蒼天紳士チャンピオン作品別感想

クローバー
第322話 〜 第351話


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 各巻感想

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連載中分


クローバー 36巻


第322話 吉良來人対神楽木蓮  (2014年 8号)


一勝一敗のタイで迎えた第三戦。
吉良の相手である神楽木蓮は体格に見合わぬ超怪力の持ち主であった。
あの吉良を軽くぶん投げる神楽木。これは油断のならない相手でありますな。

おまけに動きも速ェ・・・けど・・・オレも速ェんだよ。

攻勢をしかける吉良。さすがでありますな。
しかし花京院チームはどうやらこの神楽木という男にかなりの信頼を置いている様子。

神楽木蓮・・・あんなあ特別じゃ。花京院が唯一頭下げて仲間にしたヤツじゃけェな

ここで回想シーン。
花京院はどうやら何としても春木に勝ちたい様子。
その目的は紅葉神島の頂点に立つとか、やりたい放題したいとかそういうことではない。

ワシゃ変えたいんじゃ。
ワシは勝ってあんならのやりかた変えたいんじゃ。オマエもそうなんじゃなあんか

ふうむ。何だかいい雰囲気でありますな。
紅葉神島も一つ岩というわけではない。頭である春木たちのやり方が気に入らない奴らもいるようだ。
このドラマはちょっと気になりますな。花京院チーム、ただ準決勝で敗退するだけのチームではなさそうだ。

花京院・・・思いは同じじゃ。こがあなとこで・・・こがあなとこで負けれんのじゃ!!

吉良の拳を躱し、ベルトを掴んで左腕一本で吊り上げる神楽木。
さらにそのまま前方へと放り投げる!!す、すごいパワーだな本当に。

神楽木必殺の剛腕ベアアームが炸裂。
さらに倒れた吉良に向かって走り、跳ぶ。とどめのジャンピングエルボーだ!!

窮地に陥る吉良。真木に近い流れとなっているが、ここから同じように挽回できるのだろうか。
なかなか相手も只者ではないようだが・・・うーむ、ちょっと分からなくなってきたかもしれませんな。



第323話 蹴りケリ  (2014年 9号)


神楽木の怪力に振り回される吉良。
投げ捨てられたところにとどめのジャンピングエルボー!!
であるが、これはギリギリかわすことに成功。
しかし神楽木の猛攻は止まらない。防戦一方となる吉良。よくない状況だ。
吉良もどうにか合間を縫って反撃をしかけるが、通じていない。

コイツのパンチこがあな程度か・・・

前のハヤトとの戦いを見る限り、パンチ力がないとは思えませんがねぇ。
何か考えがあっての文字通りの手加減かもしれない。
吉良にはハイッキクしかない。そう思わせているのかもしれない。

そう思わせておいてから、おもむろにハイキックを放つ吉良。
予想していたように、しっかりと受け止める神楽木。だが――その体勢から逆の足が飛んできた!!

捨て身のジャンピングキックが神楽木頭部を捕える。
さすがにぐらつく神楽木。そこに今度は吉良の猛攻が開始される。
拳による怒涛のラッシュが決まり、神楽木をダウンさせることに成功する吉良。
なかなか厄介な相手でありましたが、終わる時は一瞬か。
そのように思ったが、花京院の声かけと共に動き出す神楽木。戦いはまだ終わっていない・・・

さすがに花京院が頭を下げてまで連れて来ただけのことはあり、しぶとい神楽木。
足を掴まれた吉良。神楽木はここからどのような攻撃を仕掛けてくるのか。
寝技とかに持ち込んできたら面白そうな気もしますが、どうなりますかね。



第324話 吉良対神楽木決着  (2014年 10号)


倒したと思いきや、仕留め切ってはいなかった。
吉良の猛攻を受けて起きながら起き上がるとは、神楽木もタフな奴である。
そして足を掴まれてしまった吉良。
神楽木は必殺の剛腕ベアアームで体育館の壁まで吉良を投げ飛ばす。やはり凄い力でありますなぁ。
だが吉良もこれで終わったりはしない。立ち上がってくる。

オマエらのチーム、タフだな

やはり強者はある程度打たれ強くないといけないってことなんですかね。
それを言う神楽木だって体に似合ったタフさをもっているわけですしねぇ。

そんなタフな2人がここにきて壮絶な殴り合いを開始。
足を止めてお互いの顔面を殴り合う。ケンカらしいケンカとなりました。
吉良にケリを使うだけの余裕はないということなのだろうか・・・
一見吉良がこの殴り合いを制し、押しているように見えるが実際は動きが鈍っているという。
ふむ、ゲンゲンもちゃんと真面目に観察してますな。

そしてその言葉の通り、吉良の一撃をかわして神楽木のカウンターアッパー。
これを食らった吉良は仰向けに倒れ・・・起き上がってはこれなかったという。

ま・・・まさか吉良が・・・

呆然のハヤト。いや全く。まさかあの吉良がここで敗れるとは思いませんでしたよ。
仲間になったばかりのゲストキャラであるし、このシリーズで負けることはない。
そんな風に思っていたのですが・・・甘かったみたいですな。

コーヒーゼリーばっか食ってるからパワーなくなるんだよ

そういうものでありますか。ゲンゲンは一体何を食べまくっていたのだろうか・・・
というのはさておき、まさかの2敗で後が無くなる美咲チーム。
次はゲンゲンの出番となると思うが・・・
いや?次に勝てば勝利と言うことで向こうは花京院を出してくるかもしれない。となるとハヤトとの戦いになるか?
ちょっと予想がつかなくなってきましたな。



第325話 準決勝第四戦  (2014年 11号)


吉良を倒し勝利を収めた神楽木を笑顔で出迎える花京院。
さすがチームリーダー。良い笑顔です

花京院も認める神楽木の強さ。
しかしその神楽木も吉良の強さは認めざるを得なかった様子。
とはいえ何にしても負けは負けですからねぇ。あの吉良が負けるとはとハヤトの動揺も大きそうだ。

これで花京院チームは勝ちパターンに入った。
二勝したら三勝目は大将で一気に決める。
というわけで、ロン毛ではなく次の試合は花京院が出てくるらしい。ふむ、やはりそう来ますか。

さて、一方のハヤトたちは敗れた吉良にゲンゲンが声をかけている。
吉良は負けたことを気に病んでいるようだが、そんなにしょげることはないですよ。
少なくともゲンゲンはまるで気にした様子はない。まあ暗くなるよりはいいかもね。
でもさすがにこの後またデザート食いにいこうぜと誘うのはどうかと。さすがに閉まってるだろうさ。

次に負ければ敗退が決まる美咲チーム。
誰が次に行くのか?と問われ、ここはオレだろと同時に答えるハヤトとゲンゲン。
ゲンゲンは順番だとオレだろがと言っているが、そんな順番決めてましたっけ?
戦った順番ならむしろハヤトの方が前に戦っているわけだしなぁ。
次に負けたら終わり。それに向こうは大将を出してきているのだ。

だから?美咲。オレが負けるってのか

そのように問われると困りますな。そりゃあゲンゲンの強さは信じていますけども・・・

けどアイツバカだろ

いやまったくその通り。今はあがっていないが、初戦はそれで危なかったぐらいですからねぇ。
しかしハヤトにまで遠慮なくバカと呼ばれるゲンゲンはある意味凄いというか何というか。
だが、決める時はしっかり決めるのもこのゲンゲンである。

オレは強ェぞ

カッコイイ時はカッコイイんですよねぇ。普段からそれが維持できないのは・・・まあ、ゲンゲンだし仕方がない。
"バカだけどバカ強い男"ゲンゲンの活躍に期待だ!!



第326話 花京院忍対源元  (2014年 12号)


準決勝もたけなわなその頃、1人広島観光を楽しみエリナちゃん。
広島といえば広島風お好み焼きですよね。擬音が非常に目立つ。そして食べてる姿が非常に可愛い。

男達は闘い、女子は食らう!!
その通りであるが、何だかよくわからないアオリである。真田はメールを返す程の元気もないのかな?

さて、大将の花京院と戦うことになったゲンゲン。
今大会全て一撃で決めてきた花京院にカウンターを決めてダウンを奪っている。
おぉ、さすが。バカだけどバカ強いだけのことはあるぜ。

しかしさすがにこの一撃でやられる花京院でもない。すぐに立ち上がり、反撃を開始する。
凄まじい攻撃。であるが、それらをすべてよけるゲンゲン。
ダウンさせられたことでずいぶん熱くなっているみたいですな。
これまで他の連中には油断するなとか言ってたのに自分もしっかり相手をナメてかかっているじゃないですか。
そりゃ五味たちにも自分のこと棚に上げるタイプじゃのうとか言われるわ。

ゲンゲンの強烈なカウンターが再度突き刺さる。どうでもいいがアナウンサー。あがり症ボウズじゃねーっつってんだろ。

それはさておき、ここで花京院の回想が入る。
埠頭でのんびり釣り糸を垂らす花京院。釣りだと・・・!?キス釣りか。いいですねぇ。
というかデフォルメした時の顔がケンジにしか見えないぞ花京院。

釣りのことはさておき、この回想は昔の紅葉神島喧嘩頂上決戦で転校してきた春木チームが優勝を決めた時のこと。
本来花京院は喧嘩の一番を決めるこの大会に何の興味も抱いていなかった。
春木が優勝したと聞いてもその時は特に何とも思わなかったらしい。

じゃが・・・そこから紅葉神島は変わっていった・・・
春木柊馬・・・ワシは負けるわけいかんのじゃ。
待っとれよ春木・・・オマエはワシがとめる!!

本来は穏やかな性格であるらしい花京院。いや今も穏やかといえば穏やかなのか。
トーナメントに参加するのは春木を止めるため。これは前も言っていましたが、その理由はまだ不鮮明である。
昔から不良高校であるはずの紅葉神島がどのように変わったというのだろうか・・・

それはさておき、花京院はなかなか面白いキャラである。
不良っぽい感じは薄く、釣りが好き。こりゃハヤトの好きなタイプの性格じゃないですか!!
準決勝が終わったら意気投合する可能性が高くなってきましたよ・・・!!

しかしここで2号ほど休載となるクローバー。
次は15号からの再開となる様子。期待して待つとしましょう。



第327話 嘘の自由  (2014年 15号)


連載再開!!
しかしいきなり花京院の過去回想から始まる。
春木が紅葉神島の頭となったことで変化が生じる。
一度入れば卒業まで出られないハズの紅葉神島の生徒が市内に繰り出している。これはどういうことなのだろうか?
春木には学校側を動かすだけの権力があるってことなのだろうか。

放課後外出自由になったが、その与えられた自由に納得していない様子なのが花京院。
相変わらず趣味の釣りに興じている様子。コマセの巻き方も見事なものだ。
というかこの環境で外出禁止だともっと釣りにハマる生徒がいてもよさそうなものだがなぁ。

外出自由とは言うものの、一回外に出たら一万持って帰らないといけないらしい。
それはまた面倒というか、解き放たれた広島市内の方は迷惑なことこの上ありませんな。

変わってしまった紅葉神島のために戦う花京院。
強烈な一撃をゲンゲンに食らわせる・・・が、倒れないゲンゲン。
このデカゴリラなかなかやるじゃないかと余裕の構え。
が、ここからお互い殴り合いの形となる。むむ、体格に劣るゲンゲンにはあまりいい状況とは言えないが?

花京院、ゲンゲン、双方ともにチームメイトから信じられている存在である。
しかし花京院チームの方はゲンゲンの強さに驚いているが、ハヤトたちの方は強さに驚きながらもゲンゲンの勝ちを信じている。
この反応の差が勝敗を予想しているように思えるが・・・はてさて。

ケンカと同じくらいに釣りの描写に気合が入っているのが見て取れた回でありました。



第328話 悪く思うな  (2014年 16号)


ゲンゲンと花京院が正面から削りあっている頃、王者である春木たちは優雅なランチとしゃれこんでいる。
まあ、ハヤトたちだって他の連中が戦っているときにランチやデザート食べまくっていたのだから人のことはいえないか。

だがどうやら春木たちは花京院チームが勝ち残るのが当たり前と思っている様子。
ハヤトたちはせいぜい花京院たちにダメージを与えてくれればいいぐらいのつもりらしい。
なるほどねぇ。ハヤトのトーナメント参戦を勧めたのにはそういう思惑があったのか。割とセコイ
しかし実際は勝ち負けの分からない接戦となっている。
この状況を聞いてどんな反応を示すのか・・・楽しみですな。

闘っている2人は今や足を止めて壮絶な殴り合いを開始している。
体格だけみれば花京院の方が有利に思えるが、さすがゲンゲン。全く譲る感じはないぜ。

互角の殴り合いを繰り広げる2人。
それを見ていた周りの広島紅葉の連中は花京院コールを開始する。
ほほう、結構人気あるんじゃないですか花京院。
よそ者に負けるなという気持ちももちろん含まれてはいるんでしょうけどね。

勝って春木のところまで行かないといけない。その意識で戦い続ける花京院。
立派であるがゲンゲンとて負けてやるわけにはいかない。

アイツに頼まれたらよ!!

やっぱりまだハヤトから受けた恩を忘れずにいるみたいですね。
表面的にはそういう意識は見せなくなったけど、恩返しの機会は常に狙っている様子のゲンゲン。うーむ、いい奴だ。

ゲンゲンの飛び蹴りが炸裂。これは勝負あったのか・・・?
しかし何だかんだでゲンゲンもダメージを受けてしまった様子。この後の戦いは大丈夫だろうか。心配です。



第329話 源元対花京院忍決着  (2014年 17号)


昼食を終えて体育館に戻ってくる春木たち。
トーナメントが行われているはずの体育館は異様なまでの静寂に包まれていた。
まさかあの花京院がよそ者に大の字に横たわせられるだなんて紅葉神島の連中は夢にも思わなかったでしょうなぁ。

勝負は決まったと思えるほどのダメージを受けている花京院。
しかしそれでも自分は負けられないのだと立ち上がる。
フラフラになり、拳が空振ったら立っていられないほどの状態。それでもまだ諦めない・・・!!
これには実況もまだ勝負はわからないと言うしかない。そう願うしかない。

もういいだろ

花京院の負けられない気持ちが本物なのは分かる。
けれどもゲンゲンだって負けるわけにはいかない。
向かってくるのであれば迎撃しなければいけないのだが、これは確かに殴りにくい。

ヨロヨロと向かってくる花京院。
だが、その前に立ちふさがったのはチームメイトである五味と神楽木。
うむ、身内が止めてくれなければいけない場面でありましょうな、これは。

もう十分じゃ。オマエの気持ちはようわかっとる

神楽木のその言葉についに崩れ落ち、膝をつく花京院。
こうして準決勝第四戦はゲンゲンの勝利と決まりました。うーむ。さすがだ。

実況にはあがり症ボウズではなくゲンゲンと言い直させて勝ち名乗りを受ける。
これにて2対2のタイの状態で大将戦を迎えることになったわけだが・・・果たして行われるのだろうか。
さすがにそこでハヤトが負けるような驚きの展開もなかろうし、戦わずに終わりそうな気がしますな。



第330話 綾瀬チーム  (2014年 18号)


ゲンゲン勝利で2勝2負としたミサキチーム。
どうやらしっかりと大将戦も行う様子。というか行った様子。
ほとんど描写はされることなく、ハヤトが花京院チームの上條を倒して決勝進出を決めたのでありましたとさ。
とりあえず出番と名前はあって良かったですね上條。
さすがのハヤトもワンパンで決着ってわけにはいかなかったか。多少ダメージ受けてるようである。

よっし!!それじゃ決勝進出を祝してデザート食いにいこうぜ!!

結構苦戦しての勝利だったはずなのに相変わらず気楽な様子のゲンゲン。
負けた真田や吉良を気遣っている・・・わけではなく天然っぽい気がするなぁ。
ハヤトもカレー食うために食堂へ移動。結局次の試合も見ないつもりか!!

敗れた花京院チームは反省会。という沈んだ雰囲気はやめておこうと神楽木。
ミサキチームは本当に強かった。つまりはそういうことである。

花京院がタイマンで負けるとはさすがの春木も予想外であった。
少しはこれで警戒するか・・・と思いきや、何やら奥の手があったりする様子。
その奥の手とは一体何か。実は幹部以外の4人が強力助っ人に代わるとかいう話だったりして。
外部助っ人のジェットコングさんですとか言われたら絶望的なことになるがはてさて。

さて、続いての準決勝で登場するのが花京院チームに並ぶ優勝候補の一角、綾瀬チーム
次の決勝で当たるのは確実にこいつらであろうと目されている。
まあ、そんな話を聞かされてもハヤトたちはご飯優先な感じでありますが。腹が減っては戦はできぬ。

呑気なミサキチーム。その後姿を揃って同じような目で眺める綾瀬チーム。
対戦相手に目もくれずに見つめるのはゲンゲンの姿。
ふむ、花京院をタイマンで破ったことでゲンゲンはかなり警戒される存在になったようですな。
あがり症ボウズという評価から一気に好転したものである。

ちなみに綾瀬チームと戦うのは頭脳派と評判の垣内チーム。
不良校の頭脳派ってのは凄く気になるのだが、描写されずに終わっちゃいそうですなぁ。残念だ。

さて・・・警戒されているゲンゲンは一体どのような目にあうのだろうか。
やっぱりデザートに何か盛られてトイレから出られなくなるのだろうか。気になるところである。



第331話 決勝カード決定  (2014年 19号)


1試合目とは違い、準決勝第2試合は早くも決しようとしている。
やはり前評判通り綾瀬チームが優勢。
綾瀬チームはここまで全部三連勝で来ている。なかなかの強者たちだ。
だがコイツらじゃミサキチームには勝てないだろうというのが幹部たちの目算。

まともにやったらな・・・

気になることを述べる春木。ふむ、やはり何かしでかしてきそうな感じですね。
とにかく決勝の相手は綾瀬チームと決まったわけであります。

さて、食堂に向かったハヤトたち。
しかし残念ながら食堂は時間が過ぎたのか閉まっており準備中になっている。やっぱりね。
しょうがないから体育館に戻ろうとする。
途中の会話を聞く限り、ちゃんと決勝までに体力回復しておかなければとは思っているようだ。
そのためにもデザート食いたかったんですね。

あんたら何わけわからんこと言うとんや。デザート食いたけりゃあ明日食えばええじゃろが

決勝は何時からだろうかと話しているハヤトたちに突然こんなことを述べる吉田。
ここで衝撃の事実を聞かされる。何と決勝戦は明日行われる予定だったのだ!!
これは驚く。誰よりも一人放置状態だったエリナちゃんが驚く。
ようやく兄から連絡をもらったと思ったらこの話。そりゃ驚きもするわな。
やっぱりお好み焼きが多すぎておなかいっぱいで動けなくなってるのが何ともエリナちゃんらしいというか。

エリナちゃんは明日までどうするのか。
その相談をする前に電話を切らなければいけない状態になる真田。
そう、先ほどまで激戦を繰り広げた花京院チームがハヤトたちの前に現れたのだ。何だ怖い顔して。いや、これが通常の顔か?

花京院はハヤトたちに明日までどうするつもりじゃ?と尋ねる。そして・・・

おい。よかったらワシらの部屋泊まれや

これは驚きの展開。
花京院たちとは打ち解ける可能性もあるとは思っていたが、まさか泊めてくれるとは・・・!!
一戦で消えるには惜しい個性を持った花京院チームですし、これは嬉しい展開である。
まあエリナちゃんは完全に置いてけぼりになるわけでありますが・・・
さすがにエリナちゃんもこっちにやってこさせて泊めさせるわけにはいかんですしなぁ。

春木チームとの戦いは日を跨ぐんじゃないかと思ったが、まさか決勝戦の前で跨ぐとは。
というか翌日は決勝戦と春木チームとの戦いを一気にやるのだろうか?
最後の春木チームとの戦いはさらにその次の日とか言われたりしないだろうか。エリナちゃんのストレスが大変なことに!!
何だかんだで寂しがりなエリナちゃん。一人遊びは慣れていない様子だぜ。

日を跨ぐならば来栖たちにも動きがありそうな気がしますが、果たしてどうなりますかねぇ。



クローバー 37巻


第332話 紅葉神島一泊  (2014年 20号)


トーナメントの決勝戦に備えて寮に泊まることとなったハヤトたち。
部屋を花京院チームに借りた後は皆で入浴。
ミサキチーム、花京院チーム、吉田の計11人が一斉に入浴だ!!
うーむ、まさかの男だらけの入浴シーン。拳を交えた男たちの裸の付き合い。いい場面なんだがやっぱり狭そうだな。

紅葉神島では強いヤツらの順に先に風呂に入れるという暗黙のルールがある。
真木の言う通り何だか相撲部屋みたいである。強さを競う男だらけの世界ってのはどこもこんなもんなんかのう。

205号室。五味の部屋に泊まるのは真田。
妹のエリナちゃんの写真を見せびらかしている。兄バカめ。
ちょっとバカそうだけどかわいいというのが五味の評価。正しい・・・いや、ちょっとどころのバカじゃないから正しくはないか。

思ったよりも兄バカをこじらせている真田。
エリナの男は自分より強い奴と決めていたとか思いつつ、自分の目の黒いうちは絶対ダメとのこと。何ともはや。

203号室は城戸の部屋。泊まるのは真木。
どうやら戦った者同士が同じ部屋になるよう花京院の提案があったらしい。なるほどやっぱりね。

この時間潮は動いてんのかな?
イージスさんが海釣りは潮の動きが大事だって言ってたんだ

やはり真木といえば釣りである。残念ながら城戸は釣りに興味がなかったみたいなんで交流は進まなかったようですが。

201号室。神楽木の部屋に泊まる吉良。
しかし知らんヤツと話すのは苦手だからとさっさと寝てしまう神楽木。まあ仲良く談笑してる姿は思い浮かばない2人だけどさ。
ともかく、明日はもう負けられねェなと考える吉良。頑張ってほしい。

202号室は花京院。ここにはゲンゲンが泊まるのだが、早速眠ってしまうゲンゲン。
せっかく花京院がゲンゲンの強さを称えているというのに聞いていない。まあ移動もあったし疲れていたんでしょう。
それにしても部屋に魚拓が飾られているのが何ともすごい。こいつは思った以上の釣り好きだぞ。

206号室。上條の部屋に泊まるハヤト。
考えてみると花京院チームは全員カ行の苗字で揃っているんですな。別に花京院が狙ったわけではなかろうが。

さすがに着替えは持ってきてないので売店で体操服を購入したハヤトたち。
真木は体操服姿を笑われているが、一応高校生なんだし体操服ぐらい着てることあるだろう!その時も笑われてそうだけど。

それはさておき、この部屋ではようやくまともな会話が成されている。
ハヤトが一番まともに会話してるって凄いな。ミサキチーム・・・やっぱりとんでもないチームだぜ。
花京院の意思を継いで春木たちを倒してほしい。
そのように託されたハヤト。さてさてこれを聞いてどのような反応を示すのか。そしてこの部屋を訪れる人物は何者なのか。

ハヤトたちの方も気になるが、別の場所ではもっと気になる出会いがあった。
眠れない真木が釣り道具を携えて海へと向かう。
そこで出会ったのは先に夜釣りを楽しんでいた花京院。
ここに釣りバカ2人が出会うこととなったのでありました。こ、これは一体どうなるんだ・・・!?

ますますミサキチームとの絆が深まりそうな花京院。
釣りをしているシーンが出てからそうなるんじゃないかとは思っていたが、見事に期待に応えてくれますなぁ。次回が楽しみだ!!



第333話 春木柊馬と吉田星哉  (2014年 21+22号)


寮に泊まることになったミサキチーム。
そんな夜、ハヤトを屋上に呼び出すものがいた。誰かと思ったら吉田か。
誰にも聞かれたくない話があるというが何だろうか。

美咲・・・春木達やってオレをオマエの仲間にしてくれェや

何?まさか学校が違うどころか他県の人間にそんなことを言い出すとは思いもしませんでしたよ。
確かにハヤトには仲間になりたく思える魅力はあるのでしょうが・・・どうもそれだけではなさそうだ。

さて、港の埠頭では釣りバカが2人
花京院は気さくに釣り好きなんか?と話しかける。
けれども釣りの話を持ち掛けられても特に口を開こうとはしない真木。
わざわざ隣に並んでいるんだし、嫌がっているわけではなかろうが・・・相変わらず無口な奴だ。

ワシのう・・・ほんまはケンカトーナメントなんかぜんぜん興味ないんじゃ。
ただ春木達のやりかたやめさせるんは、このトーナメント出てアイツら倒すしかなかったんじゃ。
じゃが、そこにたどりつく前にオマエらに負けてしもうた。

真木が無口なので一人で喋ることとなる花京院。
誰かに話を聞いて欲しい気分だったのかもしれませんな。しかし・・・

そんなことオレに言われてもな・・・

薄情な気もするが、まあ確かにその通りですわな。
ハヤトならもう少し詳しい話を聞こうとしたのかもしれないけど。

さて、ここから吉田の回想。
紅葉神島に入った吉田は早速友達を作ろうとする。健気な話だ。
しかしやり方はあまりよろしくない。オヤジの力とその金の力に頼っての友達勧誘。
そんな申し出のし方をしたらいい金づると思われるだけじゃないですか。

案の定、数か月たっても友達のような扱いはされず、いいサイフとしか見られていない。
さすがにこの扱いが続けば吉田も自分の立ち位置を理解する。
そこに現れたのが春木。春木に声をかけられた吉田はサイフ扱いしていた連中との別れを切り出す。
もちろん揉めそうになったわけであるが、そこに現れる春木とその仲間たち。

吉田君はオレの大事なツレだからよ

そう言って助けてくれる。ほう。
吉田が言うには紅葉神島に入って初めてできた仲間が春木達だったとのことである。
うーむ、これはいい話なのかどうなのか。
吉田のオヤジは結構な力を持っていると言うし、それを目当てで近づいたように思えてならない。
その後、紅葉神島の連中が外出可能になったのにも繋がってそうですなぁ。

吉田は仲間を得たと思ったが、もうついていけなくなったということだろうか。
しかしそれで春木たちをやったハヤトたちの仲間になりたいというのはちょっとどうなのかと。
どうしても仲間が欲しいという気持ちが強いのだろうけど・・・うーん。強い仲間じゃないと嫌だとかいいそうでアレですなぁ。



第334話 ワシがヒーロー  (2014年 23号)


兄に放ったらかしにされ、一人で知り合いのいない広島の地で夜を明かそうとしているエリナちゃん。
泊まる金はあるのだなと思ったら実は全然なかったようだ。ダメじゃん。
まともなホテルじゃなく、一晩明かすだけならカラオケや漫画喫茶などで三千円でも何とかならないことはないですけどね。

そんな風に夜の街をうろつくエリナちゃんに声をかけてくるチャラそうな男たち。
口は悪いしアホっぽいけどエリナちゃんは可愛いですからなぁ。この流れもやむなしか。

乗ってしまったらどうしようかと思ったが、さすがにそこまでアホではない。
どっかいけやこのクソバエどもがと挑発する方向で留めてくれました。これはこれでいかんけどもさ。

ブチ口わるいエリナちゃん。嫌がっているのは丸わかりでいいですけどね。
おかげで止めに入る人も現れてくれる。お、皆実ちゃん久しぶりの登場ですな。もちろん来栖もいる。
来栖の登場により退散する男たち。こういう風にピンチになっても助けが現れるのはエリナちゃんの人徳というものなのだろうか。

東京から来たと2人に告げるエリナちゃん。
ふむ、ここから話が広がってハヤトの知り合いであることが分かれば一気に意気投合しそうな気はしますな。
今日の泊まるところも確保できそうでいい流れです。来栖が紅葉神島に来るフラグも立ちますかね?

さて、吉田の過去の話が始まります。
吉田の親父はどうやら議員さんであるらしい。なるほど、それは確かに力ありそうだ。
食堂もその親父さんの寄付で立て直したそうな。
なるほどなー。デザート食べ放題の食堂なんて豪勢すぎると思ったんだよなー。

島に閉じ込められている紅葉神島の連中にしてみれば食事が美味くなったのは非常に有難いことである。
感謝されて嬉しい気持ちになる吉田。ここまではいい感じであるが・・・

なあ星哉。オマエヒーローになりたくねェか?

春木の突然のその言葉。それが全ての始まりとなるのであった。

春木・・・アイツはワシがヒーローになれる言うたんじゃ。
ワシはアイツの言われるままにオヤジの力で島の外へ外出できるようにした
だけど・・・ヒーローになったのはアイツだった。ワシはアイツに利用されたんじゃ。

まあ、予想通りの展開でありますね。
しかしこれは吉田の方にも問題があると思えるので、どうにも同情はしにくい。
オヤジの力とか借りずに普通に友達を作るようにしていればよかったのにねぇ。
そりゃハヤトもあまり興味が持てずに寝てしまいますわ。

吉田の話よりも別のところで気になる動きが発生している。
暗闇にうごめく男たち。狙いは花京院の部屋。
今花京院は釣りに出ている。となれば狙われているのはゲンゲンか。こういう手段で来ましたかー。

下剤でも盛られたら厄介かなと思ったが闇討ちの方向で来てくれました。これならばなんとかなる・・・か?



第335話 襲撃  (2014年 24号)


決勝戦を明日に控え、それぞれの夜を過ごすハヤトたち。
一進一退の攻防を繰り広げ、お互いに強さを認めている五味と真田。
五味は眠る前に真田に話しかける。
今日のケンカ、最後自分が拳ではなくエルボーを出していたなら負けていたのは自分の方だったと。

負けは負けだ

仮定の話をしても仕方がない。結果として負けた。それが全てである。真田も厳しい世界に生きておる。

だからって妹は紹介しねェからな!!

いい感じの会話になりそうなのに、すぐにそっちに落としてしまう真田。
まあ一番気にかかるってことなんでしょうが・・・しょうがない兄貴だぜ。
そして今頃になってちゃんとホテル泊まれたかなと気になりだすという。
どのぐらい残金あるかぐらいは確かめておいた方がよかったですな。

エリナちゃんは来栖の家に泊めてもらえることとなりました。やたらと可愛い顔で嬉しそうにしやがって。
というか皆実ちゃんの家じゃないんですな。
来栖の家ならば親が旅行でいないから都合がいいってことなんでしょうか。
都合がいいといっても別に怪しい意味ではない。
ちゃんと二人っきりにしないよう皆実ちゃんも泊まると言ってますしね。
可愛い娘2人と一つ屋根の下か。何だかすごいシチュエーションだな来栖。

今日は散々な一日だったと愚痴るエリナちゃん。
アニキのヤロウがアミチンに呼ばれて、島の学校のヤツらのケンカトーナメント出るとかって・・・まったく。

この愚痴を聞きとがめた来栖。立ち去ろうかと思ったが、その話詳しゅう聞かせてくれェやと頼みだす。
おう、ようやく来栖が参戦するフラグが立ったようですな。

さて、その島の方では・・・花京院の部屋の前に武器を持った男たちが詰めかけている。
普通に扉を開けているようだが、花京院はカギをかけていかなかったのだろうか。不用心な。
その不用心な花京院は真木と釣りトーク
思うように釣れない。それも釣りの面白いところである。うーむ、釣り人同士、交流を深めていて微笑ましいなぁ。

しかしそんなことを言っている場合ではない。
寮内が騒ぎになっているので花京院の部屋に駆けつける真田たち。
そこにいたのは血まみれで横たわるゲンゲンの姿
うーむ、さすがに寝ている最中にボコボコにされたのではさすがのゲンゲンも抵抗できなかったか・・・
と思わせて大して効いてないとかいうオチだったらどうしようかな。
普通にユイちゃんの夢を見ていて寝言を呟き、心配させやがってと呆れられるゲンゲンとか。ありそうな気もして困る。



第336話 紅葉神島喧嘩頂上決戦決勝  (2014年 25号)


謎の男たちの襲撃を受けたゲンゲン。
慌てて駆けつけるハヤト。見る限り意識はハッキリしているし、重体というほどではない。
けれども、ボコボコにされて血まみれになっていることは変わりない。
うーむ、さすがに寝込みに道具もったヤツらに襲われたのでは反撃もままならないか。

一体誰がゲンゲンをやったのか。
それはもちろんゲンゲンがいなくなって得をする連中。
春木チームの連中か綾瀬チームの連中でありましょう。

そんな話をしていると悪びれもなく現れるのが、話題の綾瀬
証拠もないのに卑怯者扱いは心外みたいなことを言っているが、別に疑われてもどうということはなさそうな感じですな。

ミサキチーム。明日はお互いにフェアにいこうで

そんな煽りまでくれたりする。言いおるわ。
無駄に挑発して火を点けちゃったみたいなことにならないといいですな。

花京院を倒した男がリタイア。
この報は直ぐに春木のもとへと届く。
春木はもちろんやった犯人が誰かは分かっているが、罰したりとかそういうことは考えていない。
むしろこれで自分たちが有利になったとしか考えていない感じである。うーむ。

結局あれから殴られ過ぎて熱が出た様子のゲンゲン。
花京院たちが朝一のフェリーで市内の病院に連れて行ってくれるそうな。助かります。

しかしそうなると決勝戦は残る四人で戦わないといけない。
一応試合自体は三人いれば出場は出来るシステムらしいが・・・
マイクパフォーマンスで勝ち抜き戦に変えるとかそういうことはできないのかねぇ。

朝食を終え、体育館へ移動しようとするハヤト。
だがどうやら決勝戦の舞台は体育館ではないらしい。
長い石段。それを登り切った先にあるのは神社。どうやらここが決勝戦の舞台であるらしい。
なんだってわざわざこんなところで・・・誰も管理していないのか、神主公認なのか。

これより!!紅葉神島喧嘩頂上決戦決勝戦を始めます!!

ゲンゲンを欠いて不利な状態で始まる決勝戦。
とはいえ全員が勝てばいいだけの話ではありますが・・・どうなるか。
気になるのは吉良ですな。食事シーンを見るとライダースを脱いでシャツ姿になっているように見える。
果たしてその姿で戦うのかどうか。負けられない気持ちを表しているのか楽な格好になっているだけなのか。気になります。



第337話 決勝第一戦  (2014年 26号)


ゲンゲン襲撃から一夜が明け、決勝戦当日。
この決勝戦の勝者が王者春木チームへの挑戦権を得ることとなる。
ミサキチームは一人欠員のため不戦敗。綾瀬チーム一勝という状態で始まることとなる。
うーむ、先にカウントされてしまうのか。やはり2人分戦うとかそういうのはナシなんですな。

綾瀬チームの先鋒は綾瀬チームの頭脳、榎本和彦
メガネとかかけてるし、いかにも頭脳系といった感じである。メガネとかかけてるし。

対するミサキチーム。先鋒は・・・4人全員、オレが行くと言い出す。
皆いろいろと昂っているようですなぁ。
負けられないという想いや、ゲンゲンの敵討ちという想いが溢れていそうな感じである。
それらがなくても同じような争いしてそうな気はするけど、まあそれはそれだ。

しかしそうやって誰もが譲らずにいるうちに、一人の男が前に出てくる。
そこに現れたのは顔をボコボコに腫らし、熱まで出ていたはずのあの男。

ま・・・まさか。ミサキチーム先鋒は怪我のため欠場と思われていたあがり症ボウズ源元だあ!!

なんとまあ。その体で戻ってくるとは。
いや、確かにゲンゲンなら戦えるんじゃないかとは思ったが・・・
病院に行くと見せかけて戻ってくるこの流れは想定外でした。カッコイイ出方しやがって。
司会には未だにあがり症ボウズとか言われてるけども。

オレはよ・・・コイツらに借りを返さねェといけねェんだよ。

まあ襲撃されて一番怒っているのはゲンゲン当人でありましょうわな。
それに襲撃した奴が誰かは既に判明したらしい。
月明りで一瞬、右腕の内側にクモのタトゥーを入れた奴がいたのが見えたゲンゲン。
その目撃情報からそれは綾瀬チームの榎本であると知る。

へのもと・・・この卑怯もふが・・・どんなインヒキしてほオレには勝へねェそ。

顔が腫れてまともに喋れないゲンゲン。しかしその目は死んではいない。
不戦敗もしっかり取り消され、ゲンゲンの出場は認められたことですし、いよいよ決勝戦の開始だ!!

源のヤツ、あの腫れじゃ右目ほとんど見えてねェな

たしかに腫れで塞がっている感じですな。
それは榎本にもすぐ分かったのか、ゲンゲンの右側から左拳で殴りつけてくる。さすがにえげつない。

手負いで片目を塞がれ熱もあるゲンゲン。
この状態で戦いを挑むのはどうなのか。いや、でもゲンゲンならそれでも無理矢理勝ってくれるのではなかろうか。
頑張って榎本のメガネを吹っ飛ばしていただきたいものである。



第338話 源元対榎本和彦  (2014年 27号)


紅葉神島喧嘩頂上決戦の決勝戦が始まった。
けれども、その勝者と闘う予定の春木たちはまだ寮にいる様子。
余裕の態度のように見えるが・・・どうやら大将の春木は思ったよりもハヤトたちを警戒し出している様子。
どこかにメールを出しているようだが・・・まさか助っ人でも呼ぶつもりなのか!?

まさかのメンバーチェンジの可能性をはらみつつもまずは決勝戦。
ボロボロの体で出てきたゲンゲンであるが、さすがに無理が過ぎる様子。
榎本の攻撃に防戦一方。サンドバッグ状態となっている。

ボコボコにされているのを見かねて、もう止めた方がいいと言い出す花京院。
それは当然でありましょうが・・・ゲンゲンのことを信頼しているハヤトは止めない。

アイツは任せとけって言ったんだ。だったら任せとくしかねェだろ

いい感じに信頼関係を築いておりますな。
しかしさすがにこの状態は分が悪い。思った以上にダメージが大きいようだ・・・

と思いきや、ぶっ倒されて置きながら、相手の攻撃は見切った。もう少しで終わらせるとか言い出すゲンゲン。
強がりにしか聞こえないセリフであるが本当に大丈夫なのだろうか。
まあ、少なくとも気迫は相手に通じている様子。
昨日あれだけ痛めつけたというのに、今も本気で殴っているというのに起き上ってくる。向かって来る。
段々と恐怖を感じ出してもおかしくない流れである。

わりゃあ、しつこいんじゃ!!

とはいえさすがのゲンゲンももう立っているのがやっと。気を抜くとぶっ倒れてしまいそうである。

けど・・・人が気持ちよく寝てるとこボコボコにしやがって。そんな汚ねェマネするヤロウは・・・
オレの体・・・バラバラになっても・・・絶対許さねェ!!
卑怯者のやり方は見切ってんだよ!!さっきから見えにくくなった右目の死角ばっかねらいやがって・・・

ようやくそこに気付いたのか、顔を右にやって左目で動きを捉えようとするゲンゲン。
しかし榎本はとどめを刺すために右腕で思いっきり殴りつけようとしているところでありました。

ぜんぜん見切ってねェ・・・

下手に頭を使ってしまっただけにピンチとなりそうなゲンゲン。
これはひょっとすると負けも有り得るか・・・ゲンゲンらしいっちゃゲンゲンらしいですけどねぇ。
でもまあ、頑張って反撃して頂きたいところでありますよ。うん。



第339話 決勝第一戦決着  (2014年 28号)


テメェみたいな卑怯者のやりかた・・・見切ってんだよ!!

大見得を切っておきながら大外し。いかにもゲンゲンらしい展開である。
その発想に行き着くまでに時間がかかりすぎましたな。

焦って勝負に出た榎本。利き手であろう右の渾身の一撃。
予想外の方から迫りくるこの攻撃をゲンゲンは・・・しっかりと受け止めた。

やっぱり思った通りだ。
右を警戒してると思わせて左を誘い込む作戦だ

何!?そんな高等な技を一瞬で決めたと言うのか?花京院も驚愕。
いや・・・ゲンゲンをよく知るハヤトに言わせれば反射神経が異常にいいだけとのこと。やっぱりね。
見えなければ防げないが、逆に言うなら見えていれば反応が遅れても防いでしまう。
この身体能力の高さはさすにゲンゲンである。

榎本の右腕を掴んで放さないゲンゲン。
そしてそのまま強烈な頭突きを見舞う。一発だけではない、何度も叩きつけるような頭突きだ!!
坊主頭の頭突きってのはなんだか威力高そうな気がしますなぁ。
身体を放して動き回るよりは、こうして頭を叩きつける方が楽なのかもしれない。
何にせよ、実にケンカらしい展開である。

ようやく腕を解放された榎本。頭から出血し、フラフラの状態。
もう策を練る余裕もなく、ただ正面から殴りかかるだけとなっています。
確かにゲンゲンは立ってるのがやっとなぐらいボロボロだが・・・それじゃあダメですわな。
懲りずに焦っての右拳による攻撃。
通じるはずもなく・・・ゲンゲンのカウンターの右が榎本に突き刺さる。

テメェが寝てろ!!

見事な大逆転を決めてくれたゲンゲン。
ボロボロ過ぎて勝ち台詞は決まらなかったが、その姿は十分に立派といえる。カッコ良かったぜ!!

というわけで、キッチリと汚いマネをした相手にリベンジを果たしたゲンゲン。
もう動けなさそうなので、今度こそ花京院が背負って病院まで連れていくこととなる。
その花京院の口から、ゲンゲンを襲ったのは綾瀬チームであることを知るハヤトたち。
ふむ、ゲンゲンのためにも一層負けられない気持ちとなりますなぁ。

続くは次鋒戦。出てくるのは吉良。
ハンマーヘッドの名の入ったライダースを脱ぎ捨てての登場
うむ、やはりこの流れとなりましたか。もう負けられない。そういう強い想いが感じられます。
暑さを克服した吉良の活躍に期待だ!!



第340話 決勝第二戦  (2014年 29号)


決勝初戦リードのミサキチーム。次鋒はハンマーヘッド!!ライダースを脱ぎ捨て登場だあ!!

ちゃんとハンマーヘッドと呼んでもらえるようになったのにその名の入ったライダースを脱ぎ捨てる。
これはもう負けられない吉良の覚悟の現れと考えるしかありますまい。

真木「昨日やっぱり暑かったんだな」
真田「やせ我慢してたんだな
ハヤト「いや・・・バイカーは暑くねェって言ってたぞ」
真田「それがやせ我慢だろ」

せっかく覚悟を示したと言うのに背中から言いたい放題の言葉を浴びせられる吉良。
何だかその背中が小さく見えるぜ!!

さて、せっかく立てた計画が水の泡となった綾瀬チーム。
こうなれば実力で勝利するしかない。次負けたら後がない次鋒戦。どうするのか。

ここは双子のワシらどっちかがいくか?

双子なだけありそっくりのボウズ2人。
しかしちゃんと見分けがつくように刺青を入れる腕を変えたりボウズの髪の濃さを変えたりしている。
紛らわしいと言われるのは間違いないから区別がつくように工夫してるんだなと考えると何だか楽しい。

いや・・・オマエらにはわりいが・・・むこうは昨日一回負けたライダースヤロウじゃ。ここは確実にとりにいく。

一度負けたからって随分と甘く見られている様子の吉良。
相手の神楽木は花京院に勝るとも劣らない実力者だったと思うんですがねぇ。
わざわざナンバー2を出してくるとは。

金髪重戦車の異名をもつ男、蛭間賢三。その異名の通りでかい。
しかし顔を見ると双子によく似てるなコイツ。金髪にすることで違いを出してるのか?やはりここにも区別をつける気遣いが・・・

それはさておき、決勝戦第二戦の始まりであります。

決勝戦が始まっている頃、紅葉神島行きのフェリーが運航を開始し出す。
そのフェリーに乗ろうとしているのはエリナちゃんから事情を聴いた来栖。
そして、その来栖に付いていこうとしているのが皆実ちゃんとエリナちゃんであります。ああ、やっぱり来ちゃうのか。

悪ばっかりのあんな島に女のオマエらが行ったらどんだけ危険か。
考え直すように諭す来栖。心配はごもっともでありますが・・・

皆実・エリナ「考えた。行く

声を揃える2人。強情なところはそっくりな様子ですな。
こうなってしまうと説得の手段を持たない来栖は弱い。押しきられてしまいそうな感じですな。ハハハ。

ところで来栖たちがもめている間に紅葉神島行きのフェリーに乗り込んだ男がいる。
これは先に春木が連絡を取っていた相手であろうか?助っ人であろうか?
うーむ、顔を隠されているということは既存キャラの可能性がありそうですが・・・どうなんでしょうかね。

来栖たちの方も気になるが、ともかく今は決勝戦の最中。
綾瀬チームのナンバー2を相手取り、周りの評価では圧倒的に不利と思われていた吉良。
しかし蓋を開けてみれば苦戦しているのは蛭間の方である。
一方的に攻撃をしているのだが、吉良には一発も当たらない。
パワーはあるみたいだけど、当たらなければ何の意味もありませんわな。

相手が疲れ切ったところで吉良の反攻。
連撃からのボディで頭へのガードを下げさせ・・・ハイキック一閃!!
うーむ、さすがは吉良。圧倒的な強さだ!!やっぱり暑さを克服した男は違いますな!!
暑さと重さで疲れていた様子の神楽木戦とは動きが違うということでありましょうか。
それはそれで何となくマヌケな気がしないでもないが・・・まあいいや。活躍を喜ぶべし!!



第341話 決勝第二戦決着  (2014年 30号)


一方的な展開となる決勝第二戦。
ライダースを脱いだためか、負けられない意識が高まったためか、あるいは相手が弱かったからなのか。
吉良が圧倒的な強さを見せつけてくれました。
まあ、本来はこのぐらいの強さを見せてしかるべきキャラでしたからねぇ。
神楽木に負けたからって甘く見られすぎだっての。神楽木だって強いんだからさ。

ライダースを脱いで強くなったように思われている吉良。
ハンマーヘッドの頭としてそれはどうなんだろうと思わないでもなかったが・・・ここで吉良がいいことを言ってくれます。

こいつを着ていようと脱いでいようとオレはチームの看板背負ってんだ
だから・・・もう二度と負けるわけいかねェんだよ。

吉良という男そのものがハンマーヘッドの看板を背負っているわけだ。
それはライダースを着ていようがいまいが変わらない。なるほどねぇ。
喧嘩には負けられないというメンタルも重要ですし、吉良の活躍はこの後も期待できそうだ。

さて、早くも優勝にリーチをかけたハヤトたち。
次は真田が出たがっているが・・・次はオレが行くと制するハヤト。
ふむ。ゲンゲンが卑怯な手で闇討ちされたことに対する憤りが溜まっているようですな。こりゃ真田も譲るしかないか。

大将のハヤトが出るという事で、綾瀬チームも大将の綾瀬が出陣。
しかし勝つためにはどんな手でも使おうという感じの綾瀬。
どうやら何か秘策がある様子ですが・・・何だろうか。

強さもそれなりだが、まず勝つためなら手段を選ばないという部分に定評のある綾瀬。
しかし怒ったハヤトに勝てるヤツはそうそういない。
綾瀬もそのヤバさはすぐに感じ取ったらしく、早くもあれを使おうとしている。あれとは一体何だ・・・?

どんな手段でも使うと言う綾瀬。何をしでかすのか。
考えられるのは凶器や人質といったところだろうか。
すっかり忘れられていたトモキが捕まっているとかあるかもしれない。
まあそういった手段が通じるかどうかは分からないんですけどね。派手にぶっ飛ばされることに期待したいところです。



クローバー 38巻


第342話 決勝第三戦頭対決  (2014年 31号)


吉良圧勝で早くも優勝リーチ。
やはりこの大一番は大将対決が相応しいですかね。
しかしハヤトと綾瀬とでは実力の差が大きい。
開始からずっと防戦一方で押されまくりの綾瀬。何か企んではいるようだが・・・?

紅葉神島の意地見せろやと野次られる綾瀬。
ハヤトにぶっ飛ばされた・・・フリをして林の方へとハヤトを誘導する。
ふむ、どうやらギャラリーがいない所に行こうとしているみたいですな。
きっちりと誘導に成功した綾瀬。何が飛び出すのかと思いきや・・・催涙スプレーか!!

まあ、確かに決まればこの上なく強力な催涙スプレー。
持っていても捕まる心配はないし、防犯・護身にはオススメの一品ですよね。
刃物か拳銃なんかが出てくるのではと思ったりもしたが・・・そんな危ないモノ使っちゃだめですよね!うん。

というわけで、逆転の一手である催涙スプレー。
だったのだが、オメエみたいなヤロウは絶対汚ねェマネすると思ってたわと先読みされ、抑え込まれる。
自信満々に取り出してないで少しは不意をつく努力をするべきでしたね。
油断してないハヤトはやっぱり流石だわ。

結局、自分で持参した催涙スプレーを浴びる羽目になる綾瀬。
それならそれで、ハヤトに凶器攻撃された!とでも主張すればいいのに、スプレー持ったままフラフラと戻ってくる。
何というか・・・せこいというか・・・もうちょっとぐらいは出来る子だと思ってたよ綾瀬・・・残念なヤロウだ
双子にもこりゃダメじゃと諦められる綾瀬。この双子も何だったんですかねぇ。
催涙スプレーのせいもあるが、泣き叫んでいる綾瀬が何だか可哀想に思えてきたぞ。
そんな有様でどんな手を使っても勝てばいいとか言われてもなぁ・・・それはもうちょっと有利なタイミングで言わないと。

というわけで、小細工を弄したのに不様を晒しただけだった綾瀬。
優勝を懸けた戦いだというのにこれでいいのか紅葉神島!!
まあ花京院チームとの戦いが激戦だったから、決勝はこうなるんじゃないかとは思ってましたけどねぇ。

さあ、ようやく優勝を果たしたハヤトたち。
いよいよ春木たちとの戦いになるわけだが・・・どのような戦いとなりますか。こちらは普通に激戦に期待です。



第343話 優勝決定  (2014年 32号)


決勝戦の綾瀬チームとの戦いは三連勝と寄せ付けずにミサキチームの圧勝。
準決勝の激戦とは打って変わっての結果となりました。まあ予想はついてましたけどね。
さすがに優勝が決まれば消化試合は無しか。双子は結局賑やかしにしかなりませんでしたなぁ。

ともかく、第11回紅葉神島喧嘩頂上決戦、優勝はミサキチームと決まりました。
初の校外からの参戦で初優勝。これは紅葉神島の面目丸つぶれですなぁ。
春木に言わせれば最後にオレらが勝てば何の問題もないとのことだが・・・まあ、勝てればの話ですよね、それは。

ゲンゲンが減ったことで1人欠けたミサキチーム。
さらに助っ人を呼んでいるらしき春木。
ハヤトたちの苦戦は必至。であるが、その助っ人の乗るフェリーにはハヤトたちの助っ人になりうる者たちも乗っている。
その急先鋒がSEGの総大将である真田エリナちゃんだ!喧嘩上等!!

すっかり皆実ちゃんと仲良くなった感じのエリナちゃん。華やかでよろしい。
ふうむ。広島ではフェリーですれ違うだけで可愛い子たちに手を振ってもらえたりするのか・・・なかなかやりますな!!

それはさておき、フェリーにいた春木の助っ人らしき男が登場。
オネェっぽい言葉遣いであるが、何となく強そうな雰囲気はある。
しかし助っ人1人だけでどうにかなるのかね?
自分と助っ人、あとはゲンゲンの不戦敗の3勝で勝利は確実とか考えているんだろうか。

その春木たちとの王者決定戦は午後二時からの開始となる。また日を跨いだりはしなかったか。
とはいえ昼を跨ぐのでしばらく時間がある。
飯を食うなり昼寝するなりフェリーを待つなり色々できるわけだ。
だが、ハヤトはまず春木に話をつけることを先決とする。
もう来栖たちに手は出させない。その約束を守らせるためにここまで勝ち抜いてきたのである。
本当に約束を守るかどうかはわからないが・・・まあ、凹ませるだけでも意味はあるかな。
後のことは花京院がうまくやってくれるでしょう。たぶん。



第344話 王者決定戦のルール  (2014年 34号)


決勝で綾瀬チームを撃破して優勝を決めたハヤトたち。
最後の腹ごしらえを済ませたらいよいよ王者決定戦である。
さすがに緊張感があるのか、デザート食いまくりタイムにはならないようですな。
ゲンゲンが無事だったらどうなってたか分からないけど。

一気に三連勝でケリつけようぜ

そのように述べるハヤト。まあチームメイトの誰も負けるつもりはないでしょうしね。それが良かろう。
しかしそれは無理と言い出す吉田。
誰かが負ける・・・というのではなく、どうも王者決定戦だけは特別ルールが用意されているらしい。ほう?
相変わらず直前になってからそういう話が聞かされますなぁ。
まあ事前に説明しようとしても聞いてくれる奴等じゃないし、直前になっても仕方がないか。

王者決定戦が始まる前にフェリー到着。
悪どもが最後の最後に行き着く島、紅葉神島に上陸する来栖。
さすがに緊張している。のだが、その緊張を吹き飛ばすように派手な声が響き渡る。

救世主真田エリナ見参!!いくぞモジャチン!!

相変わらず緊張している方がバカらしくなってくる行動力である。
が、さすがにここでは今までのノリは通じるか分からない。
マジメな顔で、どうにか女子2人は返ってもらおうとする来栖。
皆実ちゃんは納得してくれたが、さてエリナちゃんは言うことを聞いてくれるかどうか。
花京院が護衛でもしてくれれば話は違うんですけどねぇ。

さて、吉田による王者決定戦のルール説明。
何でも王者決定戦はポイント制であるらしい
一回戦は10点、二回戦は20店と上がっていって大将戦は50点。その点数の合計で勝敗を決めるのだという。
去年は大将の前に50ポイント差がついて花京院が戦う前に終わったのだそうな。ほう。

なかなか面白いルールであるが、これはハヤトたちには有利なルールじゃなかろうか。
ゲンゲンが抜けたとはいえ、その損失は10ポイント分だとすると軽い。
しかしこのポイント制ルールでも三連勝を決めさえすれば大将まで回らず終わらせることが出来る。
となると深読みすると大将以外の誰かが負ける可能性があるわけであるが・・・だ、誰になるのか・・・

とりあえず強いヤツほど後ろに回った方がいいということで、大将は満場一致でハヤトに決定。
強さもさることながら、この大一番は大将として控えていてもらいませんとね。

では続いての副大将。これはさすがに自分だと譲らない3人。オレにしといていいんじゃねェのかとか言われましても。
結局ジャンケンで決定することとなる3人。何やってるんだか。
結果、王者決定戦でのオーダーは以下の通り。

先鋒 九十九商業三年 源元(欠員)
次鋒 天童志高校三年 真木京蔵
中堅 華咲高校三年 真田清秀
副将 HAMMER HEAD 頭 吉良來人
大将 桃浜高校三年 美咲隼斗

豪勢なメンバーで送るトーナメントもこれが最後の決戦。
さてさて、どのような結果が待っているか・・・楽しみです。



第345話 紅葉神島頂上決戦最終王者決定戦  (2014年 35号)


広島市内から五キロ。瀬戸内海に浮かぶ小さな離島。
世の中にも親にも見捨てられ、最後にオレ達が行き着いた島、紅葉神島――
今年も暑い夏が来た。そして今年も多くの猛者共が敗れ去った。
紅葉神島高校、ワシらのルールはただひとつ!!強ェヤツが一番偉ェってことだ!!
さあっ!!今年一番偉ェのはどいつらだ!?

頑張って場を盛り上げようと言葉を尽くす司会。ご苦労様なことであります。
それなのに話長ェぞで一刀両断されるのはさすがに可哀想な気がするなぁ。長いけどさ。
長いと言えば今回のサブタイトルはまた長いですな。感じだけでこれだけ長いのはなかなか凄い。

ともかく、紅葉神島頂上決戦ファイナル。王者決定戦の開始であります。
まず始めに王者決定戦はこれまでのルールとは違うのであらためて説明が入る。
前回の吉田の説明の通り、王者決定戦はポイント制。
順番に点が10ポイントずつ増えていき、最終的にその合計点数で勝敗を決めることとなる。
そしてミサキチームは一人いないので春木チームに10ポイント加算された状態から始まるとのこと。ふむ。

ここまでは問題なかったのだが、突如待ったをかける春木。
このタイミングでいきなりメンバーチェンジを申し出てくる。急な申し出は困りますなぁ〜通るみたいだけどもさ。

交代要員として指名されたのは蜂須賀
口うるさく春木に抗議していたのが気に障ってましたのかね?
突然そんなことを言いだされても口うるさい蜂須賀は納得するはずもありませんが・・・
助っ人にやってきたのがこの男だと知ると抗議の声も止まる様子。
楠高虎。フェリーで来栖たちと一緒にやってきた男の名前がようやく明らかになりました。
この男の登場に静まり返り、黙って道を開ける紅葉神島の連中。うーむ、こうしてみるとガタイいいな高虎。

蜂須賀は負傷のため楠高虎と交代

その言葉を現実のものとするために、蜂須賀を殴り、一撃で沈めてしまう高虎。
うーむ、黒目が滲んでいていかにも危ないヤツって感じを出してますなぁ。

見るからにかなり強そうな高虎。
どうやらこの男が大将として入るらしい。ほう。
まさか春木は自分で大将を務めないつもりなのか?最後の決戦が紅葉神島外の2人というのはさすがにどうなのだろうか。

あ・・・それと大将戦は50ポイントじゃなくて100ポイントにしろ

なんだかとんでもないことを言いだす春木。
ここまでルールに介在できるとは。無茶苦茶じゃのう。強いヤツがルールと言うのも問題ありますなぁ。やっぱり。

さすがにこのやり方に反感を覚える者はいる。
が、負けたものに何かを言う権利はないと堪える神楽木たち。
しかしそんな中、文句があると堂々異議を唱える者が現れた。
それは一体何者なのか・・・!?まあ、普通に考えたら吉田しかいないとは思うが・・・どうでしょうかね?
花京院たちは神楽木が言うように負けた以上は何も言えないという考えだろうし、そうなると残るのは限られる。
そう思わせて綾瀬が言いだしてきたとかいう流れだったらどうしよう。まあ、それはそれでいいか。

それにしても春木のポイント変更は大きいですな。
これでハヤトたちの誰かが負けるんじゃないかという危惧をしなくても済むようになった。
全部勝利して完全決着を考えることができるわけだ。良かった良かった。
まあ、このルールならもう大将戦だけやればいいんじゃないかという気はしますがね。



第346話 王者決定戦先鋒戦  (2014年 36+37号)


文句大ありじゃあ!!やりたい放題やりゃあがって!!

春木の横暴に静まり返る中、勇気のある者もいたものだ。
と思いきや、その人物は紅葉神島の人間ではなかった。来栖だ!!ああ、その流れは予想してなかった!!

ちょっと予想外でしたが、でも登場をアピールするにはいいタイミングでしたね。
こっそり合流していきなり喧嘩に参加ってわけにもいかないでしょうし、これはよい流れ。

ありゃフェリーに乗っとったええ男じゃ

どうやら既に高虎に目を付けられていた様子の来栖。何だか知らんがヤバイ!!
というかハヤトのチームはええ男が多いからのう・・・色々とヤバイ!!
高虎としては対戦相手のハヤトはどういう評価になるのか。気になるところだ。

さて、ハヤトとしては来栖のためにこれまで闘ってきた。
けれどもそれは来栖が頼んだことでもなく、ハヤトが勝手にやったことである。
友人が自分の知らない所で自分のために無茶をしていた。
これを聞かされたらそりゃ文句の一つも言いたくなろうってもんですわな。しかも関係ない奴まで巻き込んで。
しかしその文句に対しハヤトは述べる。

オマエだけだった・・・広島にいた時、オマエだけがオレと一緒に釣りに行ってくれた

ふむ。やはり持つべきは友達だったということか。
いつも明るく振る舞うハヤトであるが、結構寂しがりやな面も強いですからねぇ。

最初の出会いは殴り合いだったけど、学校も違うオマエがちょくちょく会いに来てくれてよ。
バカ話したり釣り一緒に行ったり。オマエは広島で唯一できた友達だ。
そんなオマエが困ってるっていうのにほっとけるわけねェだろ。

ふうむ。勝手にやられたのはアレだけど、そう真っ直ぐ言われると何とも言えませんわな。
なのでそのことについてはもう言及しない来栖。
その代り、ミサキチームに入ると宣言し出す。

ワシのことなのにオマエにまかせっきりにしとれるか

まあ、そうしなければ納まりがつかないでしょうな。
丁度チームに空きがある状態だし、問題は無い。
春木のところも直前で入れ替えしたのだし、文句言われる筋合いもないってもんだ。

その春木は高虎が来て安心したのか、来栖の参戦を受け入れる。
直前になって色々とバタバタしたけど、ようやく王者決定戦が始まりそうですな。

先鋒戦。ミサキチームは入ったばかりの来栖巧
春木チームは市内でその来栖をボコった金平優が出てくる。
これはちょうど良く因縁の相手に出会えた感じですね。
ポイントが偏っているのでチームの勝敗にはほとんど関わりがないが、個人的にこれは負けられない相手だ。ガンバレ来栖!!



第347話 来栖巧 対 金平優  (2014年 38号)


紅葉神島王者決定戦、先鋒戦の開始!!
勢いよく飛び出していくのは来栖。
ボコられたことに対しての恐怖も気負いもなさそうですな。いい立ち上がりだ。

真田は来栖がエリナちゃんから話を聞いたことを気にしている様子。
どういう関係なんだと聞かれましてもなぁ。妹に直接尋ねるしかありますまいて。

さて、紅葉神島のその他の連中も何だかどっちを応援すればいいのか分からなくなってきている様子。
春木のやりたい放題はアレだが、さすがによそものの応援をするというのは・・・うーむ、悩ましい。
花京院たちが応援を始めれば一気に乗ってきそうな気はしますが、さてさてどうなりますか。

先鋒戦の闘う2人をじっくり観察し、こりゃ来栖の方が勝ちじゃねと断ずる高虎。
もう判断がついたのか?と思ったらどっちがええツラしてるかという話だったそうな。なんだそりゃ。
まあ確かにこの戦いは春木が得点を変更したせいであまり意味は無い。
最終的に大将の高虎が勝利してしまえばいいわけですからねぇ・・・盛り上がりには欠けますわな。やっぱり。

周りの呟きからして、どうやら高虎は紅葉神島の生徒ではあったらしい。
四月に見かけてからずっと学校に来ていなかったそうな。なるほどね。

この戦いはチームの勝利にはあまり関わりは無い。
いや、負けが続くのと勝ちを重ねるのとでは後の者の士気が違うか。
まあ、それ以上に戦っている奴らは負けたくないと思っている。
特に来栖にしてみれば借りのある相手ですし、負けられないところですわな。

ハヤトも認めるその強さ。タイマンであるならば存分に発揮できそうですが、果たしてどうなりますか。

真田もエリナちゃんとの関係が気になるならすぐに電話して確認すればいいのにねぇ。
昨晩泊めてもらった、一晩同じ屋根の下で過ごした仲だとか答えられたら卒倒しかねないからいかんか。後にしよう!!



第348話 王者決定戦先鋒戦決着  (2014年 39号)


春木の画策により市内進出を始めた紅葉神島。
次々と広島の高校は傘下に収められ・・・来栖たちも平穏ではいられなくなった。

同じ学校の仲間も戦う意志をなくし、もう金を払って済まそうと考えている。
そんな中でも来栖は一人抗い続けていた。
その結果、この金平を始めとした複数の紅葉神島の連中にボコられることとなる。
この時の戦いは数人掛かりだったのだろうか?
少なくとも倒れた来栖を抑え込んでる連中がいるし、純粋なタイマンではなさそうですな。

その借りのある金平と戦うことが出来た来栖。まさに丁度いい感じですな。
しかし強さとしてはほぼ互角な様子。
下手すれば危うい感じであるが・・・来栖にはこれまでため込んだ悔しさがありますからなぁ。

ワ・・・ワシは・・・
仲間・・・誰もおらんなっても・・・たった一人になろうと・・・
ワシはなんも悪うない

逆転の跳び蹴りが見事に金平を捕らえる。
うむ、これは早くも勝負ありといった感じだろうか!?
と思いきや、そもそもサブタイトルが先鋒戦決着なんだからこれで決まりなんですな。そうか!!

最終的な勝利に関しては関係ないポイントであるが、まず先行できたというのは大きい。
このままハヤトチーム全勝で決めたいところでありますが、さてさて。



第349話 王者決定戦次鋒戦  (2014年 40号)


来栖の強烈な飛び蹴りが決まり、見事に金平をKO。
先鋒戦を制し、10ポイント獲得と相成りました。見事に意地を見せたな来栖。
逆に金平、イケメン対決も負けていいとこなしじゃね。本当に。

さすがに強い来栖であるが、こんな大会をマジでやってる紅葉神島には呆れた様子。
そしてそこにすんなり参加するハヤトとその仲間たちはもっとメチャクチャだと評する。いやまったく。
我を通す意志は強いけど、別に来栖は喧嘩屋ってわけじゃないでしょうしねぇ。
まあ、ハヤトが求めたとしたならば他の連中と同じように駆けつけてくれるかもしれませんがね。

さて、続いて王者決定戦次鋒戦開始。
ミサキチームからはメガネダンディ男こと真木が登場。いきなり強いのを出してきたな。
イケメン対決的にも相当な強者である。
勿論高虎からの反応は上々だ!!いやそれは別にええねん。

来栖からあのメガネダンディ男ってどんなヤツだと聞かれるハヤト。メガネでダンディです。で終わるのはさすがにないか。

アイツは真木京蔵っていってよ、オレの釣りの弟子だ

またそんなことを言いだすし、この男は!!
まあ、まだ右も左も知らなかった真木に釣りを教えてハマらせたのは確かにハヤトですけどねぇ。
凄い速さで追い越されたわけでありますが。

それはさておき、春木チームの次鋒は紅葉神島の番人、剛力王の異名を持つ飛田喜李心。スゲェ名前だな。
異名も凄いが、どうやら強さはそれに足るだけのものがある様子。
1年初日にクラスの全員に喧嘩を売り、圧倒的な強さでタイマン11人抜きしたとのこと。
高虎もアレに勝てるんはそうそうおらんじゃろうねと太鼓判。ほほう。

アイツを釣りの世界に導いたのはオレよ。それこそ手取り足取り1から教えてやったんだよ。
まあ〜〜最近は少しはまともになったが、まだまだオレの足元にも及ばねェなぁ。

強敵との戦いが始まろうとしているのに語り続けるハヤト。
そしてそんなハヤトに対し、もうオレのほうが上だと振り返って反論する真木。始めの合図がかかったというのに・・・

わりゃあどこ見とんならぁ!!

強烈な一撃をもらってしまう真木。
いやはやまったくもって・・・よそ見しちゃダメ!!
大事な戦いだというのに何やってんでしょうね。

果たしてこの一撃が命取りとなるのか、それを物ともせずに勝ってしまうのか。
思わず笑ってしまうような展開から入った次鋒戦。さてはてどうなりますか!



第350話 真木京蔵対飛田喜李心  (2014年 41号)


次鋒戦に登場した真木だが、開始早々よそ見して大ダメージを受ける。何してるんだか。
司会は隙を衝かれたと言ってくれるが、自分から隙だらけになったことに触れないのは優しさだろうか。
ハヤトも少しはその優しさを見習っていただきたい。

さっくりと終わらせようとラッシュを仕掛ける飛田。
そのパワーは高虎も認めるほどであるが・・・さすがにハヤトは真木を信頼しているのか落ち着いた表情。
そして出会った頃の思い出話を脚色混じりで語り出す。
うん、まあ確かに釣りに目覚めるきっかけになったのは確かだけど別に弟子になったわけでは・・・

事情を知る真田としてはもっと肝心な言うことあるだろといいたい。
けれど、その辺りのことは別に気にしていないって感じなのもまたハヤトらしいんですねぇ。
さすがにただの釣り友達という関係だけでこんなとこまでケンカしに来てくれるはずはない。

それはさておき、防戦一方の真木。
それでいながら、その耳はハヤトと来栖の会話を捕らえている。
まだ真木のことを弟子扱いしますかハヤト。

何を言ってやがる美咲隼斗。
美咲、オレはオメエの弟子じゃねェ・・・オメエを師匠だなんて思ったことは一度もねェ・・・
オレの師匠は・・・イージスさんただ1人

その言葉と共に青空に透けて浮かぶはイージス竹下の笑顔
そうだ、これだ!これを待っていたのだ!!
何だか知らないが喝采を送りたくなってくる。さすがイージスさん・・・!!
期待していた流れをちゃんとやってくれる真木にも拍手だ!!

というわけで、イージスさんのおかげで流れを引き込む真木。
飛田とも正面からやりあえるようになっている。最初のダメージは抜けてきましたかな。

美咲・・・オメエには散々振り回されたな。
今回も気づいたらこんなとこでケンカしてる。
不思議なもんだな・・・オメエになんか頼まれたら断れねェんだよな。
まあ、オマエのおかげで退屈はしなかったな。オメエに出会えてよかった

決して口にすることはないでしょうが、心の中で感謝を述べる真木。ほほう。
借りという意味では色々あるでしょうが、もうそれらを含めて友達という位置でいいんじゃなかろうか。
真木の素直な心を見ることができたのも良かったですな。うむうむ。



第351話 次鋒戦決着  (2014年 42号)


ハヤトに気を取られ、先制攻撃を受けた真木。
しかしイージスさんの存在を思い浮かべたことで序盤の劣勢を跳ね返しつつある。
うーむ、やっぱりイージスさんは偉大であるのだなぁ。

本領を発揮し出した真木は飛田を追い詰め始める。
飛田も粘ってはいるが・・・疲れが目立ってきましたな。
この真木の活躍には高虎もご満悦。顔だけじゃなく腕も立つとは・・・ウチ惚れてしまうわ〜〜。止めてください。

相変わらず真木のことを自分の弟子と言い張るハヤト。
真木もこの発言は聞こえているのだろうが、とりあえず今はツッコまないでおく様子。
これでまたツッコミ入れているうちに逆転とかシャレになりませんしね。

真木の止めは一回転しての裏拳・・・いや、横向きではありましたか。
いずれにせよ、回転による威力を増しての一撃はかなり強力。
どうにか立ち上がった飛田であるが、その意識は既になく・・・
なんだかカッコイイ倒され方を演出するかのようになってしまいましたな。ハッハッハ。

2連敗を喫する春木チーム。
負けないための保険をかけていたとはいえ、さすがにこの連敗は気分のいいものではないようですな。
余裕の笑顔が消えた春木であるが・・・何かするのだろうか?
高虎の方は最終的に自分が勝てばいいだけと思って余裕そうなのにねぇ。
元々チームの一員じゃないから、他のやつが勝とうが負けようがどうでもいいでしょうし。うーむ。

ともかく、景気のいい2連勝であります。
このまま連勝を続けて大将戦までいけるか。気になるところですな。



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