蒼天紳士チャンピオン作品別感想

キガタガキタ!〜『恐怖新聞』より〜
第1話 〜 第30話


作品別INDEXに戻る   週刊少年チャンピオン感想TOPに戻る

 バックナンバー

 第1話 〜 第30話 (2010 35号〜2011 15号)   第31話 〜 (2011 16号〜)



第1話「痛トラ”ジーコ”」  (2010年 35号)


40周年記念名作読みきりシリーズで掲載された、恐怖新聞のスピンオフ作品
鉄鍋のジャンの西条真二先生によるキガタガキタが連載になって帰ってキタぜ!

恐怖新聞は人の不幸を予言する新聞。購読料は命100日分!
恐怖新聞の基本設定ですな。それはいい。でもなんでこの新聞女性形なの!?なんかエロス。

それはともかく、恐怖新聞にとりつかれた鬼形冥は絶対当たる恐怖新聞の予言に対抗しようとしていた。
予言をハズレされれば寿命100日はもっていかれずに済むという理屈ですな。
というわけで、事故に会うと予言された不良を説得だ!

お前ら外でたら車引かれて死ぬぞ。これは予言だ!

そんな説得の仕方があるか!予言は当たるんだ。といきなり言われても信じられるはずはない。
信じてくれるのは松岡さんくらいではないでしょうか。その場合は、もっと大変なことになっちゃうよ!

それはさておき、鬼形の忠告を聞かなかった不良は痛トラックに跳ねられる。
こんな目立つトラックで何度も人身事故を起こしてきたというのか・・そりゃ悪霊も宿るさ!ねぇジーコ。
そのトラック相手にキガタガニゲタ。ではなく、立ち向かう。キーを抜いて動けなくしたぞ!

E〜ッ!
そんなんでいいんすか?運転手無しで動いてるんだし、エンジンぐらいキーなくてもかかりそうなもんだが。
これは思い込みの勝負なのかもしれない。
止めたから止まるんだから止まれ、という思い込みの勝利ではないだろうか。
そういう意味では、霊能力はないといいつつ、何かあるんだったりして・・

ともかく、連載の開始です。しかしどういった展開になるのか想像しにくいなぁ。



第2話「藤十郎の恋」  (2010年 36+37号)


新聞紙に服を着ろというのはいかがなものだろうか。
というか、中学生の枕元にエロイ格好で現れる恐怖新聞も罪な存在である。

今回の新聞記事のターゲットは、俳優の萩中マナヴさん。顔は怖いけど良い人だ。
こんな怖い顔で背景キラキラされても困る。
そんでもって殺人鬼。今日の正午に6人目の殺人を犯すのが記事の内容。
ということだったが、結果的に萩中さん死んでるんだよね。
どういう記事だったんだろう?記事の内容としては、6人殺しの萩中マナヴ死亡とか書かれそうなもんだが。
記事の内容が正確にわからないとどう止めればいいか判断しづらいなぁ。
なんだったら、死体をもうひとつ増やせば7人殺しになって記事が外れるとかとか。
前回のトラックだって2人は死んでるけど防げたことになるんだしなぁ。いまいちルールが不鮮明だ。

まあ、今回は恐怖新聞の勝ちということで、寿命100日分がその場で食べられます。
これはエゲツナイ。気づかぬうちに持っていかれてるならそんなに気にならないかもだが、これはキツイ。
おまけにゲップまで吐かれたとあっちゃ、意地でも抗いたくなるもんですわね。



第3話「真淵沢妖湖<前編>」  (2010年 38号)


霊能力はないけど、悪霊は普通に見える鬼型冥。それは立派な能力だ!松岡さんもうらやましがるぞ。

さて、今回恐怖新聞に記事が載ったのは、同じ学校の生徒、真淵沢妖湖さん14歳
キガタは言う。お前に悪霊が憑りついているので引き剥がす。今からお前の家に行こう!
確かに図々しいナンパに聞こえるな。そりゃロシアンフックもいただきますよ。

妖湖さんは、今、悪霊と暮らしているという。あっさりと。
しかも、その悪霊を気に入っているから除霊なんてまっぴらだとも言う。
紹介されたのは、人懐っこくおとなしい、元は猫の霊と推測されるギチギチ。いや、可愛くはないよッ!

キガタ(こんな醜悪なヤツは今まで見たことがない・・)

冒頭に出てた悪霊の方が醜悪だった気もするが、まあよく見てないのでしょう。
この見た目で擦り寄ってこられてもなぁ・・しかも、飼いかた教えろといわれてもなぁ・・
パンツ見せてやったんだからギブアンドテイクと言われましてもなぁ・・見せてんのよってか、オイ。
よく見たら最後のコマの奥にある人形も妙な造形なのばかりだな。元々そういう美意識の持ち主なのか?



第4話「真淵沢妖湖<後編>」  (2010年 39号)


う・・カワイイじゃん!
いや、やっぱりそれはないと思うじゃん。ジャンジャン。
多足はやはりキツイ。その部分さえ見ないでおけば・・いや、やはりキツイじゃん。
でもカッコよかったよ。ギチギチ。お前は最高のヒーローだ!

しかし、恐怖新聞さん。記事の内容が曖昧すぎ。新聞のクオリティが問われる!



第5話「もう1人の預言者」  (2010年 40号)


他にも恐怖新聞の読者がいた!
読者達が力を合わせれば・・なんて展開になるどころか、殺しにきましたよ。

もう一人の恐怖新聞読者、預言者・バンドー。たった100日の寿命で明日のことがわかるから嬉しい、か。
といっても人の不幸の予言しかできないのではなぁ。しかも、努力で外れるクラスの予言だぜ。
殺そうとするバンドー、逃げ切ろうとするキガタ。
ボクはお前を始末しようなんて思っていない!
かっこよく言い放ってみたが、あれは嘘だ。自分の用意した罠じゃないからハメてもOK!

あいかわらずキガタ君は堂々といい加減なことを言い放ってくれる・・それもまたよし!



第6話「愛車」  (2010年 41号)


キガタの幼馴染登場。そして退場。いや、いい話だった。恐怖新聞関係なかったけど。
ずっとキガタが笑顔の上、どっかに誘おうとするもんだから何を企んでいるのかと思ったら。
理解してから読み直すと、笑顔が悲しそうに見えるな。

それにしても、右側をぶつけてとめたのにえぐれているのは左側なのは何故に。
実際はああいう風にはなってなくて、演出なのかもしれないけどね。



第7話「ゴンギツネ大作戦」  (2010年 42号)


一つの悪夢は、別の悪夢を運んでくる!
なんと、読みきりで電車自己から救った少女が名前つきで復活してくるとは!しかも、ヤンでる!

少女の名は首加世(オビト カヨ)。クビカヨ。
その目標は、鬼形冥を自分のものにする!そのためには鍵を壊して不法侵入なんて朝飯前。
ゴンギツネ作戦と称して、料理を初め、密かに世話をやく作戦だ!
なんでもいいが、いちいち怖い顔をしないでいただきたい。本当に怖いから。
逆に想像のキガタが可愛くなっておる。でらうまでらうま。

そんな加世さんが見つけたのは、キガタ邸で佇む制服の少女。
それは、恐怖新聞の恐子さん。って何やってるんすか、アンタ。制服まで着こんで。正妻きどりかッ!?
ほんと、恐子さんの狙いはなんなんでしょうねぇ。不思議です。
そして、不法侵入がバレタ加世さんはどう切り抜けるのか。なんか恐怖新聞と違う方向性で面白くなってきた。



第8話「地獄虫」  (2010年 43号)


鬼形冥のクラスでは、幽霊はいる・いない論争の真っ只中だった。
実際に取り憑かれている生徒がいるってのに、なんとも暢気なホホホ・・

その論争の最中に現れたのは、藤瀬七海さん。すごいヤバイ感じにキマっている子だ。
目はあちこちに泳ぎ、動きもカクカクしている。
それもそのはず、死体でございますから。うまく動けませんですよ。
しかし、自分が殺した相手がいきなり目の前に現れたとはいえ・・いきなり椅子で殴打はないでしょう。
というか、その身体はキガタのものなんだが・・痛くないのかね?
まあ、ナイフが手の平を貫通しても気にした様子もないみたいだしなぁ。痛みに強すぎるだろう、冥。
こんな痛み、ストーカー女に勝手に上がりこまれるのに比べればなんてことはないってことですか?納得した!
しかし、この地獄虫を受け入れるのはハンパない度胸がいるわなぁ・・口や目にも潜りこんで来るとか・・



第9話「嘘つき女」  (2010年 44号)


今回の女子は、ド嘘つきガール、吹石真洞さんでございます。
いつのまにやら、奇妙な女子紹介漫画になりつつある!恐怖新聞の恐子さんを筆頭に。

チャンピオンには月曜日に売っている裏チャンピオンがある!
な、なんだってー!

この人の嘘は、迷惑というより、連発してウザがられているだけではないのだろうか・・
と思いきや、ちゃんと迷惑をこうむっている人もいるらしい。
いや、その嘘は信じる方が悪いだろう。ひとみ先生の嘘を信じるみたいなもんですよ
今日襲われることを知らなかったはずなのに、武器を仕込んでいた真洞さん。
この謎は次週明かされるのか?たんに護身は完璧だという人なのかもしれませんけどね。



第10話「希望新聞」  (2010年 45号)


希望新聞。恐怖新聞の亜流。願望を叶えることで寿命を奪う。

ふむ、恐怖新聞よりはまだ真っ当じゃないですか。いかにも悪魔との取引っぽい。
受けるほうがバカすぎたのが問題でしたね。怪しい話を一発で受け入れおって。

前に、恐怖新聞で寿命を吸い取られた男は高校生なのに老いていた。
しかし、今回の男は老いている様子はないですな。まあ、老いてちゃモテにくいから配慮したのかね?
2話目の時もそうだが、恐怖新聞は時に回避不能な記事を書くから困る。
希望新聞さんの方がましっすね。
そうだ、希望新聞さんに恐怖新聞の恐子さんと別れたいといったらどうなるのっと。どうなるんだろう。



第11話「地獄門<前編>」  (2010年 46号)


深夜零時に奴はやってくる。バカヤロー!なんで毎回ガラスを割ってくんだよ!
そりゃわざとに決まってますよ。普通に制服来てあがり込むことだって出来るんですし。いわゆる、嫌がらせ?
今回の内容がキガタハーレムの形成であるから、恐子さん的に思うところがあったのかもしれない。嫌な話だ。

開かれた地獄門。地獄のオリエンテーリングで鬼形冥のクラスメートは全員死亡。

ならば、自分が参加しなければよい。消極的だが有効な対策方法を提案するキガタ。賢いぜ。
しかしヤバイ奴等が迎えにやってくる。居留守使ったら鍵壊してあがり込んできそうだ。

・真淵沢妖湖 ・首加世 ・吹石真洞
いきなり家におしかけてきて、誰と一緒に行動するか選べといわれましても困る。
しょうがないので全員と行動だ。全員を守る必要があるからで、決してやましい理由ではないぞ。
ところで、この3人だと真洞さんが一番オススメかなぁ。次に妖湖さんで。

さて、オリエンテーリングの場所はとにかく巨大な迷路。
伝説の「アイドル七夕ツアー」が行われた呪いの迷路らしい。
アイドルと一緒に迷路を歩こうツアーだったが、その場でアイドルが妊娠してます&結婚します宣言。
その状態で迷路を歩かされるという罰ゲーム。そして祝福しろ!
なんという恐ろしいツアーか・・なんでも、この話モデルがあるとかいうらしく・・それがより怖い!
まあ、当日じゃなく、前日に発表されたということらしいけど、でもなぁ。

で、この迷路。悪いものが全開である!瘴気が皆に次々と取り憑いていく。
ハーレムのはずが呪いのツアーに・・いや、もとからハーレムの予定はなかったんでしょうけど。
というか、この面子では、迷路にこなくても呪いのツアーが開催できそうだ!



第12話「地獄門<後編>」  (2010年 47号)


魔の迷路に入り込んだキガタのクラス一行。周りは阿鼻叫喚の有様だ!
というか、クラスメイトじゃない人たちも合同で動いている時点で恐怖新聞ハズレまくりっすよ。

恐怖新聞と闘う男、キガタ。今日も自分のためではあるが、みんなを守るために闘うぜ。
さぁ、護衛対象の少女達。武器になるようなものを何か持っているか?
・鍵パンチ
・ホチキス
・フラッパー
斬、突、打といった感じですな。よし、どんな弱点特性でも対応できるぞ。

狩りの時間でありますな。地獄門の悪霊たちよ覚悟しやがれ!
キガタの作戦とは、迷路をぶっ壊すこと!直線ですすめば迷わなくてすむッス。反則だ!
そして、頭脳プレーも見せるぜ。三重県の北村健爾氏の発明である正映鏡により、悪霊を惑わす。
水に流され、悪い気も水で流されてしまいましたとさ。え、これで終わり?お前ら・・これで終わり・・?

先週はあれだけすさまじい勢いで瘴気を放っていたというのに。憑依したらどんどん雑魚になっていったな。
おどろおどろしい背景のはずなのに、なんだこのさわやかな終わり方は。
女の子達のおかげか、どんな状況でもやられる気がしなくなっている。ホラーとしては困った話であるな。



第13話「愛のママ」  (2010年 48号)


表紙からいきなり厄い!幼女3人の全身に包丁が刺さっている

泥で母親の人形をつくろうとするがうまくいかない。そこで現れたのはキガタ。
母親のぬいぐるみを作ってあげようと申し出る。相変わらずこの男は笑顔がウサンクサイ。

恐怖新聞の予言によれば、公園で迷う少女の魂をキガタがぬいぐるみ作って救うという。
これに乗せられても寿命を100日持っていかれるという。こりゃイヤらしい。
というか、人助け?しても寿命持ってかれるとか反則じゃないッスか。これからとり放題よ。

それはそうと、巨大なママ人形完成。子供が呼びかけると動き出したぞ!怖ェッ!
怖いママだが、その母力は強い。少女達に刺さっていた包丁が消えていく。
子供達も刺さっていることはちゃんと自覚してたんだな。なんかそれも悲しい。
しかしこのママ人形、ハイテンションである。ナイフなんてどこにも無いふよ。やかましいわ。

まあ、とりあえずよかった。そして、娘を殺して自分も死んだ母親のためのぬいぐるみも作ってあげる。
アフターケアも万全ですね。しかし、娘の方もそうだけど刺さっている包丁多すぎだ。



第14話「悪魔の花」  (2010年 49号)


レイラがリングで花を咲かせているころ、こちらは咲かせてはいけない悪魔の花が満開になっていた。

影中病院は美しい花が咲き誇り、美しい女医のいる美しい病院だ。しかし、患者は美しくなかった。
入院したらポテッと倒れてコロッと死んじゃう「ポテコロ病院」と話題の病院。
その実態は、死者を庭に埋めて花を咲かせているという猟奇病院だった!

猟奇人間である女医は言う。
真面目な人間より、心が醜い人間ほど良い肥やしとなって毒々しく美しい花を咲かせると。
なるほどね。ちなみにこの話で病院の世話になった患者の名前。

・管
・汚沢
・犯田
・廉舫

さらに、女医がこの行為に及ぶ原因になった強欲なバカジジイの名前。
・波頭山

ふむ。これは美しい花をつけそうな名前の方々ですねぇ。あ、この作品はフィクションですからッ!

さて、今回の恐怖心分はキガタの死を予言していたとのこと。
どんな殺し方をされるか知っていたキガタはそれを逆手に取り、相手を自滅させる。
恐怖新聞が奪うはずだったキガタの未来の変わりに女医の未来がってことですか。女医の寿命短かったんだな。
そしてキガタは女医の最後の言葉を受け、庭に埋めて花を咲かせるのであった。うーむホラーですね。

でも、死人を埋めたことがバレたらキガタ君社会的にヤバクね?
死んだとこまでは、襲われたからであり正当防衛だで通じるけど、その後本人の希望で埋めましたは通じにくいと思う。
まあ、他にも埋まっているんだからどうにかなるかもだが・・そういうこと考える漫画ではないな!



第15話「合わせ鏡の悪魔<前編>」  (2010年 50号)


上下に合わせ鏡を置くことで悪魔を呼び出すことができる。ほう。
合わせ鏡からでてきた悪魔の名前は「ウエクサ」ミラー繋がりということか・・
この作品はフィクションです!

しかし、この悪魔もまたテンション高いな。カマ臭いし。
悪魔は言う。私を信用しなさい。トラスト・ミー!信用できねぇー!
古来より悪魔との取引では、相手を信用するなどご法度でございますからねぇ。
その上、そのセリフは今の情勢ではとても信じられないセリフだぜ。調査が足りないな悪魔!

さて、合わせ鏡の悪魔を呼び出した大月君。その願いは体育祭でいいところをみせること!
そのための肉体を手に入れた!手長!足長!なんかビヤーキーみたいになってるぞ。
室伏以上のパワーとウサイン・ボルトを越える走力を身につけた!そんなパワーでるのかその身体?

しかし、大月君の願いは体育祭が始まるより前に砕かれる。何その身体。キモッキモッキモッ!
クラスの皆ドン引き。体育祭なんかでムキになるなよー。って冷めたクラスッスね!
憧れの横川魅芽ちゃんにいたっては指差して大笑いですよ。さすがに可愛いが性格悪いと書かれるだけある。
しかし、クラスメイトが一晩で異形に変形したというのにキモッの一言で笑い飛ばすとは・・凄いクラスだ。

まあ、死者がキガタの身体借りて帰ってきたの見たり、迷路で悪霊に取り憑かれたりしてるクラスだからなぁ。
そのうち、凶悪な相手に対してクラス一同で立ち向かうとかいう展開もあるんじゃないでしょうか。

キガタ「くそっ、ガンガーラームをぶっ殺すしかない!

このクラスなら普通にやってくれそうだ。
というか、クラス外のヒロイン勢もやってきそうだ。怖い学校だね。ホラーだね。



第16話「合わせ鏡の悪魔<後編>」  (2010年 51号)


合わせ鏡の悪魔を地獄に送り返し、大月君の願いを叩き潰すのが今回のミッションだ!
大月君は逃亡。合わせ鏡の悪魔がいるところに逃げ込む。
キガタは自分と同じ境遇だと言う大月君。まあ、取り憑かれているのに変わりはないわな。

大月「お前にはガールフレンドが何人かいるようだけど、あんな女どもではモテるうちに入らねぇよ

言われてしまった。というか、ウソつき以外の2人の詳細もバレてるんだ。
ストーカー女という正体がバレるのって割とおおごとな気もするが、対象がキガタだし大丈夫と思われてるのかね。

キガタ「ボクは別に女の子にモテる努力なんかしちゃいない。あの3人が勝手にボクを気に入っただけさ

おう、セリフだけ聞くとなんというモテ男の理屈!あの子達が勝手に好きになったんだよ〜とかさ!
まあ、キガタが努力したのは恐怖新聞の予言を打ち破るという方向ですからねぇ。
確かに3人が好きになったのは3人の勝手であります。ええ、間違ってはいませんね。このモテ男がッ!
というか、今週の3人娘の表情はなかなかよいな。可愛く描いてもらっております。空想ぐらいは可愛いままで!

悪魔にお願いしてなんとかモテたいと考えているような男に彼女達のことを悪く言う資格などない!
お、格好いいこと言ってくれるじゃない。キガタのくせに。キガタのくせにナマイキだぞ!
そのキガタにあっさり地獄に送り返される悪魔。所詮レベル1悪魔っすね。
大月君の身体も元に戻ってないし、ハッピーエンドだね!あれ?



第17話「学校の地縛霊」  (2010年 52号)


小学校に散歩にやってきたのは中学生の地縛霊、原田笙子ちゃんでございます。

幽霊になったって性格が変わるわけじゃない。というわけで悪ガキにいじめられる笙子ちゃん。
いじめられるほうもだが、いじめる方も凄いな。まあ、いじめやすかったんでしょうけど!
しかし、なんで中学生が小学校に地縛されているんだ?ここで死んだのか?

それはさておき、見事な走法でキガタ登場。
目があったぐらいで殺しにかかるヤンキーな悪霊に追われていた。ってヤンキー扱いかよ。
まあ、車に引かれたぐらいで吹き飛ぶようなやつですしねぇ。物理攻撃効き過ぎだろ。

そのキガタの姿を見た笙子ちゃん。ゆっくりキガタの背後にすがりつきお願いする。
いきなりすがりついて、お願いしま〜すとか言われてもなぁ・・しかも考えているのは(してくれる!)だし。
何をしてくれるのを期待しているんだい!?

まあ、紳士なキガタは悪霊には厳しいが幽霊には優しい。というわけで力を貸して悪ガキ成敗。
ガキ達のやられ方はホラーちっくである。ここだけ取り出せばちゃんとホラーしてるようにも見えるな。
実のところは気絶してるだけみたいですけど。どうやってその幻覚を見せたんだろう?
ともかく、これで悪ガキ達にいじめられることはなくなった笙子ちゃん。感激している。

あなたが、嫌!やめて!と言ってしまうほどにお礼をしますから!

一生懸命ですねぇ。でも人の話は聞こうぜコノヤロー
というわけで、キガタハーレムに新人加入ってことでよろしいですか?本当にモテ男だな、コノヤロー



第18話「サンタクロース」  (2011年 1号)


12月8日に、単行本の1巻が発売されます。書き下ろし4コマもあるよ!

さて、本編。
クリスマス商戦。というわけで、秋田デパートでは、バイトの配達員をサンタの格好にさせていた。
今回の女性キャラは、来栖・J・クラリッサ。フィンランド生まれの留学生である。
お爺さんが似たような仕事をしていたらしい。それって・・

ともかく、クラリッサさんのお仕事。
お姉サンタとして配達の仕事を済ませていく。
1件目はノリがアレだけど、まあ普通の家庭。アメちゃんももらえたしね。オッタマゲーション
2件目はオタクっぽい受験生。でも、巨乳のお姉サンタよりフィギュアセットの方が嬉しいという。
三次元人に興味はありませんということか。潔いことだな!
3件目は30過ぎでプレゼントを頂く娘さん。愛されてるな。
というか、最近のチャンピオンは妙に30代の女性が多い気がしますですよ。
4件目はおばあちゃん。公園の花壇に球根を植えております。
うーん、いい話だけど、この作品で2回も花を植える殺人鬼がでているからなぁ・・おばあちゃんの笑顔が厄い。

と、ここでキガタがクラリッサさんの前に登場。サンタコスで。どこから手に入れた?
クラリッサの仕事を手伝う。キガタ。しかし簡単に委託したもんだな。持ち逃げされたらどうする!

さて、無事に配達終了。最後にクラリッサさんにもプレゼント。
天国のおじいちゃん、サンタクロースからのプレゼントである。成仏済みの相手からもメッセージ受信するのか、キガタ。
というわけで、いい話のまま終了!で、いいんだよね?
この漫画はいちいちキャラの表情が怪しいので、最終ページまで疑ってしまう。



第19話「虐殺新聞」  (2011年 2+3号)


キガタの家にやってくる恐怖新聞。鬼形の表札を見て笑顔になるところがなんか可愛い。
その恐怖新聞がバラされた!やったのは虐殺新聞。またもや恐怖新聞の亜種だ。

で、キガタ視点。
窓を開けて恐怖新聞を迎え入れようとしたら、虐殺新聞登場。
諦めている部分もあるのだろうが、わざわざ窓を開けているところが逢引の場面に見えなくもない。
直接的に攻撃をしかけようとする虐殺新聞。
物理攻撃をしかけてくる相手ならキガタに負けはない!何故かそんな気分にさせてくれる。
コタツとお札で虐殺新聞の動きを封じるキガタ。ってそんなんで止まるのかよ。

「出て来い恐怖新聞ッッ!」

恐怖新聞を召喚しちゃったー!
呼ばれてちゃんと出てきて、虐殺新聞を始末してくれる恐怖新聞。
新聞屋の購読先争いか。はたまた恋の鞘当なのか。どちらにしろキガタにしては迷惑な話だ。

キガタ「ボクは何もしていない。彼女達が勝手に好きになっただけだ」

女難が極まるとこうなるってことですかね!
虐殺新聞はまた来ると言っていますし、恐怖新聞の恐子さんと仲を深めねばなりませんな。
キガタハーレムで敵を粉砕だ。これホラーだけど、そういう漫画だから!



第20話「後ろ向きの女生徒」  (2011年 4+5号)


ホラーものっぽい始まりだ!
クラスの中でも特定の子にしか見えない後ろ向きの少女の霊。
特定の子とは、頭の良いヤツ。頭の良いヤツにしか見えない凄い美女の霊らしい。
そんな噂をして歩くキガタと愉快な男友達。

いつのまにかキガタもすっかりクラスに馴染んだなぁ・・
このカチューシャの男は、前の迷路のときもキガタに協力しておりましたな。
キガタは確かめたいことがあるので会ってくるという。
調べたら簡単に会えてしまうのがキガタの凄いところですな。
美人に弱いわけじゃないよ。なんせキガタはモテ男クンですから。向こうが勝手に寄ってくるだけさ。やかましいわ。

視聴覚教室で霊と対面。
霊は言う。勉強しないやつには姿を見せない。バカなやつらは仕打ちを受けるべきだと。
なるほど。でも、何か隠してるよな?
さすがにお前は騙せなかったか!
振り向いたその姿は・・男!<見返り美人野郎・坂本>女装しているが男の霊である。
少しだけいい夢を見せるために美人の振りをしていたんだとのこと。趣味じゃなイヨ。

勉強を頑張っていたやつにいい夢を見せる。つまり頑張っていた自分はもっと評価されるべきといいたいわけだ。
なるほど、逆恨みってやつだね。
不勉強な連中登場。望みどおり皆ちゃんと勉強して見えるようになってきましたぜ。
でも、その結果が女装野郎だったとはな。そりゃ殴るよ。シメるよ。
そういうわけで、学のなかった男子みんなが笑顔でボコります。この笑顔がまたステキ!

本当にこの漫画は霊だろうがなんだろうが、物理攻撃で済んでしまいますな。それもまたホラーな話だぜ!



第21話「踏み切りの因縁」  (2011年 6号)


踏み切りでたたずむ少女。あれ、これって・・
やはり40周年記念の読みきり、キガタガキタ1話目で出てきた《踏み切りアンジー》じゃないか!
電車に轢かれてペッシャンコ!
今回は再びこの踏み切りアンジーの邪魔をするためにやってきました。

踏み切りアンジーは、人が電車に轢かれるのが好き。
世の中の皆が不幸になれ!苦しんで死ね!いつもそう願っているらしい。

というわけで、邪魔をするキガタを何とかしようと策を練るアンジー。
カバンを線路にくくりつけ、さらにトラバサミを仕掛ける。
でも、恐怖新聞で全て知っているキガタには通じない。
と思いきや、しっかり罠にかかった!

恐怖新聞の予言の一歩先を行けば罠にはめることができるんだ
相変わらず役に立ちにくい予言ですねぇ。
でも、さらにキガタのほうが上手。罠にかかったのは恐怖新聞の恐子さんの手だったのさ!

ものすごく楽しそうな笑顔で少女の霊を電車に向かって投げつけるキガタ
悪霊じゃなかったら凄い問題のある絵面だぜ。
そして、轢かれるアンジーと恐子さん。ゲーッ!恐子さんも轢かれてるッ!

なんだかんだで協力してくれた恐子さんをまとめて轢かせるキガタ。
まあ、トラバサミに捕らわれてるし・・そもそも助ける必要はそんなにないわけで。
でもなんだかプシューと吹いてる恐子さんが可愛そうに思えなくもなかった。



第22話「迷ひ家<前編>」  (2011年 7号)


いつものごとく、恐怖新聞をガン見するキガタ。
って、恐子さん。なんで女性形態のまま読ませてるんですか?
前はちゃんと新聞紙の状態になってたじゃないですか。誘ってるんですか?

それはともかく、内容はヤバイ。
首加世さんが迷ヒ家にて殺害されるという内容である。
首加世といえば、カレー女だなとキガタは言う。さすがにストーカー女とは言わないか。紳士だな!

迷ヒ家にはお金や財宝、食事などが取ってくださいとばかりに置かれていた。
遠慮なく取って回る男達。が、何やら遠くで酷い目にあっている様子。
欲を掻いてはいけないというお話ですやねぇ。

冷静に状況を分析している加世さんのもとにキガタ登場。
手を取って逃げようとなんてするもんだから、加世さんの暗い面が顔を出しちゃった!
そんな怖い顔されたら手を出す気にもなりませんよ!
そういう場合じゃないから。逃げるのが優先だから。逃げ切ったらイイノネ?いや、そうじゃなく!
なんとなく、うまく逃げ切ったら勝利のメイクラブをしましょうとかいい出しかねない。怖い人だ。

さて、マヨヒガの説明。
柳田國男という学者が「遠野物語」で紹介した民間伝承に出てくる言葉である。
妖怪ものではよく使われて有名な、遠野物語ですな。

マヨヒガではいろんなものが用意されているが、持って帰っていいのは、お椀ひとつ。
そのお椀は世にも不思議なお椀で、それで米を計ると米びつの米が全く減らなくなったという。
つまり、無欲なものであれば無事にここから出られるんだ、とキガタは言う。
食事はとっていいんですよね?
どこまでがオッケーなのかよくわかりません。
居心地いいからって住み着いたりしたらヤッパリ殺されちゃうんですかね?3食昼寝つきで頼む。

このマヨヒガで無我無欲でいられるか・・というお話であるが。
こういった展開だと、アレだね。このキガタはホンモノなの?という疑問が出てくる。
ニセモノのキガタ持って帰ったらアウト!とかいう展開はありそうだ。
まあ、その場合はホンモノのキガタが現れてどうにかしてくれるでしょう。



第23話「迷ひ家<後編>」  (2011年 8号)


迷ヒ家のモノローグ。
ご馳走を盗み食いするのはNGらしい。
お食事して泊まるのはOKって遠野物語では言ってるのに!

迷ヒ家はどこにでも現れる。日本の物語だけではない。
「イバラ姫」
「ミノタウロスの迷宮」
「ヘンゼルとグレーテル」
「にこにこぷん」

あらあら、おやおや、それからどんどこしょ〜♪

なんでやねん。
いきなりのにこにこぷんに、懐かしさがあふれて止まらない。

ともかく!
あらゆる時空を超えて存在するのが迷ヒ家らしい。強いんだぞーと言いたいらしい。そうッスか。

さっさとここから出ようとするキガタ達だが、一向に外に出れる気配がない。
何か盗まないと出れないのではないかと予想する。
御土産の、お椀の話はどうなったんだろう。まあ、この迷ヒ家では御土産は期待できないが。

わざと悪いことをさせて、その上で罰を与えるマッチポンプ迷ヒ家
こりゃ立派な悪霊でございますね。そういう悪霊だから恐怖新聞で予言されたと加世さんは言う。
そうか、恐怖新聞とは、悪霊退治の指令書だったのかッ!
今明かされる驚愕の事実。

悪霊退治には慣れっこのキガタ。
人形を盗み出してみると、すぐに外に出れそうになる。アカラサマな家だね。

ここで迷ヒ家は本性を表す。でも、もうバレバレッスから。
なので、サスペンダーを利用したトリックで人形にライターを持たせて放火!
あわれ迷ヒ家さんは大火事に。
さーらバイバイ、さーらバイ。

有名な悪霊であろうが、キガタにかかればこんなものッスよ。ていうか、強すぎるぜキガタ!
まあ、この世界は物理攻撃が霊に効く世界ですからねぇ。
知識と知恵があれば大抵倒せてしまうという。キガタが負ける姿が思い浮かばない!



第24話「恋侍<前編>」  (2011年 9号)


恋に破れて腹を切る。昔々の悲恋でございます。

強い念が事象を引き起こす。
恋に破れた男は、鬼として生まれ変わっていた。
伝説の恋の木」の守り人、人呼んで「恋侍の恋次郎」となったのであった!

恋次郎いわく、伝説の恋の木は凄いらしい。
片想いのものでも必ず両想いになる。2人で訪れたのなら、その2人はその後、別れることはない。
すべての恋が叶う力が宿っている。それが伝説の恋の木の力なのじゃハハハハハ――ッ!

そんなお話を聞いているのは、キガタと吹石真洞さん。
恐怖新聞の予言には、キガタが真洞さんに騙され巻き添えになることが書かれていたという。
いつものことじゃございませんか?いや、そういうことじゃないのか。

恋次郎のもとに2人で来てしまったので、2人の恋を永遠のものにしたいと勘違いされてしまったようだ。
ウヒヒ、エロガキどもめじゃないですよ恋次郎。なんだその口調は。

恋次郎は見た目格好よさげなんですけど、この喋りはどうにかならんものか。
西条漫画的にはよくある喋りだししょうがないのかね。
しかし、恋次郎の見た目はやはりよいな。裏五行の五行膳とか出してきそうな迫力がある。

ところで、今回の真洞さんはなんだか頭身が縮んでいるように見える。
でも、考えてみたら中学生ですし、このくらいになるのかなと思い直した。
まあ、胸とかは中学生離れしておるわけですがね。ウヒヒ、エロガキめ!

2人で訪れた伝説の恋の木。そこには無数の首吊り死体の霊の姿があった。
キガタが側にいるおかげか、この光景は真洞さんにも見えているらしい。
でも、気にせず絵馬をかけようとする真洞さん。半端ねぇ!

友達の恋の祈願の成就と称して絵馬を持ってきたが・・・実は嘘でした。
ダミーの紙をはがすと、その下にはキガタと真洞さんの相合傘が書かれている。

真洞「しまった、バレちまったぜ!

バレちまったぜ!じゃないよ。なんだその口調は。可愛いじゃないか!今後もやってくれ!
ともかく、そんなこんなで、2人で恋次郎の前に来てしまったのでありましたっと。

で、その恋次郎。
この2人のカップル化はダメという。
なぜならば、真洞さんに片想いしている男が先に絵馬をかけたので、優先権はそちらにあるとのこと。
優先権とかあるのか。

両想いとの男女の片方に片想いの人間がいる。さて、どうする。
答えは簡単。片想いの人間が思っていない方を消してしまえばよい
つまり、今回はキガタ。彼が消えれば万事解決というわけである!なるほどな〜

いや、納得しちゃいけない。おかしいおかしい。
両想いの方を分断することはできるけど、片想いの方はどうくっつけるのさ。
そこが重要でございましょう。どうなのか?

まぁ、そのあたりの方法は判明せずに終わりそうである。
しかし、真洞さんはこの状況になってもまだ余裕そうなのが凄い。
この2人なら、大抵のことは本当にどうにかしてしまいそうだからなぁ・・・厄いわ。



第25話「恋侍<後編>」  (2011年 10号)


恋侍様はデカイな。並の悪霊ならキガタのパンチで撃退だが、これはさすがに厳しい。
なので逃げようとするが、真洞さんはそうはさせてくれない。

真洞さんいわく。キガタか絵馬の男か選ぶ権利は私にある。
なので、その絵馬の男と言うのが誰なのか教えてほしいという。

両天秤にかけようというわけですね。怖い人や。
恋侍様的には、女らしくてよいらしい。割といい加減ッスね。

絵馬の男は、2年D組の古川満流である。
なんというか、エロ臭い最低男らしい。
さすがにこの相手は嫌らしく、真洞さんにはパスされてしまいます。

でも、恋侍様はパスはだめという。好き嫌いはいけないと学校で教わっておるであろうが!
恋愛を好き嫌い以外でみろとはまた斬新な。というか、結局聞く気がないのね。
というわけで、キガタと一緒に真洞さんも逃げることに。

恋とはどこまでもおいかけるもの!どこまでもどこまでも追いかけて行き――
相手は逃げることに疲れ果てギブアップしてしまう!

凄い恋愛感だ。恋侍様は本当に怖いお方。本当に純愛に敗れて死んだのか?
ふむ、楽に恋をしようとするヤツは不幸にしてやるという思想があるのか。
つまり、恋侍様の下に来るやつなんでのは、楽に恋しようというやつだから許せないと。
これまたマッチポンプな部分がある悪霊だな。わからなくはないけど。

恋侍様撃退のため、得意のホームにやってくる。電車アタックだ!
真洞さんの嘘技も含めてのトリックプレーで、見事に電車に轢かせることに成功。
鬼形国電パンチと名づけよう!下りにも気をつけるんだぞ!

とはいえ、さすがに恋侍様。電車の一撃では倒れない。
しかし、絵馬の男、古川が他の女にうつつをぬかしているのを見て矛先が変わりましたとさ。
願い事は誠実に行いましょうってことですね!いい話だった!たぶん。



第26話「不幸新聞」  (2011年 11号)


不幸新聞のフウコ登場。ミーッと鳴く少女形態だ!
そう来たか!

もう新聞なんだかなんだかわからない。が、ノリノリで描いてそうなのはわかるぜ!

不幸新聞に取り憑かれた少女、夏川ちり
彼女は逃げていた。そう、恐怖新聞に取り憑かれた男、鬼形冥から!

不幸新聞に取り憑かれた薄幸少女、夏川ちりは不幸に翻弄されて破滅の道を歩む。
だから、そうなる前に引き離すのが今回のミッションだ。

これ、どういう風に恐怖新聞に予言されたんだ?
引き離せなくて不幸が起きると書かれたのか、キガタが引き離すと書かれたのか?どっちだ?

わからないけど、ともかく世のため人のため働くキガタ。
なんだかんだで、悪霊関係に困っている人には優しいキガタである。

しかし、フウコと離れたくない夏川ちりとしては抵抗をしなければならない。
罠をしかけて対抗する。新聞紙にすべって角に足をぶつけるキガタの表情がなんともいえない。ハハハ。

いつもの逃げて逆襲する戦いと違い、追いつめる戦いにはさすがのキガタも慣れていない。
しかし、うまく相手の裏を書いて迫ることができた。

行け、恐怖新聞!そいつを喰ってしまえ!

主人公とは思えないセリフをキガタが吐いた!
他の新聞を吸収することで、恐怖新聞は力を増す。恐子さんはそれが狙い。
キガタとしても、不幸新聞と引き離すことができるんだから、それ自体は悪くない。
利害は一致している。でも、このセリフはどうなんだろう。悪人だー!

迫る恐怖新聞の牙。しかし、それは届かない。
夏川ちりの秘策。それは大量の水をぶつけることだった!新聞は水に弱い!
この子もまた、キガタと同じく知恵と勇気で戦うタイプなのか!?

こうしてキガタは撃退されたのでした。
そして、恐怖新聞にカリカリされるキガタ。
あれ?これで寿命とられちゃうんですか?やっぱり予言の記述が気になるぜ。
それとも、だらしないキガタに対して怒って噛み付いているのかもしれない。何イチャコラしてんねん



第27話「教育委員」  (2011年 12号)


今回も西条先生は攻めてるぜ!
泣く子も黙る”四天王”が登場だ。
千葉県東東京市教育委員会の委員がキガタを詰問にやってきた。
って、キガタの舞台は千葉県だったのか。千葉率高いなチャンピオン。

教育委員会四天王
・火神州(アグニス)
・鎌塚和代
・鳩菅連宝子
・内海青

えーと。前も言いましたとおり。この作品はフィクションです!

全員くわえタバコで、悪そうなのがまるわかりなのがよいね!
生徒指導ということで、キガタが心霊現象や超常現象などを吹聴するのをやめさせに来たという。
態度は問題外だが、言っていることはそこまで間違いではない。
クラスメイトに、「お前は死ぬ」とか警告して回るとか普通に聞いたら危ない話だ。
本当は、実際に危ない目にあう世界だから問題ないんだけどね。

我々委員会は全ての心霊現象を認めない!
悔しかったら今ここで起こしてごらんなさい。

そんなあからさまな挑発を行ってはダメでしょ。本当に起こされたらどうする!

まあ、キガタが言うには、心霊現象というのはこっちの意志でどうにかできるものではないとのこと。
雨や風をコントロールできないのと同じように、霊もコントロールできない。
ってキガタは言うけど本当かな。
前回、喰ってしまえ、恐怖新聞!とか言っていた人が言うセリフとは思えないぜ!

誰の目にも見えないけど「愛」は存在する。誰の目に見えなくても確かに「霊」は存在する
なるほど。目に見えないけどあるものってのもあるわけですな。
でも、この委員達は「愛」も否定しそうだけどね。愛などいらぬ!

それ以前に、口答えすること自体が気に入らなかったようだ。躾という名の体罰が始まる。
肉体的な攻めじゃなく屈辱を与える類の体罰だ!
これは指導ではなく、自分の意見を力で通すための単なる暴力である。
暴力に訴えるだけの人間は愚かである。それをすぐに思い知ることになる・・・

キガタのそのセリフと共に、床の様子が一変する。
立っていた場所が消滅し、その底には一面の針山。どうにか縁にしがみつき落ちるのを防ぐ4人。

キガタは言う。霊の逆鱗に触れて地獄の入り口が開いてしまったのだと!怖い場所っすね。
キガタの後ろには、これまで登場した霊たちの姿があった。
針山地獄ですし、地縛霊の原田笙子ちゃんは出ると思ったけど、他の面子も勢ぞろいとは思わなかった。
というか、手長足長の大月君。貴方は一応人間側でしょ。なんでしれっとそこにいるんだ!

幽霊がいることを認めて素直に謝る4人を救い上げる幽霊達。
大月君も腕を伸ばして救出する。ゲーッいつのまにそんな技を身につけてたんだ!?順応している?

助かればこっちのもんよ!
誰が反省なんかするもんか!これは「無節操」ではなく、「臨機応変」って言うのよ!

ふむ。そのような意味で申し上げたわけではないってやつですな。
ってバカめ!全く助かっていない状態でそんなことを口走るバカがいるか!
地獄の領域が少し広がり、救いの手が離されたらまっさかさまの4人。

私達を騙したのね、この嘘つき野郎!

お前が言うな。というわけで、バカな4人は針山地獄の刑に処されたのでありました
まあ、この地獄は幻覚ですから安心ですよね。大事なのは誠意だよ。
あ、ここでもう一度。この作品はフィクションです!

地獄は幻覚。なので幽霊達も一部は幻覚なのでありましょう。
大月君もだけど、成仏したはずの子まできちゃってるしなぁ。それはさすがにマズイ。
というか、幻覚を操っているのは誰の力なんだ?



第28話「百鬼夜行<前編>」  (2011年 13号)


いきなりの、真淵沢妖湖さんによる色仕掛けでございます。
そんな怖い顔でパンツだよと言われましても。でも、スパッツ見せてる姿は可愛くもある。
しかし、キガタ。ちゃんと反応するんですな。
こういうことには淡白な反応を返すことが多かった気がするのに。中学生らしいとこが少しだけ見えた。

一緒に帰ろうと持ちかける妖湖さん。今日はダメだと断るキガタ。
聞こえんなぁ。早くしろ。あたしを待たせるんじゃない。
キガタに拒否権はなく、一緒に帰ることに相成りました。

それを見ていたクラスメイト。あんな女じゃぜ〜んぜん羨ましくないぜフフフ。
凄く羨ましそうです。趣味は凄く悪いけど、妖湖さん可愛いですしねぇ。

まあ、付き合うとなるといろいろ大変そうですけどね。
真洞さんや加世さんと仲良くしているキガタに警告を発する妖湖さん。

3人のうち、おまいが誰を選んでも、残った2人がおまいを許さない・・・ってことだ!!

なんだかとんでもないことを言われてしまいましたね。
こうなれば、3人共つかず離れずの距離を保つしかないんじゃないか?
優柔不断ではない。身を守るためだ!そんな言い訳が本当に許されそうなのが凄い。
まあ、読者が許しても女の子達が許すかはわかりませんけどね!恐子さんだって許してくれないかもしれない。

で、そんな不穏な2人の前に、これまた不穏な人影が。
鎧武者が道を尋ねてきた。デカイ上に、体が腐敗している。どうみても悪霊です。
そんな相手に冷静に返事するキガタ。
恐怖新聞で予想してたとはいえ、普通に相手し過ぎである。慣れたもんだ。
しかし、この亡霊たちを見て、見た目はタイプ。とか言い出す妖湖さんはかなりヤバイ。

さて、戦国時代の亡霊に頼まれる。道を間違えたことを、殿に忠言して欲しいと。
ぶっちゃけそこまでしてやる義理はないんじゃね?と思うけど、おとなしく従うキガタ。
殿様は、《怨霊・石田冶部小輔三成》石田三成だ!
豊臣秀吉の家来で、五奉行の序列は最後から2番目だった男だ!
事実だけど、最後から2番目という言い方されるのは、なんか低く表現されている気がするぜ。

三成に、本街道への道案内を頼まれるキガタ。目指すは日光東照宮。
その申し出も引き受けるキガタ。相手はもの凄く強力なので従わざるを得ないらしい。

さすがに、歴史上の大物でありますからね。
対したことない悪霊なら素手で殴って退治してしまうキガタだが、これは危ない。
石田三成だけならともかく、兵も結構な数連れている。これらをまとめて相手するのはしんどい。
得意の電車アタックを使うにも、これだけ数が多いと電車止まっちゃうだろうしな。

そもそも、こいつらデカイ!
恨みつらみがわき積もり、生前の倍にまで成長している。十尺なので、役3mか。

人間は誰しも夢を見る!夢のためには全てを注ぐ!死んだくらいで夢は捨てぬぞ!

三成の執念は凄まじい。こうなると、日光東照宮で、家康の霊が現れるのを期待するしかないな。
悪霊大戦争みたいなことになりそうだ。

百鬼夜行の石田軍団――先導者は鬼形冥!
キガタ自身はやぶれかぶれだが、そう書くとかっこよく聞こえるな。
さて、キガタさんはどのような知恵でこのヤバイ状況を切り抜けるのか・・・

どうでもいいが、恐怖新聞の予言って、石田三成一行に遭遇し、難事に巻き込まれることだよね。
もうすっかり巻き込まれている気がするのだが・・・
三成よりも、妖湖さんとの会話の方が難事だったということでノーカンにはならんか?ダメか!?



第29話「百鬼夜行<中編>」  (2011年 14号)


石田三成については諸説ありますが、この話の三成は感じの悪い人です。
秀吉だけに忠義の士。他の家臣たちとは衝突が絶えなかった。

秀吉に仕えた三成は、徳川家康を終生憎み続けた。
そのエピソードのひとつとして、家康の鞘に自分の鞘を当てるという嫌がらせをしたりしている。
この時の他の家老の反応が妙におかしい。

鞘当て!
なんとケツの穴の小さい嫌がらせを!
謝られよ、徳川殿に謝罪なされよ!

ちょっと間違えると学級会の詰問のようだ。謝りなさいよ!
というか、鞘当てとな?

鞘当てとは、恋敵が争うこと。ちょっとした意地立てから起こる喧嘩のこと
(日本語俗語辞書より抜粋)

恋の鞘当てとかいいますからねぇ。まさか色恋沙汰による怨恨だったとはな!

ともかく、秀吉以外には心配り皆無な石田三成。
文禄、慶長の役などでは、出兵している日本軍の補給を滞らせるありさま。
確かに、文官の三成と武官達とは折り合いが悪かったが、わざと補給を絶つなんてことするかな?
疑問に思わなくはないが、この話ではそうと書いてあるからそうなんだと考えよう。

ムダに敵を作りすぎているんじゃない?と諭すキガタ。
しかし、三成は取り合おうとしない。必要とあらば、味方でも欺かねばならぬ時もあるのだ!
それはそうだけど、バレバレじゃ駄目ッショ。

妖湖「三成様に賛成です。目的のためには手段なんか選んでいられません

恋する乙女は怖いわ。まったく物騒な。
「そうですよね!」「意見が合うのう」「気が合いますわ」
なんで意気投合してるのよ。妖湖さんにとっては、悪霊三成も好みのタイプなのか!?

さて、妖湖さんを気に入った三成は、霊験あらたかなお守りをくれる。
願い事が叶うお守りをもらった妖湖さんは早速願い事をする。
その願いとは、キガタの無事。おやおや。
キガタの彼女をやるからには大事にしなきゃいけないと思って、とのこと。おやおや。

しかし、その願いは叶うかどうか。
三成はキガタを人質にするつもりだった。この心霊少年は我が軍の盾になるのじゃ!
えっ?
キガタを人質にして何の得があるのだろうか。盾にできる理由がわからない!
まあ、悪霊に道理を説いてもムダであるか。ムダムダ。

このムダで非道な作戦に、秀吉に仕えていた七将が現れて、非難を鳴らす。
ちなみに七将とは以下の人たち。
・加藤主計頭清正
・細川越中守忠興
・福島左衛門大夫正則
・加藤嘉明
・浅野幸長
・池田輝政
・黒田長政

七将の非難も、どこ吹く風の三成。
キガタも捕まえられたままではいられない。三成の手から脱出を図る。
妖湖さんのペットの悪霊、ゲロゲロが姿を変えてキガタの体をガードしていてくれたのさ!
ギチギチといい、妖湖さんはペットを見る目があるなぁ。ゲロゲロはよい子だ!

しかし、用意していた対策はここまで。あとは臨機応変に切り抜けるしかない。
この強敵にキガタはどう立ち向かうのか!?
七将の方々に片付けてもらうわけにはいかないのかね?怨みのパワーが違いすぎるか。



第30話「百鬼夜行<後編>」  (2011年 15号)


「巧言令色鮮し仁」
口先や表向きをつくろう者は、仁の心が欠けているという意味です。

石田三成の、天下統一の礎になれという言葉に対するキガタの返答がこれ。
中学生とは思えない返しだな。
というか、この石田三成、あんまり表向きをとりつくろっている感じがしないぞ。

君子は豹変する!臨機応変こそが生き残る術なのじゃ!

どこかの、鳩菅連宝子みたいなことを言い出した三成。それは死亡フラグだぜ!
学生服の上下をあびせかけて目くらましにするキガタ。確かにヤケクソな抵抗だ。
しかし、意味がないわけではない。
目隠しになっている間に、七将の槍が三成の体を刺し貫く。
が、恨み辛みが湧き積もった三成は強大である。槍が通じた様子もない。
さらに、放電までしてくる始末。タチが悪い。

邪魔者には消えてもらう!秀次しかり、秀長しかり――
たとえ太閤殿下であってもじゃ!

なんかえらいこといいだしたぞ。
秀吉に毒を盛ったという噂まであるという。その説は初耳だな。
偏屈で、周りへの配慮は足りないけど、豊臣家への忠義はあると思ってたのに。

まあ、この話の三成は、ということですから、実際はどうかわかりませんがね。
で、この三成の逆心は既に秀吉は見抜いていた。だからこそ、後事は家康に託したのだ。そーなのかー!

突然に現れた、東照大権現・徳川家康。で・・・デケェ!
家康がデカイのは、日本が悪い国にならないように、見守るために大きくなったためという。
ふむ、大きいことはいいことだってことですかね。

家康は言う。本当に強いのは三成ではなく、そこにいる少年少女2人の方だと。

人間の本当の強さは、悪を許さぬ気持ち!そしてほんの一握りの小さな勇気!
そのたった一歩を踏み出せる人間こそが本当に強い人間なのじゃ!

勇気あるものこそが勇者である。
家康の裁きにより、三成はプチッと潰され、今回の件は落着。
ジャイアント東照大権現は、後のことを七将に託し、ジャイアントさらば、と去っていく。

歴史上の人物に多大な評価をされたキガタの心境はどういうものであるか。
喜ぶよりも先に、三成に対しての思いというのがキガタにはあるようだ。
三成は生前運が悪いほうである。そのお守りが、今回はちゃんと願いを叶えてくれた。
妖湖さんの祈りと、お守りの効力と、家康の偉大さ。これらが絡み合い、危機を乗り越えることができました。

ふむ。知恵と勇気もいるけど、幸運もいるってことッスね。
妖湖さんは、というかキガタガールズは皆運が強そうな気はするな。なんとなく。


作品別INDEXに戻る   週刊少年チャンピオン感想TOPに戻る

HPのTOPに戻る