蒼天紳士チャンピオン作品別感想

弱虫ペダル
RIDE.138 〜 RIDE.163


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 各巻感想

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連載中分 SPARE BIKE

弱虫ペダル 17巻


RIDE.138 王者  (2011年 1号)


インターハイに君臨し勝ち続ける、走る伝説、王者・箱根学園!
少年漫画界に君臨し、ギリギリのところを走る伝説、少年チャンピオン!
似ているようで全然似ていなかった!俺たちがチャンピオンだ!

それはともかく。箱根学園6人勢ぞろいに驚愕する京都伏見。
福富さんがいうには、自分達が飛び出してチェックしなければ、先行を許していたとのこと。
それも理由がよくわかりませんな。荒北さんの言うように揃って追いかければいいのに。
並行して走れば相手の速度を鈍らせることができるんでしょうか?
まあ、話しかけながら走っていれば遅くもなりそうな気はしますけどね。

さて、6人揃った箱学の走りに動揺する水田君。若いな。単独で飛び出そうとする。
が、後ろから怪物、いやさ御堂筋君に顔をつかまれ押さえ込まれる。コワイコワイ。
御堂筋君いわく、このくらいの状況はシミュレーションの範囲内であるという。
まあ、王者ッスからね。このくらいのことは普通にあると想定してもいいでしょう。
しかし、御堂筋君は状況を把握しきれてはいなかった。2日目のゴールを争うのはこの2校だけではない。
絶対にあきらめない男達がやってきた!チーム総北、メンバー横並びで登場だ!
なんで横並びなんだ!ちゃんと縦に並ばないか!
あれか、ここらで追いつくとわかったから、絵柄でプレッシャーを与えようと横にずれたのか。策士だな。

金城「いいか、この坂を登ったところの正面にカメラがある。全員、映るようにズレるんだ」

こんな指示があったことは想像に難くないな。

それはともかく。早々に落ちたはずの総北がこの土壇場で復活したことに、さすがの御堂筋君も驚愕。
メガネこと坂道が引っ張ったことに気づき、やはり量産型ではなかったと痛感する。
さて、ゴール前でふりだしに戻った状況であるが、どうなる2日目。
ふりだしといっても、京都は4人に減ってますしねぇ。まあ、1日目は御堂筋君1人で追いついたりしてたけど。



RIDE.139 総北の魂  (2011年 2+3号)


ようやく総北が追いつきました。
しかし、田所さんをひっぱり、さらに坂で他のメンバーを引っ張ってきた坂道は限界の様子。
これまで超人的な働きを見せたのは、最後まで走る分を使っていたからだ!という説明ですな。
それでも残り6キロのところまで走り続けているのだから凄いことに変わりはない。

倒れそうな坂道の身体を鳴子が支える。
この状態でも、ペダルは回さないと進まないからなぁ。辛い道のりだ。
限界なのでリタイア・・と言おうとした坂道を引き止めたのは今泉君!
ようやくいつものスカシに戻りよったで!想いは届く!
この総北1年生メンバーの友情パワーっぷりに、御堂筋君も面白い姿勢を取るしかない。
いや、一応作戦もありますよ。段階49発動や!
いきなり番号が飛んだな。他の水田君も驚く段階49とは一体。
福富さんのジャージをひっぱることだったりして。これをされると箱学も文句を言い辛い!
先頭近くにいる福富さんが引っ張られて落者したら後続のメンバーは全滅だ!恐るべし段階49!



RIDE.140 最後のチーム戦  (2011年 4+5号)


二日目、残り6Km弱。最後のチーム戦開始です。
さらに速度を上げる箱根学園。写真にも写らないスピードだ!

山神・東堂が先頭に立ちさらに加速。
一方、総北は坂道が疲れきっているため、クライマーは巻島さん一人のみ。圧倒的に不利だ。
ならば、俺にまかせろと出てきたのは、田所さん!?
山で田所さんが引っ張るとは。観客もアブさんもビックリだ。
チーム全員で引く。こいつがチーム総北の走りだ!
ボロボロになりながらも食いついてくる総北。その姿に去年の金城さんの走りを見て喜ぶ福富さん。
嬉しそうなのにちっとも嬉しそうに見えないのが福富さんクオリティ。これが鉄面皮や!

2チーム全員が必死な形相で回し、ついに残り4Kmである。
ここからはエースとアシストが出、最後の勝負が始まる・・
と思いきや、箱学のアシスト、荒北さんが出てこない。
京伏の段階49とはアシスト封じだった!納得はいったがなんかセコイッス!
そんなに石垣さん達が驚くほどの技でもない気がするのですが、どうなんでしょう?
競馬と違ってこの手の妨害はNGというわけでもないと思うし。



RIDE.141 段階49  (2011年 6号)


段階49、アシスト封じ発動!
箱根学園のエースアシストナンバー”2番”荒北を水田君が封じる。
弱泉君は眼中になしってことッスね。
総北の方にも残りの一人を当てておけばよかったのに。

ともかく、前に出るのを邪魔する水田君。
バックミラーもないのに、器用に横に動くのを塞ぐものだ。
その間に、石垣さんと共に御堂筋君が前に躍り出てくる。
今までは総北の後ろにひっついて温存してたんや!これもまたセコイ!だが有効な技だ。

必死に御堂筋君にアピールする水田君が悲しくも滑稽である。 Σd ビッ ビッ
御堂筋君におだてられてその気になっちゃうとか・・本当にこの子はしょうがないんだから。
なんだかすっかりバカな子になってしまいましたね、水田君も。
バカな子ほど可愛いと言えなくもないから、この際もっとバカになれ!
というわけで、エース、エースと呟きながら走る水田君はバカ可愛い。オレってば最強ね!

御堂筋君いわく、3日目は自分ひとりで十分であるとのこと。ああ、やはりそんなこと考えてたんだ。
でも、そんな余裕もいきなりぶっとぶ。
2日目のエースアシストは荒北さんではなく、新開さんだった!

ここに来てまた新開さんの見せ場があるなんて思ってもみなかった。これは嬉しいサプライズ。
しかし、御堂筋君も2日目の大詰めに来て表情がコロコロ変わりますな。

どうせ自分ひとりで十分だという考えになるなら、今のうちに仲間を使ってもっと酷いことをしておけばいいのに。
相手チームに突っ込んで落車させる段階99とか出してきたりしないのかな。
対処のしようがないのが、漫画的に困るか。



RIDE.142 最速の新開!  (2011年 7号)


今週の巻頭のグラビアアイドルの方達は、実にスレンダーな感じでしたなぁ。
ほら、11ページ辺りとか凄いよ。
真ん中の紫のジャージの子とか、腕も足も長くスラッとして―――って御堂筋君だーッ!
水着グラビアアイドルに挟まるようにして存在する自転車乗りの面々。
この構成におののく。さすがはチャンピオン。あなどれんでぇ・・

さて、本編。
相変わらず食いながら走ると速い新開さん。
田所さんもそうだが、スプリンターはやはり大食漢でないといけないのだろうか。

離されていた京都伏見との差を10秒で縮める。
アシストが新開さんと知って御堂筋君大焦り。カッコ悪いワァ。
御堂筋君が言うには、新開さんこそが一番厄介な相手とのこと。ははぁ、強敵と認識してたんですね。
それで最初のスプリント勝負で執拗に潰しにかかっていたわけであると。

それなのに復活してくる新開さん。
総北も早々とバラけると思ってたのに、いまや2日目のゴール間際で先頭を走っている。
思い通りにいかなくて焦る御堂筋君はカッコ悪いなぁ。そんな姿はまだ見とうなかった!

ゾンビのごとく復活する面々に焦る御堂筋君。ならばどうする?

弱いところから潰します
正解!道の上なら何をしても許される!る!

というわけで、接触された今泉君がクラッシュダウンの危機を迎える。
これは危ない。どうなるか!

でも、やはり御堂筋君も甘いね。
どうせなら玉突き事故で箱学も巻き込むようにしてしまえばいいのに。ソースゥイートだね。



RIDE.143 走る理由  (2011年 8号)


弱者は淘汰されなければいけない!御堂筋君の牙が今泉に迫る。
やーい、強者の中に弱者がひとりーってな奴ですな。

ハンドルを当てられるなんてレースではよくあることらしい。
油断していた今泉君が悪い。道の上では何をやっても許される!
まあ、これくらいなら衆人看視の中でも問題ない行為なわけですね。ジャージ引っ張るのとは違う!

今泉君の回想はいりました。なんか走馬灯みたいだな。死ぬの?

何回やられりゃ気がすむんだろうな オレ

いやまったく。
せっかく立ち直っておきながら油断した!では情けない。
今泉君が立ち直れた背景には、金城主将の存在があった。

自分は御堂筋の敵じゃなかった。まるで及んでいなかったと悟ったときのこと。
てっきり落車したのかと思ったら、ヘルメットを叩き付けただけでした。チッ。ん、何故舌打ちしたオレ。

金城さんは言う。もう闘わなくていいと。だが、チームと共に走って欲しいと。
このジャージは6枚が揃って完成形だ。
”揃っている”ということが、1つの力なんだ

困難なカベを乗り越える作業は1人でやらなくてもいい。これがチームワークというものか!
思わず涙する今泉君。やぁ、金城さんは流石やわぁ。いい主将だ。
こうやって今泉君の心は拾い上げられ、ここに来てようやく覚醒する。

体勢が立て直せないなら、わざとぶつかって立て直す!
覚悟を決めてぶつかれば、大抵の攻撃には耐えられると、プロレスラーは言ってますしね。
昔のプライドの塊だった今泉君ならば、その覚悟は持てなかった。
今はそうじゃない。チームのために最高の仕事をするという覚悟がある。
御堂筋君もそれを感じたようだ。ついに今泉君がザクから昇進!?ズゴックくらいになったのかしら。

さて、御堂筋君。ことここに至り、考えを改める。要していた段階を全て破棄。
王者とそれに類する者の前では、つまらん計画は役に立たない。
ならば、全力と全力の闘いや!

実際普通に走っても御堂筋君は凄いですからねぇ。
残り3Km、3校が全力を持って当たる。2日目の結果はどうなることか。



RIDE.144 最終局面  (2011年 9号)


レースは2日目終盤。
神奈川県箱根町から始まったレースは、静岡を過ぎ、山梨に入る。
富士五湖のうちのひとつ、本栖湖の側が2日目のゴールである。

ゴールの前では観客が待ち構えていた。
どのジャージが初めに姿を現すかと楽しみにしている。

京伏、箱根学園、総北の――

みつどもえだ!ヤベ!

ふむ、どうやら山梨の人たちはみつどもえの、それも矢部っちのファンらしい。
こんなところで、作品やキャラ名を叫ぶなんて奇特な連中だぜ!紳士な方達だこと。

それはさておき、三つ巴のレース状況。
覚醒した今泉君が心の中で吠える。S字で切り込み、トップに躍り出る。
さらに下りで加速。
しかし、新開さんも譲るわけにはいかない。差を詰めてくる。
下りのカーブは、ブレーキ勝負。先にブレーキをかけたほうが遅れることになる。
ギリギリを見切ったのは新開さんの方だった。
箱学が前に出、その後ろに総北。
京伏だって負けてはいない。必死に食らい突いている。

3年石垣のド根性引きだ!

おぉ・・・石やん。思いっきりカメラがあたっていないポジションだけど、頑張っている!
なんか、このド根性引きという表現がやけに似合ってツボに入る。
石垣さんの努力する姿はなんか健気に映るぜ。

さて、残り2Km。そろそろエースが飛び出してくるころでしょうか。
2日目の決着は近い。



RIDE.145 がまんの3メートル  (2011年 10号)


先週はあまり活躍がないとか、地味とか、石やんこいつめ、コノヤロとかいってゴメンナサイ。
今週は石垣さんのターンだ!

正直、箱根学園のほうが遥かに格上である。
それにくらいついている総北も並ではない。
しかし、自分達のジャージをトップで送り込むには、離されるわけにはいかない。

3m離された時点で、終わる
空気抵抗を減らしてついていくには、それ以上離されるのは厳しいらしい。
というわけで、根性でくらいついていく石垣さん。

散っていった仲間や、置いてきた仲間を振り返る石垣さん。
今ここにいる。優勝のイエローゼッケンを目前にできているのは、仲間達のおかげである。
であるならば、たとえここで切り捨てられようとも、御堂筋君をゴールに送り届ける。
石垣さんの決意は悲壮である。そのためなのか、クランクで盛大にすべった!

この体勢では今泉君のようにわざとぶつかって体勢を立て直すなんてマネはできない。
思わず過去のことを思い出す石垣さん。それってきっと走馬灯。
先輩や仲間達に謝罪する石垣さん。しかし、その背中をつかみ、立ち直らせるものがいた。

御堂筋君だー!

あのタイミングで間に合うのか!?
例を言う石垣さんに対し、君はボクのアシストなんやから、こんなところで転んでもらっては困ると返す御堂筋。
おやおや、これはひょっとして照れ隠しってやつなんですかねそうなんですかね。
実際、計算して助けてては間に合わないタイミングでしょうし。
考えるまでもなく、手を伸ばしておったのでしょう。下手すれば、自分も落車に巻き込まれるだろうに・・・
計算が一瞬ですんで、問題なしと判断したのかもしれませんけどね。

ともかく、思わぬところで勇気をもらった石垣さん。
その根性で、まさかのトップに躍り出る。キャー石垣サーン!
クン付けするという京都伏見の御堂筋ルールも忘れてしまっていますが、まぁ、この場は流すとしましょう。
2日目が終わったら追求されるかもしれませんけどね!



RIDE.146 動く  (2011年 11号)


エースアシストの三つ巴展開もクライマックス。
エースを切り離すクランクに向けて熾烈なポジション争いを行っている。

気合で前に出る今泉。反対に石垣さんは後退する。
が、それは沈んだからではなかった。
クランクより前で、京都伏見はエース御堂筋を発進させていた!

総北と箱学はそのままアシストと共にクランクを抜ける構え。

御堂筋君がここで飛び出したのは、クランクで差をつけるため。
スピードを落とすことなく、コーナーに突入。車体をおもいっきり傾ける。
顔が地面につきそうなほど車体を傾けて曲がった?
いえ、実際に顔を地面に打ち付けています

こりゃ恐ろしい。
箱根の直線には鬼が出るというが、クランクには妖怪が出ましたぜ!
アゴをがんがんと地面に撃ちつけながら倒れることなく曲がる御堂筋君。
このクランクで4秒差をつけようとしている。

今泉君と新開さんは遅れてクランクを抜ける。
直線が見えたとき、すでにそこに御堂筋君の姿はなかった。
残り1kmで圧倒的な差がついてしまったのか?

これで、御堂筋君は曲がりきれずに観客席にダイブしてましただったら凄いのにね。
クランクの妖怪が、いきなり消えたんですよ!ってな怪談になるよ!あぁ、不安になる。

ともかく、御堂筋君の凄みを久々に見せ付けられた回でした。
策は弄するけど、実力でも凄いことをやってくるから侮れないなぁ。



弱虫ペダル 18巻


RIDE.147 秒差  (2011年 12号)


巻頭カラー。前回、妖怪っぷりをいかんなく発揮させてみせた御堂筋君がいきなり魅せてくれる。
制御不能の闘争本能!
四つんばいになって歯を剥き出しにした御堂筋君は、とても厄い。
このまま拘束具を引きちぎって、対戦相手を食ってしまいそうだ。暴走している!?

さらに、連載3周年突破記念で第2回の人気投票を行いますとのこと。
前回は総北1年がトップ3を独占したが、今回はどうなるか。前回8位の御堂筋君の躍進に期待。

さて、本編。
クランクを抜けたらそこは雪国でした。じゃなく、御堂筋君の姿はありませんでした。
やられた!
仲間の思いを受けてエースを運ぶために送り出された今泉君。
しかし、ここで圧倒的な秒差をつけられてしまう。残り1Km強で4秒差はとても大きい。
観客も、これだけ離されたらもう追いつかないと言っている。
じゃあ、追いつくな。などと考えるのはよくない読者の考え方でしょうか?

差をつけられてしまったことを悔やむ今泉君。
その肩を抱き、背負うなと言う金城さん。やぁ、金城さんは本当にいい主将だなぁ。
一度ならず、今泉君の心を拾ってくれている。
でも、今のタイミングでそんな悠長に諭していてもいいのかしら。
まあ、3日目のこともありますし、悪くはないか。

というわけで、金城さんと福富さんが発進し、ようやく2日目もクライマックス。
残り1Kmはエース対決である。
御堂筋君は新開さん並の直線速度を出しているのだが、本当に追い越せるのか?
まあ、最初からムチャな走りをしていた御堂筋君に比べ、他の2人。特に福富さんは足を溜めている。
そこが追いつくポイントになるかもしれないし、ならないかもしれない!



RIDE.148 エース  (2011年 13号)


常識で考えたら追いつくはずがないほどの差がつきました。
しかし、追うのはエース。オーラが違うとまで言われる男2人。

”最強の男”福富。
”あきらめない男”金城。

この2人が先をひた走る妖怪、御堂筋を追いかける。

まず動いたのは金城さん。ここまで運んでくれた仲間達に思いを馳せる。
筋肉が盛り上がり、さらに引き締まる。限界を知らない加速が引き起こされる。

絶対に追いつく!それがエースだ!

そして、福富さんもまた箱学の仲間の思いを背負って走る。
エースの戦いも盛り上がってますが、決着はそろそろつきそうだ。

というところで、次号より4週連続、大増カラー攻勢がスタートでございます。
本当に航先生は働き者やで!



RIDE.149 2人のエース  (2011年 14号)


単行本16巻が3月8日に発売です。
今回は御堂筋君が表紙だが・・・これは、怖い!ヤバイ!見返り御堂筋
思わず新刊コーナーの平積みを全部16巻で埋めてみたくなる。
大量に横並びする見返り御堂筋・・・想像するだけで、ワクワクしますね!迷惑行為だな。

さて、本編。
残り700。エース対決でございます。
前の京伏との差は絶望的な4秒。その最中で、金城さんと福富さんが競っている。

鉄面皮の福富さんが珍しく口を開く。
結構、口数は多いけど、ちゃんと口を開いて喋るのを見るのは久しぶりだ!

1年前。福富さんのゴッドハンドが炸裂し、2人がぶっ倒れたのも2日目でした。
さすがに、あの時やらかしてしまったことは福富さんの心に残っていたらしい。

過去の回想。福富さんのジャージ引っ張りについて、まだ田所さんが根に持っていた頃。
総北に福富さんが訪れていた。
当事者の金城さんは涼しい顔だが、周りは焦っている。この2人を接触させちゃなんねぇ!
乱闘騒ぎになったりしたら大事だ。そうだ、ホイールの山に埋めてやれ。せーの!うああ!
これで本当に福富さんが、総北にその身を埋めることがあったら大事件でしたね。

ドタバタしたけど、なんとか用件を伝えることができた福富さん。
インターハイでの行為について、正式な謝罪に来たらしい。
箱根名物、温泉まんじゅうも持参し、頭を下げての謝罪でございます。
金城さんのアバラはまだ完治していない。この謝罪にアバラがうずくのを感じている。

福富さんは謝罪と共に、お願いがあるとも言う。
が、さすがに続けて述べるのは図々しいと思ったのか、この場は謝罪だけで帰ろうとする。
ホッとする田所さんと巻島さん。甘いな。
金城さんは、福富さんを誘い2人で軽く走り出す。走りながら話をしようということらしい。

それを受けた福富さんは、路上で願いを語る。
金城、もう一度オレと勝負してくれるか!!
来年のインターハイでもし、オレとお前が並んだ時、全力で勝負してくれるか!

自分の弱さを知ってしまった福富さんは、その弱さを克服したい。
それには、金城さんと正々堂々と勝負して勝つしかないと思っている。

この願い出は福富さんのわがままでしかない。金城さんとしては、受ける必要はない。
来年、同じような状況になったら勝ちを譲るという話になってもおかしくはない。
だが、金城さんは勝ちを譲ってもらうなんて話はしない。
その状況になったら、全力で相手することを約束してくれる。

そして、今。まさしく約束した状況である。
敵だからこそ、闘って出せる力がある!
走ることで紡がれた2人のエースの絆。その力により、御堂筋君との差を詰める!
4秒のマージンが一気に詰まっている!?
さすがの御堂筋君も、これまでの全力走行で疲れが溜まってきているか。
2日目も3チーム同着という可能性を残して次週に続く!
4号連続超大増カラーの期間中に2日目の決着がありそうだ!



RIDE.150 接近  (2011年 15号)


4秒差のマージンがありました。しかし、その差がみるみるうちに縮まっていく。
金城、福富の両者は御堂筋の背中をしっかり捕らえることに成功したのであった。

つくった4秒を2人でひっくり返してきた。
この事実に――笑みを見せる御堂筋。
ギャアアンと音を立ててプレッシャーが変化する。来たなプレッシャー!

ロードレースは己の足で走るもの。
常に――いかなる状況でも、ペダルに力を伝達えるのは、己一人!

2人で来たというのは、御堂筋君曰く、1人じゃ何もできない甘チャンということ。
「友情」?そんなもん、カケラもいらない!!

元々妖怪じみていた御堂筋君だが、さらにその姿を奇怪なものにして加速する。
これが本気の走りや!
なん・・・だと・・・?まだ本気の走りを見せてなかったと言うのか?
残り400mで2人との差を開こうとする御堂筋君。
その走りは凄まじく、観客を熱中させる。とはいえ、一歩引いて見れば、その姿はとてもキモい。

キモイとかキモくないとか、そんなものは飾り。
飾りにこだわっとる限り、本質は、真実は、絶対に見えてこない!

御堂筋君が欲しいのは勝利、ただひとつ。シンプルなものである。過程や方法など、どうでもいいのだーッ!
っていうけど、御堂筋君って好んでキモイ方に進もうとしてるよね?
むしろ、キモイ姿にこだわっているかのように見えます。
それを証明するかのように、さらに姿を変化させる御堂筋。

もっと前へ!
にゅうるん。

首が伸びた!首の骨を外して伸ばしたのか!?いや、それをする意味はわからないけど!

欲しいもんのためには、全てを捨てる!

徹底している御堂筋君である。例え、寿命が縮むような走りでも、いとわない覚悟が彼にはある。
むしろ、見ている方の寿命が縮みそうな走りだ。SAN値が減らされる。正気度チェックや!
印象的にはフリーザ様の2段階目の変身のようである。つまりあと1回変身できるわけだ。おぉ、怖い怖い。

観客もこのバケモノのような走り方には圧倒されるしかない。
バケモノには何をやっても勝てません。だって人外ですもの。
最後のカーブを抜ければ、残り300でゴールである。
このまま御堂筋君が一気にいくのか。それとも金城、福富両者に策が残っているのか。
トラブル発生とかでもない限り、追いつくのは難しそうだが、はてさて。
突風でコーンが飛んできたぐらいでは御堂筋君の走りは緩まないでしょうし、どうなることやら。



RIDE.151 勝利への情念  (2011年 16号)


4号連続田大増カラーの第3弾!ということで巻頭カラーです。
カラーで久しぶりにヒロインの登場。
アラ可愛いですね、えーっと・・・は、華咲・・・さん?(チラッ)
ああ、寒咲さんだ。うんうん、知ってた!いや、本当に出番が少ないから、つい忘れちゃうんよ!

まあ、それはともかく。
歯をカチカチ鳴らして激走する御堂筋君。誰よりも前へ!
その異様な姿を目の当たりにして、金城さんもあやういと思うようになった。

ギリギリの血肉を削いで皮一枚でつながっているような・・・
削って、削って、削って、全てを削ぎ落としてもゴールと引き代えるような走り!
勝利への執着・・・情念!

これは強い!
確かに御堂筋君。勝つためならばなんでもしそうだ。
体を軽くするために、全身の水分を絞って撒き散らしながら走るとか、ゴール前ならしそう。どこのツェペリ家か。
そんな厄介な御堂筋君ですが、金城さんも福富さんもあきらめはしない。
残り300mを全力スプリント勝負で決めようとする。

最後のストレートということで、ゴールで待っているチームメンバーが全力で応援してくれる。
京都に差をつけられている総北や箱根は特に必死だ。応援にも熱が入る。

金城さん!ふんでください、金城さん!
福富さん!もっとふんでぇぇ!福富さん!

アラヤダ。ドM揃いだわ。
2日目のゴールはドMの絶叫が響き渡る会場と化した。なんというカオスか!
そんな声援を受けて気合が入るエース2人。エースなだけに、ドSっていいたいんか!

なんていってたら、御堂筋君が両手を広げてガッツポーズ。

勝った

え、いきなり決着?追いつくかどうかというドラマもなく決着!?

世界をひっくり返してやった。
王者を、カスバエ総北を、たった1人の力でねじふせてやった。
残りゴールまで、250m

まだゴールしてないんかい!
その状態で勝利宣言とか。なに、いきなり敗北フラグ立てに走ってるわけ?

この行為に観客も騒然。御堂筋君は陶然としながら走る。
ボクは決して足をゆるめたりはせんよ!
足はゆるめてないけど、ハンドルから手を放しちゃった人が何か言っているゾ。

御堂筋君は昔を思い出していた。中学時代のレースで、今泉君に嘘をついたことを。
レース中にお母さんが死んだと聞かされた今泉君は激しく動揺し、敗北した。
そんなことしなくても、御堂筋君なら普通に勝てたでしょうにねぇ。彼もドSさ!

ボクは母親が死んだくらいでペダルをゆるめたりはせんよ!?

回想シーン入ります!ついに御堂筋君の回想シーンきちゃった!

御堂筋君が幼少のころ。母親は入院していた。
そのころに、御堂筋少年は自転車を始めたという。
大きくなって、ツール・ド・フランスに出る選手になったら、母ちゃん呼ぶわ。
そして、自転車のうしろにのっけてゴールしたるわ。と語る御堂筋少年。
あら、いい子じゃありませんこと。
御堂筋母いわく、スポーツ選手は歯が命。
御堂筋君が異様にまっすぐに歯並びがいいのは、こういった発言があったからなのだね!

結構なお母さんっ子だった御堂筋君。それでも、死んだくらいでペダルをゆるめたりしないと言う。
次回はその辺りの話が回想で語られるのでしょうか。
っていうか、これもぶっちゃけ敗北フラグっすよね?
負けているときの回想は勝利フラグだが、勝っている時は敗北フラグだ!

ここに来て、連続でフラグを立てだす御堂筋君。フラグクラッシャーでも目指しているのだろうか。

それはそれとして、最終ページの、自転車を前にした御堂筋君。
何も知らない人がこのコマだけ見たら、うっかり美少女だと思ったりしないですかね?
ちょっと病んでいそうな感じの美少女設定で見せたら信じそう!そしてその後、成長後の姿を見せる!
そんな精神的な陵辱が各地で行われてたりするかと思うと、胸が熱くなるな!



RIDE.152 翔  (2011年 17号)


その少年は、母まで続く道を毎日自転車で翔けていた。

御堂筋少年は、親戚の家らしきところに暮らしているようだ。
病院は山の向こうにあるので、毎日時間をかけて会いにいっている。
帰りは夜中になるので、ライトが切れれば転倒も十分ありえる。実際コケて帰ってきた。

病院の帰りはいつもふわっとした気持ちになんのや。
病院のあたたかい感じをそのまま積んで走っとる感じで。
幸せな・・・色でいうと、そう黄色かな・・・
メチャ力湧いて、メチャ気持ちええのや。

御堂筋少年にとって、病院で母親と会う時間はとても大事なものである。それが伝わってきます。
将来の夢はスポーツ選手か。母との会話で、そんなことも考える御堂筋君。
しかし、少年時代の彼は貧弱だった
運動神経は悪く、女子でもできることができないという。
夢をバカにされたことで怒り、突き飛ばそうと思っても、押すぐらいにしかできない。
できるのは、目をそらしながら相手を批判することぐらいである。

なんと、御堂筋君は子供のころは軽くイジメられていた!
これもまた弱虫ペダル!御堂筋君もまた弱虫の名を冠する存在だったのか!

できる人は何でもできたりする。
スポーツもできて、勉強もできて、おもしろいことも言える。
御堂筋君は、少年時代にそれらを切り捨てている。ただ速くさえあればいい。
100コのことできるより、1コのことをトコトンできる方が絶対エライやろ!!

事実ではありますな。器用貧乏より、スペシャリストこそが求められる部分もありますしね。

そんな感じで自転車にのめりこむ御堂筋少年。
相変わらず病院には通い続けております。自転車を母親に見てもらう。
ステキな乗り物と褒めてもらう。翔にはピッタリや、と認めてもらう。暖かい日々である。

前に、前に。もっと・・・前にや!カチィィン。
歯を噛み鳴らし、小学生の部で優勝を果たす御堂筋君。年上もいるのに立派なものである。
それを母親に報告する。お母さんも嬉しそうだ。
母親が嬉しがっており、誇りに思ってくれている。御堂筋君にはそれが何より嬉しかった。
しかし、事態は急変する。
母親の容態が悪化していた。次の日曜には一時退院で家に戻ってくる予定だった。
その時にはレースで走る姿を見せたいと思っていた。

いつも、聞こえる幸せの音。色でたとえると黄色い色。
けどその時は、すこしうすくなっとった。

日曜日。レースは優勝したけど母は来なかった。
いつもと同じ朝なのに、ポッカリと穴があいている気がする。

母親が残した言葉は、御堂筋君の心に残っている。
あきらの勝つとこ、みたいな

ボクは、勝ち続けるで!
これで、この自転車で。

何があっても、手足がバラバラになっても前へ進むという意思と共に回想から戻ってきた御堂筋君。
ああ、あんなに可愛かった少年が今ではすっかり妖怪です!
ゴールまでは残り50m!この時点で追いつかれていないなら、さすがに決まりではないだろうか。
果たして、金城、福富の両エースに逆転の目はあるのか?
尋常な技ではムリと思う。ハンドル投げならぬ、センサーをチギって投げるセンサー投げとかどうだ!
機械で処理しているなら、その結果が全てだという論調が通じるのではないだろうか。ないな。

しかし、御堂筋君が弱虫だったとはねぇ。
今ではデケェ!怖ェ!キメェ!の三拍子が揃っているというのに。
倒れそうになった石垣さんを引き戻す力があるし、相手の目を見て堂々と話せるようにもなっている。
変われば変わるものであるな。

さて、今回は第2回の人気投票の結果発表がありました!
結果はこんな感じだ!

1位:小野田坂道  2位:御堂筋翔  3位:巻島祐介
4位:新開隼人  5位:東堂尽八  6位:鳴子章吉
7位:今泉俊輔  8位:金城真護  9位:福富寿一
10位:田所迅  11位:寒咲幹  12位:石垣光太郎
13位:荒北靖友  14位:真波山岳  15位:手嶋純太 (以下略)

御堂筋君がいきなりの2位である!
キャラの立ち方が半端じゃないですし、これはもう納得ですな。
坂道もいろいろと無茶苦茶やってくれたおかげで、今回も首位をキープできました。
この話から人気投票開始だったらどうなっていたことやら。

個人的に応援している石垣さんは12位でございます。
目立ちだしたのが最近だからしょうがないか。
逆に最近目立った活躍がない鳴子が今泉君より上なのは少し驚いた。わずかな差ですけどね。
アブさんが16位と奮わないのも以外。ネタ精度は御堂筋君に次ぐぐらいなのに!
そして、主人公のライバルと目されている男は14位・・・
主人公とライバル。この差は一体!いやまあ、今のところ見せ場がないですしね。
山神様が強いし、箱学は安定している。総北みたいにピンチがてんこ盛りで、主人公がどうにかしないと!ってなことがない。
でも、そういう場面でもないと、山岳の強さが分からない気がしますです。
果たして、3日目に山岳の活躍の芽はあるのだろうか!
次回の人気投票までに活躍できるかがポイントですな。



RIDE.153 勝利  (2011年 18号)


2日目GOALまであと50m。決着直前である。いやぁ、2日目長かった。

先頭を走る御堂筋君。このまま脚をゆるめることなく、駆け抜けようとする。

肉!骨!汗!時間!全てを削って作り上げてきた。
この「勝利の結晶」は絶対に離したりはせんよ!

常に勝利の結晶は掌にある。それが御堂筋君の信条でありますな。

昔、レースで「ロードレースは狡猾なヤツが勝つ」と言ったヤツがおった。
それはちがう。
レースに狡猾という言葉は存在しない!それは単なる手段!方法や!
ロードレースは純粋!
より純粋に勝ちを求めたモンが勝つんや!


いろんな作戦を用意してきた御堂筋君ですが、本人曰く狡猾じゃありませんとのこと。
まあ、確かに反則行為はほとんどしてませんしねぇ。
新開さんの時のように過去のトラウマを利用したりはしましたが、それが悪いという話にはならない。
でも、御堂筋君は狡猾だとは思いますよ。キャラの印象的に。そして純粋でもある。

純粋に勝ちを求める。それは他のチームも同様である。
金城さんも福富さんも、背負った仲間の思いや、真の強者を目指す思いは誰にも負けない。
だからこそ、ゴール前で伸びてくる。
逆に、御堂筋君の脚が震える。これは・・・ついに、御堂筋君の脚にガタがきている。
新開さんとの戦いのときに予想外の酷使をしたのが今になって響いてきていた。

・・・そか。
ほな・・・
かまわんわ!チギれろ脚!

ボクが欲しいのは、勝利ただひとつや!

たとえガタが来ていようが脚をゆるめたりはしない。
まさしく、勝利だけを純粋に欲している御堂筋君。
しかし、勝負はまだ2日目なんですけど。ここでチギれたら3日目は走れませんぜ?
先のことを忘れるほど純粋ということなのか。これは確かに狡猾ではない。

すぐそこにある勝利を目指して走る御堂筋君。その歯が打ち鳴らされる。
そして、前歯に入るヒビ
なんやとぉ!?
こぼれる勝利の結晶。ついに御堂筋君が限界を迎えようとしていた。
母に褒められた歯にヒビが入って、限界を知る。なんともはやな展開だ。なんか泣けてくる。

本当にゴールの直前で、2人のエースに追い越される御堂筋君。
京都伏見、痛恨の3位。敗北です。

いやぁ・・・負けちゃいました、御堂筋君。
主人公の高校じゃないのに、アオリが敗・・・北!
でも、もうずっと御堂筋君が主人公視点で引っ張ってましたからね、しょうがない。
自分もなんだか応援しちゃってましたしねぇ。
心身を削って作り上げた勝利の結晶。
しかし、それ以上に、丁寧に積み上げた敗北フラグの方が強かった。フラグ立て過ぎなんや!

3日目の京都伏見は一体どうなってしまうのか。
御堂筋君が見捨てたことで、リタイアしている人間が2人いる。
これで1位が取れませんでしたって言うのだから、御堂筋君のカリスマが崩れてしまう。
3日目は自分ひとりで十分とかいってましたが、今日の結果を見る限り、それは無理でしょう。
だけど、仲間がついてきてくれるかどうかわからない。大変な状況だ。
水田君あたりなんか、普通に反抗してきそうだ。
元々石垣さんシンパだったのが、手の平返した実績がありますからなぁ。

つまり、ここでのキーパーソンは石垣さん
御堂筋色に一番染まっていなかった石垣さんだけど、2日目で友情に近いものを育んでいる。
バラバラになりかけたチームを石垣さんがまとめれば、京都伏見は3日目も走ることができる!
歯にヒビが入った御堂筋君も走れるさ。
しかし、噛み締める奥歯じゃなくて前歯に真っ先にヒビが入るってのも妙な話だな。
歯並びがよすぎ。打ち鳴らしすぎ。ってことでしょうか。
今後、そこにヒビが入っていると目だってしょうがないなぁ。気合で修復するんだ!

と、まあ。京伏の話ばかりが気になって、1位がどっちかなんてのがまるで気にならない!
3日目の京伏のドラマに期待だ!



RIDE.154 第2ステージ決着!!  (2011年 19号)


ハァ?ボクが3位?ハァ?ボクが敗北!?
限界を迎えた御堂筋君をゴール直前で抜きさる2人のエース。その2人の争いの結果は――

正直、ここで詳細に語られるとは思ってませんでした。
御堂筋君がずっと主人公モードで話を進めていたので、2人のエースの話はもう据え置きかと。
しかし、まあ、ここで盛り上がっておきませんとね。
というわけで、2日目ゴール直前。最後に刺しきるのはどちらか!

託された想い、預けられた願い、そして自身の3年間積み上げてきたものを届けようとする男か。
それとも、オレは強い!オレは強い!誰よりも強い!と唱え続ける男か。

2人のエースはほぼ同時。わずかに福富さんが前に出た状態でゴール直前。
そしてゴール。福富さんの右腕が高々とあがる。ついに決まったか。

2日目を制したのは、王者箱根学園エース、ゼッケンナンバー1、福富寿一選手です!
王者!やっぱりやる時ゃ、やるな王者!

皆の想いを乗せて走った金城さんは届かなかった。
まあ、それは福富さんも同じですしね。
違うとすれば、福富さんはこのインターハイ第2ステージに1年間ずっと囚われていたということ。
あの、やらかしたジャージ引っ張り。ゴッドハンド事件。
その呵責はずっと福富さんを苛んできていました。鉄面皮で気づきにくかったけど。
菓子折りもって謝ってみただけでは、解決しきらなかったのでしょう。
あの謝罪のときに約束したとおり、全力で戦い、そして勝利できた。

やっと心から笑える

ドッ
いえ、笑い声じゃありません。ドッと涙がこぼれた音です。
笑いよりも先に涙がこぼれてしまう福富さん。無器用なやつでありますな。フフフ。

最後にお互いの検討を称えあう2人。
そして、明日は負けないと誓い合う。大人な2人だねぇ。
誓い合ったとき、福富さんは鉄面皮を崩し、確かに微笑んでいたのでありました。

さて、明日は3日目。今年のインターハイ最後のステージだ。
波乱はまだまだ続きそうな予感。
とか言っている側から、京都伏見のテント。そこには地縛霊の姿があった。って違う!
敗北し、茫然自失している御堂筋君だ!
長い手足を折りたたんで、狭い隙間にスッポリ入っている。引きこもってしまったぞ!

しかし、このスッポリ加減は凄い。デッドスペースの解消に役立ちそうだ。
テレビ台の隙間とか、冷蔵庫の隙間とかに配置できそうじゃありませんか?厄いインテリアだ。

御堂筋君の復活はなるのだろうか。
日をまたぐ前に、表彰式がある。平坦と山岳を制した御堂筋君は表彰式に出ないといけない。
果たしてそれまでに復活できるのだろうか?難しそうだね。
台にでも乗せて運んでいくしかないかもしれない。左右に物を置いておけば固定できるだろう。
異様な表彰式になりそうね!



弱虫ペダル 19巻


RIDE.155 総北2位  (2011年 20号)


2日目の順位は決し、後続も続々とゴールしていきます。
総北と箱根学園。さらに京都伏見のリタイアしなかったメンバーもゴールしました。

満身創痍の総北メンバー。ゴールしたところで坂道と鳴子は大の字に横たわっています。
ぶっ倒れながらも、お互いの健闘を称えあう1年の2人。
その感動は置いておいて、さっさとテントに行こうとする3年生2人。
田所さん、早速食ってるな。体調はすっかり戻ったようで何よりでございます。
まあ、いつまでも道で寝てたら後続の邪魔ですしね。

エースアシストの今泉君は先にゴールしている。
その今泉君に、結果はどうだったか聞く鳴子。まあ、返事するまでもなく、周りの様子でわかりますわな。
ところで、この時の坂道が凄く怖いんですけど。
笑顔の状態で目を見開いている。じっと見ているとじわじわ怖くなってくる。怖ェ!

ほんの数センチのところで勝利を逃した。悔やむ今泉君。
しかし、先輩たちはその今泉君を軽く慰める。
王者ハコガクまで、あと数センチのところまできてるってコトだろ?と。

控えのテントにやってくる総北メンバー。中では金城さんが治療中。
ムリをしてヒザを痛めたようだ。
この様子に鳴子も驚く。グラサンどうしたんすか!いや、そうじゃない。

ステージを獲れなかったことを謝罪する金城さん。それを軽く流す田所さん、巻島さん。
鳴子には、その態度が気に入らなかったらしい。
負けて当然みたいなことばっか言うて、くやしゅないんすか!負けたんすよ!

まあ、鳴子の言いたいことはわからないでもない。
でも、まだ3日目があるんですし、ここで引きずっても仕方ないんじゃない?
あと数センチのとこまで来ているんだから、そこから追い越せばいいと考えたほうがいい気がしますがね。
御堂筋君のように敗北を引きずってしまうのは良くない。

坂道は別の心配。金城さんが明日は走れるのか。6人全員で走れるのか心配している。
これは流石に答えづらいのか、巻島さんが外に1年生を連れ出す。見せたいものがあるらしい。

見せたいものとは、他校のゴールシーン。現在47高がゴールしている。
下位の選手が、何故あんなに必死になって走ってるかわかるか?と巻島さんは問う。
明日の順位をなるべく上に取りたい。スタートするタイムの関係もある。しかし、それだけではない。

見とけショ、よく。
おまえらは、あいつらのシカバネの上を歩いて、明日走るんだ

え・・・シカバネ?
そいつはシカバネーな。とか、鳴子は言わないんですかね。かね。

ともかく。ゴールの様子を見ているうちに、表彰式が始まろうとしている。
おや、まだ50人くらいしかゴールしてないのにもう表彰式ですか?何かのミスですかね。
いえ、ミスではありません。レースは終わったのです。

足きり。タイムアウト
ロードレースは過酷な生き残り戦である。
先頭がゴールして、キッカリ40分後。それまでにゴールできなかったヤツは――
明日のレースは走れない!

あとほんの少し。数メートルというところでも、時間になれば容赦なく切られます。
目の前で時間切れのフラッグがあがるのはどんな気持ちであるか。
この日のために、三年間やってきたのに・・・

確かにいつまでもコースを封鎖するわけにはいかない。ゴールにからめない実力の無い者は切られる。
そいつがロードレースだ。
過酷な世界でありますなぁ。しかし、トップの時間から足きりの時間が設定されるとはね。
つまり、異常に速いやつが1人現れるだけで、足きりされる人数が大きく増えるわけだ。怖い話。

1日目では流石にトップから40分差という人はほとんどいなかったのでしょう。
しかし、2日目では、1日目のタイム差がスタートで加算される。40分差もつこうというもの。
これ、1日目に京都伏見が壁つくって集団をコントロールした影響も出てるんじゃない?
あれで先頭と後方集団に時間差が出来てましたからねぇ。足切りも考慮にいれた作戦だったのか?

巻島さんは言う。敗北が悔しくないはずがない。
けど、そいつは明日の糧にしまっとくんだ。今出してもくさっちまうだけだ!
道の上で爆発させろっショ!

シカバネを踏んでる覚悟
金城さんはそれを一番よく知っている。だから明日は当然走ってくれる!

ロードレースの過酷さを改めて感じる1年。その覚悟を胸に、3日目に望むわけですな。

さて、表彰式。今日は同着じゃないのでちゃんと表彰台があります。
3位には誰の姿もない。流石にこの時間で御堂筋君が立ち直ることはなかったか。
ヒザを痛めてる金城さんは気丈に振舞っている。
それにしても、2日目はさすがに負傷も増えてきてますな。
御堂筋君は歯にヒビが入り、金城さんはヒザを痛める。こりゃ福富さんも何かあるで。
と思ってよく見たら、福富さんはデジカメの映り方が酷かった。これもレースの過酷さの影響なのか!

走る覚悟を秘めた総北の1年生3人。逆に3年生3人は満身創痍である。
金城さんも、チームのエースとしては走れそうにないと考えている。むむむ。
こりゃ本当に、1年3人がそれぞれの部門で賞を取るぐらい頑張らないと3日目は厳しそうですな。



RIDE.156 御堂筋の決意  (2011年 21号)


2日目終了。表彰式も終わり、宿舎に戻る選手達。そして、京都伏見の控え室。

御堂筋「明日は、ボクは走らん。棄権する

衝撃の発言に揺れる京都伏見。マスクド御堂筋が放った言葉の威力は計り知れない。
しかし、この宣言をした御堂筋君の様子もまた、ただごとではないな。
マスクでヒビの入った歯を隠し、体育すわりで座布団をいじる御堂筋。
可愛いと思っていいのかどうか迷うとこだが、やめておこう。

なんとか御堂筋君を思いとどまらせようと、説得を始める石垣さん。
普通に説得しても聞いてくれる相手ではない。果ては土下座をしてでも頼む石垣さん。
京都伏見というチームは、御堂筋が中心にまとめてきたチームである。
その御堂筋君が抜けては統率が取れなくなると石垣さんは言う。
でも、御堂筋君の心に響くことはありませんでした。

全てを出した。手を尽くした。それでも勝てんかった。
もう、明日走る理由はないやろ。

わるいけどボク、京都伏見自転車部、今日で退部するわ

そう言い残し、自転車に乗って出て行く御堂筋。
京都まで自転車で帰るらしい。400Kmくらいの道のりを。マジすか。
この展開についていけていない水田君。未だに呆けたことを言ってらっしゃる。
てっきり、1位を取れなかったことを責め立てたりするのかと思ったんだが。思った以上に駄目な子だった。

石垣さんは、3位に入ったと聞いて喜んでいたらしい。
心からこのチームで良かった、最高のチームやと思ったらしい。
3位で満足してしまうチームの心では御堂筋君を引き止めることはできないかもしれませんわねぇ。
他のメンバーが責めたりする様子がなかったのも、3位でも快挙だと思ったからなのかもしれない。
あの王者と後一歩のとこまで競り合ったのだから、十分だと。覇気が足りないな。

御堂筋君にとっては、結果を出せなかったレースである。何にも残らんレースだったというのが感想。
過程だの、おしかっただのではない、1位という結果が全てというのが御堂筋君の考え方なんでしょうな。

さて、ひとり京都への道を走る御堂筋君。その後ろに迫る自転車の姿があった。
話しかけてきたのは・・・小野田坂道。主人公だ!

こいつ、千葉の総北の・・・ウザイ量産型やないメガネ!

そういう認識か。
坂道は、金城さんに頼まれて、テーピングとスプレーの買出しに出てきたそうな。
って、明日も走る選手がなんで休んでないんだよ。買出しくらい他の人に頼みなさい。
まあ、旅館の人に聞いたら、薬局に行かないとないとか言われているみたいだしなぁ。
金城さんは旅館の人から貰ってきてくれと頼んだが、坂道が勝手に買出しまで始めたのかもしれない。

というわけで、偶然道で出会った2人。素通りするのも何なので話しかける。
そして、ずっと気になっていたことを質問する坂道。
ダメと言われても聞いちゃいます。それぐらい気になることなんです!

「ザク」「ザク」言ってるけど、アニメ好きなの?

この質問は意外だった御堂筋君。驚いてる驚いてる。
ザクの素晴らしさを熱く語る坂道。これはキモッ!ウザキモッ!
ザクは量産型の機能美と強さがある。それをまとめている御堂筋君は真紅の隊長機!

やっぱり隊長機は赤ですか。他のザクより3倍速いよっていいたいんか。

盛り上がる坂道を引き離し、御堂筋君は言葉を返す。

真紅で例えるならボクは”王立軍”
”人型兵器”2号機や。

ほう。
作品内で昔出てきた名称ですな、王立軍。そのアニメの話であるか。
オネアミスの翼やエヴァを想像しないでもないが、どちらも微妙に外している用語であるな。
というか、御堂筋君は人型決戦兵器の初号機でしょ。

ともかく、アニメ好きの匂いを強烈に嗅ぎ取った坂道は嬉しそうにくいつく。
薬局まで一緒に走って、アニメの話をしたがっているようだ。
確かに、坂道はずっとアニメの話を一緒にする人を探してたんだよね。
自転車部に入って充実してたけど、趣味のほうは1人のままであった。考えてみると辛いな。

夏休みは1人でアキバに毎日通ってたんだ。欠かさず。

夏・・・毎日、欠かさず・・・
思わぬキーワード。御堂筋君の過去に共通する部分が飛び出してきました。
って、母親のお見舞いとアキバ通いを同列にしてしまっていいんですかい?
まあ、御堂筋君本人がいいというのなら、いいんですけど。

ともかく、ここで坂道と御堂筋君の勝負が始まる。
坂の上の薬局まで勝負である。勝ったら、じっくりアニメの話をしてくれるそうな。
これには坂道。思わず笑顔が固まるほどの衝撃。
ついに積年の願いが叶う時が来たのですな。頑張れ坂道?

いえ、まあ。坂道の気持ちはわからないでもないです。
アニメの話くらいならともかく、チャンピオンの話ができる友人は本当に少なくてねぇ。
知り合いが会話中にチャンピオンワードなんて漏らしたら、全力で食いつくよ、そりゃあね。

というわけで、レース番外の対決が始まりました。この対決で御堂筋君が心変わりするのか?
アニメを通して改心する御堂筋君・・・想像しづらいな。
というか、石垣さんに期待してたのになぁ。説得役を取られてしまうとは。
いや、まだ諦めてへん。最後の後押しをするために、自転車で追いかけてきてくれるとかあるはず。
必死で登る2人を追い抜いて薬局にたどり着く石垣さん。カッケェ!
いや、それやると御堂筋君はもっと落ち込みそうだな。



RIDE.157 薬局までの3km  (2011年 22+23号)


薬局までの3kmを、御堂筋君と登坂勝負。勝ったらアニメの話をしてくれるんだ!

御堂筋君にしてみれば、言い出しはしたものの勝負になるとは思っていない。
一気にチギって放っておこうと考えている。
しかし、ついてくる坂道。笑顔で。キモッ。

昨日今日と坂道の走りを見ている御堂筋。
苦痛にカオをゆがめていたあれが全力の走りやったはず!!なのに・・・

笑とる時のほうが圧倒的に速いやないか!

なんと、レースの時の坂道はまだ本当の力を出せていなかったというのですか!?
坂道の凄さがさらに加速しているのを感じるぜ。

何で自分は坂道と勝負なんてしているのか。自分の行動に疑問を感じる御堂筋君。
何を――確かめようとしとるんや。

3kmの勝負はすぐに終わる。薬局のマツキトヨゾウに到着。なんだこの店名。
勝負は御堂筋君の勝ちである。おや、坂道が登りで負けるとは思わなかった。
まあ、あまり坂道が強すぎてもいけないという話なのかもしれない。いまさらかもだけど。

御堂筋君は問う。勝負しているときに笑っていた理由について。
坂道は答える。なんていうか、ついついなんです。
自転車に乗ってると、特に誰かと一緒に走ってると、楽しくなって笑ってしまうんです。

自転車に乗ると楽しくて笑う。単純な話である。
ここで御堂筋君の回想。
母は言っていた。自転車にのるようになってからよく笑うようになったね、と。
子供のころのことを思わず振り返る御堂筋君。その心中は窺い知れない。
坂道を置いて去っていく御堂筋君。本当に京都に帰ってしまったのか、どうなのか。

そのころ、箱根学園。
東堂さんのシャツの腕には8の字が刻まれている。尽八だからですかね?
それはどうでもよく、箱学にも一人、休まず走っている選手がいた。
真波山岳。3日目はようやくこの男が出番となりそうな雰囲気。
なんせ、3日目にはインターハイ最大の登りが待っているそうであるからなぁ。
山岳がようやく坂道とライバルらしいところを見せてくれそうな流れになりました

次の3日目がレース最終日。楽しみです。
総北も箱学も、それぞれの想いを胸に最終日に挑もうとしている。
しかし、やっぱり一番の興味は京都伏見なんですよね。
御堂筋君は戻ってくるのか。それとも欠いたままで最終日を展開するのか。
いないまま優勝争いにからんだら快挙ではあるけど、御堂筋君の存在感が凄い薄れるしなぁ。むう。
やはり石垣さんの説得に期待だ!まだまだ諦めへんで!



RIDE.158 動き出す、3日目!  (2011年 24号)


ついに、3日目。最終ステージが始まる。
総北メンバーも気合十分。さぁ、出撃だ!

箱学も6人揃って登場。2日目トップだったこともあり、流石に注目されている。
王者らしい風格に満ちた面々。特に山岳は、2日目までと表情が変わっている。
なんだか仕掛けてきそうな表情だ。微妙にデッサン狂ってる気もするが、気合が入ってるということで!

2年の手嶋さんは言う。他の有力チームは昨日の2日目の足きりでのきなみ人数を削られていると。
3日目のレースは、はっきり言って、オレたち総北と、箱根学園の一騎打ちになる、と。

てなこと言ってると伏兵が現れるもんですよ。
3日目。新たに出現したチームは広島。ゼッケンは30番台。去年3位の実績をもったチームだ。
そのリーダーらしき男が言う。
インターハイのルールは単純。途中何があっても、今日3日目、先頭でゴールしたモンが勝ちじゃけんのう

確かにその通りだ。
御堂筋君みたいに3日連続トップの完全優勝なんて狙うのじゃない限り、3日目に賭けるのが賢い。
だからこそ、3日目に伏兵が出るのは珍しくないんじゃないかな。手嶋さんの見積もりも甘いな。

さて、レース開始の10分前。各選手はスタンバイ。気合入ってる。新開さんは相変わらず食ってる。
総北のメンバーを見守る寒咲さん。その肩に手がまわされる。さっきの広島人やないか!
レースが始まろうというときにナンパとは。一体なんなんだ、アンタは。

男の名前は待宮栄吉広島呉南工業の3年生だ。
待宮は言う。ワシがトップでゴールしたら付き合わないかと。胸に触りながら
って、オイオイ。何いきなり痴漢行為に走ってるんですか、さりげなくてもパイタッチはいかんでしょ。
寒咲さんもせっかくだから派手に騒ぎ立てればよいのに。
レース直前でエースが捕まる!呉南も大変だな!ってなったろうに。

それにしても、自信満々な待宮である。彼は言う。
”ホシ”をもっとるよ、と。

悪運が強く、最後の最後で勝つ。オモシロイくらいに。
そう語る待宮。でも去年は3位だったんですよね?フカシおるわ。

1日目、クランクでメンバー4人が落車に見舞われた。
しかし、まとまって追い上げて、3日目。誰も足きりされずに6人残っている。
6人残っているということは、最終日も戦えるということ。
ここに来て、強敵らしきチームが現れましたが、どうなんでしょうね。
京伏が2人足きりにあい、御堂筋君が復活するかも怪しい状況。
ならば、別のチームが出てくるのは展開的にありうる話。と思ってましたが、また強いかわからない奴が出たな。
御堂筋君とは違った感じにキモイ待宮。その走りはどういったものか・・・
悪運を利用した走行になるのだろうか?
平行して走ると突風でコーンが飛んでくるとかトラブルが頻発するとか。面倒臭いキャラだ!

というか、落車なら坂道もしてるんですよね。
しかも、呉南がまとまって走って追い上げている中、坂道は一人で先頭集団に追いついている。
つまり、この時点で呉南は坂道1人に及んでいないことに・・・いやいや、3日目は違うよ。凄いよ、きっと!

まあ、呉南の凄さは次回以降で判断ですわな。
それより京伏がどうなったかが気になってしょうがない。御堂筋君は結局どうなったの?
レース開始して少ししてから後ろから現れるとかそういう演出を期待していいのだろうか。
気になってしょうがない。寒咲さんの胸が妙に大きくなっていることより、気になってしょうがない。



RIDE.159 モってる男 待宮  (2011年 25号)


突然の伏兵登場に困惑する坂道。
広島呉南の31番、待宮栄吉。モってる男だ。何を盛ってるんだ?そういう意味じゃないか。

スタート8分前。集中している時間に先頭に出てくる待宮。

せっかく・・・みんなスタート前でいい雰囲気だったのに・・・

坂道の不興を買ってしまいました。おやおや、可哀想に。死んだな待宮。坂道さん怒らせると怖いで!
まあ、後のことはともかく、今は待宮のターン。

実はワシ、魔法ツカえるんじゃ

などと意味のわからないことを言いながら金城さんに近づく待宮。
どうでもいいが、この時の今泉君の表情が酷い。戸惑いすぎだろ。御堂筋君でこの手のには慣れてるでしょうに。

待宮は金城さんの手を取り、いじる。ごしごし。ぎゅうう。ぐっぐっ。
うん、うん、うん!

!?

続いて福富さん。その両腕を掴む待宮。二の腕のを辺りをごしごししだす。
さすがに気持ち悪いのでやめるように言う福富さん。相変わらず鉄面皮ですけど。

これがワシの魔法なんじゃ。
ワシこうやって、モっとるヤツの”ホシ”すいとることができるんや。エエ!

この言葉が本当かどうかはともかく、動揺させることはできそうな技だ。
受けた人もそうだが、傍目から見ても気持ち悪いですし。というわけで、荒北さん怒る。
福富さんは、そういったものは信じないので荒北さんを止めてしまいます。おやおや。

ここで、待宮による去年のインターハイの自慢話。
最終日3日目、残り5kmで6番手だった。しかし、残り3kmで前走がパンク。
残り1kmでその前のヤツが落車、その前のヤツがゴールミス。
気づけば総合3位の表彰台にのぼっていたという。

運で総合3位まで行くのは並ではない。田所さんも、こいつはとんでもないラッキーマンかと驚いている。
金城さんも少し緊張している。
ひょっとしたら、去年福富さんにジャージ掴まれたのもコイツに運を吸われたからではとか考えてるのかもしれない。
去年に引き続き、落車でダウンなんて展開にはなりたくないでしょうけど、はてさて。

呉南は先頭との差が15分あります。普通に考えたら絶望的な差だ。
これを引っくり返すのは相当無理がある。けど、100パーセント無理じゃあない。

何が起こるかわからんのがロードレースじゃ!

言いたいことはわかるが、15分差はやっぱり圧倒的だと思うがねぇ・・・
それこそ総北、箱学のエースが故障して人数を欠くとかそういうことでもないと。起きそうでやだな。

スタート前でみんなの雰囲気がヘンになっている。この流れを変えないといけない。
空気が読める男、小野田坂道は雰囲気を帰る為に動き出した!
まずはいきなりの転倒!これで注目させ、さらにがんばります宣言を行う。総北は全力でがんばります!
坂道のこのトホホな状態を見下す待宮。
待宮は2日目までトップ争いにからんでないから、坂道の偉業を知らないのですな。不幸な。モってないね。

待宮「ロードレースにおいて、最も必要不可欠なものは何じゃと思う?」
坂道「自転車!

これまでの会話を全て無視した坂道の答え。これには待宮もビックリだ。
この会話は後の伏線になるかもしれんな。何故か待宮の自転車がトラブルを起こすとか。
運はあっても、自転車が動かなくてはロードレースには勝てない!とかそういうオチで。
って自転車にトラブルが起きてる時点で運は悪いってばよ。
または、運に寄らず自転車を破壊してしまうかだな。田所さんのパワーでチェーンをちぎるとかどうだろう。
これなら、運ではなく純粋に力で自転車を動かせなくしての勝利になるよ。超反則だがな!

まあ、それはそれとして。
先頭集団から下がり、自分のスタートポジションに戻る待宮。

3日目最終日は、張り詰めた緊張感と疲労、いろんな思いがぐちゃぐちゃに混ざり合う。
こういう時に登れたりするもんなんじゃ。表彰台の1番高いトコに!

なんだかんだで、理想は高い待宮。3日目はこの男が嵐を呼ぶことになるのだろうか・・・?
後ろからやってきた御堂筋君に自転車破壊されてリタイアとかそういう展開になっても、私は一向にかまわん!



RIDE.160 来ない男  (2011年 26号)


スタート5分前。ここでついに、カメラが京都伏見に回ってくる。
この時間になっても、いるべき場所に御堂筋君の姿はない。焦る石垣さん。

石垣(まだ間に合う。まだ・・・来い・・・!)

御堂筋君がやってくることを願う石垣さん。

水田「やっぱり来ないすね、御堂筋のヤツ

ああ、うん。上級生ですし、下級生の御堂筋君を呼び捨てにするのは普通ですよね。
昨日までシンパだった人の姿勢としてはどうかと思うがな!水田君は本当に水田君。
そんな水田君と違い、石垣さんは御堂筋君を探してスタート直前まで走り回る。

御堂筋君の存在感はさすがに凄い。箱学でも不在が話題になるほどだ。

一点の曇りも無い勝利への執着・・・走り・・・それが裏目に出たか御堂筋!

福富さんの冷静な分析。3日間走ることさえ難しいのがインターハイである。厳しい。
最終日、スタートラインに立つことさえ至難。
そんな緊張感溢れるインターハイ3日目。あの東堂さんでさえ緊張して見える。
一方、真波山岳は眠っていた。うるさくても眠れる子なんです。

さて、御堂筋君を探して走り回る石垣さん。
石垣さんは、2日目にステージで6位に入れている。そのことについて、御堂筋君に感謝している。

どんなにおまえが2日目ボロボロになっとっても、オレがゴールまで連れてったる・・・よ。だから・・・!

他の部員はもう京都に帰ったんじゃないかと言う中、石垣さんだけは諦めきれずにいるらしい。

オレはおまえを信じたい
昨日に負けん、最高のアシストキメてやるから!来い!御堂筋!!

御堂筋君の叫びに呼応するかのように、京都伏見のテントわきから何者かが姿を現す。

う、わ、か・・・かみっ
かみ?神だと?
いえ、京都伏見のゼッケン91番。エース御堂筋君や!

アカンやろ、こんな時間にこんなところでうろついとったら・・・石垣くん。
キミはボクのアシストなんやから!

このセリフに笑顔と共に軽く涙を浮かべる石垣さん。よかったねぇ。

そして、御堂筋君は坊主になっていた。か、髪ィ!
さらにマスクを取ると、ヒビ割れていたはずの歯が元通りになっている!?
夜中のうちに歯医者で治したのでしょうか?それともマスクしてたら自然に治癒したとか?凄いね人体。

力の源である歯をさらしたことで、プレッシャーが回りに放出されたのか、山岳が目を覚ます。
周りの音を遮断して集中してた山岳。その眠りを妨げるとはさすがに御堂筋君の邪気。いや、オーラやで。

さて、集中した山岳は顔つきも険しくなっている。一度リセットして、本気モードだ。

山岳「インターハイ最大の山で最高の勝負をする。それが今はオレ、たまらなく楽しみなんだ!」

自信にとやる気に溢れる山岳。その相手は敵味方を選ばず。
東堂、巻島。さらに御堂筋、坂道といった登れる人たちをライバルと認識している。
しかし、この御堂筋君デカイな。近くでみているからおっきいのかね。
でも、すぐ側の田所さんよりはるかにおっきく見えるのはどういうことなんだ。オーラでデカく見えるのか!?

あいつなんや、ボーズになっとる!
なんだ、あいつ。丸刈りだぞ!

アブさんも金城さんも坊主なんだし、そうみんなで言わなくてもいいじゃないですか。
坊主にすることで、迫力は増した気はするが不気味さは下がった感じの御堂筋君です。
というか、ヘルメットかぶったらあんまり変わらない気がするな。
実際、最後のページの御堂筋君は髪が隠れているのでいつものとおり不気味な感じだった。それでこそ、だ!

さぁ、坂道と山岳が約束を果たすときが来たと通じ合っている。
役者は揃った。次週はついにインターハイ最終日の開幕だ!

かなり気をもまされましたが、御堂筋君は無事に復活しました。よかったよかった。
やっぱりゼッケンは並べて貼るんですな。2日目で1位になってたら、3枚並べて貼るのか。
歯もしっかり打ち鳴らせるようになった御堂筋君。調子に乗るとまた割れるよ。



RIDE.161 最後のスタート  (2011年 27号)


インターハイ、3日目。ようやくスタートしました!
特別ルールの着順スタートということで、先日の1位、2位、3位の選手が飛び出していく。
続いて、4位の新開さん、5位の今泉君が飛び出す。少し遅れて6位の石垣さんが出ます。
また新開さん食ってるな。すぐなくなってしまうんじゃないかと危惧しそうになるが、何本持ってるんだろう?

食いながら走る新開さん。食ってるときの新開さんは本当に速い。
今泉君も、なんだこの人!とか言っちゃうぐらい速い。
金城さんのオーダーは、追いつくこと。そのために新開さんの後ろにつけという。
でもこの人アホみたいに速いんですよ。アホとはなんだ、アホとは。新開さんが食ってばかりのアホの子といいたいのか!

今泉君が必死に追いかけている頃、後続のグループが出発。
待っている間に、鳴子は坂道に話しかけている。
3人で肩を組んでトップゴールできたらキモチええんやろうなと思っとるんや。
確かにそんなこと言ってましたな。
さすがにこの過酷なレースでそんなことが出来るかは疑問である。

けど、こうして3人ともスタートに立てとる。それは可能性はゼロやないということや!
うれしいでワイは。
あの小野田くんと、こうしてインターハイ3日目、生き残って一緒にゴールを目指せるんやからな。それだけでも!

いい感じですねぇ。この2人は入部する前からの仲ですからねぇ。
しかし、鳴子のセリフはある意味死亡フラグに聞こえなくもない。厄いわ。
ただでさえ、3日目は鳴子の苦手な山道。置いていかれるフラグ満載だ!

暑い夏、最後のレース。
きっとボクらの願いは叶う。だからこの道の先のゴールを目指して全力で走ろう。

とにかく、金城さんたちに追いついて6人で走るのが重要。
というわけで、4人で先頭集団に追いつこうとする。が、その前に割り込んでくるシングルゼッケン。
なんだ、割り込み!?

交渉成立だよ、メガネくん。

坂道の前に東堂さんが、後ろに山岳が入ってくる。
総北メンバーの間に箱学メンバーが入っている。これは、”協調”だ!

目的が同じ、あるいは敵が同じの場合、チーム間の垣根をこえて協力し合って走る。ロードレースのセオリーだ。
共に走る人数は多ければ多い程、個人1人1人の負担は減る。
結果・・・全体の速度は上がる!

追いついてからが勝負。だから、ここは共闘することにしたわけか。
今までにないほどに加速を開始する。坂道が、すごい速いと思えるぐらいに速い。
4人が8人になるだけでこんなに違う。やっぱり自転車って凄い!

これなら金城さんたちにすぐに追いつく!

協調が大切という話が出てきました。
ならば、他のチームがそれを使ってもおかしくはない。というわけで、最終集団。
広島の待宮が呼びかける。先頭の奴らに”集団の速さ”を味わわせてやろうという。
人数が多ければ多いほど速い。ならば数十人で並べば相当な速度に・・・なるのかな?
しかし、よく見ると最終集団には、これまでちらりと出てきた高校の選手の姿が見えますな。
もう名前とかすっかり忘れたけど、ああ、こんな顔の選手いたなぁとか懐かしく思える。
そんな彼らが、先頭集団に追いつこうと集団で食らいついてくる・・・ちょっと期待してもいいかな。

まあ、先頭集団の協調がどこまで続くかにもよりそうですけどね。
ゴール数m手前からが勝負だ!とか言い出してそこまでずっと協調しだしたら後続に勝ち目はないぞ!
それはそれで有効な手だと思いますけど、さすがに漫画的にはどうかと思うな。



RIDE.162 協調  (2011年 28号)


肥後の超特級、熊本台一再び
2日目では、勢いづいていたのに、タイムアウトで3人に減っているらしい。
お前ら6人で走ってたはずなのに、なんでチギれてるんだよ!

さらに、3人のうちの1人、藤原さんが限界を感じている。どうでもいいが、老けてるなこの人。

熊本の3人がドラマを演じているうちに、後方集団が迫ってきた。
最後尾の最終集団。あれに飲み込まれたらレースは終わり。
これまでの小集団も飲み込んできたという最終集団。
全てを呑み込んで、更に加速する。それはまるで、巨大なヘビ!

藤原、井瀬の2人がヘビに呑み込まれる。このイメージ図は怖い。
これが噂に聞く石道の蛇ってやつか・・・!金城さんのオーラ半端ないな!うん、違うな。

オイたちは、昨日一時はチーム3位につけた名門熊台ばい!
こんなところでつかまるわけには肥後もっこす――!!

もっこす・・・?肥後の頑固者の意味らしいけど、ほう。もっこす・・・
どっかのアンドロイドかと思いました。はたまた邪神か。
って、KOS-MOSのWikiを見たら邪神モッコスと、肥後もっこすは関係ないと書かれていた。先んじられた!?

一人頑張った田浦さんも結局呑みこまれるのでありました。石道の蛇は怖いなぁ。

さて、先頭。
御堂筋君は放っておいて、金城、福富の2人で会話。話題は広島の待宮のことでございます。
2日かけてついた差は15分。それを今日3日目で覆すという。
15分は絶望的な数字。しかし、後続をまとめて1つの集団にしているとしたら――

金城さんは危惧している。集団をまとめあげたなら、石道に蛇が現れると危惧しているのでしょう。
自分の異名が脅かされちゃう!

それを感じたわけじゃないでしょうが、福富さんは否定する。
人の意思はバラバラだ。個人の実力差も埋めようがない。
まとめあげたとしても、所詮は寄せ集めであると言いたいらしい。

仮にそれでもオレたちに追いつくようなことがあるなら、そいつは本当の魔法使いか――
心あやつるペテン師だ

最終集団に呑みこまれた田浦さん。そこで待宮に声をかけられます。
馴れ合うつもりはないと言う田浦さんだが、待宮は構わず声をかけてくる。ペテン師の誘惑だ!

チームで頑張って走ってたのに、最終集団に捕まる絶望感。
でも、この集団の「行き先」は「先頭」である

追いつくんじゃ。全員の力で

おやおや、これは魅力的な提案でございます。
トップ争いは諦めるしかなかった状態なのに、この提案はさすがに魅惑的。

スプリンターを1人出すだけでいい。3日目はたいそうな山があるが、それまでは平坦メインである。
スプリンター1人が先頭を1分走り、10分休む。
人数が多いからローテーションの感覚も早いというわけだ。

スプリンター1人〜2人のチームとは速度が違う

これが「集団」の力である。ううむ、厄介ですな。

話を聞いて冷静になった田浦さん。キリッとした表情になる。
ちゃんと待宮にもくんづけをする田浦さんはマジ紳士。

スプリンターがキモになるというが、ケガしたクライマーはどうする?藤原さんは置いていかれるのか?
田浦さんのこの質問。待宮の答えは、コレ。
ケガ人やクライマーを真ん中に集めるというもの。

集団の真ん中は空気抵抗がゼロになる
「繭」「貝殻」集団を例えた言葉だ。
飛んでるカマキリが止まる程、集団の中は別世界。まるでサイクリングを楽しんでるかのように楽じゃ。

待宮はカマキリが似合うなぁ。
それはともかく、集団の力が凄いと言うのはわかってきました。
さらに、待宮の誘惑は続く。

ワシらは1つ。もはや、ジャージの色や、背中のゼッケンなんて関係ないんじゃ。
同じ目的をもって走っとる。ワシらは・・・
同じチームメイトじゃ!

すっかり取り込まれた田浦さん。ほかの、金沢や奈良山理といった選手と同じようにやる気になっている。

ここで待宮の述懐。
この集団は1日目や2日目で作るのは不可能だった。
追いつめられて、あきらめかけて、チームが欠けた「3日目」じゃから出来る集団
最後の希望、一縷の望み。40人近い意志。これらが搾り出す力はハンパやないぞ!

この集団は守るもののない集団。ちっぽけな集団はすぐにのみこむ!

思った以上に厄介な存在だった待宮であります。
広島自身はそこまでではなくても、集団の力ならば追いつくことは不可能ではない。
また上手い具合にやる気を起こさせてますしねぇ。
3日目に残ったのは各チームのエースクラスだろうし、それをまとめたなら確かに速そうだ。

さらに、待宮が厄介なのは、この集団の目的が先頭集団に追いつくとしているところ。
つまり、そこからは知ったことじゃないので、切り離しても問題ないということ。ウソはついていない。
6人揃っている広島は、そこで集団を解散してもなんの問題もない。
騒がれても、約束どおり先頭まで来たからここで終わり!と言われれば反論のしようがない。
ペテン師の誘惑は怖いッスね。



RIDE.163 先頭合流!  (2011年 29号)


富士山の北側、標高800〜1000mに連なるようにならぶ五つの湖が富士五湖である。
東側から、本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖。
夏は避暑地としてもにぎわう、風光明媚な五つの湖をまっすぐに結ぶ国道139号線。
こここそが、インターハイ3日目最終ステージ、前半の戦いの舞台である。

アシスト対決。新開さんの走りに必死でくらいつく今泉君。
さすがに食いながら走ってるときの新開さんは速い。
BBにモーターでも入ってるんじゃないかと思われるぐらい速いらしい。

それでもなんとか、息を切らしながらくいつき、ようやく先頭のエースに追いつきました。

追いついたァ!先頭ォォ!!

口に出してはいないものの、凄い嬉しそうなセリフですな。今泉君もギリギリな感じだ。

離されずについてきましたよ、と嬉しそうに報告する今泉君。
あとは後続が追いつくのを待てば・・・というわけにはいかなさそうである。
ここは先頭――最もゴールに近い場所だ。

戦場だよ!

新たなエナジーバーを口にし、新開さんが福富さんを連れて動く。
食い尽くしても、福富さんの分の食料奪えるようになったもんだから、気合十分になってますね新開さん!

インターハイは着順スタート。
つまりすでに実力者が前方に揃ってるということだ!
チームを待つというのも選択肢の1つだが、「明日のレース」のない3日目ではそのまま――
ゴールすることだって出来るんだ!

ゴールまで独走する気の箱学。慌てて追う今泉君。
正直、独走ができるかどうかは怪しいですけどね。
ここからゴールまで平坦道ならいけるでしょうけど、なんせ3日目は登りがある。
スプリンターの新開さんは山は苦手のようだし、そこで足が止まるっショ。
そこから福富さんが1人で駆け上がるということなら、別だけど。
まあ、今回の作戦は今泉君に無茶させて潰そうという腹積もりではないでしょうか。

1秒も休めないのが3日目である。
しかし、それでも喰らいつく。しつこいのがうちのチームカラーである。
なんせエースからして、しつこいのを信条としている人ですからねぇ。

チーム6人揃ったら、もっとしつこいすよ

全く持ってですな。
しかし、それも全員揃ったらの話。それまでは今泉君が踏ん張るしかない。どこまで頑張れるかな。

さて、後続。8人で加速しているのだが、まだ先頭とは合流できていない。
そうしていると、後ろから感じる不穏な気配。
さすがに山岳は風の流れが読めたりするだけあって、気配には人一倍敏感らしい。来たなプレッシャー。
先頭に合流する前に、最後尾集団に捕まってしまうのでしょうか。
そうなると、スプリンター3人の見せ場が出てきそうですな。
登りでは活躍の場面ないでしょうし、田所、鳴子、泉田の3人はここで見せ場を作らないといけないぜ!

そういえば、8人と最後尾の集団の間にいたはずの京伏の2人はどうなったんだ?
しれっと最後尾集団に含まれていたりして。
どうせなら石垣さんと御堂筋君も紛れ込んで、楽に勝負できるところまで行ったらいいんじゃないでしょうか。
こっちは4人しか残ってないんだから、ええよね?と御堂筋君が言えば待宮も断りにくかろう。



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