蒼天紳士チャンピオン作品別感想
兄妹 〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜
第1話 〜 25話
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連載中分
兄妹 〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜 1巻
第1話:再会とはじまり
(2014年 51号)
名探偵マーニーの木々津克久先生の新連載!!
今度のヒロインは一家を切り盛りする優等生なお姉ちゃんこと、赤木蛍ちゃん。
小さな町工場の娘で、下には3人の弟妹。しかも1人はまだ赤ん坊と大変な様子。
そんな中、ミッション系名門校の推薦を取る辺り、正に優等生という感じでありますなぁ。ええ子や。
弟妹の他に、蛍ちゃんには赤木圭一という兄がいる。
赤木家の長男。文武両道、誠実な性格で、大学卒業後は警察官になったそうな。
勤務中の勉強も欠かさず、昇進も近いと将来を有望視されていたのだが・・・ある日突然失踪したそうな。ほほう・・・?
警官の突然の失踪は当時注目され、TVなどでも取り上げられた。
警察も当時百人体制での捜査に当たったが、これといった成果は出なかった。
そうするうちに寮の部屋から遺言らしきものが見つかり、失踪は事件性のあるものではなく自殺という見方が広まったそうな。
死体も見つからないうちに結論付けるのはと家族は納得しなかったが、捜査の規模は縮小。実質打ち切られたらしい。ふむ・・・
しかし、私は知っている。
なぜなら今、兄キは私の側にいるから。
そう述べる蛍ちゃんの傍らには警官の服装をしたガイコツの姿が。おぉう・・・
どうやらこのガイコツは蛍ちゃんにしか見えないらしい。そして蛍ちゃんはそのことを誰にも話していない様子。
そんな蛍ちゃんだが、本来幽霊というものを信じていない子だったりする。
私は日々忙しいのだ。弟妹達の世話。一番末の妹はまだ四か月だ。
父は工場。母は夜の仕事。食事洗濯もろもろの雑用は私の仕事。もちろん勉強もある。
そうやって忙しい日々を送る中で、妙な声を聞くことがあったらしい。
しかしそれらは気のせいだと無視してきた蛍ちゃん。
だが、その中に聞き逃せない声があることに気付いた。その時――
私は兄キが死んだこと。そして幽霊になって帰ってきたことを知ったんだ。
ふむ。兄だけではなく、霊の声は前から聞こえていた感じですな。
そういうのは暇な子に聞こえれば良かったんでしょうが・・・まあ、色々あるんでしょうな。
それはさておき、この兄の霊とは2か月ほど前に出会うこととなる。
家族で駅にて探し人のビラ配り。
警察が捜索を打ち切った以上、自分たちでやれることをやるしかないってことなんでしょうな。泣ける話です。
そんな中、トイレに行きたがっている妹の節ちゃん。
6歳ぐらいだとどうなのかなぁ。元気な子なら一人で動き回りそうなぐらいだとは思うが・・・
節ちゃんは大人しそうな感じなので、面倒見てあげないといけないって感じですかね?
何にせよ、トイレで用を足そうとしたところで現れる警官の格好をしたガイコツ。
驚いて節ちゃんをトイレから引きずり出す蛍ちゃん。おやおや。
しかしもっとおやおやなのは、どうやら隣の個室に盗撮をしようとしていた変質者がいた様子。
それに気付いた蛍ちゃんの通報で、変質者は無事お縄。良かった良かった。
いやまあ、そのせいで節ちゃんはお漏らしすることになってしまったわけであるが・・・
一話目から幼女のお漏らしや盗撮。などと妙な感じで評判になってるのはさすがの木々津先生というべきなのか。どうなのか。
赤木家の週末恒例。駅前探し人呼びかけは蛍ちゃんが中二の頃から続けられている。
となると失踪してから1年以上か・・・これは厳しいなぁ。
でも優しくて格好良かった兄であったらしく、諦められない気持ちは大きい様子。
夜、空の見えるベランダで黄昏ているところで再び現れるのが・・・警官の格好のガイコツ。
これだけハッキリ見えると怖いような怖くないような・・・いや、やっぱり夜だと怖いか。
何ごとか警告めいたことを告げるガイコツさん。
直後に地震が起き、寸前まで寄りかかっていた手すりが崩壊する。
ふむ。ガイコツさんはこれを危惧して遠ざけてくれたわけでありますか・・・?
そうだとすると地震が起きることも、手すりが崩壊することも予知できていたことになりそうだが。
単に危なそうだから遠ざけたら偶然地震が起きた・・・?いや、さすがにそう考えるのは難しいか。
その辺りの推測はさておき、ガイコツの行動が自分たちを護るものであったと気付く蛍ちゃんでありました。
そして翌朝。朝っぱらから部屋に佇んでいるガイコツさん。自由か!!
まあ、別に日の光が苦手とかそういう制限はないんでしょうな。
しかし赤ん坊の前に現れるとは、また何か危機でも・・・と思ったが、どうやら単純に触れたかっただけらしい。
ああ・・・生後四か月ということは、失踪後に生まれた子供でしょうからねぇ・・・触れてみたくもなるか。
赤ちゃんに触れず、おかしいんだと述べるガイコツこと兄である圭一さん。うーむ、泣ける。
その兄に聞かせるように蛍ちゃん。弟の和也くんと妹の節ちゃんに。圭一兄キが帰ってきたらどうするか尋ねる。
その問いかけに、無邪気にいっぱい遊んでもらうと返す2人。ふむ・・・
あそ・・・ぶ。遊ぶ・・・よ。
会いた・・・かった。ズッと・・・会いたかったん・・・だ。
目が覚めた・・・ら。お前たち・・・が。ジャレ・・・てくるん・・・だ。
・・・だから・・・これは・・・悪い夢だ・・・きっと・・・ユメ・・・なんだ・・・
デなければ・・・でなけれ・・・ば・・・・・・・・・
何というか、何と声を掛けてあげればいいのか分からない状態ですな。
一体圭一さんの身に何があったのかだろうか。
本人が言うには気が付いたら森の中にいたという。ふむ、その時にはもうガイコツの姿だったのか。
その姿で家に帰ろうと歩いていたところ、蛍ちゃんを見つけたらしい。
暗闇の・・・の中に一人・・・ホタル・・・のよう・・・に。かがやい・・・ていた。
夜の闇が・・・暗い・・・のは、死者がこの世を覆う・・・から。
世界は死者・・・で覆われ、生きて・・・るものを・・・呪う。
だから夜は・・・怖・・・い。その中・・・で、お前だけ・・・は明る・・・い。
明る・・・いんだ・・・蛍・・・
蛍ちゃんが霊の声を聞くことが出来るのと何か関係があるんでしょうかね?
他の聞こえて来た霊の声も助けを求めるものであったようだし、光を求めたということだろうか。
何ともぞっとする死生観でありますが・・・死者が常に生者を呪っているとは考えたくない話ですな・・・
しかしそれが実在している証拠を体験してしまう蛍ちゃん。
川辺の土手を歩いていたところ、トンボに釣られてヨタヨタ歩く小さい子の姿を発見する。
ドクロのアクセサリーが光ったりしてるが、それは何かマジックアイテムの類なのだろうか?
兎にも角にも、水中に引き込まれそうになっている少年――拓海くんを助けるために飛び込む蛍ちゃん。
川は浅く、蛍ちゃんの身長でも足はつく。
が、幽霊が抑え込んでいるせいで拓海くんを救い出せずにいる蛍ちゃん。うーむ、厄介な。
現世の物体には触れないが、霊体には触れる圭一さんのおかげで何とかなったが・・・ううむ・・・
あれ・・・は・・・死者・・・だ。生きて・・・る人間を・・・憎んで・・・いる。殺そうと・・・して・・・いた。
蛍・・・お前・・・だけ・・・が、それを・・・止めること・・・ができる・・・
ふうむ。何やらこの先も厄介なことに巻き込まれて行きそうな感じでありますなぁ。
ただでさえ家のことが忙しく、奨学金を狙う為に優等生としてやっていかないといけないというのに・・・
兄と思わぬ形での再会を果たし、現在。
今日から3年間、聖マルス学園に通うこととなる蛍ちゃんであります。
ミッション系の名門校という触れ込みであるし、品の良い生徒が多そうな感じだが・・・はてさてどうでしょうか。
残念ながら、平穏な学園生活は送れない感じではありますけどね。
何せ、早くもクラスメイトの中で近々死ぬ人間がいるとか聞かされてしまうわけでして・・・ううむ・・・!!
やはり圭一さんには何か予知めいた力があるのだろうか?
死者なだけに死期を感じ取ることが出来るとか?
手すりの崩壊のことを考えると、その予知は回避できるということなのだろうが・・・ふむ。
というわけで、新たに始まった木々津先生の新連載。
現代ものではあるし、少女探偵という名目はあるが、内容は大分変則的な感じで来ましたな。
事件を解決して、死の予兆のある人を救っていく形になるのでしょうが、色々と大変そうですなぁ。
大目的は兄が失踪した原因の究明。更には兄の捜索ということになるのでしょう。
普通に考えたら生きているはずはないが、生霊だったりする可能性はないものか?
その場合、生身の肉体はどういう状態で管理されているのかという話になりますが・・・うーむ。
まあ、その辺りの解明はまだまだ先の話になりそうですな。楽しみに話を追っていきたいと思います。
第2話:もう一つの兄妹
(2014年 52号)
ストレンジワールドミステリー第2話。
失踪し、ガイコツの姿で帰ってきた兄の圭一さん。
その圭一さんと一緒に高校生活の第一歩を踏み出した蛍ちゃんでありますが・・・いきなり事件の兆し。
クラスメイトの中に死ぬ人間が出るとな・・・?
死に・・・顔が見え・・・る。全身・・・血まみれ・・・で死ぬ・・・姿が・・・
何とも門出を祝うには不吉すぎる話でありますな。
これは放っては置けない情報。かと思いきや、蛍ちゃん。私には目標があるとか言い出す。
高校デビューすんの!
兄に対してこんなことを言いだした蛍ちゃん。高校デビューかぁ。やっぱり環境が変わったならば心機一転したくもなりますよね。
特に蛍ちゃんは圭一さんがいなくなってから大変だったみたいですからなぁ。
良心はショックで育児放棄も同然。家事や幼い弟妹の面倒など全て蛍ちゃんが見るしかなかったという。
遊びたい盛りの中学時代でそれではなぁ。高校デビューを目指すのも分からなくはないか。
それにしても両親、育児放棄状態なのに子作りはしていたんですな。まあその辺りの心理は複雑か。
だからさ、高校からはパッとするの!女子高生だよ!!合コンだってパーティーだって行くんだ!!
だからさ、幽霊だの人死んだのでふり回されたくないんだよね。
合コンはさておきパーティーとか高校であるものかね?お嬢様学校ならあり得るのか?セレブとかいそうだしなぁ。
というのはさておき、蛍ちゃんのこの言葉は衝撃的。
警察官にもなった圭一さんは正義感が強いでしょうし、ショックでしょうなぁ。
とはいえ蛍ちゃんが苦労したのも元を正せばその圭一さんが失踪したためであり・・・
自分の意志でないとはいえ原因の一端を自身が担っていると考えると辛いものがありそうですな。
でも人が死ぬかもしれないのは警察官として放っておけない。
幽霊は生者を憎むみたいなことを言ってましたが、圭一さんはそれとは真逆の感想を抱いている様子。
これは何か理由があるのだろうか?
圭一さんが言うに、僕がこの世に戻ってきたのは人を助けるためだと思うとのこと。
ふうむ。その考えはどちらかというと自分を慰めるためという部分がありそうですなぁ。
まあ人を恨むために戻ってきたんだと思い込んで暴れるようなことにならなくて良かったと考えるべきか。
蛍ちゃんを巻き込まないよう、単独で捜査に当たる圭一さん。背中が寂しそうだ。
それにしても圭一さんには確かに血まみれの少女の姿が見えているようですなぁ。
確実な異能でありますが、幽霊という時点で異質な存在だしまあいいのかな?
どうにか尾行して原因を突き止めようと考えている圭一さん。
しかしそこから自分に何が出来るのかとも考えてしまう。
悩ましいところですが・・・どうやらその心配はしなくても良かったみたいですな。
何だかんだと言っていた蛍ちゃんでありますが、やはりその本質はお人好しらしい。
兄の後を追って被害者と思しき少女と接触。というか体当たり。ドンッ。
激突による出会いって奴ですね。相手の反応からしてそんな色っぽい話にはなりそうもないが。
死を予想されている少女の名前は志田りかさん。
エスカレータ組なので中学からマルス女子学園に在籍。友達もいっぱいいるとのこと。そうでありますか。
そんな志田さんにトークで気に入られる蛍ちゃん。やはりこの手の話術は探偵に必要な技術でありますかね。
家はお金持ちらしい志田さん。
しかしどうやら家庭内に問題を抱えている様子。ふむ、それが死の原因に繋がるのかな?
詳しいことを調べるために家についていく圭一さん。幽霊はこういう点で便利ですな。
家で見かけたのは何というか、うんな志田兄の姿。フシュ〜フシュ〜。
うーむ、志田さんの反応を見る限り確執は確実にこの兄との間にありそうですな。おやおや。
不仲な様子の兄妹を見て色々あるなと考える圭一さん。
自分が知っていた頃の蛍ちゃんは小学生でいつも自分のあとをついて来て笑っていた可愛い妹でありました。
それが今や兄に反抗して高校デビューを口にするようになってしまうとは・・・時の流れとは残酷ですな!!
いや、圭一さんにしてみればつい昨日のことのようなのにこの変化である。落差はかなり感じていそうである。ううむ。
自分の死が家族を壊してしまったのだろうか。僕はなぜ帰って来たんだろうか。思い悩む圭一さん。
いつかこの悩みが解決する日が来るといいのですが・・・
悩むのは仕方がないが、そのせいでロクに調査できずに帰ってきてしまった圭一さん。おやおや。
何というか今回の圭一さんは謝ってばかりですな。生前から蛍ちゃんに対してはこうだったのかどうなのか。
とりあえず兄妹の仲が原因かもしれないとは分かった。
それはそれで蛍ちゃんにとっては身につまされる話。
てなわけで、聞き込みなどを行ってみる蛍ちゃんでありました。凄いコミュ力だ・・・
志田さんの友人らしい人から情報を貰う。
何でも大学生のお兄さんが重度のオタクになり、家庭内でストーカーじみたことをされているのだそうな。
兄が妹をストーキングとは・・・世も末ですなぁ・・・
今現在妹の後について学校にまで来ちゃってる兄としては耳の痛い話でありますやね。
元々すごい勉強できるお兄さんで昔は仲が良かったらしいが、だんだんキモい人間になっていったんだそうな。ふむ。
これはあれですかな。大学デビュー。自分の時間が多く出来るようになり、オタク趣味に没頭できるようになったと。
私自身もその辺りは心当たりがあります。そう自分の大学時代は・・・閑話休題。
兄に問題はありそうだが、志田さんも最近情緒不安定であるそうな。
ふむ。蛍ちゃんがぶつかった時も微妙にガラが悪そうな感じになってましたしねぇ。
すぐに何でもないように振る舞っていたが、なるほど情緒不安定な反応に思えますな。
何にせよ、やはり死の原因は兄にありそうな雰囲気。
同じ家の中では逃げ場がないし、本当にストーキングされているのならば大変である。
もし実力行使に出られた場合、逃げるどころか助けも呼べないかもしれない。
予知している赤木兄妹にしてもその事件がいつ起こるか分からないのでは止めにくいし・・・ううむ。
僕が・・・行く。あの・・・兄を・・・見張る・・・
近くになんか・・・居るのか・・・もしれな・・・い。それを・・・倒・・・す。
なるほど。兄が変わったというのならばそれは霊の仕業であるかもしれないわけか。
その原因さえ排除してしまえば事件は発生せず、人死にが出ることもないと。ふむ。
志田さんが言うには、昨日兄に襲われそうになったとのこと。うーむ、これは早くしないと危険な感じですなぁ。
さて、志田家に単独で向かう圭一さん。
幽霊は物質も透過するから部屋にも勝手に上がり込むことができる。実に便利。
その力で志田兄の部屋に入ったわけであるが・・・重度のオタクの割にキレイな部屋ですな。
しかしボードに貼られているのは妹と一緒に写っている写真ばかりというのは・・・こっちの方は正に重度ってことか?
この兄の場合趣味がうんぬんよりも体型のせいでオタク呼ばわりされてそうな雰囲気があるなぁ。フウフウ。
そんな志田兄ですが、圭一さんの見立てでは周りになにも悪いものはいないとのこと。
ふうむ、霊が関わってなくても生者の方が悪意を持つってことはあると思うが・・・今回はどうなのかな・・・?
志田さんが言うには、今日両親が不在で家に兄と二人きりになってしまうらしい。
あの兄とその状態は怖いので蛍ちゃんに家に来て欲しいと述べる志田さん。
ふむ・・・怖いという話は分からないでもないが、昨日今日友達になった蛍ちゃんに頼むことですかね?
事情を知っているということなら他の友達の方が詳しそうであるし、これは何かありそうな気がしますな。
今夜志田家を訪れることとなった蛍ちゃん。
事前に家の様子を見て来た圭一さんに話を聞くが、これといった情報は得られない。
もっと映像的な情報とか欲しいなと考えていたところで・・・圭一さんが頭を重ねてくる。
ほう、これで圭一さんの記憶を見る。擬似体験することができるようになるのか。実に便利だな・・・!!
その力のおかげで志田家の様子を知ることが出来る蛍ちゃん。
志田兄の部屋はキレイに整頓されており、あまりオタクっぽい感じではない。
部屋はその人の鏡か・・・身につまされる言葉ですなぁ。いや、整頓が得意なオタクもいますねんで?
というのはさておき、兄の部屋とは違い荒れ放題になっている部屋がある。
部屋の中のアルバムには兄の写真に攻撃を加えた跡が見て取れる。
となるとここは志田さんの部屋と言うことでしょうか。情緒不安定にも程がありましょう・・・
どれも破ったりキズだらけの写真の中、志田さんが五、六歳ぐらいの頃の写真はキレイなまま残っている。
昔は仲が良かったというが、一体何があってこのようなことになってしまったのだろうか?
圭一さんが見たのは血まみれの志田さんの姿であり、その血が本人のものであるとは限らない。
この話の流れからして、志田さんが兄を殺した時の返り血となりそうな気配であります。
何にせよそれは惨劇であることに違いないし、止めなければいけないわけでありますが・・・一体何があったのやら。
幽霊なだけに死期が見えるとかいう話かと思ったら、圭一さんの力は完全に予知っぽい感じですな。
ハッキリしない予知だけに今回のような勘違いも起きてしまうと。
やっぱり裏を取るために捜査力は必要ってことですな。うん。
それにしても圭一さん、あれだけ荒れた部屋を見ておいてこれといった情報はなかったはないでしょう。
どのぐらい優秀だったのか今一つ疑わしくなってきた圭一さん。兄としての威厳を取り戻すことは出来るのか!?
なんだかそういった意味で応援したくなってきました。頑張れお兄さん!!
第3話:もう一つの兄妹2
(2015年 1号)
クラスメイトとはいえ昨日今日会ったばかりの相手。
ただでさえ忙しい身の上でありますし、他人の家の事情にまでかまってはいられない。
蛍ちゃんの主張はよく分かるし、当然のことだと思います。
しかし兄の圭一さんはそうではない。
頭は良いけどどっか抜けてるとこあるからな。
人一倍正義感が強くて、今どき熱血で優しくて、裏表のない人だったけど・・・
本当にバカだよなあ・・・死んでるのに・・・まだ人を助けようなんて思ってんだから・・・
本当に根っからの正義漢だったわけですなぁ。
そんな圭一さんだからこそ蛍ちゃんを始めとした家族に慕われていた。
放っておくのはちょっと・・・という気になってしまいますわな。これは。
というわけで志田家に忍び込んだ兄の記憶を見せてもらう蛍ちゃん。
確かにこの能力は便利である。悪用も出来そうだが、圭一さんが許さないでしょうしそれは無理か。
というかカンニングするだけなら頭の良い兄がいるのだし、普通に教えてもらえばいいんじゃなかろうか。
それはさておき、志田兄の隣の荒れた部屋について言及する蛍ちゃん。
ああ、やっぱり圭一さん気付いてなかったのか。警官なのに・・・
一応見て回ってはいたけど物置きか何かかと思ったのだそうな。むう。やっぱりどっか抜けてる感じですなぁ。
まあ、年頃の女子の部屋なんてもっと片付いてるものだというイメージがあったんでしょうな。
妹の蛍ちゃんが几帳面で片付いているだけに荒れた部屋が志田さんのものとは繋がらなかったのでしょう。
圭一「下着なんて・・・色わけして整理して・・・」
蛍「ちょっと待て。見たのかオイ!」
さりげなく話して流されている感じはあるが、地味にアウトな行動ですな。何故下着の入った引き出し開けたし。
でも妹が気付いたことに気付けず落ち込むお兄さんは可愛い。メンタル弱いなぁ。
ともかく、ここまでの情報を見る限り志田りかには兄を憎んでいる節がある。
なのに蛍ちゃんには兄が怖いと述べ、今日二人きりになってしまうのでウチに来てくれとも言った。
ここから導き出されるのは・・・やはり蛍ちゃんを何かの証人にしようという考えでありましょうな。
内部進学ではない蛍ちゃんは志田兄妹のことはよく知らないだろうし都合がいいと考えられたと。あり得る話だ。
まさかこの間知り合ったばかりの相手が家庭環境を調べているなんて思いもよらないでしょうしねぇ。
いよいよ荒事が起きそうな雰囲気。
なので蛍ちゃんに協力をお願いしていた圭一さんも、ココから先は我々警察の仕事だと述べて帰らせようとする。
まあそりゃ圭一さんとしては大事な妹を危険に巻き込みたくはないでしょうなぁ。
とはいえ、人間相手には無力な圭一さんだけで事件が解決できるものかどうか・・・
ああ、それ以前に道に迷って志田家まで辿り着けませんでしたか。いやちょっと抜けてるにも程がありませんかお兄さん!!
てなわけで結局戻ってきて付き合ってあげる蛍ちゃんでありましたとさ。お優しい。
これが最初で最後だとか言ってるけど、結局今後もズルズル付き合うことになるんでしょうなぁ。ハハハ。
高校デビューはいいけど学園の女王という表現はどうなんだろうか。
それはさておき、志田家。
両親が不在ということでいよいよ行動に移しだす志田さん。
お風呂上りでタオルを巻いただけの状態。そこから鏡に向けての頭突きで出血。怖ェよ。
兄にお風呂上りを襲われたというシチュエーションにしたいのだろうが・・・怖い怖い。
ともかく凶行を止めるために志田家に急ぐ赤木兄妹。
そんなに兄を殺したいと思うものだろうかと述べる圭一さん。まあ兄妹にも色々ありますわなぁ。
それに今回はやはり悪霊の仕業であった様子。
ドアスコープ越しに覗いてみると確かに志田さんの後ろには悪霊の姿があった。
クラゲのような、顔のパーツがいくつも並ぶ不気味なタイプの悪霊である。
こりゃ撃っちゃっても仕方がないですわな。普通の警官のはずなのに迷わずぶっ放す圭一さんカッコイイ!!
飛び道具もあるし有利かと思ったら、巻き突かれて苦戦する圭一さん。
接触したことにより志田さんのこれまで抱えて来た気持ちを垣間見ることになった様子。
ふーむ、やはり出来た兄がいたことによって色々と比べられてきちゃったみたいですなぁ。
兄に直接原因があったわけではなかろうが、鬱屈の原因、取り除くべき対象と見られるのは仕方のないことか。
そういった長年に渡って溜め込んだ感情に悪霊が付けこんできたって訳でありますな・・・
志田さんの想いの重さに膝を付く圭一さん。
ここでようやく蛍ちゃんも中に入れてもらえることになりました。
必死で悪霊に取り憑かれている志田さんを説得する蛍ちゃん。
自身にもよく出来る兄がいる。いやもう死んでしまったと述べる。
説得の中には志田さんにも共感できる部分が大いに含まれている。
蛍ちゃんも圭一さんのことは好きだが、それでも鬱陶しく思うことはやっぱりあったらしい。
いなくなれと思ったことも正直何度もあったそうな。
それがさ・・・本当に突然いなくなっちゃった。
私達家族はそれからずっと探してる。毎週日曜駅前でビラ配ってさ。警察の捜査が終わっても私達は諦めてはいけないんだ。
だからさ。家族を失うっていうのはそういうことなんだよ。皆がキズを負う。
決してそれは癒えないんだ。どんなに目ザワリでもそれが家族ってもんなんだからさ。
自身の環境を述べ、そして志田さんに思い出させる。まだ志田兄妹の仲が良かった頃のことを。
まだ嫉妬も憎しみもなかった幼かった頃。アルバムの破られる前の時代を。
その結果、兄への憎しみの心が揺らぎ、それに付けこんでいた悪霊の力も弱まる。
悪霊を引きはがした圭一さん。銃を打ち込んでしっかり退治するのでありました。ふう・・・
幼い時は本当に仲の良い兄妹だった。
それがちょっとしたズレ。兄が趣味や勉強に集中し出して疎遠になる。妹はそんな兄に比べられるなどの要素により・・・
誰だってある。ちょっとした行き違いから溝が生まれて、その溝が埋まらないまま憎しみを持つまで行ってしまったりなんてこと・・・
私だって兄キがいなくなればいいって思ったことあるよ。
でも一緒にいれば疑いが消えたり憎しみが薄れたり仲直りすることだってできる。
でも本当にいなくなってしまったらそれももうできないんだ・・・
一度そういう後悔をしてしまった蛍ちゃん。
だからこそ必死に圭一さんを探し続けているわけであるし、こうして一緒にいる時間を結局は大事にしている。
どんな形であれ帰って来てくれ、言葉を交わすことができている。心を通わすことができている。
それは確かに蛍ちゃんにとっては幸運といえるのかもしれませんなぁ・・・
無事に1つめの事件を解決した蛍ちゃん。
しかし次のトラブルはすぐにやってきそうな気配である。
何かやばそうなそばかすメガネ男子に目をつけられた蛍ちゃん。
はてさてどのような目に遭わされるのか・・・気になりますな!!
第4話:恐喝王
(2015年 2+3号)
入学早々大変な事件に遭遇した蛍ちゃん。
ようやく今日から新学期ということになるらしい。ようやくかぁ。
ミッション系の高校は何となくモダンな感じで外国っぽさが出てますなぁ。
さて、蛍ちゃんのクラスを担当する先生、塞田康平さんの挨拶。
バトルロワイヤルのネタは今の高校生に通じるものなのだろうか・・・?金持ちは嗜みに見ているものなのか?どうなのか。
クラスメイトの1人である緑川楓さん。
何やら蛍ちゃんに注目しているようですが、何でありましょうか。
もしかすると圭一さんが見えていたりするのだろうか。ちょっと気になる子ですな。
しかし教室内でも帽子を被ったままなのは如何なものであろうか。許可されてるのか?
ともかく、今日から本格的に学校生活が始まることとなります。
中高一貫の学校なだけに、高校から入った蛍ちゃんは知り合いがいない。まさにアウェイな状況である。
そういう意味では兄が側にいてくれるのは有難く思えなくはないかもしれませんな。
蛍ちゃんはあまりセレブとか好きではなかったらしい。
縁のない人にしてみれば確かにスカした感じに思えるのでしょうなぁ。
そんな蛍ちゃんが金持ちの多い名門校に入る。これにはわけがあった。圭一さんの捜索の件で思い知ることとなったからだ。
同じような失踪事件なのに金持ちの令嬢の捜査が優先される。
そちらとの関係の方が警察にとっては重要だからという理由で・・・
私達は平等じゃないんだ・・・兄キを探すためには・・・私が偉くならないと・・・だめだ。
何とも悲壮な決意を抱いてしまった様子の蛍ちゃん。
弟妹達の面倒を見ながら偉くなるために頑張ってきたわけでありますな・・・
さて、そんな蛍ちゃん。廊下でぶつかって男子生徒に飲み物をぶっかけてしまう。
ふむ、これは前回のラストの流れでありますな。
何だかやけに必死に向こうに行けと怒鳴る天パそばかすメガネ男子。
この時点で怪しいとか思うのはさすがに穿ち過ぎだろうし、無理があるでしょうなぁ。
さて、次の休み時間。コミュ力の高い蛍ちゃんは早速友達ができそうな感じだったりする。さすがですなぁ。
しかし先の休み時間で男子生徒にお茶をかけたことを話すと友達になりかけていた子たちの態度が急変する。おや。
・・・赤木さん・・・気をつけた方がいいよ・・・?
ふむ?やはりあの男子生徒には何かあるようですな。
まあサブタイトルからある程度の推測はつきますが・・・厄介なことになりそうだ。
更には目だけが異様に巨大な霊の姿も見受けられたりしているとのこと。うーむ、前途多難。
昼。学食で食事している蛍ちゃん。250円でも高く感じてる辺りが何とも。慎ましいというべきか何というべきか。
それはさておき、その食事の場に先程の男子生徒が現れる。
イヤな態度をとったお詫びにとケーキをおごってくれるそうだ。ほう。
男子生徒の名前は見場創太。ふむ、一年生でありますか。
中高一貫の学校なだけに一年生であっても周りに知られた存在がいる。
この見場は良くない方に知られた存在のようでありますが・・・はてさてどういう奴なのか。
それにしても目立つゴミつけて歩いているもんだな。
強引な誘いを断り切れず、昼休みに校内を案内してもらうこととなる蛍ちゃん。
それらが終わったところで志田ちゃんと会う。
出会いは色々とアレでしたが、一つの事件を経て随分と仲良くなった感じのある2人。
共に兄がおり、その兄に対しての想いも似た部分がある。仲良くなるのは必然であったかもしれません。
そんな志田ちゃんも、あの見場という男には気をつけた方がいいと言ってくれる。ほう。
何でも中等部の時はイジメられていたのだが、ある日突然立場が逆転したらしい。
イジメてた側は転校まですることになったそうな。ほほう・・・
更には見場のいるクラスは誰も見場に逆らえないというウワサがあるのだそうな。
うーむ、聞けば聞くほど危険な感じが漂ってきますなぁ。そりゃ関わりたくないという態度にもなりますわ。
高校生活が始まって一週間が経過。
一部とは仲良くなったが、一部の生徒は蛍ちゃんを避けている様子。
その差はやはり見場のことを知っているかどうかなんですかねぇ。
円滑な高校生活を送るにはどうにかしたいところでありますが・・・
蛍ちゃんの見る限り、見場には人が恐れるような側面は見えない。むしろ卑屈に思えたりするらしい。
しかしその恐ろしさはすぐに思い知ることとなった。
生徒指導室に呼び出される蛍ちゃん。
何でも見場をからかいイジメたなどという報告があったらしく・・・ハア!?
自宅謹慎を命じられることとなった蛍ちゃん。優等生を演じて奨学金を狙うはずが・・・これは手痛い。
恐喝王の異名をタイトルで与えられている見場。
単独でゆすりをかけてくるのならともかく、先生を使ってくるとは・・・いやはやこれは・・・
入学早々という学校からの信用を築けていない状態でのこれは非常にマズイ。早期の解決が望まれますな。
第5話:恐喝王2
(2015年 4+5号)
いきなり自宅謹慎を申しわたされる蛍ちゃん。
どうやら見場に嵌められた感じでありますな。
必死に弁解をしようとする蛍ちゃん。しかしその裏でしっかり被害者を演じる見場。
うーむ、これは厳しい。じっくりと自分がなにをしたか考えたまえとか言われてもなぁ。蛍ちゃんボーゼン。
これか・・・見場が皆に恐れられていた理由・・・
弱々しい体格。卑屈な態度。知らなかったけど重い病気を抱えているとか・・・
自分の全てが奴の武器なんだ・・・
大人に対しては同情を呼ぶプロフィール・・・誰も見場を疑いもしないのか・・・
なんてこった・・・誰も見場に逆らえないわけだ・・・
周りの態度がよそよそしくなった原因を身をもって知った蛍ちゃん。気付くのが遅かったですな。
そんな蛍ちゃんに話しかけてくるのは担任の塞田先生。
ここで先生から見場について詳しい話を聞ける。
どうやら見場は以前TVに出たことがあるらしい。重い病気に負けず頑張る学生として。
その結果、学校の上の連中は皆、見場の味方をするようになったらしい。ハハァ、そういう話ですか・・・
オレは・・・完全には信用していないが・・・
赤木とはまだそんなに長い付きあいではないがそんなことをするとは思えない・・・
オレは信用してるから、今は耐えてくれ赤木。
そのように述べる塞田先生。
ふうむ。この発言自体額面通りに受け取っていいものかどうか。
何となく疑心暗鬼が生じてしまいそうで嫌ですねぇ。
普通にいい人な可能性もあるが・・・さてはて、どっちだろうか。
ともあれ特待生を狙う蛍ちゃんにしてみればこの事件はマズイ。内申書にキズがつきかねない。
どうにかしないといけないと考える蛍ちゃんに圭一さん、例の巨大な眼を持った人影が気になると語り出す。
ふうむ、これが見場についていた悪意のようなものなのだろうか?
名前からしてよく見てそうな感じですしねぇ。いやさすがにその推測は安易すぎるか。
自宅謹慎に入る前に聞き込みに入る蛍ちゃん。
志田ちゃんを頼りに生徒を、塞田先生を頼りに教師側の話を集める。
塞田先生によると学校では校長派と教頭派に分かれている。その教頭派の1人が見場から相談を受けた形となっているそうな。ほう。
うーむ、学内の派閥争いですか。普通、一般生徒が知るようなことでもなかろうが・・・ドロドロしてますなぁ。
教頭派はマスコミとも仲が良いらしく、見場のドキュメントにも一枚かんでいる様子。
ふーむ、この件が解決すると教頭派とやらに睨まれることになりそうですなぁ。面倒な話だ。
さて、生徒からの聞き込み。
どうやら見場ははっきりと恐喝を行っているらしい。
ごく一部の成績を気にしてる気の弱そうな人を狙い、内申書にキズをつけたくなければとゆすっているのだそうな。おやおや。
気の弱い感じは全くしないが、内申書にキズをつけたくないのは正にその通りな蛍ちゃん。ヤバイですなぁ。
校内で見場はかなり恐れられている。それはそうでしょうな。
更に、校内の色々なところにカメラを仕込んでいたりする。
なるほど。このカメラの前で自分にちょっかいをかけるように仕向け、証拠画像を作っていたわけですな。
前回蛍ちゃんが髪の毛のゴミを取ってあげたのも証拠画像を作るための罠だったわけか。なるほどねぇ。
さすがにあんなにデカイゴミつけて気付かないことはなかろうと思ったものですよ。うん。気付かないことないよね?
見場としてみれば貧乏な蛍ちゃんをゆすっても金銭面的な満足はできますまい。
となればやはりもっと肉体的な要求を考えたりするわけだろうか。そんなことされたら本当に圭一さん憤慨しちゃいますよ。
小さい頃の蛍ちゃんに、大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになると言われた圭一さん。
もちろん本気のものと受け取ってはいないが、その言葉はずっと記憶していたりするという。おやおや。
何とも妹のことが心配で仕方がない兄。蛍ちゃんに転校を勧める。
ふうむ、圭一さんの気持ちは分からないではないですが・・・このまま引いてしまうのはどうかなぁ。
蛍ちゃんもなにもせず負けるっていうのもと乗り気ではない。
色々と聞いて回ったんだけどさ、昔はあんな奴じゃなかったんだ。
本当に気が弱くて、本当にイジメられてて・・・でも普通の子だった・・・
それがある日突然、それが武器だと気付いた。今まで持っていた物すべてが。
見た目の弱々しさも引っ込み思案な性格も。重い病気を抱えていたこと。
すべてが武器であり利用できる力だと気付いた。力を持てばそれを使うのは当然だ。
彼はそれを最大限に使い、誰もが恐れる存在にまでなったんだ。
イジメられてた境遇には同情するし、それに対しての反撃を行うのは真っ当な行為と思える。
しかしそれを今度は攻撃の手段に使ったりするのでは擁護のしようもない。
力を過信する者はその力に足をすくわれる。そう述べた蛍ちゃん。何やら考えがある様子。ある程度汚い手を使うと言い出す。
女の武器っていうかな。ま、色々と・・・
そのようなことを言いだす蛍ちゃん。さてはて何をするのだろうか。
とりあえず見場を呼び出す。
そして学校でこれ以上立場が悪くなるとマズイ。もう許してください。なんでもしますからと述べる。ほう、なんでも・・・
この発言に色々と揺さぶられたのか、弱々しい態度を捨てて強引に家へと連れて行こうとする見場。おやおや。
どうやらしっかり罠にかかってしまったみたいですねぇ。一体どのような罠が待っていることか・・・
どうやら電車に乗るようですが、痴漢冤罪でも仕立てあげたりするのだろうか?
確かに上手く行けば学校での立場もなくなろうが・・・やりすぎると社会的な地位も完全に無くさせてしまいそうで怖いか?
何にしても蛍ちゃんの女の武器・・・色仕掛けに期待したいところであります。
第6話:恐喝王3
(2015年 6号)
恐喝王の姦計によりイジメの加害者に仕立て上げられた蛍ちゃん。
どうにかこの現状を打破するために罠を仕掛けることとした。
見場は脅迫で私の体まで要求してくるだろう。
その様子を撮影し、奴の悪事を暴くのである。しかしうまくいくかどうか・・・
狙いとしては予想通りの流れ。確かにうまくいくかどうか分からない危うい作戦でありますなぁ。
そりゃ圭一さんも心配で胸騒ぎがしますわ。
どちらかというと嫉妬的なものが入ってたりするんじゃないかと思えたりしますが、どうなんでしょうかね?
さて、例の一つ目の怪物。
見場の近くで何度も目撃されているがどうやら見場に取り憑いているわけではないらしい。
全く無関係な存在ではなさそうだが・・・とりあえず怪物関係は圭一さんに任せるしかないですわな。
電車の中はそれほど混みあっていない。
なるほど、これでは痴漢冤罪を仕込むのは難しいか。
席が空いているのにわざわざ立っている見場。上から目線で脅すためにそうしているのだろうか?
しかし残念ながら蛍ちゃんに言わせれば迫力がない様子。
自分は強者であると語ってはいるが・・・基本的にもやしっ子っぽい感じですからねぇ。いや蛍ちゃんが少し変わってるのか?
ウチの取引き関係は荒らくれ者が多いからなあ・・・
ああいうのと一緒に育っちゃってると色々マヒしちゃうんだろうか・・・
育ちのいい子が多そうな聖マルス学園の生徒とはやはり一味違った感じの蛍ちゃん。
学園生活を楽しむ部分ではさておき、こういうところでは役に・・・立たなくもないですなぁ。
蛍ちゃんから目を離して怪物を追う圭一さん。
まあある意味本人より頼もしいですからねぇ蛍ちゃんは。
自身にできることをやるのが一番だと思われる。
だが、誘われた挙句に目に取り込まれてしまう圭一さん。おやおや。
しかし・・・ここ・・・は。見場・・・見場の記憶の中か・・・なぜ・・・奴はここに・・・
怪物の力によってか見場の過去を見る圭一さん。
中学生の頃、イジメを受けていた見場。
うーむ、塞田先生はそれほどのイジメじゃないっぽいこと言ってたが、これは結構なイジメられ方だなぁ。
というか金を脅し取っているようでは転校させられるだけでは生温く思えてしまいますぞ。
イジメられているけれども母親に心配かけまいと振る舞う見場。
父親は息子とは違って底抜けに明るい。
幸せそうな家庭であるが、子供の性格は別に両親に似るってわけでもないですしねぇ。
両親と大きく違う性格だからこそ悩みが深くなることもある。
父さんだけではない。母さんも学校の連中もなぜこんなに幸せそうなんだろう。
ネットにいる連中は不幸自慢ばかりしているが怪しいものだ。
自分の居場所がわからない。まるで一人だけ海の底にいるようだ。
自分の居場所を探す。分かる気のする悩みですが、こればかりは何ともならないことが多いんですよね。
いい出会いがあれば一番なのであるが・・・ううむ。ネットの不幸自慢は確かに話半分に聞くのが良さそうですやね。
僕は頭も良くないし体も弱い。顔もこんなだ。多分生きててもこれ以上いいことはないと思う。
父さん、母さん、ごめんなさい・・・僕は出来そこないです。
そう呟いて首を吊る見場。うーむ、何ともはや・・・
この時見場創太は一度死んだ。しかし奇跡的にロープが切れて一命をとりとめる。
同時に心にある変化が起きたらしい。彼の心は・・・以前と違う物になっていたのだ。
善意と悪意の二つに分かれてしまった見場の心。
悪意は体を得て、善意は体を失ってしまった。
そしてその時、悪意は自分の武器に気付いたのだという。恐喝王となったのはそれからということですな。
体を追い出されてしまった善意はそれを見ていながらも何もすることができなかったそうな。
ここまでの情報を知った圭一さん。
確かに一つ目の怪物の目の奥には見場の顔。救いを求めて涙を流す顔があった。
ふーむ、こんな顔をされては助けないわけにはいかないじゃないですか。
という感じで事件の真相に迫っている圭一さん。
それに対し、人気のない所に連れ出されて手錠をかけられている蛍ちゃん。あれ?
どうやら作戦は見場に見破られていたらしい。さすがに恐喝する人間なだけあり、そういう罠も想定済みであったか。
で、人気のないところに連れ出して何をするかと思えば・・・
オレ一度さ、おもいっきり人を殺してみたかったんだ。
悪意の塊にしてもこれはさすがに程がある発言。
わざわざこんな可愛い子を・・・いやいや、誰であってもそんなことはしちゃいかん。イカれてると言われても仕方がない。
腕も封じられているし絶体絶命の状況。
かと思いきや、見場の一撃を足で止める蛍ちゃん。
スカートであろうが気にせず放たれる蹴り。うーむ、本当に逞しい子でありますなぁ・・・!!
相手が悪意満点であってもやっぱりもやしっ子ですからねぇ。
腕を封じられているぐらいがいいハンデなのかもしれない。
この窮地さえしのげば圭一さんがどうにかしてくれそうな雰囲気ですし、解決は近そうですな。
善意を取り戻した見場が今後どうなるのか・・・気になるところです。
第7話:恐喝王4
(2015年 7号)
見場の善意に連れられて歩いていく先は蛍ちゃんのいるところ。
悪意の見場がいるところに向かっているのでしょうが、いいタイミングですな。
まあ、救いに行かなくても意外と大丈夫そうな蛍ちゃんだったりするわけですが。
まさかの別アングルによる後ろ蹴り迎撃。
回を跨いでこう来るとはなぁ・・・やりおる。
基本的に体が弱い見場と荒くれ者のオジサン達に色々習ってきた健康的な蛍ちゃん。
手を封じられているぐらいではハンデにもならない感じですなぁ、こりゃ。見場は飛び道具でも用意しておかないと。
ともあれ見場の善意が登場したことで逃げに入る悪意。
悪意の方は善意が見えるわけではないようだが、嫌な予感はする様子。ふむ。
必死に逃げる見場であるが、手を封じられている蛍ちゃんにもあっさり追いつかれてしまう足の遅さ。
うーむ、いくら悪意がある人間は手加減がなくて怖いと言っても、これだけひ弱ではなぁ・・・
しかし蛍ちゃん、志田ちゃんの時といい体当たりしまくりですな。
倒れた見場の抑え込む。そしてそこに善意が入っていく。
責任を取らせるにもまずは心を戻してからってことでありますな。そうでなければ本当の反省なんて出来はしますまい。
人間とは善意と悪意が争い始めて人間となる。見場創太はやっと人間に戻ったのだ。
その複雑さ、葛藤こそが人間らしい心でありますわな。
しかしこの善意と悪意の組み合わさった姿は・・・特撮の怪獣のワンシーンみたいに見えますな。
夕日をバックに立つ兄弟みたいな感じで絵になるわぁ。
どうでもいいが、衝撃で圭一さんの帽子が飛んだ時、毛がない!!とか思ってしまった。当たり前だった。
人間の心を取り戻した見場。
もちろん悪意が今までやって来たことは理解している。
自身のやってきたことを省みて涙する見場でありました。おやおや。
この少し前に手錠が外れていた感じの蛍ちゃん。おや?と思ったら自力で外していたらしい。
映画でよくやるのをマネたとか言っているが、関節を外したりしたのだろうか?それも荒くれ者のオジサンに習ったのか?
一体何者なんだ荒くれオジサン・・・!!
それはさておき、見場が改心したことで事件は一件落着。
結局塞田先生と志田ちゃんは今回活躍することは無かった感じでしたな。
うーむ、塞田先生には何か有りそうな雰囲気があったのだが・・・いや、まだ分からないかな。
さて、蛍ちゃんのイジメの疑惑を晴らすために自分のウソを教師に告白しなければならない見場。
それは今まで味方だった大人達の顔にドロを塗ることになりかねない危険な話である。
ヘタに追及されれば今までのウソを全て告白しなければならなくなる。
彼にその局面が耐えられるか・・・私が彼の立場だったとしたら・・・
したたかそうな蛍ちゃんだと上手く立ち回ることを考えそうですなぁ。
人は良いので負債は抱えてしまうけど、こういう場面での立ち回りは上手そうである。
対して見場。そういう立ち回りはいかにも苦手そう。思い悩んで暴挙に出るくらいですからねぇ。だが、だからこそ・・・
私が彼の立場だったとしたら・・・うまく立ち回るため計算するだろう。
大人達の顔を立て自分の損を減らした上で罠にハメた生徒達の名誉を回復させる方法を。
私にはそれができる。昔から大人達相手にうまく立ち回るのは得意だった。
でも見場君は・・・無器用に全てぶちまけてしまうんだろう。そのせいで自分の立場が最悪になるのもかまわずに・・・
なんという勇気だ・・・人の善意とはこんなにも勇敢なのか・・・
無器用だからこそ、自分に出来る精一杯の方法で責任を取ろうとしてしまう。
そんな見場君を見て自身を卑怯だと感じてしまう蛍ちゃん。
ふうむ、そう感じることが出来るのであればそれもまた立派なことだと思いますけどね。
事故を省みて批判できる。立派なことだと思いますよ。うん。
圭一さんの言う通り、これは見場君のためになることでもありますし・・・あまり気に病まないで置きましょう。
自己の・・・責任を・・・とる・・・ことで、人は・・・成長・・・する。
彼は・・・人として・・・成長する・・・ことを、選んだん・・・だ。
真面目な圭一さんらしいお言葉でありますな。
まあ、確かに今回の件で成長することは出来たのではないかと思えます。
見場君もあまり酷いことにはならないでおいてくれるといいですなぁ。
恐喝王としての悪評は広がっているだろうし、今後の学園生活は大変かもしれませんが・・・ううむ。
さて、見場君の件とは別に他のことを発見した蛍ちゃん。
圭一さんの警帽が脱げた時に目撃したのはその後頭部。陥没していた。誰かに殴られたかのように・・・
あれが死因だとしたら・・・兄きは誰かに殺されたんだ・・・
兄きは気がついたら森の中にいたと言っていた。殺されて森の中に埋められたんだろうか・・・
いったい誰が!なんで兄きを・・・!物取りで警官を襲う奴なんかいない。
なぜ捜査は中断されたんだ?なぜ兄きは殺されなければならなかったんだ!?
圭一さんは誰かに殺された。
捜査が中断されたのも何かの手が回ったのかもしれない。
うーむ、陰謀めいて来ましたねぇ。何か知ってはいけないことでも知ってしまったのだろうか?
真面目な警官なだけに買収も効かないと見て殺された。有り得そうな話で嫌ですなぁ。
どうにか真相を究明したいところであります。
兄妹 〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜 2巻
第8話:兄の死のナゾ
(2015年 8号)
兄に帽子を取ることを促す蛍ちゃん。家に帰ってきたなら帽子ぐらい取りましょうってことですやね。いや違うか。
でも取れるなら取ってもいいんじゃなかろうか。でも被ってた方がバランスよく見えるし。うーむ。
それはさておき、陥没した後頭部を再度確認する蛍ちゃん。
圭一さんの方は陥没することになった原因は全く覚えてない様子。ふむ。
ならばと圭一さんの記憶を読み取るために頭を入れてみる蛍ちゃん。
何となく表情が悩ましげに見えてビックリする。迫られた圭一さんもビックリしたことでありましょうな。間違いなく。
とはいえ都合よくその時の記憶が見えるわけではない。
あれは圭一さんが意識してないと駄目なのだろうか?
まあある程度の指向性は持たせないとねぇ。それ以前に幽霊のデータとなるとまともなものにはならないか・・・
どうでもいいが可愛い座り方してるな圭一さん。ていうか座れるの!?
それはさておき、一連の流れで圭一さんも少し思い出せたことがある様子。
自分が殺された日のこと、確か11人の男が訪ねてきたと圭一さんは語る。そしてその内の1人は獣だったと。
ふうむ。11人の謎の被疑者たちか。その獣が犯人なのでありましょうか・・・?
幽霊となった圭一さんとしては生きている人たちの日常風景はとても遠いことに思える様子。
それが寂しくてたまらない様子の圭一さん。
うーむ、幽霊が蛍ちゃんに寄って来たり声をかけるのも無理のない話ということなのかなぁ。
赤ん坊や弟妹の世話。工場の人たちへの差し入れ。学校の授業の復習。
買い物や家事、友達付き合いなどそれら全てをマルチタスクで全同時進行してみせる蛍ちゃん。す、凄いな。
しかしこれまでは上手く行っていたのだが、ここに幽霊事件のことまで混ぜるとなると無理が生じる様子。
うーむ、片手間に解決できるほど簡単な話じゃありませんものねぇ。
しかしだからといって放っておいていい話ではない。
霊が見えることもあり、こちらが放置しようとしても向こうが放っておかない。
一つ目の猫がもたらす「悪運」。"不幸な偶然"によりアメを喉にひっかからせる節ちゃん。また酷い目に遭ってるなぁこの子。
そんな節ちゃんの窮地を救ったのはなんと志田ちゃんに憑いていた例のクラゲ。
志田ちゃんが変化したことにより悪意を持った例が善きものに変わったというのだろうか?そういうこともあり得るのか!?
というか思いっきり銃撃されてたけど滅びてなかったんですな。幽霊同士の戦いは難易度が高い。
油断もスキもない・・・まるで戦場だ。
人を殺そうとするもの。それを打ち倒すもの。そんなものが山程いるのか?この世には・・・
死者も生者も・・・悪意も善意も意志も運命も。私にはそれが形を持って見えてしまうのかもしれない。
そしてそれらは時にぶつかり、戦ったり殺しあったりしている。その結果がこの人の世界なんだとしたら・・・
その考えから、兄である圭一さんにも死者や悪運の形が見えたのだろうかと推測する蛍ちゃん。
11人の中の1人が獣に見えたのはその"殺意"が姿となって現れたのではないかと考えるわけですな。
仮説としてはスジが通りそうだけど、それ以上のことは分かりませんなぁ。
やっぱり私は調べなきゃならない。
色々なことをしていても結局そこに行きついてしまうんだ。
私は兄の失踪の謎を解き、犯人を見つけなきゃならない。そうしないと私は自分の人生を始められないんだろう。
難儀な性格ではありますな。もう高校デビューとか言っている場合ではないか。
まあ憂いを残したまま楽しめるような子ではなさそうですしねぇ。仕方のないことでありますよ。
なるべく早く解決し、残りの時間で高校生活を楽しんでいただきたいものであります。
そんな蛍ちゃんに早速トラブル。今度は家の問題。
なんでも工場の資金、お金を持ち逃げされたとか・・・それはえらいこっちゃじゃないですか・・・!!
学校規模から大きく外れた話でありますが、これはどうなるのか。警察は頼れるのか。気になるところです。
第9話:初恋と殺人装置
(2015年 9号)
僕の名は真島慎一。今年高校一年。赤木興業でバイトをしている。
バイトといっても手伝いくらいのもので、親父が働いているからそのつきそいくらいのものだが・・・
手伝い始めて一年くらい経つ。友達にはなんでそんなキツそうな仕事を手伝ってるかと聞かれるが・・・
幼なじみのあの子がいるから。赤木蛍。僕は彼女にベタボレなんだ。
何やら突然甘い話が飛びこんできました。初恋かね少年。
小学校からの付き合いとなると10年近くになりそうだが、つかず離れずの距離でいるという。
うーむ、外見からしても頼りなさげというか、へたれな感じがとてもするぞ・・・
蛍ちゃんが頼もしい子であるだけに余計頼りなさげに見える。
慎一くんは公立高校に進み、高校からは離れ離れになってしまった。
のでバイトをすることで会うチャンスを増やそうとしているらしい。涙ぐましい。
告白とかはしなくても今の関係が続くと思っていたらしいが・・・
蛍ちゃんは可愛いんだし、そんな余裕持ってちゃ駄目でしょ!!
そんな青春話はさておき、前回のラストの切羽詰ってそうなお話。
どうやら会計士の実山さんが赤木興業の資金を持ち逃げしたらしい。なんと・・・!!
兄の生前から会計をやっており、信頼の熱かった様子の実山さん。何故こんなことになったのか。
理由はどうあれ、このままでは赤木興業の存続にも関わってくる。重大事件だ。
そんな中、慎一くんを目撃する圭一さん。どうやら一目で蛍ちゃんにホレてることに気付いた様子。
十年早い・・・ぞ。少年・・・
すっかりシスコンを拗らせている様子の圭一さんでありました。
むしろ十年告白もせずにいたから今の状態だというのになぁ。酷いことをおっしゃる!!
ともあれ今は資金持ち逃げの件についてである。
社員に事情を説明し、このまま実山さんが見つからなければウチは倒産だと告げる赤木父。正直なことですな。
その情報を受け、慎一くんから実山さんについての情報が蛍ちゃんにもたらされる。
え?母ちゃんと実山さんが一緒にいるところを見た!?
これは思わぬ情報でありますな。
赤木母は昔美人で結構もてていたらしい。が、圭一さんの不幸もあり、今は苦労している様子。
会計士の実山さんが金を持ち逃げしたことに母が関わっている・・・可能性は無きにしも非ずであるが・・・ううむ。
ここですんなりとそんなことないと否定しない辺り家族の情としてはどんなもんなのだろうか。
探偵らしく真実を追求するのが第一という考えなのかどうなのか・・・気になるところですな。
さて、何にせよ実山さんを見つけないと話は進まない。
なので会計事務所へと直接向かうこととする。
契約した被害者を装うため、慎一くんに大人の変装をさせる蛍ちゃん。何だか楽しそうですな。
さて、会計事務所には所員が複数いる。
その内の一人、貝塚俊雄の電話に実山さんが出て・・・何やら遺言めいたことを言いだす。
自分の責任だから責任を取る。この言葉からすると自殺に繋がりそうでありますが・・・はてさて。
所員は表に被害者たちが詰めかけているので外には出られない。一応警察には電話しているようだがどうなるか。
ともかく圭一さんの力でその情報を得た蛍ちゃん。直接家に向かうこととする。慎一くんは放置で。おやおや。
さすがに警察の動きは早く、先に到着している。が、中に踏み込んだりはしない様子。
その点では自由に中に出入り出来る圭一さんの存在はとても大きい。
しかし素通りできる代わりに物理的接触が出来ない圭一さん。
それ故に実山さんの部屋で目撃することとなった殺人現場に関しても止めようがない。これは・・・殺人・・・装置・・・!!
蛍・・・止めてくれ。蛍・・・!!
命を奪われる現場にいながら止める術を持たない圭一さんの悲痛な叫び。
しかし蛍ちゃんは傍にはおらず・・・ううむ、これはマズイ感じでありますなぁ。
単純な持ち逃げではなく、殺人装置を用いた犯罪へと発展した本件。
探偵らしく解決できるかどうか。殺人装置のことを知っているだけに解決はしやすそうですが、はてさてどうなりますか。
第10話:初恋と殺人装置2
(2015年 10号)
命が・・・消えた。実山隆生は・・・死んだ・・・殺され・・・た。
圭一さんの目の前で行われる装置による殺人。
止めたくても止める術を持たない圭一さん。その無力感と絶望感はいかばかりか。
眠らされてワイヤーを巻き取り窒息。
それほど時間のかかるものではなく、蛍ちゃんを呼びに行っても間に合いはしなかったでしょうね。
この工作はおそらく自殺の偽装と他殺とバレた時に疑われないためのアリバイ工作と思われる。
となれば、契約者との対応に追われてココに来ることができない会計事務所の社員たちが怪しいこととなる。
社員は4人。この中に金を横領し、社長に罪を着せて殺した人間がいる。
そいつを捕まえなければ赤木興業のお金も取り返せない。逃がすわけにはいかない。
殺人装置を回収するために犯人はここに来ると圭一さん。
なるほど。犯人が来たところで匿名で通報すれば現場でお縄に出来るかもしれないわけですな。
というわけで張り込みを行う蛍ちゃん。だが、なかなか犯人は現れない。
そんな中、殺人があったことを知った蛍ちゃん。妙な気分になっている様子。
人の命の値段。お金のために人を殺せるのなら値段の相場があるのではないかと言いだす。
だったらさ、お金払えば命も返してくれたらいいのにね。そうすれば・・・兄きだって・・・
同じお金を払っても叶うことのない望み。
命を消すことは可能だが、同じ命を返すことは不可能である。
だからこそ命とは尊いものでありますが・・・失われた時の悲しみもそれに応じて大きくなるわけですな。
さて、事務所に張り付いていた慎一くんであるが、そろそろ蛍ちゃんと合流しようと動き出す。
そんな中、会計事務所員の一人である貝塚俊雄も同じ方向に行こうとしている様子。ふむ、この男が・・・?
一方、蛍ちゃんの方にも動きがある。
犯人を待ち伏せていたのに、現れたのは何と女子高生。しかも蛍ちゃんと同じ制服を着ているという。
というかこの子、クラスメイトじゃないですか。
前に蛍ちゃんのことを気にかけている感じの描写がありましたが、ここで出てくるか。
ああ、新入生の中で死ぬ人間が出るという呟きを聞きとがめられていたのか。何ともいい耳をしていることで。
そして見事に蛍ちゃんを不審人物として追い込んでいくその手際。何者であろうか。
マルス学園一年、緑川楓。探偵さ。
なんと探偵!!まさか本当の探偵が出てくるとは・・・驚いた。
しかし住所の検索などはさておき、ドクロのヘアピンの指摘はある意味されて当たり前ですぞ蛍ちゃん。
ウソから入るとボロが出やすくなるという好例ですな。
犯人とは関係ない相手に追い詰められる蛍ちゃん。
そうこうしているうちに犯人がマンションにやってきてしまう。
蛍ちゃんは動きが取れないので圭一さんに追ってもらうこととなりましたが・・・さて、どうなりますか。
どうやら楓ちゃんのイトコも金を持ち逃げされた為、独自に調査してここに辿り着いたらしい。
さすがに殺人が行われたなんてことは知らないでしょうが・・・
楓ちゃんの追及を上手く躱せない蛍ちゃんであったが、ここで慎一くん到着。上手いこと割り込んでくれました。
さりげなく手を握ったりもするし、なかなか侮れない少年でありますな。
ともあれ、楓ちゃんも蛍ちゃんが自力でここに辿り着いたことに気付いた様子。
何やらライバルめいた関係になりそうな雰囲気ですが・・・さてはて。
さて、マンションにやってきたのはやはり貝塚俊雄。
そういえば実山さんと電話が繋がったと言ってたのもこの男でしたな。
というわけで、匿名で通報を行う蛍ちゃん。これで上手くすれば警察が押さえてくれるでしょう。
しかし考えてみればあの探偵女こと楓ちゃんはまだマンション内にいる。
それどころか現場で二人が鉢合わせする可能性もあったりして・・・マズイ!!
その予感は的中。実山の死体を発見した所で貝塚に襲われる楓ちゃん。
特殊警棒など最低限の護身グッズは装備していたようだが・・・抑え込まれると厳しい。
まったく、なんでこんな所に来たんだ。おかげで余計な殺人までするハメになったぜ。
1人殺したのならば2人殺すのも同じということだろうか。
偽装していた最初の殺人と違って、足の着きそうな殺し方であるが・・・まあ、手段を考える余裕はないか。
何にせよこのまま殺されてしまうのはいけない。蛍ちゃんが早く到着することに期待したい。
慎一くんは絶賛放置中であるが・・・まあ、仕方がないよね。うん。耐えろ少年。
第11話:初恋と殺人装置3
(2015年 11号)
どうやって鍵を開けたものか、事件現場に入り込んだ楓ちゃん。
死体を発見したのはいいが、犯人である貝塚に襲われてしまっている。
さすがにこの体勢になると体格差を覆すのは難しいですなぁ。危ない危ない。
今にも絞殺されそうな楓ちゃん。どうにか間に合った様子の蛍ちゃんは助けに入る。
速度をつけて得意の体当たり・・・ではなく、肘を突き出して貝塚のコメカミを打ち抜く。こ、これは強烈だ・・・
この辺りも荒くれ者のオジサン仕込みの技術でありましょうか。怖いワァ。
しかし体重が足りなかったのか、起き上がる貝塚。
どうにか楓ちゃんを助けることはできたが、まだ元気なこの男をどうにかしないといけない。
そんな貝塚に取り憑いているらしき霊の姿は・・・複数のクモ。
うーむ、これはキモイ。ただのクモならまだしも顔付きとあってはさすがに怯まざるを得ない。
一体一体は強くなさそうなのだが、数の力により抑え込まれる圭一さん。おやおや。
楓ちゃんに続き、蛍ちゃんのことも実山の愛人か何かと思いこむ貝塚。
確かにそれなりの金は持ってそうだけど、そんなに何人も愛人を抱え込めるもんなんですかね?
まあ、今の貝塚は正気を失っている感じでありますが。そのおかげで動機についても口走ってくれる。
田舎に初恋の彼女がおり、一緒に上京してきたという貝塚。
結婚するつもりだったのだが、しばらくしたら小金を持ったオッサンの方に行かれてしまったらしい。
なるほど。それで金さえあればという妄執に囚われることになったわけでありますな。
ついでに赤木興業について、いや、蛍ちゃんの母である赤木真知恵についても教えてくれる貝塚。
どうやら赤木真知恵は殺された実山の初恋の人であったらしい。ほほう。
実山は猛烈にアタックしたらしい。離婚したばかりだったしな。
赤木は表面上実山に話を合わせ優しくしていた。実山はその気になっていたが――
ある時実山はそれは全部演技で、赤木は実山のことなど全く覚えていなかったことを知ったんだ。
奴は怒ったね。男の純情を踏みにじられて。
ほう、それで実山は赤木興業を潰すことを決めたと?
貝塚が殺しを行わなくても帳簿操作などで赤木興業は危なくなっていたわけでありますか・・・
で、貝塚は同じ操作をして他の会社からも金を引き出し、その責任を実山にとらせればいいと考えたと。ふうむ。
どいつもこいつも間の抜けた奴ばかりだ!こんな時代好きにやった者の勝ちだ!
皆そうさ!金のためなら・・・人をキズつけたって許されるんだ・・・
顔を膨らませながらそう語る貝塚。
涙を流しながら語っている辺り、本心というよりはやはり悪霊に付けこまれている部分が大きいんですかね。
初恋の人との破局の悲しみが、金持ちへの怒りに付けこまれる・・・何とも悲しい話である。
姿を現した本体。それを撃ちぬく圭一さん。
圭一さんの銃は現実世界には影響を及ぼさないし、貝塚本人を傷つけることはないって話ですな。絵面はさておき。
どうにか今回の事件を引き起こした悪意を片付けることは出来た。
貝塚も気を失ったようだし、無事に切り抜けることができたようですな。
通報した警察が来たため、楓ちゃんを部屋の外から出して立ち去る蛍ちゃん。
思うのは今回の事件の発端ともなった初恋について。
色々経験して成長して大人になって。はるか昔のことのハズなのにどこかにトゲのように引っかかっている。
いつかそれが予期しない形で自分に影響を及ぼす。
そんな初恋の経験が・・・どうやら蛍ちゃんにもあったようで・・・?
思い出して照れたことを恥ずかしがって圭一さんに当たる蛍ちゃん。何とも可愛らしい。
しかしこの人物は誰でありましょうか。少なくとも圭一さんでも慎一くんでもなさそうでありますが。
その慎一くんの初恋の相手はもちろん蛍ちゃん。果たしてこの恋はどうなることやら・・・
さて、気絶していた楓ちゃん。警察に関係者がいたらしく、面倒なことにはならなさそうである。
しかしどうやら楓ちゃんに目をつけられた様子の蛍ちゃん。こっちは面倒なことになりそうですなぁ。はてさてどうなりますか。
第12話:探偵女と病院と殺人
(2015年 12号)
緑川楓ちゃん。7歳の頃には既に推理で周囲を驚かせていたという。
この年でIQ140とは・・・天才!まあ、小さい子のIQの高さは早熟さを意味している感じな気はしますけどね。
成人になる頃にはただの人になっているかもしれないわけですが・・・そこは個人の努力次第ですな。
緑川一族は代々警察の家系だ。いつの時代も弱い人達を守り、悪を追ってきた。
緑川宗達はその中でもひときわ輝く。戦後混乱期の様々な悪と戦った元警察官の名探偵として名高い――
楓ちゃんの帽子は祖父から引き継いだトレードマーク。
尊敬するおじいちゃんの名に恥じない、一流の警察官になろうと小さい頃から決めていたのだそうな。立派なことですな。
それで学生のうちから事件にも積極的に関わるようにしていると。ふうむ。
しかしその結果、危うく殺されるところだった楓ちゃん。
蛍ちゃんが来ていなかったらどうなっていたことか。
助けられたことの感謝とかよりも、蛍ちゃんが何者かについて疑惑を抱いている様子の楓ちゃん。
確かに観察していれば誰も居ないところに話しかけてるように見えますし、変な子には思えますよね。
圭一さんとは普通に口で会話してるわけだしなぁ・・・
楓ちゃんはクラスメイト曰く、探偵狂。
謎とか隠し事があるとなんでも首つっこんできて人の秘密を暴き立てるのだという。
間違ってはないし言うことは正論なのだが・・・それは嫌がられるでしょうなぁ。
一言で言うと色々とメンドクサイ人であるらしい。厄介な子に目を付けられちゃいましたなぁ。
学校が終わり帰り道。
圭一さんは大量の猫の鳴き声が同じ方向から聞こえてくるという。
何かあったのかもしれないと気になるようですが、虫の知らせならぬ猫の知らせって奴ですかね?
気のせいだと思うけどね・・・悪意や悪運はそこら中に居て、突然襲いかかってくる。
ほとんどの人間は対抗する手段も持たない。だから、そんな気配を感じたら兄きはそれを放っておくことができないんだろうな。
どこまでも正義感の強い圭一さん。
だからこそ殺されたのかもしれないと考えると・・・何ともいえない気持ちになりますな。
さて、猫の声に招かれてやってきたのは廃病院。
もちろん集まっているのは普通の猫ではなく、悪運を招く猫たち。
その廃病院から聞こえる口笛に導かれて足を進めると・・・死体を発見する!!
検分したところ、殺されてから一日か二日かという死体。
地面のホコリにはうっすらと二人分の足跡がある。二人の男が争った末に殺害。死体をそのままにして逃走したと思われる。ふむ。
女の子の部屋のこととかは分からないが、さすがに優秀な警察官だった圭一さん。こういう検分は得意な様子ですなぁ。
蛍ちゃんが言うように、確かに圭一さんの予知みたいなものは結構当たる。
地震とかも分かったりするのはどういうことなんでしょうか。幽霊だとその辺りも分かるのかどうなのか・・・
兄のことを考えると、先の実山さんの事件が思い起こされる。
あれだけ正義感の強い兄が目の前で人が死んでいくのを止めることができなかった。その無力感はいかばかりか。
私がいたら・・・もしかしたら止めることもできたかもしれないって思うと・・・
何だかんだでお人好しな蛍ちゃん。
兄を放っておくこともできず駆けつけようとする。
しかしそのためには尾行してきている楓ちゃんを巻かないといけない。本当、厄介な子ですなぁ。
まあ割と簡単に巻けたりする辺りが残念な感じだったりしますが。楓ちゃん・・・
悪運猫が集う廃病院にやってきて死体を発見する蛍ちゃん。
警察に連絡するにしても確かに言い訳が大変ですなこれは。
警察にあらかじめコネを持ってないとこういう時に大変である。警察官の妹というだけではさすがに信用されないでしょうしねぇ。
そういう意味では楓ちゃんは警察関係者にコネがありそうだし、協力関係が得られれば助かる相手であるのですが・・・
その楓ちゃんに死体発見場面を目撃されてしまう蛍ちゃん。
何を・・・と言われてもねぇ。厄介な子が厄介な時に現れたものであります。
さてさて、今回は上手く言い逃れることができるかどうか・・・頑張れ蛍ちゃん。
第13話:探偵女と病院と殺人2
(2015年 13号)
猫の声を追い、辿り着いた廃病院の部屋には死体が。
しかもその発見したタイミングで探偵女こと楓ちゃんに見つかってしまう。
さてさてこれは言い訳が面倒くさそうですなぁ。
死体には注射痕がある。圭一さんの見立てでは麻薬患者であるらしい。ふむ。
面白い情報であるが、楓ちゃんが迫っている状態だし後にしてもらいたい。
案の定、圭一さんとの会話を聞きとがめられる蛍ちゃん。
電波が出ていないか、誰かと通信してないかを調べられることとなりました。誰が電波系やねん。
別に誰かと通信してても文句を言われる筋合いはない。
けど楓ちゃんのような子としては不可解なことには答えを出さないと気が済まないんでしょうな。
見場の件からも蛍ちゃんについては疑問視している様子の楓ちゃん。
後ろ盾も何もない個人が事件解決なんておかしいというのがその理由。
ふむ、分かる話ですし実際背後に何かがいるって指摘も間違ってはいない。目に見える存在じゃないですけどね。
ともあれ、お前は何者だと聞かれたのならこう答えるしかない。咄嗟に。
私、実は少女探偵やってて〜。無償で事件解決とかしてんだよね。趣味で・・・
おやおや、ついにタイトル通りの少女探偵となってしまうわけでありますか。これは圭一さんも嬉しい。
しかし気難しそうな楓ちゃん相手に趣味で探偵やってるとか言い出すのはどうだろうか。
ああやっぱり面倒なことになってきた感じですな。
事件を解決してもらえたらその話を信じてもいい。そんなことを言いだす楓ちゃん。おやおや。
もちろん楓ちゃんの方も捜査をする。
こちらは警察と協力しての捜査態勢を敷く様子。まあその方が正しい探偵の姿でありますわな。
圭一さんも元警察官の幽霊であるし、蛍ちゃんの後ろ盾も警察系と言えなくはない。
さて、その圭一さんの見立て。被害者はかなりの麻薬常習者であるとのこと。
となるとここで麻薬の売買が行われていたのだろうか?気になるところですな。
警察の調査も進む。被害者の名前は末為良則(38)。場津間高校の教師であるらしい。ほう。
そしてその調査結果を盗み聞きして蛍ちゃんに伝える圭一さん。幽霊は便利だけど・・・いいのかそれは!?
教師が麻薬の売買に関わっている。
ただの客だったのならまだしも、もしこの教師が売人で生徒を顧客にして売っていたとしたら大変なこととなる。
ふうむ、これは場津間高校とやらを詳しく調べてみる必要がありそうですなぁ。
そして圭一さんが聞いたという廃病院の口笛の気になるところ。事件との繋がりは・・・あるんでしょうな。やっぱり。
というわけで場津間高校に向かう蛍ちゃん。
特に知り合いとかはいなかったのだが持ち前のコミュニケーション能力で生徒から情報を聞き出そうとする。さすがだ。
順調に捜査を進める蛍ちゃん。
一方の楓ちゃん。蛍ちゃんの口にした麻薬関係という言葉が鑑識の結果で確定し驚いている様子。おやおや。
圭一さんの見立ては鑑識を通してないので確証までには至らないわけだが、まあ首まで注射痕があるようでは間違いもないですわな。
捜査そのものは順調であるが、家の事などやることの多い蛍ちゃんとしてはそればかりにかまけてはいられない。
そういう意味では言い訳とはいえ無償の趣味で探偵業なんてやってられませんわな。本来は。
いっそのこと本当の探偵業として報酬を受け取るようにした方がいいのではなかろうか。
さて、調査した結果、末為はほぼ黒。
学生と閉鎖的なコミュニティを作って怪しいものを売買していたそうな。
合成ドラッグを用いての学校内麻薬売買かぁ・・・何とも末期的な話ですなぁ。
イカツイお兄さんとかでなくごく普通の地味な人が普通の生徒達を相手にそんなことをしているわけなのだから。ううむ。
蛍ちゃんから随分遅れて楓ちゃんも場津間高校の内偵に動き出す。
ふむ、楓ちゃんのお父さんは警視正でありますか。
父は自分に甘いと自覚してたりする辺り、意外と強かな子ですな楓ちゃん。
蛍ちゃんはもう一回現場に行く必要があると感じている。
その理由は圭一さんの言っていた口笛。そしてあの悪運の猫達。
あんなに居たんだからよっぽどの不運が末為を襲ったんだよ。
だったら計画的殺人ていうより不幸な事故が重なったのかもしれない。
その推測を元に夜の廃病院へと向かう蛍ちゃん。
夜の廃病院とか確実なオカルトスポットでありますね。幽霊がどこでも見える蛍ちゃんには関係なかろうが。
不運猫の後を追い、聞こえてきた口笛の発生源を突き止める。
そこにいたのは悪運の猫たちに囲まれて口笛を吹く女性。
透き通っている感じであるし、やはりこの人も死者なのだろうか。
意図して猫たちを呼び寄せているのか、呼び寄せる何かがこの女性にあるのか。さてさてどういう話でありましょうかね。
第14話:探偵女と病院と殺人3
(2015年 14号)
咄嗟についた少女探偵というウソを誤魔化すために事件解決に動かないといけない蛍ちゃん。
まあ、何だかんだでお人好しですし、それがなくても動いてはいたんでしょうけどね。
さて、廃病院で出会った謎の女性。
その口笛が大量の悪運の猫を招きよせているようであるが、一体何者なのだろうか。
少なくとも蛍ちゃんや圭一さんを害する意思はなさそうであるが・・・
残された折り紙の花が手掛かりとなりそうですな。
妹が着替え中でも部屋に入ってくる骨。いや圭一さん。
蛍も年頃かとか言ってますが、生前だって中学生ぐらいだったはずでしょうし・・・ノックも無しに入っちゃいかんでしょ。
というかジーっと見るでないエロ骨。
兄妹喧嘩はさておき、看護師のネットワークを使って情報を得る蛍ちゃん。
例の病院の204号室に入院して亡くなった人は葉森美和さん(41)であるとのこと。ふむ。
10年前、葉森さんは交通事故で入院した。子供も小さく毎日お見舞いに来ていたそうな。
その子供は当時5歳。10年前の話であるから蛍ちゃんと同い年になりますな。ふむ・・・
情報の精査を行っている所に面倒くさい子こと楓ちゃん登場。
先んじて場津間高校を調べていたことについて詰問に来た様子。
まあ確かに後ろ盾もないはずなのに色々と知りすぎているようには思えちゃいますよね。
でも調べろと言ったから調べてたのに調べた結果がこの態度とは・・・面倒くさい子!!
事件に関わっているのではないかとまで疑いだしたので、弁明に入る蛍ちゃん。
やだなあ!こんなことはごく初歩的なことじゃない!
観察すればわかることだよ。あの死体に注射痕があったでしょ?それにヒジにチョークの汚れもあった。
男向けには少し大きいショルダーバッグ。微妙な薬品の臭い・・・服はフォーマルだけど安いブランド。
以上のことから医者の可能性も考えたけど・・・教師ではないかと推理した。
化学系の教師ではないかと仮説を立てて、それで近場の学校に休んでいる教師はいないか問い合わせ。
あの場津間高校の教師にいきついた。それで実際に行ってみたってわけ。
思い付きで喋っているにしては理路線然とした流れ。さすがである。
喋っている内に調子が出てくるタイプでありますな。
ついでに楓ちゃんから末為のコミュニティに加わっていたと思われる人物のリストを見せて貰ったりする。
うーむ、この巧さはなんというか。役者が違う感じか。素でやってる感じはあるけど。
末為のドラッググループの中に気になる名前――葉森了という名前を発見する。
末為は葉森さんの病室で変死。葉森了が息子なら母親として末為は許せない男だろうと推測される。
ふうむ、やはり今回の事件にはあの女性の幽霊が関わっていそうな雰囲気ですなぁ。
事件の真相も気になるが、それよりも楓ちゃんである。
確かにごく初歩的な推理だよはホームズがワトソンに言うセリフでありますな。
警察官として探偵として自負を持っている楓ちゃんとしてはこれはキツイ。泣き出しちゃうほどにキツイ。あらら。
一応蛍ちゃんとしては楓ちゃんのことを鋭くて行動も早い子と評価していたりする。面倒くさい子とも思ってるようだが。
しかしその結果の対応が挑発してるようになってしまうというのもどうなのだろうか。
以外と面倒くさい子のあしらい方は苦手なのかもしれない蛍ちゃんでありました。
ともかく手掛かりとして加わった葉森了にお母さんのことで話があると病院に呼び出しをかける。
現場百回とは言うが、何度も死体のあった廃病院に足を踏み入れるのは気分の良いものじゃなさそうですな。
民間伝承では"夜、口笛を吹くと鬼を呼ぶ"というものがある。
蛍ちゃんの解釈ではこの鬼は悪運のこととしている様子。ふうむ、悪運の猫が寄って来るのもそれが原因と?
その仮説に圭一さんも答える。あの悪運猫たちは心地良さに集まって来るんだろう、と。ほほう。
霊的な存在の分子を震わせるような口笛か・・・音による霊との交信術もあるし、音楽は霊的なものに影響を与えやすいのかな。
204号室へ向かう蛍ちゃん。
そこにいたのは葉森了・・・ではなく、男の幽霊。末為が早くも幽霊となって現れた様子。おやおや・・・!!
全身の穴を自由に動かして圭一さんの銃撃を躱す末為。厄介な相手である。
しかしまあ、拳銃以外にも警察官ならば組打ち術などあるでしょうし、普通の幽霊一体ならどうにかなるのではなかろうか。
というかどうにかしてください圭一さん。毎回最初に苦戦しすぎでありますよ。
第15話:探偵女と病院と殺人4
(2015年 15号)
死んで早速亡霊となり兄妹に襲い掛かる末為。ガバッ。
全身穴だらけてな容貌でなければ抱擁してるだけに見えなくはないんですがねぇ。
そういえば圭一さんとは違って蛍ちゃんに触れられるんですな末為。骨だけじゃないからか?体温は低いようだが。
末為の述懐。
あの日はなにもうまくいかずイライラしていた。薬でもやらないとやってられないと思ったそうな。
隠れて薬を打てる場所を探してこの病院廃墟を見つけたと。ふむ。
やたらとそこら中をひっかけて血がでている末為。
これが圭一さんが防御創と誤認したものでありますな。実は自分でつけたキズであったと。
薬を打って落ちついていたら人の気配がした。
オレはパニックになってナイフを抜いた。オレは追われていたのか?薬の売買でヤクザに目を付けられたのか。
良く見ると地面にはオレ以外の足跡まである。オレは狙われている。殺られる前に殺ってやる。
どうやら薬の効果でバッドトリップに陥ってしまったらしい。
こういうのがあるから薬は怖い・・・
更に、幻覚と戦った結果、悪運猫の導きによるものか体勢を崩し・・・自分が握っていたナイフの上に転んでしまう末為。
まさに不運悪運が重なっての死亡だったわけでありますな。
あれだけの数の悪運猫がいたのではさもありなん、か。
そして再びその悪運猫たちが姿を現す。口笛の音に操られるように。
襲いかかるのは末為の亡霊。ふむ、やはりこの末為を意図的に狙っているようですな。
となればこの口笛を吹いているのは葉森美和さん。
亡くなった後も息子さんを見守っていたが、その息子が薬に溺れていくのをどうにかしたかったわけでありますか。
末為は殺されたんじゃない。悪運に悪運が重なった事故死だ。まったく奇跡的な確率で・・・
刑事的な判断ではそうなるけど、一応葉森さんが悪運を操って殺したことになるのではなかろうか?
まあ法廷で裁かれるようなことはまずなさそうな類の話ではありますけどね・・・
だとしても情状酌量の余地はありそうなのがまた何ともはや。
悪運猫に齧られたりしてすっかり力を失った末為。人騒がせな奴である。
そしてそのタイミングで現れるのは葉森美和さんの息子、葉森了。
蛍ちゃんはその葉森了に色々と話す。
末為先生が亡くなったこと。その先生が生徒相手に自作のドラッグを売っていたこと・・・
お母さんも心配してたと思うんだ。亡くなってもさ。最愛の息子がどうしているか・・・
事故のあと、まったく動けなくなって。全然君の相手が出来なかった分・・・余計に・・・
その母の愛はすさまじく、息子にドラッグを売った男を亡き者にするほど強力だったんだ。
これ、君が作ったんでしょ?君の名前が書いてあるんだ。
そう言って蛍ちゃんが獲りだすのは折り紙の花。
そしてその花を広げてみると、昔葉森了が母親に向けて書いたメッセージが残っていた。
葉森了は将来立派なお医者さんになって母を治せるようになりたかった。
だからそれまで生きてください。どんなに大変でもボクはくじけません。だから死なないで見守っていてくださいと約束したのだそうな。
しかしその約束は果たされることなく、葉森了が大きくなるよりも早くに亡くなる葉森美和さん。
ふうむ、そういった辛い出来事から目をそらすために薬に走ったという話ですか。
前を向いて歩かなきゃとか言ってるが、それはどう考えても前向きな感じではないぞ・・・そりゃ母親も心配になるわ。
約束を守ってないのは君の方だと蛍ちゃん。
母親が約束を果たさなかったからなどと考えているのだとしたら・・・それは大間違いですわな。
それを示すかのように、口笛を吹く女性・・・葉森美和さんが現れる。葉森了にもその姿が見える。
君を見守るって約束。お母さんは今でも守ってるんだ。だから・・・
死なずにいることは出来なかった。だけど見守るという約束は果たしていた。
途方もない母の愛。これを知った以上は葉森了も荒れたままでいるわけにはいきますまい。
これからは真っ当な道に、今度こそ本当に前を向いて歩いてくれることを期待します。
というわけで、末為は事故死。そのことは警察の捜査でも確定する。
不自然といえば不自然であるが、証拠が出そろった以上結論はそのようになる。楓ちゃんにも納得してもらうしかない。
せっかく麻薬の密売ルートから敵対組織を割り出そうとしてたのに。
何だかもっと大きな所にまで踏み込もうとしていた様子の楓ちゃん。なまじ優秀だから危なっかしい。
下手すれば酷いことになっていたのかもしれない・・・
が、煙幕で強面たちを文字通り煙に巻いたりと何とも逞しい楓ちゃん。
蛍ちゃんには泣かされちゃったけど、結構タフな感じでありますね。
その蛍ちゃんにも今回は勝ち負けなしということにしちゃって再戦する気マンマンのようでありますし・・・しぶとい子!!
そんな面倒くさい子に目をつけられた蛍ちゃんの明日はどっちだろうか。
多忙な生活の助けには・・・まだならないというか、面倒くささに拍車がかかるだけな感じですわなぁ。面倒くさいことで!!
第16話:桐島静香の秘密
(2015年 16号)
三年前。まだ圭一さんが生きていた頃。生身だった頃。骨じゃなかった頃。
未捜査案件を一緒に調べる同僚の女性、桐島さん。何やら親しげな様子でありますが・・・?
女性は気になるが、この事件というほどじゃない未捜査案件は一定の関連性がある様子。
何かがある。消えた人々・・・その裏には誰かが・・・
どうも何かに気付きつつあるらしい。
圭一さんが死んでからもその未捜査案件の関連について調べていた桐島さん。
ふむ、圭一さんが殺された理由がハッキリしてきそうな感じでありますな・・・
さて、そのきな臭い感じの警察であるが、警視庁の壮行会が行われている。
桐島さんはキャリア組なのでこの若さで署長を任されているらしい。ほほう。
会場の一角を借りて行われる盛大な壮行会。
他のホールではコンサートなども行われており、そちらには蛍ちゃんの姿があったりする。
ふむ、忙しい日々を送っているけど、友達と遊びに行く時間も何とか確保できているみたいですな。何よりです。
そんな蛍ちゃんに話しかける桐島静香さん。どうやた圭一さんとは同期であったらしい。いや、それだけではない。
私ね、一時期圭一さんとお付き合いしてたのよ。
やけに親しげな感じだと思ったら、ほう。あのシスコン拗らせてそうな圭一さんが、ほう。
死んでから生前の記憶があやふやな圭一さん。
そのことについてはハッキリ覚えていないようであるが、どうなんですかねぇ。
本当に付き合っていたのか。どのぐらいの付き合いだったのか。気になるところです。
蛍ちゃんの記憶によれば、圭一さんが失踪した直後に家の近くで見張ってた人に似ている気がするという桐島さん。
怪しい人から連絡があったり、圭一さんあての荷物が届いたりしてないか確認してくる。
ふうむ、何かに気付きつつはあるけど、そこからの発展が見込めてない感じでしょうか?
まあ圭一さんと同じような所まで気付いていたとしたら、もうとっくに殺されているかもしれませんが・・・
桐島さんは兄のことについて何か知っている。そう推測する蛍ちゃん。
お願いして壮行会会場の中に入らせてもらえることとなりました。ワイワイ。
中には楓ちゃんの姿もあったりしますが、まあとりあえずは置いておきましょう。
あやふやな記憶も見知った顔を見ることで少しづつハッキリしてきた様子。
そして桐島さんのことを調べるために張り付く圭一さん。
しかし親しげな男が来て楽しそうに話し込んでいるのを見ていたたまれずに戻ってくる圭一さん。相変わらずメンタル弱い。
そんな風に目を離している隙に事件発生。
休憩室に入ったまま返事をしなくなっている桐島さん。
何かあったのではと押し入ってみると、倒れている桐島さんを発見。息をしていない・・・!!
緊急事態ではあったが、冷静にAEDを使用。処置の結果息を吹き返す桐島さん。良かった。
症状的には心臓発作のようであるが、事件性はないのだろうか?
ここで南具署の大島さんの証言。桐島さんがこの部屋に入る時に黒ずくめの男を見たという。
警察で見たことのない男だとのことであるが、何者だろうか?
確かに蛍ちゃんも桐島さんの後を追うようにしている黒ずくめの男の姿を見ている。ふうむ・・・?
大島さんの話によれば、部屋の中から倒れる音がしてドアを開けようとしたがカギがかかっていた。
近くに居た者に人を呼ばせに行かせて今の状況となっているのだという。
ふむ。となればその黒ずくめの男が逃げる時間はない。窓から外に出たか、まだこの部屋に居るか・・・
調査を開始する警察。さすがに動きが素早い。
そして楓ちゃんに見つかる蛍ちゃん。おやおや。
今回のことに関して推理を披露する楓ちゃん。
犯人はあの部屋におり、警察がカギを開けてなだれ込んできたときにドアの後ろに隠れ、その後警察の中に紛れこんだのだと。
ふうむ。黒ずくめの格好は特徴を際立たせるカモフラージュで、犯行後は普通の服に着替えたというわけですか。
初歩的な推理と言えなくはないが、説得力はありますな。
あの現場にいた人間の顔を撮影しておいた。この中に誰も知らない人間がいれば、それが犯人だ。
この勝負、私の勝ちだなと勝ち誇る楓ちゃん。フフフフ。
そのセリフはフラグを立てにいってるようにしか聞こえなくっていかん。
ちなみに圭一さんが目撃した桐島さんと親しげに話していた人物は黒ずくめの男とは別人である。
あやしい人物が2人いるのか?だとしたらどういう犯行なのか。いや、そもそも事件性はあるのか?
桐島さんの追っている内容が内容なだけに殺されそうになる理由はないでもない。
しかし殺すにしてもわざわざこんな場を選ぶ必要はないようにも思える。ふむ・・・気になる話ですな。
兄妹 〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜 3巻
第17話:桐島静香の秘密2
(2015年 17号)
兄に関する情報が手に入るかと思いきや、またも事件らしきものに遭遇する蛍ちゃん。
前回のラストで勝ち誇っていた楓ちゃんでありましたが、どうやらその捜査は空振り。
結局犯人と思われる者は撮影した人物の中にはいなかったらしい。おやおや。悔しがる楓ちゃんもまた可愛い。
桐島静香さんと親しげに話していたのはメガネの男。
蛍ちゃんが目撃した黒ずくめの男と同一人物とは思えない。
三角関係・・・?そのもつれか何かでありましょうか。桐島さんは美人ですし、そういうこともある。か?
事件が発生したため出入りが封鎖される会場。
しかし多目的ホールであるゆえ、ここに集まっているのは関係者ばかりではない。
全く関係ない人達もいるが、そういう人達に紛れて逃げられる可能性を考えると纏めて封鎖するしかない。
巻き込まれて時間を潰されることになった人達はご愁傷様ってことですな。
蛍ちゃんも封鎖されたので一緒に来ていた友達にメールをしておく。友達は封鎖される前に出ていたんですな。
というわけで本格的に調査に乗り出す蛍ちゃん。
まずは楓ちゃんから情報を引き出す。やっぱり警察関係にコネのある知り合いがいると助かりますなぁ。
桐島さんと親しげにしていたメガネの男は若手キャリアの二階堂警部。学生の頃桐島さんにフラれたことがあるらしい。ほう。
自分より格下の男に盗られたらしく、一時期それでずいぶん荒れたのだそうな。ふむ・・・
今回の事件に関係するかは分からないけど、場合によっては圭一さんの失踪に関わりそうな情報かもしれませんな。
本当に桐島さんと圭一さんが付き合っていた場合、圭一さんが消えて得をするのが誰かと言うと・・・まだ分からない話ですけどね。
鑑識も到着し、会場は一気にものものしい雰囲気に。
蛍ちゃんも独自に黒ずくめの男を探すが見つからない。それは警察も同様である。
更に鑑識が言うには、あの休憩室に他の人間がいた形跡はないとのこと。ほう・・・
どうでもいいが、この考える蛍ちゃんの表情が凄く良いな。
黒ずくめの男を目撃した大島さん。しかし他の誰もそのような人は見ていないらしい。
となればそんな人はいなかったんじゃないかと推測する蛍ちゃん。そんな"人"は、か。
気になったことを証明するために大島さんに会う蛍ちゃん。
確かに大島さんは桐島さんの後に続く黒ずくめの男の姿を見ているらしい。
そんな大島さんに圭一さんを見せる蛍ちゃん。ほう。見えるのか!?
・・・あの人、"視える人"だよ。
私みたいにずっと見える人間じゃなくて、一瞬だけ見たり感じたりする・・・ただその自覚が今はないんだ・・・
なるほど。そういう人もいるわけですか。
となるとその黒ずくめの男とは視える人にしか見えない存在。つまり人ではない存在。
桐島さんについている何か・・・多分あまり良くないもの・・・
そう判断した蛍ちゃん。もう犯人がここに留まっていることはあるまいと現場を後にする。
もう封鎖は解除されている感じですかな?身元証明とボディチェックさえ抜ければ問題ないか。
というわけで楓ちゃんから情報を得て桐島さんが入院した米城警察病院へ向かう。
黒ずくめの男が桐島さんについているならこっちについて来ているハズであると。
病室に向かってみると、確かにいた。黒ずくめの男。
そしてやはり人ではないらしい。蛍ちゃんが見えていることに感づいてしまった様子。おやおや・・・
一目で分かるタダ者じゃない感じ。
触れることもなく圭一さんをバラバラにして無力化させてしまうとは・・・
いやまあ、圭一さんは初見の相手に異様に弱いというか、毎度最初は苦戦するのでいつものことな気はしないでもないですが。
ちょっとコメディっぽい崩れ方に見えますしね。
それよりも黒ずくめの男の正体である。
お前達が呼ぶ名は死神。死を司る者だ。
何と死神!!確かに死者が抗える存在ではありませんなぁ。
その性格や行動原理は登場する作品によって異なることが多いのが死神という存在。
さて、今回の死神はどのような存在でありましょうか。話が通じる感じだといいのですが・・・
第18話:桐島静香の秘密3
(2015年 18号)
桐島静香さんに憑いていたのは思わぬ大物、死神でありました。
霊が存在する世界ならばそういうものがいても不思議ではないか・・・
死神曰く、桐島さんは今日8時20分心臓発作で死ぬことが決定されているらしい。
元々心臓が弱かったのに警察の激務をこなし、仲間にそれを悟られないよう無理をしてきたのが祟っている様子。
うーむ、仕事人間にありがちな話といえなくはないが、怖いなぁ。
死神は元人間であるとのこと。
人間の身でどうして死神になったのだろうか?
死んでからスカウトされるとか何かあったりするんだろうか。ちょっとその辺気になるんだけどどうなんです?
まあ、蛍ちゃんとしてはそれよりも先に解決すべきことがある。
桐島さんに死なれては困るので死の運命を変える方法が無いか尋ねる・・・が、ムリだなの一言。やっぱり?
恐れることはない。いずれ皆いくのだ。
そりゃ大局的に見ればそう言えるでしょうけど、人生やり切ってない状態で死ぬのとやりきって死ぬのとでは大きく違うでしょうと。
数多の人間の死を見てきただろう死神としてはそういう観念になるのは分からないでもないが・・・
というかこの死神さんはいつ死んだんだろうか?死んだ時の姿なのか若返っているのか・・・やっぱり気になるなぁ。
その死神が逆に気になるのは蛍ちゃんの持っているスマホ。
どうやらずいぶん昔――60年代の人だったらしい。
その時代から見れば科学技術の発展は信じられないほどでありましょうなぁ。
そんな相手に専門用語満点の解説をしてもさっぱり分からないと思いますよ蛍ちゃん。
チキンレースの結果ブレーキが壊れてかからず死亡したと語る死神。
やはり死亡した当時の姿でいる感じですかねぇ。しかしどういう基準で死神になれたのか・・・謎だ。
ともあれスマホに興味を示す死神に対し、あげましょうかと持ち掛ける蛍ちゃん。
そのかわり桐島静香さんを助けて欲しいと述べる。
・・・いいだろう。そのかわり、かわりの命が必要だ。命の数は変えられない。
8時20分。この部屋に入ってきた最初のもの・・・その命をもらう!!
個々の命の価値は変わらず数だけが重要ということでしょうか。
なんだかずいぶんとアバウトな感じですなぁ。
というか命をもらうって、どういう風にもらっていくつもりなのだろうか。
死神にそこまでの裁量権があるのかどうなのか・・・色々と気になってしまう!!
それはさておき、大変なことになりました。
このままでは桐島さんの代わりに誰かが死んでしまう。楓ちゃんも病室に向かってきているようですし、危うい。
蛍ちゃんも何とか手を打つために外部と連絡しようとするが、電話が繋がらない。
どうやら死神が不思議な力で通話を制限している様子。
ふうむ、小動物の命はダメであるか。犬猫はさておき虫なんかだともうすでに入ってきてるかもしれないですしねぇ。
人生は・・・賭けの連続だ・・・それもすべて運命だ・・・
どうやらこの死神、賭け事が根っから好きな様子。
それで死ぬこととなったというのになぁ。これが本当の意味で死んでも治らないってやつか。
しかしそんな死神も裏をかかれることとなる。
病室に現れ、命をもらわれることとなったのは・・・大量の花!!
ネットで注文したんですよ。友達にそれを受けとるようメールで頼んで持ってきてもらったんです。
これは賭けでしょう?小動物はダメでも植物はダメとは言いませんでしたよね。
賭けはベースが同等な人間で初めて成り立つ。アナタと私じゃ生きてる時代が違うんですよね。
約束ですよね?桐島静香の命は助けてください。
命の数は変えられないといいつつ大量の花の命をもらった感じのある死神。
その辺りは気になるけど、完全に一杯喰わされた感じになりましたなぁ。
ネットとかメールとかも分からないだろうし、ネタばらしされても何されたか分からない状態ってのは厳しそうだ。
そりゃ苦しそうなうめき声もあげますよね。うううう。
どうでもいいが初見ではララララにみえて何を歌いだしたのかと思ったものでありますよ。
負けを認めたのか姿を消す死神。良かった良かった。
ちなみに植物を運んできてくれたのは楓ちゃん。
蛍ちゃんの指示に逐一従い、巨大な花鉢をここまで運んで来てくれたらしい。
うーむ、何というか便利に使われているというか何というか。素直に言うこと聞いちゃうのが可愛いなぁ。
結局なんだかんだ言ってスマホを持って行った死神。まあ、そういう約束だったし仕方がないですね。
しかし解約したことによって使える機能は大幅に制限されてしまうわけでありますが・・・
まあ、言わなければそういう機能があることも分からないだろうし平気か。平気・・・かな?
バラバラにされて一時はどうなるかと思った圭一さんも元通りになっている。
コミカルな感じであったがやられた圭一さんにしてみれば業火に焼かれるような想いだったらしい。
それはまあ何というか・・・助かって良かったですね。うん。
ともあれ桐島さんの命を救うことに成功した。これは大きい。
そして桐島さんから聞かされる話は東京で頻発する行方不明事件の未捜査案件。
圭一さんと桐島さんの2人はそのうちのいくつかに関連性があるんじゃないかと考えていたそうな。ふむ。
その詳しい内容については次号という流れでありますな。
いよいよ事件の大きな手掛かりに結びつきそうでありますが・・・はてさてそれはどのようなものでありましょうか。
第19話:消える人々
(2015年 19号)
一番下の妹の世話やら勉強やら相変わらず忙しく立ち回っている蛍ちゃん。
このところ幽霊絡みで時間を取られることが多く、色々と滞っている感じですな。
探偵は張り込みとかもあるし、忙しい蛍ちゃんには向かないかもしれませんな・・・いや、そういうのは圭一さんがやればいいのか。
家の用を済ませながら桐島さんの言ってたことを考える蛍ちゃん。相変わらずのマルチタスクだ。
そういう意味ではお風呂とかは考え事をするには最適の場所かもしれませんな。ゆったりくつろげますしねぇ。
しかしその髪飾りは入浴中も外さないんですな。
さて、桐島さんの話が回想で語られる。
圭一さんが異変に気付いたのはあるカメラ映像からである。
公共施設の防犯カメラや交通、天気の観測に使われるWEBカメラといった何ということはないカメラの映像。
それらWEBカメラの中には個人が設置したものもあり、流出を危惧して撤去されるものもあれば、そのまま放置されているものもある。
その頃、圭一さんの仲の良かった友達の1人が失踪しており、行方を捜索していたらしい。
事件性が認められない為、個人で独自に捜査するしかなかった圭一さん。苦し紛れに目をつけたのがそういうWEBカメラだったという。
半年、一年と続けていくうちに奇妙なことに気付いた。
ある公園のカメラの前を三人の若者が通り過ぎた。そして一時間後、一人が引き返して行った。
カメラの先は展望台になっていて行き止まりであり、帰るにはもう一度カメラの前を通る必要がある。
にも関わらず、帰ったのはフードの男1人。これは怪しい。
しかもその後5回、そのフードの男は確認されたという。ううむ・・・
その後そのフードの男と思われる者が他のWEBカメラでも見つかった。他の人間と一緒にどこかに向かう姿が・・・
それで圭一君は今度はその男と一緒にいた人間を調べたの。その人達は行方不明者リストの中で見つかった。
それで圭一君は疑惑を深めていったのよ。
なるほど。これは疑惑を感じて当然の内容でありますな。
フードの男としてもまさかそんなカメラがあるとは知らなかったのでありましょう。
となると、この調査は限られた者しか知らない話なのでは・・・
いや、圭一さんが殺されたとなるとこういう調査をしていたことも既に気付かれている可能性はあるか。
何とも大がかりな犯罪について知ってしまった蛍ちゃん。
高校一年生の女の子の手には余る内容でありますな。
楓ちゃんのような子ならともかく、普通はやりたいことがいっぱいある盛りでありましょうに・・・
そんなことを考えた湯上り。圭一さん登場。駅の近くで怪物のようなものを目撃したという。
うん、それは大変ですね。うん。でも、こんなところに堂々と姿を見せたらどう思われるか分かろうものでありましょうに・・・!!
着替え中の乱入といい、この兄はわざとやっているのかどうなのか。
泣き出してしまう蛍ちゃんが何とも可哀想。
パニックになって怒鳴り散らしてしまう蛍ちゃん。状況を考えれば仕方のないことである。
しかしそのことをすぐに反省する蛍ちゃんはやっぱりいい子であります。幸せになって欲しいなぁ。
その後悔の念からか、忙しくて疲れてるはずなのにより一層働き出す蛍ちゃん。
勿論例のWEBカメラのことも調べている。疲れた顔してるなぁ・・・
圭一さんが見たと思われるWEBカメラは大半が閉鎖されていた。
どうも警察指導によって撤去されたらしい。ふうむ、これはやはり警察の中で隠蔽する者たちがいるということか。
色々ときなくさい話になってきましたなぁ。
それでも兄の死の真相を知るためには逃げるわけにはいかないという蛍ちゃん。偉い子だ。
気持ちを切り替えて前へと進んでいく蛍ちゃん。
時には喧嘩もするけれど、基本的には仲の良い兄妹ってことですね。
圭一さんのエロ骨っぷりはどうにかした方がいいと思いますよ。うん。
しかし責任とってもらうって。どういう意味の発言なのだろうか。深読みしていいものかどうなのか。どうなのよ。
第20話:怪物のセオリー
(2015年 20号)
蛍ちゃんがナーバスな感じになったので流れかけてたけど、圭一さんが見た怪物の話は今回改めて話題になります。
それにしても、前回と違ってのぞかれた時の蛍ちゃんの反応がコミカルに見えますな。圭一さんのエッチー。
それはさておき怪物の話。
駅の近くをパトロールしていたとき、人ゴミの中に異様なものがいたのだという。
見るからに怪物のようなものとそれにつき従う人間。
ふうむ、主導権は怪物にあり、人間の方は大人しく従っている感じであったと。それは奇妙な感じですなぁ。
気付かれないよう注意して跡を尾け、あるアパートに入っていくのをつきとめた圭一さん。
ところどころ頼り無いけど、警官の基本的な行動となるとさすがの手際ですな。
一度家に帰って蛍ちゃんに話そうと思ったら入浴中であの騒ぎ。
まともに話もできないためもう一度アパートの方に行ったのだそうな。
すると怪物が何かを運びだしている場面を目撃する。人間のようなものを・・・
現実のものに触れられない圭一さんとはまた違う様子の怪物。
では怪物に見えるだけで何か着ぐるみのようなものだったりするのだろうか?
しかしそれなら駅の人ゴミで全く騒がれないのもおかしな話である。むむ。
怪物はそのアパートに住んでいるわけではないらしい。
ではアパートで何をしていたのか。気になって仲を見てみると、ガラガラの部屋に血の付いたビニール袋が沢山。
中身をのぞいてみると、そこにはバラバラにされた死体が入っていたという・・・うわぁ。
まさに怪物というか、ちょっとシャレにならない存在でありますな。
どうにか捕まえたいところであるが、どうすればいいのだろう。
証拠も無しに殺人犯がここにいますと言って家宅捜索まで行くかどうかは怪しいところですわなぁ・・・
こういう時、警察にコネがないのは厳しい。
桐島さんはまだ入院中であるし、頼れるのは・・・彼女しかいない。
てなわけで今回も楓ちゃんを頼る蛍ちゃん。
めんどくさいと言いつつ、何だかんだと頼ってますなぁ。便利に扱ってるという見方もできなくはない。
ともかく、弟が見たという流れで、死体がアパートに運び込まれた話をする蛍ちゃん。
アパートの住所も分かったので警察に口を聞いてもらいたいと頼む。そして重ねておべっかを使う。
もちろん緑川ちゃんの探偵力はわかってるよ。さすが家柄が違うなっていうか。
殺人だったら私の手になんかに負えないと思うし・・・
そんな簡単なおだてに嬉しそうな顔をしてみせる楓ちゃんが可愛い。ニヘラ。
まあ、ピンポイントで褒めて欲しい部分に触れてますからねぇ。さすがのコミュ力といったところでありましょうか。
圭一さんは昔一度だけ殺人鬼という存在にあったことがあるらしい。
社会に生きている人たちは普段は意識していないがお互いを同族として認識し、安心している。
しかしその男は違った。町中で野生動物に会ったような感覚。突然生死の選択を迫られるような危機感があった。そう圭一さんは語る。
その男と目があった時、僕は・・・すくんだよ。
その男は・・・取り調べた結果、複数の事件にかかわっていることがわかった。
殺人を犯すような動機はなかった。あえて言えば最初友人を殺した事件。
それがうまくいき事件は発覚しなかった。それが男に強烈な勝利の優越感を与えた。
完全犯罪。その達成感が男の動機とすら言える。
まさに怪物といえる存在ですなぁ。
今回の怪物もそのような存在ということだろうか。見た目からして怪物だし。
圭一さんの話を聞き、一度そのアパートに行ってみようという気になる蛍ちゃん。
見る人によって見える物も違ってくるんじゃないかとのこと。ほう。
その違いがどのようなものであるか・・・怪物を見た蛍ちゃんは予想していたのかすぐ理解する。
兄キは今回見間違えたんだよ。なまじ幽霊の世界にいるから。
あれは怪物に見える方が人間で、従ってる人間に見える方が幽霊だ。
普通の人には一人の人間にしか見えない。幽霊が見えると逆に勘違いして怪物に見える。
あれは人間の心を完全に失って怪物になってしまった男だ。
見場君も近い状態にあったけど、あんなレベルじゃない。完全に怪物化した悪意が男におおいかぶさっているんだ。
なるほどねぇ。これまでも悪意が人間に被さって姿を違うモノにみせたことがありましたなぁ。
幽霊の見える人以外にはつきまとってる幽霊も見えないし、ただの人間が一人いるようにしか見えないと。ふむ。
それは分かったのだが、見張ってることに気付かれてしまう蛍ちゃん。
逆に怪物が幽霊でなかったということは、圭一さんなら姿を見せても気付かれずに済んだかもしれなかったわけか。
そんなことを考えても、気づかれてしまったものは仕方がない。
強襲を受けて首を絞められる蛍ちゃん。ピンチ!!
まあ、すぐ側に圭一さんもいるし大丈夫だとは思いますけどね。大丈夫ですよね?
第21話:怪物のセオリー2
(2015年 21+22号)
怪物の正体を確かめたはいいが、強襲を受けてしまう蛍ちゃん。
首絞めで吊り上げられるなんてそうそうない経験でしょうな。バタバタ。
その怪物の腕を拳銃で切断する圭一さん。頼りになる。
普段は物理的な存在には触れられない圭一さんであったが、本人がもう怪物に近くなっているので幽霊の銃も効くらしい。ほほう。
怪物化するのもいいことばかりではないってことですな。
まあ、この怪物も望んで怪物化しているわけではないのでしょうが。
さて、楓ちゃんからアパートの住人について情報を得る。
栗山将秋。東北出身の大学二年生。
補導歴はなし。性格はおだやかで波風を嫌う。実家からの仕送りで生計を立てている。
実家にも連絡を入れているし、大学にも休みの連絡をしているらしい。
しかしその人物の姿は怪物についてた幽霊の方であるという。
人の心を失い怪物になってしまった人が栗山さんを殺したんだ・・・幽霊になった栗山さんがその怪物化した人についてるんだ・・・
しかも怪物は栗山さんがまだ生きているように見えるようフォローしてる・・・
多分仕送りを受け取り実家や大学にメールの連絡を今まで通り続け・・・
生きてる擬装を続けている・・・だから気付かれていないのか・・・
それはまた何とも。殺された栗山さんとしては無念この上ないでしょうな。
蛍ちゃんは怪物はおそらく快楽殺人者であると推測する。
栗山さんの生活を乗っ取り、あの部屋をエモノを解体する仕事部屋に使っている様子。何ともはや・・・
こうやって目を付けた人の生活を乗っ取り、転々としているわけでありますか。
それが続けば続くほど捜査が複雑化していく・・・犯人は安全になる。
都会だから成り立つセオリーだ。人と深く関わらず生きているという信号だけは出し続ける・・・
親や大学なんかもメールだけで安否確認していたのでは成り済まされてても分からないでしょうなぁ。
いよいよ誤魔化しきれないとなれば別の人間に目を付けて乗っ取るようにすればいいだけだし。ううむ・・・
栗山さんと怪物に接点がなかったか調べる蛍ちゃん。
一方の楓ちゃんも蛍ちゃんが気にかけてたことが気になり栗山さんのことを調べ出す。
何だかんだといい感じのコンビになってきた・・・?
怪物化した男の腕は見た目もげておらずついている。
しかしシビれたような感じで動かせない。これでは車の運転も死体の始末も出来ない。そりゃ困りましたね。ハッハッハ。
というわけで、腕を取り戻したいと考える男。
そこにつけ込み、栗山さんのウェブ経由でメールを届ける蛍ちゃん。おびき寄せるつもりか。
あいつは栗山の名と家を失った・・・次のエモノを探し始めるかもしれない。被害者が出る前になんとかしないと・・・
危険ではあるが、短期決戦を考えるならそうしないといけない。
まあ、橋の上ならば向かってくる方向も限られる。
今までの化物のように銃弾をどうこうする特殊能力がある感じでもないし、これなら対処は楽なものである。
圭一さんの弾丸が怪物の顔面を捉え、破壊する。
中の男にも当たっているのだが、人間には威力を及ぼさず、乗っ取った怪物だけを破壊するという。ほほう。
これこそ圭一さんの望んだ力であるかもしれませんな。物理に影響を及ぼせないのも悪い事ばかりではない。
殺人鬼だからといって殺してしまうよりは法の裁きにかけたいというのが警察官である圭一さんの考えでありましょうし。
怪物の皮が剥がれたことで罪悪感に苛まれる男。
色々とそうなってしまうだけの理由はあったのでしょうが・・・同情は出来ませんな。
怪物化したことによって被害を受けた栗山さんのような人のことを考えるとねぇ・・・
楓ちゃんの働きにより、栗山さんの両親の許可を得て部屋が警察に改められている。
そして怪物となっていた男も逮捕の流れ。事件は解決したと言っていいでしょう。まずは一安心か。
だけど、一つ気になることがある。
あの怪物と幽霊の関係。人が怪物と重なって怪物にしか見えないことがあるなら――
兄キが見た十人と一匹の獣は似た状況だった可能性が高くなった・・・
兄キが調べてた未捜査案件の失踪事件。兄キが最後に会った十人と一匹の獣。
それが兄キの死とどうつながっているんだ!
獣に対してのヒントを得た蛍ちゃん。
謎を解くヒントとはなったが、特定するまでには至らない。
推理としては前進できた感じではありますが、兄の死の原因に辿り着くまでにはまだかかりそうですなぁ。
第22話:塔を登る男
(2015年 23号)
闇夜の中で行われる凶行。
黒塗りの犯人とかなんだか探偵ものっぽい雰囲気じゃありませんか?
ともあれ学生である以上、その本文は勉強。
幽霊絡みの厄介事ばかり解決しているわけにはいかない。
いかないけれども解決しないわけにもいかない。蛍ちゃんの難儀なところですな。
それはさておき、登校すると教会の前で人だかりができている。
何でも3年ぶりにタワリング――教会の鐘楼を素手で登ることに挑戦する者が現れたそうな。
命綱も無しで登るその男は二年の千葉さん。冒険部の男子。
割と上品系な学校かと思ったのだが、そういう人達もいるんですなぁ。
人々が見守る中登頂に成功する千葉さん。
しかしヨロヨロと立ち上がり、顔を出したかと思ったら前のめりに落下していく。ドサッ。
うーむ、朝っぱらから投身を見ることになるとは・・・
先生を始め、救急車や警察が駆けつける大混乱。どうやら千葉さんは亡くなったらしい。
まあ結構な高さがありますしねぇ。下にマットが敷いているわけでもないし、そりゃ死にますわ。
この高さだと下に何か敷いててどうにかなるものではないか。
千葉さんは塔の裏側を登っており、塔まわりの進入禁止エリアからはよく見えなかった。
なので圭一さん。見えるように裏側に移動していた様子。
その結果登りきるのが見れたわけであるが・・・
クツが・・・違った気がする・・んだ。塔を登ってた・・・時と。落下した・・・あとで。
ふむ、些細な勘違いかもしれないが、気になる話でありますな。
昔からクツの収集家だった圭一さんが言うわけであり、無視はできない感じ。
そうなると色々と怪しい話になりますよね。
千葉さんは塔の上でクツを履き替えたのか。それとも登った人物は別人であるのか・・・
というわけで調査に乗り出す蛍ちゃん。相変わらず事件があると動いちゃう子ですなぁ。
鐘楼は30年前の地震で扉が開かなくなり中には入れない。
学校は古く、入口が狭いせいでハシゴ車も入れない。塔の上を調べるにも時間がかかりそうだ。ふうむ。
とりあえず事故以外の可能性もあると警察に示唆する蛍ちゃん。
しかし上の方針ですでに事故という形で進んでいる様子。まあ、状況証拠だけだと仕方がないですわな。
だが、塔を登ってる時と落下した後のクツが違うという証拠――写真でもあれば話は違ってくる。方針を覆せるかもしれない。
となれば動き出すしかないでしょう。殺されたのかもしれないのに警察の方針で捜査を打ち切られた兄の件を思えば、ね。
色々な人から登っている時の写真を見せてもらうが、ハッキリ写っているのはない。裏側を登ったせいか。
何でもタワリングの予告はされていたため、先生たちも警戒して表ルートはガードしていたらしい。
なので裏側の木の上から飛びついて塔を登り始めたそうな。うーむ、何とも冒険だなぁ。
歴代の登った人はどうだったのか。記録を調べてみたい蛍ちゃん。
向かうのはマルスネットジャーナル。しかしここに先客、楓ちゃん。うわ。
どうやら楓ちゃんも何やら事件の臭いを感じた様子。あいかわらず鋭い子ですな。
さて、楓ちゃんから歴代のタワリング成功者の話が聞ける。成功者は5人。
五島洋太郎、町高慎二、森安功次郎、木谷悟志、一ノ瀬哲太。
5人共もう卒業しているが、マルスに長い人間は皆知っている名前であるそうな。ほう。
タワリングには成功させると将来幸せになれるという話もあり、成功者は英雄と持ち上げられるわけだ。なるほどねぇ。
ちなみに塔の方にも面白いウワサ話がある。
夜になるとあの塔はほのかに光る時があるんだって。
何かが起きる前の日・・・不幸なことが起こる前日に光るなんてウワサがね・・・
実際、ここ何日か前に光ってるのを見たという書き込みがあったりする。
ありがちな学校伝説の類に思えるが、実際に不幸があったことを考えると無視はできませんなぁ。
そういった話が聞ける中、何とこのタイミングで塔を登り始めようとする人物が現れる。
こんな騒ぎが起きているタイミングで何故・・・
何か事件に関わっての行動なのかどうなのか・・・気になるところでありますな。
第23話:塔を登る男2
(2015年 24号)
創立70年を迎える由緒正しき名門校である聖マルス学園。
歴史が長いだけに色々な逸話もあり、学校のシンボルである塔に登って栄誉を得るなどという話も生まれてくる。
しかしその結果、死者が出てしまうとは・・・学校側は頭が痛いでしょうなぁ。
警察が捜査を行っている。その最中であるにも関わらずまた一人塔を登る男が現れた。
この男の名は沼代祐馬。千葉さんと同じく冒険部に所属する生徒で、千葉さんと一緒に登る予定だったのだという。
ふうむ、それが抜け駆けされて、登頂されただけならまだしもあのようなことになってしまって・・・やるせない気持ちになったわけか。
死者が出れば悲しむ人も出てくる。辛い流れでありますな。
さて、楓ちゃんを上手く誘導して警察にクツの件について調査してもらう蛍ちゃん。
上手くコネを使っているというか何というか。これもまた一つのコンビの形か。
蛍ちゃんはマルスネットジャーナル、新聞部らしきところで情報調査。
過去タワリングに成功した5名は全員卒業している。ふむ。
そのうちの1人、五島洋太郎さんのことを調べると、死亡した千葉さんと奇妙な関連性に気付く。
死んだ時に履いていた靴は五島さんが昔CMで宣伝したメーカーのもの。
千葉さんのスポンサーのメーカーとは違うものであるということが分かる。ほう。
別にスポンサーがついてるからってその靴で登らないといけないわけではなかろうが・・・ふうむ。
スミマセン、掃除していいですか?
突然妙な提案をする蛍ちゃん。
部屋が散らかってると気になるし、体を動かしてる方が頭が回るとのこと。
マルチタクスが高じて逆に一つだけでは持て余しちゃうってことなんだろうか。
実際掃除をしながら頭を回転させているし、器用というか何というか。
それはさておき、五島さん。
去年そのメーカーとのスポンサー契約を打ち切られ、現在行方不明。
塔を登った5人の中、ただ一人落ちこぼれたと言われているそうな。うーむ、世知辛い。
ワックスまでかけて部室がピカピカになるころには蛍ちゃんの頭の中も整理できた様子。凄いなぁ。
今後もこういうところから情報は得られそうですし、能力を見せて覚えられておくのは悪く無さそうだ。
五島さんはどうやら人格に問題があるらしく、すぐカッとなったりするそうな。
年をとってからそれがヒドくなり、会社と衝突してクビになったそうな。おやおや。
今は家とも連絡を取っておらず、誰も行方を知る人はいない・・・正真正銘の行方不明ってことになるわけですな。
もしかしたら・・・以外と近くに住んでいるのかもしれない・・・
何やら答えが見えてきた感じの蛍ちゃん。
その結果、私もあの塔に登ってみる必要があるかもと言いだす。おぉう?
命の危機もあり、心配する圭一さん。そりゃそうでしょうな。
しかも暗くなってからチャレンジするという蛍ちゃん。
いや、むしろ明るいうちよりも日が暮れた後の方が登れる気がするとのこと。ほう・・・
さて、一方の楓ちゃん。こちらもよく働いている。
警察の検死の結果によると千葉さんの後頭部に打撲痕があったとのこと。
落下によるものではなく、死亡時推定時刻も死体の保温調整でズラされたのではないかとのこと。
ふうむ、やはり警察の検死は優秀ですなぁ。簡単には誤魔化せないか。
最初こそ事故の方向で調査していた警察も、こうなっては事件で進めるしかないのではなかろうか。
いい感じに捜査は進んでいるが、結論に一番近いところに居るのはやはり蛍ちゃん。
一応楓ちゃんに塔に登ることは伝えておく。
警察にはちょっとの間だまってくれる?なんて言ってるけど、さすがにそれは聞いてもらえないでしょうなぁ・・・
逆にこういうメールを出すことで警察ごと動いてもらおうという蛍ちゃんの策なのかもしれない。これもまたコンビの形・・・!!
ともかく夜の学校についた蛍ちゃん。
塔の裏側に回ってみると、塔のあちこちが光っているのが分かる。
蓄光テープが貼ってある。大きさが小さいから昼間でも近くでないと見えないんだ。
なるほど。この蓄光テープは塔を登るための道筋として貼られているわけでありますか。
登りやすいルートをいかに見つけるかが大事。そのための道筋があらかじめ示されているとしたら、登頂はぐっと楽になるわけだ。
しかしそのことは一般には伝わっておらず、怪談のようなものだけが残った。
千葉さんはそれに気付き、暗い内に登ってしまったのかもしれない。
そうして鐘楼の上に辿りつき・・・そこで何かが起きた。そう推論する蛍ちゃん。
というわけで、それらの推理を確認するために登りだす蛍ちゃん。
それはいいけど、万一落下した時の為に命綱とか備えをしておいた方がいいのではないだろうか・・・
何だかんだでこの子も進んで危険に飛びこんじゃう子でありますなぁ。兄ならずとも不安になっちゃいますよ。本当に。
第24話:塔を登る男3
(2015年 25号)
夜の闇の中、先人の残したルートを頼りに塔を登る蛍ちゃん。
そりゃ手がかりなしの状態より相当マシとはいえ・・・無茶をする。
下で見守っている圭一さんも心配そう。
こんな時飛べれ・・・ばいいんだが。なんで幽霊に重力・・・が関係あるんだ。
そういえばいつも歩いてると思ったら飛べないんですな圭一さん。
どちらにしろ物に触れられない以上、飛んでも蛍ちゃんの助けにはならない気がしますが。
まあ、蛍ちゃんの代わりに上を見に行くことはできるから、登らせずには済むか。
何にしても蛍ちゃん無事登頂。最後まで集中を切らさずにいけました。良かった良かった。
さて、頂上を見てみると寝袋や食料品など人がいた形跡がある。
いや、それだけではなく、落とし戸を開くとあきらかに人が住んでいると思われる部屋が・・・!!
千葉さんはこれを見てここの住人に襲われたわけでありますか・・・
幸い今、ここの住人は留守らしい。そうでなければ蛍ちゃんも襲われているところだったでしょう。
通常は縄梯子を使って出入りしている様子。さすがに毎回タワリングは大変か。
部屋の住人は予想通りの五島さん。
人生でつまづき、会社もクビになり、住む場所も失って出身校に舞い戻ることとなったわけか。
そんな生活をしているところを千葉さんに見つけられ殺害。
そして大勢の見てる前で事故死を装うために千葉さんを落としたと。ふむ・・・
証拠を突き止めた蛍ちゃん。もう十分と考える。
しかしそのタイミングで戻ってきた五島。これはいかん。
隠れる所もないし、逃げる手段もない。
いや、急いで縄梯子を降ろせば・・・間に合わないし、降りてる途中で外されたらアウトか。
さて、五島はしっかり悪意に取り憑かれている様子。こりゃキモイ。ゾワゾワ。
しかし頭が増えているのはむしろ弱点が増えているだけとも言える。
そうなれば、圭一さんの銃で一気に破壊できるって話だ!!
どうやら建物の中に階段が残っており、圭一さんはそれを使って登ってきたらしい。
なるほど。入り口が使えないだけで、すり抜けられるならば問題は無いってことか。
というわけで縄梯子を使って塔を降りる蛍ちゃん。
駆けつけた楓ちゃんは当然お怒りの様子ですが、事件の説明を行うことで納得してもらう。
まあ、楓ちゃんはそれで済むのかもしれないが、その後校長室で長い説教を受けることとなった蛍ちゃんでありました。
うーむ、何というか、どんどん優等生の道が遠ざかっていく感じですなぁ。
どちらかというと、役に立てる人材としてのアピールで行く方がいいんじゃなかろうか。校内で探偵業して稼ぐとか。
五島は捕まり尋問の結果殺人を自供したそうな。
過去への執着により、あの場所は「選ばれた者の聖地」という認識になっていたらしい。
その選ばれた者というのがタワリングの成功者であるのなら、千葉さんを殺してはいけなかったのではないか?
まあ、そんな整合性も取れる状態にはなかったんでしょうなぁ。
学生時代に青春を謳歌し、人生の頂点を味わった五島。その未練が悪意を纏わせる結果となったのだろうか。
青春時代は大事だが、それは人それぞれ。
大事なのは今を後悔しないよう、やるべきことから逃げないことだと述べる圭一さん。
やるべきことから逃げずにいた結果、今の姿になっている感じなのに・・・さすがですなぁ。
何にしても若者にはそういう一生懸命さを持っていただきたいものですよね。後悔のないように。
第25話:鬼のいる村
(2015年 26号)
日々を忙しく送っている蛍ちゃん。
しかしその合間にも圭一さんの死の謎を突き止めようと動いている。
その手がかりとなるであろう人物、桐島さんの病室にはちょくちょく面会に行っている様子。
何やら気になることがあるようですが、桐島さんとしては蛍ちゃんに危ないことはさせたくない。
とはいえ、そう言って聞くような子でもないのが蛍ちゃんですしねぇ・・・やれやれだ。
メモをこすって文字の後を確認する古典的な手法で情報をゲット。山木巡査長という名前が浮かび上がる。
ほう、圭一さんの直属の上司だった人ですか。
その山木巡査長と連絡を取ろうとしているみたいだが上手く行っていない桐島さん。
ふうむ、何だか気になる話ではありますな・・・?
というわけで今、山木巡査長が交番勤務を務めている田舎の村まで足を運ぶ蛍ちゃん。
しかし訪れてみると子供が行方不明で騒然としていたりする。あらら。
幼稚園帰りの子が消えてしまい、山木さんはその捜索の指揮を取っているそうな。なるほどねぇ。
子供が心配な圭一さんと、子供を助ければ山木さんに恩が売れるかもと考える蛍ちゃん。
兄妹ではあるが、ずいぶんと考え方に差がありますな!!でも結論は一緒。さすが兄妹だね。
ともかく捜索を始める蛍ちゃん。
すると森の奥から長い長い手が伸びてきて手招きをしている。なんだこりゃ。
スイスイと子供の子の字を書いて注意を引く謎の手。
どうでもいいが、子という時よりも孕という字に見えたりもして困る。孕ませるとかどういうサインだ・・・!!
花とかプレゼントしたりするし、一体何なんでしょうかねこの手は。
生い茂る木々をかき分け奥に入る蛍ちゃん。
開けたところに出てみると、遺跡のようなものが目に入る。
そしてその前には小さな土の山と、そこに突き刺さった木の棒。これは、墓か・・・?
もしやこの下に子供がいて、あの手はそれを知らせていたとでもいうのだろうか?
うーむ、なんだかとてもきな臭い話になってきましたなぁ。
さて、成果を得られずに戻ってきた大人達。
その先頭を歩く山木さんに挨拶する蛍ちゃん。赤木圭一の妹である、と。
しかしその名前を出したことが還って警戒心を呼び寄せたのか、今ちょっと忙しいと避けられてしまう。
まあ確かに子供が行方不明になっているのだし、忙しいのは間違いないか。
圭一さんはこの山木さんに随分とお世話になった様子。
厳しいけど筋の通った人。しかし母親が寝たきりになって色々と苦労をしたらしい。ふうむ、気になる情報ではありますな。
それはさておき、無下にされてムッとなり、口を滑らせてしまう蛍ちゃん。らしくないですな。
墓みたいなものを見たことを口にし、子供の行方不明に関わっているのではと疑われてしまう。
ふーむ、不吉な文言ではあったが、それだけで疑われるようなものだろうか?
しかしその墓の下から子供のものと思われる死体が出てきたとなると・・・こりゃ疑われても仕方がないですな。
遺跡のようなものは昔鬼に人身御供を出していた時代の代物で、鬼のマナイタ、なまってオンミヤと呼ばれるものだそうな。
うーむ、イケニエかぁ。それはまた霊的な要素満点って感じですなぁ。
警察も知らない情報を知っていたということで確保される蛍ちゃん。
事情聴取ぐらいはやむを得ないと思うが、まさか手錠までかけられることになるとは・・・
何やら事件解決に焦っている様子の山木さん。
いや、解決に焦っているのかどうなのか。うーん、何だか怪しい感じでありますなぁ。
それはそうと、圭一さん。蛍ちゃんに死の予兆を見る。
訪れた田舎の村で美少女が命の危機に陥る、か。何ともドラマな感じですなぁ。
毎度修羅場をくぐっている蛍ちゃんにしてみればそんな気楽な話じゃないと言いたくなるでしょうけどね。
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