蒼天紳士チャンピオン作品別感想

ケルベロス
三十一刻 〜 六十刻


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 第一刻 〜 第三十刻 (2010 6〜36+37号)   第三十一刻 〜 六十刻 (2010 38号〜2011 17号)

 第六十一刻 〜 (2011 18号〜)



第三十一刻 絶望、断ち  (2010年 38号)


さすがに金屋ちゃんのサイズなら景でも無理なく抱えて走れます。
友恵さんのときはかなりサイズ差あったからなぁ。まあ、相手はメガトンだし。

さて、友恵達を発見した景は最短最速でたどり着こうとする。
墓守の姿で友恵の前に現れるわけにはいかない!
ということだが、見た目的にそんなに変わってなくない?
むしろ見た目を大幅に変えたらいい気がするんだが。仮面を皮でつくるとか。
全体的に大きくなってみるとか。成長してゴンさんならぬ景さんと呼ばれてみるとか。
まあ、最後は可愛さが下がりそうなのでやめてください。わりとマジで。



第三十二刻 牙と、毒牙  (2010年 39号)


敵を前にしているのにそっちのけで友恵さんに向かうのはどうかと思うのですよ。
護るために戦っているというのはわかりますが、順序というものがあるでしょう!?

でも、後ろから陸劫かましてたら、勝負はついてたけどクラスメイトも死んでたかもしれないのか。
いや、景の判断はなかなか素晴らしい・・(手の平返し)

それはそうと、ピンチですな。まあ、そうそう負けることはないと思うけど。
他にもクラスメイトが吸収されてないかが心配ですな。



第三十三刻 覚悟、放ち  (2010年 40号)


仰岐さんは本当に気持ち悪いっすね。もうちょっとガマンしなさい。
でもダメ。ガマンできない!

まだまだ人質はいるぜという仰岐さん。景はこういう相手には本当に弱いなぁ。
カラスもじっくり見ているだろうし、どんどん苦戦していくことになりそうだ。



第三十四刻 弱さ、奮い  (2010年 41号)


巻頭のカラーページを使って薄汚れたおっさんと、子供の死体の山!
これがフクイタクミクオリティか・・やーいやい。
娘が可愛かったりするからまた困る。

景君が良い人なのは、ちょっとあっただけで分かってしまいます。まっすぐだからなぁ。
おかげで春告君も、いきなり失恋したような心境に。
景と友恵のクラスメイトで、友恵に恋愛感情抱いている人はみなこんな心境なのであろう。辛そうだな!

さて、ここで新キャラ登場!斬子さんはなんとなくジョギリっぽい。いやさギコ引きか。
牙の感じが墓守時の景と一緒である。
常世の墓守ですかねぇ。いきなりここでからんでくるとは・・面白くなってきた。

そして、景VS仰岐。予想通り人質を取られてボコられる景。
ここで、巻頭に出てきたおっさんの何かが弾けた!そう来たかッ!
守りてえんだ――きっと、誰だって、本当は・・そういう意気地が――欲しいんだ
一気に決着に向かいそうで何よりですな。



第三十五刻 罪と、罰と  (2010年 42号)


人質をとられ、なすすべのない景。
仰岐さんの爪が襲い来る。が、それは突如現れた亡者の霊の群れに止められていた!
それは守れなかった、守らなかった大人たち。そのことを後悔している大人たちの群れ。
その後悔の念が、仰岐の足を、動きを止めている。

そして、景はいったね。たった一人でも、お前を「許す」というのなら・・
そんな相手は現れません。命で遊ぶお前は、きっと誰にも許されない。
ここで友恵さんの言葉が生きてくるとは・・うまいな。

というわけで、仰岐戦、完全決着だ!割と長くかかったなぁ。脱皮してからは早かったけど。



第三十六刻 心を、抱き  (2010年 43号)


仰岐さん、墓送り成功。しかしそこで力尽き、気を失う景。
そこに現れたのは、常世。斬子さん墓守じゃないんだ・・そんな牙してるのに。

さて、常世は景に監視をつけていた。その監視員は、岸和田という男。そして、その連れの少女。
この世界は、男女のペアで行動するという原理でもあるんでしょうか?歯の欠けた笑顔がまぶしいぜ。

そして、春告君は景の行動を認めてくれました。これは嬉しい。
春告君も少しは男をあげれてよかったね。今後も出番はあるのかしら?次回からは新章突入だ。



第三十七刻 影に、深く  (2010年 44号)


叔母さんもちゃんと突撃取材して記事を書いたりしているんですなぁ。
荒唐無稽な話も、火の気のない0のところからつくるわけじゃぁないってわけだ。

さて、学校はカラスに囲まれていた。ついにカラスのダンナが動いたか!
カラスが得た身体は・・なんと、冬子先生!?
ここにきて先生プッシュが始まった!
清叔母さんの可愛さもアッピルされてたし、そういうターン!?
本当に、もう最終ページの涙目の冬子先生は・・本当になんだろうね。
S心が刺激されるということなのか。みっちゃんの気持ちがわかってきてしまうではないか。



第三十八刻 蝕む、モノ  (2010年 45号)


またもや冬子先生に職員室に呼び出される景。
まあ、今回のことについては、他の先生たちも同情的。
しかし、しかし。涙目で景君とつぶやく冬子先生・・これは一体なんざんしょ?
そういうことなのか?どういうことなのか?清叔母さんの枠にさらなるライバルが!?

さて、学校の帰りに狛守に寄る景。エプロン姿の祈ちゃん。ガハッ!これは威力が高い。
というか、祈ちゃん、金屋ちゃん、景君の3人が揃うコマの破壊力の高さは何事かと。

ここまででもお腹一杯になりそうなところなのに、さらにいじめられる少女、島田舞美さん登場。
読者サービスのあとは、少女をいたぶる作者サービスの開始か!如才ないのう・・ホホ。
登場したのはナメクジ型の崩。デカァァァッイ!説明不要!
いきなりこんなのにぶっ飛ばされた上に、白目までむかされちゃあ、まさしく何で・・?というしかないですな。



第三十九刻 笑み、伝い  (2010年 46号)


前回、お腹に一撃を受けた少女。そのお腹から血が・・
なんというか・・アレですな。普通に何か植えつけられたとしか思えなくて。ちょっとしたエロスを感じざるを得ない。

さて、翌日。ゴリラ・・もとい、友恵さんが復帰しました。いつもの光景に和む帆奈さん。
昨日のことで景にお礼を言う島田さん。おや、いい雰囲気。クラスメイトが見ている前で堂々としたもんだ。
目撃していた友恵さんが情緒不安定に!?帆奈さんも止めるどころか煽っていらっしゃる。島田さんが危ない!?

ゴリラさんの怖さに比べれば、お金を脅し取る連中の怖さなんてなんということもないぜ!
というわけでもないだろうが、堂々とした態度の島田さん。
思わず思い出し笑いとともに口から何か漏れちゃいます。
ってギャーッ!!!
これはキツイこれはキツイ。
やだ・・それ怖い・・!服を剥かれた少女がこんなセリフを吐いているが、サービスシーンとはとても言えないぜ!
あえていうなら作者へのサービスシーン?フクイ先生ってば・・本当に楽しそうだな・・!
同じように寄生された子を増やし、島田さん帰宅。その口から覗くものは・・やだ・・それ怖い・・!

夏が終わってからホラー要素が高まっていくであるよ。たまりませんな。
しかし、この調子で増えていったらあっというまに広がってしまいますよ。厄介な崩だな。



第四十刻 幸せ、抉り  (2010年 47号)


舞美ちゃんの家族が登場。新しい友達が男の子と知って動揺する父と兄。
というか、お兄ちゃんキモイッス。あなたの方が心配ッスよ。でもこんな兄でも医学生なんだよね。
人は見かけによらないということか。でも、食器を見ると、この兄のは次男と書いてあるんだよな。
きっと医学生の長男がいて、次男は違うんだよ!いやまあ、こだわる話でもないんですけどね。

さて、困ったことが解決したこともあり、幸せそうな舞美ちゃんでございます。
しかし、厄いタイトルですな。「幸せ、抉り」えぐると書いて抉りなんですな。

街では順調に村抉の子が増殖中でございます。
常世のもの達は気づいているが、とりあえず静観。
まあ、墓守――景が遅れを取るようなら、大きく動くらしい。先輩は見かけの割りに優しいッスね。

村抉の子に憑かれたものは、多幸感を与えられるという。そりゃなんとも厄い。
舞美ちゃんの笑顔がそういった類のものから生まれたものとか考えるのは嫌な話であるな。お兄ちゃん悲しいよ。
そして、墓守である景に触れたことでか、村抉の子が暴れだす。ギャァーッ!

少年誌で何やっとんじゃー!
腹ボコとか。頼子さんが見たら大怒りでございますよ。

これはいろいろとヤバイ。展開的にも少年誌的にもギリギリっすよ。
まあ、舞美ちゃんのこの出来事は後で雪房が消してくれるでしょうけど。というか、これ覚えておくのはキツすぎる。
フクイ先生ってば・・巻末コメントで頑張って血飛沫描くぞ!とか言ってらっしゃるが・・血飛沫のほうがマシだよ!



第四十一刻 焔と、牙と  (2010年 48号)


このところ、検索で島田舞美ちゃんの名前で検索されて、ここに来られる方が多いようです。
舞美ちゃん可愛いですしねぇ。こんな可愛い子がひどい目に会うわけがない!
そんな考えは甘かったね。ソースゥイートだね。
可愛いからこそひどい目にあうのがフクイタクミ調である。恐ろしい。

さて、腹ボコ状態はどうにか収まった様子。しかし、異変は収まらない。
舞美ちゃんに突き飛ばされる景君。やぁ、やっぱり墓守になってないと弱いな!軽し。
さらに、村抉の子が舞美ちゃんの手に移動し、景を殴りつける。
腹ボコほど見た目の威力はないが、舞美ちゃん当人にとっては、自分の体内をこれだけ自由に動き回られるのは厳しい。
でも、それより目の前で景君がボコられている方が気になるようだ。いい子だねぇ。

景は雪房を見せることにより、自分も似たようなもんだと安心させる作戦に出る。
といっても、仇喰さんの狗骸ならともかく、雪房ではなぁ。
恐れられるより愛でられている回数の方が多かろうに。
しかし、舞美ちゃんは怖がってくれる。よかったな雪房。ちゃんと恐れられているじゃなイカ!

「噛まない犬」に噛まれるのが私なんだもん!

ハハァ。単に犬が怖いだけでしたか。これには雪房もなんともいえない表情になる。
押さえつけることもできない舞美ちゃん。これは、陸劫で潜んでいるモノを焼かねばなるまい。

陸劫は、扱う墓守以外の全てに対して有害!

舞美ちゃんの魂が闇を持つ黒いモノであれば、悪霊や崩れのように墓送りになる。
でも、ここは陸劫を使うしかあるまい。舞美ちゃんのことを信じて。こんないい子が悪い魂なわけがない!
それにしても、このままでは精神が蝕まれ黒く染まるというのが気になりますね。
放っておくと、いずれ多幸感に包まれてしまうということでしょうか?
景君を殴ると幸せだなぁと思うようになるとか。アリだな!

それはそれとして。常世が本格的に動き出しました。東方第五錠前隊出動。
結構な人数じゃないか。これが最低でも5部隊。さらに東方以外にもいるというのか。
常世って意外とでかいんだな。というか、正面の子が可愛いッスね。
第五錠前隊に続き、斬子も動き出す。斬子さんは容赦なさそうですからねぇ。感染した人間を容赦なく斬りそう。
こうやって死なせてやるのが救いなんだよと言い出すわけですね。キリコなだけに。



第四十二刻 闘い、戦い  (2010年 49号)


景の陸劫により、舞美ちゃんの身体に潜んでいた村抉の子らが次々と吐き出されていく。
一方、村抉の本体は、幼虫がやばいことを感じて動き始めていた。
そこに向かうは常世第五錠前隊。
先週登場時に目立っていた女の子は副隊長らしい。これはあざとい!

ちょいとヘタレな感じの年下の上司にござる。
比嘉隊長はなかなか隊員のやる気の出所をわかってござるな!
しかし、比嘉隊長って例の覆面の先輩だよね。隊長の名前は判明したけど副隊長はお預けっすか?ふぬぐぐ・・
ともかく、第五錠前隊は村抉本体の足止めをしてくれるらしい。そっちに行くのか。
てっきり数いるから、幼虫の駆除に向かうかと思ったら。やっぱり比嘉隊長は優しいッスね!

清叔母さんとカメラマンの、のりちゃんも向かってきそうな予感。身内バレが来るかね?

で、冒頭から焼き払っている景&舞美組の様子。どんどん出てくるよーーって多いな。
最後の1匹を焼き払おうとしたところで、舞美ちゃんが拒絶。今の幸せを手放したくないと言う。

お前がそんなことを幸せだと思うなら・・・俺はそんなもんブッ壊してやる!

その幸せが偽りであると思うなら、それを壊すことを厭わない。景君の強さがよく出ておりますな。

お前が島田舞美であることを守りたい
相手のことを思っているのがよく伝わる言葉です。

というわけで、舞美ちゃんに巣食っていた幼虫は駆除。景は村抉本体の所にたどり着いたのでした。
アレ?この流れだと、舞美ちゃんの記憶消してないよね・・まあ、嫌な記憶といい記憶の折半ということで。



第四十三刻 参戦、常世  (2010年 50号)


村抉本体のもとに現れた墓守、景。常世と共闘体勢をとることになる。
それよりも、副隊長の名前が判明したのが大きいッスね!望月さんです。要チェックや!

一緒に戦う常世の面々を頼もしいと思う景。逆に雪房は警戒気味。
まあ、比嘉隊長や望月副隊長などは問題なさそうな気がしますが・・常世という組織は危うい。
組織からの命令ということであれば、ここで共闘した面々が敵に回ることもありえますからねぇ。

しかし、それより当面はこの村抉。
陸劫を当てて終わり!とはいかない。なんせデカイ。
焼けきる前に、村抉の捕食が始まろうとしていた。これはヤバイ。
というか、斬子さんは何をしてらっしゃるのだ?
隊員が本体に向かったのだから、てっきり幼虫の方に向かっているのかと思ったのに。
ここで登場して寄生された人を斬り倒して常世ヤベーじゃんと思わせるフラグか?
比嘉隊長がよろしく計ってくれることを期待しましょう。
望月さんの別の意味での活躍にも期待だ!ふぬぐぐ。



第四十四刻 正義、志し  (2010年 51号)


捕食を開始するために活性化する村抉。この巨体では倒すのに時間がかかる!
その間に取り憑かれた人たちが捕食されてしまう。さて、どうする景?

ここで常世の連中が、エサである人間を食い止めると約束してくれる。そりゃいい役割分担だ。
景君も思わず嬉し涙を流してしまう。こんなにたくさんの人が一緒に戦ってくれる。
やはり一人で戦い続けるのは不安があったのでしょうなぁ。
島田に会ったらもう一度言ってやろう。
やっぱりきっと、世の中には敵じゃない人間の方が多いって。
そう信じられたらよかったんですけどね。絶望させるにはまず希望を与えるべし。無惨無惨。

斬子さんと比嘉隊長は、村抉の子に取り憑かれた子を狙っていた。野放しにすることだけはするな。
その教えに従い、すべきことをする。目的のために手段は選んでいられないというわけですな。

望月さんも言うとおり、常世は何でも頼られるほど強くもなければ便利でもない。鍛えただけの人間である。
だから、エサとなる人間を解放なんてできない。どんな手段を使ってでも足止めするだけですと言う。
言いたいことはわかるが、もう少し手段は選ぼうや。
足止めなのに思いっきり殺しにかかってるじゃない!
せめて足を狙って動けなくするぐらいのことは考えて欲しい。
景君はこの上なく甘いのだから、その辺りのケアも考えてくれないと困るよ!
知ったことじゃないと言われればその通りかもしれないけど。



第四十五刻 ヒト、故に  (2010年 52号)


村抉の幼虫を宿した高橋さんに襲い掛かる、斬子の刃。それを助けたのは舞美ちゃんだった。

2人の出会いの回想である。昔は黒髪だった高橋さん。ほう、よいな。
高橋さんは、中学卒業後、進学しないということで、髪も染めて、悪そうな人とつるんでいた。
あれ?何か誰かに似てる?
そのうちヤクザから勧誘が来たりするデッドエンド展開っすね。

髪を染めた高橋さんは、以前に舞美ちゃんと出会っていたが、舞美ちゃんは怖そうな人と関わりたくないと無視してしまう。
寂しがり屋な高橋さんは、それでちょっかいをかけるようになったわけですね。
前に言っていた、付き合い方を間違えてしまったというのはそういうわけであるか。

高橋さんを庇う舞美ちゃんを諸共に斬り伏せようとする斬子。
そこに現れたのは、世々さん(32歳)だー!単行本で明らかになったけど、まさか30越えとは・・
さらに神楽辻のおばちゃんも登場。やぁ強そうだ。
斬子さんが持つノコギリは挽金といい、狗骸をも切り殺せる呪いがかかっているという。
そりゃ物騒だ。世々さんもヘシ折りたくなるわ。雪房様を傷つけるものは存在を許さん!ってわけですね。
しかし世々&斬子。似たもの同士な感じがありますな。扱うセンパイやおばちゃんも大変だ。

さて、景の方。常世はスクラムを組んでエサになる人々を押しとどめていた。最初からそうしていればよかったんだ!
景は、やる時ゃやる、をやれる奴である。
常世の人たちが言うこと聞いて頑張ってくれてるんだし、ここで頑張らねばいけませんわなぁ。



第四十六刻 響く、咆哮  (2011年 1号)


景が陸劫を全開で放出。すると、見よ。村抉の幼虫達がさがっていくではないか。最初からそうするべきだったな!
お願いを聞いて、傷つけずに人々を止めてくれていた常世の面々に礼を言う景。いい笑顔だ。

望月さんは、常世の長老にいつも聞かされていた。
狗骸の墓守は、崩と戦うために人であることをやめた化物。外道の輩であると。
でも、景はそんな風には見えない。普通の男の子に見える・・揺れてますな、望月さん。
というかですね、回想の望月さんは姫様みたいな感じですねぇ。よいですねぇ!

任務のために犠牲をいとわないという常世のやり方。望月さんも疑問に思わなくはないようだ。
それゆえ、景に力を貸す。常世のやり方を否定してくれる景に。
さすがボクらの副隊長ね。部下の人たちも満足気な様子ね。人望あるなぁ。
比嘉隊長といい、第五錠前隊はまとまりがよさそうなチームだ。
狗骸と常世。この関係を昔から知る雪房からしてみると、今の状況は驚きであるようだ。
いやはや、これも景の人望でありますか。やる時はやるをやれる奴ですからねぇ。

その景が、陸劫を新たな姿に形作る。広げた陸劫を外へ散らさず集中させる。
それは炎の爪を模り、村抉の巨体を一気に切り裂くのであった。
この技は陸劫――「七辻」謎の男が使った技であり、雪房はその男のことを知っている。
さらに景が幼少のころに、その男と会っていた・・なんかここに来て伏線がバラまかれだしたぞ!
崩8体倒した後も展開がありそうで、楽しみですなぁ。



第四十七刻 戦機、開く  (2011年 2+3号)


黒い炎に包まれて、村抉の墓送り完了!
村抉の子も自動的に消滅いたしました。争う必要のなくなった比嘉さんと斬子さんは撤退。
比嘉隊長がいうには、おばちゃんこと神埼千歳は危険で強いらしい。
眼鏡の奥の目が怖いのは伊達じゃないってことか。
しかし世々さんが32歳なら、おばちゃんはもう50ぐらいなんだよね。割と若く見える。
舞美ちゃんと高橋さんはいろいろあったけど仲直りできました。
これはいい思い出である。腹がボコった記憶なんて吹っ飛んでしまいますよね。ね?

さて、景の方に視点変更。
民間人も次々と村抉の子から解放されていく。
望月副隊長は、負傷した隊員と民間人の治療を医療班に頼む。さすが僕らの副隊長ね。
まあ、救護班長には甘ちょろいと言われちゃいますがね。
というか、姫様呼ばわりされているってのは、やはりそうなのかね。前回の格好もそれっぽかったし。
そして、救護班長・・いいな!
ちょっとジョギリのパートナーをつとめてたりしそうな風貌であるが、よい感じ。
望月さんと救護班長と気絶した景の3人がそろう262−263ページは可愛さ度が高いぜ!

さて、最後に新キャラ登場。
第2の墓守現る!おばちゃんとも知り合いのようだし、狗骸は雪房とも知り合いか。
いきなり強そう、かつ物語を大きく動かしそうなキャラの登場に期待が大である。
こうなってくるとカラスの旦那の影が薄くなるな。
いっそのこと、最終回まで冬子先生に取り憑いているというのはどうだろう。新しい!



第四十八刻 雨の、中で  (2011年 4+5号)


村抉戦は終結し、傷の癒えた景は登校再開。また無断で休んじゃって冬子先生に怒られるぞ!
まあ、昨日は街で封鎖とか一時避難があったから、それを言えばいいんじゃないかという友人。
封鎖とかはこの街ではよくあることらしい。常世の手によるものですかな。

その常世の話。
比嘉隊長と望月副隊長、それに斬子が常世の長老の屋敷を歩いていた。
3人とすれ違うどこぞのお偉いさん。
どうやら、常世は国のお偉いさんとつながりがあるらしい。まあ、街道封鎖とかそうでないとできないか。
常世は対怪異組織として認められているらしい。ふうむ。

長老とお偉いさん達――東要市の市長と警察署長、が話をしている。
一方比嘉隊長達3人はなんか、ほんわかしていた。
斬子さんは一般人が苦手とのこと。確かにその歯は驚く。ギョギョ。
だから余り一般人に関わりたくないので、先輩にお使いさせたりもするんだよ
比嘉隊長に何させてんですか!
ヒガって誰?
さすが斬子さん。これはマジでわかっていない顔だぜ。なんとも非常識である。どわーッ!
非常識だと言って斬子さんにこねくり回される望月副隊長。これは可愛い。さすが僕らの副隊長ね!
見ようによっては、比嘉隊長を中心とした三角関係が構築される気配!あるようなないような。

さて、景の方。
雪房に話しかけるが返事がない。どうしたのかなと思ったら、後ろから近づいてくる者があった。
びしょぬれになった冬子先生だ!水も滴っておるわ!
カサも差さずに外を歩いてきたらしい。そりゃビショ濡れになりますわね。
その状態でぐぐぐと顔を寄せてくる冬子先生。なんだこれ・・この、そう、なんだコレ!
景の頭をさふさふして去っていく冬子先生。
物陰に隠れたところで、自分のやったことに気づいて赤面。ボッカーン
なんだこれ・・なんだ、この可愛さ・・もう、なんだコレは!ボッカーン

怒るつもりだったが、景に嫌われたくないと思ってああいう行動にでてしまったらしい。
嫌われたくないというのは、カラスの旦那の防衛心なのか、冬子先生の心の働きなのか。
ともかく、冬子先生も自分が変になってきているのを感じているようだ。
お風呂に入るのを忘れたりするあたりカラスっぽいッスね。カラスの行水ってやつだ。
冬子先生が危ぶんでいるが、カラスの旦那も別の異変に気づいていた。
景以外の墓守が現れた!旦那ショック!

雪房もその匂いに気づいていた。その匂いの正体は・・
『第3世代狗骸』―唯1体の生き残り、同属殺し 狗骸 黒鱗!
新たな狗骸は同属殺しだった・・雪房の因縁は強そうですね。ドス黒そうですね。
これは盛り上がってまいりました。今後の展開が楽しみです。冬子先生の可愛さの展開も楽しみです!



第四十九刻 ある、月夜  (2011年 6号)


ある一つの暗黒奇譚。

いきなり真っ黒の表紙から始まります。
今回はダークだから覚悟を決めてねという意志が見て取れますね。

さて、ページをめくると、そこはどこかの解体予定地。立ち入り禁止の場所。
女子高生らしき3人がバットを持った男にいじめられていた。いきなりダークだね。
捕まっている理由は、これまた理不尽。
変態教師を告発したのが原因とか、本当にもうね。
手下もさすがにキモすぎと引いてしまっているじゃないですか。

変態教師に殴られて鼻血を流すヒロちゃん。
というか、この教師とその兄はヤバすぎ。ナチュラルに薬でもきまってるのかと。

そんな現場に現れましたのは景じゃない墓守。
片手で変態兄の頭をドバッとしちゃいます。

さらに、部屋の中に墓所を展開。そして陸劫。
黒き魂を持つものが殺される裁きの黒炎である。
男達は墓送りで墓所の一部に。女の子達は生き延びました。

うむ、やはりフクイ先生。女の子には優しいッスね。優しいか?いや、優しいさ。きっと。

黒い魂があれば、陸劫の墓送りで墓所に力は満ち、狗骸が暴走することはないわけか。
これで崩がいなくなっても、景と雪房は安心ですね。
いやまあ、さすがに悪人殺して回って生きていくのはちょっと・・
というわけで、狗骸がもたらす完全なる真の力とやらに期待です。



第五十刻 獣は、嘲う  (2011年 7号)


カラスがどうして黒いと思う?
もともと黒いからよ!ってヒグマじゃないんだから、その答えはないか。

鴉の旦那はこれまでの崩とは違い非常に狡猾である。
冬子先生の身体に潜み、機会を伺っていたのだが、ついに動き出すようだ。早く名前知りたいな。

動き出す冬子先生IN鴉崩。景を職員室に呼び出す。
呼び出し自体は何度も受けているので、回りからも毎度のことと思われてます。

それでも恐々としている景の後ろにズシンズシンと近寄る影。
なんという音を出しているんだメガトンさん。

メガトン友恵さんは景が隠し事をしているようで寂しそうである。
なので、金屋ちゃんと帆奈ちゃんがぎゅうっとして慰めてくれます。麗しいねぇ。
金屋ちゃんが友恵さんの胸にうずもれてしまいそうである。

さて、冬子先生に会いに行く景。
冬子先生は人気のない教材資料室で待っていた。
女教師と男子生徒が、人気のない資料室で密会ちゃんと戸を閉めてと来ましたよ!むふうむふう。

という冗談はさておき。
冬子先生は景を自分のヒザに座らせようとする。おいでおいで!

またやっちゃった!

おかしい状態になっている冬子先生。言動もデタラメになっております。
まあ、この発言は先生と景の過去に関係してたわけなんですけどね。

冬子先生(の記憶を読み取った鴉崩)いわく。
冬子先生は景を、ずっと特別な子として見ていたらしい。

やっぱりそうだったんだ!
運命を感じたりしてたらしい!それってもしかして、もしかして!?

どうやら、小さい頃に2人は会っていたらしい。
清叔母さんは冬子先生の先輩。その関係で家にお邪魔したときに会っていたというわけか。ほう。

景はその辺りの記憶を失っている。
清叔母さんはそのことを景に話していないらしい。
それはアレですね。後輩に可愛い甥を取られたくないという防衛本能が清叔母さんに働いたのだね。
本当に清叔母さんは困った人やで!

ではなくて。
景が小さい頃、その目の前で父親が殺されていました。
殺した男こそ、もう一人の墓守!
接点はあると思っていたけど、こういう繋がりとは・・なんともハードな話でございますなぁ。

ショッキングな過去が明らかになった回であります。
でも、冬子先生の可愛さの方がもっとショッキングでした
教師と生徒の運命の出会いとかよいんでないの!恋の形は人それぞれだよね!



第五十一刻 言葉、君に  (2011年 8号)


急展開、突進センターカラーであります。

冬子先生の記憶と言葉を操り、鴉崩は景の心をえぐろうとする。
村抉さんに続き、えぐり系でございますよ。

冬子先生の言葉を受けて、段々とその時のことを思い出していく景。
父と2人の時、静か――闇――冷たい――墓所――

父が殺された時のことを思い出した景。
しかも、今はその殺した相手がどういう存在かわかってしまう。
自分と同じ墓守。それが父親を殺したという。

突然の邂逅に衝撃を受け、景の心が暗闇に染まる。

そうです、この時を待っていましたー!
一瞬で首をもぎとってやるぜメーン!とばかりに鴉崩れの魔の手が迫る。

が、邪魔をしたのは・・・冬子先生!
自分の中にあるもう一つの意思、それが景に悪意と殺意を向けたのを感じた。
景を守る。その想いによって覚醒し、鴉崩を押さえ込んでいるという。イイネェ。

景を守るために、自ら身を投げる冬子先生。
焦る鴉崩さんはカッコ悪いッスね。策士が策に敗れると、どうしても見苦しくなるやね。

とはいえ、ここで退場とはいきません。
崩としての本体を出して、飛行することで自殺を回避。
ほう。この変身形態はよいな。
祈ちゃんの墓守形態もよかったですし、このスタイルはなかなかよいなぁ。新たなプリキュアっぽい

ここはひとつ、アレだ。仲間になってみるのもアリじゃないか?

ならば、鴉崩。私の同志となれ!
正気か墓守!?

そんな会話はまぁ、ないだろうな。
陸劫で焼いて、漂白したらどうでしょう。キレイな鴉崩さんの出来上がり。ワシはしょうきにもどった!
そろそろ、景と肩を並べて戦うタイプのパートナーが現れてもいいんじゃないかね。ね。



第五十二刻 凶鳥、麗し  (2011年 9号)


鴉崩がついに姿を晒しました!おぉ。麗しい

雨が降ってきていたせいもあり、学校にはまだ生徒の姿がある。
逃がすまいと、カラス達を呼び寄せ、釘付けにする鴉崩。
おかげで、異変が起きていることがまるわかりでございます。

とはいえ、墓守である景さえ倒してしまえば怖いものはない。
鴉崩の攻撃が始まる。
って、雨に濡れた冬子先生は本当に麗しいのう・・・というか、エロス。

墓守に変身できない景に蹴りをあびせ、さらに羽根を飛ばし刺すという攻撃を見せる。
ますます水銀燈のようになっておりますね。これからが本当の地獄だわぁ。

景が変身できない理由を語る鴉崩。鴉は雪房の名前とか知ってますのね。さすが知性派か。

景の父親は、狗骸の墓守に殺された。本人の目の前で。
それにより、無意識か意識か・・・狗骸に対する不信感――墓守への拒絶感が景に生まれた

これがえぐられたということであるか。
墓守の姿になれない景は、ちょっとどころでなく可愛い高校生にすぎない。
肉体的にはむしろ非力な部類である。気合だけでは戦いには勝てない。

さらに、鴉崩は景の心を揺さぶる。
崩が肉体にしたものが、墓送りになった場合どうなるか。肉体としていたものは塵になる。
つまり、冬子先生の体が戻ることはもうない――

ならば、しょうがない。ここはやはり仲間になるべきですよ。わが同胞となれい!
鴉といえば、クロウ。墓守はケルベロス
おお、なんという偶然か。どちらもシルバーセイントじゃないですか。仲間仲間!
どっちも大して活躍できなかったという共通点まであるぞ!

まあ、説得する前にまずは倒さなければいけないんですけどね。厳しい状況。
そこに助っ人が現れる。
冬子先生の体を突き飛ばしたのは――メガトンさ・・・友恵だ!
ほう。ここで友恵さんが登場するとは思いませんでした。
肉体能力ならば、景の数倍は頼りになるのが友恵さんですからねぇ。

こうなれば、もうごまかしつづけるのも限界でございましょう。
友恵にも全てを明かして戦ってもらうしかございますまい。
こうして、着実に景君のハーレム体制は整っていくのでございますな!

しかし、金屋ちゃんはここのとこ余り活躍がございませんな。
異変を感知するけど活かせていない様子。景が感知もできるようになってきたせいもある。
ここは、金屋ちゃんが異変を感知し、友恵が活動するという新しいスタイルを作るべきかと。
そして余った帆奈ちゃんが寂しがるのでたまにかまってあげると。完璧!?



第五十三刻 決意、の刻  (2011年 10号)


景のピンチに現れた友恵さん。とはいえ、正面きって鴉崩と戦えるわけではない。
こう見えても戦闘要員じゃなく、守られる側のヒロインなんですから。

で、そのヒロインが、景をお姫様抱っこして駆け抜ける。アレー?
しかし、この構図はなんだか似合うなぁ・・・
手をブラブラさせてると走りづらいのでどこかに掴まれと言う友恵さん。
なんですか、どこを掴んで欲しいんですか。え、こんな発想はしちゃダメですか?スミマセン。
まあ、大きすぎるとかえって掴みづらいですしねぇ。いや、スミマセン。

さて、教室に逃げようとする友恵さんを止める景。
他にも人がいるというのでは、そこに逃げ込むわけにはいかない。巻き込むわけには行かない。

もう、友恵に対してごまかしをしている場合ではない。
しかし、戦うために墓守の姿になることができない景。いいようにいたぶられてしまう。
いたぶって赤くなる冬子先生の姿はなんともなんともなんともえろす。

その冬子先生に見事なスリーパーを決める友恵さん
なんという手馴れた動作であることか!
でも、どうせならドロップキックでも決めたほうがよかったのではないでしょうか。メガトンな奴を。

スリーパーは軽く解かれてしまう。
なんだかんだで、鴉崩の状態だと腕力はあがっているらしい。
実は、素で冬子先生が怪力。なんてことはないと思う。

友恵さんが傷つけられているところを見て、景が動く。まさに今が決意の刻。
戦う。そして守る。そのために、雪房に友恵を安全なところまで運ぶのを頼む。
なんと、墓守が狗骸を手放した!?
これはさすがに鴉崩も想定外。見ているほうも想定外。
どうやって立ち向かう。普通の人間よりひ弱な景に立ち向かう術があるのか?
あるのは人並みはずれた根性と可愛さだけである。萌え殺すしかないのか!?可能性はあるな!



第五十四刻 ただ、信じ  (2011年 11号)


景に、友恵を安全なとこまで運んで欲しいと頼まれた雪房。
とりあえず、金屋ちゃんのとこならよいかと考える。
が、金屋ちゃんも巻き込まれるかと考えた友恵さんに踏ん張られる。

むう、さすがメガトンさん。踏ん張りも凄い。いい太ももしているだけある!

友恵さんに納得させるために、景について語る雪房。
景は戦わず逃げるだけの男ではない。守るために戦うと決意した男である。

友恵のために戦ってきたのだから、友恵はその邪魔をしてはいけない。
雪房の説得だけでは納得しない友恵さん。
そこに金屋ちゃんも登場。同じように邪魔してはいけないと言う。
さすがに金屋ちゃんに可愛い顔して言われては友恵さんも考えざるを得ないようだ。

どうにかおとなしくなる友恵さん。そこでツッコミ役担当の帆奈ちゃんのするどい指摘。
なぜ、喋る犬と普通に会話していられるんだ・・・?
うむ、全く持って正しい指摘である。
慣れちゃったから。カワイイから。うむ、まぁ、カワイイなら問題ないか!
というか、指摘している帆奈ちゃんもあんまり動揺している様子がないな。

さて、教室。
カラスが張り付いたままなので下校できないクラスメイトが大勢いる。
窓のほうに寄っていったのは、前に景のおばさんをバカにした生徒。
その生徒の友達が、東要ジャーナルを読んでいるのがちょっと気になる。
なんだかんだで、清おばさんの新聞を購読しているのか・・・?実はハマったな!

それはともかく、刺激されたカラス達が窓を破り、教室に流れ込んでくる。
それを箒で叩き落とす舞美ちゃんは勇ましい。成長したねぇ。
体内でナメクジが蠢くのに比べれば怖くはないよ!怖さの質が違うか。

さて、ボロボロになった景の姿で終了。
墓守としての力がないうえに、冬子先生の体を使っているのでは下手に手出しもできない。
いろいろ詰んでいる状態だが、果たしてどうなるのか。



第五十五刻 少年、少女  (2011年 12号)


見事な箒捌きでカラスを迎撃した舞美ちゃん。しかし、その行動に避難の声を浴びせる者がいた。
カラスを怒らせてどうするんだよ!いらないことするなよ!
お前が言うな。
怒らせてカラスを教室に招きこむ原因を作ったヤツが何を偉そうにいうか。困った少年だ。

さて、景君は今回もいたぶられております
雪房が離れているんで回復がどんどん弱まっている。うーむ、やばいですな。
鴉崩の旦那も、楽しむ余裕があるようです。
というか、いたぶるのが楽しくなってしまうのは景の特徴なのかもしれない。
山王さんもいってましたな。お前がいたぶりやすいのがいけないんだと。
あなたがイジメテ君だからいけないのよとかそういうことだろうか。まあ、ひわいひわい。

友恵さんは金屋ちゃんと帆奈ちゃんと合流。
3人でいれば問題ないということで雪房は景の元に戻ろうとする。
しかし、景と離れすぎてしまったので力が出ないようだ。むう、これでは雪房も可愛いワンコでしかないではないか!
そもそも戻っても、雪房を受け入れて変身できるかわからない。ヤバイねぇ。

教室のほうは状況好転。
景の友人達を始めとして、カラスに立ち向かう少年少女が現れてきた。
まあ、バケグモに比べたら普通サイズのカラスだし、武器を持っていたらそこまで恐れることもない。

というわけで、か弱い女性を守るため、稲のシャツを纏いし騎士が登場だ。

カラス共!これ以上、仲間を傷つけさせないぜ!

言葉と共に抜き放たれたのは――カッコイイ枝!
教室まで持ってきているとは・・・騎士の魂を簡単には手放せないということか!?
ちなみに、騎士の下りの顛末は単行本5巻のおまけマンガに収録されてるぞ!
委員長と稲騎士さまの関係も気になりますな!

クラスメイトも頑張っているのだし、景も頑張らないといけない!
とはいえ、絶体絶命の状況を好転させる材料は少ない。一体どうなりますのやら。



第五十六刻 手の、先に  (2011年 13号)


雨音に混じって、皆が戦っている音が聞こえる。だから景は立ち上がる。うむ、よい話だ!
血を冬子先生に浴びせて目潰しにする。
目を見開いた状態で血がかかっているコマが、なんか・・・エロス。

さて、雪房の方。
景の心の支えになってやれなかったことを気に病んでいる雪房。
そんな雪房を抱きしめ、力づけてくれる金屋ちゃん。
景君が雪房君を拒むわけないよ。大丈夫!
そう言われてもにわかには信じがたい。が、そこに響く景の声。

雪房ああ!力を貸してくれぇーッ!

景が呼んでいる。行かねばならない。雪房の迷いは晴れたようだ。

そして、景の迷いも晴れている。
大切な人ができたら、何と戦うことになってもその人を守りきろうとする奴になってほしい。
それが父親の言葉である。それを思い出している。
絶望の過去だけじゃなく、今を戦う勇気になる過去だってあるんだ!

もう逃げない。過去からも。そして、今を逃げない。雪房と一緒に戦う。
コイツは雪房―俺の相棒だ!

ついに、景は変身に成功。この展開に鴉の旦那もあせりまくりだ。
これからが本番。というところで、常世が参戦しようとしている。
常世がからんでくると面倒なことになりそうですなぁ。冬子先生が助かるか怪しくなってきた。
冬子先生が死なないように、鴉の旦那には頑張っていただきたい!



第五十七刻 雨音、裂き  (2011年 14号)


もう一度戦うために、相棒を身に纏い、変身完了!当方に迎撃の準備あり。

その姿を見て驚く友恵さん。
ふむ、しかし景の変身ってそこまで姿は変わりませんよね。
手足が獣ぽくなって、ちょっと筋肉質になるぐらいである。
なので、少々可愛い顔を見せてあげれば、ちゃんと景だと認識できてしまうのです。可愛いは正義!

さて、鴉崩さん。焦っておられます。
冬子先生の体で戦っては遅れを取るという。まあ、戦闘向けな体ではないですな。
というか、崩と墓守って基本的に強さに差がありますよね。正面きって墓守と戦えはしない。

冬子先生の体を人質にしているから、まだ有利ではある。
とはいえ、こちらの攻撃は墓守にほとんど通用しない。なんとも進退窮まった感じですな鴉崩さん。

どうにか冬子先生を助ける方法はないかと模索する景と雪房。
一方、常世は結界の準備を進めていた。東方常世の第一錠前隊から第五錠前隊まで勢ぞろいだ!
学校を覆う結界は、どんな崩も、どんな人間も破ることは出来ない。
アレ、比嘉隊長はいるけど、望月副隊長の姿が見えないぞ?アレアレ?アレ?

ともかく、結界は張られました。常世は崩を滅ぼす手段はない。
代わりに押さえ込むぐらいはできる。だから、景が変身するまで静観してたのですな。

結界を張られたことに気づいた鴉崩さんは苛立ちを抑えきれない。
貴様がさっさと殺されてしまっていれば、こんな面倒は怒らずにすんだ。
この言葉には景も反論。わざと死なないようにとろとろやってたのはお前じゃないかと。
ふむ、これは気になる話ですな。
鴉崩さんは、冬子先生の意識がまだ残っており、すんでのところで殺さずに済ませてしまったのではないかと疑う。
いや、違う。全てワシの意思だ!いたぶってやったのだ!手心を加えていたのではない!

景がいたぶりやすすぎるのがいけないのですね。わかります。
猫崩の山王さんも、そんなこと言ってましたな。
これが景の強さか・・・いたぶりやすすぎるので、つい殺さずに時間をかけてしまう!
恐らく冬子先生の意思も混じっているに違いない。もっといたぶりましょう!鴉崩さんと利害が一致した!?

それはさておき、鴉崩さんは大焦り。
ここは逃げるのだ。ワシはムダな戦いはしない!いたぶるのはムダじゃないからいい!
なんてこと言ってたら、後ろから斬りつけられました。斬子さん登場だ!
倒れた冬子先生が可愛い。
というのはともかく、鴉崩が斬られたことで、冬子先生の意識が覚醒。
自分を殺してという冬子先生。だが、そんなことが景にできるのか・・・?

景の命は大丈夫ですが、冬子先生の命がレッドゾーンです。斬子さんはマジやばい。
鴉崩れの部分だけ切り取っちゃったらOKじゃね?っていうのはなしなんですかね。

あとは、世々さんとオバちゃんに期待したいところ。
仇喰の力を抑えることもできるオバちゃんなら、いい方法も知っているかも。
でも、結界のおかげでオバちゃんも中には入れないかもしれないんですよね。厄介な状況だ。



第五十八刻 絶対、絶対  (2011年 15号)


冬子先生が意識を取り戻した。が、むしろその身が危険になっている。
現れたのは常世の斬子。姓はなく、名前しかない。
斬子さんはどうも、人の名前を覚えることができないようだ。記憶容量が足りないのかどうなのか。
先輩の名前もすっかり忘れてそうだな。

一応、望月さんの名前は覚えていたらしい。ちゃんとケロ子として認識している。
で、望月さんは今回、残念ながらお留守番。
理由は、墓守の味方をしかねないから、とのこと。いいじゃないですかよ。

冬子先生は語る。自分の体はもう化物のものだと。
鴉崩さんが冬子先生の記憶を見るのと同様に、冬子先生も鴉崩の記憶を見ていた。
鴉崩れさんは心底、墓守の力を恐れていた。
そして今、痛みを嫌って奥へ引っ込んでいるらしい。どんだけヘタレやねん。
大物風吹かせて出てきたのに、とんだヘタレ鴉だよ!

冬子先生がもういちど、景にお願いする。私を殺してと。
斬子さんも言う。もう手遅れだと。
それを聞いた、景の答えは・・・

やだ!!

やだやだやだやだやだやだ!絶対やだ!

だって、やだもん!

景君が駄々を捏ねだした!突然の幼児退行に、この場にいる誰もが目を丸くしている。
言葉使いはともかく、景の気持ちはわからないでもない。
冬子先生も、死んじゃやだよとすがりつく景の姿に感じるものがあったらしい。

私も――こんなことで死んじゃうのは、超やだ

超がつきましたよ。語呂は悪いが、気持ちは凄く伝わってきます。
語呂よく言うなら、スーパーニェットってところか。スーパーは英語でニェットはロシア語だ!

それはさておき、死ぬのはゴメンだぜということで話はまとまりました。
そこに、常世の偉い様登場。これで丸く収まりそうだと言っている。
偉い様の里見という男。その後ろには比嘉隊長と、救護班長の姿がある。
比嘉隊長は信頼できるけど、この里見って人はなんとも怪しげだなぁ。眼鏡だし。

斬子さんは独断専行で崩を斬りにきていたらしい。比嘉隊長に殴られてます。ゴチン。
厄介なことになっているのは、ずっと見ていた常世にはわかっているらしい。
なので、里見は言う。冬子先生を死なせないように、崩を墓送りしてもらうという。
その代わり、景に常世の一員になれと持ちかけてきた
うむ、やはり眼鏡だな。怪しいやつだ。でも、まあ、正当な交渉とは言える。

常世の技術がどの程度のものかは知らないけど、今はそれに頼るしかないのかもしれない。
救護班長の出番も増えそうな提案であるし、悪くはない。
というか、常世の一員になると何か都合の悪いことあるのかな?雪房が酷い目に会うとか。
まあ、そうなりそうになったら抵抗すればいいやね。絶対やだって言えばどうにかなるよ!



第五十九刻 いざ、勝負  (2011年 16号)


冬子先生を救うために、仲間になれと言う常世。
これに対して、景は即返事をする。仲間になる、と。

即決!予想はしてたけど、偉い子だ。キミは偉いね。

メガネの里見さんはそう褒めてくれるけど、なんだかバカにされている気がする。
なんですか、景君が直情傾向なバカだといいたいのですか。その通りだよ!コノヤロウ!

なんて言っていると、痛いのがイヤで引っ込んでいた鴉崩さんが復活してしまいました。
常世に交渉のネタにされてお怒りの様子。
ちなみに鴉崩さんは名前がありません。残念。
墓石に名前を刻まれないように名前を捨てたかららしいが、捨てたといえば捨てれるものなのか?
どちらにしろ、墓送りから逃れれるわけではないので、無駄な行為だったらしい。

バカにされたあげく、比嘉隊長たちの手で動きを封じられる鴉崩さん。
そして、里見は常世が使用している呪具、『鉄輪杭』を景に渡す。

それで彼女の体を貫いてください。彼女には一度死んでもらいます

体が死ななければ、崩は外へ出てこない。
だから、一度死んでもらうけど、その後蘇生させることで死なせないとするわけである。
そのために救護班長を連れてきているというわけですな。
救護班長も、キズアト残さずやってみせるよ、ヘッヘ。と保証してくれる。
里見は信用しづらいが、救護班長の言葉なら信用してもいいな!

さて、冬子先生にこれから起きることを説明する里見。
これは言わば、がまんくらべのようなものであると。
先生が、化物より先に痛みから逃げ出したら先生の負け。蘇生も不可能となる。
1つの体に先生が残るか、化物が残るか。勝負である。

しかし、このメガネの態度はなんだかカンに触るな。
ボクらの方法は『絶対』もし失敗したら、それはボクら以外の何かのせい。
間違ってはいないけど、なんかやだ!やだやだ!

てなこと言っている暇もない。呪縛を破って暴れだす鴉崩さん。さすがに必死だ。
どこで失敗したのかと考える鴉崩さん。
鴉使って学校を封鎖した辺りからじゃないですかね?
思いっきりここで異常が起きてますよと常世に教えてしまっているじゃないですか。

ワシは支配する側なのだ。この体も、同胞も皆ワシの支配下だ!
何百年とかけてワシは不敗を重ねて支配してきたのだ!

でも、一度墓に入っているってことは、誰かに負けているんですよね?そこで学習しないからさ。

というわけで、景の手により、杭は打ち込まれる。冬子先生と鴉崩との勝負開始だ!
こうしてみると、景が自分の手で刺したのは効果がありそうですな。
側に景がいることで冬子先生も痛みに耐えられたのかもしれない。
冬子先生の体は一度死に、鴉崩が露出する。さぁ、決着でございますね!



第六十刻 強き、魂達  (2011年 17号)


我慢比べに負けた鴉崩は体外に。
まさか・・・こんなことが・・・と信じられない様子。

冬子先生は、死ぬ前に言っていた。
みんなだって頑張っている。私だって・・・負けらんない・・・!!

景だけではなく、1年B組のみんなが頑張っている。
それが、冬子先生の力となっているのだった。
ただ、負けて逃げたら――もう生徒に会えないから・・・
泣き虫な冬子先生だが、その思いにより、死の痛みを受け入れ耐えることができた。

冬子先生は救護班長に任せて、景は鴉崩さんの処理でございます。
先生を利用し、父の死を利用された。許す道理はございませんな。
割とビビリな鴉崩さん。
しかし、ここでは正面から決着をつけようとしてきます。
まあ、体も作っていない崩では、墓守に勝てるわけもありません。陸劫を受けて墓送りです。

墓に送られる間に鴉崩さんが考えていたのは、冬子先生のこと。
彼女が存外に強き魂を持っていたのが誤算であった。
そして、その生徒達の予想外の奮闘も誤算でありました。
誤算続きで墓送りされましたが、なんとなくスッキリしているような様子ですな。
ヤキが回った・・・か。まさしく焼き鳥ッスね・・・こんな感想しかでないとはヤキが回ったな。

鴉崩さんが墓送りされ、学校を襲っていたカラス達も逃げていきます。
これで、学校から逃げた崩はあと1体。

冬子先生の治療のほうは順調のようです。杭も抜かれてますし、穏やかに寝息を立てている。
崩とひとつになった人間。どんな変化がありますやら。

キリシマ機関の奴らに教えたら、のどから胃袋飛び出すくらい欲しがるだろうな。

何か物騒な話ですな。というか、その機関は何なんでしょう。
常世の関連なのか、また違う組織なのか。これも伏線でありますかな。
治療した冬子先生には何か力が残ってたりしないものですかね。
ありえなくはないけど、鴉崩さんあんまり強くなかったし、大した力はなさそうだ!

さて、墓送りをするために、校舎内の結界は解除しています。
しかし、外の大結界は解除命令を出していないので、まだ張ったままのはず。
それが解除されていると比嘉さんは言う。
つまり――外から襲撃されている!

第四錠前隊のところに現れたのは、化物。
そう。黒鱗の墓守――真堂陵太郎である!ようやく名前がでましたね。
まさしく、このタイミングで来たか!って感じである。
真堂さんは常世と敵対しているのだろうか?単に景に会いに来て邪魔だから蹴散らしたのか。
どちらにしても、景にとっては避けることができない相手のようだ。厄介だわぁ。


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