蒼天紳士チャンピオン作品別感想

クローバー
第292話 〜 第321話


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 各巻感想

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連載中分


クローバー 33巻


第292話 エリナの危機  (2013年 23号)


エリナちゃんが怖い人にさらわれた!?
この情報に慌ててバイト先からやってくるハヤト。バイトリーダーにはまた悪いことしちゃいましたね。

ハヤトは移動しながらエリナちゃんの携帯に電話をかけるが繋がらない。
これはいよいよ昨日のヤツらにさらわれた可能性が高くなってきましたか。
焦るハヤト。しかしそれに対して真木はなんだか超然としている。
まあ、真木が来た時にはもういなくなっていたわけですし、連れ去られた責任があるわけではないですな。
それでもどうやら探すために動いてくれていた様子の真木。今はその連絡待ちである。

闇雲に探しても意味はない

大人な真木の言う通りである。騒ぐハヤトを制し、かかってきた電話を取る。
電話の相手は天童志の新しい頭・・・矢原秀敏!!
おっと、なんだかスッキリした顔つきしてるじゃないですか矢原。
真木とのタイマンも終え、わだかまりがなくなったことで貫録もついたってことでしょうか。なかなかカッコイイ。

というわけで矢原経由で天童志の不良に心当たりがないか尋ねてもらっていた様子の真木。
エリナちゃんがさらわれたかどうかではなく、桃北公園あたりで悪さをしている奴の情報という形で聞き込んだらしい。なるほど。

最近あのあたりでつるんでるチンピラみたいな5〜6人のプー太郎軍団だ。
悪さばっかりしてるろくでもねェヤツらだってよ。
ヒマな時は地下降りたところのマシンガンって店にいつもいるってよ

ふむ。アジトが割れた感じでありますね。これはありがたい、一気に殲滅できそうな雰囲気である。
矢原はいつでも動けるぞと頭らしいことを述べるが・・・

真木「大丈夫だ
矢原「・・・だろうな

うむ、やはりなんだかいい関係を築けている様子でありますな。全力でタイマン張った結果という奴か!!清々しい。

アジトの情報を得たのでハヤトを乗せてさっそく向かう真木。
そのマシンガンでは富永と数人の男たちが1人の女子を連れ込んでいる様子。
最初の威勢はどこへやら。すっかり怯え竦んでいる様子の女子。
そんなピンチの現場に駆けつけるハヤトと真木。ふむ、やはり一気に決着がつきそうな流れですな。

しかし、この泣いている女子は本当にエリナちゃんなのだろうか?
足しか映っておらず、エリナちゃんと特定できる要素はない。ならばやはり違うとみるのがセオリーか・・・?
まあ、人違いであっても見逃せるものではないですしね。今のうちにぶちのめしておきましょう。後顧の憂いを断つためにも。

さて、次号と次々号の2回はお休みとなります。
連載再開は26号からとのこと。最近仕事が増えていて忙しい様子ですし、休みが入るのも仕方ないことですかのう。
英気を養ってこれからも頑張っていただきたい。英気を養う時間があるかどうかは分かりませんが・・・



第293話 エリナの危機  (2013年 26号)


2週間の休みを経て連載再開!!センターカラー!!
にも関わらずサブタイトルが前回と同じというミス。さすがというか何というか。

エリナちゃんをつけ狙っていた男たちのたまり場に乗り込むハヤトと真木。
相手は倒れている男も含めると5人だが正直苦にもならないでしょうな。
そもそもケンカになるかどうか。

富永の子分たちはオレ達がやられたヒゲメガネ、アミチンはこいつだ!!とそれぞれを指さす。
それを見て大いに動揺する富永。う・・・うそ・・・だろ。
ああ、どうやらこの人だけはちゃんと知っているみたいですね。この2人が誰であるかを。
しかしその動揺を理解していない子分たちは親分がいるので調子ノリノリ。

たった2人で乗り込んでくるとは。多少腕に自信あるみてェだけど今日は富永さんがいるんだ!!
飛んで火にいる夏の虫ってのはオマエらのことだ!!富永さん、やっちゃいましょう!!

威勢よく叫び、ふり返る子分。
するとそこには綺麗な土下座をしてみせる親分の姿があった。と、富永さん!!
うーむ、このページをめくったらいきなり土下座って流れが美しい。これが流れるような土下座という奴か。

バカヤロウ!!オマエらがヒゲメガネって言ってたこの人・・・あの真木だ!!真木京蔵だ!!

そう真木。あの悪の巣窟である天童志の実質頭と言われている実力者である。

そして!!オマエらがアミチンって言ってたこの人・・・美咲・・・美咲隼斗だ!!

そう美咲。守谷をはじめ、この街の実力者たちを何人も倒してきた男である。しかし――

みっ美咲ってあのケンカはやたら強いが釣りは下手っていう・・・
ケンカは連戦連勝、釣りは連戦連敗だっていう・・・
オ・・・オレ達はとんでもない2人を相手にしてたのか・・・どうもすいませんでした!!

相手が悪かったことを知り全員で土下座。
それはいいが、何でハヤトの釣りのことがそんなに噂になってるんだよ。
まあ、側でケンカしてても釣りを止めないし、ケンカが終わった後も釣りしてるし有名にはなるか。腕前まで知られてるのもあれだが。
あとそれなら真木についても言及しておいて欲しかったですね。そろそろ真木の釣りキチも有名になるはず。

それはさておき、連れ込まれた女の子はやはりエリナちゃんじゃありませんでした。
まあ顔が出ていなかった時点で想像はついたことですけどね。なかなか可愛い子じゃありませんか。
どうやら学校の帰り道むりやり車に乗せられてここに連れてこられたらしい。ほう、それは・・・

たく・・・しょうがねェなオマエら・・・

富永はエリナちゃんではなく違う女を拉致ってて助かったと息をついている。
エリナちゃんだったら酷い目にあっていたに違いないと考えているようだ。甘いというか何というか。
もちろん関わりのない女の子相手だからってクソ野郎が放置されるわけもない。
振り向きざまの蹴り。さらにひと暴れで全員制裁を喰らうのでありました。そりゃそうですよねー。

オメエら次こんなことしたらこんなもんじゃねェからな

脅しつけて去っていくハヤトたち。あらカッコイイ。
場合によっては助けられた女の子が惚れちゃってもおかしくないぐらいにカッコイイ。
まあ、横にいるのが真木なのでそっちに流れる可能性の方が高そうですが。

たまり場から出てきたところでようやくエリナちゃんから電話が返ってきた。
そしてハヤトの着信音はゴジラのテーマ曲であることが判明した。うん、割とどうでもいい。

ともかく、エリナちゃんを連れて行った怖い人というのは真田ということで解決。
ツーリング帰って来てそのまま妹とその辺を流していたらしい。
兄貴と水入らずの時間を過ごしていたので電話に出れなかったというわけですか。なるほど。

エリナちゃんはSEGへの褒美として真田のお土産を振る舞ってくれる。前田はそのために呼び出されたらしい。おやおや。
まあ、前田としてみれば呼び出された理由はさておき、真木がこの場にいることは驚きでしょうな。
すっかりSEGの一員扱いとされた真木。
桃浜、天童志、華咲の実力者が揃うSEGに敵う連中は果たしているのだろうか!?
いや実際強力になりすぎであろうこの軍団。この調子で色々取り込んでいこうぜ。ゲンゲンとか。

というわけで、エリナの危機はあっさりと解決。
しかしバイトの途中で抜け出したハヤトはどんな処分を受けることとなるのか。
まあ、人助けではありますしねぇ。竹下さんもハヤトはそういうことをする男だと知ってはいるだろうし。
イヤミだけ述べて大目に見てくれるかもしれない。そう期待したい。



第294話 トモキの夏休み  (2013年 27号)


エリナちゃんを無事に救い出したハヤト。
いや違うな。別に救い出してもいなかったか。まあ、狙われることはもう無くなったわけだし、さすがSEGの親衛隊長。
あのあと竹下さんにはこってり絞られたのでしょうか。
その話はさておいて新章突入

高校最後の夏休みを迎えるハヤトたち。
はやくもどこに行くよとウキウキしている様子のハヤトでありました。
男3人で最高の思い出を作ろうぜと吠えるハヤト。なんというか寂しいというかハヤトらしいというか・・・
1人で過ごすよりはマシかもしれないが、堂々と男3人で作ろうぜと言ってしまうのもな。

そもそも他の2人は彼女持ちである。長期休みに男と思い出を作ろうと言われても困るに決まっている。
というわけで走って逃げるケンジとトモキ。
残されたハヤトに、私と2人で海とか行こうよと話しかけるユイちゃん。
しかし気付かれることもありませんでしたとさ。可哀想に!!

というか、もっとユイちゃんは強気に押していってもいいんじゃないかと思う。
相手は年下には興味ない奴なんだから、押していかないと進展は望めないぞ!!また年上っぽい格好してみるとかさ。

それはさておき。トモキは最近家の手伝いをしてお金を貯めているらしい。
そして夏休み突入の直前、薬局に立ち寄ってニヤけながら何かを購入している
薬局で顔を緩ませながら男が買う物?何かありましたっけ?ボクには見当もつきません。

ハヤトはトモキの母に夏休みの予定を尋ねる。
母の答えるところによるとトモキは夏休み広島の友達を尋ねようとしているらしい。
まあそうなりますわな。広島といえば水沢さんが引っ越した先である。
せっかくの長期休みなんだし、好きな人のところに向かいたいと思うのは自然なことであります。

広島にいる彼女・・・金貯めて・・・会いに行く・・・そして薬局のニヤケ顔・・・ハッ!!
あ・・・あのヤロウ・・・大人になろうとしてやがる!!

なんてことだと真っ青になるハヤト。オイ。
どうやら邪魔をする気マンマンのようですな。
一人でバイクで広島まで行こうというトモキに付いて行こうとするハヤト。
トモキの母親の了承も得ているわけですし、友達に会いに行くと言葉を濁しているのだから断りづらいトモキ。
うーむ。堂々と彼女に会いに行くと言っておけばよかったですのにのう。
まあ、高校生ぐらいだと彼女と会うために外泊とかはさすがに躊躇われるか・・・

ハヤトは一時期広島に住んでいた。
その時の友達に会いに行くんだとハヤトは言っているが・・・これは方便なのかどうなのか。
少なくとも広島から去る際に見送りに来てくれるぐらいの友達は居た様子。
男と女が1人ずつ。ふむ、これは色々とドラマがありそうな感じでありますな。

ともかくハヤトの一番の目的はトモキに大人の階段を登らせないことである。屈折してますなー。
しかしトモキにばかり掛かりきりでいいのかね?そうこうしているうちにケンジが・・・ということも有り得るのでは!?
何にしてもこの珍道中はどういう展開となるのか。まだ予想はつかない。
でもなんせあの広島ですしなぁ。強いヤンキーとかいそうな雰囲気が今から感じられてしまう。楽しみだ。



第295話 広島へ  (2013年 28号)


高校最後の夏休みに広島へと向かうトモキとハヤト。
へぇ。20歳超えないと高速で2人乗りしちゃダメなんだ。それは知らなかった。

ま・・・まあ本当はハヤトいなくても高速怖いから下道通ってたけど・・・

でしょうね。
ずっと高スピードで走るような度胸があるとは思ってませんでしたよ!!

というわけで、下道を通って神奈川を抜け静岡、愛知、三重を抜け――1日で大阪まで到着
さすがに1日で広島までってわけには行きませんでしたか。まあよく走ったものですよ。

まんが喫茶で2人部屋を借りるハヤトたち。今日はここで寝泊まりであるか。安く済んでいいですな。

トモキはハヤトに対し、広島に友だちなんていないくせにという。
しかしハヤトにだって別れを述べてきた友人たちがいる。
モジャモジャした感じの頭の男と、少しオデコが広い感じの女の子だ
ふむ、なかなか可愛い子ではありませんか。
いや、それはさておき、この回想シーンで見送られている男は誰だ?や、矢原!?
いやまあハヤトなんだろうけど、昔はこんな髪型だったのか。顎髭まで生やしてるから間違い安いよ。

というような昔の友人たちとの別れの夢を見るハヤト。
目が覚めたのはロープで括ったトモキが動き出したため。
トモキ、大阪にハヤトを置き去りにしようとしたのか・・・!!
さすがに腰に括りつけられたロープぐらいはバッグ持ったときぐらいに気付こうぜ。

てな悶着がありながらもどうにか広島に到着。お疲れ様でした。
ホテルの予約は当然の如くトモキ1人分しかしていない。
これで完全に別行動が取れるとほくそ笑むトモキ。
しかしホテルには空きが、それもトモキの借りた部屋の隣が偶然空いていたりする。そこに泊まるハヤト。
ふむ。これでガッツリと邪魔ができそうな感じでありますね!!

いや、邪魔とかしてても楽しくはないだろうし、本当に昔の友人に会いにいけばいいのにねぇ。
オデコちゃんが現在どうなっているのか、興味あります。



第296話 広島の夜  (2013年 29号)


恋人に会うために遠路はるばるやってきたトモキ。さすがにドキドキしてますな。
そしてハヤトも同じようにドキドキしております。なんでやねん。
久しぶりに会うというのは確かにそうだが、顔を赤らめる必要はないっしょ。

それはさておき、水沢さん登場。
ほほう。黒髪になってなんだか清楚な雰囲気になっているぞ!?
バイクに乗っている感じからは遠ざかってる気もしますが、これはこれで良い。

な・・・なんてこった・・・
水沢夏子・・・ちょっと見ないうちに大人のお姉さんになってる
それにちょっと方言で・・・すげェかわいくなってる!!

確かに広島弁になっておりますね。半年ぐらいしか経過してないはずなのに見事な馴染み方である。
それにしてもハヤトは本当に年上好きなんですなぁ。
ユイちゃんにチャンスはないという話なのか。それならやはりユイちゃんのお母さんに頑張ってもらうしか・・・

それはさておき。
水沢さんの誘いでご飯を食べに行くこととなったハヤトたち。
おや、早く2人きりになりたいとかそういう話にはならないのですな。
高校の時はそんな空気をいつも出していたのに、なんだか余裕が見える。これが大人のお姉さんになるということなのか・・・!?

広島という事で広島風お好み焼き。うまそうじゃのう。

トモキは水沢さんと離れ離れになってからずいぶん元気がない様子。まあ、気持ちはわかる。
いなくなってから毎日ウジウジしてるんですよ。情けない男ですよとトモキを貶めようとするハヤト。
しかし、自分がいなくなってそんなに寂しがってくれただなんてと嬉しそうにする水沢さん。
むう、なんといういい雰囲気・・・こりゃハヤトが何を言っても無駄なのでは・・・

どうにかしてトモキの邪魔をしなければと考えるハヤト。
しかし、どうやらそれどころではなさそうなことが起きそうな気配。

水沢さんにぶつかりながら歩くガラの悪い集団。
その集団に背中を押されて歩くのは広島を去るハヤトを見送った顎髭の男。ほう。これは・・・

さすがにトモキの邪魔をするよりも旧友の危機を救う方が大事と考えるハヤト。いい奴だ。
いなくなるハヤト。果たしてトモキはその隙に仲を進展させることができるのか!!
いやまあ、正直そっちの方はどうでもいいというかなんというか。
破綻するのは水沢さんが可愛そうなので、普通に仲良くしていてくれればいいんじゃないかと思います。進展もしなくてよいぞ!!



第297話 広島ラブストーリー  (2013年 30号)


夏休みというのにこれ見よがしに制服を着て街を歩くガラの悪い男たち。
その男たちに囲まれ、路地裏でスゴまれているのはハヤトの知り合いらしい男。
前回見た時は下を向いて、連行されている面持ちであった。
が、今回はポケットに手を入れてふてぶてしい態度となっている。おや、これは・・・

ハヤトの知り合いらしい男の名前は来栖
どうやら広島の高校の勢力争いの一端のようでありますね。
来栖が男たちに言う、島流しが偉そうに言うなやとはどういう言葉なのであろうか。
言われた男たちは明らかに顔色が変わっているようだが・・・
広島じゃあ流刑地とは言えませんしねぇ。いや、本当にそういう意味での島流しじゃないとは思うけども。
ともかく、ふてぶてしい態度の来栖に拳を振るおうとする男たち。

よう、来栖!!

そんな一触即発の空気なのに、何事もないかのように能天気な顔で声をかけてくるハヤト。
こちらもまたふてぶてしい態度でありますなぁ。
囲まれている状態にもかかわらず呑気に話を始めるハヤト。こりゃ男たちも怒る。手で追い払ったりしてるし。シッシッ。

こ・・・この・・・ワシらが紅葉神島高じゃわかっとってそがあな態度とっとんかあ!!

紅葉神島高。それが今回の敵の名前であるか。
高校名に島が入っている。
これが島流しの正体かもしれない。中央に食い込めない連中の呼び名とかそういう話ですかね。

ハヤトに殴り掛かるも返り討ちにあう紅葉神島の連中。
来栖も参戦。2人で6人もの男を相手することとなりました。
まあ、このくらいの相手だったらほとんど問題にもなりませんけどね。
武器を使ってくるわけでもないようだし、ほとんどブチのめしてから去っていくハヤトたちでありました。

という感じでハヤトが友の窮地に――まあ、一人でもなんとかしそうではありましたが――駆けつけていた時。
トモキは水沢さんと2人きり
カップルたちが集う場所で熱々な連中に囲まれて真っ赤になっている。
うーむ、大人しくお話をするような場所じゃありませんやね。
果たしてこの広島ラブストーリーはどこまでの進展を見せるのか。
というか、このシリーズはずっとトモキたちの場面がザッピングとして挟まりながらの進行となるのか!?
元々殺伐としきった空気にはならない作品ではあるが、それはそれでいかがなものか・・・

甘ったるい空気もなんとかハヤトの活躍で打ち砕いていただきたいものですね。



第298話 皆実あいり  (2013年 31号)


広島での昔の友達、来栖との再会を果たしたハヤト。
来栖はなかなかにナルシストというか自分の顔に自信がある様子。
スケベだけどスケベヅラじゃなあで、とのこと。そうか。

突然帰ってきたハヤトにすぐ連絡せェやと怒る来栖。

というか帰ってくる前に連絡せェや!!

ごもっとも。
まあ、ハヤトも広島までついてくる言い訳で来栖たちのことを考えてはいたが、本当に会うつもりだったのかどうかは分からない。
絡まれている現場を見なければ会わずに帰ったこともありえたわけだ。

ともあれ、再会できた旧友。
ならばアイツを呼ばないとと電話をかける来栖。

アイツ、オマエの顔みたらぶち喜ぶで。

ぶち。とてもとか凄くとかいう意味ですかね。
アツい河原から去ったトモキと水沢さんは冷房の効いた店内で涼んでいる。
やはりあの河原では落ち着いた話なんてできようはずもないですわな。そりゃそうだ。

ハヤトとトモキは広島にいる間ホテルで過ごすこととしている。
何日滞在するのかは知らないが、結構お金がかかることになるのは間違いない。
それを心配した水沢さん。んーって感じの顔がやたらと可愛い。

トモキ君。ウチに泊まる?

何と・・・ついにその言葉が飛び出してきたか!!
赤くなりつつそんなこと言われてはなぁ・・・期待しないヤツなどおるまいて。

そんな可愛い水沢さん。
一方、ハヤトもやけに可愛い子と会っていた。
ああ、来栖と一緒に広島から引っ越すハヤトの見送りをしてくれていた子ですな。

わあ!ほんまに美咲君じゃ

嬉しそうな声をあげるのは皆実あいりちゃん。
来栖とは前々からの知り合いで、そこからハヤトとも知り合った様子の少女。
初めて会ったのが中三の時だというから、それほど過ごした時間は長くなさそうですな。
オデコは少し広めだが、なかなかに可愛い子である。

皆実ちゃんは来栖の顔に殴られたあとがあるのに気づく。
ふむ。意地張るのやめてとか言っているが何かあるのか?あるんでしょうなぁ。
それは皆実ちゃんに関わることであるのかどうなのか。気になる。

一方のトモキ。ドキドキしながら水沢さんの家に移動。
家とは実家の水沢モータース。一人暮らしではない。
となれば当然の如く両親もいるわけで・・・お父さんがお出迎え。こんばんは。

うーむ。何というトラップであろうか。
ウキウキした気分で向かったらいきなり父親を紹介しますみたいな流れになるとは。
水沢さんもこれは狙ってやっているのかどうなのか・・・意外な策士!?
まあ、トモキも本気であるならば、今のうちに顔見せしておくのも悪くはなかろう。
うまく取り入れれるかどうか・・・難しい話でありますやね。
このオヤジさんが娘の恋愛についてどう思っているかがポイントですな。はてさて。



第299話 美咲と来栖  (2013年 32号)


ハヤトと来栖の出会い。
広島時代のハヤトもまた派手な頭をしている。今ほどは手間はかからないかな?

同じ学校の伊藤という男に頼まれ来栖とケンカするハヤト。
中学生時代もハヤトの強さは知れ渡っていたわけか。
そしてお人好しなやつであることも知られていたわけですな。こういう騙され方もするわな。

会って1分もしないうちに殴り掛かってくるハヤト。
タイマンによる勝負はハヤトが制した感じだが、互角に殴り合っている来栖もまた凄い。
まあ、昔のハヤトは今ほど強くはなかったでしょうが・・・
しかしバカさとノリは今とあまり変わりませんな。

なんだかんだ気が合って仲良くなった2人。
皆実ちゃんに言わせると殴りおうて仲良うなるなんて男ってバカじゃよねとのこと。
いえいえ。タイマンはったらダチですから。伝統ですから。

ハヤト「エロバカ
来栖「ツリバカ

お互いを指してそんなことを言い合う2人。
来栖はハヤトにつき合って釣りをしていたが、そこまで好きと言うわけではないのかな。
というかツリバカだとそんなにバカにしている感じはしませんな。
いやしかし、このシーンの皆実ちゃん可愛いですなぁ。

3人で話し込んでいるうちに夜が明ける。
事前に連絡をしていたわけでもないのにこんなにじっくりと語り合えるだなんて・・・
いい友達だったというのがよくわかりますな。
しかし男の部屋に可愛い子がいるというのにそういう話に発展しそうな気がまるでしない。
紳士的というか何というか。ハヤトも人の邪魔をしている場合ではありますまいに。

まあ、トモキは大人の階段を登るどころの話ではない様子。
確かに金銭面では助かるかもしれないがプレッシャーは凄いですわな。こりゃキツイ!!

しかしひょっとしたら水沢さんのお父さんはこれで結構祝福しているのかもしれない。
単に強面なので怒っているかのように見えるが実はそういうわけでもなくという。
娘の彼氏というのは微妙な距離ですし接し方がわかりにくいのはしょうがない。
トモキも腕は無いがバイクの知識だけはあるだろうし、会話でなんとか間を持たせるのだ!!



第300話 紅葉神島高校  (2013年 33号)


連載300回記念巻頭カラー!!
拳でつないだ絆としてこれまでのキャラたちの見開き。なかなかカッコイイ。
しかし竹下さんとも拳でつないだ絆だというのだろうか!?

広島まではるばるついてきたというのに当初の目的をあっさり忘れてしまうハヤト。
まあそれだけ旧友との出会いが嬉しかったのだということにしましょう。

水沢さんの家に泊まったと聞いて驚愕のハヤト。
事情を聴いてニコニコ顔のハヤト。わかりやすいやっちゃ。

トモキは水沢さんのお父さんを怖がっている。まあ、確かに怖いわな。
しかしこの手の人は案外気難しそうに見えて優しかったりするもんなんですよ?
毎回擁護している気がするが、お父さんは怖い人じゃないと思います。

紅葉神島高校の頭らしい男、金平
ステージクリアしたらすぐ行くと言っているが、クリア出来なかったらどうするのだろうか?
なかなかクリアできずイラつく金平と攻略情報を調べる周囲とかそんなエピソードが展開される!?いやいや。

トモキもまさかハヤトが女子に呼ばれて出かけているとは思うまい。
そういう関係ではないとはいえ、若い男女が広島城で逢引でございますか・・・
まあ、人目を忍んでいるのは来栖の話をするためだからであるが。

結構な数の敵と揉めている様子の来栖。
ハヤトが数日手伝っただけで解決できるような規模の相手であろうか・・・?
現地にもっと頼りになる奴がいればいいのだが、難しいでしょうなぁ。
それどころか現在戦えそうなのがハヤトと来栖の2人しかいない状況。
鬼猿の時は話の分かる頭だったから問題なかったが、今回はそれは期待できそうにない。
やはり助っ人が必要そうですな。前述の鬼猿かハンマーヘッドか。人数のいるメンバーが来てほしいところだ!!



第301話 島からやってくる悪童  (2013年 34号)


紅葉神島高校――広島港からフェリーで20分。人口百人ぐらいの紅葉神島に10年ぐらい前にできた全寮制の高校。
親元を離れ、規則正しい寮生活をし、社会性・自立心を育てるために設立。
されたはずなのだが、実際は親も見放した手に負えない奴らが最後の最後に行き着く学校であるという。
うーむ。イメージ絵と現実のギャップが凄すぎるわ!!

とにかく生徒は問題を起こさないように3年間島を出ることを許されていない。
刑務所・・・島流し・・・なんて言う人もいる学校なんよ

なるほど。来栖が言っていた島流しとはそのことであったか。
ところが2年くらい前からどういうわけか外出が許されるようになったらしい。
それからというもの、こっちにきてやりたい放題をやり始める紅葉神島の連中。

今は――ほとんどの学校が金払ってアイツらから安全を買ってる

ふうむ。なかなかにヤバイ連中のようですな。
来栖の学校でも抵抗しているのはもう来栖1人のみとなっている様子。

美咲君!!巧にもう変に意地張らんよう言うてくれん!?

ふむ。皆実ちゃんのいいたいことはよくわかる。
しかしハヤトもそういうのに屈するのをよしとする人間じゃないしなぁ。
言うにしてもあまり本腰を入れての説得が出来るとは思えない。

ハヤト「だったら彼女の皆実が言ったほうがよくねェか?」
皆実「何言いよん美咲君。ウチら別に付き合っとらんけェ

ふむ。それはどういう意味でありましょうかね?
まだ付き合っていないというだけでそういう気があるということなのか。それともハヤトも絡む恋愛模様なのか・・・

同じ学校の連中に呼び出された来栖。内容はもちろん紅葉神島について。
他の連中はもう限界であり、金を払ってもいいと言い出している。
しかし来栖は頑として屈しようとしない。金を払うならば勝手に払えばいいとのこと。
ふーむ。頭としては褒められる態度ではありませんな。
まあ、狙われるのは自分だけでいいということなのかもしれませんが。

久しぶりにハヤトと釣りにでも行こうかと電話をかける来栖。
おやおや。趣味として日常的にやっているわけではないが、付き合うぐらいの気持ちはあるみたいですね。
しかしそのタイミングで紅葉神島の連中に絡まれる来栖。せっかくの釣りのチャンスが・・・!!

来栖の前に現れたのは金平優。紅葉神島の幹部の1人らしい
むむ、頭ですらないのか。思ったよりも大きな勢力であるみたいですね。
こりゃますます来栖とハヤトの2人だけでは厳しい展開になるかもしれない・・・
まあ、最終的な解決として昔の通り紅葉神島の連中を島に封じ込めるという答えが提示されたわけですけどね。
どうやってそこに持ち込むかがカギとなりますな。



クローバー 34巻


第302話 ワシはワルうない  (2013年 35号)


トモキの愛車をガン見している水沢さんのお父さん。
オマエがこのバイク走るように直したのか?と質問してきます。
ふむ?この質問はなかなか面白いですな。
バイク屋の主人にこの質問。しかも説教される風でもない。評価されている・・・?

そしてトモキは雰囲気に押されながら、何か手伝いましょうかと口走る。
ほう。少し親父さんの表情も和らいでいるような気がしないでもないが、はてさて。

来栖に電話をかけるハヤトだがさっぱりつながらない。
どうやら幹部の金平含めて10数人に一斉に襲われた様子。
うーむ、さすがに数が多いとどうにもなりませんか。

とはいえ意外と怪我は大したことがない。
病院に行かないといけないぐらいの大きな傷は無い様子。リベンジに向けて早めに倒れていたのか?

しかしそんな風にボコボコにされていたのを見ると皆実ちゃんは怒る。
じゃけェもう意地張るんやめェ言うとるんよ!!そんなムキんなってなんか意味あるんね!?
と叫ぶが・・・

ワシはワルうないけェじゃ

なんで向こうの方が悪いのにこっちが折れなければいけないのか。
どうしてもそれが納得できない来栖。暴力に屈するをよしとしないその態度は好ましい。
大人になりんさいやという皆実ちゃんの言葉も分かるが、意地を貫こうとする男の姿は眩しいものがある。
なのでなんか言ってくれと言われたハヤトもこう述べる。

来栖は悪くない
オマエはそういうバカなとこ昔から変わってねェな。

ハヤトも似たような状況になったらずっと抵抗を続けるでしょうからなぁ。気持ちは分かるか。

さて、静かに怒るハヤトは1人で紅葉神島へ向かう。
さ、さすがに本拠地に一人で乗り込むのはどうかと思うが・・・
目立つ頭したのが堂々と乗り込んで行けば逆に目立たないのかもしれない。
向こうにこのシリーズの解決の糸口があるかもしれないし、それを見つけ出すことに期待でありますな。



第303話 隼斗上陸  (2013年 36+37号)


中学時代、周りから浮いており学校内に友達のいなかった様子のハヤト。
つき合ってみれば気が良く、困った友達のために親身になってくれる男でありますのにねぇ。
まあ、普段の行動が空気読めなくてうざったいという意見はわからなくもないが・・・

ハヤトの学校と敵対している学校の生徒である来栖と仲良くしているハヤト。
そのこともあってますます学校内では孤立してしまっている。
けどまあケンカが強いこともあり何かされることはなかったりするという。
何というか、この辺りのノリは地味に安心できていいですな。

ハヤトは元々一人であったし敵対している学校の奴とつるんでも気にはしない。
が、来栖の方はどうなのであろうか。尋ねてみることにする。

オメエはアホじゃけど、おもしれェしええ奴やし。ワシは悪いこと何もしとらん

来栖は昔っからこういう性格であったということですね。
その言葉を聞いて嬉しそうにするハヤトが何やら可愛く見えますな。

そんな昔の夢をフェリーに乗りながら見ていたハヤト。
目覚めた頃には紅葉神島に到着しようというところであった。

悪党天国とされている紅葉神島高等学校。
道やら壁やら色んなところに落書きがされまくっており、いかにも不良の巣窟と言えそうなところである。
この手のノリにはついていけない感じで少し引き気味なハヤト。
しかしせっかくここまで来たのだし引き返すわけにもいきませんわな。
寝ている守衛の横を通り抜けて校内に侵入。
夏休みということもあり学内には誰もいない。いや全寮制なので生徒は一応島にはいるはずである。
どうやら体育館に集まって何かしているようだ。

足を運んでみると中では歓声を上げる不良たち。
その大量の視線が集まる先は不良のタイマン。おやおや盛り上がっているようですね。
まあ不良なら数が揃ったところでトーナメントの一つもやりますよね。間違いなく。

妙な現場に出くわしたハヤトだがどうするのだろうか。飛び入り参戦するのか?優勝しちゃうのか?
表に止めてあったトラックで突っ込んで戦いを邪魔して暴れまわる。なんてのはさすがに主人公らしくないからしないか。
はてさてどのような展開となるのか。まだ読めないところですな。



第304話 紅葉神島の夏  (2013年 39号)


全寮制の学校の夏休み。体育館で集まり盛り上がりを見せている紅葉神島の不良たち。
他所で迷惑をかけるよりは健全な感じがしますね。

タイマンを張っている男たちを囲んで盛り上がっている中、空気の読めないハヤトは普通に質問をして回る。
どうやらここの頭に直接話をしようという考えらしい。
鬼猿の時はそれでうまく行ったけれども今回はどうかなぁ・・・

気の立ってる相手に質問を繰り返したせいでケンカになってしまう。
相手もそれなりにやるのかな?と思ったら一撃で叩き伏せてしまうハヤト。さすがである。
それを見て襲い掛かってきた2人も瞬く間に倒してしまうし、モブが雁首揃えてどうにかなるもんじゃないですな。

おっしゃあ!見たかオメエら。今年のワシらあ最強じゃあ!!

タイマンを制した男が勝ち名乗りを上げる。
しかし注目は乱入者――ハヤトに向いてしまっており、勝ち名乗りは空振り。悲しいな。

周りの反応によるとグループに分かれてチーム戦をやっていた感じですな。
ハヤトに絡んだ横川のところの3人。ベスト8に入るぐらいの連中らしいがそれでもこの有様である。
ともかくそんな乱入者に抗議の声がマイクつきで上がる。

コラコラコラッ!!わりゃあ何やってくれとんなら!!
夏の紅葉神島喧嘩頂上決戦が台無しんなったろうがっ!!

やっぱり最強を決めるためのトーナメントをしていたんですな。分かりやすい。しかしハヤトの反応は――

は?何それ?オレ・・・ここの頭と話がしたいだけなんだけど。

この手の漫画の主人公とは思えないぐらいに冷めた反応を返すハヤト。
そりゃあ大会を台無しにされた連中の憤りは収まりませんわなぁ。ハヤトの空気の読めなさは本当に凄いでぇ。

そんな騒ぎとなりそうな空気を一言で鎮めてしまう存在がいた。
体育館の壇上の上にいる5人の男。そのうちの1人がマイクを持って話し始めている。

オレが頭の春木柊馬とその仲間達

ようやく頭が姿を現しましたね。幹部は4人か。なかなかの勢力である。
ハヤトは頭の春木に単刀直入に話を切り出す。来栖にちょっかいだすのやめろ、と。

本拠地まで乗り込んで恐れ気のないハヤトに対し、紅葉神島の頭はどのような態度で接するのだろうか。
何かいいこと思いついちゃったとか言っているようだが・・・?
やはりハヤトもトーネメントに参加するという流れなのだろうか?
頂上決戦と言っているが幹部たちもこのトーナメント参加しているのだろうか?シードか?まだ不明な感じでありますな。



第305話 紅葉神島喧嘩頂上決戦  (2013年 40号)


全寮制の紅葉神島高校。
夏休みになれば生徒が帰省するのが普通なのだが、親からやっかいばらいされて放り込まれた連中に帰る所は無い。
3年前までは外出も許されず、ただ退屈な夏休みを過ごしていたそうな。
そんな時、十年ぐらい前の先輩が夏の甲子園を見て思いついたのが・・・

ワシらの甲子園!!ケンカの一番を決める大会!!それがっ!!
紅葉神島喧嘩頂上決戦なんじゃ!!

アツい夏!!どつきあう夏!!
もみあげアフロがマイクを使ってハヤトのために熱く解説を行ってくれます。
なかなか喋り慣れた奴みたいですな。解説ご苦労。

ふむ、でハヤトはそんな紅葉神島の生徒の唯一の楽しみをぶち壊してしまったというわけか。そりゃ酷い。
でもハヤトに言わせると知るかの一言で済まされてしまう。

オレはただ・・・ここの頭に来栖にこれ以上ちょっかいだすなって言いに来ただけだ。

そう語るハヤトに対し、名前を尋ねる頭の春木。
さっきハヤトがやったヤツらはベスト8に入ったチームのメンバーであったという。
オマエのせいで途中棄権になったから代わりにオマエが出ろと言い出す。おぉ。やはりそういう流れか。

トーナメントに参加しろ。勝ったら来栖のこと手引いてやる。これが春木の条件でありますか。
そう言われてしまうとハヤトとしてもやる気を出さざるを得まい。
参加しなければ徹底的に来栖ってのを追い込むと宣言されちゃいましたしね。
うーむ、なかなかこの春木とかいう頭は面白いキャラであるな。
面白そうだからという理由でハヤトを参戦させ、それでいて逃がさないための駆け引きもするという。よい感じだ。

それではルールの説明。
ルールは簡単。一チーム五人で一対一のタイマン。先に三勝した方が勝利となる
そしてトーナメントを勝ち抜いたチームがチャンピオンチームへの挑戦権を得ることができるという。
ハハァ、春樹や幹部の面々はチャンピオンチームなんですな。

誰でもいいから仲間つれて帰ってこい。準々決勝は二日後だ。楽しみに待ってるぜ。

そう言ってハヤトを解放する春木。
勝てば来栖から手を引くという確約も貰いましたし、なかなかの成果であります。
いやあ、まさか大きな争いにもならずに帰ってこれるとは・・・驚きだ。
本拠地に単身で乗り込むハヤトも大概だが、よくも無傷で返してくれたものだよ。

さて、割と本気で忘れかけそうになっていたトモキたち。
水沢さんが存在感を示すために1ページぶち抜きを見せてアピール。やりおる。

トモキは水沢さんの親父さんからバイクの整備について教わっている。
ふーむ、なんだかいい感じじゃないですか。
娘が来て慌てて距離をとってみたりとなかなか複雑そうな心持ですね親父さん。

さて、仲間を集めて帰ってこいと言われたハヤト。言われた通り揃えてくるのだろうか。
頼みがあるんだけどと電話した相手は一体誰なのか。
地元であればそれなりに頼れそうな男たちの候補は数がいる。
しかし何といっても今いる場所は広島である。わざわざ広島まで来てくれる人がどれほどいることか。
未だ借りを感じているっぽいゲンゲンなら来てくれそうであるが・・・
あと真田も妹の件があるから来てくれそうな気はする。広島までツーリングか。
真田が来るなら何故か妹のエリナちゃんもくっついてきて、前田や真木も呼ばれたりする可能性が出てくる。
む、これだけで既に5人を超えそうな勢いじゃないか。いけるいける!!



第306話 美咲チーム5人のメンバー  (2013年 41号)


ハヤトが広島にいる頃、おじいちゃんの海の家を手伝うメイちゃん。
今年はケンジも手伝いに入っており、屋台で焼きそばを作っている。に・・・似合いすぎるだろう、オイ。
その作業が忙しくてハヤトからの電話に気づかないケンジ。
まあ気付いてても今の場所からわざわざ離れて広島に来てくれるかどうかというと・・・ないだろうな。

ゲームセンターではゲンゲンがユイちゃんに好かれるためにUFOキャッチャーの練習中。
このフルットのヌイグルミいいなぁ。普通に商品化して欲しい。

夢見てはいるが現実はうまくいかない。簡単に取れるのであれば苦労はしませんわな。
しかしゲンゲンも一途というか何というか。

ゲンゲンには連絡がついた様子のハヤト。
広島までの交通費は気になるがまあ来てくれるでしょう。

ゲンゲンに連絡が行くなら当然この男、真木にも行く。
真木は入試の勉強に専念するために図書館に来ている。
はずなのに何故か釣り雑誌に熱中してしまっているという。もうどうにもならないほどの釣りバカに・・・!!
しかし真木は来てくれるのかねぇ。忙しいこともあり普通に断りそうな気もするが・・・

次に連絡するのは真田。
菊池はハヤトの代わりにバイトに入ってもらってるのでさすがに呼べないですわな。
代わってあげてる菊池も大変だが卒業したらすぐ車を買いたいので丁度いいらしい。なるほどね。

真田と一緒に牛丼魔王に来ているエリナちゃん。兄妹揃ってヒマみたいですな。
エリナちゃんとしてはSEG集めて遊びまわりたいんだろうが隊長のハヤトが乗って来ませんしなぁ。

そんなタイミングで真田に電話。飯粒だらけのエリナちゃんがやけに可愛いから困る。

ハヤトの人数集めもあと一人。ん?あと一人ってことは真木は了承したのかね?
ゲンゲンは問題ないし真田も暇そうだからいけるだろう。最近も妹関係のトラブルを解決したし。
真木に関しては単に用件だけ伝えて返事を聞かずに切った可能性はあるな。それかまたイージスさんをネタに使ったか。

ケンジは恋人と夏の夜の海岸で花火
うーむある意味トモキよりも危険なのではなかろうか。ハヤトも見張る相手を間違えたのかもしれないな!!

というわけであと一人に選ばれたのがボウズこと寅男。
まあこいつらは間違いなく恩に感じておりますからねぇ。来てくれる可能性は凄く高い。
しかし大工の仕事も忙しいらしいのが難点ですかな。
片方に任せてもう片方だけが助っ人に来る流れと予想する。来るなら絡みが面白そうな寅男の方だろうか。

広島は遠いしどうなるのかと思ったら普通にいつもの連中を呼び寄せるハヤト。さすがというか何というか。
注目はエリナちゃんが来るかどうかでありますな。真木が来ずにエリナちゃんが5人目になったりして。
そうなったら紅葉神島の連中も大騒ぎしそうだな。女連れてきやがったぞー!!みたいな。それはそれで楽しそうだ。



第307話 決戦前日  (2013年 42号)


助っ人を呼んだハヤト。今日は水沢さんの家で晩御飯を共にする。
トモキはだんだんと水沢家に馴染んできた様子。
最初は怖そうな親父さんで緊張しまくりだったが、共通の趣味というか話せる部分があるのは良い点でありましたな。

さて、前回最後に連絡した大工の2人組。
寅男と千尋であるが、どうやら仕事が忙しくて動けそうにないらしい。うーむ、片方ですら無理か。
というわけでどうやら寅男たち経由で別の助っ人を見つけてくれる流れとなったらしい。

まあ美咲心配するな。オレ達のかわりに十分なヤツに頼んだからよ。そいつもオマエに恩義感じてるヤツだしな。
とっておきのヤツが行くから楽しみにしときな

ほう。とっておきの助っ人とな?うーむ、一体誰でありましょうか。
関係者といえばまず思い浮かぶのが千尋の弟。しかしとっておきと言えるほどの強さかというと疑問は残る。
そうなるとやはりハママ・・・ハンマーヘッドの頭である吉良でありましょうか。
確かに強さという意味ではとっておきと言っていい男だ。今ならハヤトと髪型も被らないし再登場は面白いかもしれないな。

さて、翌日。
ハヤトは皆実ちゃんにとりあえずのケリはついたから、もう安心しろと伝える。
まだ勝ったわけでもないのに気の早いことですなぁ。まあハヤトチームが負けるとは確かに思えませんが。
勝っても解決しない・・・という心配もあまりしなくて済むのがこの作品の有難いところだったりする。

さて、紅葉神島の喧嘩頂上決戦に部外者を入れた頭の春木。
さすがに紅葉神島内部でも不満を口にするものは出てきている様子。
まあこれで部外者に優勝を持っていかれるようなこととなれば恥も恥でありましょうしなぁ。

しかし幹部の1人は言う。そもそもバックレるんじゃないかと。
あの場じゃ勢いで参加するみたいになったが、普通だったらこんなところに二度とは来るまい。そう、普通なら・・・

いや・・・アイツは来るよ。
友達守るためたった一人でここに乗り込んでくるようなヤツだ。
こっちの無茶な条件もすんなり受け入れた。ありゃバカ正直で筋の通った本物の男だ
オレはそういうヤツが一番嫌ェなんだよ

高く評価されるハヤト。しかしだからこそ敵視されてしまうという。
どうも春木も何か暗い過去を抱えていそうな雰囲気でありますなぁ。
まあそこはハヤトの拳や性格でどうにか解決する流れとなってくれるのではないでしょうか。
そのあたりの心配をしなくていいってのは本当、有難い作品でありますよ!!



第308話 広島港集合  (2013年 43号)


7月28日。広島港に10時集合。
ハヤトがそう告げて集めた仲間が今勢ぞろいしようとしている。

広島港にやってきたハヤト。まず目撃するのはゲンゲン。ここまでバイクで来たのか。
しかし飲み物もない状態でよく紅葉饅頭二箱も食えるものですなぁ。違う意味で感心する。

相変わらずゲンゲンはノリが良いというか何というか。仲いいですなぁ。

騒がしくしているハヤトとゲンゲン。そこにやってくるのは真木。お、ちゃんと来てくれたんだ!!
しかし釣竿を抱え、釣果を見せつけながらの登場とは・・・どこまで釣りバカなんだよ!!
せっかくだから朝5時にやってきて釣っていたとのこと。割と遠征を楽しんでいるようで何よりです。

続いてやってきたのは真田。
やはりというか何というか、後ろにはエリナちゃんの姿がある。来ちゃったかー。
それにしてもそのヘルメットのS.E.Gマークは・・・兄貴が手掛けたんだろうか。

オレと旅行に行きたいからと言われてホイホイ連れてきてしまう真田。結構なバカ兄貴でございますなぁ。
エリナちゃんとは初対面のゲンゲン。さてさてこの2人の相性はいかがなものであろうか。結構興味あります。
まあSEGに加入させられることとなるのは間違いないでしょうが。

とりあえずこれで戦闘要員は4名。エリナちゃんは自分も戦闘要員だと思っているようだが、さすがにそれは・・・
でも腹にチャンピオン仕込んで防御も完璧と言ってのける姿勢は評価したい。最強!!

ゲンゲン「オマエ強いのか」
エリナ「無敵だ」
ハヤト「んなわけねェだろ」

なんだか愉快なやりとりである。さすがの真木もエリナちゃんの勢いには押されっぱなしの様子でありますしな。

さて、ここでついにとっておきの5人目が登場。
背に背負うのはハンマーヘッドの文字。おぉ・・・やはり吉良がやってきてくれたか!!
とっておきと言われるぐらいの男だし、やはりこのクラスが来てくれないとなぁ。
たまたま暇だったとは言っているが、何だかんだで救われたことへの恩義は感じているんでしょうな。素直じゃない奴だ。
むしろ来てくれたことへの感謝をハヤトが表情で示している。よい感じですな。

というわけで精鋭揃い踏み。うーむ、こりゃ強い。
肩を怒らせて歩くエリナちゃんは可愛いが、男だらけの島に連れて行って大丈夫なのだろうか。まあ、平気か。この面子といるなら。

実際この面子は本当に強い。下手したら島の連中全部一度に相手してもいいんじゃないかと思わせるほどである。
まあさすがに多勢に無勢は厳しいだろうけども。しかしそう思わせるだけの強さは皆持っている。
幹部たちと戦うまでは破竹の勢いで勝ち進む。これは疑いようのないことでありますな。



第309話 美咲チーム出発  (2013年 44号)


いざ、紅葉神島へ。
勢い込んでい船に乗り込もうとする6名。と思いきやエリナちゃんはここまでらしい
ああ、さすがに島まで連れて行くことはなかったか。
不良男だらけの島に男勝りとはいえ可愛いエリナちゃんが向かうのは色々と問題があったでしょうしな。賢明です。
まあ、エリナちゃんは凄い不服そうに口を尖らせているわけですが・・・
言いつけを破ってもらった小遣いで次の便に乗って来たりしないだろうな。

しかし兄に怒鳴られてビクッとなってるエリナちゃんは可愛いですな。
何だかんだ言いながらもお互いのことを大事に想っている真田兄妹でありました。

それにしてもエリナちゃんが本当に宮島に向かったらそれはそれでどうなるか心配だったりする。
基本的にあの子はトラブルメイカーだからなぁ・・・世界遺産ともされる場所で問題はさすがにちょっと。

船上にて吉良に声をかけるハヤト。
確かに作中の時期は真夏だというのに長袖の皮ジャンとか暑くないのかよ。

バイカーは暑くねェんだ

な、なるほど。バイカーは基本長袖ですものね。そうかー暑くならないんだー。そんなバカな。

それはさておき、実は吉良もまだ高校生であったことが判明。定時制ではありますが高校生であるらしい。ほう。
そしてバイトをして暮らしている様子。何だか苦労してそうですなぁ。まあバイクの維持費も色々とかかりそうだしね。

ここで回想。
どうやらハヤトから連絡を受けた寅男は千尋経由で弟に連絡。
弟は電話の内容をハンマーヘッドの仲間に話す。
アイツが困ってるのなら助けにいかないとなと乗り気な連中だが、皆仕事の都合がつかない様子。
そんな中、一人バイトの都合をつけてやって来てくれたのが吉良だったとのこと。
なるほどなぁ。仕事の都合があるのなら仕方がありませんやね。
こういう理由で来る人と来れない人がいるってのは何だかいいですな。地に足がついてる感じがする。

ハヤトたちが島へ乗り込もうとしている頃、来栖は皆実ちゃんからハヤトの言葉を聞く。
そこからハヤトが勝手に何かしようとしているんじゃないかと気付く来栖。
ふーむ、やはり来栖も乗り込んでくる展開となりそうですかな?
まあ広島編のキャラであるのにずっと放置されててもアレですしなぁ。

さて、完全にアウェーである紅葉神島に乗り込んだ5人。どいつも堂々としていやがるぜ。
ここから熱いどつき合いが始まるわけだが、さてさてどうなるか。
少なくとも優勝して幹部とやるまでは負けなしで勝ち進んで欲しい所であります。



第310話 準々決勝開始  (2013年 45号)


ワシらはこの日を待っていた。ワシらはこの日のために生きてきた。
ワシらの男祭り。ワシらの夏の甲子園。ワシらの最強はいったい誰だ?
第11回、紅葉神島喧嘩頂上決戦二日目――準々決勝一試合目、始めるで!!

なんだか知らないがやたらと盛り上げ上手なアナウンスのもと、喧嘩頂上決戦トーナメントが開始される。
このままノリのいい実況を交えながら戦いが進むわけか。いいな、コレ。

さて、いきなり第一試合から登場のミサキチーム。
相手は昨年に続きベスト8に入った頭は悪いが力持ち。みんなダブリの鈴峰チーム!!
全員ダブリってどういうことだよ!!いや、ダブリ同士が仲良くなったと考えればむしろ自然か?
というかケンジみたいなヤツがいるぞ。こっちがケンジ連れてきても見た目の年齢制限に引っかかることはなかったようだな!

去年より確実に力をつけた鈴峰チームと、初の他校からの参戦ミサキチーム。さあ、勝つのはどっちだ。

他校からというか、色々と混じった連合チームなんですよね。こりゃ有利さが違う。
というか顔だけ見ればミサキチームの圧勝と言ってしまっていいんじゃないかと。もうその勝負でもいいんじゃないかと。

凄い盛り上がりを見せている紅葉神島の体育館。
一方、実際に参加するミサキチームの面々は何だか冷めた様子。他に楽しいことねェのかとか言っちゃう。
同じ不良にカテゴライズされそうなヤツらなのにどうしてここまで意識に差があるのか!!

ちなみにゲンゲンは意外なことにあがり症であったらしい。
こんな大勢の前で試合するなんて緊張するとか言っている。おやおや。緊張のあまりトイレに行きたいとか言わないようにな。

さて、鈴峰チームの1番手として頭の悪そうなのが登場。
まあ真木に言わせればこんな大会してる時点で頭の悪いヤツしかいねェだろとのことであるが。しかもダブリチームだしなぁ。

対するミサキチームは誰から行くのか。
ゲンゲンは緊張してるから後回しにして欲しいとのこと。まあいいんですけどね。
まず吉良が出ていこうとするが、ここはオレがいくといきなり宣言するハヤト。

ありがとな
オマエら、わざわざ広島まで来てよ、こんなもんに参加してくれたんだ。だからよ、ここはまずオレに先陣きらしてくれ。

感謝の意を示すハヤト。
それに対し、オレはただのケンカ好きだと応える真田。釣りがてらだと応える真木。
なんとも素直じゃない連中である。ハヤトもいい仲間ができたものでありますなぁ。
真田はともかく真木は本当に釣りもできるからという理由で来た可能性はなくもなさそうだが。

ゲンゲン「新幹線代は後でもらうぞ
ハヤト「お・・・おう」

アレ?ゲンゲンはバイクで広島まで来たんじゃないのか?
そういえばあのバイクがゲンゲンのだとは一言も言ってませんでしたな。フェイクか!!
まあ、わざわざ広島までバイクで来てそのままケンカってのもなぁ。体力使うしなぁ。他の3人はそうしてるようだが。
バイカーなら慣れたものだから問題ないってことなんですかね?

ともかく試合開始。先に3勝したほうが準決勝へとコマを進めることとなる。
始めの合図を待たずに飛びかかってくる鈴峰チームの先鋒。
その奇襲にガードに回ることとなったハヤト。会場はこの展開にヒートアップだ!!

街でブラブラしとるオメエらとはレベルが違うんじゃ!!紅葉神島なめんなぁ!!

勝手に街でブラブラしてるだけと決めつけられても困りますな。
こちとら真面目にバイトしたり、横でケンカしている最中でも釣りに興じたりしてるんだぜ!!
てな風ないい返しは特にせず、反撃の一撃で相手を沈めてしまうハヤト。これには会場も静まり返る。おやおや。

まずは瞬殺で決めたハヤト。幸先のいいスタートである。
さすがに予選は余裕で突破できそうな雰囲気ですな。余分な傷を追わずに幹部たちとの戦いまで行きたい所である。
恐らく一番厄介なのは、幹部たちとの戦いは数日後だ!!とか言われることですな。
そうなった場合、泊まる場所はどう確保するのか?バイト休んできた吉良はどうなるのかと問題が目白押しになる。
この手で来られると非常に厄介な気はするが・・・どうするどうなるミサキチーム!!



第311話 ライダースの男  (2013年 46号)


紅葉神島でハヤトが圧勝を決めている最中、残されたあの方はどうしているのか。
うむ、しっかりと宮島観光を楽しんでいるみたいでありました。
ちゃんと兄の言うことを聞いているみたいで関心ですなぁ。

そんなエリナちゃんに群がる鹿。これもエリナちゃんの人徳の賜物なのか。
SEGに加入したということで鹿連れて帰ってきたらどうしよう。そりゃあまさにクレイジーガールである。OH!!

さて、紅葉神島ではハヤトの瞬殺劇に沸き返っている。
まあ基本的には批判的な罵声が飛び交っているのだが、アナウンスは公平な感じで好感が持てますな。

続いての次鋒戦。ゲンゲンは緊張がマックスでトイレに籠っている様子。なにしてるんだか。
王手の決まりそうな貴重な一戦。というわけではないが、ここで登場するのは吉良。颯爽と登場だ。
しかし真夏にライダースを着ているその姿は紅葉神島の連中から見ても異様に映る様子。アホじゃアホ!!

ライダースを着ていることへのツッコミもさることながら、背中のハンマーヘッドの文字がさらに物議を醸しだす。
まともに呼ばれることのないチーム名。ヘッドはみんな読めますのになぁ。
フムムがありならホモモという発想を誰かしたりしなかったのだろうか。いやされても困るんだが。

ハンマーヘッドだ

吉良のちょっと怒った感じの声でどうにか読み方論争は片が付く。なにで盛り上がってんだよ。
まあそれはさておき、吉良の相手は鈴峰チームのエース、巨漢の黒蔵。
神島の海坊主。去年もほぼ負けなしの男である。確かにそれなりに強そうな感じではありますなぁ。

しかし勝負の結果はまさに瞬殺。
吉良のハイキックが黒蔵の頭を捕えて終了となりました。うーむ、強い。

瞬殺劇が続くのではと思ったが、本当にそうなっている感じのこの試合。
ケンカとは別の部分の方が盛り上がっているし、割り振られているページが多いとはこれいかに。
今後もエリナちゃんが楽しんでいるうちに試合が進む内容となるのか。期待でありますな。



クローバー 35巻


第312話 キンチョーマン  (2013年 47号)


ライダース男こと吉良も圧勝。次に勝てば準決勝進出が決まることとなったハヤトチーム。
逆に鈴峰チ−ムは後が無くなり、周りに煽られる状態となっている。
ハヤトにやられた奴、まだうずくまってるんですな。

さて、次こそは真田の出番。
かと思いきや、オレがいくと主張しだすゲンゲン。もうトイレから帰ってきたのか。

オレにいかせてくれ。一回試合しねェと緊張が解けねェ

何をかっこつけてかっこ悪いこと言ってるんだろうかこの男は。
恋愛関係では恥ずかしげもなさそうな感じなのに、何故こういうところでは緊張するのか。
相手は鈴峰チームの対象である鈴峰自身が登場。
しかし、正直今のゲンゲンは相手の問題より自身の緊張との戦いになってますからなぁ。

オレは緊張してない。オレは緊張してない。オレは・・・
オレは・・・緊張してる

どうやら少年時代から大勢の人前にでると緊張して実力が発揮できないタイプだったらしい。
緊張すると腹にくるのもその頃からだったわけか。
三つ子の魂百までというが、少年時代に身に付いた習性はなかなか治りませんよね。

だけど緊張したあげくに思いっきり殴られているようではなぁ・・・
と思いきや、殴られたおかげで目が覚めた様子のゲンゲン。
いてェなコノヤロウと反撃開始。
まあ、こうなってしまえば敵ではありませんわな。
圧倒的なラッシュで鈴峰を吹き飛ばし、快勝を決めるゲンゲンでありました。フー。

無事に準決勝進出を決めるハヤチたち。
周りの不良は殺気をもって見つめ、春木や幹部たちは面白そうに眺めている。
そんな中、なんだか可愛い顔してアイツらスゲェなと認める男が1人いる。む、何者だ・・・?
今後の流れに絡みそうな発言であるが・・・はてさてどうなりますのか。
次の準決勝では真田や真木の出番はあるんですかねぇ。その辺りも気になる所です。



第313話 紅葉神島三強  (2013年 48号)


ハヤトたちが熱いどつき合いをしている頃、トモキは水沢さんと熱い時間を過ごしている様子。おのれ。
テレたりするのは別にいいがイチャイチャ擬音を飛ばすのは勘弁して頂きたい。

初戦はハヤトチームの勝利で終了。準々決勝はあと3つある。まあ、そこはダイジェストで流されそうですな。
休憩しているハヤトたち。次の準決勝は真田か真木が先鋒として出る様子だ。
さすがにケンカ屋の面もある真田は体が疼いてきたようですな。
しかし次の相手はどうやら簡単な相手ではないらしい。そう言いながら現れた男がいうから間違いない。だ、誰だ・・・?

妙に馴れ馴れしいこの男は紅葉神島三年の吉田星哉
突然の参加で右も左もわからないハヤトたちに色々教えてやるためにやってきた様子。お前3年生だったのか!?
前回の憧れの眼差しっぽい様子だとてっきり下級生キャラかと思ったのだが・・・

ワシはよ、強いヤツ見るとときめいちまうんじゃ。応援せずにはおられんたちなんじゃ!!

やっぱり憧れに満ちた表情をされると年下キャラっぽく見えるなぁ。
それにしてもハヤトたちのツッコミがいちいち容赦なくて困る。
おせっかいヤロウはともかくさみしがり屋とか学校に友達いねェんだろは酷い。本当にいなかったらどうするんですか!!

まあそれはともかく。吉田は語る。優勝候補はズバリ三チームであると。

まずはそん中でも大本命は王者春木チーム。圧倒的に強いうえに一回しかケンカせんでいいから超有利じゃ。
そして最近メキメキと強うなった綾瀬チーム
で・・・これからおそらく勝ってあんたらと対戦するじゃろう・・・花京院チーム!!

言いながら戦いの輪の方へと指差す吉田。そこでは第二戦が今にも行われようとしている。
片方のチームはスポーツくずれの戸河内チーム。
そしてそれに対するのが話題の花京院チーム。
相変わらずノリのいい司会によると昨年のトーナメントを制し、王者春木チームに挑戦したチームらしい。
なるほどねぇ。昨年の優勝チームか。そりゃあ強そうでありますな。
しかし昨年優勝して今もいるってことはこいつらも全員ダブリじゃあるまいな・・・?
というか春木チームは優勝関係ないはずなのに優勝候補大本命とはどういうことなんだ吉田よ。まあいいか。

花京院チームの先鋒五味翔太郎。必殺エルボーでいきなり勝負を決めてしまう。それはいいがどこ見てるんだコイツ。
次鋒はトサカ頭の城戸大和。スポーツくずれ相手に猪突猛進のバッファロータックルを決める。
こいつは真田と闘ったりすると絵面的に面白そうですな。

さて、そして中堅戦はいきなり大将である花京院――花京院忍が登場する。
華々しい名前であるが顔つきはケンジや前田に近いというアンバランスキャラ。
そして異名は紅葉神島のゲンコツ大王。うーむ。
花京院という名は控えて普段からゲンコツ大王と呼ばれるようにしたらどうだろうか。
他の人が戸惑わずに受け入れてくれる名前であると思いますですよ。

ともかく準決勝の相手は簡単じゃなさそうだと言うことだけは分かりました。
しかし簡単に済ませてしまうんじゃないかという気配はあります。
相手が凄いと思わせておいてこちらはもっと凄かったという流れですね。分かります。そんな展開に期待だ!!



第314話 ゲンコツハンマー  (2013年 49号)


ダイヤモンドの硬度が10ならオマエのゲンコツ硬度1万!!
オレ達を熱くさせてくれゲンコツ大王!!花京院チーム大将、花京院忍の出陣だあ!!

相変わらずノリノリの司会である。楽しそうな大会ですなぁ。
後のない戸河内チームも大将の戸河内忠義が出陣。大将対決となりました。

勢いよく突っ込む戸河内。
しかしそれに対して高く振り上げたゲンコツハンマーで撃墜してくる花京院。
これが硬度1万を誇るゲンコツ大王の拳か!!
まさに一撃必殺。沸き返る会場であります。
これを見たハヤトたち。さすが次はそんな簡単じゃないかもなと考える。ほほう。
しかし次に出てきたのはハラ減ったなという感想。緊張感がない!!

敵地にいるという緊張感などまるでないハヤトたち。
まあ、読者としても不良高校に乗り込んだ主人公たちがそこの食堂で呑気にメシが食えるとは誰も思わないさね。
外壁とかは落書きされまくっているのにやけに小奇麗な食堂内。
食うところはここしかないと言っているし、食道は争ってはいけない神聖な場所とでもされているのかもしれないですな。
ハヤトたちが食べちゃって数は大丈夫なのか?とも思ったがパン食ってる奴らもいるし大丈夫か。

メシを食い、即座に昼寝の体勢に入るゲンゲン。本気で緊張感がない。
しかしデザート食べ放題の話を聞いて飛び起きる。は、速い!!
ハヤトとシンクロして立ち上がる姿はなんとも言えない可笑しさがありますな。反応鋭すぎ。

そんな風にノンビリしているハヤトたち。
色々と話しかけているおせっかいの吉田だが、何やら頭の春木には色々と思う所があるらしい。
ふーむ、何か因縁があるようだが・・・単なるお調子者キャラではないということか?
春木が友達思いなハヤトのような男を嫌う原因とかも知ってたりするのだろうか。
今後の人間関係とかも解説してくれそうで期待が持てますなぁ。



第315話 美咲チーム対花京院チーム  (2013年 50号)


デザート食い放題!!非常に魅力的な言葉であります。
ハヤトたちも敵地であるという意識が吹き飛ぶほどに楽しんだ様子。
いやこいつらずいぶんと呑気な感じだったからそういう緊張は最初からなかったのかもしれないが。
そしてコーヒーゼリー食いまくってる吉良。いいキャラ付けでありますな。

ハヤトたちが昼ご飯を食べているうちに準々決勝は終了した様子。
司会はすぐに準決勝の組み合わせを発表してくれるので状況が分かりやすくて助かります。

準決勝第一戦はゲンコツ大王率いる花京院チーム対電撃参戦ミサキチーム。
第二戦はキラースマイル綾瀬チーム対頭脳派垣内チーム。ず・・・頭脳派!?
キラースマイルと頭脳派。ある意味ハヤトたちよりも気になる組み合わせである。
この不良たちの巣窟で頭脳派を名乗るだなんてどんな連中なのだろうか・・・気になってしょうがないぜ。

なお準決勝は三時から開始となります。

ちゃんと時間も定まっているんですね。
休憩時間も設けないと見ている方も疲れますからなぁ。観客だって昼飯食いたいだろうし。いいスケジュールだ。
残りまだ1時間はあるからデザート食いにいこうとするゲンゲンたち。食いすぎやでホンマ。

さて、恒例のケンカ間描写。
トモキと水沢さんはツーリング。エリナちゃんは宮島を出てどこに向かおうか考え中。
これから天下とるエリナにふさわしい所があるとか言っているがどこに向かうつもりなのだろうか・・・
しかしまたなんだかエリナちゃんの可愛さがアップしている気がするぞ。

次の準決勝でハヤトたちと戦う花京院チーム。
5人ともなかなかの雰囲気を持っている。やりそうだ。
ハヤトたちのことも侮ってはいないようだし、意外と苦戦するかもしれませんなぁ。

というわけで準決勝の開始時間となりました。
花京院チームの先鋒は今回も五味翔太郎
先鋒勝利が絶対有利と言われるこのケンカで信頼されて送り出される五味。強敵そうですな。
それに対するミサキチームの先鋒は真田
む、トサカ対決は実現しなかったか。残念であります。

花京院チームはやたらと雰囲気のある連中が揃っているだけに、ひょっとしたらハヤチたちの中に敗者が出るかもしれない。
その一番可能性のありそうなのが真田なわけでありますが・・・うーむ、どうなりますか。
エリナちゃんが天下をとることで逆転勝利という可能性もなくはないが。とりあえず頑張ってほしいところですな。



第316話 しつこい男  (2013年 51号)


紅葉神島喧嘩頂上決戦準決勝開始。
真田と五味の試合、開始の合図と共に強烈な一撃が真田を襲う!!
うーむ、少しフライング気味ではあったが、まあ許容範囲内でしょう。
不良の癖に色々とルール守りまくりな連中だし、これぐらいはよかろうってなもんだ。

ズザサーと吹き飛ぶ真田。
しかし何事もなく、あー危なかったと起き上がる。
強烈な一撃を受けたと思ったがどうやら寸前でガードが間に合っていたようだ。
ガードしたら何ともなかったりするものなのか?と思わないでもないが、まあともかく無事なのは確かみたいですな。

真木と吉良のクールな2人は冷静に今のやり取りを分析する。
真田をなかなかの反射神経していると褒めつつ、オレならよけれたけどなと言い出す2人。
この2人同士でも意地張ったりしてるし、なんだか似た者同士だな、オイ。

真田の反撃。と思ったら再び吹っ飛ばされる真田。
うーむ、一撃の重さが違いすぎる感じですなぁ。
というか真田は吹き飛びすぎじゃないですかね?ダメージないのなら毎回倒れなさんな。
いや、試合を盛り上げるという意味では間違いのない行動なのか?真田もまたエンターテイナー・・・

なんてなことを言っている場合ではない。
次の一撃はガードが間に合わずにモロに喰らってしまう。
これはさすがに立ち上がることはないだろう。
そう語る司会であったが、もちろん普通に立ち上がる真田。さすがに鼻血を流したりはしてるが、それほど効いてはいなさそうだ。
逆に五味。自分の一撃を受けて立ち上がる奴なんてと狼狽え気味。おやおや。

真田ってヤロウは超しつこいんだよ・・・そして・・・こっからが強ェんだ

まあ確かに華咲でもそのしつこさで先輩たちに立ち向かっていってたわけですしねぇ。
少なくともこの時点では精神的に優位に立つことができております。
だが果たして勝利する所までいけるのかどうか。
真田の戦いは勝敗の読めないところがあるから目が離せませんなぁ。

そういえば今回ゲンゲンの姿がなかったがどうしたんだろうか。
まさかまたトイレに籠っているのではあるまいな・・・気になるぜ。

そして次号のクローバーは休載。再開はその次の週となりそうです。さすがに別冊との兼ね合いは忙しそうですなぁ。



第317話 天下を取る者  (2014年 1号)


こ・・・このデカドレッドが・・・少しはやると思ったが・・・想像以上に強ェ・・・

真田のしぶとさが目立った戦いのように見えたが、実は余裕がない感じだった様子。
まあ、余裕があるのならいちいちぶっ倒れたりはしないですものね。

そんなんまともにくらってたら体もたねェわ!!

いやまったく。まあ、それを口にしたら相手はつけあがるだろうから言わないんですけどね。
ともかく、相手の拳を躱しての反撃のアッパー。決まった!!
そして妹のエリナちゃんも別の場所で同じように拳を突き上げている。

絶景かな絶景かなあ〜天下取ったりー!!

なるほど。やはり目指したのは広島城でありましたか。エリナちゃんらしい。
そしてここでもクレイジーガールとして写真を撮られている。目立つ子やでホンマ。
それにしても真田にメールを送るエリナちゃんとかやたらと可愛すぎるのだが、どうなっているのだろうか本当に。

さて、何度も殴られていては体が持たないとばかりに攻勢に出る真田。
殴り倒してしまえば殴られることはないって話ですな。当然である。
そして真田のことをいい攻撃だなと褒めながら、オレだったらもうケリついてるけどなと述べる真木と吉良。
どこまでも似た者同士というかなんというか。クールキャラ同士で被っているということなのか。
ハヤトに突っ込まれてしまうクールキャラってのもどうかと思いますが。

ゲンゲンはデザート食いすぎで気持ち悪くなって座り込んでいる。何してるんだか。まあトイレに籠ってないだけマシか。
でもまあ、ちゃんと見てはいないが真田は強いから大丈夫と思っている様子のゲンゲン。信頼してますなぁ。
だが、仲間を信頼しているという意味では相手も同様である。

何やっとんじゃ五味!!

叫ぶ花京院忍。
その声に後押しされ、奮起する五味。強烈なヒジが顔面に突き刺さった!!
が、それでも立ち上がる真田。うーむ、本当にしぶとい男でありますなぁ・・・
司会にゾンビ呼ばわりされ、それにツッコミを入れるぐらいに余裕もある様子。ふむ。

激闘となった先鋒戦だが、そろそろ決着でありますかな。
流れ的には真田優位に見えるが・・・さてはてどうなりますか。



第318話 最後の一撃  (2014年 2+3号)


倒れても倒れても立ち上がる真田。
その粘りの姿勢に会場もヒートアップしている。よい盛り上がり方してますなぁ。司会も気合が入るってもんだ。

真田だけでなく相手の五味もなかなか頑丈である。
あれだけ真田のラッシュを喰らったのにまだ倒れる感じはしない。
真田としてもあのエルボーを喰らって次立ち上がれる自信はないとのこと。

だったら・・・やることはひとつ!!次の一撃で決める!!

必殺の心持ちで相対する真田。
その気持ちは五味にも伝わった様子。正面から迎え撃つつもりだ。
ハヤトや花京院といったチームメイトもその空気を感じ取っている。いないのもいるみたいですが、まあそれはいいか。

大きく踏み込み、渾身の拳を叩き込もうとする真田。
しかし警戒していたエルボーではなく、五味が繰り出したのは射程の長い拳。
身長差もありますし、リーチの差もあってか五味の拳が深々と真田の腹に突き刺さっている。
たまらずダウンし、そして立ち上がることが出来ない真田。
うーむ、粘りはしたんですが・・・残念ながらの敗北となってしまいましたか・・・

ゲンゲンも意外に思う真田の敗北。
ふむ、花京院チーム。思ったよりも強い奴らが揃っているみたいですなぁ。
まあ、広島の不良が勢ぞろいしたような高校なんですし、少しはこのぐらいの強さのヤツがいないとですわな。

さて、続いて次鋒戦。
ミサキチームから出てくるのは貫録十分、メガネダンディ男こと真木である。
うむ、やはりこの場においても真木はそういう扱いのキャラなんですな。ダンディだのう。

対する花京院チームの次鋒はタックルヤロウ城戸大和
五味と真田の戦いの感想からすると五味程は強くなさそうだが・・・どうなりますか。
この相手ならば真木が負けることは無いと思うが・・・
そうなると、他にも負けるキャラがいるということになるのだろうか?

大将戦までもつれこむと想定した場合、吉良かゲンゲンのどちらかが負ける可能性がある。
やはりデザート食いすぎたゲンゲンが腹具合を悪くして敗れるのが妥当か!?
同じようにデザート食ったはずなのに勝利する吉良。コーヒーゼリーは食いすぎても問題ねぇんだとか言ってくれる予感。
まあ、真田は後で来栖と入れ替わるために負けただけかもしれませんがね。
それならば他の面々は敗退しないという可能性もある。さてさてどうなりますか。



第319話 真木京蔵対城戸大和  (2014年 4+5号)


真田敗北によりまさかの黒星スタートとなった準決勝。
次鋒戦はタックル小僧城戸大和とメガネダンディ真木京蔵。
さすがに二連敗は避けたいところである。真木なら問題ないとは思うが・・・

真田と五味の戦いを観戦していた時は驚き役のような感じだった城戸。
しかしいざ自分の番になるとずいぶん態度が大きくなっている。

ワシは誰が相手じゃろうがいつも全力じゃ

なめたような態度を取ってはいるが実際になめてかかったりはしない。
どんな相手であろうが全力で突っ込みねじ伏せる。それがタックル小僧のケンカであるということか。

始めの合図と共に猛然とタックルを敢行する城戸。わかりやすい。
迎え撃とうする真木。しかしそのパンチを突進しながら躱す城戸。さすがに突っ込み慣れているだけのことはあるか。
タックルを受け倒され、危ういところであったが追撃の拳は逃れる真木。
ふーむ、なかなかやるみたいですねぇ。さすがに真木も少し真面目になったらしく、メガネを外して本気の構えを取る。

メガネとったけぇどうしたあいうんならあ!!

そりゃメガネとった方が安全じゃないですか。割れて目に入ったら大変なことになりますし。
というのはさておき、城戸のタックルを躱して拳を叩き込む真木。
一気に行こうかと思ったが、真木の追撃を躱して再びタックルを行う城戸。
持ち上げて、勢いをつけたまま壁に叩き付ける。
そして床に転がしたあとマウントを取り、そこから拳を叩き込んでくる。おっと、この体勢はマズイぞ・・・!!

思ったよりも強かった城戸。ゲンゲンも試合を見てようやく相手が強いことを認識した様子。
うーむ、真木ならば危なげなく勝ってくれるかと思ったのだが、そう簡単にはいかないか。
まあさすがにそのまま沈められることはないと思うが、城戸もなかなかタフそうな感じがする。
まずはどういう方法でこの体勢から脱出するのか。真木のテクニックに期待したい所である。



第320話 準決勝第二戦決着  (2014年 6号)


マウントを取られた真木、絶体絶命の大ピンチ!!
こうなったらもうしまいじゃ!!終わりじゃ!!と嬉しそうな城戸。
嬉しそうに拳を振り下ろすが、それがなかなか止まない。どうやら真木のガードが堅くて破れないようだ。
うーむ、側頭部を狙うとかそういうテクニックはなかったのかな。

これでほんまにしまいにしちゃらあ!!

大きく振りかぶり、ガードごと打ち砕こうとする城戸。
しかしその大振りが致命的。ボディーががら空きとなり、下からレバーブローをまともにもらってしまう結果となった。
マウントポジションは有効な形ではあるが、うまくやらないと形勢逆転は十分あり得るわけですからねぇ。

窮地を脱した真木。勝負はまだこれからである。
周りの連中は城戸が必勝パターンを外したことでざわついている。油断したのか・・・と。
しかしその声を否定する五味。実際に戦った男だから分かることがある。

あいつが・・・あいつらが強ェだけじゃ

まさしくその通りでありますな。
そして真木の本当の強さ、本気の強さはここから見られることとなる。

タックル小僧の勢いも戦いが長引けば段々と鈍ってくる。
動きに慣れた真木にしてみればそれに対抗するのは最早難しいことではないのだろう。
先手を取って勝ちまでつなげることができなかった。それがおそらく城戸の敗因といえる。

頑張って立ち上がり、立ったまま気絶するまで戦った城戸。
なかなかのしぶとさでありましたが、ここまででございますな。

準決勝第二戦!!勝ったのはミサキチーム、メガネダンディ男!!

最初こそヒヤリとする流れであったが、終わってみれば完勝といった感じの真木。
これで1勝1敗の五分の形となりました。さて、次は誰の登場となるのだろうか?
もう1人負けるキャラが出てしまうのか?気になる所であります。



第321話 準決勝第三戦  (2014年 7号)


真木の勝利で1対1のふりだしに戻った準決勝。
花京院チームはこの大会で初めての黒星。周りはかなり驚いている様子。
最終的には真木の圧勝のような形でしたが、序盤は押してたし強くはありましたな城戸大和。

気絶から覚めて負けを聞かされ非常に悔しそうな様子を見せる城戸。
それに対し、相手が悪かったんじゃと声をかける五味。戦った男だから分かる話でありますな。
しかし花京院チームは勝っても負けてもボロボロになっておりますなぁ。

さて、花京院チームはいきなり三人目に大将の花京院が出そうな様子。
しかしそれは勝利を確定するために出るのがいつも通りの流れであったから。
今回は一勝一敗。五分の星となっているわけだし、いつも通りとはいかない。
どうやらこの試合は最後まで出番は控える流れとなりそうだ。

というわけで三戦目に登場するのは小兵の神楽木。さてさてどのぐらいの強さを見せてくれるのか。

真木に気軽に声をかけるゲンゲン。こっちはこっちで相手をナメてかかってますなぁ。
いや、ナメているのはゲンゲンだけか。吉良はちゃんとあの相手は強かったと認めてくれる。
うーむ、なんというかやけに仲が良くなってますなぁ。吉良と真木。
口数の少ない同士何か繋がるものがあったのだろうか。とりあえず釣りに誘ってみてはどうかね、真木よ。

その吉良が第三戦に登場。
花京院チーム神楽木蓮対ミサキチームライダースヤロウハンマーヘッドの対戦となりました。吉良の紹介長いよ。

この大会初戦となる神楽木蓮はどんな戦いをするのか!?
そしてライダース男は準々決勝で見せたあのハイキックをまた見せるのか!?

実況の煽りが入ったのちに開始の合図。
その煽りの通り、いきなりのハイキックを見せる吉良。役者でありますなぁ。
しかし神楽木はその蹴りをガードしてみせる。
小兵のくせにその筋肉は吉良をも驚かせるものがある神楽木。
蹴り足を掴み、吉良を投げ捨てる!!

なんじゃ。とろい蹴りじゃのう。

なかなかのパワーの持ち主である。三戦目も侮れない相手のようですな。
しかしさっそく慢心が見えているのは如何なものであろうか。城戸と同じ流れになりそうな気がするがさてはて。



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