蒼天紳士チャンピオン作品別感想

聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話
第201話 〜 最終話


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 第163話 〜 第200話 (2010 6〜46号)   第201話 〜 最終話 (2010 47号〜2011 19号)

 外伝 第1話 〜 第45話 (2011 25号〜2012 22+23号)   外伝 天秤座編 第1話 〜 (2012 7月号〜 )



第201話 探し人  (2010年 47号)


神竜の心臓を貫き、勝負は決着。そして、レグルスは大地に還るのであった。
どうにか最後の瞬間を看取ることができたシオン。しかし、その背後で動き出したのはラダマンティス!
これはしぶとい。サソリに心臓を燃やされ、獅子に心臓を抉られたのにまだ死にません。
オレの急所はそこじゃないぜということでしょうか。まあ、顔の真ん中に穴が開いててもしまりませんしね。

しかし、冥王軍も人が減ったなぁ。魔宮にたどりついたときは聖闘士のほうが圧倒的に少なかったのに。
ここで、残りの戦力を出してみようかな。

アテナ軍:アテナ、テンマ、シオン、童虎、アスプロス
冥王軍:アローン、パンドラ、ラダマンティス、ヨウマ、チェシャ(笑)、海王星の守人

アスプロスはまあ、きっと生きているさということでカウントしています。
数で見るとそんなに変わらないけど、チェシャはアテにならん。
パンドラとヨウマはもっとアテにならんという冥王軍。そりゃラダマンティスも暢気に死んでられんわな。
それにしても、海王星の守人は誰なんでしょうね。今更シオン外伝のキャラに出てこられても・・・なんか、困る。



第202話 愛と哀しみ  (2010年 48号)


神の力に挑んだレグルスの姿をキャンパスに描ききり、満足げなアローン。そこにパンドラ様がやってくる。
アローンはこれまでにも、数々の戦いをキャンパスに描いてきたという。アルバフィカの戦いもあるな。

僕が無限の愛を込めて描いたんだ。これが究極の救済

なんという傲慢か!というか、救済になっているのかよくわかりません。愛があればそれでよいのか?
というか、最初の変換が究極の休載になって吹いた。車田NDに対する当てつけか!これぞ究極の休載!

勢い込んでアローンを征伐しに来たのに、目を見ただけでその悲しみに押しつぶされるパンドラ様。
気づいたらへたり込んでいました。そして首ねっこつかんで放り投げられるパンドラ様。実にヘッポコだ。
そこに現れたのはラダマンティス。アローンへの宣戦布告を行う。
ハハァ。ラダマンティスにとっては、パンドラ>アローンなんですね。バレンタインも可哀想に。
神の力はハーデス様からもらったのであって、アローンのことなんか知らないんだからね!ってことかね。



第203話 成すべきこと  (2010年 49号)


神の力も心臓も失ったがまだ戦うラダマンティス。心臓なんてなくてもしばらくは走り続けられますェ。

ラダマンティスが現れた理由は、アローンを滅ぼすため。
ハーデスこそが主人であり、人間のアローンは主人として認められないということか。
瀕死のラダマンティスの拳は、アローンの後ろ。アテナの力を封じた絵に向けられていた。

この絵を破壊すればアテナは神に戻る!

え、それでいいのかい?
敵を倒すために敵を利用するのもわからなくはないですけど、最終的に負けになりそうな流れですよ。
まあ、ラダマンティス的には負けてくれたほうが次の聖戦も戦えるわけですし、問題ないのか。
そう考えると、見上げた忠誠心だな!てなことになりそうですけどね。



第204話 ただ側に  (2010年 50号)


アテナとふたりっきりのチェシャ。殺っちゃおうと思いますが、判断が遅い!
すぐに動いていれば可能性があったものの。まあ、所詮は愛玩動物っすよ。
それはそれとして、アテナ復活。サーシャは髪が短いほうが好みだったなぁ。

さて、どこまでもしぶといラダマンティス。俺のために生き残れと言い残しようやく散る。
パンドラ様は地上に一人で放り出されてしまいました。おやおや、生き延びたか。
まあ、パンドラ様は勢いよく散るよりもじわじわ酷い目に合うほうが似合ってますからのう。
そんなの似合っていると言われても全く嬉しくないでしょうけど、事実だからしょうがない!
でも幸せになれるなら幸せになってほしいとも思ってるんですよ?一応。



第205話 アテナ出撃  (2010年 51号)


アテナの小宇宙により、石となっていた耶人やユズリハ達が解放された!
耶人復活!ユズリハ復活!これは嬉しいサプライズ。ここで脱落なのかよと思ったら復活できるとは。
まあ、この後の戦いには参加できないみたいですけどね。

この先の戦いは、テンマ・アローン・サーシャの3人でなければ決着はできないと言う。
アローンもそう言ってましたね。ここからは3人の世界だ。パンドラ様ですら排除されている。
なので邪魔な役者であるシオン様は排除対象とのこと。それを言うなら貴方もでしょ、ヨウマ。
テンマ達3人での決着の前にヨウマを倒す必要がありそうだ。アスプロスさんの復活はまだかなー

ところで、なんでアテナはチェシャを連れていったのかな。可愛いから生かすとかそういう話でしょうか。
だが待って欲しい。石化が解けたとき、ユズリハの仮面が割れて素顔を見せている。
というわけで、耶人以外の乗員はユズリハに皆殺しにされたのでありました。無惨!

まあ、ユズリハは割と素顔を見せているし、掟もユルユルなのでしょう。というか、必要なのかその掟。



第206話 未来  (2010年 52号)


ヨウマを見て異様な胸騒ぎを覚えるシオン。人以上の何者かがその皮の下に潜んでいるという。

ヨウマは言う。ここが未来への分岐点であると。
未来の教皇であるシオンを消し、あの男が育つ聖域を消せば未来は大きく変わる。
あの男とは、そう。次代のペガサス、星矢!ついにLCに星矢が現れた!

出番ないのにタイトルは星矢ッスか。とか言われてきたもんだが・・・これで堂々と名乗れるね!
本来はこういったコラボをどんどんと出したかったんでしょうけど、NDがさっぱり進みませんでなぁ・・・

ともかく、ヨウマの望みは、次代ではなくこの代で人と神の戦いを起こしたいとのこと。
そのためにシオンを葬り、未来を変えようとする。
マーベラスルームに取り込まれるシオン。しかし、その渦をこじ開けるものがいた。
もちろんそれは、双子座の黄金聖闘士、アスプロス!

ようやく復帰してくれたか!待っていたぜ!両脇にシオンと童虎を抱えている。
あれ?童虎はなんでアスプロスにつかまれているんだ?大気圏突破してどうなったんだっけ?アレ?



第207話 鬼兄弟  (2011年 1号)


ようやく、ようやくアスプロスが復活しました。
本人によれば、次元を操る自分にはこんな技、効かないとのこと。なら早く戻ってくればよかったのに。
童虎は来る途中で拾ったらしい。どこを通ってきたんだ?

アスプロスは方向音痴で別の次元に送られたら道に迷って大気圏まで行ってしまったと予想してみる!
シオンが引きずり込まれたところを目印にようやく帰ってこれたわけですな。
でもそんなことはおくびにも出さないのがアスプロスマインド。鬼の面ってやつだ!

アスプロスが発するマグマのような闘気。そして鬼というセリフにより、テンマは思い至る。
あのカノン島の鬼と兄弟であることに!そうか、テンマはデフテロスの名前も知らなかったんだっけ。

さて、アスプロスにより次元は切り離され光速で移動中。
相対性理論っぽい理屈で、ヨウマの時間止めを防いだアスプロス。さすがである。
というか、このアスプロスの強キャラっぽい態度はどうだ!
最初にヨウマと出あって、狂わされたのを聞かされた時の取り乱し方なんてなかったことになっている。
相手は強敵であるが、是非ともアスプロスには頑張っていただきたい。



第208話 時の神  (2011年 2+3号)


OVAの2章が始まるよーって販売は2月か。まだまだ先の話ですなぁ。
マニゴルドさんやエルシドといった熱い戦いの回が載るだけに期待大である。
しかし、アニメ絵の黄金は顔色悪いな。特にエルシド。

さて、本編。
アスプロスとヨウマ。因縁の対決の舞台は整った。
まずは、ヨウマの先制攻撃。いきなり特大の奥義であるな。
リワインドバイオ!
相手の体の時間を巻き戻す。そうすれば胎児以前に戻って消滅してしまうという。反則技すぎるな。
アスプロスの身体は消え、双子座の黄金聖衣だけが残りました。

しかし、これで決着なんてことはない。
黄金聖衣だけが残ったら決着。なんて考えはすでにレグルスが破ってくれてますゆえ。
というわけで、冥衣を纏った状態のアスプロスが登場。
本来の身体は2年前に死んでいる。不死者となったのだから、時の流れなど無意味!
黄金聖衣まで纏っているのだから、聖闘士に出戻ったのかと思ったら、ちゃっかりいい所どりしていやがった!

俺は善でも悪でもない!
ハーデスもアテナも関係ない!
・・・ただ「我」があるのみ!

うむ。これこそアスプロス。全俺が活躍を待望した男の姿よ!光と闇が合わさって最強に見える
銀河に四散せよ!ギャラクシアン エクスプロージョン!
まともに受けたヨウマは悲鳴と共に砕けていく、が、まだ生きている。それどころか小宇宙は増大している。
この小宇宙は・・・神!?
その姿、まさか時の神クロノスか!?いや、その弟神。地上に堕とされた時の神、カイロスである!
カイロス・・・?知らない名前だ。もしや創作であるか?とネットで検索してみたら、こんな結果が。

カイロス。
キオスの悲劇作家イオーンによれば、ゼウスの末子とされている。
クロノス時間とは、過去から未来へと一定速度・一定方向で機械的に流れる時間。
一方、カイロス時間とは、速度が変わったり繰り返したり逆流したり止まったりする、人間の内的な時間。
― Wikipediaより抜粋 ―

ほう!いたんだそんな神!初めて知った。
しかもこのカイロス時間の説明を聞くと、今回の技、リワインドバイオはまさしくふさわしい技と言える。
しかし、クロノス。NDでもイタズラにアテナを幼児化して苦しめたりしてるし、碌なことしてない気がする。

今回のヨウマは妙に兄について拘りがあるような発言をしていると思ったら、そういうことなのね。
正体が明かされるとなんか小物化が進んでしまった気がするなぁ・・・
アスプロスからも一笑に伏されている。なんだ・・・ただの神か。
強さはさておき、オレサマ度ではアスプロスのほうが上の印象。神よりも神気取りの方が凄そうに見える!
アスプロスの活躍に期待です。



第209話 カイロス  (2011年 4+5号)


人間風情の分際で大きな口を叩いたということで、ヨウマことカイロス大怒り。
その容赦なき攻撃にアスプロスいきなりピンチ。
それでも口が減らないのがアスプロスさんである。さすがッスね。

カイロスのトドメの攻撃がアスプロスに迫る。それを阻んだのは、双子座の黄金聖衣
デフテロスの意思が攻撃を防いだというのか!?
その様子に苛立つカイロス。
カイロスは言う。日陰者の自分が兄のクロノスを倒し、取って代わってやると。
神々からも人々からも存在を忘れられて、永劫の時間に閉じ込められてさまよって・・・
天界でも地上でもだーれも俺を知るものがいない。それがカイロスの苦しみであった。
そこまで述べてしまったところで我に返るカイロス。

先ほどのアスプロスが指先から放った一撃は幻朧魔皇拳。相手の脳を直接支配する伝説の魔拳である。
NDでフェニックスの幻魔拳も伝説の技と言われてたから、魔皇拳も伝説の魔拳になったぜ!

それはともかく、神であるカイロスにも通じるとはね。まあ、神にしては精神的に脆そうですし。
というか、アスプロスが言うには、ハーデスなどとは違い、人間の肉体はただの器ではないらしい。
なるほど、神の魂が人間の身体に縫い付けられている。ならば、その身体を壊せば倒せると。

であるならば、これが有効。といわんばかりに取り出したのは数珠。
乙女座のアスミタが究極まで小宇宙を高めて作った、百八の魔星を封ずる数珠だ!
なんでそれをアスプロスが持っているんだ?という疑問はあるが、アスプロスならしょうがないよね!
こんなこともあろうかと、数珠を持ち歩いていたんだ。すげェ!これで解決である。
これはひょっとすると相打ちにもならずにアスプロスの快勝が見れるやもしれませんな。



第210話 幕引き  (2011年 6号)


超然としたアスプロスの態度にイライラしっぱなしのカイロス。

なんたる不遜・・・!
その魂もって・・・リアルマーベラス!

おっと、つなぎを間違えた。でも、コマの並びからそう読めちゃうのよね。
ちょっと改変すれば、その魂まったくもってマーベラス!褒め言葉になった!?

ともかく、リアルマーベラスです。マーベラスルームをリアルで再現しましたってことかね。
まったくもってマーベラスである。
黒い渦に巻かれてアスプロスの体がちぎれていく。

その姿を見てカイロスは笑う。テメェらは所詮時間てェ舞台で虚ろに踊る役者人形よ。
しかし、アスプロスはまだまだ泰然としている。貴様もすでにそのクソ舞台の一員よ!

数珠の力を発動!はみだしていた神の魂を人間の肉体に戻す。
踊ってもらうカイロス・・・クソ役者として!
この舞台でな!

クソクソいいすぎっスよ。クソマーベラスな神の道がクソ開いたクソぜ!
天界に至る道は、神か神聖衣を着た人間以外が一歩踏み入れば、魂も肉体も消滅する場所。
マニゴルドさんが消滅したあの空間ですな。そういえば、アニメでまたあの勇姿が見れるのか・・・

さすがにここに落とされるのはヤバイので逃げようとするカイロス。その首根っこをつかむアスプロス。
テメェら人間の生とは重みが違うと述べるカイロスに、吠える。

アスプロス「クソ人生でも人間には代えられん生よ!

一瞬だけど閃光のように。短く一度だけの人生だが、だからこそ代えられない生である。
これにはカイロスもひるむしかない。
そして、積年の怨み。落とされた闇の一滴により、半身である弟と殺しあうことになった痛み。
それをぶつけながら、カイロスを神の道に落とす。
カイロスの魂は数珠の中で留まり、永遠の生死の螺旋から抜け出すことになった・・・

あ、あれ?アスプロスさん生きてるよ?完勝ッスか、マジッスか?
本当にこの人はハンパないなぁ・・・そういえば、どうやって神の道を開いたんでしょう?
まあ、アスプロスさんですし・・・やれたのだから何も不思議はないとか言われたら納得するしかない!
でも次週、いきなり力尽きて消滅したりしそうな危うさもある。
一番怖いのはアローンのかませで吹き飛ばされる役回り。それは勘弁して欲しいッス!



第211話 一人の人間  (2011年 7号)


カイロスに勝利し、己の消滅の時を待つアスプロス。
ああ、やっぱり消滅しちゃうんですなぁ。哀しい。

だが、俺は生きたいように生きた。後悔はない。

アスプロスは強いねぇ。そんなアスプロスの前にアテナが現れる。
駆け寄ろうとするアテナを拒絶するアスプロス。
正義の女神である貴女に、邪悪に己を染める者のことなど理解はできない。
確かにそうかもしれない。でも、アスプロスはただ邪悪なだけではない。

善でも悪でもない。命の限り生きた一人の人間

まさしく、これこそがアスプロスでありますな。
どちらの面もある人間らしい人間だ。善と悪が極端に振れるのは双子座らしい特徴か。

アスミタの数珠はデフテロスが持っていたものらしい。ははぁ、納得。
数珠を渡して、アスプロスは消えていく。
スペクターとしての命は消え、塵は塵に。灰は灰へと還って行く。
そして、あとには黄金の双子座聖衣と、冥衣が残ったのだった・・・

なんといいますかね。双子座の聖衣のデザインがですね。
単体ならよかったんですが、2つ並ぶと、なんというか。肩を竦めている人に見えてきた


         光も                    影も
         ____                  ____
    .   /     \            .   /     \
      /   _ノ '' ⌒\             /   _ノ '' ⌒\   
    /    (● ) (● ) \         /    (● ) (● ) \  
    |    :::::⌒,  ゝ ⌒::::|       |    :::::⌒,  ゝ ⌒::::| 
     \      `ー=-'  /         \      `ー=-'  /     
 ⊂⌒ヽ/           ヽ /⌒つ  ⊂⌒ヽ/           ヽ /⌒つ
   \ ヽ  /       ヽ    /      \ ヽ  /       ヽ    /
    \_,,ノ        |、_ノ        \_,,ノ        |、_ノ


うわ、むかつく!
光でも影でもむかつく!

ともかくまあ、アスプロスさんお疲れ様でした。デフテロスも好きなキャラでした。

さて、アローンのもとに急ぐ天馬。その前に現れたのは、パルティータ?
その手には数珠玉があり、眠るヨウマと寄り添うパルティータの姿・・・
天馬はその姿を見ていろいろ思うところがあるようだ。

まあ、アローンにいわせれば、数珠玉の中で見ている夢が見えているだけとのこと。
つまり、パルティータが仲良く寄り添っているのはヨウマの妄想ってことっすね。
夢だからって好き勝手な妄想しやがって!代われ!む?

ともかく、残った役者はもうわずか。
天馬、アローン、サーシャの最後の戦いが始まろうとしている。



第212話 集結  (2011年 8号)


運命の最終決戦開始でございます。

テンマ達の前にアローン登場。
そして、サーシャもやってきて、役者は揃い踏み。
というか、もう邪魔になったのでシオンと童虎は置いておくことにする。
この2人には生き残ってもらわないといけませんしね。

お互いそれぞれの考えで世界を救おうと考えている。
なので、闘うしかございません。

というわけで、アローンも本気。冥王の冥衣を呼び出す。
おお、見よ。亡者達が寄り合って――まるで、棒倒しの棒を担ぐように冥衣を取り出してきたぞ!
うん、なんというか。第一印象が棒倒しでした。こう思っちゃったのだから仕方ない!

ともかく、死の王との最終決戦開始であります。



第213話 答え  (2011年 9号)


最終決戦を前に、シオンと童虎は語る。
あれ、気づいちゃったのか。寝てるまま終わるのかと思ったのに。
まあ、もうやれることはないでしょうから、おとなしくしていてください。

テンマ、サーシャVSアローン。
2対1だけど、戦闘力はアローンのほうが上っぽい。

テンマはアローンに語りかける。
ハーデスなんて遠い存在になってしまったと思い込んで、アローンの声を聞かずにいた。
それが間違いだと気づいたテンマは、ようやくアローンの声を聞くことができた。

俺はお前を一人にはさせないというテンマ。

はてさて、この言葉はどこまでアローンの心に届いたものやら。



第214話 アローン  (2011年 10号)


ああテンマ。僕は今幸福だ!

このセリフから始まった今回。
アローンによる、テンマへの思いのたけがこれでもかと振りまかれております。

テンマ僕はね、出会う前から君に惹かれていたんだよ。
結局いつも心が勝手に君を求めてしまう。期待してしまう!
僕と魂で関わってくれ・・・テンマ!

ああ!そのつもりでここまで来たんだ!

あまりに2人の世界ができあがりすぎて、サーシャですら見ているだけになっている!
3人だけの決戦とか言ってたのに!
果たしてサーシャはこの2人の輪の中に入ることができるのか!?



第215話 結論  (2011年 11号)


世界とアローンの両方を救う。大きく出たテンマの放った一撃。その名も。

ペガサス彗星拳 奇蹟(ビッグバン)!!!

奇蹟ですよ。しかもルビがビッグバン。
宇宙創成のエネルギーを持ってこられたのでは、大口を叩かれてもしょうがないなぁ。
ギャラクシアンエクスプロージョンの銀河に四散せよ!に対抗できそうだ。銀河を創世せよ!

そのテンマの小宇宙を見て、耶人たちは涙を流す。
というか、チェシャが思いっきりユズリハにすがりついているのが気になる。
本当にこいつは、女性にくっついてないと気がすまないのですね。

と、仲間達が感動の涙を流すほどの一撃だったが、アローンには届いていない。
ロストキャンパスが守っていたのだ!これは、アローンの救済が正しいと示しているのか?

アローンの剣に切り裂かれるテンマ。
そして、その血でロストキャンパスは完成しようとしている。
因縁の決着はすぐそこだ!思ったより展開速いぞ!



第216話 声  (2011年 12号)


アローンのもたらす死を救済だとロストキャンパスの人々は考えている。
なので、テンマやサーシャの動きを封じようと天使達が現れた。

サーシャにすがりついている天使の姿がなんだか、こう。なんかエロイ。

アローンの救済をこそ人々が望んでいる。だから渾身の拳も届かなかった。
そう考えてしまったテンマは脱力する。
そのテンマの前にやってきたのは・・・耶人達だと!?

まさか、再び出番があるとは思いませんでした。これは嬉しいサプライズ?
いえ、今度こそ本当に死んでしまうんじゃないかという気がしてならない。
耶人が殺されて、テンマが立ち上がる展開が目に見えるようで厄いわ。



第217話 真っ直ぐ  (2011年 13号)


アローンが手を抜いてくれたおかげか耶人がいきなり死ぬことはありませんでした。
しかし、それゆえか、テンマは動けない状態のままである。

天使の少女にまとわりつかれたら動けなくなっても仕方ない!わかります。
そういうわけではあるまいが、耶人は言う。

こんな奴ら全部引き剥がしてやる!
お前は・・・俺の言うことだけ聞けよ・・・テンマ!

アラアラ。独占でございますか。
親友のアローンを前にこんなことを言うなんて凄いや!

耶人やユズリハ、他の仲間達の思いを受けて立ち上がるテンマ。
決着のときは近い・・・果たして耶人たちは生き残れるのか?



第218話 あの日へ!  (2011年 14号)


耶人たちの必死な声を受けて立ち上がったテンマ。
さらに、聖闘士の小宇宙が、テンマの拳の花輪に集まっていく。
さすが、ビッグバンを起こしたテンマである。小宇宙を高めて宇宙を生み出そうというのか!

アローン・・・!俺はお前を1人にしない。
帰るぞアローン!あの日へ!

テンマの一撃がアローンの胸を貫いた。

帰ろうアローン

そして、ロストキャンパスが消えていく
救済の象徴であったロストキャンパス。そしてタイトルでもあったLCが消えていきました。
アローンは笑顔をテンマに見せる。
そして、世界も自分も救ってくれた。僕から世界を救ってくれて、ありがとうと言う。

LCも消えましたし、これで解決か。と思ったところに異変が発生。
封じていたハーデスが動き始めたか?
まあ、こうなるのはしょうがないのかもしれない。
何せ、このままではサーシャがほとんど何もしていない。
出番を与えず、一人で片付けてしまったテンマが悪いわけですな。貴様の頑張りすぎだーッ!

ともかく、大団円の刻は近そうです。



第219話 真の闇  (2011年 15号)


アローンは倒れ、聖戦は終わった。
しかし、不吉な音が鳴り響く。空の星時計が鳴っているのだ。
アローンの体から黒い衝撃があふれ出る。
あとには、童虎とシオンの黄金2人が残るのみとなっていた。
雑兵たちは死んでいるが、耶人やユズリハはどうなったんだ?テンマやサーシャは生きてるだろうけど。

黄金2人の前に現れたのは、真の冥王ハーデス!
その力は流石に圧倒的。童虎の百龍波も片手であしらわれる。
それでも、諦めるわけにはいかないと吼える童虎。
逆にシオンは冷静だ。何か策があるらしい。
冥王は太陽の光を嫌う。黄道十二宮の光を浴びせようという。それはいったいどのようなものなのだ?

まさか、ここにきて黄金2人に出番がまわってくるとは思いませんでした。
このまま観客で終わるのかと思ったら、あにはからんやですな。見せ場だ、張り切れ!



第220話 黄金の光  (2011年 16号)


ハーデスは、太陽の光を最も忌み嫌う。そのため、この場を闇に包み、朝日を遠ざけたのだ。
ならば、太陽の力を生み出せばよい
黄道12星座によってな!

黄道12星座は神話の時代から連綿と太陽の光を浴び続けている。
膨大な歴史と光、そしてエネルギーが蓄積されているのだ!

それを一気にぶつければ、いかに冥王といえどただでは済まない!
なるほど。納得の理論?だ!
受けろハーデス!黄金の光を!

ダメージ通った!けど薄皮一枚焼いた程度です。ただで済んでいる。
やはり黄金2人の力では届かないのか。2人では・・・届かない。ならば!

全員登場だ!
この光は閉じさせん!
ここに12人の黄金聖闘士達が勢ぞろい。おぉぉ!熱い!
皆様、それぞれ語ってくれます。そう。

牡牛座アルデバラン: 次代のために
乙女座アスミタ: 理のため
蠍座カルディア: 熱のため
魚座アルバフィカ: 誇りのため
蟹座マニゴルド: 生のため
山羊座エルシド: 大義のため
水瓶座デジェル: 夢のため
獅子座レグルス: 可能性のため
双子座アスプロス: 己のために
射手座シジフォス: ペガサスの切り開いた道と、お前たちの作る大いなる未来のために!

それぞれの想いのたけを語ってくれています。いやぁ、らしいなぁ。
死してなお魂だけになってやってきた黄金たち。同胞よ!

ハーデスの目の前で、予期せぬ蘇り。これはさすがの冥王も動揺している。

我々もまた、ペガサスや同胞らの声に呼ばれてここへ来た!

お前という闇に一筋 光明を刺すために!
未来へとな!

冥王をも焼く黄金の光!未来は拓かれるのか!
テンマとサーシャの生存は確認できました。
あとは耶人とユズリハですが、これは流石に絶望的か?

黄金の光によってハーデス撃退なるか?少なくとも、今度こそただでは済まないはず。
最終的にサーシャが力を振るうことになるかどうかですな。

それはそうと、アスプロスさん。ちゃんとバケツかぶっていますな!
さすがに最後は皆フル装備で行きましょうということか。原作でもそうだったし。
バケツでも格好良くかぶりこなすアスプロスはやはり流石だと思います。
こうなってくると、むしろ牡羊座や天秤座のメットの方がかぶられてないんじゃないかと思える。
その2つはデザインすら思い出せないよ!



第221話 つながる花輪  (2011年 17号)


12黄金聖闘士の光がハーデスを直撃!
ハーデスの髪の色が、闇色から金髪へ変わっていく。
これは、アローンの肉体からハーデスが抜けた証。黄金の光が冥王を討ったのか!?

しかし、アローンって元々金髪なんでしたっけ。
過去回想でも何回か見てるけど、そんなイメージがなかったなぁ。

さて、聖戦はまだ終わってはいない。
テンマ達の故郷とハーデスの城がある場所。そこにハーデスの魂は逃げ込んでいた。
そう、そこが最後の星の魔宮、冥王星である。

あれ、海王星の魔宮は結局どうなったんでしょう。守人は?
いや、いまさら出てこられても困るんですけどね。
もうアローンが守人だったということでいいや。

そのアローンが跪き、願う。あの冥王星へ連れて行って欲しいと。
テンマはその手をとり、サーシャと3人一緒で向かうことを約束する。

って・・・耶人とユズリハが血を吐いて倒れてるじゃないですか
これは、さすがにもうダメなんですかねぇ。原作の未来に繋げるには黄金2人以外の全滅はやむなしとはいえ、辛い。

死んだ同胞の思いに報いるのは、黄金の自分たちの努め。
やっと絆の戻った3人を戦地に向かわせるわけにはいかないと童虎は言う。
シオンは気絶中ですが、たたき起こしてでも向かわせます!ということだろうか。ヒドイ話だ。

童虎は、アテナの血を受けての過剰な鼓動により、心臓がボロボロである。
童虎を戦わせないために、サーシャが動く。過剰な鼓動を打っていた童虎の心臓が止まる!?

MISOPETHA MENOS!(メソペタメノス)

これにより、童虎の心臓の鼓動は1年で10万回。人間の1日の鼓動の回数しか打たなくなる。
これで、働きすぎた心臓も休めます。そして、若さを保つことができるよになるのです!
サーシャは言う。
シオンは教皇となり聖域の復興。童虎は魔星を看視。
これから先、二百数十年を生きて、次の聖戦に備えるのです!

メソペタメノスを受けた童虎はともかく、シオンに普通に200年生きろというのですか?
実際生きていたりするから困る。これが教皇の秘儀ってやつか?

テンマは童虎に言う。地上で会おうと。
未来さえ続いていれば、いつかきっとまた会える

3人は冥王星に向かうのであった。

ついに、メソペタメノスの設定まで回収されてしまいましたね。
シオンは気絶中なので、このことを知らなかった。うむ、バッチリだ。
しかし、シオンは長生きですよね。サガに殺されるまで生きてたわけですし。
聖闘士は長生きなのだろうか?でも、黄金聖闘士って若い人ばかりな気がするのよね。
代替わりが早いのだろうか。引退した後も長生きしていそうだ。



第222話 3人一緒  (2011年 18号)


アテナに未来を託され、童虎とシオンは地上に。
ここからは生きて、後進を育て、次の聖戦に備えるのが2人の役目である。

この時代を必ず未来へつなぐのだ!

2人の黄金が誓っていた頃、魔星の3人。
みんなボロボロだけど、穏やかな時間を過ごしていた。

それはきっとあの頃と同じ、3人が一緒だから。

テンマ達は奥へ進み、ハーデスの魂の前に立つ。
肉体を失っても凄い小宇宙を持っている。
しかし、もはや勝ち目はないと本人も気づいていそうだ。忌々しそうにしている。

冥界、いえさらに奥のエリシオンへ。
お帰りくださいハーデス!

花輪によって、テンマ、サーシャ、アローンの重ねられた手が繋がっている。
その3人の力がハーデスの魂を吹き飛ばそうとしている。

何かに命を張って生きることは、約束に似てるな。
誰と交わしたわけじゃない。自分の中の約束。
そのために生き抜いてきたんだ。

叶えて全うして・・・それが出来た時、人間は凄く幸せになる。
未来が広がる気がするから。

ハーデスは吹き飛んだ。そして、魔星は一際大きな輝きに包まれた。
それを感じ取った童虎の表情が歪む。これは、やはりそういうことなのでしょうな。

生を全うしたテンマたち。エリシオンに退いた冥王。
始まる未来!次号最終回!

ああ、ついに最終回なのでございますね・・・約5年に渡る連載でございました。
見事に走り抜けようとしていることに賛辞を述べたく思います。



最終話 始まる未来  (2011年 19号)


聖戦終結。感動の最終回でございます。

新しい教皇となったシオンは、五老峰で魔星の看視を行う童虎を見送ろうとしていた。
『LC』が消え去り、ハーデスの小宇宙は消え去った。
しかし、アテナやテンマ達は帰ってきていない。
あれだけ活気のあった聖域もすっかり寂しくなってしまいました。

シオンは言う。自分はこの無人の聖域を復興すると。
残った私達にはやるべきことがあると。

自分達は散っていった同胞らの思いをつなぐために生きる。
そう言って去っていく童虎。その途中で見かけた人物。それは・・・テオネ!
アルデバランの教えを受けていた聖闘士候補生の1人だ。

テオネは言う。アルデバラン様やサロやセリンサと過ごした聖域を、また前みたいに立て直したい!
聖闘士になる夢だって諦めたくないと。

シオンは嬉しく思う。生きて帰ってきてくれた者がいるということを。

私たちの愛する聖域は必ず蘇る。生きている私たちが前を向き続ける限りな!

テオネが生きていた。ならば考えずにはいられない。他にもきっと生きている者はいると。
例えば・・・

チベットの山奥。
そこに居たのは、耶人!ユズリハとアトラも一緒である。生きてたんだ!
小宇宙やサイコキネシスといった能力は失ってしまっていますが、とにかく生きていてよかった。
これで、生き残った聖闘士は2人のみという原作とも整合が取れますね。いや、よかった。

あのハーデスの攻撃から、テンマ達の小宇宙によって守られていたため命は無事だったらしい。
そして、LCが崩れる前に大規模場なテレポートを行っていたと
。 ふむ、それなら生き残っている人もそれなりにいるかもしれませんな。聖域の復興も早そうだ。

誰がどこに散ってったかはわからないけど、聖域に行けばまた誰かに会えるかもしれない。
テンマやアテナ様に会えるかもしんねェじゃねェか!

耶人は吠える。
しかし、ユズリハの考えは違う。アテナ様の真意はそこにあるとは思えないという。
確かにサーシャは言った。共に戦場で戦うばかりが戦いではないと。
ならばこそ、戦う力と引き換えに生かされたのは、きっと意味がある。

ただき生きて営むことで戦えとな

あらあら、これは。まるでプロポーズのようではありませんか。
生きて営み、次代へと未来を託していく。それもまた戦いなのである。
キレイな表情で語るユズリハ。これには、さすがの耶人も・・・

全然わかんねェよ!
少なくとも俺はここでお前とちんたらいるよりゃあ・・・

これはヒドイ。
蹴り飛ばされても仕方がないですな。まあ、若い耶人にはまだまだ理解できない話でありますわな。若い若い。
怒られて謝る耶人と、すぐに謝るなと怒るユズリハがとてもいい感じでございます。

会えずとも営みの果てに再び巡り合える。
来るべき次の聖戦で、面影のある者たちが肩を並べるかもしれん。

今の代で会えずとも、いつか出会うことがあるかもしれない。
その考えは正しい・・・けど、次代のペガサスとユニコーンは・・・どうして、ああなった?

ともかく、ドイツ。
そこには一足先に地上に飛ばされいたパンドラの姿があった。
封印された神を残し、いずこかへと去るパンドラ。チェシャと共に。
やっぱりチェシャも生きてた!まあ、ユズリハの側にくっついてたし、そりゃ生きててもおかしくはないわな。
パンドラが神々と決別し、今後人間として幸せに生きていけるかどうかはわかりません。
まあ、頑張って欲しいというしかありませんな。

さて、故郷の道を進む童虎。鼓動の少なくなった心臓には山道も厳しい。
五老峰についたとき、その眼に飛び込んできたのは、ペガサスの大四辺形。
自分達は星座の戦士である。テンマもそこにいるのだろう。
ならば、この長い年月。ここでお前と語り合うのも悪くあるまい。

次の時代の話を見据え、五老峰で腰を据える童虎。
その空には、次代の聖闘士たちの姿があった。

というわけで、LC星矢、堂々の完結でございます!
5年に渡っての連載、お疲れ様でございました。
原作にあわせつつ、物語をしっかり盛り上げていく手腕は見事なものでございました。
画力も向上し、キャラの生き様がしっかり描かれており、楽しく読ませていただきました。

そんな聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話も終わり。
かと思いきや、ここで終わりではありませんでした。

5月19日発売の少年チャンピオンNo.25号より、新連載開始!

聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝
『LC』本編では語られることがなかった、12黄金聖闘士の金色の伝説!
今、小宇宙燃焼の時!

これはまた嬉しいサプライズでございます。
先週の作者コメントで少しだけお別れと言ってたのはこういうことだったんですな。
どのくらいの期間の連載になるかはわかりませんが、楽しみにしていきたいと思います!


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