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蒼天紳士チャンピオン作品別感想

錻力のアーチスト
Vol.97 〜 最新話


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 各巻感想

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11巻 



Vol.97 愚弄  (2015年 41号)


4回表の桐湘の攻撃は二番の柊から。
これ以上蛮堂を調子づかせないためにもこの回でどうにかしたい。先頭打者の役目は重要だ。
柊もトラストミー!と自信満々。そして次のコマでは三振。ガッデム!オチ早いよ!!

続いて三番の清作。一打席目はいい当たりでしたし、ここは強気で行きたい。
まあ、さすがに蔡理の方も清作には警戒して当たっているみたいですけどね。
これまでの実績からしても1年だからって侮れる相手ではありますまい。

ここまで9奪三振。俺のセンターフライと弐織先輩のホームラン以外ロクにバットに当たってねえ。
やっぱスゲェな蛮堂サン。でもこの人打たないと決勝には進めないんだ。

どんどんと調子を上げていっている感じの蛮堂。
春の時はまだ精神的な揺らぎがあったのだが、この夏はそういった部分も見られない。
文字通り不動のエースと化している蛮堂。打ち砕くには正面から粉砕するしかないわけだが・・・厳しいなぁ。

辞世の句は詠み終えたか、清作雄。ならば死ね!!

豪快な宣言から放たれる剛球。
しかしそれを当ててファールにしてみせる清作。
並々ならぬスイングスピードに観客もどよめく。うーむ、レベルの高い対決だ。

しかし、それはキサマ1人だけで積んだ修行の成果にすぎん。
どれだけ素振りを重ねようと、生きた球を打ち返すことはできぬ!!

理屈はさておき、とにかく凄い気迫の蛮堂。
1つ1つの投球に思いを乗せているからこその9奪三振という結果でありましょうか。
しかしそんな蛮堂の理屈を前に、折れることなく食らいつく清作。
なかなかのものではありますが、当てているだけでとらえているわけではない。
バットこそ長く持っているものの、デカイのは狙わず当てに行こうとしている様子。ふむ、らしくないなぁ。
とにかく打ちたいという気持ちはらしくもありましょうが・・・大きいのを捨てるのはいかがなものか。蛮堂もこれには怒る。

キサマ・・・俺を愚弄する気か。最大限度の力を出さずして、この俺が打ち砕けると思っているのか!!

怒りの蛮堂の投球の凄まじさに呑まれ、最後は見逃しの三振という清作。
うーむ、蛮堂の球を打つには技術以上に気迫が要求されるみたいですなぁ。
正面から粉砕するってのはそういうことなんでしょうが、あの蛮堂に気迫で打ち勝つって相当ですよね。

その気迫に打ち勝てそうなのは弐織。
実際前の打席では自分のスイングを貫いてレフトスタンドに叩き込んでいる。
が、毎回そうもいかない辺り、やはりこの2人の実力は伯仲しているということでしょうか。三振に終わってしまいました。
うーむ、これで9連続11奪三振か。エグイなぁ。

4回裏、蔡理の攻撃。
この回は三番のちっぺー君から。確実に四番の蓬莱、五番の蛮堂に回る危険な回だ。
その2人に回る前にランナーは出したくないのだが・・・そういう意味では本当に厄介なちっぺー君。
しかも桃ちゃんが何やらアドバイスを与えているらしい。
ああ、蛮堂君はとりあえず大丈夫ですから。家族の話し合いとかそういう場面じゃないから。いい流し方だ桃ちゃん。

前の回のようにカットで粘るかと思いきや、一球目からセーフティバントを行うちっぺー君。
その意識はなかった之路さん。更に守備範囲の狭い安保先輩の一塁線を狙われたのでは・・・間に合わない。
うーむ、まさに狙い通りのバントって感じですなぁ。ッにゃあ!

春と同じことをしていても港南には勝てない。勝つための引き出しを増やさないといけない

そのように考える桃ちゃん。ちっぺー君を起用したのもただの身内びいきではないってことですわな。
実際、次の蓬莱の前に確実にランナーに出られる打者がいるってのはとても怖いことである。

さて、その蓬莱。一打席目は中途半端なバッティングであったが、今回はどうだろうか。
桃ちゃんからは積極的に振っていってとの言葉をもらっているが・・・さてさて。注目の打席ですなぁ。



Vol.98 甘い顔  (2015年 42号)


4回裏ノーアウトランナー一塁。
1回も同じようなシチュエーションで盗塁していたちっぺー君。
それ故にランナーを意識して打撃に集中しきれずにいた蓬莱。
そのことを踏まえると縮こまりそうな感じであるが、今のプレーを続けろとその蓬莱に言われているちっぺー君。
さてさて、今度はどうなりますか。

今回も初球から走り出すちっぺー君。盗塁意識高いなぁ。ブフーフ!ブフゥの次はブフーフに進化しましたか安保先輩。
しかし当然の如く警戒はされており、外してくるバッテリー。
見事な読みでしたが・・・そう動くことは桃ちゃんにも分かっていた様子。
外すことが分かっているならどこに球が行くかは分かる。蓬莱ならば・・・

手が届かないと思ってあきらめるのは簡単だが、何もせずにただ見てるだけなんて男らしくないよな・・・
タイプの球なら強引にでもオトしにいく。それが――男ってもんだろ!!

相変わらずの蓬莱イズムを見せつけて外した球を打ってしまう蓬莱。
ホームランも狙える打者なだけに少し勿体ない打ち方をしている気はしないでもない。
しかしちっぺー君が走っていたこともあり、一気に三塁に。
一点を争う試合である以上、確実にランナーを進めるという意味では正解なのかもしれない。
送りバントよりは盛り上がりますしね。

1つ上に行くためにはボール球に手を出すようならしくないこともしないといけないわけか。ふむ。
何だかんだで桃ちゃんの言うことをよく聞く蓬莱。この上なく個性的なのに従順なところがあるのかどうなのか。
悪くないという感触はどういう意味の感触なのか。気になるところです。

さて、続いて五番の蛮堂。ノーアウト一・三塁でこの男はヤバイ。
勝ち越しのチャンスを受けて出陣。する前に桃ちゃんに呼ばれてベンチに。近すぎだろ蛮堂!!
く・・・いつも通り蛮堂が蛮堂やってるのに毎度笑わさせられてしまうこの感覚は一体何なのか・・・!!

さておき。この打席は燃え上がっていない蛮堂。
さすがの蛮堂も毎回バーニングモードでいられるわけではないか。
今回は桃ちゃんから策をもらっているから無心でいるわけにもいかないってのもあるか。

以外に器用なのでスクイズもありえる。
が、それを桐湘が警戒しているのは桃ちゃんも分かっている。
ならば狙うのは犠牲フライ。ちっぺー君の足なら浅めの外野フライでも十分行けるという算段だ。

犠牲フライ・・・それが2人の未来につながるのなら、この命喜んで差し出そう。この身を捧げてこその愛!!
弟よ・・・我が死を糧として進め!!

ただの犠牲フライでも蛮堂にかかればここまでロマンに溢れたものにできる。
それを受けてちっぺー君も、お兄さんの死、無駄にはしませんと全力で走り出す。
うむ、何というかちっぺー君も蛮堂の影響を受けているということなのかどうなのか。喜ばしいことなのかどうなのか。

それはそうと、犠牲フライを捕るのはライトの児島センパイ。
桃ちゃんの弟だからって甘い顔はしねえぞ!!と見事なバックホーム。
これまで足の速さ以外には特に目立った点は無く、肩の良い所とか見せていなかったが・・・なかなかやるじゃあない。
速度もコントロールも申し分ない。このバックホームでなければ確実に得点されていたと思えるものであります。
やあ、ただのナンパ野郎じゃなかったんですなぁ。ハッハッハ。

勝ち越しのチャンスだったのが一転してツーアウト。これは残念。
にゃあらーのチャンスとも思ったが、選手は桃ちゃんの策をきっちり実行したわけだし、ここで怒っては逆ギレであるな。残念。

もっと慎重に、丁寧にいくべきだったと反省する桃ちゃん。
そんな桃ちゃんに対し、悪いはずがないと述べる蛮堂。

キミはこの世に存在しているだけでまぎれもなく正義なのだから。
それを俺が証明してみせる。見ていてくれ

いやあ、この試合の蛮堂サンは間違いなく格好いいですなぁ。
これは桃ちゃんもにゃあらーしているタイミングがありませんってものです。
間が抜けている部分はありますが、間違いなく格好いいよ、間違いなく。

結局勝ち越しのチャンスは活かせなかった蔡理。これは悔しい。
だが桃ちゃんの愛により再び命を与えられた蛮堂。奴らにチャンスすら作らせんと燃え滾る。
ううむ、今以上に燃えてくるとは・・・愛の炎は尽きることを知らないって感じでしょうか。
鎮火を待つのは難しそうですし、どうにか正面から打ち砕かないとですなぁ。大変だ。



Vol.99 ポンコツ  (2015年 43号)


1対1の同点のまま試合は5回の表。
点数こそ同点だが、蛮堂はここまでに11奪三振。しかも今は9連続というとんでもないことをやっている。
あと1つで神奈川県大会の連続奪三振記録に並ぶわけであるが・・・

1試合の奪三振記録は20。連続奪三振は10・・・その2つを塗り替え、勝利とともに桃ちゃんに捧げる

その意識からか、あっさりと大会記録に並んでみせる蛮堂。
うーむ、このシアの蛮堂は間違いなく格好いい。そりゃ桃ちゃんもいい笑顔見せてくれますわ。
好いた女子のためにその身を懸ける姿、まさに男の鑑

記録更新のかかる相手は頭木先輩。
さすがの目力でストレートにも何とか食らいつく・・・が、スプリット。
ううむ、やはり厄介な球でありますなぁ。調子に乗っている時の蛮堂はやはり凄いですわ。これで記録更新・・・!!
間違いなく大会ナンバーワンの投手と言える。穂村には悪いが、まあこの評価は簡単には覆りますまい。

決して打撃が苦手なわけではない桐湘相手にこの三振の山。
凄いけどやられている方としてはたまったものではありませんな。
ランナーが出ないこともあり、之路さんをゆっくり休ませている暇もない。
最後まで投げてもらうためにはどうにか体力回復の時間だけでも作りたいところ・・・

てなわけで女房役である宇城さん。バットを短く持って寝かせ、長打は捨てて食らいつく構えで行く様子。
そしてキャッチャーらしく、リードしている相手キャッチャーの山脇くんを揺さぶる。
之路さんをイジる以外は寡黙な人であるが、キャッチャーらしくこういう精神的な小技も出来るんですなぁ。

・・・これだけの球速とスプリットがあればリードしている捕手も楽だろうな・・・
それに比べたらウチのエースは・・・
ポンコツのわりによくこんなヤツと張り合えてるもんだ・・・!
負けない・・・負けさせない。アイツを支えるのが俺の役目だ

之路さんを支えるという意識では誰にも負けない宇城さん。
その思いがリードを読み勝ち、スプリットを捕らえる!!
危うく蓬莱の好守に阻まれるところだったが、気迫のスライディングで出塁する宇城さん。
連続奪三振も止めたし、粘って少しでも休ませることは出来た。上々の結果であります。
さあ、この流れを続く八番の伊奈も受け継ぎたい。セットからなら少しは球威が落ちるし、可能性はある。

勝つんだ。目の前の試合に。目の前の相手に。目の前の1球に

意地と集中力でくらいつく伊奈。
そのおかげで7球は粘れたが、最後はファールフライ。
結果は惜しかったが、気迫で負けまいとする姿勢は良かったですな。
やはり蛮堂を打ち砕くには気合負けしないことが第一の様子。

チームメイトの援護を受け、まだまだと気迫のピッチングを見せる之路さん。
勝つんだ。皆で!!その意志が続きさえすれば、蔡理であろうとも簡単には打ち崩せないでしょうが・・・さて、どうなりますか。
次回、スタジアムに誰かが現れるようですが誰だろう?
左薙は倒れているし、まさかの卯馬上サン!?いや、すでにスタンドにいる気もするな。
候補としてはやはり國尾さんでしょうか。久しぶりに篠武の姿も見たいところですが、さてさて。



Vol.100 お尻  (2015年 44号)


熱戦が続く桐湘対蔡理。
その舞台である横浜スタジアムを訪れた男たちは・・・!!本当に来てくれたのか!!
いやそれにしても・・・相変わらずすぎるなぁ國尾さん。

6回が終わって1対1の同点のまま。
蛮堂を打ちあぐねている桐湘はともかく、蔡理も1点止まりとは。
これも之路さんの成長によるものか。あるいは・・・

さて、7回は共に強力な打者に回る打順。勝負の回であります。
まず表の桐湘は三番の清作から。
前の打席はストレートを見逃しての三振だったが、今回はどうなるか。
スイングは1打席目の積極性が戻っているが・・・当たらない!!
積極的に振っていった結果、スプリットを連続で振らされての三振。うーむ、やはり厄介な球だ。
永源さんのフォークのようにブレーキがかかって急降下するのではなく、ストレートと同じくらいの速度のまま手元で鋭く落ちる。
しかも春より球速が上がっているのだから、落ちるのを見てからどうこうできるものではない。ううむ。

続けて四番の弐織。
1打席目こそ見事にホームランを打ってみせたが、今回はピッチャーライナー。
身じろぎもせずに捕ってみせる様はさすがの一言。盛り上げてくれるねぇ。愛は揺るがんのだ!!そ、そうですな。

五番の安保先輩も三振に倒れてスリーアウト。好打順でしたが得点には繋がりませんでした。
というわけで今度は蔡理側の好打順のチャンス。
先頭打者はいきなりの四番蓬莱。
ランナーもおらず、お互い集中した状態での対決・・・
と思いきや、疲労と力みでフォームが崩れている之路さん。これではいつ甘い球が行くか分からない。
そんな之路さんに対し宇城さんが声をかけるよりも早く――

ヒップファースト!お尻から動き出せ!
僕はそんな情けないお尻を見に来たわけじゃないぞ!!拓人君!!

今までの笑顔ではなく、キッとした表情で、それでいていつも通りな感じの言葉を放つ國尾さん。
神奈川よ、この男こそ西東京を代表する豪徳のエース國尾利万だ!関東ナンバーワンサウスポーだ!!
その隣に立つヤンキーっぽいけど可愛い子が1年生スラッガーの篠武希輔くんです。篠武も早速有名になってるんですな。

甲子園で投げ合う!そう約束しただろう!!約束を守れない奴は恋人失格だ!!

昨日甲子園を決めたばかりなのに、わざわざ神奈川まで足を運んでくれた國尾さん。何という有難さか。
しかしテレビ中継もされているというのに大声で恋人とか何とか言われますのは。その。何というか。何といえばいいのか。
しかし之路さんとしては國尾さんが来てくれたことで力が湧いて来ているらしい。

体中に火が点るようなこの感覚。まさかこれが――!!

まさか何だと言うんですか。ついに認めざるを得ないってことなんですか。どうなんですか。
少なくともその気迫が蓬莱を力で押し切る結果に繋がったみたいですが・・・

之路拓人。やはり奴も愛の力を手に入れていたか・・・

愛の戦士である蛮堂のお墨付きまで出てしまいました。なんてこった!!
いやまあ、単に恥ずかしかったから全身熱くなってしまっただけの可能性はありますが・・・さてさてどうなのか。
少なくともナイスヒップはハッキリと恥ずかしいらしい。そりゃそうだ!!

國尾さんまで現れ、いよいよオールスターの様相を呈して来ました。
思いを込めたピッチングで最後まで投げきることができるのか、之路さん。注目です。
・・・それにしても100話の記念すべき回でこのサブタイトル。さすがと言わざるを得ませんなぁ!!



Vol.101 死ぬ気  (2015年 45号)


第1試合で倒れた左薙。せめて1打席は清作の打撃を見ておきたいと立ち上がる。
ほほう。何だかいい友情でありますな。今の清作なら左薙のことを友達じゃないとか言ったりはしない・・・と思う。

さて、8回裏をどうにか凌ぎ切った之路さん。ナイフヒップだべ!
しっかり桐湘の応援席にいたりする國尾さん。
まあ、応援してるだけですしね。連行されるようなことはしてないですしね。うん。

9回表の攻撃は之路さんから。
体力の事を考えると代打を出して交代も有り得たが・・・之路さんは固辞。
例えこの回点が取れなくても、勝つまで俺は投げ続けてみせるとのこと。その意気や良し。
とはいえ絶対に点を取るという意識も必要。それは弐織を始めとした皆が分かっていること。
この回で試合を決める。死ぬ気で1点取りに行くぞ!!

最近はディスられまくってはいるけど、何だかんだで愛されてもいるのが之路さん。
その熱さでチームを引っぱってきた人でありますからねぇ。
奮闘に応えるためにもここは打たなければなりますまい。

愛の力を得た?之路さん。
しかし蛮堂の球に食らいつくことはできず三振。
これで蛮堂は大会記録に並ぶ奪三振20個目となりました。本当にやっちまうんだもんなぁ。
ここから更に記録を伸ばすのかどうか・・・そうさせるわけには行きませんわな。桐湘としては。

たとえ桃ちゃん泣かすことになったとしても、俺たちで1点もぎとってやるべ・・・!!

そんなこと考えてる場合ではないでしょう、児島センパイ。まあやる気になったなら良いか。
それはさておき、蛮堂を分析する児島センパイ。
あまりコントロールが良くないはずなのに、この試合は四球も死球も出していない。
スピードがあるから厳しいコースに投げていないのではないかと推察する。

いつまでも力だけで押しきられてたまるか。

振り遅れさえしなければ当てることは可能。
そんな感じでバットを振れば確かに当たりました。ただしドンづまり。
しかし足のある児島センパイにしてみればそれはむしろありがたい。

走れ!!走れ!!俺には脚しかねえ!!
今は桃ちゃんにすら目をくれるな。ベースだけを見てその先まで駆け抜けろ!!

いい意識・・・だったのだが、結果は惜しくもアウト。うーむ。厳しい。
これでツーアウト。いよいよ後がなくなってきました。

二番の柊。普段はイケイケで打ちに行くタイプの男だが・・・この打席は違う。
スプリットを多用して詰まらせようと考える山脇くんであるが、冷静に見ている柊。
らしくもなくカットで粘ったりもしている。

フォアザチーム。トラストネクストバッターズ。ビリーブマイセルフ。フォーザビクトリー!!

脳内もしっかり英語で固めて四球を選び取ることに成功。イヤァオ!
文章としての英語になっているかはともかく、結果が大事である。清作まで回ったぞ!!

一発のある清作。更に弐織と続く期待の持てる打線。
ランナーも出たことだし、蛮堂の球威も多少は下がる。
さて、ここで清作がこれまでの練習の成果を見せるのかどうか。期待の打席であります。



Vol.102 まるで  (2015年 47号)


1対1の同点で迎える9回表。ツーアウトでランナーは一塁。回ってくるのは三番の清作の打席。
ここまでの3打席はセンターフライに三振2つと振るわない成績。
といっても今の蛮堂の球を外野まで飛ばしているというだけでも大したものなのですが。

清作の次はホームランを打っている四番の弐織。となれば蔡理としては回したくない。
全力で清作を仕留めて9回を終えたいところでありましょう。
蛮堂には奪三振記録の更新というモチベーションもありますしね。

さすがの清作もここまでくるとチームの勝利のために繋げることを考えたりもする。
が、そもそも考えて打つと上手く行かないのが天然らしい部分である。
どんな形でもとにかく打つことだけに集中しなければいきますまい。

ランナーのことは考えず打者に集中するバッテリー。
そのランナーである柊も本気で走る気はない様子。ここは見守る構えでありますか。殊勝ですな。

だがそれがキサマらの命取りになる!!

その言葉通り、スプリットを多用する蛮堂。
来るのではないかと思っていても打つのが難しい蛮堂の球。厄介ですなぁ・・・

ツーストライクと追い込まれた清作。
記録更新が近付いたことで観客も蛮堂の応援に回っている。
ふうむ、これはなかなか厳しい状況ですな。威圧される。
しかしそんな観客の歓声を切り裂いて清作の耳に届く言葉は・・・わぱ!!
どうしてそれが一番大きな声がでる言葉になるのかは分からないが、左薙らしいといえばらしい。
そんならしい言葉によって試合前に左薙に述べた言葉を思い出す。港南を倒すと。そのためにもここで負けるわけにはいかないと。
負ければ春と同じ結果になってしまう。

あの時の悔しさ、忘れてなんかいない。
蔡理に。蛮堂サンや蓬莱サンに勝つ。
その蛮堂サンからホームラン打った弐織先輩にも、身震いするくらいのホームラン見せつけられた弐織義壱にも勝つ。
「どんな形でも」じゃダメだ。もう1度自分の芯を打席に突き立てろ。
神奈川最強の四番打者を目指す気持ちを忘れてなんかいない。愛がなくても燃える思いはある

何だかんだでまだ1年。若いゆえに悩むことも多い清作。
しかしこうして心を決めてしまえばそこから放たれるプレッシャーは1年のものとは思えない。
桃ちゃんに鳥肌をたたせるほどの気配。相対する蛮堂にも結構な威圧感があるのではなかろうか。

面白い。キサマのような者から奪ってこそ三振にも価値があるというもの
新たな記録の礎になるがいい。清作雄!

弐織義壱相手でも向かっていく蛮堂。さすがに威圧感でどうこうなる相手ではありませんか。
それでも勝負球のスプリットをファールしてみせたりと清作のスイングスピードも上がっている。
弐織義壱のスイングに迫り出した清作。さてさて勝負の行方はどうなりますか・・・楽しみです。



Vol.103 真っ向  (2015年 48号)


カウント1-2と追い込まれた清作。
しかし直前のスイングは弐織義壱を彷彿させるものであり、蔡理の面々には緊張が走る。
そりゃ目立たない監督の存在もチラリと出てくるぐらいである。桃ちゃんの代理でタイム取っただけだけど。

次の弐織に回すことなく確実に清作を打ち取りたい蔡理。
この状況なら打者の方が何が何でも打たなきゃいけないというプレッシャーを感じているはずである。
ならばスプリットで仕留めに行くのが正解か。多少球威が落ちてもそれでも厄介な球であるはずですからねぇ。

お前のスプリットは最高にいい球(コ)だ。簡単におとされたりはしないさ

あの蓬莱が太鼓判を押してくれる。落ちる球だけどおとされたりはしないとはこれいかに。
ともあれいい雰囲気ではありますな。

そのスプリットで勝負に行く蛮堂。が、2球続けて見送ってみせる清作。これでフルカウント。
追い込んでいたはずなのに一気に苦しくなってしまいましたな。おやおや。
ストレートとスプリットの区別は打つ直前までつかない。
となればストレートはこないと見極めていたこととなる。清作のくせに上手い考えに行きついているではないか・・・!!

清作が歩けば次は弐織。周りもその期待を高める。
となれば蛮堂もネクストに座る弐織の存在を気にしてしまうことになるわけで。
桃ちゃんの声も届かないほどに気にしてしまうことになるわけで――

蛮堂。どこ見てんだにゃあらー!!

弐織と対峙することで生み出される全裸空間。その中に飛びこんで蛮堂に喝を入れる桃ちゃん。
ついににゃあらーが飛びだした!というかまさかの全裸ビンタ!!
待っていたわけではありますが、予想を遥かに超えるインパクトのにゃあらーが飛びだして来ましたよ!!
いやしかし、やっぱりにゃあらーが飛びだすには蛮堂がやらかさないといけないみたいですなぁ。

弐織のことなんか考えてんじゃねー!!打者に集中しろ!!

全くもってその通りの桃ちゃんの言葉にこれまで以上の燃え上がりを見せる蛮堂。
愛する者の喝に応えないわけにはいきませんものねぇ。

さあ、尋常じゃない熱気を纏っての勝負球。
これこそが真の愛の炎!!しかしそれに向かっていく清作。

2球続けて球筋は見た。蛮堂サンの球に、熱に、気持ちに負けるな。真っ向からぶつかっていけ!!
その全てを超えるんだ。

渾身の一振りが蛮堂の球を捕らえる。
さあ、空振りはないわけだがこの打球はどこへ飛んでいくのか。
真の愛の炎を上回るほどの気持ちをぶつけることが出来たのか。注目です。



Vol.104 複雑  (2015年 49号)


真っ向から蛮堂の球にぶつかっていった清作。
そのスイングが捉えた打球は・・・真っ直ぐにスタンドに!!
あまりのことに一瞬敵も味方も観客も声を失う。

・・・入った?打った手応え無えぞ・・・!?
まるで左薙と一緒に蓬莱サンに打撃のコツ教わった時みたいな・・・

まさしくそのバッティングが今になって出来たということでありますな。
それが最善ということにまだ気づいていないのが清作らしいというか何というか。
そのバッティングを自分のアドバイスで引き出す結果となった蓬莱。複雑でしょうなぁ・・・

何にしても9回表ツーアウトから桐湘が2点勝ち越し。これは大きい!!
チームメイトに手荒く出迎えられる清作。これで勝てれば間違いなくMVPでありましょう。

さて、打たれた蛮堂を元気づけるために集まる蔡理の面々。
さすがにしおらしい様子の蛮堂。仕方のないことだがこれでは困る。
そんな蛮堂に対し謝らなきゃいけないのは俺だと述べるのは蓬莱。

打って、取り返す

清作の件もあるが、四番としての活躍をまだ果たせていないことについての謝罪もありましょう。
裏の蔡理の攻撃は二番の宮野から。蓬莱まで回るし宣言通り取り返せる可能性はある。
マネージャーを。桃ちゃんを甲子園に連れていくためにはここで負けるわけにはいけない。
という風に元気づけようとしたのだが、その言葉には意義を唱える蛮堂。

桃ちゃんは我が伴侶にして我らのチームメイト。連れていくのではない。共に行くのだ

お・・・おぉ。これは格好いいセリフ!!
甲子園に連れていく系の言葉はよく聞きますが、確かに桃ちゃんの場合それは似合いますまい。
共に戦い、共に甲子園へ行く。まさしくそういう関係でありますわな!!
仲間達もその言葉には肯定せざるを得ない。場合が場合なので前半の伴侶の部分は流しておこう!!

てなわけで気を取り直して続く四番の弐織に相対する蛮堂。
弐織としても蛮堂のダメージに期待しているわけではない。どうであっても全力でブチのめすと考える。
が、愛は不屈。清作の時とは違い3球全てストレートで押しきって三振を奪う蛮堂。
気迫により奪三振記録も更新。勝ち越し弾を浴びたとはいえ、見事と言うより他ありますまい。
桃ちゃんも立ち直った蛮堂にナイスピッチと述べ迎える。
まだ試合は終わってないのだから謝ってんじゃねーと言わんばかりだ!!

いよいよ試合は9回裏。残り3人を抑えれば桐湘の決勝進出が決まる。
しかしこの回の蔡理は打順良しの二番から。
確実に蓬莱まで回り、蓬莱が打つなら蛮堂にまで回る打順。
2点差では安心するにはまだまだ早い。最後のときまで勝負は分からない・・・気合を込めて望むべきですな。



Vol.105 保証  (2015年 50号)


清作のホームランで勝ち越しに成功した桐湘。
これで9回裏を抑えれば決勝進出。公立校が神奈川の決勝に出るなんて数十年ぶりの快挙。これは観客も期待を抱く。
蛮堂の記録といい、そういった珍しいものに人は惹かれるものですからねぇ。

とはいえその期待に応えて負けてやるわけにはいかない蔡理。
港南に春の敗戦の借りを返すためにもここで負けるわけにはいかない。

夏を制覇するために練習積んできたんだから。絶対勝てる。逆転にゃあらー!!

桃ちゃんの気合にゃあらーも飛びだし、気合十分の蔡理。
打順は二番からの好打順。できれば3点取って逆転と行きたいが、2点取って同点でも投手の体力差を考えると蔡理が有利。
四番の蓬莱までに1人でも出られれば同点になる可能性はかなり高いが・・・さてどうなるか。

逆に之路さんとしては何としてもここで終わらせたいところ。
リードは考えず0点で抑えるつもりで投げる。
その気迫がバックにも通じたか、打たれはしたものの弐織が上手く拾ってくれて宮野アウト。
ギリギリのところでしたが・・・惜しかったな宮野。

続いて三番のちっぺー君。
絶対に塁に出るために逆にいつも通りの攻めを行う。
カットで粘り甘い球、あわよくば四球で歩く狙いでしょうか。
普通の三番打者はスラッガーが多いでしょうが、蓬莱の前の打者でこれをやられるのは何とも嫌らしい。

が、ここはやはり年季の差か。ボール球を空振り三振してしまうちっぺー君。あらら。
勢いにのるナイスヒップ相手では押し負けるのも無理はありませんでしたか。國尾さん声でかいなぁ。

さあツーアウト。残るは1人。だがこの残りの1人が困難である。
打席に向かう蓬莱。その蓬莱に声をかける蛮堂。

お前は弐織義壱に劣らない打者だ。俺が保証する

前の回では蓬莱が蛮堂に声をかけた。そして裏の回では蛮堂が蓬莱に声をかける。
蔡理を代表する両選手が互いを認め合い鼓舞している。いい場面ですな。気合が入る。
狙いは四番打者らしくホームラン。

俺自身が清作に言ったことだ。狙い球を絞って積極的に行け。
気が多く目移りしやすい俺だが、今この瞬間だけはただ1人だけに狙いを絞る。
ストレート!!――だけに絞ったおかげで縫い目までハッキリ見える。
まるでタイトなズボンに浮かんだ下着のラインのように・・・!!
ナイス・・・ヒップ!!

之路さんを鼓舞するはずのナイスヒップが蓬莱の力になるとは誰が予測できただろうか。誰もできねーよ!
この大事な場面でも相変わらずの蓬莱イズム。いつも通りでいいと言ったセリフの通りと言えば通りなのかもしれませんが。
この蓬莱イズムを前にしては之路さんのストレートも対抗できないのではなかろうか。
このナイスヒップ対決を制するのはどちらか。目が離せませんな・・・




Vol.106 天才  (2015年 51号)


不思議な奴だと思った。
1年に課せられた厳しいアップを涼しい顔で誰より早く終えると、他の部や下校する女子生徒を見つめている。
何をしているのかと聞くと、イメージトレーニングだと答えた。
その時はわけがわからなかったが、いや・・・今でも理解はできないが、だからこそお前は天才と呼ばれるのだろう。蓬莱

確かに蓬莱のセンスは天才というか何というか。
余人には真似のできないものであるのには間違いない。将来指導者の道に進んでもらっては困るのも間違いない。
とはいえ選手としては優秀この上なく、そのバットはナイスヒップに見えた之路さんのボールを華麗に捕らえる。
何が何だかな文章であるが、これが特大のホームランになるのだから恐ろしい。にゃあらー!!

プロでもあれだけ飛ばせないだろうという華麗なる一撃。
どれだけ飛ばしても1点は1点であるが、逆転の勢いをつけるという意味はある。
あと1人と言う空気からたった一振りで同点、逆転もあり得るという空気に変えてしまった蓬莱。
うーむ、これもまた四番としての資質でありましょうなぁ。

さて、続くは五番の蛮堂。
春の戦いのことを考えるとこれもまた嫌な相手である。
とはいえ歩かせるような考えは之路さんにはない。そのことを指摘するのが安保先輩というのは何だかいいですな。

あと1人に向けて気合を入れ直す之路さん。
一方の蛮堂。桃ちゃんに背中を叩かれ闘魂やら愛やら色々なものが注入された様子。

愛の炎は絶やさぬ・・・!!

これまで以上のバーニングっぷりを見せる蛮堂。
さてさて、この怖い男に対してどのような攻めを見せていくのか・・・

蛮堂・・・相手がお前でも怯んだりしない。俺には背負っているものが――いや・・・背中を押してくれる人たちがいるんだ

一人ではなく多くのチームメイトを背負って投げる之路さん。
一対一では敵わなくても皆の力でならば対抗できる!!
といういい場面のはずなのにしれっと混ざってくる國尾さんの存在が何とも言えず・・・やってくれおる!!

一方の蛮堂であるが、こちらも一人で戦っているわけではない。

お前は相手が誰でもどんな時でも立ち向かっていく男だ。そんなお前を皆が頼もしく思ってる。
だから、負けるな!!

背負っているものがいるのはどちらも同じ。蛮堂の背中にもたくさんのチームメイトの姿が見える。
お互いに負けられない気持ちはたっぷりある。
気持ちと気持ちのぶつかり合い。制するのは果たしてどちらか。注目であります。



Vol.107 〜 Vol.119は後日更新予定



Vol.120 誇り  (2016年 21号)


3回以降お互い得点を許さないまま試合はついに、というかもう9回に
港南が3点リードのまま迎えての9回。追いつくにはどうしても無失点で済ませたいところ。
しかしそんな回なのに先頭バッターとして現れるのは弐織義壱。
とはいえ初回にホームランを打たれた以降はレフトフライにツーベース。決して抑えきれないと決まったわけではない。
まあ、こういう大事な場面で打つからこそ四番と言えるわけですが・・・

いずれにせよ全てを振り絞って投げるしかない
しかし之路さんも考える通り、気持ちだけで何度も抑えられる打者ではない。
勝った人間が負けた選手の想いを背負っているのなら、今の神奈川で誰より強くその想いを背負っているのが港南の四番、弐織義壱。
港南に負けたチームとしては港南にこそ神奈川代表として全国で活躍してほしいという気持ちはあるでしょうからねぇ。
その想いはきっちりと受け止めている様子の弐織義壱。

あの場所で神奈川の代表として俺たち港南学院の力を証明する。
それが王者の責任と誇りだ

見事な意識。さすがの王者。
そしてその王者の四番である弐織義壱は弟が試合前に述べた桐湘全員の力で超えるという言葉にこう返す。
そんな奴に神奈川最強打者の座は掴めない。1人で一振りで試合を決められる力を持つのが真の四番だ、と。

自惚れなんかじゃない。チームワークの先にそれはある
重圧、孤独、責任。全てを受け止めながら練習を積み、手に入れたその力をチームに与えてこその四番なんだ。
俺を超えるというのなら1人で超えてみせろ。最強は、俺だ

口に出して語ることはなくてもやはり最強の自負はあった弐織義壱。
チームに力を与えてこその四番か。良いことを言いますなぁ。
弐織の考えの更に先に達している感じでありますな。
その意識の高さで振り抜いたバットは確かに之路さんのボールを捉え・・・行った!!

凍らせた雨を砕きながら飛ぶボール。イメージだからどうでもいいがこれ空中に浮かんでるの怖いな。
というのはともかく、確実にスタンド入りかと思われた打球が逆風で押し戻される
そのラッキーを得て、どうにか清作が叩き落し、児島センパイが拾う形でアウトに。おぉう。
うむ、さすがの弐織義壱も大自然を圧倒するまでの打球は出せなかったようですな。

ラッキーによって流れを引き寄せたかもしれない桐湘。
このままこの回を押さえて裏の攻撃に繋げることができればあるいは・・・?



Vol.121 一緒に  (2016年 22+23号)


浜風により運よく弐織義壱をアウトにすることが出来た桐湘。
この勢いでどうにかこの回を0で乗り切りたい。
続く五番の橘主将を三振に切って取る之路さん。
恐れていたことではあるが、やっぱり存在感が薄いですな橘主将。

このまま気持ち良く裏の攻撃に行かせるかよと六番の穂村。
自分のバットで流れを変えようとするが、弐織の好守に阻まれる。結構弐織は守備でも活躍してますなぁ。

さて、ついに迎えた9回裏。
3点差で打順は八番から。正直厳しい。
流れは来ていると思うが、宇城さん曰く之路さんが港南の打線を4点で抑えているのが奇跡みたいなものだとのこと。

ツキにはもう期待するな。地力で3点差を追いつこう

頼れるものなら頼りたいけど、そういうのを引き寄せるのも地力の強さでありますからねぇ。
甲子園もこのメンバーで戦う。そのためにも必ず勝つ!!
気合を入れて臨む桐湘。さてどうなるか・・・!!

先頭打者は伊奈。何とか出塁したいところ。だが、そうはさせじと本気で抑えにかかる穂村。
うーむ、準決勝温存できてたこともあり、体力面での不安もなさそうですなぁ。

どうにか粘りたかったが果たせず三振の伊奈。これは悔しい。
だが一人でヘコんでいる場合でもない。まだ試合は終わってはいないのだ。

ベンチでデケェ声出すのもお前の役目だべ。ノド裂けるまで声出せよ。

児島センパイの言う通り。後は一人一人に気持ちを乗せていくしかありますまい。
打撃が期待できない之路さんであっても、ここはどうにか頑張ってもらわねば。
そう思って声援を届けるが・・・甲子園を目前にした穂村の集中力はかなり高まっている様子。うーむ、厄介な。

勝つのは俺たち港南学院だ。勝つのは、俺だ・・・!!

エースらしい自意識。その穂村の前に之路さんも三振となりあと1人。
打順は一番に戻って児島センパイ。自他共に足しか取り柄がないと認める男。
となればもう小細工無しで真っ向勝負に出るしかない。磨き続けた足で勝負を挑む。
投げる前から仕掛けたセーフティバント。さてさて、これは功を奏するかどうか・・・!!
雨で打球が、または捕球する港南の選手の足が取られるようなことがあれば面白いですが・・・
やはり地力だけではなくツキにも期待したいところですな。



Vol.122 完璧  (2016年 24号)


バントをすると見せて本当に行う児島センパイ。
ある意味では意表をつけているが、それでも処理を怠る港南ではない。が、芝が雨を含むことで打球の勢いが緩やかに。

打球は死んどけ。俺は生きるぜ!!

天候を味方につけて見事に出塁する児島センパイ。
これは作戦勝ちな感じもありますな。港南の選手でも雨の経験は浅いか。

さて、続いて柊。スイッチヒッターの利点を活かし、今回は左打席に。
と思いきや直前で右打席に。グラグラじゃねーか。別に揺さぶりをかけてるわけでもないみたいですし。何をやっているのか。
まあ、本当に直前まで少しでも可能性の高い方を探っていたのでありましょうな。
そうでなければ夢であるメジャーには行けないわけでありますし・・・

――なんて、大それたことを本気で考えてるわけじゃない。
ただ、どこかに逃げ道の言い訳を作っておきたかっただけだ

ここで柊の想いが明らかに。
ハハァ。自分の夢はメジャーに行くことなのだから甲子園に行けなくても悲しくはない。そう思うようにしてたわけですか。
大きな夢を語ることで早々に甲子園を諦めた自分から目を逸らしていたと。

けどまわりが。脳筋が。いつの間にか自分が。その逃げを許さなくなった

安保先輩のようにハッキリとした態度ではなく、諦めの構えがあった柊。
しかし安保先輩と同じく、まわりの熱に当てられてしまっていた様子。いいですな・・・そういうの。
けれども英語喋りが以前より酷くなっているのはどういうことなのか。それが本当に磨くべき個性と考えてしまったのか!?

ともあれ想いにより粘りを見せる柊。
どうにか穂村の球に食らいつき前に飛ばす。その結果、ベースに当たるラッキーヒットが生まれる。イィヤァオ!!
うむ、前の回からのツキはまだ失われてはいないようですな。柊に続いて叫ぶ栄春の面々が良い感じだ。イィヤァオ!!

さあ、ここで出番が回ってきました主人公の清作。9回裏3点リードされて二死。ランナーは一・二塁。
この状況でどうすればいいか分かってるだろうなと話しかける弐織。

お前がスリーラン打って同点。俺がサヨナラホームラン打って勝ちだ

なるほど。これは見事なスラッガー理論。いや脳筋理論。そりゃあそうだけどさ。そりゃあそうだけどさ。

完璧ッスね・・・!!

鼻息荒く納得するクソ天然。天然理論でもあったか!!
いやしかし、清作にしてみれば確かに興奮する話ではあるか。何とも可愛いクソ天然よ。

ハンパなスイングだけはすんじゃねえぞ。ブチカマしてこい。

弐織の激を受けて打席に向かう清作。自分がこの場所にいられることについて感謝する。
桐湘の皆や今まで対戦した人たち、ずっと超えたいと思ってる神奈川最強の打者、弐織義壱。そして――

誰より弐織先輩のおかげなんだ

かつてはチームメイトのことを想うような心は無かった。ただ打てれば良かった。
そんなブリキだった清作だが、今は違う。その心の中には手放したくない想いが沢山ある
その想いを抱えて立つ、勝負の打席。
負けないという想いは互角であるが、そこから先はどういった要素で相手を上回るか、でありますな。
勝負強い清作のこの打席に期待したい。



Vol.123 甲子園  (2016年 25号)


9回裏3点差で2アウト一・二塁。
一発出れば同点であるが、逆にしくじればそれで試合終了。
そんなプレッシャーのかかる場面で初球からフルスイングをする清作。
さすがというべきか・・・まあ、緊張で縮こまっている場面ではありませんわな。
そんな清作の姿をベンチで見ているしかない八子ッチ。歯痒そうですな。

打つ気は満々。しかし逸ってはいない。
際どいボール球には手を出さない清作。はらわたが飛びだそうがおかまいなしだ!

どちらかというと外の球の方が打ちづらい様子の清作。
とはいえ蓬莱の言うように清作のスイングスピードであればクサい球はファールで逃げて粘ることができる。
となれば決めに来る球はもっと意表をついた・・・もっと打ちづらい球で来るのでありましょう。
という予想はいいのだが、桃ちゃんと蓬莱は何で2人で観戦してるんだ?蛮堂はどうした!?

気にはなるけどそれはさておき。
穂村の決め球は弐織を空振りにとったチェンジアップ
ストレートと同じ振り、タイミングから放たれる遅い球に普通の打者はバランスを崩されることになる。
強振する清作にとってもこれは同じく厳しい球・・・になるはずだった。
まさか、この球を狙っていたのか・・・!?弐織を三振させた球というのが意識に残させる結果になったのかもしれませんな。

國尾サン。篠武。待ってろよ。俺は、オレたちは甲子園に行く!!

充分に引きつけてからのフルスイング。
見事に捕らえた打球は・・・フェンスを直撃。
うーむ、狙いはバッチリだったしスイングも見事だったんだがなぁ。角度が出なかったか。

それでも二塁ランナーは帰って1点は取り返すことが出来た。
まあ、よく打ったと言える方でありましょう。
狙い通りにスリーランホームランとはいかなかったものの、四番に繋ぐことができたわけですし。

全ては四番の弐織に託された。
一打逆転となる打席。さてどうなりますか・・・?
派手に決めてくれることを期待したいところですが、さてさて。



Vol.124 四番  (2016年 26号)


9回裏。ランナー2人おいて2点差。ここで四番の登場と盛り上がる場面。
一発出ればサヨナラ。さてさてどのような結果となりますか・・・!!

歩かされる可能性も投手が変わる可能性も低い。となればもう真っ向対決しかない。
蛮堂曰く、好打者を相手にすれば自ずと燃え上がるのが投手であるとのこと。
燃え上がり方は個人差がありましょうが、背番号1を背負うエースならそのくらいじゃないとですわな。
って蛮堂今頃到着か。まあ確かにどっちが勝つのも負けるのも見たくないという気持ちは分からんでもないが・・・
山脇くんたちは本当に押したり引きずったりして運んできたのでありましょうか。

エースとして、王者として力を示す。
穂村の、港南の意見は一致している。とにかく押さえるということだ。
その決意によるものか、雨が上がり光が差し込んでくる。単に蛮堂が来たから晴れただけ、かどうかは定かではない!

さておき、ここが最後の対決と思われる場面である。
一発出ればサヨナラ、甲子園行きが決まる打席に興奮している弐織。

クソ天然・・・クソ生意気なだけの野郎かと思ったが、お前がいなきゃここまで来られなかっただろうからな・・・大したもんだぜ。
・・・兄キ。神奈川最強の打者としてずっと前を走り続けてくれてありがとうよ。
その背中に追いつくために今までやってきたんだ。今日・・・今ここで、超える!!

高まる意識。穂村もこの相手には全球勝負球で挑む様子。
両ヒザを斬り裂くようなインローの厳しいストレート。
筋肉が多く、内角は打ちづらい弐織には厳しい球かもしれない。が。

小細工無しの真っ向勝負なら、負けねえ。全員、耳塞いどけ。
最強は、俺だ!!

お得意の脱衣で捕えたボール。派手に轟音を響かせた打球の行方は・・・!?
次回、錻力のアーチスト最終回!!甲子園には行くことができるのかどうか。注目です。



Vol.125 最強の打者  (2016年 27号)


鳴り響く轟音。放たれた打球を追って空を見上げれば、そこには雨上がりの虹が。
栄光の架橋ともいえるその虹を越え、打球はバックスクリーンを直撃するのでありました。
・・・決まった!サヨナラホームランだ!!

見事に四番の責務を果たして見せた弐織。さすがである。
主人公の清作としてはこのことに感嘆しては見るが、その分自身の不甲斐なさを思う。

そうだ・・・まだまだ。
もっと近づいて超えなきゃいけない。この2人を・・・!!

誓いを新たにする清作。まだ1年ですしね。これからもどんどん伸びていくことでありましょう。

チームの勝ちにつながったホームラン。
これを打ったということで兄弟対決、最強の四番対決は弟に軍配があがることとなった。
とはいえそれもこの試合での結果。
総合的にはまだまだ兄には敵わないことは誰よりも認識している弐織。
彼もまだ2年ですしね。完全に兄を越えるのはこれからでありましょう。甲子園はいい経験になるでしょうさ。

敗れた王者・港南。
悔しさはもちろんありましょうが、涙は見せずか。

そして結局最後まで出番のなかった八子に清作から一言。

俺は、負けたから手に入れられたものがある。
今度は、勝つことでしか手に入れられないものを、甲子園でつかんできてやる。
神奈川最強じゃない、高校最強の打者の座をな

勝ってなお闘志メラメラ。頼もしいことでありますな。
1年から甲子園を経験する八子の望みを果たすこととなってしまった清作。これは八子ッチ悔しかろう。ハッハッハ。
その悔しさをバネに来年はリベンジに来ることでありましょう。油断はなりませんな。

というところで錻力のアーチスト、終了であります。
ううむ、これが最後の試合と言われてはいましたが・・・もう少し読みたかったですなぁ。
甲子園で國尾さんや篠武たちが待っている。まだ見ぬ強豪もいる。
それに来年以降の桐湘がどうなるのか。気になることはいっぱいあるんですがなぁ・・・

いずれにしてもお疲れ様でありました。楽しませてもらいました。
細川雅己先生の次回作に期待しております!!



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