避できたようですな。

意志のないナナンがリッキーを救った。これは一体どういうことか。
ここにきてリッキーにモテフラグが現れたということなのだろうか?
生前ならともかく、今の状態で好かれましてもなぁ。
いや、どうやらリッキーも攻撃されているみたいだから別にモテているというわけではないか。
これが愛情表現の一種という可能性はなくもないが、それはさておきとして。

意志はないけど自分を今の姿へと変貌させるに至ったC-ウィルスについては何か感じ取るものがあったのでしょうか。
そう考えれば真っ先に注射器を破壊しようと飛んできたのも頷けるというものであるが。

ともかくフードの女の危機はひとまず去った様子。
しかしリッキーの次はクリスがピンチの状態。
ナナンがガスを頻繁に撒き散らすので避け続けなければならず、連続しての攻撃もままならない。
どうにかしてあのガスの発生を防ぐなりなんなりしないといけない。何か・・・ないのか・・・

策をめぐらそうとするクリス。一方のリッキーは何かを発見したらしく操作室を探し出す。
あれなら・・・!!もしかして・・・!!

リッキーが動き出す間にも徐々に追い詰められていくクリス。
マシンガンを触腕に吹き飛ばされ、胴体を絡めとられそうになる。
が、ナイフの一撃で切り払うことで死のキスはどうにか回避する。
メラもそうだけど、ゲームと違ってナイフの一撃の威力がでかいですなぁ。
さらにクリスキックでナナンを吹き飛ばす。どうにか距離は保つことができるか。

と思いきや、何やらナナンの様子がおかしい。
ガスを自身の周りに充満させ出し・・・そして・・・クリスに向けて放射し出す!!
その場に発生させるだけでなく、放射させることもできたのか!!
マシンガンが吹き飛ばされ、ナイフ片手と言う状況のクリスにこの攻撃はかなりヤバイ。

だが、ここで起死回生の一手。
ゴオオオオオと音を立てて地下室の天井のファンが回りだしナナンの放出したガスを吸い上げていく。
なるほど。換気システム。地下ならば当然あって然るべきものでありますな。
リッキーが見つけて操作しようとしたのはこれだったわけだ。
モニターでクリスが無事であることを確認し一安心のリッキー。ま・・・間に合った・・・

リッキー「今のオレに出来ることはこれくらいッス。あとは任せますクリスさん!!」
クリス「ああ・・・任せておけ!!

ガスの脅威は去った。となればレポティッツァもそれほど怖い相手ではないはずである。
触腕の一撃は人間の腕を吹き飛ばし、胴体に穴を開けるほどだがまともに喰らわなければどうということはない。
というわけで、反撃を開始するクリス。ここからは激しい肉弾戦が繰り広げられることとなりそうですな。

フードの女が去りリッキーは割と安全な操作室に退避。
タフマンのクリスならまず持ちこたえるでしょうし、大分いいムードとなってきた。
残りの不安要素はビンディでしょうかね。死んでいないとしたらナナンがやられる前にここまで来るかもしれない・・・

他に気になるのは換気システムの排出先。
ガスを吸い上げてクリスは助かった!
と思いきや排出先にメラたちが丁度いて困ったことになった!てな展開になったらどうしよう。
リッキーの起死回生かと思いきや別の方に致命的なフラグを作っていたとかそういう流れ。
本当にあったらまたリッキーが重いものを背負うことになっちゃいそうで・・・さすがに可哀想になるわ!!

・囚人リク
脱獄までの工程をすべて突破したと述べる田中一郎。さすがは脱獄王でありますな。頼もしい。だが――

最初に言っておく。この方法ではお前たちの房の仲間の協力が必要不可欠だ
房の仲間にバレずに作業を進めることはできない。

おっとそう来ましたか。
ついに天野たちにも脱獄の意志を伝える段階に来たという事か。
だがリクは巻き込みたくはないと吠える。脱獄を話した時点で見て見ぬふりをしてもらっても連帯責任を負わせることになる
だからあいつらは知っちゃいけないんだ!!とのことであるが、本当にそうだろうか?
正直脱獄に成功した後は自動的に同房の連中は連帯責任を負わせられることになると思う。
本当に脱獄計画を聞いていないにしてもそんなことは看守側には分からないし、疑わしきは罰せられる流れは濃厚。
であるならば、知っておいてもらって覚悟を決めてもらうのも悪くはないのではなかろうか。難しい話だが。

とりあえず脱獄計画の内容を全部聞いてからでも遅くはない。
巻き込むかどうか考えるのはそれからということになる。

というわけで流れを説明しだす田中一郎。
まずは備品室に入り込む方法。ここに毎夜通いハンググライダーを制作することとなる。
その潜入に必要なのは金切ノコギリ。工場などで用意することとする。

しかし木工場の工具は数を管理されている。持ち出すのは難しい。
そう反論すると、だったら作れとの回答。工場にあるいらない鋼をグラインダーで削ればそれでいいそうな。なるほどね。

で・・・完成したらケツの穴にでも隠して舎房に持ち帰れ

ノコギリをそんなところに・・・!!
想像するとえらいことになりそうですな。いや、さすがにむきだしのまま入れたりはしないだろうが。
しかし工場の入退出時にはカンカン踊りで全身くまなく調べられるんじゃなかったっけ?
まあ、刑務所も毎日やってると流れ作業になるだろうしそこまで詳しくは調べられないか。
ノミを持ち出してるレノマさんの例もあるしなぁ。

そしてレノマさんたち324房から5階下の備品室に向かうルート。それは窓からとなる。
ほう。窓から。って324房は地上85階ですぞ。そこから外に出ろと言うのか?バカなことを!!

まさにそれが看守の感覚。そこに付け入るスキがある。
その「まさか」に付け込むことだけが、俺たちがこの巨大刑務所に対抗しうる術だ!

まあ確かに。巨大であるだけにひと一人が窓の外に張り付いていたとしても気付かれる可能性は少ないわけですからねぇ。
この高さで窓から外に出る訳がない。確かに盲点となる部分である。ふうむ・・・

まず鉄格子の窓から外に出るには鉄格子を5本ほど切断しないといけない。
関節を外さずに通るには少なくともそれくらいは切らないといけないわけですな。
そこから真下の備品室まで壁づたいに降りる。その際に使う命綱は服やシーツを繋ぐなど有り物でなんとかする。

そしてここからが過酷だ。備品室の窓にとりつき鉄格子の切断だ
落下と発覚・・・その恐怖と闘いながらの作業は想像を絶するものとなるだろう。
だが・・・それを乗り越えれば・・・宝の山とのご対面だ。

なんともはや恐ろしい話である。高所恐怖症であろうがなかろうが関係ない原初の恐怖を抱く高さ。
そこでの作業とか・・・いやまあ、高層ビルの清掃員みたいな人もいるし、やろうと思えばできなくはないのか。

ここでレノマさんの質問。15分ごとの看守の巡回はどう躱すのか。
その答えは人形を作ること。房内に看守が入ってくるわけではない。傍目にちゃんと寝ているように見えれば問題はないわけだ。
ふむ。いくらなんでもじっと注視してるわけでもないだろうし、寝返りとか打たなくても問題はないわな。
備品室には巡回は来ないし朝まで作業に没頭できる。ふむ。
しかし備品室の備品の数は管理されているのではないか?使って減ったらバレることになるぞ?

大丈夫だ。工場で使用する備品や材料は凶器に利用できる物品が多く従って数の管理も厳しいが、
この上層階の備品室にあるものは主に日用品。管理はゆるい。無くなりかけたらそのつど発注をするだけらしい。

なるほどねぇ。看守との日常会話でこういった情報を引き出したらしいが、どうやって聞いたのだろうか・・・
まあともかく、これでハンググライダーの製作まではうまく行くと思われる。
作ったグライダーはどこに隠しておくんだ?という疑問はあるが・・・まあ、備品室には隠せるところはいっぱいあるか。

そして決行の時だが、当日は少しでも発覚を遅らせるためにボヤ騒ぎか停電を起こしパニック状況を創出する。
そのさなかハンググライダーは離陸する。黒く塗った機体はサーチライトを躱し・・・やがて闇夜にとけていく。

ふむ。しかしリクがぶっつけ本番で飛ぶことができるのかね?
いやまあ飛べるか飛べないかは気にしている場合ではないか。飛ばねばならないわけでありますし。
グライダーの操縦自体は簡単だしやる気があるなら俺が仕込むと田中一郎。
ここは島で海風があるしその上昇気流を捕まえれば兵の外へなどひとっ飛びだとのこと。

これが・・・ひとまずの俺たちの脱獄のグランドデザインだ。どうだ。

問いかける田中一郎にレノマさん。空を仰ぎ・・・いいんじゃねえかと返す。
ふむ、この場であげれそうな疑問は出尽くしたという感じですかね。
どうでもいいがこの返しをした時のレノマさんがやけにキレイな顔になっている。
なんというか輪郭がつるつるしているというか卵みたいというか、なんだかハッとさせられてしまう。不思議と。

大まかな流れは出来たが、決行の時までには色々とトラブルが発生すると思われる。それはそのつど解決していこうとのこと。
島から本土への逃走方法の案はまだ決まっていない。そちらもおいおい練っていくこととなるそうな。ふーむ。
まあ、ダブルドラゴンクロスの面々が島まで来てるぐらいだし、出入りするルートはありそうなものですけどね。

さて、計画は聞いた。上手く行きそうな話であることも分かった。
そうなるとリクが気にするのはやはり仲間を巻き込むことである。どうしても巻き込みたくはないという気持ちはわかるが・・・
リクの手を取り田中一郎は語る。

俺もギリギリなんだ
探し・・・練り上げ・・・構築し・・・削り・・・削り・・・削りに削って・・・やっとこの作戦なんだ。
だが強要はしない。これはお前とレノマが324房を説き伏せる前提の作戦だ。誰かのチンコロ1発で瓦解する。
俺の話はここまでだ。あとはゆっくりレノマと話し合って決めろ。

そう言って去っていく田中一郎。ふむ、まずはリクを納得させられるかどうかという流れでありますな。
脱獄という行為を実現するには少なからず犠牲も必要になるとは思っていた。
しかし実際連帯責任を負わされた場合、どのぐらいの罪が降りかかることとなるのかはわからない。
ひょっとしたら刑期が数十年延びるようなことも・・・この極楽島特級刑務所ならあってもおかしくはない。
ならばいっそ全員一緒に脱獄するか?皆でブラザーになれば怖くはないって話だ!!
324房の奴らは皆いい奴だし密告の心配はない。となれば残っての処罰ではなく皆でという方向もありかもしれない。

しかし事前発覚した場合に芋ヅルになる可能性はありますけどね。
リクとレノマさんだから頑張って拷問にも耐えれたけど他の連中が耐えれるかはわからない。ノギとか。
そう考えると脱獄は考えているけど詳しいことは話さないでおくのが無難か・・・首謀者の名前出るだけでダメか。

でも324房の面々が仲間になると色々と心強そうな気はするんですよね。
小柄で技術のある菅くんなら窓から出ての鉄格子切断作業も向いてそうだし。
それぞれの活躍場面とか見てみたいという思いはあります。ノギとかの活躍する姿は想像し辛いがな!!
だからこそ見てみたいと思う部分はある。

・弱虫ペダル
憧れのままじゃ終われない
誰よりも尊敬してきた相手であるからこそ、この最後の闘いで勝利して想いを受け継ぎたい。
最速という名の重圧や責任、それら全てを継ぐために泉田君は闘おうとしている。

いくよ!!アンディ。フランク!!
おいで・・・ファビアン!!

ボコン。と異様な盛り上がりを見せる背中。これがファビアンか!!

泉田君の変質と同じタイミングで鬼の顔を出す新開さん。
さあ、箱根学園スプリンターの最後の闘いの開始だ!!

震える細胞。鳴りやまない鼓動。今からボクはこの人と勝負をするッ!!
遠かった背中。長かった日々。
準備はいいかい?(are you ready?)見せてくれ。キミたちの最上級のもてなしを!!アブ(ready GO)!!

日本語と英語を入り混じらせて筋肉に語り掛ける泉田君。器用なことをする。
でも最後はアブの一言でまとめてしまうんですね。さすがと言えよう。
そして新開さんもまた前回のスプリントを開始する。新たな奇声を上げながら!!

あるるるるるる!!

な・・・なんだその掛け声は!?今までそんな声あげてなかったじゃないですか!!
まさか最後の闘いに至ってまだキャラ性を高めようとし出しているというのか!?向上心ハンパねーな。

追いついた泉田君たちに新開さんがすかさずカウンターアタック。
出現した箱根の直線鬼。それに一瞬で反応して追いかける泉田君の全身マッスルスプリント。
その加速度は次元が違い、さすがに誰もついてはいけない様子。
解説要員の箱学サブメンバーもさすがにこれでは実況もできませんわな。

1年の高田城によるとレギュラーとはジャージが違うらしい。まだHAKONEジャージですがとか言っている。
何かと思ったら確かに胸のマークが箱根学園ではなくHAKONEになっていますな。
袖とかはちゃんとHAKOGAKUになっているというのに・・・まあ、箱根学園ジャージは特別ということなんでしょう。

新開さんと泉田君はこのまま海沿いの道をひた走る。
河津の交差点を右に曲がり平坦が終わったところがゴールとなる。そこまで全開サイクリングとなるわけだ。

泉田「新開さん!!アブアブ!!アブアブアブ!!」(超えます!!)
新開「泉田るるるる!!」(来いぃぃ!!)

おまえら、思っていることの方を口に出せよ。
というか新開さん、そのるるるるはどう考えても無理矢理つけているだろう。言いにくいことこのうえないるるるる。

体をぶつけるぐらいに肉薄しながら鎬を削る2人。
思わず楽しそうな笑顔を見せる新開さん。
そして少し引き離す。差が出来た!?このまま離されるのか泉田君。
いや、この日のために新たな筋肉の名前をつけて育ててきたのだ。このまま披露もせずに終われはしない!!

体中の筋肉で最も大きな筋肉。それが背筋!!
肩を通して腕を引き、臀部を介して脚を回す。全ての筋肉の源!!
厳しく、そして偉大。筋肉の父!!それがファビアン!!

なんだかよくわからんが、凄いね背筋。
その偉大な力により引き離されかけた距離を再び詰めることに成功する。

泉田ァ!!ホントにおめさんいい後輩だったよ。素直でまじめでどんな時も必ずオレに喰いついてきた。しつこいくらいに。
オレは密かにおまえが成長するのを楽しみに走ってたんだぜ?

託す相手が後輩にいる。これは何とも嬉しいことである。
自分を磨きながら後輩の成長を喜ぶこともできるわけであるのだから。
現役時代で追い越されていたら心中複雑になるかもしれないが、今ぐらいのペースで成長してくれるのはとにかく嬉しいでしょうな。

新開さん!!ああ。近づく!!
筋肉がクランクを回す度に。タイヤが地面を蹴る度に。あなたとの終わりの時が!!

5km以上の距離を争いながら駆け抜ける2人。
脚がもげそうなくらい疲労しようと緩めることは決してない。最後まで踏み続ける。
そしてついにゴールラインのように引かれている白線が見えた。あれがゴールだ。

なぜだ。なぜボクは泣いているのだろう。
そうか。これが――あこがれを超えるということ

滂沱の涙を流しながら白線を超え、両手を広げて空を仰ぐ泉田君。

成長したな。塔一郎

敗れた新開さんも認める見事な走りでありました。存分に勝利の雄叫びをあげるとよろしいでしょう。ァァアブゥウウ!!アアアア。

盛り上がった筋肉を大人しくさせ、新開さんに礼を述べる泉田君。
最後の走り、ボクはあなたの4番を胸に走りました!!と最後までリスペクトを忘れない男、泉田塔一郎。
なんともいい感じで引継ぎができたって感じですねぇ。
田所さんは最後まで壁であり続けるために勝って終わったが、こっちは超えさせての終わりとなりましたか。
いや新開さんもわざと負けたわけではないと思いますけどね。

平坦勝負を終えた2人は後は流す感じとなる様子。
まあ、これからは山に入りますからね。スプリンターの見せ場ではない。
残る6人が向かうのは伊豆最大の難所、天城原峠。
クライマーの見せ場となるここでの戦いは山神・東堂VS真波山岳
胸をかそうと鷹揚に述べる東堂さんであるが、この勝負はどのような結末となるか。なかなか読み辛いですな。楽しみです。

・侵略!イカ娘
実際のところイカ娘の寿命はどんなもんなのだろうか。
アニメのミニイカ娘はやたらと長生きであったが・・・
まあ、このずっと同じ年の夏をエンジョイしている作品世界のうちは安泰ってものですよ。好きなだけ滞在できるね!!

そのまま冷凍しておけばお持ち帰りできたのではなかろうか。千鶴さんに妨害されるか。
というか千鶴さんは普通に長生きしそうだなぁ。事故死はまずないだろうし、病原菌をも打ち破りそう。
115歳になってもやっと半分生きたといったところかと言い出しそうな雰囲気がある!!

・3LDKの花子さん
信くんの妹、瑞ちゃん。カワイイのだが13歳にしては結構胸があるように思える。
それはやはり欠かさぬ筋トレの成果ということなのであろうか?
このダンベル、重りの数からして結構な重さのはずだよね・・・子パンダぐらい片手で持ち上げれそうだ。

花子さんの下着姿にはあまり反応してなかったのに、ちゃんとそういう本は持っているんですな。
大人の女性でないとかいけないのだろうか。ふむ、中学生ならばあり得る話か。

ノートさんはノートなのに解答が正しいかどうかわかるのか?博識だなぁ。
というかルシファーズフレーズのノートを喋れるようにしたらえらいことになりそうだな。
しかし中二なのに小学校時の黒歴史を恥ずかしがるとは妙に早熟というか何というか。

・真・餓狼伝
ここで仕留めなきゃ、永遠にこの漢には勝てねー!!

完全な決着をつけるべく走り出す文吉。
朦朧としている状態の前田光世ならば既に見せた奥義であっても問題はない。
とにかく威力のある一撃でとどめをさす!!そのように考えたのか、再び断月独楽を放つ。しかし――

・・・田君。前田君。前田君。寝てる場合じゃありませんよ。

前田光世に呼びかけ脳裏に映るその姿は――嘉納先生ーッ!!

嘉納治五郎の姿を思い起こすことで正体を取り戻す前田光世。
しかしその時にはもう体重の乗った踵が振り下ろされようとしていた。

これで最後だ。前田ーッ!!

避ける間はない。腰も落ちているしサイドステップは踏めない。下手に身を逸らせばまたあばらをやられるだけである。
ならばと前田光世が取った方法。それは・・・片腕を捨てること!!
お前に腕一本くれてやると左腕を差し出し、振り下ろされる脚を受け止める。
その考えの通り、脚の一撃は止まったが左腕は折れた。
それを見て勝機と捕える文吉。追撃の拳を叩き込もうとする。
が、ここで前田光世。文吉の振り上げた足の裾を残った右手で掴み、背負いの構えに移行する。

ま・・・まさか・・・いくらアンタでも、釣り手一本で――俺を投げることは、できない。

腰を落とし地面についている左足で踏ん張ることで投げられないようこらえる文吉。
さすがに無理があるか。いや、本当に無理をするのはこれからだ!!

腕の力だけで無理ならば別の部分で補う。
ちょうど顔の前に文吉の右足の裾がやってきている。ならばそれを噛み、歯で支えて首の力も使いながら投げを放つ!!

・・・前田さん。アンタ・・・すごい人だ

物凄い勢いで弧を描き投げられる文吉。
この勢いでは身を捻ったとしてもダメージは免れないのではなかろうか。
そもそもこの執念に文吉自身が感服してしまっているように見受けられる。
これは完全に勝負あったか!?
しかし前田光世のダメージも相当なものでありますしなぁ。やはり痛み分けの引き分けという流れが濃厚でありましょうか。

ある格闘漫画で相手を恐れている時に回転系の技を多用することがあるという描写がありました。
相手を見続けることを恐れ、一度背を向けて視界を切りたくなるという話でしたか。
文吉が思わず秘奥義を連発してしまったのにもこの辺りの意識があるのかもしれない。
奥義という強い技でないと恐れを振り払えないという意識もありそうだ。結果ご覧の有様となったわけであるが――

2人の戦いが終わった後はどうなるんでしょうな。
前田光世は世界へと旅立つこととなるようですが、文吉は講道館との確執を解消できるのか?
嘉納治五郎と丹波久右衛門の間に何があったか次第であるが・・・どういう話になるのか楽しみである。
なんとなく久右衛門のことが気になるというか、作品内で一番気にかかるキャラとなってしまっているので困る。

・バチバチBURST
父親の悪夢から目覚めると、そこには惨敗という現実が待っていた
うーむ。まさに夢も希望もありゃしないって状態ですね。

さすがにキレイに顎に入って脳が揺らされたためか、気を取り戻してもまともに立つことができずにいる様子。

何だ・・・?何があった・・・?

一瞬の出来事過ぎて負けた実感も何もない常松。
なので何が起きたのか教えてくれる石川。

一撃だ。軽くねーだろ。俺の張り・・・相手が悪かったな。部屋でミッチリ鍛え直してこい

勝ち誇る石川。まあ、これだけの完敗を喫したのでは何を言われても仕方がないですよね。
ヨロヨロと足をふらつかせながら土俵を降りる常松。その心中は悔しさで一杯である。

一撃・・・だと・・・
くるのはわかってたんだ・・・実力なら俺が確実に上だったはずだ・・・
クソ・・・何でだ・・・何でこうも予定通りにいかない・・・
何が・・・何がどこで狂っちまったんだ・・・

勝負事が計算通りにうまく行くことなんて早々ないですわな。
初戦の大森海さんのところでうまく行き過ぎたのも今にしてみるとかえってよくなかったのかもしれない。
というか、常松は事前の下調べにより何が来るかは正確に分析しているが、対処の判断が色々と間違っている気がする。
シューティングでいうなら、この敵は追い詰めると極太レーザーが来ると事前に調べていたとする。
その場合、兆候が現れたら安全地帯に避難するのが正解なのだが、撃たれる前に倒せばいいと張り付いて撃ちまくるのが常松。
ゲームによってはやられる前にやるのが正しいのもあるが・・・常に強気な判断をするのが常松という男である。
おかげで痛い目に合う。ギャンブルには絶対に向かないタイプだな。
大敗して何がどこで狂っちまったんだ・・・とか言いそうである。あれ?今の言葉通りじゃねーか。

引き上げる常松を迎えるのは空流の兄弟子たち。
白水さんは何だか厳めしい顔をしている。そして鯉太郎は立ち合い前のように腰を落として集中している。
なんだ。ブチカマスのか!?傷心の常松にブチカマスのか!?
いや、そんなことしなくても常松はもうすっかり落ち込みムードである。
どうせ笑ってんだろとか被害妄想に浸ったりしている。しかしもちろんそんなことはない。

これから取組だぞ。集中の邪魔すんな。おまえに構ってる余裕はねーよ

前日にあれだけ挑発をしたが別に疎まれている様子もない。
精一杯暴れてみせたのにスルーされたような状態になってる常松の空回り感。それは自身が一番よく感じられている様子。

椿「あなたは何もわかっちゃいないわ・・・」
親方「今場所はしっかり兄弟子を見ておけよ。お前に何が足りないのか・・・プロとは何か・・・きっとわかるはずだ」

これではまさに言われた通りの状態である。
予定通りにはいかず、注目を浴びることも出来ず、自分のやり方が正しいと示すことも出来ていない。だから虚勢を張る。

こんな・・・こんなもんじゃ・・・こんなもんじゃねーんだよ俺は・・・!!
ふざけんなよ・・・俺がお前らから何を学ぶってんだ。
たまたまだ・・・そうさ・・・あんなもん・・・ラッキーパンチみてーなもんじゃねーか・・・
今回は運が無かっただけだ。普通なら負けるはずがねぇ。実力なら俺が上だ。学生横綱だぞ。

どんどんとダメな親父のような言い訳モードへと移行していく常松。いかん、そっちは進んだらいかん。
なので突然現れた空流親方がその言い訳をバッサリと切り捨てる。

そりゃ違うぜ。必死こいて努力ってのをしてねー奴に運なんてやってくるかよ。
運を持ってる奴ってのはそれ相応の実力も持ってるもんだ。
運なんてもんは力尽くで手に入れるもんだからな。土俵に棚牡丹はねぇ

ラッキーに思える戦いがあってもそれはその当人が力尽くで掴んだ運であるということか。
運も実力のうちとはそういう意味合いで使われる言葉なんでしょうな。

親方の言葉に顔を伏せる常松。だがそれでも、自身の虚勢は破られても、それでもまだ終わりにはできない。

まだ・・・こっからだ・・・まだ・・・まだ・・・まだ!
約束があるんだ!見せねぇといけねーんだ・・・

親父とは違う。母や妹を楽させてあげる。そう約束をした。
そして自分のガキなんだから何をやってもたかが知れているという親父の言葉が間違いだというのを見せないといけない。
それは自分は親父と違うという想いから来るものなのか、それとも逆に親父を肯定するために見せないといけないと考えているのか。
常松の約束や内心の複雑さは一言では言い表せない。
だが分かることが一つだけある。それを口にする空流親方。

要するによ・・・強くなりてーんだろ?

まさにその通り。強くなり、親父に見せつけて自分と親父を肯定したい。家族に楽をさせたい。

はい・・・・・・

涙を流し、素直に頷いて見せる常松。
おやおや、虚勢の仮面が外れて涙が・・・サビが流れているじゃあないですか。
鯉太郎が入門時に見せた涙と似たようなものでありますな。このサビが流れることで本物の地金が現れることとなる。
常松もようやく空流の一員としてスタートを切ることができそうでありますな・・・いい話だ!!
白水さんも鯉太郎もこのやりとりを笑顔で受けとめていますしね。よかったよかった。

さて、そうなると2人は自分の取組で兄弟子らしいところを見せないといけない。
まずは鯉太郎の出番である。相手は因縁のブタフグ。
ブタフグとしても天雷戦とは違いやる気満点。仁王さんへの見せしめのためにグチャグチャにしようと考えている。
はてさて、この勝負。さすがに鯉太郎の勝ちは動かないだろうが、どういう展開になるだろうか。
常松のようにブタフグが瞬殺されるならそれはそれでよい。スッキリしますしね。

逆に鯉太郎が滑って倒れたりしたらどうしようか。ブタフグとは違い本当に事故で転倒という流れ。
やられる側に回ってそれがどれだけ悔しいことであるか知るブタフグだったとかそういう展開。
うむ、凄くスッキリしない流れですな。これはよくないや!!
やはりここはド派手な吹っ飛ばし方をしておいて欲しいものである。

・ドカベン ドリームトーナメント編
雌雄を決する大一番。
悔いを残すことのないように全力投球をしようとするKジロー。
勝つために送りバントをした岩鬼もまた吠えている。山田はその行為に応えることができるのか。

まずは大事な初級。
これをまっすぐ、それもまん中近くに放り込むKジロー。うむ、さすがの肝の太さだ。
キャッチャーのジャンボも強気だし、なかなか意気がピッタリしておりますな。
これなら試合の最初からこの2人でバッテリー組んでいれば・・・いや、言うまい。

2球目。ボールになる変化球と読む山田。
その予想に反してこれもストライクとなるストレート。狙いが外れて見送る山田。
ふむ。あっという間にツーストライクに追い込まれましたな。

さて、最後の1球となるかもしれない第3球。
3球勝負か。様子を見るか。決めるとしたら全力のストレートが来そうな感じである。
その考えの通り、3球勝負で全力の投球を行うKジロー。
その速度はMAX158キロ!!

なのだが、その球を捕えて右中間スタンドへ放り込む山田。
ドカベン太郎のサヨナラスリーランが突き刺さったのでありました。

2打席連続でサヨナラのチャンスを逃した山田。今回はちゃんと四番の責務を果たし、珍しくガッツポーズ。
それはよかったが、何となくサラリとした決着となりましたな。
入るかどうかのドラマが発生することもなく、完璧に放り込んでしまうとは・・・

まあ何にしてもドリームトーナメントらしいドリームな試合でありました。
思った以上にドルフィンズは選手が充実しており、場合によってはスターズを喰えた可能性もあった。
新田小次郎曰く、少しの運を呼び込んだのはあの岩鬼の送りバントのような気がするとのこと。
なるほど。本人の言う通り岩鬼の働きは大きかったわけですな。

延長13回という長丁場の戦いもようやく決着。
そして長いことお待たせさせられていたアイアンドッグスとタイガースのファンたちがようやく球場入りできるわけだ。
さてさて、スターズ以外の試合は詳細な描写がされるのか。それともダイジェストとなるのか。
少なくとも阪神の和田監督はドリームトーナメント用のオーダーを組んできたといいますし・・・
意表をついて全員水島キャラで固めたタイガースだったりしたら・・・勝つ可能性も出てきますぜ!!有り得るのか!?

・ペーパーブレイバー
レベルの高い魔導士なら魔道具がなくても魔法が使えるらしい
え、Lv38でもそんなに高くない扱いなのか!?
実はネットゲーム方式的な換算なのかもしれない。それならカンスト間際までいかないと高いとはいえないからなぁ。

胸は残念かもしれないが聖利ちゃんのふとももはいい感じだと思っていました。
さすがビッカリさんはしっかりとした着目点を持っておられる!!

意外と力があることに驚く聖利ちゃん。おや、男の子の逞しさを感じてしまいましたか?
地味に好感度アップイベントとなっていますな。その後の展開のおかげでそれどころではなくなっているが。

やはり盗賊だった八兵衛ちゃん。そしてかなりいい性格をしていたのも判明する。
うむ。マジメな聖利ちゃんをイジるのにはなかなか向いていそうな感じでありますな。
今後も動きまくって聖利ちゃんを辱める方向で行ってほしいものである!!

・毎度!浦安鉄筋家族
適当に切らずにちゃんと2人で分けれる数にするべきでしたな。

親友であろうが本気で争う。いや、親友だからこそ本気で争うのだ!!
仁の家のことを考えたら容易く譲ってしまいそうであるが、そういう分け隔てをしないのが小鉄たちであるしなぁ。

・777 スリーセブン
優希が酷い目に遭い、怒れる優希が暴れた夜。
別の場所ではまた違う人間が酷い目に遭おうとしていた。

廃屋らしきところに女を連れ込み襲おうとしていたらしい男たち。
その男たちの前に現れたのは謎の女。なかなか可愛い子ではあります。
人の性春邪魔してんじゃねーよとか言っている男たちも相手が美人だったので鼻の下伸ばしてらっしゃるわ。

謎の女は別に襲われている女とは面識もない様子。
しかし容赦せず襲おうとしていた男たちを打ちのめす。
男3人を見事に倒してしまうとはなかなかの強さですな。
まあ、男たちが侮って個別に撃破されてしまったからというのが大きそうですが。
急所への攻撃も容赦なく行ってますしねぇ。

助けた女に対してもいい顔をすることはなく、消えろバカ女と突き放す謎の女。
そのバカヅラマジウゼーからソッコー消えてくれ。とのこと。ふむ?これは照れ屋な表現なのか・・・?
何にしても、うずくまってツラ覚えたぞとかのたまう男の顔面に蹴りを叩き込んでこの一言。

ハ〜〜〜ッ・・・気持ちいい・・・

本当に気持ちよさそうな表情を見せている。
うーむ。これは正義感から救い出したというより、叩きのめしたかったからそういう現場に乱入したということのような・・・
プロテクター男と同じような流れだろうか?悪漢なら好きなだけボコれるぜとかそういう。

怒れる優希と謎の女が暴れた夜の翌日。
追い込みをかけた甲斐もあり、緋村はちゃんと転校することになりました。
まあ、学校内ではもう誰も付いていく人はいないでしょうしね。

その話を聞きつけ嬉しそうにしている林田。
ケンカでボコボコにされたからって転校とかダサい。アイツにイジメられても学校に来てたオレらの方がよっぽどタフだわと大笑い。
まあそれは見方が分かれるところであるが、イジメられてた彼等には笑ってやる権利はありますわな。
しかし同じようにイジメられていたはずの優希は元気がない。
林田やヨッシーもイジメっ子がいなくなったのにどうしたのだろうかと気になっている様子。
まあ、その緋村を殴り倒したのがこの目の前にいる優希であるとは思いもよるめえさ。

3人が食事しているところに現れる1年生の女子。なんだか暗そうな感じの子である。
よかったら一緒に食べる?なんて気さくに話しかける林田であるが無視される。
お前みたいなブサメンに誘われてもな・・・とヨッシー。なるほど林田がブサメンだからいけなかったのか。ってオイ!!

ブサメンだったからかどうかはさておき、林田の誘いを断って教室へと戻る暗めの女子ことちゃん。
どうやらこの子もまたクラス内でイジメに合っている様子。
優希たちが受けたのとはまた違う陰湿な追い込み。クラスの大半がそれに加わっていそうな雰囲気。嫌な話ですな。
そんな中、竹下さんというカワイイ子だけは何とかして燈ちゃんを庇おうとしている。
ん?この竹下さんって1話の竹内さんとはまた違う子なのか?
実は各クラスに竹の名を冠する美少女が1人いるとかそういう学校なのか。いやまさか。

燈ちゃんの苗字は鈴木。留菜ちゃんという可愛い妹がいる。
と思いきやどうやら父親違いの子であるらしい。
母親は可愛い留菜ちゃんを可愛がっているが、燈ちゃんには辛く当たっている感じ。
曰くアンタは前の夫ソックリでブサイクなんだから勉強だけは頑張ってね!とのこと。なんともはやな言いぐさであるな。
そういう意味では妹の留菜ちゃんも可愛がられているというのはまた違うのかもしれない。オーディションとか言ってるし。
受からなかったりしたら留菜ちゃんもイビられたりするんじゃないかとなんだか不安な気にさせられる母親だ。

塾へと向かう燈ちゃん。その帰りなのかどうなのか、公衆トイレで着替えを開始する。
いや、着替えというか何というか・・・ほとんど変身であるなこれは。
ピチピチの服を着ることで体型を誤魔化し、脂肪を胸へと変化させる。
さらに化粧。ソバカスを塗り消し、二重瞼を作りまつげを延ばしてカラーコンタクト。
そして金髪のカツラを加えればあら不思議。冒頭で出てきた可愛い謎の女が出来上がったではありませんか!!

クソ・・・クソ・・・クッソ・・・アイツら・・・どいつもこいつもクソウザイ。
みんなまとめてブン殴ってやりたい!!

こ、これが化粧の威力という奴なのか!?
まさに文字通り化けております。いやあ女性の変わり方って怖いですねぇ。
凄くリアルな話なのかもしれないが漫画的にはどうなのだろうか。せっかく可愛い子が出たかと思ったらこれだよ!!

しかし変身した後の姿は妹の留菜ちゃんに似ている気がする。
やはり母親は同じなんだし素養はあるということか。逆に留菜ちゃんが同じようになることも有り得る訳だが・・・いやいや。

今回のサブタイトルは「さんにんめ」である。
うーむ、これはまさかまさかの777人目まで行く流れか!?
それともスリーセブンなだけに三人目で止まるのだろうか。
そうなると話を動かすのは優希、燈、プロテクター男の3人ということなのかどうなのか。
まだまだどういう方向へ進むのか分からない777。先が気になりますなぁ。
とりあえず共通してそうなのは蓄積された怒りのパワーは凄いという部分。
あと苗字が佐藤と鈴木というありふれた感じなのも共通か。もしも仲間が増えるなら次は田中か!?

この怒りがどこへ収束されて叩き込まれるのか。見物であります。最終的には彼らも幸せになれるといいですのう。

・実は私は
すっかり季節は夏。
葉子さんの秘密を朝陽が知ったころはまだ春だった。
よく季節が移り変わるまでの間、秘密を守り続けることができたものだと感心する。
それ自体はどうにか上手く行っているが、未だに告白できずにいることは気にかかっている朝陽。
夏なんだしプールに誘ってみたらどうだ?という岡の提案を受けてみることとします。

憧れていたミステリアスな白神とはちょっと(いやかなり)違ったけど。
あの日よりきっと俺は白神のことが好きになっていた

微妙に失礼なモノローグを出しながら葉子さんに声をかける朝陽。
いやまあ、何も間違ってはいませんけどね。単行本を読み返してもミステリアスな場面は本当に少なかったし!!
というか1話の時点でさらばとか言っちゃってるものな。

ともかく、廊下で見かけた葉子さんを堂々と誘う朝陽。
岡の勧めがあったとはいえ、藍澤さんや獅穂さんもいるというのに堂々とした誘いをかけるものだ。微笑ましい。
まあ、2人きりで遊園地に行ったりしているぐらいだし今更プールに誘っても断られることは・・・

ぷ・・・ぷぅる・・・?

思いっきり汗を流しながら首を傾げる葉子さん。なんだ・・・今まで以上に可愛く見えるぞこの場面!!
いや可愛いのはどうでも・・・よくはないが、とりあえずさておこう。今は芳しくない反応の方が重要だ。

んー黒峰クン。葉子は泳げないんだよ。

ああ、なるほどそういう理由でありましたか。
昔から日に当たると灰になるとか水に入れないとか言って水泳から逃げてきたらしい葉子さん。
実際の所は日焼けするだけだし、ちょっとぶるっとくるだけだものなぁ。理由にはなるまい。ぶるっとの度合いにもよるが。

朝陽「だ・・・大丈夫だって白神!!ぶっちゃけ俺もそんな泳げないしっ!!」
葉子「え?そうなん?ならなんでプールなんか・・・あ!!そっか!!練習しにプールってことっ!?」
朝陽「あっ・・・う、ウン・・・ソウダヨ・・・?」
藍澤(にぶいな・・・)
獅穂(ヘタレだなぁ・・・)

応援する側に回っている2人も呆れるしかないやり取り。
まあ何にしても葉子さんはプール行きを承諾してくれました。一安心でありますな。しかし――

せや!!藍澤さん。もし都合が良かったら私と黒峰君に泳ぎ方教えてくれへんかな・・・?
あっ。獅穂も来るやんな?黒峰君ええかな?二人も一緒に。

ナ、ナチュラルに友達同伴という形にされてしまった!!
普通なら二人きりは怖いとかそういう理由での友達同伴なのだが、葉子さんはそういう意識があるわけでもなく・・・
これで本人は恋愛ごとには敏感だとか思っているのだから困る。

ま・・・まぁ二人きりとはいかないか・・・
でもまぁ。白神が楽しそうだから別にいいよな。それにこれで白神とプールに行けるんだから!!

前向きな朝陽である。そもそも考えてみたら可愛い子3人と一緒という流れなわけで、より羨ましい状況になったのではなかろうか?
しかし他の子たちも一緒という話を聞きつけてやってくる親友たち。

おまえばっかしおいしい思いさせてたまるかよ!!

そう吠える嶋。うん、まあ気持ちは分かる。
岡とさくらさんは付き合いとフォローに来てるんだと思うが、嶋は普通に楽しみに来ていそうな感じ。
いやまあ、葉子さんや藍澤さん、獅穂さんの水着姿が見られるとなればそりゃ来ないはずもないわけでして・・・

ありがとうございます!!

さくらさんを除いて過敏な反応を示す男子たち。やー若いっすねー。
しかし藍澤さんは制服の時よりも胸があるような感じに見えるが・・・着やせするタイプなのか?

それはさておき、早速開始される紫々戸獅穂の水泳講座。補佐官は藍澤さん。あれ?今回は指揮官じゃないんだ。
ふむ。獅穂さんに名案があるらしいから任せることにしたと?そ、それは大丈夫なのか・・・?

コツは一つ。簡単さ。とびきり可愛い娘を見つけることだよ。
その娘が泳ぎ出したらその娘のお尻を追いかける!!あとは心が導いてくれるさ

いい顔して何言ってるんだこの人は。今回はそんな勧めに本気で乗っちゃう嶋がいるんだぞ!!
ああ、さっそく警備員に連れて行かれる嶋の姿が!!どんだけ露骨に追いかけたんだよ!!

桜田「・・・貴女痴女っていうより、ただのエロオヤジじゃない?
獅穂「痴女でもありエロオヤジでもあるんだよ

そうですか。そう開き直られてしまってはもう何も言えませんな。
ともかく今のは冗談だからと流して次の講座に行こうとする獅穂さん。冗談で捕まった嶋は・・・まあ、どうでもいいか。嶋だし。

今回は藍澤さんに補佐を頼もうと一緒にプールの中に入る獅穂さん。そして藍澤さんの背後に回り・・・

このように水に入ります。そして水着を脱ぎます。あとは裸を見られないよう必死で泳・・・

脱がしきる前に当然殴り倒される獅穂さん。そりゃそうだ。
無言で殴り続けられて水辺に打ち上げられる獅穂さん。本当この人はフリーダムだなぁ。
ちなみに朝陽の目は葉子さんが隠し、岡の目はさくらさんが隠してくれているので安心である。さくらさんは頼もしいなぁ!!

・・・さて。この度、紫々戸教官は不慮の事故で任を降りられた。私は教官の任を引き継いだ藍澤渚である。よろしく。

ようやく藍澤さんが教える番となりました。
藍澤さんは藍澤さんで不安だが、面白いこと以外考えていない獅穂さんの後だとかなり安心できるから不思議だ。

藍澤「よしっ。では水に慣れる所から。ダルマ浮きから初めようか」
朝陽「あれ?ホントにまともだ・・・
藍澤「君は私をなんだと思っているのだ!?」

そうは言っても前の日光除けの特訓場面とか見ていますとなぁ。
さすがに水泳の訓練ではそこまで突飛なことも出来ないか。溺れると危険ですしね。
と思わせておいて、葉子さんに朝陽とええ感じやねと言われたら真っ赤になって否定しつつ朝陽を沈めたりするわけでして。ゴボ。
そして落ち込む藍澤さん。毎回この子はよく落ち込む!!

次は二人一組で一方が今やったバタ足・・・一方がその手を引いてやればいいと思う・・・

落ち込みながらも指示だけは出してくれる藍澤さん。さすがは教官でありますなぁ。
こういうところで慰めてあげると新しい恋の芽生えもあると思うのだが・・・皆そっとしておいてあげてるのね。

まあともかく、いい感じのムードとなった朝陽と葉子さん。
一緒に頑張ろな・・・?と声をかけられ、初々しくドキドキしている朝陽。

たぶん・・・俺、初めて・・・だよな?こんな風に女の子の手握るのも、あんな風に一緒に頑張ろうなんて言われたのも。

普通にいい感じとなっている2人。微笑ましい。
そんな場面に偶然通りかかったのは、みかん。
おやそのよく似た感じの頭の小さな子たちは・・・弟か!!
なるほどー。外道さんも家では面倒見のいいお姉さんってわけなんですなー。ニヤニヤ。
油断しての偶然の邂逅だったらしく、素でドッキリしたみかんがやけに可愛い。
うーむ、やはりゲスな顔さえしていなければなかなかイケてる子ではあったのか。

そんなみかんが幼馴染の朝陽と葉子さんが仲良くしている姿を見ながら述べる。
ホント、白神さんって朝陽にしちゃ珍しいわよね、と。

んー岡君は中学からの付き合いだしわかると思うけど、朝陽って自分に無いもの持ってる女好きになるじゃない?

ハハァ確かに。アイアンレディやらミステリアス白神やら難しそうな所を攻めたりしてますよね。
実態はどちらもアホの子であったわけだが、まあそれはそれ。

そんな朝陽が・・・ねぇ。
もしかしたらあいつ、初めて憧れとかじゃなくて、恋しちゃってんのかもね

憧れと恋はまた違うということか。深いですな。
恋に憧れる年頃何て言葉もあるが、朝陽も乙女のような純情さを持っていそうだし、そういう面は無きにしもあらずか。
しかしみかんはいい感じの幼馴染ポジションになりつつありますな。いい感じだ。
そんなみかんをからかってみたりする岡。それに対し全裸にして流れるプールに流してやろうかしらと返すみかん。おぉう怖い怖い。

結局閉館間際まで練習していた朝陽と葉子さん。しかしさすがに一日で泳げるようにはなっていない。
ってそれはいいのだが、この発言しているコマで見覚えのあるメガネが浮かんでいるのだが・・・お、岡ーッ!!

まあ、沈んだ岡はさておき。藍澤さんに気絶させらててお尻だけ日焼けしたという獅穂さんもさておき。
葉子さんはこっそりと朝陽に耳打ちをする。

・・・「黒峰君」「今日の夜一人で」「みんなには秘密で」「学校まで来てくれへんかな?」

赤くなりながらそう告げる葉子さん。こ・・・これは一体!?
『Y・G・F』(夜に学校で二人きり)。この誘いは一体どういう罠のアレなのか!?
普通に考えたら期待するなという方が無理な流れであるが・・・
いやまあ、でも学校だしなぁ。そういうことをするなら自宅とかが普通だろうし、む?そういうこととは何だ!?

学校のプールを使って人前では出来ない泳法を披露しようという魂胆だろうか。
いやエロイ意味で人前では出来ないとかいう話ではなく、吸血鬼的な意味でね。
夜のプールなんて普通は利用できないだろうが、校長先生に賄賂(お菓子)でも送れば何とでもなる気がする。
となれば茜ちゃんや紅本先生も水着姿で参戦の水着回後編という流れがあるかもしれないわけか・・・期待したいとこだな!!

・クローバー
エリナちゃんを無事に救い出したハヤト。
いや違うな。別に救い出してもいなかったか。まあ、狙われることはもう無くなったわけだし、さすがSEGの親衛隊長。
あのあと竹下さんにはこってり絞られたのでしょうか。
その話はさておいて新章突入

高校最後の夏休みを迎えるハヤトたち。
はやくもどこに行くよとウキウキしている様子のハヤトでありました。
男3人で最高の思い出を作ろうぜと吠えるハヤト。なんというか寂しいというかハヤトらしいというか・・・
1人で過ごすよりはマシかもしれないが、堂々と男3人で作ろうぜと言ってしまうのもな。

そもそも他の2人は彼女持ちである。長期休みに男と思い出を作ろうと言われても困るに決まっている。
というわけで走って逃げるケンジとトモキ。
残されたハヤトに、私と2人で海とか行こうよと話しかけるユイちゃん。
しかし気付かれることもありませんでしたとさ。可哀想に!!

というか、もっとユイちゃんは強気に押していってもいいんじゃないかと思う。
相手は年下には興味ない奴なんだから、押していかないと進展は望めないぞ!!また年上っぽい格好してみるとかさ。

それはさておき。トモキは最近家の手伝いをしてお金を貯めているらしい。
そして夏休み突入の直前、薬局に立ち寄ってニヤけながら何かを購入している
薬局で顔を緩ませながら男が買う物?何かありましたっけ?ボクには見当もつきません。

ハヤトはトモキの母に夏休みの予定を尋ねる。
母の答えるところによるとトモキは夏休み広島の友達を尋ねようとしているらしい。
まあそうなりますわな。広島といえば水沢さんが引っ越した先である。
せっかくの長期休みなんだし、好きな人のところに向かいたいと思うのは自然なことであります。

広島にいる彼女・・・金貯めて・・・会いに行く・・・そして薬局のニヤケ顔・・・ハッ!!
あ・・・あのヤロウ・・・大人になろうとしてやがる!!

なんてことだと真っ青になるハヤト。オイ。
どうやら邪魔をする気マンマンのようですな。
一人でバイクで広島まで行こうというトモキに付いて行こうとするハヤト。
トモキの母親の了承も得ているわけですし、友達に会いに行くと言葉を濁しているのだから断りづらいトモキ。
うーむ。堂々と彼女に会いに行くと言っておけばよかったですのにのう。
まあ、高校生ぐらいだと彼女と会うために外泊とかはさすがに躊躇われるか・・・

ハヤトは一時期広島に住んでいた。
その時の友達に会いに行くんだとハヤトは言っているが・・・これは方便なのかどうなのか。
少なくとも広島から去る際に見送りに来てくれるぐらいの友達は居た様子。
男と女が1人ずつ。ふむ、これは色々とドラマがありそうな感じでありますな。

ともかくハヤトの一番の目的はトモキに大人の階段を登らせないことである。屈折してますなー。
しかしトモキにばかり掛かりきりでいいのかね?そうこうしているうちにケンジが・・・ということも有り得るのでは!?
何にしてもこの珍道中はどういう展開となるのか。まだ予想はつかない。
でもなんせあの広島ですしなぁ。強いヤンキーとかいそうな雰囲気が今から感じられてしまう。楽しみだ。

・泳げ!ひなのちゃん
6月30日。岡山大会の当日。
今回は土屋さんの希望ということで電車で移動。
和田さんのペースで動きたいのだが電車が相手だとそうはいかない。
さすがに電車を止めるわけにはいかんですしな。色々と大変なこととなるし。

4人で和気藹々と、とはならず、ピリピリとした雰囲気で移動する電車内。
土屋さんとしては陰気な空気をどうにか誤魔化そうとしてるのだろうが、いやはや空回り空回り。
いつもなら空回りの役目はひなのちゃんなのだが、今日のひなのちゃんは朝から真剣モードである。
今日の大会の勝敗で和田さんのパートナーが決まるわけだし、さすがに一生懸命にもなりますわな。

OWS岡山大会。
瀬戸内海国立公園渋川海岸・渋川海水浴場
渋川海岸は「日本の渚・百選」にも選定されている県下最大の海水浴場。
前方に見える王子が岳とともに日本で最初に指定された瀬戸内海国立公園に属する。
また白砂青松の砂浜はもはや数少ない日本の美しい海岸風景である。

沖縄に続いて綺麗な海での戦いとなりそうですな。
ただ本日の水温は22度と冷え込んでいる様子。
寒さ対策にワセリンを全身に塗って保温に務めるひなのちゃん。
ゼッケンは水着につけたりせず腕に油性ペンで書くらしい。ふーむ。

そうやって準備していると何やら人だかりができている。
何やら撮影をされている4人組の女性グループがいる様子。
その4人組とは吉備渋川大学の2年生、難波桃子さんとそのお友達たちである。
その桃子さんがひなのちゃんを見とがめる。赤塚高校の山下ひなの!!

どうやら例の五輪出場をあきらめてもらうという放送ですっかり有名となった様子のひなのちゃん。
名前を名乗る部分は流れなかった。と思ったらデカデカとテロップが出ているという。
まあ、TV側が付けたのじゃなくて情報通の誰かが動画に貼っただけかもしれないが。

というわけで目をつけられてしまった様子のひなのちゃん。
桃子さんは少しでもOWSを知ってもらえるように派手な水着を着てアピールしたりしているという。
それなのにいきなり諦めろだなんて言われたりしたら傷つきもするというものである。

断言する!あきらめるのはあなたのほうよ!
退治しちゃうぞ

と言いながらポーズをとる4人。おお、背後に犬や猿やキジのオーラが・・・岡山っぽいっすね。うん。

それはさておき、いよいよ岡山大会の開始。
ルートは海岸沿いを往復する10キロコース。
迷路のような部分があるわけではなく、距離が長いくらいのシンプルなコースでありますな。

大会に出場している選手は200名近い。ひなのちゃんのゼッケンが175番ですからねえ。
その人数が一斉にスタートの合図と共に走り出す。
繰り広げられる激しいポジション争い。
勝負の鍵はスタート直後の50メートル。この混戦からいち早く抜け出すのが大事である。
ふむ、身体の小さい星野さんとしては有利になる場面であるといえますな。

ひなのちゃんも置いて行かれまいと走り出そうとする。
が、突然目の前に壁が現れる
これは桃子さんたち吉備渋川大学の壁か!?思いっきり妨害に来ておりますなぁ。

宣言で自分を追い込んだのはいいけど、反感で思わぬ妨害を受けるハメになってしまいましたなぁ。
あの番組的には大会記録保持者である星野さんが主だったはずなんだが、当の星野さんはノーマークと。

しかしなんというか最後のページの並んで走っている姿が妙にシュールに感じるな。
妙な統一感がそうさせるのか・・・なんか、妙におかしい!!

・名探偵マーニー
マーニーの学校も衣替えの時期でしょうか、今までと違った制服姿となって登校する一同。ワイワイ。
平和そうな朝であるが、突然相談したいことがあるとマーニーに耳打ちしてくるゆりかちゃん。
人に聞かれたくないというその内容は・・・

あっ・・・赤ちゃんができたかもしれない!?

何という衝撃的な発言。そりゃマーニーならずとも赤面してしまいますわ。
相手は片岡さん、でいいんだろうか?学校通いながら産むのだろうか?まだ高一だというのに・・・
色々とモンモンとしながら授業時間を過ごすマーニー。こりゃ勉強どころじゃないですわな。
解決の糸口は見つからず思い悩む。おいそれと誰かに相談できるような話じゃないしなぁ・・・

というわけでグッタリしてるマーニーに話しかける波峰ちゃん。
ゆりかちゃんは波峰ちゃんに何も聞いてないの?と尋ね、そしてマーニーになんだ、約束守ってんの。とか言い出す。

波峰「なんのこと?」
ゆりか「私が子供出来たって言ったらマーニーどれくらい言いふらすかなって思って

ハハァ。つまり人を試すためにウソをついたというわけですね。
よかった。赤ん坊問題なんてなかったんだ・・・と流すにはさすがにシャレにならん内容であるわ!!

探偵の守秘義務がどうとかエラそうなこと言ってるから。
(ギリギリ)
マーニー。首はやめて首は

思わず首を絞めてしまっても仕方ないですよね。うん。ゆりかちゃんは本当にゲスいなぁ!!

まあ、ゆりかちゃんが突然ウソをつき始めたのにも理由がある。
それは中学時代の友人である金城あつ子さんのことを思い出したからだ。
波峰ちゃんとは面識がないようだが、マーニーとゆりかちゃんの友人であるあつ子さん。通称ウソつきあっちゃん

地味にカワイイ子だったんだけど、ウソつきでね。とにかく毎日毎日ウソをつく子だった

ふむ。確かにカワイイですな。陰のある感じのカワイさだ。
そんなあっちゃんがつくウソは荒唐無稽なものが多い。
「スーパーの裏の公園で麻薬の取引現場を見て命を狙われているかもしれない」
「私どうもモナコの王族の血が入ってるらしくて・・・」
「私白血病で先が短いって・・・」
「昨日UFOが降りて待ってるとこ偶然見つけて、中から頭の大きい宇宙人が出てきて」

なるほど。色々とウソの内容は多岐に渡っているようですな。
あっちゃんはウソつきであるがそれで嫌われるようなことはなかったという。
まあ、罪がないというか何というか。相手を傷付けたり悩ませたりするようなウソはつかないってことなんでしょうな。
ウソであることを前提として聞いてくれという感じだろうか。
うーむ、それができるのはまさにあっちゃんの持ついやし系というキャラ性あってのことでしょうか。
マネしてみたというゆりかちゃんの内容はシャレにならんものでしたし。

ゆりかちゃんは心が腐ってるからムリだよ

ざっくりと突き刺さるマーニーのお言葉。
まあ、ウソをつくならもっと分かりやすい言葉にしてくれませんとねぇ。
ゆりかちゃんなら有り得る話だ!とか思われるようじゃダメってことである。
どうせならマーニーとの間に子供が出来たとか言っておけばよかったのに。さすがにこれならすぐウソとわかるはず。
何故か思い当たる節がある!とかマーニーが言い出したら色んな意味で衝撃だが。

それにしてもゆりかちゃんは中学生時代は髪の色違ったんですな。高校になってから染めたのか?

さて、そんなあっちゃんですが、中二で引っ越してしまったため現在は音信不通。
家の事情でかちょいちょい引っ越しており、ケータイの番号も変わってるらしく繋がらない。

ゆりか「マーニー。連絡とってみてくれない?お仕事とは別でさ」
マーニー「う〜ん・・・・・・ニーにおまかせを・・・」

ゆりかちゃんの頼みとあっちゃしょうがない。マニーを要求したくなるのもしょうがない。
マネーポーズ&マを強調した言葉で引き受けるマーニー。
いやまあ、共通の友人でもあるし、友達と連絡を取るのにお金を請求するのはさすがにどうかとは思いますわな。
ゆりかちゃんもそれを分かっているから仕事とは別でと言い出しているのだろう。さすがというかなんというか。

ともかく調査を開始するマーニー。
ネットに本名で出没したりはしていない。
中学の時の恩師、道倉先生にあっちゃんの住所を尋ねるマーニー。
引っ越した後ではあるが、足取りを追うことはできるんじゃないかと考えているわけですな。
そういえば中学時代何回かあっちゃんの家に行こうとしたけど何かと理由をつけて断られてたなと思い出すマーニー。

ウチの近く最近トラが出るから。危ないから落ちついたら来てよ。

虎がでているんじゃあしょうがないですな。
さすがに虎なんて私が一撃で屠ってやると言い出すわけにはいかんでしょうし。
何か都合があるんだろうなと判断してそれ以上追及しないマーニーたち。
しかし、数年の時間を経た今。現地に向かうと・・・あっちゃんの言っていたことの意味を知ることになる。ト・・・トラだー!!

本当にトラと直面するマーニー。ガア!!
いや、ゲームセンターの客寄せとして配置されているトラ型のロボットなんですけどね。
ふむ。あっちゃんの言っていたことはウソのようである意味ウソではなかったと?
ん?そうなるともしや・・・
あることを思いついてキョロキョロしだすマーニー。
なるほど。家の側にはUFOを象った施設があるし、スナックモナコという店もあったりする。

ただのウソじゃなかったんだ・・・全部あっちゃんの身近な元ネタがある。
ウソはウソでも「誇張」するウソ・・・ものごとを大きくドラマチックにするために・・・

ほほう。なるほど。そりゃネタは尽きにくいって話ですな。
となると麻薬の取引の末の銃撃戦も元ネタがあるということであるが、一体何を見たというのだろうか・・・!?

マーニーの中学校には学生が書き込む掲示板が存在する。
二年前の過去ログを遡り読んでみると、あっちゃんに関わることが色々と書いてある。
ふむ。地味にカワイイ子なだけに結構モテている様子のあっちゃん。告白もよくされていたらしい。
でも断っている。男子もそれに怒っているというか呆れた感じの書き込み。
真剣な告白してるのに変なウソついてヘラヘラしながらごまかされちゃねぇ。

信じられねぇ。あの女こっちは一大決心したのに生まれた星に帰るからムリって

ふーむ。かぐや姫みたいなものですな。
そこは貴女の望むものを手に入れますから難題を授けてくださいと返すところであろう。
そういった意地も見せずに掲示板に経過を書き込んだりするようではなぁ。
直後のレスが嫌われてんじゃん?になってしまうのも無理はないって話だ。

それはさておき。マーニーはこの回答を見てもしかしてと考える。
そして調べていった結果、なんとか今いる所をつきとめるマーニー。
あっちゃんの現在の居場所。それは、病院。それも重病患者の病棟にいる。

うそつきあっちゃん・・・うそつきなのに裏表がなくて、いつも笑ってたね。
でも一つだけ本当のことを言ってたんだ
その一つの現実が重すぎて。重すぎたため、あっちゃんはすべてをウソで固めようとした。
数百数千のウソをつけば死期が迫るという現実をウソの一つにできるとでもいうかのように・・・

そうか・・・白血病で先が短いという言葉。あれだけは本当のことだったのか。
元から陰のある感じの子ではあったが、今はさらに弱弱しく見える。
しかしそれでも、かつての友人が訪れたということで笑顔を見せてくれるあっちゃん。なんとも健気な。
これにはマーニーもゆりかちゃんも涙目となってしまう。

変なの二人共ー。なんで泣いてるの?
私ね――昨日妖精見たよ。病院のトイレでさ。妖精もトイレ来るんだねー。

まあ人の体によく似てますしトイレだって使うでしょうさ。そりゃあね。
ふむ。やはりあっちゃんのウソは健在であるということか。それはそれで逃避を続けているという哀しさがあるのだが・・・
いや、さすがに自身の死は誤魔化しようがないとも思っている様子。

悲しまないで二人とも。私はたいしたことないの。
私より可哀想な人は沢山いる。入院してそのことがすごくわかった。私は恵まれてるわ。
暗黒に閉ざされて誰も助けに来てくれない。そんな人がここには居て・・・仲良くなったわ。
私が死んだら彼女と仲良くしてあげて。彼女ね、超能力が使えるのよ?

笑顔でそう述べるあっちゃん。
暗黒に閉ざされ、超能力が使える・・・?そ、それは・・・!?
と思っていたら、邪魔にならないよう病室の外で様子を伺っていた波峰ちゃんの前に一人の少女が通りかかる。
目の見えない様子のその少女。
いや、この少女は目が見えないだけではない。耳も聞こえなければ話すこともできない三重苦。
感覚を失い、超能力を手に入れた少女。その名はヘレン。ま、まさかヘレンさんが登場するとは・・・!!

色々と驚きの回でありました。いやまさかヘレンさんの姿を見ることができようとは・・・
しかしまあ、本当にあのヘレンさんかどうかは分かりませんけどね。
目が見えないのかもしれないが、他の感覚はある別人かもしれない。超能力もあっちゃんのウソという可能性もある。
という話でないと、本当にマーニーがあっちゃんの死後にヘレンさんと仲良くなったりした場合、探偵漫画としては大変なこととなる。
まあ事件に関わることなくゲストとしていてくれるというなら問題ないんですけどね。

今後のヘレンさんの登場に否が応でも注目が集まりますな。
いや、ヘレンさんだけではなく他の木々津のキャラが出る可能性もあったりするわけか・・・それはそれは・・・怖い話だ!!

・ANGEL VOICE
習志野実業戦の翌日、11月11日。
市蘭サッカー部はマイちゃんが危篤状態になったことはちゃんと聞かされている。
そして前回と違って一晩では回復していないことも聞かされている。
さすがにやばいのかなと考えたくもない考えが一同の中に湧き上がる。うーむ。

この日予定されていたミーティングは5日後――船和学院との決勝戦前日に延期された。

翌11月12日。船和学院との戦いに向けて練習の手伝いにやってきた天城と3崎。
しかし今は練習できるような精神状態ではない市蘭サッカー部員たち。
部室で待機し、病院からの知らせをじっと待っている。
危篤状態から回復したという知らせがあればすぐに練習を始めるかもしれないわけだ。なので天城たちは――

・・・待機しとこっか。その・・・病院からのいい知らせってのが届くまで

部室にも向かわず、その場に座り込んで待機を始める4人。
遠いところからわざわざやってきたのだし、何もせずに帰るよりはいいかもしれませんな。
3崎はマイちゃんに会っているし、市蘭サッカー部員たちの気持ちは分かるようになっているかもしれない。
天城もまあいい奴ですしね。待機している間に色々と話を聞いて共感とかし出してもおかしくはないな。

高畑麻衣が危篤状態から回復したのは、この日の夜だった

どうにか回復したみたいでよかったよかった。
意識を取り戻したマイちゃん。サッカー部のみんなに手紙を書こうと思うと言い出す。
マネージャーとして出来るのはそれくらいしかないから、と。
しかもその手紙は部員全員。1人1人に対して書くらしい。それならもう少し体力が回復してからの方が・・・

書ける内に書いておきたいの

ぬう。悲しいことを言う。
そんなことを言われたらさすがにお母さんも二の句を継げないじゃないか。

というわけで、手紙を書き始めようとするマイちゃん。
しかし早速震え始める右手により紙を押さえることもできない。
なのでお母さんが紙を押さえておいてくれます。よい光景だ。
そしてまず書き出すのは成田への手紙。

成田くんへ――
いよいよ船学戦だね。私が初めて成田くんがサッカーをしているのを見たのは中1の時でした。
とにかく足が速くてボールを追いかける姿がとってもカッコ良かったよ。
市蘭のサッカー部に入った成田くんは私の想像を遙かに超えた、本当にすごい人でした。
ちょっと未来のスーパースターを発掘した気分になっちゃった。
1対1の弱さを克服した成田くんはもう怖いものなしだね。
周りの仲間もすごい人ばっかり。どんなに狭くてもコースが開いていれば乾くんがパスを通してくれるよ。
二宮さんが成田くんのスピードに合わせて速いクロスを入れてくれるよ。
尾上くん・・・とは仲良くしてね(これは尾上くんの手紙にも書いておきます)。
仲間を信頼して全力を尽くせば絶対に勝てるから。打倒船学!!ファイト!!

なるほど。こういった感じに1人1人に語り掛けるような手紙を書いていくわけですな。
しかし成田。1対1は克服できたがまだPKのトラウマは払拭できていないのではないかな?
まあ、そうそうPK戦なんて行われないだろうから問題はないのかもしれないが。

そして成田への追伸。
実はマイちゃん、小2の時、成田にいじめられていたらしい。臭い臭いとからかわれていたそうな。ほう。
そんなことがあったので入院した時にまた言われるんじゃないかとヒヤヒヤしていたマイちゃん。
ここでは10日に1回しかお風呂に入れないわけですからねぇ。
でも全然そんなことなくて・・・成田くん優しくなったね。とマイちゃん。
まあそんなこと口にしようものなら他の部員に連れ出されて人の壁の向こうで制裁されるでしょうからなぁ。

というか小学生が女の子にそういうからかいを仕掛けるというのはやはりアレなんですかね?
成田は全然覚えていないようだけど、やはり当時はそういう気があったんでしょうか。
でもいじめていたという部分を思い起こされると凄い落ち込んで泣き出しそうだな成田。

成田くんが・・・成田くんが日本代表のユニフォーム着てる姿を見たかったな

まるでもう見ることはできないみたいな書き方をするマイちゃん。
なのでお母さん。見たかったではなく、見たい・・・でしょ!?と口を挟む。
読まないでねと事前に言ってたのにしっかり読んでいるじゃないですかお母さん!!ホッホッホじゃないよ。
まあそれはさておき、そこかいつか見たいに書き直しなさいと述べるお母さん。しかし――

いつかなんか・・・来ないんだよ
私・・・もうすぐ死ぬんでしょ。

さすがに2回目の危篤状態は重かったのか、すっかり消沈した様子のマイちゃん。
お母さんはそれに対し気休めを言うでもなく、マイちゃんを優しく抱きしめて諭す。

試合に向けてあなたがいなくなることを・・・できるだけ意識しなくてもすむようにしてあげなきゃ。
手紙を読む成田くんのために・・・書き直しなさい

見ることは叶わない。それはもう親子ともに覚悟している。
それでも読む方のことを考えてあげましょうと諭す母。泣きながらそれを聞き入れる娘。

成田くんが日本代表のユニフォームを着ている姿をいつか見たいな

なんとも物悲しい文章である。
希望が込められていると手紙を受け取った者には読めるかもしれないが、実は気配りによる文章であると・・・

まずは成田への手紙であるが、これから他の部員への手紙が1枚1枚綴られていくことになる。
もしかしたら次回以降何週にも渡って手紙のシーンが描かれるのだろうか。
そんなことされたら読んでいる方の精神が持たないので勘弁して頂きたい。

最後の柱のアオリにて想いはきっと届く!!と語られているが、これは多少の希望を持ってもいいのだろうか?
まあ、編集も応援したくなっちゃってるんだろうなということなのかもしれないが・・・ううむ。

・あまねあたためる
学校の帰り道か、あまねちゃんが友人たちと歩いている最中、公園でケガ人を発見。
どうやら自転車に乗ってた子供が転んだ様子。スネは痛いでしょうなぁ。可哀想に。
赤くなっている所にハンカチでも当ててあげようとするあまねちゃん。しかしそこに――

触ってはいけません!
ここは祓魔師、蘭堂貴理子にお任せあれっっ!!

なんだか知らないが元気な子が現れた。御札とか持っております。
まあ、鬼とか普通にいる世界ですし祈祷師みたいなのがいてもおかしくはないが・・・?

その子は邪鬼にとり憑かれた可能性があります!だから痛がっているのです!迂闊に触ると乗り移られますよっ!

どう見てもケガして痛がっているようにしか見えませんが。思い込みの激しそうな子だ。
そう叫びながら勢いよく子供とあまねちゃんを中心に魔方陣を描く。
そして真言を唱えだす貴理子ちゃん。

退・鬼・浄・邪!ヒトに巣喰う厄よ災いよ失せ給いッ!!

締めに御札をぺたーんと叩き付ける貴理子ちゃん。
しかしその一連の動きを見た後も痛い痛いよと叫ぶ子供。

コイツ痛ぇ!逃げろー!!

ははぁ。そういう意味の痛いでしたか。はい。まったくもってその通りだと思います。
美穂ちゃん康子ちゃんも全く同じ感想を持っている。さらには初めてではなく、また言われてしまったと語る貴理子ちゃん。
そうか・・・毎回言われているのか・・・まあ、仕方ないよね。
でもそんな痛い子相手でも慰めてみたりするあまねちゃん。おっとちゃんと温めようとしてますな。

貴理子ちゃんの家は神社である。
父は神主としてその力を発揮し人の役に立っているのだが、娘の自分には何の力も備わっていないという。
だから私なりに文献あさって勉強してこうやって実戦で修行しているんだそうな。
ふーむ。実戦で修行はいいけど、そもそも見立てが間違っているのではどうにもならんような。

困った子ではあるが、困った子を放っておけないあまねちゃんはいきなり演技を始める。
さっきまで平気だったのに肩が重い!!どうかしちゃったのかなぁ〜!!
と、わざとらしく演技してみせれば、すぐさま乗って来る貴理子ちゃん。
さっきの儀式で邪気が子供からあなたに乗り移ったに違いありませんと断定しだす。
同じ方法でやってもまた誰かに乗り移るかもしれないと本格的な準備を開始する。
荷物を漁り、服を着替え、出来上がったのは・・・何じゃこりゃ。

神社の娘なんだから巫女服でも用意すべきところじゃないのか!?
どちらかというと僧服に近いような格好になってますよコレ!!というかその顔を隠す紙の本気厚着とはどういう意味なのか!?
いやそもそも、この服がどうやってあの小さなカバンに収まっていたのか。
その部分の摩訶不思議を追及するとむしろ魔法少女なのではないかと疑ってしまう。

あまねちゃんを縛って抵抗できないようにし、その身体にくまなく術をほどこしてもろともに浄化するという。
ほどこす方法は・・・筆。ああ、全身にお経を書くとかそういう話ですか。はいはい。
ちなみに術式を行う前に広げていた文献。それは・・・漫画。安倍晴明とかそっち系ですかね?

やっぱりマンガの見過ぎだったか

なんとも言えない表情になる美穂ちゃん康子ちゃん。
なんでもいいがこの漫画やたらと分厚くないか?実は月刊誌!?

あまね「なんでここまで・・・っていうか、他に方法ないの〜〜!?」
貴理子「こうも暴れる邪気は凶悪。浄化にあたってはまさに念入りな施術が必要なのです。こんな風に!!!」

言いながら服を脱ぎ捨てる貴理子ちゃん。じ、自分の身体に書いてるー!!
ってどうやって自分の身体に書いたんだ!?
というか心頭滅却とか明鏡止水とかはいいが、胸に双丘と書くのは何か色々と・・・別の願望やないかい!!

ゴメン。ここまで一生懸命だと抵抗できないよ。

と、すっかり諦めてされるがままとなるあまねちゃんでありました。あーれー。

空が夕焼けに染まる頃、ようやく施術は完了したらしい。
肩どころかもう何もかもが軽くなったと述べるあまねちゃん。おやおや。

私は蓮城高校1年A組、蘭堂貴理子。人呼んで「凶晴らしのキリ」!お困りの時はまたお申し付けくださいね!

何!?貴理子ちゃんは高校生だったのか!?というか、同じ高校の後輩だったのかい。
なんというか、登場時の頭身が小さかったのでもっと小さい子なのかと思っていました。
そうか、高校生でこれか・・・いや、20歳越えてこれだというわけじゃなかっただけマシと考えよう。うん。
しかしあまねちゃんの背中に書かれているこれは何だ。剛体術に握撃に転蓮華・・・漫画の読み過ぎだな!!

というか、ふとももや腕にまでびっしり文字が書かれていたはずなのに制服を着ると消えるのは何故なのだろうか?
実は全身を肌を露出しているようで何か薄いもので覆っているのか?
と思わせておいて自分への文字は全部シールでしたとかそういう!?
なるほど。それなら手の届きそうにもないところに文字が書けている理由も判明する!!

まあ、深く考えるものではないってことですね。うん。さわらぬ神に祟りなしって話だ。うん。

・バーサスアース
東京都新宿区地災研新本部ビルは自衛隊によって敷地内及び半径500mは立ち入り禁止となっている。
そうした上でビル内部の遺体を搬送している自衛隊。
黒いシートに包まれて犠牲者が並べられていく様が痛ましい。

そんな中、1つの遺体を並べずに車両へと運ぼうとする2人の自衛隊員の姿があった。
見とがめる別の自衛隊員。だがそれが運の尽き。
運んでいた2人組の片方、大男に素手で胸を貫かれ絶命する自衛隊員。むう、結局犠牲者が出てしまっているか。
そして一つの黒い遺体袋を積み込み車両を発進させる2人組。
この流れはもちろん、この2人組が深柱側の連中であることを示している。となればこの遺体袋の中身は・・・

戦士と認めよう

中から遺体袋を開けて姿を現したのは襲撃してきた少年。やはり焼き尽くすことはできなかったか・・・
しかし兵真くんの行動は、その精神は深柱であっても認めざるを得ないものだったらしい。
光栄だとでも言っておけばいいのだろうか。
敵に評価されるのは嬉しくもあるが、しかしこの流れだとやはり生存の可能性は絶望的となったわけで・・・うーむ。

所変わってアメリカ合衆国。
空港にて賑やかな様子を見せている6人の男女の姿がある。
日本のヘナチョコブレイカーとは違う、正しい資質を持つアメリカ地災研本部所属の深柱処理実動隊。

スレイヤー6出撃

突然登場した本部の実動隊。
兵真くんが本当に散ったのであればアメリカ辺りから誰か来るのではとは思っていたが、まさか部隊まるごと来るとは!!
6人の内訳はおそらく男3名に女3名。
シェリカというラフな格好の巨乳。大口叩くあたりがいかにもなアメリカンキャラクター。
ケイラン。最近フラれたばかりという短髪黒髪のおそらく女性。男で彼氏募集という可能性もなくはない。
マーベル。チャラそうな感じの男性。
ライツ。なんというか特徴的に朴訥な顔をした体格のいい黒人男性。人は好さそうだ。
イヨ。ヒミコさんとのコネクションがあるという少女。そりゃヒミコにイヨでは繋がりもあるわな・・・!!
隊長。今の所唯一名前が不明。顔の傷やヒゲからして歴戦の勇士のような印象がある。

こんな6人組が並んだ姿は・・・なんだろう、微妙に強そうに見えない!!
い、いやいや。これでも全員が戦闘装束姿となれば多少は見栄えがよくなったりするのではないかと・・・
しかしこのタイミングで一気に6人登場はさすがにかませにしか見えないというかなんというか。
大きな口を叩いておいて最初は活躍したけど凹まされて段々と従順にってのはある意味パターンですからねぇ。
む、シェリカが上記のような状態になっていくとするとなんかエロイな。言葉の響き的に。従順とか。

とりあえずイヨちゃんがヒミコさんとどういう関係であるかが気になるところ。
ヒミコさんが実は40歳前後で娘でしたとかそういう話があったりしたら・・・それもまた面白い!!

さて、地災研新本部ビルの襲撃についてようやく報道がされるようになりました。
もちろん深柱の襲撃でダメージを負ったなど国民に知らせる訳にはいかないので偽の情報が流れている。
火災によって20名以上の死者が出たが溶岩噴出体とは無関係であるとのこと。
その説明はさすがに疑わしいと思われるのでは・・・?でも死者のことは報道しないわけにはいかんでしょうし、苦しいなぁ。

スマホでその災害情報を見ているカナちゃん。
久しぶりの登場でありますな。しかしさらっと顔を見せただけで出番は終了。
うーむ。彼女には傷心のハルトを慰める役目があるように思えるのだが・・・その場面はないのか!?

地下鉄副都心線。
東新宿―新宿3丁目線路内にて運転再開に向けた調査中の出来事。
地下鉄線路の壁から突きだしたのは・・・大きなドリル
調査員が近づいてみれば、そのドリルにある目玉がこちらを見つめて来る。深柱だー!!
しかし攻撃を仕掛けてくることもなく去っていく深柱。なんだったんだろうか・・・

なるほど・・・塔の兵士たちがこの地に集う様子が見てとれる。

高層ビルの上でスマホを操作し、おそらく深柱の探知結果が表示されている地図を見ている男たち。
長髪の男と鎧を纏った巨漢。こいつらは冒頭で少年の遺体袋を運んでいた奴らか・・・
人間どもの使っている道具がどうとか言っているし、こいつらも人間型の深柱なんでしょうな。

兄弟の身体の奪還には失敗したが、決行する・・・
アーカスビゼリア
二十四の銀眼王(エンプトノート)の名を以て、これよりこの地に滅火の巨塔を打ち立てる
人類よ。お前たちに残された刻はあと十月と十日。

そのように述べる少年こと銀眼王。
強すぎるし只者ではないと思ってはいたが、まさか王を名乗るほどのものであったとは・・・!!
しかし未だに二十四の髄幹を有したままなんですかね?失っても名前は変わらないということなのかもしれないが。
というか何故二十四なのだろうか。某小説と何か関係が!?いやチャンピオン的に言うなら某先生と関係がというべきか。

何にしても、最後のページにて衝撃的な宣言がなされることと成りました。

バーサスアース序章、完
これより本編、"滅火の巨塔"開幕!!

なんと、これまでの話は序章だったのか!!長い序章でしたなぁ。
しかし滅火の巨塔とはまた何ともなネーミングですな。銀眼王。まあ、銀眼王というネーミング自体が・・・
ヒミコさんとは良いネーミング合戦ができそうな相手である。
しかし巨塔ということは1話の時点で屹立していたあの巨大な柱が出てくるということなのだろうか?
小さな深柱。ビゼリアが言うところの塔の兵士が集まって巨塔となるという流れかな?
しかし何で十月と十日もかかるのだろうか。そんなにあったら子供も生まれますよ。
いやもちろんその赤ん坊が生まれる時間に合わせての期間なのだろうが・・・どういうことかねぇ。

まあ、ある意味丁度いい。
しばらくは兵真くんを失ったショックで動けなくなると思われるブレイカーズ。
ここで猶予をもらうことである程度は立ち直ることができるようになるのではないでしょうか。
ひょっとしたら本編は十か月後まで一気に時間が飛ぶのかもしれないですな。
その間にアメリカのスレイヤー6が来るのでしょうが、どのような出会いとなるか。ケンカになるとしか思えないな・・・

というか深柱処理本部の実動隊とはいえ、スレイヤー6に実績はあるのだろうか?
我々は本部で実戦を想定した訓練を長年積んできた猛者なのだ!実績はないけど資質はあります!!
てなことを言いだされたら笑うしかなくなるがはてさて。

何にせよ、ここからの本編の展開が楽しみであります。

・いきいきごんぼZ
枷井のその格好は・・・名のある探検家のものとみた!!段差には要注意ですな
そして本当に怖いもの知らずの枷井。ある意味尊敬する。オォン!?

嫉妬で生まれる友情。あると思います。
どうでもいいがこのカップルの男は何故アゴが伸びていくのか。アゴッ。

うーらーめーしーYAAからの日本語ラップはかなりイカしたノリである。イカれたノリともいえる。
なかなか韻を踏めたラップでよいが何故吉幾三が混じっているのか。
そして日本語ラップなだけにMCニコネタも混じっている。これは仕方のない話だな!!

・標本妖姫
別チャンで2回の読み切り掲載を経ての本誌読み切り登場。
忌木一郎先生のロマンティック幻想譚開始であります。

取り壊しの決まった中学校に夜間忍び込む元生徒2人。
そのうちの1人、加納和馬くんの昔語りによって物語は始まる。

急病で入院した生物教師・柳田の代理として現れた利根川ねねこ先生。
なぜかいつも赤ら顔で呂律は回らず千鳥足。
そんな姿からついたアダ名は「へべれけ先生」
同僚の先生からは疎まれていたようだが生徒人気はすこぶる高い。
しかし和馬くんはそんなへべれけ先生が大嫌いだったという。

当時和馬くんの両親は別れたばかりで、父と別れた母に不満があったらしい。
というのも寂しさから離婚してからは毎晩のように酔いつぶれて帰って来る母。
そのへべれけな姿がどうしてもダブってしまうため先生のことも嫌っている様子である。

へべれけ先生は地下資料室の管理も柳田先生から引き継いでいる様子。
和馬くんはちょっとした出来心でその地下資料室に足を踏み入れる。
そこに保管されていたのは、標本。それも異形の生物たちのものばかりである。ほほう・・・

それら異形の生物標本のひとつ。ホルマリン漬けの瓶が1つ倒れている。
その中にいるのは小さな人魚。ホルマリンが漏れたことで覚醒しているのか和馬くんに目で何かを訴えかけている。

今思えばあれは完璧な一目惚れだった。
彼女が何をしてほしいか言葉を交わさなくても瞬時に理解できた。
そしてそれをオレは即座に実行に移した。ちょうどオフシーズンに入ったプールで・・・

外の川とかではないけど十分広い空間には出ることができたみたいですね。
そしてその人魚と毎晩のように交流するようになる和馬くん。
土産はもっぱら昼の弁当の残りか、リビングに用意されている夕飯であった。
それらを与えていると数日のうちに人の大きさにまで成長する人魚。
元々大きかったのが縮んで収められていたんですかね?

とにもかくにも、家庭の複雑な事情にまいっていた和馬くんとしては人魚と過ごす時間が癒しとなっていたらしい。
だがある日、柵を越えるところを巡回中の警備員に見つかってしまう。
先生とお母さんを呼ばれ説教される和馬くん。
しかし溜めていた不満はこういう形でこそ爆発したりしてしまうわけで・・・
暴言を吐いて母のもとから逃げ出す和馬くん。そしてそれを後悔したりしている。
うーむ何だかんだでお母さんのことは好きなんですな。だからこそいつも酔っぱらった姿でいるのが嫌だったと。

そういった悶着があったために人魚のための食事を持ってこれなかった和馬くん。
そのまま言葉が通じるかもわからない人魚に後悔の言葉を漏らす。

オレさ・・・母さんにひどいこと言っちゃったよ。
母さん、仕事のつき合いで飲んでんだよ・・・お酒あんまり強くないのに。
飲みすぎて次の日起きるの辛いことも多いだろうに、帰ったらちゃんと夕飯がテーブルの上においてあるんだ・・・
今日だって・・・

そんな風に悔恨の言葉を述べる和馬くんの頭を撫でてくれる人魚。
おやなんだかいい感じでありますね。そりゃあ和馬くんも泣き出してしまいますわ。だが、しかし――
突然投げ込まれたスリッパが頭に当たり、続く声によって正面を見ると・・・そこには凶悪な形相の人魚の姿が!!

ふむ。どうやら人魚、和馬くんを食べようとしているようですな。
食料がないならお前を食べてやるぜーってな話か。
心が通じたようでいて実は全然通じていなかったという話なのか・・・なんだか切ない。

ともかく、警戒の声をかけてくれたのは、へべれけ先生。身を呈して和馬くんを守ってくれる。

へべれけ先生が言うにはあの地下資料室にあるのはみんな"本物"。
標本という形で封印された凶暴な妖怪であるという。
解放してしばらく大人しくしていたとしても"供物"をあげなければ今の人魚のように暴れ出してしまうものだという。

危険物の紛失は管理者の責任でもある。
本来の管理者は柳田先生だが、今はへべれけ先生が代理となっている。

つまり・・・これはアタシの失敗ってワケ!

述べながら服を脱ぎだすへべれけ先生。
一糸まとわぬ姿となったわけだが、その背中にあるのは・・・甲羅
そして髪止めも外すへべれけ先生。これはやはり、先生の正体はカ・・・

そうだ加納くん。お母さんと仲良くね!

それが10年経った現在でもしっかり覚えている、へべれけ先生と最後に交わした言葉である。

先生は人魚の暴れる水中へとその身を躍らせる。
そしてすっかりホルマリンの抜けた人魚の口にアルコールを吹き入れる。
この一息で暴れていた人魚も酔いつぶれて大人しくなってしまいました。おやおや。
そしてともに水底へと消えていく。和馬くんは息つぎも忘れてその光景を見続けていた・・・

という話が10年前の出来事。
そしてその母校が廃校になると知りやってきた和馬くん。
地下資料室の標本は柳田先生がなんとかすることとなっているが、この人だけはどうしても自分が直接迎えに行きたいと思った。

・・・おひさしぶりです。先生

アルコールに浸された瓶に入っているのは利根川で発見された祢々子河童
ああ、それで利根川ねねこという名前でありますか。分かりやすいな!!

10年の時を経て再開した先生。
うーむ、なんだか切なくも美しいお話でありますなぁ。
へべれけ先生が酔っぱらっていたのはアルコール漬けにされていたからなんですな。
河童だから酔っぱらっているのだとかそういう話ではなかったらしい。ふむ。

しかしへべれけ先生もまた凶暴な妖怪だったのだろうか?
供物さえ捧げていれば正気を保って管理人の代理も務めることが出来るという話なのだろうか?
ようするにキュウリ与えておけばいいとかそういう話!?
ならば何故最後また封じられてしまっているのか・・・うーむ、気になる所である。

それはそうと作者コメント。妖怪とかおっぱいとかガンバりましたとのこと。
なるほど・・・確かにすばらしい出来栄えでありました。
次回作もその辺りを頑張っていただけると凄く嬉しいですな!!
忌木一郎先生の次回作に期待しています!!

・ハーベストマーチ
騎士殺しの剣か・・・これはいい拾いものだ。

もらっていく気まんまんのマー・フォンの発言。
まあ、そりゃ切り終わったので返しますってな奴ではないですわな。
白髪鬼ちゃんは完全に胴体が泣き別れになっている。うーむ、容赦ない。

そして賞金稼ぎの狙いはクゥとノイエさんたちに移行する。
討伐隊に手を出したことがバレたら自分たちが賞金首になってしまう。なので目撃者を消そうという話ですな。
ゆっくりと近づくドミニウラ。慌てて止めようとするパティさん。
しかしそのタイミングで薬剤ボンベが空となり痛覚が戻って動けなくなってしまう。あらあら。

先週まではパティさん強すぎるってぐらいだったのに、薬剤ボンベの設定のおかげでいきなり大ピンチだ。
時間制限のある強さはイレギュラーが起きた時に大変なこととなりますなぁ。

ドミニウラの鉄拳をどうにか回避し続ける姉弟。
その途中、上半身だけの白髪鬼ちゃんがドミニウラの腕に指を突き刺し姉弟を守ろうとしたりしている。
うーむ、さすがにCランクの騎士。この状態でもまだ生きているとは。タフですなぁ。

どうすればいい・・・?僕は・・・どうすればいい?どうすればいいんだろう・・・

思い悩むクゥ。しかし、自分や姉の命も危ない今、何を悩むことがあるのだろうか。
舞い落ちる羽根もそう語り掛けてきてくれる。

やらなくてはいけないことはひとつしかないはず・・・
それをしないのは、そうすることが過ちだったら――怖いから?
それでも、やるべきことはひとつしかない。
たとえそれが誰かを敵に回すことだとしても。あなた自身に破滅をもたらすことだとしても。
あなたはきっと後悔しない。あなたはあなたを裏切らない。
あなたの選んだ道は、あなたにとって何より正しい

自分で選択し、行動する。それが何より正しいと言ってくれるのですねこの天使様は。
どうやら羽根を通じて天使が直接クゥに話しかけてきている様子。
むう?そうなるとやはり騎士殺しの剣を納めていた入れ物に詰まっていた羽根はこの天使のものなのか?
演出に使われただけで別に羽根を通じて話しかけているわけではないのかもしれないが。

ところでこの天使の登場場面、さりげなくキャラがいっぱいいますな
ロゼちゃんらしき姿もあるが他にも5人はいる。なんとなく全員女の子っぽく見えるのが気になる所。
女の騎士は手元に置いておくという天使の方針なのか!?いやオデットや白髪鬼ちゃんは外に出てるしな。

それはさておき、天使の声を耳にし、クゥの覚悟も決まった様子。

僕の――選んだ道――・・・
パティさんは僕を討つかな・・・それでも僕のやるべきことはひとつしかない。
『力』を使う!!!『闘剣 四ツ裂キ』!!

さっそくの必殺技でドミニウラの右腕を切り落とし、残りの四肢も切り裂く。
いきなりの『騎士』の登場に驚くパティさんとマー・フォン。
後ろから切りつけようと動くマー・フォンであったが、満身創痍の身体ではなんともなるまい。
四本の触手剣によって体と足を裂かれて倒れ伏す。
よくみると触手剣の1本が騎士殺しの剣をガキィっと受け止めてますな。
剣の状態に変質しているから騎士殺しの剣であっても斬られないということなのだろうか?

ともかく騎士クゥバンテの力で危機を脱することはできた。
そしてやはり血を失っているのか短時間の変身で限界が来て倒れるクゥ。
さてさて、騎士に救われる形となったパティさんの心境はいかがなものか。

騎士・・・ならば、どうして私を助けた・・・?
人間の天敵である騎士が・・・討つべき存在である騎士が。
クゥ君・・・ノイエさんが私に聞いたあれは・・・クゥ君のために知りたかったの・・・?
2人の旅の目的はそのため・・・?
そんな騎士がいるなんて・・・こんな騎士がいるなんて・・・私は・・・どうしたらいい・・・?

さすがにこういうケースは初めてだったらしく戸惑うパティさん。
しかしどうやら事態はよりややこしい方に動き出す様子。
落ちついたと思った砦内だが、いきなり壁が外側から爆発する。いや、何者かが壁を蹴りぬいたのだ!!

パティ。無茶しちゃあダメじゃない。あなた弱いんだから

そういいながら現れたのは褐色の巨乳美女
なんとも雅な格好をしておりますがその足は両方とも義足のように見える。
はたまた火力がでるようなギミック装備の足なのか。ともかく足クセの悪そうなキャラである。

この褐色巨乳美女が騎士討伐隊の副隊長
南西領山岳の監視所から『騎士出現』との伝書が届いて動き出したらしい。ああ、シイドが暴れた結果か。
副隊長の他に2人の討伐隊。マスクの男と大人しそう、というか不愛想な感じの少女。
この3人はこの辺りが担当地域となっているらしい。
騎士の捜索中に何者かが争った跡を発見し、そのうちの1つがパティさんの靴跡だった。
放っておけないと辿ってみたらここに行きついたという話だそうな。

心配してたんだけど・・・よくやったわパティ。
『騎士』を2体もやっつけちゃったのね

ゲー!クゥが騎士だってバレてるー!!
壁破る前に変身解いてたから大丈夫と思ったのだが、どうやらそういうわけにはいかない様子。
実は白髪鬼ちゃんの上半身と下半身で2体とかそういう話は・・・ないよな。さすがに。

王国軍第13師団騎士討伐隊副隊長ケイナ・イシュタルの名において――その騎士――確保!!ガッチャ☆

吹き出しまで星にしてのガッチャ。なんというかノリノリだなこのおねーさん。

まさかの討伐隊副隊長の登場。
天使のところにキャラが増えたと思ったら討伐隊も一気に顔見せ。
そしてこの場で成敗という流れではなく確保という判断。
この後は討伐隊の本部に連れて行かれるのだろうか?そうなると隊長とかも出てくる?
意外と赤毛のワイズマンに出会う近道となるかもしれないが・・・はてさて。

パティさんは騎士討伐隊の中では思ったよりも下っ端だった様子。
本当、先々週までは凄く強かったのになぁ・・・
騎士の知識もそこまでは無い様子だが、ケイナさんたちは騎士から人間に戻す方法に心当たりとかあるのかねぇ。
その辺も次回に聞かされることとなるのかもしれない。
場合によっては騎士討伐に加わる騎士という位置づけで第13師団に加入するという流れもあるかも。
そうなると白髪鬼ちゃんの扱いがどうなるのか・・・気になるなぁ。斬られた下半身をどうするかも含めて気になる。

・パンダのこ
相変わらずこの手の話題になると動揺するなウェイウェイさん。いい歳なんだから落ち着け。

またパンダのことを知っちゃった子がでてきて頭が痛いゆうくん。
まあ、みるくちゃんは知った相手だし、しょうがないかとも思えますかな。強引な子だしなぁ。

見舞いに行って追い返されるゆうくん。不憫。
まあ確かに下心がないことはないのだろうが、幼馴染としては普通に今までも看病とかしてそうなんだがなぁ。
実際、居た方が色々とスムーズにいった可能性はありましたな。料理とか普通にこなしそうだし。

・木曜日のフルット
鯨井先輩は自給自足とかが非常に似合う
風呂掃除とかはきっちりやっていたし、アパートの裏で野菜でも育てれば・・・
毎日定期的に作業するのには向いてないだろうからムリか。

しかしなんというか。まあ、二足歩行が普通に可能なネコたちだし妖精だとしても何もおかしくはないわな・・・!!

・総合感想
第80回新人まんが賞の最終選考結果が発表されました
週刊と別冊の2誌共同開催ということで、上位の作品は2誌に掲載されることとなります。
30号にのる「吸血鬼すぐ死ぬ」はなんというか・・・タイトルだけで色々と気になるな!!

新たな才能が発掘されることに期待したいところです。
掲載された作品を読み終えた後にこの号の先生方の寸評を読み返したりすると面白かったりしますよ。

さて、次号は新連載攻勢の第4弾。
重本ハジメ先生の「雨天決行」が開始。妖怪バトルファンタジーとのことですがどのようなものとなるか。
巻頭62ページと大枠ですし、今回は長めのストーリーを期待できそうですな!!



2013年 26号


・3LDKの花子さん
みんなの哲弘先生がご帰還です。
前作と同様に苗字付きの丸山哲弘先生が新作巻頭カラーで登場。
今回はなんとなく昔の作品でのノリに近い感じがして楽しみであります。

元トイレの花子さんのざしきわらし。そういうこともあるのか!?
まあ、妖怪から神様への転身という話はないわけではないが・・・見た目的にどちらも少女だし問題ないという判断か!!
イメージ的にはどちらももっと幼い、童女という感じだったりするのだが、まあこの花子さんはこれでいい。

小野寺信くんはいつもの主人公。よりは今の所エロスへの興味は薄いように感じられる。
ここからどのような思春期展開を見せるのか。年頃の男の子の部屋にはカギぐらいつけてもいいと思うの。
というかドアさん、手が付いてて自分で開けれるなら抑え込んでくださいよー!!
鉄壁の守りと言いながら1コマでずらされるブラさんといい、頼りにならない!!

小野寺家はおばけに悩まされていたようだけど、別におばけが怖いというわけではないんですな。
迷惑をかけるんじゃなければ別にいても問題ないというスタイルか。鷹揚な!!
両親としてみれば新しい娘が出来たみたいなものだし嬉しかろう。
ご先祖様まで来ちゃったし、ますます賑やかになる小野寺家。信くんの平穏はいつのことか!?
どうでもいいが、勇者特攻シデンカイザーはどこまで行ってしまったのか。地味に気になる。まさかの再登場あるか!?

・バチバチBURST
常松の過去の回想から入る今回。
常松には両親の他にもう1人家族がいるというのは知っていたが、でしたか。
しかも結構年の離れた子である。そしてその妹である由佳ちゃんにはいいお兄さんの顔を見せている常松。
離れ離れで暮らすこととなって涙する妹に、すぐに関取になってお金いっぱい稼ぐから、そしたら3人ででっかい家に住もうなと告げる。

常松の母は息子が相撲の道を選んだことに複雑な気持ちの様子。
まあそうでしょうね。相撲取りの父と結婚したとはいえ、今では辛いことを思い起こさせるだけでしょうし・・・
由佳ちゃんはこれだけ小さいとなると、父親がいなくなった時は相当小さかったんでしょうな。父親の記憶はなさそうだ。
不安そうにしてみせる母親に常松はいう。

・・・ムカつくだろ。このままじゃ・・・
心配しないで母さん・・・俺はアイツとは違うから

親父とは違う。家族のためにも負けられない。それが常松の原動力となっている。
予定外の敗北を喫し後のない常松としてはこの一番負けられない気持ちはかなり強そうだ。
しかしそれでもプライドに固執しているのか一人で体を温めている。
兄弟子の鯉太郎が胸を貸してやるというが、それも受ける気はないようだ。うーむ、強情な。
直前で不安になって張り切るぐらいなら前日も汗を流しておくべきでしたな。

石川大樹・・・型は突き押し。特にフック気味の張りは強烈・・・
立ち合いで勝負がキマることも珍しくはない・・・が、組まれるとモロさがある

さすがに分析は怠っていない様子の常松。ズバリその通りでありますな。

その分析されている石川は何だか知らないが絶好調の様子。
こちらも取組前に一人で柱を打って稽古しているが実に楽しそうで常松とはまるで違う。しかし――

俺の張り手が火を吹くぜ〜〜ドカーンと頭蓋骨粉砕骨折〜〜〜!!ダーハハハハハ!!

こんな風に歌いながらウォーミンングアップされても周りには迷惑でしかない。そりゃ兄弟子の飛天勇さんにも怒られるわ。

いや〜〜スミマセン!!あまりにも体が絶好調なもんで。
初めてっスよ!十日目終わってこんな体が動くの・・・いつもならボロボロっスからね!

どうやらいつにないほどに体の調子がいい様子の石川。
まあ、石川のスタイルは打ち合いでボロボロになりやすいですからねぇ。
初戦の鯉太郎との打ち合いのダメージを2戦目以降で癒していったということなのか!?
まあ、無情の一撃で立ち合い瞬殺を重ねていればボロボロにもなりようがないという話か。

今日の相手は空流。しかも学生横綱の肩書がついた常松である。油断してると喰われちまうぞと飛天勇さん。
しかし石川は楽勝っスよと返す。これは単に強気が前面に出ているだけの発言なのか・・・?
何回か空流には出稽古に行っているし、ハァちゃんな様子の常松を見てよくは思っていないのかもしれないな。

さて、いよいよ空流三連戦の口火となる常松の出番である。
王虎といい勝負をした――という風にされたことで注目を浴びている常松。なんとも屈辱的な話ですな。
まあでも結局まだその王虎の一敗しかしてないわけですしね。そうまだここから。たかが一敗・・・次だ・・・
そのように考える常松の脳裏に浮かぶのは親父の姿。

どうやら常松の親父は常時不機嫌というわけではない様子。上手く行ってる時は上機嫌で息子にも優しい。
仕事が決まったということでこれからはうめー物いっぱい喰っていいトコ住ませてやるからなとか言い出している。
でも3日も持たずに投げ出してしまったりしている。こ、このガッカリさはハンパじゃねぇ・・・
まあ、仕事が決まった時点でネクタイが歪んでたりするぐらいだしなぁ。

クソッ・・・次だッ・・・次こそ上手くいくはずだ・・・

男芸者として横綱の太鼓持ちをして稼いでいた時は一晩で結構な金が舞い込んできたと思われる。
その時の稼ぎ方が頭に残って離れないのかもしれませんな。もはや普通にサラリーを得る仕事には就けないのかもしれない。
まあ、それも言い訳と言えば言い訳ですけどね。妻子がいるんだし、そこは我慢してもらわないとさ。

ここでとある事実が判明。
前に常松が電話していた相手。約束は守ると告げた相手は実は妹であった
なるほど。家族に心配させないために定期的に電話をしていたんですな。こりゃ携帯を取り上げられるわけにはいかんわ!!
いや、鯉太郎もやってたし別に家族への電話連絡は固定電話で問題ないとは思いますけどね。
家族のことを秘密にしている常松としてはやはり携帯は手放せないか。

家族に俺が必ず楽させるからと告げた常松。しかし予定外の要素でつまずき、次こそと思ってしまう現在の自分にイラだちを覚える。

結局・・・俺のやってることは・・・親父と・・・・・・冗談じゃねぇ・・・

働きづめで苦労した様子の母親の手を思い返せば、苦労をかけることしかしてこなかった父親と同じになんてなれるはずがない。
意地でも親父とは同じになりたくない。親父と同じ相撲取りという道を選びながらそのように考える常松の内心はかなり複雑そうだ。

こい!ヒヨッコ・・・!!

対する石川は気負いも何もない。とにかく相撲取りらしく目の前の戦う相手を倒すのみと言う姿勢。
狙うは無情の一撃。ソッコーで片付ける。
右手をブルブルと回してそう考える石川。フェイントも何もないな。真っ直ぐな男よ。

見え見えだ。立ち合い早々張りの一撃がくる。先にカチ上げ、組んで一気に出てキメる

そのように考える常松。
そしてハッキヨイの合図と共に予定を実現するべく鍛え上げた右肩でのカチ上げを敢行しようとするが・・・

ガゴ

右のカチ上げが決まる前に石川の右の張りが綺麗にアゴに入ってしまう。
綺麗に入り過ぎて意識も綺麗に飛んだ様子。膝から崩れ落ち、土俵の上に座り込むような体制となった常松。
うーむ・・・負けるんじゃないかと思ってはいたが・・・本当に瞬殺とは・・・

親父・・・とは・・・

親父とは違う。親父のようにはならない。
そのように言い続けている常松であったが、この呪縛はなかなか解けそうになさそうですなぁ。

そもそも親父とは違うと言いたいのであればもっと謙虚になっていないといけないんですよね。
調子のいい時だけ傲慢で予定外のことが起きたら取り乱すってんじゃ、それこそ嫌っている父親の姿そのものじゃないですか。
まあ、常松も何だかんだで父親のことを嫌いきれていない部分があるのだとは思うが・・・
思ったとしても母親の苦労している姿を見ているのではそれを内心でも認めるわけにはいかないわけであり・・・複雑だ。

石川に瞬殺を喰らった常松だが、実際の所そこまで実力に差があるとは思わない。
いくら頑丈でも、綺麗に入ってしまえば脆いものってことですよね。鯉太郎はちゃんと立ち合いの無情の一撃はガードしてたし。
しかし立ち合いで勝負がキマることは珍しくないと分析しているのに立ち合いでぶつかろうとする常松の判断は疑問が残る。
そもそも右の張り手に右肩でカチ上げしようとしたらがら空きの左アゴにもらうに決まっているじゃないですか!!
事前に親父のことを考えてしまって冷静さがなくなってしまったのが敗因なんですかねぇ・・・
まあ、石川が十日目で絶好調なのに対し、常松は初のプロでの十日目で体が鈍って立ち合い出遅れたという部分もあるのかもしれない。
つまり乳酸が溜まっていたのが敗因といえるわけだ。取組前に暴れすぎるから・・・自己管理が足りなかったな!!

どうでもいいが、最後の親父とは・・・のセリフが最初見た時、妙に哲学的に思えた。
親父とは違うの親父とは・・・なんでしょうが、親父とは・・・一体何だ!?に繋がりそうな言葉に見えなくもない。
親父とは単に血の繋がりを示すだけなのかどうなのか。それ以外にも意味があるのではないか。
気絶しながらそのような哲学始める常松。
結果、空流親方が常松の母と再婚して名実ともに親父になるという展開が・・・あったら色々と面白そうだな!!

次回はいまだに虚勢を張り続ける常松に何かが起きるようだが、何が起きるのか。改心フラグが立つのか?
右のアゴを張られて虚勢を張る常松の左アゴを張り倒して気絶させる展開とかだったらどうしよう。
そうなったらもう常松は張られて気絶するというキャラ感が固定されることとなってしまう!!キャラが立ったよ!やったね!!

・弱虫ペダル
福富さん。荒北さん。東堂さん。新開さん。
超えます。今から。その背中を!!

泉田さんがジッパーを上げたァァ!!

3年生への宣戦布告と共に本気を示すジッパー上げ。どよめく残りの箱学部員。
これが箱根学園式のファンライドということですな。
身内で戦うということで強く宣戦布告することで意識を高めている!!言ってくれるよ!!

だったら――オレたちも。応えよう、それに!!

泉田くんの宣戦布告に答えるのはやはりこの人、新開さん。
ビタッと泉田くんを右手の人差指でさし、撃ち貫く。バギューン。

うあ。あれはっバギュンポーズ!新開さんの!!必ずしとめるって合図だ!!

いちいち大騒ぎする箱学の部員たち。
なるほど。こいつらには驚き役兼解説役として頑張ってもらおうという算段か。どこまでついてこられるかな?
新開さんの返礼を受け、泉田くんも改めて宣言する。

お見せしましょう。ボクらの力を!!あなたたちの最後の――このレースに勝って!!

そう述べて加速を開始する。
しかし、3年生たちは新開さんを先頭に立てて本気の構え。一気に飛ばすつもりだ!!
その速さに早くもうしろで数人遅れてしまう部員がいるという。そいつらはもうずっと追いつけそうにないですな。
まずは新開さんによる3年インハイメンバーの先制パンチが決まったという感じであります。

黒田「ちょっとだけ離された!どする塔一郎!!」
葦木場「え。ちょっとじゃないよ。ソコソコ離されたけど?ユキちゃん」

確かにソコソコ離されたけどすぐに追いつくという意味でのちょっとでしょ。
そこを突っ込んでどうする葦木場。本当にこの子は天然で困る。

天然?失礼な!!オレに天然要素などない!!

キリッ!!とキメる葦木場。そーゆーとこが天然だっつーの!!
天然の9割は自分で気づいてないって総務省の調査であんだよ!!

葦木場「ホントに!?」
黒田「あるか!!冗談だよ。気付けよ!!何の調査だよ」
葦木場「オレ・・・その頭数に入ってんのかな・・・」

ウソだっつってんだろーが。何でハラハラしてんだよ。というかお前さんは間違いなく天然なんだから諦めなさい。
というか何で漫才開始してるんだこの2人は。黒田さんも明後日に行きそうなツッコミ方するんじゃないよ。

泉田「漫才は終わったか!!雪成!!葦木場」
黒田「――まァひととおりな。塔一郎」
葦木場(漫才だったのか・・・)

これがちゃんと考えて喋る男と天然との違いですね。天然のボケは強いわ。色々と。
まあそんなことやっているうちにどんどんと3年生との距離は開いていくわけですが。

オレが引きます!!

そう言いながら先頭に出てきたのは――山岳。え?この平坦で!?

負ける訳にはいかないんで。二度同じ誤ちやるわけには。オレは必ず勝利するので!!
この足くだけても引きます。追いついてみせます。だから勝利を!!

なんだか必死な感じの山岳。昔の飄々とした感じは全くない。
ふーむ。敗北の責任を思った以上に背負ってしまっていたんですな。しかしこれはよろしくない傾向に思える。
泉田くんもそれが分かっているのか下がれと命じる。

あれ・・・あれあれ・・・総務省の調査じゃこのへんにもう1人、天然いるって話だったけどな。
飄々としてニコニコしてボーとして。先輩に気なんかつかわない自由なヤツで、そのくせ山じゃハンパなく速ぇ。
荒北さんの言葉を借りるなら"不思議チャン"が

笑顔でそのようなことを述べだす黒田さん。
ふむ、さすがに同じクライマーとして山岳のことをよく理解しているようですな。
山岳がインハイのあとからずっとキバりすぎているのに憂慮していた様子。
だから脇を突いたりして緊張をほぐしたりなんかりしてあげる黒田さん。わきゃっ。
ってどうでもいいが、さっきから葦木場は背景で何やってるんだ?別の漫画のキャラみたいな顔になってるぞ。

1年がヨ。責任背負ってんじゃねーよ。たまたま石コロありましてって言い訳こいてりゃいいんだよ。
おめーはオレを押しのけてインハイいった。あの日F組でおまえが勝った理由はガッツじゃねェ。底知れねぇ集中力だ!!
ところが今どうだ。背負ってる重みでフラつきやがって。集中力もねェ。ペダリングもクチャクチャ。
クライマーのくせに平坦引くだァ?引けって言われて「つかれるからやだ」つーのがおめーだろ!!
マジメ気取って勤労してんじゃねーよ!!背のびかソレは。早く大人になりたいアイドルか!!

黒田さんはいい人である。よく見ている。しかしツッコミが微妙にくどい欠点があるように見受けられる。
というかさすがに山岳もつかれるからやだとは言わないでしょ?似たようなことをオブラートに包んで言うかもしれんが。

平坦は平坦屋にまかせりゃいいんだよ。
このコースは海沿いの平坦のあとでヤマがある。そん時アバれりゃいい!!オレたちクライマーは!!
塔一郎が言いたかったのはそういうことだ。

この黒田さんの言葉にようやく背負っていた荷物が多少は軽くなったのか笑顔を見せる山岳。
うむ、勝負どころはさておき、普段は笑顔でいた方がいいですよね。
今は平坦。スプリンターの見せ場であるし、クライマーの山岳は後ろで休んでおいた方がいい。
"集中力は眠ってこそ上がる"山岳がレース直前まで眠るのもそれが理由である。
つまり後ろで寝ながらついてこいということだな!!いやいや。直線だとしてもそれはさすがに。

さて、ボクは今日のためにこんなものを用意した!!
ステッカーだ。ゼッケンの!!これを各自ジャージに貼るんだ!!

ヒトケタのゼッケン。
敗れた箱根学園の選手は来年インターハイではシングルゼッケンをつけることはできない。
それでもこのシングルゼッケンは先輩たちが背負ってきた憧れの番号である。つける意義は大きい。

泉田「エースナンバー葦木場!!
葦木場「アガるね!!」
泉田「2番雪成!!
黒田「ヤッベ。荒北さんの番号じゃねーかよ!!」
泉田「3番はクライマー真波!!
山岳「わあ!東堂さんと同じだ」
泉田「そしてボクはあこがれの誇り高きゼッケン4!!箱根学園最速の証4番だッ!!

胸にゼッケンを貼り付けて加速を開始する新インハイメンバーたち。
泉田くんを先頭にして加速し、離されていたはずの3年生との距離を一気に縮める。アブアブ。
どうやらここで箱根学園スプリンターによる最速対決が実現することとなりそうだ。
泉田くんは憧れの男である新開さん――箱根の直線鬼に勝つことが出来るのか!?やはり3番目の筋肉が勝利のカギとなるのか!?

新インハイメンバーの4人はどうなることかと思ったが、なかなかいい感じに纏まって来てますね。
これはやはり黒田さんの存在が大きい。ボケだらけのメンバーをひとりで切り盛りできそうなまとめ力がある!!
くどさのあるツッコミも多方面に行うには仕方ないということなのか。勢いで押さないと言うこと聞きそうにないしなぁ。

そういえば黒田さんは荒北さんリスペクトなのであろうか?微妙に表情も意識している気がしないでもない。
荒北さんはオールラウンダーだし、クライマーの黒田さんとはまた違うが、まあ尊敬するのは走りの部分とは限らないか。
荒北さんもあの面々の中でツッコミしながらまとめを行っていた感じがありますものねぇ。そりゃ尊敬もされるか・・・!!

さて、この箱学対決はどのような結果となるか。
先に走りのネタがつきるのはどちらかという対決になりそうだが・・・!?色々と期待したい。

・777 スリーセブン
オウ。また会ったな。

いたぶっていた相手がいきなり見つけようとしていた相手に変貌していて緋村呆然。そりゃそうだ。
しかし、目的の男は壁に括りつけられている。チャンスじゃないか?
と思ったら暴れ出す強面状態の優希。
その結果、手錠の鎖を通していた老朽しているパイプの方が外れ落下。無事に腕を下ろすことに成功する。
まあ、まだ両腕は手錠で塞がっているのだが、足だけでも緋村に負けることはないでしょうな。緋村まだ呆然としてるし。
そして何よりも下ろされたズボンを無事に上げることができたのが大きい。よかったよかった。

エゲツないことするな、お前・・・優希にかまうなつっただろ。

そう言いながら緋村から手錠のカギを要求する。
さすがに素手で手錠を破壊するような無茶なマネはしませんか。
緋村も後ろ盾のない状態で大変なこととなってしまいましたなぁ。完璧な自業自得だけど。

優希にかまったら殺すって言ったよな。お前・・・どーしてやろうか・・・

腕をさすりながら笑顔を見せる強面優希。うーむ怖い。
しかしここに後ろ盾である助っ人チームが到着。ファミレスに行く金もらうの忘れてたらしい。何やってんの。
まあ、いいタイミングだったとも言えるか。
チームの頭っぽい真人クンが言うには強面優希の歯をヘシ折ったら10万もらえる約束となっているらしい。
が、そんな簡単な相手じゃありませんでしたとさ。

オレの歯がいくらだって!?もっぺん言ってみろ!!

飛び膝蹴りを顔面に当てて倒してからマウントを立ってボコ殴り。
それこそ相手の歯をヘシ折ろうかという勢いで殴る強面優希であった。
他の連中もビビっているうちにそれぞれ殴り倒されてしまいほぼ全滅。
最初から4人で一斉にかかればもう少し戦えたかもしれないのにねぇ。

おちてるクソそーじして消えろ・・・やんなら来いよ!全員仲良く病院行けや!!

強面優希の啖呵にビビって去る助っ人チーム。
しかし主犯である緋村への追い込みはこれからとなる。おやおや、自業自得とはいえ哀れな。
2度と優希の前にそのツラを出さないこと、というかあの学校を辞めることを認めさせられる。
まあ、イジメていた当人が変貌したのを見たのでは手を出す気にはなかなかなれないでしょうなぁ。
もう来んなよ!と言い捨てて背を向ける。と思いきや再び緋村の方を向き直る強面優希。

お前みてーなクズは転校してもまた同じことやんだろーなーって思ってさ。やっぱ殺すしかねーか・・・

まあ、わからなくはない。
確かに今回酷い目にあったし、2度と優希に手を出したりしないというのは本当かもしれない。
が、転校して安全な場所に去った場合どうなるか。
今回の件を教訓として大人しくなるか、むしろ屈辱に感じてより酷く暴れるようになるか。
後腐れを無くすという意味では確かに殺してしまうのが手っ取り早いだろうが・・・さすがにこの現代日本でその判断は・・・

その辺にしとけ。確かにソイツはクズだな・・・でも殺すのはやりすぎだ。ソイツは殺す程のタマじゃない

そう言いながら廃屋の中に入ってきたのは例のプロテクター男。しゃ、喋った!?いやさすがに中身があるなら喋るか。

強面優希を止めようとするプロテクター男。
しかしいきなりそのプロテクター男に攻撃を仕掛ける強面優希。
まあ、こんな怪しい風体の奴が近づいてきたら思わず殴ってしまいますよね。仕方ない。
2人が殴り合いをしている間に逃走する緋村。プロテクター男は何とか相手を宥めようと言葉をかける。

落ちつけ。味方だよ

そのように告げるが、聞く耳を持たない様子の強面優希。

味方なんぞいるかよ!!どいつもこいつも、自分のことばっかじゃねーか!!
自分以外信用できるかよ

暴れまわる強面優希。その蹴りはドラム缶を凹ませ、さらにはそのドラム缶を持ち上げて投げたりしている。マジかコイツ・・・
プロテクター男もプロテクターのおかげでどうにかわたり合えているが、このままやられ続けるとヤバイ。
手出さないから話を聞けと言っても攻撃を続けて来る強面優希。
仕方ないということでスタンガンを使用するプロテクター男。うむ、やはり持っていたか。
なんとなくこの格好の男は確実に持っていると思いましたよ、スタンガン。

殺す気か!味方だって言ってんだろ!!
こんなモン使わせやがって!!お前が悪いんだぞ!!

手を出さないと言っておきながら道具を使うプロテクター男。む、考えてみれば手は出していないのか?
なるほど。お前が悪いんだぞと言っても特に問題はないわけか。納得した。

気絶した強面優希は強面成分が消えて元の優しげな佐藤優希へと戻っている。
生徒手帳と見比べ、それを確認するプロテクター男。さて、何を思うのか・・・

もちろんプロテクター男としては優希に攻撃を仕掛ける意志はない。
その後はどうやったのかは知らないが、無事に家に帰りついている優希。
そしてその自室で優希は強面の優希と対面する。おやおや、内面世界での話し合いですかな?

優希。お前はいいヤツだよ。仲間思いで誰にでもやさしい。緋村みたいなクソに何されたって絶対怒らない。
いや、違うね。お前は怒れない。あの事件以来お前は怒ることを放棄した
あれ以来、ずっと怒りを押し殺してきたんだ・・・

そう語る強面優希。一方の優希の方は事件について心当たりがないという表情。
これは忘れてしまっているということですかね?余りに覚えていたくないような事件であったから・・・
そうして怒りを押し殺してきたことで、今の優しい優希が出来上がったわけであるか。
しかし怒りは押し殺したのであって消しているわけではない。

お前の怒りはお前の奥底で燃え続け炎の渦を巻き、沸点に達した。
なおも怒りを抑えこもうとするお前から怒りという感情が分裂し、オレが生まれた。
オレは怒れるお前なんだよ優希・・・オレには怒りしかない・・・

優希と強面の優希が溶け合い、混ざり合った状態での怒りの笑み。
なるほど。これはやはり精神分裂、いや多重人格という奴であろうか。この辺の言葉の定義はややこしいので保留したい。
ともかく、自身にの中には怒れる優希が存在する。その自分が緋村たちを相手に暴れまわった。それを認識した様子の優希。
さてはて、これはどのようなこととなるのか・・・
まあ、イジメのような怒る場面がなければ出てきたりはしないと思うが・・・

"怪物と戦う者は自らも怪物となることを心せよ"ニーチェだっけ・・・?
アイツは使えるな・・・

怪しげなことを呟くプロテクター男。
なんだろうか。優希を自分と同じような活動に参加させようというのだろうか?
強面優希が現れなければこのプロテクター男が緋村たちを討ち果たしてくれていたかもしれない。
そうなるとやはりこのプロテクター男は正義の味方としての活動をしているということなのか・・・?見た目はアレすぎるが。

今回のサブタイトルは「ふたりめ」これもまた意味深な言葉である。
ひとりめとふたりめは何を意味しているのか。プロタクター男のような正義執行者の数なのか。優希の人格の数なのか。
タイトルの777と合わせて気になる所である。優希の性格が777はさすがにないと思うが・・・!!

ここからどういった方向に話が転がるのか。なんとも気になりますな。

・毎度!浦安鉄筋家族
主要人物は前の方に固まっている。というわけでもない。
まあ、授業のシーンはむしろ少ない方だし固まっていなければいけない理由はないですわな。

のり子は確かに色々と優しい子である。惚れられてもいいんじゃないかと思えるほどに。
まあ、どちらかというとのり子の方が惚れやすいというかチョロい感じではあるんですけどね!!

・侵略!イカ娘
知美ちゃんはスタイルがいいだけでなくお菓子作りもできるのか。スペック高いなぁ。
清美ちゃんは相変わらず天使であるし、これは由佳ちゃんも何か特技を見せなければいけない流れか?

早苗はコスプレ用の服とか作ってたから器用なのかと思ったが、やはり向き不向きはあるのか。
やはり色々と余計な隠し味を入れてしまっているからの結果なのだろうか?
どうでもいいけどゴディパってメーカー名は強そうですよね。攻撃系か強化系の呪文のようである。

・クローバー
2週間の休みを経て連載再開!!センターカラー!!
にも関わらずサブタイトルが前回と同じというミス。さすがというか何というか。

エリナちゃんをつけ狙っていた男たちのたまり場に乗り込むハヤトと真木。
相手は倒れている男も含めると5人だが正直苦にもならないでしょうな。
そもそもケンカになるかどうか。

富永の子分たちはオレ達がやられたヒゲメガネ、アミチンはこいつだ!!とそれぞれを指さす。
それを見て大いに動揺する富永。う・・・うそ・・・だろ。
ああ、どうやらこの人だけはちゃんと知っているみたいですね。この2人が誰であるかを。
しかしその動揺を理解していない子分たちは親分がいるので調子ノリノリ。

たった2人で乗り込んでくるとは。多少腕に自信あるみてェだけど今日は富永さんがいるんだ!!
飛んで火にいる夏の虫ってのはオマエらのことだ!!富永さん、やっちゃいましょう!!

威勢よく叫び、ふり返る子分。
するとそこには綺麗な土下座をしてみせる親分の姿があった。と、富永さん!!
うーむ、このページをめくったらいきなり土下座って流れが美しい。これが流れるような土下座という奴か。

バカヤロウ!!オマエらがヒゲメガネって言ってたこの人・・・あの真木だ!!真木京蔵だ!!

そう真木。あの悪の巣窟である天童志の実質頭と言われている実力者である。

そして!!オマエらがアミチンって言ってたこの人・・・美咲・・・美咲隼斗だ!!

そう美咲。守谷をはじめ、この街の実力者たちを何人も倒してきた男である。しかし――

みっ美咲ってあのケンカはやたら強いが釣りは下手っていう・・・
ケンカは連戦連勝、釣りは連戦連敗だっていう・・・
オ・・・オレ達はとんでもない2人を相手にしてたのか・・・どうもすいませんでした!!

相手が悪かったことを知り全員で土下座。
それはいいが、何でハヤトの釣りのことがそんなに噂になってるんだよ。
まあ、側でケンカしてても釣りを止めないし、ケンカが終わった後も釣りしてるし有名にはなるか。腕前まで知られてるのもあれだが。
あとそれなら真木についても言及しておいて欲しかったですね。そろそろ真木の釣りキチも有名になるはず。

それはさておき、連れ込まれた女の子はやはりエリナちゃんじゃありませんでした。
まあ顔が出ていなかった時点で想像はついたことですけどね。なかなか可愛い子じゃありませんか。
どうやら学校の帰り道むりやり車に乗せられてここに連れてこられたらしい。ほう、それは・・・

たく・・・しょうがねェなオマエら・・・

富永はエリナちゃんではなく違う女を拉致ってて助かったと息をついている。
エリナちゃんだったら酷い目にあっていたに違いないと考えているようだ。甘いというか何というか。
もちろん関わりのない女の子相手だからってクソ野郎が放置されるわけもない。
振り向きざまの蹴り。さらにひと暴れで全員制裁を喰らうのでありました。そりゃそうですよねー。

オメエら次こんなことしたらこんなもんじゃねェからな

脅しつけて去っていくハヤトたち。あらカッコイイ。
場合によっては助けられた女の子が惚れちゃってもおかしくないぐらいにカッコイイ。
まあ、横にいるのが真木なのでそっちに流れる可能性の方が高そうですが。

たまり場から出てきたところでようやくエリナちゃんから電話が返ってきた。
そしてハヤトの着信音はゴジラのテーマ曲であることが判明した。うん、割とどうでもいい。

ともかく、エリナちゃんを連れて行った怖い人というのは真田ということで解決。
ツーリング帰って来てそのまま妹とその辺を流していたらしい。
兄貴と水入らずの時間を過ごしていたので電話に出れなかったというわけですか。なるほど。

エリナちゃんはSEGへの褒美として真田のお土産を振る舞ってくれる。前田はそのために呼び出されたらしい。おやおや。
まあ、前田としてみれば呼び出された理由はさておき、真木がこの場にいることは驚きでしょうな。
すっかりSEGの一員扱いとされた真木。
桃浜、天童志、華咲の実力者が揃うSEGに敵う連中は果たしているのだろうか!?
いや実際強力になりすぎであろうこの軍団。この調子で色々取り込んでいこうぜ。ゲンゲンとか。

というわけで、エリナの危機はあっさりと解決。
しかしバイトの途中で抜け出したハヤトはどんな処分を受けることとなるのか。
まあ、人助けではありますしねぇ。竹下さんもハヤトはそういうことをする男だと知ってはいるだろうし。
イヤミだけ述べてで大目に見てくれるかもしれない。そう期待したい。

・真・餓狼伝
両の手を合わせた手刀で先ず疑似攻撃をし、前回転の猫三寸で足のかかとに全体重を乗せ相手の頭部を襲う・・・
これが丹水流秘奥義「南無三方断月独楽」じゃ。
これを頭部に受けて立っていられることは不可能じゃ

久右衛門が文吉に。親が子へと奥義を伝授している。
なるほど。猫三寸が使える文吉の身のこなしゆえの奥義とも言えるわけなんですな。
よほどの跳躍力がないと疑似攻撃を加えつつの回転蹴りなんてできようはずがないですし。

そもそもこの時代、打撃系ではまだ「回し蹴り」さえ存在していない
合戦の戦術は投げや密着からの急所への当て身が主流だったでしょうからねぇ。
ローキックのような技が出てくるにはまだ時間がかかりそうな感じであるか。
そんな時代に回転蹴り。この文吉の放った奇襲技に前田光世は驚愕した。
それでも瞬間的に体を捻り頭部を守ったのは前田の卓越した格闘センスの成せる業だったのであろう。

だが――文吉の放った蹴りにより前田の脇腹は肋骨がヘシ折られ、その一部が皮膚をつき破っていた。
前田自身も気を絶している。文吉の足先が顎の尖端を掠めていたのである。

丹波文吉の完全勝利

文吉も倒れ伏した前田光世を見てそれを確信し、立ち去ろうとする。
が、背中を向けたはずの文吉が驚きの表情と共に振り返る。
そう、そこには――上半身こそ前に傾いだ状態であるが、確かに2本の足で立ち上がっている前田光世の姿があった。

・・・が、しかし。正気は逸したままである前田光世。
文吉は躊躇なく仕留めに行く。それは恐れにも似た確信めいた想いを抱いたからである。

この機を逃してはこの漢には永遠に勝てない――

そう察した文吉は再びダッシュからの跳躍。秘奥義である断月独楽を再び繰り出そうとする。
さすがに朦朧としている相手に疑似攻撃は必要ないので最初からかかとを頭に浴びせるつもりのようだ。
しかしこの判断は果たして正しいのか・・・!?

まあ、焦ったなという感じはありますわな。
秘奥義で仕留めきれなかったのに重ねて2回目。これはどう考えても破られるフラグとしか思えない。
意識の朦朧としている相手なんだし、冷静に後ろに回るなりなんなりした方がよかったですな。
一番いいのは投擲とか、放置して倒れるのを待つとかだろうけどさすがにそれはどうかと思うから除外するとして。

振り下ろした足を掴まれてその勢いのまま投げられたらさすがの文吉も身を捻って逃れることはできなさそうだ。
これは前田光世の逆転勝利の流れか。それとも両者立てずの引き分けという流れか。どうなるか。

・ペーパーブレイバー
一緒に隣にしゃがみ込んだりしている聖利ちゃんの姿は実に可愛らしい。勇人は何が不満というのか!?
しかしむーちゃんは犬とドラゴンのハーフなのか・・・成長した姿が想像しにくいな。

新キャラの宝八兵衛ちゃん。また女の子としては凄い名前っすねコレは。
代々続く家名とかだったりするのか?シーフとしての。
まあ、その八兵衛ちゃんがばしばしと聖利ちゃんを叩いた後で髪飾りは消えているわけで、職業はほぼ確定かなと。
意識して盗んだのか無意識にやらかしたのかはまだわからないが。

それにしても聖利ちゃんの誤魔化し方は毎回力技である。そんな感じそんな感じ。キャッスル!!
前回のカラオケ屋の被害も力技でどうにかしたのでしょう。局地地震が起きたとか。そんな感じそんな感じ。

・囚人リク
脱獄計画の仕込みのためにS棟の柳原看守部長に接近する田中一郎。
弁護士としての経歴を生かしてタダで法律相談をしようというのだ。
うーむ、看守部長であっても弁護士を雇うお金に困るぐらいなのだろうか。まあ、節約できるものならしたいとは思うか。

ともあれ、囚人がいきなりこんなことを言いだしたのなら裏があると疑ってかかるべきである。
柳原看守部長も何か企みがあるのだろう?と疑い満点。なので――

もちろんです

あっさりと肯定する田中一郎。これには柳原看守部長も驚きの表情。
なるほどね。疑わしさを消すためにそれっぽい理由をまずはでっちあげる所から入るわけですか。
田中一郎は甘シャリを恵んでいただけないものかと言い出す。
酒もダメ煙草もダメ。飯は味付けが薄いものばかりの監獄ではお菓子などの甘いものは貴重ですわな。言い訳にはしやすい。

というわけで、うまく相談役という仕事にありついた田中一郎。
しばらくはちゃんと相談に乗って信頼を得るという下積みですかね。
ここからどうやってN棟に移籍させてもらうこととするのか。お手並み拝見ですな。
しかし弁護士ってのは普通に民法第何条がどういうものかとか暗記していたりするものなのか・・・!?

1か月後。
脱獄計画を立てようとする田中一郎だがさすがに頭を悩ませている。
トンネル、壁越え、炊場、ヘリ、移送、人質
これまでの経験も踏まえて作戦を考えるがどれも難しい。
ヘリは既に撃墜されているし移送命令書の偽装も極楽島は法務省の管轄ではないためそもそも発令されない。
それにこの冷酷非情な極楽島に人質作戦が有効とも思えない。
ん?いやでもかなり立場のある人が人質だったらどうだろうか?所長とか。警視総監とか。
鬼道院を人質に取ることができれば脱獄もできるし恨みも晴らせる一石二鳥だ!!困難なことこの上なかろうが。

そんな夢みたいなことはさておき、何かもっと実現可能な方法があるはずだと考え込む田中一郎。見取り図をよく見て考える。
N棟の囚人の居住区は80階以上の高層階。窓からの逃走は不可能。となると自ずと選択肢は限られてくる。その答えはどこに・・・

そうか、これだ!!

きっとどこかに道はあるはず。答えはあるはず。
そう信じ続けた結果、何かを見出した様子の田中一郎。さすがでありますな。
一方のリクたちは田中一郎を信じて待ち続けているこの1か月。
任せると決めたからには余計な口を挟んでも仕方ないって話ですからね。遊んでいるより他にない。さすがにハシャイではいないが。
あのレノマさんも俺らの幼稚な知恵は足手まといにしかならねェと述べたりしている。
うむ。やはり頭脳労働はレノマさんの性に合わないか。

しかしここでようやく長かった待機の時間も終わりを告げようとしている。
フェンスの向こうで手招きしている田中一郎の姿を見つけて喜び立ち上がるリク。
それよりも早く歩き出しているレノマさん。どれだけ待ち望んでいたのかよくわかりますね。その後の言葉もこれですし。

見えたのかよ。俺たちの脱獄が

何だかカッコイイセリフである。俺たちの脱獄!!
なんとなく田中一郎も好みそうな言い回しだ。しかしやはりそういうことを言わせるならこの男の方が上である。

ああ。見えたぞ。
いいか、俺たちの野望を叶えるその方法。俺たちは、鳥になる

空を飛ぶ鳥を右手で指さし、そして左手は広げて指先が当たるように腹に添える。
言葉とポーズの合わせ技でキラキラしてみせる田中一郎さんじゅうきゅうさい。
なんでこの人はこうイチイチポーズを決めないと気が済まないのだろうか?
いや、これは田中一郎の人心掌握術の一つなのかもしれない。
理想はあれども革命組織の長なんて簡単にはなれない。きっと毎回キラキラして隊員を募ったのであろう。これがカリスマ・・・!!

見てみろ。この極楽島の威容を。とてつもなくデカい。
それゆえに他の刑務所にはない弱点が生じた。高さだ。
巨大建造物が誇る高さ。それこそが盲点なのだ

そのように語る田中一郎。
なるほど、高所から角度をつけて飛べば少しの距離を飛ぶだけで塀の外に出ることができますな。
壁が高く困難ならばそれよりも高い建物を利用すればいいという発想か。
でもどうやって?さすがに80階の高さから幅跳びするわけにはいかんでしょう。羽根があるわけではいのだし。
いや、ないなら作ればいいのか。そう、田中一郎の作戦とはハンググライダーを作ることである。

見取り図を飽きるほど見ているうちに発見した。
地上85階、お前たちの324房の5階下。80階には備品倉庫がある。そこに夜間忍び込み・・・自由への翼を拵える
そしてリク。その翼で飛ぶのはお前だ。お前はロープを背負い飛び立つ。
サーチライトの林の中をかいくぐり、塀の外で待つ神木たつと合流し、一直線にのびたロープを伝い俺たちも後を追う。
ロープが相当な重さになるからな。飛ぶのは体重が軽いお前じゃないとダメなんだ。

ほほう・・・なかなか面白い考えでありますな。確かに超えることは出来そうだ。
サーチライトの林をどうかいくぐるのかはわかりませんが。
しかし、それ以外にも問題だらけだと指摘するレノマさん。どこの絵空事だよと。

そもそもどうやって備品室に忍び込む。忍び込めたとして看守の巡回は?その時324房は1人欠けてんだぞ。他にも・・・

問題を指折り数えるレノマさん。しかしその指を抑え田中一郎は述べる。

すべて突破した。今から教えてやる

脱獄王の笑み。さすがにレノマさんが考える作戦の穴ぐらいは田中一郎も考えつくって話でありますか。
備品室に忍び込んでグライダーを拵える。そもそもそれが出来る技術は3人にあるのだろうか?
誰がやるかという問題もあるが、おそらくはN棟に移った田中一郎がやるのではないかと思える。
次回はその辺りも含めての説明となるのだろうが・・・うーむ、楽しみなこととなってきましたな。脱獄の日が一気に近づいた!!

しかし外での仲間は神木さんたちに頼ることとなるんですな。
まあ既に島に入り込んでいるわけだし、革命党の連中を使うこともないか。
危惧しているのは革命党の中のスパイにより田中一郎の脱獄計画が漏れることであるが・・・
その辺りでまたドキドキさせられそうな気がしますな。
これまでは脱獄した田中一郎を再度捕まえることで点数稼ぎをしていた鬼道院。
しかし警視総監まで登りつめた以上もうそういう手段は必要としていないはず。
また極楽島特級刑務所から脱獄者が出るというのは面子に関わることである。許すはずもないと推測される。
人質とって脅したりもしてるし、田中一郎の脱獄は見過ごしはしないだろうが・・・関わって来るのかどうか。気になる所です。

・実は私は
私の名前は藍澤渚。宇宙人である。

風呂上がりの解放的な気分でベランダに出てくる藍澤さん。
どうやら地球ではアパートを借りて暮らしている様子。高地にありベランダからの夜景が綺麗な場所だ。
入浴後ということもあり、涼しい風が心地よい。
そして葉子さんに教えてもらった地球の文化としてコーヒー牛乳を飲む。もちろんビン&腰に手を当てて、だ。
うむ、素晴らしい文化ですよね。しかし何故中の人だけじゃなく外部ユニットまで同時に飲んでいるのか・・・?

昼食とかどうしているのだろうかと思ったが、ちゃんと中の人と同期して外部ユニットも取っているということか?
意外と電気以外の動力として栄養の摂取が必要とかそういう話があるのかもしれない。
摂取があるのなら排泄もあるとかそういう話になりそうですが・・・どうなのかね藍澤さん!!?

まあ、その話はまた後日としましょう。
藍澤さんも今はそれどころではない。何故なら――

・・・あれ藍澤サン?やっほー。

ふと見れば・・・隣のベランダに獅穂さんの姿があるではないか。ゲー!!隣人は痴女!?
一日の終わりということで中の人が解放感に浸っている時にまさかの知り合い登場。
慌てて中に飛び込んで隠れる中の人でありました。いやあ、完全に油断してましたね。

それにしても藍澤さんと獅穂さん。合わせたら面白そうな2人と思ったがまさかお隣さんになるとは。
まあお互い秘密があって一人で暮らしているわけだし、似たような所に住むようになるのは必然であるか。
それはいいが、何故獅穂さんは半裸でベランダにいるのか。はしたないぞ!!
靴下とパンツははいてるから大丈夫というが、風呂上がりっぽいのに何故靴下をはく・・・?

いやまあ、痴女の行動をいちいちつっこんでいてもキリがない。
誰かに見せているわけでもないのにはしたないことをするから痴女なのだ。恐ろしい。
そういう方面では真面目な藍澤さんとしては動揺しまくりである。
しかし前も獅穂さんの行動で動揺しまくって行動不能になった藍澤さん。ここは冷静に電池残量の確認をしないといけない!!
うむ、予想通り電池切れ間近でした。このままではまた動けなくなる。
というわけで、獅穂さんの部屋にこない?という誘いを拒否して充電を始める藍澤さんでありました。ドタバタ。

まさかの完全拒否に残念そうな顔をする獅穂さん。んー。ひょっとして嫌われてるのかねぇ。と。
ふーむ、気にはしているようですな。まあ、痴女なのは性格なので今更治せないでしょうしね。
それでも仲良くはしたいと考えているようですが・・・どうなりますか。
取りあえず空でも見上げて見ましょう。雲で隠れていたキレイな月が姿を見せておりますわ。・・・しまった。

久しぶりに閃光と共に変身する獅穂さん。
その輝きを見て閃光弾っ!?と勘違いする藍澤さん。らしいといえばらしいが。

し・・・紫々戸獅穂っ・・・まさか何者かに襲われたのか!?
くっ・・・外部ユニットが使えぬこんな時にっ・・・!!
しっ・・・しかし彼女はクラスメイト。いわば戦友を見捨てるワケにはいくまい・・・!!
待っていろ!!今助けに行くぞ・・・紫々戸獅穂っ!!

外部ユニットは充電したまま放置し、中の人だけで隣に乗り込んでいく藍澤さん。
しかしそこで見たのは――変身を終えベランダで靴下と女物の下着をつけて吠える狼男の姿があったわけで・・・

どっ・・・ど変態だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

思わず藍澤さんも濃い顔になって驚愕する。これは仕方がない。
獅狼め。スカート姿になるぐらいはあるかと思ったがまさかいきなりの下着姿披露とは・・・!!
一応人前じゃなくてよかったというべきか。いや、思いっきり1人には見られているわけではあるが。

それはさておき藍澤さん。ど変態がベランダにいるということは獅穂さんが危ないのではと考える。
が、この変態。獅穂さんの名前を口にしているし知人なのかもしれないと考える。
そうすると半裸の女と半裸の男が1つ屋根の下にいるということとなる。それはつまり・・・

ちっ・・・地球の高校生はなんと進んで・・・というよりあの愚か者っ!!そんな部屋に私を招き入れようと・・・!?
バカな!!何を考えているのだあの痴女はっ!!

まあ、そう連想したとしても考え過ぎとは言えませんわなぁ。まさか同一人物とは想像できないでしょうし。
それにそういう相手が本当にいたとしても獅穂さんなら本当に呼びそうであるしなぁ。痴女は怖い!!

ぺちぺちと頭を打ち付けている藍澤さんはさておき、久しぶりに体の主導権を手にした獅狼。
服も着込んで人心地はついた。となれば果たすのはオジキの依頼。
葉子さんが秘密を守れているかを調べて報告するという依頼を果たすために動くこととなる。

・・・これでようやく、これでようやくじっくりと掃除出来るわいっ!!

それよりも散らかり果てた部屋の様子が我慢できなかったらしい獅狼。何しとるねん。
本当に獅穂さんとは違って家事はしっかりとしているんですね獅狼。オカンみたいだ。
葉子さんの親父さんもせっかく人を送り込んだのに全然連絡も入ってこず大変ですなぁ・・・
ってアホを1人送り込んだぐらいではこうなることぐらい予想しておいてくれませんと。
早く第2第3のアホを送り込むのだ!早く!!

それはさておき、藍澤さん。掃除を始めようとする獅狼を見て下着ドロボウであったかと勘違いをする。
部屋の中に入り込み犯行を食い止めようとするが、さすがに動いていると目に留まりますな。虫と思われているようですが。

・・・くっ・・・敵もそう甘くはないか・・・!!
・・・本当にこの判断でいいのか!?自らの秘密を危険にさらして。
兄上も言っていたではないか。時には残酷だが戦友を見捨てなければいけないこともあると・・・!!

相変わらずクズなのにいい言葉を残す兄である。いや藍澤さんがいい風に捉えすぎということか。
だがしかし。葉子さんも朝陽が秘密を守ろうとして傷つく姿を見逃せずにはいた。秘密よりも大切なことは存在する!!

私は戦友の下着を見捨ててまで秘密を守りたいとは思わない!!

うーむ。痴女の下着くらいなら別にいいんじゃないだろうか・・・と思わないでもないのがなんともかんとも。
まあこういう妙なところで一生懸命なのが藍澤さんの魅力でありますしね。もっとやれ!!

死角にまわって銃撃を行うがやはりこれでは威力が足りない。
こうなれば外部ユニットが必要かと一時撤退を行う藍澤さん。充電は不十分だが短時間なら動けるはずである。

サッとベランダから出て自室へと引き返す藍澤さん。
その動きに気づいて視線で追いかける獅狼。
それはつまりベランダの方を向くという事であり、外を見るという事であり、月が出ているわけであり――

しっしまったぁぁぁぁぁぁっ!!

せっかく主導権を手にしたのにろくに動けずに戻ってしまう獅狼でありましたとさ。何してるんだか。

一方の藍澤さん。急いで外部ユニットを起動し、フライパンを持って隣のベランダから移動。
息せき切ってやってきたが、女性下着を身につけた変質者の姿は既になくなっておりました。
その変質者と同じ服着た獅穂さんは部屋にいるけど、さすがに連想はできないかな。
とりあえずその男は私の知り合いだから大丈夫と誤魔化す獅穂さんでありました。

・・・もし何か困ったことがあったならばすぐ私に知らせたまえ。
なにせ隣の部屋だ。友の窮地とあらば、私はいつでも駆けつけるぞ!?

真顔でそのようなことを述べる藍澤さん。これにはむしろ獅穂さんの方が照れてしまう様子。あらあらいい感じ。
そういえば獅穂さんも人間の学校とかは初めてなんじゃないのだろうか。
そう考えれば同性の人間の友達が初めてできたということで、こういう戸惑いに似た嬉しそうな反応も頷けるというものであるかと。
いや、実のところは人間ではなく宇宙人なんですけど、まあそれはそれだ。

なるほど・・・やはり先入観というものは良くないらしい。
正直私はこの紫々戸獅穂に苦手意識を持っていた。だがなんてことはない。こうして話をしてみれば友に・・・

藍澤さんの方もなんだかほっこりした想いを抱いている。
のだが、獅穂さんが友情の証にユニフォーム交換をしようとか言い出すものだから大変である。

獅穂「・・・パンツ交換しよっか!!
藍澤「何を言っとるんだキサマは

くっ。やはり痴女の発想は常人には思いつかないものがある。何でよりによってそれの交換なのか!!
というか本当に好意で言いだしてそうな気がしないでもないのが怖いところである。痴女は怖い!!

というわけで、秘匿系らしくお互いの秘密を守りながらドタバタする2人の様子が描かれた回。意外と珍しい話ですな。
秘密を全部知ってしまっている朝陽が絡んではできないタイプの話ですな。これはこれで面白い。

獅穂さんとしては葉子さんと違って隠さないといけない理由はない。
が、獅穂さんが妖怪であると知れたら葉子さんにも疑いの目がいくのは自然な流れとなるでしょうしねぇ。
まあ藍澤さんは既に葉子さんの秘密を知っているうえに本人も人外だが、獅穂さんはそれを知らないわけで・・・
うむ。ややこしい関係ですね。面白い。ややこしいのに深刻な感じが全くしないのも凄いぜ!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
1点を追うスターズ。無死一塁というこの状況で回ってきたのは岩鬼。
果たして土井垣監督の采配はどのようなものとなるのか。
まずは同点と考えるならばいかに岩鬼でもここは送りバントである。

しかし岩鬼にバントはもったいない。というか送りバントなんてできるんでしょーか!!

てなことを言いだす実況の大平。失敬な。
高校時代はなんだかんだで送りバントしてること多かったんですよ。
プロでもバントヒットで4割近い成績を残した年もありましたし。
バントならばストライクでもちゃんと決めて来るんですよねこの男。本当にピッチャーとしては厄介なヤツだ。

豪快素振りのあとはゆっくりとそして冷静に打席に入る岩鬼。
サインを見るが土井垣監督はノーサイン。自由に打てという話でしょうか。
しかしその横にいる山田の表情が――細い目がバントを催促している

送りバントした方がいいと思うけどな
でも岩鬼はやらんだろうな

白い背景に描かれる山田のセリフがなんというか妙にシュールである。
しかしさすがに岩鬼と山田。2人の主人公として話を引っ張ってきただけに繋がりは深いということなのか。以心伝心!?

結果、岩鬼がとった行動は送りバント。
なんだかんだでチームプレイというのを大事にするんですよね、男・岩鬼。
見事に成功し、同点のランナーである長島は二塁へと進むことになったのでありました。

続いては好打者の殿馬。この殿馬で同点打が出るか。それとも山田まで回るのか。
Kジローの第1球。その投球モーション中にタイムの構えをする殿馬。
しかしこのタイミングではもう遅い。構わずに投げるKジロー。
だがこれはタイムではない。秘打だ!!
左手でタイムと思わせ、右手で構えたバットでバントを行う殿馬。
これはさすがに想定もできず、慌ててダッシュするKジローだがさすがに間に合わない。見事な内野安打となりました。
まあ、長島もまさか打つとは思わなかったので走れずにいたわけですが。

一死一・二塁という逆転サヨナラも見えた状況。ここで強打者の星王が登場。
しかし星王にヒットは厳しいなと味方の土井垣監督にも思われてしまっているという。
アイアンドッグスの面々にも併殺打くらうくらいなら三振した方がいいなとか思われてたりするという。スターキング・・・
まあ、期待通りに三振してしまうわけなんですけどね。
ここに来て155キロのストレートを投げるKジローが凄いということにしましょう。うん。

さて、長い長い戦いもあとひとりとなりそうな状況。
その最後のひとりが主砲の山田。いやが上にも盛り上がる両スタンドであります。
果たして山田は逆転に成功するのか。それともまさかのチャンスを三回連続で潰す事態となるのか!?
それをやってしまったとしたらまさに主役交代に相応しい参事となりますな。ありうるか!?

16球団一の得点力を持つ山田太郎か!?
16球団一の剛腕投手岡本慶司郎か!?

楽しみな対決だが・・・Kジローはいつのまに16球団一の剛腕投手となったのだ!?
ま、まあ剛腕投手という異名なら最強かどうかは確定できるわけではないですし・・・うむむ。

・名探偵マーニー
探偵の仕事は絶好調でも学業との両立は出来ていないマーニー。
このままじゃ落第だぞと先生に注意を受けている。あう〜。
そんなマーニーと同じように職員室で怒られている生徒がいた。あれは・・・枯野さん?

珍しく今回は2P目で1枚絵のタイトルコール。
そこで大きく描かれながら現れ、説教の終わったマーニーに話しかけているのは白鳥さん。お、久しぶり!!

ちょっと相談があるとのことで生徒会室にマーニーを連れて行く。
相談とはマーニー目撃した枯野さんのことについてである。

枯野忠明。天才高校生。成績は全国トップレベル。現役で東大合格も楽勝なほど
そんな枯野さんであるが極度に神経質なところがあり、他校の入試会場でパニックを起こしたことがあるらしい。
何でも人が大勢いるとこだと集中ができないんだそうな。め、面倒な欠点ですな。
しかし天才であるのは間違いない。
マーニーの在籍する高校としてはそこに目をつけて個室環境で受験できるように計らい、来てもらうこととしたらしい。
ふーむ。完全に特別待遇で招いていたんですなぁ。イジメとかしたらいけない人だったわけだ・・・

彼が一人いれば百人バカがいても学力平均が上げられるレベルだっていうから

ううむ、まさに特別な存在。
まあ、天才はそれなりに遇されて然るべきだとは思わないでもないですけどね。
だったらイジメにあってるのを見過ごさずに学校側でもう少し注意しておいて欲しいものであるが。

それで・・・本題。その枯野君が最近学力を落としてるらしいの。

おやおや?特別待遇・・・というほどのことを受験以外でされているわけではなさそうだが、ともかく特別な存在の枯野さんがねぇ。
なんでも深夜のさかり場で遊んでいる姿が目撃されたという
ふうむ。遊んでいて学力を落としたのでは色々と問題でしょうな。学校側としては頭の痛い話である。
しかしマーニー、説教されている最中なのにしっかりと枯野さんの叱られている内容を聞き取っていたんですな。

マーニー。依頼するわ。枯野君は何をしてるのか。どういうつもりなのか。

生徒会の方でもフォローするように先生たちから言われている白鳥さん。
特別待遇は色々とどうかとも思うが・・・まあ、気にならないことはないですしね。マーニーにおまかせを。

依頼を受けたマーニーは枯野さんの後をつける。
直接聞いてもいいけど断られたらあとが動きにくいですからねぇ。
すると、さっそく遊び歩く原因となっていそうな場面を目撃することとなるマーニー。
あれは、枯野さんが登場した回で枯野さんをイジメていた探偵団希望の三人組・・・!!
改心した後は逆にすっかりと仲良くなったらしく、放課後カラオケ屋に通ったりしている。ほほう。う、歌えるのか・・・?

悪友が出来たことにより遊びが過ぎて学力低下。よくあることだよなあ。
まあそれもいいんじゃないですかねえ。勉強がスベテじゃないんだしさ

まるで大人の側のような意見を述べるマーニー。
まあ、勉強をせず二時間以上張り込みをしてる状態で学生の本分は勉強だ!なんて言えるわけないですものね。うん。

三人組と別れた枯野さん。しかしどうやらまだ帰るつもりはないらしい。
一人で足を運んだ先は高級ホテル。イチャイチャしてる男女も居るし、なんだかいかがわしい雰囲気の場所である。
そんなホテルで枯野さんが逢引。お相手は精悍な感じの青年。
青年は親しげに枯野さんと肩を組んで部屋へと去っていく・・・

ええ・・・枯野さんて・・・そっちの趣味が・・・!?

なんとまぁ。そんなことが・・・!!
まあ、天才と呼ばれる種類の人間はどこか常人とは違う部分があったりするものですからねぇ。
そういう趣味であったとしても他人がとやかく言うことではありますまい。
なのでどうしたもんかにゃあと机の下に入り込んで考え込むマーニー。猫か。

報告したら問題になりそうだし・・・
別に二人がカップルでも私はそれでいいと思うし、ヘタすると二人を引き裂くことになりかねない・・・

恋する男たちの仲を学校側の都合で引き裂いてもいいものなのかどうか。これは難しい問題である。
いやまあ、そもそもまず本当に恋仲なのかどうかを調べる方が先決ではなかろうか?
実は恋愛感情はなく肉体を求めるだけの仲かもしれないわけですし。いや、何かそれはそれで色々と色々とウゲー。

とりあえず枯野さんのお相手について調べることとしたマーニー。
最近仲良くしている三人組に撮影した画像を見せるとTVで見たことあるようなと口にする。ほう?
TVとなると業界人の知り合いに聞くのが一番である。
モデルもしている坂本さんに尋ねることとしたマーニー。
どうでもいいが坂本さんの下の名前は累なのか塁なのか。登場時は累だが単行本の人物紹介では塁なんだよなぁ・・・

それはさておき、坂本さんによると写真の人物の名前は両儀征彦さん。役者の大前新太郎の息子であるという。
ほほう。完全な芸能人でありましたか!!これはスクープですな。
役者、大前新太郎さんの息子が男と密会!!こいつは売れますぜ。ゲヘヘ。下世話な探偵なら本当に売り込みをかけそうな流れだ。

ともかく相手の裏は取れた。さっそく二人に話を聞きに行こうとするマーニー。
今日も枯野さんは両儀さんと会おうとしている様子。そして出会った二人の会話がコレ。

両儀「やあ枯野君。ゴメン。どうしてもオレ、ガマンできなくて・・・
枯野「両儀君。君の気持ちは自分のことのように良くわかるんだよ

ふむ。なんというか・・・盛り上がっていますな!!
こんなところに割り込むのも悪い気はするが、ともかく話しかけるマーニー。両儀さんかなりビックリ。まあ芸能人ですしね。
しかし枯野さんの知り合いということもあってか素直に喫茶店にて素性を明かしてくれるのでありました。

両儀さんによると二人は小学生の時の同級生でよく遊んだものだという。
そして成績も枯野さんと並び立っており、全国模試でもライバル関係だったという二人。へぇ頭いいんですな両儀さん。

「良かった」さ・・・今は見るカゲもなくひどい。頭にモヤがかかっているようだ。

この話になるといきなり沈んだ様子を見せる両儀さん。
何でも役者の息子である両儀さんは親の都合により芸能人の道を進むことを強要されている様子。
そのために根回しされ、アイサツやらパーティーやらで連日引き回されているとのこと。

オレの人生は成功が約束されている。芸能人として・・・親のコネでヘラヘラペコペコしていればいい・・・親もそう進めている。
勉強などジャマだ。余計な知性はイヤミになる。もっと遊べと・・・!!

なんとまぁ・・・歪んだ話でありますなぁ。
別に勉強が出来る方の芸能人でもいいと思うんですがなぁ。それはそれで個性というものでありましょうに。
そして、ああなるほど。二人がホテルに入っていたのは中で勉強をしていたんですな。
遊んでいるフリをしながら禁止されている勉強をしていたと。

オレは勉強がしたいんだ!!どんなに遊んでもむなしいだけで・・・満たされなくて・・・
その時、枯野に再会した。枯野は好きなように勉強していて輝いていた。知性の輝きだ!!
少し見た目が良かったからって・・・いい服を着てモデルをやり女に囲まれていい物も食べて・・・つまらない人生だ!!
オレは遅れたものを取り返したかった!だから頼んだんだ!!枯野!!オレに勉強を教えてくれって・・・

なんともはや。人の欲望ってのは本当人それぞれなんですなぁ。
世の一般的な人間からしてみればまさに羨望の人生なのに、適していなければそれも悩みとなるわけだ。
うーむ。なまじ頭が良かったりすると勉強できない悩みなんてものが産まれたりするんですねぇ。
義務教育のなかったころなんかは同じような悩みを抱えている人は多かったでしょうが、現代でもこのような人がいようとは。

何でもカラオケに行った三人組も中で勉強を教わっていたらしい。ハハァ。よかった枯野さんは歌ってなかったんだ・・・
てな感じで、人に教えてばかりの枯野さんは結果として自分の勉強が遅れることとなったらしい。
まあ、両儀さんも元々頭のいい人ですからねぇ。もう大分勉強も捗るようになったらしい。
これで枯野さんも自分の勉強に戻れるし、問題は解決していくことでありましょう。そう白鳥さんに報告するマーニー。

マーニー「いや〜私も枯野さんに勉強見てもらいたいんですよ。そうすれば成績も・・・」
白鳥「絶対ダメよ」

要望をバッサリ切られるマーニーでありました。可哀想に。
まあ、せっかく自分の勉強に戻れそうなのにまた出来の悪い子の指導に戻られてはねぇ。
枯野さんも男が相手ならともかく、女の子相手に個人指導とか色々と困ることになるでしょうし。別の意味で学力落ちるかもしれない。
いやまて?今回は普通に勉強を教えていただけだが、枯野さんにそっちの趣味がないとは決まっていないのでは・・・?
いやそれはそれでまた別の話でありますか、うん。

生徒会としてもマーニーの学力を上げるより、枯野さんに元に戻ってもらう方が重要に決まっている。分かる判断である。
それに万一落第になったとしても白鳥さんならマーニーを個人用の探偵として囲う方向に持っていくかもしれないですしね。
つまりある意味マーニーも将来が約束されているというわけだ!!
どうでもいいが囲うとか書くと色々と誤解されそうですね。ええ・・・白鳥さんて・・・そっちの趣味が・・・!?
それはそれで一向に構わん!!

・ANGEL VOICE
接戦を制した市蘭。ついに決勝行きを果たすこととなりました。
当然の如く歓喜する市蘭イレブン。
まあ緊張し通しだった万代さんとしてはまずは呆然としてしまうって感じの様子ですがね。

勝った・・・勝ったぞ・・・勝ったんだ!!

DF陣に飛びつかれて勝利を実感する万代さん。
脇坂さんとしては真っ先に万代さんに飛びつきたい。その気持ちはよくわかる。
この大試合で初のキーパーという大仕事。見事にやり遂げてくれたわけですからなぁ・・・

ハハハハハ!!おめーら・・・ザマー見ろ!!
シロートキーパーを崩しきれなかった気分はどーよ!?

おっと。いけません万代さん。それはいけない。
慌てて止める脇坂さん。さすがにその追い打ちは色々と損なう。
習実側としては正に返す言葉もないという感じではあるが・・・気持ちのいいものではないわな。

やったぜ・・・やってやったぜ!!

試合が終わったというのに再び混乱状態に突入している様子の万代さん。目が危険だ!!

敗れた習実。3年生はこれで引退という形になるのでしょうな。
しかしすぐに新チーム作りにとりかかることが予想される。年明けの新人大会に向けて。
そして松田はプロ入りが既に決まっているのですぐにトレーニングを始めることとなるのではと目されている。
うーむ、さすがに天才・松田というわけか。

試合が終わり、最後まで観戦していた船学も引き上げようとしている。
そんな古川たちにお願いしてバスに乗せてもらおうとする天城。
ここから電車で帰ろうとしたらヘタしたら3時間かかるし、おめえらのでっけえバスなら1人追加で乗っても余裕だろとのこと。
なんというか、引退してノーサイドとはいえ色々と図々しくも豪胆な願い出だなぁ。

天城氏。駅はあっちでござる。

古川の返答はこれ。まあそうなりますよねー。
試合前にコーヒーをあげなかったことの仕返しがこんなところでされることとなるとは!!

まぁ・・・今日は気分がいいからそれでもいいけどね

引退してノーサイド。とは言い難い程に市蘭に感情移入している天城。
きっとこれから3時間ほど電車に揺られながらニヤニヤしていることでありましょう。気分よさそうだな!!

勝利を決めた市蘭は応援してくれた観客席の皆さんに礼をしている。
それを見ながら拍手で称え、涙を流す校長と間宮先生。

間宮「校長・・・我々はこんなにすばらしいチームを潰そうとしてたんですよ
校長「我々じゃありません。あなたです

冷静な返しだな校長!!まあ、その通りであるのだが。
間宮先生もさりげなく校長を共犯扱いにしようとは一体どういうことであるか!!
いやまあ、間宮先生の協力もあって存続が決定したわけであるが、うーむ。まあいいや。今は頑張って応援してくれてますし。

その先生たちの横に並ぶように最前列にやってきた所沢。
自分の代わりにキーパーを務めてくれた万代さんにお疲れ様でしたと頭を下げる。

それを見てようやく緊張の糸が切れた様子の万代さん。
表情を崩し、へたり込んで泣き出してしまう。おやおや。よっぽど怖かったんですねぇ。
先の暴言も極度の緊張による興奮状態でつい口走ってしまったことなのでしょう。
それが切れたら泣いてうずくまってしまうほどに・・・

情けないと取られそうな姿ではあるが、この試合での働きは誰もが認める所である。
観客もナイスキーパーと讃えてくれています。さすがに闘神!!と讃えるのは躊躇われるとは思うがね。
なんで闘神なんだろう万代さん。

引き上げる市蘭。その姿を見つめるのは決勝の相手、王者・船和学院!!
ついにこの時が来ましたな。果たしてリベンジは成るのか。今から緊張とともに楽しさが感じられます。

さて、見事に勝利を決めた市蘭イレブンはマイちゃんの病室へと足を運ぶ。
どうやら万代さんの暴言に関しては監督と百瀬が謝りに行ったらしい。ふむ。
まあ、万代さんの気持ちもわからなくはないが後味の悪いことをしちゃあいけませんやね。
そんな万代さんにもお疲れ様でしたと声をかけてくれるマイちゃん。そして病室でも涙する万代さん。
何回緊張から解放されてんだよ!!相変わらずのメンタルだなぁ。

次はいよいよ船学戦。ぜって―勝つからなと宣言する成田。もちろん皆そのつもりである。

うーむ。いい雰囲気のまま決勝に挑めそうですね。よかったよかった。
本当、最後のこの一文さえなけれなそう言えたのに・・・

高畑麻衣が再び危篤状態に陥ったのは、この日の夜だった

試合中は病状が悪化することもなく、むしろ無茶苦茶元気な様子だったマイちゃん。
このまま一気に嬉しさで完治に向かうこともあるか!?とか思ったが・・・やはり甘くはないということか。
覚悟はしていたつもりであるが、やはり辛い。
いよいよこの時が来てしまうのかと思うと・・・うむむ・・・

・いきいきごんぼZ
結局フロイト先生的にはどういう夢見判断となるんでしょうか。
まあ、さすがのフロイト先生も知らんがなと言ってくれそうでありますが。

木曜日のフルット3巻は7月8日発売!!
いやあ。2巻から長い間待たされましたなぁ。って何でここで告知を!?
さりげないけど凄く目立つように告知されていて素晴らしい。

思った通りに喋れない。よくあることです。そしてそんな自分の行動を後悔する。よくあることです。
なんというか・・・よく分かり過ぎて色々と辛い。
さすがにここまで喋れないことはないが、もっと上手く喋れたのではと思うことはよくあるわけでして・・・むーん。

アノマロカリスの物真似は意外とイケてると思う

・バーサスアース
突然の階下の爆発に驚き戸惑う屋上の地災研の職員たち。
状況がわからないのだから混乱するのは仕方ない。
しかしその状況を示すPCのディスプレイには残酷な表示がされている。

B-2 H-TOUDOU LOST
ブレイカー2死亡・・・

マッスルコートに備えていると思われる生命反応が途絶え、ロストと示される。
爆発は想像以上に激しかったらしく、煙がもうもうと窓から吹き上がっている。
少年がやってこなくても炎に包まれてしまし、ヘリが来なければ脱出は困難となりそうな状況だ。

重力大針は最初のヘリに積んだので今は通常の重力針でスキャンを行っている。
それによれば・・・この爆発により、髄幹の反応はなくなっている!!
これは・・・ブレイカー2が・・・藤堂くんが敵を倒したということなのだろうか?
その職員の問いには何とも返さないヒミコさん。
まあ、通常の重力針の感度は重力大針に比べて1000分の1以下の精度しかない。正確な数値はわからないと言っていい。
爆発から5分経過してヘリの第2陣が到着しても少年がやってくる気配はないが・・・本当に倒しきれたかはわからない。

9階格納庫内は高性能爆薬の炎が他の火薬に引火して誘爆。ビルの外まで爆煙を放つ威力・・・
だが相手はこちらの想像のはるか上をいく化け物・・・
いかに強力な爆発であっても24個の髄幹すべてを焼き尽くせたとは思えない!
それでも・・・この撤退が終わるまでは!!

職員の撤退が終わる時までここに残る覚悟のヒミコさん。
その目に映るのは爆煙に紛れて飛んでくる人工筋肉の繊維。
爆破によって吹き飛び、散ったブレイカー2のマッスルコート
その欠片を手に取るヒミコさん。うーむ・・・これはなんとも・・・物悲しい。

技術班まで乗せたヘリが飛び立ったところで先行した最初のヘリに連絡を入れるヒミコさん。
伝えるのは悲報。それを受け取った三輪先生。兵真くんがどうなったのか尋ねる林くんに告げる。

林くん・・・落ち着いて聞きたまえ・・・ブレイカー2は、ロストだ。

兵真くんの様子は死を覚悟したものであったのは林くんにもわかる。
それでもあの頑丈な兵真くんがロスト・・・死ぬだなんてことは・・・信じたくない。
だから叫ぶ。もう一度生体反応をチェックしてくださいと。

藤堂兵真が死ぬわけないだろ!!ちゃんと調べろ!!調べろよおおっ!!

号泣する林くん。重体のハルトもその鳴き声を聞き、悲劇を悟ってしまい涙を流す。
そして同じく重体でこちらは意識も戻っていない玲央さん。それでもその状態で兵真くんの名を口にしている。
うーむ。やはり兵真くんの存在はブレイカーズの間ではとてつもなく大きいと言わざるを得なかったわけで・・・
いや、誰が欠けても悲嘆に暮れていたことは疑いようがないな。それだけ掛け替えのないチームであった。

ヘリの最終便が到着し、全員の乗り込みが完了する。ヒミコさんもその最終便に乗り込み撤退は完了となる。
結局少年は最後まで現れることはなかった。
まあ、重力大針は既に持ち去られているのだし、残りの人間を襲ってもあまり意味はないでしょうしな。

ビルを自衛隊が包囲しているが突入はしないようにと伝えるヒミコさん。
あれ程の力を持つ敵が爆弾で死ぬとは思えない。
今はとにかくビル周辺の封鎖だけに全力を注いでもらうこととする。

ようやく撤退が完了し、指示を終えたヒミコさん。
思うのはその撤退をサポートするための非情な指示を見事やり遂げた男について。
手に残るマッスルコートの一欠片を見つめ、思う。

藤堂兵真・・・地災研実動隊の防御の要・・・守護神を犠牲にしての無様な撤退作戦。
許して・・・なんて言えないわ・・・
でも・・・あなたの死・・・無駄にはしないと誓うわ!!

地災研の盾、藤堂兵真逝く。ありがとう。さようなら。
そのようなアオリで締めくくられているが・・・本当に・・・なのか?
うーむ、信じられないし信じたくはない。
登場時からずっと兵真くんを応援してきた身としてはどうしても信じたくはないと思えてしまう。林くんと同じ気持ちだ。
マッスルコートが吹き飛んだのだから反応がロストするのは当然と言えば当然。
しかしだからといって中身が吹き飛んだとは限らない。そのように希望だけは持ちたい。
場合によっては深柱に取り込まれて敵として再登場という形もあるかもしれないが・・・
それでも兵真くんならば、意志の力で最終的には戻って来てくれるのではないかと期待してみたり。

未来への希望というか願望はさておき、現実的にこれから地災研はどうするのか。
もともと少ない実動部隊の1人が失われた。補充という形になるのだろうか?
誰が来るにせよ色々と揉めそうな気がして何とも気が重いですなぁ。
実は兵真くんには同じ背格好で同じ顔で同じ声優の弟がいるとかそういう話があったりするのだろうか。
それならまだ馴染むのに時間はかからずに済むかもしれないが・・・さてはて。
なんだったら兵真くんは大家族で世界の各支部に1人は藤堂家の人間がいるとかそういう話でもいい。
いやさすがに兵真くんと同じ姿の人間が十数人揃う場面とかはちょっとどうかと思わないでもないが。

・泳げ!ひなのちゃん
いきなりの生放送ジャックに現場は騒然。
しかし名前を名乗る所までは放送されなかった様子。惜しい。
まあ名乗らなくてもこの行為だけで十分注目されるようにはなるか。

部員たちはさすがに心配な様子。大丈夫なの?

星井にもOWSで実力の差見せつけられちゃったんでしょ?
ということは・・・もうすぐ和田さんにも見捨てられちゃうってことでしょ?

え。そんなに大きな差になってるんだっけ?
確かに星井さんは実績がついたけど、実力の差を見せつけられた!という感じはあまりしないのだが・・・
まあ確かに大会記録を出しているわけだし、凄いのだろうけど何となくそこまで言われるのはピンと来ない。
何にしても自らを追い詰めたひなのちゃん。どうにかして岡山大会で勝利しないといけませんな。

ひなのちゃんの行動は商店街で噂になっており、当然の如くお母さんの耳にも入っている。
大きく出た発言であったが、母はステキな夢じゃないと応援してくれる。なかなか大物なお母さんでありますな。

お母さんは遠征費とか色々かかるんでしょうとひなのちゃんにお金を渡そうとする。
が、それを固辞するひなのちゃん。お父さんの夢!マイホーム貯金にまわしてよとのこと。しかしお母さんは言う。

お母さんたちもひなのの夢、応援したいんだもん

父の夢はマイホーム。ひなのちゃんはその夢のために貯金を続けていた。
が、何故マイホームを持ちたかったか。それはそもそも娘のひなのちゃんのためである。
ひなのちゃんが犬を飼いたいと言っていたから。お父さんの夢はひなのちゃんが喜ぶ顔を見ることだったのだ。

だから今のひなのの喜ぶ顔を見るために使いましょ

そのように応援してくれる母親に感謝を示すひなのちゃん。
背中を押してくれたことで勇気が出たのか、かなり気合が入っています。
部活でもずっと休みもせずに3時間以上泳ぎ続けるひなのちゃん。うーむ、マグロマグロ。
プールの閉館時間が過ぎるほど泳いでもまだ泳ぎ足りない様子のひなのちゃん。不安なんですな。
このままでは星井さんに勝てないのではないかと。

お見通しな和田さんはある場所へとひなのちゃんを誘う。
向かうは夜の海。和田さんがいつも泳いでいる場所。
和田さんもまた朝練と部活と自主練以外にもまだ泳いでいたというのである。さすがというべきか。

わぁ・・・何これ!?海がライトアップされてる・・・めっちゃキレー。

海が輝いている。ロマンチックですね。
が、これは夜光虫。夜に光るプランクトンのおかげである。正体を聞くとロマンが薄れるな!!
まあ、この明るさがあれば夜の海でもなんとか泳げそうである。

というわけで不安を解消するためにも泳ぎ続けるひなのちゃん。
ひなのちゃんの一番の武器は泳ぎ続ける忍耐力。
岡山大会は10キロレース。長距離では技術よりも泳ぎ続ける忍耐力の強さが勝敗を分けることとなる。
技術や実績では劣るかもしれないが、とにかく泳ぎ続けるという自信だけはある様子。

あと・・・私も持ってない武器が山下にはあるわ・・・
それは・・・なぜかあなたは・・・海に愛されている。
海を味方につけられるマーメイドだってこと!!

おっと。ようやくひなのちゃんが大きく持ち上げられましたね。
まあ、今までの試合を見ても海は色々と力を貸してくれていましたからねぇ。
大きい大会であればあるほどトラブルは増えるし、海の助けほど有難いものはないと思えることでしょう。
もちろんそれに頼るわけにはいかないとはいえ、考慮には値する内容なのは間違いない。

岡山大会ではそのマーメイドの力を発揮することができるのか。
テレビでの行動で否が応でも注目を浴びるだろうし、どうなるか不安なところでありますな。

・あまねあたためる
佐渡川先生お得意のサイレント回でございます。

衣替えの日。今日からあまねちゃんも夏服で登校であります。
一気に涼しくなるというものですな。
元気に登校するあまねちゃん。それを見送る母親のあたえさん。
掃除をするためにあまねちゃんの部屋に入ると、そこには着ないということで置き去られた冬の制服が。

冬服を手に自身の高校時代を思い返すあたえさん。
ラブレターを直接手渡されたりと色々青春していたようですな。というわけで――
実際に娘の制服を着てみて鏡の前でポーズを決めるあたえさん。お、お母さん何を・・・!!

しばらくして我に返り大慌てなあたえさん。
脱ごうとするが娘の制服は小さく、無理矢理着たためか上も下もボタンが外せない。
サイズが合わなくてへそだし&際どいミニとなってしまっているあたえさんでありました。ハハハ。

まあ、家事をしている間は誰に見られるわけでもなしと諦めるあたえさん。
と思いきや、今日はたまごの特売日であり、買い逃すわけにはいかない日であり・・・

たまご1パックのために真っ赤になりながら制服でレジにならぶあたえさん。これは恥ずかしい!!
これ、どう考えても顔見知りがいたりするんじゃなかろうか?いきつけのスーパーだろうし。
というかあたえさん。暑いかもしれないが何か羽織るなり何かすればいいのに。
仕方ない仕方ないと思いながら実は見てもらいたかったとかそういう気持ちがあったとか・・・!?

それはわからないが、ともかくたまごを抱えて急いで帰ろうとするあたえさん。
しかしそこを蓮城の総務さんに捕まってしまう。
なるほど。制服を着た生徒が授業中に校外で買い物なんて許されませんわなぁ。
いやいや総務さん。さすがに生徒かどうかぐらいはわかるんじゃありませんか?高校生かどうかぐらいは。
と思いきや土井先輩が高校生に見えますか?と言われると考え込んでしまうし・・・そういう高校生もいるか!!

てなわけで蓮城高校に連れて行かれ生徒指導室まで連行。
たっぷり絞られることとなりそう・・・と思いきや、それどころではない。あまねちゃんと出くわしそうだ!!
さすがにあまねちゃんに見られたら、お母さん何やってんのという目で見られるのは避けられない。
なんとかそれを避けるために暴れてみせるが・・・余計に目立つ羽目になる。
まあ、その際の動きで外せなかったボタンもはじけ飛んだし、これで着替えることができますね!!自宅までは遠いけど。

制服姿どころかはだけて下着まで見えたりしている状況で娘に発見されるあたえさん。
さあ、娘さんに発見され、何してるの?と問われた際の第一声は!?

あたえ「衣替え
あまね「・・・そうなんだ・・・」

衣替えなら仕方ないですね。そんな時期ですもの。仕方ねぇ・・・仕方ねぇ・・・

制服ママ・オブ・ジ・エンドというアオリの通り色々と終わった感じの締めでありました。
うーむ、なんというかまあ、花見の際のことを思えば、こういう奇怪な行動も珍しくはないのかもしれない。
酔っぱらっていたと言えば皆なるほどなーと納得してくれるかもしれません。いつものことだなと。
それがいつものことと認識されるのもいかがと思うが・・・まあ、ある意味似合っていたからいいんじゃないかと。ね。

・パンダのこ
ウェイウェイさんが内股でしなを作りつつ走って来る姿を想像してみた。似合ってるじゃねーか。

さて、今回も新キャラ登場。古藩田みるくちゃん。こ、子パンダだと・・・!?
セレブで派手な衣装でパンダ好き。
パンダ好き度で乃仔ちゃんと争おうとしたりと色々と対比されそうな感じの子でありますね。
外面もよさそうな感じだし、パンダ絡み以外でも比較対象となりそうで面白い。

しかし材木店の息子のゆうくんは何故セレブのパーティーに参加しているのだろうか。
乃仔ちゃんの誘いで参加できているとかそういうことなのか?実はセレブな材木店?どんなんやねん。
似ているだけで別人だったりして。ゆうくんそっくりな乃仔ちゃんの幼馴染のセレブ新キャラ登場・・・ありうるで!!

・ハーベストマーチ
パティさんの一閃によって同時に倒れ伏す賞金稼ぎの2人組。
そしてパティさんは騎士討伐隊らしく騎士を追う。決して逃がさんと呟きながら・・・!!

そんなパティさんを置いて逃げ出そうと提案していたノイエさん。
いやまあ、クゥとパティさんが争うことを危惧しての提案何ですけどね。
だがクゥ当人はここでお別れしてしまうのは嫌だと述べている。
このまま置き去りにはしたくない。知られちゃったらその時はちゃんと話をするよ・・・とのこと。ふむ、立派なことであるな。

その時は私もがんばって話をするわ・・・クゥは『騎士』の力を持つ『人間』だって。
私のために騎士になってくれたんだって・・・

というように姉弟が暖かな気持ちになっているところに逃げてきた白髪鬼ちゃんが登場。
ままーッと泣きながらノイエさんに抱き付いてきます。おやおや。

クゥ「・・・!?姉さんが・・・ママ!?姉さんが・・・
ノイエ「あらッ。違うわよ!!私まだママじゃないわよ!!

暖かな姉弟の間に亀裂が!?何よその子は!誰の子なの!?
何とも言えない表情をしているクゥが可愛い。

それはさておき、ケガをしている白髪鬼ちゃん。賞金稼ぎかパティさんにやられたのかと案じるノイエさん。ふむ。
ノイエさんにはままーと懐いている白髪鬼ちゃん。ではクゥを見た場合はどう反応を示すのか?
その答えは・・・あかちゃん・・・!!あ、あかちゃん!?
ノイエさんは白髪鬼の母親でクゥは白髪鬼ちゃんの子供。つ、つまりどういうことなんだ!?
姉弟という禁断の関係と見せかけて祖母と孫の禁断の関係という話だったのか!?は、ハードル高いな。別の意味で。

白髪鬼ちゃんがどういう風に感じて2人をそう呼んでいるのかはわからない。
騎士に成り立てのクゥがあかちゃんと言われるのはわかるがノイエさんは何故なのか。
天使となって騎士を生み出す存在となる素養があるということなのだろうか・・・?

同じ騎士である白髪鬼ちゃんに触れるクゥ。
仲間・・・同じ騎士ではあるが、それは仲間といえるものなのだろうか?
少なくともシイドたちとは現在袂を分かっている。
そもそも騎士でなくなるために旅しているのに仲間意識何て抱かれても・・・そんな想いはクゥにもありそうだ。
が、白髪鬼ちゃんの手を取った時、とんでもないイメージがクゥの脳裏に浮かぶ。

今・・・誰かに呼ばれたような・・・見られたような・・・あの妙な感じはいったい・・・

慌てて飛び退るクゥ。むう、これはカイリが幼い頃に見た黒騎士?
これまで出てきた騎士の中でもとびきり危険そうな存在であるが、それがクゥを見初めたというのか・・・!?
なんだか思わぬところで危機が迫ってきそうな感じとなりましたな。

それはさておき、現在の状況。
ノイエさんに縋り付く白髪鬼ちゃん。その血の跡を辿ってやってくるパティさん。
武器もあることだし、今度こそノイエさんから引きはがしてとどめをさそうとするパティさんだが、それを止めるノイエさん。
うーむ。さすがに縋って来る相手を殺させるために差し出すのは抵抗があるか。可愛いしなぁ。

ノイエさん・・・!!地下で見たでしょう!!そいつの本性は騎士の姿。
人間の姿をした戦闘生物。人間を殺し喰らう化物。例外なく邪悪。それが騎士!!
人の姿に惑わされてはいけません。人間とは相容れぬ敵です。
さあどうかそれから離れてください。大丈夫です・・・それを討伐したら・・・みんなで無事にここから出て行きましょう。

優しい眼差しを向けるパティさん。その心は確かに優しい。
しかし騎士に対しては完全に敵視の感情しかない様子。まあ、討伐隊としては当然の感情か。
うーむ。クゥのことを知った時にどういう行動に出るのか、ますます分からなくなりましたな。

ノイエさんはこの子を見殺しに出来ないと庇う。
そしてパティさんに語り掛ける。全ての騎士は人を滅ぼす天敵だというが、そうじゃない騎士だっているかもしれない、と。
そういうものになりたくてなったわけじゃないかもしれない。人を傷付けたくて力を持ったわけじゃないかもしれない、と。

そうだ!!パティが騎士について詳しいなら、何か・・・あるんじゃない?知ってるんじゃない?
騎士を人間に戻す方法・・・もし知っているなら・・・

勢い込んで尋ねるノイエさん。しかしその返答は――

ノイエさん。ありませんよ。『騎士』を『人間』に戻す方法なんて

おっと。決定的な言葉を述べられてしまいましたね。
少なくとも騎士討伐隊としては人間に戻す方法なんて知る由もないといったところだろうか。
まあ、討伐するのが任務だし、戻す方法なんてこれまで考慮はされてこなかったんでしょうなぁ。

それとノイエさん・・・なぜ知っているのですか?騎士が元人間であるということを・・・

おっとこいつは鋭いツッコミだ。
聞いておきたい質問ではあったが疑われるのは当然のことでありますな。これはマズイか?
しかしパティさんも今はそれを追及している場合ではない様子。

早くしないと・・・私の体がもたない・・・
痛覚マヒの薬剤ボンベがそろそろ・・・空になる。これが切れる前にカタをつけないと・・・
戦闘で受けたダメージ、無理な運動によるダメージ、その痛みの全てが・・・いっぺんに襲ってくる。
指いっぽんも動かせぬ程の苦痛が・・・!!

ほほう。パティさんの強さはドーピングによる部分もあったのか。
そのガスマスクは薬剤を摂取するためのものだったわけですね。なるほどなー。
どこまでが自身の身体能力によるものなのか判断がつきにくくなったのは少し困りものである。

時間がないので無理やりにでも白髪鬼ちゃんを引きはがし、切り伏せようとするパティさん。
しかしそこに乱入してくるのはドミニウラ。壁を突き破りながらパティさんを殴り飛ばす。
さすがに振りかぶったところを横合いから殴られては踏ん張ることもできませんわな。吹き飛ぶパティさん。
だが剣を落としてしまったのはいただけない。マー・フォンに騎士殺しの剣を拾われてしまう。

・・・全く。てめえのせいでろくでもねえ日だ・・・なァオイ。てめえだよオイ。

言葉と共に剣を振るい、白髪鬼ちゃんの胴を薙ぐマー・フォン。い、いきなり何をするのだ!!
何度も殺さずに生け捕りにしろと言っていた当人がいきなりの斬殺。
自分が死にかけてしまったことで怒りに我を忘れてしまったのでありましょうか?何ともはや。

まあパティさんもちゃんと賞金首の怪我の様子ぐらいは確かめておくべきでしたね。
腹を切ってもモツがこぼれていないなら動けてもおかしくはないって話である。
薬剤の時間切れの話もあるし確認している時間なんてなかったのかもしれませんが。

ともかく、クゥの目の前で仲間である騎士が殺された。
いやそれよりも、ノイエさんが庇おうとした相手が殺された。悲しませてしまうという想いが強いのかもしれない。
激しい気持ちが胎動してそうなクゥ。これはパティさんの目の前での変身がありえるか?

まあ、実はドクン・・・となったのは怒りに燃えるノイエさんという可能性もある。
その怒りのままに筋肉を解放し、賞金首2人を殴り倒すノイエさん。ドミニウラの巨体が酷いことに!?
騎士よりも怖い人間って存在するんですねとパティさんが認識を改めることで今後の関係が良くなるというオチ。
うむ、これは意外といい方向に向かう気がしますな。よし、やっちまおうぜノイエさん!!筋力解放だ!!

・輝く月夜に、君の翼と
新人まんが賞出身の俊英、れいか先生が再び読み切りで登場。
今回もセンチメンタルな話に期待させられます。

人間たちによって絶滅寸前にまで追い込まれている『空人』
人型であるが、背中から鳥のような羽根を生やして空を飛び、鳥と会話をすることもできる。
どうやらその血肉は人魚のように寿命を延ばす効果があるらしい。なるほど、そりゃ狙われもしますわなぁ。

というわけで、空人の最後の生き残りであるアマリスちゃんは森で1人生きている。
そこに迷い込んだと思しき男性がやってきます。ぬう。
間近で見る初めての人間。思ったよりは怖くないと感じるアマリスちゃん。
食いしん坊なので男性の持参したお弁当も全部平らげてしまう。け、警戒心薄いな!!
しかしおかわりポーズがまた何とも可愛い。

なんか人間って話で聞いてたのと全然違う。本当はすごく優しいのかもしれない。

そのように考えるアマリスちゃん。
月に照り映える姿を見た男性にキレイだなと言われて赤くなったりと実に可愛らしい。
しかし男性が空人の名を口にしたことでようやく警戒心を取り戻す。

いやだなぁ・・・空人なんてもういないんだよ。人間が自分の命を延ばすために狩りつくしたんだって・・・
いたとしてもきっと一人でさびしい思いをしている

うむう。なんとも切ないことを言う。その通りではありますがね。
人間を代表してということか、本当に申し訳ねぇと口にし森から立ち去る男性。
ふむ。聞かされて想像していた人間の姿とはずいぶん違う様子ですな。初めて見た人間が優しい人でよかったよかった。

しかし会話の内容が気になり後をつけていった先で思わぬ事実を耳にするアマリスちゃん。
男性――しごろうさんはどうやら空人狩りのために森に入ってきていたらしい。おや。
仲間は空人が見つかれば高く売れると言っておりますし、おやおやこれは・・・

危なかった。空人とバレていたら殺されていた。結局人間は汚らわしくて野蛮な生き物なんだ・・・
結局あなたは・・・私を殺しにきたんじゃないか。
明日もくる・・・私を殺しにやってくる・・・
いやだ。いやだ。死にたくない。私の命をまもるため、あいつを殺すんだ!!

身を守る術となる一振りのナイフを手にし覚悟を決めようとするアマリスちゃん。悲壮であるな。

だがまだしごろうさんの話は終わりではない。
しごろうさんには奥さんがいる。まあ、持参した弁当を世界一とか言ってたぐらいだし予想はできていました。
その奥さんと並んで帰るしごろうさん。その途中、空人がいたと口にする。
おや・・・ちゃんとアマリスちゃんが空人であると気付いていたんですな。

すぐに隠しちまったけど、月に照らされた羽は本当にキレイで。オメェの弁当も美味いって言ってたよ。
笑ったり落ち込んだり忙しい奴でさ。アレじゃまるで――まるで本当に人間と同じだったよ。

言いながら奥さんの頬をなでる。
奥さんの顔の左側は一面あざのようなものに覆われている。どうやら病気のようですな。
ふむ。この「腐れ病」で奥さんはもう長くはないと。その病を治すために空人の血肉が必要であると。

お前より大切なものがあるはずないなんて子供の頃から知ってる。
それでも。お前の命を守るためでも、あの空人を殺すなんて俺にはできない。

涙ながらに語るしごろうさん。なんとも哀しい話であるなぁ。
まあ、アマリスちゃんは感情豊かで非常に人間らしい子だもんなぁ。可愛いし。殺しにくいのは間違いない。

話を全て立ち聞いてしまったアマリスちゃん。
身を守るためとはいえ相手を殺すために握りしめていたナイフを動揺で取り落としてしまう。

知らなかった・・・だって私知らなかったから・・・
これじゃまるで逆だ。私の方が・・・汚らわしくて野蛮で・・・

夫婦の前に姿を現しそう語るアマリスちゃん。
奥さんはそんなアマリスちゃんに対し、あなたはキレイよと告げる。
しかしアマリスちゃんとしてはその言葉は受けられない。
二人の話を聞いて、いくら二人のことを思っても救うことは出来ない。身を差し出すような勇気を持つことは出来ない。
そのことを自分自身哀しく思っている様子のアマリスちゃんでありました。しかし・・・

空人さん。私・・・幸せです!!
人にとって一番幸せなのは誰かを思い、思われることですから
しごろうさんだけじゃない。あなたが生きて私のために泣いてくれる。
これ以上ない幸せを、本当にありがとう。

そう述べて優しく抱きしめてくれる奥さんに涙が止まらなくなるアマリスちゃん。うーむ、切ない。
そして奥さんの望みの通り、そのキレイな翼を広げてみせる。
月の光で照らされたその姿は本当にキレイで・・・奥さんとしては絶対に忘れない大切な思い出となったようだ。
それはアマリスちゃんにとっても同様である様子。今夜の輝く月の夜を一生忘れないと思えるほどに・・・

という感じで輝く月夜に、翼の君と。でありました。
うーむ、なんとも切ないですのう。いい話ではあるがやはり奥さんが救われることはないのだろうか。
それでも思い合うことができた。それを忘れずにいることが大事なのではないかと思えます。

少女の絵柄など前回よりもさらに可愛くなっている感じがしました。
これからも切なく可愛い少女の話を描いていってもらいたくおもいます。
れいか先生の次回作に期待しています!!

・木曜日のフルット
資金援助でゆるキャラの名前の元にまでなる木村さんは地元の誇りやで!!
このデザインは人気が出るのかどうか・・・
まあ、現実のゆるキャラも色んなのがいるし、何が当たるかわからない世の中ですからなぁ。
アピールさえうまくできればキムラくんが大当たりの可能性もある!!たぶんきっと。

・総合感想
マイちゃんが危篤になりそうになったり、兵真くんの訃報が知らされたり。
白髪鬼ちゃんが斬られたり、常松が一撃で沈んだりと色々と悲鳴の上がりそうな今号。
富永さんが土下座したりあたえさんがコスプレしたり隣が痴女だったりと別の悲鳴・・・笑いも多かった今号。
なんというか、色々と盛り沢山な感じでありましたなぁ。いい感じだ!!

さて、次号はバイオハザード〜マルハワデザイア〜が帰還
単行本の続きが読める号となります。
アオリにはいよいよ最終決戦開幕とあるし、このまま最後までいきそうな感じですかな?

そして忌木一郎先生の読み切り「標本妖姫」が掲載。
これまた虫とか妖怪が絡みそうなお話っぽいですな。期待であります。



2013年 25号


・777 スリーセブン
哀しき世界は・・・オレが変える!!
正義×バイオレンスな学園クライム作品をひっさげて小沢としお先生が帰ってきた。
週チャンが誇る実力派の今回の作品はどのようなものであるか。早速見ていきましょう。

TVのニュースでは昨夜東京で発生した通り魔事件を報道している。
何でも24歳の男が包丁で通行人を切りつけ3人の重軽傷者を出したらしい。怖い話だねぇ。
しかし驚きなのはその際に防犯カメラに映っていた映像。
通り魔を押さえつけたのは警察ではない。黒いプロテクターのようなもので全身を包んだ謎の人物
その人物が包丁を持った男を殴りつけ、ボコボコにしているのだ!!

3、4分ほど犯人を殴り通し、警察が到着する頃には失神した犯人が転がっているだけになっていたそうな。
ふーむ。何でありましょうかねコレは・・・この謎の人物。これは正義か・・・悪か・・・?
どちらかはわからないがトニーさんは数字持ってる人と評価。

いーじゃないですかこーゆーの!!私!好きですよ!!ドンドンやってくださいドンドン!!

そ、そうですか。トニーさん。誰かにそっくりなトニーさんらしいお言葉ですね。

というような放送を職員室で見ているのは私立成浄学園高等学校の教師たち。
世の中にはおかしな人が多いとため息をつく教師がいれば、捕まえた方はおかしくないと庇う教師もいる。

犯罪を犯す人間ってのはどこでおかしくなるのかね・・・生まれた時は皆天使なのにな。
小学生、中学生・・・高校生だって私から見ればみんなカワイイよ・・・

そのように述べる主任。なかなかにロマンチストでありますな。見方を変えると危ない発言だけどそういう意図はないと信じたい。
その主任が言うに、近くでナイフか何かで腹を裂かれた猫の死体が見つかったらしい。
ふーむ。意外と事件を起こす人間ってのも身近にいるのかもしれませんなぁ。
その話を振られて変に神妙な顔になってる無精ヒゲの教師の姿が気になるが・・・?

犯罪として摘発されることは少ないが、学校内で特に問題視される事件と言えばイジメ
この成浄学園にもイジメを行うグループが存在している様子。
ターゲットにされているのは佐藤優希くん。
小学校からの友人である林田くんが先にイジメられているのを止めたがために狙われるようになったそうな。
ふうむ、正義感の強い子でありますなぁ。だが自分が狙われてもじっと耐えるだけの様子。この態度はどうであろうか・・・

林田がイジメられなくなって本当によかった。
ボクにイジメの順番が回ってきただけ。緋村君もボクなんかイジメても面白くないからすぐ飽きるさ・・・

イジメっ子の名前は緋村ツバサ
親は医者であり、この学園には多額の寄付を送っている立場だそうな。
それゆえ、先生にイジメのことを告げたとしても形だけ話を聞くだけで処分はされないだろうと考えられている。
むう・・・先生を頼ることもできない状態であるか・・・辛いな。
佐藤くんと林田くんの友人であるヨッシーはこう語る。

緋村のヤツ・・・中学の時2人を不登校にしたらしいよ。アイツと同じ中学のヤツから聞いた。

相当な追い込みをするらしい緋村。
しかし2人で済んだのかどうかは怪しい所である。
なんせこの緋村、自分がいじめた相手の絶望感と無力感に彩られた表情をコレクションしているような奴である。

アイツらはじめはヘラヘラ笑ってんだよな。ちょっと殴られてりゃ終わるだろって思ってんだ。甘ぇーんだよ・・・
記念すべき100枚目は佐藤になりそうだな。いい泣き顔撮らせてくれよ〜・・・

うーむ。ゲスい。
しかし抵抗しても手ひどく反撃されるだろうし、笑っていても執拗にイジメは続く。となるとどうすればいいのか?
イジメ問題の根が強いのはこれといった有効な解決方法が提唱し辛い部分もあるのでしょうな。

あ〜〜オレに力があればな〜〜!!あんなホーケイ野郎、亜空間に閉じこめてやるのに!!

よく分からない発想をする林田くん。なぜ亜空間に閉じこめる?魔空空間的な何かなのか!?
まあ、友人として出来ることはずっと佐藤くんの味方でいることぐらいですよね。
小学校からの友人であるからにはそれぐらいはしておきたい。

ヨッシー「イ、イザとなったら・・・オレが優希を守る!!という気迫はある・・・
林田「オ、オレだって優希に何かあったら緋村のヤツボッコボコに・・・という気迫はある・・・

いい友人ですね。正直だ。まあ、常々腹に抱えておけば、いざという時にその気迫が炸裂することもある。かもしれない。

さて、今日の佐藤くんへのイジメは教科書隠し。
しかし、佐藤くんも指名されるまで教科書を広げていないのはどういうことなのか。
それはともかく、教科書を校内の6か所に隠したので宝の地図を元に探し出すことになりそうな流れ。
ふむ、それだけ聞くとミニイベントみたいな気がしてきますな。
だが緋村は地図を渡す代わりにあることを強要する。
竹内里奈ちゃん。佐藤くんと同じ中学出身の女の子。
その里奈ちゃんを理科準備室に来るように言ってくれればいいとのこと。むむ、それは・・・

周りの不良もヤバクね?と怖気づいているのだが、まさかアレをソレしようとかいうんじゃあるまいな・・・?
ナイフまで出して佐藤くんを脅したりしてるし、どこまでゲスなんだコイツは。

ともかく里奈ちゃんに話しかける佐藤くん。
里奈ちゃんと一緒にいた友人は気を効かせて退散する。ブフフ・・・
おやおや。なんですかこれは?いい笑顔みせてるじゃないですか里奈ちゃん。やはりコレはそういうことなのかオイ?
しかし、佐藤くんがこれから述べることはそんな笑顔も吹き飛ぶような内容であるからなぁ・・・

まさか・・・好きなコに変なこと・・・しないよね・・・
それに竹内さんいい子だから、竹内さんと仲良くなったら緋村君も変わるかも・・・

なんというか、甘い子でありますな佐藤くん。
これまでのことを鑑みれば、もっと警戒してもいいと思うのだが・・・
いや、ひょっとしたら鑑みて話したのかもしれない。
その結果、里奈ちゃんは去っていく。緋村には今日は用事があるからダメと断られたと説明する佐藤くん。アハハ。

このクソがっ!!

当然そんな説明が通じるはずもなく殴られる佐藤くん。ナイフまで取り出して、本気でキレてるっぽい様子。やべーな。
急いで逃げ出し、非常階段を駆け上って隠れる佐藤くん。なかなかの足の速さだ。
その隠れて震えている佐藤くんの側にひょっこりと現れたのは謎の男子。ズイ。

それで?お前いつまであのイカレ野郎にコケにされてるつもりだ?

気合の入った表情をしている謎の男子は佐藤くんがイジメられているのを認識している様子。
そこから脱却するためにいつになったらヤってやるのか問い質している。

ブン殴るんだよ。お前が何もしねぇとあのバカ調子んのって何するかわかんねぇぞ

そう述べる謎の男子。まあ、イジメの解決には手っ取り早い方法ですわな。
殴り倒してしまえば、うまくすれば解決する。まあ、相手の諦めが悪いと面子を潰されたと悪化する手法でありますが。
しかし、それよりも佐藤くん自身が人を殴るとかそういうことに抵抗を覚えてしまう子らしい。

そんなことして緋村君がケガしたら大変だし。あとでどんな仕返しされるかわかんないよ・・・

難しいところですなぁ。その一時だけなら勇気を出すことも出来ようが、それで万事解決とは限らないわけで・・・
というわけで、佐藤くんに変わり謎の男子。オレが行ってくると言い出す。お前はそーやって一生隠れてろと言い残し――

優希にかまうな。ブッ殺すぞ

一人で緋村たち不良に立ち向かう謎の男子。
早々とナイフを取り出した緋村をはじめ5人はいるのだが・・・どうやらものともせずに叩き伏せた様子。
うーむ、言うだけあって強いんですなぁ。しかし緋村はこれで大人しくなるような奴であろうか・・・?

佐藤くんは家庭の事情があるのか、お母さんが頑張って無理して私立の進学校に入れてくれたと述べている。
成浄学園は進学校だったのかー。まあ、進学校であろうが何であろうがどこにでもクズはいるもんですわなぁ。
母親に心配をさせたくないし、自分が我慢することで片付くならそれでいいと考えている様子の佐藤くん。うーむ、悲しい。

翌日。目立たないように腹を中心にイジメられている佐藤くんと違い、顔をボコボコにされた緋村たち。
復讐のために昨日の男を探そうとするが校内に知る者はいないという。
佐藤くんももちろん知らないと答えている。確かに顔見知りという会話ではなかったものなぁ。何者なんだろうか?

緋村は何とかして謎の男子の正体を突き止めたい。
が、一緒にやられた不良たちはもう懲り懲りといった様子。
そもそもそこまで堕ちきった連中でもないし、ナイフとかレイプとか平然とやろうとする緋村にはついていけなくなったようだ。
おやおや、取り巻きがいなくなってしまいましたね。これはひょっとしたら良い方に傾く可能性もあるか・・・?

緋村は隠していた佐藤くんの教科書を回収し、謝罪の言葉と共に返してくる。
お前にヒドいことしたからバチが当たったと思っているよとしおらしい発言。
ふむ・・・なんというか、突然しおらしくなりすぎて逆に怪しくてしょうがないんスけど・・・

優希と友達やり直したいと思ってるんだ。学校終わったらちょっとつき合ってくんないかな

うまいモンをゴチしてくれるという緋村。それを聞いて嬉しそうに承諾する佐藤くん。

笑顔っていいな。緋村君にされた嫌なことも忘れちゃうよ
楽しみだな。どこ連れてってくれるんだろう。

うーむ、なんというお人好しか。
よくイジメた方は忘れてもイジメられた方は忘れないなんて言葉がありますが・・・この子、即効忘れようとしている!!
しかし、もうそんなお人好しなことを言ってられる状態にはなくなるわけでして。

あの男知らねーって・・・んなことあるか!!お前に手ぇ出すなっつったんだぞ!!
アイツ誰だ!?中学のツレか?先パイか!?

誰も来なさそうな廃屋に連れ込まれ、手錠をされて壁に追い詰められている佐藤くん。
どこに連れて行ってもらえるのかと思ったら、まさにこの世の地獄に連れ込まれたって話ですね。ハハハ・・・

緋村は学校内の取り巻きはいなくなった。なので校外のチームを呼んだらしい。
敬語使ってるし、チームの一員とかいう話ではなく、金払って助っ人に来てもらってるとかそういう関係かね。

ヤバそうな連中は謎の男子を呼び寄せたときの対抗策として用意されている様子。
なので佐藤くんからその男の正体を聞くまではやることがなくヒマなので席を外すチームの連中。
廃屋に残されたのはイジメっ子とイジメられっ子の2人のみ。
そして佐藤くんは本当に謎の男子のことは知らない。信じてくださいと緋村に伝える。まあ、信じてもられるはずはないけども・・・

わかった・・・喜べ佐藤。これからお前手術してやるよ。包茎手術。
この前、腹ボテネコの帝王切開やった時はシクったけど、今日は親父のメス持ってきたからきっとうまくいく
アイツを呼べば手術は中止。来なくてもお前はムケる。どっちにしてもお前の得だろ?

な、何を言い出すんだコイツは・・・アブネーな本当に。
何が危ないって、壁に括りつけて身動きのできない男子のズボンを下ろそうとする男子の姿とかそういう構図が何より危ない。
メスが映ってない状態で誰かがこの場面目撃したら色々と誤解されそうなのだが、それでいいのか緋村!?

緋村が呼んだ助っ人チームが廃屋から去っていく時。その廃屋の上に謎の影の姿が見える。
こ、この姿は冒頭で通り魔をボコボコにした謎の人物・・・!?

謎の人物が描写された後、佐藤くんの耳には謎の声が響く。さっきから謎ばっかりだな。

お前が何もしねーからだ。何もしねーからカスが調子づく

その声に誰かいるのなら助けてくださいと助けを求める佐藤くん。そして失神。
おやおや?何でしょうかこれは。傍から見たら恐怖で錯乱してオチたかのように見えますよ。
緋村もそう判断したらしく大笑い。記念すべきいい100枚目になるわと写真に残そうとする。
が、そこに映ったのは絶望感や無力感に彩られた表情ではない。
強気に顔を強張らせ、髪も逆立った謎の男子の顔がそこに・・・え・・・?

オウ。また会ったな

これは・・・佐藤くんが謎の男子当人だったというのか・・・!?
確かに同時に目撃されている場面はない。学校での会話は脳内のことだったというのだろうか?
言われてみれば、謎の男子が緋村たちをボコったとき、佐藤くんは目を閉じて失神しているかのようだった。ふーむ?

しかし単純に二重人格だったと考えていいものだろうか。
その場合、あの謎のプロテクターの人物が何なのかという謎が残ることとなる。
そして意味深な「ひとりめ」というサブタイトル。
このひとりめというのは佐藤くんを指しているのであろうか?
謎のプロテクターマンが佐藤くんに何やらして変貌を遂げさせたとかそういう?うーむ、わからん。わからんが・・・面白い!!

相変わらずというか、小沢先生のかくゲスは本当にゲスい。
そのゲスいのがやられる様は爽快であるが、今回はただそれだけで済むものかどうなのか。
なんとなくダークな雰囲気の作品になりそうな気配。解決も真っ当なものになるとは限らないか・・・!?

・弱虫ペダル
ハコガク伝統の3年生追い出しファンライド。
毎年自転車シーズンが終わって肌寒くなったこの時期に部員全員で行われるという。

考えてもみなかったよ。1年生のあの時は。オレたちが追い出される側になるなんて。
さぁいこう。箱根学園自転車競技部ラストランだ

ついに箱根学園の3年生たちも引退の時がやってきました。
伝統、期待、様々な重圧を背負いながら走り続けた先輩方を送り出す。
その最終走行会の在校生代表を務めるのはやはり次期キャプテンの泉田君。

追い出し親睦走行会スタートします!!お願いします!!
信号順守!!コースは国道に出て海沿いを南下。河津を右折して天城原峠を越える市営駐車場までの120kmだッ!!

ファンライドを名乗るにしては長い距離の120km。たっぷり別れを惜しめるって話ですね。
そしてこの最終走行会は毎年恒例ゆえかファンの間にも知れ渡っている様子。
なので東堂さんのファンである女子が最後の雄姿を見ようとやってきていたりする。
今回はインターハイの時とは違ってノリノリで指さしポーズまで決めてくれる東堂さんでありました。ワッハッハッハ。

東堂さんは見た目はチャラけているが勝ちが求められているシーンでは常にベストコンディションを出して勝っている。
見えないところで血のにじむような努力をしているのさ、と3年の藤原さん。
まあ、このセリフは当の東堂さんが否定しちゃうんだけどね。天の与えた才だぞと。ワッハッハ。

陽気な東堂さんは置いておいて、別れを惜しむのは何も先輩と後輩の間だけではない。
中学、高校の6年間という長い時間を共に走ってきた福富さんと新開さん。その別れも惜しむべきものである。
寿一がいたから自転車が続けられたと新開さんは言う。
強くなるためには苦しいことを耐え継続しなければならない。
6年間それができたのは常にそばに強いおまえがいたからだと返す福富さん。
うーむ、相変わらずいい雰囲気を形成しますなぁこの2人は。
そこに割り込んでいったりはしないんですか荒北さん?

期待した目で見んなヨ!!ねーよ!オレにはそういうしんみりした話わ!!

え、色々とあるんじゃないんですか?自転車を始めたきっかけとかさ。
いやその辺りは山岳が話していればもう箱学の面々には知れ渡っている可能性があるか。リーゼント荒北時代の伝説を・・・!!

東堂「いや。おまえがいたからチームがまとまったのだよ」
新開「ありがとよ。練習つきあってくれて」
福富「荒北。おまえは最強の運び屋だ」
荒北「・・・っ。るっせほめんな!」

うむ、やはり仲の良い連中ですなぁコイツラ。卒業後はそれぞれ独自の道を歩むことになるのだろうか?
箱根学園に限らず、引退した選手の進路とかは色々と気になりますね。

街並みを抜けて2車線の海沿いの国道に出たところで前に出る3年生4人。
毎年ここから本格的な走行会が始まる。
ファンライドといえども、そこは箱根学園。ゴールも設定されている長いコースが用意されている。そう、これはレースだ!!

3年生4人を追うように次期レギュラーの面々が上がって来る。
泉田!黒田!葦木場!
2年生の3人。だがこれでは3年生4人には1人足りない。まさかあやつ本当に遅刻・・・?

問題ありません。すぐに!!あがれ!!真波!!

泉田君の指示を受けて後方から飛び出してくる山岳。よかった。さすがにこの場面での遅刻はなかったか。
それどころか、早くも翼を広げて厳しい表情をしている。
インターハイで敗れたことによって悔しさを糧に色々と変わっている可能性がありますなぁ。
この最終走行会でその変化の片鱗を見せることになるか・・・?こっちも負けずと脱皮したりして。

4対4で並び立つ両者。そこで口火を切るのは泉田君。

はっきりと言いましょう。この際ですから。
あなた方は――あなた方は軟弱だ!!
箱根学園の伝統に泥をぬった。格式高いインターハイのレースにおいて総合優勝をのがした!!
最強のチームをうたっておきながら2位!!箱根学園にとって2位は最下位と同義です!!
その責任をどうとるおつもりですか。来年また出場して取り返しますか。できるはずがない。
3年なのだから――卒業してしまうのだから。
ならばその責任・・・想い・・・ボクらが必ず受け継ぎます!!

ほほう。泉田君からそのような言葉が飛び出すとはねぇ。
誰よりも新開さんをはじめとする3年生たちに傾倒していた泉田君が・・・キャプテンらしくなっていますなぁ。
しかしインターハイで敗れた責任という意味では自身にもあるんじゃないかね?
まあ、だからこそ自身は責任と想いを受け継いで来年取り戻すと宣言しているわけであるか。言うじゃナァイ!

あこがれていた。追いかけ続けていたその背中。今から超えます!!

ジャージの前を締めて臨戦態勢となる泉田君。そして仲間たちに内心で声をかける。
真波!!雪広!!葦木場!!
さぁいくよ。アンディ。フランク。ファビアン!!

な・・・き、筋肉の名前が増えているだと・・・!?一体どの部位の筋肉なんだ!?
相変わらずこの男はさりげなく爆弾を放り込んでくるから困る。
自分がネタを喋っているのだと自覚していないから性質が悪い!!

ともかく、箱根学園3年生の最後のレースが始まろうとしています。
次期箱根学園の走りも見ることができますし、なかなか楽しみなレースとなりそうですな。

・侵略!イカ娘
エ●サイトバイクとはまた懐かしいものを。
相変わらずファミコンのゲームには造詣が深いな栄子。

イカ娘はまだ中学生ぐらいの外見年齢ですしね。さすがに無理かー。いや、法律のその部分じゃないか。

キャトルミューティレーションはさておき落雷注意かと思った自分がいる。警笛鳴らせ。そんな標識もあったね・・・
一度勉強して今でも大体覚えている渚ちゃん。何故一回落ちたのか・・・?

予測不能な状態でもちゃんと回答する早苗たちはエライ。
確かに倒れている人を助けてあげるのが一番大事な気はしますな。うん。

・ペーパーブレイバー
破壊神Tシャツはツッコミ所満点とか思ったら1ページ目でさっそくツッコまれている。さすがは聖利ちゃんである。

学校では人目がつくかもしれないからということでカラオケボックスにやってくる2人。
放課後に2人きりでこんな場所だなんて・・・まるでデートのようではないか!!
学校でも大声出して騒ぎ立ててたし、もう早くも噂の2人になっているのではあるまいか。
一緒に訓練して噂になったりすると困るし・・・とか考えるべきでしたね。

魔法使って経験値たまるのも便利だが、剣で何かしら叩けばあがるというのも便利だな。
まあ、敵とかいないだろうし、そのぐらいの設定でないとレベルなんてそうそうあがりませんよね。

気を効かせて最近の歌を入れられても最近のはわからないのが多くてなぁ。
いや、聖利ちゃんは現役女子高生だしさすがに把握しているか。恥ずかしいのには変わりなかろうが。
というか、さっくりと現実逃避する辺り意外ともうこの勇者に引きずられているのではあるまいか。

白魔法でも無機物は無理なのかぁ。Lv38にもなればそういう系統の魔法を覚えてもよさそうなものだがなぁ。
ゲーム中ではあまり使うことはないかもしれないが、実生活では便利な魔法なのに・・・ファンタジーの欠点か!?

・ANGEL VOICE
仲間が必死で守り繋いだボール。成田はゴールで応えた!!

習実としてみればまさに呆然の失点。
逆に市蘭としてみればまさに値千金の追加点である。
成田が吠えるのに合わせて市蘭イレブンは皆吠える。乾や尾上ですら声を上げている。
黒木監督は感激に打ち震え、そして負けないぐらいの勢いで吠える天城。うむ、見事な感情移入っぷりだ。
そして同じく病室でも3崎とルカさんが揃ってガッツポーズを決めている。ルカさん違和感のない混じり方してんな・・・

成田はこの試合3点目。なんとハットトリックを達成している。
本人としてはそれを意識した様子はない。とにかく仲間が繋いだボールを決めたい、少しでも楽にしたいという想いが勝っていた。
アナウンスも習志野実業の猛攻を全員で守って守って守り抜いてからのカウンターでしたと述べている。
それを聞いてうんうんと頷くマイちゃん。やはりそういうところをちゃんと見ているんですなぁ。

大喜びの市蘭とは対照的に沈み込む習実の応援席。5点目は・・・致命的だろ。

残り2分!!

万代さんはもうずいぶん経ったとか言ってたが、やはりまだ時間はあるみたいですね。
2分・・・1分で1点取れば同点にできる時間ではある。
であるからか、フィールドに立っている習実の面々はまだまだ諦めていない様子なのが見て取れる。ビンビン伝わってくる。

最後まで全力で走り、習実の得点を阻止する!!

はっきりとそう口にする百瀬。まさにそれが大事でありますな。

5対3――勝ちはほぼ決まった。
ここからは決勝に向けて無駄な怪我をしないためにもいき過ぎたプレーをしないように抑えた方がいいのかもしれない。
でも――それはオレたちのサッカーじゃない。
おれたちは常に全力で走ってきたからここまで来れたんだ

最後まで諦めずに必死で走る習実。
しかしその必死さなら市蘭は誰にも負けていない。そう、まさに常に全力で走ってきてここにいるのだ。

引退する時、部の看板――あの看板の裏に何を書いて何を後輩たちに伝えようか――ずっと考えてきた。
決めたよ。オレはあの看板に一言、"走れ"と書こうと思う
生まれ変わったサッカー部はこれから先もずっとずっと続いていくだろう。
その中に常に全力で走る先輩たちがいたという足跡を残しておこうじゃないか。
10年後20年後の後輩たちがもし自分たちがどんなサッカーをしたらいいのか迷ったとしてもいつでも原点に戻れるように・・・
その道標を残しておこうじゃないか

百瀬がその想いを抱いている中ロスタイムは経過していく。
必死で守り抜いた結果、最後の松田のシュートもクロスバーの上を越えて外れ・・・タイムアップ!!

全国高校サッカー選手権大会千葉県予選準決勝。
市立蘭山VS習志野実業の戦いは5−3で幕を閉じたのでありました。

いやあ、良かった。無事に激戦を制すことができた!!
そしてこの試合中にも成田をはじめとして成長を見せる市蘭。
こうなれば船学を破ることも夢ではなくなってきたと思える。
松田も次の船学戦に向けての練習に参加してくれる可能性はありますしね!!

習実は何だかんだで天才・松田に頼っていた感じが強い。
八津野も攻めに関しては天城が目立っていただけのような気もする。
しかし船学は天才と呼ばれる人間はいないまでも高レベルのプレイヤーがとにかく揃っている。
そしてその個々の力を活かし、全体の底上げを図る土岐監督のような存在がいる。
甘くはみてこないだろうし、さすがに最後の壁は高そうである・・・楽しみだ!!

まあ、問題はその船学戦までにマイちゃんの容体がどうなるかなんですよね。
果たして船学戦の前に悪化してしまうのかどうなのか・・・ううむ、怖いなぁ・・・

・毎度!浦安鉄筋家族
あかねちゃんの背中の感覚は一体どうなっているのか・・・!?
というか計算機やそろばんを学校のゴミ箱に捨てるのはいかがなものか。特に計算機。
というかテスト中に堂々といじっちゃダメでしょ!!
後ろめたい部分がないからって堂々としすぎだ!!

・真・餓狼伝
丹水流秘奥義。「南無三宝断月独楽」いくよ

秘奥義の名前を明かし雄叫びをあげて走り出す文吉。
ここから月を断つような斬撃が繰り出されるというのだろうか。
まずは・・・と、跳んだ!!

高く、高く跳躍する文吉。
そして頭の上で合掌。思いっきり逸らしていた背を空中で前に傾け、合掌した手を振り下ろす!!
この斬撃があの巻藁訓練の成果なのか!?

手刀!!防御。
高速で迫りくる斬撃を前に無数の考えが瞬時に前田光世の脳内を駆け巡る。
全体重に遠心力を加算した一撃。早く、高い。両腕で受けたならばその両腕が砕かれるかもしれない。
体中が痛く疲労が感じられる。回避。動け。左?右?半歩後ろにッ!!

間一髪手刀が顔を掠めるぐらいの距離だけ下がって斬撃をやり過ごす前田光世。
そしてすかさず降りてきて無防備な文吉の脇腹に右拳を叩き込もうと前に出る。
が、ここからが断月独楽の本当の姿である――

手刀を交わされた文吉の体はそのまま空中で回転する。
そして前田光世目がけて降ってくるのは・・・足!!

遠心力と体重の乗った右足の踵が前田光世の左脇腹に突き刺さる。
ここに当たるということは、前田光世も回避しようとしたんでしょうな。
しかし一度後ろに下がって前にでようとしたこともあり、避けきれずにもらってしまったと。

バキ!!と骨の折れる音を立てて崩れ落ちる前田光世。
これが丹水流秘奥義――南無三宝断月独楽か・・・

何でもいいが長い名前ですな。断月独楽だけでもいい気はするが、前につける言葉にも何か意味合いがあるのだろうか。
そういえば前回のサブタイトルが「丹水流奥義」で今回は「丹水流秘奥義」となっているのは一体何なのか。
秘奥義とうからには秘密の奥義のはずである。
衆目がないとはいえ、殺すわけでもない相手に見せてしまってよいものなのだろうか。
いや、秘奥義という名前で心理的な揺さぶりをかけている可能性はある。
これを受け切れば相手の勝ちだと思わせることで大きく避けることを防ぐとかそういう。

実際、初見だからこそ通じる奇襲技的な部分が強いと思われる。
警戒していれば飛んだ時点で大きく左右のどちらかに飛び去ればそれで済むわけですからねぇ。
多少横に動いたくらいなら降らす足をずらせばなんとかなろうが、動きを知られてしまっていてはそれも通じない。
というかそもそも最初の手刀を受ける選択肢も出てくる。合掌の手刀って威力的にはそれほどでもなさそうですし。
なるほど。秘密の奥義としているのがよくわかりますな。野試合だからこそ使える技ってわけだ。

親子で紡いだ秘奥義は炸裂した。これでこの勝負は決着という形になるのだろうか?
まだ起き上がる可能性もなくはないと思うが・・・はてさて。

・囚人リク
脱獄王が本格参戦したことで脱獄計画も加速が期待される。
そのためにまずは見取り図を田中一郎に見せないといけない。
というわけで、携帯で一通り見取り図の撮影をするレノマさん。

くそ!一体何枚撮りゃあ終わるんだ!

まあ、そうなりますわな。この小さい携帯では全面移すのは無理でしょうし、見取り図1枚に対して複数枚撮らないと。
でも脱獄に必要なのは根気である。まずはこういうところから養っていきませんとね。

一応見取り図は全部取れたが、このちっこい画面では全体図が掴みにくい。果たして理解できるのだろうか?

リク「失礼なこと言うなよ。いくらなんでもおっちゃんまだ老眼じゃないよ
レノマ「誰もそこまで言ってねえよ。単に画面が小さいっつってるだけだ」

おっとこれはかえってリクの方が失礼だったという話ですね。なので慌てて話題を変える。
やはり気になるのは先日の田中一郎の脱獄の話。
脱獄するのは改めて大変なことなんだと気付かされる。

レノマは・・・見えてる?この塀の外に立つ自分の姿をさ。

田中一郎が脱獄を行った時、一体何を思っていたのか。それに想いを馳せるリク。
しかしレノマさんはこう答える。なにも考えてねえだろ、と。

あいつぁおっさんだし学もある。けど、生き方にしろ脱獄への執念にせよ・・・あいつぁ、変わり者だ

まあ、変わり者でなければ安寧な暮らしを捨てて自らを追い込み、革命家の道になんて進みませんわな。
並の考え方では脱獄には至らない。正気にて大業はならずってことでありますかね。
それでいて狂気だけでいいわけでもない。重要なのは信念と希望を持ち続けること。
田中一郎自身も仲間の存在は希望となってくれると言っている。そしてリクもこう述べる。

よかったね。おっちゃんと仲間になれて。行き詰まってた俺たちに希望を与えてくれた

まったく、よいタイミングでしたよね。
トンネル作戦が失敗した時は2人ともかなり絶望的な様子になってましたし、希望の糸が繋がったのはやはり大きい。

さて、携帯はリク1人でS棟に渡しに行くこととなる。
レノマさんは何やら用事があるとのこと。
まあ、用があるといいながらその足で野球をしにいくわけなんですけどね。
でも久しぶりのボスの参戦に嬉しそうな様子を見せる天野達。
いや、むしろレノマさんが何かから解放されたような、ほっとしたような顔をしているのが嬉しい様子。ほほう。

レノマさんの打球は運動場を大きく飛び・・・史郎さんの顔面を直撃する。誰じゃボケぇ!!
史郎さんにかかれば野球のボールもピンポン球みたいな大きさに見える。まあ、当たった部分は凹んでるわけですがね。
解放感に満ち溢れているレノマさんは絶好の暴れ先が見つかったぜとばかりの笑顔。いい顔してんなー。

一方のS棟。リクが田中一郎に携帯を無事に渡し終えたところ。
さすがに極楽島はこれまでとは別格の重厚さである。計画を練るのに少し時間が必要となる。
果たしてどのような抜け道を見つけ出してくれるのか。楽しみでありますな。

田中一郎はリクの手をよく見る。
リクの手は13歳の少年のものとは思えないほどに荒れ果てている。
スラムと刑務所の苦難にもまれて、爪もこんなにささくれて、掌の皮も傷ついて・・・

殴ってやれ。痛みの染みこんだこの手で、鬼道院を必ず殴ってやれ

そう、それこそが望み。本来、脱獄はその鬼道院をぶちのめすという目的の過程にすぎないのである。
しかし脱獄を誓った当時のリクとは違い、今のリクは現実が見え始めてきている。
田中一郎が仲間になって脱獄に現実味が増したこともあり、その先の鬼道院をブン殴るということが現実的に可能か考えてしまう。
まあ、普通に考えたら脱獄班が警視総監を殴るなんて無理がある話ですわなぁ。手の届かない相手ですよ。

だからひきずり降ろせばいい。俺の組織が鬼道院の暗部を暴き、失脚に追い込む。
一般人に堕ちた鬼道院なら手が届く。その時こそ渾身の一撃を見舞ってやれ。その小さな手で。

なるほどね。ある意味それは亡くなったおじさんの意志を継ぐことでもある。
鬼道院の悪事を告発しようとして殺されたおじさん。
その意志を継ぎ、鬼道院を一般人にまで堕としてからブン殴る。うむ、脱獄後の展望も見えてきたんじゃないかな。
本当、田中一郎は色んな希望を与えてくれますね。有難い。

リクが去った後のS棟。田中一郎は脱獄に向けての第1歩を切り出す。
それはN棟に移籍するための仕込み
な、何!?N棟に移籍なんてできるのか!?
てっきり年齢でNとSに区別されていると思ったのだが・・・それとも特例か何かあったりするのか?
心は少年なのでN棟にいるのが妥当なはずだと主張するとか?うむ、この手ならレノマさんもずっとN棟に居られるな!!

というのはさておき、田中一郎が話しかけるのは柳原看守部長。なんか濃い顔した看守である。
どうやら柳原看守部長の娘さんが離婚することとなったらしい。
なので元弁護士である自分が養育費やその他法律上のトラブルがあればいつでも相談に乗ると言い出す。もちろんただで・・・

ふうむ。これは看守を丸め込む作業なのであろうか。
仕込みとは言っているが、ここからどうやって移籍の話に持っていくのか。興味は尽きませんな。

さて、N棟に戻ったリク。
田中一郎に希望を与えられてなんだかいてもたってもいられなくなった様子。思わず駆け出す。
が、その駆け出した先の運動場では一足先にレノマさんが暴れていた。
そう。レノマさんもはしゃぎたかったんですな・・・
楽しそうな顔して史郎さんと殴り合っておりますわ。

看守が複数人出てきても収まらないこの戦い。
毎度毎度のことなんだし、看守も終わり際まで静観してたらいいんじゃないですかね?谷村看守部長ならきっとそうする。
というか、勝手にリクにぶつかって気を付けろと殴りつけるくらいなら静観していてくれって話だ。
まあ、それら怒りの全ては鬼道院にぶつけるってことでありますわな。

頼れる大人に運命を預け、今はただ騒ぎたい2人。
脱獄のことで頭を悩ます負担が相当軽減されたわけだし、嬉しいでしょうな。
特にレノマさんは詳細な作戦などはほぼ自分一人で練らなければいけなかったわけで、負担は大きかったと思える。
解放感から暴れてしまってもやむを得ないと言ったところでありましょうさ。
これで天野達もボスが一緒に遊んでくれる時間が増えて嬉しいてな話になるのではないかと・・・!!
まあ、田中一郎の計画の進み方によりそうですけどね。

・バチバチBURST
十一日に予定されている空流部屋の幕下力士三連戦。
その戦いに向けて取組のないこの十日目も必死に稽古を行っている鯉太郎と白水さん。
しかし鯉太郎は何か普段と違う様子。脇の下に手を入れた微妙に気のない投げを繰り返し、白水さんに転がされている。
これは、前の取組で行ったあの投げを再現しようとしているのか?

偶然だったけど確かに出来たんだ、前の取組で・・・重さどころか相手の存在まで消えたような不思議な感覚で・・・

消えた感覚。その単語に反応する空流親方。
そして必然的にそれが何だったのか見せてやろうか?と言い出す。
ほほう、久しぶりに親方自ら土俵に入っての技術指導が入りますか。

いいか・・・俺がお前のバランスを崩そうとするから、お前は崩されずに堪えてみろ

そう伝えて鯉太郎の左脇に右手を差し込み、バランスを崩す親方。
鯉太郎は右足を土俵につっぱりこらえる。
が、そこにさらに重心を移動させて体重を乗せることでより強くバランスを崩させようとする親方。
鯉太郎も倒されまいと必死に身体を戻そうとする。
そのタイミングを逃すことなく――空流親方の両足が鋭く捻られる。
と同時に押していた右手を離し、逆に左腕を相手の右脇に入れてフワ・・・と相手を浮かし、静かに倒す。

前の取組の鯉太郎は途中で我に返っていたため強い感じの落下になっていた。
キレイに決まると落ち方も優しくなるのであろうか。
というか、凄いなこれ。相手の力を完全に利用して投げている感じだ。
こんな見事な投げを見せる親方に驚きの表情の白水さん。そして解説を行う常松。

仏壇返し・・・師匠の得意技も知らないんですか?
小兵の春風が大横綱・虎城から金星を上げた時の決め技は全てこの技だった・・・
柔道じゃ隅落とし・・・空気投げとも言われてる高度な技ですよ。

ほほう。隅落としは聞いたことがありますな。
しかし毎回これを決めているとはどういうことなのだろうか。虎城親方は警戒していないのか、しててももらってしまうのか・・・?
ともかく、常松が言うにはこの技はおいそれと誰でも出来る技ではないとのこと。

必要なのはズバ抜けた相撲感・・・これは習って覚えられるモノじゃない

合気道に近い感じなんですかね。相手の力を感じられるセンスがないといけないとかいうことでしょうか。
だが、少なくとも鯉太郎は今の親方の例を見て感じ取れるものがあった様子。
再度白水さんと組み合い、できるかどうか試してみる。こっから・・・こう!

あっ・・・!?

見事に両足を捻り、白水さんの足を浮かすことに成功する鯉太郎。
が、完全に浮かして倒しきることはまだできていない。バランスの崩し方がまだまだって感じですかね?
だが、投げを仕掛ける時に必要なのは下半身の回転・・・捻りであると気付き事は出来た様子。
これは、磨けば下手投げに続く新たな決め技となるのか・・・!?

親方も場所で決めたという仏壇返しはただ指のケガがきっかけの偶然というわけではないと語る。

アイツは飛び抜けた握力をきっかけに愚直に下手投げを磨いてきたんだ。
その偶然の投げも言わばアイツの愚直がための必然だよ・・・
それにお前の言う相撲感に関しては・・・たまに寒気がするほどだ

嬉しそうにそう語る空流親方。今回の親方は久しぶりに昔のような笑顔が戻ってきておりますね。
BURST以降は仏頂面をしていることが多かったからなぁ。今ぐらいに笑顔でいてくれると有難い。
そして柔らかい表情のまま常松にお前ももう少し体を汚したらどうだと勧める。
ドロにまみれて稽古するからこそ場所で輝けるもんだぞ、と。
しかし、常松はまだ素直に空流部屋に溶け込む気にはなれない様子ですな。稽古中の時間なのに立ち去ろうとする。

明日のタメに休養するんですよ。乳酸が溜まってきてますんで・・・自己管理です

大学出身らしい論理的な説明ですな。
とはいえ体を汚すこともなく、汗もそれほどかいていない状態ではどのぐらい疲労しているかは外目にはわかりませんがね。

体力付けるには稽古しかねーぞ常松・・・地道にやらねーと先は開かねーぞ。

兄弟子としての鯉太郎の言葉。これを受けてついに常松の冷静さを保てなくなる。おやおや。

うるせーんだよ!!
人のコトより自分の心配したらどーだ・・・白水!アンタ明日は王虎だろ。ヤマ行かなきゃいいな〜〜・・・!
まさか・・・勝てるなんて思っちゃいねーよな。

なんだか必死な煽り方をする常松。
入門当時の余裕のある煽り方とはまるで違う。予定が狂い敗北したことで態度にも余裕が失われてしまいましたか。
なので白水さんも呼び捨てにされて煽られても特に怒ったりはしない。静かに見つめ返すだけだ。

お前もだよ鮫島!!仏壇返しなんて大技が本番で狙って決まると思ってんのか・・・
何が地道だ・・・効率悪く稽古したって意味がねーんだよ!!

え?空流親方の現役時代の対虎城戦は全部マグレ勝ちだと言いたいのか!?
少なくとも仏壇返しが決まったのは偶然の結果だと言っているように聞こえる。
まあ、確かに大技であるし、そうそう決まるものではない気がするなぁ。
動きの完成された大横綱・虎城だから決めることができたとかそういう話もありそう。
虎城キラーの異名を持ちながら小結止まりだったのは、虎城以外にはほとんど仏壇返しも決めれなかったとか。ありそうですな。

常松「明日俺が勝ってそれを証明してやるよ」
鯉太郎「常松・・・テメーの相手の石川ってのはそう簡単じゃねーぞ

効率の悪い根性を含めた稽古を否定する常松。
しかし相手は空流と、鯉太郎と同じように根性の稽古に明け暮れる男、石川大器である。
確かに勝てば証明できるかもしれないが、これは・・・
なんというか、凄い勢いで負けフラグを構築していっているようにしか見えない。恐ろしい。
同時に白水さんを煽り、それに対し平然とした様子を取らせることで大物感も演出させている。
これにより、白水さんの勝ちフラグが少し見えてきてような気がしないでもない。
常松め・・・なんというフラグ管理の上手い男か・・・!!鯉太郎の仏壇返し習得のフラグも忘れずに立てていますしな!!

というわけで、鯉太郎は必死に新技を身に付けるための稽古を続ける。
土俵の至る所に捻りを加えた足跡が残っている。
しかし何故わざわざ場所を移動して全部に跡を残そうとしているのだろうか?
残った跡を見て今回の捻りはいい感じだったとか考えたりしているのだろうか?

まあともかく、取組のない十日目は終わりを告げる。
そして翌日の十一日目。注目の空流三連戦が執り行われる日。
果たして土俵に空流ありとしめすことができるのだろうか?
最初の常松がいきなり転びそうな感じがしていますが、はてさて・・・
とりあえず王虎戦で痛めていたように見えた腕は本当に大したことなかったようですな。そこは安心した。
いざ取組というところでやっぱり怪我の影響が!という話になる可能性はなくもないけどね。

・実は私は
婆さんがロリプレイをしていたのが判明した前回
ってまた凄いあらすじだなおい。間違っちゃいないが、もう少し表現が・・・まあいいか。
そういうわけで、場所を移して茜ちゃんの激白。

バレてしまっては仕方ない。そうとも。実は私は、紅本茜は悪魔であり、こやつ・・・紅本明里の高祖母であり、
幾千の時を生きる・・・おまえらクソガキどもの校長先生様なのだぁーっ!!

と、校長室で吠える茜ちゃん。なんと・・・ここで紅本先生の下の名前が判明するとは!!
いや、驚くのはそこじゃないな。校長の椅子に座る茜ちゃんは意外と胸があるとかそういうところに注目すべきですよね。ん?違う?

葉子「・・・茜ちゃん。校長ごっこならよそでやろか!ホンマの校長先生が帰ってきたら怒られるし?」
茜「いやだから私が校長だっつーに!!

まあ、いきなり何千年も生きているうえに校長先生だとか言われてもね。
もう少し見た目に説得力があれば違ったのであろうが・・・!!
だが、見た目はどうあれ長い時を生きた悪魔であるのは変わりない。その力は結構なものがあるのではと予想される。

年配者への言葉には気をつけろ。ガキ臭い吸血鬼風情がっ・・・!!

と凄んで見せる茜ちゃん。迫力はあるし、何かオーラのようなものもでてる。が、それでは鈍い子には通じない。

葉子「コラ!!茜ちゃん。そんな汚い言葉つこてたらおかしあげんよ?それに・・・ほら、私そんな子供っぽくないやろ・・・?」
茜「こっ・・・こら、いじわるするでない!!どうせあとでくれるんだろ!?なっ!?なっ!?」

おかしを取り上げられ高く掲げられ、取り戻そうとぴょんぴょん跳ねる年長の悪魔。
やっている方の葉子さんも大人の行動には見えないので子供が二人いるようにしか見えないぜ!!

というわけで、子供は置いておいて紅本先生に質問する朝陽。
さっき茜ちゃんは吸血鬼と言っていたし、ひょっとして紅本先生も白神の秘密を?

あぁ・・・まぁな。書類だのなんだの手続きもあるしな。まぁこんな事態にならなきゃ黙ってるつもりだったが。
ちなみに私はただの人間だからな?末裔ってだけで悪魔の血は相当薄いそうだ

ふーむ。人間に知られたら家に帰る約束だったとのことだが・・・入る前から少なくとも1人は知られていたということなのか。
しかしこれはさすがに葉子さんに問題があるわけではないし、ノーカウントですよね。
茜ちゃんの話によると藍澤さんや獅穂さんの正体も知っているが、それを承知の上で学校にねじ込んでくれたらしい。
なるほど、やけに人外が同じクラスに集中すると思ったら、一応正体を知る紅本先生のクラスに集めようという配慮があったからか。
これまでも紅本先生は多少のフォローとかしててくれたんでしょうな。よい配慮ですよ茜ちゃん。

なんたって私は大人・・・それも偉大な校長様だからな!!

取り戻したおかしをパクつきながらそう述べる茜ちゃん。
葉子さんがペロペロキャンディーを取り出して見せればそれに食いついてしまう茜ちゃん。
うん。わかったわかった。大人大人。だからお外で遊ぼな?

茜「いっ・・・いや絶対わかっとらんだろ!?あっ・・・明里。おまえも何とか言ってやれ!!」
明里「いや仕方ないでしょう。いきなりこんなちんちくりんに何千歳とか校長だとか言われても

正論を述べる紅本先生。バッサリだなぁ。
そもそも制服を着ている時点で説得力の低下を招いておりますわな。いや、この上なく似合っているとは思うけど。

・・・良かろう。教えてやろうクソガキ。私の偉大さを。まさに赤子の手をひねるようなものだ。

茜ちゃんの魔力によるものなのか震えだす校長室。
ビキビキと壁が軋み、ガラスが割れる。まさか、ここで力を見せるつもりなのか。そんなことしたら――

修理代は校長の給与から天引きさせていただきますので

紅本先生の釘さしを受けて、単に校長室を損壊させただけに終わった茜ちゃん。沈んでる沈んでる。
大した力を持っているのは間違いないのだろうが・・・なんというか・・・精神的な部分がその・・・
さっきのも子供がかんしゃく起こしたとしか思えないとのアナザル評。
沈んでた気分もおかしを与えればよくなるみたいですしね。
きのことたけのこ。漫画内でもこの戦いは発生するのか・・・いや、茜ちゃんの言うようにどちらも捨てがたいということで結論か!?

・・・茜ちゃん。これはな?藍澤さん・・・私の友達が言ってたことやねんけど・・・
「背伸びすることはない」「自分のペースで自分に出来ることをしっかりやればいいのだ」って・・・

ふむ。よいセリフですね。背景の効果もいいので茜ちゃんも思わず乗りかける。
が、突然そんなこと言われましてもどういう意味か分かりません。何だ背伸びって。

えと・・・あんな?茜ちゃん悪魔であんなようわからん力が使えて、それだけで十分すごいんやから。
何千歳とか、そんな嘘つかんでもええと思う

嘘じゃねぇっつってんだろうがっ!!

なんだかどこまで行っても話は平行線な気がしますね。
朝陽の順応性というか認める早さも早いが、葉子さんの認識の遅さはまたこれで遅い。両極端な!!
いや、葉子さんはこの鈍さがあるから朝陽の恋心にも気づかずにいられるわけで、秘匿できているわけで、鈍さは大事大事。
まあ、こういう時は色々と困りますけどね。朝陽も紅本先生もすっかり2人のやりとりを静観する構えに移っている。
貴様のような乳くさいガキには私の気品は理解できまいと茜ちゃんが言えば、葉子さんはそれに対抗しようとする。

葉子「私これでもほら、クールビューディー目指しとるから?」
茜「ぶっ。くーるびゅーてぃー(笑)

おっと笑われてしまった。まあ、登場初期の葉子さんならいざ知らず、今の葉子さんが口にしたってなぁ・・・
まあ、目指す分にはいいかなと思いますよ。目指す分にはね・・・もう少し頑張ってください。

というわけで、どちらが大人っぽいかの対決を即興ですることとなった2人。
大人であることを示すために大人の色気を見せる勝負をすることとなりました。
その内容は、セクシーポーズ!!ポーズとってよりセクシーな方が勝利という内容だ!!
これにはさすがにドキッとする朝陽。それを見て若いっていいなぁと紅本先生。いや、その反応はさすがに枯れすぎじゃないっすか?

よ・・・予期せず白神のセクシーなポーズをっ!?校長先生っ!!ありがとうございま・・・

・・・あれ?こ、これが葉子さんのセクシーポーズでありますか・・・?
実に葉子さんらしいというかなんというか・・・残念さが際立ったポーズだ!!
しかし、真似しようとすると額に当てた左手の構えとかが細かくて難しかったりするという。
こっ、これがクールビューティー・・・!!茜ちゃんも怯んでいます。それでいいんかい。

しかし私とて小娘に負けるワケにもいくまいて。本気を出させてもらおう!!

本気を出してのセクシーポーズ。うむ、ポーズはまあよい。
が、なんだかケバケバしくなりましたよ!?というか、めっちゃ姿変わってますやん!!
というわけで、幻覚使用という明らかな不正があったので葉子さんの勝ちとなりました。やれやれ。
というか、本気でこんな対決を行う時点で大人気ないですよ茜ちゃん。

なっ・・・ならば大人たるもの教養を身につけていてしかるべき。学力で勝負だ!!
私は大人だからな。ハンデで高2の問題にしてやろう!!

しれっと再戦を申し込む大人の茜ちゃん。
というかそれはハンデなのか?葉子さんの問題も高2の内容でしょうし、変わりがないと思うが。
いやまあ、どちらにしろ2人ともノックアウトという結果には変わりないのでどうでもいいんですが。おい校長っ!?
試合申し込んで撃沈する辺り、本当葉子さんといい勝負だよ。
まあ、大人が今から高校の問題を解けと言われても大抵は躓くとは思うが。

というわけで、学力は互角。低い方で。
なので次は大人は簡単に動じないものということで平常心の対決。

例えばえらいもん入っとるシュークリーム食べても顔色一つ変えんもんやと思う・・・!!
朱美さんと秘密裏に共同開発したロシアンシューマークVを食べて平気な顔しとる方の勝ちでどうや!?

水面下で何をしているんだこの人は。
追われているだけではなく普通にみかんと仲良くしてるんですな葉子さん。
というか、それ前に酷い目にあったものでしょうに、何で改良した上に持ち歩いているんだよ!!
あれから修行してたとか言ってるけど何の修行!?それよりもクールビューティーの修行をしていた方が・・・

ともかく、ロシアンシューという単語に怖気づく茜ちゃん。しかし葉子さんの挑発にあっさり乗ったりする茜ちゃん。

茜「良かろう!!命知らずの若造に付き合ってやるのも大人の務めだからのう!!」
葉子「はっはっは・・・現実優しく教えてあげるんも大人の務めやからねぇ〜」

どちらも子供のように意地を張っている。そして同時に愉快な表情になる。なんだこの似た者同士は!!

そんな子供な2人は置いておいて、紅本先生に質問する朝陽。
実際の所茜ちゃんは紅本先生が子供の頃からずっと今の見た目であるという。
ふーむ。何千歳かどうかはともかく、結構な年を経ているのは間違いないようですな。

それよか黒峰。おまえ白神の秘密守ってやってるんだって?おまえみたいなわかりやすいヤツがねぇ・・・

おっと、他の面々の秘密だけでなく、朝陽の秘密も知られてしまっていますか。
ついでに恋心の部分も知られている様子。まあ、これは見ていれば誰でも分かりますよね。葉子さん当人以外には。
それ以外にも茜ちゃんには千里眼が備わっており、校内のことはだいたい把握しているという。
ふむ、本気で凄い能力ではあるが、テストで使おうという発想にはならなかった様子ですな。
いや、大人らしく正々堂々とやろうとした結果なのかもしれないぞ!!大人は汚くないってことだ。うん、やっぱり大人じゃないな!!

・・・まぁなんだ黒峰。白神の秘密守ってやってくれ。下心100%でもいいから。私も自分の生徒が学校辞めるのは嫌だからな。

そのように言ってくれる紅本先生。
うむ、これこそ大人らしい意見でありますな。穏やかな表情も魅力に見えていい感じである。
ある意味苦労者コンビということで仲良くなれたりするのではなかろうか・・・

明里「・・・お互い子守には苦労すると思うが・・・頑張ろうな黒峰・・・」
朝陽「・・・はい・・・ものすごく大変だと思いますが、頑張りましょうね・・・」

ロシアンシューの結果、天井に突き刺さったり壁に張り付いて震えている2人を見て涙が止まらない朝陽たちでしたとさ。

うーむ。前回は茜ちゃんはやり手な方なのかとも思ったのだが・・・葉子さんと同レベルのアホだったとは・・・!!
しかし立ち位置としてはなかなか便利な校長先生である。
そういえば全校集会とかは幻覚の姿で出ていたりするんだろうか?さすがにこの姿で生徒の前には出てくるまい。
そういう公式の場では問題なく過ごせているようだが・・・何故スポットが当たるとこんなにアホになるのか。
もしや朝陽にはアホを加速させる何かがあるのではなかろうか。迷惑な異能だ。

ともあれこれで1話の扉絵で登場したキャラクターは出揃った感じとなりました。
ここからしばらくはこの面子で回していくことになりそうですな。
茜ちゃんのセリフからして校内の人外はとりあえず打ち止めの様子ですし。また転校してこないとも限りませんが。
しかし、黒峰、白神、藍澤、紫々戸、朱美、紅本×2と色が出ているが赤系が有力な感じですなぁ。
個人的にはもう少し青系の名前があってもいいんではないかと思うのだが。
いや別に誰もイメージカラーに従っていたりするわけでもないからどうでもいいといえばどうでもいいんですが。
む、紅本・・・?紅・・・スカーレットデビル・・・?
なるほど。そういうことか。

・ドカベン ドリームトーナメント編
1点ビハインドの状態となり、さらにはKジローが一塁にいるというこの状況。
スターズとしてはこれ以上の失点は防がないといけないところであるが・・・

山田は内・外野に極端なシフトの指示を出す。
引っ張りのフォアマンに対してライト山岡、セカンド殿馬、センター義経、ショート長島を右へ右へと寄せる。
しかし、今問題としているのはフォアマン以上にKジローの足。
本領も盗塁はさせまいと足だけの牽制などで揺さぶりをかけるが・・・なかなか手強いKジロー。

改めて第1球。
クイックで投げる本領。走り出すKジロー。盗塁だ!!
フォアマンはバットを振るがこれはサイン無視ではなく盗塁の援護の空振り。
山田は捕球して素早く2塁に送球。
すると二塁にはすでに長島がベース上で待っている。
そうか、極端なシフトを取った時にセカンドベース上に来ていましたな。
なるほどねぇ。このシフトはフォアマン用ではなくKジローの盗塁に対してのものだったのか。
その甲斐あり、間一髪でアウトにすることに成功する本領&山田バッテリーでありました。

とはいえドルフィンズはこの13回表でついに勝ち越しに成功している。
この1点を守りきれば長い戦いも勝利で追えることができる。
今走ったばかりのKジローだがさすがの体力。疲れも一切見せずにマウンドへと向かう。

スターズの攻撃も九番の長島からと順序良し。
厳しい状況ではあるが、ここで長島が出ればサヨナラのチャンスも見えてくるというものである。
しかし勝ち越したこの回、Kジローの球はさらに速度を増している様子。
キレもいいし、普通に打っていたのでは打てない。
素早くそう判断する長島。バットを短く持って当てる打法に徹する。
それが功を奏してか、詰まった当たりながらも大きなバウンドになって内野安打。

ここでノーアウトのランナーが出てきました。
そして打順は一番に返り岩鬼からとなる。はてさて土井垣はどのような組み立てを行うのか・・・?
まずは確実に同点にと考えているようだが、そうなると岩鬼にバントの可能性が?
なんだかんだでバントが上手くなっている岩鬼であるし、きっちりとやってくれそうではあるが・・・どうなるか。

・あまねあたためる
梅雨の時期が近づいてきました。
温家としては片手が塞がる傘ではなくかっぱを推奨。
まあ、強い風を伴うという予報がされてますし、傘だと風にあおられて折れてしまう可能性が高いですものね。

しかしあまねちゃんに用意されたのは父親の地味なかっぱ。
逆に保くんに用意されたのはあまねちゃんのおさがりの花柄。くすくす。
意には沿わないかもしれないが、まあ、着るのは通学の間だけですしね。

TVでは強い風と雷が映っている。多くの朝の通勤通学前の人たちがこの放送を見ているんでしょうな。
いや、他にも見ているモノがいた――

雷神「うぉい風神!見てみろお前TV出てンぞ!
風神「お前もだっつの!ブァーカ」

鬼、再び。
節分の時に突然世界観を吹き飛ばすように鬼が登場したものだが・・・こういう話がまた来たか!!
まあ、今回は人前に現れる流れでもないし、大丈夫か?絵柄は相変わらずだが。
屏風に描かれる風神雷神そっくりな神たち。
そうかー。この世界では自然現象は彼らが起こしているんですなー。
しかし雷神はどうにも不真面目な様子。雷様なだけにごろごろしてるって話ですか。ハハハ。

あ、そうだ!風神!勝負しねぇか?どっちが先に人間の服を脱がせられるか!

まるでイソップ童話の「北風と太陽」みたいなことを言いだす雷神。
ただ仕事するだけよりも遊び要素が欲しいという気持ちはわかりますけど、不真面目ですなぁ。
まあ、風神も示されたターゲットを見て話に乗るわけですが。

雷神「JK脱がせたくはないか風神
風神「よし、うけてたとう雷神

そんなポーズ決めて言うセリフじゃねーだろ。
まあ、何にしても受難に見舞われそうなあまねちゃんでありました。

野暮ったい雨雲色のかっぱを着て通学するあまねちゃん。誰かに見られたらハズカシイよ〜〜。
と考えていると誰かに会うのが常というもの。
出会ったのはつららちゃん。思った通りかっぱに着いて指摘してくる。オホホホ。
つららちゃんは薔薇柄の傘をさしている。時折見かけるけど、本当ハデですよねコレ。照れもなくさせるつららちゃんは凄い。

ドス暗い街角に一輪の彩り!この私にピッタリじゃなくて?

てなことを言っていたら突然の突風にあおられるつららちゃん。
傘はこういう時に不利ですよね。まあ、この突風はあまねちゃんのかっぱを飛ばそうとした風神の仕業なわけですが。
つららちゃんの手から吹き飛ぶ傘。そして雷神の力で黒コゲになる傘。
ってよく考えたら雷神の力でどうやって脱がすんだ?
え?服だけ焼け焦がす?死ぬわ!!ギャグ漫画じゃないんだぞ!!あれ・・・?

まあ、根本的な問いはともかく。
もはやあまねちゃんを脱がすには風の力を使うしかないと考える風神雷神。
しかし、お母さんがせっかく出してくれたお父さんのかっぱである。飛ばされるわけにはいかない!!
そんな意識を持つようになったあまねちゃんのガードは固い。

駄目だぁ〜〜女の子脱がすって難しぃ〜〜〜!!

涙雨を降らす風神雷神。たぶんいい歳だろうに泣くなよ。
そんなタイミングで現れるのは福の神、じゃなくて天照大神。お、同じ系統の顔・・・!?

一度頑なになったレディーの心の岩戸は――力押しじゃ開かねぇぜ?

さすが一度閉じこもった経験のある方の言うことは違いますね。
しかし雲の上でバイクとか凄い絵面だな。
それはともかく、天照大神の力で雨雲が裂け太陽が顔を出す。
晴れたと思って顔を出すあまねちゃん。うーむ、やはり童話通りの流れでありますか。と思いきや――

うっ。UV強そう

調子に乗って日射しを強くしすぎたために再度かっぱを着こむあまねちゃん。むしむしむし。
暖めるはずが蒸し焼きになってるじゃねーか。
うむ、やはり力押しはいけないということですな。レディーの心の岩戸は繊細でござる。

女の子を脱がすのは神でも難しいというお話。
まあ、あんまり女の子にモテなさそうな連中のやっていることですしねぇ。そりゃあ上手くもいかないさ!!
逆にモテ神なら上手く脱がすことができたということなのだろうか・・・それはそれで興味あるな。

しかし、天照大神が男性というのも珍しいですな。
まあ、話の展開上男になった感じでありますが。いや別に女性に興味のある女神でもよかった気は・・・!!

・いきいきごんぼZ
夜道で女子の後を歩く男子。無駄に気を使いますよね。
技野くんはその年で面倒な経験をしているものだ。

女装回。技野くんはやり方によっては似合いそうだが、だからこそやらない。他の2人がやる。うむ、正しい流れだな。
というか、吏毘堂さん母親にそっくりすぎる。そりゃルパンごっこもできるわ。

ポリスマン、お前もそうだったんかいというオチ。
そして本気の鼻からスパゲティのオチ。畳みかけるような流れがよいですな!!

・名探偵マーニー
殺人事件の発生から始まる今回。おっ、探偵ものらしいスタートですね!!

事件現場の検証を行う毛利刑事。
被害者は胸部を複数か所刺されて死亡した様子。
犯人の遺留品を探そうとしたが、時間をかけるまでもなくすぐに見つかる。
どうやら刺される時に揉み合って犯人の頭を掴んで引き抜いていたらしく、傷を抑えた手には髪の毛が絡まっている。
ふむ、これをDNA鑑定すればかなり犯人の特定は楽に行えそうですな。

そういった犯行現場からは離れてマーニーの家。
TVに映るのは漆黒のバックダンサーを従えて華麗に舞い踊る男。
そう、それはマイルス・ダヴィッド。スーパースターである。
90年代のポップアイコンと言えばマイルスだったと言われるお人である。
2008年に世界ツアー前に急逝したとのこと。ふむ。まあ、細かいところは違うがモデルは間違いなくあの人でしょうな。

そんなスーパースターも時間が経てば知らない子が出てくるものである。
世代の差というのは寂しいものでありますなぁ。
というかマーニーは音楽とか流行りものとかそういうのに詳しいのかどうなのか。
何が流行ってるかくらいはネット等で調査してはいるだろうけど、自分では聞いてなさそう。
ロイドさんに聞かれてAKBとか?ボーカロイド?と答えてはいるが、よく知らない風の回答の仕方ですものね。

それはさておきマイルス。
死亡したはずだが死因がハッキリしておらず、彼の資産が消えたこともあり生存説も根強いという
日本で目撃されたという話もあり、ファンは世界中に居るのだそうな。うーむ、さすがスーパースター。
もし本当に生きてたなんてことになったら大ニュースでありますやね。ハハハ。

そんな風に笑った後、打ち合わせのために出かける2人。
そこで通りがかったのは冒頭の犯行現場。毛利刑事の姿が見えたので声をかける。
毛利刑事が言うには刺殺されたのは音楽会社社長の和久部清貴さん。
殺人事件であるが、犯人のものと思われる毛髪があったのでそれが照合できれば問題ないとのこと。

毛利「ロイドさん。探偵だからナゾを解くとか言ってこないでしょうね〜
ロイド「あっはっは。まさか
マーニー「ねえ〜殺人事件になんで民間が。ないない

笑って殺人事件に首を突っ込む探偵の姿を否定する親子。ですよね〜普通考えたらそうですよね〜ハハハハハ。
当然のことなのに新鮮に思えてしまうのは一体何故だろうか。

というわけで、特に現場に踏み込んだりすることもなく別れる。
別れ際に一度遊びに行きますよと言っていた毛利刑事。その言葉通り後日ロイド・インベスディゲーションを訪れる。
長い交流がありそうだけど、ここに足を運んだのは初めてなんですな。ふむ。
どうでもいいがマーニーの寝言が気になる。エビ・・・好きなのか・・・?

毛利刑事がやってきたのは先日の殺人事件について相談したいことがあったから。
話によると検証の結果ESNEが出てきたそうな。
ESNE――The evidence which should not be existの略で、つまり現場にあってはならないもののことである。

犯人の毛髪と思われたものからとんでもないものが出てきて戸惑っている様子の毛利刑事。
何事かと尋ねたところ、DNA鑑定して毛髪のデータ照合を行ったところ・・・
一致したのはなんと世紀のカリスマ、マイルス・ダヴィッドだったそうな。

なんともこれは・・・確かに難しい話でありますな。事件現場にスーパースターの遺留品とか。
ヘタに発表しようものなら大ニュースとなってしまう。こりゃ確かに毛利刑事も困りますわな。
ロイドさんとしても洗い直せとアドバイスするしかない。
和久部さんは潔癖症で一日三回ハウスクリーニングを行っているし、そんなものが紛れ込む理由はない。
別にマイルスのファンというわけでもないし、毛髪を持っている理由もない。

監視カメラに映っている怪しい男はその気になってみればマイルスに見えないこともない。
このままではマイルス・ダヴィッドが社長室に現れて揉み合った後、社長を刺したということになる。
うーむ。物証を見る限りそういう結論になってしまうが、さすがにそれは荒唐無稽というか何というか・・・
死者が蘇って犯行を行った。探偵ものであることを差し引いても疑ってかかるべき話でありますわな。

うやむやにするのも大人の知恵だが、納得がいかないなら・・・自分で出来ることをするんだ

ロイドさんのその言葉に後押しされ、事件について調べ出すマーニーでありました。
民間が首を突っ込むことではないと言っておきながら結局調べてしまうんですね。
まあ、担当刑事から相談されている状態ですし、謎が発生している状態なのだから問題のない流れだとは思いますけど。

まずはマイルスについて調べるマーニー。
しかしさすがにスーパースター。ファンクラブがガッツリと存在する。
そしてどうやらアニメとかが好きでお忍びで来日している姿が目撃されているそうな。
ふむ。これが日本在住生存説の由来か。海外でもある程度は見れるでしょうになぁ。どれだけ好きなんだ・・・!?

とりあえずマイルスのファンクラブ日本支部長の日下香さんと会う約束を取り付けるマーニー。
この行動の早さと社交性は見事なものと毎回思わされますな。

野外のカフェで日下さんと対話。2時間ほどもマイルスのことについて語り尽くす日下さん。
うーむ、さすが熱狂的なファン。よくもまあこれだけ話すことがあるものだ。
いやまあ、人間好きなことなら色々と語ることができるものではありますからねぇ。
なんだったらチャンピオンのことについて熱く語る場を設けてくれるのでしたら自分が飛んで行って・・・

それはさておき。
会話の合間にマイルス生存説について尋ねるマーニー。
日下さんとしてはそう信じている様子。だけど日本には居ないとも思っている様子。ふむ。
ちなみに日下さんのしているネックレスは液体の入った小瓶。
この中身はマイルスのバーボンの飲み残しを真空密封したものだとのこと。
2005年10月15日ビバリーヒルズのバーで同席した関係者から買ったそうな。ハハァ。
ファンってのはそういうものも有難がったりするんですよね。うーむ、まあキャラグッズのようなものと考えればよいのか・・・

ここでようやく本題。日下さんにお願いしたいことがあるというマーニー。
取り出した名簿の中にファンクラブの会員がいるかどうかを知りたいとのこと。
ふむ、日本支部長であるからにはファンクラブのメンバーのことは抑えているでしょうな。
とはいえ結構な数でしょうし暗記しているわけではない。だがデータベースに納められているので検索すればすぐに出てくる。
ちなみにマーニーが出したのは毛利刑事から提供された捜査に関わっている人たちの名簿。ほう・・・?

というわけで、ひとつの結論を導き出したマーニー。毛利刑事を呼び、犯行現場で説明を行う。

ここで人が亡くなったんですね・・・だれかに憎まれて、なにもかも失ってしまった。
だれにも気づかれず、助けもなく、家族もおいて・・・

しんみりと語った後に本題へと入るマーニー。
結局、ありえないと思えても、あらゆる間違った可能性を排除し最後に残ったもの。それが真実なんですよ

マーニーの意味深な発言に戸惑うロイドさんと毛利刑事。
ありえない話?まさか本当にマイルスが・・・?

いえ・・・そっちじゃなくて・・・
科学捜査の根底がすべて間違っていたんですよ。髪の毛の鑑定を頼んだ科警研。そこの職員に熱狂的なマイルスマニアがいます。
真海陽一。彼は熱狂的でマイルスを神とあがめています。
五年前神は死んだ。彼は絶対それを認めたくなかった。でも現実に目をつむるほど彼も幼くない・・・
そこで一つ計画を立てた。
彼は理系で専攻も分析化学だったことから、それを最大限に利用し科警研に入所する。
一部のオークションで取引される有名人の記念品。ホテルの排水口の毛髪を入手。
犯罪はなんでも良かった。証拠の捏造。「マイルスは生きているという証拠を作ること」これが彼の計画です。

なんという・・・これは、まさに盲点というか、根本を覆す話でありますな。
刑事である毛利さんとしてみればまさしく思いもよらない落とし穴であったでしょう。
証拠の捏造は言うまでもなく犯罪。そんなことをするはずがないという考えもあったと思える。
が、熱狂的なファンというのは行き過ぎると狂信へと繋がるものですからねぇ。何をしてもおかしくはないということか。

まったくの公私混同ですが、マイルスの優先順位は友人や仕事や恋人よりも高い。
本人にとっては人生を賭ける程の切実なことだったんでしょうね

うーむ。怖い話だ。
それだけ深く信じられるものがあるというのは面白いことであるが・・・やはり怖い話だなぁ。
現実に接し、そこから外れることなく好きなものを好きと言う。それが健全な姿勢であると思うのですがねぇ。
好き過ぎて道を踏み外す。ありえない話でないところがこの話の怖いところである。
自分も行き過ぎた行為をしないように多少は振り返るようにしないといけないのかもしれませんな。
いや、だからこそ人目につくように感想を書くのである。そう、この感想は現実と繋がり続けるためのアプローチ・・・!!
うん。まあ、そんな大層なもんじゃないですね。ハイ。

・バーサスアース
撤収するためのヘリは到着した。自衛隊の援軍もすぐにビルを包囲してくれる。
重力大針も積み込んだし、後はブレイカーズとヒミコさんを乗せればいつでも飛び立てる。
そんなタイミングで到着するエレベーター。
林くん、玲央さん、ハルトはいるが、当然の如く途中で降りた兵真くんの姿はそこにはない。

萩原主任・・・兵真くんが1人で・・・これは・・・あなたの指示なんですか・・・?
兵真くんを見殺しにするんですか!?こんな作戦僕は認めない!!

憤慨する林くん。その叫びは意識が朦朧としているハルトの耳にも響いている。
ううむ、このタイミングでまだ倒れているとなると兵真くんの危機には駆けつけれなさそうか・・・?

その兵真くんは一世一代の見せ場。
一人残り、これまででも最大の強敵に対し、やろうぜと強気な発言。

少年「やろうぜ・・・?私と・・・戦う・・・という意味か?」
兵真「遊んでやるって言ってんだよ。坊主

気を引くために挑発を行う兵真くん。
しかし少年は冷静である。先を急ぐために天井を破ろうとする。
が、その天井に取り付こうとした左腕がいきなり爆ぜる。兵真くんが手にしている銃の一撃によるものだ。

ガキが気を遣うなよ。武器庫(オモチャ箱)の中だぜ

この一撃で完全に気を引くことに成功した兵真くん。少なくとも邪魔は出来ると示せたわけですものね。
なので少年はまずは邪魔者を排除せんと襲い掛かってくる。目論見通りだ!!
しかし、さすがにASURA付きの玲央さんをも退けた魔童である。強い。
長大なスカルペルで受け切るのは難しい。すぐに攻撃を受け・・・左腕をねじ切られる。うぉ・・・
ねじ切った時の少年の顔が適当な感じで気になるが、今はそんなことを言っている場合じゃないですな。

兵真くんが1人で戦っている姿をモニターして涙を流す一芽ちゃん。そりゃそうでしょうな。衝撃的な姿ですわ。
そこに重体のブレイカーズを運んだ職員とヒミコさんが到着。
急いで積み込み、離陸するように促す。
自衛隊もヘリをまわしてくれているし、9階の職員も上にやって第2陣に乗せてもらうよう通達する。が――

そんなの間に合うわけないですよ!!自分たちだけ逃げるんですか!?下から化物が迫ってるのに・・・!!

待機命令を出していた9階の職員たちが危機を感じて屋上にやってきていた。
まあ、不安を感じた人の行動としては正しいでしょうな。厄介な話であるけど。

重力大針は首都防衛の切り札。深柱の出突を判断する探知機を失うのは人類にとっては大きな痛手となる。
それは確かに道理なのだが、その道理を説いたところで危機にパニックになっている人々を抑えることは出来ない。
正論であっても、いや正論であるからこそ冷静さを欠いた人間には通用しない。悲しいことである。
探知システムを置いて行けば何人か乗れるでしょうとか言い出す奴まで出る始末。
敵は探知システム狙ってるんだから、確かにそれはそれで安全かもしれませんが・・・本末転倒すぎるな。
というわけで、パニックを鎮めるためにヒミコさんが取った行動。それはモニターされている兵真くんの姿を見せること。

みんな・・・見なさい。我々の最終防衛線よ。
ブレイカー2が我々のため身体を張ってくれている!!
こと守りに関しては藤堂兵真の右に出る者はいないわ!必ず我々の撤退を成功に導いてくれます!!

一人、撤退を援護するために身を呈して戦う兵真くん。
その姿を見せられたら職員としても黙るしかないですわな。
さらにヒミコさんはこのヘリには乗らず、この人たちと同じヘリに乗ると告げる。

私が残らないとこの人たちは止まらないわ

うーむ、冷静な判断だ。なんだかんだで司令官としては頼りになる人なんですなぁ。
自分の身も含めて冷静で冷徹な判断を降すことができる。必要な資質でありますな。間違いなく周りには疎まれるでしょうが・・・

左腕をもぎ取られうずくまる兵真くん。
それを尻目にヘリを追おうとする少年。
だが、そこで目を逸らしたのが油断でしたな。兵真くんはまだ戦意を失っていない。残った右腕で少年に組み付く。

行かせねぇよ

必死な形相でそう述べる兵真くん。ヘリに乗っている仲間たちのことを思う。
林くんは――オレの親友・・・
ハルトは――オレの弟・・・
そして玲央さんは――オレの・・・・・・

生きろよ・・・

頭に思い浮かぶのは笑顔の玲央さん。その玲央さんを守り続けると誓った兵真くんとしてはまさしく願いが籠っているというところか。
そして、具体的な言葉が続かなかったのはそれだけ色んな想いを抱いていたということでしょうか。
仲間として、守るべき相手として、そして異性として。色んな想いがあったのでしょうな・・・

兵真くんは少年を抱えて、少年が空けた階下への穴へと飛び込もうとする。
しかし少年は身体を分離して逃れるようとする。が、それも計算済み。兵真くんが狙うのは・・・自爆!!
スイッチと共に閃光に包まれる兵真くんと少年。こ、これは・・・

藤堂兵真、盾としての最後。そのようなアオリで締められる今回。
ほ、本当に兵真くんは散ってしまったというのだろうか・・・?正直認めたくはない。
なのでここは全力で生きている展開を模索したいと思う。

気になるのは分離して逃げるのは計算済みと言っている場面。
ということは、深柱の髄幹など本体は少年ではなく腕の方に集中しているはずである。
であるならば、少年の体に近い兵真くんが自爆しても効果は薄い。
なので、爆発したのは武器庫の方の爆弾なのではあるまいかと考える。
そう考えれば分離が計算済み→離れた所に爆破で一気に殲滅→自身は階下へ爆風を逃れるという展開が想像できる。
まあ、上手く生き延びられるかは分の悪い賭けなので、祈りを捧げることにしたと。そう考えれば仲間への言葉も理解できる!!
うん。なかなかいい推測になりましたな。
兵真くんの腰に爆発物のようなものがあったり、最後に少年の背後から閃光が発しているように見えなければ・・・!!

いやいや。あれが爆弾だったとも閃光だったとも限らない!
武器庫の爆風を防ぐために消火剤か何かを巻いて生存確率を上げようという計算かもしれないですし!!
消火剤につけるにしては物騒なマークが入ってるが、そんなものには目を瞑る!!

まあ、そもそも8階の高さから落ちて無事でいるのかという話もありましてなぁ。うーむ、難しい。
やはりここは少年の中の深柱の気まぐれにすがるしかないか?
爆風から逃れようとした深柱がアレコレ抵抗したら結果的に兵真くんも助かったとか。
場合によっては深柱との融合を果たして生き延びるという展開でもよい。
どうせなら24個の髄幹全部取り入れるぐらいの融合を果たして欲しい。1個や2個ではない・・・全部だ!!
それだけやればハルトとの違いも強調できるし、個性を保つこともできようというものである。

というわけで、兵真くんは無事でいるのだと強く主張したい。
万分の一の奇跡に己の命を賭け不可能を可能にする男・・・!!それがブレイカー2藤堂兵真という男だ!!
てな展開が来てくれることに期待しています。本気で。

・泳げ!ひなのちゃん
オリンピックに日本代表として出られるのは2人のみ。
3人で仲良くメダル独占というわけにはいかないようです。
なので和田さんは告げる。来月の大会で勝った方とオリンピックを目指すと。

近場で来月のOWSは6月9日の女木島大会と6月30日の岡山大会がある
本日は5月23日。女木島大会で勝負するには準備期間が短いので岡山大会で決着をつけることとなりました。

早速岡山大会の参加申込書を作成するひなのちゃん。
大会の参加費として6000円ほどかかりますが、夢のための先行投資と言うことで頑張って払う。
今回は和田さん参加しないし出してもらうわけにはいかないかなぁとか考えるひなのちゃん。あら、意外と気に掛ける子なのね。

ひなのちゃんとしては星井さんとも仲良くしたい。
そのために色々と気にかけて話しかけたりしているのだが、星井さんは既に勝負モードのスイッチが入っている様子。
まだ勝負は1か月以上あるのだが、ピリピリしております。
そんな星井さんの様子を見て寂しそうにするひなのちゃん。せっかくホッシーと仲良くなれたのに・・・

勝負して私が勝ったら全部なくなっちゃう。
でもわざと負けてオリンピックに行けなくなるのも嫌だしな・・・

などとちょっと舐めた口を叩くひなのちゃんに土屋さん激憤。
オリンピックに出るためには何千人何万人という選手を蹴落として勝利しなければいけない。
ただ泳ぐのが好きなだけでは、ただオリンピックに出ればお金持ちになれるから目指すのでは勝てるわけがない!!

和田さんがどれだけの覚悟でオリンピック目指してるか知ってるの?
私は和田さんの・・・いや栄子の血のにじむような努力を間近で見てきてる。
だからそんなひなのちゃんなら栄子のパートナーになってほしくない!!

栄子。和田さんの下の名前ですな。柱では事前に出ていたが作中で口にされたのは何気に初めてか?
ともかく、強くそう述べる土屋さん。
大変ごもっともなのだが、なんとなく激昂するタイミングがちょっと早かったような気がしないでもないような不思議な気分。

さて、6月10日。
先日の6月9日は女木島でOWSの大会が行われていた。
そこに参加した星井さんはいきなり優勝。しかも大会記録のタイムを出したらしい。ほう。
経験を積むために事前に参加するだろうとは思ったが、まさか優勝までしてしまうとは・・・!!
というわけで、いきなり注目を浴びる星井さん。TVの取材までやってくるという。

朝、地元香川の名門赤塚高校水泳部から天才美女スイマーが2人もOWSに転向したという報道がされる。
一度の優勝でいきなり生放送全国デビューでありますか星井さん。和田さんと同じ高校というのが大きいか。
美女2人というのも話題としては扱いやすいですしねぇ。

まるですっかり星井さんが和田さんとペアになることが決まったかのような流れ。それを口惜しく感じるひなのちゃん。
そう、もうすでに勝負は始まっていたのだ!!

今のままじゃ勝てるわけない。私だって夢を叶えたい。オリンピックに出てお金持ちになるんだ。
いや・・・それだけじゃない。大好きな海で、OWSでもう負けたくない。
夢を叶えられるのは日本で2人だけ。それ以外の何千人何万人の選手はオリンピックを目指す夢をあきらめるんだ。
覚悟・・・しなきゃ。私は、私には勝つ覚悟が足りない

自分に足りない部分を見出したひなのちゃん。
だから、その自分に覚悟を決めさせるための行動を取ることとする。それは・・・生中継ジャック。そして宣言!!

私の夢はオリンピックに出ることです。
つまり・・・皆には五輪出場の夢をあきらめてもらうことになります!ごめんなさい!!

まさに大言壮語。
日本中の選手にケンカを売る形となったひなのちゃん。これが覚悟か!!
まあ、こうなってしまったからには後に引くわけには行きませんわな。
これからは甘えは許されない不退転の決意を持ち、夢へ向けて邁進していくしかないわけだ。この身は既に覚悟完了!!

・パンダのこ
両利きのウェイウェイさん。そういうところでカッコよさをアピールされましてもな。

確かに乃仔ちゃんは最近油断しすぎな気がする。
まあ、友達が増えたりして色々と楽しく過ごしていましたものねぇ。仕方ないか。
しかし部屋に特級の秘密があるのに鍵もかけずにいたのか・・・

まあ、通報とか面倒くさいですよね。わかります。
でも本当の面倒くさがり屋はタオルが落ちてもまあいいかで済ませると思いますの。間違いなく!!

ハデな部屋着のことがついに突っ込まれたか・・・まあ、それはそれでいいじゃないか!!

・ハーベストマーチ
パティさん自身の口から"騎士討伐隊"であるということを聞かされる姉弟。こりゃ参りましたね。
とりあえずパティさんは白髪鬼ちゃんを仕留めに向かう様子。
もちろん姉弟を連れて行くようなことはしない。危険に巻き込むだけですからね。
となると、ここでどう行動するかの選択に迫られそうでありますな。

地下では賞金稼ぎの2人組と白髪鬼ちゃんの闘いが始まっている。
マー・フォンの武器は白髪鬼ちゃんには通じない様子。
むう、その刃が通じないのではマー・フォンは防御しかやることがないのではないか?
まあ、防御している隙にドミニウラが攻撃すればいいという戦い方なんでしょうけど。

その怪力で白髪鬼ちゃんを天井や床に叩き付けるドミニウラ。ボッ。
マー・フォンは殺す気か!?死体じゃ賞金が半分になっちまうぞと止めるが正直これで死ぬ気はしない。
この攻撃で死ぬならとっくにパティさんに殴り殺されていましたでしょうしね。

壊していいのは手足だけだ!!弱らせて生け捕りにするんだよ。

なかなか難儀なことを言いだすマー・フォン。そんな余裕があるとは思えませんがね。
実際白髪鬼ちゃんのパンチを受けて鉄仮面を凹ませて吹き飛ぶドミニウラ。
一撃でこの有様か。仮面以外のところで受けていたらヤバイところでしたな。

あの山賊共・・・どうやってコイツを牢に入れたんだ・・・!?

ああ、山賊が捕えれるぐらいの騎士だから十分捕獲できるだろうと油断していたんですね。
残念ながら寝ている所を運んだだけでして・・・事前に捕獲方法も聞き出して置くべきでしたね!!

どうしたものかと考えている所にパティさん登場。退がれと警告を発する。

素人に"戦車級"の相手は無理だ・・・有名な賞金稼ぎとはいえ・・・な。
邪魔になるから失せろ。命を失う前に

賞金稼ぎでも騎士に対抗できるのかとも思ったが、通用するのは弱い階級の騎士ぐらいなんでしょうな。
やはり強力な騎士に人類で対抗できるのは騎士討伐隊ぐらいということなのか・・・?

警告を発したパティさんは黒く長い箱の封を解く。
ここから武器が飛び出すようだが、一体何が出てくるのか。まず出てきたのは・・・羽根
白い羽根が幾枚も舞う。そしてその羽根に包まれていた一振りの剣を抜き放つパティさん。
大柄な体に似合わぬ細めの片刃の剣。これぞ騎士殺しの剣

白髪鬼・・・言葉は通じずとも感じる筈・・・この剣の放つ気配・・・
何体もの騎士を葬り去ったこの『堕天兵器』が、天敵なき貴様らの天敵なのだと

そう述べて剣を振るうパティさん。
その騎士殺しの剣は通常の刃など傷もつかなかった白髪鬼ちゃんの皮膚を、肉をたやすく切り裂く。
なるほど。これが天敵と言うことか。確かに凄まじい威力。武器があれば仕留めきれたというのはウソではなかったわけだ。
あまりの攻撃力の高さに怯えの色を見せる白髪鬼ちゃん。勝負は一瞬でつくか!?

パティさんが戦っている頃、残ったクゥとノイエさんはどうしようかと相談。

パティは優しいし・・・私たちのことも守ってくれてがんばってくれている・・・
けど、クゥのことを理解してくれるとは限らない・・・クゥをただ『騎士』として敵視するかも・・・
パティの使命が『騎士』を『討伐』することなら・・・なおさら。
クゥのことがバレたらきっとどんな形かはわからないけど、そこで・・・お別れよ。
・・・だったら、今の内に・・・パティが戦ってる今の内に・・・逃げた方がいいかも・・・

ふむ、やはりそういう発想となりますか。
置き去りにすることに心を痛めるクゥだが、実際の所パティさんは圧倒的に強いからなぁ。問題はない。
が、逆にその行動が疑念を抱かせないかという恐れはある。
白髪鬼ちゃんを討伐して戻ってきたパティさんは性格からして姉弟を探そうとするだろう。
その際に、クゥの正体について深読みする可能性がなければよいのだが・・・

クゥとしてもせっかく友だちになれたのにお別れも言えないなんて嫌だよと言っている。
はてさて、どのような決断を降すこととなりますのか。

その前にまずは地下の闘い。
パティさんは白髪鬼ちゃんにとどめをさそうとしている。が、そこで邪魔をしてきたのはマー・フォン。
横合いからパティさんに切りかかるがその刃は黒く長い手袋に阻まれる。

私の兵装は対騎士斬撃を想定した特殊な布で造られている。人間の斬撃など通さん・・・

それはまた厄介な。クゥの刃もおそらく通らないんでしょうなぁ。うむ、なんというかクゥが戦っても勝てる気がしないぞ!!
そういった先のことはさておき。
パティさんとマー・フォンが争っているうちに泣きながら逃げ出す白髪鬼ちゃん。
追おうとするパティさんを足止めするマー・フォン。おやおや、相手が変わってしまいましたね。

賞金稼ぎたちにしてみれば白髪鬼ちゃんは生きたまま捕えてしまいたい。
おそらく物好きな金持ちと騎士の売買でもしようと考えているのでしょう。
好事家などからすれば美しい騎士は高い値を出しても手に入れたいと思うものなんでしょうな。ほとほと呆れた下衆だな。
しかし生け捕りにしたって騎士をどうやって飼うんだろうなぁ、金持ちさんは。
まあ、天敵となる剣があるくらいだし、金持ちなら拘束する施設ぐらいあるのかもしれない。または何も考えてないのかもしれない。

少なくともこの賞金稼ぎたちは騎士を甘く見ていた感じがありますな。
そしてその騎士と闘う騎士討伐隊も甘く見てしまっていた様子。
吹き飛ばされたドミニウラが復活し、その巨大な斧をパティさんの背中に叩き付けるが・・・もちろん切れない。
背中のマントは龍の鱗のような硬質さを見せている様子。
いや、普通ならドミニウラの怪力で斧を振り下ろしたら切れなくても潰れはするのだろうが、そこはパティさんである。堪える。
地面に叩き伏せられることすらなく、腰を屈めた状態で踏ん張ってみせるパティさん。まるで力士のような粘り腰だ!!

・・・これ以上の邪魔は許さん。騎士を討つ邪魔は――誰にもさせない

反撃の一閃でマー・フォンとドミニウラ両者を斬り伏せるパティさんでありました。
うーむ、圧倒的じゃないですか。強者が集うとか言われていたが、結果を見るとパティさんが圧倒的に強い。
さて、そうなるとこの先の展開はどうなるのか。
気になるのは白髪鬼ちゃんが逃げた先ですな。何となくノイエさんのところに向かいそうな気がする。
ノイエさんと合流し、白髪鬼ちゃんの態度が和らいだ場合、パティさんに始末させることをノイエさんは良しとするだろうか?
なんだかその辺りでゴタゴタしそうな感じですなぁ。

そういえばサブタイトルにもなっている羽根。
騎士殺しの剣を収めていた箱のあの羽根は一体何なんでしょうか。
あれこそ天使の羽根なのだろうか?天使の力で抑え込まなければいけないような力を持った剣とかそういう?
少なくとも演出で羽根を散らせたかったとかそういう話ではないはず。たぶん。
羽根を舞わせれば少しは軽く見られるかと思ったとか?それは無駄な努力ってやつだよパティさん!!

・あのころのお姉ちゃんはもういない?
3歳からビザをこねるとか筋金入りにもほどがありますな。まあ、好きで続けているならいいことですけども。
職人肌なだけに熱中すると相手のことも見えなくなるんですな。分かります。

というわけで、予定よりも長くなった短期集中連載も今回で終了
とりとめのない状態で終わった感じもありますが、まあ元々ストーリーがあるわけではないですしね。
次回作を楽しみにすることとしましょう。

・投棄区画
新人まんが賞出身の杉浦洸先生が新作読み切りで帰還。
イビツでキバツな世界で暮らす少女の物語。
そこは汚れたら上へ、汚れたら上へと増改築で巨大化する団地。
改築作業に子供の頃から従事していないと成人になった時に上の階に引っ越すことができないそうな。うーむ、イビツ。

改築した上の方はキレイな水が出ているようだが、下に行けばいくほど水は汚く不味くなる。
なるほど。こうやって危機を煽ることで増改築の作業参加を促したりしているのですな。

少女の家は大分古い区画である。
どれだけ古いかと言うと大昔のゲーム機であるPS2がまだ駆動しているぐらい古い!!
う、うん。きっといくらか未来の話なんですよね。2013年はまだPS2が現役な家だってあるだろうし!!
さすがにスーファミが現役となるとかなり厳しくなると思うが。

団地にはゴミを捨てる投棄区画なるものがある。
高所からゴミを放り捨てる。このゴミが積み上がる前に上へ上へと退避していこうという話ですな。
しかしこれ、ゴミに混ざって人間の頭蓋骨らしきものも見えたりするんだが・・・そ、そういう話なのか・・・!?

少女もいずれは上へと行かねばならないのだろうか。
そのように考えていたら・・・柵が腐っていたのか壊れ、ゴミの山へと落下してしまう少女。
運よく下に捨てられていたのがフトンだったのでケガもなく済んだが、こんなとこに落ちちゃってどうするのさ。

と思いきや、落ちた少女を壁と壁の隙間から覗いているオッサン3人組。な、なんだ・・・!?
非常に怪しい感じではあるが、ここにそのままとどまっているのも危ない。
オッサンもこっちに早く来た方がいいと言っているし、勧めに従い壁の隙間へと身を寄せる。
まあ、上からいつゴミが降って来るかわからない場所ですしね。退避しないと危険ですわ。

どうやらこのオッサンたち、怪しい感じではあるが悪い人たちではない。けど人見知りの激しさは子供以上の様子。
相手を怖がらせないようにしないといけないなと大人の配慮をしつつも積極的な応対は恥ずかしくて躊躇う。む、何か親近感!!

そんなオッサンが注目したのは少女の持つPS2のソフト。
小学生くらいの子が遊ぶのか!?何てソフトだ!?「大トカゲ街」ってタイトル。知らねぇ!やべぇ面白そう・・・

なんだか変なところで盛り上がるオッサンたち。
上に案内はするからとりあえずついてきてほしいと自分たちの家へ少女を連れ込むのでありました。
うーむ。状況が状況だから仕方ないとはいえ、見知らぬおっさんの住処に連れ込まれる少女の図はなかなか危ない。しかし――

・・・あ・・・じゃちょい待っててね。プレステ2準備するから・・・

うむ、危険はなさそうだ。わかるぞ、このオッサンらにそんな度胸は・・・ない!!
でも上に案内する前に少女の持つゲームを遊んでおきたいという好奇心はあるらしい。
うーむ、なんというか純粋だなこのオッサンたち。どっちが子供だったんだっけ?

飲み物を用意するというオッサン。
壁から突き出たパイプから垂れる水を溜めたタンク。そこからコップへと1杯の水を注ぎ、少女へと差し出す。
これは・・・大丈夫なのか?色々と。得体の知れないことこの上ないぞ。

・・・お前なぁ。お水て。もっと気の利いた飲み物なかったの?セブンアップとかっ。

気の利いているとかそういう話なのか!?
いやでもオッサンらは平気で飲んでるしなぁ。というわけで覚悟を決めて飲む少女。
するとこれが・・・うまい!!チーズ臭くない!!こんな下の階なのになんで!?
非常に感動した様子の少女。あのパイプは何棟の水道管!?と尋ねるが・・・

・・・えーっとねぇ。あのパイプは・・・単にあそこに突き刺してあるだけだよ
表に投棄場のゴミ山があるでしょ。それを通り抜けて濾し出された水が・・・単純にその穴から滲み出てるんだな・・・
・・・まーでも・・・こんだけ美味しいとねぇ。気になんないねっ。

・・・・・・たっ・・・確かに!

納得する少女でありました。い、いいのかそれで!?
いやまあチーズ臭い水だって何が含まれているかわかったものじゃないし今更ってことなのかなぁ。
味がよくなっているってことはいい具合に濾過されてるってことだし、問題ない問題ない。うん。

というわけで、オッサンらとゲームを楽しむ少女でありました。
夕方になったので上に案内してもらう少女。帰りにはお土産に水をペットボトルに入れて貰ったりしている。
そしてまた行ってもいい?とオッサンらに問う。もちろんいいけど俺らのことはナイショなとオッサンら。

俺らは増設をサボりまくって下に居座ってるわけで・・・まぁマジメな人には叱られちゃうんだな

うーむ、アウトローな人達だったんですねぇ。
いや思想とかそういうのを持ってるわけではなく、単にサボってただけって感じなんでしょうけども。
しかしこのイビツな世界でルールに従って上へと上がっていくのも何だか危うい気がしてならない。
そう考えると居残って美味しい水とスーファミを楽しむ人生と言うのもアリなのではないだろうか。
少女もそのように考えたのか、大人になってもここで大丈夫!と宣言するのでありました。

というわけで投棄区画でありました。
ふーむ、やはりゲームハードも上へ上へと行くばかりが大事ではないということですね。
スーファミ時代のゲームも面白いのいっぱいあるよ。留まるのもいいものだよというお話ですね。わかります。

というのはさておき、前回の巨大魚に続いて何かアンニュイというか不思議な読後感を感じる作品でありますな。
一番の疑問はオッサンらはどこでゲームをするための電気を得ているのかということなのだが・・・
まあ、団地では色々あったりするんでしょう。電気と水と食料があるなら引きこもって遊べそうだな・・・割といい生活だ!!

不思議な面白さのある杉浦洸先生の次回作に期待しています。

・木曜日のフルット
鯨井先輩の地元は一体どこなのだろうか。地味に気になるな。

こういうペット用品は本当にペットの役に立っているのだろうか。
特に服とかは嬉しがる感じがしないのだが・・・どうなんでしょうね。クラシックは確実にいらないと思う。

・総合感想
次号はクローバーが帰還。次々号はバイオハザードも帰ってきますし、続々と集ってくる感じがしますな。

そして新連載大攻勢の第3弾として丸山哲弘先生の新連載が開始。
2本立ての27Pなので基本はショート枠っぽいですな。
見た感じ可愛い子が主人公っぽいが、今回はどのような話となりますのか。

さらに読み切りとしてれいか先生が登場。
今回もセンチメンタルな内容に期待したいところであります。



2013年 24号


・真・餓狼伝
単行本1巻が6月7日に発売
吠えてる文吉が目印である。なんだか今まで本誌の表紙で何度かみたことあるような絵でありますな。

それはさておき、文吉と前田光世の決着の刻が迫っています。
カラーの前田光世はやたらと男前ですなぁ・・・将来は妙なヒゲ生やしたおっちゃんになるのに。

2人が死闘を繰り広げている最中、雲に隠れていた月が姿を現す
キレイな真円を描く月を見上げて再び回想へと至る丹波文吉。
そう、思い描くのは幼き頃の姿。父に丹水流の技の数々を仕込んでもらった日々のことである。

刀を手にしている文吉少年
居合で露を切り払ったり、舞い落ちる木の葉を空中で切り裂いたりしている。
まあ、天才的な素養を見せる文吉でもさすがに即座に全てを身に付けるというわけには行かない様子ですけどね。

竹に藁を巻き、巻藁を作る久右衛門
青竹は骨の硬さ、藁は肉の硬さに似ているため、斬撃の修行には持ってこいと言われています。
しかし、その巻藁を縦に切り裂こうとするというのはどういう特訓なのだろうか。藁の部分に抵抗が薄いような・・・
まあともかく、巻藁を垂直に真っ二つにしようとするが上手くいかない文吉。
久右衛門の指示を受け、無数の巻藁が転がる中、必死な斬撃を繰り返す。
訓練の繰り返しで痛めた手を父親に治療してもらう際の文吉。なんともほっこりする親子の光景ですなぁ・・・

そうして幾ばくかの時は流れ・・・ついに巻藁を両断するほどの斬撃を身に付ける文吉。土台ごと。
その鋭さは中に舞う木の葉を両断できるほどのものだという。ほほう。

・・・学ばなければならぬ。大刀の重さ・・・動き・・・間合い・・・
・・・だが、刀はいらぬ。丹水流は無手を以て也す技じゃ。
これより、丹水流秘奥義を伝授する
「その身を以て刀とす」必勝を期す。その時お前自身が大刀となるのじゃ。
そして、これまで幾度も言ってきたように――雲を割き、月を断つつもりで斬り込むのじゃ

なるほど。月を見て思い出しだのはこの言葉ゆえでありましたか。
ならば、この場面で前田光世に見せるのは間違いなく丹水流の秘奥義。
両者の間を割って入る木の葉を素手で断ち切る鋭さを見せるその一撃は果たして決着の一撃となりえるのか・・・!?

上段から唐竹割りを行うのが秘奥義の型のようであるが・・・ハッ!唐竹割りなだけに竹を用いて修行を!?
というのはさておき、上段から切り裂く形の技な様子だが、前田光世の古傷は脇腹に残っていた。
この一撃でついた傷とはまた違うということだろうか?
それともこの一撃で何故か脇腹に傷が残ることになるのだろうか?
実は鋭い上段からの斬撃は技の一環で、逆の手で下から突き切り裂くまでが奥義の型であるとか・・・?うーむ、気になりますな。

・侵略!イカ娘
相変わらず鮎美ちゃんは人と接するのが苦手なんですな。南風のおっさんも大変だ。
観客をかぼちゃと思えという緊張の解き方はあるが、鮎美ちゃんに対しては周りは全部人外と思えと考えさせればよいのか?
このスーパーはゾンビの群れに支配されていると考えるのだ!!とか。

というか、人ごみに紛れるのは接するわけではないのだから、そんなに緊張しなくてもいいと思うのだが。
なまじ可愛くてスタイルがよいだけに空気にもなれずに大変ということであろうか。

当然の如くイカとか売ってますわな。そりゃあそうだ。
イカ娘の立場になってみると結構怖い考え方になりますね。
同胞が普通に売り買いされるスーパーがご近所に存在し、食すものたちが普通に周りに存在するという現実・・・
うん。深く考えない方がよさそうですな!!

・ペーパーブレイバー
週チャン初夏の新連載大攻勢!!
第1弾は今春無事に高校を卒業したばかりの藤近小梅先生!!
新たな勇者の物語はどのような展開を見せるのか・・・!!

まあ、そんな壮大な物語を期待する流れではありませんな。
勇者の血を引く道光勇人は表情からしてやる気のなさそうな少年である。
まあ、魔王が悪さしているわけでもない状態だし、今からやる気に満ち溢れててもねぇ。

しかしやたらとやる気に満ち溢れてしまっているのが白魔導士の白窓聖利ちゃん。
全くどうでもいいが、聖利ちゃんの目覚まし時計は過って手に刺さらないかと危惧するデザインである。
まあ刺さっても魔法で治療すれば問題ないし、むしろ目が覚めていいという寸法かもしれませんがね。

大人が夢を持つことに抵抗を覚えるのは悪夢を見たくないから。ふ・・・深い!!
なるほどなー子供に尋ねられたらそう答えるようにすればいいのかー。
人生経験を多く積んだものっぽい返しで感心させられる。この母親何者・・・!?

それはそれとして、カラドボルグムシュフシュとはまた何とも渋いチョイスですな。
ケルト神話の伝説の武器カラドボルグとシュメール神話の霊獣ムシュフシュの間にどのような関係が・・・!?

カラドボルグが剣として機能してないのと同様にムシュフシュも現状ではただの小動物ということなのだろうか。
となると、勇人のレベルがあがればそりゃーもう立派なドラゴンに?それはそれで飼うのが大変でありますな。
うむ、やはり平和な世の中だといろいろと面倒な話がつきまとう。
レベルあげるのなら魔王が暴れ出してからでもよくないかね!?
回復魔法が使えるならそれでレベルも上げやすいだろうが・・・倒す敵もいないのにレベルあげるのは難しいよ!!
しかしレベル38もあるのに胸の方は成長著しくありませんのね聖利ちゃん。

しかし、可愛い子が常に横にいるというのに姑呼ばわりとはいかがしたものか。
無気力な顔してるだけに女子に対しての扱いもぞんざいだということなのか?そっちの方ぐらいやる気を出せ!!いや、それもイカンか。

まったりとした出だしのペーパーブレイバー。
ここからどのような展開になるのか・・・今のところは読めない。
そのまままったりとはんなりとした感じで展開していくのか、怒涛のようにおかしな方向に行くのか。
キャラがある程度出揃ってからが勝負な感じもしますな。

・弱虫ペダル
進化を果たした御堂筋君に追い抜かれ窮地に立たされる鳴子。そりゃあ鼻血も出てくるさ。
のこりは1周。ほんの2分も立たないうちに決着となる。
鳴子に敗れた柿本と大粒さんはどうやら鳴子を応援する様子。
自らを破った男を讃えようという話でしょうか。まあ、スプリンター同士繋がるものがあるのは間違いないか。

ヤツこそ生粋のスプリンター!!仏の勝利は三度目だ!!

うん、相変わらず何言ってるのかわかりませんな、大粒さん。

それはさておき、大幅にリードしていたのに突然追い抜かれた鳴子は混乱中。なんでそないな前走っとんねん!!アホー筋!!
しかし、即座に頭を振って鼻血を拭き、気持ちを入れ替える。
ワイは――どんな状況でも勝つ男やねん!!

ロードレースの勝負は1回!!たった1回。結果は2つ!!勝つか負けるか。
削って、全力出して、ペダルに命かけて、かけ引きして持っとるもん全部出して「勝ち」か「負け」。
せやから燃えるんや!!

ニャァッとなんだかやたらと悪い笑顔を浮かべる鳴子。
この男もまた純粋に身を削るような勝負を望んでいるということなのか。だから悪い顔もできると!?
悪い顔と速さの因果関係はわからないが、ストレートで御堂筋君に追いつく鳴子。
しかしかなり体に負荷はかかっているらしく、余裕はない。

こいつ進化したんや!!このレースで!!この場で!!アホみたいに!!けれども!!
それがどうした!!ワイは勝つ!!やれることは全部やって勝つ!!

その宣言の通り、最後の力をふりしぼるために色々と始める鳴子。
まずボトルを捨てて軽くする。そしてジッパーを閉めて空気抵抗を減らす。ロケットマンにはならないのかい?
そして、ここでとっておきというか、なかなか面白い行動に出る鳴子。
自転車に乗ったまま尻を動かすことでシートを外し、放り捨てる!!
これぞ究極の軽量化!!どうせ腰浮かせてるんだからいらないだろうという判断なのだろうが・・・面白いことをする。

意地でも勝利しようと踏ん張る鳴子。まあ、スプリンターを継続できるかの進退がかかっておりますものねぇ。
スプリンターはワイの生き方そのもの!!プライド!!
そう叫び、ゴールまでののこり120mの直線を制しようとする鳴子。だが・・・

マメ・・・マメ・・・マメやないな・・・カメトサカ・・・

スプリンターの意地を見せようという鳴子をカメ呼ばわりし、勝利する御堂筋君。
最後は身体を立てて腕を横に伸ばしての余裕の勝利。ギリギリのところまで追い込むこともできない速さだったというのか・・・!!

成った・・・ここでぇ負けるようじゃどんなに斬新な変化でも進化とは呼べんかった。
けど勝った!勝利したァ!ボクゥは成った!!次ィの形へ!!

自らの進化を確信する御堂筋君。うーむ、厄介なこととなりましたな。

一方、破れた鳴子は傷心。ヘルメットを外し、シートの外れた自転車にボスッと座り込む。
何!?サドルもないところにどうやって座ったのだ!?
と思ったが、フレームの上に腰を乗せているんですな。さすがに円筒系の部分に乗るのはツライ。
それでその後の自転車に乗っている体勢が妙になっているわけか。三角座りしてるみたいになっとる。

負け・・・ワイの負け・・・
地元大阪で・・・走りなれたホームコースで・・・全力出して、鼻血まで出して・・・負けた。
くそぉおおぉおおおおおお!!
結局ワイ負けてばっかりやないか!!アホ!!アホ!!ワイ死ね――!!アホ脚!!アホ!!

悔し涙を流し、叫ぶ鳴子。
直前でどんな状況でも勝つ男やねんと言ってたときにツッコもうかと思ったが、ちゃんと負けてばかりという自覚はあったのね。
まあ、今回の敗北は地元ということもあるし、賭けたものも大きいし、悔しさはハンパじゃないでしょうな。
しかし思わず声をかけようとする柿本とそれを押し留める大粒さんが地味にいい感じですな。地味に。

ププ・・・ソーホクゥも羽根を1枚失ったな・・・

勝利した御堂筋君は楽しそうにそう述べる。
ちゃんと鳴子がスプリンターを辞めるという約束を守るよう念押しまでしましたしね。
鳴子の性格なら本当に辞めるだろうなと考えている御堂筋君。
しかし石垣さんは言う。鳴子くんはひょっとしたらまたレースに帰ってくるかもしれんな、と。

御堂筋・・・悔しさは人を何倍も強くするんやよ

さすがに先輩である石垣さんは含蓄のあることを言う。
まあ、御堂筋君だってインターハイで悔しさを存分に経験しているはずなんですけどね。

大阪でのスプリンター対決は御堂筋君の勝利に終わった。
まあ、元々スプリンターを辞めるかどうかを決めるために来ていたので、丁度いい契機になったと言えなくはないですかな。
レースに出ないという約束をしたわけでもないですしなぁ。

さて、一方その頃の箱根学園。部に残る1、2年が部を卒業する3年生たちに礼をしている。3年間おつかれ様でした!!

今より毎年恒例箱根学園自転車競技部。3年生の先輩方最後の追い出し親睦走行会を執り行います

泉田君の宣言により行われる3年間の締め括り。
箱学の3年生たちもこれで引退でありますか。寂しい話でありますな。
まあ、その前に追い出し会という名目で出番があったのはよい話と言えるかもしれない。
さてさてどのような内容となるのか。
って、山岳の姿が見えない気がするんだが・・・?
い、1年だから後ろの方にいるんだよね?まさかこの場に及んでも遅刻なんて流れなんてことは・・・ありそうだ。

ある意味総北以上に次年度の不安を抱えている箱学。
まだレギュラー6人にはには2人ほど足りていない状況であるが、有望な人材はいるのだろうか?
3年生が優秀すぎただけに穴を埋めることができるのかは疑問が残りますな。
というか、この3年生たちの仲が良すぎたからなぁ・・・次年度の連中の仲がどうなるのか不安でしょうがない。
この走行会である程度次のレギュラーメンバーも仲良くやるように諭してくれればよいのですが・・・
今箱学に必要なのは、福富さんのようにやたらと好かれる人徳者!!間違いないね!!

・囚人リク
頼もしき脱獄王、田中一郎の参戦。
というわけで、現状の脱獄の進み具合を報告するためにS棟の人気のない場所に集まる3人。

なるほど。お前たちの進み具合はよくわかった。
しかし、炊場とトンネル作戦の話は危なっかしくて聞いてられんぞ。
・・・だが、見取り図と非常階段はよくやった。雑さは否めんがな。

苦言を呈しながら、続いて褒めたりもする。これが大人のアメとムチなのか。さすが組織の長なだけある。
さりげなくレノマさんも下の名前で呼び捨ててみて、そう呼ぶのを認めさせたりするしなぁ。大したものだ・・・

そういえば結局レノマさんは手錠を外すことができるようになったのだろうか
本人はとっくにできるようになってると言っているが・・・
まあ、努力家なのは間違いないし、必要なことだからやれるようになってそうな気はする。
が、同時に負けず嫌いなので出来てなくても出来てると言い出しそうな気はしないでもない。ど、どっちだ・・・?

それはさておき、この先の脱獄方法を1から検討しないといけない。
その為には田中一郎に見取り図を見てもらう必要がある。しかしさすがにS棟まで見取り図を持ち込むわけには行かない。
というわけで、例の写真撮影機能がある携帯電話を用いる。
これを使って見取り図をくまなく撮影するわけだ。うーむ、やはり便利だな携帯電話。充電パックもついてるのか。

その前によ、聞かせろよ。4度成功させてる脱獄のことをよ

おっと、そっちの話になりましたか。まあ、確かに脱獄王の言う本物の脱獄というものには興味をそそられますわな。

田中一郎が初めて投獄されたのはスラム内の西骸町にある刑務所である。
ってスラムの中にも刑務所あるのか?スラムの住民は皆極楽島に送られるものかと思ったのだが。

書面上の俺の身元がスラムの外にあったからだ。たったそれだけのことなんだよ。しょせん腐った社会のシステムだ。

なるほどね。田中一郎が今まで極楽島に送られていなかったのはそういう理由でありましたか。
でもやはりスラムに刑務所がある理由はよくわからないな。外の住民がスラム内の刑務所に送られたりしてるのか?
収容人数が500名ほどの小さい刑務所とはいえなぁ・・・
まあ、そんなぐらいの規模のところだから、最初の脱獄は簡単に行えたらしい。
その刑務所の所長の息子が新卒配属されたのを機に脱獄を決意する田中一郎。
昼間の工場でケンカをし、独居屏禁をくらうや、スキを見て武器を作り出す。
畳のい草をこっそりむしり、そこに封筒作りで使うノリを何層も塗り重ね固めたものだ。
あとはその新人看守が巡回のタイミングで腹痛のフリをして房内に呼び込み即刻人質に取る。
相手は所長の息子だし、他の看守は強引な手段には及ばない。そのまま白昼堂々逃亡に成功したとのこと。うへー。シンプル。

2回目はヘリを用いて空からの脱出
田中一郎も組織の長であるから外への連絡手段は持っている。
手配してヘリを寄越してもらうようにしたらしい。
突然舞い降りたヘリにパニック状態の刑務所。その騒動に紛れて看守から制服を奪う田中一郎。
射殺される危険もなくヘリに取り付き、離陸に成功する。
看守が気付いて大慌てした頃には時すでに遅し。あっという間に塀の外へ出ることに成功したという。うーむ、大胆な作戦ですな。

ただそれ以来他の刑務所でも空への警戒がキツくなって困ったがな

そりゃあそうだ。例を示してしまったようなものですものなぁ。
極楽島に対空ミサイルが完備された原因でもあったりして。それを考えると二郎の死因にも繋がるのでアレですが。

3回目。今度はシャバの仲間が送り込んだ偽の移送命令書が肝となる。
事前に看守を買収し入手した法務省の規定通りの書面。疑われることもなく移送の手続きは行われる。
急な要請であるが、田中一郎は2度も脱獄した男だし、逆に特例としての移送措置と思われないこともない。
怪しいと見るか、警戒した結果の移送措置と見るか。この判断は刑務所側も難しいでしょうなぁ。
でも、移送中に襲われることぐらいは警戒すべきでしたな。落とし穴があるとは確かに想像しなかったけど。
ともかく、外の仲間の助けを受けて移送中に脱獄に成功したのでありました

だが問題の4回目。その外の仲間も手が出せない所に収監される。
スラムの外の極寒の刑務所。さらにはムショ内で新たな仲間を作ることも不可能な独居房に入れられる田中一郎。
しかも前例があるためにどんな挑発にも看守は徹底して房内には入ってこないという。

リク「そんな所からどうやって・・・」
田中「リク。その考え方は違う。そんな所だからこそ俺は勝機を見出せたのだ

看守が房に入ってこないということは、つまり脱獄の準備による房内の変化に気づかれにくいということだ。
少しずつ。少しずつ。例えば手錠の鍵を開けるための釘。巡回の合間を見て少しずつ引き抜くことができる。
脱出口となる窓の鉄格子も、みそ汁1日1回。そして胃液を1日20回鉄格子にたらし腐食させる。
揺らし軋ませ続けた。何日も何日も少しずつ。少しずつ。
釘にも手こずった。鍵とするには太すぎて細く削らねばならなかった。
壁や洗面台で音を出さずにこすり削るのは時間がかかり、とにかく根気のいる作業だった。
と同時に、布団の中綿をむしり・・・紡ぎ・・・脱出用のロープを編んだ。
さらに、体型をしぼりつつ体力をつけ、体中の関節の外し方を探り、訓練を繰り返した。

そうして月日は流れ1年3か月。ついに決行の日が訪れた

腐食させた鉄格子は折れて外れている。後はこの隙間からはい出るだけとなった!!
うーむ。独居房に踏み込まれないからこその状況でありますな。
みそ汁で鉄格子を腐食させるというのは有名な話でありますが、胃液まで用いますか。まあ、少しでも早くはしたいですわな。
しかし、音を出さないようにする作業は本当に根気がいる。気が滅入りそうなのが簡単に想像できる。
よくもまあ、1年以上も続けたものであるよ・・・

そして、いよいよ脱獄を決行する日。その日は猛吹雪の夜だった。
外から漏れる看守の声。それは吹雪で除雪が追いつかず、積もった雪が壁を越えてしまうというものであった。
なるほど。これは有力な情報だ。それを聞きつけた田中一郎は用意していた釘で鍵を外し、脱獄を開始。
肩の関節を外して、壊した鉄格子の隙間をはい出る。腕とか擦り傷だらけになって凄く痛いことになりそうだな・・・
そして事前に作成したロープを伝って外に出る。壁の問題は雪のおかげでクリアできた。足跡も吹雪では残らない。なるほどなぁ。
しかし、この猛吹雪の中で上半身裸。下手すれば凍死していた状況。
まあ、これまでも外と寒さはそこまで大差ない房内にいたのだし、抵抗力はついていますかなぁ。
それだとしても死ぬ前に脱獄に成功できたのは運がよかったと言える。そう、脱獄には運も必要不可欠なのである。

あらゆるものを利用し感覚を研ぎ澄まし運を引き寄せる。それが脱獄だ

単に運がいいだけではない。それを自らの力で引き寄せるのが重要なのだと田中一郎は語る。
なるほどなぁ。やはり根気こそが脱獄に一番必要な要因であるということか。

こうして4度の脱獄を果たし、脱獄王と呼ばれることとなった田中一郎。
しかしこの極楽島はその4度の脱獄が参考にならないほどの鉄壁っぷりを誇っている。
確かに人質作戦も空からの脱出も難しそうですわなぁ。移送の部分はある程度参考になりそうだが・・・?

ともかく、話を聞き終えたリク。あれをやろうとレノマさんに提案する。
あれというのは脱獄を行うと2人で誓った日の儀式。
腕に傷をつけ血をすする、血の盃を交わす行為。それを3人でやろうというのだ。

ひとつ言わせてくれ。タイマンの時、言い忘れていたことがある。
脱獄には希望がいる。大人はムダに賢くなり臆病になる。お前たち若者の勇気、それこそが俺の希望だ
なあリク。レノマ。

よい言葉でありますね。レノマさんもリクと盃を交わした時は似たようなことを言ってましたな。
仲間がいることの有難さの最たるものかもしれませんね。仲間がいるからこそ諦めずにやり遂げることができる・・・!!

敵は極楽島。俺たちは今日からブラザーだ

血の盃を交わした3人の兄弟がここに誕生した。
ここから心機一転、破獄へ向けての作戦が開始されることとなるようだが、はてさてどのような展開となるか。

まずはトンネル作戦で失敗した壁越えについてですな。
田中一郎は何かいい案を思いついてくれるのだろうか。
さすがにこの地で壁を越える積雪に期待はできないだろうが・・・
雪の代わりに何か別のものを敷き詰めたらどうだろうか。
看守を万単位でぶちのめせば壁を登る階段もできるのではなかろうか。まさに屍山血河だ!!
それだけ倒せるなら正面から突破しろよって話ですな。ハイ。

・毎度!浦安鉄筋家族
年を取ると階段を上るのも命がけでありますか。金鉄さんは色々と元気な人なんですがねぇ。
しかし、足指へのアタックは本気で魂が抜け出るほどの衝撃ですからなぁ。幽体離脱もやむなしか。

・バチバチBURST
苦戦はしたものの、天雷を下す王虎。
確かに強いのだが、早く横綱までいってくれとか言い出す観客はさすがに何を見ていたのかと言いたくもなる。
まあ、願望を述べているだけだというのは分かりますけどね。

他の力士たちもこれで幕下優勝は王虎で決まりだろうと噂している。
一方、自分の予想が覆されたブタフグはなんだか怒り満面。思わず壁をドンと殴ってしまうぐらいにイラついている。

フン・・カッコつけやがって・・・中身は削れてるくせに・・・
鮫島ともども、お前も潰してやるよ王虎ちゃ〜ん・・・

ブツブツ不吉なことを呟きながら去っていくブタフグ。
こいつは王虎の精神が削れていることに気付いているのか・・・?
虎城親方が危惧していることと同様のことに気付いているというのだろうか?
精神的な部分に関しての見る目は他者よりも優れているということであろうか。悪役らしい特技だ。

敗れた天雷。肩を抑えているが、負傷の程度はどのぐらいものであろうか。
天雷の所属する若竹部屋の若い者たちは王虎に対して憤っている。取組相手を壊すような相撲ばかり取りやがって・・・!!
しかし、負傷した天雷当人はわざとじゃないよと庇う。
まあ、確かにあれは堪えた結果そうなったという感じで、狙ってやった感じではありませんでしたわな。
狙わなくても壊すのが身に沁みついている結果だったりするかもしれないけど。

正々堂々・・・いい力勝負が出来たよ
王虎はこの目を一度も狙ってこなかっただろ。完敗だ。もっと稽古しないと。

うーむ、爽やか。
白水さんに引き落としを喰らった時もそうでしたが、天雷は実にストイックで爽やかな性格をしている。
マスコミの目がないところでもこういうことをキレイな顔で言えるのが天雷の凄いところである。王虎と常松にも見習わせたいものだ。

王虎がわざと壊したかどうかはさておき、天雷が敗れたのは確かである。
幕下優勝は絶対天雷さんだと思ってたのにと涙する若い衆。これで王虎の優勝は決定的と思っているのでしょうな。

いや・・・誰が優勝するかは・・・まだまだわからないさ・・・

天雷は通路で通り過ぎる男を見てそう述べる。
そう、まだ幕下の無敗力士にはこの男・・・白水さんがいる!!
トイレットペーパー挟んだまま歩いたりとしまらない人だが、まあとにかくまだ全勝でいるのだ!!
ていうか、長すぎだろこのペーパー。もう少し短くちぎって使おうぜ。

それはさておき、白水さんの5日目。ここで勝てば十両もぐっと近づく一戦。さすがに緊張した面持ちである。
何度も十両の壁にハジキ返されているというからなぁ。この場所でどうにかという想いは強いでしょう。
なので仁王さんにもそんなエロ本なんか読んでないで応援していただきたいところである。

そんな・・・だと?テメーは俺がただエロ本を読んでると思ってやがるのか・・・?

何?理由があったというのか?か、勝つために読んでいるだと・・・!?

いいか・・・?俺は巨乳が大好きだ。エロ本を読むコトによって俺の頭はパイオツカイデーで溢れかえる・・・
だがどうだ?土俵に上がれば同じ巨乳でも太った野郎のエセ巨乳!!
沸き上がるのよ殺意が・・・ブッ殺してやるってな・・・

は、はぁ・・・なるほど・・・
うむ、まあアレだ。そうモチベーションは大事って話ですよ。うん。くだらない方法であろうと何であろうとね。うん。
そういえばまたモミアゲが生えてきてますな仁王さん。そのモミアゲにも何か秘密があったり・・・いや、聞かなくてもいいか。

注目の王虎の取組が終わったためか十両戦が始まるまでは観客もだらけた様子になっている。
しょうがないことではあるが、もう少しちゃんと見てもよいのではないかね。

白水さんの今日の相手は元十両。さすがに強者の空気を纏っている感じ。
しかし、土俵で手をついた白水さんは深呼吸を行い、落ち着いた空気を纏う。
相手が殺気をビシビシと放っているのに対し静かな佇まい。
仁王さんが言うには人それぞれ力を発揮できるメンタル状態ってのがある。ああなった白水は厄介だぞ。とのこと。
なるほど。そういえば序二段優勝決定戦の時も立ち合い前の白水さんは落ち着いた様子でしたな。

揺るがねぇ・・・どんな相手を前にしても・・・
心が熱く・・・そして静かに燃えるのがわかる。俺の心は今まさに・・・

てなこと考えている間に始まる取組。
心を落ち着かせるのはいいが、手をついてる状態で目を閉じてしまってどうする!!
おかげで出遅れて押しまくられてしまう白水さん。何やってるんだか。

ドッ

・・・と思いきや、強烈な張り手の一発で相手を吹き飛ばしてしまう白水さん。
ま、幕下レベルで一撃だと・・・!?どんな威力だ!!
しかも必死な形相で放っているわけでもない。まだまだ余裕がありそうな表情での一撃だ。
まあ、相手の方が大したことない奴だと油断した部分も多少はあるんでしょうけどね。

まだ幕下だってのがおかしいんだよ。あの人は・・・

確かにこれだけの一撃を持っており、元十両を吹き飛ばす男が未だに十両のカベにハジキ返されているというのは不思議な話である。
メンタルを落ち着かせるのにまだ手こずっているのかもしれませんな。
心が落ち着いたときこそ今回のような強力な一撃がだせるが、落ち着きを欠くと途端に威力が落ちるとかそういう。

ともかく、これで5日目を終えて全勝の白水さん。
この十日目で幕下の全勝は王虎と白水さんの2人に絞られた。そして十一日目の割が発表される。

石川 × 常松
鮫島 × 大鵠
王虎 × 白水

空流幕下三名が繰り広げる注目の対決。ほう、これはなかなか楽しみな対決でありますな!!
鯉太郎とブタフグは前から言われていた通り。
さすがに鯉太郎の勝利は揺るがないと思うが、ブタフグがどんな手段を使ってくるかが気になる所ですな。
石川と常松の戦いは勝敗が読めない。一体どちらが勝つのか。
そろそろ石川の勝つ姿が見てみたいところでありますが・・・
常松はここで王虎以外にも土をつけることでプロの厳しさを認め、空流に溶け込むフラグになる。かもしれない。

そして王虎と白水さんの一番。これは一体どうなるか。
前回までは勝てる感じはしないなぁと思ったが、今回の描写を見ると意外と可能性もあるんじゃないかと思える。
王虎の中身が削れているという話もありますしね。万が一はあるんじゃなかろうか。
心を落ち着けた白水さんの渾身のゴリラが決まればひょっとしたら・・・!!

殺気を纏う動の王虎に対し、その殺気を受け流す静の白水さん。
同じ動の闘気を持つ天雷は敗れたが、静の闘気を纏う白水さんならばあるいは・・・!!
という展開になるかもしれないと思うと期待が持てますなぁ。少なくとも善戦はしてくれるはずである。期待したい!!

・実は私は
前回カレー・ハザードを引き起こした葉子さん。そのため今回は真っ黒な状態で登場。
というわけではなく、単に日焼け止めを忘れただけな様子。言い訳をしてもバレバレですよ葉子さん。

・・・まぁ実際は日焼けだったら大丈夫なんだよなぁ。白神の秘密って
キバとか羽だったら一目でバレるというか何かおかしいとわかるというか・・・

そのように考える朝陽だが、ちょっと待ってほしい。
日焼けそのものはおかしくないが、見る見るうちに黒くなり、一晩で元に戻るのは明らかにおかしいぞ。朝陽の感覚が狂ってきている!?
だがまあ、そんな状態の朝陽でも一目でおかしいと思える存在がやってきたりするわけですが。

なんか一目でおかしいとわかる人いたー!?

朝陽と葉子さん、並んで驚愕。
そりゃあ学校の廊下を立派な角生やした女の子が歩いていたら驚きますわな。
悪魔のような2本の角を頭の両側から生やし、腕には大量のおかしを抱え込み、食べながら歩く女の子。
確かに一目でおかしいとは思える。1話目のカラーを見る限りピンク髪だしなぁ。目立つ目立つ。

朝陽「しっ・・・白神あの子・・・」
葉子「う、うん・・・めっちゃ可愛いやんな・・・!!ちっこくて

いや、うん。その通りだけどそうじゃない!!ナデナデしたいというのも分かるがそうじゃないでしょ!!

わかっとる。わかっとる。あの角やろ?何なんやろ・・・はー。私のツボかも・・・

そうか、葉子さんは小さくて可愛い子好きでありますのか。いい趣味だ。
朝陽は人外の存在が気になる様子だが、葉子さんはナデナデさせてもらいたいと思って尾行を開始する。何してんの葉子さん。
まあ、この反応を見る限り今回は葉子さんの知り合いというわけではない様子。
それにしてもあんなに隠す気もなく堂々と角を出しているのはどういうことなのか。
まあ、本物とは限りませんけどね。つけ角とか。ファッションの可能性もなくはない。普通はそう考える。だが・・・

あ、あぶなーいっ!!

警告の声と共に飛来する野球のボール。
それがスコッと女の子の角に突き刺さる。
うむ、確かに危なかったな。よかったよかった。もう少しで頭に当たる所だった。
って、あの勢いで飛んできたボールが刺さったのに頭部が揺るぎもしないだと!?
偽物だとしても、頭との接着面は一体どういうこととなっているのか・・・!!
というか、さっきから女の子の周りにカラスが集まってきているんですけども。葉子さんの家の周りにコウモリが集まるかの如く。

非常に・・・非常に疑わしい。
が、狼男の時にうかつに試して痛い目を見たばかりである。ここは慎重に正体を探っていくようにしたい・・・って。

あの・・・頭なでてもええですか?

よ、葉子さん・・・!!何を正面きってお願いしに行っているんだ!?我慢の効かない子であるな、本当に。
まあ、尾行や調査がうまいとも思えない2人だし、正面切って尋ねるのも一つの手かもしれませんね。
いや葉子さんは本当に頭撫でたかっただけなのかもしれないけど。ホクホクしてやがる!!

私?私は紅本茜っていいます。

何、紅本?まさかあの紅本先生の身内だと言いますのか。
先生に角の生えた親族がいるとは・・・もしや先生も人外だったりするというのか・・・?
確かに色付きの名前だし怪しいなとは思っていましたが・・・!!

正直ものすごく本物っぽい角であるが、秘密に関わる部分かもしれないし触れない方がいいかなと考える朝陽。
だがそんなに角ばかり見ていては口に出さずとも触れているようなものではないだろうか。
案の定、茜ちゃんは言い出す。私、黒峰さんが今考えていることわかります。だって・・・みんな私に会ったら聞いてくるんだもの。と。

みんな私に・・・本当に高校生なのかって・・・

ハハァ。確かに幼い感じに見えますものねぇ。
でもまあ、そういう子もいますしさ。読者も葉子さんもそういう子は嫌いじゃないよ。問題ない!!
というか問題はそこじゃねーだろ。見た目で気になるならもっと気になる部分があるでしょ!!

なんでそんなにおかし食べて太らないんだって・・・

いきなりのプチ自慢が始まった!!
こ、これは伝説のいくら食べても太らないタイプ・・・!?
確かに小柄だしなぁ。うん。でもそういう子もいますよね。読者も葉子さんもそういう子は嫌いじゃないはず。問題ない!!
ではなくて!!他にもっと気になることあるでしょ!!葉子さんも何か自然に角のことスルーしてる感じになってるけど!!

葉子「んー・・・あっ。茜ちゃんって牛さん?
茜「えーっと。私寅年ですね」
葉子「そっか!えっと私が丑年やから、茜ちゃん一つ下なんやね」

牛みたいな角しやがってとかそういう話じゃないんかい!!
というか茜ちゃんも牛さん?なんて聞かれ方でよく干支の話だとわかったな!!
学年を聞きたいのは分かるけど、何でそんな遠まわしな聞き方を!!でも、やっぱり年下キャラなんですね。よしよし!!

てな感じで角のことを触れないようにしたいが思わずツッコミを入れてしまう朝陽。
ただでさえアナザルな男なのに、葉子さんがボケまくるおかげで色々と大変だ。
しかし、これまでの会話を見ている感じだと葉子さんは天然だが、茜ちゃんは意識的に角のことを避けて話している感じがする。
と思いきや――

あ。ひょっとして黒峰さん。この角ですか?

そう口にした時の茜ちゃんの様子は何か禍々しいものが垣間見えたように感じられる。
これは、やはり人外のオーラという奴なのか・・・!?
ゆっくりと右手を頭の右の角へと運ぶ茜ちゃん。そして・・・パコっと角を外した

!? !? !? !? !? !?

満面の笑顔でただのファッションですよと語る茜ちゃん。そ、そうだったのか?斬新なファッションですね。
まあ、すっかり慣れきってしまったせいもあるが、そうそう学校に人外が現れることなんてないですよね。白昼堂々と。
やはり慣れ過ぎて感覚がおかしくなっているのだろうか。そう考える朝陽だったが・・・

しっぽがっ・・・!!

立ち去ろうとする茜ちゃんのスカートの下から先の尖ったしっぽがフリフリと出てきている。
しかし一度葉子さんの方を見て振り返った時にはもうなくなっていたりする。

朝陽「しっぽが無いっ!?しっぽが無いんだって白神!!」
葉子「えっ!?いやそら普通ないやろ!?」
朝陽「いやいやそうじゃなくてっ!?」

大混乱な朝陽。そりゃ普通はないですよね。
うーむ。これは仕方がないな。幻覚だったのかどうか、スカートの中を確認するしかないのではなかろうか。
朝陽がやると問題あるなら獅穂さん連れて来よう。あの人なら能動的に確認してくれるはずだ!!

というのはさておき、騒ぐ2人を小悪魔な表情で笑い、立ち去ろうとする茜ちゃん。
やはりからかっておられたんですね。うん、この2人がからかいがいがあるというのは非常に同意できる。

楽しみが増えたと嬉しそうにしている茜ちゃん。が、その目の前に現れたのは身内である紅本先生。

何をこんな所でフラフラされているんですか・・・?

満面の笑顔の紅本先生。む、しかしこの口調は・・・?何かおかしい感じが・・・
なんだかめっちゃしかられている茜ちゃん。角を持って持ち上げられたりしている。とれたらどうするっ!?

紅本先生「はっはっは。しょっちゅうご自分で取り外していらっしゃるではありませんか?」
茜「だから!!あれは幻覚っ!!そう見せてるだけだっつーに!!だいたい人間たぶらかすのは悪魔の本業だろうが!!
紅本先生「うるせぇっ!こっちの身にもなれっ!!ひぃひぃ婆さんにそんな格好されてる身になぁ!!

幻覚。悪魔。そしてひぃひぃ婆さん。
予想通り、この子は悪魔っ子であった。思ったよりも幼い感じであったが、まあそれはいい。
だが一体誰が紅本先生のひぃひぃ婆さんであるなどと思うだろうか・・・!!
まさによもやよもやのロリババァ枠。
悪魔らしく狡猾な感じで楽しそうではあるが・・・これは一体どういう話になるのか・・・!!
というか、こうなると気になるのが紅本先生。先生も人外の血を引いているということなのか?
実は葉子さんのことにもとっくに気付いていたとか?
まあ、葉子さんも人間以外になら正体を知られても問題はないという流れにはなっているわけであるが・・・

とにもかくにもキャラが出そろった感じがありますね。
今後はこの濃い面子で回していくことになるんでしょうが・・・アナザルのツッコミが大変なことになりそうだ。
まあ、倒れないぐらいに元気にやっていってくださいな。もうそれしか言えねぇ!!

・バーサスアース
地災研の最終防衛線、藤堂兵真!!堂々と単独でセンターカラーを飾る。
いやあ、いいキャラに成長したものですなぁ兵真くんも。
しかし最終防衛線というよりも真っ先に前に飛び出して真っ先に倒れているイメージが強いのはいかんともしがたいですな。

ともかく本編。

撤退を決断した地災研の研究メンバーは屋上でヘリを待つ。
どうにか少年が屋上まで来るよりも早く大型ヘリが到着した。
しかし大型とはいえ研究チームと重力大針を乗せたらいっぱいになってしまう。
まだ下には100人以上の職員がいる。彼らの脱出が間に合うとは思えない・・・!!

絶望的な状態は未だ続いている。
少年型の深柱は現在4階。あと5分もあれば屋上に到達することとなる。
それまでに積み込みを終えて飛び立たないといけないわけか。
兵真くんたちブレイカーズはエレベーターに乗り込んだ。2分後には屋上に到着する予定。
気絶した玲央さんとハルトを運ぶための人員を寄越してもらう手筈を整える。

さて、そのエレベーター内では兵真くんが玲央さんの治療を行っています。
マッスルコートの生命維持機能が壊された様子なので、直接の治療をしないといけないみたいだ。
なのでマッスルコートを脱がす兵真くん。ワンタッチで部分的に解除できるんじゃなかったっけ?
まあ、肩の部分だと接合部になるから上半身まとめて外した方がいいか。
しかし兵真くんが玲央さんの腕を持つと本当に細く見えるなぁ。

兵真くんが玲央さんの様子を見ている間、ハルトは林くんが。と思いきや頭を抱えている林くん。
どうやら今まで感じたことのないような絶望感に晒されてしまい、そこから抜け出せずにいる様子。

だめだ・・・あんな化物から逃げられるわけない・・・
ヘリで逃げたって撃ち落とされる・・・地下から逃げた方がまだマシだ・・・
そうだ・・・あいつの狙いが重力大針なら。同じ場所に向かってどうするんだ。
失策だ。萩原主任も冷静な判断ができてない・・・くそ・・・終わりだ・・・う・・・うう・・・う・・・

確かに重力大針とハルトのどちらも失うわけにはいかないのだが、それを一箇所に集めるのはリクスが大きい。
が、そうしなければ片方――重力大針は奪われることとなりそうですからねぇ。
なんだかんだでヒミコさんは冷静なはずですよ。たぶん。

しっかりしろ林進ノ助!!お前がブレイカー1なんだぞ!!
お前はいつでも冷静でいろ!どんなときでもだ!!

混乱中の林くんに激を飛ばす兵真くん。いいですねぇ、こういう光景。
確かに林くんにはいつでも冷静でいて欲しい。そういう安心感を与えていて欲しい存在である。

さて、予定よりも早くヘリが到着したおかげで重力大針の積み込みは順調。
あとはブレイカーズが乗ればいつでも飛び立てるという状況。
しかし、距離を詰めたおかげか、入れ物の電源をOFFにしたせいか、重力大針の具体的な位置を気取られる。
そのため、一気に6階と7階の天井を破って8階の対甲装備格納庫までやってくる少年
なるほど。今まで上の方にあるとはわかっていたが、どの階にあるかまではわかっていなかったと。
なので1階ずつ登り探知しながら進むようにしていたんですな。
しかしこれで探知をする必要はなくなった。これからは一気に屋上まで登ってくることになる・・・!!猶予はもはやない・・・!!

あと3枚・・・

なんとも追われる緊張感を味わわされる展開ですなぁ。
その強烈な衝撃故かブレイカーズの乗るエレベーターが停止している。いや、これは・・・

やはり敵の狙いが重力大針なら兵真くんは僕らを担いで地下経由で脱出するべきだった・・・
リスクの分散しないなんて萩原主任らしくない。それとも・・・僕らがエレベーターに乗らなきゃいけない理由でも・・・

少し冷静になった頭で状況を判断しようとする林くん。
しかし、考えるまでもなく、エレベーター内の兵真くんの行動で全てを悟ることができてしまう。
エレベーターは止まったのではなく、兵真くんが途中で止めたのだ。自分が降りるために。
その様子を見れば何を考えているかは一目瞭然。一人で少年のもとへ向かおうとしている・・・!!

兵真くん!いけません兵真くん!兵・・・!

手を伸ばして引き留めようとする林くんだったが、兵真くんに力づくで押し止められる。

玲央のこと頼んだぜ

そう言い残しエレベーターの扉を閉ざす兵真くん。ううむ・・・これは・・・!!
そしてここで前回伝えられたヒミコさんの命令の内容が明らかになる。
重力大針と共に屋上から脱出するが、このままでは間に合わない可能性が大きい。
誰かが8階あたりで敵を足止めする必要がある。

みんなの盾になってもらえないかしら。あなたの命を頂戴

人の命を守る盾となる。兵真くんは常にそうしてきていた。
玲央さんを守ることが誓いの第一であっただろうが、兵真くんはそれだけでは足りず、守れる命は守りたいと考える人である。
その男にみんなの盾になってもらえないかと言ったのなら・・・従うに決まってますわなぁ・・・

うまく8階で少年との邂逅を果たすことができた兵真くん。

やろうぜ

もはや身を守るカガミはなく、手にあるのは長大なスカルペルのみ。
それでも足止めをするためにその全身を相手の前に晒すのが兵真くんである。ううむ・・・

予想通り兵真くんが足止めを行う流れになりましたが、ここまで正面から行くこととなるとはなぁ。
どうせなら先回りして天井を破って現れた少年に攻撃をしかけるぐらいのアドバンテージは欲しかった。
いやまあ、正面から挑もうとする兵真くんの姿は格好いいが・・・格好よりもまずは生き残って欲しいわけでして。

まともに戦った場合、勝ち目があるはずはない。ASURA装備の玲央さんですらほとんど捌けなかったのだから。
勝ちの要素があるとするなら、この8階が対甲装備のあるフロアだという部分だろうか。
色々な試作型とかが置いてある可能性はある。
装備をとっかえひっかえしながら戦えば、多少は足止めできる可能性もあるかもしれない。
なんだったら別に足止めではなく倒してしまっても構わない。
人が振り回せるとは思えない鉄塊のような大剣を見つけてそれで叩き切ってしまうとかさ。
いや、切るだけでは倒せないのか。じゃあ丸太のようなものでまるごと叩き潰すとか!!
切っても当たらないのなら、全身を丸ごと叩き潰せばいい!!これで小さな髄幹も意味はなさないぜ!!うん、いけるなこの作戦!!
なので兵真くんは丸太などの打撃装備を探すのがいいと思われます。推奨。

まあ、一番の希望はやはりハルトなんですけどね。
兵真くんが出ていく直前で意識を取り戻していたのは希望と考えていいのか・・・いや、考えたい・・・
どうにか駆けつけるのに間に合って欲しい所でありますが・・・どうなることか。

・ドカベン ドリームトーナメント編
勝負か敬遠か
観客としてはこういう一番では勝負してもらう方が楽しい。
だが、スターズファンとしみれば勝つことが第一なんだし、危険は回避してほしい。悩ましい。

高校野球ならばもっと悩む場面な気もするが、勝負を選択する土井垣。
これもプロということなのか。ドリームということなのか。
一発勝負のトーナメントであることを考えるとこの選択が正しいかは微妙ですなぁ。
投げているのは里中じゃないのだし、敬遠の流れでもよかったのではないかと。

ともかく、勝負である。
1球目はインコースへのシュートでストライクを取る。
しかし2球目。外角へのスライダーを見事に捕えるKジロー。
一塁、星王の横を破るライト前へのヒットとなる。
もちろん二塁にいたジンクスはこれを受けてホームへ向かう。
しかし浅目に守っていたライト山岡が即座に抑えてバックホーム。
鉄壁の牙城、山田がボールを抑えてタッチ!!しかしジンクスはそのタッチを回り込んで交わしホームへと滑り込む!!

結果は――セーフ!!
間一髪タッチをかわしてジンクスが勝ち越しの1点を奪うのに成功する。
いやあ、まさかここでジンクスの走塁とはなぁ・・・
誰がジンクスのプレーで見開き2連発が入るなどと想像できるだろうか・・・!!

ともかく、勝ち越しに成功したドルフィンズ。
そしてまだまだ追加点のチャンスは続く。
五番のフォアマンの登場。いや、それ以上に怖いのがKジローの足である。
今は一塁にいるKジローだが、おそらく走って来る。

おれが見たKジローの身体能力の高さは12球団のどの選手よりも優れている

断言する山田太郎。忍者の真田一球よりも優れているというのか・・・!?
いや、よく見たら12球団としか言ってないな。増えた4球団は除いての話か。それなら分かる。

さて、Kジローの足が見られるかという展開だが・・・
山田は2球まではど真ん中でいいとか言い放っている。
ならば岩田鉄五郎。ここはフォアマンに打たせるという選択肢もあるのではなかろうか。
Kジローの足ならワンヒットで一塁からホームまでいくのも可能かもしれませんぜ?

・ブラック・ジャックREAL 〜感動の医療体験談〜
最終回となる第6弾「黒スーツの人命救助」。作画は堀田あきお先生となります。
扉絵を見た時はなかなかに驚かされる絵柄であるが・・・特にピノコ。はてさてどうなりますか。

日々、病院に出入りする医療機器営業マン。
彼は今着ている黒いスーツが嫌いだという。自分が本当に着たかったのは、憧れていたのは真っ白な――

そんなことを考えているのはアタリメディカル所属の山田新さん。
自費で購入したというAEDを積んで営業周りの日々。
しかし仕事を始めてから4年ほど経過し、自分のやりたかったこととのギャップに苦しんでいる様子。

山田さんが本当にやりたかったのは命を救う仕事。
それは小学校の頃の出来事がきっかけとなっている。
ヒロという小学校の入学式から知り合い兄弟のように一緒に過ごした親友。
その親友がサイクリングに出かけた最中突然倒れてしまう。
心臓マッサージも人工呼吸も知らなかった少年時代の山田さんはヒロを助けることができなかった。
もし病院に運ぶまでに適切な処置ができていたなら・・・その後悔が今でも心に残っている様子。
そして将来自分は白衣を着て人の命を救う人間になると決意したのであった。

しかし医者になるための頭も金もなく、家の事情で浪人することも難しく――
それでも医療関係の道に関わっていたくてこの医療機器の会社に入ったのであった。
そして初任給で会社のAEDを購入。ヒロを助けることができなかったことへの罪ほろぼしのような気持であったという。

新入社員の頃の山田さんは燃えていた。
白衣のドクターたちに感謝されることがとても誇らしく思えた。
しかし気付いてしまう。自分がやっているのは医療への貢献ではなく会社の売上に貢献しているだけなのだと。

なるほどねぇ。それで医療関係者でもない黒いスーツを毛嫌いしていると。
そんな中飲み屋で見かけるのは黒いスーツの無免許医師、ブラック・ジャック。
資格もないのに医者のフリして人の命をもてあそぶ男だと毛嫌いする山田さん。
しかしブラック・ジャックはこう述べる。お前さん資格がそんなに大事なのかい?と。

ふーむ。資格がなければ本当にやりたいことができないというのが現状ですからねぇ。
よほどの腕と度胸がなければ資格も無しに本当にやりたいことをやって生きていくのは難しいと思える。

そんな出会いの翌日。突然の揺れが山田さんを、いや日本を襲う。
二〇一一年三月十一日午後二時四十六分――東日本大震災。
その災禍により会社は業務どころではなくなり山田さんも自宅待機となる。
電話も通じなくなっており故郷である長野の両親や友人たちに無事を知らせることもできなかったそうな。
幸い山田さんの周辺の電気は早い段階で復旧。しかし、そこでテレビを見て震災の様子を知ることとなる。
あまりの惨状にいてもたってもいられなくなり近くの避難所に様子を見に行く山田さん。みんな憔悴しきっていた・・・

混乱と不安で頭が真っ白になり今ここで何をしたらいいかわからなくなる。
ここにいても自分にできることは何もないんじゃないか?やはり故郷に帰った方がいいのではないだろうか。
そのように悩み、ようやく繋がった電話の先の父親からも帰郷を勧められる。しかし――

オレは帰らない。帰れないよ。オレにはここでやることがあるんだから。
今までここの人たちに支えられてここで頑張ってこられたんだ。こんな時だからこそ逃げ出すわけにはいかないよ!
そうだ――末端であっても医療に携わってきたオレにはここに残ってやるべきことがあるんだ!

それに気付いた山田さん。自宅待機が解けるとすぐにお得意さんと避難所を回り始める。
病院では緊急に必要な器具の手配。避難所には感染症予防のためのマスクの配布などを行う。
そんな最中に避難所で倒れるお婆さんの姿を発見。
どうやら長時間避難所で座り続けたためにエコノミー症候群を起こし、心臓発作に繋がったらしい。
急ぎ心臓マッサージを開始する山田さん。そして脳内に響くヒロの声の導きに従い、車内に備えていたAEDを使用する。

数度の電気ショックと心臓マッサージの結果、どうにか一時的に息を吹き返すお婆さん。
そして救急車が来たので搬送することとなりました。
救急車の中でも心臓マッサージを続け、ようやく病院に到着。そこで目にした先生は・・・ブラック・ジャック!!

お前さんか。

な、なんだかぬぼーっとした感じだなこのブラック・ジャック!!
絵柄に慣れて話に引き込まれているときにこの姿は色々と驚かされてしまう。が、まあそれはさておいて。
どうかお婆さんを助けてくださいと頼む山田さん。その山田さんにブラック・ジャックはこう述べる。

いいか。人を救うのは資格じゃないんだぜ!!

ふむ。実にブラック・ジャックらしい言葉でありますね。実感が籠っている。
そして、無事に処置は済みお婆さんは助かった様子。これも適切な事前処置があったおかげでありますな。

1年後。命を取り留めたお婆さんから山田さんに宛てた注文書が届く。
命を救われたお礼と。そしてこれから自身のため、また今度はまわりの方々を助けるためにAEDを個人で持っていたいというのだ。
ほほう・・・これはうれしい話でありますなぁ。
人を救うのに資格は関係ない。それぞれがやれる方法で動けばいい。それを教えてくれる話でありました。

というわけで「黒スーツの人命救助」でありました。いい話でしたなぁ。
この回は原作者が医者でも看護師でもないという特殊な立ち位置。
でもその分ブラック・ジャックの立ち回りが自然な感じになっていてしっかりしたブラック・ジャック物語になっていたと思えます。

これで現実の医療体験談をもとにしたブラック・ジャックの物語は終了となります。
うーむ、さすがに現実に起こったことが元になると感想を書くにも躊躇いが生じてしまいますなぁ。
まあ、面白い企画であったとは思います。描く人によって色んなブラック・ジャックとピノコの姿もあるというわけで・・・
うむ、まあ色々とインパクトのあるピノコの姿とか見受けられましたな。大人化とか。

・あまねあたためる
久しぶりの登場となるサラリーマンの山内くんと沖田くん。ま、まさか再登場するとは・・・!!
相変わらずそれぞれに譲れない趣味趣向を持っている様子。
こういうことを臆面もなく語り合える仲というのは割と貴重なのかもしれませんな。
で、今回のお題。

沖田「高校野球は夏に限る!露な素肌、飛び散る青春の雫、それが理解できないとは不能だお前は!」
山内「やっぱり春センバツだよ。初春の寒さが生み出す上下のギャップとハーモニー。これがわかってもらえないのは悲しいね」

ふむ。どちらのイメージ図も可愛いが・・・
あえていうならやはり夏の方かなぁ。佐渡川先生の描く女の子の青春の雫は美しいですゆえに。

さて、ここで前回と同様にたまたま出くわすあまねちゃん。
今回も脳内でチア服を着せられる流れに――なると思いきや、既に夏のチア服を着ていたー!!

あまねちゃんだけではなく友人の2人も一緒にチアの格好をしている。
康子ちゃんはともかく美穂ちゃんはかなり恥ずかしそうな感じ。
まあ、助っ人でいきなりこんな格好になったあげく、いきなり屋外での練習だなんて恥ずかしく思って当たり前であるわな。

蓮城高校チアリーディング部の3年生、姫川さんによると部員が3人ほど病気で休んでしまっているらしい。
折り悪く明日の試合で応援をしないといけない状態での欠員。
文字通りに頭を抱えている所に通りがかったあまねちゃん。友人と一緒に人助けをしようという流れとなったわけです。

というわけで、恥ずかしさの克服のためにも人目のあるところで応援練習を開始する3人。REN!JO!
それを見てウン、夏いいなとあっさり認める山内くん。あらあっさり認めちゃいましたね。
まあ、持論はどうあれ、他のジャンルにだっていいものはあるって話ですしね。拘り噛みつく必要もない。
だが、逆に沖田くんは認められたのに不満そう。というか噛みついてきて欲しかった様子。ははぁ、何かあったんですな?

すまん!実は・・・取引先との交渉が決裂して契約がなくなっちまって。午後は上司にどやされに帰社するようなもんだよ。
それが怖くてさ・・・はけ口としてお前を巻き込んじまった。
・・・孤独だぜ。新米の営業はさ。俺もあんな風に応援されてぇなぁ・・・

寂しそうに語る沖田くん。それに鉄拳制裁をくらわす山内くん。バカヤロウ!

水くせぇぞ。だったらそう言え!
さっきからひっかかってた。噛み合わねぇワケがわかったよ。
お前はチアを語った。応援「されたくて」。俺は応援――「したい」

方向性の違い。ということなんだろうが、応援したいという考えでチアを語るというのは珍しいと思う。
それはつまり自身がチアの立場に立つということを意味するのであるが・・・

それ。大きいサイズありますか

姫川さんにいきなりそんなことを言いだす山内くん。そ、それはつまり・・・着やがった!!応援始めやがった!!

頑張れ頑張れ沖田!負けるな負けるな沖田!お・ま・え・が、か・い・しゃの希望だ!どっこいしょーい!!

大きめのサイズのチア服でも収まり切らない腹を揺らし、同僚を応援する山内くん。
非常に厳しい絵柄であるがそれでも感じ入ってしまう沖田くん。おやおやいい友人関係ではありませんか。
その魂のこもった応援に触発された姫川さんたちも加わり皆で沖田くんを応援。どっこいしょーい!
それを背中に受けながら明日のためにどやされにいく沖田くんでありましたとさ。

いやあ、応援というのは力になるものですねぇ。よい話だ。
でもその山内くんが着たチア服はもはや使い物にはなりませんな。お返しされても困る!
ので、今後も私用で人を応援するために使われるといいと思います。うん。余り人目のあるところでは着ない方がいいよ。今更だけど!!

というわけで、応援の練習の成果を見せようとする3人。
本日応援するのは落語研究部の定期公演会
なるほど・・・声援が邪魔でしかねぇ!!
なんでここに応援が必要だと思ったのか・・・!!色々と不思議すぎる判断である。
噺をする前に場を温めるだけなら分かるが。とも思ったが、彼のキレ芸を出すためには有効な舞台装置なのかもしれない。
なるほど。応援によって芸を引き出す下地を作っているわけか・・・深いな!!

・ANGEL VOICE
仲間を信じて走り続けた。その努力が実る瞬間がやってきた。
脇坂さんのパスを受ける乾。そしてそのパスが渡ったのを見て走り出す成田。

戻れ――!!

成田についている習実DFは2人だけ。
決定的な場面になるのは目に見えている。必死に戻る習実。
そしてパスを出す乾を妨害するのはもちろん石持の役目である。

この場面、パスが成田に渡れば1点はほぼ確実なものとなる。いかせるわけには・・・いかない
ならばと乾の袖を掴み、ファウルで試合を止めようとする石持。
はっきり掴んでいるのは審判にも見える。普通なら即座に笛が吹かれプレーが止められる行為。
しかし・・・ピッチ上で最も冷静であるべき者は、その務めを果たす

袖を掴む石持の手を無理やり引きはがし、成田へのパスを通す乾。
そのアドバンテージをとってプレーオン――試合を止めずにプレーの続行を認める審判でありました。おぉ・・・!!

ボールを持って走る成田。ハーフラインを少し超えたあたりでもらったので、残る部分は1人で走って行かないといけない。
だが前にいるのはキーパーただ一人。DFは後ろから追ってきているという状態だ。

オレたちは・・・習実なんだ。
新設された船学が台頭してくるまではいつも八津野と覇を競っていた。
こんなところで、去年突然現れた相手に負けるわけにはいかねえんだ。

古豪のプライドという奴ですかね。
驕りとなることもありうるが、今はその矜持にかけて必死になろうとしている。
その必死さゆえか、ドリブルしている成田に追いつきそうなDF。

天城「足元でドリブルしてんじゃねえ!!追いつかれるぞ!!」
広能「もっと前にっ・・・」
山守「前に蹴り出して自分にパス!!

というアドバイスを受けてか前に蹴り出す成田。が・・・長い!!
あれだけ蹴り出しが大きいとキーパーが先に追いついてしまう。
やっちゃったでござるなあと苦笑の古川。石化する天城。あ、天城・・・
そして嘆息する市蘭イレブン。まあ、成田らしいっちゃらしいですけどね。いや・・・だが、ここで終わりではない!!

あいつらが・・・必死に守ってオレに繋いだんだ。ぜってー決める!!

誰もがやらかしたと思った。古川でも諦めるぐらいのミス。
それに必死にくらいつこうと走り出す成田。その頭を占めているのは仲間のためという想い。
これには一度嘆息した市蘭イレブンも驚きの表情で見つめ直す結果となる。

待ってろよおめえら。
・・・この後も習実はガンガン来るだろう。
でもオレが少し・・・少しだけ楽にしてやる

成田が仲間を想い、決定的な追加点を決める。
おぉ・・・そうなるのだろうという予測はついていたのに・・・なんと感動的な・・・!!
DFの必死さもありながら、ここでも成田の意識の移り変わりによる成長を見ることができようとは。本当、いい展開を魅せてくれる。
構成の上手さには感心することしきりであります。

さて、試合を決定づける追加点が決まったわけだが、ここで終わりとなるだろうか。
それとも松田が意地を見せて追撃にくるだろうか。
2点差はセーフティな感じだが、それで油断してはならないのは理解しているはずですし・・・さてさてどうなるか。
最後の笛が鳴らされるまでは気が抜けませんな。

・いきいきごんぼZ
他にかけるエネルギーを勉強に回すことができればなどと思うが・・・そんな都合のいい話など・・・ないッッ!!
しなければいけないと思う時ほど他のことが捗るってものなんですよね。人間って奴はさ。

さて、技野くんに姉がいることがバレてしまったわけですが、今後どうなるのだろうか。
今回はさらりと出会いもせずに流れたが、もっと深く追及される展開があるのだろうか。
出番が増えてくれると色々と楽しそうなのであるが・・・!!

・名探偵マーニー
墓地で片岡さんを見張るマーニーとゆりかちゃん。
何でまた恋人の見張りなんてしてるんだゆりかちゃん。仲良くやってたじゃん。
というか片岡さんは何で墓地にいるんだ?葬式から墓地めぐりに趣味が変わったのか?
そういうマーニーの疑問にゆりかちゃんは静かに答える。

片岡さんのケータイに知らない女の画像があってさ・・・

ふむ。ケータイを勝手に覗いたのか。まあ、恋人らしい行為ではありますね。
恋人ではないマーニーもゆりかちゃんのケータイの中身を持ちだしたりしてたけど。

それはさておき、どうやらゆりかちゃん。片岡さんの最近の態度に不信を覚えていたらしい。
最近はデートも断られており、なんだか一人でコソコソ出かけているとのこと。
ケータイばかりみてうわの空だったり、クローズドのチャットで何をしているかも教えてくれない。
怪しいと思いPCを見たら墓場をバックにした女の画像がいっぱいだったという。

もう80%黒でしょコレ。現場突き止めてやんないと。慰謝料請求してやんよ

慰謝料って。逞しいというかなんというか。強がりなのかもしれないが、ゆりかちゃんなら本当にしそうだ。

というわけで後をつける2人。
すると片岡さんは墓地にて女性と会っている。む、この女性は確かに画像の・・・

片岡ー!!
こんなとこでコソコソデートか!この浮気者!!

さすがに我慢ができないのか飛び出していくゆりかちゃん。
そしてそのゆりかちゃんの命令で逃げ出した女性を追うこととなったマーニー。
その間に片岡さんの弁明タイム。いや、弁明というか別に浮気というわけではなかったんですけどね。

片岡さんの見せたケータイに表示されているのは墓地愛好家の情報交換クラスター
墓地マニアが各地の墓地を回って報告しあってるコミュニティらしい。そ、そんなのあるのか・・・
そこでここのところ話題になっているのが通称「墓場の君」という女性。
ある人が画像の中に美人がいると言いだし、その後別の墓地に彼女がいる画像が見つかる。
そのミステリアスさと美しさにひかれて皆墓地の画像データを調べ直した。
その結果、地域を問わず色々な墓地に出没する女性の姿が見受けられたという。
だが彼女はネット上には姿を現さない。果たして彼女は何者なのか。なぜ彼女は各地の墓地に現れるのか・・・

同じ墓場愛好家ならコミュニティに招待しようって話になって、皆休日は彼女を探すようになって、それでさっきとうとう見つけたんだ。

ハハァ。そういう話でしたか。
やっぱり片岡さん、葬式だけではなく墓地にも趣味を抱くようになっていたんですな
いやそれも気になるが、そこが本題ではない。
女性にまかれたマーニーも戻ってきたわけですし、詳しい話を聞く。

「アナタを探していた」って言ったら、すごいビックリして。そのあと若島津が現れて・・・彼女は逃げてしまった。
まあ・・・でも墓地愛好家って感じじゃない。
墓地愛好家は静かな雰囲気に幸せを感じたり、落ち着いたり、思索にふけったりするんだ。
彼女は音もれするほど大音量でメタルを聞いてたこともあるし。

ふーむ。こともあるってことは、他にも接触、ないしは側にまで近づいた人がいるってことですかね?
しかし墓地愛好家ねぇ。廃墟好きのコミュニティもあるらしいし、似たようなものなんですかねぇ。うーむ。

片岡「本当なんだ。信じてくれよ」
ゆりか「その話が本当だったら考える。マーニー!!」

ふむ、結局マーニーがその墓場女を調査する流れとなってしまうわけですね。
まあ素人が調べるよりは専門家がやった方が発見する可能性は高いでしょうな。
というわけでマーニーにおまかせをのポーズ。
敬礼バージョンではなくちゃんとマニー請求のポーズとなっているのは相手がゆりかちゃんだからなのかどうなのか。
まあ今回の調査料を頂くとしたら片岡さんからになりそうですけどね。

というわけで霊園愛好クラスターを調べるマーニー。うーむ新世界。しかしハカハカnetって。
名前はともかく、参加している人数は多いのか色々な霊園の写真や感想があげられている。
そして「墓場の君」の情報もけっこうな数であがっている。
ふうむ。美人だしなぁ。ミステリアスさもあいまってファンクラブ的なものもできだしているわけか。
しかし写真をみるといつも一人というわけではなく他の人と接触している場面もあるらしい。

んん・・・?あれ・・・これたしかサッカーの水原選手・・・
この人って確か今度結婚するって・・・ニュースに・・・相手の画像はたしか・・・
まてよ・・・?彼女と接触してる男達。リストアップして・・・

何かの可能性に思い至ったマーニー。毛利刑事に電話して写真の照会をお願いする。
そしてゆりかちゃんと片岡さんに明日付き合ってもらうこととする。ふむ、早くも真実を暴こうという流れですな。

「墓場の君」と呼ばれた女性。本名は宗谷美樹奈さん。
その宗谷さんの結婚式の会場に踏み込む毛利刑事。
どうやら宗谷さんはサッカー選手の水原さんと再婚をしようとしているらしい。ほう。未亡人だったのかこの人。

お墓ですよね?出会いは・・・
水原さんは以前奥様を亡くしている。その墓参りに来てる時アナタ達は出会った。
お互い伴侶を失っている親近感から打ち解け、その後も外で会うようになる。そして交際は進んで・・・
アナタにとっては得意技ですよね?宗谷美樹奈さん。

手口を明かそうとするマーニー。だが、これには惚けた様子で返す宗谷さん。まあそうでしょうな。しかし――

アナタ自分が有名人だって知っていました?足が付かないよう墓場で獲物を漁るようになった・・・
アナタは結婚サギの常習犯です。何度も結婚と離婚を繰り返し、金をだまし取っている。
墓場はアナタの狩猟場です。妻を失って墓参りに来ている孤独な男を狙って・・・
アナタ自身夫を亡くした傷心の妻というキャラで近づく。

マーニーの推理。これにはもちろん証拠が存在する。
宗谷さんも自身が墓場愛好家の間で有名になっているなど思いもよらなかったでしょうなぁ。
隠れファンに何度も画像を撮られており、その写真の中にはダマされた被害者達に近づいていく宗谷さんの画像がある。
色々な霊園を訪れてエモノを探す姿が・・・
うむ。さすがにこれは言い逃れできませんわな。写真の画像の男性と結婚と離婚を繰り返しているなんて調べればすぐに分かりますから。

というわけで、結婚サギの罪で逮捕される宗谷さん。
警察に連行される前に一言声をかける片岡さん。
結婚サギをしていたというが、墓地を訪れていたのは本当にそれだけなのだろうかと気にしている様子。
あの悲しそうで決意を持ったような表情・・・皆あの顔に憧れていたのだという。サギのためとは思えない・・・
そう述べる片岡さんに宗谷さんはこう返す。

私の最初のダンナは七年前に死んだのよ。事故でね。
先日は報告に行ったのよ。もうサギなんてヤメテ、水原と結婚して幸せになるって
それが捕まるキッカケになったなんて。死んだ彼が妬いたのかもね。あの世でさ。

ふーむ。完全に再婚をして落ち着かなかったのは亡くしたダンナさんを偲んでいたという部分もあるわけですかね?
でも、この言葉が本心かどうかはまさに本人のみぞ知るって話ですからねぇ・・・
それにしても、結婚の直前でご破算となった水原選手の気持ちは如何ばかりであろうか。
有名人なだけに大々的に報道されるんでしょうな。あの水原が結婚サギにあったぞ!と。うーむ。可哀想に!!

それはさておき、誤解が解けた様子のゆりかちゃん。
いきなり片岡さんとイチャイチャしだす
まあ、元鞘に戻ったということだしいいんですけどね。いや、いいんですけどね・・・
春だというのに風は冷たいなあと感じるマーニーでありましたとさ。

うーむ、やはりマーニーもそろそろ相手を見つけ出す頃合いなのではなかろうか。
でも寂しくは思えども、実際に誰かと付き合うとなると逡巡しちゃうものなんですよね。わかります。
まずはパパを越えるほどに一緒にいたいと思える相手を見つけることでありましょうが・・・これはなかなか難関だ。
果たしてこの先マーニーにお相手は現れるのか!?まあ、その部分には期待せずに見守っていくとしましょう。
別に天ちゃんとイチャイチャする流れになったとしても・・・それはそれで一向に構わん!!

・泳げ!ひなのちゃん
どっちが和田さんのパートナーにふさわしいか・・・勝負よ!!

いきなり勝負を挑んでくる星井さん。さて、ひなのちゃんはこの挑戦を・・・

私、今忙しいからごめんね

こ、断ったー!!なかなか珍しい流れですな。
まあ、突然インネンつけられて挑まれた流れであるし、勝負しなければいけない理由は確かにないですわな。

ひなのちゃんにはすげなく断られたので和田さんに直訴する星井さん。
山下より私の方が絶対に役に立てる。だから次のOWSの大会で勝った方をパートナーにしてもらえないか、と。

・・・あんた、なんで私の個人情報そんなに知ってるの?

おっとツッコまれた。そりゃあ言われるわな。あんなデカイ声で個人情報バラしていたのではなぁ。
星井さんはストーカーなのか熱狂的な和田ファンなのか。すなわちワダマニアなのか!?
実際のとこどうなんでしょうかね。どうやって情報を集めたのか・・・気になります。

とりあえず和田さんに嫌われたくないという星井さんの気持ちはわかった。
そんな星井さんに近づくひなのちゃん。いっしょにOWSの練習やらない?と持ち掛ける。ほう。
勝負の意味はわかんないけど、ホッシーも練習に参加してくれたらよりレベルの高い練習ができると思うとのこと。

ひなの「ホッシーだって和田さんの指導受けたいでしょ。恋愛は自由だしね
星井「ちょ・・・勘違いしないでよ!!」

ん?勘違いなんですか?てっきりそういう流れかと・・・
いや、自覚してないだけかもしれないし、誤魔化しているだけかもしれない。気にするな星井さん。恋愛の形は人それぞれさ!!
とはいえ、いきなりそれを口にしても受け入れられる可能性は低いと思いますけどね。
それがわかってのことなのか、私は和田さんに憧れています。それ以上の感情があるわけではないですと述べる星井さん。そして――

私も・・・私も和田さんと同じようにOWSに挑戦してみたいです!!ご指導よろしくお願いします!!

よい決意表明ですね。そしてひなのちゃんが言うには星井さんもマグロであるらしい
その言葉を受けて星井さんの身体を揉みしだき確認する和田さん。もみもみもみ。いいじゃない。反応の感じもいいじゃない。

というわけで、星井さんにテストを行うこととなりました。
和田さんを泳いで捕まえることができたら練習への参加を認めるとのことだ。
なかなか厳しい条件だが、ずっと和田さんの背中を追い続けてきた星井さんとしては得意なテストかもしれない。
それをひなのちゃんに指摘され、礼を言う星井さん。お、いい感じに和解してますな。

さて、テスト開始。前を泳ぐ和田さんに追いつき捕まえようとする星井さん。
星井さんの泳ぎ方は和田さんに似ているためドラフティング――前方を泳ぐ泳者の後方について水の抵抗を避ける技術の呼吸が合う。
後ろについている者は前を泳ぐ者より楽に泳げるということですな。
ならばその状態で前を泳ぐ和田さんに追いつけないようでは・・・ということであるが・・・

1時間ほど泳いでも和田さんを捕えることができない星井さん。体力の限界が近づいている。
なんとかあきらめずに食らいつこうとするがペースが落ちて離されだす星井さん。
というところでひなのちゃん乱入。私が引っ張ってあげる!!とのこと。ほほう。意外と友情に熱いんですなひなのちゃん。

ひなのちゃんの助けもあり、無事に和田さんを捕まえることに成功した星井さん。
その甲斐あり、和田さんに練習の参加を認められる星井さんでありました。よかったよかった。
この勢いで3人で協力してオリンピックで金銀銅全部とりましょうとハシャグひなのちゃん。しかし――

何言ってんの?・・・本気でオリンピック目指すとか言ったくせに何も知らないわけ?呆れるわね。
日本からオリンピックに出場できるのは上限・・・2名よ!!

よもやの定員数の上限2名。
結局ひなのちゃんと星井さんは戦う運命にあったということなのか!?
勝った方とペアを組むという和田さん。勝負の世界は非常であるが、どのような結末を迎えることとなるか・・・
星井さんもオリンピックには出なくていいから練習だけ参加させてほしいとか言い出さないものかね?さすがにそれは駄目か!?

・朝日の野球部
沼田純先生の野球もの読み切り。
ストレートなスポーツものではなく、戦力外野球部員の戦略ものとはなかなか面白い試み。
野球自体できず学力もイマイチ。それなのに可愛さと盤外戦略で勝負を挑もうという月成マコト
その姑息な戦法で弱小野球部を甲子園に導くことができるのか!?

うむ、こう書くと一大物語にできる素養がなくもないですな。
しかし毎回盤外戦略のアイディアを考えるのは大変な気もする。
今回は見事に自分のとこのゴミ部員を強力な兵器と化すことができたが毎回うまくいくかどうか・・・!?
これはもっとマコト自身の可愛さアピールが必要な流れかもしれませんな。うむ。

というわけで、沼田先生にしてはやけに骨太な線の感じの野球ものでありました。
なかなか今までにない展開で面白かったです。納得できる部分は多かったですしね。相手校の女の子の方が確かに可愛い・・・!!
色々な作品を模索している様子の沼田先生。新たな道を見つけ出すことができるか!?注目ですな。

・パンダのこ
ウェイウェイさんの哀しみ。その哀しみで痩せれればよいのにね。

まあ確かに犬は木登りしませんよね。
しかしパンダがこんな所にいるはずないという固定概念を簡単に振り払うとは・・・何者か!?
尾上という苗字だけだと動物の名前も含まれていないが・・・さてはて。
どんな立ち位置の人物となるのか気になるところですな。やたらとイケメンだし。

・あのころのお姉ちゃんはもういない?
潮干狩りが本当にただの食糧調達と化しておる!!切実だなぁ。

実際のところ、稲太くんの実家は金持ちなのだろうか?
それであるならば何故こんなボロイアパートに・・・まあ、節約ができているということなのかもしれないが。

・ハーベストマーチ
白髪鬼ちゃんから逃れたと思ったら賞金稼ぎの2人組と出くわしてしまうノイエさん&パティさん。
下手な動きをすれば一触即発の危機。
というわけで、白々しい行動に出るパティさん。

たたた大変です〜ッ。地下牢の騎士が逃げ出しました〜ッ。早く行かないとお仲間もやられて騎士にも逃げられちゃいますよ〜

白々しくはあるが言っていることは間違っていない。
なので慌てて地下牢に向かう2人組。うまくいったみたいですね。

ノイエ「なんかパティの腹黒い所を見た気がしたわ・・・」
パティ「え!!知略に長けてるとかじゃなくてですか!?

ふむ、パティさんは自分が知略にも優れたキャラだと思っていると?それはどうなのかなぁ・・・
実際、『騎士』という言葉を口走ったためにマー・フォンに怪しまれてしまう。
山賊共には『騎士』のことは教えてなかったのに何故白髪鬼ではなく『騎士』と呼んだのか・・・

パティ「あれ?私そんなこと言いました?
ノイエ(知略・・・?)

うむ、やはり知略キャラを標榜するのは無理がありますな。
しかしマー・フォンの言い回しからこの2人が山賊ではないと判断するだけの知恵は回るらしい。
逆にそれを指摘することで相手の警戒心を高めることとなりそうですけどね。

俺たちのことはいい・・・お前たちが何者だ?どうしてこんな所に居るんだ?
そっちの・・・・・・ぽっちゃりの方。お前のその服・・・軍服か?

何だか言葉を選んでいるマー・フォン。意外と紳士?
どちらかというとぽっちゃりはノイエさんの方だと思う。パティさんはその表現を使うには少し・・・ねぇ。

それはさておき、会話中に相手の姿をよく見るパティさん。薄ぼんやりとかだが特徴は見える。
隈取りの細男と相棒の鉄仮面の巨人。ドミニウラと呼ばれているが・・・ドミニウラ!?

・・・あ、もしやお2人は、かの有名な賞金稼ぎのマー・フォンさんとドミニウラさん!?
どんな汚いやり口も平気でおやりになるのでハイエナだハゲタカだのあだ名されてて、
同業者からすら下衆だ根暗だ影口たたかれの鼻つまみ。
夕立より出くわしたくなく流行り病よりかかわりたくないと誰もが思う評判最低、いつも2人ぼっちのデコボココンビの。
あの・・・あの・・・マー・フォンさん、ドミニウラさんではないですか?まさか本物に出くわせるとは思いませなんだ!!

一息で物凄い悪評を並び立てるパティさん。
本当のことかもしれないが・・・本当のことかもしれないが、いきなりそんなこと並びたてられたら傷つくだろうが!!
というわけで、武器を持って切りつけようとするマー・フォン。
しかしの気配を察知してノイエさんを連れて素早く飛び去るパティさん。

パティ「突然何をするんです!頭がオカシイのですか!?」
マー・フォン「・・・お前は思ったことを黙ってられんのか・・・?

いやまったく。マーさんの言う通りである。やはり知略キャラは無理があるよパティさん・・・
穏便に済むかと思いきや結局争うこととなりそうな流れ。
武器を突きだすマー・フォン。しかしそれを掴み取り、没収しようとするパティさん。
ふむ、あのパティさんの怪力に抵抗するのかマー・フォン。細身ではあるがそれなりに力があると見える。

そんな綱引きをしている最中に割り込んでくるドミニウラ。ボッ。
床や壁を砕く鉄拳を見せるが、そのホコリを煙幕にしてさっさと逃げ出すパティさん。
まあ争う必要のない相手ですしね。ここは逃げるのが正しい判断でしょうさ。
2人組もまずは仕事が優先ということで地下の白髪鬼ちゃんのもとへと向かうこととなりました。

逃げ出したノイエさんたち。あのまま戦うのかと思って怖かったとノイエさん。
それに対し、こちらに戦う理由はありませんからと返すパティさん。うむ、冷静な判断ですな。

パティ「しかしなぜ急に攻撃されたのかわけがわかりません。くわばらくわばら
ノイエ「・・・怒らせたからだと思うわ」

本当、パティさんに腹芸なんてさせちゃいけないって話でありますな。
腹黒いことをやろうと思ったが、その腹には赤い筋肉と白い筋肉しか詰まっていなかったとかそういう・・・

というのはさておき、無事に危機を回避した2人は囚われのクゥを探そうとする。
一方のクゥは単独の檻に入れられている様子。男用の檻は需要が少ないのか小さ目ですな。
いや、クゥはすぐに買い手がつきそうだから運びやすいところに入れているという判断かな?うむ、妥当な考えだ!!

まあ、何にしても売られたりすることもなく姉弟の再会と相成りました。
パティさんが手斧で檻のカギを破壊し無事合流。クゥの手錠も解けているようだがそれも手斧で破壊したのか?

クゥの身柄だけではなく、持ち去られた荷物も同じ部屋に置いてある。
どうやらここは盗品の物置だった様子。ふむ、これならばすぐに脱出できそうですな。
いや、どうやらパティさんは脱出するよりも先にやることがある様子。
自身の荷物から装備を取り出し、身に纏う。

お2人の危険は全て排除しましょう・・・私たち3人。無事にこの砦から出て行くために・・・
そして今回の渦中にあるあの騎士は私が討つ。
賞金稼ぎたちも邪魔をするなら討つ。
私の使命・・・王に賜りし使命にかけて討つ。
王国軍第13師団『騎士討伐隊』隊員。パティ・ベニヤミン・ピースメイカー。その名とその全霊にかけて

武器となりそうな長物だけでなく、毛皮のようなマントを纏い、ガスマスクのようなものを装着するパティさん。
うーむ、なんだかすごく怖い感じの見た目となりましたよ!?
ズボンも黒くなっているが、これも何かの装備でありましょうか。手袋は耐電性とかになっていそうだ。
まあ騎士は色々と特殊能力を持っているのがいますし、様々な防御手段を講じた末の装備なんでしょうなぁ。
しかしてパティさんの攻撃方法は一体どのようなものであるのか・・・楽しみだ。

しかし、予想はしていましたが、やはりパティさんは騎士討伐隊の1人なんですな。
しかし師団なんて単位だと相当な人数がいそうな気がするんだがどうなんだろうか騎士討伐隊。
パティさんが1万から2万存在するなんて光景を想像したら・・・どこの両国国技館かと思ってしまうじゃないか!!

それはさておき、白髪鬼ちゃんと遭遇する賞金稼ぎの2人組。

老いぼれとはいえ相手は騎士。油断せず・・・やるぞ。ドミニウラ。

こちらは完全に争う構えとなっていますな。まあ、2人組としてはそれが目的だったわけだし当然そうなるか。
しかしわざわざ騎士を狙うとは、命知らずなのか余程腕に自信があるという現れなのか。
知略キャラとしてはこの両者の闘いを見守り、弱った相手を倒せばそれで済むこととなる。
が、知略キャラではないパティさんはわざわざ両者の闘いに割って入って白髪鬼ちゃんを狙おうとするんでしょうなぁ。
その不器用な行動がどのような結果を招くこととなるか・・・注目である。
下手したらパティ無双によりクゥは正体を現すこともなく山賊砦の平定はなってしまうのかもしれない。まあ、それはそれでよい。
しかしどうにか白髪鬼ちゃんを仲間に引き込む方法はないものか。
人を殺しまくってる危険な騎士であることを考えると難しいかなぁやはり・・・うーむ。

・まるみこ天然小学校
くのいちではなくニンジャなんですな。女ニンジャか。うん・・・いい夢だよ・・・うん・・・ピクピク。

はえぬき先生はいい先生なのだが正直すぎるというかなんというか。
フラグを立ててへし折るのが趣味なのかと思えるほどである。
だがしかし、このニンジャは確かにダサくて困る。

というわけで、短期集中連載は終了であります。
小学生たちのギャグというより全体的にはえぬき先生が目立っていた気がするが・・・まあ、それはそれってことで!!

・木曜日のフルット
井坂屋という名前の居酒屋。うん、まあ、どうでもいい。
鯨井先輩のアパートだってアパートと書かれているしな!!さすがにアパートという名のアパートではないとは思うが。

確かに人と触れ合うなら知った顔の多いアパート内で十分ですよね。
鍵がかかるかどうかも分からないぐらいにアットホームな隣人関係が築けるアパート。現代としては珍しい。
なんとなくアパートというより長屋という表現の方が妥当な気がしてきたぞ・・・!!

・総合感想
やってまいりました新連載大攻勢
第1弾のペーパブレイバーに続き、次号の第2弾は小沢としお先生の777!!
さてはて今回はどのような物語を作り出してくれるのか。非常に楽しみであります。
そして巨大魚の杉浦洸先生が読み切りで登場。こちらもまた変わった作品になりそうな予感がします。
次々とやってくる新作に期待していきたいところですな。



2013年 23号


・囚人リク
単行本11巻発売記念巻頭カラー!!
11巻のリクは半裸で傷だらけでありました。
ならば見開きカラーで傷だらけの上半身を晒す田中一郎の姿が出てきても何も違和感はない。ないが・・・なんという肌色率・・・!!
というか、この切ない感じの表情がなんともいえませんわいな。何てノリノリな39歳だ。

それはさておき、本編。

弱肉強食のスラムの掟を知り茫然自失の革命家。
ただ純粋に飢えた人々を救いたかった。ただそれだけなのにこの結果は・・・辛い。

俺があの子を殺したっていうのか!!

ふらふらと街を彷徨い、教会にいきつく田中一郎。そして神に当たったりしてみる。お前は何をしている!!と。
まあ、そんな気分になってしまうのも仕方がありませんわな。
信仰が全く必要ないとは言わないが、自身の信じた道を失いかけている人間としてみれば当たりたくもなる。
だが八つ当たりしたところで解決するようなものではない。
田中一郎に出来たのはこの出来事を忘れないようにすることだけ。自分の腕を切りつけ、その痛みと共に刻み込むことだけであった。

気がつけば私は私の体を切っていました。消えてしまったひとつの命を忘れぬために
革命戦ほど悲惨なものはありません。戦いは更なる困窮を生み、貧弱な武装のせいで仲間は死んでいく。
私にはただ救えなかった命を忘れない。それしかできないのです。

傷のひとつひとつを指して名前を挙げていく田中一郎。なんとも純粋な男であるなぁ。
闘いに身を投じていれば失われる命があるのは当然のことである。それらを忘れないように抱え込もうとするとは・・・
胸に新しくついた2つの傷はやはり弟の二郎の奥さんと息子さんのためのものである様子。
田中一郎のことを話すじいちゃんはその傷を見て何かあったのかと心配しているみたいですな。

極楽島に来てもなおあの人は闘っておるんじゃな。あの人は苦い過去から目を背けん。あの人は人の痛みを吸収しすぎてしまうんじゃ。
それはとてもつらいことじゃろうな。なかなかできることではない。わしはあの人が好きじゃあ。

空を仰ぎそう述べて去っていくじいちゃん。
レノマさんはその話を冷めた表情で聞いている。
いや・・・その両の拳は強く握られ、腕は何かを堪えるかのように伸びきっている。
顔こそはどうにか平静を保っているが・・・って感じですな。これはリクもすぐに気づく。
だがリクはあえてそのことには気づかぬフリをしてその場を立ち去る。

レノマは今いろんな話を聞いていっぺんに飲み込もうとしてるんだ。
俺なんかが出る幕じゃねぇ。がんばれレノマ

うむ・・・よい関係でありますな。これが信頼しあえる仲ということか。
その夜。夜中でも眠れずに苦悩している様子のレノマさん。
思い返すの少年時代。殺しをしてグランドスラムを飛び出したレノマさん。
その後ダブルドラゴンクロスのボスとなったことで自身の貧困はある程度解消された。
しかしその場所を通ればやはり目につくグランドスラムの厳しい環境。
傷ついた子供が通りに倒れ、虫を喰らい、武器を手にしている。
あんな所に飯を差し入れてくれた大人がいたなんて・・・

そんな所だからよ。人の生き死になんて珍しくもねぇ。なのに・・・自分の失敗だと?その上それを忘れねえようにだと?
バカかよ。おっさん・・・テメェ・・・本・・・当に・・・バカかよ・・・そこまでして・・・

震えるレノマさんの背中を優しく月が照らしてくれている。
グランドスラムという場所の過酷さを誰よりも知っているレノマさんだからこそ田中一郎の行動も感じられるでしょうなぁ。重い。

翌日の昼。レノマさんは早速S棟に向かおうとしている。慌てて後を追うリク。
入院を終えたのか全身に手当の跡がある田中一郎のもとへとやってくる2人でありました。
ケンカはもうできねえぞと言う田中一郎にその傷のことをジジイから聞いたと述べるレノマさん。
ふむ、じいちゃんの名前は信造さんと言うのか。今後その名前で呼ばれる機会があるかどうかはわからないが・・・
ともかくレノマさんは田中一郎にこう告げる。

お前がやったことは間違いじゃない。
俺はグランドスラムで育った。死んだガキは確かに不幸だった。だが、お前のせいじゃない。
お前のせい・・・そんなはずがあってたまるか・・・
あの街のため、あの見放された街のために何かしてくれる大人がいた。その悲劇を忘れない大人がいた。俺はそれが嬉しい

レノマさんも何だかんだで純粋なんですよね。
大人を嫌うのもその純粋さ故かもしれない。だから田中一郎の純粋な行為を容れることが出来ている。
常に見せかけや裏切りといったものを警戒しているだけに、逆にこういう打算じゃない行動には打たれやすい人なのかもしれないですな。
田中一郎が子供のような純粋さを持ち続けているという部分も大きいか。そういう大人・・・嫌いじゃないぜ!!キラキラできるし。
というのはさておき、レノマさんは田中一郎にこう告げる。

それでも俺はやっぱり大人が嫌いだ。
だが、お前はお前だ。組もう

実にレノマさんらしい言葉である。
大人嫌いは簡単には治らないけど、個人としては認められる奴もいると思ってくれたわけですな。
よい話だ。リクも思わず涙が零れてくるってものである。おおおー。

かくして歴戦の脱獄王の参戦が決定したのでありました。
うーむ、紆余曲折を経た感じはありましたが、信頼を得るという意味では重要な話だったわけですわな。
脱獄という困難に挑むのに最も重要なのは信頼であるとレノマさんも言っている。
その信頼という絆を得た田中一郎。これはかなり期待が持てますな!!

さてさて、次回からは脱獄王が述べた本物の脱獄の話になりそうでありますが・・・どのような案が飛び出しますのか。
これまでの危うい感じから一気に安心ができそうな流れとはなりそうですが・・・
それでもこの極楽島特級刑務所の怖さはまだ明らかにされきっていない感じがありますからねぇ。
果たして無事に突破できるものか・・・見守っていきたいところです。

・毎度!浦安鉄筋家族
あかねちゃんのこの髪型は微妙な感じがしてならない。

腕がヤバいのなら、身体を前後裏返しにしたらいいのではないだろうか。
いや、観測者から見てどっちが前という基準があるかどうかで変わってしまう・・・のか?
まあ、深く考えることではありませんわな。腹の中の時計はどうやって出したのかとか深く考えることではない!!

・実は私は
前回電池切れの藍澤さんを保健室まで運んだ朝陽。
紅本先生のおかげで出席扱いとはなったが、調理実習はさすがに結果が残らないといけないらしい。
というわけで補習を受けることとなった朝陽。
まあ、もちろんそういう流れとなれば1人で補習というわけではありません。
朝陽のやる気が出るような面々と一緒に行うこととなります。その面子とは――宇宙人!狼男(女)!吸血鬼!!

藍澤「ふん。給仕担当か・・・よかろう。腕がなる」
獅穂「んーアタシ食べるの担当なんだけどなぁ。あらゆる方面で」
葉子「今度こそ・・・今度こそ・・・!!」

ダ、ダメ臭がプンプンと漂ってくる顔ぶれだ・・・!!
確かにこの3人に囲まれて実習とか嬉しくないはずはない。
だが無事に終わる気が全くしないのもまた事実・・・!!まあ、ともかくガンバレ朝陽・・・!!

紅本先生が言うには実習の品目はカレー。具材とレシピは黒板の前に用意してあるとのこと。
そして校長の気まぐれで教師陣が出来上がったカレーを頂くこととなったらしい。

我々は多くを望まない。ぶっちゃけまずくてもいい。それがカレーと呼べる代物であるなら

な、なんですか先生、その不吉な言葉は・・・
そういえば補習なのに担当の先生がいないのはどういうことなのだろうか?
もしや朝陽がいない間の調理実習でダウンするような何かがあったとでも・・・!?

じゃあな黒峰っ!あとは託したっ!!

疑問を呈する朝陽に凄くいい笑顔を見せた後、脱兎のごとく去っていく紅本先生。何!?ハメられたのか朝陽!?

一体何があったというのだろうか。
朝陽や藍澤さん、獅穂さんは保健室にいた。ならば調理実習で何が起きたかは知るまい。
となると残るは・・・葉子さん・・・?
そういえばと朝陽は思い返す。藍澤さんを保健室に運んだあと、葉子さんの手料理食べられるチャンスだったのにと嘆いた時のこと。
友人たちは一様に明後日の方向を見て目を合わせないようにしていた。あ、あれはもしや・・・

にっにんにく・・・私・・・近くににんにくあると目がしぱしぱすんねん・・・

たまねぎみたいな効果を受けるんですな。相変わらず弱点の効果が可愛らしい。
とはいえ正体を秘密にしているので実習時はにんにくを遠ざけることもできなかった葉子さん。

だから・・・だからな?あんなえらいもん作ってもたのはにんにくのせいで、私の実力ちゃうねんよ・・・?

い、一体何を作ったというのだ・・・?
というか葉子さん確か自分で弁当作ってきてましたよね?自炊できるんですよね?
なるほど、冒頭で今度こそとにんにくを手に涙していたのはそれが原因だったわけであるか・・・
今回はにんにくもどけておいたし大丈夫。大丈夫・・・?

ふむ・・・なるほど白神葉子。君はこの補習にて名誉挽回をはかりたいのだな。
よかろう。ならば私も微力ながら力を貸そう!!

そう力強く述べる藍澤さん。うむ、ますますまずいことになる気がするのはきっと朝陽だけではありますまい。読者もそうさ!!

とりあえず獅穂さんに葉子さんの腕前の程を尋ねる朝陽。
獅穂さんが言うには下手ではないとのこと。

・・・ただ・・・テンパったり、変なチャレンジ精神を出さなければ・・・ね

あぁ。そういうところありますよね葉子さん。
最初期のクールな感じなんてもう片鱗も見えないぐらいにテンパりやすい子でありますからして。
だが、逆を言えば落ち着いてことにあたれば問題なく終わらせるだけの腕はあるということだ。
仮に何事もなく終われば可愛い女の子二人の手料理を食べられることとなるわけで。これは文字通り美味しい思いができるって話だ。
って二人とこの時点で言うってことは、獅穂さんは全く手伝う気がないってことですな。

んーやっぱり名誉挽回って普通にレシピ通りカレー作っただけやとあかんかな?

いきなり変なチャレンジ精神を出そうとしている葉子さん。げっ!?
始まる前からドキドキハラハラすることになってしまう朝陽と獅穂さんでありました。
実際の所、マイナススタートなのだから普通の作品が出来れば十分名誉挽回にはなると思うのですけどね。
藍澤さんも葉子さんを諭そうとする。

レシピとはいわば指令書だ。一人が作戦を無視すれば皆に迷惑をかける。
・・・背伸びすることはない。自分のペースで自分に出来ることをしっかりやればいいのだ。

そのように述べる藍澤さんは心強くも美しい。葉子さんも素直にうなずき、ほっとする朝陽たち。よかったね。
このまま藍澤さんに任せておけばレシピ通りにしっかりとしたものが出来上がることでありましょう。
と思いきや、宙を舞い飛んで行っている指令書ことカレーのレシピ。
そういえばさっきいいこと言ってる時に風で飛ばされていたぞ!!

っ!!?てっ敵は風っ・・・!?大自然だというのかっ・・・!?

いえ、ただのうっかりが最大の敵だと思います。
ともあれこのレシピは寄る辺なき戦場の道しるべ。ロストすれば隊は路頭に迷うこととなる。
急ぎ回収に向かおうとするが、窓から出たレシピは風に乗りはるか遠くへと去って行ってしまい・・・指令書・・・ロスト・・・

ズーンと落ち込みリタイアする藍澤さん。なんだかやたらと可愛い。
仕方がなく朝陽と獅穂さんに葉子さん。あたふたあたふた。
まあ、リタイアしちゃったものはしょうがないですし、残る3人でやるしかないですわなぁ。
獅穂さんは料理したことがないためか、今まで見たことないような焦りの表情を浮かべておりますけども。

人参を谷間に何本はさめるかはアタシに任せて!?

料理過程にそんな作業はねーよ!!アピールにはなるかもしれないが、過程を見ている審査員はいないしなぁ・・・
というか言っている本人も語尾が疑問形になってるし、変なテンパり方してますな獅穂さん。
ちなみに獅狼の方は無駄に料理がうまいらしい。ほう。
いや料理がうまいのは無駄じゃないけど・・・見た目的に無駄だなぁ・・・このタイミングで変わられても色々と困るし。スカートだし。

ともかく、かろうじて覚えているレシピの記憶をもとに作業を開始する3人。
まあ、ちまちまとした作業は苦手という獅穂さんは早々にリタイアしちゃったみたいですけどね。
なので仕方がなく残った2人で作業をする。おや、なんだかいい感じ。
楽しそうに料理を続ける2人はまるで新婚さんのようである。初々しいのう。そして結構いい感じに仕上がっている様子。

その2人を他所に、集中力の限界で倒れ込む獅穂さんと指令書ロストのショックが抜けきらない藍澤さん。
特に藍澤さんは戦友が戦っているのに落ち込んでいる自分の姿が情けなく思えてさらに落ち込んでいる様子。
そんな時に思い起こされるのは兄の言葉。また兄の言葉か!?
というのはさておき、兄は言う。寄り道したのを怒られながら、指令に、計画にこだわりすぎるのは良くないと。
新たな可能性・・・あくなき向上心すらも否定するのか!?と。

わ・・・私はなんて愚かな・・・ことを・・・友の新たな可能性を・・・

なんだか無駄によくないことを悟ってしまった様子の藍澤さん。
弱った体を無理やり引き起こし、葉子さんへと向けて叫ぶ。

共に追い求めよう・・・新たな可能性を・・・新たな可能性・・・カレーを越えるカレーをっ!!
取り戻すのだ・・・君の名誉をっ!!見せつけてやるのだ・・・君のあくなき向上心をっ!!

こ、ここに来て何を言い出すのだこの人は!!
後は市販のルーを入れて煮込めば完成だというのに。
そこに可能性の扉があるとか言われましても、それきっと開けたらダメな扉ですから!!余計なことはしない方が・・・

てな風に抵抗する朝陽であったが、藍澤さんの言葉を受けて眩しいほどの笑顔を見せる葉子さん

葉子「よーし!いっちょカレー超えたろか!!藍澤さん」
藍澤「あぁ!!そうなると「カレー」ではない新たな名称を考えなくてはな!!」

あぁ・・・これはもうダメですな・・・
途中まではうまく行きそうだったというのにどうしたこうなったのやら・・・
葉子さんも藍澤さんも一人ならなんとかなる暴走度なのかもしれないが、二人そろうともうどうにもならなくなりますなぁ。
ツッコミが2人に増えたくらいではどうにもならないか!!

そろそろ出来上がったころから重い足を引きずりながらやってくる紅本先生。
まあ、カレーなんてそうそう失敗するものではないですしね。市販のルーさえ使ってればそれなりのものになる。
そう、市販のルーさえ使っていれば!!
逆にいうと無駄にチャレンジ精神を使ったらどうなるか・・・
それは椅子に座ったまま燃え尽きた様子の朝陽と机をまたぐように倒れ伏した獅穂さんの姿が物語っている。
そして寸胴を抱えて私が責任を持って平らげると叫ぶ藍澤さん。
その藍澤さんにすがりつき、あれ足してとどめさしたん私やしと押しとどめようとする葉子さん。な、何を入れたんだ・・・!?

恐るべきカレー・ハザードの勃発。
紅本先生は全てを悟ったかのような表情で出前を頼みにいくのであったという・・・

料理というのはよほど難しいものでない限り、レシピに従っていればそれなりのものになるものだ。
まずくするのに必要なのは余計なチャレンジ精神!!アレンジしようと手を加えるのが失敗のもとなのである!!
独自の味付けが必要かと基本が出来ていないのにいろいろやらかして破滅的な味になる。
漫画における料理下手ヒロインの何割かはこの性質を持っている様子。無難が一番なんですよ無難がさ・・・結局のところ。
まあ、この無駄にやる気に満ち溢れているところが葉子さんの可愛さではあるのだが。

どうでもいいが、最後のページの藍澤さんはどこに登っているのだろうか。土足で上がっちゃいけませんよ!!
まあ、その分組み付かれているときのふとももがいい感じに映えていたわけであるが・・・
そういえば見上げる紅本先生もやたらと大きな胸をしておりますな。ふむ・・・

それはさておき。次回は新キャラが出るとのこと
おっ。これは1話のカラーで存在していた角の子が出る流れか?
これは非常に期待が持てますね。朝陽は気苦労が更に増えることになるのは間違いないでしょうが、まあそれも仕方ないことさね!!
可愛い子に囲まれている状態なのですし、我慢してください。

・弱虫ペダル
見事に試合中に脱皮からの進化を果たした御堂筋君。センターカラーで色付きの脱皮場面を披露してくれます。
脱皮、変態、進化
へ・・・変態!?いや、意味は解ってますけどね。進化するためには重要な過程ですものね、変態。
どうでもいいが、進化と打つとき指が滑って新開と打ってしまう。脱皮、変態、新開。むう、これはこれでアリか!?

それはさておき本編。

さぁ・・・トボ・・・!!トボ!!
増えすぎた昆虫が自らの体を変態させて生を求めて旅に出るように。次の勝利のために。
トボ・・・!!ボクも・・・!!

バリバリと背中から昆虫の羽を生やしてそう述べる御堂筋君。
インターハイでは黒い羽根を出したりしてたが、いきなり昆虫に変態でありますか!?これが進化か・・・!!

雄叫びをあげる御堂筋君。観客がゾッとするほどのプレッシャーを発しています。
にも関わらず負けを確信したのではとか危惧しだす水田くんのトンチンカンさは天性のものか。お前も変態、じゃない進化しなさいな。

それがおまえの次の姿か!!

石垣さんが見守る中、羽を生やした御堂筋君はスタイルを確立する。
丸めていた背中をグググと伸ばし、ビキンと真っ直ぐにする。
フレームと水平になるように背筋を伸ばして走り出す御堂筋君。こ、こいつはまた異様なスタイルを・・・!!

おかしなフォームだが確かに速い。
半周近くついた差をみるみるうちに詰めていく御堂筋君。
しかし残りは3周。これだけの差をつけられて追いつくことなど出来るものなのか?

というところで石垣さんの回想。
インターハイ後も特にゴタゴタがあったりせずに練習している様子の京都伏見。
そして相変わらず石垣さんは御堂筋君をチームの誇りやと持ち上げている。
素直な気持ちなんでしょうが、そういうことを照れもせずに言えるところが石垣さんらしい。そりゃキモィでとも言われるさ。

御堂筋君は全身にテーピングをして肉体的に負荷をかけて練習を行っていた。
しかしこの肉体的負荷では次にいけないと呟く御堂筋君。
必要なのはもっと精神的なものも合わせた、身を削るようなレース。
生物は、もっと劣悪な状況に追い込まれたときのみ進化する

御堂筋。いいんだ。ふり向かなくていい。追いかけろおまえは、今見えてるその新しい姿を

顔を伏したまま走り続ける御堂筋君。
レースは残り2周。鳴子は単独で消火栓の下をくぐる。
しかし、そのすぐ後ろにまで御堂筋君は迫ってきていた。
そのプレッシャーはさっきとは全く違う。アホみたいな異質なプレッシャー!!
人類から昆虫に変態するとプレッシャーの質まで変わるという感じでしょうか。

あっさりと追い抜かれる鳴子。そして目にする異様なフォーム。アホみたいに背筋のばしてアホみたいにまっすぐになっている。

見たことない。あんなん今まで見たことないで

顔がつくぐらいの前傾フォームだって見たことないでしょうし、御堂筋君のやることにいちいち驚くこともありますまい。
まあ、抜かれたことと異様なプレッシャーに竦んで弱気になっているんでしょうけども。

残り1周。
下を向いていた顔を前に向ける御堂筋君。順位も前に出ている。
追いかける鳴子も必死。必死過ぎて鼻血が噴き出るほどである。
ふむ、変態を追いかけて鼻血を流す鳴子か。ふむ・・・いやまあ、それはさておくとしよう。

見事な進化を果たした御堂筋君。それにしても昆虫とは・・・
そういえばサブタイトルにもある通り、イメージは飛蝗――バッタなんですな。
確かに曲げた腕の感じとかバッタの脚みたいである!!顔も口を消して目を大きくして確かにバッタっぽいぞ!!

で、この背筋をまっすぐ伸ばした走りですが「やまめポジション」というものが元でしょうか。
従来の骨盤をたてて背中を丸める走りではなく、骨盤を倒して背中をまっすぐに保つポジションのことらしい。
ほほう。なかなか面白いスタイルでありますな。
絵だけ見ているとまっすぐになった分空気抵抗が減るのではないかという利点があるように見える。
つまりは仮面ライダーで言う所の「ライダー乗り」と同じ理屈である。
む、仮面ライダー・・・バッタの怪人・・・バッタ・・・
そうか、御堂筋君は進化して変身ヒーローになったのか!!
今後は人と昆虫の狭間に生きる者としての苦悩を語る役どころになるという流れですね。ふり向かずその姿を追いかけろ!!

・侵略!イカ娘
触手はトン単位のものまで運べるのか・・・苦労しながらとはいえ。

千鶴さんは10倍の力で破壊していたが、たぶん平常時の力でも破壊自体はできたんじゃないかなぁ。
おぞましいものを見たせいで平常心が働かなかっただけで。実際大きい昆虫は色々とビビる。

イカ娘と千鶴さんのテトラポット対処を見ると、やはり3バカの科学力は桁が違うように思える。
真面目にやればどれほどの脅威となるか・・・真面目にやらないからこそ天才的なのかもしれないな。

・バチバチBURST
王虎の必勝パターンである小手投げが完全に入った!!

一度目の時のように力で堪えようとする天雷だが、負傷したせいで肩に力が入らない。
だが、だからといってむざむさやられるような男ではない。
兄の言葉を思い出す。自分を昔から期待してくれていた兄貴・・・その、お前は本気を出せばスゲー奴なんだぞという言葉を。

諦めることなく、空いた右腕で王虎の頭を押さえて押し下げる。
と同時に足を払い王虎の体を上げて叩き付けようとする天雷。叩きつけろ――クラゲ――!!
相変わらず今でも石川は天雷のことをクラゲ呼ばわりしているんですな。そりゃ本名で呼ばれずにいても仕方がない。

頭を抑え込まれた王虎。しかし極めた腕は決して外さない。
必死な形相で投げを継続する。その結果、2人の目の前に堅い土俵が迫ってきている。
投げの打ち合いで頭を同時に打ちそうになる・・・
これは前試合で王虎と鯉太郎が経験した場面を思い起こす。
あの時は咄嗟に手を出して頭から落ちるのを庇ってしまった王虎。
今の王虎からしてみれば考えられない行動でありましたな・・・

だが今回は同時に落下という形にはならなさそうである。
このままいけば力で勝る天雷が先に王虎を叩き付ける形となる。
ならば、こういう時に発揮されるのが王虎の緊急回避能力。
右腕一本の小手投げで投げきれないなら・・・両腕を使う!!
空いている左腕を自身の右腕にクラッチさせ、全身の力で投げを放つ王虎
この勢いにはさすがの天雷の力も堪え切れず、頭を押さえていた左腕も外れ・・・単独で土俵に叩き付けられる形となった。

無念なり天雷。追い詰めはしたが及ばなかったか・・・
いや、王虎が試合中に強くなったということであろうか?
両腕をクラッチさせての小手投げは今まで見られなかった技である。つまりは新技を身に付けたも同然。
新技を披露されたのでは敗れることがあっても仕方がありませんわなぁ・・・残念無念。
だが、王虎の勝利を喜んでいる人もいる。

負けるだと・・・?王虎が・・・?どうやって・・・誰がアイツを止められるってんだよ・・・

嬉しそうな田上さん。誤解も解けましたし、よかったよかった。
逆に悔しそうな顔をしているブタフグ。ざまぁありませんな。
しかし田上さん、虎城親方と似たようなことを言っていますね。さすがに近くにいるものはよく理解しているということか。

肩を痛めた天雷。見る限り肘の方は無事な感じですな。重い怪我になっていなければいいのだが・・・
しかし、その様子を見てあーあー壊れちまったかなで済まそうとする十文字親方はやはり色々と問題がある。
伊達にブタフグがいる部屋の親方ではないというわけですね。どういう教育をしているのか知れるというものだ。
いや、虎城親方の前だし、王虎がやらかしたことを軽くすませようと軽口を叩いているのかもしれませんな。しかし――

あぁ・・・このままでは壊れちまうよ・・・

愛する息子の勝利に渋い顔をしてみせる虎城親方。
やはり王虎の精神的な危うさを理解している様子ですな・・・まあ、甘やかし過ぎたツケな気もしますが。
虎城親方としては負けてほしくはないし、勝ちすぎて増長していずれ壊れるのも嫌だという状況か。厄介な話である。
まあ、幕内まで上がればさすがに王虎を止めるのもいるだろうし、そこで負けても壊れはしないと思うが・・・はてさて。

そういえば天雷を投げた時の王虎の形相が火竜に見えなくもなかった。
虎城親方が危惧しているのはそこだったりして。
愛する息子があの火竜に似てきつつある!困る!苛立って苛立って、このままでは壊れちまうよ・・・俺が。とかそういう。
うーむ、あるようなないような・・・ないな!!

・あまねあたためる
あまねちゃん愛用のうさぎの髪飾り。
今回はその髪飾りが意志を持っていたらというお話。
ふむ、道具の擬人化か。萌え系の漫画ではよくある話でありますな。

左助「右京さん!大丈夫っスか!?」
右京「・・・ああ平気だ。心配しすぎだぜ左助」
左助「なにが平気なもんですかい!片目取れかかってるじゃねえですか!!」
右京「うるせぇよ・・・かえって傷にひびくぜ」

兎たちの慟哭。っていやいや、何でこんな擬人化の姿にしたし!!
確かにウサミミはついているが・・・どこの浪人だよお前ら!!

左助「なんスかこの扱いは・・・俺ら道具なんスかね?」
右京「道具だよ。だから道具らしく役に立たなきゃいけねぇんだ」

道具であることに疑問を持たれる道具というのも嫌なもんだ。左助はまだまだ未熟であるな。
ちなみにこの髪飾りの2人は鍋掴みミトンのおまけとして温家にやってきたらしい。
本命の製品であるミトンは兄者としておまけの2人に慕われている様子。さすがに本命とおまけには差があるわけか!!
というか、この髪留めはおまけだったのか・・・道具としての意識が薄くても仕方ないのかもね。
でも捨てられずに使われているだけでも有難いと思ってもらわないと!!おまけなんですし。

髪止めはさておき、ミトンは基本的に熱いものを持ったりと過酷な場面で使われることが多い。ぬううううん!!
このままだといずれ劣化して死んでしまう!!
だがミトンの兄者は言う。遅かれ早かれ死ぬんだ。それまで精一杯生きるまでだぜ、と。
さすがに本命製品の兄者は達観しておられますなぁ。
しかし火のついたまま鍋を持とうとしたママさんの行動によりミトンに火が燃え移り、兄者瀕死。兄者ー!!

持つ部分が燃えてしまってはミトンとしてはもうおしまいである。
力尽きる兄者。しかしそれでも弟分たちにこの家の恩を忘れずに尽くすよう伝える。大きいぜ兄者!!
だが、ミトンとしての生を終えた兄者であるが、そのまま捨てられるようなことはなかった。
焼け残った可愛い兎部分を切り取り、エプロンのアップリケとして再利用されることとなりました。
おぉ・・・これは。兄者にも新たな道具としての生が・・・

兄者ー!!

ゲー!!新たな生を得たとかいう流れかと思いきや、磔にされているではないですかー!!
ハッ。エプロンに貼り付けたから磔・・・!!なるほど。考えてみれば当然な流れなわけですな。

ともかく、兄者の壮烈な死によって道具の生き様を教えられた弟分たち。
それでも髪留めの片割れである右京さんが死んでしまうのは嫌だし、ひとりじゃ頑張れないと嘆く左助。
だが、兄者も再生利用する温家である。道具を大事にする心は忘れてはいない。
なのでほつれた部分をあまねちゃんが手縫いで修繕してくれます。
子供の頃からの付き合いなだけに愛着も大きいということなんでしょうなぁ。共にお風呂に入った仲でもありますしね!!

てなわけで、兄者の一部を移植され蘇った右京さん。見ろ・・・兄者はここにいる・・・!
こうして髪留めの2人は兄者の存在を感じ、精一杯道具として生きていく決心を固め直すのでありましたとさ。
精一杯生きろよ!2人とも!

というわけで、道具の擬人化の話でしたが・・・やはりどうしてこんな姿になったのかと!!
オチの右京さんの姿を見るとブラック・ジャックっぽい印象がある。
やはりチャンピオンならではの流れでこうなったということであろうか!?
いや、別に浪人じゃなくてもよかろうにと思わないでもないが・・・面白かったからいいか!!

・真・餓狼伝
「水背負」という鍛錬方法がある。
古くから丹波家に伝わる術で、厚い道着を幾重にも着込み、さらには水を含ませ重量を増した状態で稽古に臨む。
正に水の"枷"を背負わせる鍛錬法である

9歳の文吉にはこの重さのハンデはなかなかに厳しい。
が、それをやらないと教えている久右衛門の方が稽古に付き合えないというのだから仕方がない。
文吉も自分のためになりますからと納得してくれている。いい子だ。

こうして父と子は共に"夢"を積む。やがて実りを見せるその日のために――

いやあ、いい光景だ。微笑ましい。
武術を介して語り合う仲のいい親子の姿というのはなんと輝いて見えることか。

というところでいきなりの回想終了
おっと、思ったよりも早い段階で戻ってきましたね。講道館の、嘉納治五郎との因縁の話はまだお預けか。

父に鍛えられたおかげで前田光世とも互角に戦えるようになったという丹波文吉。
殴り合いによって互いに傷つき、組み合っての激しい投げで共に体力を削る。
投げを放っているのは主に前田光世であるが、文吉が堪えることで同じぐらいに負荷がかかっている様子。
上着も同時に同じ個所が破れているものだから同時に脱ぎ捨てる2人。ううむ、どこまでも互角か・・・!!

・・・なあ前田さん。
・・・俺たちは一体どれ位闘っていたんだろう。
・・・まだ一刻しか経ってないような、もう・・・一刻が過ぎ去ったような・・・
・・・もう眠ってしまいたいような。永遠に闘り合っていたいような。
ああ・・・頭がうまく回んねぇ。

どこまでも互角な打ち合いを続ける2人。
そこに浮かぶ笑みは開始時の獰猛なものとはまた違う爽やかなものも垣間見える。

・・・だけど、これだけは分かる。
残念だけど、俺たちの闘いに――終了りの刻が近いことだけは――!!

死闘を繰り広げる2人の決着もいよいよ近い。
次号は巻頭カラーでその様子が描かれる模様。
果たして勝利するのはどちらなのか。それとも痛み分けという決着を見ることとなるのか?
今後の展開がどうなるかも含めて気になる所でありますな。

・名探偵マーニー
被害者の視点で事件を見つめ直そうとするマーニーの姿が描かれたセンターカラー。
白線の上に横たわりなんだか物問いたげな様子でこちらを見つめるマーニーの姿は何というか・・・誘ってるのか?

ちょっと気になるけど、気を取り直して本編の感想。

今回の依頼人は久しぶりに波峰ちゃんからのもの。
まあ、まずは依頼という形ではなく呪われていると噂のウチの団地に遊びに来ないかという誘いでありますが。

最近変なウワサがたってて。変な声や叫び声が聞こえたり、首のない女が窓の外に立ってたりとか。黒い人影がのぞき込んでいたとか。
昔、工事で神社を壊したからそのタタリじゃないかって。どうにもフンイキが暗くってさあ・・・

ふーむ。タタリねぇ。非科学的な話。つまりオカルトでありますな。
となると興味を示す子がこのクラスには存在する。そう、前花さんだ。
というわけで放課後、マーニーと前花さんは波峰ちゃんの住む団地へと足を運ぶこととなったのでありました。

ここでマーニーの住む探偵事務所についての設立秘話。
昔、峠茶屋だった建物をタダ同然でもらい受け、そこからロイドさんと血のにじむようなDIYなリフォーム工事を行ったそうな。
ふうむ。器用というかなんというか。なんで業者に頼まなかったのだろうか。やはり料金の問題なのか?
それはともかく、パパと言いそうになって親と言い直すマーニーが可愛らしい。

前花さんはネットで購入した幽霊センサーなるものを持参してきている。
ハハァ。タタリの話とかありますものね。必要ですね。そりゃあ。
だが早々バカにしたものでもないかもしれないこのセンサー。
反応があるということで足を運べば、そこにあるのは取り壊された神社。お稲荷さんのあとである。
うーむ。工事で壊すのは仕方ないにしてもそれが野ざらしにされているというのは・・・なんともはや。

まあ、オカルトのことは前花さんに任せることにしましょう。
マーニーは探偵らしく証言を集めてなにが、どこで、どんな風におこったかデータを集めようとする。
その行動を地味と評する波峰ちゃん。探偵ってのは地味なもんなんですよ。本来はね。

ともかく、3人で団地内の色々な人から話を聞いて回る。老若男女いろんな人が団地に住んでいるようだ。
しかし屋上に上がってなにやってるんだろうこの3人。

情報を集めた結果、怪現象が起きている範囲はそんなに広くない。
新しい居住者が多い団地の南区画に絞られるそうな。ちなみに波峰ちゃんが住んでいるのも南区画であるとのこと。ふむ。
髪の長い女の影が見えたり、変な音が聞こえたり、体調がおかしくなる人などが増えているとのこと。
ふーむ。体を壊す人まで出てきているとなると放っておくわけにもいけませんなぁ。

というところで波峰ちゃんとマーニーの携帯に着信。
それと同時にゴーストセンサーに反応がある。これひょっとして電波に反応しているのか?
それはつまり幽霊は電波を纏っているとかそういう関連性が・・・ぐらいに話を繋げてみてもいいんじゃないかね前花さん。

情報収集を終えたマーニーたちは波峰ちゃんの家にお邪魔することに。
波峰家は4人家族。波峰りあちゃんには波峰愛理さんというお姉さんがいる様子。
美人で人に好かれる団地のアイドルな愛理さん。
しかしここ最近急に体調を崩し、大学も休んでいるとのこと。今日もベッドの上からマーニーたちに挨拶をしております。

私の女としての目標だったっていうか・・・いつか追いつければって思っててさ・・・
二か月位前から体調崩して、朝気持ち悪くて起きれないって・・・

ちなみに幽霊騒動が起きたのは三か月位前からであるとのこと。ふむ、時期としては合っていますな。ふむ・・・

どうやら波峰ちゃん。幽霊騒ぎがどうこうということで連れてきたが、本命は姉のことが心配だったからというものだったらしい。
そんな面倒なことしなくても正式に依頼としてマーニーに調べて貰えばよいですのにのう。
マーニーもおかしな話じゃないなら友人からお金を取ったりしないですし。おかしな話じゃなければ、ね。
前花さんは霊感のあるという知り合いに当たってみるとのことだが、まあそれはそれとしましょう。うん。

別方面から調査するというマーニー。
ちょうど波峰家にやってきた同じ団地に住む丸山さんという男の人に話を聞くこととする。
愛理さんのお見舞いに来たりしているし、どうやら丸山さんは昔から波峰姉妹のことをよく知っている様子ですな。

外は寒いということで丸山さんの部屋にお邪魔するマーニー。
また一人暮らしの男の部屋にホイホイと上がり込む・・・色々と誤解を招いても知りませんよ!!
というのはさておき、丸山さんの部屋にはロボリンピック入賞のトロフィーなどが飾られている。
ああ、TVで時折やっているアレですな。なかなか大仰な動きをするのもあって面白い。

丸山さんは工学系らしく幽霊騒ぎは眉唾と思っている様子。しかし愛理さんの体のことは心配だそうな。そりゃそうでしょうな。
で、本題。マーニーは波峰姉妹の仲について尋ねる。傍から見て関係はどうなのか?
丸山さんは幼馴染なのでその辺りを詳しく聞きたいという話でありますな。

その話がどういうものだったのかは分からないが、本格的に調査を開始しだすマーニー。
何か案があるのか前花さんからゴーストセンサーを借りる。電波でも調べるんですかね?

夜。一度帰って準備を整えたマーニーは再び団地の調査に乗り出す。
なるほど。夜は冷えるし上着は必須ですね。ネコミミ付きのフードをつけるのも大事ってことだにゃあ。

前花さんから借りたゴーストセンサーの分布地図を作成する。
反応の強い場所を特定していくと、そこはB-2棟。波峰ちゃんと同じ棟であることが分かる。
それが分かったのなら入居者をリストアップ。なるほど、容疑者の特定でありますな。
そして建物の構造の調査。さすがに普通に調べるのは難しいので毛利刑事の力を借りることとする。
うーむ、やはり探偵が刑事のコネを持っているのは大きいなぁ。
毛利さんも便利に使われている感じもあるが・・・まあ、検挙に繋がることも多いし、本人も満更ではあるまいし問題ないか。

そしてマーニーは波峰ちゃんの部屋に戻る。

ちょーっと試したいことがあって・・・泊めてもらえるかにゃあ?

そんな頭でにゃあとか言われたらなぁ・・・泊めるしかないじゃないですか。
ときおりさりげなくこういう語尾を使ってきたりするからマーニーは侮れない。

で、マーニーが泊まり込んだ理由は愛理さんの様子を見張るため。
予想が的中したということか、眠っている愛理さんの顔に何か液体のようなものが降りそそごうとしていた
容器でその液体をキャッチするマーニー。
これが波峰ちゃんのお姉ちゃんが体調を崩した原因で、ここ最近の幽霊騒ぎの目的であるそうな。
ふむ。この揮発性の液体は・・・体調を壊すための毒か?
そしてこの毒を送り込んだのは・・・やはりこの人、丸山さんであるか。

事前に突入準備を進めていた毛利刑事と警察官たち。
管理人にマスターキーを借り受け、丸山さんの部屋に乗り込む。
すると何かの装置を操作している場面にでくわす。うむ、これは間違いないですな。現行犯逮捕だ!!

犯人は丸山将揮。星山工科大学二年。
彼は自分の特技を最大限に活用してこの犯罪を実行した。
ロボリンピックでは色々な障害や課題をロボットに課し、それを競わせる。
この場合の課題は同じ棟に居る波峰愛理の部屋へ天井裏や通気口をルートにどうやって毒薬を届けるか。
彼は全身全霊をかたむけてこの課題をクリアさせたんです。

な、なんとまあ無駄な努力というかなんというか・・・
いやでも、こういうことにかける情熱ってバカにできないものがあるからなぁ。
というか、よく正確に顔に落とせたりしたものですな。カメラとかでもついているのだろうか?
つ、つまり盗撮の容疑も加わると?うむ、そりゃ努力も惜しまなくなるはずであるな。

丸山さんが犯人であると知り衝撃を受ける波峰ちゃん。
小学校も愛理さんと同じであり、すごくいい人だったと思っていただけにショックは大きいようですな。
しかし、その昔からの知り合いという間柄が原因のひとつだった様子。
別の大学に行き楽しそうにしている愛理さんを見てなんとかしたいと思った丸山さん。
愛理さんの体調を崩し、自分は親切な隣人の役で再び親密な関係を取り戻そうと計画したそうな。
そして自分が疑われないようにこの幽霊騒動を捏造した。パニックが広がれば疑われずに愛理さんに近づけると考えたわけだ。
そのために高周波発生装置に重低音スピーカーなども用意したそうな。
愛理さん以外の体調を崩した人はこれにやられたわけですね。うーむ、なんと迷惑な・・・

その高周波を拾ったのは前花さんのゴーストセンサー。
なるほど。お稲荷さんに反応したのも近くに高周波の反応があったからなわけか。
さすがに呪いなんて簡単に発生するもんじゃあありませんよね。

・・・まあある意味これも呪いかも・・・
一人の女性を振り向かせるためにこれだけの・・・知識と技術を駆使してなんも得られず、そして最後は捕まってしまった。
お姉さんへの想い・・・彼にはまるで呪いのようだよ

恋愛というのは人を狂わせる要素が多分に含まれているって話ですかね。
それが純粋な想いであろうが、ひとつ間違えばおかしな方向へと突き進む原動力になるのが愛情というものである。
そう、それはまるで呪いのように・・・
つまり、前花さんは恋愛脳になるのがオカルトと出会う近道である。そういう話でありますね!!
探偵ものとオカルトは相性がいいやら悪いやらなので前花さんがガッカリする流れが多くなりますなぁ。不憫。

とりあえず今回の犯人が波峰ちゃんじゃなくてよかった。
前の登場回でも割ととんでもないことをやらかしてた子だけに、ここで姉妹不仲説とか出されても困る所であった。
結構可愛いデザインしてるだけに、今後はまともな活躍をしていってほしいものであります。

・ドカベン ドリームトーナメント編
13回表。ドルフィンズの攻撃は一番からの好打順。
裏のスターズも九番から上位に繋がる好打順。
なればここで点を取っておかないとドルフィンズとしては負けが濃厚になりそうな場面でありますな。

さて一番のジンクスの打席。
幸運の鳩が欲しいとこだがナイターに入ったんじゃあ来てくれそうもない。
なのでジンクス返上して自力で打つこととなったわけであります。他には何かないのかね?
まあきっちりヒットになったからいいけども。

続いて二番は好打者の国立。
送りバントをするには勿体ない打者。なので自由に打たせるかエンドランかと読む山田と土井垣。
しかし、結果は初球からの送りバント。
うーむ、ここはきっちり1点を取っておこうという作戦であるか。
なんだかんだでスコアリングポジションに進まれるのは怖い。

そしてここで三番のジャンボ。うまくすれば片手でもホームランにする怪力男の登場である。
なのだが、この打席はショートライナーに終わるジャンボ。
まあ、ショートの長島さんの好守備が光ったということであるが・・・なんとも活躍ができてないジャンボ
試合前に打ち上げろとジンクスに言われていたのになぁ。

ツーアウトランナー二塁という場面で回って来るKジロー。
ドルフィンズでは間違いなくナンバー1の打者であるが、今回は一塁が空いている。
ふむ、普通に考えれば敬遠な流れでありますが・・・?

土井垣監督が出てきて本領やナインに指示を伝える。
トリオ・ザ・ブルペンのプライドを重んじて監督自ら敬遠の指示を伝えるという配慮でしょうか?と実況の大平。
うーむ、里中じゃあるまいし、そこまで重んじる必要ありますかね?本領はなんとなく冷静な人な感じがしますし。
むしろ土井垣自身が面倒くさいプライドの持ち主だし、勝負しろと言いに来ている可能性がある。大いにあるね!!

五番のファオマンも怖いが、やはり一番怖いのはこのKジローである。
さてはてこの場面どう動くのか。勝負か敬遠か・・・なんとなく勝負しそうな雰囲気だなぁ。

・ブラック・ジャックREAL 〜感動の医療体験談〜
第5弾は三浦みつる先生作画による老夫婦のお話。
永き時を連れ添い、支え合った2人の姿に若き外科医は大切な何かを学ぶ・・・

外科医の武井先生が勤める病院に入院している杉山京子さん。
どうやら肝臓癌であるらしい。ふうむ、それは重い病気ですな。
旦那さんは主治医である武井先生に妻の病状を詳しく教えてもらおうと色々と尋ねて来る。
ふむ、熱心なのはいいことですが、患者である奥さんの前で質問されるのはちょっと・・・

そんな感じで困っている武井先生。
ちょっとした縁で知り合ったブラック・ジャックに杉山京子さんの現在の病状を説明する。
京子さんは六十一歳。主人に連れられて受診に訪れたのが半年前。
黄疸が進み腹水も貯留し呼吸苦や倦怠感が強く、すでに末期の肝臓癌であることが判明。
ムンテラ――患者への病状説明を行う際にはいつもご主人が同席している。必ずメモを取りながら聞く熱心な夫であるらしい。

これまで幾度も入退院を繰り返していたのだが、ついに先日再発した病巣が増え、腫瘍マーカーの値が跳ね上がる。
栄養状態もかなり悪化しており、これが最後の入院になるのではと目されているとのこと。むむむ・・・

これだけ癌が肝内に多発してしまうと根治手術は不可能・・・結局はPEITなどの姑息治療で延命を図るしかないんです。

ふうむ。辛い状況でありますな。患者にそれを告げるのも躊躇われますわな。
なんせこの物語は20年ほど前の出来事である。
今ならばインフォームドコンセントなどで患者と治療方針を話し合いながら――というのも一般的なんでしょうが・・・
この時代はそういった告知が行われることはあまりなく、医師にかかる負担は大きかったわけで。武井先生の苦悩も理解できる。

再入院してからしばらく経ったところで京子さんの腫瘍が危険な大きさになってきていることが判明する。
このままでは外に向かって破れて大出血を引き起こす可能性がある。
更には腫瘍が門脈系も巻き込み冠動脈だけ閉塞させても完全には止血できない。
もはや通常の術式では手術など不可能な状態。そう、それこそ神業でもない限り・・・

・・・つまり、この私にオペをしろと!?

おっと、ついにブラック・ジャックによる執刀シーンが描かれることとなりましたか。
どうやら武井先生、交通事故にあったピノコを治したことでブラック・ジャックに借りを作った形となっている様子。
なるほど、これならばブラック・ジャックも快く執刀してくれるってものですやね。

というわけで腫瘍の切除手術を行うブラック・ジャック。
昔の連載時は使用していなかったハーモニックスカルペルなどの最新器具もしっかり使いこなす。流石ですな。

手術は無事終了し数週間が経過。
しかし切除した残りの肝臓部分がうまく機能するかは患者次第である。
どうやら武井先生の表情を見る限り思わしくないらしく、京子さんも弱気な感じになっている。
このまま肝不全が進行すれば、持ってあと一週間。それが武井先生の所見である。むむむ・・・

こうなってしまうと手の施しようはない。であるならば問題は余命宣告をどうするかである。
患者の生きる希望を奪いかねない宣告はしたくない。最後まで生きる意志を持っていてもらいたい。武井先生はそう考える。
しかし家族には告知義務がある。伝えないわけにはいけない。
だが相手はあの杉山さんの御主人。患者である奥さんにそのまま伝えてしまうのではないかと不安な武井先生。
うーむ。確かにありえる話ですなぁ。まあそれでも伝えないわけにはいきませんし・・・

というわけで、ご主人が病室から出てきたところを捕まえて奥さんには知られないように余命を伝える。
こんな辛い告知は奥様本人にはできない。望みを絶ち消さぬよう、今度ばかりはご主人の胸に納めておいてほしい。
そうご主人に告げる武井先生。しかし翌日――回診に来た武井先生が目撃したのは、奥さんに余命を告げるご主人の姿であった。
おやおやこれは・・・さすがにどうなのだろうか。奥さんも青い顔になっているではないですか。
武井先生も黙ってはいられず、奥様のお気持ちも少しはお考えになってください!!と怒鳴る。が――

あんたに・・・何がわかる?他人のあんたに・・・何がわかるというんだね。
あんたに私たち夫婦のいったい何がわかるっていうんだッ!?

泣きながらそう怒鳴り、逆に武井先生に掴みかかるご主人。ふむ、そのように言われましてもなぁ・・・
確かに長年連れ添った夫婦のことなど分かるはずもない。こちらとしては常識的なことを述べるしかないのである。
そしてその常識で照らし合わせるならば、やはりここは気遣いをしてもらうのが・・・そう考えるのが自然である。
事実、京子さんも自分の余命なんて知りたくはなかったと言っている。
しかしこうも言い出す。もし主人にも嘘をつかてていたらもっと哀しかったかもしれません、と。

私たち――結婚する時に誓ったんです。
何があってもお互い決して嘘だけはつかないでいようって。どんなに辛く厳しい現実があろうとも二人でそれを乗り越えていこうって。
主人はその約束を最後まで守ってくれたんです

なるほど・・・そういう話ですか。
うーむ、確かにこれは夫婦の間にしか分からない話でありますわなぁ。
主治医としてみれば患者のことを第一に考えたい。
しかし、夫婦の繋がりというのはそれとはまた違う重みがあるというお話でありますな。
なるほど、これが今回のタイトルである『まもりたいもの』なわけですか・・・難しい話ですなぁ。

京子さんはそのまま亡くなられましたが、最後まで主人が結婚前の約束を守ろうとしてくれたのは有難いことだったのかもしれませんな。
やはり死ぬこと自体は怖いでしょうが、疑うこともなく逝けるのは慰めになるのかもしれない・・・
色々と考えさせられるお話でありました。

次号は堀田あきお先生の「黒スーツの人命救助」が掲載されることとなります。
企画もこれで最後となりますが、どのような話が待っているのか。楽しみでありますな。

・クローバー
エリナちゃんが怖い人にさらわれた!?
この情報に慌ててバイト先からやってくるハヤト。バイトリーダーにはまた悪いことしちゃいましたね。

ハヤトは移動しながらエリナちゃんの携帯に電話をかけるが繋がらない。
これはいよいよ昨日のヤツらにさらわれた可能性が高くなってきましたか。
焦るハヤト。しかしそれに対して真木はなんだか超然としている。
まあ、真木が来た時にはもういなくなっていたわけですし、連れ去られた責任があるわけではないですな。
それでもどうやら探すために動いてくれていた様子の真木。今はその連絡待ちである。

闇雲に探しても意味はない

大人な真木の言う通りである。騒ぐハヤトを制し、かかってきた電話を取る。
電話の相手は天童志の新しい頭・・・矢原秀敏!!
おっと、なんだかスッキリした顔つきしてるじゃないですか矢原。
真木とのタイマンも終え、わだかまりがなくなったことで貫録もついたってことでしょうか。なかなかカッコイイ。

というわけで矢原経由で天童志の不良に心当たりがないか尋ねてもらっていた様子の真木。
エリナちゃんがさらわれたかどうかではなく、桃北公園あたりで悪さをしている奴の情報という形で聞き込んだらしい。なるほど。

最近あのあたりでつるんでるチンピラみたいな5〜6人のプー太郎軍団だ。
悪さばっかりしてるろくでもねェヤツらだってよ。
ヒマな時は地下降りたところのマシンガンって店にいつもいるってよ

ふむ。アジトが割れた感じでありますね。これはありがたい、一気に殲滅できそうな雰囲気である。
矢原はいつでも動けるぞと頭らしいことを述べるが・・・

真木「大丈夫だ
矢原「・・・だろうな

うむ、やはりなんだかいい関係を築けている様子でありますな。全力でタイマン張った結果という奴か!!清々しい。

アジトの情報を得たのでハヤトを乗せてさっそく向かう真木。
そのマシンガンでは富永と数人の男たちが1人の女子を連れ込んでいる様子。
最初の威勢はどこへやら。すっかり怯え竦んでいる様子の女子。
そんなピンチの現場に駆けつけるハヤトと真木。ふむ、やはり一気に決着がつきそうな流れですな。

しかし、この泣いている女子は本当にエリナちゃんなのだろうか?
足しか映っておらず、エリナちゃんと特定できる要素はない。ならばやはり違うとみるのがセオリーか・・・?
まあ、人違いであっても見逃せるものではないですしね。今のうちにぶちのめしておきましょう。後顧の憂いを断つためにも。

さて、次号と次々号の2回はお休みとなります。
連載再開は26号からとのこと。最近仕事が増えていて忙しい様子ですし、休みが入るのも仕方ないことですかのう。
英気を養ってこれからも頑張っていただきたい。英気を養う時間があるかどうかは分かりませんが・・・

・いきいきごんぼZ
相変わらずイマキマキ、本編ではいい目つきで見下してくれる。こういうのが好きな人も多い!らしい。

全体的にドラクエ風の今回。でも何で一番古いドラクエ歩きをしているのだ枷井よ。こっちみんな!!
毎回コマンド実行するのに方角を指定しないといけないのが面倒でしたな。

外来種はやはりふてぶてしいですな。これだから侵略的外来生物などと類義されるのか・・・!!
カッパの方がひっそり暮らしているだけ平和的なのかもしれませんあ。いるのだとしたら。

・ANGEL VOICE
ロスタイムと合わせて残り4分・・・あれから・・・もう大分たつよな。
あと少し・・・あと少しで笛が鳴る。クリアしろ!!早く!!

叫ぶ万代さん。
試合終了まで残りわずか必死でリードを守り抜こうとしていますな。
しかし体感での大分たったはもはやアテになりませんからなぁ。まだ2分以上残ってたりして・・・

丹羽さんのクリアは小さくこぼれ球を習実に拾われる。
中に入れて茂森のヘッドでそのまま得点を狙う。が、これは万代さんが必死のパンチング。ナイスキーパー!!

マイ(あと少しだよ。頑張ってみんな)
間宮(あと少しだ・・・がんばれ!!――後輩たちよ)

応援する人たちは皆目を逸らすこともできず、食い入るように試合に見入っている。
しかし習実の方も必死だ。猛攻撃を休むことなく続ける。
宮部のクロス。茂森の頭を使おうと狙ったこのボール。狙うはもちろん松田への中継である。

松田さんの足元に・・・足元に落とせば、後は松田さんが何とかしてくれる

その強い意志により、狙い通り松田の足元へボールを落とすことに成功する茂森。
となればその期待に全力で応えようとするのが松田という男である。
防ごうとした脇坂さんを凄いスピードで抜き去る。
まだ百瀬が側についているので完全にフリーというわけではないが、ほぼキーパーと1対1の形となる。

キャプテンとして・・・チームのエースとして・・・絶対に決めなければいけない時がある。
それが――今!!

狙い澄まして放つシュート。的確にコーナーをついたこのシュートは万代さんが飛んでも追いつかない。
しかし、狙いすぎたのかこのシュートはポストに嫌われる。松田がミスをした・・・!?
そういえばこの数分の間に万代さんのスーパーセーブが2本も出ているんですな。
なるほど、これはさすがの松田もコースを狙いすぎてしまったとしても仕方がないという話である。

だがポストに嫌われはしたものの、まだボールは生きている。このこぼれ球を押し込めば・・・
走る松田。だがそこに割り込んだのは脇坂さん。身体を入れて先にボールを確保する。
が、まだ松田は諦めてはいない。後ろからでもどうにかしてボールを奪おうと狙っている様子。
これは危ない。外へクリアをしなければ・・・!!

そう考えて大きく蹴り出そうとする脇坂さん。
しかし、その目にある男の姿が映った。
瞬間の判断であろうが、クリアをやめてその男がいる方へと蹴り出す脇坂さん。
驚きの市蘭イレブン。しかし、ボールが乾へと渡ったことで全てを理解することになる。

乾にパスが通った瞬間――成田は走り出していた

パスが来ることを信じて動き続けた乾。
それがついに功を奏した。敵味方の誰もがクリアすると思っていた様子ですからねぇ。ほぼフリーでパスを受け取っている乾。
それも全ては仲間を信じて走り続けた結果であるわけで・・・うーむ、素晴らしい。
そしてその乾にパスが渡ること、乾がパスを出してくれることを信じ待ち続けていた成田。動き出しは速い。
これは追加点の大チャンスでありますな!!
相手DFとキーパーの間にボールを落とせば、成田の速さで瞬時にキーパーと1対1に持ち込める。となれば・・・!!

ここでの追加点が決まればさすがに勝負はついたも同然でしょう。
まあ、松田のことですし、その甘い認識を打ち消すかのように再開後数十秒で得点とかやってくるかもしれませんが・・・
ともかく、今はこの信じて待ち続けた仲間からのパス。その繋がりを見届けることとしましょう。

・バーサスアース
敵は融合者ではなく少年の姿をした深柱そのもの。
さらには髄幹は1つではなく24個もあるという。
1つの髄幹は直径わずか9mm。この難敵を相手に玲央さんはどのように立ち回るのか・・・!!

展開したASURAで攻撃を防ぐ玲央さん。
少年はバラバラなままかと思いきや、合体と修復を行いながら攻撃を行っている。
なるほど、24体も中にいるならそれぞれ独立した行動だってできるというわけか。便利な話だ。

少年の武器の一撃でASURAの左上腕部が叩き折られる。
上腕部は武器持ってないと思ったらやはり防御用の腕だったんですね。
その腕を折られ隙が出来た玲央さんの左肩に少年の武器が突き刺さる。
動脈のヤバイ所を刺されたのか、大量出血で失神する玲央さん。
むう、これはヤバイ・・・!!倒れた姿がエロくてヤバイとかそういう話では・・・まあ、それもなくはないな。ヤバイ。

ともかく、少年の追撃は兵真くんのタックルで妨害。
さすがに相手が軽いだけによく吹き飛ぶな。

攻めの要である玲央さんとハルトが気絶している現状。これは今までにないほどの絶体絶命っぷりである。
何だかんだで今まではハルトが来てくれれば・・・という状況だったからなぁ。
バラバラにしたはずの体ももうほとんど繋ぎ終えている様子ですし、厄介なことこのうえない相手である。
となるとヒミコさんの判断は・・・

現有装備では撃退は不可能と判断!!新本部ビルを放棄します!!

やはり撤退でありますか。
青海からヘリを飛ばしている様子ですし、そこに重力大針を詰め込み屋上から空へと逃げる算段。
まずは重力大針のある部屋にいる研究チームが最優先で脱出。
各階のスタッフは7階に集めて待機。次以降のヘリで脱出という流れとなりそう。

重力大針ロック解除!!エレベーターへ移動!システムは起動したまま目標の監視は続けて!!

決定してからのヒミコさんの判断は早い。
が、重力大針が動いたことは少年もすぐに感知する。そして連れて行くつもりかと即座に察知される。

腕を天井に伸ばし、武器をドリルのように回転させて天井を破ろうとする少年
階段を使うとかそんな気は毛頭ないらしい。1階ずつ破りながら直線で上階に向かうつもりか・・・!!
その気になれば例の熱球で階上まで壊せそうなものなのにそれをしない。
つまり重力大針・・・仲間を無傷で回収したがっているという話でありますな。そこにつけいる隙はあるのかどうか・・・

青海から脱出用のヘリは向かっているがまだ到着はしていない。
重力大針の積み込みにも時間はかかるし、果たして10階まで上がってくるまでに脱出できるのだろうか・・・
不安そうな様子を見せる一芽ちゃん。そりゃそうなりますわな。
そんな中、動ける兵真くんは諦めずに足止めをしようとする。
天井に取り付いている少年に跳びあがっての斬撃を加える。が、届かない。さすがにマッスルコートでも跳躍力が足りないか。
というか、不意打ちするなら叫んで切りかかるんじゃないよ。まあ、24体もいるんじゃ不意打ちは無理か。

2階にあがった少年は続いて3階の天井に取り付く。
その時の少年がカメラに向けて見せた表情は・・・凶悪な笑顔
おぉう・・・これは・・・怖い、というか気持ち悪い。いかにも化物っぽい感じがしてたまらない。
そりゃあ一芽ちゃんも思わずへたり込んでしまうってものである。

三輪先生によると天井突破に要した時間は約40秒とのこと。ふむ、冷静によく数えてますな。
フロア滞在時間を考慮に入れても10分以内に10階まで到達するとの予測。
ちなみにヘリが到達するまでにはまだ15分ほどかかるとのこと。ま、間に合わない・・・!!

現状の絶望っぷりに慌てるスタッフたち。それを一喝するヒミコさん。うろたえるな!!

政府に協力を要請。自衛隊にビルを包囲してもらえ!!
向こうも深柱探知失敗を公表したくはない。事実を伝えて構わん!!
職員を9階に移動させろ!第2陣のヘリが来るまで屋上には上げるな!!
まずは重力大針及び諸君ら研究員が最優先だ!!

非常にハッキリした指示である。こういう判断ができるというのはなかなかに凄い。
職員に対しては冷酷なようにも聞こえるが、重力大針が最優先なのは間違いないことだしなぁ。
この場の研究員としては少しは安心できる指示でしょう。どうせ階下の職員には聞かれない内容でしょうし・・・!!

そしてヒミコさんは3分後に向かうので他の面々は先に屋上に向かえと指示を出す。
ふむ?一人残って何をするつもりなのでしょうか?何か考えがあるのか・・・?

一人残ったヒミコさんは兵真くんに撤退を告げる。
今重力大針とハルト君を失うわけにはいかない。そう前置きをし、ヒミコさんは言う。

あなたにはやってもらうことがあるわ。あなたにしかできないことよ

告げられる指示の内容。それがどういったものであったのか・・・
何か覚悟を決めたかのような表情で了解と返す兵真くん。
とりあえず気絶しているハルトと玲央さんを抱えてエレベーターに向かう様子。
ふむ、一応エレベーターで先に階上に上がることはできるわけか?そしてどうするのか・・・?

一人危険な場所に残り待ち受けるヒミコさん。
そして覚悟を決めた表情の兵真くん。
これは・・・何だかものすごい死亡フラグを立ててきている気がして怖いんだが・・・

兵真くんは初期から応援しているキャラなので死んで欲しくはない。
でも死ぬことでハルトに影響を与えるというポジションがあるとしたら、凄く可能性のある立ち位置なんだよなぁ・・・
ヒミコさんは他にいない非情な決断を即時に下せるキャラとして必要でしょうし・・・ぐむむ。
せめて戦闘不能になって今後はバックアップ要因になるぐらいにとどまってくれればよいのだが・・・
それか激しい攻撃でトレードマークのドレッドが失われてしまうとか。
アイツのソーセージは死んだ!!とか、そういう死に方なら・・・まあ、悲しいけどアリだな!!

・あのころのお姉ちゃんはもういない?
ちゃんとまともな仕事を紹介してくれる大家さん。いい人だ。
しかし隣の少年こと大江稲太はすっかりただのエロ少年になってしまいましたね。紹介もそんな感じだし。

動物を躾けるためにはやっぱり舐められてちゃいけないって話ですやね。
舐められるどころか吸われたりしているようだが・・・やっぱりそれもアカン!!

・無目的無償
不良漫画界の若き凶星、吉沢潤一先生が週チャンに初登場!!

アオリにふさわしく不良もの。と思いきや・・・いや、不良ものなんだが・・・一体何だこれは!?
先輩を呼び出してからの立場一転する流れはよい。ありそうな話だ。先輩たちも妙に息合ってるな。
なんだかいいこと言いながら逃げる問題の元凶たちもまあ良い。そんな気分にもなるだろう。
トラックが荷台の土砂をぶちまけるのは問題だが、まあささいなことだ。問題は・・・

・・・とばすぞ。少年

って言って本当に飛ぶ奴があるかッッッ!!!
あまりにも意外すぎるオチに笑わざるをえなかった。うーむ、なんだか反則ではないかこれは!?
しかし、笑わせたもの勝ちな部分があるのは否めませんからして・・・認めざるを得ないか!!
飛べ!!ギャラクシーの彼方へ!!吉沢潤一先生の次回登場に期待だ!!

・泳げ!ひなのちゃん
石垣島遠征から帰ってきたひなのちゃんはなんだか調子ノリノリ。
まあ、あの和田さんに才能を見込まれたことになるわけですからねぇ。そりゃあ周りの見る目も変わるというものでしょう。

私と和田ッチは利用し合いながらオリンピックを目指すパートナーなので

ワダッチって・・・さすがにその呼び方はどうなんだろうか。
周りの部員もいつの間にそんな仲に!?と驚いている。いやいや、放言ですから。

そんなひなのちゃんのことが気に入らない様子なのが初登場であるホッシーこと星井さん。
自由形400m・800mで中学時代香川県大会1位の成績を残しているとのこと。
フォームも和田さんに似てキレイであり、1年でありながら水泳部としては期待されている選手。
和田さんがOWSに転向した今、名門赤塚高校の次期エースと目されている逸材であるらしい。

部活で皆が泳いでいる間にひなのちゃんはハードル越えの練習。
しかし蹴倒しながら走るひなのちゃん。激しいなぁ。
水に入る前のウエーディングはハードル走に似ているが特訓の方法もそのまんまハードル走であるらしい。
陸上競技が苦手なひなのちゃんには辛い練習でありますな。

時刻は7時を回るが練習はまだまだ続く。
自主練習の時間ということでコースロープを外すようひなのちゃんに指示するワダッチ。

ワダッチ「誰が・・・ワダッチだって!
ひなの「だって・・・私とワダッチの仲じゃないですか」

やっぱり認められているわけでもないのに勝手にその名で呼んでたんですな。全くこの子は。
まあ、この自主練習の追いかけっこで追いつけたならワダッチと呼んでもいいとは言ってくれますけどね。何だかんだでお優しい。

コースロープを外したのはプールに波を生じさせるため。
他の部員に自由に泳がせることで波が生じ、海のような状態となる。なるほどねぇ。
しかし他の部員が縦横に泳いでいる中で追いかけっこするのはなかなか厳しい。
泳ぐ際に腕がぶつかるぐらいに密集してますからなぁ。さすがに横断を認めているのは危険すぎないかね。

まあ、これはこれでヘッドアップでコースを確認しながら泳ぐ練習になるって話ですな。
今回はダツのような目印もないし、ちゃんと顔を上げて泳ぐようにしないといけない。
しかしヘッドアップしたまま泳ぐのはかなり疲れる様子でへばるひなのちゃん。このままではどんどん離されていく・・・

石垣島のレースでは皆ヘッドアップでコースを確認していたのにラストスパートできる体力を温存できていた。
それは何故か。近くにいた金城さんの泳ぎをよく思い出してみる。
そう、金城さんたちは常に頭を上げてはおらず、必要最低限の回数だけ頭を上げて前方確認をしていたのだった。
それを思い出したひなのちゃん。ヘッドアップの回数を減らし、少し和田さんに追いつく。
そして和田さんが折り返しをしようというタイミングを見計らって飛びつく。
あのフォーム、リズム、キックのタイミング。間違いなくワダッチだ!!
と思いきや、フォームそっくりの星井さんでありました。フォームは同じでもボディスタイルは全然違いましたな!!

相変わらずワダッチ呼びを続けるひなのちゃんに感情をあらわにする星井さん。

やっぱり気に入らないわ!!和田さんと仲良くなった気でいるんじゃないわよ。何も知らないくせに・・・
小学校1年生で和田さんがスイミング小学生の部で日本記録を塗り替えたのに幻の記録になったこと知ってる!?
好きな食べ物が納豆巻きだってことは!?好きな音楽が葉加瀬太郎だってことも!!
ハンバーグを食べる時はデミグラスだってことも、コーヒーはアメリカンで砂糖は2個だってことも、
前髪は週に1回かカットしてることも、おっぱいのサイズがGカップだってことも、
犬が大好きなのに犬にはなぜかなつかれないこともあなたは知ってるの!?何も知らないのになれなれしいのよ!!

あなたなんて和田さんのパートナーにふさわしくない!!私と勝負しなさいよ!!

てな感じで勝負を挑まれるひなのちゃん。
おやおや星井さんってば。おやおや。
まあ和田さんはカリスマ性のある有名人だし、こういう子がでてきちゃうのもある話ですかねぇ。大変だ。
しかし、そんなに長距離を泳ぐ感じじゃない星井さんだが、どのような勝負を挑んでくるのやら。楽しみです。

・パンダのこ
パンダは平和主義者。本当にそうなのかなぁ。まあウェイウェイさんのことは信じてますけどね。

ゆうくんは真面目だし家の手伝いもしている感心な子である。
だからモテたりしても不思議ではない。多少残念な部分もあるが、まあ不思議ではない。たぶん。

なんだかすっかり乃仔ちゃんよりも愛愛に認めてもらうことに躍起になっているゆうくん。
まあ、こういうひたむきな感じは好感が持ててよいですけどね。
その甲斐もあって乃仔ちゃんとの雰囲気もこれまでよりは多少いい感じになってますし。親父さんにも認められてきてるし。
だがしかし・・・そうか。愛愛はツンデレだったのか・・・ふむ。

・ハーベストマーチ
騎士である白髪鬼ちゃんの一撃を受けて立ち上がり、更には拘束していた鎖をぶち破るパティさん。お?
生身の人間が騎士とどのように対峙するのであろうか。
いや、普通の人間にしてはタフだし体格も良すぎますが・・・ともかく、どのように対峙するのであろうか。

まず・・・ノイエさんから引き離す。

そう宣言し、一足で間合いを詰めるパティさん。
振りかぶった拳は白髪鬼ちゃんのアゴ先を掠め脳震盪を起こさせる。
揺らぐが倒れない白髪鬼ちゃん。ならばと続いて鼻っ面に拳を叩き込むパティさん。ゴキ!!

正面から陥没させるぐらいの勢いで放つ拳。
白髪鬼ちゃんの体は吹き飛び、ノイエさんと引き離すことに成功する。
しかし起き上がった白髪鬼ちゃんにはダメージらしいダメージが見当たらない。うーむ、さすがに騎士はタフだ。
いや、ダメージはないわけではない。
ノイエさんから引き離されたことで精神的に打撃を受けている様子。まま〜・・・

白髪鬼ちゃんがノイエさんに執着を見せることを危惧するパティさん。
この場を逃げても追って来ることが予想される。ならばここで仕留めようという判断だ。
白髪鬼ちゃんも本気で戦おうという構えになったようだし、ここからが本番ですな。

さて、その白髪鬼ちゃんを狙ってやってきた賞金稼ぎの2人組。
山賊たちは居場所を聞く前に殺してしまったので当てずっぽうでアジト内を散策している。
次に誰かを見つけたら白髪鬼の居所を聞き出す。殺すなよと相方のドミニウラに告げるマー・フォン。
しかし襲い掛かってきた山賊をあっさり殺してしまうドミニウラ。ボッ!!これにはマー・フォンも大爆笑。え?笑うの!?

マー・フォン「だから・・・ワハハ。殺しちゃダメって・・・ククク。今さっき言ったところだっつうのに・・・」
ドミニウラ「ボッ!!」
マー・フォン「『しまった!!』じゃねぇよ。わははは」

なんだか楽しそうなコンビですね。
ドミニウラはうっかり屋というか考えが回らないタイプっぽいが、笑って済ませちゃうんだ・・・仲のよろしいことで。

とはいえ山賊にしてみれば災難な奴らであることには変わりない。
早いところ白髪鬼ちゃんの居場所を教えておかないと命がいくつあっても足りませんぜ。

で、そのお目当ての白髪鬼ちゃんはパティさんと戦闘中。
パティさんは戦闘態勢に移った白髪鬼ちゃんの姿を見て戦力の分析を開始する。

肉体強度、筋力・反射速度、概ね超人的。凶暴性著しく会話は成り立たず。食人性質と殺人を本能に行動・・・
『爪・牙の変化』はあるが・・・戦闘に際し『闘剣』等『肉体の武器化』は認められず。
『超能力』『超常性能』は持たぬ模様・・・
以上の点から騎士カテゴリー6等級、上から4番目『戦車(チャリオット)級』と判断

S、A、B、C、D、Eと6段階に振られた階級
なるほど。Cだからチャリオットでありますか。となると他のアルファベットも何か意味のある言葉になりそうですな。
しかし戦車か・・・この世界だとさすがに鉄の戦車ってことはありますまい。
となると馬2体に引かせて上から射手が射抜くというタイプの戦車だろうか?
いや、かのレオナルド・ダ・ヴィンチは戦車を設計していたという話もあるし、この世界には実は鉄の戦車もあるのかも・・・

素手では厳しい・・・!!

さすがのパティさんでも素手では厳しいのですか。
馬ぐらいなら素手で屠りそうな体してますのに。やはり鉄の戦車が相手ということなのだろうか!?

素手が無理なら武器を使う。
いつものリュックの横に備え付けている長い箱のようなものを手にしようとするパティさん。
だがそこには何もない。そう、荷物は取り上げられているのでした。こいつはウッカリですね。

あるはずの武器が手元になく、動揺している間に白髪鬼ちゃんにマウントポジションを奪われるパティさん。
顔面に拳を何発も食らう。が、眼鏡が割れただけで済んだ様子。それ以上の追撃はクロスした腕で防ぐ。
ふーむ。やはりタフだなぁパティさん。いや、これは眼鏡がクッションになっていたということなのかもしれない。
メガネがなければ即死だったとかそういう。

騎士を殺す方法はいくらでもあります・・・化物とはいえ生き物ですから
首を絞めれば酸欠で、血を流させれば失血で、内臓をえぐり抜けば、脳を破壊すれば、焼き尽くせば、コマ切れにすれば、すり潰せば――
人間よりもずっと頑丈でしぶとい生き物ですが、やはり生き物ですから・・・
それと田舎のばっちゃんがよく言ってくれてました。パティはやれば出来る子だって・・・!!

いつものやれば出来る子が飛び出し、パティさんの反撃ターン。
ガードした腕を下ろすことで白髪鬼ちゃんの体勢が崩れる。そこを狙って、のどへの攻撃。
タフとはいえ息が詰まることには違いない。怯んだところにみぞおちへ向けて頭突き。
そして膝をついたところで眉間に向かってツマ先蹴り!!

おぉ・・・ツマ先・・・!!
美少女のツマ先には人を改心させる効果があると聞くが、パティさんの一撃はいかがなものか。
やはり美少女というには体格面で問題があるか!?

というのはさておき、もう見ていられないのでそこまでにして行きましょうと言い出すノイエさん。
まあ、素手ではいくらやっても決定打にはならなさそうですしねぇ。
ここで時間をかけるよりは武器を回収した方がいいのは間違いないことでしょう。

装備さえあれば・・・仕留められた・・・!!

そう考え、荷物とクゥを探すことにするパティさん。
しかしメガネが失われたのでへっぽこな感じになってしまうパティさん。よく平気で戦えてましたな。

それにしても何故白髪鬼ちゃんはノイエさんのことをままと呼ぶのか。
見た目で似ているのではなくにおいで判断したのだろうかと推測するパティさん。
ふむ、確かにノイエさんのにおいを嗅いでましたな。
となるとそれは騎士であるクゥのにおい。ノイエさんの体に染みついている弟のにおいなのではないだろうか。そう考えるノイエさん。

あの女の子の騎士がクゥを騎士だと知らせるような行動をすれば・・・パティにはきっと・・・感づかれる・・・!!

それはヤバイ感じでありますね。
でもそうするとどうなんだろう。白髪鬼ちゃんはクゥを見てどのような反応を示すのか・・・
さすがにぱぱーとかは言わないと思うが。逆にマイサンとか言い出すとか。いや、それはさすがに。

騎士から逃れた2人。しかし、その前に現れたのは同じくらいに危険な賞金稼ぎ。
どうやら無事に白髪鬼ちゃんの居場所を聞き出せたのか地下牢に向かってきていた様子。
さてさて、一難去ってまた一難という状況だがどうなるのか。
まあ、賞金稼ぎとしてもパティさんとしても一戦交える理由は特にない。
この下にいますよといってスルーすればそれで済む話である。が、それでは済まない可能性もあったりするかもしれない。
どのような展開となるのか・・・楽しみな感じですな。

今回の注目はやはり騎士のランク付けでしょうな。こういうのはやはりワクワクする。
ロバートやハインツはやはり低めのD、E級なんだろうなと推測される。
闘剣を使えるクゥはどのくらいなのか。さらに放電という超常現象も起こせるシイドは高そうであるが・・・?
そして等級には知性の有無の部分も考慮に入れられていそうな感じ。ふむ、ますますシイドは高ランクっぽいなぁ。
チャリオットを越えるランクの名称が楽しみである。
実はAでエンジェル級。天使でもまだAランク止まりとかそういう話がありえたりする・・・かも。

・まるみこ天然小学校
ケイコ先生も結構残念な人だったんですな・・・というか26歳か・・・ふむ。

太ったとはいえ、顔はあまり膨らんでいないこともあって許容範囲内に思える。
人によってはこちらの方が好みという人もいるでしょう。私は痩せていた頃の方が好みですが。

・木曜日のフルット
確かにマンガみたいな子だが・・・でもやはり叩き起こすほどのことではないと思う。
まあ、働いていない人を叩き起こしたからって何ほどのこともないかもしれんが。

しかしバナナの皮をなめてはいけない。あれは本当に滑る。
実際にやってみるといいですよ。中の部分が地面に設置するようにしておけば本当に滑るから!!

・総合感想
怒涛の新連載攻勢開始!!
このところ読み切り枠やブラック・ジャックの短期集中枠などで連載枠が空いてましたからねぇ。
今回はそれなりの数の連載攻勢が来る予感がします。
その第一弾は藤近小梅先生!!
高校卒業後早くも連載開始であるか!!期待して見守っていきたいところでありますな!!

そして沼田純先生の特別読み切りも掲載。
さてはて今回はどのような話になりますか。色々と模索している感じがしますなぁ。



2013年 21+22号


・弱虫ペダル
本気の賭けをしてのスプリンター勝負。
鳴子と御堂筋。2人はどちらも一歩も引くこともなく鎬を削っている。
これこそ御堂筋君の望む削り合いでございます。

鳴子「せー」
御堂筋「ら!!」

掛け声をかけてお互いのハンドルをぶつけるなど激しい走行。
それにしてもセーラとは一体誰なのだろうか。一体誰なのさー。

それはさておき、直線で追いついた鳴子が加速して前に出てくる。

鳴子「遅っそ。遅いでカメー筋
御堂筋「汗だくで言うセリフちゃうよ?マメトサカァ

微妙にどちらも流行りにくそうな呼び方でありますね。やはり弱泉君を越える上手さは簡単には出ないか。
まだ鳴子が御堂筋君に向けたワカメという言葉の方がわかりやすい。
長くてフラフラ漂っているからワカメだそうな。ちょっと味の存在感でかすぎな気がしてワカメにはアレですがね。

前に出た鳴子に追いつきぶつかり合いを再開する御堂筋君。
まだ半分にも達していない4週目なのに激しいことであるな。
しかし、だというのにこの周回はさっきより速度が上がっているという2人。
鎬を削ることでとことんまで速くなっていくということなのだろうか。

ワ、カ、メエエ!!

ドギャンと加速する御堂筋君。何!?その呼び名気に入ったのか!?
まあ、何となく気合の入りそうな掛け声であるのは分からないでもない。ワカメ!!
それはさておき、鳴子は御堂筋君の走りにかなりのプレッシャーを感じている。

後ろから見とると、こいつの走りビリビリくる!!
全身の毛が逆立つような、今まで走ったどんな奴とも異質な。
迷いのない。ふり返らない。無駄なもん余計なもんをナイフか何かで削ぎ捨てるような。前進するためだけの走りや!!

確かに髪の毛は刈り捨てたりしてましたな。
さすがにイメージ図のように腕を削ぎ落すようなマネはせんだろう。手足細いけどそれはやってない・・・はず。

こいつ・・・走りが変わっとる!!夏のインターハイの時よりも、強なっとる!!

たっぷり休んで糧にしてちゃんと成長したってことなんですかね。
敗れた御堂筋君がどうなってしまったのかは気にかかる所でしたが、元気にやってたようで何よりです。

5周目に入り、少し御堂筋君が先行しだす。というわけで、御堂筋君の挑発開始。

ご自慢の脚ィ、限界ちゃうのォ?
インターハイで王者ァになって、浮かれて抱き合って、讃えあって、褒めあって、仲間が大切や言うて。
一番大事な"練習"すんの、忘れとったんちゃうの。

せやな。確かに忘れとったかもな

挑発・・・のはずだったが、あっさりと肯定してみせる鳴子。
しかしそんなことを言いながらいきなり加速して抜き返しをしてみせてくる。
クランクで御堂筋君をかわして前に出た鳴子。そしてここからようやく本領を発揮することとなるらしい。

いっちょう派手にやったるわ!!"遊び"は終わりや!!ここで――引き離したる!!

ギアを重くし、全開のスプリントを見せる鳴子。確かに言う通りに、2人の差がみるみるうちに開いていく!!

出た!!限界やなかったのか。あの加速!!本物や!!
技術、心拍、警戒心、プレッシャー!!あのトサカ単なるトサカやない!!
今まではじっくり観察しとったいうわけか。ボクを・・・このボクを・・・値踏みしとったいうことか
そして「勝てる」と、とびだしたいうことか!!

ふむ。これは御堂筋君にしてみればかなり屈辱な話でありましょうな。
その想定は当たりである。鳴子は「勝てる!!!」と考え、とびだした。
それはこれまでの積み重ねで自分が強くなっていることを理解しているからである。

練習忘れとったんやないか言うとったな。言った通りや。正直忘れとったわ。うちには態度のデカイクマおったからな。
そいつを倒す緊張感とせめぎ合いで休むヒマなかったんや!!途中からどえらい速い無口なモグラまで出てきよったしな。
あいにくや御堂筋。ワイの場合、練習やなくて実戦でインハイの時より強なっとんねん!!

確かにインハイ後はとにかく田所さんに勝つために戦いまくっていた感じがありましたものね。
しかし青八木さんはモグラか・・・確かに色白な感じもあるし分からんでもないが。モグラ・・・漢字で書くとカッコイイ土竜・・・

ともかく、本気のスプリントを見せた鳴子は確かに御堂筋君よりも速い。
残り4周あるのにぐんぐんと2人の距離は開いていく。
この様子を見てさすがの京都伏見の2人も焦りを見せている。何せ御堂筋君が負けたら来年のインハイは5人で走らないといけませんし。

何でもアリの草レース・・・誰も一対一とは言ってない!!オレ――御堂筋クンに加勢してくるわ!!

そんなことを言いだす水田君。
加勢とは微妙に生ぬるい話ですね。何でもアリなら進路妨害でもすればいいのに!!
2人そろって横向きに並んでバリケードになればよい。先に進んでいる鳴子は避けようもなくクラッシュするだろうさ!!
まあ、さすがに本当にこれやったら御堂筋君に怒られると思うけどね。頭突きで済むかどうか。
というのはさておき、加勢に出ようとした水田君を止める石垣さん。

どうやら京都伏見は相変わらずクン付けや番号呼びの慣習を徹底させている様子。
インハイ後でその辺りは変化あったのかなと思ったが・・・まあ、御堂筋君が変わってないなら変わりはしないか。
だが石垣さんはその慣習からは外れている様子。引退してる身だから自由に呼ぶさ、とのこと。ああやはり引退してましたのね。
いや、本当に引退した身だから自由なのだろうか?
なんせインハイ中でも1人その慣習を破っていた石垣さんである。御堂筋君もほとんどそこについて注意はしていなかった。
実力のある石垣さんだけは多少の慣習破りも許される!!そんな話であるのだろうか。それとも・・・?気になる所だ。

それはさておき、石垣さんは水田君を止めて語り出す。
御堂筋君はこの時を待っていたのだ、と。

挑戦してノってきて、それでも負けないフィジカルとメンタルを持ったヤツが現れるのを。ヤツは強くなりすぎた。敵がいなかった。
あいつはインハイが終わってから走り方が変わった。
1回の練習や1回のレースをよく考え、大事に走るようになった。以前からそうだったが、より研ぎ澄ませて何かを探すように。
オレにはそれが自分のカラをやぶる衝撃を待ってるように見えた。このレース、主導権をにぎってるのはあいつの方だ。
昆虫が自らのカラをやぶって強く大きくなるように、ヤツもやろうとしてるのさ。自分の、脱皮を!!

石垣さんの言葉の通り、走りながら背中をベリベリと破って新たな御堂筋君が誕生する。カラ破ったー!!
想像通りというか想像以上に厄いというか、何だろうねこの図は。
しかし、脱皮したあとの皮の方は目玉がないせいか微妙に御堂筋君とは別人に見えて困る。
むしろパッと見だと泉田君に見えないこともない。何、走っている泉田君の背中から御堂筋君が!?それはかなり怖いぞ!!寄生虫!?

求めてたのは削り合い。
「勝つ」「負ける」「負けられない」「大切なもの」そういう緊張感の中でのみ生まれてくるもの。
ボクがほしかったのは、この衝撃や!!

外部からの衝撃を受けて中身がにゅぅるんと飛び出たって話ですね。
脱皮を果たした御堂筋君。ツヤツヤした手をプルゥゥンとうならせてハンドルを握り直す。脱皮した皮も剥ぎ棄てるぜ。

さァ・・・トボか!!

脱皮したことで成虫になったことをアピールするかのようなセリフをはく御堂筋君。
何ですか?今までは幼虫だったといいたいのか?だから負けて地べたを張っていてもしょうがない。幼虫だったから!!ということか?
まあ、今泉君だってレース中に細胞入れ替えて進化したわけだし、御堂筋君がレース中に脱皮してもおかしいことはないか・・・

それにしても今回の巻頭カラーのときから気になっていたこと。
最終ページでもうかがえるのだが御堂筋君、その髪型は何なんだ?
ソフトモヒカンという奴だろうか?いや、これだけ色を変えて目立たせせていると普通にモヒカン・・・
鳴子のことをトサカ呼ばわりしてたが、自分がいっちゃんトサカやないかい!!
何ですか、成虫になって飛べる→飛べるのは鳥→トサカ→モヒカンという流れですか?納得した!!いやいや。
坊主頭を継続しているのかと思ったら意外な状態になっていましたなぁ・・・
色々削ぎ落しているはずだったのに、オシャレしだす余裕が出てきたというのはどういうことなのか。
これもインハイ後で変わった部分のひとつということなんですかね石垣さん?どうなんですか石垣さん?教えてください!!

・囚人リク
レノマさんと田中一郎のタイマン勝負の翌日。
全力で勝負した田中一郎であったがレノマさんの心を動かすことは出来ていない様子。
リクとしてはなんとか2人は仲良くなって欲しいところであるが・・・

リク。俺らは誓い合った。お前は俺を信じた。俺もお前を信じた。脱獄には信用が絶対条件だ

そのように言われてしまうとリクも強く出ることはできないですわな。
全く手のかかる相棒を持ったもんだって感じである。

あいつって、なんなんだろうな

39歳の身でレノマさんのようなイカつい若者にケンカを売る田中一郎。
ふむ、確かになんなんだろうなと言われても仕方がないか。いきなりキラキラしだすしな!!
てなことを考えていたら、いきなり目の前にS棟のじいちゃんが登場。
なんなんだろうなとか言ってたら、この髪の毛はどうなっとるんじゃ?と触られた!!疑問を呈した結果がこれか!?

それはさておき、何で足を悪くしているじいちゃんがわざわざN棟に?
足を悪くしてるどころか記憶も悪くなってるみたいだしさ。年を取るってのは難儀なことですな。

どうやら田中一郎はタイマンの結果入院することとなったらしい。
大したケガが残っていないレノマさんに比べると結果は雲泥の差であるなぁ。

じいちゃんはレノマさんに武器を使ったのか?と問うが、もちろんこの戦いでは使用していない。
しかしじいちゃんは病棟に運び込まれる前に確かに見たという。胸に2つの新しい傷があるのを。
ああ、確かにありましたね。新しい傷。なるほど、その傷の話が語られる流れか。

じいちゃんは田中一郎の全身に刻まれた傷のことが気になり何度も尋ねたそうな。
どうでもいいがじいちゃん、田中一郎のことを先生って呼んでるんだな。何の先生?用心棒的なアレか?どーれとかいうヤツ。
というのはさておき、田中一郎が言うには情けない話なのであまり言いたくないものだったそうな。

この傷たちは実は戦闘中に受けたものではないのです

最初の傷を指し、昔話を始める田中一郎。
革命家となって最初の激戦。警視総監鬼道院の率いる特機の食糧庫を襲った時のこと。
奇襲作戦は成功し、大量の食糧を分捕ることができた。
そしてその食料をスラムでも最貧地区のグランドスラムに届けたとき――

待て。本当にグランドスラムって言ったのか。

グランドスラム。それはレノマさんが育ったところである。
ふうむ、これは色々とスラム時代に影響を及ばされていた可能性がありますかな・・・?

革命党は特機にばれないように地下ルートを通じて食料を配給した。
当然の如く配給を受けた貧民地区の人たちは幸せそうな顔をしている。田中一郎も満足そうな顔だ。
その田中一郎に食事を分けてあげようとする子供が一人。
おじちゃん呼びされてしまうのはさておき、そういう気遣いができる子がいるというのは嬉しい話でありますな。
子供の名前は戸田竜也くん。あどけない笑顔の少年である。
その少年の笑顔にこれまで経験したことのない充足感に包まれる田中一郎。しかしそれは慢心であった・・・

後日、再びグランドスラムを訪れた時のこと。
そこにあるのは悲嘆にくれる人々の顔。
その中心にいるのは、ボロボロにされた少年――戸田竜也くんを抱いて泣きぬれる母親の姿。
どうやらよその地域からきた大人がこの子の食料を力ずくで奪った結果らしい。それは何ともはや・・・

スラムはしょせん弱肉強食。こんなことになるのなら配給なんていらなかった
あんたは人は良さそうじゃが、よそ者だ。みんなに報復されんうちに去りなさい。

何とも切ない話である。
配給のような対処療法を行ったとしても狂った環境がある限り別の悲劇を呼び寄せてしまうこととなるのか・・・?
うーむ。だからといって田中一郎の行動が間違っていたとは思えないですがねぇ。
それはそれで立派な行為である。偽善的と言われるかもしれないが、それで救われた人も確かにいるでしょうしね。
しかしやはり根本を変えなければどうにもならない。その現実を突きつけられた革命家。
やはり革命というからにはもっと大きな部分を変えないといけないということか・・・

さて、ここから田中一郎の全身の傷の話になるわけですが、やはり自傷でしょうかね。
心に受けた傷を忘れないように自身の体に刻むようにしているとかそういう。
そうなると胸の新しい2つの傷は弟の奥さんと息子のためのものであると想像できますわな。
ふむ、歴戦の勇士である田中一郎。その体に敵から負わされた傷などひとつもないという話ですな!!
あ、一番目立つ顔の傷は鬼道院につけられたんだっけか・・・
ということは田中一郎は鬼道院の味方という衝撃の論理展開がなされることに・・・これだから大人は信用できねえんだ!!いやいや。

・あまねあたためる
なんだか知らないが妙にカッコイイポーズで表紙を飾る土井先輩。
何か波動でも放ってそうな構えである。いてつくはどうとかそういう類の。

今日もあまねちゃんの像を作っている土井先輩。
一応皿とか壺なんかも作っているらしいが、コレ系を作っている時が一番テンションが高くなるらしい。

おかしいのかな俺は

いやあ・・・まあ、別におかしくはないんじゃないでしょうか。
好きなものを作るのが一番楽しい。それは当然の話であります。
倫理観とか色々と気になる部分を除けば何もおかしいことはない。何も。

土井先輩がトイレに行っている間に陶芸部の部室を覗いてみるあまねちゃん。
ヘンなもの作ってないよね・・・という懸念からの行動だ。
しかし、果たしてヘンなものはそこにこしらえられており――思わず破壊するあまねちゃんでありました。おやおや。
まあでも今回は制服姿でありますし、これまでの裸婦像に比べればずいぶんマシじゃありませんかね?

破壊した像の破片を片付けているところに土井先輩が帰還。思わず硬直するあまねちゃん。
さすがに破壊も2回目だし、どう謝罪すればいいのかと悩んでいる様子ですな。
でもそんな態度でいたためにおかしな誤解をされることとなる。

作品は・・・作ってる時よりも時間をおいて後から見た方が出来を判断しやすいというが・・・
最高傑作だ!まるで生きてるようじゃないか!

どれほど自分の腕に自信があるのか。単に思い込みが激しいだけなのか。
本物のあまねちゃんを作品だと思い込んでしまっている様子。
そんなバカなことを言っている男のもとにもうひとりバカな男がやってきた。生徒会長の神崎さんである。
どうやら部の視察に訪れたらしいが、その結果2人してあまね像をローアングルから覗き込む結果に。なにしとんねん。
というわけで、男としてこの作品の完成を見届けることとなった神崎さんでありました。なにしとんねん。

神崎「――で、コレはいつ完成するんだ?」
土井「あとは焼くだけだ

焼く!紅蓮の炎で焼かれるあぶられる!あぶるのと全身炎に包まれるのとでは何か違うような!?
ってそんなことを言っている場合ではない。どうにか神崎さんに止めていただかないと・・・

ベイク!レッツベーイク!!

なんだかハイテンションになっている!!だめだ、ここの男たちはもはや正常な判断が出来る状態ではない!!
たとえあまねちゃんが動いて喋り出して本物だと主張しても止まらないかもしれない。
うむ、実際動き出したが止まらない様子ですな。動き出して実は私・・・と主張しだしたあまねちゃんを制する土井先輩。

何てコトだ・・・遂に俺は命を吹き込む域にまで達してしまったようだ

てな主張を始めてしまいました。だ、ダメだこれは・・・!!

神崎「何ィッ・・・それは・・・愛でていた家庭用ロボットに自我が芽生えて奉仕してくれるというアレじゃないか!
土井「よくわからんがソレだ!

いや、ソレだじゃないでしょう。奇跡という部分では近いのかもしれないがなんだか違う。
ともあれ、これはもうどうにもならない状態でありますな。あまねちゃんではどうしようもない。
ので武力介入をすることとなりました。ほわちゃっ。

相変わらず学校にヌンチャクを持ち込んでいた康子ちゃんの攻撃により倒される男2人。
危険な攻撃であるが、もはやこの2人の方が危険な状態になっていたのだから仕方ありますまいですわな。
倒れて悶えながら、自分たちはただ作品を完成させたかっただけだと主張する2人。

だまらっしゃい。未完成はおまえらですわ

つららちゃんにそう断じられる2人でありました。うむ、言われても仕方がないですな。
だが、それでも決してへこたれることのないのが土井修峰という男である。

男は永遠に未完成だ。だからこそ夢が見られる

む、無駄に!かっこいい!!
やらかした行為を考えなければ本当にかっこいいセリフだから困る。
名言としてピックアップして場面説明をされてガッカリされる見事な流れとなっている!!やりおる・・・!!
いつか使ってみたい言葉でありますなぁ・・・似たようなシチュエーションで!!どんなシチュエーションだ!?

・真・餓狼伝
同級生たちをぶん投げた丹波文吉。
家に帰りて道場で父親からお説教・・・という感じではなさそうですな。

文吉が蔵で丹水流の秘伝書を見つけたのは4年前。それから今までずっと読み続けていたらしい。
勉学に勤しんでいたのは総てこの書を解読するためであったという。
それを知った久右衛門。今は武の世ではない。"武"なぞ絶対に許さんッ!!と諌める。

父上!世の移り変わりなど関わりありません。私がッ!私が強くなりたいのですッ!!

九歳にしてその欲求をはっきりと口に出す丹波文吉。
しかし丹水流はただ強くなるには恐ろしい術といえる。
そのことを説くために久右衛門は自身が実は六人兄弟ではなく七人兄弟であったことを明かす。

・・・ワシのすぐ上の兄、仁右衛門は丹水流の稽古中に命を落としたのじゃ
過去を遡れば一族の幾十人もが死んでいる。
そして技を身に付け"武"の成った兄たちとて銃と砲――あの戦で命を落としたではないか。

"武"を身につけるのに危険が伴うし、身に付けてもそれで戦場に行き命を落とすことにも繋がる。
その結果生き延びたのは"ぼっこれ"と呼ばれた自分だけ。これは大切な息子に武を勧めたくないという気持ちも分かる。しかし――

父上は"ぼっこれ"などではありません!!
父上・・・私がこの4年読み続けたこの丹水流の秘伝書!
これは、この書は父上が書かれたものではありませんか!!

そ、そうだったのか!!
どうやら久右衛門は身体を動かす才には恵まれなかったが、そちらの才能はあったらしい。
久右衛門の部屋にあるのは数多の武芸書や武芸帳。
元々あった丹水流の秘伝書にそれらの新しい情報や知識を加え、独自の秘伝書を作り上げたという。
ふうむ、身体はついてこないものの術理や何が有効なのかという原理なんかは理解していたということか。

私が・・・父上の・・・父上の書いた文字を見間違う筈ありませんから。
・・・私はうれしかったのです。この書を読むことが・・・父上と戯れているようで

愛息子のその言葉に思わず相好を崩す久右衛門。気持ちはわかる。

父上はよくご自分のことを"武の才能がない"とおっしゃられます・・・
・・・もしかしたら本当にそうなのかもしれません。
ですが、父上の"武の知識"は一族の誰よりすぐれています!!!
そんな父上に・・・私はご指導願いたいのです。何卒、何卒お願い致します!!

頭を下げて願う文吉。
父を認めてくれるという気持ちはうれしいが、それでも武は才能が全てというのが久右衛門の考えである。
自分の息子にその武の才があるとはとても信じられない様子。それが武の道を進ませるのに躊躇わせることとなる理由だ。
ならばと文吉、座した状態のままとんぼ返り。低空で一回転しそのまま着地をしてみせる。

秘伝書に西郷四朗の逸話"猫の三寸返り"の件が書かれておりました

書かれていたからとはいえ、この離れ技を見事にやってのけるとは・・・
それに相手が子供とはいえ文吉はあれだけの人数を一人で倒してのけている。

文吉。お前は・・・

武の才。丹波の鬼神の血筋。それを否が応でも感じてしまう久右衛門。
だから述べる。そんなに丹水流を学びたいのならばこのワシと立ち合いなさい、と。丹水流は甘いものではないのだ、と。

いかんぞ文吉。いかんのじゃ。"武"は往々にして男を狂わせる。危険なものじゃ。
文吉・・・お前はワシに倒され、現実を直視するのじゃ

そのように考えて立ち合った久右衛門であるが、現実は全く想定の逆であった。
飛びついてきた文吉にそのまま腕を決められて床に転がされる。飛びつき腕十字!?
九歳の息子にいきなり関節技を極められて降参する久右衛門。だが、事はその一戦だけではない。

・・・その夜、丹水流宗家丹波久右衛門は一子・文吉に――17度極められた

さすがにこの結果を受けては久右衛門も認めざるを得ないですよね。
息子には間違いなく武の才がある。その現実を直視することとなったわけだ。逆に。

・・・ワシの大事な息子、文吉。ワシもお前と一緒に狂うてみようかの・・・

倒れて息を荒くしている久右衛門を見下ろし、心配そうに涙ぐみ文吉。
稽古中に命を落とすこともあるという話を聞いたばかりですし、そりゃあ心配でしょうね。
自身の命よりも自身の技で父を仕留めてしまうのではないかというのを恐れなくてはいけない。これも武の怖いところである。
だけど、なんだかいいですね。この父を心配する子の姿というのは。
武を極めんとする親子というのはどうも不仲というか厳しい関係なのが多いので、こういう関係はなかなか新鮮に見えてよい。

文吉の武の才と久右衛門の武の知識。
これらが合わされば丹水流の宗家はかつての隆盛を取り戻すことができるかもしれない!!
が、その後に待ち構えるのは嘉納治五郎との因縁なんですよね。
一体何があったというのだろうか。腹黒詐欺師呼ばわりされるような何かがあったようであるが・・・?
なかなか気になる展開になってきました。丹波親子の活躍をしばらくは見守っていくことになりますかな。

・いきいきごんぼZ
人類の起源はジュラ期まで遡るッッ!!なんだそれは。塩漬けの原人でも発見されたんですか?
というか、何時代かと聞いておいてジュラ紀が答えとはこれいかに。
それにしても椿ちゃんの観察力は凄いな・・・何故わかる!?

バルスとラピュタにはどんな意味が込められているのだろうか。
内容によってはラピュタの視聴が色々と大変なこととなるのだが・・・!?

最後の暗号文は枷井のいつものセリフを最後のセリフに当てはめれば解読も不可能ではないらしい。
ヒマな人は試みてみるべしって話ですな!!

・毎度!浦安鉄筋家族
子供の日ということでほとんど登場しなくなったキャラたちが大量に登場だ!!
まあ、ほとんど登場しただけでありますけどね。しかしこの連中に追いかけ回されるのは確かに怖い。

秋甲書店の編集部は楽しそうだなぁ。建物も某書店そっくりなだけある。

せめてポカリではなくコーヒーであったなら・・・!!印刷できるのかどうかは知らない。

・侵略!イカ娘
3バカは一体蛍子さんに何をしたのだ・・・!?記憶をいじるようなことを装置があるというのか・・・!!?
それはそれとしてイカ娘が誰かをさん付けして呼ぶのは珍しいですね。これは人徳のなせる技なのか職業のなせる技なのか。

蛍子さんの水着姿。むう・・・よもやこんなにスタイルがよかったとは・・・!!
これは確かに注目の的になっても仕方ありませんわな。もっと自身への視線に敏感になりなさい!!

頼りない婦警さんだが侵略者の方も頼りないので何も問題ない。
侵略者の方は犯人逮捕などの荒事には頼りになったりするしね!!ん?

・クローバー
今日もエリナちゃんは絶好調。
軍団員であるハヤトに守ってもらうために一緒に下校しようとしています。
まあ、団長ですからね。守ってもらうにしても偉そうにしてて問題ないわけですよ。ハイ。
呼び名がフニャじゃなくてアミチンに変わっただけマシになったと考えるべきだろうか。

オマエをSEG親衛隊長に任命する!!

おっと、いきなりの昇格でありますねハヤト。よかったよかった?
まあ、任命されたからって何か特典があったりするわけではないんでしょうけど。

真田はやはりまだ旅から帰って来てない様子。旅先で何かあったりしたのかね。
あんまりサボっていると卒業できなくなるんじゃないかと危惧するが、エリナちゃんは大丈夫だと断言する。

華咲は拳ひとつで卒業できる

そ、そうなのか・・・?まあ、不良校なんてそんなもんなのかもしれませんなぁ。
でもエリナちゃんの言う事だから話半分に聞いておいた方がいいか。

さて、帰り道にさっそく現れる富永の手下たち。
今日は親衛隊長が側にいるから震えることもなく強気になれるエリナちゃんでありました。よかったね。
手下たちは3人いるけど、戦闘力は本気で大したことないのであっさり追い払われる。
これならSEGの誰かひとりでもいれば十分に守りきれますわな。
逆に手下たち、あの女についてた男ハンパないですよともうコリゴリな姿勢。そりゃそうだ。
エリナちゃんはなんだかんだで凄い奴らに助けてもらってるもんなぁ・・・

襲撃を無事退けた後日。桃浜高校の校門にバイクのエンジンをかけた状態で待機しているちょっとカッコイイ男がいる。
もちろん真木だ。おや、今日は真木がエリナちゃんを送るのですか?
どうやらハヤトはバイトで時間が取れない様子。

ハヤト「オレ、バイトでこれ以上竹下に迷惑かけれねェんだよ」
真木(イージスさんに迷惑・・・)

なるほど、そう言われたら真木に断る選択はありませんわな。他ならぬイージスさんのためですし!!
エリナちゃんのことも知らない仲というわけではなくなったのも確かだし、まあ仕方ないかというところ。
だが、いつまで待っていても外に出てこないエリナちゃん。おや?

ユイ「あっ。確かハヤト君の釣り仲間の真木さん」
真木(釣り仲間・・・)

微妙そうな顔の真木。なんですか?釣り仲間じゃなくて普通に友達だと思われたほうがよかったんですか?
どういう風に呼ばれても気にしそうだな。ヒゲメガネでもあの反応だったし。

ユイちゃんにエリナちゃんを探してきてもらったところ、なんだかすごく怖そうな人に連れていかれたという答えを聞かされる真木。
おやおや、これはちょっと大変な話になってきたか?
急いでハヤトに連絡を取る真木。ちなみにハヤトの携帯の登録名は「釣りバカ真木」である。釣り・・・バカ・・・

連絡を受けたハヤトはバイトを放り出して急ぎ駆け出す。

竹下スンマセン!!スンマセン!!スンマセン!!スンマセン!!

緊急事態ですし、バイトが終わるのを待っているわけには行きませんわなぁ。うむ。
でも竹下さんになら事情を説明してもよかったんじゃないだろうか。
懐の広いバイトリーダーなら話を聞けば出ていく許可ぐらいはしてくれたはずと思われる。小言つきで。

それはそうと、エリナちゃんは誰に連れていかれたのだろうか。
話的に考えると富永なのであろうが、実は真田がちょうど旅から帰って来て連れて行ったのかもしれない。あいつも怖いしな。
そうなった場合ハヤトはバイトのサボリ損ということになるわけだが・・・まあ、親衛隊長だししょうがないよな!!

・バチバチBURST
組み合った状態でこそ天雷の怪力は本領を発揮する。
それを示さんばかりに強引に王虎を吊り上げようとする天雷。
しかしやはり強引すぎたか、腰を落として持ち上げられないよう堪えられてしまう。さすがにこの体勢では無理か。

だが、持ち上げるのが難しいなら押してしまえばいい。
腰を落とした王虎をそのまま押し出そうと強引に力で攻め込む天雷。何て馬力だ!!
これには田上さんも驚き、虎城親方も白目をむき、ブタフグは暗い笑みを浮かべる。なんだブタフグその反応。

押される王虎。しかしその状態で横に身体を動かし天雷が抑えていたまわしを切る。
だが天雷。その際に出来た王虎の脇の隙間を見逃さずに腕を通し、巻き替える。
上手から下手へのチェンジとなるが、押しの形としてはむしろそちらの方がいい。取れれば形は天雷・・・!!
なのだが、さすがに王虎はその辺りをよくわかっている。伸ばした天雷の左腕を右腕で絡めて押しとどめる。そしてしばらく膠着。

お互いまわしから片腕を離した状態となり、形に入れなくなった。
土俵の中央近くで荒い息を吐く2人。
これは休憩ではなく膠着状態である。つまりどちらであっても一瞬でも気を抜けば一気に持っていかれるということ・・・!!

削れる・・・隙を見せれば・・・喰い殺されるような緊張感・・・
だが・・・悪くない・・・体の全神経を集中したこの感覚は・・・そうは味わえない・・・最高だ・・・

思わず笑みを浮かべる天雷。うーむ、天雷はキラキラしてから本当に純粋に相撲を楽しむようになりましたなぁ。
白水さんに負けた時もそれが相撲の難しさであるとすぐに自分を納得させていたし。同期の中でも大人っぷりが半端ない。

一方の王虎は必死の形相。常松が思わず心配になってしまうほど必死な様子を見せている。
そんな王虎の耳に届くのは天雷を褒め称える声。土俵上にいる自分ではなく、その相手を讃える声。

・・・黙れ・・・黙れ・・・黙れ・・・!!

外部からの情報で激しい感情の揺らぎを見せる王虎。
天雷はその一瞬の感情の揺らぎを見逃さず、動き出す。
絡められた左腕を利用し、すくい投げを敢行する天雷。隙がつけたならこれで行けるか・・・!?
と思ったが、そこは王虎。緊急時の判断力が優れていることは何度も見せられている。今回もそれが発揮される形となった。

投げられそうになる瞬間、己の手を掴み合わせ、足の位置を入れ替えることで踏ん張る体制を瞬時に造り上げる。
投げの挙動に入っていた天雷だが、いきなり王虎の体が停止し、さらに身を起こしてきたことで逆に負担をかけられる形となる。
結果・・・天雷の左肩にガゴっと衝撃が走る!!

天雷の投げは入ってた・・・なのにあそこから腕をキメやがった・・・

これには鯉太郎を始め誰もが驚愕の色を見せる。
逆に虎城親方は目を閉じて神妙な表情。おっと虎城親方がこの表情を見せるということは、決着が近いのか・・・?

ここは・・俺の土俵だ・・・お前・・・邪魔だよ

肩の関節を痛めた天雷に対し右の小手投げを敢行する王虎。
このタイミング・・・一回目のような引き抜いている間はない。必殺の小手投げが決まってしまうのか!?

ううむ。互角の怪物対決であるが、やはり王虎の緊急対応能力の凄さが際立っている感じですなぁ。
果たして天雷はこのまま負けてしまうのか?負けてしまう場合、腕は無事で済むのかどうか・・・心配だ。
逆に肩を痛めたのが功を奏する可能性もある。
小手投げに出た勢いで痛めた肩が完全に外れる。その勢いで小手投げも決まらなくなる。
その隙をついて逆転を決める天雷とかそういう可能性は・・・あるかないか。
なんというか、王虎はいくら隙をついても瞬時に切り返してきそうでなぁ・・・本当に厄介な男であるよ。

相撲を純粋に楽しんでいる様子の天雷。
土俵を己の場所と言い張り譲らない王虎。
今の結果はそこの執念の差から出ているということだろうか?
天雷も一度ヤマに行ったら必死さが上乗せされることになる可能性はあるが・・・あんまり怪我はして欲しくないなぁ。

それにしてもやはり虎城親方の反応は毎度気になりますな。
王虎に負けてほしくないのはまず第一だろうが、勝ちそうになると神妙な顔になるのは何なんだろうか。
逆に止めてほしいという心もどこかに潜んでいるということなのだろうか。気になりますなぁ。

・あのころのお姉ちゃんはもういない?
相変わらずチャイムが壊れていたら勝手に扉を開けてくる転居者。ノックをしろ!!
まあ、大財閥の娘である天龍院華澄ちゃんとしてはそんな庶民の習慣は分からなくても仕方ないのかもだが。
というか、姉妹の方も鍵ぐらいかけておきなさい。ま、まさか鍵も壊れているのか・・・!?

早苗さんはスペック自体は高いんですよね。やる気がないだけで。
寿司職人としてやっていくにしても毎日握る根気がないのでは店なんて任せられるはずもないし・・・やはり日雇いのバイトか。

女体盛りはやはり見た目を楽しむものらしく、味は期待してはいけないらしい。
刺身に人肌を当てているのだから体温が移ってしまうわけで、そりゃあなぁ・・・
その辺も考慮してかちゃんと肌と刺身の間に葉を挟むあたりは気が利いている!!・・・そもそもやるなという話ですな。ハイ。

・ドカベン ドリームトーナメント編
ファールしながらホームランボールを待つという老体、岩田鉄五郎。またそんな疲れることを。
これもまた経験のなせる技ということなのかもしれませんがね。
例え危険球に近い球だろうがファールしてみせるぜ!!
バットに当てれずに頭に当たっていたら大変なことになってましたな。飯島が。

逆上の飯島。宴会屋が葬儀屋になっている様子。
だが、その直後の岩田鉄五郎の打撃はファールのなり損ね。
三塁岩鬼の頭を越えてライン上に落ちるポテンヒットとなってしまった。
予定とは違ったがよく走る鉄五郎。一気に二塁まで進むのでありました。よく頑張るなぁこの長老。

とはいえさすがにここは鉄五郎の代わりに代走が出ることとなる。
岩田鉄五郎に代わって出てくるのは背番号41の日照続
なるほど、日照りが続いているのでカサカサなわけですね。わ、わかりやすい・・・
カサカサ言わせておきながら水分たっぷりとか言い出す日照。それでもなのか!?

さて、続いての打者は七夕。
自身の言う通り、ツーランで一気に2点を取るだけの力を持った選手である。
かっかしている飯島では厳しいと見て投手交代。
トリオ・ザ・ブルペンも2番手の池田はとばして一気に最後の本領が登場。
まあ、池田の球は七夕に合いそうですししょうがないよね。

本領の一球目。これをいきなり打つ七夕。しかしこれは打ち損じ。なのだが、それが幸いしてか面白い小フライとなる。
セカンド左斜めへポテンとなりそうなコース。
しかしそこを守るのは名守・殿馬。
打球を目で追いバック。そしてジャンプ。だが捕球するには届かない様子。なのでグラブを突き出し、弾く殿馬。
その殿馬の弾いたボールを滑り込んでキャッチするのはセンターの義経。
なんとまあ、アクロバティックな守備であるな。この2人だからこその協力プレーということか。これにはさすがの鉄五郎も呆れ気味。

12回表のドルフィンズの攻撃は結局0点で終了。
その裏、スターズの攻撃。ドルフィンズは再びKジローが登板。
代走の日照センターに向かい、センターのジャンボがキャッチャーとなる
何・・・!?ジャンボ、キャッチャーできたのか!?
いや、なんとかできそうな選手をチョイスしたということなんだろう。きっと。
でないとそれこそ最初からこのバッテリーで投げていろよということになりかねませんからして。最初から投げてろよ。

12回裏のスターズの攻撃は4人で終了。
最初の義経はヒットで出たが、続く山岡、本領は送りバントに失敗。足利も三振という結果である。

というわけで、試合は延長13回に突入。長い試合になったなぁ。
だが、この回はお互い上位陣に順番が回って来る。そろそろ決着の時が来そうですね。
さすがにドカベン屈辱の3連続チャンス潰しはないと思うが・・・はてさて。

今回のキャラクターファイルは鉄五郎に代わり登場した日照続
どうやらこの男は『光の小次郎』のキャラだったらしい。
元は投手だったが指名打者に転向。打撃センスはなかなかのものらしい。ふむ、このタイミングの登場で活躍の機会はあるのか?
まあ、作品に出ること自体に意味があるということでしょう。おそらく。

・ブラック・ジャックREAL 〜感動の医療体験談〜
高見まこ先生の作画で送られる第3弾。だ、第3弾?何かの作品がなかったことになっている!?
まあ、単なる間違いだとは思いますけど。というわけで第4弾となる「命の再会」です。

今回の原案は医者ではなく看護師さんによるものとなっています。一風変わった内容になりそうですな。

看護師の佐伯日出子さんは手術室勤務になってから1年ほどの勤務経験がある。
のだが、初歩的なミスを繰り返している様子。医師に渡す道具も間違えてしまう程に初歩的で致命的なミス。
道具を投げる医師もどうかと思うがさすがに手術の現場でこの間違いはヤバイですし、しょうがないですわな。

医師に怒られたり師長さんに笑われたりと凹んだ様子の佐伯さん。
その佐伯さんにキンキューオペなのよさと告げるのは小さな看護師。おや、ピノコじゃありませんか。
ピノコに急かされ手術室に向かう佐伯さん。
行われるのは妊婦の帝王切開手術。無事に成功し、元気な赤ちゃんが生まれた様子で一安心でありますな。

産まれたばかりの赤ちゃん。それを見た佐伯さんは赤ちゃんが笑ったかのように思われた。
さらに「ありがとう!!」と呼びかけてくれたように感じたという。
そのことから2年前の出来事の記憶が突然よみがえる佐伯さん。2年前――まだ内科に務めていたころの話である。

抗ガン剤治療を受けるために入院している速水真一さん。
その速水さんの担当となる看護師が佐伯さんであった。
速水さんのガンはオペができない型であるため抗ガン剤と放射線を組み合わせて治療をすることとなるそうな。

闘病中とは思えないほどおだやかな紳士である速水さん。ほう、紳士!!
ダンディな方で、娘さんも美人とナースステーションではもっぱらの噂。うむ、さすがに紳士は違いますな。

そんな速水さんの容体も段々と悪くなっていっている。
看病している娘さんも弱っていく父を見て辛そうにしている。むむむ。

治療の効果も得られずとうとう意識が低下していったある日のこと。
娘さんは父を苦しみから解放してあげてくださいと医師に頼みだす。
これはつまりセデーションを開始するということでありますな。
薬で心身共に痛みを感じさせないようにするセデーション。しかしこれを行うと生きられるのは後数日・・・となることが多いそうな。
本当に行って問題ないか確認を取る。
速水さんは元気なころから延命はしないで欲しいと言っていたそうな。ふむ。

母も私ももう覚悟はできていますので・・・父の望むようにしてあげたいと思います!!

気丈にそう述べる娘さん。
セデーションが開始され、父の表情がおだやかになったのを見て喜ぶ娘さん。
しかしその二日後。父の容体が急変。死へと向かおうとしている。それを見て取り乱す娘さん。
必死に心臓マッサージを行い蘇生を試みるが・・・さすがに難しい。
どれほど覚悟を決めたと気丈に振る舞っていても、死を間近に感じてしまってはやむを得ない感情の発露であるか・・・

あの時点であんなにあっさりとセデーションに入ってしまってよかったのだろうか・・・
あの時・・・もっと他にしてあげられることとかあったんじゃないか。そのように悩む佐伯さんでありました。

悩み酒を煽る佐伯さん。
その側に現れ、声をかけてきたのはピノコと・・・ブラック・ジャック!!
ブラック・ジャックは人の命を直接どうこうできる力は我々にはないと諭す。
ふむ。本間先生もそのようなことを仰っておられましたな。
まあ、ブラック・ジャック自身はそれに納得しきることはないでしょうが・・・自身で志すのと人に述べるのはまた違うものですやね。

命ってやつは・・・はかなく消えてしまうようでいて・・・案外目にみえない所でつながっているものだよ

そのように述べて姿を消すブラック・ジャック。
ふむピノコも含めて幻覚の類だったという扱いなのでしょうか?そういう登場の仕方もあるのか。

ここまでの話が2年前の出来事。
回想から帰ってきた佐伯さん。赤ん坊を取り上げてもらった母親の声に聞き覚えがあり驚愕する。
そう、この母親こそ速水さんの娘さんであった。ほほう、なんとも偶然な再会ですな!
いや、ずっと同じ病院で勤務しているのだしそういうことはありえなくもないか。
しかし佐伯さんは速水さんの最後と孫の誕生の両方に立ち会ったということになる。これは珍しいことかもしれませんな。確かに。
こういうところからも命の繋がりというのを感じることができるものなのかもしれませんなぁ。

悲しい別れもあれば、祝福される新たな命の誕生もあるという話である。
両方を目撃する立場となる医療に関わる人たちというのはやはり大変でありますなぁ・・・

というわけで「命の再会」でありました。
今回も原案の掲載がされていますが、さすがに佐伯さんはドジっ子であるという描写はされてませんな。
よかった・・・手術道具を間違える看護師はいなかったんだ・・・
まあ、漫画的なキャラ立ての表現だったのでしょう。たぶん。きっと。

次回は三浦みつる先生の「まもりたいもの」が掲載されることとなります。

・ANGEL VOICE
キーパーとDF2人を残して他の全員を市蘭の陣地に上げる習実。
茂森に対抗できる成田を上に戻した判断は凶と出るか吉と出るか・・・

習実の攻めは間違いなく茂森への放り込みが中心となるはずである。
この場合ディフェンスで気をつけないといけないのはDFが茂森に集まり過ぎないこと
茂森に集まり過ぎると他の者をフリーにしてしまう。
もちろん・・・誰かが身体を寄せて折り返しのボールをコントロールさせない必要はあるが。
茂森をマークするより、むしろボールの落としどころに走り込んでくる者を素早くチェックする。それが大切である。

黒木監督の考え通りに守備陣は動いている。
最初の放り込みは百瀬のクリアで無事凌ぐ市蘭。

中盤の者はクロスを入れて来る者にプレスをかけ、正確なクロスを入れさせないようにする。
――そのためには通常より長い距離を全力で走る必要があるが。
この時間帯でも・・・お前たちならできる!!

あと少しだ。走れっ!!

考え方は既に練習で伝えきっているということか、端的な支持だけを出す黒木監督。おお!!

――ったくよお。おめえが出す指示は半分以上が"走れ"じゃねえか

割と身もふたもないツッコミを入れる二宮さん。さすがである。
そしてそのようなツッコミを内心入れるだけあり、しっかり走っている。
クロスを出そうとしていた宮部に詰めてプレッシャーを与えることで大きく右に流すことに成功する二宮さん。

見ててわかんねえのか?・・・走ってんだろーが!!

いやまったくその通り。
もはや端的な指示を出す必要もないくらいにわかっている選手たちばかりになってきたということですな。優秀だ。

危なっかしくはあるが上手く守っている市蘭。しかし習実の攻めはまだまだ続く。
その様子を緊張の汗を流しながら見守る病室の面々。
組み立ても何もないただの放り込みは1分の間に何度も仕掛けられる。それらを全て守り抜かねばならないのだ。
我慢の時間とは言うが、これは見ている方の我慢も必要になって来る時間である。

人の試合でこんなに時間の進みを遅く感じたのは――初めてだ

江崎の言う通りですな。この勝っているチームが追われているときの時間の進みの遅さ。
サッカー観戦をした人ならば経験のある感覚ではなかろうか。
この感覚はあの天城ですら感じているという。もう5・6分たってんだろーが!!

それでも残り時間は確実に減って行っている。
習実の必死の攻撃はついに茂森と松田のラインを繋げることに成功する。ま、松田だー!!

強引に持って入ってシュートを放つ松田。さすがにこの点取り屋に対しては枠を外すのは期待しない方がいい。
なので万代さん。必死の飛びつきで松田のシュートをはじき落とす。おぉ・・・ナイスキーパー!!

しかしこぼれ球に追いついたのは習志野実業。ゴール前に入れて来る。
ゴール前、敵味方入り乱れた混戦模様。これは危ない。
狙って打たなくても誰かの足に当たって入るかもしれない。危うい場面だ。
緊張して見守るが、なんとか水内さんがクリアして事なきを得る。怖い怖い。校長息止めすぎて倒れそうだよ。

残り1分!!

ついにきた、残り1分。ここからはカウントダウンができるような時間だ。集中して守りきるぞ!!
そのように考える市蘭。だが試合にはアディンショナルタイム(ロスタイム)というものがある。
示されたその時間は・・・なんと3分!!

合計・・・4分!!まだそんなにあるのかよ!?

あと1分だ!!と思った所にこの表示はなかなか厳しい。
気持ちの張りを切らすことなく最後まで守り抜けるだろうか・・・!?
やはり一度くらいは反撃に回って相手のゴールを脅かして見せる必要がどこかで出てくるのではないだろうか。
しかし、その攻撃に転じる余裕が果たしてあるかどうか・・・

なんともじりじりした時間である。
負けているときはもう残り時間少ねーぞ!なのに、勝っているとまだ残り時間多いぞ!となるこの不思議。
1点の重みが大きいから、こういう試合の終盤は本当、見ている方も息が詰まることになるんですよねぇ・・・
安堵の息を4分後につくことができるのか・・・注目である。
マイちゃんも息を止めてしまって脳に負担をかけたりしていないか、心配してしまう。
むしろそれが功を奏して腫瘍を消し去る結果に繋がるとか・・・!?奇跡はどこで起こるかわからないからね。良い様に考えよう!!

・パンダのこ
なるほど。パンダは好き嫌いが激しいがゾウさんが後処理をしてくれるから問題ないと。
その辺りも計算しての行動なわけですな・・・さすがはウェイウエィさん。年食ってるだけあって黒い!!白黒だけど。

パンダとしても他のパンダは気になるのだろうか。パンダフルマン・・・ワンダフルな奴だ。

ごっこ遊びはよいが、何故か普通に愛愛のセリフを理解している様子の乃仔ちゃん。
愛情で感じ取っているということなのか・・・!?
それにしても、愛愛も笹が食べられるぐらいに成長したか・・・大きくなったものだ。

・バーサスアース
どうにか復旧させた監視カメラで上階から戦いの様子を監視するヒミコさんたち。
融合者と思われた少年が背骨を断ち切られても行動しているのを見て驚愕を隠せない。

重力大針を使って敵をスキャン。深柱なら髄幹があるはずよ

ほほう、重力大針はそんなこともわかるのですか。
だが、その結果が出るにはまだ時間がかかりそうである。
そうこうしているうちにハルトと林くんがピンチになっているわけだが・・・
やはり、こういう時にやってきてくれるのが皆のアニキ、地災研の盾・藤堂兵真くん。
素早くカガミを構えるが、この攻撃はハルトの盾でも防げなかった代物である。どのぐらい防げるものか・・・

どんな強力な攻撃でもオレがいかなきゃ誰がお前を守るってんだよ!!

さすがですねぇ。この誰かを守ろうという意思の強さは誰にも負けないのが兵真くんの特徴である。
だが、一撃で盾は真っ二つに崩壊。吹き飛ばされて動けなくなる兵真くん。うーむ、さすがの威力である。
しかしそれでも見事に防ぎ、自身も死ぬことはなかった。それだけでも大したものだ。少年もちょっと驚いている。
だけど動けないのであればもう一度食らわすだけ。槍の先端に再び熱球を生み出す少年。ヤバイヤバイ。

ならばとやってくるのはもちろん玲央さん。
エレベーターのワイヤーを伝い下りて一気に一階に到着。そして扉を切り裂いて登場。派手ですな。

玲央ちゃん、分かってるわね!髄幹の位置が分からない以上、やることはひとつ!!全開でいきなさい!!

移動の間に通信である程度の状況は理解している様子の玲央さん。言われるまでもなく全力でいく様子。
そう、いまこそASURAの秘められた力の一端を垣間見せる時だ!!

阿修羅開眼(OPEN THE ASURA)!!

その叫びを音声入力コードとし、阿修羅の力が解禁される。
背中に背負った装置が音を立てて開き、伸び、腕を形作る。生み出されたのは4本の腕
玲央さん自身の2本の腕と合わせて合計6本。これが、これが阿修羅の名を冠する由縁か!?

自立型連々複式格闘支援兵装(トリプルアームズ)!!

そして玲央さんが持つ剣は対甲裂砕打剣(カムドノツルギ)!!
片手にそれぞれ剣を持ちて振るい、少年の腕を一刀のもとに斬り落とす!!

阿修羅の最大出力での駆動時間は180秒。
だが現有装備で切断可能な敵であるならば、この武装は効力をいかんなく発揮する。

私たちと同じサイズになったのは失敗だったわね。
かくしたって無駄よ。髄、幹。切り刻んじゃえばいいだけだもの

そのように述べるヒミコさん。
いや、述べるだけに飽き足らずマジックで一芽ちゃんの体に線をざざっと引いてみたりしている。
なるほど、このように切り刻んでみせるぜ!って話ですね。引かれた一芽ちゃんは涙目になってるが・・・可愛いからよし!!

6本の腕を操り斬って斬って斬りまくる玲央さん。
阿修羅は4本のうち二本は武器を持ち、残りの二本は素手となっている。
なるほど。素手の二本で防御を兼ねたり殴って体勢を崩させたりしているわけですね。これを自立で判断してくれるのが凄い。

髄幹に当たるまでとにかく斬りまくる玲央さん。
少年の頭部を横に2つにしたりと、とにかく全身を切り刻む。やったか!?
だが、塔解したという感じはない。これはもしや深柱ではなく融合者だったのでは?
そのように考えて内心動揺する玲央さん。しかしその心配はいらない様子。もっと別の心配をする必要があるという意味で――

重力大針のスキャンにより、少年の体には髄幹が存在することが判明した。間違いなく深柱である。だが・・・

特定に時間がかかるわけだわ・・・髄幹は球状。直径・・・わずか・・・き・・・9mm・・・

切り裂けば当たると思っていた。
だが、髄幹は点。線で斬りまくっても当たる可能性は・・・低い!!
しかし驚愕はそれだけには留まらない。

切り捨てて床にぶちまけた少年の肉片。それらそれぞれに目玉が浮き上がり蠢いている。
そして、分裂したはずの四肢や臓器といったものがふわりと浮きあがる。
臓器は形を変え、先を尖らせている。これは・・・外甲を纏い、変化させたということか!?いや、それよりも・・・

萩原主任!モニター!!髄幹の反応が増えてます!
いや・・・違う!切断した部位それぞれに髄幹が存在する!合計24個!!
敵は24体の深柱の集まり!!

よもやの複合体。
うーむ、毎回毎回深柱は急激に強くなってくるなぁと思っていたが・・・まさかこんなタイプがいきなりやってくるとは。
なんだか色々と気になりますね。
24体の深柱はそれぞれ意識があるのだろうかとか。意思疎通とかどうしてるんだろうか、とか。
アゼルを兄弟と呼んだ深柱は24個中の1つなのか、それとも実は全員兄弟なのか。
というか24個もあったらどれか1つぐらいは斬られていないだろうかとか。
実は36個あったけど12個ほど斬られて落ちてますとかそういうオチがあったりするのだろうか?24だと微妙に中途半端だしね!!
む、アニメの話数的に考えれば2クールでなかなかいい感じの数か。いや、今はどうでもいいなそれは。将来的には重要だが!!

厄介な存在である複合型深柱。
これを滅するにはどうすればいいのか?やはりこちらも熱線を放ったりするべきなのだろうか。
薄い外甲しかなさそうなこの連中であれば、熱線一発かませばまとめて消し去れそうであるが・・・
ハルトの更なる力の覚醒に期待したいところである。
なんだったら林くんの義手にはマントル熱線並の威力が出る爆薬が仕込まれていたとかいう展開でもいい。むしろそれがいい!!

・泳げ!ひなのちゃん
初の大会で利用されて負けたひなのちゃん。
それなのにそれも奥深さのひとつだと納得してしまうあたり、なかなかに強い子である。

和田さん私も・・・私も!絶対にオリンピックに出る!!
そして金メダルをとってスポンサー契約で儲ける!!

前に和田さんが言ったこととはいえ、やはりそれが目的となりますか。まあ、ひなのちゃんらしい話ではありますやね。いえーい。

金城「じゃ和田さん、五輪選考会で再戦できることを楽しみにしてますね」
和田「・・・・・・」
ひなの「いいよ!望むところよ!!

なぜひなのちゃんが受けて立っている。
というか、金城さんは五輪選考会に出れるほどの選手だったのか。それはそれでちょっと驚き。

五輪選考会は来年の2月に行われる。
それに出るには10キロの公式レースで2時間15分以内のタイムを出していないといけないとのこと。
ひなのちゃんは5キロのレースで1時間20分。このままではオリンピックに出るのは難しい状況であると思われる。

やだよー!どうにかしたい!!

現状を理解したひなのちゃん。和田さんに必殺技を教えてくださいと泣きつく。選考会で私を利用できなくなっちゃいますよー。
ふむ、そういう言葉で逆に指導させようというかけひきでありますか。OWSは奥が深いのう!!
というわけで石垣島に延泊し、7月の大会に向けて暖かい海で特訓することになるのでありました。
ふむ、どうやら7月には世界水泳選手権上海大会があるらしい。2か月後にはいきなり世界デビューだと・・・!?
いや、OWSジャパンオープン館山も同じ7月か。さすがにこっちか?両方出たりして。

翌朝。朝食の前にランニングで汗を流す和田さん。水中以外のトレーニングも必要って話ですね。
どちらであっても豊満な胸が邪魔になりそうで大変な様子ですが。

ランニングの途中できれいな花を拾う和田さん。これはサガリバナ。夜中にしか咲かない花である。
朝、人に見つかる頃にはもう散ってしまうという儚い花。その隠れて咲く姿が何だか和田さんに似ているという土屋さん。
だって競泳選手として脚光を浴びてたのにOWSに身を隠すように転向してしまったじゃないですか、とのこと。
ふーむ。ひっそりと輝く誇りもあるということですかね。

旅館の朝食はバイキング。なので腹いっぱい、口いっぱいに頂くひなのちゃん。
それだけではあきたらず、大量にお持ち帰りもしてしまう。それはいいのか?まあ、恥ずかしい行為ではありますわな。

それはさておき、さっそく特訓。
石垣島には色んなビーチがある。のだが、和田さんが選んだのは昨日の大会と同じ場所。
ここじゃないと意味がないという和田さんの言葉だが、どういう意味だろうか。
ともかく黙ってついて来いという和田さんに置いて行かれないようついていくしかないひなのちゃんでありました。

ついてこいということなので和田さんの後ろについて泳ぐひなのちゃん。
和田さんのキックはリズミカルですごく優しい。そのため後ろについていても水しぶきが少なく泳ぎやすい。

今日は調子がいいな!なんでだろ?

和田さんのお尻を眺めながら1時間ほど泳ぎ陸に上がる2人。
泳いだ距離は昨日と同じ5キロ。しかしそのタイムは1時間7分に縮まっている。おぉ。
これなら単純計算で倍の10キロを泳いだ場合に2時間15分を切ることができますね。本当に単純計算で、だけど。

昨日と違うのは私が前を泳ぎ、波の抵抗を避けペース配分をコントロールした。金城があなたを利用した技よ・・・
つまり・・・私についてくれば五輪選考会の基準はクリアできるってことよ

昨日より全然楽に泳げていたのにこのタイム。なるほど、協力するのは非常に大事なことなんですな。
自転車と同じようにローテーションで波避けとかするようにすればかなり負担を抑えることができそうですなぁ。
まあ、その泳ぎを10キロ続けることができるかどうかはまだわかりませんけど。

というわけで、帰ってからが本当の特訓と言い渡す和田さん。
大会へ向けて二人三脚の特訓が開始されるようだが、果たしてどのようなものとなるのだろうか。楽しみである。

・実は私は
私、藍澤渚は常に冷静である

いきなりもはや誰にも信じてもらえないようなモノローグを語り出す藍澤さん。
その藍澤さんが目にしているのは痴女の獅穂さんに迫られて気絶する朝陽。
獅穂さんは痴女だけどちゃんと相手は選ぶんですね。がっつく嶋には美味しい目は見せない流れか。正しいな。

なっ・・・なんなのだあの転校生はっ!?

目を三角に、というか口を三角にしていらだつ藍澤さん。
しかし自身は任を受けて地球に潜入中である身。常に冷静でいなくてはならない。冷静さの欠如は致命的なミスを招く。
それを理解していながらも朝陽が女の子に迫られている姿に苛立ちを隠せない様子の藍澤さん。
それゆえに発声したのは・・・電池切れ。ゲェー!!行動不能だとー!?充電してください。充電してください。

しつこいようだが。私は常に冷静なのである!!

何度言おうとももはや誰も信じてくれませんってばさ。
藍澤さんが本当に冷静っぽかったのは1話時点の朝陽の回想時期ぐらいしかなかったじゃないですかー。

それはさておき、ピンチな状態の藍澤さん。行動不能になってしまって一体どうするのか。
まあ、秘密を知っている人を頼るしかありませんわな。
というわけで、忘れ物をして一人教室に取りに戻っていた朝陽に助けを求める藍澤さん。おーい!!
何とか気付いてもらえたので、外部ユニットを人目につかずエネルギー補給できる場所まで運んでもらうこととなりました。

外部ユニットこと大きい委員長は電池が完全に切れる前にどこかに隠している。
その隠し場所とは・・・女子トイレ。な、なるほど。確かに身を隠すには一番いい場所かもしれませんな・・・
年頃の男子が踏み込むには非常に勇気がいる場所ですよ、ココ。いや年頃じゃなくても躊躇う場所だ。

というわけで、左右をよく確認してそろーっと入り込む朝陽。ゲスな幼馴染に見つかったら最悪なことこの上ないですものね。

一番奥の個室の扉を開けると確かに大きい委員長の姿がある。
目を閉じて一見すると眠っているだけに見える姿。む・・・なんだかやけに美人に見えるな!?
まつ毛によるものか口元の感じによるものか・・・藍澤さんも普段から大人しい感じでいれば化けるということなのか・・・
いや、感情豊かに焦りまくる藍澤さんも好きですけどね。もう少し冷静になって欲しいとは思うが!!

大きい委員長を運ぶためにお姫様抱っこをする朝陽。
触れてみてわかることだがちゃんと体温もあるし柔らかさもしっかりと再現されている。うーむ、宇宙人の技術は凄いですね。
こうなると本物の女の子を抱きかかえているようで意識せざるを得ない朝陽。

たっ・・・頼んでる身で非常に恐縮なのだがっ!そっ、そんなジロジロ見ないでくれないか!?

そうは言われましてもねぇ。これは仕方がないっしょ。男の子だもの。
というか藍澤さん、すっかり銃で撃つのに躊躇いがなくなってますな。人型サイズには通用しないとわかっているとはいえ。
本星に帰ってからついクセでツッコミに銃を用いたりしないか不安である。本星でも通用しない銃だったりして。

さて、授業中なので廊下に人の姿はない。
なので藍澤さん本体は堂々と廊下を歩く。朝陽に乗ったりポケットに隠れたりするのは恥ずかしすぎるからだ。そ、そうか・・・
というか、朝陽のポケットに入るのが恥ずかしいなら大きい委員長の中に戻ってたらいいのに。
もはや人に見られてはいけないという冷静な視点も失っている様子である。さすがだ。

授業中なので生徒はまず出てこない。が、先生が歩いてくることはある。
というわけで移送中に紅本先生にバッタリ出会う朝陽。藍澤さんは咄嗟に柱の陰に隠れる。サッ。
どうやら貧血か何かで倒れたのを運んでいる最中だと認識してくれた様子。
まあ、常識的な人間の観点ではバッテリー切れの外部ユニットを運んでいるとは思いませんわな。助かる。
なので先生公認で保健室まで移送することとなりました。授業の担当の先生には出席扱いにしてもらえるようだし有難い話である。

はっはっは朝陽。藍澤寝てるからって変なことすんなよー

おいおい先生。軽い気持ちでそんなからかいを口にしてはいけない。
朝陽はさておき、藍澤さんが我慢できずに飛び出しそうになったではありませんか。冷静さに欠ける子なんだからもっと配慮して!!
というか本格的にヤバイですな藍澤さんの冷静さの欠如は。
まあ恋心はコントロールしがたいものであるということなのだろうが・・・多感な頃は特にそんなものであるのだろうが・・・

この調子では私の秘密・・・私の正体が・・・そうなれば強制送還の上、お尻ベンペンだ!!
冷静になれ・・・冷静になるんだ!!忘れたのか!?兄上のあの教えを・・・!!

というわけで兄の教えを思い出す藍澤さん。
兄は戦場で冷静さを失ったことで全てを失った経験を妹に語る
まあ、その戦場ってのはパチンコのことだったわけであるが。やっぱりギャンブルは冷静さが命ですよね。アホか!!
相変わらずこの兄妹はシチュエーションを用意してもシリアスな展開になりようがないから困る。

まあ、紅本先生に出会った以外は何ごともなく保健室に到着する朝陽たち。
朝陽の腕の力も限界に来てたし、無事についてよかったよかった。線は細いと思っていたがやはり非力なんだな朝陽。プルプル。

足で扉を開けて保健室に入る。どうやら保険の先生はいない様子。
これは好都合。ベッドに寝かしてあとはコードを伸ばして充電すれば完了でございます。

教訓とせねばなるまい。今後二度と冷静さを失わぬようにと・・・

てなことを考える藍澤さんであるが、一番冷静になれなくなりそうな存在が保健室にいた。

やっほー。やるねぇ、授業中保健室に女の子連れ込むなんて

し、獅穂さんだー!!そうか、サボって寝てたんですね獅穂さん。そういう行動をする人もいると考えるべきであったか!!
思わぬところで厄介な人に出会ったものである。
それはそうと確かにこのシチュエーションは色々と憶測を招きそうだ。
授業中に委員長と保健室にしけこむアナザル。ふむ・・・スクープだな!!

ともかく、獅穂さんには貧血で倒れただけですよと説明する朝陽。
ならばと下着の色を確認しようとする獅穂さん。なっ、何をやっとるかぁー!!
うむ、これは藍澤さんが思わずツッコミを入れてしまっても仕方がありませんな。本当、冷静さの大敵であるな。痴女は。

宇宙の技術とはいえ、電池切れの体は時間が経つとどんどんただの容れ物へと変わっていく。
呼吸もしていないしあんまり側に寄られると怪しまれてしまいそうで怖い。
なので何とかして獅穂さんの注意を逸らそうと考える朝陽。月の写真・・・持ってないし、獅狼になられてもむしろ困る!!

痴女・・・エロい人・・・?エロ・・・エロ・・・
くっ。獅穂さんっ!!エロ本がっ、あっちに落ちてたよっ!?

朝陽が思いつくエロいことだとそれが限界でありますか。
もっとこう・・・何かあるだろう!色々出来るだろう!藍澤さんが冷静さを失いそうなことが色々とさ。
うん、それらをやろうとすると正体バレの可能性が果てしなく高まるだけだからやはり辞めておいた方がいいか。
まあ、吸血鬼にバレてもノーカンなんだから狼男にバレても問題ないのかもしれませんがね。

さて黒峰クン。アタシは急用が出来たから。じゃあ!!

つ・・・通じるのか!?
キリッ。じゃねーよ。獅穂さん・・・この人も別の意味でアホな子だったというのか・・・!?自由すぎる。

ともかく獅穂さんの目を逸らすことには成功した。これであとは充電すれば任務完了だ。

いやー黒峰クンあんがとね!!あったよー。ほいじゃ一緒に見よっか!!

ホクホクしながら戻って来る獅穂さん。何でマジで落ちてるんだよ!?
というか戻って来るのかよ!!い、一緒に見ようって・・・痴女の行動は本当にヤバイっすね。

突然の獅穂さんの帰還に驚き、思わず手近な朝陽の胸ポケットに隠れる藍澤さん。
そのため体温や鼓動を感じてしまい真っ赤になる藍澤さん。ドキドキ。
なるほど。小さい体によってそういう楽しみ方もできるというわけですね。おやおやニヤニヤ。

保健室に委員長を連れ込みベッドに寝かせ、その隣で転校生の痴女と一緒にエロ本を見ようとするアナザル
紅本先生がやってきて目撃したのはそんな光景でありましたとさ。そっ、そこに座れ!!

てなわけで痴女を非常に苦手としそうな藍澤さんでありました。苦手そうだなーとは思ったがここまでとは・・・!!
ある意味藍澤さんが一番秘密を守りきれそうにない子である様子。朝陽も大変だなぁ。

しかしこの外部ユニット、補助電源とかそういうシロモノはないのだろうか。
電池で動いているということ自体驚きであるが。いや、その方が効率はいいのか?
というか稼働時間はどんなもんなんだ?毎朝充電しても足りない稼働時間だったりするのか実は。意外と不便だ!!
どうせなら電源補充用の別ユニットとかあればいいのに。妹型ユニットとかさ、妹型妹とかさ、妹とか。うん、ユニットでなくていいな!

・名探偵マーニー
何故か小学生と一緒にキャンプ場にやってくるマーニー
小学生の知り合いと言えば久儀良太郎くん。
彼と彼女である町名葉香ちゃん。そして友人たち数名の保護者としてこの場にいる様子。
相変わらず良太郎くんはマーニーにベッタリなんですな。

保護者がいないと僕達の年では動きにくいし、ウルサイ大人は連れて行きたくない。そこで・・・

マーニーが日当五千円で小学生に雇われる形となったわけですね
頂く金にキレイも汚いもないが、やはり子供から貰う形になるのは・・・
今回が初めてではないとはいえ、やはり何となくたそがれる心持ちとなってしまうマーニーでありました。湖がキレイだ。

今回のメンツは良太郎くんと葉香ちゃんを含めた男子4人女子3人の7名。今回登場の5名の名前は以下の通り。
・紫崎みどり
・近衛舞美
・近衛新一郎
・河原崎太志
・前川広大

ふむ。探偵ものであるならばキャラが一杯出たなら誰かが死んだりするのを考えるべきだが・・・
この漫画ではそれは気にしなくてもいいでしょうな。小学生同士で殺人事件もさすがにアレだし。

彼等がキャンプ場にやってきたのは冒険する為である。
というわけで、キャンプ場から見える廃病院に今夜探検をしにくいと言い出す良太郎くん。
奥三ツ谷病院は過去惨殺事件があったため廃墟と化しているそうな。ほほう。廃墟探索・・・子供らしい冒険だな!!

肝試しみたいな感じではあるが危険がないとはいえない。
保護者であるマーニーとしては自身の責任になることはなんとか止めたいところ。
口を挟んでみるが好奇心旺盛な小学生としてはそういう態度は好ましくない様子。
探偵だからってノリノリで何でも許してくれるってわけじゃねーぞ子供たち。

前川「だから言ってんじゃん。久儀だってTVタレントなんだし。葉香ちゃんだってよくアイツと付き合ってるよ」
葉香「他人にとやかく言われる筋合いはないわね

マーニーへの不興は彼女を師匠と慕う良太郎くんにも響く。
とはいえさすがに葉香ちゃんはしっかりしたものである。この年で強さが見られる。うーむ。

ギャアギャアとした言い合いの後、病院の入り口まで許可するということで手を打つマーニーでありました。ガックリ。
せっかくパパから釣りセット借りたのにノンビリするヒマがなさそうで残念でありますな。
マーニーと釣りは結構相性がいいかもしれない。考えにふける時間の手慰みになりますわな。

というわけで、日が落ちようという所でマーニーの引率で廃病院に向かう子供たち。
その途中、目的地での惨殺事件の内容について知っているという前川くんの説明を聞くこととなる。

正体は解らないんだけど生き残った人の証言だと、牛の仮面を付けた大男が現れて次々と患者を襲っていったんだって。
正体は患者とも患者の親族とも破滅した医者とも言われている。奴はさんざん医者と患者を殺傷した後、湖へ向かった。
湖のほとりに血まみれの牛の首を残し、奴はそのままどこかに消えてしまった・・・自殺したって形で決着した。

ふうむ。となると実はその牛男はまだ生きてどこかに居る可能性もあるって話ですな。怖い怖い。
しかし何で牛の頭なんだ?その病院は迷宮だったとでも言うのだろうか。謎だ。

さて、無事に病院の門まで到着。
記念画像を撮らせてここで引き返させようとするマーニー。だけど当然いう事を聞くはずもない子供たち。
良太郎くんはさすがに働いているせいか、マーニーに迷惑をかけたくないためか一緒に止めようとしてくれはするが・・・
その制止も通じず、こんなところで引き返せるかーと中に乗り込んで行ってしまう子供たち。やれやれだ。
しょうがないのでちゃっちゃと見て回って帰ることとします。何事も起きないといいんだけどね・・・

廃病院の探索。夜中ということもあり、確かにちょっとした冒険だ。
そこでしばらく探索していると、入口の方からボオオオオオという奇妙な声が響いてくる。
何事かとマーニーが様子を見に行くと・・・そこにいたのは斧を持った牛頭の男が・・・おぉっと!!

怪物?いやさすがにありえない。ただの変質者?だとしても危険であることには変わりない。
なんとか子供たちを逃がさないとと考えるマーニーでありました。保護者は大変だ。
緊張した様子のマーニーを見て牛男が現れたことを察したのは寺の息子である前川くん。

・・・僕がなんとかします。
家は代々住職の家系で、こういう時の対処法は心得ています。まかせてください!

数珠を取り出しそんなことを言いだす前川くん。ほう。さすがは寺の息子。怪物退治は生業ということか!

アホか!!ダマって逃げるの!!
いいか!私の命令を聞け!!一切口応えはゆるさない!わかったな!

さすがにここまで流されていた様子のマーニーもこれだけは譲らない。当たり前ですわな。
血相を変えて怒鳴るマーニーに気圧された様子の子供たちでありました。どうだ、これが大人の本気だ!大人しいからってナメるな!!

というわけで、先ほどの探索で建物の構造を理解しているマーニーは牛男をやり過ごすルートも理解している。
非常口か窓から外に出てキャンプ場に行き、他の客に助けを求めようと言う。
その導きに従い無事に脱出する良太郎くんたち。マーニーは子供たちを先に行かせて残った様子。
脱出した子供は6人。む・・・前川くんの姿がないな。
自信ありそうだったから中に残っているのか?もしや本当に怪物退治をしようというのか寺の息子!?

まあ、結局前川くんの出番はなかったんですけどね。
子供たちを逃した廃病院。そこには策を弄して牛男を行動不能にしてしまうマーニーの姿があった。
なるほど釣り用のテグスをそこらに張り巡らせて動きを妨害したんですね。
オノを振り回したくらいじゃ簡単には切れないし、暗闇でそんなもの被ってたら細い糸なんて見えない。
なんとかしようと暴れまわった結果、テグスを絡めた棚などが自身に降りそそぐことになり・・・自滅。行動不能となったわけだ。

で・・・この黒幕は・・・前川君。君か
狂言怪物、狂言殺人鬼・・・とにかくこの中の人は、前川君のご家族の方ですか?

言いながらテグスを外すマーニー。
その言葉の通り、出てきたのは前川くんのお爺ちゃん。
孫の為と思いつい怪物の役とかやってしまった様子。勘弁してくださいよ住職。牛頭とかどこで手に入れたんだよ。
まあともかく、この場は狂言でよかった。というわけで、前川くんの動機が明かされます。

アイツが悪いんだ。久儀良太郎。
TVに出てチヤホヤされて、クラスでもリーダー気取り。それに葉香ちゃんまで手出しやがって。元々オレがリーダーだったんだ。
アイツが探偵なら!オレは霊能小学生でキャラづけしてもう一度リーダーの座を・・・!!

そ、その発想はいかがなものだろうか・・・
売り込むならTVにそのキャラで売った方がよかったかもしれないね。この世界ならひょっとしたら当たる可能性はあるかもしれない。
何にしても狂言でリーダーになろうなんて考えではいけない。
リーダーだったらもっとみんなのためになることを考えないとさ、とマーニー。
子供らしい虚栄心だなあとほのぼのできなくはないが、ここでちゃんと諭しておかないといけない話でありますわね。
でないと大きくなってからも霊能者とか名乗ったままになりかねませんからなぁ・・・!!それはそれで面白いけど。

しかしこうなると前川くんの立ち回りも見てみたかったものでありますな。
霊能小学生の腕前、どのようなものだったのか興味あります。ビームとか出せたりするのかね?
今時そのぐらいやらないと他の小学生も騙せないぞ!!

・ハーベストマーチ
山賊に囚われたクゥたち。
気絶したクゥは抱きかかえられたままノイエさんたちとは別の牢に入れるために連れて行かれる。
男と女は別の牢に入れるのか。銭湯みたいなものならクゥはまだ一緒に女牢にって形でもいいんじゃないかなー。

クゥと離れ離れになり泣きっ面となるノイエさん。
そのノイエさんに必ず私がなんとかしますと語り掛けるパティさん。
散々暴れまわったおかげで警戒され、その体には鎖が何重にも巻きつけられております。

さて、山賊のボスのもとにはお待ちかねの賞金稼ぎの姿があった。
鉄仮面のドミニウラ隈取りマー・フォン
そう呼ばれる賞金稼ぎの二人組。フードの男のそれは隈取りだったんかい!!

それはさておき、女性たちが入れられることとなる牢。
その一つで眠っているのは白髪鬼。
ノイエさんたちの匂いを嗅ぎつけたのか、いきなり跳ね起きてきます。白髪鬼ちゃんまだ寝ててい〜んだよ〜
てな風に呼びかける山賊。ちゃんてお前・・・ありだな!!実際は結構な年齢だと思われるけど。

鎖で繋がっていることだしとりあえず安全と考える山賊。
その白髪鬼の前を通り過ぎようとするノイエさんだが・・・いきなり牢内の白髪鬼に腕を掴まれる!!
むう、鎖は確かに切れてないが、壁に埋め込んだ部分が力づくで剥がされてしまっているじゃないか。ボゴォ。
これにはさすがに驚愕の山賊たち。頼りない話でありますね。
しかし白髪鬼はノイエさんを捕まえたものの害を加えたりするつもりはない様子。引き寄せて匂いをかぎ・・・甘えだす。

ままー・・・

なんだか幼児退行している感じでありますね。
ノイエさんの立派な体に母性を感じたのだろうか?
それとも騎士である身からしての母親・・・天使と似た姿形と認識したゆえの行動だろうか。
あそこまで大きくはないが、確かに体格的には似通ってますな。うん。

2人を引きはがそうとする山賊。
おっと、うかつな触り方をすると酷い目に・・・あっちゃいましたね。
牢越しに白髪鬼に頭を掴まれ、もぎ取られる山賊。
もぎ取った頭は白髪鬼ちゃんが美味しくいただきました。ひいッ。

・・・なんで、こんな所に『騎士』がいるの!?

驚愕を表すパティさん。おっと、やはりパティさんは騎士の存在を知っているんですな。
逆にこの段階に来ても騎士だと気付かなかったノイエさん。その鈍さはどうかと思う。

風雲急を告げる牢屋。
一方、山賊のボスは賞金稼ぎに白髪鬼の受け渡しをするために話をしている。
いかに白髪鬼を捕えるために苦労したのか・・・どれだけの手下が死ぬこととなったのか・・・
その様に述べるが、隈取りのマー・フォンに言わせれば上出来の一言で済まされてしまう。おやおや。

なんて言い草だ。長い付き合いだが今回ばかりはあんまりだ!!俺の手下は俺の仲間なんだよ。手駒と思われちゃたまらねえぜ!!

激昂する山賊ボス。まあ当り前ですわな。
というわけで、関係はこれまで。手切れ金として約束の3倍の金を頂くぜと言い出す。

手切れか・・・いいだろう。だが今は3倍も手持ちがない・・・
ふむ・・・知ってたか?生死問わず、お前自身に賞金が懸かってるって・・・
その賞金を・・・支払いにあてるか・・・

一方的にそう述べて山賊ボスを斬り殺すマー・フォン。うーむ、なかなかに酷い。
山賊たちはきっと酷い目にあうんだろうなとは思ったが、予想以上にあっさりとボスが殺されちゃいましたね。合掌。

ボスが大変なことになったが、牢屋の方はもっと大変。白髪鬼が鉄格子を曲げて出てきてしまった。
鎖も牢屋も動き出してしまえば関係ないって話ですわなぁ。これが本物の騎士か・・・

ズルズルと鎖を引きずり、ノイエさんの腕を脇に抱え込んでご満悦な様子の白髪鬼。あら可愛い。
それを見て逃げ出す山賊たち。逃げる前に私の鎖を解いていってというパティさんだが、それは望み過ぎでありましょう。
うっかり白髪鬼の前に出たために殴られ吹き飛ばされるパティさん。ゴキン。
うーむ、立派な体格の女性であるがノイエさんはよくてもパティさんはダメなのか・・・やっぱり立派の方向性の差異か?

ゴムマリのように吹き飛ぶパティさん。
しかし、山賊のようにあっさりと死ぬことはない。それどころか途中で体勢を立て直して起き上がる。
さらに力を込めて・・・全身を縛る鎖を引き千切る!!

ノイエさん今・・・助けます。命に代えてパティ・・・参ります!!

ついにパティさんがその本気を見せる様子。
そんなことが出来るなら別に山賊に鎖を解いてもらう必要なかったんじゃないですかね?
まあ、命に代えてという誓いのもとに引き出せる力が云々とかいう話なのかもしれませんが。

騎士の存在を知り、それでもそれに単独で挑もうとするパティさん。
その耐久力の凄さもありますし、やはり討伐隊の一員なのであろうか?
騎士と討伐隊の戦い。さらに化物に対抗できる力を持つという賞金稼ぎ。強者が集い争う展開になりそうでありますな。
うーむこれは・・・クゥは最後まで寝ててもいい流れになるかもしれない・・・!?

賞金稼ぎさえ倒してしまえば解決はしそうな気はする。白髪鬼ちゃんはノイエさんを害することはないでしょうしね。たぶん。
でもクゥに対してはどういう態度を取るか分かりませんな。騎士同士だって争うでしょうし。
クゥをぞんざいに扱うならノイエさんも白髪鬼ちゃんとは一緒に居られないことになるが・・・
いや、ノイエさんが怒れば普通に言う事を聞く可能性はあるな。うむ、教育ですね!これから教育して育てればいいわけだ!!
可愛いので仲間入りがあるなら歓迎したいが、人を殺して食いまくっているのが確かなわけでさすがに難しいか・・・?
これからの展開に期待したいところである。

・まるみこ天然小学校
結婚を夢見るような相手であっても子供のためなら罵倒できるはえぬき先生。
男らしいというか何というか。まあ、それでは実るものも実りませんわな。

トリュフって都会の公園で採れたりすることあるんだ・・・
さすがに世界3大珍味のひとつ。よくわからない食材だ。

本当に豚と結婚することとなったはえぬき先生。それはいいがケイコという名で呼ぶのはどうなのだろうか・・・

・お嬢様は優雅なわがまま
第79回新人まんが賞出身である田口一先生の読み切りが掲載。

舞台は18世紀、ブルボン朝フランス王国。
国王ルイ16世の治世のもとで王国は贅の限りを尽くした華やかなロココの日々を謳歌していた。

ふーむ。ロココ・・・ロココか。その言葉を聞くと一気に貴族っぽい雰囲気が出てきますね!!

しかし誰もがその安寧とした貴族の地位に留まり続けられるわけではない。
物語の焦点となるブローニュ家は今にも没落しそうな貴族。
辺鄙辺境なボロ屋敷であり、住んでいるのは当主であるお嬢様とその執事である少年1人のみであった。

そのような赤字続きのブローニュ家だが、当主のお嬢様はかまわずに好きな様に服を買いあさっている様子。
執事の少年は11か月も給金を貰わずにタダ働きを続けているそうな。す、すごい根気だな・・・そりゃでかい顔で説教もしたくなる。

お嬢様ことメアリーは正真正銘の貴族であり子爵位を冠している。
幼い頃に両親を失い爵位を引き継いだのだが、ブローニュ家に先はないと使用人やメイドは次々に別の屋敷へと去って行ったという。
というわけで残されたのはこの少年ただ一人というわけだ。そりゃー大変ですな。
お嬢様の面倒を見たり広い屋敷の掃除をしたり家計のやりくりをしたりと大変な少年。
であるにも関わらず、またも服を買いあさるメアリーお嬢様。
これにはさすがにウンザリ来た様子の少年。着替え中に踏み込んだり圧し掛かられたりと美味しい目を見てもダメなものはダメである!!

というわけで、ようやくに屋敷を出ることを決意する少年執事コティ
思い出すのは自分がこの屋敷に務めることとなった出来事。
コティが今よりももっと小さかったある日――雨宿りをしていた平民の子供がひとりの貴族に話しかけられている。
ひどい大雨であるが、こんな日に出会えた偶然は何かの縁ではないかと述べだす貴族。
気まぐれによるものなのか、その身を引き取り使用人として働くように勧めてくれる。
ははぁ。貴族の道楽のようなものでありますかね。いやでも、それで働き口が見つかるならよい話ではないですか。

それに歳の近い者がいれば娘のメアリーも喜ぶ

と述べて貴族の娘と引き合わせられるコティ。
ふむ。メアリーの親父さんも色々と娘のことを考えての行動でありましたのね。
この親父さんが存命の間はブローニュ家も安泰だったのかもしれないが・・・

その後、何が起きたかは不明だが亡くなられた親父さん。
コティとメアリーは2人でその墓を参り、そしてこれまで一緒に生きてきた。
そのコティが屋敷を去ろうとしている。
メアリーはそのコティに11か月分の賃金の詰まった袋を渡す。どうしたんですかコレは!?
ふむ。屋敷などを売り払ってお金に変えたのか。おかげで文無しの爵位なしになったというメアリー。爵位も売れるのか?

その・・・私もあなたのためにできることをって・・・今まで、ありがとう・・・

ツンツンした様子のお嬢様がようやくに見せた感謝の意。
それに惹かれ、思わずメアリーの腕を取るコティ。
そして2人は旅立つ。爵位、土地、全てを捨てて2人だけで・・・少年と少女の旅路は今始まったばかりである・・・

という感じのお話でしたが・・・うむ、色々と気になるな!!
結局お嬢様が服を買いあさっていたのには理由はなかったということなのだろうか?単なる浪費!?
物語が始まる前に終わってしまったという感じもして綺麗に終わっているのが逆に気になる感じですな。
ここを開始点としてこれから波乱万丈の展開が2人を待っているという話に持っていけなくはないが・・・はてさて。

・木曜日のフルット
相変わらず闇の商人はハンペン好きですね。ハンペンがごはんな時なら毎回出てくるのではなかろうか。

フルットは長靴をはいた猫にはなれないのか・・・!!まあ、なれなくても特に支障はないけど。

しかし、闇の商人の品がここまでうまくいったのは初めてに思える。
たまにはこういう話もないとフルットも乗ってこないでしょうしね。よい話だ。

・総合感想
木曜日まであと少し・・・!!もう少しで続きが読めるぞ!!
と思いきや合併号タイムのため読めるのは1週間先の話となる。
1週間・・・まだそんなにあるのかよ!?そりゃ脇坂さんも深刻な顔になるってものですやね。

今号は竹下さんが登場したりマーニーが釣りセット用いたりフルットが釣り人の長ぐつを手にしたりと釣り要素満載!!
実際に釣りをしている場面はないけど、なんとなく釣り要素満載に見えるから不思議だ。主に竹下さんのおかげで。

さて、合併号開けの次号は吉沢潤一先生の特別読み切りが掲載。
3巻が直前の5月8日に発売されるマーニーがセンターカラー。
長い待ち時間になるが、楽しみに待つとしましょう!!


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