蒼天紳士チャンピオン作品別感想

ましのの
第51話 〜 最終話


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 第1話 〜 第50話 (2011 13号〜2012 21号)   第51話 〜 最終話 (2012 22+23号〜2012 29号)



第51話 進級、ましの  (2012年 22+23号)


増埜華南、三年生になりました
な、なんだぁー!?進級しているだとー!?
いきなり三年生になったという増埜さん。そうかーサザエさん時空じゃなかったんだー。
まあ、三年生だけ長い漫画ってのもありますし、とりあえずよしとしましょう。うん。

クラス替えは仲の良い子たちが変わらず一緒なので特に困りませんでしたとのこと。
そして、なんと今年度も春田君と!同じクラス!!
嬉しそうですなぁ、増埜さん。

男子も似たような面子。ちゃんと今泉君もいて安心ですね。漫画的に。
そのクラスメイトの男子が噂話をしている。一年の女子ですげー可愛い子がいたそうな。
オレンジの髪でツインテールでキリッてした感じの

お兄ちゃんっ!!

言っている側から、そのオレンジツインテールの女子が現れました。
これは凄い髪型だな。オレンジというのも合わせて現実にいたら驚く感じの子だ。可愛いけど。

あ、ミオ。どうしたんだ?

どうやらこの子は春田君の妹さんらしい。へぇ。
そしてどうやらこの子はブラコンらしい。人目も憚らず兄に会いに来たと言い出す。おやおや。
さらに、増埜さんの存在に気づいて睨んでくる。な、なんだぁー!?
面識はないはずなのに睨まれるとは一体何故?
増埜さんには心当たりはなくとも向こうにはある様子でありますな。

私は知っているのよ。お兄ちゃんとデートした事実を!

確かにしてましたな。といってもその時は増埜さんが風邪ひいてて中止になったんだけど。

お兄ちゃんの携帯を日常的に盗み見している、この私の目を欺くことはできないのよ!!

な・・・何を堂々と盗み見発言をしているのだこの子は・・・心の声とはいえ。

私のお兄ちゃんに手を出すなんて、なんて恐ろしい女なの!?絶対許さない!!

いや、恐ろしいのは・・・うん、みなまで言うまでもないな。
どうでもいいけど、春田君は携帯を脱衣所にまで持ち込んでいるのか?
家の中でも常に携帯しているってことなんでしょうか。それが普通なのか?
ついでに風呂場も覗きかねないからこの妹は怖い。

でも一体どんな人なのかしら?

許さないといいつつも気にはなる様子。素敵なお姉さんだったらという気持ちもあるのか?
実際のところは、とんでもないドジっ子でござったりするんですよね、これが。

キャーッ!増埜さんがまたご飯のどに詰まらせたー!!

またか!
と言われるほどによく詰まらせているらしい。さすがですね。
慌ててお茶を用意する春田君。お優しい。
さらに背中までさすってくれます。ますますお優しい。でもその行動でエロトラブルが発生してしまう。
背中をさすることでブラのホックが外れてしまったのだ。こりゃ大変。

お兄ちゃんの世話好きを利用してブラホックを外させるなんて。プロだわ!プロの痴女だわ!!
流れるようなスムーズな痴行・・・あの女只者じゃねえ!

どうやら一見にして痴女認定されてしまったらしい。
狙ってのことではないが、そう思われても仕方ないことしまくってるからなぁ。
というわけで、ミオちゃん。兄を呼び、あの女に騙されちゃダメと忠告をする。

お兄ちゃんはあの女のこと好きだと勘違いしてるけど、それは吊り橋効果ってやつなのよ!!
吊り橋の揺れに対するドキドキを一緒にいる女性に対するドキドキと錯覚するっていうアレよ。
お兄ちゃんが恋だと思ってるのは単なるエロ――

失礼なことを言う妹ですね。
そりゃ確かにエロハプニング起こす人が身近にいたらドキドキしちゃうと思うけど。
世話焼きの春田君にとっては放っておけないところがあるってのも事実であるけどさ。む、やっぱり吊り橋か?

のどに詰まらせた時に差し出してくれたコップを持って増埜さんがやってくる。
そして、お約束のように足をくじき倒れる増埜さん。
倒れこんだ勢いで、ミオちゃんの顔面に胸を押し付けてしまいました。ぱふっ。

気持ちいい・・・
・・・また来ます。

なんと、おっぱい一つで妹を陥落してしまうとは!さすが増埜さんですね!!
というわけで、お騒がせな妹も簡単に落としてしまいました。なんだったのやら。
八重歯が可愛い子ではあるんですが、なんだかおバカな子でもあるようですな。
ある意味増埜さんに関わる子としては問題ない子ということなのかもしれないが・・・今後の出番が楽しみだ。



第52話 セカンド・アメジスト  (2012年 24号)


春眠暁を覚えず。暖かくなったのだから眠くてもしょうがないですよね。
と言って許してもらえるほど世の中は甘くない。早弁もよろしくない。

というわけで、おねむな増埜さん。
キーンーンーンコーとチャイムがなったところで目を覚ます。
室井さんに、さっき寝そうになってたでしょと突っ込まれる増埜さん。やっぱり傍から見てるとわかっちゃうのよね。

寝ちゃダメだとわかっている。眠りたいわけでもない。なのに眠い。
この感覚は凄くわかる。厄介な奴だよ眠気って奴はさ。
眠くなったときに自分で皮膚をつねったりするのもあまり効果がない。
眠いからつねる力も弱いし感覚も鈍っているのか効き目を感じられない。

眠気を払うにはアドレナリンを出すことっていうよね

ほう。アドレナリンですか。
副腎髄質から分泌されるホルモンの一種で、これが分泌されるととにかく眠気が飛ぶらしい。
これを出すにはどうすればよいかというと、興奮すればいいらしい。
ボクサーなどは対戦時に興奮してアドレナリンが多量に分泌するという。
それにより痛みの感覚も鈍り、ノックダウン、眠らされることも少なくなるのだとか。

え?またHぃこと考えなきゃいけないパターン?

なるほど。そういう手もありましたか。
眠気覚ましにHぃこと考えて興奮する。そういう方法もあるのか!
眠気スッキリとか銘打って興奮剤とか売られたらどうしましょう。さすがにそれは風紀が危ない。
まあ、コーヒーとかのカフェインも一種の興奮剤ですけどね。

他の方法として、眠っちゃいけないという状況を作ることを提案する室井さん。
例えばこうやってシャーペンを立てていれば、眠って"カクンッ"てなったらのどに芯が突き刺さる。
これは怖い。そう考えれば眠気も失せるんじゃないだろうか?

そっかあ・・・でも・・・何だろ。ピンとこないっていうか・・・
危機感がそうでもない割にいざ寝たときのヤバさはでかいというか。

よくわかります。実際やってやらかしたときのダメージは半端じゃない。
けど、そうなっちゃう!という危機感がどうにも薄い。やはり自分でセッティングすると手心が加わっちゃうからね。

増埜さんの眠気を払うにはどうすればいいのか。熟考する室井さん。
そこで、先ほどの野村さんとの話を思い出す。

ねー室井さん、見て見て。
アメジストのガチャポン!レアが出たの。

ガチャポン出る程メジャー作だったの!?

まさかあのBLモノ・・・「乳首はアメジスト」がそんなに人気であったとは・・・
レアと言われても何がよいのかさっぱりわからねぇ!
いや、これはBLモノに限った話ではないんでしょうけど。

ともかく、この話を思い出した室井さん。カプセルとミニブックを貸して貰うようお願いする。

実物じゃなくて写真だけで満足するタイプ?ミニブックに全種類載ってるもんね。
いいよ。コレは同じの沢山持ってるから。あげるよー。

にやにやしながら言う野村さん
なんだ・・・その・・・お仲間発見みたいなにやつきは。ちゃうねん。そういうことじゃないねん。

室井さんがアメジストを貰ってきたのは増埜さんのためである。
これを使えば緊張感がほとぼしるハズよ、とのこと。
アメジストミニブックが入ったカプセル。コレを授業中股に挟んでおくの!
そしたら眠ってしまうと床にコレを落としてしまうというスリルからアドレナリンが分泌されるハズよ。

なんという危険なことを考え付くんだこのお人は・・・!!
こんな物私が持ってると知られたら・・・っ。

学校にホモ持ち込むな!!

うん。長谷部先生ならそのぐらいザックリとしたことを言ってくれるでしょうな。
タイトルもイラストもひと目でやらしいし、危険すぎる!!

その位のリスクがないとアドレナリンが出ないのよ!!
時間がない!覚悟を決めて・・・増埜さんが本気で居眠りをしたくないのなら。
眠らぬことで挟み続けるしかないのよ。

室井さんの説得により、本当に挟むことと相成りました。
――なるほど。これは気を抜けない。抜くとカプセルが落ちちゃうもんね。

起りーつ!

は!?
しまった。授業といえばまずは先生への起立、礼があるじゃないですか!考えてなかった!!
だが、これはどうにか足を締めてカプセルを支えることで難を逃れる。ホッ。

――しかし、礼の動きは耐えられるのか!?
いや、立ち上がることができたのだ。前のめりも可能だろう。自身を持て!華南。
こんなこと・・・絹ごし豆腐を箸で掴むより簡単!そうだろ?そうさ!がんばれよ!!

この思考に至るまでの間わずか0.001秒。覚悟完了

礼ッ。おねがいしまーす。

汗ですっぽぬけた!!

とぅるんとカプセルが飛び出す。覚悟は決めていてもうまくいかないことはあるものさ。
こんな薄いプラスチック製品が床に落ちたら音でクラス中が気づいちゃう。
そして今日から私のあだ名は「ホモエロ」になるんだわ・・・
さらば清純な学園生活・・・

と高速で思考展開していたわけですが、実のところカプセルは椅子の上に落ちたところで停止。
音も小さく誰かに気づかれることはありませんでしたとさ。よかったよかった。
緊張しまくって眠気もスッキリ。ラッキーなお話でしたね。

かように、眠気の対策というのは難しいということなんでしょうな。
寝ちゃいけないとわかってはいるねんで。でも睡魔ってのは突然襲い掛かってくるもので。ムニャムニャ。
アドレナリンの件でボクサーを例に出してみたが、眠気はノックダウンに似ている。
本当に、眠りに落ちるという感覚もなく、フッと意識が途切れるのである。
意識の外からキレイな一撃をもらったかのように、フッと、だ。
これに耐えるのには相当な鍛錬が必要なのは疑いようもない。
好きな時にアドレナリンが出るようになっておかないといけないわけですな。
つまり、常時Hぃこと考えてればいいわけか!?いや、それはちょっと・・・考えるだけならまだしも常時興奮はちょっと。



第53話 実録!ゾウさんの呪い  (2012年 25号)


あ〜〜・・・三十歳に・・・なってしまう

いきなり深刻な悩みが飛び出しました。
こればかりは誰にでも平等に訪れるものですからねぇ。長谷部先生とはいえ逃れられん悩みだ。
ただ、独り身での三十路はやはり身に染みるものがあるらしい。

普通彼氏が出来る年齢っぽい高校時代に女子高だったのがマズかったのだろうか?
うちの高校、先生も男はおじちゃん先生ばっかりだったから、大学生の男のノリに全くついていけなかった。

いや、それより前にまず高校時代だ。
合コンに誘われてもつい断ってしまう長谷部先生。

行っときゃよかった!!三年間もキッチリ男子から離れることなかったよ!

何かスカートの下も短パンだし、女子力(笑)なかったわー!

女子高の中であったら女子力とやらを発揮して無くてもよかったんじゃないですかね?
というか、そもそも女子力とは一体なんなんだろうか。何の力なんだろうか。
私の女子力だってパワーアップしているんだ!とか言ったりしているんだろうか。謎な言葉だ。

高校時代から長谷部先生はお堅い感じでありました。
膝上丈のスカートという校則で短パンはくなって・・・パンツ見せろってことですか!?
制服でそんなこと強要していいんですか!?
てか全校集会、アレ何ですか?
全員スカートで体育座りって!パンツ見えますって!!
自分で短くしてるギャルのパンツが見えるのは勝手だが、真面目に校則守った人間がパンツ見られるなんて変だ!!

これはよい主張。というか、言われてみれば当然に思える主張ですな。
ちなみに、作者の美幸先生の高校がそういうスタイルだったらしい。大変ですな。

・・・パンツくらい見せる覚悟でいるべきだったのか?それが女子・・・力?

それが女子力だとしたら、とんだ話でございますな。

長谷部先生は中学の頃も変に慎み深かったという。
インナーがベージュでおばさん臭いといわれたことに対しても反論する。

何言ってんだよ、ベージュは透けないんだよ!
お前ら清楚ぶって白着けてるけど、白なんかスッケスケなんだよ!
っつーか、インナーつけずに白ブラってバカか痴女か!

なるほどーベージュにはそういった効果があるんですなー。
本当、知ってもどうにもならない知識がたまっていく漫画だぜ。

うんうん、このへんだよな、私が彼氏できない理由。

どうやら、昔を振り返って現状の問題を洗い出そうとしているようだ。
中学からの失敗ならやり直せる。
「三つ子の魂百まで」と言うが、逆に言うとそれ以上の歳で身についたことは修正できるってこ・・・
三歳・・・?そういえば園児の頃、ガキ大将だった私は男子に酷いことしてたかも。
そう・・・男子を一列に並べて定規で一人一人の・・・ぞうさんを叩く遊びをした・・・ッッ!!?

ぺちぺちぺちーんと音を立てて叩かれるぞうさん。なんてことをするのか!!
まあ、ぞうさんの鼻の部分であればそんなに痛くはないはずであるが。耳に当てるのは止めて!!

とはいえ、長谷部先生。あのときのぞうさんの呪いが身に及んでいるのではと考えてしまう。
そりゃあ、幼心に女の子に叩かれたりしたら、恥なことこの上ないですし、絶対許さねぇと思われても仕方ない。
変な趣味に走るようになった子がいたりしたらどうする!!いやな三つ子の魂が生まれそうだ。

ぞうさんの呪いに怯えて震える長谷部先生。
そこに、見回りを終えたらしき鬼塚先生が職員室に戻ってくる。
一緒に帰りながらぞうさんの呪いについて話を聞く。男性に話すような話じゃないですよね。
それはそれとして、ぞうさんの呪いでモテないんですと言う長谷部先生。
そんな呪いは現実にありえませんよと否定する鬼塚先生。

じゃあ、モテないのは私の責任ですね

そうかもしれませんね。でも、モテない理由もそんなになさそうな気がするんですけどねぇ。
厳しい感じはするけど、美人で真面目なのに。
だから、鬼塚先生も言おうとする。秘めていた想いを打ち明けるチャンスと見たか!?

長谷部先生はモテてますよ。だって少なくとも俺は好

パオオーン!!

!?え、いや好

パオオオオォン!!パオオオン!!!

突然の酔っ払いの乱入で、鬼塚先生の一世一代の告白チャンスが潰されたぁー!!
なんというタイミング・・・もしやこれが・・・?

いえ・・・あるかもしれませんね、象の呪い

しゅんとしてしまった鬼塚先生でありました。可哀想に。
長谷部先生も、この空気まで出来たのだから少しは察してあげてもよいのに。
この鈍感さも彼氏ができない一因なのでしょうな。
でも、この調子ならまだまだフリーでいそうな感じはある。がんばれ鬼塚先生!気を取り直せ!
上手く行くといいですね。

長谷部先生は、作中でもかなりの美人だと思っていました。
しかし、美人だからと言ってモテるとは限らない。世の中不可思議なものである。呪いって怖いね。



第54話 カラータイツ  (2012年 26号)


街で偶然出合った増埜さんと春田兄妹。なんだか一触即発な雰囲気。
増埜さんを睨みつけるミオちゃん。だっておかしいじゃないですかぁ、とのこと。

この広い日本でこうして道を歩いてて偶然出会うなんて・・・奇跡か?
そうでないなら、あなた、お兄ちゃんのストーカーか何かでしょ!?
どうしてお兄ちゃんの外出先がわかったのよ!

ドーンと言いがかりをつけてきたミオちゃん
いや、ミオちゃんにしてみればいいがかりではない。本当にそう思っているのだ!厄介な。
日本は広いけど、住んでいる街は同じだし、出会うこともありましょうさ。
実は他県にまで足を伸ばしていたとかいうなら話はわからなくもないけど。
あと、春田君の外出先をチェックしているのは普段のミオちゃんの行いではないかね。
自分がやっているから他人もやっていると考える。よくない傾向だ!!

困った子ではあるが、デフォルメとかが可愛いのでよしとする。
増埜さんもミオちゃんはお兄ちゃんっ子だねぇ、カーワイーと好印象ですし。カーワイー。

それっ!?
お兄ちゃんと袖のデザインがかぶってるじゃない!ペアルック気どりですか〜〜〜!?
えー何!?着がえの段階から知ってるって、盗撮ですかー!?

うちにカメラ仕込んでるでしょ、とミオちゃん
。 自分がやってるから他人も〜の法則に従うと、ミオちゃんは兄を盗撮している恐れがある・・・?
その辺りは怖いので考えないようにしておきましょう。

どうやら春田君は本屋を目指しているらしい。増埜さんも目的地は同じであった。まねすんなー。
というわけで、一緒に本屋に向かうことと相成りました。

それにしても――困るなぁ。

もじもじとしている増埜さん。どうしたのかと思ったら、タイツが本来の位置より下がってるらしい。
ひっぱり上げたいのだが、ミオちゃんにじっと見られているので出来ずにいる。
歩いているうちに段々下がってくるタイツ。
家出たときはそうでもないのに、歩くことで確実にズレていく。タイツ・ストッキングの反乱である。
いや、そんな年表に載りそうな名称で言われましても。

てゆーか、タイツが下がることでパンティも下げられる。
なかなか厄介な状態でありますな。

歩きにくいのでひょこひょこと妙な歩き方になる増埜さん。
おかげで豊かな胸がたぷたぷと揺れる。ごく・・・

何だよ妙な歩き方してー!揺らしたいか?そんなにも揺らしたいのかー!?

ガン見してたら目の前でたぷたぷ揺らされて、思わず生唾飲み込んじゃうミオちゃんでありました。
うむ、すっかり増埜さんのおっぱいに誘惑されておりますな。

なにはともあれ、本屋に到着。ブックセンターほんやで。本屋なんやで。本やで。ほんまやで。

本屋に到着したので、こそこそとトイレに向かう増埜さん。トイレでタイツを直そうって話ですな。
ところが、そこにもついて来るミオちゃん。
さっきみたいに兄の前で乳揺らして歩くのやめてくださいよと言うので、タイツのことを説明する。

タイツが下がって何で乳が揺れるんだよ!関係ないだろ!騙されないぞ!証拠見せなさいよ!

まあ、ミオちゃんはタイツが下がろうが何しようが揺れることはないでしょうからわからないか。
それはさておき、証拠を見せないさいと言われても、どう見せろと・・・

さあ、どれだけ下がってるやら!!

直接的に触れて確かめに来たー!!ずぼっ。
しかし、これはわかりやすい。本当に下がっているとすぐにわかる。さわさわ。
上げなさいよ早くーっ!と引き上げるミオちゃん。ぐいーっ。ビリッ。お・・・っ。

盛大にタイツの内股の辺りがビリビリになってしまいました。あらあら。

はめられた!自分の手を汚さず露出に誘導するなんて鮮やか過ぎる手口!
何という思考の痴行!しかも・・・しかも私は破った手前、こう言うしかない・・・すみませんでしたー!!

屈辱!
いやいや。普通にミオちゃんが悪いっしょこれは。
今回は増埜さんは悪くないよ。うん。
結局、タイツは脱いで帰ることになりました。春田君には伝線しちゃったからと説明する。大変だね。
しかし、春田君。生足だったっけ?とかよく気軽に言えますな。
割と恥ずかしいセリフな気もするのだが、どうなんでしょうか。
もうすっかり慣れてしまったということなのだろうか。割と気になる話である。



第55話 スッ×ぽん!  (2012年 27号)


久しぶりのERO先生登場。
そして、先生の職業、本当の姿が明らかになる!!

その正体は・・・霊能力者の本田さん!!
さらっと本名まで明らかになってしまいました。なんと。

今から仕事なのでお前も来いと言うERO先生。
増埜さんに対し、そろそろお前にもオレの仕事を分かってもらう時期だしな、と言い出す。
なんでしょうかね、それは?

疑問に思いつつ仕事の現場に向かう増埜さん。
現場は大学生の住む、とあるアパートの一部屋。どうやらこの部屋「出る」らしい。
ERO先生に除霊をお願いする大学生。

幽霊が出たら絶対怖がるな!!
人間のほうが強い!ハッキリ言って気持ちの問題だ!!がんばれ。

えっ。そんないい加減な?

でも、強気で押す辺りは霊能力者っぽい気はしますわな。ビビッていたのでは除霊も出来ないでしょうし。
てなこと言ってたら、さっそく幽霊が出てきました!!
扉をすり抜けるようにして、髪の長い女性の幽霊がブツブツいいながら現れる。
脚とかはちゃんとあるので、すり抜けてこないと幽霊かどうかわからないところでありましたな。

お助け〜っとERO先生に抱きつく大学生。
怖がるなと言われても無理がある。増埜さんも怖がって暴れ出す。ビチビチ。

ムリだよ怖いもん幽霊!!初めて見たし!

いやお前は初めてじゃ・・・ま、いいか。

ん?なんだか気になることを言ってますなERO先生。今回は気になることが多い。
だが、ともかくこの場を収めることが肝心である。そこでERO先生はこう言った。

こうなったら二人ともエロいことを考えるんだ!!
エロいことを考えるってことは生きるってことなんだぜ!!
生命エネルギーに満ちた個体には霊はとり憑けないのだ。

なるほどー。思わず納得しちゃうような理論である。
この持論から世間ではERO先生と呼ばれているそうな。そ、そう繋がるのか・・・!!

いや、だとしても今は怖くてやっぱエロいこととか考えられませんって!!

ですよねー。
これが成年誌とかであれば、エロいことを考えさせるための展開に転がるところであるが・・・!!
曲がりなりにも少年誌ですので。コレ。

幽霊に近づかれて大いに怖がる増埜さん。
その増埜さんに、怖がるな!お前はエロい!!と声援を送るERO先生。そんな声援がありますか。

来ないでーと叫び、幽霊の服を引き裂く増埜さん。すっぽん。あら可愛い。
大学生もこれには目の色を光らせる。この娘、めっちゃ可愛いじゃん!

霊体の服を破るとは・・・増埜、恐るべきエロ力!!これほどかっ!!

す・・・げー!!俺もうこの霊のことエロい目でしか見れないっス!こわくねええ!!

てなことを言われたら、幽霊も泣きながら逃げ出すしかない。いやあ、生きてる人間って怖いですね。
彼女はこの部屋で死んだ悪質な地縛霊だったが、もう二度と出てこないだろう、とERO先生。
なるほどねぇ。幽霊が出てきたらエロい視線で追い返せばいいというわけなんだ。なるほどなー。
男の幽霊が出てきてもエロいことを考えないといけないのだろうか。それが問題だ。

それはさておき、今回のヒキ。

ましの・・・霊体を触れるようになっていたとは。そろそろヤバイな

なんでしょうか、このヒキ。なんだかマジメな展開になっているように思える。
せっかく幽霊が可愛く、妙にエロくてよろしかったのに、この不思議な展開はどうしたことか。
ERO先生は、増埜さんにやけにエロい指導をしていると思ったら、霊能者としての将来を見越してのことだったのだろうか。
そうなると、増埜さんが幽霊を見たのは初めてじゃないという話も、次に出てくるのかもしれない。
子供のころの話とか、ERO先生に出会うことになった話とかになるのだろうか。
そして、ましのの極楽大作戦が始まったりするのだろうか。
なんだか分かれ道に来たような雰囲気があって怖い感じでありますな。



第56話 明かされる ましのの真実  (2012年 28号)


霊能力者の本田さんことERO先生から室井さんに電話。
増埜さんと近い年齢の子を集めて、次の日曜に儀式をしたいと言い出すERO先生。
儀式って・・・一体何の話ですか?

ここでついに明らかになる衝撃の事実・・・!!
そう、あれは十二年前。まだ増埜さんが五歳のころのお話。

室井は聞いたことないか?絶倫神社が昔有名な神を祀っていたという話

今は神無し神社な絶倫神社。なんて名前だ。
その神社の境内にはかつて「セクシーの女神」とされる像が祀られていた。
それは乳首が異常に突出した女神像で。
その飛び出た乳首と乳合わせをした女性はセクシーさを増し、大変モテるというご利益で知られていた

バ・・・バカバカしすぎる!!
ご利益はさておき、その行為は本当にいかがなものかと。
乳合わせしている女性は確かにセクシーに見えますけど。というか、この女神像のデザインがまた酷いな、おい。

その噂を聞いて、当時他県に住んでいたERO先生もこの地におとずれていた。
そして、見かけたのが当時五歳の増埜さん。
友達がいないみたいでよく一人で神社に遊びに来ているらしい。
そんな増埜さん。興味を持ったのか、いきなり女神像の突出した乳首を掴んだ。そしたら折れた。
折れ乳首!!ってなんだその表現は。ポキン。

その瞬間、怨念が噴き出した。
「神」と呼ばれたものの正体は世の女性たちの「セクシーになりたい」という強烈な願いが集まったものだった。
その依り代を失って「神」は「怨霊」と化し、増埜に取り憑いた!

今まではオレの力で怨霊を押さえていたから増埜本人は今でも取り憑かれている自覚はない。
しかし怨霊は年々強くなってる。
このままでは増埜は「生きた呪い」となってしまう
そうなる前に早く本格的な除霊の儀式をせねば!!

ちょっと何を言ってるのかわかりませんが・・・

ヒートアップするERO先生とは対照的に戸惑いを見せる室井さん。そりゃそうだ。
普通に考えて、何を言い出すのだろう、この人と思うべき内容である。
だが、室井さんだって見て来たはずだ――

アイツがやたらエロハプニングに遭うのは全て霊のせいだ

な・・・なんですって!?
増埜さんの数々のハプニングが全て・・・霊現象!?

「セクシーでありたい」という念が乳首を折られた恨みで負の方向に変質し呪いと化した。
このまま増埜の意識が乗っ取られ、その肉体が「生きた呪い」になったら。関わる者全てにエロが降りかかる!
周囲のお前たちにも既にそのエロの呪いは現れ始めているんじゃないか?

このまま放っておけば増埜による被害は甚大だ!!
日本・・・いや世界規模でどんなエロ残念なことが巻き起こるかわからない!!
立ち上がるんだ!!増埜と・・・世界を救うために!!

いきなり物語が世界規模になった!
しかも、その内容がエロ残念なことになるかどうかというお話!!
うむ、実にバカらしい。もっとやれ!!
といいたいところだが、当の世界の住民からしたらたまったものではないですわな。
なので儀式を行うことになります。増埜さんに近しい子をなるべく集めて――何をする気だろうか?

という流れで次号、涙と笑いの最終回
いきなりの展開でありましたし、やはりとは思いましたが・・・!!
ギャグ漫画が怒涛の展開を見せたら終わりが近いというパターンですな。
そのパターンにおいても、これだけバカバカしい流れに持って行くのはさすがと言えますけど。
そして、ERO先生の話はなんだか納得行く話だから困る。
そうかー増埜さんのエロハプニングは霊の仕業だったのかー。
こういわれれば、思い当たるところの多すぎる室井さんは納得せざるを得ないでしょうな。

次回の最終回では、思いっきりバカな流れを期待したい。バカ収めってやつですね。楽しもう!!



最終話 ラスト・バスト  (2012年 29号)


ERO先生主導により、増埜さんの除霊式がとり行われることになりました。
十字架にはりつけられた増埜さん。何式だよ、この儀式。

ERO先生の説明によると、この儀式は増埜さんと年の近いものの協力が必要とのこと。
集中力の欠ける子供には頼めず、この年まで待っていたそうだ。

エロの呪いなんてあまりにも非科学的な話。
だけど、これまでの増埜さんを見ていると、そういうのがあるんじゃないかと信じられる。
これまでの行いってのはやはり大事ですね。

さて、除霊の方法について説明がされます。凄く適当な絵がボードに描かれていますな。

これから皆にはとにかく意識を同じことに集中してもらう。
そうするとオレの力ですんごいパワーに変換できるので、
すんごいパワーを増埜に憑いている怨霊にぶつけて倒すことができる。
ちなみに失敗したら全員にエロが全力で降りかかる
まあ「増埜助けたい」とかそんなんでいいから心を一つにしてくれ。

すんごいテキトーな説明だ!!
でも、なんとなく説得力はある。想いを一つにして、ぶつけるんだ!って話ですね。
すると、怨霊もやってらんねーと出て行くと。なんて軽いノリだ・・・

しかし、エロが全力で降りかかるとは一体どういう状況になるのか。それはそれで見たい気がしないでもない。
ちなみに除霊式には沙姫ちんの姿もある。来てくれたか!やっぱりいい子だったんだな!

増埜さんを救えなきゃ・・・・・・全員エロ・・・

緊張で震える室井さん。
その室井さんの頭を優しく撫でて勇気づける山縣くん。あら、おいしい。
山縣くんはこれまでも色んな場面で力になってくれたりしてましたからねぇ、
しかしよもや、ここにきて好感度バツグンなフラグたてを行ってくれるとは!スゲェ!!
おかげで今泉くんが嫉妬の塊に!!気持ちはわかるが、集中してください。

集中力が足りてるはずの年齢まで待ったのに、心バラバラすぎる連中。しょうのない子らだ。
だが、除霊の気配を感じ取ったのか、増埜さんの中の霊が暴れ出す。ウガアアアアア!!
こんなん見せられたら、一層集中ができなくなってしまうのではないだろうか。
ん?こんなん・・・?

乳揺れすげー!

皆の心が一つになった!そんなんかい!!
だが、わかる。そりゃあそう思うのは当然というものでありましょう。
芸は身を助くというが、増埜さんも巨乳であるがゆえに皆の心を一つに纏めることができたのだ!
うーむ、実にバカバカしい流れですね。最高だ!!

一つになった想いがズンと増埜さんに衝突し、怨霊は体外に排出されました。
これにて除霊成功。増埜さんは普通の女の子に戻ったのであります!!

こうして私はエロの呪いから解放されました。が。
怨霊はいなくなったけど、十二年間染みついたエロハプニングの癖?は、まだしばらく抜けきりそうにありません。

まあ、突発的なハプニングはともかく、ドジっ娘なのは本人の特製でしょうからねぇ。
これは今後も大変なことだらけになるんでしょうなぁ。ハッハッハ。

というわけで、ましのの。終了であります!
なんだかんだとおバカな流れで1年間楽しむことができました。
シリアスな流れにいきそうなところだったが、バカバカしく締めてくれたのはお見事と言わざるをえない。
キャラクターたちの掛け合いも楽しめるよい漫画でありました。
そういえば、今回の柱で各キャラクターたちがコメントを寄せてくれたりしてますな。
野村さんは、ここでも「乳首はアメジスト」を勧めるのか・・・!!

当初から強引な展開が多く、ネタぎれが早そうと言われていました。
それでも、1年間続けることができたというのは、なかなかに凄いことなのかもしれませんなぁ。
また、ネタをためこみ、帰ってきていただきたいものであります。
八谷美幸先生の次回作に期待しています!


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