蒼天紳士チャンピオン作品別感想

クローバー
第262話 〜 第291話


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 各巻感想

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連載中分


クローバー 30巻


第262話 田端要の思惑  (2012年 41号)


真田エリナ軍団参上!!

全員意図せずに揃って腕組みして立っている辺り、気が合っているといえなくはないんですかね。
そんな風に登場した妹を見て真田。エリナ、何やってんだよと呟く。
そりゃツッコミも入れたくなるわな。ちょっと目を離した隙に軍団なんて結成しおって!!何やってんだよ。

というのはさておき。
真田のやられた姿にショックを受けているエリナちゃん。
電話で聞いた時はドライな反応だったが、目の当たりにすると気になっちゃうらしい。複雑な妹心ですね。

兄貴の奴・・・こんな奴らに何やられちまってんだよ。

兄貴の借りはエリナが返す!覚悟しろテメエら!!

ズンズンと歩み出るエリナちゃん。力強いわぁ。
でも石は隠しておいてほうがいいな。不意打ちで決めた方が威力あると思いますでよ。

ともかく、エリナちゃんを止めるハヤト。オマエがいきなり先陣切って行っちゃダメだろ!

オ・・・オマエは大将なんだから!大将がいきなり出てくのはナシだろ!!

必死の説得を行うハヤト。
大将は後ろでデンと構えてオレ達部下に指示出してくれよ!と述べる。

しょ・・・しょうがねェなあ・・・

やたらと嬉しそうにするエリナちゃん。可愛いなぁ。おい。
というわけで、うまいこと説得に成功しました。ふーやれやれ。

さて、ようやく対峙できる展開になりました。この展開を受けて内心ほくそ笑む田端。
もし前田と美咲がやられたら華咲は完全にオレの天下だ。おまけに美咲やったってんでハクがつく。
あの3人がやられたらざまあみろだ。やっかいばらいができる。いいチャンスだ。
こりゃ、どっちが勝ってもオレにはおいしい展開だな

嬉しそうにする田端。この皮算用、どこまで通じるんでしょうかね。

エリナ軍団出陣!!いけェッ!!

ノリノリで部下に指示を与える大将、エリナ。
勢いよく前へと飛び出していく2人。
それぞれに標的を定めてタイマンの形にもつれ込む。

ハヤト「真田の妹を気にしないでいいなら、今日は思いっきりいける!!」
前田「3人いっぺんは無理だったけど・・・1人だけなら」

その通りですな。
前田もハヤトも実質3対1の状態だからやられたに過ぎない。
1対1で戦うのであれば敗北することはない。
とはいえ、今の状況では五十棲が余っている形になる。どちらにも加勢できる状況だ。
だが、そこに闘いに加わる人間がいた。前とは同じではない。

今日はオレがいる

ボコられて倒れたはずの真田が復活!!
おぉ。これは面白い展開だ。兄貴の意地を見せてくれ真田!!

ハヤトや前田が活躍するのは予想できたが、真田は予想外に活躍してくれそうな予感。嬉しいですね。
あとはエリナちゃんのとどめがどういう風に炸裂するか、だな。
余った田端に炸裂したりして。皮算用もそこまでだ!!



第263話 オニギリ対ドレッド  (2012年 42号)


3人がかりでやられ、ボロボロの真田。でも起き上がる。カッコイイぜ兄貴!
しかし、殴り飛ばされる真田。しっかりしろよ兄貴!

真田の救援に向かうためにも、早いところ目の前の相手を片付けたいハヤト。
1対1なら余裕と思っていたが、思ったよりも手強いらしい。
ふうむ。五十棲以外はそんなに大したことないのかなとか思ってたんですけどねぇ。
考えてみれば、ハヤトも最近ボコボコにされたばかりですしね。
ダメージが抜け切っていなくてもおかしくはない。

そういう意味合いでは前田も同様である。
ドレッドにドカドカと蹴りまくられる前田。
このドレッド、いきなり滑り込んできたり、地面に手をついて蹴ってきたりとトリッキーですな。
何か格闘技でもやってたりするのだろうか。

調子に乗って蹴りまくっていたドレッドであるが、前田に足を取られたのが敗因。
投げの一発で前田の逆転勝利となりました。やるじゃんオニギリ。

前田は勝利を収めたが、もう動けそうにない。
そんな中、再び真田が起き上がってくる。タフだなこいつも。
五十棲が真田を完全に叩きのめすのが先か、ハヤトが目の前の相手を倒してしまうのが先か。
真田の根性が試される場面でありますな。
まあ、妹の目の前ということもあるし、今まで以上にはりきってくれるんじゃなかろうか。

ところで、ハヤトが苦戦しているのは、次の戦いを見据えて力を温存しちゃっているからなのだろうか。
それでダメージを積み重ねる結果となっては本末転倒ですわな。
一気に仕留めて、五十棲の相手をしちゃってくださいな。
そして、最後のトドメは是非エリナちゃんに・・・!!大将の出番ってヤツだ!!



第264話 兄・真田清秀  (2012年 43号)


やられてもやられても立ち上がる真田。
さすがに最初に三人がかりでやられたハンデは大きいのか、耐えるので精一杯の様子。
兄のやられている姿を見るのに耐えられなくなったのか、前に出ようとするエリナちゃん。
もう我慢ならねェ!!

だが、そのエリナちゃんを止める真田。
黙って見てろ。オメエに何ができんだ。

まあ、そうですよね。
不意打ちならまだしも、でかい声で宣言して踊りかかっちゃどうにもならない。

倒れても倒れても意地を見せて起き上がる真田。
その姿。その根性。とても牙が抜けてしまったようには思えない。
確かにギラついてたころとは変わったのかもしれないが・・・

兄貴は・・・兄貴のままじゃねェか・・・

ようやくエリナちゃんが真田を見直してくれました。よかったよかった。
真田も頑張った甲斐があったというものです。
これで、この戦いが終われば、また兄にデレる妹が見れるようになるかな?
そうなるためには、この戦いに勝利しなければいけない。
となれば、もうハヤトの活躍に期待するしかないわけです。

み・・・美咲・・・兄貴助けてくれ!!

ついにハヤトに頼るようになったエリナちゃん。
身の程知らずに突っ走るのが魅力な子ではあるが、肝心な所で引けるのも良いですよね。
任されたわけですし、ハヤトには奮戦していただきたい。
今回で眼前の敵は倒せたようであるが、五十棲と戦う体力はあるのかどうか。気になるところだ。



第265話 美咲対五十棲  (2012年 44号)


何度も立ち上がる真田であったが、さすがに限界は近い様子。
兄が心配なエリナちゃん。今度こそ助けに行こうとするが動けない。
まさか、このエリナがブルってるっていうのか!?
いや、普通はそうなって当然です。むしろ今までが無鉄砲すぎた。

真田にとどめをさそうとする五十棲。
その様子を見て思わずお兄ちゃん!と叫んでしまうエリナ。あらあらうふふ。
そんなエリナの声に答えたわけでもないだろうが、横合いからハヤトの蹴りが五十棲に炸裂する。
蹴りというかドロップキックですな。
蹴られた五十棲がドザザッとふっ飛んでいく。派手だねぇ。

ようやくハヤトと五十棲のタイマンという形に持っていくことができた。
真田はそのことについてコメントする余裕もないらしい。
意地張って手を出すのを止めたりするかと思ったが、その体力も残ってないか。

既に一戦交えてボロボロのハヤトに襲い掛かる五十棲。なんだか凄い顔になってるな。
一気に勝負をつけるとばかりの攻勢だが、ハヤトには通じない。
逆に反撃を受けてしまう五十棲。

こ・・・こいつ・・・こんな強かったん!?

エリナちゃんを守りながらの上に3対1だったもんなぁ。前の戦いなんて参考にもなるまいて。
とはいえ、このハヤトはかなり強い。
さっきまでオットと戦っていたときよりも強く感じられる。
後の戦いを考えず全力で戦えているからか。それとも実は五十棲よりオットの方が強いのか。
それとも真田がやられたことについて怒りを感じているのか・・・

真田は、いくら3人相手とはいえここまで一方的にやられる奴じゃねェんだよ。どうせ汚ねェマネしたんだろ。

まさしくですな。
人数差がある上に武器持って後ろから殴りつけようとしましたもんなぁ。
しかし、ハヤト。結構真田のこと評価していたんですなぁ。相変わらず仲間思いのやつである。

五十棲を追い詰めるハヤト。その強さに前田も息を呑む。
エリナちゃんは奮闘振りにエキサイトしている。楽しい子ですね。
だが、追い詰められた五十棲。このままではまずいと考え出す。これは・・・?

決着は近いですが、もう一波乱ありそうな感じですね。
流れ的には五十棲がエリナちゃんを人質にしようとする感じでしょうか。
カウンターでエリナアタックが決まって轟沈という流れだと面白いが果たしてどうなるか。
あとついでに田端くんの生活がどうなるか。気になるところです。



第266話 真田兄妹逆襲  (2012年 45号)


ハヤトの動きに合わせて暴れまくるエリナちゃん。
うーむ、気合が余りまくってるって感じですな。可愛いことで。

蹴りを受けて吹っ飛ぶニコニコヤロウ、五十棲。
起き上がる前にハヤトに砂で目潰しを行う。
これをもらってしまったハヤト。
しかし、五十棲の直後の狙いはハヤトではなかった。

ひとまずこの女利用して逃げる

勢いつけてエリナちゃんの方に走り出す五十棲。
それに正面から立ち向かおうとするエリナちゃん。勇敢っすね。
だが、五十棲の一撃は容赦なくエリナちゃんのお腹を捕らえる。
この一撃で気絶させて人質なりなんなりにしようという考えだろうか。

吹き飛ぶエリナちゃん。
エリナちゃんの鉄壁の守りが・・・!!スカート的な意味で破られた!!
防御的な意味では文字通り鉄壁だったりしましたけどね。
そう、振り回している石に釣られて忘れがちであるが、まだ他にも仕込んでいる部分がある。
カバンには鉄板を。腹には雑誌を仕込んでいたのだ!!

ヘヘヘッ。防御は最大の攻撃なり

物凄く誇らしげな顔で種明かしをしてみせるエリナちゃん。イカしてるわぁ。
思いっきり殴っちゃった五十棲はきつそうな顔をしている。
そしてそこに怒れるお兄ちゃん登場。

おい。テメエ妹に何してくれてんだ

怒りの右ストレート。振り下ろし気味の一撃が決まり、五十棲轟沈。
最後は真田兄妹が持って行くという形に落ち着きました。ほうほう。

どうにかなったなと一息をつくハヤト。
この一連の戦いの中、最初からいるのにずっと空気のような扱いをされていたのは、田端くん。

これはチャンスだ。
リョウ君もやられてやっかいばらいできる。
それに向こうでまともに動けるのは、美咲ハヤトぐらい・・・
ここでオレが一気に全員やっちまえば・・・

全く持って分不相応な野心家である。
鉄パイプ持って、唯一闘えるであろうハヤトに襲い掛かろうとする田端。
しかし、石入りのハンカチを振り回していたエリナちゃん。
すっぽ抜けて飛んでいった結果、田端の顔面にクリーンヒット
うーむ。さすがはエリナちゃん。借りを作らない女!!
ハヤトに兄を助けてもらった借りはこれで帳消しって話ですね!!

これにて五十棲たちとの戦いは完全決着!!
それぞれのキャラが立っていてなかなか面白い戦いでした。
というか、エリナちゃんを見ているだけで楽しめたシリーズとも言える。
後の始末がどのような展開になるのか。割と楽しみだぜ!



第267話 SED  (2012年 46号)


真田エリナ軍団大勝利!!
希望の未来へレディーゴーしたくなるぐらいの勝利である。
その勝利後のお話。さてさてどうなりましたか。

まずは華咲。
どこから聞きつけたのか、田端が真田たちにやられたのは知れ渡っている。
でもさすがにエリナちゃんにとどめをさされたのはバレていない様子。
ケンカがあったのと勝敗だけは伝えられるシステムがどこかにあるのか?

敗北した田端についてくる奴は誰もいなくなってしまった。
とはいえ、そのアオリでボコられるってこともない様子。
田端くんは今後は華咲のイジられキャラとして生きていくことになるのかなぁ。

さて、倒された五十棲たち。
やられたからといって大人しく引き下がるような連中ではない。
とことん追い込んで地獄見せたると息巻いている。厄介だなぁ。
しかし、ここで緊急事態。買い物に出かけたサンタが信じられないものを目の当たりにしたらしい。

コンビニの駐車場に斗璃氣羅の車2台停まっとった。たぶん・・・オレ達を・・・

この情報に青ざめる五十棲たち。
一度集団でボコられた相手だし、バックにはヤクザもいる連中ですものねぇ。
五十棲の親父の力も東京では振るえるかどうかわからないですし。

というわけで、慌ててオットの親戚がいる博多へと逃げ出す3人でありました。
五十棲は最後まで悔しそうにしていましたけどね。

東京、ろくなことがなかったな・・・
2度と来るか・・・

なんだか物寂しい去り方をする五十棲たちでありましたとさ。
まあ、こいつらはどうせまた博多でも問題起こすんでしょうけどねぇ。
東西あっちこっちで問題ばかり起こして、迷惑な奴らである。
しかし、本当にトリケラの連中は3人を捕まえに来たのだろうか?
何か別の用事で来たのを偶然発見しただけにも思える。
まあ、事実はどうあれ、いいオチがついたってことですわな。

敗者はそんな具合でしたが、一方の勝者の方。
前田と真田はずいぶんと語り合える関係になった感じ。
仲良しこよしになったつもりはないとか言ってるけど、強さはもう認めちゃったみたいですしね。
真田にしてみれば、妹のことで世話になった相手ですし、気にかけもする。

前田と・・・あいつにはまたでかい借りができたな・・・

本当、真田は妹思いですねぇ。いいお兄ちゃんである。
今回のシリーズではそれなりに活躍できてよかったね!

さて、桃浜高校。
学生食堂ではハヤトたちが昼食を取っている。
その集団の中に堂々と割り込んでくるエリナちゃん。堂々とハヤトのオカズも奪う。
そりゃあ、エリナちゃんは大将ですものね。部下の食事は大将のものさー。

おい美咲!!この間はよくやった。さすがSEGの一員だ
まあけど・・・エリナのおかげで命拾いしたんだからな。忘れんじゃねェぞ。

兄である真田を救ってくれて感謝!!
の流れかと思いきや、恩人ということですっかり借りを返した気になっているエリナちゃん。
まあ、当初の否定気味だった時よりはいい感じじゃないんでしょうか。
それはさておき、美咲の女と言われて少し嬉しそうにしているユイちゃんがいい感じ。

美咲はSEGのものだからな。夜露死苦

それは私のもの宣言ということでいいということでしょうか?
いやまあ、エリナちゃんはあんまり色濃い事に聡い子じゃないとは思うけども。
SEG――真田エリナ軍団の名称は継続して使われていく様子。
前田とハヤトとエリナ。今後も軍団員は拡張していくのだろうか?楽しみな話である!!

それはそれとして、今回のタイトル。「SED」って何だろうか・・・?また誤植か!?
いや、ひょっとしたら真田エリナの団の略なのかもしれない。
いずれ真田エリナ軍団と真田エリナの団がぶつかるという展開も・・・く、何を言ってるんだかわからなくなってきた!!



第268話 温泉饅頭  (2012年 47号)


新章スタート!!
今回はなんとなくホロ苦い話になりそうな予感がする始まり方。
そう、ハヤトの過去に関するお話でございます。

ある日曜日の朝。1人の男の子が家の中に見当たらない母を捜していた。
父は母は出かけたという。どこに行ったのか?と問えば、どこに行ったんだろうな・・・と帰って来る。
そう、ハヤトの母はこの日以来家から姿を消したのであった・・・

ハヤトはその後、父親を亡くして田舎の祖父に引き取られた。
祖父もなくなり、その遺産によって元の土地に戻ってきて生活を始めたというのが最初の頃の話だったかな。
割とハードな人生である。まさしく天涯孤独な身の上なんですよね、ハヤト。

さて、トモキの母は温泉旅行に行ってきたらしい。
その御土産として温泉饅頭を買ってきてくれました。
お菓子としてはいいけど、朝食にするのはさすがにどうかと思う。

それはさておき、トモキ母は旅行先であの人に会っちゃったという。
誰に?いやまあ、物語の展開からして誰かというのは言うまでもないことでしょうな。

母から驚きの話を聞かされたトモキ。
ハヤトが教室の机で寝ているうちにケンジを呼び出して相談をする。
ハヤトにこのことを言ってもいいかどうか。
あの頃のハヤトを考えると・・・と難しい顔になる2人。
おや、なんだか久しぶりにクローバーの2葉に相応しい感じになっているんじゃないですかね?久しぶりに。

トモキが悩んでいるうちにハヤトはトモキ母から話を聞いてしまう。
そう、温泉旅行に行った先でハヤトの母、弥生さんを見かけたという話を・・・

ハヤトも高校生3年生。そろそろ大人と言ってもいいぐらいの年齢である。
さすがに小5の頃とは違う。けれども、その時に受けた衝撃は尾を引いていそうな気はする。
なんだか重くなりそうな話でありますが・・・どう展開するのだろうか?
今は支えてくれそうな仲間や友達は一杯いる。
母親との関係にどのような結論を見つけ出すか。今のハヤトに期待したいところであります。



第269話 ハヤトの母ちゃん  (2012年 48号)


トモキの母から聞かされたのは、ハヤトにとって決して忘れることのできない人物の発見報告。
小五の頃にいなくなった母のことを聞いたハヤトはどう動くのか。

というわけで、今回は母がいなくなった時の回想話となります。
髪型がまともなせいか、トモキとケンジに比べると随分幼く見えるなぁ、ハヤト。

家にいなかった母親を探してトモキの家やケンジの家に聞き込みに走るハヤト。
今度は3人連れ立って商店街の方に足を向ける。
物凄く曖昧な情報で聞き込みを行うハヤト。
ケンジと揃ってサラサラサラサラーしてる後姿は・・・地味にいいな!!

母親の写真を使って聞き込みを再開。しかし手がかりはさっぱり集まらないまま暗くなってしまう。
明日は隣町に行ってみるかと提案するトモキ。
小学生の移動範囲からしてみれば、隣町でも遠くに感じられるんでしょうな。

ハヤトはしばらくトモキの家に泊まることになった。
どうやら父が母に会いに行くので、その間預けられる形となったようだ。お世話になります。

ハヤトの母親が見つかったのかと無邪気に喜ぶトモキとケンジ。
しかし、ハヤトは幼心に気付いていた様子。もう、母が帰って来ることはないということを・・・
うーむ。切ないお話でございますなぁ。

ハヤトを心配したトモキ。お土産の温泉饅頭を持ってハヤトの家を訪れる。
そのトモキにハヤト。箱根へ母に会いに行くと宣言する。ほほう。

複雑な家庭事情があるが、キッパリと意志を表して見せたハヤト。こういうところはさすがですな。
そしてトモキが久しぶりに幼なじみのような働きをしている。
彼女が出来てからはかなり疎遠になってた感じだったのにねぇ。
まあ、いざというときに動いてくれるのはいい友人ってことなのかもしれませんが。

気になる展開になりましたが、次号、次々号はお休み
51号からの再開となります。箱根に取材に行くのですかな?釣りにいい池とかあるのかしら?



第270話 着 箱根  (2012年 51号)


ゴールデンウィークを利用して箱根で発見されたという母親に会いに行くハヤト。
友人であるトモキとケンジも付いていくことになりました。
そういえばトモキは今彼女が地元にいないから暇なのか。そういう話ね。

何故か駅弁について熱く語るハヤト。
発射する前に食べちゃいい景色見ながら弁当食べるって旅の醍醐味だいなしだろ!!この旅のシロウトが!!
釣りが趣味なだけあって、旅にも造詣が深いのですかね?

というわけで、ちゃんと途中で駅弁を食べる3人であった。モグモグ。
そして昔のことを思い出すというトモキ。
この3人、子供の頃は本当に仲が良く、色々と遊びまわっていた様子。
無断乗車で遠出し、切符の拝見をやり過ごしたりしている。子供らしいねぇ。

ハヤトは母親にあってどうするつもりなのか。
それはまだ本人にもわからないらしい。
それでも子供の頃のいなくなった時の気持ちに整理はつけられるかもしれない。そう期待しているのかな?
ハガキが届いて嬉しそうにしている少年ハヤト。
その内容を見て淋しそうにしている少年ハヤト。
表情だけではあるが、ある程度推察できてしまうのが物悲しい。

さて、そんなこんなで箱根に到着。
さっそくトイレに駆け込むハヤト。
それを見送るトモキとケンジだったが、逆の方向から電話をしているハヤトの姿が。アレ?

ていうか・・・アフロになってるし・・・

トイレに行ったらアフロにされて逆方向にワープされたのか。いや、そうじゃないな。
ハヤトそっくりのこの男は一体何者なのか?
まさかの兄弟?とはいえ、ハヤトの母が出て行ったのはハヤトが小学生の時である。
それから再婚して産んだとしたら年齢が合わない。
こう見えてアフロは小学生だとか。いやいや。
実は別れる前から出産してたとか。いやいや。
双子だったが、片方の子供は何らかの組織に奪われていった。
ある日、取り戻すことを決意した母親は出て行った。子供たちを危険に晒さないために黙って・・・
てな展開だったらいろいろとツジツマは合うけど漫画が違ってきちゃいますな!!

そういえば、駅弁の話のときにイージスさんのそっくりさんもいましたな。
こ、これはまさか箱根には各クローバーキャラのそっくりさんがいるという展開では・・・!?
クローン村を発見したハヤト達の活躍に期待だ!いや、やっぱり違う漫画になっちゃうよコレ!!



第271話 ハヤトの弟!?  (2012年 52号)


髪はアフロ、顔はハヤト。一体何者なのか?
服装はジャージなのでゲンゲンですな。
となると釣りの腕はイージス、冷静さは真木さん、ケンカの強さはトモキというハイブリッドなキャラかもしれない。
最後ので一気に下がってしまった感じがあるか。

他人の空似にしては似すぎている。
というわけで、今のが何者なのか考察するトモキとケンジ。

異父兄弟
つまりハヤトの母ちゃんが新しく結婚した人との間にできた子供ってこと。
あのアフロ、ハヤトの弟だ。

やはりそこに考えが行き着きますか。まあ、最初はそう考えるよね。
でも、離婚したハヤト母がすぐに再婚して産んだとしたら、弟はまだ一桁台ということになるのだが・・・
まあ、可能性はなくはないね。早熟なんだよ。きっと。

とりあえず、さっき見かけたアフロについて、ハヤトには秘密にしておこうとする2人でありました。

トモキの母によると、ハヤトの母である弥生さんは饅頭屋で働いていたそうな
というわけで、その饅頭屋を探そうとする3人。
しかし、箱根といえば温泉であり、温泉といえば饅頭である。
そこかしこに饅頭屋があり、その手がかりだけではなんともならない状態でありました。ハハハ。

箱根に着いたのは夕方なのでもう暗くなって来ている。
しょうがないので宿を探そうとするが、ゴールデンウィークでいきなり泊まれる宿など早々ない。
とりあえず小田原まで戻って探すしかないかと移動を始める3人。
だがそこに、バイクの集団が迫ってきた。

やっと見つけたぞレオ!!
おい、レオッ!!なんだその頭!?変装してるつもりかよ!!そんなんでオレ達から逃げれるか!!

覆面にヘルメットという怪しげな格好のバイク集団。
レオというのはやはりさっきのアフロハヤトのことなんでしょうなぁ。
思わぬ展開となってきたが、どうなるのでしょうか?
敵の数は多いような感じだが、箱根に助っ人が現れたりするのだろうか?気になるところである。



クローバー 31巻


第272話 レオとハヤト  (2012年 53号)


母親を探しに来ただけなのに、いきなりトラブルに巻き込まれているハヤトたち。
どう見ても友好的じゃなさそうな連中に囲まれる。

ハヤトをレオと呼び、頭を掴んで振り回すデブ。
すっかり勘違いしているみたいですが、アフロからこの髪型には難しいっしょ。

殴りかかってきたデブに対し、それよりも早く殴り倒すハヤト。
もう1人殴りかかってきたが、それも倒す。
ふむ、そんなに強い奴らではないみたいですな。

ど・・・どうなってんだ?レオ・・・こんな強かったか?

この反応を見ると、レオはハヤトほど強いわけではなさそうである。
顔が同じだから強さも同じくらいってわけにはいかないか。さすがに。

さて、小田原に向かう電車の中でトモキ。ハヤトに対しオマエに瓜二つの奴を見たと話し出す。
たぶんさっきの奴ら、そいつとハヤトを間違えたんだよと予想つきで。

おそらく、異父兄弟だ
つまりオマエにはオヤジの違うオマエにそっくりな弟がいるってことだ。

ケンジがなんだか微妙にブサイクじゃない顔でそう述べる。
まあ、大事な話ですしね。
しかし、異父兄弟という予想で話を進めてしまっていいものなのだろうか・・・?

その話題の人であるレオ。
帰宅中にハヤトを襲ったスクーター集団と出会う。が、焦って逃げ出すスクーター連中。
しばらくはハヤトの強さの威光のおかげで安泰っぽいですね。
まあ、そのうち強い奴を連れて襲ってくるフラグなんでしょうけども。

家に帰るレオ。すると、そのアフロの先端付近に包丁が・・・あ、危ねぇ・・・
まあ、入口から大きく外れているし、当たらないように投げてはいるんだろうが、とにかく危ない。
これがハヤトの母と目されている人物のようですが・・・
なんというか、肝っ玉は太そうな人のようですな。さてはて、どのような話になることやら。



第273話 上妻親子  (2013年 1号)


レオの家には上妻という表札が掲げられている。
というわけで、上妻親子のお話から始まる今回。

レオは休んでいた分をゴールデンウィークを利用して学校の先生に補習してもらっていたらしい。
だが、その補習もサボったというレオ。しょうのない子ですね。
色々と忙しいというが、何か理由があって放浪しているのだろうか?
母親が帰っていてちょうどよかったとか言ってるしなぁ。ふうむ。

女手ひとつでそれなりに一生懸命育ててきたのにこの仕上がり。お母さんため息。
はずかしい頭にしてこんなバカになるように育ったのではため息もつきたくなりますわな。
怒られても全く堪えてなさそうだし。くっバカは気楽だな!!

母親の口ぶりからすると父親は生きている様子。向こうに引き取ってもらえば〜などと言っている。
これは本当にハヤトの母親だったりするのだろうか・・・?
似たような境遇で似たような顔の他人というオチもありえそうな気がして困る。

さて、弟がいるんだよと聞かされたハヤト。
推測であるとはいえさすがにショックは隠しきれない様子。離れて座ってなにやら黄昏ている。
そのハヤトが思い起こすのは子供の頃のこと。
ああ、あのハガキが届いたときのことですな。

前に回想でハガキを見て嬉しそうにし、その後悲しそうにした場面があった。
ハガキの内容は「ゴメンね。さよなら。元気でね。母より」という簡単なもの。
なるほど。これは子供心に悲しくなる内容ですわな。
ハヤトは気丈に振る舞って見せているが、あの日寝る前に泣き出してしまっていたのをトモキは見ていた。
なので、このままでいいのかよと問い掛けるトモキ。
さらにケンジ。このハガキの消印から少しは住所が分かるよと言い出す。ほほう。
ってその消印、仙台とか書いてあるんですが・・・?

というわけで、子供3人で新幹線に乗り込みハヤトの母親に会いに行く旅に出ることになりました。
ああ、昔隠れてキップの確認をやり過ごしたときの話か。
その時もハヤトの母親を探して旅に出ていたんですな。なるほど。

子供の頃の旅では見つからなかったハヤトの母親だが、今回は見つかるのだろうか?
行動の行き当たりばったり加減はあまり変わっていないようだが・・・考えると不安になってきますなぁ。



第274話 母をたずねて  (2013年 2+3号)


なあ・・・仙台って・・・田舎じゃないんだね・・・

いきなり何を言い出すのだこの子供は。政令指定都市舐めるな!!
まあ、東北の県だしなぁ。てなイメージを抱いたためだと推測される。
人探しをするには辛い状況ですわな。

さすがに消印だけでは大まかな住所しか特定できない。
近場のポストに入れたとも限りませんしなぁ。前途多難の滑り出しを見せる母親探し。
考え無しにこんなところまで来た子供たち。食事するお金にも困る有様である。
そんな中で大食らいがいると困ったなんてどころの話じゃなくなりますよね。ケンジ・・・

想像以上の人の多さに早くも諦めムードのハヤト。
一度心の整理をつけてしまっただけに、無理して会いに行くことについての戸惑いがあるのかもしれませんな。
そんなハヤトに代わり、精力的に人探しを始めるトモキ。
小さい頃のトモキはいい子だったんだなぁ。

そんな風に道行く人々に写真を見せて聞いて回ってる子供3人。
そこに不良が絡んできて写真を取りあげる。その上ケンジに蹴りまで入れたりしてるし、仙台の不良は容赦ねぇな!!

まあ、ケンジは小学生の割にはでかいからなぁ。案外迫られてビビッて蹴ったのかもしれない。
というかこいつら幾つなんだろうか。
制服着てるけど、実は中学生だとか。まあ、子供で数歳差は凄く大きいんですけどね。

突き飛ばされてもハヤトの大事な写真を取り返そうとするトモキ。
それを見てハヤトも動き出す。押さえ込んでいた不良に派手なヒジ打ちだ!!

ここからハヤトのケンカ道が始まるのですかね。
果たして年上相手に勝つことができるのか?胸にチャンピオン背負ってるのだし、負けてはいられないぞ!!
いや、実際に書いてあるのはCHAMPIONSHIPですけども。



第275話 オレは平気  (2013年 4+5号)


仙台にて不良とのケンカ。
ハヤトのケンカの才能が目覚めるか!と思いきやそういう話ではありませんでした。
警察の方々が不良を取り押さえてくれる。
さすがにどうみても子供に殴り掛かっているようにしか見せませんからね。
抑え込まれるのは不良の方だけとなりました。よしよし。

ただし、ハヤトたちも補導はされてしまう。
話を聞けば、子供たちだけで遠くまで来てしまったというのはわかってしまうわけですしね。
というわけで、警察署で親が来るのを待つ3人。
ケンジの母親はなんていうか・・・ソックリだな、うん。
トモキの母親はやはり若い時はやけに可愛い感じでありますな。良しや良しや。
そしてハヤトには父親が出迎え。
この度は大変ご迷惑をかけましたと謝罪する。
まあ、気持ちもわかることであるし、子供たちを強く責める気にはなかなかなれませんわなぁ。

なんにしても捜索は打ち切り。
この人の多い仙台で探し出すのは難しいに決まってますものね。
親子連れで帰ることとなりました。
帰りはお金があるので駅弁も好きなのが食べれるぜ。2つとかも余裕さ!ケンジ・・・

ハヤトは父に尋ねられる。こんなところまで会いに来てどうするつもりだったのかと。
母さんと一緒に暮らしたいのか?
その父の問いにそんなんじゃないよと返すハヤト。

ただ・・・ちゃんとさよなら言いたかったんだ

そうか。いい子であるなハヤト。
さらに父ちゃんもいるし平気だぜとか言ってくれる。ほんまいい子や。

それに・・・トモキとケンジがいる

ふむ。やはり今回はそういう話なんですな。
彼女ができてバラバラになりがちなクローバーの三葉が絆を認識し合う話という。良い話だ。

それにしてもハヤトの父はハヤトが母と一緒に暮らしたいと言い出した場合どうするつもりだったのか。
やはり母のもとに送り出していたんでしょうな。
どうやら父は母と会っていたらしい。実は居場所を知っていたんですかね?
母にしてみれば今さら会わす顔はないし、一緒には暮らせないという。ふうむ。
寂しくはあるが、1度目の母の捜索はこれにて終了。
大きくなって2度目のチャンスが訪れた。
今回は母と会うことができるのか。いなくなった真意を聞くことができるのか。注目であります。



第276話 接触  (2013年 6号)


過去の回想は終わり、物語は現在に。
どうやら小田原まで戻ったものの、結局カプセルホテルにしか泊まれなかった様子。
まあ、寝るだけであるならばこれでも十分かもしれませんわな。

小田原を移動中、レオのことを知るらしき男が電話をしている。
なんだか悪そうな奴であるが、どんな関係なんでしょうかね。

さて、本格的に母親探しを開始する3人。
子供の頃は探す前に終わってしまったが、今度こそはやりとげたいと全員が考えている。
お金もないし今日でケリをつけたいところだ。切実な話。

ハヤトに続き、レオも移動を開始。
それはいいんだけど、タンスを開けて何を探しているのかね?
まさか、親の金を・・・?いや、さすがにそれはダメな子すぎてフォローが仕切れない。
きっと愛用の変身セットか何かを隠されたのであろう。そういうことにしておく。

箱根の饅頭屋をしらみつぶしに聞いて回るハヤトたち。
さすがに箱根。15件を回っても知っている人には出くわさない。
そうこうしていると、知り合いからはぐれたらしいお婆ちゃんがハヤトに道を尋ねてくる。
お婆ちゃん、なんだってこんな目立つ頭した奴に道を尋ねたりするのかね。いやまあ、フードはしてたけどさ。
もう少し優しそうな感じの人に尋ねればいいのに・・・道を聞く人はどういう基準で人を選ぶのか不思議に思うことが多々あるぜ。

まあ、実のところハヤトは気のいい奴ですからねぇ。
地元民でもないのに知ってそうな人を代わりに見つけようとか動き出してしまう。なんていいヤツなんだ・・・
おかげでトモキたちとはぐれてしまうハヤト。
そのトモキたちは手がかりを得ているというのに。間が悪い。

はぐれたハヤトは地元っぽい人を探そうとしてレオと出会う。
ハヤトもどういう判断でレオを地元っぽい人と思ったのか。まあ、それは別にどうでもいいか。
ともかく、同じ顔の2人がようやく出会ったわけだが、どういう反応を示すんですかねぇ。
気が合うのか合わないのか。今のところレオは結構ダメな子のようであるが・・・はてさて。



第277話 アフロとアミコミ  (2013年 7号)


遂に邂逅を果たしたハヤトとレオ。
そっくりな2人だが、髪型の趣味は違う
まあ、お互いに変な頭と言われるような髪型だったりはしますが。

ハヤトがトモキの電話を受けているうちにレオは去って行ってしまう。
とりあえずは顔合わせをしただけということになりますな。

さて、有力な情報を得たハヤトたち。教えてもらった饅頭屋に向かう。
移動してみると、そこにレオがいた。
どうやらレオは母親の元に向かっていたらしい。なるほど、そりゃ出会うことになりますわな。早いか遅いかの違いだけだったか。
そして、探していた女性を発見。上妻さんと呼ばれたその女性はハヤトを見て、もしかしてハヤト君?と言い出す。

そうか。その人私と姉さんを間違えたんだわ
昔からよく言われたのよ。姉さんに似てるって。
だからかしら。ハヤト君、私のバカ息子と本当よく似てるわ。

ああ、なるほどね。やはりそういうオチでございましたか。
まあいくらなんでも弟では年齢が合わないでしょうしなぁ。いとこというのが無難な所である。

レオに案内されて家までやってきたハヤトたち。
言われてみればハヤトもおぼろげながら覚えがある。
そういえば小学校入ったばっかのころ、志帆おばさんうち来た気がする、と。
早く思い出せよと言いたいが、まあ子供の頃の記憶なんて曖昧なものですしね。

ハヤト(なんか変な感じだな)
レオ(だいたいオレと同じ顔した奴のクセに、なんて変な頭してんだ)

こいつがオレのいとこか・・・

似た者同士な感じの2人。
しかし、レオは何やら問題児のような感じである。やらなきゃいけないことがあると言っているが、何をしているのだろうか・・・?

志帆おばさんが帰ってきたのでみんなでご飯。
前にハヤトと会ったのは12〜3年前ぐらいとのこと。そりゃ記憶がおぼろげでも仕方ないですわな。
それはさておき。ハヤトは思い切って尋ねることにする。自分の母が今どこにいるか知らないか、と。

果たしておばさんに尋ねて手がかりを得ることはできるのだろうか?
妹にも居場所を知らせていない可能性は高いと思うのだが・・・
ここからどういう展開につながるのかはわからないが、無事に済むといいですなぁ。気持ち的に。



第278話 母ちゃんの行方  (2013年 8号)


勇気を出して志帆叔母さんに母のことを尋ねるハヤト。
ここで母親が出ていった理由が判明。
どうやら父親の他に好きな人が出来たかららしい。ううむ、シンプルでいてディープな理由だな。

しかし結局その人とも2年ぐらいでうまくいかなくなったらしいハヤト母。
5年ぐらい前に「仙台を離れる」。その連絡があってからはもうずっと連絡もとれなくなったそうな。
音信不通か。うーむ、無事でいるかも怪しい感じなわけですな・・・

ま・・・親戚に会えただけでもよしとするか

諦めがついたかのようなハヤトの表情。
まあ、手がかりがあると聞いてやってきたけど、その手がかりは母のもとには伸びずに途絶えたわけですからねぇ。
これ以上粘ってもたどり着けるとは思えませんわな。

それはそれとして、レオの方。
携帯の呼び出しを受ける。かけてきたのはハヤトが朝すれちがった悪そうな男であった。
男はレオにあの件はどうなったかと尋ねる。

絶対用意するから、佐柄さんにはよろしく言っといてくれよ。

なんだ?金か?まとまった金を用意しないとヤバイことになるとかいうアレか?
きな臭い話になってきましたな・・・

ハヤトたちを駅まで送る時間も惜しい様子のレオ。
忙しく動き回っているが、何か金を稼ぐアテでもあるんですかねぇ。
動き回ったあげく、例のスクーター連中に追われて橋の下に隠れたりしてるし、何をしているのやら。
そしてついにはこんなことまで言い出す。

なあ、いとこ。金貸してくれ

親戚だからってお金の貸し借りはそう簡単にはできませんよね。
どう見てもレオは信頼できる感じの子じゃないですし。
ダメそうな感じとは思っていたが、予想よりもダメな感じで困るわぁ。
ハヤトは人がいいけど、今は財産は管理されている状態だし、出してしまうようなことはないと思う。
代わりに腕力なら振るってくれると思うが、事情がわからないとなんともならないからなぁ。
あんまり酷い話じゃないといいですな。
実は高価な釣り具を買うためだった。期限内にお金を集めないと先に他の人に買われちゃうとかそういう話だったとか。
ふむ。ハヤトもその話なら興味を持ってくれるかもしれないな。さすがにそれはないと思うけども。



第279話 鬼猿  (2013年 9号)


ハヤトのいとこであるレオに電話をかけていた悪そうな男の名は
柊は飲み屋のようなところで男たちと集まっている。
彼らは自信を上の者の集まりと言っているが幹部会か何かですかね。

場に集まっているのは柊を含めて5人。
メガネの坊主、中田省吾
色黒のケンジ、海藤繁
ピアスに茶髪、桐谷清人
そしてパーマ、佐柄仁
お、こいつがレオがよろしくといっていた佐柄さんでありますか。

佐柄はトラブルで揉めてるのならいつでも相談に乗るぞと柊に告げる。ふむ。これは・・・?

さて、いきなり金を貸してくれと言い出したレオ。
ハヤトたちを連れてカラオケボックスに移動する。
込み入った話になるから個室で落ち着いて話そうというわけですな。それはわかる。わかるが、何故マイクで話す。
1本のマイクを交互に使って会話する2人。レオが無心した金額は・・・20万!!

20万貸してくれれば全て丸くおさまるというレオ。
さすがにそう言われてハイそうですかと貸せるような額ではない。せめてわけを聞かないとなぁ。

小田原の鬼猿・・・その名を皮切りに理由を説明しだすレオ。

小田原の鬼猿とはこの辺りで1番でかくて強いチーム。みんなの憧れの存在とのこと。
レオも入りたいとは思ったが、自分みたいなやつが入れるようなチームではなかったらしい。
そんなある日、鬼猿の幹部を名乗る同い年の男が現れる。え、柊はレオと同い年なの!?

それはさておき、柊と仲良くなったレオ。そのツテで鬼猿に入ることに成功する。
どうやら柊が頭の佐柄に掛け合ってくれた様子。
憧れの鬼猿に入れたレオ。柊・・・あいつは本当いい奴だ・・・とか言っちゃってます。

しかし、憧れていた鬼猿に入ったが思ったものとは違っていた。
上の命令でパーティ券売って金作ってこいとか、学校で集金してこいとかそんな命令を受けるレオ。
しまいには金が用意できないなら倉庫の物を盗んで捌いて金を作ってこいなどと言われる。
さすがにそんなことはできない。レオは鬼猿をやめることにした。
だが、ヤクザ稼業みたいな鬼猿である。抜けるにはそれなりの誠意を見せないといけないてな話となります。
なるほどね。その手切れ金が20万というわけか。

理由を説明し、20万を貸してくれというレオ。
しかしハヤトの答えはイヤだの一言。そりゃーそうだ。

なんというか、ダメな子のレオ。
しかし、盗みとかはできないとか最低限の常識はあるみたいなのでまだなんとか更生の余地はあるか。
安易にお金を貸すのではなく別の方法で解決してあげるべきですよね。力で解決とか。む、これもある意味安易か?

しかしどうにも怪しい柊。
レオは柊を通じてしか鬼猿の命令や手切れ金について話を聞いていない。
頭の佐柄は何か起きているのもよく知らない様子だし・・・やっぱり柊の独断による犯行じゃないかコレ?
今のところ戦えるメンバーがハヤトとケンジしかいないのに、敵の候補が5人もでてきた。
ハンマーヘッドの時のように助っ人が来るのでない限り、全員とは争わない方向になるんじゃないかな。
そうなるとやはり柊の単独犯で、他の連中とは和解してという形になるかな。一度はケンカするかもしれないけど。



第280話 トラブルレオ  (2013年 10号)


レオの借金の頼みをあっさり断るハヤト。そりゃそうですわな。
まさしく全部自業自得である。金を出してあげたくなるような話ではない。

さっさと電車に乗って帰ろうとしたハヤトたちだが、カラオケ屋を出たところで鬼猿の兵隊たちに出くわしてしまう。
どうやら鬼猿の連中はレオとハヤトが別人だとはまだ気づいてないみたいですな。
いくらなんでもすぐに変えれるような髪型じゃないのはわかるでしょうに。

なし崩し的にケンカとなってしまうハヤトと鬼猿。
まあ、このくらいの相手なら人数居てもハヤトの敵ではありませんわな。
道具を使おうとしたが、ケンジの参戦もあってどうにもならなくなる鬼猿。
結局捨て台詞も言わずに逃げるしかありませんでしたという。うーむ、弱い!!
今度からコーンロウ頭の場合は強いてな風に認識するようにしたらどうですかね。

さて、レオ。ハヤトの強さを知ったわけだが、その強さに頼るという発想にはならなかった。
まあ、金を借りるという発想を続けているので良かったと言えるわけでもないが。

レオを置いて走り出すハヤト。
さすがにレオも諦めて、当初の予定通り母親に金を借りるしかないと考えだす。
まあ、親に借りて将来的に返しますというのはまだ真っ当な話ではあるが・・・
どちらにしても不肖な息子であることには変わりないわな。イトコに借りるにせよ母親から借りるにせよ。

レオを巻いて帰ろうとしたハヤトたち。
しかし夜の道でバッタリと志帆叔母さんと出会う。
志帆叔母さんは夜遅くに何をしていたのだろうか?
この話からハヤトたち鬼猿との戦いに発展するのだろうが・・・ちょっと理由が思いつかないな。
前回、柊がもう少し追い込むかと言ってたのと関係があったりするのだろうか?
母親を脅してレオに追い込みをかけようとしてるとか?
それをハヤトが目撃したならば・・・ふむ、参戦の理由にはなりそうな気がするな。はてさてどうなるか。



第281話 バカ息子レオ  (2013年 11号)


夜に外出している志帆叔母さん。
何かと思えば夜勤として旅館の手伝いをしていたらしい。
週末とか忙しい時は人手も不足するので、いいおこづかい稼ぎになるとのこと。
やはり女手一つで子供を育てるというのも大変な話なんですなぁ。

レオと違い、ハヤトはしっかりしていると志帆叔母さんは言う。
両親を亡くし、祖父がいたとはいえ今では完全に一人身。確かに大変な境遇ではある。
それを感じさせない明るさがあるし、しっかりしていると言えなくはないかもしれませんな。
いや、さすがにしっかり者だなとハッキリ言うには抵抗感があるが。

母一人子一人。甘やかして育てたつもりはなかったんだけど・・・
どこでどう間違えたのか、あんな頭して。
けど・・・結局あの子のことが心配でしょうがないの

ふうむ。親心でありますなぁ。こういうのを見せられるとしっかり者のハヤトとしては弱い。
しっかり者というか、人情家のハヤトとしてはってところですな。
曲がりなりにも親戚が困っているわけですし、バカ息子はさておき、頑張っている叔母さんのことを思うと、ね。

そのバカ息子のレオは母親にお金を借りようとするが一喝される。そりゃそうだ。
わけも聞かずにそんな大金出せるわけがないと言ってるし、また理由を説明せずに済ませようとしていたのか・・・

レオ・・・いいかげん・・・しっかりしてよ

しんみりとそんな風に言われる。うーむ、これは怒鳴りつけられるより効きますな。
何にしてもそんな大金、タンスをひっくり返したってありはしないし、母から借りるというのも難しい話だ。

万策尽きてため息をつくレオ。その背中に声をかけるハヤトたち。ほう、ようやくか。

レオは柊を呼び出す。
どうやらハヤトに言われて20万なんて払えないときっぱり断ることにしたらしい。
だが世話になった相手にそれを告げるのが躊躇われるのか、言葉を濁すレオ。しっかりしてよ。
結局言い出せずトイレに立つ。ダメなレオ。
しかし戻ってきたレオはいきなり堂々とした態度となって柊に告げる。20万は払えない、と。

ゴメンネ

妙にカワイコぶった謝り方をしてみたりする。カワイコぶってんじゃねーぞコラ!!

まあ、どう考えてもこの態度の変遷からしてハヤトの変装でしょうな。アフロのカツラなんてどこで手に入れたんだ。
ああ、レオの頭を剃れば自動的に手に入るか!!
でもその場合、アフロが1つしかないことになってしまう。
どうせなら2つ揃えて入れ替わり芸とかいろいろやって欲しいところであるな。
さあ!どっちを殴る!?片方は弱いぞ!!とか。どっちも殴るよと言われてレオが吹っ飛ばされる流れとか。地味に面白そうだ。



クローバー 32巻


第282話 ハヤトのレオ  (2013年 12号)


ハヤトとレオ。同じ顔した2人が服を選んでいる。
同じ顔をしているがやはり趣味は違う様子。まあ、髪型を見ればそれは伺えますわな。

入れ替わるために同じ服とアフロヅラを購入するハヤト
きちんと断れそうもないレオに代わってハヤトがちゃんと言ってあげようという話ですな。うーむ、手のかかる。

ハヤトはきっぱりと20万なんて払えないという。
が、入れ替わり作戦を行うにしては意識が杜撰な感じ。おかげで何か変だなとすぐに気づかれてしまう。
まあ、いきなり堂々とした態度になれば変だなと思われるに決まってるわな。

レオはトモキ、ケンジと共にトイレの個室で待機中。
未だに柊に断りを入れるのは心苦しいと思っている様子。うーむ、変な所で義理堅い子ではあるなぁ。

レオ君て他の幹部と会ったことあるの?

トモキの質問。おや、やはりトモキも疑っているみたいですね。
柊一人から20万の話をされているんじゃないかっていう。

さて、入れ替わったハヤトだが、さっそく柊に疑われている。
なので多少強引に話を進めようとするハヤト。
鬼猿の頭である佐柄さんと話をさせてくれと柊に申し出てみる。
オマエにこれ以上迷惑をかけられないから直接話をさせてくれよという話だ。
しかし、柊は焦りながらこれを断ってくる。それこそオレの顔を潰す気かよ!と。
そして慌てて席を立って去っていくのでありました。ふーむ、この態度はやはり・・・

オマエ・・・だまされてるぞ

柊と話し終えた後、ハヤトはレオにそう告げる。
って同じ顔、同じ姿の2人が上下分割とか左右分割で話をするんじゃないよ。思った以上に混乱する。

ともかく、まどろっこしいのはもう終わりにしようというハヤト。
これから直接鬼猿の頭に話をしようということとなった。

さてさて、レオに扮したハヤトは鬼猿の頭である佐柄に会うことができるのだろうか?
他の幹部も大量に出てきたことだし、頭とすぐ話をして解決。というわけにはいかんだろうな。
しっかり名前も出てきたのにそれっきり幹部の出番なし!というのもそれはそれで面白いかもしれないが。



第283話 ハヤトとヒイラギ  (2013年 13号)


レオに代わって頭に話をつけてきてやるというハヤト。
しかし当のレオはやはり煮え切らない様子。柊がせっかく20万で話をつけてくれると言ってるのに・・・と。

レオ君、それ本気で信じてるの?

はっきりと疑いを口にするトモキ。
まあ、周りから見れば騙されていると思えることでも、本人だけは信じちゃってるというのはよく聞く話で。

柊はオレのたった1人の友達なんだ・・・あいつがオレをだますなんて絶対ありえねェよ。

ふむ。レオが信じたいと思う気持ちはわかった。
しかし、柊にしてみればレオは別にたった1人の友達とかそういう間柄ではない。
その友情は片方向になっている可能性は十分あり得ますわな。

まあ、頭と会えば全部わかることだ。

そう述べて歩き出すハヤト。話をするだけだから1人で大丈夫というが、本当に大丈夫かなぁ・・・

トモキとケンジにレオの見張りを頼み、鬼猿の頭に会いに行くハヤト。
しかしその途中で柊の待ち伏せに遭う。
昼間の話を聞いてこういう行動に出るのではないかと思って張っていたようですな柊。

すぐに帰れ。オレに恥をかかせるのかよ!と吠える柊。
しかしレオならいざ知らず、ハヤトとしてみればそんなのは関係ない。金を払わないと辞められないなんて納得のいかない話だ。
それを確認するために頭と会う。何も後ろ暗いことのない話である。だから歩みは止まらない。

レオのヤツ・・・もっとバカだと思ったんだけどな

バカ呼ばわりされるレオ。まあ、言われても仕方がないですな。
そのレオはコンビニで変装用のサングラスとニット帽子を購入。夜中にサングラスとは厳しいものを。
まあ、少なくとも逃げずに見張ろうという気はあるみたいですね。

柊は鉄パイプを取り出してハヤトを後ろから襲おうとする。
しかし、柊を怪しんでいるハヤトはさすがにこれを回避。戦闘開始となる。
金払わねェと抜けれねェチームなんてオレは認めねェけどなって話だ。

鬼猿のアジト前で始まるハヤトVS柊。
その様子に気付いた鬼猿の連中は見物に動き出す。それは頭の佐柄や幹部たちの知る所ともなった。

さすがにタイマンでハヤトが負けるようなことはもはやそうそうあるまい。
柊を一方的に押しているハヤト。さてさて、幹部たちが出てきた時にどういう話になりますか・・・気になる所ですな。



第284話 アフロ最強  (2013年 14号)


頭と直接話をするためにやってきたハヤト。
話し合いをするだけのはずがいきなりケンカになっている。まあ、しょうがないと言えばしょうがないんですけどね。

あのアフロ強すぎる

鬼猿の連中にもハヤトの強さは驚かれている。流石だな。アフロ最強!!いや、アフロのせいじゃないだろ。

な・・・なんだ・・・なんだよっ!!レオのヤツ・・・こんな強かったのかよ。

レオのことをバカにしていた割になかなか偽物だと気づきませんな柊。
まあ、よく似たイトコがいました。そいつは凄く強いです。なんて都合のいい話はそうそう想像つかないか。

一方的に押して、そのままとどめと行こうとするハヤト。
しかしその最後の一撃を片手で受け止める男が現れた。鬼猿の頭である佐柄だ!!

ちょうどよかった、オマエに話があんだよと気軽に声をかけるハヤト。
この態度に周りの鬼猿の連中はブーイング。ウチの頭にタメ口きいてんじゃねェぞ!!
そして柊は必死にこんなヤツの話聞くこたねェよ!!とアピール。必死だなぁ。
しかし、それら全て佐柄のうるせェなあの一言で静まる。おぉ、なかなかのカリスマでありますな。

ハヤトのアフロを掴み、話してみろという佐柄。でかいなこの人。

このチームはやめるのに20万も払わなくちゃいけないのかよ。

問いただすハヤト。チームやめるのに金とるのか?と。
その問いかけに、誰がそんなこと言ってんだ!?といきなりとぼけだす柊。オメエが言ったんだろ。
ああ、やっぱり全て柊の一存だったんですね。わかってはいたけどさ。必死過ぎるぜ柊。
そして騙されていたんだとようやく気付いたレオ。なんともはやな2人であるなぁ・・・

必死に誤魔化そうとする柊だが、佐柄が口を封じ、後で話があると言い含めることで黙らせる。
ああ、こりゃもう誤魔化そうとしても無駄ですな。ハハハ。自業自得である。
それはそれとして、いきなりハヤトを殴りつける佐柄。な・・・なんで?

何故佐柄はいきなりハヤトを殴ったのだろうか?
なんだかんだで身内をやられたことに対するケジメの意味があるのだろうか?
それかハヤトの変装を見破って、チャチな真似してんじゃねぇと殴ったのかもしれない。
はたまた、アフロの感触が気持ち悪かったから殴ったのかもしれない。アタマ浮いてるじゃねーかコラァ!!とか。
まあ、真相は次で明らかになるでしょう。たぶん。



第285話 サガラ対ハヤト  (2013年 15号)


いきなりハヤトを殴る鬼猿の頭、佐柄。な・・・なんで?

柊はウチの幹部だ。チームのヤツらの前で幹部やられたままじゃカッコつかねェんだよ。

ふむ、やはりそういう理由でありましたか。
ってそれで殴られてはハヤトだって黙ってはいない。
すぐに起き上がって文句をつける。が、構わず殴り掛かってくる佐柄。

オメエは人の話聞けねェのか!?

ハヤトにこんなことを言われるとは・・・心外であるな。
まあ、佐柄としてみるとどうやら話を聞かないというわけではない様子。
鬼猿の他の幹部によると・・・ようするに柊とハヤトのケンカを見て火がついてしまったらしい。
つまりケンカしたくなっただけだってことですな。そんな話か!!

もともと喧嘩屋の佐柄だ・・・それなのに最近じゃ小田原最強なんて言われてケンカ売ってくるヤツもいなくなっちまった。
そこへきて柊を子供扱いするヤツなんて目の当りにしたら・・・

なるほど。血がたぎるってものですな。喧嘩屋としては仕方のないことか。

さすがに小田原最強。ハヤトも本気を出さないとやばいと考える。
よって話し合いは後回しにして自らも手を出すハヤト。
ようやくその気になったみたいですね。佐柄も願ったり叶ったりであろう。

頭のタイマンを見守る鬼猿たち。
トモキとケンジもどうにも動きようがないので戦いを見守っている他ない。
そんな中、トモキはチームをやめるのに20万いるというのは柊って人が勝手にやったことだと思うと推測を述べる。
その根拠は佐柄。鬼猿ってチーム、こんな人数がいるのに頭の人が1対1でケンカしている。
そんな人達が金を払わないとやめさせないなんてことするとは考えにくい。というものだ。まあ、同感ですな。

ハヤトと佐柄。2人のケンカは白熱していく。
幹部たちもまさかここまで対等にやりあえるヤツがいるなんて・・・と驚いている様子。
果たしてどちらが勝つのか。勝負を見守る形になる・・・と思いきや、その2人の間に割り込む影があった。
割り込んだのはレオ。いや、ケンカを止めるために割り込んだのかどうなのか。
レオは柊に俺を騙したなんてウソだろ!!と叫んでいる。何やってるんだコイツは・・・

変装したままなので柊にもレオだとは悟られていない。
それはそれとしても、強者2人のタイマンの間に入ってくるとか空気が読めないにもほどがある。
あんまり佐柄さんの気分を損ねるようなマネはしない方がいいと思うんですがね。
せっかくケンカの勝敗によらず、柊が罰せられて解決しそうな流れだったというのに・・・どうなっちゃうのやら。



第286話 ダメな弟  (2013年 16号)


ハヤトと佐柄のタイマン中にいきなり割り込んでくるレオ。
なんというか、空気の読めない男である。
しかしアフロを隠したら柊にも気づかれなくなってしまうんですな。
いや、一応グラサンの効果もあるのか。

その変装用具をとっぱらい、柊への追及を行うレオ。
これにより同じ顔したアフロが2人いるという珍現象が発生する。こりゃ佐柄もポカーンとするしかないわな。

オメエ出てきたらワケわかんなくなるだろが!!

いや全く、ハヤトのいう事は正しい。ワケわからんことになってますわい。
トモキもこれどうなるんだろうと達観の構え。

それはさておき、レオ。柊に追及を開始。
追求というか、どうも未だに騙されたとは思いたくない様子。
オレ達友達だもんな、友達にそんなことしねェもんな!!と叫ぶ。
まだそんなことを言っているのか・・・友達と思っているのが自分の方だけとは知らず・・・

オメエ友達友達ってうっとうしいんだよ!!
オメエなんか友達だなんて思ったこと一度もねェよ!!オメエがあまりにもバカだから利用しただけだ!!
オメエで3人目だ!!オメエ使って小遣い稼ぎしてただけだ!!
やめるのに20万ってのもウソ!!今まで色々金用意しろって言ったのも全部ウソだよ!!

開き直って暴露する柊。どうでもいいがオメエオメエ言い過ぎだオメエ。

柊のこの発言を聞き逃せないのは鬼猿の頭である佐柄さん。どういうことか説明しろと迫る。
鬼猿はこの辺りで一番でかいチームであり、憧れているヤツはいっぱいいる。
ある時、10万持ってきてチームに入れてくれってヤツがきて、それがきっかけとなった。

今度はこっちから請求した。上に行きたいなら金持ってこい。幹部になりたいなら金持ってこい。そんでやめたいって言ったら・・・

そうやってずるずると悪事を続けていたわけですな。
自分の仲間、それも幹部が悪事を働いていた。これを頭である佐柄はどう処すのか。
すぐこの街を出ろと佐柄は言う。追放か。それはまあそうでしょうな。
しかし柊、言われなくても出ていくと考えている。佐柄は殴らない、とも。

と思ったら殴られる柊。あら?
どうやらケンカが途中で終わったのでストレスが貯まっていたらしい。
まあ、ケジメをつける意味もありますし、ぶっ飛ばすのは正しい選択ですよ。いいパンチだ。

二度とオレ達の前にツラ見せるな

柊にそう告げると、今度はハヤト達に向き直る佐柄さん。
オマエらそっくりなのは双子か?と尋ねて来るのを聞き、ハヤトはカツラを外す。

コイツはオレのダメな弟だ

笑顔でそう述べるハヤト。ほほう・・・なんというか、頼りがいのある兄貴みたいに見えるな。
弟と言われたレオもなんだか感じ入ってたりする。
しかしアフロを外した後も凄い頭が出て来るから二重にビックリですよ。

ハヤト「こいつは・・・レオは今日で鬼猿をぬける」
佐柄「ああ・・・わかった。色々・・・すまなかったな」

頭を下げる佐柄さん。おぉ、ケジメのつけられるいいリーダーですな。
ケンカが途中で終わってしまったのは残念であるが、世の中まだまだ強い奴がいると知れて満足気な佐柄さんでありました。

というわけで、予想通り鬼猿との対決はこれで終了。佐柄さんがいい人でよかった。
しかし鬼猿の幹部たちは名前だけ出てきて何もしないのか・・・?
まあ、ボウズとロンゲの2人の例もあるし、今後のシリーズで活躍するかもしれませんね。
佐柄さんの強さの発揮や活躍はその時の楽しみとしておきましょう。

そういえばレオ、柊がいなくなったのなら辞める必要もないのではないか?
元々鬼猿が思っていたのと違い、金集めに奔走させられるのが嫌だっていうのが辞める理由だった訳だし・・・
鬼猿に所属して仕事を紹介してもらえる流れとかになれば母親も多少安心できるって話になるがどうだろうか。
ってまだ学校行ってる年齢でしたっけ。まずは学校行くことが安心させる流れになりますわな。そこからだ。



第287話 さよなら 小田原箱根  (2013年 17号)


ハヤトの活躍で無事に鬼猿を抜けることができたレオ。
しかし信じていた友達に裏切られていたショックはなかなか抜けないようでため息をついている。うむ、鬱陶しい。
そんなレオの胸ぐらを掴んで説教をするハヤト。

柊、柊って・・・オメエが本当に考えねェといけねェのは誰なのかわかってんのかよ

てなことを言われてもイマイチわかっていない様子のレオ。おやおや。
まあ、恵まれた側からしてみればよくわからないかもしれませんね。
レオも母子家庭であるとはいえ、ハヤトの方に至っては両親も親戚もいなくなった天涯孤独な身の上なわけで。
幼い頃からいなくなった母親がいてくれる。大事にして欲しいと考えるのも無理はあるまい。同じ顔をしているってこともあるし。

レオ君。なんでハヤトがアフロで鬼猿に佐柄したのか

ハヤトの想いを伝えるためにレオに話しかけるケンジ。
しかし考えていることがちゃんと言葉になっていない様子。
想いを言葉にするのは難しいよね。それはわかるがあまりにもこれは酷い。トモキが通訳してやらないといけないレベルだ。

というわけでトモキが質問。なんでハヤトがキミのためにアフロのヅラまでかぶって体張ったと思ってんの?と。

オレのこと弟みたいだからだろ。そう言ってたじゃん

確かにそうは言ったが、ダメな弟とも言っているぞ。
そこで納得してしまうからダメな弟と言われてるんだよ!!ダメをはぶくな!!

というわけで、ちゃんと説明するトモキ。
トモキたちが来たのは小5の時にいなくなったハヤトの母親を箱根で見かけたと聞き、探しにきたからである。
そこで見つけたのはそっくりなレオの母ちゃん。とても息子のことを案じている母親でありました。

ハヤトは見たくなかったんだよ・・・
ハヤトは自分の母ちゃんにそっくりな、レオ君の母さんの悲しむ顔を見たくなかったんだと思うよ

その通りでありましょうな。トモキたちもそれがすぐに理解できたからハヤトに付き合っていたわけだ。

全くどうでもいいが、このタイミングでレオはハヤトの1つ下であることが判明。ふむ。
そしてレオは炭酸が飲めないことも判明。うむ、どうでもいい!!
ついでにハヤトが飲み物を買ってきたのにお茶を飲んでいるトモキの姿もあったりする。お前もか!!

電車が来たので最後に別れの挨拶をするハヤトとレオ。まあ、挨拶というより説教みたいな感じになってますが。
ハヤトがマジメにやれよと相手にいう時が来るなんてなぁ・・・相手がダメすぎるのが原因だけど。

そうすりゃオメエにも本当の友達ができるよ

そのようなことを言うハヤト。
ハヤトは家庭には恵まれなかったが、仲のいい友人はいる。それは大きな支えとなっている。
今はそれぞれの恋人の関係で微妙に疎遠だが・・・まあ、他の友人も出来ているので問題はないだろう。

ありがとな!兄ちゃん!!

ドアが閉まる瞬間にそんなことを言うレオ。
兄ちゃんみたくなれるようオレもがんばるぜ。てなことを言っているが、本当にわかっているのかねぇ・・・?
とにかく志帆おばさんを泣かすようなことだけはしないで頂きたいものである。切実に。

ハヤトはトモキとケンジにゴールデンウィーク潰しちまって悪かったなと謝る。
ダメな弟とおばさんは見つかったけど、結局母は見つからなかったわけですものねぇ。子供の頃からの捜索は実らなかったか。
まあでも、友のために費やす休日というのも悪くはないものでしょうさね。
微妙に疎遠になりつつある3人にしてみればいい刺激となったかもしれませんわな。
次以降のシリーズではまた疎遠になってるかもしれないが!!



第288話 ハヤト兄ちゃん元気か  (2013年 18号)


GWを利用した母親探しは終わり学園生活に戻るハヤトたち。
となれば当然賑やかなあの子が登場となる。はい、真田エリナちゃんでございます。

美咲!!ゴールデンウィークのSEG召集メール無視してんじゃねェぞ!!

ムダに元気なエリナちゃん。召集して何をするつもりだったんだろうか。
ハヤトとしてみれば自分じゃなくても兄ちゃんや前田がいるだろうと言いたい。それはそうですわな。
しかしエリナちゃんによると真田はふぬけた自分を反省して武者修行の旅に出たらしい。ほう・・・?

真田君、GW前に菊池君バイトばっかでつまんないから一人でツーリング行くとか言ってたよ。

そんな話か。まあ、真田も結構ケンカに巻き込まれやすい感じだし修行にならなくはないかもしれないが。
それにしてもトモキはムッツリ寝ぐせで前田はムッツリオニギリか・・・相変わらず口の悪い子である。
前田とエリナちゃんの関係は気になる所だが、あまり進展する様子はなさそうですな。ふうむ。

エリナ「それよりオマエ、エリナ無視して何してたんだよ!?」
ハヤト「箱根行ってた」
エリナ「箱根・・・オマエ不倫か!!不倫温泉旅行行ってたのか!?

箱根と言ったらそんなイメージなのかよ。何のドラマに汚染されているのやら。
ユイちゃんは私も箱根に行きたかったなあとさりげなくアピール。
もっと普段からアピールしまくってくれてもいいんじゃよ?

その箱根で知り合ったレオから写真付きのメールが来ていたのでトモキたちに見せるハヤト。

こんにちは・・・ハヤト兄ちゃん元気か?
兄ちゃん・・・オレはあれから少し考えた。もう母ちゃんを心配させない・・・たぶん。
とりあえずはちゃんと高校行って落第しないようにがんばるぜ!!
いつか兄ちゃんみたいになりたい。ま・・・とりあえずはカッコから。イケてんだろ!!

そう述べるメールに添付されたレオの写真はハヤトと同じ髪型。なるほど。カッコからとはこういうことか・・・
ま、まあすっかりハヤトを兄として慕うようになったということですよね。
少なくとも母親を心配させないように考えるようになっただけずいぶんとマシになったんじゃないかな。うん。

うわあ〜〜!!何自分撮りしたやつ人に見せてんだよ!!オメエ自分好きかよ!!ナルかよ!!キモだよ!!

まあ、知らない人から見たら自分撮りしているようにしか見えませんわな。
アフロだったらアフロで何てアタマしてんだよと笑われるだけだったろうし、色々と面倒くさいな。

ま、いい・・・よし行くぞ美咲。今日エリナに付き合え。

一体どこに行こうというのでしょうかね?気にはなるけどハヤトはこれからバイトである。
そう言って断るともういいよいいよバーカバーカと吠えて去っていくエリナちゃん。ほんと嵐のような子である。可愛いなぁ。

さて、バイト先の牛丼魔王。ここに来たということは――

ゴールデンウィークはみんな休みたいんだよ。

でたー!!バイトリーダー竹下さんだー!!
突然母親探しのために休みを取ったハヤトに対し懇々と説教を行う。
休みの穴は菊池が頑張って埋めてくれたらしい。いい奴だ。なるほどその影響で真田が一人旅に出ることになったわけか・・・

竹下さんに言われた通り、菊池に迷惑かけたスマンと謝るハヤト。
しかし菊池は言う。オレは別にそんなでもない。しかし竹下さんが・・・朝から晩まで入って頑張ってたと。
おぉ・・・これはグッと来るね。あんたって人は・・・!!
こういう厳しいことを言いながらも裏でしっかりやってくれる上司ってのは本当にありがたいものである。
見事なツンとデレのコラボレーションをくらってハヤトのやる気もみなぎりまくりだ!!
まあ、細かい説教を喰らって多少萎んじゃうのもご愛嬌。

さて、寂しそうに一人で歩くエリナちゃん。
その後ろにガラの悪そうな2人乗りの男たち。
ただのナンパとかではなく、エリナちゃんを探していたような感じだが、一体何者なのか・・・?

新章に入ってエリナちゃんと竹下さんが同時に登場という大盤振る舞い。これはありがたい。
そしてエリナちゃん絡みでまた何か起きそうな気配である。
ここはどうにかユイちゃんも絡め、その流れでゲンゲンも呼んでおきたいところですな。
真木も呼べたりしたら最高であるが、はてさてどうなるか。とりあえず新章の展開に期待です。



第289話 ヒゲメガネ  (2013年 19号)


コンビニで買い物をしながらも何だか外の様子を気にしているエリナちゃん。どうしたのだろうか?
どうやら両親は旅行に行っており、兄も旅に出たまま帰ってきていない様子。
家で一人ぼっちなのかー。それはGWもつまらなかったでしょうな。ハヤトに絡むのも分かる気はする。
だったら前田ともう少し絡んであげても・・・

と思ったら、どうやらGW中におかしな奴らに絡まれていたらしいエリナちゃん。
なるほど、外を気にしていたのはそいつらがいないかを確認していたのか。

情けねェ・・・エリナともあろうもんが何ビビッてんだ。
エリナは最強最高の女。怖いもんなんてねェんだよ

強がって面白い顔で口笛を吹きながら歩くエリナちゃん。
そういう強気な態度でいるから簡単に見つかったりする。
怪しげな男たちに前後を塞がれて立ち往生。おっと、これは危険か・・・?

エリナちゃんが買い物をしていたコンビニでは、さっき買い物した高校生、変な子だったなと話題。
ほう、ちゃんとカワイイと評価されたりしてるんですなエリナちゃん。ふむふむ。

というのはさておき、続けて変な客が登場。
無言で温めてあるからあげちゃんを指さして注文する。喋れや!!気持ちはわかるけど。
指さししても気づいてくれない店員は普通におりますからなー。ちゃんと確認までしてくれるこの店員は出来たヤツだ。

それはさておき、ここでまさかの真木が登場。
いい釣り日よりだと空を見上げている。相変わらずですなぁ。
しかし、エリナちゃんが男に絡まれて叫んでいる現場にやってきてしまったことで面倒なこととなる。

コラァ!!待てヒゲメガネ!!助けろよ!!

ヒゲ・・・メガネ・・・

なんとも悲しそうなというべきか、形容のつきづらい表情を見せる真木。そんなにその表現が気に入らなかったのか!?
ショックで呆然としてしまった真木を突き飛ばす男たち。その衝撃でからあげちゃんが落ちる。
なんてことを!!せっかく無言でちゃんと注文できたからあげちゃんを・・・!!
これは殴り倒されても仕方ありませんわな。うん。

男たちは富永という危なそうな男に従っている様子。ふーむ、こいつがエリナちゃんを気に入ったのか?
エリナちゃんは男運が悪いというか、危ない奴に好かれてしまう傾向にあるのかねぇ。

真木に助けられたエリナちゃん。恩を返すために飯ぐらいおごらせてくれと申し出る。
うむ、さすがに借りは作らない女ですな。
でも真木にしてみれば早く釣りに行きたかったというのが本音であるのだが・・・
誰しもが女子高生の食事の誘いで喜ぶとは限らないって話でありますやね。

遠慮すんな。この店つけきくんだ

そう言ってやってきたのは牛丼魔王。入る前からもちろん真木はここがどこだかは気付いている。
そして思った通りハヤトがいるのを見て微妙な顔になる。まあそんな顔しなさんな。竹下さんだって奥にいるよ!!

まさかの真木登場。しかもエリナちゃんに気に入られるという展開。これはSEGの勢力強化となるか・・・!?
というかエリナちゃん、つけがきくというか兄貴が代わりに後で払っているって流れじゃないですか。まあいいんですが。



第290話 GWSEG計画  (2013年 20号)


牛丼魔王で食事。と思いきやファミレスに移動するエリナちゃんと真木。そしてハヤト。
ちなみにここの食事はハヤトのおごりになるらしい。何故だ!?
まあ、エリナちゃんはお金あんまり持ってないかもしれないし、仕方ないね。いや仕方なくはねーよ。

危ない所を救われたということで真木はすっかりエリナちゃんに気に入られてしまった様子。
釣りに行こうと思っていたのに、とんだ災難でしたな。

さて、GWに何があってエリナちゃんが危機的状態となったのか。今回はその回想となります。

GW開始時、SEGメンバーに至急桃北公園に集合のメールを出すエリナちゃん。
しかしハヤトも前田もやってこない。当然ですな。ってちゃんと前田にもメールしてたんですな。安心した。

アイツらエリナ無視しやがって。これじゃ今日の計画台無しじゃねェか

何の計画があったのだろうかと思ったら・・・
3人でランチ。それからゲームセンターにいって映画を見て買い物とか・・・デートか!!
SEGとは、真田エリナをご機嫌にさせるための軍団。だからこれでいいのだ!ってことなんでしょうか。
前田だけ来ていたら2人きりでこのスケジュールを消化していたのだろうか・・・ふむ。

しょうがないので一人でグチグチ言いながらたこ焼き買い食いして歩くエリナちゃん。
そんな姿が目に留まったのか、チンピラたちにナンパされる。
が、持ち前の口の悪さで拒絶するエリナちゃん。ナンパはやりにくい相手ですわなぁ。
しかしナンパをけしかけた男はもっと直接的な男であった。
後ろからエリナちゃんに組み付き、車に乗せてさらおうとする。おいおい、さすがに犯罪行為すぎるっショ。それは。
危うい所であったが、出来立てアツアツのたこ焼きを叩き付けることで難を逃れるエリナちゃん。

ふざけやがって・・・なんだよアイツら・・・

どうにか赤信号を強引につっきることで逃げることには成功した。
だが、どうにもしつこそうな連中である。必ず見つけ出してやるからなとか言い出してくれます。怖い怖い。
そんな相手に強がって中指立ててみせるエリナちゃんは気丈と言うか考えなしというか。足震わせちゃってるのにさ。

あの女・・・絶対見つけ出して、二度と外歩けねェようにしてやる

なかなか今回の敵はヤバイ奴でありますね。
しかも例のスケジュール表は桃浜高校の計画表の裏に書かれたものであった。それを拾われてしまっている。
うーむ、学校がバレてしまっているのか・・・色々と厄介なことになりそうですな。
真木も去り際にけっこうしつこそうだから気をつけた方がいいぞと忠告してくれます。

しっかり大将守るんだな

さすがに真木がつききっりで守ってくれるなんて話にはなりませんわな。
本来ならつきっきりで守るのなら兄貴が一番いいんだろうが、旅に出ちゃってるからなぁ。
こりゃあハヤトが頑張るしかないという話である。おもりも大変ですね。

というか、GWではダメな弟の尻拭いをし、GWが終わったら友人の妹のおもりとは・・・ご苦労様です。
もう少し報われる何かがあってもいいんじゃないかと思うが・・・
まあ、ハヤトはそれなりに楽しくやっているようだし、問題はないか。たぶん。



第291話 アミチン  (2013年 21+22号)


今日もエリナちゃんは絶好調。
軍団員であるハヤトに守ってもらうために一緒に下校しようとしています。
まあ、団長ですからね。守ってもらうにしても偉そうにしてて問題ないわけですよ。ハイ。
呼び名がフニャじゃなくてアミチンに変わっただけマシになったと考えるべきだろうか。

オマエをSEG親衛隊長に任命する!!

おっと、いきなりの昇格でありますねハヤト。よかったよかった?
まあ、任命されたからって何か特典があったりするわけではないんでしょうけど。

真田はやはりまだ旅から帰って来てない様子。旅先で何かあったりしたのかね。
あんまりサボっていると卒業できなくなるんじゃないかと危惧するが、エリナちゃんは大丈夫だと断言する。

華咲は拳ひとつで卒業できる

そ、そうなのか・・・?まあ、不良校なんてそんなもんなのかもしれませんなぁ。
でもエリナちゃんの言う事だから話半分に聞いておいた方がいいか。

さて、帰り道にさっそく現れる富永の手下たち。
今日は親衛隊長が側にいるから震えることもなく強気になれるエリナちゃんでありました。よかったね。
手下たちは3人いるけど、戦闘力は本気で大したことないのであっさり追い払われる。
これならSEGの誰かひとりでもいれば十分に守りきれますわな。
逆に手下たち、あの女についてた男ハンパないですよともうコリゴリな姿勢。そりゃそうだ。
エリナちゃんはなんだかんだで凄い奴らに助けてもらってるもんなぁ・・・

襲撃を無事退けた後日。桃浜高校の校門にバイクのエンジンをかけた状態で待機しているちょっとカッコイイ男がいる。
もちろん真木だ。おや、今日は真木がエリナちゃんを送るのですか?
どうやらハヤトはバイトで時間が取れない様子。

ハヤト「オレ、バイトでこれ以上竹下に迷惑かけれねェんだよ」
真木(イージスさんに迷惑・・・)

なるほど、そう言われたら真木に断る選択はありませんわな。他ならぬイージスさんのためですし!!
エリナちゃんのことも知らない仲というわけではなくなったのも確かだし、まあ仕方ないかというところ。
だが、いつまで待っていても外に出てこないエリナちゃん。おや?

ユイ「あっ。確かハヤト君の釣り仲間の真木さん」
真木(釣り仲間・・・)

微妙そうな顔の真木。なんですか?釣り仲間じゃなくて普通に友達だと思われたほうがよかったんですか?
どういう風に呼ばれても気にしそうだな。ヒゲメガネでもあの反応だったし。

ユイちゃんにエリナちゃんを探してきてもらったところ、なんだかすごく怖そうな人に連れていかれたという答えを聞かされる真木。
おやおや、これはちょっと大変な話になってきたか?
急いでハヤトに連絡を取る真木。ちなみにハヤトの携帯の登録名は「釣りバカ真木」である。釣り・・・バカ・・・

連絡を受けたハヤトはバイトを放り出して急ぎ駆け出す。

竹下スンマセン!!スンマセン!!スンマセン!!スンマセン!!

緊急事態ですし、バイトが終わるのを待っているわけには行きませんわなぁ。うむ。
でも竹下さんになら事情を説明してもよかったんじゃないだろうか。
懐の広いバイトリーダーなら話を聞けば出ていく許可ぐらいはしてくれたはずと思われる。小言つきで。

それはそうと、エリナちゃんは誰に連れていかれたのだろうか。
話的に考えると富永なのであろうが、実は真田がちょうど旅から帰って来て連れて行ったのかもしれない。あいつも怖いしな。
そうなった場合ハヤトはバイトのサボリ損ということになるわけだが・・・まあ、親衛隊長だししょうがないよな!!



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