週刊少年チャンピオン感想

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2014年 30号


・極悪バンビーナ
新人まんが賞の俊英帰還!!堂々の新連載開始!!
中島こうき先生が送るゆるふわ極悪コメディの始まりです。

マフィアにヒットマン。悪そうな用語を並べてもそれで悪くはなかなかなれませんね。
ニーナちゃんのみならず、父親も含めていい人が多いのは好印象だ!!

朝ごはんを抜くのは悪事になるのだろうか。
そう思わないでもないが、この父が頑張って作った朝食を無下に出来るのならそれは悪事と言えよう!!できんわな。

一挙二話なのにターゲットの五色くんはお休みでありますか。
このまま出てこなかったら面白いけど、カラー見開きには居るしさすがにそれはないかな。

・弱虫ペダル
最前線を走る仲間たちを心配する坂道。
上手くいっていればそろそろファーストリザルトラインに到達しようかという頃ですし、気にはなりますわな。

もうすぐ・・・決まる・・・今大会の最速のスプリンターが!!

坂道が心配する中、青八木さんは必死の逃げ切り体勢へと移行する。
奥の手のバンビスタイルにより・・・さっきまで丸かったのに変化したァ!!それを言うなよ観客。言うなと言う方が無理だけどさ。

丸太のように太くなった足で加速し、はりついたハコガク銅橋を一気に引き離す。
コーナー立ち上がりで更に引き離す青八木さん。なるほど、これは間違いなく速い。観客も騒然となっている。

すげぇあの総北4番!3年・・・青八木一!?一のイチはイチバンの一か!!

まるで示し合わせたかのような褒め方をしてくれる観客。
さすがにこんなところにサクラを仕込むことはないと思うが・・・
それはさておいて、青八木一必殺純正、筋力弾丸バンビスタイルの説明が入ります。

今まで集中していた体幹の筋肉を解放。脚に集中。長時間は持たないが、瞬発のスプリント力は倍増する!!

なんと、筋肉をの盛り上がる個所を脚に移動させていたわけですか。
いや、それは分かってますねん。どういう理屈でそれをこなしているんだ!?
青八木さんの体幹筋肉はちょっと特殊と言われていたが、実は筋肉全身がちょっと特殊なのか!?ちょっとで済むか!!

それはさておき、どうやらこのスタイルが生み出された切欠は手嶋さんの一言にあったらしい。
チーム2人が"オニごっこ"で使っていた青八木さんの"逃げ"
ここにまだのびしろがある、強化できるんじゃないかと手嶋さんは考えた。
肉弾丸はその体積の増加により後ろの人たちを引くのに向いている。だがこれは"引き"であって"逃げ"ではない。
"逃げ"にはもっと強力な加速が必要となる。だとしたら――

そうして生まれた脚!!それがこれ!!バンビスタイル!!
生き残ることが最強だとすれば地上最強の動物は逃げ続ける草食動物。誰にも捕まらない逃げる脚!!
後続に差をつけ、ラインまで逃げ切る。そうすれば誰にも負けない!!

うむ。発想は間違ってないと思います。
相手に追いつかせず逃げ切る。そのために脚を太く鍛え上げる。ここまでは分かる。
問題はどうしていきなり膨らむのかという部分なんだが・・・これはもう考えても仕方がなさそうですな。今更だ!!
もう一つ気になるのは何で草食動物の中でバンビを選んだのかってところであるが・・・これも考えても仕方ないのかなぁ。

何はともあれ、奥の手発動で銅橋を引き離しにかかる青八木さん。

勝つ!!オレが!!見ていろ純太!!
いつもオレはおまえがくれたアイデアに助けられてきた。
今度はオレが恩返しする番だ!!純太!!

相変わらずの溢れんばかりの想いを胸に秘めて加速する青八木さん。ふんはー!!
しかし、引き離せたはずの銅橋が・・・気付けばすぐ後ろにいる。
どのぐらいすぐ後ろかというと、こぼしたよだれが青八木さんのヘルメットにかかるぐらい後ろである。バカな!?
体の部分も自転車の後輪もあるのにどうやって頭上からよだれが!?
ベロリと舌なめずりする銅橋。その勢いでよだれが飛んだのだろうか。どうなのだろうか。

ハコガクが毎日どんぐらい練習してるか知ってるか・・・
メンバー選抜のトーナメントがどんだけ過酷か知ってるか。
さしずめ"逃げる脚"てとこか。悪りィ。"全力で逃げる獲物"・・・そういうの大好物なんだ!!

それはそうでしょう。わざわざ前を走らせて追いかけるのを楽しむぐらいだしねぇ。
大型動物のようだと比喩した相手に対し、草食動物での逃げを行うのはかなり危険に思える。
が、群れでの狩りではなく一対一であるならば草食動物の脚が有利かもしれないわけで・・・まだわからん・・・か?

相変わらず坂道は青八木さんのことを心配している。
しかし、送り出した手嶋さんはさすがの落ち着き。青八木さんのことを信頼している様子。
体が大きく強そうな銅橋が相手でもその信頼に陰りはない。

体の大きさで勝負がつくなら青八木の負けだろう。けどロードレースはそういう勝負じゃない。
意思。状況。チーム。戦略。積んできたもの――あらゆるものを駆使してチャンスを狙う闘いだ。
協力してかけ引きして。仲間を想って全力を出して。車輪をラインに放り込む。
青八木にオレはあずけた。信じてやろうぜ小野田。青八木と鏑木の力を。
あいつインハイ前に言ってたろ「2人じゃない」。"チーム6人"だ

やはり手嶋さんの落ち着きは方は頼りになりますなぁ。いい主将である。
しかし、その青八木さんは今にも銅橋に捕捉――いや、捕食されそうになっている。

もっと逃げろよバンビちゃん!!

やっぱりバンビちゃん言われた!!
そんなスタイルを選択するんだから言われても仕方がないですわな。

今にも追い抜かれそうなのにラインまではまだ500mある。
その上、最後まで脚が持つかは分からない。速度もじりじり落ちてきているようですし、これが限界か。
さすがにここで更なる奥の手、二段階変形とかはやらかさないか・・・さすがに。

すぐだ・・・余裕だ。ごちそうさまだよ。バンビちゃん!!
泉田さん。確かに手こずる相手ではあったけど、大したことなかったよ!!
どけよ総北!!終わりだ!!

のこり400m。ついに勝負を決めにかかる銅橋。
青八木さんの横に出る。そうしてついに並ぶこととなった。3人が

・・・!!3人!?

気づけば、気づけばいつの間にか鏑木の姿がそこにある。
いや確かに銅橋が並ぶために飛び出そうとしたときに影はありましたが・・・!!

青八木さん。なんかすげーヤバそうな空気だったんで、こいつの後ろ使ってついてきましたよ!!

なるほど。銅橋も目の前の獲物に集中しすぎて自分が風よけにされていることに気付かなかったみたいですな。
美味そうなバンビちゃんに釘付けになっていたら良い様に利用されちゃったってことですね。こりゃ銅橋も驚愕だ。

しかしついてこようと思ってついてこれる鏑木はやはり凄いと言わざるを得ない。
まあ、まだ段竹の応援というパワーアップイベントは残っているし、あそこで切り離されて終わることはないと思ってましたよ。

ここからは手嶋さんの言う通り、青八木&鏑木という2枚のカードをトコトン使い切る戦いとなりそうです。
息を吹き返したように見える青八木さん。ここから先の400mで見せ場があるのか。注目したいところです。

・毎度!浦安鉄筋家族
腹筋ローラーは効果高いけど場所を必要とするのが困り所ですな。
しかしそれだけを3か月使ってそうはならんだろう高田社長。

あれだけの強さを持っていても肉体は緩むのか順子さん。中年太りとは恐ろしい・・・!!

・刃牙道
宮本武蔵の復活。範馬勇次郎と花山薫の喧嘩。
2つの大きなイベントですっかり忘れ去られていた感じのある主人公。
まあ、喧嘩に割って入られても困るし、自分の出番が来るまで待っててもらってもいいんですけどね。
しかし、何か動きを察知したらしく、これだけは言いたいといった感じで範馬刃牙登場。

止まっちまったよ・・・・・・欠伸。
あんなに止まらなかったアクビが・・・けっこうアッサリ。
かわりに・・・?――というか・・・
俺のじゃない例の――謎の鼓動は何故か――ピッチが早まってる。
動き出したんだ・・・「彼」が。鼓動の主が動いた。
近いな・・・「鼓動の君」と逢える日が近い
死刑囚か・・・原始人か・・・誰が来たって驚いてやらねェ

さすがに原始人を経験してしまえば多少のことでは驚かなくなるでしょうねぇ。
宮本武蔵というビッグネーム相手に平然を装えるのか範馬刃牙。内心は凄いビックリとかやりそうな気がする。

さて、ようやく始まったオーガ対花山薫。
ゴングもない、ホイッスルもない。開始の合図を必要としない。

くう〜〜〜ッッ。阿吽じゃのォ〜〜・・・

嬉しそうに感極まったように首を振るのは徳川光成。あれ?スカイツリー地下に行ったんじゃなかったのか!?
というか肉眼で見えるぐらいの距離だし、双眼鏡いらんでしょうに。

ともかく、喧嘩は始まっている。
取り巻く観客のところにまで風圧がやってくる花山薫の攻撃。
しかし2度も立て続けに空振りをしてしまうとはどういうことなのか。

フフ・・・本人の頭脳はおそまつでも、肉体はもう気付いちまってる。細胞が怖けてる

何!?それはつまりあの花山が本能的に攻撃を当てないようにしてしまっているというのか?
幾ら力の差があろうと、そういうレベルで引いてしまうとは・・・何だか残念な気がする。
勇次郎が刹那の見切りで避けていてブラフを放ったとも考えられるが・・・それはそれで勇次郎らしくないし、困った感じだ。

勇次郎の反撃の一撃も決まったし、ここで終わってしまうのか花山薫・・・?
本気のスタイルになって一矢報いて頂きたいものである。早く邪魔な服を脱ぎ捨てるのだ!!

さて、質疑応答を終えた宮本武蔵は地上に出て移動を開始。
20km少々というノロノロ運転。しかし武蔵は椅子にすがりつき、もそっとゆっくりとと述べる。
何ですか?速いのが怖いんですか!?
いや、どうやら車の窓から見える東京の姿に目を奪われているようである。ああ、なるほどね。

説明は聞いた。ここは日本国。今は400年後。
"それにしても"。"それにしても"な変化り様・・・宮本武蔵は雪崩のような「それにしても」に耐えていた

自身が復活した時は元気に動き回り、冷静に質疑応答していた宮本武蔵。
何ごとにも動じないのかと思いきや、こういうところではらしい反応を見せたりする。なかなか読めない人だ。
まあ、しばらくすれば慣れるんじゃないですかねぇ。
車の横に黄色いジャージ姿のメガネの少年がいる違和感もしばらくすれば慣れるはず・・・げぇ!?小野田坂道!?

まさかの弱虫ペダルからの出張。これは驚かざるを得ない。
こんな夜中にジャージ着て何をしているんだ!?いや、驚くのはそこじゃないか。

驚きと言うか、よく分からない話としては今の展開の時系列。
光成が違う格好で2箇所に出現している。これはやはり場面によって時間が違うということなんでしょうな。
同時展開しているようで実は時間に差があった。そう考えるのが自然である。
自然じゃない考え方をするのであれば、徳川光成は2人いたということになる。
まさか光成のクローンも作成されていたのか!?その場合魂はどうなったのか。寒子さんに吹き込まれたのかとか色々気になる。
それか、実は姉に続いて兄弟がいたとかいう展開もあり得るか。胡散臭い姉に続いて胡散臭い兄の登場だ!!とか。
その展開はその展開で面白そうだが・・・さすがにないかな。どうなのかな。

・実は私は
・・・いきなりですが。どういうことかわかんないけど、なんかまた、葉子さんに遊園地に誘われました!!

ドキドキしながら待ち合わせ場所で座っている朝陽。
2回目ではありますが、好きな子と2人きりで遊園地だなんてドキドキしないはずもないですわな。
普通に考えればデートと思ってよいのだが、鈍い葉子さんのことだし前回のように純粋に遊園地を楽しもうとしているのかもしれない。
そのようにも考えたのだが・・・現れた葉子さんの雰囲気は前回とかなり違う。

よ・・・葉子さん。なんかいつもと服とか髪型・・・

なんだか可愛らしい感じに纏めてきた葉子さん。
束ねて編んでリボンで纏めたり、服にもリボンがついている。ほほうこれは・・・
今回は小さなカバンも持参しているし、何というかデートをしにきたって感じの服装ですなぁ。ほほう・・・
まあ、それ以上にその表情が。赤くなりつつ朝陽と目を合わせずにいるその表情が一番雰囲気を醸し出しているんですけどね。

え・・・えと。そのっ、今日はな?
華恋ちゃんが教えてくれてん。昔おとんとおかんがこの遊園地で実際まわってたコース
だからそこまわりたいなーって。

なるほど。そういう目的がありましたか。
しかし必死に目を逸らしながらそう述べる葉子さん。他にも思うところはあるみたいですねぇ。フフフ。

というわけで、今回は華恋ちゃんプロデュースのデートコースを巡ることとなる2人。
勿論プロデュースした華恋ちゃんはこっそりと2人の後をつけて遊園地の中を回る。もっと隠れて!!

変装どころかいつものいつもの制服でやってくる華恋ちゃん。
茜ちゃんの様な千里眼はないのだろうけど、もう少しどうにかならないものか。

ともかく、華恋ちゃんは朝陽と葉子さんがまだ付き合っていないことを知ったらしい。
なので悪魔として二人の幸せのために一肌脱いてあげないとと考えたらしい。やぁ、相変わらず天使ですなぁー。

そんな天使の華恋ちゃんから受け取ったのは「悪魔の書」
そこに描かれているのは遊園地のすごい細かい情報!!げぇっ!人気の乗り物の混む時間まで書いてある!!
それはそれで凄く助かるが、この悪魔の書のポイントはそこではない。
何と葉子さんの親父さんたちのデートコースと当時のエピソードまで細かく書かれているのだった。ほほう・・・!!

葉子ちゃん・・・貴女が当時の二人に興味があることはわかっていたわ。
そう・・・貴女はその情報を見逃せない・・・けどね・・・それが甘い甘い悪魔の罠なのよ!!
葉子ちゃん。貴女は両親の恋物語に興味をもつあまり・・・自分でも気付かないうちにデートしてしまっているのよ!!

それはまた甘い甘い。スゥイートなトラップでありますな。
いや、幾らなんでもこれで気付かないうちにってわけにはいかんでしょ!!
全く意識してない相手とであるならまだしも、今の葉子さんではデートという単語だけでも同様しそうである。
まあ裏を返せばそれを理解しながら――口では否定してるものの――来たわけですからねぇ。これは面白いことになりそうだ。

華恋ちゃんの考えたデートコースは、かつて源二郎と桐子さんを幸せにした実績のあるものだという。
そう考えてみるとこの遊園地はずっと変わらずここにあるってことで、感慨深いものがありますなぁ。

まずはいきなり腹ごしらえ。
この遊園地の影の主役とも言われる絶品レストラン!!
あの源二郎がかつて美味しさのあまり号泣したという逸話があるらしい。ほう。何となくオチは見えたが、ほう。
それよりもサングラスに帽子にマスクと定番の変装をしながら動きが不審者満点の華恋ちゃんの方が気になってくるぜ。

予想通り、号泣の原因は店で使われたニンニクが原因であるらしい。
葉子さんは目がシパシパするぐらいですむが、それでも涙は出ちゃいます。早くも別れ話してるみたいになっちゃった!!

そうなるんじゃないかとは思ったけど、早くも躓きを見せる銀華恋プロデュース。
まあ、まだ始まったばかりですし、2人の関係を考えれば立て直しは可能なはず・・・

というわけで、次に向かったのはホラーハウス。本物の吸血鬼なのに怖がりな葉子さんにはいい場所かもしれない。
まあ、ここには前回と同様、吸血鬼役の人がいたりするんですけどね・・・
正座させられ、ひどいセクハラや!!と説教される吸血鬼役の人。ご苦労様であります。
出てくる前に誰が来たか確認するようにしないといけなくなりそうですなぁ。可哀想に。

さて、次は華恋ちゃん曰く本命。
にぎわう遊園地から一転して、恋人たちを二人だけの空間へ誘うボート
なるほど。非常に定番でありますな。このシチュエーションを前にするだけでドキドキしている2人。いい感じだ。
まあ、ここも既に話のオチは見えた感じはありますけどね・・・

源二郎も解放感のあまり歌って踊り出したほどの場所。WOW WOW WOW WOW♪
案の定、吸血鬼は流れる水が苦手何で痙攣してただけってオチでした。うぉううぉううぉううぉう。
本当、吸血鬼は設定されている弱点が多くて大変ですわ。

というわけで、本命も失敗に終わったと悟って姿を現し、謝罪する華恋ちゃん。
後で源二郎と桐子にも謝らないとと言っている。ふむ・・・それは少し違うかもしれませんな?
確かに吸血鬼の弱点を突くようなコースであったが、源二郎もそれを分かった上で楽しもうとしていたのでしょう。
いや葉子さんのように理解せずに突っ込んだ可能性はありますが・・・まあ、それはそれ。
いずれにせよ、デート後に2人が華恋ちゃんにかけた言葉は「ありがとう」の一言だった。そこから察することは出来る。

せやんな。華恋ちゃんが一生懸命考えてくれたってわかるし。だから私もありがとうな!!

いい笑顔を見せる葉子さん。
その笑顔はかつての桐子さんの笑顔を思い返させる。
ふーむ、親子2代に渡ってこの笑顔と「ありがとう」を受けるとは。天使冥利に尽きますなぁ。

というわけで、悪魔の書を用いてのデートを継続する2人。
次に向かうのは観覧車。お?観覧車と聞いて葉子さんの動揺が大きくなったぞ?凄く可愛い。
まあそれもそのはず。事前にそこでのエピソードの内容は確認していたでしょうからねぇ。
朝陽も観覧車に乗り込んでからようやくそのエピソードについて目を通し――ドキドキしだす。

この観覧車は源二郎が初めて相手の血を吸った場所らしいわよ!

華恋ちゃんのここだけの話として書かれたエピソード。
ほう・・・これはこれは・・・
吸血鬼にとっての吸血はキスのようなものであるという。
その初めての行為を果たした両親の思い出の場所に気になる男の子とやってきた葉子さん。これは・・・どうなるのか!?

葉子さんが全体的に可愛さを上げてきている今回。
話の展開もぐっとラブに寄せる引きとなりました。いいぞいいぞ。
しかし告白も上手くいっていない状態でそこまでのステップアップを敢行できるものかどうか。
幸い狭い観覧車である。ここならば朝陽が告白を開始しても葉子さんは逃げることができない。さすがに飛ぶわけにはいくまい。
このまま一気に告白。そして吸血行為。その流れに持ち込める可能性は十分あるが・・・どうなりますか。注目です。

・黒虎
日ノ本に突如として現れ、その圧倒的な力で徳川幕府を崩壊させた"黒船"。
国の頭を失った日ノ本は泰平を失い、再び動乱弱肉強食の浮き世と化した・・・
そして現在――黒船襲来から七年の歳月が流れようとしていた。

あの忌まわしい出来事から七年。
生き延びた虎鉄は立派に大きくなった様子。
昼飯ドロボウのキツネを追いかけて坂道を転がり落ちたりしているが立派には育っている。うん。

その際に偶然に出会ったのが旅の行商人を名乗る忠吉さんとその孫の夢芽ちゃん。ほう。
この回限りのモブではない雰囲気を持っていますが・・・さてさて。

街道を通って町へとたどり着くが、やけに活気がない。
それもそのはず。黒船一味・・・"ハルシオン"の連中に占領されてしまっていたのだ。

"ハルシオン"。七年前に幕府を崩壊させた黒船の一味が自ら名乗った組織の名称。
今やその存在は江戸だけではなく日ノ本各地で確認されるようになっていた。

当然ながら組織名は持っているか。
ふうむ、しかしこのハルシオンは何が目的で日ノ本にやってきたのだろうか?
圧倒的な力を持ちながら七年も逗留しているとは。単に植民地支配が目的なのか・・・それとも?

大きな話はさておき、とりあえずこの町での話。
この一辺を仕切ってるのは"ゲル"という男で、水を生きものみたいに動かす妖術で人を殺すのだという。
ふうむ・・・既に剣術とか武術の域ではないのですな。
ここで物知りっぽい忠吉さんがその妖術のようなものの正体について語り出す。おそらくそれの正体は・・・"ノヴァ"と。
日ノ本の武器とは比べものにならない能力を持ち、ハルシオンが江戸襲撃の際に使用した兵器。
江戸中の人々を瞬く間に葬った"悪夢"。それがノヴァであると語る。
ふむ・・・その説明では正体に何も迫ってない気がするが・・・まあ、町人に語ることでもないか。

どうやら町人は命と引き換えに高い金を納めることを強要されている様子。やはり植民地支配ですかね。
生き殺しの目に会っている町人。それに対し虎鉄は自分が皆様を苦しめる黒船の悪人を討ってみせましょうと言い出す。
猛々しく武士らしくはあるが・・・残念ながらその言葉は町人には受け入れられませんでした。

下手にゲルの機嫌を損ねたらオレたちが殺されるんだぞ!?軽々しく"護る"とかほざくんじゃねェよ!!
なにが武士だエラソーに!!黒船の連中が来た時、侍がなにしてくれたよ!?余所者が勝手なマネすんじゃねェ!!

それを言われると返す言葉もないですな。
黒船への恐怖。武士に対する不信感はこの七年間で広まっていることでありましょう。
忠吉さんは七年前まで江戸に店を構えており、ハルシオンとノヴァの恐怖は身をもって体験している。

"黒船には決して勝てない"この国のほとんどの者がそう考えているハズですぢゃ・・・
まして実際にノヴァを目にした者ならば――なおさら・・・

そう語る忠吉さん。しかしハルシオンを――ノヴァを目の当たりにしながら今も吠えているのが虎鉄である。
この七年の歳月で、ノヴァに対抗するだけの力を身につけたということでしょうか。

さて、町の一角では納めるべき金を納められなかった町人がゲルに襲われている。
どのような理由があろうと関係ない。情状酌量の余地などないと言わんばかりのゲル。いかにも悪そうな奴だ!!
というかフルネームがゲル・ショゴスって。ゼリー状すぎる名前でしょ!!

名前のイメージ通り、水を操るゲル。
その場面に駆けつける虎鉄。であるが、助けに入るのを忠吉さんは引き留める。
確かに村人にしてみれば、助けたくはあるが助ければ自分たちに被害が及ぶ危険性がある。機嫌を損ねるわけにはいかない。

辛いやもしれませぬが分かってください虎鉄殿・・・
今、この場にいる者は誰一人として"正義"を求めていません・・・

正義か。難しい話でありますな。
確かにずっと関与するわけでもない余所者が出しゃばっていいかどうかは分からない。
だが・・・それでも・・・今ここで泣き叫ぶ少女の助けを求める声を無視するなど・・・出来ようはずもない!!

拙者は"武士"です・・・武士たる者、常に弱き者を護るためにあるもの――
救いを乞う者を見捨てる性根、持ち合わせてございません!!!!
拙者は己の"信念"を――貫かせていただきます!!!!

武士道精神とは少し違う気もするが、その考え方は悪くない。
少なくとも信念を貫く姿勢は武士道であると言えますな。ならば突き進むしかありますまいて。

さて、ゲルと相対することになったわけだが、さすがに悪人面しているだけありやることは定番である。
少女を人質にするハルシオンたち。定番ではあるが非常に有効な方法。これでは近寄ることは出来ない。
しかし・・・近寄れないのならば、近寄らずに攻撃を仕掛けるまでのこと!!
刀を逆手に構え、身を低くした状態。そこから刀を振りぬき、地面を切り裂きながら・・・斬撃を放つ!!

空牙疾風流!!!!"韋駄天"!!!!!

地面を這うように斬ることで抵抗を生じさせ、そこから解放される力で斬撃を飛ばしたという理屈でしょうか。
しっかり技を身に着けているようで何よりです。
そして、この"空の剣"を見て身震いするのは忠吉さん。どうやら黒縞家のことを知っている様子ですな。

ハルシオンとの開戦の狼煙となりそうなこの闘い。
虎鉄には派手に完勝してもらいたいところ。
それにしても忠吉さんと夢芽ちゃんは何者でありましょうか。
何となく徳川家に関わる人な感じはするんですけどね。忠吉って名前がいかにもそれっぽいし。
徳川家の人間を中心にして十二支神将が集って反攻作戦を行う。
これぞまさに王道な気がしますし、ありえそうな話ですわのう。

・囚人リク
B棟とF棟の抗争勃発!!
この機に乗じて動き出す脱獄組。目指すは農場!!
フェンスにまで辿り着いた設置班の天野、松尾、史郎さんの3人。このまま目的地まで進撃だ!!

根元の溶かしてある支柱へと向かう天野。
ここならば大勢で圧力をかければフェンスを倒すことも可能となりましょう。そう思っていたのだが・・・

しゅ・・・修繕されてる!!

あんなに苦労したのに・・・小便を漏らすほどに苦労したのに・・・
まさかの補強済みとは・・・さすがに極楽島。目が行き届いていると褒めるべきでありましょうか。

時間がないというのにこの状況。思わず絶望的な雰囲気となるが・・・ここで頼れるのが史郎さんである。

やったる。ごちゃごちゃ言うてる暇あらへんど。パワーブラザーズにまかしとかんかい

今こそその力を見せる時が来た様子。久しぶりに凛々しい感じの史郎さんが見れました。おぉ。

天野達に設置を任せ、リクたちは何をしているのか。
答えは看守を抑えることだった様子。
暴動に紛れてさりげなく看守の動きを封じ、手錠のロックを少しでも遅らせようという考えの様子。なるほど、大事だ。
リクたちのこの動きで多少の時間は稼げている。
それを使って史郎さんと松尾は・・・支柱の土台を引き抜くために構え始める!!

史郎「レノマみてえな悪知恵もねぇ。椿みてえなスマートさもねぇ
松尾「周龍みてえなコネもねぇ。かといって天野みてえなバカでもねぇ

語り始める2人。確かにそれらの様子は2人にはないものだ。バカさという点ではまああれですが、お調子者さは足りないか。
そんな2人であるが、バカ力は備わっている。
今まで何も役には立たなかったが・・・今は違う。この2人がここに配されたこと。それによって役に立てることがある!!

やっとみんなの・・・力になれる・・・

やはり役に立てずにいたことに対して思うところがあったようですな。
でもこの重要な作戦でやってみせれば、この2人がいてよかったということになる。
そう、ここで見せねば男がすたるってものだ!!

これが男のぶっこ抜きじゃあ!!
天野ォ!いっけえぇ!!

見事に土台を地面から引っこ抜き、フェンスを傾けさせることに成功する2人。
そしてすかさずフェンスを駆け抜け、農場のロック装置へ走る天野。さあ、後は発火装置を埋めるだけだ!!
リクたちの足止めももう限界。今にも手錠がロックされてしまう。果たして間に合うのか・・・

まかせとけっつーの・・・

レノマさんも祈る中、見事に間に合わせて見せる天野。カッコイイ!!
そう、このまま終われば最高にカッコイイ場面でありました。なのだが・・・

うそ・・・うそだろ・・・
ス・・・スイッチ代わりのヤモリがいねえ!!
ヒモがゆるかったのか!?逃げやがった!!

これはいかん。ヤモリが逃げたのでは絶縁体を外してスイッチを入れることが出来ない。
手錠はロックされたが、何とか看守が来る前にヤモリを捕まえたい・・・
そう思って這いずりまわる天野であったが・・・時間切れ。看守に見つかり、ヤモリは隙間へと消えていく。ああ・・・

夕方。一様に肩を落としている脱獄組。
明日の晩が決行日だというのに、前日の重要な作戦をしくじってしまうとは・・・

ここまで来て・・・脱獄失敗かよ・・・

さすがにこの時間がない状態では慰めの言葉もでようがない。
このまま脱獄は失敗に終わってしまうのだろうか。
視察委員は3日間はいるらしいし、決行を1日延期してどうにか発火装置作動の策を練るとかするのだろうか。
ヒモは外に出ているのだし、沢田がワイヤー芸で何とか引き抜くとか・・・
夜に発火させられないのが難点ではあるが、そうなるともう方法が思いつかない。
ヤモリの帰巣本能に期待するしかない。いや別にそこが巣じゃないし偶然戻ることはさすがにないか。

まさかの最終作戦失敗。どうなるのだろうか・・・不安です。

・侵略!イカ娘
ずーっと真夏なのに今さら夏バテ!?秀逸なアオリである。

目的意識を持った渚ちゃんはやはり怖い。鬼だ!!
しかし邁進するあまり着地点を見誤るところもいつも通りだ。ダメな子だ!!

・ハリガネサービス
3年の百合草さんはバレー部唯一のマネージャーである。
実は去年入部してくれそうな子もいたのだが、丁寧に迎えすぎて逆に引かれて逃げられているらしい。
裾のめくり上げなど可愛い感じだが・・・残念な部分もありそうな人ですなぁ。

それはさておき、マネージャーから今日は先生が不在であると聞く。
どうやらキャプテンと一緒にインターハイ予選の抽選に行っているらしい。
おっと、前回下平くんに素質があるんじゃないかと見ていた人ですな。やっぱりこの人がキャプテンだったのか。

さて、先生はいないけれど、練習の指示はいつも通りにメモで与えられている。
それによると今日のメニューはダブルス・・・2対2の対抗戦とのことである。ほう。

勝負は5点先取の総当たり戦。ペアは同じポジションの奴と組めとのこと。
ダブルスに5点先取ってまさにテニスのようでありますな。
それだけでも変則的なのに、同じポジションの2人で組ませるとは一体どういうことなのだろうか。
しかもこの総当たり戦で1位のペアから順番に新しい背番号を選ばせてやるとのこと。
それは・・・実質インターハイのレギュラー決めと言っても過言ではないのではないか!?

先生不在というのに大きな話になったものである。
となればまず大事なのはメンバーの選別。
ポジションごとなので、2人しかいないセッターやリベロはすぐに決まる。
松方が組むのは家守先輩。いきなり松方の尻を揉んできたりするが、これはどういう意図の行動なのだろうか。いい男だからか!?

ウイングスパイカーである間白が組むのは2年にしてこのチームのエース、大船先輩。
かと思いきや、3年にもう一人五十嵐先輩と言うウイングスパイカーがいた様子。ハブられる間白。おやおや。
結局、余ってハミ出た間白がポジションの無い下平くんと組むことになってしまいました。
露骨にハズレ引かされたと評する周囲。まあサーブはさておき他はからきしですからなぁ・・・それも止む無しか。

というわけで、組み分けも終わったので試合開始。
第1試合は五十嵐・大船のウイングスパイカーペアと、間白・下平のウイングスパイカー+その他ペアである。
これは間白としては負けられない戦いとなりましたね。
レギュラーとして試合に出られるウイングスパイカーは2人。
勝ち取るつもりがあるのであれば、ミニゲームであっても譲ることはできない。のだが・・・!!

ジャンプサーブ!!

大船先輩がいきなり飛ばしてくる。
その筋肉を滾らせてのジャンプサーブ。重さは見た目同様に相当あるらしい。
正面でレシーブしたはずの間白であったが、上手く上げることができず、得点を許してしまう。おやおや。

家守先輩曰く、このウイングスパイカーの2人は筋肉大好き。
去年から練習の後とかにも2人して肉体改造に勤しんでいたらしい。
パワーだけなら高校トップクラスにも匹敵すると言われている。ほほう・・・!!

中学東京選抜の間白ですら受けきれないジャンプサーブ。これは厳しい。
なので、間白は下平くんに述べる。あのサーブに触るな、と。

それは勝負を捨てた発言でありましょうか。確かに止めることは難しそうですが・・・
実際、なすすべなく3点を先取される間白・下平ペア。
しかし4点目になるかと思われたジャンプサーブ・・・これが際どくもアウトになる。おっ。

ジャンプサーブは攻めのサーブだ。プロでも3本に1本は外すんだよ

ああ、なるほど。間白の言葉はそこに期待してのものだったわけですな。
期待と言うか、まずそうなるだろうという計算に基づいてのことか。なるほどねぇ。

さあ、ようやくサーブ権が回ってきました。
そしてサーブといえばもちろん下平くんの出番である。
このゲーム、まず最初にサーブから入るわけだし、下平くんを有する間白はかなり有利なのではないだろうか。
相手はスパイカーだし、レシーブは決して得意というわけではない。
となれば連続5点奪取で逆転勝利は普通に有り得るわけですが・・・どうなるか。
先輩たち相手という事で変な温情さえ見せなければいけそうなんですがねぇ。怖い所です。

・バチバチBURST
最後の力を振り絞り・・・王虎のマワシを取った鯉太郎。いけっ!!
椿の声と共に、マワシにかかる薬指や小指に力が入る。
この状態まで持ち込まれたことに対してか、王虎の表情は驚愕に満ちている。
そして虎城親方は苦渋の表情を見せて・・・叫ぶ。

決めろ・・・火竜の息子!!

ついにハッキリとその願いを口にする虎城親方。
王虎を止めて欲しい。間違った道に進むのを正して欲しい。その想いが鯉太郎への声援となる。
それらの声援を受け・・・放たれるのは決め技の下手投げ!!
王虎の体はしっかり前へと沈んでいこうとしている。タイミングばっちりの見事な投げだ!!
だが・・・この時、王虎の脳裏に浮かぶのは最初の敗北のイメージ・・・
それを二度と味わないためにも・・・無理矢理に体勢を立て直す!!
投げていた鯉太郎の左腕を己の右腕で抱え込み・・・小手投げの体勢に入る!!

完全に体が崩れていたというのに、投げ返してくる王虎。
これには空流親方も驚きを隠せない。素質は父親以上か・・・!!
虎城親方自身もそれは認めてしまっているようだ。

負けて誰が見る・・・俺を誰が見る!!

負ければ全ては終わり。
王虎はずっとその意識で戦ってきている。
負けてしまえば自分は誰からも注目されることは無くなる。
虎城の息子という存在を覆す、絶対的な横綱にまで駆け上がらなければ、自分という存在が認められることはない。
そう考えて、思い込んで今に至っているのだった。だが・・・それは違う。

王虎の反撃の小手投げ。しかし鯉太郎も体勢を低くしながら前に回り込み、極まっていた関節を外す。
そして顔を上げ、正面から王虎を見据える!!

コイツは俺を・・・

鯉太郎の強いまなざしを受けて動きの止まる王虎。おぉ・・・これは・・・!!
そして、その王虎に放つのは新たに身につけた技。右の呼び戻し・・・!!

この小僧もまた計れんか・・・!!

ついに虎城親方も鯉太郎の素質を認めだした様子。おぉ・・・
小手投げを放つために右に重心が寄っていた王虎。鯉太郎の呼び戻しを受けて・・・その体が浮く!!
倒れ行く王虎。天井を見上げながら、その目に映っているのは別の姿。自分の前に必死で立ち塞がってきた者たちの姿。

ああ・・・そうか・・・コイツらは・・・コイツらだけはずっと・・・
俺を見ていなかったのは・・・俺自身か・・・

闘いに敗れてではなく、闘いの最中に大事なことに気付いた王虎。
ついに長年囚われてきた、誰も自分自身を見ようとしていないという妄念から解放されることとなりましたか。
これは虎城親方の望んだ通りの流れとなりましたな。
しかしそれでも王虎の負けはやはり悲しいのか、息子の名前を叫ぶ虎城親方。この人も辛い生き方をしている。
けれども、その叫びが通じたのかどうなのか・・・決まるかと思われた鯉太郎の呼び戻しに対し、まだ抗う王虎。
鯉太郎の右腕に自身の左腕を絡め、諸共に落ちるような体勢となる。

うーむ、これは・・・!?
前相撲の時の様に同時に落下しようという状況だろうか。
あの時は王虎が手をついたが、今回はそのようなことはするまい。
お互いに顔から落ちそうなこの場面。果たして軍配が上がるのは・・・どっちだ!?

・ドカベン ドリームトーナメント編
王島と力道に連続ホームランを浴びる小林。
未だにこの回はアウトなし。なかなか厳しい状況である。
真ん中に入った不運はあるが、決め球を打たれたのも厳しい。

ここから更に一発屋が続くタイガース打線。
まずは五番の東海の竜。
しかしこの竜をナックルで仕留める小林。
さっき打たれたナックルを決め球にしてくるのはさすがといえますが・・・読まれている辺りは山田もまだ本調子ではないな。
読まれても打たれないから小林のナックルは凄い。

六番の信長にはすべて変化球。
それでいてナックルは使わずに三振に切って取る。ほほう。

このまま三人で終わればタイガースに傾きかけた流れを五分五分に出来る可能性がある。
1点差ならばまだまだ望みはあるしどうにかしたい。
その意識によってか、見事に七番の権左をキャッチャーフライで仕留める小林。
いや、その意識が一番強かったのは山田だったようですな。
力道のホームランによほどの責任を感じていた様子。ふぅ〜〜。

流れを持って行かれるのを食い止めた小林。
しかしわいにとって1点差は大量リードやと言ってのける藤村甲子園。頼もしい。
とはいえさすがに中3日でこの力投。岩鬼への失投を見る限り、体力も無限ってわけではないですわなぁ。

一方のスーパースターズベンチでは小林が山田に気遣いの言葉をかける。
ナックルのサインを遠慮しないで出してくれ。暴投しないように投げるとのこと。
それに対し山田は気にするなと述べているが・・・真顔なのが何か怖い
普段笑顔で受け答えしてることが多いだけに、こういうところで真顔の山田は怖いです。

さて、4回裏。スーパースターズの攻撃は五番の義経から。
野球の「必勝格言」には点を取った次の回はゼロに抑えろとある。大事な4回裏となりそうです。

と思いきや、圧巻の藤村甲子園。3者三振でわずか2ページでこの回を終わらせてしまう。
うーむ、これはもう、どや!!と吠えられても素直に凄いとしかいいようがないですわ。
これが男どアホウ甲子園ということか・・・

甲子園の力投により、流れはタイガースに傾いた。
そして試合は中盤戦に移行する。
この回でリードしているチームの先発投手は「勝利投手の権利」を手中にする。
五回の攻防も大事なものとなりそうですがどうなりますか。
まず、先頭の岩風はサードライナー。さてさて続いての甲子園、三原と続く打順はどうなるか。注目です。

・いきいきごんぼZ
ハーレム技野くん。やっぱり技野くんは持ってるわー。他の連中とは違うわー。
まあ確かに本当にこの状況になったら居たたまれなくなりそうではありますけどね。

間違って兄を呼んでも大して変わらなかった!!
ギャグのセンスもたぶん同じくらいだし、ハマるかどうかですな。

・ANGEL VOICE
最後の最後。ゴール前の混戦でこぼれたボールは尾上の前に。

決めろー!!!

相手は多い。横から妨害してくる船学の選手もいる。
しかし尾上はしっかりその隙間を縫うようにして強烈なシュートを放つ。
さすがにミドルシュートを得意とするだけあり、正確さには定評があるようですな。

しかし、そのシュートは船学のキーパー牧瀬の左腕を直撃し、方向が逸れる。
逸れたボールはゴールバーを直撃。ゴール前へと落下。
そしてそのボールの前にいたのは成田、百瀬、二宮の三名。
三名は譲り合いをするようなこともなく・・・全員一斉に頭から飛び込み・・・自分の体ごとボールを押し込む!!

見守る人々が――声もなく、そのゴールを見届けている。
間違いなく・・・この土壇場で同点のゴールが決まったのだ。
そしてそのゴールシーンは昔の船学戦を思い起こさせる。

1年前――古川のループシュートを追いかけてゴールに突っ込んだ時。観客は皆お前たちを笑った。
今っ――あの頃と何ら変わらないお前たちのひたむきなプレーに2万人が震えているぞ!

この過去の試合との対比の上手さが凄い。
確かにあの時のひたむきな姿勢を思い起こさせられます。
例え見た目が悪かろうと、その姿勢こそが胸を打つのだと思い至らせてくれる。そりゃ天城も涙するさ。

ゴール前の混戦。捨て身の勢いで見事に追いついて見せた市蘭。
ギリギリで延長にもつれ込まれた時とは逆になりましたな。
勝ちを決めきれなかった船学。これは悔しさが残る結果となりましょう。すぐに切り替えられるかどうか・・・

というわけで、延長後半も終了!!
全国高校サッカー選手権千葉県予選決勝。船和学院対市立蘭山は――延長戦を終えて5対5の同点。
勝負の行方はPK戦にもつれ込みましたぁ!!

ついにPK戦にまでなってしまいました。
運の部分も大きく、敗れるとスッキリしない感じが残ると言われるPK戦ですがどうなりますか・・・
PK恐怖症になりつつある成田。5人目の百瀬はもとより、それぞれにドラマがありそうな感じはします。
上手く描写されることを期待したい。

・クローバー
一方的な展開となる決勝第二戦。
ライダースを脱いだためか、負けられない意識が高まったためか、あるいは相手が弱かったからなのか。
吉良が圧倒的な強さを見せつけてくれました。
まあ、本来はこのぐらいの強さを見せてしかるべきキャラでしたからねぇ。
神楽木に負けたからって甘く見られすぎだっての。神楽木だって強いんだからさ。

ライダースを脱いで強くなったように思われている吉良。
ハンマーヘッドの頭としてそれはどうなんだろうと思わないでもなかったが・・・ここで吉良がいいことを言ってくれます。

こいつを着ていようと脱いでいようとオレはチームの看板背負ってんだ
だから・・・もう二度と負けるわけいかねェんだよ。

吉良という男そのものがハンマーヘッドの看板を背負っているわけだ。
それはライダースを着ていようがいまいが変わらない。なるほどねぇ。
喧嘩には負けられないというメンタルも重要ですし、吉良の活躍はこの後も期待できそうだ。

さて、早くも優勝にリーチをかけたハヤトたち。
次は真田が出たがっているが・・・次はオレが行くと制するハヤト。
ふむ。ゲンゲンが卑怯な手で闇討ちされたことに対する憤りが溜まっているようですな。こりゃ真田も譲るしかないか。

大将のハヤトが出るという事で、綾瀬チームも大将の綾瀬が出陣。
しかし勝つためにはどんな手でも使おうという感じの綾瀬。
どうやら何か秘策がある様子ですが・・・何だろうか。

強さもそれなりだが、まず勝つためなら手段を選ばないという部分に定評のある綾瀬。
しかし怒ったハヤトに勝てるヤツはそうそういない。
綾瀬もそのヤバさはすぐに感じ取ったらしく、早くもあれを使おうとしている。あれとは一体何だ・・・?

どんな手段でも使うと言う綾瀬。何をしでかすのか。
考えられるのは凶器や人質といったところだろうか。
すっかり忘れられていたトモキが捕まっているとかあるかもしれない。
まあそういった手段が通じるかどうかは分からないんですけどね。派手にぶっ飛ばされることに期待したいところです。

・最強少女さゆり
派手なアクション開始。ふむ、確かにショーとしても通じそうですな。

山奥で見つけたという一級品のボデー
ひょっとしたら地球産の金属じゃないのかもしれませんな。
というか人間が食べれるような燃料を使っているのか?色々と規格外そうだが何か今後に繋がる話になるのだろうか。
片腕は千切れたんだから、もう少し頑張ればどうにかなりそうですけどねぇ。

・錻力のアーチスト
ワンアウトランナー一・三塁で四番の弐織。
桐湘としてはチャンスの場面であるが、ここで予想外の選手交代。
まさか蓬莱がマウンドに立つとは・・・
弐織のためだけのワンポイントリリーフといった感じでしょうが、これはどうなのだろうか。
確かにストレートもスプリットも打たれ、ランナーを背負った状態の蛮堂が相手するのは厳しいでしょうが・・・

先刻の借りを返したかった蛮堂も悔しそうである。
さらにライトに移動になったことで桃ちゃんから遠く離れた場所に配置されることとなってしまった。悲しかろう。

桃ちゃん・・・たとえ遠く離れても何億光年も彼方の星の光が夜空を彩るようにキミの輝きは俺を・・・

駄目だ。少し距離が開いたぐらいでどうこうなる男ではなかった!!
どこまでもへこたれない男である。

さて、蛮堂の代わりにマウンドに立った蓬莱。制球の良さが印象にあるとは頭木先輩の言葉。
なるほど。蛮堂だと言うこと聞かないから扱いやすい蓬莱に代えたというわけですか桃ちゃん。
そうだとなるとこの勝負は桃ちゃんとの読み合いにもなるわけですな。

アチコチ男転がすと後で痛い目見るぜ

クールにそう述べる弐織。なかなかカッコイイですな。
桃ちゃんとしてはさすがに1失点は仕方ないと思っている場面。
最高の結果は内野ゴロにしての併殺でしょうが、せめて外野フライまでにはしたいとの考えの様子。さてさてどうなりますか。

桃ちゃんのリードに従っての蓬莱の初球はインハイにストレート。
球速は大したことがないが、コントロールは良い。
狙ったところに投げてくれるのなら桃ちゃんも扱いやすそうですな。見習え蛮堂ー!

2球目はアウトコースのボールゾーンにゆるいカーブ。
これは目線を絞らせないように、内と外に速い球と遅い球を交互に放る。セオリー通りの攻め方って奴だ。
なので3球目もアウトローにボール球であったならば、続いての4球目はインハイに速球が来るはずである。
その弐織の読み通り、インハイへのストレート。これをファールにする弐織。カウントは2−2となった。

セオリー通りなのもいいが、さすがにそれだと読まれやすい。
せっかくリリーフしてもこれじゃ打たれますよと八子っち。
それに対しての穂村。蛮堂サンが打たれないことが重要なんじゃないかとのこと。
なるほどね。割とすぐに立ち直ったけど、蛮堂も正面からぶつかって弐織に再度負けることがあれば引きずりそうですからなぁ。
そういう意味では蓬莱ならば打たれても引きずることはなさそうである。都合がよいわけだ。

――けど、配球が読めていたなら今の球、打てたんじゃないかな・・・?

疑問に思う左薙。
ふむ。どうやら弐織も先の蛮堂との戦いに比べると盛り上がりに欠けている様子でありますな。
気合の入った相手でないと打つ方も盛り上がりに欠けるということだろうか。
だが、おかげで頭が冷えて冷静なバッティングができるようになっている弐織。
柊には脳筋呼ばわりされているが、クソ天然とは違って結構頭も使うのですぜ。

5球目はアウトローのボール球。これでフルカウントとなりました。

次でキメてやるよ蓬莱・・・いや、マネージャー

勝負の6球目。
セオリー通りであればアウトコースにボール球の変化球。
見逃せばフォアボール。ひかっけさせて内野ゴロ狙いってところでありましょう。
だが・・・ここであえてそのセオリーを破ってくるのが桃ちゃんである。
読みやすい配球と思わせておいて、勝負所で裏をかいてくる。桃ちゃんらしい配球だ。しかし――

悪ィなマネージャー。アンタが一筋縄じゃいかないのはよくわかってんだ。
俺まで転がされる気は無えよ!!

見事にその配球を読んでいた様子の弐織。
インハイの厳しい所を器用に捉える。強気な女(タマ)が好みか・・・いや、そんなこと言ってる場合でもなかろう蓬莱。
ともかく弐織のバットが轟音を鳴らし、ベンチの桃ちゃんをもぐらつかせる。あら何だかいい表情。
久しぶりだから油断したのか、耳を抑え忘れていた柊にもダメージが言っているが、三塁ランナーだしまあいいか。

打球は右中間の長打コース。フラフラになりながらもホームに辿り着く柊。
ここまでは予想通りだが、一塁ランナーの清作もホームへと還ってくる。バックホーム!!
右中間の深いところ。いいところに飛んでいるが、そこにはポジションの代わった蛮堂がいる。強烈なバックホームが来そうだ。

やはり俺でなければ弐織は打ち取れんか!だが、2点はやらん!!

レーザービームというか、彗星のようなバックホームが飛んでくる。
コースもキャッチャー正面のストライク返球。クロスプレーにはなるが、これならアウトに出来る。
そう思ったのだが・・・何故かボールが手元で沈む。

何で今・・・スプリットを!?

弐織を意識するあまり思わずスプリットを投げてしまった蛮堂。それでホームまで届くってどういうことなのか!!
というか急速に劣るスプリットでギリギリならば、ストレートなら余裕で間に合ったんじゃなかろうか・・・
制御がつかなくて暴投してた可能性はありますけどね。

何にしても弐織のタイムリーで一気に2点を勝ち越した桐湘。これは大きい。
逆に蔡理・・・いや桃ちゃんとしてはこの2失点は痛すぎる。1失点は覚悟していたのにこの結果は想定外。
その想定外の結果を受けて・・・ついに桃ちゃんが本性を現した!!

にゃあらー!何やってんだテメーらァ!!
バカ返球すんな蛮堂!!後逸すんな!そもそも打たれんな!!

怒りのちゃぶ台返しが炸裂しました。おやおやこれは。ハッハッハ。
でも弐識の言う通り、これはこれで可愛気があるというか・・・普通に可愛い!!
叫び声がイカしてることもあり、これはなかなか・・・
そりゃ蔡理のキャッチャーこと山脇もゾクゾクしちゃうものである。いや、するな!!

まあ山脇はよく桃ちゃんから指示を受ける立場でありましたからねぇ。
本性も理解しており、むしろこの姿の方がイイと常々思っていたのかもしれない。いや知らんけども。

次号は桃ちゃん劇場開幕!?とのことだが、どうなるのか。
蛮堂はこの桃ちゃんの姿を目にしてどのような態度を取るのか。非常に気になります。
しかし打たれた責任という意味ではリードをしていた桃ちゃんにも立派にありそうな感じなのですが・・・
いやまあ、それを言ってもどうにもならない気がしますので自重しますです。ハイ。

・思春鬼のふたり
急遽ハムレット役をやることとなった侘救。
この短時間でしっかり台本も覚えてしまう辺りはさすがと言うしかない。
衣装を似合っていると褒められ、並んで写真に写る白雪さんが実に幸せそうである。
侘救単独ではなく、自分も並んでとはなかなか珍しいですな。一生の思い出にする価値があるということか。

それはさておき、練習に挑もうとする侘救。
しかし扉を開けたらいきなり鮮血が飛び散っていたりします。これは・・・!?

演技のはずなのに本物の剣を使ったりするからケガをしたりする。
が、ケガをした部員は何だか知らないが幸せそうな顔をしている。何この笑顔。ヤバイ。

よく見たら他の部員も何だかヤバイ。
毒殺の練習中だからって蛇に咬まれて恍惚の表情になってる辺りとかとにかくヤバイ。何だこの光景。

主な配役としてここで紹介されているのはこの4名。
・レアティーズ役の灰猫硝(高3)
・クローディアス役の赤川真人(高2)
・ガードルード役の折葉メイ(高2)
・オフィーリア役の廻部連(高1)

そして、ハムレットに殺される役目の大臣役を演じるのが安土礼雄さん。
この人は他の部員とは違ってまともな感覚を持っている様子。
わざわざ本物の剣や、本物の毒がある蛇を使ってまでする練習は・・・異常としか思えませんわな。
そう思いながらも3年間ついてきた安土さんも結構アレかもしれませんが・・・

こんなことをしているから脱落者があいついでいる演劇部。
しかし砂織部長がいうには演劇にはリアルさが大事なのだそうな。そ、そうか。
そんな砂織部長がシェイクスピアで1番好きな言葉を教えてくれます。

"この世は舞台"。"人は皆役者"
現実は虚構であり、虚構もまた現実――演劇部は"演じる"のではなく、そのものに"なる"のよ。

凄いプロ意識といえなくはないが・・・高校生がやるレベルではありませんなぁ。
少なくとも毒殺とか殺陣とかある演劇はやらない方がいいのではなかろうかと思える。

ともあれ、練習を終えて本番開始。
無難に演技をこなしつつ、頭の中では今回のお使い依頼について考える侘救。

とんでもない部活だ。完全に演劇の範疇を超えてる。でも、殺すべきターゲットがいるかというと・・・

今のところいないというのが結論になる。
結局のところ、いい演劇のために全員必死にやっているだけ。
ついていけずに逃げ出した人もいるだろうが、それは仕方のないことである。
まあ自殺した人が出たりしているのはちょっとどうかと思うが、お掃除に値するかというと難しく思える。
でも刃物や毒を用いたりしているのはやっぱり危険だし、銀華じゃないが警察に通報した方がいいんじゃなかろうか。うむ。

とりあえずさっさと劇を終わらせようとする侘救。
中身はチョコレートだという毒薬を舞台の杯に垂らし、大臣役の安土さんがそれを飲む。
そして間違って死亡すると言うのが演劇の筋書きであるのだが・・・
安土さんの苦しみ方は演技とは思えないほどのものであったらしい。
これは・・・殺人が起きてしまったということだろうか?
なんだかとんでもないことに巻き込まれてしまった様子でありますが、後半の演技は一体どうなるのか。
単に安土さんが名優だったとかそういうオチは・・・あってもいいが、どうなんでしょうかね。

・ウチコミ!!
高校総体柔道競技東京都中部地区予選開始。
一か月という短い期間ではあるが、八乙女先生と言うスペシャルなコーチの指導を受けた武蔵原柔道部。
都大会で立学と再戦するためにも今日の中部地区予選は何としてもベスト4・・・いや、優勝を目指さねばいけない!!
まあ、立学に挑もうって連中がベスト4とかケチなこと言ってられませんわな。目標は大きく持たないと。

会場内は既に選手と応援の人たちでごった返している。
純ちゃんのリサーチによるとこの中部地区の強豪は以下の4校。
・東体大調布
・海稜高校
・青大杉並
・大和東工業
特に最後の大和東工業は去年からレギュラーの3年生が4人残っているという優勝候補。
残るの1枠にも成美が入るわけですし、確かに盤石の構えと言えるかもしれませんな。
変態性は高いが、その実力は周りから噂されるほどのものであるらしい。

さて、初の公式戦となるレン。
しかし立学との練習試合に比べれば、紅林と立ち合った経験に比べれば何ほどのこともあるまい。
だが、そんなレンに話しかけてくるのは初戦の相手。鷹崎高校の郷原
どうやら中学時代、真壁と一緒にレンを苛めていた男らしい。
その性格は高校に入ってからも変わってないようで、イヤミったらしい口を叩いてくる。な・・・何というカマセ臭。

去年も余裕で勝ってるしということで武蔵原は眼中にない様子の鷹崎。
というか高校名すら碌に覚えられてないのかよ。武蔵野じゃねーよ。

ぶっつぶしてやる・・・

いい感じに闘志が高まっている部員たち。まあグラサンの部分に関しては言われても仕方がない気はしますがね。
八乙女先生は燃えるのはいいけど余計なことで力まない!と忠告する。
まあ空回りしちゃうのは怖いですし、落ち着くのも大事でありますか。
その八乙女先生が挑発されると熱くなるタイプだったりするのがアレですが・・・
止める側に回ることで部員たちは冷静になれるっと話しですやね。というか日下部はそろそろ自重しなさい。

ともかく、眼中にないのなら体中に刻み込んでやると意気込み一同。
「武蔵原」の柔道を二度と忘れられないぐらいに刻み込んでやるのだ!!

というわけで、次回から東京都中部地区予選の開始。
まずは先鋒のレン。相手はいじめっ子の郷原。
どれだけ成長したか見せるには格好の相手でありますな。派手に投げてやれ!!

・名探偵マーニー
半年前のこと。
犬飼さんや姫神さんといったスティンガーの面々に心配され、病院へ搬送される男が一人。
あの犬飼さんと何となくいい雰囲気を醸し出しているこの圭一と呼ばれる人物は・・・?

時は現在に戻り、マーニーはあっちゃんこと金城あつ子ちゃんのお見舞いのため病院を訪れている。
側には親しくなったヘレンさんの姿もあります。この頃のヘレンさんは表情硬いですなぁ。

何やら廊下の方が気になる様子のヘレンさん。
目も見えず、耳も聞こえないのに・・・いや、だからこそ感じる物があるのか。
その反応が気になり廊下に出てみると、そこにいたのは犬飼さん。何やら病院の人と揉めているようですが・・・?

後でその件について姫神さんたちに尋ねてみるマーニー。
財津さんが言うにはそれは東堂さんの件だろうとのこと。

スティンガーNo.1。東堂圭一

おう、ついにスティンガーのNo.1が明らかになりましたか。
そして財津さんはNo.5でありましたか。まだNo.4の座はあるようだが今後出てくるのかどうか。

一見して優男風の東堂さん。
しかし狂犬と呼ばれた財津さんをケンカで捻じ伏せ、カリスマとまで呼ばせる魅力の持ち主だったらしい。
うーむ、このスティンガーたちのトップだしなぁ。やはりそれぐらいの力はあるのか。

屈託のない笑顔で言いたいことをズバズバ言う東堂さん。
人を集める魅力に富んだ人だったんですな。
そういう人柄に惹かれて集まって出来上がったのが今のスティンガーであるらしい。ほう。

それが半年前、他の県の連中がウチにチョッカイ出してきて、抗争になった。
その時、東堂さんは手製の拳銃で腹を撃たれてそのまま入院しちまったんだ

高校生の抗争で拳銃持ち出してくるとはまた何とも・・・
ナイフやそこらでは傷もつかない人だったのかもしれませんがねぇ。
しかしまあ、半年前の件と入院している人のことについては分かりました。
そしてその入院していると思われる病院で騒いでいた犬飼さん。何かしらあったのでしょうな・・・

というわけで、犬飼さんから頼みがあると呼び出しを受けるマーニー。
どうやら東堂さんが病院からいなくなったらしい。ほほう。そりゃ問い詰めもしますわな。
犬飼さんから東堂さんについて詳しい話を聞く。
どうやら実家は由緒ある家であるらしいが勘当されて一人暮らしだったらしい。
生活費も自分で稼ぎつつ高校に通っていたようだ。えらい話であります。

そんな彼は抗争の時のゲカで入院。
入院して精密検査をした結果、ケガとは別に二百万に一人っていう奇病に侵されているという結果が出たの

うーむ、生活費もどうにか稼いでいるって感じなのにそれまた厄介な。
先端医療で保険もきかない治療が多く、お金は相当かかるらしい。
犬飼さんはできる限り協力しようと裏カジノを開くなどして資金集めに精を出していた様子。なるほどねー。

先日お見舞いに行ったらベッドが空で。看護師に問いつめたら急に両親が来て連れて帰ったって・・・

ふむ。その話が本当であればよいのですが・・・その後の連絡が取れないのは不安ですわなぁ。
なのでマーニーに東堂さんを探して欲しいという依頼なわけですな。探偵らしい仕事だ。
しかしその依頼を受ける前に確認を行うマーニー。
犬飼さんは東堂さんと付き合っているんですか?と。

いや・・・私は気持ちを伝えていない
私・・・昔、車に連れ込まれそうになったことがあるのよ。
通りがかった圭一が助けてくれたの。五人相手に一人で・・・圭一がいなかったら私はどうなっていたか・・・
その時は動揺しててありがとうも言えなかった。
それから私もスティンガーに入って圭一の近くにいたけど・・・いまだに私は気持ちを言えないでいた。

ふむ。思わぬ犬飼さんの乙女話でありますな。
しかし本当、女の子の独り歩きが危険な町でありますことよ。
まあ何にせよ、このような話を聞かされたのでは断るわけにもいきますまい。
このまま会えなくなってしまうというのでは犬飼さん可哀想ですものねぇ。

というわけで、調査を開始するマーニー。
まあ学校に聞けば実家の連絡先ぐらい分かるよねと気楽な構え。
と思いきや、最近は個人情報の流出に気を使っているので簡単には教えてもらえない。
いつものように事件性があるならともかく、緊急性の薄そうな案件では渋られても仕方がない。むう。
まあ宮島先生によると登録されているのは現住所だけで実家の住所はそもそも伏せられていたようですが。ふうむ・・・

続いて東堂さんが住んでいたアパートを訪ねるマーニー。
近隣の人から話を伺おうとしたが、何故かそのアパートは誰も住んでいない空っぽの状態。
詳しく調べてみると、なんでも半年前に住人が一度に抜けて行ったらしい
ほう。半年前・・・それも東堂さんがいなくなってからたて続けに出て行ったと・・・ほう。

何やら怪しげな感じになってきました。
これは簡単な依頼ではなさそうですな。まあ簡単な捜索位なら犬飼さんでも出来るし、マーニーを頼ることもないか。

仕方がないので最後に所在の知れている病院で聞き込みを行うマーニー。
半年も入院していれば仲の良い人も出来るハズという読みだ。
その考えで他の入院患者の話を聞くと、東堂さんには言葉に変な訛りがあったらしい。
ふむ?実家は東京ではなく遠くの方なのだろうか。そうなると一気に捜索が難しくなりそうだが・・・

ちなみにあっちゃんにも話を伺ってみると、知ってる。星の王子様でしょ?との答え。あ、相変わらずファンシーな。
その他にも変な人達が来てたのを見たとか、海外のニュースなどを見ていたという話を聞ける。ふむ。

錯綜してる感じではあるが、ある程度の情報が集まったので一度帰って整理しようとするマーニー。
毛利さんにも事前に連絡を取っておく。
これは東堂さんの捜索のためだけではなく・・・何者かに尾行されていることに気付いたからだった。

病院の帰り道。複数の男に連行されそうになるマーニー。
しかし気づいていれば罠の張りようもある。得意のテグスで男たちを身動きできないようにするマーニー。さすが。
と思ったらゾロゾロと沸いてくる男たち。多いな!!
私を捕まえられますかねとか余裕ぶっていたマーニーも、そのセリフを言ってる次のコマで追い詰められている。おやおや。

危うい所であったが、事前に連絡しておいた毛利さんが警官を連れて到着。いいタイミングだ。
逃げ出そうにもテグスが邪魔でほとんど逃げられない。逃げた一人もGPSを付けられて本拠地を調べる囮にされる。
うーむ、これだけの大人数を繰り出しておきながら女子高生一人にこの有り様とはなぁ!!
まあマーニーのテグス芸はかなりのものになってますからねぇ。仕方がない部分はあるか。警官まで絡まってるよ。

というわけで、GPSの信号を追うマーニー。
行き着いた先は・・・H国の大使館。ああ・・・さすがにここは出入りできませんわ。
裏社会の人の事務所とかならまだ出入りの経験もあるが、さすがにここは厳しい。
でもこのことが東堂さんの正体を知るきっかけとなるのでありました。

犬飼さんを屋上に呼び出し、説明を開始するマーニー。
H国は十年前にクーデターがあったらしい。
当時の王族は国外へ逃亡。その後国は軍事独裁政権になったそうな。
それがひどいもので、死人もいっぱいでており、最近では王政の復権を望む声も大きいとのこと。

王族の一部は日本に極秘亡命したんです。日本の大使館は旧王政派が占めていたかららしく。
日本政府の協力もあって日本人として生活を始めた。当時七歳の第一王子○○○○○は日本名東堂圭一として。

ほう・・・いや、それは・・・ほう。本当に王子様だとは・・・星の王子様だからH国の王子様なのか!?
あっちゃんは真実を混ぜてファンシーな表現にしてくるから後で驚かされる。いや、あっちゃんも知ってたわけじゃないだろうけど。

軍事政権打倒の気運も高まり、王子の帰国が望まれていた。
そんな中、抗争のケガで入院。側近に説得され帰国する決意をした。
それで難病ということにして皆の前から消えることにしたんです。
理由を話すわけにもいかないし、苦渋の選択だったんでしょうね・・・

そういうことでありましたか。まあ奇病の件は本当じゃなかったので良かったと思うべきですかなぁ。
そして犬飼さんへは東堂さんからの手紙。
どうやらマーニーは大使館の人に接触したらしく、そこで預かってきた様子。相変わらずの交渉力だなマーニー。

東堂さんの手紙にはこれから戦わなければいけないという王族としての悲痛な決意が書かれている。
そして戦いが終わったらきっとまた犬飼さんに会いにくる。愛してるとも書かれている。ほう・・・

犬飼さんの思わぬ話でありました。
人にはそれぞれ抱えているものがあるわけですが・・・うーむ、切ない話ですなぁ。
東堂さんには無事に戦いを終え、民衆を救えるよい国を、未来を作り上げていただきたいものであります。

・ペーパーブレイバー
相変わらず便利なガムである。味長続きだしね。でも廃棄物だったりするんですね。

ビカリさんも何だかんだで意識は変わっている。内面的には成長の兆しが見えたりしなくもないのだ!!
まあ結局レベルはあがってなかったみたいですけどね。経験値は入ってたのかな?

まさかの人がまさかのジョブ持ち。というか攻略本って。
というかというか、発動条件割と簡単じゃないですかね?いやいいんですけど。
果たして恋愛関係以外の攻略情報が載っているのかどうか。気になるところです。

・パルピテーション
新人賞出身の俊英が久しぶりの読み切り帰還。
やはり恋物語が得意な様子ですな田口一先生。

ジャージ女子は悪くはないのだが、スカートの下のジャージはやっぱりどうかなぁと思わないでもない。
やはりジャージは上下揃ってないとですね。

よい青春を送っているというか何というか。羨ましいというか何というか。
気付かずに過ごしてしまっただけなのか、そもそも何もなかったのか。
自身のことを振り返るのは色々とアレですが、こういう風に楽しむのは良いものであります。

・木曜日のフルット
臆病者にスパイされても困るという話でありますな。
名前を逐一覚えておくのも大変そうですなぁ。

・総合感想
派手に巻き起こった桃ちゃんのにゃあらー旋風
次号ではさらに桃ちゃん劇場が開幕するというし、一体どうなってしまうのか・・・楽しみです!!

次号は浦安鉄筋家族のアニメ放送直前ということで、やぎさわ景一先生によるアフレコ現場リポート漫画が掲載。
さらに別冊からセトウツミが、タップからは息子の嫁が緊急参戦。
さらにさらに第82回新人まんが賞大賞受賞作が堂々登場。橋本健太郎先生の作品はどのようなものであるか。期待です。



2014年 29号


・聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話
映画「聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY」公開記念という事で特別篇が袋とじ掲載。
まあ、袋とじ掲載ということで内容は特にあるわけではありませんでしたな。
幼女から少女にという表現が地味に面白く思えはしましたが。

・黒虎
新人まんが賞出身の鈴木快先生が堂々の連載デビュー!!
異種剣劇アクションの始まりであります。

黒縞剣術道場で剣の腕を磨いているのは道場の息子である黒縞虎鉄とその兄、黒縞虎春
そして2人の母であり、当主である黒縞虎珀
この黒縞家は"徳川十二支神将"のひとつであるという。ほう。

徳川家に仕えて数々の功績を上げた十二の家元――黒縞家はその"寅の門"を名乗る最強の剣術流派の一門
もちろん十二支というだけあり、最強を誇るのは黒縞家だけではない。
黒縞家と双璧を成す"辰の門"桜花天心流の白滝家!!
剛の剣を極めた――覇道流の猪頭家!!
"三獣忍"と呼ばれる――"申・酉・戌"の忍一族!!
月歌流体術の兎耳山家に・・・鳴神伝弓術の春馬家
かように十二支神将は家元ごとに特化した技能を持ち、その道の先駆者として在り続けているらしい。ほほう。

十二支は有名どころであるが、神将と言えば十二神将という言葉もありますな。
仏教における信仰の対象であり、薬師如来を守護するとされる十二体の武神の総称。
って調べてみると十二神将にはそれぞれ司る十二支があるのか!!へー。

ともかく、その最強の流派の一つに生まれ、後継者となるべく邁進している兄弟。
黒縞家に伝わる秘伝剣術を会得する時はそう遠くないハズと見こされています。
見た感じ随分と若そうなのに、鍛え上げているようですな。

防御がなっておらず、ボロッカスにされる虎鉄。
罰として稽古終了後すぐに愛碁山まで走らされる。これは大変だ。
けれども、すぐに後を追いかけて一緒に走ってくれる虎珀さん。なるほど、兄の言う通りこれはいい飴ですな。

母親と共に山を登り、高所から街並みを見下ろす虎鉄。
この美しい町こそお上が求めた泰平の姿だ!と虎珀さんは説明してくれる。

お上は圧倒的な"強さ"でこの泰平を築かれたのだ。代々黒島家もお上に仕える身として・・・常に強くならねばならん!!

そのように語る虎珀さん。だが、更に大事なこともあると教えてくれます。
それは真の強さとは剣の腕だけで決まるものではないということ。

強者とは弱き者を救い護るべき存在――鋼にも勝る"守護の心"こそ強者の力の証なのだ・・・
つまり!心の底より護りたいと思うものが出来た時・・・お前は間違いなく強くなれる!!!!
万民を護らんとするお上の心が・・・現代の泰平を築き上げたのだ!!

ふむ。これは大事な教えでありますな。
最強という名を背負うと驕りに繋がることはよくある話ですし、こういう心得は早い内に伝えておくべきでありましょう。
虎珀さんはいい教育をされているようですな。これならば黒縞家も安泰に思える。何事も起きさえしなければ・・・

突然、江戸の上空に現れるのは巨大な黒き塊
空を覆わんばかりに巨大なそれは、見ているだけで何か良くない物だと感じさせられる。

案の定、その塊の中にいる総督と呼ばれる存在は江戸の民を害する気でいる様子。
そのために降ろされたのは奇妙な武器を手にしたスーツの男。
それと、左腕に砲塔のようなものをつけた兵士たち。何か光弾のようなものを発射するこの砲塔。
うーむ、これを見るにつけ、技術レベルは相当高い連中が攻めてきた様子でありますな。

武器も持たない町人相手に近代兵器を振るって弱すぎるとのたまう兵士たち。
そのような輩に目にもの見せてやるのが武術家の役割でありましょう。
というわけで、徳川十二支神将黒縞家当主――黒縞虎珀見参。現れるとともに兵士どもを斬って捨てる。
その様子を見てか、周りの兵士が続々と群がってまいりました。ほう。
そうくるのであれば・・・時間をかける必要もない。一気に仕留めることといたしましょう。

"空牙疾風流"、"颯"

ぐぐぐぐぐっと刀を逆の肩で担ぐようにして構える虎珀さん。
そして一気に解放する。その瞬間に空いた左手で右手首を押し、速度を増そうとしているように見える。
ふむ、この辺りが奥義の肝となる部分でありましょうか。
ともかく、ただの一閃で兵士たちは吹き飛ばされていくのでありました。そしてすがさず師範代である大和さんが解説を行う。

"空牙疾風流"!!黒縞家に伝わる秘伝剣術だ!!
剣術にはしなやかさを生かした"柔の剣"と・・・力で押しきる"剛の剣"があるが――
空牙疾風流はその二つの特性を併せ持つとされている・・・
あの太刀筋の速さと鋭さ・・・そしてその特性から――"空の剣"と呼ばれる至高の剣術だ!!

ふむ。さすがに最強の一角だけあり、凄い技を持っているようでありますな。
しかしそれが今回の敵すべてに通じるかは分からない。
少なくとも今現れたスーツの男は秘伝剣術を見ても動揺した様子はなく、むしろ余裕の表情を見せている。むむ・・・

スーツの男曰く、さっき戦ったガキも黒縞家の剣士だったとのこと。そしてもう殺してしまったとのこと。
それは・・・虎鉄の兄である虎春がやられたということだろうか。
立ち位置的にはそうなりそうな気はしていたが、本当にやられてしまうとなるとやはり悲しい。

怒りの虎鉄。スーツの男の顔面に木刀での一撃を与える。
油断していたのかどうなのか、まともにこの一撃を受けるスーツの男。木刀じゃなければ死んでないかね、コレ。
まあ、死にはしないからこそ受けたのかもしれないが・・・それでキレられても困りますわな。

キレたスーツの男が放つ斬撃。というか解放する武器の力。
その威力は凄まじく、虎鉄だけではなく周りの黒縞道場の人間を建物ごと吹き飛ばしていく。
うーむ、剣で出せる威力ではありませんわなぁ。これは相手が悪い。

それでもどうにか虎鉄を救い出す虎珀さん。
そして生き延びていた大和さんに虎鉄を託そうとする。
この場に残り、足止めをするつもりでありましょうか・・・何とも悲壮な決意である。
勝てずとも、息子を護れればそれで十分だと述べる。母としての覚悟でありましょうが・・・何とか生きていて欲しいものです。

日ノ本に突如として現れたそれは――"黒船"と呼ばれ、語り継がれるようになる。
徳川幕府は――黒船一味が持つ圧倒的な力の前に崩壊した。
頭を失い泰平を失った日ノ本は――動乱の浮き世へと化していった。
そして・・・時代は流れ――物語は・・・始まりを告げる

と言う感じで始まりますのは黒虎。
黒船来襲によって崩壊した日ノ本。ここからの反抗の火ぶたをどのように切るのか。
とりあえずは作品としてはいい感じの出足となったように思えます。
ここから仲間を揃え、物語が盛り上がっていく感じになれば期待は持てそうですが、果たしてどうなりますか。
見守っていきたいところでありますな。

・弱虫ペダル
車体を軋ませて走る銅橋。吠え猛る。

"おさえられない感情"それは力だ!!ブオオオオオオオオ!!オレが箱根学園だ!!

自らを王者・箱根学園だと称する銅橋。
その自負。控えることを知らない剥き出しの感情こそが力となっている様子。

銅橋の異様さは追いついてきた鏑木にも感じられる。
ここは何かしでかす前に追いつこうと考える。お、冷静ですな鏑木。

ハコガク、ブタ橋!!これが・・・おまえがバカにした"千葉総北"の力だ!!ほぅるああああああ!!

追走していた総北スプリンターの2人がついに銅橋に追いつき、並ぶ。
そしてカウンターアタックを仕掛けるために、前に飛び出す青八木さん。
なるほど。鏑木はここまで引き、後は青八木さんが飛び出して一気に差をつけるという作戦か。

ファーストリザルトラインまでのこり1km!!
さっきは準備できなかったが今回は鏑木のうしろでじっくり準備させてもらった!!負けない!!
オレが獲る!!

みごとな連携が決まり、独走態勢に入る青八木さん。
これには観客も沸き返る。あいつ速い、てか丸い!と。そこは気にしないでください。無理かもしれないけども。

どうだブタ!!これが"強い総北のギリギリパワー"だ!!

ちょっとその名称はそのまますぎやしませんかね。
というか、1kmも前ではまだギリギリとは言えない。
本当のギリギリの勝負になるのはおそらくこれからである。
少なくとも銅橋の顔は・・・敗北を認めたものではない。というか、危ない顔つきになってるぞ銅橋。ブハーッ。

なんだ。今一瞬アタマにイヤな言葉が浮かんだ。"泳がされた"

バカではあるが決してカンが働かないわけでない鏑木。
恐れを知らない、というか鈍い鏑木が危険を感じるのが今の銅橋である。これは・・・まずいか青八木さん!?
しかし後方の様子は知らない青八木さん。独走態勢に入ったことで勝利を感じている。

田所さん――来ましたよ。インターハイの舞台まで。そしてグリーンゼッケンのラインまで。
田所さんの時は最終ラインまでもつれてましたね。
今日は独走してますよ。のこり1km。あとは自分を信じて全力で回します。

鏑木はよく働く男です。これが獲れたらめいっぱいほめてやりますよ。
このポジションがとれたのもあいつががんばってくれたおかげですからね。

嬉しそうな笑顔を見せる青八木さん。おやおやフラグ立てに余念がないというか何というか・・・

今度部室に遊びに来た時、紹介しますよ。
鏑木一差はまだ覚醒してないですけど、確実にこれからの総北を担う次世代のスプリンターですよ。
少しバカですけどね。田所さんなら「そこがいいんじゃねーか」って言いそうですね。
と!!その前にオレは確実にこのファーストリザルトを獲る!!それがオレの仕事!!
脚はもつ!!待っててくれ純太!!緑色のゼッケンはオレが持って帰――

いい気分に浸っていた青八木さんでありましたが、その言葉を最後まで考えることはできなかった。
気づけば銅橋がすぐ後ろにまで追いついてきている。
その巨体がさらに膨れ上がっているように見える。丸くなった青八木さんが小さく見えるほどの威容だ!丸くなったのに!!

走れ・・・よ・・・ブハッ。ホラ・・・もっと速く・・・
狭いんだよ・・・このジャージってヤツは・・・ジャマだ・・・!!
走れよホラ。オレがそれごとふみ潰してやるよ!!

ジャージのジッパーを破壊して叫ぶ銅橋。
うむ、これが泉田君が言っていた状態か。抑えきれない胸の内を解放するにはジッパーは邪魔だったってことですな。

のこり700。わざと青八木さんを先行させ、追いかけるのを楽しんでいる銅橋。
とはいえ追いかけるも何も既にタイヤが接触するほどに近付かれている。
これはいつ抜かれてもおかしくない。いや銅橋にしてみればいつでも抜けるって状態でありましょう。
このままではいけない。ラインを変えようものならそのまま追い越されてしまう。万事休すといっていい状態だ。く!!

仕方ない――これはライン前150mの最後のスプリントまでとっておきたかったが――
ふんはー!!青八木必殺純正。筋力弾丸バンビスタイル!!

ブア!?また変形しやがった!!
銅橋が驚く通り、まさにこれは変形と言うしかない。
丸くなった胴体がボンと音を立てて細くなり、代わりに太腿がボゴンと太くなる。
なるほど。太くなる部分を下半身へと変えたわけですな。
これなら空気抵抗も少なくなるし、太い足でより強くペダルを踏むことができるようになる。
いやまて。何をどうすればそんな変化が可能になるんだよ!!

泉田君も認める変態の銅橋。
しかし先に変体を決めて見せたのは青八木さんの方だったって流れですな。ハハハ、こりゃヘンタイだ。いや大変だ。

鏑木がいる間はツッコミ役に回っていた青八木さんであるが、やっぱりどちらかというとツッコまれる側の人ですよね。
この身体変化芸は存分に何でやねんと言われて然るべきであります。
ひょっとしたらまだ他にも色んなスタイルを持っているんじゃないかと思えて怖いですわぁ。

というか何でバンビ何だろうか。仔鹿はこんな足はしていないでしょう。ディズニーに思い入れでもあるのか!?
それか足の問題よりも目つきが変わっているのがポイントなのかもしれない。この顔がバンビスタイルだ!とか。顔の方かよ!!
肉食獣のような銅橋に襲われそうになっているのにわざわざ仔鹿となる青八木さん。
果たしてこの変形は吉と出るか凶と出るか・・・ううむ、もうトコトンまでやりきってくださいな!!

・毎度!浦安鉄筋家族
そういえば聞いたことがありますなカープ女子
やはり勇子ちゃんにしてみれば許せない存在でありましたか。そりゃそうよ。
可愛いから着るというのは構わないが、その名称は色々と誤解を生みそうですわなぁ。

・刃牙道
始まる。お流れになるのではと危惧したこの対決がようやく始まる。
まずは花山薫の全力攻撃が開戦の合図となる。
いつも通り、小細工など一切なし。全力で全体重を乗せるような構えからの一撃。

思いを・・・握る・・・思いを・・・乗せる・・・思いを・・・打ち込む!!!

花山の巨大な拳が眼前へと迫ってくる。
その最中に範馬勇次郎が思うのは相手の花山のこと。

花山薫・・・俺と同類。「強者」として産まれ落ちた
「強者」として己は天才・・・・・・との自覚に満ちる。
鍛えない・・・「強者」が尚も鍛える行為は不正と断じる。
「強者」の天賦に恵まれる自分が人知れず鍛える・・・これはもはや不意打ちに劣る行為。
卑怯と断じる。故に鍛えない。
強さに向けて務めぬよう・・・弱者に向けて出し抜かぬよう・・・注意深く・・・生きる・・・

産まれ落ちた部分は同じかもしれないが、その後の考え方はやはり違ったようですな。
さすがに気遣いの人である勇次郎もそこまで律儀な考えには至れまい。

さて、ここで恒例の目撃者談が挟まる。
八部公一(34歳)。しかし今回はそれほど目新しいことを述べてくれるわけでもない。
まるで遠投のように、全体重を乗せての一撃を放つ花山薫。
それを避けることなく、ハンドポケットの状態で顔面にもらう範馬勇次郎。
だがやはり倒れない勇次郎。が・・・その鼻からは血が流れている。勇次郎に出血させた!?

うーむ。花山薫はやはり強くなっているようですなぁ。
勇次郎にボコボコにされていた時とはもはや別人と言ってよさそうだ。
まあ、この一発はボーナスのようなものですし、ここからどうなるかですけどね。
勇次郎の反撃がすぐに始まるのか、続けて花山が攻勢をかけるのか。さてさて。

場面は変わってスカイツリー地下。
武蔵の質問に光成や科学者たちが答えている。さすがに座ったのね武蔵。
質疑応答はおよそ2時間に及んだ。いまが何時代で、ここが何処で、君達は何者で。
そして何より・・・何故自分を呼んだのか・・・

確かに気になるところでありましょうな。
というか寒子さんに降りていた時にはその辺りのことは認識できていなかったのかな?

それにしても思った以上に理知的な宮本武蔵。これならばもっと技術論とかも聞けそうな雰囲気である。
しかし徳川光成が武蔵に求めているのはただひとつ。
宮本武蔵の――"貴方ならでは"以外を期待しない。

闘争っていただきたい

武蔵に合わせた衣服を用意し、そう述べる光成。
ちゃんとナリを意識する武蔵はやはりピクルとは違いますな。まあそれは当然か。
でも質疑応答する前に服を所望しても良かったのではあるまいか。光成も先に出しましょうよ。

ともあれ、服を着て人心地ついた様子の武蔵。
しかしまだその腰に刀は無い。本当の武蔵が見られるのは刀を手にした時となるだろうが・・・さてどうなるか。
そして武蔵がまず死合う相手は誰となるのか。花山たちの戦いに乱入する可能性もありそうだが・・・うーむ。どうなりますか。

・囚人リク
1月31日。
脱獄決行の前日。まず気になるのは天気。
ヘリを飛ばすためには悪天候は避けたいところだが、幸い雨の心配は無さそうである。
そしてそれは今日の野球大会が無事行われることも意味する。

あとは脱獄直前最終関門。ヘリポート解錠作戦の決行あるのみ
おじさん!!いよいよだよ。

脱獄メンバー総動員で挑むことになるこの最終関門突破作戦。
とはいえレノマさんの役割は普段通りに装う事のみ。実際の作戦は他の面々に任せることとなる。
なんせN棟代表、選抜メンバーのキャプテンでありますからなぁ。さすがに独自行動は出来ないか。

明日から視察委員が来るからな。3日後の決勝戦で優勝していいとこ見せたいんだろ。

なるほど。相変わらずの谷村看守部長殿でありましたか。
レノマさん抜きという不安はないわけでもないが・・・ここは仲間を信じるしかありますまい。

まかせとけ

レノマさんと拳を合わせるリク。
その小さな拳は震えているが、それでも仲間の先頭に立って歩き出す。うーむ、立派なリーダーじゃないですか。
怖いし上手くいくか不安でしょうが・・・きっちり決めて欲しいものである。

さて、田中一郎とも合流して農場に近い第7グラウンドに移動するリクたち。
B棟対F棟の試合は第一試合であり、すぐに始まりそうである。
看守の人数と配置を確認している中、うへへと笑い出す天野。どうした?

くすぐってぇ。ポケットん中で動き回るんだよ。

そう述べる天野のポケットの中にいるのは・・・ヤモリ。カサカサ動いて天野の腿をくすぐっている様子。うへへ。
何でヤモリ何かを忍ばせているのか。それは須藤くんから遠隔発火装置の仕掛けを聞いたことに端を発する。

そうヤモリ。ヤモリを使うんだ。
装置の構造はシンプルな方がいいでしょ。遠隔操作型にするのは部品も多くなりかさばって何かと不便だ。
ゴイサギって知ってる?夜行性だからあまり見る機会もないだろうけど、極楽島の辺りにはよくいる鳥なんだ。
そのゴイサギがさ、夜になると農場に無死とかヤモリを食べにくるんだよ。

さすがに物知りな須藤くん。極楽島の生態系まで把握しているとは・・・
そしてここからがヤモリを用いた遠隔発火装置の説明の本番となる。

発火装置の発火部分は電球のフィラメントを利用する。
電気を通せば熱を持つからその周りにマッチ棒をくくりつけて・・・点火する。電源は単3電池。
コードと電池の間に絶縁体を挟んでいる間は通電しない。でも絶縁体を外せば通電して発火する仕組みさ。
その絶縁体にヤモリをくくりつける。それをゴイサギが食べると絶縁体が引っぱられ発火するというわけさ
ゴイサギは夜行性だから昼間は装置は作動しない。自然を利用した時限発火装置のできあがりさ

なるほどねぇ。遠隔と言うよりはまさに時限式の自動発火装置でありますか。
ヤモリが動いて絶縁体を引き抜いたりしないのかなという危惧はあるが、まあそこは上手く調節してるんでしょう。

点火するフィラメントとヤモリ以外は農場に埋めて野球大会当日の夜に発火。
発火部は燃え去り装置は土の中。まるで電子ロックから火が出たように装える

ふむ。電子ロックが発火したかのように見せるのが作戦の肝であるわけか。
これによりヘリポートの電子ロックにどう影響がでるのか・・・?推測できそうで出来ませんな。

看守は15人。1塁側3塁側にそれぞれ5人ずつ。
残りの看守はグラウンド唯一の出入口付近。設置班の史郎・智弘・渉の3人は出入口付近で待機。
B棟とF棟の抗争が勃発したらこの大観衆だ。暴動に発展する。その隙に農場になだれ込め。
乱闘開始から電子手錠のロック作動までおそらく30秒ほど。
そのわずかな時間で作戦を完遂させる。短期決戦!タイミングが命だ。決して出遅れてはならん。

田中一郎から作戦の最終指示が飛ぶ。
設置班の3人に多少の不安がなくもないが・・・まあ、やる時はやってくれる連中ですよ。うん。

B棟とF棟。当然ながら雰囲気がまるで違う。
普段通りのF棟に比べ、B棟はボスの敵討ちのために殺気立っている。傍目からでも分かる。

堀田の目的は報復。それを30秒で証拠も残さず行うには・・・時任1人の殺害が限界。
だが俺たちの脱獄に死者は作っちゃならない・・・
頼むぜ、椿。

おっと、やっぱりB棟の連中が報復に出るのは予測しておりましたか。
ギャングのことをよく知っているレノマさんたちなら当然分かっているはずですわな。
そしてその報復を止めることもちゃんと考えていた様子。
この場での殺害さえ止めれば、あとは極楽島に来る新入りからボス殺害は虚報であったと知らされるし、悲劇は防げるわけですな。

やることはやった。下ごしらえも・・・下準備も・・・下調べも・・・すべて・・・

後はこの最終関門突破作戦を成功させ、脱獄当日を迎えるだけである。
そのためには暴動が起きる必要があるのだが・・・なかなか起きない。
焦れるリクたち。もしかして今日行動を起こすつもりはないのではと不安になる。こういう不確定な部分が怖いですわなぁ。
だが、実行するのであれば今日のこの試合ほど適している場面は無い。
7回裏。ついにB棟の連中が動き出す。デッドボールを皮切りにして・・・乱闘の開始だ!!

乱闘が始まれば血の気の多い囚人たち。そこかしこで争いが起き、暴動へと発展する。
その隙を縫って脱獄メンバーたちは作戦決行のために動き出す!!
リクと椿は死者を出さないために堀田を止めようとしている様子。
堀田も群衆に押されてターゲットに届くまで時間がかかったようだが、執念で辿り着く。ボスの仇じゃああ!!

が、ここで割り込んできた椿に殴り倒されてしまう堀田。
踊らされたあげくにこの結果というのは少し可哀想であるが・・・
まあ、誤解の報復何ていう取り返しのつかない事態にはならずに済んだと考えるしかないですわな。

暴動がグラウンドの外へと流れ出す。
その流れに乗って農場へと駆けだす3人。後は彼らの活躍にかかっているが・・・どうなるのか!?

リク・レノマ・椿・天野・松尾・史郎の6人の役割は分かった。
残る田中一郎と周龍はこの作戦で何か役割を担っているのだろうか?
沢田には何かを任せている感じはしないけど・・・どうでしょうかね。
何にせよここは滞りなく遂行してほしいものであります。

・侵略!イカ娘
アレックスの為に10万を用意する早苗。ペット想いのいい子である。
しかしゲーム機も最新だったり衣装を揃えていたりと、早苗は随分と金回りがいいですなぁ。

ちゃんとアレックスが主人のこと大好きなのを理解しており、その感情を逆手に取るイカ娘。
これは将来悪女になる可能性もひょっとしたらあるのではなかろうか。まあ、ないな!!

・ヤング ブラック・ジャック
ヤングチャンピオンの大人気連載作が登場!!
脚本/田畑由秋先生、漫画/大熊ゆうご先生で送る若い頃のブラック・ジャックの物語。
今回は特別出張版ということでインタビュー形式で語られております。この男は・・・!!

独自の絵柄なのに随所に手塚治虫的表現が入ってるのがよいですな。
ヒョウタンツギのみならず、笑い方とか揺さぶり方とか。なかなかに上手い仕込み方であります。
そして興味を引くよい宣伝シーンが入っていていい感じです。ボンカレー美味し!!

現在5巻まで発売中のヤング ブラックジャック。6巻は6/20発売だ!!

・実は私は
好きな人が出来ました
そんな普通なら衝撃的な告白で始まるわけだが、言った人が嶋なのでアオリですら、そっかーで済まされる。そっかー。
岡のようにスルーするのが正しい対応なのかもしれないが、ちゃんと喜んであげるさくらさんは大人だなぁ。

この先でその人と待ち合わせをしているという嶋。ほう?
まあ普段からがっついている男だし、巡り合わせさえ良ければそういう相手が見つからないことはないか。
朝陽としては自分以外の恋愛話は何だか新鮮に感じる様子。
いつも応援してもらってるし素直に幸せになって欲しいなとも思っている。いい子だ。だが・・・

・・・悪いなお前ら。大人の階段は俺が先に登らせてもらうぜ!!
これからは俺のことを「嶋様」って呼ぶこった!!

無駄に瞳を輝かせてイラつくことを言いだす嶋。
そりゃすかさず岡が殴りつけたとしても仕方がない。ああ、仕方がない。

くっ・・・くそったれ!!お前ら精々悔しがれ!!ほらっ、あそこ見ろ!!
あの人が俺の・・・俺の女だ!!

好きな出来た発言から俺の女まで一気に飛んだもんだな。
いやそれよりも、そこで自販機の釣り銭を漁っているのは・・・藍澤さんのお兄さんじゃないですか・・・女・・・?
ある意味嶋とはお似合いの組み合わせなのかもしれないが・・・これは・・・

あの人のどういう所に惹かれたかというと、ずばり中身であると答える嶋。
いいこと言ったつもりなのだろうが、中身がアレだと分かってる人にとってその答えは・・・泣ける!!
まあ見た目は完璧に女の人だし、嶋が勘違いするのは分かる。
しかし藍澤兄の方はどうして待ち合わせとかしたりしてるのか。ああ、そうか。単に嶋をカモにしてるだけか!!

男である君を立てる為という名目でおごらせている藍澤兄。
さすがというか何というか。下手したらお金のためにもっと酷いことをしださないかと危惧してしまう!!

実は男とか宇宙人だとか以前にその中身たぶんアウトだよ!?

そんなことを考える朝陽。失礼・・・でも何でもないな。しっかりアウトである。
でも岡もさくらさんも笑顔で嶋を応援するだけで立ち去ってしまう。鮮やかに見捨てたぁー!!
まあ、2人にしてみれば性格はアレだけど一応美人のお姉さんという風に見えただけでしょうしねぇ。性格はアレだけども。
本当の中身を知っているのは朝陽だけだし、そうなるとどうしても止めないとって気にはならないか。

何とかして俺が嶋を止めないと・・・!!
その意識で2人のデートについていく朝陽。大変ですなぁ。
藍澤兄はちゃんと本名の涼を名乗ってるんですな。まあ女性名としても通じなくはないか。

カフェに立ち寄り、一番いい値段の物を注文させる藍澤兄。露骨ですなぁ。
私は高級焼肉店が好きだ!!とハッキリ宣言してみせる様も露骨である。中の人にはそんなに食事量必要なのか?

さてカモ・・・ではなくて嶋田少年が席を外した所で少年よ。
・・・君には言っておかねばならないことがある。このことは絶対妹の渚には言わないでください!!

潔い土下座で頼み込む藍澤兄。
まあ普通に藍澤さんに報告すれば済むんじゃないかなとは思いましたしねぇ。それが一番嫌だろうってのは分かっていることだし。
いくらいい風に言って誤魔化そうとしても既に本性が知れているのではそらぞらしくしか聞こえないってものだ。
本当、外部ユニットの外観だけは最高なんですがなぁ・・・どうして中身がこうなっているのか・・・

朝陽としてもまあ、最悪この2人が酷いことになっても、うんまあって感じでありましょうが・・・
一応忠告だけはしておこうかなという様子。あんまり嶋を甘く見てるとミイラ取りがミイラになりますよ、と。
確かに嶋も自重しないところがあるし、普通に女性として接することができるかどうか怪しいですわなぁ。
実際、はやくもカップルドリンク何て用意してくる嶋。
ほう、ひとつの飲み物に2つのストローをさして一緒に飲む飲み物をカップルドリンクというのか。調べて初めて知った!!

さすがにドン引きしている藍澤兄。
しかしせっかくの食い扶持をここで失うわけにはいかない。覚悟を決めて飲んでみせる!!

想定以上の気持ち悪さ・・・!!

見ていると非常に泣けてくる光景である。というか実際はその通りなんだろうが、わざわざ中身の姿で描写しなくとも!!
しかも自重しない嶋田少年はそのまま手を握るなどの接触を図ってくる。確かな気持ち悪さ・・・!!

やっと手にした女と付き合えるかもしれないチャンスを逃すまいと、当たって砕けろの勢いで突き進む嶋。
それはチャンスを逃すまいというか、逃す前に行けるところまで行こうって考えじゃないのか!?
手を繋ぐどころかハグまで行っちゃいましたよこの男。そ、そしてさらにその先に・・・!?

あ、あれとは違う・・・これとも違う・・・そうか・・・これがこれが本当の恐怖か・・・!!

ついにキスにまで至ろうとする嶋。さすがにそれ以上はいけない!!
藍澤兄も茜ちゃんや藍澤さん以上の恐怖を味わい、撤退することとなりました。えらい顔になってましたなぁ。

ち、違う!!俺の方がフったんだ!!

いや、そんな言い訳をされましても。というか別に付き合ってもいなかったでしょうに何を言っているのかこの男は。
そして更にはこんなことをぬかしだす。

・・・朝陽。俺、気付いたんだ・・・
大切なのは外見じゃない・・・ましてや中身でもない。
・・・そう。大切なのは女性という事実さ・・・!!俺は女性とデートした・・・それで十分さ・・・!!

正直もう女なら誰でもいいんだと述べる嶋。
一体この若さでどれほどの挫折を味わってきたというのか・・・!!
それでいて果たしたはずのデートやらハグが実は中身男だったとか・・・泣ける感じしかしねぇ!!
まあ、感触は確かに女性のものでありましたでしょうし、事実さえ知らなければこの先も生きていけるかな。強くね。強く。

というわけで、結果を岡に報告する朝陽。
クズっぷりがお似合いだったのに残念だなと返す岡。なんてことを言うんだ!!わかりますけども。

ついでに友達の恋愛事情ということで、さくらさんや岡の好きな人を尋ねる朝陽。
だけどその質問には答えられることは無く、電話を切られてしまう。
ふむ、確かに岡としてはその質問には答えられないでしょうなぁ。
岡が用事があると言って向かった先はみかんがバイトしているケーキバイキングの店。そして目の前にいるのはみかん。

あーそうそう岡君。これはただの世間話なんだけど。あたし朝陽にホレてるから。

今更言わずもがなのことをあえて告げるみかん。
もちろん岡もそれは知っている。けれどもこの雰囲気は・・・雰囲気は!!
ふううむ。いや、そういうこともあり得るんじゃないかなとは思ってましたけどね。思ってましたけどね。
思ってはいましたけど・・・いやあ形として出てくると何ともドキドキしてきますな!!
これは恋愛模様に一石を投じることになりそうですよ・・・フフフフフ。

ところで嶋にすらアホと言われている葉子さん
朝陽に言わせればそこが可愛いんじゃないかとのこと。同意するけどアホは否定しないのね。まあ否定はできないか。
口を開かなかったとはいえ、よくもまあしばらくの間クールビューディーとして通っていたものであるよ。
まあ今の状態の方が可愛らしくていいとは思うんですけどね。ありのままが一番ってことですよ。きっとね。

・ハリガネサービス
高校に入学して1週間。この頃になると人間関係が固まりつつある。
仲良くなれそうな相手を探し、グループを作る期間
この間にどこのグループにも入れないと孤立してしまうことになるわけだが・・・下平くんはしっかりそうなってしまった様子。
中学時代は普通に友達いた感じだったのにねぇ。いやあれも部活の仲間か。

お昼を一人で食べる下平くん。
が、そこに救世主登場。メシ行こーぜと声をかけてくれるのは間白。おやおや。
一緒に食う奴いねーならオレらの教室来りゃよかったじゃねーかと述べる間白。屈託のない奴だ。
引っ込み思案な様子の下平くんにそれが出来るはずもないので来てくれたのは非常に有難いですな。

金田の教室まで移動し、4人で昼食。
四者四様のお弁当。金田は自作の特大おにぎり。中にはおかずがいっぱいだ。
間白は購入したパン食。らしい感じですな。松方は母親作の可愛いお弁当。おやおや愛されてますね。おやおやウフフ。

おにぎりを食べてる最中も投げられた食べ物に喰らい付く金田。
普段から動物のような身のこなしということか。いや身のこなしとかそういう問題じゃないな。

まるで普通の高校1年生のような食事風景。
去年までバレーの中学東京選抜だった男たちと一緒にこんな風に楽しめるとは・・・思いもしなかったことでしょうね。
というか、やっぱり1年生は仲良くなる方向に向かったみたいですね。良かった良かった。
下平くんの力を受け入れるか拒絶するか。どちらに傾くか危惧しておりましたが、いい方向に行ってくれたみたいだ。

逆に1年生の力を危惧しているのは先輩たちの様子。
マネージャーが入らないことを嘆いている百合草さんはさておき、いや割と深刻なのは分かりますけどね。
さておき、活きのいい1年が入るのは嬉しいことであるが、反面レギュラー争いのことを考えるとうかうかしていられなくなる。
3年生の先輩たちはポジションが被らないからまだいいが、問題は2年生。
東京選抜の3人とポジションモロ被りになっている3人がいる
ふむ、1年に厳しく当たってる様に見える短髪の先輩もその一人であるか。

まーなんにしてもよかったじゃん。
一昨年には想像もできなかったけど、3年最後の夏のインターハイ。今年は本大会狙えそうじゃん。

やはり目指すはインターハイか。
山縣先生のおかげで上を行く望みが出て来てますし、1年の補強で更に夢を見るようになるのは自然なことでありますわな。
しかしそうなるとと心配されるのが下平くん。1年であの子だけ同期の活躍をベンチから見てる感じになっちゃうねと。
まあ、先輩たちは下平くんの凄さを知りませんからなぁ。あの練習風景だけ見てたらそう考えても仕方がないか。
むしろこのまま居たたまれずに辞めてしまうんじゃないかと考えている。いや、だがその内の一人は――

でもさ、ちゃんと辞めずに続けたら、アイツすっげー上手くなると思わん?

一体あの練習のどの部分を見てそう判断したのだろうか。
才能を見抜く目を持っての言葉なのかどうか判断がつかないから困る。
でもそういう評価をしてくれる人がいるというのは下平くんとしては有難いことだと思われる。頑張ってほしいですな。

食事を終えたところで下平くんは松方達にどうして公立のこの豊瀬に来たのかを尋ねる。
その答えは前に先輩にしたように、山縣先生がいるから。
あの人の赴任した学校は絶対に強くなる。あの人の作るチームにオレらが加われば駿天堂を倒して全国に行けると述べる。

駿天堂。この10年毎年東京大会を1位で通過して全国大会に出ている強豪である。
その駿天堂をオレらがブっ潰すと意気込む間白。ほほう、なかなか野心的じゃありませんか。好ましい態度だ。
まずは8月のインターハイに向けて、6月の予選までにはレギュラーになろうと考えている。
なるほど。こりゃポジションの被る先輩たちとしては気が気じゃありませんわな。

間白くんたちはできたらいいなで話してない・・・絶対やるって決めてるんだ・・・
それをできると思えるだけの力があるから。ボクなんかとは違う。

思わず小さくなる下平くん。
だが間白は述べる。お前もだぞ下平、と。

お前にもサーブでオレたちの計画に貢献してもらうからな

ふむ。やはり力を認められているようですな。でなければ仲良く接したりはしてないか。
間白は下平くんに対し、ピンチサーバーでいーじゃねーかと述べる。

お前こないだの朝練で誰からサービスエース取ったと思ってんだよ。去年中学東京選抜だった金田進だぞ?
お前ならやれると思ってるから言ってんだ

爽やかにそう述べる間白。ふむ、単なる驚き役ではないようだな。こういうことが言えるのはいい子である。
しかし金田はこういう話をしている際も我関せずに昼寝に歯磨きとマイペースな様子である。洗面所で磨きなさいよ。

ボクも計算に入ってるんだ・・・
あんなに評価してもらえたのは素直にとても嬉しかった。
だけど、結局ボクはまたピンチサーバーなのかな

ふうむ。下平くんがピンチサーバーになったのは怪我で止む無くですからねぇ。
元気になった今でもそれしかできないのか。そう考えてしまうのも無理のないことか。
サーブの時の様にひたむきな練習を他に向ければサーブ以外も上手くなりそうだが・・・どうでしょうなぁ。

さて、本日も部活の時間。
マネージャーが言うには今日は先生がいないらしい。
ふむ。そうなると普段の練習とは違った内容のことが行われそうですな。
ひょっとして紅白戦とかあったりしますかね?
もしそうならば下平くんの力を見せる機会もありそうであるが・・・さてさてどうなるか。楽しみです。

・クローバー
決勝初戦リードのミサキチーム。次鋒はハンマーヘッド!!ライダースを脱ぎ捨て登場だあ!!

ちゃんとハンマーヘッドと呼んでもらえるようになったのにその名の入ったライダースを脱ぎ捨てる。
これはもう負けられない吉良の覚悟の現れと考えるしかありますまい。

真木「昨日やっぱり暑かったんだな」
真田「やせ我慢してたんだな
ハヤト「いや・・・バイカーは暑くねェって言ってたぞ」
真田「それがやせ我慢だろ」

せっかく覚悟を示したと言うのに背中から言いたい放題の言葉を浴びせられる吉良。
何だかその背中が小さく見えるぜ!!

さて、せっかく立てた計画が水の泡となった綾瀬チーム。
こうなれば実力で勝利するしかない。次負けたら後がない次鋒戦。どうするのか。

ここは双子のワシらどっちかがいくか?

双子なだけありそっくりのボウズ2人。
しかしちゃんと見分けがつくように刺青を入れる腕を変えたりボウズの髪の濃さを変えたりしている。
紛らわしいと言われるのは間違いないから区別がつくように工夫してるんだなと考えると何だか楽しい。

いや・・・オマエらにはわりいが・・・むこうは昨日一回負けたライダースヤロウじゃ。ここは確実にとりにいく。

一度負けたからって随分と甘く見られている様子の吉良。
相手の神楽木は花京院に勝るとも劣らない実力者だったと思うんですがねぇ。
わざわざナンバー2を出してくるとは。

金髪重戦車の異名をもつ男、蛭間賢三。その異名の通りでかい。
しかし顔を見ると双子によく似てるなコイツ。金髪にすることで違いを出してるのか?やはりここにも区別をつける気遣いが・・・

それはさておき、決勝戦第二戦の始まりであります。

決勝戦が始まっている頃、紅葉神島行きのフェリーが運航を開始し出す。
そのフェリーに乗ろうとしているのはエリナちゃんから事情を聴いた来栖。
そして、その来栖に付いていこうとしているのが皆実ちゃんとエリナちゃんであります。ああ、やっぱり来ちゃうのか。

悪ばっかりのあんな島に女のオマエらが行ったらどんだけ危険か。
考え直すように諭す来栖。心配はごもっともでありますが・・・

皆実・エリナ「考えた。行く

声を揃える2人。強情なところはそっくりな様子ですな。
こうなってしまうと説得の手段を持たない来栖は弱い。押しきられてしまいそうな感じですな。ハハハ。

ところで来栖たちがもめている間に紅葉神島行きのフェリーに乗り込んだ男がいる。
これは先に春木が連絡を取っていた相手であろうか?助っ人であろうか?
うーむ、顔を隠されているということは既存キャラの可能性がありそうですが・・・どうなんでしょうかね。

来栖たちの方も気になるが、ともかく今は決勝戦の最中。
綾瀬チームのナンバー2を相手取り、周りの評価では圧倒的に不利と思われていた吉良。
しかし蓋を開けてみれば苦戦しているのは蛭間の方である。
一方的に攻撃をしているのだが、吉良には一発も当たらない。
パワーはあるみたいだけど、当たらなければ何の意味もありませんわな。

相手が疲れ切ったところで吉良の反攻。
連撃からのボディで頭へのガードを下げさせ・・・ハイキック一閃!!
うーむ、さすがは吉良。圧倒的な強さだ!!やっぱり暑さを克服した男は違いますな!!
暑さと重さで疲れていた様子の神楽木戦とは動きが違うということでありましょうか。
それはそれで何となくマヌケな気がしないでもないが・・・まあいいや。活躍を喜ぶべし!!

・いきいきごんぼZ
モーニングスター。うむ、これはまだ通じなくもないネタだ。笑えるかはさておきな!!

日和見主義といえばそうかもしれないが、まあ確かにどっちがなっても別にいいやと思えるから困る。
そういえば小学校の頃は図書委員だったなとか中学高校時代も図書館に入り浸ってたなとか色々と思い出す。
まあ別に図書館に意中の子がいたとかそういう話はなかったんですけどね。残念ながらね。

・ドカベン ドリームトーナメント編
ぐわっははははと高笑いを上げ、小林成仏じゃあと叫ぶ力道玄馬。
1試合目のアイアンドッグス戦では活躍できなかったが、この試合の力道は怖い打者である。
ゲンちゃんが見に来ている以上、無様な打席にはできないってことですわな。

解説のKジローも述べる通り、今の阪神の打線はかなり豪華である。
その中でもやはりこのクリーンナップは怖い。
ここで例えヒットでも四球でも力道に出塁されたら流れは完全に阪神に行く。なんとしても抑えないといけない。

その意識で放つ第1球。
それはいきなりの決め球ナックルボール。
サインは右打者の外角に変化する岩風ナックルであったが、見事に狙った方向へと変化しました。
予想通りの方向に来るのであれば体ごと移動することで後ろに逸らさず抑えることが出来るわけですな。

第2球。続けてナックルもあるかと思ったが、ストレート。
これは怖い。が、力道の狙いが外れたのか中途半端なスイングでストライクを取ることができた。危ない危ない。
ナックルのあとならば135キロの球も140キロに見えるってことなんでしょうが、やっぱり怖いなぁ。

さて、ツーストライクと追い込んだ小林。
ボールに出来る余裕はあるが、ここは一気に勝負を決める様子。ナックルで勝負だ!!

サインは右打者の内角へと向かう藤村ナックル。
しかし外に大きく外れた状態から中へと向かって来るため、打つときにはど真ん中に来てしまう。
おやおや、悪くするとこういうことになっちゃうんですなぁ。
外に逃げるナックルならまず打たれないだろうが、内に入るナックルは危険性があります。
おかげで盛大なホームランを打たれる結果となってしまいましたが・・・いい教訓となりましたな。

教訓となったのはいいが、試合としては危険な展開。
まだノーアウトの状態で連続ホームランを打たれて逆転を許し、さらにまだまだ一発屋が続くこの状況。
これ以上の失点は許されないが・・・どうするのだろうか。
かなり派手な空中戦になってきましたが、この先もホームラン攻勢が続くのか。気になるところです。

・バチバチBURST
体力の限界に達し、ついに腕が上がらなくなる鯉太郎。
その鯉太郎に容赦なく王虎の攻撃が飛ぶ。
一気に押したり倒したりはしない。足を止めてひたすら顔面を張り続ける王虎。これは酷い。
評価が裏返ったこともあり、観客は完全にドン引きですわ。虎城親方も苦悩の表情。

俺のせいだ・・・
欠けている・・・圧倒的に心技体の心が
だがその欠落が・・・いびつさが・・・今のお前の強さを作ったのだろう・・・
だがな・・・王虎・・・それは力士ではない・・・ただの怪物だ

力士とはとても呼べないが、怪物故にとにかく強い。
うーむ、認めたくはないことであるが・・・心が伴わずとも勝利してしまう者は存在するものですからなぁ・・・
横綱としての資格の話になると確実に相応しくはなさそうですがね。

さすがにこうなってしまっては観客も静まり返るしかない。
身内の白水さんをはじめとして次々に諦めの色を見せていく。
マコ姉も、もう終わらせてほしいと思っている。が、その中で一人、諦めずに見続けている者がいた。椿だ。

ううん。まだ!
鯉太郎はしっかり見てろって言った。見てろって言った・・・大丈夫!
下半身は浮いてない・・・アイツは諦めてない!

ほう。ここは椿がヒロインらしいところを見せてくれましたな!
確かに鯉太郎はしっかり見てろと言っていた。ならば諦めずに最後まで見続けなければいけませんわな!!
実際、顔に何発も浴びせられてボロボロの状態なのに、まだ踏ん張っているわけでありますし。

切らすな・・・意識を・・・耐えろ・・・
もうスタミナの残量はねぇ・・・力勝負が出来る余力はねぇ・・・
動けて・・・あと1回・・・出来る力は一握り程度・・・
凌げ・・・チャンスを待て・・・左下手を取って投げる・・・!

スタミナが切れて押すことができないのであれば、もう狙うのは投げしかない。
余分な力の入りようのない今ならば、タイミングを合わせての最高の投げを放てるかもしれない。
もちろん組めば小手投げに入られるリスクはあるのだが・・・もうそれしかあるまい。

が、このままではそのチャンスを掴む機会も訪れない。
何か前に出るだけの切欠が欲しい。
その切欠は――意識が飛びそうになった時に訪れる。一瞬見えたのは、聞こえたのは・・・父親である火竜の姿。その声!!

どーしたコラ!!もう終わりかクソガキ!!

火竜の叱咤に、倒れそうになっていた体に喝が入る。

違う・・・・・・違う!まだ終われるか・・・
凌いでどーする・・・守ってどーする。指一本でも動くなら、ぶちあたれ・・・
あぁ・・・まだだ・・・まだ行ける・・・まだやれる!

体力も尽き、絶望的な状況。であるにも関わらず、勝負を諦めていない。それがわかる笑みを浮かべる鯉太郎。
そう、その不敵にも思える笑みは見ている人に父である火竜を思い起こさせる。

ここで笑うのか・・・オヤジのように・・・高鳴らせるなよ・・・

山崎記者としてみれば高鳴らない方が不思議といったところでしょうな。
火竜が自分の夢を、生き様を託した息子。それが今、本当に火竜のように育って行っている。それを目の当たりにしているのだから。

行くぞ・・・全身全霊で・・・
取れなけりゃ・・・終わる・・・

凌ぐのではなく、前へ。勝負に出る鯉太郎。
迎撃しようとする王虎。しかし、その右腕をギリギリのところでかいくぐり・・・マワシに手を掛ける鯉太郎!!

凄まじい見開きからの勝機。
王虎の体勢も崩れているし、ここは一気に下手投げで決めてしまいたいところである。
が、さすがに王虎ですしなぁ・・・簡単には決めさせてはくれないかな・・・
投げの攻防に入るのかどうか。注目であります。

・最強少女さゆり
どんどん保護者の度合いが高まっていくバニー。
リコスとの絡みは見ていて楽しいのでもっとやってくれたまえ。
双方頭はいいはずなのだが、あまり活かしきれていない感じですな。
まあ圧倒的力の前に屈してる2人だしそこは何ともか。

・ANGEL VOICE
正真正銘、最後の攻防!!!
延長後半残り20秒を切り、市蘭は最後の反撃に出る。

市立蘭山の陣地には――誰一人残っていません!!

キーパーの所沢すら攻撃に参加している状態。
どの道、船学にボールが渡ったらそれで終わりですからねぇ。
ゴールを狙うまでもなく、外に大きく蹴り出すだけでも終了とされる可能性は高い。
見守る天城たちとしてもこの最後の攻撃は息詰まるものがありましょうな。

時間がねえ!!チマチマ組み立てる余裕はねえぞ。
どんどん打っていけ。コースを狙いすぎるなよ。ボールを外に出したらキープされて終わるぞ。
強めに蹴れ!!弾いたルーズボールを誰かが押し込めばいいんだ。

全員攻撃であるだけに、こぼれ球を市蘭が拾える可能性は高い。
何にしてもシュートを打たなければ得点のチャンスは絶対にないわけですし、どんどん打っていくしかない!!

まずは乾のシュート。もう少し右にずれていればであるが、惜しくもキーパーに弾かれる。
そこを詰める成田。さすがに速い!!
が、シュートコースに船学DFが入り、体に当たってこぼれ球となる。
それを拾うのは二宮さん。シュートには行けず、百瀬へと渡す。むむむ・・・

最後の攻防を、ようやく泣き止んだルカさんが鼻の赤いまま見守っている。

頑張りましたなんて報告はいらねえからな――結果だけ持って来い。
男だろうが!!!最高の結果をマイのところに持って来い!!!

ルカさんの激を受けながら百瀬のシュート。しかし、これも密集しているディフェンダーに阻まれる。むう・・・
ならばと今度は街の不良たちが。マイちゃんを慕うこととなった彼らが激を飛ばす。

ガンバレ・・・万代!!ガンバレ二宮!!ガンバレ脇坂!!
おめえらは、おれたち半端物の星なんだ。
いつも好き勝手にオレたちをボコって来たんだろーが!!たまにはこっちの期待に応えろ!!

いい声援だ。しかしそれでもゴールは割れず、伊能がクリアをする。当然ながら船学も全員守備になってますな。
だがクリアボールは外に向けて蹴れず、インフィールドで所沢が拾う。
慣れないフィールドでのプレイだが、しっかりと山守に繋ぎ、山守がロングボールを放り込む。
高く上がったボールだが、成田には合わず、船学DFのヘッドで落とされる。
しかし、そのボールは水内さんの正面に。そして水内さんが頭で直接尾上の前へと落とす!!

審判が今にも笛を吹こうと構えたそのタイミング。
尾上の前には敵がキーパーを含めて5人。横にも1人ついている。
この密集地帯を抜くことができるのか!?強く蹴ればひょっとしたら間を抜けるかもしれないが・・・
いやもうここは抜くしかありますまい。伊能のように横に流しているだけの時間もない。

決めろテルヒサー!!

ミドルシュートの使い手であり、強いキック力を持っていそうな尾上。
期待は持てる・・・いや、ここはもう期待するしかない!!決めろ!!

・思春鬼のふたり
腕利きのお掃除人である陸ちゃんの。演劇。
赤ずきんという主役ポジであるのだが・・・見事な大根だ!!だが可愛い。
狼に襲われて思わず反撃。殴り倒してしまう赤ずきん陸ちゃん。
ハプニングで盛大に赤面。これは恥ずかしさで死ぬ流れでありますね。とても可愛い。
この子のヘッポコさも磨きがかかってきたなぁ。

陸ちゃんの可愛い大根演技はさておき。
どうやら高校演劇大会が行われているらしい。
文化祭ぐらいのイベントならともかく大会でやらかしてしまうとは・・・陸ちゃんってば・・・
これは侘救もかける言葉が見つかりませんわな。

それはさておき、侘救には"お使い依頼"なるものが来ている。
まだ撃たれた左腕は本調子ではないため、普段のお掃除依頼とは違う雑用をこなすこととなるそうな。

WCOはさ、お掃除依頼があれば誰でも殺すわけじゃない。それなりの基準ってもんがある
誰がどんなことをしてるか、きちんと把握してからお掃除って流れなわけ。

やっぱり基準はあるんですな。
まあそうでないと好き勝手に気に入らない相手を殺してくれとか歪んだ依頼が来そうなものですしねぇ。
しかし調査とは。普通にお掃除するより面倒そうな気がしますな。

今回の調査対象は私立黎明学院高等科演劇部
部員が失踪したり自殺したりと何かとトラブルが起きてるが、閉鎖的な部で誰がターゲットか特定できないのだそうな。
殺すに値するターゲットを見つけてWCOに報告するまでがお仕事となる。
ふむ。別に調べてそのままお掃除に移っちゃっても構わないのかね?

てなわけで、高校演劇大会に応援ということで参加した侘救。
白雪さんはお手伝いで演劇に参加している様子。ほほう。
しかし、残念ながら白雪さんの演技を見ている余裕は無くなりそうな侘救でありました。
まさかターゲットの演劇部が向こうから接触してくれるとは・・・好都合ですな。
ハムレットという有名どころとはいえ、4時間で台詞と立ち回りを覚えさせるとはまた無茶なことを・・・

逃げ出したハムレット役の子の代役として白羽の矢を立てられた侘救。
立てたのは黎明校演劇部部長、砂織零子さん。いかにも強引そうな性格の子であります。

ふふ・・・運命とは最もふさわしい場所へと魂を運ぶものね。
あなたは父を殺され復讐に駆られている
――そんな、ハムレットを演じられると確信したわ。

紛らわしい物言いであるが、まさか本当にそういう過去を背負っているとは思うまい。
いや、もしかしたらそう感じる部分があって指名したのかもしれないが・・・うーむ、怪しい人だ。

ところで、侘救たちの高校の出し物は白雪姫であるらしい。
赤ずきんとかハムレットとか白雪姫とか、高校の演劇にしてはオーソドックスな感じがしますな。
お手伝いの白雪さんが主役の白雪姫をやったりしてるし、実は揺籃高校、そんなに力を入れていないのでは・・・?

陸ちゃん、白雪さんと続けて壇上で倒れる。
残るはハムレット役の侘救のみである。これで侘救も倒れたらどうなってしまうのか・・・いや別にどうもなりはしないか。

とりあえずハムレットの説明。生きるか死ぬか。それが問題だ。
尺の都合で脚色されていますが、まあ大体こんな感じのストーリー。
デンマーク王国の王子ハムレットは、父・デンマーク王と母・ガートルードの3人で仲良く暮らしていました。
しかし父が急死。代わりに父の弟であるクローディアスが王位につきました。
その横には母・ガートルード。弟は母を奪っていきました。
加奈氏に見くれるハムレット。その前に現れたのは父の亡霊でした。
亡霊の父は言う。私は弟に毒を盛られて殺されたのだ、と。
ハムレットは怒り復讐に駆られました。恋人のオフィーリアにも冷たく当たり、周りへの疑念の心は広がるばかり。
そんな中、ハムレットは父の暗殺を懺悔しているクローディアスを目撃します。

『何を今更』『死ね』『父上と同じように』『苦しんで死ね』

そう言って毒を盛るハムレット。しかし毒を飲んだのは恋人・オフィーリアの父である大臣であった。
絶望のあまりオフィーリアは心を無くし溺死。
その一報を受けてオフィーリアの兄・レアティーズもまたハムレットに復讐の炎を燃やし――

おまえと剣を交えるんだ

そう述べて侘救に剣を向けるのはメガネの演劇部員。こいつがレアティーズ役か。
それはまあいいのだが、この剣・・・この切れ味。本物じゃないか!!

ただの劇で・・・終わりそうもない

劇に本物の武器を仕込む演劇部。一体何を考えているのか。
お掃除依頼が来るぐらいですし、何か歪んだものを抱えているのは感じられますが・・・
とても危険な香りがしますね。はてさてどうなりますことか。

・名探偵マーニー
路地で一人の老人がバンに連れ込まれる。事件発生か!?
というか、連れ去られた老人――前花範一さん。その苗字には聞き覚えがありますが・・・

マーニーが休み時間に教室で見ているのは古いアニメ
無料配信しているのでせっかくだから見ようという感じの様子。無料とかセールとかに弱そうなタイプだ。

昔の作品らしく、絵は話ごとに変わるしザックリした作り。だけど勢いはかなりあったりするらしい。
好きな人は好きなんでしょうが、今の若い子が見るには厳しいものがあるかもしれませんね。

さて、そんなマーニーに相談を持ち掛けるのは前花さん。どうやらオジイサンが行方不明になったらしい。
ああ、やっぱり冒頭の老人は前花さんのオジイサンでありましたか。
怪しげな男たちに連れ去られたようだが・・・ケータイが繋がったらしい。ほう?
オジイサンは今、古い友達と会っており、帰るのは少し遅くなりそうだと言っていた。
だがその電話があってから三日間帰ってこないらしい。ほう・・・

三日も帰ってこないとなると不安にもなる。
前花さんの両親はあまり干渉するつもりはないようで、連絡があったなら大丈夫と考えているようだが・・・うーむ。

気になる話を聞いたマーニー。
さらに夜にはロイドさんからも気になる話が聞ける。何でも老人が何人も行方不明になっているらしい。
ふーむ、それは気になるお話ですね。
その件について助川さんの所で会合を行うらしい。探偵仲間の会合ですか。そっちはそっちで興味深いですな。

助川探偵事務所には色々な探偵が集まっている。双子の女性探偵とか絵になりますなぁ。
ジェット・エージェンシーの探偵さんも姿を見せている。前回の納屋さんに続いて懐かしい顔だ。

たまにこうやって情報交換をしているという探偵たち。横のつながりも大事ですよね。
そして最近の仕事の話題で出てきたのが、老人の行方不明があいついでいるということ。
マーニーが話す前花さんのオジイサンの件を入れると六人目。結構な人数となってますなぁ。これは大事かもしれませんぞ。

一応毛利刑事に情報を回しておくが、失踪届けが出ていないので警察は動きにくい。
いや、一人分は出ているらしいのでそこから手繰れる可能性はありそうだ。
しかし一体何が目的で老人を浚っているのだろうか。
普通は身代金とかそういう目的を疑うのだが、浚われた人たちは別に裕福でもなさそうである。ふむ・・・?

事件かどうかは分からないが何だか気になるこの話。
さらに不可解なことに、失踪届けが出されていた老人が元気に帰ってきたと言う。
本人は旅行に誘われたと言ってお土産まで持っており、楽しくてつい連絡が遅れたと述べているそうな。
うーむ。それが本当ならいいのですが・・・でも1人だけのことならともかく、複数人となると怪しいよなぁ。
前花さんのオジイサンもお土産持って楽しそうに帰ってきたみたいだが・・・うーむ。

竜宮城に行ってきたと楽しそうにしている前花さんのオジイサン。
高いケーキとかを買ってきており、お金を持っている様子。い、一体何をしてきたのだ・・・?

前花さんの家を訪れるマーニー。
オジイサンは前はもっと老け込んでいたはずなのだが、戻ってきてからは元気になっているらしい。
ふーむ。竜宮城でよっぽど楽しい思いをしてきたってことですかね?
それが何かは分からないが、マーニーはオジイサンの鼻歌に何やら聞き覚えがあるらしい。この曲って・・・

何となく推測が出来そうなマーニー。
助川さんに他の行方不明だった老人のプロフィールを教えてもらう。
そして前花さんにはオジイサンの持ち物にこれをつけておいてとキーホルダーを渡す。
ふむ、発信機か何かついてるんですかね?というかこれゆるキャラか?マーニーもそういうもの持ってるんですなぁ。

しばらくすると、マーニーが危惧した通りにいなくなる前花さんのオジイサン。
一応心配するなと書いた置き手紙は残されていたらしいが・・・事情を聞いてないのでは心配しますわなぁ。

マーニーはロイドさんに車を出してもらい、事前につけておいてもらったキーホルダーの発信機を辿る。
おそらく他のオジイサン達も同じ場所にいるはずだと推測している。

行方不明になったオジイサン達のグループで検索してみたんだけどさ、ちょっと面白いページがひっかかって。
今はもうない古いアニメスタジオのファンサイトのスタッフリスト。
70年代に外国の児童文学なんかをアニメ化してた会社で、今でも根強いファンがいる。
なんかの理由でそのスタッフがまた集まってるんじゃないかって

なるほどねぇ。そりゃ老人たちも生き生きとしているわけだ。
同窓会でありつつ、かつての自分たちの仕事を――夢をもう一度追えるわけですからなぁ。
これは若返った気分にもなろうというもの。竜宮城とは面白い表現でしたな。

老人たちは家族にはこのことを秘密にしている。
ケータイを持ってくると居場所がバレるし、かといって家に置いてくると捜索願いを出されるしと抜け出すのも大変な様子。
この仕事が終わるまではボケもしないだろうし、確かに心配はいらないのかもしれませんがなぁ。

というわけで、発信機を辿るマーニー。やってきたのは広域暴力団貞安会の総本部、貞安巽の家である。
これはこれは・・・何とも怖い相手に辿り着いたものですなぁ。
しかし物おじせずに、老人たちがいる証拠を突きつけるマーニー。本当に度胸があると言うか何というか。
前にも裏社会の大物と対面したことありますし、この手のことは父親よりも慣れてるかもしれませんな。

親分である貞安巽さんと面会。どうやら随分と体の調子はよくないみたいですな。主に歳のせいのようだが。
その貞安さんに老人たちを集めた理由を尋ねる。

・・・私はね、若い頃金さえあればどんなものでも手に入ると思った。そのために色々とキタないこともやった。
しかし体が悪くなってみると逆に手に入らないものばかりだとわかるんだよ。
例えば子供の時好きで今でも鮮明に覚えているけど途中で打ち切りになったアニメ・・・それの真の最終回を見ることなんかね。

や、やはりそれが目的だったんですか。その為にわざわざスタッフを浚って!!
金はあっても叶わない夢も、金と力があれば無理矢理叶えられるってことなんでしょうか。グ、グムー。

貞安さんが見たいのは「緑のエレンディラ」の真の最終回。
立場上極秘で進めたかったとのこと。そりゃそうでしょうわな。
しかし終わり方が気になるなら話を聞くなり原作を読むなりすればいいだけでは・・・

それじゃあダメだ。私はアニメが見たいのだ
あの時のママ、同じ監督同じスタッフが作った「緑のエレンディラ」の続きが。

拘りを見せる貞安さん。
まあ正直その気持ちは分かります。週刊誌の、特にチャンピオン読者なら分かってくれる人も多そうな気がします。
あの作品の続きが・・・その後の展開のまとめとかではなく、きちんとした形で楽しめる。
そんな夢が叶うとしたら・・・それは一体どんな気持ちなのであろうか。
有り余る金と権力があるからこそできる話でありますが・・・夢のある話ですやねぇ。これが正しい権力の使い方というやつか!!
こういった物好きな権力者が増えてくれることを願いたいものです。

・錻力のアーチスト
6回表、2対2でワンアウトランナー一塁。
桐湘チャンスの状態で球場に姿を現すのは王者・港南のエース穂村。それに八子ッチ。
さすがに穂村は有名人であるようで、すぐにその存在は噂される。
アイツ他校の試合見るの好きだよな。ヒマあんなら練習しろよ、と。ごもっともだ!!
いやまあ、投手は他のチームの打者の研究するのも大事ですしさ。ね。

この試合三番に抜擢されている清作。
元チームメイトではあるが、仲が良かったとはいえない2人。
まあシニアの頃の清作はねぇ。今では考えもつかないほど周りから浮いていましたな。
抑えてくれる人、尊敬できる人が出来て清作は変わった。
相変わらずホームラン狙いなのは変わらないが、周りに期待し、周りから期待されるようになっている。いい変化だ。

柊「リピートアフターミー!カモナウ!」
清作「かもなう!

先輩の言葉にも素直に従うクソ天然。言わなくていいんだバカ野郎!!可愛いなオイ。
というか発音自体は棒読みだが、リピートアフターミーは理解できたんですな。
この男は天然なだけでそこまで頭が悪いわけではない・・・はず。バカじゃなくて天然なんですよっと。

ともかく、清作の打席。蓬莱の好守に阻まれたとはいえ、蛮堂の全力の球を打ち返した実績を持っている。

どんな球(コ)が好みだ・・・?

相変わらずこの男はそういう考え方しかできないのだろうか。
口に出さないだけで、蛮堂並にツッコミどころが多い奴で困る。

さて、ぎこちないセットから放つ蛮堂の初球。
全力の球をイメージしていたせいか、振るのが早すぎてファールになってしまう清作。
まあ振り遅れるよりはいいかもしれませんな。これで修正も出来たことでありましょう。

これなら打てると笑みを浮かべる清作。打席であんな顔をするのも見慣れないと言う八子ッチ。
もうシニアの頃の清作の姿とはかけ離れつつあるようですなぁ。
そしてこの笑みを目撃した蛮堂はこんなことを言いだす。

・・・俺と相対することに喜びを感じているのか。
だがキサマの気持ちには応えられん!俺の心は桃ちゃんのものだからだ!!

相変わらずこの男には愛が一種類しか存在しないらしい。
強敵との喜びと男女間の恋愛は一緒くたにはできないというのに・・・
心に占める割合の話をしているということなのかもしれませんが・・・あらぬ誤解を受ける言い回しは止めるんだ!!

それはともかく。蛮堂の2球目は内角低めの厳しい所を突いてくる。
セットの場合、球速は落ちるがコントロールはマシになっているのか、ここに集められると厳しい。

ツーストライクと追い込まれた清作。
バッテリーはここでスプリットでの空振りを狙う。上手い判断ですな。

弐織義壱を仕留めるために身につけた球だが出し惜しみはせん。これ以上の失点は許されんのだ。
全ては俺と桃ちゃんの愛のために!!

いつも通りの調子になっている蛮堂。
だが、清作も蛮堂の言葉で大事なことを思い出したらしい。そう、愛が大事だと言うことを!!大事なこと・・・?
何にしても初見でスプリットを当ててファールにしてみせるのは大したものである。
ホームラン狙いの大振りならば空振り三振も狙えると思ったのでしょうが、アテが外れましたな。

――そうだ。前の打席、桃ちゃんサンの名前を叫んだら打てたんだった。
彼女がいるらしい柊先輩も出塁してる。弐織先輩は否定してたけど、蛮堂の球を打つにはやっぱ愛が必要なんだ!!
――待てよ。けど俺、好きな奴いねーぞ・・・!?そんな俺が蛮堂の球を打てるのか!?

大事なことに気付いた清作。
そこに気付いたのなら、前の打席で好きでもない人への愛を叫んでも打てたことまで気付いて欲しかった。
まあ、一途な想いが力になるってのは確かに無くもない話なんでしょうけども・・・さ。

やっぱ打てねぇ。桃ちゃんサンに対する蛮堂の愛に負けないくらい好きな相手が俺にはいないからだ!

どんどんそっちの方に思考が向かっていく清作。
実際のところ、この速さでインローを厳しく攻められればそれだけで打つのは難しい筈なんですよね。
インローを完璧にすくいあげられるのは一握りの天才だけと左薙も言っている。
その天才に該当するのは弐織義壱や蓬莱・・・

天才と言う意味ならアイツもそうですよ。穂村先輩。

そのように述べるのは八子ッチ。
ふむ、何だかんだで八子ッチは清作が凄い奴であることは認めているんですな。
だからこそ脅威と感じて追い落とすようなことをしたわけですし。
それにまあ、天才と何とかは紙一重といいますしなぁ。うん。

俺の好きな奴・・・ベンチにいるわけねえか。
スタンド・・・クラスメイトだ。アイツ名前なんだっけ・・・?
・・・どっちにしろ違うな。何とも思わねぇもんな・・・ヤベェ。このままじゃ蛮堂の球を打てねえ。

工ちゃん、可愛く描かれているというのにそんな扱いですか。
まあ、それほど恋愛に結びつくイベントをこなしたわけでもないですし、仕方がないのかもしれませんが・・・うーむ。

余計なことをゴチャゴチャ考えている清作。その背中に弐織の声が響く。
相変わらず打席に立つと今まで聞いていたアドバイスとか頭から抜けちゃうんですなぁ、このクソ天然は。

そう言えば桐湘入ってから弐織先輩にシゴかれた記憶しかねえ・・・
俺の頭ん中は弐織先輩で一杯だ。もしかしてこれが愛なのか!?

ああ・・・何となくそんな気はしてたが、やっぱりそこに行き着くのか。
まあ確かにそういう感じになるのが愛なのかもしれないけど・・・いやだから男女間の恋愛とは別だと・・・別で、いいんだよね?

弐織先輩・・・!!愛してまーす!!

俺の気持ちをぶつけるんだ!!とか考えながらそう叫ぶ清作。オヤオヤ。
これに対する弐織の答えは一言である。死ねバカ。ですよねー。

何にしてもそれでちゃんとライト線ギリギリのヒットになるんだから困るというか何というか。
清作がやっぱこの気持ちが愛なんだなと確信し出しているのが怖い。
まあ、愛の形は人それぞれですしねぇ・・・

蛮堂「むう・・・俺の想像を超える愛の形とその力。恐るべき打者だ・・・」
蓬莱(成程な。ゴリゴリのハードな男が好みなら、蛮堂の球はモロタイプだろう)

何だか知らないが蔡理の2人に愛の形を許容されてしまったぞ!!
さすがに恋愛に関しては含蓄があるということか。いやそれで納得してしまっていいのか・・・!?

愛についてはさておき、あの厳しい球をきっちり打ったことで港南の2人は高く評価されている。

桐湘に行ってキャラが変わったように見えてましたけど、本質はそのまま。天然で天才ですよアイツは

まさにその部分はそのまま何ですよね。
清作本人が大きく変わったと言うより、周りの環境が良くなったのでいい風に変化したと考えるのがいいんでしょうな。
後輩キャラとなることで輝くタイプとは面白い。

さて、ワンアウトランナー一・三塁という絶好の場面で四番の弐織登場。
蛮堂としても意識せざるを得ない相手。
しかしこのピンチの場面で素直に勝負させる桃ちゃんではない。
前の打席でも勝負に夢中になってしまった蛮堂でありますしね。

というわけで、蔡理の選手交代。
投手の蛮堂がライトに行き・・・代わってマウンドに立つのはショートの蓬莱
なんとまあ。こいつピッチャーも出来るのかよ。
まさかこれが本来のポジションとか言わないだろうな・・・

蓬莱は厄介な奴だと思ってましたが、よもやここまでやってくるとは。
読みも鋭いし、どんな球を放ってくるかわからない。
やはりこの男を倒さなければ蔡理には勝てないか・・・大事な場面となりそうでありますな。

・ウチコミ!!
東京都西部地区予選。その決勝戦の会場に足を運ぶ希ちゃんと純ちゃん。
どうやら立学の試合を見に来た様子。
さすがに立学は強く、1位で都大会進出を決めている。
それも3年のレギュラーを温存しての勝利である。名門は違うと言うことですな。

春はイマイチだったという富士森もこの大会では活躍している。
ふうむ、あの練習試合以降心境の変化でもあったんですかね。気になるところだ。

1回戦から全部圧勝で決めてしまう立学。
さすがに全国制覇を目指す学校は違う。
しかしその立学を倒そうとしている武蔵原も、結果的には全国制覇を目指すのと同義と言えます。
長い道のりではあるが一つ一つ勝ち上がっていくしかないでしょう。

まずは東京を4つに分けた地区予選
そこでベスト4に残れたら、各地区代表がインターハイ出場を賭けて戦う都大会。東京代表になれるのはそこから2校のみ。
そしてインターハイで全国の変態達・・・いや、猛者達と日本一を競うことになるのである。

ちなみに立学は西部地区予選10年連続優勝。都大会も10年で7度優勝。インターハイも3度優勝している変態オブ変態
希ちゃんはもう柔道が強いイコール変態と認識してしまっているのか!?

それはさておき、女子ーズに話しかけてくるのは疾風の神くん。くんは付けちゃいかんのか。
というのは置いといて。どうやら小田桐はヒューマとのリベンジを果たしたい様子。
武蔵原の中部地区予選は明日。何としてでも這い上がってもらい、直接天誅を下してやるぜってことらしい。執着してるねぇ。

そんな風に会話している小田桐の注意という名目で現れるのはキャプテンの新堂さん。
純ちゃんに名前を憶えていてもらえて内心感激している様子。いじらしい。
そして勇気を出して純ちゃんを誘おうとしている。
その様子を皆で見守る立学部員たち。って部員だけじゃなく先生まで見守ってるじゃないですかー!!いい部だなオイ。

結局誘う事は出来なかった新堂さん。部員一同ガッカリですよ!!
まあ、長いこと女子に接することのなかったリア柔ですしねぇ。仕方のないことかもしれない。

さて、明日は武蔵原の地区予選。初戦の相手は鷹崎高校と決まった。
その高校は去年都大会を賭けた試合で敗れた相手であるらしい。
ふむ。希ちゃんの言う通り、自分たちが強くなっているか確かめるにはいい相手かもしれませんな。

じゃあ初戦のオーダーだけ言っとくね。
先鋒は・・・レンくん
次鋒ヒューマくん。中堅祭田くん。副将日下部くん。大将ユッキーくん

ほう。これはどういった意図でのオーダーだろうか。
今回も最初の3人で決めたいという感じは伺えますが・・・
意外性のレンを最初に持ってきたのは面白い感じがしますな。火付け役にもなってくれそうです。
雪村さんの大将は少し不安がないでもないが、その責任感の強さに期待したいところです。

さて、今回もオーダーは先生の一存で決まったわけですが、前と違って怒ったりはしない。
無言で取り囲んだりはしてるが別に怒っているわけではない。
恒例の胴上げの体勢への移行であるが、無言でやられると何とも怖いものがありますな。というか日下部よ・・・

なにはともあれ、この日までにやれることはやった。
後は今のイメージ。地区予選でも都大会でもインターハイでもこの胴上げを実現させてやるというイメージを持つことが大事である。

さあ、次回からいよいよ予選開幕!!
初戦の相手に完勝できるぐらいの強さを身に着けていれば今後にも期待できますが、さてはて。

・ペーパーブレイバー
娘が簡略化されている中、白窓母の美しさが際立つ。お美しい!!
そして相変わらずやらかしてくれる人でもある。なぜ突然そういう発想に至るか。

ガチの武闘家がクソガキ相手に金属バットとは大人げない・・・!!
いや、武器を持っているのはむしろ相手に対する手加減とかそういう人なのかもしれない。
しかし右華ちゃんなら普通についていけやしないかと思えて怖いですな。

・木曜日のフルット
キラキラネームはまあ・・・ねえ。とりあえず読める範囲でお願いしたい。

倫子ちゃんのそれは仕方がないですね。仕方ないないキラリンコ☆

・総合感想
夏目前!!週チャンニューウェーブ到来中!!
というわけで、まんが賞から飛び出した作家陣による新連載攻勢が始まりました。
新しい血によるチャンピオンの新しい姿に期待したいところであります。

さて、次号はその新連載の第3弾。
新人まんが賞出身の中島こうき先生が連載開始であります。
そして田口一先生の読み切りが掲載。こちらはまた尺が短そうな気がしますがどうなりますか。期待したいところです。



2014年 28号


・刃牙道
吉川栄治先生・・・あの武蔵たぶん違います!!!

いきなり謝罪文から始まる今回。今更言われるまでもない!!
まあ、そろそろ動き出しそうでありますし、言うならこのタイミングしかないですわな。

さて、徳川光成が移動してどうなったのかと思われた範馬勇次郎対花山薫。
どうやらお流れになったわけでもなく、話は続いている様子。
サングラスを握り潰し、その有名人の顔を露わにした勇次郎。
周りの通行人も騒ぎ出す。今頃正体に気付いたのか!?と思ったが、いきなりサングラス握りつぶしたらどよめきも起きるか。

花山薫もメガネを外し、いつでもなぐり合える体勢を整える。
そう、本来花山が勇次郎を読んだのは"お話し"をするためではないのだ。
しかし勇次郎の方はもう少しお話を楽しむのもいいかなといった感じ。
激してみたり穏やかになってみたり、忙しい人だ。

そんな勇次郎の前にサイン色紙を手にした若者が現れる。
オーガセンセイにサインをお願いしたい様子。ほう。
範馬勇次郎のサイン。どのようなものか・・・と思いきや、いきなり色紙の中央を指で貫いて見せる。

見てワカらんかッ。取り込み中だ・・・下がれ

指を左右上下に動かすことで色紙を四つに切り裂いて見せる勇次郎
ほう。これは嬉しいものを目の当たりにしましたなぁ。
若者も感謝して頭を下げるしかない。あざァすッッ!!あざァすッッ!!

実際取り込み中だし、一喝して追い返すだけでも良かったのに見事なサービスをしてみせる範馬勇次郎。お優しい。
意外と気遣いの人じゃないかとか言ってはみたのだが、よもやここまでの人だったとは・・・!!
あれはサインより嬉しい。花山もそう認めている。

ホントにお優しい

花山の褒め殺し攻勢に汗を浮かべる勇次郎。
罵声ならさておき、こういうのには慣れてない様子ですな。おやおや天下の範馬勇次郎が照れてますのか?おやおや。

喧嘩を仕掛けるのであれば、このまま褒めまくってイラ立たせるのもアリであるが・・・
まあ、わざわざそうしなければいけない理由はない。
殴りさえすれば相手は殴り返してきてくれる。それで喧嘩になる。
勇次郎は花山に対し、キサマからこい。それで五分だと述べる。
五分と書いてフェアと読むわけだが、別に花山が先制攻撃したからって五分になるかどうかはわかりませんなぁ。

遠慮なく・・・と、いつもの全力打撃の体勢をとる花山薫。
勇次郎はこの一撃をどう受け止めるのか。それによるダメージはあるのかどうか。

ようやく始まりそうな2人の喧嘩。
しかしカメラはここでスカイツリー地下へと移る。
目を覚ました武蔵が、側にいた寒子さんの顔面を鷲掴みにし・・・科学者たちの方へ向けて放り投げる。
顔から突っ込んで突っ伏す寒子さん。大丈夫か?
まあ、だがそんなことを気にしている場合ではない。あの宮本武蔵が蘇り、動き出し、喋り出したのだ!!

その方ら・・・命までは取らん。正直に解答えられよ・・・

肉体・・・構えと・・・鼓動・・・ここに重なる。
てな感じでようやく動き出した武蔵。
ふむ、見た目はさておき思ったよりはまともに喋っておられますな。
しかし刀を下げてないのにその構えはいかがなものなのだろうか。裸でやるポーズじゃないぞ!!
たまたま鼓動が隠してくれたから良かったものの・・・いや、むしろ良くない気もするが。

ともかく、蘇った武蔵。一体何を問うつもりなのだろうか。
寒子さんに降ろされて、対話とかしていないのだろうか。
やはりあの口づけは武蔵の意思によるものではなかったのだろうか。うーむ。疑問はつきませんな。
あと光成は喧嘩がなかなか始まらないからこっちに来たってことでいいのだろうか。気になります。

・弱虫ペダル
先行する銅橋に追いついた総北スプリンターたち。
今回はその銅橋の回想から始まります。

箱根学園自転車競技部史上、最も多く部を辞めた男

2年生にしてそのような肩書を持つ銅橋。
最初に部を辞めることになったのは1年生時のあるレースのことだった。
クリテリウムに箱根学園の選手として参加している銅橋。
インターハイメンバーは参加しておらず、実力はレース参加者で随一でありましょう。
しかし、ゴールは狙わせてもらえず、アシストに徹するよう指示される。
それは銅橋が1年であり、参加しているメンバーの中にこのレースが最後となる3年の浜内という先輩がいるからだ。

あいつよりオレが速い!速いのが勝つ。それがレースだろ!!

先輩に華を持たせる。
部活動としてみればよく分かる話でありますが・・・尊敬できる先輩でないと納得はしにくいですわな。

しかし銅橋は自分を抑え、言われた通りにアシストに徹する。
浜内を絶好の位置まで運び、ゴール前まで発射させようとしたのだが・・・
どうやら銅橋の引きが速すぎてついていくのが精一杯。そこからスプリントする力が残っていなかったらしい。おやおや。

結果21位!!だから何やってんだ、3年間何やってきたんだって鉄槌をくらわしたんだよ!!

どうやらレース後に浜内を殴った銅橋。
まあ言われた通りにしたというのにこの結果ではなぁ。憤るのも仕方ありますまい。
しかしさすがに暴力を振るうのはよくない。
部内の和を乱す行動をする銅橋に渡されるのは・・・退部届。明日までにこれに名前を書いてこいとのこと。
主将である福富さんはインターハイに備えてレースに専念しているため、部の管理は他の先輩が勤めている様子。ふむ。

皆おまえの実力には期待してたんだ。
1年にすごいヤツが入ってきたって。しかしおまえは感情のおさえがきかなすぎる。問題が多すぎる。

銅橋本人はこれでも十分おさえている様子。気に入らない先輩でもちゃんとさん付けしてますしねぇ。
しかし部という集団の中で活動するには足りないらしい。
そしてどうやらインターハイのための部内メンバー選抜の時も先輩を殴って出場できなかったらしい。
2年の高山と白川。だけどこいつらはわざと銅橋のタイヤの空気圧を下げたとかいうし、殴られても仕方がないのではなかろうか。

後悔はしてねぇ!!オレは正しい!!

吠える銅橋。確かに憤るのは正しい。当然のことである。だが・・・

部の組織の中で生きるには間違ってるってことなんだよ。銅橋。おまえは自転車を辞めろ

厳しい言葉である。奔放な魂も組織という縛りにあっては駆け回ることはできないというのだろうか。
ある程度の規律は大事であるけど、それで才能を放出すると言うのはなぁ・・・と思いきや・・・

今日から自転車部でお世話になります。1年銅橋正清です。経験者です。途中入部ですがよろしくお願いします!!

退部した1週間後に入部届を提出して入り直す銅橋。なるほど、その手があったか!!
オレは自転車を辞めねェ!!!
力の籠った表情でそう語る銅橋。1年前は髪も短く、なんだか若々しく感じますなぁ。

やめねェよオレは。ふざけんな。てめェらのつまんねェ理由で、自転車だけは!!

なんとも熱い男である。既に譲れない物を胸に抱いているんですなぁ。
しかしそんな銅橋に科せられるのはストレスの嵐。
先輩からの評判が悪いためか、片付け当番を押し付けられたりしている。
何とも陰湿な話であるが・・・名門らしいといえばらしいのかなぁ。大きくなった分、こういう闇も抱えていそうな箱学である。

マジメに練習しないでほざくヤツは嫌いなんだよ・・・くそ!!

銅橋は態度はでかいし感情の抑えが効かない。
しかし自転車に打ち込む姿勢は真摯であり、言っていることは何も間違っていない。
だけど組織の中では間違ってないことでも通じないってことはあるわけで・・・難しい話ですなぁ。

インターハイ・・・メンバー選抜・・・「出れなかった」・・・
インターハイか・・・後悔してねェつったけど、やっぱ・・・出たかったぜ。インターハイ・・・
つーと・・・オレが出るってなると・・・泉田さんか新開さんのポジか・・・
ヤベェ・・・あの人たちの練習量と体力ハンパねェからな・・・ハードル高けぇな・・・もっと強くなんねーと・・・!!

ふむ。やはり銅橋もその2人のことは認めている様子でありますな。
まあ、1年時のインハイは出れないし、新開さんは卒業するのだからハードルのことはあまり考えなくてもいいんじゃないかね?
でもその2人に匹敵するぐらいに強くなってなくてはいけないわけですし、もっと強くならないとと考えるのは正しい。

やっぱオレもっと"おさえねェとダメ"なのか・・・

悩む銅橋。自分でも手を出しちゃいけないってのはわかっている。
けれど、自分は間違っていない。その考えがあるからどうしても手が出てしまう。
というわけで再びやらかしてしまう銅橋。
ラインをふさいでくる相手にどけと言ったら殴られたらしい。なので派手に殴り返す銅橋。おやおや。
喧嘩両成敗や、先に手を出した方が悪いなんてことにはならず、普段からの行いということで退部させられる銅橋。うーむ・・・
しかし再び入りなおす銅橋。まさに不屈!!

こうして3回もの入退部を行うこととなった銅橋。
箱根学園自転車競技部史上、最も多く部を辞めた男の名は伊達じゃないですな。辞めたというより辞めさせられたって感じですが。
しかし、とうとう"次殴ったら永久退部"というサインをかかされてしまったらしい。
うーむ。そうなるともう大人しくしているしかありませんなぁ・・・
そうやって抑え込まれてしまったおかげで成績の方まで大人しくなっている銅橋。おやおや・・・

箱根学園もトップクラスはさすがなのだが、そこから外れるとどうにも仕方のない連中が屯している様子。
期待の新人を押さえつけて、成績を落として喜んでいるようではなぁ・・・
名門ではあるのだが、大きすぎるが故に指導が行き届いていない部分が出るという事でしょうか。
そもそも先生とか監督の姿がほとんど見えないって話はありますけどね。いるはずなんだがなぁ。

それはさておき、銅橋は泉田君に呼び出される。
軽く走りながらの会話。泉田君は銅橋に対し、最近おとなしいなと話しかける。戦績も落ちてる、と。
それに対し、戦績だけじゃダメってさんざん言われて、オレなりに努力してと答える銅橋。苦労が伺える。

福富さんに言って、おまえの去就についてボクに一任してもらったよ。同じスプリンターとして。

去就の話を持ち出され、焦る銅橋。
もう退部させられたら入部はできない。まだ自転車は続けていたい。この箱根学園で――
だから銅橋は吠える。自分をもっとおさえると。それが求められているのだろうと。だが笑顔の泉田君の答えはそうではない。

泉田「何を言っているアブ。ボクはアブ!!
銅橋「!?アブ!?

突然わけのわからないことを言われて混乱する銅橋。いや、これは銅橋じゃなくても混乱する。
相変わらずのアブさんっぷりですな泉田君。
日常会話にもまぎれ込んでくる筋肉。鍛えすぎると脳まで筋肉になるという煽りはあるが・・・すでに言語野が危ういのではないか!?
まあ、それはさておき――

おまえは体格も瞬発力もめぐまれている。
なのにおさえるというのは持っている槍を磨かないのと同じだ。
真の槍を持つスプリンターは少ない。ならばむしろはみ出せ。むき出せ。あふれんばかりの感情を。
どこまでとどくか・・・見てみたいだろう?自分の槍が・・・理屈じゃない・・・言葉じゃない。内なる自分・・・!!
おさえられない感情!!それは"力"!!
それを使わないでどうする!!槍をサヤに納めてどうする!!
おさえる必要などない!!解放!!
感情は集中力でコントロールする。レースの時だけ集中させる。そうすれば気にならなくなるよ。まわりの"雑音"などね。

ハハァ。銅橋が人のいない所で集中するようになったのはこのせいでありますか。
まあ、泉田君の言う通り、くだらない奴らの言う事にいちいち腹を立てていても仕方がないですわな。
それによって抑圧されたのではせっかくの才能を無駄にしてしまう。
うむ。やはり箱根学園の上の方は人格者が揃っている感じですなぁ。言い方は色々とアレですけども。

さあアブ!!ついてこい!!思うまま踏むがいい!!
見せてみろ。おまえの中に眠るアブ。ヘンタイを!!

だから何故そこでヘンタイという単語が飛び出してくるのか。このヘンタイ!!
一度詳しくヘンタイという言葉をどう認識しているのか聞いてみたいものである。
そしてその説明中に何回アブが飛び出すか数えてみたいものである。

何にせよ、泉田君の言葉は押さえつけられていた銅橋にとっては救いとなりましょう。

おもしれェ・・・!!
やっていいんだな泉田さん。やってやるよ・・・
オレを。内側のオレをめいっぱいむき出してやる!!

銅橋「ふみつぶすぞォォるあ!!
泉田「おおおアッブゥ!!

こうして出来上がった新たな箱根学園スプリンターコンビ。うむ、この濃さは去年と遜色ない感じだ。

てなわけで回想から戻ってきた銅橋。ブハ!!
1年時にインハイに出れなかった理由も明らかになりましたし、キャラに深みが出た感じがしますなぁ。
この自転車に対する熱さを持つ銅橋が1年我慢して臨むインターハイ。手強いのは間違いない。

オレの前は誰もさえぎらせねェ!!オレが正しい!!オレが勝つ!オレが箱根学園!!
決まってんだ。最初から。疑う必要なんてねェ!!真実はひとつ。勝つことだけだ!!

探偵みたいなことを言いだす銅橋。前も言っていたけど、それがお前の決め台詞でいいのか!?
この決め台詞のおかげもあり、頭脳キャラの可能性も考えたが・・・どうもそうではなさそうですな。
ともかく、スプリント勝負はいよいよ大詰め。なので先頭を走る銅橋に泉田君から激が飛ぶ。

インターハイの大舞台・・・伝えてくれアンディ。フランク!!ボクのメッセージを!!
さあ!!吠えろ!!銅橋!!

ジャージのジッパーを上げて、両胸の大胸筋を震わせる泉田君。このヘンタイめ。
ううむ・・・今のところを見る限り、この泉田君を超えるヘンタイ性は難しいように思えるのだが・・・
おさえていたものを解放した銅橋は泉田君をも超えるというのだろうか。
僕よりもヘンタイだと言ってはいたが・・・果たして!?楽しみな流れとなってきました。

・侵略!イカ娘
財布を忘れたりお金が足りなかったりすると凄く焦りますよね。分かる分かる。
まあ、蛍子さんは信頼を得ているのだし、事情を話してしまえば問題ないと思いますけどね。
ドジっ娘認識が深まるのは・・・もう諦めましょう!!挽回は無理だ!!

・毎度!浦安鉄筋家族
父親の日ぐらいたまのサービスをしてもいいかという気分になる。子供心とはそういうものですわな。
素直に話しておけば大鉄も大人しく受けてくれたかもしれないのだが・・・
まあ、ままならないものですよ。

・クローバー
テメェみたいな卑怯者のやりかた・・・見切ってんだよ!!

大見得を切っておきながら大外し。いかにもゲンゲンらしい展開である。
その発想に行き着くまでに時間がかかりすぎましたな。

焦って勝負に出た榎本。利き手であろう右の渾身の一撃。
予想外の方から迫りくるこの攻撃をゲンゲンは・・・しっかりと受け止めた。

やっぱり思った通りだ。
右を警戒してると思わせて左を誘い込む作戦だ

何!?そんな高等な技を一瞬で決めたと言うのか?花京院も驚愕。
いや・・・ゲンゲンをよく知るハヤトに言わせれば反射神経が異常にいいだけとのこと。やっぱりね。
見えなければ防げないが、逆に言うなら見えていれば反応が遅れても防いでしまう。
この身体能力の高さはさすにゲンゲンである。

榎本の右腕を掴んで放さないゲンゲン。
そしてそのまま強烈な頭突きを見舞う。一発だけではない、何度も叩きつけるような頭突きだ!!
坊主頭の頭突きってのはなんだか威力高そうな気がしますなぁ。
身体を放して動き回るよりは、こうして頭を叩きつける方が楽なのかもしれない。
何にせよ、実にケンカらしい展開である。

ようやく腕を解放された榎本。頭から出血し、フラフラの状態。
もう策を練る余裕もなく、ただ正面から殴りかかるだけとなっています。
確かにゲンゲンは立ってるのがやっとなぐらいボロボロだが・・・それじゃあダメですわな。
懲りずに焦っての右拳による攻撃。
通じるはずもなく・・・ゲンゲンのカウンターの右が榎本に突き刺さる。

テメェが寝てろ!!

見事な大逆転を決めてくれたゲンゲン。
ボロボロ過ぎて勝ち台詞は決まらなかったが、その姿は十分に立派といえる。カッコ良かったぜ!!

というわけで、キッチリと汚いマネをした相手にリベンジを果たしたゲンゲン。
もう動けなさそうなので、今度こそ花京院が背負って病院まで連れていくこととなる。
その花京院の口から、ゲンゲンを襲ったのは綾瀬チームであることを知るハヤトたち。
ふむ、ゲンゲンのためにも一層負けられない気持ちとなりますなぁ。

続くは次鋒戦。出てくるのは吉良。
ハンマーヘッドの名の入ったライダースを脱ぎ捨てての登場
うむ、やはりこの流れとなりましたか。もう負けられない。そういう強い想いが感じられます。
暑さを克服した吉良の活躍に期待だ!!

・実は私は
ちっ・・・小さい委員長が大きい委員長にー!?

前回の引きがよく分かるいい驚き方ですね。さすがは黒峰朝陽。
しかしアオリの生身だ!!の追加は威力が高いな。

手の平サイズだった藍澤さんが同じくらいにまで大きくなった。これは当人としてみればビックリである。しかし・・・

なんか流れで驚いちゃったけど、いつもと何がそんなに違うんだっけ?

外から見ている分には外部ユニットとほとんど見分けがつきませんものねぇ。
冷静に考えてみればネジが触覚(?)に変わったぐらいで他はあまり変わりがない。
というか、今更ながらあの触覚のようなものは何なんだろうか・・・?

ななな何をそんなに見ておるのだエロ峰朝陽!!

エロ峰呼ばわりされるようなものだったのか!?
え?何。見られると恥ずかしいような器官なの?それ丸出しにしてるの!?
いやまて落ち着け。別に普段隠さねばいけない場所とは限らない。
顔だって普通は隠さないが異性に凝視されたら気になるだろうし、そういうことなのだろう。たぶん。でなければ痴女になってしまう。

そうか・・・今までサイズ的に触覚を凝視される機会がなかったのか・・・
しっ・・・しかし・・・言えるワケがないっ!!
この触覚が、求愛行動の時のみ光るものだなど!!

ほう。チョウチンアンコウのような触覚だと思ったら光るんですかソレ。
しかし求愛行動を示すための器官があるとは便利と言うか不便と言うか・・・
藍澤さんのような性格の子には不便で仕方がなさそうである。兄の方はともかく。

そ・・・そうだ!!私は兄上とは違う!!相手が黒峰朝陽といえど、そう易々光る私の触覚ではないはずだ。
そう!!これが光るということは、愛の告白も同然なのだからー!!

言っている側から触覚を光らせてしまう藍澤さん。
相変わらずこの子はせっせと墓穴を掘るタイプである。伊達にメイン武器がスコップではないということか。

バ・・・バカなっ!?求愛っ!?求愛しているのか!?私はっ。否!!断じて否!!
うす暗い部屋ゆえに少しの光が主張して見えるだけだ!!
そう!!うす暗い部屋に二人きりで!!・・・・・・・・・・・・うす暗い部屋で二人きりー!?

ペカ。とぼんやりどころじゃなく光り輝く藍澤さんの触覚。
求愛行動ってやっぱりそういう興奮状態を指すものなんですかね。おやおや藍澤さんってば。

はっ・・・はぁーっ!?
そっそんなわけなかろう!?私が痴女っ!?私が紫々戸獅穂だというのか!?

やっぱり痴女的な器官だったのか!?
いやいや落ち着きましょう藍澤さん。好きな人のことを意識してしまったらそうなるのもやむを得ないわけですしさ。
まあ、その好きな人という風に意識しちゃいかんと思ってるのが藍澤さんなわけですけど。
そういえば今まではそんなに光ることはなかったはずであるが・・・
対象のサイズが違いすぎるので反応しなかったとかそういうことがあるのだろうか。

そうだ。そうだとも藍澤渚よ。落ち着くのだ。思い出せ!!そもそも私は・・・
私は決めたんだ。私は黒峰朝陽を諦め葉子君との仲を応援すると!!
それだけが3人で過ごし続ける方法・・・そう!!その私が求愛などするはずがない。

決心したはずのことを思い出し、冷静さを取り戻す藍澤さん。
友を裏切り傷つけてまで叶わぬ恋を守る。そこまで卑しい女ではない。
そう思おうとしたのに、頭の上では強い光が放たれ続けている。って茜ちゃん、それ天使の輪じゃないか!!
相変わらず華恋ちゃんは自分の天使の輪の所在に気付いていないようですあん。
これもう、本人に気付かせるんじゃなく、普通に教えてあげればいいんじゃなかろうか。

それはさておき、藍澤さん。大きくしてくれた元凶である茜ちゃんに感謝しながらも元に戻してくれとお願いする。

それだと「元に戻る」という別の願いを叶えたことになり、別途代償のクッキーを要求するがの

悪徳業者みたいな要求が来た!!ええい、この悪魔め!!
まさに悪魔との交渉は代償がつきものということか・・・勝手に叶えておきながら好き放題だな!!
追加サービスを勝手にしておきながら代償を要求してくるとは!!

茜ちゃんが悪魔なのは昔っからというか最初っからなのでまあいいや。
ともかく藍澤さんとしてはこれ以上こうしていると何が起こるか分からないので、いち早く元に戻りたい。
が、せっかくの状況だし楽しめと介入してくる茜ちゃん。
その結果、外部ユニット越しでもなく、モニター越しでもない、生身の状態で朝陽と身体を触れ合わせることとなった藍澤さん。
ほほう・・・これはこれは・・・

茜「ほれ藍澤。アイスだ」
藍澤「はああああああああああああああああっ!!」
朝陽「えっ、何この身に馴染んだ冷たい感触っ!?

なるほど。朝陽と藍澤さんがハグをしたのならば、朝陽の目からはアイスが生えていなければいけないはずである。
ならば茜ちゃんからアイスを受け取った藍澤さんが朝陽の目に突き立てるのも自然の流れというもの!!
いやあ、久々に見ましたな冷峰朝陽。冷峰!?

ともかく、アイスで目を塞がれた朝陽は放置して、元に戻るために外部ユニットへと向かう藍澤さん。しかしその心の中は・・・

今のは本当にまずかった・・・
あの時とは違う・・・あの時とも・・・あの時とも・・・あれが、生身の感触・・・・・・!!

かなりドキドキが止まらなくなっている藍澤さん。触覚も盛大に光っておりましたなぁ。
そんな触覚を丸出しのまま廊下を駆けていいものかどうか。
心配した集団冷峰朝陽が追いかけてきてくれましたよ。わー。怖ッ!!
一体だけでも地味に怖いのに、この姿が集団になるのはなかなかのホラー感だ。

まあ、茜ちゃんもからかいは半分ぐらいあってこういうことをしているんでしょうが・・・実はそれだけでもなかったりする。
葉子さんの時のように、藍澤さんにも忠告を始める。

どのみちこれは誰かが言わねばならんからのぅ。
貴様の願い・・・「このままいつまでも三人で」それは絶対に叶わんぞ?

おっと。さすがに大人な茜ちゃんである。
事情を理解しており、憎まれ役も進んでこなせる茜ちゃんの役割は実のところ大きい。
先にも言っている通り、確かにこれは誰かが言わねばならないことですわな。
このままならば、やがて二人の仲が進展するのは明らかである。
藍澤さんはその二人を祝福するというが・・・その後の関係は果たして変わらずにいられるものだろうか。
頑なな藍澤さんは、すでに黒峰朝陽を諦めた身であり、もう何があろうと迷わないと述べる。
が、茜ちゃんが朝陽に化け、さらに藍澤さんと同じような触覚を生やして光らせてきたとしたらどうなるかというと・・・

きゅ。求愛されている!?

偽朝陽の求愛行動に対し、反応して輝かせてしまう藍澤さん。
うむ、実に可愛らしい。驚きと喜びの入り混じった実によい表情である!!ピカァァ!!
しかしやっぱり藍澤さん。諦めたといいつつも吹っ切れてはいないみたいですなぁ。

・・・藍澤よ。キサマは学祭で一体何を学んだのだ?
いい加減気付け。キサマは諦めることなど出来ん。実現できん理想なんぞに意味は無い。
だから己を知れ。己を知り己を認めろ。その上で実現できる理想を目指せ
・・・もしかすればその先に「三人で過ごす」そんな未来があるかもしれんのう。

と、何だかいい感じに藍澤さんを説得する茜ちゃん。あら、いい話。
藍澤さんの恩返しを期待した下心満点の言葉ではあるが、それでも感銘を与えることはできたのだからやっぱりいい話である。
しかしそこまで頭を下げて頼むのが嫌でありますか・・・
頭を下げるのは嫌だが、藍澤さんのおかしは食べたい。茜ちゃんの作戦は見事に実ったという話ですな。
まあ、日頃の行いがアレだったおかげでうまいオチには運べなかったようですが。
いや、茜ちゃんとしてはともかく物語的には十分にオチガついているからこれで良かったのかもしれない。
めでたしめでたし。どっとはらい。

しかし今後藍澤さんが目指す三人で過ごす方法とはどのようなものとなるのだろうか。
やはり将来カリスマ痴女の支配を手伝い、重婚を可能にしたりするのだろうか。
未来の有り様によっては藍澤さんの行動も変わりそうであるが・・・果たしてどうなるのか!?

・バチバチBURST
BURSTになってからも連載100回を突破。記念のセンターカラーだ!!
そして幕下優勝決定戦も大詰め。
父親である虎城親方も期待してしまう王虎の負け。そしてそこからの復帰。空流親方はそれを指摘する。

あの2人の境遇は実の所よく似ている。
偉大な父を持ち、その背中に導かれるよう同じ道を選択した。
ただ・・・今は決定的に違うコトがある・・・潔さだ
己より上がいるという現実を素直に認め、相手に敬意を持ちつつもそれを乗り越えようと土俵に上がる者と・・・
己以外の強さは認めず拒絶し、相手を見下すことでしか自己を確立出来ない者・・・
今の王虎には見えてねーんだ・・・相手も・・・己も・・・
いらねぇ自尊心を落とすには今が良い機会だ。1つの負けが先の道を照らすこともある

さすがに空流親方はその辺りをよく分かっている様子。
鯉太郎にも最初の稽古で空流の弟子総がかりでガイにして自尊心・・・余分なサビを流させてましたしねぇ。
そしてその空流親方のいう事は虎城親方も理解している。

俺はただ知って欲しいだけだ・・・死んだような顔で相撲を取るものでないと・・・
王虎には楽しんで相撲を取ってほしいのだ・・・俺と同じ道を・・・歩ませたくはない。

やはりそこが一番苦悩しているところでありますか。
しかし王虎は実のところ相撲を好いていたわけではなかったというのがなぁ・・・
まあそれも偉大すぎる父親の名前への反発から生まれた感情でしょうけどね。
そういうのを抜きにして考えれば、ひょっとしたら相撲そのものを楽しむ心も生まれるのかもしれない。
本来ならば親方である虎城がそれを伝えなければいけないのだが・・・

俺は楽しむ相撲を捨てた男だ。ソレをオマエに伝えることは出来ん
だが・・・もし今・・・ソレを伝えてやれる人間がいるとすれば・・・きっとそれは・・・

脳裏に浮かぶのは火竜の姿
楽しむ相撲を捨てた虎城の姿を否定し、己の生き様を貫こうとした男。
ううむ。やはり火竜が変わってしまった後も虎城のことを認めていたように、虎城もまた火竜への想いを強く抱いているか・・・
そしてその魂を息子が受け継いでいることも強く感じている様子。
であれば、もしかして伝えてくれるのではないか、変えてくれるのではないか。そう期待してもおかしくはない。

しっかりと王虎の懐深くに入り込む鯉太郎。
この状態ではさすがの王虎も何もできない。
一気に押し込み、土俵際まで持って行くことに成功する。あと少し・・・!!
ここで会場中に響き渡る鮫島コール。押せ!!行け!!鮫島!!
当初は・・・いや、この場所が始まる頃は、半ばまではまだ憎まれ役だったというのに、これは・・・一変しましたなぁ。
鯉太郎陣営としては泣ける話である。が、王虎にしてみればこの歓声の逆転は絶望的な気分にさせられた様子。

俺が・・・消える・・・
俺は・・・誰だ・・・

小さな頃から、周りの人間すべてに父親の虎城と比べられて生きてきた。
それは母親ですら同じであった。何をやっても大横綱・虎城の息子としてしか見られない。
その状態で自己を確立するのは・・・難しいでしょうな。確かに。

だまれええ!!

王虎の絶叫。そして、力任せに下から鯉太郎の身体を持ち上げる。
あれだけ懐深く入り、腰を落とした鯉太郎を持ち上げるだと・・・!?

足りない。足りない。足りない。足りない。足りない。
強さだけが俺の存在を肯定出来る術・・・大横綱・虎城を消せる唯一の術・・・
足りない・・・まだ・・・問答無用に焼き付けるような・・・強さが!!

前ミツをとっていた鯉太郎の腕を強引に引き剥がし、強烈な張りで突き放す王虎。

見ろ・・・俺を・・・見ろ・・・見ろ!
俺は・・・ここだ!!

培われてきた王虎の闇の部分。
それはプライドの高さなどではなく、まさに田上さんが言っていた臆病な部分なのでしょう。
幼少期に自己を確立できなかった。父親の名を通してしか自分を見られることがなかった。
そこから抗うために見つけ出した術が、父親の名を超える強さを、偉業を達成することだったわけだ・・・
なるほど。これは楽しんで相撲をとっている場合ではないのかもしれませんな。
負ければ自分の存在が消えてしまうように感じるという王虎。一敗を重く見るのも当然であるか。

鯉太郎を突き放す王虎。
それを見て結局誰も受け付けん気かと零す虎城親方。
ううむ。王虎の気持ちは分からないでもないが・・・このままでは決して良い方向には進めませんわなぁ・・・

この好機をモノにできなかった鯉太郎。ついにスタミナが切れたのか、上がっていた腕が垂れ下がる。
そこに近付いてきた王虎が容赦なく一撃を加えようとする。
誰しもが王虎の敗北を願う中・・・孤独に苛まれながらそれに抗う王虎。
はてさて、これで勝負はついてしまうのでしょうか・・・

ここで勝ったとしても王虎を見る目はずいぶんと変わってしまっている。
当初の目論見の様に父を超える偉大な名声を得るのは難しいでしょうが・・・どうなるか。
逆に鯉太郎に負けることで禊を済まし、その後の態度如何によっては周りの見る目もまた変わりそうですが、はたしてどうなるか。
勝負のことも今後のことも気にかかります。

・ハリガネサービス
お前のサーブ。攻略法見つけタ

たったの2回であれだけのサーブの攻略法を見つけたという金田。それは一体どういう方法なのか。
とはいえいつまでも2人だけでコートを占領しているのはいかがなものか。
そろそろ自分たちも驚き役から解放されたいのか、抗議する間白。必死だな。

次で終わル

自信満々な様子の金田。その表情にはニヤニヤ笑いが戻ってきている。
確かに松方の言う通り、下平くんに連続でサーブを奪われていた時は余裕をなくしていた様子だった。それが今は違う。

アイツはそうじゃないだろ。真剣な顔なんて似合わない。
相手が渾身の力で打ったボールをニヤニヤ笑って弾き返すのが金田だろ

それはそれでとても嫌な感じではありますけどね。
飄々としているといえばいいのか・・・やられた方としてはたまらないものがありそうだ。
味方にしてみれば逆にその余裕が頼もしく思えるのかもしれませんけどね。

金田が余裕を取り戻したのは攻略法とやらに自信があるからでしょう。
下平くんはネットの真下に落ちるようなネットインサーブと、ネットインに見せかけた超低弾道サーブを使い分けてくる。
このエグイ2択に対しての攻略法とは一体・・・?
その疑問はすぐに解消されることとなる。

な・・・なんだぁ。金田の奴、コートのエンドラインに立ってんぞ!?
あんな奥で構えてて・・・ネットインサーブ打たれたら取れんのかよ!?

安定の驚き役である間白。旧知の仲である金田の行動に対しても驚き芸を見せてくれる。
そしてすかさずその間白に対し解説を始める松方。く、役割分担が完璧に出来上がってやがるぜ。

あらかじめネットインサーブが来るとわかってたらどうだ?
金田にあれだけ深く構えられて、お前ならコートの奥に打てるか?
金田はエンドラインに構えることで下平が狙える場所をコートの手前に限定したんだ。

なるほど。しかし打つと同時に前にでるのなら、ネットインじゃなかった場合頭の上を越えていくのではなかろうか。
そうさせないための抑止力として金田のプレッシャーが役立ってるってことなんでしょうけどね。
もしネットインサーブじゃないとヤマを張られたならば、それは確実に止められる結果になるわけですし。

アイツの所に打ったらとられる。そう思わせる奴じゃなきゃこの攻略法は成立しない!

金田だからこそ出来る攻略法ってことですな。
さて、このような手段を取られてどうするのか下平くん。
ようやく意を決して打ちだすようだが・・・打った球はさっきまでのネットをかするような弾丸ではない!!

ネットよりも高めに上がった一見平凡に思えるサーブ。しかしその起動が金田から見て極端に左へとブレていく。

無回転のブレ球サーブ!!
無回転で飛ぶサーブは空気抵抗で不規則に変化する。その変化はボールが回転しない程大きくなる。

さすがに精密なサーブに定評のある下平くん。回転を殺すような技術も持っていたわけか。
それでもさすがの金田。瞬時にブレ球の正面に周り、レシーブの体勢に入る。
その状態で飛んでくるボールを見ると・・・ボールの縫い目が動いていないのが分かる。どれだけ無回転なんだ・・・
それであるためか、構えた金田の腕に当たる直前にもう1度曲がり出すボール。何という不規則!!

恐るべしサーブ。であるが、直前で変化したこのボールに金田は右腕一本を動かすことで対処する。
手首近くに当てたボール。これを片腕で絶妙にコントロールし・・・セッターがトスしやすい場所にきっちり返して見せた!!

金田はボールを操る感覚にズバ抜けたものを持っている。
身体のどこかに当てさえすれば正確にコントロールできるんだ

さすがに東京選抜のリベロは違うってことですな。
しかし2回も変化するサーブというのも十分凄い。普通ならば取れない。
下平くんのサーブが規格外であるということが改めて分かる。だけど――

今度は・・・ボクの勝ちだナ

勝ちを宣言し、相手がそれを認めたのを見て満面の笑みを浮かべる金田。むう、いい笑顔見せおって。
プライドは高く、なかなか負けを認めようとしない性格は面倒くさく思えるが、この笑顔では許さざるを得ないな!!

てなわけで、対決が終わったところで先輩方がやってくる。
早めに来た1年だけの朝練はここで終わりとなる様子。結局後半は2人で占有しちゃいましたね。

朝練を開始する中、松方はさっきの下平くんと金田の対決を思い起こしている。
特に最後のサーブ。金田は正面に回り込んでいたから急激なブレ方をしても反応して片手を咄嗟に出すことが出来た。
アレを回り込みにくい両コーナーに打たれてたらどうなってた?

アイツ・・・まさか。またわざと正面に・・・?

ふむ。わざと勝ちを譲るようなことをしたということでしょうか。
それも今度は相手に気付かれないように凄い技を披露しつつ加減しているという高等技術だ。
なるほど。たしかにコレはスポーツマンとしては気持ち悪いと言われても仕方がないかもしれませんなぁ。

ずっと勝ち続けたままでは面倒なことになるので、相手を立たせつつ勝負を終える。
処世術としてはなかなかのものであるが、今後勝負の世界で生きていくのにその性分はどうでることか。
しかし、松方は両コーナーを狙えばというが、ブレ球サーブは不規則すぎてコーナー狙うと外に落ちてしまうのではなかろうか?
そういう意味では正面を狙ったのは問題ない選択に思えるが・・・
よもやブレ球の変化も自在に操れるとかいうのだろうか・・・いやまさか・・・まさか!?恐ろしい話であるなぁ。

・ブラック・ジャック創作秘話
手塚プロダクション新座スタジオ。人気のない夜の仕事場。
そこで手塚先生の死時に備えて独り仕事場に残っていたのは漫画家の伴俊男さん。
その伴さんが手塚先生から罵倒されている。これは一体何があったのか・・・

74年に手塚プロに入社した伴先生。
伴先生によると手塚先生は普段は優しいが仕事となると余裕がなくなるのか色々と酷い様子。
線が汚いとかアシスタントの描いた背景にへたくそと書きなぐったりとか色々としていたらしい。おやおや。
まあそれだけ作品に対して一生懸命だったということなんでしょうけどねぇ。
自他共に本気にならない人には厳しいお方であります。

手塚プロの仕事は3班交代で3日に一度24時間勤務。
仕事量が多い!レベルが高い!とにかくハードだったという。
そんな中、三浦みつるさんが過労で倒れ、2週間入院したことがあったそうな。
過労の上に当時は給料が安くて食事はいつも即席めんだったらしいからなぁ。そりゃ倒れもしますわ。
それでも手塚先生に言わせれば健康管理がきちんとできてないってことになるのか・・・うーむ。
実際に圧倒的な仕事量をこなす人だから言えることかもしれないが、さすがにどうかと思える発言だ。ブラックですなぁ。正しく。

まあ、何にしても遅刻が多いのはいただけませんな伴先生。それは笑顔で嫌味も言われますよ。これは怖い。

手塚プロにはのべ70人以上のアシスタントが在籍しており、それだけいれば色んな人がいる。
おとなしいコツコツ型の人や破天荒型。
名人、達人、奇人変人。色々な人がいたという。
その中でも特に印象に残っていると言われるのが寺沢武一先生。
ふーむ、やはりこの人は天才肌であったようですな。
しかしそれらの才能を抑えて一番すごいのはやっぱり手塚先生であった様子。
破天荒だろうが名人達人奇人変人だろうが容赦なくダメ出しして作品の精度を上げていく。

福本氏、このコマ30秒で描いてください!!

これは作品の精度を上げることに繋がるのか・・・普通に無茶ぶりに聞こえるが!?
まあ、手塚先生自身ならやろうとすれば本気でやっちゃいそうな気もするのでいやはや何とも。

ブラック・ジャックではアシスタントや担当編集者に相談している手塚先生の姿もあったそうな。
これは前回赤塚先生が言っておられたように、周りと相談してよりよいものを作ろうという考えなんでしょうかね。
しかしブラック・ジャックが猫を拾うかどうかか・・・うーむ。どっちでもらしい感じは出せそうで困りますな。

ブラック・ジャックの終了はやはり突然のことだったんですなぁ。
こういった作品をどこで区切るのか。終わらせる時の心境はどのようなものだったのか。気になりますな。

さて、冒頭の手塚先生の罵倒の場面。
それは長年居ついているアシスタントの伴先生にその志の低さを怒っているというものであった。ほう・・・

あり余る創作意欲がありながら動かない自分の体・・・
健康な体を持ちながら自ら創作しようとしない不肖の弟子・・・
手塚先生の怒りの矛先はそのへんにあったように思われます・・・

なるほど・・・これは何といえばいいのか・・・
あれだけ体を酷使すれば無理もないことだが、それでも創作意欲は衰えを知らない手塚先生。
漫画のアイデアならバーゲンセールするほどあると語るのは伊達ではないということか。

手塚先生が亡くなった後、伴先生は『手塚治虫物語』を描くこととなる。
その仕事を引き受けたのも、あの日の手塚先生の叱咤があったからなわけですか。なるほどねぇ。

30数年に渡り手塚先生の右腕として手塚漫画を支えてきたチーフアシスタントの福元さんが手塚プロを去る。
それからひとり、またひとりと去っていき・・・伴先生が最後に残ることとなった。
ひとり残り、静かな空間で仕事する伴先生。しかしその目に映るのは・・・

手塚治虫の仕事場。ここに集う人たちは皆真剣に戦っていました。
その様子が伺える登場人物たちの扉絵。これは良いものです。良いものでした。

1992年5月。手塚プロダクション漫画部解散
数々の作品を残して、手塚治虫の仕事場の終わり。
という幕引きにより、ブラック・ジャック創作秘話も終わりとなります
うーむ、何だか切ない気分になりますねぇ。
漫画の神様と呼ばれた手塚治虫の人となりを知ることが出来た。
問題となる行動も多かったけど、その熱気は本物であり、あてられた人は大勢いた。
そしてその生み出す作品に影響を受けた人は凄い数に上ることでありましょう。
やはり偉大な人だったのだなと思わざるを得ませんですな。ハイ。

・思春鬼のふたり
人の命をゲームの駒としか考えていない外道。殺されてもおかしくはない。
しかもよりにもよって可憐な少女を相手にですからねぇ。許す理由が全く見当たりませんよ。
江美ちゃんも恐怖の夜が明けたと思ったらこんな目に合わされてしまって・・・
そりゃいなくなってと願って当然であります。

こういう相手を消すことこそ侘救にしてみれば望むところ。
殺すしかないような相手であれば殺すしかない。
それはWCOと決別した銀華ですら考えてしまうことである。だが・・・

それでも侘救が人を殺すのを止めようとする銀華。
自分自身ですらそれは納得しきれず、涙を流しながらも理想の為に止めに入る。
うーむ、この人は本当に、どこまでも純粋なんですなぁ。傷つきやすいからこそ極端に走るタイプだ。

僕は決めた・・・決めたんだ。悪人を殺すのは駄目だって・・・!

悪人を殺せば他の誰かが悪人となる。
ならばその悪人を囲って悪さをしないように監視すればいい。
それが銀華の目指す理想の世界なのだろうが・・・監視しきれない悪というのも存在する。
そういう人間を放っておけば、また誰かが傷つくことになる。

悪は植物と同じで、放っておくと――手がつけられなくなる

悪が消えないことを危惧するよりも、多くの人を傷つけることになる悪を処断する気持ちは必要なものだと思います。
銀華も考えの方向が違うだけで、目指すところは侘救たちと同じわけですし・・・

そういった説得をする前に、殴られて気を失っていたはずの木田が目を覚ましている。
そして背を向けている銀華の後頭部に銃口を向ける。危ない!!
まあ、銀華の後方という事は侘救からは見えるわけで、どうにか侘救が庇うことで致命的なことにはならずに済みましたが。

木田はどれほど殴りつけ、警察に捕まえさせても反省することは無いし、父親の力ですぐに出てくる。
そしてその度に復讐として銀華の周りの人間を地獄に突き落とそうとする。
一体どうすればここまで捻れた生き方になるのか・・・どうしてこのような酷いことを平然と出来るのか。

そんなん決まってんだろ。全部テメェのせいだよ

どこまでも下種である。
責任を転嫁しつつ相手を苦しめる。このような男にもう喋らせてはいけない。
まともに応対していると銀華の方が傷つくことになる。
だから、侘救が武器を投げて木田を仕留めてくれて安心いたしました。良かった・・・

銃弾は腕を掠めただけだが、すぐに手当てをしないといけない。
が、死体の処置もしないといけない。そう述べる侘救に、それは僕がやると告げる銀華。ほう。

そういえば・・・まだ辻くんに聞いてなかったね。
キミは人を殺したことで誰かの笑顔を見たことがあるかい?

その質問の答えは・・・もちろんイエスである。初めての殺しを目撃した相手に笑顔を向けられた。
それがあるからこそ、侘救は銀華の考えに賛同を示すことなく、自分の意志を貫くことが出来ていたわけですしねぇ。

さて、銀華は上手いこと木田の死体を事故死に見せかけた様子。
逮捕の腹いせに江美ちゃんを裏山で刺したが地元住民に見つかり逃走。
途中、足を滑らせて崖下の木の枝に体が貫通して死亡したという筋書きだ。なるほど。
木田の親の衆議院議員も"死んだことより"それまで"犯してきた罪"の方を隠した様子。
ふむ。親も頭を抱えていたみたいですしねぇ。後に響く厄介な話にはならなさそうで何よりです。

侘救は腕を釣ってはいるが、ケガ自体はそれほど重くは無さそう。
そして横にいる江美ちゃんの表情にはもう笑顔が戻ってきている。
うーむ、あれだけの事件に巻き込まれたのだし、犯人がいなくなっても塞ぎこむこともあるかと思うのだが・・・強い子だ。

今回の件を受けて色々と考えを改めつつある銀華。
WCOの人間にはもう会うことはない。邪魔するようなことはしないとのこと。
ただし、自身はこれからも人を殺すつもりはなく、これまでのような悪人退治の仕方をつづける様子である。
ふむ、WCOのやり方が正しいとは言えないが、間違ってるとも言いきれないってとこですかね。
とりあえずはいい落としどころではないでしょうか。

その別れとなる言葉の最中に、江美ちゃんの姿を見せてあげる侘救。
銀華が見たのは江美ちゃんの笑顔。取り戻した笑顔である。
ふむ。人を殺したことで見られる笑顔もあるってことですね。それを知れたのは銀華にとっても嬉しいことだったと思います。
最初のターゲットの身内こそ酷い結果になったが、これまで依頼を果たしてきた中で笑顔を取り戻した人もきっといるはずですよね。
色々と見て回り、そういう人もいたんだということを知ってもらいたいものです。
銀華の再登場に期待しておりますよ。

・ドカベン ドリームトーナメント編
南の虎、王島の第2打席。
打順良く三番から始まるこの回。タイガースとしては点を取っておきたいところ。

小林の第1球はチェンジアップ。タイミングが合わずに空振りする王島。
空振りとはいえ、思いっきりのいいスイング。
当たればピンポン球のように飛んでいくのは想像に難くない。

だが、ともかくワンストライクは取った。
続けての第2球。カーブであるが、これもフルスイングでの空振り。
2球とも変化球を空振りしたということは・・・変化球を狙っていたのだろうか?
となれば勝負球はストレート系が正解か・・・それとも。

この2球の待ち球は変化球だったと考えられる。
しかしタイミングが合わずに2球とも空振りした。
ということは・・・自分の待っていた変化球ではなかった。じゃあ本当に待っていたのは・・・ナックルボールかー?

その投手の1番の決め球を打つ。それこそが主力打者の仕事である。
確かにその理屈は分からないでもないが・・・小林のナックルは来るとわかってても早々は打てないのではなかろうか。

第3球はストレート。しかしボールとなる球である。
これには反応しない王島。ボールなので見送ったのか狙い球と違ったのか・・・

山田はこの1球で王島の狙いを推理し・・・4球目を決める。
が、その4球目のストレートは・・・しっかりとジャストミートされて弾丸ライナーがライトスタンドに突き刺さることとなる。
うーむ。135キロのストレートを2球続けるというリードは意外性はあったが・・・結果は失敗でしたなぁ。
むしろ王島は最初の2球の変化球に手を出したことで決め球をストレートにさせようとしていた様子。
ふむ、これは見事な作戦勝ちといったところですかな。

さて一発で同点に追いつかれ、続く打者は力道玄馬。
1打席目でホームランを打ち、この打席もゲンちゃんが見守っている。厄介な打者である。
これは連続ホームランの可能性もありそうだが・・・はてさてどうなるか。
しかしホームランの多い試合になってきましたな。それもソロばかりの大味な試合展開。
この流れに歯止めをかけることとなるのかどうか。気になるところです。

・囚人リク
溶解作戦成功から数日後。
ついに貼り出されたのは全棟対抗野球大会のトーナメント表。
囚人たちの注目度は高く、レノマさんも史郎さんも例年ならば別の意味で待ちに待った日だったでありましょう。
しかし今年は意味合いが違う。この日は脱獄準備のために大きな行動を起こす日である。
そしてこの日は1月31日。それが意味するのは・・・

あと6日しかない。そしてその翌日はいよいよ脱獄決行だ

ついに決行日まで残り1週間
早くその日が来て欲しいと願いつつも、いざその日が近づくとなると・・・緊張しちゃいそうですなぁ・・・

ともかくその脱獄が行えるかどうかは前日の作戦成功にかかっている。
野球大会当日、農場に最も近い第7グラウンドで対戦するB棟とF棟に抗争を起こさせ暴動に発展させる

ふむ。BとF・・・あ、そういえばこの大会は工場別じゃなく棟別なのか。
ふーむ。やっぱり極楽島は棟自体がいっぱいあるところだったんですなぁ。
まあ、それはさておき。

B棟を仕切るのはスラムの烏屋町を牛耳るレッドクローズ
対するF棟を仕切るのは大山町を牛耳るグレートマウンテン
この2つはシャバでは同盟を組んでおり、極楽島でも仲良くやっている。抗争が起きるとは思えない間柄だ。

敵対関係にあるチーム間の対戦がねえのは当然だ。
看守もバカじゃねえからな。シャバ情報を調べて、面倒の起こらないように対戦カード組んでんだ。

なるほど。となると互いにケンカさせて暴動を起こすのは難しい。
であるならば、自分たちが乱入していったらどうかと提案する史郎さん。力仕事は任せろー。

ダメだ。俺たちの関与は一切関知されてはならない。懲罰でも受けたら決行日当日は独居房の中だ

ああ、やはりそこはちゃんと考えているんですね。安心しました。さすが!

というわけで、どうにか直接関与せずに暴動を起こさせなければならない。
周龍はここで、でっちあげを行えばいいと提案。シャバで抗争が勃発しボスが殺られた、と。
なるほど。そのでっちあげを信じさせることができれば確かに暴動も起きるでしょう。
しかしそれをどう信じさせるかが問題である。ウワサを流す程度では乗ってこない可能性が高い。

やっぱり・・・この線でいく他ねえな。
ちゃんと見せてやればいいんだよ。在りもしねぇ事実の証拠をな

さすがに頭の回るレノマさんである。悪知恵は特に凄い。
史郎さんは専門でもないのによく頑張って考えたものですよ。うん。慰めておこう。

3日後。
極楽島に新入りがやってくる。一度に大量に加えられる囚人たち。こりゃ極楽島の建物も増築だらけになりますわ。

その新入り見物を行っているレノマさんたち。
リクも同じようにこの場所を通ったわけであるが・・・もうずいぶん前のことみたいに思えている。
すっかりフェンスの内側の人間らしい覚悟が身に付いた様子ですなぁ。
でも人の好さは昔と変わらず。新入りを怖がらせたりするのはやめろよと周りに声をかける。
うむ、自分がびびらされたからといって次の相手にもそれをするのは良くない。負の連鎖は誰かが断ち切らないといけませんわな。
それにそういう根の暗いことをやっているから・・・列から離れた新入りにフェンス越しに叩きのめされることになる。

極楽島上等だぁ!!

沢田ほどではないが、こういう暴れる子はどこにでもいますよね。
調子に乗って脅かそうなんてするから酷い目にあうのだ。まあ、この暴れた子もただではすまないわけですが・・・
いや、別に目立とうと思って暴れたわけではない様子。
腹の中に隠していた小さな紙切れ。それをフェンスの向こうのレノマさんに渡すために、あえて騒ぎを覚悟で近づいたのだ!!

すまないな。太田

なるほど、ダブルドラゴンクロスのメンバーでしたか。
8か月のションベン刑とはいえ、わざわざ極楽島刑務所に入ってこさせないといけなかった。レノマさんの苦悩が伺える。

8か月後!!シャバで合えると信じています!!

それでもボスのためなら、ボスが脱獄を成功させるためならばと笑顔で立ち去る太田。
うーむ、やはり慕われておりますなぁ、レノマさん。

さて、B棟のレッドクローズは野球大会に向けてメンバーの選出に余念がない。
頭らしき堀田自らオーダーをしっかり考えている。楽しそうだな。
しかし、その堀田に凶報がもたらされる。
頭の上に落ちてきたのは、レノマさんがわざと落とした丸めた新聞の切れ端。
そこに書かれていたのは、レッドクローズのボスがグレートマウンテンの奴にやられたというもの。ほほう・・・

太田が持ってきたのは偽物の新聞記事。紙も本物と同じものを使うという拘りの一品である。
ふーむ。さすが神木さん。たった数日でよく仕上げたものである。
そしてこれは特機がスラムの住民を逮捕すれば即極楽島に収監というシステムを逆手に取った手法でもある。なるほどねぇ。

レノマさんはケータイがあるので即座に外と連絡が取れる。
が、さすがに他のギャングはそういう物は持っておらず、手紙も禁止されているらしい。
なのでギャングは新入りから情報を得るしかない。
ふむ・・・となると、B棟にせよF棟にせよ新入りからシャバの情報を得るのではなかろうか?ボス殺害などなかったという事実を。

ずいぶん前のことだから忘れたか?新入りは下獄から1週間は独居だ
他の囚人とは一切接触はできない。つまり、本当の情報は流れない。
あとは3日後。この火種が燃え盛るのを待つ。

なるほど。見事な作戦でありますな。これならば確実に暴動を起こすことが出来そうである。
いや、どうやらこれは暴動なんかでは、ケンカなんかでは済みそうになさそうだ。

グレートマウンテンとの同盟は決裂。全面戦争だ

極楽島にいるグレートマウンテンの中で1番の大物である時任を襲うという堀田。
手にするのは尖らせた杭のようなもの。これで心臓をひと突きにしてやるのだという。おやおやこれは・・・

確かに親分が殺されたとあればこういう報復の可能性もありえましたわな。
前にも風呂場で報復を行っているギャングがいましたし。
うーむ、こうなるとリクとしてはどう動くか分かりませんなぁ。
自分たちの脱獄の為に、でっちあげて死者が出る。それはさすがに認められないことでありましょうが・・・どうなるか。
何も知らないままことが進み、後悔する流れとなるのかどうか。うーむ気になる。

・ANGEL VOICE
終了間際。攻め込まれた市蘭。
そして・・・決定的な失点を許してしまう。ああ・・・!!
うーむ、ここで確実に決めてくるあたりがさすがの古川と言ったところか。

プライド・ワンの旗の下、王者の意地。王者の誇りを見せつけた船学。
選手たちもいつになく盛大な喜び方をしています。
伊能もしっかり歓喜の輪の中に入ってますし、いい雰囲気になってますなぁ。
それだけこの勝ち越しは嬉しかったということなんでしょう。
あの船学がそこまで追い込まれた。それは凄いことではあるのだが・・・ここで終わってしまうのか市蘭。

市蘭も健闘したけど、最後は地力の差が出たなぁ

健闘した。けれでも届かなかった。
何度も挑み、果たせなかった打倒船学。八津野にいた天城にはよく分かる感覚である。
ここで終わってしまうのならまさしく八津野と同じになってしまうわけだが・・・

残り時間は何と23秒
延長戦という事もありロスタイムはほとんどない。
広能が倒れて水分補給の時間はあったが、あの間はさすがに時計を止めてたでしょうしねぇ。

この残り時間ではもうほとんど何もできない。
市蘭の最後の攻撃が途切れた時が終了となるだろう。
当然船学はガッツリ引いて守ってくる。その守りをこじ開けて同点にすることができるのかどうか・・・
普通なら諦めてもおかしくない場面。しかしここでヒロナオさんはこう述べる。

百瀬が引っ張ってるチームだぞ。百瀬は・・・諦め方を知らない

さすが、ヒロナオさんは百瀬の凄さをよく知っている。
その決して諦めない姿勢が市蘭サッカー部を守り、ここまで引っ張ってこられる原動力となったわけだ。
だからこの場面も決して諦めることはない。残り20秒で引いて守る船学から1点取る!!

上等!!

百瀬に限らず、市蘭イレブンは誰一人として諦めてはいない。
リスタートしたと同時に全員が攻撃に参加する。
キーパーである所沢すらもゴールマウスを空けて最前線へと飛び出していく!!まさに全員攻撃だ!!
このすさまじい勢いの攻撃。これを目の当たりにした古川は試合前の会話を思い出す。
うちにはうちの旗がある。そう百瀬は言っていた。そう、その旗に書かれていた言葉は・・・疾風怒濤!!

皆が見守る中、最後の攻めを行う市蘭。ここで疾風怒濤の回収が来るとは・・・!!
その勢いに乗って何とか追いついていただきたいものでありますが・・・どうなりますか。

・いきいきごんぼZ
枷井は今後も部活動を続けるのだろうか。いい感じに過ごせそうな気はしますが。
馴染めそうになると暴走するクセがあるのが問題かなぁ。
まあ、和久先生がいるから多少の暴走など問題にはならないか!!

・最強少女さゆり
さゆりちゃんは本当に母親似ですなぁ。
というか彩花さんがこれでは、さゆりちゃんが成長しても行動が改まる感じがしないのぜ。

でも母親がこんな感じならば、おじいさんももっと早くに老け込んでそうですしねぇ。
今のさゆりちゃんよりは多少の分別がついて・・・いるの・・・か?
とりあえず色んな恰好をしていた理由が気になるところだ。

・錻力のアーチスト
5回の表、桐湘の攻撃。七番の安保先輩からですが、下位打線ではさすがに厳しそうだ。

2対2・・・俺の不甲斐なさ故接戦になってしまった。
桃ちゃん・・・キミが目を合わせてくれなくても仕方無い・・・
だが愛とは耐えるもの。時が経てばこの苦しみすらキミと同じ時間をわかちあった悦びへと変わるだろう。
1分1秒1球と時を重ねるごとにキミへの燃えるような想いは熱を増すばかりだ。

すっかり元の調子を取り戻した様子の蛮堂。
こいつは毎度お目出度いと言うか何というか。まさに頭の中がお花畑でありますな。

勢いを取り戻した蛮堂によりこの回は3者連続三振で終わる桐湘。
凱旋する蛮堂に対し、顔を伏せていた桃ちゃんが・・・ようやく目を合わせ、ナイスピッチングと褒めてくれる。
おやおや、これは蛮堂盛り上がりますね。
倦怠期というマイナスからのプラスという振り幅効果で嬉しさ倍増だ!!桃ちゃああん!!

いいように転がされやがって。喉裂けちまえバカ野郎。

毎回のように叫んでいるのに確かによく持つ喉だとは思う。
しかし弐織は女性に対して随分と冷静な感じでありますね。興味が薄いのか?
と思いきや、喜多さんへの女性ファンの歓声については面白くなさそうな顔してるし、そういうわけでもないのか。

・・・皆、試合に集中しろよ。

之路さんの一言で背筋が伸びる弐織たち。
うむ、桐湘の方の猛獣使いはひたすら厳しいようだな。まあ、之路さんに桃ちゃんのようなアメを期待されても困りますし。
一応マウンドに上がっていない時はそれなりには優しいはずなんですけどね。少なくとも表面上は。

5回裏の蔡理の攻撃。
こちらも下位打線に入るところなので前の回よりは喜多さんも安心して投げることができる。
その喜多さんのピッチングを観客席で見ているのは・・・左薙伏。

・・・喜多サン、アンダースローだったんですね。
しかも僕より変化球が多彩だ。カーブにフォークにスライダー・・・シンカーも投げてますかね・・・?
是非ともアンダースロー談義をだせていただきたい・・・!
けどアンダースローは体力を使うから、蔡理の強力打線相手にどこまでもつだろう・・・

二人羽織のように制服の上着を被り、背を丸めて観戦している左薙。これは目立つ。
どこにいても浮くなと言われるのも仕方がない。
にしても左薙も顔バレするぐらいに有名となったのか・・・何だか嬉しそうにしているのが可愛く思えるぞ。

5回の裏を無事に抑える喜多さん。
ここまでずっとコールド勝ちをしている蔡理相手に互角の戦いをしている桐湘。なかなかのものである。
さて、こうなってくるとこの後の展開はどちらの投手が先に疲弊するかにかかっていそうです。
アンダースローで体力を使う喜多さんはもとより、蛮堂にも弱点と思われる部分はある。

あのドラゴン体型を通り越したヘビー級ファイターのような筋肉量で全力投球を続けていれば、
いくら「ほぼ覇王」の蛮堂サンと言えど相当体力を消耗するはず・・・

ドラゴン体型とかほぼ覇王とか一体どこの言葉なのだろうか。何となく分かるからいいけどさ。
何にしても球数の増えるこれからが勝負の分かれ目となるようですな。久澄監督もそう考えている様子。

今まではコールド勝ちしているため長いイニングを投げきるスタミナがあるかは未知数ですが、球威が落ちる可能性はあります。
元々コントロールには難のある投手ですから、じっくり待って球数を投げさせていきましょう

省エネで投球する性格でもない蛮堂。球数が増えればそれだけ疲労も激しくなりますわな。
そうと決まればなるべく粘りたい。
6回の表は児島センパイから。ボール球はよく見て、ストライクの球はカットしてファールにし、球数を増やさせる。
うーむ、蛮堂の豪速球をカットし続けるというのも凄いなぁ。手がヤバイことになりそうだ。

児島「来いオラァ!!」
蛮堂「その並々ならぬ気迫。それ程までに桃ちゃんに近づきたいか!!この不埒者が!!

蛮堂に不埒者と呼ばれるというのも・・・
純粋ではあるが、試合中に女の名を叫びまくるのは不届きもいいところではあるまいか。

何にしても、コースギリギリに入った球を見逃した結果、ストライクを取られて三振になる児島センパイ。
審判の裁定によっては出塁の可能性もあったのだが・・・惜しいな。でも役割は果たした感じです。いい粘りだ。

だがやはり愛の力無くして奴は打てないようだな

続く二番の柊はそんなことをのたまう。さすがに彼女持ちの余裕という事か。
この試合でなかなか言及されないから、実はエア彼女なのかと思ってましたが・・・いや、まだその可能性は否定できないか!!

スイッチヒッターである柊は、今回右打席に入る。
一般的には右投手には左打席の方が有利と言われているのだが・・・何か考えがあるのだろうか。

成程。柊サンのパワーでは正面や逆方向に引っぱるより流し打ちの方が蛮堂サンの球をヒットしやすいけど、
左打席で流し打ちすると打球はレフト方向に・・・今日既に2つ好守をしている蓬莱サンのいる方へ飛んでしまう。

そういうことですか。確かに蓬莱のいるところだと少しばかりいい当たりでも捕られる可能性ありますからなぁ。
方向を定められるならば避けた方がいい相手なのは間違いありませんわな。

フロウヒッティング!!

流し打ち・・・の英訳のつもりの柊。
左薙がいると柊の英訳に対するツッコミも適宜入っていい感じだ。
それはさておき、柊にも放たれるスプリット。
弐織との戦いで既に見ているとはいえ、いきなり投げられるとやはり対応は難しい・・・が、上手いことこれを拾う柊。おぉ。

どうにかバットコントロールをして当てたが、打球はセカンドの正面に。
しかし打球が弱い分、捕球するまでには時間がかかる。それまでに走れば間に合うかもしれない!!

当たりの弱さを幸いに走る柊。さらに気迫のヘッドスライディング。
その気迫がいい方向に出たのか、審判の判定はセーフ。見事に出塁できましたなぁ。アイディドイッ!!

柊が出塁したことにより、ワンアウト一塁の状況で三番の清作に打順が回る。
蛮堂はランナーを背負うと崩れるし、球威も落ちる。勝ち越しのチャンスだ。
2打席出塁できていない清作としてはここは何としても打ちたいところであるが・・・どうなるか!!
港南の穂村と八子ッチも観戦に来たことだし、ますます無様な姿は見せられない。頑張れ清作!!天然の力を見せろ!

・名探偵マーニー
私営宮林線。通勤通学する人でごった返す車内。その中にいるのはマーニー。おや電車利用とは珍しい。
その珍しい光景の中で事件が発生。満員電車らしく痴漢だ。おやこれはいけませんな。
しかもその相手は女子小学生の様子。うーむ、時代かねぇ。何ともはや。

自転車が壊れて久しぶりに電車に乗ったらそのような事件に遭遇するマーニー。
やはり探偵には事件を引き寄せる何かがあったりするのだろうか。

とはいえその場でマーニーに何かできたわけではない。
痴漢と思しき会社員っぽい人は駅員に連れて行かれたわけだし、以降は法的に裁かれることとなるでしょう。
これがマーニーと面識のない人であったのならば・・・

熊耳法律事務所。マーニーの母である熊耳静さんが所長を務める事務所。
ここの調査員が小学生を痴漢して捕まったという。
その調査員とは前にマーニーが出会ったことのある納屋慎一郎さん。おやおや。
本人は痴漢したことは否定しているようですが・・・ふむ。

マーニーの携帯にはその納屋さんから音声付きのメールが届いている。
開いてみると、聞こえるのは鈴の音。
これは前にマーニーが鳴らした鈴の音ではないですか。
母親に、子供の頃もらった鈴。鳴らせばいつでも助けに行くと言われたあの鈴の音・・・

納屋さんがそのことを母から聞いたとしたら・・・
これは・・・納屋さんが私に助けを求めてるってこと・・・?

メッセージを理解したマーニーが動き出す。
まずは熊耳法律事務所へ。受付へと向かうが、やはり母は会ってはくれない様子。ふむ。
それは寂しいがまずは納屋さんのことである。
詳しい経緯は知らないが、何か切羽詰っている様子なのは理解しているので、どうにか助けようと情報を引き出すマーニー。
なるほど、弁護士事務所は身内の弁護は基本出来なかったか。それで外部のマーニーに助けを求めることにしたわけだ。

詳しい話を聞くマーニー。宮林線で小学生を痴漢して拘束されたのが納屋さんだったと知る。
今、他の弁護士事務所に弁護を依頼しているが、痴漢は被告が勝つのが難しいとのこと。それはそうでしょうな。
触ったかどうかなんて当人たちにしか分からない。証拠がでる類のものじゃないし、弁護も大変そうだ。
それに今回は相手が小学生ですからねぇ・・・裁判官の心証は最悪でありましょう。

だから私に助けを求めたんでしょう。小学生が相手でも大っぴらに動ける、立場なので・・・
マーニーにおまかせください。

正式に依頼を受けるマーニー。
まずは毛利さんに連絡。ロイドさんの奥さんの部下という説明をすれば毛利さんも放ってはおけないでしょう。
部署は違うが、留置所まで足を運び、納屋さんに話を聞いてくれることとなりました。

その間にマーニーは痴漢被害者であると主張する女子小学生を探す。
朝、宮林線を使って通学している小学生ならばある程度は絞れるわけだ。なるほどね。

大人に比べれば歳は近い。けれどもさすがに小学生を相手にするのは色々と厄介事が多い。
というわけで、久しぶりに久儀くんに連絡を取ることとなりました。
詳しい話を聞きますのでカフェ・ノーブルで落ち合いましょうとのこと。
ほう。ノーブル。貴族か。コーヒー1杯700円の店だと・・・!?これだから貴族は!!

貴族はさておき、久しぶりに登場の久儀くん。
小学生同士の横のつながりで今朝の痴漢事件もちゃんと把握しているらしい。
なので調べればどこの学校の生徒であるかはすぐに分かるそうな。それは有難いですなぁ。
ついでに聞き込みするのも手伝ってもらうことにする。

該当の小学校に移動し、聞き込み開始。痴漢にあった子は伊豆鳴奈ちゃんであると判明する。
が、小学生探偵である久儀くんは有名人であり、すぐに人が集まってしまい聞き込みは難航してしまう。
うーむ、有名すぎるのも逆に困りものですな。

しかし、有名な小学生探偵が現れたという事で不審な行動を取り出すものが炙り出される。
校門前に久儀くんがいるため、塀を乗り越えて裏から逃げようとする少女。これは怪しい。
後をつけるマーニー。この子が例の伊豆鳴奈ちゃんで間違いなさそうですな。
家に辿り着いたのを確認。どうやら鳴奈ちゃんは伊豆総合病院という病院長の子供らしい。ふむ・・・

納屋さんはどうやらこの伊豆病院について調査を行っていた様子。
伊豆病院は長年製薬会社とズブズブであり、投薬量が一般の病院の五倍はあるのだそうな。
患者を投薬の実験に使っている可能性が高いと目されている

体調悪化の患者から告訴の相談が来て・・・所長からオレに内部調査の命令が出たのさ。

毛利「その調査中に小学生の女子を触ってしまったのか?
納屋「・・・やってないよ」

おう、疑われてる疑われてる。
一度痴漢の容疑をかけられたら事あるごとにそういう疑いの目で見られるようになるんでしょうな。怖い話だ。

というわけで、毛利さんの聞き込みにより伊豆病院の悪事について知るマーニー。
ふむ。納屋さんは伊豆病院を調査しており、その病院の娘から痴漢の罪を着せられる・・・どう考えても怪しい話ですわな。
人物関係を洗い出せば間違いなく怪しい。痴漢冤罪の可能性は高い。
が、そういう風に思われることを利用して痴漢行為に及んだと言われると難しくなりそうだし・・・うーむ、無実の証明は難しいな。
鳴奈ちゃん本人から証言してもらえればいいのだが、強制ではなく自発的な行動だとそれも望み薄か。

どうしてもね・・・解決できない問題ってあるのよ

悩むマーニーの後ろから話しかけてくる女性。おっと・・・ついに母が娘の前に姿を現したのか!?

事情を把握している静さんはマーニーと同じ推論に辿り着いた様子。ふむ。

効果の怪しい薬を大量に使っていればいずれは大きな薬害につながる。
早い内に告訴をされて痛い目にあった方がこの病院のためでもあるのよ。
被害者団体の告発を受けて調査を進めていたけど・・・子供の悪知恵にひっかかるとは・・・

状況証拠は揃っているし、関係性を考えれば鳴奈ちゃんの動機は明白であると語る静さん。
そして、それにより病院を告訴する準備もあるとのこと。
ふむ、あらぬ罪を被せられたのだと逆に告訴する流れか。痴漢弁護よりもそちらの方が確かにやりやすそうな気はしますな。
卑劣な攻撃には戦わなければならないと語る静さん。さすがに法律事務所を構えるだけあり、強い意志を感じます。

そんな話を家の前でされている鳴奈ちゃん。
もちろん気を張っている最中だったので、この会話はこっそりと聞いている。
そして、自分の行為によってむしろ訴えられることになるのではと知り・・・泣きながら飛び出してくる。

私が悪かったんです。変な人が家のこと調べにきてからお父さんとお母さんが怒鳴りあってるし、私なんとかしなきゃって・・・
病院のことは良くわからないけど・・・あの人が来れなくなればって・・・そう思って・・・

ふうむ、やはり自発的な行為でありましたか。
子供の世界としてみれば、自分の家を守るのが第一ということなんでしょうな。
鳴奈ちゃんにしてみれば、家のことをひっかきまわされている被害者という気持ちなのでしょうが・・・

・・・鳴奈ちゃん。これは危険なことだし、私達は敵意があるわけじゃないの。
今苦しんでる人もいるし、これからさらに悲劇が起きかねない。
だから私達は働いてるの。それはアナタ達家族を救うためでもある。

まだ警察が薬害被害で動き出している段階ではない。
しかしこのままでいれば近いうちに薬害被害が発生し、大問題となるだろう。
それに比べれば、今の内に被害団体との折衝で済ませらるのならば、その方がまだ救いはあるかもしれませんなぁ。

マーニー。アナタならわかるわよね。
この子は家族を守るためとはいえ人を落とし入れてしまった。納屋は無実の罪で捕まってしまった・・・
人が困った時・・・手を差し伸べるのは時には「悪」なのよ
私も以前悪の手を借りたことがあるの。当時私は事務所独立に際してトラブルを抱えていた。
それを解決してくれたのは歯車の名刺の男・・・

おや、静さんはメカニック――鴻上と面識があったのですか。
しかしメカニックが2人いるとは知らない静さん。ああ、なるほど・・・そう繋がるのか・・・

今でも悔やんでいる。アナタが誘拐されて殺されそうになったあの事件。あれは・・・私のせいだと思う。
アナタ達と幸せに暮らす資格は・・・私にはないのよ。
マーニー。私は今、真っ当に働き恥じることはしていないわ。
でも、私は自分をまだ許せない。今はまだ顔向けできるとは思えないのよ

なるほどねぇ。未だに家族のよりを戻せないのはそういう思い込みがあったからなのか。
実際メカニック――夜刀がマーニーを狙ったのはマーニー自身が小さい頃に鴻上と出会っていたからなんですけどね。
そういった繋がりを知らずにいることで自責の念にかられてしまっていたとは何とも皮肉な話である。

本当は鴻上と夜刀の抗争であったあの事件。
落ち着いてその話が出来れば家族の仲も解決に向かいそうですが・・・その話をするというのが難しい状態か。
家族で話をするためにもまずはメカニックを――夜刀をどうにかしないといけない。
宿敵との戦いに勝利すれば家族の愛も取り戻せるはず・・・そうあって欲しいものであります。

鳴奈ちゃんは反省しており、納屋さんも釈放された様子。
こちらの事件はどうにかなりそうな雰囲気ですな。
しかしメカニックとの戦いはまだまだこれからという感じ。
いつ、どのような戦いとなるのか・・・それはまだ分からないが、今はとにかく日常を楽しんでおいて欲しいものです。

・ウチコミ!!
八乙女先生という強力な指導者を迎えて練習に打ち込む武蔵原柔道部。
ゴールデンウィークは絶好の練習期間。
密度の濃い練習を行い、あっという間に過ぎ去った様子。
希ちゃんや純ちゃんもその間入り浸っていたようですっかり柔道部の子ですなぁ。ロープ登りやってるし。
純ちゃんは正式に柔道部のマネージャーとなる様子。選手じゃないんですな。

さて、インターハイ予選の今後のスケジュールが明らかになる。
まずは再来週の東京都中部地区予選。
そこでベスト4に残れたら来月の東京都大会。立学にリベンジできるとしたらこの機会となる。
ちなみに個人戦もあるのだが、みんなで勝利することをモットーにしている武蔵原としては重要度はあまり高くないみたいだ。

このように充実している柔道部。
その様子を離れた所から見ているのは・・・いじめっ子の真壁たち。ふむ、未だにこの距離感でありますか。

あの日の夜。レンを呼び出し、ランニング中の紅林に持ち上げられてたあの日の夜。
レンは去り際に真壁にこう告げる。もう用もないのに呼び出したりしないで欲しい、と。

ぶ・・・部活で・・・柔道で忙しいんだ・・・

ハッキリと、意志を込めた顔でそう述べるレン。真壁も強く出ることはできない様子。後ろを向いてしまう。
そんな真壁に対し、レンは言葉を重ねる。

真壁君も・・・良かったら・・・真壁君も・・・今より・・・きっと楽し・・・

勧誘を行うレン。
真壁もここ最近、柔道をしている連中に色々と関わってるし、思うところはあるんじゃなかろうか。
しかしこれまでいじめっ子をやってきた立場という物もある。そう簡単に割り切れはしないでしょうなぁ。
いじめられていた方のレンが先に割り切って誘っているって話もありますが、だからこそ逆に難しいか。

ゴールデンウィークも開けて、インターハイ地区予選まで間は無い。
5/22開催だから、あと数週間もすれば本番ってことでありますな。
ケガをしている子は間に合わなさそうだが、残る部員で何とかするしかありますまい。

八乙女先生の指導は乱取り中にも激しく行われる。
人数が少ないだけに一人一人に的確な指導が行われており、雪村さんも何だかたくましくなったように見えますなぁ。

器用でオールラウンダーの春樹には絶対的に自信のある決め技がない。
紅林には内股がありますし、やはりそういう決め技みたいなものは持っていた方がいいんですな。
それによってほかの技を使った時の効果も増すと。なるほどねぇ。

アゲアゲメソッドのイメージによる特訓効果アゲだけではなく、技術理論もしっかりしている八乙女先生。頼もしい。
そして純ちゃんはそれらの評価を聞きながら、何かステータス表のようなものを作製している。
パワー、スピード、スタミナ、テクニック、ハート、そして個別の何かの6分類。
例えば春樹は5分類は高め、特にテクニックはかなりの評価。だけど決め技がないので6番目のそこを課題として低くする。
雪村さんの6分類目はいい人そう。ヒューマは猫好きという分析だ。それ柔道関係ない。
役に立ちそうで立たなさそうなステータス表ですな。

レンのステータス表も作成する純ちゃん。
白帯であるし、スピードやテクニックなどはさすがにまだまだである。
しかしどこを掴んでも離さないパワーは他の誰をも上回る個性であるのは間違いない。
そしてレンの6分類目。その人の個性となるこの部分は・・・

倒したい相手を・・・実戦をイメージするんだ。

八乙女先生と乱取り中。教えられたとおりにイメージを行うレン。その被さり方は正直どうかと思うが、まあいい。
そして、八乙女先生の指導が入るよりも早く、やるべきことを導き出すレン。
まあ、これは紅林の言葉が事前にあったからこそなんですけどね。
でも過去に教わったことをしっかり記憶し、実行しようとするのは素晴らしい才能だと思われる。

体が答えに辿り着いて・・・ソッコー実践してる・・・

なかなかのものでありますな。さすがの八乙女先生もレンの素質は計り知れないようだ。
そう、レンの個性。武器は成長率
白帯でありながらもその成長率の高さを考えれば・・・本戦で台風の目となる可能性は高い。
すくすく成長した成果を見せていただきたいものであります!!

・ペーパーブレイバー
省略し過ぎです楠本さん。実際自分の恋愛より他人の恋愛の方が好きな子って多いんですかね?

杜子ちゃんの糖分摂取量は本当に留まるところを知りませんな。
これはさすがにアメリカ人もビックリなのではなかろうか。どうなんですかねカロリー先生。

2分ほどで解ける誤解。短いとみるか長いとみるか。
占い技能も的を外すとえらいことになって大変ですなぁ。行く年!来る年!!

・中古ビデオ屋の女店員X
およそ2年ぶりに珍才、凱旋。窓ハルカ先生、久しぶりの登場です。

とりあえず店員さんはかなり可愛くてイケている。奥手なのもよいですな。フフフ。
しかし少年の話は本当のことなのだろうか。確認のしようがないわけであるが・・・さてはて。

・オーマガ町の怪
深夜子先生でもピンチになることあるんですな。
歩はいい活躍をした。まあ、性格違いすぎるだろってのは確かにあるのですが。
そこはやはり愛の・・・愛の力だってことだ!!2回でも3回でも言うぜ!!愛の力は偉大だ!?
カゲがすんなり諦めてくれたのも愛の力ってことなんですかね。

というわけで、オーマガ町の怪、集中連載は終了であります。
チャンピオンらしい味のあるホラー枠といった感じで、誌面にもよく馴染んでおりました。
この作品でも新しい作品でもよいので、川地和樹先生の次回登場に期待しております!!

・木曜日のフルット
この突拍子もないメディアミックスはどういう経緯で生まれるのだろうか。
やはりやる人たちがやりたいからと企画を持ち込むのだろうか。
まあ、紙芝居でも宣伝効果は多少はある・・・はずだよね。

・総合感想
新たな読者投稿ページ、週チャンひみつ基地局、通称チャンみつが開局。
ここからハガキが集まってからが勝負でありますが、はてさてどんな雰囲気のページとなりますか。期待したいところです。

次号はND星矢が袋とじで帰還!!
さらにヤングチャンピオンで大人気連載中、大熊ゆうご先生のヤングブラック・ジャックが出張掲載。期待です。
そして、新連載構成の第2弾が登場。
鈴木快先生の黒虎が連載開始!!前の読み切りから間をおかずの登場ですが果たしてどうなりますか。見守っていきたいところですな。



2014年 27号


・弱虫ペダル
飛び出した銅橋を追って加速を開始する総北スプリンターの2人。
まあ1人は未だにスプリンターであることを認めていないようですが。

ともかくファーストリザルトラインまで残り2.5km。
のんびりと詰めて行っている暇はない。追いつくのであればすぐに追いつかなければいけない。
というわけで・・・下ハンを握って本格的な加速体勢に入る鏑木。

いきますよ。ふりおとされないでくださいよ。
気づいてました?オレ、今このレースで初めて下ハン握ったんですよ
ずっとブラケット(上ハン)握ってたんですよ。
なんとなくそういう封じ手がある方がカッコイイんじゃないかな〜って思ったからですよ!!
ゴール前までとっておきたかったんですけどね!!

ふむ。なんとなくカッコイイとかバカっぽい理由であるが、やっていることはそんなに悪くない。
鳴子や田所さんもそういうことやりますしね。封じ手がありながらもここま戦えてたのは凄いことだと思う。
凄いことだと思っていたのだが・・・

「気づていました?」って鏑木おまえ・・・
ずっとうしろから見てたけど、今まで抜いてくる間おまえ、ちょいちょい下ハン握ってたぞ!?

どうやら自覚なく持ち替えていたらしい。
うん、まあ慣れた人にしてみればそういうのは自覚しなくてもできちゃうものですしなぁ。
封じ手と言っておきながらそこを意識してないのはどうなのよって話ではあるが。どきーん。
やるなら御堂筋君のように物理的に封じるぐらいしておかないといけませんわな。

とはいえ、青八木さんはそのことについては心の中でツッコむに留める。

それはそれでいい!!進め鏑木!!

今は鏑木のバカみたいに動じないメンタルが頼りである。
わざわざノッているのに指摘して崩してやる必要はないってことですな。
それにしても鏑木のこの動じなさは一体何なのだろうか?
レース前に銅橋に揺さぶられ、開会式ではチームの強さまで疑っていたというのに・・・
崩しやすいと思ったら少しすると崩されたことも忘れてしまう鏑木メンタル。く、バカには精神戦も通用しないのか!?

何はともあれ、下ハンを精神的にも開放した鏑木の加速は凄い。
うしろについてる青八木さんがひきちぎられそうな勢いである。

銅橋に近づく。そういう走りだ!!練習したのか。インターハイに向けて1人で!!

驚いてはいるが、実は青八木さんは鏑木が1人で練習していたことを知っている。
練習後、暗くなってから学校下、ため池ウラで短距離の練習を繰り返している。
1分20。その壁を超えるために苦心している鏑木。意外と単独でも目標設定して出来る子だったんですな。

しかしさすがに一人では問題点を洗い出すことができない。
なんせ自分の脚質にも気づいていない男である。改善点を見つけるには時間がかかる。
なので、青八木さんからアドバイス。
無口先輩の呼び名にふさわしく、自販機の前にジュースの差し入れと共にアドバイスを書いたメモを残しておく。

あと10%うしろ荷重。それで20は切れる

果汁10%!?いや違う。飲み物はORANGE BEENAだけど違う。
ダンシングで体が起きすぎているので荷重を少しうしろにというアドバイスだ。
それに従い、数日ののちに1分20どころか1分18までタイムを縮めたという鏑木。ほほう。

10%・・・"そんな細かいことできるかよ"って思ったけど、やりゃあできるもんだな。
誰なんだこのメモを置いていったのは・・・神か。自転車の。
いや、オレンジビーナの神だ!!いつもオレ買ってるから!!

そう来ましたか。いつも買ってるならそういうこともまあ、ありえますよね。ねえよバカ。
この子は本当、いきなり信じられない発想をし出すから困る。
それにしてもオレンジビーナと来ましたか。元はオランジーナですな。べプシと同じで直接商品名は使えないか。

基本的に細かい数字とかは苦手な鏑木。
まあ引き算も怪しい子ですし、%による計算だなんて無理がありますよね。
長い距離を引くときも全力で走ってしまい、バテて鳴子に怒られる。そして今泉君にはあと20%力を下げていいぞと言われる。

ハァ!?20%!?イチか100かでしょ!?そんな細かいことできるわけないでしょ!!

実にハッキリとした子である。
新入生歓迎の1年生レースの時はもっと冷静な走りだったと思ったのだが・・・あれは段竹がいたからだったのか!?

分からないので今泉君にやってみてくださいよと吠える鏑木。
ならばと、これが80で、これが60だと示して見せる今泉君。やっぱりこういう細かいコントロールは得意そうですな。
鏑木とは走り方の方向性が違うので今泉君のアドバイスは通じにくそうである。
いや、というかそもそも人のアドバイス自体なかなか飲み込もうとしない感じでありますな。

そんな鏑木が何故か大人しくアドバイスを聞くのは例のメモのみ。
さすがに神様からのアドバイスは特別なものだと思えるのだろうか。神のアドバイスが聞ける自分は特別と思っているのだろうか。
全開ふみこみ2割減で1分20を切れというアドバイスではなく指令に対しても素直に従う鏑木。
なるほど・・・この手を使えばあの鏑木にもアドバイスが出来るわけでありますな!!

2割減ということは8割。8割ということは10つぶみかんの8つ分である。そういう認識ならできるのか?
まあ細かいこと考えるよりも体でなんとかしてしまう子なのでありましょう。
本人が考えても分からない問題点は神様のメモで何とかなりますし。
今までと違って素直に問題点を聞き入れて改善する鏑木。これは伸びしろがありますな。
きちんと問題点を指摘できる青八木さんも凄いといえる。さすが神様!!

ある日、自販機の傍に隠れていた青八木さんがついに鏑木に発見される。
おっと、ついにバレてしまったかな。そういった感じの笑みを見せる青八木さん。
しかしこれで気づくぐらいならもっと早く気づいているでしょうな。
結局アドバイスの出し主の件については全く気づくことなくインターハイを迎える鏑木でありましたとさ。おやおや。

鏑木「青八木さん!!神様の存在信じます!?
青八木「・・・なんだ。やぶからぼうに」

確かに突然である。インターハイ中に何を言い出すんだって発言だ。
まだ事情を知っていそうな青八木さんだから驚きは少ないものの、メンバーがいきなり神様がどうとか言い出したら怖いよ。本当。

オレ段竹と2人で中学ん時、社会人のチームSSに入ったんす。強くなりたくて。
厳しくていつもピリピリしててルールもたくさんあって。でも強くなりたくて歯食いしばってがまんして走ってきたんす。
いつもくやしくて、勝った時以外笑うな言われて
勝つために走るんだって思って。頑張ったけどあんまり結果は出なかった。
けど。不思議なんす。高校上がってこのチーム入ってからは――
今泉さんは理屈ばかりで口がわるいし、鳴子さんはべったりでうざったいし、あこがれのはずの小野田さんはすげー頼りないし。
なのにすげー楽しいんです。何すかねこの感じ
今だって前のハコブタ追うのにすげーキツいのに、脚いっぱいなのにすげーウキウキしてんすよ。
オレこのチームに入ってからの方が強くなってる気がするんです

なるほど。鏑木がチーム戦を理解できてなかったのはそういう環境にいたからなんですな。
皆で力を合わせ勝利する。その実感を得ることは今まで出来ていなかった。
それに強くなるために、厳しい環境でもあえて我慢してきたという。
それ自体は必要な部分もあるのだろうが・・・楽しさを損ねてしまっていては本当の強さには届かない気がしますわなぁ。
総北に入ったことでその大切な部分に気付けたのなら、それは良かったことだと思える。

古賀先輩や杉元さんや手嶋さんや皆の走りを見て、刺激うけて、なんか湧き上がってきてるんです。
背中押されてる気がするんです
あ、でも青八木さんはあんまり・・・アレですね。押してないすね。

コラ。しっかり問題点を改善していってあげているというのに何だその言い様は!!知らないこととはいえさ。
まあいいさ。気分よく走れているというならそれは何よりである。その高揚した気分のまま追いついてもらいましょう。いけるか?

はい。何かね。それができる気がするんですよ。
今まで現実ばっかり見てきて、空見てなかった気がするんですよ。
できる気がしますよ。ぶっちゃけオレパワー充填してる感じですから。
それとオレには、今初めて明かしますけど神様ついてるんで!!オレンジビーナの神が!!

そ、そうか。まあ信仰は人それぞれでありますし・・・まあいいとしましょう。
青八木さんも鏑木のこの言葉に対し、「そうだな!!」と力強く頷いているし、いいんでしょう。たぶん。
何にせよ、青八木さんは鏑木と話すことで確信めいたものを抱く。

バカであること。負けん気が強いこと。かっこつけたがること
スプリンターに必要なものばかりだ鏑木!!

ああ、やっぱりスプリンターにはそれが必要だったのか!!通りで全国のスプリンターはどいつもこいつも・・・
勿論田所さんもそれらを全て満たしている。青八木さんにしてみればそれは羨ましいことなのかもしれない。
負けん気の強さなら負けないかもしれないが、他の2つは少し劣る感じの青八木さん。
普通なら別に劣っていても問題ない要素だが・・・スプリンターとしてはそうも言ってられないらしい。大変だなぁ。
準備しておいてくださいと言われて突然膨らんだりする辺り、ビックリ人間という意味でなら合格なんですけども。

なにはともあれ、鏑木の頑張りで銅橋に追いつくことが出来ました。
その間に青八木さんも膨らんで準備完了してますし、カウンターで一気に仕掛けることができそうな感じ。しかし・・・

なぶれ銅橋

後ろの集団にいながら、何故か先頭の様子を感じ取っているかのように喋り出す泉田君。
なんですか?左大胸筋のフランクが伝えてくれているんですか?本当にそう答えそうだから困る。

もうじきファーストリザルトラインに近付く頃。総北の2人もどうにか追いついてる・・・か?
だとしたら見せつけるといい。圧倒してみせるといい。おまえの本当の力を。
ボクが言わずともやるだろうアブ!!
この泉田塔一郎がよく知る箱根の怪物銅橋。おまえならね。
ヤツがジャージのジッパーを壊した時――それが、彼らがおののく瞬間だ。そうだろう銅橋!!

銅橋はジッパーを上げ下げするどころか壊してしまうんですか。
まあ、普通ならいきなり走ってた隣の選手がジッパー破壊し出したらおののく。普通はそうなる。
しかし相手は恐れを知らないバカである。果たして鏑木に通じるものであるかどうか・・・
短期的になら揺らぐかもしれないが、少し何かあればすぐに戻りそうなのが鏑木メンタルである。
それこそ総北の車が来て段竹が声でも掛けようものなら一瞬で元気になりそうである。
厄介な相手であるが、銅橋はどのような怪物ぶりを見せるのか。どのような変態っぷりを見せるのか。楽しみであります。

・ハリガネサービス
中学最後の試合の後――顔が怖すぎる先生に声をかけられた。
誘われたのはごく普通の公立校、都立豊瀬高校。だけど・・・

誘ってくれたのが名将と呼ばれる山縣先生であったとは知らずにいた下平くん。
その人は東京選抜に選ばれた選手たちもが注目する先生である。
そして山縣先生はスカウトのようなことはやらないという信条があるはずなのだが・・・
東京選抜には声をかけず下平くんには声をかけた。その意図は何でありましょうか。

下平くんはスカウトをされたのではなく、練習を見に来ないかと言われただけだと説明する。
けれども来て欲しい選手にしか言わないですわな。普通に考えたら。
見れ貰うだけ見て貰って満足されても何が何だか分かりませんし。

・・・どーでもいいヨ。スカウトなんてされてよーが・・・いまいが・・・入学しちゃえば全部一緒!

金田に言わせれば過去のことはどうでもいいらしい。
まあ確かにその通りではあるんですけどね。
そこの部分に拘ってイザコザを起こすよりはこういう風に割り切ってくれる方が有難い。

そんなコトより勝負の続きダ
リベロがサーブでポイント取られたまま引き下がれるカ!
さあもう1本打って来いヤ。

過去のことよりも現在のこと。今の勝負が何よりも大事な様子の金田。
こういったプライドの高さもスポーツマンには重要であるかもしれませんな。

というわけで、サーブレシーブ勝負続行。
金田はネットインサーブを警戒して最初の時より前目に陣取る。
とはいえネットインサーブは威力をネットで殺して落とす技。
となればあらかじめ前目にポジションを取っていればレシーブはそう難しくない。
手の内を知られている現状、下平くんはどこを狙うのか・・・

2回目のサーブ。弾道は低い。
再びのネットインサーブかと前へ飛び出す金田。
しかし、サーブはネットを掠めただけで落下はせず、コートの一番奥へと落下する
まさか・・・ネットすれすれの超低弾道サーブでそこまで自在に落とす場所を操れるというのか・・・!?

なんだそりゃ・・・そんなんネットインサーブと混ぜて使われたら肉眼で見分けつかねーだろ・・・

何だか早くも驚き役が板につき始めた間白。順調ですな!!
いやまあ、これは本当に驚愕に値することですけどね。

金田は諦めずにもう1回と要求するが、とりあえず下平くんのサーブが驚異的なのはこの2回でよく分かりました。
が、さすがにこれだけのサーブ力。どうやって身に付けたのかは気になるところ。
下平くんは普通に練習してと言っているが、普通にやっただけでこれほどの技が身に付くかよ!!
ハッキリ言うのであれば異常といえる精度である。どんな練習をしていたのか、気にならないはずはない。
その問いかけを受けて下平くんは口を開く。

ぼくは去年1年間、跳べなかったんだ・・・
中2の2月に・・・アキレス腱切っちゃって・・・

そりゃあまたすごく痛そうな話でありますね。
その場で痛いだけではない。アキレス腱を切るとかなり筋力が落ち、ジャンプ力が戻るのにも時間がかかるという。
元のジャンプ力を取り戻すのには1年はかかる。となれば下平くんの中学バレーは2月の時点で終わっていたと言っても過言ではない。

でも、どうしても諦め切れなくって・・・

跳べないのならばとピンチサーバーとして最後の夏大会を目指したいと言い出す下平くん。
そう決めてからは毎朝早くから練習を開始し、サーブ練習に打ち込んでいたらしい。
うーむ。普通ならばそれだけのケガをして満足にプレーできなくなった時点で辞めているでしょうに・・・
よっぽどバレーが好きなんですなぁ。このひたむきさが下平くんの武器でありますかな。

ボクはひたすらサーブを打っていた。
ジャンプできなくなったボクにできるプレーはサーブだけだったから。
みんながスパイクやブロックを練習してる時はコートの脇で。
ネットを使って練習できたのは朝練だけだったから、みんなより早く来てネットを張って、ひたすら打った。

その中で、サーブでポイントを得るために工夫を考える下平くん。
もっと低く取りづらいサーブ。それを考え、ネット上の白帯を狙うことを思いつく。
そうして5か月後・・・ひたむきに狙い続けた結果、狙った場所へのネットインサーブを決める技術を身に付ける。
うーむ、夏大会に間に合ってるってことだからそうか・・・半年も経たずに身に付けていたのか・・・

というわけで夏季中学バレーボール大会、東京予選。
下平くんの明和中学は清洲橋中学と対戦。
あと1点で明和の敗北が決まるという場面でようやく下平くんにピンチサーバーとしての出番が与えられる。
点差は16点。普通に考えれば中学最後の記念に控えの3年生に打たせてあげるぐらいのものと考えられる。
相手は・・・いや、味方ですらそのように考えていた。実際に下平くんが打ち始めるまでは・・・

早速、相手を前後に揺らしたいという考えからネットインサーブを決める下平くん。
これを皮切りにして・・・13連続サービスエースを決める。ええ!?
さすがにこれはヤバイ。見ていた観客も当然騒ぎ出す。
逆にコートは静まり返っている。やられている相手は一様に勘弁してくれって雰囲気。
味方である明和中のメンバーも、下平くんのサーブの腕を実際に見たのは初めてなのか、度胆を抜かれている様子だ。
実際何というか、集中してる下平くんの様子は少し怖いですしね。

結局15連続サービスエースを決め、あと1点でデュースというところまで追い上げる。
勝利が確定したと思ったところでまさかの追い上げ。清洲橋としては溜まったものじゃありませんな。ハハハ。

しかし、何とかこのギリギリでレシーブに成功する清洲橋。
返すだけで精一杯であったのだが、明和の方は攻撃をブロックされてしまい・・・得点を許す。
既にセットポイントだったこの試合。勝負は終わり、清洲橋の勝利となる。

中学最後の夏が終わった

がっくりと膝をつく下平くん。
しかし精神的な疲労という意味では勝ったはずの清洲橋の方が大きい。
なんとか逃げ切れた。へなへなと座り込み、そのような呟きが漏れたりしている。怖かったでしょうなぁ。

その試合の後、山縣先生と会ったんだ。

なるほど・・・いや、まさかここまで凄い試合をしていたとは思いませんでした。
そりゃあ山縣先生も怖い顔して話しかけてくるってものですよ。いや、怖いのは地顔だろうけど。
そういえば山縣先生の左目は見えなくなっているんだろうか?バレーで失明するようなことってあるのかな?

なんとも凄まじい下平くんの中学最後の試合。
2回戦でのことであり、観客も多くなかったから話題にはならなかったんでしょうが・・・
見ている人がいればそりゃあ東京選抜の存在も霞むようなプレーでしたよ、本当に。

話し終わっタ?

凄い過去話に茫然となっていた間白、松方の2人。
しかしこの男、金田はそれでも変わった様子はない。どこまでもマイペースな男である。

終わったロ?早く次のサーブ打テ。
お前の昔話なんかチョーどーでもいイ。
お前のサーブ。攻略法見つけタ

ほう。あれだけ手玉に取られていたというのに、折れることなく攻略法を探っていたというのですか?
さすがに東京選抜のプライドというやつか。これは面白い。攻略法があるのならば示していただきたいものであります。
ここで示してくれれば更に改良したサーブを下平くんが身に付けることとなるかもしれない。
仲間内で切磋琢磨できるのは大事なことでありますしね。こういうことはしっかりやっておきましょう!!
そろそろ先輩たちが来ちゃわないかが心配ですけどね。

・刃牙道
宮本武蔵の魂、現世に降臨!?
だが本当の驚愕はまだまだこれからであります。

か・・・ッッかぶってる・・・!?
眉間に意識を集中させた鋭利い眼光は――あの眼光に!!
いかなる事態にも対応し得る脱力しきった持ち手は――あの手に!!

立ち姿を見ただけでも宮本武蔵の姿を思い浮かべてしまうホナー教授たち。
この1年近く武蔵のことを思い続けていただけに連想も容易いということか。

とはいえさすがに科学者。冷静な観点も忘れてはいない。
実は単に巧妙な物真似に過ぎないのではないか。そう疑う心はまだ持っている。
それはゴローコーこと徳川光成も認めることである。アンタがインチキかもしれんとか言い出すんかい。

よォ〜〜〜〜く瞳目っとけ

光成の言葉を受けて振り返ると、何事かを呟きながら歩き始めている寒子さん。
この状態の時は意識はどちらが握っているのだろうか?
ともかく、科学者が見守る中、武蔵の肉体へと近づいていく。
そんな最中、何故か一人だけ目を背けている光成。見張っておけとかいいながらどうした?

いや・・・わしゃ何度も見てるんで・・・

自分は見たくないが、何が起きるか分からないから他の人には見ていろと。スポンサーは我儘であるな!!

ともかく、寒子さんは武蔵へと近づく。現状は脳波等のデータに変化はない。
が・・・・・・ここでいきなり行われるのは・・・武蔵へのディープなキス。おいッッ!!

文化遺産だぞッッ!!なんてこと・・・ッッ!!

突然のベロチューに取り乱す田中氏。
でもそのツッコミはどうなんだろうか。文化遺産といってもクローン体じゃないですか。
この先、光成の預かりとなったとしたらベロチューなんて目じゃない扱いを受けるかもしれないんですよ?
もっと貴重に思える太古の原人に金的蹴りかました男だっているわけですし、ここで慌てていては身が持たない。

というわけで、慌てだした科学者を一喝する光成。全てが終わるまで止めることは許さんとのこと。
そう言われてしまってはこの光景を見届けるしかないですなぁ。
うーむ、魂を入れるという話になった時、こういう展開もあり得るかなとは思ったが・・・
絵面的にどうかなぁと思って考えずにおいたらこれだよもう!!

ともあれ、この行為によりクローン武蔵の脳波に変化が生じる。
まさか本当に魂が宿ったというのか・・・!?
データが示す以上は何かが宿ったのは間違いありますまい。そして・・・その変化は脳波には留まらない!!

ピピ・・・と身体に傷跡が刻まれていく
これは刀傷でありましょうか。魂がその記憶を覚えており、肉体に再び刻んだというのか!?
いや、そう考えるしかないんでしょうな。
眉毛も整えっていたものが薄くなり、その表情を凶暴なものに変えようとしている。
そして・・・寒子さんの唇が離れた時・・・ついに武蔵の目が開く!!

こ・・・!!?この風貌!!?

見るからに危なそうな風貌の武蔵。
はてさて、現代に蘇ってまずどのような第一声を述べてくれるのか。

ようやく目覚めた宮本武蔵。でもまあ、思ったよりは早かったといえるかもしれない。
しかしこのタイミングで目覚めたとなると、花山薫と範馬勇次郎の戦いはどうなるのだろうか?
光成がこっちに来ちゃってる時点で水入りの可能性が高そうだが・・・勿体ない。
実はもう決着がついてるとか。それはそれで勿体ない。

ところで光成は何度も寒子さんの行為を見ているようなことを言っている。
それはこれまでにも魂を他の器に入れる行為をしてきたってことなんでしょうか?
割と気になる情報なんだが・・・この先明らかになることはあるのか!?気になりますなぁ。

・侵略!イカ娘
見守られる侵略者。ふむ、侵略者と言う意味では見張られてて当然であるはずなのだがなぁ。本当は。

装備に身を固めて、少し怪しそうに見えるかもしれない警備員さんたち。
なので大きな声で私たちは警備員だと主張しなければいけないわけですな。警備員さんも大変だ!!
いいこと言ってるだけに報われて欲しい方々であります。

・ブラック・ジャック創作秘話
久しぶりに登場のブラック・ジャック創作秘話。
今回、手塚治虫について語ってくれる人は・・・ギャグの神様・赤塚不二夫!!
まずは1998年に伺った話であります。

編集者にとって手塚治虫という人は鬼みたいな人だったんだよ。だってさ、物理的に無理な仕事をしているわけだから。
月刊誌の時代は「開けてびっくりどこでも手塚!!」なんて言っててさ。
どの雑誌を見ても手塚治虫が巻頭ページに4色で出てるの。

手塚先生はとにかく無茶苦茶に仕事を引き受ける。
そのために雑誌が遅れて発行日に出ないなんてこともあり、泣く編集者は多かった様子。
夜中に手塚先生の原稿を取りはぐれた編集者がトキワ壮によって愚痴を吐くこともあったそうな。
まあ、編集者にしてみればいいたいことはたっぷりあるでしょうわな。

そんな文句が出てくるぐらいに仕事を引き受けちゃう手塚先生のことを"ひどい"と述べる赤塚先生。
手塚・赤塚の両先生を知る元・少年画報社、現秋田書店編集者の小林鉦明さんは赤塚先生ならそんなこと言うかもなぁと語る。

少年画報社に入った小林さんは赤塚番となり、夜な夜などんちゃん騒ぎをしていたそうな。
うーむ、さすがに酒飲みの赤塚先生と言うべきか。だから原稿が遅れることになるのでは・・・!?

一方の手塚先生の方は、本当に仕事が詰まりすぎてギリギリといった感じ。
しめ切りギリギリなので、あがった原稿から印刷所に運ぶ。
そして当時は読むコマの順番を間違えないように編集者がコマごとに数字を書き込んでいたのだそうな。
しかしやはりギリギリの作業ではミスも有り得る。
数字がページをまたいで重複しており、順番通り読めなくなったこともあったそうな。
うーむ、今ならば多少の誤植ぐらいはよくあることと笑って済ませてしまうものですが・・・この頃は大事だったんですなぁ。
いや、今でも誤植等は起こさないようにして欲しいんですけどね。

小林さんも手塚先生の突然のワガママには苦労させられた様子。
最初の頃は当然、腹の立つ思いもあったらしいが・・・そうじゃないと赤塚不二夫先生が教えてくれたのだそうな。

小林さんを編集者として育ててくれたのが赤塚先生であるという。
若い頃の赤塚先生はとてもシャイで人見知りする性格だったらしい。
それが『おそ松くん』や『天才バカボン』がヒットしていくうちに陽気な酒飲みになっていったそうな。ふむ・・・

酒が呑めればたとえ10年早く死んでもとても幸せな人生送れるぞ!!

このような言葉を残している赤塚先生。らしいというか何というか。
仕事場の窓が埋まるくらいに缶ビールが積んであるってのも凄い話だなぁ。

秋田書店の名物編集長として名高い、カベさんこと壁村耐三さん。
赤塚先生にとって壁村さんは恩人でもあるという。
雑誌に急に穴が開いたからと、明日までに8ページの原稿を要求。
さらにそれが読み切りかと思いきやいきなり連載になるという無茶なお話。
時代が時代とはいえ、さすがにこれは無茶苦茶でありますな・・・結局これが赤塚先生の少年誌デビューになったわけですが・・・
まあ、機会がもらえたという意味では恩人といってもいいのかな・・・うーむ。

壁村さんの誘いを受けて秋田書店にやってきた小林さん。
もう20年も勤めていらっしゃるんですなぁ。

1998年の赤塚先生のインタビューでは随分手塚先生に対して手厳しい話をしている。
まあ確かに下手なウソをついている人のようではありますがね。
困った人なのだと言われるのも仕方がない。やらかしたエピソードはいっぱいあるみたいですからねぇ。

しかし、その赤塚先生はこんなことを言ったりもしている。
赤塚先生のところで編集者たちが集まって呑んでいた時、たまたま手塚先生の話になったそうな。
そこで飛び出してくるのはやはり普段受けた行為への愚痴。
泣かされている編集者は本当に多い様子ですな。だけど・・・赤塚先生はそんな風に悪口で盛り上がる編集者を一喝する。

俺は手塚先生に聞いたんだ・・・

赤塚先生は直接手塚先生に、どうしてそんなにムチャクチャ引き受けるのか尋ねたことがあったらしい。
手塚先生が言うには、企画がおもしろければ仕事は引き受けるものなのだそうな。ほ、ほう。
でもそれら全部受けてたら間に合わないのでは・・・

ちがうんだよキミ!!おもしろい仕事は、やらなきゃいけないんだよ!!

もはや義務とまで言い切るのか!!
これもまたワガママといえるのかもしれないが・・・神様のワガママはスケールでかいなぁ。

手塚先生はそういう人なんだ!!
君ら編集者だっておもしろい仕事をしなくちゃいけないだろ!!だったらとことん付き合えって言ってんの!!
一緒にマンガを作っている共犯者じゃない!!
だって手塚先生はどんな新人の編集者にもネームを見せて相談するだろ!?
チョコを買いに行かせるのも根っこは一緒!!本気になれってことなんだよ!!

まあ、根っこを辿れば同じなのかもしれませんな。
それによって被害を受けた人もいるので言及はし辛いですが・・・やっぱり神様と呼ばれる人は色々と違うなぁ・・・

赤塚先生は手塚先生に密かなライバル心を抱きつつも絶対的な尊敬があった様子。
そういう関係と言うのもまた良いものでありますな。あこがれは永遠に・・・

というわけで、次回ブラック・ジャック創作秘話最終回
最後はどのようなエピソードで締めくくることとなるのか。注目であります。

・毎度!浦安鉄筋家族
相変わらず極端な現象が発生する世界である。
その世界に真面目に立ち向かう春巻。馬鹿とはいえ凄いと言わざるを得ない!!
しかしこのオチは言葉に詰まる。何も言えねえ・・・

・思春鬼のふたり
コミックス発売記念!!ドロドロラブラブセンターカラー。
いや、別に恋愛関係でドロドロしてるわけじゃないんですけどね。
そっち関係はどちらかというと現在は爽やかな感じである。倒錯はしているが。倒錯しているのに爽やかって何だ!?
色々とツッコミたく思うが、とにくこのカラーは良いデザインですな。

病院内。小さな女の子が入院した父親の見舞いに訪れている。
ふむ、前回の不良グループに上がり込まれた家の子でありますな。
その女の子に、ニュースで見たよといいながら声をかけているのは星野銀華。
こういう心のケアというフォローもしっかり行うということですか。いい心がけでありますな。

銀華の傍には侘救の姿もある。
見舞いを終えた後、2人で話したいことがあるようだ。
狙われている身でありながら堂々と公共の場に姿を現し、更には喫茶店でお茶を嗜む銀華。
ふーむ、これは陸ちゃんが挑発されていると考えても仕方がないかもしれませんな。

しかし・・・何故呼んでもないのに彼女が私の目の前に?

植え込みを挟んで隣に陣取る陸ちゃん。そこに相席しているのは白雪さん。
もちろん侘救の様子を観察してホッコリするためにやってきているのだ。この子はいつでもブレないなぁ。
まあ、白雪さんのことは置いておいて、話を進めましょう。

――さっきの女の子。大雁江美ちゃんっていうんだって。とてもいい笑顔をしていたね。
人殺しをせずとも人を救える・・・辻くんもわかってくれたよね。

確かに今回の事件だけ見れば殺すことなく家族の危機を救うことは出来た。
侘救もそういう解決法があることは否定しない。
――だが、それでも。僕はこれからも悪人は殺しますと告げる侘救。

キリがないからって、周囲を不幸に陥れる悪人を生かしておく必要もありません
今回の不良グループだって警察に捕まって終わるようには見えませんでした。

それはまさに侘救の言うとおりである。あの不良たちはしつこそうな気がします。
銀華は、彼らはあれだけのことをしたのだから少年院送りに間違いない。今頃たっぷりお灸をすえられてると述べるが・・・
いやあ、それでも少年院から出てきても復讐に走る奴っていますからねぇ。
そういう更生的な部分には期待し過ぎない方がいいのでは・・・期待してるからこのやり方を選んでるんでしょうけどね。
どうでもいいがあいつら未成年だったのか。まあ不良グループというぐらいだからそうなんだろうが・・・うーむ。

不安はなさそうな銀華。しかし狂気はすぐそばに迫っている。
不良グループの主犯である木田雷。この男が面会と称して大雁さんの病室を訪れようとしていたのだ!!

どうやら木田の父親は衆議院議員であり、大金を積んで釈放させたらしい。それはまたなんともはや。
議員さんとしてみれば体裁があるのだろうが、そういう行為がバレた時の方がよほど致命的だと思いますがねぇ。
案の定、木田は再犯する気まんまんの様子でありますし・・・どうにもならんな本当に。

そして木田はあの家族に謝りたいという口実で病院を訪れる。
もちろんそんなつもりはない。目的は銀華への復讐
しかし居場所は見当もつかない。のであれば・・・関係者を人質にする。そして誘き出す。

木田の悪辣な考えにより、病院から連れ去られる江美ちゃん。せっかく笑顔が戻ったというのに。何てことだ・・・

連絡手段は銀華が送った警告メールのアドレスを用いられる。
そのアドレスに対し、江美ちゃんを連れ去ったことを示す画像を送り付ける木田。
当然、銀華は救出のために即座に動き出す。
白雪さんのおかげでそのことを知れた侘救たちも急いで後を追うことにする。
まあ、陸ちゃんは会計を済ませないといけないので遅れるようですが。がま口財布とはさすがのセンスだな!!
というか、白雪さんの食事は自前のものだったように思えたのだが4人分の会計とはどういうことなのだろうか・・・

さて、木田の呼び出しに応じて病院の裏山にやってくる銀華と侘救。
木田は今からやるゲームのために、江美ちゃんには"タイマー"になってもらうと告げる。
ふむ。単純に人質にするとかではなさそうですな。
まあこっちは目にもとまらぬ速さで動けるわけですし、そんなことしても無駄なわけですが。
実際、適度な距離を取って銃を使おうと考えていたのだが、一瞬で間合いを詰められて殴り倒される。何しに出てきたお前は。

銀華としては予想外の出所であったが、結果としては同じ。
そのように思ったのだろうが・・・木田という男のゲスさは予想を上回る。
前のめりに倒れた江美ちゃん。その背中にはナイフが突き刺さっている
まさか・・・これが木田のいう"タイマー"の意味か!!
わざと急所を外して刺して死ぬまでに殺した方が勝ちだとかのたまうつもりだったわけか・・・外道な。
さすがにこの行為には銀華の顔色も変わっております。

江美ちゃんは白雪さんが急いで病院へと連れていく。
そして残った侘救は・・・仕事を行おうとする。銀華に手を出さないでくださいねと告げて。

銀華の主張は部分的には分からなくもない。
確かにこの世から悪は消えないし、キリがないのはその通りだと思う。
だけど、こういうどうしようもない相手を野放しにしていていいとは思えない。
警察がどうにかしてくれるぐらいの相手ならまだしも、法の裁きにかけられないような相手ならば・・・仕方がないのではなかろうか。

殺すことで余分な憎しみが発生することはある。
が、殺さないことで起きずに済ませられた惨劇が起きる可能性もある。
その行動が正しかったかは後になってみないと分からないわけであるが・・・
だからこそ、それぞれの納得いく方法というものをしっかりと考えて欲しいものであります。
銀華の主張はこれで崩れるのかどうか・・・注目です。

・囚人リク
田中「ご苦労さん。よく発火装置を工場まで移動させたな。やはりさすが
レノマ「やめろ。次さすが言ったらぶっ殺す!

日が経過しても田中一郎の高揚感は収まっていない様子。
やめろと言われてもレノマさんが活躍するたびにいいそうな雰囲気であるぞ。

それはさておき、続いての作戦。
発火装置を農場に仕込む必要があるのだが、その際に障害となるのが仕切られたフェンス。
なのでそのフェンスの根元部分の1か所を溶かして強度を弱める必要がある。
作戦名は「支柱溶解作戦」。レノマさんは文句を言うが、分かりやすく言いやすく。いいネーミングだと思う。

発火装置を仕込むのは野球大会当日。
全囚人が屋外にいるこのタイミングを逃す手はない。
当日は暴動を発生させ、その混乱に乗じフェンスを押し倒す
その時、確実に支柱が折れるようにするための下準備だ。

ふむ。野球大会ではやはりそういうことを考えていたのですな。
野球なら夢中になるのも仕方ないし、熱が入ってフェンスを倒すぐらいはあり得ることですよね!?
やりすぎて懲罰食らって脱獄決行日に間に合わないなんてことがないといいですな。

先のことはさておき、溶解させるための方法を問う。
さすがにガスバーナーのようなものを持ち出して大がかりな作業はできない。
看守はフェンスの傍におり、怪しい行動をすればすぐに飛んでくるでしょう。
まあ、ここはさすがに田中一郎が方策を決めてあります。

刑務作業品。極楽島の人気商品。手作り石けんゴクローズ
これを生成するうえで必要不可欠な劇薬の苛性ソーダを使用する。

ほう。劇薬!!
この苛性ソーダに水を少しずつ加えて化学反応をさせればアルミ製の支柱を腐食させて溶かすことができるわけですな。
なるほどー化学反応を利用するとは、見事な知識である。
刑務所らしく味噌汁で腐らせるのは時間がかかりますものねぇ。

というわけで、苛性ソーダを手に入れるために調達屋であるレノマさんにまた動いてもらうこととなる。
この注文に対し、石けん工場には知り合いがいるのでわけねえよと答えるレノマさん。

さすが!!

ぶっ殺す言われたばかりなのに普通に言ってしまう田中一郎。この動じ無さはさすが!!
オッサンとしては若者心理に気付きにくいということなのだろうか。
諦めモードに入りつつあるレノマさん。表情に哀愁が漂っているぞ!!

それはさておき、仕事はきっちりとこなそうとするレノマさん。さすが。石けん工場の知り合いを尋ねる。
その知り合いの名前は中島。あのレノマさんが名前をさん付けで呼ぶ相手である。おぉ・・・そんな相手もいるんだ。

どうやら中島さんはかつて第27木工場でレノマさんと並ぶツートップと言われてたらしい
長身のレノマさんと変わらないぐらい大きいし、強さも互角ぐらいだったんでしょうか。
うーむ、この刑務所にはまだまだ猛者がいるみたいですなぁ。

そんな中島さんに苛性ソーダを分けて欲しいと頼むレノマさん。
扱いには注意が必要な劇薬。使いようによっては人体に多大な害を及ぼす。
けれども、ヤボなことは聞かずに頼みを聞いてくれる中島さん。ふむ、なかなかの人物のようでありますな。

ただし・・・決してちょろい調達じゃねえからよ。ひとつ交換条件がある

知った仲とはいえ、こういうことには報酬が必要ですわな。
さてさて、一体どのような申し出をされるのか・・・

翌日。きっちりと苛性ソーダを用意してきたレノマさん。お、交換条件はもう満たしたのですか。さすが!!
というわけで、それを持ってフェンスへと向かう田中一郎。
作戦には田中一郎だけではなく松尾と天野がついてきている。

苛性ソーダの化学反応が完了し、溶解終了するまでおよそ5分。
その間、看守に気付かれないようにしないといけないのだが・・・
見ている限り、このフェンスの前は看守の巡回ルートとなっているようだ。
5分の間に確実にフェンスの前を通過される。そうなれば発見されることはほぼ確実でありましょう。

そこでだ。渉、お前の出番だ
俺と智広が溶解工作をしている5分間。あそこの看守の気を引いて足止めさせたい。頼むぞ。

ついに天野にも役割が任される時が来ましたね。
確かに調子よく看守に話しかけて気を引くなんて芸当が出来る人は少ない。
まあ、レノマさんは前に山岡相手にやってた気もしますが・・・あまりレノマさんばかりに頼るのもね。
上手いことやっちゃって、また田中一郎にさすが攻めされることになるでしょうし。

看守がバイク好きなこともあり、調子よく声をかける天野。
その間に田中一郎と松尾が動き出す。
ホウキの柄の竹の節をくりぬいて詰め込んできた苛性ソーダを支柱の傍に落とす。
そしてさらに、支柱の上の部分に水を。松尾が口に含んでいた水を吹きかける。
ああ、何を頬を膨らませているのかと思ったら、そういうことか。

こうして少しずつ水が垂れていくことで、苛性ソーダの化学反応を最後まで進めることができるわけだ。
後は現場から少し離れて、無事に看守に見つかることなく溶解終了を見守るのみ・・・残るは天野の時間稼ぎ頼りだ!!

頑張って気を引こうとしている天野。
とはいえ5分はやはり長い。同じセリフを二度繰り返して時間を稼ぐぐらいに長い。
けど幸いこの看守、いい具合に天野との会話に乗ってきてくれている。このまま時間を稼げれば・・・

あ・・・ちょっと待て。巡回の時間だ。どけ

いかん。仕事はきっちりするタイプの人だった。
こういう手合いは厄介なんですよね。簡単なことでは仕事を中断することはありますまい。
止めるのであれば力尽くでやるしかないか・・・いやでもそれは・・・
てな風に思っていたら、天野が思わぬ力技を見せてくれる。

願います!!
か・・・替えのパンツを願います!!

ジョボァァアッと盛大に小便をツナギから吹き出させる天野。凄い勢いだ!!
この勢いにはさすがの看守の足も止まる。
ほう。替えのパンツとか看守の方で用意してくれるものなのですな・・・変なところで感心しちゃった。

何はともあれ、天野の身体を張った献身で支柱溶解作戦は無事成功する。
こういうことができるというのもある意味天野の強みでありますな。頼りになるぜ。

そっちは無事に済んだのであるが、前準備で苛性ソーダを手に入れたレノマさんは何だか浮かない様子。
その理由は、やはり中島さんとの交換条件の調達にあった。

昼休み。相変わらず奇怪なバットの構えをしている菅くんを呼び出すレノマさん。
そして何だか言いにくそうにモゴモゴと喋り出す。
昔刺青の資料だと調達した写真。それを何枚かゆずってくれと述べる。
勘違いすんなよ。頼まれてんだよと前置きをして。モゴモゴモゴモゴ。

菅「すみません。なんの写真でしたっけ・・・」
レノマ「なんで思い出せねえんだ!!女の裸の写真だ。2・3枚ゆずれ。お前も知ってるだろ。中島さんに頼まれた!!」

なるほど。交換条件として提示されたのは・・・エロい写真でありましたか。
それはまあ、大事じゃないですかね。こんな環境ですしさ。
言っていることはアレだけど、それで交換条件を済ませてくれる中島さんは何だか男前に思えて困るぜ。

ともかく、盛大に赤面するレノマさん。純情ですなぁ。
そんなレノマさんに、たっぷりと含みのある笑みを見せながら、いいですよと答える菅くん。

明日持ってきますよ。でもボス、俺にはウソつかなくていいです。たまにゃ息抜きも必要ですよ

事前の言い訳が裏目にでたのか、完全に疑われている!!
まあ、これはね。そりゃあ微笑ましいとか思われちゃっても仕方がないですわよ。
これは恥ずかしい。レノマさんが作戦成功後も浮かない顔になるはずである。ハハハ。

脱獄計画も最終段階。そんな緊張する場面でまさかこのような笑いがとれる流れになるとは・・・面白い!!
まあ、菅くんの言っているのとは意味が違いますが、息抜きは必要ですよね。
たまにはこういう上手くいって笑いも出る回があってくれると助かります。

さあ、最終難関突破に向けて着々と作戦は始動している。次はどのような作戦を行うのか。楽しみです。

・バチバチBURST
父親のことを思い出し、力を漲らせて善戦する鯉太郎。
一方、父親への憎しみを募らせて苦戦する王虎。
受け継いだ者と受け継がなかった者の差が表れ始めたということか・・・

しかし、それでも王虎の才能は凄い。
あと少しまで追い詰めた鯉太郎のブチカマシを胸で受けて弾き飛ばす。
さらに追撃の肩からのブチカマシを右、左と連続で食らわせてくる。むう、これでまた中央に寄られたか。

だが、ここでついに鯉太郎が次の段階へと進む。
王虎へと突進し・・・前ミツを取る
王虎は一手遅れて、前ミツを取った鯉太郎の左腕を右腕で抱え込む。
関節は決まっていないのでここから小手投げには移行できませんな。
押される形になる前に抑え込んだといったところでしょうか。

ぶつかり合いから組んでの凌ぎ合いへと移行する局面。
鯉太郎は息を荒げて必死な様子であるが、王虎もまた心の中では必死になっている様子。

邪魔だ・・・どいつもこいつも・・・俺の前を・・・塞ぐな!

白水さんに天雷、石川。
鯉太郎だけではなくこれだけの力士が王虎の中に刻まれている。
少なくとも幕下以下に敵などいないと思っていた王虎にしてみれば誤算もいいところでしょうなぁ。

そういった心の焦りで強引に前に出ようとする王虎。
体力に勝っているし、難しい形でもいけると思ったのかもしれない。が・・・

甘ーよ・・・
ヘバッたくらいで型は崩れねーよ・・・基本が血肉となってんだ・・・
空流の稽古をナメんなよ

地道な稽古というのは苦しい時にこそその成果を見せてくれるものである。
王虎だって厳しい稽古を積んではいるが、地道に鍛えたというよりは厳しく追い込む日もあったという感じでしたからねぇ。
まあ、それよりも何よりも。今の王虎は鯉太郎とは違う部分で消耗している。

削れてるんだ・・・王虎も・・・

そう言いだすのは田上さん。やはり王虎のことを理解しているのはこの人か。唯一涙を流すところまで見てますしね。

確かに王虎の力・・・才能はズバ抜けている・・・
普通に行けば何の障害もなく番付を駆け上がっていたはずだ・・・
ただ・・・時代が・・・そうはさせなかった・・・
俺から見ても今の幕下・・・天雷や石川・・・白水。そいて鮫島。この世代に集まった才能はどうかしてる・・・
幕下どころで躓くはずがないと、自分の絶対的な強さを信じる王虎にとって、
ここで負けるという恐怖は俺らの想像を絶するものなんだ・・・

大関の息子である鯉太郎にしても、初敗北を喫するまではどこか幕下以下を軽く見ていた部分はあった。
敗北によりそれを見直し、今でも前を見据えて戦い続けている鯉太郎。
王虎にもそのような前向きさがあれば良かったのだが・・・

お前に足りないのは、力士としての根本の強さだ

猛虎さんの言葉が蘇る。やはりこういう大事な時に問われるのが根本でありますか。
そう。田上さんが述べるように王虎は・・・

アイツは・・・誰よりも繊細で・・・誰よりも・・・臆病だから・・・

負けることへの恐れ。それはずっと王虎を苛んできた考え方である。
うーむ、これはやはり晩年の虎城の、負けたら終わりという言葉が染みついてしまったからなのだろうか。
まだ関取にもなっていないのに、登り詰めた者の精神状態で戦おうとしている。
あの立派だった虎城ですら壊れそうになっていた精神状態。危ういに決まってますわなぁ・・・

メッキが剥がれて現れたのは闇ではなく、臆病な表情であったとは。これは何とも。
悲痛な感じに、空流親方からもしっかりしねーかという声がかかる。

オマエにとってもこっから先のための重要な一番だろーが・・・
土俵に立ててねーじゃねーか。

その声は王虎に向けつつ、隣にいる虎城親方へも向けられている。そして・・・

なぁ・・・虎城。
アンタ負けを望んでるんじゃねーのか?王虎の・・・

これは痛い指摘でありますな。やはりそういう気持ちはどこかにあるんじゃなかろうか・・・
もちろん、勝って目を覚ましてくれるのであればそれが一番いい。だけどそれは望めるものではない。
ならば敗北し、自身の根本を見つめなおしてくれはしないか。
そのように願う心は間違いなくありそうである。問題はそう上手くいくかどうかですがね・・・

ここはひとつ、虎城親方自身が昔の大横綱の威厳を取り戻すことが大事なんじゃないでしょうか。
偽物として忌避されている今の状態がマズイ。
ならば本物だった時期の姿を一瞬でも見せてあげれば王虎の心が入れ替わる可能性もあるのではないでしょうか。
取組後の虎城親方の行動にも注目したいところですな。

・いきいきごんぼZ
朝から我慢してたのなら学校で済ませましょうよ。今まで何回もしてるのだから恥ずかしいこともあるまいに。

委員長の優しさは骨身に沁みる
これは惚れてしまっても仕方があるまい。既に惚れているわけではありますが。

誰も知らない知られちゃいけない戦いは悪魔合体によって終結。デビルマンの戦いはやっぱり悲しいなぁ!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
来いやドカベン!!

ツーアウトランナー一塁で山田に打順が回ってきました。
岩風としては星王で切りたかったのでしょうが、甲子園は山田が相手だろうが打たせるつもりはない。
気迫も十分に抑え込もうとしている様子です。

さすがに山田相手となると今までの様にストレート一本ではいかないのではないか。
そのように予想を開始するスーパースターズ投手陣。
いや、逆に他の打者には変化球を混ぜることがあっても山田にだけはストレート一本絞りだという意見も出る。
さてさて、どちらとなりますか。

里中が言うには、山田がいつも自分に言っていることがあるとのこと。
それは、「困った時は自分の1番投げたい球」だそうな。
ふうむ・・・高校時代は割と困ってる時も投げたい球を投げさせていなかった気はしますが・・・まあいいか。

ともかく、今回の甲子園は投げたい球――ストレートで来ると思われる。
山田もおそらくそれに照準を合わせる事でしょう。ならば・・・打つ!か?

注目の対決、第1球。
放るのは予想に違わずストレート。
だがその球威は今まで以上のものである。ストレートではあるが、予想を上回るストレートでした。どや!!

一流の投手はここ一番には凄い球を投げてくる。
今回はコースも上手い所に行ったが、それは里中に言わせれば全力投球がたまたまあそこに行ったとのこと。
ふむ。でもそのたまたまが3つそこに行ったら・・・いかな山田でも打てない。か?

凄い球を連続で放る甲子園。山田のバットは連続で空を切る。
この甲子園の凄さには敵味方問わず称賛するしかない。
星王に至っては、自分に投げたストレートとは全然違うのに、バットを折られた自分の不甲斐なさを嘆いている様子。おやおや。

正直いって期待できまへんなー

軽い調子でそんなことを言いだす岩鬼。しかし。

行けえーやーまだ!!

できないからといってしないわけではないらしい。
その岩鬼の期待に応え・・・外角低めの剛球を流し打ちで捉える山田!!
振り遅れた結果の流し打ちでありましょうが、それでもジャストミート。
速い打球が三塁力道の右を破る。

左の山田に備えて左中間に寄っていたレフトの王島。逆を突かれて懸命に追う。
その間に一塁ランナーの星王は巨体を揺らしてグラウンドをかける。
うーむ、そうか。ランナーは星王か。この足ではホーム生還は難しいか?

フェンスに当たったところで星王は三塁を回る。既に息も切れ切れの状態だ。太っているのは大変ですな。
それだというのに、ホームへ向けて走るものだから・・・到達できずに刺されることとなる。
ううむ、これは三塁コーチが止めておくべきだったのではないだろうか。
どうでもいいが三塁コーチも太ってるな。
打った山田と三塁の力道とランナーの星王と三塁コーチ。何て太っちょが多く関わる流れだ!!

何はともあれ、対決は山田が勝利。しかし得点は許さずといった結果に終わりました。
まあ、この回は岩鬼による一発があり勝ち越しに成功しているスーパースターズ。
このままリードを保つことが出来るのか・・・
4回表は三番の王島から。さてさて、次の1点はどちらが得ることとなるのか。注目です。

・宇宙怪人みずきちゃん
奇才、たばよう先生の初単行本が6/6発売!!
というわけで、Championタップから出張掲載であります。

やはりみずきちゃんは可愛い。しかし危険である。
この子の暴れっぷりはまだまだこの程度ではありません・・・
セミはちょっとといいつつもついて回る、まるくん。どこまでも頑張ってしまいそうな子で危ない。
他にもどこか妙な感じの人たちが盛り沢山であります!!

・クローバー
紅葉神島喧嘩頂上決戦の決勝戦が始まった。
けれども、その勝者と闘う予定の春木たちはまだ寮にいる様子。
余裕の態度のように見えるが・・・どうやら大将の春木は思ったよりもハヤトたちを警戒し出している様子。
どこかにメールを出しているようだが・・・まさか助っ人でも呼ぶつもりなのか!?

まさかのメンバーチェンジの可能性をはらみつつもまずは決勝戦。
ボロボロの体で出てきたゲンゲンであるが、さすがに無理が過ぎる様子。
榎本の攻撃に防戦一方。サンドバッグ状態となっている。

ボコボコにされているのを見かねて、もう止めた方がいいと言い出す花京院。
それは当然でありましょうが・・・ゲンゲンのことを信頼しているハヤトは止めない。

アイツは任せとけって言ったんだ。だったら任せとくしかねェだろ

いい感じに信頼関係を築いておりますな。
しかしさすがにこの状態は分が悪い。思った以上にダメージが大きいようだ・・・

と思いきや、ぶっ倒されて置きながら、相手の攻撃は見切った。もう少しで終わらせるとか言い出すゲンゲン。
強がりにしか聞こえないセリフであるが本当に大丈夫なのだろうか。
まあ、少なくとも気迫は相手に通じている様子。
昨日あれだけ痛めつけたというのに、今も本気で殴っているというのに起き上ってくる。向かって来る。
段々と恐怖を感じ出してもおかしくない流れである。

わりゃあ、しつこいんじゃ!!

とはいえさすがのゲンゲンももう立っているのがやっと。気を抜くとぶっ倒れてしまいそうである。

けど・・・人が気持ちよく寝てるとこボコボコにしやがって。そんな汚ねェマネするヤロウは・・・
オレの体・・・バラバラになっても・・・絶対許さねェ!!
卑怯者のやり方は見切ってんだよ!!さっきから見えにくくなった右目の死角ばっかねらいやがって・・・

ようやくそこに気付いたのか、顔を右にやって左目で動きを捉えようとするゲンゲン。
しかし榎本はとどめを刺すために右腕で思いっきり殴りつけようとしているところでありました。

ぜんぜん見切ってねェ・・・

下手に頭を使ってしまっただけにピンチとなりそうなゲンゲン。
これはひょっとすると負けも有り得るか・・・ゲンゲンらしいっちゃゲンゲンらしいですけどねぇ。
でもまあ、頑張って反撃して頂きたいところでありますよ。うん。

・実は私は
兄とは違い、真面目と評判の藍澤さん。
その藍澤さんが授業に顔を出さない時間があった。
サボるとは考えられないし、またどこかで電池切れになっているのでしょうか。
真面目だけど迂闊。そういう部分でも評判の藍澤さんだ。

朝陽と葉子さん。2人で藍澤さんを捜索。
途中、みかんを見かけて、委員長見なかった?と尋ねる。みかんはその問いに、藍澤さんは見ていないと答える。

異様にリアルな藍澤さんのフィギュアなら拾ったけど・・・

みかんの手の上にあるのは敬礼のポーズで固まった小さな藍澤さん。それ、本体や!!
どうやら・・・やっぱり電池が切れて助けを呼ぼうとしたのだが、よりにもよってな相手に見つかった様子である。
相変わらずというか何というか・・・もう少し見つかる可能性を考慮して動けないものか。
でも、フィギュアのふりというのは苦肉の策ながら上手い。
常識で考えれば藍澤さんの本体がこのサイズだなんて普通は考えないでしょうからねぇ。
敬礼しているのはあれが一番動かずにいられるポーズってことらしい。さすがに鍛えている人は違うな!!

何とか誤魔化せているうちに回収したい。
けれども、さすがに超常現象に慣れつつあるみかん。疑いの視線がそそがれております。
前にも一度小さい姿をチラリと見られているし、学園七不思議の一つ、「廊下の小人」だったと怪しまれても仕方がない。

みかんの疑問に必死でごまかす朝陽と葉子さん。そして藍澤さん。何一緒になって動いてんの!?
これは幾らも誤魔化せそうにない。早いところ回収しないと・・・

そんなことを考えている間に、藍澤さんを手のひらから取りこぼすみかん。ポロッ。
あわや廊下へ叩きつけられる。かというところで、ワイヤーアクション開始。
銃からワイヤーつきの重りを発射。みかんのベルトに絡めて体勢を立て直す。そして・・・見事に足から着地を決める藍澤さん。

決まったぁー!!なんて誇らしい敬礼だ!!
あの満足げな表情・・・委員長的にも決まったんだ!!それがあの敬礼にも表れてる!!

惜しみない称賛を送る朝陽。うむ、確かにこれは凄い。こういった一つ一つのアクションの精度はさすがと言える。
みかんの目の前と言う状況を考えない行動だったということを考慮しなければね!!決まったかどうかが論点じゃなかったよ!!

致命的なまでに動いちゃってる藍澤さん。
しかし、みかんによると現役の学生である藍澤さんが七不思議の正体なんてことはありえないらしい。ほう?

これは調べてみてわかったというか・・・まぁ考えてみれば当然のことなんだけどさ。
七不思議ってのは伝承の類。だからこの1年や2年で出来た話じゃないみたいなのよ
だから現役の生徒はありえないってワケ。

ほう。これは気になる話でありますな。
だとすると昔からいる校長に関する2つはさておき、残りの不思議に関してはどういうことなのか。
かつてこの学校に他の該当する人がいたってことになるわけだが・・・

いや、半分以上心当たりあるな・・・!!

確かに茜ちゃんの2つはもとより、放課後の吸血鬼は葉子さんよりも源二郎がやらかして噂になってた可能性が高い。
保健室の痴女は・・・かつてカリスマ痴女が学校に通っていたかどうかですな。
残る「廊下の小人」「光の変態」「調理室の幽霊」は・・・どうなんだろうか?
まあ、藍澤さんよりも前に学校に潜伏してた宇宙人がいないとは限らないが・・・変態は・・・光る変態はいたのか・・・!?
凛ちゃんがこの面子連れて過去にタイムスリップでもしたのだろうか。その展開は何となくありえそうだ。

現役の生徒ではありえない。そう述べながらもそれっぽいのは見ているので釈然としていないみかん。
とはいえ、さすがに常識人の観点は見失っていない様子なのは見て取れる。
これならば勢いで、この藍澤さんは本物ではないと言い切れるかもしれない。勢いで押せ!!

しっかし良く出来たフィギュアねー・・・

フィギュアということで納得しつつあるみかん。
それ故に扱いもそれ相応のものとなり・・・出来を確認するためにスカートをめくって中を確認したりする
ふむ。細部に拘ったフィギュアであるかを確かめる為にとりあえずパンツを見てみるというのは聞く話であるが・・・
このタイミングでこれは。よりにもよって朝陽が見ている前でこれは。
藍澤さんもよく耐えたもんですよ。にらんでるのがやたらと可愛い。葉子さんの態度も可愛い。

ラッキースケベと喜んでいる余裕もない。藍澤さんのことを気にかけてハラハラしている朝陽。
どちらかというと葉子さんの方が気にかけている様子。見られてる。見られてるよエロ峰君。
てな風に大変な現場に更に大変な人が乱入。

んーなにしてんの三人とも。なんかエロ峰クンの気配がしたから来てみたけど

一体どんな気配がしたというのだろうか!?痴女センサーで感知できるものなのか!?
適当に言ってるだけな気はするが、言われた方は気が気じゃないな。

藍澤さんのフィギュア拾ったからスカートをめくっていると答えるみかん。
それを聞いて表情を輝かせる獅穂さん。一体何をするつもりなのか!?この参戦には藍澤さんも絶望する。

なんて悲しい敬礼だ・・・まるで死地に赴く戦士のような・・・!!

痴女の手にかかったらどのような目に合わされることか。表情が暗くなるのも止む無しである。
服も全て脱げる作りであるとバラされちゃってますしねぇ。
確かにこんなの作る人がいたら変態と言われても仕方があるまい。行為的な意味と技術的な意味で。

早く何とかして藍澤さんを救出しないといけない。
というわけで、朝陽は意を決して叫ぶ。ちょっと俺にも見せてくれない!?そのフィギュア!!と。
それを聞いたみかんや獅穂さん・・・それに葉子さんの反応は・・・ドン引き

みかん「服脱げるって聞いたとたんいきなり何を・・・
葉子「エっエロ峰君・・・?」

事情がわかっているはずの葉子さんまでドン引き。これは厳しい。
いや、葉子さんどころか当事者の藍澤さんまでドン引きしてるぞ。えぇっ!?いや待って。それは待って!?気付いて!?

必死に藍澤さんを回収しようとする朝陽。
しかしその必死さが余計に危なさを際立たせている感じになっている。エロ峰君!?

え・・・えと、そうだ!俺っ!俺が作ったんだそのフィギュア!!だから脱がすとか関係ないから返して!?

獅穂「そんな見えすいたウソまでついて・・・?」
みかん「皆であの変態から藍澤さんのフィギュアを守るのよ!!」

思いっきり逆効果となっている朝陽のセリフ。
痴女である獅穂さんもそういう変態はアウトなんですね。
まあ作ろうと思ったら、日頃から舐め回すように観察して妄想していないと細部まで拘ったフィギュアはできないでしょうしねぇ。
売り言葉に買い言葉というか、どんどんドツボにハマっていくエロ峰君でありました。

すっかり味方もいなくなり、やけになった朝陽。
無理矢理みかんから藍澤さんを奪い取り、そして脱兎のごとく走り出す。

獅穂「エロ峰クン!?痴女がここにいるのに!?
みかん「別にあんたの趣味をとやかく言うつもりはないけど・・・クラスメイトのフィギュアってどうなのよ!?」
葉子「エロ峰君っ!?」

なんともボコボコな朝陽。やけになりながらも既に涙目であります。おやおや。
私はちゃんとわかっとるからエロ峰君!!と叫ぶ葉子さんでありますが、一体何をわかってくれていると言うのか!?

藍澤「わわわわ私に何をするつもりだ!?エロ峰朝陽!!」
朝陽「もう助けるのやめよっか!?

信用がないのかどうなのか。
さすがに窮地に陥っている相手にまでこの言われようではさすがの朝陽も怒るしかあるまいて。
せっかくエロ峰朝陽という汚名まで被ったというのに・・・いやまあ、それは昔からの汚名であるが。

何にしても藍澤さんには理解してもらえたようでほっとしました。どれ程孤独な戦いであったことか・・・
そう振り返る朝陽。そんな朝陽に、本当にすまないと謝罪する藍澤さん。

怖かった・・・もうダメだと思った・・・それをまた君にっ。本当にありがとう・・・!!

涙目になりながら感謝の言葉を述べる藍澤さん。ほう、これは良いですな。
自分の手の中でそんな姿をしているところを見せられたのでは・・・さすがに朝陽もドキっとするしかない。おやおや。

藍澤さんは救出できた・・・かというとまだそう決まったわけではない。
3人に追い回されている朝陽。もう小人がどうとか関係なく、エロ峰君の蛮行を止めるために追われちゃってるよ!!
いや、葉子さんやみかんはさておき、獅穂さんは痴女としてのプライドの問題もありましょうか。
目の前に痴女がいるのに、フィギュアを優先されるとは・・・!?
これは涙目にもなろうというもの!!ここにいるよ!?痴女がいるよ!?
まあ、フィギュアも三次元ではありますし、二次元に負けたわけではないですし・・・慰めにはならんな!!

大変な状態となっている朝陽。
まあそれでも秘密がバレて藍澤さんがいなくなってしまうよりはいいって話ですよね。
そういう朝陽の献身的な態度にドキドキし出す藍澤さん。

・・・こうして黒峰朝陽に直接触れるのは二度目・・・
一度目も同じように私の外部ユニットが電池切れした所を助けてもらった。
自分が情けなくて恥ずかしくてでも温かくて鼓動が早くなって・・・あぁ。
もし私が黒峰朝陽と同じサイズだったのなら。こんな迷惑をかけることもなくなり・・・
そして、もっとこんな風に直接彼の手に触れることも出来るのだろうか・・・?

真っ赤になりながらそのようなことを考える藍澤さん。うむ、実に可愛いですなぁ。
自身は朝陽のことを諦めた身であるし、それ以上は考えてはいけない。そうは思うのだが・・・難しいものは難しい。
さらに、何故か心の声を聴き、それを叶えようとする悪魔が現れたりする。茜ちゃん、心も読めたのか!?

よかろう藍澤。その願い叶えてやる。代償のケーキ一か月分よろしくの!!

相変わらずの神出鬼没っぷり。
華恋ちゃんとは違ってちゃんと物理的な代償を求めるあたり、さすがは悪魔!!
まあ、おかげで朝陽は3人から逃げ切ることができそうでありますが・・・
茜ちゃんによって押し込められた部屋の中。
気づけばそこにいたのは、朝陽と同じサイズにまで大きくなった藍澤さん。こ・・・これは・・・!!

なるほどなー。藍澤さんの肉体サイズはハンデとしてよく上げられていましたが、茜ちゃんがいれば何も問題ないわけかー。
大きくなる効果は永続するのか一時的なものなのか。
まあ永続するなら代償をもっと要求してきそうな気がしますしなぁ。
一時の出来事なのかもしれない。そうなると、だからこそその一時のチャンスをものにするために藍澤さんは動くかもしれない。
この展開は藍澤さんの恋心にどのような影響を及ぼすこととなるか・・・注目ですな。

・ANGEL VOICE
延長戦終了まで残り2分。
次の一点が決勝点となる可能性は高く、攻撃の仕方に決断が迫られる。
負けないことを重視し、守りを固めてPK戦に賭けるか、それとも・・・

決断を迫られる古川。しかしこのタイミングで応援席に掲げられるのは巨大なPRIDE ONEの幕。
船学の持つ王者の誇り。それは応援する者たちも常に胸に抱き続けているものである。となれば――

我らは船和学院。相手を踏み潰して勝利を掴み取ってきたでござる。
これまでも・・・そしてこれからも

やはりこの2分で点を取ることに決めた様子の船学。
PKのことは考えず、攻めの姿勢でやってくる。
取られたら終わりのこの場面。ディフェンスはいくら集中してもし足りることはない。
いや、集中力もそうだが・・・やはり体力が厳しいか。
乾が振り切られ、二宮さんも走る船学の選手に追いつけない。

延長から入ったフレッシュなやつらとの差が、はっきり出てきたのぉ。

いくらスタミナがとびぬけている市蘭とはいえ、全力で走り続けることができるわけではない。
逆に言うならば、その全力で走り続けることをしたからこそ今こうして船学と互角に戦えているわけだ。
もう1、2人控えの選手がいればと思わなくはないが・・・もはや詮無きことですな。

こうなってしまってはもう作戦も何もない。頑張るしかない。とにかく頑張るしかない。
見守る応援団もガンバレと声を掛けるしかない。OBである間宮先生であってもそれは同じである。

キミたちは今まで不可能と思われる試練を乗り越えてきたんじゃないか。
これが最後の壁だ!!力を合わせて巨大な壁を乗り越えろ!!

試練を課した本人とツッコミを受けておりますが、まあだからこそ分かるものもあるってことなんでしょう。一応フォロー。

ガンバレっ!!・・・自慢の後輩たちよ!!ガンバレー!!

声の限りに叫ぶ間宮先生。
その間にも市蘭はピンチの状態。左サイドを持ってあがられ、中に入ってくるのはユゥエル。
セットプレーじゃないから成田はいない。DF陣だけでユゥエルの高さに対抗しないといけないのだが・・・
ここで万代さんがユゥエルの上を行って見せる!!おぉ・・・
もちろん脇坂さんが目一杯寄せて跳ぶのを邪魔したというのもありますが・・・見事なものだ!!

限界が来ているのは市蘭だけではござらぬな

うむ。万代さんも見事だが、やはりユゥエルの疲労も相当なものがあるか。
走るだけでも辛いのに、ユゥエルは何回も跳んでおりますからねぇ。足への疲労は相当大きいでしょう。

どうにか船学の攻撃を凌いだ市蘭。
と思いきや、クリアボールを拾われ再度の攻撃に晒される。守り抜けぇー!!

伊能→ユゥエル→古川→伊能とパスが通り、ゴール前まで寄せてくる伊能。
もはや船学のベンチでも伊能が決めることに不服を述べる人はおりますまい。何としても決めろ!!と願っている。
角度的に危ういが、打たせるわけにはいかないと足を出す脇坂さん。
脚に引っかけたらPKもあるか・・・と思いきや、伊能はここで横に出す。走り込んできたのは・・・古川!!

やはり最後の最後で出てくるのはこの男か。
古川のこのシュートは果たして決まるのか・・・!?
うーむ、どちらとも考えられるヒキだ。なんとか所沢に防いでもらいたいところでありますが・・・うーむ。

・錻力のアーチスト
四番、見参。
蔡理としては逆転された直後の攻撃で取り戻しておきたいところである。
逆に桐湘としてはこの四番の蓬莱を仕留めて流れを完全に引き寄せたいところ。

俺なら一発狙う

鼻息の荒い清作。
でもまあ、ツーアウトランナー無しだし、清作じゃなくてもここは狙うところでありましょう。

・・・1打席目は之路主将のストレートをあと少しでホームランというあたり・・・
之路主将が力で抑えられなかった相手を俺が打ち取るためには、コントロールと変化球で狙いを外す。

軟投派である喜多さんとしてはそれしかないでしょうな。
しかし果たしてそれが通じる相手かどうか・・・
蓬莱の方はやはり一発を狙っている様子。
先の回で弐織がレフトフェンス直撃のタイムリーツーベースだったことを受けて、自分はレフトフェンス越えを狙うらしい。ふうむ。

やはり喜多さんはコントロールがよく、キッチリと長打になりにくい場所に放っていっている。
球速は無くても見慣れないアンダースローとこのコントロールは結構な武器でありますな。

それに前の打者人には変化球をチラつかせてたが・・・
やっぱ俺は見えそうで見えないくらいがそそられると思うんだよ。見せパンには喰い付かないぜ。

ボール球には手を出さない蓬莱。
それはいいけど、何考えてるんでしょうねコイツは。
蛮堂と蓬莱。性格の違う2人だが、共通していえる部分が1つだけある。
一番言ってやりたいツッコミが――何を言ってるんだコイツは・・・になることだ!!

ともかく、ボール球には手を出さない蓬莱。もっといい球を・・・と考えている。

もっといい女を・・・

蛮堂と違って口には出さないけど、本当こいつも大概でありますな。
やはりこのぐらいの濃さがないとこの世界はやっていけないのか・・・?

それはさておき、カウントは3ボール1ストライク。
そのまま歩かせてもいいのではと思わないでもないが、喜多さんは勝負をかける。
次の1球、決め球のカーブで打ち取る!!そのように考え、自信を持って放つカーブであるが・・・

左のアンダースロー・・・独特なフォームだからもっとクセのある球を期待してたんだけどな・・・
どいつもこいつも素直なイイ球だ!!

クセのある子も素直な子も問題なしってことですか。そうですか。
コースは厳しい内角低めだったというのに、狙い通りレフトフェンス越えのホームランを打つ蓬莱。
うーむ。やはりこの男は厄介ですねぇ。考えていることはさておき、起こされる結果は厄介だ。

一番避けたかったホームランを打たれて消沈する喜多さん。
その喜多さんに対し、俺への当てつけでレストスタンドを狙ったってよと報告する弐織。

遊んでやがるんだアイツは。ホームラン打ったってのにスカシてんのも気に入らねえ。

弐織の言葉を聞き・・・消沈している場合ではなくなった喜多さん。悔しさが表情に出ておりますな。
ここは弐織の言う通り、気持ちを切り替えず、八つ当たりでもいいからその感情を次の蛮堂にぶつけて欲しいものであります。

というわけで、次の打者は五番の蛮堂。

見ていてくれ桃ちゃん!!俺のバットでキミを喜ばせてみせる!!

俺のバットで女の子を喜ばせるとか何ですかそれは。下ネタか貴様!?
これにはさすがにベンチから罵倒が飛ぶ。
前の回はドンマイとか言ってたはずの部員からも失点の責を問う声が改めて飛ぶ。何!?
まあ、これはイカンよね。意識してなかったとしててもこれはイカン。スポーツ中の下ネタは制裁じゃ!!

さて、蛮堂と相対する喜多さん。
喜多さんには蛮堂のような体格や球速は無い。
しかし、体の柔軟さを活かしたアンダースロー。これは蛮堂にはない喜多さん独自の武器である。
そのタイミングの取りづらい投法であれば、蛮堂を手玉に取ることも可能なはずでありましょう。
というか蛮堂は球をよく見ろ。

俺には桃ちゃんしか見えん!!

辞めちまえバカ野郎!!ついにはそんな罵倒が飛ぶ蛮堂。相変わらず突き抜けた男だ。
まあ、桃ちゃんの態度によるショックとかは無さそうで良かったと言うべきなのかどうなのか。

さて、ここで回想に入り出す喜多さん。
野球を始めた頃は左のオーバースローだったという。
けど、左投げというだけでは珍しくもないし、自分より速い球やキレの良い変化球を投げる投手は何人もいた。
走っても打っても平凡。テストも平均値・・・80点は平均値・・・?

どこにいても何をしていても、ずっとその他大勢の中の1人だった。
・・・自分が胸をはれるもの。自分の個性って何だ・・・?

悩む喜多さん。イケメンにだって悩みはあるってことですな。
まあ、確かに周りは個性的な選手が多いですし、自分の個性というのを考えると悩んでしまうのは分かります。
とりあえず柊の個性を真似るのだけはやめておいた方が無難ですな。間違いなく。

上で通用しないなら・・・横。これならどうだ。打たれないか・・・?

オーバースローからサイドスローに変える喜多さん。
しかしこれも通じない様子。まあ、打ってるのが弐織ではあまり参考にはならない気もするが・・・
とはいえ喜多さんも何だかんだで負けず嫌いである。
誰であっても通用するような個性を磨くことを考えている。
その喜多さんの個性とは・・・体の柔らかさ。タコと呼ばれるほどの軟体を駆使したアンダースロー。

無いものは身につけるしかない。他人には真似できない俺だけの武器を。自信を持ってマウンドに立ち続けるために!!

喜多さんもまた熱い人であります。
たゆまぬ努力を続ける桐湘らしい選手と言えますなぁ。
さて、その身に付けた武器は蛮堂に通用するか・・・

愛は全てに勝る!!
今あらたに生まれ出づる、俺と桃ちゃんの第二子の祝砲!!

やはりこの男の何言ってるんだコイツは感は凄まじい。
が。愛の空回り感がどんどんハッキリしてきているせいか、効果は薄かったようだ。
芯をとらえ損ねた当たりは、ライトフライ。見事、喜多さんが抑える形となりました。ッしゃあ!!

普通の投手だと思っていたけど、普通にいい投手か・・・
けどそれが手持ちの武器全部なら、もう"詰み"だぜ。

喜多さんの頑張りは良かったが、蓬莱にしてみればこのぐらいの評価で収まる様子。
うーむ、やはりこの蓬莱をどうにかしないと蔡理に勝つのは難しそうですな。
4回終了で2対2の同点。
之路さんが下がるのは早すぎましたが、ケガでは仕方がない。
攻撃の方は打ち崩す可能性が見えたが、守る方は少し厳しい状態。
となれば、取られる以上に取りまくるしかない・・・?むう、そこまで打ち崩せるかどうか。厳しい戦いになりそうですな。

・最強少女さゆり
さゆりちゃんの怪力は血筋でありましたか。
大人になってもその力を抑えようともしていないってのがまたなんとも。
しかし母親がこれならば爺さんも耐性が出来ていたのではなかろうか?
逆に耐性があったからこそまだ健在でいられるということなのか。どうなのか。

・名探偵マーニー
何だか生徒同士での確執があり、荒れている様子の学校。
生徒会は頑張ってるし、教師も頼れる人がいるはずなのに何故こうも荒れるのか。やはり個性が強いキャラが多すぎるのか?
ともかく、この事態をどうにかするために巨大派閥のトップクラスが会談することとなりました。

セレブグループ代表:白鳥文那
フラワーズ兼アイアン代表:猿頭晶子
スティンガー代表:犬飼悠里

白鳥さんの下の名前がついに明らかに!?
今まで出てこなかった方が不思議でありますが、これは良いサプライズですね。
その勢いでそろそろ学校名の方もさらりと出していただきたいものである。

学内には四大派閥があったはずだが、フラワーズとアイアンは猿頭さんが代表兼任ということですか。
薬師さんが降格してなかったら四頭会談になったのだろうか?

ともかく、生徒会副会長である桃井の進行で三頭会談が始まる。まずは今回の事件のおさらいだ。

問題は一か月前。ある暴力事件から始まった。
スティンガーの下っぱ数人がセレブグループの一人を襲撃した
その後、そのセレブは復讐のためアイアンに協力を頼む。言い方を悪く言えば金で用心棒を雇ったって所ね。
雇われたアイアンによるスティンガーへの襲撃。乱闘事件として大事になってしまう。
その事件以降三派の緊張が高まっており、一般生徒にも緊張が伝わっている。
それからこぜりあいや衝突が増えている。いつまた大きい事件が起きるか・・・

なるほど。これが今学校内が荒れている原因でありますか。
大事を避けるためにもお互いの意思を確認しておいた方がいいと事件に関係する派閥の会合を設けたわけでありますな。

まず口火を切るのは猿頭さん。アイアン側から見ればセレブに問題があるとのこと。
金を持ってることで人を見下してる印象があり、今回の事件はセレブが責任を取るべきと主張。
発端であったスティンガーの代表である犬飼さん。
バカばかりだが統率はとれている。一般生徒に迷惑をかけないようしつけているとのこと。
前に茶室を狙って暴れていたのは・・・しつけからはみ出した連中だから主張としては問題ない・・・のかな?

責任を問われる白鳥さんだが、ここは冷静に返す。
議題はどうやって今のカテゴリー間の緊張を解いて昔のように平和な学校に戻すかであり、責任の所在ではないというわけだ。
セレブが責任を取る形では収束しないってことですかね?
まあ、ただ折れるだけではセレブ内に鬱屈した感情は残るだろうし、今後に響くことになるかな。

というわけでどのように解決するか激論となるが、話は平行線でまとまる気配がない。
煮詰まってきているのは会談を行っている本人たちにも分かるのか、犬飼さんの攻撃は外へと向く。
何故かこの場に出席させられているマーニーへと向けられたのだ。

派閥に属さないアウトローであるマーニーなら公平な目で見れるはずという白鳥さんの判断。
依頼を受けた数はかなり多いので、白鳥さんの手下と見られることもありますが、一応そういうわけではないんですな。
それぞれの派閥に知り合いがおり、公平に仲良くやっていっているのがマーニーである。
そういう特殊な立ち位置を考えるとこの会談に顔を出しているのはむしろ自然なことに思えてきますな。

今の話を聞いて公平な意見を求められるマーニー。
政治的な判断を下すのは得意ではない・・・が、探偵的な意見なら述べられる。
どうやらキッカケとなった事件に違和感がある様子。火種として条件が揃いすぎてるというか・・・良く出来てるっていうか・・・

じゃあ、抗争のキカッケの暴力事件。調査頼むわね

まあ、そうなりますわな。
マーニーの主張は正しい。都合よく巨大な三つの派閥が争うようになっているし、何か作為的なものを感じるのは確かである。
なのでここは事件の全貌を明らかにし、そこから解決策を考えるのが正しい筋道でありましょう。
このまま話し合ってても平行線を辿るだけですしね。三者の考えはマーニーに任せることで一致した様子。

まさか断らないわよね。我々三人の依頼を

一人相手でも厳しいのに、この三人相手の依頼をどうして断ることができようか。
大人しく引き受けますのであまり威圧しないでください。何かオーラ出てるぞ!?
名前の通り、猿に犬に鳥。何?鬼退治にでも行くの!?
マーニーはきびだんごでも用意しておくべきでしたな。いや、髪型的には鬼扱いされる方か・・・

しかしこれで代表としてこの三人が集まった理由がわかりましたな。そういう共通点かー。
まあ、他にも女性で揃えたかったという理由もあるんでしょうけどね。
立花さんは今回フラワーズ関係ないからともかく、那智さんやスティンガーのNo.1が来ないのはそういうことかと。

ともかく、事件の調査に乗り出すマーニー。
まずはウワサの大元であるセレブの灯台さんから話を聞く。
ちょっと話があるからと屋上へと誘いをかけるマーニー。
教室を訪れた女子に屋上へと呼び出される。普通の学園物なら恋愛関係の話で盛り上がれそうなネタであるのだが・・・
マーニーが探偵として有名になりつつあるし、今は学内がギスギスしているしでそういうことにはなりそうもありませんな。

それはさておき、灯台さんから話を聞く。
事件が本当であればこの人が復讐のためにアイアンを雇ったってことになるが・・・否定する灯台さん。

スティンガーに小学生の頃からの友達がいて、言い合いやケンカまがいのことはある。でも昔からしょっちゅうやってることだよ。

ふうむ?これはどういうことか。
灯台さんは学内が荒れている原因も知らないようだし、ウソは言ってない感じですなぁ。
しかしその灯台さんから、アイアンにお金を渡してスポーツ大会などで勝たせてもらっている人はいるという話が聞ける。
ふむ・・・セレブからアイアンへの繋がりの部分は否定しきれないわけか。

大元となった事件がデマであるならば、カテゴリー別の対立なんてそもそも無意味なものとなる。
ここは解決のために事件を洗うべきでありましょうな。
そのためにとったマーニーの手段は・・・各カテゴリー構成員へのアンケート
どういう話を知って、どのカテゴリーにどういう感情を持つようになったかを調べるわけだ。

学内には四大派閥の他にもブレインズやブックス、オタクにオカルト、カーディガンズといった派閥が存在している。
カーディガンズは今何をやっているんだろうか・・・

ともかく、ゆりかちゃんや波峰ちゃんなど友達の手を借りてアンケート調査を開始。
実際その事件を見たわけではなく、ウワサで知ったという人たち。
SNSなどのネットから情報を得た人もいれば、中には自分で気付いたと言いはる人もいるそうな。ふむ。

データを集計した結果、ウワサの大元はニュースサイト・・・学校の新聞部が作ったWEBサイトと判明。
というわけで、久しぶりに新聞部の部長、露島さんのところを訪れることになったマーニー。
いやあ、まさかお取込みの最中だとは思いませんでしたね。こりゃ恥ずかしい。2人の仲を取り持った間柄とはいえ恥ずかしい。
よろしくやっているようで何よりですな。

それはさておき、ニュースサイトの過去記事を見せてもらおうと頼むマーニー。
カテゴリー間の対立がヒドくなった原因の記事を探すのだが・・・何故か見つからない。
ふむ、過去の記事は書いた部員が自由に編集できるから削除することも可能なわけか。
火種が燃え広がったのなら、発火装置は処分する。正しい処置ですな。
まあ、さすがに露島さんはその辺りのログを残しているようですし、調べれば誰が編集したか分かっちゃうわけですが。

というわけで、事件の全貌を解明したマーニー。会談を行った三名を呼び出す。
マーニーがまず三人に紹介するのはニュースサイトの面々。彼らには一部責任があり、一部はないと前置きする。

こういうことなんです。ある一人の記者が騒動の種をまく。
ただそれは直接的なものではなく、匂わせるもの。
ある人間がスティンガーに袋叩きにあった。あるセレブがアイアンに金を渡している。
セレブとスティンガーがケンカばかりしているといった風に・・・
その記事を読んだ生徒は断片的な情報を持つ。セレブとスティンガーだの、金の受け渡しだの。
その後、その点をつなぐストーリーがSNSにアップされる。それは記事としてではなく口コミ情報としてアップされた。
それを読んだ人間にとって点と線がつながり、隠された事実としてストーリー化される
都市伝説なんかと同じ手法ですね。自分が発見したと思った真実は強烈に印象づけられる。たとえそう誘導されたとしても・・・

なるほど。直接そういう事件があったという記事ではなく、断片的な情報が合わさったものでありますか。
その断片的な情報を自分で繋げてしまうことで自分の中では真実となり、ウワサとして他所にバラまいてしまう。
こうして曖昧な事件が事実の様に広まってしまったと・・・うーむ、現実でもありそうな話ですな。

皆どこか対立を望んでいるところがあるんですよ。セレブやアイアンやスティンガーも。
その敵対関係が進んだ方がドラマチックだ。日常を盛り上げるスパイスになる
その中でこの作戦は当たった。ウワサがウワサを呼び、小さい対立心が本物の対立を産んでいく・・・
そしてフィクションはいつか現実になってしまうわけです。

派閥があれば対立はある。学内のこの状況はストーリーを生み出すのに最適だったわけだ。
もちろんウワサを広めるために他にも工作をしている。
こぜりあいが起こるよう、影口やウソをついたり匿名のイヤガラセをしたり。
そうやって細かい火種をバラまいておき、やがて本物の火となるようにしていった・・・

犯人を罪に問うことはできません。記事を書き、ただ消去しただけですから。
その記事を書いたのは彼です。ニュースサイト記者、鬼塚太一さん。
そして彼は学力集団ブレインズの所属でもある。ただ三大勢力が争いおとしめあってもブレインズが得をするというわけじゃない。

ふむ。学力集団なんてものもいましたか。
ただ学校一の天才である枯野さんに相手にされていないのでいまひとつ存在感の薄いグループらしい。おやおや。

ブレインズが対立を煽っても、それこそ日常のスパイスを得るぐらいの旨みしかない。
なので裏で糸をひいている人物がいると考えるマーニー。
鬼塚さんと交流があり動機がある人物・・・

生徒会副会長桃井さん。アナタと鬼塚さんの書き込みをみつけました。生徒会への不満や記事を指示するものなど・・・

おやおや。ようやく出てきたと思った副会長が黒幕でありましたか。
まあ、いかにもな立ち位置と言えなくはないですが・・・
マーニーの推理を聞き、素早く桃井を取り押さえるのは犬飼さん。思いっきり刃物を用いているのがさすがというか何というか。

桃井のスマホを見れば鬼塚とのやり取りが明確に残っている。
小競り合いを指示する内容もあるし、言い逃れはできませんな。

生徒会の転覆。問題がこれだけ大きくなれば白鳥さんの管理能力が疑問視され、生徒会長は解任となるでしょう。
そして副会長の桃井さんが跡をつぐ。その暁にはブレインズを優遇するとでも鬼塚さんに言ったんでしょう。

なるほどねぇ。いかにも副会長らしい立ち位置のやり口というか何というか・・・
こりゃ猿頭さんに制裁を喰らっても仕方がない。アイアンだけに鉄拳制裁ですか。ハハハ。
殴る左の手首を痛めないように、右手で支えながら殴る猿頭さん。殴り慣れている感じがしますなぁ。さすがだ。

残る鬼塚は、記事を書いたのは自分だけどそれだけだし、こうなったのは自分のせいではないと主張する。
確かに黒幕の桃井とは違い、罪には問い辛い立ち位置かもしれない。
が、その辺りを判断するのは騒動に巻き込まれることとなった学校内の人々である。
マーニーはこの憶測を実名を伏せてニュースサイトに投稿したらしい。対立を煽って喜んでいる人間がいると。

ついでに「点を繋ぐ線」をSNSに書き込んだリプライを紹介しておいたんです。
私には難しいですが、パソコンに詳しい人はもう書き込んだ本人のアドレスを割り出しているかもしれませんね。

マーニーの言葉通り、対立を煽った人間として身元がバレた鬼塚。
こうなると早い。すぐに顔やら個人情報やらが特定され、責められることとなるでしょう。
やったことがやったことだけに、これからの学校生活は大変なことになるでしょうが・・・まあ、仕方がないね。
鬼塚の口から桃井のことも言い訳として出てくるでしょうし、2人とも大変なことになりそうですな。
生徒会としてもブラックリスト入りするらしいので、スティンガー預かりにはしなくても大丈夫です。ハイ。何をするつもりだ!?

たいしたもんだよマーニー。アンタのこと見直しちゃった

そのように言ってくれるのは猿頭さん。まだそんなにマーニーへの評価は高くなかったんですな。
これで気に入られてコネが出来るようになったのは有難いことである。
まあ、犬飼さんの方の確執は簡単には解消しそうにないようですが・・・怖い怖い。

個性の強い生徒が多いので色々と厄介事が起きるこの学校。
生徒会が力を持ち、精力的に動いているのもこういう学校だからってことなんでしょうかねぇ。
マーニーが探偵力を磨き、特殊な技能を持つ人たちとのコネを持つにはいい環境かもしれませんけどね。
一度校長先生に学校の特徴と教育方針について尋ねてみたいものであります。

・オーマガ町の怪
この人のオバケは地味に怖いですな。害意が高いの多いし。
深夜子先生はやはりオバケにも警戒される使い手ということなのでしょうか。

よく窮地に陥るのに呑気な歩にはいい薬であったのかもしれない。
まあ、これにこりたりせず、今後も欲望に突っ走りそうでありますけどね。

・ウチコミ!!
美しく散るのはてめえだクソナルシスト!!

トップスピードで襲い掛かるヒューマ。
しかし見事に成美に一本で返されてしまう。こうしてみると反り投げっぽい感じかな?
まあ、投げ以上にその体の柔らかさとバランス感覚がとにかく凄い。
あの八乙女先生も綺麗な技と褒めてくれるぐらいであります。おっと・・・八乙女先生、髪切ったんですか!?

柔道やるのに邪魔だからばっさりね〜似合う?

さすがやると決めたらトコトンな八乙女先生である。
いやしかし、随分と可愛くなった感じがして・・・これはよい。
可愛く感じるのは髪型だけではなく、化粧っ気も薄くしたり動きやすい恰好になったりしてる部分も大きそうだ。
どちらも柔道をするには不要なものですしね。ふむ、こういう方面で合コン行くのもありなんじゃない?

ともかく、イメージが大きく変わった八乙女先生。
その魅力に成美もビビっと美美美っときた様子。そうか。

大和東工業の変態ナルシストスパイと紹介される成美。
似たような変態はこちらにもいるし、あまり変態を強調するのはどうでしょうかね。
まあ、八乙女先生はおおらかというか、そういう相手でも忌避したりはしない。
変態であろうがスパイであろうが、せっかくきたんだからもっと練習してけば?と勧める。
この提案に乗り気な様子なのはレン。どうやらもっと成美の技を見たいらしい。胸を美クンと高鳴らせている。おい、染まってるぞ。

だが、ヒューマはその提案には反対。
さっさと消えろクソ変質者野郎と更に厳しい罵声を浴びせかける。
ふむ。こういう醜い罵声を浴びせていれば美しいもの好きの成美はたまらず退散するって話ですな。
来た時よりも!!美しく♪
それをモットーに、道場の雑巾がけをして帰る成美。変な奴だがポリシーは一貫しているのが凄い。

八乙女先生としてはせっかく他校の子と練習するチャンスだったのにと勿体なく思っている様子。
だけどヒューマもただ投げられていらついたから帰らせたわけではない。

・・・勿体ないっしょ。こっちの手の内全部見せんのも
ざま見ろ変態ナルシストめ。偵察不足だぜ。

確かにこの状態ではほとんど偵察はできていない成美。
春樹たちのことも知らず、レンに至っては本当に素人の白帯ぐらいにしか認識しておりますまい。
この怪力を見れば一定の評価を下したに違いないでしょうが・・・やはりレンの存在はなるべく秘密にしておきたいとこですよね。
しかしヒューマもレンのことを大分認めている感じがして・・・いい場面ですな。

続々と集まってくる部員たち。ああ、今日は休日だったんですね。
それにも関わらず顔を出す希ちゃんに純ちゃん。すっかりと馴染んだ感じですなぁ。

さて、成美の所属する東京都立大和東工業高校。
武蔵原に行った後は自分の学校に向かい、練習を行っている成美。ここではナルと呼ばれてるのか・・・

成美は小田桐のツイッターの内容を鵜呑みにし、ヒューマが一番強いと認識している様子。
調子落としていたとはいえ、自分のところの先輩に勝った選手がいるっていうのに・・・
まあ、何にしても侮ってくれているならそれに越したことはないですわな。
どうやら結構な実力を持ってそうでありますし、その油断を突く形にさせてもらいたい。

と思いきや、成美が八乙女先生の名前を出してしまいました。
大和東の先生はさすがに年代的に八乙女真千華の名前を知っていた様子。
今の姿は知らず、東体大の蝶の様に舞い、蜂の様に刺す豚のことしか知らないが、まあそっちを知っていれば十分か。
現在の姿を見て盛大に驚いておいてください。

現役時代、重量級でオリンピックも期待されてた名選手だという八乙女先生。
さらに、東体大の女子部が初めて全国制覇をした時に随分と話題になったことがあるらしい。

そのチームのメンバーが・・・中高時代に実績のない・・・大学で急成長した選手ばかりだったから
ただ一人・・・チームを率いた主将の八乙女を除いて。

ふうむ。昔からの実績の持ち主でありましたか。
確かに見ているだけで指導力を感じますからねぇ。
この八乙女先生にじっくり指導されるのであれば・・・武蔵原にも可能性はあるか!?

次号からは地区予選へ向けての練習となるのか、すぐに地区予選になるのか?
ケガをした部員とかもいたはずだが、どうなっているのだろうか。気になるところです。

・木曜日のフルット
古式ゆかしい酔っ払いスタイル。鯨井先輩、よく似合ってるな・・・
これも失われゆく伝統という奴なのだろうか。失われてもあまり困らない気がするのがアレですな。

・総合感想
第82回新人まんが賞の受賞者が発表され、近日誌面デビューを果たす作品が出てきます。
さらに、次号から新たな読者ページが始動
新たな風が吹いていると・・・感じていいものかどうなのか。期待しておきたいところです。

次号は窓ハルカ先生が読み切り帰還。どのような作風となっているか楽しみです。
バチバチBURSTは100回突破記念のセンターカラー。
100回丁度でなかったから心配しましたが、安心しました。盛り上がっていってほしいところであります。



2014年 26号


・ハリガネサービス
新連載、超巨弾62P!!
荒達哉先生の高校バレーボール巨編が堂々連載開始だ!!

スポーツに置いて勝者となるのは一握り。たいていは敗者となる。
それは勝ち負けが定められている以上、逃れようのないことである。
だが中学生の彼らにはまだ先がある。高校でも闘い続ける気があるのならば・・・

みんなが勝者ではなく、みんながコートに立てるわけでもない――それでもあきらめない!!!

というわけで、春。
都立豊瀬高校に入学し、バレー部に入った下平鉋くん。
線が細く、針金細工のようだと先輩たちには囁かれているが、経験者と言うことで注目はされている。
しかし紹介で述べたポジション。ピンチサーバーという言葉で微妙なガッカリ感を与えることとなる。

ピンチサーバーとは、交代で入って一気に流れを変えるようなサーブを打つ、サーブのスペシャリスト
もっともそれはプロや大学などの高いレベルの話。
中高生の部活レベルではレギュラーでない者を試合に参加させる出場機会的な意味合いが強い。

なるほど。ようするにベンチだと認識されるに十分な内容だということか。
173cmは小さくはないが、53kgは確実に軽い。もう少し食わないと体力勝負はきつくないだろうか?そりゃ線も細いわ。

続いて下平くんと同じく新入生の自己紹介が続けて3人行われる。
間白譲治。167cm62kg。中学ではウイングスパイカー。
松方一颯。178cm67kg。中学ではセッター。
金田進。177cm70kg。中学ではリベロ。

この3人の出身中学を聞き、どよめきが起きる。
それもそのはず、3人とも去年の都の中学ベスト4の学校の出身であるのだ。
全員同じ学校ではなく、別々にベスト4の出身者が現れるとは・・・いや、一致しているのはそれだけではない。

彼らは昨年末に行われた中学都道府県対抗戦で東京選抜に選ばれたプレイヤーだ

ほう・・・!!それはまた凄い子たちが都立のバレー部に入ってきたものだ。
経験者が来たらいいなぐらいに思っていた先輩たちにしてみれば驚きもいいところである。
同じ新入生である下平くんも盛大に驚いておりますわ。ハハハ。

さて、挨拶も済んだことで練習開始。
先生からスケジュールのメモを渡されたマネージャーの百合草さんが指示を出してくれます。裾まくりが可愛いな。

まずは基本。2人組になってのパス。
さすがに東京選抜のセッターである松方のパスは凄い。音がまるでしない柔らかなボールタッチ。
この一つをとっても只者ではないのが伺える。
それと比べるのは酷であるが、下平くんのパスは手首に針金でも入ってるのかというほど派手な音を立てている。
線は細いけど柔らかくはないってことですかね。針金という表現は言い得て妙ですな。

――なんてこった・・・
中学では結局3年間ベンチだったけど、高校でこそ頑張ってレギュラー取ろうと思ってたのに。
まさか中学東京選抜のメンバーが同期で入学してくるなんて!!
これから3年間この人たちとポジション争うのか・・・勝てる気しないなあ・・・

初っ端から打ちのめされた様子の下平くん。まあこれは仕方がありませんわな。
とはいえ、3人はポジションバラバラでありますし、競合しない分野で頑張れば可能性はある。
ピンチサーバーということで得意なサーブ。これならちょっとは・・・そう考える下平くん。しかし・・・

下平!先生がお前だけ特別メニューだってよ!

スペシャルメニューと読むと何か凄く聞こえるが、要するに隔離しての個別練習でありますか。
見せ場であるサーブのタイミングでこれとはツイていませんな。
まあ、ここまでパスがお粗末だと危なっかしくてピンチサーバーも任せられないし、仕方がないか。

休憩時間。下平くんを覗く選抜3人組は先輩に質問される。
キミらが豊瀬に来たのは、山縣先生に誘われたからだったりする?と。

この質問に対する返事はノー。普通に一般で入学したとのこと。
しかし山縣先生の存在はデカかったと答える間白。

オレらも去年までは東京3位の桐城に行くつもりだったんスけど・・・
その桐城の試合を見るために今年の1月・・・東京の新人戦決勝大会を見に行ったんです。
驚きましたよ。その桐城相手に公立校の豊瀬が互角に渡り合ってたんですから。

ほとんど無名であった豊瀬。それがいきなり力をつけていることに驚く3人。
しかし、その疑問は豊瀬ベンチに座っている監督の存在により納得のものと変わる。
これまで何度も無名の公立校を全国大会に導いた・・・名将、山縣三郎!!
この人が豊瀬にいるのならば・・・これからの3年間で桐城との力関係は逆転するのではないだろうか。
そう考えた3人は揃って豊瀬高校に入学することを決めたわけでありました。ほうほう。

まっ。ここなら1年からでも試合出れそーってのもあったけど。これは黙っとこ。

やっぱりそういう考えはありますか。
まあ、黙っているだけの理性があるだけよろしい。無用な波風を立たせないのもチーム競技では大切ですよね。

突然の質問であるが、先輩もまさか選抜メンバーが入ってくるとは思わなかったとのこと。
予想外すぎて、ついに先生がポリシー曲げてまでスカウトしてきたのかと思っちゃったと述べる。ほう?

キミらも知ってる通り、あの人は公立校を率いて何度も全国に行ってるらしい。
それだけ指導力のある人がずっと公立校に留まっているのは変だと思わないか?
あの人は指導者が生徒を選ぶようなやり方が嫌いで、スカウトみたいなことは一切やらない人なんだよ

ほう。それはいいポリシーでありますな。
それでちゃんと生徒を育て上げているわけだし、そりゃあ名将と呼ばれるのも分かる。
そんな人のもとに、3人もの選抜メンバーが加わる。これは今年は凄いことになりそうである。
しかし、そんな期待とは置き去りの状態の下平くん。
結局この日は全体の練習に合流することはなかったそうな。あらあら。

コートに一礼して部活終了。
部室で着替えて帰宅・・・かと思いきや、1年は当分の間部室は使えないらしい
狭いから・・・?と思ったら当分の間とか言ってるからそういう話ではないんですな。伝統か!?体育会系らしいなぁ。

朝は7時半から朝練をやっているとのこと。
1年は早めに来てネットを張って準備する。これもまたここでの習わしの様子。
うーむ、選抜メンバーであろうとも特別扱いはしない。それ自体はいいが、外で着替えさせるのはやはり無意味な慣習ですな。
自分の中学時代は本当に部室が狭くて中で5人も着替えられないぐらいのところではありましたが・・・閑話休題。

せっかく鍵をもらったのだし、練習開始前の7時とかに来て遊んでいようと相談する3人。
そういった会話の輪に下平くんが加わることはない。
結局今日は3人と一言も話すことは出来なかったそうな。うーむ、練習だけじゃなくコミュニケーションからも隔離であるか。

それでも翌朝、7時に現れる下平くん。健気ですな。
まあ、ネット張りは人数いた方がいいですしね。

というわけで、朝練前の練習開始。2対2は・・・一人だけ実力が違う人がいるので難しい。
なので下平くんはサーブを入れる役に。
金田がサーブレシーブ。松方がトスをあげて、間白がスパイクという流れの練習。なるほど役割分担が決まってていいですな。

下平くんは慎重にサーブを放つ。開始役である下平くんがミスると後が続きませんし、慎重になるのは当然ですな。
それを金田が拾い、松方がネット上の白帯と平行に飛ぶ早いトスを出す。
それに合わせ、鋭いスパイクを放つ間白。うーむ、さすがの選抜メンバーといったところか。

金田は寸分の狂いもなくセッターの松方に返球を続ける。
そして松方と間白は難しいコンビネーションをまったくミスすることなく合わせていく。
さすがに選抜で一緒にやってただけあり、お互いのことはよくわかってるようですね。
しかし他2人はさておき、金田への評価は少し的が外れている気がする。それは何故かというと・・・

気持ち悪いいイイ!!!

いきなり奇声をあげてボールを天井高くまで打ち上げる金田。なんだぁいきなり!?

アイツのサーブ気持ち悪イ!!!
さっきからボクは1歩も動いてなイ!!それどころか構えた腕すら動かしてなイ!!!
ここまで10球全部、ボールが腕を構えた所に飛んできタ!!!

なんだそりゃ。それは確かに気持ちが悪い。
センチ単位のズレもなく打ち込まれるサーブ。これまで味わったことのない経験でありましょう。
この話を聞き、他の2人はそんなことあるわけないだろうという反応。しかし・・・

え〜と・・・レシーブしやすい方がコンビネーションに繋げやすいかと思ったんだけど・・・
少しくらいバラけた方がよかったかな?

いやいや。普通はバラけるものなんですよ。
確かに確実性を期すためなのか、取りやすさを考えたのか緩いサーブであるが・・・それでもこのズレの無さは異常である。
金田のサーブレシーブを褒めていた下平くんだが、自分の方がよっぽど異常なことしてますよ。

カカッ。何言ってんだオマエ。サーブが逸れたらボクが捕りそこなうとでも思ってんのカ?
本気で打って来いヨ。サーブでポイント奪ってみロ
このコートのとこに落としてもいいゼ。全部上げてやル。選抜のリベロ。ナメるナ。

てな感じで、いきなり金田と下平くんの対決みたいな雰囲気となってしまいました。
他の2人はコートから出る。本当に金田一人でコート全てをカバーするつもりのようだ。

コートの中央付近に陣取っている。普通に考えたらコートの両コーナーに速いサーブを打ち込まれたら回り込むのは難しい。
しかしこの長い腕。本当にコートのどこにでも届いてしまいそうである。
何であれば片方の腕を短くしてもう片方を伸ばすぐらいやってきそうな雰囲気まである。恐ろしい!!

レシーブに対して絶対的な自信がある金田。
その金田がわざと取りやすい球を打たれるなんて耐えがたい屈辱であった様子。プライドというやつですな。
これは下平くんも本気でかからなければまさに失礼というものである。
だから狙う。普通ボールが落ちない場所に落とす!!と。

さっきまでより断然速いサーブを放つ下平くん。さっきまで加減していたのはこれで間違いない。
が、ただ速い球ならば金田は片手でも上げてくる。
低く速く打ち込まれた球であるが、その打ち出しを見た瞬間に金田は走り出している。
そのままいけば拾われる・・・と思いきや、下平くんのサーブはネットに当たり、威力が死んですぐに落下を開始する
下平くんの自軍のコートではなく、金田の守るコートへと落下するボール。
さすがの金田も、一度走り出したのを止めてから再度飛び込むのは難しかったらしく、拾うことはできませんでした。
それでもギリギリ近くまで飛んでいるのはさすがですけどね。

さすがに今のはノーカン!やり直せと抗議が飛ぶ。やっぱりネットインは予想外に過ぎましたかね?
ゴメン。次はやらないから。そう謝る下平くん。い、いや・・・やらないって・・・

狙ってできることじゃねぇだろ・・・?
ネットの真下に落ちるネットインなんて1試合に1球あるかどうか・・・

確かに普通に考えたら出来ることではない。
が、下平くんは続けてのサーブで再びネットインを決めて見せる。これはさすがに驚愕だ。嘘だろ・・・

ボクには・・・サーブくらいしかできないから。
金田くんみたいにレシーブも上手くできないし・・・
松方くんみたいなトスも上げられないし、間白くんみたいなスパイクも打てない。
中学最後の試合もピンチサーバーで出たんだ。
結局2回戦で負けちゃったんだけど、その試合をたまたまこの豊瀬の山縣先生が見てくれてたらしくて。

アレは・・・狙ってやったのか?

どうやらこの試合でもネットインサーブを行っていたらしい下平くん。
そのサーブの凄さは名将と呼ばれる山縣先生をも動かすほどであった様子。ほほう。
まあ、ポリシーもありますし、これでスカウトするような話の流れではなさそうですな。
というか山縣先生は口下手すぎる。ただでさえ外見がヤクザ風味なのに言葉少なではいかんぞな。
練習内容をマネージャーに書いて渡しているのも喋るのが苦手だからとかそういう話か!?

練習を・・・見に・・・来んか?

やっと告げることが出来たのはそんな言葉。
ふむ。スカウトとは違うが誘い掛けではありますな。
結局予備校でいっぱいいっぱいになっちゃって練習は見に行けなかったという下平くん。勿体ないですな。
いや、それよりも今の話は間白たちには衝撃的な内容である。
スカウトのようなことをやらないはずの山縣先生が下平くんに声をかけた。これはどういうことなのか。

山縣先生はオレたち中学東京選抜より、アイツを手元に欲しがったってのか!?

これは・・・どういうことなんでしょうかね。
スカウトというわけではないと山縣先生は主張するでしょうが・・・
少なくとも下平くんはその話を覚えているし、入学の動機になったのは間違いない。
才能のある選手を誘ったわけではないということだろうか?
確かにサーブの技術はすさまじいが、それ以外はまるで駄目な感じである。
そういう磨けば光りそうな人材だからこそ、今光っている宝石よりも魅力に感じたのか。どうなのか。
下平くんの練習の様子を見守っていた感じからするとそのように思えなくはないが・・・

ボクの高校バレーは・・・きっと・・・今日、本当の意味で始まった

誰からも低い評価を受けていそうだった感じの下平くん。それが一転しそうな雰囲気。
さてさて、ここからどのような扱いをされることとなるのでしょうか。
これまではほとんど取り合う気もなさそうだった選抜3人組。
しかしこの異能を見せられれば見る目を変えざるを得ない。それは果たして好ましいものであるかどうか。気になるところですな。

それにしても松方は容姿的に大人しすぎるが、他の2人は色々と特徴的ですな。
金田は言うに及ばず、間白の耳はどうなっているのか。
というか焦ると異様にオッサンくさい顔になるな間白。早くも驚き役になる気でいるのか!?
まあマシラといえば猿の古い呼び名ですし、そういうポジションも止む無しなのかなぁ。
まとめ役に奇声役に驚き役。なかなかバランスがとれていてさすが東京選抜と言わざるを得ませんな!!

それはともかくいい感じのスタートを切った新連載ハリガネサービス。
これからの展開に期待したいところであります!!

・毎度!浦安鉄筋家族
浦安鉄筋家族、TVアニメは7月6日放送開始!!
ずいぶんと間際になってからの発表な感じですが・・・はてさてどのような出来栄えとなりますか!!

階段の青田くんは何故上の方に動いているのだ・・・!?
それはさておき、準備運動してる順子さんが可愛い。

ちゃんと病院に運んでくれるリック・ジョー。お優しい!!

・刃牙道
欠伸が止まらなかった。そのように勇次郎に告白する花山薫。

退屈してました。もう一年にもなろうかと

その一年前の出来事とは、あの範馬親子の喧嘩。
それを見ちまいましたと述べる花山薫。
偶然見ちゃったみたいな言い方してるけど、アナタ最前列まで足運んでたじゃないですか。

お二人の親子喧嘩を見終わって以来でした。
見聞きするどれもが・・・無価値というか・・・

ふむ。欠伸の原因は武蔵よりもあの親子喧嘩にあったということですかね?
それならば当人である刃牙が欠伸しているのは・・・もう一人の当人である勇次郎が欠伸をしていないのは・・・
勇次郎は長いこと強者がいない状態に飽いているし、欠伸への耐性が出来てるってことですかね?

ともかく、花山薫が評する親子喧嘩を、どこの家でもある内輪モメだと切り捨てる勇次郎。

あれを・・・平凡な家庭問題だと・・・?ご謙遜にもほどがある。

普通の親子喧嘩で報道はまだしも国が動くようなことはありませんわな。
日本だけではなく、アメリカなども動く大喧嘩。平凡と言われては困る。
・・・が、まあ勇次郎の言うことも分からなくはない。
何はともあれ親子喧嘩であることには違いないのだ。決着の仕方は前代未聞でありましたが親子喧嘩なら仕方がない。

二人の力がデカ過ぎた。故にあの日、まわりが勝手にオモシロがり、勝手に共有しちまった。
ところで花山の・・・そんな退屈してるオマエさんに――
この俺にどうしろと・・・・・・?

正体を隠していた――そのつもりでいた――サングラスを握り潰し、顔を歪めて見せる勇次郎。
なんですか?退屈しのぎに呼ばれたと知って怒っちゃったんですか?
自分は似たようなことするけどされるのは嫌なんですかね?それはそうか。

まあ、勇次郎は意外と気遣いの人ですからねぇ。
このまま話をしていて花山が退屈し始めてはイカンと思ったのかもしれない。
なので理由を作って早いところ喧嘩に持ち込もうとしているのかもしれない。さすが勇次郎!!気遣い痛み入りやす!!

さて、場所は変わってスカイツリー地下。
寒子さんは横たわる宮本武蔵を見て、くだらん風貌じゃと言い捨てる。ほう・・・

修羅場をくぐらぬ甘い風貌じゃ
幼名新免武蔵とか・・・なるほど。タケゾウがつつがなく、一人も斬らずに生きたとしたらこの風貌か・・・

なるほど。肉体はクローンで再生できてもその生きた人生観まではやはり再現できないってことですかな。
科学者たちも以外に普通な感じと述べていましたしなぁ。

勿論宮本武蔵は日本でも人気であり、寒子さんは幾度も降霊をお願いされる機会があったとのこと。

凄いものじゃぞ。武蔵の面魂は

それは楽しみでありますな。
ともあれ、ついに宮本武蔵の魂を降ろす時間となった様子。
靴を脱いで座り込み、手を合わせて何ごとかを唱え始める寒子さん。
ややあって・・・座った状態から高く跳躍する寒子さん。
地に降り立ったその姿。脱力したその立ち姿はまさに宮本武蔵のものでありました・・・!!

ついに武蔵の魂が此処に。
さあ、ここから器である肉体にどう移し替えるのか!?
ああ、五分ほどかかるというのはこの移し替え作業にかかる時間も含めてのことだったんですな。なるほど。
自分に降ろす経験は数知れぬほどだろうが、果たして移し替えは経験あるのだろうか・・・?
どのような方法を取るのか。注目であります。

・弱虫ペダル
彼に闘いを挑み、敗北していった者たちは皆こういう。
並んだ瞬間全身の毛逆立ち、足がすくんだと。

その泉田君の言葉が示すように、銅橋が先頭集団に追いついただけで集団は恐慌をきたす。
真っ先に慌てだしたのは福岡城西の大濠。お、お前かーッ!?

何だ。足が鈍くなって・・・何だこの汗。これが・・・怪道・・・銅橋

二回連続で雑魚はどけと宣言し、先頭集団にちゃんといた大濠。
だというのにようやく見せ場があったと思ったらこの扱いですよ。何回もお預けせずに、すぐこうしてあげれば良かったのに!!

大濠のことは残念であるが、まあいいや。
ともかくその先頭集団に後ろから追いついてくるのは黄色いジャージ、総北高校。
ファーストリザルト狙いの先頭はあのグループで決まりかと思われたがギリギリのところで追いついた様子。
この展開に、去年のレースを見ていた観客はこのように述べる。
総北はいつもギリギリなんだよ!!と。うーむ、見抜かれているなぁ。

とらえました先頭!!ハコガクのジャージもいます。そいつ入れて先頭は7人!!

いや、銅橋がでかくて分かりにくいのかもしれないが、残念ながら先頭は8人います。
青八木さんは目視で確認しなくてもとびだした数から抜いた数を引くことで残り何人か把握している
その発言を聞き、すげーと驚愕する鏑木。おい。引き算だぞ、おい。
青八木一と鏑木一差。ともに一、マイナスとも読める名を背負っているのにこの差はなんだ。
いやまあ鏑木は引き算以外も苦手そう何でそこで比べても仕方がないのであるが。

ともかく、ファーストリザルトラインまでのこり4km。
取るのはこの先頭集団の10名に絞られた感じである。

あ・・・てめ・・・そのジャージ。そのゼッケン。ハコガクの・・・あん時の・・・!!

さすがにレース前に争ったばかりですし、よく覚えている様子の鏑木。
やはりこうやって事前に因縁を作っておくのは大事ですね。盛り上がりが違う。
評判は聞いていたものの、初見の青八木さんはその威容に驚きを隠せない様子。

こいつが銅橋・・・"道の怪物"。確かに今まで闘ったことのある選手とはまるで異質・・・!
大型の野生動物と遭遇した時のような威圧感!!「闘っても勝てない」と感じさせる圧迫感。
でかいだけじゃない。全身から湧き出るプレッシャー・・・自信がそれを生んでいる。
スタート時は単なる大柄な男だという印象だったが、自転車に乗ることでプレッシャーを何倍にも増している!!
磨き抜かれた脚は時に金属のような光沢を放つ・・・!!
確かこいつ2年!!落車のキズも無数・・・!!なぜ去年出てこなかった・・・!?

ほう。銅橋は2年でありましたか。それで泉田君にもちゃんとさん付けしてたわけですな。
しかし去年のインターハイレース中にも追い出しレース中にもこんな巨体は見かけなかった。
落車のキズがどうこうという話もあるし、去年はケガでもしていたのだろうか?
古賀さんのように1年間休まざるを得ないようなケガをしていたとか。可能性はありますな。

銅橋のプレッシャーに怯みながら、この勝負は一瞬の闘いになると考える青八木さん。
こいつの動きに瞬時に反応できなければこちらの負けであると。
そのプレッシャー、おまえも感じ取っているか鏑木――という風に意識を鏑木に向けようとするが・・・

てめぇはハコガクのブタじゃねーか!!何でてめぇがここにいるんだブタァ!!

何でも何も飛び出したスプリンターだからに決まっているじゃないですか。
青八木さんがせっかく闘牛のようなイメージを抱いていたというのに、ブタの一言で済ませる鏑木。酷い話だ。

プレッシャーも何も感じていない様子の鏑木。銅橋と舌戦を開始する。
銅橋としても道の上でここまで口論を行うような奴は初めてなのではなかろうか。侮れないオレンジだ。
しかし鏑木はやはりここまで来てもスプリンターではないと言い張るか。というか・・・

お前の方こそそのゼッケン。15番!!ハコガクの15番手ってコトだろ!!補欠のくせによくここにいるな!!

この子は堂々と何を言っているのだろうか。
他の3桁ゼッケンの選手とかはその順位の選手だとでも思っていたのだろうか。思っていそうだな。ク、これだから天然は・・・!!
ツッコめる人が他にいないので青八木さんがツッコまないといけないのだが、鏑木のボケが激しすぎて追いつかんなこれは。

ブハ!!てめェさてはとびきりのバカだろ!!

なるほど。鏑木は天然ではなくバカでありましたか。言われてみればそっちに近い気がする。
天然は天然と言われると否定する黒田さんもそんなことを言っていた。
鏑木もバカである故かその発言を否定する。そしてオレはどちらかといえば天才であると述べようとする。
うん。まあアレだね。何とかとは紙一重と言いますものね。普通にその紙一重からはみ出してる気はしますが。

いいぜブハ!!バカを黙らせんのは走んのが一番だ。そろそろのんびり走るのにも飽きてきたとこだ。

やはり銅橋は巨漢の割には頭が回りそうな感じである。
バカと口論しても頭が痛くなるだけだし、走りで示した方が分かりやすい。賢い選択であると言えよう。
ひょっとしたら手嶋さんたちが鏑木に脚質のことを教えないのも同じ理由なのかもしれない。
たぶん言っても通じない子だと思われているのでしょうな。私もそう思います。

銅橋のプレッシャーがはね上がる。加速するつもりだ。
それを感じ取った青八木さんや他の先頭集団の選手たちは慌ててついていこうとする。
が、足がすくんで動かない選手が続発し、結果・・・銅橋の単独の飛び出しを許すこととなる。

ブォオオオオ!!

えらい怪物っぽい雄叫びをあげて加速を開始する銅橋。
今までが遊びだったかのように地面を蹴って、風を切り裂いて進んでいく。
そのバイクを左右に振りながらの加速は圧倒的。完全に後続を引き離してしまう。
そしてその後続には青八木さんたち総北の姿もあった。

間に・・・合わなかった・・・!!
同じタイミングで出たのに・・・こっちのアタックが・・・
気づいたら5m先・・・こっちが体勢を整える前に10m先・・・わかってたのに反応できなかった・・・
・・・のこり3km・・・!!これまで、なのか・・・!!

早くも悔しそうにしている青八木さん。
それとはまったく対照的になんだかそわそわしているのは鏑木。

さーて。そろそろですかー。もういいんですかー。まだですか。
引きますよ?いいですか青八木さん。あれでしょ。ここから追い上げる作戦なんでしょ。
聞きましたよ。総北はいつもギリギリなんでしょ!?

何だか知らんが妙に可愛い顔してそんなことを述べる鏑木。
なるほど。銅橋はやはり正しい。こいつは・・・とびきりのバカだ!!
決まってもいない勝負を頭で考えるようなことはしない。
相手が誰であろうと恐れる気配のない鏑木。なるほど、これは不確定な頼もしい要素と言えなくはないですな。

あの程度のブタ加速。オールラウンダーのオレでも追いつけますよ!!

どこまでも自信家。銅橋のあの走りにも追いつけると述べる鏑木の走りはいかなるものか。
実のところ、青八木さんはタイミングを合わせての急な発進は苦手なんじゃないかと思われる。
酸素吸って体幹膨らませるのに時間かかりますからねぇ。
なので、ここは鏑木に引かせて追いついたところで膨らんで勝負をかけるようにしてもらいたい。
なんだか既に気弱になりかけてますが、まだまだ青八木さんも戦えるのだと信じてますからね!!

・クローバー
ゲンゲン襲撃から一夜が明け、決勝戦当日。
この決勝戦の勝者が王者春木チームへの挑戦権を得ることとなる。
ミサキチームは一人欠員のため不戦敗。綾瀬チーム一勝という状態で始まることとなる。
うーむ、先にカウントされてしまうのか。やはり2人分戦うとかそういうのはナシなんですな。

綾瀬チームの先鋒は綾瀬チームの頭脳、榎本和彦
メガネとかかけてるし、いかにも頭脳系といった感じである。メガネとかかけてるし。

対するミサキチーム。先鋒は・・・4人全員、オレが行くと言い出す。
皆いろいろと昂っているようですなぁ。
負けられないという想いや、ゲンゲンの敵討ちという想いが溢れていそうな感じである。
それらがなくても同じような争いしてそうな気はするけど、まあそれはそれだ。

しかしそうやって誰もが譲らずにいるうちに、一人の男が前に出てくる。
そこに現れたのは顔をボコボコに腫らし、熱まで出ていたはずのあの男。

ま・・・まさか。ミサキチーム先鋒は怪我のため欠場と思われていたあがり症ボウズ源元だあ!!

なんとまあ。その体で戻ってくるとは。
いや、確かにゲンゲンなら戦えるんじゃないかとは思ったが・・・
病院に行くと見せかけて戻ってくるこの流れは想定外でした。カッコイイ出方しやがって。
司会には未だにあがり症ボウズとか言われてるけども。

オレはよ・・・コイツらに借りを返さねェといけねェんだよ。

まあ襲撃されて一番怒っているのはゲンゲン当人でありましょうわな。
それに襲撃した奴が誰かは既に判明したらしい。
月明りで一瞬、右腕の内側にクモのタトゥーを入れた奴がいたのが見えたゲンゲン。
その目撃情報からそれは綾瀬チームの榎本であると知る。

へのもと・・・この卑怯もふが・・・どんなインヒキしてほオレには勝へねェそ。

顔が腫れてまともに喋れないゲンゲン。しかしその目は死んではいない。
不戦敗もしっかり取り消され、ゲンゲンの出場は認められたことですし、いよいよ決勝戦の開始だ!!

源のヤツ、あの腫れじゃ右目ほとんど見えてねェな

たしかに腫れで塞がっている感じですな。
それは榎本にもすぐ分かったのか、ゲンゲンの右側から左拳で殴りつけてくる。さすがにえげつない。

手負いで片目を塞がれ熱もあるゲンゲン。
この状態で戦いを挑むのはどうなのか。いや、でもゲンゲンならそれでも無理矢理勝ってくれるのではなかろうか。
頑張って榎本のメガネを吹っ飛ばしていただきたいものである。

・実は私は
今回は藍澤さんのお兄さんこと、藍澤涼のお仕事タイムから始まります。
まあようするに学校の調理室に忍び込んで食材を盗んでいるだけなんですが。
本人が言うにはこの学校のセキュリティの甘さを教えるためのボランティア活動であるとのこと。
そんな言い訳が出てくるあたりがやっぱりダメ人間でありますな。

角女――茜ちゃんや藍澤さんがいないことを確認して立ち去ろうとする藍澤兄。
が、そこで現れたのは別の角女――新しい角が仕上がったので装着している華恋ちゃんである。
そういえば茜ちゃんに外されてからずっとつけてませんでしたな。一度外すとダメになるものなのか?

何にせよ、別の角女に見つかったということで驚愕の藍澤兄。
本当は天使であるし、性格もこの上なく天使なのだが、悪魔になってしまっていると思い込んでる厄介な天使の華恋ちゃん。
「調理室の幽霊」という噂を作り上げている藍澤兄にも容赦なく厳しい言葉を浴びせかける。
そう、貴女という存在はもう終わりなのよ・・・と。

これが・・・「調理室の幽霊」・・・
ずっと成仏出来ず、この学校をさまよっていたのねー!!
大丈夫よ。きっと私が成仏させてあげるから!!

元天使・・・現悪魔として頑張ろうとする華恋ちゃん。うん、それはたぶん悪魔の仕事ではないと思う。
というか相変わらず華恋ちゃんは情報に疎いというか何というか。
茜ちゃんは千里眼でほとんどのことを把握しているというのに、この情報格差は一体どうしたことか。

というわけで、危機を感じた藍澤兄はいつものように妹の藍澤さんに救難信号を出す。
藍澤さんは藍澤さんで電池切れ寸前だったみたいだが・・・相変わらず燃費が悪いようですな。

どうやら兄は妹から生活費を支給されているらしい。うむ、ダメな兄貴だ。
そして普通にそれで足りなくて調理室に忍び込んだり、更なる無心をしているらしい。とことんダメな兄貴だ。
そんなダメな兄から、悪魔を名乗る角女に捕まったという報せが入る。

いつものことではないか

バッサリ切り捨てる藍澤さん。まったくもってその通りだから困る。
さらりと見捨てようとした藍澤さんであるが、兄からのいつもの角女とは違うという言葉が気にかかる。
ふむ。そういえば藍澤さんは角をつけた状態の華恋ちゃんは知らないのかな?
でも生徒会長のことは事前に知ってたらしいが・・・華恋ちゃんがいつから悪魔の角をつけてたのかが問題ですな。
それはさておき、いつもと違う角女と聞いて藍澤さんが想像したのは・・・

まさか・・・空腹時の校長!?

なるほど。確かにいつもよりも遥かに禍々しかったですものね。
しかしあれは空腹というよりは甘いものに満たされていないという感じでまた何か違うような。
追及すると薬物患者みたいな表現になりそうなのであまり言わないでおきますが。

調理室に藍澤兄を連れ込んだ華恋ちゃんは料理を行っている。お、唐揚げですか。いいですな。
きっと生前おなかいっぱい食べられなかったのだろうと考えている華恋ちゃん。
成仏させるために頑張っているようですな。
その裏では華恋ちゃんと茜ちゃんを間違え、茜ちゃんが料理している!?と驚いている藍澤さんの姿があったりするのだが。
何にせよ、お昼がまだでお腹を鳴らせちゃう華恋ちゃん。
それにより、角女は空腹であるという情報が藍澤さんに入ってしまう。やはりかぁぁあ!!

驚き慌てて援軍を呼ぶと告げる藍澤さん。更に温かい言葉まで兄に投げかける。
ダメ兄貴バレしてからずっと冷たい態度を取られていた妹からもらう久々の温かい言葉。
これは相当にヤバイ状況なのではないかとさすがの藍澤兄も認識したようだ。
いや、実際は全然なんですけどね。勘違いは怖いワァ。

色々とややこしい子が集まって、自分の考えのままにコトを進めるから暴走が止まらない。
やはりこういう時はツッコミ役がいないとまとまらない。
ボケに対してツッコミが少ない現状でありますが、朝陽には頑張ってもらいたいものですな。

というわけで、藍澤さんが援軍として朝陽たちに声をかける。
ふむ。まず声を掛けたのは朝陽、葉子さん、紅本先生の3名か。
朝陽と葉子さんでは正直本当の荒事には頼りないが、逆に紅本先生ならば1人で何とでもしてしまいそうである。
そしてボケ空間の納まりがつかない時は朝陽のツッコミで何とかオチまで行くことができる。うむ、この2人は重要だな!!
葉子さんは・・・うん、可愛いな。うん。

ともあれ、角女が料理しているという情報を聞いた葉子さんたち。即座にないないと返してくる。そりゃそうだ。
紅本先生が言うには、あのババァはどんな状況でも自分で作らず他人から奪うぞ?とのこと。そりゃそうか。

紅本先生でさえ未体験の出来ごと・・・なるほど。それほどの異常事態ということか・・・!!

安定の藍澤さん。危機管理が万全すぎて危うい子である。
一応、念のため母親に聞いてみるという葉子さん。
しかしここで母から返ってきた言葉は驚きの事実でありました。白神父こと源二郎の額のキズが疼くその事実とは・・・!!

・・・忘れもしない。あれは1999年7の月・・・
茜ちゃんがわざわざ海外から取り寄せたマカロンを源二郎さんが食べちゃった時よ・・・
怒りに我を忘れた茜ちゃんが急に料理を作り出して・・・その料理を真ん中に置いたの・・・
そして空から、何かとんでもないものを召喚しようとしていたわ・・・!!魔法陣の周り踊りながら。

まさかマカロンの仕返しに恐怖の大王を召喚しようとしていたというのか!?
こりゃノストラダムスもビックリである。
一応、白神母こと桐子さんが隠し持っていたマカロンを出したことで召喚は止まったらしいが・・・
さりげなく桐子さんもマカロンとってたんですな。無事に済んでいてよかった。源二郎のようにキズを残されずによかった。
というか源二郎。結構前の話だろうに、その時から今のような姿なんですな。
結構前ってのがどれくらいかというと、もう恐怖の大王を知らない世代が高校生になるぐらい結構前である
ああ・・・こういうジェネレーションギャップは何だかショック受けるなぁ。紅本先生ならずとも。

とにかく・・・茜ちゃんが料理してたってことは、あとは・・・
踊り始めた時・・・それが全ての終わる時よ

無暗に緊張が走っている。
まあ、隕石で地球を滅ぼそうとしたことが最近あったばかりだし、茜ちゃんならば何をしてもおかしくはない。緊張もするさ。
実際は本当に何でもないことなんですがなぁ。やっぱり誤解は怖い。

調理室では華恋ちゃんが成仏させるために頑張っている。
食事がダメならば他の手段で成仏してもらおうとのこと。
藍澤兄の要求は金・・・よりも女。ふむ、そちらの欲求の方が上でありましたか。
そうでもなければ外部ユニットを女性型にするなんて変態的なことはそうそう出来ますまい。
そして外部ユニットが女性型なので華恋ちゃんはすっかり相手を女性だと思っている。
自分も女の子なのに?と思いながらも趣味嗜好は人それぞれよね!で納得する華恋ちゃん。天使だ。

フフフ・・・貴女のその願い・・・私自ら叶えてあげるわ!!

そう宣言してせくしーぽーずを取ろうとして・・・恥ずかしがってやめたりを繰り返す華恋ちゃん。
おぉ、その動き。まるで踊っているかのような姿である。
これを伝え聞いて、世界滅亡の危機と驚嘆する葉子さんたち。えらいこっちゃ。

当然のことなのかどうか、華恋ちゃんも色気無い組の様子ですな。
まあでも色気はさておき、恥ずかしがる姿はとても可愛らしいと思いましたのでこれはこれでOKですけどね!!

しかし藍澤兄を納得させることは出来なかった様子。
俺の命とるならせめて痴女を連れてきてくれとのこと。そうか。
まあ痴女はさておき、そういう要求をはっきり述べるのは大事なことである。
おかげで調理室内での誤解は解決の方に向かおうとしている。
藍澤兄は実は命の危機には晒されていなかった。それに藍澤兄自身が気付いたことにより・・・

安心したためか、藍澤さんとの通信を切る藍澤兄。
突然の通信途絶に狼狽える藍澤さん。そして、覚悟を決めたかのように動き出す紅本先生。ど、どちらへ!?

決まってんだろ。聞いてりゃあのババァは今、おかし切れの時より・・・ヘタすりゃ隕石の時よりやばい状態。
私じゃ歯が立たんかもしれねェけどな。
でもな、藍澤の兄は生徒の家族。
・・・それに、あのババァは私の身内だ。なら身内の私が止めてやらなきゃならんだろ

ふむ。やはり紅本先生はいいことを言う。
先生として人として非常に尊敬の出来るお方である。
そして、この身内という言葉が藍澤さんを奮い立たせる。

全ての同胞に告げる!!
私は地球潜伏作戦第08小隊所属、藍澤渚だ!!私ごとで大変恐縮なのだがどうか聞いてほしい!!
地球の悪魔なる種族に私の兄が捕まり、命の危機を迎えている!!
私の兄・・・藍澤涼は人格者とは言いがたいし、諸君にも多大な迷惑をかけてきたことだと思う!!
私とて一兵卒として出過ぎた願いとはわかっている・・・
だがもし・・・もし諸君が私を・・・私の兄を同胞と・・・家族の一員であると思ってくれるのならばっ・・・
どうか兄上の救出に力を貸してほしい!!私のたった一人の兄上の救出にっ!!

これは良い演説である。
兄のことはさておき、藍澤さんの頼みであるならば動かない理由はない!!そう思わせてくれる。
ううむ、これもまた日頃の行いの良さってことなのかもしれませんがね。
そしてこの叫びは藍澤さんの同胞だけではなく、葉子さんたち友人たちも動かす。
しかし宇宙人と言う事情を知っている人が聞いてるのならいいけど、いきなり虚空に向かって叫び出すのはどうなのだろうか。
知らない人が偶然見ていたらとても怪しい光景に思えたでしょうな。

ともあれ、更なる援軍を率い、武装も整えて調理室へ赴こうとする一向。
藍澤さんはスコップを構え、紅本先生は特攻服姿となっている。やっぱりそれが万全の装備なのか!?
さらに獅狼、みかん、凛ちゃんといったメンバーを加えて意気軒昂。
ドラゴンも含めてみんな気合を入れた顔をしています。スコップで隠されている朝陽と葉子さんは除いて。
いやまあ、葉子さんも気合は入れているようなのだが・・・うむ、まあ可愛い。うむ。
でも木刀などの武器よりも葉子さんが用意したアメの方が実際に茜ちゃんに対する時は有効そうだから困りますね。

兄上・・・どうか見てほしい。
校長という強大な力から今まさにこの瞬間。兄上の命を救おうとこれだけの人々が動いてくれている。
通信は途絶え、状況は絶望的・・・だが、何としても助けてみせる!!
だからどうか、無事でいてくれっ!!

悲壮な願いをこめて調理室へと赴く藍澤さん。
残念ながら・・・そこにあったのは思い描いていたのとは全く違う光景でありまして・・・
酷い目に合うどころか、華恋ちゃんをいいように使ってくつろいでいる兄の姿があったわけでありまして・・・
うむ。無事でいない方が良かったという話でありましたな。
これだけ多くの人を騒がせてこの結果。身内としては頭を下げるしかない!!本当に大変ですなぁ藍澤さんも。

それはそれとして決戦としての気分が盛り上がっているので茜ちゃんを狙う紅本先生にみかん。
そっちはそっちで楽しそうだが、珍しく茜ちゃんがとばっちりを受ける形となりましたな。ハハハ。

さすがに朝陽は途中で勘違いじゃないかとは気付いていたようであるが、止めることができずにいた。
うーむ、急な出来事に対するツッコミは強いけど、もしかしてという気付きではいかんかったか。
ツッコミは場の呼吸が命ですからねぇ。何か急変するような流れでなければさすがの朝陽も指摘のタイミングがなかった様子。
ふうむ・・・朝陽にはもっと精進してもらいたいものですな。ツッコミの。

・侵略!イカ娘
見た目はさておき、コラボメニューは原作愛がある方がファンとしては嬉しいですわな。
マニアックな品ぞろえと言うのもまた良し。

ノリノリな千鶴さん。好きですねぇ。セットとか使わなくてもアクション出来るのは強みですな。
ヘタするとカメラにも収まらない動きをしそうになるのが困り所ですが!!

・囚人リク
周龍の活躍により船の手配という難題は解決した。
房が違うので遅れて知らされることになった田中一郎であるが、嬉しそうな様子ですね。
それはレノマさんが根尾を殺さずにおいたことも原因の一つであるかもしれない。

成長したな

ふむ、さすがに脱獄組でも唯一の大人なだけあり、仲間の成長を嬉しく、そして微笑ましく思っているようですな。
それは次のヘリのロック解除作戦の話をしている時にも滲み出てきている。
まずは備品室に発火装置を木工場に持ち込む。そのための発火装置は既にできているかと問う田中一郎。

レノマ「んなもんとっくにできてる!」
田中「さすが!じゃあ木工場まで運べるか?」
レノマ「わけねえよ」
田中「さすが!やはり成長した男は違うな」

なんだか知らないがグイグイ来る田中一郎。そんなに褒めたかったんですか!?
リクに言わせると、それだけ船の問題を周龍がクリアしてくれたのが嬉しかったんだよとのこと。
ふーむ。常に頭を悩ませてきている田中一郎ですからねぇ。
自分が解決策を出すことなく、難題をクリアしてくれた。それは大変喜ばしいことでありましょう。
そりゃあ何だかほっこりするような笑顔も見せてしまうくらい喜ばしいことなんでありましょう。いい笑顔してるなオイ。

というわけで、ヘリのロック解除のために発火装置移動作戦開始となります。
極楽島No.1の調達屋であるレノマさん。
持ち込む方法は前にも言っていたように、本のをくりぬいて内部に仕込んで持ち込むというもの。
工場の生産性を上げるための資料本だと言えば、自分の出世に繋がることに貪欲な谷村看守部長は簡単に食いついてくる。
うーむ、相変わらず見透かされているというか、扱いやすい人ですな谷村看守部長殿。

しかし昔須藤くんが持ち込んだ時もそうだったが、持ち込んだ本は工場でチェックされることになる。
本を開かれたらこの仕掛けも一発で見破られるのではなかろうか。

その通りだ。そこがポイントだ。お前も覚えてるだろう。あの金属探知機を

ほう。そこで金属探知機が出てきましたか。
薄刃ナイフなどの危険物を持ち込ませないようにそういうチェックをしているのだそうな。
ふうむ。やすりは髪の中に仕込んで持ちだせたのにねぇ。人に探知機向けたりはそうそうしないということか。

それはさておき、発火装置も金属を使っている。
逆に言うならば、その探知機の目さえ潜り抜ければどうにかなるという話でもある。
信頼できるハイテクに頼り切っている。そこが盲点となっているとレノマさんは述べる。

その油断を突く。中身はパラ見しかしねえ油断をな。見てろ。必ず成功させてやる

というわけで、その持ち込み作戦当日。
用意した本は2冊。中をくり抜き、発火装置を仕込んだ1冊と特に仕掛けのない1冊だ。
まずは仕掛けの無い1冊を提出。こちらは当然金属探知機にも引っかからない。
そして推測通り谷村看守部長は中身をパラ見しかしない。何が書かれているかはほとんど把握しておるまい。

という状況でもう1冊の提出。
さすがのレノマさんも緊張しているのか汗が滲んでいる。
そしてケースを掴む形で仕掛けの無い本を受け取ったので、中身を落としてしまう。あ。
足元に落ちた本。それを振り向くときに蹴って遠くに飛ばしてしまう。おやおや。
まあ、あのレノマさんがここまでどんくさいことしたりはしませんけどね。当然この一連の流れはわざとであります。

本を拾い上げるためにしゃがみ込む。
自分の身体で遮蔽を作って目隠しにし・・・素早く2つの本のケースと中身を入れ替える!!
これはまた器用なことをするものである。イリュージョンでございますな。

確かにこれならばケースこそ違うが同じ本を確認させることができる。
いや・・・ケースのまま探知機で確認するのならそれでいいが、さすがに中身は取り出しているわけだしそれは無理があるのでは?
と思いきや、ケースから出てきたその本は、入れ替えたはずなのにケースと同じ表紙の本となっている。えええ〜〜!?

天野も思わず百面相となってしまう一連の流れ。
手品のタネを知らない観客としては当然の反応ですかな。
一方の、手品のタネを知らされているリクは緊張の面持ち。

レノマさんが仕掛けたトリック。
それは2冊の本を事前にバラバラにし・・・ケースを用いて1冊で別々の本に見せるというもの。
さすがに手品のような行動なだけあり、文章で表すのが非常に難しい。
正直絵で見てもよく分からない感じはなくもない。
2回目はパラ見しなかったのだろうか?中身が上下逆さになってて不審に思わなかったのだろうか。
そのために取り落としたフリして時間稼ぎして中身をチェックさせず、探知機だけにさせたということだろうか。ふむーう。

なんだか知んねえけど・・・すげぇ!!1冊に2冊の顔が!!同じ本をチェックさせた!!

うむ、なんだか知らないが凄い!!
この仕掛けにより、見事に持ち込み作戦を成功させるレノマさん。
最強の調達屋の名は伊達ではありませんなぁ。さすが!

・オーマガ町の怪
まさかの突然のいい話
口が悪いのはどうかと思うが、お互いがそれで幸せであったのならそれはそれでありますな。
歩もたまにはいいことするのだなと感心した!!

・ANGEL VOICE
広能が倒れたため、試合を中断しての給水タイム。
さすがに高校生が試合中にバタバタ倒れたとかになるとシャレにならないですしねぇ。これは止む無し。

天城が言うには、他のチームを圧倒する運動量が市蘭の売りとのこと。

だからあいつらは・・・オレが知る限りどんなチームより真剣に水分の取り方をトレーニングしてきた。
その市蘭の中から脱水症で倒れるやつが出るんだからな

キツイ試合であるということは否が応でも分かる。
だが、それでももう試合は延長後半。残り8分である。
この休憩により最後まで走るだけの力は取り戻せた・・・かな?

選手を送り出す黒木監督は思う。

オレは、お前たちは船学に勝るものを持っていると思っている。
それはお互いがお互いをよく知ってるということ
高畑がまとめてくれたこのチームは部員数が少ないこともあって常に同じ仲間と戦ってきた。
お互いの考え方や閃きを共有してきたんだ。
成田――お前は知っている。乾がどこにパスを出すか。
脇坂――お前は知っている。今この瞬間、所沢がどこにポジションを取っているかを。
そして百瀬――お前は知っている。チームの1人1人がどういう気持ちでピッチに立っているかを。
これだけ個性が強いやつらが集まったのに、チームワークでは間違いなく船学を上回っているんだ!!

それもまた市蘭の強みでありますな。
選手が少なく控えも少ない。しかしそれによって出来上がったチームワークは凄いものがある。
交代で入った丹羽もまた、広能の魂を受け継いでいると述べ、その分の頑張りを見せている。おぉ。

丹羽の言葉も良いが、伊能の「やるなぁコイツも」という言葉がいいですな。
もということは広能も認められているってことですな。
船学の未来のエースかもしれない男に認められるとは・・・広能も成長したものだ。

さあ、丹羽の活躍で船学の攻撃を防いだ。反撃の時間だ!!

所沢から二宮さん。そこから百瀬、乾と繋いでゴールに突進。
このまま成田に・・・と思わせて、左から入ってくる尾上へとパスが渡る。母親も見守っているぞテルヒサ!!
そして尾上はダイレクトで成田にパスを出す・・・が、ここは間に入られクリアされてしまいました。惜しい。

いいぞ市蘭!!クリアはされたがどんどんいい形が作れるようになってきてる!!

観客の中でそのような声を上げる者がいる。
本来は船学の応援に来たはずなのに、思わず市蘭の応援をしてしまっている。
いや・・・今の想いはまさにどっちもガンバレといった感じでありましょうか。

どっちが勝っても胸張って言えんだろ。「こいつらが千葉の代表なんだ」――って

ふむ。ようやく市蘭も観客たちに認められた感じがありますね。
そしてこの試合そのものが素晴らしいものであると認められたわけでありますね。嬉しいことである。

観客の応援に熱が入り、試合の方も攻防が目まぐるしく入れ替わる。
しかし両チームとも決定機が作れない。
いつしか時間は経過し・・・残りは2分。もういくらもチャンスを作れる時間はない。

どっちが取っても・・・次の1点が決勝点!!

その認識が両チームの脳裏をかすめる。
さてさて、本当に決勝点となるのか・・・それは試合終了まで分かりませんなぁ。
それにどちらも点を入れることが出来ずPKという可能性も捨てきれない。
けれどもここはPKではなくしっかり時間内で決めてほしい所でありますが・・・どうなりますかなぁ。

・ドカベン ドリームトーナメント編
岩鬼の一発で勝ち越しに成功するスーパースターズ。
甲子園が疲れている今こそ追い打ちをかけるチャンスである。
が、そこですかさずマウンドに向かい、甲子園を元気づける豆タン。
肉体的な疲労はさておき、精神的なショックを軽減させてくれる恋女房は本当にありがたい存在である。

さて、続くのは二番の殿馬。
ここからの打線も怖い所である。1人出れば山田まで回るわけですしねぇ。

ベンチ裏のロッカールームでは小林が着替えを行っている。
山田は3回まで小林の球を受けたことで段々と持ち球がわかってきたという。
そしてこうなってくるとどうしてもナックルが使いたくなってくると述べる。やはり使わないと抑えきれませんかね?
一度後ろに逸らした以上、怖くなりそうなものだけど、使いたくなると述べる山田はやはり太い。

そこで1つ聞きたいんだけど・・・
同じナックルでも岩風の時と藤村の時とでは球道が極端に違った
オーバースローの投げ方は変わってはいないのに。

山田のその問いに、糸の縫い目に当てる指を変えてみたと答える小林。
ほう。それで球道が大きく変わりますか。
岩風相手に投げた時は縫い目に小指。これで小林から見て左に変化した。
藤村相手の時は縫い目に親指。これで小林から見て右に変化したそうな。
ふーむ。大きく左右のどちらに行くかだけでも分かれば止めやすそうではありますな。
これからは「岩風ナックル」「藤村ナックル」と命名してサインを作っていくそうな。この試合でものにしたいところである。

さて、グラウンドでは殿馬が甲子園の球を相手にして粘っている。
疲労している相手に球数を増やさせるのはいい戦い方ですな。
それでも10球目に155キロのストレートを投げてくる甲子園はさすがと言う他ありませんが。

殿馬が三振に倒れ、続いては三番の星王。
一発を打つだけの力はあるが・・・あまり活躍の機会のない星王である。
なかなか山田の前の打順ってのは活躍できなくて辛いですやねぇ。

ところが、今回はしっかり活躍してみせる星王。
この速球見逃すわけにはいかんと見えない方の目が輝く。
その結果、155キロのストレートをバットを折りながらも内野の後ろへと運ぶ。
その場所はセカンドの針とセンター三原の守備範囲。
だが、2人とも守備範囲が広かったためか衝突してのポテンヒットとなる。おやおや、これは運がありませんでしたな。

というわけで、ツーアウトランナー一塁という状態で山田が登場。
一発が出ればこの回一気に3点を得ることとなるが果たしてどうなりますか。
甲子園にとっては正念場と言える場面でありますな。

・バチバチBURST
鯉太郎、善戦。
主人公がデカデカと煽りで善戦と言われるのもどうかと思うが、取組前のことを考えれば止む無しか。
いい感じに押し返すことが出来てきましたし、このまま行けるか・・・?

回せ・・・止まるな。尽きるまで・・・潰れるまで・・・放て!!

必死に押し込もうとする鯉太郎。
そのひたむきさはやはり見ている人たちにも伝わる様子。
取組前は静まり返っていた会場が、段々と鯉太郎の勢いに呑まれて熱くなっていく。ドワアアアアアア!!

客の声が鮫島の背中を押し始めた・・・ここにきて王虎に対して溜まっていた違和感が溢れ出したな・・・
まだ拙い中身で絶対者を演じてきたツケ・・・
初めは大横綱の血を受け継いでいるという説得力を纏っていたが、所詮土俵の上では裸一貫。余分なモノは枷にしかならない・・・
本物を受け継ぐ者の前では、いずれメッキは剥げ落ちる。
王虎の悲劇は・・・全盛期の虎城を・・・知らないコトだ・・・

まさにそれが悲劇でありますな。
全盛期の、横綱になる前の虎城は本当に凄かった。
人格面でも相撲面でも非の打ち所がない。
暴れん坊だった火竜をも成長させる人間的魅力に溢れた人物であった。
王虎もその時の虎城を見て育っていれば今のようなことにはならなかったかもしれませんなぁ。

山崎記者の言うメッキというのは、今まで王虎が纏ってきたいい子ちゃんの顔でありましょうか。
それが剥がれ落ちたとき中から出てくるのは何か。石ではなく、何か闇のようなものが溢れてこないか。心配である。

さて、鯉太郎の猛攻は確実に王虎にダメージを与えている様子。
とはいえ鯉太郎のスタミナも残り少ない。どこまで持つか。

まだだ・・・まだ!!
認めるか・・・俺を・・・見ろ・・・見ろ!!王虎ー!!

本場所の取組で敗北し、もはや眼中にないという扱いをされた鯉太郎。
やはりその時の悔しさは今も残っているようですな。
一度敗れても這い上がり、更なる強さを得て立ち向かう。王虎としては考えられない相手でありましょう。

うるせーんだよ・・・雑魚が・・・

鯉太郎の突進に合わせ、迎撃しようと動き出す王虎。
突き出される右腕。しかし鯉太郎は冷静にこの腕を払い上げる。
この追い詰められた状態でありながら頭の中は冷静だと言うのか!?見事なものだ・・・

王虎の腕を払い、身をかがめてかえる跳びのような動きでブチカマシを決める鯉太郎。
これをまともに受けた王虎は・・・ついに土俵際に足がかかる。詰めた!
よもやここまで押し返すとは・・・これはさすがの王虎も余裕がなくなってきた感じでありますよ。
あまりのことに昔のことを思い返してしまうぐらいに余裕がなさそうだ。

いい・・・剣市・・・あなたは大横綱・虎城の息子なの。何をやっても皆そう見るの。これはあなたの背負った運命なのよ
お父さんの・・・大横綱・虎城の名を・・・血を・・・決して汚さない人間になりなさい。

小さなころから母親にそのように言われて育ってきた王虎。
どんなもんだろうと思える発言だが、皆がそう見ると言う発言は正鵠を射ている。
実際、偉大な父親を持つ子というのは何をしても父親と比べられてしまう傾向にありますからねぇ。
大横綱・虎城の名は日本全国に知れ渡っており、その子が背負う期待は半端なものではないのが伺える。

後藤剣市。さりげなくフルネームが登場。
情けない姿を見ており、内心嫌っている父親と比べられる相撲。
そりゃ好きになれるはずもない。相撲は嫌いだと述べる剣市の気持ちも分からなくはない。
だが、それでもやはり相撲という道を選んだ剣市でありました。しかしそれは・・・

ただ・・・ただそれは・・・纏わり付く大横綱の血を・・・払拭するための選択。
初めは虎城の名を巧く利用すればいい・・・いずれ俺があの偽物よりも優れていると証明される。
俺は虎城とは違う・・・虎城とは・・・違う・・・

負けたら終わり。信念を曲げてまで築き上げたものが崩れ去ってしまう。
その恐怖に震えていた晩年の虎城。
違うといいながらも、敗北することに嫌気以上のものを感じていそうな王虎。
さてさて、ではそうなると何が違うというのか・・・

メッキが剥がれて本当に黒いものが噴き出しそうになっている王虎。
このままで終わることはないでしょうが、一体何をしてくるのか。怖いが注目したいところです。

・ペーパーブレイバー
いいシャツ着てますな左葉さん。NIKU

特に意識してない相手だからって素直にかわいいと言える左葉さんのメンタルは少し羨ましい。
八兵衛ちゃんの反応はどういうものと解釈すればいいのか・・・

最近の子だとわらしべ長者も知らない子はいそうですな。
盗賊でも人々に与えてまわる者だっていたりするっスよ。

それにしてもこの展開は・・・気になりますね。
うーむ。八兵衛ちゃん、やっぱりそういう意識がなかったわけではないんですな。
どのような過去があったのか気になるところである。
左葉さんを含めての未来の展開も気になるところである。

・錻力のアーチスト
4回表、四番弐織のタイムリーで1対1の同点に追いつく桐湘。
蛮堂は今大会初失点となるそうな。さすがにこれだけの球を打てる高校生はそんなにいないですわなぁ。

猛獣使いこと桃ちゃんのサインを無視してストレートを放り、打たれた蛮堂。ショックは大きい。
桃ちゃんの方も何だか苛立っていそうな雰囲気ですな。机を蹴るだけでは収まらないか。

何たる不覚。桃ちゃんが俺に与えてくれた1点を失っただけでなく、桃ちゃん以外の人間に心を動かされてしまうとは・・・

何を言ってるんだこの男は。
毎度のことだけど改めて言わざるを得ない。何を言ってるんだこの男は
まあ、今回の発言は今までとは少し毛色が違うみたいですけどね。

渾身のストレートを打たれたのにもう1度キサマと相対したいと願ってしまう。
俺の心は桃ちゃんに捧げたというのに。クソッ。揺れるな!俺の心!!

本当に何を言い出しているのだろうかこの男は。
まあ、男子たるもの好敵手に巡り合って昂るのは悪い話じゃないと思うのですよ。
それと男女間の恋愛は別物なので混ぜ合わせてはいけない。一途なのは本当困りものであるな!!

揺れる蛮堂。そのためか集中力を欠き、球が緩くなる。
その迷いをギョロリとした目で捉え、一・二塁間を破るヒットを放つ頭木さん。
おぉ、これでこの回2点目。ついに逆転でありますな。いい感じだ。

殊勲者である弐織がベンチに帰還。ハイタッチで出迎える選手たち。
清作もようやくそういうものがあると学んだのか、照れながら手を上げる。普通にしなさいよ。
まあ、おいおい慣れていくことでありましょう。慣れてくれないといつ天然が飛び出すかわからなくて困るしね。

迷いを見せている蛮堂。
しかし、桃ちゃんの悲しそうな顔を見て吹っ切れる。もう2度と心移りはしない!!と。そ、そうか。
崩れるかと思ったら、しっかりと立ち直ってきましたな。
このぐらいの精神的なタフさがなくては一途な恋など出来ないのかもしれませんなぁ。

スリーアウトでベンチへと戻る蔡理ナイン。
他の選手は蛮堂に打たれたことについて気にするなと声をかける。やはり男の子には気持ちが分かってしまうということか。
しかし、肝心の桃ちゃんはやはり機嫌を損ねている様子で・・・ぬぅ・・・

倦怠期はどんなカップルにも訪れる。この試練を乗り越えてこそ絆が深まるというもの

どうやらすっかり立ち直った様子の蛮堂。安定の何を言っているんだ感が戻ってきました。やっぱりタフだなコイツ。

さて、四回裏。蔡理高校の攻撃。
この回から桐湘の投手が之路さんから喜多さんへと代わる。
蔡理の打順は二番から。四番の蓬莱に回る厳しい打順であるが・・・せっかく逆転したことだし、頑張ってほしい。
弐織と気合を入れ合う喜多さん。いい感じに燃えているようですな。

喜多さんが出てくると観客の女子が沸き上がる。
之路さんの時より多いが・・・いやまあ、これは喜多さんが人気なだけでね、之路さんが悪いわけじゃなくてね。たぶんだけど。

チーム一丸で逆転した後、之路主将にたくされたマウンド・・・
この1点リード・・・守りきってみせる!!

気合の入りが違う喜多さん。
その初球はスライダー。球速こそ120キロほどであるが、打ち気に逸った蔡理の打者はこれを引っかけてしまう。
打たせて取るタイプの喜多さんとしては完璧な立ち上がりですな。
打球を処理した柊もノリノリである。イヤァオ!!

何だか之路主将の時よりノビノビしてますね

うん。まあ何故かは言うまでもないですけどね。言ってやるな栗原くん。

さて、続いての三番。こちらはじっくりと見ていく様子ですが、その相手に対しインコースギリギリの球を放る。
ふうむ。球速こそないものの、コントロールは見事なもののようですな。
之路主将と違って丁寧なピッチングってことだ。

お前、清作の天然が伝染ったか・・・?

ザクザクと之路さんを追い詰める栗原くん。
単に喜多さんを褒めているだけなのだろうが・・・これはまさに清作風である。天然の伝染とか怖すぎる!!

左のアンダーというめったに見ない特異性。
それにコントロールの良さと変化球。それらを組み合わせたのが喜多さんの武器である。
之路さんとは色んな意味で対照的であり、二番手投手としてはなかなか面白いと言える。

この回のポイントは四番の蓬莱・・・その前の打者にあえて武器を見せる。

タイミングさえ合えば打てると踏んだ打者に対し、クイックモーションでタイミングをずらす喜多さん。
さらに縦に落ちるカーブで慌てて振ったバットも触れることが出来ずに空を切る。ほほう。なかなかに多芸ですなぁ。

打者が勝手に読みあいを複雑にしてくれれば好都合だ

武器を先に見せるのにも利点はあるってことですね。確かにこれは推測するのが難しい。
が、之路さんに言わせると打者の蓬莱も狙いが非常に読みにくい相手であるらしい。

インコースに食い込むストレートはグイグイくる肉食系の女子。
鋭い曲線を描くスライダーはスタイルのいいモデル系・・・?
ストレートと同じ腕の振りから縦に落ちるカーブはギャップのあるウチのマネージャーか・・・?

さすがに球数が豊富だと女の子の種類も豊富になりますな。
蓬莱は狙いが読みにくというが、まさか真面目な顔してこんなことを考えているとは誰にも分かるまいって感じでしてなぁ。
その気の多い蓬莱はどのように狙い球を絞ってくるのか・・・

蛮堂・・・お前みたいに狙い球を絞りすぎると痛い目見るぞ。一途なだけじゃ他のエモノを見逃すことになる。
せっかく色々披露してくれたけど、男と駆け引きする気は無い

あえて狙い球を絞らずに、来た球を打つ構えでありましょうか。
近付いてきた子は誰でも拒むことなくアプローチをかけるとかそういう発想だろうか。
駆け引き無用。どんな子でもドンと来いってことだろうか。どうなんだ!!?

・思春鬼のふたり
小さな娘さんのいる幸せそうな普通の家庭。
本来ならば誕生日を祝って楽しい一日になるはずでした。
しかし父親はろくでもない連中に襲われ、さらに家にまで上がりこまれることとなってしまい・・・
これは危なすぎますな。お掃除人の方々の到着が待たれます。

ターゲットは不良グループ"夜刃音珠"
木田雷をリーダーとする沖大和、城戸小介、速水烈、山吹樹の五名。
障害・恐喝・窃盗数知れず・・・情報によれば今日金曜はこの界隈にバイクを繰り出しいます。

道すがらターゲットの情報を提供してくれる陸ちゃん。
そのおかげもあり、該当しそうなバイクを発見する。さすがに白雪さん。目ざとい。
そして侘救も即座にターゲットが暴れているのを発見する。

不良グループは家に上がり込んで本人たち曰く、お宝探しを開始する。
両親と女の子の3人はロープで縛られ、ガムテープで口を塞がれ、さらにナイフで脅されている。
うーむ、これはまさに悪夢といっていい状態ですな。
通帳の在処を知りたいなら両親に聞けばいいのにわざわざ女の子に聞こうとする辺りが実にゲスい。

人生ってのは楽しんだモン勝ちと主張する木田雷。
その主張だけなら間違いでもないが、他人を蹴落として楽しむのはさすがに見過ごせない。
これはお掃除依頼が来て当然な相手でありますな。やってしまえ!!

ブレーカーを落とし、闇に乗じて不良グループに攻撃を仕掛ける侘救。
ふむ、武器はどうやら代用品を使っているみたいですな。
愛用の武器じゃないだけに少し手間取りそうな雰囲気ですね。むむむ。

侘救が手こずっている間に家族3人を一瞬のうちに外へと連れ出す白雪さん。何と頼りになる人なのか・・・
本職の2人も頑張って仕留めてくださいな。
まあ愛用の武器じゃないとはいえ、素人相手に仕留めそこなうようなことはないでしょうけどね。
・・・なーんて思っていたら、甘かった。
準備良くというか、防刃チョッキのようなものを全員纏っており、1人も仕留めることができない2人。おやおや。

俺らってさー。ありがたいことにいろんな方々から目をつけられてっから用心してんだよ。
さっきもこんなメール来るしさ。これ送ったのはテメェらか?

おや、どうやら事前に警告メールが木田のところに行っていたようですな。
もちろん侘救たちがこんなメールを出すはずはない。
警察に自首を勧めるこの内容は間違いなくあの男のものでありましょう。

その予想に違わず、星野銀華登場。
どうやら銀華もこいつらが大人しく自首するとは思っていなかったらしい。
むしろそんなメールを見たら用意周到に待ち構える類の人間だとのこと。正しい分析ですな。
本来の目的は侘救たち可愛い後輩が人殺しをしないように防御を固めさせることだったわけですか。おやおや。

警察を呼んでおいたという銀華。
さすがにこの時間がない状態で銀華の妨害を受けながら5人を殺すのは不可能に近い。
そう判断して早々に退却する陸ちゃん。素早いですな。
そして残った銀華は不良グループを素手でボコボコにする。うーむ。強い。

警察に連行される木田たち。
しかし当然ながら復讐心に燃え猛っている様子。
これはこのままでは済まないかもしれませんな・・・
生かして法の裁きに任せようとする銀華の行動はどのような結果となるのか。注目です。

・いきいきごんぼZ
もう少し誘ってくれれば・・・もう一押しあれば・・・ままならないものよ!!
技野くんは最近いい方にフローチャートが振れている感じですな。

恨みつらみをそのままぶつけるのではなく、プラス方向に向ける。この考え方は好ましい。
皆がそのように考えることができれば世の中はかなりいい方に傾くのでありますがなぁ・・・
時間がかからずにプラスに傾けれるスキルは確かに欲しいぜ。

なんだか完璧超人のような方とトランプマンのような方が・・・
知らなくてもマジシャンっぽいとは感じるからよいデザインである。

・ウチコミ!!
実戦を見据えて練習に励むレン。
練習試合の時は苦肉の策として出した左の背負い。しかしこれを使いこなせるようになれば色々な状況に対応できるようになる。
こういうことを考えて練習に取り組むのがアゲアゲ八乙女メソッドである。学んでますな。

試合までに一番伸びる可能性があるのは初心者の僕の筈・・・少しでも強くなってチームの力になるんだ

レンの練習に付き合って何百回と投げられる日下部。
色々と困った子ではあるがこういう付き合いはいいんですよね。
それはさておき、そんな2人の練習風景を見て吐きそうになっている部外者がいる。

失礼・・・醜いものを見ると拒否反応を示すもので

本当に失礼なことを言っているな、オイ。
まあレンの左の背負いはまだまだ経験も稽古も不足しているので美しくなくても仕方がありますまい。
右の背負いであったならばもう少し見る目も違ったかもしれないが・・・
いや、それよりもこの2人しかいない時にやってきたのが間違いだったのかもしれませんな。
イケメン柔道軍団と言う評価はし難いでしょうな。

そんなタイミングでやってきたのはヒューマ。
こちらはルックス面では文句なしである。謎の男の評価も高い。
と思いきや、顔だけではいけないらしい。うーむ、スタイル面も採点されるのですか。厳しいな。

まあ・・・僕の美しさと比べるのは酷ですよね

いきなり服を脱ぎ、下着姿でポーズを決める謎の男。うむ、そうだろうとは思ったがやっぱり変態だったか。
そりゃこんなのがいきなり部室にやってきたら驚きで固まりますよってばさ。
それに対抗して脱ぎポーズを決める日下部も日下部であるが。
というかそれでオッケーなのかよ。なかなかやりますねじゃねえよ。まさに両者キメー。

名前より先に美しさを伝える癖があるという謎の男。そうか。
そんな変質者は、大和東工業1年の成美悟と名乗る。

じきに柔道日本一になる男です。日本一美しい柔道家に

そ。そうか。まあ・・・なればいいんじゃないですかね。勝手に。
まあそういった妄言はさておき、成美の目的はインターハイ地区予選で当たるかもしれない相手の偵察。
いや偵察と言うよりも、もっと直接的にその強さ――否、美しさを肌で感じたいらしい。きめー。

普通相手したくない感じの男であるが、挑発されるとやる気になってしまうヒューマ。
確かにうざい奴に絡まれる才能があるのかもしれませんな。イケメンは大変だ。

というわけで、クソナルシストこと成美とヒューマの取組開始。
踊るように畳の上を跳ね回る成美。動きは何だか美しく思えなくもない。畳の上でやることではないが。

そんな相手に対し、一気に仕留めようと最初からトップギアで仕掛けるヒューマ。
高速の大内刈りが決まる。
相手の左足を刈り、胴体が後ろへと倒れる。普通なら決まり・・・なのだが・・・
残った右足だけで逸らした上体と圧し掛かるヒューマを支える成美。
この柔軟さは・・・バレエか!?

残念です。美しさの最低条件は強いこと♪
即ち・・・弱い者は醜い。おえ。

ヒューマの大内刈りをこらえ、逆に肩車で後ろに投げ捨てる成美。
うーむ、うざったいし変質者であるのだが・・・強い!!
むしろ紅林とかのことを考えると変態の方が強くなれる可能性を秘めていたりするのか・・・?
日下部にはそういう方面で伸びて行って欲しいものである。変態の最低条件は強いことだ!!おえ。

・最強少女さゆり
ちゃんとさゆりちゃんにも怒ってくれる大人がいたんだと安心した。
というかここ最近のさゆりちゃんは傍若無人さが薄れていてよい感じである。
いや、人に擦り付けようとするのは十分どうかと思う行動だが。
ふすまも普通に開けている感じなのでひょっとしたら怪力要素も薄れているのではあるまいか。

教育方針でいい争いをするリコスとバニー。何だか微笑ましくてよいですなぁ。やはりこういうのが良い。

・名探偵マーニー
人が寝静まる真夜中。とある洋館でも夫婦が眠りについておりました。
しかしそこでいきなり響き渡る恐ろしげな声。
物音だけならドロボウかとも思うが、これはまさかの怪奇現象?
オカルトには否定的であるが故か、オカルト関係の事件に関わることも多いマーニー。さてさて、今回は。

え?引っ越し?

ついにこの人里離れた場所から引っ越すこととなったのか!?
まだ決まったわけではないが、いい物件があると勧められたのだとロイドさんは言う。
ふうむ。町中の一軒家か。そりゃ買い物とかも便利になるし、探偵事務所を訪れる人にとっても有難いですな。
要塞みたいにして立て籠もることができるかどうかは分かりませんが。

飲み屋で不動産屋の人と仲良くなって、ウチが不便な所にあるって言ったら色々と教えてくれてね。
ちょっと事件があって物件としてはキズモノだけど、そういうこと気にしなければかなりの掘り出し物だって。

なるほどね。物件としてはいいけど過去にその家で不幸があったりすると途端に買い手がつかなくなったりするものだ。
そういう曰くつきのものであるならば、その点以外はいい物件と勧められるのも分かるかな。

というわけで、ロイドさんから鍵を預かったマーニーが様子を見に行くことになる。
途中、面白そうだからということで合流してくるゆりかちゃん。
訪れた洋館を見た時のゆりかちゃんは何だか面白そうな顔をしております。クク。何か知ってるなこれは。

「死人の家」って呼ばれるお化け屋敷
お化け屋敷って言っても外観がそれっぽいってだけだったんだけど、二年前位に家主が消えちゃって。
それ以降物好きが何組か入居したんだけど、皆早々に逃げ出しちゃったみたいで・・・

普通ならばそういうイワクつきの建物は壊してしまうのだが、ここは有名な建築家が作ったので壊すのに反対の人がいるらしい。
ふうむ、扱いに困った物件というわけですか。こりゃロイドさん押し付けられた感もあるかな?

幽霊を信じないマーニー。とりあえず中に入ってみる。
物好きな人は一昨日まで住んでいたらしいが、今は逃げて行った様子。
ふむ、冒頭の夫婦がその物好きな人でありましたか。
不動産屋によると怖がりや細かいこと気になる人だと神経もたないのだそうな。
うーむ、ゆったりと出来る家で細かいことを気にしたくはありませんわなぁ。

ザッと見て回ったが怪しい所はないとマーニー。まあ本番は夜でしょう。
というわけで今晩はここで泊まるマーニー。ゆりかちゃんは、まあがんばってと一言残して帰る。冷たい!!
そのせいというわけでもないが、夜に怪音を聞くこととなるマーニーでありました。ふむ。

翌日、そのことをゆりかちゃんに話し、再度訪れてもらうこととする。
そして物凄く興味深そうに聞いていた前花さんにも声をかけ、来てもらうこととする。やっぱりオカルトといえばこの子ですね。

さて、洋館に向かう前に管理している不動産を訪れるマーニー。
下調べをするために情報を引き出そうとするのだが、こういう怪しい物件はヤバイ情報を隠匿されがち。
なので事前に父親は元警察であり、警察官も出入りすることがあると発言するマーニー。
まあ、全然嘘ではないから普段よりマシな交渉かもしれませんな。強調の仕方がさすがというかなんというかだが。

慌てて賃貸歴などの情報を出してくれる不動産会社の人。ご苦労様です。
その情報によると、この洋館は元々80年前に外国人が建てたものらしい。
その後、地主の若林家が買いとり自宅として居住。その後一家は高齢化と共に人も減り、甥の息子が管理居住する。それが1996年。
そして今から二年前に事件が起きる。

嵐の晩。甥の息子、若林幹高氏謎の失踪。
部屋の中は荒らされ、だれかと争ったあとがあり、血痕も発見された。
なにか事件に巻き込まれたと思われるが、現在行方不明。
その後、不穏なウワサが立つ。人がいないハズなのに電気が点いていたり怪しい声が聞こえたり。
管理会社が人に貸そうとするが、物好き以外借りたがらない状態で・・・

ふうむ。管理会社も頭を悩ましているようですな。
持ち主の死亡はハッキリしていないし、文化財の価値もあるので壊すのは難しいわけか。ふうむ。

さて、情報を得た後は洋館へと向かうマーニー。
とはいえまだ夕方。この時間では何かが起きるわけではなさそうなので夜まで待つこととするマーニーたち。
それまでの間に幽霊を呼び出すセットを使おうと言い出す前花さん。
ふむ。ウィジャボードですか。西洋のこっくりさんでありますな。まあそれはいいからまずは夕メシにしようぜ。

洋館にやってきてからも情報収集を行っているマーニー。
毛利さんにこの家であった事件を調べてもらい、詳しい話を聞くことが出来る。
当時この家には若林幹高さんが一人で住んでいた。
二年前。嵐の夜、この家に雷が落ちて停電。電話、ネットで連絡がとれなくなる。
心配した友人が様子を確認に来たが反応なし。門のカギが開いていたため直に入り、窓から家の中の様子を見る。
そこで荒らされた部屋と飛びちった血痕を見つけて警察に通報する。
その後警察の調査で、家はすべて内側からカギがかけられており完全な密室。
周りの地面には外から侵入した泥棒と思われる足跡が発見。しかし外へ出ていった形跡は見つからなかったとのこと。

この家に家主の若林さんと泥棒と思われる人物がいたようだが、二人とも出て行った様子はない。
ふうむ、忽然と二人の人間が姿を消してしまったということか・・・

下調べをしつつ、夕食。お弁当でありますか。
3人で頂くのだが何となく空気が重い。ゆりかちゃんと前花さん。水と油の2人
マーニーを挟んでの知り合いであるが、だからといって打ち解けるとかいう話ではありませんわな。

さて、夜の8時近く。そろそろ何かが起きる時間。
そのマーニーの言葉通り、いきなり電気が消える。さらに急に気温が下がり、ギギギと怪しい音が鳴り響く。
うーむ、まさに霊現象と思っても仕方がない流れでありますな。
前花さんも初めてお目にかかる光景らしい。そうか。
それはそうと、水と油で交わらないはずの前花さんとゆりかちゃんが抱きあっている。
共通の恐怖が2人の距離を縮めたのか!?まあ、これが尾を引くことは・・・ないか。

前花さんによると、昔NYのハイスビルというところでフォックス姉妹が霊の交信に成功したらしい。
ポルターガイストと音で会話。YESなら一回、NOなら二回音を出してもらったのだそうな。ほう。

というわけで、怪音を発生させている相手との交信を行うマーニー。
どうやら話は通じる相手らしく、マーニーたちの質問に提案通り音の回数で受け答えしてくれる。

ふうむ。どうやら音の主は殺されたわけではない。いや、むしろ死んでいるわけでもないらしい。
ではこの音の主は家主であった若林幹高さんなのか・・・?
その質問に即答しないという事は・・・

何か隠したいことがあるのではと判断するマーニー。
よく見たら監視カメラが作動しているのも発見。
それを踏まえて調査してみると、どうやらこの家は監視カメラだらけだったらしい。ほう。
カメラがあるということはそれを制御する部屋があるハズである。それを調べ出す3人。
さっきまで怯えて霊と交信とかやっていたはずなのに、もうすっかり自由に行動しておりますな。

足跡アプリを起動してもらい、部屋の中で3人が動き回った形跡を調べるマーニー。
ふむ、これならばゆりかちゃんがサボっていないかどうかハッキリわかるわけですな。いや、それが目的じゃないか。
本当の目的は隠し部屋の割り出し。
昨日も一通り部屋を見てまわったのだし、制御室があるならそれで分かったはず。
それが分からないという事は、その制御室は普通では入口が分からない場所にあると考えられる。

そこまで推測ができたところで警察が到着。毛利刑事から協力するよう言われたとのこと。
ふうむ。どうやらマーニーが手配していたようですな。
警察の人たちは道具を用いて制御室があると思われる怪しい場所を道具を使ってこじ開ける。バキバキ。
その間にマーニーに事情を尋ねるゆりかちゃんたち。

これはパニックルームなんだよ。強盗なんかが来た時逃げ込むシェルター。
二年前、若林さんは強盗に襲われここに逃げ込んだ。しかし強盗も一緒に中に入ってしまったんだよ。

どうやら不動産屋さんも知らないうちに家主の若林さんが秘密で作った部屋らしい。
ここで生活できるくらいなんでも揃っている。
しかし逃げ込んだ先にも入り込まれ、ここで殺害されることになってしまった若林さん。おやおや。
だが、嵐のせいか落雷のせいか、システムがショートして強盗も出られなくなったそうな。

焦ったんだろうね。中から操作できるのは照明やエアコンやほんの一部の機械だけ。
その機能を使ってなんとか外と連絡をとろうとがんばった。

ははぁ、それで心霊現象のようなことを・・・ネットは繋がってなかったんですな。
食料もあるしトイレもある。三年は暮らせるという場所だが、ここにはビニールに梱包された若林さんの死体がある。
死体と同じ部屋で二年もの間過ごしてきた強盗。どのような精神状態であったのでしょうか。
助けてほしいけれども下手すれば殺人の犯行もバレてしまう。
しかし助けがこなければずっとここに閉じ込められたまま・・・うーん。まあ、出れて良かったんじゃないですかね。

オカルトにも大抵は原因があったりする。
今回も霊現象ではなかったわけだが・・・さすがに借りた家に閉じ込められた人間がいるなんて思わないよなぁ。
この事実は事実で怖い。今までの借主は強盗殺人者に監視される生活をしていたのだと考えると実に怖い。
霊はいなくても怖い屋敷だったというわけでありますな。やれやれだ。

・真・餓狼伝
二年越しに知らされたあの戦いの真実。
嘉納治五郎の口から、あの時の久右衛門はどのように戦ったのかをつぶさに教えられる。

・・・先程私はあんなに弱い人と闘ったことはない・・・と言いましたが、それは技術面だけの話です。
講道館は今や日本一の格闘集団です。その日本一を誇る集団の代表である私が確信をもって言わせて頂きます。
私の生涯一番の強敵は丹波久右衛門氏であったと

明治最高名の武人・嘉納治五郎かの口から語られる・・・光の言葉!
このアオリは決して大仰なものではありますまい。
少なくともそう言われた文吉にしてみれば光の言葉という他ありますまい。感極まっていい顔になっておりますわ・・・

私はこれまでの経緯を知りませんでした。
ですがこの手紙で全てを知りました。久右衛門殿から頂いた手紙です
・・・丁寧すぎる位の私への謝辞と、君への想いが綴ってあります。
何より君が人の道から外れた時、正して欲しいと嘆願されています。
・・・不思議な事に、この手紙は久右衛門殿が亡くなってから二年後に私の元に届きました。
・・・きっと、私や講道館に迷惑がかからぬようにと彼の配慮だったのでしょう。
そして時を同じくして君が私の前に現れた。まるでこの日が来るのを予想していたかのように・・・

ふむ。嘉納治五郎はやはり文吉のことを既に知っていたのですな。
だからこそ講道館の門下生が襲われても荒事にはせず、前田光世に任せることにしたと。
しかしあの前田光世と互角の勝負をするとまでは予想したのだろうか?期待はしていたかもしれませんね。
文吉が立派になって自分の目の前に現れたことを嬉しく思っているようですし。

・・・手紙の後半。久右衛門殿の君への想いが記されています。一人でゆっくり読みなさい。
・・・それから。前田光世君が昨日、海を渡りました

船に乗り、海外へと武者修行の旅に出る前田光世。
ここからその名を轟かせていくことになるわけですな。
そしてその前田光世から言伝を承っているとのこと。その内容は――

丹波。待っているぞ

ふむ。日本という舞台ではなく、世界で揉まれて成長して再び戦おうということでしょうか。
お互いが認める好敵手。この言伝には再戦の約束の意味がありそうです。

私も賛成です。
・・・君も男なら・・・あの丹波久右衛門の息子なら。
広い世界で丹波久右衛門流を闘わせてみてはいかがですか

丹水流ではなく、丹波久右衛門流と来ましたか。
今後の文吉が丹水を名乗るかどうかは気になってましたが、これで道が示された感じとなりましたな。

さて、久右衛門の記した手紙を読む文吉。

・・・息子文吉が先生の目の前に現れたとしたなら、文吉は丹水流のこの一連の経緯を全て知ったという事なのでしょう。
愚息故、講道館の皆さんや嘉納先生に多大な迷惑をお掛けすると思います。申し訳ございません。

さすがに文吉の行動は予想されていたようですな。
まああれだけ慕っていた父親を失ったのだし、暴挙に走るのも分からなくはないですわな。
真実を知ってしまうとそれも後悔することしきりな感じでありますが。

私は嘉納先生の「敵」と言うにはあまりにも無様です。
私は先生との闘いの後、高熱を発し、その場に倒れてしまいました。
その私を三日三晩先生は寝ずの看病をして下さいました
その時私は決めたのです。この方ならと。迷惑を承知で息子を、文吉を託そうと

なるほど。既に嘉納治五郎は久右衛門から文吉のことを託されていたわけですか。
そりゃ久右衛門と同じ目をして頑張りなさいと語り掛けてくるわけですわ。
あれは託された父親としての眼差しでもあったわけですか。

しかしこの、オジサンを寝ずの看病をするオジサンというシーンは・・・いわゆる萌えシーンって奴ですかな!?
看病されているのが久右衛門なこともあり、それで通じなくもないのが怖い。

・・・一人息子文吉にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
独りぼっちにして申し訳ない。寂しい思いをさせて申し訳ない。こんな弱い父親で申し訳ない。
・・・ですがそれ以上に文吉が私の元に生まれて来てくれたことに感謝しております。
文吉の存在は私にとって無上の喜びでした
文吉は私の希望でした。夢でした。光でした。命でした。
武を始める事に反対しました。ですが息子との稽古の時が何よりの喜びでした。
出稽古の旅もいい思い出です。旅先で出会った方々の幸せを願います。
我が一族の交流戦で優勝してくれた文吉。駄目な私に成り代わり本家の威信を取り戻してくれました。
息子、文吉と過ごした日々のどれもこれもが私には掛け替えのない宝物です。
不思議です。私は死ぬことに対して少しも恐れはありません。
・・・ただ文吉に会えぬと思うと悲しく、切なく、苦しいのです。
先生。来世という物があるのであれば、また私は文吉に会えるのでしょうか。それまで暫しの別れです。
・・・最後に文吉にはこれだけお伝えください。
文吉。愛しておるぞ

最後の言葉が綴られなくてもたっぷりと感じられる父親の愛情。
改めてそれを感じた文吉は久右衛門がいるであろう天国を仰ぎ見る。

ああ・・・またいつか・・・それまで親父。俺、腕磨いておくから・・・

父親の仇を討つために復讐をと考えた文吉。
しかし真実を知った今はようやく穏やかな気持ちになれた様子である。
これで久右衛門も安心して休めることでありましょう。
寂しくはあるでしょうが、また出会えるその時までは心安らかにいて欲しいものであります。

と、ここで時間は激しく飛ぶ。
1話で前田光世は回想の世界に入り、明治の世での物語となっていた。
途中、さらに文吉の回想が入ったりしていたが、ついにこの最初の時間に戻ってくる時がやってきた。

講道館か

笑顔で前田光世にそう語り掛ける男。右目の下には見覚えのある傷がある。
もちろん前田光世はそれが誰であるかはすぐに理解する。
そして声の掛け方が、あの戦いの日の流れであることも理解し、すぐに合わせてくる。
何度もその日のことを思い出していたんでしょうなぁ・・・お互いに。

文吉「丹波文吉」
前田「前田光世」
文吉「立ち合いが所望」
前田「願ってもないこと」

こうして餓狼の約束は果たされ・・・そして真・餓狼伝。完結でございます

手紙の最後からずっとキラキラとした輝きの中で終了。
うーむ、なんという輝きに満ちた最終回であることか・・・
いや、本当にキレイに終わったという感じはありますけどね。

もう少し読みたい気持ちはあるけど、久右衛門の件が片付いた以上、物語としては区切りと言っていいですしねぇ。
前田光世との約束も果たしたということで、正にキレイな終わり方と言えます。

夢枕獏先生、野部優美先生の次回作に期待しております!!有難うございました!!

・木曜日のフルット
時にプライドさえ捨てるのが野生!!こ、これが野生・・・!!
半ノラのフルットはプライドの捨て方も半端ということか。
まあ、平和的でいい最後の手段じゃないですかね。うん。

・総合感想
今回も賞金100万円が出賞したという第82回新人まんが賞
次号でその最終選考結果が発表されます。はてさてどのような才能が出てくることか・・・!!楽しみです。

そして若い才能の一人である、たばよう先生の宇宙怪人みずきちゃんがタップから読み切り出張掲載
単行本が発売されるのでその記念でありますね。これも楽しみであります。

さらに楽しみなのが、ブラック・ジャック創作秘話の掲載。
実録・手塚伝説ついに最終章とのことでありますがどのような話が飛び出すのか。注目であります。



2014年 25号


・弱虫ペダル
TVアニメの2期も無事に決まりました。10月から放送となります。
1期がどこまで進むのか。気になるところですな。

さて、本編。
ファーストリザルトを争うスプリントバトルが始まっている。
新潟上越東の櫓丸も驚くのは青八木さんのその威容。ま、丸い!!

コレを・・・インターハイで出すのは初めてだったな。田所さん直伝、酸素音速肉弾丸!!

筋肉というのを使う時に膨張する"体幹"。青八木さんはその落差がちょっとばかり激しいらしい。ちょっと?
さすがにこの膨らみ方をちょっとで済ませられては困る。あとインターハイ出るの初めてなんだから見せるの初めてなのは当然だ。

ともかく、本気で踏むと宣言し、その通り加速を開始する青八木さん。
荒波の櫓丸とよばれた男の、日本海の強風できたえた足も見せ場はありませんでしたな。
相変わらずスプリンターは口数が多いと言うか何というか。

弾丸スプリントであっという間に櫓丸たち集団を引き離す。
その加速はすさまじく、連れている鏑木も一瞬ちぎれそうになる。が、きっちりとついてきた。
インターハイに出場するトップレベルのスプリンターである櫓丸はついてこれないのに、きっちりとついてきた鏑木。ふむ。

レース前。青八木さんは手嶋さんに一度試してみてくれと言われていることがある。
それは鏑木を引いて走る時に引きちぎるつもりで全開ダッシュをするというもの。
うしろは前走が風よけになってるとはいえ、加速が強い場合は本当の力がないと離されていく。
なるほど。ここで鏑木のスプリンターの資質を確かめようという話でありますな。
本番でやるなよとは思わないではないが、まあ言わないでおきましょう。

ついてきた。こいつ。
100で引いてフル加速したオレについてきたぞ純太。しかもおしゃべり付きだ。
つまり、こいつは先頭で戦えるってことだな!!

それで間違いはないのだが、相変わらず自分がスプリンター向きの脚質であることを認めない鏑木。
一体どこまでこのボケを貫くことができるのか。気になりますなぁ。

さて、スプリンター以外の後方集団。
先に飛び出したスプリンターたちであるが、ファーストリザルトにからめないと断念した選手は集団に戻ってくる。
そんなスプリンターたちから今年の先頭集団の様子が聞かされる。
ふむ、やはりトップはハコガク。銅橋であるか。
そして福岡の大濠も先頭集団で頑張っているらしい。おお、出番は先延ばしにされているがまだ頑張っているのか大濠!!
いや大濠のことは別にいい。気になるけど今はいい。
それよりも、このスプリンターの話題が広まるにつれてうずうずしている男が1人いる。

めっちゃとびだしたーい!!

やはり我慢できる鳴子ではありませんでしたか。いや、ここまで我慢しているだけ頑張っている方か。
いやというかここで飛び出して本当にファーストリザルト取っちゃったら御堂筋君との約束はどうなるというのか。
スプリンターじゃないけど取っちゃいましたとかいうつもりだろうか。
うん、まあ去年の御堂筋君も2日目でやってたわけだしその言い訳も通じなくはないか?

てなわけで飛び出しそうになる鳴子。
が、そういう気配を察して止めるのが得意なのが今泉君である。
背中を叩き、よく耐えてるなと褒めることで飛び出すのを抑える。さすがだ。

お前がどういう形であれオールラウンダーに転向してくれたことに感謝する

おっと、これは珍しい。今泉君が鳴子に感謝を述べるとは。少しは大人になったってことなんですかね?

それはそうと、我慢した鳴子に近づいてくる者がいる。
誰かと言えばハコガクマツ毛くん。こと泉田塔一郎であります。ドン。

去年のインターハイでファーストリザルトを最後まで争った2人が並ぶ。なかなか壮観ですな。
周りは何でまだ集団にいるのかと騒いでいるが、総北はさておき箱学は去年もエーススプリンターは温存してましたからねぇ。
しかし冷静だった新開さんとは違い、泉田君にはやはり燻るものがある様子。
もちろん主将としての責任感があるから飛び出したりはしないのだが、彼とて出たいに決まっているはずである。
ほら、そう声をかけられてフランクが反応してるよ。ピクン。

フ・・・左大胸筋の動きでわかってしまったか。隠す意味もないねその通りだよ鳴子くん!!

いや、そんな場所の動きで分かるのは貴方ぐらいですよ。
さすがに他者にフランクと言っても伝わらないのか、筋肉部位で示してくれる泉田君。無駄にいい気遣いだ。

ボクのアブアブの雄叫びが聞けなくてさみしいかな?

また妙な言葉を繰り出して来ましたよこの男。何がアブアブの雄叫びか。
まあ鳴子の言う通り、景気付けにはもってこいの叫びではあると思うアブゥ。

泉田「ならばひと勝負するか鳴子くん!!」
鳴子「のぞむところや!!マツ毛くん!!」

話しているうちに気分が盛り上がってしまった様子の2人。
200mという短い距離だが、本気の勝負をしようとか言い出すアブ。
そんな風に今にも飛び出そうとした2人であるが、同時に止める声が2つある。今泉君と黒田さんの2人だ。
何というか、ご苦労様な2人ですな。抑え役は大変だ。

草ムラのバッタのように飛び出しそうになっていた泉田君。
しかしそれはインターハイに帰ってきたという想いを、筋肉がよろこんでいるということを表現したかったのだという。

黒田「変態か
泉田「ほめ言葉か雪成

え、なにそのやりとり。

ボクの筋肉は強くなっている。そしてしなやかになっている。去年よりもはるかに!!

そう述べてジャージの前を開ける泉田君。
なるほど。凄い筋肉だ。きゅんきゅん言っている。いや言わせんな。胸がきゅんきゅんなってるぞ!!ならすな!!

服の上からでも去年より磨かれとるのがわかる!!

わざわざ前を開けたのに、服の上からと言及する鳴子。
何ですか、泉田君の素肌を見たくないから目を逸らしているんですか!?
いやまあ、それは仕方がないことか。きゅんきゅんしてるの見せられても困りますし。

それはさておき、泉田君は語り出す。うちの銅橋――あれはボクをもしのぐ変態だと。

変態・・・!!

何故かそこをクローズアップするものだから鳴子もそのキーワードを拾わざるを得ない。
努力を怠らず、箱根学園ということに誇りを持ち、体格に恵まれてその闘争心は獣並みの怪物。
これだけ褒める部分があるというのに総合すると変態という言葉に落ち着くらしい。なんでやねん。

少しの努力や才能でもしも挑もうとしているのならば、彼には勝てない。
ヤツに闘いを挑み敗北していった者たちは皆こう言う。
"並んだ瞬間全身の毛が逆立ち足がすくんだ"――と。
彼はボクより変態だよ

だから何故その言葉で締める。より上の変態がいるから自分は大丈夫とでも言いたいのか!?
しかし泉田君にとっては褒め言葉であるようだしなぁ。つまり・・・つまりどういうことだ!?

次号"変態"VS"肉弾丸"。アオリまで何だか変態な感じになっている!!
こりゃ確かに毛も逆立ちそうな感じでありますわ。違う意味で。

てなわけで、いよいよ銅橋の強さが明らかになりそうな展開。
一体どのような変態を見せてくれるのか楽しみであります。
御堂筋君のような脱皮を見せてくれるのだろうか?変態なだけに。
そしてふくらむ青八木さんと対比するようにしぼむ銅橋とかそういう流れになるのだろうか?
ロケットがブースターを切り離すように重い肉体を捨てて小さな体が中から飛び出してくるとか?期待は膨らむな!!

・侵略!イカ娘
変わり者同士は惹かれあう・・・
まあ、一般人にそれぞれ混ざるよりは一箇所に居てくれた方が安全な気はしますな。
しっかりその空間に馴染んでいる栄子もまた変わり者であるのだろうか。まあ相沢家の者だし普通ではないかな。うん。

・刃牙道
この器なら、ものの5分もあれば降りてくれる。そう語る寒子さん。
さっそく降霊開始・・・かと思いきや、このタイミングで異を唱える者が一人いた。
脳生理学者の田中欣一氏である。田中氏はホナー教授に問いかける。

念のため伺っておきたい。まさか受け入れるつもりではないでしょうな。この、おまじないを。
いかにオーナーである徳川氏の提案とはいえ、我々は科学に身を置く者の集まりです。
科学への冒涜というならこれ以上のことはないでしょうな。
お答えください。わたしをこのプロジェクトから除名するか、この無関係な女性を今すぐここから排除するか。
今この場でご決断いただきたい。

言いたいことは分からないでもない。
科学者とオカルト関係者。まさにこれは水と油といっていい関係である。
しかも脳生理学者ということは、今現在一番武蔵の覚醒で上手くいっていない部分の責任者である。
自分が成功させられていない部分でこのような怪しげな・・・と憤るのも無理はあるまい。

しかしここで先に動き出したのは寒子さん。
論より証拠。降霊が本物であることを示そうとしている様子。

悪いクセだな欣一・・・"先入観を捨てて事に臨め"。幾度言い聞かせても身に付かぬ。

田中氏の下の名前を呼ぶ。どうやらよく知った相手が降りてきた様子でありますな。
もちろん疑ってかかっている田中氏は安易に降りてきたのが誰かは口にしない。相手に言わせようとする。常套手段ですな。

"空腹時に勉学め"。"空腹時に眠れ"。"数学に必要なのは数覚"。"大切なのは理解ではない、実感だ"

これらは全て田中氏の祖父の口癖であったらしい。
ふうむ、何というか面白いことを語るおじいちゃんだったんですね。数学者か何かだったのかな。

この口癖を披露してみせても疑いを捨てない田中氏。
ならばと祖父と2人だけの秘密についても言及し出す。水虫は茶ガラをクツ下に入れて履くのがよいと。ほう。
そしてさらにプライベートな話まで披露されそうになり、赤面する田中氏。おやおや。オッサンに赤面されてもなぁ。おやおや。

欣ッッ!!先入観を捨てよッッ!!
なァ・・・欣よ・・・

再度の叫び。その声を聴いた直後、田中氏は確かに見た。寒子さんの体から抜け出ていく祖父の姿を・・・!!

うーむ。このようなものを見せられたのではもう異論を挟む余地はなさそうですなぁ。
ものは試しと言うことで、反対派の田中氏も折れるしかないのでありました。やれやれ、余計な邪魔が入ってしまいましたね。

これでいよいよ降霊が行えるわけであるが・・・先入観を捨てよという言葉は考えさせられるものがありますな。
自分も既に降霊は成功するものだと思ってしまっている。これはある意味先入観に囚われているのではないだろうか?
逆に考えるならば・・・降霊は成功しない!寒子さんの降霊はやはりインチキだったということにはなるまいか!?
ほら、催眠術とかで相手しか知らない情報を言って見せたように思わせるとかさ。
それならば田中氏が茫然とした後に、ホナー氏が気遣わしげに呼びかけていたこともよくわかる。
それに他の降霊は一瞬で終わるのに、武蔵の霊は5分はかかるというのも気になる。
昔の人だからかかるのかもしれないが、それなら信長の時も時間はかかったのだろうか。うーむ、やはり怪しく思えてきたぞ。

さて、カメラは遭遇したA君とB君の方へ。

出逢ってすぐに喧嘩が始まるのかと思ったが、ここでいきなりというのもなってことで歩き始めることになる2人。
何だかんだで範馬勇次郎。気の回る男でありますな。
サングラスをしているのもやはり世界中に面が割れてしまっているからだったようだ。
前も言ったけど、サングラス程度で隠せる風体かッッ!!

勇次郎「先日・・・ガキにサインをせがまれた」
花山「書いたンすか」
勇次郎「聞くなッッ

聞いてほしくないなら何故ふったのか。
というかその返事が雄弁に答えを語っている。やだ、勇次郎いい人・・・?
まあ、勇次郎は割ときちんと頼みごとをすれば断らずにやってくれる人ですからねぇ。
と思ったが洗い物頼んだりした時は強弁で逃げられていたか。

何だか妙にいい雰囲気で歩いている2人。これから喧嘩しようという感じには見えない。
そのまま飲みにでも行きそうな感じである。そして飲んでいる最中に暴れそうである。結果的には問題なしか!?

さすがです。欠伸が出ない

花山薫はさすがに勇次郎を呼び出した目的を忘れてはいない。
慢性的に起こる欠伸。それも範馬勇次郎の前とあっては収まるらしい。
子供にサインをしてあげるなんて・・・という驚愕が退屈を忘れさせたわけであろうか。いやいや。

どのタイミングで殴り合いを始めるのか分からなくなってきました。
焦れたみっちゃんが飛び出してきて2人に吹き飛ばされる辺りが開始の合図とかでもいいかもしれませんな。

・実は私は
久しぶりにみかんの新聞部としての活動風景。
取材とか外道行為をするわけではないのでメガネは着用していない様子。
というかメガネそのものが見当たらないが、また家に放置されているのだろうか。フクちゃん・・・

それはさておき、今回のネタは痴女グラビア
いや、それは校内新聞のネタにしていいものなのか?
しかもみかんは校内新聞を売り物にしているという。さすがに学生的にどうなのかと思わされる。

あら、大丈夫よ。うちの生徒会長ちょろいから

なるほど。華恋ちゃんなら少し苦労話をしてみせればあっさり許可してくれるはずですわな。天使ですもの。
さすがに校長とは違い、生徒会長である華恋ちゃんのことは前から知ってる人多いんですな。正体はさておき。

というわけで、校内新聞の売り上げのため獅穂さんが一肌脱ごうとしています。痴女らしい表現だ!!
この企画は、みかんの家のすき焼きが鶏肉になるか牛肉になるかがかかった大事な企画。
こけるわけにはいかないが、痴女グラビアという名前と獅穂さんのネームバリューがあれば売れるのは間違いありますまい。
嶋も嬉しそうに撮影の手伝いをしております。欲望に忠実な奴め。まあ、ともかく獅穂さんお願いしますよ!!

んー仕方ないねえ。大サービスだよ

サービス【service】とは:人のために力を尽くすこと。奉仕。
ふむ・・・いや、そんな言葉の解説よりも、獅穂さんのことである。誰が面白いポーズを取れと言ったのか!?
いや、それよりも・・・獅穂さんの露出が減っている!!
谷間を完全に閉じきっているだけではなく、スカートの下にジャージという、痴女力よりも女子力が問われる格好となっている!!

何だこりゃって感じであるが、どうも獅穂さんによるとこのところスランプであるらしい。
うーむ、痴女にもスランプなんてものがあるのか。
確かにこの間の色欲の羽根が刺さった時の、恥ずかしがる獅穂さんは可愛かった。
本人にとっては恥ずかしがって胸を隠すなんて醜態であるとのことであるが・・・価値観には多少の影響は出たのではなかろうか。
しかし、そんなことはもう一つの高い壁の影響に比べれば些細なことでありました。

こないだの誕生日から紅本先生を痴女にしようと頑張ってるんだけど、どーにもなんないんだよねー・・・

なるほど。こりゃ高い壁だ。独身力という立ちはだかる高い壁だ!!
しかしそうか。冒頭の愉快なポーズは紅本先生風のせくしーぽーずでありましたか。
影響するつもりが逆に影響されてしまうとは・・・恐るべし!!

おまけに全然ダメっぽいのに、葉子さんが全力で持ち上げるものだから余計にわけがわからなくなる獅穂さん。
葉子さんにしてみればおだてているわけではなく、本気で言っているものだからよりタチが悪い。
こりゃ痴女ってなんだろうかと獅穂さんがなってしまうのも無理はない。痴女という概念がゲシュタルト崩壊している!!

おふくろなら・・・カリスマ痴女なら紅本先生なんとか出来るんだろうけど。

紅本先生ぐらい年季の入った独身力の持ち主には同じくらい年季の入ったカリスマ痴女でないと無理ということか。
獅穂さんもまだまだ若い。いや、若い方が基本的に有利な気がするんだが・・・あれ、痴女ってどういうものだっけ・・・
考えるとよくわからなくなってくる。
何にせよ、紅本先生に続いて獅穂さんまで落ち込んでしまっている現状はよろしくない。
皆で励ませればいいんですけどね。痴女だよって。

・・・いや別に痴女じゃなくても何も問題ないんじゃない?

まったく正論ですよ、さくらさん!!
でもこれはキャラクター性というか、アイデンティティの問題ですからねぇ。
それでキャラ立てを行ってきた人には死活問題となるのではなかろうか。いや、それはさすがにメタ過ぎる観点か。
獅穂さんという一人の女の子の一大事ということで考えなければいけない。
なので、正論を述べるさくらさんを二階の窓から突き落とし、みかんは語る。突き落とし芸が身に付いてきましたな。

しっかりしなさい痴女!!貴女は痴女でしょう!?
貴女に痴女特集の新聞の売り上げが・・・あたしんちの牛肉がかかってるんだから!!

思いっきり私利私欲での心配の仕方!!正直ですなぁ。
しかし正直ということならこの男たちも負けてはいない。

岡「そうだぜ。俺も楽しみにしてたんだ。鼻血吹き出した朝陽を腹抱えて指さして笑うのを・・・!!」
嶋「紫々戸さんは俺たちの希望なんだ・・・俺みたいなモテない男だって見たいんだよ・・・谷間や生足がっ!!」

見事なまでに私欲にまみれた応援。
だが、正直な言葉というのは飾りたてた虚言よりも胸を打つことがある。たぶん。
少なくとも今回はうまくいったらしく、獅穂さんはもう見失ったりしない、胸を張って生きると宣言してくれます。

アタシは・・・紫々戸獅穂は痴女だってね!!

宣言したのはいいけど、スランプ脱却にはまだまだな気がしますな。
というか、何か誰かの生き霊が背後に見えるんですけど!!紅本先生の影響力はどれだけだっていうのか・・・

朱に染まれば赤くなるという言葉がある。
痴女ならば朱っぽいし、他の人を染めることもあるかと思ったが・・・よもや独身力の方に染められようとは・・・!!
名前が赤っぽいから紅本先生の方が強いのだろうか。それならみかんが外道力で中和を。いやそれ混ぜても仕方がないか。

とにかく、何とかして獅穂さんの痴女力を取り戻さないといけない。
朝陽を実験台に差し出して取り戻させようとするみかん。何てことを。
そして嶋のとにかく脱いでという言葉。言葉だけ聞くと確かにやばいのだが、正解には近づきそうな感じでアレですな。
まあ、脱いだのはスカートの方だけでしたけどね。
これで上下ジャージと間違いなく紅本先生スタイルになりました。
んーまあ、こっちの方がバランス的にはいいか・・・嶋公は悲しんでいるようですが。

朝陽に鼻血を出させようと頑張る獅穂さん。
しかしあの方こと紅本先生に影響されている状態では、行為もそっくりそのままとなってしまっている。怖いよ。

みかん「何が・・・何が足りないのかしら?お酒・・・?お酒かしら?」
岡「いや、案外木刀とか?」
朝陽「おまえら、もうわざとあの方に寄せようとしてない!!

凄い速さで目的が変わっている2人。いや、岡にしてみればどっちでも面白いから問題ないのか。

あーもう!!胸もませなさい!!その無駄にでかい胸を!!
朝陽なんてそれで一発で鼻血出すわよ!!あとはこっちでうまいこと記事書くわよ!!

好きな男使わせて何て事を言い出すのか!?
いやでも、これは公認ということでいいのだろうか。
懐の深いみかんさんというアピールに繋がる可能性は無きにしも非ず・・・?

とにかく、何としても痴女力を取り戻したい獅穂さんはアドバイス通りの行動をしようと朝陽の手を取る。
が、胸をもませようとしたところで割って入る者がいた。凛ちゃんだ!!
ふむ。痴女力が感知できなくて来るのが遅れたわけでありますか。
やっぱり今の獅穂さんは痴女力0なんだな・・・紅本先生の影響で。痴女力0・・・

いや、この凛ちゃんの登場で何だか流れが変わった様子。
ジャージの前を開け、谷間を塞いでいたシャツのボタンが独りでに弾け飛ぶ。
これは・・・痴女が、痴女神様が帰ってきたということなのか・・・!?
と思ったら、帰ってこなかったー!!?

独身の支配が終わったらくーるびゅーてぃーの支配だぁぁぁあ!!

生き霊がしっかり見えるからって結構酷いことを叫んでいる朝陽。
谷間まではどうにかなったが後が続かなかったかぁ。そして安定の腹ペコですし。こりゃどうにもならん。
そりゃ凛ちゃんにも調子悪い?と心配されてしまいますわ。いい子だな凛ちゃん。

まあ、実のところ同じ直立ポーズでも葉子さんに比べると色気があるように感じなくはなかったんですけどね。何故だろう。

てなわけで、痴女グラビアの企画は流れた様子。牛すき焼きは残念でしたね。
一応、獅穂さんも独身支配から抜けるところまでは回復している。スカートも履けるようになっている。
ここでもう少し何かきっかけがあれば復活できそうな感じである。
というわけで、朝陽は尋ねる。獅穂さんはどうして痴女にこだわるの?と。

んー?そりゃあれだよー。
アタシのおふくろはカリスマ痴女じゃない。
まぁ自慢のおふくろではあるんだけど、ちょっとコンプレックスでもあるんだよねー・・・
例えばの話だけど、気になる男の子が家にきても、おふくろ見て鼻血吹くワケだよ。

何だか生々しい話だ!!それは確かにコンプレックスにもなりそうな話である。
うーむ。しかしそれにしても、獅穂さんも昔は気になる男の子とか色恋沙汰に絡んでいた頃があったのか・・・!!

まぁアタシがおふくろ超える痴女になればいいやって思ってるんだけど。なかなか厳しい道のりなんだよねぇ。
相手は自称「全ての男に恋する女」だからねぇ。
「惚れた男の前では女は誰でも痴女になれる」ってのが持論でさ――

持論は分からないでもないが、自称と組み合わせると純然たる痴女となる。
なるほど・・・痴女に必要な要素とは愛であるのか!!これが愛・・・?
疑問に思わなくもないが、獅穂さんとしても似たような結論に辿り着く。

んー・・・やっぱ・・・やっぱ本気で恋したことないから、アタシは未熟なのかな・・・?
・・・その・・・黒峰クン?手伝ってくれないかな・・・?
スランプから抜け出すため・・・カリスマ痴女に勝つために。

そう言って朝陽を押し倒す獅穂さん。おやおや。
普段と違った、潤んだ感じの表情の獅穂さん。ほう、これは・・・前の照れ顔に続いて美味しい表情である。
そんな普段と違う、真摯に迫る態度に朝陽もドキドキせざるを得ない。
そして獅穂さんもドキドキしているのが朝陽には分かる。直接胸を触っているんだから分かる。

やっぱもう十分痴女だぁー!!

予想通り、キレイに鼻血を噴き上げる朝陽。
これで獅穂さんは無事にスランプから脱出できたみたいで、良かった良かった・・・?

男の鼻血は痴女の力の源。自信を取り戻す活力源ということでしょうか。
こりゃ確かに未来の朝陽は鼻血の出し過ぎで死ぬことになりそうですわ!!

というわけで、獅穂さん回でありましたが・・・んー、結局のところ朝陽に関してはどういう想いでいるんでしょうね。
少なくとも憎からずは思っているし、肉体的接触を許している相手ではあるんですよねぇ。
痴女ではあるが、嶋には触れないようにしている獅穂さん。いや比較相手が嶋ではなぁ・・・
今後の関係は気になるところであるが、上手い立ち位置をキープしていてほしい所であります。

・毎度!浦安鉄筋家族
必要に応じて体が変化する。これが進化だ!!
いや、22年かけるならともかく、これは急激すぎるだろう。
何かのきっかけがあれば人は急速な進化を遂げることもあるということか・・・?
そんな難しく考える話でもないか。

・最強少女さゆり
まあ、救助艇が破壊されたのならこういう風に警戒されても仕方がありませんわな。
さゆりちゃんの力は警戒されて然るべきでしょうし、これは難しい話である。

いいことを言うリコス。いい笑顔をみせるバニー。
いつになくシリアスな流れであったが、たまにはこういうのも良いものである。深みが出ますな。

・囚人リク
敗北した根尾が卑劣にも武器を持って背中から襲い掛かる。
周龍も直前で気付き振り向くが、躱すことはできない。
咄嗟に左手を差し込むことで致命的なダメージは免れるが・・・ナイフは左手を貫通しており、実に痛そうである。
周龍は手を差し込んでダメージを防ぐテクニックに長けている感じですな。防具でもついていれば良かったのですが。

ギャングの決着は殺しのみだ。こういうことがねえようにな

したり顔でそんなことを述べる根尾。
仁義もへったくれもあったものじゃありませんな。
しかし熱くなって忘れているようですな。ここにいるのは2人だけではない。立ち会い人がいるということを・・・

上等だ。
負けを認め、本来殺されるところを見逃してもらった・・・なのにテメェは裏切った。「弾き返さず」は無効だ。
ここからは、立ち会い人としての俺の面子を潰したテメェとダブルドラゴンクロスとの戦争だ

そう告げて、根尾を見開きでぶちのめすレノマさん。さすが、期待通りの活躍だ!!
しかし根尾にしてもレノマさんにしても、レノマさん自身ではなくダブルドラゴンクロスが相手みたいな話をしますのね。
正直ダブルドラゴンクロスじゃなく、レノマさん1人が相手でも十分脅威だと思うのだが・・・
まあ、ボスであるレノマさんがダブルドラゴンクロスだと言えなくはないか。

完膚なきまでにボコボコにされる根尾。
頭を踏みつけられ、泣きながら謝る姿は自業自得とはいえ哀れなものである。
そして、一度卑劣なことをした以上、そんな姿を晒しても簡単には許されない。
ギャング同士の決着は殺しのみなどと述べていたのだから、自分もその覚悟があるはずである。

死ねや

拳を振り上げるレノマさん。
しかしそれが振り下ろされるのを止める者がいた。周龍だ。
自分に向けてきたナイフを根尾の前へと蹴って送る。

2本・・・人差し指と親指。それ使ってテメェで落とせ。2度とチャカ弾けねえようにな。
もし・・・次、会った時に指がくっついてたら・・・そん時はお前が消える時だ。

どうにか周龍の計らいで命だけは助かった根尾。
しかし自分の手で自分の指を切り落とすとはまたキツイことを。
それでも命の危機というものを味わった根尾はそれに従ってしまう。
うーむ、やたらと指が痛めつけられる作品でありますなぁ。

何はともあれ、根尾をカタにはめるという当初の目的は達成できた。
すぐにドラゴンクロスに連絡を取り、2代目として認めさせ、船を調達してもらう必要がある。
物陰に移動し、レノマさんから電話を借りる周龍。
前はレノマさんの監視付きでの電話だった。が、今回はどうやら違う様子。

親父と2人っきりでしっかり話せ。
頼んだぜ

おや。これはこれは。
どうやら周龍もレノマさんに認められた様子でありますな。
自分から脱獄組に誘っておいたわけだが、どこか信じられない部分ってのがあったんでしょうな。
房内でもめ事を起こした時も自分が監視するみたいなこと言ってましたし。

その夜。
食事中に周龍は仲間たちに結果を報告する。
生きて戻ってきたことで勝ったのはわかっているが、相手はどうしてしまったのか。
一番気になるその点については、殺してないとの返事。リクにしてみれば凄く安堵する答えでありますな。
そして、肝心の船については・・・

船は親父が協力してくれる

おぉ。ついに難題が解決した!!
レノマさんが認めたのと同じように、親父もまた息子を認めたということでありましょうか。
2代目としての活躍と意志を見せる。ファミリーに公平感を与えるには大事な試練だったわけですなぁ。

何にしても朗報である。松尾や史郎さんが面白い顔をするほどの朗報である。
大きな懸念点も1つ解決したし、実に目出度い。
同じ房にいない田中一郎は明日まで心配をし続けないといけないかもしれませんが・・・まあ、耐えてもらうとしましょう。
松尾たちのでかい喜びの声である程度察することは出来たかもしれませんけどね。

さすがに疲れたという周龍。お疲れ様です。
周龍にしてみれば頭を悩ませていた船の調達、親父に認めてもらえていないということ、それらが解決した大事な日である。
かなりほっとしていることでありましょうなぁ。今はゆっくり休んでいただきたいものであります。

さあ、残る大きな問題はヘリのロックについてのみだ。
それの解決策は既に田中一郎によって示されつつある。この難関は皆の力でクリアするとのことだが、果たしてどうなるのか。

もう少しだ。見ててよ!おじさん!!

その難関さえクリアすれば、すぐに脱獄決行の日がやってくることでしょう。
無事に前準備を整えることができるのか。
決行日当日は必ず何らかのトラブルが起きるでしょうが・・・前準備だけは万全にしておきたいものですな。

・クローバー
謎の男たちの襲撃を受けたゲンゲン。
慌てて駆けつけるハヤト。見る限り意識はハッキリしているし、重体というほどではない。
けれども、ボコボコにされて血まみれになっていることは変わりない。
うーむ、さすがに寝込みに道具もったヤツらに襲われたのでは反撃もままならないか。

一体誰がゲンゲンをやったのか。
それはもちろんゲンゲンがいなくなって得をする連中。
春木チームの連中か綾瀬チームの連中でありましょう。

そんな話をしていると悪びれもなく現れるのが、話題の綾瀬
証拠もないのに卑怯者扱いは心外みたいなことを言っているが、別に疑われてもどうということはなさそうな感じですな。

ミサキチーム。明日はお互いにフェアにいこうで

そんな煽りまでくれたりする。言いおるわ。
無駄に挑発して火を点けちゃったみたいなことにならないといいですな。

花京院を倒した男がリタイア。
この報は直ぐに春木のもとへと届く。
春木はもちろんやった犯人が誰かは分かっているが、罰したりとかそういうことは考えていない。
むしろこれで自分たちが有利になったとしか考えていない感じである。うーむ。

結局あれから殴られ過ぎて熱が出た様子のゲンゲン。
花京院たちが朝一のフェリーで市内の病院に連れて行ってくれるそうな。助かります。

しかしそうなると決勝戦は残る四人で戦わないといけない。
一応試合自体は三人いれば出場は出来るシステムらしいが・・・
マイクパフォーマンスで勝ち抜き戦に変えるとかそういうことはできないのかねぇ。

朝食を終え、体育館へ移動しようとするハヤト。
だがどうやら決勝戦の舞台は体育館ではないらしい。
長い石段。それを登り切った先にあるのは神社。どうやらここが決勝戦の舞台であるらしい。
なんだってわざわざこんなところで・・・誰も管理していないのか、神主公認なのか。

これより!!紅葉神島喧嘩頂上決戦決勝戦を始めます!!

ゲンゲンを欠いて不利な状態で始まる決勝戦。
とはいえ全員が勝てばいいだけの話ではありますが・・・どうなるか。
気になるのは吉良ですな。食事シーンを見るとライダースを脱いでシャツ姿になっているように見える。
果たしてその姿で戦うのかどうか。負けられない気持ちを表しているのか楽な格好になっているだけなのか。気になります。

・ペーパーブレイバー
レベルも1になったので、ペーパマオウサマー始まります。
世界を滅ぼしきれなかったおかげで隣の席の子との交流に悩む魔王様。辛いっすねー。

やはりニーズヘッグもこんな姿でありますか。ぐみぃ
これはまろ様がレベルダウンしたから縮んだのか、ずっとこの姿のままなのか。気になるところ。

カロリー先生の息子、トマスは魔王派でありますか。
まあ引きこもりがどちらを選ぶかという話になるとそっちの方が正しい気はする。
けど錬金術の技能があれば今引きこもっててもどうにかなりそうな気がするので羨ましい。
というか人間関係に難があるタイプの引きこもりじゃないっぽいしなぁ。醍醐味言われても困るよ。

・思春鬼のふたり
悪人を殺すこと。それが世界お掃除機構お掃除人、星野銀華の正義だった――

幼少の頃に初めてのお掃除依頼をこなす銀華。
さすがに昔から怪力だったわけではないのか、殺しには短剣を用いている。
いや別に怪力でも素手で殺さなければいけない理由はないか。

ターゲットが殺害される理由は自分の娘に振るっていた暴力。
しかし振るわれていた娘は幼いせいか、環境のせいか、そんな父親のことも慕っていた様子。うーむ。
それでもこういう親の下で暮らすよりは幸せになれるんじゃなかろうか。
銀華もそう考えたのか、気にやまないこととした様子。あの子だってきっと笑顔になる。そう信じて・・・

初依頼をこなした後は順調に次々に仕事をこなしていく。
やられている悪人の叫びを見ると確かにやむなしと思える人が多い感じでありますな。
可愛い子は手を出さず見守るようにしましょうや。な?

999人もの悪人を殺し、幸せそうな笑顔を見せている銀華。
銀華の考えであれば、これで笑顔になっている人も大勢いることとなる。それを想像するのが楽しいのでしょうな。
しかし、記念すべき1000人目のターゲットのもとに向かったところで・・・その期待は打ち砕かれることとなる。

ターゲットは高倉さとみ。酷いいじめを行っていた、というか現在進行形で行っている。
いやまあ、そういう光景なら銀華も見慣れたものでありましたでしょう。
だが、訪れた場所は最初の殺人依頼で訪れた場所。
そして、ターゲットは最初に殺した男の娘。おやおやこれは・・・

どうしてこんなことに?
僕が悪人を殺してきたのは・・・あんな顔を見たかったからじゃない・・・
どうしてまた同じようなことが――

今いる悪人さえ殺してしまえば後は善人しか残らない。
その考えは脆くも打ち砕かれた。善人が悪人へと変わる場合もある。つまり・・・悪人は消えない

そうだ・・・この一件だけの話じゃない・・・
殺しても殺しても悪人は必ず出てくるんだ。
僕は悪人を殺すことが世の中のためと思ってたけど、なんにも変わってなかった・・・
WCOはただ無意味なことを繰り返してるだけじゃないか・・・
こんな辛い思いするくらいなら殺しを・・・WCOを辞めて・・・
いや・・・それじゃ駄目だ。僕だけ辞めても意味がない。他のお掃除人もこうなる前に止める

そのように決意する銀華。
すべてはみんなの笑顔を見たいという想いから。
ううむ、動機は純粋なのだが、純粋すぎるのが玉に瑕であったわけですか。
まあ銀華の想いも分からないわけではないですけどねぇ。

星野銀華は東京特別区の依頼の大半を担っていたらしい。
そんな彼が3か月前にWCOを抜け、ほどなくしてお掃除人の邪魔をするようになったそうな。
銀華はお仕置き人に何度も推薦された実力者である。
しかしあくまで悪人を殺したいという希望で辞退していたそうな。ふむ。

さて辻侘救・・・協力していただけますよね。星野銀華の"お掃除"を。

改まってお願いをする陸ちゃん。しかし侘救の答えはNo。

僕も悪人しか殺しません。あの人は悪人ではないですから
さっきはいきなり依頼の邪魔をされて苛立ちましたけど、あの人の言動や今の話で・・・思ったんです。
"根"は僕らと同じなんじゃないのかって。
人を殺すか殺さないかの違いで・・・世の中をよくしたいと思ってる。
だから殺す前に、僕と1度話をさせてもらえませんか。

ふむ。そういう流れになりましたか。説得できるかはともかく、お互いに思うところはあるでしょうし話し合うのは悪くない。
というか、今回のエピソードを見ると侘救と銀華は似たような道を辿ってるんですな。
白雪さんは親から暴力を受けていた。が、それを嫌だと思っており、親を殺して助けてくれた侘救に感謝している。
銀華が救った幼いころの高倉さんもいい感じに育っていれば・・・
逆に白雪さんが悪人になっていたりしたら侘救はどうなっていただろうか。考えると本当に"根"は同じに思える2人だ。
というか、この高倉さんって1話で侘救が殺した子か。うーむ、因果ですなぁ。

というわけで、すぐに対決ということはなさそうである。
が、銀華は自身の担当さんを改造して不正にWCOからお掃除依頼を引き出している。
邪魔をするために現れる銀華を制し、お掃除依頼をこなす。これが今度の侘救に課せられた任務である。

今回のターゲットは――計5人

グループの場合はまとめて殺人依頼が来るわけですな。ふむ。
加減を知らなさそうなクズたちがターゲット。これは容赦はいらなさそうである。
今回は陸ちゃんと共同で殺しを行い、銀華の妨害を潜り抜けないといけない。
なかなか難易度の高そうな任務であるが・・・さてさてどうなるか。
そういえば侘救の武器は壊されているけどどうするのだろうか。陸ちゃんもそうだけど。
すぐに補修されるのか、壊れたまま任務を遂行することとなるのか・・・気になるところです。

・ANGEL VOICE
広能はもう限界です。交代させてください

ついに久住先生が動いた。
ふむ、足の疲労よりも体全体の疲労を見ての判断でありましょうか。
確かにそっちで倒れる方が危ない気がしますものねぇ。

しかし後半開始早々、伊能に攻め込まれる市蘭。
広能はマークにつきながら走る。走る走る。

4対4――残り約10分。積極的にいくでござる

古川も推奨する個人プレー。
その期待に応えるためにやってみせる伊能。外に追い込みたい脇坂さんの後ろを取り、中に入り込む。
そしてシュートコースが開いているのを確認してシュート・・・したが、これを広能が飛び込んで防ぐ。おお!!

見事なブロックを見せた広能。よく頑張った!!
クリアもしたことですし、交代にはいいタイミングである。
またもやフラついて倒れそうになっておりますしねぇ・・・
だけど、交代を指示されると広能は泣きそうな顔でこう叫ぶ。代えないでください!!と。

オレは・・・下がるわけにはいかないんです。
頑張ることだけが・・・オレの取り柄なんです

それはマイちゃんの手紙にも記されていたことである。
マイちゃんとして部活後に行う乾と広能、3人でのコソ練が非常に楽しいものであった。
そんな広能に向けた手紙。そこには頑張れば何だってできる。そう思わせてくれたのも広能くんなんだから、とあった。

私がサッカー部に入った頃、広能くんは周りのみんなより少し出遅れてました。
でもその後、努力を重ねて追いついたでしょ?
いつの間にかフリーキックをゴールバーに当てられるくらい上手くなったじゃない。
あの願掛けのキック。嬉しかったよ。
広能くんは私にとって「やればできる」「頑張ればできる」のお手本です

このマイちゃんの手紙もあり、広能はとにかく頑張って走ろうとしている。
粘り強くゴールを守る。それを期待しているマイちゃんに応えてあげたい。だから・・・

だからっ・・・代えないでください!!

まだ走れます。走れるんですと涙ながらに訴える広能。
その迫力に押される黒木監督。だが・・・久住先生は折れない。
本当に危険な状態になった選手を手遅れになる前に交代させる。それが今自分に課せられた役目なのだと理解しているのだ。

その久住先生の意志を読み取り、黒木監督は広能に交代を促す。
そして乾も広能に駆け寄り、よくやった、先に休めと声をかける。
乾のその言葉か、抱きしめられたことで緊張感が切れたのか・・・膝から崩れ落ちる広能。
どうやら脱水症の症状が出ているようだ。こりゃ危ない。
歩いて出るのも危険な状態だ。なので担架で運び出される広能。
悔しくて涙が止まらないようだが・・・今はその涙はとっておいてもらいたいものである。

審判はここで試合を中断――給水のためインターバルを取る。
両チームにとって――かつてない過酷な試合となった

やはり休憩なしで延長後半突入というのは厳しいですねぇ。
そこで休憩を取れていれば広能ももう少し頑張れたかもしれないのに。
でも、広能が頑張ってくれたからこそ、今休憩の時間を取ることが出来るという考えもある。
わずかな休みかもしれないが、ここで少しでも回復を図りたいところです。

・オーマガ町の怪
オバケじゃなくても唾吐きかけられたら逃げますわな。しかも男の唾だし。そりゃカサカサ逃げるさ。

妹にしっかりイケメン扱いまでされていたというのに、やらかしちゃいましたなぁ。
歩くんのこのやらかしてしまう性質は一体何なのだろうか。
持ち上げられると落ち着かないからオチを付けないと気が済まないのだろうか。厄介な性格だな!!

・錻力のアーチスト
4回表。ツーアウト三塁という状態で四番の弐織。
蛮堂とのパワー対決第2ラウンドであります。

同点なんてセコイことは言わねえ。ホームラン打って逆転してやるよ。来い、蛮堂・・・!!

闘志をむき出しにしている弐織。
蛮堂もまた、"弐織"に負けるわけにはいかない。今、再び桃ちゃんへの愛こそが唯一絶対だと証明する絶好の機会と考えている。
相変わらずおめでたいというかぶれないというか。すっかりこの発言にも慣れてきた感じがありますな。

投手の蛮堂は勝負する気しかないが、周りはもう少し冷静に考えている。
最悪歩かせてもいいからクサイ所をついていくか・・・
捕手の山脇はそう考え、桃ちゃんの意向を伺う。桃ちゃんも同じ考えであるようですな。

どいつもコイツも女の顔色ばかりうかがいやがって
そんなにベンチが恋しけりゃすぐにマウンドからひきずり降ろしてやる。慰めてもらえよ・・・!

これはよい煽りでありますね。
煽りに乗せられた蛮堂はクサイ所どころかど真ん中へのストレートを放ってくる。
弐織は待ってましたとばかりに振るのだが球威に押されたのか前へは飛ばずにバックネットに向かって飛んでいく。
うーむ、挑発には乗りやすいがその分、球の威力も上がっていくわけか・・・厄介な。

之路主将より球のスピード上ですけど、之路主将と同じでストレートしか投げれないスよー!!

ここでクソ天然からのアドバイス。
おい、それだと之路さんディスってることにしかなってないんじゃないか!?
しかも実は蛮堂にはストレート以外の持ち球があるという。これはますます之路さんの立場がない。
まあ、弐織相手にはストレートで圧殺を狙いそうな感じであるが・・・ここで桃ちゃんが声をかけてくる。
ふむ、確かに蛮堂の左目下の傷はストレートでねじ伏せることに拘った結果でありましたな。

この傷はストレートを過信するあまり、2年前の夏、チームを敗退させてしまったことの教訓。
ならばストレートにはこだわらん。キサマの兄"弐織"義壱を血祭りにあげるために会得した秘儀でキサマを屠る
恨むならキサマ血を恨め。"弐織"敏。

さすがに心を入れかえたと言ってるだけあり、2年前の敗退は自分に責任があると考えている様子。
そのような考えを持つに至らせた桃ちゃんはやっぱり凄いというか、扱いが上手いというか。

蛮堂のとっておきの球。
ストレートと思って振った弐織であるが、ボールは手元で沈み空振りとなってしまう。
フォーク・・・ではなく、スプリットでありますか。
フォーク程の落差は無いが、スピードがあって腕の振りもストレートと同じ。厄介な球である。
ふーむ。蛮堂のストレートは決めてかからないと打てなさそうだが、そこで変化してくるのは厳しいですなぁ。
桃ちゃんもこのまま変化球で押すなら勝負するのも悪くないと考えている様子。

ここに来て変化球か。やってくれるぜ。
150キロのストレートにスプリット・・・やっぱテメーは極上のエモノだ。意地でも喰らい付いてやるぜ。

ジュルっとヨダレを垂らしながらそんなことを言いだす弐織。うーむ、野獣系。
相手が手強ければ手強いほど燃え上がる性格なのはスポーツマンとしていい傾向でありますな。

蛮堂は2球続けてスプリットを放つ。
空振り――かと思ったが、膝を落として喰らい付く弐織。
さすがにストレートに比べると球威も速度も落ちますし、反応して合わせることは不可能ではないわけだ。
いやまあ、普通の打者にはまず無理なことだと思いますけどね。さすがの弐織といったところか。

この1球を見て、弐織に勝負を挑むのは危険と判断する桃ちゃん。
特に今は三塁にランナーがいるし、無茶はしたくない場面である。だが・・・

ゴメンよ桃ちゃん。キミの優しさに泥を塗ることになるけど、やはり俺は男なんだ。コイツと勝負がしたい

桃ちゃんに頭を下げる蛮堂。
ほう、これは少し見直しました。完璧に従順というわけではない。蛮堂にもまだ男として譲れない部分があったわけだ。
そして"弐織"の姓にとらわれ、兄と比較した無礼も心の中で詫びる。
どうやらしっかりと弐織敏本人を見据えて戦うつもりになったようですな。

全力で勝負すると決めた。となればここで変化球を投げることはできない。
蛮堂と弐織。パワーとパワー。その決着をつけるに相応しい球は一つ。

全身全霊全筋力のストレート!!

今まで以上の力を込めて放たれる蛮堂のストレート。
だが、こういうエースの決め球を完璧に打つのが四番の仕事である。
弐織のバットは蛮堂の球を捉え、球威に負けることなくひっぱり・・・レフト側のフェンス直撃の二塁打となる!!

さすがに消し飛べオラ!!の言葉ほどの結果ではないが、見事なタイムリーとはなりました。
清作も思わず茫然としてしまうこの対決。うーむ、やはり四番は簡単には勝ち取れなさそうですね。

敗れはしたものの、蛮堂の球は素晴らしいものであった。
蔡理のベンチでも、あの球を打たれたら仕方がないという意見が出ている。

ガン

あ、えっとすみません。仕方がないとかそんなことないですよね。ええ!!
苛立ちを見せての机蹴りでありましょうか桃ちゃんさん。突然はやっぱり怖い。
でも表情を見る限りはまだそんなに変わっている感じはない。
実は足を組み替えようとしたら当たってしまっただけとか。うん、まあ、ないな。

桃ちゃんの勧めを断ってまで勝負を挑み、敗れた蛮堂。
これはひょっとすると自身の愛に疑いを持つような流れになってしまうのだろうか・・・
桃ちゃんさんの態度も含めて色々と気になる流れになってきましたよ・・・!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
3回裏。攻守変わって小林が打者となり、甲子園が投手となっての対決となる。
同じ吸盤の投手からの打順であるが、小林の目標は甲子園とはまた違うとのこと。

マウンドに上がる甲子園。さすがに息があがっている。
前の回は振り逃げで全力疾走し、さらに進塁を行う時も走っていた。
投手でありながら全力で走った後のマウンド。さすがの甲子園も厳しそうである。
なので、小林にはセットポジションで楽な投球を行うこととする。省エネも大事だ。しかし――

藤村とおれの打席の目的の違いとは、おれは打たない

そう考えて、セーフティバントを敢行する小林。
一塁線を転がる面白い転がり方をするバント。
甲子園と小林、両者が転がる打球と一緒に走る。
甲子園は走りながら素手でボールをはたくようにして一塁へトス。
小林は駆け込むが・・・惜しくもアウトでありました。

あと少しであったが、どうも小林の目的は自身がセーフになること以外にもありそうですな。
甲子園を疲れさせる。そして次の打者が岩鬼である。これらを結び付ければ・・・自ずと考えはわかりそうである。
小林もちょっと試してみたいことがあったと言っている。ふむ、どうなりますかな。

打順は一番に戻って岩鬼。
この打席の岩鬼は小細工は仕込んでいない。ので、ど真ん中みっつで安心と思われる打席。
が、ここで小林が仕組んだ策が実った様子。
疲労ゆえの失投。岩鬼に対してど真ん中ではなく、ボール球を放ってしまった。
その結果、文句なしのレストスタンド上段に飛び込むホームランを打たれる藤村甲子園。
球の速度がいかほどであろうと、悪球なら岩鬼は打つ。さすがである。

さすがの甲子園も疲労がたまると厳しい様子。
これはそろそろ交代の可能性も出てきたのではないだろうか。
この回でいきなり、はさすがに控え投手の準備が出来ていないか。
山田との2度目の対決がどうなるかですな。

・バチバチBURST
前へ。ひたすら前へ。
無謀と言われながらも突進を続けた結果、ついに王虎の胴体にブチかましを食らわせることに成功した鯉太郎。
崩れた王虎を見て、すかさず逃がすなと叫ぶ常松。すっかり丸くなりましたなぁー。

常松に言われるまでもなく、追撃を仕掛ける鯉太郎。
だが、すぐに体勢を立て直した王虎は胸でブチかましを受け止め、右のおっつけで鯉太郎の体を浮かす。
うーむ、やはり凄いパワーであるなぁ。

もう・・・無理だ・・・あのブチかましで・・・スイッチが入っちまった・・・

顔を伏せる田上さん。
確かに田上さんの言う通り、ここから王虎の攻撃は苛烈さを増していく。
それは諦めることなく再び立ち向かってきた男に対し、苛立ちをぶつけているような感じであった。

足りない・・・まだ・・・刻み込め・・・
二度と立ち上がれない程の・・・俺の前に立てなくなる程の・・・
恐怖を・・・絶望を・・・
晩年のあの偽物のように・・・惨めったらしくしがみつくのではなく・・・
本物の・・・圧倒的な君臨者に

やっていることは横綱になった後の虎城と同じ、恐怖による君臨。
しかし息子である王虎は虎城の苦悩する姿を見てしまっており・・・それを子供心に情けないと思ってしまったようなんですな。
うーむ、こういうプレッシャーを受けながらも最後まで大横綱であり続けたのが凄いのだが・・・
それに気付くにはやはりまだ王虎も若いということだろうか。
それこそ自身も横綱が見えてくるようになれば感じ方も変わってくるかもしれないが・・・まだまだ先の話ですわなぁ。

テメーらとは・・・テメーとは・・・ものが違うんだよ

大横綱である虎城に対し、ものが違うと言い捨てる王虎。
確かに才能には溢れていたのであるが・・・うーむ。
若い頃の、横綱になる前の虎城の相撲を見て育っていればもっと違う性格になったかもしれないのになぁ・・・ううむ。

怒涛の攻めを繰り広げる王虎。
このまま終わるか・・・というところであったが、一瞬の間隙を縫って鯉太郎の張り手が突き刺さる。
カウンター気味に入った一発であったが、さすがにそれで倒れる王虎ではない。
が・・・グラリとその体を揺らがせる。き・・・効いた!?

王虎本人も思わぬ感じといった様子。
だがこういうこともあると予測していた人物がいる。それは天雷。あの男のことをよく知る天雷である。

石川(ヤマモト)の張りをあれだけまともにもらってるんだ。無傷ということはありえない

鯉太郎が直前の取り組みで体力を使ったように、王虎も激しい張りを受けている。
石川の張りの凄さは戦った経験のある天雷はよく理解しているってわけだ。
うーむ、いい場面ですなぁ。いい場面なんだからその振り仮名はどうにかしてください。何時まで経っても山本!!

ともかく、友の残したダメージを無駄にしないためにも踏ん張る鯉太郎。
ここを勝負所として、足を止めての打ち合いを開始する。
はたしてどこまで崩すことが出来るのか・・・

今の打ち合いは前哨戦といったところでしょうか。
本当の勝負は投げる形に持ち込んでからになると思われます。さてさて、どちらが先に形に持ち込むか。注目です。

・森鬼狼
立花未来王先生が週チャン初登場。
ダイナミックプロが送る怪奇アクション。森の奥に住む鬼狼の真実とは・・・!!

ううむ、色々と考えさせられる話でありますな。
知らされずにいる真実。知ってからどのように行動するのが大事か。考えさせられます。

どのような所であっても住んでいる人はいる。
環境に合わせて知恵を絞り、生活し、そして死んでいく。
外にいる者としてはその考え方が正しいかどうかは・・・言い切るのは難しいですなぁ。
なるべく悲劇が起きないことだけを祈りたいところであります。

それはそうと、褐色娘はいいですよね。定住してしまう気も分からないではない!!

・いきいきごんぼZ
人間マンはゲーム化されているのか!!何だか同人ものっぽいノリだけど。

中学生ぐらいの頃は確かに友達が家に集まってゲームとかしていました。
やっぱり遊ぶ時はみんなが楽しめる類のものがあるといいですよね。
パーティーアタックが出来るタイプのゲームは何が起きるかわからんぜ・・・

やはりリアルが充実している人らはテレビの話題に忙しいのだろうか?
家でテレビを見ていないと彼らの話題についていけないのか!?家で何をしてるか問われても困る!!

・名探偵マーニー
牛の鳴き声が響くのどかな牧場。
しかし、この牧場に入った一本の電話により緊張が走ることとなる。
どうやら牧場主の息子である陽士君が誘拐されたらしいのだ。ほう。

その電話が入る2時間前のこと。
誘拐された牧場ではないが、その近所の牧場にマーニーとゆりかちゃん、波峰ちゃんの仲良し3人娘がやってきている。
どうも波峰ちゃんの親戚に牧場をやっている人がいるらしく、訪れたらしい。
呑気な牧場見学・・・というわけではなく、しっかり労働者として頑張っている3人。
あ、ゆりかちゃんは適当にサボッてたか。この子は社会に出てものらりくらりとやっていけそうだなぁ。要領がいいのは得だ。

休憩中に近所で誘拐があった話を聞かされる。
誘拐されたのは矢作陽士君。両親には誘拐犯から要求が来ており、身代金の話もされたとのこと。ほほう。
そしてお決まりの警察には届けるなと言う要求もあったそうだが、そもそも父親である矢作さんは警察嫌いで有名な人らしい。

警察なんてなあ、税金で食ってるだけの役立たずなんだよ!!

税金で食ってるのはその通りですが、そう言われてしまうとなぁ。
まあそういう考えを持つ人もいることでしょう。でも有事の際ぐらいは頼ってもいいと思うんですがねぇ。
仕方がないから、警察の代わりに犯罪に詳しい子ということでマーニーが連れてこられる。え?私っスか?

マーニー「あのー警察には・・・」
矢作「行かん!」
マーニー「そうスか・・・」

矢作さんが元気のいいオッサンだからか、微妙に体育会系の口調になってるマーニー。普通に喋ればいいっスよ。

犯人の要求額は一千万。だったのだが、矢作さんがそんな金はないと言ったら五百万になったそうな。
うーむ、犯人と値段交渉をするとは正直と言うか度胸があるというか。
にしても幼児誘拐というリスクを冒すにしては微妙な値段でありますな。
身代金の要求額は犯人の生活レベルに直結するとはいうが・・・
そんな推理をしている最中、いきなり驚きの発言をしだす矢作さん。

オレには犯人の見当はついてる!!
これからそいつのとこに行ってブン殴って陽士連れてくる!!安心しろ!
姉ちゃん達、わざわざ悪かったな!これ持ってけ!ウマイぞ!!

と、ザルいっぱいの野菜や果物を渡してくれる矢作さんでありました。
うーむ、きっぷがいいというか何というか。田舎のおっちゃんらしくてこのノリは嫌いではない。わーい・・・

で、その矢作さんが犯人だと見当つけている人については奥さんが説明してくれます。
疑われているのは隣の牧場主である神谷さん。
都会から来て牧場のIT化などと言っているため、昔かたぎの矢作さんとは犬猿の仲なのだそうな。

去年の品評会でウチの牛が金賞とって、神谷さんものすごい悔しがってたから、その仕返しだと思ってんじゃないかねえ。

動機はある・・・いや、さすがに仕返しで誘拐はちょっとなぁ。イヤガラセって域ではない。

神谷さんのところに向かう前に、自分の牛舎へと向かう矢作さん。
と、そこであることに気付く。どうやら品評会で金賞をとった牛のサンディがいなくなっているそうな。
買い手がついて出荷間近だったというのにこれは・・・立て続けに大変なことが起きてますな。

とりあえず神谷さんのところへと向かう矢作さん。アイツの根性、叩き直してやる!!
その意気込みで向かったのであるが・・・残念ながら空振りでありました。
神谷さんは重度のヘルニアで先週から入院しているのだという。ああ。それは辛いですなぁ。とても誘拐とかできる状態ではない。

当てが外れてパニックになる矢作さん。おやおや。
こうなってくるとやはり頼りになるのはマーニー。
とはいえマーニーも自身がアマチュアであるとは自覚しているので警察を呼んだ方がいいと述べる。謙虚ですな。

ただ警察が来るまでの間、私も捜査しますので。
陽士君を安全に取り戻すため、協力させていただきます。マーニーにおまかせを。

いつもの宣言が飛び出し、捜査開始。
陽士君だけではなく、牛のサンディもいなくなっている。
どういう繋がりがあるのかは分からないが、そこも絡んでいる可能性があるものとして詳しい話を矢作さんから聞き出す。
ふむ。朝、牛の様子を見に行こうとしたがその途中で奥さんに呼び出されたので確認はしていないと。
となると朝――いや、その前の日の夜からいなくなっていた可能性があるわけだ。

誘拐犯の声は機械を使ったような声で、年齢や性別が分からないものだった様子。
内容は、"陽士君は預かっている。無事に返して欲しくば一千万用意しろ"とのこと。
ふうむ。言われた直後は値段交渉するぐらい元気があったみたいだが、今は随分と消沈してるみたいですね矢作さん。
そんな矢作さん、ハイテクは全然だめで、携帯のメールとかも扱えない様子。
でも一応携帯電話で会話するぐらいは出来るんですね。もう少しだけ頑張ってみましょうよ。

マーニーは東京の毛利さんに頼んで、昨日電話した犯人の番号を電話会社に照会してもらうことにした。
相変わらず毛利さんは便利と言うか何というか。出張時に困ってたこともあるし、警察の窓口増やした方がいいかもしれませんね。

タイミングからいって誘拐と牛ドロボウは何か関係があると考えるマーニー。
現場の厩舎になにかヒントが残ってるかもしれないと確認に向かう3人娘。
一応厩舎には監視カメラがある。奥さんの方はまだ機械の操作に心得があるようですね。
しかしどうやら牛は裏の出口から出て行ったらしい。こっちには監視カメラがついていないようだ。ふむ・・・
にしても、ゆりかちゃんは目ざといですなぁ。抜け目がないというか、人と違った行動をするのでこういう発見が早い。

牛の足跡は確かにくっきりと残っている。
が、それをひいた人間の足跡がない。これだけぬかるんだ地面で足跡をつけずに歩くことができるのか?
となると牛が一人で出て行ったのか?向かった先は原生林。深い森となっており、追跡は難しい。ふうむ。

何か思いついたのか、マーニーは陽士君のクラスメイトに当たっている。
陽士君のオバを騙り、プレゼントをあげたいので彼のことを教えて欲しいという名目だ。オバと来ましたか。
年齢の件はさておき、その質問の返事は気になる物であった。"あげられればいいけど"?
これは事件のことを知っていそうな口ぶりですな。ふむ・・・

そうこうしているうちに犯人から電話がかかってくる。
どうやら身代金の受け渡しの話になった様子。
だいぶまいっている様子の矢作さん。早く陽士君を取り戻すために慌ててお金を渡しに行こうとする。
警察にも頼っている様子でありますが、残念ながら連絡が遅くなった分だけ到着も遅い。
うーむ、これでは警察の印象がさらに悪くなりそうですなぁ。悪循環悪循環。

犯人に指定された駅へと向かう矢作さん。
マーニーたちもそこへ向かうが、付近の地形を調べたマーニーは犯人の考えを先読みして移動する。
果たして、その推測は大当たり。
矢作さんは犯人の指示通り電車に乗って移動し、鉄橋が見えたところで身代金入りのバッグを川の流れる渓谷へと投げ捨てる。
なるほど。こういう受け渡し方法でありますか。

渓谷へと先回りしていたマーニー。
ちょうど毛利さんから連絡があり、犯人が使っていたのは陽士君のケータイであったことが判明する。
ふむ。犯人の連絡手段、さらに監視カメラの位置や警察嫌いと言った父親に関する家の事情の詳しさ。
さらに、陽士君のクラスメイトの反応。この誘拐のことを既に知っているような反応。これらを組み合わせると・・・

こんばんわ。陽士君。牛と一緒に家出するより、もうちょっと家族と話し合った方がいいんじゃない?

やはり狂言誘拐でありましたか。
まあ、警察に届けさえしなければちょっとした家出ぐらいで済む話だったかもしれませんわな。

陽士君はずっと牛のサンディの面倒をしており、そのかいあって金賞を取ることができた。
が、そのために買い手が決まってしまい、サンディと別れることになってしまった。
なるほど。そうさせないためにこの家出を実行したわけか。
牛に乗っていたから厩舎から出た時も牛の足跡しかなかったわけですな。なるほど。

生活のかかった商売でのことだからね。割り切れる人もいれば、割り切れない人もいる
どうしても割り切れなかった陽士君は牛と逃げるしかなかったんだよ。

こういう商売は難しいですよね。情が移ると厳しい。子供に関わらせるべきではなかったのかもしれませんな。
しかし陽士君はちゃんと五百万回収できたのだろうか?
回収してその五百万で生きていくつもりだったのだろうか。それとも・・・?
この後の計画はよくわからないが、まあ家出なんてそんなもんですよね。
これをきっかけに両親とじっくり話し合える機会があればよいですな。どういう結果になるかは分かりませんが。

・ウチコミ!!
これに従えばあなたも変われる、アゲアゲ八乙女メソッド。胡散臭そうな感じだ!!

私があの姿から大変身したのは・・・美しいスタイルを自慢したいわけでも・・・
メイクのうまさを褒められたいわけでも・・・ファッションショーに出るためでもない。
経験できなかった華やかな青春を取り戻す・・・即ちいい男をゲットするという・・・明確な目標を達成するためなの!
アゲアゲ八乙女メソッドとはつまりそういうことよ。

なるほど。わからん。
いやまあ、最後の明確な目標を達成するという部分が大事ってことなんでしょうが。
部員達には全く伝わらなかったようなので分かりやすい解説をお願いいたします。

とりあえず春樹にスクワットをさせてみる八乙女先生。
スクワットならばいつも100回ほどやっているという春樹。ではそれは何のためにするのか?
普通、筋トレといえば足腰を鍛えたり、筋肉をつけるためのものである。
が、別にその行為自体を目的としているわけではない。
筋肉をつけるのも足腰を強くするのも全ては「柔道の試合で勝つ」ためだ

八乙女メソッドとは・・・想像力
すべての練習は練習に満足するためじゃなく・・・試合に勝つため。
実戦をイメージしてやれってことよ

そう言いながら、春樹の上に圧し掛かり、そのままの体勢でのスクワットを指示する。
なるほど。確かにスクワットは投げの形に酷似してますな。

「スクワットを100回できる足腰」を作るんじゃなく、「試合中担ぎ技で踏ん張れる足腰」を作んなきゃ。
はい!イメージして〜〜
倒したい相手を!!歓声を!!追い込まれた状況を!!
そのイマジネーションで細胞を騙して覚醒(アゲ)させる

なるほど。これがアゲアゲメソッドと呼ばれる由縁か。
実戦に燃えてる体は実戦向けに成長する。
想像する相手が強ければ強いほどそれは効果的となる。さっそく今日の練習試合のイメージが役に立つわけだ。

この八乙女先生の教えは非常にいいものだと思います。
訓練時にイメージするのは大事。
単純に筋肉を付ける場合も、出来上がった時の姿を想像してやった方が身に付きやすいといいますしねぇ。

ダンベルを持ち上げる暇があるなら・・・「柔道着を着た相手を引き寄せる力」を鍛えなさい!!
実戦を・・・対戦相手をイメージして!!
立ち技のみの乱取りは廃止して必ず寝技とセットで!立ち技のだけの試合なんてないんだから。
立学みたいに人数多いと立技寝技混ぜると危ないけど、うちは広い道場に少人数だから大丈夫。環境の違いを武器にしなきゃ。

ふーむ。見事に実践的でありますな。
強くなる。試合で勝つ。その目的に向かって邁進するには確固たる勝利のイメージが必要というわけだ。
というわけで、ラストスパート。勝利に向けたアゲアゲ八乙女メソッドの最後の仕上げは・・・胴上げ!!!?

素直に従って八乙女先生を胴上げする部員たちであるが、さすがに頭の中は疑問符だらけになっている。
しかし嬉しそうな顔して胴上げされてますなぁ八乙女先生。高く浮かび過ぎだ。

辛い練習の最後は勝利の喜びもイメージすべし!!気持ちよく明日を迎えるためにね!!

それもまたイメージでありますか。
うーむ。まさにアゲアゲ胴アゲアゲ。
こういった練習を1か月後のインターハイ予選までずっと続けることになる。
そこで勝利の胴上げに浸ることができるのかどうか。
さらにその1か月後には東京都大会が始まる。勝ちぬいていけば立学にリベンジする機会も訪れる。

必ず!!!

静かに闘志を燃やす武蔵原柔道部員たち。
胴上げの手は思わず止まってしまったが、心は奮い立っているので大丈夫ですよ八乙女先生。
浮かんだ状態で中断されたのにしっかり着地しているあたりさすがは達人。

午後の10時に部活終了。
そしてコンディショニングも大事なのでぐっすり休んでしっかり回復させなさいと仰る八乙女先生。
さすが毎回合コンで酒癖の悪さに泣いている人の言うことは違いますね!!
体は造り変えても、そういう癖はなかなか抜けないか。

試合に練習とさすがのレンも疲れ切ってプリン食べかけのまま眠ってしまう。
敗戦の悔しさも忘れるほどの練習量。何だかんだで実りのあるいい1日でありましたね。

一方、同じくこの日に敗戦した小田桐。悔しくて眠れない様子。眠れんなう。
ツイッターで武蔵原のイケメン柔道軍団許せん!!長髪禁止!女子マネ禁止と書きなぐる。何してんだか。
しかしそんな小田桐の書き込みに反応する者がいた。特にイケメンという部分に。そ、そこか。

イケメン柔道軍団武蔵原高校・・・当たるなら地区予選の準々決勝。
顔だけじゃなくその柔道も・・・美しいですか?

何だかまた変な奴が現れた!!
インターハイ地区予選に向けて、新キャラが出てくる流れのようですが、初っ端から濃口な感じのキャラですなぁ。
どのような変態さかげんを見せてくれるのか・・・期待です。

・ひよこ式ケンテイ
新人まんが賞出身のルーキー、福地カミオ先生が再びの登場!!

うん。やっぱりこの人のキャラは可愛いですなぁ。癒される。
しかし簿記は将来役に立つ方の授業だと思いますけどね。

簿記に関してはひよこだが、笑顔と立ち直りの早さはかなりのものがある。
それらがあれば将来も立派にやっていけますよ。きっと!!

・真・餓狼伝
嘉納治五郎が語る2年前の久右衛門との戦い。
何故講道館に挑んでくるのか。その問いに答えない久右衛門に対し、"投げ"のみで迎えると嘉納治五郎は述べる。

文吉君も知っての通り、"投げ"というものは技の速さで倍増する遠心力。
そして体を落とす角度。投げ手の体を相手に預けるか否かでまるで威力が違ってきます。
私の投げに何度も立ち上がってくる久右衛門殿に、私は"相手を壊す投げ"を用いました
屈強な柔術家でもこの投げを五・六本も受ければ気を絶します。
果たして久右衛門殿は十本・・・二十本以上もこの投げを喰らいながら、またしても立ち上がってきたのです

それはまさに執念という他ありませんな。
相対してすぐに分かる、この相手には負けないという想い。
しかしながら、この相手を屈服させることができない現実。これはさすがの嘉納治五郎も戸惑うしかない。

"投げの講道館"・・・と称されています。
私は"投げ"に関して研鑽に研鑽を重ねてきました。
私程、投げに精通した者はいない・・・と自負しています。
初めは久右衛門殿の意志を確かめる為の投げでしたが――
いつの間にか、なぜ効かぬ?そんな筈はないといった不安と焦りにかられた投げに変わっていきました

研鑽を重ね、築き上げてきた自負。
その積み重ねが高ければ高いほど、計り知れない相手と出会った時の驚愕は大きい。
嘉納治五郎は身に付けたありとあらゆる技をかけていったが、その度事に久右衛門は立ち上がる。
時には口元に笑みを浮かべながら

・・・きっと闘いの中で意識が途絶えた時間があったのではないでしょうか。
いったいどの様な幻影を見ておられたのか・・・

久右衛門が見る幻影。それはもちろん愛息子である文吉のこと。
幼い頃の文吉に武術を教え、その才能と頑張り屋なところに頬を緩ませる久右衛門。
稽古で疲れていながら父の身体を気遣い、腰をもんでくれる優しい文吉の姿にも嬉しそうな様子を見せる。
まあ、時には憎まれ口を叩いたりすることもあるんですが・・・それもまた可愛いと思えている久右衛門。フフフフフ。

嘉納治五郎が投げても投げても久右衛門は起き上がる。
その脳裏に浮かんでいるのは文吉と過ごした楽しい日々。
やがて、このような相手と闘い続けることに嘉納治五郎は得体の知れない恐怖を覚え始めたという。無理もない。

負けて・・・たまるか・・・
勝って・・・文吉の元に・・・帰るんじゃ

やはり久右衛門が必死な理由はそれでありますよね。
息子の命を守るために代わりに出向いてきた。
が、それでも出来得るならば生きて帰りたい。息子とこれからも一緒に生きていきたい。
その強い想いが、何よりも強い想いがここまでの根性を生み出しているのである。父の愛は本当に深い。

決して一人にはさせぬからな。待っておれよ――文吉ィ〜〜〜

この意志を真っ向から浴びせかけらる嘉納治五郎にしてみればたまったものではない。
夜中の道場に一人でこんな相手と闘っているのだから、そのうちこの世の戦いなのかも怪しくなっちゃうのではなかろうか。

得体の知れない恐怖に囚われる嘉納治五郎。
ついに、投げのみで迎え撃つという自身の誓いを破ってしまう。
奇声をあげながら、噛みつき、殴りつけ、そして締める。な・・・なぜ噛む。
締めるにしても一応道着を掴んでの締めを行っている辺りは武道家らしいですな。噛んだりしちゃってるけど。

・・・私は逃げたのです。
私はあなたの父上が怖くて、"投げ"のみで応じることから――逃げたのです

よもや久右衛門がここまで嘉納治五郎を精神的に追い込んでいたとは。
そういう部分では勝ちということにして、自害の免除とか計らってくれれば良かったのになぁ・・・

父の偉大な愛を感じながら、次号最終回!!
うーむ。講道館と和解した後の文吉はどうするのかと思ったら、ここで終わってしまうのか・・・
そのまま武者修行の旅に出かけて、将来前田光世との再戦を行ったりするのだろうか?
どのような最終回を迎えることとなるのか。注目したいと思います。

・青果人
庇った時はちょっと可愛い感じだと思ったのに・・・これは地味にエグくて、本当にえーっとなる。
そしてなかったことになったので良かった良かった・・・のか?
顔が歪んだのが元に戻ってたのも神の力ってことですかね。

まさにリセット落ちでありますなぁ。ゲームクリアできなくてコード改竄した感じの終わり方か!!

・木曜日のフルット
どういう過程で結婚するところまで行き着いたのか気になる。
ずっとそのコートのことを覚えていた旦那さんも地味に凄いわぁ。

・総合感想
読者ページはリニューアル中。新規スタートは28号を予定しているとのこと。
本誌と読者を繋ぐ読者ページ。大切にしてほしいものでありますな。

弱虫ペダル2期の情報が先に来ましたが、ようやく浦安アニメの情報も出てくる様子。
なかなか続報が出ないからどうなったのかと思ってましたよ。

そして次号から荒達哉先生の新連載が開始。
読み切り掲載から1年以上経過してますが、どのような作品を引っ提げてきてくれるのか。楽しみであります。



2014年 24号


・実は私は
午前零時の鐘が鳴る。
時の流れを止める術はなく、無情にも訪れるその日。茜ちゃんがほくそ笑み、それに対して紅本先生が荒ぶる日。それは――

華恋ちゃんありがとうな!明里ちゃんの誕生日教えてくれて!!

うむ、やはり誕生日でありましたか。
子供の頃ならば無邪気に楽しめたものでありますが、年齢を気にするぐらいになってきますと、ねえ。
学生の葉子さんたちにはまだ分からない感覚でありましょう。不老っぽい華恋ちゃんにも分からなかったか。

と思いきや、一応朝陽は紅本先生が年齢を気にしていることは理解している様子。
喜んでくれるかは分からない。けれども日頃からお世話になっているのでそのお礼はしたいと言うわけですな。
ふうむ。まあ好意で行うことですしね。悪い話ではありますまい。いい誕生日に出来るといいですなぁ。

早速玄関を開けたタイミングでクラッカーを鳴らしてのお出迎え。
華恋ちゃん曰く、悪魔である私に目をつけられた以上、貴女は幸せな誕生日を過ごすしかないのだとのこと。お、おう。

あ・・・いや華恋さん。誕生日って何のことです?

今日じゃなかったのか!?
いきなり根本的な部分でダメ出しされて驚愕。
どのくらい驚愕かというと天使の翼が飛び出て、ついでに暴食の羽根が葉子さんに刺さるぐらい驚愕である。くー。
もう葉子さんには暴食の羽根以外刺さることはないのだろうか・・・まあこれなら普段と変わらないからいいんだけども。

それにしても去年のスケジュール帳を見る限りだと、確かにこの日付が紅本先生の誕生日の筈である。
実際、紅本先生もこう述べる。去年までは今日で合ってましたよと。

華恋さんも知っての通り、今まで私は荒んだ気持ちで歳を重ねるこの日を過ごしてきました。
でも私は気付いたんです。誕生日さえなければ私は歳をとらないのだと・・・!!

い、いかん。ダメな方に悟っている!!
でも実はわりと誰もが陥る逃避なのではないかと思わないでもない。
時の流れとは残酷なものでしてなぁ・・・何も悪いことしてないのに年齢は上がっていくのだよ、これが!!
まあ歳を取るだけならまだしも、紅本先生の場合は独身のままってのが気を重くしている最大の要因なんでしょうねぇ。

取りあえず少しは現実を見てもらえるようになり、中に招き入れてはもらえました。
誕生日であることは認めてもらったが、年増で独身の負け犬という認識までされてしまったらしい。ひ、卑屈だ!!
うーむ、普段はもっと毅然としている感じなのに、何故この日に限ってこんなに疲れ切っているのか。
それは勿論、日付が変わると同時にからかってくる悪魔がいるから・・・
それどころか、1時間ごとに時報と共に紅本明里が歳をとってから何時間経過したか教えてくれたりしている。あ・・・悪魔!!
世間は私と貴様どちらをクソババァと思うかというのも酷い言葉である。これだから不老ってのは!羨ましい!!

これが紅本先生の日常である。そりゃ酔わなければやっておれますまい。
あまりに悲しくなったので、紅本先生には絶対にいい誕生日を過ごさせてあげたいと考える一同でありましたとさ。

これより紅本先生お祝い作戦を開始する!!勝負は次に校長が現れると予想される14時までだ!!
障害となるワードは「年齢」「独身」!!この二つをクリアすれば作戦成功は確実だ!!頼んだぞ二人とも!!

藍澤さんの指揮のもと、作戦が開始される。
まず声を掛けるのは朝陽と葉子さんのコンビ。
確かに誠意はこの上なくある二人だが・・・誤魔化して話をするのには最も向いていない二人である。
そんなに気にする歳じゃないと言ってはみるが、もしかしたら気にする年齢なのかもという不安が駄々漏れになっている。
というか、その部分に踏み込んでちゃいかんでしょ。

てなわけで、お祝いモードを高めてそちらから意識を逸らさせようとする藍澤さん。
プレゼントとして手ずから作ったケーキを披露する。紅本先生よりも茜ちゃんが激しく反応する逸品だ。
これには紅本先生も肩を震わせる。

ごめんなぁ藍澤・・・このケーキの大きさじゃ・・・
年増の私の年齢分のロウソクを立てるにはスペースが足りないかもしれない・・・

何という卑屈っぷり!!
いや、太めのロウソクは1本で10年分とカウントできますから!!いや、この慰めではダメか!?
というかさすがにこの大きさでもロウソクが立たないことはないと思うのだが・・・何歳なのか知らないけどさ。
そんなに朝陽たちが引くほどの年齢だというのだろうか。気になる。

ここで紅本先生のことを昔からよく知っている華恋ちゃんが登場。
自称悪魔として、人の願いを叶えようとする。贈り物は高級ワイン。紅本先生が素直に笑顔する品である。おお!!
さすが華恋ちゃん。生まれた時から紅本先生のことを知っていると言うだけのことはある。
そして毎年紅本先生を喜ばせるプレゼントを見繕ってくれているわけでありますな。天使だわぁ。

高級ワインなだけあり、グラスまでセットになっている。
グラス二つのセットもあったのだが、茜ちゃんはお酒を飲まないし、一つだけのものを選んだのだが・・・これは失言だ。

いえ・・・気にしないでください合ってますから。私には一つで十分ですから。

一緒に飲みあういい人などいないと言われたかのような形になってしまった!!
これは落ち込む。直前で気持ちが上がった分、落ちた時のダメージが激しい。図らずも悪魔のような所業となってしまった!!
実際そういう結果になるとオロオロしちゃうのが華恋ちゃんですなぁ。天使だわぁ。

完全に心が折れている紅本先生。年齢のことはもうどうにもならなさそうだ。
ならばもう一つの悩みである「独身」の方をアタシが何とかしてみるよと獅穂さん。
そうか、確かに獅穂さんならば。獅穂さんの痴女力なら、紅本先生の独身力を打ち破れるかもしれない!!
うむ、何気なく酷い表現をしている気はするが気にしないでおこう。

獅穂さんのプレゼントは胸の谷間や肩など露出を多めにした服であります。
確かに紅本先生はスタイルもいいし、ドレスとしてこういう服を着てしかるべき場所に出るのもいいかもしれない。

獅穂「アタシで良かったら痴女になる手助けするけど?」
紅本先生「わ、私が痴女に!?

すげぇ食いついた!!やはり男を集める存在に興味津々なのか!?

色気が出るようになれば男の一人や二人作ることは不可能ではない。そう希望を持つ紅本先生。
ふむ。でも実際紅本先生は可愛いというか、いいですよね。
思いを寄せている人だっているんじゃないかと思われる。むしろなんで独身なのかわからないぐらいだ。そう思った、のだが――

そうか・・・これを着れば私にも・・・
私にも白馬に乗った王子が現れるんだな・・・
私より身長高くて、私より収入多くて、私より強い・・・!!

白馬の王子な上に3高・・・いや、なんか最後が違う。学歴よりも強さが大事なのか!?高身長、高収入、高戦力!?
というか紅本先生より強いってそれはどんな存在なのだろうか。それはこの世界に存在するのですか?
希望を述べるにしても思わぬところで高望みしすぎている。だから・・・
おっと、これ以上は言ってはいけない。誰もが口にしそうな言葉が思いついたが言ってはいけない。
せっかく紅本先生が立ち直りそうになっているのだし、ここは何とかこらえるしかない・・・!!辛い。

何だか妙な緊張感に包まれる誕生日会。
しかしそこで鳴り響くのは馬の蹄の音。
これは・・・まさか・・・白馬の・・・白馬の・・・悪魔!!

だからキサマは独身なのだ
いい歳こいて何言っとるのだ?

ですよねー!!
まさに誰もが思い浮かべ、言いたくなったセリフである。
その言いにくいセリフをさらりと述べる茜ちゃん。助かる!!
祝うはずだった朝陽たちも思わずすっきりしてしまうこの一言。はーすっきりしたー

まあ、実際のところ紅本先生もそこまで高望みしているわけではないのでしょう。きっと。
好みというのは勿論あるだろうが、獅狼の発言を受けた時の反応を見る限りはそこまで拘りはないはずである。
夢を見る時間ばかりが長くなってしまったので多少願望が行き過ぎているってことではないかと・・・分かる気はします。

すっかり再起不能になった感じの紅本先生。
朝陽たちは懸命に立ち直ってもらおうと奔走する。ロシアンシューは止めておきなさい。
そんな様子を指し示し、茜ちゃんは言う。キサマは幸せ者だと。

教師であるキサマの誕生日をこれだけの生徒が懸命に祝おうとしておる。教師としてこれ以上の贅沢はあるまい

ふむ。女としてはさておき、確かにこれは教師冥利に尽きるといっても過言ではありますまい。
茜ちゃんもそういう大事なことに気付かせてくれるあたりはさすがに年長者と言うか校長と言うか。
まあ・・・結局は藍澤さんのケーキを巡って暴言吐くことになってしまうんですが。
既に子孫を残しているのに独身がうつるも何もないでしょう!?再婚の可能性はひょっとしてあるの・・・か?

何にしても紅本先生は魅力的だとは思うのですよ。色気があるかと言われると・・・うん、まあ、うん。
でもスタイルは良いし、可愛いし、性格もいい。料理はアレなようだが一生懸命さは伺える。
・・・やっぱり悪魔が一緒にいるというのが最大の問題点なのではなかろうか。
それを特典と考えれる男性ならばあるいは何とかなるかもしれないが・・・紅本先生の苦労は続きそうだ!!

・弱虫ペダル
最速最強の称号、スプリンター最高の栄誉ファーストリザルトライン――グリーンゼッケンを求めて!!
各チームの平坦屋が競い合う。これがインターハイレース開始直後の光景だ!!速っええ!!

スタートを無事に見届けたレギュラーメンバー以外は補給のために走り出す。
サポートするためには先回りしてポイントで準備しないといけないのだ。
自転車レースの裏方ってこんなバタバタなの!?と驚くアヤちゃん。
それに対し、とっても大変なのと嬉しそうな笑顔で応える寒咲さん。好きでやっている人には苦にもならないってことか。

今年も寒咲兄の運転する車で移動するサポートメンバーたち。
当然部員全員が乗れるわけではない。1年生たちは学連のバスであとから来てもらうこととなる。
古賀さんと杉元、寒咲さんにアヤちゃんといった面々が乗ることとなる。
給水所は女子の手が必要な細かい作業がたくさんあるとのこと。ふむ、今年はそういう助けが増えてて有難いですな。

荷物を積んで移動しようかというところで杉元に話しかけてくるのは段竹。
勿論その内容は鏑木一差についてのこと。

オレの代わりに、給水所でガンバレって声かけてやってください!!
あいつにとっての夢の舞台。後悔なく走って欲しいと願ってます。
オレと一差は中学時代ずっと2人でやってきたんで。

さすがに段竹。家ではお兄ちゃんなだけに面倒見のよいことである。鏑木は本当にいい友達を持った。
TAKEというTシャツは段竹とはいえどうかと思わないでもないが。いや総北らしくてむしろいいのか?

それはさておき、古賀さんは段竹にも車に乗るよう告げる。

おまえの純粋な願い。そういうのは直接伝えた方がいい。走ってるヤツの力になる

そういうメンタル的なサポートも非常に重要でありますものね。
特に鏑木は繊細な感じだし、元気づけられる人は必要である。

さて、その鏑木と青八木さんがファーストリザルトを取るために飛び出している。
けれども、相変わらず自分はオールラウンダーであると主張する鏑木。
青八木さんにつべこべ言うなと言われているのにつべこべ言いまくる。つべこべつべこべ

手嶋さん間違ったのかなー。ミーティングで何回もオレ、オールラウンダーって言ったのになーっ。
オールバインダーにきこえたのかなー。バインダーはとじるヤツだからな。

うるせえよ。
ていうか、ちゃんと事前にミーティングしてたんですな。
にも拘らずに自分の役割を全く理解していない鏑木。一体どういうミーティングだったのか凄く気になるぜ。

鏑木は相変わらず傍若無人というか何というか。
他校の先輩であろうが何だろうが言いたいことを言ってしまう子である。
オレは2年だぞ!!構わん!!いや、構えよ。
そして自身を総北のかくしエース、オールラウンダーの鏑木一差だと主張する。
うーむ、結局チームプレイが身についていないのではなかろうか!?ま、まあレース中に身に着けてくれれば・・・
鏑木に代わって3年の青八木さんがすまんと謝罪するのでこの場は収まる。さすが青八木さんは大人やで。

さて鏑木。この集団はまだ先頭集団ではない。
さっきの合図で出たスプリンターは43人

ほう、数えていたんですか。冷静ですな青八木さん。狙うべき相手をちゃんと定めているようだ。
そしてここに至るまでに13人抜いてきた。つまり?

鏑木「残り20人!!
青八木「30人だ

く、鏑木め。細かいところでボケを挟んでくる。いやボケだよね?マジで言ってないよね?
この場にいる8人を除いて22人前にいると言われて、指折り数えているようだけど・・・ボケやねんな!?

鏑木の算数力はさておき、先頭集団には箱根学園が1人混ざっている。その言葉にはさすがに反応する鏑木。ほう!!

1日目このコースは国道119号を北上する。
街中の広い2車線を通り、ほぼ直進する。
途中から1車線になって高速の下をくぐり、杉並木が始まればその先にほどなくある三叉路。
そこがファーストリザルトライン。グリーンゼッケンのラインだ!!
今年は去年と違い海風はない。しかもラインの前は杉並木。風の影響はほとんどうけない
先の22人を早めに抜いておかないともっていかれる。「一番」を。

他に説明する人がいないせいか、長々と喋る青八木さん。
見た目だけではなく喋る力もこの1年で鍛えられたのだろうか。
しかし今年は風の影響はないのか。コーンが飛んでくることはなさそうで安心ですな。

さて、青八木さんの説明で鏑木の目つきが変わる。一番を持って行かれるという言葉が効きましたかね。
素直に前に出て引けという言葉に従う。お、今年はちゃんと相互に引きながら進むんですね。

集団の8人は前に出させるかと塞ごうとしたが、それをかわして飛び出す鏑木。続く青八木さん。
わかっていたのにその加速に追いつけないスプリンター集団。おやおや。
いや、どうにか一人は飛び出してきた。高知土佐海高スプリンターの清水
90度クランクに対して見事な飛び込みを見せる。さすがコーナーの魔術師と呼ばれた男だ!!

コーナーリングの切れ味じゃあ、誰にも負けんのじゃ!!
ふぉわー!!うそだろォオオ!!わひっ。

得意のコーナーでインも取ったのに追い越されて行ってしまう清水さん。自慢が一瞬で崩されちゃいましたなぁ・・・
今年も他校の人たちは一発芸人の集まりになりそうで悲しいわぁ。

何だ・・・あいつ。コーナーの切り返し、オレを見てからもう一段加速した。
立ち上がり、ツッコミの速度、反応の速さ、オールラウンダーって言ってたけど生粋のスプリンターじゃないか!!

その走りを見れば誰もがスプリンターに向いていると気づく。
けれども本人は気付かない。なんで皆オールラウンダーのオレについてこれないんだ?とか考えている。
このインターハイの猛者スプリンターよりも平坦で速く走っているのに気付かないとはなぁ・・・
こりゃ本物の天然だ。天然のボケだ。ツッコミは速いらしいが生粋のボケじゃ!!

鏑木の天然っぷりはさておき、次の集団に追いつく2人。
そこにいたのは北のスプリンター。新潟上越東の櫓丸。もみあげが目立つ男だ。ドン!!

去年は田所がいたが・・・今年の総北はやれやれ・・・小ぶりだな

そんな風にフラグを立てて見せる櫓丸。
おやおや、そんなことを言いだすものだから青八木さんが酸素を肺に溜めだしてしまったじゃないですか。すう。すうう。もり。

田所さん直伝・・・酸素音速肉弾丸

見事に小ぶりじゃなくなった青八木さん。
この変化に驚きを隠せない櫓丸。そりゃそうだ。一度見たはずの読者だって改めて驚く姿だもの!!
この最後の1ページを見ただけでも色々と異常なのが分かる。
何というか・・・うん。やっぱりスプリンターって皆どこかおかしい。
そういう意味では鏑木は実にスプリンター向けの性格をしていると言えるのではないだろうか。
銅橋がどれほどの変態さを見せてくれるのか。今から楽しみである!!

・刃牙道
圧倒的・・・そんな表現しか見当たらない巨躯の持ち主だった。
『ガタイ』がいい・・・という領域はとうに超えている。
道行く通行人がつい振り返ってしまう・・・
頸が太い・・・胸がブ厚い・・・手が巨い。
よく見ると大小の古傷が無数に刻まれている。夥しい実戦の痕跡・・・
面に疵がある。深く・・・大きな切創だ。
フツウではない経歴・・・フツウではない日常を思わせる。

やはり花山薫は見た目からして尋常ではない。
普通に歩いているだけでも相当目立つ存在である。
学生時代とかも間違いなく目立っていたことでありましょう。

さて、この花山薫だが、本日は目的があって歩いている。
それはこの間の徳川光成へのオーガとの試合を申し出た時の話に繋がる。

これは試合というより生の喧嘩じゃ。のォ花山・・・人前でヤルもんじゃないじゃろ。

通常ならば地下闘技場で戦う。が、喧嘩師である花山薫ならばそれよりも相応しい場所での戦いがある。
街中をぶらつき・・・出会ったその場が戦いの場所となる。そんな喧嘩が相応しい。
というわけで、街の逆の方からはこの男が歩いてくる。

獰猛・・・凶悪・・・高圧的・・・その男を表現するなら、そんな言葉ばかりが羅列される。
サングラスに隠されて尚・・・その眼光は見る者を射すくめる。
漆黒のシャツからハミ出た腕はエッジが立ち・・・尋常ならざる男の新陳代謝を物語っている。
190センチは超えるであろう身長から体重は楽々100キロは超えよう・・・
しかし男の足どりは猫科の猛獣のように軽やかだ。

花山薫に続き、範馬勇次郎の外見的特徴が羅列される。
って何でいきなりサングラスなんてかけてるんですか?
やはりあの親子対決が報道されたことで、一般人にも知られる有名人になってしまったということだろうか。
でも正直言ってあまり意味ないですよね。目以外のところで特徴がありすぎる!!
むしろ目以外の全てを布か何かで覆うぐらいしないといけないレベルだ。

おや・・・?男の輪郭が揺れている・・・
異常に高い基礎体温・・・?オーラ・・・?或いは闘気・・・?
いずれにしろ・・・いずれにしろだ・・・
その油断の無さは――突如の落雷にも対応するだろう

落雷!!確かに印象だけならばその通りだが・・・突如の落雷に直撃した経験がある男にその形容を用いるのはどうかと。
いや、あの時は花火大会の帰りだったし、少し緩んでいたのかもしれない・・・
いやいや。そうではない。花火大会の帰りという人混みの中。
自分が避けたら他の通行人が危ないと一瞬で判断したのかもしれない。そんな優しさがあるのかどうかは知らない。
まあ、そんなことはさておいて、だ。

そんな・・・スゴいA君とスゴいB君が
まるで意図したかのように出逢ったのだから・・・意図したのだろう。悲鳴があがるのも無理はない。

一人だけでも規格外なのにその二人が出遭う。
居合わせた人にしてみれば確かに悲鳴をあげるしかないって状況だ。
しかしA君とかB君とか。数学の問題じゃないんだからさ。誰だこのナレーションは。

Aこと花山薫。勇次郎に対し、わざわざのお出向き、恐縮ですと礼儀正しい態度を見せる。大人になりましたなぁ。
Bこと範馬勇次郎。花山薫の言葉には応えないが、ワックスで塗り固められた頭髪がやにわに立ち上がり始めた。
更には、いやに発達した犬歯が・・・

勇次郎は早くも辛抱たまらんって感じですかね。
共にヤリたいAとB。示し合わせて出逢った以上、心ゆくまでヤルことが出来る!!
そしてそのマッチメークしたみっちゃんは動きやすい恰好、かつ少し離れて安全なところで観戦。
親子対決の時みたいに住民避難とかは考えてくれないのですな・・・

さて、一方の宮本武蔵の方。
スカイツリーの地下研究所にやってきた徳川寒子さん。
まずは研究成果を確認する。ほう、分かるのですか?門外漢っぽい科学分野の話だというのに。
出来ればインシュリンとアミノ酸、ビタミンPZを各20パーセントずつ調整すれば完璧だったとのこと。
ふうむ、それが正しいのかはよく分からないが、科学者たちの反応からすると間違いではないのかねぇ。

仏造って魂入れず。
無教養な光成の言葉じゃが・・・これなら5分で目覚めよう

サングラスを外し、笑顔を見せる寒子。何という自信!!
うーむ、肉体面はほぼ完璧なので、後は魂を入れれば完成ということでしょうか。
胡散臭さは相変わらずだが、やってみせるのではないかという期待感もまたデカイ。
花山薫と範馬勇次郎の戦い。それと並行しての武蔵の復活。
うーむ、ビッグイベントが重なってますな。
みっちゃんは戦いの方を見に来ているみたいだが・・・武蔵の目覚めには立ち会わなくていいのかな?
時間指定せずに寒子さんに声かけただけで、今目覚めさせようとしていることは知らなかったとかだったりして。
自分が知らないうちに武蔵が目覚めてたとかいう話になったらどんな気分になるのか。気になるところですな。

・侵略!イカ娘
マネキンじゃなく、立っている人に向かってアクセルを踏む運転手さんも大変だ。
そしてその立っていた人がフロントガラス蹴って飛ぶんだからもう何が何だか。
飛ばずにそのまま乗り上げて転がってみせればよかった気がするのだが・・・さすがビックリ人間は違いますね!!

・囚人リク
親父にドラゴンクロスの2代目として認めさせるため、周龍はヒットマン根尾に挑む!!

寂れた倉庫の中、2人の他は見届け人のレノマさんしかいない。
この状況でのタイマン。まずは周龍が仕掛ける。渾身の右ストレート・・・が、当たらない!!
逆に根尾のボディブロー。
強烈であるが、どうにか左腕でカバーする周龍。
しかしやはり体格差によるものか、腕で庇ったのに打撃の威力は殺しきれていない。
衝撃に表情が歪む。その隙に頭を抑えられ、顔面への膝蹴り。
これもどうにか右手を間に差し込んだのだが、威力は殺しきれず鼻血を出して後ろへと倒れ込む。むむむ、不利な状況だ。

お前・・・想像よりはるかに弱ぇな。とっとと死ねや

煽りを入れる根尾。
うーむ、確かにここまで見る限りでは実力差は圧倒的ですが・・・しかし簡単に諦める周龍ではない。

再び殴りかかる。が、今度は完全に根尾の拳をもらう周龍。
ガードも間に合わず、脇腹や顔面に叩きつけられる根尾の拳。
周龍のまき散らす返り血は遠くへ飛び、レノマさんの頬をも染める。

この力の差・・・やべぇ・・・
この勝負、負けは即ち・・・死・・・
こんな所で・・・こんな・・・こんな所で殺されてたまるかよ!!

実力差を悟りながらも諦めない。その意識が逆転の一手を生み出す。
倒れ込んだ周龍に拳を振り下ろそうとする根尾。
その拳を、身を翻しながら根尾の股をくぐりぬけて躱す周龍。
そのまま足を根尾の胴体に絡めて背後を取り・・・裸締めの体勢に入る!!

後ろを取られるまでは余裕そうな顔だった根尾も、この状況に焦り出す。
寝ころんだ状態で、完全に周龍の腕が根尾の顎の下、首を抑えるように回っている。簡単には抜けられない状態だ。
しかし試合ならともかく、喧嘩であるならば方法がないわけでもない。
根尾は周龍の目に指を突っ込んで技を外させようとする。が――

目玉ぐらいくれてやる。認めろ。負けを!

この絶好のチャンスを逃したら全ては終わりである。目の一つを惜しんではいられない!!
その覚悟が本物であるのは技をかけられている根尾にも分かる。
おお、まさにその名が示すように龍が周り包み込むかのような絞め技ではないか!!

ギャング同士の決着は殺し合い。死は必然!殺るのか。周龍

周龍が勝つとなった場合、また別の問題は発生する。
刑務所内で殺しを行った場合どうなるのか。このタイミングで長期の懲罰房行きとかはシャレにならないのだが・・・

とりあえず根尾は負けを認め、気絶する。
それを確認して締めを解き、立ち上がる終了。
曇っていた空からは光が差し、壊れた天井から暖かな日差しの祝福を周龍にくれる。

勝利の余韻・・・に浸る間もなく、気絶した根尾を叩き起こす周龍。
根尾は死の恐怖によるものか失禁している。おやおやこれは恥ずかしいですね。屈辱ですねぇ。
そんな屈辱の根尾に周龍は見下ろしながら告げる。

次に1歩でもドラゴンクロスのシマに入ってみろ。そん時は殺すぞ

ふむ。殺しはせず、脅すに留めましたか。
まあこの酷い敗戦が広まれば根尾のヒットマンとしての勇名は死んだも同然ですしねぇ。
となると、根尾は相当精神的に追い詰められた感じになるわけで・・・
凶行に及ぶことも十分考えられるわけで・・・

勝負は決したと背中を向けた周龍に向けて刃物を突き立てようとする根尾。
舞い散る鮮血。果たして凶刃の行方は・・・!?

裸締めを解いた時は、そのタイミングですぐに根尾が復活。死んだふりだったとか言うのかと思いました。
しかし実際は本当に気絶しており、そのまま殺されててもおかしくない状況だったという。
うーむ、根尾。お前、想像よりはるかに頑張らねぇな。

この場に周龍だけならば最後の凶刃もヤバイかと思えるが、レノマさんもいますしねぇ。
見届け人としてこういう凶行は防がねばなりますまい。
割り込んで鉄拳制裁。根尾の顔面から鮮血が舞うとかそういう流れではないかと思います。スッキリとした結末に期待だ!!

・ワンショット
バーサスアースの渡辺義彦先生が週チャン帰還!!
本格西武劇GUNアクション読み切りであります!!

雰囲気は実に良いのだが・・・何かが始まるかと思ったところで終わってしまった感じですな。
プロローグ部分で終わってしまった感じで何とも言えない。ポテト食えよ
今後の活躍に期待したいところであります。

バーサスアース最終9巻発売中。続きとなるウォーハンマーは6月頃サイト稼働予定だ!!

・バチバチBURST
鯉太郎「残りの力・・・これまでの時間・・・出せ・・・全部・・・」
王虎「もうどうでもいいんだよテメーは・・・」

かなり意識の差がある2人。
それでも全力で目の前の相手を倒そうとしているのは同じである。

ハッキヨイの合図とともに飛び出す両者。
鯉太郎のブチカマシに正面から向かい・・・右腕で激しくカチ上げる王虎!!
うーむ、初っ端のブチカマシを防がれてしまいましたか。
だが即座に腰を落とし、体勢の整っていない王虎へと突っ込む。

さすが鮫島・・・あの状態でヘタれるどころか気迫が増している。
だが・・・今の王虎相手にソレがどこまでもつか・・・

両者のことをよく理解している田上さん。どちらが勝っても負けても複雑な気分となりそうな立ち位置の人である。
今は一瞬一瞬の戦いを見守るしかないでしょうな。

2回目のブチカマシは右の張りで止められた。
王虎は昔それで骨折することになったのだが、その恐れは払拭されてるようですな。

片手でブチカマシを止められたが、引くことなく突き破ろうとする鯉太郎。
しかし、王虎が気合を入れれば鯉太郎は体ごと後ろへと吹き飛ぶように下がることとなる。
うーむ、さすがに天雷と渡り合うだけのパワーを持っていることはありますわ。
しかしこれで距離を取ることが出来た。次のブチカマシには更なる力を込めることが出来る。

低く、鋭く突っ込む鯉太郎。
王虎は左のカチ上げでそれを迎撃するが・・・やはり止まらない!!

OK!!

このタイミングでの岩の藤の声は実に有難い。
進化したブチカマシが花開き、ついに王虎の胴体へと突き刺さる。そして、王虎の巨体が浮く!!

バテバテでもう限界かと思われた鯉太郎でしたが、まだまだいけそうですな。
感謝し、楽しむ。それが原動力。
この幕下優勝決定戦という短い間でも自身の成長を感じ取ることができる。嬉しくも楽しい話ですわなぁ。
さて、この勢いのまま王虎を押し込むことができるのか!?
さすがにそれは難しいと思うが・・・追い込んでいって欲しいところですな。

・オーマガ町の怪
こっくりさんも場所と時代によって呼び名が変わるもんなんですな。でも何故輪輪さま。
学生のこういう趣味は今にも受け継がれているのだろうか。

霊にはやっぱり物理攻撃ですよね。叩けばええねん。ばちーん。
歩は堂々とやらかす子だのう。ばちーん。

・ドカベン ドリームトーナメント編
振り逃げの甲子園。果敢にヘッドスライディングを行う。
その結果、審判の判定は・・・セーフ。甲子園の手が一瞬早かった。

形は何であれ、逆転のランナーとして出塁した藤村甲子園。
中3日で激投しているのに更に走る。この体力こそが凄まじい。

無死一塁のピンチ。ここで打順は一番に戻る。
まずは一番の三原が登場。厄介な打者である。
ランナーがいるから後ろにそらす可能性のあるナックルは投げられないし、かなりピンチだ。

小林の第1球はスライダー。
三原は初球からこれを狙う。一・二塁間を激しく襲う当たり。
しかしここはさすがに名手・殿馬。しっかり押さえる。二塁は間に合わないが一塁に送球してアウトとした。
まあ、タイガースにしてみれば送りバントに成功したようなものですし、これはこれで進塁できたので良しか。

二番は針。これも厄介な打者である。
山田はチャンスの時の打者は8割方初球の変化球は振らないと考える。
それは打ち損じた時にもったいないという悔いが残るからだそうな。ほう。
というわけで、第1球はカーブを放つ。小林。それを打つ針。あれー?

針の当たりはサード岩鬼の頭上を超えようとしている。
岩鬼はジャンプでこれを捕ろうとするが・・・グラブに当てただけで弾いてしまう。
一瞬戻りかけた甲子園。これを見て再び三塁へと走る。
が、岩鬼が弾いた球をショートのサルがカバーする!!

見事にダイビングキャッチ。そしてそのまま二塁へ送り・・・戻り切れなかった甲子園を刺す。
うむ、まさにしてやったりのダブルプレーでありましたな。
ピンチの回かと思ったらなんだかんだで3人で終わったのでありました。
ふうむ。岩鬼が弾いたのはわざとなんだろうか?直後の反応を見るとそういう可能性もありそうだが・・・はてさて。

さて、3回の裏。今度はスーパースターズが九番からの打順となる。
ピッチャーの小林が今度は打者として出てくる。
高校時代は打撃にも定評があった小林。自らのバットでチャンスを作るか!?
逆に直前の回でチャンスをものにできなかった甲子園は少し気落ちしているかもしれない。
ふうむ。スターズにしてみればこの回は攻める機会でありますな。1点でも取っておきたいところだ。

・クローバー
決勝戦を明日に控え、それぞれの夜を過ごすハヤトたち。
一進一退の攻防を繰り広げ、お互いに強さを認めている五味と真田。
五味は眠る前に真田に話しかける。
今日のケンカ、最後自分が拳ではなくエルボーを出していたなら負けていたのは自分の方だったと。

負けは負けだ

仮定の話をしても仕方がない。結果として負けた。それが全てである。真田も厳しい世界に生きておる。

だからって妹は紹介しねェからな!!

いい感じの会話になりそうなのに、すぐにそっちに落としてしまう真田。
まあ一番気にかかるってことなんでしょうが・・・しょうがない兄貴だぜ。
そして今頃になってちゃんとホテル泊まれたかなと気になりだすという。
どのぐらい残金あるかぐらいは確かめておいた方がよかったですな。

エリナちゃんは来栖の家に泊めてもらえることとなりました。やたらと可愛い顔で嬉しそうにしやがって。
というか皆実ちゃんの家じゃないんですな。
来栖の家ならば親が旅行でいないから都合がいいってことなんでしょうか。
都合がいいといっても別に怪しい意味ではない。
ちゃんと二人っきりにしないよう皆実ちゃんも泊まると言ってますしね。
可愛い娘2人と一つ屋根の下か。何だかすごいシチュエーションだな来栖。

今日は散々な一日だったと愚痴るエリナちゃん。
アニキのヤロウがアミチンに呼ばれて、島の学校のヤツらのケンカトーナメント出るとかって・・・まったく。

この愚痴を聞きとがめた来栖。立ち去ろうかと思ったが、その話詳しゅう聞かせてくれェやと頼みだす。
おう、ようやく来栖が参戦するフラグが立ったようですな。

さて、その島の方では・・・花京院の部屋の前に武器を持った男たちが詰めかけている。
普通に扉を開けているようだが、花京院はカギをかけていかなかったのだろうか。不用心な。
その不用心な花京院は真木と釣りトーク
思うように釣れない。それも釣りの面白いところである。うーむ、釣り人同士、交流を深めていて微笑ましいなぁ。

しかしそんなことを言っている場合ではない。
寮内が騒ぎになっているので花京院の部屋に駆けつける真田たち。
そこにいたのは血まみれで横たわるゲンゲンの姿
うーむ、さすがに寝ている最中にボコボコにされたのではさすがのゲンゲンも抵抗できなかったか・・・
と思わせて大して効いてないとかいうオチだったらどうしようかな。
普通にユイちゃんの夢を見ていて寝言を呟き、心配させやがってと呆れられるゲンゲンとか。ありそうな気もして困る。

・毎度!浦安鉄筋家族
大量に買い込んだのならば大量に消費する。いつもの流れである。
増税前に買い込んでも大量のペースで消費するなら、買い込みしない方が良かったのではと思えたりしたり。

大鉄たちだけに効きそうな回復方法。
副流煙じゃなく、咥えているタバコそのものを吸わせるわけにはいかなかったのだろうか。まあ別にいいのだが!

・ANGEL VOICE
延長前半終了間際に同点に追いつく市蘭。
二宮さんの右サイドからのクロスを尾上がヘッドで押し込む。
成田の走りによる牽制があったとはいえ、見事に決まった感じですなぁ。すばらしい!!
そして何よりすばらしいのは、尾上の母がこの大事な場面に間に合ってくれたことである。

試合の状況は全く把握できていない。
それでも・・・一番大事なことはしっかり見ることができた。
あの協調性のない息子に、チームメイトがパスを出してくれていた
いつも一人だった息子が、チームメイトと抱きあっていた。ホッとした。

なるほど。点を取ったり活躍をしたりとかそれよりも喜ぶべきところがありましたわな。
そういう意味では個人技に近いミドルシュートよりもパスをもらってのこの展開の方が感動は大きいわけだ。
うーむ、泣ける話ですなぁ。

さて、再び試合を振り出しに戻した市蘭。
このしぶとさに改めて驚愕の色を見せる船学。なんなんだ・・・?あいつら

運動量はオレたちをはるかに超えている。まともに動ける奴がいるはず・・・ねぇんだ。
力の差は歴然――こっちが圧倒している。なのになんで・・・

これは別に市蘭を見下したり侮ったりしているわけではない。
実際、個々の実力は乾のような例外を除けば船学の方が上である。
力の差は歴然といっても過言ではない。
しかし、それをカバーする精神力が、絶対に負けられないという想いが市蘭にはある。
勿論船学にだって負けられないという想いはあるだろうが・・・これはやはり想いの質の違いと言わざるを得ないか。

ここで前半終了。両チームそのままエンドを入れかえて残り10分に全てをかけることになる。
うーむ、そうか。延長戦だとハーフタイムでの休憩はないのか。厳しいなぁ・・・しかし。

勝つ!!ぜってー勝つ!!

どこまでもガムシャラに戦おうとする市蘭。
体力は限界を迎えようとしているが気迫は衰えることを知らない。いいムードだ。
マイちゃんのためにも、この試合は絶対に負けられないのだ・・・!!

さて、後半が始まる前に脇坂さんはDF4人集まって声を掛ける。
あいつらが絶対逆転してくれる。あとはおれたちが守り抜けるかどうかだぞ、と。

最後の10分だ・・・全力でいこう

そう述べて、小さな円陣を組む。うーむ、脇坂さんは本当立派になったものであるなぁ。カッコイイわぁ。

さあ、いよいよ延長も後半戦。
広能はマイちゃんからもらった手紙を思い返す。
持ち前の粘り強さを存分に発揮してゴールを守り抜く姿が目に浮かぶとあった。その言葉通り、絶対に守りぬくと誓う。

絶対・・・守り抜いて見せるから

そのように考える広能であったが・・・体は頭の考えを裏切る。
どれだけ気迫が籠っていようと、やはり人間。体力の限界を超えて長く動き続けることはできない。
フラつき、倒れそうになる広能
それに気付いた久住先生。黒木監督に広能を交代させてくださいと告げる。お、ようやく動いたか!!

二宮さんがそろそろ限界かと思ったが、先に広能が来ましたか。
足の疲労以上に体そのものが倒れそうだし、これは仕方がないですかねぇ。
しかし交代する前に攻撃を仕掛けられそうな雰囲気である。ここはどうなるか・・・粘り強さを見せてほしい!!

・最強少女さゆり
話をするためにわざわざ着替えるバニー。子供の前なのに、そんなに露出の少ない服に着替えて大丈夫か!?

子供も酔っ払いには勝てないぜ
泣く子には勝てないと言うが、酔っ払いならそれ以上に話の通じない存在になれますからな!!
しかし、押されて怯むさゆりちゃんというのは珍しい。可愛いと思える。

さて、バニーへの通信は何を意味するのか。話に出た妹の参加も有り得るのか?期待したい。

・錻力のアーチスト
3回まで出塁者無しのパーフェクトピッチングを行っていた蛮堂。
しかしここで初めてのランナーを出す。
ノーアウトでの貴重なランナー。大事にしたいところでありますな。

次に打席に立つのは二番の柊。ぐりんぐりん。相変わらずの動きだな。
それはさておき、ここからの蛮堂はセットアップでの投球となる。
ワインドアップでフルパワーピッチングとはいかないし、打ち崩すチャンスではある。
それにあの体格ならば小回りも利かないはず。牽制やクイックも苦手と判断してリードを大きくとる児島センパイ。

早ェとこ三塁まで進んでベンチにいる桃ちゃんの側に行かせてもらうべ

煽るよう、蛮堂に聞こえるようにそんなことを言いだす児島センパイ。
その誘いに乗ってか、牽制を行う蛮堂。力いっぱいに。ファーストのグラブを弾き飛ばすぐらいに。加減しろ力馬鹿!!

こうしてみると蔡理キャッチャー山脇は凄いんですな。ずっとこの蛮堂の球を受け続けているわけなのだから。
さすがに毎食丼メシ5杯なだけはある。

ともあれ、これで児島センパイは二塁へ進塁。得点圏へ進めました。
そして更に桃ちゃんの名前を出して蛮堂をイラつかせようとする。見事な煽っていくスタイルだ。
が、ここで割り込んでくるのが蓬莱。蛮堂に集中を促すために膝蹴りを腹に叩き込む。ぬごっふ。

柊は第1打席からお前の球とらえた奴なんだぞ。

確かに。考えてみると二番バッターで早速とらえていたわけですし、凄かったですわなぁ。
蛮堂もようやくこの蓬莱の一撃で冷静になることが出来た様子。
うーむ、上手いこと間を取られてしまいましたな。

自滅を待つのも手かと思ったが、そうはならなさそう。
なのでここは手堅く送りバントを敢行する柊。ほほう。二番バッターらしいこともできるんじゃないですか!!
技術は確実にある人だし、バントもやはり上手いですな。
まあベンチからバントするの初めて見ましたとか言われちゃったりするわけではありますが。

目立ちたがりの柊もチームの勝利のために我を捨てる。
之路さんがケガをして後を託したのが効いてきた感じでありますかね。慕われてますなぁ之路さん。

さて、続いては三番の清作。
脳筋に見せ場をゆずる必要はない。キメてくるんだと柊に胸を叩かれる。
之路さんからも、離れてはいるが拳を突き出しての激励をもらう。
そして弐織からも・・・無言の鉄拳をもらう。加減しろ力馬鹿!!

何はともあれ、ワンアウトでランナー三塁という絶好の得点チャンス。
1打席目は力負けしてピッチャーフライであったが、今回は何としても勝ちたいところ。
児島センパイの足ならばゴロでもホームに突っ込める。外野フライなら問題なく生還するだろう。
しかしランナーが三塁のみとなったので心置きなく振りかぶって投げる蛮堂。
うーむ、やはりワインドアップでのフルパワーピッチングは迫力が違うなぁ。
そりゃランナー二塁のまま長打狙った方が良かったんじゃとか言われるわ。ワッツ!?

周りは蛮堂の球威に押されているようだが、当の清作は別のことが気になっている様子。
之路さんに後を託され、弐織たちに拳で気合を入れられ、その胸には熱いものが宿り出しているようだ。
いや、胸だけではない。その熱は体中に巡っている。

まるで――まるで炎。この気持ちが愛なのか!?

う、うむ?まあ仲間を想う心も愛情の一種と言えなくはないと思うけど・・・回答しづらい問いかけだな。
そもそも清作のその発言は蛮堂が口にする愛に絡んでの言葉だろうし、何とも言いづらいわぁ。

愛の力で蛮堂の球をとらえる清作。凄い打球だが、残念ながらファール。

愛に目覚めたはずなのに何でヒットにならねえ!?蛮堂に勝つにはまだ何か足りねえのか・・・!?

なんだかすっかりと愛を追い始めてしまっている様子の清作。
試合前はそんなの信じていないって工ちゃんに語ってましたのになぁ。
しかも更に自分に足りない物まで考えてしまっているようで・・・アレってまさか・・・

嫌な予感は的中した。いつものように桃ちゃんへの愛を語る蛮堂。その声を制する清作の大声。

桃ちゃんサーン!愛してまーす!!

やっぱりアレってソレかよ!!
赤面してしまうぐらいなら言わなければいいのに。それもデカイ声で。
蛮堂の声をかき消すほどのラブコール。これは桃ちゃんもどん引きだ!!
しかしそれでちゃんと打てるんだからこれは何なんですかねぇ。愛の力なのか気合勝ちということなのか。
とにかく清作の天然っぷりは凄まじいと再認識できました。恐ろしい男よ。

前進守備の内野の頭を超えていこうかという打球。
が、その打球を飛びついてキャッチする蓬莱。
うーむ、この男はやはり厄介ですなぁ。いいところで邪魔をしてくる。

蛮堂「蓬莱キサマ。更にその上をゆく愛を・・・!?
蓬莱「目ェ覚ませバカ」
清作「クソ。俺の愛を・・・
弐織「アタマ沸いてんのかクソ天然」

なんだかどっちもどっちな様相を呈してきましたな。ツッコミ入れる人たちも大変だ。

さて、結局児島センパイを返すことはできずにアウトとなった清作。
ツーアウト、ランナー三塁の状態で迎えるのは四番の弐織。
2R目となる筋肉対決。果たして軍配があがるのはどちらになるのか。また激しい脱衣が見られそうですなぁ。

・思春鬼のふたり
仕留めるべきターゲット。
しかしそのターゲットは罪を暴かれ警察へと連行されていく。
おやおや、お掃除依頼失敗でありますか侘救。

元お掃除人と語る銀華。
生き物が死ぬのが嫌なのならば、人間だって生き物だよと侘救に語る。
それはそのとおりだが、そんなざっくりとした割り振りをしていいものであるかどうか。
案の定、侘救はそんな言葉に耳を貸そうとはしない。
悪い生き物に対して感情など必要ないと返す。しかし――

必要ないのは"こいつ"だよ

そう述べて、侘救のナイフの刃を素手でへし折る銀華。どういう力だよ!?
優男な見た目に似合わず、高い戦闘力を有しているのがよく分かる。
それでも侘救に退く様子はなく、倒してでも依頼を遂行しようと構えを取る。
元お掃除人であるならば銀華も今はただの目撃者として処理できるわけだが・・・

でもいいのかな。辻くんってまだ目撃者を殺したことってないでしょ。

おやおや、こちらは向こうのことを知らないのに、向こうは事前調査万全って感じですな。

侘救の過去、強盗に襲われ両親を亡くし、自殺を図ったこと。
そしてWCO人間にスカウトされて加入。殺しの腕を磨いていったこと。
さらには今まで308人もの悪人を殺したことも調べられている様子。さすがに元WCOの人間ということか。

そんな侘救の情報を読んでいるだけで僕の胸が張り裂けそうだと語る銀華。そして、泣きながらこう述べる。

世の中にはまだいっぱい悪人がいるんだよっ

まあそうですね。100人単位じゃ効かないぐらい大勢いることでしょう。
それでも悪人をそうと知っていて野放しにしていていいものか。
いや、一応銀華は警察に逮捕させたりはしているし、野放しにしているわけではないか。
でも黒金先生のように裁かれてもその罪の大きさに納得いかない結果になりそうな人もいるしなぁ。うーむ。
そういう悪人たちを1人でも減らしていけば世の中も少しはましになるのではなかろうか。

僕は999人殺しても何も変わらなかった

おっと、さすがに先達。経験者の言葉には重みがありますな。
銀華が言うには、世の中の善悪は"パレートの法則"に当てはまるのだそうな。

人口の2割が悪人。残り8割は善人って言われてる。
それなら悪人を全て取り除けばいいと思うでしょ?
でも不思議なことに残った8割からまた2割悪人が出てくるんだ
つまりキリがないんだよ。悪を完全に無くしたいのなら人類が滅亡するしかない。キミのしていることは無意味なんだ。

ふうむ。働きアリの内2割は働かなくなるみたいなものですかね。
まあ昨日までは善人だったって人はいるでしょうし、キリがないのは分かる話だ。

それを知ってまで人の命を奪う理由なんてあるのかな。

そう告げて逃亡する銀華。
通報したという警察もやってきたことだし、もうこの場で依頼をこなすのは無理と思われる。
侘救も銀華の後を追うようにこの場を去るしかないのであった。

てなわけでお掃除依頼に失敗した侘救。
五箇条には書かれていなかったが、お掃除依頼に失敗したお掃除人にはちゃんとペナルティがある様子。
まあそういうのが無ければ組織としてはやっていけませんわな。
そういうわけで、失敗した侘救の前に現れるのは・・・お仕置き人である小鹿陸ちゃん。

私立揺籃高等学校1年A組 辻侘救。
お掃除依頼不履行によりWCOはお掃除人として不適格とみなします。よって"おしおき"を――

ペナルティがあるとは思ったが、いきなり処分されることとなるのだろうか。
意外と厳しいんですねWCO。最初の頃はルールも少なく組織としてどうなのかと思ったぐらいであったが。

結局帰らずにずっと侘救の活躍を見ようとしていた白雪さん。
陸ちゃんに対し、おしおきなら私が代わりに受けますと割って入る。そういうものではありますまい。
まあ、何にせよ陸ちゃんに侘救をおしおきするつもりはない。
銀華に壊された武器もそのままのようですしね。

こんなことをしていたら私も含め、何十人ものお掃除人が死んでしまいます

そのように語る陸ちゃん。ふむ、これはそれだけの数のお掃除人が銀華によって邪魔されてきたってことでしょうか?
さすがにWCOとしては今回の依頼不履行は不問とすることにしたみたいですね。良かった良かった。
しかし陸ちゃんの担当さんが80年代スタイルなのは陸ちゃんのセンスだったのか・・・ふむ。

それはさておき、陸ちゃんは侘救に共同戦線を張るよう申し出てくる。
星野銀華。あの男を追い詰めるために共に戦って欲しいという話ですな。ふうむ。確かに一人では厳しそうな相手であるが・・・
あの情報能力は自分の元担当を魔改造して手にしているらしい。
その辺の管理と言うか、セキュリティ杜撰じゃないですかねWCO?
これで先回りされているんだし、そりゃあお掃除人に責任何て問えませんわなぁ。

何とも厄介な男が現れたものである。
星野銀華。主張は分からないでもないが・・・その行動はどのような波紋を広げることとなるのか。注目であります。

・名探偵マーニー
今回もメカニック絡みのお話。
前回アリアさんと話をしたことでメカニックが2人いることは確信できた。
更にその2人が争っていることもハッキリした。
となると、昔マーニーがメカニックに誘拐され、人質として大規模な爆弾事件に巻き込まれた意味も違ってくる。
あれは警察に対する見せしめではなく、鴻上に対しての、もう1人の邪悪なメカニックが仕組んだ行動だったと推測できるわけだ。

喫茶店で考え事をしているマーニー。
店員が運んできたコーヒーを飲むと、そのコーヒーが置かれていた皿にはメカニックのマークが。
うーむ、相変わらず神出鬼没でありますなぁ。熱反応によるものなのか、自動で消えるようになっているのがらしい感じだ。

メッセージの内容は店を出て木谷町のネットカフェに行けというもの。
ふむ。ここは誘いに乗るのもいいかもしれませんな。

指定のネットカフェの指定の席へと向かうマーニー。マッサージチェアだー。嬉しいのか?
というのはさておき、個室に入ると隣からマーニーに話しかけてくる人物がいる。これは・・・鴻上か?

君と会うのは危険だからこういう形をとった・・・奴に気付かれないよう動くのは大変なんだ。
君にもう一人のメカニックの情報をね。彼の名は夜刀。今、メカニックと呼ばれるのは奴だ

鴻上が捕まっている間はメカニックの名前は使えなかったはず。
と思いきや、表に出なくなっただけで夜刀は活動していたらしい。
より陰湿に、用心深く。組織も鴻上の時より拡大しているとのこと。

それに頭を悩ましていた警察上層部はオレを出所させる決定をしたんだ。
元々はオレが身替りが必要なことが多くてね。ある男を拾い、身替りとして教育することにしたことから始まったんだ。
奴は優秀で、オレが教えたことをスポンジのように吸収した。
そのうち奴は役に入れ込み、メカニックという名に異常な誇りを持つようになっていった。
だんだんとアイツの目には何の感情も見えなくなった。

昔は浮浪者のようだった夜刀。
鴻上に拾われ、メカニックとしての生き方を身につけるうち、過去のことを忘れ去ってしまったのだという。

自分を捨ててしまったんだ。
自分の過去の捨てた部分をメカニックで満たした。奴にとってのメカニックとはオレより強大で凶悪な怪物だ

鴻上にしてみればそれは世間を騒がす際の隠れ蓑的な名前に過ぎない。
しかし夜刀にしてみれば、まさにメカニックと言う存在そのものが自身であると考えられる。
うーむ、対立する未来は決まっていたようなものですか。
鴻上もそれには気付いていたので、いずれ金を渡してクビにし、世間にもどすつもりだったそうな。

だが、間庭家での宝探しの依頼で、宝を見つけた鴻上は襲われて山に埋められてしまった。
その時、夜刀は怒り狂ったらしい。

奴の中で絶対だったメカニックの名が穢された。奴は許せなかったんだ。そして殺戮へ・・・

なるほど。それならば鴻上が入院してても手を下す人がいるはずですわな。
その時一緒に鴻上と埋められていたはずの女性はどうなったんだろうか・・・

ともかく、その一件以来、2人の衝突は頻度を増してきている様子。
夜刀を危険視した鴻上は2人のメカニックという関係を終わらせるべく、夜刀を警察に引き渡そうとする。
警察で全てをバラしたとしてもそれは仕方がない。抵抗するならば自らの手でと覚悟を決めて・・・

そんな覚悟を決めた鴻上だったが、機先を制して動いたのは夜刀の方。
夜刀は鴻上の振りをしてマーニーに接近する。なるほど、あの爆弾事件の話でありますな・・・

マーニーだけではなく、夜刀は多数の児童を誘拐している。
マーニー以外の狙われた子供は皆金持ちの家の子供なかり。
普通に考えれば身代金目当てであるが、そこは史上最悪の愉快犯と呼ばれるメカニック。
子供の両親に突きつける要求は、家に火をつけろというもの。全焼を確認したら子供は解放するそうな。何ともはや・・・

警察は被害者家庭の関連を調べる。
が、鴻上にはそうするまでもなく関連が分かった様子。
そう、浚われたのは鴻上が仕事を請け負った依頼主の家の子たちである。
なるほどね。こういう形で鴻上への宣戦布告を行ってきたわけでありますか。
次々とメカニックの要求を呑んで家に火をつける者が現れる。それを高所から見物している夜刀。いい趣味してやがるな。

夜刀は傍らにマーニーを置いている。のだが、縛ったテープを食い切って逃亡するマーニー。幼いころから逞しい。
さらに、マーニーの髪飾りには非金属発信機がついているらしい。
信号を出したのですぐにロイドさんたちが迎えに来てくれる。
そのように考えたのだが・・・逃げ切ることは出来ず、炎に囲まれるような場所で夜刀に捕まるマーニー。

そして私はあの時、人生最大の間違いを犯した

夜刀は追い詰めたマーニーにある選択を迫ったという。
今のマーニーという性格が形成されるようになるような選択。それは・・・

メカニックは私が助かりたければ替わりに20人の子供が死ぬ。
20人の子供を助けるなら私を殺すと選択を迫った。
私は選んだんだ。自分が助かりたいって・・・

うーむ。それは・・・仕方がない選択だったんじゃないかなぁ。
幼い少女が命の危機に瀕し、知り合いでもない子らの命と自分の命を天秤になんて話をされてもねぇ。
しかしマーニー自身はその事件がトラウマになっている様子である。
そうか。それで少しでも人を助けられるように探偵をやっているわけでありますな。
誰かの命が危険に晒された時、マーニーは自分の身も顧みずに助けに行くことがある。
危ないなぁと思っていたけれど、これはマーニーの贖罪の念が引き起こす行動であったわけか。
ううむ、そうなるとなかなか止められそうにはありませんなぁ・・・
それにしても子供たちはどうなったんだろうか?
捜査官が三人死に、一般の被害者は最小限と言うことは助かったのだろうか。そうであってほしいところですが。

自分の選択を悔やみ、嘆くマーニー。
鴻上はそのマーニーを元気づけ、これはオレの贖罪でもあると述べる。
あの怪物を作ってしまったのはオレだ。君が苦しむ必要はないんだよ、と。

マーニーはここで隣の個室をのぞき込む。
予想通り、そこに鴻上の姿はなく、ネット越しで会話をしていた様子。
面と向かって話が出来ないのは残念だが、会話であるならばマーニーの方も意志を示すことが出来る。
鴻上は夜刀との決着は近い。君は自分の身を守るだけでいいと言う。
しかし相手が相手だ。鴻上といえども出し抜かれる可能性はある。

アナタだけでは夜刀を追い詰められない。だから、奴を捕まえるためにも第三者の能力がいる。
夜刀を捕まえるため私も協力します。マーニーにおまかせを

自分の身をただ守るのではなく、先に進むためにも決着をつける必要がある。
過去を乗り越えて未来へ進むには大事なことでありましょう。
そして過去に押しつぶされないために、何事も前向きに考えないといけない。
立派な考えを持つようになりましたなぁ。マーニーも。いい子に成長してくれて嬉しいですよ。
事件後はかなりやさぐれていた感じだったのにねぇ・・・
そう考えると立ち直るきっかけを作ったゆりかちゃんの存在はやはり大きいんだよなぁ。昔は・・・昔は良かった!!

・愛欲少年ミツル
愛を知る人。しまだ先生が週チャン初登場!!
さすがは愛を知る人なだけに、凄い話でありました・・・愛とは究極の自己満足か!!
愛って何だ?と聞かれても答えれるようになりましたね!!

確かにそれぞれに欲を加えると個性が深まるかもしれない。神様は正しい。
しかし三大欲求も鈍い人は鈍い気がするのだが、その辺はどうなのか。
基本的に過敏になるように出来ているのか。可愛野さんも欲さえ出なければ天使であるかもしれないのに!!

このイキイキと主張する漫画の姿勢・・・とても好ましく思います。
とってもバイオレンスな作風ですが、週チャンにはマッチしているのではないでしょうか。
もっと読みたいと思える作品でありました。
しまだ先生の次回登場に期待しております!!

・ペーパーブレイバー
おやおやビカリさん。おやおや。
勇気が出るようになってきたからそういう態度も出てきちゃったんですかね。おやおや。
しかし左葉さん、天使枠に入れていたからそういう行動には出ないと思ったのですが・・・オヤオヤ。

それにしても本当に剛島兄妹は学校が違うことが何のハンデにもなってないですな。
いつの間にかそこにいてもこの2人ならさもありなんという空気を作り上げていて凄い。

そして楠本さんがノリノリな回なだけに可愛かった。和田さんもけっこういいよね!

・ウチコミ!!
必死に頼み込み、ようやく八乙女先生にその気になってもらえました。
ふむ。サイズが小さくてピチピチになっているせいか・・・ふむ、これは。ほ・・・ほ〜

中途半端は嫌いという八乙女先生。ダイエットも美容もハンパなくやり遂げている。
彼氏づくりの方はさすがに気合を入れたところで簡単にはいかないようですがね!!
まあ、そっちは置いておいて、柔道の指導に専念して頂きましょう。

しかし昔は達人であっても、ブランクはあるし体型も変わっている。
本当にちゃんと柔道できるんすか?とヒューマ。何となく照れ隠しも入ってそうなのが可愛い所だ。

八乙女先生に言わせれば部員たち相手ならば久しぶりのウォーミングアップには丁度いいぐらいとのこと。
煽っていくスタイルはどちらも変わらないみたいですな。競技者としては正しい姿勢なのかもしれない。

というわけで、一番手はヒューマ。
一歩を八乙女先生へ向けて踏み出す・・・
かと思えた瞬間に懐に入り、背負う八乙女先生。後の先を取った!?
しかも綺麗な投げだ。あのヒューマが速すぎて堪えることもなく、背中から落ちている。
これは驚き。いや、驚いている場合じゃない。

受けの強い雪村さん。驚いている間に八乙女先生に組まれてしまう。
それでも瞬時に体勢を整えようとするが・・・まるで動かない。体型は変わっているのにその感じる重みは・・・!!

さすがに達人と称するだけあり、その強さはハンパではない。
スピードや体幹の強さ。そして技術。
緩んだ顔で挑みかかってきた日下部に飛びつきの腕ひしぎ十字固めを決める八乙女先生。

合コンじゃ「アゲアゲ乙女」って呼ばれてるけど・・・
現役時代の異名は・・・
『蝶の様に舞い・・・蜂の様に刺す・・・豚』

ううむ、その動きは現役時代のものでありましたか。その体型で舞うだと!?
にしても酷いあだ名だ。引退して好きだった先輩に告白した時の「舞わない豚はただの豚」という言葉も酷い。誰が上手いこと言えと。

体型を変えたこともあるし、さすがに現役時代よりは弱くなってはいるんでしょうな。
それでも休みなしで部員5人全員がぶっ倒れるほど乱取りを続けているのに余裕の表情を見せている八乙女先生。
既に時刻は午後8時前。一体何時間やっていたのか・・・凄い体力だ。バケモノか!?
しかし汗ばんで着崩した八乙女先生は今までで一番魅力的に思える
昔からこの体型でいたのならば青春も謳歌できたのではなかろうか。強さ的に劣ることになるか?

それはさておき、八乙女先生が言うにはこのまま練習してても立学には一生勝てないんじゃないかな、とのこと。
ふむ。今までの練習方法じゃダメってことですな。
これからはアゲアゲ八乙女メソッドに従って練習していくことになるわけだ。その名称はどうにかならんものか。

立学に勝つ。そのためには従うしかない。
もともと厳しい指導は覚悟の上。望むところである。
・・・とはいえ、さすがに試合後にこの練習はこたえる。起き上ることができずに倒れ込む5人。だが・・・

じゃ、アップも終わったし・・・練習はじめよっか

へばっている場合ではなかった。強くなるための練習はここからが本番であったという。うーむ、本当にハンパないな!!
遅くまで付き合ってた希ちゃん。まだまだ帰れそうにないですな。ハハハ。
別に付き合う必要はないのだけど、純ちゃんが残ってるから一緒に残ってるって感じなんでしょうか。
このままなし崩し的に練習の度に姿を見せそうな感じでよいですな。

・いきいきごんぼZ
セーブデータが消えるのは厳しいが、そこまでやったのならもう良かろうと・・・
昔は1本のゲームを思いっきりやりこめたもんでしたなぁ・・・懐かしい。

何だか初期の懐かしい感じのオチに思えました。
モーションコミックで初期の話をしている関係か!?

・真・餓狼伝
この人には絶対に勝てない。
そう悟った文吉。それでも泣きながら突進し、攻撃を繰り出す。うわあぁあぁ!!

・・・俺が感じたあの違和感は、嘉納治五郎が俺の"打"に対して打ち返してこない・・・事でも、
ぶん投げられた後に・・・嘉納が極めに来ない・・・事でもなかった。
・・・この目だ。
・・・この目。この目は親父と同じ目だ

やはりそうでありましたか。
あの文吉が涙するとなれば父親の久右衛門絡みのことしかないと思っていました。
嘉納治五郎のその目は、いつだってどこだって息子を励まし続けてくれた親父と同じ目。

がんばれ。文吉君
何度でも立ち上がってくるんだ。文吉君。
がんばれ。文吉君。がんばれ。

ついには嘉納治五郎の後ろに久右衛門の姿が重なり出す。おぉ・・・

・・・こんな、こんな目をした人に・・・俺が勝てるワケがない・・・

せっかくがんばれと言い続けてもらったところ悪いが、戦意喪失してしまった様子の文吉。
まあ、これは仕方がないところでありますわな。
親父の敵討ちという悲しい動機での戦い。
その相手から親父の姿を感じ取ってしまったのでは戦うためのモチベーションは保てない。
失ってしまったその目を再び見ることができたわけだし、涙するのも無理はないでしょう。

というわけで、闘いは終わり、客人として奥で嘉納治五郎と話をすることとなった文吉。
ここで嘉納治五郎は改めて久右衛門と立ち合ったときのことを話し出す。
やはり久右衛門と組み合った時、失礼ながらも「この方は弱い」と感じたそうな。まあそれは当然ですわな。

ですが同時に感じたのです。久右衛門殿の強い意志を
・・・そこで大いなる疑問が生じました。
自惚れさせて頂くなら、我が講道館柔道は天下一と謳われています。
その当主である私に、余程刺客には似つかわしくない久右衛門殿が何故挑戦してきたのか?
その内に秘めたる強い意志は何であるのか?
君の父上に尋ねてみましたが、口を閉ざしたまま・・・
それならば、二・三度も投げればその痛みに耐えかね口を開くであろうと私はタカをくくっていました。
・・・ところが三度投げても話すどころか久右衛門殿は私に立ち向かってきたのです。

命を賭して挑んでいる久右衛門。そのぐらいで折れるわけにはいきませんわな。
しかし理由を説明しないのはどういった考えだろうか。
勝手に命を懸ける丹水の掟に巻き込んだりしないようにしようという配慮からであろうか。久右衛門らしくはありますがはてさて。

・・・そこで私は久右衛門殿にこう宣言しました。
私はあなたが理由を言うまで投げ技のみで迎えます

投げ技一本に絞ったのは久右衛門の意志がどれ程強いのか確かめるためだったそうな。
それこそ打撃技や絞め技ならば、一瞬で気絶させてしまうこともあったでしょう。
しかし投げ技ならば、頭から落ちるようなことでもなければそうはならない。意志を確かめるには最適である。
嘉納治五郎にしても十発以内で久右衛門の心を折る自信はあったそうな。

・・・ところが、十発以上受けても君の父上は立ち上がってきたのです
・・・驚愕でした。

必死に、諦めることなく挑み続ける。
死を覚悟して出向いた久右衛門であるが、やはり生きて帰り、息子と過ごしたいという想いは強かったんでしょうなぁ。
しかしその想いは叶わず・・・ううむ、泣ける。

いきなり戦いが省略されたと思ったら、回想終了してからまた回想に入るという流れで補完されるとは。
まあ、結末自体は事前に分かってはいましたし、こういう構成も面白いものですな。
まだまだ久右衛門の姿を見ることができる。それが何よりであります。

・青果人
王なので貞治。それは・・・いいのか!?
王ならば神にも対抗できるということなのだろうか。
思わぬ流れにはなりましたが、ここから最後どう繋ぐのか。完結しなかったら驚きだがどうなるか!?

・木曜日のフルット
マリアデレ。前回の女心がバッチバチでもそんな感じでしたな。
何だか微笑ましい感じなのでもっとやっていただきたい。

・総合感想
週刊3D終了!!
しかし次の読者投稿ページはまだ未定。現在鋭意企画中とのこと。
うーむ、なくなるわけではないと思いますが・・・読者と週チャンを繋ぐコーナーですし、良いものを期待したいところです。

さて、次号は立花未来王先生とダイナミックプロの怪奇アクション読み切りが登場。
週チャンの方にダイナミックプロ関係は久しぶりですな。どのような話が飛び出すか楽しみです。



2014年 23号


・刃牙道
「退屈で・・・退屈で・・・」なんて日々がどれほど贅沢だったかもう間もなくわかるだろう――

大きなアオリから入るが宮本武蔵の復活はそこまでの恐怖を含んでいるのでしょうか。
数多の強者たちが何故か襲われる謎の欠伸。
それが贅沢だったなどと思える日が・・・果たして来るのだろうか?
どんなに酷い目にあっても退屈よりはマシだとか言いそうな奴等ばかりだからなぁ。

さて、本編。
宮本武蔵を目覚めさせるために議論を交わす科学者たちに自分の姉について述べだすみっちゃん。
職業霊媒師。つまり霊能者であるというみっちゃんの姉。これはまた胡散臭いですな。
でも巫女とかイタコとか言われると少し社会的地位がありそうで柔らかな表現になる。科学者たちの気遣いが見て取れる。

霊能者を名乗る以上、無論胡散臭い
君らの疑る通りだがしかし――君らの想像はまるで甘い!
姉はそれの100倍胡散臭い!!!

力強く断言するみっちゃん。いやそんなこと断言されましても。

さて、そのとてつもなく胡散臭いと称される光成姉。
昼日中に屋外で霊媒を行っている様子。
テントの中とかそういう話ではなく、並んでいるギャラリーからも霊媒の様子を見て取ることが出来る。
ってずいぶん並んでる人多いな。実は結構評判の霊能者なのか?面白がってる人が大半だとは思うけども。

誰でも降ろすことができると豪語する光成姉。
日本人である織田信長は勿論のこと、J・F・ケネディであろうが呼ぶことができるらしい。ほう。
ちなみに降りてきたケネディは日本語が堪能である様子。ほ、ほう。
ツッコミ所はたっぷりある。だがしかしこの堂々とした態度は立派と言える。自信に満ち溢れていてとても胡散臭い。

とはいえこれだけ胡散臭いとどうしてもツッコミを入れたくなる人は出てくる様子。無粋だねぇ。
モノマネ上手いッスねとか言われているが、これはモノマネなんだろうか・・・?
日本語で喋るケネディのモノマネとか見た覚えはないぞ!!

それはさておき、光成姉はママと呼ばれている様子。
そんなママにタカシという若者が一昨年死んだ自分の親父を降ろせるか尋ねる。
ふむ、これは定番の依頼でありますな。嘘であるかどうか探るには一番簡単な方法だ。
しかしママは恐れの色も見せず、霊を降ろす体勢に入る。こんなのは慣れっこって感じか。そして――

あのさ・・・ホントに死んでる?
だって見つかんないもの。ってゆーかそもそも気配がない。

ふむ。これはあれですかね。死んでいないのに死んでると虚偽の申告をしたってことですかね。
真っ赤になってカンベンしてくださいよと述べるタカシ。これは恥ずかしい。
けれどママは降霊を行い・・・しっかりとタカシの親父を降ろしてきたらしい。こらアッッ!タカシッ!!

当日の様子を本人である大学生、安本隆(21歳)は後に語る。

いきなり名乗っていない名前を呼ばれたのには正直驚いたが、よくある名前だから当てずっぽうだろうと思った様子。
そしてママはいかにもどこの父親でも言いそうな息子の勉強不足を叱りつけ、してやったりの表情でそり返る。
そんなママに対し、タカシは静かに言い放った。

俺の親父・・・実は生きてるんですよね

タカシ曰く、この言葉に周りはどん引きだとのこと。
それはそうでしょう。一度見破られているというのに実はも何もあったものではない。タカシの脇の甘さにはどん引きだよ。
当のママはしれっとしているのだからやはり役者が違うと言うべきか。
いや・・・どうやら驚くべきなのはそういうことではないようだ。

問題はその後なんです。夜、自宅で親父に昼間のハナシをしたんです。
すると・・・妙なことを訊くんです。それは何時ごろの事だ、と。
より詳しく説明すると黙り込んでしまったんです。

難しい顔をするタカシ父。
何でもその時刻、タカシ父は会社で倒れたらしい
ものの2〜3分の事だったが、その間に夢を見ていたのだそうな。
日頃思う息子への不満を、だらしない生活態度を怒鳴りつけたと。
説教の一言一句、周辺の景色、状況。完全に一致していたそうな。

そう・・・そういうことです。
あのママは・・・徳川寒子さんは生きた人の霊すらも降ろすんです!!!

死んでない、霊になってないなら生霊にして降ろせばいいって話ですね。おい、とんでもないなそれ!!
了解も何もなく勝手に生霊にされたのではたまったものではない。車の運転中とかじゃなくて良かったよ。

胡散臭さは相当なものであるが、その力も確かなものと思われる寒子さん。
降霊などというオカルトを認めて話を進めて良いものか・・・
そういう戸惑いがないわけではないが、実際に武蔵本人が憑依して喋り出したのだとしたら認めざるを得なくなる。
どうせ将来的に認めなければいけないのなら今の内に認めてしまおう!!凄いねオカルト!!!

何にしてもこれで武蔵再誕のラストピースが揃ったことになるわけだ。
赤子のような武蔵が出来上がる懸念はなくなって有難い。
次の課題は現代に馴染めずホームシックになる武蔵とかそういう状況にならないかだが・・・なって欲しくはないなぁ!!

・侵略!イカ娘
仰天!触手娘。タイトルはさておき可愛さで売れそうですね!!
しかしイカ娘は人間じゃないからビックリ人間のカテゴリには入らないのではなかろうか。
そういう意味では千鶴さんを狙った客たちの方が正解に思える。
千鶴さんが本当に普通の人間なのかどうかは怪しい限りでありますが・・・ビックリ度高すぎだってばよ!!

・弱虫ペダル
箱根学園のオーダーでは強敵は早めに仕留めることとなっている。
山に入ったら新開悠人がオトすことになっているのだ。まあ、そんな簡単な相手じゃないでしょうけども。
山岳もそのことは誰よりも分かっている。だから約束したことについても心配いらないと言ってしまう。

何だろう。理屈じゃないんだ。心配いらないよ。
どこでとかじゃない。いつだとかじゃない。
"一緒に走ろう"って約束をした――小さな約束だけど、彼は絶対に約束を守る男なんだ

信頼されてますね坂道。まあそれだけの実績がありますからねぇ。
でももし、何らかのトラブルに見舞われて坂道が約束を果たせなかった場合、山岳はどのような反応を示すだろうか。
去年の東堂さんのように沈んだ気持ちになるのだろうか。はてさて。

さて、パレードランは終わりいよいよ本格的なレースが開始。
審判者のペースも上がり・・・スタートフラッグが振られる。

闘いが始まる!!

合図と共に各校一斉に飛び出す。
集団が変形し、レースの形となる。
速っえ!!速ええ!!脚太っ!!近っけ!!
相変わらず端的な感想を述べる観客たちである。まああっという間に目の前通り過ぎるのだしこのくらいしかいえないか。短っけ!

地元宇都宮は赤と白のジャージ。うん、宇都宮と言えば餃子ですよね。ぎょうざ
ぎょうざはともかく、地元ということで今後の活躍があるといいですなぁ。描かれ方からして期待はしにくいが。

さて、前回ラストで大見得を切り、今回もまた周りを雑魚呼ばわりする福岡城西の大濠。
しかし今回の出番もこれだけでありました。一体何ページ活躍するかと思ったら活躍そのものがお預けとはな!!
次の回でもまた同じセリフ言ってたらどうしよう。
まあ、それはさておいて――

出ろ。銅橋

主将である泉田君の指示を受け、飛び出すために力を溜めだす銅橋。
その体はとてつもなくでかく、手前にいる泉田君のジャージの上からでもわかる鍛え抜かれた筋肉さえもきゃしゃに見える
相対的なものであろうが、本当に泉田君が小さく見えるぞ・・・!!

今期負けなしの"怪物"・・・"道の上の怪物"
箱根学園スプリンター怪道銅橋!!

感想の短い観客とは逆に非常に丁寧な解説をしてくれる他校の選手たち。やりおるわい。
それはさておき、泉田君は銅橋へのオーダーを出す。

まずは銅橋。他チームをけちらしファーストリザルトをとってこい。
そして、あの総北にだけは決して負けるな!!

やはり昨年の敗戦は苦い記憶として残っているようですな。
主将の身としては私情をはさむわけにはいかない。分かってはいるが思うところはあるようだ。
何にせよファーストリザルトを取るのであれば確実に総北にも勝つこととなるんですけどね。

たやすい!!カンタンなオーダーだ泉田さん!!

勢いよく答える銅橋。ドフォ。
どうでもいいが銅橋は泉田君のことをさん付けで呼ぶんですな。やはり3年生ではないのか?
荒っぽい男であるがそういう礼儀はちゃんとしてますのかね。
それはそれとして、オーダーを出している泉田君の方は・・・

右大胸筋のアンディも左大胸筋のフランクも昂っている!!喜んでいる!!
踊る!!胸が!!これだからインターハイはたまらないんだ!!

主将になってもやっぱり泉田君は泉田君ですアブな。
背筋のファビアンはどうしたのかと思ったが胸が躍ってると言いたかったのなら仕方がないですな。普通に言え。

ともかく、インターハイの道の上に荒ぶる怪物が放たれました。おるああああ!!

そして、昨年のファーストリザルト取得を果たした総北高校もまたスプリンターを送り出す。
今年も送り出すのは2人。青八木さんと鏑木の2人である
先に出ていった銅橋を含む他校のスプリンターを追い落とすのが与えられた役割である。のだが――異論を挟む鏑木。

いやちょっとまってください手嶋さん。
オレ何で今出るんすか。ここは鳴子さんでしょ?
オレここはゴールまで温存のトコでしょ。だってオレオールラウンダーなんですから!!
オレがゴール狙わずして誰が狙うんすかっ。

今泉君が狙うんじゃないですかね?というかオレオレと主張の激しい奴だな。知ってたけど。
いやというか、手嶋さんも誰も鏑木の脚質のことを本人に伝えていないのか・・・!?
普通なら気付くはずだと放っておいたのかもしれないが・・・残念ながら鏑木は普通の子ではなかったのだ!!
いい意味でもわるい意味でも。

まあ、実戦の中で気付くこともあるでしょうさ。
特に鏑木はゴールを狙いたい性格だろうし、スプリンターに転向しろと言われても素直に聞くとは限らない。
だけどそこが一番自分の力を発揮できる場所だと自分で気付くことができるのなら話は違うかもしれない。
上手く乗せてあげれば結果を出すだけの力はあると思われる。面倒な話ですけどね。
鏑木本人じゃなく段竹にでも伝えておけばよかったんじゃなかろうか。まあそれは今言っても始まらないことか。

兎にも角にも始まるスプリンター対決。
一体誰が勝利するのか。大穴の大濠大勝利という可能性はあるのか。気になるところです。

・実は私は
天使の思い出話と書いてエンジェルボイスと読む。ほ、ほう。
相変わらず遊び心いっぱいのあらすじであるが単行本に載らないのが残念だ。

さて、実は学校の生徒会長であることが判明した華恋ちゃん。
その生徒会室に新学期早々詰めかけている人たちがいる。
朝陽に葉子さん、藍澤さん。秘密を共有した者たちがこたつに入ってのんびりと弁当をいただいている。
なるほど。ここならば葉子さんもキバを隠したりせずに堂々と食べることができるわけですな。
しかしいつも以上に朝陽は羨ましいシチュエーションになっていますな。おい。

すっかり源二郎からの依頼のことは忘れていた華恋ちゃん。
だけど一応実家に連れ戻すという話は思い出した上に丁度いい落としどころを見つけた様子。

私は悪魔。貴女を実家に連れ戻す女。
春休み、GW、夏休み・・・そして冬休みにね!!

単に帰省を促してるだけじゃないですか!!
まあ実際のところ、源二郎はそれで満足してくれそうな気がするから困る。
満足するというか、帰ってこないと気を悪くしてまた面白いアホな子を送り込んでくるかもしれません。ん、別に問題ないな?

天使な華恋ちゃんは校長とは違い働き者である。仕事の時にかけるメガネ姿も似合っている。
ひょっとして本来は茜ちゃんが処理する仕事も請け負っているのではなかろうか。天使だなぁ。

そして藍澤さんの電力供給の件も気軽にOKを出してくれる。
なるほど。ここをたまり場にしているのは藍澤さんが安心して充電できるようにという朝陽の気遣いだったわけですな。
バッテリーが大事な時に限って切れるのが弱点の藍澤さん。
昼に確実に充電するようにしておけば動けなくなる確率は大分減るって話だ。外部ユニットも昼食が取れるって話ですやね。

ありがとう会長殿!!心からお礼申し上げる!!
話を通してくれた校長にもよろしくお伝えくだされば幸いだ。

本体を晒してペコッと頭を下げる藍澤さん。礼儀正しいですなぁ。だが・・・

藍澤さん貴女ロボットだったの!?

驚愕のあまり翼が飛び出してしまう華恋ちゃん。ってロボットちゃうねん。宇宙人やねん。
というか茜ちゃんから藍澤さんのこと聞いてたんじゃないのか!?
まあ華恋ちゃんは天使だから。人間じゃないから知られてもノーカウントのはずである。きっと。

それはさておき、部屋の中には驚いた時の衝撃で飛び出た華恋ちゃんの翼から抜けた羽根がいくつも舞っている。
それに気づいた華恋ちゃんは慌てて回収しようとする。

私の羽根はただの羽根じゃないの!!実際に打ち込まれた黒峰君ならわかるでしょう?
私の羽根はね、人を罪に導くとされる七つの欲や感情を操ることが出来るの
暴食。色欲。強欲。憤怒。怠惰。傲慢。嫉妬・・・
黒峰君に使ったのは怠惰の羽根。あれは左足が怠けて動かなかったのよ。

それはまた面白い効果ですなぁ。使い手はさておき、能力としては結構なものと思える。
ちなみにこの羽根は華恋ちゃんしか制御できないので、他の人が使ってはいけない。
という注意事項を述べている最中に、舞っていた羽根をこっそり手に入れていた茜ちゃんが登場。
いきなり手にした羽根を葉子さんの頭に突き刺す。プスッ。

一枚でも危険とされる天使の羽根。刺されると人を罪に導く欲や感情が暴走する恐れがある。
その羽根を刺された葉子さんはある欲が暴走し・・・お腹を鳴らす。\ くー /

良かった・・・いつも通りだ・・・!!

ほっと汗をぬぐう朝陽。これは酷い。
いやでも確かにいつも通りとしかいいようがない。
腹ペコ吸血鬼が暴食の感情を拗らせて腹ペコ吸血鬼になってしまった!!うむ、全く変わりがない。
本人はいっつもおなか減っとるワケちゃうもんと言ってはいるが・・・やはりイメージがね。うん。

とりあえず大事にはならなそうで良かった。
と思いきや、さらに別の羽根を藍澤さんに刺している茜ちゃん。
華恋ちゃんは華恋ちゃんで毎度驚いて危険な羽根をばらまいているし、何だこのエンドレスなデンジャーは。

ともかくどの羽根が刺さったのかが重要であるが・・・
驚いたことに刺さったのはラブコメらしい色欲の羽根。ほう。ほほう。そして頬を赤らめた藍澤さんは・・・

君が好きだ・・・付き合ってほしい!!

突然の告白。ほう、これは・・・と思うところであるが、わずか1ページで泥沼展開は回避される。

えぇい邪魔だどいてろ黒峰朝陽っ!!
葉子君付き合ってくれ!!私と共に夜の特訓としゃれこもう!!案ずるな!!私は寝技も得意だぞ!!

委員長ー!!何だか兄っぽくなってるぞ藍澤さん。
呼び方が呼び方だけに何だか男らしく感じますなぁ。男前や!!

かなり酷いことになる色欲の羽根。抜いた後もしっかり記憶が残っているのが厄介ですな。ドンマイ!!
個人差はあるが、刺さった直後に見た相手にベタ惚れするのだそうな。
なるほどね。キューピッドのハートの矢の効果というわけでありますか。そう聞くとやはり天使だなぁ。
でもその天使の羽根も悪魔が用いると大変なことになる。奪って逃げる茜ちゃん、ものごっつワクワクしとる!!

逃亡する茜ちゃん。その前に偶然通りかかるのは獅穂さんにみかん、そして凛ちゃんという3人組。
未来関係ということでこの3人も何か繋がりが出来ているようでいい感じですな。
いや、今はその感慨にふけっている場合ではない。通り抜け様にみかんの頭に色欲の羽根を刺していく茜ちゃん。その結果・・・

みかん「・・・朝陽。どう!?」
葉子「え・・・エロ峰くぅーんっ!!」
凛「おばぁちゃんが痴女にっ!?

いきなり朝陽の手を取って自分の胸へと押し当てるみかん。むに。こりゃ大変な痴女っぷりだ!!
これは負けていられないと対抗しだす獅穂さん。さすが本物の痴女は違うな!!下着まで取ってやがる。

珍しくしっかりとラッキースケベに遭遇している朝陽。凄い鼻血量だ。
こりゃ確かにカリスマ痴女2世の支配する未来では死にかけるわな。

色々なパターンを楽しむためか、すぐにみかんから羽根を回収する茜ちゃん。
当然正気になったみかんは赤面しながら逃亡。
なのだが、学校で何してんのよあたし!!という言葉がらしい感じですなぁ。
家で2人きりとかなら普通にやるってことですよね。さすがみかんさんです。

かなりの騒動を引き起こす色欲の羽根。しかもそれが一番刺さってはいけなさそうな人に刺さってしまった。し、獅穂さん!!

途端に獅穂さんから放たれる痴女力。
その威力にあてられてせくしーぽーずを取る葉子さん。ん?せくしー・・・いや、ひらがなだし合ってるのか。
お腹も鳴ったままだし・・・というか暴食の羽根刺さったままじゃないですか。いくら普段と変わらないからって放置か!?
いやそれはさておき、凛ちゃんが言うには未来が痴女色に染められたあの時と同じであるとのこと。

まさか・・・色欲の羽根をきっかけに降臨するのか!?あの伝説の・・・カリスマ痴女2世が

なるほど。その流れは納得のいくものだ。
そのように思ったのであるが、予想外のことが起きてしまいました。
自分ではだけておきながら、いきなり赤面して前を隠しだす獅穂さん。キャッとか言ったか!?
膨れ上がったのかと思ったらいきなり消失する痴女力。これが色欲の羽根の個人差ということなのか・・・!?
定量をオーバーフローして0になったとかそういう話だろうか。

ご・・・ごめん。あ・・・あんまこっち見ないでくれるかな?
あんまジロジロ見られるとその・・・はっ、恥ずかしくって。

獅穂さん!?
何だろうか・・・何だろうねこれは。いつもとはまるで様子が違う。だがそれがいい。
いわゆるこれがギャップ萌えというやつなのだろうか。痴女力の振り幅が萌え力の増大を促しているとかそういう。
おぉ。見よ。あの獅穂さんが己の恥ずかしい姿に赤面し、見られたくないと月の写真を取り出して変身を・・・
変身を・・・・・・・・・・・・

おい黒峰!!なんで己から逃げる!?
待てっ!!いや待ってくれ!!大事な話が!!

色欲の羽根が刺さったままだし、まあそうなりますわな。本当、安定の大惨事ですよ獅狼くんはさ!!

噂に名高い色欲の羽根、恋の矢で遊べるとはとご満悦な茜ちゃん。
このまま悪用を続ければ色々なことができそうである。藍澤作のおかし食べ放題!?
無限の可能性のある色欲の羽根。遠慮のない悪魔が手に入れていいものではないですな。というわけで・・・紅本先生の出番です。

素晴らしいですこの憤怒の羽根。次から次へと怒りが沸いてくる・・・おかげで手心を加える心配をしなくて済みそうだ・・・!!

おしまい。
画面暗転という文字通りにブラックなオチ。とても見せられないよ!!
ううむ。一体どのような処罰が加えられたものか。
というか紅本先生の怒りは憤怒の羽根によるものなのか、直前に独身力が色欲の羽根を上回ると言われたことなのか。
まあどっちもか。後者の怒りだけで十分沸点に達しそうな気はするがオーバーフローしなくてよかったですな!!

使い勝手がいいわけではないが、使い所は多そうな華恋ちゃんの羽根。
しかし色々と気になりますな。怠惰の羽根は足に刺したら足だけが怠惰になったが、部分的に効果があるのか?
手に刺したら手だけが色欲に支配されるとか?トラブルの度合いが高まりそうだな。
フクちゃんにも効果があったのだろうか。みかんじゃなくてフクちゃんに刺さったらどうなっていたことか。
何にせよ酷いことになる未来しかみえないってのもある意味凄い。

・錻力のアーチスト
スクイズ成功により2回裏、蔡理が1点を先制する。
うーむ、桃ちゃんの作戦指示はなかなかにクレバーで油断なりませんなぁ。

盛り上がる蔡理のベンチ内。ナイスなランとスクイズを決めた蓬莱と山脇は桃ちゃんとハイタッチ。
その度に俺の桃ちゃんと反応する蛮堂。
自分で思うのは自由でありますが、桃ちゃんは皆のマネージャーですからねぇ。すれ違いすれ違い。

さて、先制された桐湘。
スクイズへの警戒を怠ったことで自分を責める之路さんでありました。ふむ、これはよろしくない感じですな。だが・・・

もう1本も打たせない!!

責任感の強さと想いがこもった時の球威の上がり方は凄まじさが之路さんの特徴である。
先制点を許して気落ちするどころか余計に気合を入れて熱の入った投球を行う。
結果、後続は無事に抑え、傷を最小限に留めることに成功しました。
しかしマウンドを降りた後だというのに厳しい顔をしたままの之路さん。うーむ、責任を感じていそうだ。

3回の表。桐湘の攻撃は七番の安保先輩から。
元五番であるが清作が三番に入ったことで調整され今この打順。
にも拘らず、元五番という呼びかけをする清作。このクソ天然はこれだから困る。イラッ

安保先輩は体格が立派なだけにパワーはある方である。
上手く芯を捉えれば蛮堂の球も前に飛ばすことはできるかもしれない。が・・・

心配はいらない桃ちゃん。キミが俺に与えてくれた1点。それは最早2人の間に生まれた新しい命
この身に代えても守ってみせる!!燃え上がれ炎よ。3人の未来を照らす光となれ!!

本当、この男はどこまでもお目出度いというか何というか。
放っておくとどこまでも1人で勝手に盛り上がっていってしまいそうで困る。
しかしそれでちゃんと気合の入ったプレーが出来ているんだからまあ結果オーライというか何というか。

さて、七・八番が倒れて次は九番の之路さん。
ヘタにヒッティングすると投手にとって大事な手をヤラれる可能性がある。
しかし今日の蛮堂は絶好調であり、1人の出塁が勝敗を分ける可能性は十分にあり得る。

打撃は苦手だなんて弱音は吐いていられない。何としても塁に出てやる。

短く持ってくらいつこうとする之路さん。
蛮堂の凄い圧力の球にも逃げずに立ち向かう。結果として当てることには成功したが、球威に押されてファーストゴロ。
それだけならまだ良かったのだが・・・どうやらベースを踏んだ時に左足を挫いた様子。おやおやこれは・・・
マウンドに向かう之路さんの様子を見ていち早くそれに気づいた久澄監督は喜多さんに投球練習をお願いする。おやおやこれは。

3回の裏。蔡理の攻撃は八番から。
立っているだけでも痛みのある足で投球を行うのはかなり厳しい。
それでも気合でこらえて奮闘する之路さん。相変わらず自他共に厳しい人だ。
しかし怪我していることは周りから見ても明らかである。安保先輩ですら気づくのだから間違いなく明らかだ。
夏の本番じゃないんだから無理するなという安保先輩。いつもの言葉だけど、今回ばかりは正しいですわな。

・・・冗談じゃない。
リードされたまま、蛮堂に負けたまま・・・マウンド降りられるか!!

責任感の強さもだが、それ以上に負けず嫌いな之路さんでありました。
その気迫でどうにかこの3回は抑えるが・・・さすがにこれを続けるのは厳しそうだなぁ。
というわけで戻ってきた之路さんに久澄監督はこう述べる。

責任感が強いのは結構ですけど、1人で何とかしようだなんて思い上がらないでください。
それじゃあまるで清作君みたいですよ。

思わぬタイミングで引き合いに出される清作。でも凄く説得力がありますな。まあ、それはさておき。

大丈夫と言うならその言葉信じます。なので之路君も皆を信じて頼ってください。
弱みを見せるのは恥ずかしいことじゃありませんよ。チームなんですから

なかなかいいことを言いますなぁ監督。
選手に無理をさせず、気落ちさせることなく前を向かせる。なかなかのものだ。
之路さんにもこの言葉は響いた様子。きちんと足超痛い、後は頼んだと皆に言えるようになってくれました。超って。

俺たちはチームなんだ。俺1人が蛮堂に勝てなくても桐湘なら勝てる・・・!!

これこそ団体競技の醍醐味でありますわな。
チームを引っ張ってきた主将である之路さん。チームの勝利が自身の勝利と言っても過言ではないはず!!

円陣を組んで新たに気合を入れなおす桐湘。
相変わらず清作がぶっ飛ばされているがそれはご愛嬌。
弐織だけではなく左隣の相手にもぶっ飛ばされてそうな感じだが、左隣にいるのは安保先輩か?イラッとさせられたし仕方がないね。

之路さんの気迫は他の選手にも伝わった。
そして打順は二巡目。一番の児島センパイからの打順となります。
第1打席はビビって見逃し三振となってしまったわけだが、今度はそんな無様を晒すわけにはいかない。

ゴメンよ桃ちゃん。キミの悲しむツラは見たくないけど・・・勝負だからな!!

こいつはこいつで何を言い出すのかって感じですな。ツラ言うな。
まあ口には出してないし自己完結してるからいいんですけど。
でもそんな心の声が聞こえたのかどうか、蛮堂の球は体ギリギリのインコース。避けなければ当たるコースだ。
蛮堂の圧力のある球を体で受けるのはまさに身の竦む思いである。だが・・・

一番打者って損だなオイ。引くわけにいかねえべ!!

防御力の高い背中の筋肉で受け止める児島センパイ。ぎッ。
背骨に直撃するとヤバイところでしたが、上手く受けましたな。良かった良かった。

ようやく初の出塁者が出る。
これで蛮堂もセットアップでの投球になるだろうし、圧力は下がるかもしれない。
ここからの強力な打線で何とか同点にしておきたいところでありますな。

・オーマガ町の怪
第81回新人まんが賞最高賞である新人大将受賞作家、覚悟完了!
川地和樹先生の集中連載が開始であります。

思ったよりも怖い顔にエグイ剥がし方にビックリする。
けれども退治の方法はやっぱりそれなんですな。ボタボタ。
唾には魔除けの力があると言われるそうであるが、美人の唾は効果が高いとかあるんだろうか。

再び深夜子先生に会えるとは思いませんでした。
さてさてここからどのような話が展開されるのか。楽しみです。

・囚人リク
脱獄計画再開。決行日が迫る中、問題を1つ1つ解決していこうとする田中一郎。
まずハンググライダーの製作進行状況を尋ねる。

大丈夫だ。まずまず完成してる。決行日には間に合う

割と曖昧な答えをするレノマさん。
まあ決行日に間に合うなら問題ないんですけどもさ。
この答え方する時は進行状況が芳しくない時な気がして困る。
まあレノマさんなら最後に追い込みかけて間に合わせてくれるとは思うけども。

ともかく今はそれよりも大きな問題がある。おそらく現在では最大の問題となっているあの事項。そう、船の調達の件だ。

船の調達は進んでいない・・・正直もうどうしていいかわからねぇ。煮詰まってる・・・

弱音を吐く周龍。かなりまいってるみたいですなぁ。
田中一郎にもとっくに相談をしているが、いいアイディアは出してもらっていない様子。
ううむ、この田中一郎ですらいい考えが浮かばないのでは、本当にお手上げな感じがしますなぁ。
ここは基本に立ち返り、もう1度親父さんに頼んでみるしかないのではなかろうか。
そのように松尾は提案するが、ムリだと一蹴する周龍。

息子の俺がどれだけ泣きつこうがわめこうがあの親父は・・・

ふうむ。厳しい親父さんのようですなぁ。しかしどうやらそれだけではない様子。
リクにどんな人なのと尋ねられたとき、かすかに笑みを浮かべる周龍。

乗り越えたい・・・いや、せめて同じ高さに並びたい。
壁・・・でもあるが最大の憧れの存在なんだよ。俺にとって・・・親父は・・・

隕石が落ちる以前、周龍の父は中国系企業をいくつも抱えたビジネスマンとして稼ぎまくっていたそうな。
だが、あの日を境にしてすべてが灰と化した。財産も社会の秩序さえも何もかも。
それまで築き上げたノウハウでは立ち上がれない。みんな追い詰められていた。それは周龍の父も同じであった。
だが・・・周龍の父は社長という責任ある立場の人間としてこう言ってのける。

家族を含めて生き残った者全てに伝えてくれ。
お前たちは俺の家族だ。地下に潜ってでもみんなを食わす・・・と。

この時、周龍の父はギャングとして生きていくことを決意した。

泣いたまま死んでいくか、這ってでも生きていくか
親父は後者を選んだ。同胞の絆ひとつを武器にして。

苛烈でありますなぁ。そう決意したからって、スラム最大のギャングとなるなんて並大抵のことではないでしょうに・・・
しかしこの話で分かったことはある。
同胞を家族として扱うのであれば、本当の倅だからと言って特別扱いすることはできないわけでありますな。
そういうところで甘い顔を見せたりするのは組織にとって良くないことだと理解しているのだ。賢い人である。
でもレノマさんに言わせれば今回の件はそれだけではないみたいですけどね。

オメェがなめられてんだよ。
肉親を特別扱いしないのは人を束ねるボスとして当然だ。
だが、組織の2代目としても手を貸してもらえねえってのはどういうこった。
認められてねえんだよ。オメェは2代目としてもよ

まあ確かに。そういう見方もありますか。今の周龍は血筋で2代目とされているに過ぎず、実績も何もない。名ばかりの2代目だ。

だったら認めさせろよ。根尾健一。奴は今この極楽島にいる

レノマさんのこの発言に顔色を変える周龍。
この根尾という男、かつて周龍の父の暗殺を試み、そのためにドラゴンクロスがやっきになって探し続けている対象である。

奴をカタにはめろ。それを手柄にテメェは本物の2代目になる。
ただし、奴は強えぞ。

なるほど。これはビッグチャンスでありますな。
煮詰まっていた周龍にしてみれば道が開けた気分でありましょう。
とはいえギャングが言うカタにはめるというのはどっちかが死ぬまで闘うということを意味する。
果たして周龍に勝ち目はあるのか?まあ、例え勝ち目が薄くてもやらないわけにはいかないでしょうがね。
リクはそんな生き死にの戦いはダメだと止めるが、さすがにこればかりはリクが口を挟む場面ではない。

これは俺のギャングとしてのメンツの問題だ。お前が口を挟む余地はねぇ。

そう言い残して根尾のもとへと向かうレノマさんと周龍。
それはいいのだが、廊下に書かれたQという文字が凄く気になる。
何だろうこれは。まさかのQ棟!?東西南北ではなくアルファベット分あるということなのか!?
うーむ。気になりますね。謎ですね。クエスチョンですね。謎のQだ。

ともかく、周龍は根尾を見つけタイマン張れと述べる。
相手はでかく、見るからに危なそうで強そうである。さてさて周龍の勝ち目はどの程度であるか。
まあでかさと強さという点ならレノマさんも負けてはいないわけではあるが・・・今回のレノマさんは見届け人である。
それを示すために人差し指と中指を交差させる構えを見せるレノマさん。「弾き返さず」のサインだ。

クロスする人差し指と中指は何があっても報復のチャカは弾かねえ意味のサイン。
これを裏切ったが最後、この渡世は歩けねぇ。テメェもギャングならわかるだろ。

このサインを受けて根尾も周龍のタイマンを受ける気になる。
さあ、己の維持とファミリーの面子をかけて周龍の戦いが始まります。
ここが一番の見せ場であり、負けられない戦いになりそうな周龍。
意地と根性を見せていただきたいものであります。

・青果人
歪んだ顔が何事もなく治っていたのは良かった。
やはりあと2週で世界を救うために高速で治癒したのだろうか。
いろいろと都合というものがありますのね。

・クローバー
兄に放ったらかしにされ、一人で知り合いのいない広島の地で夜を明かそうとしているエリナちゃん。
泊まる金はあるのだなと思ったら実は全然なかったようだ。ダメじゃん。
まともなホテルじゃなく、一晩明かすだけならカラオケや漫画喫茶などで三千円でも何とかならないことはないですけどね。

そんな風に夜の街をうろつくエリナちゃんに声をかけてくるチャラそうな男たち。
口は悪いしアホっぽいけどエリナちゃんは可愛いですからなぁ。この流れもやむなしか。

乗ってしまったらどうしようかと思ったが、さすがにそこまでアホではない。
どっかいけやこのクソバエどもがと挑発する方向で留めてくれました。これはこれでいかんけどもさ。

ブチ口わるいエリナちゃん。嫌がっているのは丸わかりでいいですけどね。
おかげで止めに入る人も現れてくれる。お、皆実ちゃん久しぶりの登場ですな。もちろん来栖もいる。
来栖の登場により退散する男たち。こういう風にピンチになっても助けが現れるのはエリナちゃんの人徳というものなのだろうか。

東京から来たと2人に告げるエリナちゃん。
ふむ、ここから話が広がってハヤトの知り合いであることが分かれば一気に意気投合しそうな気はしますな。
今日の泊まるところも確保できそうでいい流れです。来栖が紅葉神島に来るフラグも立ちますかね?

さて、吉田の過去の話が始まります。
吉田の親父はどうやら議員さんであるらしい。なるほど、それは確かに力ありそうだ。
食堂もその親父さんの寄付で立て直したそうな。
なるほどなー。デザート食べ放題の食堂なんて豪勢すぎると思ったんだよなー。

島に閉じ込められている紅葉神島の連中にしてみれば食事が美味くなったのは非常に有難いことである。
感謝されて嬉しい気持ちになる吉田。ここまではいい感じであるが・・・

なあ星哉。オマエヒーローになりたくねェか?

春木の突然のその言葉。それが全ての始まりとなるのであった。

春木・・・アイツはワシがヒーローになれる言うたんじゃ。
ワシはアイツの言われるままにオヤジの力で島の外へ外出できるようにした
だけど・・・ヒーローになったのはアイツだった。ワシはアイツに利用されたんじゃ。

まあ、予想通りの展開でありますね。
しかしこれは吉田の方にも問題があると思えるので、どうにも同情はしにくい。
オヤジの力とか借りずに普通に友達を作るようにしていればよかったのにねぇ。
そりゃハヤトもあまり興味が持てずに寝てしまいますわ。

吉田の話よりも別のところで気になる動きが発生している。
暗闇にうごめく男たち。狙いは花京院の部屋。
今花京院は釣りに出ている。となれば狙われているのはゲンゲンか。こういう手段で来ましたかー。

下剤でも盛られたら厄介かなと思ったが闇討ちの方向で来てくれました。これならばなんとかなる・・・か?

・毎度!浦安鉄筋家族
変身のり子。これもある意味秘匿系の話でありますか。

酷い話になるかと思わせてまさかのほんわか系。
本人にはいえないことだけど、こういう形で明らかになる。いい話ですなぁ。

・バチバチBURST
俺様を誰だと思ってんだ!!天下の名大関火竜太郎だぞ!!かかってこんかい!!

酒に呑まれ、無謀にもトラックを正面から受け止めようとするとは・・・
いや、全盛期の火竜であったならばひょっとしたら無事に済んだのかもしれないが・・・うーむ。

息子に自分の生き様を見て希望を託した火竜。
しかし自身が死んだままなのは変わらず、それを感じながら生きていくのは辛い。飲まなければいられなかったのでしょう。

死亡した火竜。親戚付き合いはなかったがいい友人たちに恵まれたのか立派な墓が建てられている。
その墓の前を訪れる一人の元横綱。その表情は固い。

くだらん・・・同情もせんし悲しみもせん・・・
謝らんぞ・・・俺は・・・
たとえ非道と罵られようと・・・俺は死ぬまでお前を否定しながら生きていく・・・
そうしなければ・・・そうして生きていかなければ・・・お前も浮かばれんだろ火竜・・・火竜よ・・・

墓石の前に座り込み、項垂れた様子を見せる虎城親方。その表情はどのようなものであったのだろうか。
火竜を追放してまで守ることとなってしまった自身の生き方。
例えそれが間違ったものであったと自分自身思えたとしても認めるわけにはいかない。
何とも不器用で辛い生き方であるなぁ。
だからこそ、虎城親方は息子である剣市にこう述べる。

お前は・・・俺のようにはなるなよ・・・

うっすらと涙を浮かべている虎城親方。
自分で選んで進んだ道とはいえ・・・辛い人生であったのが窺い知れます。
しかし息子にはこの生き様は歪んで受け継がれてしまったようでして・・・ううむ。

虎城を偽物と感じ、本物の横綱となろうとしている王虎。
しかしその道はとても本物が歩む道とは思えない。横綱になる前の虎城の道ともその後の道とも、火竜の道とも違う。
果たしてその歪な道を歩む王虎の未来はどのようなものとなるのか。不安ですなぁ。

回想は終了し、いよいよ幕下優勝決定戦の大一番。
しかし鯉太郎は直前取組で疲れ果てている。
一方の王虎は目の前に立つのが再び鯉太郎であることに苛立ちを見せている。

アレだけの差を見せても・・・まだ分からないのか・・・
まだ・・・向かって来るのか・・・ナメてんのか・・・俺を

怒りをみなぎらせる王虎。
その空気から周りで見ている者たちは一瞬で感じ取ってしまう。その未来を。

恐怖・・・絶望・・・脱力・・・
何をやろうと・・・結果は同じ・・・勝者は王虎
そんな空気が場内に満ちる中、鯉太郎に去来する想い・・・
また・・・もう一度王虎戦まで来れたという・・・感謝だった

非常に濃い内容の今場所。
引退をかけた王虎との戦いに敗れ、沈みながらも再び立ち上がった今場所。
親方や兄弟子、弟弟子。椿やタニマチといった色々な人に支えられてやってこれた今場所。感謝もしたくなるものである。

鯉太郎の咆哮。そしていくぞと宣言。
その爽やかな笑みが、重苦しい沈黙に包まれそうだった場内の空気を変える。いけ・・・いけ・・・いけ!!鯉太郎!!

真っ向から爆ぜろとばかりに突っ込んでいく鯉太郎。
本当に当たって砕けてしまうのではないかという不安もありますが・・・どうなることか。
回想からここまで心理的には勝ちムードでの盛り上がりがあるのだが・・・その勢いに乗ることができるかどうか。
まずは最初のブチカマシの効き加減で様子を図りたいところであります。

・ペーパーブレイバー
せっかくの京都旅行でありましたが1日目で世界の危機を救ったものだから以降はずっと上の空のビカリさんたち。
それはまあ仕方がないというか何というか。そこまで図太くはなれませんよね。八兵衛ちゃん?

結局最後まで傍に居続けた剛島兄妹。学校が違うから何だと言わんばかりで頼もしい。

まろ様も外面は良かったりするんですな。
小学生の生き方も満喫してるんなら別に世界壊さなくてもいいんじゃないですかねぇ。

ビビリながらも精一杯の虚勢を張ってみせるビカリさん
いいですね。こういうなけなしの勇気を振り絞れるようになったってのは勇者らしく思えます。

魔王もレベル1になってしまったし、しばらくは平和が続きそうな感じですな。
となれば・・・今の内に平和をたっぷり満喫しておくべきでありましょう!!楽しいスクールライフが待ってるぜ!!

・ドカベン ドリームトーナメント編
小林のチェンジアップを捉える藤村甲子園。
高々とライトスタンドへと向かう打球。
しかし際どくもファール。あと50センチもずれていればポールに当たっていたところでありました。

自分にはストレートはこないと決めた徹底した打席。
まあ、130キロ台のストレートなら投げた後からでも打てるという考えもあるのでしょうが。

2球目はカーブ。
これも捉えるがファールとなる。
ファールにこそなってはいるがしっかりミートはしているわけで、打撃センスの良さが感じられますなぁ。
とはいえこの2球でツーストライクと追い込んだ小林。
ここで飛び出すのはやはり伝家の宝刀、ナックル。
どんな変化球でも対応するつもりだった小林もこの揺れて消える球は捉えられなかったようですな。空振りだ!!
・・・が、山田がこれを大きく弾いたー!!

三振振り逃げ。小林のナックルはやはりこれが怖い。
打たれることはまずないかもしれないが、キャッチャーも落とす可能性があるのがヤバイ。
今回の甲子園も一塁でギリギリ交差という状況。さて判定はどうなるか・・・

一応、1点を失うとかいう場面ではないのでここでセーフになってもそこまで危なくはないが・・・どうなんでしょうかね。
何にしても山田でも取れないとあっては小林のナックルも連投は出来なさそうですなぁ。
ん?それなら捕手を岩鬼に代えてずっとナックル投げてたらいいんじゃなかろうか?
似たようなどこに行くかわからない知三郎のドックルをキャッチしてた実績があるわけですし。
さすがにナックルだけ投げまくるわけにはいかないか?

・真・餓狼伝
父を愚弄され怒り猛る文吉。
感情のままに嘉納治五郎の顔面に掌底を叩き込む。
が、その袖を掴まれ、一気に投げられ叩きつけられる。さすがに鋭い。

しかし一度の投げで止まる文吉でもない。
すぐに起き上り、突きや蹴りなどを織り交ぜたラッシュを仕掛ける。
幾度かは有効打も入るのだが、その隙を縫って投げを放ってくる嘉納治五郎。
どのぐらいの時間そういった攻防が続いたのか・・・双方息を荒げ、ボロボロになっている。
しかし、闘いが進むにつれて文吉の方にはある違和感を感じるようになってきていた。

・・・嘉納は国内外の格闘技に精通した武道家だ。
中でも当て身技を重視しており、自身その稽古を深く行っていると聞く
・・・その嘉納が、まったく打ち返してこない・・・
そればかりか、まったく極めに来ない・・・
・・・ただただ俺を見下ろすだけ

打つことも決めることもなく、ただ投げるだけで文吉と互角に戦って見せる嘉納治五郎。これはスゴイ。
いや、確かにその腕前は凄いが、文吉が感じたのはそれだけではない。
組み、見下ろす。その姿はどこか懐かしさを感じるものであった・・・

・・・そうか・・・そうだったんだ。
・・・俺は、絶対この人には勝てねえ・・・

理解し、涙する文吉。さて、これは一体どういうことでしょうか。
嘉納治五郎に父の姿を見たのだろうか?
それとも嘉納治五郎が父へ敬意を払っていたことを感じ取ったのだろうか?
久右衛門は何度も投げられた跡があったという。今の文吉と同じような戦いをされたのでありましょう。
それに気づき、何かを感じたようであるが・・・ふうむ。どういうことでしょうかな。

何にしても思ったよりも早く嘉納治五郎と、講道館と和解できそうな雰囲気になってきました。
和解が成った場合、文吉は今後どう生きていくのか。気になるところであります。

・最強少女さゆり
リコスとバニーの話はもっと掘り下げてもよかろうものである。

痛みを感じなければいいのであろうか?
まともに喰らったら普通に壊れそうなものであるが。破壊は恐れないのか!?

・ウチコミ!!
変わりたい。強くなりたい。
諦めるようなことはしたくない。可能性に賭けてみたい。
そういった想いを込めて八乙女先生にお願いをする。それを受けてこう答える八乙女先生。

・・・そこまで言うなら言わせてもらうわ。柔道の達人として。
やめといた方がいいよ。立学のキャプテンも言ってたでしょ。世界が違う。
こないだの練習見て・・・みんなのレベルはわかったの。

ふむ。さすがに自分で達人と言うだけあり、あれだけの時間で大体の実力は理解してしまったみたいですな。
レンの試合回数がやけに多かったのは初心者だけどよく分からない子だという印象がこの時からあったからなのかな。

体型は大きく変わったが、それでも後ろから肩を掴んで引き留めようとした春樹を倒すぐらいの技量はある。
うーむ、達人の腕は健在ということか。ならばその眼力も信用できましょう。

実力は練習で理解したが、かといって生徒がボロ負けして下がりまくるのも見たくはない。
なのでオーダーにちょっと口出ししたという八乙女先生。

全国レベルに万が一善戦するとしたら・・・相手が油断してる間に先行逃げ切りしかないって思ってね。
一番強そうな祭田君とスピードがあって攻撃型のヒューマ君で白星取って、
受けの強そうなユッキー君がキャプテンの意地で引き分け以上にする可能性もゼロではないかなって。

なるほど。やはりそういう意図での順番だったんですね。
それならそう言ってくれれば・・・とも思うが、それだと実力を見抜かれて、これじゃ勝てませんよとも言わないといけなくなる。
楽しく柔道を続けてもらうためにそこを誤魔化したのがあのやり取りだったわけですな。ふうむ。

ちなみに八乙女先生は立学先鋒の富士森が不調であったことも見抜いている様子。おやおや。
その不調の富士森と次鋒に急遽加わった小田桐に勝てたのはラッキーによる部分が大きい。
結局その後を続けることはできず敗退。
当然立学はこれからもっと強くなる。ならば現実をわきまえて楽しく部活をやった方がいいと八乙女先生は言う。

キミたちにはほかに凄い才能があるんだし〜

ん?何のことだ?
と思ったら立学の女子たちの視線と話し声が・・・
なるほど。武蔵原の柔道部は確かにイケメン揃いですな。というか可愛い系が多い感じである。ユッキーさんは王子様系かー。
ヒューマもレンも可愛い系で人気があるし、春樹は普通にカッコいい。日下部はグラサンハゲ。まあそういう扱いよね。

他校の女子も一目で振り向くそのルックス。ほれたはれたのリア充ライフ送るには最高の才能ね〜
私には無かった青春。楽しそ〜

自分には味わえなかった青春を楽しんでほしい。む、なんだか教育者っぽい言葉に聞こえますな。
ここで純ちゃん。女子なら部内にもいると言いそうになるが、もうすっかり部員になるつもりなんですね。微笑ましい。

青春は大事であるが、若い頃にはそれがいかに大事だったかは分からないものである。
今の春樹たちには柔道こそが一番大事。強くなること事が一番大事なのだ。
だから、立学より厳しい練習だってこなしてみせる。本気で指導してくれよと頼み込む。が・・・

前の学校じゃ・・・私の指導に付いて来れなくて全員部やめちゃった
ほかの先生や保護者からはクレームの嵐。
ハンパは苦手で手ェ抜けないの。やるなら何でも徹底的にやる・・・
だから・・・ね。楽しく柔道続けなよ。

なんだか寂しそうな笑顔を見せる八乙女先生。
ふーむ、本当は八乙女先生としても本意ではないんでしょうな。
しかし誰もが自分の指導に付いて来れるわけではないし、一度失敗した苦い経験が尾を引いている様子。
だが、そう言われても、それでも諦めない。

ヒューマはそんなハンパ野郎共と一緒にすんなと言う。
才能や運ではない。努力であのバカに勝ったんだと吠えるヒューマ。確かにそれはその通りですな。
そしてヒューマの何も感じなかったのかよという言葉に反応する八乙女先生。
ああ、確かにあの瞬間は上がってましたなぁ。

もう本気の指導はやらない。
そう思いつつも燻るものは胸の中にある。一瞬それに火がつきそうになっていた様子。
だが、前の学校での退部届の山。さらに、柔道が嫌いになりそうですという言葉が思い返される。
またあのような言葉を聞かされるのかと思うと・・・指導する気にはなかなかなれませんわなぁ。

立ち去ろうとする八乙女先生。
だが、その背中をレンが止める。上着を掴み、そしてそのままお願いしますと頭を下げる。
怪力のお前がそんなことしたら、後ろに倒れるに決まってるじゃないですかー!!
まあ、さすがに八乙女先生。見事な前回り受け身で無事には済んでいますが。

ともかく八乙女先生の足は止まった。そこに声をかけるのは雪村さん。

先生・・・僕は・・・祭田やヒューマ君みたいに努力で結果を残せませんでした。
みんなと違って残り時間も少ないから・・・これ以上強くなれるかもわかりません。
でもせめて最後まで完全燃焼したい・・・とか・・・そんなので満足する気にはなれません。
勝ちたいんです。ご指導、お願いします。

土下座までして頼み込む雪村さん。その想いは本物であることが伺える。そして――

このまま情けない・・・頼りないキャプテンで終わって・・・
自分自身を・・・大好きな柔道を・・・嫌いになりたくない

ほう。これはいい言葉でありますな。
自分の指導のせいで柔道が嫌いになる子が出来てしまう。それを恐れていた様子の八乙女先生。
だけど雪村さんは言う。このまま終わっては大好きな柔道まで嫌いになってしまうと。
ふうむ。そのように言われたならば・・・動かないわけにはいきませんわな!!
丁度レンに引っ張られて上着も破れてしまったことですし合コンはキャンセルであります。

みっちりしごくから覚悟しなさい

おお。ついにその気になってもらえたようだ。良かった良かった。
やると決めたからにはハンパはしないのが八乙女先生である。
早速今から学校に帰って練習することとなる様子。まあそれはレンたちも望むところでありましょう。

達人の指導者を迎えることに成功した武蔵原柔道部。
鬼尾先生の言うように、これで大きく変わることになるのだろうか?見守っていきたいところです。

・思春鬼のふたり
黒金先生の騒ぎで学校は休校。
助けてもらったお礼と言うことで白雪さんを誘って動物園へ向かう侘救。
ふむ。侘救もちゃんとこれはデートという認識を持って誘っているんですな。ほうほう。

今日のデートのために昨日は1日中園内を調べつくしてたという白雪さん。この情熱はやはり凄い。
そしてそこで得た知識を生かして侘救を案内して回っている。
が、動物園で一番人気の"タロウ"のお母さん、メスライオンの"ハナコ"は紹介できなかった。
どうやら老衰で急死したらしい。ふうむ、そういうこともありますかなぁ。
でも昨日はあんなに元気だったと述べる白雪さん。ふむ・・・?

そのハナコの急死の情報を知り、涙を流す青年の姿がある。おや、この男は前回の・・・
涙を流しているのは生き物の死を純粋に悲しんでいるからのようだが・・・ふうむ。

それはさておき、動物園デートを満喫する2人。
凄く偏った楽しみかたしてる気はするが、まあ白雪さんは凄く幸せそうだから良しとするか。

それはそれとして、このタイミングで投下されるお掃除依頼。気になりますね。
でももっと気になるのは担当さんの衣装ですね。何ですか侘救?担当さんの着せ替えに目覚めたんですか?どうなん!?
まあ、救出に少し手を貸してくれてたし、そのお礼と言うことなのかもしれませんが。

さて、時間は経過しこの動物園のメインイベントが始まる。
間近で動物にエサをあげられる体験ができるらしい。ほう、面白そうだ。
・・・と思ったが、オスライオンの檻に入って直接対面しながら渡すだなんて想像してませんでしたよ!!

メインイベントだけどなかなか参加する人はいないというこの企画。
飛び入りの侘救でも普通に参加できてしまう。そりゃそうだ。
まあ一応ライオンのタロウの首には鎖がついてるから飛びかかっては来られないようだけども。

とにかくこの動物園の園長からエサの肉を受け取る侘救。
その肉を手に振り返って、相対したところで・・・タロウが激しく暴れ出す。
怯えて檻の外へと逃げ出したがるタロウ。おやおやこれは・・・?

侘救はタロウにエサはあげず、肉を回収する。
これはあげられない。あのライオンが食べるものじゃないからと語る。それは、まさか・・・

さて、17:00を回り閉園。侘救は殺しのために動き出す。
今回のターゲットは動物園の園長。
罪状は21件の動物虐待。年老いた動物をいたぶりつくして、殺した後は他の動物のエサにする。なんだそりゃ!!
うーむ、これは・・・死刑にはなりそうにない犯罪だが・・・かなり許せないものがありますな。お掃除依頼も止む無しか。
しかも今回タロウへのエサに、母親であるハナコの肉を使おうとしたらしい。
自分の嗅覚でそれに気づき、怯えて暴れ出したタロウ。なるほどねぇ。酷い話だ。

侘救にそれを指摘された園長は・・・逆ギレ。
客引きパンダにもならない虫けらなんざ切り刻んで他の動物のエサがいいに決まってると述べる。
うーむ、どこまでも救いようがない奴だ。さっさと殺してしまうのが良さそうですなぁ。

と思いきや、ここに突如現れる第三者。
園長を殴りつけて気絶させるのは、昼間に動物園で会った、ハナコの急死を知って涙していた青年。
園長を気絶させて青年は、侘救の手をとり、僕と一緒に逃げようかとか言い出す。は?

この人の悪行は全部警察にリークしたんだ。あとは警察がやってくれるよ。だからキミは殺す必要はない。
僕は星野銀華。少し前までお掃除人をやってたんだ。人殺しなんて駄目だよ

さらりと侘救の仕事を全否定する銀華。
ふうむ。WCOに属することで何か妙な考えを持つに至ったのでありましょうか?
いやまあ、人殺しがいけないことは確かなんですけどね。
しかし今回の件のようなものを見せられるとどうにも・・・うーむ。難しい話となりそうだ。

・いきいきごんぼZ
もう忘れ去られているだろうと安心していたらいきなり襲い掛かってくる。過去って怖いですね!!

桃華という名前は偶然ついたものと思われるが、非常にマッチングしていて奇跡のネタになっている。桃ちゃーん!!

完璧なウソバベルを築き上げると決意してからのこれである。能見くんも大変や。
貫き通すのも一つの美学ではあるが・・・どう考えても諦めて楽になった方がいいのではないかと!!
追い込まれているといえば追い込まれているが、男たちの乱入のおかげで助かった部分は大きい。
やはり大切なのは友情ですね。友情万歳!!

・ANGEL VOICE
延長前半間もなく残り1分。
成田が両足をつらせながら必死で守ったおかげで、前半最後の攻撃は市蘭側となりそうである。
しかし船学も当然必死のディフェンス。成田がおらず10人の状態でこれを崩すのは厳しい。

思った通りだ。スタミナは残っていてもあいつの足はもう限界なんだよ

ライン外に出た成田を4人がかりでマッサージ。
昔に比べるとこういう時に動ける人が増えているのは良い点である。
とはいえ一度この状況になるとまたつったりするものですからねぇ。
もうこの試合は全力で走れないのではないか。そのような不安もあったりします。

が、それでも成田は走る。
マッサージで走れるぐらいまで回復したのを確認すると、すぐに立ち上がってコーナーへと駆け寄る。
勿論すぐに試合に復帰したいのだが、一度ライン外で治療を受けた以上、主審の許可がなければフィールド内へ戻ることはできない。
下手すればこのまま主審に気付かれずに前半が終わってしまうところであったが・・・
観客の声援が審判にそれを気付かせてくれる。おぉ。
成田もいつの間にか注目され期待される選手になったんですなぁ。お前がいると何かが起きる!!

審判の許可を得てフィールドに戻る成田。
船学のDFは、あいつは全力では走れない。動きを見極めてから対応しても間に合うはずだと考えている。
はてさて、それはどうでしょうかな。

成田が戻ってきたのをきっかけに動き出す市蘭。
尾上から山守。山守から乾。ゴール前に飛び込む成田にタイミングを合わせて左から右へのサイドチェンジ。
最後は乾から大きく右サイドの二宮さんへとパスが繋がる。
二宮さんは二宮さんでずっと足を痙攣させた状態であるが、それを誤魔化しながら頑張っている。

ガンバレッ・・・オレの足。あと少し・・・あと少しでいいんだ。ガンバレ。ガンバレ。ガンバレ

そのように心で呟きながら駆け上がる。
そしてその二宮さんからパスをもらうために走る成田。
全力で走れるはずがない。そう思っている船学のDFではあったが・・・やはり無視はできる存在ではない!!
DF3人で成田を挟むように並走。スペースを潰そうとする。
警戒されてますなぁ。やはり成田は放っておくと何をされるか分からないと思われるようになったわけか。

しかし二宮さんがあげたセンタリングはゴール前へと走り込んだ成田の頭上を越えていく。
ミスキックかと思われるそのセンタリング。いや、狙いはニアではなくファーサイド。
そこに走り込んでいたのは・・・尾上!!成田は囮か!!

足が限界近くなっていた成田と二宮さんが必死で作り上げたこの場面。
尾上は見事に頭でそれを合わせ・・・ゴールネットを揺らす!!

キーパーも完全に成田に意識を奪われていたようですな。見事なゴールでありました。
ううむ、尾上がやってくれるのではないかと思っていたが、ミドルではなくこういう方向で来ましたか!!
しかも母親がちょうどやってきたタイミングでこれとは。まさに見事・・・!!

どうにか延長前半の内に同点に追いつくことは出来た。
しかし二宮さんはさすがに限界ではないかと思われる。
ここから後半戦でどのような戦いを迎えることとなるか。どちらが先に点を取ることとなるか。まだまだ緊張の時間は続きますな。

・名探偵マーニー
暗い暗い森の奥に迷い込んだ少女に迫る怪物の影。
うさぎの後でも追って迷い込んでしまいましたかねアリアさん。
それは単なる夢であるようだが、どうにも胸の奥のざわめいた感じは取れないようで・・・ふうむ。

さて、マーニーはこれまでのメカニックの情報を整理し始めている。
メカニックのマークがあった鴻上の日記。
アリアさんから依頼され、鴻上という男を探している過程で手に入れた日記。そして内容からメカニックは二人いるとわかった。
鴻上有とその影武者。二人はとても良く似ており、影武者は邪悪な人間であるらしい。

どちらかはわからないけど・・・アリアさんもメカニックとつながりがあるのか?

ようやくそこに思い至るマーニー。
アリアさんは女優であり実業家。モデルから成り上がり、事業展開、番組制作、プロデューサーも兼ねる。
この成功の裏にメカニックがいたとしたら。そう考えるのも無理はない話か。

メカニックを探るためにはアリアさんを張るのが一番と気付いたマーニー。
とはいえ芸能人でもあるセレブなアリアさんを張るといっても簡単ではない。そこらをウロついてるわけでもないしね。ハハーン。
急ぐことはないし、じっくり調べようかと考えるマーニー。
しかし、逆に向こうからマーニーを発見して声をかけてきたりする。気さくなセレブですなアリアさん。

セレブの通うカフェはやはり値段も違う。
初めてではないとはいえ、やはり気圧されますなぁ。目に見える値段で示されるとやはり違う世界の人だと思わせられますよ。

お茶をしながらアリアさんはマーニーに忠告をする。人の日記を覗くようなことすると思わぬケガをするかもしれない、と。ギク。

闇はどこにでもある。一度目を付けられたらもう逃げることはできない。
アナタは見張るのは得意でも、見張られるのは慣れていないでしょう

ふむ。これは有用な警告でありますな。実際邪悪な方のメカニックは鴻上に対する備えとして目を付けているようですし・・・
この警告を聞いて少し警戒をしだすマーニー。
まさかこのウエイターがメカニックとかないよなとか考える。惜しいな。それは別の事件での話だ!!

それはそうと、アリアさんはいきなり夢の話を始める。
10歳の頃から良く同じ悪夢を見ており、しばらくは見なかったのだがまた最近見るようになったとのこと。

夢の中で私はいつも10歳のままで、奇妙な森の中に居るの。
私は森が怖くてなんとか出ようと歩き回るんだけど、出口がわからないの。
とうとう疲れて座り込んでしまう。そこに・・・一匹の怪物が現れるのよ

怪物は森の外に出たいと述べる幼いアリアさんにこう述べる。この森に出口はない。この森は「世界」なんだよ、と。

この森はウソと暴力と幻であふれている。しかし生き残り方を学べばこの森も悪い所じゃないとわかるよ。

裏社会を駆けまわっている男らしいセリフですかな。
その怪物はアリアさんに色々と教えてあげようと近づく。
が、落ち着いた感じの怪物が突然ケモノ臭い様子へと変じる。ほう・・・

その森には怪物が二匹いるのよ。その二匹の怪物はそっくりで見分けがつかない。
一匹は思慮深くやさしい叡智のケモノ。もう一匹は凶悪で頭も良い邪悪の化身
そのケモノの手をとればもう逃げることはできない。私にはそれがわかる。

それを理解しているアリアさん。警戒はしているし、手を取るつもりはない。
のだが、いつの間にか怪物たちと一緒に遊ぶことになっているアリアさん。飛ぶように自由に森を駆けまわって・・・

そして私は迷子の子を見つける
今度は私の番なのだ。迷える少女に手をさしのべる・・・

ふうむ。この夢は10歳の頃からずっと見ていた内容なのだろうか。
それとも最近見るようになった内容なのか、マーニーへの警告を込めて付け足しただけなのか・・・
何にしてもマーニーにこのことを語るのは意味があるようですな。
選択一つでアナタはすべての苦労から解き放たれ、強い存在になれる。アリアさんはそう語る。しかし――

私は・・・怪物の力を借りてまで強くなりたくはないです・・・

ハッキリとメカニックの手を取ることに対して拒絶の意思を示すマーニー。
ふーむ。アリアさんとしては複雑な心境でありましょうな。
自分は今でも怪物から逃げる10歳の子供のままであった。
いつの間にか怪物の手をとり、怪物と一緒に駆け回る強さを手に入れた。けれどもそれはやはり怪物の手の中のことであり・・・

そのような想いを抱いたのかどうか。
突然アリアさんが血を吐く。な、何だ!?
何だかは分からないが、とにかく急いで救急車を呼び、病院へと搬送される。大変なことになりましたなか。
急ぎ手術に入る。病院まで付き添いに来ていたマーニーだが、やがて待ち疲れて眠りにつくと・・・夢を見ることとなった。

アリアさんが話していたような森の中を彷徨うマーニー。
そこで話しかけてくるのは一匹の怪物。その怪物は優しそうな様子で謝罪を口にする。

大丈夫だ。あれは死ぬほどの毒じゃない。
君にはすまないことをしてしまった。アリアには君のことを見守ってくれと頼んだだけだが、奴はそれを逆に利用してきた。
アリアは君を助けたんだ・・・君のと自分の紅茶をコッソリすり替えたのに気付かなかったか?
アリアは選択を迫られていた。
「奴」は私への牽制をこめて君に毒を飲ませろと命令した。実行しなければ裏切ったとみなし、殺すとアリアを脅していた。
アリアは私の側につくか「奴」の側につくか悩んだ末・・・ギリギリで「奴」を裏切る選択をした・・・
殺されたり私の足手まといになるくらいならと、自ら毒を入れた紅茶を飲んだんだ

うーむ。アリアさんもまたメカニックに翻弄される人生を歩んでおりますなぁ。大変だ。
そして怪物はマーニーにこう告げる。

もう戦争は始まっているんだ。君を巻き込みたくなかったが引き返せないところまで来ている。
君の周りの人間をキズつけてしまうかもしれない。そうならないためにも、君にも戦ってほしい
強くなるんだマーニー。自分を守れるほどに。奴の目は君のすぐそばにもある。気を抜いてはいけない。
それじゃあまた。また会いにくるよ。きっと・・・

そう言って怪物は消えていく。そして目覚めるマーニー。
夢の中の出来事だったのだが、目覚めても会話の内容はしっかり覚えているようだ。ふむ・・・

アリアさんの手術は成功。
まだ予断は許さないものの、徐々に回復する見込みとのことである。良かった良かった。

ちなみに手術が終わったときに、眠っているマーニーの傍で何か語り掛けている看護士の姿があったらしい。
なるほど。鴻上が話しかけることであんな夢を見たわけでありますか。
その事実に気付いたマーニー。夢の話について考える。自分が死んだり仲間になったりになんの意味があるのか・・・

私は人質なんだ。鴻上はもう一人のメカニックを倒そうとしている。
もう一方はそれをさせまいと私の命を人質にとっているのか・・・

ついにその事実に気付いてしまったマーニー。
メカニックを追うつもりが、逆にメカニックに常に見張られる形となっていたとは。
複雑な3者の関係性。邪悪なメカニックさえいなくなれば良好な関係は築けるかもしれませんが・・・

どうもメカニックとの対決も佳境に入ってきた感じでありますな。
鴻上はマーニーに戦ってほしいと言っている。
さてさて、どのような戦いが出来るというのだろうか。
人脈はかなりのものになってきているが・・・それでもメカニックの持つ強大な人脈と対抗できるかどうかは分からない。
厄介な戦いとなりそうですなぁ。

・ブルサイト
第81回新人まんが賞特別奨励賞受賞。小黒明先生の読み切りが掲載。

学校より会場の方が近いと言っても電車で移動しないといけない距離なのか。
というか御婆さんの隣の席に普通に座れないかね?小さいなら足閉じて座れば十分でしょう!?

デカイのは確かにバスケでは有利だが、その分腰が高くなるんですな。
スピードのある相手との1on1なんて凄く苦手な分野である。

ファウルも辞さないのは分からないでもないが、さすがに露骨すぎる!!
もう少しバレない工夫ぐらいはしてほしいものだが、言っても仕方がないか。
防ぎながら仕返しをしてみせるのは純粋に凄いと思う。

バスケで10点差ぐらいならば逆転は不可能ではない。
思いっきり他所事をしていたとはいえ、いいタイミングで到着してきましたな。まるで計ったようだ!!

・木曜日のフルット
昔の駆け出しの方が楽しかった気がする。ふうむ、白川先生もついにそんなことを考える存在に・・・!!
私も昔の感想サイトを始めた頃の方が必死にやっていた気はしないでもないが・・・
まあ、あの頃の人が誰も来ない頃にはやはり戻りたくはないですけどね。うん。

・総合感想
週刊3Dは次号で突然のグランドフィナーレ
少し前から宛先が載らなくなったからもしやとは言われていましたが・・・おやおや。
新たな読者コーナーは一体どのようなものとなるのか。うーむ、気になりますなぁ。

さて、次号は週チャン初登場。しまだ先生の読み切りが掲載。
そしてバーサスアースの渡辺義彦先生が新作読み切りで帰還。
西部劇ものということでありますが、どのような話となるのか・・・注目であります!!



2014年 21+22号


・刃牙道
範馬勇次郎との戦いを望む花山薫。
少し前ならいざ知らず、今となっては勇次郎に挑もうとするものはほとんどいない。
その強さ、デタラメさは親子喧嘩の時に広く伝わったでしょうしねぇ。
元よりその強さを知ってて挑むものもまた少なかろう。

範馬勇次郎に挑むということ。
もはやそれは試合とは呼べぬ。あんな化物と勝負する奴ァおらん
ならばなぜ挑む。退屈しとるんじゃのォ・・・

どうやら見抜かれている様子。
まあみっちゃんの元には様々な格闘家が退屈しているという情報は入ってるでしょうしね。
しかしそれにしても勇次郎に挑もうとする花山の心意気は凄い。

遡ること5年。都内ゲームセンターで期せずして立ち上がった範馬勇次郎VS花山薫。
伝え聞くその内容は凄惨の一語。生涯に渡りトラウマとなるほどの圧倒的決着
再び相まみえる必然などない。あろうハズもない結末。

幼い頃とはいえ、あの花山薫が涙ながらに勝てないと思わされたぐらいですからねぇ。まさに凄惨。
しかしそのようなトラウマをも跳ね除けて戦い続けているのが花山薫である。
身も凍る苦痛と屈辱。それをも乗り越える強さは備わっていることでありましょう。
いや。だが、やはり勇次郎との戦いを決意した最大の理由は――"退屈"という激痛である。
止まない欠伸。勇次郎であるならば癒してくれるかもしれない。確かにそう思える。

礼を言うぞ花山くん。実はワシもオーガを東京へ呼びたかった。
花山薫の名なら、あの男も動く

一体何のようで勇次郎を呼び出そうとしているのか。やはり宮本武蔵の件だろうか。
現世に再誕した宮本武蔵。さすがの勇次郎も驚くニュースでありましょう。
が、どうやら武蔵は出産から81時間が経過しながらも未だに目覚めていないという。産声を上げなかったのはそういうことか。

脈拍。体温。血圧。各項目24時間体勢にて監視。いずれの項目も良好なるもただ一つ。
脳波には何の反応も現れません

データ上では完璧ながら、脳の目覚めには至っていない。
うーむ、脳はやはり人体でも未解明な部分が大きい箇所ですからねぇ。こういうことも有りえるか。
しかし有ったからといって失敗でしたで済ませるわけにはいかない。
自身を無力な古生物学者と称し、同席する科学者たちに救っていただきたいと頭を下げるホナー教授。
その言葉を皮切りに科学者たちの間で議論が飛び交う。喧々囂々。議論は白熱を極め、やがて・・・意見も出尽くしたかのその時。

仏作って魂入れず
ほぼ成し終えていながら、肝心要が抜けている。専門家の皆の前で恐縮じゃが、ここは一つ素人の意見に耳を傾けられたい。
最新のデータ。過去のデータ。積み上げたデータ。データ。データ。データ。
数字や科学では辿り着かない領域がある
わたくし事で恐縮じゃが、ワシには一人姉がおる。
職業霊媒師。胡散臭い・・・とことんビミョーな姉君じゃ・・・

何と光成に姉がいたとは!!しかも見るからに胡散臭い。
姉の存在も驚きであるが、職業が霊媒師。これは・・・もしかしてオカルトな話になるのか!?
魂が入ってないなら宮本武蔵本人の魂を呼び寄せて入れてしまおうという話か!?
なるほど。これならばクローン武蔵に記憶は受け継がれていないのでは?という疑問も解消する。
クローンで健康な肉体を造り、魂は霊媒で呼び寄せてその肉体に容れる。完璧じゃないか!!う・・・胡散臭い!!

果たしてこのような流れが本当に成立するのだろうか。いや、いくらなんでも・・・
いくらなんでもと思うからこそ起きそうな気がするから怖い。
起きてしまった場合はもう受け入れるしかないですな。人体も凄いがオカルトも凄いってことですよ。魂は不滅だ!!とかいって。

・侵略!イカ娘
さすがにその部分痩せは無理がある。逆にその部分だけ太るのも難しいので諦めましょう。

というか、朝履くときはピッタリなのだから、ずっと履いたままにしていればいいのではないだろうか?
足が膨らむのならシューズの方も膨らみ、やがて馴染んでくれるはずである。
まあ、もう大きくなっちゃったから仕方がないんですけどね。3バカに細かい調整は無理か!!

・弱虫ペダル
連覇への決意を胸に。今、インターハイ開幕!!

たくさんの人の息づかい。
まだ踏みだしたばかりのこの道はつながってる。はるか先のゴールゲートまで。
ここにいる全員がそこを目指して走る。
始まったんだ。二度目のインターハイロードレースが!!もう引き返すことは出来ない!!

ついに始まるインターハイ。集団の中には奈良山理学園や広島呉南工業といった名前もある。今年もちゃんと出てきたか。
しかし坂道、引き返そうと思えばたぶん引き返せはしますよ。逆走的な意味で。
本当にやらかしたら退場になるしレースを再度始められるわけではないけど。無駄に葦木場のトラウマ刺激するだけか!!

ともかくスタートはしたわけですが、開始2kmはパレード区間であり、競争することはない。
この区間はお客さんの声援に応える区間である。となればそれを果たすのも去年の優勝校の務め。

見ろあいつを。全力で応え・・・

今泉君が指し示す通り、鳴子は全力でお客さんの声援に応えている。全力過ぎだ!!
壁際まで寄ってハイタッチも辞さない。実際パレード区間以外でもやらかした経験がある男だしなぁ。
さすがにこういう目立つのが大事な場面ではイキイキとしておりますわ鳴子。
去年の箱根学園も同じくらい声援に応えたりしたんですかなぁ。福富さんや荒北さんが。まっさかぁ。

はっ。あの人ならやったかも!!
歴代「3番」ってそういう数字なのか!?

今泉君が考える通り、確かに東堂さんなら同じようなアピールをした可能性がある。
そうかー。去年山岳は下がって坂道に話しかけに来たけど、東堂が来なかったのはお客さんに応える役目があったからなのか!!
そんな独壇場の場面を見逃すはずもないし、過剰なアピールをしていたことは疑いありませんな。

さて、今年のインターハイの舞台は宇都宮。街のド真ん中からスタートするだけあり観客が多い。
手嶋さんも観客の多さに今までのレースとは違う圧力を感じている。やっぱりインターハイは格が違う。

スタートフラッグがふられればパレードは終わり、本格的なレースとなる。
そのリラックスして走れる最後の時間ということで、手嶋さんは青八木さんに話しかける。

今の内・・・言わせてくれ・・・
ようやくここまで来たな。あの柵の内側に――
3年かかっちまった。あの日から。結局田所さんはつれていけなかったな・・・
最初で最後だよ「インターハイ」。よろしくたのむぜ一

ようやく手嶋さんが青八木さんのことを下の名前で呼ぶようになった!!
むう、インターハイのこの瞬間まで取っておいたということだろうか?にくい演出をする男である。
しかしやっぱり一という一文字だけの名前は文章に表わすと埋もれてしまっていかんですな。

さて、今年は先頭を譲ることになった箱根学園。
昨年2位だからって2番目にいるわけではなく、集団の中に紛れている。先頭以外は早いもの順なのだろうか?
そういえば山岳は今年ゼッケン13を着けている。箱学のクライマーなのだからまあそうなりますわな。
となると去年優勝した場合は山岳がパレードでお客さんに応える役割が与えられることに・・・いや、別に番号で決まるわけでは。
でもこの年の箱学は誰がアピールする人なのかはちょっと分からない。
まあやろうと思えば誰でも出来そうですけどね。筋肉アピールとか早食いアピールとか。

箱学と共に走っている各校の面々はその姿を見るだけで動揺している。呑まれるの早いな。
獲物は去年優勝を奪われることになった千葉の総北ではないかと考えられる。千葉か!!ヤベェ!!千葉ヤベェ!!何だこの叫び。

バカ・・・ハコガクの獲物は・・・よく考えろ。オレたち全員だ!!
当然ファーストリザルト、平坦最速の証グリーンゼッケンも、山にあるクライマー最高の栄誉レッドゼッケン。
そして優勝のイエローゼッケンまで全部狙ってくるんだよ!!それくらいのメンバーが揃ってる!!

まあ、箱学ですからねぇ。そりゃそのぐらいのメンバーは揃えているでしょう。
去年だって泉田君が負けなければ初日は3色揃えることが出来たわけですし。

そんな話をしている最中、その千葉総北の黄色いジャージが下がってくる。
千葉ヤベェ!!ぺこぺこしながらゼッケン1が下がってきたぞ!!

真波くん!!やっと会えた

去年の山岳とは逆に今年は坂道が後ろまで下がってきたわけでありますな。
まあ本当はもっと早いタイミングで会いたかったようだが、記者の人とか開会式とか記者の人とか色々あったらしい。二度言ったぞ。
それはさておき、会ったらいいたいことが沢山あったのだがうまく言葉にできない坂道。
ならばと大事なことを訪ねてスムーズな会話を促してくれる山岳。いい奴だ。

今でも坂は好き?

やはり二人の最大の共通点はそこである。坂が、山が、登るのが好きな2人。
山岳の問いに対し肯定を返す坂道。じゃあ今年も勝負でありますな。

あの山で。カラカラの限界の。また最後の一滴まで絞りきるような勝負をしようよ

敗れた悔しさ、期待に応えられなかった申し訳なさは山岳を蝕んでいたようであるが、今は完全に吹っ切れた様子ですな。
それらの苦い記憶さえなければ、あの時間は実に楽しいものであったと思い直せるようになる。
今年もまた2人であの時のような勝負をしようと述べる山岳。そうなるといいですねぇ。

去り際にあの日ボトル受け取ったよと述べる坂道。
割と大事なことだからちゃんと伝えることが出来てよかったですな。しかしよく渡せたよあれで。

微笑ましい2人の会話。
だけど実のところ箱学のオーダーとしては早めに坂道をオトそうと考えている様子。
山に入ったところで新たなクライマーである新開悠人にオトさせようとしているのだ。
はてさて、そんな簡単にオトせる相手ですかね?いや簡単に落ちてもそこから這い上がってくるのが坂道という男ですからねぇ。
むしろ落とさずに置いた方が手間がかからないのかもしれないとさえ思える。厄介な!!

さあ、いよいよスタートフラッグが振られます。
パレードランが終了し、本格的なレースが開始する。そして始まるのはファーストリザルトの奪取。
各校のスピードマン、スプリンターの見せ場であります。

端に寄れ雑魚。ファーストリザルトはこの福岡城西、大濠が頂くばい

最後のコマの窮屈なところで名乗りを上げる福岡城西の大濠。
さあ。この大濠は一体どれだけの時間活躍が出来るのだろうか!?
スプリンターである以上、こいつも変な奴であるのは疑いようもない。アピールできるチャンスがあればいいですね。

・バチバチBURST
変わらぬ土俵、移り行く世代
火竜はまだ俺の生き様は続いていたと語る。

土俵は俺の全てだった・・・俺が俺を力尽くで肯定出来る唯一の場所だった・・・
相撲に全てを懸けてきた・・・それ以外・・・俺は生き方を知らねー・・・
笑っちまうほど。土俵がなけりゃ俺はカラッポだ。
土俵以外でどう生きたらいいのか・・・分からねーんだ。
俺は・・・死んで生きるしかなかった・・・

死んで生きれるか。
そう言いながら土俵に上がっていた火竜。
土俵に上がることが出来なくなった以上、他の道を進むことなど出来ない。そんな器用な人間ではない。
なるほど。死んで生きるしかなかったわけでありますな。
しかし、その生き方を良しとしない者がいた。

学校で暴れたって呼び出されて行ってみりゃ・・・生意気に・・・
小っこい体でこの俺に向かってきやがってよ・・・こんなのはオヤジじゃねーってよ・・・

吹き飛ばされながらも立ち上がる鯉太郎。
敬愛する者が没落した。しかしそれでも諦めることなく、目を覚まさせるために立ち向かう。
その姿は――かつて虎城を目覚めさせようとした火竜の姿そのものである。
実力に差があろうと関係ない。想いをまっすぐにぶつけるその生き様。まさに親子ということか。

笑っちまったぜ・・・アレは・・・俺だ
終わっちゃいねーんだ・・・まだ・・・何も・・・
続いてんだ・・・アイツの中で・・・俺の生き様は・・・
アイツなら・・・きっと俺の辿り着けなかった答えまで辿り着いてくれる。
見てろよ。鯉太郎は必ず俺を超える。
あのクソガキが・・・鯉太郎がいれば・・・俺は死なねぇ

父親としての笑みを浮かべる火竜。
酒に溺れた晩年の火竜でもこのような表情を浮かべることが出来ていたんですなぁ。
その言葉を受け取った山崎記者。
鯉太郎が本当に角界に現れ成長を続ける姿を見続けてきたのはどのような気持ちであっただろうか。
バッシングの中、空流擁護の記事を書いていたのはかつての罪滅ぼしの意味もあったのだろうか・・・

相撲ってのは生き様だ・・・それをバチバチにぶつけ合うのが力士よ。死んで生きれるかってな

回想は終了し、現在へ。
連戦で息を荒げていた鯉太郎であったが、ここで父・火竜の言葉を思い出す。
疲れてはいるが、その顔には確かに満面の笑みが浮かんでいる。
父親の言葉が今の鯉太郎には身に染みて実感できているのでしょうな。

そうだな火竜。お前はまだ・・・お前の生き様はまだ・・・土俵に・・・

生き様を受けついだ鯉太郎。
歪んだ生き様を倣ってしまった王虎。
世代を超えて、幕下優勝決定戦という舞台で再度この2人の戦いが行われようとしている。
さあ、いよいよの大一番でありますな。
回想のことを考えれば鯉太郎が断然有利と思われるが・・・果たしてどうなりますか。期待したいところです。

・実は私は
悪魔という触れ込みで登場した銀華恋は地に堕ちた天使(アホになったエンジェル)でした。酷い前回のあらすじだ。

どうりで全然悪魔っぽくないわけだと納得されてしまう華恋ちゃん。
予想していたこととはいえ、悪魔としての活躍はほとんど出来ませんでしたなぁ。
正体バレした今でも堕天使だからと言い張っておりますが・・・

へっくち

寒い日に屋外で立ち話をしているためか体が冷えた様子の葉子さん。
これはいけないと屋内――学校が近いのでせっかくだから生徒会室へと移動する。おじゃましまーす。
茜ちゃんが持ち込んだというコタツに入り、体のぬくもるお茶を華恋ちゃんに淹れてもらう。ありがたいですねぇ。やはり天使!!

もはや怖くないどころかいい人なのがすっかりバレてしまったため、ぞんざいな扱いを受ける華恋ちゃん。
まあこの期に及んでそのキャラに付き合えと言われても困りますわな。

ここで出た朝陽の話から前回の疑問が1つ解消される。
ははぁ。ここ20年近く華恋ちゃんが生徒会長を務めており、選挙もないので変わることはなかったと
ああ、やっぱりずっと学校にいたんだ。在籍してたんだ。それはつまり・・・

朝陽「そっか・・・俺も次3年だし・・・ちゃんと卒業出来るように頑張らないと・・・」
葉子「か、華恋ちゃん!!私に教えられるとこやったら教えるけど・・・」
華恋「別に留年してるワケじゃないわよ!?

さすがに葉子さんに勉強を教えられるほどに成績が悪くは・・・ないと思うが分からないのがこの世界だしなぁ。
まあ基本的に真面目な子であるし、勉強しないってことはないか。
そもそも学校に残ったのもその人の好さにつけこまれ、茜ちゃんに学生として学生の視点から学校を支えて欲しいと言われたからである。
ようするに学生相手なら給料を出さなくても済むからって話である。この悪魔が!!どうやって生活してるんだ華恋ちゃん。

い・・・いやでも茜もたまにご飯ごちそうしてくれるのよ!?

たまに貰った恩を10倍にして返してそうな華恋ちゃんでありました。天使だ・・・!!

しかし貴方たちは運がいいわね。学生なら聞いたことくらいあるでしょう?「学園七不思議」。
その中の一つ、「幻の生徒会長」とは私のことよ。見かけたら幸せになれるとか。
全く変な話よね。堕天使を見かけたら幸せになれるなんて。

いいつつ何だか嬉しそうな華恋ちゃん。
だけど残念ながら現在の七不思議にその項目は入ってないんですよ・・・これが。
何故か茜ちゃんが二枠取っている七不思議。昔はちゃんと華恋ちゃんの項目もあったようだが・・・
これって茜ちゃんが作って広めていたりするんだろうか?何となくそんな気もしてきたぞ。
どうでもいいが、吸血鬼も天使も驚いたら羽や翼が出るものなんですな。正体隠すのも大変な子らだ。

さて、話題は葉子さんの両親と同級生だったという昔のことについて。
担任の茜ちゃんと共に4人で過ごした日々。この過去の日々もなかなか楽しそうですなぁ。白神源二郎、鼻高いな。

当時の両親の話を聞きたいとわくわくしながら尋ねる葉子さん。
桐子さんは色々と教えてくれてはいるが、やっぱり隠している部分もあるんじゃないかと娘は考えている。
子供に聞かせるには恥ずかしい話とかあるでしょうしねぇ。ニヤニヤ。
そういう話が出るかはともかく、華恋ちゃんは悪魔として人の願いを無下には出来ないと述べる。

ただし、わかっているわよね。悪魔は願いを叶える代わりに代償を求める・・・
・・・そう。心からの「ありがとう」の言葉をね・・・!!

わざわざ悪い顔して何を言っているんだこの子は。ええ子や・・・やっぱりお礼は大事ですよね!!
まあともかくも、天使が語る吸血鬼と人間の恋物語。一体どんな話が出てくるか・・・

聞いて驚きなさい。忘れもしないあれは高2の春。放課後の教室だったわ・・・
なんと!!普通の人間だと思ってた源二郎が羽のばして壁に張りついてたのよね!!
それ見て悪魔と勘違いした私が対抗するために翼出しちゃって。それでお互い吸血鬼と天使ってバレちゃったのよね。

凄く身に覚えのある話だった!!このアホ親子は本当やってること変わらないな!!
しかし桐子さんでも隠しきれないとは。さすが純潔な吸血鬼はより奇行の度合いが激しいということか。アホは同程度だろうが。
それにしても華恋ちゃんは藍澤さんポジションなんですな。
果たして恋愛に絡んだりしたのかどうか・・・ちょっと気になりますな。

正体バレはしたものの、2人と仲良くなったのはもう少し後。天使の輪がきっかけだったという。
ある日、天使の輪をどこかに落としたという華恋ちゃん。それ落ちるものなんだ。まあ落ちたものは落ちたのだろう。で――

二人が一緒に探してくれたの。毎日毎日日が暮れるまで本当に一生懸命に。
私の天使の輪は私が天使と知ってる人にしか見えない。だから自分たちが探すんだって。
結局天使の輪は見つからなかったけど、私は気付いたの。もっと大切なもの・・・親友を手に入れたんだって
まぁでもやっぱり当時はほんの少し、天使の輪が見つからなかったのは残念だったけどね。

いい話をしている華恋ちゃん。
にも関わらずその後ろで台無しな行動を取る茜ちゃん。そ、その蛍光灯は・・・光る輪は・・・
天使の輪っていうぐらいだから常時光ってるんですよね。輪っかの形なんですよね。
んで蛍光灯って取り外しても光らないですよね。ということはつまり・・・

とてもいいにくそうに天使の輪について言及しようとする朝陽。しかし天使の輪の話はもういいのと制する華恋ちゃん。

確かに私は天使の輪を失い堕天使になった
でも今では私は私が堕天使・・・悪魔であることに誇りを持ってる。
それは桐子と源二郎が一生懸命探してくれた結果だから。だから私に天使の輪なんて必要ないのよ・・・!!

そう述べて、文字通り天使の微笑みを見せてくれる華恋ちゃん。いかん、これは可愛すぎる!!
エンジェルなスマイルは素晴らしいが、だからこそそのアホさが楽しくも残念というか。
さりげなく蛍光灯のカバーの中とか誘導してみる朝陽だが、スルーされてしまう。くっ。
なんというかこう、話に夢中になって大事なことを見落とすのは藍澤さんと同じポジションって感じがしますな。

・・・フフ。それにしても私が悪魔になってから桐子と源二郎も大変だったでしょうね。
何せ悪魔である私。銀華恋に目をつけられたのだから・・・
そう。望みもしない遊園地などのタダ券を一方的に渡され、無理矢理代価である「ありがとう」を言わされていたのだから・・・!!

色々と面倒くさいけど天使だ!!
でも考えてみると岡も似たようなことしてますよね。あっちは天使にならないのはやはり性格の差であるか。
それにしても蛍光灯代わりに設置されている天使の輪だが、消すときはどうなっているのだろうか。消えるのか?
常時光っているなら点けたり消したりは出来ないはずだが・・・まあ何かいろいろあって気付かなかったのだろう!!
軽く思考放棄をしてみた。まあ、それはさておいて。

それにしても懐かしいわね。桐子に源二郎と過ごした日々・・・
秘密を守りながらではあったけど、それでもただ無邪気で懸命で不器用で。
楽しくて慌ただしくて気付けば一瞬で過ぎ去ってしまった学校生活。
・・・本当に懐かしいわね・・・本当に、最後まで誰一人欠けることなくちゃんと皆で卒業したかったわ

おっと、何だか大事な話になってきましたよ?
これは別に華恋ちゃんが卒業せずに20年以上過ごしていることに関してではない。
それはおそらく、前に白神父が朝陽に向けて言ったこと。いつか必ず辛い思いをすることになるという言葉に繋がる内容・・・

何。つまらん話だ。白神源二郎は秘密を守り通せず学校を去った
そりゃどう考えても3m越えでニンニクで号泣。十字架を見る度ブチ切れるetc。そんな高校生おらんからの。

おっしゃる通りであります。いや他はどうにか言い逃れできるが、さすがに3m越えは致命傷だわな。
と思ったが大勢の前で羽を広げるまでは言い逃れ出来ていたらしい。どうなってるんだこの学校は!?
いやまあ、3m越えの覆面をした父兄が参加しても大きな騒ぎにならない学校だしなぁ。考えてみれば問題はない・・・のか?
逆に羽ぐらいで驚くなよと言いたくならなくもない。茜ちゃんのように常時出しっぱなしにしていれば誰も気にしなくなるかも。

何にせよ白神父は高校生活を最後まで送ることはできなかった。
当人はもちろん、桐子さんにしても華恋さんにしても悲しかったでありましょう。

・・・だから。だからきっと貴方たちは最後まで秘密を守りぬいてちゃんと卒業してね?私たちの分まで

この華恋ちゃんの想いの籠った言葉に、真剣な顔ではいと答える朝陽。
まあそれはまさに朝陽の目指すところでありますからねぇ。万難を排してでも果たそうとするでしょう。
これは葉子さんも改めて赤面しちゃいますわ。ほほ。

華恋ちゃんも秘密を守るために影ながら応援してくれることになりました。心強いですねぇ。
しかしどうやら華恋ちゃん、元々葉子さんたちの前に姿を現した理由をすっかり忘れているようで・・・

なんで連絡一つよこさんのや・・・いつもいつも。銀といい獅狼といい儂が葉子連れ戻せて頼んだモンは・・・

己の人望の無さに嘆く白神源二郎。ドンマイ!!
そりゃ天使に娘連れ去ってこいなんて頼むのがバカって話ですわな。桐子さんの言う通りである。
本人は悪魔だと言い張ってるが、天使の輪を失ったと思い込んでるだけの自称堕天使だからなぁ。
結局、華恋ちゃんに頼んだのも葉子さんが正月帰ってこなかったからすねてただけだというし・・・源二郎・・・

こうして葉子さんの周りにはまた一人、陽気(アホ)な仲間が集まることになりました。
両親の学校生活の結末は悲しいですが、傾向と対策を考えることが出来たのは大きいですな。
つまり・・・キバは余り問題なく、身長が伸びようが問題なく、羽さえ出さないようにすれば隠し通せるということだ!!
かなりハードル下がってる気はするが、葉子さんだと普通にやらかしかねないからなぁ。怖い怖い。
守ってくれる人も大勢いるからたぶん大丈夫だとは思うけど・・・アホだらけだからなぁ。まあ何とかなるさ。きっと。

・最強少女さゆり
さすがに肌を隠す方が恥ずかしいという文化はよく分かりませぬな。
それはそれとして、バニーの方としてはそういう想像も満更ではないのかどうなのか。
こういう方面でもっと仲良くなって欲しい両者であるが無理か!?

・おなじクラスの鈴木くんのねこの人形
阿部共実先生が週チャンに読み切り帰還!!
『ブラックギャラクシー6』と『ちーちゃんはちょっと足りない』の単行本は5/8同時発売だ!!

というわけで、久しぶりの読み切りでしたが思いっきりの灰色話。うーむ、キツイ。
最初の行動くらいなら発破をかけようとしたと思えるが、エスカレート後の行動は・・・
焚き付けるようなことになってしまった子の心境も複雑でありましょうなぁ。
大人しい子は本当に大人しいんだからやめてあげて!!本当に。

・クローバー
寮に泊まることになったミサキチーム。
そんな夜、ハヤトを屋上に呼び出すものがいた。誰かと思ったら吉田か。
誰にも聞かれたくない話があるというが何だろうか。

美咲・・・春木達やってオレをオマエの仲間にしてくれェや

何?まさか学校が違うどころか他県の人間にそんなことを言い出すとは思いもしませんでしたよ。
確かにハヤトには仲間になりたく思える魅力はあるのでしょうが・・・どうもそれだけではなさそうだ。

さて、港の埠頭では釣りバカが2人
花京院は気さくに釣り好きなんか?と話しかける。
けれども釣りの話を持ち掛けられても特に口を開こうとはしない真木。
わざわざ隣に並んでいるんだし、嫌がっているわけではなかろうが・・・相変わらず無口な奴だ。

ワシのう・・・ほんまはケンカトーナメントなんかぜんぜん興味ないんじゃ。
ただ春木達のやりかたやめさせるんは、このトーナメント出てアイツら倒すしかなかったんじゃ。
じゃが、そこにたどりつく前にオマエらに負けてしもうた。

真木が無口なので一人で喋ることとなる花京院。
誰かに話を聞いて欲しい気分だったのかもしれませんな。しかし・・・

そんなことオレに言われてもな・・・

薄情な気もするが、まあ確かにその通りですわな。
ハヤトならもう少し詳しい話を聞こうとしたのかもしれないけど。

さて、ここから吉田の回想。
紅葉神島に入った吉田は早速友達を作ろうとする。健気な話だ。
しかしやり方はあまりよろしくない。オヤジの力とその金の力に頼っての友達勧誘。
そんな申し出のし方をしたらいい金づると思われるだけじゃないですか。

案の定、数か月たっても友達のような扱いはされず、いいサイフとしか見られていない。
さすがにこの扱いが続けば吉田も自分の立ち位置を理解する。
そこに現れたのが春木。春木に声をかけられた吉田はサイフ扱いしていた連中との別れを切り出す。
もちろん揉めそうになったわけであるが、そこに現れる春木とその仲間たち。

吉田君はオレの大事なツレだからよ

そう言って助けてくれる。ほう。
吉田が言うには紅葉神島に入って初めてできた仲間が春木達だったとのことである。
うーむ、これはいい話なのかどうなのか。
吉田のオヤジは結構な力を持っていると言うし、それを目当てで近づいたように思えてならない。
その後、紅葉神島の連中が外出可能になったのにも繋がってそうですなぁ。

吉田は仲間を得たと思ったが、もうついていけなくなったということだろうか。
しかしそれで春木たちをやったハヤトたちの仲間になりたいというのはちょっとどうなのかと。
どうしても仲間が欲しいという気持ちが強いのだろうけど・・・うーん。強い仲間じゃないと嫌だとかいいそうでアレですなぁ。

・毎度!浦安鉄筋家族
前とは逆バージョンでありますな。女子だけかかる風邪もあったのか。

男だけの日。ずっとだとただの男子校だが、たまになら楽しそうでありますな。
しかし子供の頃にここまで平気に裸になることが出来ただろうか?どうだったかなぁ。

・錻力のアーチスト
桐湘のエース投手、之路拓人の球は――最速148キロのクセの無いストレート・・・
女のコに例えると、気が強いけど根は真っ直ぐで髪はショート・・・かな?
ストライクゾーンだ。そんなコいたら――手ェ出したくなるだろ!!
俺は男だから・・・な!!

この男はいきなり何を言い出しているのだろうか。な!!じゃねーよ。
しかしその意識で見事に打球を捉えるのだから凄い。
投手、というか投げる球を脳内で擬人化して手を出そうとするとは・・・なかなかレベルの高いことをする。
左薙の球とかどんな女の子になるのか興味深い。手を出しにくい感じのコが出たらどうするつもりだろうか。

バックスクリーンに向けて高々と上がったボール。
しかし何かを予感していた清作は既に後ろに向かって走り始めている。これは追いつくか・・・?

気やすくヒトの上、越えんじゃねえ!!

打球に向かって飛びつくが、惜しくもグラブの先で弾くに留まる。
ボールと清作は共にフェンスに激突。ホームランこそ免れたものの、ツーベースヒットとなりました。
ふうむ。清作が下がっていなければスリーベースの可能性もあったかなぁ。
児島先輩も同じタイミングで打球の傍まで来てたし難しいか?いや、それも清作が事前に下がったからこそか。
結果はオーライなのだが、俺が打たれると思ってたのか!?と之路さんに睨まれる清作。ハハハ。

キャンキャンうるさいあのセンター黙らせるためにバックスクリーン狙ったんだけどな・・・そんなに軽い女じゃないって・・・?

球の軽さ重さはそういうところにかかってきますか。
軽い女もアレだが、重い女呼ばわりされるのもアレですな。投球の擬人化は表現が難しい。

どうやら蓬莱はプレイボーイである様子。アレコレ手を出しているが特定の彼女はいない感じですかね?
その気の多さ故にストライクゾーンが広いということか。分かるような分からんような。
つまりこの男もまた愛の力で戦っているということだろうか。薄く広い愛のようだが効果はあるようですなぁ。

蓬莱と違って桃ちゃん一筋の蛮堂。
とはいえ桃ちゃんは別に蛮堂一人のためにマネージャーをしているわけではない。活躍した選手は平等に労わないといけない。
心を入れかえた蛮堂でも桃ちゃんが関係すると突っ走るようになっちゃうみたいですなぁ。
まだ序盤だし、手堅く蓬莱を三塁に送るために送りバントをお願いしたいところなのだが・・・

桃ちゃんと俺の永遠の愛を誓うチャペルの鐘を打ち鳴らすが如く、満天下に快音を響かせてやる・・・!!
狙いはホームランのみ・・・!!

金属バットをヌンチャクのように振るい、ポーズを決める蛮堂。器用なことを。
それはさておき、蓬莱に対抗してホームラン狙いになってしまっているようだが・・・いいのだろうか?
とりあえず前の回でボタンがはじけとんだままだったから主審に注意される蛮堂。せっかく気合入れてたのにね。

桃ちゃん「蛮堂君。ユニフォーム脱いで」
蛮堂「桃ちゃん!!こんな所で大胆な・・・
桃ちゃん「ボタンつけるだけだから!」

イチイチメンドくせーなコイツは。見ていて退屈しない奴である。
何にせよここでベンチに一度戻ることが出来たのは大きい。桃ちゃんからアドバイスを受けることが出来たのだから。

蛮堂君。ここは確実に送った方がいいんじゃないかな・・・?
蛮堂君の投球なら、1点あれば十分な援護になると思うし・・・
あ。でも之路さんの速球を送りバントするのって難しいのかな・・・

作戦としては桃ちゃんの言う通り送りバントが正しい。
しかし、この最後の言い方は・・・本当にそう思っての発言なのか、蛮堂を発奮させるための発言なのか。
実際蛮堂はこの言葉を受けて、この体が押し負けることなどありえないとやる気になる。

そこまで俺のことを考えてくれたキミの想いを決して無駄にはしない

なんだか知らないがすっかりバントをやる気になっている蛮堂。
送りバントしながら、この身は2人の愛に捧げるとか考える蛮堂。なんて派手な送りバントだ。
ごっつい体してる割にキレイなバントするし。意外と器用な奴だ。

助かったぜ桃ちゃん。蛮堂の奴、桃ちゃんの言うことしか聞かねえから。

逆に言うと桃ちゃんの言うことならほとんどのことは聞いてくれそうな蛮堂である。
弐織に言わせれば桃ちゃんは猛獣使いじゃねーのかということであるが・・・さてさていいように操っているのかどうか。

続いて六番、捕手の山脇。毎食丼メシ5杯を平らげるだけあって立派なふくよかさである。捕手らしい体だ。

ランナーは三塁でワンアウト。外野フライでも得点のチャンスである。
が、そこまで飛ばさせるつもりはない之路さん。気合で押し込もうとする。
が・・・二球目を投げようとしたところで三塁ランナー蓬莱がスタート!!スクイズだ!!

俺は普段蛮堂の球受けてんだ。体はちょっと重いけど・・・目は余裕でついていく。
"桃ちゃんの言う通り"・・・!!

どうやらこのスクイズの指示は桃ちゃんが出したものの様子。
豪打で知られる蔡理が序盤とはいえこうも手堅く点を取りに来るとは。意表を突かれた形になりましたな。
山脇のスクイズが決まり、先制点は蔡理。
さてさて、これは苦しくなってきましたね。どうにか蛮堂の投球から点をもぎ取っていかないといけなくなりました。

力の蛮堂に技の蓬莱。さらに智の桃ちゃんが合わさった感じの蔡理。これは強敵である。
桐湘にも対抗して知恵者が・・・知恵者が・・・ああ、うん。監督に期待しましょう。とりあえず。

・囚人リク
非常ベル押下作戦により、ひとまず脱獄計画は発覚していないものとして行動することとなった脱獄組。
早速今夜から脱獄準備を再開する。
まず田中一郎が最初に行うのはベルを鳴らしてくれた人へのお礼。大事なことですな。

信造さんは特に罰を受けた様子はない。良かった。
まあ、こういう非常ベル誤操作によるトラブルも全くないってわけじゃないんでしょうな。

歳を取るとどんなことでも頼りにされるのが嬉しいものだと語る信造さん。
確かに嬉しそうに働いてくれてましたな。先生と尊敬する田中一郎に頼られたのがよほど嬉しかったのでしょう。
だからといって消しゴムを飲み込んで見せるとは凄い覚悟だ。
下手すれば演技じゃなく本当にお腹を壊していたかもしれないぞ。

久々にワクワクしましたわ

入れ歯が外れるほどに興奮しながら語る信造さん。いや、本当に助かりました。
そんな信造さん、これまでは償いとして刑務所内で死を待つばかりの様子だったのだが・・・
どうやら田中一郎の脱獄話を知ったせいか、生きる望みを持ってしまった様子。

娘に・・・脱獄成功の暁にはこの手紙を・・・

小さな紙片を受け取る田中一郎。
ふむ、この信造さんの働きに報いるためには必ず脱獄に成功して、この手紙を送り届けなければなりませんな。

さて、一方では松尾が椿と二人きりになっている。
どうやら椿が原田看守に変装がバレたとき、責めてしまったことを悔やんでいるようだ。
まあ仕方がないと言えば仕方がないですけどね。テンパってしまうのも仕方がない状況だ。
だけど、それで済ませることは出来ない。松尾自身が落ち着かない。

殴ってくれ

自分は酷いことをした。罰を受けないといけないと語る松尾。
椿は最初断るのだが、その必死な様子を見て思い直す。
そうでもしないと俺はお前とダチでい続けられないと言われてはねぇ。

気絶すんなよと言い置いて、強烈なパンチを叩き込む。おお、吹っ飛んだ吹っ飛んだ。
どうにか気絶はせず、立ち上がる松尾。そのまま立ち去ろうとするが、それを止める椿。

俺も殴れ。
殴りたくもねえダチを殴ってしまった

頼まれてのことなのにそれを自身への罰かの様に語る椿。
そうしてもらうことで気が済むのだと語る椿。これは松尾の理論と同じであり、断りにくい。
仕方無く、言われた通り殴る松尾。これでお互い一発ずつって感じでありますな。
何というか、言葉を交わすのが苦手な不器用な男の友情を感じる場面である。
お互い左手で殴っているが、これは手加減しているってことだろうか?全力では殴ってそうだけど。

原田看守の身を案じる椿。
色々と窮地に陥らさせられた人ではあるが、決して分かり合えない人ではなかった。
松尾にしてみれば正直原田看守がそうなって助かったという気持ちは強い。これは松尾に限った話ではないでしょう。
助かったという気持ちはあるが、同時に原田看守の身を案じる椿。無事だといいんですがねぇ・・・

続いて松尾はリクのところへと向かう。
原田看守に脱獄計画がバレたときの言い争いで図星を突かれてカッとなって殴ったことを詫びようというのだ。
俺も1発殴ってくれ。そのように述べる松尾。しかしリクはそれを拒否する。

だいたいさぁー。お前のデカいげんこつと俺のげんこつで同じ1発じゃ割に合わねえよ。
それにさ。悪いけどこのげんこつは渾身の1撃のために大切に取っておきてえんだ。
鬼道院をぶん殴るために

そのように言われてしまうと無理強いは出来ませんわな。リクは相変わらず先を見ている。
そんなリクの意見だから松尾も素直に理解を示し、もうむやみやたらと人は殴らないと誓う。
よい心がけですな。元々この刑務所に入ることになったのも暴力を振るってしまったことが原因でありますし。
ここで反省しておけるのは良いことである。囚人らしい心がけと言えますな。

そうだよ。せっかくでかくてあったかいげんこつ持ってんだからさ。母ちゃんの肩たたくためのげんこつにすればいい
タントン。タントン。大人ってなんでこんなのが気持ちいいんだろな。

大きなげんこつは何も人を傷つけるためだけにあるわけではない。
使い方を考えればそれはちゃんと人の幸せに繋がることになる。
大好きな母親のためにそのげんこつを振るう。
この考え方。松尾にしてみれば目の覚めた想いでありましょう。実際目が輝いてるかのようになっておりますわ。

さて、脱獄計画が再開したため、備品室への侵入と作業も再開する。
レノマさんは昨夜備品室へ向かい、入口に小さな紙を挟んでいた。
看守が324房ではなく備品室に踏み込む可能性があったため、ここに入ったかどうか確認しようとしたのだ。
房にも来ず、ここにも看守が踏み入った形跡はない。となるとやはり脱獄は知られていなさそうですな。安心した。

いつの間にか寒くなってきたな

床に寝そべり、そんなことを言い出すレノマさん。
リクとレノマ。2人で作戦を始めた頃はまだ暖かかった。季節なんて気にしてる暇もなくここまで来たわけだ。

いよいよ・・・ほんとにいよいよだな・・・

脱獄計画の事前発覚という最大の危機を逃れたリクたち。
さあ、いよいよ脱獄予定日まであと少しとなってきました。
まずはヘリのロック問題を解決するための作戦があります。果たして無事に進めることができるのか?
それが片付けば、残る問題は船の手配だけとなるが・・・こっちは本当に難関だなぁ。
悩みまくっている間にスパイの丸井が探りを入れてきそうだし、その辺りのやり取りも描かれそうであります。

・思春鬼のふたり
信じられないです!黒金先生が連続解剖事件の犯人だったなんて!

お決まりの、そんなことをするような人には見えなかったというインタビュー内容。
まあ確かに黒金先生は外面は良かったですからねぇ。生徒にはとてもそんなことをする人には見えなかったでしょう。
しかしお決まりのように後ろでピースしている奴らはどうにかならないのだろうか。
後でその自分の姿を見て恥ずかしくはならないのだろうか。ならないのでしょうな。

ともかく、報道陣が詰めかけたこともあり、とても授業が出来る状態ではないと休校になる学校。
侘救はそのインタビューも含めた報道番組を見ている。
ふむ、どうやら黒金先生は恋人と心中を図って自殺したことになっている様子。
これは組織の手回しによるものか、依頼者である警察関係者がやってくれたことなのか。
さすがに自殺かどうかぐらいは調べれば分かってしまいそうなはずであるが・・・?

若丸先生は無事に警察に保護された様子。
そしてその若丸先生が侘救の家を訪れる。
ふうむ。どうやら若丸先生は一連の戦闘の間ずっと目を覚まさずにいたようですな。
さすがに念入りに眠らせていると言われただけのことはある。
侘救が一緒に連れていかれていたことも、侘救が黒金先生を殺したことも知らずにいるようだ。ふむ・・・

恋人が亡くなったというのに侘救のことを気遣う若丸先生。自身も苦しい時期でしょうに。と思いきや――

それがまったく悲しくないんだ

意外なことを言い出す若丸先生。
そこからさらに侘救に聞いてほしい話があるという。誰かに聞いてほしい"この話"。
それは――自分が黒金先生を殺してしまったかもしれないというもの。

いや・・・正確には・・・誰かに殺させた

話は1か月前に遡る。
例の解剖された女の子の手術に立ち会ったときのことである。
むごすぎる被害者の様子を見て絶望的な気分になった若丸先生。
命は助かっても、もうこの子はまともに生きていくことはできない・・・

他にも同じような被害者がいる。
犯人は悪魔だ。仮に捕まってもこの悪魔はいずれ釈放される。でも私には何もすることができない・・・!

そんな無力感に苛まれた日の帰り道。
路地裏に貼られていたのは世界お掃除機構への連絡先を示すビラ。
馬鹿馬鹿しいと思いながらもつい、その連絡先に電話してしまう若丸先生。
一応掃除の取り消しもできるシステムのようだが・・・とにかく、若丸先生は連続解剖事件の犯人の掃除を依頼したらしい。

まさか黒金さんが犯人とは思わなかった・・・でも・・・どうも自殺のようにも思えなくってね。

ふうむ。なるほどねぇ。
事件の犯人は許せない。その気持ちが強いため、黒金先生の死も悲しむことはできないわけですか。
しかもその死に自身も関わっているのではないかと考えると・・・微妙な気分でしょうなぁ。それは。

侘救は世界お掃除機構の存在は当然否定する。これ以上深みに入らせる必要はないですからねぇ。
だけど一つだけ質問をさせてもらう。
もし仮にその電話が本物だとしたら、若丸先生は後悔しますか?と。

・・・・・・これで・・・よかったと思ってる

涙を流す若丸先生。
頭ではそう思うし、口にもしているが・・・さすがに完全に割り切ることはできないんでしょうな。
悲しくなかったはずなのに、口にすることで想いが溢れてしまったのだろうか。うーむ切ない。

さて、若丸先生のそんな姿を見て、侘救も少し自分の所属している組織について考えるようになった様子。

今回僕は初めて依頼主がどんな思いで依頼してきたか知った。
悪い人間を殺す・・・単純なことだと思ってたけど、その裏ではいろんな感情がうずまいてるんだ。
WCOではもっとたくさんの感情がうずまいているのかな。

ふむ。まあそういう依頼とかが殺到する場所でしょうからねぇ。様々な感情がうずまいていそうな気はしますよ。
いずれ侘救もその辺りのことにも詳しく関わるようになるのだろうか・・・

実際、どうやらその感情のうずまきからか、WCO内部でも何か起きている様子。
お仕置き人である陸ちゃんがWCOお掃除依頼を受けて一人の男と戦っている。
男はWCOから抜けたと言っている。ほう。

僕は僕のやり方でWCOを潰すしかない
そのように述べる男。ふうむ、これは考え方の相違による物別れなのかどうなのか。
別に成人になったから抜けなければいけなくなったって話じゃないですよね?
さすがにそれでお掃除されてはたまったものではないし。
もしかして抜けるだけで命を狙われるような組織だったりするのだろうか?どこの忍者だよ。
まあ秘密の内容を考えると簡単に抜けれないようにするべきだとは思いますが・・・

ともかく早くもかませのポジションになった陸ちゃん。今後の活躍に期待したいところです。

・ドカベン ドリームトーナメント編
ランナーがいるのに振りかぶっての投球を行う藤村甲子園。
そのおかげでツーアウトとなったものの、ランナー義経は三塁に。
さてさてうまくすれば得点も有りえる場面ですが・・・?

ツーアウトなので三振やフライはチャンスがなくなるだけである。
可能性はゴロ。転がりさえすれば何かが起きるかもしれない。
俊足カルテットの中でも随一の速さを持つ足利。さてどうなるか・・・

必死にバットを振る足利。
しかし1球目、2球目と当たる様子がない。甲子園の球がどんどん速くなってきている・・・!?

やはりその気になった時の甲子園は凄い。特にワインドアップの球のキレは素晴らしい。
この投球を続けられては多少の揺さぶりなど効果はなく・・・あえなく足利は三振に倒れてしまう。おやおや。

打者をきっちり抑えるだけの自身があったからこその振りかぶっての投球。
これを完投した後の中3日でやってのけるのが藤村甲子園である。脱帽ですなぁ。
一応甲子園としてみれば、サルに対しての投球は手を出してもらうことに期待したようでしたが・・・
見送ったサルの判断は間違いではなかったということか。

さて、3回表。阪神の攻撃は藤村甲子園から。
投球で波に乗って、更に自身のバットで得点までしてしまおうというのか。
味方の評価でも甲子園は投手でなければ四番だと評されるほどの腕前。待ち玉がはまればぶっ飛んでいく。

何だかこの回に点が入りそうだと予感するゲンちゃん。それもこの甲子園が打って、と。
その予感が当たるのかどうか。まずは第1球。チェンジアップである。
変化球狙いだった甲子園はこの球をフルスイング。捉えた打球は果たしてどこへ・・・!?

小林は早くも打ち崩されてしまいそうな雰囲気ですがどうなるのだろうか。
もう少し頑張って粘って欲しいところでありますがねぇ。

・ANGEL VOICE
延長に突入し、激戦を続ける市蘭と船学。
その試合会場に足を運ぶのは尾上の母。おぉ・・・諦めずに来てくれたのか!!これは嬉しい。

しかし市蘭は現在大ピンチ。
1点をリードされ、さらに追加点を入れられそうな雰囲気。
ここで2点差にされてはさすがに苦しい。どうにかこのフリーキックを防がないといけない。

ユゥエルは少しゴールから離れた位置にいる。キックのタイミングに合わせてゴール前に走りこむつもりだろうか?
そのパターンはビデオでも見ていない。初めてのケースだがしっかり対応しないといけない。
マークで張り付いている成田はもとより、サポートの万代さんも振り切られることなくついていかないといけないのだ。

さて、蹴るために動き出す古川。
それに合わせてゴールに向かって走り出すユゥエル。
万代さんも張り付くために素早く追うが・・・間に入ってきたのは伊能。
伊能にブチ当たったら当然万代さんがファウルを取られることになる。
なるほど。距離を開けて布陣したのは味方を盾にしてマークを振り切るためだったのか。
伊能が機能するとこういうこともできるようになるんですなぁ。やっぱり厄介だ。

古川のキックは正確にユゥエルの走りこむ先へと飛んでいく。
万代さんは振り切られた。頼れるのは成田だけとなったわけだが・・・なんとここでユゥエルの上を行って見せる成田。
凄い!けれどもかなり無茶をして跳んだせいか、右足を攣る成田。ギュギギギ。
これでは続けて跳ぶことはできない。ならばともう一度ユゥエルめがけてボールを放り込む箱学。これはヤバイ。

成田氏。貴殿は着地してすぐ倒れ込んで試合を止めるべきでござった
たとえリードされている状況であっても、ここは攻めに繋ぐことを考えるよりまず試合を止めるべきでござった。

確かにそれが冷静な判断だったかもしれませんな。
しかし成田が足を攣らせるほど披露するとは・・・さすが船学というべきか。

成田は跳べない。ならば万代さんが広能と2人がかりで止めようとする。
2人がかりならば体を寄せて抑えることも・・・と思ったが、吹き飛ばされる2人。
さすがにユゥエル。その身体能力はバケモノ並である。が――

2度目の跳躍はほとんど左足1本で跳んだ
にも関わらず、ユゥエルの上を行きクリアする成田。片足でユゥエルの上を・・・あ、あり得ないでござる!!

これは古川といえども驚愕せざるを得ない。
その驚いているうちにというわけではないが、クリアボールを拾った百瀬から乾へと早いパス回し。一気に攻勢に転じる。
成田も足が攣っていなければ攻撃に参加したところだろうが・・・
というか、成田は今必死で這いずってエリア外に出ようとしている。
どうやら今のジャンプで左足も攣ってしまったらしい。こりゃキツイ。

早く外に出ねえと・・・試合を止められてしまう。
追いついて逆転するには攻めの回数を増やすしかねえんだ。
やっぱり・・・やっぱりそうなんだよ。
左足1本でユゥエルの上にいけたのは、バンとブンタが身体を寄せてあいつを抑えてくれたからだ。
どんなに不利な状態でも・・・力合わせりゃ勝てるんだよ
すぐに戻るからなっ。それまで・・・頼んだぞおめーら!!

あの成田がここまで仲間を頼るようになるとは。
いや、前から仲間を信じるプレーはしておりましたが、それ以上に自分は仲間の信頼に応えようという意識が強い様子でした。
それが、動けない状態になりながら攻撃を託すほど信を寄せることになるとは・・・やはり感慨深い。
ここで成田の期待に応えてどうにか同点に追いつきたい市蘭。
やはりここは尾上の活躍が期待されるところでありましょう。
母親の前でいいところを見せることが出来るか!?出来て欲しい!!

・いきいきごんぼZ
隠れ基地の学校に巨大怪獣や宇宙人が攻めてきたならどうするか。
学校が変形して巨大ロボになったらいいんじゃないですかね?どうなんですかね?

イマキマキの照れ顔は本当に破壊力が高くて困る。
技野くんも大分まいってきておりますね。こりゃまいってますね。見ている方もまいったなオイ!!

さて、今週は超重大発表がありました。
何といきいきごんぼZが映像化!!YouTubeでモーションコミックとなるのだ!!
うーむ。アニメとまではいかないまでも、これはなかなか面白い試みじゃないですかね?
知名度がこれでグンとはね上がると嬉しいが・・・果たしてそこまでいくかどうか。
配信は5/1の12:00から。とりあえず全6回の放映予定。楽しみに待つとしましょう!!

・ペーパーブレイバー
バリアであることは分かっていたが、まさかその先がなかったとは!!
まあもうそのぐらいしか出来ることはないってことなんでしょうな。相手飛んでるし。

何だかんだで魔力を削っていたのが功を奏したんですかね?
まろ様は他にも何か心当たりがある感じのようでしたが。
なにはともあれ世界が終わらなくて良かった。物語も終わらなくて良かった
ビカリさんも少しは胸張って歩けるようになりますかね。
いや、いざというときの勇気はさておき、ビカリさん普段は胸張って歩くタイプな気がしますけども。

・ウチコミ!!
善戦したものの、惜しくも敗北した武蔵原。
帰る準備はしたものの、悔しさゆえかトイレで固まっている春樹。

この1年・・・自分なりに必死にやってきた。
みんな全力を尽くした。初心者のレンも・・・あの紅林からポイントまで奪った。
今できることはすべてやった。それでも勝てなかった。これが俺の・・・俺達の現実・・・なのか?

いい勝負をしていたはずなのに立学からは散々な言われ方をされる武蔵原。
まあ確かに今回の立学はベストメンバーじゃなかったけどねぇ。
それでもやる意味がないと言われるほどの試合内容だったとは思わないし、思いたくはないのだが。

落ち込む春樹の前に現れるのは紅林。さすがに豪傑は小便の音も派手である。ドオオオオオ。
というのはさておき――紅林は春樹にむけてこう述べる。

無価値だ。お前も。光石錬も。ほかの奴らも。ここで終わるなら

何を言われても言い返すことはできない。
そんな様子の春樹であったが、紅林は先を示すような言葉をくれる。
確かに今できることを全てやった結果は及ばなかった。だがまだ先は分からない。未来は分からない。

今日の負けは・・・俺の・・・俺たちの実力不足・・・今の実力だ。
まだ・・・まだ終わりじゃねえ

再び強くなる誓いをする春樹。そう、まだまだ戦いは続くのである。
その意志がある限り、決して無価値とはいいきれない。紅林もそう考え、未価値と改めてくれる。
この先価値がある存在となれるか。それは当人たちの努力次第でありますな。もっと、もっと強くなってやる!

そういったやり取りをして去っていく紅林。
その紅林を待ち構えていたのはヒューマ。
ん?なんだこのやり取りは?春樹に秘密にしている何か。それは一体何であろうか?
団体戦に参加しなかったのには何か別の理由があるというのだろうか?むむ、気になる。

武蔵原の面々が帰った後はレギュラー以外はすぐに練習となる立学。
もちろん小田桐はレギュラーではないので練習。鬼尾先生との乱取りである。

乱取りを行いながら武蔵原について話す小田桐。ふむ、小田桐としても武蔵原はそれ程の相手ではないという認識ですな。
インターハイ予選ではうちと当たるまで残れないのではないかと述べている。まあ確かに今のままではね。

ただ・・・よくわからんのがあの白帯君・・・
初心者だから動きも試合運びもいびつだったが・・・紅林を相手に疼いておった。
たった3分の試合の中で着実に成長し、それを楽しんでいるかのように。
今はまだ真っ白だが、それは・・・可能性でもある。
そしてそれは当然・・・チームの可能性

レン一人だけではない。レンの成長がチームの成長を促す。そういった可能性を秘めているのだ。
楽しみな話でありますが、真っ白な状態というのはどのような色にも変化することを意味する。
芋虫が蝶になるか蛾になるか。あるいは見たこともないモンスターになるか。

指導者次第かもしれん

さすがに鬼尾先生。指導者としての視点でものを見ておりますな。
実際、今の武蔵原には実績のある先生がいる。
柔道の名門東体大の元レギュラーで、全日本女子の元強化指定選手。
インターハイで2位、国際大会で3位になったこともあるという八乙女マチカ。
現在の姿とは全く変わってしまっているが、柔道を見る目は鈍っていない様子。

先生がどうやって変わったかに興味はねえ。でも・・・俺たちも変わりたい

このままでは終われない。強くなりたい。
真摯にそういった言葉をぶつけるレンたち。
果たして八乙女先生はどのような反応を示すのだろうか・・・

八乙女先生の反応も気になるが、純ちゃんたちはこれからどうするんでしょうかね。
春樹を待っている間に2人で組み合って遊んでいる感じでしたが・・・まさか本当に柔道を始めちゃったり!?気になるわぁ。

・名探偵マーニー
公園で殺人事件が発生。
被害者は松木茂夫48歳。揉みあった末に刺された様子。一応死んではいないが意識不明の重体だそうな。
警察が駆けつけ調査を行っている。働き者の毛利刑事の姿も当然あります。
しかし集まってきた野次馬の中に、梨花という毛利刑事の知り合いがいたらしく・・・?

その出来事をロイドさんに報告する毛利刑事。
どうやら梨花という女性は三年前に事故で亡くなっているらしい。
なるほど。よく似た女性を勘違いしたのではないかという話ですか。

今でも梨花の顔が浮かぶ。あの時僕がもう少し注意していれば・・・

何やら訳ありの様子ですな。
一方その頃、マーニーとゆりかちゃん、波峰ちゃんの仲良し3人組はその毛利さんのことを話題に盛り上がっている。
毛利さんは休みの日でもスーツ着て、葉巻くわえながらマティーニとか飲んでそうなイメージだそうな。渋いねぇ。

というわけでさマーニー。興が乗ってきたところで。
毛利さんの調査してよ。探偵としての基本の。身辺調査ってやつ。

ふうむ。情報を集めるのはデリケートな話であると前回述べたばかりであるが・・・
まあ、あまりプライベートなところまで踏み込まなければいいのかな。マーニーも興味があるみたいですしねぇ。

というわけでロイドさんに毛利刑事について聞いてみるマーニー。
ふうむ。どうやら毛利刑事には婚約者がいたらしい。名前は今泉梨花。幼馴染だったそうな。
その彼女が事故で行方不明。未だに見つかっていないため、既に亡くなっていると見られているそうな。

アイツはまだ引きずってるみたいだったよ。彼女の幻なんて見たようだからな。
事件があったんだが、その現場で彼女を見たって言うんだ。野次馬の中にまぎれ込んでたって。
すぐに野次馬の中を探したらしいが見つからなかったとか・・・

ふうむ。それは何とも気になる話ですな。本当に幻であったのかどうか。
そんな大きな事件だったのなら記録が残ってるハズと調べ出すマーニー。
三年前にあったのは武器密輸組織と銃撃戦になった事件。こわー。
この時、警察側が組織を一網打尽に。その際手柄が大きかった毛利さんが表彰されている。
それをよく思っていない人間がいたのか、または組織の生き残りがいたのか・・・
その後すぐ梨花さんは行方不明に。崖下から梨花さんの車が発見される。
死体は発見されてないが遺留品は見つかっているそうな。ふうむ、死体は発見されていないねぇ・・・

事件を調べて段々と気になっていくマーニー。
直接毛利刑事に婚約者のことについて聞いたと話、力になりたいと申し出る。

梨花とは幼馴染だったんだが・・・小学校低学年の時、彼女は引っ越した。
再会したのは私が刑事になってからだった。偶然町で会って、見違えるほど美人になっていてね・・・

幼馴染といってもずっと一緒にいたってわけじゃないんですな。
さて、それで殺されたという松木さんについては。

この近所在住の建設会社員だ。この公園をジョギングコースにしていた。
いつものようにジョギングに出て・・・事件に巻き込まれたか・・・
ただ・・・聞き込みした結果、目撃証言が出てきた。
事件当日、松木と思われる男性と30代女性が言い争っているのを見た人間がいる
その目撃された女性の特徴が・・・どうも私が現場近くでみた梨花とよく似ているようでな・・・

おやおや。これは単に毛利刑事が見た幻とかそういう話では収まらなくなってきましたぞ。
その女性が松木さんを襲った犯人だとしたら・・・ふうむ、これはきっちり調査しないとですな。

松木さんは建設会社の人らしく、自分の会社で売っている物件を新築で買ったらしい。
広い敷地であるが、どうやら前は学校だった場所だそうな。この立地だと一億くらいいきそうですなぁ・・・
それだけではなく、一枚数千万はくだらないという武波魁児の作品なんかを所持している様子。
ふーむ、やけに金回りがよかったんですなぁ。そんなに給料良かったのか?このご時勢に・・・

何となく怪しく思えてきた松木さん。
ジョギングコースを調べてみると大した距離を走っているわけではなく、公園の中をウロウロしているだけと分かる。
これはつまり、ジョギングが目的ではなく、公園で誰かと接触していたということかね?

というわけで、それを実証するために松木に変装した人間を作って接触してくる人間を監視する作戦が開始されます。
40代後半でガッチリした体型の人物が変装するには相応しいわけであるが・・・

あ、ちょどいい人いる。パ・・・父だ

人の前なのでパパァとは言わない。毛利刑事が相手なら言ってもよさそうですけどね。

というわけでロイドさんに変装してもらい、怪しい人物と接触してもらう。
ロイドさんも刑事時代に何回も変装した経験はあるだろうし、こういうのはお手の物のはずである。少なくとも女装じゃないしな。

松木さんを襲った動機がわからなかったんですが・・・誰かと会ってたんじゃないかと思ったんですよ。
会うのは危険な相手。大金が動く取り引き・・・

マーニーのその考えの通り、怪しげな人物が接触してきました。
その人物が松木さんに扮したロイドさんに語るのは取り引きのブツについて。
そのブツとは組織特製の高性能爆薬。ここでいう組織とは、どうやら三年前に毛利さんが壊滅させた組織のことであるらしい。

毛利さんが言うには、組織は壊滅させたが扱っていた武器は色々な場所に分散していて完全には押収できなかったらしい。
それを聞いたマーニー。ひとつの可能性に思い至る。隠し場所の一つに学校の裏庭があったとしたら・・・と。

そう考えると話がつながる。
学校に埋めておいた・・・組織がつぶれた後もそれは残っていた・・・
そしてある建設会社の社員がそれを偶然発見する。
それが金になる物だと気づいた社員は・・・届け出ずに隠し持ち、それを金に換えようと模索する・・・

なるほどねぇ。そりゃ金回りもよくなるってものである。
ではそうなると松木が襲われたのは・・・もしかすると武器密輸の組織の連中の仕業ということか?

その疑問を解消するために、今度は毛利刑事が松木に扮してジョギングを行う。
そこで接触してきたのは・・・予想通り武器密輸組織の人間。
そしてそれは毛利刑事にとって忘れられない相手――梨花さんでありました。

さすがに婚約者らしく、男女としての時間を過ごしてきた様子の毛利刑事と梨花さん。皮肉な再会でありますな。
いや、どうやら梨花さんが毛利刑事とそういう仲になったのには思惑があった様子。

君と再会した時期と組織の活発化してきた時期の一致
警察の先手を取った活動。まさかあるまいと思ってたが念のため情報を整理してみた・・・本当に君が情報をリークしていたのか。
組織の壊滅に成功した後すぐ君も消えてしまった。組織の復讐も疑ったが擬装わけか・・・

何とも悲しい話である。
しかし梨花さんが本当に毛利刑事のことを何とも思っていなかったかというとそうではないようで・・・
まあ、だからこそより悲しい話になるわけですがね。

梨花さんを取り押さえる毛利刑事。これで本当のさよならとなったわけですな。
死なせてしまったのではと思い悩むことはなくなっただろうが、これはこれで悲恋ですなぁ。

大人の世界はほろ苦い。マーニーたちにはまだ早いということでありますな。
しかしまさか毛利刑事がそのような経験をしていたとはなぁ・・・
何だかちょっと微妙な気持ちだ。安心してマーニーを任せられなくなったようなよく分からない微妙な気持ちだ!!

・ブレイブ・ブレイド
新人まんが賞出身、鈴木快先生の爽快時代劇アクション読み切りが登場です。

無刀の剣士。その正体は刀の如き切れ味を持つ手刀。テガタナであります。
その切れ味は修練によって身についたものと分かる。
しかし大筒をまともに受けて吹き飛ぶだけで済んだのは何故だろうか。タフだってことでいいのか!?

ブレイブといえば勇気。タイトルからして主人公の雪丸は勇気の刃を振るうということだろうか。
刀を帯びず、素手にて凶悪な敵と相対する。勇気一つを友にしてって感じで。

・青果人
予想通り瞬殺しているコンタ。これなら側から逃がす必要はなかったですな。やはり。
とりあえず生きてはいるが、顔が歪んだままかどうかは保留の様子。怖いねぇ。
しかし逃げろと言っておいて助ける気はないんですな。何だ?おっさんだからか!?

・真・餓狼伝
この明治の世。最強流派はどこかと聞かれたらやはり上げられるのは講道館
勝海舟もそう考え、八十年に一度、その時節の最強流派に命懸けで挑戦してくる"丹水流"の存在を嘉納治五郎に示唆している。

天下の講道館にはそれはもう凄い数の道場破りが姿を現したという。
その経験からか、横山さんはその顔つき、風貌を見れば相手が道場破りかどうか直ぐ分かるそうな。

じゃから・・・あの御仁がよもや・・・と耳を疑ったわい。
・・・嘉納先生も同じじゃと思う。なんとも不思議な魅力を持った方じゃったよ丹波・・・

鬼の横山と呼ばれた男の顔もほころぶほどの魅力がある。その男の存在は別の意味で稀有と言えよう。

丹波久右衛門という御方に深く興味がわきました

嘉納治五郎もまたそのように語る。
そして――どうやらその久右衛門との戦いは省略されることとなった様子。
これまでの過去の回想は終了し、舞台は文吉と前田光世が戦っていた時間へと戻る。
そして文吉が今現れたのは講道館。待っていたのは道着に着替えた嘉納治五郎。

・・・そろそろ来る頃だろうと思っていました。丹波文吉君。

前田光世との戦いの傷は癒えた。万全の状態で姿を現す丹波文吉。
いきなり嘉納治五郎に襲い掛かったりはせずに、まず伝えるべきことを伝える。

・・・親父、死んだよ。近くの神社でさ、腹切って果てた
あんたと勝負した後にね。もう二年も前だけど。
・・・ここに辿り着くまで二年もかかっちまった。

久右衛門の死に驚いた様子はない嘉納治五郎。まあ文吉のことも知ってたし、そのことは知ってたんでしょうな。
それにしても切腹とは・・・親友の黒岡喜八と同じ死に方ではあるんだよな。
そういえばそういう選択を迫られることになるとか言われてたっけ。やはり敗北の責を問われたということか。ううむ・・・

読者としても久右衛門の死は悲しい。
しかし息子である文吉の悲しみと怒りはその比ではあるまい。
この二年の間に水鵺の奴らをぶちのめし、父親の死の原因を知った様子の文吉。
あの親子の戦いにそのような意味が込められていたと、この時初めて知ったんでしょうなぁ・・・

今頃丹水の奴等、俺を血眼で捜してるんだろうな
・・・いや、むしろ泳がされてんのかもな。俺が、あんたの首を取るまで。

丹水本家。そして証頂者という位置まで登り詰めた文吉。しかし今や丹水自身と相容れぬ関係になっていそうである。
本家の人間であり、父親から受け継いだ丹水の名を棄てることはないだろうけど・・・複雑な立場ですなぁ。

考えてみりゃ――傍迷惑な話だよな。
こっちの都合で勝手に勝負挑まれて。負けたら死ぬって。何だそれって話だよ。
親父が死んだのはこっちの掟だ。あんたにゃ何の責任もねぇ
だけど・・・親父の遺体を見たよ。
親父の全身は腫れて痣だらけだった。数か所骨折もあった。あれは打撃でできた痣じゃ決してない。
あれは投げられてできた痣だ。それも何度も何度も・・・
講道館嘉納治五郎。あんた程の人なら親父と組み合った瞬間に親父の力量・・・その"弱さ"を見抜いた筈だ。
講道館は・・・嘉納治五郎は"弱い"者をああまで痛めつけて己の強さを証明するのか
それがお前等のやり方なのか!?

なるほど。この話の流れで文吉が講道館を――嘉納治五郎を恨むのはお門違いではないかと思ったら、そういうことですか。
直接的な原因である水鵺の連中は既に潰している。
そして講道館のやり口に納得がいかず喧嘩を売ったわけですな。
前田光世と正々堂々の戦いをしたことで講道館への怒りは薄れているかもしれないが、嘉納治五郎本人となるとまた違う。
そしてこのように問われた嘉納治五郎はこんな言葉を返してくる。

・・・そーですね。私は、あんなに"弱い"人と闘ったことは今までありませんでした

もちろん嘉納治五郎は久右衛門の弱さに気づいていた。
それでも容赦なく叩き伏せたのは命懸けで挑んでくる相手への礼儀というものでありましょうか?
生半可に痛めつけても諦めるとは思えないですしねぇ。
でも、締め落とすなり何なりで早めに勝負をつけることもできた気はするのですが・・・
丹波久右衛門という存在に深く興味をいだいてしまったが故の過ちだろうか?気になるところです。

・木曜日のフルット
カッパもいるぐらいだし、何が出てきても不思議ではない。
けれどもやはり実物や証拠がないとどうにもなぁ。
しかしやっぱりなんだかんだでデン一味とも仲良くやってるな。

・総合感想
合併号ではありましたが、全体的にはいつもと変わらぬマイペースな感じでありましたね。
ごんぼのモーションコミック化情報に驚かされたぐらいでしょうか。
評判が良ければ似たような企画がどんどん上がってくる可能性もひょっとしたらあるかもしれませんな。期待したい。

次号は第81回新人まんが賞の新人大賞である川地和樹先生が早くも集中連載デビュー!!
この短期間で集中連載を始めることができるとは凄いですな。期待したいところです。

さらに小黒明先生の新人まんが賞受賞作が読み切り掲載。
クールで熱血なバスケストーリー。どのような作品であるか楽しみです。


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