蒼天紳士チャンピオン作品別感想

実は私は
第107話 〜 第133話


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 各巻感想

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連載中分


実は私は 13巻


第107話「歯医者に行こう!」  (2015年 19号)


いつになくシリアスな立ち上がり。
まあどうせ碌な内容ではなかろうと思ったら2ページ目で即座に明らかになる。良いスピード感だ!!
でもまあ、確かに虫歯は大ごとと言えば大ごとですかね。
紅本先生だと本当に歯の一本や二本や五、六本ぶち抜けてしまいそうで怖い。

生物が滅ぶか否か。茜ちゃんの騒ぎは当人のみに収まらないから困る。
毎度面倒を見る紅本先生の大変さよ・・・
その状況にありながらもお菓子は欠かさない茜ちゃんもさすがというか何というか。

歯医者の待合室。時間もあるので紅本先生から茜ちゃんに質問。
内容は今年の新入生についてのもの。明らかに人外を集めているというもの。ほう?
新入生に限らず紅本先生のクラスの名簿の中には気になる存在がいるらしい。
ふうむ、今後の伏線として覚えておかなければいけない内容ですな。

ただの気まぐれと言ってしまえばそうだが、この私にも校長になった理由というものがある。
なに、いずれキサマにも見せてやる。かつて私が見損なった景色を――

そう述べて立ち去ろうとする茜ちゃん。雰囲気で出し抜くのは無理だったね!!
とはいえこの言葉が単に適当に発しただけの言葉であるのかどうなのか。
やはり目的を持って集めていそうな気がするのだが・・・何でありましょうかねぇ。そんなに悪い話ではなさそうな気はしますが。

表に出てみれば茜ちゃんと同じように歯医者を嫌がっている凛ちゃんの姿があった。
まあ、この子ならこういう反応するのは想定内でありますわな。
想定外なのは凛ちゃんが普通に桃地ちゃんと一緒に居る事
もう未来人的な絡みについては増田先生も隠す気はないんですなぁ。
というか未来では紅本先生は伝説になっているのか?噂の内容が気になる気になる。

凛ちゃんとのコンビプレーで脱出を図る茜ちゃん。
黄龍丸には華恋ちゃんが待機していたけど、あっさりスルー。可愛いけど可哀想な扱いだ!!

空を飛んで逃げる茜ちゃんたちに対し、桃地ちゃんの力で追う紅本先生。大凧とは忍者らしい。
というかやっぱり呼び方は色ボケ忍者でありますか。正しい表現だなぁ。

茜ちゃんの力の暴走に巻き込まれる葉子さん。これはあるある。
ヒロインとしての登場の仕方がこれでいいのか葉子さん。
結局宿題は諦めて焼きそば食べてるのか葉子さん。この災いは厳しい!!

タイムスリップを繰り返して逃げようとする茜ちゃん。
しかしどこまでも追ってくる紅本先生。と忍者。なんと面妖な!!お前らも大概だな。

なんでも欲しいものを買ってやるという言葉にエクスカリバーが出てくるのは凛ちゃんらしい。
さすがの茜ちゃんも聖剣は門外漢であるようですな。悪魔ですし。
レーヴァティンは剣というか杖というかいまひとつハッキリしないところありますしなぁ。そういう問題ではないか。

怠惰の羽根があれば虫歯の痛みをマヒさせることができる。便利な代物だ。
しかしわざわざ虫歯のある場所にピンポイントで刺さなければいけないのだろうか。巨大化してたら仕方がないのか。
何だか一大スペクタクルな感じになっているが、合間合間に葉子さんの災い場面が差し込まれてて楽しい。
正直、災いがなくても葉子さんなら日常的に起こしてそうな事柄ばかりなのがアレですが。

ともかく地球は救われた。良かった良かった。
虫歯の治療も今なら思ったほどの痛みはないですし、早めに行った方がいいですね。うん。



第108話「家出しよう!」  (2015年 20号)


いいじゃない!メガネが主役の回があったって!!
そのようなアオリで始まるフクちゃん回。たまにならあってもいいですよ。ごくたまにならね。
しかし煩悩の数の108回で主役回が回って来るのはどういうことなのか、そういうことなのか。

フクちゃんのことを知る人は少ない。
みかんと同じタイミングで知った藍澤さんの他は凛ちゃんと茜ちゃんぐらいしか知らない感じである。
というわけで、家出したフクちゃんを知らないか藍澤さんの家を訪れるみかん。
うむ、藍澤さんがみかんに対してつっこみに回っているというのもなかなか珍しい感じですなぁ。
さすがのみかんも大分常識がおかしくなってきている様子。普通のメガネは鳩にくわえてもらって動いたりしない!!

まあ、福の神ですし、多少常識外れなところがあっても仕方がない。
だからといってバーカウンターで語り出されてもな・・・さすがの茜ちゃんもきょとんとしておるぞ!!
そして手崎さんはまた芸達者だな、オイ。

ここでは茜ちゃんがつっこみ役に回っております。
人外を集めている茜ちゃんとしても、こうもアホばかりが集まって来るのは想定外だったのではなかろうか。
フクちゃんは色々と力の使い方が間違っているというか何というか・・・事前に相談しようぜ。

そこに悲しい顔をしている人がいればそっと手を差し伸べる。
心がけとしては立派であるが、桐子さんにプレッシャー掛けられている源二郎は悲しい顔とかそういう状態ではないのではなかろうか。
しかし未だに認めていないとは・・・どこまでも往生際の悪い親父さんだのう。

だが、これが福の神の効果なのか。桐子さんの方が折れてくれました。
確かにバレバレなのに正体隠そうとするのはよろしくないですよね。ムキになるのも仕方がない。
夫婦なのですし、隠し事はしない方がいいですわな。隠すだけムダなんだから。

上手く行きかけた夫婦の仲。
しかしフク太郎改め変態の介入で色々と台無しになる。おやおや。
それはそうと、この最中の会話はなかなか気になりますな。緑苑坂。何か曰くのある偽名のようですな。
それに源二郎が先生をやることについて今更と述べているのは何なんだろうか。実は昔の夢は教師になることだったりするのか?
ふうむ、もしそうだとしたら、茜ちゃんはさりげなく夢を叶えていることにもなるわけか・・・いい話だ。
ひょっとすると緑苑坂という名もかつての恩師に繋がっていたりするのかもしれませんなぁ。

さて、上手く行かずに逃げ出すフクちゃん。
道を失った若人は酒や色に溺れていく。世知辛い話ですねぇ。メガネのくせに。
一体どこでこういう店を営業しているのだろうか・・・
普段なら少年誌でやっていいのかという場面であるが、少年誌以外のとこでやられても同じように反応に困るぞメガネの絡みとかさ。

鳩だけではなく、猫も操れる様子の福の神。
何というか、もう少し宿る場所を考えろというか・・・というかもう、完全にメガネが主になってるじゃないか!!
まあ、確かにこの年号メガネに未来はなさそうであるが・・・世知辛いねぇ。

付喪神は長い間大事にされた物に宿る神である
この年代メガネたちも大事にされてきたのだろうか・・・?
色々と付喪神と言う存在が分からなくなりそうである。

それはさておき、みかんが迎えに来たことで家出は終了。
みかんとしてみれば朝陽にもらったメガネだから大事なだけとのことであるが・・・まあ、本心でしょうな。
しかし何だかんだで外道ならぬ人のいいみかんのことであるし、多少の情が移ることもあるのではないだろうか。
フクちゃんの今後の活躍次第では家族と認められることも・・・あったらいいね。うん。



第109話「誇りを取り戻そう!」  (2015年 21+22号)


新1年生の新キャラ登場!あれ、箱の子じゃない!?
疑問はあるが、さておき新キャラであります。頭に羽がついてるのであります。
カチューシャについている。という風にカモフラージュして、本当は自前の羽って話ですな。

私は水奈川咲。私には秘密がある。
・・・実は私は、水奈川咲は男を誘惑し精を奪う悪魔・・・サキュバスなんだべ!!

遂に登場したサキュバス。目的はカリスマ痴女をやっつけること!!
字面だけならいい勝負になりそうなのだが、村から出てきた田舎っぺ感のあるサキュバスにどこまでのことができるというのか。
母親にもムリだべ言われてますし。大丈夫なのか咲ちゃん。

今でも私ははっきり覚えてる。
幼いころ見た東京痴女リンピック。サキュバスが独占していた表彰台・・・誇らしかったぁ。
私だってサキュバス・・・痴女界のサラブレッドなんだべ。
私は夢を見つけたような気がした・・・そん時だった。
たった一人の人間の登場で痴女界に激震が走った。
『東京カリスマ事変』サキュバスの時代の終焉だったぁ。

痴女リンピックってそんな昔からやってたのか。スパンも短いのに。
しかしそういえばカリスマ痴女は人間なんですよね。
もう種族:痴女な感じになってたけど、そういえばそうだった。

必要なのは恥じらいよと述べるカリスマ痴女。たぶんそこだけではないと思うのです。

ともかくカリスマ痴女に挑みたい咲ちゃん。
とはいえいきなり挑むのも無謀なので、まずはこの学校に居るカリスマ痴女の娘で腕試しをしたい様子。

私だってあの日から今日この日まで遊んでたワケでねぇ!!
その証拠に私は・・・高1にしてすでに高3までの保健体育の教科書を熟読してる!!

そっかー。そいつぁ凄い痴女っぷりですなー。
分かってはいたけど色々と残念な子でありますなぁ。分かってはいたけど。
そんな咲ちゃんの前で堂々とH本を熟読できる閃くん。さすが変態と同じメガネなだけあるな、この変態。
学びの書にして愛の書。まあ、子供はこういうもので学んだりすることもあるかと思わなくもないですが・・・

委員長である咲ちゃん。三つ編みではないがメガネで純朴そうな感じでいかにも委員長っぽい。
ふうむ、1年生組もなかなか陣容が整ってきた感じではないかね?彼女たちだけで話を転がせそうな雰囲気が出てきた。
しかし新1年生組で唯一の男キャラなのに、閃くんの恋愛に絡まなさそうなこの頼もしさは一体どういうことなのか・・・

こんなんじゃ一族の誇りは取り戻せないと落ち込む咲ちゃん。
サキュバスの一族はカリスマ痴女に屈してから衰退しているらしい。
一族は夜遊びが過ぎて睡眠不足でどんどんと貧乳化。今ではもう精気を吸うために殿方から鼻血を出すこともままならないという。

精気の吸い方が鼻血というのは健全というか何というか。
というかサキュバスが夜遊びして衰退するってもう何が何だかなんだけど!
貧乳好きな人達も多いのだが、鼻血を噴出させるのには色々と不利だったりするのだろうか。

この間の痴女リンピックは見ていたはずなのにカリスマ痴女の娘が誰なのかは知らない咲ちゃん。
選手紹介とかしていないのだろうか。気にはなるけど、詳細を描かれても困るこの感じが何とも言えない。

人目に付かない所でせくしーぽーずの研究をしている葉子さん。せめて鏡のあるところでやりましょうよ。
そんな葉子さんをカリスマ痴女の娘と勘違いし、とんでもない痴女力だと恐れおののく咲ちゃん。
うむ、これが同じレベルの者たちの争いと言うことか・・・!!
クールビューティーに決めてもプルプルしちゃう葉子さんはさすがの可愛さと言えましょう。ハッハッハ。

精気があれば成長し、巨乳化もするサキュバス。便利なものだ。
しかしスタイルがよくなってもそれが活かせなければ・・・・・・

痴女力対決をしていても、全く気づくことのない凛ちゃん。
うーむ、咲ちゃんの痴女への道は果てしなく遠いようでありますなぁ・・・ハッハッハ。
精気というか、鼻血が欲しいだけなら朝陽の側をくっついていれば頻繁にチャンスありそうだけどどうだろうか。
いやまあ、本当に取り戻したのは一族の誇りなんでしょうが・・・諦めも肝心ですよ。ね?



第110話「進路について考えてみよう!」  (2015年 23号)


高校3年生の黒峰朝陽。進路に悩むお年頃。
実のところ、3年生に上がる前にはもう方向性は決めてないといけないところなのだが・・・まあ、悩むよねぇ。

・・・この歳になると色んなことがわかってしまう。
自分に出来ること出来ないこと。劇的な何かなんて起きないこと
当たり前に当たり前なことをするのが、いかに難しいかってこと。
「それでも何か自分じゃなきゃ出来ないことがあるんじゃないか」そんなことを思ったこともあったけど。
まぁたぶんそんなことは無いんだろうなって。そう思ってた。

この上なく劇的なことが起きてしまった去年の春。
葉子さんと出会ったことで、もう何が劇的て何が常識的なのかも分からなくなりそうな生活となった朝陽。
これはまさに、世界が変わった瞬間と言えましょうな。

とはいえ世界は劇的に変わったものの、それによってやりたいものが見つかるというわけではない。
就職するのか進学するのか。どちらを選ぶにしても将来どのような職業につくかを考えておかないといけない。
真面目な朝陽としては感覚でその辺りが決めきれず悩んでいる様子。おやおや。
それに比べて感覚でしか考えていない嶋の進路希望。こんな感じ。

第1希望「一夫多妻」
第2希望「資産家」
第3希望「天才」

うむ、進路希望は単なる願望を書くところじゃないのですよ嶋公。
というかモテてない状態で何をいきなり一夫多妻制を持ち出しておるのだこの男は。
そういうのは朝陽に・・・というか藍澤さんに持ち込むべき案件ではなかろうか。いや本気で目指すようになっても困るか。

葉子さんは進路について教えてくれないらしい。ふむ。
親御さんは一応大学は出ておいた方がいいんじゃないかとのこと。真面目な父親らしい感じの言葉ですな。
しかし親御さんと言われると先に白神夫妻の方が浮かんでしまって困るな。普通に考えれば朝陽の両親のことですよねぇ。
ちなみに源二郎は安定した職業を選ぶと喜んでくれるみたいですし、その辺りを考慮してもいいんじゃないかな?
だけどまあ、進路希望ってのは要するに希望ですからねぇ。つまり――

黒峰お前は?お前はどうしたいんだ?

将来何がやりたいのか。その希望があれば進路についても答えが出る。
しかしその何がやりたいのかが見出せずにいる朝陽。うーん、悩みどころですなぁ。

面倒見のいい紅本先生のアドバイスにより、友達たちから進路の話を聞いてみることとなりました。
さくらさんは実家の肉屋を継ぐために経営学部のある大学に進むらしい。
ふむ、店があるからって就職とは限らないわけか。やっぱりしっかりしてるなぁ、さくらさん。
岡は近くの大学。それなりに良い大学なんだろうか。何となく。
みかんの第1希望は「朝陽の嫁」いや、それも希望っちゃ希望だろうけどさ!!
というのは半分冗談で、早く家にお金を入れるために就職するとのこと。やっぱりこちらもしっかりした子だ。

さすがに考えている子は色々と考えている。嶋公はこの先どうなるのかとか思わないでもないが、まあいい。
ちなみに獅穂さんも進路について悩み中とのこと。

ゴールデン猥田先生のいるストリートセクシャル専門学校もいいけど、
ハレンチアート学園で歴史痴理学、美尻学やり直したい気持ちもあるんだよね。

一体何の専門学校なのだろうかそれは。いや、言葉通りなんだろうけども。
ちなみに鼻血男優育成科なんてのもあるらしい。ふむ、朝陽なら育成される必要もないのではなかろうか。まさかの天職!?
というか嶋君はヤダ☆と学校に行くのも断られるとは。嶋の避けられっぷりは実に嶋公であるなぁ。

方向性はさておき、みんな自分に合った進路というものを考えている。
一方、そういったものを見失い、その日その日を懸命に生きている男が一人いる。そう、この男。藍澤涼である。

ちゃんと考えなきゃ・・・!!

何も考えずにいるとこんな大人になるんだという立派な教科書が目の前にいました。ハッハッハ。
まあ、真面目に考えないとという気分にはなるけど、参考にはなりませんでしたな。

ちなみに藍澤さんの第2希望は宇宙外交官。らしい仕事でありますな。そして気になる第1希望は――

歌でこの宇宙をつなぐ、超銀河アイドルナギサちゃんだ!!

何言ってんだこの人――
3回連続で冷めた驚き顔を見せた朝陽であるが、この話が一番困惑の表情に見える。いや確かにこれは困惑する。
委員長はどこに向かってるの!?というツッコミには同意せざるを得ない。
まあでも母星と地球をつなぐ存在となれば確かにアイドルというのは分からないでもない。
地球の文化を母星へと伝える役目も担っているわけですし、歌声でカルチャーをというのも分からないではない。

我が母星と第2の故郷である地球。その架け橋となること・・・それが私の夢なのだ

目指したところはビックリであるが、その夢は実に藍澤さんらしいと思えます。応援したい。
いやでもアイドルはなぁ・・・向いているかどうかとなると・・・どうなんだろうか。
キラッ☆ならぬドヤッ☆をかます藍澤さんは可愛いが・・・ドヤ顔四天王でユニットを組むのもアリか・・・?

ともかく、藍澤さんの夢という言葉に色々と気付かされた朝陽。
自分が進路を決められないのは目的や目標・・・夢がないからであると。
近時の目標としては葉子さんと一緒に卒業するというものがあるが、それは卒業後の話じゃないですしなぁ。むう。

悩む朝陽を心配そうにのぞき込む葉子さん。
恥ずかしいからと自分の進路を秘密にしようとする葉子さんの惑い方が何とも可愛い。ゔ〜〜〜〜〜〜〜。

・・・あんな?私、夢見過ぎかもしれんけど。
もしかしたら私の夢、朝陽君の進路と同じなんちゃうかなって
だって私の夢て、ずっと私の秘密守ってくれてる朝陽君見てて思ったことやし。
でっ、でもな?将来のことなんか私一人が決めてええことやないし。
だからな?もし・・・もし朝陽君が自分から私と同じように思ってくれて、一緒の道進めるならそれが一番ええなって・・・

一緒の道を進む。
となれば確かに思い浮かぶのは結婚。うむ、一人で決められることではありませんわな。
進路希望には葉子さんの婿とか朝陽君の嫁とか書くのだろうか。紅本先生の怒り顔が浮かぶなぁ。色んな意味で怒りそうだ。
というか妄想ではやけに落ち着いた源二郎の姿が出ているが、こんな風には絶対にならないと思いますですよ。

いちゃついてるバカップルと化した2人をホクホク顔で見つめている茜ちゃん。楽しそうですな。
それはそうと茜ちゃん。進路に悩む朝陽に偉大な校長として助言をくれるらしい。

黒峰キサマ、ヒーローになれ!!

ヒ・・・ヒーロー!?
また何だかとんでもないことを言いだしましたよこの人。
それは人外を集めていることと何か関係があるのだろうか?
半分は面白がってやってそうだが、もう半分は何か目的がありそうな茜ちゃんである。ヒーローの意味とは・・・何だ!?
とりあえずヒーロー名はアザナルマンでいいのかどうか。そこからですな。



第111話「ヒーローになろう!」  (2015年 24号)


進路に悩んでたら校長先生が道を示してくれました。
これだけ聞くといい話なのですが、内容がヒーローになれではなぁ。
茜ちゃんの対抗勢力となるのはありかもしれないが、どう対抗できるというのだろうか。
ヒーローらしく改造人間にされればあるいは・・・?

なんて真面目に考える必要はなさそうなのは、華恋ちゃんの格好を見ていればよく分かる。
無慈悲な悪魔皇帝シロガネンということでTシャツにもしっかり無慈悲と書かれている。良いデザインだ。
しかしクロミネンとかアッカネンとかその辺りのネーミングはどうにかならないのだろうか。

さっきから何を言っとるのだキサマは

やらせておきながら心底ドン引きした顔でそんなことを言って見せる茜ちゃんは実に悪魔である。
それにしても素直に練習したりする華恋ちゃんの相変わらずの天使さよ!台本無しは無理だったみたいですけどね。

華恋ちゃんの前フリはさておき。茜ちゃんから質問。
この写真が何に見える?と葉子さんが写った写真を見せられる。もちろん葉子さんですわな。
ならばと次に出されたのは人魚の写真。ははぁ、やはり人魚もいるんですなぁ。学校にはいないのだろうか。
というのはさておき、茜ちゃんからの本題。

では聞こう黒峰。先程キサマは一枚目の写真を白神葉子と答えたが、何故「吸血鬼」ではなく、「白神葉子」と答えたのだ?

ふむ、それはもちろん種族としてではなく、一人の見知った相手として答えたわけでありましょう。
それを踏まえ、茜ちゃんは語り出す。

誰にでも秘密はある。生まれ、育ち、趣味嗜好、主義思想、過去未来・・・
その多くが人との違いを隠すため奇異の目で見られぬため。己を守るため秘密を守る
だがキサマはこの一年で学んだはずだ黒峰。その秘密がその者のほんの一部でしかないことを

確かに色んな人の秘密を知りましたなぁ。秘密を知ることでその人の抱えている色んな事を知った。
秘密を知る前と知った後とでは大きく変わった人もいる。葉子さんはその最たる存在でありましょう。

何となく話がまともになってきたので朝陽の顔も引き締まる。
が、ヒーローになれと着させられた衣装がこれでは、さすがに真面目な表情ではいられますまい。ギャハハハハハハハハハ!!

色々取り入れようとして何者にもなれなかった感じの格好というのはいい表現ですな。残念感がとにかく強い
しかしマントの下はパンツにサスペンダー、ネクタイとか変態要素満点すぎやしませんかね!!
いっそのことそれらがなければまだレスラースタイルで通用したかもしれないというのに。

ともあれ茜ちゃんの要望は華恋ちゃんと共に訳ありの生徒の相談に乗ってもらおうというもの。
この学校は今、魔族、神物、異星人、未来人など訳ありの生徒が多く、教師のみでその面倒を見ることは困難なのだそうな。
そういえば紅本先生以外の先生はどこまで生徒の秘密を知っているのだろうか?
色々と知っていないと難しそうな気もするが・・・第一校長と生徒会長がアレなのに普通に努めていられるのかどうなのか。
気にはなるが答えはでない。朝陽の奇異な格好についても答えはでない。とても楽しそうな顔だな、茜ちゃんよ!!

それはさておき、1人目の相談者。色ボケ忍者こと桃地ちゃんの登場。
こんな格好の朝陽でも一目できゅんとしたりしている。セ、セクシーか。そうか。確かに露出は多いが。

桃地ちゃんは華恋ちゃんのことを知っている様子。やはり色々と詳しい見たいですなぁ。
それにしても、悩みの内容が今更忍者とバレたことについてとは・・・隠す気もなさそうだったのに何を今更!!
確かに忍ぶ者が忍者だし、忍んでないのだから忍者じゃないじゃないと言われればそんな気もしてくる。
ある意味忍者というよりはニンジャですよね。そういい張れば通用するのではなかろうか。

桃地ちゃんの件に関してはあんまり相談に乗れなかった朝陽。
付き合いはいい男だが、いかんせんツッコミが先に立ってしまう性格でありますからなぁ。

ともかく次の相談者。
マントから制服に着替えてる最中に入ってきたのは水奈川咲ちゃん。
桃地ちゃんが朝陽にセクシーさを感じるならば、咲ちゃんはとんでもない色気を感じたりする様子。ぐはっ!!
相変わらず色気の感覚がずれこんでいるというか何というか・・・
さておき、咲ちゃんの秘密も早々に知ることとなった朝陽でありました。
今さらその存在に驚きはしないだろうが、サキュバスのイメージとは遠かろうのう。

それはさておき、咲ちゃんの相談は結構大切。その内容は友達作っても大丈夫かってこと。

・・・やっぱ正体バレたくねってか・・・殿方に鼻血一つ出させらんねぇ小娘がサキュバスなんて一族の沽券に関わるってか・・・
だから一人でいた方が、秘密守れっかなって

この言葉に葉子さんのことを自然と思い浮かべる朝陽。
彼女もまた、秘密を守るために長いこと一人で寂しい思いをしておりましたからなぁ・・・
そんな咲ちゃんのために朝陽。友達を作っても大丈夫と述べる。
そして秘密を守るため力になれることがあれば力になるし、話とかもいくらでも聞くと述べる。

・・・あ。ありがとう

満面の笑みでそう言ってくれる咲ちゃん。
ふむ、やはり朝陽。その真摯な態度は秘密を抱えた人の心にも染み込むようでありますな。
そして悩める相手から笑顔とお礼を受け取った朝陽は何か思う所があった様子。
ふむ、やりたいことがぼんやりと見つかった、か。いいことですなぁ。

悩める子を導くような教育者になるといった辺りが朝陽の目指すところでありましょうか。
ちなみに葉子さんの夢――進路はこの学校の教師。かつての源二郎と同じ夢であるとのこと。ほほう。

自分にとってのヒーロー、黒峰朝陽が自分の秘密を守ってくれたように、秘密を持った者の力になりたい・・・とな

ふむ。良い話ですなぁ。
自身が経験したからこそ、秘密を共有し、支えてくれる人がいることの大切さが分かるってことですな。
しかし源二郎も教師を目指していたとは・・・茜ちゃんは実はその夢を叶えてくれたってことになるのか?
緑苑坂として遅まきながら教師業についている源二郎。真面目なだけではなく、結構楽しんでいるのかもしれませんな。

朝陽の夢も定まった。葉子さんと共に教師への道を歩む。いい夢だ。
その辺りが決まれば進路もおのずと定まることでありましょう。
教師になるだけの学力とかその辺りは大丈夫なのか。気になるところでありますが・・・まあ、頑張ろう!!



第112話「ゲームをしよう!」  (2015年 25号)


夢は決まった。進路も定まった。
やはり先生になるのならば大学に教育学部に進まなければなりますまい。
そして朝陽と葉子さん、どちらも同じ学校に選んだ様子。いい感じですなぁ。
正直勉強のでき具合は心配であるが、これから一年弱頑張ればきっと大丈夫でありましょう。おそらく。たぶん。

しかしそんな朝陽に迫る魔の手。
黒峰家を訪れたのは緑苑坂先生の格好をした源二郎と獅狼くん。
休日にわざわざ朝陽のもとを訪れる源二郎。その用事とは・・・

・・・小僧。一殴り行こうや!!

単なる遊びの誘いでありました。なんでやねん。
というか源二郎のことだし、また桐子さんの件で相談にでも来たのかと思っちゃいましたよ。

勉強しないとと思った直後にこの行為。ある意味酷い妨害を受けていると言えなくもない。

朝陽としては源二郎の考えが読めず、戸惑っている様子。
確かに確実に葉子さんの秘密を朝陽が知ってることには気づいている。しかしその件を追及したりはしない。
連れ戻すという言葉がどこまで本当であるのだろうか。
昔はそう思ってたのかもしれないが、今は来るかもしれない悲劇に備えている状態なのかもしれない。
その悲劇が一体どういうものなのか。そもそも源二郎が側にいてどうにかなるものなのか。気になりますなぁ。

とはいえ、今日は素直に遊びに来た様子の源二郎。うりゃりゃ。
そんな源二郎と仲良くなるのも将来のことを考えると悪くない話。獅狼くんもそう考えている。

お前とオジキの仲・・・大船に乗ったつもりで己に任せとけ!!

葉子さんのためにサポートすると言ってくれる獅狼くん。
ふむ、どうやら獅狼くんも朝陽と葉子さんが正式に付き合いだしたことを知っているみたいですな。
立ち位置的には恋のライバルになりそうな感じだったのだが、出番のなさも含めてそうはならなかった獅狼くん。
とはいえそこまで執着してる感じでもないし、獅狼くんにとって葉子さんはどれほどの相手だったのだろうか。
幼なじみとして意識しただけで、実は完全に恋してたわけではなかったのだろうか。気になりますな。

ともかく男3人揃ってデモハン開始。狩りではなく殴ってこらしめるのが主目的でありますか。
武器の種類が限定されそうなのが難点でありますな。

それはさておき、協力プレイはなかなかいい感じに進んでいる。
源二郎とハイタッチする朝陽。割と常識人よりの獅狼くんの作戦は功を奏しやすいようですな。

そしてその獅狼くんの次なる作戦は格闘ゲーム。
拳で語り合ってこそ漢二人、マブダチになれるという考えから来た作戦だ。
この辺りのノリはやっぱり獅狼くんらしいというか何というか。恋人の父親と仲良くなる手法ではない気がする。

結果、作戦は見事なまでに失敗。やっぱりこういうのは実力が拮抗してないと難しいですわな。
手加減しろよとも思ったが、そこはアナザル。バレバレになるからダメらしい。
でも源二郎だったらバレバレでも気付かずに済んだりしないだろうか。葉子さんでも気付くぐらいだし無理か。

どう考えてもやりにくと思われる源二郎の本来のプレイスタイル
でも緑苑坂先生の姿になる前はこうやってたのに違いないんですよねぇ。まあ、結局弱いんですが。

下手の横好きというか何というか。なかなかに厄介な子である源二郎。
でもまあおだてには弱いのでゲームさえ選べばなんとかなるという感じでございます。
勝敗のできてしまうゲームは駄目ってことですな。大抵源二郎負けちゃうだろうし!!

てなわけでデモハンに戻し、いい感じに進めていく。
のだけどこれもゲームの選別の間違いだったということなのか・・・ラスボスが葉子さんに見える源二郎。いやいや。
デーモン・・・悪魔ならば茜ちゃんの出番かと思いきやまさかの流れ。
男たちの協力プレーもひとつ間違えば容易く崩壊してしまうんですなぁー・・・何をやっているのやら!!

結局、源二郎の本題は進路を決めた朝陽に対する激励でありました。
葉子さんと一緒に先生になることを応援してくれるのでありましょうか。
さらっと1コマで済まされたけど、これは結構な進展であるといえるのではなかろうか。
一緒に卒業することも大事だが、卒業までにこの頑固な親父さんを認めさせることができるかどうか。その点も注目でありますな。

しかしこれだけ女子が多い作品なのに、ほぼ男3人だけで話を進めるとは・・・恐ろしい。



第113話「動揺しよう!」  (2015年 26号)


廊下でイチャつく朝陽と葉子さん。それを憎々しげに眺める源二郎。
憎らしさの余り、小僧の書き文字が小憎になってたりする。よほど憎いのか!!

そんな源二郎をからかう気満点の茜ちゃん。
我々大人がドンと構えずにどうすると偉ぶったことを言っております。
しかしそんな茜ちゃんも自身のこととなるとどうなるか・・・
さくらさんが紅本先生に、今日の放課後付き合ってもらいたいと話しかけたことで丸わかりとなります。あらあら。

いつもからかわれている源二郎。ここぞとばかりに反撃開始。ギャハハハハハ。
偉大なる校長様も可愛い身内が去っていってしまうのは耐えきれないのですかなぁ。

それはさておき、茜ちゃんの口からさくらさんのプロフィールが公開される。
桜田康介。身長182cm、体重85kg。やはりというか何というか、下の名前康介だったのか・・・
こうなると岡や嶋の下の名前も推測がつきそうな気がしますな。

紅本先生より身長が高く将来を考えており、紅本先生と同じように昔はやんちゃだったさくらさん。
これで後は紅本先生より強くて白馬に乗っていれば完璧でありますな。ハードルめっちゃ高い。
そして別のハードルもまたここに存在していた。

明里は騙されとる・・・!!

お似合いな感じかと思いきや、そういう結論に向かっちゃう茜ちゃん。
茜ちゃんに言わせればどこぞのアホの娘みたく誘われたらホイホイついていくに決まってるとのこと。酷い言われようだ葉子さん。
まあ、前の獅狼くんの時のことを考えると確かに紅本先生はチョロそうな感じに思えますが・・・

嬉しそうに煽る源二郎のせいもあり、茜ちゃんによるさくらさんの見極め事項が発生してしまいました。
まあ、さくらさんならば心配はないと思うが・・・親バカたちは大変だなぁ。

てなわけでさくらさんと紅本先生。そして朝陽と葉子さんで書店に。
勉強のための参考書を選ぶという名目で来てもらった紅本先生。
こういう名目ではあるが、一緒に出歩けるだけでもさくらさんとしては嬉しいらしい。喜んでいただけで幸いです。

さて、見極めるために昔の紅本先生と同じような格好をする茜ちゃん。ついでに源二郎。何故流れでその服装になる。
できればまともな顔をしている時のその格好を見てみたかったですなぁ。その後の水着姿も。
悪魔的魅力がどうであれ、動じることはないさくらさん。これが一途ということか・・・
せめて痴女を用意するぐらいしないとその辺りは計れないんじゃないかな!?
しかしそう考えると、痴女で鼻血吹くさくらさんというのもイメージし辛いな・・・一度マッチアップして見てほしいところだ。

さりげなく源二郎も朝陽を試したりしている。
緑苑坂先生の姿を気に入っているからなのかもしれないが、娘の恋人に色仕掛けを仕掛ける父親というのもどうなのよ・・・
まあ、それを言ったら玄孫の相手になるかもしれない男に色仕掛けを仕掛ける高祖母というもの字面的にはアレなんですが。

「仏の桜田」には色欲による誘惑も食欲による誘惑も通用しない!!
と言ってしまうにはどうにもテストの内容が子供だましというか何というか・・・自分のレベルで計るんじゃない!!
というか源二郎もアメを惜しがるのかよ。よし、訂正だ。茜ちゃん、自分と源二郎のレベルで計るんじゃない!!

なんということだ・・・もはや間違いない。
こやつの想いは本物・・・明里への想いは本物だ――!!
何やら教師面しとるが明里なんぞ言ってみれば男に飢えたサバンナの猛獣。
そんなもの桜田が想いを伝えれば一発で・・・けっ・・・結婚っ!?

思考が一気に飛んでいった茜ちゃん。いい顔になっている。
いや、というかそのイメージはそれでいいのか?どっちがお嫁さんなのよ!?
でもさくらさんが嫁入りするのであれば、紅本先生も出て行かなくて済むかもしれないわけで・・・アリか!?

色々と信じられない気持ちでいる茜ちゃん。玄孫バカにも困ったものだ。
そして導き出される結論は・・・

騙そうとしていたのは・・・桜田の方ではなく、明里の方だったのかぁぁ!!

妙な悟り方をした茜ちゃん。ならばと直接妨害に出る。
つっこまれた酒も豪快に飲み干す紅本先生。決して酒に強くはないのに豪快だ!!
それはさておき、華恋ちゃんにズバリ、紅本先生がいなくなるとさみしいと指摘されて赤面する茜ちゃんの可愛さよ・・・!!
色々と面白い顔を見せてくれた今回でありましたが、この照れ顔は素晴らしい。

紅本先生のお母さんの時も似たような騒動を起こしている茜ちゃん。
今後も繰り返していくのでありましょうなぁ。長生きしながらも情を失わない。辛い気もするが、それもまた茜ちゃんの良さか。

そんな茜ちゃんを温かい目で見る一同。手崎は一体どこから現れた。

まあ、とりあえず卒業するまではいきなり結婚とかそういう話にはならないんじゃないでしょうか。
紅本先生が生徒に手を出さないというのは本当だろうし、さくらさんとしてもそれはまだ早いと思うでしょう。
その後はどうなるか分かりませんが・・・まあ、茜ちゃんには覚悟を決めてもらうということで!!
その頃にはさくらさんも色々と秘密を知ることになるのかなぁ。知っても態度は変わらないでしょうけどね。



第114話「勉強しよう!」  (2015年 27号)


本日は葉子さんの部屋に御呼ばれした黒峰朝陽
付き合い始めてからは初めてとの来訪。これはお互い意識しない方が無理というものでしょう。
家族のいる朝陽の部屋ではなく、葉子さんの部屋の方に訪れるとは・・・間違いがあったらどうするのか!!
まあ、どんなときでも茜ちゃんが監視している気はするので大丈夫だろう。ちゃんと見守ってくれるはずである。あかんがな。

ともかく、今回は前もって来ることが分かっていたので綺麗に片付いている葉子さんの部屋。
まあ、見えない所は相変わらずな可能性も無きにしも非ずですがね。

一緒の大学に行くためにも頑張らなければいけない2人。
それは分かるのだが、やはり2人きりで勉強会というのは無理があるんじゃなかろうか。
ファミレスでやるなり獅穂さんや藍澤さんを呼ぶなりしないとどうにも。呼んだら呼んだで勉強できない騒動になりかねないか。

というわけでベタベタして集中できなかったら罰としてクロスボーンロシアンを食べることになりました。
ああ、これは全身全霊をかけて集中しないとという気になりますな!!
しかしよもやのクロスボーンで来るとは。次はヴィクトリーロシアン辺りだろうか。

意識せずに集中しようと考える朝陽。
しかし葉子さんだって別にベタベタしたくないワケではない。
なんて風に言われてしまうと、やっぱり固めたばかりの集中力なんてすぐに霧散してしまうわけで。ロシアンの餌食なわけで。

久々の当たりを引く葉子さん。今までハズレ続きだったから良かったね!!
というかどのぐらいの確率でハズレになるんだろうか。

さておき、気を取り直して勉強開始。
色恋(1651)忘れて慶安の変とか凄くマニアックなところを突いて来ますなぁ。
うまいこと言うために問題を切りだす辺り、葉子さんらしくないというか何というか。そりゃ雨も降るさね。

語呂合わせでの覚え方は楽しいし楽だけど、歴史としての繋がりはほとんど無しだから身に付きにくい。
けどまあ、受験勉強の為に覚えるだけならそれでもいいのかなと思える。
将来日本史の先生になるとか言うのでなければね。
まあ、そんな語呂合わせでもイチャつきの連想に繋がってしまっているようではどうにもならないのでありますが。下関にお泊り!?

卒業旅行はいいけど、学生の身の内からフグを食べに行こうとか・・・大層な夢でありますな!!
まあ、無事に合格して卒業できたらの話ですし、ご褒美に考えるにはいいのかもしれません。

あんまり勉強は進んでいないが、ここでご飯タイム。
水族館での幸せなお弁当タイム再びかと思われたのだが・・・はりきってアレンジした結果がこれである。
やっぱり料理は慣れないことしちゃダメですなぁ。
藍澤さんですら最後に余計なことをしたばかりに台無しにしちゃうわけでありますし。味見、大事。

色々グダグダになってはいるけど、まあ無理して忘れようと思っても忘れられるものではありますまい。
朝陽の言うように、お互いがいるから頑張れる。その気持ちは大事に持っておかなければいけない。
その気持ちを奥にしっかりと抱えつつ頑張る。これが大切なことでありましょうな。

てなことを考えていたらいきなりのキス&キス
ようやく朝陽の方から行くようになりましたか・・・これは凄い進展っぷりである。
というか、部屋に2人きりの恋人同士がこの雰囲気は・・・どうなのだ!?
うむ。今の葉子さんならば昔みたいに2人きりなのに睡魔に負けて寝入ってしまうようなことはありますまいて。

凄くラブラブして甘々な回。
と思わせて厄いのを打ちこんでくるのは水族館デート後編でも味わったことであります。
だから葉子さんが相変わらず血を欲してそうな顔をするのはまあ予想できた。しかしこれは・・・

・・・あんた、今なんて言ったの・・・?
未来で朝陽と結婚してるのは白神さんじゃないですって・・・?

よもやの箱女がここで登場。新キャラで一番面妖な風体だというのに、大きな爆弾を投下して来てくれました。おぉう・・・

未来のことを知るみかんや凛ちゃんだけではなく、藍澤さんもこの場にはいる。
茜ちゃんも苦々しい表情をしているところ、この会話を聞いているのでしょうか。
うーん、しかしこの発言は一体どういう意味を秘めているのか。この箱女の正体は何者なのか。その段ボールは髪のつもりなのか。
色々と気になりますが、果たして藍澤さん逆転の可能性もあったりするのかどうか。
風雲急を告げる次回。注目です。



第115話「心配しよう!」  (2015年 28号)


箱女の爆弾発言を受け、みかんと藍澤さんとで作戦会議。
と思いきや、次々とヤバイヤツにからまれるみかんの悲嘆から始まるという今回。
みかんも朝陽同様普通の人間のはずなのにねぇ・・・常識人寄りであるだけに悩みも深かろう。

とはいえそれを半分受け止めてしまえるだけの逞しさがみかんにはある。
未来で朝陽の嫁が葉子さんでないとするとそれはどういうことなのか。
それは自分にとって都合のいいことと言えなくはないのだが・・・あの2人が別れるはずなどない。
何かやんごとなき理由があったりするかもしれないが、少なくとも今すぐどうこうなるようなものではありますまい。

もー知らんし!!もう別れる・・・朝陽君のアホー!!

言ってる傍から別れ話が聞こえてきました。これでは別れるはずがないなどと口走った藍澤さんの立場がないではないか!!
まあ、藍澤さんがいい顔して言った直後に反例が現れるなんて珍しいことではありませんが・・・

ともかく、そんな簡単に別れられては告白して撃沈した2人の立場が無い。
ので、原因を追究される朝陽。ハハハ。こりゃ胃が痛い状況ですなぁ。

葉子さんを怒らせたことについての心当たりを述べる朝陽。
うむ、セクシーポーズについては分からなくても仕方がありませんな。
いつものことであるし、そこまで心配することではありますまい。岡のノロケという意見が正しすぎる。
とはいえ、箱女の発言を気にしている2人にしてみれば過敏な反応になるのは仕方のないことか。
いつもならば朝陽がいい顔して気遣いの発言をすれば折れてくれたりするものなのだが・・・

いや、そういうのはいいから

朝陽得意の気遣い発言がバッサリ斬られた!!
そして逆に危機感が足りないと説教される始末。うーむ、こりゃ一筋縄ではいきませんなぁ。この時の藍澤さんの顔が非常に可愛い。

岡が言うように、朝陽と葉子さんが別れた方がみかんとしては都合がいい。
しかしそのような結末は気に入らないというみかん。
葉子さんが友人ということもあるでしょうが、そんなスッキリしない結末はそりゃあ気に入らないでしょうなぁ。

もみじまんじゅうのギャグはさておき、まるまる苺の苺を食べてしまうのはいかん。
この食いしん坊吸血鬼に食べ物関係のトラブルはあってはいけませんわなぁ。これは危機感抱く!!
しかしそれが原因で別れるのは有り得ると思っているのだろうか、みかんたちは・・・
それはそれで信用が低いというか何というか。葉子さんのキャラへの信頼が高いというか何というか。
まあ、こういう軋轢は積み重ねですからね。ひとつひとつが何でもなくても積み上がって決壊する時は決壊するものであります。

というわけで、ちゃんとした謝罪を行うことに決めた朝陽。
みかん達が絡んでいなければ普通にもっと早く謝罪してた気もするが、まあそれはそれ。
藍澤さんがまるまる苺を用意してくれたし、謝罪の準備は万全ということになりましょう。
しかし藍澤さんのこの物資調達の早さは一体どういうことなのか。補給班としてはこれ以上なく頼れそうだなぁ。

てなわけで、葉子さんのことだけは絶対に失いたくないと謝罪に向かう朝陽。
うむ、一度に謝罪しようとするから奇妙この上ないことになってますなぁ。もみじまんじゅう!!
しかしある意味もみじまんじゅうの流れが女性のセクシーさを表す記号になっているとも・・・いや、ないな。

兎にも角にも危機は回避された様子。
まあ、ただのノロケであったとも思えますが、喧嘩はすぐに収まるにこしたことはありませんからなぁ。良かった良かった。

朝陽が葉子さんと別れるとしたら、それは朝陽が自分にホレた時だけと述べるみかん。
それ以外で朝陽が悲しむ必要なんてどこにもないとのこと。
うーむ、いい子ですなぁ。諦めないといいつつも相手を悲しませたくないという気遣いがちゃんとある。
いい子たちが多いだけに・・・皆が幸せになるというのは難しそうなのだが・・・未来はどうなることやら。
未来といえば、箱女はかなり気になることを言っている。

・・・いつか時の流れの分岐点がやってくる。その未来に進むかどうかはキミが選べ

やはり未来は定まってないって話ですかな。
未来で朝陽と葉子さんが結ばれる未来はあるし、そうでない未来もあると。
ふうむ、そういう可能性が提示されるのであれば・・・嫌な未来は出来るだけ回避したいものでありますなぁ。
そのためにはそういう抽象的な情報ではなく、もう少し詳しい話を知りたいのでありますが・・・

未来のことは未来人に聞くのが手っ取り早い。
しかしあの迂闊な凛ちゃんであっても、朝陽が未来で誰と結婚してるのかは絶対に口を割らないらしい。
何か制限でもかかっているのか、それとも不確定な要素だから口走ったりもできないのか。
いやそれにしても・・・桃地ちゃんまで朝陽の孫でありましたとはなぁ・・・
そりゃ未来人というだけでは同じ格好にはなりませんわな。そういう繋がりはあると考えて然るべきでしたか。

凛ちゃんと桃地ちゃんとでは苗字が違うし、それぞれ別の家の子なのでありましょうか?
まあ、孫ですからねぇ。そういう可能性は普通に有り得る。
しかしそうなると、朝陽の子供は忍者と関わることになったということだろうか・・・何だか地味に気になる!!

他の可能性として、時の分岐点によって別れた未来からそれぞれやってきた孫という可能性。
凛ちゃんの未来ではカリスマ痴女が支配しているようだが、桃地ちゃんの未来では忍者が支配していたりするのかもしれない。

ともあれ、凛ちゃん以外に未来のことを知る人物は存在していた。
しかし凛ちゃんよりも口は固そうな気がするが・・・さてさてどうだろうか。



実は私は 14巻


第116話「カレーを作ろう!」  (2015年 29号)


未来のことを知るために桃地ちゃんから話を聞きたいみかん。
ふむ、さすがに凛ちゃんとよく一緒に居るし似たような格好してるし、未来人とアタリをつけてもおかしくはないか。

しかし桃地ちゃんは、というか1年生たちは交流会ということでキャンプに行っており不在。
てなわけで今回は新1年生たち中心のお話となります。

こういう場では真面目な人物の活躍に期待がかかる。
鳴ちゃんが委員長である水奈川ちゃんに期待するのは当然のことでありましょう。普段は真面目ですからねぇ。
しかし、内心掲げている目標は真面目とはほど遠いものでして・・・いや、本人は大真面目なんですけどね。

というわけで、殿方の胃袋を掴み、精力を得ようと考える水奈川ちゃん。
秘伝の精力倍増カレーとやらがどんなものかは知らないが、無難に作った方がいい結果になると思うんですがねぇ。
それにしても友達欲しそうにしている水奈川ちゃんの寂しさ。
早く鳴ちゃん辺りに秘密バレして友達になってもらったらいいのではなかろーか。
どうでもいいが、先の相談会の時の朝陽。正面から座ってる姿を見るとまたセクシーすぎる殿方でございますなぁ。

痴女力を誇りたいけれども空回りする水奈川ちゃん。
やはりなまりが強いのがいけないのか。普段の行いが真面目すぎるのか。単にセクシーさが足りないのか。全部か。
人には向き不向きがありますし、もっと自分に合った属性で攻めていきませんと。少なくとも人妻路線は無理じゃろ。

時代のトレンドは人妻からくの一へ!!
マニアックと水奈川ちゃんはいいますが、いやぁ結構根強いジャンルだとは思いますよ。

委員長らしいというか何というか、思い込んだら一直線な水奈川ちゃん。桃地ちゃんにカレー対決を申し込む。女の戦いだ!!
恋は戦いだものと返す桃地ちゃんであるが、誰かをかけての戦いでもないのにその返しはどうなのだろう。
いや、常に誰かに恋している桃地ちゃんとしては普通の返しなのか。色ボケ忍者め。
さりげなく出張ってくる変態こと閃くんもいい感じ。鳴ちゃんもツッコミ甲斐ありそうだ。

対決と言いながら同じ班なので同じ鍋を使って調理する2人。対決も何もあったもんじゃない!!
というか2人共その用意されていないであろう具材をどこから調達してきたのだろうか。
忍者足るもの、サキュバス足るもの、そういう物の所持は当たり前ってことなんだろうか。まあそういうことなんだろう。うん。

カレーは普通に作ればそうそう失敗しない安定した食べ物。市販のルーの存在は大きい。
でもそのルーが無傷なまま料理は進んでいる。そりゃ他の1年生たちも避難を始めるわ。

何が対決だったのかはともかく、距離は縮まった・・・のかな?
桃地ちゃんの方は変わらずな感じでありますが、微妙に友達を作るのに怖気づいている水奈川ちゃんにとってはいい結果と言える。
二人の女性が体液を流しながら築き上げる友情。美しい!!
まあ、出来上がった食事については・・・出来上がった皆の表情が統一されている。美しい!!いやいや。
同じ釜の飯を同じ顔をしながら食べる。言葉で言えば美しいのにどうしてこうなってしまうのやら。ロシアン勢力・・・恐るべし!!

てなわけで新1年生組の話でありました。こちらも陣容が整い、彼女たちだけで話が回せるようになってますなぁ。
やはりというか何というか、鳴ちゃんのツッコミ力はさすがの黒峰の血筋と言ったところか。
桃地ちゃんと水奈川ちゃんのボケに加えて適宜挟まれる閃くんの変態発言。なかなかのクオリティである。侮れない!!
兄妹でツッコミを分散出来たら色々と負担も軽減できるのではないか。
鳴ちゃんが朝陽を尊敬することにもつながるのではないか。そんなことを考えたりもするがどうなんだろうか。どうなんだろうか。



第117話「先生になろう!」  (2015年 30号)


新任教師の黒峰朝陽は可愛くも問題のある生徒達を前に押されっ放し。
果たしてこの困難を乗り越えて一人前の教師になることができるのだろうか!!

という新展開ではなく、華恋ちゃんの好意で教師という仕事を体験できることとなった朝陽
ふむ、さりげなく何でも訳あり相談会は第2回を行ってたりするんですな。
相談の常連になっている水奈川ちゃんが何とも可愛らしい。友達出来て良かったね。

てなわけで先生役をやっているわけですが・・・集まった面子が問題児揃い!!
茜ちゃんは分裂して冷かしてくるし、葉子さんは何だかマイペース。寝てる獅穂さんもまあいつも通り。
一番厄介そうなのがやはりというか藍澤さん。先生をやっていると一番困る手合いではなかろうか。
あ、紅本先生に関しては・・・うん、色々と触れたら負けな気がしますな。確かに。

まあ、さすがに紅本先生もいきなり理由もなくグレモードに入ったりはしない。これは問題児の演技だった様子。なるほどなー。
そういう相手にちゃんと先生として注意できるかが問われていたわけですな。じゃあ・・・

紅本さん、なんでセーラー服!?

ビシッと問題部分を指摘する朝陽。うん、木刀もマスクも今まで通りだし、ツッコム部分はそこですよね。
しかし華恋ちゃんの指定で全員セーラー服とは・・・いい仕事ですな会長。

藍澤さんたち他の子らも問題児を演じていただけの様子。良かった良かった。藍澤さんは割と本気でやりそうだと危惧してましたよ。
そして茜ちゃんは問題児中の問題児なので単なる注意では改めてはくれず・・・

集中しろ

時には注意だけではなく叱ることも大事だと教えてくれる紅本先生でありました。
と、とりあえずこの場では暴力を振るってませんしね。セーフセーフ。

現役の先生である紅本先生の指導もあり勉強になる。
そしてこの学校の教師になるのなら必須事項とされているのが、生徒の秘密を守ること
得意分野といえば得意分野であるが、普通単に授業しているだけでは吸血鬼とか宇宙人とか狼男とかバレるはずはない。
そのような質問を授業中に投げかける生徒がいるとは思えないし・・・投げられたらアナザル的にはヤバそうだなぁ。

というのはさておき、実は授業中にも色々と危険がある。
なるほど、小文字の「t」が十字架に見えてイラつく吸血鬼か・・・なるほど。弱点多い子は大変だな!!
獅穂さんの月の方はさておき、藍澤さんの的と思って撃とうとしたというエピソードは・・・冗談であってくれ!ドンマイではない。
種族的な弱点ではなく、個人の性格で暴れられるのは敵いませんなぁ。

教師と生徒というシチュエーションで朝陽に迫る獅穂さん。
さて、異性の生徒に迫られた時はどう対処すればいいのだろうか。現役の先生である紅本先生教えてください!紅本先生!!
生徒に手を出すはずがないというセリフは迫られたことがない故のものでありましょうか。
昔の獅狼くんの時に告白と勘違いしてみせたリアクションを見ると迫られたらチョロそうな感じでありますが・・・どう、さくらさん?

ともかくいつも通りに秘密を守るためにてんやわんや。セーラー服姿がマシな方と思ってしまう獅狼くんに涙。
というかそろそろ藍澤さんと獅穂さんは秘密共有しても問題ないような・・・秘密にしてる方が色々と問題なような。

そういった秘密を明かした方がいいんじゃないかと思うこともあれば、秘密にしておいた方が良かったと思える事柄もある。
ふむ。○○歳のセーラー服姿・・・一体どんな数字を入れたらここまで焦ることとなるのか・・・
結構似合っているのでその辺は特に気にしなくてもいいんじゃないかと思いますけどね。スケバンっぽくて良く似合う。

てなわけで後半は秘密を守るのに忙しくなった、というか紅本先生に信じてもらうのに忙しかった先生体験会。
焦ってあらあらしてる華恋ちゃんがとても可愛いですなぁ。あらあら。
まあ、何にしても教師の仕事を先に体験できたのは大きいですわな。
ここまで大変な生徒達ばかりになることはそうそうありますまいて。うん。
いや、もし朝陽が将来この学校に赴任してきたら茜ちゃんが大変なクラスに仕上げそうな気はしますが・・・

葉子さんの両親が果たせなかった夢を娘とその恋人が果たそうとしている。
2代に渡ってその夢を応援している華恋ちゃん。今度こそはという意気込みはありましょうな。
まわりで応援してくれる人の為にも頑張って秘密を守り卒業し、頑張って先生になってもらいたい。受験で失敗したりしないようにね!



第118話「確かめに行こう!」  (2015年 31号)


前回も桃地ちゃんを追っかけていたみかん。しかし未だに捕まえ切れずにいる様子。
ちょっと話を聞きたいだけなのにこの色ボケ忍者は愉快な勘違いをしてくるから困る。男女問わずか!!

箱女の出現もあり、未来について知りたいという気持ちが強くなっているみかん。
未来で朝陽は誰と結婚しているのか。みかんはどうなっているのか。
それらを知った上でこれからの行動、気持ちの整理をつけたく思っている様子。さてどうなりますか。

直接未来に行ければ手っ取り早いと考えるみかん。
その前に現れたのは大鷲。う、うむ。ドラゴンよりはマシだと思えるが・・・学校内にいたらどちらにしろおかしいよね。
口から入るシステムなのは変わらないみたいだが、この子の中にも居住スペースがあるのだろうか。

ともあれ再び50年後の未来にやってきたみかん。
これで桃地ちゃんが未来人であることは確定しました。
そして桃地ちゃんが朝陽のことをおじいちゃんと言っていたことについても噂で知っているみかん。
ふむ、確かに朝陽に娘が2人いれば、それぞれ別の家に嫁いで苗字違いの孫が2人になる可能性はありますわな。
そしてそれが成り立つということは、桃地ちゃんのおばあちゃんのうち1人が朝陽の嫁ということになる。
なるほど。これは何とかして辿り着きたいところでありますな。辿り着ければ・・・でありますが。

コンビニ入ってこの時代の地図を確認する。
が、あるのは日本痴図のみ。痴女の勢力図や地域の特色などが載っているらしい。む?痴女にも勢力があるのか・・・?
それにしても人に謝る色気って。この世界では何をするにも色気が必要になるというのか!!
くーるびゅーてぃーにはなかなか生き辛い世界であるかもしれない。

それはそうとみかんの危機(?)に颯爽と桃地ちゃん登場。
スパッツを穿いていることからも桃地ちゃんはレジスタンス側であることが分かる。
その名も・・・灼熱の服脱がせ桃地結香!!って脱がせるんかい!!
灼熱の蒸気で周りの気温を上昇させて露出をただのクールビズに変えてしまうのだという。そうか。心底どうでもいい感じだった!

照れながら逃げる桃地ちゃんを追い掛けるみかん。
その時走った道はよく知っている道。生まれ育ったマンションへと通じる道。
しかしその先にあるはずのマンションはすでになく・・・

50年の歳月はこういった変化をもたらすこともある。目の当たりにすると本当、寂しいものですよね。
未来を知るということはこういう寂しさに直面する可能性があるということ。
突如現れたおばあちゃんみかんは過去の自分に問いかける。未来を知るのが怖くなった?と。
だが、そのように言われても健気に、全部知った上でそんなのくだらないって、そんな未来を変えてやるって笑い飛ばすと答えるみかん。
ふむ、箱女も未来は変えられるようなことを言ってましたしねぇ。その意気は良いと思いますよ。うん。

・・・そう。桃地の祖母のことを知っても怒らないであげなさいね?

何やら気になる一言を述べるみかん。
それって桃地ちゃんの祖母はみかんの知った人物ってことですよね。誰だ・・・?
藍澤さんの可能性はあるが、恋に破れた藍澤さんが別の相手を見つけてもそれは怒るほどのことではないと思える。
まあ、孫の色ボケっぷりをどうにかしろという怒り方は出来なくはないが。
いや、祖母としか言ってないし、それは朝陽の嫁の方であるかもしれないわけか・・・うーむ。
これで朝陽の嫁が紅本先生だったりしたら怒るしかないですけどね。生徒に手を出さないんじゃなかったんかい!!と。

それはそうと、夜は痴女がわいてくるのでそろそろ帰らないといけない。何でやねん。
まあ確かに露出系の痴漢とかは夜に現れることが多いものであるが・・・これまたゾロゾロと。

兎にも角にも謎を解くためのみかんの戦いは始まったばかりである。
頑張れみかん!色ボケ忍者から朝陽の嫁が誰であるか暴き出すのだ!!うん、難しそうだな!!



第119話「相談しよう!!」  (2015年 32号)


この胸の痛みは、いつになれば消えてくれるのだろう

青春の甘酸っぱい思い出にするにはまだまだと言った感じの藍澤さん。辛いですねぇ。ぐでーん。
朝陽にフラれてから三か月も経つのに未練がましく数々の所業をやらかしている藍澤さん。本人も自覚だけはある様子。自覚だけは。
うーむ、まあ分かっていてもどうにもならない気持ちってのはあるものですからねぇ。
だからこそフラれた人は少し距離を置いたりするものなのだろうけど、友達でいたい、3人でまた一緒にという気持ちも強く・・・
なかなか上手いようにはいかないものですなぁ。

不思議と気が合う感じの藍澤さんと獅穂さん。
だからこそか、獅穂さんには藍澤さんの気持ちが判る部分もある。
藍澤さんが朝陽のことを気にするのは、本当の自分を受け入れてくれた人物だからじゃないかな、と。

・・・嬉しいもんだよね。本当の自分を受け入れてもらえるってのは

ふむ。内容は違えど秘密を抱える身である獅穂さんが言うと含蓄がありますな。
ああそうか。獅狼くんが葉子さんを好きになったのはそういう理由があったからなんですな。
誰にも言えない秘密を受け入れてくれる人物。葉子さんにとっての朝陽もそういう人物でありましたな。
ふーむ、秘密の共有はやはり恋愛への発展に繋がりやすい要素と言えるわけでありますかな・・・興味深い。

それから葉子さんと一緒に遊ぶようになったという獅穂さん。
一緒にお風呂入ったり一緒の布団で寝たりと。ということはつまり・・・

獅穂「藍澤サンも黒峰クンと一緒にお風呂入ったり一緒の布団で寝ればいいんじゃないかな?」
藍澤「私はどうすれば諦められるのかと話しているのだ!!」

なるほど。私は諦めたのだと前置きしておけばどんな所業も問題ないって話ですな。んなわきゃーない。
ある意味そこまで開き直れるのは立派と言えなくもないが・・・いや、イカンイカン。

誰一人仲間がおらず、誰一人本当の自分を知らなかったこの星で、一人だった自分にあの時間はどれほど救われるものであったか。
朝陽への想いも強いが、同じくらいに葉子さんを入れて3人で過ごした時間は掛け替えのない時間である様子。
それを取り戻すためにはどうにかして朝陽への想いを断ち切り、友人として過ごせるようにならなければいけないわけなのだが・・・
一体どうすれば――

思い悩む藍澤さんの前に現れるのは人生相談キッチンwith茜ちゃん。
生徒の悩みにつけ込んで至高のおかしを頂きに来たらしい。悪魔め!!
しかしあっという間に作ってしまう藍澤さんも、あっという間に陥落しちゃう茜ちゃんもダメダメで可愛い。ダメ可愛い。

キサマのような情念の深い女が3か月そこらで忘れられるワケなかろうと茜ちゃん。いや全くその通り。
やはりこの情熱をどうにかするには別の情熱で上書きするしかないのではなかろうか・・・
とは言っても近くの手頃な男でって妥協されてもそれはそれで微妙なワケでして。悩ましい。
どうでもいいが、桃地ちゃんのきゅん顔は影響力強いみたいですなぁ!!

藍澤さんの調達力とお菓子作り能力は宇宙人もビックリ。
しかし勢いに余って歩道にマイホーム建てちゃうぐらいに情念が深いのがやっぱり問題であるんだなぁと・・・
妥協できない性格は辛いですわな。もう少し大人になればその辺りも落ち着くのだろうか・・・そうあって欲しい。

それはそうと。それはそうと。
葉子さん以外に獅穂さんと獅狼くんの秘密を受け入れてくれた人がいました。
となれば、その人物のことが・・・となっても仕方がないわけで。
でもその人物と葉子さんは互いに好きあっていることが一目見ただけで分かってしまったわけで。

・・・天使の羽。色欲の羽が刺さっている時のあの感覚。あの満ち足りた胸の高なりが恋だっていうならきっとこれは恋じゃない。
きっとこの胸の痛みは恋じゃない

これまでもいくらかほのめかしている場面はありましたが、ふむ。やはりですか獅穂さん。
獅狼くんがそうだったということも考えれば、仕方のないことではありますが・・・ふむ。
あんまり朝陽がモテすぎてもムカ・・・いや、まあそれはいいのですが、恋愛から一歩引いた目線の人が少なくなるのはアレですなぁ。
まあでも、恋愛成就した後に内心を吐露される分にはややこしいことにはならず済んで良かったと思えます。
藍澤さんと違い、ちゃんと秘めたままでいられた獅穂さんのいじらしさは・・・良いものですな。
何にしても朝陽にとっての一番の痴女の座は安泰のはずですから。そこは胸を張って良いかと!!

そういえば冒頭でみかんが未来の朝陽の嫁について考えていたけど、よもやの可能性はあるのかなぁ。
でもカリスマ痴女2世のこともあるし・・・いや、そもそも2世が誰かも分かってないしなぁ。さてはて!?



第120話「相談しよう!!!」  (2015年 33号)


きっとこれは恋じゃない。きっとこの胸の痛みは恋じゃない。
そうやって今日もアタシは息をひそめる。誰にも気付かれないよう。アタシ自身気付かぬように

前回その想いを明らかにして物議を醸しだした獅穂さん。
よもや次の回にまで引っ張ってこようとは思いませんでした。悩みは深そうですねぇ。藍澤さんみたいになってるぞ。べっちゃー。

獅穂さんの直近の悩みとしてはカリスマ痴女に全く及ばないということ。
鼻血高跳びは痴女の方も凄いが男の方もかなりの猛者でないと出来ないのではなかろうか。
いや、もしかすると朝陽と組めば世界記録の更新も狙えるという話に・・・いや、それはどうでもいい。

ともかく藍澤さん。いつも相談に乗ってもらっている獅穂さんに借りを返したいとのこと。いい友情ですな。
しかしそういう話となればやはり藍澤さんへの痴女のススメとなるのが定番の流れであり・・・うん、良い格好になってますなぁ!!
アオリにも着てから文句言うところが良いよねと言われる藍澤さん。まったくもって同意である。まったくもって同意である。

確かにライバルがいれば切磋琢磨してレベルを上げることも出来るのかもしれない。
藍澤さんは恥女力も高いし、なかなか見込みがありそうであるが・・・いや、なってもらっても困るのですが。

それはそうといきなりの水奈川ちゃんと藍澤さんの邂逅。
共に委員長同士、ここで繋がりが出来るというのは面白い話でありますな。
というかどういう伝手でここにいるのだろうか水奈川ちゃん。
痴女繋がりというのが濃厚だが、獅穂さんは水奈川ちゃんの正体は知っているのだろうか?

ともあれ動物園にやってきた獅穂さんたち。
この動物園には有名な痴女「毒蛇のアンナ」がいるのだという。ほう、この時代にも既に有名な痴女が・・・
しかしどうやらここにやってきた目的はそれだけではない様子。

今日この動物園で黒峰クンと葉子デートしてるはずなんだよね

ふむ。前回茜ちゃんから言われていた荒療治でありますな。
二人の付き合っている姿を見ることで色々と思い知り、諦めるきっかけになるのではという話でございますな。
普通ならば確かに効果がありそうだけど、二人の仲の良さは非常によく知ってる藍澤さんだけにどのぐらいの効果があるか・・・

というわけで動物園に入る一行。大人2枚と述べて驚かれる水奈川と凛ちゃんが何とも可愛らしい。いい組み合わせだ。

恋する感覚とはどのようなものなのか。これは難しい問いですな。
藍澤さん曰く、切なく苦しいのにどこか心地よくて手離し難い痛みとのこと。ふーむ。厄介な代物でありますなぁ。
そのような感覚に獅穂さんは覚えが・・・ないわけではないんでしょうな。やはり。

朝陽と葉子さん。二人の恋人としての姿を目に焼き付け、思い知ろうとする藍澤さん。
しかしその思いは痴女の乱入により果たせず終いとなってしまいました。エロ峰君ー!!

エロ峰君を仕留めたのは毒蛇のアンナ。かと思いきやその痴団長クラスの存在を一蹴する存在がその背後にはあった。
おぉっとこんなところにカリスマ痴女が!!場所を選ばない困ったお人だ!!
というか人間のみならず動物にまでその力が及ぶとは・・・カリスマ痴女のカリスマ性は留まるところを知らないと言うのか!!
痴女絡みの方々と葉子さんが驚く中、一人冷静なツッコミが出来ている藍澤さんが救いと言える。
どうでもいいが葉子さん。その壁のめり込み方が完全にギャグキャラのそれであるのだが、それでいいのかメインヒロイン!!

カリスマ痴女は森羅万象を操る存在であり、動物を虜にすることなど造作もないとのこと。貴女が神か!?
しかしそんなカリスマに対抗するために未来から援軍を呼び寄せていた凛ちゃん。そう、それは桃地ちゃん・・・!!
が、呼んでも来てくれないのが自由な桃地ちゃん。うーん、気持ちが空振りすると寂しいねぇ。

それはそうと、ここでカリスマ痴女にして母親から獅穂さんに向けての忠告。心と体が別々のままでは勝てないとのこと。

恥じらいを隠すために、純情な恋心を隠すために痴女を演じているうちはね

ふむ、さすがに母親にはバレバレであった様子ですな。
普段から痴女を演じているわけではないのだろうが、朝陽に対しては過剰にそうあろうとしていたのでしょうか。
まあ獅穂さんが積極的な接触を試みているのは朝陽だけでありますし、言われてみればな感じはありますかな。

動揺する獅穂さんを救うためにも美尻を晒すこととなった藍澤さん。
いや待ってほしい。本当にそうしなければいけなかったのだろうか?もっと他に方法はなかったのだろうか。
色々と思う所はなくもないが、カリスマ痴女も認めるほどと考えれば・・・いや、やっぱり色々とおかしい。

それはそうと最後のページの藍澤さんは実に可愛らしい表情になっており、素敵です。
獅穂さんとの友情路線もいい話でほっこりしますなぁ。美尻の話はとりあえず置いておくことにするよ!!うん、そうしよう。



第121話「流しそうめんを食べよう!」  (2015年 34号)


第一回校内流しそうめん大会開催ッッ!!
葉子さんも思わず立ち上がり叫ぶイベント。ガタッ。いいから座りなさい。
手で隠しきれないぐらいにキバを露出しちゃっておりますが・・・まあ、キバぐらいなら大丈夫のはず。大丈夫のはず。
思わず羽を出したりしなかった点を褒めるとしましょう。こんなんで秘密バレしたら報われないことこの上ないぞ!!

ともあれ高校生活最後の夏がやってきました。
受験勉強も大切だけどこの高校最後の夏、葉子さんとの思い出もたくさん作りたいという朝陽。
まずこの夏の最初の思い出にまったりと流しそうめんを。そんな風に呑気に考えていた時期が朝陽にもありました。

校庭に集まったのはやる気に満ち溢れた面々。ルールは簡単。喰われる前に喰らえ!!だ!!
弱肉強食・・・流しそうめんとは厳しい世界である。諸行無常!!
いつだって奪い合いさ。人生も恋も流しそうめんも
「流れ流されソーメン君」の一節でもこのように語られている!!なんだその漫画!!

ネタが持つのか心配になる漫画。まあソーメン以外にも行くのならいけなくはないのか・・・タイトルが飾りになりそうな感じだ。

ともかく流しそうめんで一番大事なのはポジション。上流かどうかですでに勝敗の5割は決まっているという。
何と・・・いや、何が何とってさくらさんたちまでこの話題に乗っかって来るとは・・・
「流ソー」世代。そこまでのブームを起こした作品だというのか・・・!?

最初に流れてくるそうめん・・・一番麺!!
そのように言われると特別な響きがなくもない。二番目と同じ味などと冷めた意見を口にしてはならない。
どうでもいいが箸で麺を掴むような戦いっていい表現だね。そのまんまで!!

乗り気な葉子さんに比べ、完全にツッコミ役に回ってしまっている朝陽。
従来なら一緒にツッコミ側に来てくれるみかんや獅穂さんまで今回は乗り気なので仕方がない。
それにしても手伝いをしている感じの華恋ちゃんが小さいなぁ。ブルマ姿であろう華恋ちゃんが小さいなぁ。

それはさておき、バトルソーメン開始。
スタイリッシュな凛ちゃんが空を駆け抜け颯爽とゲット
うーむ、さすがに未来戦士。数々の戦いを経験してきた猛者だけのことはある!!カッコイイ。
まあ、焼きそばを仕掛けられてノックアウトされたわけではありますが。罠にも気を付けよう!!
大したことないといえば大したことはないが、思ってたのと違うのが口に入ってくるのは地味にダメージあるぜ。

相変わらず正体を隠す気とかなさそうな茜ちゃん。一般生徒が混じっていようが平気で分身しちゃうぜ。
こうやって異変に慣れさせて色々と麻痺させようという高度な戦略が・・・まあ、ないんだろうな。

ともあれ重力に逆らい屋上へと向かっていく一番麺。
茜ちゃん、ハンバーガーの時もそうだったけどお菓子以外にも特別な食べ物には目が無いんですな。欲しいのは優越感か・・・!!

校舎に入ったら人間流しそうめん。むごいような楽しそうなような。いや、うつぶせはいかん。
華恋ちゃんのようにそのまま流れて来る感じなら楽しそうである。髪がそうめんっぽいって・・・分からなくはないが!!

今回の朝陽は休む間もないほどにツッコミまくりである。大変だなぁ。
そりゃあ妹の鳴ちゃんと同じような顔にもなろうというものである。やっぱりその顔できるんだ。

何はともあれ一番麺。
バタバタしたけれども皆が笑えるいいイベントであったと。そういうことでありますな。うん。
夏の思い出の最初のひとつがコレというのはまあアレですが・・・葉子さんが楽しそうで良かったじゃないですか。そう思おうぜ。



第122話「カブトムシを採りに行こう!」  (2015年 35号)


高3の夏。受験生の夏。
でも恋人同士の初めての夏でありますし、少しぐらいはそういう予定を入れてもバチは当たりますまい。
後悔することにならない程度には楽しまないとですわな。楽しまないのもそれはそれで後悔しそうでありますし。

というわけで葉子さんに要望を聞く朝陽。入れ知恵提供者の岡田さんは頼りになるなぁ。
デートのお誘いにドキドキする葉子さん。誘う朝陽もドキドキ。
後ろで見守る3名もドキドキ。相変わらずというか何というかな面々であるなぁ。さすがに桐子さんはいないか。

ともあれ真っ赤になりながら葉子さんが述べた言葉は・・・カブトムシ採りに行きたい!!というもの。
女の子がこんなこと言って引かんといてと言われてもまあ、葉子さんならさもあらんというかなんというかで。何を今更というかで。
というか朝陽。孫を肩車しながら色事になるかもと僅かながらでも期待しちゃうのはどうなのかと。本当になったらどうするつもりか!

それはそうと、漆黒の一角獣狩りに凛ちゃんも参戦する様子。カッコイイなソレ。
そしてクワガタ華恋ちゃんが協力を申し出てくれました。付け替え自由だから色々遊べそうですね、その角。

どうやら華恋ちゃんは宿直室で寝泊まりしているらしい。
夜の校内の見回りを条件に茜ちゃんがタダで貸しているとのこと。
本来なら教員が持ち回りでやるところなのでしょうが・・・よく働くお人・・・天使ですよ。本当に。
ともかくカブトムシは夜行性なのでここで夜まで時間を潰すこととなりました。
うーむ、しかし寝泊まりしているにしては私物の類がほとんどない部屋だなぁ。
まあ華恋ちゃんの私欲というのは思いつかないわけでありますが。

あるのは高校3年生の夏に皆で撮ったという写真。
華恋ちゃんはずっと高校3年生でありますが、ここで行っているのは源二郎と桐子さんと一緒に撮った写真という意味。あと茜ちゃん。
何気に当時の白神夫妻の姿を見るのは初めてという朝陽。
そこでなにやら違和感を感じているようですが・・・何でありましょうか?
夏までは源二郎も小さかったようですが、いつのタイミングで身長が伸びたんでしょうか?気になるところだ。

クワガタ華恋ちゃんの情報によると山に入るには23時頃がベストとのこと。
一体どうやってそんな情報を得たのかは知らないが、ともかく頼りになる。
てなわけでご飯の準備をしてゆっくり待つこととなった4人。うーん、なんだか家庭的でありますなぁ。
確かにデートではないかもしれないが、これで文句を言っては罰が当たるってもんでございます。

カブトムシ――天を穿つ一本角に漆黒の甲冑・・・6本の手足で自分の20倍もの重さを持ち上げる戦士
全く間違ってはいないが、なんとなく間違った想像をしているんじゃないかと思える凛ちゃんの言葉。
そうかー。未来の夜の森は野良痴女が出るからカブトムシとか見られないのかー。そうかー。
別に痴女がカブトムシ採ってきてくれたっていいんじゃなかろーか。というか図鑑とか無いのか!?全部痴女図鑑になってるか。

いつも葉子さんの側にいるコウモリさんにカブトムシのことも頼んだし、準備は万全!!
全く通じてなかった感じなのはさておき、このコウモリさんと葉子さんはどういう関係なのだろうか。使い魔ではないようだが。
ごはん?と聞いたりしてるし、ペットのようなものなのかどうなのか。どうなのだろうか。

ともあれ行く前からイメージトレーニングなどで張切ったせいもあり、出発時にはすっかりおねむな女子3名。やっぱりね!!
23時には眠り、朝の7時には目を覚ます。いやあ、実に健康的な若者でありますなぁ。ハッハッハ。華恋ちゃんも若い若い。
どうでもいいが朝陽は外泊すること家に言ってあるのだろうか。
まあ連日ともなればその辺はぬかりなくやっているか。いや朝陽としては連泊する気は全くなかっただろうけども。

律儀に起きてカブトムシを採る準備をする朝陽。
その思いを思いっきり無下にする3人。分かっていた流れを止められなかった朝陽にも責任はありますがね!!
どう考えても起きてくるはずもないんだし、一緒に寝てれば良かったんですよ。律儀な子!!

さすがの朝陽もこのアホアホトライアングルにはまいっている様子。そりゃそうだ。若くても徹夜続きは辛い。
そんな地獄のカブトムシスパイラルに終止符をうつために一人狩りに向かう朝陽。
そこで見かけたのは・・・カブトムシと取っ組み合いを演じる藍澤さんの姿・・・何をやってるんだこの人は!!
いや、というか普通に昆虫の言葉が分かるのか?というか昆虫と互角に組み合えるって凄くない!?

色々とツッコミたいことはありましょうが、徹夜続きの朝陽にそれを求めるのも酷であるか。
アホアホトライアングルによるカブトムシスパイラル。果たしてこの地獄から抜ける手段はあるのか・・・
戦え黒峰朝陽!!安眠の時を手に入れるために!!先に倒れる可能性の方が高そうだなぁ。



第123話「気を引こう!」  (2015年 36+37号)


パトカーがサイレンを鳴らしていたのなら嶋が捕まったものと考える。
これはもはや習慣化した反応に近いものであり、そのような反応を示した岡を責めることはできますまい。
本当、なんでパトカー乗ってねぇんだ嶋公

何でも最近はあまり捕まってないらしい嶋公。つまらん。
ああ、最近は涼さんや緑苑坂先生を追い掛けてないからって話でありますか。
逆に言うとそれ以外の女性には同じように迫ったりはしてないってことなんですな。
本当、嶋は中身が男性の女性以外には迫らないのではないかと妙な危惧を覚えてしまう。

そんな嶋とぶつかるのはホレっぽい忍者の子と噂の桃地ちゃん。
曲がり角でぶつかるという典型的な運命的な出会いのパターンであったわけですが・・・何という顔をするのか桃地ちゃん!!
色ボケ忍者と名高い桃地ちゃんであってもこの反応とは・・・嶋公。恐ろしい男。
特にぶつかったりしたわけでもないのに岡の方に運命を感じちゃってる桃地ちゃんでありました。おやおや。

桃地ちゃんの表情につられてか、今回はみかんに藍澤さん、獅穂さんもえらい顔になっております。
ヒロインたちも思わぬ表情にさせてしまう。嶋公の恐るべし魔性の技・・・恐るべし!!

藍澤さんがいることに気づかずに未来人うんぬんの話をしちゃうみかん。うかつ!!
というか藍澤さんがいても気にせずその話を続けてる獅穂さんもどうかと思わなくはない。
それはそうとやっぱり獅穂さんは岡のみかんへの気持ちはちゃんと理解している様子。
割と露骨と獅穂さんは述べていますが、それに気づいているのは当人たち以外は獅穂さんしかいないんじゃなかろうか。
さくらさんは分からないけど、他の面々はその辺凄く鈍そうだからなぁ。

どこまでも諦めない嶋。岡の格好をしてのチャレンジ。
うん、これは刺されても仕方がないかもしれませんな。ハッハッハ。
しかし他の子らが真顔になってる中、一人ツボに入って笑ってるみかん。
これは岡のことを良く知ってる故の笑いでありましょうか?脈はなくもないと見ていいの・・・か?

この程度のクオリティでも葉子さんなら騙せなくはないとのこと。
いやいや。さすがにそれは。さすがにそれは。まあ、さておいてだね。

恋愛ごっこに付き合うつもりはないという岡。まあ桃地ちゃんの普段の態度を見てると真面目に応えていいものか分かりませんわな。
しかし桃地ちゃん、岡に対してはどうもいつもとは違う部分もあるようで・・・

自分のこと好きだって言ってくれる人にはちゃんと返事した方がいいって・・・それしか出来ないって、俺は思うよ・・・?

辛い思いをしながら返事をしてきた男の言葉は違いますな。
その辺りの恋愛に真摯な態度が黒峰朝陽の良い所であります。
同じコマに写ってる嶋の姿がなければ凄くいいシーンだったのだが・・・!!

ともかく朝陽の言葉を受け、岡も真面目に返事。

俺・・・他にホレた女がいるんだ。だから桃地ちゃんとは付き合えねぇ

メガネを外してそう返事する岡。
みかんのように伊達ってわけでもないのでしょうが、メガネで目が見えなくなることのないようにって配慮でしょうか。
まあそれでも言葉にするのが恥ずかしいのか、目を逸らしつつって感じなのがまだまだ岡も恋愛事には若者であるなぁと思えます。
うーむ、それにしてもそっかー。桃地ちゃんは単なる色ボケってわけでもなかったんですなぁ。

なんでもひぃおばあちゃんに言われたのだそうな。全ての人に恋しなさい、と。
ははぁ、だから誰とでも出会ってすぐに恋に落ちると。老若男女問わずにと。でも嶋はそこに入らないと。なるほどなー。
ヒューマン主張する嶋のタフさはある意味人外である。が、それはさておいて・・・

あの忍者の子・・・さっきなんて言った・・・?

思いっきり赤面して動揺している獅穂さん。恥女力が高まっている!!
そしてその恥女力の高まりに反応した桃地ちゃんが述べる言葉は・・・獅穂おばぁちゃん

ううむ、これまた大きな爆弾を放り込んできましたな!!
まだ朝陽の嫁と確定するわけではないでしょうが、これは色々と物議を醸しそうであります。さてさてどうなるのか・・・



第124話「未来を変えよう!」  (2015年 38号)


桃地ちゃんの爆弾発言に皆呆然。
そんな中、未来のことを知る凜ちゃんが駆けつける。
ふむ、未来のことを知ってもみんな悲しいだけ、か。未来人らしい言葉でありますな。
普段あどけない凜ちゃんがこのような態度を取ることも珍しいですし、そこにはやはり暴いてはならない何かがあるのでしょう。

とはいえ桃地ちゃんは言う。たとえ未来のことを話した罰で帰れなくなってもちゃんと話さなければと思っていたと。
そもそも私は未来を変えるためにこの時代に来たんだから、と。ほほう・・・

・・・場所を変えてもいいですか・・・?
・・・全て。全て・・・お話しします。私が話せる未来のこと全て

全てと言ってもさすがに凜ちゃんが秘密にしたいことは伏せ、それでいて必要な話はしてくれる様子。ほう。
それにしても藍澤さん、突然未来人とか未来の話とかに巻き込まれているのだが大丈夫なんだろうか?
まあ本人も宇宙人という未来人並みに突飛な存在でありますが。

それはそうと獅穂さんは場所を変えても呆然としたままの様子。
大切な友人である葉子さんと朝陽の恋仲を祝福していたはずの自分がどうしてそんなことに・・・思い悩むのも無理はない。

みかんとしても獅穂さんが嫁になる可能性は考慮してなかったわけではないらしい。
うむ、確かに凜ちゃん、痴女であるはずの獅穂さんに妙に懐いちゃってる感じはありましたしねぇ。
さてさて、未来ではどのようなことがあったのやら・・・まずは桃地ちゃんの自己紹介。

実は私は桃地結香は、カリスマ痴女2世を倒すためにレジスタンスにスカウトされた、
桃地流くの一とカリスマ痴女1世の血を引く痴女界のサラブレッドなんです・・・!!

うむ、確かに血統で考えればサラブレッドと言って間違いありますまい。痴女力を持って痴女力を制す・・・これも戦いか!!
いやまあ、興味深い話だが、それはさておくとしましょう。カリスマ痴女2世の正体とかも凄く気になるけどさ。

本当に朝陽と獅穂さんは結婚するのか?そのような未来を両者が選ぶのだろうか?
そのようなことになったら獅穂さん。一生後悔することになるのではないか。
そういった考えに応えるように、桃地ちゃんは述べる。

おじいちゃんの話になるといつも遠い目をして悲しい顔をする。
おばぁちゃんのそんな顔を変えたくて私はこの時代に来たんだもの・・・!!

やっぱりそうなっちゃいますよねぇ。だからあり得ない。そのような未来はあり得ない。
でも仮に、葉子さんの身に何かあったとしたら・・・どうなってしまうのだろうか。
考えたくないことではあるが、もしも葉子さん以外の誰かとくっつくのだとしたら、そういう可能性は高いわけでして・・・むむむ。

ともあれ、未来のことを聞かされてしまった獅穂さん。悲しんでおられます。
葉子さんの為にも絶対に朝陽のことを好きになったりしないと決めていた。
一生友達のままで十分であり、それ以上のことは求めたりしないと思っていた、と。

なのに・・・なのに何その未来・・・最悪じゃんアタシ
結局黒峰クンのこと好きになっちゃって、葉子から黒峰クン奪うとかさ・・・!!

涙する獅穂さん。うーむ、辛い。やはり未来の事など知るべきではなかったのだろうか・・・
まあ、みかんについては、知らなければ先に進めないぐらいに巻き込まれてしまった側の人間でありますしねぇ。
果たして不幸な未来を知ってそれをどうにかしようと調べるのは悪いことなのかどうなのか・・・

なんて哲学的な悩みに発展しそうなところ、未来人2人からは何故そこで朝陽の名前が出るのか分からないとの反応。あれ?

どうやら桃地ちゃんが朝陽のことをおじぃちゃんと呼んでたのは、未来のレジスタンス活動の影響。
家を使わせてもらっており、よく会っているうちにそう呼ぶようになっていたのだそうな。それはまた紛らわしい・・・!!

私が言ってるのは朝陽おじぃちゃんじゃなくて、結太おじぃちゃんの話ですよー!!

思い込みによるすれ違い。それによって悲しんだ獅穂さんであったが、誤解だったようで良かった良かった。
が・・・その後の桃地ちゃんの発言は更なる大きな爆弾に引火することとなったのでした。結太おじぃちゃん・・・

・・・嶋田・・・結太・・・?

記憶にある身近な結太を考えたらそんな名前が浮かんでしまった藍澤さん。
自らの発想に恐怖し、震えている。カタカタ。いや、まさか、そんな・・・

あっ、はい!!嶋田結太です!!だから私は未来を変えたいなーって!!

あっけらかんと死刑宣告を行う桃地ちゃん。なんと酷い!!
あーなるほどねぇ。そりゃあ、おじぃちゃんの話を求めても獅穂さんは悲しい顔しかできませんわ。なるほどねー。
いやいや。そんなんで一体どうして結婚することになったのよ。いやいやいやいや。

どうやら未来のみかんの、怒らないであげてねは桃地ちゃんの紛らわしい発言についてのことだったらしい。
みかん本人が勘違いしてたこともあり、強くは言えなかったのでこういう表現になったのかもしれませんなぁ。
とはいえそれによって過去の自分が苦しむことになったというのはまあ何というか・・・ハッハッハ。

それはそうと、知るべきではない未来のことを知ってしまいました。
これは凜ちゃんも悲しい顔をするしかない。いやー・・・未来を知るって怖いことですねぇ。
いや、知ったからこそやるべきことはある。そう・・・未来を変えよう!!変えるんだ!!!

タイトルを最後に持ってくるという変則的な手段がバッチリとはまった今回。
いやあ、悲しみの涙から一転して血の涙になってしまうとはなぁ。獅穂さんも落ち着けませんなぁ。ハッハッハ。
いや、それにしても凄い爆弾を持ってこられたもんである。よりにもよって嶋公とか・・・
方向性で気が合う部分はなくもなかろうが、異性として見るのはまた違う話でしょうしねぇ。

それにしてもやっぱり嶋田の下の名前は結太だったんですな。
さくらさんの下の名前が康介の時点でそうではないかと思ってましたが。
しかしそうか、桃地ちゃんの名前が結香なのもそういう繋がりだったのか!?
ということは登場時からそういう設定でいたわけで・・・ううむ、未来を変えよう編。どのようなことになりますやら。
実際に未来を変えたらどんな影響がでるものやら。
それは分からないけど・・・皆が幸せでいられる未来ではあって欲しいですなぁ。うん。



実は私は 15巻


第125話「紫々戸獅穂@」  (2015年 39号)


夢の中で花火大会を迎える獅穂さん。
これは夢だなってなんとなく分かる。分かるからこそ焦る。何でいきなり朝陽に告白しようとしているのか。
なんで突然母親が胸で嶋を挟んで持ってくるのか。夢の中でも変わらないな、本当にこの人は!!

そして再び恋をしなさいと娘に述べるカリスマ痴女。
ここで言う恋をしなさいというのは別に彼らのことに限った話ではない様子。

いいのよ獅穂。誰を好きになっても。私が痴女である前に母であるように、貴女も――

痴女である前に女性ということでしょうか。
しかし娘から見ても母である前に痴女と思われてしまっている現状ではその言葉は響くかどうか。
ともあれひっどい悪夢を見たことで憔悴する獅穂さんでありました。おやおや。

全裸の母の悪夢については・・・他の人が見たら相当な悪夢な気がするが、まあ獅穂さんはそれ自体は見慣れているはず。
それもどうかとは思うが、まあそれはそれだ。

それよりも桃地ちゃんが凄く気になることを述べる。
獅穂さんと嶋が結ばれるきっかけになったのは高3の夏の花火大会。そこで何かがあったらしい。
うーむ、これはただの夢と片づけるわけにはいかなくなってきましたな・・・!!ハッハッハ。
夜空を見上げたら変身するのに花火大会でロマンス。考えにくいシチュエーションではありますが、さてさて。

嶋のことを条件反射的に嫌がるのもどうかと思う獅穂さん。お優しい。
でも過去の実績を振り返ると、嫌がるのは別におかしなことではないと思える。当然ですな。普段の行いは大事だねぇ。

さて、本日の日直は五十音の近い紫々戸・嶋田の2人。
たったそれだけのことで激しく動揺しちゃう獅穂さん。思春期みたいな感じだ!!
まあ、動揺したら服が脱げるというのは思春期というかはっきりと痴女特性でありますが。
というか嶋の前で下着落としたりするほど脱ぐのはいかがなものかと・・・

アタシはただ露出度上げると落ちつくだけだよ!!

さすがというか何というか。ここまで堂々と言われるといかんともしがたい。
でもそのおかげで嶋に変なスイッチが入っちゃったりするか困る。

てなわけで逃げ出す獅穂さん。ダッ。追う嶋公。
下着掴んで追い掛ける様は傍から見たら間違いなく犯罪者・・・!!いや、まあさすがの嶋も乱暴とかそこまでの意志はない。

俺はただ・・・逃げる人を追いかけると興奮することに気付いただけなんだ!!

その発言を聞いてどう安心しろと言うのか!!
そんなんだから毎度のようにポリスエンドを迎えることになるのだ・・・

ともかくおばぁちゃんのピンチに働く桃地ちゃん。
変わり身の術で場所を入れ替える!!おぉ!!忍術らしい忍術だ。
しかしやはり体術的なところでは藍澤さんですな。見事な蹴りで嶋を吹き飛ばしてくれる。さすが!!

凄く遠回りながらもフクちゃんの力により惨劇は回避。嶋は爆発したが、まあそれはそれ。死にはすまい。
キスしそうで焦る獅穂さんは乙女ですなぁ。痴女乙女ですなぁ。

それはさておき、今回の本当の困難はこれから。
朝陽や葉子さん。獅穂さんの秘密を知る者がいないこの状況での変身。

・・・ごめん獅狼。本当に・・・本当にまずいやつだ

閃光があったとはいえ、藍澤さんとみかんの目の前で変身することとなってしまいました。うーむ、これはどうなるか。
朝陽が居れば力尽くのフォローでどうにか誤魔化してくれたでしょうが・・・
こう考えると毎度力技な朝陽のフォローも大事だったんだなぁと分かる。
さてさて、これは一体どのような展開を迎えるのか・・・
どうせなら暴露大会でも開いてしまったらいいんじゃないかなぁ。どうだろうか。

そういえば今回は今までとサブタイトルの形式が違うんですな。
それぞれのキャラクターの掘り下げが始まったということでしょうか。期待です。



第126話「紫々戸獅穂A」  (2015年 40号)


・・・正直、何度経験しても嫌なものだった。
変身したとたんにさっきまで一緒に笑っていた友達が、みるみるうちに青ざめた他人に変わっていくのを見るのも、
そして・・・それを獅狼に任せきりにしてしまうのも
だからこの学校では絶対に狼男ってバレちゃいけないって。そう・・・思ってたのに――

悲しい獅穂さんの経験。
登場してから割と頻繁に変身してたから気付かなかったけど、やっぱり別人になるってのは大ごとですからねぇ。
性別まで切り替わるわけだし、一緒に居た人ほど驚きは強いものでしょう。
そして大抵の場合は獅穂さんが表に出ているわけだから友人は獅穂さんの方が多く・・・
奇異の目を向けられるのは獅狼くんの方になってしまうと。それを悲しく思う獅穂さん。ううむ。

さて、今回は朝陽を始めとして周りにはフォローしてくれる人がいない。
そんな状況での変身。これは大ごとと思いきや・・・ああそうか。突然閃光が生じればこうなるか!!

突然光ったと思えばみかんはフクちゃんがやったものだと思うし、話しかければフクちゃんも話し返す。
そして突然光れば閃光弾によるものと迂闊に本体を晒す藍澤さん。
うん、朝陽を始めとするフォローしてくれる人が居ないってことはこういう事態も招くわけでして・・・
相変わらず藍澤さんはよく今まで秘密を守ってこれたものであるなぁと。

友達が半裸の男になったり友達のメガネがしゃべったり友達の中から小さな友達がでてきたり
この中で秘密を知っているのは藍澤さんがフクちゃんのことを知っているぐらいでしたか。
それぐらいの知識共有度では混乱が生じて当然でしょうなぁ。大混乱です。ハッハッハ。

おいおい何を騒いどるのだ、狼男、宇宙人、福の神

状況がややこしくなったところに悪魔登場。
しかし今回はむしろ一言で状況をまとめに来てくれた感じがあります。
うむ、さすがは茜ちゃん。ざっくりしてますなぁ。助かった!!

てなわけで、期待した通りと言えば期待した通りの大暴露大会が行われることとなりました。ファミレスで。何でやねん。
外が暑いからってさすがに人目のあるところでこんな話をするのはいかがなものだろうか。
腹話術という手があったかと迂闊に本体を晒す藍澤さんがいるようではなぁ・・・!!
あたしら藍澤さん程アホじゃないからと切り捨てられる辺り・・・うん、まあ。自業自得か。

お互い今日までバレずにきたんだし大丈夫。
そう思いたいところではありますが、そのために朝陽がどれだけの苦労を重ねてきたことか。今さらながらに偲ばれる。
ドリンクバー299円以下の秘密だったのならそんなに必死に護らなくてもって気がしてきましたし・・・!!

スライスされたレモンでも変身する獅穂さん。これってかなり致命的なのではなかろうか。
黄色いのがダメなら普段から色眼鏡でもかけておくべきではなかろうか。
それで防げるのか?とも思えるが、日焼け止めでOKだったりするぐらいですしねぇ。

大変な混乱の中でカリスマ痴女降臨。これこそまさにややこしくする人でありますな!!
まあ今回は注目を浴びて窮地に陥っていそうな娘を助けに来たってことで。うん。
実際いい言葉かけてくれてますしね。いい笑顔で。

秘密を知られても何一つ変わることがなかった。とても良かったです。
朝陽のことを好きになったのも秘密を知っても変わらずにいてくれたからでしたかね。
同じく大切な友人たちが変わらず接してくれる嬉しいことこの上ありますまい。
そして母の述べる恋をしなさいという言葉の意味するところは・・・

狼男のアタシでもさ・・・誰かを、人を好きになっていいってことだなんてさ――

色々と諦めていた獅穂さん。それは恋愛も含まれていたってことでありますか。
朝陽のことを気にかけつつも本気にならないようにしてたのは、葉子さんのことだけに限らず・・・ってことでしょうか。
万一、葉子さんと知り合う間に朝陽と知り合い、秘密を知られる間柄になったとしても。
そうであったとしても昔の獅穂さんだと告白とか恋人関係とかには踏み込めなかったのかもしれませんなぁ。

何はともあれ惨事になりそうなところから一転、秘密を共有し合える友達が出来ることになりました。
まあ、茜ちゃんのような存在もいますし、全員秘密を持っていたってことも大きいんでしょうなぁ。
これで複数の秘密を守るために大立ち回りする朝陽の苦労も大幅に軽減されたこととなりますな。
まあ、朝陽がどこまで知ってるかの情報は共有してないので、しばらくはドタバタしそうですが。ハッハッハ。



第127話「紫々戸獅穂B」  (2015年 41号)


自分がどういう人なのか、本当にわかっている人なんているのだろうか?
少なくともアタシにはわからない

常に明るく振る舞う獅穂さんであるが、このような悩みを内に秘めていたりもする。
痴女という大きなステータスを得ているものの、そこにはまともな恋愛は出来ないという諦めがあったというのは悲しいことです。
しかしそういった諦めが本当はしなくても良かったことと思えた今ならどうだろうか。
紫々戸獅穂という人物を改めて見直す時が来たのかもしれない。そう考えるといいタイトルに思えてきますなぁ。

てなわけで秘密を共有した3人。ずいぶんと距離が近くなったようで呼び名が変わったりしている。ほほう!!
渚ちゃん獅穂君。葉子さんの例を見れば分かりやすい呼び方でありますな。いいですねぇ。
この流れにみかんも乗っていくことになるのかどうか。楽しみですなあけみん。みかん君。

昨日アタシの秘密が、実は狼男だってことがバレてから。
変わってしまうと思っていたアタシの日常は思ってたものと違う変化をして今も続いている。
この数日アタシの心をかき乱してた嵐は、今までアタシが知らなかったアタシを教えてくれた。
嵐が過ぎ去った後には、ただただ穏やかな空が残って――

いい感じのエピローグを始めた獅穂さん。
うん、回の始めでそれをやるのはフラグにしかなりませんよね。
それを示すかの如く、葉子さんが持ち出したのは花火大会のお誘い
そう、花火大会と言えば先の騒動の大元であった嶋と獅穂さんが結婚に至ることになったきっかけ・・・

そっちの問題、完璧に忘れてたー!!

確かに秘密の共有と言うものすごくほっとする案件があったわけだし、忘れていても仕方がないとは思う。
けどこれは獅穂さんにとって秘密と同じくらい人生の一大事でありまして・・・いやあ、大変大変!!

未来を変えるだけなら嶋公を廃棄すれば済む。いやさすがにそれは。さすがにそれは。
というかきっかけを無くすのならばそもそも花火大会に行かなければいい。そのように提案するみかぽん
ふーむ、実に合理的な意見であるが、ここでしほにゃんの爆弾発言。

アタシちょっと、花火大会行ってみよっかなって・・・

なんとまあな意見!これは驚きですよしほにゃんにゃん!!
ふうむ。嶋と一緒になることはあり得ないと思っているからこそどうしてそうなるのか興味が沸いてしまったと。
未来を知るってのはこういう弊害があるんですなぁ。好奇心狼を殺す。

いや、どうやらそれ以上に獅穂さんには思うことがある様子。
朝陽への恋心に対しての答え。自分を見つめ直すためにはここは避けては通れない道だと理解している。

・・・アタシは知りたい。今までのらりくらりと向かい合わずにきた自分のことを。
狼男でもなく、カリスマ痴女の娘でもなく、他の誰でもない、紫々戸獅穂のことを――

自分探し。これも多感な時期の子が行う青春の一つでありますな。
こういったことに向き合って大人となる。獅穂さんも大人に近付く日が来たというわけでありますか。感慨深い。

てなわけで花火大会当日。月があるからなかなか上は見上げられない獅穂さん。
そんな獅穂さんを花火大会に誘おうと言いだしたのは実は朝陽の方であるとのこと。ほほう。
どうやら学校内にいる他の狼男の子が花火大会に行ったことがないという相談を受けたそうな。
ふーむ、順調に生徒会のお悩み相談を続けているみたいですねぇ。それで獅穂さんもそうなんじゃないかと思ったわけですか。
相変わらず朝陽の気遣いはさすがでありますなぁ。惚れられるわけですよ。

・・・葉子。今日アタシ、黒峰クンに告白してもいいかい?

本人よりもまず先に友人であり告白相手の彼女にそう述べる獅穂さん。
藍澤さんもそうでしたが潔いというか何というか。いや、むしろ言わずにはいられなかったということなのか。
その、ともすれば友情が容易く壊れる可能性もある発言に対し、葉子さん。
負けへんよ!絶対に朝陽君は渡さへんし!!と受けて立つ構え。キシャー!!

ふむ、藍澤さんの件もあり、そういったことへの慣れが出来ている感じでありますな。
そういう話が出ても自分は自分で頑張るだけ。そう思えるようになっている。
見方を変えると朝陽のことを信じている正妻の余裕とも思えなくはないですが、さてさてどうなのか。
まあ、実のところ前からそうなんじゃないかと気づいてはいたみたいですけどね。

珍しくちゃんと鋭いところを見せる葉子さん。
恋愛ますたあにはほど遠いが、友人を思う心はさすがといったところですか。

――知らなかった。実は私は、知らない間にこんな、そう簡単に壊れないものを築いていたなんて。
きっとアタシが思うよりほんの少し世界は優しくて。アタシが思うよりほんの少しアタシはアタシに期待していいいのかもしれない。
だから小さな一歩を踏み出そう。そう・・・これは、狼男でもなくカリスマ痴女の娘でもなく、どこにでもいる普通の女の子の物語。
紫々戸獅穂の物語――

今日この時は痴女から乙女に。
花火の打ちあがる美しい光景の中での告白。
さすがに答えは決まっていましょうが、それによって獅穂さんはどのような変化を得るのか。
変わるのか変わらないのか。できればいい変化であって欲しい。そう願います。

しかし朝陽。恋人が出来て、もう告白事とは無縁な存在になったかと思えば・・・大変ですなぁ。
断るのも勇気がいる。けどそこはなあなあに済まさないのが朝陽の良い所。でも出来ればやりたい行為ではない。
うーん。モテるのも大変というのが分かる話ですなぁ・・・贅沢な悩みとも言えますけどね!!



第128話「紫々戸獅穂C」  (2015年 42号)


道ゆくうなじに誘われて犯罪をおかしそうになる嶋。
これは色々と矯正が必要なのではなかろうか。警官からまた君かと言われるほどの経歴って凄いよね。ダメな意味で。
しかし藍澤兄も近くにいたのに今回は被害に遭わずか。浴衣着てなくて良かったね!!

それはさておき、朝陽と獅穂さん。
花火をバックにロマンチックな風景でいざ告白という場面ですが・・・

何!?マジに今から告白すんの!?いやいやいやいやムリムリムリムリ!!
えっ、何これ!?こんな緊張するもんなの!?これを渚ちゃんも黒峰クンもやったって?いやいやいやウッソでしょ!?

獅穂さんも恥ずかしがって固まってしまうのが告白。
うーん、恋は痴女を乙女にするってことですかねぇ。
乙女すぎて朝陽が格好よく見えたりと・・・うん、やっぱり桃地ちゃんのおばあちゃんなだけありますな!!

背中に胸を押し付けたらポットみたいに鼻血を吹くポト峰クン
そんなエロ峰朝陽にも恋した状態ではいつものように接することの出来ない獅穂さん。いやあ、乙女乙女。
しかしこんな乙女な獅穂さんを前にしても気付いた様子のない朝陽。
いやまあ、天使の羽根の話を持ちだしている辺り全く気づいてないってことはないのかな。
何にしてもその例えのおかげで獅穂さんも恋しちゃってるんだと改めて悟ることができている。

・・・あぁ、やだな。終わらせたくないなぁ。
けど・・・ここで伝えなきゃアタシはきっとごまかし続けるだろうから・・・

ようやく意を決した獅穂さん。遠まわしに語り始める。
獅穂さんが昔読んだ絵本は人魚姫。人魚の姫が人間の王子に恋をして、でも結局叶わなくて泡になって消えちゃう話。
同じく読んでいた葉子さんは大泣きしてしまったという悲しいお話であります。

その時アタシ思ったんだ。アタシならそんな・・・人間に恋したりしないって。
だってそんなの結ばれるワケないし。ダメだった時、獅狼は自分のせいだってきにするだうし。
だったら初めから好きになったりしないって。
けどさ、もし結ばれなくたってきっと、恋することに意味があるんだよね
・・・今ならちょっとは人魚姫の気持ちがわかる気がする。人間とか人魚とかじゃなく、ただ懸命に生きただけだって。
・・・黒峰クン。今までずっと黙ってたけど、実は私は、紫々戸獅穂は、キミのことが好きだよ

流れに乗せて告白まで一気に行う獅穂さん。
そのまま逃げ去ることは無く、さりとて返事をもらう必要も既になく。
うむ、言われてみればずいぶん前に返事されておりますな。葉子さんが好きだからと。
あの頃から朝陽の気持ちは一貫しており・・・揺るがず葉子さんと付き合うようになったってのはやっぱり凄いよなぁ。

返事はもう貰ってるからいらないと述べる獅穂さん。
とはいえ朝陽としてもこのまま帰してしまっていいのか戸惑う所。
それ故か面白い話を聞かせてくれる。
茜ちゃん曰く、昔学校に人魚が通っており、その人魚は今人間と結ばれて幸せに暮らしているのだそうな。ほほう・・・!!

あの時の人魚の写真がそんな話に繋がるとはねぇ。
悲恋の物語もこの世界ならば幸せな結末にすることができる。
茜ちゃんの目的とはひょっとしたらそんな世界にすることだったりするのだろうか?ふむ・・・興味深い。
ともあれ、そんな話を聞かせてくれた朝陽に獅穂さんから一言。

ありがとね黒峰クン。キミを好きになって良かった

良い笑顔で去ることの出来た獅穂さんでありました。
うむ、失恋の胸の痛みはあるけど、いい感じに恋が出来たんじゃないでしょうか。獅狼くんも褒めてくれます。
あれ?獅穂さんが出ている間の記憶はないのでは・・・?
と思ったら盗み見したくないからわざわざ外の様子はうかがわずにいたのか!!
男らしいねぇ・・・良くそれで酷い格好にさせられているというのに。

何にしてもよく頑張ったと褒めてくれる獅狼くんに微笑みを返す獅穂さん。
色々と複雑な関係の両者であるが、互いのことを想っているのは分かる。よい話であります。

・・・きっとアタシが思うよりずっと世界は優しくて。アタシが思うよりずっと、アタシはアタシに期待していいのかもしれない

そんな風に思えた獅穂さん。その前に現れたのは嶋。おやおや?
その嶋に対し、嶋クンと結ばれる未来も思ってるより悪くないとか考えてしまう獅穂さん。おやおやおや?

・・・あのさ嶋クン。アタシと付き合ってみる?

よもやの日に2度の告白。
そしてよもやの2度目のフラれ。何という展開!!
ハハァ、それでムキになって嶋に迫るようになったのがそもそものきっかけであったと・・・
本来阻止しなければいけないはずの桃地ちゃんは焼きもろこしに夢中になってるし、色々と何やってるんだかだよ本当に!!

獅穂さんの恋物語は良い感じでした。
しかし未来は変わることなさそうな感じでありますが、果たして後悔せずにいられるのかどうか。
でも今回の嶋の行動はちょっと気になりますよね。追いかける方が楽しいというのは本音でしょうが、そこはさておいて。
最初に朝陽と獅穂さんが居た所は観てるし、告白の雰囲気だったのは察せているかもしれない。
それなのにそれには触れず、今来たのを見かけたような感じで話しかけたりするのは嶋なりの気遣いだったのかもしれない。
そして失恋したばかりの相手に付け入るようなマネはできないぜとこの場は断ることにしたのだとしたら・・・
いや、いや。さすがにそれは買いかぶりすぎだろうか。そんな感じだったらいいんですが、どうなんでしょうか。ね?



第129話「ヒーローショーを見よう!」  (2015年 43号)


夏休み突入!
なのに景気の悪いため息をつく朝陽。獅穂さんにうまく言葉を伝えられなかったことを気にしているみたいですな。
お礼まで言われたというのに真面目というか何というか・・・いやまあ、気にする気持ちは凄く分かりますけどね。

そんな朝陽と話しているのは獅狼くん。
久しぶりに落ち着いた状況で表に出てきていますな。
獅穂さんは寝ていると前置きして述べる。キサマが気に病む必要なんぞない、と。

以前の獅穂なら告白なんて絶対ありえんかった。獅穂は変わろうとしとる・・・それもええ方にな
だから己はキサマに礼言いたいくらいじゃ。
・・・まぁキサマからすればそう簡単に割り切れるもんやないかもしれんが、出来ればこれからも獅穂と仲良うしたってくれや。

なんだかやたらと可愛い目をしてそう述べる獅狼くん。
獅穂さんのことを良く知る獅狼くんの言葉であるし、これは朝陽も少しは気持ちが楽になったのではないだろうか。
残り少ない高校生活。できれば楽しんで過ごしたいところでありますものね。いい方に気持ちを切り替えましょう。受験あるけど。

たまにはごちゃごちゃ考えるのをやめてガキの頃に戻ってヒーローショーでも見ようと述べる獅狼くん。
夢を見させてもらおうと思った。思ったのだが・・・

まじかるあかりーん!!」「ちゅーねん!!ちゅーねん!!」「独身独身!」「おばさーんこっちこっちー!!」

子供達が沸き返ったと思ったら発する言葉がこれである。
これには朝陽も獅狼くんもどんな顔したら分からない・・・!!

まあ、紅本先生本人ではなく着ぐるみだったわけですが。セーフ。いやセーフなのか?
しかしなんだかやたらと子供たちにウケている。遠慮なくおばさん呼ばわりできるのが楽しいのだろうか。
いや、身近な実在の人物、大人の女性として憧れを抱いている子もいるのかもしれない。
お嫁さんにしたいって子がいるかも・・・いるかも・・・かも・・・あかりん・・・

・・・私気付いちゃったにゃん。理想の男性と出会えないんだったら育てればいいんだって・・・!!

むう、これぞ世に聞こえる光源氏計画!!
育ち切るまで結婚は控えても問題は無いってことなんでしょうか。
いや、本人の意見ではない・・・本人の意見ではないぞ・・・
でも紅本先生自身が子供に好きとか言われたらどんな態度を取るのか・・・それはちょっと判断が付きませんな。

あかりんのさみしさが暴走しちゃったので、まじかるかれんちゃん登場。
着ぐるみではなく間違いなく本人の姿で現れる華恋ちゃん。照れてるのが非常に可愛い。

流れ的にまるで悪役のような、まじかるあかりん。
それを見て紅本先生は子供たちのために悪役に徹しようとしていると涙を流して感激する獅狼くん。
ええ子なんだけど、思い込みが激しいというかなんというか。
子供の頃に戻って無邪気に叫ぶにしてもその内容は・・・本人に聞かれたら致命傷なそれは・・・!!

勘違いしたまま罵倒を続ける獅狼くん。叫んで気持ちいいとか言っちゃってるのはいけない。それ以上はいけない
ああ、これはオシオキされても仕方がありますまいて・・・嗚呼・・・

フェンスにめり込む獅狼くんの姿がやたらとスタイリッシュ
しかし司会のお姉さんは先輩ではなく茜ちゃんでありましたか。
相変わらず紅本先生をからかうために体を張っておりますなぁ・・・
しかし、まじかるあかりんの中の人は一体誰だったのか・・・それは考えない方がいいことなのかもしれない。



第130話「海に行こう!」  (2015年 44号)


高校最後の夏を満喫する恋人たち!!
プールに行ったことはあったけど、今回は海でありますか。
新しい水着も可愛らしくてよいですな葉子さん。
そういえば日焼け止めは恋人に塗ってもらったりとかは・・・いやさすがにそこまではそこまでは。
まだ正面から水着で向き合うだけでドキドキしてるような2人ですしねぇ。焦らず行こう。

・・・この間の花火大会のこと。俺なりにずっと考えてた。
でもきっと俺に出来たことなんて何一つなくて。きっと何か出来たって思うことなんておこがましくて。
結局俺に出来ることなんて、精一杯葉子さんを大事にすることしかないんだと思った
高校3年の夏。いよいよ本格的な受験勉強が始まる。
だからその前にこの目に焼きつけておこう。この先どれだけ時が流れても思い出せるような、高校最後の夏休みの思い出を――

実にいい意識の朝陽。
それこそ獅穂さんも望んでいることでありましょう。
ぎくしゃくせず恋人関係を、友人関係を続ける。それが最良であります。

てなわけで海を楽しみ2人。これが本場のクールビューティー・・・でも葉子さんには負けるなぁと。いやいや。
というのはさておき、海の家で労働に勤しむ紅本先生と茜ちゃん。
副業的なものに思えるが、助っ人ということで問題ないのだろうか。

やらかした分は体で払わなければいけない。労働労働。
そんな状況の茜ちゃんにいい笑顔で絡む葉子さん。源二郎もここぞとばかりにつけこんでましたし、親子ですなぁ。

茜ちゃんの覗き見がないなら、今日こそは本当に何の邪魔も入らず二人っきりのデートが楽しめる。
そんな風に思った瞬間が黒峰朝陽にもありました。

まずはビーチバレー会場で鼻血の雨を降らしているのはカリスマ痴女・・・ではなく獅穂さん。
なるほど。獅狼くんが言っていたようにいい方に成長した結果、痴女として成長している様子。
言葉もん〜から、んん〜にパワーアップだ。分かりやすい!!

色々と考えはしたけど、やはりまだ花火大会のことを引きずっている朝陽。
そんな朝陽にホント気にしなくていいよと述べる獅穂さん。

だってさ、今のアタシは嶋クンを後悔させること以外興味ないから・・・!!

当然のことながら拘ってますなぁ。HAHAHA。味方によってはのろけと捉えられなくも・・・いやいや。

獅穂さんが痴女らしい行為に出ていたら、久しぶりにみかんも痴女らしい振る舞いに出ました。
部屋の中とかならともかく、人目の多い外で何をやっとるかー!!
美尻は晒せても自信のない胸は晒せない様子の藍澤さん。おやおや。んん〜おやおや。
とりあえず葉子さん、難しい格好はやめておきましょう。つっちゃうよ!!

ここらで一番大きい海水浴所といったらここであるし、偶然人数が揃うこともあるという話。
女性陣だけではなく、あいつらこと岡たちもちゃんと来ている。どこであっても嶋の扱いは変わらない。さすが・・・・・・
さらに鳴ちゃんたちまで来ている。おや、葉子さんとついに顔合わせでありましたか。
さらりと流された感じでありますが、鳴ちゃんなど黒峰家の家族と葉子さんの相性も知っておきたいところですなぁ。

逆に白神家には既に両親とよく知り合っている朝陽。
源二郎に桐子さんに華恋ちゃん。茜ちゃんも含めた4人で遊んだ青春の時代をふり返っている。
源二郎も可愛い女の子に囲まれた学生生活を送っていたようですが・・・
まあ、苦労が絶えなかったのはよく分かるので良しとしましょう。

デートだったはずがあっという間にいつもの光景になってしまう。
まあ、それもまた青春の1ページってことですわな。

・・・いつかきっとこの「いつも」がいつもじゃなくなる日が来る。その日はきっとそう遠くない。
だからこの目に焼きつけておこう。今日この日、当たり前に見たいにみんなが一緒にいた光景を――

一人ポリスに連行されてますが、後から付け足しておいたのでアルバム的にはオッケーである。嶋公・・・
しかしまあ、賑やかな面子でありますなぁ。良い良い。

さて、受験勉強前にたっぷり遊んだ朝陽たち。
後はこの最後のバスに乗って帰宅するだけ・・・だったのだが・・・みっちり。
茜ちゃんが分身したせいでバスはすし詰め。朝陽たちが乗るスペースはありませんでしたとさ。

かっ・・・帰れなくなったぁぁぁ!?

見事なしっぺ返しを受けた感じの葉子さんでありました。ハッハッハ。
うん、こうなればもう二人っきりでお泊りするしかありませんわな。二人っきりで!!
受験前のお楽しみはまだこれからだという感じでしょうか。さてさてどうなることか・・・!!



第131話「海に行こう!!」  (2015年 45号)


高校3年の夏。本格的な受験勉強が始まる前に、最後の夏休みの思い出を作りに俺たちは海に来た。
そしてそこには、きっとどれだけ時が過ぎても忘れない、みんなとの光景があった。

実に青春な思い出。羨ましい話であります。
が、美しい思い出の1ページで終わるかと思ったところでとんだハプニング。
茜ちゃんの姦計により強制的に葉子さんと二人きり、というか取り残されることとなった朝陽。
何らか一年分の負債も背負わされて大変大変。ハッハッハ。

まあ、考えようによってはここで更に青春の1ページの思い出を増やす可能性もある。
恋人と二人きりで過ごす夜。それだけ聞けばとても甘いものに思えるが・・・泊まる場所がないのではなぁ。
吸血鬼のくせに夜が弱くてすぐに寝てしまう葉子さんでは期待も何も出来ようはずがないか!!
可愛らしいといえば可愛らしいけどさ。

てなわけで寝床を探すのは諦めることとした二人。
幸い夏ですしね。若いのだから多少の無茶は効くでありましょう。
朝陽君と一緒ならどんなとこでも平気と言ってのける葉子さんはやっぱり可愛いですなぁ。

ここで葉子さんの秘密兵器登場。花火だ!!
誰も居ない海岸で二人だけの花火か。ロマンチックなことですなぁ。

・・・いつもそうだ。
葉子さんといるといつもふと頬がゆるんで。胸の奥がじんわり温かくなって。
あぁやっぱり好きだなって、何度だってそう思うんだ。
寝床一つどうにか出来ない俺だけど、それでも葉子さんといると何でも出来るような気がしてくる。
高2の春、葉子さんの秘密を知ってからいろんな葉子さんを知った。
知れば知るほど好きになって、全部好きになった。もう他には何もいらないって思うくらいに――

気持ちが高ぶってキスしちゃう朝陽。
うん、恋人関係に成ったわけだし自然とは思うが・・・最近多くない?
このまま流れでその先まで行ってしまうのではないか。親父さんならずとも危惧するところであります。
まあ、茜ちゃんが見ているかもしれないという意識を常に持っていれば平気。かも?

・・・この夏が過ぎて、秋を迎えて冬を迎えれば俺たちは卒業だ。
それまで絶対に守り抜こう。葉子さんの秘密を。
そして俺たちは同じ大学に行って同じ夢を・・・教師になるって夢を叶えて。
――そう。きっと怖いものなんてない。葉子さんと一緒なら――

そのようなモノローグの直後に行われるのは・・・吸血行為
葉子さんも朝陽と同じく高ぶりを押さえきれなかったということでしょうか。
愛を誓う儀式のようなものと言われる吸血行為ですが、血を吸った直後の葉子さんの表情は・・・!!
ついにその顔を見せることとなってしまいましたか・・・

・・・黒峰。以前キサマはこの写真を見て「吸血鬼」ではなく「白神葉子」と答えたな?
今一度問おう。キサマにはこの写真、何に見える?

戸惑う朝陽に二度目の質問を行う茜ちゃん。
吸血鬼の恐怖を思い起こさせられた直後のこの問い・・・これは重要ですぞ・・・!!
まあ、黒峰朝陽ならばここで引いてしまうようなことはないと信じていますけどね。ええ、信じていますとも。
ここからが本当に吸血鬼を伴侶として共に歩む物語となっていくのかもしれない。
格好いい答えに期待していますぞ。



第132話「真実を知ろう!」  (2015年 46号)


衝撃展開センターカラー!!
今までとは違い、実に吸血鬼らしい表情となっている葉子さん。これはこれは・・・

高2の春、葉子さんの秘密を知ってから色々な葉子さんを知った。
知れば知る程好きになって葉子さんの全部を好きになった。
――そう思っていた・・・

不穏なモノローグを語り出す黒峰朝陽。
しかし茜ちゃんの問いにはハッキリとした答えを返す。写真の人物は葉子さんです、と。
うむ、ここで折れるような男ではありますまいわな。信じていたよ。

その答えを受けて茜ちゃん。葉子さんの身に今何が起きているのか教えてくれるそうな。
吸血鬼が血を吸う。その本当の意味を――

血を吸うのはキスみたいなものだと聞かされていた葉子さん。
しかし今回実際に血を吸うとなった時、意識がもうろうとして自分でも何をしたのかわからなかったらしい。
ふうむ。吸血鬼が血を吸う行為か。これは作品によって色々と変わりますからねぇ。
ただの食事な場合もあれば吸った相手を吸血鬼やグールに変えてしまうものもある。
しかしそれらともまた違うと茜ちゃんは述べる。

何故幼いキサマにその意味を問われた白神源二郎は真実を言わなかったのか?言えなかったのだ。
だがキサマらは知らねばならん。その真実・・・その意味を・・・!!
吸血鬼が血を吸うこと・・・それは、性行為だ。ぶっちゃけ。

とってもぶっちゃけた発言を行う茜ちゃん。目一杯覚悟を決めさせてそれであるか!!
いやまあ、確かに覚悟して聞くべき言葉ではあったのかもしれない。
確かに葉子さんが朝陽の純血を奪ったことになるわけですしねぇ。いや純潔ちゃうし!!
なるほどなぁ。これは確かに源二郎も質問の答えに窮したでありましょうなぁ。
子供が子供はどうやって出来るのと聞いてきたみたいなもんですからなぁ。ハッハッハ。

まあ、何にしても吸血鬼にとって吸血衝動がおこるのは自然なことで危険な話ではないらしい。
なるほどねぇ。意識がもうろうとしたというのは性衝動が我慢できずにって話だったわけですか。
そういう風に考えると何ともエロスなことでありますが・・・まあ若いしね。うん。
いやあ、からかわれることこの上ないネタでありますなぁ。ハッハッハ。

とはいえ、実のところ問題点が全くないわけではなかったりする様子。
血を吸うことで本当の意味での吸血鬼となった葉子さん。そのことにより吸血鬼の純度が上がったとのこと。

当然能力は強化され、弱点については今まで通りでは対処出来んだろう。
それでもまだあやつはひよっこだがの。覚醒しタガの外れた本物の吸血鬼はこの私でも手に余る。
かつて白神源二郎が片足を踏み入れたそれは、正真正銘の化物だった

ほほう。源二郎もそんな過去が。
茜ちゃんでも手に余るほどの力を見せた覚醒源二郎。これはなかなか面白い設定でありますな。
それは血を吸い過ぎたせいでそうなるのかどうなのか。気になるところ。

更に厄介なのは吸血鬼の覚醒話だけではない。
そういう強力な存在には自然と狩る者という存在が付いてくるものである。
それすなわち――ヴァンパイアハンター黄龍院家

僕の名前は閃。黄龍院閃。君を狩るためにやってきたヴァンパイアハンターだ

早速姿を現した狩る者。ってここで閃くんの苗字が判明する流れでありますか・・・!!
なるほどねぇ。凜ちゃんと似た髪型に帯刀と共通点が多かったのはそういう話でありますか。
しかしヴァンパイアハンターの血筋でありながら、どうして未来では痴女ハンターに・・・

未来の話は気になりますが、ともかく今はヒロインの危機。
誤魔化しが通じる感じではなさそうだが、朝陽がやってきてどうにかなるものなのか。
バトル展開にはならないでしょうがどうなるのか。ここからの展開に注目です。



第133話「求婚しよう!」  (2015年 47号)


ヴァンパイアハンタ―黄龍院家。
その名を聞けばもちろん凛ちゃんのことを思い浮かべる。
うむ、確かに今までそんな素振りは見せておりませんでしたなぁ。
凜ちゃんは朝陽関係に関しては迂闊で迂闊な感じの子ですが、朝陽の嫁に関してはしっかり機密保持を守っている。
絶対ダメな部分は喋らないだけの確固たる何かが凛ちゃんの中にはあるのだろうか。

それはさておき、今は閃くんの方である。
葉子さんが血を吸って本物の吸血鬼となったことで感知できるようになったらしい。
感知できるできないは何か感覚的なものなんだろうか。ヴァンパイアハンターっぽい発言ですね。
そして閃くんは朝陽の目の前で葉子さんに向けて・・・花束を振り下ろす。

・・・美しき吸血鬼よ。今ここで君に・・・結婚を前提とした交際を申し込む!!

う、うむ。斬りかかったりはしないだろうなーとは思ったけど、そういう展開で来ましたか・・・!!
というかその刀はどういう仕組みでそういうことになっているんだ。手品!?

ともかく閃くんは語る。ヴァンパイアハンターだから吸血鬼を見つけた時は迷わず求婚するしかない、と。なんでやねん。
吸血鬼は皆容姿が美しいから迷う必要などないとのこと。なるほどなー。いや、なんでやねん。

狩られる恐れはないようで一安心。
と思いきや煽てに弱い葉子さん。閃くんの言葉にのせられてる感じで彼氏としては安心できない朝陽。ハッハッハ。
というわけでお茶でもということで行きつけのバーに移動するのでありました。
くっ、さすがはハンター。求婚するにはこういう場所のキープも心得ていると言うことか。ってこの店!マスター!メガネ!!

それはさておき改めての自己紹介。
おぉ。朝陽の嫉妬顔とはなかなか珍しい。考えてみれば今までこういうポジションの相手いませんでしたもんなぁ。
アナザルのくせして落ち着こうとしている辺りがしゃらくさい。ハッハッハ。

閃くんはどうやら凛ちゃんのことを知らないらしい。
ふむ、未来人ではなく現代の黄龍院家の人間であるということでしょうか。凜ちゃんの祖父の可能性もあると。
そしてこの世界のヴァンパイアハンターとは吸血鬼の専門家
一部の、人に害成す吸血鬼を討つこともあるが、大きくは吸血鬼が人間社会で生活する手助けをする役割とのこと。ほほう。
専門家らしく、純度の上がった吸血鬼に対して弱点への対処方法を色々と教えてくれる。ほほー。
葉子さんも早い段階でヴァンパイアハンターに生活の補助をされていれば日焼け止めを使って学園生活を送れたわけか・・・

・・・では白神嬢。そろそろ僕の血を吸ってはもらえないだろうか?

真面目な話をしていたかと思ったらいきなり何を言いだすのだこの変態は。
もちろん吸血が性行為だと知りながらの発言。くそ、これだから堂々とした変態は困る!!
いや、それはそうとそのメガネ。かけながら喜びは分かち合うものだと発言してるわけですがやっぱりそのメガネは・・・変態!?

店のこともあるし、福の神との関わりもありそうな閃くん。だがまあ、そのことはさておくとしましょう。
どうであれ閃くんが変態であることには変わりないわけですし。
というか閃くんに対してのツッコミが妹の鳴ちゃんと変わらない辺りが血筋ですなぁ。

葉子さんが席を立ったところで真面目な話もしだす閃くん。
ふむ、確かに吸血鬼と人間。その間には大きな違いがある。
場合によっては茜ちゃんが言っていたように、本物の魔物になってしまうこともある。
ヴァンパイアハンターが求婚を行い吸血鬼の側にいようとするのは、いざという時に討つことも考えてということでありましょうか。
ふーむ、そう考えると一概にバカにした行動とも言えなくなりますなぁ・・・

しかし吸血鬼と共に歩む覚悟があるかと問われれば朝陽も応えないわけにはいけない。
自信はなくても、それでも嘘偽りのない気持ちを口にしなければいけない。

俺は葉子さんが好きで・・・大事で。大切にしたいって思う。きっと・・・この先どんなことがあっても・・・
もっ・・・もしそれが、そういうことが覚悟って呼べるなら、覚悟はある!!
俺は葉子さんと共に歩みたい!!この先・・・どんなことがあっても!!

うむ、それでこその黒峰朝陽。男らしいプロポーズである!!
色々と煽てられて嬉しそうにしていた葉子さんでありますが、一番の嬉しい発言はまさしくこれでありましょう。ハッハッハ。
まあ、とてもチョロくてアレな葉子さんですが、やっぱり朝陽に褒められた時とは反応が違ってましたしねぇ。
このカップルの絆はそう簡単に切れたりはしますまい。そう願いたい。



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