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蒼天紳士チャンピオン作品別感想

弱虫ペダル
RIDE.356 〜 最新話


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 各巻感想

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SPARE BIKE



RIDE.365 アニソン  (2015年 39号)


レース中にとあるアニソンの歌詞を渡される鏑木。
なるほど。歌詞の中にヒントが隠されていると取ったか。バカにしてはなかなかの判断だ。
まあ、まさかそのまま歌えという指示だとはそうそう思いますまいて。ヒメって何すかー!?何でしょうね。

歌は読むものじゃない。歌うものだ
青八木さんはそう述べる。まあ、その通りですな。
しかしこのファンシーな歌詞をこのインターハイの、しかも集団の中で歌えというのは無茶振りが過ぎる。
イントロもなければ原曲を聞いての音の上げ下げもできない。まともに歌えるとは思えない!!
いや、まともに歌える歌なら問題ないって話じゃないでしょうが。
ともかく惑う鏑木に情報を伝える青八木さん。

それは昨年の超絶イチオシ美少女アニメ「ラブ★ヒメ」のオープニングテーマだ。
ラブとヒメの間には星が入る!!

その部分は強調しなければいけないポイントなのか!?
青八木さんの発言に鏑木もさん付けと呼び捨てが交互に行われるほどに戸惑っている。あらあら。

ちなみに青八木さん。アニメは観てないけどこの歌だけは何度も繰り返し歌ったらしい。
それも全ては昨年の12月。引退した田所さんからアドバイスを受けたため。アニソン憶えろ、というアドバイスを。ほへ!?

アニソンだラブヒメとかいうアニメのテーマソングだ。CDもある。
ラブとヒメの間に星が入るんだ。これは重要らしい
何でもこの星、オープニングでくるくる回ったり大きくなったり小さくなったりするらしい。

ああ、やっぱり星は重要だったんですね。田所さんが言うなら間違いない!!いや、オープニングでしか使われない要素なのか!?
というか田所さんも歌を聞くぐらいでやっぱり本物は観てくれてないんですね。まあ、それはさておき――

小野田に教えてもらったんだ、この歌。インターハイ第2ステージのレース中に!!
この歌のおかげでオレは金城たちのいるチーム総北に戻ることができた!!

確かな実績のある歌。そう聞かされるとバカな話と一蹴するわけにはいかない。
田所さんは述べる。ロードレースは距離も時間も短い。その間に予想しないいろいろなことがおこると。
その全てに対応する準備なんかできるはずはない。けど、できうる限りはやっておく。
そこに勝機につながる1%があるなら、妥協せずサボらずキッチリ準備しておくのだ、と。

それが一見意味のねえ「うた憶える」ことであっても、だ。

この見たこともないアニソンが今年オレたち総北を優勝へ連れてってくれたひとつの力になったのは間違いない。
確かにその通りである。ならば同じ状況に陥った今年。行うのは去年の再現・・・!!

ヒーメヒメヒメ!!ヒメはヒメなのヒメなのだ!!

集団の中だろうと物怖じすることなく歌いだす青八木さん。
この歌、サビから入るのか!?初めから覚悟MAXな感じだなぁ。

ともかく鏑木。チャンとか魔法とかカッコわるいと述べる。
ふうむ、どうにもこうにもカッコつけな部分がいかんですなぁ。
こういうことを真剣にやれる人間こそカッコいいと言われるものであると言いますのに・・・ある意味で。
だからこそ、真剣にやってのけている青八木さんはカッコいい。これは間違いない。

青八木さんの真剣な目。そして神様がくれた指示。
常識外れの行為であったとしても、それで本当に前に進めるのなら――

わかりましたよ!!アニソン一発!!オレも男だ!!歌いますよ大声で!!

ようやく覚悟を決めた鏑木。良いぞ良いぞ。
でもやっぱり声に出すと恥ずかしいらしい。うむ、それは初期段階だ。大きく声を出せばそのうち気持ちよくなってくるぞ!!
まあ、周りの目が気になってそういう感覚には向かえないみたいですが。
だけどそんな鏑木にも分かっていることは1つだけある。大声で歌。かっこわるくて恥ずかしい。けど――

オレは今ロードレースをやってる!!ロードレースで闘えないことの方が、もっとかっこわるい!!

ようやくその意識に行けたみたいですな。
周りの嘲笑なんて置き去りにしてしまえば気にもならない。
そのためにも飛び出していくしかない。
キツイと思うのなら歌に集中するのだ。全部忘れて歌うんだ!!

自転車は体力も大事だが、メンタル部分も大きく影響する。
歌に集中して疲労を忘れるというのもある意味では理に適っているのかもしれませんな。
集団からとびだす場合、うしろのことが気になって走りづらい。
それを歌うことで気にせず走ることができる。今回のとびだし成功の流れでありますな。
となれば、その勢いで先頭に向かっていくことも・・・できるかもしれない。
鏑木も田所さんのように追いつく頃にはすっかり歌を覚えるぐらいになっておいて欲しいものですな。歌詞カードもあるんだしさ!



RIDE.366 16番、新開悠人  (2015年 40号)


鏑木と青八木さんが集団を飛び出し先頭に追い付こうとしている。
その一方で箱学は総北を追走。黒田さんを回収するために下がったのにもう追いついてきましたか。

箱学の追走を警戒する坂道たち。
手嶋さんは言う。このままいけばオレたちの方が先に追いつくはずだ、と。何事も起こらなければ――

勿論何も起きないはずはない。2日目にしてようやくその力を見せようとするのは新開悠人。
本人もやっといけるという思いである様子。

やっといける。「山王」。あなたとの勝負の場所へ!!

1日目はお預けくらっちゃいましたからねぇ。滾るのも無理はないか。
その気持ちを表すように単独で一気に登る悠人。プレッシャーも大量に放出だ!!

悠人を使って総北を止めるつもりという箱学。
ならば総北としてはそれに対抗して坂道を単独で出すしかない。
与えられるオーダーは相手よりも先に合流すること。今泉君たちに追いつくこと!!全開で!!

そう述べて坂道を送り出す手嶋さん。そして自身は悠人を止めようとする。
かつて青八木一という男とチームを組んでた時は楯となり続けて来た。実績は十分にある。

逃げろ小野田!!オレが石壁となってこいつを止めてやる!!

せり上がるダムのごとき石壁のイメージ。
その堅牢なイメージはページをめくった時にはパスされていました。うん・・・何となくそうなる気はしてました!!
前フリが長いせいでフラグを立ててる感じしかしないのが手嶋さんのいかんところですなぁ。
逆に言うと高速でのフラグ立てと回収技は見事と言えなくない・・・そこを褒めるのもどうかなぁ。

ともあれ抜かれた手嶋さん。簡単に抜かれたわけではない。
車輪を右にねじ込んで右側から抜くフェイントを入れつつの高速パス。バイクコントロールがとてつもなく速い!!
一瞬で抜かれたのにその結果をすぐに分析できる手嶋さんの解析速度もなかなかの速さでありますよ。

ともあれ抜かれたままではいられない。即座に追いつく手嶋さん。山岳も感心するこのしつこさが手嶋さんの持ち味だ。
本人も言うように努力で登るクライマー。しかしそれは予想外の、定石から外れた手には弱いという意味も含まれている。
才能がある選手なら今までに経験したことのない攻撃をされてもどうにか回避できたりするのでしょうが・・・
生憎と手嶋さんにはそれは難しい。顔を近づけてくる悠人に押され路肩にコースアウトしてしまうのでありました。どわっちょ

かなりタイヤへのダメージが心配になりそうな路肩であるが大丈夫だろうか。
それはそうと、悠人のこの寄り方はなかなかに怖い。パーソナルスペースに頭を突っ込んでくるのはちょっと・・・!!
社交的な手嶋さんですら引いてしまうぐらいだし、坂道には凄く効果的な攻撃になるのではなかろうか。

手嶋さんが言うには動作がとにかく早い。そしてその動作に容赦も躊躇もないとのこと。だからこそ早いんでしょうな。
1年でインターハイ出場。鏑木はそのプレッシャーにやられていた感じですが、この男にそれはないのだろうか。

5番。落ちましたァ

自分で路肩に落としておいてこのセリフ。決め台詞としてはなかなかエグイ。
そのうち山の頂点から真っ逆さまに落としてきたりするんじゃなかろうか。そりゃ手嶋さんも気をつけろ小野田と警告するわ。

というわけで、坂道に追いついた悠人。
これはどうにも勝負せざるを得ない状況でありますなぁ。
単独でのクライマー対決。さてさて悠人の力はどれほどのものか・・・楽しみですな。



RIDE.367 yes  (2015年 41号)


手嶋さんが壁になって止めると言っていた新開弟こと悠人。
しかしあっさりパスして現れたので坂道ビックリ。え!?なぜそこに!?

まだ少しも時間はたってない。なのに・・・この人は・・・こんな短い間に手嶋さんを抜いてここまで来たのか!!

驚愕する坂道。しかし悠人に言わせれば何ということはない。
おしゃべりしながら走ってたので軽く引きちぎってきましたよ、とのこと。
ううむ、おしゃべりしながら走るスタイルを否定されてしまうとは!!こいつは驚きだ。
手嶋さんに限らず、おしゃべりで揺さぶりをかけて優位に立つ戦法を持っている人は存在する。
山岳もだけど、箱学のクライマーは人の話を聞かないことでその揺さぶりを無効化してくると言うのか――!!

人の話は聞かない割りに自分からはグイグイ行く悠人。
話だけではなく体も顔も近づけて本当にグイグイ行く。グイッ。
そういう距離感の掴めない人は坂道苦手そうですよね。私も苦手です。

ともあれ悠人は提案する。先頭にどっちが先に辿り着くか。そういう勝負をしましょうと。
ふむ、確かに箱学より先に先頭に追い付けとのオーダーは受けている。
望むかどうかに関わらず、この勝負は受けなければならないわけですな。

そんなことを提案しつつ、壁際へと坂道を寄せていく悠人。うーん、近い近い!!
ハンドルをぶつけて危なげに揺れる坂道。転倒したら大変ですな。なかなかに悠人は危ない走りをする・・・

坂道がフラついている隙に先行する悠人。
ふうむ、やはり悠人はこうやって相手を落とす戦法のようですな。
ズルイ気もするけど通じる相手も限られそうな気はするかな。御堂筋君や小鞠とぶつかったらどうなるのか気になるところ。

悠人のやり方はさておき、坂道。とにかくオーダーに従い追いつかなければと考える。
手嶋さんや青八木さん。託してくれた人の為にも頑張らなければいけない。と考えたところで回想――

いつも、勝負ってことばをきくとボクはひるんでしまう

自転車部で活躍したことでスポーツが出来る人間と思われている坂道。
全国一であることを考えればそのような評価を受けるのも仕方のないことか。
しかし自転車に乗っていない坂道に勝負を挑むとは・・・なんと卑怯な!!

使う筋肉も違うし、勝てる話ではない。が、それ以上に問題なのは争う気が坂道にはないということ。
勝っても負けてもあまりいい思いはしないから勝負は好きではない。そのように述べる坂道。分かる話ですな。
勝負事が好きな人間もいれば、嫌いな人間もいる。
負けた相手のことを思ってしまうような人であれば尚更好きにはなれますまい。

だけど。キミが巻島さんからあずかったこのチームを。
今泉くんを、鳴子くんを攻撃するというのなら。

戦うのは嫌いだが、誰かを、何かを守るためならば。そうしなければいけないのなら――

勝負しようってさっき言ってた問いの答えは――答えはyesです!!

ようやく悠人にその答えを返す坂道。その目は闘う意志に満ちている。
うむ、やはりロードレースはメンタルも大きい。意志に満ちた坂道は悠人も驚く登坂力を見せている!!

いよいよ始まるクライマー対決。
期待した以上の力を見せる坂道に嬉しそうな悠人。さてさてこの余裕はどこまで持つものか。
さすがに悠人が山岳以上のクライマーとは思えないが・・・それに匹敵するだけの武器は持っていそうな気はします。
この2日目でそれを見せるのかどうか。注目でありますな。



RIDE.368 山王  (2015年 42号)


ようやく闘う意志を見せる坂道に嬉しそうな悠人。
その大きくまっすぐな闘う眼にトリ肌が立ったとのこと。それは何よりでございます。

しかしそれでよりやる気になったのか、いきなり肩をぶつけたりしてくる悠人。
ところが小さい体のはずの坂道、ビクともしない
手嶋さんが警戒した容赦も躊躇もない攻撃にしっかり対応できている・・・!!

噂よりはるかに強い。この1年で強くなったんですねと述べる悠人。
まあ坂道もまだまだ伸びしろがあるってことですわな。
あとすっかり話題にならなくなってるけど自転車も新しくなってますからね。すっかり話題にならなくなってるけど!!

ともあれ坂道と嬉しそうに勝負をする悠人。
おしゃべりしながら登っていく。るしゃあ!!
手嶋さんのおしゃべりは否定したのに自分も結構おしゃべりな感じでありますなぁ。
それだから追いつかれる・・・というわけでもないか。すぐに引き離したりするぐらいですし。

人は何度も目の前で加速されると心が折れる――次もどうせ努力がムダになるのだと絶望する!!
山王を!!完全に!!引きちぎる!!心折れるまで!!何度もォ!!刺すみたいに!!

ふむ。これがピークホーネットの闘い方というわけですか。
1年とは思えないほどに相手の心を攻める戦い方。
何というか御堂筋君が好みそうな感じですなぁ。悠人と御堂筋君の争い。なかなか楽しいことになりそうな気がします。

とはいえ、今勝負しているのは坂道。
4回の引き離しをされてもくじけずにくるくる回してついてくる。
そして悠人がおしゃべりしている間にくるくる回して追い抜いていく。くるくる。

先行する気か、山王、小野田!!

悠人はどうも人の話はあまり聞かないのに自分からは話しかけたりするタイプの様子。面倒な子だ。
そんな子が無視されて登っていかれたのでは・・・ある意味自業自得であるか?

そんな悠人曰く、坂道のペダリングは地味で地道。
特徴もないしさそて速そうでもない。なのになんでか簡単に追いつかない。

確実に進む感じ。一歩一歩。それに・・・不思議とリズミカルだ!!

なるほど。ペダリングのコツはリズムか。
脳内に再生されるのはラブ★ヒメ2期目のオープニングテーマ
自転車に乗ってる時の歌はいつもより調子が上がりますものね。分かります。

坂道と闘う為に全開で走っている悠人。
一方の坂道は手嶋さんに先頭に追い付けと言われた為地道に目的を果たそうと走っている。
ふむ。勝負する者の考えとしては前者の方が強そうに思えるが・・・

言われて――言われた通りにやれて――それで、その人が喜んでくれたら、嬉しいとボクは思ってるから

勝負が嫌いな坂道が走ることが出来る理由。
託された思いを背負ってこそ坂道は走ることが出来るってわけですな。
こういう強さもあっていいんじゃないか。そう思わなくはない。

それにしても悠人の感じたさっきのとは別のトリ肌
これは坂道の考えを聞いてキモッとか思っちゃってのトリ肌でありましょうか?
悠人とはどうにも考えが合いそうにない感じですからねぇ・・・いやはや。

先頭に追い付くという戦いはそろそろ決着がつきそうな感じ。
今のところ互角の勝負だが、さてさてどうなりますか。



RIDE.369 合流の勝負  (2015年 43号)


先頭を走る今泉君たち4人。その後ろに迫る坂道たち。
鳴子に言わせると坂道の湧き上がるようなプレッシャーを後ろから感じるとのこと。
味方だから頼もしいが、相手校としてみればそれを後ろから感じるのは嫌そうだな。

チームで合流するはずが坂道1人で来ている。
まあ、それは箱学が1人飛びださせてきたので対抗したと考えれば不自然ではないかもしれない。
まさか鏑木がチギれて青八木さんが迎えに下がっているとは思いますまい。
そうなると思っていたのだとしたら事前に言わんかいって話になりますしね。

先にどっちが合流するかで動きは変わる。警戒する鳴子と今泉君。
坂道のことは信頼しているが、相手――新開さんの弟である悠人のことは警戒している今泉君。
強く、勝ちに執拗。その性格は兄弟変わらないと言ったところか。

ふしゃあ!!

いきなり吠え出す悠人。猫みたいな掛け声ですな。フシャー。
髪色もあって黒猫っぽいと思ったが箱学には既に黒猫がいたんだった。

それはさておき悠人。坂道の派手さもカッコよさもない地味で地道な走りを見てこのような理解をする。
地味に全力ひたすらコツコツ。そんな地味な走りは外野から散々こきおろされたはずであると。
そんな声を力ずくでひっくり返し、去年最後の山を制したのだと。

でしょォ!そういうことでしょオ!!そうやって王座に登りつめたんだ。
まわりを黙らせようって、その意思で!!違いますかァ!?

違うと言えば・・・かなり違いますな。
坂道の走りが地味とかほとんど言われた覚えがありませんなぁ。
逆に毎回走る度に驚かれている感じでありました。地味なのは外見と普段の性格ぐらいなもんですよ!!
だからというわけではないが、坂道は述べる。
ボクのまわりには"そんなんじゃ勝てない"って言う人は1人もいませんでした!!と。

皆さん本当にもったいないくらいいい人ばっかりでした。
巻島さんって先輩にはたくさん背中を押してもらいました。
同級生の今泉君は最後「信じてた」と言ってほめてくれました!!

そう、本気でチームの思いを背負い、チームのために走って勝利したのが坂道である。
どうやら悠人はそういう考え方が理解できないタイプである様子。
勝ちに対する考え方が根本的に違う。他人がどうとかは関係ないというのが悠人の走り・・・ふうむ。

去年の箱学は、兄である新開さんはチームワークを大事にしていた。
その辺りからも悠人の存在は異端に思える。
福富さんが主将であればそこも違ったのだろうか・・・

ともかく悠人。証明しようとする。王座に君臨する男に、自分のやり方で圧倒的に勝てるということを!!

ちぎれろ、山王ォ!!

先頭への合流に向けてダンシング開始。一気に加速を始める。
いよいよ本気の走りって感じですな。坂道がダンシングに入る前に大きく差を広げる。

証明するんだ。うしろの敵をけおとして!!
引きちぎって証明する。それがオレの、オレのォ!新開悠人のやり方だ!!

チームワークを否定しそうな悠人のやり方。
チームで走るロードレースでは受け入れられにくい考え方と思われる。
それを受け入れさせるとしたら、本人の言う通り力で結果を示し、反対意見をねじ伏せるしかない。
山王――坂道との勝負に拘ったのもそのためでありましょうか。
ふうむ。兄弟での考え方の違いとかどうなっているのか。興味がありますなぁ。

ともあれ先頭合流勝負は決着。
坂道は最後まで悠人との差を詰めることはできなかった。
が、ゴールである先頭。今泉君と鳴子が下がってきたことで勝負の結果は同着。
なるほど。追いつけないのであればゴールの方から来てもらえばいいって話ですな!!

まあ実際のゴールは動かないけど、今回はチームワークと個人の勝負という部分の話ですからねぇ。
そういう意味ではチームで同着に持ち込んだ総北の力と言えますし、悠人も勝ちを誇ることはできないってわけでありますか。

しかしそれでも坂道を寄せ付けずに走った悠人。たいしたものである。
山岳と悠人。今年も箱学のクライマーは手ごわそうだが、どうなるか。
坂の厳しい今年のインターハイ。前途多難そうであります。



RIDE.370 総北3人  (2015年 44号)


総北と箱学が1人ずつ先頭に追い付き、計6人に。
そして坂道と悠人の勝負は同着という結果に。いいのかね、それで?
ゴールの方が動くという、認めにくい結果。しかし悠人はむしろしてやられたという様子
うむ、まあ本人が納得しているのならいいか。

オレも千葉の峰ヶ山ってとこのレースで走ったことがある。
お互いのバイブレーションを感じとって力に変える。そんなチームだ。

坂道のみならず、総北全体のことを峰ヶ山のレースで感じ取っていた葦木場。
個々人の力の単純な総合なら負けはしないでしょうが・・・このチームワークが厄介なところって感じですな。
しかしチームワークを活かすためには6人揃えなければいけないのだが、今の総北は・・・

2日目最初の峠の長い登りの闘いは上出来ってとこだ!!
そのように考えた今泉君の希望を打ち破るような鏑木と青八木さん後退の情報。
手嶋さんはこれからは4人で闘うと言っている。
よもや2日目序盤でいきなりチーム半壊とは・・・先頭を走ってたら気付かぬうちに後ろが瓦解していた。笑えない話ですなぁ。

誰だ上出来だなんて言ったヤツは!!今泉俊輔!!

自問自答を行う今泉君。Q:上出来って言ったヤツは誰ですか!A:今泉俊輔です!
口に出して言ったわけじゃないからセルフで答えも出さないといけないわけですな。何やってるんだか!!

ともかく、先に先頭にメンバーを揃えたのは箱根学園。
手嶋さん1人に対し、箱学は4人揃って登ってきている。有利であることは間違いないか。

泉田「アッブゥウ!!
鳴子「マツ毛くん雄叫びよった!!くっそ!!

そりゃいきなりアブゥされたらくっそ、泉田くっそ!!となっても仕方ありませんわな。笑かすなよくっそと。
いやいや、そんなことを言っている場合ではない。このままでは全員揃った箱学に置いて行かれる。
ここはどう動くのが最善か。手嶋さんを待つのか、箱学について3人で加速するか。
ここで逃したら追いつけなくなるかもしれない。しかし追いかけるなら人数が欲しい。今泉君の決断は――

手嶋さんを待つ!!総北はメンバーが揃ってから加速する!!

決断する今泉君。鳴子1人だけでも追いかけるという考えはあるが、ともかく一度決したならばその考えに沿おうとする。
うむ、来年のことも考えるとこういう決断は出来るようになっておいた方がいいですわな。しかし・・・

待つ・・・そうだ、それで正しい。きっと・・・!!
手嶋さんが追いつくまでおそらく、ほんの30秒程度かもうちょっとか――
敵のケツを見ながら待つ、てのは永遠に感じる程、長い!!

意を決したばかりなのに早速揺らいでいる今泉君でありました。おやおや。
メンタル弱泉君にはチームの方針の決断はまだ早かったのだろうか・・・
結論として合流を待って正解だったと後から思えるようになればいいのですが・・・さてどうなりますか。



RIDE.371 追いかける!!  (2015年 45号)


金精峠、金精トンネル。標高1843m。
日光市と沼田市を結ぶ120号線はここを境に登りから下りにかわる。
1965年に整備されたこのトンネルは今も観光道路として重要な役割を担っている。
コースはこれより栃木県から群馬県に入る

県をまたいで走る今年のインターハイ。
そしてその県境にいたのは・・・三角メガネの委員長こと宮原さん!!
相変わらず素直に応援できないけど大変な距離をわざわざやってきてくれたりと可愛らしいことで。
って山岳、希望大学は洋南大でありますか。
金城さんが進学した大学であると考えると、そりゃあ高望みな感じがしますわなぁ。
でも荒北さんが入った大学であると考えるとワンチャンあるようにも思えて・・・まあ、頑張れ。

ともかく、委員長の前に颯爽と現れる山岳。
箱学の精鋭たちの先頭に立ってチームを引いて登っている。
去年はオニギリを持ってきたが渡せなかった。今年は反省を生かしてポカリスの炭酸を持参。炭酸であるかー。
まあ、ベプシが好きな人もいますし・・・でもさすがにレース中には飲まないよなぁ。

待っていても一瞬で通り過ぎてしまう。ロードレースはせわしない
が、本当に触れ合うほどの距離まで近づけるのもロードレースの特徴。
しっかり差し入れを受け取り声までかけてくれる山岳は・・・何というか・・・ズルイな!!こりゃ喜ぶしかないじゃない。
しかしそういう差し入れがオッケーならば要所要所に補給係を置くという戦法も使えそうですな。
2年前の待宮もその戦法が使えてさえいれば・・・!!

それはさておき、総北。
手嶋さんとの合流を待ってから追いかけようとしているが、そうしているうちにもどんどん箱学との距離は開いていく。
自身もジリジリと、キリキリと待ちながら、追いかけようと主張する鳴子を止める今泉君。
追いかけるなら人数が欲しい。それは道理でありますが・・・

ロードレースは一瞬の判断が全てを分けるんや
敵の動きに反応するかせんかその瞬間の判断で勝ち負けが決まるんや!!間違ったら終わりや!!おまえ知っとるやろ!!

今がその瞬間だと主張する鳴子。
手嶋さんを置いてでも動かなければそのまま負けるとのことである。
ふうむ、1日目は鳴子がきっちり飛びだしてくれたおかげで何とかゴール前の勝負に絡むことが出来たわけですからねぇ。
そういう判断に間違いはないように思える。
人数が欲しいのは確かだけど、この3人でなら対抗もできなくはないのではないか・・・
そのようにも思えるが、やはり当初の判断に固執する今泉君。むう。

人数を揃えた方が有利と言う道理を説く今泉君。
対して鳴子。最有力のチームが走ってるのなら動くのが道義と返す。

ワイはなスカシ。もう負けるわけにはいかんねん
勝つ時も派手、散る時も派手。難波の派手男、それが鳴子章吉やから。

そう言い残し、単独で箱学を追いかける鳴子でありました。
当然ながら、初日僅差で箱学に刺しきられたことを気に病んでいるみたいですなぁ。
この2日目こそは負けられない。純粋な気持ちであるが、焦りにも見える。さて、この判断は吉と出るか凶と出るか・・・
その判断のひとつとなりそうなのが御堂筋君の動き。
御堂筋君もチームが揃う前に追いかけることを選択した様子。と思いきや・・・

そんな総北みたいなムボーなことすると思うん?
来とるよ・・・モォチロン。すぐそこまで・・・小鞠クゥンとボクのザクゥは。全員

総北がどんどんバラバラになっていく中、箱学だけではなく京伏までチームを揃えようとしていた。おやおや。
いくら総北は毎度ギリギリなチームと言ってもなぁ・・・ギリギリすぎるでしょう。色々とさ。

激しさを増す先頭争い。単独で飛びだした鳴子は争いに加わることはできるのか。
合流を待つことにした今泉君たちは先頭に追い付くことができるのか。
更にその後ろから先頭を目指す青八木さんと鏑木。本当に追いつけるのだろうか。
かなり厳しい状態ですが・・・ううむ。どうなりますかねぇ。



RIDE.372 正しい判断  (2015年 46号)


先頭を追って一人飛びだす鳴子。同じタイミングで飛びだしたのは御堂筋君。
しかし御堂筋君の方はチームを置いて飛びだしたわけではない。

まだ先頭を4人で走っている時、2人で先に行かないのかと煽っていた御堂筋君。
これは総北がまた今年も途中で脱落しかけるものがいると予想してのことでありましょうか?
とりあえず煽っておいて、当たったら盛大に笑おうという作戦なのかもしれない。
それが実際に当たったのだとしたら、そりゃあもう、楽しいでしょうな。

ひとつだけ残念なのはァ、がんばりすぎたあの顔を見れんことやね。
ピヨ泉くんのォ、目見開いて口あけて、鳩が豆鉄砲くらったカオいうの?
ボクのザクに追い抜かされて、なす術なく――
「う」とか「な」とか言葉にならん声あげてポッキリ心折れて絶望するポキ泉くぅんのカオを!!

相変わらず今泉君を煽る時の御堂筋君はイキイキしてますなぁ。
意外と気に入っているのかもしれない。反応が一番面白い相手という意味でかもしれませんが。

ともあれようやく手嶋さんが今泉君たちと合流。
ここから加速して途中で鳴子も拾えば問題ないと考える今泉君。
その胸に去来するのは金城さんの言葉。総北は支えあうチームだという言葉。
しかし金城さんはこうも言っている。本質はお前の中にしかない、と。

自分と向き合え。現状を知り打破する方法を考え試せ。他人をマネても答えは出ない

これは大事な話ですな。
今泉君の判断は偉大な先輩である金城さんのマネでしかないのではないか――
尊敬できる先輩がいるというのはいいことだけど、それで本質が揺らぐことがあっては成長は見込めない。
元々今泉君は他人にペースを合わせるのが苦手であり、リーダーには向いてない性質
何だかんだで自分が先頭に立って静かな気持ちに浸るのが好きな子ですからねぇ。ううむ。

2年生になってから――2年生になってから一度も思いきり走れてない気がするんだ

ここで寒咲さんに弱気発言をしてみせる今泉君の回想。幼なじみだからということなんでしょうが、これは珍しい。
とはいえ言いたいことは分かる。先輩になると自分の事だけではなく後輩の面倒も見なければならなくなる。
鳴子と違い、そういう気の遣い方が上手くない今泉君としては厳しい話である様子。坂道とはまた違う悩み方ですな。

今年は――何かずっとここらへんに制限がかかってる感じすんだ

タイムはのびているし調子はいい。だけどどうにも全力を出せていない感じがするとのこと。
ふうむ。それは逆に朗報であるかもしれませんな?
いざとなれば成長してそのリミッターを破り全力を出しての逆転が見込めるわけでありますから。
とはいえ、精神的なリミッターですし、破るのは簡単なことではないんでしょうけどね・・・
というか、インターハイ開始直前に小鞠が今泉君の足を触ってざらついていると評したのはコレだったのかな?
だとしたら故障じゃなくってやっぱり朗報だった気がします。

というのはさておき、今はヤバイ状況。
先頭に追い付かなければいけないのに後ろから迫ってくる紫色のジャージが目に入ってしまった。
そしてその色を見れば当然御堂筋君のことを思い出す。2人で逃げるチャンスと言われたことも。

チャンス――オレはそれをみすみす捨てたのか。オレの判断で。オレの・・・!!

坂を上り、紫色のジャージ集団が見えたことでハッキリと絶望の色を示す今泉君。
目を見開き、口を開けて「う」とか「な」とかしか言えないエース筋肉くん。あらあら。
更に、追い越していく京都伏見のケツについて先頭に追い付こうと考えるが、手嶋さんがそれに付いて来れず苛立つ今泉君。

早く回復してくれよ手嶋さん!!あんたクライマーだろ!!

ついにその苛立ちが堰を切ってしまった様子。
うーむ。これは厳しい。しかも自分の判断が間違った結果と思っているから口にした後に跳ね返ってくるダメージは莫大である。
そりゃあ心もポキッと行きますわ。去年はフレームが割れたが今年は心でありますか。色々と脆い子やで・・・

今泉君がうな泉となりポキ泉となった今回。
いやあ、御堂筋君の観察眼には毎度参りますなぁ。どこまで今泉君のことを分かっているというのか。
にしてもこれはなかなかにマズイ状況。言われてみれば今泉君はリーダー性質ではないんですよねぇ・・・
となると来年の総北は誰がチームを率いることになるのだろうか?
今からそんな心配するのもどうかと思うが気になりますわな。鳴子キャプテンも十分アリかもしれない。




RIDE.373 こぼれ落ちた想い  (2015年 47号)


メンタルがポッキリいってしまった今泉君。当然ながらペースも落ちる。
今泉君の精神状態がどういうものなのか、挫折しかけた経験のある手嶋さんにはよく分かるのかもしれない。
とも思ったが、やはり立場やこれまでの経験から別の道を歩んできた者でありますし・・・完全に理解はできないか。
何とか力付け、チームとしての支え合いを取り戻そうとするが――

だから何で笑ってんすか、あんたは!!
ハコガクにも京伏にも――元々あんたが追いついてれば問題はおこってないんだ!!なのにベラベラしゃべって!!

気持ちが押さえきれず爆発させる今泉君。
それでいてすぐに全部自分の判断ミスであると述べだす今泉君。
うーん。どうにも自身を追い込んじゃう子ですなぁ。
当り散らすことが出来ればまだ発散できて長引かないかもしれないのに・・・
こういう溜め込み方をするから心もポキポキ鳴っちゃうことになる。

ある意味タイトルを一番踏襲しているキャラなのではないかと思われる今泉君。いつまで経っても弱虫メンタルやで。
まあ、手嶋さんの態度にイラつく気持ちは分からなくもない。直前の暴言も全くその通りである。
とはいえチームを纏めるためにも喋らなければいけないのが手嶋さんの立場でありますし・・・
多くは語らなくても実力で示すことの出来る金城さんや福富さんと違い、実力で示すことが出来ないのが手嶋さんの悩みですなぁ。

さて、京伏はチームが揃った。
途中総北を追い抜いてきたわけだが、今泉君は「な」とか「う」としか言っていなかったと報告。
うーむ、やっぱり御堂筋君は今泉君のことをよぉく分かっているってことなんですかねぇ。
うな泉かと思ったらなう泉やったかー。いや、そこの違いはどうでもいい。

全員揃い加速を開始。箱根学園に追いつこうとする京都伏見。
それに負けずと一人で食らいつこうとする鳴子。大変な戦いをしておりますなぁ・・・

というわけで、箱根学園に追いついた京都伏見+鳴子。
そしてここから始まるのは2日目のスプリント勝負。
去年は新開さんと御堂筋君が争い、箱根学園としては辛酸をなめることになった日である。

さぁ、リベンジといこうか?

1日目自身の足を温存していたのはこの時の為。
泉田君にしてみればまさしく絶好のリベンジの機会でありましょう。
ここで勝てないと結構泉田君のメンタルもやばくなりそうだが・・・さてどうなりますか。
2代目ポキ泉にならないことに期待したい。



RIDE.374 泉田VS!  (2015年 48号)


2日目スプリントラインまでのこり5km。
追いついてきた京都伏見。待ち受けた箱根学園。望むはスプリント勝負!!

スプリンターといえば1日目のスプリント勝負を制した銅橋。
相変わらず泉田君に呼ばれると体がビックリするほど大きくなる。ブハ!!
その走りは同じスプリンターである山口くんから見ても別格であるとのこと。
しかしその銅橋は今回は出ない。ブハ。

ボクはちょっと留守にするからね。
5km程・・・アンディとフランクとたわむれてくるよ。箱根学園の誇り高きエーススプリンターとして!!
この泉田塔一郎が!!

ここで出るのはやはり泉田君。去年のリベンジを考えるならそうでなくてはいけますまい。
しかし前回ジャージの前を締めたばかりなのに何故また開くのか・・・
と思ったらいきなり見せつけるように大胸筋を上下に動かしだしました。何しとるん!?
ははぁ。アンディもフランクも高鳴っていると興奮していると。ハハァ。ハァ。

出た!!泉田さんの大胸筋を上下にゆらす大胸筋スクワット!!
その様はまさにスクワット!!あのスクワットが出てからの泉田さんは負け知らず!!
別名"死の大胸筋スクワット"。これを見た選手は敗北する!!
必ず最初は誰もが笑うんだ。一見のこっけいさに!!だが、そいつはまたたく間に恐怖に変わる!!
バネのようにしならせた筋肉で光のごとく射貫く!!笑いから急転直下ふるえながら立ちつくす!!
泉田さんは変わった・・・!!更に強くなったんだ!!

ここぞとばかりにノリノリで解説を始める銅橋。相変わらずの先輩スキーですなぁ。
しかし泉田君の場合はスクワットよりもそれに伴う言動の方が笑いを誘っているのではなかろうか。

人を見た目のこっけいさでしか判断できひんヤツは本質が見ぬけんカァスやとは御堂筋君の言葉。
色々と奇矯な行動を取っている人らしい言葉でありますな。

さて、御堂筋君との対決に備えてジッパーを閉めようとする泉田君。デモンストレーションは終わりということですな。
しかしそのタイミングで後方から閉めるなとの声が。

その・・・ジッパァッ。

京都伏見の一番後ろから前に向かって1人飛びだしてきたのは116番、岸神小鞠。
もちろん目指すは・・・にく。にくだ。にくだ。に、く、だ!!はっあ!!

ボクの左大胸筋のフランクを!!

ジャージの袖から手を突っ込んで泉田君のフランクを鷲掴みに揉みだす小鞠。や、やりおった・・・
そいつは体に触れてくると直前に警告する黒田さんですが、まさかここまでやってくるとは思いますまいて。
一応、本当に一応誤魔化すような口上を述べてはいますが・・・

ていうかァ・・・そんな筋肉をチラチラチラチラ見せつけられて・・・じっとしてられるわけないじゃないですか!!
これは・・・これは・・・最上級筋肉(よきにく)!!やっぱりだ、あっは!!

素直な気持ちを口にしちゃうがまんのできん男、小鞠。
色々な意味で将来が不安になる子である。あの悠人が驚き顔になるぐらいだから相当なものですぜ。

そんな小鞠がこの筋肉の人を追いかけていいですかと言いだす。
ふむ、ここでよもやの対決となりましたか。
いや、最上級筋肉の持ち主が出るならばこの男が出るのはむしろ必然と言えるか。

そうこうしているうちにのこりは4km。
色々と激しい1kmでありました。観客がいない区間で良かったというか何というか。
いたとしても堂々と触っていただろうなと思えるから小鞠クゥンは本当に・・・困った子!



RIDE.375 マッサージャー  (2015年 49号)


抑えきれずに前に出たのは京伏の異端・岸神小鞠!!
御堂筋君がいるにも関わらずアオリで異端呼ばわりされる小鞠。まあ言うならば作品全体でも異端かもしれない存在ですしねぇ。

京伏の直前メンバーの入れ替え。
さすがに他校の研究も抜かりの無い箱学。すぐにその事実に気づいていた様子。
去年の京伏の活躍を見れば警戒していて当然と言えましょうな。

そしてこのメンバーチェンジが策略ではないかと読む高田城。さすがに鋭いな。メガネキャラ鋭い。
データはないけどウワサとしては筋肉をほぐすマッサージャーをしていたとの報告。

ただのマッサージャーではなさそうだ!!

そりゃレース中に相手の肉を揉みに来るただのマッサージャーがいてたまりますかってんだ。
あれだけのことをされておいてすぐにレースで戦う思考に戻れる泉田君はなかなか大した男である。
実は普段から触られたり揉まれたりしてるんだろうか。いやその辺りは追及しないでおこう。

ヤツの触れ方は尋常じゃないし、何かされる前に対策した方がいいと述べる黒田さん。ごもっとも。通報とかね。
しかし泉田君。王者であるからにはどんな敵が挑んでこようとも正面からけちらすだけとのこと。

敵のデーターがないのなら闘って知ればいい!!アブ!!

警戒しているポイントが泉田君と黒田さんでは違っている気がしますが、まあいいか。
何にしても泉田君に小鞠。二人ともやる気十分の様子です。
ならば始めるしかありますまい。インターハイ2日目。スプリントバトル・・・アブレディ!!GO!!!!

アブレディから始まるアブアブの雄叫び。今年も健在ですなぁ。
しかしその泉田君の加速にしっかり付いていっている小鞠。さすがに勝負を買って出るだけのことはある。
そして直前のメンバーチェンジにより知らない所で名声の高まる京伏3年の広西。棚ぼたか!?

ハァハァ言いながら泉田君を追いかける小鞠。
曰く、あなたの筋肉の動きをこんなに間近で見れてハァハァならないわけないじゃないですかとのこと。そっちか!!
そして恒例のアブアブからのブアブアに対しては、「ブア」もいいですね!!とのこと。そっか。

闘って知ればいいと語っていた泉田君。
ここまでの走りで小鞠は反応速度が速いと分析する。相手が加速する構えに入ったと同時に動きに入っている。
なるほど、それならば相手の加速に出遅れることはないってことですな。
いや、それが反応速度ではなく筋肉の動きで分かるってのは凄いというか何というか・・・ある意味凄い。

慎重かつ大胆な左大胸筋のフランクは小鞠の危険性を察知する。フランクじゃなくても危険だとは思うよ。
肉に触れただけで性格の分析も行える小鞠。何だろう。ある意味泉田君とは話し合える仲だったりする?肉談義。濃そう。

というのはさておき、このスプリント勝負、勝つのはボクですと述べる小鞠。
泉田君の凄い筋肉を見てもなおそう述べる。凄い自信でありますなぁ。
スプリントラインまで残り3km。はてさてどういう闘いが繰り広げられることとなるのか・・・楽しみです。



RIDE.376 筋肉は美しい  (2015年 50号)


スプリントラインまで残り3km。激しい言葉の応酬を交わす両者。
単独だとそれぞれ何言ってるんだの2人だけど意外と会話が噛み合うものですな。いやたぶん噛み合ってる。ハズ。
ともあれ希望を述べる小鞠。もっとムチを入れて躍動するあなたのその筋肉たちの熱いいななきを聞きたいとのこと。

収縮され、解き放たれる。それを繰り返す。気高く誇り高く何千回も何万回も。
筋肉は美しい!!

あっぱぁッと断言する小鞠。ブレない主張だなぁ。
ただ小鞠に言わせれば筋肉ならなんでもいいというわけではないらしい。
大切にされ上手に育った筋肉こそ上質。見ため、触れごこち、弾力、耐久性。どれも素晴らしい輝きをみせるのだそうな。
逆に乱暴に育てられた筋肉は粗野でバラバラ。品位などカケラもなく触れれば泥のような感触とのこと。

筋肉にはもって生まれた素質とそれを上手に育てる上級料理人(マエストロ)が必要なんです。
ああ・・・ああ。たまらない。泉田さん!!あなたの筋肉は美しい!!あなたは最良のマエストロです!!
ボクはそれを喰らう美食家だ!!
ギリギリの限界を迎え、音をたてひきちぎれる筋繊維――そこにボクは"筋肉の仕上がり"があると思うんです。
触れるんですボクはこの指先でそれに。あなたが仕上げた最高の筋肉料理に!!

一体筋肉の何を味わっているのかと思ったらそういうことですか。
良い趣味をしているというか何というか・・・
そんな小鞠の驚きの発言を受けての泉田君。ただあぱあぱにくにく言ってるだけの並みのスプリンターではなさそうだと認める。
うん、実力を認めるのは大事なことだけどその変態性は脇に置いちゃっていいのかね?
まあ、それだけこの勝負に集中してるってことなのでしょう。胸の底にかたく誓った昨年のリベンジとなる勝負に。

小鞠がスタート前にギリギリに選手登録を行ったのは御堂筋君の計画通り。
しかしこのタイミングで泉田君と勝負するのは御堂筋君にとっても予定外だったそうな。
だがそれでも、あの男なら勝つと述べる御堂筋君。それだけ信頼に足るということか。あの御堂筋君がそこまで認める者がいるとは。

その信頼に違わず小鞠は速い。
見た目の奇怪さとは裏腹に重心をぶらさず加重するという自転車の基本的な乗り方が上手い。つまり速い!!
のこり2kmラインを通過する頃には泉田君より前を走る小鞠。じりじりと離しだしているし、言うだけのことはありますなぁ。

伝わる震動――音――自転車の――
いつもは自転車の声をききながら走る。通りぬける風――感触を楽しみながら――
だけど今は、そんなのどうでもいいやぁ!!

健全な感覚もあるのだが、今の小鞠は我慢しなくていいモードですからねぇ。仕方ないですねぇ。あけっぴろげだなぁ。
しかしとはいえ。泉田君もここでこのままなすすべなしってことはありますまい。

1日目は全ゼッケンを取得した箱根学園。
しかし黒田さんによれば泉田君の中ではまだ去年敗北したそのままであるとのこと。
本当の箱根学園王者復格への第一歩とするのがこの勝負。リベンジとは去年の敗北についてのリベンジであるとのこと!!

覚悟が違う。だからヤツぁ負けねェ。どんなヤロウが相手でも。ヤツは今から最速の槍になる!!

重き覚悟を内に湛えていた泉田君。
慢心しているかのように思えたがどうやら逆だったみたいですな。
まだまだこれでは王者復活とはいえないと思い続けてきたわけでありますか・・・
そんな泉田君がジッパーを上げて最速の槍となる。磨き抜かれた槍の速度はどんなものか。楽しみです。



RIDE.377 箱根学園キャプテン、泉田  (2015年 51号)


ジッパーを閉めて最速の槍となる泉田君。その意味を知れ!!

に・・・く、が、見えなくなる以外、ない

そうですか。そりゃ小鞠には重要案件でしたね。
そんな反応でも平然と自分語りで返す泉田君の神経はこの1年で随分と鍛えられていると見てもいいかもしれない。

閉めるんだよ。ボクはこうやって。ジッパーを。本気の時はね!!

"神奈川の最速屋のジッパーには気をつけろ"。そんなことを言われていたらしい泉田君。
今年はさておき、新開さんという自他共に認めるスプリンターがいたのにこの称号は不思議に思えるが、そこはまあ良し。
ともかく本気になった泉田君。一瞬で先行していた小鞠に追いついて見せる。そして更に加速する。

この程度の加速では倒せない。箱根学園の"4番"を背負うエーススプリンターは!!
背負っているんだ"4番"は。そして"箱根学園"のキャプテンは。果てなき、想像できない程の業と重責を!!

そのように述べながら流れるような加速で回想に入る泉田君。
それは1年前。10月初旬の頃。
箱根学園のキャプテンの座を任され、その期待に応えようと頑張っている泉田君。
とはいえただでさえ重圧のかかるポジションなのに、敗北の雪辱、王座の奪還という使命が圧し掛かってくる。
そして問題はそれだけではなかった。泉田君は"4番候補"。それが問題となってくる。

キャプテンとしては申し分ない感じの泉田君。
しかし部員たちの中にはこのまま泉田君がキャプテンでいいのかという声が出ている。
というのも箱根学園のキャプテンは歴代クライマーかオールラウンダーしかいないとのこと。
なるほど。最後の勝負所で指示が出せないのは問題ですわな。
伝統ある王者の学園、箱根学園。そのキャプテンが伝統破りのスプリンターであるのは問題ないのか。疑問の声も上がるか。

そんな部員の声を泉田君に伝える黒田さん。
どうやら部員の中には福富さんに直訴したものまでいるそうな。ふむ・・・

この大事な時期に部が分裂しては強くなれない。
誇りある箱根学園の勝利のために泉田君はキャプテンの座を退こうとする。

ボクは初日のスプリントで敗北した!!
箱根学園が今年のインターハイで負けた理由があるとするなら、初日のゼッケンをとれなかったことが原因だよ!!
はじまりが全てだった!!誇りを――胸にしまった誇りを汚したのはこのボクなんだよ雪成!!

そのレースに参加した者だからこそ抱く思い。
罪を負った人間が上に立つ訳にはいかない。真面目な泉田君らしい言葉である。

キャプテンを辞める覚悟を決めた泉田君に話しかけるのは葦木場。
この2人の絡みというのはあまりなかった感じでありますが、どのようなものになるのか。気になるところです。

さて、負けて罪を背負ったと述べる泉田君であるが、それを言うなら前のインターハイで福富さんも棄権してるんですよね。
やらかしたことについて知ってるかはさておき、棄権したことは知ってると思うのですが・・・
罪を背負いながらキャプテンとしてチームを引っぱり、翌年のインターハイ2日目でようやく清算できた福富さん。
泉田君も同じことが出来れば・・・という感じでしょうか。
葦木場がどのように声をかけて思いとどまらせるのか。注目です。



RIDE.378 〜 RIDE.396は後日更新予定



RIDE.397 鳴子の意地  (2016年 21号)


仲間を信じて先頭の京都伏見の足を遅らせようと頑張る鳴子。
ここに誰かが、黄色いジャージが来ている気がするという鳴子の言葉を一笑に付そうとする御堂筋君。ブプ!!

来んよ?最初の峠で落ちたんや。それキミィも見たやろ。自分がふりきって1人でとびだしてきたんやろ!?
今頃泣いとるのちゃうの?うしろでキミィを恨んで・・・「いかんといて〜」いうて・・・
キミィがやっとるのは、そんな良心の呵責に耐えられなくなってとってる行動・・・
自分を正当化するためのくぅだらない懺悔や!!

そのように煽る御堂筋君。これはキツイ。思わずキツ・・・言ってしまう水田君はまだま甘い感じで実に水田君ですな。
しかしまあ、確かに鳴子が飛びだしたのはここでいかなければダメだと判断したからに他ならない。
その行動があるのだから、今のように御堂筋君が煽るのも当然と言えなくはないでしょう。
だけど御堂筋君も忘れているのではないだろうか。去年のインターハイ2日目の後半で何が起きたのかを・・・

後ろの箱学と結託してスピードを落とそうとしている。
それが御堂筋君の考えた最悪のシナリオ。総北が追いついてくるとは全く思っていない様子。
そんな態度をありありと見せ、口にも出してきているのだが・・・鳴子は折れない。
さすがにインターハイでは生霊にまでなった男である。妄想はお手の物ということか!いや、そうやない。

遅らせるんや・・・誰かが来るんや・・・それまでワイが遅らせたるんや

脚質を変えてオールラウンダーになったとはいえ一人でこの坂は厳しい。
それでも己の定めたやるべきことをこなそうとする鳴子。見事なものである。
そこまでの信頼を寄せる、自分の身を削ってまで来ているとイメージできている人物は一体誰なのか。
具体的に「誰か」まで想定できているはずだと述べる御堂筋君。そして問う。誰やそいつは!?と。

ス・・・
・・・ス?

御堂筋君の問いに真っ先に出てきた言葉がス。ほう、それは一体どのスカシのことなんでしょうかね?ニヤニヤ。
ワイはああいうのが1番キライなんやといいつつ、どうやら誰よりも今泉君のことを認めている様子の鳴子。
うーむ、何だろう。この関係・・・いいなぁ。
山だし坂道の名前が出てきてもおかしくはないところだというのに。そこでスが出ちゃうかー。

さて、そのスカシ泉君と坂道は先頭に向かって疾走中。
今泉君も鳴子のことは気にかけている。今も先頭でただ1人闘っているだろう男のことを。
それを思えば・・・自分も前に出ずにはいられますまいて。

ようやく折れた心を修復できた様子の今泉君。そして認める。まだ自分は半人前であると。

今日のレースで痛い程わかったよ。まだ半人前だ。
助けられねーし。走れねーし。先輩にひどいこと言っちまうし。すぐ折れるし

うな泉君やらポキ泉君やら色々とやらかしてしまった今泉君。
とはいえ去年もそうでしたが、そこから立ち直れなくなってしまうほどしぶとくないわけではない。

けどよ。金城さんみたいなスーパーエースにゃまだなれねェけどよ。目指すからよ
引かせろよ今は。何もしねぇでうしろでじっとしてるほどオレ人間できてねーんだ。

ごちゃごちゃと考えて後悔して足を止めているよりは目指す先に向かって走っていた方がいいですわな。
そのように前向きに考えることができるようになった。それは坂道の言葉が大きい様子。
ふむ、合流してから先頭に追い付くという今泉君の判断をきっちりフォローしてくれたか!!
まあ坂道にしてみればフォローと言うより本当に今泉君のおかげだと思っているってことなのでしょうが・・・

"正しい判断"――だった、てのか・・・あれが。だから今、5人揃えたってのか。
小野田・・・おまえは・・・おまえはホントに・・・オレを、何度助けるんだよ!!

坂道に救われたと感じる今泉君。
これは坂道という存在だからこそ素直に感じることができたってことなんでしょうな。
他の誰かの言葉ではここまで信じられなかったでしょうし、救われたとは感じられなかったでしょう。
判断が正しいかどうかなんて結果がでなくちゃわからない。
グズグズと悩んでいるよりもとにかくその時めいっぱいやる!!それが大事と言うことですよ。うん。

てなわけで2人でローテーションしながら先頭に追い付こうとする総北。
一方の先頭は鳴子の活躍で京都伏見の足止めに成功。箱学が今にも追いつかんとしている。
その状況に業を煮やした御堂筋君が取る行動は・・・ハンドル当て!!
フラフラしている鳴子にこの一撃はどのような結果をもたらすこととなるのか。
落車してリタイアなんてことにはならないで欲しいものですが・・・さてさて。



RIDE.398 来いや!!  (2016年 22+23号)


2日目の山頂まであと少し。
その山岳LINEにて真っ先に登ってくる者を見ようと待ち構えていた男が1人。山神こと東堂尽八である!!

箱根学園では伝説の男として語り継がれている山神。
総合で負けはしたものの、東堂さん自身は全く負け知らずでありましたからねぇ。
しかし自転車にも乗っていないのに凄いオーラを放っているとは。卒業して大人びたということだろうか?
いや、落ち着いた口調ではあるが、やはりクライマーが先頭で来ないことについて微妙な心境でいるのかもしれない。
お喋りなノリを抑えると非常に真面目でオーラが出そうな雰囲気はありますものね。東堂さん。

昨年決めることの出来なかった新たな山神の座。
今年決めるならここと山岳LINEに来ていたようですが、レースとはままならぬものである。
まあ、山頂とゴールが近いって前もって分かってるのだから2日目だと思うのが間違いと言えなくはないのですが。

さておき、ここまで全てのゼッケンを獲得している箱根学園。
となれば京伏も総北もこれ以上はさせじとギリギリの闘いをしかけてくるはずである。
といっても両者が共闘して箱根学園に当たろうとかそういう話にはならない。
後からやってくる総北のメンバーの為に先頭を走る京伏のメンバーを抑える鳴子。

来んねん・・・!!誰かが・・・そんな気がしとんねん・・・!!
キツキツやけど、ギリギリやけど。スカしたヤツ以外のヤツが絶対来とんのや!!

さっきは思わずス・・・言ってしまったからとにかくそれは違うと強調する鳴子。
うむ、素直じゃ無いことですな。
そんな鳴子に対し、ハンドルをぶつけてどかす御堂筋君。
故意だし危険な行為ではあるが、確かにこういった接触はよくあることでありましょう。
弾き飛ばされた鳴子はガードレールに接触し・・・速度が落ちる。
ふうむ、とりあえず転倒とか酷い怪我には繋がらなかったようで良かった良かった。

さすがにここから前に出ることは無理な様子。既にフラフラですからねぇ。
しかし仕事はこなした。前に喰らいついて、総北のジャージを守り抜いて、1人で限界まで抑えた。

せやから来いや・・・来いや・・・来いやスカシィ!!

追いつく者のイメージ。ついにそれを認めるようなことを口走ってしまう鳴子。
しかしてそれに応えるようなタイミングであらわれるスカシ泉君こと今泉君と坂道。
いやはや。やっぱり鳴子と今泉。この2人の関係は良いですなぁ・・・
鳴子が転校するという案もあったそうですが、そうならずに良かったと思えます。

山岳ポイントまであと2km。
御堂筋君としては全く想定外の相手が上がってきたことに対しての驚きが強い様子。
坂道ならばまだそういうこともあると思えたかもしれないが・・・ついさっきまでうな泉君だったりポキ泉君だったりした男がなぁ。

改めて言いますよ。葦木場さん・・・御堂筋。
総北のエースはオレです

ポッキリ折れやすいけど修復もまた素早い今泉君。
折れてからしばらくは強いですからねぇ。この勝負は期待が持てるのではないでしょうか。
鳴子のためにもどうにか2日目の成果が残る形としていただきたく思います。



RIDE.399 近づく山頂  (2016年 24号)


オレはまだ半人前だ
助けてもらわないと前にも踏み出せねぇ。1人の力じゃここまで来れねえ。
だからあえて言う。自分自身を鼓舞するために。その「重責」をしっかりとこの両肩で受け止めるために。

エースはオレです。そうはっきりと他者に述べることで自身に言い聞かせる。
折れても折れても砕けることなく復元する今泉君の心。
折れないのが一番ではありましょうが、それでもこうやってレース中に復帰できるのは大したものである。
御堂筋君としては何とも理解不能な存在でありましょうがね・・・ポキィ!!

ゆっくり言葉を交わすような暇はなかったが、鳴子の活躍はしっかりと理解している。
どうやらここでリタイアするようなこともなさそうで良かった良かった。
想いは繋がったことですし、どうにか2日目のゴールを取りませんとな・・・

さて、衝撃はあったがこちらもそれで引き下がるような男ではない御堂筋君。
総北が追いついてきたのならば尚更ここで引き離しにかからなければいけない。
全開で引き離さなければいけませんわな。水田ポラ。

御堂筋「キミの体なんかバラバラになってもエエんやから!!
水田「お・・・おう!?」

おうではない。相変わらず水田君は自分だけは大丈夫と思い込もうとしているみたいですが・・・
優秀な発射台と述べるなら、自分からバラバラになってでも引っぱるという意気込みを見せないか!去年の石垣さんのように!!
いやまあ、あそこまで献身的になるのは正直難しいと思いますけども。

そんな水田君にここで全開に引くイミを教える御堂筋君。もし・・・この登り、このまま前で全開でボクを引けばぁ・・・

キミィが山岳賞やよ?

なるほど。これは確かにその通りである。
御堂筋君としてはこの先のゴールが狙いであり、別に山岳賞は誰が取っても気にはすまい。
となれば確かに、そこまで水田君が持てば王者箱学や総北を押さえての山岳賞も有り得なくはない・・・!!
その言葉に乗せられて奮起する水田君。うわぁ、分かりやすい子!!

3年間やってきてよかった・・・インターハイでの山岳賞・・・!!この水田信行が!!

何だかんだ言ってオレのことちゃんと見とってくれたんやな御堂筋くん!!そのように感謝する水田君。
ああ、まあ何というか・・・扱い方はちゃんと理解してくれているみたいでありますな。
チョロすぎて何というか水田君が可愛いと思えるようになってきました。
でも3年間やってきてよかったというセリフは何となく重い。色々と尊敬する人を変えながらの3年間でしたな・・・
しかし御堂筋君も水田君の実力はそれなりの評価をしているのだろうか?ザクの中ではマシな感じに。
単に脅すよりもこっちの方が働いてくれると考えてのことだろうか。さてはて。

鳴子のおかげで差は縮まったものの、それでも最初についた差がイタい。悠人が頑張ってもなかなか追いつけない。
ふむ、悠人の中には既にゴールしかなく、山岳賞についての想いはなさそうですな。水田君にもチャンスはあるか・・・!?

と思いきや、この山でとてつもないプレッシャーを放つ男が出て来ました。山王、小野田坂道
鳴子の頑張りを、想いを背負って全力でペダルを回す!!
うむ、こうなると坂道はいつも以上に速いですわな。個人的な勝負をした最初の山とは違う。悠人もビックリだ。
しかし悠人。驚いたとはいえ大事な食料を落としてしまうだなんて・・・まだまだ兄には及ばないようだな!!
まあまだ1年生ですしね。精神面でまだまだなのは仕方がない。そこは葦木場がフォローする流れだろうか。
この組み合わせだと葦木場も頼もしい先輩のように思えますね。ボケてもツッコミがいないと理解してそうな感じだ。

鳴子必殺派手ミラクルハイタッチにより猛追を開始する総北。
坂道の力は御堂筋君も理解しているでしょうし、さてさてどのような手に出てくることか。
果たして水田君は山岳賞を取ることが出来るのか・・・注目であります。



RIDE.400 小野田坂道  (2016年 25号)


連載400回記念!!主人公の坂道の名前をタイトルに坂道が活躍する!!

山頂まで残り1400m。開いた距離差を一気に詰め寄るサカミチィ。
こりゃ追われている方としてはたまりませんなぁ。
昔みたいに笑顔で迫ってくるという類の怖さではなく、凄い圧力で迫ってくる怖さだ。
その圧力に気付きもせず、目の前の山岳賞の栄光に酔いしれている水田君はある意味大物。

とはいえ御堂筋君評では、もう水田君はオーバーヒート寸前であるとのこと。
でもギリギリまでだましだまし使うために再びおだてあげることにする。
山頂にはキミの山岳賞を獲る姿を見に大勢の人が来とるよ・・・と。
こんな一言を真に受けて頑張っちゃうから水田君は本当にさ・・・実は褒めたらどこまでも伸びる子なんじゃなかろうか。

さて、坂道の速さに驚き戸惑っている悠人。
最初の山で勝負した時よりも確実に速く走っている。その事実が信じられない様子。

いるのか、そんなの。自分のプライドのための「勝負」の時より――頼まれた時の方が速いヤツなんて!!

実際に目の前に現れるまでは信じられなかった存在。
大勢存在する箱根学園の部員にはそういう存在はいなかったんでしょうなぁ。

オレは「山王」と勝負したくってこのインターハイにのぞんだ。
超えれると思った――
超えたと思った――
超えなきゃなんないんだオレは。オレは新開悠人だから!!新開隼人じゃないから!!

おっと、ここに来てようやく兄への意識を表面に出して来ましたね?
これまでは兄のことはまるで深く意識してないかのような態度を取ってきた悠人であるが・・・やはり思う所はありましたか。
同じスプリンターではなくクライマーになったのも脚質以外に理由があったりするのだろうか。気になるところですな。

飄々とした感じから一気に一年生らしい精神の未熟さを見せる悠人。
その悠人の背中を叩き気を入れ直させる葦木場は逆に上級生らしい毅然さが見えています。やる時はやる子ですなぁ。

先頭を追う総北の後ろについていく箱学。
山頂まであと1km。先頭との距離差はどんどんと縮まっていく。
このままいけばいつ追い抜かされるか分からない。いい感じですな。
その坂道の追い上げに湧く観客。やっぱりゼッケン1番が活躍する姿というのは特別なものがある様子。
そう、このゼッケン1番こそ去年の最後の登りを制し千葉の総北を優勝に連れて行った男――

小野田坂道だ!!

観客の声援を受け、エースを運ぶという役目を果たすために走る坂道。
しかしその胸にある想いはその役目を果たすことだけではない。

見ててくれますか巻島さん。日本に来てると金城さんからききました。
もし、どこかで見てて――いえ・・・あとでニュースとかで読んで頂いて。
ボクら総北ががんばってるって知ってくれたらそれで。ボクは、嬉しいです

ただ頑張ってる姿を知ってもらいたい。それは素朴ではあるが純粋な願い。
だけどそれを知ってもらうためには本当に頑張らなければならない。
そういった想いが自分のプライドのためだけの走りよりも速い走りを生む。ということでしょうか。
巻島さんにはちゃんと届いてますよ、その頑張り。走りは・・・

そしてついに山頂までのこり500mのところで先頭に追い付いてしまう坂道。
鳴子が引き留めてくれていたおかげもありますが、ちゃんと追いついて見せる辺りさすがのものでありますなぁ。
さて、ここからゴール争いとなるのか、それともまずは山頂争いとなるのか。
エースはギリギリまで温存したいでしょうし、各校下りに入るまではエースは前に出ないかもしれない。
坂道が山岳を獲る可能性もあるがどうするのか。水田君がもしやの逃げ切り山岳賞の可能性は完全に消えた・・・か?注目です。



RIDE.401 御堂筋の叫び  (2016年 26号)


頑張って頑張ってオーダーを完遂した坂道。
その総北に乗って箱学も先頭に追い付いた。御堂筋君としてみれば嫌な展開でありましょう。
そしてここで出てくる今泉君。その威圧感はポキ泉のものとは思えない!!
一度折れると強くなるのが今泉君の厄介なところですわな。
その特性を考えるとやたらと折りに行くのも今後は控えた方がいいんじゃなかろうか御堂筋君よ。

圧倒的不利!!
現状をそう認める御堂筋君。
今泉君のオーラもさることながら、やはり気にかけているのは箱学の様子。
登りは凄いがゴールスプリントにからめない坂道。
それに比べ、箱学はゴール前に2枚のカードを残していることになる・・・
とのことだが、悠人はゴールスプリントにからめる力があるってことなんだろうか?彼もクライマーなのに?

その疑問はさておき、まだ山岳ラインにまでは至っていない。
のこり400m。水田君の悲願まであと少し。御堂筋君にしてみれば小さなものでも彼にとっては大きかったんや!!

誰もそんなもののために闘っとらんよ、と御堂筋君。
しかしそう口にしてから気付く。今はゴール前であると同時に"山岳賞までのこり400m"であることに。

水田君のジャージを掴んで引っ張り上げる御堂筋君。無茶なことをする。
そして述べる。山岳賞を獲ってこい、と。出ろザクゥ!!と。
そんなことを言われながら送り出されているのにやっぱりオレのこと一番期待してくれたんやなと嬉しそうな水田君。
この子はどこまで行っても幸せな子でありますなぁ・・・なんか頑張ってほしい気になる。

あの程度の足ならすぐにつかまると言われる水田君。あらあら。とはいえ400mなら逃げきれないこともない様子。
その飛びだした水田君に追いつくには足を使わなければならない。ゴールまで残すはずの足を。
山岳賞がノドから手が出るほど欲しいのであれば・・・!!

追え悠人。ヤツに赤ゼッケンを渡すな

御堂筋君の撒餌に喰いついたのは葦木場。
悠人は今はゴール前であるし、カラーゼッケンに拘る必要はないはずと述べる。
確かに今足を使ったのではせっかく有利な状況、箱学の2枚のカードという状況がなくなることになる。だが・・・

オレたちは箱根学園なんだよ。オレたちは誇りを背負って闘ってるんだよ

そう述べ、自身が飛び出していく葦木場。
エースでありながら自らの足を使ってしまうとは・・・!!
ここまで全てのゼッケンを取得してきた矜持がそうさせるのだろうか?
確かにそれは誇り高い感じでありますが・・・さて正しい判断であるのかどうか。
それで2日目のゴールが獲れなかった場合はどうなるのか。
その判断をしたからにはどちらも獲るしかないわけであるが・・・さてさて、これは。注目でありますな。



RIDE.402 山岳賞  (2016年 27号)


山岳ラインまでのこり200m。
もう少しで水田君に栄冠が、というところでやってくる葦木場。
202cmの長身が後ろから迫ってくるプレッシャーは相当なものがありそうですなぁ。速いし。

この飛び出しに驚く選手たち。そんな中、1人してやったりの御堂筋君。
狙い通りエサに食いついてくれてご満悦だ。
しかもカードの1枚を削れればと思っていたらアシストのほうではなくエースのほうが飛び出してくれたという僥倖。
そりゃあもう嬉しくて笑いが止まらない感じでありましょうさ。

結局2日目の山岳を制すのも箱根学園。腕長げぇ。
しかしこの勝利の代償はやはり大きい。全力クライムを行った代償は大きい。さてどうなることか・・・

頑張った水田君。しかし山岳賞は得られず。実に残念であります。
けどそのまま力尽きる様子もなさそうだし、ゴールも近いのだからリタイアするようなことはありますまい。たぶん。

さて、嬉しそうに葦木場に煽りを入れる御堂筋君。プププ。
そして今になって御堂筋君の策に気づく今泉君。それは少し遅い気もするな。

さておき、先行せずに集団に入る葦木場。
1人では逃げ切れない。ならば集団に戻って脚を休めた方がいいとの判断か。
ふむ、そうなると箱学はゴール直前まで2人で走りそうな雰囲気でありますな。
対して1人で走る京伏。総北もまた坂道を置いて今泉君が飛び出そうとしている。

エースの脚は削がれたものの数の上ではまだ優位に立っている箱学。
さて2日目のゴール争い。ここを制すのはどのチームであるか。
まだまだ予断は許さない状況でありますな。



RIDE.403 2日目のゴールへ  (2016年 28号)


群馬県、西の名峰榛名山。標高1469m。山頂部は火山が造った大きなカルデラ(外輪山)になっている。
そのカルデラに囲まれた火口部には水をたたえる榛名湖と美しい円錐形をした榛名富士(1330m)がそびえている。
夏は高原のレジャーでにぎわい、冬は榛名湖が全面凍結しスケートやわかさぎ釣りで親しまれている。
その榛名湖畔をぐるりと周回する道路の途中にある榛名富士観光ロープウェイ前駐車場特設ゲート、
ここが本日インターハイ2日目のゴールである。

恒例の名所紹介と共に語られるゴール場所。
いやあ、長かった2日目もいよいよゴールでありますか。いやまだここからが勝負所でありましょうが。

箱学2名、総北2名、京伏1名の計5名によるゴール前の対決。
観客としては一様に楽しみな様子であるが、各校の関係者たちは緊張しながら迎えなければならない。
そんな中、今泉君の奮闘に遠くから声援を送る杉元。いやはや、いいですねぇ。いい感じだ。

「想い」はきっと届く。彼らはそれをわかって受け止めて、全身全霊で走っている
寒咲さんの言葉に頷く杉元に段竹。これぞ総北の走りでございますな。

がんばって今泉くん――!!
おつかれさま――小野田くん――

先は5名での戦いと言ったが、やはり坂道はゴール前までいけそうにはないか。
登りならば誰にも負けない走りを見せるが、やはり下りでは差をつけられている様子。
まあ、登りでしっかり仕事をしたわけですし、あとはエースに託すしかないですわな。
でも、最後にこれだけはやっておきたい。
今泉君の背中を、想いを託して押す
言葉はヘタだけどそこに乗せる想いはそんなもの必要ないと思わせるほどに重い。
ゴールまでのこり2km。みんなの想いを受け取り、エースが出る。うむ、これこそ総北の走りでありますな・・・
チームの合流を待った今泉君の判断はやはり間違ってはいなかった。そう思いたい。

その後方のチームは鳴子と合流。
かなり無茶した鳴子であるが、どうにかリタイアするようなことはなさそうですな。良かった良かった。
自分の身を削り総北を"先頭"に連れて行った男、鳴子
泉田君もかなり高い評価を抱いている様子。明日は警戒感を高めてきそうですなぁ。
それはいいのだが、よくやってくれたの返しにソース味すわは意味が分からない。かなり朦朧としている!?

ともあれ、鳴子や坂道の活躍により総北は2日目のゴール争いに加わることができた。
下り区間は終わり、のこりは1500m。
坂道にみんなの想いを託され、更には杉元からの声援を受けた今泉君。
一度レース中に折れたはずの男であるが、いまやその勝負意識は極限にまで高まっている。
さてさて、先頭を奪うための走りを箱学や京伏に見せつけられるのか・・・注目ですな。



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