蒼天紳士チャンピオン作品別感想

シュガーレス
Vol.61 〜 Vol.90


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Vol.61 ご褒美  (2011年 20号)


神楽から帰還し、いつものように屋上で上を見上げているシャケ。
そこにキリオが話しかけてくる。おや、こうしてみるとNo.2っぽいなキリオ。

コウモリの親分こと、神楽の頭。兼光一哉はシャケさんと決着がついていないオンリーワンらしい。
世界は広いと思ったけど、互角に戦えているのは兼光さんだけだったのか。やはりシャケさんはハンパない。

九島は勢力拡大には興味はない。弱いやつを傘下に治めるより、上を目指して強いやつと戦う。
だから、組織として拡大を図っている神楽とは争いにならない。
しかし、それは組織というものにプライドを持っている神楽にしてみれば穏やかな話ではない。

1人で九島の頂点を取ることの方が、組織に属するより価値がある

そういった感じに思わされてしまうのが辛い。自分たちの行動が否定されているように感じてしまう。
兼光さんの力により、そういった不満も抑えられてきていたが、流石に今回の件はコトが大きい。
1年生のダミーが暴れたりして、何かが動いていると危惧するキリオであります。

で、その1年4人組が登場。シャケにどうなってるのか聞く。どーなってるのよさ。

質問しながら、岳はシャケにキッパリいう。
ナメられてんだよ、テメーは

神楽の連中は風車のハタに興味はない。ただ九島を潰しに来るだけだ。
九島の連中にしてみれば、ハタは「1人の力」の象徴みたいなものである。
そのことにプライドを持っているから、皆頂点を目指している。

テメーが動かないなら、俺が「1人の力」ってのを見せてやるよ

岳さんが宣言した!さすが主人公やで!
活躍はともかく、行動力とブレない姿勢がこの男の特徴である。
この宣言に面白そうな表情をする一同でありました。

で、キリオの携帯に着信。シャケさんが花原高校で暴れている画像が映し出される。

君、幽体離脱できる系?

何を聞いているんだ、キリオ。
シャケさんが、待っているだけではヒマだから、幽体離脱して日常的に暴れているというのか!?
どっかの惨劇の王者じゃあるまいに。いやでも、シャケさんならひょっとして・・・!?
まあ、今回は違いますよ。何が違うって顔が違う。顔は大事だよ。

1年4人組みとシャケのダミーが暴れている。これはもう、何者かの仕業と考えるしかありますまい。
ちなみにキリオのダミーはいません。おやおや、名前が売れてませんね、キリオ。
力見せ付けてやらないといけないねと考えるキリオ。小さいね、ソーリトルだね。
まあ、キリオは見るからに目立ちたがりだし、扱いが小さいのは納得できないんでしょうな。

さて、神楽工業高校。
与崇さんは相変わらず荒れています。今度はシャケが自身が暴れていると聞いちゃ冷静ではいられませんな。
宣戦布告されていると捉えてもおかしくは無い。
花原高校は正門の管轄である。
自分のとこでニセモノを暴れさせれば、ダミーだったと気づかれる恐れが薄まるわけか。
さすがに考えてるな、正門。しかし、この正門は宇宙人みたいだな。耳尖ってるぞ。

シャケが暴れている。その様子が広まったので、ダミーはお役御免であります。
ご褒美にぶんなぐってあげます
正門に口封じで殴り倒されるニセシャケ。哀れ!

名前をあげるチャンスがないから自分で作ると正門は言う。
九島を潰し、目指すは神楽のアタマだ!ビッグな野望だね。

負傷したふりをして神楽に戻る正門。シャケを取り逃したと報告する。
家族を傷つけられたら黙っていない。そう宣言したのは兼光さんである。こうなれば動くしかない。

征くぞ。九島を堕とす

ついに動き出す。神楽。来るなら来いという風情の九島。
次回は街中を巻き込む戦争が勃発だ!

ところで、九島のメンバーは、シャケ、キリオ、岳、マリモ、シロ、卜部の合計6人である。
対して、神楽は兼光さんの他はNo.2が1人に正門含む幹部が6人の合計8人である。人数が合わない。
今回の神楽の出撃シーンでは7人しか映ってないけど、No.2は今は不在なのかね?

ともかく、神楽が1人いなくても人数が合わない状態である。リザーバーを要請しなくてはいけない。
学校ごとの話しだし、余所者の三田さんに来てもらうわけにはいかない。残念だけど。
なんとか、九島側にもうひとり、名前のある強者を用意しなければ。・・・ひ、ヒラオリ・・・とか、どうよ?
活躍する気は全くしないけど、ヒラオリの出番には期待してますよ!



Vol.62 家族  (2011年 21号)


チャンピオン、悪ガキフェスタはまだまだ開催中。
九島と神楽の全面衝突、巻等カラー&増ページだ!

細川先生のカラー絵はやはり映えますな。
九島の連中は実にカラフルである。岳のオレンジも目立っててよい。

さて、全面衝突の口火を切ることになるのは・・・キリオ以外の2年生組。お前らか。
トオル達は、岳やマリモが神楽の下っ端に手を出したことを話している。

神楽と戦争か。面白そうじゃん。

うん、とっても敗北&かませフラグなセリフをありがとうございます。自分たちの立場をわきまえろ!
まあ、最初に絡んできたのは志田高校の連中ですので3人でも楽勝です。
すっかり雑魚のような印象がついてしまった2年生3人だが、本当はこいつら強いのよね。
トオルや盛田さんは、一度は1年組に勝ってたりしますし。

志田高校の連中を倒すトオル達。いい気になっているところに神楽の幹部が登場。与崇さんの登場だ!
あれ、なんかこの与崇さん体積増してません?ここまで横幅あったっけ・・・?
出陣を前にしてパンプアップでも行ったのでしょう。これは本気モードってわけだ。

与崇さんは、倒された志田高の生徒を見つめる。やられたことを謝る志田高生。

与崇「何を謝っている。お前たちはまだ負けてない

負けていない?ここで負けたことにするのは許さないってことですか?
動けなくなるまで戦い続けろってことですか?なんてヒドイ。てな妄想しましたが、そういうわけではありません。

与崇「志田高の面倒は全て俺が見る。俺が負けない限り、お前たちは負けちゃいない

おやおや、与崇さんってば。カッコイイじゃないですか。

お前らが流して失った血は俺が奪い返してやる。コウモリの名にかけてな

コウモリの名にかけて!
これが神楽の決め台詞なのでしょうか。かっこいいような、そうでもないような。このコウモリ野郎!
ともかく、勝手に盛り上がっているので水を差しにいくトオル。
群れずに1人の力を見せて戦うのが九島。その強さは与崇さんも認めるところである。
しかし、その強さと同じものを与崇さんも持っている。

与崇さんの強烈な一撃!
あのトオルが一撃で倒された!

うん、まあ。トオルだしね。一撃で倒されても・・・という気はしなくもなかったり。
ここから与崇さんによる、神楽の持つ主義の説明。

神楽は意志を持った個人が集まった「組織」だ。
神楽の1人1人も九島の連中と同じように、自分を高めている。
しかし、それだけではない。自分以外にも家族を背負っている。

俺が勝つということは、家族が勝つということ。
俺が負ければ、俺が背負っているもの全てを傷つけることになる。

兼光さんは言う。家族を傷つける奴は許さないと。
「自分が守るべきもののために勝ちつづけろ」と。

兼光さんは多くのものを背負いながら、勝ち続け、この辺り一帯をまとめあげるほど大きくなった。
与崇さんはそんな兼光さんに憧れ、少しでも近づきたいと思っているようだ。
兼光さんは神楽の組織全ての頭。シャケさんのように倒すべき目標ではない。

家族を、自分が守るべきもののために戦う。これが神楽の主義であるか。
なんだか主人公的な感じじゃないッスか?個人主義の連中に絆で立ち向かうとかそういう話。

神楽工業2年、安藤与崇。征くぞ。

残りの九島2年生組の2人を1人で倒してしまう与崇さん。強いな。
体型的には、盛田とあんまり変わらないのに、この存在感の違いはいったいなんであろうか。
与崇さんが志田高校の連中に手を出されてキレていたのは、ただの面子の問題じゃないんですね。
家族の一員を傷つけられたことに激昂していたわけか。
そう考えて読み直してみると、また印象が変わってきますな。そこにつけこまれたとも言えるけど。

さて、九島側。
岳と卜部さんが一緒に歩いている。なんだかこの2人、最近よくセットになってるな。
まあ、仲良くはないんですけどね。放っておくと2人で勝手にケンカを始めるから困る。
邪魔だから失せろという卜部さんに怒る岳。

俺は命令されんのは大ッ嫌いなんだよ!
俺は自分が思ったように動く。自分が殴りたい奴だけ殴って、自分がやりたいケンカだけをやる。
誰かのためだとか義理だとか、どんな理由をつけたってなぁ、
他人をケンカの口実にするような奴は気に入らねえんだよ!

家族のために戦うという神楽の主義を真っ向から否定してみせる岳さん。
これが岳の主義であり、九島の主義でもあるのか。
ここまで言い切ってくれればこれはこれで主人公らしい。威厳を保つことができましたね!

というところで、与崇さんとは別の神楽の幹部が登場。
そんなに注目されている感じの幹部じゃないけど、すんなり勝てますかな?
一度は倒されて気絶しないと気が済まない岳さんなだけに、どんな相手でも危険がつきまとう。
まあ、前シリーズのように、気絶はオチまで取っておくという流れもありますしなぁ。
いつ気絶芸が飛び出すかドキドキだ。



Vol.63 駆逐  (2011年 22+23号)


岳&卜部の前に現れたのは、神楽工業2年、恩田栄であります。
髪型にこだわりがあるらしい。確かにセットが大変そうな髪型だな。

数を率いてきた恩田。しかし、岳達を倒すには俺一人で十分だと言い張る。
それを受けて岳。そこにいる全員でも足りねぇよといきがっている。
が、戦おうとする前に卜部さんに割り込まれてしまう。
相変わらずこの2人は戦意が高すぎてぶつかることが多いな。

人の喧嘩に手を出す趣味はないという九島の連中にしてみれば、どちらがいくかは重要。
しかし、神楽の方としては、別に2対1でもいいんだぜという構え。

これは戦いではない。
神楽の家族を傷つけたお前らの”駆逐”なんだからよ。

そう言うと、ドロップキックで2人まとめて吹き飛ばす。
その程度では倒れない2人。すぐに起き上がる。それを見て嬉しそうにする恩田。

恩田は自らを、ケンカしか能がないやつだと言う。タイマンじゃすぐに勝って終わっちまうんだよ。
1人ずつじゃ俺には勝てねえよと言い放つ。自信家ですな。

しかも、今日の俺は髪型がキマッてる。
火をつけたばっかのネズミ花火みたいに絶好調だ!

この妙な例え方は、やはりシュガーレス世界の住人ですやね。
しかし、やはり髪型に拘りがあるんですな。バッチリかどうかでテンションが違うと。
なら水でもぶっかけてあげたらどうでしょう。髪が濡れて力がでない〜とか言ってくれるかもしれませんぜ。

そんな変な恩田であるが、岳と卜部の方は相変わらずな感じ。
岳が卜部のタバコを箱ごと奪い、神楽の兵隊の群れに投げる。タバコを踏み潰す兵隊。
卜部さんはブチぎれて兵隊の群れに突っ込んだ!なんて分かりやすい人なんだ。
というわけで、恩田の相手は岳に決定しました。大丈夫か?
2P後には大の字に横たわるオレンジ髪の岳が居た。やっぱりかよ!

卜部(・・・椎葉があんなアッサリと)

卜部さんがフォローしてくれますが、ごめんなさい。アッサリ倒れることが多いので珍しくなかったりする。
恩田も驚くことはねえぜと言っています。はい、驚きません。岳なら一度や二度は気絶して当然ですし。
それはともかく、恩田の語りタイム。

神楽を潰そうって奴は、俺から酸素を奪おうとしてるのと同じなんだよ。
だから全力で”駆逐”する。
それが、ケンカする場所を与えてくれた兼光さんへの恩返しでもあるんだ。

与えてくれた、か。これには卜部さんも反論。

情けねえこと言ってんじゃねぇ。欲しいものがあるなら、自分1人で掴めよ

1人の力を信じる集団が九島ですからねぇ。らしいセリフである。
反論する卜部さんに、俺の力を見せてやるからかかってこいという恩田。

生憎まだ俺の順番じゃねえ。
俺よりよっぽど、1人の力にこだわってる奴がいるからな・・・!

倒されたはずの岳が起き上がっている。恩田驚く。
このところの岳は気絶から覚醒の時間が短くなっている気がする。
そのうち、立ったまま気絶→即座に覚醒という流れになり、傍から見ても気絶してると思われなくなるんじゃないだろうか!
それでも気絶自体はやめません。もう芸のひとつですから。

ともかく、恩田の語りに対して、岳はいう。そんなに兼光って奴が好きかよ。

俺だったら、自分がホレるくらいの奴がいたら、
力尽くでブッとばして、逆にホレさせてやりたいって思うけどなあ。

ホレるよりホレさせたいってわけですか。なかなか面白いことを言う。
同じように思った人が通りかかりました。

神楽工業3年 兼光一哉

対峙しただけで、岳の背筋が凍りつく威圧感の持ち主だ!
ここでいきなりの兼光さんとは・・・さすがに岳に勝ち目はない!どうするのか?
とりあえず一噛みだけはするかもしれない。兼光さんに殴られたら、さすがにすぐには気絶から覚めないぞ!
果たして岳はこのシリーズで戦果を得ることができるのか?待て次号!

ところで、細川雅巳先生の単独サイン会が行われたそうですね。
そのときのリクエストは、1位が卜部で2位がシロだったそうな。なん・・・だと・・・?
卜部さん大人気ですなぁ。
初登場時、ヒュドラの頭だったときは、かませ臭が半端なかったというのに。
前のシリーズではボスを倒してしまうという主人公っぷり。今では欠かせない主要キャラになっています。
かませから主役級に駆け上がった卜部さん。まさしくシュガーレス界のシンデレラボーイ!
うむ、やはり卜部さんはシンデレラなんだ。キリオの言葉は間違ってなかったんや!



Vol.64 活きる場所  (2011年 24号)


兼光一哉登場。恩田達は頭を下げて出迎える。ケンカの最中だってのに、暢気な話だぜ。
思わぬ大ボスの登場。どうする岳?

俺に取っちゃこれ以上ないエモノが目の前にいるんだ。
咬みつかずにいられるかよ・・・!!

さすが狂犬でございますね。
でも、今は恩田とのケンカの最中なのだから後にしろという岳。
相変わらずそういうところはしっかりしてるのね。
そんな岳のセリフを聞き、笑みを見せる兼光さん。

純粋だな。
澄んだ水に足を浸すように、山の頂で空気を吸い込むように・・・
お前たちをもっと、体で感じてみたくなったな

なんか、聞きようによっては気持ちの悪いことを言い出したぞ!
岳も卜部さんもこれにはゾクッと来ている!
お望みとあらばくれてやると攻撃を仕掛ける岳。
一撃。見事に叩き込んだが、まったく聞いた様子はない。この感じは・・・シャケ!?

反撃で殴り返され空を舞う岳。一撃で失神だ!
殴りかかったところより遠いところまで吹き飛ばされている。吹っ飛びすぎだろ!
思わず怯む卜部さん。ヤケクソ気味にツッコムが、やはり返り討ちか。
さすがに兼光さんはハンパないなぁ。シャケさんクラスは違う。

あっさり1年4人のうち2人が撃沈。
とはいえ、こいつら諦めが悪いので、1度倒れたくらいじゃ負けは認めない。
恩田君の出番はまだ先にもありますやの。兼光さんも言っている。

お互い活きる場所を守るための戦いだ。戦争はまだ続く。

ただでさえ数が不利な九島なのに、どんどん倒されていっています。
そろそろマリモかキリオ辺りが敵の幹部を倒してくれないとジリ貧じゃございませんかね?
次回はそっちのほうにカメラが向かいそうな予感。



Vol.65 扇動  (2011年 25号)


岳と卜部さんが兼光さんに吹っ飛ばされて1日が経過しました。
1日で一気に攻め込んでしまったりしなかったのね。
住処に一度戻るコウモリ達。
兼光さんが動いたことにより、コウモリ達の信頼感は高まっている。
しかし、恩田君は違和感を覚えている模様。そんな下らねえことするような奴らには見えなかったけどな・・・
おや、なんか意外だ。思ったよりいいポジションで動いてくれそうだぞ恩田君。

岳と卜部が倒れた。あと厄介なのは、頭のシャケと2年のキリオ。1年のシロと丸母くらいである。
お、キリオってばちゃんと厄介な相手として認識されてるじゃないですか。よかったね。
しかし、1、2話目辺りに屋上にいた連中はどこに行っちゃったんでしょうね。

さて、ここで与崇さん。残りは俺に任せて欲しいと願い出る。
うぬぼれて言っている訳ではなく、責任感から出た言葉でありましょう。
だから、兼光さんも任せる。行って来い、と。
その様子を嬉しそうに見守る正門たち。うーん、悪いツラだな。

一方、九島。まとまりがない九島は集合することがほとんどない。
戦況分析をしているのがキリオくらいしかいないというのもどうなのか。キリオもご苦労様であるな。
兼光さんだけではなく、神楽は1人1人が手強い。ヘビーな相手である。
扇動されて動き出せば、一気に九島を堕とす力がある。
そのキリオの言葉にシャケさんはこう返します。

何かに無条件で従うことは簡単だ。自分の頭で考えることをやめればいい
自分で考えて、自分だけを信じて、拳を向ける先は自分で決める。
俺はそうやって1人でケンカすることしかできない。

兼光さんとは違い、誰かを従えるなんてことはしないし、誰かに動かされることもないってことですかね。
格好いいセリフではありますが、現状を好転させるものではないですな。
まあ、逆に兼光さんのようにシャケさんが前線にノコノコ出て行って神楽の幹部を総ざらいしちゃっても困りますし。漫画的に。

さて、町ではマリモが食事しながら歩いていた。相変わらず目立つな。
なので、簡単に与崇さんに見つかってしまいました。まあ、隠れているわけでもないしね。

与崇「何故狙われるか、わかっているな」
丸母「腹が減ってるのか?だがメシを分けてやる気はないぞ

本当に相変わらずなマリモである。だからぶん殴られます。

与崇「神楽を傷つけておいて、ふざけたことを言うな」

どうでもいいけど、神楽って人物名に聞こえますよね。
これが女性の名前だったら、別の意味に聞こえるセリフだ。まあ、マリモさんってば大人!

お前のような奴は潰されて当然だ。

大切な場所を傷つけられた与崇さんは穏やかじゃない。
しかし、メシの邪魔をされたマリモもまた穏やかじゃない。マリモに本気を出させたいならメシの邪魔をしろ!分かりやすいな。
というわけで、体格のいい2人の戦いが始まりました!
この戦いは正門たちの思い通り。神楽の幹部と九島の強者が潰しあう。
そして正門たちが美味しいところを取ろうと考えているらしい。さて、そううまく行きますかね?

与崇さんとマリモは正面から打ち合っている。ここで与崇さんは違和感を覚える。

俺は正しい。俺の拳は正しい。間違っているのはコイツの拳の方だ。
なのに何故似てる。コイツの拳が・・・兼光さんの拳に・・・

信念の詰まった迷いの無いマリモの拳が、迷い始めた与崇さんを捕らえる。
さすがにマリモは強いなぁ。エネルギー補給中だからまだ完全じゃないはずなのにねぇ。
与崇さんがここで迷い始めたのは大きい。今後は正門たちの企みを暴く側に回りそうな雰囲気。
なんだかんだで、与崇さんはいいキャラになってきましたな。恩田君もいいキャラになれるか?



Vol.66 捧げるもの  (2011年 26号)


与崇さんに迷いが生じ始めています。
すると、おのずと拳も軽くなり、殴られているマリモにはそれがすぐに伝わる。
マリモは純粋である。殴る理由があるならばためらわない。
殴る理由は、メシの邪魔をされたから、というものですけどね。捕食側だししょうがない。
与崇さんに、自分を殴る理由を問いただすマリモ。

与崇「お前は俺の家族を傷つけただろう。そんな奴を俺は許さない」
丸母「見当違いだな。俺はやってない。意味も無くカロリーを消費することを俺は好まない」

本当にマリモは純粋であるなぁ。そんなにカロリーを溜め込んでどうするの。
ハッキリと自分はやってない、あんたらの見当違いだよと言うマリモ。
でも、与崇さんも、あーそうなんだーゴメンゴメンで終わるわけにはいかない。

神楽の繋がりは絶対だ!
全ての者の目も耳も力も神楽のために在る。兼光さんに捧げている!
神楽に間違いなどありえない!歪んでいるのは・・・お前だ!

なんだか、狂信っぽいことを叫びだす与崇さん。歪んでるよ!まっすぐ歪んでるよ!
とはいえ、こういうことを声高に叫ぶってことは、迷いがある部分もあるわけで。

鳥は、自分で飛べると信じて飛んではいない。信じなくても飛べるからだ

マリモの語りが入った!なんだか知らないが、さすが!

人は違う。迷いが生まれたり自分を疑った瞬間、本来の力は出せなくなる。
迷いを打ち消すために自分に言い聞かせながら拳を振るっても、俺は倒せないぞ。

その言葉と共に一撃。これは得意のラリアットなのか?
でもやられた与崇さんは、こいつの拳には一切の迷いが感じられないと言っているし、どっちなんだ。

マリモは言う。拳は誰かに捧げるものじゃない。自分と共に在るものだと。
自分が迷えば拳も迷う。拳を向ける先は、自分で選んだらどうだ。

そう力強く言うマリモの姿はまるで兼光さんのようで。
どこまでも真っ直ぐで揺るぎが無い。そういうところに人は魅せられるのかもしれない。

迷いを自覚した与崇さんは引く。
自分が信じて拳を捧げたものは本当に正しいのか、確かめると言う。
それはどういうことなんでしょうね?
与崇さんだと、兼光さんに殴られたら、やっぱり神楽は正しかったんだ。歪みないよ!で終わらせてしまいそうで怖い。
正門君がうっかりと野望を口走っているところに偶然と出くわすとかして欲しいですね。
そして、もうひとりいた正門の仲間に不意打ちされて倒される与崇さんっと。
どうしてだろう、与崇さんが大立ち回りする未来が見えてこないよ!



Vol.67 革命  (2011年 27号)


与崇さんとのタイマンは水入りとなりました。
片付けも手伝わずに去るなんてと文句を言うマリモ。とはいえ、ここで手伝うのも格好悪い。可愛くはあるけど。
ひとりで片づけをしているマリモの前に現れたのはキリオ。誰が丸ちゃんか。

マリモは与崇さんが迷っていると言う。組織の統制がウリの神楽らしくない話だね。
特に与崇さんは人一倍兼光さんに忠実である。その彼が引き返すなんてよっぽどのこと。

キリオは冷静に分析しているなぁ。情報収集とかもちゃんとしているし。
なんだかんだでこういう組織戦では一番頼りになる人なのかもしれない。
兼光さんの意思を歪めている黒幕がいると分析するキリオ。

恐らくそいつが俺のダミーを作らなかった不届き者だ。懲らしめてやらないとね。

こだわるなぁ。そこはやはり重要なんですかね。

オフコース!
「神楽の幹部を狩っちゃうぞツアー」行って来るよ。

1年狩りのときもそうだったけど、ネーミングセンスが抜群に悪い!
あの時もキリオが名前をつけていたのかな。イチオシとかいって他の3人に勧めたんだろうなぁ。オフコース!

さて、神楽工業高校。
与崇さんは迷ったままでは勝てない。兼光さんに確かめなければならないと考えている。

九島は本当に倒すべき敵なのか・・・?

先頭に立って煽ってたのに今更それはないっショ。間違いでも飲み込むといってた兼光さんの立場がないよ。
兼光さんは留守である。それにしても、体育館に居を構えているんですな。これじゃバスケができないよ!
それはともかく。そこにいたのは、正門。黒幕の登場だ。

与崇さんは兼光さんに、九島と戦う必要があるか聞きにきたようだ。
丸母タイジと戦ってみたところ、どうもあいつが志田高校に手を出すような歪んだヤツじゃないとわかってしまった。
戦争しかける前に個人的に呼び出して確かめてみればいいのにね。
ともかく、気付いてしまったものはしょうがない。
正門も、与崇さんは力だけの単純バカだと思っていたが、これはアテが外れた形。
うまいことけしかければ、そのまま特攻してくれると思ってたんでしょうな。

逆に与崇さんは正門に問う。シャケを追って返り討ちにあったはずだよな。
なら何故報復に行かない?神楽を傷つけられたまま、こんな所で笑っていられるんだ。

与崇さんの質問には拳で回答されました。
まともに一撃を喰らいダウンする与崇さん。
これは、マリモとの戦いのダメージが残っているからですかね?
ダメージが残っているとキリオですらあっさり倒されたりするのがこの世界ですからねぇ。

正門は倒れた与崇さんに言う。
確かめに来た、か。だからアンタはダメなんだよ。
大人しく従うことも自分で答えを出すこともできない。半端者だ。

言われちゃいましたね。まあ、その通りだから困る。
でも、与崇さんもまだ若い。思い悩んじゃうこともあるんだよ。見た目はそんな風に見えないけどな!

今の自分に甘んじているつもりはないという正門。だからシャケも兼光も潰してやるという。
家族の血を吸ってでもこの渇きを満たしたいんだ・・・!!
革命ってのは血が流れるもんだ!
何やらかっこよさげなことを言って与崇さんにとどめをさす。

思いっきり反乱を示した正門。与崇さんが意識を取り戻したらバレちゃうと思うんだけどどうするんだろ?
このまま縛って、戦争が終わるまで監禁でもするのでしょうか?
やられたらフェードアウトするのがこの世界の掟だ!とか言うなら放っておいてもいいんでしょうけど。
でも、普通に復活してくるのがこの世界。与崇さんも卜部さんのように復活してくることありえるで!

さて、幹部の一人が倒れた神楽。しかし、まだまだ強者はいる。
幹部勢ぞろいの時には姿が見えなかった男、ナンバー2の成瀬が動き出す。

カメラはキリオの方に。さすがにキリオは強い。雑魚では相手にならない。
正門たちにはハッピー野郎扱いされて軽んじられている気がするが、強いし頭も回るんだぜ。
たぶん頭が回りすぎて別の方角に進んじゃってるんだよ。主に言語センスの辺りとかが。

神楽のテリトリーで暴れるキリオこと桐生陽一郎。
その目の前に現れたのは、神楽工業2年、副長の成瀬尚
九島と神楽のナンバー2が出会った。これは勝負しかないでしょう。キリオもやる気だ。

ナンバー2同士ナックルトーキングでもしようじゃないか。

うむ、やはりキリオの言語センスはハンパない。
しかし、成瀬も2年生なんですな。そんなところにも共通点があるとは。

そんなキリオさんが表紙の7巻は6月8日発売です。
キリオも初登場時とは違い、存在感が凄い増しているなぁ。



Vol.68 フルヌード  (2011年 28号)


恐怖!カニ男が暴れていると聞いてやってきた、神楽のNo.2、成瀬。
カニ男ことキリオは、成瀬とのナックルトーキングがお望み。
ですが、その前に。成瀬さんはあっけなくやられた兵隊達に説教をする。
話しかけておいて、ちょっと黙ってろとか言う成瀬さんはひどい。

九島如きに負けるなんて情けない。そんなんでコウモリを背負ってるんじゃねぇと成瀬さんは言う。

罰だ。脱げ脱げ

え、それはどこまで脱げってことですか?
セリフからするとコウモリのついたジャケットを脱げと聞こえますが、兵隊の嫌がり方がハンパじゃない。
サブタイトルがサブタイトルだけに、どこまで脱がせようとしているのか気になる!

負けたら脱ぐ。ならば、君もヌードになっちゃうのかいと問うキリオ。

ハッ。俺の裸が見たいのかよ?

なんですか、それは。誘っておるのですか。脱がせるものなら脱がしてみろってことっすか。

成瀬「俺は負けない。強いからな」
キリオ「ナンバー2ってのはどこもビッグマウスなのかな・・・?

キリオは自分がビッグマウスだと自覚しているらしい。
九島の連中の仲では割とましな方だと思いますけどね。九島はビッグマウスが多すぎるともいうが。

成瀬の攻撃。受け止めるが押されるキリオ。さすがは成瀬さんだ!
よく防いだと褒める成瀬。そして疑問を呈す。何で手を出さない?
まだ本気になっていないなと問う成瀬。
でも、それは成瀬の方も同じです。お互い本気で戦ってはいなかったようだ。

ナックルトーキングの前に普通にお喋りをするナンバー2たち。結構理知的な奴らだ。

与崇君が迷って引き返しちゃったって知ってる?
与崇が迷う?そんなことあるわけねえだろ。
彼だってバカじゃない。

キリオさん。貴方が与崇さんの何を知っているっていうんだ!バカにするな!
いや、バカじゃないとは言ってるんだけど、双方バカにしている気がしてならない。いい意味で純粋ってことだよね!

与崇さんは今度の戦争は何かがおかしいと思った。
それについては、成瀬さんも感じているらしい。だから本気が出せていない。
こうしてみると、正門たちの作戦がいかに穴があるかわかるってもんですやね。

悪いけど俺は、迷って全力が出せない奴相手に本気になれないんだよ。

キリオは、不謹慎ながらも神楽との戦争を期待していた。
でも、本気でかかってこない奴らと戦ってもしょうがない。九島は半端なケンカを望まない。

本気を出せるケンカにしか興味はないんだ。
皆いつも1人で戦ってる。俺たちはいつだって1人で全力になれる

1人で全力になれる。なんだろう、この響き。かっこいいような寂しいような。
1人カラオケでも全力を出せる。とか書くと一気に寂しくなれますよね!やかましいわ。

神楽の強みは結束力である。だったらちゃんとまとまっていてくれないと困る。

どうせやるならお互い100%同士。全力でぶつかり合おうじゃないか・・・!

さすがにキリオである。そのセリフに成瀬さんは笑顔を見せる。
仲裁に来たと思ったら、その逆で煽りに来ただけだったとはね。ザッツライト!

キリオの言葉に、成瀬さんの迷いは失せたようです。ここからは全力だ。

俺が本気になったら、お前はフルヌード決定だ

やっぱり負けたら脱がされるのかよ!
その約束は生きたまま、本気の戦い開始!さすがのナンバー2同士である。
最初の一撃で互角なことが分かる。これは激しい戦いが期待できそうだ。
戦いの激しさのあまり、お互いの服がハジケ飛んでいくとかそういう展開になるわけですね。
先にフルヌードになったほうが負けってわけだな?ザッツライト!
いや、これそういう漫画じゃねーから!



Vol.69 放火魔  (2011年 29号)


ナンバー2同士による殴り合いはいきなり佳境。
実力は互角。お互いの力を認め合っています。

2人とも息はあがっているが、それでも減らず口だけは忘れない。
その様子を物陰から見ている影が1つ。
こいつは、正門と一緒にいた黒幕の一人、生駒じゃないか。

このままいけば、狙い通り共倒れになるかもしれない。
でもならないかもしれない。ここは化物には確実に沈んでもらわないと厄介だ。
2人ともボロボロの今なら・・・

暗躍を始めようとする生駒。シャケや兼光さんどころか、キリオや成瀬さん相手でも化物呼ばわりか。
黒幕たちも何だか大して強くないようですなぁ。

ともかく、2人の戦いに横槍が入る。槍というよりゴミバケツだな。
ゴミバケツを撃墜するキリオ。それと同時に成瀬さんの拳がキリオにヒットする。
そして現れた生駒。沈め!キリオ!

ぶっ飛ばされたのは生駒の方でした。大ゴマでシロの登場だ!

次から次に何なんだよ!

展開についていけてない成瀬さん。あら、なんかカッコワルイわ。
横槍を入れようとした生駒は、シロに横から殴られてKOでございます。
一撃?黒幕の一人のくせにワンパンかよ!?

ナンバー2が不甲斐ないと、お互い苦労するね

いきなり双方にケンカを売るシロ。さすがだ。
シロは生駒を放火魔扱いする。火をつけたあと、火事の現場に戻るものである。
そのセリフだけで、生駒が黒幕の1人であると感づく2人。
なんだかんだで、この2人は頭が回る方である。ナンバー2ですから、そりゃ頭も働かないとね。
頭は回るけど、それ以上に双方クセが強いからなぁ。結局ケンカは止められない。

水を差されなきゃ俺が勝っていたという成瀬。キリオに一発殴れと言って来る。
バケツが飛び込んできたときに、一発入れてしまったことを気にしているのでしょう。

テメェとはまた全力で闘りてえからな、恨みっコ無しだ。

律儀な成ちゃんでございます。そういわれては仕方ない。行くよ。
ベシッ。
キリオのデコピンが炸裂しました。これでイーブンだね。
君のパンチなんてそれくらいしか効いてないよという意思表示らしい。
汗だらけになりなあがら、意地を張るあたり、さすがにキリオですなぁ。

このカニ頭。次はテメーの頭に渋柿ぶつけて、口から泡吹かせてやるぜ・・・!

そいつはまたファニーな話ですね。
その童話だと、最終的に成瀬さんはマリモに押しつぶされて終わったりするのかね。

生駒の処分についてどうするか。兼光さんに突き出したりはしないのか?

ウチの大将は1度決めたことは必ず成し遂げる。
俺たちを扇動しようとした黒幕がいようがいまいが、眼中にねえよ。

シャケの首しか見ちゃいねえ

成瀬さんの言葉の通り。兼光さんは単身、九島にやってきたのでした。
集団の力、団結力とか言っていたわりに、大ボスは単身で来るのですね。
元々、兼光さんも、この戦争がおかしいことは感づいているはずである。
でも、そういったおかしい部分も飲み込んで進むのが神楽の頭である。
別に仇討ちにかこつけて、シャケと戦いたかったとかそういうわけじゃ・・・ないとは言い切れないだろうな。

まあ、シャケと兼光さんは強すぎるので2人同士で争ってもらうしかない。
他の連中は他で戦うしかないのである。
それにしても風雲急を告げる展開ですな。一気に神楽編がクライマックスになっちゃうのか?
神楽の幹部も全員紹介されきってないのに、省略されちゃうのか?
前回は大活躍だった卜部さんの出番はもうないのか?
岳はまだ気絶してたりするのか?
気になることは一杯あるぜ!



Vol.70 バカを貫く  (2011年 30号)


ナックルトーキングが一段落ついたところで、成瀬さんに一報が入る。
兼光さんが九島に1人で乗り込んだという情報だ。
それを聞いても、動じることの無い成瀬。

1人で乗り込んだってことは、兼光さん1人の意志で動いたってことだ。
あの人は1度決めたことはトコトン貫く
シャケの首を獲るまで誰にも止められねえよ。

成瀬さんの言葉のとおり。九島の生徒が兼光さんに襲い掛かるが、歩みが止まることは無い。
兼光さんの拳が炸裂!
先頭の生徒を殴り吹き飛ばす。後ろの2人もそれに押されて、3人まとめて吹き飛んだ!
中庭から窓を突き破り、扉を破壊して教室に叩き込まれる。どんな威力だよ。

一撃でシャケ並の化物であることを見せ付けた兼光さん。
それでも向かっていく九島の生徒はなかなかの根性である。次々蹴散らされていきますけどね。

兼光さんとまともに戦えるのはシャケぐらいである。
だから、早く戻ったほうがいいんじゃないかとキリオ達に言う成瀬さん。
その理屈はおかしい。それだと、キリオやシロが戻っても意味無いじゃないですか。蹴散らされちゃう。
キリオ達も急いで戻るつもりはないらしい。
なんせ、九島にはバカを貫いている奴らがいるからね。

兼光さんの前に立ちふさがる2つの影。椎葉岳、卜部治。
昨日兼光さんにブッとばされたばかりなのに、もう挑もうとしている。本当に懲りないバカ共だ!
アオリにもバカ2人が化物退治に挑むとか書かれてるし。
果たしてどこまで善戦できるか。次回の1ページ目で岳が気絶してても驚かないぜ!
むしろ、次回で1度も気絶しなかったら驚く。



Vol.71 新しい世界  (2011年 31号)


神楽の頭・兼光と相対すは、九島の1年、バカコンビ!
卜部さん、すっかり岳と並ぶバカ扱いになってしまいましたね。
思想的にバカなだけで、頭は・・・どうなんだろうね?

兼光さんとどっちがやるかで揉めていると、兼光さん以外の神楽の連中もやってきちゃいました。
成瀬、与崇、生駒の3人を除くほかの幹部も全員やってきました。
恩田、久坂、結城、そして正門。
神楽の幹部が4人もやってきたとざわつく九島生徒。
対して、1年は岳と卜部さん。マリモとシロの姿は見えない。
数的には圧倒的に不利な状態。そういえばマリモはどこに行ったんだ?

九島だけではなく、神楽も共倒れにしたい正門としては、九島に人数が足りないのは誤算かもですな。
ともかく戦力を潰したい正門。
ここにいる俺以外の全てを利用してやるとか考えている。

兼光さんとシャケがつくった今の世界を壊すためにな。

2人がつくった世界と来ましたか。そこまで大層なものだとは知りませんでした。不良会の世界のことなんでしょうけどね。
その頂点にたち、新しい世界をつくるとか正門は考えている。
なので、邪魔な奴らは早く潰しあえ!

ドカッ!

まさかの九島同士の潰しあい。岳と卜部さんが順番争いを始めたぞ!いつものことだな。
この2人任せていると話が進まない。
なので、どっちと戦いたいか、兼光さんに決めていただくことになりました。
さぁ、どっちだ。岳か、卜部か?

答え:両方

一撃で2人まとめて吹き飛ばされました。どうやったんだよ?

それを見て笑う正門。こいつらはクチだけである。力が無いくせに吠えてばかりだ。
そのくせ頭を使おうともしない。見ていてイライラするとのこと。
兼光さんも、この2人が頭を使っていないことには同意する。

けどな――こいつらは、1人でケンカすることの意味と価値を知っている。
目の前のことだけを見て、自分の意志を自分1人の力で貫こうとしている。
こういう奴らがいつか頂点に立つんだろう。

バカは高いところが好きらしいからな
この2人は、潔いくらいにバカだ。

なるほど。上に立つならバカの方がよいということですか。
シャケさんは煙のように捕らえどころがないですしね、ってフォローしておく。

力はあっても、頭ばかり使っている奴に、頂点は取れない。

このセリフに内心で動揺する正門。
確かに、頂点を取る野望を見透かされたかのような発言である。
兼光さんのセリフが長かったのか、殴られた岳と卜部さんが目を覚ました。
昨日は一撃で気を失っていたが、今回は無事のようだ。いや、岳は気絶して覚めた可能性もあるな。

余計な頭使って、誰かの力借りて頂点立つくらいなら、1人で闘って負けた方がマシなんだよ!

この岳の言葉に微笑むシャケと兼光さん。どちらもバカな子が好きなんですね。
小賢しい己の存在を否定された正門は、ついに自ら躍り出る。
岳に殴りかかった!
ついに岳がボス敵と闘えるようになった?
いや、まだ油断はできない。闘えるかと思ったら、他の誰かに奪われる可能性もある。
というか、倒せない可能性だってある。いや、それは流石にどうなんだ。
いろんな意味で先が読めないぜ!



Vol.72 理想と現実  (2011年 32号)


本シリーズの裏のボス格である正門が、岳に殴りかかってきた!
殴り倒される岳。でも、気絶はしていない。一撃で倒せないとはまだまだだな。

正門は入学早々に花原高をシメて神楽の幹部になったほどの実力者である。
でも、その正門のパンチは全然岳には効いていないらしい。まあ、効いてないってのは本人談ですけどね。
ヒザを震わせながら立ちあがる岳。減らず口が消えることは無い。

理想を語るばっかで現実を見ようとしやがらねえ奴は・・・永遠に頂点には立てねえ!!

言葉と共に岳を殴り倒す正門。だけど、間違えてますぜバッテン。
卜部さんがその間違いを指摘してくれます。

椎葉岳は呆れるくらいバカだからな。理想を語る頭なんか持ってねえ。
いつだって、目の前のことしか見ちゃいねぇ

いくら理論を振りかざそうが、犬の耳に念仏ってやつですわな。
岳の考えは単純である。それがゆえに面倒くさいことも多い。
実力者たちにしてみれば、微笑ましいと思える考えなんでしょうけどね。
頭を使って面倒くさいやつより、頭を使わず面倒くさいやつの方がいい!・・・かな?
少なくともシャケさんはそっちの方が好みのようだ。

起き上がって、相手がビックリしている間に反撃。いつもの岳のパターンが決まった!
気合が入っているときの岳はしぶといぜ。
週をまたぐぐらいの気絶をさせないとすぐに起き上がってくる。なんて面倒くさいやつだ!

未来のことを考えて戦っている正門の攻撃は岳には効かない。

下らねーことゴチャゴチャ考えて他所見してる奴のパンチなんか効かねーんだよ。
俺は今、目の前にいるエモノを喰らいつくすだけだ。それ以外のことは知らねえな。

いやはや、実に単純。でも、そういう言葉で人が動かされることもある。
九島の、神楽の生徒たちが皆、岳の言葉を受けて動き出す。
エモノ同士なら・・・喰らいあうだけだ!
恩田君と卜部さんが戦い、他の兵隊達もそれぞれに敵を見つけて戦いだす。
一人、兼光さんは屋上を見上げる、が、そこにいるはずの人の姿が見えない。む。

うおお!人が降ってきたぞ!何だ!?

シャケさんのお通りだー!
いつのまにかシャケさんが降りてきていた。そして、道中邪魔な生徒を4人ほど吹き飛ばす。
よく見たら、九島の生徒も混じっているじゃないですか。本当に邪魔だからなぎ払った感じだ。ワンパンで。
兼光さんも3人吹き飛ばしたのだから、シャケならこのくらい軽いものってわけか。
しかし、人が降ってきたぞ!は凄い表現だな。久しぶりに超人ぶりを見せ付けられましたわ。

というわけで、真打登場。シャケVS兼光の勝負。果たして軍配はどちらにあがるか。
マリモや与崇さんの出番がこの後あるのか。注目ですな。



Vol.73 「今」  (2011年 33号)


絶賛乱闘中の校庭にシャケが降臨しました
兼光さんと対峙するシャケ。お互い笑顔を見せております。
2人が全力のタイマンをするのは2年ぶりとのこと。ほう。

2人が笑っているのを見た正門。気付けば岳も笑っています。いや、それだけじゃない。
卜部さんも恩田さんも笑っています。みんな笑っている。きっとお日様も笑っています。ルールル、ルルール。
遅れてやってきた成瀬さん、キリオ、シロの3人。
成瀬さんとキリオも笑顔で戦い始めます。あやふやで終わるかと思ったら、また始まったよ!
シロには余った幹部2人が襲い掛かります。マリモがいれば数は足りるのになぁ。

皆笑っている。ケンカをしながら・・・
――そうだ、俺は・・・似たような光景を見たことがある。

2年前。まだ正門が中学生だったころ。
地元の高校の奴らが、1年生最強を決めるために乱闘していた。
その時に最後まで残った2人がシャケと兼光さん。
2人は笑いながら殴り合ってたんだ・・・

ケンカってあんなに楽しそうにやるもんか・・・?

そうか、あの2人は今、心からやりたいことをやってるだけなんだ。だからガキみたいに笑ってる。
見てるコッチまでつられて笑っちまうくらいに・・・!

思わず俺も楽しませろと割り込む正門。2人殴られて吹き飛ばされました。

あの時は体が勝手に動いた。考えるよりも先に。今はどうだ?
「神楽を扇動して九島と戦争を起こす」
「全てを壊して俺が頂点に立つ」
先のことを考えてばかりだ。

「今」を観ていないから心から動けない。ケンカをしても心から笑えない。
俺のケンカを見た誰かを笑わせることもできない・・・

目の前には「今」しかないんだ・・・!

悟り、起き上がった正門。岳に問う。「今」この瞬間が楽しいか、と。

当たり前だろうが。じゃなきゃケンカしてねーよ。

岳はやはりシンプルだのう。正門もその答えに満足している。
俺もやっと楽しくなってきた。そう思えるのは多分お前のお陰だと言い出す。

ハッ。気持ち悪ィ顔で気持ち悪ィこと言ってんじゃねえ!

そりゃ宇宙人顔ですけど、気持ち悪いとは酷い。
言っていることは気持ち悪いかもしれませんけどね。
拳が交差する。吹き飛んだのは正門。

・・・気持ち悪いか。何とでも言え。
いつか俺もあの時の兼光さんのように笑ってみせる。笑わせてみせる・・・!

心で誓う正門。吹き飛ばされながら、見たものは、自分を見て笑顔を見せる兼光さんの姿。

なんというか、正門はなんだかんだで兼光さんを尊敬しているんですなぁ。
自分が頂点に立つという思いを抱き、コマにしようとしながらも想いは抱き続けていたと。
実際、兼光さんのみならず、恩田、成瀬といった2年生にも心の中でさん付けしてましたからねぇ。
気持ちよく戦った正門は改心できそうな雰囲気。
彼と協調したのに、改心の機会を与られえる間もなかった生駒くんの明日はどっちだ。

しかし、この漫画。やはりお互いの主義の争いが一番の焦点なんですな
正門はスペック上では岳に勝っていた。しかし、岳の主義を認めてしまったので負けが決まった。
精神的に優位に立つことで大幅な補正がかかる。これが無糖界のケンカだ!
まあ、主義が似た同士だと単純に強い奴が勝つんですけどね。
または、補正をかけても及ばないぐらいの相手とか。

その、岳が及びもしなさそうな2人が、いよいよ戦おうとしています。

兼光「心おきなく心から、2年前の決着をつけようか。シャケ」
シャケ「ああ、兼光」

前座は終わり、頂上対決が始まろうとしている!
このシリーズはどのような終わりを迎えるのか。
エンディングは与崇さん辺りの話がきそうではあるが、対決の決着はどうなるのか。とにかく注目だ。



Vol.74 一瞬  (2011年 34号)


岳に倒された正門。彼はそれを当然のことと受け止めていた。
自分は神楽と九島を扇動していい気になっていただけである。それでは勝てない。

岳はまだ兼光さんを狙っているらしい。
シャケと始めていない今なら、横から割って入っても問題ない。岳としてはOKらしい。
他人のケンカに割り込まない信条だが、殴り合ってないならOKなのか。

今すぐ2人まとめてブッとばして、俺が頂点に立ってやる

動こうとする岳だが、その前に大きな黒い壁が立ちふさがる。マリモだ!
マリモ的には、シャケと兼光さんのケンカは既に始まっているものとされている。だから立ち入るなと言う。
言うことを聞こうとしない岳には拳でわからせる!

さてはテメーもあの2人を狙ってんだな!?

2人の機微が分からない岳は勘違いを突っ走る。まあ、岳はそれでいいんじゃないでしょうか。
そもそもマリモには、2人よりも前に先客がいる。
横合いから飛び出してきた拳に吹き飛ばされ、気絶する岳。さすが!
吹き飛ばしたのは・・・与崇さんだーッ!
正門が、立ち上がれないほどに痛めつけたはずなのに、ここにいる。
こういうところを見ても、やっぱり正門は甘いんだなぁ。やるならとことんやらにゃあ。

すっかり反省している正門。与崇さんに殴られても仕方ないと考えている。

与崇さんや兼光さんが何より大切にしている神楽という家族を、俺は傷つけたんだ・・・
どんな制裁も受け入れる・・・

覚悟を決めた正門。しかし、そんな彼に与えられたのは放置!
今はそれどころでもないですしね。マリモと殴りあうために、与崇さんはやってきたのだ。

与崇「待たせて悪かったな、丸母タイジ」
丸母「待った甲斐はあった。迷いの吹っ切れたいい拳だ

なんだかこの重量級2人はいい関係になっておりますなぁ。
そして、与崇さんは正門に言う。

これ以上ケンカに余計なものを持ち込むな。拳と確かな意志だけあればいい。

マリモと同じようなことを言ってますな。だからこそか、微笑を見せるマリモ。
与崇さんの言葉を受け取った正門は悟る。
今の自分に出来ることは――この結末から目をそらさないことだけだ・・・!

それぞれが、それぞれの相手をしている。
そして、2つの高校のトップの2人が相対している。
お互いが、今の対峙している時間を楽しんでいる。だが、そろそろ決着がつこうとしている。
楽しい時間は一瞬で終わってしまうものだ

一瞬で――

見開き2連発!兼光さんの攻撃とシャケの攻撃。共に等しいページが割かれている。
そして、激突音。
開戦、即決着。勝利はどちらの手に・・・?次号のお楽しみだ!



Vol.75 またな  (2011年 35号)


シャケVS兼光。頂点同士の拳が唸る!
お互いの拳が、お互いの顔面を捉える。
そして、お互い吹き飛ばされる。咥えていたタバコが途中から千切れるという衝撃だ。

どっちだ!シャケか?兼光さんか!?
シャケが体を揺るがす。倒れる?
いや、漫画的には先に倒れそうになるのは勝利フラグだ!
その鉄則は今回も守られた。兼光さんが大の字に倒れこむ。
勝ったのはシャケ!

顔を腫らしながら、俺の勝ちだというシャケさん。
ううむ、本当に強者の勝負というのは一瞬でカタがつくものなんですなぁ。
鼻血を流し、頬を腫らした状態のシャケだが、シャケさんらしさは失っていない。流石だなぁ。

兼光さんは負けを認めた。笑顔で。
しかし、それが認められないものも当然出てくる。兼光さんが、神楽がテメェなんかに負けるわけねえだろ!
勢いよく襲い掛かろうとするが、これを止める正門。

恥ずかしいマネすんじゃねぇ
兼光さんが負けを認めたんだ。この戦争は神楽の負けなんだよ。

さすがに戦争を起こす原因を作った男である。終結もこの男の宣言によってされるのか。
今回の戦争は神楽の負けである。けど――

次は必ず自分1人の力で九島を堕としてみせます。俺に任せてくれませんか、兼光さん。

土下座してそう頼み込む正門。
ずいぶん変わったもんですなぁ。成長した。
それは、あの椎葉岳のおかげであるのか?
正門は、アレはよく吠えるだけの犬だという。
まあ、とはいえ、岳とタイマンする前は、お前のおかげだとか言ってましたしね。いまさらいまさら。

よく吠える犬だが、それでも力が足りないのを言い訳にして下を向いてる奴より遥かにマシだ。
倒れてる時まで上を向いているのは本当に岳らしい。
屋上に登っても上を見ようとしているシャケさんに繋がるものがありますね。

さて、神楽との戦争も終結。またなシャケと言い残し、去っていこうとする兼光さん。
他の幹部達も引き上げる。
恩田君は、卜部さんとの決着がついていないので、いずれケリをつけると言う。
成瀬せんは、カニ頭に対して、負かせてフルヌードにしてやると言う。
まだフルヌードに拘っていたんですか。

そして、与崇さん。次は個人としてケンカを申し込みに来るとマリモに言い残す。
この2人がなんだか一番いい感じになってますなぁ。
逆にシロは交流相手がいなくてなんだか寂しい。生駒が一撃で倒されたりするから!

去っていこうとする神楽の連中。しかし、それを呼び止める者があった。キリオだ。
黒幕の正門をまだ許したわけじゃないと言う。

何で1年4人とシャケのダミーを作って、俺のダミーを作らなかったのか説明していただきたいね。

まだそこに拘っていたのか!小せえ!だが、それでこそキリオだ!

・・・誰もそんなハッピーな格好して街を歩きたがらなかったんだよ
クソ恥ずかしいっつってな。

そんな理由かよ!いや、気持ちは凄くわかる。
しかもフリをするために、蝶々の飛ぶマネとかしないといけないんですよね。どんだけハッピー野郎なんだよ、恥ずかしい!
でも、頭をオレンジにするのも相当嫌だと思うのだが、そっちはよかったのか。

・・・ガッデム!

キリオが正門を殴り倒して、神楽との抗争編は幕となりました。いいオチだ。
キリオの万能っぷりは凄いな。
シリアスなこともできるし、頭を働かせて動くこともできる。
シャケさんや、1年たち双方の側に立って喋ることができる人材である。
そして、ギャグ担当も立派にこなす。どんだけ万能なんだアンタは!



Vol.76 馴れ合い  (2011年 36+37号)


新展開突入。
各校では、このあいだの九島と神楽の戦争の噂で持ち切りのようだ。
未央でも、周防と矢坂兄弟の弟、典斗が噂話に興じていた。

典斗「椎葉岳が神楽の正門を倒したらしいぜ。まさかそこまでヤル奴だとはな」
周防「正門夕志と言えば、この街の1年の中でもトップクラスの実力者だ

ええっ!?正門ってそんなに強かったんですか。マジで?
戦いだけ見てるととてもそんな感じは受けなかったのですが・・・話盛ってるんじゃあるまいな。

ともかく、その正門に勝ったとなると、ますますオレンジさんは有名になる。
同じ1年としてはいい気がしないという典斗。そう感じているのは自分たちだけではないはずだ。
今度モメ事がある時は、ぜひ混ぜてもらいたいなと言う周防。すっかり変わりましたねぇ。

さて。その岳。散髪にやってきます。
そこにいたのは・・・マリモ、シロ、卜部さん。九島の1年4強が揃い踏みだ。
みんなして同じ店で散髪ですか。この街は他に切るところがないのか?
なんでテメーらと並ばなきゃならないのかと言う岳。

丸母「気に入らないなら出直せ。お茶請けの菓子は俺が全ていただく
シロ「君、犬なんだからトリマーの世話になるべきだろ」
卜部「出てけ、バカ犬」

えらい言われ方だ!というか、マリモは何をしにきているんだ。
挑発はされたが、これから散髪する予定の店で暴れるわけにもいかない。
なんだかんだで、座るスペースを空けてくれているわけですしね。おとなしく座る岳。
が、それを残念がる声もあった。

・・・あああ。面白くなりそうだったのに、随分お行儀いいんですね。

洗髪を終えて、立ち上がったのは、他の街の住人・・・嘉上だ!久しぶり!
早速、九島の1年4強が闘り合う所が見れるのかと思ったんだけどと残念がる嘉上。
彼の街にも噂は届いているらしい。その戦績はこうだ!

・椎葉岳:神楽の正門を倒した
・向井司郎(シロ):未央の矢坂典斗と神楽の生駒に勝った
・卜部治:周防に勝利。神楽の幹部、恩田と互角に闘り合った
・丸母タイジ:未央の矢坂兄に勝利し、神楽の幹部、与崇さんと互角に闘り合った

マリモに関しては、さらにまだ本当の実力が見えない化物だと嘉上は評する。
そんな4人の中で誰が一番強いか。気になるのは当然である。
だけど、風車の頂点を目指して皆1人で戦ってるって三田さんから聞いていた割りには・・・
随分仲良く片寄せあって座ってるものである。こりゃおかしい。クスクス。

挑発にあっさり乗る岳。そして卜部さん。
立ち上がり、殴りかかろうとして衝突する2人。相変わらずこの2人は行動パターンが近くてぶつかるな。

嘉上は、2人同時に蹴りを叩き込み、言いたいことだけ言って去っていく。

アンタたちなら、俺に刺激を与えてくれるかと思ったんですけどね・・・
馴れ合いのグズじゃないですか。

散髪を終えて、出て行く嘉上。表には三田さんが待っていた。
おやおや、2人でお出かけでございますか。
わざわざ別の街に来てまで散髪をしようとする嘉上の行動はよくわかりませんな。
それにしても、嘉上は礼儀正しいのかなんなのか。
おそらく同じ1年であるのに、マリモ以外にも丁寧な言葉で話す。まあ、キャラづけができているという意味では正しい。
岳にだけは、さんづけをするのをためらっていた感じがしないでもないけどね。

嘉上がいなくなり、悔しがる岳。

ヌルくなって、自分の腕も満足に振れねえことに気付けない俺が、誰より気に入らねえ・・・
こんなすぐ近くにエモノがいるのに咬みつかねえなんて、犬失格だぜ・・・!
皆そろって前ばっか見てるから、横に並んでる奴が見えねえのさ。4強も要らねえ。”1人”でいいだろ。
噂話なんかじゃなく、ハッキリ決めようぜ。
俺たちを狙ってる奴らも、クソ生意気な奴も巻き込んで、誰が1番強いかをな!

新展開は、1年最強を決める闘いになるのか!?
さりげなく神楽の生駒も混ざっている。本当はそれなりに強かったとアピールしなおすチャンスか?
今現在、誰がどのくらい強いのかは確かに知りたいところです。
これまでの描写だと、マリモが圧倒的に強い気がしますが・・・どうなるか。
そして、どのような方式で1番強い奴を決めるのか。
少年漫画の格式に乗っ取ってトーナメントでもするのでしょうか。似つかわしくない。
だが、街で出会って戦う方式だと、1回負けても負けを認めず食い下がる奴がいるといつまでも終わらない。

どんな方式で決めるのか楽しみです。そして、岳が何回気絶するかも楽しみです。



Vol.77 トーナメント  (2011年 38号)


嘉上に煽られた翌日。マリモは慣れているのか相変わらずの様子。
しかし、岳は火がついているみたいですね。ギラギラしている。いつもと変わらない気がしないでもないけど。
それでも、当初に比べればグズグズの馴れ合いをしていたと岳は考えているらしい。

1番強い奴、ハッキリさせようぜ・・・!

牙をむき出しにする岳だが、ここでは始めないらしい。ふむ。

廊下では、卜部さんとシロが早速やりあっていた。
シロはまだ1年最強の看板を背負っているらしい。まあ、倒されてはいないし、持っていても問題ないか。
そして、岳に話しかける男がいた・・・キリオだ。
なんだ、キリオ、その格好は。
ハッピーではなくなったが・・・なんだ、その・・・なんだー!?

キリオの口から、おかしな単語を聞く岳。

街中の1年で1番強い奴を決める「ランブル1トーナメント」・・・!?

何だそりゃ、ふざけてんのか!ケンカはお祭りじゃねーんだよ!

岳の言葉はごもっとも。でも、毎年恒例だったりするんだな、これが。
春見通りの廃工場には、もう何年も前からのトーナメント表が壁に残っているという。
去年は神楽の成瀬尚。その前年はシャケと兼光がドローという結果が残っている。

キリオはシャケにブッとばされた直後だったのでエントリーしていない。
でも、現在の成瀬さんとタメ張っていたのだし、キリオはやはりトップクラスでありますな。

というわけで、今年もこのトーナメントで1年最強を決めようという流れになりました。
そういえば、これって正門が見たというシャケと兼光さんが戦っていた廃工場のケンカってやつか?
トーナメント中に乱入したのか正門。そりゃふっとばされてもしょうがない。

その神楽。
正門と生駒がトーナメントについて話をしています。
生駒は汚名を返上する機会がもらえましたかね。
正門の方はかなりやる気であります。

たとえ1年だけの小さな頂だとしても、やるからには頂点を狙う。
俺はもう2度と、他校の奴らに・・・特に九島の奴らに負けるわけにはいかねえからな・・・!

やる気に満ちた正門に、俺もシロに借りを返してやると言う生駒。

時間のムダだ

せっかくやる気を出していた生駒が吹き飛ばされた!?
相朽工業の出純隆也。派手な頭をした新キャラが現れた。
この出純の一撃で、気絶する生駒。生駒・・・汚名を挽回しやがって・・・もう、ずっとそのキャラで固定されるな・・・

相朽工業は神楽の支配下である。
しかし、兼光さんがシャケに負けたのだから、いつまでも従ういわれはないという。
それに、トーナメントをやるなら人数は少ないほうがいい。ムダを省いてやったと出純は言う。
確かに。あんまり人数が多くてもしょうがないですしね。つまりこういうことか。

出純「弱小キャラにはご退場願いましょうか。ねえ、生駒さん」
生駒「なにっ!僕が弱小キャラだとー!?その言葉取り消せー!」
正門「落ち着くんだ、生駒!」
生駒「離してくれ正門、これは僕の名誉の問題だ!」
出純「貴様に名誉なんてものがあったのか?」

今後も生駒にはこういう位置づけのキャラで頑張っていただきたい。

さて、生駒の相方ポジションだが、強キャラのままでいられている運のよい正門。
岳に負けて”下がった”と出純は言うが、まあ、一撃でやられるほどには堕ちていない。
威圧するだけで、出純を奮わせるだけの力はある。

そして、未央の1年。周防たちの下にもトーナメントの噂が届く。
さらに、周防と矢坂弟との会話を聞きつけた男がいる。嘉上だ。
嘉上はこの街の人間ではないはずだが・・・乱入する気まんまんですな。
これは、三田さんも乱入する流れになるのだろうか?楽しみであります。
ちなみに、トーナメントの開始は次の木曜日19時
やはりイベントは木曜日だよね。チャンピオン的に。木曜日はお楽しみの日だ!



Vol.78 組み合わせ  (2011年 39号)


ランブル1トーナメント開催当日。会場に向かうマリモと三田。
廃工場の中には既に参加選手たちが集まっていた。嘉上の姿もある。
トーナメント表も既に作られていた。おやおや。

対戦の組み合わせは以下の通りだ!

第1試合 井純VS周防  第2試合 卜部VS椎バ岳
第3試合 田中ヒラオリVSジャージ  第4試合 本庄VS正門
第5試合 大熊VSシロ  第6試合 武藤VS典斗
第7試合 宮華VS嘉上  第8試合 サンタVS丸母

記載はトーナメント表の通りとなっています。葉くらい漢字で書こうぜ。
あと、ジャージって卜部さんのことかと思ったら別のジャージだったのかよ。

組み合わせ順は先着順で決まっているらしい。
仲良く2人で来るからぶつかることになる。ということは、卜部さんと岳も揃ってきたのか?仲良いっすね。

ちなみに、ヒラオリとジャージも仲がよいから2人で来てぶつかった2人だ。
って、観戦に来ただけなのにナチュラルに参加しているヒラオリは一体どういうことなの?
というか、誰が参戦するか否かを決めているの?
生駒は駄目でヒラオリがOKとはどういうことなんですか、出純さん。
実際、ザコ呼ばわりされて反応してるしなぁ。

相朽工業1年、出純隆也。トーナメント表では井純となっているが、どういうことでしょうね。
まあ、余り気にすることもないか。どっちも一発変換で出てこないしなぁ。

喋りだした出純に早速咬みつきだす岳。さすが野良犬っすね。
2人で盛り上がっているところに割って入る、正門と卜部さん。
この辺りはそれぞれ因縁を持っておりますわな。
卜部さんと岳は1回戦であたる相手。今までよくイザコザを起こしているが、まともにやるのは初めてか。

卜部さんと絡みがあるといったら、周防。2回戦にいけば当たる可能性がある。
こうしてみるとブロックの左側は結構因縁が絡んだ相手が多いんですな。

さて、ブロックの右側。
シロと初戦で当たるのは、浦居高校のグリズリー、大熊ルイ!
小さいシロと並ぶと体格差がとんでもないことになっている。どうでもいいが、可愛いシャツですね大熊さん。

シロと因縁があるのは、野獣の弟、未央の矢坂典斗。
同じく因縁があったはずの生駒は不慮の事故でリタイアである。残念だなー。
で、その典斗の相手は、弘尾商業の武藤甲壱
中学時代ではケンカで負けなしらしいが、どれほどの実力であるか。

選手が出揃ったことで、大いに盛り上がる観客。やっぱり祭りに観客は必要か。
たてたドラム缶を派手に叩きならしている。
あれ、なんか見覚えのあるようなツラの人がドラム缶叩いているような?恩田さん?似ているだけの別人か?

盛り上がりすぎて、引くに引けなくなった三田さん。マリモと初めてのタイマンだ。
その戦いを楽しみにしている嘉上。
嘉上の対戦相手は、乃元高校1年、宮華亮
これはまたなんとも雰囲気のある相手である。楽しみな対戦ですな。
右のブロックも因縁のある相手が多く、盛り上がりそうです。

さあ、第1試合。出純と周防の戦いが始まろうとしております。
新キャラの出純の方が漫画的には有利であるが、果たして・・・?

ついに始まるトーナメント。
バトル要素のある漫画におけるトーナメントといえば、長いシリーズになるのがお約束。
これまで出たキャラを動員しての戦いとなればなおさらである。
でも、この作品だと他のシリーズと変わらないぐらいの速度で終わらせてしまいそうで油断ならない。
というか、本当に最後までトーナメントをするのか凄く怪しい
1回戦を最後までやったら驚くぐらいである。

予想としては、ヒラオリとジャージの戦いのところで乱入者が現れる。
そして、2人を瞬殺し、参加を表明。そこからトーナメントの形が大きく崩れて乱戦に・・・
そういえば、1回戦が終わったところでトーナメントが終わり、5対5マッチに変わった作品もありましたな。
シュガーレスでもそんな展開があるかもしれませんぜ。

そして、気になるのは、正門の相手の本庄とやらの存在。
最初の全員が立っているらしき場面にも姿を見かけない謎の男。
こういう男が波乱を巻き起こしそうなのよね。全シリーズの黒幕である正門の相手というのも、それを示唆している。
本庄の出番に期待だ!



Vol.79 言い訳  (2011年 40号)


19時30分。定刻から30分遅れて、一夜限りの祭りが始まる。

「ランブル1トーナメント」第1試合。
相朽工業1年、井純隆也 対 未央高校1年、周防晃良

ゲェーッ!出純じゃなくて、井純で整えられているーッ!
まあ、トーナメント表は作者自身が書いた文字だろうし、そっちのほうが正しいんでしょうけど・・・
でも、初登場からずっと出純だったのに、実は違ったとか酷い。
これで単行本化したときにはさらっと最初から井純になったりしてるんですよね?
そうすると、後からここの感想を見た人が、このサイト誤字してるじゃん。誰だよ出純とか言うわけだ。
間違ってないのよ、元は出純だったのよ。この回で変わったのよ!おのれー。

というわけで、余り応援が出来ない井純と周防の戦いが始まります。

まずは井純から口火を切る。しかし、井純はカラーで見るとなかなかいい髪形である。
逆に白黒だと編みこんでない部分が目立ってなんだか微妙な感じ。
というか、眉毛どうなっているんだこいつ。変な耳の正門の知り合いは変な眉毛か。

周防がシャケの首を取るために九島に乗り込んだのは既に噂になっている。
まあ嘉上も知っているぐらいだしなぁ。
しかし、途中で卜部さんに返り討ちにあった。そのことを笑われる周防。おやおや。

言い返すこともなく、殴りかかる周防。さらに、追撃の後ろ回し蹴り。
この攻撃だけで、ただの優等生ではないことがわかる。

そして、周防の言葉。
たしかに俺は卜部に負けた。
けど負けたおかげで俺は強くなれたんだ。全力を出すことの意味を覚えた
お前にも負けの味を教えてやるよ。

語る周防だが、井純はまるで堪えていない様子。
スポーツみたいなケンカじゃアガらない。
井純のケンカはまさにケンカらしい内容。金的フェイントからの目潰し。
決まりにくい2本指ではなく、指全体を使った刺しこみである。
かろうじて交わしたが、爪が周防の左目の上の皮膚を切り裂いていた。

このランブル1トーナメント。ルールの説明とかはいっさいない。
武器の使用以外は全てを認めるということなのだろうか?下手したら武器もOKだったりして。

井純は語る。卑怯だとか勘違いするなよと。ケンカにルールなんて無えんだぜ

俺は自分に言い訳する奴が嫌いだ。
アレやってれば勝てたとか、コレやらなかったから負けたなんて言い訳はゴミだ。
だから俺は、相手がどこの誰だろうが俺のケンカを押し通す。
自分に言い訳は許さねえ。
やれることは全てやって勝ちに行く。それが俺の全力だ

おキレイなケンカして負けて、スッキリしましたありがとう。
なんてゲロみたいなセリフ吐く奴は俺には勝てねえよ。

いかにもケンカ屋みたいなセリフですな。
シュガーレス界では意外と聞かないセリフだった。
ヒラオリも似たようなことをやっていたような気はするが・・・まあ、ヒラオリですし。

血が眼に入り、視界が塞がったところに蹴りが飛ぶ。
ガードもできず、まともに受けて沈む周防。
まあ、やられるとは思っていましたが、まさか1週で沈むとは。周防・・・

目の前の敵を倒すのに容赦しない井純。なかなかやりますな。
次は岳と卜部さんの九島同士の戦いである。これは結構予想がつかない戦いだが・・・どうなるか。
せっかくだから、負けた2人は負け抜けで逆方向にトーナメントしたらどうだ?
そうすれば、卜部さんがここで負ければ周防とやれるよ!あんまり嬉しくないだろうけど。

岳と卜部さんの戦いは見ずにションベンしてくるとか言い出す井純。
なんだろうね。まさか試合中に火をつけるとかだったりして
それで中の人間が全滅すれば、労せずに勝者だ。やれることは全てやる!いや、さすがにそこまでは。

それにしても、今回やけに気になったのが嘉上。
やりますねあの人。刺激的ですねあの人
丁寧なんだけど、なんだか色々と気になるなぁ。気が多いというかなんというか。
そして、話しかけられているのに毎回スルーするマリモたちも酷いと思った。そんなんだから嘉上も気が多くなるんだ!



Vol.80 ここから  (2011年 41号)


ランブル1トーナメント1回戦、2試合目!
九島の4強のうちの2人、岳と卜部さんの戦いが始まる。

なんのかんのとよくぶつかる2人だが、本気のタイマンは初めてである。
初戦の相手がお前でよかったという卜部さん。

卜部「1番気に入らねえ奴を、フルパワーでブッとばせるからだよ・・・!
岳「ハッ、犬でもねえのによく吠えるやつだぜ・・・!!」

岳の拳と卜部の蹴り。同時に交差し、どちらも当たる。
いきなり岳が気絶するということも考えられたが、とりあえず普通のケンカになっているようでよかった。

九島のケンカに興味がない様子の井純。なんでそんなに岳たちを下に見ておるんじゃろう?根拠を申せ!
CM並に退屈だから、ションベンしている間に終わらせて置けよと言い放つ。
トイレはないから立ちションなんですね。しかし、長いションベンだな。

岳と卜部さんは似たもの同士である。
いつもいつも俺より先にエモノ咬みつく。気に入らねえんだよ!
何でもかんでも張り合ってきやがって・・・気に入らねえんだよ!

蹴り殺す!
殴り倒してやる!

こんなときでもやはり似たもの同士な2人でありました。
壮絶な殴り合いに、煽っていた観客も静かに見守るようになっていった。
連れ同士で何でここまで出来るのか?理由は単純だ。俺の方が強い!お互いがそう思い、それを示したがっている。

俺の方が強ェ!
お互い同じことを叫ぶ。
ここで上回ったのは卜部さんの蹴り。
まともに喰らい、岳が倒れる。
というところで、井純が帰還。丁度CM明けかとか言っている。
みんなが盛り上がっている中で、水を差すやつだ。

ひとり喋りだす井純。俺の2回戦の相手は卜部か。
それにしても、正門。お前あんな奴に負けたのかよ。終わってるな。と横たわる岳を見ながら言う。
だが、正門はそれに答えない。じっと見ている。
正門だけではない。マリモも、シロもじっと待っている。
戦っていた卜部さんもまた、タバコを吸って充電をしている。

いつまで寝てんだ椎葉。俺はもう充電終わったぜ

気絶した相手に言葉を投げかける卜部さん。この行為に疑問を持つ井純。まあ、普通はそうでしょうな。

何でもアリじゃなきゃケンカできねーような奴が、俺たちのケンカにクチ出すんじゃねえ。
椎葉岳は、ここからなんだよ
何度でも立ち上がるのがコイツのケンカなんだよ、なあバカ犬。

なんと、気絶しても敗北にならないルールだったとは・・・驚きだ!岳の気絶癖を相手が知っていてこそですね。

好きなだけ立ち上がれよ。何度でも沈めてやる・・・!!

宣言する卜部さん。カッコイイっすね。
でも正直、こうなってしまうと岳が有利である。なんせすぐに気絶はするけど、本当に倒すのは難しいという変なやつだ。
シャケや兼光さんのように一撃で吹っ飛ばして、翌週に渡るまで気絶させないといけない。
では、寝ている間にトドメを刺そうとしたらどうなるだろうか?
もし岳が2回戦に上がることになったら、井純はそういう行動にでそうである。
しかし、おそらくダウン中は攻撃が無効になるシステムを組み込んでいると思われる
無駄に体力を消耗する井純。ぬかったな!
なんて展開が来るかもしれないけど、次週はあっさり岳が倒れて決着がつくかもしれない。
別の漫画でも、ここからだ・・・!ゲバルはまだここからだ・・・!
とか主人公に言われたのに、あっさり沈んだ人もいましたし。誰かとは言わないけど。言ってた!?
本当、岳さんは予想がつかないお方やで!



Vol.81 一つ覚え  (2011年 42号)


気絶から回復した岳と卜部さんのケンカはまだ続いている。
さすがに九島が誇るバカ2人である。
一歩も退かない殴り合いに、ギャラリーも息を呑んでいる。
しかし、井純に言わせれば、ガキのケンカみたいなもんだという。

俺なら目を狙う、股間を狙う。
ピアスごと唇を引きちぎる、パンチを封じるために鎖骨や指を折りに行く。
どんな手を使ってでも相手を潰すのがケンカなんだよ

さすが、卜部さんに何でもアリじゃないとケンカもできないと言われた男である。威勢のよいことで。

卜部さんのハイキックを受けて倒れる岳。だが、まだまだ勝負は終わらない。
岳が倒れている間は卜部さんの補給時間。ようするにタバコタイムだ。
すでに、お互いの攻撃は90発以上叩き込まれているらしい。

今ので1発、テメーの方が多いよな・・・?
その分殴り返さねーと気がすまねーな・・・!

俺の方が3発多い。数も数えらんねーくらいバカなのか。

お互いちゃんとカウントしているとか、律儀というかなんというか。本当に張り合いたい相手なんだな。

何度も立ち上がってくる岳に驚く観客。ゾンビじゃねえのか!?
その可能性はありますな。顔色はいいけど、実は一度死んで蘇ったゾンビという可能性はなくはない。
一度頭を落として見せてくれればハッキリするんだけど。井純戦辺りで判明しないかな。

2人の戦いに対し、周りの強者の予想。
三田さんは、卜部さんの方が押していると見ている。
しかし、マリモやシロ、ヒラオリは卜部さんの方が不利になっていると分析している。
なんせ卜部さんは全ての攻撃を蹴りで行っている。
さすがにそれは披露が溜まる。左足に至ってはうっ血しているようである。

いつもいつもボロボロになって、その度に立ち上がる岳。

根性だけは認めてやるよ、バカ犬

さすがに認めざるを得ない。こいつを倒すには、足が折れようと全力の蹴りを叩き込むしかないと!
そのために・・・まずは拳で「釣る」!!
そして、動いたと所を蹴りで仕留める。

テメーだってバカのくせに、アタマ使ってんじゃねえよ、卜部

何!?
拳はおとりだと気付いたのか、それとも元々避ける気なんてなかったのか、まともに喰らう岳。
しかし、おとりの拳なんて痛くはない。カウンターで放たれた拳が卜部さんを襲う。

バカの一つ覚えで蹴ってりゃよかったんだよ、テメーは。

忘れてたぜ・・・椎葉はトコトンバカだったんだ・・・

咥えたタバコを折り飛ばす拳が炸裂。
バカの差で上回り、ついに岳が卜部さんを吹き飛ばしたのでありました。

これにて2回戦決着ですかね。
ううむ、やはり気絶から復活のルールがあると岳は強いですな。
なんせ起き上がれば、ダメージとかほとんどなくなってるんですもの。
ゾンビじゃないか説も出てきたことだし、そろそろ岳の能力について分析するか。

倒れることで大地の力を吸収して回復を行っているのかもしれない。立ったまま気絶させれば復活はしないかも!
はたまた、倒れることで、平行世界から別の元気な岳を引っ張って来ているのかもしれない。
これぞ、いともたやすく行われるえげつない気絶!気絶するたびに今より強い奴を連れてくるって寸法だ。
まあ、そういった能力とか関係なく、ただ起き上がってきているだけだという説が一番濃厚なんですけどね。
だからこそ逆に厄介だ。シンプルだからこそ強い!



Vol.82 横着  (2011年 43号)


九島のバカ対決決着!
よりバカな方が勝ったというわけですね。バカ比べならそりゃ岳が負けるはずねぇや!
シロもそう言っている。やはり岳が一番のバカや!

これで井純の2回戦の相手は岳となった。
何度倒されても立ち上がって勝った褒美に見本を見せてやろうという井純。
いきなり卜部さんの顔面を踏みつける!
何をするか!?

俺はこいつほど甘くねえ。お前が倒れる度に立ち上がるのを待ったりしねえよ
まあ、井純ならそう言うでしょうね。それをどうにかするのが岳の課題だ。
ならば、お前には1度も倒されずに勝つ!
それができれば苦労はないんですけどね。バカなお前に次の試合で教えてやるという井純。

眠たいこと言ってんじゃねえ。今すぐやってやるよ・・・!!

さすが岳。バカのレベルが違うな。
ケンカを売ったつもりが逆につっかかってこられる井純。今すぐに2回戦開始か?
と思いきや、割り込んできた者がいる。

2人だけで盛り上がりたいなら、今すぐトーナメントを降りたまえ

キリッとした表情のメガネのキャラが止めに入った。え?誰?新キャラ?

次は僕たちの試合だ。どくがいい

ヒラオリだコレー!
ヒラオリの言葉でおとなしく引く2人。凄いなヒラオリ。いつのまにそんな威圧感を!?
3試合目は田中ヒラオリ対ジャージ!
今回も九島対決である。椎葉対卜部のような熱い戦いを期待されているぞ。おおお!!

ヒラオリが止めたおかげで、期待のハードルがあがってしまった。

望む所だ。主役が誰か教えてやる

なんだろう、今回はヒラオリがやけにカッコイイぞ。本当に主役を喰うつもりなのか!?

一方、4試合目を間近に控えた正門に、対戦相手の本庄が近づいてきた。
本庄。これまで姿が見えなかったし、このトーナメントを揺るがすほどの強者が出ると期待していた。
なのに、出てきたのはただのチャラ男じゃないですか!やだー。

正門にケンカを売るチャラ男本庄。
というわけで、正門と本庄の2人も中央に出てくる。
何だ?バトルロイヤルでもするつもりか?
1対1の真剣勝負を邪魔しないでくれというヒラオリ。タイマンが怖くなったかと煽る本庄。
その2人とジャージを含めた3人を一撃で吹き飛ばす正門。ドッ!

一気に3人吹っ飛ばした!?
なんという横着。これがサブタイトルの意味だとは思いもよりませんでした。
しかし、ヒラオリ・・・かっこいいこと言ってこのオチ!さすがヒラオリ!さすが僕らのヒラオリね。

・・・兼光さんなら、相手が3人いてももっと吹き飛ばせるはずだ。
俺もまだまだだな・・・

あそこまでの化物になるにはすぐにとはいかないでしょう。
できるだけでも十分化物だと思いますけどね。

メガネを吹き飛ばされたヒラオリの目が3になっている。さすがヒラオリ!
そして、ヒラオリ以上に出オチの本庄。ガムが鼻と口を覆っているが、死ぬぞ。まあ、どうでもいいが。

一気に準決勝までコマを進める正門。横着なやっちゃ。

この派手な行為に魅せられたのは5試合目に登場予定の大熊ルイさん。
近くのドラム缶を抱え上げる。そして、一気に締め上げる!

フンガー!!

ベゴンと音を立ててドラム缶がへこんだ!何て力だ!!
今日日、ここまで見事なかませ臭のするパフォーマンスはなかなか見れないぜ!

1回戦第5試合は、浦居高のグリズリー、大熊ルイ対九島の向井司朗!シロ!!

パフォーマンスだけでも凄いのに、さらに大口もかます大熊さん。

大熊「テメーもひねり潰して口から内臓ブチまけさせてやるぜ、シロ」
シロ「・・・わあ、スゴイスゴイ

あまりのかませ臭にシロも感心するしかないようだ。
でも、反応が薄いのはやはりテンプレ通りすぎたからだろうか?
ここは、大熊さんも反省して別の手で迫るべきかもしれない。
次週冒頭でいきなり頭を下げる大熊さん。この行動にはさすがのシロも気を引かれるはず。

大熊「大きなコトを言ってすまなかった。実はオレ・・・口から内臓をブチまけさせたこととかないんだ」
シロ「知ってるよ!」

このくらいのことを言い出せば、シロも反応せざるをえまい!
それかいきなり、ドラム缶に入っていたオイルをかぶりだすとか。何してんのってビクッとなるよ、絶対!
まあ、ともかく。大熊さんの派手なやられ方に期待しております。



Vol.83 上ではなく前を  (2011年 44号)


1試合目で井純に敗北した周防が目を覚ます。
その横には卜部さんが壁にもたれかからせてあった。
さらにその横には、ヒラオリ、ジャージ、本庄の3人が一塊で置いてあった
もう少しましな姿勢でおいてやれよ。どうでもいいけど。

さて、Bブロックの始まりだ!
大熊ルイ対シロ!
その体格差は40cm以上という。すごい差だな。
観客もこれじゃ勝負にならねえぜと騒いでいる。

大熊さんは調子にノリノリ。俺が殴り飽きるまでくたばるんじゃねえぞとか言い出す。

ま〜だまだ、盛り上げてやるよォ〜!この熊手でなぁ〜!!

なんだその抑揚のついた喋り方は。
言葉の内容はともかく、威力はそれなりにあるらしい。
シロは防戦一方となり、大熊さんは気持ち良さそうに殴り続ける。

丸くなって死んだフリしてもよォ〜〜クマは見逃しちゃくれねえぜ〜〜!!

熊手が顔面に決まる。が、倒れない。熊の手も思ったほどのものではないですね。

シロのことを良く知らない嘉上はマリモに訪ねる。あのシロって人本当に強いんですか?
確かに疑問を持たれても仕方ない。九島の1年最強?ホントかよ。話盛ってんじゃねえの?

その疑問にマリモはまともに答えない。実はマリモも疑ってるんじゃないか?
ともかく、マリモは言う。

以前のシロなら1年最強を決めるトーナメントなど見向きもしなかっただろうな。
昔のシロは九島の頂点のシャケの首を獲る事だけを考えていた。
だが今は違う。上ではなく前を見ている
そのきっかけを作った奴がこの場にいる。だからそいつを倒してからじゃないと上に進めないんだろう。

岳のことであるか。こうしてみると、岳は色んな人間に影響を与えているなぁ。
昔は本当に気絶するだけの主人公だったのに・・・今でもあんまりそこは変わってないな。

ようやく倒れるシロ。満足そうな大熊さん。
しかし、シロは起き上がる。

やっぱり・・・いい気はしないな。一方的に殴られ続けて見下ろされるのは。
こんな目に何度も遭いながら、よく懲りずに他人にケンカを売るもんだよ。

いえ、シロよ。いくらなんでも岳だって見下ろされていい気分にはなってないと思いますよ。
いや、実は密かにそういう部分があったりして・・・自覚してないだけで、一度は倒されないと気がすまない!みたいな。
そういう変態はちょっと・・・主人公としてはどうかと思いますよ。ええ。

よく懲りずに――前だけを見て進めるもんだよ・・・!

岳に笑顔を向けるシロ。ほう、なんだかいいシーンですね。たぶん。
さて、起き上がったシロ。一番ムカツク奴を倒すまで負けられないという。そして脱ぐ

こんな所で躓いていられないんだよ

シロが前を開けた!凄い筋肉だ!この筋肉を見ただけで観客が沸き返る。ザワッ!
どんだけ力をつけようが、チビが俺に敵うわけないだろうという大熊さん。
その大熊さんが片手での力比べに負ける。俺を押し返すだと!?

キミが大きくてよかった。的がデカくて狙いやすいからね。

シロの一撃が決まる。しかし、大熊さんはなんだかまだ余裕な様子。面白くなったとか言っている。

まさかの大熊さん1週ダウンを逃れるの巻
シロが岳の気持ちを感じるためにわざとやられていたせいもあるが、最後の一撃を耐えるとは思いませんでした。
といいつつ、次回ではいきなり白眼剥いて倒れても不思議とは思わない。
いや、ひょっとしたら大熊さんの本体はあのシャツなのかもしれない。
シャツの熊を打ち抜かないと、大熊さんはいつまでも動き続けるのだ!弱点デカイな。



Vol.84 我慢比べ  (2011年 45号)


シロがついに反撃開始!だが、大熊さんは堪えた様子がない。おやおや。
単純なパワーなら互角かシロに分があるが、大熊さんの腹は脂肪が厚そうで硬そうだ。

グッフッフッ。まだ闘る気はあるみてぇだが、そんなパンチじゃ俺は倒せねえぜ〜
クマを仕留めたきゃ猟銃でも持ってくるんだなあ〜

相変わらず間延びした感じの喋り方をする大熊さんである。グッフッフッ。

今ので倒せなかったのは痛いという嘉上。
三田さんもこれには同調。大熊さんはこれで迂闊にシロに近づかなくなった。
リーチの差にモノを言わせてシロの射程外から殴り倒してくるだろうと分析する。
さて、その通りになるかどうか。

今度は本気の本気で殴るぜ〜

あんまり頭を使っているようには思えない!
まだ本気じゃなかったからなんだからね!とか言い訳をしているように思える。
まあ、平手だったのが拳になっているから、実際に威力は上がってるんでしょうけどね。
やっぱグリズリーの奴、化物だと観客も驚く。
しかしシロは倒れない。そして言う。

・・・シャケのパンチほどじゃないな

いや、シロ。それ比べる相手が間違ってる。
比較にシャケを持ってくるほどなのかとかえって驚いてしまいますよ。
でも、ここで岳のパンチほどじゃないなとは言えないか。
ひょっとしたら本当に大熊さんの方が威力高かったりするかもしれないしなぁ。

侮辱された大熊さん。ならばこれだとヤクザキック。

キリオの蹴りほどじゃない

これも比べる相手が悪いですな。シャケもキリオもトップクラスでございますからなぁ。
卜部さんの蹴りと比べれるとどうなんだろう。これは聞いてみたいところだ。

これならまだ、あのバカ犬の方がマシだ

岳以下という判定をいただきました。大熊さんも堕ちたものだぜ!
観客もシロが全然倒れないのを見て大熊さんの評価を下げる。見掛け倒しなんじゃね?
ドラム缶は潰せても、人間1人潰せねえんだからな

観客の評価がとても気になる大熊さん。エンターテイナーとしては飽きられてはお仕舞いっすね。
なので今度こそ本気を見せてやるよということで、熊のシャツを引きちぎる大熊さん。
クマさんが、クマさんが破られてしまっただ!何をする!

宣言通り、口から内臓ブチまけさせてやる!!

上半身裸になった大熊さんが前を開けたシロに突っ込んでいき、抱きかかえた!
肌と肌の密着!どういう層へのアピールをしているんだこれは!?
それとも、肌を密着させるとそこから血液を吸い取ったりできるんでしょうか。どこの甲賀者だ。

それはともかく、ついに出ました。大熊さんの代名詞、ベアハッグ!
ドラム缶を潰したベアハッグ。だが、この状態だと締められているシロの両腕は自由なままである。
なので、顔面をボコ殴りにされる大熊さん。
それでも、この腕は放さないぜとキツクしめあげる大熊さん。なんだか修羅場っぽい雰囲気っすね。別れ話?

凄い連打が叩き込まれる。が、グリズリー放さない。口から泡を吹き出すシロ。
我慢比べとなっているこの戦い。我慢比べならば僕が勝つよとシロ。
根拠はある。既に1度勝っている

さっき君は、僕を殴り倒せず、我慢できずに突っ込んできた。あの時点で1度勝ってる・・・!
次で2度目だ・・・!!

シロの連打により、大熊さんの巨体が沈む。
1回戦第5試合勝者は、九島のシロだ!

これは単純な力比べの結果とはいいきれない戦いでしたな。
シロが上手く挑発してインファイトに持ち込んだのがひとつ。
さらに、自分が既に勝っていると宣言することで相手の心に隙を生じさせたのが大きい。
その直後に大きな一撃を受け、大熊さんは沈んだと見える。
というか、大熊さんがまさか2週も持つとは思っていませんでした。驚きだよ!
これはシロが侮りすぎたのか、それとも読者が侮りすぎたのか。どっちか難しいな。

そして、最後のシロのセリフ。
冬眠するにはまだ早いんじゃない?クマさん

なかなか気の利いたセリフだ。だが、これも言って欲しかった。

ドラム缶は潰せても、たったひとりの人間は潰せないようだな。と。

凄い強い人が喋ってるセリフっぽくないかね、コレ!シロの格も上がるかもよ!ね!
まあ、先に似たようなことを観客が言っちゃったからなぁ。おのれ、名も無き観客め。



Vol.85 ゲス  (2011年 46号)


ブッ倒された大熊さんが脇に運ばれていきます。ヒラオリ達もこうやって運ばれたのか。
しかし、この大熊さんはデカイ
運んでいる奴が小さいのかもしれないが、これだと3mぐらいあるんじゃないだろうか?
横になったら腹の肉が伸びて身長が伸びているかもしれない。ビローン。どんな人間だ。

衣服を整えているシロに話しかける矢坂典斗。
よく勝ち残った。そうでなくちゃテメーの鼻折れねえからな・・・!
一度折ったのに、まだ折るつもりでいるのですか。しつこい人だ。
ともかく、シロとやるのであれば2回戦まであがってきてくれないといけません。

典斗の相手は広尾商業の武藤甲壱
なにやらブツブツ言っている。気持ち悪いやつだ。
というか、この武藤、見た目がなんだか気持ち悪い。
怖い顔に合わないロン毛に、しっかりネクタイを締めた格好がアンバランスすぎる。
最初に名前が出たときは、歌舞伎役者みたいなキャラかと思ったら、ちゃんとした格好だしなぁ。

ブツブツ言っててヤバイ感じの武藤。
典斗もあまりカラみたくないから瞬殺してやるよという。
その言い方だと、シロはじっくりカラみたい相手と言っているように聞こえますな。そっかー。

1回戦第6試合開始。
その声と同時に、武藤が鉄パイプを典斗に投げつける。
自分も同じように鉄パイプを持ってますし、これでやり合おうということでしょうか。
それってアリなのか?まあ、同じ武器ということなら公平であるか。
典斗も、上等だと受けてたってくれるみたいですし。
九島の連中だとこの鉄パイプは受け取らないんだろうなぁ。マリモなら曲げてくれる。
ヒラオリも受け取らないはず。自前のバールのようなものがあるからね!

鉄パイプを拾い殴りかかる典斗。それを受け止める武藤。
近づいたことで、武藤の呟きの内容がわかる。

俺はお前を殴り殺す。俺はお前を殴り殺す。俺はお前を殴り殺す

なんだよコイツ!気持ち悪いってレベルじゃねーぞ!!
びびった典斗。殴打され、ダウンする。
そこに馬乗りになり、顔面に鉄パイプを叩き込む武藤。こりゃきつい。ていうか、死ぬぞ。

俺の勝ちだ。俺の勝ちだ。俺の勝ちだ

6試合目は武藤の勝利である。いやはや、まったくこんなのアリなのかよ。
井純はこの試合についてどう思っているんだろう。井純的には完全にアリのはずだが?

壁際に行き、シロに話しかける武藤。次はお前を殴り殺す。次はお前を殴り殺す。
なんともはや不気味なキャラである。
こういうキャラが強いというのもなんだか意外な感じですな。主義を語れないじゃないですか。
まあ、典斗が弱すぎたという話なのかもしれませんけど・・・未央は不遇だなぁ。
やられるだろうと思ったが、ここまで一方的とは思いませんでした。

さて、6回戦終了のタイミングで現れる、乃元高校の宮華亮
スプレーでトーナメント表をいじり、武藤をゲスと書き換える。
この行為に観客はざわめくが、肝心の武藤はノーリアクション。こりゃ淋しい。
外しちゃったか。というわけで、もう一丁カマす宮華。
自分の勝利をトーナメント表に記す。

予告ホームラン、カッ飛ばしてやるよ。

なかなか派手好きな人ですな、宮華。でも、これ負けたら直すの面倒だよな。
その宮華の対戦相手である嘉上はいう。

カッ飛ばすのはアタマだけにしてくださいよ。ステキカットさん

なるほど。派手好きなのは髪型にも現れているといいたいのか。さすがに嘉上はセンスがあるな。
嘉上に対し、場外までトバしてやるという宮華。

・・・何分勉強不足で野球は詳しくないんでね。
ケンカしましょうよ

見事な挑発合戦が始まりました。これは楽しみな一戦である。
一番勝敗が読めないかもしれない一戦が始まる。
しかし、嘉上は同格以上の相手だと誰に対しても丁寧語で喋るんですな。
他にはない特徴なだけに、なんだかいい感じである。



Vol.86 保護者  (2011年 47号)


ランブル1トーナメント1回戦第7試合開始。
乃元高校、宮華亮 対 嘉上深征!

嘉上、ミユキって名前だったのかよ!なんともそれは可憐な名前っすね。

エクレアが解散してからは大人しくしていたという嘉上。
ってエクレア解散してたんですね。まあ、三田さんも纏める気はなかったようだし、しょうがないか。
放って置くと何をするかわからないから気にしていたという三田さん。ふむ。

宮華はエクレアのことを知っていた。ほう、情報通だな。
見境無く暴れる性質は治ってないようだなと指摘される嘉上。

2度とおイタができねえように、逝っちまいなトゥ地獄

上着を脱ぐ宮華。その腕にはステキカットの髪と同じような文様が彫られていた。
その宮華の姿を笑い飛ばし、殴りつける嘉上。

決めポーズは、勝ってからにしてくださいよ・・・!

連続して攻撃を叩き込む嘉上。観客もなかなかやるなと認めだす。
逆に宮華はただのお調子モンか!?と疑問を呈される。
が、ここで宮華のターン!
飛び掛って蹴り。と思いきや下からボディ。さらに落ち際に延髄斬りを叩き込む。
なんというアクロバティックな動き!漫画やゲームでしか見たことねぇ!
派手に倒れこむ嘉上。それを見て起き上がり、ポーズを決める宮華。

今度は予告じゃねえぜ。
これで決まったろ。勝利のポーズ

カッコよく決めたのだが、観客からはさっさとトドメさせよと非難される宮華。
まあ、確かに。宮華はケンカよりもパフォーマンスを優先させる傾向があるようだ。
プロレス的な考えの持ち主なのかもしれない。シュガーレス世界にはよくあった考えだけど。
観客に煽られてイラっとしてデフォルメ顔になる宮華。
仲間にもなってないのに、いきなりこの顔が出来るキャラは少ない。貴重なキャラだ!

倒された嘉上は、負けられない理由を思い浮かべ、自分を奮い立たせる。

あの人に。あのお人好しに、俺の力を見せつけるために来たんだろ・・・

その視線の先には三田さんの姿があった。

鬱陶しいんだよ。そんな心配そうな目で見やがって・・・!!
いつまでも保護者ヅラして、俺にかまってんじゃねえ・・・

俺はもう――1人でヤレるんだからよォ!!

嘉上が親離れしようとしている!?
1人でできるもん!って感じだ。あのサンタさんの贈り物が欲しくて暴れていた嘉上が・・・!!
よくわからないけど、感無量な気がしてきた。

しかし宮華はすっかりお調子者キャラですな。
観客にも煽られる。だからトドメ刺せって言ったんだ!ごもっとも。
だが、そんな煽りは気にせず、クールに対応する宮華はやはり心底お調子者。

・・・大人しく寝てりゃケガ増やさずにすむのによォ。
エクレアにいたせいで脳ミソがカスタードクリームになっちまったのか?

いい例えですね。すると、マリモの中身はウニですらなく、カスタードクリームだというのか!?
それはともかく、嘉上は言う。

いつまでも、心配かけてられないんでね・・・

親への反抗ではあるが、愛情も見て取れますねぇ。全く嘉上はよいデレ方をする。
そして、脱ぐ嘉上。何でテメーまで脱ぐんだと不満そうな宮華。
何ですか?脱衣されると俺が視覚的に目立たなくなるだろうとか言うんですか?目立ちたがりめ。

コレ見ると、前に進めって背中を突き飛ばされる気分なんですよ。
エクレアがどれだけクソッタレな過去でも、今の俺を動かす理由になるんでね・・・!

嘉上の胸にはエクレアのマークが彫られていた。ほほう、これはまた思い切ったことを。
過去に縛られているのか、それを背負おうとしているのか。微妙なところですな。
ともかく、思い入れは誰よりも深いってことは伝わってきます。

まさかの刺青対決になりました。実は両方シールかもしれないけど。
この対決は勝敗が未だ見えませんなぁ。
嘉上有利かとも思われたが、宮華が割といいキャラになっているので負けにくそうである。
やはり敗者方向にもトーナメント線を引いたらいいんじゃないですかね?
そうすれば、8試合目で三田さんが負ければ戦えるようになりますし。



Vol.87 不始末  (2011年 48号)


エクレアのマークを胸に刻み、嘉上は戦う。
これを見たマリモ。三田さんに、俺たちはただあいつが前に進もうとしているのを見届けるだけでいいと言う。
放っておけないのはわかるけど、余り構ってばかりではいけないってことですね。

正面からの殴り合い。宮華が打ち勝ちそうだが、執念で押し返す嘉上。

――まだだ。もっと前に出ろ俺の体。そのためにこのタトゥーを刻んだんだろ・・・!
進むために、前に
変わるために、前に
前に出ろ・・・!!

乱打を浴びせかける嘉上
。 しかし、宮華はそれを交わし、回転しながらの肘打ち!
さらに、下から突き上げるような蹴りを嘉上にお見舞いする。
宮華はなんというか、カッコイイ感じの技が多いな。画面映えする戦い方をする。
ポーズも決めてないし、これは意識せずやっているのでしょう。
つまり、無意識に格好つけることができるタイプのキャラである。こいつぁ手強い!

派手な一撃をもらい、吹き飛ぶ嘉上。観客も、これはトドメを刺すまでもないと言い出す。

・・・エクレアのタトゥーなんて女々しいよなあ。
別れた女との写真が捨てられない的な?
俺のタトゥーはそんな情けないもんじゃないぜ。全てを焼き尽くす炎だからよ

やはりその文様は炎をイメージしてたんですな。
頭の方の文様を見たときからそうじゃないかとは思っていました。

テメーがそんなザマだから、三田って奴もお守りをやめらんねーのさ。
かまってちゃん

胸のエクレアマークに唾を吐きかける宮華。マークにマーキングってわけっすか。ハハハ。いやいや。
まあ、行為はともかく、かまってちゃんという指摘は正しいでしょうな。
一人でできるもん!と言い放ってはみたが、やっぱりかまって欲しがっているように見える。
わざわざ別の街のトーナメントにまで参加してきているのがその証拠ともいえますわな。
まあ、自覚があるからこそ変わりたかったのかもしれませんがね。

その複雑な思いをわかっている故か、宮華の行為が許せない三田さん。

ヒトの覚悟を笑うなよ

まあ、そうですな。正直そのタトゥーはどうかと思うけど、覚悟のほどは見て取れましたし。
そんな三田さんに対し、ベビーシッターも大変だなと揶揄する宮華。
だが、そもそも宮華の目的は三田ではない。エモノは、初代エクレアの頭、丸母タイジである。

中学生時代。
髪を前に降ろしてはいるが、やはりステキカットな宮華。
どうやらエクレアのメンバーを狩って回っているらしい。
そんなことされては、さすがにマリモも黙ってはいません。
九島の主義に染まったマリモじゃないので、ちゃんと仲間のために闘ってくれます。宮華と対峙するマリモ。

マリモ「何故そんなことをする?」
宮華「俺は、甘いモノが嫌いなんだ」

じゃあ、しょうがないですね。
そういう理由にしておけばいいのに、他に理由があるらしい。

お前らエクレアが群れるのを楽しんでるのと一緒さ。俺はそれを壊すのを楽しんでる。
完成間際のジグソーパズルやギリギリまで積み上がったジエンガを、無関係な俺が横から吹き飛ばす快感に似てる
ただ人を殴るだけじゃモノ足りねえ。楽しまなくちゃ損だぜ。

倒錯的な楽しみ方だな。分かる気はしないでもないが、それを実行するのはヤバイ。
マリモもそんな奴は不愉快だと、一撃で殴って捨てる。

俺はそれ以来、誰を殴っても心の底からは楽しめなくなっちまった。
テメーを倒さねーと満足できねーのさ。
過去も、テメーも焼き尽くしてやるよ

意外と嘉上だけではなく、宮華も過去を引きずっているキャラだったんですね。
割とハッピー野郎な雰囲気があったのに、ちょっと残念です。キリオの後継者の座は遠いな!欲しくはないだろうけど。

宮華という火種により、マリモと三田の両方に火がついたらしい。

三田「丸母。はじめは適当に試合して負けてもいいと思ってたけどな、そうもいかなくなった」
マリモ「俺も引けないな。俺の火の不始末が原因のようだからな」

余り乗り気ではなかった2人だったが、ここに来ていきなりのモチベーションアップ。
1年の中では飛びぬけた力を持っているマリモに全力で行くと言う三田さん。
楽しみな闘いになりそうですなぁ。
しかし、マリモはこの1回戦の試合の間、持参した食料に手をつけていないように見える。
さすがに今回は戦闘中に補給という手段は使えないでしょうけど、いつ食べるのか。
8回戦が始まる前に、マリモの食事タイムが始まるかもしれない。
夜で腹が減ってそうな観客には辛い時間だ!
だとすると、井純辺りは、俺もちょっと買い食いしてくるとか言い出しそう。
そして、次の2回戦1試合目に間に合わず不戦敗と。見えたぜ、次の試合までの流れが!!



Vol.88 仇討ち  (2011年 49号)


ランブル1トーナメントの1回戦もついに最後の試合である。
三田実 対 丸母タイジ
本大会でも屈指の好カードと言えましょう。実力なら16人の中でもトップクラスの2人だ。

マリモの強さは知れ渡っている。
これまでに倒した相手が矢坂兄。闘り合った相手が与崇さんと強豪ですからねぇ。
その点、他校の相手とは微妙なのばかり相手していたシロとは違う。
一方、余所者の三田さんはあまり知名度はない。勝負は見えているというのが観客の予想。

いや、三田実。エクレアの元・頭ならかなりの腕だ

と考える井純。
意外だな。九島の連中を始め、参加者を見下しまくっていた井純が初めて正門以外を評価している。
でも口に出すようなことはしない。もしかして、内心九島のことも評価してたりして。
口に出すのは気恥ずかしいけど、ずっと九島の人のこと凄いと思ってましたとかカミングアウトする井純。
そんな展開もありえるわけか。なくてもいいけど。

力はともかく、そもそもこの2人、本気でケンカできるのだろうか?

ヌルイ試合しやがったら、2人まとめてブッとばしてやる!

吠える岳。今の2人に向かっていったらダブルパンチで吹き飛んで気絶させられるぞ!!
まあ、実のところ、2人はかなりやる気になっている。
嘉上を潰した宮華が原因である。そう考えるとベストな位置の組み合わせでしたなぁ。
特に三田さんはかなりやる気だ。

ラーメン5杯で勝ちを譲る気はないか?

堂々と八百長を申し出る三田さん。さすがと言わざるを得ない。
さすがのマリモもここは断ります。受けたら面白いけど面白くなくなるところだったぜ。
拒否したマリモの顔面に拳が叩き込まれる。
そして、ファイティングポーズを取る三田さん。

譲る気がないなら、相手がお前でも本気で倒す。
ハンバーガー20個ならどうだ?

本気でいくといいつつも、交渉だけはするらしい。まあ、それを受けてくれるならそれにこしたことはないしね。
しかし、ラーメン5杯とハンバーガー20個はどっちが量あるのだろうか?
値段的にはラーメンの方がかかりそうな気がする。全マシとかしてきそうだし。

これも断るマリモ。拒否されたので、再び三田さんの攻撃。
見事なボクシングスタイルですな。マリモの攻撃を足を使って避けきる。

焼肉食い放題ならどうだ?

動物性タンパク質ばかり摂る気はない

さすがマリモ。妙なところに拘りがある。
普段カップ面とかコンビニ飯ばかりなのに栄養の偏りは気になるらしい。変なの。

三田さんが前に出る。それに合わせて下ろうとするマリモ。だが、下らせない。
足を踏んで釘付けにし、棒立ちになったところに拳を叩き込む三田さん。
ボディを決め、さらに連打!一撃だけでマリモを怯ませる拳を、連続で決めた!!

手数で圧倒している三田さん。さすがにボクサースタイルだけあり、スピードは相当のものだ。
プロレススタイルのマリモはまるでサンドバッグのような状態。
覚悟を持って受けきっているというわけでもないな。これは本気で避けきれずにもらっている。
マリモに語る三田さん。

お前と宮華の間にどんな因縁があるか知らないが、そんな理由は弱い。
嘉上がおせっかいだとウザがろうが、俺は嘉上の仇を討つためにお前を倒して勝ち上がる。

本当、面倒見がいいというか、甘いながらも強い人である。
だが、マリモにだって譲れない部分はある。

俺は、岳と卜部の全力を尽くした試合を見ている。
シロや、負けはしたが嘉上の戦いも見ている。
それなのに自ら勝負を放棄するなど、ヒトの心をバカにするようなことはできない

これもまたマリモらしい話ですな。
当初は余りやる気の見えなかったマリモだが、ここ最近は岳やシャケに影響されている様子が見えました。
だからこそ、闘う理由を述べる。

俺は俺のために、頂点を取るために勝ち続ける
お前は何でも背負いすぎだ、サンタ。
仇討ちは俺に任せればいい。

・・・それならお前も背負いすぎだ、丸母。

自らは頂点を目指し、さらに仇討ちも背負うというマリモ。確かに背負いすぎな気もするな。
ともかく、2人とも全力で闘う理由は十分と言えるんじゃないでしょうか。
どちらが勝っても、仇は討てる。ということを考えると三田さんが不利な気もする。
まあ、自分が討たないといけないと考えているから簡単には任せれないでしょうけどもさ。

次回は2人の過去の話になるとのこと。
エクレアとしてユルくも仲良く過ごしていた2人ですが、他にも特筆すべき過去があるのでしょうか。
対決の結果も含めて期待ですな。



Vol.89 ヒマ人  (2011年 50号)


マリモと三田さんの中学生時代。
九島の風車は街中からでもよく見える。
そこに書かれたシャケの文字。あそこで一番強い奴の名前だと評判である。
しかし、今更だが、なんでシャケなんだかね。
街の人はどんな人物を思い描いていることやら。あんなカッコイイ人だとは認識がつながるめぇよ。

エクレアとして仲間と一緒にいた当時のマリモはハタを取ることに興味はない。
1人で頂点を取っても、一緒に喜ぶ相手がいないと味気なさそうだ。
そう語るマリモの前に、一人の人物が立ちふさがった。食わず嫌いはよくないな・・・
はい、シャケさんでございます。

立ちふさがるシャケにケンカを売るモミー。タバコをデコピンで弾く。
こりゃ殴られてもしょうがないですね。卜部さんなら完全に激昂している。
モミーが殴られた!みんな、かかれー!
次のページでは全滅しているエクレア。速い!

半人前ばかりで群れていると、いつまで経っても全員半人前のままだ。
自分の甘えも、他人の甘やかしも、”1人”になるためには不要だ

シャケの残したこの言葉。
三田さんは言う。マリモはこの時から変わったんだと。
前は、自分のために頂点を取るとか言う奴じゃなかった。

俺はシャケって奴の言葉が正しいとは思わない。
あいつの言う通りにしていたら皆”1人”じゃなくて”独り”になっちまう

自分の都合だけでケンカしてるお前に負けるかよ!と吠える三田さん。
だが、マリモにも言い分はある。

マリモは嘉上の仇討ちは俺に任せろと言った。だが、それはついでに過ぎない。
宮華に負けはしたが、嘉上は誰に頼ることもなく、甘えることもなく1人で戦った。

嘉上の仇は、嘉上が討たなければ意味は無いんだ

”1人”になるために、”独り”にならなければいけない時がある。
嘉上が前に進むために、お前の優しさは邪魔だ。

なるほど。立派に独立させることが重要なんだとマリモは言うわけですね。
なんだか、父性と母性の戦いという気がしてきた
厳しくしつけようとする父マリモと母性の母三田の戦い?子育ての方針で夫婦喧嘩とか、大変だな。
そう考えると、遅めの反抗期を迎えた嘉上が1人で出来るもん!と暴れてもしょうがない気がしてきた。

お互いの教育方針。というか、理念を曲げない2人は激しく打ち合う。
マリモのあの体格と互角に打ち合う三田さんの根性は凄い。観客も盛り上がる。
だが、そんな試合でも、この男がやってきたという注目度には負けてしまう。ウソだろ!?何で!?
シャケ!はい、シャケさんですよー。

ビビリすぎて、シャケが側を通るだけでスっ転んでしまう観客。慌てすぎ。
そういえば、前に橋から川に飛び降りたモブたちもいたな。シャケには近づきがたいオーラでもあるのか?

ヒマ人のシャケが登場したわけですが、さすがにケンカに横入りするような真似はしないでしょう。
となると、本当に何しに来たのでしょうかね?
1回戦が終わったところで、デモンストレーションでも行ってくれるのでしょうか?
敗れた9人を1人で相手するとか。なんとなく、三田さんと周防、嘉上は除きたいな。6人を相手するとか。
ヒラオリ、ジャージ、本庄の3人はまた一撃で吹き飛ばされたりするわけですな。今度は凄い吹き飛ぶと。
ひょっとしたら、シャケの天敵である熊さんとの対決も見れるかもしれない!
シャケが熊に勝てるわけねぇだろ!とか死亡フラグを立てる大熊さんとか見てみたいなぁ。

それ以上シャケが居座ろうとするなら、岳が殴りかかって、関係ないからすっこんでろ!と叫べばいい。
叱られたと思ったシャケは三角座りで試合を見守るようになってくれるでしょう。歯は折れないだろうけど。



Vol.90 成長  (2011年 51号)


街の頂点シャケが堂々の登場。
これに対し、勝者各人の反応はそれぞれ。神妙な表情のシロと正門。
好戦的な様子の井純、宮華、岳。

しかし、岳。俺にブッとばされに来たのかよ、とは強気にも程があるな。いつもどおりだけど。
さらに井純。アガるぜ・・・!とはどういう意味でしょうか?緊張してるの?オチツケ!

そして残る1人、武藤。いきなりシャケを鉄パイプで殴りつける
好戦的ってレベルの話じゃねぇ!!
でも、考えてみると殴られてもしょうがない気がする。
トーナメントに関係ない部外者がノコノコやってきたわけですしね。
すっこんでろというつもりで殴っているのかもしれない。ヒマ人は帰れと言外に言ってそうだ。
でも、口にしないと伝わらない。
平気な顔で通り抜けるシャケ。どんな防御力だよ!

トーナメント表の前で足を止めるシャケ。どうやらただの見物らしい。まあ、いつものことですな。

シャケが邪魔するわけではないとわかったので戦闘再開。
と思いきや、動き出す者がいた。嘉上だ!
宮華にぶっ倒されたはずの嘉上が起き上がる。

・・・あのガキ、今更どういうつもりだ?

気絶からの蘇りを十八番にする岳がそれを言いますか?
まあ、勝負がつく前に起き上がっているからいいのかもしれないけど・・・
と思ったが、トーメナント以外ではいつも似たようなことしてるじゃん。やっぱりお前がそれを言うな!
そして、岳からも嘉上はガキ呼ばわりされてますのね。
丁寧語キャラだから、というよりは三田さんとの絡みからしての評価でしょうな。

宮華に向かう途中にいる三田に、邪魔です。どいてくださいと言ってのける嘉上。

自分の面倒くらい自分で見ます。誰かに仇討ってもらおうとは思いませんよ・・・!

おやおや、立派なことを言う。
負けたばかりの今のお前が1人で勝てるわけがない。三田さんはそう冷静に言い放つ。

――それでも、意識があるなら・・・
せめて向かっていくだけでもしておかないと。
この先だって、いつまで経っても1人で向かっていけませんよ。

真っ直ぐ前を見据えて言う嘉上。その姿を見て、送り出す三田さん。

なら、世話を焼くのもこれが最後だ

背中を拳で叩き、押す。
笑顔を見せる嘉上、三田さん。そしてマリモ。
雄叫びを上げて宮華に突き進む嘉上。

なら、何度でもテメーの意識、カッとばしてやるよ!!

迎え撃つ宮華。
まあ、ボロボロの嘉上に勝ち目はないですわな。ここは意志を示しただけよしとしましょう。
正々堂々、それを迎え撃ってくれた宮華にも感謝すべきかもしれませんな。
この嘉上の行為に、三田さんは言う。

気に入らないが、シャケの言った通りかもな。
エクレアで群れていた頃より、嘉上は成長した気がするよ。
たとえ結果が、どうなろうともな。

時には厳しく距離を取るのも教育には大事だってことですね。
過保護な三田ママにはいい勉強になったようです。

俺も、少しは見習うべきかな・・・?

三田さんは三田さんのままでもいいと思いますけどね。
ともかく、主張合戦はマリモが勝利した模様。
ならば、その後の打ち合いもマリモが勝利するのがこの世界の習いである。
盟友対決も決着がついたようだ。やはりマリモが勝ったか。

この世界、主義のぶつけあいを行い、それに勝利したものが勝つという法則がある
言い換えると、いいポエムを紡げたものが勝つという法則だ!

シャケが鉄パイプで殴られても傷一つついていないのも、無言で殴られたからに他ならない。
武藤が何か口上を述べて殴ればダメージがいったかもね。
そこで思った。
シュガーレス世界にはATフィールドが存在するのではないかと
それもスパロボ方式のATフィールドだ。4000点以下のダメージは無効化される。
シャケは常にそれを張れるので攻撃が通じない。
兼光さんは4000点を越えてくるのでダメージを通してくる。これなら鉄パイプで無傷でも筋が通る!

さらに、ATフィールドは心の壁。つまり、中和できるということである。
そう、中和するには主義をぶつける。ポエムを叩きつける必要があるのだ!
いいポエムを作ると、相手のATフィールドが中和されて攻撃がよく通るようになる
正門が岳に殴り倒されたのも、これが原因といえる。
む、困ったな。適当な仮説なのに意外と穴がないぞ!?
まあ、トオルのように偶然やられちゃった。みたいなのもいるし、ATフィールド説を否定する要素は多いけどね!


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