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蒼天紳士チャンピオン作品別感想

てんむす
第61話 〜 第90話


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第1話 〜 第30話 (2011 10号〜2011 41号)  第31話 〜 第60話 (2011 42号〜2012 21号)

第61話 〜 第90話 (2012 22+23号〜2012 53号)



第61話・二子放心  (2012年 22+23号)


天食祭本戦出場決定戦。その先鋒戦で立浪部長がまさかの敗退。
これによる結日高校のショックは隠しようもないほど大きい。空気は重いし雰囲気は最悪。
この状況で戦いに挑む次鋒には大きなプレッシャーがかかる。

なのになんで僕は次鋒に――緊張しいでアガリ症の二子ちゃんを選んでしまったんだあぁっ!!

なんででしょーねぇ。
九士朗の狙いはまあ、悪くはなかったと思いますよ。
先鋒の部長が勝って勢いをつけ、緊張がほぐれたところで二子さんに回す。上手くいけば理想的だったろう。
でもその考えが悪いほうに出てしまいました。まさしく最悪の采配となってしまったわけだ。
それ自体は結果論なのだが、この重い雰囲気を払拭できずにいるのが辛い。
九士朗がアゲアゲで行こうとハイテンションでいるけど、正直空回りでウザイだけになっている。
こうなってくると、むしろショック療法でも与えないと意味がないんじゃないかと思えてくる。
と言ってもどうすればいいのやら?あまりいい方法は思いつかないな。

尾張大付属の次鋒は青葉響香ちゃん。ナルトほっぺの子であります。
部長対決の先鋒から一転して地味な戦いになった感じがしますね。次鋒っぽい。

そして――その次鋒戦のメニューは、こちらだ!!
親子丼!
1杯350gという丼もの。これが次鋒戦のメニューであります。
とろりとした卵が美味しそう。落ち込んでいたはずの天子ちゃんや遊ちゃんも目を輝かせている。ゴク。

しかもこちら、ただの親子丼ではありません。
なんと――比内地鶏・薩摩地鶏に並ぶ日本三大地鶏の一つ、名古屋コーチンの親子丼です!!

よく聞く名前ですな名古屋コーチン。地鶏の名前だったのか。
他は〜地鶏なのに、なんで名古屋だけコーチンなのよ。

それはともかく。今回の試合、結日と尾張大付属揃って名古屋の高校。
ということで、メニューにも名産品を、御当地色を出してみました!とのこと。

鶏ガラスープ・玉子・肉、すべて名古屋コーチンで作られた絶品親子丼!!
正に名古屋同士の対決にふさわしい逸品だぁ!!

うん、確かにこれはよいものである。
でもなんで次鋒戦から御当地色を出し始めたのか。初戦からでよかったじゃないですか。
名古屋名物の食べ物なら色々あるでしょうし、予想もしやすくて楽しめたってのにさ。
たぶんそうなった場合、天子ちゃんには味噌煮込みうどんが来るんでしょうけどね。
美味いけど、猫舌の人には天敵と言われる鍋焼きうどんだ。冷ましても冷めないんだぜ!!

それはさておき。
メニューが発表されても二子さんは縮こまったままである。美味しそうとか思う余裕もない。
普段なら元気付けるのは部長の役目なのだが、敗れた上に苦しくて動くこともままならない立浪部長。
ただ、二子ちゃんに託しことしかできないからね、と述べるに留まる。
うーむ、雰囲気がよくなる気配がありませんな。

鶏肉、ごはん、卵に三ツ葉。
親子丼にねりものは入ってない
くっそ〜〜!!4回戦でもでないかねりもの!!

尾張大付属の響香ちゃんは、メニューの発表で何やら悔しそうな表情を見せています。
そんなにねりものお好きでありますか?

大嫌いだよ
見るのも嗅ぐのも噛むのもイヤ。ねりものなんてこの世から消えればいいよ。

思わず頭身が上がってしまうぐらいにねりものがキライらしい。なんでそんなに・・・?

"昔・・・カゼの時かまぼこ食べて気分悪くなったから"なのと・・・
給食で男子に"なるとほっぺがなると食べてる〜"って泣かされたからかな。

なるほど。三つ子の魂百までってやつですな。
子供の頃に苦手意識を持つと大きくなっても苦手なものってありますよね。
ものによっては好みが変わって好きになるのもあるけど、苦手なままってのももちろんある。
響香ちゃんにとってはねりものがそれに当たるわけですな。なるほどであります。
じゃあ、大食い競技でねりものが出た暁にはパニックでありますな

!・・・かもね。

なんだか激しく反応する響香ちゃん。
そういえば、さっきはむしろねりものが出るのが待ち遠しいかのような反応をしていたが・・・?
その件については詮索無用と言った感じの響香ちゃん。そりゃあ、言えないにぃ〜♪

去年天食祭本戦で笹かまぼこがでて、一口も食べられず負け、壇上で大泣きしたなんてにぃ〜

そういう話でありましたか。
去年の予選では負けなしだったという響香ちゃん。
天狗になっていたところにそれであったわけか。いい薬だったな、とは紫乃さんのお言葉。

予選の貴様の相手がたまたま全員弱かった。だけなのに、去年の貴様は――
"大食い競技って楽勝だね"
否定する気もおきんかったわ。

これはなかなかに恥ずかしい過去であります。そりゃ詮索もされたくないですわな。
どうでもいいけど、今週の紫乃さんはなんだか色気があるというか、よい感じになっている。
初登場時と違い険が取れているというか、なんだろう。ともかく、その膝を上げた座り方は・・・よいね!

去年のことを知る2人にボコボコにされる響香ちゃん。
けど、それは去年の話だ、と赤西さんからフォローが入りました。

赤西「今年のキョンキョンは去年と違う」
黄桜「そうだにぃ」

まぁね。と笑顔で応える響香ちゃん。

去年より私は前に進んでいたい。ねりものだって、好きとまではいかなくても食べられるようにはなった。
大食い競技を頑張る理由も、ひなちゃんや病気の優二くんのためだけじゃなくなった。
あの日、頑張るべきことを頑張らず、泣くことしかできなかった自分から、一歩でも前に進むために。
私は私のためにも頑張るんだ!!

なるほどねぇ。短いエピソードながらも、悔しい思いと願いが伝わってきました。よい話だ。
そんな響香ちゃんを相手取るのは、緊張しまくりの二子さん。大丈夫・・・じゃなさそうだなぁ。

緊張したまま壇上に上がろうとする二子さん。
立浪部長は消耗し、天子ちゃんは落ち込んだまま。
二子が負けたらうちはもう――
心配になった遊ちゃんが歩き出した二子さんの腕を掴む。む、何か言うのか?激励してくれるのか?

二子ぉ。お前さんが勝って、この空気をなんとかせんとあかんわ。そうせんとうちは――

お・・・追い込んでどうする!?
激励どころか、遊ちゃんが縋っているかのような形になってしまいました。
遊ちゃんもなんだかんだでメンタルが弱いところがあるんですよね・・・
本当、結日高校は立浪部長がしっかりしてないと脆い。来年大丈夫か?

――なんでこの状況で、次鋒が私なのよ!?

遊ちゃんの願いを受けたものの、そんな重責を被せられても困るって感じの二子さんである。

二子だから二番手の次鋒に選んだ!?は!?
忍足さんどれだけダジャレ好きなのよぉ!?

とってつけた嘘だったが、かえって信じられてしまい、不信となっている九士朗。
うまくいかないときは何をやってもうまくいかないという見本みたいな流れですな。
というか、九士朗ってそんなにダジャレ好きかね?
思い出したように言っているような覚えしかないので、人物紹介でのダジャレ好きの紳士という扱いに毎度疑問を覚える。

壇上に上がった二子さん。
実際にはそんなに高いわけではないのだが、二子さんにはとても高い場所に思え――ドキ・・・
固まった表情のまま、次鋒戦開始!

いららきあぁす!!

真っ白になるぐらいにガチガチになっている二子さんでありました。
これは・・・・・・ダメかもしれんね。

結日のチームワークの悪さはなんとかならないものでしょうか。
立浪部長がいないと本当にどうにもならなくなりそうな状況じゃないですか。
遊ちゃんの激励には期待したのだが・・・遊ちゃん自身が参ってしまっているという状況ではなぁ。
ここは、ひとつあれかな。遊ちゃんの兄貴にお出ましいただくしかないか。
馴染みの客と共に現れて、遊ちゃんの喫茶店と似た雰囲気にして緊張を和らげるとかそういう手で。
二子さんが立ち直るにはそのぐらいの方法しか思いつかない。

逆に、響香ちゃんが動けない状況になるというのも考えられる。
名古屋の親子丼だと、中にうすく切ったかまぼこが入っていることがあったはず。
意識してないところにねりものの一撃を受けて、激しく衝撃を受ける響香ちゃんの動きが止まるとかそういう。
・・・なんか、グダグダな次鋒戦になりそうだな。本戦出場をかけた戦いなのに。

それにしても、響香ちゃんのほっぺは漫画的演出じゃなく、誰にでも見えるものだったんですな。
一体なんなんだろう?家の風習で入墨でもしているのか・・・?謎である。天才一家の慣わしというのなら納得もできるのだが。



第62話・モーレツ  (2012年 24号)


比内地鶏、薩摩地鶏に並ぶ日本三大地鶏、名古屋コーチン。
そのプリップリの鶏肉を、みりん・醤油・砂糖――コーチンの鶏ガラスープで煮込みます。
そこにコーチンの卵をそそぐ!!
そしてもう一煮立ちしましたら、更に卵をそそぎます。
こうすることで表面はとろとろの半熟の状態になるのです。
そしてそれをほかほかのごはんに盛り、三ツ葉をのせたら完成の――
天食祭本戦出場決定戦、次鋒戦の大食いメニュー、名古屋コーチンの親子丼!!

これはなかなかに美味しそうなものでありますね。
暗い顔してたはずの遊ちゃんも思わず、うまそうだニャ・・・と呟くほどである。そうですニャー。

観客もおいしそうと呟く親子丼。しかし、緊張している二子さんは味わう余裕はなさそう。
天子ちゃんに言わせれば、あんなおいしそうなの一口食べたら緊張もふっとぶかも、とのことですが・・・

・・・味がしない

さすがにそんなにうまくいくわけもないですよね。
緊張しすぎて味を感じることすらできずにいるらしい。あらあら。
でも逆に、これなら苦手な料理でも味わわずに食せるってもんじゃないでしょうか?緊張食いと名づけよう。使いづらい技だな。

二子さんの様子をじっと観察する響香ちゃん。
自分たちの部長が負けたショックから立ち直れていないことを見抜く。
なら、この勝負を制するためにも、相手が本調子でない今の内に・・・相手が絶望するくらいの差をつけるべき!!

というわけで、開始早々にモーレツに食べ勧める響香ちゃん。
先行逃げ切りは失敗するケースが多い気がするが・・・果たしてどうなるか。

尾張大付属高食い道部で私は一番弱い
ひなちゃんや紫乃さんは言わずもがな。メイちゃんより私は弱い。
なのに去年の私ときたら、予選の私の相手がたまたまみんな弱くて。予選で負けなしだったからって。

食べながら去年のことを回想する響香ちゃん。
あの龍聖学院の次鋒相手に勝利、負けなしの状態での優勝に気を良くしております。
大食い競技って楽勝だねっとダブルピース。
まあ、実のところ、龍聖学院は全員1年生の消化試合だったわけなんですけども。

調子に乗っている響香ちゃんに、あまり天狗がすぎると痛い目をみるぞと忠告する紫乃さん。
練習でケガするとか、試合で苦手なものがでて苦戦するとか。
実際、響香ちゃんにはねりものという苦手なものがある。
とはいえ、そんなの試合ではそうそうでないよと気楽に構えている響香ちゃんでありました。
苦手克服の練習も理由をつけてさぼっている様子。おやおや。

ひなちゃん!天食祭本戦でも私負けないからさ。
本戦優勝して天娘になって、優二くんの病気を治してって神様にお願いしようね!

笑顔でそう述べる響香ちゃん。優しい子ではあるんですけどねぇ。
競技を甘く見ていたというのには変わりないんでしょうな。
本戦にて苦手なねりもの。笹かまぼこが出たことにより全く食べることができずにいる響香ちゃん。
歯形をつけるぐらいにしか食べることができずにいた模様。

その試合。私は大差で負け、尾張大付属高食い道部は天食祭本戦1回戦で敗退した

私のせいで負けたと涙を流し反省する響香ちゃん。
苦手克服の練習をさぼっていたことはとっくに気づかれていた様子。こりゃぐうの音も出ませんな。
赤西さんにも深く謝罪する響香ちゃん。
優二くんのためにも皆で頑張ってきたのに、私のせいでダメになって・・・と。
その謝罪を受けて赤西さん。

また来年頑張ろう

なんとも健気な笑顔でありますね。
そんな表情されたら、後悔極まるしかないじゃないですか。
というわけで、今年こそはと今日に至るまでずっと練習に打ち込んできた響香ちゃん。
ひなちゃんにもうあんな顔させないためにも、去年の私から前に進むためにも。私は勝負に万全を尽くす!!

開始13分。響香ちゃんは2杯目を完食。
同時に二子さんは1杯目を食べ終える。その差は丁度1杯。
親子丼は1杯で350g。つまり開始13分でそれだけの差がついてしまったということになる。

差がついてしまっただけではなく、二子さんの緊張も解ける様子がない。
下手すると最後まであのままかもしれないと哲っちゃん。
だが、遊ちゃんは大丈夫だわと断言してくる。ほう?

二子は緊張癖とアガリ症克服のために、うちの店でここ1か月ずっと働いとったんだわ。
あのまま二子が終わるわけないて・・・

と言って見せる遊ちゃんであるが、やはり心配そうな様子。
終わって欲しくないという願いが出ているといった感じですかねぇ。二子ぉ・・・

試合中の二子さんは相変わらず沈んだ様子。
先鋒の部長が負けて、空気が重たく沈みきったというところで次鋒が自分。
それも、忍足先輩がダジャレで決めたとかふざけた理由で、である。
そんな状況でまともに食べられるわけないじゃないの!忍足さんのバカ〜!!バカ!バカ!バカ!バカ!バカ!

違う

突然、何かに気づいたかの様子の二子さん。
ゆっくりにしか動いていなかった箸が素早く動き出す。

バカは私だ!私が次鋒なのはそんなバカな理由なわけがないじゃない。
忍足先輩は部長と赤西さんの直接対決を避け、先鋒戦で確実に勝つつもりだったのよ。
"部長が勝って次が私"のはずだった。
部長が勝って場が盛り上がり、1番楽な次鋒が私のはず・・・
天子さんでも遊でもなく、私が次鋒に選ばれたのは――私が1番役立たずだからだ!!

そこに気づいたか!!
自力で気づけたのはえらいですな。
状況を他人のせいにするだけでなく、自己の責任を追求することができる。これは大事な話である。
そして、自分が1番役立たずだったんだという怒りに震える二子さん。
これまでも、1番食べれていないと凹むことはあったが、ここにきて突きつけられた感じになっておりますな。
自分への怒りにより、力が解放される・・・なんて展開が来るのでしょうか?

二子さんの復活により結日の選手にも明るい表情が見えてくる。
外野が声をかけて復帰する展開かと思ったら、選手に外野が元気付けられる展開とは・・・これは予想外でありました。

さて、二子さんの追撃はどういった結果になるでしょうか。
最初からモーレツな勢いで食べていた響香ちゃんは途中でペースが落ちるのは間違いない。
逆に最初ゆっくり食べてお腹の調子を整えていた二子さんは有利に・・・なんて流れになるのかな?
さらにいうなら、怒りによって満腹感を感じない状態になっているかもしれない。
怒りを持続させることにより、満腹感を感じなくなる怒り食いだ!
これを独自の技として昇華できれば、二子さんは一気にエース選手になれますね。
つまり、試合前に毎回怒りを覚えるようなことをされないといけなくなるってわけだ。わぁ、なんだか陰惨!!

ともかく、この次鋒戦で星を五分に戻すことができるのでしょうか。
逆に響香ちゃんが負けたら、また泣き出しちゃうんじゃないかと心配にもなる。
そういえば、本戦では響香ちゃんが大差で負けていたが、もうひとり負けた子がいるはずなんですよね?
総量対決で差分で負けたってことなんでしょうか。その辺は曖昧だが、どうなのだろうか。ちょっと気になる。



第63話・譲れない想い  (2012年 25号)


二子ちゃんなだけに2番手の次鋒がぴったりかなって。

そんな訳ない!!

この言葉のやりとりだと、単にシャレに対するつっこみを入れているように見えますな。
二子さんが否定しているのは、九士朗がそんな意図で自分を次鋒にしたわけがないということ。
部長が勝った後の次鋒は一番楽な順番。
だから1番役立たずの私が選ばれた。そんなこともわからずにいたなんて、私はバカだ!!

己の無力さに怒る二子さん。突然目を覚ましたかのように猛ダッシュを開始する。
よもや自力で気づくことができるとは思いませんでした。やるなぁ。
まあ、九士朗が普段あんまりダジャレを言っていなかったのが功を奏しましたな。
これが本当にダジャレ言いまくりの人間だったら意図に気づくこともなかったかもしれない!!

それはともかく。
目を覚ました二子さん。親子丼の美味しさを味わう余裕も出てきました。おいしっ・・・
それはさておき。
相手との差は約1杯。350g差。これは多少ムリをしないと追いつけない差である。

このまま負けたら私は役立たずのままだ!!

試合前、二子さんは遊ちゃんに、お前さんが勝ってこの空気をなんとかせんとあかんわと言われた。
投げっぱなしという感じがしないでもないが、頼られていると見ることもできる。
ならば、やってやるわよ!!ってなもんだ。

響香ちゃんの算段としては、二子さんがショックで呆けているうちに絶望的な差をつけるつもりだった。
もう追いつくこともできないだろう大差がついていれば勝負はそこで決まる。
そういう算段であったが、1杯ではそれも望めない。

なら――1杯以上の差をつけるだけだ!!

目論みは外れたが、だからといって負ける気は毛頭ない。
去年のような悔しい思いをしないためにも、私は負けない。
ひなちゃんにあんな顔はもうさせたくないんだ!!

無理した笑顔でしたからねぇ。でもあれはあれで可愛いと思いました。
あの笑顔をもう一度見てみたい。とか歪んだ思いを抱かれても仕方ない笑顔だった気もする。
抱かれていないようで本当によかった!

開始20分。二子さんは2杯目を完食。
両者の差は3/4杯(約263g)に縮まった。
新しい親子丼を受け取る間に相手の表情を観察する二子さん。
さすがに疲れが見えてきていることがわかる。残り25分。逆転の目はある!!

1杯以上の差をつけてやると言ってみたが、実際は追いつかれてきている響香ちゃん。
試合序盤からのスパートのつけか、満腹感で動きが鈍くなってきている。
手を動かすのもつらくなってきている状態。そんな時、頭に浮かんだのは紫乃さんの言葉。

つらいときこそ手を動かさんかタワケ!!

見事な激励でございますな。それに従い、どうにか親子丼を口に運ぶ響香ちゃん。
動きが鈍くなっているのは、傍から見ても明らかであり、応援している亀子ちゃんも心配そうだ。
そんな響香ちゃんに対し、たかが20分で動きが鈍るなど軟弱者だと断ずる紫乃さん。けっ!

ま、勝つための作戦なら仕方ないがな。

くさすと同時にフォローも行う紫乃さん。
響香ちゃんの作戦を理解していなかった亀子ちゃんに説明をする。
序盤で大差をつけ、前半で勝負を決めようとしたこと。結果、それが果たせず今の状況であること。
亀子ちゃん以外の3人は皆それがわかっているようだった。

ここで、少し回想が挟まる。紫乃さんが響香ちゃんから相談を受けたときのこと。
去年の大会で敗退した後、響香ちゃんは強くなることに熱心であった。
だから、紫乃さんに食べ方のアドバイスをして欲しいとのこと。
紫乃さんとしては、未だ響香ちゃんの態度が気に障っていたので、始めは断る。
"大食い競技楽勝"で、お強い貴様にアドバイスなど必要なかろう。

強くないよ。私は弱いよ
だから強くなりたいんだよ。

そう述べる響香ちゃん。うむ、慢心が抜けて己の強さを見つめることができているようですな。
だからこそか、紫乃さんも響香ちゃんにアドバイスをしてあげる気になってくれたようだ。

つらくても料理から目をそらすな!!
つらいのは相手も同じこと。そこであきらめた方が負けるのだ!!
ゆっくりでもみにくくともよい。あがいてあがいて最後まであがき抜いた者が、勝者だ!!

食べ方のアドバイスというより、精神論的な話になってますな。
いや、とても大事な話ではありますけどね。実際はもっと細かいアドバイスもあったのでしょう。たぶん。
今、この内容が思い起こされるのは、現在の状況にあっているからだ。
あがいてあがいて逃げ切ってみせる。響香ちゃんからはそういう気迫が見て取れる。

開始34分で響香ちゃんは4杯目を完食。二子さんは3杯と2/3。
現在の差は1/3(約117g)という段階。残り10分でこの差は縮まるのだろうか!?

響香ちゃんのペースは確実に落ちている。
しかし、さすがに二子さんにも満腹感が来ている。
目を覚ましてからは差を縮めることができていたが、これからは厳しそうな状況。
果たして追いつけるだろうか?
不安に感じた二子さんが目を転じたのは、自分の部員たちの方。

部長・・・いつも優しく凛として、私達を引っぱってきてくれた部長。
その部長が先鋒戦で負けた・・・
3年の部長は今日が本戦出場のラストチャンス。
次鋒の私が勝って、部長の負けをとり返すの!
今がんばらないで、いつがんばるのよ!?

二子さんにも、響香ちゃんに負けない気迫が伺える。
残り10分。果たしてどちらが勝つのか。逃げきるか、追い抜くか!?

私が勝つ!!

両者、抱いている思いは同じ。
赤西さんのため、立浪部長のため、負けられない。勝たなくてはと思っている。
意地と意地のぶつかり合い。いやぁ、スポーツものっぽい展開になっておりますなぁ。

今ひとつ相手と比べると繋がりが薄いと言われている結日高校ですが、今回の話はよかったですな。
部長のためにというモチベーションがあるだけでもかなり違うって話ですよ。
尾張大付属の方は、やはり皆仲がいいなぁという印象。
亀子ちゃんは紫乃さんの態度が気に入らない様子でしたが、見る限り普通に仲がいいんじゃないかね?
厳しいことを言ってのけているように見えるが、紫乃さん実際はいい人の可能性あるぜよ。
紫乃さんの活躍に早くも期待が高まってきたぜ。



第64話・二子が次鋒で  (2012年 26号)


淡く特徴的な色彩で巻頭カラーを飾る次鋒戦。
残り時間は9分。両者の差は1/4杯(約88g)に縮まっている。
この僅差、これは計量勝負となるかー?と司会。

計量勝負とは!
目算で勝敗がわからない際に、計量器具を用い、正確に重さを測り勝敗を決することです!!
また終了時、選手の口に入ってる料理は食べた分として計算します

容器の重さは事前に引き、食べた量を計測するってわけですね。
しかし、やっぱり口に入っている分は有効だったのか。
なら、なぜ今まで接戦だったときに最後に頬ぼったりしなかったのだろうか。
二回戦では同じく接戦で、あと少しを差し込まれていた。残り少しだったし口に放り込めそうだったんだがなぁ。
疑問ではあるが、そのときはルールを知らなかったということにしておきましょう。

黄桜さんの冷静な分析から、この勝負は今手にしてる親子丼をより多く食した方が勝者と目される。
両者とも限界が近いので、この1杯を残り時間で食べきれるのは難しいってわけですね。

満腹感がかなり来ている両者。
しかし、手を止めることはせず、ゆっくりではあるが1歩1歩食べ進めて行く。

響香「今年こそ、ひなちゃんを天娘にするんだ!!」
二子「集中!!今は目の前の親子丼に食らいつくことだけ考える!!」

重い足を引きずるようにゴールへ向かう2人。
そして、試合終了は目前。カウントダウンが開始される。
残り10秒となったところでラストスパート!

がっつけぇ!!

両者えらい表情になりながら親子丼をかっこむ。
そして試合終了。両者の食した量は目算では計れない。よってこの勝負、計量勝負とあいなりました。
口いっぱいに親子丼を頬張ってお互いを睨みつける2人。
うん、なんだかスポーツものっぽい熱さを感じないでもないですな!
見方によってはにらめっこしているようにも見えなくはない。
その場合、噴出したほうが確実に負けになりますね。見た目とかいろいろと併せて負けた気分になれる。

それはさておき。
最後の丼を係員に渡して計測開始。
計量器の数値が少ない方の勝利となる。果たしてこの戦いの勝敗は!?
天子ちゃんたちが緊張して見守る中、結果がはじき出される。

尾張大付属(95g)
結日(75g)

よって、20g差で結日高校、井端二子選手の勝利である!!

死力を尽くしたといった様子の二子さん。
勝ったという実感を得ることもできないほど疲れ果てているようだ。
それでも、口に含んだのはちゃんと食べ終えたのですね。えらい。

ふらふらと自陣へと戻る二子さん。そこに駆け寄るのは満面の笑顔の部員たち。
天子ちゃんが、げっ歯類みたいな歯になっておる!!
というのはともかく、いい雰囲気。
沈みきっていた結日高校が、二子さんの勝利により一気に活気付きました。
遊ちゃんの願いを見事に叶えてくれたといった感じでしょうか。やればできるじゃニャアか!!

この二子さんの活躍は九士朗もまったく予想外だった様子。

僕は二子ちゃんを見くびっていたんだ
・・・だから、先鋒の部長が負け、場が沈んだ時、終わったと思ったんだ。
二子ちゃんはこの重い空気に飲まれ、何もできず負けてしまう。
結日高も重く暗く沈んだまま敗退する。そう思っていたんだ。けど――

嫌な予想は覆された。それもこれも、全て二子さんの頑張りである。
自分で九士朗のオーダーの意図に気づき、自分で発奮し、そして期待に応えた。見事なものである。

二子ちゃんが次鋒でよかったよ

全くでありますな。"二子だけに!"ですか。と茶化す余裕も持てている二子さん。
うーん、成長したように見えますねぇ。
実のとこ、結日は部長以外プレッシャーに弱いヤツラばかりでしたからねぇ。
次鋒に遊ちゃんが出ていた場合、もっとまずかった可能性がある。
自分への怒りで発奮することもできずに負けていた可能性は十分ある。
そういう意味では、九士朗のオーダーによって九死に一生を得たといえなくもない。
天子ちゃんだったら・・・普通に勝っていた気がしないでもない。
あんな美味しそうな親子丼なら一口食べたら元気になりますよって言ってたし、実際そうなりそうだものね。

さて、勝って明るい様子の結日高校。
一方の、敗退した尾張大付属の方はどうであろうか。
負けてしまったことを謝罪する響香ちゃん。
その響香ちゃんを温かく迎える尾張大付属の面々。
赤西さんが頑張ったなと称え、紫乃さんも貴様にしては上出来な試合だったと認めてくれる。
うーむ、このチームは本当に仲が良いというか、いい雰囲気の連中である。

お疲れ様

その言葉に泣き出してしまう響香ちゃん。
うむ、残念ではあったが、あとは仲間を信じて見守るしかないですよね、響香ちゃん。

さて、天食祭本戦出場決定戦も2戦を終え、両校1勝1敗。
いよいよ次は後半戦の副将戦だぁー!!

"副将"という言葉を聴き、私ですよねと飛び出そうとする天子ちゃんに遊ちゃん。
なんですか?2人ともそんなに流れに乗りたいんですか?
もし負けたら勝負が決まっちゃうことになる大将は嫌だーってことなんですか?
積極性があって前に出ているような気がしないのが困ったところである。

ともかく、副将戦のオーダー発表。
荒木遊 対 黄桜メイ子
ある程度予想はしていましたが、副将戦はこの2人の戦いになった!
全体的に黄色い対決になった感じでありますな。

黄桜さんは頭脳担当といった感じであるが、大食いの方はどんなもんなのだろうか。
少なくとも、響香ちゃんよりは食べれるということであるが。
ならば、遊ちゃんと実力は同じくらいということなのでしょうか。
似たような実力であるが、そこで差をつけれるだけの頭の冴えを見せてくれるのか、気になるところ。
出番が回ってきたことで、微妙に表情が引き締まっているが、一体何を考えているのだろうか?

料理の内容も含めて楽しみな一戦である。何が出てくるかな?



第65話・黄桜メイ子  (2012年 27号)


立浪部長が破れ相手に傾きかけた流れを、二子さんが引き戻した!
さあ、残るはあと2戦。
それでは、只今より副将戦を開始いたします!!

やってやるにゃあ!!

熱苦しいくらいの気合を見せる遊ちゃん。流れも戻って安心安心っていったところか。
それだけではなく、二子さんが頑張ったので自分もという気でいるのでしょうね。

遊ちゃんが副将ということは、天子ちゃんが大将ということになる。
九士朗の事前計画としては、天子ちゃんを赤西さんへの当て馬としようとしていたらしい。
熱い料理さえこなければ確実に1勝を得れそうな天子ちゃんなのに、勿体無いことを・・・
あまり、天子ちゃんはその凄さが部の中でも認識されていない気がしますねぇ。
作品の中では唯一、満腹感を覚えている描写がされていない子だというのに。
あ、赤西さんが倒れたのが疲労だとするなら、満腹感は描写されてないか。

1回戦のような素人の集まりが相手なのと、去年の中部予選の覇者を相手どるのとでじゃ、大将の重みは段違いのもの。
それだけに先鋒の部長に勝ってもらい、その勢いで3連勝して大将戦の前に勝負を決めたかったけど・・・

見事に皮算用に終わっちゃったって感じですね。まあ、作戦としては悪くない。
それはさておいて、副将戦の料理の発表でございます。

副将戦の料理は、次鋒戦にひきつづき、両校御当地の名古屋名物です。
この料理・・・とある名古屋の料理店が発症となり、今では全国で食べられているポピュラーなもの。
塩・こしょうで味つけされたものが全国風でありますが、今回は名古屋でメジャーな味つけにさせて頂きました!

その料理は――鳥の手羽先!!

カラッと揚げた手羽先を、甘辛い特製ダレでつけこんだ名古屋独特の味つけ。
そこにゴマをふりかけて――完成。1皿3本(120g)でございます。

手羽先かぁ。これはまた食べるのが面倒くさそうな食材が出てきましたねぇ。
骨の部分が多いような気がして、あんまり大食いには向いていない気もするが、はてさて。

ともかく、料理の発表もありましたので、両校の選手出陣。
遊ちゃん、なんだか男前な表情になって戦いに挑もうとしています。よいですね。

一方の黄桜さん。ご自身の試合前くらい、キリッとあるべきではありませんか?と亀子ちゃんに言われる始末。
まあ、こういう人ですからねぇ。しょうがないしょうがない。にっしっしぃ〜。
てな風に表面上おちゃらけているが、1対1に持ち込まれたことは悩みどころ。
だが、まだこちらに分はあると考える黄桜さん。

次鋒戦で負けたキョンキョンも、相手とわずか20g差。
総量ではまだこちらの80gリード。
それに、うちの大将は紫乃っち
紫乃っつの実力は、中部トップクラスのひなりんと同等。ひなりんがいなきゃうちの不動のエースだにぃ。
しかも紫乃っちの相手は1年生・・・
先週の3回戦でやけどして負けてるところを見るに、紫乃っちの敵ではないにぃ

例え自分が負けたとしても、大負けしなければ大将の紫乃さんがどうにかしてくれる。
その辺りも含めて、まだこちらに分があると考えているようだ。
正しい気はするけど・・・やはり天子ちゃんを甘く見ちゃってますなぁ。
やけどするような食べ方はどうかと思うけど、それまでの食べた量を見て欲しかった。
その辺りも鑑みれば、ただの1年生ではないと気づけたでしょうに。
まあ、ただの1年生ではなく、おバカな1年生と認識しちゃってもムリはないのが先週の試合でしたけどね。

というわけで、尾張大付属副将、黄桜メイ子選手出陣。

亀子ちゃんは、メイ子先輩やる気あるでありますか?と不安そうな様子。
しかし、響香ちゃんがフォローしてくれます。大丈夫だよ、と。

いつもチャラチャラしててわかりづらいけど、誰よりもひなちゃんを天娘にしたくて頑張ってきたのは、メイちゃんなんだから。

その黄桜さんが、壇上に立つ。
遊ちゃんが立浪部長から聞かされていた黄桜さん像は、お祭りみたいな人。ノー天気な奴ってことかえー。

よ、よろ・・・よろしくお願い・・・しま、します・・・にぃ。

なんだか緊張した様子になっとるー!!
壇上に上がるまではくねくねにっしっしな感じだったのに、この変わりようは何事であろうか。
遊ちゃんとしてみれば、本戦出場のかかった試合だし、緊張して当然かとの判断。

それでも勝負は勝負。こっちはこっちで勝つために精一杯いかせてもらうわ。

気合を入れる遊ちゃんでありました。
さて、いよいよ副将戦。手羽先勝負が始まります。始め!!

序盤はあせらず、1本1本じっくり食べ進めるかと考える遊ちゃん。
それに対し、開始早々凄い勢いで手羽先にむしゃぶりつく黄桜さん。早い早い。
開始1分、あっという間に1皿完食してしまう黄桜さん。
と思いきや、その食べ終えたはずの皿には、肉が多く残った手羽先が。

黄桜選手、骨に肉が残りすぎ!!食べ直してください!!
緊張してるとはいえ、焦らずしっかり頼みますよ!

ちぇっ・・・ケチ。

食べ終えたかと思いきや、食べなおしをすることになった黄桜さん。
果たしてこの緊張は本物なのだろうか・・・?どうにも演技くさい気がする。
緊張したふりして、ずさんな食べ方しても怒られないようにしたってことでしょうか。怒られたけど。
でも、演技をしていなかった場合、計算でやったとバレて、1皿減点とかされたかもしれない。
それを防ぐための演技だったと考えられなくもない。
では、それが上手く行かなかったからもう演技の必要はないのだろうか?
いやいや、もう少しは続けるでしょう。
今回はさすがに残しすぎたけど、これ以後はバレにくいように少しずつ肉を残して食べ進めて行くはず。
そうやって皿は増やしつつ、食べた総量は遊ちゃんより少なめにって戦法を取るのではなかろうか。

手羽先は食べにくい。
けど、食べやすくする方法っていうのがあるらしい。専門店では手順が載ってたりしますな。
関節の端を取り除き、手羽先の端をくわえて、骨をスルリと抜き出す。
これが今、遊ちゃんがやっている食べ方と思われます。
これだと骨がキレイにとれて、肉を大いに味わえるらしい。
店で食べるにはいいけど、大食い的にはその分量を食べることになるというデメリットもでてくる。早そうだけどね。

策士と思われる黄桜さんの作戦は実を結ぶのだろうか?この先にも作戦はあるのだろうか。気になるところです。
もう1つ気になるのは、黄桜さんがゼッケン1番を背負っているんですなってこと。
赤西さんは4番だった。先鋒だから多い番号なのかと思ったがそうでもない感じ。それなら大将が1番になるだろうし。
どういう基準なんだろう?謎だ。



第66話・私の大事な宝物  (2012年 28号)


大食い競技の全国大会。天食祭に優勝して天娘になると、
"神様に直に願をかけられて願いが叶う"

赤西さんはこの話に乗り、弟の優二くんのために願いを叶えれるようにしたいと考えた。
というわけで、高校入学したての新1年の身で部を立ち上げる赤西さん。
そうか、尾張大付属も歴史は結日と変わらないぐらいだったんですね。

そして、その部には黄桜さんも加入する。

私にも天娘になって取り戻したい、宝物があるんだにぃ

よい笑顔でございますね。
さて、その天娘になるための本戦出場決定戦の副将戦。
黄桜さんは骨に肉が残りすぎなので食べ直すよう司会に請求される。ちぇっ。ケチ。

ケチって。あんな残しとったら食べ直しくらって当然だわ。
テンパっとるか知らんけど、あんな急いで食べとったら手羽先キレイに食べれるわけないがや。

そう考えながら、手羽先を折る遊ちゃん。キレイに食べれる方法ですね。

結局、食べ直した黄桜さんと遊ちゃんは2分30秒というタイムで同時に1皿完食。
急いで食べたのに、食べ直しのせいで結局・・・ゆっくり丁寧に食べてる相手と同じタイムでありますか。

メイ子先輩。今までの試合では普通に食べられていたでありますのに
なんでこの試合に限って、あんなに緊張してるでありますか。

不思議に思う亀子ちゃん。
他の先輩方は黙って黄桜さんの戦いを見守っている。ふむ。

黄桜さんは2皿目も豪快に食べ進む。かじかじ。
開始4分20秒。2皿目を完食する黄桜さん。と思いきや、これまた骨に肉が残りすぎで食べ直し。1皿目よりはましですが。

緊張してるのはわかりますが、もし3皿目以降も食べ残しによる食べ直しがあれば、-1皿のペナルティをかしますよ!

さすがにペナルティが来る可能性はあったか。
食べるのに難儀する鶏の手羽先で-1皿のペナルティは大きい。
結局、黄桜さんの2皿目は食べ直しにより遊ちゃんと同時。5分経過で2皿完食といったところ。
そして、3皿目も変わらずにかぶりつく黄桜さん。ガシガシ。いや、擬音的に威力があがってるか?

メイ子先輩落ち着くでありますよー!!

むしろ亀子ちゃんの方が気が気ではないって感じでありますな。まあ、落ち着けよ。
赤西さんたちは静かに黄桜さんの戦いを見守っているんですし、ね。

猛烈に3皿目の手羽先を食べ進める黄桜さん。
かんっと置かれた手羽先。その食べた量は2皿目までとは違う。多少肉は残っているが・・・セーフ!!

開始7分25秒!黄桜選手、3皿目完食!
しかし、そのすぐあとに遊ちゃんも完食。
2分30秒で1皿のペースを保っているようですな。

急いで食べた割には大したことのないリードでありますな。とため息をつく亀子ちゃん。
しかし、先輩方の意見は違います。

ふん。卑怯者めが

紫乃さんが実にいい笑いを浮かべております。楽しそうですなぁ。
ここでようやく、1人だけ理解していなかった亀子ちゃんへ向けて、響香ちゃんから説明が入ります。

メイちゃんは今、線引きをしていたんだよ

手羽先みたいな骨つき肉は、厳密にキレイに食べるのが難しいからさ。
ある程度の量で食べたとカウントされるものなんだ。
メイちゃんはその食べたとカウントされるギリギリのラインを1皿目から3皿目まで食べる量をかえていくことで探っていたんだ。

しかも審判になるべく悪く思われないように、わざと緊張したフリをしてね。

あの緊張、わざとでありますか!?

すっかり騙されていた亀子ちゃん。
自分でも思ったように、この試合だけあからさまに緊張しているのだし、気づこうよ。
黄桜さんのことだし、どうせ演技であろうなあと思ったが、予想通りでありましたな。

ライン際を食べ進めていったところで、できるリードはたかが数秒。
しかしそれも皿を重ねれば勝負をわかつ程の大きな差となる。
敵ならこうも憎らしい戦い方をする奴もおらんな。

やはり楽しそうな紫乃さん
。 勝利を目指し、全身全霊を尽くしている姿が喜ばしいようだ。

黄桜さんの作戦。時間のリードについてもそうだけど、微量ながら食べる量にも差が出てくる。
その点も考えると悪くないかもしれない。面倒くさい食べ方にはなりますけどね。
あと、審判の心理をついた作戦でもある。
審判としても勝負を決することになりそうな-1皿のペナルティは言い辛い。
微妙な量であれば通そうとするでしょう。つまり、-1皿という言葉を口に出した時点で審判も嵌っていたのだ!
この心理はこの試合の間もずっと続くことになるわけだ。ふむー。

ここで赤西さんは言う。メイにはそこまでしても天娘になって取り戻したい宝物があるそうだ、と。
恐らく私の弟の優二の病気が治って、健康に戻ってほしいということだろう・・・
優二はメイにとっても弟のようなものだったからな。

なんだか可愛らしい表情で語る赤西さん。

ま!優二を1番愛しているのはこの私だがな!!

むっはーと思わず立ち上がって宣言するひなりん。ファンが見ているかもしれないっていうのに!!
まあ、溢れる気持ちを抑え切れなかったのでしょう。まったくこの人は。
そういえば、さすがに1時間近く経過したおかげか、体力も戻ってきているようですね。
立浪部長もそろそろ応援できるぐらいには回復しているのだろうか?
それはさておき、黄桜さんの願いについて。
それはやはり優二くんに関わることだが、それだけではない。

今年こそ天娘になって、宝物を取り戻すにぃ。
優二ぃが元気になって、またごはんがいっぱい食べられる様になって――
その横でひなりんが優二ぃにデレデレしてて――
キョンキョンはおいしいおいしいって笑いながらごはんを食べてる。
机の上には食べきれないほどのひなりんの作った料理。
そこに!私がいる。
誰1人欠けてもダメな"私の宝物"

それを取り戻すためにも・・・策の限りを尽くして、勝利をもぎとるにぃ!!

開始10分、黄桜選手4皿目完食。遊ちゃんもほぼ同時に完食。
今のところ、黄桜さんの作戦はまだ目を出していない。
作戦による効果が現れ出すのは中盤を過ぎたあたりからだろうか。

しかし、黄桜さんの夢。いい夢でありますね。
黄桜さんの立ち位置がまるで一家の中での父親ポジションのようになっているのが気になるが・・・
まあ、そういう立ち位置が似合う感じでもあるし、問題はないか。

黄桜さんの策を受けて、遊ちゃんはどのような立ち回りを見せるのだろうか。
何気にこれまで負け無しの遊ちゃん。
しかし、特に目立って凄いという活躍をしたわけでもなかったりする。
ここらで凄いところを見せたいところであるが・・・何かいいワザあったりしますかねぇ。
基本的にワザとかは滅多にない漫画だから難しいところであるが・・・期待だけはしておきます。



第67話・バカの一念  (2012年 29号)


開始10分経過。両者は同時に4皿目を完食。
いや、ほんのひとかじり分だけ黄桜さんがリードしているといった状況だ。

1皿目から3皿目までを費やし、4皿目で再確認した。
この肉の残し方が、食べたとカウントされるギリギリのラインだにぃ。

線引きは完全に行われた様子。後はこの状態を保つように食べ進めるのみ。
5皿目完食した際に、遊ちゃんとのリードを確認する黄桜さん。

今5皿目を食べきるまでの2分半で、私が作れたリードは手羽先約1/2本(20g)。
手羽先は1皿3本(120g)。残り時間は約32分30秒。
このペースでいけば、試合終了までに手羽先6本分(240g)・・・2皿差がつく計算

実力が全くの互角であるならば、この計算は間違いではないかもしれませんね。
食べれる量とか、スパート時の速度とか、その辺りは計算に入ってなさそうであるが、はてさて。

黄桜さんは食べ続ける。
紫乃さんは、亀子ちゃんにその姿を目に焼き付けておくのだぞと言う。

一見こざかしく、相手を愚弄する卑怯者の食べ方の様だが、
その実少しでも肉を食べ過ぎれば差は生まれず、少しでも食べ残せば-1皿のペナルティ。
極限の慎重さと繊細さ。集中力が要求される食べ方だ
しかもそれでできる差などたかが知れる程。
だが、勝利のためならガムシャラに、卑怯と思われるようと貫き通すあの姿。
貴様もいずれ競技に携わる身なら、かくあるべきであれ

なんだかベタ褒めじゃないですか、紫乃さん。
勝負に真剣な姿勢というのが、紫乃さんにとっては好ましい姿であるんでしょうな。

そうこうしているうちに、開始から22分30秒経過
荒木選手8皿目、黄桜選手9皿目完食!
両者の差はついに1皿(120g)まで広がりましたぁ!!

15分で1皿差がついた。計画通りとほくそ笑む黄桜さん。ん?15分?
5皿目完食したのは12分30秒のときだった。あれから10分しか経過していない。
10分で1皿差ついたとなると、残り20分以上あるのだし、最終的には3皿差になるのでは・・・?
なんだか改めて計算してみるとよくわからないことになっているな。
遊ちゃんは1皿を2分半で食べることを続けている。
と思ったのだが、それは5皿目までで、22分30秒の時点なら9皿完食してないといけない計算になるのだが・・・
やはり司会の言う通り、遊ちゃんの速度が落ちているのか?ううむ?

なんというか、数値を考えると色々とわけがわからなくなりそうになってくる。
こんなときこそ、哲っちゃんの進捗グラフが役に立ちそうなのに。見せてくれよーう。

ともかく、試合が半分経過したところで差は1皿差。
徐々に差をつけられていったという形。
しかし、遊ちゃんに焦りの色はなく、黙々と食べ進めている。少し不気味だにぃ、と黄桜さん。

落ち着いている遊ちゃんとは違い、差が広がっていることに焦りを感じる九士朗。
相変わらず驚き役ばかりで、仕掛けを見破ったりとかそういう役割が回ってきませんな、この人。
なんで1皿もの差がつくのかさっぱりわからないといった様子。

汚ぇ食べ方しやがって・・・
始まってからずっとずっと。審判も注意しろってんだ。

黄桜さんの食べ方を見て怒りに震える哲っちゃん。

・・・まだ食えるのに次の皿頼む奴、料理バカにされてるみたいで腹立つんスよね。

哲っちゃんのこういう姿勢は当初から変わらないですな。安心できる要素といえる。
そしてわかる話でもある。逆に、食べ終えていないのに下げられることもあるから困ることもある。
まだ、少し残ってるじゃねぇか!とか思ったり思わなかったり。

天子ちゃんとの絡みもあるので、いつのまにかマネージャーの後継のような位置にいる哲っちゃん。
だけど、本人は大食い競技が嫌いで、未だに部にも入っていない。
この確執が解消されることがあるのでしょうか?
実際、天子ちゃん以外は食べるのを楽しんでいる感じはあまりしない。
それどころか、終盤はみんな苦しそうにしてしまっている。哲っちゃんがお気に召す光景ではありませんわなぁ。

そういった哲っちゃんの想いはさておき。
今はこの戦いに勝つことを考えなければいけない。
九士朗は黄桜さんの皿に食べ残しが多いことに気づく。今頃。そして、こう考える。

遊ちゃんも相手をまねて食べるべきかもな

勝つために相手の食べ方をまねるのも戦法の1つである。
実際2回戦のおやきでも、二子さんが行った割り食いを相手側もまねしてきていた。
これは競技なのだから、勝つために最善を尽くさないといけない。
そう考える九士朗。わかる話だが、今更まねをしても遅きに失するどころの話じゃないと思うが・・・

言い争っている男性陣を尻目に、女性陣は一心不乱に遊ちゃんの戦いを見つめている。
その遊ちゃん。25分10秒経過したところで9皿目完食。黄桜さんも同時に10皿目完食。
おや、1皿差のまま全く差が広がってませんね?
食べる量にも差が出てきているし、先に満腹になるのは遊ちゃんのはずなのだが・・・?
不思議に思う黄桜さん。まあ、そんなこともあるかと気を取り直す。
だが、開始から20分20秒。両者10、11皿目をほぼ同時に完食
いや・・・今回は遊ちゃんの方がわずかに速かった。
これは・・・差が縮まっている!?

面白い現象が発生してますね。
でも、それよりも気になるのが、さりげなく時間が巻き戻っていることだったりする。5分近く戻っている!?
まあ、司会が言い間違えたんだと思うことにしましょう。きっと30分20秒の間違いなんでしょう。おのれ司会め。

というのはさておき、二子さんが入部時のことを話してくれます。
遊ちゃんは入部したとき足が遅かった
なんと二子さんよりも遅く、部の練習ではいつも二子さんが勝っていたという。

そしたらあのバカ、いつの日からか考えながら走りだしてさ。
こう腕を出せばより早い。こう足を踏み出せばもっと早いって。
それに加えてバカみたいに走ったからってのもあるんだろうけど。
いつのまにか私より早くなって、私を抜いて、気づいたら・・・食い道部のくせに陸上部並みに足早くなってたのよね

あのバカ、試合開始からずっとずっとひたむきに同じ食べ方してるようにみえるかもしれないけど、
そのバカみたいなひたむきさが1皿ごとにほんの少しずつ、ほんの少しずつ、着実にあの娘のペースを早くしてないかしら?

慣れというやつでございますかねぇ。
確かに食べるのが難しい食材なだけに、食べ方によっては速度があがることは十分ありえる。
遊ちゃんは30以上かけて黙々とそれを探りつつ食べ進めていったわけだ。
こちらはこちらで地味な作業だけど、遊ちゃんらしい感じはありますなぁ。

黄桜さんも相手が間違いなく早くなっていることには気づいている。理由はわからないみたいだけど。
ならば、こっちから差を広げるくらいでないと負ける、と思ってしまう。
その焦りがミスを生む。

待て!!

紫乃さんの怒声。気づけば、置こうとした手羽先。どの骨もラインより食べ残しが多すぎる。
今の食べ直しは-1皿のペナルティ。ここで受けるわけにはいかない。
と思っているうちに、遊ちゃんが食べ終え、1皿の差が割り込まれてしまう。

残り15分。遊ちゃんは果たして追いつけるのだろうか?

まだ私の方がリードしてるにぃ。全然焦る状況じゃないにぃ!!

凄く焦っている様子の黄桜さん。大丈夫でしょうか。
それにしても、紫乃さんは凄いですなぁ。岡目八目という言葉はあるし、傍から見てるほうが冷静になれるという話はある。
けれど、あの距離でよく食べ残しが規定より多いと気づけたものである。マジ達人。

黄桜さんの食べ方は、精神的な磨耗が激しそうな食べ方である。
45分これを続けるというのは厳しい。
だけど、そっちに神経を使うことで満腹中枢が鈍くなるという結果が生まれるかもしれない。ものは考えようだな。

遊ちゃんの、食べ方を工夫することで早くなるという理屈はわかりやすい。
けど、実際のところ、最初のときより食べる時間がかかっているような気がしないでもないのだが・・・?
慣れよりも疲労の方が大きいだろうから仕方ないんだろうけど、なんだか残念な気がしますなぁ。
勢いと展開を追うことに注力し、実際の時間とかは余り気にしない方がいいかもしれない!



第68話・バカメイ  (2012年 30号)


開始30分15秒。遊ちゃんは11皿目を完食する。

残り18分。荒木選手1皿差をおいつけるか!?

残り18分・・・?いつのまにか45分制限ではなくなっていたのか!?
まあ、この司会の述べる時間はアテにならないので気にしないことにしましょう。いいのか、それは?

ひたむきに食べ続けたことで、ほんの少しずつ食べるのが早くなってる遊ちゃん。
その遊ちゃんのペースアップに焦りを隠せない黄桜さん。
黄桜さんの策により、スピードにおいても満腹感のたまり方においても相手より有利になれたはず。
実際1皿のリードを確保できたのだが、相手に焦った様子がないのが予想外だったみたいですな。

遊ちゃんのことを気にする余り、気づけばラインより食べ過ぎていた黄桜さん。

これじゃリードが作れない!もう!
・・・あれ?でも、食べたとカウントされるラインは、この量だった・・・かも

食べすぎる分にはよしとするにぃと考える黄桜さん。おやおや。
まあ、確かに今の現状。一番避けたいのは食べ残しによる-1皿のペナルティ。
今それを受けたら致命傷になる。それだけは避けないといけない。

とはいえ、ラインがかなり気になっている様子の黄桜さん。
皿を置く直前に何度も食べなおし、ようやく皿を置く。
そんな様子を見て、今の12皿目、食べるの遅かったねと響香ちゃん。
たまたまでありますよ!と妙に気楽に構えている亀子ちゃん。
いやいや。遅かったねも何も、あれだけ皿を置く動作を取りやめたりしてるの繰り返してたら遅くもなるわい。

亀子ちゃんにしてみれば、緊張したフリをまだ続けているのだろうなと思ったのでしょう。
つまりまだまだ余力のある証拠でありますよ、ということ。

貴様の目は節穴か
貴様は真偽の見分けもつかぬのか?

物凄く怒った様子の紫乃さん。怖いですわー。
紫乃さんは看破している。今の黄桜さんは集中が乱れていると。
少なくとも、探りあてたラインを把握し損ねるほどに。

1皿のリードを生んだあやつの食べ方には、食べすぎず食べ残さず・・・極限の集中力が必要。
しかしその集中力が乱れてしまえば、奴の食べ方は思案に時を浪費するだけの足かせになりかねんぞ

紫乃さんの言うことは正しい。
まさしくその思案が足かせとなり、食べ直しの無駄な時間が生まれることとなっている。

今回もちゃんとグラフを作成していた様子の哲っちゃん。
相変わらず人物アイコンを作るのが上手い子である。
少しずつだけど確実に相手においついていってるのがこのグラフからもわかるとのこと。

遊さん。あんな・・・料理をバカにした、汚ぇ食べ方する奴に負けないでください。
オレのエゴかもしれねぇっスけど――でもあんな食べ方する奴が勝つのが大食い競技だなんて・・・オレはイヤっスよ。
だから・・・遊さん!勝ってくださいよぉぉぉ!!

精一杯の声援を飛ばす哲っちゃん。
それを受けても遊ちゃんに大きな動きは見えない。集中しているってことですかねぇ。
でも声援が聞こえなくなるってほどではないようだし、哲っちゃんの声は心に留めているって感じでしょうか。

開始41分10秒。黄桜さんは14皿完食。
一方の遊ちゃん。あと手羽先半分で14皿完食。その差は約20gと縮まっている。
既に黄桜さんのお腹はパンパン。ラインはあやふやでもう訳がわからない。

それでも勝つのは・・・私だにぃ。

根拠があるというわけではない。ただ、勝たねばならないという意志があるだけである。
食べて勝って、勝って天娘になって、私の宝物を取り戻すんだにぃ!!

必死に食らい付く黄桜さん。残り時間は1分を切った。
今更気づいたが、会場は時計が2種類あるんだろうか?
加算式と減算式の時計があるように見受けられる。
背後の大時計は加算式のようだが、減算式はどこに・・・?残り1分を切ると変わるのか?

てなこと考えているうちに試合終了。
タイムアップ直前に遊ちゃんが15皿目を完食。
天食祭本戦出場決定戦副将戦の勝敗は、1皿差(120g)あった差をひっくり返し・・・
15皿(1800g)対14皿と2本と1/2(1780g)で、結日高食い道部、荒木選手の大逆転勝利ぃー!!

なんとまぁ。
勝ちの意志を持ち続けはしたものの、最終的には抜かれてしまった黄桜さん。なんとまぁ。
今回の試合を振り返る紫乃さん。勝てた試合だった
確かに相手のスピードは尻上がりに上がっていった。
しかしそれでも奴が自分の食べ方を貫けば勝てた試合。
自分の食べ方を貫き通したか否か。それが勝利の別れ目だった。
終わってみれば相手が1枚上手だったということか

一人頷く紫乃さん。やはり大食いの基本は相手に惑わされず集中して食べることなんですかねぇ。
だが、ここで待ったの声がかかる。

最後の皿、相手の方が手羽先小さくなかったかにぃ?

おっとぉ。物言いが入りましたよ!
黄桜さん曰く、最後だけではなく、相手の手羽先はずっと私のより小さかったとのこと。
これは延長戦で平等にもう一度勝敗を決めるべき。だから今の私の負けはまだ負けではないと主張する。
うーむ、かなり無理矢理な話でありますなぁ。

そこで司会は言う。骨入れを持ってきてくださいと。
骨入れ。積み上げた皿の下に骨はないだろうなと思ったが、ちゃんとまとめて入れていたんですな。

黄桜選手。いや・・・会場の皆様も一緒にお聞きください。
確かに今回の手羽先のような、骨つき肉は骨によって肉の量が違うかもしれません。
その点において選手の方が不満に思われるのもわかります。
ですが――それは競技に勝つだけでなく、料理に対しても真摯に向かい合った選手だけが言えることです

並べられた骨入れ。それを見れば食べ残しの量は一目瞭然。うーむ、これは主張がし辛い。

平等を期すなら両者の食した骨から、肉の量を丁寧に比較してみてもよろしいですが、いかがなさいますか?

いや、むしろそうすべきなんじゃないでしょうか?
今回は結日側が勝利したからいいものの、これで黄桜さんが勝っていた場合、どういう話になっていたのかと。
平等を期すなら、というか平等を期すのが大会運営側の仕事の気がするのだが・・・
まあ、本当に平等であるなら試合前に計測するということを告げるべきでもあるしなぁ・・・
それを言ってしまうと、そもそも量が計りにくい骨つき肉なんて出すなよということになりかねん。

格好が変わったので前よりは大分マシになった司会だが、いきなりマジメなことを言われてもなんだか困る。
マジメなことを言いたいならば、残り時間を頻繁に間違える癖をどうにかしなさい!!

といいますか、実のところ骨入れの骨を見ても遊ちゃん側の手羽先が小さくなかった証明にはならないと思う。
そもそも最初に120gあるという前提だが、黄桜さんの主張はそれが守られていないというもの。
なので、骨の大きさが同じだったとした場合、最初から手羽先そのものが小さいならやはり差がでるということになる。
つまり、司会のその説明では、結日側の手羽先がみんな小さかったという主張に対する反論とはなっていないのだ!
まあ、この骨入れを並べられちゃうと、これ以上の主張はしにくいでしょうけどね。

というわけで、黄桜さんの主張は退けられました。
黄桜さんは赤西さんに、ぽかっと殴られて退場。勝負は終わったのにグダグダ言わないの!

てな感じで妙にグダついた副将戦。ともかく遊ちゃんの勝利であります。
これで尾張側は1勝2敗。後がない。
結日は勝ち数では有利。だけど、食した総量では負けている状態。

総量差は60g。尾張側は紫乃さんが勝利した場合、60g差以上をつけていないといけない。
微妙な差なので、大将戦を勝利した方が勝ちと考えてもいいくらいでしょうな。

次の大将戦を制した方が、天食祭本戦に出場できる!!

天子ちゃんと紫乃さんの戦い。これはどうなるのか・・・?
紫乃さんはいいキャラでありますので頑張っていただきたいところなのですがねぇ。
まずは料理の発表からですな。一体何が来るのか。
前の試合で天子ちゃんのトラウマとなった熱い料理は出るのだろうか。
それが来なければ、普通の勝負になるような気もするが、はてさて。
猫舌の天敵といえば鍋焼きうどん。名古屋ということで味噌煮込みうどんが出ることを期待したいところだ!!



第69話・戦いへ  (2012年 31号)


天食祭本戦出場決定戦も大将戦を残すのみ。
現在結日高が2勝1敗
対する尾張大付属高は、1勝2敗ながら、食した総量で20gリード
つまりとなり、
そして――天食祭本戦!聖地、以勢神宮へとコマを進めることができるのです。

分かりやすい司会の解説。
負けたけど総量差で勝ち!という展開はないって話ですね。
だけど、20g差・・・?総量はもう関係ないからって、間違えるのは許されるのだろうか?
結日:先鋒1850g、次鋒1675g、副将1800g、合計5325g
尾張:先鋒1950g、次鋒1655g、副将1780g、合計5385g

どう見ても60g差である
相変わらずこの司会の述べる数字はいい加減であるなぁ。
黄桜さんに説教する資格が本当にあったのだろうか!?

その黄桜さん。敗れたことで意気消沈中。
本来なら、先鋒戦で相手の部長を倒し、相手の士気は下がってその流れの私たちが連勝する。
そのはずが、相手はその逆境をはね返し2連勝。
最初こそ策はハマったが、その後は実力が追いつかなかったって感じですね。

予選で何を足踏みしてるにぃ・・・私達は本線に出て天娘になって、天娘の願い事で優二ぃを元気にしなきゃいけないのにっ。

黄桜さんは天娘の願い事が本当にあると信じているんですかね?
まあ、信じていなければここまで頑張れはしないかもしれませんが。

案ずるなメイ。ゆかりは勝つさ

そう告げる赤西さん。そうか、ひなりんは紫乃さんを名前で呼んでいるですね。これはよい情報だ。

紫乃っちは全国レベルの力を持つ――ひなりんと肩を並べる実力者

その紫乃さんに対し、優二くんのためにも頑張ってくださいと声をかける亀子ちゃん。

くだらん。誰が貴様らの頼みなど聞くものか。
私は確かにこの部に籍をおいておる。だがそれは、群れるだけの軟弱な貴様らの頼みを聞くためでは断じてない!
まして赤西の脆弱な弟など知ったことか。つまらんことで私の集中を乱すな。

といった感じで相変わらずツンケンした様子の紫乃さんであります。
しかし、これまでの言動からして、なんだかんだで面倒見がいいというか、付き合いのいい人なのはわかっている。
そう見せまいと頑張っているのかもしれませんな。そういうのもキライではない。

亀子ちゃん曰く、紫乃さんは特別食べるのが好きというわけでもなさそうとのこと。
優二くんのためでもなければ、なんのためにこの部にいるのだろうか?

あ〜紫乃さんの場合は・・・入部理由がまた特殊だからね

特殊・・・?なんだろう。どういう理由があるのだろうか。
常に一定量以上を口にしていないとエネルギーが保てない体の持ち主とか、そういう話なのだろうか。
食事はただのエネルギーの補給である!と断言しちゃうとか。特殊だけど今からその設定はさすがにでないか。
理由については対戦中に語られることになりそうですね。

さて、勝利した遊ちゃんは満面の笑みで戻ってくる。
二子さんに嬉しそうに勝利の姿を見せつけているところ、哲っちゃんが過敏に反応してみせる。
うむ、まあ、嬉しかったのはわかるが落ち着け。
料理に対する愛がないと。という哲っちゃんの主張は変わってないし、わかる話でもある。
が、テンションがおかしいゆえか遊ちゃん達に引かれ、距離を取られてしまう。
九士朗もそうだったが、なんというか男性陣と女性陣に距離があるような気がするな、この部。

ならばと天子ちゃんに気負わず臨めよとアドバイスをする哲っちゃん。
しかしこれも微妙に空回り。天子ちゃんは今までにないような、真剣な面持ちとなっている。
立浪部長たちも、いつも通り楽しんでおいでというふうに声をかけるが――

私。この試合、絶対に勝ってきます

どうやらやる気になっている様子の天子ちゃん。おやおや。
前の試合で抱いた、皆と一緒に部活を続けたいという気持ち。
それが一戦だけで無くなってたりはしないかと心配したのだが、それは杞憂に終わったようだ。
スポーツマンらしい意識が出ているではないですか。よいことだ。
でも、食べ方が変わると前ほどの強さが発揮できないのではないかという懸念はある。はてさて。

というところで、ついに本戦出場をかけた最後の戦いの料理が発表されます。
その料理とは、こちら!

わんこそば!!

1杯10g(容器の重さは除く)となっております。
ほほう、これはまた大食いの定番みたいなものが出てきましたねぇ。
総量計算もしやすいし、手羽先みたいにラインを計ることもないでしょうし、わかりやすい料理だ。
そして、そば。天子ちゃんは小さい頃から哲っちゃん家でそばを食べていた。得意な料理である。
トラウマの熱いものが来るどころか、得意な料理が来るとは・・・意外な流れですなぁ。

さて、料理も発表されたことですし、いよいよ大将戦が始まります。

この試合に勝てれば、もう少しだけ、まだこのみんなの、結日高食い道部が続けられる。
楽しいだけじゃ勝てないかもしれない。しんどくてつらい試合になるかもしれない。
だけど私は――勝つんだ!!

対峙する大将の2人。
いよいよ本戦出場をかけた最後の戦いとなるわけですね。

この対決・・・どうなるかは正直分からない。
結日が負ける可能性も無くはないわけですからねぇ。物語としては負けて来年以降に、というのもありえるわけですから。
まあ、その場合、天子ちゃんがどのようなハンデを背負うことになるかが注目される点だと思いますけどね。
普通に食べたとした場合、天子ちゃんは相当な量が食べれるはずである。
やけどする恐れもないわけだし、負ける要素はかなり薄い。
となると、食べなれたそばというのがポイントかもしれない。
食べなれていたはずが、なんだか違う。その違和感が食の進みを阻害するとかそういう話になるかもしれない。
勝つことに一生懸命になった天子ちゃんだと花を咲かせることはできないかもしれない。
その辺りの描写も気になるところですが、果たしてどうなるか。見守るとしましょう。



第70話・花巻姉妹  (2012年 32号)


絶対に勝つ!
今までとは違った気合で勝負に挑む天子ちゃん。
しかし壇上で妙にきょろきょろしている。なんだか可愛い。

大食い競技って今までずっと相手の人と横並びで食べてきたけど・・・
向かいあう形はまた新鮮だね〜

わんこそばはその性質上、お椀に側を投げ入れる人が必要となる。
その人物のスペースを確保するため形式を変えたらしい。
横並びでも確保はできそうな気がするが、まあ、ともかく形式を変えたのだ。

こっちの方が会場広い感じでいいね〜部員のみんなも近いし。

確かに。声援を背中に受ける感じで悪くはない。サインとか見えないだろうけど。
ついでに、対戦相手が正面になるので相手の顔を直視することになる。
よりによって怖い顔をする紫乃さんが相手だ。天子ちゃんガクガク。
まあ、食べ始めれば料理しか見えなくなるし問題はないか。

さて、ここで司会。大将戦の勝利の鍵をにぎるお2人を紹介しますとのこと。

大将戦の料理のわんこそばとは、おわんでそばを食す度に係りの方が次々とそばをおわんに入れて行くもの。
今回そのそば入れを担当しますのは、わんこそば発祥の地、岩手県の名店"そば屋花巻"の看板娘!
花巻姉妹のお2人です!

姉のフサさんと妹のミサさん。看板娘は姉妹でありました。ただしお婆ちゃんである
む・・・娘?いや、女性であることには違いないが・・・
看板に偽りがあると言わざるを得ませんな。

わんこそばの肝はそば入れの方とのコンビネーション。
両選手しっかり意思疎通をとり試合に臨んでください。とのこと。
よろしくお願いしますと頭を下げる紫乃さんは丁寧でありますなぁ。

ではまいりましょう!
天食祭本戦に出場できるのは、この大将戦の勝利校のみ!
天食祭本戦出場決定戦大将戦。45分制わんこそば(1杯10g)大食い勝負。始め!

太鼓の音が鳴り、試合開始。
そして、選手のおわんにお婆ちゃんからそばが投入されます。はいよいしょ。
かぱっと派手な擬音を表して投げ込まれるそば。
ぷるぷるよぼよぼとしていたお婆ちゃんだが、この動きだけは今でも健在。現役60年は伊達ではない!
それはよいけど、早業すぎて天子ちゃんビックリしてるじゃないか。
まあともかく、食べましょう。する。
味はよいらしい。天子ちゃんのんっまいが出ている。
が、それを感じる前にそばが投入される。はっどっこい。

1杯の量はちょっとなのに、食べきる前に次のそばがきて口の中がそばでいっぱい〜〜・・・

おばあちゃんに少し待ってと言いたい天子ちゃんだが、頬張っている状態では伝えられない。
食べればすぐに次のが投入される。意志の疎通などできようはずもない!
なら手を止めればいいじゃないと言う気はしないでもないですけどね。

合わない。リズムが合わない!!

やはり食べるときもリズムが大切なんですかね?
まあ、わんこそばは餅つきみたいなものでしょうし、リズムは重要な気がする。
ペースを掴むとかそういうことを考えるとやはりリズムを合わせるのは大事なのですかねぇ。
でも、食べるリズムは自分で調整できるわけだし、投入されたらすぐに食べないといけないわけではないのでは?
リズムの問題より、お婆ちゃんの存在がプレッシャーになっている感じがする
なんだか存在感がでかすぎてお婆ちゃん自身がでかくなっているように見えるし。お前のようなババァがいるかって感じだ。

わんこそば・・・TVで見たことはあったが、いざ自分で初めて食べるとなると、なかなか勝手がつかめないものだな。

紫乃さんもリズムを合わせるのに苦心している模様ですな。
それでも自らのオーラと対比すればお婆ちゃんはそんなに大きくなってはいない。
さすが紫乃さんと言えましょう。そういう勝負じゃないですけどね。

さて。壇上で戦う紫乃さんを神妙な顔で見つめる亀子ちゃん。
黄桜さんはそんな亀子ちゃんの声を代弁してみたりする。
表情と合わせると割とあっていそうな気がするような気がして困るな。
と思ったが、亀子ちゃん。紫乃さんが赤西さんをライバル視しているのに気づいていなかった模様。
なので改めて問う。また何ででありますか?
その質問に赤西さんが答える。

理由は私にもわからないよ。けど中学で出会ってから気づいた時には、ゆかりは私に何かと勝負をしかけてきた。
勉強でも部活の女子バスケでもなんでも。
中学生の私の前にはいつも"勝負だ――"って言ってるゆかりがいたよ。

ふむ。このバスケットボール持った紫乃さんはやたらと可愛いですな。
で、勝負はどうだったんですかね?

私の全勝

あらら。まあ、そういう相手だからこそ、紫乃さんは挑み続けている・・・ということなのか?
紫乃さんは何度負けても勝負をしかけてきた。
いつも真剣なのはわかっていたから、真摯にそれに応えて勝ってきた。
そして中学を卒業して高校に進学して、やはり前に立つのは紫乃さんでありました。

赤西陽菜。中学では結局1度も貴様に勝てなかった。しかし高校ではそうはいかぬ。
手始めにバスケで勝負だ!高校の部活でこそ貴様に勝利してみせる!!

勢い込んでそう述べる紫乃さん。赤西さんはいつもその申し出に真摯に応えてくれた。
が、今。それはできないと拒否される
拒否されたときの紫乃さん。なんだかやたらとショックを受けた顔になっておりますね。あらあら。

高校では私は食い道部で大食い競技をするって決めているんだ。

大食い競技・・・だと?
では大食い競技で勝負だぁ!!

・・・ははぁ。
まあ、ようするに紫乃さんにしてみれば、ひなりんと勝負できるなら種目は問わないってわけなのですね。
これが響香ちゃんが言っていた紫乃さんの特殊な理由か・・・

紫乃先輩、そんなバカな理由で入部したでありますか

うん。確かにバカな理由である。とはいえ、大食い競技なんてよっぽどの理由がないと始めない気がしますしね。
そういう亀子ちゃんはどういう理由で食い道部に入ったのだろうか?気になるところだ。

開始5分経過。両者20杯完食。拮抗した勝負が続いています。
どちらも口内にたまったそばを飲み込むため、一旦手を止めている状態。

大体5杯で口の中がいっぱいになってしまうか・・・

そう考える紫乃さん。一方天子ちゃん。やはりリズムが合わないと苦しんでいる。
横にはぐるぐるとおわんを回して今か今かと待ち構えているお婆ちゃん。怖いっすね。

てな感じで苦戦した様子を見せている天子ちゃんでありました。
うーむ、よもや対戦相手とかそういう話ではなく、パートナーで苦戦させられるはめになるとは!

パートナーとのリズムを合わせるのはそんなに大切なのであろうか?
というのも気になるが、よく見るとお婆ちゃん、天子ちゃんの箸を持ってる手のほうから投入してるんですな。
これだと、投げ込まれている間右手が押さえられて、すぐに箸が伸ばせないのではないだろうか?
そういう意味合いだとリズムが合わないのは致命的な気がする。今すぐ方向を変えるんだ!
というか、これは座る配置を決めた大会側のミスな気がするな。

そして、前回を読み返してみたところ、九士朗が気になるアドバイスを送っていたことに気づく。
「天子ちゃん。わんこそばは口に頬張りすぎちゃだめだよ!」と。
なん・・・だと・・・?
では、天子ちゃんどころか紫乃さんも間違った食べ方をしているというのでありますか!?
まあ、そんな気はしないでもなかったけど。
どちらが先に正しい食べ方を掴み、ペースを握るかの勝負になるんですかねぇ。

天子ちゃんにとっては自分のペースが掴めないのは厳しい。
具体的に言うと、んっまいよーのポーズが取れないのが厳しい。
おわんを掲げて花を咲かせまくるのが天子ちゃんのスタイル。
なのだが、そのおわんを掲げる前にお婆ちゃんに上から潰され、阻害される。これはまずい!なんだか知らんがまずい!
てな感じで、料理以外の要素で苦戦させられる天子ちゃんでございました。うーむ。

そういえば、選手の席の水の側に置かれている桶はなんのためのものなんでしょう?
そばつゆを捨てるためのものなんでしょうか?
だとしても、すぐにそばを投入されたら捨てることもできない気がするのだが・・・?
フェイントでおわんを避けてみたらどうなるだろうか。お婆ちゃんの気を削ぐことはできるかもしれない。
うん、無駄に雰囲気を壊すだけですね。わかってます。
どのようにパートナーと協調するのか。気になるところでありますな。



第71話・入れろよ!  (2012年 33号)


開始から6分経過。依然として並走状態が続いている大将戦。
どちらもリズムが掴めず苦戦している様子でありますな。

25杯目を口にしたところで両者ピタリと手が止まる。
どうやら5杯食べるたびに口内がいっぱいになり手が止まってしまうらしい。
飲み込む前に次のそばが来るから〜と言ってるが、飲み込んでから食べればいいんじゃないかね?
入れられたからってすぐに食べなければいけないってわけでもなかろうに。
まあ、でも5杯口にして一息というのも一定のペースを保つ基準にはなるか。

てなことを思っていたら、ここで司会による爆弾発言。

言い忘れておりましたが、両選手の前にある容器はつゆ入れ!!
わんこそばはそばと一緒につゆも入っているもの。
選手のおわんからたまったつゆが溢れる前に容器につゆを入れてください!
なお、つゆは食べた量にカウントされませんので御安心を〜

って。早く言えよ!!

なんですかそれは。25杯も食べてから説明するとか一体何を考えているのやら。
まあ、どう見てもつゆ入れっぽいのがあるのに疑問に思わない選手も選手であるが。
でも、つゆが食べた量にカウントされるかどうかなんて事前説明がないと分からない。
やはりこれは言い忘れていた司会が一番悪いのは疑いようもない。
軽い調子で言ってるけど、これ更迭ものの不祥事じゃあるまいか?
並走していて差がなかったからいいものの、差がついていたらその分先に食べてたほうが不利になってたわけで。

攻め立てたい気持ちはあるが、今はまだ試合中。始まったばかりの時間である。
ともかく、つゆ入れは有効に使わせてもらおうと考える紫乃さんでありました。
5杯食べて口の中が一杯になる。
その時につゆを捨てる。そばの投入は手蓋をすることで差し止めるわけですね
って手蓋で止めれるなら毎回それやってりゃよかったのでは?まあ、それはそれでテンポ悪くなるか。

ともかく、5杯ごとにつゆを捨てる。
これをすることでおわんの中のつゆの量をへらし、できる限り多くのつゆがそばに絡まないようにする。
これによってできる違いなど1杯につき2,3gあるかないか。
しかし――1杯で2gの差は10杯で20g・・・わんこそばなら100杯で200gもの差を生む。

この差は大食い競技において馬鹿にならない。
手が止まる頻度を長くしていくためにも、毎回口にそばを入れた時、少しずつでいいから食べていくようにする。
手を止めるまでの頻度が長くなれば、試合全体での手を止める回数はへり、その分早く食べ進められる。

つゆを捨てる分の差があるのは分かりやすい。
けど、頻度の話はちょっと分かりづらいですね。
ようするに、口にしたときに少しでも食べるようにする。
そうすることで、口内が一杯になるまでに杯を多く重ねることができるようになるという話か。
最初は5杯でいっぱいだったが、6杯7杯と連続で口にすることができれば、手の止まる回数は減ることになる。てなわけですな。

少しずつでいい。常に前に進める様に思案し行動する。その積み重ねは決して裏切らない
少しずつ。少しずつ、より前に。

やはり大食いの基本は地道な食べ進め方をするってことなんですかねぇ。
紫乃さんは段々と自分のペースを掴みつつある様子。
手は止まるものの、それはそれでひとつのリズムとしているようだ。
響香ちゃんも、わんこそばの大食いの要領が掴めたのかな?と口にしている。

わんこそばはどうやら食べるリズムが重要な料理
もしそのリズムが完璧につかめたなら、相手との差は大きくひらく。
――のかもな。

と赤西さんの予想。
って、赤西さんもわんこそばの食べ方は良く知らないのですな。予想で語るってことは。
わんこそばなんて大食いの定番な気がするのだけど、知らないもんなんですかね?
まあ、45分の長丁場を想定したわんこそば大食いってのもなかなかないでしょうけどもさ。

なんにせよ、より多く。より早く食べられる様、努力していくのが最善の策。
――なのに何故相手の選手はおわんのつゆをつゆ入れに入れようとしない?

用意されているつゆ入れを使わない天子ちゃん。
それゆえか、紫乃さんが37杯食したところで、天子ちゃんは34杯。3杯の差がついている。
哲っちゃんは、早くつゆ入れに入れろよと急き立てている。
その様子を不思議そうに見ている遊ちゃんたち。
ハハァ。哲っちゃんのことだから、つゆを捨てるなんて料理をバカにすることしちゃダメだと言うと思ったと?

つゆは別に飲まなくていいでしょ。塩分のとりすぎは体に毒っスよ

その通りでありますね。
さすがにこれは残したとしても料理人側に不満が出るようなものではない。
のに、その答えを聞いた遊ちゃん達は不満そうというか呆れているような感じというか。なんでやのん。

天子ちゃんのおわんにはつゆが溢れそうなくらいに一杯になっている。
それでもつゆを捨てようとしない天子ちゃん。その理由はおそらく、これ。

天子のバカ・・・そりゃお前がうちのそば屋でつゆの一滴までキレイに飲みほして食べてくれる度に、
"いつもキレイにありがとな"って言ってきたよ。
けど今は大食い競技の試合中で、お前は自分で絶対に勝つって言ったろ。ならよ――

食べなれた――というか、食べ続けてきたそばだからこそ、足を引っぱる部分もあるってことですね。
でも、普通のそばの汁とつけめんのつゆとでは濃さが違うのではないでしょうか。
汁は飲むけど、さすがにつゆまで全部飲むというのはいかがなものか。
というか、つゆ入れがわざわざ用意してあるのだし、マナーに反することでもないって話なんですがのう。
この辺りはかなり自身の思い入れという部分が大きいってことなんでしょうな。

開始15分。紫乃さんは70杯(700g)完食。
天子ちゃんは65杯(650g)。徐々に紫乃選手がリードしている状況であります。
量的にはまだまだ全然のはずなのに、リズムが合わないせいか体がズゴイ疲れている天子ちゃん。
好きなようにメローンメローンと吠えることもできない状況ですし、心理的な負担が大きいんですかね?
捨てずにいたつゆももう溢れてしまいそうである。
ならばと飲んでしまおうとするが――つゆ飲んだらお腹いっぱいになるのが早くなっちゃう!!

えっ!?
これは意外というか、思っても見なかったというか。
天子ちゃんがそれくらいでお腹いっぱいになるというのですか!?
食べる速度が速くないだけで、量だけなら他の誰よりも食べれる子だと思っていたのですが・・・
いや、皆に言われてそういうものだと思いこんでいるだけなのかもしれない。
実際のところは飲みほしても影響はないんじゃないかな?かな?
いっぱいにはならなかったけど、お腹がゴロゴロになりましたってことならあるかもしれない。
その場合は・・・うん、しょうがないな!では済まないよねやっぱり。塩分の取りすぎは体に毒っスよ。
まあ、試合終了後につゆいれのつゆを飲み干したらいいのではないですかね。

この試合、必ず勝つという意気で望んでいる天子ちゃん。
勝つためにもつゆはつゆ入れに入れないといけない。勝つために!
いつもキレイにありがとな。という哲っちゃんの声が思い浮かぶが、今はそれを押さえ込みましょう。
当の哲っちゃんが問題ないと背後で叫んでいることですし。

天子ちゃんが逡巡している間に差は8杯に広がる。
もはや迷っている暇はない。というわけで、ようやく決断する天子ちゃん。
お婆ちゃんの投入を手蓋で押さえ、つゆ入れに大量に溜まったつゆを捨てる。

勝つんだ

しかし、そうしているうちにも紫乃さんは食べ続けている。リードが9杯、10杯とどんどん広がって行く。
リズムが掴めて来ているのか、手を止めるまでの量が8杯までに広がっている。
よい調子の紫乃さんに対し、天子ちゃんはここから巻き返していかなければいけない。
逡巡する要素はなくなった。が、やはりリズムの壁は依然残ったままである。
果たして天子ちゃんは紫乃さんに追いつくことができるのだろうか。また、追いつくとしたらどのような方法で成されるのか?

なんとも予想がつかないところでありますねぇ。
つゆを捨てるという行為にも出たことだし、次は噛まずに飲み込むというステップに踏み込んだりするのでしょうか。
何か理由付けがないと、広がった差を埋めることはできない気がしますが・・・はてさて。



第72話・GONG  (2012年 34号)


勝つためにつゆをつゆ入れに捨てた。じゃあ、次に勝つために何ができる?
勝ちを意識するようになった天子ちゃん。ようやく考えて食べることができるようになったみたいですね。

相変わらずリズムが合わないねと考える天子ちゃん。
いや、違う。リズムが合わないんじゃなく、私がリズムを合わせないといけないんだと考える。

リズムが合えばもっと早く食べられる・・・かもしれない

とりあえずそう考える天子ちゃん。まあ、負けているのですし、色々と考えないといけないですわな。

開始20分経過。
天子ちゃんは78杯。紫乃さんは90杯。その差は12杯に広がっている。
どうやら紫乃さん、そば入れの人の早い動きに戸惑うことがなくなったため、ペースが増しているらしい。

今や完璧にわんこそばを食べるリズムを掌握した
あとはこのリズムを保ちつつより早く、より多く食べられる様にしていくのみだ・・・

その様に考える紫乃さん。実際その速度は結構なものである。
だが、天子ちゃんに言わせると、まだリズムを完璧につかめてないということになるそうな。ほう?

今は差をつけられちゃってるけど、これなら・・・
もし私のリズムが完璧に合ったら、相手の人より早く食べられて逆転できるかも!

完璧に掌握した!と宣言した1ページ後に完璧にはつかめていないと否定される紫乃さん。
声に出されているわけではないですが、これはなかなかに屈辱的でございますな。
しかし、デフォルメされている紫乃さんがなんだかやたらと可愛くて困る。

もっと早く食べておばあちゃんのリズムに合わせるにはどうすればいいか考える天子ちゃん。
おわんが空になったらすぐ次のそばが入る。
だったら食べたあとおわんを口元においておけば、おわんを口に寄せる手間が省けてもっと早く食べられるかも。

考え付いたのなら即実践してみる。おわんは口元のままに!かぱ!
口元のままにしているので、目の前でおわんにおそばが入ることになる。迫力あって怖いぃ!!
なーんて言っている場合ではない。怖気づいている場合ではないのだ。
早く食べるためにおわんは口元に!

と、探りながら食べているところで、開始23分経過。試合も残り半分を切ったといった感じか。
そこで紫乃さんが100杯の大台に突入。

わんこそばの1杯10gとはいえ、100杯。私の長い司会生活でもはじめてみる数字です!!

え!?はじめて見るの?本当に?
1杯10gなのだから、100杯でも1kgくらいの量にしかならないはずなのだが・・・?
まあ、100杯という数を数えたのは初めてだということなんでしょうな。たぶん。
これまでの試合では、わんこそばのようにたくさん積み上げるタイプの食材はなかったのだよ。たぶん。

まあ、この司会。数字関連は本気で言うことがアテにならないので、話半分に聞いておきましょう。

さて、それはそれとして、リードはさらに広がり14杯差となっている。
差がどんどん広がって行く状態だが、このまま大差をつけられることになるのだろうか?
という状況になって、ようやく立浪部長から応援の声が上がる。
それにつられ、結日メンバーから次々と応援の声がでるようになりました。ふむ。

声援を受ける天子ちゃん。
しかし、その声を聞くよりも、早く食べる方法を模索するのに集中している感じであります。
そばを食べてそばが入る。そばを食べてそばが入る。
このリズムを保ちたいが、まだ食べる速度が追いついていない感じである。もっと早く動かないと。
右手の動きとかもっとコンパクトにできないかね。

手首を動かす。右手の動きってこれだけでいいのかも

くるっと右手を翻す。その最小限の動きでそばを口に入れる。
確かに、おわんを持つ左手は固定してるし、その動きだけで食べれそうでありますな。

口がそばでいっぱいになって手が止まらないように、そばはのむ様に食べる。
つゆは極力飲まないように食べる。

もっと早く!リズムを合わせるんだよ・・・
食べる!入――る!

かぱっと。何やらイメージした速度にかみ合ったような雰囲気を見せる天子ちゃんとおばあちゃん。
続けてその動きをトレースしてみる。食べる。入る。食べる・・・入る。食べる・・・入る。
食べる 入る。食べる 入る。食べる 入る。食べる 入る

どうやら完全にリズムを掴むことができたみたいですね。一体感みたいなものができて楽しそうだ。

一方の紫乃さん。
こちらは相変わらず一定の量を口にしたところで手が止まる様子。
まあ、手が止まってる間はつゆを捨てているのでそこまで時間のロスになるわけではないか。
はじめは5杯ごとに手が止まっていたのが、今や12杯連続で食べることができた。
残りは10分。ペースを上げられているし、満腹感もまだ我慢できる程のもの。
相手との差もこれで20杯は確実・・・磐石だ!!

そのように考えた紫乃さんであったが、ここにきて天子ちゃんが凄い勢いで差を縮めてくる。
一体何が起きたというのだ、と慌てて天子ちゃんの方を見る紫乃さん。

なっ。なんだあの・・・美しく静かな食べ姿は・・・

確かに、ほとんど動いている部分もないですし、静かでキレイには見えますわな。
その美しさの余りか、まるで花が咲いているかのように見える・・・
って、んっまいんっまいしなくても花を咲かせれるのかい!?
まあ、内心ではウメーウメーしてるのかもしれませんけどね、天子ちゃん。

紫乃さんは負けじとつきはなしにかかる。
しかし、明らかに天子ちゃんの方が早い。みるみる差が縮まって行く。
1コマで表してみると、本当に早い。くるカパくるカパくるカパとそばが消費されていく。
これは段々とおばあちゃんも大変になってくるんじゃないかという速度だ。まあ、おばあちゃんはプロっすからねぇ。
それよりも、お盆の上のそばがちゃんと補充されているのかが心配だ。

何故だ!?
相手も仮にリズムを把握し早くなったとしても・・・それは私と同じ早さになるだけの話。
いや・・・それでも、より早く食べる努力を積み重ねてきた私の方がより早いはず。
なのに何故相手は私より早く食べられる!?

まさか・・・今まで私はリズムが合ったつもりになっていただけで、あれが真にリズムの合った姿なのか!?

なら私も相手をまねて食べれば・・・と考える紫乃さん。
しかし、天子ちゃんのようにうまく手首が回らない様子。繊細さが足りないんですかね?
ここで立浪部長による状況把握を兼ねた解説。

ダンゴちゃんが今動かしているのは右手首だけ。
その右手首のわずかなひねりで口元に固定されたおわんに入ってくるそばを吸い込む様に食べていっている。
まさにわんこそばの大食いの理想系

え?立浪部長、わんこそばの食べ方の理想系知っていたんですか?
なら早くアドバイスしてくれれば・・・と思ったが、知っていたわけではないのかな。
この食べ方こそまさに理想系だ!と気づいたという意味の発言なのでしょうな。
それはそれで、定番の食材の食べ方も知らないのはどうなのかという話になるが・・・まあ、さておこう。

残り7分。両者の差は10杯をきった。

・・・このまま負けてたまるか!!

意地で喰らいつこうとする紫乃さん。しかし、意地だけではどうにもならないという話がありまして。
45分が経過し、試合終了。
紫乃さんは最終的に190杯(1900g)なのに対し、天子ちゃんは210杯(2100g)完食。大将戦の勝者は天子ちゃんとなる。

よってこれで結日高食い道部は3勝1敗となり、天食祭出場決定戦の勝者。
つまり・・・結日高食い道部、天食祭本戦出場決定!!

勝利に歓喜する結日高食い道部。
天子ちゃんも、小さくうっしゃあと叫び、喜びを噛み締める。
勝ちを意識するようになってからの初勝利でありますからねぇ。勝ったことそのものを喜ぶのも初めてか。
1、2回戦では勝っても特にそれ自体が嬉しいというわけではなかった。
今はようやく勝負というものを理解し、その勝利の味を味わうことができるようになっている様子。
荒川さんも、この状態の天子ちゃんと戦っていたら、ペースを乱されることはなかったかもしれないなぁ。

というわけで、一気に大将戦の決着がついてしまいました。
紫乃さんは好きなキャラだったのですが、やはりというか活躍できませんでしたなぁ・・・
食べた量でいうならば、赤西さんと50gしか変わらないし、実力者の名に恥じているわけではない。
まあ、相手が悪かったという他ありませんわな。

でも、ひとつ不思議なことがある。
なんで紫乃さんは試合中に座る位置を変えたのでしょうか?
前回までは天子ちゃんとまっすぐ相対する位置。テーブルの右端に座っていた。
なのに、今回は天子ちゃんの対角線の位置。テーブルの左端に座している。
おばあちゃんがそばを入れる方向も、前回までとは逆になっている。一体何故そんなことを!?
やはり主催側がそばを入れる方向が選手によって変わるのは不公平と感じたのだろうか。
それで、リードしている紫乃さんが席替えを余儀なくされたと。
こういった経緯もあり、最終的に逆転を許したのだと考えれば、紫乃さんの株は少しは持ち直し――
いやまあ、20杯の大差がついちゃっているようでは、多少の理由付けではどうにもなりませんわな。

ともあれ天食祭本戦の出場権利は手に入れた。
次回は尾張大付属の後日談になりますでしょうか。
優二くんは一体どうなるのか。気になるところでありますな。



第73話・ゆめのバトン  (2012年 35号)


中部10県による精鋭たちにより4週に渡り行われてきた天食祭中部予選も本日が予選準決勝。
準決勝勝利校の2校が天食祭本戦へ出場できる。
つまりこの天食祭中部予選の準決勝を3勝1敗で勝利した結日高校食い道部・・・天食祭本戦出場決定――!!

待ち望んだこの瞬間。盛大に喜ぶ結日の部員たち。
勝利した天子ちゃんは長時間集中したせいかふらふらである。
左腕とかつゆを捨てるとき以外は固定しっぱなしだし、そりゃあ疲れるでしょうね。
そんな天子ちゃんい飛びつき勝利を祝う遊ちゃんに二子さん。微笑ましいことですな。

喜びに沸く結日。それと対照的なのは敗れた尾張大付属の方。

何故・・・負けた?

敗れた紫乃さんは分析する。
試合中に自分はわんこそばのリズムを完璧に掴んだつもりでいた。
しかし実際はそのリズムは完璧ではなく、真に完璧なリズムを掴んだ相手に最後は敗れた。
相手をマネれば私にもリズムが完璧に掴めると思った・・・しかし私には相手と同じことができはしなかった

なんでできなかったんでしょうかね?
手首を返すコツとかその辺りが掴みにくかったのでしょうか。

目の前で完璧な姿を見ているのに私にはそれを再現できない。圧倒的な格の違い
まるで赤西陽菜に敗れる時の様だった。

どうやらそのマネができない辺りが格の違いだということらしい。そ、そういうことなのか・・・?
そして、やはり紫乃さんと赤西さんとでは強さに格の違いがあるらしい。
黄桜さんが言うには共に全国レベルとのことだったが、その間にも大きな隔たりがあったのか。
食べた総量だけで言うならそんなに変わらないんですけどねぇ。

結日と違い、意気消沈している尾張の面々。
敗れた紫乃さん。赤西さんの前にたち、何事か述べようとする。
が、それに先んじて黄桜さんが思いの丈を述べる。

ひなりん。私達が・・・負けたせいで、本戦に出られなくて。
天娘になって・・・優二くんの病気を治すお願いができなくて・・・ごめんにぃ。

涙ながらに謝罪する黄桜さん。響香ちゃんの目にも涙が浮かんでいる。
そして紫乃さん。言うべきことを言われてしまったのか何も言えずに固まっている。あらあら。

みんな。今まで・・・ありがとな

さすがに赤西さんも気丈に振る舞うことはできずにいるようですな。
昨年は無理して笑顔を見せ、来年頑張ろうと言ってくれた。
さすがに今年はもう最後。来年はない。無理に笑顔を作ろうにも溢れる涙は止められそうにないようだ。
そんな赤西さんを見て、頭を抱え泣きじゃくる黄桜さん。うーむ切ないのう。

さて、喜びに沸きかえっている結日。
と思いきや、一人呆然としている人がいた。立浪部長である。腹でもいたいのかね。
まあ、部長という立場からしてこの試合は色々と複雑なものがあったのでしょうな。

部長として私はみんなをひっぱっていかないとダメだと思っていた
今日の試合、私は先鋒で。相手は相手高の部長の赤西さん。
緒戦から両校部長対決。あとに続くみんなのためにも絶対に負けられない試合。

その試合に私は負けた。

みんなはみるからに沈みこんで――傲慢な考えだけど・・・結日高はこのまま負けてしまうだろうと思えた。
だけど――次鋒の二子ちゃんはその沈んだ重い空気を吹き飛ばして勝利した。
副将の遊ちゃんもその流れをついで勝利。
大将のダンゴちゃんが本戦出場を決定づける快勝。
おわってみれば、結日高食い道部は3戦1勝で本戦出場決定。
私以外のみんなのおかげで勝つことができた。
部長の私をみんながひっぱり上げてくれた

本戦出場の最後の試合でこれでは示しがつかないという話ですな。わからないでもない。
でもまあ、これまでひっぱってきたのは確かでありますし、たまにはいいじゃないですか。
後輩の成長を喜ぶのもまた部長の務めであるのかもしれぬ。というわけで――

みんな。ありがとう

立浪部長の笑顔により、結日はこれでようやく全員喜ぶことができるようになりました。
しかし、そこで天子ちゃんは気づく。

私達が勝ったから、赤西さん達は本戦に出られない。

まあ、その通りですね。しかし、それを言うなら長野女子や以勢日輪の面々も同様である。
とはいえ、赤西さんは弟を通じて事前に知り合った相手である。多少複雑な気持ちを感じるのも無理はないか。
というわけで、天子ちゃん。舞台を乗り越えて尾張大付属の面々の前に立つ。
なんの用だと険しい表情で尋ねる赤西さんに――

私、本戦でも負けません!!
天食祭本戦で優勝して、天娘になって、
優二くんの病気が一日でも早くよくなるように、赤西さん達のかわりにお願いしてきます!!

そう叫ぶ天子ちゃん。
その気持ちに、赤西さん。ただ静かにありがとうと返す。

ふーむ。ゆめのバトンは繋がれたってことなんですかね。
こうなってくると天娘の願い事というのは本当に存在する可能性が高くなってきましたね。
終了後のエピソードで優二くんが快方に向かうという流れかと思ったら、あにはからんや。
まあ、モチベーションの維持にも繋がるし、夢を背負うというのは悪くない話だと思いますよ。
天子ちゃんには特に天娘になって叶えたい夢があったわけではないですし、いい話かもしれん。

基本、勝者が敗者に何かを語るのはNGとされている。敗者の誇りまで傷つけることになるからだ。
しかし、勝利して得る明確な何かを代わりに運んでくれるという話であれば・・・また別なのかなぁ。
勝負の過程そのものは問題ではなく、勝利した結果を求めるのが動機な人たちである尾張ですし、
敗者に語りかけるという行動を取っても問題はないのかもしれない。ふーむ。

さて、残すは決勝戦。
本戦出場はもう決定したので消化試合になるわけだが、どのような展開になるのか?
1位で抜けた方が本戦の初戦は弱い相手と当たる可能性が高いと思えるが、はてさて。
そして、花ぽんや三ヶ月さんたちはちゃんと決勝に出てくるのでありましょうか。
実は名も無き高校に敗れましたとかそういう展開があったりしないか、気になるところでありますな。



第74話・かちます、だって  (2012年 36+37号)


天食祭中部予選から本戦に出場できるのはわずか2校のみ。
その本戦へとつづく2席の内1席には10年連続で同じ高校が座り続けている。
それこそが、中部の雄、龍聖学院!

第1試合では結日が勝利を収めた。これから第2試合を行うことになります。
よって、結日のメンバーは試合を偵察。この試合の相手とは決勝だけじゃなく本戦で再び当たる可能性もあるのだ。

という話なのだが、本戦出場に浮かれまくっている遊ちゃんや二子さんの姿があったりしたりする。
普段もこんな風につっつき合うような間柄でいてもよいのにね。

龍星学院の注目選手といえばやはり三ヶ月部長。全国区の選手という話である。要チェックだ。
また、読者的に注目の選手といえば、もちろんこの子。花ぽんである。
相変わらず荷物持ちとして働いている様子の天咲花こと花ぽん。

レギュラーとはいえあなたは1年。しっかり雑務をこなしてください

と述べるのは3年マネージャーの蒼雲ウタエさん。
ああ、蒼雲先輩やっぱり女性だったんですね。
前に登場した時はどっちだろうなぁと思ったりしたものであったが。
今回は胸も少し強調されているような気がしないでもない。
しかし、花ぽんさんという言い回しは相変わらず違和感がある。親しみが篭っているのかいないのか。
花ぽんと呼んでと言われたので律儀に守っている可能性がありますな。

荷物を運び並べる花ぽん。
ところで、龍聖は部員がかなり多いけど他に1年はいないんですかね?
レギュラーなので他の1年より雑務をこなすべきだと言われてるとか?なんでやねん。
少なくとも1人で大量の荷物を持たされることはないよな・・・これも訓練の一貫か?

というのはさておき。
蒼雲先輩のお言葉を聞くために、部員一同は背筋を伸ばす。ぴし!

本戦出場のかかった重要な試合とはいえ、今日の試合もいつも通り。
誇りある龍聖学院の一生徒として試合にのぞんでください

と述べる。ふむ、大事な心得でありますな。
その言葉に真面目に返事を返す龍聖部員たち。よく統率されている。
ただし、部長の三ヶ月さんは緩みきっていたりしますけども。さすがだねこの人は。なんだかさすがだ。

さて、龍星学院の相手は富士西高食い道部
一昨年は天食祭本戦にも出場した強豪。少なくとも花ぽんより実力は上であるという。
その言葉に、ありぇねぇし、花ちゃんは何でも1番なんだっつぅの!と反発する花ぽん。
実は予選で1勝もしていない花ぽん。それでも自分は誰にも負けないと頑なに信じている様子。
さすがにトップアイドルを目指そうとするだけあって図抜けておりますなぁ。こうでないとやっていけないのかな。

そんな花ぽんが挑んだ天食祭準決勝。
結果は1470g対1680gで富士西高校の勝利。うん、やっぱり花ぽん負けたか!
先鋒戦のメニューはソース焼きそば。
序盤からスパートをかけてリードをうばった花ぽんだったが、時間と共にスピードを落とし逆転負けしたとのこと。
ペース管理に失敗して落ちたようだが、そもそもその量ではなんともなりませんわな。
どうでもいいが、ソース焼きそばは1杯2杯と数えるのだろうか?

先鋒戦をものにした富士西高校。このまま龍聖学院の11年連続出場を阻むことができるのか!?
まあ、ムリでしょうね。
先鋒の花ぽんは本当にハンデでしかないというのがわかる。最終的な結果は以下の通り。

龍星学院  富士西
1470g 先鋒 1680g
1850g 次鋒 1600g
1900g 副将 1650g
1800g 大将 1700g
7020g 総量 6630g

と、いうわけで。
龍聖学院の11年連続天食祭本戦出場が決定したのでありました。
花ぽんはさておき、やはり龍聖のレギュラー陣は強いって話ですな。

深刻そうな表情を見せる立浪部長。
それに対し、相手もオレ達も3勝1敗だしそんなに実力差はないですよと哲っちゃん。そういう問題かね?
この哲っちゃんの発言を否定する二子さん。

食材や相手によって違いは当然あるけど、3勝の内私と遊の2勝は相手との20g差の僅差の勝利。
天子さんは200gも差をつけたけどね・・・
だけど龍聖の次鋒と副将の人は相手と250g以上の差をつける圧勝

ふむ。確かに圧勝である。
が、相手との差がついているから凄いという考え方はどうなんだ?
相手がたいしたことないのなら、自然とそれだけで差がつくことになるし、比較の対象としておかしくないかい?
見るとしたら食べた総量で見るほうがいいと思うのだが・・・
そうすると遊ちゃんや二子さんとは差が歴然になるという事実が待っていたりするという。ううむ。

準決勝第2試合の次鋒戦は牛丼。副将戦はフライドチキンである。
第1試合の親子丼、手羽先に近い食材であり、比較するにはピッタリですね。
見比べてみると、二子さんは1675g、遊ちゃんは1800g食べている。
総量で見比べると龍聖の次鋒、副将とは100g以上の差がついている計算。こりゃ厳しい。
だが、二子さんのいう対戦相手と比べる形式だと結果が逆転する可能性を秘めている。
どういうことかというと、つまり。準決勝の相手を入れ替えてみると以下のような結果になる

結日高校  富士西
1675g 次鋒 1600g (75g差)
1800g 副将 1650g (150g差)

龍星学院  尾張大付属
1850g 次鋒 1655g (195g差)
1900g 副将 1780g (120g差)

おぉ、相手との差分形式で計るなら、二子さんはともかく遊ちゃんは勝っている計算になるぞ!
なるほど。総量で見ないやり方も希望を持たせるにはいいものだったのですな。

まあ、正直あまりこの見方に意味は無い。
特に大将戦。三ヶ月部長はこの試合も相手とは1皿差で勝利している。
常に相手とは1皿差で勝つというのが三ヶ月部長のスタイルらしい。
試合経過を見ていた九士朗は言う。ただの1皿差ではない、と。

龍聖の大将は始めに1皿差つけたあと、あとは1回もその差を崩さなかった。
相手がスパートをかけても相手がバテても常に1皿差。
まるで龍聖の大将の人の手の平の上で遊ばされてるような試合
準決勝に進出する強豪相手にんなんて試合だよ。

戦慄している九士朗。
確かに考えてみれば凄い話でありますな。
相手のペースを見ながら余裕を持って調整しているのか、それとも相手が意のままに動かされているのか・・・?
三ヶ月部長の力は底知れないですね。

私達・・・あの人達に勝てますかね?

引きつった表情で疑問を口にする二子さん。沈黙で答える立浪部長。
まあ、正直食べた量だけで比較しちゃうとどうにも難しい気がしてならない。が――

勝ちます。だって私言っちゃいましたから。
赤西さん達のかわりに天娘になるって。本戦でも絶対負けないって。

ふむ。天子ちゃんは勝ちの意識が高まっているようですな。
それに元気付けられたのか、他の3人も頑張って練習し、挑むとしようと覚悟を決めた様子。

来週の龍聖さん達との決勝戦はいわば本戦の前哨戦。勝って本戦に行きましょう。

そう述べる立浪部長の言葉に従い、部員は各々練習を行う。
そしていよいよ、天食祭中部予選決勝を迎える。
次のページで終了していた。は、速い・・・!!
結果は以下の通り。

結日高校  龍星学院
1800g 先鋒 1625g
1680g 次鋒 1220g
1850g 副将 1125g
1900g 大将 800g
7230g 総量 4770g

結日高の4連勝!
龍聖学院は昨年の予選決勝に続き4連敗!!

5週間に渡り行われてきた天食祭中部予選。
このラストを飾る天食祭中部予選決勝戦を制し、中部10県の頂点に立ったのは結日高食い道部!
天食祭中部予選優勝――!!

と、大声で叫ぶ司会であったが、その優勝を収めた結日高部員たちは険しい顔をしている。
いや、険しい顔をしているのは立浪部長くらいで他の3人は戸惑っている感じか。
立浪部長の怒り顔が怖くて怯えているだけだったりして。特に遊ちゃん。

さて、一体何を怒っているというのでしょうか?
テンション上げて臨んだのに、相手がレギュラーじゃなかったのが気に触ったのだろうか?
そうはいっても、龍聖は決勝を消化試合として流すのは去年もやっていたことだしなぁ。
立浪部長自身が、去年の決勝で龍聖は全員1年を出す消化試合を行ったと述べている。
であるならば、今年も同様のことをされるのはわかりきっていそうなものなのだが・・・

なので違う方向で考えよう。
試合結果を見ると明らかに龍聖の大将はやる気を失っている様子が見て取れる。
負けが決まってるからって手を抜くんじゃない!とお怒りの立浪部長。
その様子を見て怯える天子ちゃん達。
という流れであれば最後のページの4人の表情の意味は説明できるのではないだろうか!!

そういえば、花ぽんは決勝に参加できたのだろうか?天子ちゃんと戦えたのだろうか?
大将に座り、天子ちゃんと戦うつもりが戦えず、ふてくされて全力で食べなかったという可能性もある。
なるほど。だとすれば立浪部長に怒られても仕方ありませんな・・・説の信憑性が増しそうだ!
まあ、実際のところはどうなのかわかりませんけどね。

そういえば今年優勝したということは、来年の中部予選の開会式で結日高校の部長が挨拶することになるのか。
一体誰が部長になるのだろうか・・・割と気になる話でございますな。



第75話・OG  (2012年 38号)


結日高食い道部、4連勝で天食祭中部予選優勝!
続いて、表彰式!!
1位と2位の2つの段が用意された表彰台。
しかし、その上に立つのは1位の結日高校の部長のみ。
2位の段にはトロフィーだけが置かれているのでありました。

どうやら龍聖学院の皆さん、表彰式を待たずに帰ってしまったらしい。これはよろしくない。
というか、どうやら去年もすっぽかしたらしい。常習犯かよ。
司会も、気を取り直して、で済ましていい話なんですかね?
一人だけ壇上に立たされている立浪部長が凄く恥ずかしそうにしているではないですか。
いやまあ、立浪部長が恥ずかしそうにしている姿というのは新鮮でよいのですが。
というか、この震え方は恥辱というか屈辱に塗れた感じの震え方のようでありますね。

表彰式を終え、暗い表情で帰ろうとする結日の面々。
その前に現れたのは、赤西さんと黄桜さん。
私たちの代わりに天娘になると言ってくれたわけだし、結日高を応援しに行かないわけにはいかない、とのこと。
ふむ、その辺りは律儀でありますな。よいことだ。
そして、今の結日の面々が浮かない表情になっている原因も心当たりがある。
なんせ昨年の優勝校でありますし、同じ目に合った面々でありますからね。

去年の私達とまるで同じだにぃ、と黄桜さん。
尾張大付属の面々は、今年の結日と同じく、龍聖の準決勝を見学し、そのあまりの強さに愕然としたという。
紫乃さんの驚き方が一番大きく見えるのがまたいい感じですな。

その後の決勝では圧勝の4連勝を得る尾張大付属。
だが、2連勝、3連勝としていくうちに、私達の気持ちは歓喜からとまどいにかわっていったという。
といいつつ、響香ちゃんだけは気づかずに一人浮かれたままだったという。オヤオヤ。
それはさておき。
なんであの強い龍聖にこうも勝てるのだろう?おかしいと。でもそれもそのはず。
決勝の龍聖のメンバーは、準決勝のメンバーと1人残らず違ったうえ、全員ペーペーの1年生だったからにぃ

ふむ、やはり今年も1年生の面々を決勝に持ってきていたようですな。
いや、ネタ晴らししなくても、少なくとも立浪部長は昨年の決勝見学してたし知ってたはずであるが・・・
尾張大付属にはやったが、私たちには行うまいという思い込みでもあったんですかね?

まあ、尾張大付属のときと違い、今年は先鋒が準決勝のメンバーと同じメンバーだったという違いがある。
はい、花ぽんのことでございます。
そうか、やっぱり花ぽん先鋒だったんだ。そして天子ちゃんと戦えず撃沈したんだ。実に花ぽんらしい話でありますね。
しかし、やはり1年は他にも存在したんですね。
なんで花ぽんだけ荷物持ちをさせられていたのだろうか・・・?
単に花ぽんが遅かっただけで、他の1年はもう運び終えていただけという可能性もありますけどね。

ともかく、準決勝のメンバーこそが10年連続本戦出場の全国大会常連校、龍聖学院の真の姿である。
龍聖学院の目的はただ1つ。天食祭本戦優勝のみ。
本戦出場の権利さえ得れば、そのあとの中部No.1をかけた決勝など意味はない。

なぜなら地区予選の1位、2位には本戦においてなんら有利不利がないからな

ないんだ。まあ、対戦相手が代わるぐらいの変化しかないでしょうわな。普通に考えて。
2位のチームはアウェーになるとかそういう話もない。本戦の場所は以勢神宮と決まってますしねぇ。

龍聖の奴らは今日の決勝の勝敗にも結日高の面々にも全く関心がないだろうな。

と赤西さんのお言葉。
これに悔しそうな表情を見せる立浪部長。なんだか怖い。
表彰式の最中にトロフィーとか投げ出したりしたらどうしようって気はしてたが、今こそやりそうな雰囲気がある。

しかし、龍聖の部長の三ヶ月さん。
電車の中で見せている表情が微妙に意味深なようなそうでもないような。
眠いのか憂い気なのか。よくはわからないが、まあ、これはこれでいい表情だ。うん。

戦った相手に関心を持たれずスルーされる。屈辱なことこの上ない。ならばどうするか――

上等ね〜本戦で目にものみせてあげないと

どうやら士気が上がる結果となったらしい。
なめられたままで終われるものかよ!って話ですね。うん、その気持ちは大事だ。
でも、頑張って凶悪そうな顔を作ろうとしているようだが、いまいち怖さが足りていない気もする。
正直、見開きの立浪部長より、表彰台に立っている立浪部長の方が怖かった気がしますのぜ。

とにもかくにも、天食祭の中部予選は終了した。
天子ちゃんは、天娘になるための理由ができ、モチベーションの確保に成功した。
そして、龍聖学院への挑戦という意義も得るようになった。これは練習にも気合が入るってものでしょう。

最後に、赤西さんから本戦、以勢神宮での戦いについての心得を伝えられる。

予選のように1週間間隔ではなく、より短いスパンで行われる試合
今までのような空調のきいた屋内ばかりではなく、気候や気温とも戦う屋外での大食いもあるかもしれない。
そして龍聖を含む全国の猛者達。
11年連続で本戦出場を決めた龍聖学院ですら、未だ本戦優勝・・・天娘にまで勝ち上がったことはない。
過酷な戦いだ。覚悟して臨めよ。

そうかぁ。やはり龍聖も本戦優勝するほどの実力校ってわけじゃあないんですなぁ。
つまり全国には龍聖以上の高校も存在するという話だ。まあ、全部が全部強豪ってわけでもなかろうが。

他にも気になる情報がありますね。
屋外での食事。夏の暑い最中で大食いは厳しいものがありそうだ。
そういえばリンちゃんが見物してたときも屋外でしたね。なるほど、過酷そうですなぁ。倒れる子でないか?

そして、より短い間隔で行われるという点も注目。
全国から以勢に来る以上、何日もそこに泊り込んでいてもらうわけにはいきますまい。
となると、1日おきぐらいのペースで試合が行われる可能性はありそうですな。過酷そうだ。

次号からは新章突入とのことだが、本戦に入る前に何か結日の面々で行ったりするんですかね?
合宿とかそういうイベントがあったりしないものかと期待するが、はてさて。
合宿先に長野女子の面々が居て〜ぐらいのイベントを期待したいところですがのう。はてさて。



第76話・夏休み  (2012年 39号)


天食祭中部予選に優勝してから2日後。
世間は夏休みの真っ只中であるが、天子ちゃんたちは九士朗に呼ばれて学校に来ていた。

全国大会に出るというのに応援の垂れ幕などは出ていない。
予選3回戦進出の野球部や、単に中部大会に出るだけの音楽部や陸上部は出ているのに。
これもマイナーな部活の悲しさってやつですかねぇ。
というか、3回戦進出程度で垂れ幕はどうなんだろうか。
まあ、勝ち進むたびに張り替えて使いまわされるんでしょうけどね。

二子「だ・か・ら。鳥羽水族館のジュゴンは必見よ!ジュゴンは日本でここでしか見られないのよ!!」
遊「金払って魚見て何が楽しいんだて!?そんなもんより長島スパーランドいこまい!!

なにやら言い合っている2人。
本戦は以勢神宮のある三重まで出向くことになる。
なので、観光地のパンフレットを見て遊ぶ先のことを考えているようだ。何しとんねん。

5日後には本戦が始まるというのにそんな観光気分でいいのだろうか。
苦言を呈する哲っちゃん。それに天子ちゃんも乗っかかる。

私達は本戦で優勝して天娘になって、優二くんの病気を治すお願いをしないといけないんですよ。
遊びの話をしてる暇はありません

何っ!?天子ちゃんがマジメな顔してマジメなことを言っているだと!?
これには部員一同驚きの表情を見せるしかない。思わず拍手だ。ぱちぱちぱちぱち。

ごはんに夢中で試合と食事の区別もついてなかった天子さんがこんなまじめなこと言うようになるなんて。
成長したわね〜〜

えらい言われようだが、まさにその通りだから仕方がない。
キャラ的には薄くなってしまった気もするが、まあ、成長したといえばしたと言えるのかなぁ。
まあ、試合と食事の区別がつくようになったのは大きな収穫だとは思いますけどね。
今の天子ちゃんなら荒川さんもイラつかずに闘えたかもしれませんなぁ。

以勢神宮には"おかげ横丁"という所がある。
そこでは松坂牛の牛串に以勢うどん(月見)に以勢エビ!!
さらに夏には赤福がのった赤福氷が熱々のお茶と一緒にいただけるという。
ほう。これは・・・また、色々といっぱいいっぱいになれそうな料理であるなぁ。食べてみたい気はしないでもない。

というものをつきつけられた天子ちゃん。
そんなの全然食べたくないですけどね!!と口ではマジメな態度を取ろうとするが・・・
メローンとだらしない表情になってしまいました。まだまだですなぁ。
いやまあ、これはこれでよい。
力を抜くところと入れるところをわきまえるのもまた大事なのである。
マジメになるのを覚えたからってずっとそのままではいけないってことですやね。
天子ちゃんの次の課題はこのON/OFFの切り替えをうまくやるという点であります。できるかな?

一通り行きたい所を話し終えた一同。だけど九士朗はまだ来ない様子。遅いですなぁ。
というわけで、話題は外の垂れ幕についてになります。

全国大会に出る私達のは無いのに、2回勝っただけの野球部には大きな垂れ幕が用意されている。
うーん。やはり知名度の差はいかんともしがたいってことですかねぇ。
まあ、野球部は伝統があるだろうし、昔から用意されて使いまわされてきたというのもあるかもですな。

食い道部が何をしている部なのかは全然知られていないというのが現状。
全国へ出場を果たし、中部地区覇者としてトロフィーまでもらったのに評価はされない。辛いところである。
長野女子であれば、トロフィーを持って帰ったというだけで一定の評価を得られるでしょうに・・・
やはりこれは顧問が不在という点にかかっているんじゃないだろうか。
というか、顧問不在で部って存在できるのだろうか。まあ、できているのだから仕方ないですけども。

ともかく。ないならば私たちで食い道部の垂れ幕を作りましょうか〜〜という話になった。

ホームセンターまで行き、大きな布を購入。
ペンキとハケは学校にあるやつを用いて垂れ幕を作製することにする。
どうせ夏休みで下の教室は使ってないし、部室からどーんと下げてしまおうということになる。

で、何を書くか。とにもかくにもそれが問題だ。
天食祭本戦出場決定!という文言は入れたい。けど、天食祭といわれても何のことか一般の人にはわからない。
祭りに参加するのか?楽しそうだな。としか思われないんじゃないかって感じだ。
ならば"大食い競技全国大会出場"ならどうだろうか。わかりやすいがインパクトには欠けるな。
もっと詳しく、誰が何をどれ位食べたか書けば、食い道部のスゴさが伝わるんじゃないか、と遊ちゃん。
さらにイラストでもついたらわかりやすいですかね、と天子ちゃん。面白いアイディアですが誰が描くんだ?

そういえば、哲っちゃんはグラフを書くときに目盛りのアイコンをイラストで表現していた。
料理だけではなくそういう面での才能もある子なのかもしれない。やりおる。

てなわけで、立派な垂れ幕完成。
一番目立つのが遊ちゃんの名前というのはまあ御愛嬌。
ちゃんと大食い競技で食い道部が全国大会に出場したことはわかるようになっている。
イラストも可愛いし、なかなかいい出来じゃないですか。使いまわせそうにはないけど。

食い道部の凄さや全国大会に行ったということが学校にいる生徒たちに伝わりました。
これで、もしかすると本戦には応援に来てくれた生徒が出てくるなんて展開もあるやも・・・微妙な場所か。

本戦も近いのに結局遊んでばっかだよと嘆息する天子ちゃん。
モチベーションが高まりまくっているみたいですな。でも――

たまにはこんな日があってもいいかねー

ですな。大切なのはメリハリですよ。脱力と力みの差が破壊力を生むように、大事なのはメリハリさね。
いつもボケてばかりでは話が進まないのでマジメな考察もする。感想書きにも使えるテクニックだ!!

というのはさておき、ようやく九士朗が登場。
部員を学校に呼び出したのには理由がある。
どうやら天食祭本戦の書類が届いたらしい。ほう。
天食祭本戦出場のご案内とあるが、一体何が書かれているのだろうか?

事前に書類で案内が出されているというのは奇妙な話ですな。
ルールの説明とかあるのだろうか?それか日程とかトーナメント表が添付されているとか?
ひょっとしたら水着を持参してくださいとか書いてあるのかもしれない。
炎天下での食事なので水着の着用は必須!とか意味のわからない理由で。
いやまあ、そうなってくれるなら、それはそれでかまわないわけですけどね!!

本戦はすぐに始まるのだろうか。それとももう少し間を挟むのか。気になるところです。



第77話・天食祭のベール  (2012年 40号)


九士朗に呼ばれて夏休みに部室に集まった部員たち。
暇に飽かせて垂れ幕を作ったりもしたが、なかなか九士朗はやってこない。
ようやくやって来たと思ったら、遅れた理由も特に説明しない。どうなっているのだ!?

まあ、九士朗の態度はさておき。
持ってきたのは天食祭本戦の書類。なるほど、これを見せるために集めたのですね。
ついに本戦がどんな内容かわかる時が来たわけだ・・・!!

天食祭本戦とは、北から北海道・東北・関東・中部・関西・中国・四国・九州の8つのブロックから、
上位2校の計16校が聖地・以勢神宮にて天娘を目指して争う、女子高生大食い競技の全国大会である。

ここまでは既に予選の段階で説明された通り。
そしてここからが本戦の試合について。
きたる天食祭本戦の試合内容ですが――試合当日に会場にて発表いたします。以上。

なんと・・・まさか、ここに来て試合形式が秘密とは・・・!!
公平性を期すためにあえて秘密にするとかそういう話なのだろうか・・・?

試合形式は分からないが、それ以外に取り決められていることはある。
試合期間中は選手の皆様は全員、神宮会館にご宿泊いただきます
――なおご宿泊の期間ですが――
最短で1日。最長で4週間程度になる場合がございます

1泊2日〜27泊28日という、なんとも予定の立てづらい日程である。
下手すれば大会やっているうちに夏休みが終わってしまう可能性もあるということか・・・!!今が何日か知らないが。
この情報にさすがに驚きの色を隠せない遊ちゃん。

1日ってことはやぁ!1戦で天娘が決まることもあるんかえ!?

そっちの発想で来たか!
まさかの決勝戦はバトルロイヤル形式!それもありかもしれませんけどね。
普通に考えたら、敗退した高校はそのままお帰りして頂くってことなのではないのだろうか・・・?
負けて試合もないのにずっと宿泊していてくださいってわけにもいくまいし。

この書類だけではなんとも本戦の様子が判明しない。
というわけで、九士朗。赤西さんに電話して本戦の情報を尋ねてみる
って、いつの間に電話番号とか聞きだしていたんだ九士朗・・・油断もスキもないやつだ。
考えてみれば、赤西さんの弟は自分の病院に入院しているのだし、電話番号ぐらい簡単に調べれるか・・・
うん。やっぱり油断もスキもない人間の仕業に思える!!

ともかく。
赤西さんの情報によると、私達の時の本戦ルールはトーナメント方式だった、とのこと。

だが本戦のルールは毎年異なるらしいから――参考にはならないと思う――すまない。

とのこと。毎年変わるんかい!!
なかなかに奇抜というか、変わった大会でございますなぁ。
しかし、そうなるとトーナメントじゃない可能性が高いと考えていいのかな。
意表をついて2年連続って可能性もあるが、さすがにそれは漫画的にはどうかと思う。

もうすぐ本戦だっていうにに、試合形式もルールも何もわからない?
天食祭本戦で私達は一体何をすることになるんだい!?

何と言われましても、大食いをするんじゃないですかね?
実はそこも不明だ!とか言われたら本当に打つ手がなくなりますけど。いやそんなまさか・・・

九士朗にしてみても、本戦の情報というのは集めれていないのが現状。
予選突破に必死で本戦について調べる余裕がなかったんだ、と説明し出す。
というか、ぶっちゃけた話をする九士朗。
僕は結日高が本戦に出るなんて夢にも思ってなかったしね。と。

ぶ・・・ぶっちゃけすぎだろ、九士朗。何気に凄い発言だ。
まあ、出場できたから笑い話で済まされるのかもしれないが・・・さりげなく酷い話である。
というか、こちらもぶっちゃけてもらうと、九士朗の調査能力には全く期待していない。
以勢日輪が退廃していることも、龍聖学院が決勝で1年を出してくることも知らなかった。
そんな有様で予選突破に必死だったと言われましてもねぇ。
まあ、それはさておき。

せっかく夢だった天食祭本戦に出られるんだ。
出るからにはルールがどうあれ天娘目指して精一杯がんばろうよ。赤西さん達の分までもさ。

なんだかいい感じに九士朗が締めて、この日の話を終えるのでありました。
休みの日に集まった割には意外と実りの無い情報でしたなぁ・・・結局、九士朗は何で遅れたんだ?まあ、いいけど。

そして本戦までの5日が過ぎ、天食祭本戦出場のため以勢へと出発する日をむかえた

いきなり時間が経過しましたね。
次回はいきなり本戦が始まりそうな雰囲気である。
とりあえず、今回はまだページがある。
というわけで、以勢までの電車旅が描かれます。といっても快速で1時間半ほどの長さですけどね。
このぐらいの距離なら神宮会館に泊まらなくても、直接通えなくはないな。

電車内でトランプをして過ごす部員たち。やあ、定番ですね。
楽しく遊んでいたが、終点の以勢が近づく頃には緊張した空気が漂い出す。
それを気にしたのか、立浪部長は提案する。
宿にチェックインするまでまだ時間があるし、途中で降りて鳥羽水族館によっていきましょう、と。

おぉ。鳥羽水族館。ジュゴンおるでジュゴン。二子さんお目当てのジュゴン。
と思いきや、でかさにビビる二子さん。逆に遊ちゃんの方が目を輝かせている。
金払って魚見て何が面白いのかとか言ってた子とは思えませんなぁ。ハハハ。

というわけで、大会前に楽しんでおいた結日高の面々。
いよいよ本戦の間お世話になる神宮会館に到着。
果たして中には何が待ち受けているのか!?
もう、他の高校の選手たちはチェックインを済ませて中にいるのだろうか?
というか、選手じゃない哲っちゃんや九士朗に部屋は用意されているのだろうか?
哲っちゃんに至っては部員ですらないぞ!!
そう考えると、龍聖の補欠メンバーはどうするのかとかも気になりますな。
うーん。試合形式以外にも色々と気になる部分が出てきますねぇ。
神宮会館を取り囲むようにしてテントで宿泊する龍聖の補欠と蒼雲さん。そんな光景が展開されたらどうしよう!
それはそれで面白いと思います。



第78話・神宮会館  (2012年 41号)


宿泊先の神宮会館に到着。
緊張した面持ちの結日高の面々。ってジュゴンのぬいぐるみ背負った状態で緊張されてもな。

とにかく、中に入る。神宮会館の中では――各地の参加者たちがのほほんとしていた。
まあ、こんなもんですよね。
手前の串食っている子らが可愛い感じ。そして北海道魂。なんだ北海道魂ってーッ!?パーマだし。

色々と気になる人はいるが、とりあえずはさておこう。
この人たちと一緒にごはんを食べるのか〜楽しみだねぇ、と駆け回る天子ちゃん。
そんな天子ちゃんの特徴であるお団子頭に伸びる複数の手。がしっ。
なんですか?ちがいますよ!?これは食べられませんからね!!
さすが大食い大会の決勝進出者たち。食い物には目がないわけか。というわけではない。

どうやらお団子頭そのものに興味を持たれたらしい。
確かにどのぐらいの髪の長さが必要になるのかは気になるところである。

てな風に絡んできましたのは、関東ブロック代表。東京青葉学園食い道部の皆さんである。
この東京の人たち、皆足が長くモデルさんのよう。さすが東京人だよ!って風貌だと天子ちゃん。
うーむ。足は確かに長いけど・・・なんとなくバランスが悪い気がしてモデルっぽくはないなぁ。
スカートのふくらみのせいなのかどうか、もっさりとした印象がある立ち姿だ。

青葉学園の部長は3年生の村上マリーさん。それは本名なのか?まあいいや。

ともかく、マリーさんたちに挨拶を返す結日の面々。
中部ブロックといえば、11年連続で本戦に出場している龍聖学院のブロックとして有名。
話によると、全国でも11年連続出場を果たしたのは龍聖学院ぐらいしかいないとのこと。

私達の高校でも、まだ3年連続本戦出場だもんねぇ。

おや、青葉学園もそれなりの常連校だったんですね。
さりげなくやり手であったという話か。
今年こそ天娘になるよう頑張ろうと意気込み青葉学園の皆さん。
その相手に対し天子ちゃん。私たちも負けませんと宣戦布告を行う。

私達は天娘になって・・・天娘の願い事をするんですから。

真剣な表情でそう述べる天子ちゃん。しかし・・・

え〜〜〜天娘の願い事を本気で信じてるの?
全国きた人ならさ、天娘の願い事の伝説はみんな知ってるよ。
けどさ、普通に考えてみてよ。豊作祈願ならまだしも、天娘になったらなんでも願いが叶うなんてあるわけないじゃない。
多分そんなこと信じてるの、本戦出場者であなた達だけだよ〜〜

おぉっと。あっけらかんと天娘の願い事を否定されたぞぉー!!
まあ、確かにマリーさんの言う通りなんですけどね。
天子ちゃんのお爺ちゃんも迷信だと言ってたし、そう捉えるのが普通ですわな。
しかし、このタイミングでそれをつきつけられても困る。モチベーションが・・・

てかこの娘たち、中部の龍聖のおまけのくせに、天娘になるとか言ってなかったですかあ?

さらりと侮辱された!!
おまけ、おまけ、と連呼されて怒る遊ちゃん。

私らは、あの龍聖を倒して中部予選優勝して全国に来とんだわ!!おまけは龍聖の方だにゃ!!

売り言葉に買い言葉。
反論を試みる遊ちゃんであるが、これはよろしくない。
なぜなら、龍聖が予選決勝で手を抜いて2位で通過するのは全国では常識だからである。
中部の1位は龍聖に相手にもされないおまけチーム。これが全国の認識である。

うーむ。ずいぶん歪んだ認識でありますなぁ。
決勝で本気を出さない。だから中部の1位はたいしたことない。なんて直結はしないでしょうに。
相手の実力は知れないのだし、おまけだなんて言うべきではないですわな。
いや、まあ、遊ちゃんの発言のせいで、結日は龍聖の本気も探れないレベルの高校と思われちゃったかもだが・・・

去年の龍聖のおまけも弱かったですねぇ

と、去年の話をしだす青葉学園。
どうやら赤西さんたち尾張大付属が去年の1回戦で当たったのがこの青葉学園らしい。
大将の赤西さんは格好良くて強かった。でもあとは全員弱かった、とのこと。
え?紫乃さんは?
黄桜さん曰く、紫乃さんは全国区レベルの実力者ってことじゃなかったっけ?弱かったのか!?
響香ちゃんの回想によると、苦手な練り物が食べられず、その結果、尾張大付属は敗退したとのことだった。
が、青葉学園の話が本当だとすると、練り物が食べれたかどうかに限らず負けていたことになるのだが・・・
こ、これは一体・・・?

あんな実力で天娘になろうなんて、大食い競技なめすぎ。

くすっと笑ってみせるマリーさん。
角度の問題なのか、えらく嫌らしい笑みに見える。今のアンタが一番醜いぜ。
そして笑って立ち去っていくわけなのだが・・・後ろで睨みつけている天子ちゃんがマジで怖い
龍聖になめられた時に見せた表情なんて比ではない。今にも襲い掛からんばかりの表情を見せている。怖い!!
冷凍マグロでも渡したら、食べずにそのまま殴りかかりそうな雰囲気だ。

というわけで、早速初日から因縁ができてしまいました。
まあ、天娘の願い事のモチベーションはどうなったかわからないけど、
絶対に負けたくない相手というモチベーションは生まれたわけで。プラスマイナスゼロか。

さて。
会場に人数が集まったことを確認し、係の人が天食祭本戦1回戦の会場及び集合時間を発表してくれる。
1回戦は明日の明朝五時00分に開始。
選手並びに関係者は以勢神宮・内宮。皇大神宮前の宇治橋前集合。とのこと。

この発表が行われた同じページのうちに早速翌朝5:00となる。展開早ッ!!

時間厳守という注意書きもあるので、さすがに各校の面々は揃っている様子。
ただ、よくみると三ヶ月さんは花ぽんに背負われているように見える。やはり早朝は厳しかったか!!

1回戦の会場はここから宇治橋を渡った先となる。
宇治橋は右側通行なので、橋の右側を渡るようにしてください、とのこと。

神域と俗世をわかつ宇治橋の左側を渡れるのは、1回戦の勝者がこちらに返ってくる時だけです
・・・どうか、勝利を収め、左側を歩けますよう、がんばってください。

というような説明を受ける。ほほう。
宇治橋を渡る際、宮司さんにお払いらしきものをしてもらえる。
この辺りのイベントが絡むと、天食祭は神事なのだと思えてきてよろしいですな。
でも、勝者しか渡れないというのはどういう意味なのだろうか?
敗者は負けた地でどうなるというのか。その地で骨を埋めろというのだろうか!?
バトル漫画だったら確実にそう言われそうな展開でありますよ。

さて、宇治橋を渡りきったところで、ようやく会場が見えてきます。
そこには、予選の審判とそっくりの男が待ち構えていた。またお前か!!
同じ顔の人が何人もいる設定だとは知っているが、本戦にも出てくるのかよ!!

がっかりはしたが、それはとりあえずさておく。
何にしても、ここでようやく1回戦のルールが説明されます。

本年度天食祭本戦1回戦は・・・全16チームによる総当り戦です!!

各校4人で食した総量の合計を、試合終了後にランキング形式で発表致します!!
そのランキングでベスト13に入ったチームが2回戦進出!!
1回戦で姿を消すのは3チームです!!

なるほど。皆で一斉に食べて、総量を競っての足きり方式でありますか。
って、それって総当り戦っていうのだろうか?
チーム戦における総当り戦ってリーグ方式のことをいうのだと思っていたが・・・まあいいか。

残るのは13チーム。微妙に半端な残り方だ。
まあ、この方式をあと4回繰り返せば1校が残るし、そこが優勝としてしまえばいいわけであるが。
そうなるかどうかはまだわからない。2回戦以降の内容も明らかになってないですしね。

さて、1回戦ではどの高校が落ちるのか。
今回出てきた青葉学園はそうそうに落ちることになるのか?
そして何より、北海道魂はどんな活躍を見せてくれるのか!!
気になります。特に最後が気になります。



第79話・神苑の戦い  (2012年 42号)


以勢神宮の内宮。皇大神宮の神苑。
ここが天食祭本戦1回戦の会場である。
というわけで、審判によるルール説明が行われます。拝聴拝聴。

各校4名の選手がそれぞれ45分ずつ順番に大食い競技を行っていき、
計180分の試合終了後、4名の成績をあわせたもので全16チームのランキングを発表。
このランキングの上位13チームが2回戦進出。14位、15位、16位の3チームが1回戦敗退です。

そして1回戦には2つの要点があります。
1つ目は"順番の自由"
食べる順番は事前に決めるのではなく、交代時に自由に残りの選手から選択できます。
2つ目は"情報の提示について"
各校の食べた量は試合終了まで発表されず、中間順位の発表は次の選手に交代する際。すなわち計3回発表されます。

なお、1回戦の順位・成績は2回戦にはなんら関係ありませんのであしからず!!

ふうむ。つまり1回戦で圧勝しても、ギリギリ通過しても2回戦に影響はないと。
そう考えると無理せず、かつ確実に足きりラインを越えるようにするのが得策であるか。
とはいえ、各校がどれだけ食べたかはわからないわけだし、中間順位で判断するしかない。
そうなると、順番もそれなりに重要になってくる。
後の方に強い人を残しておけば、中間順位で下位のチームは逆転の目も出てくることになる。
まあ、その辺りはうまくいくかどうかはわからないですけどね。

ルール説明を受けてざわつく各校。
関東ブロックを1位通過した東京青葉学園食い道部。ここは正式メンバー意外にも人がいるんですな。
北海道ブロックを1位通過した夕張農業高校食い道部。北海道魂の人たちである。
キャプテンのおばさんパーマっぷりが凄い。目立ってる、目立ってるよ!!

今のところ本戦で明らかにされているのはこの2校である。
果たして夕張高校は1回戦を勝ち抜けるのだろうか!?

ざわざわと選手たちがざわめく中、審判によって鳴らされる太鼓の音。どん。
この音により、ざわついていた選手たちが一斉に注目する。
立ったまま寝ていた三ヶ月部長も目を覚ます。というか、なんかこの三ヶ月部長、やぶ睨みで怖いことになっている。
いい夢見ていた途中だったりしたんでしょうか?悪いことしましたね。

ともかく。審判が口上を述べ出す。

日本唯一の聖域といわれる以勢神宮を舞台とし、天壌宇迦産霊神子。
すなわち天娘をかけて争われる天食祭の儀。
その本戦の幕開けとなる1回戦の料理は、こちら!!

ハンバーガー!!

じゅう・・・じゅうう・・・じゅうう・・・
朝の内宮という清浄な空気の中で、音を立てて焼ける肉。うーん・・・スゴイ違和感・・・!!
さすがに選手たちにも内心で突っ込まれている。
ここまで和風に盛りたてておいてこれはないんじゃあないかなぁ。
ハンバーガーが悪い食べ物とは言わないが・・・やはり違和感が物凄い。

ともかく、ルールと食材は提示されました。いよいよ1回戦の開始である。
各校の席は事前に運営側で抽選して決められている。
応援の方は神苑の外で待機。選手たちは席につき、競技に参加する選手は一番左側にかけることになる。
左っていってますが、選手たちから見れば右側からですよね。

ここは私が先鋒かにゃと申し出る遊ちゃん。
しかし、それを制して進み出たのは・・・二子さん!?
アガリ症の二子さんが、本戦の初戦という場面で名乗り出てくる。
これはどういった意図があるのだろうか。やけに怖い顔してるし。どうしたのだ?

とりあえず、先鋒は二子さんと決まった。
次鋒は私が行きますと宣言する天子ちゃん。まあ、その辺りは流れで変化するかもしれませんな。

さて、いよいよ本戦の開幕。
ハンバーガー1つ250g、1人45分、計4人で180分の大食い競技。始め!!

ついに始まる天食祭本戦1回戦。
16人の先鋒が一斉にハンバーガーを食べ始める。その中でも、目をみはる勢いでとばす高校が1つ。
夕張農業高校先鋒、瓜山選手である。やるじゃん北海道魂。
審判の情報によると、予選でカツサンド(150g)を12皿(1500g)も食した猛者。
その実力は全国でも遜色ありません、とのこと。
1500gで遜色ない・・・?というか、150gの12皿で1500g・・・?
まあ、この審判は予選の頃から言う数値が適当でしたから。あんまり参考にしない方がよさそうである。

ともかく。勢いつけて食べまくり瓜山さん。
この瓜山さん。席としては二子さんのちょうど真ん前に座っている。

あんなスゲェ奴が前におったら、びびってまともに食えんのが二子・・・
なのに今の二子は・・・
こんな鬼気迫る二子、見たことにゃわ・・・

やけに気合の入っている二子さんでありました。どうしたんでしょうね?
予選で、己への怒りを篭めた際の怒り食いが好調だったので、今回もそれに倣ってみたのだろうか?
つまり、二子さんは今怒っている!理由は分からないが怒っている!
怒ることでアガリ症も気にせず食べ続けることができる!弱点を克服した二子さんの姿がここにある!
てな話になるのかどうなのか。
というか、遊ちゃん。尾張大付属との試合で見せた表情の方が鬼気迫ってたと思いますぞな。

特殊なルールで行われる1回戦。
総量を知らせないのは面白いと思う。
けど、各校の間についたても何もないし、外から見ている応援の連中には経過が丸分かり。
順位も発表されるわけだし、直近の高校の食べる量を観察していれば、おのずと判断ついちゃうのでは・・・?
そう考えると、抽選で一番後ろの席を確保している結日は強運と言えなくもないですな。
九士朗たちにはちゃんと他の高校の進行具合を観察しておいて欲しいものである。



第80話・1回戦だよ。全員集合!  (2012年 43号)


朝もやの残る聖域、以勢神宮にて、天食祭本戦の1回戦が行われております。
女子高生の手に余るほど大きなハンバーガー。
しかし、開始2分のうちに半分くらい食してしまう選手たち。
いや、中にはもう1皿平らげてしまう選手もいた。
1番のりは――北海道ブロック代表、夕張農業高校食い道部先鋒、瓜山選手だー!!

夕張農業高校は今回が天食祭本戦初出場。
そんな北海道魂な夕張農業高校の代表であるおばさんパーマ女子、小泉さんは考える。

私達夕張農業高校食い道部は、農業高校ゆえに食べものや大食いの知識は豊富だった。
しかし、大食い競技に長けた人材には恵まれなかった
そこに今年瓜山くんという大食いの才能をもった人材が入った。

え?それって先鋒の瓜山くん以外は戦える選手がいないってことなのでは・・・?
その状態で一位突破できる北海道ブロックってどうなってますの・・・?
実は北海道だけは対戦形式が違って常に4人の総量勝負だったりしたのだろうか。謎だ。

巨大なハンバーガーをぐにぐにと回転させながら潰す瓜山くん。
そうすることでバンズの空気が抜け表面積が小さくなり食べやすくなる。
またつぶすことで肉汁が抜け、食べる量も減るという話。なるほどねぇ。っていいのか減らして?

ともかく、快調な様子の瓜山くんに気をよくしている小泉さん。
同じ北海道ブロックである札幌白墨高校にケンカ売ったりもしちゃう。試合中に何してるのやら。
札幌白墨の部長は熊田くるみさん。なるほど。熊っぽい体型ですね。
ここはどうやら部長自らが先鋒を買って出ている様子。
それはいいが、簡単に挑発に乗って手を止めなさんなや。

札幌白墨と同じように、部長が先鋒で出てきている高校が他にも存在した。
天食祭史上初、11年連続本戦出場校の龍聖学院である。
部長の三ヶ月さん、珍しく自分から先鋒をやると申し出たらしい。
が、様子は相変わらずも相変わらず。眠たげでゆっくりなペース。
現時点では全体の中でもビリに近い成績とのこと。ふうむ。
三ヶ月さんの行為は気になる。が、それ以上に花ぽんが大将位置に座っていることがもっと気になる。
まあ、間の2人でどうにかしちゃいますよって自信の表れなのかもしれませんけどねぇ。

龍聖の動きは不気味だが、とりあえず自分のペースを守って食べるのが肝要。
なのだが、瓜山くんの食べ方に係員の巫女さんから注意が入ります。

今までは見逃してきましたが、必要以上に料理をつぶして食べる行為は、天食祭の儀という神事の精神に反します。
以後同じ行為を行えば-1皿の罰則を課します。

最初の1皿目は注意が間に合わなかったので見逃したということですかね。
やっぱり肉汁落として食べる量を減らすのはマズイですよね。公平性にかける行為だ。
でも、食べやすくするようにつぶして食べるのは別に間違ってはいないと思うのだが・・・
必要以上にというのがどの辺りを指しているのかが曖昧ですなぁ。
それはそれとして、この巫女さんは可愛いですな。巫女さんというだけで好ましいのに可愛いとはグッドだ。

巫女さんの注意にやけにビビる小泉さん。震えすぎ。
そして、その注意の尻馬に乗り、罵倒を開始する東京青葉学園。相変わらず性格が悪いっすね。
つぶして食べれば早く食べられる。そんなのは皆知っているが、神事でそんな無粋な真似はしないとのこと。
さらに言うなら、そういう食べ方するのなら3分半で2皿は食べられて当然だとか言い出す。
そ、そんなにスピード変わるものなのかい?
東京青葉の先鋒、葛西ジュリさんはまだ1皿も食べれてない状況だというのに・・・?
口は達者であるが、煽ってるだけでたいしたことないんじゃないかと思えてしまうぜ。

開始10分経過。各選手、勢い衰えず続々と3皿目に突入。
その流れに二子さんも遅れずについていっています。
ここで哲っちゃん。前回の遊ちゃんと同じようなことを言い出す。
曰く、あんな気合の入った二子先輩――初めて見たっス。とのこと。
尾張大付属の時の気合はやはりスルーされているんですなぁ・・・まあ、開始から気合入ってるのは初めてか。

どうやらその尾張大付属の試合で次鋒に順番を回してもらったことが尾を引いている様子。
自分が一番役立たずだと思われているとの自覚がある二子さん。
そうではないと証明するために、いつもより力が入っているんじゃないかなと分析する九士朗。
ふーむ。やはり自分への怒りを昇華しての怒り食いでありましたか。アガリ症克服にはいい手段だ。

最後尾の席に座している結日高校
。 他の学校の様子が見れて有利かと思いきや、角では全体が見れなかった。
確かにすぐ隣なら見れるだろうけど、離れた所はほとんど見れない感じですわなぁ。
まあ、見れなくても司会が勝手に皿数を喋ってくれるからわかっちゃいますけどね。
中間結果で総量を発表しないとか言ったって、途中経過を喋り捲ってたらバレバレじゃねーか!!

各校が火花を散らす中。結日の隣の席の琉球女子高校は呑気な雰囲気。
呑気というか、先鋒の宮城なぎさちゃん以外は寝ているという有様。これが沖縄タイムって奴か!?
まあ、朝早いわけですし、稼動している選手以外は眠って体力温存するのも悪くはない。
そう、なんくるないさ〜って話だよ!うん、可愛い。

さて、開始から23経過。
現在トップで、唯一4皿(1000g)完食しているのが夕張農業の瓜山くんであります。
注意を受けてペースは落ちたものの、依然トップのまま。
おやおや、煽りを入れていた東京青葉の人たちはどうしたんでしょうかね?

二子さんはトップに食らいついている。
さらに、そのトップ陣営に並ぶ高校が出てきた。土佐鳳高校食い道部である。
先鋒の羽鳥愛菜さん、に限らず他の選手や応援団に至るまで特徴的な格好をしている。
これぞ高知県名物よさこいの衣装である!

土佐鳳高校は今年で本戦出場計10回の常連校。
さすがに龍聖のように連続ってわけではないようだが、結構な実績である。
しかし、本戦優勝以上に譲れないものがあったりする様子。

よさこいを自分の所の祭りのようにふるまってる、北海道の奴らには絶対負けられんきね!

ふむ。地元愛という奴ですね。結構な話であります。
和歌山と愛媛でみかん戦争したりしてるのと似たようなものなんでしょうな。今でもやってるかは知らないが。
というか、よさこいとYOSAKOIは区別しておいてもいいんじゃないかな?

今回はさらにもう1校、紹介があります。
龍聖の後ろの席に座っているのは関西ブロック1位通過の、なにわ商業高校食い道部
そこの選手の1人、矢部ちゃんの話によれば、このハンバーガー値段にして1500円はするとのこと。凄いな。

1500円のバーガーがタダで食べられる。1口約100円のお得。1口100円・・・1口100円・・・
食えば食うほど、ぼろ儲けやないのー!!
意地でも決勝まで残って、タダでええもん食いまくったるでー!!

てな風に楽しそうにしている先鋒の井川礼ちゃんでありました。
モチベーションの高め方は人それぞれですよね。こういう方法もアリといえばアリだ!

というわけで、今回新たに4つの高校が紹介されました。
これで紹介済みの高校は8校。残るも8校という状態です。
天子ちゃん、全国の色んな女の子と一緒にご飯を食べるってすっごい楽しそうじゃないかと嬉しそうな様子。
勝たないと勝たないとと硬くなっていたようですが、段々楽しさが上回ってきたようですな。
それはそれでいいことだと思います。やっぱり楽しげにしててくれた方が見てて気持ちいいですしね。

AM6:10。先鋒戦は残り5分。
朝もやも晴れ、段々と暑くなってくる時間です。
空調の聞いた屋内ではなく、日差しのある屋外。
先鋒はいいが、それ以降の選手の負担は結構大きくなりそうな予感があります。
はっ!だから三ヶ月さんは先鋒を買って出たのか!?一番気温的には楽な時間だから・・・!!さすがだ。

やはりこうやって各校の選手が紹介されていく展開はワクワクしますね。
それにしても、試合中に別の高校に舌禍を飛ばすというのはいかがなものか。
まあ、それをしないとひたすら食べてるだけの地味な構図になってしまうわけですが。
神事的には罵りあいとかそういうのは問題ないんですかね?
なんだったら、巫女さんは東京青葉の4人にペナルティとしてビンタかましてもよかったのではなかろうか。
ついでに、食した総量秘密なのにバラしまくる司会にもペナルティかまして欲しいですね。
それで司会を巫女さんが引き継いでくれるのであれば、私が嬉しい。これ重要ね!



第81話・ライジングサン  (2012年 44号)


全国の猛者16校が白熱した戦いを続けている本戦1回戦。
さすがに終了間際となったので司会も現在の皿数やトップの高校を公言しないようにしている様子。
観客席は正面だし、積んだ皿数である程度想像できそうですけどね。

ここで前回のキャラ紹介にはなかった部分の補足が入っていますので一応紹介。

夕張農業高校食い道部の部長は3年の小泉まり子さん。
ははぁ。北海道出身のまり子だからそんな髪型なんですねマリモさん。いや、まり子さん。

なにわ商業高校の井川礼ちゃんは3年生。とりあえず部長ではない様子。

琉球女子高校の先鋒である宮城なぎさちゃんは3年生で部長
え?なぎさちゃん部長だったのか!?3年生というのは意外で、少し驚いたよ。

朝もやが晴れ、日が照りつけるようになるころ、先鋒戦の45分終了。
続く次鋒戦は30秒後。その間に各テーブルの係員は先鋒の皿の回収と次鋒のバーガーの用意をする。
そうか、先鋒の食べ残しを引き継いだりはしないんですな。
というか、次までの入れ替えが30秒ってやけに短いなぁ。
その間に作りおきを、と言われたってどれだけできるものかよって話ですわな。

各校の次鋒は先鋒と席を替わる。一番右端に座るのが現在戦っている選手となるらしい。
二子さんに代わり席につこうとする天子ちゃん。
しかし、二子さんの奮戦にあてられた様子の遊ちゃんが割り込みをかけ、次鋒は遊ちゃんとなりました。

さて、次鋒戦が開始すると同時、先鋒戦の結果による中間順位発表の準備が進められていく。
食べ残した分の量なども測り、正確な順位を出そうとしている様子ですな。

全力を尽くした二子さん。せめて16位中半分。ベスト8には入ってて欲しいとお祈りする。
一方、本戦でも相変わらず省エネっぽい食べ方をしている龍聖の三ヶ月さんは余裕の表情。
そんな先鋒戦の結果は――こちら!!

1位:土佐鳳高校
2位:夕張農業高校
3位:鮫島高校
4位:札幌白墨高校
5位:木更津芸術高校
6位:なにわ商業高校
7位:九条清涼学院
8位:東京青葉学院
9位:讃岐北高校
10位:秋田サンライズ高校
11位:北九州総合大学付属高校
12位:津軽あすなろ高校
13位:龍聖学院
14位:結日高校
15位:鳥取大山高校
16位:琉球女子高校

龍聖学院は13位。予選通過のぴったしギリギリのラインでございます。
まさか・・・三ヶ月さん、あれだけの人数がいるというのに狙ってこの順位に入ったというのか!?
もしそうだとしたら、この人には一体何が見えているのだろうか・・・
対戦相手の皿だけが見えているわけではない。場の雰囲気みたいなものまで把握していそうな感じだ。
って凄いけど、普通にチーム的には不利になっているんじゃありませんか!?
というわけで、龍聖の次鋒さんはいきなりスパートをかけることになりました。大変ですねぇ。

1位を獲得し、北海道にも勝利した土佐鳳の皆さんは大喜び。
2位と4位に入っている北海道勢もまずまずの結果。
そして結日は、二子さんは――驚きのあまり目を見開いて固まっていました。あらあら。

がんばったんだけどな・・・

1回戦突破圏外。その結果にがっくりとうなだれる二子さん。
しかし、その二子さんを慰める立浪部長。
先鋒14位の二子さんが食べた量は6皿と4/5皿(1700g)くらい。
一方先鋒2位の瓜山さんが食べた量は7皿と2/5(1850g)くらいだったとのこと。
順位でいえば2位と14位の大きな差。しかし量で言えばわずか150g
きっと今の順位もたった一口で大きくかわったのかもしれないという話だ。
だから二子さんのがんばりはムダになってはいない。そう立浪部長は言ってくれる。

混戦模様がマラソンの集団のようなイメージで描かれています。
しかし、この絵から推察すると最下位の琉球女子はちょっと差をつけられているっぽいんですが・・・
色々と気になりますね。どの子がどの学校の子なのだろうか。手を上げてる子が気になる。

朝もやが晴れ、日はのぼってきたが、まだまだ朝の涼しい風が吹きぬける時間帯。
清涼な空気のもと、全国の女の子と焼きたてジューシーなハンバーガーを食べる。
天子ちゃんにとっては待ちきれないぐらい楽しみなシチュエーションであります。
だが、実際に戦いの場に立った時、その夢想は虚しく打ち破られることとなる・・・

次鋒戦の遊ちゃんの戦いは大胆にカット!
何!?遊ちゃんの戦いはさておき、他の高校の紹介も省略かい!?
それどころか、副将の天子ちゃんも既にラストスパート段階となっております。大胆な端折り方だなぁ。
ちなみに次鋒戦の結果、結日は14位と変わらずの順位。まだ突破圏外だ。

AM7:43。
夏でも日がのぼる前は風もあって涼しい。だがこの時間になると、容赦なく日は照りつけるようになってくる。
炎天下のもと、屋根もなく直射日光を浴びながらジューシーなハンバーガーを食べる
美味しいとはいえ、これは結構な苦行でありますな。
基本的に体力があるわけではない天子ちゃんにはなかなか辛い状況であります。
熱いのにトラウマがある天子ちゃんだが、このままでは暑いのにもトラウマ持っちゃいそうだ!!

よろよろになりながら副将戦を終える天子ちゃん。後は大将の立浪部長に託すのみ。
現在気温は31℃。下手したらもっと気温があがるかもしれないという状況。
そんな天食祭本戦1回戦、副将戦終了後の中間順位発表はこちら。

1位:土佐鳳高校(1)
2位:龍聖学院(13)
3位:なにわ商業高校(6)
4位:木更津芸術高校(5)
5位:秋田サンライズ高校(10)
6位:東京青葉学院(8)
7位:九条清涼学院(7)
8位:鮫島高校(3)
9位:札幌白墨高校(4)
10位:夕張農業高校(2)
11位:北九州総合大学付属高校(11)
12位:讃岐北高校(9)
13位:結日高校(14)
14位:津軽あすなろ高校(12)
15位:琉球女子高校(16)
16位:鳥取大山高校(15)

後ろの括弧は先鋒戦時の中間順位となっております。こうして見比べると変動がありますなぁ。
天子ちゃんの活躍でどうにか圏内の13位に上がれた結日。この順位を守れるか?
土佐鳳は首位をキープ。やりますね。
北海道2校は大きく順位を落としている。
まあ、夕張は先鋒の瓜山さん以外は微妙と自分たちで言っちゃってるぐらいだしなぁ・・・
龍聖はさすがの貫禄。三ヶ月部長がサボってても2位につけている。
ただ大将が花ぽんなので、ギリギリ通過まで落ちるという結果もありそうだ。
気になるのは15位の琉球女子。可愛い子がいるのに振るっていない。どうなるのか?

やはりキーになるのは暑さになりそうですね。
北海道が落ちてきたのはそのせいもありそうですし、琉球が暑さに強くて盛り返す流れも多少はあるか・・・?

ちなみに残り3分ほどの時点の副将戦。
絵を見る限り、夕張や札幌白墨の子達は5皿強しか食べれていなかった。
まあ、暑さにやられていた天子ちゃんも6皿強ぐらいだったようですが。
こうしてみる限り、立浪部長が暑さに強ければ問題なくいけそうな感じがしますが・・・
熱中症で倒れる子がいたりしないか心配になりますね。日陰とはいえ休みなくバーガー作ってるおっちゃんも大変そうだ!

あと、今回ようやく全16校の高校名が判明しました。
この中に去年の優勝校と、立浪部長の友達がいる高校が存在するわけですな。
既存の紹介された高校だとどこが怪しいだろうか。名前的には九条清涼学院が強そうな雰囲気。
他に気になるのは鮫島高校。ここは結日や龍聖と同じで名前だけで地域が判断できない高校である。
あとはやっぱり秋田サンライズ高校かなぁ。秋田でサンライズだよ。気にならないわけがない!!

鳥取大山と津軽あすなろは敗退する可能性が濃厚。
あと1つの敗退校はどこになるのか。注目であります。



第82話・戦士の帰還  (2012年 45号)


試合開始は早朝5時30分。
会場である聖地以勢神宮は涼やかな風と静寂に包まれていた。
そして現在、7時48分。
1回戦の大将戦が行われている現在、会場は真夏の日差しとセミの音に包まれているという。
日差しだけではなくセミの音まで響いているのか・・・余計に暑く感じるな!

ラストの大将戦は始まったばかりでまだ残り40分強ある。
しかし気温30℃を越す猛暑の中。試合を終えたはずの先鋒である大阪の井川さんもへばっております。可愛いのう。

・・・陽に照らされて頭がやけるようにあつい・・・
ハンバーガーも焼きたてで・・・熱々ね〜〜

こうなってくると、1回戦の食材がハンバーガーなのにも悪意があるんじゃないかと思えてくる。
帽子を被っているかどうかでかなり有利さが変わりそうなのだが、どうなんでしょうねこの試合形式。

大将戦開始から20分経過。
会場は立っているのでさえつらい夏の日差しが照りつけている。
ので、調理を行っているテント内の日陰に避難する司会。ずるいな!!
係の巫女さんたちは選手の横に立ちっぱなしだというのに。何時間もよくやってられるなと感心する。

北海道の両校はこの暑さがかなり堪えている様子。
夕張の部長の小泉さん、札幌白墨の副部長、鯱畑レイさん。どちらも苦しそうである。
というか、鯱畑さんの苦しんでいる姿は、なんだか見ていて辛いものがあるぞ。

苦戦する北海道勢。それとは対照的に快調に食べ進めてる高校もあった。
沖縄の琉球女子高校である。
大将は1年生の島袋なみちゃん。この子は1年生だったんですな。
しかし、この絵。
他が苦しそうにしているせいなのか、琉球女子のこのコマはやけに可愛く描かれているように見える
いや、琉球女子の子らは最初から可愛いと思ってましたけどね。
だけど、一番右の子の口の大きさ、というか口の裂け方がなんだか気になる。
よく見たら寝ているときの姿もなんだか厄い。すわ、沖縄妖怪の一種か!?

さすが常夏沖縄の大食い戦士。暑い中での大食いはお手のものなのかぁ!?

いや、さすがに沖縄でも暑い中でわざわざ食べたりはせんでしょう。
というか、本州より沖縄の方がずっと暑いのかどうなのか。まあ、その辺りは雰囲気で。

大将戦も残り5分。どこも苦しそうな表情を見せております。泣かないで鯱畑さん。
ちなみに大阪のなにわ商業高校の部長は3年の矢部賛歌さん。
ハンバーガーの値段を計測して見せた子でありますね。部長だったんだ。

という情報はさておき、大将戦終了。
天食祭本戦の1回戦がこれにて終了いたしました。そして総合ランキングの発表である!!

1位:土佐鳳高校(1) 31と1/2皿
2位:なにわ商業高校(3) 31皿
3位:讃岐北高校(12) 30と1/3皿
4位:木更津芸術高校 30皿(4)
5位:秋田サンライズ高校(5) 29と1/2皿
6位:九条清涼学院(7) 29と1/4皿
7位:東京青葉学院(6) 29皿
8位:鮫島高校(8) 28と4/5皿
9位:龍聖学院(2) 28と7/10皿
10位:結日高校(13) 28と3/5皿
11位:琉球女子高校(15) 28と1/2皿
12位:北九州総合大学付属高校(11) 28と1/3皿
13位:津軽あすなろ高校 28と1/4皿(14)
14位:夕張農業高校(10) 28と1/10皿
15位:札幌白墨高校(9) 28皿
16位:鳥取大山高校(16) 26皿

括弧内は副将戦終了時の順位となります。
まさかの北海道代表2校とも敗退!!
部員たちをかき抱いて泣く熊田さんの姿がなんとも頼もしくも物悲しい。
結日高校は10位でなんとか1回戦は突破でございます。よかったよかった。

しかし、7以から15位までは実にわずか1皿差で詰まっているという状態。
正直、どこが脱落してもおかしくはない状況でありました。
花ぽんがもう少しへたれていたら龍聖の負けもありえたわけだ。危なかったね。

なおベスト13に入った選手の皆様、2回戦は明後日・・・2日後の開催です!
詳細は明日夕方16時。選手宿舎神宮会館ロビーにて発表いたします!

予選は1週間に1度であったが、今回のインターバルは2日間でございます。
まあ、2日もあれば回復はすると思いますが・・・どうなんでしょうかね?
そして、2回戦もルールは直前の発表でありますか。まあ、前日に教えてくれるだけましか。

2回戦進出校の皆様は宇治橋を渡り、1回戦敗退の3校は係員の指示に従って別の道でお帰りください。

ああ、ちゃんと別の道が用意されているんですな。
敗退した選手はここに埋まってくださいとか言われなくてよかった。漫画が違ってしまいますからね!

帰りの宇治橋を歩けるのは、1回戦の勝者のみ。
最初に渡るときに言われた言葉でありますな。
そんな宇治橋の上で天子ちゃんたちに話しかけてきたのは東京青葉学園の部長、村上マリーさん。
相変わらずこちらを龍聖のおまけ扱いしてて嫌な感じである。
けどまあ、お疲れ様と声をかけてくれる辺り、多少は認められたのだろうかね。

マリーさん曰く、1回戦の順位は2回戦と何も関係ない。なら13位以内であれば13位でも1位でも一緒であるとのこと。
つまり、勝ったか負けたかの差でしかないわけですな。
勝った側である結日は青葉学園にそれなりの扱いがされると。ふむ、筋は通っているか。

本戦初出場組は必死で上位を狙っているがそんなのは疲れをためるだけだとマリーさん。
本戦常連校は不毛な上位争いより続く試合に力を残すため真ん中くらいの順位を狙っているという。へぇ。
ちなみに常連である土佐に関しては例外。あそこは打倒北海道の思いが強すぎるのだよ・・・

しかし、疲れがたまるというが、2日間で回復しないぐらいにたまるのだろうか?
胃腸にダメージが蓄積されるとかそういう話を危惧しているのかもしれませんな。ありえる話だ。
真夏の炎天下に大量に食べたのだし、体調がおかしくなる選手が出てもおかしくないですわなぁ。

ところで、常連校の中に見知らぬ高校の後姿がありますね
龍聖と土佐の間に挟まっているこの高校はどこなんだろうか。気になるところだ。

神宮会館に戻った天子ちゃんたち。
クーラーのありがたさを味わっているが、その目の前を荷物をまとめた夕張農業の面々が歩いていく。
ここは天食祭本戦の選手宿舎。敗者に居場所はない
1日で帰ることもあるとはやはりこういうことだったみたいですね。
敗れた選手は悔し涙を流しながら去っていくのでありました。

敗者の背を見て勝負の厳しさを知る天子ちゃん。
負けられない思いというものを理解するにはよかったのかもしれませんな。

というわけで、1回戦は無事に突破した結日高校。
2回戦までは間があるが、すぐに次の試合に入るのか?それとも幕間に話が入るのか?
部長の友人の話とかもそろそろ出てきてよさそうなものだが・・・?

そういえば、前回行った強豪予想。
全く気にしていなかった高校が、大将戦の結果で気になってきました。
それは最終的に3位になった讃岐北高校。
副将戦までは12位とギリギリのラインだったのに、いきなり3位にまで浮上している。
これは強敵が潜んでいる予感がしないでもないですぜ。

2回戦の試合形式と対戦校の姿が気になるところであります。



第83話・くじびき巫女  (2012年 46号)


早朝の熱戦。1回戦の敗者は神宮会館を去った。
次の試合は1週間間隔だった予選とちがい2日後。
こんな短期間での連戦を初めて経験する結日の選手たち。体力回復のためにその日は早く眠りについた。

しかし、その夜。深夜2:30の丑三つ時に突然の来訪者が

くじを引いてください。結日高校食い道部、春風・立浪両選手

扉を開けたらくじを持った巫女が立っていた。おばけだー!!おばけじゃないよ、巫女だよ。
まあ、こんな真夜中に怪しげなことを言い出す人がいたらおばけ扱いされてもおかしくないですけどね。
船幽霊みたいに、うかつにくじを引いたりすると何か悪い目にあうんだろ?騙されまいぞ!!

まあ、天子ちゃんたちは素直にくじを引いちゃうんですけどね。
天子ちゃんは。立浪部長はのくじを引きました。
その結果を見届けるとさっさと立ち去る巫女さん。なんだい今の・・・

翌日の昼。食堂にて一堂に介する結日の面々。
寝て少し起きては寝ての繰り返しでこんな時間になってしまったらしい。
それでも体力は万全とはなっておらず、食いしん坊の天子ちゃんが昼飯を辞退するという異常な事態も。シャレじゃないぜよ。

昨夜のくじについてだが、どうやら他校の生徒も夜中にくじを引いていたらしい。
まあ、結日だけ深夜に引かされたら不公平なことこの上ないですものねぇ。
というか、何で深夜にくじを引く必要があったのでしょうか?
修学旅行恒例のアレか?在籍チェックみたいな。
大会中に夜の街に繰り出すような選手がいないか確認も兼ねていたとかそういう。
でも普通に考えて安眠妨害ですよね。迷惑な運営だ。

そういえば、神宮会館は2人部屋ばかりなんだろうか?
メインの選手は4人だし、2人部屋で揃っていれば割り切れていいのかもしれないが。

ちなみに遊ちゃんはで二子さんはを引いたらしい。皆バラバラですな。

あのくじは何だったのか。悩んでいるところに東京青葉のマリーさん登場。
2回戦関係のくじに決まってるじゃないと言ってくるが、どう関係するかはわからないと返される。

1回戦も直前まで試合内容教えてくれなかったんだよ〜〜
何をされるかわからないのが天食祭本戦
まーこれ位で戸惑ってたら天食祭本戦優勝・・・"天娘"は遠そうね、おまけさん。

相変わらずイヤミを残して去っていくマリーさん。
しかし、何をされるかわからないという表現はなんだか秀逸ですな。
何が起きるかわからない、ではなく、何をされるかわからないってところが。

さて、16時になりました。
いよいよ2回戦についての詳細が明らかとなります。

2回戦は7ブロックにわかれての個人戦
昨晩、選手の皆様にひいていただいたくじを基に、AからGまでの7ブロックにおわけしました。
3回戦進出は各ブロック1位の計――7名です

まさかの個人戦!!
これまでずっと団体で行ってきていたのに、ここでいきなりの個人戦とは!?
これは中々に意表をつかれる展開でありました。
しかも、2回戦で脱落する選手は実に45人!!
1回戦は3チーム12人しか脱落しなかったのに、これはまたえらく切られるものですな。
なんだか展開に巻きが入っているように思えなくもない。

はぁ。2回戦は少し頑張らないとな

やたらとマジな表情になる三ヶ月さん。あら、こういう顔も出来たのか。
惜しむらくは可愛くはないというところですな。というか、なんだか違う作風に思える!!
でもまあ、蒼雲さんは嬉しそうにしているからいいか。
ようやく部長がやる気だしてくれて嬉しいんですね蒼雲さん。

2回戦当日。以勢神宮外宮。
午後2時50分。勾玉池に作られた特設ステージにおいて2回戦が開始される。
これまた昼日中の暑い最中での戦いでございます。厳しいなぁ。足元は池で涼しそうだけども。

2回戦の試合時間は45分。7つのそれぞれのブロックで一番食べた人が3回戦に進出。
2回戦の成績は3回戦と何ら関係はないとのこと。
とはいえ、これだけ盛大に足きりされるのでは力の温存とかも言ってられない状況でしょうな。

7つに区分けされた勾玉池の特設ステージ。
そこには机が横並びに配置されている。
三ヶ月部長はそれを見て、机を囲むようにして欲しいと要求。
同じブロックの選手を見ながらの方が食べやすいからという理由だ。

協議の結果、三ヶ月部長の意見が通り、机を三角形の形に配置して見やすいようにした。
まあ、見やすいだけじゃなく並んで座るには楽になっていいんじゃないですかね。
観客がいるわけでもないし、横並びになる必要は元々ないですものね。

三ヶ月部長はEブロック。
そのブッロクには土佐鳳高校が4人揃って存在していた。どうやらくじの結果全員同じブロックになったらしい。
そ・・・それはまた、なんとも偏った引き当て方をしたものですなぁ。
まあ、揃っていたほうが騒ぎやすい連中だし、これはこれでよかったのかもしれない。

天子ちゃんのAブロックには琉球女子の島袋ちゃんがいます。
1回戦では暑い中猛然と食べ進めていた島袋ちゃん。天子ちゃんもこの暑い中この娘に勝てるかなと不安な様子。
普通の場であればそう簡単には負けないだろうが、この環境では厳しそうですなぁ。

Dブロックの二子さん。同じブロックに龍聖のレギュラーが2人存在している
もちろん花ぽんではなく、強い次鋒と副将の2人でございます。あらあら、大変ですね。

Bブロックの遊ちゃん。隣には、なにわ商業高校の井川ちゃんが座っている。
1回戦張り切りすぎて疲れが取れていない井川ちゃん。まあ、タダ飯食っていってくださいな。

Cブロック。立浪部長のいるブロックは色んな高校の部長が5人もいる
そのうちの1人、東京青葉の村上マリーさんが立浪部長の隣に座っている。
なかなか激戦になりそうなブロックでありますなぁ。

ここで2回戦の料理が発表。
三重名産の松坂牛とブランド米・伊賀米コシヒカリを使った――ステーキ丼!!

1杯350gでございます。これまた和風な以勢神宮とはなんだか懸け離れた感じのものが出てきましたな・・・
まあ、一応御当地名産の品ということにはなっているようですが。

いつものようにノリノリで立浪部長に話しかけているマリーさん。そのマリーさんに立浪部長から一言。

ねえ。
結日高の部長の私が東京青葉の部長さんのあなたを倒したら、東京青葉さんは結日高のおまけね〜

どうやら、おまけ呼ばわりされたのはずいぶんと気に触っていた様子。
言い返しの内容はさておき、明確な対立姿勢を見せたのはいいことであります。
負けられない戦いというのが伝わってきますな。

さて、3回戦進出の7席を決める争いがいよいよ開始。
その際に、注目選手がピックアップされているのですが、龍聖の2人の下に見知らぬ後姿の選手が存在する。
これは一体何者なのでしょうか?
前回の覇者なのか?それとも立浪部長の友人なのか?それともその両方か?
次回はその辺りが明らかになるのだろうか。注目したいところです。
そういえば、花ぽんは注目選手の中に入ってませんな。まあ、花ぽんだしなぁ・・・
琉球女子の宮城さんもどこに分類されたのかわからないままなのが気になるところである。



第84話・勾玉池の陣  (2012年 47号)


3回戦に進めるのは、各ブロック1位の7人だけ。
全13チーム52人による7ブロック制、天食祭本戦2回戦、始め!!

いよいよ開始される2回戦。
勾玉池に浮かぶ水上舞台は既存で存在する。
普通は1つの舞台だけ仮設する。新たに6つ設営したのが今回の会場となっています。
足元が涼しい分、1回戦よりはましになるのかな?
この池の上の舞台という仕掛けに天子ちゃんは御満悦。おとぎ話の中に入ったみたいだよと感じている。
それはよかったですね。だが、そういう感想は試合が始まるまでに終わらせておきなさい!!
他の選手たちは合図と共にがつがつと食べ始めている。当たり前ですな。

どうやら天子ちゃん、一昨日の一回戦の疲れがまだ残っている様子。
深夜にくじびきのために起こされたり、生活のリズムが狂ったのもよくなかったんですかねぇ。

とはいえ、他の高校の子たちは凄い勢いで食べている。
やはり本戦の2回戦まで勝ち残ってきた人たちは強い人しかいないんですね。

他の選手の勢いに気圧されている天子ちゃん。
同じブロックの選手を見ながらでは食べづらいといった様子。
うーむ。昔の天子ちゃんなら楽しく一緒に向かい合ってごはんというシチュエーションは喜ぶ所だと思うのだが・・・
やはり体調が悪いと気持ちも下降してしまうんですかね。

そんな悩んでいる天子ちゃんはさておき。隣の席に座る島袋ナミちゃん。
ステーキ丼んっまいさ〜〜と御満悦。
それに釣られたわけでもないだろうが、沈んでいた天子ちゃんもステーキ丼を口にしたらご機嫌になる。
ステーキ丼んっまいよ〜〜!!

うむ、実に似たもの同士でありますね。微笑ましいことだ。

さて、各ブロックの選手が猛然と食べ進める中、一際目をひくのはEブロック。
省エネ屋で知られる龍聖の三ヶ月部長が疾風迅雷のさまでどんどんステーキ丼を食べ進めている。
これは驚いた。まるで別人のようではないですか。あのダラダラした人がこのような形相を・・・

別人ではない。あれこそ三ヶ月部長の真の姿だ。結日高諸君

と親切に開設してくれるのは、龍聖学院のマネージャー、蒼雲ウタエさん。
蒼雲さんは1年の頃応援団に所属していた。
その関係で天食祭の応援にも来ていたらしい。
2年前の天食祭準決勝。そこで見せた三ヶ月部長の情熱的な大食いに一目で虜になった蒼雲さん
それ以来、食い道部専属の応援団兼マネージャーになったくらいだという。

ハハァ。元応援団だから学ランを着ていたわけなんですな。謎は解けた!?
しかし、大食いの姿を見て虜になるってのもなかなか珍しい話な気がしますな。

しかし・・・部長でも、まだ"天娘"になれていない。
大食い競技の才を持つ者が熱意を絶やさず努力を重ね、力の限り戦い抜く。
それでも届かない頂が天食祭本戦優勝・・・"天娘"だ。

昨年度の"天娘"を擁する優勝校ですら、その後1、2年は"天娘"になるどころか本戦出場できないくらいだ

え!?えーと・・・それはどういう意味でしょうか?
とりあえず、今年の大会に昨年の天娘を擁する高校が存在しないのはわかった。
だが、本戦出場できなくなるという理由がよくわからない。
強者がいたとしても、その強者がいなくなれば本戦に上がれないこともありうるという話なのか?
では、11年連続本戦出場の龍聖も1度優勝したらその後1、2年は本戦には勝ち残れなくなるのだろうか?
この一文の解釈はなかなかに難解である。

蒼雲さんの難解なお言葉はさておき。
開始2分30秒で350gのステーキ丼を1杯完食する三ヶ月さん。これは早い。
他の選手は6分ほどかけてようやく1杯を完食している。
その頃には三ヶ月部長は2杯目を完食しており、Eブロックの2位との差を1杯に広げている。すげぇな。
どうでもいいが、この時点のEブロック2位である土佐の子がなかなか可愛い。

今回の本戦に昨年・一昨年の"天娘"はいない・・・今年で引退の部長にとって"天娘"になる最後で最大のチャンス。
結日高の諸君には悪いが、負けないよ。
真の姿を現した部長はね――・・・

と、力強く宣言した蒼雲さん。
だが、次の瞬間には再び省エネモードに入っている三ヶ月部長。
その姿を目の当たりにして思わずデフォルメ状態になってしまいます。あら可愛い。

へにゃんとダラダラした状態に戻った三ヶ月部長。周りをキョロキョロ伺いながら食べている。落ち着け。
ここで、昨年三ヶ月部長と対戦した経験がある土佐鳳の羽鳥さんによる解説。

2位と1杯差がつくとペースを落とし、その均衡が崩れるとまた動き出す
負けてる側のスパートをつぶした後は優位を保ちつつ休める。
その戦法に去年の本戦、私はペースを乱し三ヶ月に敗れた。

ほう。これが三ヶ月部長の常に1杯もしくは1皿差で勝つ戦法の秘密であったと。
意外と地道な作戦だったんですな。
花ぽんの口ぶりだと気付いたら1皿差だった、みたいな感じに思えたのだが・・・
というか、マラソンならまだしも、大食いには満腹中枢の問題があるのにスパート挟みつつのスタイルって有効なんですかね?
ついでに疑問なのは本戦1回戦突破ギリギリの13位への調整。あれはどういう原理だったのだろうか・・・?

蒼雲さんの言葉に続き、三ヶ月部長の技も謎が残る。龍聖、難解なり!!

それはさておき。
Eブロックには土佐鳳の選手が4人もいる。
1対4なら三ヶ月に休む間を与えず、4人が順にスパートをかけられるこちらが有利、と羽鳥さんの算段。
ふむ、確かに早い段階で順にスパートをかければ三ヶ月さんは休んでいる暇がないかもしれませんな。
省エネ屋なのは性格によるものだとしたら、しばらくの間ダラダラできないのは辛かろう!!

1皿の数が少ないならともかく、ステーキ丼は350gと大きい。
リードを保つのもなかなかに大変である。ハッ、本気を出さないとと言ったのはこれが理由なのか・・・?
とにかく、最初の1杯を作るには最初だけでも頑張らないといけない。それで珍しくもあの形相にと・・・!!
納得したような納得しかねるような。

今年こそ土佐鳳から"天娘"を出すためにも、私達の力を合わせて倒して見せるよ三ヶ月!!

北海道がいなくなってモチベーションが低下するかと思った土佐鳳。
むしろマジメに天娘を目指すようになっていい方向に転換した様子であります。そっかー。

Cブロック。
開始13分。各校部長の5選手が同時に2杯目を完食。横並びの状況である。
そんな中、立浪部長へのお喋りを続けるマリーさん。余裕がありますな。
立浪部長はマリーさんに試合中におしゃべりがすぎないかしら?と注意。
それもあるが、箸を振るのはよろしくないな。巫女さんに怒られるぞ。

?話しながら食べたほうが楽しいじゃん。
せっかくこんな素敵な場所で神事のお祭りしてるんだよ。楽しく食べようよ。
楽しく食べなきゃ大食い競技じゃないしね

ほう。意外な心持ちでいたんですな、マリーさん。
楽しく食べる方がいいと考えるのは悪くない。見ていてもそちらの方が楽しく思える。
真剣なのは真剣なのでいいのだが、苦しそうにしているよりは楽しそうにしてた方が嬉しく感じますわな。

思いもしなかったマリーさんの発言に目を見開く立浪部長。
なんだか全体的にふっくらしたような感じになっているがどうした?

あっ!それとももしかして、一昨日の1回戦の疲れがまだ残ってるとか?
次の試合のこと考えないからだよ〜龍聖のおまけさん。

相変わらずおまけ呼ばわりは止めないのですね。
楽しく食べるのは悪くない。そのためにおしゃべりしたいというのもわからなくはない。
ならば、何故イヤミを口にするのか!片方だけ楽しんでも仕方あるまいに!!
いいこと言っているけど、肝心なところで台無しになった感じがしますなぁ。

Dブロック。ここも激戦区になっている。
龍聖学院の実力派である次鋒、副将の2人が同ブロックに存在する。現在同着1位なのもこの2人だ。
ちなみに次鋒の子は風間由美さん。副将の子は雪見音々さんであります。
しかし、二子さんも遅れるまいと喰らいつく。
さらに、秋田サンライズ高の3年部長、鬼頭彩菜さんも追いついてきた。
なかなかに混迷を極めた戦いになりそうなブロックですな。
そうか、前回、後姿だけ映ってたのはこの鬼頭さんなんですな。秋田サンライズの躍進がありえるか・・・?

Bブロック。
試合前は一昨日の疲れでぐったりしていた井川さん。
しかし、同じブロックにいた矢部さんからステーキ丼が1杯2000円はすると聞いて大復活。

どんな疲れもお得の前には吹っとぶ。さすが私の尊敬する銭ゲバや井川さん

何とも面白いキャラですなぁ、井川さん。可愛い点もポイント高いですぜ!!

試合も折り返しの開始22分経過。
どのブロックも接戦が続いている。
そんな中、Aブロックの天子ちゃんは現在2位。
1位の島袋ちゃんは3と1/3杯。天子ちゃんは3杯と一口という現状。
100gほどの差がついているようだが、ここから巻き返しを計ることができるのだろうか?
暑さによる影響はないのだろうか?
さすがの島袋ちゃんも終始笑顔ってわけでもなかったりするんですなぁ。

てな風に、各ブロックで緊張感のある戦いが繰り広げられている2回戦。
だが、次号でいきなり決着がつくという。これはまた展開早いな・・・!!
未だ語られてもいないF、Gブロックの選手たちが気になります。花ぽんはどこにいるのだろうか。



第85話・勝者は7人  (2012年 48号)


天食祭本戦2回戦も折り返しの22分。
しかし、伊勢神宮、外宮、勾玉池7つの特設舞台にて戦う大食い戦士達は、いまだ勢いおとろえず!!

Eブロックでは土佐鳳の4名が三ヶ月部長に追いつくために必死になっている。
現在1位は三ヶ月部長。2位は土佐鳳の袋田順さん。体格いいっすね袋田さん。

袋田さんの渾身のスパート。
しかし、それに対してもしっかりと1杯の差を維持する三ヶ月部長。
だが、間髪いれずに次は3位の土佐鳳の雀田美野里ちゃんがスパートをかけてくる。
雀田ちゃんは前回可愛いなと思ったあの子でありますな。名前が判明して嬉しい限り。

土佐鳳が4人もいるので、1人片付けても次の土佐鳳が続々スパートをかけてくる。
これじゃダラダラ食べてられないじゃないの、と省エネ屋の三ヶ月部長はまいったまいったな表情。
しかし、やはりこの作戦は不思議である。
1位2位がスパートをかけているのだから、その間は3位以降との差はかなり開くはず。
なので、3位がスパートを開始しても、その差分はダラけていられるはずなのでは・・・?
もっとダラダラしたいんだ!という主張でしたらスミマセン。

開始35分。
さすがにこの時間になるとどこのブロックの選手にも疲労の色が見えてくる。
天子ちゃんも、いつも大食い競技をしている時より体が重たい気がするそうな。
夏の日差しで頭が暑く、水面からの照り返しで足も蒸す。ステーキ丼が胃に重たいよ・・・

足元は涼し気な分、1回戦よりマシかと思ったら照り返しで攻撃してくるとは!!
やはり天食祭本戦は一筋縄ではいかない。何をされるかわからないといわれるだけのことはある。

本気の大食い競技を行った疲れをとるには最低でも予選のように1週間の休みが必要
だが1回戦はたった2日前のこと。
序盤は気力でどうにかできていた2日前の疲れが、終盤になり気力が衰え露呈してきたのだろう。
次の試合がいつなのか、残り試合が何試合かもわからないのが、天食祭本戦。
だからこそ、三ヶ月部長のように1回戦は力を温存しておくべきだったのだ。

と語る蒼雲さん。
あれ?蒼雲さんは三ヶ月部長の省エネ屋っぷりに否定的だったのでは・・・?
試合の経過を見て気付いたことを今、口にしているのかもしれませんな。如才ない人だ。

その三ヶ月部長のいるEブロック。
35分を経過して、ようやく土佐鳳の順次スパートの嵐が止んできている。
土佐鳳は1回戦で全力を出して1位を取っている。北海道を倒したいという想いが強すぎたが故の暴走だ。
その疲れは今も残っていると羽鳥さん。
それでも、私達4人で順に仕掛けたことで三ヶ月の疲れもたまっているはずだと分析する。

相手も自分と同じく苦しい今こそ三ヶ月を抜くチャンス!!

疲労した体に活を入れ、羽鳥さんがスパートを開始する。だが――

仮に三ヶ月部長が疲れていたとしても、それでも・・・本気を出した部長に敵うものなどそうはいないだろうな

三ヶ月部長はもしかしたらずっとスパート状態のまま45分間食べれる人なのかもしれない。
だけど、ダラダラしたいので1杯差がついたら休んでいるだけで、実はそんなに疲れていないのかもしれない。
そうだとしたら、土佐鳳には本当に勝ち目がないわけであるが・・・羽鳥さんも愕然とした表情になっておりますわい。

Cブロック。
各校の部長が5人出てきているこのブロックは接戦。
しかし、さすがに疲労で手が止まる部長たちが出てきた。
そんな中、1回戦では体力を残していた東京青葉の村上マリーさんはまだ余裕がある様子。
さすがに自ら体力温存していたと公言するだけのことはある。

次の試合のこと考えてたら、私みたいに体力残して戦うのが当然な・の・に。みんな天食祭なめすぎ

相変わらずのイヤミっぷりを発揮するマリーさん。
とはいえ、次の試合のことを考えて戦ってるのなんてうちと龍聖ぐらいなんだろうな、と考えるマリーさん。
おや、結日に対しては常連校は皆、力を温存しているよ(土佐鳳は例外)みたいなことを言ってましたのに・・・
あれはプレッシャーをかけるためのブラフであったのだろうか?
意外とマリーさん、結日を警戒している・・・?単にイヤがらせでプレッシャーかけただけかもしれないが。

そのプレッシャーをかけられた立浪部長。
1回戦の疲れは当然のごとくあるが、負けられない気持ちは何より強い。

予選決勝では龍聖の人に相手にされず、この人におまけ呼ばわりされて、このまま負けることなんてできないわよ!!
絶対に勝つ!!

立浪部長の気迫は衰えることがない。
他の部長たちが疲労で手を止める中、猛然と食べ進める。
これにはさすがのマリーさんも驚きの表情。あれ?マリーさんソバカスあったんですか?
カメラがアップになることで明かされる真実ってやつですね!!
というのはさておき。
いきなり頭につけていたリボンを外すマリーさん。

勝たないと大食い競技、楽しくないしね

どうやらリボンを外すことで本気モードに入ったと宣言している様子。
髪がほどけたら前にかかって食べにくくならないかしら・・・?
立浪部長もそう考えたのか、リボンを外した際の表情が戸惑っている感じで可愛い。
まあ、ともかく精神的なスイッチを入れるのにはいいってことなんでしょうな。たぶん。

Dブロック。
疲労が残っている二子さんは龍聖学院の2人より半杯の遅れが発生している。
まあ、疲労という意味では龍聖学院の2人も残ってはいる。
なんせ三ヶ月部長が力を温存した分、他の3人が頑張って1回戦を突破したわけですからして。
それでも、続く試合を考えてないヤツらより私に疲れはないはずと考える風間さん。そういうものかね?

しかし、その考えを否定するかのように龍聖に食らいつく秋田サンライズの部長、鬼頭彩菜さん。

私達が"天娘"になるんだ。今年の東北を背負った私達が

これも郷土愛ってやつなんですかね。
東北はそういう故郷に錦をという意識が高いという話は聞いたことがありますが。
ひょっとしたらもっと違った意味があるのかもしれない。
前回の天娘の出身が東北の高校だったとか。その天娘を率いる高校を破り、東北を背負ったと感じているとか。
そういう話が出そうであり、出なさそうである。

という感じで各ブロックの激戦が描かれた2回戦、終了!!
むう。結局終了までF、Gブロックの様子が描写されなかったぞ!!

それはさておき、ここから各ブロックの勝者が発表されます。
Aブロックは5杯と2/3杯(約1980g)を完食した天子ちゃんが突破。
おや?暑さと疲労で苦しんでいたはずなのに、何事もなく突破してしまったというのか・・・?これは驚いた。
2位の島袋ナミちゃんは5杯と1/3杯(約1870g)でした。
これは疲労以上に地力の差が出たということなのだろうか?

・・・ダンゴのお姉ちゃん。スゴイ大食いだったさ〜3回戦もがん・・・ばって。

疲労で力のない拍手であるが、勝者を讃える島袋ちゃん。
けど悔しくないはずはなく、その目には涙が浮かんでいたりする。うーん、健気ですねぇ。
それにしても、同学年なのになんでお姉ちゃんとか呼んでたりするのだろうか?小さいからか?

Bブロック。
ここの1位はなにわ商業高校の井川礼さん。5杯と1/2杯(1920g)で突破です。
11000円のお得や!と吠える井川さんはさすがの銭ゲバ。目標の15000円分は食べれませんでしたか。

遊先輩が負けた・・・

自身は勝ち残ったものの、チームメイトが負けて淋しそうな表情の天子ちゃん。
隣の島袋ちゃんも、同じくチームメイトの宮城さんが敗退しているせいか浮かない表情だ。可愛いけど。
どうでもいいが、なにわ商業の矢部さんの食べ終えた丼の数が多くないかね?

さて、激戦のCブロック。ここを制したのは・・・

6杯完食(2100g)で!!
東京青葉学園、村上マリー選手!!

しゃあっ!!

天を突くようなガッツポーズが飛び出した!!
この表現からして、神事には余り好ましくない行為に思えますな、ガッツポーズ。
さすがにガッツポーズダメ!とペナルティが来ることはないとは思うが・・・

ともあれ、立浪部長が敗れてしまいました。
意外なような順当なような。どちらとも言いがたい結果である。
食べた量だけで見るとかなりの量であるマリーさん。本気を出したらスゴイということか。
そういえば、頭だけではなくスカートにも大きなリボンをつけているんですな?
三回戦ではさらなるリミッターの解除が行われるのでしょうか・・・?

今号での結果発表はここまで。
残りの4ブロックは次回での結果発表となる。
二子さんが勝ち残れてるとは思えないし、結日は天子ちゃんだけになったか。
敗れた選手たちはずっと神宮会館に泊まることができるのだろうか?
選手でもない九士朗たちが泊まれているなら問題ないのかな・・・?その辺りは疑問である。
そういえば、立浪部長。負けてしまったけど、再会を約束した友人の件はどうなったんだ・・・?
その辺りは次の試合までの期間に解消される事柄だと思われます。たぶん。



第86話・次が・・・  (2012年 49号)


結日の大黒柱である立浪部長が敗れた。
これは部員たちにはなかなかショッキングな出来事だった様子。驚いてますなぁ。
そんな最中、ブロック突破者の発表は続けられていく。

Dブロック1位は5と1/2杯(1925g)完食の秋田サンライズ高、鬼頭彩菜選手。
龍聖の2人を振り切って突破してきたか。

Eブロックの1位は6杯(2100g)完食の龍聖学院、三ヶ月かずえ選手。
なんのかのでマリーさんと同じだけ食べてるんですな。
蒼雲さんの嬉しそうな表情がたまらない。

Fブロック1位は5と2/5杯(1890g)完食、鮫島高校の黒田ナナ選手。
Gブロック1位は5杯(1750g)完食の龍聖学院、天咲花選手。

ゲェー!花ぽんが勝ち残っているー!?
食べた量を見ると明らかに他の子たちより劣っているのに・・・
Gブロックはそんなにできない子の集まりだったというのだろうか?そりゃ司会にもスルーされるわ!

ともかく、3回戦進出者である7名が出揃いました。
続いて3回戦の内容が発表されます。
ほう。今までは試合の前日にしか内容を教えてくれなかったのに、今回は随分お早い発表ですな。

司会「3回戦は以勢神宮・内宮にて正午より」
井川「また2日後!?全然休めへんやん」
司会「本日の勝者7人にて行われる総当り戦の勝者が本年度の天娘!!
並びにその天娘の所属校が本年度の天食祭優勝校です!!」

ん・・・ん?
この会話の流れで盛大に驚く選手たち。
どういうことだ?正直何回か読み直してしまった。
井川さんが2日後と勘違いして先走ったのかと思ったが、どうもそうではない様子。
では、ページをめくる前の司会の思わせぶりな笑みは一体なんなのか?
残り7人にまで減ってるんだし、次が決勝でもおかしくないわけですし――
今更そんな情報で驚くとは思えないが・・・どういうことなんだい、蒼雲さん!?

天食祭本戦は団体戦で行われる年が多く、その際は天食祭優勝校の部長が天娘となる
だが今年のように個人戦で行われる天食祭では最後まで勝ち残った1人が天娘であり、
天娘の学校が天食祭優勝校となるのだよ。

ほう。年によって団体戦の場合と個人戦になる場合とがあるのか。
さすがは何をされるかわからないと評判の天食祭。ランダム制が高い。
しかし、部長が天娘になれるシステムなら、3人強い部員を連れていれば部長がショボくても天娘になれるのか。
これはもしや、初代がおにぎり4個しか食べれなくても天娘になれた理由の一つだったりするのか・・・!?

というのはさておき。
つまり、蒼雲さんがいいたいのは3回戦が決勝戦ということである。
どうやら皆、次が決勝戦ということに盛大に驚いていたようだ。ほう・・・ほう。

司会の思わせぶりなタメに惑わされてしまったということなんですかねぇ。
井川さんのまた2日後?の発言を受けての笑みなのか思ったら、まさか全然その発言に沿った話ではないとは・・・
今まで1日前にしか発表してないことだし、次の試合は2日後などではない。明日の正午からだ!!
てな発言で繋げてくれれば選手たちの驚きは当然のものとして受け入れることができたのですがねぇ。うーむ。

そういえば見返してみると3回戦の説明を開始する時、司会がなんだか知らないがピースをしている。
井川さんはこれを見て2日後と読み取ったという流れなのだろうか?難解なやりとりだ!!

ともかく。2回戦は終了した。引き上げ始める各校の選手たち。
省エネ屋の三ヶ月部長もさすがに今回は本気を出さざるを得なかったようで疲労の色は隠せない。大丈夫かね?

もうあと1回本気で大食い競技して、天娘になる元気しかないね

おう、言ってくれますね三ヶ月部長。これには部員たちも喜色満面。
盛大に応援を開始する蒼雲さんたち。照れる三ヶ月部長。
同じく決勝に残ったのに話題から取り残される花ぽん。賑やかだな龍聖学院さんは。

一方、天子ちゃんは勝ち残ったものの大黒柱の立浪部長が敗れて消沈気味の結日高校。
そんな沈んでいる様子のところに今回もイヤミを言いに現れるマリーさん。
リボン付けなおしたらまた元の性格に戻っちゃったんですかね。

天娘の願い事なんか信じてるくせにと天子ちゃんを挑発するマリーさん。
天娘の願い事は関係ないし、それに迷信じゃないと言い返す天子ちゃん。
その天娘の願い事というフレーズ聞いて微妙な表情を見せる三ヶ月部長。ん?なんだろうこの表情は。
マリーさんはまるで信じていないが、三ヶ月部長はどういう風に考えているのだろうかね?
その辺りは気になるところである。過去の天娘の願い事がどうなったのかも合わせて気になる。
しかしどうでもいいが、何でまた三ヶ月部長は蒼雲さんに怒られているんだろう?
ちょっと前に格好いいこと言って見直されたばかりだというのに。セクハラ発言でもしたのか?

まーそんなこと・・・どうでもいいけどね。
部長も大したことない龍聖のおまけが天娘になれるわけないしね

最大級の挑発をかますマリーさん。おかげで天子ちゃんの表情がまた危ないことになってきている。
まあ、他の青葉の面々は勝ち残れなかったので口を挟んでこなかったのは幸いですな。
これまではマリーさん以外も追随するように攻めてきたから挑発具合が半端なかったわけで。
それにまた、マリーさんの今回の発言は本心からのセリフというわけではない様子。

・・・やばかった
試合前の段階で私と龍聖のおまけ部長との体調の差は歴然。
なのに――あいつは5と4/5杯(2030g)。私との差はたった70g。
もし私が本気を出さなかったら・・・あいつの体調が万全だったら・・・

ふむ。冷静な分析が出来ているじゃないですか。
理解しながらも強がって見せるために挑発をしているわけですな。ふうむ。
しかし、心の声でも龍聖のおまけ部長という呼び方をしているんですなぁ。
ここだけでも名前で呼んでくれたら感じ方がかなり変わったのであるが・・・まあいいか。

さて、どうにか決勝戦進出者を出した結日高校。とにかく明後日まで休みましょうという話になる。
3人は敗れたが、まだ天子ちゃんは勝ち残っている。

結日高の天食祭はまだ終わってないわ

まあ、その通りでありますな。今はとにかく決勝戦に向けて体を休めるのが大事である。
勝ち残った結日、なにわ、青葉、秋田、龍聖、鮫島の6校以外は全員敗退ということで会館から去っていく。
立ち去る土佐鳳や琉球の選手たちの姿が描写されています。島袋ちゃんや宮城さんは残念でした。もう少し見たかったなぁ。

学校としては勝ち残ったものの、個人としては敗れた遊ちゃんや二子さん。
その夜は布団をかぶって悔しそうに身を震わせている。
そして勝ち残った天子ちゃんは、立浪部長に絶対に勝つと誓いを新たにする。

勝って結日高を優勝校にして、天娘の願い事で優二くんの病気を治して、
部長さんをバカにした東京の人にも目にものみせてやります・・・

ふうむ。やる気があるのはなによりである。
が、どうも意気込みすぎている。というか、怒りが先走っているようにも感じられる。
それゆえか、立浪部長はこのようなことを口にする。

結果がどうあれ、次の試合が今年の天食祭最後の試合。
なら私は勝ち負けより、ダンゴちゃんには女の子らしくごはんをいっぱい食べてほしいわね〜

とのことであります。
競技者としてはまともになりつつあるが、その分個性的ならしさを失いつつある天子ちゃん。
決勝ぐらいは昔の楽しんで食べるというらしさを取り戻さないといけないのかもしれない。
昔の天子ちゃんと似たタイプの島袋ちゃんと2回戦で戦ったのもその伏線であるか・・・?

とにもかくにも1日限りの休養をはさみ、決勝当日。
以勢神宮の内宮、宇治橋前に決勝進出者が集結。
天娘をかけた7人の戦いが始まる

ついに最後の戦いとなった天食祭。
泣いても笑ってもこれが最後。果たしてどのような食材が飛び出すのでしょうか。
また変則的なルールが飛び出したりしないかにも注目である。

それにしても、立浪部長の友人の話はどうなったんでしょうかね・・・?
友人の方は勝ち残れませんでした。で済んでしまったりするのだろうか?
この伏線はできれば回収して欲しいところであるが、はたしてどうなることやらですな。



第87話・最終決戦  (2012年 50号)


以勢神宮内宮宇治橋を経て、以勢神宮内宮は神楽殿へと向かう2回戦の勝者7人。
この7人の中で決勝に勝ち残った1人が天娘となり、天娘の所属校が天食祭優勝校となる。

勝ち残った7名は長い机に横並びに座る。
正面にはそれぞれの選手が所属する高校の選手や応援団が試合を見守ろうとしている。
少し離れた所にいる人たちは何者なんですかね?

2回戦で負けた私たちの分も頑張ってくれやと天子ちゃんに頼む遊ちゃん。
東北ブロック1位の秋田サンライズの代表である鬼頭彩菜さん。
中国ブロック1位の鮫島高校の代表である黒田ナナさん。それぞれの自分の高校の選手と気合を入れあっている。
そうか、鮫島高校は中国ブロックなのか。どこの県なのかねぇ。

そして、ついに目的である天子ちゃんとの直接対決を果たすことができる花ぽん。
大会前の雪辱を決勝戦ではらそうとする。おぉ。こう書くとまるでライバルキャラのようではないか!!
でも、気合を入れて勝利宣言をしてみたのに天子ちゃんはこっちを見ようともしてくれませんでした。あらあら。
どうやら天子ちゃん、集中しすぎて花ぽんの声が耳に入ってない様子。

ダンゴ頭大丈夫!?"ごはん楽しみ。他興味ない〜あひゃあひゃ"とか言うところでしょ、今の!!
そんな真剣に試合に挑むみたいな顔して、あんたおかしいんじゃないの!?

別におかしくはないだろ・・・

いやまったく。普通に考えればおかしくはない。
でも天子ちゃんは予選の3回戦くらいまではそんな感じの子でしたからねぇ。
花ぽんの反応も大筋では間違ってない。焦ってる顔が本気で心配してるようにも見えて可愛い。

あらあら。龍聖のおまけさん、やる気満々だね・・・
がんばって天娘にならないといけないもんね。ありもしない天娘の願い事叶えるためにさ。

天娘の願い事はあります!!

花ぽんの言葉はスルーしたのに、マリーさんの言葉には即座に反応する天子ちゃん。
意識している相手かどうかの差ということなのだろうか・・・
この天娘の願い事の話に興味を持ったのか話に加わる三ヶ月さん。天娘の願い事って豊穣祈願の話?

マリー「神事の天食祭に優勝して天娘になったら、何でも願い事叶うとかこの娘思ってるのよ」
三ヶ月「・・・なんでもって、んなアホな
マリー「でしょ〜〜」

おや、三ヶ月さんも天娘の願い事の話、知らなかったんですね。
前回何やら気にしてたような様子を見せてたが・・・単に初耳だっただけというオチとは!!
でも、三ヶ月さんの反応はしごく当然だと思われます。そりゃあ、んなアホなとも言いたくなるわさ。
しかし、否定される度に天子ちゃんの怒りゲージはどんどんと溜まっていっている。
こ、こりゃまた怖い顔してきそうな気がするのう。

と、このタイミングで司会から決勝戦の料理の発表がされます。
いい割り込みだ。珍しくナイスだ司会。マイペースなだけかもしれんが。

ともかく、決勝戦の料理はこちら――ラーメン!!

ラ・・・ラーメン!?
よもやのラーメンである。日本の神事の決勝戦までカタカナ文字の料理で来るとは、一体誰が想像しただろうか!!
ちなみに1杯200g。大変熱そうなラーメンである。
熱さにトラウマを抱えている天子ちゃんには厳しそうな料理だ。
さらに、この暑い中で熱い物を食べないといけない。これまでの中でもさらに苛烈な競技となる。
九士朗も、体の内外両方から熱に苦しめられて、下手したら熱中症ものだよと心配する。
いやあ、熱中症なら1、2回戦の炎天下での戦いでも充分なると思いますよ・・・
それでならなかったのだから大丈夫ですよ。たぶん。

そしてこちら、一見ただの醤油ラーメンですが、実は天食祭のための特別製!!
神宮の神様へのお供えを作るためだけにある、畑や浜でとれた食材を使い作られた、厳粛かつ聖なるラーメンなのです!!

ほう。聖なるラーメン
なんだか凄い単語だな。厳かな様でいて全くそうでない様で。

なお、やけど防止のためにスープは飲まなくて結構です!!

おっと。重要な話が出てきましたね。飲まなくていいのか。
わんこそばの時のように、言い忘れてましたが飛び出さなくて本当によかった・・・!!

そして勝負は60分勝負!!
その60分の果てに勝者となった天娘は――
一般人の謁見は許されぬ日本の総氏神の祀られる、以勢神宮内宮御正宮へ特別参拝する権利が与えられます

ううむ。そう聞くとなんだか凄いことに思えてくる。
本来ならばやんごとなきお人のみが謁見を許される場所に、一般人で立ち入ることが許される。
そう聞くと、願い事の1つぐらい叶えれてもおかしくないような気がしないでもない。
まあ、以勢神宮の話なので、現実とはまた違う話なのかもしれませんがね!

スゴイ神様だからってお参り1つで願いが叶うわけないでしょ、とマリーさん。
おまけが天娘になれるわけないんだからさ、とも言ってくる。

天娘になります。
予選決勝で私達を相手にもしなかった龍聖の人達・・・
赤西さんや私達をバカにする東京の人たちにも、私はこの決勝――絶対に勝つ

立浪部長は、勝ち負けよりも女の子らしくゴハンをいっぱい食べてほしいと言っていた。
その言葉を思い出す天子ちゃんであったが、口から出てきたのは絶対に勝つという言葉。
表情も怒りに満ちている様子ですし・・・これでは花は咲かせられるのかどうなのか。

やる気があるのはいいが、入れ込みすぎてる感じのする天子ちゃん。不安な状態ですなぁ・・・

さて、全選手にできたて熱々のラーメンがいきわたりました。いよいよ決勝戦の開始です。
さすがに最後ということもあり、マリーさんは最初からリボンを取って臨戦態勢。
三ヶ月部長も最初で1杯差をつけないといけないので、準備運動を始めている。
これが泣いても笑っても最後の闘いとなるか。決勝戦、始め!!

7人の選手が続々とラーメンに箸をつけていく。
やけどに気をつけ、ゆっくりでもいいからしっかり冷ましながら食べる天子ちゃん。
だが、その両隣に座る三ヶ月部長とマリーさんは派手な食べ方を開始する。
箸で麺を多く掴み、高く持ち上げる。ぐいっ。

なんだい、この2人の食べ方は!?

混乱する天子ちゃん。
なんだいと言われても、麺を冷ますために持ち上げているんじゃないかい?
熱々のスープに浸したままでいるより、外気に当てたほうがすぐに冷めるのは言うまでもないはず。
さすがに手馴れた様子の2人であるが、他の面々もこの手法を真似るのであろうか?気になります。

しかし、スープを飲まなくてもいいのなら、ちゃんと食べきったのかってわからなくならないのだろうか?
こっそり麺を少しだけ残してスープの底に沈めておくとか。
1杯でできるのはわずかな量だが、何杯にもなれば大きな差になる!おっと、こりゃ黄桜戦法じゃないか。
と思いきや、取材協力にあげられているテレビ東京の大食い王決定戦ではこの手法は使えない様子。
食べた後の丼に小さいざるを通して食べ残しがないかチェックするそうな。そうなのかー。

そういえば、その大食い王では決勝がラーメンなのは定番らしい。
なるほどね。天食祭もその定番に倣ったということなのか・・・

どうでもいいが、何でこの決勝戦では全員名前付きのゼッケンを着用しているのだろうか?
7人しかいないし、もう名前の判明した人たちなんだから別になくても・・・
むしろ、名前の判明していない子が多い1、2回戦で着用していて欲しかったぜ。



第88話・想いを胸に  (2012年 51号)


7人がそれぞれの想いを胸に秘め、開始された天食祭本戦決勝戦。
天子ちゃんの両隣は実力者の2人。
共に開始早々スープから麺を高々と掬い上げる食べ方を見せている。
そしてグイッとかなりの速度で食べ始める2人。早い早いっ!!

周りの奴も私と三ヶ月の速さについてこれないか――
4日前と2日前、全力で試合した疲れが残ってるから仕方ないよね。
私と三ヶ月は4日前の1回戦は体力温存してたし。

常連校は皆体力温存してるみたいなことを1回戦終了時は言ってなかったっけ?マリーさん。
そういえば、2回戦の途中ではうちと龍聖ぐらいしか温存してないかとか言ってたか。
でも開幕ダッシュに差が付いているのは食べ方の差に拠るところが大きいんじゃございませんかね?

7人中2人だけが独特の食べ方をしている。
麺を高く上げることによって麺からいっぱいスープが落ちている。

麺を高く上げることでスープを落として食べる量を減らしてる!?

そっちの話なのか!?
スープから掬い上げることで早く冷ますのが目的と思ったのだが・・・量的な話もあったのか
。 というか、マリーさんは速度について言及していたのに、先に量的な話が飛び出してくるとは・・・予想外。
熱さにトラウマがあるはずの天子ちゃんが冷ますという発想が先にこないのも想定外。
うむ、まあトラウマは怒りで吹っ飛んでいるんでしょう。きっと。

予選の準決勝のわんこそば対決で極力つゆを飲まないようにしたことを思い出す天子ちゃん。
この食べ方ならより多く食べられる。あとはなんとしてもこの2人についていくんだ!と考えている。
うーむ。やはり量的な部分だけしか気付いてないみたいですなぁ。

開始2分で1杯(200g)を完食する三ヶ月部長とマリーさん。
通常より15分多い60分制の決勝でどこまで食べ進むのだろうか。

2人に続いての3番手は天子ちゃんであります。頑張ってついていこうとしてますな。
そんな天子ちゃんに向かい、相変わらず対抗心剥き出しな花ぽん。
"ラーメンんっまいよ〜"なんて言えるのも今のうちよ!!と指をつきつけ叫ぶ。
が、今回も花ぽんの言葉はスルーされてしまいました。集中しすぎですな天子ちゃん。
いや、集中しててもマリーさんの発言はちゃんと聞いてたのに何故花ぽんはガン無視・・・?
元からといえばそうだが、微妙に切ない一方通行になってしまってるぞ花ぽん。

2人に遅れちゃダメだ・・・もっと早く食べてついていかないと・・・

足に力を入れて踏ん張る天子ちゃん。長丁場の戦いなのに力が入りすぎじゃないですかね?

試合開始から全体の1/4である15分が経過。
現在トップは5杯を完食している村上、三ヶ月、春風の3名。4位以下に1杯差をつけている状態。
む、三ヶ月部長は得意の1杯差リードを保つ食べ方はできていないのか?
2回戦では怒涛の勢いで最初に1杯差をつけたものだったが・・・マリーさんが追いついてくるから出来ないのかな?

実力者である2人についていっている天子ちゃんの姿を見て喜ぶ結日の部員たち。
が、1人九士朗は調子がよすぎないかな?と不安気な様子。
他の選手が引き離される中、天子ちゃんだけついていけてるなんて、ちょっと変じゃないかな?とのこと。

他の選手は麺を持ち上げる食べ方をしていないからとかそういう話じゃないのかな・・・?
天子ちゃんだけでなく、九士朗たちもその食べ方での速度向上については言及しない様子。むう。

ともかく、天子ちゃんがついていけていることについて立浪部長は見解を述べる。

ひっぱられてるのかしらね・・・
ほら〜格上の実力者と一緒に運動するとその人にひっぱられて実力以上の力がでるっていうじゃない。
もし今ダンゴちゃんが両側の2人にひっぱられて早く食べられているなら・・・
それはつまり実力以上の力で食べ続けてる危険な状態。いつ限界がきてもおかしくないはずよ

まあ、無理をしているのは間違いないでしょうからねぇ。
天子ちゃんは食べる量に関しては一級だが、そこまで早食いが得意という感じではないように思える。ノドは強いらしいが。
少なくとも熱い食べ物を早く食べるには体力が必要だろうし、そこは弱点となる分野である。
ただでさえこの決勝、暑い最中に熱いラーメンを食べて熱中症の危険もあるという状況。
体力のない天子ちゃんには厳しいことこの上ないですわな。

それを示すかのように、開始から35分経過したところで天子ちゃんの動きが止まる
そこまでで食べた量は10杯(2000g)である。かなりのペースだ。
残りがまだ25分もあるのに2kgの壁を越えた3人。そして三ヶ月部長とマリーさんはまだ止まらない。
天子ちゃんも量だけならまだまだいけそうだが、体力はもはや限界か・・・意識が朦朧としてそうだ。

もう天子ちゃんは動くこともできないどころか・・・倒れてもおかしくない・・・

かなり危険な表情になっている天子ちゃん。
口の端には髪の毛のようなものが1本飛び出しているのが見える。
って何だコレ?誰の髪の毛だ?ラーメンに入っていたのか!?何だそれは!店主を呼べ!!

というのはともかく――疲労困憊の天子ちゃんに声をかけてくる人がいました。

クソダンゴ頭――なんて顔してんのよ!!

食べる手が止まってしまった天子ちゃんを一喝する花ぽん。
ここでようやく、ようやく天子ちゃんは花ぽんの声が耳を通るようになった様子。よかったね花ぽん。

ライバルきどりだなんてアオリにまでかかれてしまう花ぽんであるが、ここで何かいいこと言ってくれるのだろうか?
試合前の夜に立浪部長が言っていた、女の子らしくごはんを食べるという行為を思い出させてくれるのだろうか?
非常に重要な場面であるが、どのような言葉が飛び出すのか・・・期待しつつ不安しつつ、ですな。

そういえば花ぽんもすっかり食べる手が止まっちゃってますね。
まあ、実力的には決勝に残れたのが不思議な子でありますし、やはりここが見せ場であるか。
盛大に天子ちゃんが奮起するような言葉を投げかけていただきたいものである。
思いっきり利敵行為な気がするが・・・まあ、それはそれだ!後で蒼雲さんに怒ってもらっときましょう。



第89話・花の想い  (2012年 52号)


天食祭本戦決勝の真っ直中、いきなり立ち上がりクソダンゴ頭と呟く花ぽん。
それはいいんだが、さすがにこの顔は怖い。

なんて顔してんのよ・・・

アナタもね、と言いたくなりそうになってしまった。が、まあそれは置いておいてと。

あんた・・・さあ。試合前絶対勝つとか・・・言ったり、試合中もまじめくさった顔をしたり、
ふざけるのも・・・いい加減に・・・してよ。

花ぽんのこの言葉に、ふざけてなんかいない。私は勝つために全力でやっているだけと考える天子ちゃん。
勝つために真剣にやろうとしている。だが、その姿勢、その表情こそ花ぽんの指摘したい部分である。

なんで真剣な顔で食べようとするの!?
私は今日・・・あんたと直接戦えるのを・・・本当に・・・楽しみにしてたんだから。

4か月前。
焼肉屋の大食い大会で笑顔の天子ちゃんに負けた花ぽんは、大食い競技でリベンジするために龍聖学院食い道部に入部。
それはいいけど、入部届けを出しただけなのに、なんで蒼雲さんたちは盛大に驚いているのであろうか?
あのアイドルの花ぽんがうちの部に!?なんて驚きをするとは思えないし。
入部申請期間はとっくに過ぎているのに飛び入りでやってきたから驚いていたのかもしれない。それならまだわかるか。

それからの4か月はつらくて最悪なことばかりだった・・・

大会でも練習でも勝てず、大量の荷物を運ばさせられる花ぽん。
そういえば、他にも1年はいたのに何で花ぽんだけこんなに大量に荷物を抱えているのだろうか・・・?
やはりこれも体力作りのウェイトトレーニングの一環であるのかどうなのか。
下手すると単にイビられているんじゃないかと思えてしまうのが厄い。

それでも花ぽんが大食い競技を続けてこれたのは天子ちゃんがいたからである。
天子ちゃんがノー天気に嬉しそうにしながら食べ続けている。
そんな姿を見て、闘志を燃やすと共に、嬉しそうな表情も見せる花ぽんでありました。
まあ、残念ながらこの烏井さんとの対決を機に、試合中の笑顔はほとんど失われてしまうのでありますが・・・

あんたは・・・いつだってバカみたいに楽しそうにゴハン食べてなさいよ
らしくない・・・こと、してん・・・じゃ・・・ないわよ。

それだけ告げると、よたよたと自分の席に戻る花ぽん。
はてさて、花ぽんの想いは天子ちゃんに通じたのでありましょうか?
いきなり敵に対して声をかける花ぽんに対し、怪訝そうな様子を見せる蒼雲さん。そりゃそうでしょうな。
三ヶ月さんも、内心でつっこみを入れている。
楽しく食べるって・・・こんな暑い中ラーメン・・・楽しくは食べられないだろ、と。

三ヶ月部長って意外とツッコミキャラなのかもしれない。
ここ最近、花ぽんの発言に内心でツッコミを入れていることが多い。
試合中だし、省エネ屋だしということで内心に留めているが、割とツッコミが好きな性格なのかもしれない三ヶ月部長。
ハッ・・・もしや花ぽんを抜擢したのは、部内で唯一ボケてくれるキャラだからだったりするのか・・・!?
さすがにそんな理由で抜擢されても困りますわな。

さて。開始39分経過したところで、先頭を走る三ヶ月部長とマリーさんは11杯(2200g)完食。
10杯完食したところで動きの止まった天子ちゃんとは1杯差がついた形となる。
完全に手が止まっている天子ちゃんを見て九士朗、立浪部長に進言する。

熱いラーメンを食べ続けることで体内から・・・夏の日差しを浴び続け体外からも熱せられる。
この状況がこれ以上続けば、天子ちゃんが熱中症で倒れるのも時間の問題です。
天子ちゃんの身体のためにも・・・手が止まった今、リタイヤすべきじゃないでしょうか・・・

そのように述べる九士朗でありましたが、そのタイミングで天子ちゃんの止まっていた手が動き出す。

私は・・・まだ・・・楽しくごはんを食べてない!!

どうやら花ぽんの言葉は天子ちゃんに届いた様子。鑑みるところがありましたかね?
そのおかげか、周りの声を聞くだけの落ち着きも出てきた様子。
遊ちゃんの助言を聞き、試合の度に心配かけてしまってすいませんんと内心で謝る。本当だよ!
というか、心配かけさせることよりも、ちゃんとアドバイス聞いてあげようよと思えてしまう。

このラーメン、こんなにおいしかったんだ

予選準決勝の二子さんもそうだったが、テンぱってると味がわからなくなる様子。
食べるのが大好きな天子ちゃんも、怒りすぎな上に勝つのに集中しすぎた結果、味がわからなくなってたんですな。

二子先輩。いつも色々なこと教えてくれてありがとうございます。

カレーを食べる時にヨーグルトを出してた頃の二子さんは知的な感じのするキャラでありましたなぁ。
大会が始まってからは段々とそういった面が薄れていった感じでありましたが・・・

開始44分。先頭の2人は12杯(2400g)完食。天子ちゃんとの差は1杯半に広がる。
が、マリーさんに言わせると天子ちゃんの食べる速度はどんどん早くなっているそうな。
ん?差が広がっているけど、食べる速度は早くなっている?ちょっとよくわからない言葉を聞いた気がする。
マリーさんたちも地味に加速していたのだろうか。

立浪部長の応援を聞き、出会ったときのことを思い出す天子ちゃん。
女の子らしくゴハンをいっぱい食べる部。
そう言われたからこそ、天子ちゃんは食い道部に入り、今ここに座っている。

このように、段々と昔のことを思い返していく天子ちゃん。
それにつれ、ラーメンの食べる速度が段々と上がっていっています。
これはつまり原点回帰。昔の気持ちを取り戻ろうとしているってことなのだろうか。
花ぽんに投げられた、バカみたいに楽しそうにゴハンを食べる姿。その姿を取り戻すために――

う、う、う、う・・・んっまいよぉぉぉ!!

久々に盛大に花が咲き乱れました。
テーブルも消失し、目の前が花畑になって驚いた様子を見せる三ヶ月部長とマリーさん。
そりゃあ、いきなりこんな怪奇現象を見せられたら驚くより他にない。
ツッコミ属性持ちの三ヶ月部長のことだし、今や内心でツッコミまくりでありましょうて。

久方ぶりのメローン&花畑。そして笑顔で食べ進める天子ちゃん。
この状態に戻った以上、天子ちゃんに怖いものはない。怒涛の勢いで食べ進める。
ふうむ。食事を楽しむ心さえあれば、暑さなんて気にならないよって話なのであろうか!?
とてもついさっきまで熱さと暑さで伏せっていた人間とは思えない速度で食べ進む天子ちゃん。
試合終盤なのに・・・とさすがに焦りと不思議さを隠せないマリーさんでありました。

残り10分。このタイミングで天子ちゃんは12杯完食。三ヶ月部長、マリーさんは13杯。差は1杯に縮まった。
そして開始55分。残り5分となった頃には差は半杯差までに縮まっている。
はたして天子ちゃんは追いつき、追い抜くことができるのであろうか?
にしても、天子ちゃんが元の姿に戻ったのを見て嬉しそうにしている花ぽんの姿は可愛らしいものがありますね。
ライバルキャラとしてはいい動きをしている。
惜しむらくは、その立ち位置のキャラとしては因縁が弱く、成長も余りしていないという点か・・・
まあ、来年以降も大食い競技を続けるのであれば、今回のことを因縁にし、成長して再戦という芽もありますわな。

だが、てんむすは次号で最終回!!
残り5分の決勝戦に決着をつけ、天娘の願い事の話とその後の話について次回だけで終わらせないといけない!
うーん。未来の話を挟んでいる余裕があるかどうか。
何にしても、最期まで見守ることとしますかね。



第90話・食い道部はおわらない  (2012年 53号)


決勝戦もいよいよクライマックス。
というところで、哲っちゃんの述懐が入ります。

オレは天子がいるから食い道部にいるんだ。
料理や料理人をバカにするふざけた行為だと思ってたんだ。大食い競技なんて大嫌いだ・・・
なのになんでだろう。なんでこんなに目が離せないんだ。
ただたくさんごはんを食べてるだけなのに。なんで・・・こんなに神々しくみえるんだ・・・

可愛い女の子が並んで食事している姿に魅了されている!
って話ではないですわな。それについては今更という部分もありますし。
神社の内宮という場所が神聖性をかもし出しているのか、それとも聖なるラーメンの効果なのか。
思い込んでしまっているだけという可能性はあるが、そう思い込めるだけの舞台ではあるということだ!おそらく。

さて、天食祭本戦の決勝戦も残り3分。
この時点で候補は天子ちゃんと三ヶ月部長、マリーさんの3人に絞られている。
3人が14杯目を平らげている中、それ以外の選手はまだ9杯とか10杯といったところですからねぇ。

最後の瞬間まで花を見せながら幸せそうに食べ続ける天子ちゃん。
そしてタイムアップ。試合終了。
戦いの勝者は――15と1/5杯(3040g)を完食した――三ヶ月かずえ!!
よって本年度天食祭優勝校は龍聖学院食い道部!!

ついに悲願を達成した三ヶ月さん。
これも本戦決勝にむけて体力を温存してきたおかげであると振り返っている。
ああ、あの省エネ屋っぷりは本当にこの時のために体力を温存するためだったんですね!
いや、予選でそこまで温存する必要はないと思うし、性格によるところが大きいのでは・・・?
というか、体力を温存したいのなら、何故チームメイトに花ぽんを加えていたのだろうか?
謎ではあるが、終わりよければ全てよしということなのでしょう。うん。

天娘に輝いた三ヶ月部長はこの後、御正宮への特別参拝を許される。
天娘の願い事はそこで行うことができるようですな。
優勝にあと一歩手が届かなかった天子ちゃん。最終記録は15杯(3000g)の2位。
新しいラーメンを待っている間に終わっちゃった感じなんですかね?
戦いの結果はさておき、優二くんの病気を治す願い事ができなかったことを辛く思う天子ちゃん。
そんな天子ちゃんに勝者の三ヶ月部長が声をかける。

あのさ、そんなに叶えたい願い事があるなら・・・私が代わりにお願いしようか?
天娘の願い事でなんでも願いが叶うなんて迷信だろうけど。私、別にお願いしたいことないし。
私の願いは叶ったからさ

三ヶ月部長の勝利を目の当たりにして感涙にむせび泣く蒼雲さん。
それ以外の龍聖学院の面々もそれぞれに涙している。
それを見ながら、私の願いは叶ったという三ヶ月部長の姿というのは――うむ。いい光景だ。
というわけで、天子ちゃん。この申し出を素直に受けるのでありました。お願いします。

そして、三ヶ月部長の反対側。マリーさんも天子ちゃんに声をかけてくる。
龍聖のおまけではなく、ダンゴ頭ちゃん、と。

やるじゃないのっ

そう述べるマリーさんは天子ちゃんと同じく15杯完食の2位であります。惜しかったですな。
最後の最後でようやく認めてくれたって感じでありますか。

クソダンゴ頭ぁ・・・これで勝ったと思ってんじゃないわよ・・・次こそあんたを倒してやるんだから・・・

そう、息も絶え絶えに告げるのは花ぽん。
結果は7人中7位、8と3/5杯(1780g)完食という微妙なものであるが、まあ存在感は示すことができました。
ちゃんと今も言葉が天子ちゃんに届くようになっておりますしね!
まあ、あれはどちらかというと天子ちゃんの方の問題だったといえるが・・・
ともかく、それを払拭したのは花ぽんであるのに違いはない。お疲れ様でした。
また一緒に食べようねという天子ちゃんの呼びかけに、当たり前よと返す花ぽん。いい因縁が出来ましたね。

さて、全ての戦いを終えて、仲間のもとへ歩き出す天子ちゃん。
脳裏に浮かぶのは食い道部に入るのを決心した時にかけられた言葉――

ああ・・・食い道部に入ってよかったなぁ――

暖かく迎えてくれる仲間たちの姿を見ながら、そんなことを考える天子ちゃんでありました。

というわけで、天食祭本戦は終了。
そして時は一気に2年ほど経過する

2年経っても相変わらず理科準備室が部室代わりの結日高校食い道部。
本日は新入生の部活勧誘日。
部室では1人カップを磨いている男子生徒の姿があった。
どうやら完全にマネージャーとなった様子の哲っちゃんである。
おや、髪型が代わったせいなのか、少し大人びた様子に見えますな。

その哲っちゃんのもとに写真付きのメールが届く。
映っているのは九士朗や立浪部長、遊ちゃんに二子さん。
それに一緒にご飯を食べたという尾張大付属の面々。
中央には元気そうにしている優二くんの姿。そしてそれをデレデレと見守っている赤西さん。おやおや。

これを見る限り、優二くんは元気になったみたいですね。
それは果たして天娘の願い事が叶ったからなのかどうなのか・・・窺い知ることはできない。
まあ、赤西さんにしてみればともかく元気になってくれたという結果が大事なんでしょうけども。

時間は一気に2年飛び、遊ちゃんや二子さんも卒業している。
その2人が3年生だった昨年。どうやら昨年も結日高校は本戦準優勝で終わったらしい。
それは今年こそ優勝したいと思える状態でありますなぁ。
と、そんな貼り紙を見ているのは新1年生の大島美空さん。
食い道部って何する部なのかな?と興味を抱いた様子。

厳しい部かもだし、入部はやめとくか〜

昔の誰かみたいなことを考えてますな。
その後、キレイな先輩を見て足を止めてしまう辺りもそっくりである。

大島さんの前に現れたのは今の食い道部の面々。
調子のよさそうなメガネの子に、大人しそうな子、指を鳴らしてなんだか逞しそうな子と個性的な面々だ。
それはいいのだが、今年もこれで部員5人そろいますね!とはどういう意味だろうか?
出場には4人でいいし、部の存続に5人以上いないといけないという話も聞いていない。
まあ、少ないよりは多い方がいいとは思うが・・・ちょっと気になる。
さりげなく去年から5人での大会形式に変わってたとかいう話だったりして。

それはともかく、入部希望者らしき子が現れたと聞いて慌てて部室から飛び出してくる哲っちゃん。
その手には積み上げられたホットケーキ。
お菓子を見て蕩けたようになる大島さんは本当、食いしん坊な様子でありますな。

いやあの私、食べるの好きなんですけど。運動神経はニブくてその・・・食い道部ってどんな部なんですか?

よい質問ですね。問いかけられた現在の部長も、昔同じ質問したことを思い出す。
そしてその時に言われたことをそのまま口にする。

女の子らしくごはんをいっぱい食べる部だよ

そう、現在の部長である天子ちゃんは言うのでありました。

てな感じで、てんむすはこれにて終了であります!!
単行本にして10巻に及ぶ連載、お疲れ様でした。
終盤、本戦の途中辺りからかなり駆け足となり、立浪部長の友人など未消化の部分は色々とあります。
ですがまあ、きっちりと大会を終わらせましたし、優二くんのことも解決した様子。
いい具合には終われたのではないでしょうか。
いやまあ、長野女子や、以勢日輪の子らが全くでてこなかったりしたのは心残りでありますが。
というか、沖縄の子らや井川さんたちの活躍が省略されることになったのも心残りだったりするのですが。
それらはひとまず置いておくとしましょう。
ひょっとしたら単行本で加筆されるかもしれない。されないかもしれない。
ともかく、稲山覚也先生の次回作に期待しています。


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