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蒼天紳士チャンピオン作品別感想

てんむす
第1話 〜 第30話


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第1話 〜 第30話 (2011 10号〜2011 41号)  第31話 〜 第60話 (2011 42号〜2012 21号)

第61話 〜 (2012 22+23号〜)



第1話・食せよ女の子  (2011年 10号)


2011年、ロケットスタート新連載大攻勢の第2弾!
尾張名古屋を舞台に、食い道部の女子達が、天娘を目指し、食の道を駆け上がる!
新人まんが賞出身のルーキー、稲山覚也先生の登場でございます。

和銅五年(712年)豊穣の神より授かりし実りに感謝を捧げるために――
巫女達が祭祀で行ったとされる「大食い競技

天地の恩恵を祭る彼女達は大変尊敬され、
「天壌宇迦産霊神子」(あめつちうかむすびのみこ)
勿ち、”天娘”と呼ばれた――

てんむすと言う言葉にそんないわれがあったとは!さすが尾張名古屋やで!

さて、本編開始。
舞台は、結日高校の食い道部。
2年生の荒木遊さんは怒っておられます。ホットドッグかぶりつきながら。
それというのも、新1年生の入部希望者が、部費で食うだけ食って即退部してしまったかららしい。
女子が大食いってキモイ
マジうけるんすけどーキャハハープスーってな感じだ。

この退部届けの内容は酷いが、まあ、実際この1年生達も被害にあってたりする。
歓迎会のケーキバイキングで、新人相手にケーキを食わせすぎて全員病院送りにしたそうな。
同じく、2年生の井端二子さんに指摘されて焦る遊さん。
よかれと思ってやったんですよ、最初にガツンとやるのが部活動ってもんなんですよ!
大食いを嘗めるな!痛くなくては覚えませぬ!
いや、もう少し手心というものを・・・

入部希望者の新人は6人以上はいたようだけど、全員上記の件で辞めてしまったらしい。
残っているのは、2年の遊さん、二子さん。
そしてマネージャーの男子、忍足九士朗の3人である。いや、描写ないだけで、他にもいるかもしれんけど。
というか、男子はマネージャーなのか、食い道部。
最終目的が”天娘”であるなら、確かに女子用の競技なのかもしれませんけどね。

大食いの練習のために、そば屋に立ち寄る遊さん。
そこで悶えていたのが、主人公。あまりの美味さに笑顔がこぼれている模様。花も満開で咲かせるさ。
主人公の名前は、春風天子。結日高校の1年生である。

そば粉入りパンケーキを美味そうに食べる主人公は放っておいて、そば屋の提供する大食いに挑戦する遊さん。
その量は、約14人前!これを20分で食せと申すか!
店側にしてみれば、ムリに決まっていると自信満々。
が、遊さんに言わせて見れば、このくらいはペース意地の練習にしても楽勝という認識らしい。

てなことを考えていたら、主人公、天子ちゃんも乱入。
おいしそうだから食べたい。お壌ちゃんも一緒に食べようと遊さんに話しかける。
これこれ、天子ちゃん。ちっちゃくても、一応年上なんですよ。ちっちゃいけど、ちっちゃいけど!

というわけで、天子ちゃんと遊さんの2人による、大食い挑戦がスタートです。
ここで、冒頭に出ていた大食い3か条を振り返ってみる。

1.大食いは健康であれ!
2.早食い厳禁!
3.食べ物に感謝を!

こうしてみると、早食いと大食いは違うという認識で書かれてますのかねぇ。
単に早く食べると多く食べれないという意味なのかもしれないが。
遊さんは理論的に大食いをこなすタイプなので、早食いはしない感じですな。

麺類の大食いはまず、香りを味わう。
次に、汁を一口すすり、唾液中枢を刺激し、胃を起こす。
そして、租借は最低限に呑むように食す。これが基本型。セオリーだ!

噛む事で満腹感が増してしまうから、呑むように食すわけですな。ゴクゴク食いというやつか?
当初の見かけと、ホットドッグの食らい方で与えられたイメージと違い、遊さんは理論派。
大食い競技というものに誇りを持っているせいでありますかね。
まるで、丸母タイジのような解説を行い、食べておられる。

「食事」は楽しむだけのランニング。
「大食い競技」はマラソンだ!

ゴールは遠く、満腹感はたまる。まして、そばは満腹感を呼びやすい”炭水化物”
素人なら、3人前食せば笑顔は曇りだし、手足の動きはにぶり、気づけば――
前に進むこともできず、顔は苦痛に歪む!

ふむ。わかる話ですな!つい、作りすぎてしまった料理を消費するときなんか、こういう状況になりますよ。
マラソンといえば、ひとは曰くドMのやるスポーツ!柴千春の得意なスポーツだ。
つまり、遊さんってばMなんですね。あらあら。普段は強気なMっ子か・・・アリだな!

そんなことをいっている間に、天子ちゃんの方はさっさと2杯目にいっておられました。
5分半で7人前完食。素人なら苦しくて味わう余裕すらないはず。
しかし、天子ちゃんは実においしそうに食べておられます。飽きを知らないのか?
ある意味、こういうのは食べてて飽きてくるのが一番厳しいと思うのだが・・・
飽きを知らないというのは、一番の強みかもしれない。何を食べても美味いですよ。メロ〜ン。

そんな素人まるだしで走り抜ける天子ちゃんの姿を見てヒートアップする、遊さん。
ペース維持なんて言わない。残り時間10分というところでスパートをかける。
そして、残り時間6分弱残して14人前完食。天子ちゃんよりわずかに速かった。
勝ち誇ってすぐに、素人相手になにやってるんだかと落ち込む遊さん。ハハハ、忙しい人だ。

さて。食べ終わったところで、天子ちゃんを勧誘しようかどうか迷う遊さん。
素人にしては上出来だけど、全国にはこのぐらい食べるやつはぎょうさんいるとのこと。

が、実は天子ちゃん。そばの大食いを始める前に、大量に食事を済ませていたのであった。
そば粉入りパンケーキを始めとした試食を行っていたらしい。
そば屋のおやじ、こんな顔してケーキとか作るのか・・・やるねぇ。

それはともかく。
天子ちゃんを勧誘することを決めた遊さんでありました。
謎の大食い女子高生、春風天子が、大食い競技会に嵐を巻き起こすか!こうご期待!

いや、なかなか面白かったです。快調な1話目ですな。
天子ちゃんと遊さん、それぞれ違ったタイプの大食いがしっかり描かれておりますな。
カラー予告の絵柄が、とても佐渡川先生にそっくり。
と思ったら、巻末の目次コメントで、佐渡川先生がコメントを寄せています。
やはり関係者なんですな。アシさんか何かだったのかな?

可愛い女の子達による大食い競技。今後も楽しみにしていきたいところですな。
浦安のノムさんいわく、大食いが得意な人とは、食べるのが好きな人
体型とかは余り関係ないとのこと。
なので、これからも可愛い女の子達が続々と現れてくれるわけですね!期待です!



第2話・ダンゴでわっしょい  (2011年 11号)


女子高生大食い奮闘期の2回目でございます。
センターカラーでカツ丼食っている天子の表情はなんだかエロイ。
しかし、このカツ丼はなんか妙だ。カツはいいけど、タマネギがなんか主張激しい。

ともかく、本編。
成人男性の平均限界食料は、そば2.7人前(351g)ということらしい。
前回、14人前を軽く平らげたのはよほど凄いことだというのがわかりますな。

そんな大食いの娘、春風天子の昼食は菓子パンと牛乳だけでした。
ってそんなわけないじゃーん。
食いしん坊ということを隠したいための演技でございます。

なんとか隠し通せそうだったが、幼馴染の哲っちゃんによって暴露されてしまう。
中学1年生のころ。
隣のクラスとあわせて、白玉団子64本を食べてしまう事件がありました
それ以来、食いしん坊のダンゴとして呼ばれることになったという・・・ダンゴ頭なだけに。

なるほど。中学のころは、それで女の子扱いしてもらえなかったと。
なので、高校では食いしん坊であることを隠しておきたいと。なるほど。ムリだな!
おいしそうな物を見るとすぐスイッチが入ってしまうようではムリムリですよ。

食べたくはない。けど食べたい

ガマンが全く効いていない!しょうがない食いしん坊だよ!
食い道部3年生。マネージャーの忍足先輩は病院の2代目で超金持ち。指を鳴らせば執事が飛んでくる。
その執事によって運ばれてきたのは・・・結日高校の裏メニュー、カツ丼3人盛り!

肉汁がとろとろ、プルプルと音を立てている。

が、美味そうと言うよりもヤバそうという感想しかでてこねぇッ!!
やっぱりタマネギの主張が異様だよ。何かもぐりこんでいるようにしか見えないよ!ヤベェッ!
じっくり見ているとなんだか蠢きだしそうな気がしてきた。

なので、さくっと感想を進める!
女の子扱いされることより、食べたい欲望に突進する天子。
ガツガツとカツ丼をむさぼっておられます。しかし、このカツ丼、食うにはバランス感覚がいるな。

成人男子で丼物1杯を食す平均時間は180秒。これは大食いでの平均時間かな?
天子ちゃんが1人前を食した時間はなんと40秒。速ぇ!

ノドの飲み込み力の元になるのが「噴門括約筋」天子のノドはここが凄いらしい。
タイムを競う大食いには欠かせない資質なわけですかね。

天子は・・・だたの食いしん坊じゃねぇの!?

驚く哲っちゃん。いえ、食いしん坊だと思いますよ?並外れてるだけの食いしん坊だ。
忍足先輩が解説している2ページの欄外いっぱいに、天子ちゃんの食べている音が響き渡るぐらい食いしん坊だ!

しっかり完食して、すっかり食いしん坊がばれた天子ちゃん。
その前に現れたのは、食い道部の部長。立浪由理亜さんでございます。
おぉ、キレイな人だ!
大食い部の人なのにキレイであることに驚く天子。
食い道部は、女の子らしくご飯をいっぱい食べる部と聞いて、即入部を決意する天子。
大食いと女の子らしさは同居する!たぶん!

というわけで、次回は部活の内容だ!
しかし、部長は立浪ですか。荒木、井端と来て立浪。監督の名前とか楽しみッスね!



第3話・結日高校食い道部!  (2011年 12号)


天子ちゃんの、私って女の子っぽい?発言に赤くなる哲っちゃん。
そこで否定的な言葉でなく、甘い言葉でも囁けばフラグも立とうというものを。若いな。

食いしん坊を恥ずかしいと感じる天子ちゃん。食い道部についてはまだ疑問があるらしい。
というわけで、部員達による説明開始。の前に自己紹介だ。

1番、2年の荒木遊。
2番、2年の井端二子。
3番、3年部長の立浪百合亜。

この調子で9人集めてみてはどうでしょうか。
それはともかく、このときの3人の自己紹介ポーズは何か元ネタでもありますのかねぇ?
部長のヒザに乗っかっている遊ちゃんが可愛い。

さて、ビビリな二子さんから食い道部についての説明開始。というか人見知りしすぎっショ。
天子ちゃんの家は神社なので、祭事については少し詳しい。
栃木県日光山の輪王寺の三仏堂では、強飯式という大食いの儀式が行われているそうな。へぇ。

天娘を目指す大食い競技は巫女が元なので選手はみな女性で学生らしい。ほう。
華やかでいいですねぇ。まあ、リアルだと女子プロレスみたいなことになるかもしれないけど。

食い道部の目的は、年に一度の全国大会への出場。
―天食祭―
聖地、以勢神宮にて開かれる全国大会である!

ふむ、さすがに仮の大会でホンモノの神宮の名前を使うわけにはいきませんでしたか。配慮配慮。
この大会の名前が出ると部員一同の顔もマジになる。
それだけ猛者が集まる大会であるということか。

説明が終わったので、カーテンの後ろに隠れる二子さん。いや、可愛いな、おい。
そして、おやつでございます。メニューは栄の有名店のマカロン。
前回のとろとろなカツ丼よりはずいぶんマシな表現ですな。少なくとも蠢きだしたりはしない!

おやつタイムも終了して帰る天子。食い道部は素晴らしいところだと認識してくれたようだ。
しかし、楽しいだけの競技など、ない。
大食い競技は厳しいのだ!その厳しさを知るときがいつか来る。きっと来る。たぶん来る。



第4話・幼馴染み、料理好きのウブな男  (2011年 13号)


日曜の朝。さっそくの食い道部の活動でございます。
天子が心配なので哲ちゃんもついてきています。
部長から、2人はカップルさんなのかな〜と指摘されますが、天子ちゃんにただの幼馴染だと一蹴。
ハハハ、哲ちゃん。ちゃんと中学時代にフラグを立てておかないから!

日曜日なので、全員私服。可愛いですな。よいよ。
今日の活動の場所はホテルでのバイキングでございます。
おそらく一流ホテルの料理。その料理の凄さに真っ先に反応したのは哲ちゃん。
メローンの擬音まで発して可愛い顔して魅入っています。
そば屋の2代目ということもあり、料理好きな哲ちゃんでありました。

さて、食い道部の部活の開始。の前に準備。
まずは平常時の脈を計ります。食べることも運動ですからね、体調データの把握は重要。

大食い競技は基本45分から60分制
60分間ずっと全力で食べ続けるということは、想像以上の重労働である。
そう聞くと、まさしくマラソンと言えますな。60分食い続けるのか・・・

あっ!?
ゴメン、痛かった?
大丈夫です。続けて・・・ください。
もう少しだからね

いえ。なにもやましいことはしてませんよ?脈計ってるだけですよ?ふうっ・・・

さて、脈拍も測定できたことですし、いただきます。
相変わらずおいしそうに食べる天子ちゃん。それを遠くから見守る哲ちゃん。
その哲ちゃんに忍足さんは問う。大食い競技キライだろ?と。
そう、料理人でもある哲ちゃんは大食い競技というものを嫌っていた。
まあ、確かに辛そうに料理を食べてるとことか見せられると、作ってるほうとしては微妙な心境ですわな。

哲ちゃんは、大食い競技が、料理をバカにするものなら、天子ちゃんにやってほしくはない。
それを知るためについてきたようです。
しかし、忍足さんは大丈夫と言う。
天子ちゃんならば、食への愛をおこたることはないと思うんだ、と。

確かにそれはそうでしょう。
でも、それって大食い競技事態はそういう側面があると認めているわけなんですよね。
この高校の子達はどうかしらないけど、相手高校にはそういう意識の人が出てきそうだなぁ。

ところで、今週のミートボールスパゲティーは割と普通に描けておりますな。
蠢くカツ丼のころに比べると、格段においしそうに見える!
このまま、いい表現に進化してくれるとよいですな。



第5話・カレーのちライク  (2011年 14号)


すっかり食い道部に馴染んできた天子ちゃん。
しかし、二子さんの人見知りは相変わらずのようである。というわけで、二子さん回だ!

遊ちゃんの発案で、3人でインドのカレー屋に。
二子さんが天子ちゃんに対して壁を作っていることを気にしているようだ。
というわけで、2人っきりにしてあげる遊ちゃん。
トレーニングということで、ひとっ走りしてくる模様。
ああ、やはり肥満防止の運動とかしなくちゃいけないんですね。
食っても太らない体質が必要とかそういう話ではないのですな。天子ちゃんは運動とかしなそうだけど。

人見知りで恥ずかしがりやな二子さん。自分のそんな気取った所が嫌いだという。
いやいや、気取っている場面より動揺している場面の方が多いですから!フォローになってないな。

ともかく、今日の大食いのお題はカレー。
3人前1kgでございます。これまでを思うと、なんだか余裕に思える量に聞こえますな。

今回のカレーの描写はまあ、普通。肉の部分のひきつれが少し気になるぐらいですな。

大食いの競技の厳しさの1つに、料理の不選択がある。
各料理の”熱さ””かたさ””各人の味の嗜好”はペースを上下させる。
中でも”辛さ”は難敵の1つである。

量は食える自分でも、猫舌な自分には熱さが大敵でしたなぁ。冷めてからチャレンジできないものか。
というか、二子さん。目を合わせれないからって食べるときぐらいは本を離しましょうや。
漫然と口に物を運ぶことはまかりならん!

美味しく食べ進んでいた天子ちゃんが、いきなり悲鳴をあげる。
ルーの色が変わっている部分がたまらなく辛い。
大食いの言葉に反応した店員がレッドペッパーを大量に振りかけていたのだ!やな店員だなオイ。

この店員の行為に対し、もう食べなくてもいいですよと言う二子さん。
しかし、天子ちゃんは食べるという。ごはんに申し訳がないから。
食に対する愛を失わないという前回の忍足先輩の言葉が思い出させられますな。

そんな天子ちゃんのために、二子さんが取り出しますは、飲むヨーグルト。
インドの飲み物には”ラッシー”というものがある。カレーの味を損なうことなく、辛みを抑ええる飲み物だ。
要はヨーグルトに牛乳を加えたものらしいので、飲むヨーグルトでも同様の効果が得られる。

1本しかないヨーグルトを天子ちゃんに渡す二子さん。
それを見た天子ちゃん。二子さんをカッコイイと評する。

天子「私は好きですよー、井端先輩のしっかりした所」

ハートマークつきの天子ちゃんの言葉に思わず動揺する二子さん。
思わず敬語じゃなく砕けた感じで答えてしまう。これにも喜ぶ天子ちゃん。
いい感じに垣根が越えれているんじゃございませんか。

仲良くなれたのはいいが、大食い競技の厳しさを伝えることはできていない。
ならば、本番で教えるしかありますまい。
次回は焼肉での大食い競技が開催される・・・果たして天子ちゃんに厳しさは伝わるのか!?



第6話・デブとアイドルと時々 天子  (2011年 15号)


大食い大会始まるよー!
焼肉のミツイで行われる大食い大会に天子ちゃんが参加します。
って天子ちゃんだけ参加で、他の部員は見学なんですな。

大食いのメニューは、スペアリブ(骨付き肉)でございます。

会場は大盛り上がり。ステージ上に立たされている天子ちゃんが緊張していないか心配な哲っちゃん。
まあ、天子ちゃんは料理しか目に入ってないから平気なようだ。
考えてみると、人見知りの二子さんはステージ上での勝負とか厳しくないのかね?

さて、大会には特別招待選手がいた。
現役女子高生アイドル、愛知の星、天咲花ちゃんだ!キラッ☆

・・・・・・誰?

ポーズまで決めてくれて悪いが、知っている人がいないため、会場中で首を傾げてしまう。
そんなときに頼れるのが、この男だ。

九士朗「花ぽん!?」

し、知っているのか、九士朗!

九士朗「”オオスの女王”こと天咲花!”花ぽん”を知らないんですか!?」

知らねぇよ!
病院の跡取りで金持ちで2枚目だけど、アイドルオタク。
うむう、九士朗め。どこまでキャラクター設定を掘り下げていくつもりか!

キャラづけが必要なのは漫画の登場人物だけではない。今のアイドルにも必要な要素だ。
TVなんて出たこともない花ちゃんでありますが、この大会で有名になろうとしている。
食いしん坊アイドルという触れ込みで有名になってビッグになってやる。

天に咲く花は私。天咲花だけなのよ!

いい性格をしている。向上心があるのはよいことだ。
でも、詳しくないけど、そのポジションの人って他にいそうだけど、いないのかな?

さて、大会開始。食事時間は45分だ。長いな。
大会参加者は12名。
スペアリブは1本(100g)1皿2本の(200g)でございます。
このスペアリブを最も多く食した人が優勝だ。優勝商品は和牛半年分。

大食い競技は肉体を使った立派なスポーツ。レースである。
このレースでいきなり飛び出したのは、10番のデブさん。
骨付き肉を2口で完食してしまうという脅威のスピードだ!
さらに、12番。アイドルの花ちゃんも速い。見た目に拘りつつも、いい速度で食べている。

対して天子ちゃんは・・・よく味わって食べていた。んっまい。
カツ丼はガツガツ食べていたから、早く食べれないわけではない。ただ味わっているだけのようだ。

天子ちゃんの様子に焦る哲っちゃん。
しかし、部長はいう。大食い競技の厳しさは、開始10分からであると。
開始5分で飛ばした10番、12番の2人だが、残り5分で動きが止まると言われている。ほう。

大食い競技に必要な技術というものの解説がされそうですね。
まあ、天子ちゃんは技術を磨かなくても、天然でいけそうな感じですけど。



第7話・キレイ  (2011年 16号)


大食い大会開始から5分経過。
デブとアイドルが飛び出し、天子ちゃんはたっぷりと味わっていた。この子はもう(笑)

遊ちゃんは言う。10番のデブ鉄板で止まる。
デブは大食い競技に向いていないという。
哲っちゃんはこの言葉に懐疑的。一般的な印象で、デブは大食いが得意だと思っている。
ハハァ、こんなことを言うのは、遊ちゃんがチ――なんでもないッス!

しかし、遊ちゃんは確かに小さい。百合亜部長のお腹の辺りまでしかない。
でも待って欲しい。これは部長が大きいんじゃないか?部長の身長も気になるな。

開始から10分経過。
遊ちゃんの言うとおり、デブの手が7本目でピタリと止まった。
カレー5人前(1500g)でも食べれる彼が、肉7本(700g)でストップしている。さらにダウンだ。
そして、アイドルの方も8本で動きが止まっている。
他の選手も手が止まる人が続出しているという。これは一体!?
こんな時こそ、解説ですね。九士朗、出番ですよ!

946「花ぽ〜ん!」

駄目だこの人!というわけで、部長の指示を受けて、遊ちゃんの制裁。
流石部長っすね。自分で手を汚したりはしないんですね!親分の貫禄?

さて、気を取り直して、九士朗の解説。デブは大食いだと何故思った?
確かに、体と胃の大きさは比例する。太っているってことは胃も大きく、量も入るはず。
だけど、肥満の人は、せっかくの大きな胃を脂肪が圧迫してしまうんだ

なるほど。内臓脂肪ですね。
それにこれは、大食い競技、いわばマラソンである。
マラソンにデブが向いているはずがない!うむ、真理だ。

遊ちゃんが言うには、ヒョロ長いアイドルの方が、ずっと大食い競技向きであるという。
それは暗に胴が長いと言っていますかね?
そういえば、天子ちゃんも妙に胴が長いような・・・作画的な都合ではないということか!?

大食い競技向きな体をしているはずのアイドルも10分で手が止まっている。
このことについては、二子さんが説明してくれます。
花ぽんの趣味は、食べ歩き。ホテルバイキングなどで食べる量を増やしていた。
でもそれでは、慣れていない。同じものばかり食べ続けるという行為には!

経験ないですか?
おかずと一緒なら何杯でも食べられたご飯。
それのみでは、1膳も食べられない。

確かに、ご飯だけで食べ続けるのは厳しい。米をおかずに米を食うのはムリがある。
炭水化物なお好み焼きは、別の味があるから、おかずにしても大丈夫なんですけどね!

ある大食い競技の選手が言っています。
「トンカツに――キャベツもあれば、2倍は食べられた」と。

同じものを食べ続けるというのは、それだけ満腹中枢を刺激するのである
なるほどねぇ。
やはりキャベツは重要なんですね。合間合間にキャベツを食べることで胸焼けも防止できますしね。
この胸焼け防止は、キャベツでしかできないといいます。
誰が発見したんだか知らないけど、凄いことですね!
なんてのは置いておいて。

長時間の全力の食事”という疲労。
単一のものを食べ続けること”という満腹感。
この2重苦こそが、”大食い競技”の厳しさである!

前半はともかく、やはり後半が厳しいですね。同じものばかりは、とにかく飽きる。
しかし、その説明を受けている間も、休まず走り続けている選手がいた。
はい、天子ちゃんです。手が止まることなく、4皿目に突入している。
1話目でも思いましたが、やはり天子ちゃんは飽きに強い子なのでしょうか。これは凄い特性だ?
終始幸せそうな表情で食べ続ける天子ちゃんであります。その代わり速度はでてないぜ!

その様子を見て、動きが止まっていたアイドルも動き出す。
これが、売れるために必死なアイドルの姿であるか・・・それでも笑顔は保つ辺り、凄いプロ根性だ!

この天子ちゃんの活躍は当然であると部長はいう。
だって、ダンゴちゃんキレイだもの――

アイドルの方は、表情こそ保っているが、姿勢は苦しそうである。
肉も骨に残りまくっているし、食べ物への愛が感じられない。
転じて、天子ちゃんは、肉もあますことなく食べて、食への愛に満ちている。
だから速度が上がらないのですね。勝つことより、食を楽しむことに夢中になっている。

誰よりも美しく、誰よりも食を楽しんだものが勝利するのが”大食い競技”
部長はそう信じているという。

てんむすという神事を司る巫女さんの存在には相応しい考え方かもしれませんな。
大食いに必要なのは美と愛だ!どこかの女神様みたいなフレーズですな。美と愛。

さて、残り時間は20分。
優勝争いは、天子ちゃんと花ぽんの女子高生2人に絞られた!
会場としては盛り上がる展開ですな。司会も嬉しそうだ。

現状は、花ぽんが5皿と1本(1100g)天子ちゃんは4皿(800g)である。
天子ちゃんの手は最後まで止まらないでしょうし、花ぽんが今後どこまで伸びるかの勝負ですな。
こうしてみると、やはり45分という時間は長いなぁ。
全員の動きが止まったら見ているほうも退屈でしょうし、天子ちゃんの存在は大きいぜ!



第8話・てんむす!  (2011年 17号)


幼馴染みの哲っちゃんは、昔の天子を思い出している。
幼、小、中と一緒だったけど、輪の中心にいるのを見たことはなかった。
スポーツも勉強も料理も、得意というわけではなく、唯一の撮り得は食いしん坊。
100のコトができるより、1コのことをトコトンできたほうが、という話もありますが、食いしん坊は厳しい。

だから今日もあいつはカヤの外で、
飯をウメーウメーって食べてるだけだと――

大食い競技について懐疑的だった哲っちゃんとしては、天子が食べるだけで注目されているのに驚いているようだ。
大食いはスポーツである。スポーツの優勝争いなのだから、注目されるのは必然さね。

天子ちゃんと争っている花ぽんは相当苦しい。
長時間の有酸素運動と、単一の物を食べることによる満腹中枢の悲鳴。
今は息をすることすら苦しい状態である。確かに、食べ過ぎの症状ですな。
それでも食べ続けようとする姿に涙する九士朗。
その横で平然とおかわりをする天子ちゃん。まぁヒドイ。

平然としている天子ちゃんを見て悔しそうな花ぽん。
もちろん天子ちゃんはイヤミでやってるわけではありません。本当に楽しいのさ。
何本食べても飽きない。可愛い女の子と一緒にご飯が食べれるし、見ているみんなも嬉しそうだ。
天子ちゃんとしては、今の時間がずっと続けばいいのにと思うくらい楽しい
逆に、花ぽんはリードしている間に早く終わって欲しい。苦しくてしょうがないという時間である。
この意識の差が、大食いに向いた者とそうでない者の差であるかねぇ。

残り10分。
花ぽんは、あと10分耐えればいいと思った。
天子ちゃんはというと。

あと10分しか食べられないのか〜〜

意識の差がはっきり出てしまいましたね。
これにはもう、花ぽんも持ち前の笑顔をかなぐり捨てて、悔しい表情を見せるしかない。
アラ、なにこれ。可愛いじゃないですか。なんだか、花ぽんの悔しそうな表情がよいよ?
取り繕った笑顔とは違うよさが見える!

で、そんな悔しい姿を尻目に、天子ちゃんは食べ続けて試合終了。
9皿(1800g)完食した天子ちゃんの優勝でございます。
2位の花ぽんは7皿と1本(1500g)でした。これでも結構な量である。

他の参加者がつっぷしているなか、天子ちゃんはおいしかったと嬉しそうな表情。
そんなもんだから、また笑われるのかい―?と懸念しておられます。
女スイッチが入ったときの言葉が田舎者っぽいのは何故なんだろかい―?
まあ、実際には祝福してもらえたんですけどね。仲間と観客皆で祝福だ!
これには、天子ちゃんも嬉しくて赤面する。
まるで、お姫様みたいで楽しかった。それが初めての大食い競技の感想でありました。

一方、2位の花ぽん。苦しそうな表情である。
天子ちゃんは花ぽんに声をかける。今日は楽しかったね、また一緒に食べようねと。
あらあら、花ぽんが悔しそうな顔をしているじゃないですか。可愛いことで。
結局、大食い競技が戦いだということは伝わっていなさそうであります。

さて、祝勝会だ。メシだメシだ!
哲っちゃんの家で食いまくるぞ。なんでそんな話に!?
というか、なんで哲っちゃんは荷物持ちをさせられているんだろうか?賭けでもしてたのか?

哲っちゃんは、テレながらも優勝おめでとうと天子ちゃんに告げる。
ちょっと仲が進展しそうな感じですかねぇ。

哲っちゃんの家のソバ屋で祝勝会。この並べられている料理は普通に美味しそうな感じですなぁ。
一騎当千の食い道部の連中が集まったんだ。そんじょそこらの量では済まない。
作っている側から食べ終わってしまうので、店主も大変そうだ。
しかし、代金について告げようとする哲っちゃんに対し、世話になっている先輩だろうがと一喝する親父さんは格好いい。
でも、代金はもらっておいたほうがいいですよ。大赤字なんてもんじゃなくなるよ!

和銅5年。西暦712年。
豊穣の神より授かりし実りに感謝を捧げるために、
巫女達が祭祀で行ったとされる”大食い競技”
天地の恩恵を祭る彼女達は人々に大変尊敬され、
「天壌宇迦産霊神子」勿ち、”天娘”と呼ばれた。
これは天 目指し食の道を駆ける――少女たちの物語である。

ごちそう様でしたー!

食い道部の面々がスタッフロールのように流れ、1話にあった天娘の語源の紹介。
そして、〆はごちそうさま。うん。いい最終回だった!いや違う。

序章はこれにて完了。次回からは新章突入ということですな。
ちょうどこれで単行本1冊といったところでしょうか。かなりまとまった構成になってますな。
今後の展開に期待です。花ぽんも今後、パワーアップして出てきてくれると嬉しいな。
そして、また悔しそうな顔をしてくれると。もう悔し顔系アイドルで売り出したらどうかね。
なんとなく、ハミ出している側のアイドルっぽくなるけど。

余談。
他の感想を書いているときに、てんこ盛りという言葉を使おうとしたら、天子盛りになりました。
天子ちゃんの名前はこの部分にも関係しているのか!?
というか、天子盛りか・・・興味あるな!



第9話・食べるばっかじゃないのかい?  (2011年 18号)


てんこ盛りのご飯と天子の笑顔。さっそくアオリにてんこ盛りが出た!
流石に天子盛りとは書けないか。

大食い競技に初参加し、優勝した天子。その興奮は覚めやらず、家族に語る。
祝勝会で食べたのに、また家で食べているのか!?
とか思わなくもないが、このときの笑顔が可愛いのでよしとする!

天子ちゃんの家は、母、弟、お爺さんがいるらしい。父親はどうしたのだろう。

女の子らしくなるために、食いしん坊はやめたはずの天子ちゃん。
しかし、食い道部は、女の子らしくご飯をいっぱい食べる部である。だから食いしん坊でもいいのさー

天子の祖父、春風梅次郎は悲しみに震えていた。
孫が大会に出る。しかも優勝して祝福される。
そんな絶好の孫ピカチャンスを!シャッターチャンスを!逃してしまうとはなんと惜しいことか!
いやぁ、見事に孫バカですね。可愛い爺ちゃんだ。

母の名前は春風蒼子。美人さんですね。蒼がつくのがまたよいですな。
ちなみに弟の名前は春風正数。石黒先生とは関係ない!たぶん。

中学時代の天子ちゃんは、一度食いしん坊をやめる宣言をしたことがある。ドーナツ食いながら。

哲っちゃん家でしか私、ごはんいっぱい食べないからね!

それは微妙にラブいセリフと考えていいものなのかどうか。
哲っちゃん自身が聞いても微妙に思うでしょうな。

お腹いっぱいだぁ。普通の量でお腹いっぱいだぁ。

食いしん坊がいきなり普通の量で満足できるはずもなし。
食卓は暗い雰囲気になってしまいました。いやぁ、よろしくないですね。
高校に入って食い道部に入り、食卓に明るさが戻っている。よいことです。

しかし、これも全て、哲っちゃんが天子ちゃんの食いしん坊を否定したのが悪いのですな。
そこで甘い言葉を囁いて、食いしん坊でもいいんだよと言っておけば、暗い食卓なんてならなかったのに!
孫ラブの爺ちゃんに、元凶が知れたら哲っちゃんピンチでございますな。

さて、翌日。さっそく部活動の時間です。
そういえば、哲っちゃんは帰宅部なのかね?スポーツ少年みたいな絆創膏張ってるのに。
まあ、家の手伝いもあるし、しょうがないのか。

部活のために、お昼ごはんを3杯で我慢してきたという天子ちゃん。
我慢しなくてもめいいっぱい食べれるじゃないですか。

しかし、今日は食べ物はございません。
食い道部は、食ってばっかの部じゃないんだわ

食い道部は大食い競技部。
45分、60分の大食いに耐えうるための体力づくりの運動。
さらに、データに基づく研究と対策の勉強。
本来の練習はそういうことにも重きをおいてるのだわ!

二子さんの訛りはなんだか違和感を感じてしまうな。だわだわ。

食べるばかりの部じゃないのかい!?
運動も勉強も苦手な天子ちゃんにとってはショックな出来事である。
まあ、つい先日、45分ずっと食べ続けた実績があるし、体力面は十分あると思われるがね。

本日の部活内容は”調査”。
大食い競技においては、容量の多い胃は必要不可欠。
そしてそのトレーニングのためには、毎日ある程度のご飯を食べる必要がある。
だから、店の情報を交換して知識の共有を図っているわけですな。
机の上には地図が広げられ、そこにカードが並べられている。

バイキングのあるピザ屋や味も量も確かなうどん屋。
そういった情報が地図の上に並べられていく。何だか、宝探しみたいだねー!

いつもは情報を交換して、ひとりひとりで違う店に行っているらしい。
まあ、集団で大食い挑戦なんてされたら、店潰しかと思われるしな。
既に1話目の時点で遊ちゃんは警戒されている。みたいな状態になってたし。
でも、今回はみんなで行くことにしました。
場所は韓国レストラン。辛そうな店である。
二子さんは辛いのが苦手。苦手だからこそ、食べに行くという。ほう。

大食い競技はなんでも食べないといけない。
苦手な料理でも、まずい料理でも、お題ならば食べねばならぬ。厳しい競技である。
無敵に見える天子ちゃんも、苦手な料理は箸が鈍るのではないだろうか。
そこをどう乗り越えていくのかが、今後の展開になりますかな。

しかし、このカード。九士朗の手作りだというが、星は何を現しているのか。
普通に星が多い方がいい店なのだろうか。それとも練習に向いている店ということなのか。
ちなみに、哲っちゃんの店は星1つである。評価低っ!



第10話・それって面白そうですね  (2011年 19号)


基本、大食いの練習は1人でやるけど、今日はみんなで一緒だ。
二子さんは辛いのが苦手
カレーの辛さはいいけど、基本的に辛いのはダメという。
スパイス系と唐辛子系じゃやはり違うということでしょうな。
あんこは好きでクリームはダメみたいなもの、という例が凄くわかりやすい。
熱いのもダメらしい。熱いのがダメなのは、時間制限のある大食いにとっては致命的じゃないですかね?

というわけで、本日のメニュー、チゲ鍋は熱くて辛い。二子さんにとっては大敵である。
しかし、このチゲ鍋。パッと見はカレーのように見えますな。
白黒での表現は難しいのかもしれない。
ちなみに、1杯300gで、30分食べ放題でございます。

哲っちゃんもしっかり一緒になっていただきます。
部員一同で食べ放題をいただくことに。
和気藹々と食べ始める一同。ハッハッハ。
しかし、二子さんだけは熱さと辛さでヒーコラいっていた。目がバッテンになってるぞ!メガネメガネ。
ご飯をつけあわせたりして頑張って食べる二子さん。辛(つら)そうだな。

厳しそうに食べてるのを見て不機嫌な哲っちゃん。なんで、こんなムリして食べるのか?
大食い競技の大会で出るメニューは様々。
好きなものがでるとは限らない。嫌いな物が出て食べれないから負けたのでは悔しい。
だから、苦手なものを克服しておくのも、立派な大食い競技の練習なのである。

とはいえ、練習はひとそれぞれ。
遊ちゃんや部長は、わざわざ嫌いなものを食べて練習したりはしない。
嫌いな物が余計に嫌いになったりしてしまうかもしれませんしね。
その考えもわからないでもないけど、大会では無理して食べることになるんですかねぇ。
まあ、致命的なほど苦手なものはないということかもしれませんが。

ここで食い道部の部活内容を公開。
遊ちゃんは毎日、放課後は体力づくりでランニングをしている。
月曜と木曜は部室に集まり、店の調査報告や、大食い競技の情報を研究する。
週に3回は一定の量を食べる練習をする。

食べるばっかりの部活じゃないのですよ。
知力体力を磨く場でもある。
そして、目指すは大食い競技の全国大会。”天食祭”
天食祭は8月開催

食い道部の練習は、
天食祭に向けて100%の胃と、それを100%生かせる体と知識で――最高の大食いをするためなの。

頑張って練習し、大会でその成果を見せる。うむ、見事な体育会系である。
これを聞いて哲っちゃん。天子で大丈夫なのかと心配する。
しかし、天子ちゃんはこれを聞いて乗り気である。

勉強も運動も苦手だけど、苦手なものも頑張って、全国の女の子と食べるごはんは、おいしいんだろうね〜〜

こういった観点はブレない子ですなぁ。いいことです。
さて、30分の食べ放題終了。
二子さんは、3杯(900g)完食。食べれるようになってきていると褒める九士朗。
1年のころの二子さんは苦手なものはすぐ諦める子だった。
でも、今は苦手なものに立ち向かい、量も食べれるようになっている。これが練習の成果であるな。よい話だ。

で、他の部員の結果は。
立浪百合亜:5杯(1500g)
春風天子:4杯(1200g)
荒井遊:5杯(1500g)+アイス3杯
八尺哲と忍足九士朗は1杯ずつでございます。
って、遊ちゃんの名前が間違ってるー!

それはともかく。
みんな自分より食べていると落ち込む二子さん。ハハハ。まぁ、苦手なものはペースが落ちてもしょうがないさね。

さて、食べ終わったところで店員さん登場。
こんないっぱい食べる人たち初めてヨー
お客さん達の様にいっぱい食べる人ばかりだと、うち赤字でつぶれちゃうネ。わっはっは。

二度とクルナ!

言われちゃいました。まあ、そりゃそうだ。
これもまた、部員が基本的に1人で練習している理由でもあるのですな。
こんな連中に大挙して食べ放題されちゃかないませんわ。
でも、似たようなことをされたけど、悲しむだけで済ませてた哲っちゃんの親父さんは本当にいい人である。
そば屋さんつぶれないといいね。



第11話・1人では、3人だけでも  (2011年 20号)


食べるばかりが食い道部の部活ではありません。
長時間の全力での食事には、スタミナが必要。
ランニングは新陳代謝のよい体を作る事ができますし、大食い競技には向いた練習であります。
遊ちゃんが毎日のランニングを欠かさない理由ですな。

今回は、遊ちゃんが天子ちゃんを連れてランニングをするお話。
慣れた遊ちゃんはともかく、天子ちゃんは早くもグロッキー状態だ。
小さな山の石段を登るランニングだ!それ初心者には激しいッスよ。山登りのどこがランニングなんだい!?
他の格闘系の部員の姿も見える。その人たちもキツそうだ。
食い道部もまた食の格闘ってことなんスかね。

天食祭は今から4ヶ月後である。天子ちゃんとしては、まだ4ヶ月も先の話。
しかし、遊ちゃんに言わせれば、もう4ヶ月しかないとなる。

大食い競技の準備に必要な期間は最低でも――1ヶ月

ある大食い大会では、3週間前に出場オファーを受けた選手が、準備期間の短さに怒ったという。
ボクサーの減量に似たような感じですな。
試合の日に備えて体をつくっていくという流れは類似している。内容は正反対だが。

天食祭について説明。
本戦に出れるのは、全国を8ブロックに分けて予選をして、各ブロックの1位、2位の計16高校だけである
愛知の高校である結日高校は中部ブロックですな。
しかし、この中部の地図はなんとも。小さいコマで収めようとして形がグデグデだ。
本当に各県の形がこんなのだと思われたらどうしよう。

それにしても、全国で8ブロックか。
関東ブロックとか出場高校が多そうですが、どうなんでしょうね。中国とか四国は出場高校少なそうな感じ。

天食祭の予選について詳細な説明。
予選は全国で6月末より開催され、各ブロック2校ずつが選出される。
週に1試合のペースで計5回の大食い競技がトーナメント制で行われる

基本ルールは、各校4名ずつの団体戦
試合内容は、各校1名ずつ1対1で食し、より多く食した方の勝利。
勝利条件は先に3勝すること
2対2の際は、4名の食べた総重量が上回る方の勝利となる

そして、大食い競技のメニューは、5回戦全て異なる。
各料理にはそれぞれ別のテクニックが必要となり、なにか1つの食材が得意なだけでは生き残れない。
1回も負けられない真剣勝負が、5週にわたって毎週行われるのだ。

この予選は、いばらの道のサバイバルレース!

さすが、大食い競技は体育会系である。勝負はいつでも真剣勝負さね。
しかし、大会ではどこのブロックも5回戦となってますのかね?中部ブロックだけ?
出場高校が少ないブロックだと5回戦もできなさそうですが・・・その辺りは謎ですな。

予選を勝ち抜くだけでも厳しい道のり。
天食祭4人制。しかし、これまでは遊、二子、百合亜さんの3人しかいなかった。
3人では天食祭への道は遠すぎる。

1人じゃ・・・3人じゃ進めない道も――4人ならいける

今まで進めなかった道をいけるようになる。天子ちゃんが入ってきてくれたおかげである。
だから、そのことについてお礼を言う遊ちゃん。照れくさそうに。
それを言うために、ランニングに誘ったわけですな。この子もなんだかんだで照れ屋である。

しかし、言われたほうの天子ちゃんはバテバテ。遊ちゃんのセリフは耳に入っていませんでしたとさ。ハハハ。

天食祭のルールが明らかになった今回。
4人制とは珍しいですな。でも、割と引き分けになって、総重量で勝負が決しそうなルールではある。
これはつまり、相手を少し上回る食べ方ではなく、大きく上回る食事をするのも重要ということですな。
大会まではまだ間があるみたいだけど、楽しみですな。



第12話・オレ様時代  (2011年 21号)


前回、ロードワークに行っている天子たち。
一方、部室では哲っちゃんと九士朗の2人がいた。男2人が部室で会話の回か。
九士朗は言う。哲っちゃんと天子ちゃんの関係は、昔の自分と部長の関係にそっくりだと。
ほう。それは興味深い。
というわけで、九士朗の回想です。2年前――

新入生の歓迎ということで部活の勧誘が各所で行われております。
そこに、通りがかったのが、新入生の九士朗。
なんせ、イケメンなので女生徒注目の的の九士朗。しかし、本人はそれが嬉しくはない様子。

平民共がオレ様を見てんじゃねぇよ

誰だお前は!めっちゃ嫌な奴じゃないっスか!
これが若気の至りというやつなのか・・・よく、今のような性格になれたな。
なんせ、小さい頃から大勢の大人にかしずかれて育ってきたわけですからねぇ。そりゃ歪むか。
でも、赤ん坊の時点で、周りはみんなオレ様以下とか思えちゃう九士朗はやはり元が悪いんじゃないかと思える。

小・中と名門私立に通い、エリート街道を進むかと思われた九士朗。しかし、高校は公立に進学。
父の忍足八朗さんの命令によるものである。
医師としては人の気持ちを学ぶのも立派な勉強である。
友人を一度も家に連れてきたことがない九士朗。父親としても、九士朗の交友関係は気にかかっているのでしょう。
ちやほやして育ててしまっただけに、なんとか更生させようと思っているのかもしれませんな。
しかし、この父親・・・言っていることはともかく、だ。デザインが凄い。
そこまでして左目を髪で隠さないといけないのだろうか。
九士朗も将来のことを今から考えたほうがいいぞ!ケアとかいろいろ。

さて、話は戻って部活勧誘。
食い道部の募集を行っているのは部長。
なんと、食い道部は2年前に部長が作った部だという。伝統とかあるわけじゃないのね。
食い道部ってどんな部?と問う九士朗。

百合亜「女の子らしく、ごはんをいっぱい食べる部なんですよ〜」

何その部!?
相変わらずこの説明を聞いてもなにがなんだかですわな。
しかも、この部活内容で、男の九士朗に勧誘をしてくるとは一体何を考えているのだろうか。
百合亜さんは、今日の放課後4時から学食で実演をするらしい。
九士朗としては、得体がしれなすぎるので早めに切り上げて逃げようと考える。
でも、最後にお礼を言われて赤くなる九士朗。おやおや。

2年前の、オレ様モードの九士朗。
こんな部興味ねぇし。放課後の実演なんて行くわけねぇし。絶対行かねぇし。絶対だしっ!
言い訳しながら学食まで足を運ぶ九士朗。おやおや。ニヤニヤ。

さて、九士朗が来たところで、実演の内容が説明される。
今から、この天丼5杯を30分で食べてみせるという。
これにはギャラリーも驚き。というか、嘲笑が入っていますな。

1杯なら女性でも食べられる。
2杯なら男性が満腹になる量。
3杯も大食いの奴なら食べられる。
だが、4杯目からは胃だけではなく、満腹中枢も悲鳴をあげる。
”常人は足を踏み入れるな”と体と頭が叫ぶ異世界に入る

大食いは過酷であるという描写ですが、異世界とまできますか。
しかし、九士朗はマネージャーやる前から博識ですなぁ。さすがに病院の跡取りってことか?

食べられても3杯が限界。
そしてその姿は、女らしさとはかけはなれたものになるはず――

そんな姿は見たくなかったなと呟く九士朗。
ふむ、このころからもう、部長から目が離せなくなってしまってるんですな。
他人のことなんてどうでもいいといいつつ、ドキドキしながら部長を見つめる九士朗。

今回の食事は天丼5杯を30分以内に完食。
天丼は1杯300gでございます。合計で1500gですな。
食べれることは間違いないから、どれだけキレイに食べれるかの勝負でありますな。
というところで、次回に続く!

九士朗のキャラはどんどん立っていくなぁ・・・
今のところ影の薄い部長はここで巻き返しを計って欲しい。



第13話・誰がために  (2011年 22+23号)


百合亜さんの大食いチャンレンジ開始。
あむあむと食べ始める百合亜さんが可愛い。

上品な食べ方に野次を入れるカップル。野次るの早いよ。
しかし、流石に部長。上品な食べ方だがペースは速い。
60秒でもう半分食べている。熱いのは氷水を含むことでカバーだ。

2分弱で1杯を片付け、次に。3杯目まで順調に片付ける。
しかし、4杯目。ここで目に見えてペースが落ちてきた。
姿勢も前のめりになり、租借の回数も増えている。満腹感、疲労がたまってきた証だ。

って、九士朗。食い道部に入る前から的確な分析ができているんですな。
これだけの解析と解説が行えるとは・・・やはり逸材!

今の部長ならば、1500gは余裕なのかもしれないが、2年前はやはりまだ駆け出し。
苦しそうな様子を見せる部長に嘲笑をあびせるカップル。感じ悪いですわぁ。
そんなカップルにキレてみせる九士朗。あら、カッコイイじゃないですか。
その様子を見た部長は、丼を置いた。そして――

彼女は呼吸をした。
吸うのに7秒、吐くのに23秒。
その30秒、世界は止まったんだ。

30秒の呼吸の後、また猛烈な勢いで食べだす百合亜さん。
これは一体!?と疑問に思ったときは九士朗の出番だ!さぁ、解説せよ!

丹田式呼吸法
毛細血管のかたまりである人間の中で、最もそれが集まるのが丹田。
そこを意識し、深く呼吸することで、脳に体に新しい血が巡り疲れた体は、再動する!

丹田。呼吸法。大食いはそんなものまで取り入れているというのか!
ここでちょっと疑問に思ったこと。丹田ってもっと下のほうじゃなかったっけということ。
調べてみると、有名なへその下3寸の丹田は下丹田と呼ばれるらしい。
今回出てきたのは、中丹田といい、これは胸の中央にあるそうな。残りの上丹田は眉間奥だそうです。

上丹田は神(しん)を蔵し、中丹田は気を蔵し、下丹田は精を蔵す、とされている。
(石田秀実 『気・流れる身体』 平河出版社、1987年)

気を操るのも大食いの極意のひとつであるわけか。食い道部・・・フッ恐ろしい部だぜ。

残り時間10分で5杯目に突入。26分で完食いたしました。
カップルも手の平を返して賞賛しています。
しかし、見世物としての扱いでしかないので、終わったら用は無し。皆帰ってしまいます。
食い道部の部室でひとりたそがれる百合亜さん。
そこに現れたのが九士朗。あら、いいシチュエーション。
素直じゃない九士朗はツンツンしながら冷えた水を渡してくる。おやおや。

そして九士朗の質問。何で百合亜さんは大食いなんてしているのか。
その答え。百合亜さんは友達と約束していた。天食祭に出るという約束を
なるほど。この伏線をはるための回想だったわけですな。部長の友達か。美人さんなのは間違いないな!

百合亜さんの勧めにより、九士朗がマネージャーとして部に入ることになりました。

大食い競技をしていたら、一人じゃつらい時もある。
そんな時、自分を見てくれる人がいたら・・・自分を想ってくれる人がいたら・・・
そんな人がいたら頑張れると思うの。
だから、あなたがそんな誰かになってくれると、うれしいんだけどね。

こんなこと言われたら引き受けざるをえないじゃないですか。

百合亜さんが作った部なので部員はまだ2人っきりです。
2人かぁと表情がだらしなくなる九士朗。
しかし、その後入部された3年の先輩方に厳しく躾けられてしまうのでありました。ハハハ。
でも、九士朗が今の性格に更生できたのも先輩方の躾のおかげなのかね?
まあ、女の子を応援する楽しさが転じてアイドル好きになってしまったようだけど・・・
躾が過ぎると別の方に向かってしまうという例ですな。難しい!

九士朗の回想は終わりです。
九士朗は言う。自分が部長に抱いた気持ちと、哲っちゃんが天子ちゃんを思う気持ちは同じだと。

守りたいなんて大げさなものじゃなくて。
そう、頑張る彼女の応援がしたくなったんだ。
彼女の喜ぶ顔が見たくて・・・彼女のありがとうがまた聞きたいんだ。

ふうむ。なるほどねぇ。似た様な男2人の思い出話はこれにて終了。
九士朗と哲っちゃんの応援を背に、結日高校食い道部は天食祭を目指すのでした。
次回はついに天食祭の予選開始だぜ!



第14話・天食祭中部予選  (2011年 24号)


いよいよ天食祭の予選が始まります。
二子さんは早速緊張して気持ち悪くなっている模様。食いすぎてうぷっとなっているわけじゃぁない。はず。
珍しく遊ちゃんも緊張している。さすがに大会ともなると違うな。
一方、天子ちゃんは相変わらずな感じだった。流石だ。というか、いつも以上に放心してるぞ。

天食祭の会場には出店が出ている。見ているほうも食べれるってわけだな。
もともと天食祭は新嘗祭としての役割がある。
だから、天食祭の始まる日も、もともとは収穫期の秋に行われていたという。
まあ、秋だと受験とかいろいろあるから夏に移ったわけなんですけど。都合ってもんがあるんだな。

大食い競技の試合までの流れ。
・受付
・健康診断
・注意事項の説明

これらを済ませて、開会式が始まります。
それにしても、やはり早食いは厳禁なんですな。時間内に食えるだけ食うにしても速度は求めないと?
安全性の問題なのかもしれませんけどね。

アリーナには既に食材が用意されている。なので、開会式は外で行われるのでした。
ガヤガヤ。
うむ、なんとも姦しい。
厳粛な試合の開会式ではあるが、誰も挨拶なんて聞いちゃいねぇ。
県知事のお言葉も校長の挨拶みたいなものである。眠くなるってもんさね。
続いて、学生代表による昇殿参拝

ぽぉん。

鼓が一打ち。ただそれだけで、騒がしかった会場が静かになる。
選手たちの背筋も伸び、厳粛な雰囲気に包まれた。

前年度の天食祭中部地区予選優勝校による昇殿参拝。神様への挨拶が行われます。
神主様による祝詞が優勝校の代表の女子に授けられます。

前年度天食祭中部地区予選 優勝校
尾張大付属高等学校 3年 赤西陽菜

黒髪のキレイな女性でございます。いいですねぇ。こういう場にも映える。

神主様の祝詞を受けた後、杓子奉奠。二礼 二拍手 一礼。
昇殿参拝はつつがなく行われたのでありました。
こういうのを見ると、天食祭は神事であるのだということが認識できますな。

さぁ、開会式も終わり、天食祭の予選1回戦開始でございます。
会場が沸いている。1回戦のメニューが発表されたのだ。
そのメニューとは・・・みそカツサンド!
ご当地料理でございますな。私も好きですよ味噌カツサンド。

ところで、これは遠近法を使って描かれているということでいいんですよね?
下手すると、遊ちゃんの身長ぐらいある料理ということもありえるが・・・いや、さすがにそれはないか!

おいしそうと騒ぐ天子ちゃん。その前に1回戦の相手が現れた。

ごはん見てよだれとか、マジウケるんですけど!
1回戦とかマジ楽勝じゃね!?

桜学院食い道部。ギャル達の登場だ!
後ろの2人でかっ!いかにも食うぜって感じのやつらが現れましたが、どうなんでしょう。
デブは脂肪が邪魔して大食いに向いていないと言われている。
1回戦の相手だから、そんなに強くないところが出てきたということでしょうか?
それとも、デブだけど実は脂肪はほとんどなく、鍛えられた筋肉の塊だとか!?
この2人が気を抜くと、筋肉が膨張し、アリーナは肉で埋め尽くされる!なんて迷惑な話はないか。

それはそうと。手前の子が可愛い
1人だけ細身だが、一番手ごわそうな印象を与えてくれている。なんせ可愛いですし。
そういえば、出場選手は4人なのに3人しかいないのは何故なんでしょう?
ただデカイ2人の後ろに隠れているだけなのかどうなのか。
ひょっとしたら、手前のギャルが試合開始すると同時に左右に分離するとか!
左半身と右半身で1人ずつ。これが桜学院の必勝法だ!どこのゾンビだよ!



第15話・桜学院喰い道部  (2011年 25号)


天食祭の一回戦。相手は桜学院喰い道部。
見るからに強そうなギャル集団というアオリだが、そうかね?

会場は6つあって、それぞれで戦いが行われる。
まあ、1試合が45分もかかるんだし待っていられませんわな。
考えてみると、大将はここから2時間以上何も食べずに待ってないといけないのか。なんか辛いな。
ちなみに、審判は全員同じ顔。なんでやねん。
お祭りの司会者は賑やかでないといけないらしい。わからなくはないが、なんでやねん。

さて、一回戦の相手、私立桜学院喰い道部。
今年になって1年生4名で組まれた急造の新設部らしい。
なんだか機嫌の悪い九士朗によって、桜学院のデータが読み上げられる。
新設部なのは分かっていた。口編のついた”喰”いの字を使っている時点で。
む、言われてみれば、先週のトーナメント表の時点で喰い道部と書かれているんですな。こいつは気づかなかった!

その桜学院。メンバーは3人しかいない。4人目はどうしたのだろうか。
と、哲っちゃんが考えたところで4人目登場。細身のギャルに掌底を叩き込む!いや、こけただけなんですけどね。
4人目のメンバーは桜学院1年、福留桃香
おう、福留。中日メンバーの名前だ!これは大物か?可愛いメガネっ子でありますしね。
ちなみに殴られた子の名前は梅田タエちゃんでございます。

ギャルたちの集団にあって、なんだか毛色の違う桃香ちゃん。
タエちゃんと桃香ちゃんは小学校のころからの付き合いらしい。
桃香ちゃんはドジっ子。タエちゃんはバカな子というのが判明しました。アラアラ。
ここでちょっとした諍い。
買出しにいった桃香ちゃんだが、そのお金を立て替えている。3回分5208円。
タエちゃんは今度払うと言って、先延ばしにしている模様。ふむ。
後ろの2人は払う気はないよねとか言っている。けど、本当にそうかな?
一見するとイジメ、イジメられの関係に見えるタエちゃんと桃香ちゃん。
でも、小学校時代からずっと付き合っている2人ですしねぇ。タエちゃんが付き合い方を間違っている可能性はある。
つまり、家にはLove桃香BANKと書かれた貯金箱があって、資金が組まれている可能性は十分にあるってことだ!
まあ、この試合が終わる頃にはその辺りはあきらかになるっショ。

今回の試合は、天子ちゃんが大将であります。
つまり、天子ちゃんはこれから2時間我慢しないといけない。
他の人が美味そうに食い続けているのに、天子ちゃんは我慢できるかな!?
他の3人が、大将をどうぞどうぞと譲ったのも、そういう意図があるのかもしれない。酷い!
というわけではなくて、今回の相手が口編の喰い道部が相手だかららしい。
なんですか、気に入らないから全力でぶっ潰すぜ、ってことですか。立浪百合亜容赦せん!

さて、ようやく一回戦が開始されます。制限時間は45分。
結日高校の先鋒は2年の荒木遊。
桜学院の先鋒は1年の松風カズエ。
戦う前から遊ちゃんを挑発しまくる対戦相手。
チビチビ言われたら遊ちゃんキレちゃうんじゃないかと心配する哲っちゃん。
そんな心配せんでも、もうすっかりキレておりますよ。大丈夫!

45分制、みそカツサンド大食い競技の始まりだ!
手を合わせていただきますをする遊ちゃんと違い、いきなりかぶりつく対戦相手。
この行為に九士朗はまた機嫌が悪くなっております。
しかし、ドリンクはダメだけどオレンジジュースはオッケーなのか?テーブルに置かれてるけど。
同じ味ばかり続くのがキツイなら、オレンジジュース持ち込むのは有利な行為に見えるけど、はてさて。

それにしても、”食い”と”喰い”の違いでありますか。
食への礼賛を欠く相手との戦いということで出てきております。
新参の部だから、喰いという文字を使ったりする。なんて表現がありますし、他はまず使わない文字らしい。
やはり天食祭が神事であることに関わりがありますのかね。
ただの大食いではなく、食に対する礼がなってないやつは気に入らないとかそういう。
喰うという言葉は感謝とかより先に、優位なものが取り込むという印象がなくはない言葉ですしね。
漫然と口に物を運ぶなってことでしょうか。
あれ、このセリフを言った人は喰らうという言葉を多用してたような・・・
でも、その人も食事の前にいただきますの会釈してたし、食に対しての礼儀はあるのだよ!何事も例外はあるさね。



第16話・食いと喰い  (2011年 26号)


桜学院先鋒の松風選手。いただきますなしの怒涛のスタートダッシュだ。
いただきますの時間がもったいないというほど時間に余裕がない戦いでもないでしょうに。

とはいえ、遊ちゃんは相手が1個食べ終わるまでずっと手を合わせている。これはさすがに長い。
まあ、75gのみそカツサンドを2口で食べる相手の早さのほうがおかしい気はする。

さすがに体格差が圧倒的過ぎて不安になる哲っちゃん。
それを見た九士朗。口編のついた”喰”い道部になんか負けるわけないんだからと保障する。
拘ってますねぇ。大事なことなんでしょうな。

さて、ようやく遊ちゃんがみそカツサンドを手に取った。

かじゅっ。もぎゅもぎゅ。かじゅっ。もぎゅ。

あら可愛い。
勢い良くいくかと見せかけて、小さくもぎゅもぎゅと頂いております。
だが、チビチビ食ってるわりには早い。
相手がもう1つ食べて1皿完食している頃には1つ食べ終わっている。
ようするに、1個食べるスピードはそんなに変わらないってことですやね。
ならば、もっとがっつり食べるという松風選手。
2つ重ねて一気に食いちぎった!でかい口してやがるなぁ。さすがに大口叩くだけある。
このまま優勝しちゃう勢いなんですけど!とか。マラソンのスタートダッシュでいきがってどうする。

開始10分。両選手同時に3皿(450g)を完食。
いつのまにか追いついておりました。
この展開は当然だと言う九士朗。どういうことだってばよと問いかける哲っちゃん。
本当に哲っちゃんは物を考えるのが苦手な子である。九士朗も説明のしがいがあるな。

ガッと食うのと、チビチビ食うのとどっちが早いか。
一見ガッと食う方が早いように見えるが、それをした相手のほうは飲み込めていない。

パンは乾燥したものである故に、食べる際は多量の水分を必要とする
口いっぱいにパンを頬張る食べ方は一見早く食べられそうである。
しかし、口の中の水分をとられるから咀嚼、反芻共に通常以上の時間がかかるのである。

パン食の際はひとかじりは小さく、リズミカルに。水分摂取も最低限に
それがパン食のセオリーである。

なるほど。食べ物によってセオリーが変わるというのはこういうことであるか。
だったら、相手も噛まずに飲み込めばいいんじゃないでしょうか。
頬張ることもせずに流し込めば水分を取られることもないよ!それが出来ないから苦労してるんだろうけど。

さて、ここで食いと喰いの違いについて拘っている理由の説明だ。

”食”は”食事”、”食礼”等に通じる。
”喰”は”喰らう”、”むさぼり喰う”に通じる。

大食い競技の選手は一般人より深く食に関わるもの。
その選手が軽々しく”喰”を使うことにボクは怒りすら覚えるよ。

やはり天食祭は神事でありますしねぇ。食への礼賛に欠けるのはよろしくないってことでしょうか。
まあ、桜学院はその辺りのことあんまり意識してないようですしね。新設の部だし。
ここで叩きのめして、その辺りのことをきっちり教育しようという話ですかのう。

未だかつて、”喰”い道部を名乗った部が、天食祭予選で1回戦を突破したことはない

意識の差がそこまで顕著にでるというのか!?
でも、そのうちその例を破るチームが現れるかもしれませんな。手強そうだ。

遊ちゃんは素質はあるが体格に恵まれていない。
しかし、食への礼賛の気持ちを忘れず、今日の為に積んだ練習は人並み以上。

ボクらが”食”いの字の食い道部なのは、真摯な態度で磨いた技にこそ、天は微笑むと信じているからなんだ
ボクらがやっているのは、大”食”い競技なんだから。

何事も誠実にってことですやね。

さて、説明している間に2皿差がついている。
相手は苦しそうなのに、遊ちゃんは余裕の表情。タエちゃんは焦って怒ってますし。
気づいたら、かなりの差がついている。こんなチビに・・・と思ってよく見ると、デケェ!
こんなに大きくなかったんですけど。
いやいや、見えているのは実体ではないですよ。怒りのオーラが目に見えているんだ。これがハイパー化ってやつか!?

ハイパー遊ちゃんに桜学院の面々は驚愕。人間があんなに大きくなるなんて!これがオーラの力?
というのは置いておいて、戦意喪失した松風選手は置いて、食べ続ける遊ちゃん。
結果は4皿(600g)対8皿(1200g)で結日高校の勝利でございます。しゃあああ!ニャー。

この結果にタエちゃんご立腹。可愛いな。
つづいて、次鋒の竹っち。って桜学院は松竹梅なのかよ。それに+で桃であるか。

結日高校の次鋒はオドオドメガネこと二子ちゃん。とても緊張しています。

緊張する・・・緊張する・・・緊張したぁー

緊張してるだけで別に弱くもなんともなってねぇ!なんという緊張するする詐欺。いや、緊張してるのは嘘じゃないか。
この結果にさらに悔しそうな顔のタエちゃん。いや、いいね。可愛い。
花ぽんもそうだったけど、強気な子が悔しそうな顔をするのがなんとも可愛い。
この先もどんどん悔しそうな表情の子たちがでてくるんじゃないかと期待してしまうぜ!

さて、次は部長の出番だ!髪を後ろにまとめて華麗に出陣。
目を開き、天子ちゃんもドキっとするような表情になりましたよ。
これまた可愛い。出された舌にエロスを感じなくもないですよ。

そして、次号は巻頭カラーである。部長の姿がカラーで描かれるのか。期待であるな。

単行本第1巻は6月8日に発売!
天丼食べてる天子ちゃんが目印だ。このカットって、2話のセンターカラーの改変ですね。
あのときはカツ丼だったけど、天丼に変えたんですな。タイトル的にこっちのほうがらしくてよいか。
あと、あのカツ丼は評判が悪かったから変えて正解だと思います。
しかし、相変わらずどうやって丼を支えているのか分からない持ち方だぜ。



第17話・がんばれ、タエちゃん!  (2011年 27号)


単行本1巻発売記念の巻頭カラーだ!
副将として、部長の立浪百合亜が登場という場面です。
相手の桜学院の副将は梅田タエ。カラーページから1ページ遅れての登場だ。遅いよ!

背は高めでやせ型。タエちゃんは大食い競技向けの体型である。

タエ(今回の大会、私以外は全員数合わせ。本当に大食いなのは私だけ)

えーっ?
団体戦で、勝ち抜き戦でもないのに自分1人で勝ち抜くつもりだったのか?
バカな子だとは思っていたが、もしやルールも分かっていないのでは・・・!?

小学校時代は男子より食べてたし、バイキングでは1kgは食うというタエちゃん。
いまさら1kgでは、という気もするが、まあよい。

タエ(私もバカじゃないから、今までの2試合を観て作戦を立ててる)

おや、ちゃんと頭を使うことも知っているんですね。
傾向を立てて向かってくるのであれば、なかなか手強いことになるかもしれない。

というわけで、副将戦、始めぇ!?
審判の声がかかる寸前にかぶりつくタエちゃん。フライング!?
先攻逃げ切りは勝負の基本。とにかく速さが大切なのだよ。ってな感じのタエちゃん。しかし。

いただきます

部長の一声でタエちゃんの手が止まる。観客も思わずキレイさに見惚れてしまっている。
手を合わせるだけで動きを止めてしまうとは、恐るべし。
そして時は動き出す。

梅田選手ペナルティ−1皿!

私?って感じで自分を指すタエちゃんに、君って感じで指す審判。

なんでよぉ!

なんでもなにも、競技でフライングなんてしたらそりゃペナルティも課せられますわいな。
どこまで明確にルール化されてるかはわからないけど、大食い競技にもルールはある。
フライングや相手への妨害、食を愚弄する行為はペナルティを課せられるのだ
食を愚弄する行為ってどんなんだろうね。

いきなり1皿のペナルティをもらったタエちゃん。めげずに次の作戦発動だ。

結日高校はちびちび食べて勝っている。桜学院はガッと食って負けてる。
以上のことから導き出される結論は1つ。

もっとガツっと食えば勝てる!

タエちゃん・・・バカな子だとは紹介されてましたが・・・ここまでとは。
頭を使うのが苦手なんだから、自分で作戦なんて考えちゃだめでしょ!
開始から25分。見事に自爆しているタエちゃん。既に5皿分の差をつけられておりました。
これには結日高校の男性陣も呆れ顔。遊ちゃんは大笑い。ニャッハッハ!

もっと余裕で食べれるはずなのに、と思うタエちゃん。2皿(300g)でダウンしています。
その理由は水。ガッついて食べるから必要以上の水が要るため、水だけでお腹いっぱいになってしまうのだ。

ふがいない状態のタエちゃん。
それを観て、試合中なのに帰ろうとする松と竹。
たしかにもう勝負はあったという感じである。もともとタダメシ食いに来たという連中ですしねぇ。
負けて笑われるのもイヤだからとっとと帰るという。
そんな2人を引き止める桃香ちゃん。しかし、逆に桃香ちゃんも帰ればいいじゃんと言われる。

殴られて、金とられて、それでも・・・まだ梅田っちと一緒にいる意味不明なんですけど。

疑問を述べる松風さん。この2人は買出しのお金はちゃんと出してますのかね?
それと、タエちゃんはおそらく、殴ってはいないよ。グリグリするのは殴るのとはまた違う。
むしろ、桃香ちゃんがタエちゃんを殴ってたりする。つまりお相子ってわけだ。まあ、お似合い?
どうでもいいけど、松風さんのオレンジジュース長持ちするなと思ったら、レモンジュースに変わっていた。どうでもいいけど。

30分経過というところで、タエちゃんは3皿−1。部長は8皿である。
さらに食べ続ける部長。マイペースに衰え知らずだ。

部員の声援を受ける百合亜さん。それに比べ、松、竹2人に先に帰られるタエちゃん。
これはもうふてくされるしかないっすね。

タエちゃんは昔から頑張りが裏目に出るタイプである。

0点とって怒られたから、カンニングしたらもっと怒られて。
カワイくなりたくてメイクしたら、キモイとか言われるし。
友達できたと思ったら先に帰られるし・・・

女の子のカワイイという感覚が男の子にはわからないというのはあるようですやね。
タエちゃんは今でも可愛いけど、元のスタイルのままでもよかったかもしれないですわな。

すっかり心が萎えたタエちゃん。自分も試合放棄して帰ろうかなと考える。が、そこに飛び込む声援。

がんばれ、タエちゃん!

1人残って、大声で応援する桃香ちゃん。
早くギブアップしよう、しんどいから早く帰ろうと考えていたタエちゃん。
だが、この声援により、息を吹き返す。おやおや。
これを見てさらに応援に熱が入る桃香ちゃん。ムッハー。

その様子を微笑みながら見守る部長。
一旦手を休め、胸元に手を置き深呼吸を開始する・・・これは、呼吸法!
今現在でも圧倒的な差がついているのに、さらに差を見せ付けようというのだろうか。立浪百合亜容赦せん!
競技になれていれば、こんなこともできるというのを示したいのかもしれない。
ある程度の見込みはあると思われたのかもしれませんね。
実際のとこ、タエちゃんは可愛いので今後も出番があったりしたらいいなと思ったり。
バカな子だから戦力的には当てにはならないけど、バカなことしててくれればいいよ!



第18話・変な子が相手だなぁ  (2011年 28号)


丹田式呼吸法の説明。前にも一度やった通りの内容ですな。
女性の丹田は、みぞおちの下に位置し、そこを意識し深く呼吸する。
それにより、脳や体に新しい血が巡り、疲れた体は再動する!

30分食べた後に、数秒の呼吸でさらに加速するという。これが部長の本気か。
このときの驚いたタエちゃんがとても可愛い。

部長の凄さに意気の萎えるタエちゃん。でも桃香ちゃんの声援は続く。
ならばもう食べ続けるしかありますまい。
両者壮絶なラストスパート。
結果は――

5皿(750g)対10皿(1500g)で結日高校の勝利であります。

まあ、早々追いつくような差ではありませんわな。
ペナルティの−1を除くと6皿食べたタエちゃん。なかなかの健闘と言えましょう。

というわけで、中部地区予選1回戦突破確定でございます。

部長が本気を出したのは、本気を出さねば失礼に当たると思ったかららしい。
わからなくもないですが、下手したらそのまま潰してしまうところでしたよ。怖いお人だ。

負けた桜学院。タエちゃんは言う。

あんたが応援するから食べ過ぎたじゃないのっ。

ブーたれてみるタエちゃん。
それを聞いて嬉しそうにする桃香ちゃん。おやおや。
タエちゃんは、負けが確定しているので帰ろうとする。おや。
独りぼっちになった桃香ちゃんだが、せっかくタエちゃんが誘ってくれた大会。一人でも勝たないとと意気込む。
相手は天子。変な子が相手だぜ!

カメラは外のタエちゃん。
大食いで負けたことはなかったタエちゃん。でも、ここは超人揃い。
1kg完食は最低ライン。1200gで少ないとか言われちゃうような世界である。

こんな世界にはいられないと、タエちゃん。
友達を誘って他の遊びでもと考えるが・・・休日に誘えるやつがいない。

私ってもしかして、友達いない系!?

衝撃的な事実だ。イヤイヤイヤ。ダチ位いるし。
さっきの回想も回りにダチが・・・桃香だけ!?ドッキンコ
もしかして私――

ドジな桃香が周りにいるせいで友達できない!?

その発想はひどい。この子は本当に考えると駄目な子だな。もっと本能で動け!
桃香ちゃんの試合が迫る。1人で苦しんでいなさいと笑うタエちゃん。
でも、応援してくれた記憶が蘇ってみたり。
というところで、松と竹登場。何食ってるんだよ!
同じものは食えないけど、ちょっと動いたら小腹が空いたとかそういうのですか。
ともかく、ここで会ったが百年目なタエちゃんでありました。

さて、桃香ちゃんの方。
こちらは流石にタエちゃんと違う。パンの食べ方についてちゃんと分析できている。
ちゃんといただきますをして、チビチビ食べる。水分を小まめに少なめにとる。
これを守れば勝てるかもしれない!押忍!

ただ食べるだけと思ってたけど、大食い競技って意外に奥が深いかも・・・

桃香ちゃんが大食い競技に興味をもったようです。おやおや、これは。
将来のことはともかく、とりあえずこの試合。
始めの合図でいただきますをし、食べ始める。ガツっといかず、チビチビ食べる。
なんて考えてたら、ガッツリ食べ始める天子ちゃん。あれ?

んっまいよぉ!!

もきゅもきゅ。
セオリーとかそんなものは関係ねぇ。とにかく美味いものを頬張る天子ちゃんでありました。

すっごい変な子が相手だ!

せっかくセオリーを覚えたのに、セオリー破りの相手が出てくるとは、桃香ちゃんも大変だ。
でも、ひょっとしたら勝ち目があるのかもしれない。
勝ちの決まった試合だし、うるさく言われることもないので天子ちゃんは自由だ。
言われても守れたかどうかは知りませんけど。
ただ、セオリーを破っていても天子ちゃんは強い。
桃香ちゃんがどれだけ食べれるかも不明ですし、どのようなことになりますのやら。
いい具合に競ってくれればよいのですが。後から来るタエちゃんも応援のしがいがあるでしょうし。
ええ、もうタエちゃんが応援に来るのは確定してます。私の中で。



第19話・バカ桃香  (2011年 29号)


ガツっと食べ始めた天子ちゃんに、遊ちゃんの叱咤が飛ぶ。
パン食はチビチビ食べるのが基本だわ!チビだからチビチビ食ってたわけじゃないわ!
まあ、背のことはおいておいて、賑やかな結日高校。
逆に、こちらは静かな桜学院。応援どころか見ている人もいない。

桃香ちゃんは、独りぼっちの状態に、小学校のころを思い出していた。
ドジのせいで、遊んでいた子は離れていき、いつも一人だった・・・

沈んでいる桃香ちゃんに話しかける天子ちゃん。
本当に変な子である。
これは大食い競技大会、おいしいとか二の次・・・だけど、おいしいものはおいしい。
この子は、いい変な子なんだなと認識されました。やったね天子ちゃん。ランクアップだよ?

チビチビ食べる桃香ちゃんに、セオリーを知っているのかと感心する九士朗。
いや、見ていれば普通にわかりますよ。バカじゃなければ。全く逆の方向に進んだタエちゃんは・・・まあ、そういうことだ!
もともと口の小さそうな桃香ちゃんには適した食べ方だろうしね。

しかし、開始27分。天子ちゃんの4皿に対して、桃香ちゃんは2皿。お腹いっぱいになっている。
セオリーを踏まえただけじゃ乗り越えられないのが大食い競技の厳しさである。素人には厳しい。
天子ちゃんはもともとの才能に加え、今日まで練習を続けてきた。だから強い。
セオリー破って戦っている時点で、練習の成果以前に才能が強そうな気がしますがね。

桃香ちゃんはそもそも小食。食べ方ぐらいで急に大食いになれるわけない。
そんなことも忘れているとは、桃香ちゃんはドジっ子だなぁ。と言っておけばいいのか。ドジという問題じゃない!

1人で大変なことをしているなんて、バカみたいだなと思う桃香ちゃん。涙目になる。
そこにかかる、声。

バカ桃香ぁ!手止めてるんじゃねぇし!!

タエちゃんが帰ってきた。松竹の2人も連れて、桃香ちゃんの応援に帰ってきたのだ。
声を荒げて応援するタエちゃん。その姿を見て、いい友達だと称する天子ちゃん。
息を吹きかえした桃香ちゃんが食べ続ける。
天子ちゃんもマイペースに食べ続ける。

結果は倍の量でした。天子ちゃん8皿(1200g)に対して、桃香ちゃんは4皿(600g)でございます。
こうして見ると、二子さんが一番食べてない。まあ、相手も食べてないし、緊張してたし、しょうがないね。ね。

敗れた桜学院側の模様。桃香ちゃんは、なんでタエちゃんに戻ってきたのか聞く。

別にあんたが1人だからとか思ってじゃねぇし

ふむ、やはりタエちゃんとしてもその辺りは気にしていたんですな。
このセリフで思い出させられる小学生時代。
お弁当の時間。仲の良い友達と一緒に食べましょうという時間だ。
いわゆる、仲の良い子とペアになってね、という時間ですな。
あぶれた子ができたりするとか、そういう思い出が揺り起こされそうな話ですな。私はそんなことなかったよ!確か。

ともかく、ドジな桃香ちゃんは友達がいなく、独りきりであった。
そこに声をかけてきたのが、まだ黒髪のころのタエちゃん。
強引に桃香ちゃんの正面を陣取り、向き合って食べる。
タエちゃんはタエちゃんで周りから浮いている感じだったらしい。小学生でギャルメイクはやはり厳しいか。
タエちゃんは桃香ちゃんに、自分のことを名前で呼ぶように言う。

私、友達とは名前で呼び合う主義だから

なるほど。その言葉があるから、桃香ちゃんはずっとタエちゃんのことを名前で呼んでいるのですな。
しかし、タエちゃんのお弁当は・・・一体なにを桃香ちゃんと交換したんでしょうね。

一緒にいてくれてありがと・・・ね。

桃香ちゃんのお礼の言葉に赤くなるタエちゃん。
買出しのお金は今月のバイト代が出るまでまってよねと言う。
ああ、本当にお金ないんだな。そりゃ普段ツケにしているのもしょうがないっすね。

何はともあれ、仲良い感じになったタエちゃんと桃香ちゃん。
お腹一杯で大変だったけど、またタエちゃんと一緒に大食い競技の大会に出たいと思う桃香ちゃんでありました。
しかし、松竹の2人も無理矢理連れてこられたとはいえ、ちゃんと最後までいますのね。
なんだかんだで付き合いのいい奴らだ。

さて、1回戦終了。2回戦は来週になります。さすがにワンデートーナメントじゃないか。
ここで、謎の人物が登場。天子ちゃんに話しかけてくる。

忘れたとは言わせないわよ。
天に咲く花の私をね――

キラッ☆とポーズを決めて現れたこの子は、もしや!
というほど昔の話じゃないですし、誰かはすぐにわかります。もう出てきたか花ぽん。
まあ、オオスの女王ですし、中部予選ででないといけないか。

元々大食いの才能はある花ぽんである。
どこか名のある学校の食い道部に入ってセオリーを学べば、強くなっている可能性はある。
この先、何度も登場して天子ちゃんのライバル役になれるといいですね。
そして、毎度敗れて悔しそうな顔を披露してくれると、読者的にも嬉しい。
YAWARAでいうなら、本阿弥さやかのようなポジションを期待したい。ずっと勝てないと言ってるようなもんだな!



第20話・よくわからないんですけど  (2011年 30号)


将来アイドルの頂点に立つ野望を持つ少女、天に咲く花こと天咲花ちゃんが再びの登場だ。
TVで見たという人が少しいるぞ。ちょっと有名になっているようだ。よかったね!

焼肉屋での大食い大会に敗れた花ぽん。その夜は泣きに泣いていた。
花ぽんの部屋、これは・・・つぎはぎの布団とはまたレトロな記号だな。
ともかく、あいかわらず悔しそうな顔が映える花ぽんである。

屈辱を味わった花ぽんは天子ちゃんへの復讐を宣言するのでありました。
龍聖学院食い道部。それが花ぽんの所属する食い道部である。龍カッコイイ。

龍聖学院食い道部は出場高校の数の都合で1回戦免除でございます。つまり、実力は未知数!いい言い方をすれば。
というか、結日高校はAグループなのに、花ぽんのところはBグループ。
つまり、決勝戦まで当たることはなかったりする。
ならば決勝で戦おうって言いに来たってことになるのよ!
これは、途中で負けそうなフラグっすね。可哀想な花ぽん・・・

そんなやりとりをしていると、拍手と共に声をかけてくる少女がいた。
長野女子体育大付属高校3年食い道部部長、原田みつ。高校名長いよ。
トーナメント表によれば、結日高校の次の対戦相手になるところである。
まだ1回戦の途中なので確実に上がって来るとは限らない。
とはいえ、先鋒、次鋒が圧倒的な差で勝利しているし間違いはないんじゃないかと思われる。
それがなくても、原田さんは凄い自信だ。あたしらは強いからね〜

そして、遊ちゃんの学年を尋ねる。2年生だったので制裁だ!何をする!?
年下が先輩にタメ口とは何事か!体育大付属っぽいお言葉ですな。
気を悪くしたなら謝るけど、遊ちゃんの頭を叩くとはいかがなものか。縮んだらどうする!

大食い競技は・・・食い道部は体育会系。体育会系において先輩は絶対・・・
それもわからないバカには体で覚えさすしかないだろ!!

体育会系は怖いっスね。

怒る原田さんを取り成したのは、長野女子の2年、清水麗岡崎ミクの2人。
っス喋りに、やんす喋りの2人組である。なんだ、その三下記号の代表例は!
やんすな岡崎さんのうそ臭いおせじに乗せられる原田さん。体育会系は単純だな!

おだておだてられで盛り上がる長野女子。賑やかな奴らだ。花ぽんの影がすっかり薄くなってるぜ。
清水さんは一人、こちらに謝っている様子なのでマトモな方なのかと思いきや・・・
遊ちゃんや二子ちゃんが自分より遅い生まれと知って調子に乗り出す。お前もか!

1日でも遅く生まれたら年下でやんす!

1日でも先に業界入りしたら先輩みたいなもんですな。角界もそうか。
しかし、そういう考えは同じ部の中でしか通じないと思いますがの。
縦社会は同じ部の中のことであり、他の部は横の繋がりになると思うのだが・・・
ある意味ニセ体育会系というべき存在かもしれない。
食い道部は角界のように全て同じ部の繋がりを持っている!とかいうなら話は別だが。

さて、すっかり無視されている花ぽん。すまないね、キャラの濃さが違ってさ。
暴れだすが、タイミングが悪い。係りの人が運んでいたお皿を大量に割ってしまう。あーあ。
派手な音を立ててしまたったので、観客注目。選手も司会者もみんな止まってしまう。
しかし、それに全く動じていない選手もいた。長野女子の副将である。

長野女子の副将は1年の荒川さん。食べた量は12皿(1800g)!立浪部長より多く食べている。
そしてまだまだ余裕な様子である。これは凄そうな子だ。
そんな荒川さんに声をかける天子ちゃん。一緒にご飯食べられるの楽しみだね。

すみません、ごはんが楽しいとかよくわからないんですけど・・・

なんだか冷めた様子の少女である。体育会系には似つかわしくない。
ある意味、この子を際立たせるための体育会系高校という設定なのではないだろうか。
ともかく、実力、ルックスともに申し分のない相手でございます。後はフルネームを知りたいところっスね!

いろいろと因縁が出来た2回戦の相手。どんな勝負になるか。
そして、花ぽんは無事に決勝まで来ることができるのか!?こっちは絶望的だな!



第21話・楽しいと言うより  (2011年 31号)


予選の1回戦が終わり、帰宅。春風家では大会の話で持ちきりである。
相変わらず天子ちゃんが大好きなじいちゃん。孫ピカチャンスに写真を撮りまくれてご満悦な様子。
一方の天子ちゃん。何やら思い煩っておられるようですが?
なんですか、恋でもしたんですかって表情ですな。

食後に縁側で母とりんごをいただく。そして母に問う天子ちゃん。

ごはんが楽しくないってどういうことかね?

ごはんは楽しいものなのに楽しくない。ごはんよりパン派なのかな。いや、違うでしょう。
天子ちゃんはごはんを食べるのが大好き。
楽しいというより幸せなんだという。

好きなもの食べてる時って幸せでしょ。
さらにね、お腹いっぱい食べたら、もっと幸せになれるんだよ!

食べ過ぎて苦しいとかそういう状態になったことはないのでしょうか。
ないんでしょうな。本当に天子ちゃんはハンパない。
食べて幸せになっているというのはわかる。
天子ちゃんが食べずにいた時の食卓の雰囲気は沈んでおりましたからなぁ。

さらにさらに、もっとごはんが楽しい時。それは大食い競技をやってる時である。
ごはんがいっぱい食べられて、私が幸せなだけなのに・・・
そんな私を見て、みんな喜んでくれる
笑顔のみんなを見ると私はもっとうれしくなって、食いしん坊でよかったなって思えるんだよ。

こういった食を楽しむ姿勢。これこそが部長が天子ちゃんを好む理由ですな。
母の蒼子さんも、応援してくれます。
その子も天子と一緒にごはん食べて、ごはんが楽しいって思ってくれたらいいわね。
だね。

さて、翌日。部室で調査結果の報告。
相手は長野女子体育大学付属高等学校。
スポーツ推薦の学生が大半を占め、多くの部活でインターハイ出場しているスポーツ名門校である。
食い道部に関しては去年創設2年目にして3回戦に出場している。

体力の面だけでいえば、中部予選随一の高校である。
そんな体力自慢のところに挑むわけだ。
ちなみに天子ちゃんは50m走で10秒台にようやく到達するくらいである。
15歳女子50m走の平均は9.09秒ということなので・・・おわかりいただけるだろうか。

まあ、大食い競技において必要な筋肉は背筋等の一部。
それより重要なのは、内蔵などの内なる筋肉である。
これらは体力測定では測定できないシロモノですからねぇ。
それに、大食い競技は胃袋だけで勝負が決まるものではない。
ようはやってみないとわからないってことだ。
それはそうだけど、相手は強敵。1試合目の結果を見ても相当なものである。
特に副将、大将の2人は1試合目で1800g、1900gを食べている。
部長が1500gだったのにこれだから、相当なものだなぁ。

ところで、今日は部室に遊ちゃんと二子さんの姿がない。
2人は今、秘密の特訓中らしい。ほう。
その特訓とは何か。二子さんがこんなつらい練習はないと息を荒げる特訓とは――

お客様、いらっしゃいませ――

二子さんが見開きでウェイトレスだとぉー!?
ここまで大きく描かれるとは思わなかった。いい意味で不意打ちを受けたぜ。
しかし、ウェイトレスをやっているが、客に向かって挨拶もできていない状態である。
人見知りとあがり症の克服をするための特訓であった。
働いている場所は、遊ちゃんの店。純喫茶アラーキーだ。
なんですかね、やはりあがり症では実力がでないから治すことになったんですかね?
それならもっと早く訓練しておくべきだった気もしますが・・・
他にもこの特訓で見につくものがあるんでしょうな。
愛嬌を振りまけるようになるとか。色仕掛け!?女性だらけの大会では効果薄そうだな。



第22話・純喫茶アラーキー  (2011年 32号)


やはり二子さんのあがり症克服は課題のようですな。
肉体の準備に必要な期間は最低1か月。でも、あがり症は精神的なものですからねぇ。

というわけで、遊ちゃんの提案により、喫茶店で働くことに。
人前で働きゃ人見知りもあがっとる暇もない。って隠れてたら意味がないな。

ここで、遊ちゃんの兄の、荒木仁さん登場。
遊ちゃんに似てガサツな感じですな。まあ、男の人っすから。

さて、頑張って注文を取ることになった二子さん。大丈夫。相手は別に鬼じゃないよ。
でも、人見知りの人にとっては怖く見えるんでしょうな。
知らない人に話しかけにくいというのはわからないでもない。でも、さすがに怖がりすぎだ。

休憩中、沈んでいる二子さん。自分が情けないと感じているようだ。
今日だってメニューのメモを取ることもできていない。
この前の大会も、4人の中で自分が一番食べられなかった。
私のせいで負けたら――そう思うと、萎縮してしまう。悪循環ってやつですね。

悩み事と見て、仁さん。特製の特大パフェを出してくれます。その名も富士山
二子っちは人前でいっぱい食えなくてテンパっている。
ならば、人前で食べれるように練習する。理に適ってますな。

人の目を受けて硬直する二子っち。そこに遊ちゃんがコーヒーを持って現れた。
かしこまらんと楽しんで食えや。
ふむ、なんだかんだでこの2人は仲が良いのう。いいことだ。

パフェやアイスの大食いにも食べ方がある。
難点の1つが、体の冷え。冷たいものを大量にとると、中から体が冷やされて体温低下を呼ぶ。
甘いものを食べると体の冷えを呼びやすいらしい。へぇ。
なので、その予防のために飲み物は温かいものを取る。
また、味が甘さ一辺倒で飽きを呼びやすいので、甘みと反対の苦味を持つコーヒーで変化をつける。
これが定番の食べ方であるか。

二子さんのことを心配する遊ちゃんを微笑ましく見る兄。青春してんのなー
遊ちゃんも特大パフェを用意してもらい、二子さんと並んで食べることに。
いや、いい雰囲気でございますな。
2人とも笑顔で食べている図はなんとも微笑ましい。客も嬉しそうだ。

まあ、マシにはなったとはいえ、あがり症はそう簡単に改善できるものではない。
1週間でどこまでのものになったか。
次回はいよいよ、中部予選2回戦の始まりである。強敵を相手にどのような戦いになるか。



第23話・おむすびなだけに  (2011年 33号)


天食祭中部予選2回戦の食材が発表されます。
長野県の名産品。
小麦粉を水に溶いて作る皮で、小豆・野菜・肉等の餡を包んで焼いたもの。
その食材とは――おやき!

聞いたことはないけど、そういう料理があるようですな。
1皿1つ70gでございます。

2回戦は順番を入れ替えてきた結日高校。二子さんを先鋒にし、部長は大将に座っている。
二子さんが先鋒の理由は、特訓の成果を早く見たいから、だそうな。
指定された二子さんもなんだ自信満々。

二子「私は特訓前の3倍の私になってますから!
遊「接客の向きが90度から30度になっただけじゃにゃいか」

まあ、確かに3倍ではある。成長してるな!
さて、対戦相手の長野女子体育大学付属高校食い道部が登場。
なるほど、考えてみれば相手のご当地料理なんですな。
部長の原田さんは、長いので長女体大でいいよと言ってくれる。
でも、ぶっちゃけ文章で書くと書きづらいので長野女子と呼ばせてもらいます。

ともかく、全員でやってきた長野女子。何をしにきたのかと思えば・・・全員で礼。

試合前にあいさつのひとつもしとくのが礼儀ってもんだろ。

ふむ、今回はまともなことをおっしゃってますな。
でも、おじぎが浅かった荒川さんが殴られております。礼の角度は90度!さすがにそれは深すぎるっショ。
というか、タンコブが古典的であるな。外して食べれそうだ。
厳しい部長を取り成す2年の2人。こうやってこの部は回っているんだな。
気を取り直して、結日高校に言いたかったことを言ってくる。

負けないよ

これまでの感じとはうってかわってシリアスな感じだ。なかなかいい感じじゃねーっすか。
荒川さんのタンコブが邪魔してしまってますがね!

長野女子といえば、スポーツ推薦の集まりである。
大食い競技の推薦なんてあるんでしょうか?
そんなの聞いたことないと言う九士朗。
もともとの推薦で入ったスポーツと2足のわらじでやってるんじゃないかとのこと。
片手間でやっている・・・という感じではないですわな。真剣さが垣間見えた。

さて、向こうのことはさておき、試合前にごはんタイムだ。え?
部長がもってきた風呂敷を広げる。1回戦のときは使わなかったものだ。
その中身は・・・おにぎり。小さいおにぎりだ。
これは、結日高校なだけに、結日高校食い道部伝統の”おむすび”である。

大食い競技の前にご飯?
本来ならいけないことだが、験をかつぐ意味があるらしい。努力が実をむすぶってか。おむすびなだけに。
それはともかく。それ以外にも効果がある。
大食い競技を長時間の運動ととらえると、試合前の炭水化物摂取は手軽なカーボローディングの効果がある。
カーボローディングとは――
スポーツにおけるエネルギーの元のグリコーゲンを運動前に摂取することで高い運動能力を得ることである。
試合の前に大量のおじややバナナを摂取するようなもんですかな。

1回戦は相手が口編の喰い道部だったから、これは使わなかった。
しかし、2回戦からはこういう少しの差が勝敗を分ける。
精神的にも、肉体的にも、このおむすびは大切なものなのだと九士朗は言う。

というわけで、みんなで食べます。哲っちゃんもご相伴に預かっています。もうすっかり部員だな。
それでは、中部予選の2回戦、先鋒戦の開始だ!
訓練した二子さんが登場。
私は落ち着いている、私は落ち着いている・・・
一応落ち着いた雰囲気だけど、なんか落ち着きがなさそうな呟きだ!

長野女子の先鋒は、岡崎ミクさん。
戦う前に、同じ2年の清水麗さんと言葉を交わす。

麗「勝って勝ちまくって全国大会に行くっすよ」
ミク「当たり前でやんす」

全国に――その気持ちがとても強い。
片手間でやっている感じはしませんなぁ。
なんだろう。他のスポーツからドロップアウトしてきたとか、そんな背景が思い浮かびそうで嫌な感じだ。
勝利への情熱は感じられていいんですけどね。
シリアスになると、なんとも言えない味の表情になるミクさん。三下口調のくせに!
ともかく、試合開始だ!
ようやく拮抗した相手との勝負が描かれます。どのような戦いになるのか。
次号は巻頭カラーでお目見えだ!



第24話・ウサギとカメ  (2011年 34号)


中部予選2回戦が始まる。お題は野沢菜おやき。どちらも長野女子のご当地物でございます。
こいつは私らに分のある勝負だと、勇ましい顔を見せる長野女子部長の原田さん。
長野女子のジャージはピンクなんですな。ふむ・・・ふむ。

試合が開始されると同時に、哲っちゃんがボードを取り出す。
そこには、グラフ用紙があった。
今回の試合から、どちらが何分で何皿食べたかメモしながら見るように、九士朗に言われたそうな。
ほうほう。哲っちゃんも立派なマネージャーさんだねぇ
ってなんでそこまでやっているんでしょうね。入部してるわけでもないのに。
まあ、おむすびも一緒に頂いてたし、もう入部したも同然ということなんでしょう。

さて、野沢菜おやき。
手の平サイズの大きさだが、熱い。中もあつあつで、急いでは食べづらい。
表面はおこげの様な食感があり、野沢菜の歯ごたえが加わってかなりの固さとなっている。
馴染みの薄い二子さんはどう食べていくべきかセオリーを探っています。

慣れないものを食べる際に生まれるとまどい、探り、躊躇。
それらは食べる手を鈍らす。

経験のある長野女子にはその経験の差が有利に働くというわけですな。
その言葉の通り、軽快に食べ進める岡崎ミクさん。
単に二子さんが熱いのが苦手だからという気がしないでもない。

ミクさんは、中学柔道の全国大会出場選手だったらしい。
寝技、組み手争い、技のふんばりで鍛えられた強靭なあご
食物を咀嚼する速さは長野女子でも上位である。

開始2分で1皿完食するミクさん。比較するものがないから、速いのかはよくわからないな。
結果を受けて、哲っちゃんがグラフに書き込む。って、手書きの似顔絵が目盛りかよ。器用なことするな。

今回のおやきは、おやきの中でも固めにできているらしい。
さらに、それよりも問題なのは熱さ。熱いからって水を飲みすぎてもいけない。水だけでお腹膨れるからね。

二子さんが1皿完食したころ、ミクさんは1皿と半分。半皿差でございます。
2人の体格と実力はともに互角。しかし、おやきへの慣れと、あごの強さによって序盤に差がついた。
この調子ならば、ミクさんの勝利は固い。ほくそえむ原田部長。
しかし、ここで二子さんが動いた。
2皿目。新しいおやきを2つにわる二子さん。かぱ。
さらにそのおやきを2つに割って食べる二子さん。これが、二子さんのニコニコ割りや!
いや、そんな技はない。九士朗も戸惑ってます。
ミクさんも、なんだか面倒な食べ方始めたなと戸惑っている。

ここでミクさんの回想が入ります!
柔道の特待生として高校に入学したミクさん。
期待の新人とちやほやされた。けど――それもケガをして、柔道をやめなきゃいけなくなるまでの話。
スポーツ推進の高校で、柔道のできなくなったミクさんに居場所はない。
それゆえか、おべっか使って掃除を代わりにやったりとか、そういう行為に走るようになってしまったと。
三下な行動は生まれつきってわけじゃなかったんですね!でもやんす口調なのは昔からな気もする。

そんなあっしに、原田さんは声をかけてくれた。
食い道部や大食い競技という存在を教えてくれた。

確かに、大食い競技なら足をケガしようが関係ない。いい部に勧誘されたものですな。
居場所を一度失ったミクさん。負けられないという思いは強い。

原田さんの恩に報いるためにも――
ここで生きてくしかない自分のためにも、大食い競技であっしは負けられないでやんすよ。

マジな顔で頑張るミクさん。これはなかなかよいな。
その必死さゆえか、15分後には二子さんと1皿差がつく。
九士朗もこの流れはまずいと考える。
徐々に差が開いているこの状況。2人の実力は拮抗している。2皿差がつくと、挽回は厳しい。
20分経過したところで、1皿半差に広がる。
厳しい状況。しかし、二子さんはなんだか知らないが冷静。というか、平然としているように見える。

このままのペースでいけば、30経過時には2皿差がつく。
その30分経過時、ミクさんは11皿目に完食。
ほぼ同時に、二子さんは10皿目完食。アレ?
両者の差が1皿差に縮まっている!
それはそうと、このフーイって感じの二子さんに、何かいつもと違った感じの可愛さを覚える。フーイ。

700g以上食べているのだから、食べるペースは落ちる。
しかし、それは相手も同じ。なのになんで差が縮まったのか!?
やはり二子さんのニコニコ割りにその秘密が隠されているのか、どうなのか。

割っているのは冷ますためなのは間違いないでしょう。猫舌の私もよくやります。
事前に割っておくことで、後から食べるときには少しは冷めていますからね。
しかし、2皿目にはそれをやっていたのに、差が縮まるまでずいぶん時間がかかっている。これは何故か?
冷ます以外にも何か意味があるのかもしれない。なんだろうなぁ。
4つに分けることで、気付かないうちに4分の1がどこかに消えているとか!?
4分の1は天子ちゃんがおいしくいただきましたとかそういう驚きの展開があるかもしれません。
捨てたりはしないので安心してください。いや、ハッキリイカサマだけどな!



第25話・それぞれに理由がある  (2011年 35号)


2号連続カラー。今回はセンターカラーで二子さんの試合風景でございます。
カラーのおやきは・・・やはりうまそうには見えないな。

開始30分で差を1皿差にまで詰め寄った二子さん。
広がるはずの差が逆に縮まった。一体何が起きているのか。

開始3分、二子さんが1皿完食したころのこと。
開始早々に半皿差をつけられていた二子さん。このまま同じペースでいくと負ける確率が高いと分析している。
相手の食べ方を見る限り、ちゃんと理に適ったものである。ミスは期待できない。
同じ食べ方をしていても負ける。ならば、方法を変えるしかない。
熱くて固いおやきを食べやすくするには――

その攻略として咄嗟に思いついたのが、ニコニコ割りですか。
焼かれた表面はおこげの様に固いが、内側から食べると柔らかい
これならばあごの負担が減るので長期戦は有利になる。

しかし、この食べ方にも問題はある。
割ってから食べるわけですから、その間食べていない時間ができる。タイムロスが出来るわけですな。
下手したら、その分の差が出て、逆に大差をつけられる可能性がある。
でも、割ってしまったものはしょうがない。このまま食べることにする。
というか、口に含んで咀嚼している間に割ったらいいんじゃないですかね。
最初の1口ぐらいは我慢して固いところを食べるってことで。

二子さんも、この相手には普通にやっても勝てないと感じている。
この食べ方は負けるかもしれないけど、勝てるかもしれない食べ方だ。

なら私は、勝てる努力をしないと!

思いつきでしかないかもしれないけど、勝機があるならば、それに賭けるしかないわけですな。
その思いは開始30分経過後に実りだしました。
両者の差が1皿差に縮まる!
どうでもいいけど、このページのミクさんはえらく可愛いな。

スコアブックを見る限り、ミクさんのペースは落ち、二子さんのペースは落ちていない。
食べている量はほぼ同じなのに、何故ペースに差がついたのか。
その答えは、飲んだ水の量
ミクさんと二子さんとでは飲んだ量が倍ぐらい違う。

最低限の水の摂取は大食い競技の基本中の基本。
水の飲み過ぎなんてヘマを岡崎がするわけない。

ミクさんにミスはないと考える原田部長。ならば、原因は相手の方にある。

やられた!

ヒザを、というかふとももを打つ原田部長。いい音しそうだな。
熱いものを水で冷やす時、それが熱いほど多くの水が必要になる。
ならばその逆もしかり。
割ったおやきは外気に触れる表面積が増え、割る前より冷めるのが早くなる。
おやきが冷めた分、口を冷やす水も少なくなるってわけだ。

やはりニコニコ割りには冷ます効果があったようだ。
それにくわえ、アゴに負担をかけないことで、ペースが下がることも防いでいる。
なかなか利点のある食べ方だったわけですね。
しかし、このぐらいのことはもう少し早く気付いて欲しかった。
原田部長たちはともかく、頭脳労働担当の九士朗はそこに素早く気付いて解説すべきじゃなかったのか?

ともかく、二子さんの健闘に、原田部長も相手を見直す。

正直お気楽に大食い競技をやってる奴らと思ってた・・・
だけど相手さんも――負けられないってわけかい。

天子ちゃんに関しては、どこまで負けられない競技だと思ってやっているかは疑問ですけどね。
まあ、それはさておき、原田部長の気分は盛り上がってきたようです。勝負ってのはこうじゃないとね!

残り8分で差は半皿にまで縮まる。
この調子で行けば、逆転するのも夢ではない。
だが、残り数秒。勝敗を分かつのは執念の差。

負けてたまるかでやんす!!!

残り1秒というところで15皿目を平らげるミクさん。
二子さんは残りの4分の1を食べきれず、終了。
2回戦の先鋒戦は、長野女子の岡崎ミクさんが勝利したのでした。

二子さんも惜しいところだったなぁ・・・というか、あと数秒なんだし、口に押し込むわけにはいかなかったのかね。
口に含んでいる間はノーカウントになるとかいうのであればしょうがないけど。

負けたのは残念ですが、問題だったあがり症は大分克服されてますな。
そんなこと気にしている場合じゃないほど、競った相手だったということもあるのでしょうけどね。
終わってから赤くなってあたふたする二子さんでありました。

さて、長野女子のほう。戻ってきたミクさんを称える。
しかし、原田部長。勝ってハチマキ締めなおす。油断はできない相手と認識しているようだ。
というところに、なんだか妙な人物が現れました。
長野女子の先生を名乗る男である。
なんかキモイ
長野女子の次鋒である清水さんも、微妙な表情になっております。

なんでしょうかね、この先生は。
見た目のキモさはもちろん、バックの効果も厄い感じに仕上がっている。
少なくとも部員からの評判は悪そうだ。なんぞセクハラでもかましてきそうな雰囲気がある。
ここにいるということは、大食い競技部の顧問か何かなんでしょうかね。
顧問がヤバイ奴だと部長はいろいろと大変でしょうなぁ。
原田部長の回想とかいろいろ語られそうな雰囲気ですな。



第26話・星野先生  (2011年 36+37号)


現れたキモい男は、やはり顧問の先生だったらしい。
練習も観に来たことのない星野先生が、試合を観に来た理由はなんであろうか。
とにかく、戦況について確認。ミクさんが緒戦に勝利したことを知る。
スゴイじゃないですかーと褒める先生。褒めるのはいいけど、どこ触ってる?

ポンコツでも何かの役に立てるんですね〜

何を言い出すのだこやつ!?
思いっきりトラウマをえぐっておる。勝利したのにこれはないでござろう。清水さんも怒る。
確かに、ミクさんは、柔道の推薦で学費免除の特待生入学。そして早々に膝のケガで柔道部を退部した。
元の目的を果たすことができなくなったわけだから、その意味ではポンコツ呼ばわりされるのも・・・仕方ないのか?
少なくとも、食い道部に入るまでは、自分でもそういう風に認識してたでしょうしね。
だからこそか、悔しさは堪えて明るく振舞おうとする。ミクさん・・・

ミクさんと仲が良さそうな清水さんはなんとも悔しそうですなぁ。
原田部長のイスを奪う星野。足がクタクタならそのまま座り込んだらどうです、とは立場上言えないか。嫌らしいわぁ。

さて、結日高校の方である。そういえば、こちらには顧問はいないのかね?
二子さんが野沢菜おやきについて気付いたことを語る。
この辺りは前回の復習ですな。割ることで柔らかい中身を食べることができる。
そして、熱を冷ますので水分摂取も抑えることもできる。
後半の方は、行った二子さんも気付いていなかったらしい。猫舌なら基本技でしょうに。
ともかく、最初から割り食いで行った方がいいということになった。

次鋒戦の用意をしている間に、長野女子の方も試合内容の確認をする。
荒川さん、理解させる意味では全然だが、秒単位で試合結果を言えるのは凄いですじょ。
実は頭脳キャラだったりするのか、荒川さん。記憶力だけいいとかそういう方向の。
ともかく、説明は原田部長が行う。
こちらでも割り食いの説明。ミクさんはやはり最後まで気付いていなかったのか。
割り食いが有利な食べ方であると分かった以上、こちらもそれでやるしかあるまい。
星野もしっかり割って食べるように言う。

先生はね、キミたちに期待しているんですよ

何か語りだした星野。何すか。訓示でもくれるんですか?
去年の天食祭で、長野女子は予選の準々決勝まで進出した。
学長はえらくお喜び。全国大会に出る部がまたひとつ増えるかもしれない。そういう期待がでてきからだ。
だからこそ、ポンコツになった生徒にも学費免除が続いている

スポーツ推薦で、我が長女体大付属高校に入学したキミたち。
しかし、ケガで学校に役に立てなくなったキミたち。
ケガで元の部を続けられなくなったキミたちでも――
何かの役に立てるポンコツであることが、先生は嬉しいんですよ。

えらい悪い顔でぬかす星野。というか、なんでこんなに気合入れて描いてるんですかー!?

やはり原田部長もケガをしていたんですねぇ。
ケガをした状態の生徒でも戦える競技として知ったのが大食い競技。だから、食い道部を作ったって流れですかね。
学費免除の話とかを継続するには、顧問の存在は必須。
だからこそ、こういった屈辱にも原田部長は耐えている・・・そんな話なんですかねぇ。むう。

荒川さんだけは、また事情が違うという。それも気になるところですが、果たして?
ともかく、次鋒戦が始まります。
遊ちゃんと清水さんの戦い。
遊ちゃんは、二子さんの戦いが無駄でなかったことを証明するために、最初から割り食いを行う。
1回戦の結果を見る限り、清水さんと遊ちゃんの実力は互角。
ならば、同じ戦法を取るのであれば、食べなれている長野女子の方が遥かに有利!

清水さんは中学時代、全国大会常連のテニス選手だったらしい。それは、肘の故障は厳しいですな。
テニスはその優雅さの反面、果てしない体力が要求される。
割り食いさえすれば、番狂わせは起こりえない・・・のだが、何故か割り食いをしない清水さん
仲間もビックリのこの行動の意味は?
とにかく星野の指示には従わないと言う意志の表れでしょうか?
その行動に果たしてどれほどの意味がでてくるのか。
なんだか、今から勝負が終わった後が気になってしょうがない。いい終わり方して欲しいなぁ。後味悪い終わりは嫌ですじょ。



第27話・私のバカ  (2011年 38号)


長女体大付属高食い道部。
ケガで元の部を続けられなくなった特待生の集まりである。
居場所をなくした者たちの最後の居場所
勝って勝って勝ち抜かなければ、この居場所もなくなってしまう。
負けるわけにはいかない。しかし・・・

だからってっスよ、人をポンコツとか呼ぶ奴の言うこと――きいてらんないっスよ!!

星野の言うことに反発し、割り食いをしない清水さん。
ミクさんも割り食いを勧めるが、意地を張ってしまった以上、簡単には覆せない。
慣れた食べ方で差をつける清水さん。
水分摂取の差により、後半追い上げされるのは覚悟の上である。
相手と自分の大食いの実力はほぼ互角。ならば最後は体力勝負。

相手はちゃらけた奴らのおチビ。
最後にゃバテて体力もなくなってるに決まってるっス

肘を壊すまで、10年間テニスを続けてきた実績が清水さんにはある。
体力勝負こそ得意分野ってわけですね。
どうでもいいが、テニス時の清水さんの表情は怖い。鬼気迫っているというかなんというか。

序盤に1皿差がつけられる。
割り食いは割る分食べる手間がかかりますし、最初は差がつけられてもしょうがないですやね。
勝負はお互いの疲労がたまった後半から。
体力勝負なら、体育会系の方が有利ではないかと危惧する哲っちゃん。
確かに。でも、遊ちゃんにはその心配は当たらない。

遊ちゃんのロードワークの量は朝夕2回の週6日。
二子さん達の4倍の量を走っている。体力は結日高校で随一である。

確かによく走っている姿を見かけたが・・・遊ちゃんは元々体育会系っぽいノリですしねぇ。

開始から15分・・・20分・・・1皿差から広がらない。
25分経過時には半皿差に縮まった。こりゃやばい。
満腹具合もそうだけど、固めのおやきを食べているせいで、あごがダルくなっている。
それもあってか、30分経過時には同時に9皿完食。並ばれたのでありました。

何故同じおやきを食べているのに、遊ちゃんは早いのか?疑問に感じる清水さん。
今からでも割り食いをするように勧めるミクさん。
原田部長も、意地を張る清水さんに喝を入れる。
飲んだ水の量は既に差がついている。今更割り食いをしても意味はない・・・
そう思っていたけど、あにはからんや。柔らかい。固めのおやきが、中から食べると柔らかい。
割り食いの効果は水だけではなかったのだ!

そういえば、長野女子の方は水しか注目していませんでしたね。
あごにかかる疲労が少なくて済む分、追い上げられていたのだと気付いた清水さん。
残りは15分。今から割り食いすれば、バテている相手ならば勝てる!

が、ここで遊ちゃんの方を真面目に見てしまう清水さん。気付いてしまう。
毎日必死に・・・地道な練習をして体力をつけた人間にしか、この量を食べてあの笑顔は作れない。

私のバカ

必死に勝つ努力をしている相手をなめてかかってしまった。
負けられない試合で自分勝手な意地を張ってしまった。
必死に勝とうとしなかった自分を責め、涙を流す清水さん。うーむ、切ない。

結果としては1皿差。遊ちゃん15皿、清水さん14皿で次鋒戦は決着であります。

引き上げてくる清水さん。そこに声をかける星野。
星野は清水さんのことを肉体的にポンコツだと思っていた。

けど・・・相手をなめてかかり、勝つために全力を尽くさないキミは、精神的にもポンコツなんですね。
キミは競技者失格ですね

全く持って正論である。
清水さんもそれがわかっているから、悔しくて泣くしかない。

献身的なミクさんや、責任感の強そうな原田部長に比べると、清水さんは意地を張りすぎるところがあったようですな。
それも、仲間を思ったゆえのことではありましょうが・・・
そういった、反発してくる相手を、正論でやりこめる。やっている方はとても気分がいいものだったりする。
こういう相手には正論が一番キクんですよね、とか思っていそうだ。星野ってば嫌らしいワァ。

次の副将戦では、荒川さんが出てくるわけだが・・・これはどうなるのか。
なかなか勝敗の読めない戦いになりそうな気がする。



第28話・氷上のダリア  (2011年 39号)


勝つために日々を練習に費やし、最善を尽くして試合に挑む。
それが競技者というものである。
前回に引き続き、星野の説教でございます。しつこいな!
涙を流す清水さんに、なんとも悪い表情の星野。
言っていることは正論だが、正論を振りかざしている感じがしてならないぜ。

さて、副将戦の準備である。ミクさんから荒川さんに声援が飛ぶ。が、流される。
そこで、原田部長の指導。後輩が先輩をシカトしてんじゃないよ
その通りですな。いや、できるなら先輩側もシカトはしない方向でいてほしいです。

負けてしまいすみませんと謝る清水さん。
それに対し、原田部長。天食祭は団体戦だと答える。

私と荒川が勝ちゃ、うちの勝利なんだが――あんた、私たちが負けるとでも思ってんのかい!?

うむ、こういうセリフが欲しかった。さすが原田部長でございますな。
星野が出てきたせいか、相対的に原田部長が優しくなっているような気がする。
でも、負けた罰の練習メニュー増加ぐらいはもう少し厳しくしてもよかったんじゃよ?

結日高校の副将は天子ちゃんである。
先日の荒川さんの、ごはんが楽しいとかよくわからないというセリフがずっと引っかかっている。
その天子ちゃんに対し給九士朗。今日の試合は目標を立ててみようと言い出す。
今までは”楽しくごはんを食べる”って感じだったが、そろそろしっかりした目標をもとうという話である。

私の目標あります!

元気よく、はい!と手を上げて目標を語る天子ちゃん。何故耳打ち。全員に聞こえてるし。
内容を聞いて一堂騒然。立浪部長は嬉しそうな感じですけどね。

さあ、いよいよ副将戦の開始です。
ここで荒川さんの名前が判明。荒川氷華でございます。ほう。

開始前に荒川さんに話しかける天子ちゃん。
しかし、プライベートなことを話すのはキライだとつきはなす荒川さん。
そこに、司会から荒川さんのプロフィール紹介が。今までなかったのに、何故今回は入った?
荒川さんは中学時代に数々の大会で入賞するほどのフィギュアスケートの選手だったらしい。

その真紅の衣装と満面の笑みから――”氷上のダリア”とうたわれる名選手だったらしい。

ほう。満面の笑みねぇ。
岡崎さん曰く、食い道部に入って3か月たつが、この部で笑顔を見たことはないらしい。
情報を得た天子ちゃんは、荒川さんをダっちゃんと呼ぶ。ダリアだからですか。
もの凄く馴れ馴れしい感じですな。まあ、この短い時間で食い込んでいくにはこのぐらいでないと厳しいか。

大食い競技をしているってことは、ダっちゃんも食べるの好きなんだよね。ね?

無邪気に聞く天子ちゃん。
それに対し、荒川さん。食べることの何が楽しいんですかと問い返す。

食べることはただのカロリー摂取。
生きるために必要だから食べる。そこに何故快楽が生まれるんですか?

難しい問いですな。感覚的なことだけに説明がしづらい。
スポーツをやる人間なら、それに絡めた説明ができるかもしれないが、天子ちゃんには難しいか。

長野女子は常に何かの部に属し、結果を残さなければ特待生の学費免除がなくなる。
それがたとえ、ケガの間でも。
腰をやってしまった荒川さん。1年間は競技に復帰できない状態らしい。
高校入学してすぐにケガをした荒川さんは、多少大食いだったため、食い道部に所属することになったという。
多少・・・?1回戦では天子ちゃん以上に食べていたじゃないですか。さすがに1800gは多少ではない。

しかし、星野がいうところのポンコツじゃないって、そういうことなんですね。
復帰の見込みがあるということか。
大食い選手として生え抜きだとかそういう話ではないのか。
そういう意識で生徒の対応を変えているとなると・・・やはり星野は余り大食い競技に熱心な感じじゃないですな。
まあ、練習に顔を出していないという話から分かってはいましたが。

私がここにいるのは――”人よりたまたま多く食べられたから”それだけです。

そう語る荒川さん。本音としては、腰が完治するまでの1年間を平穏に過ごしたいと考えているからである。
食べることにも大食い競技にも興味はない。
どうせ、1年で去っていく部であるし、なるべく関係を持たないでおこうと考えているのかな?
学校の方針上、特待生でいるならば、復帰の見込みがある選手でもどこかの部に属して結果を残さねばならない。
そんな足掛けのような状態で部に属しているのでは、身が入らないのもしょうがないかねぇ。
それはそれで寂しい。

そんな荒川さんに対し、今日の試合の目標を語る天子ちゃん。

私の目標はね。ダっちゃんと一緒に楽しくごはんを食べることだよ!

グッと拳を握り宣言する天子ちゃん。どうだ!

結構です

あっさり断られました。ですよねー。
言葉だけで挑んで、簡単にどうこうできる相手ではないですわな。
しかし、この心を試合で解きほぐすことなどできるのでしょうか?
難しい気はするが、できれば凄い。
荒川さんの笑顔は是非見てみたいものである。



第29話・興味ありません  (2011年 40号)


副将戦。両校ともにでてくるのは1年生でございます。
1年生にして副将を任されるとは両選手とも相当の実力者なのでしょう。
司会はそういうけど、並びに実力は関係あるのかな。確かにありそうな順番だけど。

元気な天子ちゃんのいただきます。それと対照的に、静かないただきますの荒川さん。

勝負の方はどうなるか。
これまでの先鋒、次鋒戦は食べなれた長野女子と割り食いの結日という戦いだった。
しかし、この3試合目は長野女子も割り食いを使ってくる。有利な要素はない。
どころか、天子ちゃんは割り食いをせずにそのままかぶりついていた。んっま。んっま。

やるかと思ったけど本当にやりましたよ、この子。
1回戦の時もセオリー無視して食べてたしなぁ。
言うこと聞いてくれないと泣き出す遊ちゃんが可愛い。

割り食いは割るという工程上時間のかかる食べ方である。
でも、よくみると荒川さんは最初の2分割はともかく、後の2分割は咀嚼しながら割っている。
これは時間のロスが短く賢い割り方だ。
それゆえか、両者同時に1皿目終了。
2皿目に移る間にどうにか遊ちゃんの声が届いた天子。割り食いを開始する。どうやら普通に忘れていたらしい。
まあ、荒川さんと楽しく食べるという目標で一杯になっていたのでしょうな。

ここで九士朗による荒川さんの分析。
ムダのない動き。まっすぐに伸びた背筋に必要最低限の挙動。
そしてフィギュア選手にしてあの美貌。つまり・・・アイドル予備軍だ!
そんな分析かよ。帰れ!

食べている間にも話しかける天子ちゃん。ダッちゃんは食べ方キレイだね〜ホレボレしちゃうね〜
それに対し、試合中の私語は競技妨害ではないかと審判に問う荒川さん。まあそうですわな。
普通に考えたら、大食いの試合中に話しかけることなんてない。
ないことだからルールとして明文化されていないのかもしれない。なんてことはないわな。
でも、今回の審判はその辺りを流す方向らしい。
祭りを盛り上げる側の司会でいくつもりか。

星野曰く。
ケガで元の部に復帰できないポンコツ特待生の集まりの我が部において、ケガさえ治れば元の部で活躍できる。
だから荒川さんはさずがだという。ふむ、意味がわかりませんな。
星野としては、大食い競技専門の選手に価値を見出していないような感じですなぁ。感じ悪いワァ。

原田部長曰く。
フィギュアスケートで得た荒川さんの正確さと精密さ。
それにより機械のようにミスもなく、もくもくと食べ進めていく。
あのつまらなそうな顔で食べている荒川に負けはないと思う、とのこと。

顔で勝負が決まるとは思えない、とは星野の言。
何事も勝負は顔で決まるのだよ、キミィ。

開始10分。両者3皿で差は全く開かない。
ここで荒川さんの内心について描かれます。

なんでみんなこんなに騒いでいるんでしょうか?
いかに胃にものをつめこめられるかの競技。単純で面白味もないこんなことに・・・
泣いたり、怒ったり、笑ったり、必死になったりするんでしょうか?

食べることに楽しみを感じれないというよりも、自分の居場所じゃないという違和感の方が大きい荒川さん。
自分の居場所は氷の上のはずなのに・・・

物心ついた時には氷の上にいました。
家から近いという理由で通ったスケート場。
そこで見たフィギュアスケートのコーチにときめきました。
私もああなりたいと思いました。

小さい頃の荒川さん可愛いっすなぁ。
早くコーチみたいになりたいといっぱいご飯を食べたらしい。それが大食いの原点か。
そんな生活を続けて、国際大会で3位に。さらに2位にまでなったという荒川さん。
みんな喜んでくれました。嬉しかった。
だから、もっと練習しました。練習して、その結果が腰の負傷でありますか。

何故か試合途中にインタビュー。
荒川さんに言わせれば、食材が何であろうと、相手が誰だろうと、どうでもいい。
勝敗だってそこまで興味はない。私はただ食べられるから食べてるだけ。

気持ちはわからなくはないけど、競技者的にはどうなんだろう。
まあ、フィギュアは採点方式ですし、対戦相手がいるというよりは自分との戦いっぽいですけどね。
でもこれで負けたらまた星野にイビられそうでイヤだなぁ。

で、同じように天子ちゃんにもインタビュー。このおやきどうかね?

うっ・・・んぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっまいよぉ!!

長い!というか、そんなに美味いのか、これ!?
なんにしても、天子のんっまいよーが出た。花畑も現れた!
この花畑は荒川さんにも見えるらしい。遊ちゃんや花ぽんにも見えていたなぁ。
この花畑に、荒川さんの表情に変化が見える。たかが大食い競技の場で花?
どういう意味合いの変化が見えるのかはわからないが、原田部長の言うつまらなさそうな顔ではなくなりそうだ。
しかし、荒川さんが負けるかどうかはわからない。
荒川さんが食事を楽しいと思えるかどうかはもっとわからない。どうなりますのやら。

しかし、食事中にインタビューするのはどうなんだ?
これまでやっていなかったじゃないですか。有名選手だからやっちゃったのか?よろしくない。
そして、天子ちゃんの花畑についてもそろそろ考察してみよう。
あれは脳内物質が過剰に分泌されて、周りに拡散し、幻覚を見せているのだと予想。
食べることの快楽により、あの場はトリップ状態になるのだ。まるでサバトだね。おぉ怖い怖い。
何故か怖い方向に倒れたが、実のところ、花畑の解説がされる日は来ない気がします。



第30話・何でですか?  (2011年 41号)


現在は無表情な荒川さんですが、8歳のころはそりゃあもう表情がコロコロと変わる子だったのですよ。
派手な格好に恥ずかしがる荒川さん。
コーチがいうには、氷上に花を咲かすにはそれぐらいでないといけないらしい。
日々の練習の積み重ねを寸分たがわず氷上で表現することで、氷上に花が咲くのだ。

コーチの言葉をバカにできない荒川さん。
何故なら、荒川さん自身、コーチがすべった氷の上に花畑を見ていたのだから。

氷の上に花を咲かせるなんて、フィギュアスケートって格好いいと思いました。
なのに、なんでこんなところで・・・
たかが大食い競技の場で花が見えるんですか?

荒川さんの眼が冷たい。元から氷のような表情だが、さらに冷たく感じる。
逆に天子ちゃんは笑顔満面。春満開。この春っぷりが花畑の秘訣なのか!?

とりあえず、花については気のせいということにして食を進める荒川さんでありました。

さて、序盤ではなかなか差がつかない。
原田部長が言うには、大食い競技の厳しさはこれからだとのこと。
顧問であるはずの星野はその辺りは全く知識がないらしい。素人ポジションかよ。
大食い競技の選手に求められる力は――同じものを食べ続けること
色々な食材を食べ続けるより、同じものを食べ続ける行為は、段違いに満腹になりやすい。食材への飽きも呼びやすい。
バイキング等でいくらでも食べられる大食い自慢が、大食い競技においてはその3分の1も食べられない。

その厳しさに耐え抜きつつ、全力での食事という運動を長時間行い続ける。それが大食い競技です。

なるほど。
ってこの解説前にも聞きましたぞ。星野は初でしょうが、読者としては前にも聞いたよ。
同じ解説を何度も続ける行為は作品への飽きがきやすいのではないかと心配してしまう。
そういえば、8週同じ展開を繰り返したアニメとかもありましたな・・・挑戦しすぎだ。

原田部長による天子ちゃんの分析。
食べ方を見る限り、大食い競技の経験は浅いと考えられる。たしかに、強そうには見えないな。へにゃ〜ふにゃあ〜
経験の浅い1年では、試合後半になれば満腹感と疲労からペースを落としていくことになる。
しかし、同じ1年ではあるが、荒川さんはまた違う。
荒川さんは食材にも食べることにも興味がない。
その食への興味のなさで同じものを食べ続ける。大食い競技の厳しさを克服しているのだ。
そして、もともとの大食いの素質。
加えて、フィギュア仕込みの整った姿勢と体力で、黙々と食という行為をこなしていく。

機械のような精密さと、食への氷のような心
それが荒川さんの大食い競技の強さだと原田部長は言う。

だから、あのつまらない顔で食べている間は、荒川さんの勝利は揺るがない。
その解説に星野は言う。つまらないから強い。なんだか、少し寂しいですね、と。

星野のくせになんだかまともなことを言ってるな。生意気だぞ!
というか、今回の星野は今までに比べるとずいぶんまともな感じである。
普段からこの調子なら、清水さんたちに嫌われることもないでしょうに。
そのイヤミな態度とクチを改めればよいのに。それか、つねに3頭身でいるかだな。3頭身の原田部長が可愛い。

しかし、機械のような精密さに氷の心でございますか。
まるでロボ超人ですな。氷の精神がインプットされているのでしょう。
天子ちゃんはこのプログラムに、友情を上書きしてあげればいいわけだ。機械は歯車が狂えば弱いぜ!

試合は折り返しの23分。
両者ともに8皿完食。併走状態が続いております。
1皿食べ終えるごとに話しかける天子ちゃん。こりゃうざったいですね。
しかし、天子ちゃん水がさっぱり減ってないけど、一口も飲まずに8皿食べてるのか・・・?それだけでも凄い。

大抵の相手は、20分過ぎくらいから手が止まりだす。
満腹による疲労は急に襲ってきますからねぇ。

開始25分経過。同時に9皿目を完食。
さっきまでならこのタイミングなのだが、今回は天子ちゃんが話しかけてこない。
やっと無駄口がやんだかと思ったが、そういうわけではございません。

たっのしーい!

この子には食での苦しみとかそういうものは無縁のもののように思える。
再び見える花に表情を引きつらせる荒川さん。うむむ。

天子ちゃんの食べ方、というか動きには非常にムダが多い。
それがなければもっと早く食べられるのは間違いない。
でも、それも含めて天子なのである。まあ、部長や遊ちゃんがそれでいいというなら、そうなのかね。

実際のところ、30分もの長時間同じものを食べ続けていたら飽き飽きします。
でも、悲しい顔ひとつしない。どころか、本当に幸せそうな顔で食べ続けられる。稀有な才能ですわなぁ。
最初のころから思っていたけど、天子ちゃんには飽きるという感覚がないのかもしれない。
常に新鮮な感じを味わえるように、記憶をリセットしているのかもしれない
そういったことを科学的に行うチームとかが今後現れたりするかもね。

天子ちゃんの幸せそうな様子に、思わず花も咲き乱れる。
それを見て手が止まる荒川さん。ミクさんたちが騒いでいるが聞こえていない様子だ。

なんで大食い競技なんかをしてるこの相手に、フィギュアをしてるコーチと同じ花畑が見えるんですか!?

いくら大会で入賞しても・・・いくら練習しても・・・ケガするまで頑張っても・・・
私はまだ、私の花を見たことがないのに・・・
なんでこんなことをしてるこんな相手の後ろにあの花が見えるんですか!?

荒川さんの様子がおかしい。氷の心に亀裂が入りだしている?
でも、暖かなものではなさそうですな。どちらかというと、熱い、怒りのような感情である。
それでも感情は感情だ。それに踊らされれば、自滅は免れない。
しかし、それで負けたとして、今後の荒川さんの道はいい風になるかどうか。
試合に勝つ。勝負にも勝ち、相手の今後もよい方に導く。主人公ってのは辛いもんだが、それをやってくれないと困る。
今の流れだと、むしろ厄い方に展開が流れそうな予感しかしないのだが・・・

たとえば、荒川さんがいきなり試合を投げ出して暴れだす。
天子ちゃんに掴みかかり、殴打。真っ赤な血の花が咲く。これが私の花!?やったよ、私の花が見つかったよ!
てな展開になる恐れもある。ねぇよ。もしそうなったら、テコ入れどころの話じゃないぜよ!


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