週刊少年チャンピオン感想

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2014年 20号


・弱虫ペダル
祝☆連載300回!!
そしていよいよ始まる二度目のインターハイ。
暑い日差しを受けて全国から集まった猛者たちが鎬を削る灼熱のレース、インターハイ。
坂道もカラーでキリッとした表情を見せる。
が、少し時間を遡り20分ほど前の姿を見てみると大慌ての坂道の姿が見て取れる。はじっ、はじまっちゃいますよ〜〜〜!!
なんだか番組の宣伝でもしているかのようだな。灼熱のレース、インターハイ。はじまっちゃいますよ!!てな感じ。

この大慌てっぷりには定時や段竹も驚きの表情。
さすがに数か月見てきたし、坂道が自転車乗ってない時はこういう性格だとは分かっているだろうが・・・
ここまで取り乱す姿を見るのは初めてなのかもしれませんな。同じく初めて見るアヤちゃんも驚きの表情だ。
靴下の左右が違ったりしてるが直前で履いているのだろうか。いくつも用意しているのだろうか。気になる。

二度目。二度目のインターハイ。ちゃんと走れるかな。一番すごいゼッケンを背負って。
ボクは、去年みたいにちゃんと走れるだろうか。
ちゃんと走るって、どうやるんだっけ

何だか考え過ぎてわけが分からなくなってるようですな。
体に染みついた感覚を頭で分析しようとしても仕方がないでしょうに。
まあ、坂道が去年以上に取り乱しているのも分からないではない。
古賀さんが青八木さんに語っている通り、"二度目"のプレッシャーを感じているのだ。

あいつはまじめだ。前回のインターハイでの活躍があいつにあたえるプレッシャーは計り知れん。
前回活躍していればいる程、プレッシャーは大きくなる。ましてや優勝だ。頂点をとった。
同じ走りをしろ。前回を上回ってみせろと周囲の期待ははね上がる。それをあいつは感じ取ってるだろう。

確かに前回活躍して注目を浴びるようになったのは去年と違う点である。
一度目は自由に走れる。落車してもそれ程注目されることもなかった。
しかし今年は最初から最後まで注目を浴び、マークされるような立場となってしまった。
追われるより追う方が得意な坂道。結構不利な状況かもしれません。

もしこのまま小野田のメンタルが回復しないままスタートを切ることになったら総北は――

心配する古賀さん。
しかしそれを聞いた青八木さんは拍子抜けしたように、何だそんなことか公貴と返す。

カンタンだ。オレは知ってる。
知らなかったのか公貴。あいつは――

部室の隅っこで見ていた古賀さんにも知らないことはある!!
まあ、古賀さんは願掛けで去年のインターハイに来てないですからねぇ。その時の坂道のことは知らなくても仕方がないか。

青八木さんの語りの前に入場する坂道の場面。
今泉君と鳴子に守られながらの入場。しかしその状況でも緊張による震えが止まらない様子。注目されてるからなぁ。
ちなみに女の子のファンもついた様子。まあカワイイ系の評価ですよね。癒し系かどうかは分かりませんが。
山岳とはファン層が被ることになるか・・・いや、そんな東堂さんみたいな心配しても仕方がないな。

緊張してるなら去年の様にコケておいたらどうだろうか。
と思ったらカーブで曲がれずにカベに激突する坂道。速度出てないからいいけど何やってるんだか。
これは鳴子もビックリするぐらいのハデなパフォーマンスである。本人の意思とは裏腹に目立つ奴だ。

さて、去年の優勝チームである総北は集団の先頭へと移動する。去年の箱根学園の位置だ。
列の中に入れて一息つけると思いきや、注目を浴びる先頭に来てしまった坂道。はわー。
カメラや取材陣もたっぷり来ている。注目度満点です。はわー。「ハワー」ってどんな意味ですか!?いや聞くなや取材陣。

注目され過ぎてかなりヤバイ精神状態の坂道。カクカクしてる。
こうなりゃ中入ってボトル渡すフリして一発くらわすしかないのではなかろうか。痛みで緊張ふきとばす系な。
うむ、魅力的な提案だけどさすがにそれはテントの中とかでやっておかないといけませんなアヤちゃん。

おちつけ。おちつけ。おちつけ。おちつけ・・・
ダメだ・・・ふるえが止まらない。手の感覚がない。
どうしよう。自転車って・・・どうやって乗るんだっけ
なんとかしなきゃ。ゼッケン1だ。ボクがゼッケン1なんだ。自分の力で。

背負ったゼッケン1という最強の番号に押しつぶされそうになっている坂道。
先輩として振る舞うのはさておき、今ならば自分の力だけではなく仲間に頼ってもいいでしょうにね。そこまで考えが回らないのか。
なので、青八木さんが話しかけてくれる。緊張を止めたいか?と。その言葉にはいと返す坂道。

だったらおまえに言っておく。ひとつ。
オレは田所さんに色々なことを教わった。
走り方、レースのやり方、がまんのし方。礼儀やあいさつ食事のとり方。勝つ意志やゴールを狙う大切さ。
習ったことばかりじゃない。背中を見て学んだこともたくさんある。
おまえは巻島さんに何を習った

ここで出てくるのは偉大な先輩方の名前。
確かに青八木さんは田所さんの走りだけではなく食事のとり方まで真似しておりましたな。
それで性格まで似るってことはなかったようですが。無口までは変わらなかったよ。
――というのはさておき、問われた坂道。必死に言葉で返そうとするがうまく出てこない様子。ショ。ショッ・・・

言葉にできないだけで、染みついてる多くのことを教わってるはずだ。
血肉になってるはずだ。その体の中に

ドスッと坂道の脇腹をついてそう述べる青八木さん。
その言葉と行為が、自身を駆け巡る血を意識させる。ツボを押して血行が速くなったとかそういうことではない。

去年と同じことができないと思うか?できるわけがない。
もっと強くなっているのだから!!先輩たちの魂を受け継いで!!

青八木さんの言葉に鼓動が高鳴る。血が全身に行き渡るのを感じる坂道。

総北は支えつなげていくチームだ。レースもそうだがそれだけじゃない。
おまえは2年になった。それは去年と最も違うところだ。
今年1年が一人走る。引き継げ。教えろ。走りで語れ。持てる全てを!!
そうすれば鏑木は必ず次の世代へも引き継ぐ!!もっと強い総北になる!!

先輩から受け継いだもの。それを後輩へと引き継がせる。走りで語る。非常に大事なことだ。坂道自身が受け継いだことだ。
今の坂道の手の中にあるのは踏み出す勇気、支え合う仲間。
それをようやく思い出すことが出来た坂道。巻島さんにオレたちの総北を頼むと言われたことも思い出す。
だから――ボクが総北を強くします!!

どうやらようやく緊張が吹き飛び、表情に覇気が宿った様子の坂道。
これが青八木さんが古賀さんに語ったこと。

オレは去年のインハイで目の当たりにしたから知ってる。あいつには役割をあたえる
自分でやらなきゃならなことがわかってるのにたくさんあってゴチャゴチャになる。混乱する。
だから整理してやる。ひとつだけにしぼってやる。そしたら発揮する。力を。
もともと持っているからな、あいつは。まっすぐに進むメンタルを

まさに坂道に大事なことはそれですな。
頭で考えて走るタイプではない。頭で考えたら無理と思えるようなことをやってのけてしまうタイプである。
去年と同じように役割を与え、それに邁進してもらう。道筋さえ示されれば後は考えることなくそこに向かうだけである。全力で。
いや、青八木さんもさすがに無口なだけあってちゃんと見てるようですなぁ。青八木一!!おまえという男は!!

みなさん!!いきますよ!!

拳を真っ直ぐに突き出して叫ぶ坂道。お、これも去年に続いての儀式でありますな。待ってたぜこいつを!!
キャプテンの手嶋さんとしては見せ場を取られた感じだが、坂道ならまあいいかって感じでありますね。しかし今泉君嬉しそうだ。

ボクたちはひとつです!!

6人で拳を合わせる。実によい場面。
インタビュー時は不信を抱いていそうだった鏑木も笑顔で応じている。こういう熱い姿を坂道に期待してるんでしょうなぁ。
去年とは違い先頭の目立つところでこれをやると会場は凄く盛り上がっていいですよね。
途中経過をすっ飛ばすと、ゼッケン1の坂道が会場を熱く盛り上げたようにも見える。さすがゼッケン1は違うぜー。

そんな風に温まってきた中、ついにスタートまであと1分。
ヘルメットを被り、各校走り出す体勢になる。まあ最初はパレードランであるからそこまで力まなくてもいいんですけどね。
しかし御堂筋君は今回も音楽を聞いてるようだが、そのプレーヤーはレース始まったらどうするんだろうか。道に捨てるのか!?

兎にも角にもインターハイ開幕。
山岳としては再度の約束となったこのレース。意気込みは去年の比ではなさそうだ。
坂道と山岳。今年もこの2人の争いが最終的な見せ場となりそうですが・・・はてさてどうなりますかな。

さて、予告されておりましたように、今回は第4回キャラクター人気投票の結果発表があります!!
大波乱のレースリザルト発表だ!!名前の後ろのカッコは投票数となります。

第4回の結果(294話で募集、300話で発表)

1位:巻島祐介(3576)  2位:小野田坂道(2418)  3位:手嶋純太(1911)
4位:鳴子章吉(1897)   5位:東堂尽八(1845)   6位:荒北靖友(1762)
7位:今泉俊輔(1207)   8位:青八木一(1135)   9位:真波山岳(1115)
10位:渡辺航先生(1053) 11位:御堂筋翔(991)   12位:新開隼人(836)
13位:古賀公貴(725)   14位:杉元照文(603)  15位:黒田雪成(506)
16位:金城真護(351)   17位:田所迅(346)  18位:石垣光太郎(324)
19位:葦木場拓斗(322)   20位:鏑木一差(316)  21位:福富寿一(254)
22位:泉田塔一郎(230)   23位:岸神小鞠(196)  24位:待宮栄吉(110)  25位:寒咲通司(108)
26位:委員長 宮原 27位:井原友也 28位:寒咲幹 29位:段竹竜包
30位:銅橋(箱根学園) 31位:井尾谷(広島呉南工業高校) 32位:箱根学園のお面の人

第1〜3回の結果はRIDE.200感想の下の方に記載してあります。人気投票も100話ぶりなんですなぁ。

しかし前回と比べると投票数が凄い増えてますなぁ。これもやはりアニメ化の効果によるものか。
出番が減っている巻島さんの1位は固定ファンの強さって気はしますけど。

注目の杉元は14位。頑張った!同じく目立っていた古賀さんの13位と並んでのこの位置は立派だ。立派な成長だ。
前回もあった4位を当てろ企画。今回も該当したのは鳴子。なんだか知らないが安定したポジションだ。
手嶋さんの3位躍進は素晴らしいが、鏑木はギリギリで20位といったところ。インターハイで復権できるか!?
総北は今年の出場者も人気選手が多いが、箱学の方は苦しい様子。
まあ、お面をした状態でも32位に入ってる男がいますしねぇ。彼の活躍次第か。
送った人もさすがに正体を予想していたわけではなくネタのつもりだったのでしょうが・・・いやはや。
兄より下なのはともかく、井原より後ろについた寒咲さん。
銅橋や井尾谷よりよほど高校名の補足が必要だったよ京都伏見の井原友也!!

次回の人気投票があるとしたら50話か100話後くらいでしょうか。
それまでに各キャラの見せ場があれば順位は大きく変動しそうですが・・・黒田さんの活躍に個人的に期待したいところです。

・毎度!浦安鉄筋家族
鈴ちゃんと小鉄の関係は何なんでしょうかね。
毎回なんだか楽しそうな感じであるのだが、これは将来・・・そういうことになるのかどうなのか?
しかし凄い顔になってるな小鉄。ヴェイー。

・刃牙道
強者を襲う止まらぬ欠伸。
他の面々とは違い、体を動かさずにいた花山薫であっても欠伸の影響は免れなかった様子。
柴千春と一緒に飲んでいる時でも欠伸が止まらない。ほわ・・・

大将・・・何回だと思います?ここに座ってからのアクビの数ッスよ。多すぎてワカンないッスわ自分も。
自分が退屈させてんなら消えちまいましょうかッッ!

確かに同席している人間が欠伸をしまくっていたらたまりませんわな。
憧れの相手にこれをされる。怒りとも恥ずかしさともつかない感情に囚われていそうな千春。こりゃ飲まずにゃいられないわ。
にしても千春には欠伸はこないんですな。強さが一定の基準に達していないとか何だろうか?
その場合、本部さんが欠伸をしているのかどうかが凄く気になるのですが・・・山籠もりは単に趣味なのかもしれないですし。

それはさておき、千春に対してこう述べる花山。

一昨日のことなんだが、拳銃で狙われたんだ。何か早口で能書き叫んどったわ・・・

千春にしてみても拳銃はさすがにヤバイ。
根性で大抵の攻撃は避けずに耐える千春だが、目突きの件を見る通り、無理なものは無理と判断する時はちゃんとある。
撃たれたら死んじゃうじゃないですか。ぐらい言ってくれそうだ。非常に普通な意見ですな。
その辺りは生半可な拳銃じゃ倒れない花山とは違う。
まあ、さすがの花山薫も額とかに受けたらヤバイんでしょうけども。それでも引かないのはやはり場数の違いか。さすがだ。

歩み寄りながら――話しかけた――そん時だ。
悪いとは・・・思ったんだが・・・止められなかった・・・

拳銃で狙われるという緊張度MAXの場面で欠伸が出てしまう花山薫。
花山ほどの男でも止められないのだから欠伸という奴は厄介なものだぜ。

退屈はオメェのせいじゃねェ。わるかったな。

そう千春に述べる花山さん。うーむ、さすがの大将でありますなぁ。憧れの存在はやはりデカイぜ!!
すんませんッッと涙する千春。すんませんッッ!
しかし花山は別のことを考えていた。

この退屈・・・あの人の前だと・・・どうなるんだ・・・

思い描くのはオーガこと範馬勇次郎の姿。
花山って勇次郎のことをあの人とか呼ぶようになってたのか?
昔酷い状態にされた恨みとかはもうないってことなんだろうか。
純粋な強者としての敬意か、友人である刃牙の父親としての敬意か。考えてみるとなかなか面白い。

さて、ついに現世に誕生した宮本武蔵。ちゃんと伸び切った爪は裁断してくれます。
うむ、これは気になっていたので切ってくれてよかった。
産まれた時にどこかに引っかかって剥がれたりしないかと心配したぐらいだ。
それで泣き声を上げて、誕生の第一声になったりするのはさすがにアレでしたからなぁ。

百戦錬磨。天下無双。実物の宮本武蔵。
戦いにおいては素人のホナー教授でも一目で戦力の高さが理解できる存在である。

あたり前じゃ。最強という言葉はこの男から始まったんじゃ

万感の思いを口にするみっちゃん。
ふうむ、思った以上に宮本武蔵という存在に思い入れがあったんですな。さてさて、現世でもその実力は通用するのか・・・

武蔵の今後は気になるが、ここで更に気になる話が飛び出してきた。
何と花山薫がオーガと試合いたいと申し出てきたのだ
あの人の前だとどうなるのか。思うだけではなく、即座に実行に移す花山薫。この即断即決っぷりは見事である。

単純に強いということであれば刃牙でも良かった。そっちなら居場所も知れてるし、会おうと思えばすぐ会える。
けれども、退屈さを感じないぐらいヤバイ相手という意味ならやはり勇次郎の方が適任である。
果たして勇次郎を前にしても欠伸は止まないのか。勇次郎本人に欠伸の影響は出ているのか。
マッチメークしたら双方欠伸だらけの困った試合になったりしないか。とても気になる!!

・クローバー
トーナメントの決勝戦に備えて寮に泊まることとなったハヤトたち。
部屋を花京院チームに借りた後は皆で入浴。
ミサキチーム、花京院チーム、吉田の計11人が一斉に入浴だ!!
うーむ、まさかの男だらけの入浴シーン。拳を交えた男たちの裸の付き合い。いい場面なんだがやっぱり狭そうだな。

紅葉神島では強いヤツらの順に先に風呂に入れるという暗黙のルールがある。
真木の言う通り何だか相撲部屋みたいである。強さを競う男だらけの世界ってのはどこもこんなもんなんかのう。

205号室。五味の部屋に泊まるのは真田。
妹のエリナちゃんの写真を見せびらかしている。兄バカめ。
ちょっとバカそうだけどかわいいというのが五味の評価。正しい・・・いや、ちょっとどころのバカじゃないから正しくはないか。

思ったよりも兄バカをこじらせている真田。
エリナの男は自分より強い奴と決めていたとか思いつつ、自分の目の黒いうちは絶対ダメとのこと。何ともはや。

203号室は城戸の部屋。泊まるのは真木。
どうやら戦った者同士が同じ部屋になるよう花京院の提案があったらしい。なるほどやっぱりね。

この時間潮は動いてんのかな?
イージスさんが海釣りは潮の動きが大事だって言ってたんだ

やはり真木といえば釣りである。残念ながら城戸は釣りに興味がなかったみたいなんで交流は進まなかったようですが。

201号室。神楽木の部屋に泊まる吉良。
しかし知らんヤツと話すのは苦手だからとさっさと寝てしまう神楽木。まあ仲良く談笑してる姿は思い浮かばない2人だけどさ。
ともかく、明日はもう負けられねェなと考える吉良。頑張ってほしい。

202号室は花京院。ここにはゲンゲンが泊まるのだが、早速眠ってしまうゲンゲン。
せっかく花京院がゲンゲンの強さを称えているというのに聞いていない。まあ移動もあったし疲れていたんでしょう。
それにしても部屋に魚拓が飾られているのが何ともすごい。こいつは思った以上の釣り好きだぞ。

206号室。上條の部屋に泊まるハヤト。
考えてみると花京院チームは全員カ行の苗字で揃っているんですな。別に花京院が狙ったわけではなかろうが。

さすがに着替えは持ってきてないので売店で体操服を購入したハヤトたち。
真木は体操服姿を笑われているが、一応高校生なんだし体操服ぐらい着てることあるだろう!その時も笑われてそうだけど。

それはさておき、この部屋ではようやくまともな会話が成されている。
ハヤトが一番まともに会話してるって凄いな。ミサキチーム・・・やっぱりとんでもないチームだぜ。
花京院の意思を継いで春木たちを倒してほしい。
そのように託されたハヤト。さてさてこれを聞いてどのような反応を示すのか。そしてこの部屋を訪れる人物は何者なのか。

ハヤトたちの方も気になるが、別の場所ではもっと気になる出会いがあった。
眠れない真木が釣り道具を携えて海へと向かう。
そこで出会ったのは先に夜釣りを楽しんでいた花京院。
ここに釣りバカ2人が出会うこととなったのでありました。こ、これは一体どうなるんだ・・・!?

ますますミサキチームとの絆が深まりそうな花京院。
釣りをしているシーンが出てからそうなるんじゃないかとは思っていたが、見事に期待に応えてくれますなぁ。次回が楽しみだ!!

・実は私は
私は銀華恋。悪魔よ。貴女のお父さんの願いを叶えるためここに来たわ。
白神葉子さん。貴女の秘密が誰かにバレているようなら容赦なくつれもどせってね・・・!!

前回の最後から引き続き自己紹介。悪魔であると名乗り、白神父の要望でやってきたことも告げる。
これはなかなかショッキングでありますな。
未だに白神父は葉子さんが学校に通うことを良しとしていないとハッキリしたわけですし。
まあ、この間の新年の訪問の時に聞かされた、いつか必ず後悔するという言葉にかかっているのでしょうけども・・・

ともかく、今は現状の危機についてである。
どうやら華恋さんにはすっかり朝陽が葉子さんの秘密を知っていることはバレている様子。
まあ普通は気付く。気付かないわけはない。というか白神夫妻もさすがにそれは承知の上じゃなかろうか。
いやまさか親父さんは気付いてないとかそんなことは。いやまさか。

とりあえずこれ以上追及されてはたまらないので逃げ出そうとする2人。
しかし華恋さんが放ったカラスの羽が朝陽の左足に突き刺さる。
それだけで左足は弛緩し、全く動かなくなってしまう。これが悪魔の技か・・・!!

貴方の左足には休んでもらったわ。さっさと認めた方が身のためよ。その子の秘密知ってるって。
じゃないと、取り返しつかないことするわよ。私。悪魔らしくね

見下した調子でそのように述べる華恋さん。
これが悪魔・・・!!校長も時々おっかないけど・・・そうじゃない。これが本物の・・・!!
てな風に考える朝陽。いや一応茜ちゃんも本物の悪魔なんですけどね。いや、これが本物の恐怖とかそう言いたかったのか?

しかしびびりやすくはあるが、そこから強いのが朝陽である。最後までシラを切ろうとする。
が、朝陽がそうするであろうことはもう理解している葉子さん。
これ以上朝陽が傷つくことのないよう、震えながらも身を挺して朝陽を庇う。
なんでも言うこと聞くから朝陽君にひどいことせんといて・・・と。

・・・そう。やっぱり・・・
やっぱり源二郎と桐子みだいに秘密を共有じでお互いを守っで・・・ずっど頑張っでぎだのね・・・!!

ずびっと涙で鼻声になりながらそんなことを言い出す華恋さん。あ、あれ?

お互い思いやっで幾多の困難を乗り越えで・・・それを私は・・・なんて・・・なんて最低な!!まさに悪魔だわ!!
い・・・いやダメよ銀華恋!!情に流されては。私は悪魔・・・そう!!私は情を忘れた悪魔よ!

情に流されてはダメとか言っちゃってる時点で非情になれないと暴露している。
ああ・・・やっぱりか。やっぱりこの子もダメな子なのか・・・
でも優しい部分はある。無理に足に刺さった羽を引き抜こうとした朝陽を制して正しい外し方を教えてくれる。
確かに吸盤みたいだな。引っぱると取れないが、横に倒せばすんなり取れるとは。
無理に引き抜こうとしたら痛いことになっていたんでしょうな。そうならないように教えてくれるとは華恋さんはお優しい!!

というわけで、その優しい華恋さんにティッシュを進呈する葉子さん。
鼻をかんだ後のティッシュもポイ捨てせず仕舞って後で捨てようとする華恋さんは実にお優しい。
どうやら一通り落ち着いてくれたようなので、気を取り直して再度悪魔のような顔で脅し出す華恋さん。

あれ?どうしよう。びっくりするくらい怖くなくなったんだけど

まったくもって朝陽の言うとおりである。たったの2Pでもう取り返しのつかないことになってしまいましたよ!!
カラスの羽――怠惰の羽根とやらも効果は凄いけど、本人に外し方を教えてもらったしあんまり怖くはない。
まあ外すための腕とか狙われたら危ないのかもしれないが、そもそも性格的に怖くなくなっちゃったのが致命的すぎる。

一度仮面が外れれば後は加速的に転がり落ちるのみ。
使い魔のカラスにもご飯をねだられ、命令も聞かずにたかられる始末。やっぱりダメな子じゃないか!!

えと・・・葉子さん?ふと思ったんだけど、あの人本当に悪魔なのかな?
いや・・・その。校長は悪魔なワケだけど、校長だったらもっと容赦ないっていうか・・・
校長はもっと根っから悪魔っぽいっていうか。えと・・・その・・・うまく言えないけど。校長ってもっとひどいでしょ?

ああ、うん。もっとひどいね。
世に言う悪魔らしいといえるかどうかはさておき、一言で表現するなら確かにひどいとなる。色々な意味を込めて。
あとなんかやたらと悪魔をアピールしてくるのも怪しいと主張する朝陽。それは確かにそうですな。
胡散臭さでは追従を許さない藍澤兄も幽霊アピールしてましたし。

なら確かめてみる?銀さん悪魔かどうか。

突然そのようなことを言い出す葉子さん。何でもええ考えがあるねんとのこと。ほ、ほう。
もし銀さんが悪魔やったら反応せずにはおれんはず・・・!!とのことだが、それはもしや・・・

葉子「銀さん。アメ・・・いる?
華恋「え?いや特には。気持ちだけありがたくいただくわ」

反応しなかった。悪魔のはずなのにお菓子に反応しなかった!!
いや、別に茜ちゃんが反応するのは悪魔だからじゃないでしょ!世の中の悪魔が皆同じ特性だったら嫌だよ。
別にアメは悪魔を召喚するためのキーアイテムってわけでもない。

悪魔召喚しちゃったよ!!アメで!!

ある意味期待を裏切らないというか。アメにつられて茜ちゃん登場。何で茂みから・・・
というか後ろに出たとはいえ華恋さん気付いてないし!!
こりゃもう疑わしいどころの話じゃないな。直接聞いてしまえ。貴女は本当に悪魔なのかなーと。

めちゃくちゃショック受けてるー!?

どうやら本人としては一番突かれたくなかった部分の様子。
とはいえここまでやらかしておいて尋ねられないと思う辺りが既にダメな子である。
カラスの使役も週休二日10自入り8時上がり2食つきとバラしちゃってるし。それ使役じゃなくて雇用じゃないか。逆らわれてるし。

それにほら、見てみなさい。悪魔の証!!
この悪魔の角っ・・・これこそが私が悪魔である証明だわ!!

そう主張している傍から茜ちゃんの手で角を外されてしまう華恋さん。これがホンマの悪魔の所業・・・!!
というか茜ちゃんの時のように幻覚とかではなく、本当に取り外しできるものなのか華恋さんの角は。

やはり茜ちゃんとは顔見知りだった華恋さん。
でも若造呼ばわりされてしまっているし、扱いからしてもアレな感じである。
本人は数百年に及ぶ死闘を演じ、殺し合った仲ということだが・・・

・・・えと・・・こやつは誰だ?なんかケンカ売られとるのだが。

必死にシリアスに持っていこうとしてももはや手遅れなのか。
茜ちゃんにこういう態度を取られるとすぐに崩れてしまう華恋さん。どこまでもダメな子だ。力はありそうなのになぁ。

ここからの華恋さんと茜ちゃんのやり取りで色々な情報が出てくる。
ほう。華恋さんは源二郎と桐子さんと同級生だったと。しかも現在学校で生徒会長をやっていると。
いつも茜ちゃんの仕事を手伝っているというのはこの生徒会長業のことも指しているのだろうか。
というか白神夫妻の同級生だったのに再度学生をやり直しているのか?さすがにその時からずっと生徒会長ってことはなかろうが。
しかし校長だけではなく生徒会長まで悪魔とはこの学校は・・・と思いきや。

フ。フフ!!なら仕方無いわね!!思い出させてあげる。よーく目に焼き付けなさい!!
実は私は、かつて貴方と死闘をくりひろげた・・・天使だった女、銀華恋よ!!

て・・・天使かぁー!!
一応今は堕天使なので悪魔を名乗っているって流れのようであるが・・・
まあ容姿的な面でいうと確かに天使の方が似合っている気はする。白い羽根も似合っている。
というか角は取り外しができるどころか単につけていただけだったんですな・・・

もしかするとアホの世界を穿つ存在になるのではと期待された華恋さん。ああ、やっぱりダメだったよ・・・
白神父は何を思って茜ちゃんに対抗できる存在として送り出したのだろうか。
確かに本人が言う通り死闘を繰り広げたのかもしれないが、結果は聞くまでもなさそうなのがなぁ。
これはもう、白神父は新しい友人を紹介するために送り出したんじゃなかろうかと思えて仕方がない。
校長だけじゃなく生徒会長まで味方についてくれるとあれば学校生活は順風満帆間違いなしだろうしね!!
茜ちゃんが味方かどうかは色々と疑わしくはあるが・・・うんまあ、悪いことはしないはずですよ。ひどいことはさておきね。

・バチバチBURST
信じがたい愚行。
大関火竜が素人相手に大立ち回りを演じたというその事件は瞬時に角界を駆け巡った。
話を聞いて青くなる天城親方。
それはこの人――虎城親方にしても同様であった様子。

寝耳に水な情報を聞き真っ青になる虎城親方
後援会会長と飲んでいた虎城親方であるが、火竜の事件を聞いて急ぎ会合に向かおうとする。

ありえませんよ綱取りを前に・・・昔のアイツならまだしも・・・今のアイツがそんなことをするなんて考えられない・・・
女房子供もいるのに・・・だがもし本当だったら・・・早く何とかせんと取り返しがつかんことになるぞ・・・

心底火竜を心配している様子の虎城親方。しかし・・・

そうか・・・よかったじゃないか

嫌な笑みを見せる後援会会長。これは、まさかこの男が・・・!?

何も親方が気に病むことはない。遅かれ早かれアレは問題を起こすと思っとったよ。
いや・・・そもそもアレが綱を締めるなどワシには我慢ならん。
ましてやあの三流が君を超えるなど・・・ワシが育てた大横綱虎城を超えるなど、絶対に許されんしあってはならんのだ!
非情になれ。アレが二度と土俵に上がれぬように進言しなさい。君のタメでもあるだろ・・・

これが事件の真相でありましたか・・・
やはり虎城親方が仕組んだことではなかった。
が、ここでの会長の言葉を容れて火竜を追い込んだのは事実の様子。
まったく責められることをしていないってわけではないが、うーむ・・・・・・

こうして火竜は綱取りを目前に角界から除名を宣告されたのである。

そして――月日が流れ・・・あの事件以来消えちまった火竜の姿を俺は何とか捜し当てた・・・
だが・・・そこにあの頃の火竜はもう・・・

酔いつぶれた火竜と再会する山崎記者。
山崎記者もあれから年月が経ったせいもあるが、疲れ切った、荒んだ感じの顔つきになってますな。今の顔になってきている。
一番の理由はもちろん火竜のこの事件のせいでありましょうが。

スマなかったな火竜・・・俺はあの時お前を擁護する記事を載せられなかった・・・
書いても書いても上から差し換えられてな・・・あの時・・・お前の批判だけが記事になった。
ウチのような半分ゴシップで食ってるような新聞はとくに・・・

そのように語る山崎記者であるが、火竜は気にしちゃいないと返す。
まあそれでメシを食ってるのは確かなわけですしねぇ。仕事を抱えている人ってのはいつも自由に動けるわけではない。
それに火竜自身も言う通り、素人を半殺しにしたのは事実なのだ。
だが、事の真相がちゃんと報じられていればもっと違ったかもしれない。
同情の声があれば角界を追われることはなかったかもしれない。
山崎記者はアレから色々と調べた様子。あの夜に何があったのか・・・

火竜はその日、虎城親方に会うために店で待っていた。
さすがにしらふで会うのも気まずいのか、相当量呑んでいた様子。
しかし待ってるはずの店に虎城の姿はなく・・・代わりにいたのは品のない客が10数名。
そして不自然なまでにそのチンピラにカラまれる火竜。
火竜はどんなに挑発されようが相手にはしなかったが、付け人の弟弟子は火竜が愚弄され続けるのが我慢できなかった様子。
ふむ。最初に手を出したのは付け人であったと。
だが、本当の参事になるのはこれからである。チンピラが漏らしたセリフが全てのきっかけとなる。

予定とは少し違うが、まぁ・・・これで虎城さんの希望通り・・・アンタはお終いだ火竜さん・・・
アンタが横綱になってもらっちゃ困るんだとよ・・・
横綱ってのは神様なんだろ・・・ずいぶんと安い神様だったんだな〜虎城ってのもよ。
いや・・・ただのエセヤローか・・・

この言葉を聞き、烈火の如く暴れ出す火竜。
自分のことを愚弄されても相手にせずにいた火竜であったが、これには我慢ならなかったようだ。
そう、許せなかったのだ。こんな手を使ってきた虎城よりも・・・
己を殺してまで必死に貫き通した虎城の生き様を否定されたコトが・・・

あの時決別しながらも・・・虎城の横綱としての覚悟を誰よりも痛感していたのはお前だ・・・
お前はとっさに虎城の生き様をかばったんだ・・・そうだろ?

泣ける話である。2人のことを知る人物なら誰もが同情的になる。
しかし色々と調べた山崎記者であるが、本当の仕掛け人が誰かってところまでは分かっていないようですな。
その情報だけでも知れていれば多少は救われたのかもしれないが・・・
いずれにせよ、もう火竜が角界を去ったという事実は覆らない。それに憤りを感じる山崎記者。

お前は大バカヤローだ・・・こんなくだらねーことで終わっちまいやがって!!
俺はお前が貫く相撲道が本気で大相撲を変えると思ってたんだ!!
実質クビになった天城親方だってきっと・・・
だけど・・・何より・・・俺が許せねーのは虎城だ・・・
逃げたんだ・・・虎城はお前から・・・過去に捨てた己の相撲を背負い、己を超えるほど輝きだしたお前から・・・
負けたんだよ!虎城はお前に!!

そう叫び、約束通りこの全てを書くと述べる山崎記者。
お前の生き様をこのまま終わらせるわけにはいかない!と。
だが、その必要はないと答える火竜。
それでも虎城をかばうつもりなのだろうか。いや、そうではない。
まだ・・・火竜の答えは出てはいないのだ。

まだ続いてたんだよ・・・俺の生き様は・・・

父から子へと受け継がれる生き様。
そう、火竜が示そうとしていた生き様は息子の鯉太郎に受け継がれているのだ!!

事件の真相。火竜と虎城の想い。
思った以上に濃く、悲しみに彩られた回想編でありました。
2人のための回想である故か、空流親方なんかはほとんど出番がなく残念でしたが、まあまたの機会にってことですな。
ともかくこの回想はかなり鯉太郎に弾みがつきそうな内容である。
火竜の生き様を強く受け継いだ鯉太郎。
偉大な頃の虎城のことを知らず、歪んだ成長をしてしまった王虎。
この対決・・・鯉太郎が負けることがあってはならないと思えるが・・・どうなるか!!

・侵略!イカ娘
悟朗は家に帰って筋トレしかやることはないのだろうか。
その合間に千鶴さんの写真を見て癒されてるのだろうか。引っ越しする時は楽でよさそうですね。

暇だからってちゃんと筋トレを行うイカ娘とそれに付き合う早苗は律儀というか何というか。
まあよするにヒマ人なんだな。うん。

・囚人リク
原田看守がどうなったのか、自説を仲間に語る田中一郎。ケシ畑の管理に追いやられたと。
確かにそれならば囚人や看守が突然消える件は納得できる。
しかし原田看守がいなくなったからといって所長が脱獄の報告を受けていないとは限らない。
見つかってから2日も経っているのだし、捕まえにこないということは報告を受けていない可能性が高そうだが・・・

俺たち、泳がされてんじゃねえのか

車座には入ってないものの、すっかり一蓮托生の立場となった沢田。
意見も述べるようになってきました。脱獄したいという想いはこの男も同じですからねぇ。

泳がされているという意見は史郎さんと周龍に一蹴される。
しかし脱獄に関わったメンバーを洗うために泳がしているということはあるんじゃなかろうか?
まあ、田中一郎をはじめ大物がいつも一堂に会しているんだし、そんな必要があるとは思えないか。
それよりも別の可能性が考えられる。脱獄王である田中一郎は自身の経験からその可能性を語ってくれる。

あれは俺が初めて投獄された西骸刑務所だった。
入所後間もなく、俺は弁護士時代にノウハウを買われて所長とは懇意の間柄だった。

やはり手に職あると強いですな。今も昔も確固たる立ち位置を築いている。
そのおかげで昨晩脱獄未遂があったという情報を聞くことが出来た。ほう。
しかし西骸の所長はいう。その動きは事前に察知しており――わざと泳がせていたのだ、と。

察知し把握していたのは私と数名の幹部のみ。
実践を利用した非常事態の対応訓練だ。いやー実にうまくいった。
こうして我々は日々努力を重ねとるわけだ。お前も脱獄など夢々考えるなよ。

どや顔でそんなことを述べる所長。まあ確かにうまくいったわけだし、そういう気分になるのは仕方がない。
しかし後日それを語った相手に脱獄されてしまうとは思いもしなかったでしょうな。どや顔決めただけに恥ずかしい!!

看守の訓練のためにわざと泳がせている。なるほど、そういう可能性もありましたか。
もしくは、未遂ではなく実行犯で捕まえてより重刑を科したいという可能性もあるとのこと。
ううむ、こっちも有りえますな。実行犯となれば即座に射殺も有り得るでしょうし・・・考えたくない話だ。

だが、この仮説は所長に報告が届いたという前提だ。原田が報告してなければ懸念ですむ。
こんな不確定要素を抱えたまま脱獄計画を進めるわけにはいかない。所長が知ったか否かはっきりさせる。

どうやらその方法まで既に考えている田中一郎。さすがである。
その方法とは・・・ウソの脱獄騒ぎを起こすこと!!

夜中に非常ベル鳴らせば全棟で大騒動だ。その際、所長が俺たちの脱獄を知っていれば・・・
324房に看守を急行させ、俺たちの動向を確認させるだろう。まかさ本気で脱獄させるはずはないからな。

なるほど。面白いアイディアですな。
しかしその非常ベルを誰が鳴らすのかが問題となる。ベルは舎房にはない。あるとすれば廊下のベルである。
また椿を看守に化けさせて行かせるのか。そう尋ねるレノマさんに、それはムリだと答える田中一郎。

仮に椿がベルを押したとして、どの場所の非常ベルが押されたかはすぐに特定される。
監視カメラの映像を調べれば誰が押したかはすぐに分かるし、そうなれば何故押したのか問われることとなる。
いくらマスクをしていようと面が割れる上に疑惑を提供してしまう。
報告を無視して更衣室に急行し、324房にまで戻ったとして、更衣室で突然看守が消えれば当然怪しまれる。
そうなればダクトから備品室への逃走ルートのが判明も時間の問題。脱獄計画は発覚することとなる。

ふうむ。なるほどねぇ・・・しかし椿は追い込まれると黙って逃げちゃう子のイメージがつきつつありますな
もちろん機転が利かないわけではない。前の偵察の時だって幅跳びで看守の目をすり抜けたり自分で考えて行動したりしている。
けれども、口で誤魔化すということは不得手なのは間違いない。
レノマさんや田中一郎であれば口八丁も使えようが・・・もしやるなら事前に模範解答を教えておかないといけませんわな。

まあ、今回は椿に行ってもらう必要はない。誰がベルを押すかの問題は既にクリアしていると田中一郎。

今から準備をしてくる。俺たちの運命を決する作戦だ。今夜決行する

今までよりも更に緊張の一夜となりました。
夜。横になってじっと非常ベルが鳴らされるのを待つリクたち。そして・・・ベルが鳴る!!
ベルが鳴らされたのは医務室。
一人の老人が痛みに耐えかねて非常ベルを押してしまった・・・という設定だ。

一郎先生、押しましたぞ!!約束通りベルのボタン!完璧に押しましたぞぉぉぉ!!

なんとここで信造さんが出てくるとは・・・何だこのやったぜ感は!!
なるほど。信造さんであれば脱獄組とはそこまで関わりは強くない。それでいて確かに役割を託せる人でもある。
いつか活躍の機会があるのではないかと思っていたが・・・何だかうれしいですなぁ。

さて、ベルは鳴った。ここからが本番である。
看守たちが来なければ計画はバレてないということ!!
なだれ込んで来たら、リクたちは極楽島に泳がされていたということ。それは全ての終わり。全てが終わってしまう・・・

来るなよ・・・来るなよ・・・と願うリクたち。
しかし鏡を使って見張っていた天野の表情はその甘い期待を砕くものであった。
鏡に映し出されたのは、多数の看守が真っ直ぐにこちらに向かってくる姿・・・凄い威圧感だ。

が、その看守たちは324房に一目もくれずに行ってしまう。
これはつまり脱獄は所長に報告されていないこと。まだ計画はバレていないことを意味する!!

おじさん!!まだ繋がってる!まだ明日に繋がってるよ!!

思わず泣き出してしまうリクでありました。ああ、良かった良かった・・・

何とか脱獄計画を続けることは出来そうである。
最大の危機をラッキーがありながらも乗り越えることができた脱獄組一同。やはり脱獄には運の要素も大事なんですなぁ。
しかし看守が迫ってくる正面向きのシーンは迫力がある。アニメのOPの一場面で使えそうな雰囲気がある。

さあ、いよいよ脱獄の決行日が迫ってまいりました。
こうなってくると問題はヘリのロックと船の手配の2つに絞られる感じである。
前者は田中一郎がどうにかしようとしているが後者はどうなのだろうか。事前に進めないといけないのだが、そろそろ厳しいのでは?
前準備も大変だが、決行時も多数のトラブルに見舞われそうで怖いですわぁ。

・ペーパーブレイバー
間に合うかと思ったら間に合わなかった。異星人間交流してる場合じゃなかった!!
しかし思ったよりもまろ様焦らなくて残念だ。

さらりと自己犠牲を口にする聖利ちゃん。本当、この子は覚悟が決まっている。
そんなこと考えてるんじゃないかなーと思わないでもなかったがあえて言わずにおいたというのに!!
それで世界が救われた場合、ビカリさんの言う通り盛大なトラウマができそうっスね。

世界が滅びようというときに、あとで問い詰めますからな!と言ってのけるビカリさんは地味に格好いい。
さてさて、最後のひとふんばりということだがどのようなバカな行動に出るのか。
思ったよりもでかい魔法が飛び出した感じがするが・・・はてさて。

・ドカベン ドリームトーナメント編
ここからめちゃくちゃ足の速い2人の打者、サルと足利が続くことになる。
俊足カルテットとか呼ばれてたけど、やはり山岡は足が凄く速いわけではない・・・のか?

兎にも角にもワンアウトでランナー2塁。足のある面子が続くのは怖い。
けれども藤村甲子園が貫くのは剛球一直線である。それで押せる力が確かにある。

しかしサルは甲子園の初級に対しセーフティバントを敢行。
上手く転がった・・・と思いきや惜しくもラインを切ってファール。
もう少し内側ならば成功していたかもしれませんな。

2球目はスイング。なんとか当てたがファール。当てただけでも大したものである。
当てることができるなら、ひょっとしたら転がるかもしれない。転がれば何かが起きるかもしれない。そういう期待はある。
だが、ここで甲子園が取った手段は確実な三振のための投球。
なんとランナーがいる状態で振りかぶったのだ!!

ボールなら労せずして義経は三塁に。ストライクならサルは打たなければいけない。
打ったとしてもそれが内野フライならダブルプレーになる。それが狙いのワインドアップか?
サルの力では内野の頭を越すのも難しいでしょうし、確かに面白い狙いかもしれない。
しかしど真ん中のこの球を見送るサル。
下手に手を出してダブられるよりも確実な進塁をとの考えでしょうか。クレバーですな。
まあ単純に手が出なかったということもあるのかもしれませんが。

なんとか三塁までランナーを進めたがツーアウトである。これではスクイズも厳しい。
振りかぶる投球を続ければ足利も同じように三振に出来ると判断する阪神選手たち。正しい考えですな。
さて、その判断を覆すことができるのだろうか?
とにかく前に転がりさえすれば義経も足利もどうにかする足はあるのだが・・・どうなりますか。

・名探偵マーニー
小さい頃からの付き合いで仲のいいマーニーとゆりかちゃん。
しかし気の置けない仲である故か、時にはケンカすることもある。
まあ、ゆりかちゃんは高校に入ってからはダメ人間度がかなり上がったみたいですからねぇ。昔は本当にいい子っぽかったのに・・・

教室で周りが止められないほどの大ケンカを始める2人。このこのこのこの。
暴れているといえば暴れているのだが何だか可愛い。けど止めるのは大変そうな感じだ。
それにしても凄い髪の荒れ方だな。マーニーは普段あれでもセットしている方だったんだ。

2人のケンカを止めたのは双方共通の友人である波峰ちゃん。
周りの男子が怖がるほどの勢いであっという間に2人の首根っこ引っ掴んで持ち上げて引き離す。いや、これは確かに怖い
うーむ、伊達に誘いに乗った男たちを撃退してきたわけではないってことなのか・・・

ゆりかちゃんはマーニーに仕事を頼もうと思ったが、バカにされたのがケンカの原因だという。
その内容とは鶴間地区の家族構成を調べてほしいというもの。
なるほど。個人情報に関わる依頼ですな。確かにこれはデリケートな問題だ。マーニーが警告するのも分かる。
間違ったことに使わなかったとしても、そういう調査を行っただけで怪しまれる可能性はある。
ましてや鶴間地区は金持ちの町である。そこを調べるとなると・・・確かに気軽な話にはなりえませんな。
マーニーもこれは探偵の倫理の話であると語る。

探偵は依頼だからってなんでもやってはいけないって・・・情報を取得するのには相応の責任があるって・・・
でもゆりかちゃん聞いてくれなくて・・・いいじゃんいいじゃんって。どういうつもりなんだ・・・アイツ。

さすがにいいじゃんいいじゃんでは済まされない。
けれどもゆりかちゃんにだってそういう依頼をしようとした理由は存在する。
その理由とは1人の少女――るりちゃん。
るりちゃんのいる孤児院に手紙が届いたのだが、その中にるりちゃんを捨てた両親の情報が書かれていたという。
住所も氏名もなかったが、文章の中から鶴間地区という言葉があった。
なるほど。その少女のために両親の情報を集めようと思ったわけですな。

鶴間地区のこと調べればわかるだろうと思ったけど・・・マーニーの奴・・・
頭ごなしに私の依頼を疑ってきて・・・ホント腹立つ。

まあマーニーの態度が良くなかったというのもあるんでしょうが・・・そもそもゆりかちゃんは前科があるからなぁ。
普段の行いってのは大事ですよね。本当に。

まあ乗りかかった船だし。私がるりちゃんの親探してあげるから。
経験はないけど、ゆりかちゃんにおまかせよ

マーニーに近い場所で活躍を見てきたゆりかちゃん。決めポーズもバッチリだ。
しかしさすがに本当の探偵業まで真似るのは難しい。
特にマーニーは地味な聞き込み調査とか資料漁りとかを厳密にするタイプの探偵ですからねぇ。
聞き込みをしてもそれらしい情報には簡単に当たらないし、当たっても気づかないことが多い。大変だなぁ。

マーニーは白鳥さんからの依頼を断り、ゆりかちゃんの足跡を追って鶴間地区へとやってくる。
ケンカはお互い尾を引いているようですが、何だかんだで気になるようですなぁ。

ゆりかちゃんが聞き込みを行った人に更なる聞き込みを行う。
その結果、子供を捨てた親の情報を探しているのだと知るマーニー。ふむ。
そしてその聞き込み中に妙なことに気付く。やけに手紙を持って一人でウロウロする子供が多い町であるらしい。ここは。ほう・・・?

子供の一人にその持っている手紙を見せてもらう。
するとその内容はかなり気になる文章。
あなたが今両親と思っている方とは別に本当の両親がいる。赤ん坊の時に病院から盗まれたと書いてあるのだ!!
なんと。では町の中をウロついてる複数の子供達はみんなこんな手紙をもらってたという可能性があるのか・・・?

詳しい話を子供から聞くマーニー。
子供本人以外には誰にも見せないでという注意書きがあり、中は手描き。
見かけてどうしても会いたくなったが会えない。こうした方法を使うしかなかったと書かれていたそうな。
キレイな字で丁寧に書いてあったから子供の方もひょっとしたら本当なのかと思ってしまったようですな。うーむ。

同じような子供達を集めて手紙の内容を確認するマーニー。
呼び出された所は鶴間の病院近く。この手紙ではある図書館とあるが、病院に近いところに建っている様子。
どうやら鶴間地区の一定のエリアに誘われているようですな。

食虫植物のようだ。匂いにつられて近づいた虫はパックリと食べられてしまうのか?

と、ここまで調べたところで気になることがあるマーニー。
子供あてに手紙が届いたとのことだが、親は不審に思わなかったのだろうか。

ああ。塾のダイレクトメールの中に親用と僕宛て用があって、僕宛ての中に入ってたんだ。

なるほど。塾のダイレクトメールで直接子供だけに読めるようにしていたわけか。
まあ秘密だと言っておいても今回のマーニー相手のように漏らす子供はいるわけですがね。
いつかはバレる内容だっただろうが、今回はマーニーがいち早く気付いた様子。さっそく毛利さんに連絡して確認してもらうことに。

さて、手紙の内容から送り主の詳しい位置を割り出そうとするマーニー。
ひとつだけなら分からなくても、複数の情報があれば話は違う。
子供が呼び出された場所。その全てが見渡せる場所となれば特定は容易い。
が、どうやら同じタイミングでゆりかちゃんもこの家を訪れようとしていた様子。
これは単に聞き込みに来ただけなのか、それともこの家の人が両親と確信したのか。るりちゃん連れてるから確信したのかな?

その判断は正しかったのか、呼び鈴を押してでてきた女性はるりちゃんのことを抱きしめる。
本当の名前はゆら。何でもこの女性はひとり身であったのだが、出産した後、赤ん坊のゆらちゃんが消えてしまったのだという。
ううむ、手紙にあった赤ん坊の頃に盗まれたというのは本当の話だったのか。
特徴は目の上のホクロ。生まれた時からあったものだそうな。なるほど、それで女性はこの子が娘であると確信したと。

とりあえず毛利さんが連絡してやってきた警察の人たちに2人のDNA検査を依頼する。
その結果、親子関係は証明されることとなった。
ふうむ。別の親の所で暮らしていたなら面倒なことになったかもしれないが、孤児院にいたのならスムーズに引き取れそうですね。

ゆりかちゃんは公園で知り合った子の話を聞いて、親を探してやろう思ったらしい。
それでマーニーに調べてもらおうとしたのだが、子供のタメとかハズカシイと理由を明確にしなかったばかりにああなったわけですな。
うーむ、最初からそう言ってくれればマーニーも引き受けてくれたでしょうに。お金も請求してこなかったでしょうに。
何にせよゆりかちゃんの普段の行いに問題があるって話ですわな。やっぱり普段の行いは大事だよ!!

それはさておき、残った謎の整理。
何でもあの女性は学習塾のデータ管理とチラシ配送の仕事をしているらしい。ああ、それで。
以前この町に来て、想像上の成長した娘にそっくりな子を見て忘れられなくなり、移り住んでずっと探していた。
疑わしい家に手紙入りのダイレクトメールを送り付けたりとしたそうだ。
うーむ、気持ちはわかるが違っていた家の子にしてみれば衝撃的な内容ですよねぇ。
自分はこの家の子ではないって情報は物語の主人公にありがちですし、拗らせた子が本気にしたら危なかったかもしれない・・・

子供を病院から盗んだ者はわかっていない。衝動的に盗んだが育てきれないと思い孤児院に捨てたようだ。
個人情報を私的利用した罪はまぬがれないが、親子は今ではいっしょに暮らしている。
私とゆりかちゃんのケンカはゆりかちゃんの勝ちだろう。偶然とはいえ彼女は一つの親子を救ったのだ

終わりよければ全てよし。
何だかんだで救われた親子がいたってのは良いことである。他の家庭で問題が起きていないことを祈るとしましょう。
ゆりかちゃんは親から謝礼をとれたかもしれないと考えているようだが・・・いやまあ確かに払ってくれそうではあるが・・・
このぐらいの物欲ならまあ普通ですし、問題は・・・ない。かな?うん。

・思春鬼のふたり
ストーカー・白雪さんがGPSの反応を追って侘救が捕えられている場所へとやってくる。
さすがの白雪さんでも車より速い移動手段は持っていないのか・・・!!

さて、今にも開きにされてしまいそうな若丸先生。
縛られている侘救としては口による脅かしぐらいしかできそうにない。
さすがに現役の殺人鬼だけあって迫力は結構なものであるが、手出しできないのではどうにもなるまい。

しかしそこにやってくるのは侘救も予想外の白雪さん。
まあ普段から現場にまでついてくる子ではありましたが、さすがに自分が守れないこの状況ではヤバイと考える侘救。
白雪さんとしては逆に侘救を助けるために来たのでありましょうが・・・まあ、危険なことは危険ですわな。
黒金先生もさすがに神経過敏になっているのか、多少の物音がすればすぐに反応する。
気付かれそうになりながらも、入口にいたカエルを身代りにすることで難を逃れる白雪さん。やりますなぁ。

さて、担当さんのカンペによる指示に従って引きのばしを開始する侘救。
そうやって時間を稼いでいる隙に侘救の武器を回収して渡してあげようという話ですな。

担当さん「ストーカー黒帯のおまえなら楽勝だろ?」
白雪「ストーカーじゃないけど・・・辻くんのためなら頑張るよ!」

何!?白雪さん自分のことをストーカーだと認めていないのか!?地味に驚きだ。

それはさておき、無事に武器を回収することに成功する白雪さん。
後は黒金先生が意識を逸らしているうちにその武器を渡すだけである。
が、ここで独自の理論を語りだす黒金先生の言葉に聞き入ってしまう。
うーむ、想いを寄せる人のことを知りたいと考えるのは確かに普通のことかもしれないけど・・・やはり行き過ぎてるのはなぁ。

思わず黒金先生の意見に同調してしまい、気付かれてしまう白雪さん。怖いよ黒金先生。
しかし更にここで思わぬ流れになる。どうやら自分の気持ちを分かってくれる白雪さんに親近感を抱いた様子の黒金先生。
2人で何やらストーカー談義のようなものを始めてしまった。ドドドドドドッ。
ある程度ならその想いも純粋なものといえるのでしょうけども・・・
さすがに体の中まで知りたいとか考えるようになるのは異常が過ぎますわ。白雪さんもそれは否定する。

それで完璧に知ることができたとしても・・・誰かを傷つけて知ったことは、キレイなものじゃありません!
もし私が辻くんの体の中を見たくなったら・・・レントゲン写真止まりにします。

そ。そうか。
白雪さんの行為も結構精神的に追い詰められそうな行為であると思うのだが・・・
まあ、侘救は意外と受け入れているようだし問題ないのかな?割れ鍋に綴じ蓋という言葉が浮かんでしまうのがアレですが。

ともかくその会話の隙を縫って侘救に武器を投げ渡す白雪さん。
慣れ親しんだ武器さえあればこちらのもの。スムーズな動きで縄を切る。器用なものだ。

さて、こうなってしまえば戦力差は歴然と言える。
若丸先生のことを考えると躊躇いも生まれそうであるが・・・気持ちは既に聞いておりますからねぇ。
こんな人間がいなくなれば世の中平和なのに。その呟きが侘救の迷いを消す。

一瞬で追い詰められる黒金先生。
しかし大人らしく汚い交渉術を行ったりもする。
ほう。妊娠しているから殺さないでくれと来ましたか。それが本当ならちょっと悩むところであるが・・・

さっき、若丸先生の体を見るの"初めて"って言ってましたよね。

鋭く指摘する侘救。まあ、若丸先生との子供じゃない可能性もありますが・・・いやさすがにそれは・・・
ついでに体を見ずに行うことも可能だったりはしますが・・・まあ、いいやそれは。
どちらにしても侘救は黒金先生の嘘を見破ったということでしょう。
そして、容赦なくその体を切り裂く侘救。ついに自分が解剖される側に回ってしまったようですな黒金先生。

やだっ・・・私の中が・・・!恥ずかしいじゃない・・・ッ

最後までどうにも変態な人でありました。
若丸先生の意識がないまま仕留めてしまったわけでありますが、この後の処理はどうなるのだろうか。
目撃人に甘い侘救でありますし、全ての事実を話して納得してもらう方向に行くのだろうか。
まあ若丸先生なら悪いようにはしないと思いますが・・・悲しませることにはなりそうですなぁ。
プロポーズした相手が悪かったというか、目をつけられた相手が悪かったというか・・・ご愁傷様です。

・錻力のアーチスト
いきなり蛮堂の回想から始まる今回。
2年前の夏――神奈川県予選準決勝のこと。
蛮堂は1年ながらエースとしてマウンドに立っている。しかし今ほどの立派な体格はない。
それでもチームを引っ張る投球で準決勝まで来ているのだから大したものだ。
しかしこの夏が最後の3年生にしてみればここで負けるわけにはいかない。
港南の待つ決勝まであと一歩。甲子園は目前なのだ。

だが疲労でストレートの球威が落ちた蛮堂。
にも関わらず、四番は歩かせてもいい。ストライクゾーンには投げるなよという先輩の言葉を無視て我を貫く。
その結果打たれてしまい、蔡理はサヨナラ負け。ああこりゃあいけませんわ。殴られても仕方がない。
とはいえ打つ方も1点も取れていないんじゃ結局勝てなかったのかもしれませんけどね。

蛮堂・・・どんだけスペック高くてもな、才能だけで勝ち続けられると思うなよ。

先輩に殴られて右目の下に傷をつくる蛮堂。このケガはこの時のものでありましたか。
さてさて、蛮堂にはこの先輩の言葉を聞き入れることが出来るのだろうか?

時は経ち4月。
3年は卒業したが、新3年の中には蛮堂のことを嫌ってる人もいる。
居心地の悪そうな蛮堂は、もう部を辞めるかとまで考えている様子。よくない状況だ。傷もいじりすぎて開いちゃってるし。

学校への道を歩いて戻る蛮堂。その途中、机の上のタッパーに不細工なおにぎりが入っているのを発見する。
昨日やその前もそのおにぎりは存在していたそうだが・・・どうやらこれはマネージャーが作った補食であるらしい。
食べるのもトレーニングという監督の指示で新しく入った1年のマネージャー桃生理沙ちゃんが作ってくれたのだ。
そうかー。桃ちゃんの桃は苗字の方でありましたかー。

蛮堂と話している桃ちゃん。そこに通りがかった蓬莱。サボってる奴の面倒見る必要なんてないと述べる。まあそうですわな。
補食もコメに塩ブッかけて投げときゃいいと述べる。が、これには言葉を返す桃ちゃん。

でも、それだと味気ないじゃないですか。
愛情を込めないとせっかくの素材が台無しになっちゃいます。そう思いません?

蛮堂の傷に絆創膏を貼ってあげながらそう語る桃ちゃん。
まだこの頃はマネージャーになり立てで、補食の技量も可愛さもまだまだといった感じの桃ちゃん。
しかしこういう温かい態度は何にも代えがたい。孤独を感じていた蛮堂にも何かを感じさせる。体中を熱くさせる。

このぬくもり。春のせいか――いや。愛だ!!

血が巡りすぎて体が熱くなり、せっかくの絆創膏を出血で吹き飛ばす蛮堂。しかしその代わりに大切なものを手に入れた様子。

ただ1人俺に微笑んでくれた桃ちゃん。あの瞬間俺は心を入れかえた。いや、心を新しく入れてもらったのかもしれない

その言葉が示す通り、確執のあった先輩に文字通り地に頭を打ち付けて謝罪する蛮堂。ドカドカ。
こうしてチームメイトの信頼も取戻し、押しも押されぬエースとなったわけでありますな。良かったですね。

そして誓った。桃ちゃんの愛を注がれたこの体、この素材。決してムダにはしないと。
そんな桃ちゃんを危険にさらした弐織敏・・・キサマは殺す!!愛の前に屈しろ"弐織"

前回の弐織に続いてイメージでユニフォームをはちきれさせる蛮堂。マッチョはこれだから。
しかしそこまでのイメージを見せておきながら、投げる瞬間、気圧されたように球を地面に叩きつける。
打たれると予感したということだろうか・・・筋肉はより強い筋肉を知るということなのか!?

・・・俺が恐れたというのか・・・?
否!断じて否!!愛に目覚めたこの体が屈するはずが無い!!この腕でキサマを叩き潰してやる。

再度の脱衣イメージ
が、打者である弐織も同じく脱衣イメージでそれに対抗
投球に合わせてのカウンターの拳が蛮堂の顎を捉える・・・・・・!?

このクラスの連中はまずイメージで戦いだすから困る。
実際は服は破れてはおらず、弐織のバットは蛮堂のボールを捉えてセンターバックスクリーンへ向けてボールを飛ばしただけである。
いやまあ、だけも何も野球の試合なんだからこの結果が普通なんだけども。
そしてその打球はもう一伸びが足りず、フェンス間際でキャッチされてしまう。かなり飛ばしはしたが結果はアウトか。

チッ。カチ上げすぎたか・・・

アッパーが強すぎましたかね。確かに蛮堂の顎はいい感じにカチ上がってました。マウンドで蛮堂も膝をついてますわ。

弐織敏。兄の弐織義壱には及ばないと聞いていたが・・・先程のプレッシャーといい、並の打者ではないな。

最初の対決は蛮堂がアウトを取ったものの、筋肉対決的には弐織優勢と言った感じでした。
しかし警戒を強めた蛮堂。次の戦いではどうなるか分かりませんな。第二ラウンドに注目です。

さて、戻ってくる弐織にクソ天然さんから一言。

・・・アイツの球をあそこまで飛ばすなんて。もしかして弐織先輩彼女いるんスか・・・?

俺はそんなこと信じちゃいないとかいいながら、結局愛の力を真に受けだしている清作。純粋な子だ。
しかしこれはいい傾向かもしれない。父親のおかげで女性不信に陥っている清作。
だが強くなるためと分かれば愛もまた必要と考えてくれるかもしれないし、そうなれば恋愛方面の展開も期待できるようになる。
女性不信だけど愛を知りたいなら男に走ればいいじゃないとか言われそうだが。ソッチはあかん!!

桐湘は結局2回表も3者凡退の無得点。
そして迎える2回裏。ここで出てくるのが3試合5ホーマーの四番・蓬莱。
更に打者としても注目の五番・蛮堂が続く。この蔡理の打線は怖いですなぁ。

神奈川では弐織義壱に続いて評価の高いスラッガーである蓬莱。
その佇まいは落ち着いており、弐織のような威圧感も左薙のような不気味さも感じない。
打つ気があるのかどうかも分からないこの感じ。ある意味不気味だ。だが・・・

――何を考えていようと、ストレートでねじふせるだけだ!!

さすがの意識で挑む之路さん。
しかし桐湘の中ではただ一人、センターの清作だけは蓬莱の視線を、意識を感じ取っていた。

センターバックスクリーンだけを意識してんのか・・・!!

その気配を感じ取り、フェンスに向かって走る清作。
蓬莱のバットは之路さんの球を捉えたようだが・・・清作は果たして追いつけるのか?それとも遥か頭上を行ってしまうのか?
これで全然そこまではいかず、センター前に落ちるあたりだったら拍子抜けですが、さすがにそれはなかろう。
四番・蓬莱。この男を押さえるのが蔡理に勝つための一番の関門となりそうですなぁ。

・青果人
まさしくちょっと遅かった。待ていで待ってくれないとは。
しかし普通に死にそうな殴られ方であるが大丈夫なのか?
読み切りのことを考えるとしばらく変形した顔のままでいそうで怖いわ。

・ANGEL VOICE
ボールを持って突進するユゥエルに体を寄せる山守。だがビクともしない。
目覚めた野獣が襲い掛かる!!というアオリはどうかと思うが、迫力は確かにそれに匹敵するかもしれない。

正面から突っ込んでくるユゥエル。
山守が横から寄せ、正面に万代さんと脇坂さん。
しかし古川が外に開くのにつられて体を開けてしまう万代さん。
わずかな動きであったが、その隙間に体を突っ込みこじ開けるユゥエル。速いし強い。

しかし、こじ開ける際のタイムロスを縫って水内さんがボールを狙って滑り込む。いいぞ!!
と思いきや、つま先のボールコントロールで水内さんをかわすユゥエル。う・・・うめえ!!
そして渾身のシュート。これに所沢・・・一歩も動くことが出来ず!!
ううむ。まさか今の成長した所沢が反応できないほどのシュートを打たれるとは・・・やっぱりこの男はヤバイ。

延長前半7分。ユゥエル・カールソンが1人で持ち込み、自分で決める。
そして盛大に観客にアピールをするユゥエル。

これが・・・これがオレなんだよ

昔のユゥエルはもっとクールな感じでしたが、それも船学で少し牙が抜けていた結果だったわけですか。
本来のユゥエルは熱い点取り屋だったってことですかね。こりゃ厄介な男が目覚めてしまったものだ。
しかし、ここでの失点は痛い。もちろんまだ時間はあるし、追いつくことは可能であるのだが・・・
船学の観客も諦めろと煽ってくる。が――

伊能が変わり、ユゥエルでさえ影響を受ける――そういう相手だということを忘れるなよ

土岐監督の言う通り、市蘭の選手たちは諦めていない。
所沢が反応できないくらいのシュートであれば仕方がないと気持ちを即座に切り替える。
まだだ・・・まだまだ終わってねえぞ!!

何とか取り返したい市蘭であるが、主導権はリードしている船学に。
さらに疲労でさすがに動きが鈍りつつある市蘭。
尾上はファウルでカードをもらう。ここで退場者が出るのは致命的だが・・・それよりもまずはこのフリーキックである。
古川は右で蹴るし、直接ゴールを狙われる可能性は角度的にない。
となれば間違いなくユゥエルに合わせてくる。何とか成田に頑張って防いでもらいたいところであるのだが・・・

そういえば角度が厳しいのなら伊能が蹴るってことにはならないのかな?
と思いきや、古川さんお願いします!!と頭下げちゃってる伊能でありました。か・・・変わったな本当に!!

というわけで、一気に点差をつけられそうなピンチの状況となる市蘭。
2点差はマズイ。確かに延長前は2点差をひっくり返したが、それと同じことが出来るとはまず言えないですからねぇ。
何とかして凌ぎたいところですが・・・どうなりますか。

・最強少女さゆり
何だかやたらとウサちゃんが可愛かった。バニー姿じゃない方がいいのではなかろうか。
まあ格好以上に高圧的な場面が多かったのでしおらしい態度が可愛く思えたってことなのかもしれませんが。
ふむ。こういう路線はもっと狙っていっていいのよ?

・真・餓狼伝
・・・知っている。知っている。知っている。
JIGOROUはボクシングを知っている

道場破りのように挑んでくる巨体の異国人クリス。
ボクシングとレスリングの使い手であり、相当な戦力を有しているはずなのだが早速焦りを見せているようですな。
それもそのはず。柔道の投げを警戒していればいいかと思いきや、見事なボクシングのディフェンスを見せる嘉納治五郎。
反撃のジャブも決めて見せたりする。ああ、これは確かに知ってますわ。

ならばと同じく得意のレスリングで勝負しようとするクリス。
タックルで倒してしまえば・・・と思うが、そのタックルに対し、ブリッジを決めての投げを放ってくる。この投げは・・・!!

そ・・・そればかりでなく、JIGOROUはレスリングも熟知している

まさにレスリングの投げである。キレイに決まりましたな。Oh!

柔道マスターと聞いていたJIGOROUだが、驚いたことにその実、JIGOROUはハイレベルな総合格闘家だった

嘉納治五郎の懐に入り、払い腰のような投げ技に入るクリス。
わざわざ相手の得意分野で挑むとは追い込まれてのことか?
まあ、自身は上半身裸の状態だし、柔道相手ならば遅れは取らないという目算もあったのだろう。
が、襟や袖を取らなければ投げられないというわけではない。
相手の腹のあたりで両腕をクラッチし、抱え込んでヘソに力を込めて・・・後ろへと投げ、叩きつける!!
これは・・・バックドロップ!?いや、柔術の「裏投げ」である。
今日使われているレスリングのバックドロップはこの裏投げがルーツであるという。ほほう。

嘉納治五郎は国内の格闘技だけではなく、海外の格闘技の研鑽にも余念がなかったという。
うーむ、さすがは日本人初のIOC(国際オリンピック委員会)委員となった人である。半端じゃない。

見事に強さを見せつけてくれた嘉納治五郎。
クリスも勝海舟の預かりであるからかあまり酷い目には合わずに済んでよかったですね。
加減を知らない横山さんが相手してたらどれほどの目に合っていたことやら・・・

さて、その勝先生が引き上げる際に嘉納治五郎に述べることがある。それは"丹水流"について。
嘉納治五郎も知らない、幕府の高官だけに伝えられている話。
太古の昔から"丹水流"は八十年に一度、その時代時代の最強流派に命を懸けて挑戦してくるという話だ。
ふむ。半信半疑ながらもちゃんと丹水の名は広まっているようですな・・・

その丹水を名乗る男が嘉納治五郎の留守中に講道館を訪れる。
鬼と呼ばれた横山さんが警戒なく道場へと通す人物。とにかく人のいい田舎の御仁と称される人物
間違いありませんな・・・丹波久右衛門だ!!

・・・丹水流丹波久右衛門。立ち合いが所望です

やはりこの対決となってしまいましたか。
証頂者としてこの時代の最強である嘉納治五郎に挑む丹波久右衛門。
将来のことを考えると勝ち目はないと思えるが・・・どうなるのか。
息子の命は救われたし、自身はどうなってもとか久右衛門は考えていそうだが・・・生きて帰ってほしいものだが・・・ううむ。

・いきいきごんぼZ
ゴリラ・ゴリラと来てもう一体ゴリラが来るはずがない。そう思うのが浅はか・・・ギャンブルでは致命傷。
ゴリラは続くよどこまでも。サティスファクション!!

そこまでして我慢しなければいけないとは、どこまで下品な発言を日常的に繰り返していたのか!!
いやまあ、普段の発言が下品の塊だったのは言うまでもないことか。
しかし頑張ったのにこの仕打ちはちょっと酷い。その場で交換してもらうべきでしたね。

さて、次号は超重大発表があるとのことだが・・・一体何だ?何なんだ!?怖いことなのかいいことなのか。何にせよ怖い!!

・ウチコミ!!
振り切ろうとした袖を放して逆の方向へと紅林を崩すレン。これは滾る!!
残り時間もチャンスもない。勝つにはここで一本を取るしかない。最後の勝負どころだ。

今自分ができる最高の攻撃を・・・
みんなが創り出してくれた今の僕の精一杯の柔道だ

勢いを堪え切れず、紅林の足が畳から離れる。浮いた!!
が、即座に足を引き着地、上体を支えるために踏ん張ろうとする。耐えた!!
さすがの執念。しかしならばともう一押しを加えるレン。ここで決める・・・!!

いかな紅林であってもこの力の入らない不利な体勢で押し勝つのは難しい。
が、勝負勘はやはり天才的であった様子。
レンが押す力を利用して後ろにわざと飛び、上体を逸らして・・・いなす!!

真っ直ぐ押すはずだったレン。しかしいなされたことで体と力が流れてしまう。
そこを紅林に捕まり、型を決められ・・・見事な内股を決められてしまう。
ううううむ。最後の最後で決められちゃったかぁぁ。
しかもいつもとは逆の右の内股
左の背負いを見せたレンと同様に逆の投げをこの土壇場で放ち、そして決めて見せる。
バランスやパワー、対応力どれもハンパないのが窺えますわ。

勝負はついた。勝者となった紅林と敗者となったレン。
レンは畳に仰向けになった状態で紅林を見上げている。
それは逆に言うと勝者から見下ろされているということである。

全力出し切ったけど、あの時と違う。
初めてだ。悔しい

初めて味わう敗北の苦味。この経験もまた大事なものであります。
最終的に敗北したものの、何だかんだで得るものが大きかったと思われるこの練習試合。
立学としても色々と見直すことが出来た実りのある試合になったのではなかろうか。
双方、この経験を活かしてより強くなってほしいものである。

・アメリカン・ノスタルジーの逆襲
新人まんが賞出身の奇才、田口翔太朗先生が読み切りで登場。
アメリカの黄金期、50年代の広告アートであるアメリカン・ノスタルジーが暴れるホラーギャグストーリーだ。
NYの倉庫に長いこと眠っていたので日の目を見るのは5・60年ぶりぐらいとのこと。
恨みに思うのは分からないでもないが、アメリカの恨みを日本に持ち込まれてもな!!同じ人間というカテゴリーとはいえ。

鼻が赤いのは遺伝でありましょうか。一目で姉弟と分かる仕様ですな。

何だか地味にカワイイ姉ちゃんである。
しかし身内にはうざったく感じるのも何だかわかる。

燃やさずに全部中のジャスティス男に退治してもらったらよかったかもしれませんね。
姉の行動力がありすぎるってのも困ったもんだ。でも解決できたから良かったということで、万事めでたし!

・雨天決行
重大にして過酷な選択肢を突きつけられる甲人。

今まであったこと・・・見てきたこと・・・出会った人・・・みんな・・・
全部が、僕の答え次第で・・・変わる・・・

未来を変えていくのならともかく、これまでの出来事全てを変えてしまうという決断はさすがに厳しい。
甲人の言うように、こんなのに答えなんてあるのかと思える選択だ。

結局変わってしまうのも消えてしまうのも一緒じゃないか。
そんなの救うってことにならないよ・・・僕一人の決断で世界が変わってしまうなんて。
じゃあ何だったんだよ。いったい僕らのいた時間は。僕たち妖怪が、みんなが戦ってたことは・・・

その述べる甲人に対し、麒麟は告げる。天照子は妖怪などではないと。
ふむ、"妖怪"と呼ばれる者たちは"天"から降りてきた人と人間となった「人型」との間に生まれた混血種だったのか。
なるほどね。それで限られた人間に流れる血が不思議な力を持ち、妖怪と呼ばれるようになったと。

だが天照子はちがう。オマエも見たはず。血と能力を受けついでゆく者ではない。
空が闇に染まりし時、その意志と能力を授かりこの世に現れる救世主。
そしてその中でも"救いたい"という意志を強く持つ者のみが我を発動させることができるのだ。
現天照子天野甲人よ。オマエ自らの思いがココへと導いたのだ。
全てを救う・・・それは赤マントを消すこと。生まれることを止めること。それ以外手段はない!
今、赤マントになろうとしているこの男、ミエホホを救うこと。それが全て。

確かに過去にやってきたのは全てを救うと決断したからである。
全ての人間に宿る赤マントを消すにはこれしか方法がないのは間違いないか。
でも、それではそもそも救うべき人間自体が生まれないのではないのだろうか?

人間が生まれないということはない。この時点で「人型」は造られ、そして装置も完成している。
装置が動けば「人型」に心宿す雨がもたらされることだろう。
すなわち、その雨がいったいどんな雨なのか!

ほほう。ここに来て重要な情報が聞けましたね。
赤マントを消すために人間そのものを葬り去る話かと思ってドキドキしましたが、そうではなかった様子。
さて、では麒麟がいう雨とはどのようなものがいいとなるか。
少なくとも赤マントを生み出すこととなる"悪"の雨ではない。

悪があっての心なんて間違ってるよ!そこから生まれた笑顔なんて誰も望まない!!

ショウシに宿り、その口から言葉を紡ぎ出す甲人。
ミエホホに対し、エイヴァンの笑顔に"悪"があったっていうのか!?と突きつける。
ふむ。確かにミエホホの持論であれば笑顔を生み出すには極微量の悪が必要ということになる。
ではエイヴァンの笑顔も悪から生み出されたものであるというのか・・・
その主張は提唱者であるミエホホにも受け入れられるものではなかった。

だが、"悪"以外に「人型」に感情を与える方法は思いつかない。だからこれしかないと考えるミエホホ。
遠隔装置を起動させ、"悪の雨"を降らせようとする。

ちがう・・・ッ。ちがう。"悪"じゃダメなんだ・・・どうすればそのことを・・・ッ。

甲人がそこで思い出すのは、感謝されたあの時の雨
赤マントに黒骸とされ暴れていたおじいさん。その魂を救った雨を降らせたときのこと。
それを思い出した甲人は・・・文字通り体を張ってミエホホを止める。
雨天のキーとなるユニットを自らの体に突き立てたのだ!!

この展開に誰よりも驚くのがミエホホ。
実際の歴史では揉みあって自身が死すはずのところが、逆に親友であるショウシを失うこととなるとは・・・
エイヴァンに続いて君まで失ったらと嘆くミエホホ。何だかんだでショウシのことを友と思っていたんですな。
それにこのエイヴァンがよく似ただけの「人型」だというのも本当は分かっていた様子。
狂っているように見えて、まだ救いはあったんですなぁ。実際の歴史ではそれに気づくことはできなかった。
だが今ならば違う。ミエホホのために、その「人型」を本当のエイヴァンにするための雨を降らすことが出来る。

雨天決行

その呟きと共に、かつてのミエホホがやったように天へと上るショウシの体と甲人。
雨を降らせるにはこうするしかなかったということか。いや、考えて動いたことではないみたいですな。
さて、それでは「人型」のためにどのような雨を降らすことを考えるのだろうか。

・・・わかんない。ただ、僕は今までつらい時とか悲しいことがあった時、必ず誰かがいつもはげましてくれて元気づけてくれて。
僕は笑えてたんだ。前を向けてた。でも、そのはげましてくれた人たちみんなそれぞれにつらいこと、悲しい思い出があって。
きっとつらい思いとか悲しい思いをすればする程誰かに優しくできるんだ。
誰かの身になって考えられるんだ。たまにそれを忘れちゃうだけなんだよ。
悲しみやつらさを忘れない。かかえたり背負ったり。重くても・・・それでも前に向かう強さ。それが笑顔を生むんだよ。
雨のあとの虹みたいに。だからあってもいいと思ったんだ。そんな雨が。
優しくなるための、笑顔呼ぶための悲しみの雨が

悲しみを感じ、人の気持ちを理解しようとするからこそ優しくなれる。分かり合えるという話ですな。
そのための優しさを呼ぶための悲しみの雨。雨自体は冷たく辛くとも、そのあとには優しい温かさが待ってくれているはずである。

そう願って雨を降らせた甲人。気付いた時には自宅のベッドの上でありました。
時期は甲人が高校生になる最初の日。
甲人を呼び起こすのは・・・エイヴァンに似た母親。そしてその横にはミエホホに似た父の姿が・・・これは・・・!!

新たな世界。ミエホホが降らせた"悪の雨"によって生まれた人間の世界ではない、新たな世界。
ハルさんは同じ高校生の先輩として甲人と一緒に学校に通う。千里ちゃんも同じ学校だ。
学校に向かうバスの中にはネネさんの姿もある。火車はやはり弟であり、ここに来てモネという名前が判明する。おやおや。
ついでにののかの姿もバスの中にはあるのだが、関連のある人が少ないのかほとんどモブ扱いである。おやおや。

他にもこれまでのキャラたちが多く姿を現している。
すっかりケンカ友達みたいな感じになっている夜行とツチノコ。それを止める警察官の絹田さん。
高校の校長である紋波さん。エイジュは高校生でいいのか・・・?
逆にエミちゃんは八坂さんと同じく先生となっている。ほほう。ついでに偽の火車らしい奴までいるのはご愛嬌か。
袋とじは生徒として。加統は先生として。深水はもちろん甲人のクラスメートとして存在している。
こうしてみると赤マント側の勢力って全体的に若いんですな。

高校初日の生活を終え、帰宅する途中でハルさんから入学祝いを受ける。
スゴくおいしいと評判のワゴンのケーキ屋さん。
そこで店を構えている老夫婦とその飼い犬のペロ。もちろんあのおじいさんたちである。
この世界では道を誤ることなく幸せに暮らしているようですな。良かった良かった・・・

甲人が願った世界。
それは前より少しみんなが誰かに、全てに優しい世界だったらいいなと願った世界である。
もちろんこの世界でも嫌なことは起こるし、悲しみも発生する。
だけど、それでも悲しみを受けた人も与えた人も全てに優しくできる世界だったら・・・

そう・・・雨の日だって笑い合えるような

雨に濡れながら笑顔を見せる甲人。
この世界が幸せの雨で包まれますように。そう願いながら・・・雨天決行、完結であります

いい最終回でした。リセット的な終わり方は賛否両論あると思いますが、希望を紡いだ未来の見える終わり方は良かったと思います。
赤マントに思い知らせることはできなかったが、その原型となったミエホホを救ったことで良かったとするべきですかね。
ただ、惜しむらくはこの回がもっと後であれば・・・
もっと色々なエピソードを消化し、深みを増してこの最終回を迎えることができていれば・・・
少なくとも最終戦の戦いの結末は見たかったですねぇ。夜行とツチノコの戦いとか凄いものになったでしょうに。

惜しい気持ちはありますが、物語としてはキレイに終わったと言えます。
このストーリーを作り出す力があるのならば、当然次回作にも期待がかかるわけであります。
重本ハジメ先生の次回作に期待しております!!

・木曜日のフルット
無職も楽ではないようですな。焦燥感ってのは本当厄介である。
でもだからといって働く気力が起きない。厄介な話である。何となく分かってしまうから困る。
でもだからといって子供を嵌めるようになってはいけませんな。その道はダメだ早菜ちゃん!!

・総合感想
今年もやってくるゴールデンウイーク。に伴う合併号
2週間分の楽しみを与えてくれる濃い号になってほしいものであります。

そんな合併号である次号は阿部共実先生がスペシャル読み切りで登場。
「ブラックギャラクシー6」「ちーちゃんはちょっと足りない」の単行本2冊同時発売記念でありますな!!

そして鈴木快先生の読み切りが掲載。1年ちょっとぶりの登場ですがどうなっていますでしょうか。楽しみです。



2014年 19号


・クローズEXPLODE-外伝-
映画公開記念として映画に繋がるプロローグ部分を平川哲弘先生が漫画化。
主人公・鏑木旋風雄が鈴蘭に転入した理由が語られます。

元々焚谷の生徒であったようだが、何度も暴力沙汰を起こす旋風雄。
自分から仕掛けたわけじゃなくても暴力沙汰を避ける気はない様子。
強いだけに狙われやすいって感じですかね。

校長から次やったら終わりと警告を受けていたのに暴れるのを止めない旋風雄。
結果、焚谷を辞めて自分のような人間を受け入れてくれる唯一と言われる学校に通うこととなる。

鏑木旋風雄。今日から鈴蘭だ

こうしてカラスの学校に降り立つ旋風雄。そして物語は映画へと続くのでありました・・・
映画は4/12(土)から公開だ!!

・クローバー
1試合目とは違い、準決勝第2試合は早くも決しようとしている。
やはり前評判通り綾瀬チームが優勢。
綾瀬チームはここまで全部三連勝で来ている。なかなかの強者たちだ。
だがコイツらじゃミサキチームには勝てないだろうというのが幹部たちの目算。

まともにやったらな・・・

気になることを述べる春木。ふむ、やはり何かしでかしてきそうな感じですね。
とにかく決勝の相手は綾瀬チームと決まったわけであります。

さて、食堂に向かったハヤトたち。
しかし残念ながら食堂は時間が過ぎたのか閉まっており準備中になっている。やっぱりね。
しょうがないから体育館に戻ろうとする。
途中の会話を聞く限り、ちゃんと決勝までに体力回復しておかなければとは思っているようだ。
そのためにもデザート食いたかったんですね。

あんたら何わけわからんこと言うとんや。デザート食いたけりゃあ明日食えばええじゃろが

決勝は何時からだろうかと話しているハヤトたちに突然こんなことを述べる吉田。
ここで衝撃の事実を聞かされる。何と決勝戦は明日行われる予定だったのだ!!
これは驚く。誰よりも一人放置状態だったエリナちゃんが驚く。
ようやく兄から連絡をもらったと思ったらこの話。そりゃ驚きもするわな。
やっぱりお好み焼きが多すぎておなかいっぱいで動けなくなってるのが何ともエリナちゃんらしいというか。

エリナちゃんは明日までどうするのか。
その相談をする前に電話を切らなければいけない状態になる真田。
そう、先ほどまで激戦を繰り広げた花京院チームがハヤトたちの前に現れたのだ。何だ怖い顔して。いや、これが通常の顔か?

花京院はハヤトたちに明日までどうするつもりじゃ?と尋ねる。そして・・・

おい。よかったらワシらの部屋泊まれや

これは驚きの展開。
花京院たちとは打ち解ける可能性もあるとは思っていたが、まさか泊めてくれるとは・・・!!
一戦で消えるには惜しい個性を持った花京院チームですし、これは嬉しい展開である。
まあエリナちゃんは完全に置いてけぼりになるわけでありますが・・・
さすがにエリナちゃんもこっちにやってこさせて泊めさせるわけにはいかんですしなぁ。

春木チームとの戦いは日を跨ぐんじゃないかと思ったが、まさか決勝戦の前で跨ぐとは。
というか翌日は決勝戦と春木チームとの戦いを一気にやるのだろうか?
最後の春木チームとの戦いはさらにその次の日とか言われたりしないだろうか。エリナちゃんのストレスが大変なことに!!
何だかんだで寂しがりなエリナちゃん。一人遊びは慣れていない様子だぜ。

日を跨ぐならば来栖たちにも動きがありそうな気がしますが、果たしてどうなりますかねぇ。

・毎度!浦安鉄筋家族
確かに男のヒロミは結構いるなぁ。チャンピオン的に言うなら男のマサミとかも多いね。

これは衝撃。って本当に女の子なのかシャツ男?
まあそれならば確かにトイレでの行動は説明がつくが・・・どうなんだ!?

・刃牙道
クローン武蔵の受精は完了し11か月の時が経った。
となれば次に来るのはそう、出産。ついに現代に武蔵が生まれ出でる日が来るのだ。
それを予感してなのか、各所ではグラップラーたちが同じ奇妙な現象に苛まれている

全力疾走にも勝る・・・エネルギー消耗度・・・十字懸垂。なのに・・・

その最中であるにも関わらず欠伸が出てしまう鎬紅葉。自分自身でもどうかしてると思えるようだ。
そしてそれはこの日だけでのことではない。

昨日は「ベンチプレス」の最大値で・・・その前は100メートルの全力疾走で・・・
挙上寸前で・・・ゴール寸前で・・・こみ上げた欠伸・・・・・・
あり得ないよ。医学的に。何故退屈してる・・・?何に退屈してるんだ・・・・・・?

天才医師が医学的にあり得ないと述べている。まあそりゃそうでしょうわな。
ダッシュにしてもそうだが、ベンチプレス中に欠伸で力が抜けたら大変なことになってしまいますわ。
退屈してるなら本業に戻れと言う声も聞こえそうですが、手術中に欠伸されたら大変なことになると思うのでそのままで良いな。

もちろん刃牙と同じようなこの欠伸現象が起きているのは紅葉だけではない。所は変わってある山奥。

これは・・・いいことなのか・・・悪いことなのか・・・
極寒・・・滝浴び――の最中の欠伸・・・・・・

普通に耐えるだけよりも厳しそうな気がするのでいいことなのかもしれませんね独歩。
そして所は変わって○○大学医学部付属病院。

現在の身長へ・・・さらなる上乗せ。より高く・・・より遠く・・・
俺の上半身の長さから算出した運動能力を損なわぬ限界値・・・
骨延長30センチ・・・!身長目標値2メートル43センチ!!!
見下ろせる・・・全ての敵を見下ろせる。

薬の量が増えたと思ったら、今度はまたもやの骨延長。ジャックは一度上手くいったら被せてくるタイプでありましたか。
痛みを感じつつ強くなれるこの方法はジャック向けかもしれませんなぁ。その間寝てないといけないのが難点ですが。
しかし巨漢はあまり活躍できていない刃牙世界でこれはどうなのか。
いやまあ同じように心配された1度目の骨延長後の戦いは制しているので大丈夫なのかもしれませんが。

2度目の"骨延長手術"・・・"圧痛"による激痛には耐えられる。
なのにどうだ・・・この激痛のなか・・・繰り返し寄せてくる・・・この・・・欠伸にだけは・・・

何なんでしょうねこの欠伸は。
耐えなければいけない時に限って出てきているように見える。
これは武蔵出現を予感してのことなのだろうか?
刃牙だけならば王者となった退屈さによるものと納得もできたが、他の面々もこうだとなるとそうはいかない。
もしかするとこの欠伸が武蔵の強さに繋がるのか!?
武蔵と相対すると戦いの最中でも欠伸が止まらなくなる。筋肉は弛緩し、致命的な隙を生じることになる!!
いや逆か。弛緩するということは直後に鋭く動けるということ。
つまり武蔵復活後に即座に戦えるよう常に弛緩しておかなければいけないと肉体がサインを示しているのだよッッ!!
さすが武蔵。極限の弛緩を身に着けた男でありますな。

さて、受精11か月と10日め。9時間41分。ついにその時が訪れる。
該当年齢32歳6か月。宮本武蔵、現代に誕生である!!

ついに出てきました。出てきてしまいました。
が、本当にこの武蔵が強者であるかどうかはまだ分からない。
いくらなんでもここまで引っ張ってクローン作製に失敗ってオチはなかろうが・・・
でも何か問題が起きないとは限らない。
生まれたばかりの武蔵君はホナー氏を親と認識し、剣術とかいいから科学者になりたいとか将来の夢を違えてしまうかもしれない。
32歳の状態なのに将来の夢を語る武蔵君。大変な状況だ!!いや、さすがにそれは。
色々とトラブルがありそうな気はするが、どうにか早急に乗り越えていただきたいものであります。

・弱虫ペダル
インターハイスタートまであと30分。
各選手が準備を行う中、手嶋さんの応援に駆け付けたのは中学時代同じ自転車部だった東戸さん。
千葉から電車で2時間かけて宇都宮まで来てくれたらしい。有難いことですな。
まあそれでも千葉は近い方であるから良かった。一昨年みたいに広島までとなるとさらに大変だったでしょう。
四国や九州といった遠くから応援に来る人たちは本当にご苦労様であります。京都からも来てくれた人がいたのだが・・・ウゥ。

東戸さんのバレー部は全国に出ることもなく既に敗退。高校最後の大会は終わったわけでありますか。

うらやましいよ。全国で闘えんの。しかも3年最後で。オレはもう部活終わった。
がんばれよ手嶋。お前は星だ
南中で一緒にやってた自転車部。オレはやめてバレー部に入った。おまえは続けた。
つらいこともあったと思う。全国とったトップチームでレギュラーやるのだけだって大変だったと思う。
けどそれをはねかえした・・・すごいよ。
気を悪くしないでくれ・おまえが輝かしい戦績をもってないのもオレは知ってるから。心から思うよ。南中の星だよ。

伊達にSTARシャツを着てるわけじゃないってことですね手嶋さん。
まあ実際中学で成績を残せず、総北に入った当初も力が足りていなかった。
そこからチーム2人を作り努力し、今では立派にチームメイトからもその実力を認められるようになっている。
この努力して成長する姿はまさに星と言っていいのかもしれない。
しかしその手嶋さんの前に現れるのはもう1人の南中出身の成長株――葦木場である。

「手嶋・・・くん」スタート前に一応あいさつしとこうと思って、来た

前は純ちゃん純ちゃんと連呼していたはずの葦木場。それが神妙な顔で名前の呼び方も変えてきている。ふむ、これは・・
その態度からか、一瞬目の前の人物が葦木場であると気付かなかった東戸さん。
でも葦木場の方は一瞬どころではなく自己紹介されても東戸さんのことが思い出せない様子。酷いじゃないか、おい!
まあ東戸でアダ名が"ヒガシマル"じゃあなぁ。もう少し捻ろうぜ。
さすがに印象深いエピソードを語れば思い出してくれるようだが、この天然はその程度ではどうにもならない。町田くんじゃねーよ。
思い出したんならいいかと東戸さんは言っているが、たぶんレースが始まる頃にはもう忘れてると思うぞ。

なつかしいから3人で写真を撮ろうと東戸さんは言う。しかし葦木場はそのために来たわけではない。
少し前までならいざ知らず、今は敵だから。これ以上は近づけない。

打倒総北なんだ。まずはそれがオレらの命題。倒す。それを言いに来た
純ちゃんは「一緒に天下とろう」って言った。
よく覚えてる。オレ、純ちゃんに自転車習ったから。けど、ごめん。
このインターハイじゃ「天下」「どちらか」しか獲れない。「一緒」にはとれない。

立派な宣戦布告でありますな。インターハイに向けて精神的に吹っ切れるよう頑張ってきたようだ。
まあ、結局呼び方が途中から純ちゃんに戻ってしまっているわけですが。

手嶋さんの放った飲み物――Red Blueを受け取らない葦木場。レッドブルー・・・
葦木場としては手嶋さんは自転車を教えてもらい、仲良くしてもらった相手である。
だが同様に箱根学園の先輩たちからは強くなる方法と居場所を教えてもらった恩義がある。

だから、オレがこのチームを優勝させる

その意気やよし。
しかし何となくこの思いつめ方は敗北直後の山岳に近いようにも思える。
東堂さんが見ていたら好ましくは思わなかったでしょうなぁ。
まあ、東堂さんと巻島さんの関係とはまた違うか。この2人はライバルとして他校にいながら仲良くできる存在。
葦木場は手嶋さんをライバルと言うよりは敬愛――尊敬する相手として見てた感じがありますからねぇ。
敬意を払うならともかく、それが行き過ぎているようではさすがに邪魔になる。
意識的にこういう態度になるのは無理のないことなのかもしれない。
まあ、レース中にどう変遷していくかは気になるところでありますがね。

宣戦布告をして立ち去る葦木場。
その去り際にうちの6人目はすごいよと述べる。

残念ながら総北の快進撃は続かない。去年の真波に続いて箱根学園史上2人目の1年生メンバーが入ってる。ゼッケンは6番だ。

ようやく明かされる箱学の6人目。
お面を外し、ローラーを回している。アップが遅かったせいかスタート直前までかかっており、先輩の高田城さんに怒られる。
この高田城さん、箱学の追い出し走行会で出た人か。来年はインターハイでれるといいですね。
高田城さん曰く、取材の時に寝ていたのが後で問題になっていたとのことだが、お面してた方が問題なのでは・・・?
病欠ということで誤魔化したらしいが、じゃああの時いたお面の彼は誰だってことになるんだ!?
こりゃ確かに問題になるな!!別の意味で。

ちなみにこのお面は3枚あるらしい。そうか。
そしてお面をつけているのは少女願望があるかららしい。そ、そうか。夢見る乙女か。

登場時からずっと変な感じの6人目。しかし箱根学園のメンバー選抜F組をブッチギリで優勝した男でもある。
飄々としてそれでいて自信たっぷり。そういう所は似ているかもしれないと思う泉田君。

いくぞ悠人。おまえが何度も行きたいと語った。ここがインターハイの舞台だ。新開悠人

し・・・新開!?あの新開さんの弟だというのか!?
いや、名前が出てなくても分かる。この顔はどう見ても新開さんの血筋だ。間違いない。早速食べ始めてるし。

去年の兄貴の走りはどうだったか泉田君に聞く悠人。
それに対し、速かった。そして美しかったと返す泉田君。本当に相変わらずでありますなぁ。
これには悠人もへーと言うしかない。へー。

わかんないすねそういうの。身近すぎるからなんすかね。あんまり実は一緒に走ったことないんですよね。
オレ、クライマーだから

確かに新開さんと比べると細い感じのある悠人。
しかし、ここで新たな強豪クライマーが出てくるとは・・・こりゃ今年の箱学も手ごわそうだ。
坂の多い日光でこの隠し玉は大きいですなぁ。紹介が最後に回ってくるのも新開さんの血筋か・・・

さて、スタート10秒前。いよいよインターハイが始まる。
次回は連載300回。キリのいいところでインターハイスタートを迎えることになります。
そして第4回の人気投票結果が発表される
果たしてどのような結果となったのか・・・楽しみであります。

・9デイズワンダー
福井瞬先生、オオノヨウ先生が送る都市伝説アクション。別冊から出張読み切り掲載であります。
タップへの読み切りに続いての登場。なかなか好調の様子でよいですなぁ。

赤いちゃんちゃんこはそこそこ有名な都市伝説。そこそこぐらいではそんなに強い力にはならないか。
恋する少女の悲劇はやはり切ないものである。
こうした切ない話が多く乗っている9デイズワンダーの単行本が2巻まで発売中!!皆で読もう。

・バチバチBURST
互いに引くことは決して出来ない生き方の違い・・・
どちらが正しくどちらが間違っているのかなんて誰にも言えることではない・・・
まだ書けない・・・コレを記事にするのはこの2人の相撲道を見届けてから・・・2人の道に答えが出てからだ

涙を流し、戻って来いと告げる火竜。
それに対し、己の耳を引きちぎってもう聞こえんと返す虎城。
ああ・・・そういえば虎城親方の左耳は上の方が欠けておりましたな。これは自らちぎったものだったのか・・・!!

ここまでして信念を貫きとおそうとする虎城。
火竜にとっては気に入らない相撲。気に入らない生き様であるが、これが虎城の生き方なのだ。
何とも器用なような不器用なような。どちらにせよ苦悩する生き方ですなぁ。

こうして2人は絶対的な決別を果たした。
この2人の決別から虎城は完全に変わっていった。
己に従う者には手厚く庇護し、従わぬ者には容赦せず。己の持っている全ての力を使い、国民の求める期待に応えた横綱を演じた。
しかし実際これぞ正道と言わんばかりに、まるで見せつけるかのように大横綱として数々の記録を打ち立てていった
その後も2人の溝は埋まることなく時は進み・・・
虎城は絶対的な角界の象徴として長期に渡り土俵に君臨し続け・・・時代に名を残した大横綱として華々しく土俵人生に幕を下ろした。
日本中が惜しみ涙し・・・そしてその偉大な功績に喝采した。
それは決別以降の虎城の生き様が出した紛れもない答えであった。

曲げた生き様であったが見事に結果を出して見せた虎城。
それによって歪めてしまったものも多いでしょうが・・・やはりこれはこれで立派と言えるかもしれない。
横綱としての責務。それを果たすための生き方。国民の期待に応えるってのは大変なことでありますわな本当に。

一方の火竜はかつてその大横綱が否定した生き様を胸に戦い続けている。
態度にも素行にも問題はあったが純粋に相撲を楽しむその姿で虎城とは正反対の人気を博している様子。
体はボロボロであったが、己の信念である真っ向勝負を貫く相撲で見る者を惹き付ける強烈な輝きを放ち始めていた。
素行はある程度は大事だが、やはり人は強くて一生懸命な人間には惹かれてしまうのでしょうな。

虎城は断髪式を終えて一代年寄の虎城親方となっているのだが、やはり火竜との溝は埋まっていない。
いやむしろ火竜が番付を上がるたびに確執は深くなっているようだ。

己が否定し捨てた純粋に楽しむ相撲で・・・輝きを放つ火竜に・・・あの頃誰よりもその姿に惹かれていたのはきっと・・・

なんとも寂しい話である。
道を歩みきり結果は出した。しかし歩みきった故にもう戻れない道である。
その生き方がかつての捨てた自分のような相撲を取る火竜に覆されるようなことがあれば・・・どうなってしまうのか。
何とも複雑な感情でありましょうな。虎城親方・・・

天城部屋では火竜が稽古をし、それに対して天城親方が指導を行う。
まあやっぱり理論的な天城親方の言葉は火竜には通じないみたいですがね。
それでも前の時よりは親方に対する親しみが感じられるように思えるのは気のせいだろうか。
いまや2人のやりとりは天城の名物と言えるほどになっているらしい。諦めない天城親方も凄いぜ。
部屋の力士たちもどことなくそんな火竜に染まってきてる気がする。イエ〜!

火竜は本当に強くなったがどうやらヤマに行く回数も多く、休場も多いようだ。なるほど番付がなかなか上がらないわけだ。
真っ向からのスタイルを続けるとどうしてもこうなってしまいますわなぁ。相撲は過酷である。
だが火竜は当然そのスタイルを変えるつもりはない。それに休息を取るつもりもない様子。

真っ向勝負は俺の生き様だ。だがソレを貫くにはあの頃のあのアホ以上の力が必要だろーが・・・
頼むぜハゲ・・・心配すんな・・・俺はあのアホみてーに変わりゃしねーからよ・・・
ハゲには拾ってもらった恩がある。いずれ純金のヅラでも買ってやるからよ!

ニコッといい笑顔を見せる火竜。相変わらずハゲ呼ばわりなんですな。
でもまあ、何だかんだで火竜はずいぶんと変わったものですよ。いい方向に。
昔の火竜であれば拾ってもらった恩があるなんて言葉は絶対に出なかったでしょうからなぁ。
この変化はもちろん虎城の影響が大きいのだが、それ以外にもあるようだ。

それに俺の生き様を・・・しっかり見せなきゃいけねー奴もいるからよ・・・

なるほど。この時にはもう鯉太郎が生まれていたわけですな。父親としての笑顔を見せる火竜。いい顔してやがるぜ。

そしてその相撲スタイルがためにケガに泣かされ時間もかかったが、
いつだって真っ向勝負の相撲を貫き・・・ついには大関に推挙された。

さすがにここまで来ると注目度の高い火竜。
力士や記者、親方衆に言わせると火竜は虎城を超えるとのこと。ほほう・・・それは虎城親方にしてみれば穏やかでは聞けない話だな。

そしてついに綱取り目前となる火竜。

あの時の火竜の輝きは・・・全盛期の虎城以上だと俺は感じていたんだ。
それは間違いなく虎城も感じていたんだろう・・・

山崎記者の考え通り、虎城親方もそれは感じている。感じてしまっている。だからこそ追い詰められている。

あれは俺が捨てた相撲だ・・・たとえ綱を取ってもそれ以上はないと分かっとる・・・
火竜が俺と並ぶなど・・・ましたや超えるなどありえん・・・あってはならん・・・
あの時の覚悟は・・・選択した道は・・・間違ってはいない。間違っては・・・・・・

ようやく横綱が見えた火竜。
しかしここで起きるのが既知の暴行事件。あの最悪の事件である
ついに語られることとなる事件の真相。果たしてあの事件は虎城親方が仕組んだものだったのか。それとも・・・?
分かってはいたことだが悲しい結末が待っているのはやはり厳しいですなぁ。
輝きを放った火竜の活躍もここまでか・・・寂しいなぁ。

・最強少女さゆり
デービスさんそんなに悪いこと言ってないのにムッとされちゃって可哀想に。
一応そこまでひどい目にはあってないから良かったですけども。

・囚人リク
原田は・・・所長に全てを報告しに行った。終わりだ。午後にはやつらは踏み込んでくるだろう。

椿から決定的な話を聞かされるリクたち。
もはや抗う気力もないのか、午後の作業を淡々とこなしながらその時を待つ。
しかしなかなか看守が踏み込んでこないのでいぶかしく思い始めるリク。
木工場に来るのはネジの付け忘れのクレームぐらいなものであり、重大な話は降ってこない。
そうこうしているうちに作業は終わり、夜になる。
舎房の点検がされている様子もない。これは一体どうなっているのだ・・・?

すぐに踏み込まれることはなくて良かったが、どうなってるか分からない宙ぶらりん状態はそれはそれで堪える。
もしかして原田看守は報告を思いとどまってくれたのではないか。そのような甘い期待をする天野だが、椿はそれを一蹴する。

原田は毅然とした男だ。1度チャンスをくれた。そして裏切った。もはや報告を躊躇うほど甘くはない。

短い付き合いだというのにずいぶん原田看守のことを理解しておりますな。
まあ、短くとも濃密なやり取りをした間柄ですしねぇ。

こういうハッキリしない状態は誰よりも好きじゃない男がいる。レノマさんだ。
我慢ならずに直接原田看守に問いただしに行こうとする。こんな時間のムダはねぇ!はっきりさせてやる。

意気込んで原田看守の管轄であるE棟へ向かうレノマさん。
極楽島にはNとSだけではなくE棟もあったのか!?
一体どういう囚人が入っているのだろうか?NとSは未成年とそれ以外なのかと思ったが、年齢以外の区分けがあるのか?
W棟辺りは女性の囚人専用とか。これはありそうですね。

レノマさんはE棟の看守にも知れた顔だったりする。さすがに有名人ですなぁ。
E棟の看守の方から話しかけてくれたこともあり、原田看守に依頼された件の報告に来たと嘘をついて会おうとする。
が、ここで聞かされたのは思いもよらない言葉。

原田は昨日付で辞職した

何と・・・これはまさに寝耳に水な情報である。どういうこった?
レノマさんにこのことを聞かされたリクたちも一体何が起こっているのか疑問に思うばかりである。
天野にしてみればこれはやはり原田看守が同情してくれたのではないかと思いたいところ。
しかしこのまま中止すれば無かったことにってのは日和過ぎじゃないかね。
報告していないだけならともかく、同情で辞職したりはしないでしょうさ。

辞職じゃなかったとしたら・・・

突然そんなことを口にしだすレノマさん。辞職ではないとな?

たまにあるんだ。囚人や看守がな、忽然と姿を消す

なにそれ怖い。
しかもその囚人や看守がどこに行ったのか誰も知らないとか。ホラーな話ですなぁ。
さすが極楽島刑務所。怪談話にもことかかないようですな。いやいや。これはそういうオカルト話ではなさそうだ。
田中一郎は原田看守が一体どうなったのかを考える。

レノマの言葉・・・辞職ではなく・・・どこかへ飛ばされたとしたら・・・
どこかへ・・・どこか・・・あの畑か!!
画像には看守も写っていた。当然だ。囚人がいる以上看守も必要だ。
どうやら定期的にこのムショから送り込んでいるのだろう。それも極秘に!
なにしろあの畑は鬼道院のトップシークレットだからな。
一般の看守は知らない閉鎖性の高い場所なのだろう。おそらく鬼道院と所長ほか数名の幹部の共謀だ。
ではなぜ原田が飛ばされた?偶然の人選か?または懲罰人事か。もしくは・・・俺たちの脱獄を報告したから・・・
いや、それはあり得ない。脱獄を見抜いたのなた大手柄だ。あんな極秘の場所に飛ばされるはずはない。
原田が選ばれた理由はわからない。だがケシ畑説が正解なら昨日所長は原田を呼び出したはず。
原田も同時に報告へ向かっていたとしたら・・・所長室で何があったというのだ!
所長室・・・見取り図にあったあの・・・謎のエレベーターは!?

想像の翼を羽ばたかせる田中一郎。
直属の上司を使って所長は原田看守を呼び出したのだと考える。うむ、ここは合ってますな。
そして、脱獄の報告を原田看守が行う前に他部署への異動を聞かされる原田看守。
怪しげなエレベーターに無理やり乗せられる原田看守の姿を想像したりしている。
よく分からないマスクをつけさせられ、極楽のような気分になれる場所へ飛ばされる・・・うーむ、実に怪しいやりとりだ!!
本当にこんなやりとりがあったのかは分からないが、想像の所長が実に悪そうな顔をしている。

原田は不運にもケシ畑の看守に選ばれた。それは俺たちにとってまさかの幸運。
いや、こんな妄想・・・信じ込むわけにはいかない。所長は報告を聞いていて、明日にでも踏み込んでくるかもしれないんだ!
所長が知ったか否か。それを待ち続ける時間は俺たちにない。
はっきりさせてやる!新たな手を打つんだ!!

ビシッとポーズを決めて覚悟も決める田中一郎。出た!脱獄王のポージング出た!これで・・・イケるのか?

それにしても極楽島・・・おまえの闇はどこまで・・・

ついにこの極楽島の裏の顔。闇の部分が姿をちらつかせて来ました。
囚人だけじゃなく看守まで薬漬けにされている可能性があるのか・・・怖いなぁ。
原田看守は勤務態度とおそらく独身であるって部分がちょうど良かったのかな。
加藤看守も家族がいなければ賄賂の罪でケシ畑送りになっていたかもしれませんなぁ。怖い怖い。

さて、とりあえずは脱獄の件はバレていないんじゃないかと思われる。
が、それをハッキリさせるために新たな手を打つという田中一郎。一体何をしてくれるのか。楽しみです。

・侵略!イカ娘
愛子先生はある意味面白い。必死な感じが特に。当事者の子供たちは大変でしょうが。
酒癖が悪いのはさておき、酔ったときの行動を録画されるのは厳しいですな。
渚ちゃんももう少し姉に優しくしてもよいのではなかろうか。ダメな大人でありますしさ。

・実は私は
最近みかんはメガネをかけていないことが多い。
元々朝陽と恋仲にならないため、外道を演じるためにかけていたメガネですしねぇ。
憚ることなく朝陽にアタックできるようになった今、外道のためのメガネは日常以外は必要ない。日常ではいるんかい。
まあ、大事な思い出のメガネなので捨てることはできないのだが・・・
疫病神が宿ったのでは大事な時には置いていくしかないんですよねぇ。フクちゃんの出番が少なくなるのも仕方がないさ!!
未来のみかんを見る限りは何だかんだでずっと一緒にやってきてるみたいですけどね。

フクちゃんを置いて朝陽とその他大勢とで初詣に出かけるみかん。
福の神がここにいるというのに他の神様のところに今年一年の福を願いに行くというのだ。これは良い外道っぷり。
フクちゃんも屈辱のあまりギリっと歯を噛み鳴らす。歯・・・?

フッ。そんなシケた面してるからハッピーが逃げてくんだぜ?

何だかスカポンタンなセリフを吐きながら窓を開けて何者かがやってくる。
やってきたのは鳩・・・いや、その鳩がかけている・・・かけている?メガネだ!!

貴方は!?幸福請負人フクの介先輩!?

福の神は先輩もメガネであったという。何でやねん。
たまたまメガネに宿ったのではなく、メガネだからこそ福の神になったとでも言うつもりなのか!?

それはさておき、初詣に向かったみかんたち。すごい人だかりに圧倒されている。
この辺りで一番賑わうと噂の神社なだけに大盛況のようですなぁ。こりゃお参りするのも一苦労だ。
うむ、一苦労だなぁ。大変だなぁ。とは思うのだが・・・それよりも・・・藍澤さんが晴れ着を・・・!!!?
さらりと描かれているが何気なく衝撃的である。もっとアップで見たいなぁ!!

藍澤さんの晴れ着姿は素晴らしいが、それはさておき。素晴らしいがそれはさておき。

参拝客がざわついていると思ったら鳩がメガネくわえて並んで木に止まっております。
確かに置いてきたはずのよく見知ったメガネがいることに気付いて顔を覆うみかん。大変だねこの子も。
まあフクちゃんも一生懸命役に立とうとはしてるんですよ。色々と噛み合わないだけでさ。
今回もフクちゃんは福の神のプライドにかけてこの場にやってきている。

みかんさん・・・福の神を甘く見た罰です!!貴女は土地神なんかに幸せにはさせない・・・
貴女は福の神の手によって幸せになるのです!!

神様の中でも色々と譲れないものがあったりするんでしょうなぁ。この時期はシンパの取り合いで大変そうだ。

さて、ここでフクの介先輩がその力を見せてくれます。
女性を幸せにエスコートする時はいつだって悟らせずクールにやってのけるのさ、とのこと。何かダメな感じのセリフだ。
実際さりげないハッピーとして与えられたのがおみくじの小吉ではなぁ・・・さりげなさすぎる。
毎年凶を引くと評判の葉子さんにしてみればこの地味な結果は残念すぎるものだったようだしなぁ。
幸福は人それぞれか・・・せっかくの葉子さんの特技が!!

ともかく、盛り上がりを見せつつある福の神たち。
そこにやってくるのはさらなる福の神。幸福百科事典フク太郎先輩である!!どぉんっ。

この僕にわからない幸福はない・・・!!

さすがグリグリメガネだけあり賢そうな発言である。メガネの中でも特に賢いメガネだからなぁ!!
そんな賢いフク太郎先輩いわく、露骨でなければ幸せなど感じることは出来ないとのこと。
さりげないハッピーより露骨な幸せでありますか。まあそれも真理かな。
しかしその結果生み出されるのがこれですか。ラッキースケベでありますか・・・
つまずいて女子のスカートの中に突っ込むとかまさに王道的なラッキースケベですね。別にみかんさんそっちの気無いっスよ!?
よりにもよって痴女にラッキースケベを仕掛けることになるとはもう色々と何といえばいいのか。大変ですねみかんさん。

岡君?メガネ割ってもいい?なんとなくね。

かなりキレかけているみかん。こりゃ大変だ。
そこに加えられる更なるラッキースケベ。
今度は朝陽の股間をめがけて突っ込むみかん。うーむ、まあこれならまだありと言えばありかもしれないなぁ。
と思ったらやっぱり無しだったらしい。人前でなければ・・・直前に獅穂さんに突っ込んだ後でなければ・・・いや、どうなのかな。

フク太郎先輩は変態であったことが判明した。そんなこと判明しましても。
しかもこのタイミングで新手が来ちゃいますし。
幸福大先生のフク蔵さんは立派な鼻とヒゲが特徴的である。鳩もこんなん運ばなければならないとは大変だな!!

どうやらこれでこの地域の福の神が全員集まったことになるらしい。やっぱり全員メガネなのか・・・
ただ、フク蔵さんが言うには目的があってここに来た様子である。
そう、この場所に強い願いと想いを持った「彼女」がやってくるのだ・・・

毎年他の誰よりも強く願い、誰よりも長く祈りを捧げていく・・・
そんな「彼女」の願いを去年まで我々は叶えることが出来なかったのです。
・・・だが、今年こそ叶えてみせる!!人呼んで・・・「百度参りの亞華里」!!貴女の願いを!!

もはや神頼みしかなくなっている様子の紅本先生。
新年の願掛けも百度続けるつもりであろうか。いやさすがにその年齢になる前に諦めてもらった方が・・・あ、いやいや・・・

ともかく、福の神3体では無理であったが、そこにフクちゃんが加われば紅本先生の「独身力」を打ち破れるとのことらしい。
そうか・・・独身力なんてものがこの世には存在するのか・・・それはお祓いできる類のものなのかね・・・?
なんにせよ幸福力で対抗できるようなものではあるらしいが・・・本当にこの面々の司るのは幸福なのだろうか。
少なくとも持ち主の一人であるみかんにはそうは思えないようであって・・・噛み合わないのはどうにもなりませんなぁ。

・・・先輩方。私たちは思い上がりをしていたのかもしれませんね。
願いをそのまま無遠慮に叶える。それでは悪魔となんら変わりない。人は・・・自らの真の心すらわからないというのに。
本当の願いとは自らの力でしか叶えられないもの・・・「百度参りの亞華里」さん。
私たちは貴女の幸せを遠ぉーくの方から祈ってますよ・・・!!

結局紅本先生の願いはそう簡単には叶いそうにないってことですなぁ。
その無遠慮に叶えるはずの悪魔もこればかりは叶えてくれそうにありませんし!!

新年早々どっと疲れた感じになっているみかん。
でも去年から朝陽に遠慮なくアタックできるようになったこともあり、今年はいい調子でいけそうな気はしますね。
今年のみかんの活躍に期待したいところであります。

さて、弟たちと合流するために去っていくみかん。
残されたのは朝陽と葉子さん。さりげなく2人きりの時間が出来ましたな。
そこで朝陽は尋ねる。結構長い間祈ってたけど、何を願ったのかと。

えと・・・そのな?去年のお礼と今年もよろしくお願いしますって。
去年は結局学校辞めずに済んだし。話に聞いてたおとんとおかんの物語の中にホンマにおるみたいで楽しくて幸せで。
だから今年も去年みたいに皆で色んなこと出来たらええなって
今年はまず修学旅行やろ?それからお花見とか海とか・・もっかい体育祭とか学祭もあるしさ。
今年3年生になるから皆で受験勉強したいなーって。

ふむ。いいお願いでありますなぁ。こういう日々がこれからも続く。こんなうれしいことはありますまいて。
しかし葉子さん受験勉強するのか?大学行くつもりなのか?いけるのか?吸血鬼うんぬんより主に学力的な方面で。

将来のことはさておき、いい感じに意識を持つようになってくれたのは嬉しいことである。
これからもこの時間が続いていけばいい。
そのように思えるのだが・・・ここで現れるのは1人の悪魔。茜ちゃんとは別の角の悪魔。

私は悪魔・・・銀華恋。
白神葉子さん。貴女の大好きな学校生活に幕を下ろしに来た者よ

かなり悪そうな登場を果たした華恋さん。
はてさて、その悪魔っぷりは一体どれほどのものであるのか・・・
アホしかいない世界にシリアスの一滴がもたらされることとなるのか。注目であります。

・ドカベン ドリームトーナメント編
剛球一直線の藤村甲子園を崩すのはスターズの俊足カルテットか?
とにかく最初の義経は塁には出したくないところ。
野手を前に出させて俊足の義経でもしっかり一塁で刺そうという構え。

藤村甲子園は3日前にアイアンドッグス相手に完投している。
にも拘わらずこの速さの球を連続で投げられる。その根性がとにかく凄い。
まあさすがにこの試合でももほぼパーフェクトってな試合運びにはできなかったわけですが。さすがに。

義経への第2球。これも渾身のストレート。
バットに当てた義経だが、真っ二つに折られてしまう。
が、これがちょうどいい感じの飛距離となり、セカンドの針とセンター三原の間に落ちることとなる。
これはラッキーなヒットですな。前進守備さえとっていなければ平凡なセカンドフライだったが、それは結果論と言うものだな。

続いて六番の山岡。
ここから3人は義経以上に足があるとのこと。
サルや足利はともかく、山岡ってそんなに瞬足系の選手だったっけか?
というかさすがに義経以上はないでしょう。盛りすぎだ。

足の速さはさておき、ここは送りバントの構えをみせる山岡。
とはいえ甲子園の剛球はバントをするのも難しい。
たちまち連続のバント失敗でツーストライクと追い込まれてしまう。
これでバントはもうない。と思わせておいて見事にスリーバントを決めて見せる山岡
これぞ三度目の正直ってやつでありますね。まさしくトンネルの汚名返上。執念のバント成功だ!!
山岡は地味にこういう仕事をしてのけるから頼もしい。

さて、続く2人は本物の快足の持ち主である。
セットで球威の落ちている甲子園。これはピンチであるがどうなるだろうか。
義経が三塁まで行くのであればもう気にせずに振りかぶって投げるってのもあるだろが・・・はてさて。

・ANGEL VOICE
乾の最高のパスが通り、成田がゴールネットを揺らす。
このスーパープレイにしばし呆然となる観客。味方である脇坂さんも驚いているぐらいですしねぇ。
そして一転して歓声が沸き起こる。この瞬間がやはりいいですなぁ。土岐監督の表情はどういうものだこれ。

乾もガッツポーズを決める見事なゴール。いい時間に追加点を取ることができた。
と思いきや・・・まさかのオフサイド
観客としても判断が微妙なラインであったが・・・審判がオフサイドと判断した以上それは覆らない。そんなぁ。
成田はちゃんとラインを確認してから飛び出したらしいのだが・・・
早すぎて審判の方の確認が間に合わなかったのかもしれませんな。早すぎるのも考え物か。

判定に納得できない成田を必死になだめる百瀬。
そこに乾が通りがかり成田に向けてこう述べる。

いいシュートだった

乾のこの飾った感じもない素直な賛辞はなかなか珍しい。
そして吠える乾。ああああああ!!よォし!!よしっ・・・よしっ!!
何だかテンションMAXになってますね。得点にこそならなかったものの、凄い手応えは感じちゃったのだし無理はないか。

今の乾と成田のプレーは船学に相当な衝撃をもたらした様子。
成田の位置も動きも見えていなかったはずなのに凄いパスを出した乾。それを受けた成田。
お互いのベストを信じた結果と言える。素晴らしいプレーでありました。
これは百瀬が成田の動きを見てプレーを急いだからってのもあるんですよね。この働きも見逃せない所だ。

船学としてはまず成田をしっかりと捉えておくことが重要と判断する。

もし成田氏に消えられたら・・・おそらくあのプレーからゴールを守り切れるチームは世界のどのリーグにもないでござる

そ・・・それほどの次元の話であるのか!!
乾は成田に対し、お前の速さについていける奴はほとんどいないと言っていた。
おだても入っていたのかと思ったが、これは本当のことだったのかもしれませんなぁ。

遠い先の話――プロに進んだ乾が現役を引退する時、集まった記者に「生涯で最高のパスは?」という質問を受ける。
その質問に乾は船和学院戦で成田に出したこのパスだと答え――最後にこう付け加えた。
「あれはオフサイドではなかった」――と。

乾も審判の判断に納得はしていないんですね。
してはいないが、それもまたルールと認めるのが乾らしいスポーツマンシップである。爽やかだなぁ。

ともかく、このプレーで俄然勢いづいてきた市蘭。
船学を一瞬で崩すあんなプレーができるのだ。臆病にならずにガンガン行き、チャンスを作りたい。そう思えるようになった様子。
うーむ、オフサイドで気落ちするかと思ったらそうでもなかったようですな。これは良い。
しかし、凄いプレーを見て勢いづくのは何も市蘭の選手だけではない。

敵味方に関わらず良いプレーを見せられれば気持ちが高ぶるやつらがうちにはたくさんいますから

その土岐監督の言葉が示す通り、やる気になっている選手がいる。ユゥエルだ。
古川と位置を入れ替えて中盤に下がっていたユゥエル。実はもともとここが本来のポジションだったそうな。

古川が・・・あまりにも古川がいいパスをくれるから、牙を剥き出しにするのを怠けてたのかもしれないな。

そのように内心で思い、市蘭DFに仕掛けようとするユゥエル。
ここに来てこの男が目覚め始めたか・・・厄介ですなぁ。
勢いはついたものの、やはりオフサイドで追加点が消えたのは厳しい。
逆に船学の攻撃で逆転という展開になったらやっぱり苦しい試合展開になるのは間違いないでしょうし・・・うーむ。
頑張って止めていただきたいものであります。

・ブレイブマンと王女様
俊英、週チャン初登場!!春日井明先生の正義のヒーローコメディが読み切りで登場です。

これは面白い!!
ブレイブマンの方はよくある変身ものっぽいヒーロー。
しかし王女様の方が何ともイカス。その服、袋に入れて持ち歩いてたんですか?というかどこで着替えたんだろうか。

王女様は猫を被るつもりは一応あるみたいだが、すぐにボロが出そうな感じですな。
まあ秘密を持つ者同士お似合いと言えばお似合いかもしれない。
本当の姿を知っても惹かれあうかどうかは分かりませんがね

そういった先々のことも知りたい。読みたいと思わせる作品でありました。
春日井明先生の次回登場を楽しみにしております!!

・錻力のアーチスト
蛮堂のストレートの前に手も足も出ず、初回は三者凡退に終わる桐湘。
今年の桐湘は攻撃力があり、春季大会では毎試合初回で得点を上げている。
それがたったの5球でスリーアウトとは。これは確かに今までの相手とは違いますわ。

蛮堂「見てくれたか桃ちゃん!2人の愛に誓って奴らに点はやらん!!
桃ちゃん「う・・・うん。とにかくナイスピッチング

引きながらもちゃんと受け答えしてくれる桃ちゃんはやっぱりいい子でありますなぁ。
だから蔡理の中にも桃ちゃんにいいところ見せようとする選手はいる。
けど、蛮堂に睨まれてしまうから怖い。こいつは敵に回したくないわなぁ。

さて、1回の裏。蔡理の攻撃。
エース蛮堂のピッチングをはじめとした守備力もさることながら、得点力もあるチーム。
失点して追いかける展開になるとキツイところ。
だが蛮堂のピッチングが凄かった分、之路さんの闘志にも火が付いた様子。

負けられない。蛮堂には負けるわけにはいかない・・・!
ストレートで負けるわけにはいかないんだ!!

気迫の投球で148キロをたたき出す之路さん。150キロの蛮堂にわずかに劣るがかなりのものである。
予選でこの剛球対決。神奈川はレベルが高いなぁ。

桃ちゃんにいいところを見せようと大ぶりの蔡理一番打者金崎。お生憎の三振であります。
続いて二番の宮野。こいつは冷静に甘いコースの球を叩いてくる。
三遊間を抜けようかという当たりであったが見事に抑える弐織。守備もやるものですな。
しかし一塁への早急に力が入りすぎである。一塁手の安保先輩も大変だな。

・・・フン。動ける筋肉か。見かけ倒しでは無いようだが所詮は愛を知らぬ体・・・

なるほど。蛮堂に見せつけるために力が入っていたわけですか。
しかし愛を知らぬ体とか怪しい表現を使うのは止めていただきたい。

弐織といえば、兄の弐織義壱とは因縁がある蛮堂。
去年の秋季大会。対港南戦。桃ちゃんの前でホームランを打たれた屈辱がある。いや、それ以上に――

桃ちゃんの目を打球に釘付けにし、俺から奪った重罪
あの時俺は誓った。2人の愛を邪魔する"弐織"は断罪すると。
桃ちゃんの愛の補食によってつくられたこの体。もはや誰にも砕かれはしない。

蛮堂にもちゃんと桃ちゃん以外に因縁のあるキャラがいたようで安心した。
いや、結局桃ちゃん絡みの関係であるみたいですがね。

去年のことを思い出していた蛮堂。チェンジになったのにも気づいていない。蔡理も3人で終わったようですな。
物思いに耽る蛮堂を揺り起す桃ちゃん。
その桃ちゃんの手を取り、キミの愛で俺は目ざめたとかのたまう蛮堂。寝ボケんな。
まあ、こいつにしてみれば常に愛にボケているようなもんでしょうからなぁ。
だが、さすがに次の相手が誰であるかは認識している。

"弐織"は根絶やしにしてやる

2回表。やってきました筋肉対決
蛮堂と弐織。果たしてどちらの筋肉が上なのか。打席に向かう弐織に児島先輩たちが声をかける。が――

ナンパなお調子モン。ナルシストバカロン毛。ヤワなクソ天然。一緒にすんじゃねえ。

相変わらずの憎まれ口。ここの2年はやっぱりこうでなくてはね。
さて、パワー対決の始まり。ギチミチと筋肉が唸りを上げている中、蛮堂の第一球。

行くぞ"弐織"。2人の仲を引き裂こうとする者は――俺と桃ちゃんの愛の前に散れ!!

150キロの剛球。それを捉える弐織。
一瞬パワーで押し負けるかと思ったが・・・筋肉が膨れ上がりユニフォームを破り散らすイメージで打球を前へと飛ばす弐織。
イメージですので実際は破れてはいません。念のため。ヘルメットも粉々になったりはしてません。念のため。

打球は前へ・・・と思いきや勢い余って引っぱりすぎて三塁側――蔡理のベンチへと飛び込む。
危うく桃ちゃんに当たるところだったが無事で良かった。さすがに当たってたらシャレにならない。

・・・"弐織"敏。万死に値する

怒りで筋肉が膨れ上がり、胸のボタンがはじけ飛ぶ蛮堂。これはイメージじゃありません。ハンパねぇなホント。

今のところ互角な感じの筋肉対決。
弐織としては兄に負けられないという想いならば蛮堂よりも上という自負はある。
これもある種の兄弟愛ってやつなんですかねぇ。
そう考えれば愛という者を宿した者たちの対決と言えなくはないが・・・ううむ、そういう方向に持ち込むのは躊躇われるなぁ!!

・思春鬼のふたり
若丸先生の自宅を訪れていた侘救。そこにターゲットである黒金先生も来てしまった。
生徒の前で惚気話を始める黒金先生。浮かれてますなぁ。こいつは居たたまれない。いや、別にそれが理由で居づらいわけではないか。

出会いのきっかけは黒金先生が盲腸で大学病院に入院した時のこと。
ちょうど若丸先生が手術見学に来ており、そこで一目惚れしたのだという。出会いは突然ってやつですな。

黒金先生の入れてくれた紅茶を嗜む男2人。
これから毎日紅茶を飲むつもりならマグカップじゃなくてティーカップでも買ったらいいんじゃなかろうか。
そんなツッコミはさておき、どうやらプロポーズをしたのは若丸先生の方が先だったらしい。ふむ。
どうやら1年前、黒金先生は医学に興味があると言って今の侘救のように若丸先生の家を訪ねたらしい。
そしてその後もちょくちょく会うようになり、今に至るというわけですか。

違う・・・それは黒金が若丸先生を利用するためだ。人間を解剖するための知識を得るために近付いて・・・

そのように考える侘救であるが、どうやら黒金先生の若丸先生への想いは本物であるようだ。
初めての手術でとても怖くて緊張していた黒金先生。
そんな時、若丸先生は優しく声をかけてくれたのだそうな。ほほう。

そしたら本当に安心しちゃったの。そして若丸さんに私の体の中を・・・
だから私ね、もっと若丸さんのこと知りたくなっちゃったの。
人柄。生活。学歴。価値観。体の中まで、すべて

自分の体の中を見られたのが衝撃なので相手の体の中も見たいってことなんでしょうか。
そういう性癖をカミングアウトされても困りますなぁ。いや結婚前だからこそ言ってもらうべきなのかもしれませんが。
少なくとも生徒の前で言うような内容ではない。
いや、今はそんなことを言っている場合ではないか。なんせ侘救たちが飲んだ紅茶に一服盛られていたようですし。

楽しみだわ。若丸さんの解剖
悪いわね辻くん・・・あなたには私の罪を被って死んでもらうわ。
明日のニュースの見出しは・・・"連続解剖魔は高校生!最後は自分を引き裂いて自殺!"・・・ってとこかしら?

目的を果たした後は若丸先生と一緒に死ぬとかそういう考えはないんですね。なかなかにあくどい。
しかしお掃除人でありながら油断が過ぎますねぇ侘救。
その点、誰にも気づかれずにこの一連の様子を覗いている白雪さんの方が凄いと言わざるをえないでしょう。いやこの子は本当凄い。
いつの間にか名前の呼び方が辻くんから侘救くんに変わっているが、まあ気にしないでおきましょう。

担当さんは一時避難と称して白雪さんの携帯に入っている。そういうこと出来るんだ。便利な。
そして担当さんは白雪さんに頑張って侘救を助けるよう述べる。
WCOはお掃除人個人のために動いてくれる組織ではない。返り討ちにあうのは自己責任である。
だから今動けるのは白雪さんしかいないということになる。ふーむ。まあこの子がいれば大概何とかなりそうな気はしますが。
ツンデレ風な言動をする担当さんが地味にいい感じである。

さて、とある廃墟の中。柱に縛られた状態で目覚める侘救。
目を開けた時、そこに広がった光景は・・・なんだこれ・・・
白いタキシードを纏い、ベッドに縛られて横たわる若丸先生。
そして同じく純白のウェディングドレスを纏いながら手術道具を準備している黒金先生。なんだこれ・・・なんだこれ・・・

今日は記念日なのよ。私が入院して若丸さんと出会った特別な日・・・
この日のために用意した舞台・・・ステキでしょ?
辻くんは医学の勉強したかったのよね。そこでゆっくり見てるといいわ。

それはまた間の悪い日に訪れてしまったみたいですね侘救。若丸先生としては助かったといえるのか?まだ分からないけども。

しかし黒金先生の趣味は本当ヤバイ。
確かに体内を見られるのは恥ずかしいと言えば恥ずかしいかもしれないが・・・言葉が怪しいよ。

まだ手も繋いでないのにいきなり愛する人の体の中身を見ようとする黒金先生。
ははぁ、これまでの解剖はこの日のための練習だったわけですか。本当にイカレてますわコリャ。
しかしあなたの初めてを私にとか言っているが、若丸先生は手術受けた経験とかあったりしないのかねぇ。さすがにそれは調べてるか。

兎にも角にもピンチな若丸先生。
侘救も手持ちの武器を取り上げられているし大ピンチ。
まあ白雪さんがいるからどうにかしてくれると信じてはいますけども・・・若丸先生が傷物になる前に救い出さないと!!

・名探偵マーニー
賑わう同人誌即売イベント
この日のために原稿を仕上げた人が、その原稿を買い求める人が駆けつける。
コスプレをしたり見て楽しむ人もいる。
そして元フラワーズなのにすっかり趣味がバレて・・・楽しそうにしている薬師さんの姿がある。生き生きしてるなぁ。

しかしその薬師さんも楽しむイベント会場に悲鳴が響き渡る。
何でもトイレで殺人事件が起きたらしい。ほうそれはまた大事でありますな・・・
だが、翌日もイベントは開催されたりする。
このイベントは企業が開いているのではなく、マンガ・アニメのファンによるファンのためのイベントである。
よって警備や整理のスタッフもファンによるボランディアで成り立っているのだ。
この体制で一日何万にも人が来るイベントを行っている。大変な話でありますなぁ。
まあ大変だからこそ、イベントの中止はなるべく避けたいわけでありますな。

今は表現の規制や何やらで色々と世の中ピリピリしている。
この時期に物騒な事件が続いたらどうなるか・・・関係者としては気が気じゃない話でありましょうなぁ。

というわけで、そのイベントの3日目に薬師さんと一緒に会場を訪れるマーニー。
薬師さんが仕事頼みたいからということでわざわざビッグハイプまでやってきたらしい。ご苦労なことであります。
まあ薬師さんがこのイベントを守るためにマーニーに力を借りたいというのは本当のことですしね。
これは一つマーニーにも頑張ってもらうしかありますまい。猫耳つけて

こうしたイベントでは女の子はこれをつけるのよ。出入り自由になるから

さりげなくとんでもないウソをついてマーニーに猫耳をつける薬師さん。いい仕事をするなぁ。
髪が膨らんでいるせいもあってかマーニーは猫耳が実に似合う。伊達に普段からにゃあにゃあ言ってないって話ですな!!

それはさておき、会場入り。
事件があったトイレはさすがに使用中止になっている。
そして相当な数の警官が警備に当たっており、まさに厳戒態勢と言った感じ。
その中には毛利さんの姿もあったりする。この人も忙しく色んなところに顔を出してますねぇ。
そのおかげでマーニーの隠れた趣味を知ってしまったわけでありますが・・・この猫耳はどうやって動いているんだ!?

毛利さんの話によるとトイレで刺された人は一応死なずに済んだ様子。それは良かった。
しかしこれだけの人がいるのに犯人は誰も目撃していないんですなぁ。ふうむ。

マーニーも警戒態勢を取りつつ薬師さんと色々見て回る。
3日目ということもあり、会場内にはアニメのエロい同人誌なんかが並んだりしている。
プロの絵師さんが注目を浴びてたり、行列が出来たりとにぎやかな会場。
プロも素人もごた混ぜでお金のやり取りをして、企業やらコスプレイヤーやらその写真を撮る連中やらで実にカオスでございます。
オタクな薬師さんに言わせればそれがいいんじゃなーいとのことであるが。ま、まあそういうものかな。うん。
薬師さんが嬉しそうで可愛いのでいいことにしましょう。

そろそろ本格的に調査に入るマーニー。
事件の現場に近い場所にいたディーラーさんに話を聞く。
ふうむ。近くにはいたけど叫び声がするまで気付かなかったのか。
ちなみにこういうイベントの女子便所は混雑するから空いてる男子便所に入る人もいるのだそうな。ほう。
何というか妙な知識が手に入る回でありますなぁ。知ってる人には常識なのかもしれないが。
売れっ子のディーラーは行列が作りやすいように壁際に卓が用意されるとかさ。知ってる人は普通に知ってる内容だ!!

とりあえず刺されたのは売れてる同人作家というのは分かった。にゃるほどね
その格好でそのセリフは受けがよさそうですにゃあ。

そんな風に聞き込みを行っている間に更なる事件が発生する。
今度は人ゴミの中で刺された人が出たようだ。こりゃ怖い。
幸い死んではいないようだが、これ以上イベントを継続するのは危険に思える。
が、真相に近づけそうなので少しだけ中止は待ってもらえるよう頼むマーニー。
今刺された人物と一昨日刺された人物の出展ジャンルを調べると・・・これが同じジャンルだったりする。ほうほう。

ジャンルは「ま・い・し・ば」最近の日常系アニメの最大ヒット作で二次創作が山程でてるらしい。
ふーむ、その手のはやはりエロイのも人気でありましょうなぁ。

まいしばで検索し作品を調べるマーニー。
その中で監督の存在を知る。娘さんを10歳で亡くしているという監督のことを。
ふうむ。「ま・い・し・ば」のヒロインと娘さんが似ていると。
そして被害者の書いていた同人誌はどちらもそのヒロインが鬼畜責めにあるR18ものであったと。
これはなんとなくつながりが見えてきましたね。犯人の予想も・・・

実際「ま・い・し・ば」の監督さんは作品の中でもう一度娘に会いたいと思った様子。
その想いがリアリティを生んだのか、アニメは大ヒット。深夜アニメとしては異例の関連商品や劇場版製作など盛り上がりを見せた。
まるで娘が成功しているようで嬉しかったという監督。だが・・・

わかってる。わかってるんだ。こうなることは。
成功すればこういうものは産まれるし、お前とはなんの関係もない・・・
だが・・・見てしまうと・・・どうしてもゆるせないこともある

気持ちは分からないでもないが・・・見ないのが一番なんでしょうが、見てしまうとやっぱりねぇ。
だからといって凶行に及ぶのを放置するわけにもいかない。
マーニーは監督の柴山さんが会場に来ているのを悟り、「ま・い・し・ば」の出展ブースに現れたところで周囲に呼びかける。
ここに監督の柴山さんが来てます。皆さん拍手を!!と。

会場の人が柴山監督に注目し、その動きを封じる。
その隙に抱えていたカバンを取り上げるマーニー。凶器が入っているのかと思ったら、聞こえてくるのは時計の音。
しかも今開けるなとの柴山監督の言葉。これって爆弾ってことですか・・・!?
そりゃ爆弾に触れるのは初めてじゃないマーニーであるが、さすがにこれは焦る。
毛利さんに柴山監督のことを任せて爆弾を捨てに外へと走るマーニー。そっちこそ警察に任せた方が良さそうだが・・・

実際自分で捨てようとしたのがアダとなる。
外の海に捨てようとしたのだがスタッフに止められてしまった。
表から出るには凄い人の行列の後ろに並ばなければいけない。爆弾抱えてそんな悠長なことしていられるか!!

だあ!(ドス)

スタッフを蹴り倒して外へと出ていくモジャ猫耳ことマーニー。
整理のスタッフも可哀想であるが、まあ爆発してたら可哀想どころの話じゃなかったわけでして。
実際結構危ないところだったみたいですしねぇ。どれだけの量の爆弾を入れていたんだ・・・恐ろしい。

結局柴山監督は警察に自供し、自主と言う形での逮捕となった。
理由を知ったファンは大いに同情。この事件以降は二次創作とはいえあまりヒドイ作風は控えようという動きが出たそうな・・・

うーむ。何というか、非常にあり得るんじゃないかと言う怖さがある話でしたなぁ。
キャラクターは自分の娘と発言してる人もいるわけですし、こういうことが実際に起こりえないとは限らない。
まあ、とはいえ二次創作の流れは柴山監督自身も言っているように生まれてしまうものですからねぇ。
あまりヒドイ作風は控えるぐらいの方向で行くしかないのでしょうか・・・
かなりリアルな問題なのでうまく言及しにくいのが厄介ですなぁ。

とりあえず二次創作系であまりキャラの性格が違いすぎるのはどうかなあと個人的な意見を述べさせていただくに留めておきます。

・ペーパーブレイバー
やっぱり名前が名前なだけに玄乃ちゃんにも麿眉にされかけていたんですね。そりゃしょうがない。

カラドボルグを警戒するまろ様。何というか割と慎重なんですね。
正直調子に乗っているときより怒ったり焦ったりしてる方がいい感じに見えるから困る。

聖利ちゃんのそのサインは一体どういう意味があるのだろうか。
何かカウンター食らわせられるような技でも持ってたりするのだろうか。
何にしても勇気を出したビカリさんの勇姿を見ることが出来た。
斬れるカラドボルグ。これはもしやの大逆転が有りうる・・・のか!?

・青果人
突然ページ数が激減するのだが、基本的にはショート枠なのだろうか。

神の力があるなら人数がいても物の数ではなさそうな気もするのだが・・・
というか、言うほどは多くない気がする。

・ウチコミ!!
ポイントで大幅に負けている状態でラスト30秒。
ヒューマのように絞め技でどうにかできるだけの技術はないし、何とかして自分の組手に持ち込むしかない。

打開策は・・・K・・・はんたい。これだ!!

日下部と純ちゃんの構えからヒントを掴んだレン。
それを生かすために・・・まずは背を向けて逃げる!!
このハッキリとした逃亡の姿勢に心底ガッカリしそうになる紅林。しかしそれは早計というもの。
背を向けたと思ったら即座に振り向き、向かってくるではないか!!

一瞬。一瞬でいい。最初の作戦の時の様に・・・紅林さんをたじろがせる。

なるほど。逃げる動作はフェイク。それで動きを止めて右手で襟を掴もうという作戦なわけですか。
確かに一瞬動きは止まりましたが、それでも警戒している紅林の襟を取るのは簡単ではない。
まともに手を伸ばしても振り払われる。
が、レンが狙ったのは今までとは逆。まさに反対の方でありました。

今までの攻撃が通用しない・・・右で襟が取れないなら・・・逆。左だ!!

この土壇場でまさかの左組。
思いついたとはいえよくやるものである。初心者だけに予想もつかない行動をしてくるってことしょうか。
実力者である紅林や実績のある早乙女先生も驚いている。

取られた襟を外そうとして無防備になった左袖を取り、いつもとは逆の組手になる。
そして繰り出すは左の背負い!!
これはいつもの右の背負いとは違いしっかり練習してきた技ではない。
まともに入ったとはいえ・・・効くのか・・・!?無理か・・・!?

さすがに本来の右の背負いでも耐えてくる紅林。逆の左の背負いでは無理がある様子。
春樹の教えに従い、絶対に相手の袖を掴んで放さず投げようとするが・・・やはり厳しい。
ならばもっと教わったこと・・・言われたことを思い出すのだ・・・やってきたことすべて・・・!!
そうして走馬灯のように技をかけながら凄い速さで思いを巡らせるレン。そこで浮かんだ言葉はこれ。

お前の武器を生かせ

その言葉に従い、より強く投げを放つ。
が、春樹の言葉には純ちゃんの姿が被っていたりする。これはつまり・・・逆の方に生かすということ!!

レンの力を振り切ろうとした・・・紅林の手を外して・・・崩した!!

柔道はやはり体を崩すのが重要である。
レンの強烈な引き手を制するために紅林もまた渾身の力で引いていた。
その結果、レンが手を放したことで後ろへと身体が傾く紅林。
ここでレンが紅林の足を払って背中から倒せば・・・逆転の一本勝利も有りうる!!

時間的にもこれが最後の技となりそうである。果たして決まるのかどうか・・・
それはそうと紅林は何だかんだで最後のこの瞬間、滾っちゃってるみたいですね。
試合が終わった時にレンに対する評価はどのようなものとなっているのか。楽しみです。

・いきいきごんぼZ
イマキマキは本当に突然ドキリとするような表情をしてくれるから困る。
主に技野くんに対して見せている表情な気がするが、うん、まあ、アレですね。

母親は本当に年頃の息子に対しての遠慮というものがない。
父親ならば年頃の娘には色々と気を遣ったりするのでしょうになぁ。
しかし親と一緒の買い物って自分の物が買われるにしても面倒くさいですよねぇ。本当に。

照れ屋な照屋留美ちゃん。ここでの名前公開は非常にうれしい。
これは単行本の表紙を飾るフラグと見ていいのか!?

何だかんだで行動できる吏毘堂さんは男前だと思う。人気者と言えなくはないぜ本当にさ!!

・少女発明家の本音
新人まんが賞出身の福地カミオ先生が早くも読み切りで再登場。
13歳少女発明家のハートフルショートであります。

うーむ、これはまさにハートフル
ハートフル過ぎてまともに見れないというか何というか。
本音で言うなら羨ましいなオイコラ!ってとこでしょうか。
マイクは突っ込まないといけないものなのか!?

ショートとはいえこの期間で新作を上げるのは見事というより他ありません。そして面白かったのがまた凄い。
福地カミオ先生の次回作に期待です!!

・雨天決行
人間を作り出そうとしたミエホホ。それが成される直前、事故ではあるが友の手にかかることとなる。悔しそうだ。
しかしミエホホの研究はかなり進んでいた様子。
1週間ほどでよくここまでやったものであるなぁ。
天空羅針基盤モゼを遠隔操作するためのリモコンキーまで用意していたという。
これがあればここからでもモゼが動かせるそうな。動かして一体どうしようというのか?

言っただろ!「人型」に感情を与える・・・そのためには"悪の心"が必要だと。
全「人型」にそれを与えてやるんだッ!
だから降らすんだ。"悪"の雨を
オマエが教えてくれたんだぞショウシ・・・天候と対話できたらな・・・いつかそう話してたろう。
だから私は思いついたのだ。空の気象とモゼを操作する者との気性をリンクさせることを。
私は・・・もう死ぬ・・・だから・・・最後に私の願いを・・・思いのたけを雨に宿してやる・・・

ハハァ。気象と気性がかかってるわけですな。え、そこは注目ポイントではない?
確かにこれからミエホホがやろうとしていることを思えばささいなツッコミにしかなりませんわな。

真っ白な心の「人型」たちに・・・"悪"のシミを!
エイヴァンの好きなリンゴのような赤く小さなシミ。そのシミ。それが私・・・
そして私は生き続ける「人型」の中で。
そして・・・私を、感情を手に入れた「人型」は笑顔するんだよ

本人も満面の、狂気に歪んだ笑顔を見せるミエホホ。うーむ、恐ろしい。

人も「人型」もない。全ては変わる。
私は消えるが始まりだ。始まりの新しい雨をいざ・・・雨天よ決行せよ・・・

ミエホホのその言葉で装置は起動し・・・確かに雨が降る。真っ赤な雨が。
その雨に打たれた「人型」は確かに感情を得るのであった。
そして、この雨を境に「人型」は「人型」でなくなった・・・かれらは・・・まさに・・・人間・・・

感情を身に着け。人と変わらぬ人間となった「人型」たち。
かれらは言葉を発し、知識を得。他を愛した。
人間は数を増やし、いつしかその数は"天"に住む人の数を越える程にまでなっていた。
「人型」を失った"天"に住む者どもは資源不足、食糧難に陥り、多くの者が地上へおりて行った。
人間と暮らす者、人間と距離を置く者、中には人間に殺される者もいたそうな。

そんな中・・・私は現実から目をそむけるよう黙々と研究を続けた。
エイヴァンに似た「人型」は私のそばにいたが、どうしても私は彼女を人として見れず。
それを察したのかいつの間にか彼女は消えていた。
それでも私は研究を続けた。ただただ黙々と。ひたすらに、一心不乱に・・・
そして・・・改良に改良を重ね、ついに私は・・・11に分けた気象をそれぞれ操ることができる・・・
11のリモートコントロールキーを・・・

ついに生み出される番傘。左回りなんですな。やはり辰の部分が欠けているのが分かる。

番傘を完成させたショウシであるが、既に自分が何歳であるのかも分からぬほどに時を忘れていた。
その年月の間に"天"からはショウシ以外の人は誰もいなくなっていたという。
そしてショウシが地上のん人間を見た時・・・そこで繰り広げられていたのは酷い有様であった。
人間が個々の私利私欲のために互いに傷つけ合い、いたる所で争いの絶えない恐ろしい世界であったという・・・

うーむ、ほんの少しの悪を吹き込まれただけのはずなのに随分と増幅してしまっているようですなぁ。
ミエホホとしてはこの結果は想定外なのかどうなのか。
赤マントにはミエホホとしての記憶や感情があるのだろうか。

ともかく人間の醜さに絶望するショウシ。
しかしまだ「人型」に近い心良き者たちがいることも確認できた。
それ故ショウシは装置を起動させ、それら心の良い者たちだけを船へと導き、世界の全てを洗い流す雨を降らしたのだという。
ほほう・・・それはまだどこぞの箱舟のような話でありますな。

ショウシは心良き彼らがこの先の世界を良きものとしてくれると信じ、力尽きる。
しかしその彼らの心にも悪のシミは宿っているわけでして・・・未来には様々な影が落とされることになります。だから――

万が一未来世界が救いがたきものならば。そしてその時、私と同じ思い持つ者あれば・・・
11のキーその内の一つにそなえつけたあの機能を起動させよ。そして、その全てを・・・

ふむ。馬頭に麒麟が宿っていたのも全てはショウシの仕組んだことだったわけですな。
さて、甲人は"今"につながるまでの全ての物語を見た。
そして再び時を遡り、まだミエホホが生きている場面を再現する。その状態で麒麟は語る。

全てを救うとオマエは言った・・・そしてその全てを見せてきた。
この2人止めなければまた悲劇は繰り返される。
救いたいのなら2人を止めるのだ。事実を変えるのだ。さすれば赤マントは誕生しない!!

確かにあの雨さえ降らせなければ赤マントが誕生することはない。
しかしあの雨が降らないということは人間そのものが誕生しないことを意味する。
全部が全部なかったことになる。"無"に帰ることとなるのだ

甲人に迫られたのは究極の選択。
赤マントを倒すために全ての人間を無に帰すのか。人間を生き延びらせ、赤マントの存在を許容するのか。
うーむ、これは何とも思った以上に厳しい選択が突きつけられてしまいましたなぁ。
どちらも選ばず赤マントをどうにかしたいところでありますが・・・
人間を生み出すにはほんの少しの悪が必要だというのは分かった。
けれども赤マントのようなものを生み出すほど過剰な悪は必要ないのではなかろうか。
そういう方面でどうにかならないものか・・・次回最終回。どのような決着が待っているのか待ちたいと思います。

・木曜日のフルット
大御所すごくいい人だ・・・!!これが大御所の余裕なのか!?
似たような経験を既に何度もしているのかもしれない。
有名作品でも読んでないものはあるものですし素直に言うのがやはり一番なんですかねぇ。

・総合感想
次号は弱虫ペダル連載300回記念号だ!!
第4回の人気投票の結果が実に気になります。
アニメの影響は大きいのか、今の連載で活躍している面々が強いのか。杉元は躍進しているのか。見どころは多いですなぁ。

そして田口翔太郎先生のホラーコメディが掲載。
温かくなってきたことですし、ここらで冷気も必要ってことでしょうか。楽しみです。



2014年 18号


・刃牙道
地下のトレーニング場は激しい動きで飛び散った汗でびしょ濡れになっている。
汗以外の体液も混ざっているのではないかと危惧するがどうなんだろうか。まあ知りたくはないな。
ちゃんと水分補給するためにペットボトルを置いているのは感心である。
しかしちゃんと乾燥するのかね、コレ。

それはさておき、刃牙は己の物ではない何者かの鼓動を聞いている。
誰の者であるか考えを巡らせるが、自身の知る誰の者とも違う。果たして誰の者であるのか・・・
範馬勇次郎をはじめとした強者の顔が浮かぶが・・・その中に本部が入っているのがまた何とも。
いや、本部だって武器と地形効果があれば十分強者のはずだよ?きっと。

ともかかく、刃牙が何か予感にとらわれている中、宮本武蔵クローン作製は進んでいる。
20XX年4月。細心の注意の下で剣豪宮本武蔵の脊髄部分が摘出される。
それは人類と云うより猫科・・・それも大型の猫科を彷彿させる形状を有していたという。
まるで人類的ではない太すぎる脊髄。これには教授たちも驚きを隠せない様子。

骨格とは雄弁なものだ。持ち主の日常がそっくりそのまま形状になって現れている

なるほど。サムライとしての鍛錬を積んできた結果、骨格にまで影響を及ぼしていると。
皮膚でもなく筋肉でもなく骨格にまで影響を与える鍛錬。それが宮本武蔵の日常だったのでありましょう。
果たして現代に蘇る武蔵はどのような風貌をしているのか・・・強そうな顔してそうだなぁ。

さて、相変わらずトレーニングを繰り返している刃牙。
今日も当り前のように40キロ以上走っている様子。
オーバーワーク。であるにも関わらず、肉体を動かすことでしか癒されないという刃牙。厄介な状態に陥ってますね。
しかしそんな肉体を酷使している最中にも拘わらず、フルマラソンの最中にも拘わらず欠伸が出てくる。はム・・・

謎の鼓動音・・・止まない欠伸・・・俺は・・・何を予感している・・・??

鼓動音の方はさておき、欠伸は予感と関係しているのだろうか?
強者の予感があるのに欠伸が止まらない。これはどういうことなのか。
強者が待っているから今のうちに寝ておけということなのだろうか。果報は寝て待てと?
というか昔の刃牙は走っている最中も強負荷を勝手にイメージしたものであるが、あれはどうなったのだろうか。
欠伸が出てしまうのも力が抜けるのである意味大変なのかもしれませんが。実はこれも負荷をかけるトレーニングの一環だったのか!?

刃牙の欠伸に関してはさておき、武蔵のクローン計画は順調に推移している。
脊髄を割れば顕微鏡を使うまでもなく肉眼で動脈が確認できる。見た目で弾力が見て取れる。何という太さだ。

ミスタートクガワの言葉は本当だった。これはミイラではないッッ。生身だ!!!
見ろ!!この常人離れした血管のブッ太さを!!!
我々はミスタームサシの親になれるのだ!!!

ノミを振り回して喜ぶホナー教授。嬉しそうですなぁ。
伝説のサムライの復活・・・実は日本人以上に外国人の方が喜ぶ人は多いのかもしれませんな。

さて、2話目。

現在の時間から11か月以前。スカイツリー地下366メートルで宮本武蔵復活の研究が進められている。
色気の欠片もない巨大な装置。そこに向かってホナー教授が作業を行っている。
何をしているのかといえば・・・そう、生殖。無機質な性行為である。
しかし、それは偉大な、とてつもなく偉大な性行為とも言えた。

受精していない健康な卵子。この卵子から核を取り除き、そこにドナーの核を移植する。これがクローンの手順である。
もちろんドナーとなるのは宮本武蔵その人。
そしてこの移植作業が成功したならば、28日後には宮本武蔵本人の胎児が拝めることとなるらしい。ほう。
さすがに地上の施設の8倍を超える総工費に世界のトップの技術者が集まっているだけはありますなぁ。

そして詳しい作業の状況が描かれる。
直径100マイクロメーターの特殊なガラス管を用いて卵子から核を吸い込む。繊細な作業だ。
にも拘わらず、手早く行うホナー教授。さすが世界一の技術の持ち主だ。こりゃ頭も薄くなる作業だわい。
そして除核が完了した後にニードルピペットといわれる器具で新たな核を注入する。
太さは髪の毛の100分の一程度。その極細の器具が卵子にインサートされる。
そして・・・ついに現れるのがクローン胚。核。宮本武蔵の赤血球から採取した宮本武蔵の核である!!

受精完了・・・・・・

ついに行われる宮本武蔵作製。ここから1年近くの時をかけて育てるわけでありますな。
人間が生まれる十月十日に比べ、成人までの成長に1年である。これはさすがに凄い速度と言わざるを得まい。
しかし地上最強を受け継いだ刃牙はその1年近くを退屈しながら過ごさねばならないわけでありますな。

まただ・・・違うんだよなァ・・・こいつじゃない。
こんなありきたりな鼓動じゃない・・・

地下闘技場で戦っている最中もあの鼓動は気になっている刃牙。
しかしまあ、やっぱり強くなりすぎたってのは厄介なものでありますな。
ほとんど楽しむこともできず、対戦相手を一蹴りで仕留めてしまう刃牙。さらに・・・

ヒデェよ!!!今・・・ッ今たしかに・・・ッッ!アクビ噛み殺しやがったッッ!!

まあ、ひどいと言えばひどいですわな。
さすがにミスターアトラスのように欠伸をされても噛み殺してたから紳士と思えとはいえないわ。

もう暫くじゃ刃牙・・・あと・・・十月もすればオマエの欠伸は止まる。

そのように述べるみっちゃん。
ふうむ。時系列がよく分からなくなってきましたが、結局クローン武蔵はいつから作り始めたのだろうか。
親子喧嘩をする前なのか後なのか・・・今回の話を見る限りでは後のようではありますが。
そうなると親子喧嘩から1年近く経過しているのに刃牙がまだ学生というのは・・・まだ18歳のギリギリなら有り得るか?
普通に留年して学生を続けているとかそういう可能性もありますけどね!!まあ、それはさておき・・・

生物誕生より人類誕生までのおよそ20億年・・・・・・
そのスピード感をそのまま残しつつ・・・武蔵11か月と10日・・・

いよいよ目覚めようとしている武蔵。
さてさて、蘇ってすぐに刃牙と戦うことになるのか。それとも誰かと戦って強さを示すのか。
そもそも蘇った武蔵はどのような人物となっているのか。
生前の知識や記憶が受け継がれているとは思えないが・・・まずは教育から始まるのだろうか。気になるところです。

・クローバー
ゲンゲン勝利で2勝2負としたミサキチーム。
どうやらしっかりと大将戦も行う様子。というか行った様子。
ほとんど描写はされることなく、ハヤトが花京院チームの上條を倒して決勝進出を決めたのでありましたとさ。
とりあえず出番と名前はあって良かったですね上條。
さすがのハヤトもワンパンで決着ってわけにはいかなかったか。多少ダメージ受けてるようである。

よっし!!それじゃ決勝進出を祝してデザート食いにいこうぜ!!

結構苦戦しての勝利だったはずなのに相変わらず気楽な様子のゲンゲン。
負けた真田や吉良を気遣っている・・・わけではなく天然っぽい気がするなぁ。
ハヤトもカレー食うために食堂へ移動。結局次の試合も見ないつもりか!!

敗れた花京院チームは反省会。という沈んだ雰囲気はやめておこうと神楽木。
ミサキチームは本当に強かった。つまりはそういうことである。

花京院がタイマンで負けるとはさすがの春木も予想外であった。
少しはこれで警戒するか・・・と思いきや、何やら奥の手があったりする様子。
その奥の手とは一体何か。実は幹部以外の4人が強力助っ人に代わるとかいう話だったりして。
外部助っ人のジェットコングさんですとか言われたら絶望的なことになるがはてさて。

さて、続いての準決勝で登場するのが花京院チームに並ぶ優勝候補の一角、綾瀬チーム
次の決勝で当たるのは確実にこいつらであろうと目されている。
まあ、そんな話を聞かされてもハヤトたちはご飯優先な感じでありますが。腹が減っては戦はできぬ。

呑気なミサキチーム。その後姿を揃って同じような目で眺める綾瀬チーム。
対戦相手に目もくれずに見つめるのはゲンゲンの姿。
ふむ、花京院をタイマンで破ったことでゲンゲンはかなり警戒される存在になったようですな。
あがり症ボウズという評価から一気に好転したものである。

ちなみに綾瀬チームと戦うのは頭脳派と評判の垣内チーム。
不良校の頭脳派ってのは凄く気になるのだが、描写されずに終わっちゃいそうですなぁ。残念だ。

さて・・・警戒されているゲンゲンは一体どのような目にあうのだろうか。
やっぱりデザートに何か盛られてトイレから出られなくなるのだろうか。気になるところである。

・実は私は
ハッピーニューイヤー
12月辺りのイベントは飛ばしていきなり正月を迎えております。
それもまあ仕方がない。ラブコメ定番のクリスマスイベントが使えなかったのだから仕方がない。
本当は葉子さんも誘って皆でどこかに出かけようとしていたのだが・・・クリスマス中は十字架が多くて吸血鬼には大変ですわなぁ。
道を歩くたびにイライラしていたのではたまったものではない。
いや、十字架にイラッときてるねんで。道行くカップルにイラついてるわけやないで!?

てなわけで、それらのイベントは飛ばして新年であります。明けましておめでとうございます。
電話で新年の挨拶をする朝陽と葉子さん。って二人とも普通に名前で呼び合っているだと・・・!?
どうやら雪山の一件で一気に距離が縮まった感じでありますな。ゆっくりではあるが確実に進んでいていい傾向だ。
決して前回の痴女対決で仲が進んだわけではない。はずである。

それにしてもついにこの2人が名前呼びかぁ。これで藍澤さんと葉子さんの仲に近づけましたね朝陽!
果たして朝陽と藍澤さんが名前で呼び合う日は来るのであろうか・・・

それはさておき、朝陽は何故か獅狼と一緒に歩いている。
電話での会話によると、どうやら葉子さんは実家に帰ることはないそうな。
しかし獅穂さんは実家に帰るという。その獅穂=獅狼と一緒に歩いている朝陽。てことは・・・?

・・・あのさ獅狼君?なんで俺ら正月早々葉子さんも帰らない葉子さんの実家に来てるんだろうね・・・

これは確かに不思議な状態でありますな。一体何故!?
とりあえず家の前までは来たことだし、約束も果たしたので帰ろうとする2人。いやさすがにそれはいかんだろう。
さっそく桐子さんに見つかって歓迎。逃げられないことになってしまいましたわ。

今日はごめんねー。うちのお父さんが。もー私じゃ手つけられなくて。

何と、あの桐子さんが手が付けられなくなるとは・・・一体どんなことになっているのだ親父さん!!
一体どんな荒れ方をしているというのだ!?と警戒して家の中に入ると・・・そこにはポヘーとした白神源二郎の姿が・・・
い、いやこれが真のポヘーや!!とか言われましても。吸血鬼ってのは皆こうなのか!?

どうやら雪山での出来事がかなりショックであった様子。帰ってからずっとこの有り様なのだそうな。おやおや。
別に余計なことを喋って桐子さんにお仕置きされた結果ってわけじゃないですよね?

ともかく久しぶりにオジキに会う獅狼。命令について忘れていたワケではないと報告するが・・・

べつにエエヨー

とてもダメな感じである。こりゃ重症だ!!
この状態なら多少無茶なことを言っても別にええよで済ませてくれるのではなかろうか。
と思いきや、朝陽が声をかけた瞬間に気を取り戻す親父さん。やっぱりずっと雪山でのことを気にかけていたのか。
正気に戻ったらやっぱり獅狼のことも許してくれたりはしないんですな。
慌てて月の写真を見て逃げる獅狼。ちょっと逃げ癖がついてないか獅狼。男としてそれでいいのか!?

とはいえ、今回2人が白神家に招かれたのは別に雪山のことを問い詰められるためではない。
何でも葉子さんの友人である2人をもてなすために呼ばれたのであるそうな。
なるほど。娘のことが大事な親父さんらしい提案でありますな。
大事な友達の2人をもてなしたいと。そ、そこまで友達の部分を強調せんでも・・・この親バカさんはよ。

それで葉子が世話になっとる二人をもてなそゆうことになっての。
そう・・・白神家流の正月の過ごし方。この・・・人生すごろくでの!!

凄く一般的だな吸血鬼のお正月!!
いや今どきの一般的な家庭は正月に人生ゲームをやったりするのだろうか?しかもアナログの。
でも畳の部屋にはやはりこういうものが似合いますね。

というわけで、朝陽と獅穂さん。白神父の3名で人生すごろくを行うことにする。
ちなみに獅穂さんは桐子さんのことをアネゴと呼んでいる。白神父はオジキで母はアネゴであるか。
これって年齢的な意味ではなく、姐さん的な意味のアネゴ。姐御であるのか?
人生すごろくで公務員に就職した朝陽に対し堅実なのはええことやと父親視点での感想を述べる白神父。
そういえばこの親父さんは仕事とかしているのだろうか?
白神家は結構裕福そうに見えるのだが・・・や、やっぱりそっちの筋の方なんですか・・・!?
あんまり気にはされてないけど、将来的にその筋の方と親類関係になるとしたら黒峰両親は何というか。
いやまあそれ以前に相手は人間ではないのだが・・・そっちは別にいいかなと思えてしまう不思議。

ともかく、人生すごろくを楽しんでいる朝陽。
きっと葉子さんも小さい頃からこうして正月過ごしてきたんだろうなと微笑ましい気持ちになっている。
そう、この辺りまでは。白神父が娘を嫁に送り出すコマに止まるまでは・・・

娘のいる人はお祝いに500万を支払うことになる。高いなオイ。いやまあゲームだしね。親父さんも気にしないように。ね。
そう、例えその直後朝陽が結婚してお祝い金500万をもらう流れになったとしても気にしてはいけません。
これはゲーム。そう、ただの遊びなんですから!いや、葉子さんとの関係が遊びとかそういうんじゃないから!!

エキサイティングし始めた人生すごろく。楽しそうですな。
ちなみに獅穂さんは水商売ルート一直線。出世して店のナンバー1になっている。さすがというか何というか。

そして次の白神父の止まったコマは・・・娘の夫が借金を作りマイナス5000万という内容のものであったという。

公務員で堅実に働いとったんちゃうんかぁぁああ!!

一体何をしたら5000万もの借金を作ることになるのか。
ちょっとでいいんでと嫁の親元にお金を借りに来る朝陽の未来図。ああ、これは見事なゲス峰君ですね。
ペコペコと頭を下げている葉子さんを見るとこういう未来もありえなくはないかと・・・いやいや。

続いての朝陽の番で借金の原因も判明する。
どうやら店のナンバー1に惚れ込んで通い詰め、5000万使ってしまったらしい。
白神父から借りた金を獅穂さんに貢いだと。そういう流れでありますか。全ては繋がった!!いかん繋がり方だ。
ちなみに嶋も獅穂さんに貢いでいる様子。こっちは本当に将来身を持ち崩しそうで危うい。

そんなこんなですっかり暴れん坊モードに入ってしまった白神父。
ゲームをしていたはずなのに突然朝陽と葉子さんの関係を聞き出す流れとなってしまいました。

小僧・・・おまえと葉子はもしかして・・・
儂と桐子さんと同じように、おまえが葉子の秘密に気付いてその秘密を守っとる。そういう関係なんちゃうか・・・?
もしそうやとしたらはっきり言うとくぞ小僧。
これ以上深入りするな・・・やないといつか必ず辛い思いすることになるぞ。小僧も葉子もそして何より・・・
おまえみたいによその女に入れ込んで5000万借金つくるような男に・・・葉子はやれるかぁぁああぁあああああ!!

最終的にゲームの話と混同しちゃってるじゃないか!!
何だか気になることを言っていたのにそこで締められても困る。いやまあ父親としては大事なことでありましょうが。

結局その後何回も人生すごろくを行う朝陽たち。
人生やり直すたびに親父さんから説教を受けることになるとは大変だなぁ。
でも孫が出来たマスに止まって嬉しそうにするあたりこの人は本当にもうねぇ。

とりあえず無事に帰途につくことができるようになった朝陽。
その途中で考えるのは白神夫妻のこと。
葉子さんから度々聞いてた吸血鬼と人間の恋物語。
自分たちと同じように学校に通い、秘密を共有した物語。
果たしてその物語はどんな結末を迎えたのだろうか。結婚したことは確実であるが、学校生活は満喫して無事に終わったのだろうか?
高校3年目で2mも身長伸ばしてバレずに済んだのだろうか?確かに気になる!!

というのはさておき、ここで白神父が何やら妙な動きを始めている。
どうやら今回は本当に葉子さんを連れ戻す気でいるようだ。
秘密が誰かにバレているようなら容赦なく連れ戻せと謎の女性に依頼している。
銀と呼ばれたその女性。悪魔である茜ちゃんに対抗出来ると言われるその女性の正体は――

私・・・銀華恋は悪魔だもの。悪魔らしく貴方の望まない方法で、悪魔らしく貴方の願いを叶えてあげる。
せいぜい後悔しないことね。願いが叶ってしまったと。

新しい悪魔が・・・新しい角が現れたぞ!!
そろそろ新キャラが現れるかと思ったら、よもやの2体目の悪魔。
しかしこちらは茜ちゃんとは違って確かに悪魔らしい物言いをしている。
けれどもなぁ・・・凛ちゃんとかもそうだったが、最初だけ決まっていても本当にその後も貫けるかは分からないわけでしてなぁ。
果たしてこのアホな空間を切り開ける存在であるのかどうか。楽しみであります。
まあ、自己紹介に実は私はが入ってないのでまだ本当の正体ってのがありそうな気はしますけどね。

白神父がここに来てまだ葉子さんを連れ戻す気であるのは驚きでした。
というのもどうやらこれ以上深入りしたら後悔するという言葉にかかっているようでありますが・・・
一体どういう意味の言葉なんでしょうねぇ。
やっぱり葉子さんも18歳になったら大きくなってしまうのだろうか?
ハーフだから1mぐらいの増加でどうにかなるまいか。それでも朝陽とだと随分な差になるけど。
それか胸だけ大きくなるとか。過剰な増加でなければそれはそれでよしなのだが!?気になるところですなぁ。

・弱虫ペダル
レース開始前の調整に余念のない各高校。
精神集中したりウォーミングアップしたりと様々であるが、ここに執拗なまでの洗手を行う男がいた。

洗うんだボクは。必ず手を。キミに乗る前は

軽快なステップというかスキップをしながら自転車の前まで進んでいく小鞠。
器具がついているクツで器用なことをするもんだ。コッツコッツ。
ともあれ、京都伏見のジャージを着た小鞠は自信の自転車に話しかける。

そうやって手の皮膚の神経を研ぎ澄ませておいてキミに触ると浸透する。より深く理解できる・・・
今日はたくさん乗れるねキミに。インターハイだから

肉を揉むのが好きなだけかと思ったら自転車を理解するのも好きだったらしい小鞠。
まあそうでなければ本当にただのマッサージャーでしかないですわな。
いや、ただのマッサージャーは人の肉揉んで興奮したりはしないと思いますが・・・・・・しないですよね?

それはさておき、京都伏見のテント内では広西という選手が頭を抱えている。
いや、選手として登録される予定だったという方が正しいか。レース直前で補欠だった小鞠と入れ替えされたらしい。ほう。
116番のゼッケンをもらえると聞いていたはずなのにここに来ての除外通知。納得いかずに御堂筋君に食い下がるが――

キミィは友達が多かったな・・・だからや。
言いまわったんやろ「出る」って。「インターハイ走る」って友達に。

なるほど。大したことない選手をあえて入れておくことで他校を油断させるのが目的でありましたか。
最終的な順位はさておき、去年は御堂筋君のおかげで強敵であると認識されているであろう京都伏見。
そこに大したことない選手がレギュラーメンバーにいるのであれば、今年の京伏はレベルが低いと思わせることができるわけだ。
しかし敵を欺くにはまず味方からとはいえ、そのことを聞かされていなかった広西クンは災難である。
名誉な晴れの舞台インターハイ。親や友達にも知らせてわざわざ京都から応援に来てくれているというのにこの仕打ちは辛い。
まあそれを訴えたからってほだされてくれるような相手ではありませんがね。案の定これも作戦やよと切り捨てられる。

走れるのは6人――補欠の入れ替えは会場の受付でギリギリでもできる
本当は病欠や直前のケガで走れんメンバーが出るのを防ぐ仕組みやけど。

まさにルールを利用した作戦ってことですね。
広西クンはもちろんケガなどしておらず万全の状態。けれども実力は御堂筋君曰くザク以下とのこと。
いつも練習で千切れて必死でついてこれないレベルだというし、それは言われても仕方がないのかもしれませんねぇ。
むしろその状態でレギュラーになれると思ったのが不思議なくらいである。

・・・オレには秘めた・・・何か才能があるのかと・・・

このポジティブシンキングはちょっと面白い。
鏑木なんかはそのポテンシャルに期待されているようだが、さすがにこの子は違いますでしょうよ。
御堂筋君に完璧に否定されて唇をブルブル震わせている姿はさすがに可哀想に思えてきますが・・・

いつも言うてるやろ。とっておきは最後に出すんやよ!?

小鞠はやはりとっておきの存在らしい。水田君たち正式なメンバーもその実力は知らない。果たしてその実力は・・・
とりあえず広西クンは頭を抱えて観念した様子。可哀想に。
でもあんまり抵抗すると、それなら本当にケガすればええわけやねとか言われて酷い目にあいそうなので肉体だけは無事で良かった。

噂の小鞠はウォーミングアップとして外で走っている。
そのフォームはリズミカルでキレイなフォームと他校選手からも評価が高い。
軍隊のような京伏からは解き放たれているように見えるという。
ふむ、言われてみれば小鞠は普通に御堂筋君のことをさん付けで呼んでましたな。規律とは外れた場所にいるのか。

スタート前で閉鎖されてる周回1.5kmの会場周りの道路。
アップ代わりに選手走ってる。いると思うんだよな――この中に。

どうやら自身の体を温めるのが目的ではなく、アップに繰り出そうとしてきた選手に触れるのが目的だった様子。
この男にとっての接触は文字通りの意味での接触だから困る。さて、その標的とされた存在は――今泉君だ!!

アップで杉元と一緒に並んで走っている今泉君。
こんなこともあるかと総北ジャージを持ってきていた杉元。本番ではないとはいえこの会場で走れると嬉しそう。
今泉君は別に誰とでもよかった。単独だとトラブルがあった時に困るからと手嶋さんに言われて杉元を誘ったのだという。
まあそういう理由は一番なのかもしれないが、何だかんだでこの2人は仲が良くなってると思いますよ。去年より格段に。
それはやはり杉元が成長したからってのが大きいんでしょうな。今泉君にすげない態度を取られてもめげたりしない。

けど誉れだ!!杉元照文生涯の誉れだよ!!今泉!!スタート前の大事な時間にボクを選んでくれた

ふむ、いいこと言いますな。照れもせずにこれを言える杉元の精神性はさすがに今泉君も驚いている様子。

強いよ今泉。おまえは。ボクに言われるまでもないけどね。
1年生にして去年のインターハイで堂々エースを引き、最終ステージではあの箱根学園の福富さんと互角に戦って、
そして今も努力をつづけてる。全国一の強さだ。全国一のね!
時々ボクは思うんだ・・・鳴子や小野田もそうだけど・・・すごいヤツらと同じチームにいてしかも同じ学年で走ってるなぁって。
これってキセキなんじゃないかって
ボクはあの日鏑木くんに負けて、このインターハイ出れなかったけど。あの1年生レースでおまえはボクに誇れって言ってくれた。
何もできなかったボクにしかるどころかそう言ってくれた。その日から考えてたんだ。
ボクは・・・おまえや小野田も影響されてがんばった。
ひょっとしてひょっとしてだけど、ボクもボクの走りも。図々しいかもしれないけど。
少しだけ・・・おまえや小野田に影響を与えてるんじゃないかって
そういうのが積み重なって・・・このウォーミングアップの時間もそうで。もしインターハイにつながってるんだったら。
ボクは後悔はない。今の自分を誇れるって。

それだけ述べて、今泉君に思いっきり走ってきてくれと告げる杉元。
うーむ、やっぱりこの子も成長しておりますなぁ。こういう言葉は確かに心を動かしてくれる。
確かに今泉君の力の一部となっているのは間違いない。やっぱりいい関係になってますなこの2人。

そんないい感じになっているところに文字通り魔の手が迫る。
横合いからグアッと伸びてきた手がもみィッと今泉君の太ももを掴み、揉みしだく。ザワッ。
その肉の感触にぞくぞくしながら笑みを見せる小鞠。あかん笑顔や。
というか、触れた時はジャージの上からだったのに、次の瞬間には手をジャージの下に差し込んでいる小鞠
いやいやいや。その手はさすがにNGでしょ!!
やっぱり直に触りたいという欲望があったのかもしれませんが。いや仕方ないという話にはならんわコレはさすがに。

すいませんうれしさのあまりよろけてしまいました・・・

嬉しくて声が出てしまったのはその通りだろうが、ここでいう小鞠の言葉は出会えて嬉しくてよろけて接触したということかな。
あくまでも偶然触ったのであって故意ではないと主張しているわけである。
一度触れなおしてジャージの下に差し込んだりしてるけど偶然である。怖いね偶然!!お前が怖いわ。
まあそんな言い訳が通じるかは分からないが、ともかく小鞠は気になったことをそのまま今泉君に告げる。
触れた筋肉はまさに最高筋肉だった。だけど・・・

どこか調子が悪いですか?

筋肉そのものは最高だったがどこかざらついていると小鞠は述べる。
調子について言われた時、確かに今泉君は動揺した表情を浮かべておりますし、これはもしかするともしかするのだろうか?
さすがに直前になってケガが発覚。古賀さんや杉元と交代って流れはないと思うが・・・はてさて。

去年も田所さんが不調になったり金城さんがケガしたりとトラブルまみれだった総北。
今年も早速不安要素が顔を出したようですが、果たしてどうなるのか。
また成長して細胞を入れ替えれば治ったりしないものだろうか。人体の凄さを見せてほしいものであります。

・毎度!浦安鉄筋家族
国会議員のバイトは本当に問題ないのか!?
まあ、その辺りは深く考えないようにしましょう。
とりあえず祐太があかねちゃんのようにならなくてよかった。

・囚人リク
激論を交わしたものの何にもいいアイデアはでずに原田看守への返答の日を迎えることとなりました。
昼休み中に返事を伝えねばならないのに・・・
いや、昨日の話し合いではあえて言わなかったが、レノマさんにはアイデアはあった。
帰宅途中の原田を襲撃して拉致。決行日まで監禁してしまうという裏工作だ。

もちろんこの工作をするのであれば刑務所の外でなければならない。昨晩のうちに行わなければならない。
だから手早く連絡を行い動いたわけであるが・・・結果は失敗。原田看守の強さは想定外でしたなぁ。

拉致のみで殺すわけではないからなのか、レノマさんの工作を非難する者はいない。
まあ、それだけ追い詰められていたということでしょうな。
だからこそ、この工作も失敗したと聞いて落胆は大きい。
何か他にも方法はあるかもしれないと叫ぶ松尾であるが・・・頭脳の要である田中一郎が沈黙してしまっている。

万策は尽きた
しかも原田には恩を仇で返す形になったからな。もはや今更中止にしたとて見逃してもらえねえだろう。
早速舎房に踏み込まれて計画も暴かれる。脱獄絶無を謳う極楽島にケンカを売ったんだ。罰もとんでもねえもんになるはずだ。

周龍のその言葉を聞き、まず初めに爆発したのは天野。
天野は中止にして見逃してもらいたいと主張しておりましたし、そういう言葉が漏れるのは仕方がないか。
しかし中止はないと主張した周龍もさすがにここからずっと出られないとなると爆発せざるを得ない。
船のことを考えなくてよくなったとかそんな呑気な発想にはなりませんわなぁ。さすがに。

やけを起こすなと止める田中一郎。それを泣きながら殴りつける周龍。
一方、松尾は自分に付き合って無謀な脱獄に参加した天野に自分を殴ってくれと頼む
それは別に松尾のせいではない。参加は自分で考えてしたことだ。
それでも今は殴ってもらいたい。少しでも巻き込んだ罪悪感が、これからの不安が紛れるのならば・・・

血の杯まで交わした連中が見事にバラバラになっております。悲しいことだ。
この状況で椿は原田看守の所に向かう。今更行っても仕方ないのかもしれないが・・・けじめは大事である。

原田看守と会う椿。さすがに襲撃された原田看守の態度は硬い。
椿がやったこととは考えていないが、仲間の誰かがやったことなのは間違いないと捉えている様子。相変わらず鋭いなぁ。

大人は汚いと言いながらお前はどうなんだ

これは厳しい言葉ですな。言い返すことが出来ない。
今から所長に全てを報告すると言われても何も言えない。
いや、行動なら起こすことはできる。背を向けた原田看守に凶器を突き立て口封じをする。それならばできる。
説得が無理ならばもうそれしかない。ないのだが・・・やはり妹のことを考えるとそれも出来ませんわなぁ。嗚呼・・・

みんな・・・ごめんよ・・・言い出しっぺのくせしてさ。1番何もしてない・・・

静かに皆に謝るリク。
この言葉を聞き、暴れていた連中もすっかり大人しくなる。
もちろんそれはいい意味で大人しくなったわけではない。絶望的な状況を受け止め、諦観してしまった様子である。
脱獄王も頭を抱えるしかないこの状況。まさにタイトル通りの絶望である。

後は原田看守が所長に報告するだけ。
田中一郎が例の画像を持っていることもあるし、所長に知れたならば確実に重い罰が待っていることでしょう。
だが、所長のもとへ向かう原田看守を呼び止めたのは上司と思われる白井看守部長
原田看守を呼び止め、実はな・・・と何事かを口にしようとする。な、なんだ一体・・・?

絶望的な状態だが、何か思わぬところから救いの手が来そうな感じである。何だろうか。
鬼道院の計画が動き出したのか?今日集まりにいなかった沢田が何かしたのか?
実は職務中の飲酒がバレて原田看守がクビになるとかそういう流れか!?報告前だったのでセーフとかそういう。
いくらなんでもそれはラッキーが過ぎる気がするがはてさて。
何とかこの絶望的状況から脱してほしいものであります。

・バチバチBURST
俺は何を見てるんだ・・・?投げを・・・張りを・・・何発もらった・・・
20・・・30・・・いや・・・もうコレは・・・そんなことが問題ではないんだ・・・

圧倒的な力を持つ横綱・虎城を前にボロボロにされる火竜。
しかし何度投げられても張り飛ばされても起き上ってくる。
割れた額からの血で顔を真っ赤に染め上げ、体中を泥だらけにしながら起き上ってくる。

この男は横綱相手に・・・いや・・・虎城相手だからこそ・・・意地でも折れない
これじゃ・・・追い詰められてるのは・・・まるで・・・

確かに攻撃を仕掛けている虎城の方が憔悴しているように見える。
昔の輝いていたころの自身を叩きのめしているのだから、そりゃ精神的に厳しいでしょうなぁ。

こんなモンじゃねーだろ・・・オメーは・・・
何やってんだ・・・戻ってこい・・・

火竜の眼差しが雄弁に虎城に語り掛ける。
しかしその姿はやはり自身の昔の姿と重なることとなり・・・さすがに受け入れがたい様子。
変わることを自らの考えで行ったのだから、簡単に戻ることは出来ないってことなんですかねぇ。
虎城もやはり元々が真面目すぎる人間だったからなぁ・・・向く方向を違えると修正は難しいようだ。

だからこそ、火竜は土俵上でぶつかることで説得しようとする。
怯んだ虎城の顔を張り、ブチカマシを決める。
いよいよ激しいぶつかり合いになってきました。

まだまだ・・・燃やせ・・・ぶち当てろ・・・
ここにガッとあって砕けねぇ・・・テメーが俺に刻んだ・・・俺の・・・相撲を・・・!!

虎城の名を叫び、あの頃のお前に戻れと願いを込めてぶつかる火竜。
確かにその胸に刻まれているのは虎城の言葉によって生まれたもの。土俵にかける生き様・・・!!
それをぶつけられる虎城は確かにその頃のことを思い起こしている。
俺は土俵でしか生きている実感がない。そう火竜に語った時のことを。しかし・・・

振り返るな・・・断ち切れ・・・
確かにお前の中にはあの頃の俺の生き様がある・・・
だが今の俺にも・・・砕けねぇ横綱としてのプライドがある・・・!!

やはり頑なな虎城である。
ただ腐って守りに入ったわけではない。虎城は虎城なりに横綱という立場を守るためにこうなってしまったのだ。
例えそれが自身を殺すことになったとしても。そういう覚悟で変わったのだ。簡単には戻れない。
まあ、火竜にしてみれば逆にどうあっても元の虎城に戻ってほしいわけでして・・・

戻って・・・こいよ虎城・・・

涙を流しそう口にする火竜。何とも悲しい姿である。
そして涙を流し拒絶の言葉を口にする虎城。

・・・・・・もう・・・聞こえん・・・

もはやあの日の2人に戻ることはできない。
似た部分があり、ともに向上していけると思われる2人であった。
もっと早く火竜の芽が出ていたならば並び立って苦楽を分け合うこともできたのかもしれないが・・・
やはり悲しい結果に終わりそうですなぁ。分かっていただけに悲しい回想編であります。

・思春鬼のふたり
黒金先生はどうやら寿退社する様子。
生徒たちに結婚することを告げ、今日でお別れとのこと。結婚しても子供が出来るまでは続けれそうな気もしますがなぁ。
まあその辺りは個人の考え方次第なのでしょう。

ともかくお相手である若丸先生は幸せ者だとクラスの皆は呑気に語っている。
しかし色々と事実を知っており、かつ殺しのターゲットとして狙わなければいけない侘救は複雑そうな様子。
こういうことで思い悩むのも大事なことですわなぁ。

若丸先生は何も知らない。あの笑顔の下の姿を・・・
黒金は罪のない人たちを生きたまま引き裂く。イカれた犯罪者だってこと。
若丸先生の幸せは偽りのものなんだ・・・でも、偽りとはいえ僕は若丸先生の幸せを壊してしまう
こうしてる間にも次の被害者が出るかもしれないのに・・・

人付き合いのいい殺し屋ってのは大変ですなぁ。
変に情が移らないように人間関係を希薄に保つのが良さそうなものですが・・・
今まではこうやって思い悩むようなこともなかったんでしょうな。

さて、思い悩む侘救のために動く白雪さん。
やはり相談するならば同業者が良かろうということで陸ちゃんの学校・・・というか、陸ちゃんのロッカーに忍び込む
一体どうやってこの子の学校を知ったのか・・・白雪さんの情報収集能力はやはり異常である。
侘救に関連しているとはいえ、侘救以外の人の居場所も探れるのか・・・

まあ白雪さんの凄さは今更なので考えないことにする。
それよりもせっかくなので陸ちゃんに質問をする侘救。殺しによって他の人間が不幸になるかもしれないと思う時ありませんか?

ありません

はっきりとそう答える陸ちゃん。
悪い人間を排除する。WCOで必要なのはそれだけとのこと。
幸・不幸なんて人それぞれ。殺ってみないことにはわかりませんと語る。
ふーむ、さすがに優秀さゆえにお仕置き人に選出されているだけのことはありますなぁ。一歩先に進んだ考えを持っている感じだ。

陸ちゃんの勧めもあり、若丸先生と話すことにする侘救。
何か見えるものがあるかもしれない。それを期待してのことであるが、はてさて。

若丸先生はどうやら医学生であるらしく、大学病院で手術に立ち会う機会が多いそうな。
苦しんでいる人を救いたいと語る若丸先生は本当にいい人であるというのが窺える。侘救が今までにない優しい顔してるぞ。

手術記録を見せてもらうと、その中に気になるものがあった。
1か月前の手術記録。42針の縫合手術というかなりとんでもないものである。
もちろんこれは例の黒金先生の解剖の被害者の件でありましょうな。
この手術に立ち会った若丸先生。恐怖したと述べる。

人の尊厳をもてあそぶ・・・そんな人間がいるのかって。
許せなかったね。本当に許せないよ。
こんな人間がいなくなれば・・・世の中平和なのにね

そのように語る若丸先生でありました。
ふうむ、若丸先生は果たして真実を知った時に愛を取るのか正義と平和をとるのか。どちらでありましょうか。
黒金先生がこのタイミングで家にやってきたわけであるが・・・一気に動きますかね侘救?
やるのなら悩む前に思い切ってやってしまいたいところでしょうが、はてさて。

・錻力のアーチスト
格上とされる蔡理高校との激闘が幕を開ける!!
桐湘としてもこの試合は正念場。今までとは打順を変えて挑むことにしたようだ。
頭木さんが五番に、安保先輩が七番に回る。
そして空いた三番に清作が入るという打順。一気にクリーンナップ入りとはやりますな清作。
ホームランバッターが続く打順となるが、格上の蔡理相手と言うことを考えると悪くはないわけか。

三番・・・四番に近づいたってことだよな・・・けど、まだだ。四番になるまで満足しねえぞ・・・!

よいギラつき方である。
この試合でいい感じに弐織と四番争いをしてもらいたいものである。

さて、まずは整列。向き直っての挨拶である。
しかしここで質問を投げかけてくる蛮堂。ふむ、之路さんは彼女はいませんのか。そういうことに時間を裂く気はないって感じかな。

ならばキサマはここで散る運命だ。桃ちゃんの愛の補食によってつくられた、この体の前に敗れ去るがいい

相変わらずブレないというか主張の変わらない蛮堂。自分の所の監督からもおかしなこと言ってるとか言われている。
なんせ天然の清作に意味わかんねえこと言ってんじゃねえと言われるぐらいだからなぁ。そりゃ仕方がない。
どうでもいいが最初に挑戦的な言動をしたのは蛮堂の方なのに何故反論した清作が怒られるのか。
蛮堂は注意しても無駄っぽい雰囲気があるからだろうか。確かに無駄な気はするな。納得した。

さて、1回表の攻撃は桐湘側。
いきなりエース蛮堂との戦いが始まるわけでありますな。
蛮堂はこれまでの試合ストレートで打者をねじ伏せており、前に飛んだ打球はほとんど無いという。
うーむ、さすがのドラゴン広背筋。筋肉蛮堂の名は伊達ではないな!!何だその応援。

ともかく一番の児島先輩から挑戦。
早く熱い球ならば普段之路さんの球を見ているし、ビビることはないと考えている様子。
4試合で18打数7安打8盗塁となかなかの成績を残している児島先輩。塁に出すと厄介なバッターと桃ちゃんも言っている。

桃ちゃんが俺にだけ打ちあけてくれた言葉。
それに全身全霊で応えてこその男!!燃え上がる2人の愛の炎は誰にも消せはしない・・・!!

打ちあけてくれたってそんな色っぽい内容じゃありますまいに。まあそれで火がつくなら別にいいさね。
いや、投球にまで火がついているような感じになるのは打者の方が困るか。冗談はその筋肉だけにしとけよ。

俺はキサマら全ての打者を憎む。桃ちゃんの脳細胞をわずらわせる全ての打者をだ。
桃ちゃんの顔を曇らせるものは俺が吹きとばしてやる!!

赤面させるのは曇らせることにはならないって論法ですかね。困らせているのは間違いないと思うけども。
ところで桃ちゃん、やっぱり料理の中にヤバイモンブチ込んでるのかね?どうなのかね?ドーピング検査が必要か!?

児島先輩は見逃し三振。続いて二番の柊。筋肉の相手なら任せておけとのこと。頼もしい。
実際、蛮堂の球を押されつつも三遊間へと飛ばす。
が、ショートの蓬莱が見事な横っ飛びで押さえてしまう。うーむ、さすがに強豪。守備も硬いわ。
しかし桃ちゃんが蓬莱のプレーを褒めた事でさらに火がつく蛮堂。

金輪際キサマの所に打球は飛ばさせんぞ

うん、まあ。その意気はいいんじゃないですかね。うん。

さて、ツーアウトになったところで清作登場。三番だと確実に1回で打順が回ってくるのがいいですなぁ。
そして清作の登場で桐湘の応援が沸き返る。おやおや、人気じゃないですか。
いつも授業中寝てるか腹すかしてるかなだけなのになぁ。
まあやっぱりペット的な愛され方をしてるってことなのかもしれませんね。
普段餌付けをしておき、こういう場面で活躍を楽しむとかそういう。応援席のクラスメートはブリーダーか!?

ともかく筋肉蛮堂との対決である。
連打が難しいならホームランで。俺1人で点を取ってやると考える清作。
一方の蛮堂も桃ちゃんの愛の言葉を受けるのは俺1人だけだと考え、全て俺1人で片づけてやると述べる。
そんな2人の対決。まずは初球のストレート。これを見事に合わせる清作。

愛の筋肉だのウザッてえ。心臓ブッ叩いてやるから・・・一遍死んでこい!!

確実にとらえた手応え。相手の心臓をぶっ叩いて停止させる・・・はずが、止まらない!!

愛は無敵!!

完璧にとらえたはずが、力で押し込まれる清作。
腕が捻れてしまうのはイメージであるが、そう感じるほどの衝撃があった様子。
結果バットを振り切れず、ピッチャーフライに終わってしまいました。おやおや、これは・・・

お前も俺も1人で相手をねじふせようとした。だが勝ったのは俺だ。それは俺が愛のために戦っているからだ

どこまでもブレない主張を続ける男、蛮堂。
しかし肝心の桃ちゃんは段々蛮堂のことを避け始めている感じがしないでもない。ぬあ!!

蛮堂の空回り感はアレだが、この筋肉はやっぱり厄介である。
タイミングを合わせても力で押し込まれる。となると・・・どうすればいいのだ?スイングスピードでどうにかなるのか?
やはりパワーにはパワーで対抗するしかないのだろうか。
次の回の弐織との対決が楽しみであります。

そういえば柊も彼女がいるはずなのに全然触れられていませんなぁ。
実はエアハニーの可能性とかあったりするのか・・・!?まさか!!

・侵略!イカ娘
知美ちゃんは本当にカワイイから困る。+20点!

栄子の男前採点。実に楽しそうでありますなぁ侵略部。

・ペーパーブレイバー
右華ちゃん苦戦してるなと思ったら勇者連発されてたからだったんかい。
まさかいきなりオンゲロローイされるとは思わないし覚悟もクソもない。ペンキぬりたてに突っ込む覚悟もなかったろう。酷い!

どのぐらい魔力を削ればいいのか分からないのは困りものですねぇ。
しかしやっぱり八兵衛ちゃんは飄々としながらもしっかりしたキャラである。頼もしい。

まろ様が本当に麻呂様になってしまわれた。こりゃ怒るわ。
殺せなくても嫌がらせはたっぷりできるってのが証明されてしまいましたね。

交換日記の回の伏線がここで回収されるとは・・・!!
確かにマジなことは書けないかもしれないが、それを止めて聞くのがアキトリーなのはどうかと。

勇気のない勇者の精一杯の勇気。いいですね。少年誌っぽい気がしてきたぞ!!
しかしいよいよクライマックスな感じでもありますがここからどうなるのか。
時間が経過したときにどうなるのか。結論が怖くもあり楽しみでもあり。

・ドカベン ドリームトーナメント編
エラーをしてしまった山岡のためにも勝ち越し点は絶対に与えられない。

ツーナッシングと岩風を追い込みつつ仕留めることが出来ずにいる小林。
山田を呼んで今こそあの決め球を投げさせてくれと頼む。さて、ついに伝家の宝刀の解禁となりますか。

甲子園は勝負球はフォークと読む。それを絶対にうしろにそらすなという小林の忠告と考えたわけだな。
確かにその読みは鋭い。小林が懸念しているのはまさにそのパスボールであるわけですし。
しかしフォークとかそんな分かりやすい球ではないですが・・・

第5球。珍しい握りで放つ小林の投球は・・・くそボール?
と思いきや不規則に変化し、外側へ逃げ、さらに消える
この変化についていけず空振りをする岩風。
山田も完全に捕球することはできず、ダイビングで体を投げ出して止めようとする。
さすがにここでうしろに逸らしたら鈍足の権左でもホームに来てしまいますわな。

あまりのすごい球に茫然自失の金縛りになる岩風。振り逃げの権利はあるのに走ることもできないようだ。

小林の手を離れた時の球道は間違いなくインコースや。
それが打者に近づくにつれアウトコースに変わった。そして手元で消えた・・・

あまりに鮮やかなナックルだと消えたりするものなのでしょうか。
謎ではあるが、なんにせよ追加点とならなくて良かった。
高校以来の大トンネルをやらかした山岡もホッと一息である。

小林のナックルはまさしく伝家の宝刀。
しかし自分でもどこに行くかわからないというのが悩みどころである。
コントロールできるようになれば20勝は固いというが、コントロールできるようなものなんですかね?
少なくとも高校時代から持っていた伝家の宝刀でありましょうに。

同点に追いつかれはしたものの、小林のナックルのおかげで気分的には高揚しているスターズ。
2回裏の攻撃は五番の義経から始まる。
義経の後は山岡・サル・足利と足のある面子が揃っており岩風にとっては嫌な打順。
天才・藤村の弱点は足でかき回されて調子を崩すこととセットポジションで力が落ちることだという。
ふむ、確かに嫌な打順でありましょうが・・・どうなりますかね。
さすがの甲子園も中3日の疲労はあるでしょうし、苦戦しそうな感じですな。

・ANGEL VOICE
延長前半5分経過。
ここで初めて延長に入って市蘭が攻め上がる番となる。
この久々の攻撃のタイミング。逃すわけにはいかない・・・そりゃ天城も立ち上がり、必死な顔で応援しますわ。

百瀬から乾。乾から右サイドを上がる二宮さんへと繋がる。
が、ここからセンタリングにはいけずに寄せられてしまう。
うーむ、どうやら左足の痙攣がまだ収まらないみたいですなぁ・・・この足でボールタッチしたらどこに行くか分からない。
無理して出ていた弊害が表れてしまいましたか・・・!!

伊能にボールを奪われる二宮さん。
せっかくのチャンスが・・・と思いきや、ここで引き下がるような人ではなかった。
流れを引き戻すチャンス。ここで終わらせるわけにはいかない!!
その意識で頑張り、どうにかボールを奪い返して百瀬へと渡す。それを見て走り出す成田。おっ。

百瀬はその全体の動きがちゃんと見れているのか、ダイレクトで乾へと渡す。
これだけ急いでボールを渡すということは攻めの展開を急いでいるということだと判断する乾。となると・・・成田か?

オレには見えていない・・・成田の動きを見て急いだのか?

百瀬の考えを読み、2つの選択肢を考える乾。
強引に前を向き、成田の位置を確認してからパスを出すか。
胸でトラップしボールの落ち際をそのままダイレクトでゴール前に入れるか。
乾は後者を選んだ

まるでシュートのように振り向きざまにゴールへ向けて蹴り出す乾。
周りの味方を見ているわけではないし、普通に見れば確かにシュートに見える。
が、シュートというほどの勢いはない。やはりこれはパスなのだ。

こんなパスが繋がるはずがねえ・・・繋がるはずがねえとわかってても、あいつに期待してしまうんだ
いいじゃねえか・・・一度やめたサッカーをまた始めたのは、あの時あいつに期待したのがきっかけなんだからよ。

懐かしい思い出でありますな。
乾がサッカーを再び始めたのは、自分が思い描いた最高のパスを受けてくれる相手が出来るかもしれないと思ったからだった。
そして今・・・その思い描いた最高のパスが・・・繋がる。
見事に飛び出していた成田がそのパスを受けて・・・見事にゴールへと決めて見せたのだ!!

この展開は本当に胸が熱くなる。ガッツポーズしたくなるゴールシーンである。
成田もついに乾が期待する選手にまで成長したということだろうか・・・!!

数少ないチャンスをものにした市蘭。これは大きい。
さすがに二宮さんはそろそろ限界な感じでありますが、代わるのだろうか?
丹羽さんが入ることでディフェンスの枚数が増えて守りが厚くなるのかもしれない。
さて、今度こそ逃げ切ることが出来るのか・・・注目です。

・名探偵マーニー
file29にて扱われた喫茶店での事件。
凶悪犯メカニックが保釈されたことを知った元特捜の佐賀瀬がメカニック殺害を計画した事件である。
警察は事前にその計画を察知し、阻止するべく私服警官を待機させていた。
これはその時起きていたもう一つの事件

ウエイターに扮しているメカニック。
確かにあの時の現場にメカニックはいた。が、どうやらメカニックも何者かにこの喫茶店に呼ばれていたようだ。
佐賀瀬さんが拳銃を持っていることは既に察している。どうやら佐賀瀬さんとは違う流れでの呼び出しのようだが・・・

メカニックにとっての驚きは喫茶店にマーニーが現れたこと。
ふむ。メカニック――鴻上にとっては命の恩人のお嬢ちゃんという認識がちゃんとありますのね。

マーニー・・・あんな事件に巻き込んでしまったが・・・大きくなって・・・

感慨深げでありますが、妙なことを言ってますな。巻き込んで・・・?
この言い方の謎はすぐに解けることとなります。

鴻上を呼び出したのは夜刀という男。
夜刀は鴻上に昔話を始める。そう、あれは2人の出会いの日。鴻上が夜刀を見つけた日のことである。

オレはあの時ヤク中のコソドロだった。放っておいても野垂れ死にしてただろう。
あの時――オレは人生で一番驚いたよ。オレにそっくりな男がオレを見下ろしていた
なんの感情もない物を見るような目でな。運命の出会いってやつさ。電流が走った。オレは自分の運命に出会ったと知ったよ。
それからお前はオレに食事と住む場所を与えた。
一流の治療。リハビリ。オレに様々な教育を与えた。すべては自分とそっくりの替え玉を作るためだ
楽しかったなあ。金持ちや権力者相手に手品のように相手を惑わせて・・・

そういって実際に2人いることを利用した逃走トリックを使って見せる。
ふーむ。確かにそっくりさんがいるのなら手品のような手法も使えますわな。
しかしこういったメカニックとしての2人の活動もずっと上手く続いていったわけではない。
できるようになってきた夜刀は現場の考えと称して色々と口を出すようになってきた様子。

オレ達はだんだんと意見の対立が増えていった

昔は圧倒的に立場の差があったのだが、自分の替え玉が務まるほどに教育したのが仇となったようですな。皮肉なことだ。
さて、昔話は切り上げて本題に入る夜刀。
出所したばかりの鴻上をこの警官だらけの店に連れてきた理由は一体何か。

早く出所したお前にクギをさそうと思ってね。俺を捕まえるのは不可能だとね・・・
お前は検察にも弁護人にも官僚にもパイプがあるだろう。弱みを握ったりしてな。
捕まった時オレの事を説明した。その証拠も揃えてあるハズだ。
そして上層部の人間での意志決定に二年・・・超法規的措置だ。
オレという狂犬を狩るためお前は解き放たれた。オレを殺しメカニックの名を捨てることでお前は自由になる
早い出所の理由はそんなところが条件なんじゃないか?

大きな事件を起こした凶悪犯なのに刑期が短かったのはそういう取引があったからなのか。本来ならば死刑でもおかしくはない。
メカニックは2人いる。そのことを打ち明け、もう一人の方を仕留めることを条件に早い出所となったと。ふむ・・・

それはそうと夜刀はこの店に五百キロ分の爆弾を仕掛けたという。
周りは警官だらけのこの状況。下手に正体は明かせない状況で爆弾の存在をほのめかされるのは厳しい。それにここには・・・

お前の恩人のあの娘。お前はあの娘を巻き添えにできるか?まだやっと高校に入ったところだろ。
お前の弱点はそこだよ鴻上。悪党を気取るわりには優しすぎるんだ。
だからお前はあの時オレに負けた。お前はあの時選んだんだ。
オレが本物になりお前が偽物になることを。

マーニーが巻き込まれることになったあの事件。
どうやら引き起こしたのは鴻上ではなくこの夜刀の方のメカニックであった様子。
なるほどねぇ。愉快犯とかいうレベルじゃないし、今まで出てきた鴻上とはイメージの違う犯行だとは確かに思っていた。
冒頭で鴻上が述べていたマーニーを巻き込んでという言葉はこれを示していたわけですな。
夜刀はマーニーが鴻上の命の恩人だと承知して巻き込んだわけか・・・

夜刀は店に仕込んだ爆弾の起爆装置について説明する。
音響センサーとなっていてある音階の音で即起爆するのだそうな。
その音とは火薬の破裂音。拳銃を発射すればこの一角はすべて吹き飛ぶとのことである。

オレはもう行くぜ。この店の中は一触即発だ。誰が銃を抜くかわかったもんじゃない。
オレを捕まえるなんて考えは捨てろ。オレの部下はこの場にもいる。
あの娘を殺すのはとても簡単なことだ。お前がオレを追えばすぐにでも殺す
この店のことは好きにしろ。逃げるもよし。爆死を避けたいならな・・・
現に周りの警察も俺に気がつかない・・・加えて肝心のオマエも身動きがとれない・・・
さっきも言ったが俺を捕まえるのは到底無理なことだ。

ふうむ。教育した結果、ずいぶん厄介な奴に育ってしまったようですなぁ。飼い犬に手を噛まれるとはこのことか。
ともかくこの場のことをどうにかしないといけない。
夜刀ならば爆弾はブラフ・・・と見せかけて本当に用意しているだろうと考える鴻上。
さて、どこに隠しているか。そんなことを考えている隙にマーニーに話しかけられてしまう鴻上。こりゃビックリ。

マーニーは鴻上の身のこなしから警察関係者の一人と判断して話しかける。変装してるしさすがに鴻上だとは思わないか。
その勘違いを利用して佐賀瀬さんが拳銃を握っていることを教える鴻上。
拳銃を発砲されれば店の中にいる者たちはただでは済まない。それを防ぐためにも佐賀瀬さんの暴挙を止めないといけない。

もう少ししたら陽動作戦があるんですが・・・メカニックの偽物が現れて佐賀瀬さんの出方を見るっていう・・・
私にちょっと考えがあるんですけど・・・手錠と・・・なにか重しになるような物があれば・・・

重しって・・・あああ、あのダンベル!!
一体どこから取り出したんだと当時思ったものだったが、メカニックが用意したものだったのか!!
元々この店はメカニックの隠れ家の一つであり、今の店長も知らない隠し部屋がいくつもあるのだそうな。
ダンベルはその隠し部屋にあった代物か。さすがに喫茶店にダンベルはないよな。普通。

サンドイッチを給仕しながら手錠に繋がったダンベルを渡す鴻上。マジックみたいなことをしやがる。
このようなサポートもあり、無事に佐賀瀬さんを押さえることに成功するマーニー。
その隙に鴻上は爆弾を見つけ出し解除する。いい働きしてますな。

たいしたもんだよマーニー。また、いつかどこかで――

そう言って去っていく鴻上。
そういえばこの後、店にはメカニックのシンボルマークが残っていたわけだが、あれは鴻上の仕業なんだろうか?給仕してたし。
爆弾でてんやわんやな割にそういうことしちゃう余裕と言うか悪癖みたいなのはあったということなのかどうなのか。

兎にも角にも、今回の話で随分とメカニックと鴻上という存在が大分見えてくるようになりました。
マーニーはあの爆弾事件のことはトラウマになっている。
メカニックといえばそっちのイメージが強いのだろうが、今情報を得ているメカニックは主に鴻上の方ばかりである。
果たしてマーニーは夜刀の方を追い詰めることができるのか・・・
こっちは本物の凶悪犯のようだし、あまり無茶はしない方がいいかもしれませんなぁ。鴻上の活躍に期待したいところだ。
それはそれで逆に人質としてマーニーが利用されることになりそうでアレですが。

・青果人
この荒廃した世界でもレンタルはまだやってたりするんだろうか。
地味に青果人がやってたりする気がしないでもない。

ナスなだけにヴィーナス。美しい要素が本気でねえ!!

・最強少女さゆり
やっぱりワンちゃんは子供に大人気のようですな。
凶悪犯罪者という肩書はもはやただの肩書でしかなくなっておる。

さゆりちゃんもパワフルなだけで子供らしく遊べるところは好きなんですなぁ。
力加減さえ覚えれば平和に過ごせそうなものであるのだが。

・ウチコミ!!
失望を敵意に変えて襲い掛かる紅林。
組み付いたレンであるがビクともせず、逆に盛大に足を払われる。
どうにか側面から落ちることで技有りで済ませることはできたが、ここから攻められると厳しそうだ。

もはや試す気はなくなった様子の紅林。
さっきまでは組ませてくれたのだが、それも許さずに投げを放ってくる。
紅林得意の内股はレンが軽すぎて決まりにくいってのが救いですかね。

どうすれば・・・どうすればこの人に勝てる・・・?投げれる?

圧倒的に不利な状態でありながらまだ諦めた様子のないレン。いい意識だ。
しかしまともに組み合ったら投げられて勝負は決まってしまう。必死に組まれないよう動き回るレン。
春樹たちは何とかアドバイスをしてやろうと頭を捻るが・・・出ないものは出ませんわな。希ちゃんのツッコミ厳しい。

逃げ切れず捕まれた場合は技の掛け逃げを行うレン。意外とセコイ手段を持ってるな。
まあこれをやると当然指導が飛ぶことになるわけですが。

もはや逃げ回ることしかできない様子のレン。見かねて敵である立学の新堂さんに勝つ方法を問う純ちゃん。
おぉ・・・純ちゃんが新堂さんの襟を取ったぞ!!これには新堂さんも真っ赤になってタジタジだ!!

打開策があれば教えてあげたい・・・でも・・・いくらあなたの頼みでも無理なものは無理なんです・・・すすすすいません

涙を流し、下唇を噛む新堂さん。切なそうですなぁ。いいキャラだ。

さて、レンは2個目の指導をもらう。これで有効をつけられたことになった。
いやそれよりも、次に指導をもらえば技有りが紅林に入る。そうなれば合わせて一本。追い詰められた形になったわけだ。
これで逃げることはできなくなり、戦うしかない。むむむ。
それにしても今は指導の数が重なるだけで注意とか警告に呼び名が変わらないんですな。

投げられても逃げても負け。チームの負けが決定する。厳しい。

無名の公立と強豪の私立。白帯の初心者と全国2位の化け物。結局これが現実よ。最初から無理だったんじゃない?

そのように述べる早乙女先生。
当初あまりやる気が見られなかったのはそういう現実をきっちり理解しているからだったのかもしれませんな。
一度は勝ち目もあるかと思い、アゲていこうとしていたみたいだが・・・
いや、今も別に試合を投げているわけではないか。ちゃんとレンの目はまだ死んでいないことも見抜いている。

無様な戦い方だけど、諦めずに逃げてるっていうか・・・初心者だから何考えてんのかよくわかんないな〜

何はともあれここまで粘っているのは確かである。
逃げながら作戦を考えていたのだが、自分も仲間も作戦は思いつかない様子。
となればもう思いっきり当たって砕けるしかないのか。
そう思うレン。しかしそこに新たなサインが現れる。
OAKに加えてもう1つ。純ちゃんのKが現れたのだ!!ちっちゃいからって負けるな〜!!

日下部の真似してポーズを決める純ちゃん。飛び跳ねたりしてすさまじく可愛い。
そしてちょっと支えてくださいとかお願いされてもうドキドキが止まらない様子の新堂さん。
うーむ、ちょっと試合でいいところ見せれればぐらいの考えだったろうに・・・忘れられない思い出になりそうですな新堂さん!!

新堂さんのドキドキはさておき、レンはこのサインを見て何か閃いた様子。

無価値じゃない。みんなが示してくれた・・・やってみる価値はある

現れたのは左右対称の「K」マーク。果たしてここからどのような作戦を閃いたのか。
しっかりと無価値ではないことを示していただきたいものである。

・いきいきごんぼZ
普通の生徒としてはあまり気にしないでいい内申点
極端にいい生徒と悪い生徒には重要な要素でありますな。

植毛しても内申点は上がらない。賄賂や誘惑に屈しないのは感心と言えなくはないかなぁ。どうかなぁ。

・アライグマン
週チャン新人賞出身の平山賢治先生が読み切り帰還。
前回の逃走少年からは1年ちょっと間が空いてますな。

潔癖症はやっぱり色々と大変ですねぇ。
脂肪は汚れ・・・そういう考えもあるのか。しかし全く脂肪がないのも不健康な気がするが・・・健康の話ではないのか。

学校の風紀を洗う。確かに大事なことでありますな。
しかしまあ、物理的に洗浄する流れで良かったですよ。
ここで汚物は消毒だー!!とか言って焼き払いだしたらさすがにどうかという話になるところだった。
まあそれはそれで面白い気はしないでもないですが。

キレイにするために一度破壊する。これがアライグマの洗浄方法・・・と考えていいものなのだろうか?どんなもんでしょう。

・真・餓狼伝
賑わう町の声。その中でもこの男の周りはより大きな声が響いている。
どうやら人気者であるらしいこの男。名は勝海舟という。おぉ・・・勝先生だ!!
西郷隆盛と会談し江戸城を無血開城させた政治家として有名な方でありますな。

その勝先生の後ろを歩いているデカイ人物。どうやら外国の方らしいが何者だろうか。
ブドー楽しみ。サイキョー欲しいとか男の子らしいことを考えているようですが・・・

外国の大男を連れて勝先生がやってきたのは講道館。
そこには鬼と呼ばれる横山作次郎や前田光世といった面々。そして主である嘉納治五郎の姿があった。
講道館は半ズボン系の道着なんですな。

勝海舟は嘉納治五郎の父・治郎作からの付き合いがあり、治五郎とは旧知の中で治五郎に多大な影響を与えた人物の一人である。
そういった付き合いもあり、講道館に足を運んだ勝先生。
もちろんその要件は後ろの大男――アメリカ大使の息子であるクリス・バーナードのお守りである。

全米レスリングのチャンピオンにしてカルフォルニア州ヘヴィ級のボクシングチャンピオンでもあるというクリス。
なるほど。最強の名を欲するだけあって結構な実績の持ち主でありますな。
そして次に制する相手として日本の武道。それも最強である講道館に挑もうとしているわけであると。
穏やかに済ませるなら講道館のデモンストレーションを見せるだけで済むが・・・そうはいかないでしょうな。
横山さんも見抜いている通り、あれは道場破りの目である。
同じような目で横山さんも睨んでいた気はするがそこはまあ、似たような性格ってことで。

嘉納治五郎としてはとりあえず穏便に済ませる提案をする。
武道は人と争うためのものではない。そう告げる。
が、クリスはここにいるサルどもを全員K.O.して帰る。正当防衛ならいいじゃねえかと挑発してくる。
ふうむ、やはり日本人を侮っている感じでありますな。こりゃ横山さんや前田光世ならずとも熱くなるわ。

というわけで、熱くなりそうになった2人を制して自分が戦うと申し出る嘉納治五郎。
曰く、君たちは加減を知りませんから。とのこと。
ふーむ、これはいい戦いを見せてくれそうな気がしますね。
無作法な異国人に身の程と言うものを叩き込んでいただきたいものである!!

・雨天決行
赤マントの面はお祭りで売っているものだったらしい。どういうセンスで作られたお面なんだ!?

それはそうと、ショウシとミエホホと呼ばれる2人は何かの装置を作製している。
5年かけて作り上げたその装置とは天空羅針基盤モゼ!!
円形の羅針盤らしきものに11の記号。ふうむ、これはもしや番傘の基になるものではなかろうか?
何にしても「人型」を使った人体実験が必要とは穏やかな話じゃありませんな。

製作者の一人であるミエホホは笑顔を失っている様子。微笑んでそうな名前ですのにねぇ。
昔はよく笑う奴であったが、6年前に妻のエイヴァンを事故で失ってから笑わなくなったらしい。
ははぁ。それで笑顔を取り戻してくれるようあんな満面の笑みのお面を被せたと?皮肉にしか思えないな!!

それはさておき、失意に沈むミエホホにもたらされたのが天候を操る装置作製の話。
異常気象により地上に派遣している「人型」が多く損失し、作物も漁も滞っているとのこと。
なるほど。そういう被害を防ぐために天候を操作できるようにしたいわけですな。
ちなみにミエホホの妻は異常気象がまねいた事故で亡くなっているらしい。ほう。そりゃあミエホホが作製に熱心になるのも当然か。

その装置を研究している中でショウシは天候操作とはまた違った発見をする。
空の流れ星の動きそれらを操作することで生じる小さな時間軸のひずみ
もしそれをより深く研究を進めれば時を行き来することもできるのではないか・・・
その可能性を思いつきはしたものの、ミエホホの姿を見て考えるのをやめるショウシ。
もし今そのことをミエホホに告げたならば彼はおそらくすべてを投げうって時を遡ろうとするだろう。それは彼のためにはならない。
そのように考えて告げずにいるショウシであるが、果たしてこの判断は正しかったのだろうか・・・

何にせよそっちに思考がそれることがなかったおかげで10年、イヤ20年はかかると言われたこの装置が5年ほどで完成間近となった。
後は「人型」を用いての人体実験を行っていくのみの様子。
一応「人型」は何でもいいわけではなく、体型体質に条件があるらしい。
早く完成させたいミエホホは「人型」が届くのを黙って待てず、自ら選定しようと足を運ぶ。
「人型」は成人まで培養するのに5年はかかるという。
異常気象で大量損失したりしているため、「人型」の補充には神経質となっている様子。
しかし、その「人型」の中にかつて見知った顔があったのに気付いたミエホホは・・・やがて家に引きこもるようになった・・・

ショウシが心配してミエホホの家に訪れる。
と、中にいたのはやはりエイヴァン・・・の姿をした「人型」でありました。
どうやらショウシたちと「人型」の違いはヘソがあるかどうからしい。ほう。そこ以外はそっくりなんですなぁ。
いや、「人型」には肝心の心や感情といったものが備わっていない。
この「人型」は遺伝子再生培養の結果、たまたまエイヴァンに姿形が似てしまっただけである。
そう告げるショウシであったが、ミエホホはその意見を否定する。

ふむ、確かにこの「人型」はリンゴを見て笑った。これは何らかの感情が存在しているということなのだろうか。
その発見から、人と「人型」の違いについて頭を悩ませているミエホホ。
そしてその結果――「人型」には感情があると結論付けることとなった。
「人型」は人の指示通り反抗することもなく従順に動く。田を耕し漁をしそれらを人に捧げる。
それは感情がないからではなく、ただ素直だから行われるのだとミエホホは述べる。ほほう・・・

そうだッ言うなれば真っ白・・・善良!善良すぎる心!!
良すぎる心しか持っていないから感情がないように見えるだけなんだ

なんだか興味深い話でありますな。
ミエホホはその発見から研究を進め、「人型」の心に"悪"を植えつけてみたらしい。
その植えつけた悪が大きかった場合、元の姿形まで変化することがあるという。ほほう。

人にあって善良なる「人型」には無いもの。それが悪の心。どうやらミエホホは心を持つにはそれらこそが大事と考えている様子。
理想とする程の良心を持ちながら笑うことも泣くことも他を愛することもない「人型」。
それは何故か。ミエホホが言うには愛とは憧れや尊敬などではなく・・・まず妬みや嫉妬、そこから始まるのではないか、とのこと。

つまり人が人として心を機能させるには必ず極微量なる"悪"が必要なんだとッ!
そう極微量。少なくていいんだ。このリンゴの一カケラ。
それで・・・それくらいの悪で、この子はエイヴァンになる・・・

うーむ、えらい発見をしてしまっていますなぁ。
そのうちこのリンゴを全「人型」にも味あわせてやろうかと述べるミエホホ。

リンゴは・・・私は・・・ッ人と「人型」との間をつなぐ者となる・・・そうまさに人間となるのだ!!

狂気にとりつかれたような、歪んだ笑みでそう語るミエホホ。
確かに笑顔を取り戻した感じではありますが、これは危ういですなぁ・・・
研究としては面白いものであるが、「人型」に心を植えつけるのは色々と弊害が大きそうな気がする。
それとは別に、死んだエイヴァンの代わりを求めるような行為はやはり健全とはいえない。
エイヴァンはもう死んだんだと説得するショウシ。
しかしラボに戻るよう説得した結果もつれあいになり、リンゴを切っていた刃物がミエホホの体を貫くことに・・・

何やらかなりのスピードで事件が発生している過去回想。
独自の世界が出来上がりすぎていて雨天決行の作品内の話なのかと戸惑ってしまうぐらいである。
しかしミエホホの話を聞いていれば赤マントに関係するものと分かる。
そして天空羅針基盤や時を遡るという話もちゃんと繋がっているのが分かる。
さて、ここからどのような変遷を経て現代に繋がるのか・・・気になるところでありますな。

・木曜日のフルット
何だか古いネタな感じがする。
よってフルットのコケ方も古い。見事な対応っぷりと言えなくはない。ズコー

・総合感想
刃牙道の一挙数話掲載は今号でひとまず終了。今後もカラーは続くみたいですけどね。
その空いたページで次号は色々と読み切りが多い。

まずは映画クローズEXPLODE公開記念の漫画家が平川哲弘先生によって行われます。
そして別チャンの9デイズワンダーが出張掲載。
そしてそして福地カミオ先生が早くも新作読み切りを掲載。
またそして週チャン初登場となる春日井明先生の読み切りも掲載されることとなります。
色々と目白押しのラインナップ。楽しみでありますなぁ。



2014年 17号


・刃牙道
2XXX年 春。ここ熊本県竜田町に建立される墓標、通称「武蔵塚」
この貴重なる文化遺産から亡骸が消えた。あろうことか・・・正保二年(1645年)に土葬された宮本武蔵本人の遺体である。

ふむ、年号が大分ぼかされるようになりましたな。
これで連載が数百年ほど続いても問題はなくなるかもしれないわけだ!!

というのはさておき、その亡骸がなくなる日より時は遡り、1986年の夏。
1人の男が興奮を露わにしている。どうやら悲願だったティラノサウルスの背骨をついに手に入れたかららしい。

それまで全ての研究室、博物館がにべもなく拒絶した実験。背骨を割る・・・・・・
わたしにはとうてい理解できなかった。
何故多くの古生物学者たちは標本を飾ってしまうのだ?何故"外側"から眺めているのだ?何故割ってしまわないのだ?
脊髄をッ。頭蓋骨をッ。卵をッ。何故割って開けて見ないのだ!?
「卵」の最重要部分とは!?殻は単なる器だ。最も重要なのはそうッ中身だろッッ!

熱く語る男。
そういった情熱を持ち続け、ついに自由にできる背骨が手に入って嬉しかったわけでありますな。
そして果たして――割ってみた結果は自身の推理すら上まわるものであったという。

それまでに常識とされた骨や歯――卵などの硬い部分だけが化石化すると盲信されていた。
その常識が覆る日が来た。軟組織の発見だ。背骨の化石の内部に血管が発見されたのだ。
しかもその約7000万年前の痕跡はなんと引っぱれば延びるほどの柔軟性を有していたのだ。

さらには骨に付着する繊維からタンパク質を解析し、アミノ酸を発見。
そしてその配列が鳥類に酷似していることも発見したらしい。ふうむ、恐竜が鳥類に近いというのは聞いたことありますな。

ここまでくれば遺伝子――DNAの採取までさほど時間は掛からない。
そう、恐竜のクローン作製が夢物語ではなくなったのです

それはまた勇次郎が大喜びしそうな話でありますな。戦ってみたくて何度も標本見に来るような人ですし。
実現するにはまだ結構な時間と費用がかかりそうな気はしますけどね。

それらの論文を発表したのが2005年。反響はすさまじいものだった。
論文発表4日後のこと、トーキョーから一人の訪問者が現れた。

トランクいっぱいにキャッシュを詰め、さらにそれを手付金と説明する訪問者。
男とその持つ技術を買おうというのだ。誇りを挫くには十分すぎるほどの金をもって。

東京でわたしを待っていたのは"サムライムービー"そのままの目付きの鋭い小柄な老人だった。
彼のコードネームはゴローコー

御老公はコードネームだったのか!!いやまあそうか。
意味はわからずにゴローコー言ってましたのね。

さて、そのゴローコーことみっちゃんはこう述べる。人類を作製りたい。と。
国際世論で禁忌とされているヒトのクローンの提案。さすがに金を積まれてもこれは尻込みする話である。
しかし常識を説く男に耳を疑うような一言が放たれた。

ムサシ・ミヤモトの遺体を押さえてある

飛び出ましたこのビッグネーム、宮本武蔵!日本人ならずともその名は鳴り響いている様子。
そう、歴史上最も有名な侍として。議論の余地もなく最強の象徴として!!

恐竜の化石に比べれば珍しくない人間のミイラであるが、それが有名な人物のものとなれば話は違う。興奮する男。
ふうむ。段々とみっちゃんのペースに乗せられていっている感じがありますな。
どうでもいいが、冒頭で2XXX年とぼかしていたのに2005年には既に確保してるとバラしちゃっていいのか?

それはさておき、男は地下366メートルに用意された巨大施設に案内される。
これまで見たいかなる実験施設と比べても規模、水準、その何もかもが桁外れ。
その施設の幾重もの扉に閉ざされた奥に、彼は永い眠りに就いていた。

ここでみっちゃんは割と衝撃的な発言をする。遺体に目を奪われている男には大したことないようだが、割と衝撃的だ。
何でもスカイツリーはこの地下施設のカムフラージュとして建てられたらしい。E〜ッ。
そしてそのスカイツリーが634メートルなのはムサシ・ミヤモトの名に由来しているとのこと。
そしてそして、足元から見上げた際に感じられる緩やかな螺旋はDNA――遺伝子の捻れを暗示しているそうな。ほう・・・
凄い発言であるが、実際に地下に施設があるのであれば納得しないわけにはいきますまい。迫力で納得すべし!!

それらの重大な機密事項はさておき、男は宮本武蔵という存在に魅入られた様子。

報酬は問わない。ムサシ・ミヤモトを・・・この地にッ。現世に立たせたいッッ!!

こうして神に背を向ける反道徳の道を選択した男――ジョン・ホナー。
宮本武蔵を作製するために動き始め、そしてその試みがついに完成しつつある様子。

ふーむ。思ったより昔からこの計画は動き出していたんですなぁ。
刃牙の為に過去の偉人を蘇らそうとしているのかと思ったが、どうやらその偉人そのものの方が目的であったらしい。
さてさて、宮本武蔵がその期待に応えられるぐらいに――範馬に匹敵するほどの力があればよいのですが・・・

引き続き2本目!!

センターカラーでいきなり相対しているのは天才・愚地克巳と達人・渋川剛気。
隻腕の残った左腕で渋川先生の襟を掴む克巳。
視線を外した状態から繰り出すのは右の上段回し蹴り。この窮屈な体勢でよくやる。
が、そこで掴んでいた克巳の腕を打つことで体勢を崩させる渋川先生はさらにさすがである。

ズルッと軸足を滑らせ体が回転する克巳。襟を取っていた手も放れる。
が、空中で自ら回転し、右の足刀を繰り出す克巳。この鋭い蹴りは渋川先生の頬を掠める。これはなかなか・・・

一先ずの立ち合いは終了の様子。
渋川先生は克巳に隻腕という個性は完成の域に達しつつある。のォ2代目と語りかける。
それに対し、一触れしか許さなかったくせにからかってらっしゃると穏やかに返す克巳。
ふうむ、渋川先生の強さもさることながら、克巳が2代目として認められ、本人もその風格を漂わせてきておりますなぁ。
登場時の傲慢な感じではなく、トーナメントで敗れて以降の焦った様子でもない、落ち着いた雰囲気となっている。いいことだ。

克巳が言うにはあの範馬親子の"親子喧嘩"以降胸騒ぎが収まらず、肉体を酷使していないといけない衝動に駆られていたという。
しかしどうやらこれは克巳に限った話ではない。渋川先生が言うには皆そうであるとのこと。例えば――
愚地独歩が「滝浴び」を始める。いい歳して。
本部以蔵が山籠もりを始める。まだその闘志は萎えていなかったのか!!
鎬昴昇は来る日も来る日もサンドバッグを切り裂いている。修復しなくて済むものを切ればいいのに。
鎬紅葉は本業そっちのけでトレーニング。ようやく真面目に本業に戻りつつあったのになぁ。
ジャックは薬の量が増える一方であるそうな。これだけ聞くと不安定になって薬に走ってるように聞こえて困る。
烈海王は米国でボクシングに挑み中。おぉ・・・ちゃんと続きが描かれる気配が!?
オリバは刑務所でイチバンの重労働を行っているとのこと。それなら生産に寄与してもらってもよさそうでは・・・!?
花山薫はさすがに変わらず。変わらずにいることこそがこの漢の矜持であるということだ。

以上のようにそうそうたるメンバーが皆動き始めている。そう、本部を含めてそうそうたるメンバーが、だ!!

ちなみに渋川先生はさすがに護身を完成させているだけに予知能力に長けている。
その予知能力で何かを予感しているという渋川先生。克巳も納得するその何かとは一体何なのか。宮本武蔵なのか、それとも・・・?

そして、その予感を感じているのはここにもいる。
壁、地面にまで及ぶ膨大な落書きのされた家に住む男――範馬刃牙である。

事件は・・・日常のトレーニングを終了たときだった。
力尽き・・・身動きも出来ぬまま、耳に伝わり来る鼓動を・・・楽しんでいた。
少年の耳に響いた・・・自身の鼓動とは明らかに異なる巨大なる鼓動

全ての戦士が何かを予感し、刃牙の脳内に響くこの鼓動の正体とは何か!?
武蔵の前哨戦として本物の恐竜をクローンで用意しましたとかそういう話だろうか?
武蔵がもし現世に立ったとしたら、試し切りする相手としては最適かもしれませんな。

この巨大な鼓動の主はどういう存在でどういう扱いをされるのか・・・気になります。

・弱虫ペダル
鏑木と銅橋、初接触にして一触即発の雰囲気。トイレの前で。
我慢している状態で一触即発って単語は色々と危険ですな。触るなよ。今の鏑木に触るなよ!!

とりあえず話を聞く前にトイレに駆け込んで用を済ませる鏑木。
ちゃんと待っててくれる銅橋は地味にいいヤツなのかもしれない。
怒りのテンション維持できるのかと思ったが、出てきた鏑木が無駄にキラキラしてるので問題なかったようだ。

とりあえずノックしながら罵倒したことに関しては謝罪する鏑木。
緊急事態なのは分かるけど末代まで恨むとか恨みころすとかブタヤロウとかはいけませんな。だが――

オレはレース前、誰も来ない場所で集中力高めんのが儀式なんだよ

用を足していたのではなく集中してただけだったのか!!
それならもっと別の場所で・・・というか確実に人が詰めかける場所だろここ!!占拠しないでください。

それはさておき、ここでようやく鏑木が千葉の総北の選手であると気付く銅橋。
千葉の田舎モンだなとか言っているけど箱根はそこまで都会でしたかね・・・?
いや、そこで言い合いをするのはどんどん話がズレる元になる。県代表っぽい感じはでるけど、それはさておこう。それより――

マグレで優勝して調子のんなつってんだよ

銅橋のこの言葉にカッとなる鏑木。胸ぐらを掴みにかかる。
が、銅橋はその動きに反応して即座に胸を掴み返す。でかいくせにいい反応だ。

このオレンジ見たことねェ総北だ。1年か。いい度胸だ。オレににらまれてオレに胸つかまれて1歩もひるんでねェ!!

かなり荒っぽい方法ではあるが、双方共にこのつかみ合いで実力を探っている様子。なかなかやりますな。
だけどここから始まるのは本気の言い合いであります。
まずは鏑木。総北が勝ったのはマグレじゃない。取り消せブタと挑発。
それを受けて銅橋。小野田ってヒョロッとしたのが最後のゴールを取るなんてマグレ以外の何物でもないと述べる。

鏑木「小野田さんは強い!!」
銅橋「強く見えてるだけだ!!

坂道は強いのではなく強く見えているだけ。え!?その説は初めて聞きますな。強そうに見えないはよく言われてましたが。
銅橋に言わせると物事には真実と真実だと思い込んでいるだけのハリボテの2つがあり、坂道は後者であるとのこと。
マグレでとった王冠つけてまわりがそれにビビッて手を出さないだけだというのだ。ほう。

おまえはたとえ死にかけだとしてもトラにおそいかかったりはしねェ!!
そりゃあそうだ。トラは人を食うかもしれないって恐怖心があるからだ。
確かめたことあるか。本気で勝負したか?
"インハイ優勝"の着ぐるみつけてまわりがチヤホヤしてすごいって思い込んでる・・・!!
本当に強いか!?今まで会ったどんなヤツより強いか!?

ごつい見かけの割にやたらと口が回る銅橋。若干ポエムが入ってる気がしないでもない。
そしてその銅橋の口にまんまと乗せられる鏑木。まあ確かに普段の坂道は凄い先輩とは思えないですしなぁ。
しかし反論が去年のインハイで見た。だから本物だはないだろう。
実際に練習で一緒に走って凄さを実感したのはどこに消えたんだよ。それだから銅橋に追い込みをかけられる。

そうやってフィルターかけてんじゃねェのか自分で
総北は強い・・・総北は強いはず・・・強くなくちゃ困る・・・
でないと自分が進んできた道が、やってきた努力が意味のないもんになっちまう、てな。

心の隙にグイグイ突っ込んでくる銅橋。これには鏑木も圧せられ、胸を掴んでいた手が放れる。
おやおや、この精神戦は完全に銅橋が制してしまったようですな。

見極めろ!真実を。オレンジ。
箱根学園は全国一の部員数だ。練習量だって他と比較になんねェ!!ハコガクにマグレはねェ!!
どっちが強ぇぇ?真実は1つだ。最強のチームはオレたち箱根学園だ!!

指さしポーズを最後に決めて去っていく銅橋。
うーむ、実にこの指さしポーズといい、オレたちは強い理論といい、箱学って感じですなぁ。

インターハイは最強を決めるレースだ。計りとふるいにかけられる。
この暑くて長い過酷なレース。全てを支えるのは練習量!!肉体と精神。それの圧倒的な強さだ!!

ふるいにかけて落とす。
これは今年の箱学が王者復権に向けて考えている作戦でもある。
本番で敵となりそうなチームを泳がせることなく、徹底的にマークして追い落とす。全力で!!
この泉田君の言葉を受けて銅橋は述べる。箱根学園のカンバンを背負ってこのオレがやってやるよと。
ふーむ。鏑木に仕掛けた精神戦はこのふるい落としの一環なのかもしれませんなぁ。
実際に鏑木はかなり銅橋の言葉に影響されてしまっている。

――小野田さん。この人が、この人が本当に強いのか・・・!!

すっかり疑いを持つようになってしまいました。この本番というタイミングで。おやおや。
そんな疑いを持ったまま昨年王者のレギュラーメンバーとして開会式の壇上に上がる鏑木。ふむ・・・

壇上で紹介される手嶋さんと青八木さんは初のインターハイ出場で壇上にいるというのに落ち着いた様子である。
うーむ、坂道にもこの2人ぐらいの落ち着きがあれば疑われることなく尊敬される先輩になっていたでしょうに・・・

今泉君は女性ファンが多く、鳴子は男性ファンが多い様子。漫画の人気投票でもそうなのか。どうなのか。
坂道は普通にしていればまさに肩書もあり、強そうに見えなくはないのだが・・・自転車以外のことさせちゃいけませんわな。
インタビューはいつまでたっても慣れそうにない坂道でありました。

そんな坂道の情けない姿を見て不安を募らせる鏑木。

オレは確かに昨年のレースの中を見たわけじゃない。
実際はこの人がどんな走りをするのか見たことない・・・
「本当に強いのか」あのブタが言ってた・・・
このチームは本当に強いのか・・・!?

坂道個人どころかチームの強さまで疑いだしてしまう鏑木。今までの積み重ねは一体何だったのか・・・!!

逆に鏑木を弱らせた銅橋の方は自信に満ちている。オレは誰よりも練習してきた!!と。
ウォーミングアップも気合が入っている。力を入れすぎてハンドルが曲がりそうになっている。
メカニックの志見さんも嘆くスプリント力。うーむ、純粋なパワー型っぽいですなぁ。

ちなみに銅橋は今シーズン出走した全てのスプリントレースで全戦全勝。史上初の成績を残しているらしい。
そしてついたあだ名が"道の怪物"・・・怪道銅橋!!

街道の怪童で怪道でありますか。しゃれてますな。変換が面倒くさいけども。
しかしこれほど凄い選手が何故昨年のレギュラーメンバーとして参加していなかったのだろうか。
少なくとも泉田君よりは劣るということなのだろうか?オレに敵はねェ!!とか豪語してるのに。味方だからノーカンってことか!?

それとも実は1年生だったりするのかね銅橋。言葉遣いがアレだが、そういう性格ということであれば問題ない。
はたまた3年という長いスパンで太った体を筋肉の塊に変えていったのかもしれない。それなら仕方がない。

というか、銅橋は本当に坂道がマグレで優勝したと思っているんだろうか?
闘った当人の山岳のみならず、去年のメンバーなら誰もが否定しそうな考えであるのだが・・・
これは単に鏑木に揺さぶりをかけるための言葉だったのかもしれませんな。
豪快な見た目に騙されそうだが、真の姿は言葉による精神の揺さぶりを得意とするとかそういう方面のキャラ。面白そうだ!!
実は鏑木に言っていたフィルターかけて強いと思い込むというのを自身に実践しているのかもしれない。
オレは、オレたちは強いと言い続ければ本当に強いと思い込めるみたいな。強い思い込みは力となる!!みたいな。
本当にそんなキャラであるかどうかは定かではない。

・毎度!浦安鉄筋家族
順子さんが弱ってきてるのかと思ったらそういうオチかい。
さすがにここまで豪快に隠せば気付かれにくいといえば気付かれにくい・・・のか?

・青果人
新人まんが賞出身の渡辺大輝先生が描く世界を救う系GAGが連載開始。

大根が主人公なのはどうかと思わないでもなかたが、ぶどうじゃなくて良かった!!
野菜と果物に心と身体を装着させたとのことだが、一種類一体しかいないのだろうか。巨峰以外のぶどうもいるのか!?

予告で見た感じよりは楽しめましたが・・・これはこの先どのような作品となるのか。
コンタの相方に面白いのが出てくることに期待したいところです。

・クローバー
昼食を終えて体育館に戻ってくる春木たち。
トーナメントが行われているはずの体育館は異様なまでの静寂に包まれていた。
まさかあの花京院がよそ者に大の字に横たわせられるだなんて紅葉神島の連中は夢にも思わなかったでしょうなぁ。

勝負は決まったと思えるほどのダメージを受けている花京院。
しかしそれでも自分は負けられないのだと立ち上がる。
フラフラになり、拳が空振ったら立っていられないほどの状態。それでもまだ諦めない・・・!!
これには実況もまだ勝負はわからないと言うしかない。そう願うしかない。

もういいだろ

花京院の負けられない気持ちが本物なのは分かる。
けれどもゲンゲンだって負けるわけにはいかない。
向かってくるのであれば迎撃しなければいけないのだが、これは確かに殴りにくい。

ヨロヨロと向かってくる花京院。
だが、その前に立ちふさがったのはチームメイトである五味と神楽木。
うむ、身内が止めてくれなければいけない場面でありましょうな、これは。

もう十分じゃ。オマエの気持ちはようわかっとる

神楽木のその言葉についに崩れ落ち、膝をつく花京院。
こうして準決勝第四戦はゲンゲンの勝利と決まりました。うーむ。さすがだ。

実況にはあがり症ボウズではなくゲンゲンと言い直させて勝ち名乗りを受ける。
これにて2対2のタイの状態で大将戦を迎えることになったわけだが・・・果たして行われるのだろうか。
さすがにそこでハヤトが負けるような驚きの展開もなかろうし、戦わずに終わりそうな気がしますな。

・実は私は
今日も元気に地球の風紀を守るために痴女と戦う凛ちゃん。
その凛ちゃんと楽しそうにバトルをしている獅穂さん。
なんというか、凛ちゃんが取り締まろうとするから獅穂さんが対抗して暴れて朝陽の鼻血に繋がってる気がしないでもない。
今回もしっかり鼻血を出して倒れているエロ峰くんでありました。

さて、凛ちゃんは谷間を隠すためにボタン留めを行っている。
そして凛ちゃんに言わせれば獅穂さんの他にそんな外してる人はいないとのこと。

貴女さえどうにかすれば他にせくしーな人なんていない・・・そしたら朝陽も鼻血出さないで済む!!

何だか聞き捨てならないことを言われている感じですな。
同じように胸元を開け、谷間を主張している葉子さんの目の前でその発言とは・・・
仕方がないので私もせくしーやでと主張を開始する葉子さん。どうしたの?頭痛いの!?
1つ目の頭を押さえている方はあれだが、頭の後ろに腕を持っていく方はまだ悪くはないと思われる。
それはさておき、葉子さんが主張を始めてからしばらくして、ようやく凛ちゃんはすごいと言ってくれる。

あんなにボタン開けてるのに何の痴女力も感じないなんて・・・!!

普通はボタン閉めてても少しは感じる痴女力が全く感じられないという葉子さん。こ、これが無駄谷間という奴か!?
世の中に無駄谷間なんて言葉があるとは思いもよりませんでしたよ。
何の色気も感じなかったから気付かなかった・・・これには茜ちゃんも大爆笑。何の色気も感じなかったから気付かなかった!!

さっすがはくーるびゅーてぃー(笑)だのう!!ギャハハ!!

笑いすぎておなかが痛くなっている茜ちゃん。嬉しそうだなぁ。
言われてみれば確かに葉子さんは前からずいぶんとボタンを開けるようになってましたよね。
それが何故かと言うと、獅穂さんのアドバイスによるものだったらしい。
ははぁ。クールビューティーを目指すなら大人の色気の一つも必要であるからと。間違いではないかな。
まあ正直それ以外の部分が問題すぎて名乗ることが出来ないと思うが。
ともかく、落ち込む葉子さんを凛ちゃんが励ます。

よ、葉子元気出して!!葉子はすごい!!
痴女力は世の中を乱すし誰でもきっかけ一つで痴女になっちゃう・・・
だけど、葉子は絶対大丈夫!!痴女になんてならない!!どんな格好してもきっと誰も鼻血なんて出さずに済む!!

痴女になりたいわけではなかろうが、どんな格好しても色気が出ないと言われるのはさすがに屈辱的すぎる。
凛ちゃんにしてみれば痴女にならないというのは褒め言葉なのかもしれないが・・・その辺で勘弁してあげて!!

ひとしきり騒いだところで紅本先生が助け舟を出してくれる。
そんなことは気にしなくていい。無理して大人っぽくなんてならなくてもいい。
いつかお前たちは正真正銘大人になるんだから、大人の色気なんざ心配せんでも歳を重ねりゃ自然と出てくるもんだよ。と。

独身に何を言われてものう。色気もなければ色気のある話も無いク・セ・に

おっと。いいこと言ったはずなのに横合いから茜ちゃんにバッサリ斬られたぞ!!
まあ、大人の色気が何もせずに身につくかというとそれは疑問ですわなぁ。
子供くささは抜けるかもしれないが、色気がつくかどうかはまた別の話である。
それを示すために、セクシーポーズ対決を行う2人の紅本であるが・・・葉子さんといい勝負である。
凛ちゃんがこんな所にも2人・・・と目を輝かせるぐらいいい勝負である。痴女にはなれそうもないよ。

そっか・・・茜ちゃんの言う通り歳重ねても色気出ぇへんのかも。
だって何千年も生きとるはずの茜ちゃん。これっぽっちも色気ないもんな!!

いやまったく。年月という意味では一番茜ちゃんが重ねているはずなのにねぇ。
色気のある話があったのかは知らないが、子孫まで残しているのに色気が備わってないとはどういうことなのか。

三者三様によく分からないセクシーポーズを取って見せる。
うーむ、表情はさておきポーズだけ見るなら茜ちゃんのはなくはないかな。何故その顔なのかという疑問はあるが。
紅本先生はさておき・・・葉子さんの構えは一体何なんだ・・・一体何の構えなんだ!?形容しがたい。
この揃って酷い有様には獅穂さんも手で顔を覆うしかない。のだが――

茜「フン・・・三者の痴女力は高い次元で拮抗しておるようだ。このままではらちがあかん。ついて来い!!」
紅本先生「上等です」
葉子「負けへんよ・・・!!」

どうやら三人の中では同格として認め合う空気が出来上がったらしい。
グレートはグレートを知るというが、残念もまた残念を知るということか・・・!!
凛ちゃんも、こんな安心して見てられる痴女力対決はじめて!!と嬉しそう。

というわけで体育館に移動する三人。凛ちゃんと獅穂さんも一緒に移動。
そしてその体育館の中央に椅子を置き、そこに縛られた状態で座らされているのが黒峰朝陽。
どうやら茜ちゃんが言うには痴女力という曖昧なものではなく、明確に色気を数値化しようというのだそうな。

・・・そう、我々の色気にあてられたエロ峰から吹き出す鼻血。その鼻血の飛距離が長い方が勝者だ!!

確かに明確な数値は出るかもしれないが、それはまた何とも。
こんな判断基準の装置として使われたのでは未来の朝陽が鼻血の出し過ぎで死にかけても不思議はない。

凛ちゃんは邪魔しないように縛られた状態での観戦。
まあこの痴女力なら鼻血がでることもないだろうと思っているのかのんびりとした様子の凛ちゃんであります。可愛い。

とりあえず一番手は茜ちゃん。変身は無しで素の状態で勝負する様子。まああの変身後の姿はアレでしたしなぁ。それはさておき――

これが幾千年を生きる、人を惑わせる悪魔の痴女力よ!!

ポーズはまあいいとして、その表情は茜ちゃんにとってのセクシーポイントなのだろうか。
スタイルは悪くないのだが、ルックス的な部分で茜ちゃんはセクシー系より確実にキュート系だろうし不利は否めないか。
まあそれを言ってしまうとこの面子、セクシー系に分類される人がいないことになるのだが。

凛ちゃんが始まったかどうかもわからず、朝陽も反応に困っている状態。別に遠慮しているわけではないし調子が悪いわけでもない。
鼻血の調子については獅穂さんが体を使って点検してくれる。
さすがにその接触はアカン。鼻血吹き出しても仕方がない。にしても三人とも驚愕し過ぎである。あれが本物・・・

15m32cmという見事な飛距離を出した獅穂さん。体育館がえらいことになってるな。
というのはさておき、紅本先生は今の獅穂さんの例を見てコツをつかんだ様子。

校長は色気のあるポーズだけで十分と判断したんでしょうが、ずばり肉体的接触!!
そう・・・カラクリがわかってしまえば簡単なことだ。
視覚だけでなく触覚・・・そして嗅覚・・・いや!耳元でささやくことで聴覚に至るまで訴えかける!!
それこそが痴女の力の秘密!!

真面目に分析するのもどうかと思う内容であるが・・・いや、紅本先生はむしろ真面目に分析した方がいいか。
何せ恋人が出来ず早××年。スタイルは実際悪くないし、恋人を作りたいという意識は大きい。のに出来ない。
まあ・・・セクシーさだけが原因ではないとは思いますけどね・・・ないよりはあった方がよいか。

この気付き・・・感謝するぞ紫々戸!!今日は私が生まれ変わる日だ!!
そのために悪いが黒峰・・・その実験台になってもらうぞ!!

朝陽の膝に跨った紅本先生は、くい・・・と朝陽の顎を手で持ち上げ・・・

出せ。出すんだ黒峰。さっさと鼻血を・・・!!

どう聞いても脅し文句を口にする紅本先生。何故そうなる。
声を出すまでの入りはなかなかのものであったというのに・・・これが百戦百敗の実力・・・!!
鼻血が噴き出るどころかむしろ血の気が引いて青くなっておりますわ。

というわけで紅本先生も轟沈し、残るは葉子さん。
ここで葉子さんが取った方法は・・・獅穂さんの丸パクリであった。その手があったか!!
まあ下手に独自性を出すよりはこっちの方がいい気はする。
朝陽としても葉子さんに膝に乗られ、迫られたとあってはドキドキが止まらないことでありましょう。
心拍数は上がるだろうが、鼻血を吹き出すことには繋がるのかな?
どうでもいいが、特等席である朝陽の膝の上を取られて寂しそうにしている凛ちゃんが可愛い。

しっ獅穂にも出来たんや!!私にも出来る!!それにこれは朝陽君やないっ。エロ峰君やもん!!
証明したる!!私にかて色気くらいあること!!そんで・・・あ、朝陽君を振り向かせて――

朝陽とエロ峰は別区分だったのか!?
という驚きもさることながら、せっかくのチャンスをお腹の音で台無しにしてしまうのは実に葉子さんらしいというか何というか。
相変わらず食欲と睡眠欲の旺盛な子である。三大欲求の残り一つが吸い取られているのではないかというぐらいに旺盛だ。

正直葉子さんであれば接触までいかなくてもよかったのではなかろうか。
いつぞやの日焼け対策の回のようにもう少し胸元を手で開けるなりしてみればエロ峰君なら十分いけたでありましょうに・・・

実際わざわざくっつかなくても鼻血なら出せると思うよと獅穂さん。
電話で呼び出すのは母親であるカリスマ痴女。
そのカリスマ痴女の力であれば電話越しの声だけで朝陽に鼻血を吹かせることが可能であるという・・・こ、これがカリスマ!!

色々とランクの違いを感じさせられるカリスマの力でありました。恐るべし・・・!!
そして今回の一件で紅本先生は葉子さんの中で同列の扱いとなった様子。明里ちゃんて。
アホの世界へようこそ・・・!!
とか言われているが、そうかー紅本先生はまだ踏みとどまっていた方だったんだ。あれで。
まあこれで単行本表紙に登場する権利が手に入ったということなのかもしれないが・・・む、そういう基準とかあったっけか。

・最強少女さゆり
筋肉があればボールが直撃しても平気!!どんな鍛え方だ・・・!!

計測不能の方はさておき300kmのボールというのは見てみたい気はしないでもない。
さすがに打席、ましてやホームベース上で見るのは勘弁であるが。

・バチバチBURST
火竜から土俵に上がれと挑発を受ける虎城。
どうやらその挑発に乗ってくれる様子であります。
兄弟子は何を想い、弟弟子の呼び出しに応じるのか・・・それは当人にとっても大事な事柄だからである。

いつからだ・・・火竜を見ているとイラ立つようになったのは・・・
いや・・・わかっている・・・
火竜は綱を取る前の俺・・・楽しさだけで相撲を取れたあの頃の俺だ・・・
覚悟が足りないんだ・・・まだ・・・横綱道を進む覚悟が・・・
火竜をうとましく感じるのは俺がまだ過去の己と決別が出来ていない証拠・・・
丁度いい・・・ここで俺は過去の俺を・・・殺す

ついてきていた付き人たちに誰も入ってくるなよと述べて稽古場に入る虎城。
稽古用のまわしをつけて土俵に上がり、火竜と対峙する。
いや、火竜を通して見るかつての自分と対峙しようとしている。

この場にいるのは火竜と虎城の2人・・・だけではなく、山崎記者の姿もある。
一応殴られた傷の手当はしてあるようだが、そのケガでよく平然としていられるものだ。
まあ、この2人の対決を見られるのだし、この程度のケガで下がってはいられないか。

火竜は山崎記者は証人だという。
今のテメーがたいしたコトのねぇ力士だって、昔からのテメーを知ってるコイツに書いてもらうんだよとのこと。

テメーはこれでいいのか?テメー俺に何て言った?
テメーの今の相撲が砕けねぇ生き様か・・・?
構えろ!俺がコナゴナにしてやる

先に構える火竜。
虎城は火竜の言葉に少し青ざめていたのだが・・・いざ立ち合いの時となると落ち着きを取り戻す。
かつての自分を殺すために、火竜と正面から、頭から激突し・・・
そして・・・火竜を撃沈させる

これほどか・・・今の火竜の実力は幕内にも十分通用するレベル・・・
やはり・・・この男は・・・横綱・・・

本番で真剣勝負をすることはなくなった。だがその強さはやはり横綱のそれである。
最初から腐っていたわけではなく、横綱になってから変わってしまった虎城。
まだまだ胸のドンとしたものは燻っているということでしょうか。
しかしこの戦いでそれも自らの手で消してしまおうとしている様子。

確かに俺は生きてる実感を得るタメに土俵に上がってきた・・・
そして横綱になることでソレが永遠に手に出来ると思っていた・・・
だが・・・そんな安いモノじゃなかったよ・・・
求める者から求められる者へ・・・与えられる者から与える者へ俺はなったんだ・・・
だから横綱は・・・神なんだ・・・

神と称される者が背負わなければならない役割。それをこなす為には自分を殺さなければいけない。悲しい話である。
やはり責任感が強すぎたのが問題だってんでしょうか。
火竜がもっと早く出世し、同じ時期に横綱になったのであれば重圧も分担できたのかもしれないが・・・
しかし火竜が成長できたのは虎城の相撲に対する考え方を受けたからであり、その想像は無理がありわけで・・・うーむ。

一度の激突で額から出血して土俵に沈む火竜。しかしまだその闘志は萎えていない。
全ては人のタメと述べる虎城の言葉をくだらないと切って捨てる。

だから己で己の真っ向勝負って信念を殺して土俵に上がってるってか・・・
神の背中が泣いてるぜ・・・虎城・・・

虎城の考えも分からないではないが、実際に横綱になる前の虎城から感銘を受けた人間としては納得できるわけではない。
力士としては昔の虎城から与えられたものの方が多かった気がしますしからねぇ。
だから火竜は今の虎城の言葉を認めようとはしない。意地でも目を覚まさせようとする。

虎城「理想で綱は守れん・・・」
火竜「己の生き様を綱で縛ってんじゃねーよボケ・・・

やはり言葉で交わることはない様子。
お前は邪魔だと言い放つ虎城。なら砕いてみろよと述べる火竜。テメーが俺に刻んだ生き様を・・・と。

土俵上での悲しき会話。
果たして火竜の気持ちは虎城に届くのだろうか。
もちろん未来のことを考えると届かなかったことになるのでしょうが・・・
または、ここでは届いたが再び何かあってやはり今の虎城の状況に戻ることとなるのか・・・
いずれにしても悲しい結末が待っているのが悲しい。

ところで今回の火竜が述べたコナゴナにしてやるというセリフ。
小さい頃の鯉太郎が暴行事件で去っていく火竜に付き添った時に虎城親方に述べたのと同じセリフでありましたな。
そのことを思い出して吐き気がしていた虎城親方。ふーむ、色々と因縁が見えてきていい過去編でありますなぁ。

・侵略!イカ娘
ゲームのキャラを愛するのは良いことだがマジ惚れまでするのは如何なものか。
いや、恋愛は人それぞれだし否定することではないか。
磯崎がナンパに成功しないのも本命が既に別に存在していたからと考えれば納得のいく話でありますな。お幸せに!!

・思春鬼のふたり
月夜の晩。暗い廃病院の中で拘束されている女性。
動きを封じられ、目隠しされて不安な中、突如その身に刃を突き立てられている。
ふうむ、何やら危ない奴がいるみたいですな。

侘救は中学時代の友人たちとお食事。
その中で他の高校に進学した友人がヤバイ話を聞かせてくれる。

1か月前先輩のクラスの女子が変質者に拉致られたんだ。
その女子はまぁ・・・生きてたんだけど、なんでも発見された時、腹が裂かれて中身が飛び出してたんだとよ。

ハンバーガー食べながらする話でもありませんな。鈍い奴はこれだから困る。

さて、侘救の学校ではカエルの解剖が行われる。
懐かしいですなぁ。やったような覚えはありますよ。かすかに。
生物の黒金先生はカエルをわざわざ捕まえたというが、よくこんなデカいカエルを複数捕まえたものだ。

本日は解剖に詳しい先生ということで揺籃大学医学部の若丸という先生が招かれている。
ボサボサ頭に分厚いメガネのうさんくさそうな先生。医学部なんだしこれぐらいの感じでもいいでしょ!!と偏見を述べてみる。

それはさておき、侘救が今回受けた殺人依頼。
そのターゲットはどうやら"人間を生きたまま解剖してる奴"らしい。そりゃまたキテる奴だなぁ。依頼主は11人。
ふうむ、被害者は解剖されはしたけど殺されることはなく、生かされていた様子。
つまりこれは仮に捕まったとしても死刑は免れてしまうってことですな。
そうなるとそれが許せない人もいる。そこでWCOの出番となるわけでありますな。

犯人が割れているとなると依頼主は警察関係者の可能性がある。
が、依頼人がどういう存在かはWCOからは教えてもらえない。ふむ・・・

解剖に詳しい若丸先生。
カエルに対してなるべく苦しむことのないよう配慮し、授業後は供養もしている。いい人だ。
自己満足と思われそうな行為であるが、その気持ちを持ち続けるのは大事なことでありますわな。

僕は、先生のような人がもっと増えればいいと思います

そう述べる侘救。こういう人ばかりなら殺人依頼が飛び交うような世の中にはならないのかもしれませんわなぁ・・・
しかし、実際にヤバイ犯罪者は存在している。
カエルやフナといった小さな生き物だけでは飽き足らず、人間を解剖するようになった犯罪者――黒金先生。
解剖を楽しみだけでなく、泣き叫ぶところまで楽しんでいる様子。こりゃ見事にクズですわ。
そんなクズな意見を声に出して言わないでください。

さて、クズな黒金先生が今回のターゲットであり、帰りの道中で仕留めようと考える侘救。
しかし実はいい人と認識した若丸先生はこの黒金先生と近々結婚をする予定だったと判明し・・・こ、これは・・・

この事実を知らされた侘救はどう動くのだろうか。
自身の殺人でいい人が悲しむこともある。それに気づく流れとなるのだろうか。
やらなければやらないで悲しむ人もいるわけではあるが・・・ふむ、難しい話でありますな。

・ドカベン ドリームトーナメント編
岩鬼と権左。因縁の2人がまたもや接触。
三塁に滑り込んだ権左のスパイクが岩鬼の右足に突き刺さる。ぐぬ!!
走塁は結局セーフ。これは岩鬼の怒りは収まらない。
まあ突き刺さったわりに出血したわけじゃないし、そこまで怒ることはないのかもしれない。
高校時代はスライディングで切り裂かれたが、反撃のタッチで相手を悶絶退場に追い込んだ経歴が岩鬼にはありますしなぁ。

岩鬼にとって殴り合いはここ一番の見せ場である。この考えは昔っから変わってないなぁ。
止められて素直に止まるところも変わっていない。

さて、ツーアウトランナー三塁で岩風登場。
人のいない所に狙ってヒットする確率なら阪神で1番の打者とのこと。
ふうむ。ここまでのような135キロストレートの配球は厳しそうでありますな。

というわけでようやく変化球が解禁となる小林。
捕手である岩風はさすがに山田のリードを見破っている。
が、ここでもストレートを投げてくるのではないかと疑っている様子。
しかし慎重に一球目を見送ったことで小林が変化球を解禁したことに気付くことができたようだ。

初球はカーブ。2球目はスライダーを投げる小林。そして3球目はチェンジアップ。
色々と投げれはするようだが岩風はこれらに食いついてくる。
ファールで粘られて体力を消耗するのはよろしくありませんなぁ。
4球目のインコースへのシュートもカットされてしまう。

5球目を投げる前にマウンドに山田を呼ぶ小林。
何事かと思ったら、どうやら決め球を投げさせてくれと直談判したかった様子。
伝家の宝刀。山田はそのように呼ぶが小林に言わせればまだ宝刀ではないとのこと。

この球なら抑える自信はある・・・ただし山田。おまえが捕ってくれたらだが

やはり捕手も取るのが難しいほどの球であるらしい。宝刀にならない要素はそこなのか?
ランナー三塁でパスボールになる可能性もあるのにそのような球を投げるのは正直危うい。
が、ここはムリをしたいのだと述べる小林。山岡さんのためにも絶対に点を取られたくないと述べるのだ。

山岡さんはライトゴロを狙っての冒険だった。今度はおれが冒険する番だ

そういう考え方でありましたか。
野手のエラーで失点のピンチなのにむしろあのトンネルを前向きに捉える小林は人間ができているというか何というか。
何にせよ、ついにあの決め球を見ることができそうであります。
そういう球があるなら早いうちに見せ球として使っておいた方がよさそうなのだが・・・うーむ、どうなんだろうねぇ。

・囚人リク
脱獄を中止しなければ所長に報告の上厳罰に処す。
中止にしなかった場合は見なかったことにする。

脱獄計画に気付いた原田看守が述べたのは以上の条件。
その条件をもとにどう動くべきか脱獄組で激論を交わすこととなります。

それにしても有無を言わさず懲罰ではなく相談するための時間までくれるとは温情採決でありますなぁ。
椿は原田看守はN棟の看守じゃないから脱獄の痕跡が発覚しても管理責任は問われないと述べる。
が、もちろんそれだけではありますまい。
田中一郎が言うように沢田から命を救った礼というのもあるはずである。

極楽島の看守としては珍しいタイプだな

確かに今までの看守とは毛色が違う感じがありますね。厄介な相手である。

明日の昼までに結論を出さなければならない。
中止にしなければ加刑。中止すれば今まで通り。こう考えると中止するのが安全なように聞こえる。
が、中止はねえだろと周龍。むしろなんとか原田の甘さにつけこめないかと言い出す。ギャングらしい発言だ。
そういうことを言われると反論したくなってしまうのが史郎さん。つけこむなら逆。せっかくの申し出だから受けて延期すべしと言う。

ね・・・寝ぼけたこと言ってんなよ!!母ちゃんの寿命は待ったなしなんだぞ!!

それが問題なんですよね。
延期したとなると松尾はもう生きている母に会うことはできないでしょう。それでは脱獄を決心した意味がなくなる。
それに田中一郎の言う通り、中止を受け入れた後は再び脱獄をできないような措置を取ってくるに違いあるまい。
総転房はさすがに脱獄のことを公にせずに行うのは難しいでしょうが、何らかのことはしてくるでしょうなぁ。

天野としては一度バレたと思ってビビッてしまった分、ここは引いてしまいたいという気持ちが強い様子。
うーむ、意見が割れてきておりますなぁ。
そんな脱獄組の会話に今回はしっかりと入ってくるの沢田。自分の意見を述べる。

本当はお前らもわかってんだろ。シンプルにまとまる方法をよ。今度こそ必ず殺す

ハッキリとそう宣言する沢田。だがそれに即座に異を唱える者がいた。リクである。

ダメだ。それは絶対にダメだ。

何も悪いことしてない看守を殺してまで、そんなことしてまでやる脱獄なんてダメだ!!とリクは吠える。
相変わらず子供らしく純粋な気持ちを真っ直ぐに口にする男である。
母ちゃんに会いたい、出たいと叫ぶ松尾に対しても、そんなことして母ちゃんの目ぇ見れんのかと言い放つ。
ふむ。椿が妹に会うためにこれ以上汚れたくないと述べたのと同じ話ですわなぁ。

沢田としてはリクの言葉で自説を曲げる気は全くない。
きれいごとなんてなんの役にも立たない。本当に出たいのであればやることは1つだと述べる。
確かに窮地は凌げるかもしれないが、その選択がどのような結果をもたらすかは分からないですからねぇ・・・
リクとしてはさすがにその一線を超えるのだけは譲れないところである。
バレたからって人を殺してまでやらなきゃならないことなんてあるもんか。

リク「あるもんか・・・ねえ・・・おじさん・・・」
沢田「誰がおじさんだコラ!
リク「テメェのことじゃねぇ!」

地味にコントのようになっている2人。何やってるんだか。
沢田はずっとレノマさんだけに関わっていた感じでありましたが、ここに来て色々と触れ合うことになってきましたね。面白い。

さて、激論が続く中席を外すレノマさん。
何も意見を言わないと思ったらどうやら独断でこの件を処理しようとしている様子。
外にいる神木さんに緊急事態と告げて動かすこととしたようだ。

これしか・・・方法はない。
原田という看守がいる。そいつの帰宅を襲撃して拉致だ。決行日まで監禁しろ。絶対に殺すな

なるほど。殺しはしないものの無力化してしまおうという話でありますな。
脱獄後は無事に解放するわけですし、リクに対しても一応筋は通せる流れである。
まあこの計画そのものを伝えてもリクが納得するかどうかは微妙でしょうが・・・

ムダに共犯になるこたぁねえ。俺1人が汚れればそれでいい。

そのように考えるレノマさん。
考え通り、その日の夜に原田看守に襲い掛かる覆面姿の4つの影。
これで脱獄という秘密は守られた・・・かと思いきやその襲撃者4人を返り討ちにしてしまう原田看守。えぇー!?

椿陽平・・・これが返事か

当然のごとく椿たちが仕掛けた連中だと思ってしまう原田看守。
うーむこれは・・・凄くヤバイことになってしまいましたぞ・・・
温情をかけたのだが裏切られた。そんな気分でありましょう。
襲撃者は殺すつもりはなかったのだろうが、襲われた方にはそんなこと分からないでしょうしねぇ・・・

思った以上の強さだった原田看守。そして追い詰められる脱獄組。
うーむ、これは一体どういう手段で逆転すればいいのか・・・目が離せない展開となってきました。

・錻力のアーチスト
俺の愛の右腕の前ではキサマら打者などあまりに無力!!
燃え上がれ、俺と桃ちゃんの愛の炎!!この身を焦がす程に!!
桃ちゃぁぁん!この勝利をキミに捧げる!いや、俺の全てを!!

ゲームセットともに激烈に吠える蛮堂。これに対する桃ちゃんの感想は。

ありがとう。でもちょっと・・・だいぶ重いかな・・・

ですよねー。
でもまだ赤くなっているだけマシかもしれない。血の気が引かれているわけではないから大丈夫大丈夫。まだ。

蛮堂のキャラはさておき、試合の方は蔡理が11対0でまさに圧勝。
コントロールデタラメなくせに力だけで打者をねじふせるエースの蛮堂睦。金属バット3本ヘコますなんて尋常ではない。
それに四番の蓬莱豊もまたヤバイ。この試合の成績は4打数4安打。ホームラン2本に打点8。弐織兄並の成績である。
うーむ、さすがにプロが注目していると言われるスラッガーなだけはあるってことか。
次の相手はこの2人が率いる蔡理高校である。手ごわそうだ。

さて、試合と次の対戦相手の観戦を終えて帰途につこうとする桐湘部員達。
その面々を応援してくれるのがOBと父兄の皆さん。お、之路さんの両親がいるじゃないですか。
マウンドにいる時は母親似でそれ以外は父親似か・・・遺伝って恐ろしいですなぁ。
頭木さんのところの家族もすごく気になるぞ・・・目力は遺伝だったのか。

清作のところは父親が来ているわけではない。代わりに見に来ていたクラスメートが声をかけてきてくれる。おやおや。
今回は試合を決めるホームランを打ったし、良かったですな。餌付けしてきた甲斐があったというものだ。
ついでに弐織のバックドロップもカウント2で返したらしい。やるじゃん!!

清作のために応援しに来てくれる人がいると知って感激してくれる児島。
まあ確かに中学の頃は本当に友達ゼロ人間でしたからねぇ。心配されるのも分かる。
天然だと分かっていれば問題ないかもしれないが、付き合うのは色々と大変そうな奴ですわい。

どうやら工ちゃんも見に来てくれていた様子。久々の登場ですが嬉しいですな。

さて、次の対戦相手である蔡理と挨拶を交わしておくこととする。
蛮堂に言わせれば俺と桃ちゃんの愛の力をもってすれば何人にも負けはしない。港南を倒すのは俺たちだ、とのこと。
ふうむ。次はかなり熱い投手戦となりそうですなぁ。
そして清作はスラッガーである蓬莱に対して敵意をむき出しにしている。こちらの対決も楽しみである。
対決になりそうにないのはマネージャーくらいですかね。桃ちゃんの可愛さが圧倒的すぎる。
実はいたけど今までほとんど姿を見せなかった桐湘のマネージャーじゃあそりゃコールド負けですわな。ハハハ。
練習シーンで出てはいたけど、本当にちゃんと女子マネいたんだ・・・

それはさておき、桃ちゃんにスゴいと褒められる之路さんに清作。
それを聞き、桃ちゃんの愛の言葉を受けるのは俺1人で十分だと燃え上がる蛮堂。

之路拓人。キサマは投げ勝ち殺す
清作雄。キサマは打ち取り殺す
愛の欠落したその細い体でこの俺を倒せると思うな。

本当、恥ずかしげもなく愛を語る男である。恐ろしい。
ついでに伊那のボコボコにされ具合も酷過ぎて恐ろしい。桐湘のマネージャーは怖いなぁ。

何にしても清作が細いのは確かである。あんまり食いまくって育ってはこれませんでしたからなぁ。
というわけでOB会長の誘いを受け、野球部や清作のクラスメート全員で焼肉屋に乗り込むこととなる。
食べ盛りな上に試合後で空腹な高校生男子。これは食うぜ。
ミート!ミート!オニオン!ミート!!OB会長の中田さんの話もそっちのけで食いまくる部員たちでありました。
阿保先輩は当然のことながら、頭木さんや之路さんまでガッツいておるわ。

プロレスラーのような食欲を見せる野球部員たち。
だが、よく食う方であり、今のうちに食わねばならないはずの清作は箸が進んでいない。どうやら考え事をしている様子。
そして何故か正面に座っている工ちゃんにこう述べる。

清作「なあ。愛の力ってどう思う?
工「何言ってんの。意味わかんない。キモイんだけど
清作「・・・だよな。けど、あのドラゴン体型の投手は体が愛でできてるらしいんだ。俺はそんなの信じねーんだけど」
工「ゴメン。さっきから話が宇宙すぎてついていけない」

何を話してるんだこいつらは。
凄くかみ合ってないけど普通に会話している気がしないでもないのが不思議な感じである。
天然には素で接するのがいいということなのか!?

楽しい試合間のイベントも挟み、一気に時間は飛んで翌週。
早くも始まる蔡理戦。準々決勝の割に手ごわい相手でありますが、果たしてどうなるのか。桐湘ファイトだ!!

・ペーパーブレイバー
時間を止めてるのは玄乃ちゃんの方なんですな。今ガンガンレベル減っていっているのではあるまいか。

勇者は心も力も誰より弱い
そんな奴が勇気を振り絞るから勇者と称えられるってことなんですかね。
恐怖を人一倍感じながら、それを乗り越えることができれば・・・そりゃあ経験値もたっぷり貯まりますわ。

聖利ちゃんはまさに聖母のようである。
こりゃ委員長ならずともそう思っちゃいますよね。委員長の先見の明はさすがやで!!

・ANGEL VOICE
延長開始早々に足をつらせる万代さん。ここはボールを外に出してもらい、ピッチで治療を行う。
まだ4分しか経過してないのにこれとは・・・本当に疲れがピークに達しているようですなぁ。
船学はこれを見て一気に攻勢に出るつもりの様子。

先行すれば――市蘭は反撃の気力をなくす!!

さすがにそれで諦める市蘭ではないだろうが・・・疲労は更に大きくなるでしょうなぁ。失点は何としても防ぎたいところだ。
しかし、万代さんの治療のために外に出したボールを船学に返す市蘭。こういうフェアプレーは心地よいですな。
応援している天城にしてみれば気が気じゃないようだが。

まあ、天城が焦っているのは分からないでもない。
延長に入って市蘭はまったくボールをコントロールできていない。
ゴールエリア近くで船学にボールを回されてしまっている状態である。下手すれば崩されてしまうぞ・・・

見ていることが出来ず、守備に参加しそうになる成田。
そのために下がろうとしたところで戻れと乾に言われてしまう。気持ちは分からなくはないですが・・・

勝つためには点を取らなきゃならねぇんだ!!
こっちに攻撃が移った時おめえが準備できていなかったら・・・あいつらががっかりする!!

確かに必死に守り、反撃のチャンスを掴めたのにそれが点に結びつかないのではがっかりしますわなぁ。
自分が出来る最大のことをするためには耐えることもまた必要である。
それに、さすがの成田も疲労がないわけではない。
守りに参加していないとはいえ、常にDFの裏を取るために細かいダッシュとターンを繰り返してきている。
スタミナは残っていても、足はどうやら限界が見えてきているようだ。うむむ・・・

いよいよ限界が来て走れなくなる選手がでそうな感じである。
まだ丹羽がいるので1人は倒れても大丈夫ではあるが・・・どうなるのか。

ともかく必死な守りが功を奏したのか、ついに中盤で山守がパスをカット。
百瀬につないで反撃のチャンスが訪れる。今だ!上がれ!走れ走れ走れ走れー!!

準備はできてるぜ

信じて前で待っていた成田にまでボールは繋がるのか。
早いうちにリードを作っておきたいところであるが・・・簡単にはいかないのは間違いないので・・・ううむ。

・名探偵マーニー
夜の街を学生服でうろつく男子が1人。やけに気合の入った頭をして怖そうな感じだ。
どうやらこの男子が着ている制服は関西の凶悪校である関西征波学園のものであるらしい。ほほう。
なるほど。今回は凶悪校からやってきた転校生のお話でありますな。不良ものっぽい話になりそうだ。

転校生の話題に沸くゆりかちゃん。
波峰ちゃんとしては女だったらいいけどねーとのこと。
その理由は今のクラスは男子が多く、なにかと男子の意見が通りやすいかららしい。ほう。
ゆりかちゃんがいるのにそんな雑用とかが回ることになるのか・・・?
と思ったらゆりかちゃんはいつも一人でうまく逃げているそうな。な、なるほど。

というわけでやってきた転校生は強面系。名前は宮待統君。
関西征波の制服はマーニーの学校でも何故か有名らしい。
何でも西のマフィアと呼ばれている高校で暴力的な人間が多いだけではなく知能犯や組織的犯罪を起こす連中までいるらしい。
警察も手におえないのだとか・・・ふーむ。それは何だかすごそうですなぁ。
まあこの学校の不良たちもNo.2の犬飼さん周りは似たようなことやってそうですが。

放課後。転校してきた学校を散策する宮待君。
さすがにセレブが多数入る学校だけあって茶室があったりする。優雅ですなぁ。茶室のある茶道部かぁ。
しかしその茶道部は部員数が不足しており、このままでは廃部しそうな様子。
それを聞き、足を運ぶ宮待君。おやおや、いい子じゃありませんか。

茶道部が廃部の危機にあるのはどうも人気とかそういう理由だけではないらしい。
どうやら学校の端にあるこの茶室を狙ってスティンガーが嫌がらせをしているようだ。それは困りましたな。
しかしそのスティンガーが現れた時に丁度居合わせたのが宮待君。
刃物までチラつかせ、スティンガーたちを追い払うことに成功する。そんなもの持って転校してきたのか!?

この行いはさておき、さすがに刃物をチラつかせるのはマズイ。
生徒会長である白鳥さんもこの宮待君について頭を悩ませている様子。
なんでこう問題つづきなのかしらと愚痴られても・・・何でなんでしょうねぇ。

結局宮待君は茶道部に入部したらしい。
白鳥さんが言うには茶道部の茶室は学校のはずれ、旧クラブハウスの境界にあるらしい。
そこはスティンガーの領地のすぐ外。そのせいで部員も集まらなかったという。
協定で他の領地の侵略はしないと取り決めてあったが、最近スティンガーの一部が嫌がらせをして地上げを始めているそうな。
その領土争いの火中に悪名高い元関西征波の転校生が居ついた。ふうむ、これは頭を悩ませる問題になりそうですわなぁ。

というわけで、白鳥さんからの依頼。宮待君素性と何を考えているのかを調査することとなりました。

まずは所属することになった茶道部を調べるマーニー。
部員は神楽さん、三芝さん、葉根さんの三人。宮待君は用心棒状態であるらしい。
何というか頼りにされてる感じですね。いい雰囲気っスね。

そしてスティンガー絡みということで姫神さんにメールで話を伺う。トントンクリクリ。
ふむ。スティンガーが茶室を狙ってるとのことだったが、どうやら下っ端の連中が勝手にやっているらしい。
何でもNo.2が最近下っ端切りをしたらしく、ハンパな奴がスティンガーの領地に入れなくなったそうな。
それで居場所を作るために茶室を占領しようと考えるようになったと・・・なんともはや。
やっぱりマーニーの学校も関西征波のことをとやかく言えないのでは。

続いて宮待君の素性を調べるマーニー。
関西征波の内部コミュニティは閉鎖されてて入り込めそうもない。
なので同窓会の幹事の振りをして学校側に問い合わせてみたりするが・・・何と宮待君は関西征波には入学していないとのこと。
ふむ・・・これは根本から違う話になりそうですな。
極悪な不良のはずなのにマジメな感じで茶道部の子らからも慕われている様子の宮待君。やはりこれは・・・
マーニーも宮待君の中学時代の友人に話を聞くことで核心に至ったようだ。

アイツただのワナビーだぜ?ヤンキーマンガばっかり読んでその気になって。ケンカとかしたことないハズだけど。
大阪征波って似た学校あるから勘違いじゃないか?アイツ小学生の時イジメられてたし、反動じゃないかなあ。

そういう話でありますか。転校を気にデビューって話でありますな。
しかしその事実にマーニーの他にも気付き始めた人がいるらしく・・・雲行きが怪しくなってきたぞ。

宮待君がショボ男であることがスティンガーの下っ端たちにバレてしまった。これはいかん。
しかし宮待君が強い男になりたいと願っていたのは事実である。確かに虚勢だったのかもしれないが、その想いは本物だ。

自分を誇れるよう、弱い者を助け強い悪に負けない、いい人間になりたいんだ!!

その意識は留まるところを知らず・・・ついに独りでスティンガーに殴り込みをかける気にさせてしまった様子。
さすがにそれは自暴自棄すぎますな。下っ端の2人ならともかく、本拠地に乗り込もうだなんて・・・
これはさすがに見逃せず止めに入るマーニー。しかし男には戦わなきゃいけない時があると述べて走り出す宮待君。
まったく。男はこれだから・・・

男らしく正面から乗り込む宮待君。しかしそこにいたのはスティンガーNo.3である姫神さん。
バットを持って暴れまわっていたのだが、そのパワーで抑え込めば宮待君は簡単に動けなくなってしまう。
そして抑え込んだ状態で交渉を行う姫神さん。元々下っ端がやったことでスティンガーには益のない喧嘩ですからねぇ。

お前の顔を立ててやる。それで手を引け
簡単なことだろ・・・オレを叩きのめしたフリをすればいい。
話が大きくなるとめんどくせえからな。オレは他にやりたいことがあるし、あのマーニーには一応借りがあるんだ。

やりたいことって社交ダンスのことですかね?
というか姫神さんマーニーに借りありましたっけ?練習相手はむしろ貸しを作ってからの話だったはずだし・・・
あの後、白鳥さんを紹介してもらったとかそういう話だろうか。

ともかく、姫神さんの作戦通りタイマンで互角の戦いを演じて見せる宮待君。
叩きのめしたフリを〜とか言ってたのに互角で済ませちゃうのね。まあそれでも十分すごく見えるからいいか。
茶室を狙っていた下っ端たちも諦めたようだし、良かった良かった。

・・・宮待君がエセヤンキーだってバレない方が平和なんだろうな・・・
成り行き上これからフォローするハメになりそうだけど・・・やれやれだぜ

やれやれ系になっているマーニー。白鳥さんとは別の意味で疲れる立ち位置でありますなぁ。

それにしても今回の姫神さんは男前である。これがNo.3の風格という奴であろうか。
こういう器の大きなところがモテるんでしょうなぁ。男に。
姫神さんホモ疑惑は果たして払拭される日がくるのだろうか。それは誰にもわからない。

・ウチコミ!!
もう一度・・・もう一度投げたい

恐れ以上にその気持ちに奮い立っているレン。
もちろん仲間が後ろにおり、彼らと一緒にやってきたという自負が支えてくれているのだ。
うーむ、いい感じに大将戦も熱くなってきましたね。
立学側にいながら応援している純ちゃんが何だか面白い。新堂さんが見てる!

光石錬・・・柔道初めて一か月にも満たない軽量級の初心者が・・・祭田を投げ・・・
そして全国2位のこの俺を・・・開始数秒で投げた・・・
その上、俺にあれだけ豪快に投げられても怯まず挑んでくる。
強者を・・・強さを求める貪欲な姿勢・・・お前は・・・

嬉しそうな顔をしている紅林。ここで回想に入る。
小学校の頃から柔道を始め、当然中学でも柔道部に入る紅林。
入部してすぐに柔道部のキャプテンを投げてしまう。さすがに年齢詐称疑惑のある男よ。

滾らん。中学に入ればもっと強い奴と競い合えると思ったが・・・
俺を滾らせるのは試合で勝ち抜いた先にいる一部のやつらだけ・・・ぬるい。

どうやら強くなりすぎて敵に飢えている様子の紅林。
それでいて更に貪欲に強さを求めようとする。
遊ぶ暇があるならもっと強くなりたい。もっと・・・もっと。もっと。もっと強くなるんだ

その果てしない貪欲さは――強さへの欲求はとどまることを知らず、普通の学校の柔道部で受け止めきれるようなものではなかった。
春樹を含め、誰も自分の強さについてくることが出来ない。満たすことが出来ない。

俺は、ほかの奴らとは違う

そのように悟ってしまうのも無理はありますまい。
春樹はみんな自分なりにベストを尽くしていると述べるが・・・それでは紅林もまたベストを尽くそうとしているのではなかろうか。
自他共栄。みんなで頑張って全国に行くというのが目標の柔道部。
しかし、自分なりのベストという言葉があるのなら、紅林の行く道は・・・他者との共栄ではない、自分の道。

ふうむ。こうして春樹とは道を分かつこととなったんですなぁ。まあ気持ちは分からないでもない。
しかし先輩が非難を口にするたびに毎度フォローを入れる春樹はやっぱりいい奴ですなぁ・・・

さて、回想は終了。自分の道を行くと決めた紅林は強者の集まる立学に入った。しかしここでも満足は出来ていない様子。

ここでもそうだった。気づけば皆俺の後ろにいる。
馴れ合う者。逃げる者。まっぴらだ。俺を強くしない者に価値はない。
お前は?

レンは果たして紅林にとって価値がある者なのか。それを確かめるためにあえて組ませる。
うむ、レンの投げはどんどん威力を増しているようですな。
先ほどはしっかり堪えれた背負いだったが、今回は足を踏み出して体を逸らさねばいけないほどになっている。

滾る!!!

実に嬉しそうな紅林。良かったですなぁ。
春樹としては紅林のあの表情を自分で引っ張り出してやりたかったようですが・・・複雑な気分ですな。
さて、紅林はついにレンのことを価値ある存在と認めた様子。いや、それどころか・・・

光石錬・・・お前は俺かもしれん。
飯を食え。もっと強くなれ。そして俺を脅かせ。さらに滾らせろ。選ばれしものの孤独を飲み込んでもっと強く――

そのように述べる紅林に、レンは肯定の返事をする。
そう、もっと強く。もっと強くなりたい。その思いはもちろんレンにはある。だが・・・

強くなりたい・・・いや・・・絶対なれます。もっと強く。チームがいますから

仲間がいるから強くなれる。レンはそう述べる。
それは選ばれしものの孤独を抱いて強くなった紅林の考えとは相反するものであり・・・期待が失望へと変ずる。

・・・そろそろ終わりにするか。

失望は敵意へと変じた様子。
うーむ、まだこの先レンが紅林のようにならないとも限らないのだが・・・そこまで待つ気はさすがにないか。
さてさて、本気になった紅林の攻勢をレンは耐えることができるのだろうか。
せっかく嬉しそうな様子だったのになぁ・・・このまま終わることになるのは残念である。
もう一度紅林に嬉しそうな表情をさせて欲しいものであります。

・いきいきごんぼZ
たしかに八尾君の言う通り、何だかんだでスクールライフを満喫しているように思える。
その他大勢に属するよりは自己を主張できるのは大きいかもしれませんなぁ。
しかし授業中にアイマスクというのも凄いと思いますけどね。

悩み過ぎて重圧を受けた横綱のような顔になっている八尾君。まだ守りに入る時期じゃないぞ!!

保険医・・・あんたもどすえ言うキャラかい!!おぞましい。

・真・餓狼伝
馬乗り状態となり、絞め技に移行する文吉。
しかしその文吉を力いっぱい抱きしめる久右衛門。これが父の愛じゃ!!

ただ力いっぱい抱きしめるだけでとても技と呼べるものではない。
しかしこの無茶苦茶な技に込められた情熱はそこらの半端な技では及びもつかない威力がある。
文吉が床に手をつき、無理やり引き剥がそうとしても離れない。
ここは絞めを継続するべきでありましたな。判断ミスだ。

文吉・・・ワシはぼっこれ故、とうの昔に技も力もお前に負けておる。
じゃが"握力"というものは年がいっても衰えぬものじゃ。
そして、お前を守る気持ちは誰にも負けん

より力強く抱きしめる久右衛門。背中がメキャッと言っておりますよ。これは握力によるものだけなのかどうか・・・
ともかく、久右衛門に締め付けられ、意識が遠くなる文吉。
それ故か、昔の――赤子の頃を思い出す。
父の腕に抱かれて眠っていたあの頃のことを思い出す。

赤子の頃だけではない。父である久右衛門は事あるごとに抱きしめ、慈しんでくれた。
その丸く大きな手で抱きしめ包んでくれたのである。
そのことを今更に思い起こす文吉。

我が息子、文吉。愛しておるぞ
・・・お前を死なせるものか。

父の愛は偉大である。ついに文吉を気絶させ、この勝負を決めてしまうのであった。
これにより証頂者として認められる久右衛門。
しかしそれは文吉に代わり負ければ死が待っている戦いに臨むということである。嗚呼・・・

旅支度を終えた久右衛門は未だに眠っている文吉の姿を見つめている。
ぐるりと回り、最愛の息子の全身をしっかりと目に焼き付けようとする。これが最後の別れといわんばかりに・・・

父の愛情の真意を文吉はまだ知らない
これで父が帰らぬ人となったのならば。それが講道館との戦いによる結果であったならば――
憎むようになるのも無理はないのかもしれませんなぁ。
ついに嘉納治五郎が登場することとなるのか。どのような戦いを見ることとなるのか・・・必見です。

・雨天決行
明かされる赤マントの正体。敵は・・・人間自身
赤マントを消そうと思ったら人類すべてを消すしかないのだという。スケールの大きな話だ・・・

みなさん僕から人間を守るって。守る必要なかったんですよ。
真逆。殺せばいいんですよ。皆殺し。そしてみなさんも自ら命を絶つ。そうすれば僕は消えます。

確かにそうすれば消えるかもしれないが・・・それこそ本末転倒な気がする。
よほど赤マント自身に強い憎しみを抱いているのでなければそんなことはできないでしょうなぁ。
赤マントもそれがわかっているので、アナタ方がやろうとしてること、考えていること全てムダだったんですよと煽ってくる。
確かに理解してしまうと逆らう気も失せてしまいますわなぁ。火車が言っていたのはこのことであるか。
学園の皆も茫然自失している様子。いや、それでもまだ諦めない男が1人いた。

ムダじゃない。ムダにしない!無意味だなんて思わない!
救う!オマエが誰かを黒骸にしたなら、その人を僕は救う!何百人でも何千回でもッ何年かけても!
オマエが人間の感情の一部?
だったら僕が降らせてみせる!!その感情を!オマエを洗い流す雨を!!
僕がみんなを救ってみせる!!オマエが何と言おうと何であろうと!救う!!

涙を流し、そう叫ぶ甲人。
確かに甲人の雨ならば人間の生み出した負の感情も洗い流すことができる。
それを繰り返せばひょっとしたら・・・そんなことも思えなくはないが、何年という単位ではないでしょうなぁ。途方もないことだ。
だが、大事なのはその意志である。救うという意思。それに反応する存在がある。砕けたはずの馬頭が輝きを纏う。

救う・・・と申すか。たとえそれが何であったとしても全て救うと・・・
ならば来るがいい!我と共に!

そう告げて甲人と共に飛び、赤マントへと突っ込んでいく。
そして赤マントと共にまとめて姿を消す。な、何が起きたのだ・・・!?
残された虎頭は今のは馬頭ではないと述べる。うむ、確かに姿形が違ってましたな。あんな番傘見たことないというのだが・・・

見たことねえ番傘・・・まさかアレがッ幻の欠番・・・

何と番傘に欠番が存在していたとは。そして、それはその正体は本人が述べてくれる。

我は馬頭ではない!我が名は麒麟。五番目。龍と称されし天のカギ

何と麒麟。そして龍。頭だけではないから麒頭とかそういう話じゃないわけですかな?
それはさておき、どうやらこの麒麟はすごい力を持っている様子。

我が司る空は雨でも雹でもない。時空

そのように述べて時を駆ける。どうやら過去へ過去へと遡っているようである。

これより行く時場。目にする事がら全て真実。
そこにあるは全てを手にした未完なる世界。そこにいるは2人の男。そしてその2人が今ある時を紡ぎ出した。
とくと・・・見よ!そして・・・

そう告げてやってきたのは太古の時代。といいつつ、まるでSFのような高度文明のような世界でありました。
そこには「人型」と呼ばれる生物が地上で作物を育て、「天」と呼ばれる空中都市に供物をささげる世界。
それを受け取る空中都市の者たちこそがこの太古の時代を制した種族。統治者。
その中の1人が麒麟が先ほど述べた2人のうちの1人だという。

現天照子天野甲人よ。オマエをココに導いたのは、この男に寄りそい「選択」「決断」してもらうため。
全てを救うと誓うオマエならば出せるやもしれん。男が友と呼んだこの者とのこれより起きる事実に対し、より良き答えを!

甲人と同じようなメガネをかけたショウシと呼ばれる人物。
その友と呼ばれるのは赤マントの面を被せらせたミエホホという男。
うーむ。赤マントが生まれた経緯がこの時代にあるというのか・・・?

まさかの過去編。
前作の鬼さんコチラでも決着前に過去へと遡ったわけですが、まさかここまで遡るとは!!
ジャンルがSF方面へと向かって行ってしまいましたよ・・・!!
果たしてこの時代に何が起きたのか。
甲人が迫られる選択と決断とは何なのか。気になるところです。

・木曜日のフルット
見栄を張ろうとするから悲しい不正が起きるのである。
まあ、これくらいなら微笑ましいものでありますけどね。
しかし今更ながらナイフ持ってるブロンは一匹だけ攻撃力高そうである。

・総合感想
終わらないエンドレス刃牙道祭ッッ!!
などと銘打ってはいますが、一応次号で一挙に数話掲載というのは終わりの様子。
その代わり、19号以降もカラー掲載があるらしい。さすがというかなんというか。

さて、次号は平山賢治先生の特別読み切りが掲載。
もう新連載はないのか、もうひとつぐらい何か用意されているのか。期待したいところです。



2014年 16号


・刃牙道
バキ復活!!
ついに始まったバキシリーズ最新作。その名も刃牙道。BAKI-DOUであります。
一体このタイトルは何を意味するのか。剣道や茶道のような道が刃牙にもあるというのか!?
謎はつきませんが、とりあえず開始と共に一挙4話総計102Pで開始する無茶っぽさはさすがと言わざるを得ない。

しかも注目の第1話はオールカラー。ただし袋とじでの提供だ!!
うーむ、かつて連載ものの1話目を袋とじで行う漫画が存在しただろうか。したのかもしれないが記憶にはない。
というわけで、早速袋とじを開けて新たなバキを読むとしましょう!!

駆け登るなんて珍しくも・・・面白くも何ともない。
駆け落ちるのだ。下まで一気に!!!

神社の急な階段。普通に昇り降りするだけでまいってしまいそうな階段だが、それでは物足りない様子の刃牙。
ならばと上段から身を投げ出すようにして駆け落ちる。
そう、腕や脚を激しく振ってまさしく駆けながら落ちるのだ!!

送り込めッッッ!脚を!手を!落下より速く!!!
転倒しない唯一の策は・・・更なる加速だ!!!

落ちるのではなく底へ向かって疾走る!!!
傍から見れば落下に慌てて手をバタつかせているように見えるがそうではない。的確に手や足を使って階段を駆けている。
重力落下に加速を加え、みるみる地上が近づいてくる。普通ならかなりの恐怖を伴う行為である。

嗚呼・・・なのに・・・こんなときにまで・・・
こんなときに・・・あり得ないでしょ・・・欠伸って・・・
予測はしていたこととはいえ・・・こうまで退屈だなんて・・・・・・

今の刃牙にしてみればこの程度は恐怖にも値しない様子。
まあ地上最強の親父との喧嘩に比べれば並大抵の出来事は恐怖の対象にはなり得ないでしょうなぁ。
戦うにもトレーニングにもモチベーションは必要なのであるが、その度に退屈を感じるようではこの先大変かもしれません。

続いて第2話。

入墨をした巨漢が金網を張られたリングの上に立っている。
この男、どうやら飽きているようだ。
そう、パウンド・フォー・パウンド(全階級を一階級に見立てて最強)と呼ばれることに辟易しているのだ!!

玉座について7年・・・余りに多く勝ち過ぎた。
もう・・・十分だ。このスポーツはもう十分だ。

リングに上がりながらよそ見している王者と称される男。
しかし対戦相手が突っ込んでくる頃には正気を取り戻し、しっかりと迎撃を行う。
右の拳が相手の顎をかすめ意識を朦朧とさせ、倒れこんできたところを抱きかかえてのフロントスープレックス。
そして倒れた相手への追撃・・・を行おうとしたところでレフェリーに止められる。
正直最初の拳での一撃だけで十分だったように思えるが・・・考え事をしながらだから大変なことになっちゃったみたいですな。

最高ではなく・・・最強と呼ばれたいッ!

そのようなことを試合中にも考えている王者。
玉座に長年ありながらそのようなことを考えるこの男。強さに貪欲でありますな。
だからこそ、その最強の称号を得るために日本へ渡るという。そう――あの国こそ誰もが認める最強があるのだから・・・!!

武を志すものならば誰もが知る地下闘技場。
そのプロモーターである徳川光成のもとを訪れる王者。地上で栄華を誇っていながら何故ここで戦いたいのかと問われる。
その答えはシンプルなもの。そう、あの親子喧嘩を観たというものだ。

人間ノ身体ガ、アレホド美シク動クノヲ初メテ観タ

さすがに王者と呼ばれるだけあり中々面白い感想を述べてくれます。
そして徳川光成のことをショーグン徳川と呼んでみたりする。この男・・・半端に勉強している!?

ともあれ、地上では一試合4億円を稼ぐ王者が地上最強の名を得るために無報酬の地下の戦いに挑もうとしています。
相手がとてつもなく強いと分かっていながら、それでも確かめてみないと気が済まない。男らしい話である。
そして強えぞあのガキはと言われ、わたしもだと返すだけの度胸が備わっている。さすがの自負でありますな。
徳川のみっちゃんにコンディションはどうかと尋ねられ、お望みなら今夜すぐにでもと返す王者。
しかしその返答にあっさり乗ってくるみっちゃん。試合は今夜に決まりました。え!?
挑む本人は確かに今夜でいいといったが、挑まれる方については・・・了承も得ずに決めていいんですか!?
ハハァ、学生だし夜はヒマだろうということですか。
む、刃牙はまだ高校生のままなのか?さすがに大学進学とかはあり得ないだろうし・・・まさかの体育大学推薦入学!?

刃牙の現在の学歴は気になるが、とりあえず試合についてだ。
ヒマつぶしに試合ってと苦笑いを浮かべる王者――ミスターアトラス。そのアトラスにみっちゃんはこう述べる。

断らんよ刃牙は。何時でも何処でも誰とでも。断らんから最強なんじゃ

なるほど。格好いい話ですな。これで彼女とのデートがあるからと断ったりしたらアレですがどうなんだろうか?
自分の都合で突っぱねる。このワガママも最強っぽい気がするがどうなんだろうか!?
まあ、そういう話はなく無事に今夜の試合の了承を事後承諾ながら得ることができました。一安心です。
しかしみっちゃん、アメリカのナントカって格闘技って。興味薄いな。

というわけで地下闘技場に立つミスターアトラス。
地上では王者と呼ばれる男だが、この地下では逆に王者への挑戦者となる。
そしてその挑む王者が闘技場に静かに現れたとき・・・余りの小ささに驚愕する。こんなに小さいのか・・・!?

刃牙の現在の身長を5フィート半(167.74センチ)程。体重を154ポンド(70キロ)前後と目算するアトラス。
自身に比べるなら半分ほどでしかない相手。通常ならば無茶苦茶なマッチメークといえる比率であるが・・・

"地上の王者"サム・アトラスは後に語る。"そのときだった"・・・・・・と。
わたしの眼前に見たこともないようなあるような・・・謎の生物が立ち現われた

恐竜のような昆虫のような謎の生物。巨漢のアトラスが見上げるような生物がいきなり目の前に現れた。
これは確かに形容がしようがない。一言でいうならばそう、化け物。
刃牙の放つ威容はついに化け物の領域にまで行ってしまったというわけか・・・

驚愕を受けながらの第3話。

アトラスからしてみれば一見少女のようにすら見える刃牙。
確かに若さに似合わぬ歴戦の兵のような無数の古傷を体に纏っているが、まさか化け物の幻影を見せられるとは想像もつくまい。
しかもこの見たことがあるようなないようなモンスターという形容が何とも言えない。
既存の怪物の枠に収まらず、それでいてリアリティのある化け物ってことでしょうか。

刃牙の笑みを見て巨大な化け蜘蛛に相対したかのような幻影を見るアトラス。
ふむ。刃牙の笑みは蜘蛛のようなものであると。言い得て妙かもしれませんな。

さて、アトラスの戸惑いはさておき、試合は始まろうとしている。
この地下闘技場のルールはごくシンプル。武器の使用を禁じる。それ以外は目を潰そうが噛みつこうが何をしても許される。
正々堂々男らしく闘ってくださいと審判は付け加えているがこれはルールではないんでしょうな。
場合によっては偽物の母親を仕立てて注意を逸らすような真似も許されるってことでしょうし!!

ともかく試合が始まる。
その直前に沸き起こるのは挑戦者のアトラスコール。なんだ。刃牙はそんなに嫌われているのか!?
いやいや。さすがにそういう話ではない。
これは・・・頼りない挑戦者に観客が声援を送っていてあげているのだ!!おやおや。
さすがにこの扱いにはアトラスの表情も変わる。相手が化け物とはいえ・・・バキ・ハンマの体重はわたしの半分だぞ!

都合10階級を跨いだ"怪物"ボクサー。あのマニー・パッキアオでさえ・・・ヘヴィ級には挑まない・・・
伝説や神話が越えられぬウェイト差の壁。
バキ・ハンマよ。どんな魔法を使うのだい?このわたしをどうしてくれるのだい?
嗚呼・・・・・・なんて愉悦しいんだ!!!

嬉しそうなミスターアトラス。勝利に飽きた男が今一人の挑戦者として王者に挑む楽しみに震えている。
しかし、この勝負はほんの数秒。一瞬の出来事で完全な決着を迎えることになる。

一目で理解った・・・昂るわたしに対し、その表情・・・その歩み・・・
バキ・ハンマは・・・明らかに退屈していた

まさしく立場が裏返しになった感じですな。昂る挑戦者に対し勝利に飽いた王者。
その態度を覆させようと必死に挑むアトラス。足の甲への踏み付けに続く至近距離からのハイキック。ここまではフェイント。
それらに隠された"絶対"の右ストレート――はしかし躱される。
直後――両手で頭を掴まれるアトラス。握力130キロの力で引き剥がそうとするが・・・剥がれない!人類の力ではなかった。

そして・・・揺すられた・・・らしい・・・
わたしの記憶はそこまでだ。ナゼならわたしの脳は頭蓋の内壁に繰り返し・・・繰り返し・・・叩きつけられていたのだから。
「もしも――」の余地のない決着・・・重要なのはわたしが最後に見た光景だ。

地下から地上に戻り、日の光を浴びながらその最後の光景について思い返すアトラス。

彼はナイスガイだ・・・余りに弱者のわたしを気遣い、欠伸を・・・噛み殺していたんだ・・・

トレーニングどころか試合中にまで欠伸が出るようになってしまった刃牙。
うーむ、普段から退屈しすぎていろいろとこじらせてしまった感じのようですなぁ。
これは・・・父である範馬勇次郎に近い状態になっているのではないだろうか?
しばらくしたら自分に対抗するための存在を作り出すとか言い出したりするんじゃないかと不安になりますわ。

一挙4話掲載、ラストの4話目。

舞台は高さ634メートルのスカイツリー。少し捻じれている。
それは古くからある神社仏閣の柱に見られる木造建築の技法を用いてデザインされているからだそうな。
しかし徳川のみっちゃんに言わせればそれはDNAだからだとのこと。ほう・・・?

謎の言葉はさておき、スカイツリーに現れるみっちゃん。
その前に現れたのは上下作業服を纏った・・・内閣総理大臣の姿。
うーむ、相変わらず登場するたびに総理が変わる漫画だ!!

重要機密ということで警備は置いてみっちゃんと阿部総理の2人だけでスカイツリー内部の施設に入る。
その途中、事態は既に動き出しとる。後戻りは出来んと語るみっちゃん。何のことだろうか?
少なくとも総理は本日の件は何一つ聞かされていないようであるが・・・ぞんざいな扱われようだ。

スカイツリーの地下へと向かう2人とその案内役であるチームリーダーと名乗る野々村仁。
向かうのは地下366メートル。なるほど。スカイツリーの634と合わせると1000メートルってことですか。
というかみっちゃん地下が好きですなぁ。巨大な塔の地下を掘って大丈夫なのだろうか・・・まあ、大丈夫なのだろう。きっと。

地下で出迎えてくれたのはミスタージョンという博士っぽい男。
親しげにジョンとハグをかわすみっちゃん。OHゴロ〜コォ〜。都合1ページ4コマに渡ってハグを続ける2人。なげーよ。
その間に周りを見回して驚愕を隠せずにいる総理。スカイツリーの地下にこんなものがあるとは総理も知らなかった様子。

聞いてねェよ!!!こんな秘密基地!!?

確かに秘密基地と呼べるほどの規模である。これをわざわざスカイツリーの地下に造るとは・・・さすがというかなんというか。
思わずみっちゃんに説明を求める総理。再会のハグを邪魔されて不機嫌そうな2人。何なんだアンタらは!?
まあ、それはさておき・・・みっちゃんから口からは奇妙な言葉が飛び出してきます。

許容せ。創作のためじゃ。
ツリー頂上から1000メートル地下。人類を一人な、創作るんじゃ

ヒトを作る。それはクローン技術とかそういう話でしょうか。
もしクローンならばそれは一体誰であるのか?その答えは・・・カプセルの中で眠る鎧の人物の前で教えてくれる。
日本の甲冑を纏ったその人物は大柄であるが既に木乃伊と化している。
この人物が誰であるか・・・それは総理も、いや日本人ならば誰でも知っているのではと思える人物である。

紹介してしんぜよう。遠く・・・熊本からお越し願った、宮本武蔵さん・・・という方じゃ。

宮本武蔵!!日本人どころか外国人であっても知っている人がいる名前だ!!
スカイツリーの地下であの剣豪を目覚めさせるプロジェクトが推進しているという・・・
このジョン・ホナー氏の手により化石化しつつある脊髄を摘出。軟組織の抽出にこぎつけたという。ほほう。
しかしヒトのクローン作製は国際情勢でも忌避の方向で一致している。バレたらタダでは済まない。しかし・・・

その言葉。生身の武蔵殿を前にして口にできるかね

目覚めさせるためのプロジェクトとか言っていたが、さすがに木乃伊が新鮮な体になるわけではないらしい。
クローンとして生身の武蔵が出来上がろうとしている。
実際のクローン技術と並べようとするとたぶん盛大にツッコミどころがでるのだろうが・・・そこはまあ勢いで流す方向で!!

しかし宮本武蔵とは・・・これは刃牙のために過去の偉人をどんどんと作り上げるという方向であろうか?
確かに武蔵は強いと思うが、太古より蘇ったピクルほどのインパクトと強さはあるのだろうか?
もちろん素手ではなく剣を持たせて戦うことになると思うのだが・・・
というかクローンの場合記憶はどうなるのだろうか。脳の記憶はないが、身体が・・・細胞が剣の振り方を覚えている!!とか?
脳の方の記憶もあるのであれば刃牙と拳ではなく言葉で道を語り合うという展開もあったのかもしれないが・・・うーむ。

いっそのことみっちゃんはクローン技術を研究するよりタイムマシンを作った方がよかったのではなかろうか。
それなら一つ完成すれば何回も色んな時代にいって刃牙を戦わせることができたでしょうに。

みっちゃんの献身は刃牙のためなのか、それとも自分のためなのか。
アトラスへの態度とか見ているともう少しばかり強いぐらいの男は眼中にないって感じになっている様子。
刃牙クラスの男たちの戦いを常に見ていたい。そういう欲望がこの武蔵のクローン作製という暴挙につながっている気がします。
はたしてこのプロジェクトは上手くいくのか。物語はどのような展開を迎えるのか・・・注目であります!!

・弱虫ペダル
獲るぞ今年も。頂点を!!

いよいよ始まるインターハイ。レース前から気合を入れまくっている総北レギュラーたち。
見開きで右から青八木、手嶋、古賀、坂道、今泉、鳴子と気合の入ったレギュラーの顔が・・・ん?アレ?
こういう決め画面でトイレに駆けこんでたりするから鏑木はまだ馴染みきれていないと言われるんだよ。
どうでもいいが、今泉鳴子のUSAGI、TORAシャツはお馴染みだが手嶋青八木はSTAR、MOONなんですな。何か法則性が?

それはさておき、今年もこのインターハイのために全国から猛者が集っている。
この日のために。たったこの3日間のために命懸けで練習してきた1年間。それらの想いを全てぶつけようとしている。

受付でゼッケンをもらった後は各校ウォーミングアップなどを行う。
ここで常勝王者である箱学がフタケタゼッケンを衆目に晒すこととなる。
これを見れば王者から陥落したというのがひしひしと伝わってくるのではないだろうか。
逆に総北が得ているのは夢のヒトケタゼッケン。テンションの上がる鳴子。ほう、鳴子は3番か。

どうやら1年生3人の方が手嶋さんたちより前の番号を得ている様子。まあ妥当な判断ではありますかな。
しかし坂道は手にした番号を手にして戸惑っている。これは今泉くんのじゃ・・・と。

どのレースでも同じだ。前回大会優勝者が大会に出る場合――このインターハイでも同じさ。あたえられる!!
前年優勝者がゼッケン1だ!!

3年生で卒業してしまう場合はもちろんそうはならないが、連続で出場する場合は優勝者がそのゼッケンを背負うことになるらしい。
下手すると坂道は今後2年間そのゼッケン1を背負う可能性があるわけか。ふむ・・・!!

去年、金城さんや田所さん巻島さんオレや鳴子がつないであずけて、それをおまえがゴールまで届けて手にした数字だ。
小野田。おまえが――背負って走るんだよ。皆の想いを。誇りながらな

今泉君の言葉を聞いて納得し、頑張ることを誓う坂道。
相変わらず今泉君は坂道には親切というか何というか。鳴子と争うようになってからは坂道と競うこともなくなってきてる気がする。

さて、ゼッケンを受け取った鳴子は用事があるといって席を外す。
何をしにどこに向かうかといえば、もちろん雪辱を誓った相手に挨拶を果たすため京都伏見のテントに。

ごぶさたしとったな。去年の冬・・・ぶりか。御堂筋。

テントの中で1人ペダルを回しているのは御堂筋君。髪が伸びておかっぱ気味になっている御堂筋君だ!!
水田君、せっかく前の御堂筋君の髪型真似てたのに当の御堂筋君の方が変えてしまうとは。
ちなみに御堂筋君のゼッケンは111番。ふむ、去年は結局11位。総合でみると順位落としているんですなぁ。

スプリンターを辞めたはずなのになぜ自転車に乗っているのか。その御堂筋君の問いに鳴子はこう答える。

自転車と友達をこよなく愛する。それが鳴子章吉やからや

なかなか良い答えである。というか、鳴子に迫っている御堂筋君・・・でかくね?遠近感が狂うぐらいにデカイ。
というのもどうやらプレッシャーが凄く増したために大きく見えるらしい。ほ、ほう。

とりあえず勝負の約束を取り付ける鳴子。御堂筋君は1回だけそれを受けてくれる様子。ふむ、どのタイミングで行われますか。
何にせよ今年の鳴子はオールラウンダーに転向している。
平坦での勝負ではなく、最終的なゴールを狙う場面での勝負となるかもしれないが・・・はてさてどうなりますか。
そして鳴子がオールラウンダー転向したと聞いておもろいことを思いついたという御堂筋君。はたして何を思いついたのか・・・
まあ、何でもいいから御堂筋君には顔が崩れやすくなっているのをどうにかしていただきたい。不安な気持ちにさせられるわ!!

さて、間もなく開会式。
にも拘わらずお腹をくだしてトイレ待ちをしている鏑木。まだ空かないのかよ。
何でインターハイに来てまで弱るオレの腹と唸る鏑木。まあこればっかりは仕方がないよね。

どうにかもる前にトイレの扉が開く。
しかしノックを何度もしていたその扉から出てきたのは・・・箱根学園のジャージであった。

オレを箱根学園の最速を受け継ぐ男、銅橋様だってわかってたたいてんだろうな!!

おっとここで鏑木にも箱学との因縁イベントが発生しましたか。
お互いスプリンターでありますし、ここでの激突はいい感じですな。
どうでもいいが銅橋、鏑木より早くトイレに来てるってことはバスから降りて直行したのか・・・?
スプリンターだけではなく腹を壊す仲間としても共感が持てる相手なのかもしれない。ダメな点で競ってどうする!!

・毎度!浦安鉄筋家族
雪ダルマで窓を塞ぐわけにはいかなかったのだろうか。何にせよ寒いかもしれないが吹雪よりはましかと。

売れ残り野菜はこの後春巻が美味しくいただいたってことでいいのだろうか。
そのまま祀っておけば定期的に野菜が補充できたかもしれないのにね!!

・実は私は
武器庫を見ながら何か深刻そうな表情を見せている藍澤さん。
女子高生が住む普通のアパートにマシンガンやナイフやスコップが潜んでいるとは誰も思うまい。
いやスコップは同じカテゴリーにいれていいのか・・・?あ、睡眠導入装置でしたね。ハイ。
それはさておき――

・・・っ・・・私に出来るのだろうか・・・友を、葉子君を裏切ることになるかもしれぬというのに・・・
・・・っ・・・否っ!!一体何を迷っている!?こうしている間にも黒峰朝陽は危険にさらされているというのに。
そう!!たとえ咎人になろうとも・・・それが私の負うべき罪ならばなおのことっ!私はこの作戦をやりとげねばなるまい!!
本日ヒトロクマルマル・・・これより黒峰朝陽お見舞い作戦を強行するっ!!

武器庫からお見舞いのフルーツを取り出しながらそんなことを述べる藍澤さん。何故そこに入れていた!?
しかしお見舞い作戦ねぇ。いやまあ、いいんじゃないですかね。病人を気遣うのは普通のことですし。
なんだったら葉子さんも誘ったらいいのではないかと思わないではないが・・・
というか何故藍澤さんの本体まで一緒にフルーツ持っているのか。
本体が持っている分は後で藍澤さん本人が美味しく頂いたらしいからいいんだけどさ。いや、いいのか?

――というワケで。黒峰朝陽。君のお見舞いに来たのだ。

何がというワケなのやら。
しかし藍澤さんは料理にしてもフルーツにしても山盛りですなぁ。購入資金は小遣いか何かなのだろうか。

結局あの雪山の遭難で崩した体調は休みの間だけでは治らず学校を一日休むこととなったらしい。
しかし一日安静にすることで既に治りかけている様子の朝陽。よかったよかった。
だがその治りかけが一番危険なのだと主張する藍澤さん。まあその意見は正しいですな。

・・・しかし、初めて入ったが・・・ここが黒峰朝陽の部屋・・・か・・・

そわそわしている藍澤さんは実に乙女な感じでよろしいですなぁ。
それにしても相変わらず葉子さんに気兼ねしている様子の藍澤さん。
朝陽から手を引き、朝陽と葉子さんの2人を応援すると今度こそ心に誓おうとしているようです。
まあ、そんな簡単に誓えるのであればあんなドタバタ騒ぎは起こしちゃいないでしょうけどね・・・

というわけで、見舞いも済んだし早々に退散しようとする藍澤さん。
しかしどうやら朝陽の家は今誰もいない様子。両親は共働き出し妹は友達のところでパジャマパーティに出かけているそうな。ほう。
それを聞き、途端に不安になる藍澤さん。病人が放置されているのでは回復は望めないという認識のようだ。

・・・っ・・・否!!回復を諦めるのはまだ早い!!
誰もがやらぬというならば・・・私が看病するまでだ!!

そう考え、朝陽の部屋の中でいきなりキャンプ用具を取り出し、飯盒で究極のおかゆを作ろうとする藍澤さん。何故ここで!?
相変わらず思い込んだら一直線というか何というか。台所があるんだからそっちでやればいいのに・・・
この辺りが非常に藍澤さんらしいといえば藍澤さんらしいところでありますが。みかんとは色々な意味で違うな。

全く・・・なんてことだ。偶然私が居合わせたから良かったものを。負傷兵一人残して・・・・・・む?
た・・・他の者が不在・・・?つ、つまり・・・黒峰朝陽と二人きりー!?

そのことに思い至り盛大に動揺する藍澤さん。
手際の良さは抜群なのだが、少し動揺すると大惨事を起こすのもこの藍澤さんである。おかゆって燃え上がる料理だっけ!?
事前に雑誌をどけておいた朝陽の慧眼は見事と言っておこう。

焦がしたおかゆを見てしょんぼりする藍澤さん。私そっくりの不出来なおかゆと自嘲しております。
だが、そんな焦げたおかゆを食べて見せる朝陽。
うーむ、さすがに気の遣い方は見事なものですなぁ。だから好かれるというか忘れることができないようになるというか。
藍澤さんのドキドキが大変なことになっておりますわい。

急いでこの場は撤退するべきと判断する藍澤さん。
しかしここで朝陽の両親から連絡が入る。どうやら2人とも忙しくて帰れそうにないらしい。
ふむ、妹も今晩は不在でしょうし、このままでは朝陽が――負傷兵が一晩放置されることになってしまう!!

なんてことだ・・・負傷兵もまた戦っている!!それなのに援軍なく孤独に一人一夜を戦い抜けというのか・・・!?
はっ!?何を言っている!?愚か者は私だっ!!援軍ならいるではないか!!
そう!!一夜に及ぶ君の孤独な戦い・・・この私が添い遂げよう!!

調理器具に続いて今度はテントを朝陽の部屋に建てる藍澤さん。凄い手際だ・・・!!
朝陽の両親が帰ってくるまでここを拠点として看病するとのこと。わ、わざわざ屋内でテント建てなくても・・・
というかそれは男子の部屋に泊まるということを意味するのだがそれでいいんですかね?
ああ、いいわけはないですよね。指摘されて真っ赤になる藍澤さんは本当に可愛らしい。
というか藍澤さん。泊まるとかどうこうの前に添い遂げるという言葉を男女間で用いるのはいかがなものでしょう。

ともかく泊まることなど言語道断。今すぐ撤退しようと考える藍澤さん。
しかしこういうときに限って電池不足になるのがこの外部ユニットである。もっと警告するの早くしようぜ!!
おかげで電池切れで倒れ掛かり、朝陽に抱き付くような感じになってしまいました。
いやただの電池切れですよ。なんかすげぇ抱きしめたいなとか思ったわけじゃないですよ。
うむ・・・前回葉子さんに抱き付いた朝陽と同じ構図――セルフパロじゃないですかこれー!!やってくれる。

まあ屋内での電池切れなのですぐに電力を供給することはできる。
急いで外に出てケーブルを伸ばし、コンセントを刺した後にそのケーブルを伝ってコクピットに戻る藍澤さん。よいしょっ。
これによりシステムは再起動し、外部ユニットは動作可能となる。
その結果、抱き付いた直後の至近距離で朝陽の顔を目撃するような状況を認識してしまうわけでして・・・
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

鉄の意志を持って朝陽の恋心を抑えようとする藍澤さんであるが・・・もはやアイアンレディの欠片も残っていない様子ですな。
感情豊かで膝抱えて落ち込んでいる姿もまた可愛らしくて困りますわ。

藍澤さんとしては泊まるのは問題だが朝陽を一人にして帰るワケにはいかないという想いもあったりする。
でもまあ、やっぱり男の家に泊まるってのはどうかと思いますよ。危ないですし。
そのように述べる朝陽であったが、藍澤さんに言わせればそれは問題無いだろうとのこと。

私は君のことを信じているからな。君の葉子君を思う気持ちを。だから決して君が私に手を出すなんてことは無いだろうと

何だか今まで以上に可愛い顔してこんなことを述べる藍澤さん。
一途さを認められているとも思えるしヘタレと認識されているとも思える評価であるなぁ。
まあ実際朝陽は一途だと思いますよ。今も葉子さんがさみしがっていたと聞いて嬉しそうな顔しておりますし。
この、こうと決めた相手に一途なのが朝陽の特徴でありますやね。
ヘタレではあるが、他の女の子との関係をなあなあにしない部分は好感が持てます。
かつて一度惚れていた相手に接近してほとんど反応しないというのもどうかとは思わなくはないが・・・外部ユニットはノーカンか!?

私は君のその一途さを知っている。だから私はその一途さを信じているし、私は君を諦めることが出来ると思うのだ。
これが私なりの前への進み方。そうとも。君が過ちを犯すことなどないのだから。たとえ一夜を共に過ごそうとも!!

そんなことを考えている藍澤さんですが・・・
実際はテントの周りに鉄条網を敷き、銃器を構えた完全な臨戦態勢で夜を過ごそうとしたりしています。
これって全然信用してないってことじゃないですかー!!おやおや。

諦めたはずといいながらドキドキが止まらずにいる藍澤さん。
うーむ、藍澤さんはどこまでも頭で考えて行動しようとしてしまうのが問題でありますなぁ。
基本的に衝動的に動くタイプなのに頭と衝動が一致しないから色々とチグハグなことになってしまう。
まあ傍から見ていたらそのチグハグな部分が面白く可愛らしいからよいのですが・・・本人の悩みは深そうだ。
まあ、トイレに行けない朝陽の苦悩も相当なものだったとは思いますけどね!!

・バチバチBURST
順調に成長している様子の火竜。
幕下から大銀杏を結える十両に昇進し、そして新十両になった場所で優勝を決めて見せる。おぉ。
得意の下手投げであるが、相手の頭を押さえているし鯉太郎というよりは仁王さんのように見える投げ方ですなぁ。笑い方とかも。

優勝したことで周りの力士や記者らしき人から祝福を受ける火竜。
コノヤローとかバカヤローとか憎まれ口をお互い叩いているがどちらの顔も笑顔である。
うーむ、いつの間にやら火竜も周囲に馴染めるようになったんですな。
昔は同期も親方も逃げ出すほどの暴れん坊だったのに・・・いい成長の仕方をしたのが見て取れる。
それもこれも相撲取りの心構えを教えてくれた虎城のおかげでありましょう。だがその当人は・・・

同部屋の弟弟子の優勝に喜びを見せることもなく静かに坐したままの虎城。
その虎城もまたこの場所をいつも通り危なげなく優勝して見せる。
もはや虎城の力はすべてにおいて絶対的なモノとなっていた。

現在の取組はさておき、これまでの実績や人格などは否定のしようもない。
それ故優勝を重ねる横綱・虎城の人気は世間でもうなぎ登りの様子。
どうでもいいが優勝パレードの時の虎城の横にいるのは十文字か・・・?この頃から腰巾着だったのだろうか。

天城親方も盛大に優勝を祝う。
のだが、やはり虎城のやり方は快くは思っておらず歯切れが悪い様子。
うーむ、当然ながら天城親方と虎城の仲もぎこちないものになってますなぁ。ハゲに対してそんな態度はねーだろ。

もちろん火竜もそんな虎城のことを認めてはいない。前を通り過ぎる時に皮肉を述べる。

今のオメーの相撲からは何も感じねーよ

この一言に対して表情を変える虎城。黙れと火竜に詰め寄る。
ふむ、どうやら完全に腐ってしまっているわけではないようですな。
自分が前と変わってしまっていることは自覚しているし、そこは突かれたくない点であるらしい。

虎城が行ってしまった後、こんなトコで酒が飲めるかと会場を出ていく火竜。
どうやらもっと静かな普通の飲み屋に向かうらしいが、そこに山崎記者を伴っていく。
どうやら何度も飲みに行く仲となっているようだ。ほほう。さすがに芽が出る前から追っていただけのことはありますな。

居酒屋で飲みなおしながら愚痴をこぼす火竜。つまんねー相撲取りやがってバカヤローが!!と。
しかしまあ、虎城の立場が立場ですからねぇ。山崎記者も仕方ないんじゃないかと語る。

今や虎城は各界の象徴そのものだ。子供たちからも憧れられ新弟子希望者も急増・・・
それどころか彼1人が生み出す経済効果だって計り知れない・・・
それに横綱はもう降りることを許されない最高位だ。
相撲を変えざるをえないほどの重いモノを虎城は背負ってしまったんじゃないのかな・・・

確かに山崎記者のいうことは理屈である。が、理屈では割り切れないものもある。

各界のタメに・・・己の信念曲げてまで・・・アレが虎城の知りたかった"先"だってのか・・・?
死んだような顔して・・・違うだろーが・・・

悲しそうな、悔しそうな顔を見せる火竜。やはり虎城が変わってしまっているのが嫌なんですな。
それはまだ憎しみとかそういう感情ではなく、虎城を気遣っている部分が見て取れるようである。
実際、居酒屋でからんできた酔っ払いに対して怒りを見せている。
虎城が本当は弱いんだろとか、相撲なんてどうせ出来レースなんじゃねーのかと述べる酔っ払いの胸ぐらをつかみ上げる。

誰が・・・弱いって・・・?アイツを軽く語ってんじゃねーぞ・・・

いい怒り方でありますなぁ。
しかしもう関取にまで昇進した身である。こんなところで暴れるわけにはいかない。
それは分かっているが、酒瓶を振り回してくるような奴が相手では応戦しないわけにはいきますまい。
そう思ったのだが、山崎記者が身を挺してこの場を収めようとしてくれる。
ああ、現在の山崎記者の傷はここで負ったものだったんですね。痛そうだ。
酔っ払いを追いかけようとする火竜だが、山崎記者はそれを止める。俺の今までの取材をダメにする気かよ、と。

俺はアンタが虎城とともにいずれ各界を変えちまう奴だと本気で思ってるんだぜ・・・
火竜・・・虎城が本当に根っこから変わっちまったのか知りたいのなら・・・
相撲で真っ向からブツかってみればいいんじゃないのか・・・?
それが力士の・・・・・・あんたら2人の会話だったんだろ・・・

いいこと言ってくれますなぁ山崎記者。泣ける。
そしてこの言葉は火竜を動かし・・・会場にとってかえして虎城の足元へ稽古用のまわしを叩きつける。

火竜「ソレ付けて稽古場に来い・・・」
虎城「何言ってんだお前・・・」
火竜「まだ何も言っちゃいねーよ・・・それとも逃げるか・・・?怖ーんだろ・・・相撲が・・・」

ついに同部屋の兄弟喧嘩が始まろうとしている。
もはや言葉で語って分かり合うことはできない。
山崎記者の言う通り、相撲で真っ向からぶつかって語るしかない。
虎城にはもう昔のようにドンとしたものは残っていないのか・・・それとも?

回想編ということもあり、将来この2人の関係がどうなるかわかってしまっているのが辛い。
それでも今はまだ、この時はまだ虎城も枯れてはいないのだということを示してほしいという想いもある。
記録に残らぬこの戦いはどのようなものとなるのか。楽しみです。

・侵略!イカ娘
フード付きコートを着ると全身が透明になる。これはナノテクノロジーによる技術か!?

心のキレイな子には見えるとかそういう話かと思ったらそうではなかった。
いやまあイカ娘も心はキレイか。侵略者なのに。

・囚人リク
病棟の密室にて非情の尋問開始!!
命の恩人であったとしても脱獄は許されない。さすがに見逃してくれる話にはなりそうもないか・・・
でもまあ考えてみると成功率は非常に低いわけですからねぇ。
もしかしたら失敗してその場で殺される可能性もある。
それならば事前に潰して刑期の延長で済ませた方が命の恩人に報いることにはなるかもしれない。
そんなことを考えているのかどうなのか、原田看守の尋問が始まる。

仲間は何人か。その質問に答えない椿。仲間を売る気はないということだ。
だがその答えを聞かずに己の推測を口にする原田看守。

脱獄の準備をするには深夜しかない。現に非常階段ではち合わせた時も。
帰りは仲間の待つ舎房に戻ったんだろ。つまり、最低でも同房の者は全員グル

まあそうなりますわな。鋭い。そして続いての質問は決行はいつかというもの。これも椿は答えないが、原田看守が推測を始める。

あの時お前は非常階段を登っていたな。屋上へ向かって。
屋上の下見・・・そして最終目的はヘリの調達か。
いや、脱獄発覚時ヘリは全機出動する。となると別のヘリが必要だ。
決行は視察委員がヘリでやってくる時。1月31日から2月4日の間だな

うーむ、見事に看破されてしまっている!!
まあ、屋上であったという部分が根拠となっているだけにこの推測はそこまで難しいことではないか。
とはいえ上手く追い込んでくるものですなぁ・・・
追い詰めつつ、再度椿に仲間は何人だと自白を迫ろうとしてくる。

違う・・・違うんだ。俺がみんなをそそのかした
脱獄だって未遂だ。俺が悪いんだ。だから・・・俺だけのせいに・・・

もはや脱獄の件について言い逃れはできない。なので仲間だけでも救おうと首謀者であるフリをする椿。
しかしそれは罪を大きく被ることである。つまりそれは・・・

妹に会いたいか。履歴を調べた。それも叶わぬ夢となったがな

思い浮かべた妹の姿。そこで動揺して出来た心の隙に効果的に叩き込まれる原田看守の言葉。これは・・・キツイ。
シーツを強くつかんで悲しみを堪える椿の姿が哀愁を窺わせる。

椿は隕石で両親を失い妹とたった2人で生きてきた。その妹と離れ離れになっているのはどれほど悲しいことか。
原田看守は言う。だったら犯罪を犯さなければいい。そうすれば今も2人で一緒にいられた、と。

あんたに何がわかる!!
スラムの人間じゃないあんたに・・・
隕石の前までは・・・スラムの壁ができる前までは・・・みんな・・・仲よく生きてたじゃないか・・・
それなのに・・・たった5mの幅の壁ができただけで人は人に優しくできなくなった・・・しなくなった。
スラムの人間と外の人間と何が違う。ある日突然理由もなく差別された。
それは悪いことと知っているくせに外の人間は無視をした。無視をし続けたんだ。
大人は汚い。あんたもそうだ。
苦しかった・・・助けてほしかった・・・

悲しみを表情にだし、そう述べる椿。
確かに椿の過去は涙なしには語れないものがありました。
犯罪を犯したといってもアレは生き延びるためにも仕方がないと言わざるを得ないし情状酌量の余地はあった。
しかしそれが通じないのがスラムの人間に対する歪んだ法である。
そしてその歪んだ法は他のスラムの人たちにも降りかかっている。
助けを求めたのに助けはこず、涙を流す少年たち。大人を信じられなくなっても仕方がないのかもしれません。

涙を流す椿に対し原田看守は静かにこう述べる。

明日退院できるそうだ。
仲間と話し合え。そして脱獄を中止しろ。そうすれば見なかったことにしてやる
中止しなければ即、所長報告の上全員刑罰に処す。明後日に返答しろ。

ふむ、やはりそこが妥協のラインでありますか。
脱獄を見逃すことはできない。強行されて殺されるような事態になるよりも中止を促す方に回ったわけですな。
その妥協点を告げて立ち去ろうとする原田看守。しかし立ち去る前にひとつ質問がある。なぜ俺を助けた。と。

これ以上汚れてしまったら、笑顔で美雪に会えないと思った・・・

純粋な答えである。私欲や打算で守ったわけではない。
いや、自分の心を守るというのが私欲であるというのならそうともいえるのかもしれないが・・・
とにかく、そういった心の声に従い、原田看守を助けたのだという。
それを聞き、何かを堪えるような表情をする原田看守。感銘は受けてくれたようであるが・・・

俺は看守だ。奴は囚人だ。でも正直だった。でも人だった・・・
アオリが見事にはまっております。
うーむ、何とも悲しい尋問でありました。
さてさてこの原田看守の妥協を受けて脱獄ナインはどのように動くのだろうか。

中止を報告すれば見なかったことにすると言っている。
けれども、中止したと口で伝えるだけで納得してもらえるのだろうか?その点は疑問が残る。
中止したふりしてこっそり決行したらどうなるか。
視察委員が来ている間は屋上までの道で監視してそうな気がしますなぁ・・・

ならば原田看守の口をふさぐ方向に行くのか?
殺すのは反対する人が多い。けれども他の看守のように買収や脅しによる押さえつけはあるのかもしれない。
しかしそのどちらも効く相手かどうかはわからないわけで・・・うーむ。
説得できれば一番なのであるが・・・どうなりますかねぇ。

・クローバー
ゲンゲンと花京院が正面から削りあっている頃、王者である春木たちは優雅なランチとしゃれこんでいる。
まあ、ハヤトたちだって他の連中が戦っているときにランチやデザート食べまくっていたのだから人のことはいえないか。

だがどうやら春木たちは花京院チームが勝ち残るのが当たり前と思っている様子。
ハヤトたちはせいぜい花京院たちにダメージを与えてくれればいいぐらいのつもりらしい。
なるほどねぇ。ハヤトのトーナメント参戦を勧めたのにはそういう思惑があったのか。割とセコイ
しかし実際は勝ち負けの分からない接戦となっている。
この状況を聞いてどんな反応を示すのか・・・楽しみですな。

闘っている2人は今や足を止めて壮絶な殴り合いを開始している。
体格だけみれば花京院の方が有利に思えるが、さすがゲンゲン。全く譲る感じはないぜ。

互角の殴り合いを繰り広げる2人。
それを見ていた周りの広島紅葉の連中は花京院コールを開始する。
ほほう、結構人気あるんじゃないですか花京院。
よそ者に負けるなという気持ちももちろん含まれてはいるんでしょうけどね。

勝って春木のところまで行かないといけない。その意識で戦い続ける花京院。
立派であるがゲンゲンとて負けてやるわけにはいかない。

アイツに頼まれたらよ!!

やっぱりまだハヤトから受けた恩を忘れずにいるみたいですね。
表面的にはそういう意識は見せなくなったけど、恩返しの機会は常に狙っている様子のゲンゲン。うーむ、いい奴だ。

ゲンゲンの飛び蹴りが炸裂。これは勝負あったのか・・・?
しかし何だかんだでゲンゲンもダメージを受けてしまった様子。この後の戦いは大丈夫だろうか。心配です。

・最強少女さゆり
雑草マン。そんなに探さなければいけないほど人気の商品なのだろうか。
まあカードついてますしねぇ。カードついてるならまとめ買いされることもあるか!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
力道玄馬の豪快なホームランであっという間に同点に追いつかれたスーパースターズ。
さてさて、小林はここで切り替えて後続を抑えることが出来るのだろうか。

いよいよ小林が本性を現すか。期待するブルペンの投手陣。
しかしよりによって里中に本性なんてあるのか?と危惧されてしまったりしている。うーむ、よろしくないですな。

ここまで山田は小林が変化球投手であることを隠してきている。
それを継続させるために荒れ球を交えさせたりするリードを行う山田。
球威はさておきコントロールはさすがといったところですかな。

そろそろ変化球が来るはずと読んだ東海の竜。
しかしその読みは外され、ストレートを打たされてレフトフライ。
危うくポテンヒットになるところだったがレフト足利の足が生きましたな。ナイスプレー!!

そして六番の信長に対してもストレートを投げる小林。
今度こそ変化球が来るものと思っていた信長はサードライナーに倒れる。
ふーむ、危ない感じではあるが何だかんだで持たせておりますなぁ。
しかしそろそろブルペンの方にも不安が広がってきている。
この阪神の強力打線に対して先発させるほどの投手なのか・・・?と。

七番の権左に対しても135kmのストレート。徹底してますなぁ。
権左の打球は一塁星王の横を抜けるが、鈍足の権左にしてみればこれはライトゴロになりそうな感じ。
と思いきや、ライト山岡が・・・まさかのトンネル!!
そうか・・・山岡にはこれがあった!!まさか高校時代のあのトンネルをまた見せてくれるだなんて思いもよりませんでしたよ。
さすがにあの時ほどはショッキングな場面ではありませんが。

山岡のトンネルにより権左は三塁にまで進もうとする。
普通の選手なら問題ないのでしょうが、鈍足の権左だとギリギリのプレーになりそうである。
そして三塁を守るのは岩鬼。まさかここで岩鬼と権左のクロスプレーになるとは・・・!!

何やらこの試合ではとことんぶつかる2人。果たしてこのぶつかり合いはどのような結果となるのか。

なんとなく山岡はこの対決に持ち込むためにわざとトンネルしたんじゃないかと思えるようになってきました。
高校時代犬飼武蔵がわざとトンネルした時のように。クロスプレーで権左を仕留める殺人野球が狙いだったんだよ!!
本当にそういう狙いだったら恐ろしいパンダさんと言えますな。

・ペーパーブレイバー
レーヴァテインと来ましたか。世界を焼き尽くすにはふさわしい武器の名前かもしれません。
しかし聖利ちゃんはやけに詳しいですね。勇者のことよりも詳しいのは一体何故なのか。

八兵衛ちゃんの色気というか立ち姿はやけに大物感がある。
レベルはそこまで高いわけじゃないのに単身で魔王に向かっても遜色ない感じってのが凄い。

魔力を消費させればいいとのことだが、レベルでの魔力変換が面倒くさいですなぁ。10分で削り切れるのかどうか。
それにしてもやっぱり右華ちゃんは立派な腹筋を持っておりますなぁ。

・錻力のアーチスト
バックスクリーン最上段に突き刺さる清作の勝ち越しツーランホームラン。
観客もこの大きな当たりに沸き返る。文句なしの一発だ!!
と思いきや、文句を述べる者が現れました。

バックスクリーンを越すには身体が細すぎる。奴には愛が足りない

あ、愛ですか。いきなり何言ってるんだこいつは。
おにぎり食べながら試合を見ていた男――蛮堂。その隣で静かに観戦している男――蓬莱
この2人の男を呼びに何だか可愛い子が現れる。おや、マネージャーさんですか。
桃ちゃんと呼ばれるマネージャー。ついに可愛い女子マネを擁した高校が現れたぞ・・・!!

この3人が所属しているのが蔡理高校。どうやら次の準々決勝で当たる相手らしい。
蛮堂はこの試合を観戦した結果、両チーム共投手が悪いと言い捨てる。ほう。
そんな蛮堂らに声をかけるのは・・・神奈川の王者、港南学院のエース・穂村。
どうやら昨日投げたのでサイクル的に今日は中日となったらしい。それで1人で偵察でありますか。

ここまで2試合コールド勝ちをしているのは港南学院と蔡理の2校のみ。ふむ、手ごわそうな相手ですな蔡理。

弐織義壱から伝言を預かってきたと言いながら、その内容は「・・・・・・」だったりするという。
らしいといえばらしいがそれは伝言と言えるのか?なので伝えられた蛮堂もこう述べる。

弐織義壱に伝えておけ。言葉にしなければ気持ちは伝わらないとな

その通りかもしれないけど、何だか乙女な感じのするセリフですな。ハハハ。

さて、蔡理の3人は次の試合に備えるために姿を消す。
残った穂村は試合を観戦しているが退屈そうな感じ。
どうやら左薙は勝負から頭を切り替えて味方に守備練習をさせるよう打たせる方向にしているらしい。
ふうむ、この試合は既に決したとみて夏に向けての練習をしているって感じですかね。やっぱりクレバーですなぁ。

こんな展開じゃ俺のエモノの清作も気ィ抜けちまうかもな・・・

なるほど。桐湘というよりも弐織義壱と似たバッティングをする清作がお目当てだったわけですな。
しかし試合が決したのを見て取り、居眠りを始める穂村。起きたころには終わっていたという。そういう飛ばし方か!!
結果は8対3で桐湘の勝利。さすがは之路さん。燃えてからは見事にシャットアウトしたわけですな。
左薙も之路さんに感謝の言葉を述べる。いい経験をさせていただきました、と。
ちなみに弐織は結局4敬遠でほとんど打つことが出来なかった様子。こりゃストレスたまりそうですな。わぱっ。
まあ真っ向勝負は夏にまたってことですやね。

さて、この次の試合の勝者と準々決勝で当たることとなる。
出てくるのは冒頭で観戦していた蛮堂たちのいる蔡理高校。妥当港南学院筆頭にあげられている高校だ。

どうやら左薙は蔡理からスカウトされていたらしい。
ふむ、将来を見越して進学校の栄春に入ったわけだが、やはり左薙は強豪に誘われるだけの才能があったわけですな。
しかし強豪ゆえの驕りか、ずいぶんと桐湘を見下しているようですなぁ。そういう態度はよろしくない。
でも蔡理高校のエースである蛮堂は何だか面白いことを言ってくれる。

相手に踊らされる奴は三流だ。一流のレスラーはホウキが相手でも試合ができる

レスラー?一体何を言い出すのだこの男は。
4敬遠されて活躍できなかった弐織に対する言葉だが、これはちょっと意味が分からないですね。
しかしそれにしてもゴッツイ身体をしていやがる。弐織と比べて遜色ないどころか上回っているのではなかろうか・・・

蛮堂「お前もいずれ俺の愛の力の前にひれ伏すだろう
弐織(・・・こんなこと言う奴だったか?)

どうも去年とはずいぶん様子が違う感じの蛮堂。昔はもっと普通だったんですかね?

蔡理のもう1人の名前ありの選手である蓬莱は清作に話しかける。

もう少しで弐織義壱の場外ホームランに迫るスゲェあたりだったな。正直ビビった

そのようなことを言われて鼻息を荒くする清作。
意外と自分の心に合致するおだてには弱いんだな清作。

さて、蔡理との交流も終えたことだし、帰る前にその試合っぷりを観戦するとしましょう。
柊的に言えば蔡理の実力をハイポイントサイトシーンってところだ。
ちなみに「高みの見物」と言いたかったらしい。適当な英訳過ぎて左薙にツッコまれている!!

というわけで蔡理高校の試合であります。
1回の表は守備に回る蔡理。マウンドに立つのはエースである蛮堂。
去年よりひとまわりデカくなった体で試合前にいきなり吠え出す。桃ちゃん!!と。

キミのつくる補食を食べ続け俺の体は大きくなった!!この体はまさしく愛の結晶!!

ははぁ。それが大きくなった理由ですか。
いい話ではあるが・・・恥ずかしい奴だ。というかマネージャーとしては皆のために作ったものなのであるがなぁ。
穂村からトンチンカンとか言われるような男であるが、まあこの真っ直ぐな気持ちは好感が持てなくもない。

俺は可燃物。キミは酸素。2人をつなぐ野球は点火のエネルギー。燃え上がれ2人の愛の炎!!

何を言っているのかわからないが、とにかくすごい迫力だ!!
恥ずかしげもない愛のポエムにより放たれた剛球熱球。
その凄まじさは相手が振った金属バットを弾き飛ばすほどである。
いや――その金属バットがヘコむほどである。バ、バカな!?

・・・何投げたらハート型にヘコむんだよ・・・イヤ、逆さにして桃型なのか・・・?

そんな分析を行う穂村。ああ、桃ちゃんのことを思って投げたから桃型になると・・・納得した!!いやいや。
ついでに筋肉だけで投げてるくせにと述べる弐織にもツッコミいれておこうか。お前がいうか!!

俺の右腕はキミに捧げる!!桃ちゃーん!!

投げるたびに吠えまくる蛮堂。こりゃ桃ちゃんも恥ずかしくてたまらないでしょうなぁ。
おかげでこちらとしては可愛い照れ顔が見れるってもので、いいぞ。もっとやれ。

叫びはさておき、蛮堂の球は凄まじい。之路さんをも上回る速さかもしれない。
それにその球の衝撃はスタンドまで響くかのような熱気を伴っている。これは清作の打ちたいという気持ちに火をつけるに十分ですな。

しかし蔡理は蛮堂だけのチームではない。
1回裏、蔡理の攻撃。ワンナウト一・二塁の状態で四番の蓬莱に打順が回る。
そこで蓬莱が放ったのは・・・バックスクリーンを越えるスリーランホームラン!!
おやおや、清作にスゲェ当たりだったなとか言っておきながら、自分はその当たりを軽く超えていきやがるとは・・・!!

・・・のヤロォ。見下してやがったのか・・・!

これはこれは。投・打ともに手ごわい相手でありますな。
左薙もその2つを兼ね備えていたわけだが、こちらは2人で分担している感じである。
打ち砕くには倍の労力がいるわけで・・・厄介な話であります。
この蔡理に勝つにはどうすればいいのか。やはり蔡理にあって桐湘に無いものがポイントとなるのではないかと考えられる。
それは何かって?可愛いマネージャーに決まってましょうが!!
次の試合までにマネージャーを獲得して愛の力で負けていないことを示すのが重要なポイントとなるわけだ。間違いない!!

・ANGEL VOICE
市蘭と船学。80分の戦いを終えて3対3の引き分け。決着がつかずに延長戦に突入することとなる。
ここからさらに前・後半合わせて20分戦わなければいけない。
スタミナの心配がされるところであるが・・・ここで船学は選手交代を行う。
うーむ、この辺りはさすがに選手層の厚い船学ですな。羨ましいことである。

しかし船学はこの延長突入でいきなり交代枠最大の3人を入れ替える
普通は誰かがケガした時に備えて1人は残すものだが・・・勝負をかけてきたということか?
交代したのは運動量の多い両サイドバックとボランチ。守備にフレッシュなのを入れてきたわけか。ふむ・・・

後半、古川のラストプレーのせいで流れは完全に船学に傾いている。
その勢いに乗って延長の早い段階で得点してしまおうと考えているって感じですかな?うーむ、怖い話だ。
逆に延長にまで持ち込まれた市蘭。気落ちしている場合ではないぞ。

オレたちは挑戦者だ!!積極的にいこう!!

さすが百瀬。そのことをよく理解しており、声を出す。
絶対に受けに回ることなく、積極的に行く。そして勝つ!!何があっても勝つ!!
その意識で臨んだ延長戦であるが・・・行われたのは船学の一方的な波状攻撃であった

次々に攻め込まれ、シュートまで持っていかれる市蘭。
攻められっぱなしで反撃の糸口さえつかめないこの状況は・・・相当マズイ。

負けに等しい試合を終了間際に振り出しに戻した。その勢いを延長戦に持ち込んできた船学。
人数をかけて一気に攻め上がってくる。市蘭はその攻めに振り回されている状態。うーむ、これは・・・
関根さんに言わせれば、船学の連中は分かっているのだとのこと。うちの反応が悪くなることが。

頭の中では切り替えたつもりでも、なぜあの時追いつかれてしまったのかという思いがどこかに残っとるからのぉ。
それが原因で集中しきれず、反応が遅れて受けに回ってしまうんじゃ。

むう。さすがに意識しただけで切り替えれるものではありませんか。
なんとか堪えて集中しなおすような状況に持っていきたいところである。
が、どうやらその堪えるというのもなかなか難しい状態になってきました。
足が痙攣したままの二宮さんが足をもつれさせる。疲労がさすがに蓄積してきたか・・・!!

さらに二宮さんを抜いた伊能は個人プレーではなくサイドチェンジなど周りを使ったプレーをしだす。
ううむ、ここにきて孤立していた伊能が機能し始めるとは・・・厄介な!!

不安要素のなくなった船学。
一方、市蘭はジャンプした万代さんが足をつらせるなど疲労のピークに近い状況。
スタミナはとびぬけているとはいえ、いつも以上に一生懸命に走ったのだ。限界だって見えてくる。
肉体的な疲労に加え、勝利間際で振り出しに戻されたという精神的な疲労も圧し掛かっている。
これは・・・本当に大ピンチだな・・・
延長は前・後半合わせて20分もある。堪え切れるのか。点を取ることができるのか。凄く不安になってきました・・・

・思春鬼のふたり
諏訪との戦いを終えたところで激しい雨が降り注ぐ。
この雨によって屋上の血の痕跡は全て洗い流されるだろうとのこと。そ、そうなのか?
まあ屋上なのでそうそう血のシミがあっても目立つことはないし、時間が経てば風化もするか。
死体自体はお仕置き人さんが担いできてくれている様子。
あれ、お仕置き人さん。その眼帯はファッションか!?靴下も両方上がってるし普通になってる!!

ふむ、どうやらお仕置き人というのは専属でこういう仕事をしているわけではないらしい。
お掃除人の中でポイントと評価の高い人がお仕置き人になれるのだそうな。ほう。
今回来てくれたこの子の名前は小鹿陸。わざわざ侘救の高校の制服を入手して潜入したそうな。ご苦労様です。

一応諏訪は不必要に目撃者を殺すので上からの命令で監視対象とされていたらしい。
他のお掃除人と衝突した場合早急に対処する状態となっていたわけだ。
ふうむ。お仕置き人が即座に現れたのには理由があるってことですな。

実際諏訪はルールを侵しお仕置きが執行されました・・・が、元々はそちらの目撃者を消せば起きなかった出来事でもあります。

正論でありますな。
しかし続けて白雪さんにも正論を述べる小鹿さん。これはよろしくない。
人を殺す私たちとあなたとでは住む世界が違う。普通なら納得できる言葉であるが、この子はこの子で凄い世界にいるからなぁ。
実際小鹿さんにこんなことを訪ねだす白雪さん。

もっとその世界のこと教えてください。辻くんのことならなんでも知りたいんです。たとえそれで私がどうなろうと構いません。
私、1回死んだようなものだから

ふうむ。怖いもの知らずの理由はそれでありますかね。
自由に生きている感じがして羨ましく思えなくもないですな。

さて、色々と悶着はありましたがどうにか家に戻ってくることが出来た侘救。
一時はさらし首まで行っていた担当さんであるが、機嫌がよくなった侘救によりマトモな服を設定される。良かったですね。

WCOの依頼をこなせばポイントが貯まり、それだけ評価も上がる。もっと悪い奴らの殺人依頼が来るようになるそうな。
侘救が望んでいるのはその悪い奴らを殺すことの様子。ふうむ。
服を買うとポイントは消えちゃうんですかね?なら買いたくないのも仕方がないですわな。

それはさておき、侘救は白雪さんの1回死んだようなものだからという言葉が気になっている様子。
それは侘救自身の過去に関係する言葉であった。

小さい頃の侘救は両親に愛され、絵に描いたような幸せな家庭の中で暮らしていた。
が、家に強盗が現れて父親が殺されてからそれは一変する。
母親はそのショックで自殺し、絶望した侘救も両親の後を追うために首を吊った。
しかしどうやら縄が脆かったおかげで途中で切れて死ぬことはなかったらしい。ほう。
そうやって生き残った侘救に話しかける者がいる。

うん。なかなか見込みがあるよ。ボクの好きな瞳をしてる。1度死んだ人間の瞳だ
"死"を知ってる人間ほど強いものはこの世に無いからね。その力を別の方向へ生かす気はないかな?
キミのような人間が世界お掃除機構に必要なんだ。

そう語りかける人物。ふうむ、侘救はこういうスカウトを受けてWCOに加入することとなったわけですか。
選択肢の少ない子供がそういう道を示されたのなら染まってしまうのも仕方がないことなのかもしれませんなぁ。
さて、引き続き新たな殺人依頼が来るわけですが、今回はどんなターゲットであるか。
普通のターゲットなら問題なく遂行できるだけの力が侘救にはあるわけですが・・・さてはて。

・名探偵マーニー
息を切らし夜を駆ける子供の姿がひとつ。
それを追う複数の大人の影。子供は目だし帽を被り両手は包帯に覆われておりと奇妙な出で立ち。何やら訳ありっぽいですなぁ。

マーニーが学校から家に戻ってくるとガレージが開きっぱなしになっている。不用心だにゃあ。
まあこんなところに人は来ないだろう。そんな風に考えていたら誰かがいる気配がして慌てるマーニー。
しかし出てきたのは目だし帽を被った子供。ふうむ、こんな辺鄙なところまでよく来たものだ。

どうやらこの子は日本語が喋れない様子。意思疎通が難しい様子。
けれどもお腹が鳴れば空腹なのはすぐに分かる。家に上げて料理を振る舞うこととしました。ほう、エプロンマーニーですか。

食事中もマスクを取る気はない様子。
それは仕方がないのでとりあえずどこの国の子か調べることにするマーニー。
会話を録音し、枯野さんに翻訳してもらうよう依頼する。便利ですなぁ枯野さん。

メールを送るときに何かの懸賞に当たっていることに気付くマーニー。オメデトウゴザイマス。珍しいこともあるものだ。

さて、この子供を追っている大人たちは徐々に行先を特定しつつある。
これはマーニーの家にまでやってくるのは時間の問題っぽいですな。

子供を家に上げたマーニーの元に届くのは二通のメール。
一つはロイドさんからのもの。どうやら急な仕事が入ったらしい。
何でも海外の富豪が滞在しているホテルから子供が行方不明になったらしく、町の探偵が一斉に招集されたそうな。ほう・・・
二つ目は枯野さんからのもの。早速翻訳してくれたようですな。頼りになる。
どうやら言語はポルトガル語だったらしい。
断片的な翻訳だが「助けてくれ」「私は追われている」「顔を見たら不幸になる」と言っているそうな。
怖い人にさらわれて逃げてきた」と聴きとれるところもあるらしく・・・大事なのは間違いなさそうですなぁ。

そのようなメールが届いた後、マーニーの家のセキュリティセンサーが反応する。誰かがこの家に向かってきているのだ。
犬を連れた男たち。匂いを覚えさせてここまで探索してきたわけでありますな。
うーむ、このままではたどり着かれるのは時間の問題であるが・・・とりあえず正確なことがわかるまでは引き渡しはできませんわな。

パパがメカニック対策にと作った防犯設備。籠城ならおまかせを

シャッターを下ろし、閂のような施錠を行ったりと人の出入りができないように固めるマーニー。
これってロイドさんの手作りだったりするのだろうか?DIYの結果か!?地味に技術が身についていますなぁ。

守りを固めた後、警備会社や警察に連絡しようとするマーニー。
しかしどうやら電話線を切られたらしく繋がらない。面倒なことをしてくれる。
妨害電波でも出されているのか、無線での連絡も通じない様子。ふーむ、外部と連絡が取れないと籠城も危ういですなぁ。

とはいえこの家の籠城はさすがに対メカニック用だけあり普通ではない。
ドアの向こうには鉄板が張られ簡単には破れない。
シャッターの向こうも壁があるかのようで人の力ではビクともしない。
外階段の手スリには電流が流れており、簡単に上には上がれそうにもない。なかなか面白い設備だ。
しかしここは人気のない山の奥。連中は仲間を呼んで何か手荒な手段で突破しようと考える様子。おやおや。
それをしっかり盗聴しているマーニーもマーニーだな。

手荒な手段。それはブルドーザーで設備を破壊して乗り込もうというものであった。ああ、これは間違いなく手荒だ。
人の力では簡単には破れないが、さすがにここまでされると厳しいですわなぁ。
相手側は重機という威力を示し、子供を引き渡すよう交渉をしてくる。
それを受けて窓のシャッターを開けるマーニー。
が、顔を出したり交渉をしたりはしない。行うのは電気の点滅。なるほど、モールス信号で外と連絡を取るつもりか!!

これに気付いた連中は強硬手段に出る。ブルドーザーでシャッターを破り乗り込もうというのだ。
が、そのために動き出したところでパトカーが到着する。バカな・・・早すぎる!!

異様な早さで駆けつける警官たち。その中にはロイドさんや毛利さんの姿もあった。
ロイドさんが言うには子供の捜索で近所まで戻っており、家の方を見たらちょうどS・O・Sのモールスが見えたそうな。
そして毛利さんや他の警官も偶然別件や何かで近くまで来ており、モールスを見かけて駆けつけたのだそうな。
まさかここに集まった人たち全て偶然それぞれに駆けつけたと・・・!?

何やら妙な話でありますが、とりあえず押し込もうとしてきた連中のリーダーに話を聞く。
リーダーもさすがに立てこもっていたのが女子高生だとは思っていなかったでしょうな。
それはさておき、マーニーは何故あの子を捕まえようとしたのか尋ねる。
こちらとしては自衛のつもりで立てこもったわけで、詳しい事情はさっぱりでしたからねぇ。
というわけで、リーダーの口からこの子の素性について教えてもらえます。

あの子はグローリーチャイルド。百年に一度生まれるとされる神に愛された子供
彼の故郷のインドでは生き神とされ信仰の対象とされる。それに関わった者は皆幸運が訪れる。

ほう・・・それはまたオカルトな話でありますな。
ただ、確かに心当たりがないわけではない。懸賞が当たっていたのもこの子の力によるものだと考えられる。
それに警官たちがこれほど早くやってきたのも幸運によるものだと考えれば説明がついてしまうわけで・・・うーむ。

オレ達のボスは彼の力でかなりの資産を稼いだ。その子は裏の世界で有名なんだ。おそろしい金額で貸し借りも行われているくらいだ。

何とも荒んだ話でありますなぁ。
しかもこの子が不幸であればあるほど関わる者の幸運は大きくなるらしい。
だから皆でこの子をよってたかって不幸にした。目だし帽を取らないのはそういうことらしい。そ、それはまた・・・

大丈夫。大丈夫だよ。これから君は幸福になるんだ。そしてきっとそいつらを見返してやるんだ

子供を優しく抱きしめるマーニー。
どれほど酷い目に会ってきたのかは想像もできないが、マーニーと出会えたのはこの子にとっても幸運でありましたなぁ。

一か月後。どうやら子供は大使館を通じてインドの両親のもとに帰されているらしい。
実際、テレビには笑顔でマーニーに向けてありがとうとお礼を述べている少年の姿が映っていたりする。
ふむ。元気でやっているようで良かったです。本当に良かった・・・

マーニーの優しさが溢れていた今回のお話。
しかし神に愛された子供を不幸にすれば関わる者はより幸福になれるってどういう話なんだ?神はそういうのが望みなのか!?
深く考えると色々と歪な考えになってしまいそうでいけませんな。子供は幸せになった。それで良しと考えましょう。

・ウチコミ!!
思い切り当たって砕けろ!!
春樹の作戦が見事にはまり、紅林の懐に入り込んだレン。
さあ、後は今までの練習を信じてこの一瞬にかけるだけだ!!

イけ・・・いけ・・・いけ・・・

武蔵原の皆が応援してくれている。
が・・・レンの渾身の背負いも紅林の体を動かすことはできずにいる。
嬉しそうな顔しているので大分衝撃は来ているみたいですが、さすがの足腰ですなぁ。

そのまま抱えて裏投げに持ち込みそうな様子の紅林。これは危ない。
が、この窮地のレンを前にして応援に回らず座り込んでいたヒューマが動き出す。

マジで砕けてどうすんだ馬鹿野郎!!砕け!!!砕け砕け砕け砕け砕け砕け!!!武器見せてみろクソ素人が!!

叫びながらKの字で突撃してくるヒューマ。何だか可愛いですな。
何にせよこのヒューマの姿が思い起こさせてくれる。
それは春樹やヒューマが見せた勝利への執念。ならば僕だって・・・!!

ぬぅううぁあ・・・ああああああああああああ!!

一度は止まったはず。なのに強引に投げに持ち込むレン。
それによりついに紅林の体が前へと倒れ、回転する!!

畳に腰から落ちる紅林。結果は有効!!白帯のレンが全国2位からポイントを奪った!!
これはさすがに周りもザワつく。開始数秒であの紅林が投げられたのだ!!
この事実は戦っている2人にも大きな出来事として受け止められる。
紅林を投げることができたレンの喜び。
レンが思った以上に才能を見せてくれた紅林の喜び。いい・・・いい・・・!!

嬉しいさで紅潮したままの顔で内股を仕掛けてくる紅林。
投げの勢いが凄まじすぎて回りすぎ、足から落ちるレン。
完璧なまでに投げられたわけだが小兵だったのが幸いしたようですな。危ね〜。

一瞬のスキをついてポイントを奪うことには成功した。しかしここから先はどうするのだろうか。
さすがにもう策はないと思う。ので雪村さんはいつまでもAの構えをしていなくていいと思うのです。

というのはさておき、紅林の凄い投げを受けて恐れを抱きそうになっているレン。
うーむヒューマと戦った時の「呪い」の状態でありますな。決して胸が小さくなる呪いではない。
あん時と同じ事したら砕き殺すわよと希ちゃんに忠告される春樹。ろくでもないこと言って殴られてるのはご愛嬌。
それよりも、そうやってやり取りしているのを見てレンが奮い立とうとしている。

そうだ・・・あの時と同じじゃない・・・
柔道を始めて・・・仲間ができて。僕は・・・僕はもう小さくない

おぉ。ついに自分はもう小さくないという意識にまで成長しましたか!!良かった良かった。
そしてレンに対して仲間の姿を見せるために滑り込んでくる純ちゃんが凄まじく可愛い
目の前にこんな可愛い姿で滑り込んでくるのを見せられちゃ、そりゃ新堂さんも赤面しますわいな。

もう一度・・・もう一度投げたい!!

恐れを振り払い、もう一度投げたいと願って立ち向かうレン。
うむ、確かにもうレンは小さいとは言えませんわな。心は見事に大きくなった!!
この先勝ち目があるかどうかは分からないけど、この意識を得ることができたのは大きい。
まさに価値ある試合だったと言えましょう。そしてそれは紅林にも言えることでありますな。価値ある試合になって良かったですね。

・いきいきごんぼZ
相変わらずこの男子たちのトークは楽しそうである。内容はさておき楽しそうである。技野エロいわ。

堂々と女子トイレに忍び込む枷井のメンタル・・・
とかそういう問題ではない!!なんだこの見開きは!!きっしょ!!
まさか本物を並べてコピーを取ったとかそういう話だったりするのだろうか。どうなのか・・・どうなのか!?

・真・餓狼伝
・・・この戦いがただの奉納試合じゃないことくらい、俺にでも分かってたよ・・・
・・・この食い入るような目・・・耳。そして何より親父の鬼気迫る覚悟!
気が付くと俺も全身全霊かけて親父を"仕留め"に行っていた――

さすがに周りの水鵺の異様さ、久右衛門との真剣勝負など異常な事態では奉納試合と言われて納得できるはずもないですわな。
しかし久右衛門のただならぬ様子を見ればこの戦いを疎かにしちゃいけないのは分かる。
だから真剣に戦う。それが愛する肉親であろうと・・・

我が最愛の息子、文吉。
この一族でお前より武人として上まわる者などおらぬ・・・
ましてやワシなど足元にも及ばぬ。
ただ・・・不謹慎やもしれぬが・・・ワシは・・・ワシは実は・・・
前々からこうして・・・お前と真剣勝負をしたかったのかもしれん
そうしてお前の成長を、この身に深く・・・深く刻み込みたかった――のかもしれん。
じゃが、ワシの負けはすなわち文吉の・・・死!
今、負けられるわけが無い

悲壮な覚悟で挑む久右衛門。
しかしやはり文吉と正面から立ち向かえるだけの強さがあるわけではない。
むしろここまで打ち合って持たせているだけでも大したものと言えるかもしれない。
武術の解析や合理のことに関してなら天才的でありましょうが、それを自らの体で示すのはまた別の話である。
年齢の問題もあるし、さすがに久右衛門が急激なパワーアップをするという展開はなかったか・・・

じゃが、こんなワシでもお前に負けぬものがある。
それは、絶対に放さぬ・・・力!!

そう述べて文吉の襟を掴みながら後ろに倒れる。巴投げか!?
と思いきや投げることはできず、馬乗りの状態にされてしまう久右衛門。おや。
寝技の体勢に入ってしまうと久右衛門はさらに不利になる。文吉は寝技も相当得意ですからねぇ。
首を極められ、親父の負けだと宣言される。
だが、この接近した状況に持ち込むことこそが久右衛門の作戦であった。
そう、久右衛門の負けぬものとは・・・絶対に放さぬ力。そして――

絶対にお前を放さぬという――お前を守る心じゃ!

両腕を広げ、渾身の力で文吉を抱きしめる久右衛門。
愛しておるぞ文吉と呟き、抱きしめる。
愛情の深さがそのまま抱きしめる力となり、威力を高めている様子。これは凄い。
この悲痛な父の想いが勝負の決め手となるのだろうか?決着は早そうでありますなぁ。

・雨天決行
赤マントへの攻撃が当たった!!
と思いきや、フードを外して出てきたのは探し求めたハルさんの姿。戸惑う甲人。
しかしそのハルさんの顔は次の瞬間深水に変わり・・・更には甲人のものへと変わる。

何なんだ・・・コレは・・・いったい・・・

戸惑いを見せる甲人。
いやまあ、ここまでやられれば幻影の類だと思ったりするんじゃなかろうか?
少なくともハルさんを刺したわけじゃないんだと安心してもよかろうものである。
そんな甲人はさておき、もっと戸惑いを見せている者がいた。千里ちゃんである。

天野くんのまわりが・・・赤マントの気配でいっぱいに・・・
何で・・・確かに・・・天野くんは・・・赤マントをとらえてる・・・なのに・・・何で他にも気配が・・・
しかも・・・どんどん増えて・・・これって・・・この気配の数って・・・人間の・・・

赤マントの気配は人と同じ数だけあるという。それはまた盛大な。
都市伝説が人の噂から生まれたものだとすると、赤マントとはやはりそういう存在ということなのか・・・?

火車は赤マントがどういう存在であるか認識しているらしい。
倒すとか消すとかそんな次元の相手ではない。どこにでもいる・・・まさに神と言える存在だそうな。
ふうむ。だから抗うことを諦めて従っているってことでしょうか。
その点は納得しないでもないが、それよりもいきなり面白いことを言い出す火車。ネネねぇちゃんだと・・・!?
確かに似たような髪色をしておりますが・・・これは一体・・・!?

それはさておき、赤マントの件である。
一体赤マントは何者なのか。甲人の誰なんだオマエはという問いかけに答えを返してくれる。

誰だと言われれば誰でもないし、誰でもないと言われれば誰にでもなる・・・
それが僕。僕はね"人間"なんだよ

ここでいう人間とはおそらく種族的な意味での人間ではありますまい。
もっと詳しい話をしてくれる赤マント。が、その前に・・・胸に突き刺さっていた馬頭を破壊する!!
よもやこんなに簡単に破壊されるとは・・・驚いた。
泣きそうな感じに表情を歪めている虎頭が何とも言えない。

そうこうしているうちに各所で戦いを終えたらしき者たちが集まってくる。
エイジュと紋波さんは合流しているが、夜行にツチノコ任せてきたってことなんですかね?
ともかくフリーになった紋波さんが赤マントの正体について言及する。

オマエはもっとも古い都市伝説・・・すなわちウワサ話ッ・・・オマエとは実体持たぬ「言霊」だったんじゃな・・・

ふむ。どうやらこれが正解に近いらしい。そして補足するように赤マントが己の正体を述べてくれる。

僕は誰しもが持つ・・・ねたみ、ひがみ、恨みにそねみ・・・
その感情が声となり溜め息にのって吐き出される時・・・僕は生まれる・・・
闇のおまじないで呼び出され願いを叶える。人間という名のランプの中で眠る魔人なのさ・・・
僕はこの世界全ての人間の中にいる・・・誰かが誰かをおとし入れるウワサ。誹謗中傷?その度に僕は増幅していく・・・
安心してください・・・もちろんみなさんの中にも僕はいる・・・
今ここにいる僕はどこかの誰かの溜め息・・・コレが何を指すかは分かりますよね?
つまり僕を消したいって言うなら、人間全てを滅ぼさないとねぇ

パーカーが広がり、まさに赤マントといった姿になる。
うーむ、これはまた何とも言えない大ボス感を出してきましたねぇ。
大きすぎてどうすればいいのか本気で分からない。
人間が生きてる限りその負の感情は消えることはないでしょうし、まさに人間を滅ぼさない限りはどうしようもない。
一時の希望を与えることならできるかもしれないが、恒久的にそれを与えるのは難しいだろうし・・・ううむ!!
甲人たちがどのような答えを持って立ち向かうのか。楽しみにすることとします。

・木曜日のフルット
ZASSIという名の雑誌
それはさておき、先入観は怖いですな。確かに面食らう。麺食らう。

どうでもいいがレジの表示は800円なのに900円を請求されるのはどういうことなのか。ボラれたのか!?

・総合感想
刃牙復活!!というわけで盛大にページ数を使っての刃牙道でありました。
次号以降も増ページは続く。これは・・・表紙もしばらくは刃牙が続くということだろうか?
弱虫ペダル、ドカベン、刃牙と3連続で続いた漫画表紙。この流れが続くのはそれはそれで悪くない。

というわけで次号は刃牙道一挙2話掲載の総計52P。
そして渡辺大輝先生の新連載が開始。だ、大根主人公だと・・・!?一体どういう話になるのか・・・気になるところです。



2014年 15号


・ドカベン ドリームトーナメント編
山田太郎対藤村甲子園。ついに両雄の夢の対決が始まる。
巻頭カラーで放たれる甲子園の第1球はいきなりの160キロ。さすがである。
アイアンドッグス戦を完投して中3日でこの球威を出してくるとは・・・

山田相手には曲げたり落としたりといった小細工はそもそも行う気がない様子の甲子園。
気迫の剛球一直線で押し切る。いかにも甲子園らしい戦い方であります。
一方の山田もそれは理解しているらしくストレート待ち。
変化球なら三振してもいいぐらいの気持ちで待つ構えでありましょう。

160キロの球はすさまじいが、山田としてもこれが初見というわけではない。
中西球道との高校時代の対決で既に163キロを打ってるわけですからねぇ。本当、信じられない数値だな・・・

2球目も160キロ。しかしこれにタイミングを合わせてくる山田。
芯を捉えることができずファールとなったが、高ささえあれば前に飛んでいたところだ。
このスイングを見て前進守備だった外野陣が後ろに下がる。
ホームで岩鬼を刺すために前に出ていたようだが、山田ならばその外野の頭を越してくるかもしれませんからなぁ。

3球目も160キロのストレート。
これに振り遅れる山田。だが上手くミートさせて三遊間を破る流し打ちにしてみせる。
前進守備をやめたのが仇となったか、猛然とダッシュで取りに行くレフトの王島。
これはホームはクロスプレーとなりそう・・・と思いきやボールが返ってこない。おや。
どうやら王島はバックホームせずにセカンドに向かおうとした山田を刺しに行った様子。
ふうむ、1点は許して確実なアウトを狙ったわけか。クレバーな判断ですなぁ。

甲子園にしてみれば同じ1点をやるにもチャレンジせんかい!とのこと。
その考えもわからないではないが、岩鬼とのクロスプレーは捕手の豆タンがやばいことになるんじゃなかろうか。
危険はなるべく避けたいところですわなぁ。

さて、1回裏が終わり続けて2回の表。
山田がプロテクターをつけている間に土井垣監督がグラウンドに現れて小林のボールを受ける。
どうやら小林の調子を心配しているようだが、これは阪神に不安を悟らせる結果となる。
うーむ、ベンチがアタフタしない方がいいとか言ってたばかりなのにこの行動は・・・いかにも土井垣らしくはあるけどもさ。

さて、ゲンちゃんも期待する四番の力道玄馬が登場。
力道は既に小林を速球投手とは見ておらず変化球投手と思っている。
が、山田ならばその変化球投手である小林にも緩いストレートを投げさせるのではないかと読み・・・捕える。成仏ー!!
どでかいホームランであっさりと同点にされてしまったスーパースターズ。あらあら。
まあゲンちゃんも喜んでいることだし、1回ぐらいは打たせてあげてもよいのではないかと。

苦心している小林と山田。そろそろ決め球を見せないと厳しい感じですなぁ。
というか事前にどのぐらいの球を投げれるのか打ち合わせしておきなさいと・・・
まあ、一番問題なのは当日いきなり試合で投げさせる監督の考えなのであるが・・・やっぱり土井垣のせいか!!

・弱虫ペダル
城下町栃木県宇都宮市
かつて江戸五街道の奥羽街道と日光街道は十七の宿場をへて、ここで奥羽と日光へと分かれていた。
現在は国際的観光地、日光東照宮。中禅寺湖。華厳の滝。有数の温泉地をかかえる日光国立公園。
500mをこえる日光火山群を北にひかえ、その玄関口としてにぎわっている。
今大会インターハイロードレース栃木県大会はここから3日間の真夏のレースをスタートさせる

はい、そういうわけで今回からインターハイ編に突入であります!!
合宿が終わってすぐといった感じでありますな。
少し間を開けてもよかったような気もするが、丁度アニメの弱虫ペダルの方もインターハイに入ったところである。
シンクロさせる意味ではこの展開もありなのかもしれませんなぁ。

朝なのにもう25℃をこえているという灼熱のレース、インターハイ。
今年も暑く熱い戦いが繰り広げられることとなりそうです。
もちろん熱くなるのは選手だけではない。それを支える者たちも熱くなっている。

いよいよだ。いよいよだよ!!ここからが本番だ皆!!

バスの中で1年たちに激を飛ばしているのは杉元。
出場メンバーにはなれなかったものの、サポートする7人目として働こうと張り切っている様子。
サポートなら去年も行っているし、まさしく経験者である杉元。これは確かに頼りになる存在である。兄ちゃんカッコイイ!!

去年は主に手嶋さんが頑張ってくれていましたが、今年は杉元が頑張ってサポートしてくれる様子。
古賀さんの活躍にも期待したいが、古賀さんはメカのメンテと解説役的なポジションになるかな?

努力家な杉元は結構1年生に慕われている様子。それは良かった。
総北のレギュラーは自分のことに一生懸命であまり後輩の面倒を見ていない感じがしてましたからねぇ。
杉元のような存在がいるのは部活として結構有難いのではなかろうか。実は先輩向けのキャラだったのか・・・!!

それはさておき、バスの中には何故か寒咲さんの友人である橘綾ちゃんの姿がある
それに気づいた時の坂道。橘さん、寒咲さんのお友達。というセリフが非常に説明的な感じで困る。

どうやらテニス部に所属していたようだがインハイ予選の3回戦で負けて夏休みやることがなくなったらしい。
ははぁ、それで自転車部の応援に駆け付けてくれたわけでありますか。それは嬉しいですな。
そういえば新歓レースで敗れてテニス部に出戻りしていった彼は今どうしているんだろうか・・・

坂道にがんばんなよと激励を送る綾ちゃん。おやおや、何だかいい感じじゃないですかね?
何はともあれサポートしてくれる女子が増えたのは嬉しいことであります。
まあレースが始まったらほとんど出番はなくなるのでしょうが・・・まあ、それはそれだ。

そういえば合宿に行くときは2年連続バス酔いでリタイアしていた坂道だが、インターハイの時は大丈夫なんですな。
まあ、酔わないように眠ってるし、起きてからは綾ちゃんの激励で固まってしまったから酔う暇もなかったようですが。
来年の合宿の時もバスに乗る直前にでも激励入れて固めてから乗せるといいんじゃないでしょうか。

それはさておき、ついにレース会場に到着。報道陣も詰めかけている。
が、その報道陣の目的は総北ではない。そのすぐ横に止まった大きなバスの高校が目的である。
そう、この高校こそ自転車の名門。学校法人私立――神奈川県箱根学園!!

出てきたぞ!!来たァ!!絶対王者箱根学園だ!!

盛り上がる観客。しかし王者じゃなくなっているのに絶対王者という呼び名を継続するのはいかがなものかと。
とはいえやはりその強さは注目の的である。
インターハイメンバーの5名は特に注目され、写真も撮られまくっており・・・5名?あと1人はどうした!?
いやまあ、去年も1人遅刻してバスに乗ってなかった奴はいましたけどね。さすがに今年は遅刻しなかったか山岳。
地元の箱根でのレースならまだしも、栃木まで自転車で来て消耗するわけにはいかないですしねぇ。

箱根学園のインターハイメンバー6名。さすがに去年ほどのインパクトはないが、どんなものだろうか。
前に出ていたお面の彼はまだお面の彼のままで名前も顔も出てこない。
他のメンバーのことを考えるとクライマーっぽいのだが・・・今年のキーマンになりそうな気がしますな。
大食らいの銅橋は箱根学園最速を受け継ぐ男と名乗っている。そのいつでも食事のスタイルは新開さん譲りということか!?
葦木場のボケと黒田さんのツッコミは健在。やはりツッコミがいのあるボケがいると調子がいいんですかねユキちゃん?
そして山岳はかなりの女性人気。東堂さんのファンが卒業したことでコンバートした可能性もありますかね。

箱根学園に群がる取材陣。移動すればそれを追いかけていく。
つまり総北に群がる取材陣はいないということになる。優先度は低いということか・・・
昨年優勝した高校だというのにこの扱いは如何なものなのか。
やはり自転車に乗る前の坂道にオーラがないのが原因なのか?それとも鳴子たちの私服のセンスの問題か!?
山岳以外の箱学メンバーはちゃんと取材を意識してジャージを着てバスから降りてきている。
この気遣いの差が報道陣に与える印象を左右するわけですな!!
一応鳴子は髪型セットしてきたらしいが、バスの中で寝てたら崩れてるんじゃなかろうか。まあ、それはさておいて――

実のところ、鳴子としてみてもこの評価は正当なものだと思っている様子。
ようするに1回優勝したぐらいではまぐれとしか思われていないってことだ。
二度勝たないと認めてなんかくれない!!
鳴子に言わせればまだ目立ち方が足りないということになるわけですな。
なるほど。今年も優勝できれば総北の強さは疑いようのないものになるわけだ。これは逆にやる気になりますな。

獲るぞ今年も頂点を!!

戦闘意欲を刺激された坂道たち。いい気迫であります。
しかしそういう気迫に慣れておらず、イキってしまう子はいつも通りお腹を下してトイレに並んでいる様子。
相変わらず鏑木はプレッシャーに弱い・・・試合前なんだし段竹が面倒見てあげてもよかったのでは?

ともあれ、ついに2年目のインターハイが始まろうとしています。
箱学の新顔である2人はどのようなキャラなのか?京伏は小鞠を加えてどのような走りを見せるのか?
そして広島はメガネスプリンターがキャプテンとなっているのか?色々と楽しみであります。

・毎度!浦安鉄筋家族
塀の上を走ったりジャッキーアクションを行う小鉄の身体能力、というか度胸はやはりスゴイ。
玉砕きを経験しながら折れずに継続する根性は・・・見習いたくはないな!!

・実は私は
雪山で遭難する朝陽と葉子さん。
どうやら藍澤さんは無事に帰還できているらしく、葉子さんの実家に緊急連絡を行う。さすがの気配りだ。
まあ電話を受け取った桐子さんはのんびりした様子ですけどね。茜ちゃんを信頼しているということか。
しかし、娘が雪山で遭難していると聞かされて父である白神源二郎は慌てている。
いや、どうやら慌てている原因は別にあるようだ。何でも高2の頃に白神夫妻も遭難した経験があるらしく・・・
そして、その時と同じように葉子さんも男子である朝陽と一緒に遭難しているわけでして・・・

野郎共っ!出入りじゃあぁああ!!

冬眠してたはずのコウモリたちを叩き起こしておっとり刀で出撃。というか本当に刀かついでるッッ!!
源二郎、行きますとばかりに飛び立つ。頼りになるというか邪魔というか。相変わらず心配性な親父ですなぁ。
母親の方は逆に呑気。茜ちゃんに頼んで私ものぞかせてもらおうかしらとか言っているが、それはそれでどうかと・・・
2人合わせると丁度いいバランスなのかもしれませんな。

さて、遭難した朝陽たちは山小屋を発見する。
さすがに吹雪いた状態からかまくらを作成するのは無理があるし、ここに避難するのは正解ですな。
だが、ここでちょっとした問題がある。そう、吸血鬼は招待されないと家に入れないのだ!!
朝陽が中に入ってから招けばいいのでは?とかそもそも山小屋は出入り自由では?と思うところではあるが・・・

うん・・・ハーフの私は・・・ものすごいうしろめたいねん。招待されてへんのに勝手に入ったら

うむ、どうやらすごくちょっとした問題だったらしい。
いやまあうしろめたい気分はなるべく回避したいというのは分からないでもないが・・・緊急事態だ!!

それはさておき、葉子さんは遭難したと知ったとき激しく狼狽えていたらしい。まあそうでしょうな。
その様子を見て俺がしっかりしなきゃと頑張り、視界が悪い中で山小屋を発見した朝陽。頼りになる男の子だ。
しかしそうやって気を張ったのがよくなかったのか、安心した途端に熱が出てきた様子である。おやおや。
これは温かくして安静にさせなくてはいけませんが・・・どのような展開となるか!?

一方、ホテルに戻っている残りの一同は必死の捜索を繰り返している。
ドラゴンや宇宙船まで用いての捜索であるが、さすがに吹雪の中で見つけ出すのは難しい様子。
緊急で呼び出された藍澤兄まで真面目な顔になるこの状況。
うーむ、普段はアホなことしかやっていないが、さすがにこういう時は真剣になるんですなぁ。
まあ、千里眼を持つ茜ちゃんに尋ねれば簡単に状況を掴むことができるわけですが・・・早く教えろよクソババァ!!

朝陽がアメをくれなかったから意地悪をしたらしい茜ちゃん。まったく人騒がせな悪魔である。
でも一応安全に関してだけは保証してくれる様子。悪魔だけど一応先生ですからねぇ。一応。
とはいえ遭難に関しての安全は保障してくれるが、もう一つは保証しかねるとのこと。

遭難なんぞより遥かにおっかない、金棒を持った鬼の方はのぅ

何だかやけにいい表情でそう語る茜ちゃん。
金棒というにはよく切れそうな代物でございますな。怒れるお義父さんは鬼より怖いで・・・!!

さて、熱で倒れた朝陽。葉子さんは山小屋にあった毛布をかけて寝かせてくれている。
しかしこの山小屋、暖炉とかそういうものはないのか?かなり狭いように見えるのだが。あまり長居できる場所ではないな。

それはさておき、葉子さんは朝陽を寝かして外に出ていた様子。
雪まみれになっているがどうしたのかと思ったら空を飛んでいたらしい

空飛んで上のほうからな?ホテルとか探そ思て!!コウモリさんに頼も思てもこの時期冬眠しとるし・・・
か、風強いから何回か流されそうになってもたけど・・・

それはまた危険なことをしておりますなぁ。
というか葉子さんの羽は飾りではなかったんですな。
最近は、いや最初から飛び出して正体を知らせるギミックにしかなってなかった羽がついに活用される日が・・・!!

もう少し風が弱くなったらひとっ飛びして誰か呼んでくるという葉子さん。
しかしそんなことしたら葉子さんの秘密がバレてしまうかもしれない。
いや、それ以前に風に流されたりしたら山小屋にもホテルにも戻れなくなってしまうかもしれない。
ふむ。葉子さんは急いで朝陽をお医者さんに診せたいと思っている様子ですな。
しかし朝陽は葉子さんの身を案じる。俺のことなんてどうでもいいよと述べて。
そんな朝陽に葉子さんの一撃が頭に振り下ろされる。ポカッっと。

・・・もん・・・どうでもよくないもん・・・
俺のことなんかとか・・・言わんといてよ・・・朝陽君のこと・・・私、全然どうでもよくないもんっ・・・!!

ちょっとは自分の心配してよと怒りながら泣き出してしまう葉子さん。うーむ、愛らしい。
自分のことを想って涙を流してくれる子がいる。申し訳なくもあり、嬉しくもある。なんともいえない気持ちになる場面だ。
朝陽にしてみてもそれは同じであるようで――

・・・なんだろ。これ。あぁ・・・すげぇ抱きしめたいな

ごめん。葉子さん
そう口にしながら思った通りに体が動いてしまっている朝陽。
下の名前で呼びつつ、葉子さんを正面から抱きしめる朝陽。ほうほう、これはこれは・・・!!
いやでも朝陽の行動は正しいですよ。こんなシチュエーションじゃ抱きしめたくなって当然ですよ。ええ、当然ですとも!!

ドキドキしながらの接触。葉子さんもまだ眠くなってないだろうし、これはチャンスであるかもしれない。
が、このタイミングで鬼がやってきてしまいました。
でも2人が抱き合っているところを見たのかどうなのか、凄い絶望顔になっております。ドンマイ源二郎!!

一瞬朝陽が親父さんかどうかも分からなくなるほどの絶望顔。
これを見せるのにも一応理由はある。どうやらこの山小屋は昔桐子さんと遭難した山小屋であったとそうな。ほう。

まさか葉子・・・儂と桐子さんの時みたいに、この小僧の血吸ったりしてへんやろな・・・?
まさか小僧。儂と桐子さんの時みたいに・・・葉子と人肌で互いに温め合ったりしてへんやろな・・・!?
まさか二人とも、儂と桐子さんの時みたいに愛を語り合ったり、将来子供は何人欲しいとか話してへんやろなっ!?

混乱のあまり、何だか話しちゃいけないことまで口走っている白神父。
そうかー。白神夫妻の時はそこまで進んじゃってましたかー。そりゃ慌てて出陣してくるわけですわなぁ。
まあ急いでやってきたおかげで同じ道を辿るのは回避できてしまったようですが。チッ。

貴方?さっきから一体何を子供に話してるのかしら・・・?ペラペラと・・・

心臓にでも打ち込めそうな杭を持って桐子さん登場。い、いつの間にここに!?
まあ茜ちゃんに電話していたようですし、連れてきてもらったんでしょうな。
その茜ちゃんも山小屋の上にいるし、白神父が乱入しなければそのままニヤニヤと覗・・・見守っていたんでしょうなぁ。

じれったい二人であるが、少しずつ進展はしている様子。
葉子さんだけではなく、朝陽の方も気分が高まったら下の名前で呼ぶようになってきている。ふむ、いい傾向だ。
それに遊園地やプールに続いて両親の恋路ルートを順調に辿っている様子。このまま発展すればよいのでありますが・・・

それはさておき、ここで驚きの事実が明かされる。
何でも白神父は高3の時に身長が2m伸びたらしい
ほうほう。だから小さい山小屋にも入れたんですな。いや、それはもう伸びたとかいうレベルじゃないよ!!
まさかずっと謎だった白神父のデカさの理由がたったの1コマでさらりと語られようとは・・・!!
というか高校の間にデカくなったって、そのまま在学していたんだろうか?それでバレなかったのか・・・!?謎だ。

さて、そうなると次の疑問は吸血鬼は皆デカくなるのかということである。
葉子さんも将来デカくなるのだろうか。ハーフだから1m伸びるだけで済むとか。いやそれでも結構なもんだな。
いつ大きくなるかという部分も気になるところだ。親父さんのように高校で大きくなるのかどうか。
それとも親父さんはアレかね。桐子さんと愛を語ったりしたのがきっかけで大きくなったのかね?
人間として一回りも二回りも大きくなったとか。物理的な意味で。そういうことならデカくなるのも納得ですわな!!

・クローバー
連載再開!!
しかしいきなり花京院の過去回想から始まる。
春木が紅葉神島の頭となったことで変化が生じる。
一度入れば卒業まで出られないハズの紅葉神島の生徒が市内に繰り出している。これはどういうことなのだろうか?
春木には学校側を動かすだけの権力があるってことなのだろうか。

放課後外出自由になったが、その与えられた自由に納得していない様子なのが花京院。
相変わらず趣味の釣りに興じている様子。コマセの巻き方も見事なものだ。
というかこの環境で外出禁止だともっと釣りにハマる生徒がいてもよさそうなものだがなぁ。

外出自由とは言うものの、一回外に出たら一万持って帰らないといけないらしい。
それはまた面倒というか、解き放たれた広島市内の方は迷惑なことこの上ありませんな。

変わってしまった紅葉神島のために戦う花京院。
強烈な一撃をゲンゲンに食らわせる・・・が、倒れないゲンゲン。
このデカゴリラなかなかやるじゃないかと余裕の構え。
が、ここからお互い殴り合いの形となる。むむ、体格に劣るゲンゲンにはあまりいい状況とは言えないが?

花京院、ゲンゲン、双方ともにチームメイトから信じられている存在である。
しかし花京院チームの方はゲンゲンの強さに驚いているが、ハヤトたちの方は強さに驚きながらもゲンゲンの勝ちを信じている。
この反応の差が勝敗を予想しているように思えるが・・・はてさて。

ケンカと同じくらいに釣りの描写に気合が入っているのが見て取れた回でありました。

・侵略!イカ娘
断食にはダイエット効果がある!そりゃそうだ。
でも上手くしないとリバウンドが凄そうな感じだがどうなのだろうか。

食事しなくても外からエネルギーを得ることができる体になっていたら凄いが・・・
いや、そんなことしなくても千鶴さんは十二分に凄いんですけどね。

・魔法少女サイト
単行本発売記念。
Championタップから佐藤健太郎先生の話題作が出張掲載!!

本編では語られていない少女の番外的な物語でありますな。
うーむ、相変わらず与えられるステッキはかなり性能が高いものばかりですなぁ。

調子こいて高いところに上ったらツッコミ受けて死にました。うむ、この作品らしい話であります。
そしてステッキを回収した少女がこの後どうなるかは・・・単行本を読んでのお楽しみってことでありますな。

・バチバチBURST
日本中が歓喜に沸く中、横綱となった虎城。
しかし横綱になってからかけられる人々の期待はプレッシャーとなり負担となっている様子。
あまり気にするなと言いたいところであるが、なまじ人格者だっただけに期待に応えないとという考えが大きいんですかねぇ。
吐くほどに追い詰められてしまっているようで、表情も暗くなってきています。

しかしそれでもさすがの大横綱。
重圧を感じながらも圧倒的な強さで三場所連続全勝優勝を決めて見せる。
そしてマスコミの述べるプレッシャーに関しても、その期待に応えるのが横綱の使命だと笑顔で答える。
うーむ、責任感が強いというか何というか。真面目すぎる感じですなぁ。
でも横綱としてはこういう答えができるようでないといけないんでしょうな。期待に応えるってのは本当に大変だ。

マスコミだけではなく後援会の人にも接しないといけない。大変な仕事ですなぁ。
付き人の火竜はやはり気に入らないことはやらねーって風でありますが・・・
ある意味、男芸者の松明が接待を請け負ってくれたことに関しては負担が減ってよかった部分もあったのではなかろうか。

人格、実力共に申し分ない虎城という存在はあっという間に民衆の心に根を張った。
若き横綱が大スターになるのは必然だったと言える
だが、ソレは翌場所後半の大関戦で起こった。
なんと連勝を続けていた虎城が大関に敗北したのだ。
どうやらその理由はケガによるもの。あばらにひびが入っているらしい。治すには数か月の安静が絶対だそうな。あらら・・・
もちろん大関の当たりは強烈だが、このケガはその一番だけで負ったものではない。

1年六場所全九十番を取り組むということ・・・
1年平均で計算すると役4日に一度1トンを超える衝撃に立ち向かうのである
一般的なスポーツでは到底ありえない過酷すぎる状況・・・そして横綱という地位はその中で勝利を当然として求められるのである。

どの勝負も真っ向からぶち当たっている虎城。ダメージが蓄積されて当然でありますわな。
このまま無理をするとどんどん壊れていくことになる。心配をする天城親方と火竜。
だが虎城は欠場するつもりは全くない様子。
横綱が負けたままではお終いだ。ここで下がれるわけがない。もちろん優勝すると述べる。

じゃないと・・・期待に応えないと・・・今・・・手の中にあるモノが・・・消えてしまうから・・・

どうやら虎城の中では期待に応えたいという気持ち以上に自分の地位を守りたいという気持ちが芽生えだしている様子。
うーむ、これはあまりよろしくない感じですな。天城親方もそこまで深く考えていたらもたないぞと言ってくれる。だが・・・

関脇止まりのアンタにわかるはずがないだろ!!

天城親方は関脇でありましたか。うーむ、確かに横綱の重圧というのはなったものにしか分からないのかもしれませんなぁ。
でも仮にも親方ですよ。ハゲにそんな言い方ねーだろ!
フォローする火竜だが、フォローなのかこれ・・・?ハゲと呼びすぎてそれ以外の呼び方ができないのかもしれないが、酷い文言だ。

ともあれ、虎城は欠場することなく取組を続ける。
そして宣言通り見事に四場所連続優勝を成し遂げてしまうという。うーむ、さすがだ。
一敗を守り抜き、優勝を飾った虎城へのインタビュー。
そこで出た守り抜くという言葉で何やら気づかされてしまった虎城。

あぁ・・・そうか・・・
俺はずっと生きてる実感が欲しくて生き様をぶつけ合い攻め続け勝ち続けることで頂点に立った・・・
そして俺は誰からも認められる存在になった・・・そう・・・だからもう攻める必要はないんだ・・・
あとは・・・守ればいい

なんだか妙な方に考えがいってしまったみたいですね。
その考えに至った結果、虎城がとった行動は常軌を逸するものであった。
アバラ骨が完治した虎城がまず行ったのは、先場所一敗を喫した大関の部屋へのマスコミを完全シャットアウトした出稽古だった。
そしてその出稽古で大関を泥だらけの満身創痍にしてしまう虎城。
それは稽古というより己の力を・・・恐怖を植え付けるような凄惨なものだった

あまりの凄惨さに火竜がオメー最近おかしいぞと止めに入るほどであるという。
うーむ、火竜が丸くなったのか虎城がおかしくなりすぎたのか。
いやまあ、王虎によく似たヤバイ表情になっている虎城を見たらそりゃあ火竜だってマトモな意見を言ってしまいますわな。
こういうところを見るとやっぱり王虎は虎城の息子なのだと実感する。

火竜を付け人クビにした後もこの凄惨な出稽古は有力な力士がいる部屋全てに及んだという。
虎城のその出稽古の目的は何か・・・それは翌場所で如実に顕れた。

更なる連続優勝を狙う虎城。
それに対するは最近メキメキと力を付けてきた成長株・金鳳山
しかしこの金鳳山は有力力士として出稽古で虎城にやられた人物の一人であった。
しかもどうやら満身創痍にされた後で脅しをかけられている様子。場所ではよく考えて行動しろ。お互いヤマは行きたくないだろと。

それでも俺に挑むようなら場所では本気で行く・・・何があっても恨むなよ・・・
損得をよーく考えて土俵に上がれ・・・

これはまた何とも・・・懐柔ではなく恐怖を植え付ける脅しで来るとは。
その効果は覿面だったらしく、まともに当たることのできない金鳳山。
それに対する虎城の相撲は今までとは違う生き様も熱も感じないものであった。
しかし観客は・・・何より力士たちは虎城のその圧倒的な強さをあらためて知るに十分であった。

ただ・・・1人だけ・・・この男だけはその流れを飲み込むことが出来なかった。

誰もが虎城の圧力に飲まれ、流れに身を任せてしまいそうになるところ、火竜だけは許すことができなかった様子である。
それはそうでしょう。自分に述べた土俵で生き様を見せるという言葉が否定されてしまっているのだから。
変わりつつあった火竜にしてみれば到底許容できるものではありますまい。しかし・・・

お前ごときには分からん・・・一生かかってもな・・・

そう言って横を通り過ぎる虎城。
うーむ、これは決定的に道が行き違ってしまった感じがありますなぁ。
なまじ蜜月の期間があっただけに、恨むときは深く恨むことになってしまいそうで・・・寂しいですなぁ。
次回からは決定的に決別した二人の様子が描かれるのだろうか?
気になるのはこの虎城の圧力にも屈しない力士が何人かはいただろうと思われること。
空流親方こと春風は虎城から何度も勝ち星を奪い虎城キラーと呼ばれているわけですし、圧力には屈していないはず。
その辺りのことも語られそうで楽しみですな。
そろそろ虎城と火竜以外の人物も回想で出てきてほしいところであります。

・錻力のアーチスト
一塁にランナーがいるというのにワインドアップで投げようとする左薙。
まるで之路さんのようにバッター勝負にこだわって見せている。
冷静な考えとしては、ここは勝負所であり、打たれれば一気に試合を決められてしまうと考えているからといえる。
だけど感情的にも熱くなっているのは否定できなさそうですなぁ。いい傾向だ。

清作「お前の本気の球、センターバックスクリーンに叩きこんでやる!!」
左薙「清作をねじふせればもう1度流れは僕たちのものだ・・・!

気合の籠った左薙の球に押される清作。
打ち損じて一塁側にふわふわと浮かぶボール。おやおや、打ち取られたか?
とも思ったが、フェンスの方まで飛んだおかげでどうにか一塁手に捕られることなくファールで済む。ふう。
左薙にしてみれば残念な結果である。いや、残念な結果であるはずなのだが・・・

・・・アレ?――アウトにならなくて僕、今ホッとした・・・?
いやいや。そんなわけは無い。打ち取れていたはずなんだから。
アウトの形にこだわりなんて無いのに・・・何を望んでるんだ・・・
空振り三振を取ること・・・?それとも、この時間がもっと続くこと・・・?

笑みを浮かべる左薙。おやおや楽しそうじゃないですか。
相対している清作にしてみれば不敵な笑みを浮かべているように見えるのだろうがそういうわけではない。
そう、これは喜んでいるのだ。

自分の能力を冷静に測る。それは自分の限界を知ることでもある。限界を受け入れることは決して諦めと同義じゃない。
その限界値をフルに使って戦ってきたんだ。
けど今僕が望むのはその限界値の少し先。もう少しだけ前に。
思考の糸でからまったマユを脱ぎ捨てて――上を目指して羽ばたくための羽が欲しくなる・・・!!

再び見せた脱衣ポエム!!
長い手足にアンダースローという複雑な構えでの脱衣。うーむ、何という合わせ技か。
こういう綺麗なポエムが出るときは球の調子もいいってものである。今日イチの走った球が放たれる!!しかし・・・

テメーの球に・・・いつまでも付き合ってられるか!!

強烈にホップする左薙の球を見事に捕える清作。
かなり強引な打ち方に見えるが、見事に芯を捉えた様子ですな。うわぱあ。

・・・一緒に勝負を楽しんでると思ってたのに・・・やっぱり天然は何考えてるかよくわからないね・・・
イキそうだなコレは・・・あ。イッちゃった・・・

倒れながら打球の行き先を眺める左薙。ええ、確かにスタンドまでイッちゃいましたね。ええ。それ以外の意味はないですよね?

見事に逆転ツーランを決めて見せる清作。
バックスクリーンの最上段。もう少しで場外まで行くのではないかという飛距離である。

クッソーもう少しで港南の弐織義壱と同じ場外ホームランだったのに。けどウチの弐織先輩は超えたな!!

相変わらずナチュラルに挑発を行う清作。
まあ本人としてみれば素直な気持ちを述べているだけなんでしょうが・・・クソ天然はこれだから!!

そのクソ天然はこの一打でも満足はしておらず、左薙に次は場外まで飛ばしてやるから逃げんじゃねーぞと吠える。
打たれて意気消沈していた左薙もこの天然っぷりには参ったといった感じのようであります。うわぱあ。

限界を超えるために必要なのは才能じゃなくて強烈な向上心・・・今日のところは僕の負けだよ。清作・・・

左薙も大事なものを理解したって感じでありますね。
この試合はさておき、向上心の大切さを学んだ左薙と栄春。夏は手ごわい相手となりそうである。

それはそうと、ホームランを打った清作を出迎える弐織。

弐織サンからお祝いのバックドロップ。ヘルメットかぶっててよかったね・・・

こいつは派手な祝福でありますね。バックドロップはヘソで投げる!!
ヘルメットしてても衝撃は相当なものがあると思うのだが・・・まあ、よしとしましょうか。死にはしないでしょう。たぶん。

全力のぶつかり合いは清作に軍配が上がった。
左薙も言っていたようにこの勝負は試合の流れを左右するものであったと思われる。
となると、次回にはいきなり試合が終了していてもおかしくありませんがどうなりますかな。

・最強少女さゆり
眠っているのであれば席を外していればよいのではなかろうか。
まあ起きたときに誰もいないとどうなるか分からないっていう危惧は確かにありますが。

毎回半壊してる家を直すのもなかなか大変そうであるが・・・誰が直しているんだろう?

・ANGEL VOICE
試合終了直前。まさしく最後のワンプレーであったフリーキック。
そのラストチャンスを見事にものにしてみせた古川。
これには競技場の観客も割れんばかりの歓声を上げる。そりゃあそうでしょうな。

しかしまだ勝負がついたわけではない。同点となり延長。まだまだ試合は続くのである。
だからこそ、古川の表情はまだまだ厳しい。そして伊能に向けてこう述べる。

これからでござるぞ。この試合も。お前も

この試合だけではなく伊能の成長に関しても言及してくれる。
プレッシャーに負けて涙を流した伊能に対する励ましの言葉でありましょうか。いい先輩ですなぁ・・・

何なんだ・・・オレは。何を見てあの人を越えたと思ってたんだよ・・・バカじゃねえの?

深く反省している様子の伊能。いい状態でありますな。
ううむ、しかしやはり古川は凄かった。
天城たちも言っているがこの状況で直接狙うというのがまず凄い。
他の誰かに合わせていれば失敗したときに責任を曖昧にできるのに、この土壇場で自分で責任を負う覚悟で狙うとは・・・
こりゃあ確かに伊能が考えを改めるようになるのも当然ってものでありますよ。

ここで後半終了のホイッスル。
市蘭はほぼ勝ちが確実と思われたところで逃してしまった形になる。ショックは大きい。
逆に船学の方は勢いづいている。応援団も声を出す元気が戻ってきたようだ。むう。
このまま流れを持っていかれてしまうと厄介でありますが・・・どうなるか。

延長は10分、10分の20分。あと20分を走らなければいけない。
監督や控え選手らが総出で選手のマッサージを行う。少しでもこのインターバルの間に回復させないといけないのだ。
だが、二宮さんの足はかなり危険な状態。痙攣が全く治まらないのだ!!
しかしこんな危険な状態だというのに誰にも言うなよと告げる二宮さん。本当に走れなくなるまで下がるつもりはないということか。

オレたちは知っている!!もし負けてもっ・・・高畑が許してくれることを。そうだろ?百瀬!!

吠える二宮さん。確かにそれはその通りでありましょう。だが・・・

だが・・・今日は、今日だけは・・・それに甘えるわけにはいかねえんだ。
勝つんだよ・・・何があっても。何が何でも

円陣を組み、再び何が何でも勝つんだという気勢を取り戻す市蘭。
モチベーションという意味ではさすがに切れることはなさそうですな。後は流れを再び引き寄せられるかどうかだ。
だが、船学の方にも意識の変化はあったりする。
つい先ほどまでゴザルと呼んでいた伊能が古川さんと呼び始めた。意識の変化が如実に出ている。
そんな謙虚さが出てきた伊能に対し、握手を求める古川。

負ける要素がなくなったでござる

うーむ、不協和音になりそうだった伊能の存在という不安もなくなりましたか。
ここにきて更に厄介な感じとなった船学。さてさて延長ではどのような展開となりますか・・・
さすがの市蘭も後半開始から全力で走りまくったツケは大きい。
選手交代も視野に入れながら戦わなければいけなさそうですなぁ。

・囚人リク
自身の体を盾にして。沢田の"看守口封じ"を防いだ椿。
思った以上に凶器は長かった。こりゃ椿のダメージも相当なものがありそうだ。

それはさておき、この状況に戸惑う原田看守。今俺は命を狙われたのか!?こいつに!!

さすがの原田看守でもいきなり囚人に命を狙われるという展開は経験がなさそうでありますな。
囚人に命を狙われ、そして囚人に命を救われる。戸惑っても仕方がない状況である。

ここで別の看守が登場。その気配を察した沢田はいち早く逃亡する。負傷した椿を置き去りにして。
駆け付けた看守たちは椿が原田を襲ったのかと思い、痛めつけようとする。
が、原田看守はここで椿を庇う。ただの事故だと。そして医務に連れて行ってやってくれと述べる。ほう・・・!?

とりあえず詰問はされずに済んだ様子の椿。
しかしそんなことは知らず、昼の休憩時間が終わってしまった沢田達。
沢田にしてみれば看守の口封じに失敗したこと――殺しの感覚が鈍っていることが口惜しくて仕方がない様子。
どうにかして出たい。が、もはやそれも叶わなくなったのかと無念そうな様子。おやおや。
そしてその沢田を睨み付けているのがレノマさん。
午後の作業開始ギリギリで戻ってきたから結局何があったのか聞き出すことができずにいる。
椿も戻ってこないので何が起きたのかサッパリわからず、不安だけが募る状況である。怖いなぁ。

もちろん脱獄に関わっているメンバーは皆不安に感じている。
田中一郎の焦った様子を見た天野。これはもう加刑は免れられないと震えている。そのぐらいで済めばいい方ですがね・・・

椿・・・オメェ・・・なんで沢田の野郎を止めになんか行ったんだよ・・・
口封じにそのまま殺らしときゃあ・・・殺らし・・・
くそ・・・何考えてんだ俺ぁ・・・

追い込まれている様子を見せる天野。
思っちゃいけないことなのだろうが思わざるを得ない。追い込まれた人間らしい心情を見せてくれています。
まあ脱獄の件は確かに口封じできるかもしれないが、看守殺しなんて徹底的に調べられるだろうからなぁ・・・
そうなると近い時間で接触した椿が疑われることになるし、結局難しいことになったのではなかろうか。

リクも不安を感じている。が、自身への不安よりも先に椿がどうなったか気にしている辺りがさすがと言えましょう。
そういう考え方なので、看守ならば椿が今どうなっているか把握しているはずという結論に行き着く。
確かに点呼をとっているのに椿がいないことを何とも思ってないってのは、つまりそういうことであるわけか。

というわけで、思い切って椿がいないことについて尋ねるリク。
谷村看守部長によると椿は昼休みに事故にあって病棟に運ばれたとのこと。
ふむ、これは少し安心できそうな情報ですな。
捕まったわけではなく病棟に運ばれたのであれば、これはひょっとしたら・・・なんて期待が持てそうな話である。
しかしどうでもいいが、谷村看守部長の指さしポーズが気になる。小指立てんな。

病棟。久しぶりに愛ちゃん先生登場。本当に久しぶりだな。
もちろん手当をしようとすれば椿の傷は鋭利な刃物で刺されたものであることは分かってしまう。
が、それに言及する前に原田看守が病棟を訪れる。事情聴取がしたいとのことだ。

怪我人を守ろうとする愛ちゃん先生。しかし原田看守は警棒やスタンガンといった道具を置き、傷つける気はないとの態度を示す。
帽子を取り、日の光に照らされた原田看守の表情は真剣なものであり、悪いことはしないように思える。
それを感じたのか、愛ちゃん先生も原田看守の事情聴取を認めてくれることとなりました。ほほう。

日の光が差す中、目を覚ます椿。傍らにいるのは原田看守。
命を救い、良い関係が築かれることになるのか。そのようにも思える流れでありましたが・・・
帽子を被り直した原田看守の表情はやはり看守としてのそれのものに思える。

脱獄だな。極楽島をなめんなよ

これは尋問が始まってしまいそうな流れでありますな。
はたして椿はこの窮地を逃れることができるのだろうか。
拷問までは発展させるつもりはないようですが、脱獄が判明したらそうも言ってはいられないでしょう。
原田看守はさておき、上の判断としては脱獄に関することは協力者も含めて洗いざらい吐かせようとするでしょうからねぇ。
それは何としても避けないといけないところであるが・・・どうなりますか。

・ペーパーブレイバー
聖利ちゃんは過去が過去なだけに確かに覚悟が定まっている感じがありますな。
ビカリさんは逆に過去に何かあって勇気が出ないようでありますが・・・

荒っぽいがこういう有事には頼りになる左葉さん。頼もしい!!

大げさではないほどのダメージを受けているのでちゃんと治療してください聖利ちゃん。魔法が効くのかは分からないけども。
しかしねじきれる感じとはまたちょっと違う感じの痛みだとは思いますけどね。

口じゃなかったということだがどこに当たったのだろうか。割と重要ですよコレ。

魔王様ってばまさかそういう。ふむ、まあそれはそれでいいんじゃないでしょうか。
しかし引き上げたと思わせて戻ってきてを繰り返されるのはなかなか厳しい。安寧はまだか?
いや、安寧とか言っている場合ではないのか?とてもヤバイことになりそうな雰囲気であるぞ・・・

・まじかる☆とらんすふぉーめーしょん
1年以上の間を開けて、久しぶりに鈍速毎日先生の読み切りが掲載。
しかしページ数が少ない。というか、プロローグ的な話で終わってしまった感じである。む、むう。

まるで単行本宣伝の出張掲載のような消化不良感。
逆に考えるとここからこの展開が本格連載として始まる可能性が・・・あるのか!?
気になるところではあります。

・思春鬼のふたり
屋上に諏訪を呼び出す侘救。横には縛られた状態の白雪さんが立っている。
そして、他のお掃除人とトラブルになってしまうからやはり目撃者は殺すことにしたよと言い出す侘救。

ただし――僕が、彼女を殺す

そう述べて白雪さんの胸にナイフを突き刺す侘救。
まあもちろんこれは演技であります。
死んだ人間のことなんてすぐ忘れるという諏訪の言葉に基づき死んだふりでやり過ごそうという考えのようだ。ふむ。
その後は転校なり何なりするつもりらしい。あら、やっぱりそこはそうせざるを得ないのか?
まあ諏訪が忘れたとしても担当さんは覚えてるだろうしなぁ。
同じ学校にいなくても侘救を見続ける方法はいくらでもあると述べる白雪さん。さすがというか何というか。

どうやらこの演技は上手くいった様子。死んだふりはバレていない。
のだが、このまま解体をしようかとか言い出す諏訪。おやおやそれは・・・

僕が後始末をすると述べる侘救であるが、それだと自分が忘れられないと述べる諏訪。
自分にとってはそこまでが殺人なのだそうな。ふむ・・・忘れられないならむしろそれはそれでいいのでは・・・?
スッキリしないからって理由のほうが大きそうで嫌ですなぁ。

白雪さんにしてみれば、侘救になら本当に殺されても問題ないという感じ。
が、裏を返すと侘救以外に殺されるのは許容できないということらしい。
死ぬのに人を選ぶって何!?というツッコミに対し普通のことだよと返す白雪さん。そ、そうか。

とりあえず白雪さんが解体されるのは防ぐことができた。
が、どうやら諏訪はかなりイラついてしまった様子。侘救も含めて2人とも殺すと息巻いている。おやおや。
お掃除人を殺すのはルール違反である。それにこれ以上騒ぐと人が集まりそうである。
そう担当さんが忠告するが、だったらここにいる奴ら全員殺せばいいだろと吠える諏訪。うーむ、駄目な子だ。

というわけで、先に命を狙われた形になる侘救。正当防衛を主張して本気で諏訪を倒しに行く。
シャトルランでは同じだけの身体能力を見せていたが・・・やはりものが違うか。
諏訪に一発も打たせることなく、ナイフを突き立てる侘救。そしてこう述べる。

諏訪くん・・・キミは一番大事なことを忘れてる。
怒りで我を忘れたら――ただの殺人鬼だよ

殺人は殺人でしかない。諏訪はそう述べるが侘救の考えは違う。
悪い人間を排除するために殺しを行うというのが侘救の考え方。WCOに所属するお掃除人としての矜持を持っている様子。
ふうむ。殺人に正当性があるかどうかは議論の余地がありそうですが・・・少なくとも矜持ぐらいは持っていてほしいものですな。

そしてその矜持を持たずルール破りを行った諏訪を処罰するためにお仕置き人が現れる。
眼帯や定規に仕込んだ鎌という武器のスタイルはさておき、靴下の左右の上げ下げが違うのはどうなんだろうか・・・
そんな格好が地味に気になるお仕置き人に処罰される諏訪。
とりあえずの危機は去ったみたいですな。よかったよかった・・・で済んでいいのだろうか?はてさて。

・名探偵マーニー
今回も見事な活躍で引ったくり犯を捕まえて見せるマーニー。やっぱりマーニーはさすがですな!!
と冒頭でいきなりの事件解決でありますが・・・この子、どうみてもマーニーではないぞ。まさか・・・ニセモノか!?

波峰ちゃんからいきなり心当たりのない引ったくり犯逮捕について聞かされるマーニー。
なんでも違う学校の友達がお礼を言ってほしいと言ってきたらしい。
もちろんマーニーの知らない話なので勘違いじゃ何かじゃないかと返すしかないわけであるが・・・気になりますなぁ。

なんとなく気になるのでエゴサーチをかけてみるマーニー。
全然関係ないけど映画の名前が出てきたりする。ははぁ。そいつは不思議ですなぁ。ははぁ。それネタにしますか。
というのはさておいて、掲示板系に限定して情報を集めるマーニー。
ふーむ何やら身に覚えのない事件解決の話が並んでいるみたいですなぁ。何だこりゃ?

戸惑っているうちに今度は校長室に呼び出されるマーニー。
法に触れることはしてないはずだけどと警戒するマーニーだが、呼ばれた理由は感謝状が来ているというものだった。おやおや。
何でもご婦人が駅でサイフをなくして困ってた所、探すのを手伝ってあげたらしい。
移動した道を辿り、ご婦人の立ち寄ったカフェのソファーの下でサイフを見つけたのだそうな。ほほう。

立派ですけど・・・それ、私じゃありませんよ?

正直にそう述べるマーニー。まあ実際マーニーが困っている人を見つけたとしたら同じことをしたかもしれませんけどね。

というわけで、さすがに気になってニセモノについて調べたいと考えるマーニー。
ゆりかちゃんがそのニセマーニーに依頼をするので直接会ってみることになりました。
その結果現れたのはモジャ毛でもない普通に可愛い女の子であります。ほほう・・・

依頼の話を切り出す前にもう1人マーニーって言う人がいるんですがと述べるマーニー。
マーニーがニセマーニーにもう1人マーニーがいると語るこの光景。文章にすると何が何だか。
それはさておき、ニセマーニーは私のニセモノが出没しているなどと言い出し、さらにこんなことを言い出す。

なげかわしいことです。しかもニセモノはお金までとるらしくて・・・学生の分際で。
人助けしたいならボランティアでやるべきです。学生の本分を忘れて金儲けまでしようなんて・・・

これはなかなか辛辣ですな。そうはいっても生活がかかっているわけですしねぇ。
いくらかのお金で依頼した人も幸せになれるなら双方ハッピーってことじゃないかね?
なかなか理想に燃える若い子には納得してもらえなさそうな言葉にしかならないけどもさ。

ゆりかちゃんが片岡さんの浮気の調査を依頼している間にニセマーニーの観察を行うマーニー。
ニセマーニーの制服はマルス女子学園のもの。どうやらミッション系のお嬢様学校らしい。
ふうむ。お嬢様であるならば依頼料なんて貰わずにボランティアでできるって話でありますか。うーむ。

わかりました。じゃあその彼氏をしばらく監視しますので。
お代はこのコーヒー代ってことで。マーニーにおまかせを

おやおや、ポーズまでしっかり決めてきましたよ。やりますな。点描背景まで真似てくるとは・・・!!
スマホをいじって連絡したりしてるところも含めて中々堂に入ったニセモノっぷりでありますなぁ。

というわけでマルス女子学園に潜入するために制服を調達しようとするマーニー。
前花さんがコスプレの関係で用意してくれたわけでありますが、女子高の制服のコスプレって意味が違う方のコスプレでは・・・
まあ、とりあえず前花さんの趣味については目をつむることにしましょう。言及すると面倒なことになりそうだ。

それにしてもこのニセモノは一体何が目的なのか。
お金をとっているわけでもないし、マーニーを陥れるためにやっているわけでもなさそうである。直接貶められはしましたが。
あとあと犯罪を犯す時のためにマーニーの名前を使っているとか、誰かをダマすためとか、探偵ごっこをしているとか・・・
いろいろと考えてはみるがどれもピンとは来ない様子。気になるなら詳しく調べてみるしかないって話でありますわな。

てなわけで、マルス女子学園に潜入調査を行うマーニー。
お嬢様学園なのでもちろん挨拶はごきげんようである。
ごきげんようなんてアイサツあるかい?至極もっともなマーニーのツッコミ。本当に実在するのだろうか・・・?

学校に潜伏し、授業中は適当な倉庫に隠れることにする。
どうやらマルスは中高一貫の学校であるらしい。ふむニセマーニーも少し小さい感じでしたし中等部の子でありますかねぇ。

放課後になるまで掲示板をあさって情報収集。その後行動を開始する。
なんとなく見られている気がするが気のせいということにしてニセモノを探すマーニー。
しっかり発見したマーニーはニセマーニーの跡をつける。
ニセマーニーが向かうのはどうやら部室。その部室に書かれた部名は何とマーニー部というものであり・・・え?なぬ?

それを発見したと同時、部室の扉が開き、複数の手がマーニーを掴んで部室内へと引き入れる。ちょっとホラーな感じだ。
しかし、中で待っていたのは歓迎ムードの女子たち。

いらっしゃいマーニーお姉様!お待ちしていました!!

キャアキャアと騒ぎながら嬉しそうにしている女子中学生たち。な、なんだこれは・・・
どうやらマーニーの顔は既に知られていたらしく、昨日直接会った時に正体はバレていたらしい。
そしてマーニーならばきっと調査に来るだろうと思って皆で待っていたとのこと。ほう。

私達ネットでお姉様の活躍見たんですよ。女子高生なのに一人の探偵として活躍してるって。
ニュースサイトの人に頼んで色々教えてもらって。最初はただのファンクラブだったんですけど我慢できなくて。
一人お姉様役を立てて皆でやってみようって・・・
それが私達マーニー部です!!
私達一人一人はか弱い中学生ですが皆で協力しカバーしあう。そしてハイテク機器を用いて集合知を駆使する!!
我々全員で一人のマーニーなのです!!私達は皆お姉さまのものです!お姉様の名声を上げるため一団となってがんばります!!

これはまた何というか・・・そりゃマーニーもついていけずにクラクラと眩暈がするようになるわ。
さらにどうやらマーニーは男っぽいということで宝塚的な人気もあったりするらしい。
抜けがけ禁止と言われてはいるが、部内にもソッチの目で見ている子はいるらしく、追われて大変そうなマーニー。
うーむ・・・名声が高まると思わぬ存在が現れるものなんですなぁ。
しかしこれ、体育祭の写真の値段ってひょっとしてそっちの買い手の分もあったってことなのだろうか・・・?

ところで若島津先輩の彼、片岡さんは浮気してましたよ。同じ学部の女性とお泊りデートを

さらりと酷いオチがつけられた!!ゆりかちゃん・・・
うーむ、でもこの情報は本当に正しいのだろうか?片岡さんならもっとややこしい事情を抱えているのではなかろうか。
一見お泊りデートに見えるが何らかの理由があったのかもしれない。
そういうことでないと片岡さん、ゆりかちゃんから派手に賠償金をふんだくられることになってしまいますよ!!大変だ。

てなわけでまさかのマーニー部。
7人以上はいる感じでありますが、総勢どのくらいなのだろうか。この人数の集合知なら結構なものになりそうですねぇ。
しかし名声を高めるために行動しているというがボランティアなのはどうなんだろうか。
いや、素人集団が金を取るのは問題があるが、逆にボランティアというのは今後のマーニーの活動の邪魔になるのではないだろうか?
ニセマーニーの評判を聞いて依頼し、本物のマーニーからボランティアではなく依頼料を取られる。
この差異が無駄な軋轢を生んだりしないか・・・心配ですなぁ。
まあそうなった場合はマーニー部は普通のファンクラブとして活動してもらえばいいわけでありますけどね。
たまに顔を出すようにすれば彼女たちも満足でありましょうさ!!学校の部として存続できるのかは怪しいですけど。

・ウチコミ!!
相手の強さに恐れを抱きながらもそれ以上に闘る気を見せているレン。
その気持ちをぶつけて来いと肩を叩く部員たち。
他の部員が次々とレンを後押しする中、期待の目で見られるヒューマ。純ちゃんに至っては写メまで構えている。
素直じゃないヒューマとしては春樹の肩を通じてレンを後押しするのが精一杯な様子。おやおや。
まあ、スペースが空いていないって都合もあるんでしょうけどね。

ここまで2勝2敗。チームの勝利が自分にかかっている。
このプレッシャーは大きい。実際重いかと春樹に問われて、はいと返すレン。

でっかくなった気がします!!

ほほう、それはまたいい返しでありますな。カッコイイ。純ちゃんもいいタイミングでシャッター切ってますわ。

さて、相手は全国2位の紅林。普通に考えて勝てる相手ではない。
が、紅林にしてみるとチームの勝利はどうでもいいとのこと。
興味があるのは小柄な初心者であるレンが黒帯の春樹を投げたというのが事実であるかというその一点。

確かめさせてもらうぞ光石錬。お前が闘う価値のある男なら・・・その強さを体に刻み、俺はもっと強くなれる!!!

とにかく自分が強くなるのが第一という様子の紅林。
チームの勝利を第一にしたいと考える春樹とはやはり相容れない考え方でありますなぁ。
しかし小学校時代からほとんど変わってませんな紅林。笑顔の怖さまで同じような感じだ!!

さて、いよいよ始まる大将戦。レンは紅林が相手でも恐れることなく、今度は投げてみたいと考えて挑む。
そのレンに送る指示はオペレーションOAK
一文字でO、A、Kの文字を作る春樹、雪村、日下部の3名。恥ずかしそうにしている雪村さんが何かいいですな。

OAKとは一体何の略なのか。首を傾げる立学の面々。おさげのあの子かわいい?ふむ、新堂さんのそのセンスは嫌いじゃない。

さすがにこの場でそういうオチはない。
レンに授けられた秘策は長年よく知った春樹による紅林のクセを利用した戦い方。
紅林は左組、レンは右組。喧嘩四つで自分より小さい相手とやる時・・・紅林は定石通り左手で強引に奥襟を取りに来る。
その際自分の襟を取られるのを警戒して右手をやや内側前方に出し過ぎる傾向がある。
まずはそこを両手で全力で掴んで下に引き落とす。
紅林はそれを引き離そうとするだろうが・・・ここでレンの武器を生かす!!

なるほど。引手の強さと姿に似合わぬパワーはレンの武器でありますわな。
小柄な初心者というイメージがあるからこそ、その力とのギャップにほんの一瞬であろうがたじろぐはずである。
その一瞬を見逃さず・・・襟を取る!!これでレンの組手となるわけだ!!

あとは、自分のやってきたことを信じて(O)思い切り(A)当たって(K)砕けろ!!!

これがOAKの意味であるか。まあ初心者に向けたいい言葉じゃないですかね。
元々今のレンにできるのは磨いた背負いを思いっきりぶつけるしかない。
この形に持って行けたのはまさに僥倖。あとはこれがどこまで通じるかであるが・・・さてはて。
一本は難しくてもせめてポイントを取るぐらいのことはしたいものでありますな。

・雨天決行
今回も火車の操る死人相手に大立ち回りを演じるネネさん。
こういう数で押してくる相手には相性がいいですわなぁ。
見た感じ余裕そうな火車であるが、操る死人が尽きたときに何か切り札になる攻撃手段でも持っているのだろうか。

何にせよ火車は赤マントのことを恐れている様子。
例えここで敗れることになっても赤マントには恐ろしくて逆らえないってところなんでしょうか?
まあ確かに普通の攻撃が通じるような相手じゃなさそうですがねぇ。

だが、その赤マントを何としても倒すのだと意気込んでいる者たちがいる。
千里ちゃんの目が姿を隠した赤マントの姿を追いかけ・・・見事に見つけだす。
さすがであはあるが、探されていることも見つけ出されることもしっかり察知している赤マント。不気味な奴だ。
でも、これで何とか甲人との直接対決の形には持ち込めたわけであるが・・・勝てるかなぁ。

直接切りつけようとするが素早い動きで躱される。
ならば広範囲に影響を及ぼす勇太刀はどうか。いや、それが通用しないのは前回証明されている。
飛び道具が通用しないのか、あらゆる攻撃が通用しないのか。
謎は多いが、今後のためにも色々と試してみないといけないでしょうな。

赤マントのスピードは甲人の目では追えない。
だから千里ちゃんの目がスピードに慣れるのを待ち、その指示で狙う場所を定めるという作戦を取る。
うーむ、確かに分身の術のように高速で動き回る赤マントを捉えるのは至難の業でしょうな。
動き回りながら言葉による挑発も行ってくる赤マント。非常に鬱陶しい。どこまでも甲人をなぶりたい様子ですな・・・

ところで加統は千里ちゃんの傍に突っ立っていますが、ののかとの戦いは終わったんですかね?
まさか水を消し飛ばされてそのまま墜落して脱落とか。そういう話だったりするのか・・・!?

それはさておき、赤マントの動きは本当に早すぎる。
直線の移動が見えず、まるでライトの点滅のように甲人のまわりを点いたり消えたりしている。
現れては消えてのリズムはあるけれどその場所は不規則。確実なのは近づいては離れるを繰り返していること・・・

・・・ちがうッ!何やってんのよ・・・予測してどうすんのよ・・・そうじゃないじゃないッ!
私は・・・ヒャクメッ・・・見ることが・・・私の能力!
アイツを、赤マントをこの目で追うんでしょ!!見るの!見てやるのよ!
アイツの動きの向こうを・・・アイツの視線のその先を!アイツの視界をッ支配するのよ!!

あらゆるものを見通すヒャクメの目。
それは赤マントの視界までもを支配し・・・ついにその動きを捉える!!
甲人も指示を即座に受け止め、フェイントを交えながら見事に馬頭の水の刃で赤マントの体を貫いて見せる!!

確実に赤マントの体を捉えることには成功した。
だが、千里ちゃんの目にはおかしなものが見えている。捉えたはずの赤マント以外にも複数の赤マントの気配が感じられるのだ。
これは一体なんなのか・・・いや、それ以外にも恐ろしい出来事が発生していたりする。
甲人が突き刺した赤マント。パーカーを下すと、そこに現れた顔はハルさんのものだったりする
こ、これはどういうことだ・・・?単なる幻術なのか?それとも・・・?

赤マントの不気味さと厄介さは承知の上でありましたが、これはかなりヤバそうな雰囲気。
でも逆にハルさんを取り戻すチャンスと言えなくはないわけですが・・・
とりあえず馬頭の攻撃は本当にハルさんに影響を及ぼしているかどうかですな。
これで殺してしまったなんて話になると後味が悪いなんてものじゃないがさてはてどうなりますか。

・真・餓狼伝
証頂者として選出された丹波文吉。
そしてやってきてしまった出陣の儀の日。
このままでは文吉が送り出されることになってしまうわけだが・・・そうはさせじと決意を固める父親の姿がここにあった。
久右衛門は水鵺に告げる。私、丹波久右衛門が「証」の任への挑戦を望みます、と。

もう遅いと告げようとする水鵺もいたが、水鵺たちの中央に座す御語様と呼ばれる人物は久右衛門の申し出を承諾する。
一族の代表としてより強き者が取って代わる。願ったりであると。
久右衛門は文吉にとって父でありまた師でもある。挑戦の資格は十分といえましょう。
自分で師であると口にするときに赤面しちゃってるあたりが久右衛門らしいところでありますが。

文吉の強さは実際戦った猫目や梟の両名が証明してくれる。
その技量・度胸ともに一族随一の強さ。決してまぐれや偶然にて勝てる相手ではないと。

そして親子間の戦いであっても馴れ合ったり水鵺たちを謀ったりするのは許されないとのこと。
ふむ、真剣勝負できっちりと文吉を上回って見せなければ納得させることはできないってことですね。
それは分かるが猫を潰すことはないんじゃなかろうか・・・何をするねん。
潰したように見せて、猫に血が噴き出るくらい手痛い反撃を受けたって話なのかもしれないけどさ。

それはさておき、ここで文吉が登場。
どうやら文吉は証頂者としての話は一切聞かされていない様子。
この間の水鵺たちの戦いも奉納試合の一環であると説明されていたようだ。
そしてこれから親子での戦いも奉納試合として行われるのだと説明する久右衛門。そう、真剣勝負である。

同じ道場の者同士が試合う。それはまだ分かるがさすがに親父と真剣勝負はないと言い出す文吉。そりゃそうだ。
武才がない親父殿であるが、それ以上に大切に思っている相手と真剣勝負なんてあり得ない。
そのように考えている文吉。もちろん久右衛門も同じ考えでありましょう。この話が持ち込まれさえしなければ・・・

父の鉄拳が最愛の息子の顔面に叩き込まれる
あまりの激しさに吹き飛ぶ文吉。
ああ、左目の下の傷はこの時についたものだったんですな。これは忘れられない傷となりそうだ・・・

鉄拳を食らわした後、自分の頭を柱に打ち付ける久右衛門。そして文吉に向けて一生で一度の真剣勝負じゃと叫ぶ。
その気迫が、追い詰められた者の心の叫びが通じたのか、ようやく文吉も勝負を受ける気になってくれました。

・・・こん時俺はさ、親父の気持ちなんてこれっぽっちも分かんなくてさ・・・

何とも悲しい戦いが始まろうとしています。
普通に考えたら久右衛門に勝ち目は薄い。が、やはり戦いに臨む際のモチベーションが段違いに思える両者。
文吉のためにも何としても負けるわけにはいかない久右衛門である。
ついにその理合いを極めた男が武へと昇華させる日が来たという流れになるのかどうか・・・注目です。

・いきいきごんぼZ
猫を通じて仲良くなる男女。うーむ、思った以上にドドリアンはいいスパイスになってくれているみたいですな。

八尾君が技野くんの家にイマキマキがお見舞いに来たことを知ってしまった!!
さてさて、これは今後の付き合いに影響することになるのかどうか。

それぞれの立ち位置でも色々と言いたいことはある。
軽そうに見える久保くんも苦労しているんですなぁ。でも吏毘堂さんの女子と普通に話せるだけ人生勝ち組というセリフは重い。

ポリスの結論は全員楽しそうだから死刑!!
うむ。これはなかなかの名ジャッジ。確かに全員何だかんだで楽しそうだ。
大人の視点から言わせてもらえば、そういうことでワイワイ楽しんで喋れる仲間がいるってのは羨ましいことであるぞ!!

・3LDKの花子さん
ホワイトデーは3倍返しという謎ルール!!いや別に定まっているルールじゃないからね。
例え定まっていたとしても、そこで自作フィギュアという発想にいきつく信くんはある意味凄い。

この年で気合の入った自作フィギュアができる信くん。将来は造型作家になる可能性もあるか!?

シデンカイザーを始め、贈り物を素直に喜んでくれる花子さんたちは非常にいい子である。惚れるね。
まあ瑞ちゃんがないわーと言うのもよく分かるわけでありますが。

というわけで・・・いきなりの最終回であります。むう、何たること・・・
一応信くんが引きこもりになる出来事を回避できたという終わり方であるが、いやまあ今後も危機は続くんでしょうが。
何にしてもやはり突然終わりを告げられたという想いは大きいですなぁ。寂しいものである。
丸山哲弘先生の次回作に期待したいところであります。

・放送部なかじま!
見事に傷を舐めあう道下芝居のような関係。
まあ、この場を回避できたとしてもちゃんとお付き合いできたかどうかは分からないなとは思えましたが・・・うーむ。

・木曜日のフルット
まるでバトルマンガのような動きをするクロ。
こりゃ何度も挑んでいれば確かにフルットも強くなっていくってものである。

・総合感想
次号はいよいよやってくる刃牙道。それも102Pの一挙4話、カラー22Pという大盤振る舞い
その次の号でも52P。さらにその次の号でも42Pというデカ盛りっぷりである。
さてさてその内容はどのようなものであるか。気になる所です。

さらに気になる点としては次々号以降の空いたページ数に何が収まるのかという部分。
刃牙道に合わせて何か新連載が来る可能性があるってことだろうか。気になります。非常に気になります。



2014年 14号


・弱虫ペダル
4日間の合宿もついに、というかいきなり最終日。
そして、最初の1000km走破者が現れようとしている。
1位を争うのはやはりこの2人。今泉、鳴子の両名である。相変わらずどこまでも張り合う2人だ。
今年の合宿も同時に起きて同時に走って同時に切り上げていたんでしょうなぁ。

2人のゴールスプリントを部員全員が見守っている。
リタイアした1年や監督だけではなく、坂道や手嶋さんといった周回が残った面々も足を止めて結果を見守っている。
その目の前を先に通過したのは――赤いマメツブ鳴子章吉!!
さすがに元スプリンター。ゴール前ののびは驚異的なものがあります。
オールラウンダーに脚質を変えたとはいえ、その長所は健在のようですな。

すごい・・・進化してる・・・鳴子くん・・・前の時よりはるかに速いスピードで最後のびた・・・!!

なんだあれと鏑木が驚くほどののびに坂道も驚愕。
震えながらこんなことを考えてしまいます。

まだ全然ボクは鳴子くんにも今泉くんにも近付けてない・・・・・・!!ボクも・・・!!

影響を受けてやる気になる坂道。昨年度優勝者が何を言っているのか・・・!?
まあ実際この合宿では2人についていけていなかったようですが、本番でもそうなるって感じはしなくてなぁ。

坂道の無暗な謙遜はさておき、相変わらず仲良く意地の張り合いをしている今泉、鳴子の両名。
先に1000km到達した方が今日1日、2位のヤツに何でも命令ができるという賭けを直前にしていたらしい。
まあ、そんな約束したからって無理な命令はしないでしょうけどね。
そこまで無理でもない命令でもボトル投げつけるなど、しっかり反抗的だったりするわけですし。えい。

それはさておき、残りの面々は1000km目指して走り続けている。
古賀さんは走りながら坂道にテクニックを伝授している様子。これは助かりますな。
横風の時の風よけの方法とか非常に助かるテクニックだ。というか、こういう技術的な指導は普段やっていないのか・・・?

メガネ2人が揃って走り、前にいる鏑木に追い付こうとしている。
メガネ軍団に負けてたまるかと加速する鏑木。しかしどうやら苦戦している様子。自分がイメージしてる通りに体が動いてないようだ。

そりゃあそうだろうな。このCSPのコースは「登り」が急だからな。
本人は気づいてないがな。意識すりゃあもっと速くなる。あの踏み方、脚や背筋のつき方。
鏑木一差。あいつは紛れもなくスプリンターだ!!

なんとまあ、鏑木はスプリンター枠でありましたか!!
うーむ、今年のインターハイは坂が多いからスプリンター枠は少なめでいいと思ったのですが、これはこれは。
まあ平坦区間がないわけじゃないだろうし、スプリンターの存在も重要だとは思いますけどね。
しかしきたえれば3年の時の田所さんを越えるほどになるというのは本当だろうか。
いくらなんでもあれだけの体格になるには・・・もっと食いまくるか酸素吸いまくるかしないといけないのでは!?

それにしても、スプリンターに向いていることはカブくんに教えてあげないのだろうか?そう古賀さんに尋ねる坂道。カブくんて。

1000kmも走ってりゃあ自分で気づく――と思ったんだがな。どういうわけか気づかない。
あいつとんでもないバカか・・・天才のどっちかだ!!

まさに紙一重ってやつですな。
下手すると本番まで気づかない可能性高いですぞこれは。

さて、そんなこんなで合宿は夜まで続く。最終日ですからねぇ。日付が変わるまで皆頑張っております。
そんな中、ついに古賀さんが悲願を成し遂げる。

金城さん――だいぶ遅くなりましたけど。オレ――達成しましたよ。合宿1000km

実に長かった1000km。3年もかかっちまったと述べる。実に、実に長い1000kmでありましたなぁ・・・
時間はかかった。でもやりとげたことに変わりはない。
同じく3年かけて1000km走破を成し遂げた手嶋さんと青八木さんが温かく迎えてくれています。良かった良かった・・・

ここで最終的なリザルトを並べてみることにしましょう。
1位 鳴子章吉 12時09分達成
2位 今泉俊輔 12時09分達成
3位 青八木一 16時39分達成
4位 小野田坂道 18時55分達成
5位 鏑木一差 20時30分達成
6位 手嶋純太 20時34分達成
7位 古賀公貴 20時46分達成

2年杉元、1年段竹は45kmを残し955kmで時間切れリタイア。
同じく定時は180kmを残してリタイアとなりました。杉元は段竹と同じであるか。うーむ、まあでも3年目には完走できそうだな。

長く厳しい合宿でありましたが、どうにかインターハイメンバーは全員1000km走破することができてなによりです。
一番怪しく思えた鏑木もしっかり走破しているんですなぁ。ふうむ。
というか古賀さんは結局7位なのか・・・
いや、途中坂道にコーチングとかしてましたし、その分遅くなった可能性はありますわな。
むしろ古賀さんはレギュラー6人に遠慮してわざわざ7位になるように調整したんじゃあるまいか・・・?うーむ。

古賀さんがインターハイに出れないというのはやはり惜しい。
その気持ちは今でもありますが、とにかく合宿はここで終了であります。
恒例の合宿後の補習を挟みつつ、期待は真夏のインターハイ本番へと向かっていきます。

2度目のインターハイ。各々やる気は十分である。チーム6人だ!!
プレッシャーをはねのけ、一番高い所に再び立つ。その意識を持とうとしております。
そして鏑木はこのタイミングで自分はオールラウンダーじゃないのかと気づく。ここでかよ。まあ、それはさておき――
坂道は教室で手紙を書いている。遠くにいる巻島さんに宛ててのものである。

巻島さんのいないインターハイは正直不安で一杯です。
だけど、精一杯走って最高報告ができるようにがんばります。

その坂道の手紙はちゃんとロンドンにいる巻島さんのもとへと届いている。
しかし手紙とかそういうのは苦手な巻島さん。返事は滞っている様子です。おやおや。だが――

始まるな・・・インターハイ。応援のひとつもいかなきゃあ。クハ・・・!!どやされるショ

どうやらインターハイには巻島さんも観戦に来てくれそうな気配。これは楽しみですな。
他のOBの面々も駆けつけてくれそうだし、盛り上がることとなりそうです。
次回からはいよいよ2年目のIH編に突入。さて、どのような展開となりますか・・・!!

さて、今号は連載6周年記念として第4回キャラクター人気投票が開催されます!!
結果は本誌20号。連載300回で発表という運びになります。

今回はアニメ化も挟まったこともあり、誰が票を稼ぐのか読めなくなっております。
杉元も昔4票しか取れなかった時とは違い、大幅に票数を獲得する可能性がありますし。一体どうなるのか!?
それにしても古賀さんと黒田さんは今回人気投票初登場と書かれているのだが・・・
いやまあ、今のキャラ立てになってからは初登場みたいなものだし間違いではないのか。
兎にも角にも、結果が楽しみであります!!

・錻力のアーチスト
清作がセンターに入ったためライトにコンバートしていた児島。
そのおかげで俊足を生かした見事なダイビングキャッチで追加点を阻止することが出来ました。
リスキーではありますが、その前向きな姿勢が挑戦者である桐湘のスタイルでありますわな。
まあ、左薙には理解し難い考えのようでありますが。ぐりんぐりん。

クチだけではなかった児島の好守に勢いづきたい桐湘。
この回の先頭打者である宇城さんは久澄監督からアドバイスを受ける。

相手投手の左薙君としては清作君の前にランナーを出したくないでしょうから、全力で宇城君を打ち取りにきます。
大きなあたりはいりません。バットを短く持って確実にあてにいきましょう。
3試合でエラー35。この試合でも既に2つ。栄春の守備のもろさを突くために。
何とかくらいついて――内野に打球を叩きつけてください

ほう、さすがに監督。なかなか的確な指示を出してくれますな。
平凡なフライなどは守備がいくら苦手でも抑えてしまうだろう。
しかし、バウンドの見極めが必要なゴロの場合はエラーの確率が高くなる。
実際栄春のサードは出足が遅れたのに突っ込みすぎたため大きく跳ねたバウンドに対処できず出塁を許してしまう。

相手につられてムリなことなしなくていいのに・・・

思わずこぼす左薙。ふむ、よろしくない流れのようですな。
左薙に言わせると今は自分たちがリードしている。このリードしている状況がむしろマズイとのこと。
栄春は野球では無名の挑戦者だから追いかける展開は得意でも追われるプレッシャーには慣れていないためだ。

守備でミスをしても打撃でカバーできればいいと思っていたし、今まではドサクサまぎれに勝ってきた。
けど守備をおろそかにしたままではこれ以上、上には進めない・・・かな?
アウトを確実に計算できないようでは仮にこの試合に勝てたとしても、神奈川の王者、港南学院には通用しない・・・

やはり左薙も港南学院に対抗しようという意志はある様子。
ここで課題を摘み取っておきたいところでありますが・・・さてさて。

宇城さんが一塁に出塁。続いての打者は清作である。
清作は久澄監督に何かあります?と質問。といっても送りバントとかはしたこともないらしいから期待は出来ない。ですよね。

之路君の投球は、児島君のファインプレー。1点リードされてはいますが流れはウチに来つつあります。
今の自分にできることを全力で。ホームランを狙ってください

ふむ、やはりこの監督はなかなか出来る人っぽいですな。清作の扱いも心得たものである。
久澄監督の言葉にそれならできます!と返して打席に向かう清作。それを呼び止める弐識。

勝負所だ。キメてこい。できなきゃ2度とデケェクチ叩けねえようにアゴの骨砕いてやる。

相変わらず物騒であるが、期待されているのが伝わる激でありますな。
まあ、清作にしてみればその辺りは言われるまでもない。
左薙の全力の球をスタンドに叩き込み、自分の力を見せつける。それこそが今の望みである。
そういった意識を持って打席に立つ清作。しかし相対する左薙の方は別のことに考えが囚われている様子。

・・・この試合のおかげで課題を痛感した
之路サンのような豪速球への対応と守備のもろさ。先輩たちもきっとそれを自覚しているはず。
けど夏の本番までにそれを全部クリアできるだろうか・・・?

チームを導く立場として今後のことまで考えてしまう左薙。
しかし勝負の最中にそんな考え事をしていてはいけない。清作に投げた2球。それはどちらも気の抜けた球であった。
これは清作の望む全力の投球ではない。だから清作はキレて吠える。上の空の左薙に向けて。

左薙ィ!!集中しろオラァ!!
気の抜けた球投げんじゃねー!!テメーの全力の球打って俺が桐湘の四番打者だって弐識センパイに思い知らせてやるんだからよォ!
お互い先輩が頼りねーと苦労するよな。けどよォ。今は俺とお前の勝負だろ。全力で楽しもうぜ

左薙に喝を入れつつ、さりげなく先輩ディスりも継続する清作。
もちろんこれを聞いて憤慨する弐識。あのクソ天然、今すぐアゴ砕いてやる・・・!!
複数人で必死に押さえこもうとする喜多さんたちは毎度ご苦労様でありますなぁ。

さて、ベンチへの影響はさておき、左薙への影響はどうであるか。
思考の邪魔をされ、左薙も苛立ちを見せているようだが、その分打者へと集中し、投球は生きたものとなっている。
上から下から投球フォームを変えて放り込まれる球になかなか合わせられず、ファールを連発する清作。

その調子だ左薙!!そんなクソ天然打ち取っちまえ!!

弐識、それはさすがにイカンでしょ。気持ちは分かるけども。
このようにベンチへの悪影響はでかい清作のセリフでありましたが・・・左薙には別の影響が出てきた様子。
勝負を楽しみ、笑顔を見せている清作。それを見ている左薙にもいつしか笑みが生まれていた。

これだからクソ天然はイヤなんだ・・・アレコレ悩んでいる自分がバカらしくなる・・・!

ツーストライクの状態とはいえ、ランナーがいるのにワインドアップで構える左薙。まるで之路さんのようである。
うーむ、あのクレバーな左薙がすっかり天然の熱にアテられてしまっているようですなぁ。ほほほ。

クソ天然の見せる影響力は敵味方問わず大きい様子。
しかし決して悪い影響ではないってところがいいですなぁ。
この真っ向勝負の結果はどのようなものとなるか・・・注目です。

・実は私は
突然ですが、白神たちとスキー場で一泊二日の旅行へ行くことになりました!!

まさしく突然。だけどこういうイベントは楽しいものですし歓迎したいところ。
大人数ということもあり、移動はバスで行われる。今回は紅本先生の車がどうこうなったりはしないので安心ですな。
車酔いした凛ちゃんを介抱しているみかんがいい感じである。

・・・あれから、学園祭から白神とはどこか気まずいけど・・・
このスキー旅行で白神との距離をつめるんだ!!二人きりになる機会はあるだろうし。
焦らず少しずつでもゆっくりと・・・

そんなノンビリしたことを考えていた朝陽でしたが、気づけば雪山を全力疾走するハメになっておりました。
いや、朝陽だけではない。葉子さんや藍澤さんも一緒になって走っている。
あれ、藍澤さんいつの間に迷彩服に着替えたんですか?1ページ目は違うように見えるのに・・・

というツッコミはさておき、どうやら追われている様子の三人。
追っ手の気配に気づき、閃光弾で目くらましを仕掛ける藍澤さん。
光るたびに閃光弾を警戒していた藍澤さんだったが、なるほど自分で所持していたのであれば納得ですな。
それはそうと、どうやら襲ってきているのは茜ちゃん。しかも500人に分裂した茜ちゃんであります!!

・・・しかし・・・雪合戦がここまでハードなものだったとは・・・!!

必死な形相の藍澤さん。相手が相手ということもあるが、相変わらず無暗に必死になる子であります。

それにしても一体何故こんなことになったのか。
元々は岡がスキー場のタダ券を結構な枚数手に入れたことから端を発する。
岡ももちろん朝陽が後夜祭のあとからちょっと葉子さんと気まずくなっていることは知っている。
他の人といる時はそうでもないんだけど、結局フラれたのかフラれていないのかよく分からない微妙な状態。
そんな状態の解消になるかもしれないと岡が珍しく直接的な応援に動いてくれた様子。珍しい。

・・・それが・・・こんなことになっちまって・・・

朝陽の手の中にあるのは変わり果てた岡の姿。ってメガネやん。いつもの岡の扱いやん!!
メガネ持ってきてしまってるけど、外部ユニット――じゃない、岡自身は大丈夫なんでしょうか。

それはさておき、どうやら茜ちゃんは自分だけ誘われなかったことを根に持っている様子。
確かにいつもの面子だが岡は茜ちゃんとは面識なかったわけだし、仕方がないことなんですけどねぇ。
まあ仕方がないで済ませてくれる茜ちゃんではないでしょうけども。まさに悪魔!!

既にこの雪合戦で朝陽以外の男たちは倒れている様子。
さくらさんは朝陽たちを守るために盾となって散った。おぉ・・・なんと雄々しい。
嶋は獅穂さんのスカートをのぞこうとしていたら雪球を喰らって散った。おぉ・・・なんと嶋公らしい。

他の面々は一体どうなったのか。それはわからないが、葉子さんの携帯の電池が切れたことで通信は断絶した様子。
朝陽は携帯をホテルに置いてきちゃったようだが、藍澤さんは携帯は持っていないのかしら。

少し休憩を取り、食事をとっておこうと提案する藍澤さん。
ホテルの夕食はバイキングだというのに、何故か雪山でサバイバルするハメになっている一行。どうしてこうなったのやら・・・
しかしそんなことを嘆いている場合ではない。油断した隙を突かれ、藍澤さんが狙撃されたのだ!!
うーむ、ラブコメとは思えない衝撃的な絵面。このコマだけ取り出せばまさに緊迫のシーンである。

茜ちゃんはハンデであるのか千里眼は使わないと言っている。
にも関わらず、逃走した3人を正確に追いかけてきている。これは一体どういうことなのか!?
雪球の直撃を受けて倒れ伏しながら疑問に思う藍澤さん。
しかしその疑問はすぐに氷解する。葉子さんが食べようとしていたアメに茜ちゃんが群がってきたからだ。
アメの匂いを追いかけてきたというのか・・・そんな匂いするものだったっけ!?これが悪魔の力・・・

ちなみに1つのアメを放り出したら朝陽たちが手を下すまでもなく同士討ちを始める茜ちゃんたち。
アメ1つでそこまで正気を失うとはさすがというか何というか。すぐ消える分身なのに我が強い!!

この争いで多数の茜ちゃんを葬ることに成功したが、まだまだ分身は数多くいる。
葉子さんのアメはもうなく、残るは朝陽が持っているもの1つのみ。
藍澤さんは言う。そのアメが最後の希望だ・・・!そのアメで校長を誘い込み、一網打尽にするのだ・・・!!と。
傍から聞く分には間の抜けた作戦であるが、茜ちゃんにはこの上なく有効だと思えてしまうから困る。
しかしどうやら朝陽、アメを使うことに躊躇いを見せている様子。何か大切なものなのか?
その躊躇いを見て取った藍澤さんは、何故か持ち歩いていたスコップを朝陽に渡してこう述べる。

ならば黒峰朝陽・・・命令だ。そのアメと葉子君を守れ・・・!!
君がその手で校長の魔の手からそのアメと葉子君を・・・!!

ふむ。朝陽も男の子でありますしね。守れと言われたのならば守らなければなりますまい。了解だ委員長!!

というわけで、アメをおとりにして茜ちゃんを集める朝陽。ここにアメがあるぞー!!
群がる茜ちゃん相手に必死になってアメを守る朝陽。くっ、黒峰のくせにじらしおって!!
たかがアメひとつなのに何故か必死になって守ろうとしている朝陽。これには理由があった。
そう、このアメは行きの道中で葉子さんから貰ったアメなのだ!!今日は一緒に楽しもな?という言葉と照れ顔と共に!!
なるほどねぇ。これは一生懸命になるのも分からなくはないか。

てか委員長・・・全然スコップ役に立たないんだけど!?むしろジャマ!!

確かにアメを守るだけならばスコップはジャマかもしれませんな。何やってるんだか。
さすがに分身とはいえこれで茜ちゃんを殴打するってのもアレですし。
そもそも取りつかれている状態では振り回すこともできませんわなぁ。

というわけで、色々嫌がらせとかされたけど、何とかアメを守りきることに成功した朝陽。
茜ちゃんは葉子さんには目もくれていないので葉子さんに類が及ぶことはなかったそうな。
うーむ、結局ほとんど茜ちゃんたちで同士討ちしていたようですしなぁ。何をやっているのだか。
木の枝をポケットに突っ込んでくる辺りはまるでブラックサンタのようでありますな茜ちゃん。

とにもかくにも大事なアメを守り切った朝陽。そんな朝陽に葉子さんからこんな言葉が贈られる。

べ、別にそんな必死ならんでも、朝陽君にならなんぼでもアメあげるよ・・・?

またもや照れ顔をフードで隠しつつ述べる葉子さん。小さく飛び出た羽がまた可愛い。
そしてまたも思わず下の名前で呼んだりしている。おやおや相変わらず微笑ましいですねぇ。ハッハッハ。

てな風にいい感じになった2人でありましたが、ここで大変なことに気付く。
皆が待っているホテルに戻ろうと思ったのだが、方向を見失ってしまったらしい。
携帯は電源が切れており、通信途絶。既に日は落ちており、さらに吹雪いてきたこの状況。
これはまさか・・・もしかして・・・そう・・・なん・・・?

なんなん!?そうなん!?遭難なん!?
韻を踏んでノリ良く言っても大変な状況であることは変わりありません。おやおや。
スキーを楽しむ間もなく大変なこととなったこの旅行。これは一体どうなってしまうのか・・・
というか他の子たちはちゃんとホテルに戻れているのだろうか?藍澤さんは雪の中倒れていたりはしないのだろうか。
まあ、外部ユニットとのリンクが切れるのであれば本体は内部にいるので寒さも平気なのかもしれないが。

遭難したとして、2人はどうすればいいのか。正直サバイバルするだけの能力がこの2人あるかは疑わしい。
幸いスコップはあるのでかまくらを作るなりして吹雪をしのげるようにすれば一晩は持つかもしれない。
まあかまくら作るにしても温まる装置が必要なのであるが。
む、雪山遭難で温まるといえばアレじゃないか?人肌で温めあうというのが定番中の定番ではないか!?
まさか次回はそういう流れになるのか?そうなん?サービスなん?どうなんなん?

・毎度!浦安鉄筋家族
たまに食べるガムは妙にはまる。
大鉄もうまくすれば禁煙することができるのかもしれない。ガム代は結局タバコ代くらいかさみそうであるが!!

・バチバチBURST
期待を一身に背負う大関・虎城。
その虎城が優勝を懸けた横綱との全勝対決に挑もうとしている。
傍目から見ると落ち着いた様子の虎城であるが、ここまで真っ向勝負を続けてきたせいで体中はボロボロ。
特に右腕はヤマに行くほどのケガを負っている。
そのことを知る火竜は心配そうな様子。おやおや、いつもとはまるで違う表情になってますな。

不安そうな顔を見せる火竜に話しかける虎城。心配そうな様子が隠せない火竜がなんだか可愛らしいですな。
そして火竜は問う。何で俺だけヤマ行ってるとこ見せた・・・?と。

・・・お前なら俺が勝とうが負けようが口外はしないだろ・・・?
コレで負けても言い訳にはならないからな・・・真っ向勝負は己の信念だ。
いや・・・それとも少し違うか・・・?
ブワッと沸き上がる・・・多分・・・俺は土俵にしか無いんだろーな・・・生きてる実感が・・・
お前ならこの感覚が分かるだろ・・・?そして俺は知りたいんだ・・・その先を・・・
横綱に・・・神になったらソレがどう変わるのか・・・

信念を貫こうとする虎城。そしてお前なら口外はしないだろうと火竜への信頼を見せる虎城。うーむ、いい感じだ。
真っ向勝負の信念は美しい。だけどそれによる負傷を言い訳にしたくはない。
だからそういうことを口にしない火竜にだけは見せてもいいと判断したわけだ。
これはおそらく火竜は同じ信念を持ち得る相手と思ったからなんでしょうな。感性の近い2人の通じ合える部分ということか。

さて、ついに横綱との大一番。
幕内全勝優勝を懸けて横綱・大宝将と戦うことになる。
勝って文句なしに綱を取るか虎城!そうはさせぬと意地を見せるか大宝将!!

どうやら大宝将はベテラン力士である様子。
口の悪い観客などは年寄り横綱に引導を渡してやれなどと言っている。おやおや。
その歓声も含め、会場はスゴイ熱気に包まれている。
この期待をモロに浴びる虎城。これは普通潰れるぞと考える山崎記者でありましたが・・・当の虎城は落ち着いたものである。

横綱の資質は十分か・・・

思わず立ち合いの前には観客も息を呑んでしまう虎城の迫力。うーむ、貫録ですな。
そしていざ勝負が始まると、そこからはまさに一瞬であった。

天に選ばれた才・・・誰もがこの男は違うと確信する。
横綱相手に・・・まさかの・・・電車道
まさにそれはこれからの時代を担う大横綱への道を暗示しているかのようなその一番は・・・日本中に歓喜をもたらした

うーむ、これは確かに盛り上がるでしょうなぁ。
相撲が流行っていた時期でしょうし、まさに日本中が歓喜したと言っても過言ではないかもしれない。
しかしまさか横綱相手にケガした腕でこれとは・・・本当、虎城の才は素晴らしいものだったんですなぁ。
こりゃ竹虎さんや猛虎さんが惚れ込んでしまうのは無理もないですわ。

歓喜の渦に包まれている会場。そこを顔を伏せて静かに立ち去る男が一人いた。火竜だ。
その姿に気づき、後を追う山崎記者。
そこで見たのは、隠れて一人こっそりと、しかし嬉しそうに笑顔でガッツポーズをしている火竜の姿であった。おぉ・・・!!

そして優勝パレードではもう喜びを隠すことなく、虎城の乗る車上に相乗りし、優勝旗を振る火竜。
幕下力士である火竜が本来やっていい行為ではないのだが、隣に座る虎城の嬉しそうな笑顔を見たら許さざるをえないでしょ!!
ううむ、何というかいいなぁコレ。2人のこの関係は凄く微笑ましくていい!!しかし、だがしかし・・・

だがコレが・・・虎城と火竜が並んで写る唯一の写真となる

不吉な言葉。その理由は現在の山崎記者が語ってくれる。

そこからまもなくだった。虎城の相撲が変わっていったのは・・・
立場が人間を変える・・・いや、それが神なら変わらざるをえなかった・・・なぁ・・・虎城さん・・・

真っ向勝負は己の信念であると言っていた虎城さん。
しかし横綱になってからは昼も夜も毎日稽古に出ることもなくTV局に呼ばれて外出している様子。
うーむ、横綱となった虎城は今や角界の顔でしょうしねぇ。後援者と呑む機会が増えるのもやむなしであるか・・・

だが、横綱となった虎城にかかる期待は大きい。
TVに出れば毎度のように横綱として優勝する姿を見せてくれますよね?と尋ねられる。
何度も繰り返されるこの質問に内心うんざりしながらも肯定の返事をする虎城。しかしその表情はすでに精彩がなく・・・

これまでは土俵は自分の生きる場所として、自身の信念を示すために真っ向勝負を続けてきた虎城。
しかし横綱となった今、個人の信念とは違った部分で負けられない身となってしまった。
何というか可哀想な話でありますな。立場によって自由を失ってしまったということなのだろうか・・・
今の虎城にしてみればTVに出るよりも稽古で汗を流す方がスッキリするでしょうにねぇ・・・

そういった横綱の重圧などはあずかり知らぬ火竜。
今後虎城が相撲のスタイルを変えていった場合、確執は免れられないでしょうなぁ。
関係はぐっとよくなり、これまで虎城と呼び捨てだった火竜が横綱と呼ぶようになっている。
だというのにこのままではまた呼び捨て・・・いや、前とは違った意味での呼び捨てになってしまうかもしれない。
この先は悲しい破局が確実に待ち受けている。そう思うと本当読むのが怖くなりますわぁ。怖い怖い。

・囚人リク
椿の正体が発覚した!?問い詰められる椿。これはまさに絶体絶命!!
荒事ならば落ち着いて対処できる椿であるが、口はあまり上手くないらしく、誤魔化すことはできないようだ。
田中一郎やレノマさんならもう少し何とかしたかもしれないが・・・さすがに人違いは通じないでしょう。
山本と椿は別に存在すると言い張ればひょっとしたらひょっとするかもしれませんが。

ともかく言い逃れはできそうにない。
というわけで、原田看守の手を振り払って逃げようとする椿。
しかし簡単に逃がしてくれる相手ではない。焦った椿はバックハンドブローで殴りつけようとするが・・・原田看守はこれを躱す!!
そして椿の顎に向けて鋭い左アッパー!!
が、椿の方もこの鋭い一撃を躱す。そして体勢を低くして一気に離脱。うーむ、息を呑むような攻防だ。

見た感じ原田看守もボクシングの心得がありそうな感じですな。
武闘派の看守・・・勘もなかなか鋭いし、これは厄介な相手に見つかったものです。
そしてさらに厄介なことに、原田看守と揉めた様子を沢田に目撃されてしまっていたりする。こ、これは・・・

焦って逃げ出した椿は脱獄組の集合場所へとやってくる。そして暗い表情で謝罪。

すまん・・・しくじった・・・昨日言ってた看守にバレた・・・
バレたんだ。終わりだ。この脱獄は失敗した

肩を落としてそう述べる椿。看守は振り切って逃げただけだとも正直に伝える。
その話を聞き、どこでだ陽平!!と声を張り上げる田中一郎。
田中一郎のその様子を見てほかの面々もこれはマジの話なんだと理解する。おやおや。
しかし田中一郎が声を張り上げたのは別に椿を責めてのことではない。気づいたからだ。沢田がいないことに!!

沢田はすでに脱獄組とは連帯関係となっている。
この脱獄が失敗すれば自身にも飛び火する。放置できる状態ではない。
それ故、即席の刃物を用意しだす沢田。ワイヤーは提供しちゃってありませんものねぇ。別の武器を用意するしかないか。

口封じだ。こいつで頸動脈をかっさばく
監視カメラの無ぇこの通路を選んだお前の敗北だ。

殺害場所を選び、原田看守とすれ違う一瞬で殺害に及ぼうとする沢田。
しかしそこで間に割って入り原田看守を救う物の姿があった――だれあろう、椿だ!!

身を挺して原田看守を守った椿。
原田看守はこれに恩を感じて見逃してくれる・・・何てことはさすがにないですわなぁ。
相も変わらず絶体絶命の状況。一体どうなるのか。
それこそ沢田のように口封じするしかないような感じでありますが・・・
でも監視カメラがなくても調べたら特定される可能性は高いでしょうし、それはさすがになぁ。

というわけで、やるのであれば賭けをしての口封じになるのではないかと思われる。
どうやらボクシングの心得がありそうな原田看守。椿とボクシング対決でもしたらいいのではなかろうか。
そこで戦いによって友情が芽生えてタイマン張ったからダチになってアレやコレって話で。どうだろうか。ダメか!?

・侵略!イカ娘
ギラッとしてても何だか可愛い蛍子さん。
というか一日警察官のタスキが異様な程に似合う
やっぱり警察官よりもアイドルの方が向いているんじゃなイカ?ドジっ子系の。

・フラグタイム
単行本化記念!!Championタップ掲載のさと先生の話題作が出張読み切りで登場だ!!

話としてはプロローグ的な内容なので少し物足りなく思える。
ここから仲睦まじくというか百合百合しくなっていくわけでありますが・・・それはまさに単行本を読んでのお楽しみだ!!
しかしやはり森谷さんは少しふっくらした感じの可愛さでありますやね。

・ウチコミ!!
真っ向勝負で秒殺。完全粉砕。
連勝でいい流れを引き寄せ、このまま一気にと期待した武蔵原であったが、さすがにそれほど甘くはなかった様子。
立学の残り3人はどれもヤバく、ものが違う連中である。
そんなにショック受けなくていいと言われても、これで勝ち目がほぼなくなったわけだし、受けないわけにはいかないわなぁ。

副将戦。立学は主将の新堂が登場。
それに対する武蔵原は1年の日下部。うーむ、びくついておりますわ。
もともと対戦順が決まった時も日下部はびびっておりましたしねぇ。この重圧で震えるのは仕方があるまい。
と思いきや、希ちゃんが頭に手を置くと一気に復活する日下部。何なんだお前は!!

希ちゃんが触れると盛り上がった日下部。しかし純ちゃんが触れてもノーリアクション
何だろうか。女の子なら誰でもいいわけじゃないとかそういう話なんだろうか。
落ち込む純ちゃん。それをぶっ殺す!とテンションを上げてくる新堂さん。そっちが上がってどうする!!

何にしてもびくついた様子はなくなった日下部。
よく分からないが独特の精神統一法を行いながら向かっていく。
さあ、日下部丈二の大一番。よくわからないキャラであるが、それだけにもしかしたら秘めた何かがあるのかもしれない。
そういう期待を背負っておきながら・・・結果は瞬殺。汗ひとつかいてない!!
予想通りといえば予想通り。
いやまあ、日下部だって黒帯だしそこそこ強いとは思うけどもね。相手が悪かったよ今回は。

さあ、ついにこの練習試合も最後の大将戦を残すのみとなった。
立学で姿を現すのは90キロ級で全国2位になったエースの紅林宗吾!!
それに対する武蔵原は柔道を始めて間もないレン。
うーむ、一番強い春樹でも対抗するのは難しい相手だというのに、これはさすがに無理でありましょうなぁ・・・

チームの勝利はもう無理かと沈む一同。
そんな中、レンは1人柔道の凄さに震えていた。僕もいつかあんな風に強くなれたりするのかな・・・と。

今から物凄い相手と戦わなければいけない。それを考えると怯まないわけではない。しかし――

いつまで待たせる気だ

紅林のその言葉。それは春樹が口にし、レンが柔道を頑張るようになるきっかけの言葉。
これを聞かされた以上、怯んでいる場合ではない。竦んでいる場合ではない・・・!!

いつかじゃない・・・今・・・今、強くなるんだ!!

強い意志を見せるレン。いいね、その闘る気。
例え実力が天地ほどの開きがあろうとも気合で負けない。とても大事なことであります。
この意志を見せられるだけでも紅林としては嬉しかろうて。
しかしどうでもいいが、春樹の反応に被せてくる日下部はやはり何ともいえない味のキャラである。何なんだお前は!!

・最強少女さゆり
宇宙人は平気なのに犬は苦手なさゆりちゃん。言葉が通じないのはダメなのか?
狼形態でも言葉が喋れたら問題はなかったのかもしれない。

・ドカベン ドリームトーナメント編
試合前の因縁が再燃!?
岩鬼と権左の争い。ベンチ裏なら殴り合いも見られずに済むだろうが、グラウンドではまずい。
一触即発の状態であったが、一塁審判の中村さんのジャッジは走塁妨害。さすがにちゃんと見てますな。
どうにか乱闘からの退場騒ぎは免れることができたようで安心しました。

この騒ぎで流されそうになったが、改めて先ほどの岩鬼の打席について解説する山田。
ああ、コンタクトは左肩を使って飛ばしていたんですな。さすがに目力だけで飛ばせはしないか。

普段からコンタクトで悪球を作ればいいという星王。
しかし山田が言うにはそれをやりすぎるとバッティングが崩れることになるらしい。
ふーむ、岩鬼が工夫するのにも理由があるってことですな。

さて、いきなりパーフェクトはなくなり、逆に無死二塁で先制点を取られるピンチの状況の甲子園。
そして迎えるのは二番の殿馬。まあ、ここは何としても1点が欲しいし送りバントでしょう。
だが甲子園の剛速球により名手・殿馬がまさかのバント失敗。おやおや。
ここ一番の時の甲子園の球はやはり速いということか。

そして三番の星王。
こちらは強打でいこうとするが甲子園の抜いた球に泳がされてセカンドフライ。
うーむ、豆タンのリードもあるが、さすがに中三日だけに甲子園も考えた投球をしてきますなぁ。
観客にまでらしくない頭脳的なピッチングとか言われてるぞ。

技の殿馬には力で。
力の星王には技で抑えて見せた甲子園。
しかし次の相手にはどうするのか。力か技か・・・山田太郎との対決である!!

剛球一直線・藤村甲子園と天才打者・山田太郎の対決
これはまさに夢の対決。ドリームトーナメントと銘打つだけの価値がある対決と言えます。
さあ、その第一打席はどのような勝負となるのか。注目です!!

・名探偵マーニー
人気のなくなった夜の街で立小便をする男。軽犯罪でございますな。
しかしその軽犯罪をしている最中に後ろから首を絞められ殺されそうになる。おやおや。
手で絞めるのではなく、ワイヤーのようなもので絞めている辺りプロの殺し屋っぽいですなぁ。
だが殺し屋はすぐに殺すことなく人が来たということで男を放す。

オレはまた必ず来るからな。楽しみに待っていろ

というような被害にあった男が今回の依頼者。身に覚えがないのに命を狙われているとのこと。
ロイドさんのところに来る前に警察や興信所にも相談をしているのだが、なぜかどこも信用してくれなかったらしい。ほう?

この相談を受けたロイドさんは毛利刑事に連絡をして依頼人の裏を取る。これは実に探偵らしい行動で良いですな。
依頼人の名前は幸田俊雄。警察に保護を求めているのは確かだが・・・どうやら信用されなかったのは理由があるようだ。

この男、学生の頃からよく警察に厄介になってる。
身分を偽っての言動、人騒がせなウソを繰り返し周りも迷惑してる。
ただ悪質ではないとして実刑はまぬがれています。信用されるわけない。これじゃ狼少年だ

なるほどねぇ。今まで嘘をついてきたせいで実際に被害にあっても警察から信用されないと。まさしく狼少年ですな。
ただ口が回るのか世渡りは上手く依頼料を出せるだけの金はある様子。そこは信用してもいいわけですな。ふむ。
今月ちょっと苦しいと切ない悩みを見せているロイドさんはどうやらこの依頼を受ける様子。実に切ない。

一週間ほど護衛して規定料金をもらったら終わりにするとロイドさん。
しかし毛利さんと電話している間に話をしていたマーニーが護衛を買って出てしまっている。おや?
なんでも話したら意気投合しちゃったとのことであるが?ハハハハハじゃないよ。
依頼料はロイドさんの方の料金で行われるのだろうか?そこは結構額に差があるから重要であるのだが。
でも身辺警護をロイドさんとマーニーのどちらに頼むかという話ならやっぱりマーニーがいい気がするのよね。
腕前的な部分とかよりもおじさんと女子高生だとやはり、ねぇ。むしろ女子高生の身辺警護ということで料金割増でもいいのでは?

それはさておき、マーニーはさすがに幸田さんがけっこうなウソつきであることに気付いている様子。
しばらく話しているだけで性格の把握をしちゃったみたいですね。
自意識過剰というか、うまく相槌うってると際限なくしゃべる人。話を膨らませるためにだんだんと大ゲサな誇張やウソが混じる。
ふうむ。酒の席とかでは楽しませてくれる人なんでしょうが・・・そういうところで気に入られて世渡り上手と言われるわけか?
だけどそのウソを通すためにまたウソ重ねて自分とは別の人間みたいになってしまっているらしい。ふうむ。

マーニーがすぐに気付けたのは友達に似たような子がいたからとのこと。ああ、あっちゃんですか。
まああの子の嘘は悪意があるわけではないし、好かれていた部分も大きいから別物でしょうが。
何にしても狼少年というのはいい喩えである様子。
現代の狼少年は果たしてどんな目に合うのか・・・さすがに食べられてしまうのを見過ごすのは可哀想ですわなぁ。

というわけで幸田さんの襲われたという発言をもとに調査を行うマーニー。
殺し屋に狙われるとしたらそれだけの理由があるのではないかと考える。
幸田さんにしてみれば狙われるだけの理由に心当たりはないとのこと。泣かした女なら山程だけど皆いい子だったとのこと。ウソつき。

ならば半年分くらいの交際関係、行動を調べさせてくださいと述べるマーニー。
探偵に調査されるとそのあたりのことも調べられるのが怖いですなぁ。幸田さんも躊躇しております。

大丈夫です!私絶対幸田さんのこと好きになったりしませんから!!

力強く宣言するマーニー。これは言われても嬉しくない宣言だ!!
まあとっくに幸田さんの本質を見抜いているマーニーにしてみれば当然の宣言であるか。

実際幸田さんの行動は酷いものである。
住宅展示場の冷やかしやデモへの飛び入り、カップルに嫌がらせなどとにかくセコイことを繰り返している。
うーむ、まさしくびっくりするほどろくなことをしていない!!
小金はあるハズなのになんでこんなにひねくれているのだろうか・・・不思議だ。

恨まれはするだろうけどプロの殺し屋を雇って殺そうとするほどの人物とは思えない。
仕方がないので幸田さんの行動日時と重なって起きた事件を照会するマーニー。こりゃ大変な作業だなぁ・・・
集中しなければ見逃しそうな作業なのに楽しいわけでもない。あまりやりたくない作業である。

さて、マーニーが調べ物をしていて護衛がいない状態なのに夜に出歩く幸田さん。
案の定狙われそうになる。が、どうやら警戒はしていたらしく緊急用のサイレンを鳴らして人を呼ぶ。ホワンホワンホワン。
これに驚き逃げていく殺し屋。あっけない。と思いきや別働隊に殴り倒されて運ばれる幸田さん。おやおや。
オレは用心深いからなとか言ってるけど、実際に用心深い人は狙われてるとわかって一人で夜に出歩いたりしませんよ。

幸田さんが連れ去られた夜、マーニーは徹夜で調査をしていた様子。その結果、気になる事件が見つかった。
江戸建設会社の江戸社長が心臓マヒにより死亡。場所は××公園。
この事件で死体が見つかった場所の近くに幸田さんが飲みに行っている。
そしてそこでホームレス同士のケンカが目撃されているそうな。ふむ、怪しいといえば怪しいか?

現場の飲み屋で話を聞いてみるマーニー。もちろん朝なので開店前。外で掃除している店主らしい人に話を聞くことになる。

覚えてるわ。イヤな奴だよ。本人は貧乏なフリしてたが本当はかなり儲けてる奴ってのはわかってた。
たまにいるんだよ。金持ってる奴が優越感にひたるためこういう場末に来るんだ。底辺のフリしてな
質の悪い奴は隣に貧乏自慢なんか始める。生きてるのがツライ〜なんつってるが腹の底で笑ってるんだ。

なんともはや、どこまでもひねくれた性格でありますなぁ。人に知られたら恥ずかしい趣味としか言えない。
ちなみに死亡した江戸社長もみすぼらしい格好で何度か場末の飲み屋に来ていたらしい。
そして幸田さんと二人で盛り上がっているのも見たらしい。ほう。

なかなか面白い情報が聞けました。が、幸田さんは既にさらわれた後だったりする。
それに気づいたマーニー。ロイドさん経由で警察に江戸建設会社関連の施設を当たってみるようお願いする。
そして事件のあらましについて解説してくれます。

幸田さんは自分より明らかに下の者を見下すのが趣味なんだよ
だから幸せな人間、セレブな人たちの行く所にはあまり行かない。
自分よりクズだと思ってる連中が滞まる所に行く。自分を偽ってダメな人間ぶって優越感にひたる。

何ともひねくれた趣味である。カップルにいやがらせしてたのも幸せそうなのが純粋に妬ましかったのか!?

で、○月×日。ある場末の飲み屋に入った。彼はいつも通りウソの貧乏自慢をはじめる。
その日はそれに乗ってくれる人がいた。お互い不幸を語り合い、社会が悪いだの政治が悪いだの。二人は意気投合して店を出る。
ここからは推測だけど二人は公園で飲み直してたんだと思う。
そこで偶然二人共正体がバレてしまった。同じ趣味の人間だって。
しかも江戸社長は幸田さんより数段上の人間で。同族嫌悪からか二人はケンカになって・・・
ケンカ中かケンカ後か、江戸社長は死んでしまった。

直接の死因は心臓マヒだし幸田が殺したということにはならないかもしれないが、原因の一端にはなってそうですなぁ。
つまり幸田を襲った人物というのは江戸興業の人間。動機は復讐ということになる。
江戸建設会社は江戸興業の社長でもあるとのこと。ふむ。つまり結構大きな会社の社長だったんですな。
それなのに人を見下すような趣味とか・・・この社長のひねくれ具合もアレですなぁ。

とにもかくにも警察の調査により幸田は発見される。
江戸社長の三男の雪信さんがどうしても仇を討つと述べて犯行に走ったらしい。
しかし身内が怖くなり通報して無事幸田は保護される流れとなったと。まあ、大分痛めつけられはしたみたいですがね。

ウソをつき続けた代償としてはいい薬だったのかもしれない。
狼少年がウソをつき続けて本当に狼を呼んでしまう。世の中にはそういうこともある。
今回はマーニーに相談していたこともあり命までは取られずに済んだようですが・・・やれやれな事件でしたな。
ウソをつくというよりも何というかひねくれた性格の部分が問題だったように思えるこの事件。
多少のウソや悪意のない発言くらいならここまで信用されなくなることもなかったでしょうにねぇ。
日頃の行いは大事ということでありますよ。結局ね。

・こんかつちゅう
単行本発売記念。別冊チャンピオンからひらいたけし先生の作品が読み切り出張掲載。

男性の五人に一人は生涯独身。地味にショックな情報であるな。
確かに若いうちから結婚について考えておくのは大事なのではないかと思わさせられる。
学生の身で婚活するのはまたそれとは違う話であるが。

・ANGEL VOICE
山守「スイマセン!!無駄なファウルをしました!!」
百瀬「ドンマイ!!」

なんだか知らないがやけに気合の入った謝罪と慰めである。
まあすぐにセットプレーに入るしそこに時間をかけている場合じゃないってことなんでしょうけども。

特にこのセットプレーはこの試合のラストワンプレーとなる可能性が高い。
決まれば延長、外せば試合終了。固唾を飲んで見守る場面である。

ボールの位置はゴールに対してやや左寄り26メートル前後。
直接狙うこともユゥエルの頭に合わせることも考えられる位置である。
普段の伊能であれば間違いなく直接ゴールを狙ってきたでありましょう。だが・・・

どうする?・・・この位置から左足で蹴る場合、直接ゴール右側に決めるのは難しい。
ユゥエルに合わせればボールが巻いて入る分強いヘッドが打てるはずだが、
さっきのコーナーキックで・・・成田はユゥエルの上まで跳んでいる・・・どうする?

悩む伊能。
実際は高く跳んだわけではないが、他の選手が妨害すればさすがのユゥエルでも成田の上を行くのは難しいということである。
今回は万代さんは壁に参加しているが、脇坂さんが寄せるつもりなので状況は同じ。成田も余裕を見せている。
難しい状況であるが、果たして伊能はどちらを選ぶのか・・・

この1本を防げば勝てる。集中して守り切ることを考える市蘭。さあ、審判も笛を吹いた。いよいよだ・・・!!
監督や観客が緊張して見守る中、最後のフリーキック。しかし伊能は・・・

こんなはずじゃなかった・・・怖い!!

足が震え、棒立ちになってしまっている伊能。おやおや。
ロスタイムは過ぎているし、審判は既に笛を吹いている。このまま立ったままでいる場合、試合終了となることもありえる。
さすがにその終わり方では後悔しても仕切れない。
急いで伊能のもとへと駆けつける古川。どうしたでござるか!?
近づいてくる古川に伊能は涙を流して述べる。蹴れません・・・と。

怖いんです・・・蹴ってください。お願いします・・・蹴ってください

ううむ、まさか泣き出してしまうとは。
まあこの場面。緊張感は半端じゃないのは分かりますけどねぇ。
野球で例えるなら名門校の敗退がかかった最後の打者になるかならないかって場面ですし。
背負う重みを今まで感じずに来た伊能にこの役目は荷が重かったということでしょう。
この状況で蹴ることができる古川。それを見れば少しは伊能も古川を尊敬するのではないだろうか。
そのように思うが土岐監督はそれ以上のことを考えている様子。

尊敬が必要なんじゃない。すぐそばに古川がいた。そして古川のプレーを目の前で見た――それが大切なんだ。
伊能――今お前はとてつもなく大きな経験をしているんだぞ

将来のことを考えると伊能の成長は大きい。
が、それでもこの試合を落としてまで考えることであろうか。
そのようにも思えるが・・・だが・・・古川が急いで蹴ったこのフリーキックは・・・!!

お前もこれから先練習を重ね経験を積むことによってどんな状況でも臆することなく力を発揮する
――そんなプレーヤーになれるはずだ。お前にはその素質がある。
将来――それでも足がすくみそうになった時。
充分な練習を重ね、充分な練習を積み――それでもまだ足がすくみそうになった時。古川を思い出せ

古川の放ったフリーキックはユゥエルの頭に合わせるのではなく、直接ゴールを狙うものだった。
そのボールは所沢の指に触れるものの・・・軌道を変えるには至らず、そのまま市蘭のゴールに吸い込まれる・・・!!

うううううむ!!決められてしまったか!!
土岐監督渾身のガッツポーズ。してやられてしまいましたなぁ・・・
そして決めた古川は伊能の方を向いているわけですが、その表情は如何なるものであるのか。
険しい表情なのか、緊張の解けた柔らかい表情なのか・・・読者に見えないのがなんだか怖い。

王者を救う一撃。これで延長は確実となったわけであるが、市蘭の体力は持つのだろうか。
確かに体力面は飛びぬけているが、後半は最初から走り続けていたわけですからねぇ。
1人分なら交代枠で丹羽が出ることもできるが・・・はてさてどうなりますか。

・思春鬼のふたり
目撃者として諏訪に狙いをつけられた白雪さん。
ピンチであったが、末姫ちゃんの時とは違い、今回はすぐ傍に侘救がいたので難を逃れる。
そのナイフ、メリケンサックにもなるんですな。握りの部分が太すぎて殴りにくそうではありますが。

担当さんが付いていることからも諏訪がWCOの人間であることは明らかである。
侘救の担当はこんな所で銃をぶっ放すな、どんな教育してんだとか吠えているが、教育するものなのか?
いやまあ、ただのケンカ言葉なのかもしれませんが。

立ち上がった諏訪は目撃者を殺そうとする。それを阻止しようとする侘救。
銃こそ使わないものの消火器を振り回して侘救を撃退しようとする諏訪。
これはルールとして大丈夫なのか?
と思ったがルールの第4条はお掃除人同士の殺しはダメというだけで争いまでなら問題ないらしい。なるほどねぇ。

逃げたはずの白雪さん。
しかし連絡をしようと思ったらすぐ傍にいたりする。うーむ、相変わらずの隠密性である。
そして末姫ちゃんとのやり取りの時の侘救の声を着ボイスにしているようだが・・・これはひどい。

末姫ちゃんが殺されていたことを知る侘救と白雪さん。
うーむ、やはり殺されてしまっておりましたか。何とも惜しい。
惜しいが、とりあえず今は白雪さんを守らないといけない。
諏訪の性格からして殺すのをやめろと説得しても止まりはしないでしょう。さて、どうするのか・・・

侘救は諏訪を屋上に呼び出そうとしている。
ふむ、そこで決着をつけるようだがどうするのか。
やはり白雪さんに死んだふりをしてもらうのだろうか?
侘救が殺して、これで目撃者は消えたとか言って納得してもらう流れだろうか。
そして白雪さんは翌日も元気に登校してくると。なあに、忘れやすい諏訪だし、翌日になれば忘れているよ!!きっと。

・ペーパーブレイバー
聖利ちゃんの覚悟はスルーされ、ビカリさんが情けないと言われてしまった。うーむ。

フルネームは禍宮魔呂彦。なるほど。まろ様でありますな。
でも女の子で八兵衛よりはやっぱりマシな気がするですよ。魔王だからまろ様。なにもおかしくはない。

聖利ちゃんは魔王の年齢について気になっている様子。
まあ、父を失ったあの出来事を魔王が引き起こしたのなら計算は合いませんしなぁ。さてはて。

魔力の代わりにレベルを消費して魔法を行使する。切り札に使えそうですな。そんな気軽に使っていい技じゃなさそうだ。
ビカリさんが今の状態で使ったらマイナス領域に入るんですかね。
オーバーフローして逆にレベルMAXになるとかそういう話があったりして。

・放送部なかじま!
辛亥革命か。まあ、これは単語として覚えてないと読めないでしょうな。
澄川氏が読めなくても仕方がない。でも、もっと悩んでくれていいんですよ。胸押し付けて。

・雨天決行
夜行参戦!!
学園の誰かがピンチとなれば颯爽と現れる格好いいヤツである。ヒュー。
体から出ているネジのようなものは何かと問われればこう答えよう。

テメーのニヤケヅラひきつらせる鉄槌だよッ!!

足から出したツノを伸ばし、一瞬で距離を詰める夜行。
そしてツチノコの体を串刺しにする。一本のツノではなく、複数のツノで穴だらけだ!!

躊躇も容赦もないえげつない戦い方。
しかしどうやらこの相手にはそれぐらいでも足りない様子。
穴だらけにして吹き飛ばしたのに普通に起き上ってくるツチノコ。
背中を向けて油断していた夜行。標識に背中から貫かれ、串刺しとなってしまう。やり返しってことか!?

これだけやっても死ぬ気配のないツチノコ。まさか不死身だとでもいうのか?
だが、串刺しにされたぐらいで死なないのはこの夜行も同じ。
刺された部分からツノを出して標識を追い出す夜行。痛くはあるようだが、ダメージはなさそうだ。ほう。

それって君もオレと一緒で死なへん体ってことォ?
パーカーくんがさっき言うてたオモロイヤツって君のことかなぁ。

やはりツチノコは不死身である様子。
紋波さんはその不死身に何か心当たりがあるようですが、そこに突破口があるんですかね?
不死身同士の潰し合いというのもぞっとしないものがありますしなぁ。

ツチノコと夜行が争う中、一方では多人数戦が始まっています。
火車は相変わらず死体を操っている。
群がる死体を薙ぎ払い、接近しようとするネネさん。
そんなネネさんを火車に任せ、水を操ってエミちゃんのもとへ向かおうとするののか。黒髪の娘とチュウするのが目的であります。

それは個人的にはメッチャ見たい

相変わらず正直に欲望を口にする人でありますな加統さん。
能力が能力なので実際にされてしまうと困ったことになるんですがね。

赤舌の能力を奪い、水を操るののか。
この状態では加統の柿の種は通用しない。厄介ですなぁ。
だけど放てるのは柿の種ではない。形からしてノドが痛くなるが、もっと威力の出る弾がある。こんぺいとうだ。

こんぺいとうを飲み込み、両の掌から一斉に撃ち出す。
その威力はののかの操る水を一気にかき消すほどであった。ほほう、やりますなぁ。
高所から落下することになりそうだが、大丈夫なんですかね?

それはさておき、一人離れて難を逃れている袋さげ。
その袋さげに近寄るのは甲人。どうにかして人形にされた深水を元に戻させないといけない。
むう、似たようなメガネ対決となるのか!?
と思いきや、そこで別の人物が横から現れる。おや絹田さん。今回はアナタも参戦ですか。
なるほど。金長狸として袋さげというドロボウ狸を懲らしめに来たわけですか。

さぁ返してもらおうかその「神袋」・・・
それは我が金長狸一族の宝術物の一つ。君の汚い前足でふれていいもんじゃないんでねぇ・・・

ほう。これはこれは。どうやら期待していた狸対決が見られそうな雰囲気です。
絹田さんに格闘能力があるかはわからないが、術の類はいろいろと持っていそうな感じ。これは楽しみな戦いです。

そして甲人はこの場を離れる。目指すは赤マント。
姿を隠してはいるが、その赤マントをも捉えようとするのが千里ちゃんの眼である。

今度こそアイツをッ!この目で見つけて引きずり出す!!

それぞれがそれぞれの相手と相争っている様子。
どの戦場も気になりますが、袋さげが倒れて深水が復活した場合は赤舌も参戦ということで有利になりそうな気がしますな。
早めに決着をつけて、他の戦闘の手助けに回りたいところであります。

・3LDKの花子さん
まさか時間を巻き戻してバレンタインの話をするとは思いませんでした。そういう手法で来たか。
しかしここまでされてギリだと思う信くんはどうかと思う。非常にどうかと思う。
まあ3倍返しに関しては・・・どうしてそういう言葉が出来上がったものやら!!
詩ちゃん以外はクズじゃないんだからそういったお返しまでは気遣わなくていいのですよ。

・猫と人とアレルギーと
新人まんが賞準入選。16歳の女子高生作家が描く純情ストーリー。福地カミオ先生の読み切りが登場だ!!

人間アレルギー。なんとなく分かる言葉で困る。
アレルギーなんてのは個人個人いろいろ持っているものですし、そういうのもきっとあるはずですわな。

猫好きなのにアレルギーで触れずにいる永峰さん。
アレルギーを克服するために無理なことをしておりますが、体質はそうそう変わるものではありませんわなぁ。
毒を持って毒を制すで裏返って元気になることもあるかと思ったが、このままでは悪化するだけになりそうだ。

広田くんの方はショック療法で人間アレルギーが治った様子。
これも永峰さんがこっく相手には平気なだけで、広田くんも永峰さん相手だから平気とかいう話なのかもしれませんけどね。
なんにしても猫を通じて触れ合う少年少女の良い話でありました。
似ているという話からこっくが人間に変化した姿なのかとか思ったらそういうわけでもなく、淡々と進んだ感じ。
もう少しページ数を減らしてまとめることはできたと思いますが、ほっこりした話で良かったと思います。

・真・餓狼伝
交流会で優勝し、丹水の頂点に立った文吉。
しかしその文吉を試すために現れた水鵺の老人に苦戦している様子。
枯れ木のような老人でありながら的確に関節を決めて投げてくる。年季の入った厄介な相手でございます。

何度も投げられ、叩き付けられる文吉。
それを見て水鵺の爺ちゃん、貴様本当に証頂者かとこぼす。
が、これは文吉のいつものスタイル。基本的にエンジンがかかるのが遅いというか、相手の技をじっくり見る感じですからねぇ。

そしてじっくりと見た結果、しっかりと理解した様子の文吉。
よーく分かったというのは口だけではない。体で相手の技の仕組みを理解したのだ。
手首をとって関節を決めてくるのであれば、それに逆らわずに飛び、猫三寸で足から着地する。
そして逆に投げを放つ文吉。さらには頭突きで水鵺の顔面に強烈な一撃を食らわせたりする。
うーむ、顔面への頭突きはやはり破壊力でかいですなぁ。
プーと鼻血を吹きだす様が爆笑しているように見えなくもないのがアレですが。

久右衛門が文吉を心配して道場にやってくる。
しかし駆けつけた久右衛門が見たのは既に水鵺の2人を仕留め終えた文吉の姿であった。
うーむ、さすがは証頂者。最初こそ押されたもののそこからは圧倒的だったようですな。

猫目と呼ばれる水鵺の2人はどうじゃと問われて相違無しと返答する。
ふむ、これにて文吉は「証」を行う者と認められてしまったわけでありますな。おやおや。

立ち去ろうとする水鵺たち。しかし久右衛門はそれらを呼び止め、どーしても文吉でなくてはなりませぬかと問う。
その可愛い仕草にほだされたわけでもあるまいが、決定事項といいながらも一つだけ代役を立てる道があると述べる水鵺。

簡単なこと。証頂者に選出された丹波文吉。これより強き者を連れ参ればよい

確かに文吉より強い者がいるのであればそちらが代表者になってしかるべきでありますわな。
しかし残された時間は一か月しかない。一か月後には出陣の儀が執り行われるという。
はたしてそれまでに代役を見つけることができるのだろうか?
いや、むしろ久右衛門が代役となる流れではなかろうか。一か月で鍛え上げて文吉を上回ってみるとか!!
さすがに無理があるか?いや、丹水秘伝の薬を使って凄い力を手に入れるとかすればひょっとするかもしれない。
でもそれはそれで久右衛門が死ぬ可能性が高まるわけで。うーむ、悩ましい。

・いきいきごんぼZ
ドドリアンの一件はやはり大きかったみたいですね。やりましたね吏毘堂さん。確変ですよ確変。
そんな風に喜んでいたらこの空気ですよ。これはキツイ。
他人事だと思って無責任にわっしょいわっしょい。いともたやすく行われるえげつない行為!!
囃し立てる無自覚な悪意は厄介なものがありますよねぇ。気まずくなるだけだというのに何なのだろうかコレは・・・!!

そういう空気をぶち壊せる枷井の存在は貴重といえば貴重である。
しかし吏毘堂さんは本当に色々と突き抜けてしまうお人であるなぁ。少しは手心を・・・

・木曜日のフルット
流行り廃りがあるものに手を出すとこういうことがあるから怖い。
時期が過ぎても楽しめるものこそが安心感ある品でありますやね。
まあ、流行が過ぎても楽しめるようになっていればいいわけでありますが・・・ミーハーな頼子には厳しいか。
他はともかくスイーツは流行が過ぎても楽しめるんじゃないかね?

・総合感想
若い才能が段々とチャンピオンにもやってきている感じがあります。
このまま紙面の若返りが図られる可能性はあるのだろうか?
いやまあ、水島先生のおかげで平均年齢にするとは相当高くなるんですけどね!!

さて、次号はドカベンがドリームトーナメント編になってから2周年の記念号。もうそんなになりますか。
Championタップからは佐藤健太郎先生の魔法少女サイトが出張掲載。
そして鈍速毎日先生の読み切りが久しぶりに掲載。これは楽しみでありますな。
そろそろ短期でもいいので続き物か何か描いて頂きたいものでありますが、どうなんでしょうかねぇ。



2014年 13号


・最強少女さゆり
短期集中連載だったさゆりちゃんが連載作品として帰ってきた。福田やすひろ先生の連載開始であります。

物語的には短期の続き
結局宇宙人の二人は帰れなかったわけだし、問題なく続きには出来ますわな。
物語的にテーマとかつけなかったのはやりやすいこととなるか、その逆となるか。

源さんは力が余り過ぎて誰も側にいられないさゆりちゃんの側にいるために頑張っている。
そういう父性的なキャラかと思ったら、何だか違う方向へ向かっていそうでよろしくない。目を覚ませ!!
同年代の怖がらない子が現れたんだから喜んでおくべきじゃないですかねぇ。
あと力のセーブの仕方をどうにかして教えてあげておいて欲しいものである。

・弱虫ペダル
坂道が危惧した通り、天気が悪くなり雨が降ってきました。
そんな中でも合宿は続く。去年も雨の中走っておりましたなぁ。
そしてそんな総北の様子を高みから見下ろす御堂筋君。
どうでもいいが口が開きっ放しで非常に怖いんですが。たまたま上を見上げた人が目撃したら見てはいけないものを見たと思いそう。
考えてみれば夏の合宿だし怪談はつきものなのかもしれませんな。

というのはさておき。
御堂筋君を置いて1人総北の選手に接触しようと動き出す小鞠。この男の場合接触とは文字通りの意味っぽいから困る。
実際坂道に出会ったときにこんなことを言い出している。

触れてみたくてさがしてるんですよ。おしえてもらえませんかいろいろ。エース今泉さんのことを

あら、そっちですか。
せっかく坂道を前にしているのだし、まずは坂道に接触する流れかと思ったのだが・・・芋づるでも狙っているのか!?
その辺りは気になるが、もっと気になるのはそれを聞かされた坂道の態度。
何か呆然とした様子を見せている。口を閉じなさい。

あーっ!コマリくん。あーうんコマリくんね!!
知ってるよ。突然だからびっくりして「誰」って言っちゃった。
いち・・・新入生の・・・えーとコモリ?くん?だよね!!覚えてるよちゃんと・・・はは。

なるほど。どうやら坂道は小鞠のことを総北の1年生だと勘違いしている様子。
まあ確かに新入部員多かったし顔を覚えきれていないのは仕方がない。
それでいていい先輩としての威厳を保とうとするものだからこういう勘違いが発生したりするわけだ。無理すんな。

鏑木も言っていたが、自転車に乗っていない坂道は威厳も何もない。
小鞠もプレッシャーは一切感じないと言っている。そりゃそうだ。
そんな坂道、ここは距離をちぢめておこうと小鞠に話し掛ける。みよ、これぞ巻島さん直伝、弾む「会話術!!」
シュミや空模様などの話題を振ってみる坂道。おいおい、巻島さん自身そういうのは苦手だって言ってたっショ!!
受け継いではいけない部分を受け継いでしまった様子ですな。困ったことだ。ちなみに小鞠の趣味は洗手。そ、そうか。

わざわざ話を弾ませようとする坂道だが、別にそんな必要は無い。小鞠の方から質問をしてきてくれる。
その内容は今泉君の強さについて。強いか弱いかと言われればそりゃ間違いなく強いと答える。だが――

御堂筋さんより強いですか?

ふむ。これは面白い質問でありますな。
インターハイ前までは圧倒的なほどに御堂筋君の方が上だったわけであるが、今はどうなのか・・・
何にせよ坂道としてみるとどちらが上かというのは難しい質問の様子。
2人ともボクから見たら同じくらいすごい人だし、2人ともいい人だし、とのこと。
御堂筋君がいい人・・・まあ坂道からするとそうなるのか。
考えてみると坂道のオタク趣味にある種の理解を示してくれる2人といえないことはないしなぁ。妙な共通点だ。

ボクは・・・これはボクの意見だけど。ボクはそんな2人に順番なんかつけなくていいと思う

坂道らしい穏やかな意見でありますな。
しかしロードレースは一度スタートすれば必ず順位による優劣がつくスポーツである。
坂道の発言は自転車競技そのものの否定になるのではないか。
そのように述べる小鞠に対し、坂道はこう答える。

うまくいえないけど、走ってみたら・・・わかると思うけど。それだけじゃないと思うよ

目に見える順位だけではない。そういうことが言いたいのかもしれないが、確かにうまく伝えるのは難しいですなぁ。

おかしな人だ。走ってみたら?走ったことないのはそっちじゃないですか。それだけですよレースは・・・
黄色いジャージ着てるから話しかけたのに・・・補欠なのか。
残念だ。メガネをかけてるからてっきり前年インターハイ優勝者小野田坂道だと思ったのに――

やはり坂道ではないかとは思ってたみたいですね。しかしプレッシャーが感じられないので確信できなかったと。ふむ。
そんな小鞠の前を足を滑らせて転倒しそうになる坂道。
小鞠は倒れてくる坂道を支えようとその体に触れる。もみっ。もみっ。そして驚愕。

なんだこの筋肉は。「最高」!!
思わず声が出そうになった。しなやかで指先につきささるような弾力。この人は間違いない。この人は前年度優勝者小野田坂道!!
もう・・・もう一度・・・もう一度触って確かめさせろ!!

驚愕に我を見失い、積極的に触れようと手を伸ばす小鞠。えっ。ひゃっ!!
これには坂道も驚きの声をあげる。そりゃそうだ。
うーむ、いかんですな小鞠。倒れたところを支えてのタッチならラッキーで済むが、能動的な接触はいかん。ハラスメントですよ!!
なので通りがかった古賀さんに怒られてしまいます。何をやってる!!

おまえ。部外者だな。

さすが部室の端で観察していた古賀さん。部員であるかどうかは一目で分かるらしい。
まあ小鞠にしてみても総北の1年と勘違いされること自体想定外だったと思いますけども。

・・・はい。おじゃましてます。京都伏見の1年生、岸神という者です。岸神小鞠です。単なるマッサージャーですよ・・・

ようやくフルネームが公開。小鞠って下の名前だったのか。
自己紹介する小鞠に対し古賀さんも自己紹介。用があるならオレに言えと述べる。
ふむ?代わりに貴方が触れさせてくれるんですか?とか言われたらどうするつもりなんでしょうね、古賀さん。
まあ小鞠としてもそこまでハッキリと言ったりはしない。すれ違いざまに古賀さんの肩をひと揉みするぐらいである。もみっ。

夏が楽しみですね古賀センパイ。あ、すいません。そのジャージじゃ出れないんですね。夏のレースに

煽ってくる小鞠。ほほう。
しかしどうやら古賀さんの筋肉はやはり良いものだったらしい。坂道に続いて声をあげそうになったそうな。
それはいいけど、御堂筋君に感想を聞かれて「ハァハァ」ものですよってお前・・・

登場したときから知ってはいたが、凄い変態性を見せている小鞠。
いい筋肉を見たら見境なく飛びついていきそうで怖い。泉田君と接触したらどういうことになるのか・・・!?意外と気が合う?

それはそうと、古賀さんはやはり頼りになる。
そして煽られてしまったわけであるが、これは何かの伏線になるのだろうか?
まだ古賀さんがインターハイに出られる可能性があると考えていいのだろうか?気になる所だ。

・バチバチBURST
前回に引き続き回想編。
王虎の父、虎城が大関に昇進した頃の話であります。
虎城は大関に昇進したその場所で新大関にして初優勝という快挙を手にし、翌場所での横綱への道を切り開いたという。
うーむ、さすがに天才の誉れ高い虎城でありますなぁ。

そんな虎城を関取でもないのに呼び捨てにして突っかかるのが火竜。
相変わらず簡単に弾き飛ばされているが、その意気は見事といえなくはない。
相手している虎城も結構楽しそうですしね。

実際火竜も虎城との稽古で力をつけ、序二段、三段目と連続優勝しているとのこと。
今場所もいまだ全勝。三場所連続優勝だって十分ありえると言われている。ほほう。

そんな成長しつつある火竜でも虎城には手も足も出ない。
何で勝てねーんだと吠える火竜に天城親方からアドバイス。
火竜は右脇が開く。腕力だけに頼るから体全体で押すことができずにいるわけだ。
最小限の力で最大限の効力を意識しないといけない。そのように教えられるのだが・・・

うるせーハゲ!!何言ってっか分かんねーんだよ!

せっかく教育しようとしてもこれでは暖簾に腕押しでありますな。かわいくね〜。

火竜・・・お前は脇がバ〜〜っとなるからギュッとためろ・・・そうすればグッとなってメリッとガッといく

真面目な顔してそんなアドバイスをしてくれる虎城。
そっかー現役時代からこんな感じだったんだー。分からねーよ!!

チッ・・・なるほどな・・・

分かるのかよ!!
なるほど。山崎記者の言うとおり2人の感性は近いのかもしれませんな。そういう問題なのか?
何にしてもそのアドバイスを理解するだけではなく素直に受け止めている様子の火竜がいい感じですな。

虎城の感性を理解できる火竜。天才を知るのもまた天才ということか。
であるならば火竜もすぐに番付を駆け上がることとなるのではないか?
そのように思うが、天城親方は否定する。まだまだ軽いよ。アイツの相撲は・・・と。

十一日目。幕下優勝目前となったこの日、再び問題行動を起こす火竜。
確かに相手を殺さんばかりの殺気や、そこから繰り出されるあたりの凄さは目を見張る者がある。
が、どうにも基本が足りていないのか、うまく引き落とされたりしている様子。
真っ向からぶつかってくる相手には強いのだろうが、そういう躱し方に慣れていないようですなぁ。
まあ、負けるのは仕方がない。まだ次がある。が・・・その直後に対戦相手を追い回したりしたらいけませんわ。しかも土俵上で。

これが幕下優勝を目前にして一場所出場停止となった、火竜セカンドインパクト事件である

まあ、行司を振り回すよりはマシといえなくはないですが。
TVにも映っていない幕下だから一場所停止で済んだかもしれないが、このまま幕内に上がったら大変なことになりそうだわ。

それはさておき、その同日。虎城は全勝の状態で大関対決を迎えていた。
相手は大関・大鷲
さすがに大関だけあり、虎城相手にも負けることなく技を仕掛けていく。心の声が小者っぽいのが残念であるが。
しかしさすがに波に乗る虎城には勝てない。
見事に大関対決を制し、優勝に王手をかける虎城。だがこの取組で右腕を痛めたようで・・・むむむ。

真っ向勝負の激闘を繰り返した虎城は・・・ついに横綱と優勝を賭けた全勝対決を迎える・・・

天城部屋はこの横綱昇進をかけた一番で盛り上がっている。
自分たちの部屋から横綱が出る。そりゃ盛り上がらないはずがないですわな。
しかしそんな盛り上がりとは関係なく、一人でもくもくと、ガツガツと食事しているのは火竜。
さすがにこの性格では同部屋の相手と和気藹々ってわけには行きませんわな。

さて、一場所停止となった火竜は虎城の部屋に呼び出しを受ける。
問題を起こしたことでガッツリ喰らわせられるんじゃないかとい他の力士たち。
火竜も少し青ざめたりしている。おやおや。でも強気な姿勢は崩さない。何か文句あんのか!!

虎城の部屋に入る火竜。そこで見たのは痛めた右腕を冷やしている虎城の姿。
ふむ、どうやら虎城は腕を痛めているのを隠したまま戦っているようですな。ストイックな奴だ。
暴れん坊な火竜もさすがにこれは気になる様子。ふむ、仲の良いことですな。

それはさておき、火竜の場所での問題行動について。
当然天城親方は真っ赤な顔で怒っている。まあ、そんな説教で態度が改まる火竜ではありませんけどね。
火竜の態度を変えるのであれば、もっと別のやり方でなくてはならない。どうやら虎城はそれを示そうとしてくれている様子。

虎城は火竜に問う。お前にとって相撲とは何だ・・・?と。
んなモン殺し合いに決まってんだろと返す火竜。それに対し――

だからお前の相撲は軽いんだ

天城親方が言っていた台詞でありますな。火竜の相撲は軽い。
相撲はどっちが強いか。腕っぷしの強さこそが正義。そのような考え方ではいつまでたっても火竜は虎城に追い付くことはない。

相撲の重さ・・・強さは・・・きっと己の中の生き様で決まるんだ
それを土俵でぶつけ合うのが・・・力士だ。

そのように述べる虎城。その生き様とは一体どのようなものなのか。
その問いに対しては、己の胸を叩いて答える。

ここにガッとあって砕けねぇ・・・ドンとしたものだ

相変わらず抽象的。しかしだからこそ、火竜の胸に強く響きそうな言葉であります。
そして虎城はその言葉がどういう意味を持つのか、行動でも示そうとする。

負けないさ・・・俺の相撲は軽くない・・・しっかりと見ておけ

ケガした右腕を抱えた状態で綱取りの土俵に上がる虎城。
兄弟子としてその背中を見せようという態度は今の空流部屋に、鯉太郎に似た感じがありますな。
似た感じといえば、火竜が鯉太郎に語った土俵は俺の生き様というセリフ。そして死んで生きれるかという言葉。
これらはどうやら虎城から受け継いだ精神であったらしい。ほほう、これはまた皮肉というか何というか・・・

火竜はここで虎城から相撲の重さ、生き様を見せつけられて多少丸くなることになるんでしょうな。
まあ、今のままだと悪タレという言葉では流石に済みそうもありませんでしたからなぁ。
そして今よりも虎城の存在を認めることになるんじゃないかと思われる。
が、今後この2人は決裂することになるんですよね。何があったのか・・・というか何があって虎城は今のような状態になったのか。

虎城が変わってしまったことにより幻滅、失望した火竜。そこから仲が悪くなり・・・という筋書きは見える。
そしてそこで思うのは、現在の虎城親方の火竜嫌い。
火竜の姿を思い出すだけで吐きそうになる虎城親方。あの忌避感はどこから来ているのか・・・
ひょっとしたら火竜の姿を見ると昔の自分の綺麗な姿を思い出してしまって気分が悪くなるのかもしれない。
絶対に負けられない大横綱という地位を守るために自分を曲げたのだとしたら・・・
昔の自分の考えに似た戦い方を見せている火竜に対して妬ましく思えてしまう部分もあったのかもしれない。うーむ、複雑。

複雑と言えば、鯉太郎には火竜経由で相撲の重さ、生き様という考えが伝わっている。
が、肝心の息子の王虎にはその辺りの考えが伝わっていないように思える。
ここからも推察できる部分はありますな。その予想が当たるかどうかはまだ分かりませんが。

ともかく面白くなってきた過去回想。ここからどのような展開となるのか。期待であります。

・侵略!イカ娘
9月8日発売のイカ娘17巻。どうやらオリジナルビデオアニメ付限定版が出る様子。
しかも今回はブルーレイ。新しいイカ娘を作るために演出家が集合したとあるが、これは3期のフラグなのか・・・!?

そういえば渚ちゃんはサーフィン好きな娘でしたっけ。すっかり忘れていました。
そりゃ本人もそれどころじゃなかったとか言ってるぐらいだし、読者が忘れてても仕方がない。

無視できずに思わず突っ込みを入れてしまう渚ちゃん。本当この子は生真面目である。
生真面目すぎて真面目に侵略しないイカ娘に説教するぐらい生真面目である。
うむ、何事も真面目過ぎるのはよくないと分かる話でゲソ。

・囚人リク
農場を偵察していた田中一郎たちが戻ってくる。
リクが鼻血を流していたのに目敏く気付く田中一郎はさすがの観察眼というか気遣いというか。
それはさておき、やはり農場で使っているロックは屋上のものと同じらしい。
ふうむ、やはり事前に同型のロックを調べようという話なのだろうか。

それにしても田中一郎は基本的に仲間を下の名前で呼んでいるんですな。
リク、レノマだけではなく陽平、智広と呼んでいる場面が見受けられる。
まあ沢田は仲間として意識してないから下の名前で呼ばないでしょうけども。

順調に計画は進んでいる。
そのように思えたが、実は問題も発生している。椿が屋上の下見に行った時にはち合わせた看守に会ってしまったのだ。
下見の時はメガネを外していたし、マスクもしていた。何より看守が無反応だったりバレてはいないだろうと田中一郎。
そうだといいんだけど・・・という感じで黙りこくるリクたち。
そんな状況で動き出すのはレノマさん。いきなり史郎くんのリーゼントを手で潰しだしたのだ!!ぐしゃ。もみもみ。

おどれ・・・何を・・・何をするんじゃウラァッ!!

簡単には崩れない、強固なリーゼントかと思ったらそうでもなかったんですな。
しかしいきなり何をするのか。
どうやらリクたちに言わせると重い空気、嫌な空気をぶっ壊そうとしたためらしい。
まあ確かに騒々しい感じになったし、これはこれでいいのかな?
嫌な空気を持続させないってのもボスとして大事な資質であるのかもしれませんな。

さて、発火装置の作り方と道具を確保できたので早速備品室で製作に取り掛かる。
結局あの場で沢田からワイヤー回収したってことなんですかね?

それはさておき、リクは発火装置を作り終えてから重大な問題に気付く。
この発火装置は農場で使うのだが、80階のこんな所で作ってどうやって地上の農場まで持っていくのかということだ。
ふーむ、ハンググライダーのように決行日に使うわけではないし、持ち出しには確かに問題がありますわな。
木工場からノコギリを持ち出した時は天野のリーゼントに仕込んでいた。
しかしノコギリとは厚みが違う。同じ手は使えない。さすがに史郎さんが巨人でもそれは同じである。
ならばレノマさんの後ろ髪に括りつけたらどうだろうか。発火装置のモジャモジャ感が似ているし誤魔化せるかも・・・!?

髪に紛れさせるのは置いておいて、別の案。
発火装置を木とか葉っぱでカムフラージュしてロープにくくって地上の植え込みに下ろせばいいのではないか。
リクのその意見に、お前脳みそ増えたんじゃねえのか?とレノマさん。
珍しいお褒めの言葉。と思いきや、案自体はボツを食らう。まあ、発想の量が増えただけ成長はしてるってことか。
さすがに地上80階で風も強い中、地上にまでロープを垂らしたら壁に打ち付けられてボロボロになりますわな。
ならば地上までレノマさんがロープで降りて行くとか。どんだけ時間がかかるんだよって話だけども。

ならば炊場の森田に頼る。そう言いそうになったリクであるが、それも不可能である。
退院して刑務所に戻ってきたがどうやら他の工場に飛ばされたらしい。ふむ。
それに例え炊場に戻っていたとしても、森田は自分たちを救うために大ケガまでしたわけですし、もう迷惑はかけられませんわなぁ。

あ〜・・・むしろ堂々と小脇にでも抱えてりゃ見逃してくんねえかな

考えあぐねて飛び出したセリフ。
しかしこれが思わぬヒントになったらしい。どうやら1度リクの言うように堂々と小脇に抱えて持ち運んだ例があるようだ。

須藤だ。あいつの学習意識の高さは知ってんだろ。配役してしばらくあいつの購入した本は木工関係だらけだった。

ここで再び須藤くん登場。単なる読書家ではない。その学習意識は仕事にも及ぶ。
谷村看守部長にも本から学んだ知識を伝えて生産性向上について提案したりしている。
うーむ、スラムの住人でさえなければ将来熱心に仕事に取り組むタイプの人間になれていたでしょうにねぇ・・・
それはさておき、谷村看守部長に私本で購入した本を見せましょうと提案する須藤くん。

許可こそ必要だったが翌日、須藤は雑居房から木工場に堂々と本を持ち込んだ
その中身をくり抜いてその中に発火装置を入れれば運べるぞ。木工場にさえ持ち込めば持ち出しはなんとでもなる。

なんとでもなるものなのだろうか?
その辺りは疑問でありますが、まあレノマさんができるというのならできるのでしょう。

俺は隠蔽のプロ。このムショ最強の調達屋だぞ

その通りでありましたな。炊場の監視が強くなって外との物資のやり取りは難しくなったが、それでも隠蔽のプロに違いはない。
また谷村看守部長は騙されちゃうのかとか思わないでもないが、まあそういうキャラだし仕方がないよね。

さて、今日も昼になれば一堂に会する脱獄組。
椿はメガネのネジがゆるんでいたのでドライバーを借りてからくるらしく、遅れる。
そのため単独で歩いている所を看守に話し掛けられる。
それもただの看守ではない。原田看守だ!!

どうやら農場ですれ違った時からどっかで見たことがある気がすると気になっていたようだ。
これはヤバイ。メガネまで外されてしまいましたよ。
こうなればやはり気付かれてしまう。あん時の山本じゃねえかー!と。
でも即座に看守に化けていたとは気づかれていない。囚人服を着ているだけだと誤魔化すことが出来れば・・・いや、難しいか。

逆・・・お前看守に化けた囚人か

やはり気付かれてしまいました。そりゃ看守が囚人に化ける理由はありませんものねぇ。
椿も何も言えずに逃げ出そうとしたりしてるし、怪しいことこの上なかったですし。
いやまあ、どう言い逃れすればいいのか私にも分かりませんでしたが。

囚人が看守に化けて歩いている。これは大問題でありましょう。
どういう目的で、どういうルートで看守の服を手に入れたのか。問い質されることは目に見えている。
普通ならばこれで脱獄の夢は潰えることとなるのだが・・・さてはてどうなりますか。
ここはやはり原田看守を説得するしかありますまい。
賄賂は通じやすそうな相手だが・・・いや、それ以上に何か裏のありそうな人物であるが・・・
実は俺も看守に化けた囚人なんだよとか言い出したりしてくれたら面白いのだが、さすがにそれはないわな。さすがに。

・毎度!浦安鉄筋家族
女ばっかしの空間でありますか。助けを呼ぶのも分からなくはない。

3月3日は男子が病気で倒れる日と定められれば・・・休む口実にはなっていいな!!

・思春鬼のふたり
前回の引きから日は変わり翌日。
点呼で読み上げられる名前の中に深海という名はあるが、返事はない。むむむ・・・

末姫ちゃんの行方不明は非常に気になる。
が、侘救の担当さんはどうやらそれどころではないらしい。
というのも、白雪さんから送られてきたメールが大容量すぎて潰れかけているからだそうな。
動画とか入っているわけでもないのに凄い文章量でデータ圧迫しているのか・・・
ちなみにメルアドは教えていません。まあ、そのぐらいではもう驚きませんよ。ええ。

色々と長いメールの内容はさておいて、末姫ちゃんのことを気遣っている部分にだけ返信する侘救。
短めのメールを送信したら凄い速さで凄い長さのメールが返ってくる。うーむ、何という情念の違い。

どうでもいいが、担当さんは何で普通の携帯機能のサポートまでしているのだろうか。
殺人依頼の仲介が役目みたいなこと言ってたはずなのに・・・
まあ、このリアクションは楽しいのでアプリとしてあるなら地味に欲しくはなってきましたけどね。

さて、どうやら末姫ちゃんは昨日から家に帰っていない様子。
気になるので学校が終わったら家に寄ってみると白雪さん。相変わらずアグレッシブですなぁ。

その末姫ちゃんをどうこうしたと思しき人物である諏訪。
どうやら物忘れが激しいらしい。昨日からのボケ倒しはそういう理由でありましたか。

さて、本日はスポーツテスト。シャトルランを行う予定。
ここでも諏訪は物忘れの激しさを披露している。何をするのか分からなくなっているようだ。ふむ。
ちなみに諏訪の下の名前は旺史郎と判明したが、まあこれは割とどうでもいい。

流れてくる電子音に合わせて白線の間を行ったり来たりする。
最終的に何回線を踏んだかを記録するのがシャトルランである。
ちなみに電子音は247回までしかないので最大でもその回数までしか踏むことはできない。
侘救は当然のように247回達成できる様子。さすがというか何というか。

意外なのは諏訪。侘救と同じく最大の247回を達成している。他のクラスメイトが次々と脱落しているというのに・・・
うーむ、お掃除人になるためには身体能力の高さも必須条件だったりするのだろうか?
まあ、身体能力が高いと言っても曲がり角の向こうから走ってきた白雪さんを避けれない程度でありますが。
いや、白雪さんのタックルならば避けれなくてもムリはないのか・・・?

それはさておき、諏訪の荷物から末姫ちゃんの描いた絵が発見される。捨てようと思ってたのに忘れてたそうな。
こいつ、ヘタすれば死体の隠滅とかも忘れてしまうんじゃなかろうか。
自分で言うには、自分が覚えられるのは人を殺った回数ぐらいとのこと。
日常生活に色々と支障をきたすことこの上なさそうでありますが、大丈夫かねこの子。
まあ捕まった場合は本当に正しい意味で精神分析に引っかかりそうな感じでありますが・・・

諏訪の担当さんはちゃんとコスチュームを着せてもらえているらしい。良かったですね。
それはさておき、またもや銃口をつきつけられる白雪さん。
まあ初回の時とは違って今回は本当に撃たれそうになっているわけですが。
そういえば前回も発砲による引きでありましたな。次回の引きでも発砲引きをするのかどうか。気になる所です。

・セブンきゅ〜ぶ
単行本発売記念ということでChampionタップからセブンきゅ〜ぶが出張掲載。
不定期更新で、間が空く作品が多い中、頻繁に更新を続けてきたセブンきゅ〜ぶ。単行本化の速さも納得である。

正直なところ、最初は微妙な感じでしたが、キャラの背景が見えてきてから面白くなってきた作品です。
今後の動向も見守っていきたいと思います。
それはそれとして・・・ダンカンこのやろう!

・錻力のアーチスト
3回裏。1点リードされてツーアウトランナー一塁の状況。
ここで迎えるのは初回でホームランを放った左薙。
もし左薙自身が投手であったならば、この状況は敬遠するであろうとのこと。
だがもちろん之路さんにそんなつもりはない。
走者を無視して振りかぶっての投球を開始する。さすがの矜持ですな。

初回よりも速い球を放る之路さん。熱くなってますねぇ。
ランナーが三塁まで行くとなるとさすがに得点される確率が跳ね上がるのであるが、それすら気にしていない様子。
まあ、確かに打者を打ち取ってしまえばそれで終わりですものねぇ。

そんな地雷だらけの道を歩きたがるなんて理解できませんよ之路サン・・・
1つの道が閉ざされたら前に進めなくなってしまう。だから可能性を広げるために色々なモノを身につけなければならない。
投手なら変化球を。打者なら対応力を。
もし野球の道が閉ざされた時はアタマで生きていく。そのために進学校の栄春に進んだ。
リスク回避は動物として当然の発想です。それを否定するアナタは動物以下。まさしく単細胞
放っておいても自滅するでしょうね・・・

左薙は動きとか色々とキモイ奴であるが、考え方は逐一理に適っている。
確かにリスク回避は重要であるし、可能性を広げるために色々なモンを身につけるのは大切なことである。
それに対し之路さんは愚直なまでに真っ直ぐ。
どこまでも全力投球であり、さすがにスタミナをつけたといってもこれでは最後まで持つかは怪しい。
しかし之路さんのような単細胞は一人ではない。

清作「左薙!!振らねーなら俺と代われ!!之路主将の全力の球打ってみたい・・・
之路「黙ってろ清作!!」
清作「サーセン主将!!」

欲望丸出しじゃないですか清作。
まあ、こういうバカな奴だからこそデタラメな勢いを生んでくれるわけでありますけどね。
桐湘としてはこの勢いに乗りたいし、左薙としてはそうはさせたくないところだ。

理知的な左薙は相手のことを分析しての投法で桐湘の打者たちを翻弄している。
打つ時も同様で、状況を考えてどのような球が来るか分析しながら打っている。
その考え方ならば、変化球が来てもおかしくはないと思うのは無理もない。が、やはり投げられるのはストレート1本。

・・・意味わかりません

ぐりんぐりんと体をうねらせる左薙。理解できずに暴れている感じですな。
そんな左薙に目線安定しねーと打てねーぞとアドバイスを送る清作。黙ってろクソ天然!!
まあ、煽りになっているといえなくはないですけどね。

・・・わからない。アナタが理解できませんよ之路サン・・・
勝つために武器を増やす。作戦を練る。それを実行するために練習を重ねる。
投手として打者として時には監督として僕はチームの中心になってきた・・・
なのにアナタはただ1つだけ・・・ストレートを磨くことだけを選んだ。そんなの僕は認めませんよ・・・!!

おや、珍しくムキになっているようですね左薙。
清作に続き、理解し難い相手とぶつかったのが効いているってことでしょうか。
だけど、それで打撃の精度が狂う程簡単な相手ではない。

どんな形でも点を取る。スタンドまで運べなくてもヒットで1点。
確実に球をとらえるためには・・・フルスイングは必要無い・・・!!

ホームランは効率のいい点の取り方と言っていたが、この場面ではより確実性の高い方に切り替えるのが得策。
さすがに左薙はクレバーなキャラであります。うまく当てて、ライト前のポテンヒットを狙ったってわけですな。
それにしても相変わらず栄春の方々の応援は激しいねぇ。愛してるぞ伏ー!!

いつもならフルスイングをする度に自分で自分の背中を叩く。
サナギの背中を割りたいと願うからじゃない
その中から出てくる羽が蝶のように美しいか、蛾のように毒々しいかにも興味は無い。
いっそ羽ばたく夢を見ないために粉々に砕けてしまえば良いとすら思う
そんな孤独な夢すら今は見ない。追い求めるのは目に見える結果。
僕の方が・・・僕の野球の方が正しいという現実だけです・・・!!

なんというポエム。左薙という名前にかけた実に完成度の高いポエムである。脱衣も加わり芸術点も加算されそうだ。

それはさておき、ライトは俊足の児島。
追加点をやらないためにもこの左薙の打球は直接捕りたい。
全力で走ってのダイビングキャッチ。取り損ねたならば傷口を広げることになる。
が、これを見事に成功させて見せる児島。おぉ。やるじゃないですか。

ムリしなきゃ手に入らねーモンもあるんだよ・・・!!

やはり児島も桐湘野球部の一員でありますなぁ。
之路さんの熱さにアテられていることもあり、リスクを冒してでも全力で挑んでおります。

さて、この結果を見た左薙はどのように考えるのか。
自分の野球の方が正しいと考えたはずなのに、結果を見るならば見事に押さえられたことになっている。
これは、次の回の清作の打席で何か変化が見られたりする可能性がありますな。楽しみなことです。

・実は私は
獅穂さんに突然屋上に呼び出される朝陽。ふむ、屋上で異性と2人きり。気になるシチュエーションでありますな。
実際の所、獅穂さんが相手というわけではないが、朝陽に想いを伝えたいという人がいてねと切り出される。

アタシと同郷で、黒峰クンもよく知ってる人だよ

なんだかやたらと可愛い顔でそう述べる獅穂さん。ほう、それは・・・

その話を聞いてドキドキする朝陽。想いを伝えられるなんて聞いたらそりゃ意識しちゃいますわな。
しかも獅穂さんの同郷のと言われれば自然と幼馴染である葉子さんのことを思い浮かべるわけで・・・
いやまあ、読者としては真っ先に別の人物を思い浮かべちゃうんですけどね。
その期待通り、朝陽が後ろを向いているうちにその人物が光と共に現れました。
いかつい顔と体に女性用の下着を纏わせた男。これぞ・・・光の変態・・・!!

獅狼「ちとびっくりするかもしれんが、実は己は――」
朝陽「ちょっと待って獅狼君!!その続き聞く勇気なんて俺には無いよっ!?

いいシチュエーションのはずが一気にヤバイシチュエーションの場となってしまいましたな。ハッハッハ。
わざわざ月の写真を見て変身する前に下着姿に着替えている獅穂さんがまた何というか。

獅狼の下着姿は直視に耐えがたいので目を逸らしつつ話す朝陽。
それによると、どうやら獅狼は紅本先生を紹介してほしいとのこと。ほほう、そういう組み合わせで来ましたか。
想いを伝えたいとのことであるが、それはラブい話であるのかどうか。

獅狼「・・・一目でわかった。あの人は伝説のヤンキー「百度参りの亞華里」やと・・・!!
朝陽「よし。まずはその格好で頬赤くするのはやめよっか」

女性下着を身につけた状態で頬を赤らめもじもじする獅狼。これはキツイ。
そ、それはさておき。紅本先生はどうやら思った以上に凄いヤンキーであったようだ。
というか何故百度参りなのだろうか。ヤンキーセンス的な異名なのだろうか。
異名も凄いがどうやら武勇伝も数多く持っているらしい。

獅狼「味方逃がすために武器持った男100人をたった一人で殲滅させたって噂じゃ・・・!!」
朝陽「よし。ブラ外しながらはにかむのはやめてもらおうか」

とりあえず着替え終わってから話をしたら良かったですな。獅狼も何というか脱ぎ慣れているというか何というか。

それにしても紅本先生の伝説は色々と危うい。
戦い終わった後、その服を染めてた紅は全て返り血だったとか。紅本の紅は返り血の紅よってか?
どうやら100の亞華里伝説の1つということで、このレベルのエピソードが100もあるらしい。ハンパねぇ。

その強さ、その根性。凄いかどうかでいえば確かに凄い。なんならひくくらいに凄い。
一般人的には反応に困るエピソードであるが、どうやら獅狼にしてみればどれも感銘を受けるものである様子。

あの人はどんな男より漢らしいんじゃ!!
何度同じ世代で生まれたかったと思たか。そしたらその生き様・・・その亞華里伝説を体感出来たかもっての。
あー、本人から聞いてみたいわい。数々の武勇伝!!その裏側!!

ふむ、憧れという方面ではありますが、確かにその想いは本物のようですな。
いつもは仏頂面の獅狼が本当に嬉しそうにしている。よい笑顔だ。
紅本先生ならば狼男のことも知っているだろうし、紹介することに問題はなさそうですな。

・・・は?「亞華里伝説」?「百度参りの亞華里」?なんだそりゃ。人違いじゃないのか?
考えてもみろ。そんなヤンチャしてたなら、こんな普通に高校教師出来てないと思うぞ?

むう。せっかく紹介されたのにいきなりの否定。
まあ言われてみればそんな気もしますな。紅本先生の場合縁故採用という可能性も考えられはしますが・・・
ヤンキーなのは間違いないが、そこまで派手に暴れたりはしてなかったってことでしょうか。

黒峰。人違い・・・だからな?

電話が入って職員室に呼び出された紅本先生が、部屋から立ち去る直前に朝陽に耳打ちする。お、脅しじゃないですか・・・!!
これは間違いなく本人でありますな。
それを証明するかのように、何故か校長室の窓の外から茜ちゃんが証言してくれます。

くくく・・・「百度参り」の噂なら私も聞いたことがあるの。
「百度参り」は学生時代、毎週単身不良校に乗り込んでいってのう。週一のペースで100週・・・100校潰して回っておった。

ほう、これが100の亞華里伝説その7、100校制覇でありますか。100ばかりだな。
派手なエピソードでありますが、実はこれには隠された事実がある。

そしてそれらは、惚れる相手が毎度不良校の頭で告白のために乗り込んだ結果であり
「彼氏がほしい」そのたった一つの願いのため、100の不良校が犠牲になった話だ
いやー「百度参り」とはよく言ったものよ。まぁ結局願いは叶わなんだがの。

そういう意味でありましたか。確かに願いが籠った乗り込みでありますわね。
それにしても紅本先生は何で不良校の頭とかそういうのばかりに惚れこむのか。やはりヤンキーの血というものなのか。
というか近隣に不良校が100校もあったりするのだろうか?もしや全国行脚でもしたのか?全国制覇したのか?
というか週に1回のペースで恋をしていたのだろうか。それはさすがにどうなのか!?

色々とツッコミどころは多いが、何にせよ無かったことにしたい歴史であるのは間違いない。そりゃ人違いも主張する。
そして、獅狼が嬉々として話していた伝説が実は只の失恋エピソードだった
これでは「百度参り」にケンカ売ってるだけということになる!!

・・・はて。気のせいかな?今校長の声が聞こえた気がしたんだが・・・

電話から戻ってきた様子の紅本先生。こ、怖い・・・ていうか、なんで鍵をかける!?

紫々戸・・・さっき興味深い話をしていたなぁ。「亞華里伝説」だったか・・・?
さて、どこまで知っている?

す、すごいプレッシャーだ!!というか獅狼が絶妙なまでの絶望顔を晒してくれている。
茜ちゃんのおかげで人違いということにしてこの場を済ませるって流れにはならなさそうであります。困ったね!!

とりあえず一旦は再度の電話で難を逃れる。が、逃げるなよ?と釘を刺されてしまったのではどうにもならない。
今は逃げることができても後でどうなるか・・・考えるだに恐ろしい!!

というわけで、どうにか危機から逃れる方法を考えようとする2人。
100本もあるうち一つがたまたま失恋エピソードだっただけで、他の話に持っていけば問題ないのではと考える。だが――

いや?「亞華里伝説」は全て紅本明里がフラれたエピソードだが?

全部かよ!!しかももうしっかり名前とかフラれたとか言っちゃってるし!!
そしてどうやら現在もお見合い100連敗中である様子。紅本先生・・・・・・

楽しそうに話していた茜ちゃんでありましたが、下に回り込んでいた紅本先生に捕まった様子。
その後一体どうなったのかは分かりませんが・・・とりあえず紅本先生の持つ木刀は紅に染まっていたそうな。

率直に言って「殺される」――!!

血濡れの木刀を持って窓の向こうから厄い笑顔で話しかけてくる紅本先生。こりゃ新たな七不思議になるわ。いやただの怪談か!?

凄く恐ろしい目に合いましたが、さすがに紅本先生も生徒に手を出したりはしません。
バレてしまったのなら仕方がない。全ての元凶はもうシバいたことだし。とのこと。

・・・まぁあれだよ。実は私は、確かに伝説のヤンキー「百度参りの亞華里」とか呼ばれてたこともあった。
まぁ実際は失恋する度に少し暴れてたってだけだ。
だからそういう意味じゃ紫々戸よ。やっぱ人違いだよ。
私はおまえが思ってるような伝説のヤンキーじゃなかった。ただの情けねぇ駄々っ子だったよ。

ふむ。何のかの言ってもやっぱり紅本先生は大人ですなぁ。
過去のことは過去のこととしてちゃんと反省している様子。
この話を聞き、怯えた様子だった獅狼もようやく自分を取り戻す。

亞華里さん・・・いや!!アネゴ!!
すいやせん。伝説の真相を知った時は正直少し引きやしたが――
しかしそれでも何度男にフラれても立ち上がるその強さ、その根性。やはりアネゴは己の憧れの人です
やはり己は人違いなぞしとりません。

なるほど。見方を変えればそういう風にも思えるか。
一途ながら割とヘタレで気持ちを伝えられずにいる獅狼としては見習うべき強さでありますわな。
それはさておき、獅狼のこの発言はどうやら紅本先生に大きな衝撃を与えた様子。

な、な、何言ってんだ紫々戸・・・
アホかっ何を告白っ・・・私は教師でおまえは生徒だぞ・・・い、いや生徒は紫々戸獅穂の方か・・・?
えと・・・あれだ。歳もそれなりに離れてるんだぞ・・・!?

ん?んっ!?と赤面し、嬉しさを隠しきれずにいる実に可愛らしい紅本先生。
チョロいとか思わなくはないが、これは獅狼のいかつさが功を奏しているということなのだろうか。
何にせよこれは面白い。この組み合わせは予想していなかったが、これはこれで・・・

・・・告白?あ、いえ。恋愛感情とかは別に。歳もそれなりに離れとりますし!!純粋な憧れです。

ああ・・・せっかく紅本先生が幸せになれる可能性が見えたというのに・・・
確かに紅本先生が言ったことの反芻であるのだが、女性の照れ隠しの歳発言をそのまま返すバカがあるか!!
こりゃ後ろの扉が破壊されるほどの突きを受けても仕方がありますまい。バカな・・・体を突き抜けて後ろの扉が大破だと!?

亞華里伝説は終わらない・・・!!

100の不良にフラれ、100のお見合いに失敗した紅本先生。
こうなれば生徒100人に断られる方向に行くしかないのだろうか!?泣かないで先生・・・!!

魅力的な紅本先生であるのですが、考えてみるとなかなかマイナスポイントも多い!!
元ヤンで料理苦手でそして何より悪魔がついてくるという・・・!!
見方を変えると最後のは特典なのかもしれないが、うーむ。
いやでも魅力的ではあると思うのですよ。うん。間違いなくね。嫁とするかどうかは一晩考えさせてくれと言いますが!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
打席からはみ出している岩鬼の足。それに気付く豆タン。
果たしてこれに気付いたうえで出すサインはどのようなものであるか・・・

とりあえず打席からのはみ出しについてはネクストにいた殿馬の一言で解決。
岩鬼に言わせれば殿馬のネクストにいる際の集中力を試したとのこと。
それが本当かどうかは疑わしい。が、逆に本当にミスしていたのかどうかも怪しい。
どうやら豆タンも岩鬼に策があってのことだと予想しているようだ。

その豆タンのサイン通りに投げる甲子園。第1球は岩鬼の得意な高めの悪球だ!!
これ以上ない絶好球。しかしそれなのにかすりもしない岩鬼。おやおや。
第2球はワンバウンドの低めの悪球。しかしこれも豪快に空振りする岩鬼。
うーむ、逆にストライクゾーン目がけて振っている感じになってますなぁ。こりゃ何か仕込んでますな。確実に。

岩鬼の方も阪神バッテリーの作戦に気付いた様子。
それならば・・・と打席でバットを構えながら、こっそりとコンタクトレンズを飛ばす!!凄い目力だ。
そしてネクストにいながらその飛んだ様子が見える殿馬。こちらは本当に凄い集中力だ。

3球目の低めの悪球を捕える岩鬼。
使い古された手であるが、コンタクトレンズは見破りにくくて厄介ですなぁ。
今回のようにこっそり外すこともできますし、グリグリメガネよりは高度な戦術である。

岩鬼の打球は右中間へ。
俊足のセンター三原はどうにかワンバウンドでこの球を押さえる。
この試合はさすがにパーフェクト!ってことにはならなさそうですなぁ。

打った岩鬼は迷わず二塁へと走る。押さえられはしたものの、二塁までなら間に合うとの判断だ。
が、何と一・二塁間で一塁手の権左と接触する岩鬼
両者転倒。その隙にボールを受け取った権左が岩鬼をタッチアウト。これは・・・!?

走塁妨害を主張する岩鬼。そっちが勝手にぶつかってきたと述べる権左。
まあ、岩鬼が駆け抜けようとした時の権左の表情を見る限り走塁妨害な気がしますが・・・
それよりもあわや乱闘騒ぎかというこの状況。
事前に諍いもあったことですし、これは危ういですなぁ。さてさてどうなりますか。

・ペーパーブレイバー
実際の風呂場のシーンよりも1ページ目のビカリさんの脳内の方がいい感じに見える。
これは現実よりも空想の方がいいってことなんですかね?どうなんですかねお兄さん?

男風呂からの声は聞こえないのに女風呂からの声ははっきり聞こえる作りにでもなっているのだろうか。いい趣味した旅館だな!!

しばらく来ないと言ってたのに気が変わったとか言い出す魔王様。ワガママですねぇ。
しかし重圧を受けておきながらちょっと重かったで済ます左葉さんはやはり凄い。
単純な戦力という意味では一番頼りになる人かもしれませんなぁ。さすがセンパイや。

勇者も甘ければ仲間も甘い。その通りかもしれないけど、八兵衛は下手したら話してるうちに刺しに来る可能性あるので注意だぞ。
というか、楽しげな雰囲気を読まずに語り始める魔王様。八兵衛のなんだこいつは正に正鵠を射た意見である。
そういう話はもっとTPO考えてやってくれませんかね。今は風呂上がりでみんなでお楽しみの時間なんだよ!!

聖利ちゃんの覚悟は何とも重い。うーむ、重い。
しかしカラドボルグで貫かれない限り死なないってのはどういうことなのか。
他の攻撃は通じないのか、痛いけど再生するってことなのか。
それなら死にはしないからとりあえず過剰にボコるって手も使えるわけなのだが・・・その辺はどうなのか。気になりますな。

・ANGEL VOICE
船学の放り込みを跳ね返す市蘭。
きっちりと守り、吠える。見開きで吠えるものだから試合終了したのかと思ったらまだでした。
ロスタイムに入って2分を経過。残り1分という状態である。

無駄なファウルは避けなければならないが、相手を見過ぎるなよ!!

と百瀬からの激。
確かにこの時間帯、焦った守りをするとファウルになりやすい。
最後の最後でセットプレーで失点というのもよくある話ですし、怖いところだ。
しかし、競技場の雰囲気はどんどんと試合終了の方へ近づいて行っている。船学の生徒たちが悲嘆に暮れだしました。

ホ・・・ホントに・・・負けるのか?
市蘭なんか・・・100回戦ったら100回勝てる相手じゃなかったのかよ・・・?

目の肥えた船学の生徒たちであってもどうやらこんな認識であったらしい。
八津野や古豪である習実を破ってきた実績を全てマグレだと思っていたのだろうか?
少なくとも、うちが負けるはずがないという絶対の自信があったのでしょうなぁ。

ロスタイムも刻々と経過していっている。最後のワンプレーになろうかというところで吠える古川。いくぞ!!

最後に見せてやろうじゃないか。船学らしい・・・オレたちらしい攻撃を!!

船和学院はユゥエルへの単純な放り込みをやめ、丁寧に攻めの形を整える。
両チームともわかっていた。これがこの試合最後の攻撃になるであろうことを

パスを繋いで駆け上がってくる船学。
ここでファウルは避けたい。特に万代さんはこの試合で既にカードを1枚貰っている。
最悪延長突入を考えていたら、ギリギリのところで当たりの強さを迷うかもしれない。
そのように考えた山守、自分があたって行かなければと考える。
が、その結果山守自身がファウルをしてしまうこととなりました。おやおや・・・

土壇場でフリーキックの機会を得る船学。うーむ、まさに最後のプレーとなりそうなシチュエーションですね。
決められれば延長。止めれば試合終了。まさにお互い正念場という状況だ!!

さて、フリーキックとなるとひとつ問題がある。
それはこの試合、古川と伊能の2人が交互に蹴っているということであり、次の順番が伊能であるということ――

・・・オレが・・・決める・・・オレが・・・オレが。

この場面で機会が巡ってきたわけでありますが、伊能にはいつもの強気な様子がない。
震えている足は疲労によるものではない。決めなければそこで終わるという――恐怖によるものだった。

自信家であった伊能もさすがに船学そのものの敗退がかかる大事なキックを背負う勇気はなかったか。
こればかりはその名を背負ってきたという年月と自負がないといけないことでしょうしねぇ。
さて、そうなるとこれはどうなるのか。
伊能がそのまま蹴るのか、古川に励まされて蹴るのか、はたまた古川が変わるのか。
どちらが蹴るにせよ、結果はどうなってしまうのか。延長か?試合終了か?見逃せない展開であります。

・ツクモモモ
天山まや先生のくねくね憑き物コメディが復活読み切り。
さくらさんのくねくねは言葉として翻訳できるものだったのか・・・

相変わらずイケメン以外には冷たいさくらさん。買ってきてくれた相手に何と非礼な。
九十九さんも下に何か穿いておくとかそういうつもりはないのだろうか。
色々とツッコミが大変そうでありますなぁ。相変わらず。

・バーサスアース
ゲトレー少佐の窮地に駆けつけたハルト。
当然、このことに驚きの色を見せる少佐。最優先でその命を確保せねばならない人類の切り札である融合者。
自分の命に代えてでも無事に撤退させるつもりであったのでしょうが・・・

・・・おっさん。あんただってシェリカたちにとっては唯一の隊長だ
ここで死ぬわけにはいかないだろ。

その存在は誰かにとって唯一足りえる。
守ることができる相手を守れずに終わらせるようなことはしたくない。
自分の身こそ段々と顧みなくなってきているハルトだが、人と人との繋がりに関してはどんどん強い想いを持つようになってきている。
それが最終的な柱との融合の食い止めになればよいのですが・・・

それはさておき、今はフェルゼル――兵真くんとの決戦である。
両腕を失い戦闘力がなくなったかと思えば外甲を変形させることで両腕を作り出す。
なるほど、腕から外甲の盾が作れるのなら、その派生で腕そのものも形成できるわけか。

盾からマントル熱線を放つフェルゼル。
それに対し、ハルトも外甲盾を形成して防ぐ。
そしてその盾を一瞬にして雷光纏う剣へと変えるハルト。5秒の壁も関係なくなっているというのか!?

兵真兄・・・兵真兄!!
オレはあのときあんたにだったら殺されてもいいかって思った。
でも、ダメだ!オレがそう思ったってことは――
オレが兵真兄に殺されてもいいと思うってことは、玲央姉と林さんもきっとそう思うってことだ!!
だから・・・あんたはオレが倒す!!オレが!!

雷光の一撃を盾で受け止め、空いた右手で殴りつけてくるフェルゼル。
その右手首に咬みつき、睨みつけるハルト。何という気合。何という意志か。
そんなハルトの姿を見たフェルゼルの表情になんとなく笑みのようなものが浮かんでいるように見える。
なんだろうかこれは。偶然そのような表情になっただけなのか、それとも・・・

何にせよ、こんな表情を見せられては兵真くんとの日々を思い起こさずにはいられない。
短い時間ではあったが兄として慕った存在。
4人でのブレイカーズの日常。それはかけがえのないものである。
そして兵真くんが残した言葉は今でもハルトの胸に宿り続けている。
どうするか自分で決める。その教えを守るためにハルトは涙を流しながらも剣を振り下ろす――

人型深柱との戦いは両弦どちらも熾烈を極めている。
玲央さんはいつでも出られるように体勢を整えている。
H小隊はライツが傷つきながらも戦闘態勢をとっている。マーベルは傷つきながらもその眼から光は失われていない。
そしてシェリカは無事に救護された様子。
意識を取り戻すシェリカ。その眼に映るのは・・・無事に少佐を救出して戻るハルトの姿。
口元を覆っていたマスクは分解されている。
その下から出てきたハルトの姿は今までよりも少し大人びた感じに見えます
自分で考え、自分で決めた兵真兄との対決。それを乗り越えてまた一歩大人に近づいたということでしょうか。

よい話でありますが・・・ここで最終回であります。
実に残念というか、未だに信じられないと言いますか・・・
まだまだ読みたかった。玲央さんやルイ君の活躍を見てみたかった。ユミちゃんがどうなったのか知りたかった。
心残りは多いですが・・・ともかくお疲れ様でありました。
一智和智先生、渡辺義彦先生の次回作に期待しています!!

さて、次回作は次回作で心待ちにしておりますが、バーサスアースにはまた別の動きがあります。
なんと原作の一智先生が今回の78話以降のストーリーをIF展開、アナザー展開として公開してくれるというのだ!!
元々自分で作品を描いていた一智先生であります。きっちりとした漫画の形で今後の展開が読める・・・
それこそ上で書いたように、玲央さんやルイ君の活躍が見れるということなのだ!!これほど嬉しいことがあろうか・・・
渡辺先生の絵で見ることが出来なくなったのは残念でありますが・・・今は続きが読めるというだけでも感謝をしたい。

そんなバーサスアースアフターは下記サイトとpixivにて公開されています。

http://earth.versus.jp/index.html
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=41904135

「ウォーハンマー」として正式稼働するのはバーサスアース最終巻がでてからしばらく――6〜7月頃とのこと。
それまで心待ちにすることにします。ええ、心待ちにしますとも!!
そして、稼働後のウォーハンマーの感想も行っていきたいと考えています。頑張りますぜ!!

・真・餓狼伝
失敗しても逃げても殺す。
いきなり愛息子にそのような使命を課せられそうになり戸惑う久右衛門。そりゃそうよ。

一方当事者である文吉は道場にて片耳を失った老人と相対している。
老人ではあるがその動きは鋭いし、力もありそうだ。おっかない。

久右衛門は水鵺たちの話を聞き、そんな危険なこと文吉にはさせられんと吠える。
何卒、他の誰かを立ててはくれませぬかと頭を伏してお願いする久右衛門。
文吉の腕前に疑問を差し挟むつもりはないが、やはり年若い身で命懸けの使命を課せられるっていうのはなぁ・・・
しかし水鵺たちは久右衛門のその懇願を掟だからダメじゃと却下する。

八十年目の丹水交流会勝者が証頂者である。これは決定事項なのだ

何とも間が悪かったというしかありませんなぁ。
この年でなければ、後1年参加をずらしていればこのようなことには・・・

ぶっ、文吉はワシの宝。ワシの全てなんじゃー!!

諦めずに懇願を続ける久右衛門。
文吉は本当に優しくて、素直で真面目でかわいい一人息子なんじゃと伏して頼みだす。
自分の命なぞどうなってもいい。文吉だけは・・・と。

文吉はまだ十五じゃ。まだ余りにも、余りにも幼すぎる。

布団を噛んで涙を流しながら述べる久右衛門。何故布団を噛む。乙女か!?
でも何故かそういう行動が似合ったりするからこの人は困る。

それはさておき、齢十五という若さは水鵺たちも気になっている様子。
丹水の長い歴史において十五の若さでこの大役を務め上げた者はいないからだ。

従い、今まさにその実力の程を試しておる。
幼き丹波文吉が我ら一族の代表として本当に相応しい・・・か否かを!
丹波文吉にその資質がないのであれば、今宵命を落とすやもしれぬ

水鵺たちは徹底的に殺しにかかってきておりますなぁ。
丹水の証頂者相手に殺す殺す言ってるが、それだけの力があるのか?などと思ったりもしたが・・・実際あったようですな。
投げも関節も見事なものである。いきなり窮地となっている文吉だがこれはどうなるのか。
話を聞いてキレた久右衛門が水鵺たち全員ブッ飛ばして、ワシが代わりになるとか言い出したりするのだろうか。
それはそれでちょっと見てみたい気はするが・・・はてさて。

・ウチコミ!!
練習にもほとんど顔を出さずやる気の見えなかった八乙女先生。
しかし選手たちの破竹の快進撃でテンションがアガってきた様子であります。
黄色い声を雪村さんに飛ばす八乙女先生。
一方、他の部員たちは八乙女先生の過去の姿に驚愕しており・・・

フォトショップ?整形?

整形はさておき現実にそこにいるのにフォトショップはあるまい。
リアルで見る相手に補正をかけられるフォトシヨップがあるなら最強すぎる。
まあ単に痩せて化粧とかそういうのを覚えただけなんでしょうな。

ちなみに写真の八乙女先生は東体大のゼッケンを背負っている。
この大学は日本代表選手もいる柔道の名門。そこの選手と言うことはただの経験者という肩書では済ませられないということになる。

真偽を確かめるためにその姿を八乙女先生に見せてみる。その反応は・・・

・・・・・・!!
ななな何それ。そんな黒歴史知らないし

自分の歴史と認めてるじゃないですか。やっぱり間違いなく当人であるようですなぁ。ハハハ。

その事実は面白いが、今は試合中なのでそれどころではない。
相手は立学の中でも強敵。雪村さんが果たしてどこまで渡り合えるかって相手である。
ここは皆で声援を送って少しでも力づけてあげないといけない。ユッキーさんファイト!!

最初は勝てるとは思えなかった雪村さんであるが、今のところ八乙女先生の決めたオーダーで2連勝している。
そしてその八乙女先生から的確なアドバイスを受けた。
さらに春樹の努力と根性でしかどうにもならないことだってあるかもしれないという言葉を思い出す雪村さん。

俺だってやれるはず・・・
残りの試合・・・1年の二人じゃ正直厳しい。俺で決めるんだ。

いい感じに意識が高まっております。
上背があり懐が深く、武蔵原では一番受けが強い雪村さん。じっくり時間をかけて隙を見つけ出したいところであります。

そんな雪村さんに大外刈りを仕掛ける立学の榎。
素早くそれに反応して堪える雪村さん。ここから反撃・・・と行きたいのだが・・・!!

一度堪えられた状態から更に強力に力を込めだす榎。
細身ではあるが、その腕力、脚力、全身のバネは凄まじいものがある。
足を後ろに送り、耐えていたはずの雪村さんの体がこの後押しの勢いに負けて後ろへと傾き・・・畳に叩き付けられる!!

流れに乗ることが出来ればひょっとしたら。
その希望を打ち砕くような圧倒的な一本。相手の榎は汗の一つもかいていないという。
これはショックですなぁ。しかしそのショックに更に畳みかけてくる立学の新堂さん。

そんなにショック受けなくていいって。
うちは・・・豊かな経験。恵まれた環境。優秀な仲間。濃密な練習。鬼の指導者。選ばれた才能。
お前らとは世界が違ぇし。俺らそん中でも一番ヤベぇんだから

そのように語る新堂さん。むう、これは・・・結構カッコイイかもしれない。
立学という名門。そのトップを張る連中のヤバさと矜持が見事に伝わってきております。
今まではしてやられたが、この先はどうにもならない。そう思わせる威圧感が感じられる。

実際、その威圧感にアテられて顔を伏せる武蔵原の選手たち。
それを見て紅林。やはり無価値な試合だったかもしれんなと考える。
が、武蔵原の選手全員が消沈したわけではない。
この凄さを見せられながら、拳を握りしめやる気を滾らせている者もいる。そう、レンだ。
それに気付いた紅林。またもや嬉しそうな笑みを見せてくれます。良かったですね!!

「強さ」を前に昂る者。そしてそれを見て猛る者。両者の戦いが迫る!!
いい感じのアオリになっております。さすがに副将の日下部にワンチャンスはない感じか・・・これは仕方がないかね。
今回カッコ良く決めたのに負けたら新堂さんの立場本当にありませんものねぇ。

・放送部なかじま!
澄川さんは何故学校にエロチラシを持ってきたのだろうか・・・何故・・・何故!?

何だか楽しそうな兄妹である。
というかやけに可愛い妹さんだし、顔以外は気持ち悪くないと思ってくれてたようだし、地味に恵まれていたのでは!?

・名探偵マーニー
初っ端から登場の坂本塁さん。
手芸部お手製の衣装を纏いご機嫌な様子。
しかし見せびらかしに外を歩いたところ、とんでもない事態となる。おやおやこれは。

塁さんの悲劇。どうやらこれはこの学校名物の美人コンテスト開催によるものらしい。
美人コンテスト・・・華やかな行事でありますが、その陰では色々と後ろ暗いことが起きていそうですなぁ。

波峰ちゃんは楽しそうに、出よっかな私と述べている。
ふーむ、確かに波峰ちゃんなら結構いいところまで行くんじゃないかと思えますなぁ。
ゆりかちゃんは勝ち目ないから興味はないとのこと。まあ体育祭の写真もマーニーより安かったぐらいだし仕方がないか。

ニュースサイトを見ると既にコンテストのエントリーが始まっている様子。
優勝候補は塁さん。さすがにセレブにして現役の芸能人。この辺りはさすがでありますな。

それはさておき、美人コンテストの優勝賞品にとんでもないものが含まれている様子。
そう、それは立花さんとのデート権!!
お祭りだからということで許可を頂いたらしいが・・・こりゃとんでもないことになりますぞ。
立花さんはフリーだからいいのかもしれないが、もう少し影響力という物を考えてくださいよー。

そのせいか、白鳥さんから仕事を依頼したいので至急生徒会室へ出頭せよとの指示が出る。出頭って。
まあ実際緊急事態ではあるみたいですけどねぇ。
冒頭の塁さんの悲劇も美人コンテストに絡んだものであるらしい。
手芸部の作った衣装に仕掛けがされており、歩くとバラバラになるように切れ目が入れられていたそうな。ふうむ。
何というか塁さんは一話から微妙にサービス要員というか何というか、そういう目に合っている気がしますなぁ。

平等を期すために衣装は手作り。確かにセレブが金に飽かして準備したら公平性もへったくれもありませんわな。
その平等性を保つために酷い目にあった塁さんは本当に可哀想である。

というわけで、今後のイヤガラセ行為を防ぐために運営側は対策を取るつもりの様子。
マーニーにはコンテストにエントリーしてもらい内部から調査する役目が与えられたようだ。潜入捜査とは探偵らしいですね。
そろそろ探偵業やってることは全校に知れ渡りそうなものであるが、どうなんだろうか。

それはさておき、コンテストの出場資格はけっこう厳しかったりする。
補導歴、犯罪歴持ちはNG。成績平均以上、学校行事への積極的参加、ネットでの不適切な言動の過去・・・
ふーむ、コンテストに優勝するには人格面も問われるってことですかねぇ。マーニー成績の部分は大丈夫なのか・・・?
ああ、生徒会の推薦枠とかあるんですな。それなら平気か。

ちなみに天ちゃんは自転車による暴走行為が問題でコンテスト出場は認められないとのこと。
立花さんのデート権に目がくらんだみたいですが・・・本当この子は欲望に弱い子である。

さて、とりあえず現在のエントリーは以下の8名となっています。
No1 坂本塁 No2 高倉則子 No3 猿頭晶子 No4 薬師沙織
No5 魚住希伊奈 No6 真知夜千草 No7 神家真澄 No8 マーニー

半分ぐらいは知った顔ですな。薬師さんはともかく猿頭さんも出るんだ。まあ一応フラワーズではありますしなぁ。一応。

出場者は決まった。嫌がらせをする目的や理由などを調べていくのだが、一人ずつ当たるとなると手が足りない。
自分や既に被害にあっている塁さんなどは除外してもいいだろうし、猿頭さんや薬師さんが妨害行為は考えにくい。
けれどもそれでもまだ残りは4人もいますしねぇ。手は欲しいところ。
というわけで、ゆりかちゃんや波峰ちゃんの協力を仰ぐ。
報酬は分配。マーニーが優勝したら立花さんとのデート権も分けるとのこと。ほう。

マーニーが優勝までいくかはさすがに怪しい。が、今回はそこが主眼ではない。
調査を行うマーニーだがどうも妙な視線を感じる。見張られているような気配・・・
ちょっとワナをはってみるかと屋上に向かって走るフリをしてみるマーニー。
するとそのマーニーを追って見張っていた人物が姿を現した。おや、比嘉君じゃないですか。

どうやら比嘉君もコンテストの他の出場者の調査を頼まれたらしい。
依頼者はエントリーNo7神家さん。マーニーが怪しい動きをしているから調べてくれと頼まれたらしい。
それは敵の弱味を調べて有利な立場を取ろうとしてるってことでは・・・いや探偵の動かし方としては正解なのかもしれませんが。

ただの美人コンテストのはずが情報戦になりつつある。怖い話だ。
どうでもいいが比嘉君、探偵なら守秘義務とかそういうのがあると思うのだがあっさりバラしていいのか・・・?
まあマーニーが可愛いオーラ出しながら尋ねてきたなら喋っても仕方がないですよね。うん。

それはさておき、情報戦が次の段階に入った様子。
エントリーNo5魚住さんのスキャンダルがネットにアップされる。
どうやら以前教育実習生と付き合ってた過去があり、我が校のミスを飾るには品格が欠けるとのことだ。
うーむ、今後はこういうスキャンダルや中傷が飛びかうようになるのかぁ。ドロドロしてていやですねぇ。

ニュースサイトは美人コンテストの投稿フォームを用意し、だれでも自由に投稿できるようにしている。
そういう場所があるってことは見る人も多く、スキャンダルを公開するには絶好の場ということになる。
事実、塁さんは深夜男といるところが発覚し出場辞退に追い込まれている。おやおや。

その点で言えばマーニーはスキャンダルになりようもないし有利でありましょうとゆりかちゃん。酷いことを言う。
まあ探偵業なんてやってますし、人の秘密をコソコソ嗅ぎ回るドブネズミなんて中傷はでたりしているようですが。

他にもこの情報戦で被害を受けている人たちはいる。
真っ先にスキャンダルが発覚したのは真知夜さん。中年の男性と手をつないで仲睦まじくしているところを激写される。
次は薬師さん。オタクショップ内の様子を隠し撮り。ディープなオタクがバレてフラワーズの立場が微妙に。
三人目、猿頭さん。パパラッチに対して暴行したことが・・・
四人目、高倉さん。校舎裏にて喫煙。スティンガーとのつながりも懸念されている。

ふーむ、どうやらみんな一通りやられているみたいですなぁ。総攻撃だ。
華やかな美人コンテストを期待していた人たちも何だかガッカリしちゃいそうな状態じゃなかろうか。
しかし高倉さんは明確にイカンと思うけど、他はスキャンダルというほどかなぁ。いや猿頭さんのもやっぱりイカンか。

無傷の人がいるならその人が怪しいとなるが、今のところそういう人はいない様子。
ただ動機があるとするならこの真知夜が怪しいかなとゆりかちゃん。どうやら真知夜さんも芸能人であるらしい。ほう。

でも坂本先輩みたいに売れっ子じゃなくって、地味な端役とかその他大勢とか。
ちっちゃい事務所で力もないみたいで、たまにTV出る時とか応援よろしくって個人のブログで宣伝してる。
コンテストで坂本先輩に勝って優勝したら大金星でしょ

なるほどねぇ。さすがゆりかちゃん。情報網と目の付け所が鋭い。意外と探偵向き・・・?

というわけでその真知夜さんに接触を図るマーニー。
同じ美人コンテストに出る仲間として話しかける。が、ここでいきなり悪そうな演技を開始しだす。

実は漁夫の利っていうか、私も優勝狙ってみようかと。
有力候補が潰し合ったオカゲで勝ち目が出てきたんですよ。こりゃいっちょやるしかないなって!!
こう見えて私四大勢力の弱み知ってますんでね。ちょっとオドシをかければある程度の票を操作する位わけないんですよ
真知夜さんも辞退したらどうですか?今の内に。
それじゃ。他に人にも辞退を勧めに行きますんで。ハァッハッハッ

高笑いをあげて立ち去るマーニー。なんだろう、地味に板についているというか何というか。
まあ四大勢力の弱みを知っているといえば知っているかもしれませんわな。姫神さんはホモとか。ん、これは既に知れ渡ってるか?

というわけで、マーニーが実力者の弱みを利用して組織票要請しているというスキャンダルがアップされる。
その情報を流したのはもちろん真知夜さん。

これであの一年も終わりだ!!もう私の敵はいない!!美人コンテストの優勝は私のものだ!

誰もいないと思ったにしても思いっきりのいい犯行宣言でありますな。
案の定、動くと思って張っていたマーニーたちと生徒会の面々に聞かれるハメになりました。おやおや。

マーニーが組織票を使うと話したのは真知夜さんしかいない。
であればこの情報をスキャンダルとして流すのも真知夜さんしかいないという単純な理屈。
そしてその記事のIDで検索をかけると他のスキャンダルの記事も引っかかる。もう言い逃れはできない状態だ。
しかし真知夜さんもスキャンダルを上げられていたりする。その点は引っかかるが、そこはマーニーが説明してくれます。

これは選挙などで使われる「フォックストラップ」という作戦です。
わざと早い内に自分のスキャンダルを相手側にリークする。相手にとっては絶好の攻撃材料。大々的に叩く口実ができる。
しかしそれはワナなんだ。真実を公表するとすべてひっくり返り、攻撃した側が恥をかき大打撃を受けることになる。
この真知夜さんのスキャンダル。相手はサングラスをかけてますが、真知夜さんの親族を調べると盲目のオジがいますよね。
真知夜さんは体の不自由なオジを助けていたんです。写真はそう見えないよう撮られていますが。
皆がスキャンダルで地に落ちた後、この事実を発表すると一躍アナタは悲劇のヒロインとして注目される。
そして投票が行われればアナタはまんまと優勝する。そういうスジガキだったんでしょう?

何とも恐ろしい。というかこの手法は確かによく見る気はしますなぁ。
仕掛けたものかどうかは知らないけど、真偽も分からない物を大々的に騒ぎ立て、真実が知れた時に相手に利するだけになるとか・・・
ドロドロしたことは社会に出れば多くあるのだし、せめて学生のうちぐらいは気軽なコンテストにして欲しいものですよ。本当。

結局、被害を受けた人間が多いので美人コンテストはしばらく延期ということになるらしい。塁さん可哀想に・・・
真知夜さんは自業自得として、オタクばれした薬師さんは・・・意外と幸せになる可能性あるんじゃないか?
フラワーズの立場は微妙になるかもしれないが、今後は大手を振ってオタク活動ができるようになるかもしれないわけですし。ね。

それはそうと、今回の報酬はお金じゃない物を用意されたという。
その内容が立花さんのデート権ことデート券
事前の約束通りそれはゆりかちゃんのものとなるわけであるが・・・え、報酬独占!?

ゆりかちゃんが勝者となるのはまあいいとして、報酬独占はどうなのだろうか。
いや実はデート券は使用回数があってそれを三分割できるとかそういうシステムなのかもしれない。どうなのか!?
というかマーニーは立花さんとのデートを望んでいるのかどうなのか。ここは気になる所だ。どっちだ!?

それにしても美人コンテストが実際に行われた場合どうなったのか。
やはり本命は塁さんで揺るがないかなぁ。
マーニーは確かに組織票を募ろうと思えばできるだろうけど、四大勢力はそういうの好まない人多いからなぁ。
白鳥さんや那智さんはまずNGだろうし、財津さんもどうか分からない。立花さんは・・・あの人鷹揚すぎるからなぁ・・・
皆個人的な投票ぐらいならしてくれるでしょうけど、まあそこまで有利にはならなかったかもしれませんな。

・いきいきごんぼZ
風邪のお見舞いにいつもの2人どころか女子達まで来てくれる技野くん。何という恵まれ様か!!
あまり絡みのないまろ美も別に技野の家に行ったりするのは嫌がってない様子ですしねぇ。ふうむ。

ついに技野姉とイマキマキの絡みが!!ふむ、なかなか好感触ではありませんか。
というかイマキさん、それは何のアピールでありますか?そりゃまろ美も赤面する。げに!?

さすがの枷井もパワーバランスが崩壊して圧倒的に不利になると大人しくなる様子。
まあ、何かきっかけが与えられたら爆発するんでしょうけどね。
今回はそのきっかけを与える前に技野くんが凍らせてしまったと。ドンマイ!!

・雨天決行
紋波さんの文字通りの鉄拳により出血するツチノコ。
本人が望んだ自分自身の血。色や味をよく確かめております。嬉しそうだ。

でもォ。まだまだ。こんなん足りひん。もっと見たい。見たいから。あそんでやってやぁ!!

猛然と襲い掛かるツチノコ。
しかし土による攻撃は紋波さんには通用しない。
土をすり抜け、道路の中に入ってツチノコに接近。その腹に鉄拳を叩き込む。

だが、どうやら今の攻撃は全てツチノコの計算通り。
紋波さんのスピードや鉄拳の威力を身を以て図りたかった様子。意外と冷静な戦闘狂だ。

でも思ってたほどやったわ・・・その鉄拳もォ・・・
あーあ。せっかくオモロイ能力持ってんのに、スピードも威力も全然足りひんねんなぁ。やっぱ歳には勝たれへんかぁ。

まさしく歳による衰えこそが本人も危惧している弱点である。
体力面の不安もあるし、長期戦は避けたい所でありますが・・・

残念がりながらも容赦なく襲い来るツチノコ。
実験と称して車を投げつけてくる。確かにこれは複数の材料で出来ているし、入り込むのは難しそうである。
が、わざわざ入り込んで防がなければいけないわけではない。
実験なんぞ付き合うつもりはないと鉄拳で車を砕く紋波さん。
いや、砕いた目的はそれだけではない。バッテリーの電気がスパークした瞬間を見逃さず・・・電気と同化して駆け抜ける!!

この見開きの攻撃は実にカッコイイ。
そして、足りないはずのスピードと威力がとんでもない物に跳ね上がりました。
うーむこれが鵺の能力。取り込む物質によってはかなりの可能性が見込めますなぁ。さすがだ!!

多少無茶はしたものの、見事にツチノコ退治に成功した紋波さん。
と思ったが、どうやらこの一撃でも倒しきれてはいなかった様子。
心の臓を止めたはずなのに動き出すツチノコ。これは純粋にタフということなのだろうか・・・?

鵺にぃ・・・ダイダラボッチかぁ。
2つとも伝説やら伝承として残っとるよなぁ。姿、形まで絵にもされたりして。
でもォ。このオレ「ツチノコ」は誰もハッキリ見たことないねんな。何でや思う?
オレ見て生きて還ったヤツ一人としておらんからや。ハハハッ。

未確認生物なのは目撃者が誰も生きていないから。
この発想でツチノコという存在を凶悪な妖怪に仕上げる発想が凄い。
しかしダイダラボッチはともかく、鵺は正体不明の代名詞な気がするんですがね。
国語辞典でもつかみどころがなくて正体のはっきりしない人物、物事を示す言葉とされておりますし。
まあ、鵺も退治された伝承はありますし、やはり正体不明度ではツチノコに譲ることになるのか!?

さて、ここで場面転換。他のところでも戦いは始まっております。
ツチノコのビルミサイルから逃れたネネさんたち。
どうにか仲間の落下はネネさんの伸ばした腕で食い止めているが、さすがに3人を抱えるのは厳しい。
甲人もネネさんを支えるよりは誰かを引き受けた方がいいのではなかろうか。

そんな風に空中で身動きの取れない甲人たち。そこにののかの操る水に乗って襲い来る袋さげ。
一見すると鈍そうな外見だが、意外と俊敏ですな。
迎撃に放った加統の柿の種段も紙袋で全て消したりしてますし。

赤マントは姿を消した様子。まあここで赤マントまで動かれては学園側に勝ち目はないし、静観してくれるのは有難い。
とはいえ逃がしてしまうわけにもいかないので、千里ちゃんは赤マントを見つけるのに集中する様子。
その間に他の面々で赤マント側近の3人と闘う流れとなりました。
さてさて、この戦いはどうなるか。有利なようなそうでもないような。なかなか読めない戦いだ。集団戦はやはり楽しいですな。

場面はツチノコの方へと戻る。
復活したエイジュと常時電気と融合した紋波さんが何度も致命傷レベルの攻撃を仕掛けているが倒れないツチノコ。
さすがに土属性だけあり、タフさは異常ってことなのでしょうか。
これはさすがにヤバイと紋波さんを逃がそうとするエイジュ。
しかし生徒を置いて行く教師がおるかと拒絶される。まあそうでしょうな。
それにワシとオマエでこの様じゃ残る学園の生徒誰一人としてヤツにはかなわんじゃろうとのこと。
確かに危うい均衡になりそうな集団戦にツチノコが加わったらもうどうなるかわかったものではありませんわな。だけど・・・

誰一人かなわねー?
オレを含めて言ってんのか!

このタイミングで夜行登場!!
いやあ、本当にいいタイミングで出てきてくれますなこの人は!!
強さといい、カッコ良さといい、出てくるだけでテンション上がるから凄い。
ツチノコにはサイケなのが来たとか言われるがどういう意味だ?上着のデザインがアレだとかそういう意味か!?
それはさておき、ツチノコの誰?何?という質問に答える夜行。

ただ今自主停学中の鬼だよ

辞めたわけではなく停学中だとさりげなく主張する夜行。これは何だかほっこりする話ですなぁ。

さてさて、ツチノコと夜行という強者同士の激突。
さらに別の場所では複数人による集団戦の様相。これはどちらも面白いことになってきましたよ・・・!!目が離せませんな!!

・3LDKの花子さん
いくぞ・・・ヨゴレ。おちろ!!
普通のセリフなのに何となく宇宙世紀っぽく聞こえる不思議。

じっと脱ぐところを観察する小野寺さん。この子は本当欲望に忠実というか何というか。ありがとう言うな。

銭湯回なのでもちろんサービスシーン。こっくりさんはやはり凄い体してますなぁ。
でも危うさという意味ではやはり花子さんである。
ざしきわらしの力を失わないために半纏を着ていないといけないのはわかるが、この格好は・・・ヤバイ!!

危ないところは少チャンが隠してくれるから安全!!
読者に対してはそうかもしれないが、小野寺さんからは守ってくれないんですよね・・・じっくり見られてそうだな信くん。

ヨゴレはヨゴレでも小野寺さんは別の意味ですっかりヨゴレになった感じのする回でありました。そう、芸人的な意味でね!!

・木曜日のフルット
さすがに長く組んでいるだけあって見事なチームワークである。
でもささいなことでケンカもする。これはケンカするほど仲が良いってことなんでしょう。たぶん。

・総合感想
男女に関わらずやたらと肌を晒した感のある今号。果たしてどういう意味が込められていたのか!?
とりあえずこれはこれで歓迎したい流れと思いました。

さて、次号は弱虫ペダル6周年突破&300回目前祭
いくつか企画がありますが、やはり目玉は第4回キャラクター人気投票開催のお知らせでありましょう。
このタイミングでの人気投票。これは・・・どうなるか分からない!!アニメの効果もでかいでしょうしねぇ。

そして新人まんが賞準入選作家である福地カミオ先生の読み切りが掲載。
さらにChampionタップの単行本化記念ということでさと先生のフラグタイムが読み切り掲載。
さらに別冊からも単行本化記念ということでひらいたけし先生のこんかつちゅうが出張掲載。
どちらも単行本が売れて欲しいところであります。



2014年 12号


・弱虫ペダル
サイクルスポーツパークの5kmサーッキトは4日間の間総北高校の貸切となっている。
そこに現れた2人組。貸切と知りながら現れたこの2人組は何者であるのか。
OBの誰かかと思ったが、遠くから来たと言っているからそうではない様子。
というか、微妙に関西っぽい訛りを見せているのだが、これはまさか・・・

合宿は3日目。まだ明日まで貸切の状態となっている。
1000km走破を成し、更に強くなるために走る総北メンバーたち。
今泉、鳴子の両名もかなり成長している様子。

コーナーでタイヤすれすれの位置で、フツーに会話してる!!ボクは息が上がってついていくのが精一杯だ・・・!!

驚く坂道。確かに両名の成長は凄いが、なんとなく別の所で驚いてしまう光景である。
会話の内容こそいつもの言い争いだが、やっていることは去年の手嶋さんと青八木さんみたいに見えてしまうわけで・・・
まあ、さすがにここでボトルの受け渡しとかはしませんけども。

練習中の走行にも関わらず、コーナーで前に出てくる鳴子。
今泉君だからこそ余裕を持って避けているように見えるが、割と危ない走りである。
しかしその走りによる危険むしろ望むところである様子の鳴子。

ワイは最速派手でいく。誰より"速くて派手な男"
スカシ、おまえはせいぜいのんびり来いや。ワイは"勝つ"!!絶対に!!そしてそのために"代価を支払う"!!
常にギリッギリのキワッキワや!!練習もレースも関係ない!!
悪いけどワイはそういう覚悟で走っとんねん。

ふむ、いつもの調子で軽い様にも思えましたが、さすがに鳴子も色々と抱えているようですな。
全ては冬、大阪に帰って御堂筋君にスプリント勝負で敗れたことが原因でありますか。
どうやらあれから一度も自慢のディープホイールをはいていないらしい。
スプリンター辞めると約束した以上、それははけませんわなぁ、確かに。

しかしどうやら御堂筋君と戦って負けたと言うことは秘密にしている様子の鳴子。まあ言わなくてもいいといえばいいけどね。
そしてスプリンターを辞めてオールラウンダーになるために脚質を変えようと走っている。
今泉君が前に言っていた通りの展開ではあるが、それに対して腹はたつが仕方がないと考える鳴子。

手段なんかどうでもエエねん。
強よなって、強よなって、インハイであいつに。アホー筋に「負けた」言わして。
ワイはもっ回スプリンターの称号取り戻すんや!!そのためなら登りの練習でも何でもやったるわ!!
それまでディープは捨てる!!それが代価や!!

やはり鳴子。スプリンターの夢は諦めていないようですな。
約束だから次のインハイはスプリンター枠では出ない。その代わり次のインハイで御堂筋君を負かせば返り咲くという考えの様子。
うーむ、せっかくオールラウンダーの脚質にしたのにまた来年は戻してしまうということなのだろうか?
せっかく登りもかなりの速さで駆け上がれるようになったというのに勿体ない。
まあ、問題は今年のインハイで御堂筋君に勝てるかどうかという部分ですけどね。

で、その話題の御堂筋君がCSPに登場
やっぱり冒頭の2人組は御堂筋君。それと小鞠でありましたか。
わざとらしく遠くから来たことをアピールし、ここ有名だからとヨイショしたりしている。
そしてせめてコースだけでも見せて欲しいという名目で立ち入る2人。おやおや。

他校の偵察とかあるから練習は見せないでくれって頼まれてたけど、まぁせっかく遠くから来たんだしいいだろ

いいわけないでしょオッチャン。
遠くから来てる時点で他校からの偵察に決まってますやん!!
こりゃ貸切料金値引きされてもおかしくない話である。というか4日間CPS貸切っていくらぐらいかかるんだろうか。

それはさておき、ついに合宿に姿を現す御堂筋君。おぉ、見下ろしてる見下ろしてる。
評価の内容もきっちりと見下し気味である。合宿いうよりも仲良しサイクリング会みたいなもんやとのこと。
まあ、ほとんどの人間がリタイアしているし、そういう風に見えても仕方がないかもしれませんな。
昨日までだったら真剣に削り合いしている2人の姿が見れたのでしょうけども。

手嶋さんや青八木さんはレベルが低いと述べるが、古賀さんに関してはまぁまぁかと述べる御堂筋君。
その眼はやはり確かなものかもしれないが、手嶋さんの凡人オーラに騙されていると見れなくはない。油断大敵ですぜ。

鳴子と今泉君に関しては流石にレベルが低いという評価にはなるまい。
が、今の成長した御堂筋君に言わせれば今泉君はまだトブことも知らんイモ虫泉くんやとのこと。
なるほど。御堂筋君は成長したというより成虫になったという言い方の方が適切でしたか。謹んで訂正いたします。

しかしインターハイではむしろ成長した今泉君に敗れたような感じだったのに、相変わらずの態度でありますな。
でも小鞠のエースですか?という問いに少し沈黙している辺り、王者総北のエースであることは否定できないのかもしれない。
まあ、そこで相手を認めるような発言をする御堂筋君じゃないし、この返しは仕方がないことなのかもしれませんな。

それはさておき、小鞠はこんなことを言い出す。遠くからじゃわからない。近づいて見てみたいと。

できれば直接、いい筋肉か・・・どうかを

相変わらず怪しげな手つきをしている小鞠。
その小鞠の前に姿を見せてしまうのが坂道。おやおや、出会ってしまいましたか・・・!!

果たして次回はどうなるのか。小鞠の申し出を受けて坂道は全身の筋肉を調べられてしまうことになるのだろうか!?
その場合どういう評価が出るのか楽しみだったりします。
御堂筋君による坂道の評価も気になる所だったりします。
さてさて、合宿に乱入してきた2人はどのような暴れ方を見せてくれるのか・・・
さすがにここで勝負を持ちかけてきたりはしないと思いますが。どうなることやら。

・実は私は
家族揃っての温泉旅行。
しかし試験前の高校生ということで一人でお留守番となる朝陽。辛い立場だ。
でもラブコメものの主人公ならここで女の子が集まってくる流れなのが定番。
まあ、この漫画でそういう流れを期待していいものかどうか。とりあえず真っ先に孫である凛ちゃんは来てくれました。

物語は既に冬休みに入っているのだろうか?
せっかくの休みなのだから友達とどこかに出かけたらいいのにと凛ちゃんに述べる朝陽。
確かに思い返してみると凛ちゃんの交友関係は気になりますね。
学年が下なわけだし、同年代の友達とか出来てたりはしないのだろうか?
やはり未来人という立場では友達とかは作り難いのだろうか?
朝陽としては一人で寂しそうにしていた葉子さんの姿が思い起こされてしまうわけで・・・

とりあえず凛ちゃんさえよければいくらでもゆっくりしていきなよと声をかける。甘いお爺ちゃんですなぁ。
そう言われて赤面している様子の凛ちゃんが可愛い。
そういえば凛ちゃんは普段何処に住んでいるのだろうか。さすがに朝陽の家に上がり込むことはなかったみたいだが。
学生寮はあるのかどうかは知らないが、そこではなく別の所で一人暮らしをしているとのこと。

月6万7千円のタイムマシン暮らし

あのドラゴン賃貸物件だったのか!?
な、なるほどあのサイズなら確かに一部屋分ぐらいはありますわな。その発想は・・・普通はないわ!!
しかも間取りがいかにも普通のアパートみたいだし。ロフト付きだし。ユニットバスだし。
ドラゴンの名前が黄龍丸なのは黄龍院にかかっているのかどうなのか。

それはともかく、朝陽の家の前に路駐してあるドラゴンの前に移動する朝陽と凛ちゃん。
どうやら凛ちゃんの部屋に案内してもらえる様子。ほう。
ちなみに普段所持している剣は家の鍵らしく、ドラゴンの首に突き刺せば玄関が開く仕掛け。エグイ!!
側面がパカッと開く。それはいいが、黄龍丸舌出してグッタリしているが・・・大丈夫なのか・・・!?

未来人の発想は色々と驚きである。
ちなみに前回みかんと一緒に口から飲まれたのはお客様用入口だったらしい。未来人は客を何だと思っているのか!!

まあ、ともかく部屋の中へと招かれる朝陽。
孫の部屋とはいえ、年頃の女の子の部屋に招かれるのはなかなかそわそわするものがありますよね。
中央にこたつが敷かれた7.5畳の部屋。ロフトのおかげでベッドもないし、なかなか広くていい部屋じゃないですか。
ちゃんと綺麗にしているようで関心である。そういえば布団とか洗濯物はどうするんだろうか。干すところあるのか?

気にはなるけど、それ以前にどうやら機密保持に引っかかっているらしい。やっぱり。
いつも通り指摘されるまで気づかない迂闊な凛ちゃん。
朝陽だけなら大丈夫。たぶんきっとと言ってみせるが、そのタイミングで現れるみかん。おやおや。
まあ、みかんもお客様用入口で入ったことあるんだし、今更じゃないですかね。

というわけで、みかんも一緒に部屋に入る。
未来のことをペラペラ話すと未来に帰れない帰還が延びるという約束事がある。
まあ、前に普通に帰ったりしているし、その辺りの規則は割とゆるゆるな気もするが・・・
だからといって破っていいってものでもないわな。
みかんとしてみても凛ちゃんはしばらく一人暮らしして社会勉強した方がいいという見方をされている。

や、やっぱり若くてもおばぁちゃんはおばぁちゃん・・・

ああ、送り出した未来のみかんも同じことを考えたわけですか。
確かに凛ちゃんはうかつだしなぁ・・・アナザルとは別の意味でダメな子である。
一人暮らしだけど自炊とかは全然やっていない様子。どういう食生活をしているのか興味ありますな。
というかみかんに説教される凛ちゃんの図がなんとも可愛らしい。

コマぶち抜きでエプロン装備のみかん
どうやら家族旅行で黒峰家に朝陽しかいないと聞き、朝陽のポイントを稼ぐためにご飯を作りに来たらしい。
うーむ、こういうことを堂々と言える立ち位置になったってのは凄いですなぁ。
昔は好かれるはずがないと思って友達でいるために外道なことをしていたみかん。
告白後は女であることを認識されていたことを知り、ポイントを稼ぐために積極的なみかん。魅力的になったものだ。実に。

凛ちゃんとしてはそんなみかんを応援する様子。
まぁ凛ちゃんは色々と未来のみかんと関わりが深いみたいですからねぇ。
他の面々。特に葉子さんとは繋がりがあるのかどうなのか・・・気になるところですなぁ。

それはさておき、みかんとしては気になることがある様子。
冒頭で朝陽が思ったのと同じこと――凛ちゃんの交友関係についてだ。
うーむやはり一人でフラフラしていて友達といる様子は見られないのか。それは寂しい話ですなぁ。おばぁちゃんも心配になるわいな。

みかん「いや、あたしの思い過ごしならいんんだけどさ。誰かといるとこっつったらだいたい朝陽か痴女・・・」
獅穂「んー?呼んだ?」

いつの間にか部屋にあがりこみ、こたつに入り込み、みかんの作った鍋に手を伸ばしている痴女の姿がそこにあった。
いや、確かにその前のページで玄関が開いた音はしているが・・・何というそつのない動きだ!!
というか得体の知れないドラゴンの体に扉がついているからってノコノコ入ってくる獅穂さんも獅穂さんであるな。

獅穂さんが――というより痴女が現れたことで驚き慌てる凛ちゃん。
どうやらこのタイムマシンには痴女が侵入した場合の備えがあるらしい。
体内に痴女力が感知された場合、痴女排除モードへと移行するという・・・!!
レジスタンスが開発したという痴女を強制的に活動できなくする。その機能が動き出し、寒気を覚える朝陽。そう、それはつまり――

厚着しなきゃダメな室温にまで冷やすシステム・・・!!

単に冷房を動かすだけか!!
いや、確かにこたつを出す季節に冷房効かされてはたまったものじゃないかもしれませんが!!
お互いに被害が及ぶ厄介な機能である。まあ、獅穂さんが厚着をすればそれで済むわけでありますが・・・

んー?痴女に「服着ろ」なんてそんなの「脱げ」と同じ意味だよ

何が何だかわからない。この発想が逆転してしまっているのが痴女ということなのか。
逆転しているからって脱げと言われて服着るわけでもないし、うーむ。かくも痴女とは厄介なものであることか。

それはさておき、獅穂さんは言う。痴女の歴史は寒さとの戦いでもあったと。
しかしこの寒さでありながら平然と脱ぎはじめる獅穂さん。これは・・・!!

痴女はすでに寒さを克服している・・・カイロという発明によってね・・・!!

なるほど。この量のカイロならば薄着であっても十分に温まることができる!!いや、痴女でなくてもやるからソレ。
それはさておき、胸元前回はさすがに朝陽へのダメージが大きい。
急いで獅穂さんの胸元を閉じようとする凛ちゃん。

朝陽「出たっ!!スタイリッシュボタン留・・・」
みかん「朝陽。あんたもコタツ入ったら?」
朝陽「あ、うん

朝陽のいつもの無駄にノリのいいツッコミが封じられた!?
思ったことはついツッコミとして口にしてしまい、無駄に疲れ切るのが朝陽のアナザル型ツッコミスタイルである。
しかしみかんがフォローに入ってくれることでその負担も和らいでいる様子。こ、これが内助の功・・・!?

その慄きはさておき、痴女との未来バトルはタイムマシンを応用してまでのものに発展する。
黄龍丸が放つアクアブレスが獅穂さんに炸裂した!!
消化シャワーも完備されているとは優秀な物件でありますなぁ。だがこの室温で水浸しはなかなかエグイ。
が、その程度でへこたれる獅穂さんではありません。

んー?甘い甘い甘いねぇ。もしかして気付いてないのかぃ?
なら教えてあげる「鬼に金棒」「痴女に水」ってね・・・!!

濡れてスケスケになった状態を晒す獅穂さん。カイロは一体どこにいったのか!!
表情と相まってエロイこととなっている。これは朝陽も再び鼻血を吹きだす他ない。
というかみかんは朝陽がこの対決普通に見てることについては何も言及しないのか?痴女の裸は色々とノーカンなのか?
色々と気になるところではあるが、とにかく戦いはここで終了。
まああんまりやらかして二人とも風邪ひいてもしょうがないですものね。本当にしょうがないというかしょうもないというか。

結局厚着して鍋をつつくことにした獅穂さん。厚着してる姿もこれはこれで可愛らしい。

獅穂さんは凛ちゃんと絡むと割と子供っぽくなるという。うーむ、確かにそんな面はありますな。
普段の獅穂さんは周りのせいもあってか比較的常識人よりでツッコミに回ることもある。
が、やはり痴女という一線は譲れないらしく、そのキャラ性を守るためには激しく立ち回っている感じがあります。
色々と濃いキャラクターが増えたことですし、独自性を保つのも大変だというのが伺えますなぁ。
そのおかげで出番等の割を食っているキャラもいそうでありますが。獅狼・・・

というのはさておき、一連のやりとりを見て、ツッコミと説教を終えたみかん。
凛ちゃんに対し、さっきは余計なこと言っちゃったみたいで悪かったわねと謝る。

あんたちゃんといるじゃない。友達

そう言って獅穂さんを指差すみかん。
ふむ、確かに普段からじゃれあっているように見えなくはないですしなぁ。
前回のボタン留めの場面とかもシーンだけ切り取ってみると微笑ましい光景に見えましたものねぇ。
凛ちゃんにしてみても、どうやらその意見は思いがけないものではあったが満更では無かった様子。
真っ赤になって、スパッツ穿いてくれるなら・・・?と述べる。脱痴女の証!!形だけでもっ・・・と。

んー。アタシがスパッツ穿く代わりに凛ちゃんがTバック穿いてくれるなら喜んで!!

交渉決裂
うーむ、やはりこうなるかというか何というか。
藍澤さんの時もそうだったが、痴女の親交の温め方は色々と危うくて困る。
まあ、スパッツはスパッツで愛好家もいるし、それが脱痴女の証になるかどうかは・・・
いやまあそこはレジスタンスのアイデンティティに関わる部分だし指摘しない方がいいのか。

凛ちゃんの交友関係などの部分は気になっていたので、掘り下げはいい感じでありますな。
次回は更にレアな組み合わせの話が展開されるという。
レアな組み合わせ・・・誰と誰だろうか?獅狼が出てくるなら誰と絡んでも割とレアなことになりそうだが。
珍しい組み合わせの話はいいのだが、最近は葉子さんのヒロイン力の陰りが気になる所である。
みかんが一気に伸びた分、葉子さんにはそろそろ頑張ってもらわないといけないところであるのだが・・・?
あまり朝陽との仲が進展しすぎても物語的にはアレなので読者に可愛さをアピールして頂きたいところであります。
マスコット的な可愛さじゃなく、ヒロイン的な可愛さをね!!

・毎度!浦安鉄筋家族
手荒れをじっくり描写されると色々と辛いものがありますなぁ。

薬局の店主もさることながら、店の前にいる人々も厄い。危険なストリートである。

よもやのホラー落ち。
毒で来るかと思いきやそう来たかッッ!!本人の精気が凝縮されているんかい。

・侵略!イカ娘
盆栽は生き物であり代わりはない。よい言葉であります。
そして子供たちの遊ぶ時間も貴重であり代わりはない。実によい言葉である。
いい話だったのにオチがこれな辺りが・・・イカ姉ちゃん!!

・思春鬼のふたり
入学式の最中、突然銃口を向けられる白雪さん。それを見せつけられる侘救。
驚きの引きであったが、やはりこの場で害せられるようなことはなかった様子。
白雪さんは相変わらずな子なので銃を向けられたことに気付いてはいたが怖がってはいない。
どうやら侘救の声を録音するのに命懸けでそれどころではなかったらしい。そ、そうか。

侘救は入学式が終わった直後、その銃を向けていた女子を連れて体育館裏に問い質しに行く。
その跡をつけて録画する白雪さん。相変わらず行動力と隠密性は凄いものがありますなぁ。

それはさておき、銃を持ったツインテ女子はやけにテンションが高い。
そしてどうやら先の、侘救が白雪さんを救うために通り魔を殺した場面を目撃している様子。
まああの時は路上だし、周囲に気を配る余裕もなかっただろうし、目撃者が出ても仕方がないか。
そもそも死体放置して長いこと喋りすぎじゃないかという気はしましたしね。

それはさておき、ツインテ女子は侘救にこんなことを聞いてくる。
人を殺すのってどんな気持ち?興奮するでしょ!ワクワクもする!あとそれからゾクゾクするよね、と。
うーむ、まあその辺りは人それぞれなので何とも言えませんわなぁ。少なくとも侘救はそういう感情は得ていなさそうだけど。

立ち去ろうとする侘救の背に銃口を向けて脅すツインテ女子。
それに対し、引いた瞬間にキミを殺す自信があるからと返す侘救。

キミは、殺しを勘違いしてる

そう言い残して立ち去る侘救。ふむ、カッコ良く決めましたな。
実際それだけの自信はあるのかもしれないが、少しカッコつけすぎなセリフな気もするが、撃たれずに済んだのでよしとしましょう。

ここでツインテ女子の名前が判明。深海末姫さん。
どうやら侘救としてはその名前に聞き覚えがない様子。
世界お掃除機構の"担当さん"にその名前を知らないか聞きだそうとする。担当さん、呼び名も"担当さん"なのか。
というか、白雪さんがいる前で堂々と担当さんを見せてもいいのだろうか?
いや、既に知っているからいいのか。白雪さんの情報収集能力を甘く見てはいけませんやねぇ。

担当さんが言うには殺人依頼の仲介が主な役目であり、お掃除人の個人情報を調べる権限はないらしい。
ふうむ。担当さんは個人についているだけで余り偉い位置にいるわけではないってことかね?
相変わらず全貌が知れませんなぁ。世界お掃除機構。

さて、侘救に勘違いしていると言われた末姫ちゃん。ムカついておられます。
どうやら自身が今までゴミのように死んでいく人間を見て興奮してきたから侘救も同じだろうと思っていたらしい。
それがああいう風に拒絶され、やるせない感じになっているようだ。おやおや。
でもだからといって、空に向けてとは言え往来で発砲しないでください。通報されますよ。

勘違い!?たかがナイフ1本の奴が見下しやがって・・・!
銃ならもっともっと人を殺せる・・・私の方が上に決まってる!勘違いしてるのはテメェだ!!

上とか下とかあるものなのだろうか?
その辺の意識の違いがやはり勘違いしていると言われる所以だと思うのだが・・・気付きそうにはないですな。こりゃ。

翌日の学校のシーン。
侘救、末姫ちゃん、白雪は同じクラスな上に机が横並びという状況。頬杖ついてる末姫ちゃんが可愛いですな。

侘救は高校でも相変わらずの秀才っぷりを見せている。
数学の授業はさておき、体育では50mで6秒を切り5.67秒を出す。
美術では本格的な絵を描いてみせたりする。そこでピカソが出てくる辺りが高校生らしい反応というか何というか。

注目される侘救に対し、目立つことのできない末姫ちゃん。
美術の時間に描いた絵を捨てて寂しく立ち去ろうとする。そんな末姫ちゃんに話し掛けている白雪さん。
銃口向けられたとかそういうことに関しては全然無関心なんですな。侘救の仲間という認識でしかないのだろうか。

さて、昼食の時間。
屋上で食べようとしていた侘救の前に置かれているポータブルプレーヤー。
どうやら白雪さんが入学式の侘救の記録映像を上映するために設置していたらしい。
何というかこの子の情熱は本当に凄まじいものがある。よく中学の3年間気付かれずにいたものだ。

自分のメモリアル映像を見せられるというのはどんな気分なのだろうか。
ストーカー気質満面な子と普通に付き合えるようになった侘救の気持ちというのも計り知れないものがある。
が、今回に関しては何か気付く助けになったようで良かったみたいですな。
どうでもいいが、このポップコーンも白雪さんの特製なのか。やっぱり妙なものが入っていたりするのか・・・?

それはさておき、白雪さんは下校する末姫ちゃんを追いかける。
一緒に帰って仲良くするはずが何故かいつもの癖で尾行のようになっている白雪さん。おやおや。
しかし末姫ちゃんには簡単に気づかれる雑な尾行なのに侘救はずっと気付かなかったのだろうか・・・?気合が違う?

どうやら白雪さんは殺しをしている末姫ちゃんのことを尊敬している様子。ははぁ、それで侘救のように仲良くしたいと思ったわけか。
しかし末姫ちゃんは侘救のように秀才タイプではない。
何をやっても1番という侘救に苛立ちを見せる末姫ちゃん。
それでも殺しのことに関してならばという想いは抱いているらしく、今日侘救が殺しに向かう現場へと向かおうとする。
その辺りの動向も逐一把握している白雪さんはやはり凄いというか何というか。もう驚くまでもなくなってきておるわ。

今日の侘救のターゲットは婦女暴行犯。21件てまた凄い数だな。
激しく抵抗されたので、動きを封じるために痛めつける侘救。そこに現れる末姫ちゃん。
どうやら自分の方が上であることを見せるために来たようだが・・・虫の息のターゲットを前に硬直してしまう。

あれ?"ネット"で見た時の感覚と違う
グッチャグチャになって死ぬ人間はいっぱい見てきたのに。実際こうやって間近で見ると・・・すっげー生々しい。
血ってこんなに生臭かったっけ・・・獣のような息づかいが聞こえる。

なんだこれなんだこれなんだこれ。ガタガタと震える末姫ちゃん。
ああ、この子は結局1度も人を殺したことはなかったんですなぁ。
それどころか生の死体も碌に見たことはない。ネットでそういう画像を見て粋がっていただけであったわけか・・・
まあ、中学生ぐらいの子にはありがちな話ですな。
フィルター越しの画像が現実と隔離しているのかどうなのか・・・そういう感性は分からないのでなんとも言えませんが。

末姫ちゃんが1度も殺していないと侘救が見抜いたのは例の映像を見たためである。
そこで銃の構え方を見る機会があったが、90度傾けて撃とうとしていた。
映画や漫画の真似のつもりなんだろうけど、実際は狙いが悪くなるだけだよとのこと。
まあその通りなんだが、その指摘をする時の笑顔が微妙に性格悪そうでよろしくないですな。
慣れた人なら命中率が多少下がろうと関係ないと思うのだが、そういう風には考えなかったのだろうか・・・?
いやまあ、リボルバーを正面から構えて横倒しにするのは見た目的にもあまりカッコ良くはない気がするけどもさ。

その銃はキミのじゃない。
深海さんは銃を持って殺し屋気分になってしまっただけの――普通の人間だよ

どうやら銃そのものも拾い物であったらしい。なるほどねぇ。
まあ何というか、色々と残念な子でありましたな。
でも今回のことはいい薬となったみたいで良かった。
侘救もこれなら誰にも言うことはないだろうと目撃者であるにも関わらず、今回も見逃そうとする。
まあ、そういう方向性は貫いてくれた方がよいですわな。

元あった路地裏に銃を捨てに行く末姫ちゃん。いや、その行動はどうなんだろうか。
案の定、その場にやってきた落とし主と鉢合わせすることになっちゃいましたし。

落とし主は諏訪という男。
侘救と同じクラスの男子でありました。うーん、やっぱりコイツかぁ。
学校では侘救とは別の意味で目立っていた子でありましたから、多分そうじゃないかなとは思っていましたが・・・
それはそれでいいのだが、何となく性格は良くなさそうな感じである。
侘救とは違い目撃者はしっかり殺そうとするタイプらしい。
果たして末姫ちゃんはこれで殺されてしまったのだろうか・・・それは少し勿体ない気がするがはてさて・・・

目撃者は消してもいいということだが、それは殺害現場の目撃者に限定されるのだろうか?
諏訪の言い様だと、自分が銃の所持者だとバレたので殺しましたと言っているように聞こえる。
しかしそれはどちらかというと自分でバラしたようなものだと思うのだが・・・
これが許されるのなら、自分で正体バラして殺す流れにすれば誰でも殺せることになるのではなかろうか。
その辺りの規約に引っかかり、お仕置きの流れで侘救と対決方向に持っていく・・・可能性はあるかな?

とりあえず、末姫ちゃんは殺されずに済んだ方向で考えてみたい。
最後のパァンは末姫ちゃんを追ってきた白雪さんの平手打ちが決まった音とかそういうことで。
血も口から激しく出血した諏訪のものとすれば辻褄は合う!!どんなものでしょう。

・バチバチBURST
鯉太郎と王虎。3度目の対決は幕下優勝決定戦という舞台。
この大一番を前にして回想が入ります。今回は長い回想になる様子。
それもそうでしょう。ついに一世代前の因縁が語られることになるのだから。
その語りを務めるのは日刊トップの山崎記者。

元大関・火竜の息子鮫島鯉太郎
大横綱・虎城の息子王虎剣市
その生き様から生まれ・・・その意志を受け継ぎ・・・あの頃のアンタら2人の意地の結晶・・・

そのような語り出しから回想に入ります。
まだ山崎記者が相撲番として配属されたばかりの新人の頃のこと。彼は2人の天才と出会った。
そのうちの1人が当時序二段で燻っていたのちの悪タレ大関・・・火竜だった。

行司の判定に不服で掴みかかり、ブンブンと振り回す火竜。
これは・・・正直悪タレとかそういうセリフで片付けていい行為なのか!?
序二段にして一場所出場停止という歴史的事件の1つであるということだが、よく一場所出場停止で済んだものだ・・・
というか1つってことは他にもやらかしている可能性があるのか?とんでもねぇなぁ。
まあ昔は今よりも大らかな時代だったのかもしれないが・・・いや、しかしこれはさすがに。

それはさておき、もう1人の天才について。
角界の未来を担うと言われた若き天才、虎城。
相撲よし、人格もよし。記者たちや一般人からの人気も高いまさに逸材と呼ぶべき存在であったという。ほう。

そんな2人が数か月後、天城部屋にて運命の出会いを果たす

テメーがこの部屋の頭か!!チャラチャラしやがってんな!!
俺様は黒森部屋で頭やってた火竜だ。勝負しろコノヤロー!!

序二段の身でありながら関取である虎城に食って掛かる火竜。
そもそも黒森部屋の頭も何も黒森部屋で残っていたのはこの火竜ただ一人。
どうやら黒森親方が定年で同門の天城に吸収される形となったそうな
ああ、火竜も天城部屋じゃなかったっけと思ったら、後にそういう形で同部屋となったわけですか。

黒森部屋は誰も部屋を継ぐ者がいなかったらしい。
噂では火竜の暴れっぷりが手に負えず、兄弟弟子はおろか部屋付き親方におかみさん、谷町までもスカしたらしい。
黒森親方も胃の病気だけでも両手じゃ数えきれないほどボロボロになったそうな。か、可哀想に・・・

力はあるが頭が足りない。火竜をそう評するのはツッパリ君・・・
いや、似たような顔だが違う。天城部屋の親方である天城源吾だ!!

確かに火竜の頭の足りなさはどうしたことかという感じである。
が、その力もかなりなものであるのは事実。
天城部屋の力士が束になって押さえ込もうとしたのにそれらをまとめて投げ飛ばしてしまうのだから恐れ入る。

オラ・・・どーすんだ飛び眉毛・・・やんのかやんねーのか・・・!?

おっと、ついに虎城の飛び眉毛について言及されてしまった!!
これは人格者と評される虎城も怒る。確かに目立つポイントだし本人も気にしていそうだ。

それはさておき、天城親方の許しを得て火竜の相手をしようとする虎城。
ふーむ、王虎とは違ってやはり人格者であるのか落ち着いた態度でありますな。マスコミの前だからなのかもしれないが。

しかし、土俵に立った時の威圧感はやはり凄まじい。
顔こそ怖い感じであるが、輝いて見えるその威圧感はまさに幕内力士・・・いや、これが力士・虎城の力によるものか!!

相対する火竜だけではなく、周りの記者にまで凄さが伝わっている。
が、それでも笑みを見せて突っかかる火竜。
度胸は見事なものであるが、実力差は歴然としていた。
火竜の突進を両手で受け止め、突き押すことでその巨体を後ろ向きに一回転させる!!

これが悪タレ大関と言われ角界から除名された火竜と、大横綱として歴史に名を残す虎城の因縁の始まりだった・・・

うーむ、ついに虎城親方の凄い場面が描かれる時が来ましたか!!
偉大なる大横綱と呼ばれたほどの男である。その強さは気になっていました。
それにしてもこの頃の虎城は人格者と呼ばれているわけでありますが、外面だけではなく内面もそうなのだろうか?
王虎のような闇を抱えているのかどうなのか・・・
ここから現在の小者感溢れる虎城親方にどうしてなったのか?火竜をどうして憎むようになったのか?気になることは多い。

火竜にしてもさすがに行司を振り回すような性格のままでは上にはあがれないでしょう。
悪タレらしく色々と問題はあるが、それでもこの時よりは天城部屋で揉まれて多少は丸くなる・・・と期待したい。
ひょっとしたら子供――鯉太郎が生まれたことで多少丸くなるという話があるかもしれなく、それも期待したいところですな。

空流親方や新寺親方、鏡川親方、常松の父親である松明などの出番はあるのだろうか。
そして山崎記者は昔は朴訥な感じだったのに何で今は顔に傷をこさえてやさぐれるようになったのか!?
見所の多い過去編となりそうであります。いやあ、長くなりそうだ・・・

・囚人リク
元同房の須藤くんに尋ねるのは遠隔式発火装置の作り方。
当然これは脱獄に関わるものである。
その脱獄に関わること――協力することに少し逡巡する須藤くん。

何に使うのかわかんないけど・・・僕が教えれば脱獄の計画が進む。
でも同時にそれはこの2人が、いや脱獄するみんなが危険な道を歩むのを助けるということ
だから、できれば・・・教えたくない。

そのように考える須藤くん。
しかし今更この2人の決心を止められるはずもないと思い直す。
まあ、そのこともそうでありますが、この2人が須藤くんから聞けなかったからって諦めるはずはないですしねぇ。
より危険な道を通ってしまうよりはここで教えておいた方がまだいいって話ですわな。

ヘリのロックという課題のために動くリクたち。
一方の周龍は最大の課題である船の手配に相変わらず頭を悩ませている。
船のことを考え過ぎてフとネが続いていれば何でも船に聞こえてしまう状態だ。タフネス!!

そんな周龍に近付く丸井。相変わらず凄い体に胡散臭い笑顔だ。
その丸井に対し、弱った周龍は相談を持ち掛けようとしてしまう。おぉ・・・!?
海外のギャングとのパイプを持っているかどうか尋ねる。
幸い丸井は弱小ギャングという設定なので繋がりはないと答えてくれた。おかげで致命的なことは聞かれずに済んだが・・・危ういな。

最大の課題を抱える周龍。弱ったところに近付く丸井。
早いところ何とかしないと危険なことになりそうですが・・・
どうでもいいが、唇ふるわせるな丸井。昔はよくやったもんだなぁと懐かしく思うじゃないか。

さて、発火装置の作り方を無事に聞くことが出来たリクたち。
須藤くんはさすがに読書家というか何というか。危ない知識も色々仕入れていそうだなぁ。

早速今夜から作成作業に移る。
かと思いきや、どうやら備品室に存在しない材料が要る様子。
細くて強いピアノ線。それが必要なのだが備品室にそのようなものはない。何度も行っているからわかってしまっている・・・
そう項垂れるリク。しかしレノマさんにはそのピアノ線のようなものに心当たりがあった。

安心しろ。持ってる奴がいる。
テメェ手にワイヤー仕込んでんだろ。よこせ

なるほど。確かに沢田のワイヤーならば条件に適いそうである。しかし気軽に取り外せるものなのだろうか?
まあ、気軽に外せる物じゃなくても奪っていくつもりで喋ってそうですけどねレノマさん。

知ってんだぞ。
テメェが独居から解放されたのは看守殺しの証拠の凶器が見つからなかったかららしいな。その左手に仕込んだワイヤーがよ。
なんなら手首ごとぶった切って看守にそのワイヤー渡すか。
田中のおっさんを人質にとってるからっていい気になるなよ。こっちはいつでもテメェなんざ終身刑に追い込むこともできるんだぜ。

沢田は脱獄の件でレノマさんたちを脅している。
が、逆にレノマさんも沢田を終身刑に出来るだけのネタを掴んでいるというわけだ。これは良い脅しですな。
そのように突き付けられると、沢田は顔を歪めて非常に悔しそうな顔をする。
本人も分かっているようですな。分が悪いのはどちらであるか・・・

協力するしかねえんだよ

ワイヤーの仕込んだ左腕を踏みつけられ、そのように言われる沢田。
うーむ、非常に屈辱を感じていそうですなぁ。
沢田には丸井と戦って欲しいところでありましたが、この流れは一体どうなるか・・・

一方、田中一郎は松尾と椿を連れて農作業場の見物に向かっている。
松尾が前にいた農作業場はパッションフルーツを作っていたらしい。シャバで高く売れるのだそうな。ほう。

ここのフェンスは電流も流れていないんだな。基礎もゆるくなってる。いけるか・・・一瞬でいい。外せれば・・・

一体何を企むのか脱獄王。
野球大会と絡めてこの農作業場のロックをどうこうしようというつもりらしいが・・・むむむ?

田中一郎の企みはわからないが、ここではそれよりも大きな問題が発生する。
松尾が曲がり角でぶつかった看守。その顔は・・・椿が屋上の下見に出かけた時に鉢合わせた顔・・・原田看守だ!!

どうやら一瞬すれ違っただけでは気付かれなかった様子。
が、どこかで会った気がするとまでは感づかれている。
うーむ、ここで原田看守が出てきてしまいますか・・・この邂逅はどのような展開を意味するのか・・・

看守との対決はこれまでにもありましたが、どれも一筋縄ではいかないものばかりでした。
そして原田看守は他の看守とは違い、何やら怪しげな雰囲気がある。
仕事熱心という感じはしない。が、逆に何か探っているかのような気配はある。
もしも原田看守が反鬼道院派の人間であるならば強力な支援者となるのだが・・・そうは上手くはいかないか?
気になる展開であります。まだまだ気が抜けないぜ。

・錻力のアーチスト
二打席連続で弐識を敬遠。
勝ちにこだわった徹底したクレバーさはおよそ高校生らしくないものがある。
それだけに厄介という話でありますな。
だが、弐識とて黙っている男ではない四番の意地を見せるため・・・届かないと分かっていながら振る!!

敬遠の球をスイングし、ワンボールツーストライクという状況に自ら追い込まれる弐識。
なるほど。強引に勝負させるつもりでありますか。
栄春の捕手である庵田さんはそれに乗って勝負しようとする。初回に吹き飛ばされたこと根に持ってます・・・?

そういった感情は危ういものがあるが、どうやら左薙にしてもナメられすぎはシャクという感情はあるらしい。
自分から追い込まれたのだし、そのまま自分で掘った穴に落ちてくれれば万々歳という話だ。

てなわけで、弐識と勝負する左薙。
とはいえさすがに冷静。ストレートではなく、外角に逃げるような変化球を放ってくる。
これで引っ掛けさせようという考えなのだろうが、意外にもそれを読む弐識。
うーむ、脳筋呼ばわりされてはいるが、意外と冷静じゃないですか弐識も。
まあホームランを狙いすぎたせいで打ち損じ、ツーベース止まりとなったようですが。うわぱあ。

見事に左薙に一打食らわせた弐識。
しかし続いての打者は安保先輩。
未だに頭に血がのぼっているらしく、高めのつり球に手を出してしまい、ファーストフライ。
結局3回も無得点で終わることとなってしまいました。おやおや。

ベンチに引きあげる際に弐識。安保先輩に何か言いたいことがある様子。
言いてえことがあるなら言えよという言葉に従い、言わせてもらおうと口を開く。

・・・安保センパイ。勝つ気ねーんスか?

おっと、ついに苦言を呈するようになりましたか。腹に据えかねている様子は前からありましたからねぇ・・・
気に入らないが、左薙のやり方は勝ちにこだわったものだと評価している弐識。それに比べ、安保先輩の態度はそうではない。

目先の試合を棄ててたら、肝心なところで全力になれない

相変わらず熱い発言である。
しかしその熱さに馴染めないのが安保先輩。もう夏の予選のシード権は取ってるんだしこの試合は重要じゃないと言い捨てる。
そういう損得だけで見た挑み方ではいい経験を得ることもできないでしょうに・・・

そうやって棄てる言い訳ばっかくり返してたら、そのうち自分の言葉に甘えだす。
港南は強ェから勝てなくて当然。俺たちは公立だから仕方ねえ・・・
言い訳すんのも腐るのも全力出してからにしろよ

敬語を止め、言葉を叩き付け、睨みつける弐識。
安保先輩もそれに負けじと睨み返す。うーむ、ピリピリとた雰囲気だ。他の桐湘の面々も心配そうに見守っている・・・
と思いきや、さっさと守備についていた男がおり、その男から一喝が飛ぶ。

いつまでゴチャゴチャやってんだ!!サッサと守備つけバカ野郎!!
2人そろって左薙にのせられてロクに結果出してねーくせに、ゴタゴタ足引っぱってんじゃねーよ!!

おおう、さすがというか何というか。清作は恐れを知らない男である。誰に向かって言ってんだと言われればこう返す。

テメーらだよ!!脳筋とコレステロール!!

コレステロールって。いや、凄く分かりやすい表現だけどもさ。
割と言いたい放題な感じの清作であるが、ここで同じく既に守備に就いている頭木さんに問う。
「言いたいことあんんあら言え」って安保先輩がさっき言ってたから俺も言っていいんスよね、と。
その問いに無論だと頷き返す頭木さん。むう、いい立ち位置だ。

どいつもコイツもだらしねーんだよ!!俺がホームラン打って点取ってやるからサッサと出て来い!!

自分も別に前の打席でホームラン打てたわけじゃないのにこの言い様!!
しかしまあ、ピリピリと張りつめた、凍りついたような気分は氷解するような熱さが籠っている。
桐湘ナインとしても、当事者の弐識と安保先輩としても怒りの矛先はしっかり清作の方へと向いたようだ。
そこですかさず久澄監督からこのような言葉が飛ぶ。

じゃあ栄春の攻撃早めに終わらせて、皆で清作君をシメましょう

えらい言い様だ。相変わらずこの監督は笑顔で面白いことをいう。実に桐湘らしい監督であるということか。
おかげでゴタゴタしてたはずの桐湘の選手たちもおかしな方向に熱が入ることになりましたわ。覚悟しとけゴラァ!!

弐識「サードに打ってこいバッターオラァ!!」
之路「打たせるわけねーだろ弐識!!」
弐識「サーセン!!」

うむ、実に熱くなっておりますな。
之路さんも清作がつけてくれたこの火の勢いに乗って快調に投げております。よい流れだ。
次の回はその火つけ人である清作に打順が回る。この勢いのまま3者三振に切って取りたい。
のだが、デッドボールで走者を出してしまう之路さん。何やってるんだか!!
そして、迎えしてしまうのが厄介な相手である左薙。いや、左薙としても今の桐湘の状態は厄介に思っているようだ。

天然のハプニングで流れを持っていかれるなんて僕は納得できない・・・
もう1度計算通りに追加点いただかなくちゃ・・・!

やはり左薙は流れとかそういうのを大事にしているみたいですね。
そして計算高いだけに天然は苦手であると。ふむ。

初回はしてやられた之路さんであるが、今回の対決はどうなるか。
気合はかなり籠っているが、左薙としてもここはどうしても打ちたい場面である様子。
はてさて、どのような結果となりますか・・・注目です。

・ANGEL VOICE
残り3分。まさかのリードを許した船学は必死の攻めを見せている。
応援している船学の生徒たちもこれまでにない必死さが見て取れますな。

遠目からユゥエルの頭に合わせる船学。
セットプレーの時とは違い成田はいない。高さでは敵わず、必死に万代さんたちDFが体を寄せて妨害するしかない。
が、さすがにユゥエルも走りながら妨害されながらでは上手く合わせるのも大変な様子。
このヘディングシュートはクロスバーの上へと流れていく。ふう、怖い怖い。

残り2分。再び遠目からユゥエルの頭目がけて出す船学。こ、これは・・・!!

遠目から高さのあるユゥエルに入れ、ユゥエルはヘディングシュートを打つか落として味方に渡す。
これは・・・パスをつなぐ手間を省いた・・・放り込みじゃねえか!!

まさかあの船学がとにかくゴールを目指す放り込みを行ってくるとは!!
今までならば細かいパスをつないで相手を崩して点を取ってきていた。
しかしこの残り時間ではそれができないと判断し、簡単で確実に機会が増える方に出たようだ。
何が何でも勝とうとする意地が見て取れる。だが、それと同時に・・・焦りが見える。

王者船学が・・・焦ってやがる

これはなかなか凄い光景である。あの船学がここまで追い込まれた姿を見せるとは・・・

再度の放り込み。ユゥエルから伊能へとボールが渡る。
オレが決めてやると息の荒い伊能であるが、ボールを受け取った瞬間市蘭の選手3人に囲まれている。
うーむ、放り込みは確かに手間が省けるが、守りは崩れていないのでこういう状態になりやすいんですよね。
両サイドへのシュートコースは完全に消されているし、ゴール中央付近へのシュートは守護神である所沢がきっちり抑える。
伊能が凄くてもこれでは決めるのは難しいでしょうわな。

残り1分。だが、ここでロスタイムの提示。時間は・・・3分!!合わせて残り4分!!

たった3分!?

追い付くために焦りを見せている船学にしてみればまさにたった3分なのかというところ。
市蘭にしてみれば長い3分となりそうですが、それでも習実戦で感じたほどではない!!

船和学院はユゥエルにロングボールを入れ続けるが同点に追いつくことはおろか、市蘭ゴールを脅かすことすらできなかった。
アディショナルタイム(ロスタイム)に入って1分が経過したあたりから、観客が立ち上がり始める。
この時間帯にビハインド状態の船和学院をここ数年見た記憶がない。

残りは2分。これはもはや決まったのではあるまいか。
そのように感じ、決着の時を迎えるために立ち上がる観客。3崎たちも立ち上がっている。

とうとうやったな。あいつら

勝利を確信した様子の3崎。だが、それに対して天城は1人まだ何があるかわからないと座り続けている。
が・・・次の瞬間にはその冷静な仮面も剥がれ、涙が溢れだす。

オレたちは・・・勝てなかった。
船学を倒すために八津野に入って3年間・・・一度も勝てなかったんだよ。
オレたち以外のやつが・・・船学に勝つのは悔しいのによ。
あいつらが勝つのは・・・嬉しいんだ。もう・・・わけがわかんねえよ

天城は本当にいい奴であるなぁ。自身が挑み続けた3年間の気持ちも加わった熱い涙である。
複雑な心境でありましょうが、嬉しいという気持ちもちゃんと認識できているようで良かった・・・

さて、天城もついに立ち上がり、静かにその瞬間を待とうとしている。
そう――絶対王者船和学院敗北の瞬間を

ついにその時がやって来ようとしている。市蘭が船学を破る。その時がついに・・・来る、のか!?
天城ではないが、まだ何かあるのではないかと思えてしまってならない。
いやでも、ここまで勝利を確信して盛り上げておいて追いつかれるという展開はあるのかどうか・・・いや、あるかもしれないが。
単純な放り込みを続けて市蘭を慣れさせ、最期は古川が個人技を見せて凄さを見せる可能性もある。
ギリギリの段階まで我慢してみせる強さを見せてきた!!みたいな。
そういう恐れもあるので最後まで油断はできないが・・・決まって欲しいところですなぁ。

・クローバー
準決勝もたけなわなその頃、1人広島観光を楽しみエリナちゃん。
広島といえば広島風お好み焼きですよね。擬音が非常に目立つ。そして食べてる姿が非常に可愛い。

男達は闘い、女子は食らう!!
その通りであるが、何だかよくわからないアオリである。真田はメールを返す程の元気もないのかな?

さて、大将の花京院と戦うことになったゲンゲン。
今大会全て一撃で決めてきた花京院にカウンターを決めてダウンを奪っている。
おぉ、さすが。バカだけどバカ強いだけのことはあるぜ。

しかしさすがにこの一撃でやられる花京院でもない。すぐに立ち上がり、反撃を開始する。
凄まじい攻撃。であるが、それらをすべてよけるゲンゲン。
ダウンさせられたことでずいぶん熱くなっているみたいですな。
これまで他の連中には油断するなとか言ってたのに自分もしっかり相手をナメてかかっているじゃないですか。
そりゃ五味たちにも自分のこと棚に上げるタイプじゃのうとか言われるわ。

ゲンゲンの強烈なカウンターが再度突き刺さる。どうでもいいがアナウンサー。あがり症ボウズじゃねーっつってんだろ。

それはさておき、ここで花京院の回想が入る。
埠頭でのんびり釣り糸を垂らす花京院。釣りだと・・・!?キス釣りか。いいですねぇ。
というかデフォルメした時の顔がケンジにしか見えないぞ花京院。

釣りのことはさておき、この回想は昔の紅葉神島喧嘩頂上決戦で転校してきた春木チームが優勝を決めた時のこと。
本来花京院は喧嘩の一番を決めるこの大会に何の興味も抱いていなかった。
春木が優勝したと聞いてもその時は特に何とも思わなかったらしい。

じゃが・・・そこから紅葉神島は変わっていった・・・
春木柊馬・・・ワシは負けるわけいかんのじゃ。
待っとれよ春木・・・オマエはワシがとめる!!

本来は穏やかな性格であるらしい花京院。いや今も穏やかといえば穏やかなのか。
トーナメントに参加するのは春木を止めるため。これは前も言っていましたが、その理由はまだ不鮮明である。
昔から不良高校であるはずの紅葉神島がどのように変わったというのだろうか・・・

それはさておき、花京院はなかなか面白いキャラである。
不良っぽい感じは薄く、釣りが好き。こりゃハヤトの好きなタイプの性格じゃないですか!!
準決勝が終わったら意気投合する可能性が高くなってきましたよ・・・!!

しかしここで2号ほど休載となるクローバー。
次は15号からの再開となる様子。期待して待つとしましょう。

・ペーパーブレイバー
魔王が直々に来るなんて予想してるわけないじゃないですか。
そちらがどう思ってるか知らないが、勇者側はこれまで結構ふわふわと過ごしてきたんですよ!!

魔王の禍宮とそれを慕う玄間玄乃ちゃん。
黒魔導士だから玄間でありますか?黒幕とも被ってそうな名前なのが気になる所である。
ニーズヘッグといえば北欧神話の蛇の名前だが、これは勇者側のムシュフシュに対する存在と考えればいいのかな。

利き手を封じられたビカリさん。
不便なのは間違いないが、聖利ちゃんのその甲斐甲斐しさはさすがに行き過ぎではなかろうか!?
反対の手は使えるのだし、箸は難しくてもやりようはあると思うのだが・・・こりゃ楠本さんじゃなくても嫁と思うわ。

私たちが守りますから!のパーティ感はよいですな。
それにしてもお風呂でありますか・・・いや、さすがにこれは聖利ちゃんもどうにもできんでしょう。
旅の宿ではなく、家での話であるならば可能性はあったが・・・ど、どうなるのか?

・ドカベン ドリームトーナメント編
南の虎・王島を迎えて初回から早くも正念場のスーパースターズ。
甲子園が先発なだけに先制点はなるべく奪われたくない。
が、土井垣監督はこの試合ベンチがウロウロしては余計に緊張するだけだと静観の構え。
ははぁ、それで前回は心の中で何とかしろと言うだけに留めていたと。正論と言えば正論であるが・・・

ともかく、勝負であります。
王島に対しての第1球。これはまたもや135キロのストレート。
うーむ、ここまで全部測ったように135キロとは。この正確さもある意味凄い。
何にしても相手の意表をつき、ストライクを1つ取ることには成功した。

しかし次も135kmのストレートが来るのではないかと推測されている。
その通りの球を投げたなら確実に打たれそうでありますが・・・
小林が投げた第2球は3キロ速い138キロのストレート!!
うーむ、このくらいの差ならば気付かずに引っ掛けてしまいますわなぁ。

だが、王島はこの球をミート。三遊間をえぐる当たりを叩きだす。
が、この球を岩鬼がダイビングキャッチ。
しかも飛び出した三原は戻りきることができず、ダブルプレー。ピンチが一気にチェンジとなったのでありました。
ううむ、さすが岩鬼。難しい球は強い!!

ほとんど速度のないストレートばかりで1回を抑えてみせた小林と山田。
凄いと言えば凄いが、結構危うかった気がします。
が、どうやらここで衝撃の事実が判明。
どうやら小林は速球投手ではなく変化球投手として誘われていたらしい。ではもうあの力のある速球は見られないというのか!?
その代わり伝家の宝刀と呼ばれるだけの変化球は持っているようだが・・・ううむ?

さて、1回裏。スターズの攻撃。
マウンドに上がるのは中3日の剛腕・藤村甲子園。
さすがの剛腕と言えどもアイアンドッグスに続いての先発はどこまで持つことになるか・・・

まずは岩鬼の打席。相変わらず豪快なスイング儀式。しかしバットを投げる場所が悪すぎますな。
何事もなくて済んでよかったが、怪我でもさせたらさすがに大事でありましたよ。

さて、先制点のために気合の入る岩鬼。
その気合が空回りしてのバッターボックスからの足のはみ出しなのか?
それともこれは油断を誘う岩鬼の罠なのか?豆タンはそれに引っかかってしまう流れなのか?はてさて。
まあ、悪球を投げずに3球ともど真ん中投げればいいのだが、違反打撃で打たせれば1球で済むわけですしねぇ。
中3日ということを考えると球数は節約したい。その考えが墓穴を掘ることになる・・・そんな展開になりそうな予感。

・真・餓狼伝
闇が下り、静まり返る丹波家。
就寝している久右衛門がふと目を覚まし、目を開けると・・・闇の中に骸骨の顔が3つ並んでいた。うわぁあぁあ!!

これはさすがに頭を抱えて怯えるしかありませんわな。怖いわ。
しかし、骸骨の顔に見えたのはどうやら錯覚だったらしい。
同じくらい怖い顔した老人たちだったらしい。どちらにせよ黒ずくめの連中が突然部屋にいたら怖いに決まってますけどね。
それでも礼儀正しい久右衛門。あなた方は一体と問う。

丹水流水鵺・・・「証」の言伝に参上した

水鵺。久右衛門もすぐには思い至らないほど聞き覚えのない名前。
それもそのはず。本家である久右衛門ですらその存在を信じていなかったわけでありますからして。

・・・太古の昔より我ら丹水流は最強を誇ってきた。それは何故か。

わざわざ久右衛門に顔を近づけて話しかける水鵺たち。反応が可愛いからって驚かせるなや。
それはさておき、水鵺たちは丹水流が何故最強を誇ってきたか教えてくれます。

時代・時勢にかかわらず、その時節で"最強"と謳われる流派・人物に門下の頂者一名を秘密裏に送り込み、
「証」と呼ばれる勝負を挑むことを責務としてきた。
丹水の歴史はこの掟のもと八十年毎多種多様の武術に対し「証」を挑み打ち勝ってきた歴史なのだ
隠密故に丹水の名は大衆に広く伝わることはない。
だが時の大名や一部の高名な武芸者の間では"最強"という称号とともに丹水流は広く知れ渡った。
陰水の流れ止め得ぬ八十年。餓鬼を見下ろす冷月に似て。
日の当たる表舞台に出ること無く丹水流は世の武芸者衆へと睨みをきかせ続けてきた。
・・・我々は「証」を報せ、実行させる。水鵺じゃ。

最強を名乗るだけあり、なかなかとんでもないことをしている丹水流。
まあそのぐらいしていなければ唯の自称最強にしかなり得ないか。
そして、前回の「証」から数えて本年が正にその八十年目に当たるという。

今度の「証」は先の丹水流交流会の優勝者。丹波文吉が選出された。
丹水流証頂者に丹波文吉を任ずる

やはりそういう話となりましたか。まあ、そうでなければ水鵺がここには来ませんわな。
しかし何故文吉はその水鵺の者らしきものと相対しているのか。腕前を試されているのか?

そちらも気になるが、久右衛門としてはまず何よりも気になることがあり、水鵺たちに問う。
もしこの「証」の任務を断った場合どうなるのか。
また、文吉がこの任務に失敗。対戦相手に敗れた場合どうなるのか。その答えは既に定まっている。

「証」に敗れた場合死を以て償わなねばならない
「証」を断れば殺す。逃げても一族を挙げ地の果てまで探し出し必ず殺す

殺す殺す言いすぎですぜこの爺ちゃんたち。
いやあ、最強の名を守るためとはいえ苛烈な掟でありますなぁ・・・実際に敗れた人たちはいるんですかね?

話の流れからするとこの時代の最強の最強の流派・人物は講道館の嘉納治五郎ということになるのでしょうか。
文吉が嘉納治五郎に挑み、命を落とすことを良しとしない久右衛門が何かする流れとなりそうですが・・・どうなるのか。
うーむ、一気に話が動き始めた気がしますなぁ。よいことです。

・放送部なかじま!
円山晃先生の非リア充系学園GAGが4週連続掲載。

放送部はあまりラクそうな部活という気はしない。というか何をやる部活なのだろうか?
発表とかしないといけないとなると気弱な子には辛いのだが・・・中島はその点は問題ないか。

確実にリア充ではないが、行動するだけのバイタリティには溢れている様子。
うまくすれば今後充実する可能性はありそうだが・・・どうなんでしょうかねぇ。

・いきいきごんぼZ
ストレッチで体を柔らかくしておけば全身の関節をあらぬ方向に曲げられても平気でいられるってわけだ!!
☆ッYAッ!と並んでの星矢ネタ・・・冴えておるわ・・・!!

2週連続で下駄箱に入れたラブアイテムを処分される女子。可哀想に。

ヤバイからといってどこに捨てたんだ枷井。まさか廊下にぶちまけたのではあるまいなッッ!?

いやらしい本を持ってトイレから出てきたと聞き、いい反応を見せる委員長
いつもの眼鏡割れではないこの反応。ふむ、これはこれで・・・良し!!

・名探偵マーニー
冒頭から思考世界に入り込んでいるマーニー。
ロイドさんでもこの状態のマーニーはお手上げなんですよね。いつから入り込むようになってしまったのやら。

さて、今回のマーニーの思考はメカニックについて。
史上最悪の愉快犯メカニック。五年前マーニーはメカニックの手に落ち、死か殺人の選択を迫られた。
この時の悪夢をいまだに見るというマーニー。辛い話であるが随分と強い子に育ったものだなぁ。
昔は家庭環境のせいもありどちらかというと暗い子だったというのに・・・やはりゆりかちゃんのおかげということか?

それはさておき、メカニックの分析掘り下げが開始されます。
用いるのは如月アリアさんに渡した鴻上有の日記
彼の日記にはメカニックのマークがあった。しかしどうやらこれまでは怖がって深く調べずにいられなかったらしい。ほう。
メカニックに固執して追いかけているようでやはり恐怖している部分は確実に存在していたわけですな。当然と言えば当然だが。

警察に残っているメカニックの犯罪記録によると直接的ではないがかなりの人が死んでいる。
file49での浮井君の事件のようにメカニックにそそのかされて復讐殺人を行った人もいる。
つまり人に法の一線を越えさせるのがメカニックの好むやり口であるそうな。面倒くさい奴だなぁ。

日記にある奴の初期の行動。彼は海外を転々としたあと、日本で職につくでもなくブラブラする。
すべてが高級な場所。高級なクラブ。パーティー。会員制のホテル。
口八丁手八丁っていうのかな。機転と人懐こい笑顔、行動力のたまものか。
その中で友人を増やしていく。セレブリティ、政治家、芸能人、その妻達・・・
日記だけど実名は伏せられてる・・・だれかに見られることも想定していたのかな・・・
天才的な会話力。それが奴の最大の武器でもあるのか

やはり人材や繋がりは宝でありますわな。そういう方面が強いってのは厄介である。
でもこれってマーニーにも同様のことが言えるんですよね。マーニーもこれまで随分と人とのつながりを深めているわけで。
まあ、口八丁手八丁の部分も同じようにあった気がしないでもなかったりしますが。

セレブにはセレブで悩みが多い。
親しくなったメカニックは相手から相談を持ち掛けられることも多かった様子。
例えば旦那のDVに悩む島田夫人。
島田はカブキ役者で体裁上仲の良い夫婦になっているがちょっと異常なカンシャク持ちだという。
立場的な問題もあり、離婚も簡単には出来ない。辛い立場な夫人。
ならばその島田よりも夫人の方が立場が上になるよう取り量ろうとするメカニック。ようは島田の面子を潰せばいいわけだ。

日当五万と経費別でどうです?成功報酬は別途で・・・まあ別に儲けようとは思ってませんよ。

何だかどっかで聞いたようなセリフである。
結構な額に聞こえるが、セレブな人たちには特に問題ない額なのかねぇ。
何はともあれ、メカニックの勧めに従い島田に罰をと頼んでしまう夫人。

O・K。メカニックにお任せください

ポーズこそ決めてはいないがこれまた聞いたことのあるようなセリフ。思わず吹き出すマーニー。
これは偶然の一致なのかどうなのか・・・似た者同士な部分があるということなのかどうなのか。

さて、依頼を受けたメカニックは早速人を使って島田の面子を潰すように動く。
酒の席で挑発して手を出させるように誘い、そこから全裸で謝罪してしまうまで追い込む。
うーむ、これは確かに面子も丸潰れでありますわな。ううう。
これで少しは自分がやってきたことを考え直して態度が改まればいいんでしょうが・・・どうなりますか。
メカニックに言わせればこれ位で二人はやっと対等ってとこだろとのこと。

俺が提供するのは「カード」みたいなものさ。そのカードどう使うかは本人の選択に任せればいい

気取った感じでありますなぁ。
まあ、全部解決するよう立ち回るのは難しいですし、本人がどうにか出来そうな所まで動くってのが賢い立ち回りか。
これもまた人に選択をさせるメカニックのやり口ってことなんですかねぇ。

それから鴻上はそのなんでも屋を生業にしだす。主に上流階級をクライアントにして。
まるで手品のような計画。突然消えてしまったり、また違うところに現れたり。
そして名刺としてあの歯車のマークを使うようになった

この辺りの話だけ見ると善人ではないが完全な悪人とまでは言いきれない。少なくとも凶悪という感じではない。
マーニーが最初に会った時もそういう印象であったが、それは重傷で弱っていたからだと思われる。

再会した時のあの狂気・・・あれが奴の本質だ
私は上弦の月が嫌いだ。まるであの男の笑顔のようで怖いから。

少しポエミィな感じで呟くマーニー。当然のことではあるが、幼少期のトラウマは根強いですなぁ。

さて、ここで年代別にメカニックの犯罪を整理しだすマーニー。
メカニックが日記に書いた事件とそれに関連してると思われる被害届を並べていく。
犯罪白書からメカニックの初の殺人と思われるものは2002年10月5日から始まる資産家一族の消滅
消滅・・・どうやら一族皆殺しとなったらしい。ほう。

その間の日記側には妙な空白がある。どうやらその時期何かあったようだ。
年末に後日談として書かれた部分があるのでそこから何があったのか読み解くことができそうである。

間庭という旧家の一族。
その一族の娘さんから遺産の捜索をお願いされるメカニック。
どうやら二代目が酔狂な人らしく、子供のため宝石を家に隠すと書き置きしていたらしい。
親族としては家を壊すことは出来ず、何とかその隠された宝石を探し出して欲しいとのこと。面白い依頼ですな。まさに宝探し。

メカニックは見事に宝を見つけ出す。
この宝石の山があればウチの借金も返すことができると喜ぶ間庭一族。
依頼した娘さんは純粋に喜んでおり、アナタに依頼して本当によかったと述べている。
が、報酬金額の話になった際に突然メカニックを殴り倒す親族。
どうやらメカニックが提示した報酬額は発見した宝石の三分の一であったらしい。
発見の功労者なのだし、多少割高かもしれないが正当な報酬。
しかしどうやらその宝石の多さに目がくらんだのか、メカニックを亡き者にして総取りをしようと暴れ出したようだ。おやおや。
依頼した娘さんはメカニックを庇おうとするが親族の暴走は収まらず、庇うならお前もと・・・

警察の資料だとこの人もメカニックに殺されたことになってる・・・
でも日記だと身内に殺され鴻上といっしょに山の墓に埋められたんだ。その山が水雲山

警察の資料によると行方不明になっている間庭葉子という名前がある。これが依頼した娘さんの名前でしょうか?
それについてはさておき、宝石を手に入れて喜んだ間庭一族。しかしその後彼らに恐怖が襲い掛かる。
鴻上のカゲが邸内をウロつくようになったからである。

いくら探しても実体が掴めず幽霊のように捕まらなかった。
オバの友子は家を出て逃走した。しかし翌日交差点で引き逃げされ死亡。現場には歯車の落書きが・・・
二番目に宝石の一部を持って逃走したオジは三日後ホテルで自殺していたのが発見された。
シャツの胸に歯車のマークが残されていた。
間庭家内はパニックにおちいる。この間、一族の人間が警察に助けを求めたため資料が残っている。
しかし死の連鎖は止まらず、わずか二か月で間庭家一族は地上から消滅した。この時から歯車のマークは恐怖の象徴になった。

これがメカニックの狂気の始まりでありますか。
しかしどうやって埋められた状態から助かったのだろうか。助けがいたのだろうか?
気になったマーニーは水雲山について調べてみる。
山での事故情報を調べるために警察の資料を毛利さんの名前を出して調べさせてもらう。
うーむ、便利に使われてますなぁ毛利さん。ちゃんとフォローしているし、悪用しているわけではないとはいえ・・・

それはさておき、気になる事件の記録が転送されてきた。
10月13日。二合目にて遭難者発見。誰かに長時間監禁されていたらしく低酸素症で重体。しばらく入院したとのこと。
この記録から入院記録を当たってみると、確かに運ばれたのは鴻上有。
ハイカーに発見され二か月入院しているらしい。入院初期は言葉もしゃべれないほど憔悴していたそうな。
何というか、鴻上はここのところよく重体になっている気がしますなぁ。いずれも回想ではありますが。

それはともかく、この入院記録が本当だとするとおかしなことがある。
間庭家の最初の死亡が10月5日だから時間が合わない
やっと退院したころには間庭一族はほとんど死亡した後である。

この時期まだ部下を持たずメカニックは一人で動いていた。手口もギリギリ事故に見せていて奴が好みそうな手口。
・・・ということは、メカニックは二人いるのか・・・

おやおや、ここに来てメカニック複数人説が飛び出しましたよ!!
まあ、確かに鴻上は色々とイカれている感じで人に選択を迫る男であったが凶悪な感じは薄かった。
小さなマーニーに爆発物持たせる時点で凶悪と言えば凶悪な気もするが、まあその時は爆発しなかったからってことで・・・

なんにせよ、愉快犯な面のメカニックと凶悪犯の面のメカニック。
見ている限りそれぞれ別の顔があるように思われる。
なるほど、二人いるのであればそれは説明がつきそうであるが・・・となるとこの凶悪なメカニックは何者なのか。
一番怪しいのは鴻上と一緒に埋められたはずの間庭家の娘さん。
入院記録の時に名前が出ていないし、先に脱出してメカニックとなった可能性は十分にある。

さてさて、何やら妙なことになってきました。
この衝撃の事実に辿り着いたマーニーは何を思うのか。そしてマーニーに日記が渡るようにしたメカニックの考えは如何なるものか。
対決の時が近づいている気がしますが・・・うーむ、どのような展開となるのか。気になりますなぁ。

・バーサスアース
フェルゼルと応戦するゲトレー少佐。
かつての弟子とはいえ、さすがに柱の戦士と化した兵真くん相手に一人で立ち向かうのは無謀と言えましょう。
だからこそ、ハルトが向かう。
傷ついた体を無理矢理修復し、イヨちゃんの少佐を救ってほしいという涙を背に受けて向かうのだ。
これだけの短時間でダメージの回復を行う。これは深柱との融合が相当高まっているということではなかろうか・・・心配だ。

シェリカはハルトを信じようと述べて再び気を失う。
イヨちゃんも不安な気持ちは十分わかりますが、今は急いでシェリカを運んで行ってあげて欲しいところです。

マントル熱線の熱で遮断されていた通信が回復。
それによると少佐はどうやら無事だったらしい。
あの一瞬でシールド――十二式耐熱複合防護盾(type12)を構えて熱線を防いだらしい。
これもイヨちゃんが立ち去る前に出しておいてくれた装備でありますか。危ういところでしたなぁ。

遠距離攻撃してくれるなら幸い。このまま盾を構えつつ脱出すると考える少佐。
しかしその遠距離攻撃が通じないと分かるや否や近距離攻撃を仕掛けてくるフェルゼル。
うーむ、喋らないから分かりにくいけどやはり知能は高いようですな。それとも体に染みついた戦闘訓練によるものか。

ヒョーマ。最も大切なのは相手との距離だ
常にこちらの優位な距離を保つことが重要だ。それはシールドマンのお前でも例外ではない。
調査では柱型以外の敵もいる可能性があるらしいからな。様々な事態に対し臨機応変に対応しろ。

どうやら師の教えをしっかり守っている様子。これはいい師弟対決ですなぁ。

深柱の力を駆使するフェルゼルは人間の時とは比べ物にならないパワーとスピードを有している。
が、それでも少佐からしてみればまだ隙は多い。
攻撃を空振りして出来た隙を見逃さず、フェルゼルの左肩にスカルペルを振り下ろす!!当たった!!

切断される左腕。また左腕か!!
その際に露出した胴体内部。どうやら肋が外甲になっているらしい。こりゃタフそうだ。
そして腕を切られたぐらいでは痛痒は感じないのか、反撃を行うフェルゼル。
残った右腕で少佐を吹き飛ばす。万全の状態で殴られていたら少佐の上半身が千切れ飛んでいたところだったぜ・・・

倒れながら髄幹の位置のサーチを行う少佐。どうやら背骨中央にある様子。
肋骨の隙間に水平の角度でスカルペルを叩き込めば倒せるかもしれない。

合討ちならいける!!

圧倒的に不利かと思われたが、ついにその段階まで持って行った少佐。やりますなぁ。
覚悟も決まっているようですし、このまま他の面々の礎となろうとしている少佐。

マーベル。シェリカ。ケイラン。ライツ。イヨ。後は頼んだぞ!!

攻撃を仕掛けてくるフェルゼルに合せて捨て身の攻撃を仕掛けようとする少佐。
しかし、そのタイミングで駆けつけた人物が・・・残るフェルゼルの右腕を切り落とす!!

空を滑るように駆けたハルトの一撃。この見開きは素晴らしくカッコイイ。
これでフェルゼルは両腕を失い、ほぼ戦闘不能の状態になったといえる。
そしてハルトは少佐に下がってと述べる。

そいつはオレの相手だ

意を決したハルトは実にカッコイイ。少し思考も柱寄りになっていっていないかが心配でありますが・・・
何にしてもやはり兵真くんとの決着をつけるのであればハルトの手によるものでないといけませんかねぇ。
かつて兄と慕った相手なだけに、辛くとも自分の手で・・・と。

しかし考えてみると兵真くんは色んなキャラと絡みがありますなぁ。
ブレイカーズの3人に加えて少佐とも絡みがあった。師弟対決での決着も十分あり得る話でした。
そして少佐の弟子だったということはマーベルたちにしてみれば兄弟子にあたる可能性もある!!どっちが先かは不明ですが。
その絡みもあり、ひょっとしたら同じシールドマンのライツなどは兵真くんのことを知っていたかもしれませんな。
やはり超弩級複合式耐熱対甲防御盾の弩は兵真くんのドレッドのことだったのか・・・!?

盛り上がりを見せる最中、ここで信じられない情報。
予告に次回最終回の文字が書かれているのだ・・・こ、これは一体・・・!?
正直この流れでいきなり終わるというのは考えにくい。
右弦左弦両方とも戦いは広がっている状態だし、伏線となっている部分も数多くある。
終わる気配も漂わせていないのにいきなりのこれは・・・どういうことなのか!?

序章終了と同じように一端の区切りという意味での最終回なのかもしれない。つまりは掲載紙の移籍とかそういう方向での。
そういう風に考えるとフェルゼルとの決着はその区切りとしては相応しいのかもしれない。
兵真くんが自爆して序章が終わったのなら、次の区切りも兵真くんとの戦いでつけるべしと。こういう流れなわけだ。
こりゃここで倒された兵真くんが更に復活してくる流れありますぜ!!

・雨天決行
おーこった、おーこった。天野くんが怒ったァー

赤舌のタネ明かしをじっくりして見せたのはどうやら甲人を怒らせたかったかららしい。
何とも悪趣味でありますなぁ赤マント。それだけ興味を抱かれているということなのかもしれないが・・・

とはいえその赤マントにしてみてもここまでのお祭り騒ぎになるとは思っていなかった様子。
この場所にほぼ全ての力が集結した感じになってますものねぇ。まさにお祭り騒ぎ。
まさか校長である紋波さんまで来るとは思っていませんでした。やる気十分な様子ですがさてはて。

色んな人から敵意を向けられている赤マント。
その人気っぷりに興味を示したツチノコ。アイツら全員殺った後でいいからオレと遊んでくれと言い出す。
やはり戦闘狂な感じですなぁ。しかも・・・

アイツら全員ってオマエらも入ってんやで

どうやら敵味方関係なく暴れまわるつもりでいるらしい。これぞ戦闘狂!!
開戦の合図はそのツチノコが土を操って巻き起こしたビルの弾幕によるものとなった。
高いビルがミサイルのように降り注ぐ。とんでもねぇなぁ。
エイジュは学園の全員を乗せてどうにかビルの攻撃を逃れる。
が、追撃を仕掛けてくるツチノコ。どうやらエイジュの巨体がお気に召したようですな。

襲い来る土くれを拳で迎撃するエイジュ。
さすがのパワーであるが、ツチノコの操る土は自在にその姿を変える。
うーむ、土属性というとそこまで強くないイメージがありますが、この変幻自在な動きはなかなか厄介ですよ。
頑丈なエイジュは簡単には倒れないが、なるほどこれなら戦車や戦闘機も物の数ではないわけだ・・・

さらに体を脹れあがらせ、ツチノコに挑みかかるエイジュ。
しかしここでツチノコは土を操りながらの乱打をお見舞いしてくる。うーむ、強い。
エイジュも決して弱くはないんでしょうが、これは相手が悪いとしかいいようがありませんな。
パワーで負けているのでは勝ち目がまるでないって話ですよ。

思ったより楽しませてくれないエイジュに失望の色を見せるツチノコ。
さっさととどめをさそうとするが、そこに割り込んできたのは何と紋波さん。
おやおや、まさか紋波さんがツチノコと相対することになるとは・・・!!

ツチノコの土の一撃をかわす紋波さん。
いや、ただ交わしたわけではない。土と下半身が一体化している・・・!!これは一体!?

ワシの能力は「鵺」!体内に3つまで他物質を保持することが出来る!!土との同化もたやすいことでな。

ほう、これは面白い能力ですな。
右腕は鋼鉄のようになっている。これで殴りつければ相当な威力となるでしょう。
うーむ、しかし鵺とはまた面白いところを持ってきましたなぁ。しかもなかなかトリッキーな能力だ。
うまくすれば戦いの年季の違いを見せてくれるかもしれない。
そう期待したいところであったが、どうやら少し老いすぎた様子の紋波さん。あと10、イヤ5つ若ければ・・・

まぁ・・・そうも言うとれんかッ。この化物、ここでワシがしとめる!!

性分も能力も危険なツチノコ。
今ここで仕留めると宣言する紋波さん。
いやあ、ツチノコのセリフじゃないけど実際侮っておりましたよ。ジイさんやからってナメてたわぁ!!
それなりにツチノコを手こずらせてはくれると思うが、どこまで頑張れるのでしょうか・・・注目です。

ツチノコもひょっとしたら平等に赤マント側の勢力とも争ってくれるのかもしれないが・・・
そういう期待をしてフリーにするには危なすぎる存在ですわなぁ。
それにしても学園側の人数はいるものの非戦闘要員が2人ほどいるし、決して有利とはいえない状況である。
絹田さんや夜行が来てくれればかなり優勢になると思うのだが・・・
いや、考えてみると赤マント側の3人もあんまり直接的に強い感じではないんだよな。意外と今のままでもいい勝負になる?

・ウチコミ!!
2年前、オレはチームの力になれなかった

中学時代。春樹にとっては中学最後の試合となる大会でのこと。
団体戦を辞退した紅林に代わり団体戦に参加したヒョーマ。まだ白帯だった頃のことである。
それでも持ち前の速さを生かしてポイントを稼いでいたようだが、寝技で逆転されてしまったらしい。おやおや。

代わりに出た2年の俺が勝ってればもっと上に行けた・・・俺の力不足だ。
力になれなかった。チームの・・・俺を救ってくれたハルさんの力になれなかった。
ハルさん。あの時とは違うぜ!!

自分の力が足りなかった2年前のことを思い起こすヒョーマ。
しかし今は違う。十分に力をつけ、その時とは逆にポイントリードを覆すために寝技をしかけている。
その時の悔しさがあったから寝技も十分に練習してきたってわけですな。いい回想だ。

残り数秒。必死に絞めるヒューマ。必死に耐える小田桐。
しかし残り2秒を残したところで気絶してしまった様子の小田桐。うーむ、こればかりは根性だけでは何ともなりませんわな。

危ういところでありましたが、見事に勝利してみせたヒューマ。ナイス一本!!
これには武蔵原陣営大盛り上がり。八乙女先生もアガっております。
希ちゃんも思わずガッツポーズ。後で照れたりしているのもいいが、地味に春樹と動きがシンクロしてたりもする。仲良いなお前ら。

敗れた小田桐はさすがに意気消沈している。
立学の一員である自分が武蔵原の無名の選手に負けたのだ。消沈してもおかしくはない。
が、そんな小田桐を馬鹿野郎と一喝する新堂さん。

立学の部員なら1回負けたくらいでへこんでんじゃねぇ。バーカ

もちろん強豪としてのプライドも面子もあるのだが、それで怒ったりはしないいい先輩。
むしろ小田桐の特徴である自信を潰さないように配慮してくれている様子。
うーむ、敵校であるのにやけに魅力的な連中でありますなぁ。いいよいいよ。
その配慮に乗って疾風の如くテンションをあげてくる小田桐。さすがである。

自陣に戻ったヒューマ。レンのハイタッチはかわすが、春樹の称賛にはこっそりとであるが嬉しそうな様子を見せている。
なんとも素直じゃない子ですなぁ。もっと喜びを表に出してもいいのよ?

それはさておき、武蔵原はいきなりの2連勝。
あと1勝すればチームとしての勝利となる。まさかここまで優位な展開となるとはなぁ。
まわりの立学の連中もざわついている。が、残りの3人はさすがに強敵。3年の榎、新堂、そして2年エースの紅林。
それに対して武蔵原は副将と大将が1年の2人である。さすがにこれは荷が重い。
実質この中堅戦の結果がチームの勝敗を分けることとなる。

立学の榎とは去年も戦った雪村さん。その時は手も足も出なかったらしい。
当然更に強くなっているだろうし、果たして雪村さんは対抗できるのかどうか・・・
固くなる雪村さん。その肩に、何と八乙女先生から激励の一撃が飛ぶ!!

キャプテンでしょ!しっかりしなさい!

そう告げて、背中、尻と順に叩いて気合を入れてくれます。
春樹によると柔道選手がよくやる気合の入れ方だそうな。ほう・・・?
そしてその後のアドバイスも的確。
雪村さんは受けが強い。相手は後がないからがんがん攻めてくるだろうけど、そこをじっくり受けて相手の焦りを狙うというものだ。

八乙女先生の決めたオーダーで2連勝してるし・・・まさか・・・ここまで計算してたっつーわけじゃ・・・

ようやく春樹たちも八乙女先生のことを訝しげに思うようになりました。
そこで日下部は語る。只者ではないのかもと。その根拠は初めて道場に来た時にマッサージをした感触による。

いい筋肉をしていた

いい筋肉と書いていいからだと読む。しなやかで力強い体は男性だろうと女性だろうと魅力的ということか!?

それはさておき、一気に気になる存在となった八乙女先生。
データ収集が板についてきた純ちゃんが八乙女マチカの名前で検索をかける。
すると、そこに出てきたのは大学の柔道でメダルを獲得しているらしき人物の画像。
いや、それはいいのだがその姿は・・・じゅ、重量級の選手・・・?

マジか!?

これが昔の八乙女マチカ。マジか!?いや、どうやらマジっぽい。
いやいや、多分柔道の経験者なのだろうと思ったし、腕前も確かなのだろうとは思ったが・・・まさかこの姿は予想外!!
昔は柔道に打ち込んでいたが、大人になってイメチェンしたとかそういう話だろうか。
希ちゃんたちにせっかく可愛いんだから柔道なんてやらない方がいいとか言ってましたな、そういえば。
うーむ、今ガツガツした感じになっているのは昔味わえなかった方面の青春を味わうためとかそういうことなのだろうか。
そう考えると色々と辻褄が合うようなそうでもないような。

しかし前回ちょうどギョーザ耳について感想を書いていましたが、八乙女先生も見事なギョーザ耳でありますな。
寝技の稽古もしっかり積んでいるということである。さすがだ!!
こりゃ髪を伸ばして隠すしかありませんわな。付き合うことになった相手にバレたら一悶着ありそうで怖いですな!!
やはり付き合うとかいう話になったら経歴は隠さずに話すべきであるってことですな。
今のところ何となく雪村さんといい感じになっていなくもないが・・・さてさて。

・3LDKの花子さん
相変わらず中学生とは思えないアイドルオタ練度の高い信くん。
押したい子がそれぞれいるのは分からないでもないが、仲良くしなさいよ。

グッズが神衣と呼ばれるようになる世界・・・平和なような逆にそうでもないような・・・

生粋のギリシャ人までいるとはさすがですね。
ゴールド会員は日本人化されているというのに。ていうかシジ雄って。シジオスってことかい。

・突発!コハルの武技
最後にデカイ花火を打ち上げ、物語的にも風呂敷を広げる。これはこれでなかなか良い終わり方。

獄太生徒会長殿は実にスッキリされたお方。しかしパパ言うな
何はともあれ最後までマイペースな人でありました・・・

とりあえずコハルは髪を下ろして落ち着いた感じの表情でいる時が可愛いと思いました。

・木曜日のフルット
準備中では終わりにはなっていないのではなかろうか。そんなツッコミを入れるほどの相手じゃないから困る。
まあ、迷惑なことには変わりありませんけどね。フハハハハハ

・総合感想
新しい連載が開始されれば終わる作品もある。
仕方がないことではあるが、寂しい話でもある。というか、纏まりきってない作品が突然終わる流れはちょっと・・・
色々と思う所が出来てしまっていけませんなぁ。

さて、次号から福田やすひろ先生の最強少女さゆりが連載開始。
集中連載から連載開始まで結構早かった気がしますな。
そして天山まや先生のツクモモモも復活読み切り。ほう。
さらにタップからコミックス発売記念ということでセブンきゅ〜ぶが掲載。
さらにさらにイカ娘が重大情報を発表するのだそうな。なんだろうか・・・気になる所であります。



2014年 11号


・思春鬼のふたり
新進気鋭の異能作家本誌襲来!!
反転邪郎先生のスプラッタ・ラブ・アクションが開幕!!

次回予告でこのアオリが入っていたためある程度心構えはできていました。
とはいえ、巻頭カラーの2ページ目で既に殺しが始まるとは思いませんでしたよ。正直な話。

卒業生代表として答辞を読むほど優秀で人当たりの良さそうな主人公、辻侘救(つじ たすく)。
そんな秀才クンが人殺しで、その殺害現場をクラスメイトに目撃されたという流れ。
これはいけない。目撃者は即座に消さなければ。
そう考え、メガネのクラスメイトの女子へとナイフを向ける侘救。が、このタイミングでメガネ女子が発した言葉はこれ。

たすっ・・・侘救くんの第二ボタンをください!!

首元にナイフ突き付けられながら何を言っているのだこの子は。涎まで垂らして。
つい下の名前を呼んじゃったとか今更慌てられても。いや、そもそもそこが気付くポイントではない。
侘救の方も、この状況でその台詞なの?と突っ込むしかない。
が、それに関しては元々知ってたからとの答え。

辻くんが殺人のボランティアしてること

ほう。殺人のボランティア。凄くアレな言葉の並びであるが、まあそれはさておこう。
それよりも何故この子はそんなことを知っているのか。
話によると今回の件だけではなく、入学してすぐに侘救の行動をチェックして日記につけていたらしい。
信号無視して人を撥ね飛ばした警官を殺害したり、毎晩騒音を立ててた暴走族の総長を殺害したり、
自分の子供に売春させてた両親を殺害したり、酷いイジメをしていた高倉さん――今この場で血塗れになっている子――を殺害したり。
なるほど・・・侘救が気付いていなかっただけでもう全部全部見られていたわけでありますか。そりゃ驚かれることもないわな。

それよりも侘救の方がストーカーに遭遇したのかと慄いている。
確かに慄くべきかもしれないが、それを気にするのも優先順位的にどうかと思うぞ侘救。
リコーダー舐めについてはさておき、チョコの中身の話はむしろ聞いておいた方がよかったかもしれないな。

ともかく、どっと殺る気が萎えた侘救。第二ボタンをメガネ女子――白雪厘子さんにあげることにする。
まあ、これまで目撃しておきながら何も言わずに来た相手であるし、今更目撃者だから絶対に殺さねばも何もないですわな。
後始末も手伝わせて共犯のような形にしているので安全性も増すという話である。

さて、その夜。
侘救の部屋でケータイアプリのキャラが侘救と会話をしている。
"世界お掃除機構"(WCO)のイチ担当と名乗るこのキャラにより色々と設定が明らかになる。
今回卒業式で殺害された高倉さんは酷いイジメを行っており、"お掃除依頼"が来ることになったそうな。ほう。
まあ自殺者を複数人出しているみたいだし、そりゃあ恨みは相当買っていたでしょうわなぁ。

ボランティアとのことだが、"お掃除依頼"をこなすとWCOからポイントがもらえるらしい。
そしてケータイキャラのコスチュームがもらえたりするらしい。うむ、好きな人はさておき興味ない人にはどうでもいいな。

というわけで、ここでよい子のためのWCOルールが掲示されます。

第1条。お掃除人は法的責任能力の低い"18歳未満"じゃなきゃダメだよ!
第2条。依頼されたターゲットを殺そう!
第3条。自分の正体がバレそうになったら目撃者も殺してOK!(自己判断で!)
第4条。お掃除人同士の殺しはダメだよ!仲良くしようね!
第5条。ルールを破ったらおしおきだよ!

なんともアバウトというか、やっていることの割に制約が少ない。というか疑問点が色々と出そうな内容である。
例えばお掃除人が成長して18歳を越えたらどうなるのか?自動的に引退となるのか?とか。
ルールを破ったらというのはこの五箇条のルールだけなのかとか。気になる部分である。

何にせよ侘救は白雪さんのことが気になる様子。
彼女とは中学3年間1度も話したことがない。
控えめで大人しい。かといって暗いというわけでもなく、どこにでもいそうなその他大勢の1人。
そんな印象の子であったが、その実はとんでもない子であったという。
あの大人しい子が重度のストーカーだっただなんて・・・思いもしませんでした!!って感じですね。
ニュースのインタビューでもそんなことをするような子には見せませんでしたって言われるタイプだ。
しかしウサギと一緒の場所に埋めてしまうとは・・・確かに掘り返しにくいですけどね。

すっかり殺す気は萎えたのかと思ったが、やっぱりどうしようかと悩んでいる様子の侘救。
目撃されたことに気付かなければモヤモヤすることもなかったのにねぇ。
どうでもいいが、もう少し人目につかない、後処理のしやすい場所で殺害すればいいのに。

というわけで、もう1度あって殺すか殺さないか決めようと考える。
でもまあ、基本的に白雪さんは面と向かうと殺す気がどっと失せるタイプの子だと思うんですよね。
実際デートの誘いと思ってカチコチになっておりますし。純情だけど思い込み方は大胆だな。

侘救の趣味は人殺し。趣味やったんかい。
何故殺しをしようと思ったのか。それは少しでも幸せな世の中にしたいという思いからだそうな。ほう。
基本的に依頼の来たターゲットしか殺せないけど腐ってどうしようもない人間を殺せば少しはマシになるって考えでしょうか。

たとえば絵に描いたような幸せいっぱいの家族なんかほんの一部だよ。
ちょっと1枚皮をめくればたくさん出てくるんだ。救いようのない。そんな家庭がね・・・
(そういえば初めてのターゲットもそんな家庭だった)

幸いこの国は未成年の犯罪には甘々だし、仮に捕まっても精神異常者のフリをすればいいとも語る侘救。
ふーむ、WCOのお掃除人が18歳未満なのはその辺りにもかかっているんですかねぇ。
世界規模の組織のようだし、もう少し何か考えがあっての設定な気もするが・・・はてさて。
侘救の方はあくまでシリアスに、真面目に自分の考えを話している。
のだが――白雪さんは白雪さんで真面目に自分の恋路に夢中になっている様子である。深刻な空気になる気配がねぇ!!
まあ実際の殺害を目撃した現場であの反応だしなぁ。あの時以上の空気を作るのは難しかろう。
それにしても白雪さんはさらりと面白いことを言う。
幸せを奪うのは簡単だけど、幸せを運ぶのは大変、か。
壊すことと造ること。造ったものを守ること。どれが一番大変か・・・考えなくもない話ですな。

結局殺す気にはなれず帰宅する侘救。
その侘救の家までついていく白雪さん。家は4駅ほど先だが3年間いつもここを通って帰っていたそうな。そ、そうか。

今日ね・・・私、この3年間で1番楽しかった。本当に・・・本当にありがとう

普通にしていれば可愛い子であるのだが、うーむ。
そんな白雪さんが落としたICレコーダー。
落とした際に再生されたのだが、そこに入っているのは侘救の学校での宣誓や授業中での受け答えといった内容。うわぁ。
まあ、それはもうある意味予想できた話なので良しとする。
それより気になるのは一番古い録音された内容。その内容は白雪さん自身が吹き込んだ言葉であった。
それを聞き終えたところで侘救はこう述べる。殺りに行こう、と。

侘救と別れて家路につく白雪さんは幸せいっぱい。景色もよかったねと祝福してくれております。ウフフフフ。
あまりにも幸せで、今なら私――死んでもいいかも。なんて考える白雪さん。そこに迫る凶刃――

その凶刃の持ち主は公園の警告ポスターに記されていた通り魔によるもの。
あやうく他の犠牲者と同様に白雪さんも斬りつけられるところであったが、急いで駆け付けた侘救が助けてくれました。
ふむ、どうやらこの通り魔も殺害ターゲットであった様子ですな。犯行内容もえげつないし、そりゃ依頼も来るか。
侘救が殺りにいこうと言っていたのはその通り魔がすぐ側を通り過ぎたからなんですな。
しかし急いで駆け付け白雪さんを救ったのは通り魔がターゲットだったからという理由だけではない。
何でも白雪さんは侘救が初めて依頼を達成した時の殺害相手の娘であったらしい。

1年前に私を助けてくれた"あの人の"声は忘れられるはずがない。
私をいじめてたお母さんを殺してくれた人・・・

娘の虐待。それだけではなく大勢の人から恨まれるような人だったらしい白雪さんのお母さん。
それはそうと、侘救は初依頼の時から目撃されてしまっていたんですなぁ。
そしてその時は目撃者の白雪さんを平然と見逃していたという。本人もそのことは忘れてしまっていたようだが・・・
まあ、入学式の1年前の話ってことは小学生ですしね。忘れちゃっても仕方ないよね。
目撃者とはいえ、虐待にあっていた子を殺す気にはなれんでしょうさ。これから幸せになって欲しいと思っても不思議はない。

――私は侘救くんのおかげで幸せになった
この中学3年間、ずっと侘救くんを見続けられるなんて・・・考えただけでも嬉しい!
目標は第二ボタンをもらうこと!あと・・・それから・・・侘救くんにこの気持ちを伝えられたらいいな。

そんな言葉がICレコーダーには記録されていた。
そう、白雪さんは侘救が初めて救った人だったのだ。
初めて救った人を自分の危機回避のために殺す。それは確かに躊躇われる行為であるな。

かつて侘救は自分の非力さに絶望したことがあるという。
でも今は人を救えてるんだと実感しているそうな。ほう、この辺りはWCO絡みの伏線になりそうな流れですな。

ともかく侘救に白雪さんを殺すことはできない。それはもうハッキリしました。
むしろ白雪さんを見ていると色々と不安になってしまう様子。それは分からないでもないですなぁ。
殺されかかったりしたというのに不安がったり暗くなったりする様子もないですし・・・
虐待から救われて色々と精神の成長の方向がおかしな側に向かってしまったのだろうか。こりゃ心配になるわ!!

てなわけで、無事に中学を卒業。高校の入学式を迎える侘救。
私立だから顔ぶれは中学の頃とは大きく変わっている様子。
しかしここでも新入生代表として名前を挙げられる侘救。どれだけ秀才だったんだ。というか目立ちすぎじゃないか?
まあ、目立つことによってまさかあの人が殺人してるなんてと思わせることは出来るかもしれないが・・・うーむ。

それはさておき、代表の言葉を述べているところで気になる光景を目撃する侘救。
当然のように同じ高校に入学し、ICレコーダーを構えている白雪さん。
その白雪さんに向けて隣の子が銃口を向け――

ばぁん

何でありましょうねこの女子は。
次回予告では殺人マニアなんて書かれているわけでありますが・・・
ケータイキャラの担当さん曰く、侘救と同じような人間ということだが、やはりお掃除人なのだろうか?
お掃除人同士の殺しはご法度。しかし白雪さんを狙うのは問題ないってことでしょうか?
いやでもさすがにこの女子の殺人を目撃したわけではない以上、この女子が白雪さんを殺せる正当な理由はないわけで・・・

色々と考えさせてくれる第1話でありました。なかなかキャッチーな内容ですなぁ。
突然の殺害シーンや、話の噛み合わないヒロイン。そして世界お掃除機構という存在。
考察する部分は色々ありそうですが・・・この先どういう方向の物語となるかはまだ分かりませんな。
青春ものとなるのか、もっとドロドロしたドラマとなるのか・・・
とりあえず白雪さんにはずっと笑顔でいてもらいたいものですね。うん。侘救は毎回苦労することになると思うが、ガンバレ。

・弱虫ペダル
今まで起こせなかった奇跡をついに起こして見せた手嶋さん。
そのゴール前のギリギリの勝利への執着はまるで1年生レースの時の小野田見てるみたいでしたよと今泉君は思う。
ふむ、それは最大級の賛辞と考えて良さそうですな。
実際手嶋さんの走りは凄く、その熱は見ているインハイメンバーたちにも伝播している。

強く手を握り過ぎて震えてしまっているという坂道。それに同意する今泉君。
鳴子も口ではしびれてないとはいうが、実際は震えている。
それにあのハートはもう凡人のモンやないでと太鼓判を押してくれる。
ちなみに鏑木のこれで手嶋さんは正式にキャプテンなんですよね?という言葉は無視される。何故無視するの!?
馴染んできたと思いつつ、地味に浮いてしまっている鏑木。まあこれは1年3人が仲が良すぎるのが悪いってことで。

手嶋さんの走りに痺れている一同。
いや、もはやそんな言葉では済まない人がいる。青八木さんだ。
居ても立っても居られず、手嶋さんの後を追って走り出す青八木さん。

純太・・・勝った・・・!!勝ったぞ純太。おまえは今まで勝てなかったゴールスプリントを!!オレは見たぞこの目で。
どんなに頑張ったんだ純太。どんなに辛かった純太。
オレの願いなんて応援の力なんて1%の力にもなってない。全部おまえの力だ。全部おまえが1人で頑張ったんだ。
おめでとう純太!!

涙をこぼし、満面の笑顔で手嶋さんを讃える青八木さん。麗しいですねぇ。
その青八木さんが見つけたのは、コースアウトして大の字に倒れている手嶋、古賀2人の姿。
派手に転倒したという感じではない。バイクは綺麗に横になっており、2人は空を仰いで大きく息をついでいる。精根尽き果てたか。

悪いな。ちょっと休憩中なんだと述べる手嶋さん。
だけど実のところ古賀さんを支えたタイミングで脚やら背中がつって倒れ込んだらしい。
まあそりゃあね。限界を超えての走行だったのだし、それぐらいはなりますわなぁ。
むしろ去年のように肉離れしなくて良かったと思う所である。

青八木さんが2人の間にどっかりと座り込む。
それを見て上半身を起こす2人。ようやくこの3人が再び笑顔で向き合えるようになったみたいですな・・・その点は良かった。
しかしここからの古賀さんの話でしんみりした感じとなる。

結局1回限りのインターハイになっちまったな。
もう3年でオレが出ることはない。1年の時のインターハイが最後だった・・・
よかったよ。全力でやっておいて・・・
ケガしてるのにとびだして・・・無茶をして・・・起こったことは不幸だったが後悔はしてない
チームがあんな状況で唯一狙えるのがオレで・・・今考えても自分ならとびだしてたと思う。出しつくしたレースだった。

静かにそう語る古賀さん。
手嶋さんはてっきり古賀さんはあの時のことをずっと後悔していると思っていた。
その辺りの思い違いもあり、どう声をかければいいのか分からなくなっていたわけでありますな。

わだかまりは解け、会話することで更に理解は深まった。
古賀さんは笑顔になって立ち上がり、悔しいがしょうがない。走るとするかと告げる。

ん?これは合宿だろ。オレにはこの3年間で達成しなきゃならないことが残ってるんだ。
知ってるだろ。オレは980kmの男。1000kn――走破だよ

確かに追い越し禁止と言うことで勝負はしたものの、今日の分のノルマはまだ走り終えていない感じである。
1000km走破を目指すのであれば、今日はまだ走らなければいけない。
だけどそれは勝負するための走りではない。あえて言うのであれば自分との勝負としての走りでありましょうか。
それでもそれは一人で行うことではなく、他のインターハイメンバー6人を含めてのこととなったわけであります。

追いついてきた坂道たちが口々に古賀さんを讃える。
敗れたとはいえ古賀さんの走りは凄かったし、昨年もインターハイに向けての整備など陰ながらサポートしてもらっていた。
その感謝を述べると古賀さん。今年はちゃんと行く。全力でサポートしてやるよと約束してくれます。しゃす!!

坂道から今泉、鳴子と1人1人に話し掛けていく古賀さん。
さすがに1年間ずっと見てきただけあり、色々と詳しい様子ですな。
鳴子に何かあるんじゃないかと話しかけたりしている。さてさて、何が飛び出しますのか・・・
さすがに本番で宣言通りに発火して燃え上がり、300℃突破するとかそういう話はないと思うが・・・いやでも・・・いや、ないな。

鏑木に対してもアドバイス。1人きりの1年というのは不安でありましょう。
だけど古賀さんもまた同じ状況で走ったわけだし、その言葉には信頼を置くことができる。
とにかく全力を尽くす。そこからしか次のステップは見えてこない。この言葉を受けて鏑木はどう成長するのか。楽しみです。

手嶋さんや青八木さんに今更かける言葉は無い。
お互いもう言葉にしなければいけないことは残っていないでしょうからねぇ。
というわけで、最後に古賀さんは全員にこのような言葉をかけてくれます。

ケガをしろ。そしたらいつでもオレが代わりにインハイ走ってやる!!

おっとっと。そのパターンは確かにあり得ますな。
一番の控えメンバー。そりゃ脱落者が出れば当然その穴を埋めるポジションになりますわな。
実際その流れになる可能性もあるかなとか思ったものですが・・・逆に古賀さんが口にしたことでない気がしてきちゃいました。

口ではそのようなことを言った古賀さん。
しかしその言葉を激励と受け取り、走り出した面々が見えなくなったところで本当のことを心に浮かべる。

ガンバレよ。ケガはするなよ。
大丈夫さ。いつでも見て、オレがアドバイスしてやるよ。オレはケガには詳しいんだ――

涙となって溢れだす3年分の想い――
目を覆い、そんな自虐的な言葉を述べる古賀さんの姿は本当に痛ましい。
あの転落がなければ、ケガが軽ければ、そもそも金城さんがリタイアさせられていなければ。
色々と思うことはあるけど、それらの過去はもう取り戻すことはできない。
だから古賀さんもその点について後悔はないと言うのでしょうな。
そして手嶋さんの成長を認めたのも本心でありましょう。でも悔しさがあるのもまた本心であり、涙するしかないと・・・

この流れだと古賀さんがメンバーになるということはなさそうですなぁ。ううむ。
まあまだ鏑木が1000km走破できずに終わるという可能性はあったりするわけですが・・・どうなりますか。

・侵略!イカ娘
思い込みの強さという意味では渚ちゃんの方が一枚上手でありましたか。
というか渚ちゃんは本当、目的のためにはなりふり構わない怖さがある。
これが人類を守ることになるなら私は悪魔にだってなります。別の作品ならダークヒーローのセリフですぜ!!

捏造写真は千鶴さんなら巨大化以外は出来そうなことだったりするので困る。
いや、千鶴さんなら巨大化もできたりするのか・・・ひょっとして・・・!?

・バチバチBURST
力士と書いてちからびとと読む
マッスル全開センターカラー。しかしやはり力士のマッスルポーズは何か違和感がある。

豪快に闘海丸を押し出した鯉太郎。歓喜。
土俵でガッツポーズはという声もありますが、観客の盛り上がりも含めてこれは仕方がないですよね。
敗れた闘海丸も楽しかったぜと声をかけてくる。いい戦いでありました、本当に。
鏡川親方もこの取組を見て昔を思い出している。

フン・・・またやられちまったな・・・あの顔に・・・
アイツは窮地になればなるほどそれを楽しむかのように笑いやがった・・・
懐かしいモン思い出させやがって・・・

鯉太郎の親父である火竜との戦いを懐かしく思い出す鏡川親方。
どうやら現役時代は何回か取組をしたが、結局火竜に勝つことはできなかった様子。
そんな鏡川親方に話し掛けてきたのは・・・ツッパリ君!?
仁王さんに額に穴を開けさせられたツッパリ君じゃないですか!!
いや、それよりも問題はその中の人である。そ・・・その声は・・・

ツッパリ君「闘海丸はまだまだ強くなるぞ・・・顔もワシによく似ておるしな・・・」
鏡川親方「身に余るお言葉・・・

一体この方は何者なのだろうか。確かに闘海丸はツッパリ君に似ている気はするが・・・ん?中の人の顔の話とは違うのか?
さすがに鏡川親方もマスコットとしてのツッパリ君に恐縮しているってわけではあるまい。可愛い目をしているとはいえ。
そうかー。鏡川親方のスタイルはその可愛いお目目を隠すためのものだったんですなー。ハハハ。

ツッパリ君の中の人は往年の名力士か誰か何でしょうな。
虎城親方や火竜の所属した天城部屋の親方とか怪しそうであるが・・・さてはて。

さて、鯉太郎の勝利により観客は凄い盛り上がりを見せている。
昔は舌打ちするようなヤツがいたりしたものだが、今は笑顔で激励が飛んだりしている。
まあやっぱりその評価はクソガキというものなんですけどね。これは正しい評価であるから問題ない。
周りの反応がまるで違うことに驚いた様子を見せているマコ姉。良い感じである。

この激戦は鯉太郎が制した。しかしまだこの決定戦は終わりではない。
誰かが2連勝をしなければ終わらない。闘海丸にもまだチャンスは残っている。
とはいえ、天雷と鯉太郎との2連戦で体力というガソリンは底をついている闘海丸。

まぁ・・・それは鮫島も同じだと思うがな・・・

まさしくその通り。
この優勝決定戦後の幕内の取組のことも考えると、余り時間を取らせてはもらえない。
よって休憩を挟むこともなく、すぐに次の取組に臨まなければいけない鯉太郎。
言いたくはないけど先に取り組む方が圧倒的に不利ですわな。

この状況であの王虎と立ち向かわなければならない。絶望的な状況である。
救いがあるとすれば常松がダメだと言ってくれたことか・・・いや、そういう逆張り的な考えはよくないな。

くだらん・・・すでに誰の目にも結果は明らか・・・

そのように語る虎城親方。確かにスタミナの消費量が違いすぎる。これではもう・・・
ついそう思ってしまうが、それでも観客の中にはまだ、まだこっからだろと声をかけてくれる人がいる。
おや、これはまた懐かしい顔ですね。最初に観客として鯉太郎を応援してくれた不良君じゃないですか。今も見てくれてたんだ・・・
不良君の声から波紋は広がり、声援が沸き上がる。
その応援の声はこれまで2回あった王虎の取組の時とはまるで違うもの。鯉太郎を応援する声が多い。
今まで色々と言われながらも愚直に必死に戦ってきたことによる正当な評価が下されようとしているのだ。
見よ、この鮫島コールを。それを受けて鯉太郎はこう叫ぶ。

うるせええ!!

一喝しおった!!そして・・・凄絶な笑み!!
その笑みはまるで父である火竜を思い起こさせる。
虎城親方はその姿を思い浮かべてしまい、激しくえずく。ゔえ゙え゙え゙!!
相変わらずトラウマを抱いているようですが、一体どれほどの因縁があったというのでしょうか。過去の話が気になりますなぁ。

悪童と天才・・・禍々しいまでに血腥い・・・親子二代にわたる因縁か・・・

山崎記者も因縁という言葉を出してきている。
ふむ?これはついに火竜と虎城親方の因縁について詳しい話が描写される流れでありますかな?
火竜を各界から追放することとなったあの事件はどのような原因で起きたのか。気になるところです。

せっかく観客の評価が裏返ったというのにこの態度の鯉太郎。
でもまあ、鯉太郎のキャラクターはクソガキという面で固まってきていますし、これはこれでいい。
火竜が悪タレと呼ばれていたわけですし、鯉太郎も悪童――クソガキ路線で行くというのは悪くない。
観客の方もムカツクなコノヤローと言いながら応援するというスタイルでありますな。
プロレスっぽい感じで相撲協会からはちょっとどうかとか言われそうでありますが。

・3マッスルズコラボ漫画
奇跡筋肉連結漫画(ミラクルマッスルリレーコミック)!
まさか2度目があるとは!!そして相変わらず勢い一直線の内容だ!!
オチに至るまでまるっと予想でき、その期待通りにやってくれる。鉄板とはこういうものか・・・!!

バレンタインにも筋肉臭を潜ませる。これがチャンピオン式であります。筋トレで疲れた体は甘いもので癒そうぜ!!

・囚人リク
仲間たちの会話から閃きを得た様子の田中一郎。
突然の雨はあがり、太陽が姿を見せようとしている。
その光指す空の下を歩く田中一郎。また光を浴びようというのか・・・!?

レノマ・・・今月末に刑務所の行事はないのか?

顔の前で両手を妙な形に決めて尋ねる田中一郎。なんだ、考え事するときのポーズなのかこれは?
いやまあ、確かに考え事する時って指を回したり妙な構えになることはありますけどね。うん。
それはさておき、レノマサさんが言うには月末に全棟対抗野球大会があるらしい。
ほう、それは是非とも参加しておかねばいけない行事でありますな!!

野球大会は楽しみだ。しかし今は脱獄のことを優先しなければいけない。と、当然ですね。
で、田中一郎の更なる質問。備品室に家庭用品はあるか?とのこと。
これに関してはひと通り揃っているとの答え。これを聞き、田中一郎はしばし考え・・・

見えた。こうだ

相変わらず奇妙なポーズで作戦が思いついたことを示してくれる田中一郎。
その内容は読者には分からない。が、何やら凄いらしい。
そしてどうやらこの作戦を成すには大勢の力が必要となるようだ。誰か1人が働けばいいというものではない。
かなり大掛かりな作戦らしいが、果たして上手く行くのだろうか。その不安についてはリクが保証をしてくれる。

ここから飛び立つにはこれしかないよ。
今までも1度だって、おっちゃんが間違ったことはない。いこう。これで

リーダーの力強い承認を頂けました。これならもう異論を挟む余地はありませんやね。
そしてここで進み出てきたレノマさんはこう述べる。

この作戦は固い結束が必要だ。裏切りは許さねぇ

まさにその通り。となれば、誓いの盃を交わすしかありませんわな。そう、血の盃だ

レノマさんから刃物を借り、自分の手の甲を斬りつけ、血を絞るリク。
なんというかすっかり自傷に躊躇いのない子になってしまいましたなぁ。頼もしくはあるが悲しくもある。
そして刃物はレノマさんや椿へと回っていく。
受け取った刃物で傷を作り、リクが広げた手の上にそれぞれの血を落としていく。
なるほど。さすがにこの人数では2人や3人でやっていたように組み合って飲み交わすという手法は難しいですわな。
血を垂らし、一度リクの掌の中で混ぜ合わせてしまおうという話か。
天野や松尾だけではなく史郎さんも痛そうな顔をしているのが何だか可愛らしい。

沢田はアホらしいということで参加せず。
残る8人の血を混ぜ合わせ、各々の手の甲に擦り付ける。そしてそれをそれぞれが口へと運ぶ。

行こう。必ず東京へ

ついに脱獄メンバーによる固めの盃が交わされましたな。
これに参加することのなかった沢田はまあ、予定通り途中で争い別れる流れとなりそうでありますな。

さて、今日も備品室に忍び込んでハンググライダーの製作に取り組むリクとレノマさん。
いちいち去る前に分解して片付けなければいけないのは面倒ですなぁ。まあ仕方がないけども。

備品室と言えば田中一郎が訪ねていた家庭用品。
どうやら電池などを用いて何か作る必要があるようだが何だろう。田中一郎も詳しい作り方を知らないらしいが?

さすがに専門的な知識が要りそうなものを作るとなると素人には如何ともしがたい。
というわけでその知識がありそうな人物の所に足を運ぶ2人。その人物とは・・・須藤くん。久しぶりの須藤くんだ!!
しかし久しぶりの登場なのに早速イジメられている様子の須藤くん。見るからに大人しそうだしなぁ。無理もないか。

おい!弱い者イジメするな!!

相変わらずこういう光景は見逃せないリク。
例え見知った顔でなかったとしても飛び出していったことは疑いようもない。
そして見開きで決まるレノマパンチ。さすがボスは頼りになりますなぁ。

お前らもよく覚えとけ。この須藤は俺のダチだ。次やったら殺すぞ。

ほほう。これは嬉しいお言葉でありますな。
これで須藤くんもしばらくはイジメられるようなこともありますまいて。良かった良かった。

さて、それはさておき須藤くんには用事があって会いに来た2人。その用事とは――

遠隔操作型の発火装置の作り方を教えてほしい

ほう。そう来ましたか。
須藤くんはハッカーの経験はあるようだけど、そういうことも詳しかったりするのだろうか?
ソフトとハードでは色々と違いそうだが・・・まあ、読書家だしそういう知識を持ってる可能性はありますかな。
しかしその発火装置をどのように使うつもりなのか。
印象的にはボヤ騒ぎを起こして看守の目を引き付けるためのように思える。
でもそんなの置いてあるの発見されたら警戒されることになりそうだしなぁ・・・むむむ?
それとも発火装置を作動させてスプリンクラーを動かすのが目的だとか?
スプリンクラーが動けば農場のビニールハウスの屋根が締まって電子ロックの解析が出来るようになる!!
うーむ、繋がっているようで繋がっていなさそうな推論だ。よし、分からん!!

・真・餓狼伝
道場破り行脚と京太郎との戦いを終え、ついに帰郷する丹波親子。
生憎と家につく寸前に雨に降られてしまいました。
しかし久右衛門の表情が固いのはそれが原因ではない様子。

文吉・・・丹水の交流会。出場するつもりか?

父のこの問いに、自分の実力を測ってみたいから出場すると答える文吉。
だがどうやら目的はそれだけではない様子。
久右衛門も見破っていたようでありますが、文吉が出場する目的は丹水本家の威信を取り戻すためである。ほほう。

確かに文吉が活躍すれば本家の威信を取り戻すことも出来るでしょう。
しかし「交流会」という和やかな響きであるが、丹水のそれは凄惨を極めることとなる。

・・・雌雄を決する形。つまり「一本」。
・・・丹水における「一本」とは究極な形。対戦相手を戦闘不能にすることなのじゃ
文吉。気持ちは分かる。だが出場はならんぞ。
だいたい今まで齢十五の若さで勝つことはおろか、ワシは出場した者さえ聞いたことがない。

いつになく固い表情でそう述べる久右衛門。
せめてあと四年は待ってほしい。そう考えている様子。
しかし文吉は出場し、優勝すると力説する。うーむ、相変わらず頑固な息子である。
思わず勢い込んで反対しようとして滑って転んで泥だらけになる久右衛門。しょうがない父ちゃんだ。
自分が汚れることも厭わず、父を助け起こしながら文吉はこう述べる。

俺は必ず優勝する。そして今まで散々親父をバカにしてた奴らを見返してやるんだ

この親にしてこの子あり。
久右衛門が文吉を想うのであれば、同じように文吉も久右衛門のことを想っている。
自分の実力を示す。それは同時に師匠である父の才覚を示すことでもあるということだ。
これが文吉が燃えている最大の理由なのは疑いようもありません。いい話ですなぁ。

というわけで、息子のそのような想いを無下には出来ず、数か月後の丹水交流会の出場を認めてしまう久右衛門。
この丹水の交流会は・・・凄惨を極めたようだが何とダイジェストで省略される!!

死闘を繰り広げる丹水流の精鋭たち。それぞれが皆一様に強かった。
がしかし。並み居る強豪の中で丹波文吉の強さは抜きんでて光った。
決勝戦の相手は当交流会の大本命と目されし男、"千切り絞め"の杉村真澄
百進百退の攻防の末――今、丹水交流会を丹波文吉が制したのである

ボロボロになりながら掴み取った勝利。これで本家の威信は取り戻すことができた!!
久右衛門も涙を流し、このことを亡くなった父や兄に報告する。
そして文吉をお守りくださりありがとうございましたとお礼を述べる。うーむ、やはりよい親子ですなぁ。この家はさぁ。だが――

その晩。闇より深き漆黒を纏いし人影が・・・丹波家へと接近づいていた

黒装束に黒頭巾。しかも髑髏を象った面相と言うあまりにも怪しい一団。
とても勝利を祝いに来たとは思えない。
が、逆にこれだけ怪しい連中が怪しいことをしに来たとも考えづらい。だって怪しいですし!!
というわけで、久右衛門へのサプライズパーティーを仕掛ける文吉たちのイタズラという説を推すことにします。
予想が当たってくれるといいのだが・・・どうなりますかなぁ・・・

・実は私は
いつになく緊迫した様子を見せている紅本先生。
マンション住まいのようですが、戦闘の結果ボロボロになっているじゃないですか。あらあら。
当然の如く争っている相手は茜ちゃん。どうやら頼みがあるけど紅本先生が聞いてくれない様子。

明里よ・・・私は悲しい。なぜだ?なぜ頑として・・・なぜ藍澤にチョコを作ってくれと頼んでくれん!?それくらいいいだろう!?

そんなもの自分で頼めよ!!
部屋を消し炭にするほどに暴れる内容がこれとは・・・さすがというかなんというか。
茜ちゃんとしてはプライドが邪魔してお願いが出来ないとのことである。
でも料理教室の時に思いっきり跪いてましたよね。あまりの衝撃による事故とか言われましても、もう色々と今更である。

たまには市販以外のチョコが食いたい。そのひたすらな想いで暴れまわる茜ちゃん。性質の悪い子供か!!
さすがにこれは承服されるはずもない。受け入れる様子のない相手に落ち込む茜ちゃん。

そうか・・・ならば仕方ない・・・もはやこの星を滅ぼすしか・・・!!

どういう思考の流れでいきなりそんな結論に達したものか。
ともかく、地球の未来は藍澤さん達のチョコに託されることとなりました。
達。そう、何故かチョコ作りのために呼び出されたのは4名。葉子さん、藍澤さん、凛ちゃん、獅穂さんの四名である。
茜ちゃんの力をよく知る4名ということなのだろうが、獅穂さん料理とかはまるでダメだったのでは・・・
というか、早速ボタン留め合戦を凛ちゃんと繰り広げているようなのですが。何か可愛い構図ですね。

それはさておき、紅本先生はこう告げる。
市販のチョコに飽きたこのババァが手作りチョコをくれなければ地球を滅ぼすと駄々をこねていると。
そして、今地球に巨大隕石が一直線に向かっているそうな。それはもうありえないスピードで。

角の生えた巨大な隕石が地球に接近中。いやいや、確かにこれなら地球を滅ぼすことも可能かもしれませんが!!
目的のためなら手段は選ばない。スマートさの欠片もない茜ちゃんらしい力技だ!!
ちなみにこの隕石の情報は藍澤母からの通信で本当のものであると分かってしまう。
さすがに宇宙人。宇宙のことは把握が早いですな。
急げ藍澤さん。隕石衝突まで残された時間はあと3時間24分。あと3時間24分しかないのだ

というわけで、手作りチョコ作成開始。
まあ正直藍澤さんなら3時間どころか3分もあれば余裕で作れるんじゃないかと思われる。
というか他の3名は何故呼ばれたのか。これはどうやら紅本先生に考えがある様子
さすがに隕石をコントロールしている間は茜ちゃんも集中せねばいけないらしく、無防備になるようですが・・・?

それはさておき、相変わらずどういうことかというスピードでチョコを完成させる藍澤さん。いつ冷やしたん!?
そして素晴らしい出来栄えなのに勝手にこの程度ではと落ち込む藍澤さん。
茜ちゃんはそのトリュフのフォルムを遠くから見ただけで少女漫画のように胸きゅんしているというのに!!
やたらと可愛いことになってるから困ったものですね、この悪魔はさ。

あぁ弄びたい!!私の口内で弄びたいぞ!!

すっかり虜となっている様子の茜ちゃん。これならば隕石もすぐに止めてしまいそうである。
が、身を乗り出そうとした茜ちゃんの角を掴んで制する紅本先生。しかも椅子に縛り付けだす。

さて・・・隕石衝突まで残り3時間といったところですか?
耐え切れるといいなぁクソババァ。藍澤以外の作る数々の創作チョコを相手に3時間

は・・・はめられたー!!
なるほど。藍澤さんはオトリ。最初から紅本先生の本命は残りの3名。茜ちゃんへの復讐が目的だったのだ!!
この3名ならば必死にやればやるほど大変なものが出来上がること請け合い。
それが示すかのように、トップバッターの獅穂さん。大変なものを一生懸命作ってくれました。

チョコバナナ改め・・・痴女子バナナだよ

割り箸にバナナを刺し、チョコをコーティングするシンプルな食べ物。
そしてバナナは腐りかけになると甘みを増すという。
その痴女子バナナからは男を誘う腐りかけの果実のような・・・否!!完全に腐った果実の匂いがしていた!!
いやいや。腐りかけどころか痛み過ぎてるじゃないか!!別のまずいものに見えるぞ!!ビジュアル的によろしくない!!
そんなものを食わされた茜ちゃんの感想は――

口いっぱいに広がる異臭。何の歯ごたえもなくつぶれるその実。
そしてその後からやってくる甘酸っぱ・・・いや酸っぱいな、これ。
これはもうなんというか・・・うむ!腐ってるな!!

ポーズと演出こそは藍澤さんのケーキを評した時と同じなのに内容と表情は全くの大違いでございます。
それにしても獅穂さんは一体どこから腐ったバナナなんて入手してきたのか。
そしてその谷間に挟んでいる新鮮なバナナは何故使わなかったのか。挟むのは新鮮な方がよいとかそういうことなのか。どうなのか。

どうにか痴女子バナナに耐えた茜ちゃん。まだ隕石はコントロール下の様子。
しかしまだまだこのデスレースは始まったばかりであります。
続いて登場するのは葉子さん。茜ちゃんはもう色々なチョコを食べているだろうと考え、目新しいものを用意したようだ。

きっとこれなら今まで食べたことないと思う・・・!!

ダース単位に区分けされた長方形のチョコ。
その匂いはチョコのものではない。安心感のあるスパイシーなこの香り。これは・・・

茜「ってただのカレーのルーではないか!!」
葉子「ちゃうよ?カレー寄りのチョコやって!!」
茜「チョコ側の歩み寄りが全く感じられんのだが!?

一応チョコも含めているのかどうなのか。さすがにカレールーそのまま出したってことはないと思うけど・・・どうなんだろう。

そして続けての登場は凛ちゃん。
地球の未来のために一生懸命作ったという凛ちゃん。自分でもかっこよく出来たと思うとのこと。

よく味わってほしい。悪魔殺しの秘薬・・・!!

!?
角の生えた髑髏。確かに見た目はかっこいい。というか職人芸と言える。
匂いは意外にも普通のチョコ。だがそれが逆に不安を煽る。しかしこの名称と形。
これはどう考えても茜ちゃんに対する殺害予告ではあるまいか!?

紅本先生「さ・・・さて校長。ありがたくいただきましょうかね」
茜「まっ待て!!これは本当にダメなヤツだろ!?私だって生きている・・・生きているのだ!!」
紅本先生「う・・・うるせェ!!こちとら地球の運命かかってんだ!!世界のためにくたばれ!!

色々とグダグダな流れになってきております。
しかしまあ、この秘薬がどのような効果を持つかはわかりませんが、ここを耐えれば次は藍澤さんの番となりそうである。
他の者には隕石が落ちるまでに2個目を作る手際の良さは無い。つまりここさえ乗り切れば・・・!!
そのように考える茜ちゃんの前に姿を現したのは・・・朱美みかん!!

みかん「・・・ん?何?あの角女に食わすチョコ作ってんの?」
藍澤「あぁ・・・そうだ!!君も手を貸してはくれまいか?彼女との過去のいざこざは忘れ協力してほしい!!」
みかん「過去のいざこざねぇ・・・・・・んふ

そりゃあもう、みかんにしてみれば色々な目に合わさせられた相手でありますからねぇ。
外道クイーンがこの機を見逃すはずもなし!!茜ちゃん大ピンチ!!思いっきり自業自得であるがね!!

そうえいばみかんはまだ茜ちゃんの正体とか知らないのですかね?
葉子さんや藍澤さんの秘密は明かすわけにはいかないにしても、茜ちゃんについては本人も隠す気ないしそろそろいい気もするが。

それはさておき、今は眼前の地球の危機についてである。茜ちゃんは更に差し迫った命の危機についてであるな。
紅本先生に話し合いを申し出る茜ちゃん。世界の半分をキサマにやる!!とのこと。悪魔らしいが小者感丸出しのセリフだ。

ちっ・・・黙れこの独身が!!

あ。踏んではいけないところを踏んでしまった感じ。
どうやら和解の線はなくなったようです。隕石衝突まであと2時間40分・・・

紅本先生「ならチキンレースといくかっ!!隕石様が堕ちるのが先かてめぇがくたばるのが先か!!」
茜「くははははは愚か者めぇ!!キサマは地球を救う最後のチャンスを逃したのだ・・・あの世で後悔するがいい!!

掛けるのは地球の未来。余りにも激し過ぎるチキンレースであります。
紅本先生も昔は大の得意だったんでしょうなぁ。チキンレース。単車でやるならともかく、さすがにこれは迷惑すぎます。

というわけで早速ロシアンシューの被害にあう茜ちゃん。悪魔でも仕留める威力があります。
分身出して暴れながら藍澤さんのチョコを求める茜ちゃん。撃退する一同。ハズレを引く葉子さん。
そうこうしているうちに巨大隕石は地球に迫る。祈る人々。
猫型の宇宙船は必死に追跡を行い、隕石の衝突を食い止めようとしている。
しかしすんでの所で奇跡は起きた。直撃コースを進んでいたはずの隕石が徐々に地球から逸れていくのだ!!

こうしてチョコの力により地球は救われた。
しかしその陰で死屍累々となった空間のことを我々は忘れてはならない。
茜ちゃんはともかく、何故葉子さん以外の全員が例の顔で倒れているのか。皆で付き合って食べたのかと凄く疑問はあるが、まあいい。
というか葉子さんはクジ運がいいのか悪いのか・・・残念そうな顔してるけど、そんなに大当たりしたかったのか!?

てなわけで色々と惨事な回でありました。
ちなみにこの号が発売されたのは2月13日。つまりこの回はバレンタイン回ということになる!?
恋愛要素が全くもって絡んでいないので後から見たらそうなのかどうかもわからないでしょうからここに一応記しておく!!
作中でのバレンタインはまともな形で行われますように。南無南無。

・毎度!浦安鉄筋家族
勇ちゃんのは行き過ぎかもしれないが、あかねちゃんの野球への興味のなさは逆に凄い。赤い奴って。

凄く可愛い勇ちゃん。だというのに涙は本当に・・・
そりゃカープチョコはないだろうけど、そういう話ではない!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
タイガース先頭打者の三原。小林の初球をいきなり叩く。
135キロの緩めのストレート。
その予想よりも遅い球にバットの出が早かったのかファールとなる。危ない危ない。

第2球。続いての球も135キロのストレート。これは遅い。
しかしどうやらこのスピードは山田が要求したわけではない様子。
ブルペンでは軽く仕上げているだけで本番ではもっと速い球が来るのかと思っていたようだ。
負けたら終わりなトーナメントなのにここまで投手のことを知らない状態で大丈夫なのか?

疑問に思われながらの第3球。これも135キロ。
三原もまさかの緩い球3連続。しかししっかりとこれを捕え、出塁してくる。
星王が球を追わずに最初からベースについていればアウトにできていたかもしれませんが、惜しいですなぁ。

それにしてもこの小林の球はどういうことなのだろうか。
中学時代小林の投球を見て里中はオーバースロータイプからアンダースローに変えたという。ああ、そんなこともありましたっけか。
ともかく、それだけ凄い速球を放る投手であったというのに、この状態はどういうことなのか。
時の流れが小林を変化球投手にしたというのだろうか?いやまさか・・・

ともかくまだ様子を見る構えの土井垣監督。
続いては二番の針。これは手堅く送りバント。
先発が藤村甲子園ということもあるし、ここは手堅く先制点を取ろうという流れでしょうか。
いや、Kジローが言うにはそれだけではない様子。
そう、今のタイガースには頼れる三番打者が帰ってきているのだ。王島大介の登場だ!!
ゲンちゃんはそれほど期待しておらず、次の力道玄馬の打席に注目しているようだが、とにかく期待の打者である王島の登場だ。

いきなり大変なピンチを背負うことになった小林。
土井垣監督は内心で山田になんとかしろと指示を出す。内心でかい。
いや口に出されても困りますけどね。せめて山田に事前に小林にはこういう球があってスカウトしたとか伝えておかんかい。
言わずに済ませている小林も小林ですけどね。
とっておきを出すまでは酷く打たれることはないと思っていたのでしょうか・・・?
とりあえず早くサイドスローやナックルといった得意技を見せて欲しいものであります。

・クローバー
吉良を倒し勝利を収めた神楽木を笑顔で出迎える花京院。
さすがチームリーダー。良い笑顔です

花京院も認める神楽木の強さ。
しかしその神楽木も吉良の強さは認めざるを得なかった様子。
とはいえ何にしても負けは負けですからねぇ。あの吉良が負けるとはとハヤトの動揺も大きそうだ。

これで花京院チームは勝ちパターンに入った。
二勝したら三勝目は大将で一気に決める。
というわけで、ロン毛ではなく次の試合は花京院が出てくるらしい。ふむ、やはりそう来ますか。

さて、一方のハヤトたちは敗れた吉良にゲンゲンが声をかけている。
吉良は負けたことを気に病んでいるようだが、そんなにしょげることはないですよ。
少なくともゲンゲンはまるで気にした様子はない。まあ暗くなるよりはいいかもね。
でもさすがにこの後またデザート食いにいこうぜと誘うのはどうかと。さすがに閉まってるだろうさ。

次に負ければ敗退が決まる美咲チーム。
誰が次に行くのか?と問われ、ここはオレだろと同時に答えるハヤトとゲンゲン。
ゲンゲンは順番だとオレだろがと言っているが、そんな順番決めてましたっけ?
戦った順番ならむしろハヤトの方が前に戦っているわけだしなぁ。
次に負けたら終わり。それに向こうは大将を出してきているのだ。

だから?美咲。オレが負けるってのか

そのように問われると困りますな。そりゃあゲンゲンの強さは信じていますけども・・・

けどアイツバカだろ

いやまったくその通り。今はあがっていないが、初戦はそれで危なかったぐらいですからねぇ。
しかしハヤトにまで遠慮なくバカと呼ばれるゲンゲンはある意味凄いというか何というか。
だが、決める時はしっかり決めるのもこのゲンゲンである。

オレは強ェぞ

カッコイイ時はカッコイイんですよねぇ。普段からそれが維持できないのは・・・まあ、ゲンゲンだし仕方がない。
"バカだけどバカ強い男"ゲンゲンの活躍に期待だ!!

・錻力のアーチスト
2回裏。清作のシングルヒットでノーアウトのランナーが出る。
しかし果たしてここから得点に繋がるのかどうか。
まずは八番の楠瀬。目立った感じのない彼に活躍の場面が来るのか!?

清作に打たれた左薙。そのことよりも桐湘のベンチが盛り上がってきていることを気にしている。
流れとかそういうのを重視している感じですな。このままのまれるわけにはいかないとも考えている様子。

練習時間が限られている進学校の僕たち栄春にとっては試合こそが最大の経験の場なんだから・・・
桐湘が喰らいついてきてくれるならありがたい。実戦の中で学ぶことができる。
夏の本番に向けてチームに栄養をつけなきゃいけませんからね・・・
咬みつき返して、あなたたちの血肉を糧にさせていただきます

肩をぐりんと動かし、奇妙な構えを取る左薙。
そしてその後に繰り出される投球はさっきまでとは違うもの。
いつもよりリリースポイントが高く、角度と落差がかなり厳しいものとなりました。ほとんど垂直じゃねーか!!

面白いことをやってくる左薙。
しかし楠瀬とてダテに下位打線を打っているわけではない。打てないのなら送るまでとバントの構え。
だが球威に押されてキャッチャーフライとなってしまう。あらあら。

そして九番の之路さんも送りバントを試みるが上手く行かない。
内角を鋭くえぐるコース。バントに失敗すると体に当たる可能性もあるし、ピッチャーとしてはムリできないコースだ。
結局三振に終わった之路さんに対し清作から声がかかる。

ドンマイ之路主将!!元々打撃には期待してませんから〜〜〜!!

ディスってるようにしか聞こえないぞクソ天然。
でも清作だから悪気はないんだろうなと分かってしまうのがまたアレである。
塁にでていなければ間違いなく制裁されてはいたでしょうけどね。

さて、打順は一番の児島に。
どうにか之路さんの熱投に応えたい。その想いで必死に粘り、喰らいつく。
6球程投げさせ、左薙の新しい投法による高さと角度とキモさに目が慣れてきた様子。キモさもポイントかい。
だが、どうやら左薙にはまだ隠し玉があったようだ。

自分をさらけ出すのはテレるなあ・・・けど、これ以上粘られて体力奪われるのは効率的じゃないよね・・・

そう述べながら放つのは、地に頭をこするかのように体勢を低くしたアンダースロー!!
上から来るのかと思いきや真逆の下から。
しかも球がホップしてくるという打ちづらさである。これは厳しい!!
1回の様子からして桐湘ならもっと点を取れるかと思ったのだが、左薙は思った以上に厄介な奴だったようだ。
上から来るのか下から来るのか。的をしぼりづらくなってきました。
しかし今回一番の驚きはこの後に待っていたりする。ベンチに戻ってきた清作のこの一言だ。

・・・アレなら中学の頃からたまにやってましたよ

え?いや、知ってたなら先に言えよ!!コミニュケーションとる気ねーのかクソ天然!!
さすがにこれは公開リンチされても仕方がありません。
事前に知っていれば少しは対策の取りようもあったというのに・・・
怖いわぁクソ天然。悪気があって黙ってたわけじゃないから本当に困る。
しかし左薙のその才能溢れる投球はこの男に火を・・・いや、火はもうついてるな。油を注ぐ結果となる。

1年で四番・エース。しかも3種類の投球フォーム・・・どんだけ器用なんだ左薙伏。ふざけんなバカ野郎!!

ヤケというか八つ当たりというか。ともかく之路さんの気合の入り方は相当なものの様子。
1回はお互い連打で得点が入っていたというのに、2回はお互い無得点という結果になりました。

さて、3回表桐湘の攻撃は打順よく二番の柊から。
上からでもモア上からでも下からでもタイミングさえ合えば問題ないと考える柊。
しかし時間のかけたアンダースローにそのタイミングを狂わされてサードフライ。うーむ、やりづらい相手だ。

続いて三番の頭木さん。
こちらは普通に三振に倒れてしまう。むう、残念無念。

そして四番の弐識登場。
今回は満塁だった1回とは逆にランナー無しの状態。
打たれても被害は少ないし、初めから1点リードを守り切れるとは思っていない左薙。
だが、この場はしっかり敬遠してきます。弐識とはとことん勝負しないつもりか・・・
賢いというかクレバーというか。相手している方にしてみればつくづく厄介でイラつく感じであります。
打開策があるとすれば、次の打者が活躍することなのだが・・・安保先輩に期待するしかないのか!?

・ANGEL VOICE
こんなことは誰も想像していなかった。
船和学院が2点リードしながら市立嵐山に追い付かれ追い越される。
後半残り5分。3年連続高校三冠の絶対王者が窮地に立たされていた

確かに試合が始まる前は――いや、この状況になる前までは誰も想像しなかったことでありましょう。
期待する者はいたとしても、本当にそうなってくれるとはという想いに捕らわれていそうである。

当然船学はディフェンシブな体制ではいられない。
同点に追いつくために全員攻撃を仕掛けようとする。
船学の生徒たちもここぞと必死に応援を開始。声援が力に変わると信じてあらん限りの声を振り絞る。

果たしてあの船学の怒涛の攻めを耐えきることができるのだろうか。
その質問に対して、黒木監督は大丈夫です!!と自信を持って答える。

ありがたいことに前の試合――準決勝の習実戦でいい経験をさせてもらえた。
お前らは最後の最後ギリギリのところで習実の猛攻から1点のリードを守り抜いたんだ。
船学と習実では攻めの圧力が違うだろう・・・だが、今のお前たちならたとえ船学の攻めであっても受け切れるはずだ!!

選手を信頼する監督。いいですねぇ。
それにこの試合はキーパーが所沢に戻っている。その部分の安心感も違う。
そしてこの試合にかける意気込みは今までのどの試合よりも高い。勝つぜ!!何が何でも勝つ!!

その市蘭の必死な守りを打ち破るべく、ゴールへと迫る船学。
柏原が中へと入れたクロス。所沢の正面へと飛んで行っている。
そこに立ち塞がる古川。ボレーで角度を変えるが・・・所沢が手で弾いてサイドネット。危ないところでありました。
これは所沢が防げなかったら芸術的なゴールとして讃えざるを得ないところでありましたよ。

船和学院のコーナーキック。
しかしセットプレーとなると船学は有利。なんせユゥエルの高さは成田であっても止めることができずにいるのだ。
それは敵味方、観客も含めて分かっている事実。古川もユゥエルの頭に合わせてくる。
だが、このセットプレー。制したのは成田!!ユゥエルの上を行った!?いや――

違う・・・オレが飛ぶ直前あいつが身体を寄せてきたんだ

前に言っていた通り、万代さんがやってくれたみたいですね。
敵味方共にユゥエルにボールが来るとわかっている。だからこそ出来たダブルチームというわけでありますか。見事に決まったぜ!!

さて、残り時間は3分。果たしてこの時間を守りきることができるのか。
どうやら残り3分を切ったところで船学の攻めに大きな変化が現れるようだが・・・?
まだまだハラハラする流れは続きそうで怖いですなぁ。

・ペーパーブレイバー
ねつのどはなみずはさておき慢性失禁って凄い表現ですな。風邪の諸症状の後につなげられても困る。

小学生にしてイスか足置きで毎日がソゥファンタジスタ。
よろしくないですね。いや、逆に年齢を経ていくことで段々と普通になっていくのか・・・!?

ビカリさんは何だかんだで面倒見がいいし懐が深いというか大らかというか。
左葉さんにはボロボロに言われていますが、やる気がない以外はそれなりに好人物なんじゃないですかね?
まあ魔王様としてみればそれはつまらないということで不服のようですが・・・
とりあえずご自慢のカラドボルグは大して自慢するほどのものでは最初からありませんでしたよ。残念だったな!!

・名探偵マーニー
コンニチワー。霊能力者のマーニーです。よろしく

朗らかな笑顔と共に冒頭からそんなことを言い出すマーニー。ついにその道に・・・いやまあ演技なんでしょうけども。

マーニーが現れたのはテレビ局の控室。そこには出番を待つ5名の男女がいた。
郷田、松園、介屋、妃、糸田
この5名はいずれも有名な霊能者でありTVや本で知られた存在であるらしい。
霊能者を騙るマーニーは5人に対し、みなさんどれ位見えます?私はボンヤリとしか見えないんですがと早速質問。
しかしそれに対して、そういう話はヤメましょうとやんわり留める松園さん。
他の面々のうち郷田さんを除く3人は見えてはいるがなるべく見えていないフリをするとのこと。そして残る郷田さんは・・・

あんまり笑わせんなよ。お前らも同じ穴のムジナだろ?
幽霊だの前世だのあんなもんただの商売道具だろ?金儲けのためにはいいが、信じる奴はただのバカだぜ

ふむ、なかなかハッキリと物を言う人ですなぁ。
もちろんマーニーも霊の存在。というより霊能者の存在については否定的である。
そんなマーニーが霊能者を名乗っているのにはわけがある。
そう、それは五日前のこと、三井センパイが大ケガをして病院に運ばれたという話を前花さんから聞いたのだ。
前花さんの話によるとこういう流れらしい。

最近本物の霊能者と知り合ったって喜んでたの。
三井センパイの怪談を読んだらしくて、そのつながりで。
一昨日その人に会うってメールがあって、次の日大ケガをして入院したって連絡が・・・

なるほど。その襲った霊能者を探してここまで潜り込んできたわけでありますな。
後頭部を強く殴られており、そのまま人通りの多い所まで走って逃げたがそこで倒れて病院へ運ばれたということらしい。
脳に異常はないので意識がもどれば問題はないらしいが・・・心配ですなぁ。

さて、控室の方であるが、どうやら郷田先生以外にも霊について信じていない人がいる様子。
松園さんの本職は占い。オカルトといっても分野が違うのでそっちは否定しても問題ないってスタイルのようだ。なるほどね。

いやあ。霊はいますよ。それに皆さん仲良くしましょうよ

不協和音を煽るような話題を振っておいてよくいう。
更にそこから話を広げようとするマーニー。有名な先生五人のうち二人も霊を疑っているなんてショックだと。

霊に否定的な郷田さんは証拠でもあれば見せてくれよと言い出す。
それを受けてマーニー。郷田さんの個人情報について語り出す。
家族の死因や現在の状況などかなり詳しい情報。郷田さんの反応を見る限りしっかり当たっているようですな。
なんでそんなことまで知ってる!オレの個人情報を調べたのかと郷田さん。鋭いですな。ああ、いやいや。

後ろの方が教えてくれたから・・・調べるなんて。探偵じゃあるまいしムリですよ。女子高生なんですから

どこまでも今回のマーニーは白々しいキャラでいくつもりの様子。
女子高生探偵もそこそこ有名になってそうな気はするが、いやまあ知らない人の方が多いに決まってはいるか。

マーニーは前花さんの依頼を受け、三井センパイを襲った犯人の特定に乗り出している。
相変わらず思考世界に入ると周りが見えないマーニー。厄介な話である。
前花さんもマーニーとの付き合い方が大分わかってきたんじゃないでしょうか。

さて、介屋さんもどうやら霊の存在は実は信じていないことが判明した。
マーニーの先程の郷田さんへの話についてもTV局のドッキリだろうと考えているようだ。ふむ。

どうやらマーニーは霊能者でありながら霊の存在を信じていない人を見つけ出している様子。
そしてマーニーがここに現れたのは三井センパイのスマホのやりとりから今日収録の番組に襲った犯人が出ると分かったからである。
霊能者対決番組。なので複数の霊能者が番組に出演し、誰が三井センパイを襲った犯人かはわからない。
それを特定するために霊能者を名乗って控室に入り込むこととなったマーニー。こういう流れなわけですな。

勿論何の伝手もなくテレビ局の控室に入ることはできない。
少年探偵である久儀君の関係で知り合った雨畑さんにお願いして入れてもらえることになったのだ。久しぶりですなこの人も。

オジサン悪は許さんからね。協力しちゃうぜ

いい笑顔を見せる雨畑さん。しかしマーニーに番組に出たいのか?とか聞いてますが、実は出て欲しかったりしたんですかね?
マーニーは最近演技をする回数が増えてますしねぇ。いい役者になれる可能性はありますよ。

それはさておき、霊を信じている霊能者は妃さんと糸田さんに絞られた。
しかしスキンヘッドのオカマ風で妃という名前はなかなかシャレてますな。ヒゲマッチョの姫神さん並にシャレている。

というのは置いておいて、マーニーはここで不穏なことを口にし出す。さっきからこの部屋の中オカシイと思いません?と。
その言葉を合図にし、部屋の外で異音と発光現象が起きる。
ドアを開けて外に出ようとするが何故か開かないドア。そして停電でも起きたかのように真っ暗になる控室。ホラーな流れですな。

霊を信じない方は騒ぐことないでしょ。でも、これは霊現象です。
しかもかなり質が悪く凶悪な、ある「呪法」です。
私には見えます。ある少女。片目を隠した少女が殺され怨念となり復讐しようとしている。
この怨念はもう人の形をしていない。巨大な歯を持ったヘビ。もう見境いがついていない。

その言葉が示すような化物が控室内には存在している。
響きわたる郷田さんの悲鳴。飛び散る血。電気が復旧した時、その凶悪な姿が露わになる。
身に覚えのある方は謝ってください!このままじゃ手遅れになる!!
マーニーのこの言葉と、凶悪な化物の姿を目にした糸田さんはついに罪を告白する。

ごめんなさい。あれは事故だったの!アナタが盗作だって暴露するって言うからカッとなって・・・!!

おやおや。しっかり引っかかってしまったようですな。
この化物は霊ではなく実際の物体。特殊メイク科の講師さんに用意してもらった昔映画で使ったセットの1つらしい。
うーむ、マーニーの人脈もいよいよ深まってきましたなぁ。良いことだ。

さて、犯人も特定できたことですし、マーニーによる説明が霊能者の先生方になされます。
友人が大ケガを負わされ、その犯人がこの番組に出る霊能者だというのが分かった。
友人とその霊能者の会話を読んだが妙なところがあった。それでワナをしかけてみたのだという。

普通の霊能者風の物言いってあるじゃないですか。思わせぶりだったり先祖がどうのその土地がどうのって・・・上から目線の発言。
犯人はそれがないだけでなく、三井さんの怪談は作り話なんですが、それを信じているんです。
オカシイでしょ。霊能者ならそれが本当かウソか位わからなくちゃ。しかもその話を使わせてくれと交渉までしてる。
そこから考えられることは、犯人は「霊能力なんかないのに幽霊を信じてる霊能者」ということになるんですよ

なるほど。それで霊を信じていない人たちは候補から外れていったわけでありますな。
でも結局あのセットを使うのなら候補を絞る必要もなかったのではないだろうか・・・
まあせっかく用意したのだから使ってみたかったという話なら分かる気はしますが。

三井センパイは無事に意識を取り戻した様子。良かった良かった。
しかし憧れの本物の霊能者に知り合えたと思ったらとんだ災難でありましたなぁ。
世俗から離れた人たちに思えるけど、やっぱり俗っぽい。
まあそういう意味では郷田さんの言葉がそのまま当てはまることになるんですよねぇ。
テレビや本を出して顔の売れている霊能者。俗っぽいことこの上ない。
まあ俗っぽいと霊能力が失われるという話でもないだろうし、その辺りはなんともいえないんですけどねぇ。

探偵もの的には霊の存在うんぬんを言い出すと色々と物語が破綻しそうなのでよろしくない。
そういった部分を除いて考えれば、マーニーも多少霊現象みたいなのに関わったりしているようですが・・・
まあ、簡単に認めてしまうわけにはいかないですわな。信じるも信じないも人それぞれということで。

・バーサスアース
兵真兄・・・オレを殺してもいいから玲央姉と林さんに手を出すな。
・・・本当に?本当にそれでいいのか?

アゴを砕かれダウンし、イヨちゃんに運ばれるハルト。
朦朧とした意識の中で想うのはやはり兵真くんのこと。本当に2人手を出さなければそれでいいのか・・・!?

ハルトが割り切れない心でいる中、少佐は足止めをするために必死に戦っている。
フェルゼルはどうやらハルトと同じように外甲片を集めて盾を形成できるらしい。
所持していた盾はどこにいったのかと思ったら、自在に作れるのか・・・これは厄介だ。

雷光をも防ぐ盾。
しかしその生成までには時間がかかる。
老練な、ムダのない動きでフェルゼルに迫る少佐。
外甲の完全形成に要する5秒の間に叩こうという考えだ!!

ヒョーマ。お前の防御技術はマントル熱線を防ぐためのもの。対人戦闘への対応はまだまだのはず・・・

藤堂兵真に戦い方を仕込んだゲトレー少佐。
さすがによく理解している。しかし理解しているのはやはり生前の兵真くんの戦い方であった様子。
深柱となった今は攻撃の手段が増えているわけでして・・・
いや、それでも生成を行っている最中にマントル熱線を撃ってくるのは想定外であるか。今までになかったことですしね。

攻撃を仕掛けたところでカウンター気味に放たれた熱線。果たして避けることはできたのかどうか。
それは分からないが、イヨちゃんは不吉な予感を感じで涙を流す。
そして、ようやくハルトが意識を取り戻し、動き始める。

降ろ・・・せ。ツインテ・・・おばさんの・・・姪

相変わらずハルトはまともに名前を呼ぼうとしない。というかなんとも回りくどい表現である。
巨乳ハンマーやらツインテおばさんやらクソジジイやらハルトの仇名は色々と酷い。
その点、仇名もなく早い段階で名前を憶えて呼ばれたのは林くん。
であるが、だからこそ兄と呼ばれることはなくなったかのように思える。それは当人にとっては不幸なことだったのかもしれない。

というのはさておき、イヨちゃんの肩から降りるハルト。
アゴが砕けていたはずなのに何故か喋ることができているようだが、凄い速さで再生しているのか?
それはともかくハルトは言う。おっさん1人じゃダメだ。どんなに強くても兵真兄には勝てないと。
うーむ、これはある意味ハルトの身びいきな気がしないでもない。兵真くんに対する憧れの強さによる発言か?
いや、それだけではない。このように考えているともとれる。もし止められると者がいるとするならばそれは――

オレが行く。
誰かが・・・誰かがやらなきゃいけないだろ。オレなら兵真兄を止められるかもしれない
助けたいんだろ。おっさんを。

そのように述べるハルトの下顎はマスクのような外甲に覆われていた
なるほど。喋れるようになったのはこういうことでありましたか・・・
ヒーローらしい格好よさはあるのだが、これはどうなるのか?
カサブタみたいなもので、傷が治れば勝手に消えるのか、それとも左腕のように崩壊してしまうのか・・・
いやさすがに腕と違ってアゴが崩壊するのは見た目的なダメージが大きいしなぁ・・・

そんなことを考えていると、今度はシェリカが意識を取り戻す。
相変わらずこの子はタフというか何というか。危険な状況になってもそこから長持ちする様子。寝ると回復する体質なのか?

シェリカ「・・・ハルト。また・・・かっこよくなっちゃったね・・・
ハルト「深柱少年だからな

なんとも哀しいやりとりである。
相手を気遣い、かっこよくなったと述べるシェリカ。
相手を気遣い、深柱少年だから何てことはないと言ってみせるハルト。
いい雰囲気であるのはよいが、やはり哀しいことこの上ないやりとりだ。

シェリカはハルトならばきっと少佐も救ってくれると信じている。
そう勧められるイヨちゃんであるが、少佐からは融合者は我々人類の切り札。万一の際はその生還を最優先すると言い含められている。

でも、寺鐘くん・・・少佐を。少佐を助けて!
がんこで無口で怖そうに見えるけど。本当は・・・優しいの。私のお父さんみたいな人なの!

ふむ。このようなことを言われたのならば救わないわけにはいきませんわな。
元々兵真くんが誰かを、仲間を、人間を害することを良しとはしないハルトである。
必ずおっさんを連れて帰ると約束し、雷光を生み出して歩み始めるハルト。

ここは撤退するしかない。そのように思ったのですが、よもやのリベンジマッチ。
オレがやらなきゃ誰がやる。まさにハルトこそが人類の切り札といった状態でありますからなぁ。期待せざるを得ない!!
どうかビジュアル的にも無事な状態で帰ってきてほしいものであります。

・ウチコミ!!
俺の方が速え!!!

喧嘩四つの状態から同時に技に入る2人。真の最速屋はどちらか・・・!!
先に懐に入り込んだ方が勝つ!!

そのように目された戦いであるが、懐にはどちらも入り込んでいない。
入りきっていない状態のままヒューマを担ぐ小田桐。
さすがにこの状態では投げは決まらない。膝をつき、落としてもヒューマは顔面から落下するだけである。
が、その状態で無理矢理前に転がす小田桐。
スマートなやり方ではないが、有効を取ることに成功した。むう、やりおるな。

時間は残り30秒。有効3つ分負けている状態。
速さではほぼ互角。ここからヒューマが挽回するのはさすがに難しいと思える。
いや、誰もがそのように思ったからこそ奇襲は成功する。
俺の勝ちと考えた小田桐の起き上がりをヒューマが襲う。寝技だ!!

残り時間が少ないのに寝技はどうなのだろうか。
そういう考えもあるが立ち技では分が悪いのも明白。
となればまだ勝負していない寝技にかける。そう素早く決断した模様。思考の切り替えもまた最速ということか。

小田桐はヒューマの寝技の動きについてこれていない様子。
この試合ずっと立ち技だったからか?
いや、どうやら髪が抜け易いから寝技はあまりやってきていないらしい小田桐。こ、この子は・・・!!

勝負に必要なのはスピードだけではない。
レンと同じようにヒューマもその大事なものを持っている。
そう、土壇場で勝負を左右するのは・・・勝利への執念!!

オカマと言われようが、スピード勝負に乗らずにいようが、そんなことは関係ない。そんなのよりももっと大事なものがある。

勝ちゃいいんだよ。チームが

チームの勝利のために個人のプライドを捨てることができる。これもヒューマの強さである。
しかしこの言葉を示した時の武蔵原柔道部の面々はなかなかいい感じに見せてくれますな。
そんなに関心を抱いていなさそうだったのにバッチリ写メを撮る体勢に映っている希ちゃんがいい感じ。

ヒューマの締めが入った。押さえ込みでは時間に間に合わないだろうし、締めに行くのが最善でしょう。
ラスト10秒。果たしてこの絞め技で小田桐は落ちるのか。それとも耐えるのか。どっちか・・・!?

高校柔道の寝技ってどのぐらい鍛え込むのでしょうか。
耳の骨は薄くて折れやすく、折れると裏返ったり血で固まったりで耳がギョーザのようになるらしい。
耳を見ればどれだけ寝技を鍛えているか解るという事例でありますな。
この作品でも鬼尾先生や立学の主将である新堂さんはそういう耳で描かれている様子。
紅林がなっていないのは意外な気もするが・・・そこにつけいる隙がひょっとしたらあるのかもしれませんな。
単に宇宙人系の耳だから折れることもないって話なのかもしれないけど。

・雨天決行
あの日、君と出会えてたら・・・そう言って後悔の涙を流す深水。
その深水を見て、このまま死んじゃうなんてダメだよッ!そんなのくやしすぎるよッ!と甲人。それはそうでしょうな。
このまま死んだらただの人殺しになってしまう。
このまま死んだのでは赤マントにいいように操られただけで終わってしまう。

意味がないってアイツが笑うなら作ればいいんだ!!
これから!ここから!!僕らは一緒に戦ってくんだって!!一緒にッ赤マントを倒すために出会ったんだって!!

ほう。いいことを言いますな甲人。
そう、理由さえあれば人は生きる気力を取り戻すことができる。
深水もまた甲人の言葉を聞き、出会いの意味を作るために戦うことを決意した様子。
傷ついた体を無理やりに起こし、赤マントを倒しに行こうと微笑む。
ようやく深水の顔にもまともな笑顔が戻ったようですな。良かった良かった。そしてここでようやく本名を甲人に明かすこととなる。

僕の名前は深水。水の御子「赤舌」の能力を持つ者。深水瀬至だよ

その深水の名乗りに、自分も天照子「雨降り小僧」の能力を持つ者、天野甲人だよと返す甲人。
しかしその背後から突然迫り来る黒い影があった。あぶない!!

叫び、謎の影の攻撃に割って入って体で食い止めようとする深水。その頭に紙袋がかぶせられる。ガサ。
ここでしばらく時間を止められたら間抜けなことこの上ない光景でしたが、次の瞬間深水の体が消失する。

うーん。僕としたことが。この「袋さげ」一生の不覚でござるよォ
でもまぁいいかぁ〜ひん死キャラってレアかもォ〜

なんだこの絵に描いたようなオタク系のキャラは。
コレクターみたいな気質を見せているし、とにかくキモイ奴である。
しかしその能力はなかなか恐ろしい。
1/10と書かれた紙袋に入れられた深水はどうやらフィギュアにされてしまったらしい
縮むだけならまだしも、動くこともできないようだし、本当に人形にされてしまったということか・・・むむむ。

袋さげというと単に木の上から白い袋のようなものをぶら下げて驚かすだけの妖怪らしいのだが・・・
アレンジするとこうも厄介な感じになるのか・・・タヌキの妖怪とも言われているらしいが、絹田さんと関係したりするのかな?

それはさておき、深水を逃した赤マントたち。ツチノコが退屈そうにしております。
どうやらツチノコが警察に捕らわれていたのはこの世界に飽きてしまっていたかららしい。
昔から強かったツチノコ。その強さは戦車や戦闘機といった近代兵器でも歯が立たないものであった。
その強さ故に敵う者がおらず、引きこもっていたということですか。

オレが見たいんは自分の血ィやねん。血ィ。それに伴う苦痛
それがでけへんのやったら何も起きてきた意味あらへんしな。
起こしてくれた罰金や。ほこの2人にパーカー。オマエらでいいからオレと遊んでくれよ。

これは見事な戦闘狂でありますな。危ないアブない。
しかし赤マントの取り巻きはどいつもこいつもノリの軽いというか何というか。
袋さげも合流し、3人揃って赤舌フィギュアをつつき回している。何ともムカツク連中で悪役としては正しいと言わざるを得ない。

やってきた甲人は怒りの声をあげるが、5対1の状況。おまけに深水を人質とされている。
どうにもならない状況・・・と思いきや、このタイミングで救いの手が現れる。
文字通り、長く伸ばした救いの手が人形となった深水を袋さげの手から奪い取る。
ネネさんたち学園の皆がやってきてくれたのだ!!

加統と馬頭も合流し、一気に総力戦の体を成してきました。
ツチノコも巨大化しているエイジュの姿を見てご満悦。これなら楽しめるかもしれない。起きたかいがあったかもって話だ。
ここに夜行と絹田さんが加われば完全な総力戦となりそうですが、はてさてどうなりますか。

絶対・・・絶対に許さないぞ・・・オマエをッ!!

馬頭と虎頭。2つの番傘を両手に構える甲人。
いよいよ次号開戦となりそうな運びですが・・・果たしてどうなるのか。
他の連中はさておき赤マントに攻撃が通用するかはまだ分からないわけでありますが・・・うーむ。
何とか追い払えれば御の字といったところでしょうか。

・いきいきごんぼZ
貰うだけならまだしも、さすがに母親に照れながら言われるのはキツイ。厳しい!!

堂々とパクって食す枷井。とても真似できないというか、それはさすがにアカンのではなかろうか。
まあ枷井のことを知る人ならばダミーのチョコぐらいは用意してしかるべきなのかもしれないが。

イマキマキの表情は気になる。とにかく気になる。
吏毘堂さんが事前に察知してくれたこともあり、学校でそういうことにはならないでしょうが・・・もしやこの後とかに!?

久保君がもらえたりするのが何ともリアルな感じでまいりますね。まいりますね。

・突発!コハルの武技
やはり親父様でありましたか。名前のセンスは伐軍だ。

コハルの言うこともわからないではないが、この学校は結構いい奴らが集まってますからなぁ。
真島もバカでさえなければ非常にいい奴だし、コハルとの仲も早いうちに進んだのでしょうが・・・

皆の気持ちを、応援を受けて戦う姿は美しい。そのまま貫気通すべコハル!!

・3LDKの花子さん
相変わらずの信くんと現さん。
喜んで搾取されるファンの図というのが見て取れるが、まあ本人たちがそれで納得しているのならまあ・・・
いや、小野寺家としては普通に放ってはおけない事態ですわな。
一応信くんが自発的に労働する動機にはなっていますが・・・

信くんならまあこれ着ても問題ないかなとか思われたりしたのだろうか。どうなんですかね警察の方たち。

まさかの次回予告END。こういう手もあったか!!君は小宇宙を感じたことはあるか!?

・木曜日のフルット
前から名前の出ていたスピア姐さん。なかなかやり手そうな猫である。
少なくとも鯨井先輩よりはやり手そうな感じがある。
鯨井先輩も今年は色々とお返しを狙って仕込んだりしたのだろうか。気になる所だ。

・総合感想
今年のバレンタイン号はそこそこバレンタイン話の作品がありましたな。
前のように全く取り上げた作品がないというのはさすがに異常事態でありましたか。
きっと3マッスルズがバレンタインを守ってくれたんだ。そうに違いない。筋肉臭のするチョコを貪れッッ!!

次号から円山晃先生の集中連載が開始。
今回も非リア従系の物語となりそうでありますが、はてさてどうなりますか。


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