蒼天紳士チャンピオン作品別感想

ナンバデッドエンド
第121話 〜 最終話


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 第54話 〜 第90話 (2010年 6〜41号)   第91話 〜 第120話 (2010年 42号〜2011年 21号)

 第121話 〜 最終話 (2011年 22+23号〜2011年 38号)



第121話 いつもの夜  (2011年 22+23号)


藤田さんとの約束を守った剛。とはいえ、ボコボコの顔を見せたら心配させちゃうわけで。
ともかくケンカはしていないと説明する剛。
藤田さんもそれは信じるけど、素直に剛が酷い目に合うのを悲しんでいる。いい子や。

そんな剛をヨソに、ヤンキー亜種は暴れています。
不良とかじゃなくてもいいんだな、こいつら。
坊主頭の被害者は、やられた後に言う。難破さんがテメーらのことをブッ殺しにいくぞと。
ここで言う難破とは、兄の猛のことである。
まさかこのタイミングで猛の話がでてくるとは思わなかった。そっちに行くのか?

カメラは猛の職場に。
常連の客に、妊娠5ヶ月の赤ん坊の超音波写真を見せて、かわいいだろ!とか言っちゃう猛。もう親バカか
おばちゃんの好意で早めにあがることができた猛。
その帰り道。猛の顔つきが険しくなる。ヤンキー亜種共が取り囲んでいた。

まさかの、ターゲット猛。作中でも最強と名高い猛が負けるとは思えないが・・・これはどうなる?
猛はケンカしないという誓いなんてしていない。
でも、職場に迷惑をかけたら、なんて考えちゃうと手が出せないかもしれない。
逆に手を出して撃退したけど、職場が酷い目に合うという流れもありうる。この流れは本当に勘弁。
理想としては、猛が撃退に成功。ヤンキー亜種共、アイツやばいから弟狙おう、そうしようという流れになること。
もっと言うなら、弟も狙わずフェードアウトしてほしいけど・・・そしたら、何しにでてきたんだという話になるな。



第122話 雪  (2011年 24号)


ヤンキー亜種共が猛を狙っている!
囲まれた状況だけど、さすがに猛。平然としてますな。
剛に対しての見解を述べて去っていこうとするが、そうは問屋が卸しません。
ヤンキー亜種共はやはりやる気まんまん。なら、猛もヤルしかあるまい。

オレは剛ほど人間できてねーからよ。
やるってんなら手加減しねーんで。そこんとこ夜露死苦!

猛の攻撃であっさりヤンキー亜種が1体撃沈。
こいつら、自分はチンピラじゃないとも思ってるんだな。
猛の強さを見て、シンヤは嬉しそうにしている。

やっと面白そうなのが見つかった・・・

色んなところで強者を狩ってきただけに、余裕のある態度ですな。
本気を出してもよさそうだ、ということで全員で攻撃を仕掛ける構え。最初から武器攻撃だ!

一方、剛。襲われている猛をよそに、藤田さんと楽しそうにしていた!

まあ、そんな間に猛の方はヤンキー亜種を次々撃退していたわけで。
シンヤ以外の雑魚はあっさり吹っ飛ばされる。あの野郎・・・怪物だ・・・
流石にこいつらも猛の強さを認めざるを得ない状態らしい。
一人残ったシンヤ。さすがにこいつは強い。猛に攻撃を当てている。
でも、それが精一杯ですな。
猛に言わせれば、剛と比べてもたいしたことない、とのこと。まあ、そりゃそうですわな。
シンヤも、今までフクロにしてきたゴミとは全然違うとか考えている。
いままで、どれだけ楽な相手とばかりやってきたんだろうか。

シンヤも撃沈。というわけで、なりふりかまわなくなった集団は武器のレベルを上げだした。
まずは刃物。これは撃退したが、スタンガンを受けてしまう猛。
さすがの怪物も、スタンガンが聞かないってわけにはいかないらしい。やはりスタンガンは反則ッスよね。
怒りのシンヤの反撃。倒れた相手にバットか。もはや戦闘前の余裕のカケラもないな。

猛の帰りを待つカズミさん。髪をくくっているからなのかどうか、えらく可愛くなっております。
お腹の子供に話しかけるカズミ。もうすぐ帰ってくる父ちゃんのために一緒に何かうまいモン作ってやろうな!
ふむ。いい光景ですな。いやいやいや。これ、何のフラグよ。

シンヤの執拗な攻撃を受けた猛が倒れている。
ヤンキー亜種共も思わず止めている。もしかして命が危ないのか・・・?

今まで人様に迷惑かけてきたクズだ。このくらいされても文句言えないよ・・・

よくもまあ、言えたものである。
しかし、こいつら猛のことをどれだけ知っているんだろうか?ロクなヤツじゃないとか言ってるけど。
敵も多いかもしれんけど、慕っている人も多いんじゃぞ、コラァッ!

倒れた猛を放っておき去っていくヤンキー亜種共。
雪が降ってまいりました。倒れたままだとヤバイ天気だ。
というか、それよりも。猛の視界が暗くなってきている。おいおい。

冗談じゃねぇ・・・
ガキが生まれんのに・・・こんなの・・・
冗談じゃねーよ・・・

いやいやいやいや。
本当に冗談じゃないよ。ここで猛死亡なんて展開はホント勘弁していただきたい。
鬱の展開を抜けてどこもハッピーな状態に持ってきておいて、一気に落とすとかいいますか!
まあ、確かに。これが剛に知れたら、剛は本気を出すのは間違いないでしょう。本気とかで済むとは思えないけど。
というか、自分が戦わなかったせいで、兄貴が・・・とか思いつめそうでなんだかヤナ感じ。

ここは、アレだ。猛は死んでいない
殴られて意識が反転した猛は、内に眠る獰猛な獣が目覚める。
2秒で起き上がってヤンキー亜種共に追いつき、全員殺してしまう!
いかん、これだと猛が社会的に死ぬ。全員半殺しにしてしまう!で勘弁しよう。
まあ、ともかく、猛は死んでいない!そこだけは強く予想、というか希望しておきたい。



第123話 冷たい夜  (2011年 25号)


兄が襲われヤバイ状態。一方弟はイチャついていた。おのれ。
吟子ちゃんから連絡は来ていたが、デート中なので無視していたらしい。
気持ちは分かるが酷い話だ。

連絡を受けて急いで病院に来る剛。
どうやら手術中らしい。あのまま死んじゃうんじゃないかと危惧したが、それはなかったようだ。
取り乱す吟子をなんとかなだめる母。両親も不安でありましょうにねぇ。
バットで殴られたことにより、頭の骨が折れて血の固まりができているという。危ない状態だ。
カズミさんも当然のごとく悲しみにくれております。母体に触らないといいんだけど。

デートで浮かれていた気分もすっとんだ剛。
そこに、刑事らしい人が声をかけてくる。植木のオッサンでございます。
さすがにこの状況なら警察も動きますわな。どう見ても事故じゃない。
猛が襲われた心当たりがないか聞いてくる。
しかし、昔ならいざしらず、今になって猛が襲われる理由に心当たりはない。
まさか、剛がケンカしなかったのが原因だなんて思いつくはずもないですわな。
植木さんは昔から難破家の兄妹に関わっているらしい。
仕事だからとは言っているけど、今後も精力的に動いてくれそうで期待できます。

さて、手術は終わり、先生が現れる。
一番の問題だった脳を圧迫する血の固まりは取り除いた。
しかし、頭部へのダメージは相当のもので、まだ脳がハレている状態だという。
意識が戻ればよいが、下手したらこのまま・・・ということもありえる。予断を許さない状態だ。
ここ何日かがヤマになる
頭部以外にも、いろんなところをボコボコにされている猛。
ICUで治療を受けることになるが、はたして復活できるか・・・

なんとかそのまま死亡はまぬがれた猛。
しかし、予断は許さぬ状況。これは・・・どうなる?
病院まで来れば大丈夫だろうと思っていたけど、展開によってはそのまま・・・なんてこともなくはない。
あってほしくはないけど、なんだかなりそうな気もするのが怖い。
坊主頭にしたことで頭部の防御が弱くなったのでしょうか、なんて感想を書く余裕もないほど怖い。書いちゃった!



第124話 兄弟  (2011年 26号)


集中治療室にいるが、完全に面会謝絶ってわけではないらしい。
家族達はベッドに横たわる猛の姿を見て改めてショックを受けている。

カズミさんは密かにタケちゃんとか呼んでたのか・・・地味に驚きだ。

藤田さんは無事大学合格したらしい。それはそれで目出度い。けど間が悪かったねぇ。

ラーメン屋のおばちゃんも涙を流している。いやいや、店長さんが悪いわけじゃないよ。
早く帰したからタイミング悪く捕まったというのはあるかもしれないけど、それで店長さんのせいにはならんわさ。

店長に続き、猛の古くからの友人が病院に詰め掛けてくる。
こうしてみると、猛もちゃんと慕われていたんだなぁ。
面会は出来ないし、ガラの悪い連中に留まられると他の患者の迷惑になる。
来た人たちもそれが分かっているから、おとなしくこの場は引き下がるのでありました。
その友人の中に、ボコボコの顔の人が一人。この人はもしや?

さらに、伍代や大丸たちもやってきていた。
彼らには猛も心配だが、それで剛が潰れないかというのも心配なんでしょうな。

剛も、まさかあの兄貴が・・・という感じで未だに実感がわかないらしい。
ベタだけど、まるで悪い夢見てるみてえで・・・

なので、再びベッドに横たわる兄のところに向かう剛。

こうやって手をつなぐのって、何年ぶりかな・・・

涙を流し、懇願する剛。
起きてくれ・・・お兄ちゃん。頼むよ・・・目覚ましてくれ・・・!!

なんとも辛い。家族に不幸があるってのはなんともなぁ。
憔悴している剛。その前に現れたのは、ユウ君。
あのヤンキー亜種どもにボコられて、猛の名前を出してしまった人だ。
猛がこんなことになったのは自分のせいだと言うユウ君。
うーん。それもまた違う気はするけど、思いつめてしまうのは分かる。
しかし、これを知ったら剛はまた自分のせいだと思いつめてしまうんでしょうねぇ・・・
なんともなぁ。猛が目覚めてくれないとずっと暗い雰囲気を引きずってしまいそうでありますよ。



第125話 決意  (2011年 27号)


猛の危機にいてもたってもいられない松。とはいえ、病院に入ることはできません。
近所のオバちゃんは優しく諭してくれますが、信用できねぇな!ヴヴヴヴヴ。

さて、剛はユウ君からヤンキー狩りについて話を聞く。
ユウ君はヤンキー狩りに合ったと言う。
やったのは、金髪の背の高いヤツが頭の5人組。まるで爬虫類みたいな目をした奴だと言う。
そうか、ヤンキー狩りか。そういえばそんな言葉も一時期流行りましたな。
でも狩ってる方もヤンキーみたいな奴らじゃなんともはや。

車流してたらいきなり鉄パイプで窓割られて、降りたらフクロにされた上に車までパクられたらしい。
捨てセリフで難破猛の名前を出してしまったユウ君。そして、事件が起きたと。
うーむ、これはしょうがないと思いますけどねぇ。
猛もスタンガンさえ出てこなければ、もしくは徹夜明けでなければやられなかったでしょうし。

剛がシンヤ達のことに気付いてしまいました。
アイツらが兄ちゃんをやった・・・!

そして翌日。家族は猛の容態を医者から告げられる。
内臓に損傷はない。さすがに頑丈だ。しかし、問題は脳に受けたダメージ。
2日たった今でも猛の意識は戻らない。
このまま意識が戻らないこともありえるし、戻っても脳に大きな障害が残る可能性がある。
辛い話をつきつけられる。
昔、兄と一緒にいたことを思い起こす剛。
喧嘩する事ももちろんあったけど、仲の良い兄弟だったんだよなぁ・・・
涙を流し、表情を歪める剛。この表情は・・・

夜。藤田さんの携帯電話がなる。待ってましたと1タイムで出る藤田さん。素早い。
久しぶりの恋人からの電話。だが、その内容は・・・?
というところで次に続く。

これはやはりアレですかねぇ。復讐に行くことを告げる電話でしょうか。
剛は変に真面目だから、ケジメとか言って別れ話にまで発展しそうで危うい。
復讐とケンカは違うよ!とか藤田さんが言ってくれれば万事OKなのかもしれませんが。
とりあえず揉めておいて、最終的に藤田さんもGOサインを出す。やっちゃえ男の子!とかそんな感じで。
剛にも猛にも幸せになってほしいので、なるべく上手い解決をお願いしたいところである。
なんだったら、警察に頼ってもいいんじゃよ?
ボコボコにするだけして、植木のオッサンにしょっぴいてもらうとかがよいですかねぇ。



第126話 1人目  (2011年 28号)


剛の電話の内容は・・・やはり、別れを告げるものだった
むうう。予想はしていたが、本当に剛はクソ真面目だのう。

藤田さんは涙を流して別れたくないという。しかし、剛はそのまま電話を切ってしまった。
そして着信拒否。藤田さんは混乱するばかりであります。
受験が終わった後だったのは不幸中の幸いというべきか。
ここから仲直りするにしても時間はかかるでしょうしね。

別れを告げた剛のもとに、ユウ君から電話。
シンヤ達のグループの1人を見つけたらしい。
ユウ君は、みんなに連絡して、ヤンキー亜種どもを探していたらしい。
見つけた1人は、ユウ君からパクった車を未だに乗り回しているという。
こいつら、本当に捕まるとかそういうことを考えてやがらねぇ。これが若さか、バカさか。

ナンパされた、ナナちゃんは剛やユウ君の知り合い。今回のことも知っている。
なので、足止めを計ります。ククク、見事にひっかかってやがるぜ。
というわけで、ユウ君登場。かかりおったのうワレ。

ユウ君を始め、ボコボコになった顔の人がチラホラ見えます。みんなヤンキー亜種にやられたのかね。
やった側は、なんだテメーらとかとぼけたことを言っている。記憶してもいないのね。
しかし、さすがに剛のことは忘れていなかったようだ。
ユウ君に呼ばれて奥からやってくる剛。貫禄あるなぁ。

剛は問う。オレの兄貴をやったのは、お前等だよなと。
言い訳を始めるモブ。オレじゃねーよ。
オレは止めた側なんだから!か、勘違いしないでよね!
オレはもう抜けたんだ。アイツらとはもうやってけねぇ!

グダグダ言い始めたので、首根っこ掴んで止める剛。
そして、告げる。今すぐ仲間に連絡しろ・・・今すぐ!全員呼べ!

怒りに支配された剛が、ヤンキー亜種どもを呼び寄せる・・・一体何が起きるのか。
藤田さんに別れまで告げた剛である。下手したら、トコトンまでやってしまう可能性があるなぁ。
周りも、やばそうになったら止めてくださいよ?

しかし、剛はここ一番なのに特攻服じゃございませんのね。
もう変身ヒーローではいられないということなのでしょうか。
もう一度特服姿も見ておきたかったんですがねぇ。



第127話 復讐  (2011年 29号)


ヤンキー亜種の1体を捕獲。仲間を呼び寄せることに成功しました。
ジュンという男の連絡に、まんまと呼び寄せられた男達。その前に現れる剛。
他のボコったヤツの顔は忘れても、さすがに剛の顔はすぐに忘れたりしないようだ。

何コレ・・・どーゆーこと、なんでタカシがアイツと・・・

混乱してますねぇ。で、タカシって誰?
呼び出したのジュンじゃないの?ハンドルネームがジュンで本名がタカシと言いたいのか!?

それはともかく。ボスであるシンヤの姿がない。
とりあえず雑魚だけであるが、制裁開始だ。

剛1人しかいないのを見て、調子付くヤンキー亜種共。

オレをテメーらみてぇな口だけやろうと一緒にすんなよ・・・

といいつつ、早速武器を取り出すヤンキー亜種。
しかし、今日の剛は容赦する気全くありませんので。この前とはまるで別人じゃねーかとか言われちゃいます。
必殺のスタンガンも取り出して攻撃。しかし、当たらず。
猛の時だって、不意打ちだったから当たっただけだしね。
今回みたいに正面から取り出してこられていれば、不覚を取ることもなかったろうに・・・

数ページで3人とも地に伏せてしまう。本当にシンヤ抜きだと雑魚だな、こいつら。

さて、ジュンorタカシにシンヤのことを聞く。
シンヤはいつも一方通行で連絡してくるだけで、こちらから連絡はできないらしい。
ヤンキー狩りを主導していたのもシンヤとのこと。

オレ悪くないでしょ!?ね、ね!

そんなわけねーだろ。
泣き喚くジュンorタカシを殴り倒し、放置する剛。
雑魚共への制裁はこんなもんですかね。あとはボスであるシンヤを残すのみ。
しかし、手がかりがメアドだけではどうやって繋ぎを取ったものか。
それでも、剛は探し出すという。

探し出して、地獄へ送ってやる

今回は相手が雑魚すぎて、やりすぎる気もおきなかったようですが、次はどうなるか・・・
言葉通りに送ってしまいはしないかとハラハラものである。

さて、猛の病室。席をたった剛の前に植木のオッサンが現れる。
剛を探してたいうが、何か見つけたのだろうか?

まあ、剛やユウ君が動いているのは警察の耳にも入っているんでしょう。
特にユウ君たちは結構人数使って動いてたみたいですしね。
ここで警察の協力を得れば、シンヤの居場所の特定も不可能ではない。
しかし、それだとボコることができない。はてさて、どうする剛?



第128話 それぞれの終わりに向かって  (2011年 30号)


兄を襲った犯人達を殴り倒した翌日、刑事の植木さんが剛の下を訪れた。
あっさり解放したと思ったが、結構ひどい状態になっていたようだ。
顔がわからないくらいにブン殴られて、2人はアゴが砕けてしまっているとのこと。
まあ、今までやってきたことが帰ってきたともいえますな。

植木さんは剛にヤンキー狩りについて話す。
去年の夏から複数の県で札つきの不良が半殺しにあってる事件がある。
単なるケンカではなく、武器を使ってリンチし、その動画をサイトにあげるというタチの悪さだ。

動画あげたやつを辿れば特定できなく無いかね?と思うが、できてはいないようだ。
リンチしたやつらから金を奪い、各地を転々として捕まっていない。
他県と連携していたが、今まで捉えれていなかったらしい。微妙に頼りにならないな。

だが、植木さんはそいつらが猛をやったんじゃないかとふんでいる。さすがに鋭いな。
剛にボコられたヤンキー亜種どもは、誰にやられたのか黙っているらしい。
剛のことが怖いのか、猛を殺しかけたことの罪を問われるのが怖いのか。とにかく、黙っているようだ。
なので、剛が植木さんにしょっぴかれるようなことは、とりあえずない。
だが、まだアタマのシンヤが残っている。

オメェ、余計なマネすんじゃねーぞ。

植木さんはそれを言いに来たようだ。そうは言われましてもね、こればかりはね・・・

さて翌日。
白百合高校では卒業式に向けての練習が行われている。
微妙に気の抜けた感じの卒業生たち。まあ、こいつらはいつもこんなんだわな。
それとは違い、落ち込んだ様子の藤田さん。
その藤田さんの下にやよいちゃんが現れる。フラれた話を聞いて驚愕するやよいちゃん。
さすがに元恋のライバルである。元気づけてくれます。いい子だね。
会って話してみないといけないと思う藤田さん。さて、これが吉と出るか凶と出るか。

一方、剛。
シンヤの居場所を探ろうとするものの、さすがに手がかりがない状態ではどうにもならない。
まだ千葉にいるかどうかもわからないですしねぇ。
なので、ユウ君たちにはもう手をひいてもらうように言う剛。
おまわりに任せるしか手がないのか?思いつめた表情の剛は何を思うのか・・・

考えた後に、連絡をとったのは・・・秋田会の梶原!?
裏の権力を使って捜査をしようという寸法ですな。それ自体はうまくいくかもしれないけど・・・
せっかく断ち切ったはずのヤクザとのつながりをまた戻してしまうことになってしまった。
この決断もどのような結果になるか。むむむう。
背に腹は変えられないとはいえ、これはねぇ・・・むむう。どうなるのか予想がつかないな。



第129話 取引  (2011年 31号)


シンヤを探し出すために剛がとった手段。それは秋田会の梶原に協力を頼むというものだった。
さすがに梶原も耳が早い。猛のことは既に知っている。
さらに、剛がその犯人を病院送りにしたのも知っているらしい。
雑魚は叩いた。だが、頭のシンヤは見当たらない。
剛の頼みを理解した梶原。しかし、向こうも慈善事業ではない。ただじゃあ受けてはくれまい。

オメーの兄貴の敵見つけてやって、オレには何の得があるのかね・・・

アンタがそいつを見つけ出してくれたら、オレ、アンタ組に入る
それじゃダメか?

ついに剛が言ってしまった。まあ、梶原を呼び出したのだし、そういう話になるとは思ったが・・・
なんともはや。このまま戻れないのか?どうなってしまうのか。

一方、伍代たち。
いつもの3人にやよいちゃんも含めて談笑。
どうやらやよいちゃんは猛が入院していることを知らなかったようだ。
だからこそ、藤田さんにああいった励ましをしてしまったわけですね。

やよいちゃんの口から、剛が藤田さんをフッタと聞き、緊張する伍代たち。

もし、その残った1人の居場所が見つかったら・・・難破、殺しに行きかねねぇぞ・・・

怖い話である。
鉄が電話をかけるが、電話中で出ない。
剛の電話中の相手、それは梶原だった。どうやらシンヤの居場所を特定したらしい。

ハクつけて帰ってこい!後は秋田会が面倒みてやる。

それはなんですか、ヤレと言ってますか?本当怖いことを言う。
居場所を聞いた剛。鉄からの電話を取ることはなく、携帯を破壊する。
そして、向かう前に猛の前に行き、敵をとると宣言する。

敵をとるのは別にかまわないが・・・やりすぎてしまいそうな流れだなぁ。
ヤクザに借りも作っちゃったし、どうなるのか本当にわからない。
藤田さんがやよいちゃんから連絡を受けたみたいだが、果たしてどうなるか。
さすがの藤田さんでも、この展開をどうにかできるものだろうか・・・怖い怖い。



第130話 Uターン禁止  (2011年 32号)


猛の特攻服を纏い、出陣する剛。
バイクにまたがり、いざ。というところで、藤田さんがやってきました。
家に着替えに帰っていたおかげで出会えたわけですな。

場所は変わって警察。
ウエさんが、剛と秋田会の梶原が接触していたことを知る。
慌てて飛び出すウエさん。さすがにヤクザと接触しているってのはヤバイ情報だわな。
この間クギを刺したとはいえ、簡単に従うとは思えないでしょうし。

さて、藤田さんの説得。
剛の気持ちはわかるけど、復讐なんてダメ。警察に捕まえてもらえばいいと言う。
一般的な意見でございますな。それでは今の剛には通じない。

オレの気持ちがわかるだなんて、カンタンに言うなよ
本当にわかんのか、このハラワタが煮えくり返る気持ちがよ!
カンタンにわかるなんて言うんじゃねーよ!

確かに、こればかりは当事者や家族でなくてはわからないものかもしれない。
でも、藤田さんも簡単には引き下がれない。すがりつき、説得しようとする。
しかし、そんな藤田さんを突き飛ばし、出発する剛。
特服は兄のだけど、マスクは自分のなんですな。

殺しちゃったらもう戻れなくなる。
藤田さんのその言葉を背に受けて走り去る。それでも、やってしまいそうな雰囲気が今の剛にはある。怖いな。

さて、病院。
伍代と大丸が剛の様子見がてら、猛の見舞いにやってきた。
時を同じくして植木のオッサンがやってくる。
伍代は植木さんとお話。警察もシンヤの居場所はつきとめていない。が、手がかりはないこともないらしい。
これは、止めに行くことができるフラグか?
そして、猛の容態に変化があった・・・!
なんだなんだ?猛の手が動いている。目が覚めたのか!?
というか、手がベッドの下に落ちるのは、ご臨終サインでもあるのだが・・・いや、怖いことはいいっこなしだ。
例の装置のフラット音も鳴ってないですし、死んだりはしてないはず。いや、してないさ!

今の剛を止めれるとしたら、猛本人しかいないかもしれませんな。
猛がやってきて、オレがやると言えば従わないわけにはいかないでしょう。
いや、やるとまでは言わなくてもいい気がするが。
とはいえ、意識が戻ってもすぐに動けるかはわからない。
その状態でもいいから、車椅子でも使って現地に運びましょう。
そして、剛とシンヤが闘い終わったころに登場する。見な、意識のない患者のお通りだぜ
幽鬼のように迫る猛の姿を見れば、シンヤも泣いて許しを請うに違いあるまい!
ついでにそのまま攻め立てて幼児退行までさせてしまうと完璧ですやね。



第131話 特攻  (2011年 33号)


猛の容態に変化があり、急いで先生を呼ぶ。
まあ、これは最悪のパターンではないな。死んでいたら吟子が泣き叫んでいたでしょうし。
とりあえず変化はあったが、最悪の状態ではない。はず。

一方、シンヤの潜伏場所に単身乗り込む剛。
そこにはエモノを持った男達が待ち構えていた。
怯むことなく暴れる剛。ゴツイ奴らがブッ飛ばされる。
その様子を楽しそうに見るシンヤ。自分のとこまで届かないと思っているようですな。

コイツは指一本オレにさわれない。
アニキの敵を討ちに来てアニキと同じ目に会うんだ。
血で顔を真っ赤にしてオレに許しを乞うだろうな・・・

シンヤの妄想は止まるところがない。早く黙らせてあげて!

さて、植木さんは伍代を連れて梶原に会う。やっぱり心当たりは梶原か。
とぼける梶原に、土下座をして頼む伍代。本当、この男はいい人だ。泣けてくる。

友達を人殺しにしたくないんです!

伍代のこの態度に折れた・・・というわけではないんでしょうが、場所を教えてくれる梶原。
まあ、実際のトコ、教えても損はないんですよね。
剛が帰ってきさえすれば、秋田会に入ることは決まっているわけですし。
逆に殺されちゃったりすると、剛に教えた分だけ損になってしまう。
そう考えると、殺されないように助けに行って貰うのは梶原にとっては悪くない話なのである。

実際、剛はピンチになっていた。
ゴツイ奴等に取り押さえられている。そして、満を持してシンヤが登場。
加減を知らないバカのシンヤである。剛ピンチ!
まあ、でも、剛ならなんとかしてくれるんじゃないかね、という気はする。
やはり問題はシンヤを倒したあとですな。殺さずにおけるかということ。
その他にも、秋田会のことや、藤田さんとのこと。解決することは山積みである。
なんとかハッピーエンドに持っていってほしいものですな。



第132話 デッドエンド  (2011年 34号)


ようやくシンヤが自分で攻撃を仕掛けてきた。
鉄パイプで頭を強打してくる。

やっぱカラッポの頭はいい音するわ!

おいおい、猛と一緒にするなよ。剛は頭いいんだぞ!一応。
シンヤは未だに、自分のヤンキー狩りは正しいことだと言っている。
貴重な時間を使って、お前らみたいなサルに正しい道を説いてやっていると。
本当にしょうのない男である。
いきなりナイフまで取り出し、剛の手の甲に突き立てる。
さすがにこの行為には、雇われていた男達も引き気味っすわ。

いい気分で猛をやったときのことを述べるシンヤ。
殴り合いでやられそうになったことは記憶から消しているらしい。都合のいい頭だのう。
そんな風だから、せっかくのナイフを剛に奪われる。
そして、足に突き立てられる。
下手に猛の話なんてするもんだから、剛の怒りに油を注いでしまったようですね。
瀕死の状態から立ちあがる剛。

もし、万が一。剛がシンヤを殺してしまったら、剛はどうなるのか。
伍代は心配している。まあ、それを刑事に聞いてもどうにもなりますまい。
刑事としては、心情ともかく、逮捕はしないといけないわけですからね。

剛はやはり強い。金で雇われた連中は、あまりの強さに逃げ出してしまう。
ようやくシンヤとタイマンができる状況になった。

シンヤ「低レベル人間がっ!

もはやお前が言うなというのも飽きて来ましたな。
ナイフを使っても簡単に叩き落され、殴り飛ばされる。
ハヒャヒャとスタンガンを取り出してみるが、正面でみえみえなのに喰らうわけあるか!
蹴り飛ばされ、ぶっ倒れたところに馬乗りになる剛。
顔面に向かって拳を雨嵐と叩きつける。このままやれば死にますね。

殺すなんてやめてよ・・・そんなことしたら、もう戻れないよ!

藤田さんの顔と言葉が脳裏に蘇る。
シンヤもついに命乞いを始めた。しかし、剛は拳を振り上げ・・・どうなる!?

実際のとこ、シンヤは殺されないとわからないタイプな気がしてならない。
生かしておくと、また平和になってから恐ろしいことをやってきそうで怖い。
だからといって、剛が人を殺してしまうというのはさすがに・・・

そういえば、今回のサブタイトルはついにきた「デッドエンド」ですよね。
まだ人が死んでいないうちにこのタイトルが出たということは、次回では死なないという予想が立てられる。
てなこといって、次回がデッドエンド2だったらどうしよう。
ここは、思いっきり殺す気で殴ったけど、運よく生き延びたということにしておきましょう。
そのぐらいまで追い込めば、恐怖の記憶を刷り込むこともできるでしょうしね。



第133話 夜明け  (2011年 35号)


倉庫に到着した植木さんと伍代。
どこの倉庫とかまでは特定できていなかったが、シンヤが雇って逃げ出した連中を見つける。
焦る伍代は、植木さんの車のボンネットを踏みつけて走り出す。オイ!

難破・・・殺さないでくれ!

シンヤと同じ、殺さないでというセリフだが、意味合いが全然違いますやね。
さて、剛のいる倉庫を発見する伍代。
中に入ると・・・いた、剛だ。
問題のシンヤは五体を投げ出した状態。やっちまったか?
焦って駆け出す伍代。しかし、近づくと、その表情が穏やかなものになる。
やはりトドメは刺せていなかったか。
予想はしていたが、なんとなく残念な気もしますなぁ。
鼻をパキるぐらいのことはしてもよかったんじゃないですかね。しなくても折れてそうだけど。

シンヤのことは植木さんに任せる。
動けそうにもないし、逃がすことはないでしょうな。

座り込んで伍代と話す剛。

あんなヤツ、殺すことなんて”へ”でもねぇ・・・
オレならできるって思ってたのによ・・・
人殴ることぐれぇしか取り得がねぇのによ・・・兄貴の敵なのに・・・
オレ・・・殺せなかった・・・

そうこぼす剛に、伍代は言う。

バカ野郎!人殺しがそんな簡単にできてたまるかよ!
せっかく猛さん目ぇ覚ましたのに・・・!

あ、やっぱり目を覚ましていたのか!
よかったよかった。
病室では、家族と大丸が涙を流して喜んでおります。
チューブとかも取り除かれていますし、一度目が覚めればもう心配はないってことなんですかね?

剛もまた、猛が目を覚ましたと聞いて涙を流す。
猛は愛されていますなぁ。本当に死ななくてよかった。

さて、シンヤは手錠をかけられて連行。
剛もまたパトカーに乗せられる。まあ、植木さんが悪いようにしないと言ってますし、そこは信じましょう。

そんな事件から一週間後。
白百合高校の卒業式であります。
厳粛な場であるのだが、なんだか生徒がザワザワしている。
何か問題が発生したようだが・・・なんだ?
どうでもいいが、いそいそと礼服を着込む校長の姿が異様にむかつく。

ざわざわしている生徒たちの中、やよいちゃんは微笑んでいる。
まあ、間違いなく剛絡みの事象なんでしょうけど、一体何がありましたかねぇ。
藤田さんたちが何かしてくれるんじゃないかと期待。
剛自身はさすがにこの場に姿を見せるのは難しいでしょうし。

今回のタイトルは「夜明け」
デッドエンドを抜けて、ついに長い夜が明けたって感じですなぁ。
これで校長に制裁を加えることができれば、無事にエンディングだ!

え?梶原との取引?ヤクザになる約束?
そんなもの破ってしまえばよい。反故反故。内定したけど一身上の都合で断ることもありますやね。
なんなら、もう一度タイマンして決めればいい。男の約束だよな!破るほうが言っていいセリフじゃないか。



第134話 おかえり!  (2011年 36+37号)


シンヤとの闘いから1週間。
白百合が卒業式を行っているころ、梶原は自分で車を運転し、警察署に向かっていた。
どうやら剛を迎えにいっているようだ。
警察から釈放されたら、もうそのまま組に入れる気まんまんですな。

シンヤの本名は本田信也
シンヤやその仲間が複数の県でやっていたのは、強盗、傷害、婦女暴行、放火、脅迫、恐喝など。
って婦女暴行までやってるのかよ・・・ヤンキー倒して世直しとかいう話じゃねーぞ。

このシンヤを逮捕する形になったわけなので、保護観察はつくが不起訴ですんだ剛。
植木さんが色々尽力してくれたんでしょうね。いい結果になってよかった。
両親と共に警察を出ようとする剛。その前に現れたのは・・・白百合のみんな!
藤田さんだけではない。クラスのみんなが来てくれている。
クラスメイトだけではなく、剛を知る生徒が来てくれているようだ。

一方、学校のほうは大騒ぎ。
そりゃそうですわな、肝心の卒業生が卒業式を抜け出しているんだから。
どーゆーことなんだ!
焦る校長。
剛たちのクラスの担任である林田先生。お前のクラスは丸ごといないだろと言われる。

なんか、卒業式より大事なことがあったんですかね?

林田先生の答え。これは、わかって言ってますね。なんだかんだでいい先生だ。
まあ、この答えに納得できるはずもない校長。県会議員もお見えになってるんだぞと大焦り。
その県会議員さんは、このことはよく覚えておくからと言い残して帰っていく。
追いかけようとして生徒の面前でコケル岩城校長。アッハッハ。
なるほど、こういう形になりましたか。
下手にブン殴ったりするよりもよほどスッキリした形になりましたな。よかったよかった。アッハッハ。

さて、警察前。藤田さんが剛と向き合っております。キスか、キスなのか!?
おっまかせー。おーまーかせー。なんだ、お任せって。
お任せされたので、一発ビンタをかます藤田さん。なるほど、これがおかませか。いや、違う。

どれだけ心配したと思ってんの!

涙ながらに叫ぶ藤田さん。根性あるねとは剛母のお言葉。
藤田さんも両親に気に入られたようでなによりですな。

アタシ、信じてたから・・・
剛君は人殺しするような人間じゃないって・・・

剛と手を繋ぎ、戻ってきてくれたことに感謝する藤田さん。
その姿を見て涙ぐむ一堂。ええ光景や。黙れ肉マン。まあ、肉マンらしくていいけどさ。

花をついていることから、卒業式だったことに気付く剛。
卒業式を抜け出してでも、剛に会いに来たがっていたのだ。
まるで、一緒に卒業ができたような気分になれる剛。

みんな・・・ほんっとーにありがとう・・・
オレ・・・白百合に行ってよかったよ!

嬉しそうに微笑む剛。
それを見て立ち去る梶原。あんなシャバっ気の強いヤツだとはなぁ。ありゃ使えねぇと去っていく。
まあ、剛の性格じゃ極道は勤まりませんよね。
最初からわかっていたことではある。
でも、タカシの笑みはなんだかいい感じですね。
梶原も本心で言っているのか、気を使ってくれたのか。
極道向きじゃないのは確かだけど、何かほだされた部分があるのも確かかもしれない。
剛と殴り合って、何か感じる部分が梶原にもあったのか?タイマン張ったらダチじゃぁ!

ともかく、これで憂う部分はなくなった。次回は感動の最終回だ
ああ、ついに終わるのですな。
鬱な展開を挟んで、これからどうなるのかとハラハラしたが、なんとか無事で終わりそうだ。本当によかった。
でも、これで剛が藤田さんの両親に、元ヤンキーなんてダメだとか言われたらたまりませんよね。
そんな展開はゴメンこうむる!ハッピーエンドを期待してますよ。



最終話 春  (2011年 38号)


白百合を卒業し、晴れて女子大生になった藤田さん。
ゴルフサークルでございますか。いかにも大学生って感じですね。
大学のゴルフサークルって出会い系の印象があってアレですな。今回出た男もそんな雰囲気だし。
でも、見た目はともかく、意外とお堅いのが藤田さんでございます。よかったよかった。

剛は大丸と一緒に歩いている。平和そうだ。
それもこれも、ヤクザの梶原が、組に入る話を反故にしてくれたおかげでもある。
それに対し、男の約束をしたんだぞと言う剛。

難破・・・ケーサツの前でお前が出てくんのを待っててくれた友達。
極道んなるってことは、アイツらを裏切ることになるんだぞ・・・

お前は極道に向いていない。こっちから願い下げだと言って去っていく梶原さん。
街で見かけても、話しかけることはない。関係を持たないようにしてくれるという。

ううむ・・・なんだか、いい人になってますね。タイマン張ったからダチになっちゃったのか?
まあ、実際のとこ、剛が極道になっても役に立つとは思えませんしね。
タダ働きみたいにはなっちゃったけど、たまにはよかろうでしょう。

そうだよな・・・みんなが。
みんなが待っててくれたから、オレ戻って来れたんだな・・・

剛は本当、いい友達を持ちましたねぇ。

さて、おばちゃんのラーメン屋で、猛の快気祝いでございます。
親戚一堂に、何故か大丸も加わってのお祝いだ。
猛は元気そうだ。後遺症とかの心配はない。額に傷は残ったけど、それだけで済んでよかった。
カズミさんのお父さんも和やかな顔でおられます。
猛も定職について頑張っておりますし、これなら娘を任せることもできそうですね。

お祝い中に、ドライバー1本持った状態でやってくる藤田さん。なんで持ってきちゃったの。
みんなと親しげに話す藤田さん。この辺りはさすがですな。
料理も出てきて、和やかな雰囲気。そういえば、伍代はどうしたんだ?

アイツ、今頃インドだと思いますよ

インド?なんでまたそんなところに。
いろんな国を見てくるって1か月前に突然言い出し、回っているらしい。
何かを見出そうとしているんですかねぇ。伍代もずいぶん顔つき変わったなぁ。

剛は、美大に行き絵の勉強をしたいと考えている。
才能は十分ありますしねぇ。頑張っていただきたいものである。

ここで、松が吠えた!ワンワン。
訳:皆様!長い間ナンバをご愛読いただいき、ありがとうございました!

松に何かが乗り移った!?
まさかの挨拶が入るとは・・・ていうか、微妙に噛んでいるじゃねぇか!いただいき!
最終回でこれとは、なんともはや・・・たしかみてみろ!

藤田さんの将来の夢は、プロゴルファーとなって剛と結婚すること。
絵で食べていけるようになるまで、アタシが食わせていくという。たのもしいなぁ。
ゴルフはお金がかかるかもしれないけど、当たれば大きいやもしれませんしね。
まあ、藤田さんなら、高校時代の経験を生かしてなんでも稼げそうですし、剛も安心だな!

猛もなんだかんだで、藤田さんのことを気に入っている様子。
オレのガキと、オメーらのガキなら全国制覇も夢じゃねーぞとか言ってみる。

冗談じゃねーよ!

ハッハッハ。
親しい人たちの笑顔をもって、ナンバデッドエンド終了でございます!

いやあ、MG5のころから長い間読んできましたが、終わってしまいましたねぇ。
デッドエンドに入り、いろいろとヤバイ展開になったりしましたが、いい終わり方でよかったです。
ちょうど感想を書き始めた辺りから鬱な流れに入っていったんですよね。
剛が身バレして退学になり、グレてヤクザともめて・・・
解決したと思ったら、猛がヤンキー亜種に襲われて重体なってと・・・いろいろとあったなぁ。
そんな鬱な流れも打ち破って、見事にハッピーエンドにもっていってもらって本当にありがたい。
小沢先生の次回作に期待しております!



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