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蒼天紳士チャンピオン作品別感想

囚人リク
第221房 〜 最新話


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 各巻感想

1巻 2巻 3巻  4巻 5巻 6巻  7巻 8巻 9巻 10巻
11巻 12巻  13巻 14巻 15巻  16巻 17巻 18巻  19巻 20巻
21巻 22巻 23巻 24巻  25巻


第221房 稜線  (2015年 42号)


スケッチ作戦は成功したが、大事なのはここから。
死の選抜まで残り15日。その少ない日数の、更にトンネル作業に従事する日中で山の稜線が分かる人物を探さなければいけない。
そうして地獄島がどこだか特定できて初めて脱獄に向けて動き出すことが出来る。
ううむ、なかなかに前途多難でありますなぁ。

砂漠に落とした鍵を探すような話
だけどやらなければならない。作戦を1つ成功させた全員の士気は高い。
周龍のことで共通の意識を持っていたと感じられたのも大きそうですな。いい雰囲気だ。

というわけで聞き出す作業開始。
とはいえ日頃のストレスでイライラしてる連中が多く、絡まれると厄介なことになる。
そういうのを避けてまともそうな人間に声をかけたリク。
奇跡的に1人目で山の稜線を知る人物に出会えた!!なーんてことは無い。

夢の中で聞いた話を語り出す男。
一応夢の中でだけどと断りを入れるぐらいの分別は残っているのか。
とはいえ危ない人であることに変わりはないしなぁ・・・少年とずっと友達でいようとかイカン。
いや単に友達ということなら・・・やっぱ怪しい。イカンイカン。嘘ついてまで友達になろうとするのはイカン。

そんな感じで色々な人に聞いて回るがやはり見つからない。
まあまだ1日目ですしね。そんな奇跡が起きるはずもないか。

それはそうと、メンテナンス場の看守とギロチンはどちらも担当を外されているらしい。
おそらく殺されただろうとのこと。うーむ、看守といえどもこの扱い。地獄島の恐ろしさですなぁ。
しかしメンテナンス場の看守はそうなるだろうとは思ってたが、ギロチンもそんな扱いなのか。
指示とか送ってたしもう少し重要な立ち位置にいるのかと思ったのだが・・・
単に腕を振り回してただけで実は誰も見てなかったとかだったりして。あのイカレっぷりだとそんな事実も納得できそうで困る。

何にしても看守が処断されたことでリクたちが疑いの目を持たれることはなさそうで良かった。
好都合なことであるが・・・リクは自分達の行動で被害に遭った人物のこと、重ねた罪のことは忘れないと述べる。

殺して終わり・・・俺はそんなの絶対違うと思う・・・そんな世界を俺はすげぇ変えたいんだ
そのために・・・俺は必ずここから脱出する。必ず・・・

さすがのリク。この男の不屈があるからこそ皆諦めずに困難に立ち向かうことができる。
史郎さんも諦めることなく山のことを知る人物を探そうとする。
そんなところに姿を見せたのは例の笑い皺のじいちゃん
山のことを知っているどころか、どうやらそれが地獄島から見える山であることも知っている様子。おぉ・・・

しっかりと意図まで理解しているじいちゃん。これはなかなかに侮れない人物の様子。
知っている人物に出会えたと呑気に喜んではいられないが・・・さてどうなりますか。
情けは人の為ならずという感じになればいいのですが。史郎さんのこれまでの善意が良い方に向かうことに期待したい。



第222房 図星  (2015年 43号)


質問をしたらいきなり核心にまで突っ込んでこられた史郎さん。理解が追いつかなくても仕方がありますまい。
そんな史郎さんの動揺を悟りつつ更に畳み込んでくるじいちゃん。
うーむ。一気に不気味な存在になりましたなぁ。笑顔が怖いぞ。

お前さん・・・全身刺青の男・・・ムチ打ちされていたかり上げ頭・・・そしてダクトによじ登った小柄な少年・・・
他にも3人・・・茶髪のリーゼント、スキンヘッドの大男・・・
と、おそらくはこの男がリーダー・・・顔に傷のある年長者。総勢7名!

しっかりと脱獄メンバーの7名を言い当てるじいちゃん。
まあ食事時も固まってますし、メンバーを言い当てること自体は難しくない。
それよりも問題はリクがダクトに上がっていたところを見られていたということ。
安全な場所に退避させたらよく見える場所だったというのは何とも皮肉な話ですな。

リクのことを知り、そこから山の稜線スケッチから地名をわり出し、地獄島の場所を特定するつもりだったのだなと推測する。
順序立てて考えれば確かに行きつきそうでありますが・・・なかなかに鋭い人のようですなぁ。
そしてここまで推測できれば7人揃って脱走するための下準備であったことは分かる。
それに昨日の騒ぎもこの7人が起こしたことであると・・・分かってしまいますわなぁ・・・
とはいえさすがに看守の1人と手を組んでいるとか実はリクがリーダーだとかは分からないか。

長話していると看守に見つかるかもしれない。
だからといって小柄な体格を活かして一輪車に潜り込むとはけったいなことを・・・やっぱり笑顔怖いよ。フガフガ。

図星を突いてきたじいちゃん。しかしつげ口をするつもりはないとのこと。
作業夫のフリをして不穏分子を監視する地獄島の人間。というわけではないらしい。
うーむ、一体何者なのか?その疑問は更に次の一言で深まる。

G・F・G10・7・8合掌・・・その紙飛行機飛ばしたのもお前らか

その飛行機のことまで知っているとは・・・!!
これはつまり地上にいる人間と情報のやり取りが出来る存在であることを示している。
さすがに自身が地上に自由に行き来できるってことではないでしょうが・・・
命の選抜が1か月で行われるというのに、そんな人物が何故地下にいるのか?選抜が免除される何かがあるのだろうか?
じいちゃんだし臓器も使いづらいから1か月以上ずっと働いているのだろうか。さてはて。

追いつめられてどうすればいいのか分からない史郎さん。
やっぱり地獄島側の人間なのか・・・悪いことしか思い浮かばない。ううむ・・・

そこまで追い詰められたのならば、脱獄を考える人間ならばすぐに思い浮かぶことがひとつある。口封じだ
幸いここでは命の価値は薄い。一輪車に紛れこんでいるのだし、そのまま仕留めて瓦礫に埋めてしまえばいい。
そうされることを覚悟の上でもぐりこんでいる様子のじいちゃん。
しかし史郎さんはそういう選択はせず、あるかどうかもわからない人の情けを信じて土下座する
うーむ。人情深いというか何というか。実に史郎さんでありますなぁ・・・レノマさんならこうはいきますまい。

そんな変わり者だからこそ、得体のしれない人物の心を打つこともあるのだろか。
ようやくじいちゃんから地獄島の人間ではないという言葉と山の名前を聞かされる。
山の名前は小倉山。ここは神奈川県相模原じゃ、と。

今度は・・・仲間を連れてこい。

重要な答えを言い残し、走り去るじいちゃん。
思いもかけぬこととはいえ、聞き込み1日目で情報を得られたのは大きいですなぁ。
更には可能性の低い紙飛行機も地上の協力者に届いた感じがある。
後はこのじいちゃんが信頼できる人物であるとの確信を得るだけだが・・・さてどうなりますか。注目です。



第223房 到達  (2015年 44号)


全員で手分けをしてリクがスケッチした山のことを知る者はいないか聞いて回る。
さすがに1日目では成果なしかと落ち込んだりしているが・・・実はそうでもない。
小便が長すぎて話に加わってなかった史郎さんから大事な報告があります。

小倉山・・・そのじいちゃんはそないハッキリ言うたんや・・・

じいちゃんに山の名前を聞いたことを報告する史郎さん。
どうでもいいけどレノマさんはその間ずっと胸ぐら掴んだままだったのだろうか。どうでもいいけど。

山のことが分かり喜ぶ天野たち。
田中一郎もこの結果自体は喜ぶべきなのだろうが、優れた頭脳はそこから別の答えまで導き出してしまった様子。
相模原の小倉山・・・地獄島がそこに存在する意味。鬼道院の狙いが田中一郎には分かってしまった・・・!!

地獄島が鬼道院にとって重要な拠点であること。
また今作業しているトンネルはA地点からB地点までの移動を目的としたトンネルであることは以前に判明している。

現在その直線距離は約13キロ。相模原に地獄島があるとして・・・そこを中心に半径13キロ・・・何があると思う?

スラム育ちの子らにはピンと来づらい問いかけかもしれない。
だが、その場所の名前はさすがに知っている。

そこにあるのは、東京新都心、八王子

隕石落下の影響で都心は八王子に移っていた様子。
鬼道院の狙いはこの八王子に私設軍隊を送り込むこと。
つまり・・・狙いは地獄島を拠点としたクーデターによる国家の転覆!!

この国を乗っとるつもりだ・・・俺たちがこんな地下に閉じこめられ・・・手も足も出せないうちに・・・
そうなれば俺たちの自由はおろか、リクの言う新しい世界など・・・夢のまた夢・・・

ついにその恐ろしい目的に気づいてしまった田中一郎。
外で自由に動けるうちにその事実に気づけていれば、鬼道院失脚に向けてもっと色んな手が打てたでしょうにねぇ。

田中一郎の気づきは更に悪いことにも気づかされる。
現在トンネルはほぼ目的地に到達している。
となれば、死の選抜よりも早く地獄島が動くこともありえる
ただでさえ短いタイムリミットが更に短くなる可能性があるのだ・・・ううむ、嫌な話ですなぁ・・・

こうも期限が短いのでは安全策ばかりは取っていられない。
まだ半信半疑な存在であるじいちゃんに直接自分が会いに行くと述べる田中一郎。そうするしかないですわな。

さて、ここでカメラは久しぶりの極楽島特級刑務所に。
そして久しぶりの久しぶり、高木さんの登場であります!!!
豚さんの世話をするその眼差しの優しさ・・・さすがはお頭だなぁ・・・

しかしそんな高木さんに残念すぎる宣言。
極楽島の島民人口減少に伴い出荷数を大幅に減らすため、豚さんたちを殺処分するとのこと。
育てるだけ無駄。現実的な話であるが何ともはやな言葉ですなぁ・・・
告げる看守としてもさすがに気が乗らなさそうな様子が見て取れる。

大丈夫だ。俺1人でもお前たち全員ちゃんと食べてやるからな

これが畜産に携わる者の想いでありましょうか。
糧となるために育ってくれた者たちに感謝を捧げなければいけない。
無駄に処分するのではなく、感謝と共に頂く。大事なことであります。

極楽島の島民人口の減少。いよいよ鬼道院が野望に向けて動き出した様子。
さてさて、何かが動きつつあることに気付いた高木さんですが、そこからどう動きますのか。気になるところですな。



第224房 赤心  (2015年 45号)


地獄島の位置とトンネルの存在から鬼道院の目的を悟った田中一郎。
その情報をもたらしてくれた老人と直接会うことを決意する。
地上部と連絡を取り合うすべを持っているはずだし、味方として協力を得られればこの上なく心強い・・・

そんなこと考えながら歩いていたら、皆ついて歩いて来ておりました。おやおや。
心配なのは分かるが、老人のことについては江田と田中さんに任せようと述べる周龍。
おや、いつのまにやら周龍も田中一郎のことをさん付けで呼ぶようになってるんですな。
必死で考えろとか詰め寄ってた時期に比べて随分と軟化したものである。

ともあれ周龍の言葉通り、2人に任せることとするリクたち。
その間に他に山の名前を知っている人がいないか確認し、事実のすり合わせを行おうとする。
そして2人は山の名前を知る老人と邂逅。
というか何だろうかこのじいちゃんは。妖怪みたいな動きをしだしたぞ。フガフガ。

今日も一輪車の中に潜り込むじいちゃん。
楽かもしれないけど、瓦礫が無い時に入ったらバレやすいのではなかろうか。
まあ、看守が近付いた時にはサッと姿を消すぐらいできるだろう。この妖怪じいちゃんなら。

ともかく、田中一郎。ここは奇策ではなく正直に胸の内をさらけ出す
我々は地獄島からの脱出を考えており、鬼道院のクーデターを阻止してみせる、と。
そのためにも外部と連絡をとるすべを教えて欲しいと願いでる。さて、この言葉にどう答えるのか。

ひとつ・・・吾郎ことを知っているあんたの・・・あんたの意見を聞かせてくれ・・・
わしゃあ、まだ信じられんのじゃよ・・・あの吾郎がよ・・・
子供が大好きで・・・子供たちの誰もに好かれていた、あの吾郎が殺されたなんてよ

警察の発表ではその大好きだった子供に殺されたことになっている。
それを知ったじいちゃん。不憫さで胸が張り裂けそうな思いであったという。
こんな悲しいことがまかり通る世の中があってええんか?と・・・

しかしここで地獄島のことはよく知るじいちゃんも知らない事実を伝える田中一郎。
藤本吾郎さんを殺したのは子供ではなく鬼道院であると。
そして鬼道院はその罪をある少年に着せたのだと。極楽島で懲役30年・・・無実の罪を。

だが少年は鬼道院には屈せず、極楽島を脱獄し・・・失敗をし・・・しかし今再びこの地獄島から脱出しようとしています。
そう・・・その少年こそ、栗田リク・・・あなたがあの日ダクトの上に見たあの少年です。
彼は今でも藤本さんを愛しています。そして藤本さんの意志を受け継いだ、誰よりも強い我々が誇るリーダーです

藤本吾郎の魂は受け継がれ、こんな地獄の底でも燃え上がっている。
世の不条理を嘆いていたじいちゃんにとってこれほど感極まることがあるだろうか・・・!!

決め手はリクの存在でありましたか。
やはりこの男の存在こそ脱獄の要であるみたいですな。
地上部と、外部との交信手段を持ったじいちゃんたちとの共闘がこうして成立しました。これは大きい!!
これで外にさえ出られれば遠くまで逃げることは出来そうである。
後はどのようにして外に出るかであるが・・・さてさて、まだまだ頭を悩ませる場面はありそうですな。



第225房 悪縁  (2015年 46号)


老人の言葉の裏付けを取るために囚人たちに聞き回るリク。ねーねー。
そんな時に出会ったのが地質学者になりたかったと考えているおじさん。
ふうむ、地獄島に送られる囚人にも色んな人がいるんですなぁ。

キミは将来何になりたいんだい?

普通の13歳の少年であれば色々と夢もありましょう。
しかしスラム育ちの子らにはどこまでの夢を見ることが許されるのか。
いや、リクとしては鬼道院をブッ飛ばして世の中を変えるという夢はある。とても他人に言えるものではないですけどね。

将来なりたいものについては考えたこともないリク。
自身としては脱獄して世直しした後はまた罪を償うために刑務所に入るつもりでいるわけですからねぇ・・・
その刑期がどれぐらいになるかわからないし、その後のことなんて考えられるはずもないか。
13歳の子がそんな複雑な未来を抱えようとしてるとはこのオジサンも思いいたるまい。

そんなオジサンこと平井浩二さんに迫るのは命の選抜。
真実を知るリクとは違い、この配置換えはシャバへの希望と捉えている平井さん。
そういうことにしておいた方が看守側としてはやりやすいでしょうし、そういう話を流布してるんでしょうなぁ・・・

しかし平井さん。そんなシャバへの切符をリクに渡そうとする。
キミのような未来ある少年は一分一秒だってこんなところにいるべきじゃない、と。ううむ・・・

刑務所と違い、個々人の名前や顔なんて把握されているはずがない。
そのように思ってのなりすまし作戦であったが、残念ながらたまたま覚えられていたことにより頓挫。
いや、リク側にしてみれば残念ってことはないのですが・・・
いずれにしても死ぬことになると分かっているのに止めることも何もすることも出来ない。辛いなぁ。これは辛い。
まあ、この看守がたまたま覚えていたと言ってるが、実は平井さんの事を気に入ってくれて憶えていたのなら希望はある、か?

辛い出来事はありましたが、老人の方に向かった史郎さんたちからはいい話が聞けました。
地獄島の地上部や外部と連絡する手段を得た。これは大きな前進である。やったぁ。

だがうかれている時間はない。脱出作戦を第2段階へ移行させる
老人から得た情報によれば地獄島は相模原にある特機の訓練場の敷地に建てられた施設だそうだ。
それをふまえた上で俺たちがなすべきことは4つ。
1つめ・・・房から全員が抜け出せる方法を見つけること。
2つめ・・・同じく全員であの土砂の裏側にあるずり出し場に行く方法を見つけること。
3つめ・・・ずり出し場から地上部に上がった後、この地獄島から外への逃走手段の調達。
4つめ・・・この地獄島から潜伏先なり目的地への逃走方法と経路を確保すること。

田中一郎から上げられる考えることの4点。
とはいえ3つ目以降は外部との連絡手段が確保できた以上、そこまで難しくはない。
本来ならばかなり頭を悩ませるところだったのですが、老人と出会えたのは大きかったですなぁ。
後は自分達がどうにかして地上部に出るかである。

大きな前進とこれからの脱出の道のりが見えてテンションの上がる脱獄組。
しかしそんなタイミングで地獄島に新たな看守が送られてくる。その人物とは・・・

内海です・・・内海です・・・内海です・・・

何故3回繰り返すのか。鼻が曲がったせいか笑みも歪な内海看守が地獄島にやってきた!!
ううむ、失態を犯した以上、ここに送られることもあるとは思っていましたが、このタイミングで来るかぁ・・・
しかもどうにも正気ではなさそうな雰囲気ですし・・・これは怖い。
再び脱獄の直前に立ちはだかることとなるのかどうか・・・また死者が出たりすることのないよう祈るのみです。



第226房 甲斐  (2015年 47号)


キレ者だったはずの内海看守。
それがリクたちの脱獄での失敗により別の方向にキレモノとなってしまった様子。
椿に蹴られて歪んだままの鼻が何とも言えない。

と思いきや突然気を取り直したりする。
ふむ、ヤバそうには見えたけどまだ理性は残っているようですな。
もはや何を悔やんでもあとの祭り。先輩の言う通り何も考えず生きていくことを考えるようにする。
考えるようにしようとしたのだが・・・見つけちゃったよ脱獄組。

あいつにゃあ本当ォーに迷惑かけられたんだよなー俺ぁ。
あのリクとかいうチビ・・・生きのびていやがったのか。

鼻はまっすぐに直したのに心の方は眼鏡と同じようにズレていく内海看守。クイクイクイクイ。
仕返しできることに気づいてキュピズムのような顔をしながらワクワクしております。なんだこの表現!!

あははははははははははは!!
生っき、がい!!生っき、がい!!生っき、がい!!

何も考えずに死んだように暮らして余生を送る。
野心家だった内海看守としてはそれは考えにくいことなのかもしれない。
そんな時に見つけたのは復讐という生きがい。
そりゃあ喜び過ぎて失禁しちゃってもまあいいかとなりますわな・・・くそ。いい顔しやがって。
面倒を見ないといけない山下先輩には同情します。

とんでもない男が現れたことも知らず、脱獄計画を進めるリクたち。
まずはずり出し場の下見。果たしてそこから地上部に出られるかどうか。
いや、それ以前に土砂の裏側にあるずり出し場にどうやって行くか、である。

リクが下見に行っている間も各々がアイディアを出してルートを考える。
田中一郎に頼り切っていた状態からすると随分変わったものですな。
まあ時間もないことですし、近づく死の恐怖から逃れるには考えていた方がいいってことかもしれないか。

まずは情報がないとアイディアが使えるかどうかも分からない。リクの下見はとても重要である。
さて、どのような情報を持って帰ってくるのか。期待したいところです。



第227房 裏側  (2015年 48号)


脱獄のために大事なずり出しエリアの下見。
土砂山の裏側にやってきたリク。作戦を練るためにしっかり見て回らないといけない。

が、いきなり目の前を通り過ぎる看守。ピンチ!!
と思いきや気づかずに通り過ぎてしまう。
まあ完全に油断してる感じですわな。見回りというより単にトイレに出ただけですし、警戒してなくても仕方がない。
固まってしまっただけでしょうが、下手に動かなくて良かった良かった。

看守が通り過ぎたおかげで詰め所があることに気付くことが出来た。この気付きは大きい。
まさに災い転じて福と為すでありますな。

さて、ずり出し場。上からは風が来ており外と通じていることが感じられる。
バケットの大きさも問題ない。十分に皆が入り込める大きさだ。

いける!このずり出しからなら・・・俺たちは絶対脱出できる。
脱出決行日・・・また必ずここに戻ってくるぞ。今度は皆と一緒に!!
あとは・・・この・・・ずり出しのあるエリアまで潜り込む方法だ・・・

ゴール地点は確認できたが、そこに全員で辿り着くのは容易ではない。
案の一つに出ていた土砂を運ぶベルトコンベア。
看守の目をくらましてここを通れば土砂山の裏側に・・・と思ったが途中には石を高速で粉砕する機械があったりする。
うーむ、これではさすがにこのルートを使うわけにはいかないですな。
隣には扉があるけど、当然厳重に鍵がかかっていて出入りは難しい。うーむ、すんなりとはいかないか。

でもしょげてるヒマはねぇ!
頭の悪い俺が思いつかなくたってきっと誰かがひらめいてくれる!
俺はそのヒントを・・・いろいろたくさん見て頭いっぱい満タン覚えてやる!!

自分の役割を知るのも大事なことですわな。
予断を交えずに見たことを報告するのも下見役の大事なことですしね。

というわけでいっぱい見たリク。忘れてしまう前に急いで戻ろうとしている。
が、そこで再びの危機。目の前に居たのは・・・無人偵察機!!
うーむ、最近はこんなのもありますのか・・・こいつは本当にピンチだ!!

とはいえこの偵察機は本当に地獄島のものでありましょうか?
実は笑い皺のじいちゃんたちが送り出した偵察機ということも有り得ないだろうか。
外との連絡が出来るくらいだし、地獄島の内情を調べていることもあるとは思いますが・・・さてさて?



第228房 現実  (2015年 49号)


下見に出たら無人偵察機に捕捉されたリク。
その映像はしっかり看守室に映し出されているのだが・・・よそ見してて助かった!!
極楽島脱獄の時もそんなことありましたなぁ。
まあ、人が監視している以上、完璧はあり得ないでしょうが、運が良いというか何というか。
足を滑らせて動きまくって、視界に入りさえすればすぐに気付くだろう状態というのに。

気づかれなかったわけだが、そんなことになっているとは露知らぬリク。
見つかっちゃった。どうしようどうしようと大焦り。
戻ってきて早々、まずは無人偵察機に見つかってしまったと述べる。やっちまったよぅ!!

リクの報告に衝撃走る!!
が、涼しい顔でその話を受け流す田中一郎。
曰く、リクが無事に帰ってきたことがこの心配ごとに対する答えとのこと。

偵察機・・・つまりは監視カメラだ。
異常が確認されれば何らかの動きがあるはず。だがそれも無くリクは無事に戻ってきた。
つまりは・・・リクは監視されていなかったということだ。さすがに理由まではわからんがな。

なるほど。結果として今無事であるから問題ないという判断ですか。
極楽島の時のように脱獄計画を知りながら泳がせるなんてこともここではないでしょうしね。
そしてレノマさんが指摘する映像の録画についてでありますが、田中一郎も録画されていることは認める。

だが、そんなものは誰も見ない
確実に監視対象がいるのならまだしも、監視カメラの録画など何か事が発生してから追って確認するのが常だ。

当面は捨てておけばいいとのこと。なるほどねぇ。
脱獄王の田中一郎もさすがにこの地獄島では監視対象にもならないってことですか。
ヒヤヒヤしましたが、そういう運はさすがに持っているものでありますな。

さて、肝心の下見の結果報告。まずずり出しの存在と、大きさは問題ないことの報告。
偵察機ショックで記憶が抜け落ちてないか心配だったが、それは大丈夫そうですな。

ずり出しは良かったが、問題はそこまで辿り着けるかどうか
ベルトコンベアもその横の扉も利用するのは難しい。
ならば他に利用できるものは無いか。リクたちが使えなくても原田看守が使えるようなもの。
そう言われて思い出すと・・・でっかいショベルカーがあった。
ふむ、重機の存在は大きいけど、さすがにそれで扉を壊したりとかは騒ぎが大きくなりすぎでしょう。
いや、雑な作戦ではなく何か順序立てて計画すれば何とかなる・・・か?

ショベルカーは1台ではなく12台も存在する。それだけいっぱいあったならきっと1台くらいスキができるのではないか?
そのように考えて顔を綻ばせるリク。しかしその言葉を聞いた田中一郎の表情は・・・渋い。
表情だけで安心していい案件かそうでないか分かる辺りが実にさすが。

・・・・・・想定以上のようだ・・・
重機が12台もある・・・わかるか・・・その事実が何を意味するのかを・・・
日中・・・奥のずり出し付近で作業をしている地獄島の人間はおそらく・・・少なく見積もっても30人!
正面突破は不可能であるということ・・・
そして・・・ただ単純に土砂山の奥に行きさえすればずり出しに辿り着けるわけではないということ・・・
その2つの"できないこと"がわかったというのが今回の成果・・・下見をしなければ知りえなかった現実だ。

突きつけられたのは難題という現実。
地上への希望が見えたところでこの現実はなかなかに厳しい。時間も無いことですしねぇ。
その迫る死への不安にかき乱され、取り乱す天野。
うーむ、ここに来てさすがに耐えられなくなってきましたか・・・無理もない。
しかしそれでも諦めなければ希望は見えてくる。それだけの知恵と運を持った連中が集まっている・・・はずである。
捨て鉢にならずに頑張っていただきたいものであります。



第229房 亀裂  (2015年 50号)


希望を断ち切られ、死の恐怖に囚われる天野。無理もない。
未来は不確定であり、幾重にも道は広がっている。
その全ての道がバッサリと断たれ、見えるのは絶望の闇。
死に対するイメージが地獄島に来てから色濃く感じられてしまっている様子ですな・・・

そんな天野を元気づけようとするリク。
そのリクの強さは勇気をくれるものであるが、今の状況では逆効果ともなりえる。
リクは強い。ふまれてもふまれても絶対に立ち上がる心を持っている。自分はそうじゃない。そう気付くと辛くなる。

言いたかねぇけどよ・・・毎晩・・・毎晩毎晩・・・
こわくて・・・こわくて・・・でも・・・それでも頑張らねぇとって・・・気を紛らわせてきたけど、もう限界だ・・・
かきむしって・・・引っかいて・・・痛さで他に何も考えられねぇくらいしてねぇとよ・・・やってられねぇ人間もいるんだよ。
そんな人間に・・・簡単に言うなよ、簡単によ・・・

リクとて不安に感じないはずはないだろうが、おじさんの言葉と不屈の心がそれを支えている。
しかし普通の人間にはそのような心が簡単に持てるはずはなく・・・天野のような状態になるのも無理はない。
が、そんな天野を張り飛ばす男が一人。

言い訳してんじゃねぇ。逃げ出してぇ、もう考えたくねぇを正当化したいだけのクソ発言なんか誰も聞きたかねぇんだよ。

そう言ってのけるのは松尾。
面々の中では一番天野に近い男がこう述べる。
天野としてはおめえだけは分かってくれると思ったのによと裏切られた気分。であるが・・・

甘えてんじゃねぇよ・・・自分が一番誰よりも頑張ってるつもりかよ。皆だって・・・

そう。皆不安な気持ちを必死に押し殺しながら頑張っている。
松尾の体に刻まれた、怖さを紛らわすための傷は天野よりも多い。
不安に思うからこそ、先にそれを爆発させられてはたまらないということなのかもしれない。
下手すればそれは連鎖して、これまでの計画や行動も全て台無しにしてしまうかもしれないわけでして・・・ううむ。

そんな少年たちの不安をどうにか解消しなければいけない。田中一郎も休まる時がなかなかありませんなぁ。
しかし田中一郎にも頼れる仲間はいる。悩みの一つである地獄島から出た後の逃走経路についてはレノマさんが保証してくれる。

ジジイに伝えろ。シャバで一番俺が信用している人間がいる。そいつに連絡を取ってくれとな。
D・D・Cのマリアという女だ

スパイがいると判明している革命党は使えない。
ならばD・D・Cに頼るのがまさに正解でありましょう。
そこにスパイの手が及んでないとも限りませんが・・・マリアさんに直接伝えることが出来れば何とかなる、か?

頼りになるレノマさん。眠るとまるで赤ん坊のようなレノマさん。そのギャップが萌え所って話ですね。

それはさておき、レノマさん以外にも頼れる仲間である原田看守。
その原田看守のもとを訪れるのは内海看守。
この接触はただの偶然なのかどうなのか。リクたちとの関係を感づかれているとかなり危険でありますが・・・さてさて。




第230房 嬉々  (2015年 51号)


手作りのトランプを持参して原田看守の部屋を訪れる内海看守。
田中一郎の手紙を隠して入り口を振り返ればそこに内海看守の姿はなく、いつの間にか背後に・・・なんでやねん!!

ふり返ればヤツがいる――・・・
いやいや。何でいきなりこんなホラーな感じに。
見られたくないものを見ていたタイミングでこれはあまりに怖いですわ。

それはそうと神経衰弱でもしましょうとカードを並べる内海看守。弱弱弱弱!!
ベッドに土足で上がるのがいかんのはルールも何もないと思うのだが・・・今のこの男にまともなことを言っても仕方がないか。

色々と行動が読めないというか、どう動いてくるか分からない内海看守。
素直な感情を表に出しているようだからポーカーとかは弱そうだが・・・
何というか煽り性能の高そうな表情だなぁ。指をさすな。

ところで先輩。先輩はなぜ地獄島に来たんですか?何を・・・やらかしちゃったんですか。

突然答え辛い質問をする内海看守。
「気になること」や「知りたいこと」が見つかると嬉しくなって興奮してしまう、か。
うーむ、確たる情報は持っていないのかもしれないが、疑うだけの根拠は持ってるということだろうか。
今現在脱獄のやりとりをしていることまではさすがに感づいてはいない。と思う。
が、少なくともリクたちと関わりがあったことには気づいている様子で・・・何ともこれはまた陰惨なカードを作ったものだ・・・

どうしたんですか?先輩。なんか顔色悪いですよ

いや、こんなもの見せられたら顔色も悪くなろうというものですよ。
という説明だけで逃れられるかどうか・・・狂気の笑みを浮かべる内海看守からは判断が付きかねる。
うーむ、かつては原田看守にも匹敵するほどの読みを見せた男が・・・今では別の方向へと厄介な感じになっている。
不気味過ぎて頭身がブレて見えるぐらいの存在。この先一体何をやらかしてくるのやら・・・怖い怖い・・・

とはいえ探りに来てくれたおかげで警戒すべき存在としてマークすることも出来るようになったと言える。
原田看守ならばどうにか内海看守を押さえてくれる。そう信じております。

さて、命の選抜まで残り13日。
ずり出し場まで辿り着く方法は未だ見つかっていない。
諦めずに探さなければいけないのだが、ここにきて親友である天野と松尾の仲違い。うーむ、ギリギリな感じですなぁ。

本日は毎週恒例の集会の日。午前中は鬼道院の肖像画を拝まされるのに費やされる様子。おやおや。
それで午後はいつもの倍働けってんだから何とも嫌な日でありますわなぁ。精神的にも肉体的にもキツイぜ。

しかしこの集会の帰りに周龍が何かに気付いた様子。
ふむ、これが今の状況を好転させる気付きであればよいのですが・・・期待したいところです。



第231房 〜 第249房は後日更新予定



第250房 変革  (2016年 21号)


連載250回記念巻頭カラー!!
暗い地獄島のトンネルではなく、太陽の光を全身にたっぷり浴びるレノマさん。
しかしその心は晴れてはいない。ああ、看守の買収は大失敗に終わってしまったんだ・・・
あそこからどう盛り返すのかと思いましたが、無理なものは無理という話ですわな。真面目な相手が絡んでくると厳しい。

俺もヤキが回っちまったか・・・だが・・・
2日後までには必ず!皆との合流の糸口を掴んでみせる!
俺はあがく!最後の最後まで絶対に諦めねぇ!

リクから学んだ不屈の精神はレノマさんにも宿っている。
本物の太陽の光だけではなく、リクたちという仲間達と言う光もまた浴びているということなんでしょうな。頼もしいことです。

というわけで筋トレしながら次の策を考える。
諦めないのはいいが、時間は無い。アテにできる看守も賞金もほとんどなくなった。
次の試合まで待っていては脱獄メンバーとの合流は果たせない。さてどうするのか・・・
しかし考えるのか筋トレするのかどちらかにした方がいいのではなかろうか?そりゃ脳みそにもエネルギーがいかないですよ。

レノマさんの買収失敗の件は看守たちの間に噂として広まっている様子。
嫌らしい笑みを浮かべる看守であるが、そこに割って入るのは矢吹たち。
うむ、沢田を倒したことでレノマさん、すっかり慕われる存在になったみたいですな。
いや、それも大きかっただろうが、どうやらそれ以上の衝撃を彼らに与えていた様子。
例え今後レノマさんと対戦して負けて腕や脚を失うことがあっても相手がレノマさんならかまわないと言えるほどに。
そこまでの信頼を得たのは、例の沢田へのペナルティの件。

身体に良くねぇもんはことごとくだ。仕込んだ武器もそのイカれた頭に湧いている虫もとっ払ってやる。
今からスライスなんとかはただの人間よ。クソ健康になって生き恥さらして苦しんで長生きさらせ

ほほう、そう来ましたか!
まあ四肢を切断するような真似はしないと思いましたが、そういう方向に来るかー。
確かにこれは沢田にとっては残酷な行為だったかもしれませんわな。逆に。
殺人マシーンとしての矜持。母から示された道を閉ざされ、ただの人間として生き長らえさせられることとなった。
さてこのことを沢田はどのように感じているのか・・・気になるところです。

ともあれ、このレノマさんの言葉に衝撃を受けたキラーズの面々。
互いに蹴落とし、憎みあうしかなかったはずの選手たちの間に希望を生み出すことができたわけですな。
ふーむ、そのようなペナルティの設定がアリならば今後は悲しい戦いも最小限に済むかもしれませんものねぇ。
まあ、大場様がその辺りをどこまで許容するかによりそうですが・・・

さてレノマさん。ここでいきなり看守に凄んでみせる。おお!?
その脅しにあっさり屈して保身を図る看守。うむ、実に人間臭い。サイテーだけど分かりやすいヤツだ。
その分かりやすさこそが今のレノマさんにとっては有難い様子。
ここでは禁止されているはずのタバコの臭い。これは更なる脅しに使うことができる・・・!!

あった・・・あったぞ!できることが!!
この・・・慌てよう・・・金を手に入れそこなったが故の嫌がらせ・・・自分だけは助かろうとする自己防衛・・・
こいつは・・・いい具合に人間!!
そして何より・・・こいつらは俺が金を払うヤツだろいうことをはっきりと認識している。
言ったことを俺は実行するヤツだと。

看守の嫌がらせから自身の立場を理解するレノマさん。
キングを倒すまではその言葉は信用されることなく買収相手を見つけるにも事欠く有様だった。
しかし今は違う。レノマさんの言葉はどのようなものであれ有効になる。
目の前の看守の上司に会って禁止されているタバコについて言及したっていい。そのように脅すことも可能・・・!!

間違いねぇ。こいつぁ通用する。俺の強請りが・・・

希望を見出したレノマさん。
が、ここでまたもや別の看守の乱入により妨げられてしまう。
実にけしからんと述べて割って入ってきたのは丸メガネの看守で・・・こ、この人は・・・!!
他の面々を追い払い、レノマさんと2人きりになったところでその看守は口を開く。

無駄だ。アイツは人脈が無さすぎる。強請ったとて・・・再会できる望みは薄い・・・栗田陸とは

リクの名を知り、レノマさんがその仲間であることも、会おうとしている知っているメガネの看守。
おじさんそっくりのメガネをかけたこの人物。やはり笑い皺のじいちゃんの地上での協力者なのだろうか。
ここで接触できたのは僥倖。口ぶりからして脱出にも協力してくれそうですが・・・さてどうなるか。
大人を信用しきれないレノマさんの悪癖が出てしまうかどうか。気になるところです。



第251房 猜疑  (2016年 22+23号)


敵か味方か謎の看守。
とりあえずそんなガキは知らないととぼけてみせるレノマさん。
しかしガキとは一言も言ってないと言質をとられるレノマさん。不意を打たれて焦ってるようですな。

可愛いな

しょせんは18歳の少年と子供扱いをしてくる謎の看守。
頭のキレる侮れない相手であるが・・・こういう態度の大人は嫌いそうですなぁ。レノマさん。

ともあれ得体の知れない相手であるし、どこまでこちらの情報を掴まれているか全くわからない。
となれば少なくとも脱出の企みだけは誤魔化し抜くしかない。
そう考えて小者を装った喋りをしてみるのだが・・・お見通しな様子。

可愛い。ずいぶんおしゃべり。なんか一生懸命。

見せつける大人の余裕。これはイラつく。というか何だか口説きにかかってるようにも見えてなんだろうコレは。

言葉で誤魔化す手段は使えなさそうなので実力行使に出るレノマさん。
抜け目なく手に入れていたフェンスの針金で脅しをかける。が・・・そんなレノマさんを投げ飛ばす看守。
やたらと投げ方がオーバーアクションなのが気になるが、強いぞ謎の看守!!
大場様に見つかったらショー向きの逸材とスカウトされちゃいそうだ。

二度と俺の前に現れるなというレノマさんだが、看守は言う。君のほうからまた会いたくなるよ、と。
お互いに求めあう関係になるだろうから、と。だから何故怪しい言い回しをする。

トンネルに・・・皆に確実に会いにいける方法を教えてあげる。
試合当日、会場で暴動を起こせばいい
今や君を慕い命をも惜しまぬ戦士もいる。武器もある。そのスキに・・・悠々とお前はトンネルに行けばいい。
彼らは酷い人体改造をし、大量の鎮痛剤も常用してる。どうせ長くは生きられない。大義の布石となれば充分に浮かばれる。
名案だろ?俺は・・・そうだな・・・このアイデア代を少しもらえればそれでいい・・・誰も、損をしない

確実な、という甘い言葉に続けられたのは何とも辛いアイデア。
誰も損をしないなどとのうのうと述べるそのアイデアに・・・味のある顔をしてみせるレノマさん。
まあ、こんな提案受け入れられるはずありませんわな。
大義の布石なんていう大人のお題目。レノマさんとしては用いられるはずもない。
綺麗事だけで生きてきたわけではないが、やっちゃいけないラインは弁えている。

どうやらそのことを確かめたくてレノマさんを試した様子の謎の看守。
見込み通りの男であったことを認め、正体を明かす。変装用のヒゲを消し、メガネを外し、語る正体とは・・・

私の名前は藤本光。藤本吾郎の娘です。男になりすまし打倒鬼道院の機をうかがっている。

む・・・む?今何と!?
いや、見た目からしておじさんの関係者だろうとは思ってましたよ。息子かもしれないとは思ってましたよ。
だがその正体はレノマさんと遜色ない体格の娘さんだったとか・・・誰が予想できるか!!!
更に可愛いレノマさんに惚れたりとか・・・おやおや、何か面白いこと言いだしてくれましたよ光さん。
マリアさんという存在もいるというのに・・・よもや囚人リクでラブコメ展開が繰り広げられるとでもいうのか!?

衝撃の正体に驚きを隠せない。
しかしリクの伝言を聞いて優しい瞳になるレノマさんがいい感じですな。
となればリクも交えてのヒロインレースが開催される展開が・・・いや、リクの方がヒーローであるかもしれないしうむむ?
何はともあれ、脱出に関して大きな光明が見えてきました。
既にリクたちは光さんと連絡を取り合っているようですしね。合流も難しくはないでしょう。
後の懸念事項は内海看守の存在か・・・逆に残酷な処置を受けた沢田の行動や大場様の存在も気になるところですが。さてはて。



第252房 条件  (2016年 24号)


こ・・・この女が・・・地上の協力者・・・
レノマさんもこの展開にはビックリな様子。そりゃあそうでしょう。
思わずお前みたいなデカイ女がいるかと言ってしまいそうになるぐらいの相手であるわけでしてなぁ・・・

ともあれ、外に出るための協力をしてくれるとの光さん。お・・・お・・・
ただし、ひとつ条件がある。とのこと。おお・・・お・・・?
これはアレですな。極楽島で中島さんが出した条件と同じ流れですな?エロイ写真でも頼むつもりだろう!!
調達しなくてもカメラさえあればレノマさんのエロイ写真撮影会で光さんもご満悦とか。そういう話だろう!!分かってるぞ!!

翌朝。
しばらくカメラがレノマさんの方に向いておりましたが、どうやらリクたちは無事に過ごしていた様子。
しかしじいちゃんにことづけたリクからの伝言については一向に返事がない。
うむ、さすがに光さんも容易には接触できなくて昨日までかかってしまったということですな。
というかやはりことづてはじいちゃん経由でしたか。リクと光さんが実際に対面したらどうなるのか。楽しみですな。

レノマさんが無事でいるか分からず不安を募らせる脱獄組。
脱出決行日は明日。このまま脱出を決行するのか、それとも延期するのか・・・

何かあったのかもしれないと延期する手は確かにある。命の選抜まではまだ日があるわけですし。
とはいえ、トンネルが開通しきった場合、命の選抜まで生きていられる保証はない・・・
それに決行日に動くはずと想定してレノマさんが動いていた場合、大変なことになる可能性もある。
そういったことを考えた・・・わけではなく、信頼からレノマならきっとちゃんと無事だよ!と述べるリク。頼もしいリーダーだ。

俺は信じてる・・・だからさ・・・迷わず俺たちは明日決行する!それだけだよ!

そのように田中一郎に告げるリク。
そして心配そうにしている史郎さんたちにも同じように声をかける。レノマは大丈夫だ。必ず俺たちと合流する、と。

そんなリクの言葉に同意するのは周龍。あいつはタフだし誰よりも強いボスだと。頭もキレる。だが。

それ故にあきらめるクセがある。誰かのためなら命を投げ出すクセがある

むう、確かに極楽島を脱出する時の一幕はそんな感じがありましたな。
頭がいいからこそもう無理だということが分かってしまう。自分を犠牲にすれば多くの者が助かると考えてしまう、か。
しかしレノマさんはその時も学んだはずである。決して諦めないリクの闘志がそんな状況でもひっくり返してしまうと・・・
実際、レノマさんは諦めることなく合流の道を探し・・・ついに、協力者との出会いを果たすこととなったのだ。
じいちゃん、何ともはにかんだ感じのいい笑顔を見せてくれますなぁ。

さて、ここで光さんの出した条件についての答え。エロイ写真じゃありませんでした。そりゃそうだ。
条件の内容は、外に出たらダブルドラゴンクロスに鬼道院のクーデター阻止を手伝って欲しいとのこと。
ふむ、それは協力の対価としては充分なものでありますわな。
ダブルドラゴンクロスとしても鬼道院は許せない相手になりますでしょうし、いい話ではある。
いやまあ、鬼道院と戦うとなると被害もそれなりに大きなものとなるのが考えものでありますが・・・
ともあれ、口約束とはいえこういう約束を簡単に反故にするレノマさんではありますまい。可愛い可愛い。

懸念材料だったレノマさんとの合流も果たせそう。
となれば明日脱獄を決行するのみ!なのだが・・・ここで暗雲がたちこめ、雨。
せっかくの月を覆い隠す暗雲。これは何とも不吉である。
怖い存在は内海看守。大場様。それに逆に酷い目にあった沢田辺りでありましょうか。
運命の脱獄決行日・・・何が起こるのか。人事は尽くした以上天命を待つしかないのだが・・・どうなりますか!!



第253房 決行  (2016年 25号)


命の選抜まで残り6日。本日は地獄島脱出決行日!!
薪に臥し、肝を嘗め。臥薪嘗胆の日々を耐えた男たちの決起の時である。

決起を前に男たちの胸には様々な思いがよぎっている。
シャバに出て1日でも早く友寿司を復活させたい史郎さん。
病気の母親に必ず会いに行くと再度誓う松尾。一度は死んで母を待つなんて考えてしまったこともありましたな・・・
そして何が何でも生きるという決意をした天野。
その生きる目的はまだ見つからないようだが、それはレノマさんの下で見つけていくしかありますまい。
今はとにかく何が何でも生きる。生きてシャバに出るそれが大事である。

考えうる全てのことは考え尽くした。できうる全てのことはやり尽くした。
後は・・・実現させるのみ!

力強い眼差しの田中一郎。いや、やはり田中一郎にも不安の色は見える。
極楽島の時とは違い地図や見取り図があるわけではなく、脱出ルートのほぼ全てが下見なしのぶっつけ本番。
若者たちの命運を担う作戦を任されている身としては不安でたまらないでしょうなぁ・・・
そんな田中一郎に声をかける周龍。そんな不安はとっくに百も承知であると。

皆それぞれもあんたと同じくだ。あるひとつに共感し信じた・・・そんだけのこった。
行こうぜ、この男が目指す明日によ!

かつて極楽島では田中一郎に対し、皆の命がかかっているのだから必死に考えろと迫った周龍。
それが今ではこのような声をかける側に回っている。人も変わっていくものでありますな・・・

それぞれが抱く決意。それを抱けるようになったのもこの男が諦めずに明日を見てくれたからである。
頼れるリーダー、栗田陸。
そのリクが倒れた状態から、いざ脱出開始!!って・・・怖いよコレ!!
扉を開けたら子供が1人ヤバイ様子で倒れていた。こりゃあ看守も戸惑いますわ。無警戒に踏み込んじゃいますわ。

体型は中背やせ型。パターン天野

リクの合図と共に扉の脇に控えていた史郎さんたちが看守を取り押さえ、失神させる。
そして急いで看守の服に着替える天野。どうにか他の看守が来るまでに成り済ますことが出来た様子。ヨッシャアアアア!!

作戦の第一段階に成功した脱獄組。
"看守1人に連行されているただの5人の奴隷"という構図は出来上がった。
この状態で続いては集会所フロア廊下の途中にあるパイプスペースに潜り込むこととなる。
ふむ、出だしは好調な感じでありますが・・・まだまだ難関は目白押しな感じでありますな。
早い段階で躓くことのないよう祈りたいところです。



第254房 背信  (2016年 26号)


看守服を無事に手に入れたリクたち。続いての地獄島脱出作戦第二段階は『パイプスペースに潜入する』である。
作戦内容としては、集会所フロアに行かず行列を逸れて廊下にあるパイプスペースに潜り込むというもの。
そのパイプをつたって一気にトンネルエリアまで下降し、障壁である土砂山をまたぎ、ずり出しまで辿り着くのが作戦第二段階となる。

そして第三段階。ずり出しの縦穴を利用し地上まで登る。
ずり出しの出口付近には必ず車があるはずだ。それに乗り込む。

第二段階が成功する前に語られる第三段階。何だか不安な気がするのう。
ともあれ車の件についてであるがどうだろうか。情報のみで目撃したわけではないようだが、まあここは大丈夫でしょう。
無駄を嫌う鬼道院の性格を考えれば、毎朝すぐに土砂の運搬を開始できるようにずり出し場のすぐ側に駐車してるというのも頷ける。

ずり出し場出口の車・・・先に到着した方はいったんその中に乗り込み潜んでおく。そこが合流ポイントだ。

何も問題なければここでレノマさんと合流できるわけですな。
レノマさんも光さんの手引きがあるとはいえ順風満帆に行くかどうかは分からない・・・怖いですな。

そしてそこまで上手く行けば残るは最終の第四段階。
手に入れた車で強引に地獄島内のいくつかあるであろうゲートを突破する
うーむ、さすがにこの部分は力技にする他ありませんか。下調べ出来るような場所でもないでしょうしねぇ。
とはいえさすがに地獄島の警備もその辺りまで来られるはずがないと思って緩いのではないだろうか。
極楽島とは違い場所も秘匿されているので外部からの警戒はそれほどしてないでしょうしね。

それに地獄島から出さえすればレノマさんのダブルドラゴンクロスと連携することもできる。
神木さんには何か策もあった感じですし、そこまで行ければ何とかなりそうな気がしますな。

これらの行動をすべて・・・一方で行われている集会が終わるまでに完遂させたい。

確かにそっちに看守や奴隷がいる間に終わらせたいですわな。
この脱出は時間との戦いか・・・緊張する話でありますな・・・

タイムリミットは集会が終わるおよそ1時間15分後。9時30分。その時、俺たちは自由だ

さてさて、そう上手くことが運びますかどうか・・・まずは一つずつ作戦を完遂させませんとな。

というわけで、パイプスペースの側まで来たところで行列から外れるリクたち。
天野が看守に化けているので奴隷を叱責している看守がいるだけと思わせることができるわけだ。
行進の最後尾が通過した直後にパイプスペースに入り込めば良い。そのように考えたわけである・・・が。

あ・・・開かねぇんだよ・・・もしかして・・・マスターキーっつってもフロアごとに違うものなのかも・・・

最終段階どころかいきなりの躓き。これはイカン。
しかもつけヒゲがズレたことを他の看守に見とがめられる天野。ってそれ史郎さんの眉毛だったんかい!!
いや、確かに言われてみれば変な形のヒゲだとは思いましたけどもさ。
というか眉毛はそんな風に付け替えたりできるものなのか?どうなっているのだ!?

そんな困惑をしている間に救いの神こと原田看守登場。これは助かった!!
しかしここで何やら不穏な発言をする原田看守。さてこれはどういうことだろうか?
痛い目にあわせてやる!パイプスペースに叩き込んでやる!とかそういう流れだろうか?
まあ、他の看守がいる以上は何らかの芝居である可能性は高そうですが・・・はてさて。



第255房 約束  (2016年 27号)


助けに来てくれたかと思いきや自らぶっとばしてやる宣言をしだす原田看守。
見た目だけだと薬のやりすぎでブッ飛んでるようにも見えますが・・・ああ、やっぱり演技でしたね。
他の看守に気取られないためとはいえ・・・役者よのう。

イカれたフリをすることで邪魔な看守を追い払うことに成功。
相手が本物のイカれた看守でなくてよかったというべきですかな。

凄い無理をして駆けつけてくれた原田看守には感謝のしようもない。
まあ、無事に脱出してみせることがはなむけでありますかねぇ。
リクとしては一緒にここから脱出することを期待するものでありますが・・・その提案は拒否される。

俺は・・・お前たちがここに来るまで・・・何百人という人間を見殺しにしてきた・・・
実際にこの手で・・・殺したこともあった・・・
その魂を・・・今の俺は置き去りにして外へは行けない

仕方のない環境ではあったが、正気となった今ではそれを正当化することができない。真面目な人である。
確かにこのまま外に出たとしても罪の意識に苛まれることになるかもしれませんが・・・でもここに残るのも・・・ううむ。
なんにしても当人の意志は尊重せねばなりませんか。
原田看守の希望はリクたちが無事に外に出ること。日の光を浴びて鬼道院のデタラメを白日の下にさらすこと。

それがここにいる人間全員を・・・スラムの壁をも解放する狼煙となる。
椿も・・・報われる。それが・・・お前が成すべきことだ。それが・・・お前にしかできない約束だ。栗田・・・陸。

自身を正気へと返すきっかけともなった椿の死。背負っておりますなぁ・・・

ともかく、原田看守のおかげで地獄島脱出作戦の第二段階『パイプスペースへの潜入』は完了。
大きな進展ではあるが、その様子をしっかり見ているのは内海看守。
さてさて、黙って見過ごすはずもないだろう男であるが、何をしでかしてくるのやら・・・恐ろしい。
まあ、このタイミングで出てきたのなら原田看守が襲われることはないと思いますが・・・どうなることか。気になりますなぁ。



第256房 秘密  (2016年 28号)


原田看守のおかげでパイプスペースへの潜入に成功した脱獄組。
次に目指すは最下層のトンネルエリア!!
しかしそこに行くためのこの闇。
ただ梯子を下りるだけではあるが、圧倒的な高さと先の見通せぬ闇の中。これは精神的に消耗しますなぁ。
明るい地上に向かうのではなく一時的にとはいえ闇の地下に向かうというのも気を重くさせそうである。

そんな梯子エリアでグループ分断。おやおや?
何かあったのかもしれないと周龍や松尾を乗り越えて上に行こうとするリク。
リクは怖がったりする割に仲間の窮地となると途端に大胆になるなぁ。さすが。

何があったのかと思ったら、どうやら史郎さんが怖がって動けなくなっていたらしい。あららー?
実は高いところが苦手だったりするのだろうか?ヘリの時はそんな風には見えなかったが・・・
体が大きいだけに狭くて暗いところが苦手なのかもしれない。挟まったらどうしようという思いはでてきちゃうものですからなぁ。

少女のように体を震わせる大巨人。
このことをレノマさんが知ったら確実にからかいのネタにはしますでしょう。
まあ、この場にレノマさんがいたならからかう前に怒り出しそうな気はしますが。
逆にレノマさんがいたのならこんな不様は意地でも晒さなかったかもしれないし・・・持つべきものは悪友か。

ともあれ下降再開。その途中で転落死した様子の看守を発見。うわぁ。これは怖い。
が、怖がるだけではなく見知らぬ看守に対して弔いの意志を見せるリクは・・・本当に強い。強い子だ。
それに比べ、顔にシャツを被せてもらっているのにも関わらず脅える天野・・・
いやまあ、天野もまだまだ若いんだしね。ビックリするのも仕方がありますまい。意趣返ししなさるな大巨人。

というわけで、いろいろとビックリしながらも問題が起きることなく最下層のトンネルエリアに到達。
時間はほぼ予定通り。次はパイプをつたって一気に土砂山を越えてずり出し場にたどり着く段階でありますな。

今のところ問題を切り抜けつつここまでやってきた脱獄組。
この先もうまくいけばいいのだが、何か妙な気配がある。
やはりそうそう順調にはいかない雰囲気だが・・・さてさて何が出てくるのやら。気になるところです。



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